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下条「……はぁ、不幸だ」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/06/29(水) 04:41:31.70 ID:E1xUapNAO
下条「何が不幸かって言われると」

耳障りな悲鳴が聞こえるがスルー検定準二級を持つ下条さんには無駄なんですことよー、と目の前の女に教えてやりたかった。

下条「矢印が下に向いてるだけで他人に馬鹿にされるこの名前が」

彼女に向かって更に踏み出す。名前は確か喫茶店だとか何とかだったような気がする。

「まぁ、結局は不幸な奴に関わると碌なことはないですよっと」

腰が抜けて必死に後ずさる彼女との距離を詰めて、ガムテープを口に貼る。

「今日もこんなに可愛い子をあそこに送らないといけない下条さんは呟かずにはいられないのです」





下条「……はぁ、不幸だ」









という感じで下条さん+のゲス条さんてな感じです

鬱+ダウナー駄目な方は難しいかもです
SSは作者の自慰なんで誰か1人でも付き合っていただければあれせっくすになるんじゃね?

的な感じで進めます
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寝こさん若返る @ 2024/05/11(土) 00:00:20.70 ID:FqiNtMfxo
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第五十九回.知ったことのない回26日17時 @ 2024/05/10(金) 09:18:01.97 ID:r6QKpuBn0
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ポケモンSS 安価とコンマで目指せポケモンマスター part13 @ 2024/05/09(木) 23:08:00.49 ID:0uP1dlMh0
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今際の際際で踊りましょう @ 2024/05/09(木) 22:47:24.61 ID:wmUrmXhL0
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誰かの体温と同じになりたかったんです @ 2024/05/09(木) 21:39:23.50 ID:3e68qZdU0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715258363/

A Day in the Life of Mika 1 @ 2024/05/09(木) 00:00:13.38 ID:/ef1g8CWO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715180413/

真神煉獄刹 @ 2024/05/08(水) 10:15:05.75 ID:3H4k6c/jo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715130904/

愛が一層メロウ @ 2024/05/08(水) 03:54:20.22 ID:g+5icL7To
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715108060/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/06/29(水) 05:01:39.65 ID:E1xUapNAO
やたらうるさい携帯を黙らせる。

「はいはーい、こちら下条さんですー」

『……どうやらターゲットは確保できたようですね』

「まぁ、早い、安い、美味いかっこせいてきなー意味を含むなあれは下条さんのモットーですからねー」

『……それではまた連絡します』

んまっ、なんていうことざましょ。一方的に切るなんて『ここから先は一方通行だァ』とかいうつもりなのかしらん

「さってと、おい、運んでくれ」

少女を詰めた寝袋が運ばれていく。

「まっ、来世では下じゃなく、上の方に会えるといいな」

とかただでさえ無い頭から絞り出したパラレ何とか説を少女に投げかけて罪悪感を消す。

「そんなものあなたがもってるわけないでしょう?」

人の表情で会話すんじゃねーですよ

「あぁー、スクールの女か」

「違うわ。少なくともあの人とはそういう関係じゃない」

「はん、万年彼女のいない下条さんには関係ないですよ」

「わたしはいかがかしら」

「そげぶ、そげぶ」
「ふふっ、連れないのね。あと、メッセージよ。第一位やるから手伝えと」

「はぁ? なんで下条さんが自殺しなきゃならないんでせうか?」

しっしっと、追い払う。

「あら、残念」

大して期待していなかったのかそれだけ告げるとあっさり帰った。

3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/06/29(水) 05:19:56.11 ID:E1xUapNAO
先程の話をもう一度、考える。

第一位、白い悪魔、一方通行。

こちらが一方的に知っているこのクソまみれの街の頂点。山でいうとエベレスト、川でいうとなんだろうか、湖でいうとあれだろ琵琶湖、的な奴。下条さんみたいな底辺の人間には関係の無い人間。

「まぁ、白い悪魔って全身射精受けたアルビノ美少女だってならまだしも百合子、なにそれ、おいしーですとか垣根が言ってたしなぁ」

妄想しつつ、下条さんの秘密の部屋に帰る。

「ん?」

暗部でいう所のアジトにたどり着くやいなや違和感を感じ取る。

「……はぁ、不幸だ」

気づけばスキルアウトが部屋の中でゴロゴロしていますよーとアピールしていた。漏れてくる音が銀、沈黙は金と下条さん内での評価でございませう。

「何が不幸かというと」

「仕事帰りに何人も病院に送ったり、あの世に送らなきゃならない下条さんが不幸なんですよ」




その夜の行方不明者が十五人。いつも通りに誰かが消え、誰かが増えている学園都市。

いつもの如く、平和でしたとさ、と下条さんは付け加えるわですよ。
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/06/29(水) 05:36:08.39 ID:E1xUapNAO
下条さんの朝は早い。

というのもですね。
下条「ほら、餌ですよ」

鉄格子の窓から部屋へ三枚の食パンを投げ入れる。

その中には六人の少女。眼鏡をかけたねーちゃんやらスキルアウトのねーちゃん。残念ながら下条さんの好みな管理人タイプのお姉さんは先日いやという程、喰らった(オーガ語)為にお腹いっぱいなのです。

しかし、今日は牝畜共の反応が芳しくありません。昨日まで醜くとりあっていた姿が嘘のようです。

下条「どうしたんでせうかー?」

「あなたみたいな人間を楽しませる義理はないわ」

下条「牝畜が精一杯考えたわけでせうねー」

「訂正してほしいわね。私たちは畜生じゃなく人として生きるのよ」

下条「あーっとギャグなんでせうかね」
「生憎、ゲスを相手にジョークなんて気は利かせないわ」

学園都市のモルモット風情がよく吠える。ギャグのセンスすらねぇよ。

下条「まぁ、下条さんは学校にいってくるので、大人しくしていてくださいね」

それだけをつげ、廃屋のようなアジトをでる。確か現在の牝畜は六匹だったか?
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/06/29(水) 05:36:51.79 ID:E1xUapNAO
なんか残ってたら書きます。
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/29(水) 07:32:32.99 ID:4zRXoN2DO
ここは依頼を出さないと落ちないよ
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/06/29(水) 08:39:15.47 ID:PXpFg/JAO
なんか、話が分かりづらい…
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/29(水) 13:07:36.88 ID:X9W2LkiX0
正直面白い。続き期待してるぜ!
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/29(水) 16:16:03.75 ID:C6AetHX60
面白いとでも思ったの?
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国) [sage]:2011/06/29(水) 16:50:55.36 ID:Puv2oDnAO
久しぶりに良スレの予感!

期待している!
頑張って!
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/06/29(水) 16:51:49.29 ID:q6mGyVfAO
SS以前に日本語として成立してなくね、とミサカは本音をそっと口にします。
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/29(水) 17:20:01.07 ID:X9W2LkiX0
確かに「せう」が少し多すぎた感があるが、そこまで読みにくくもなかったよ

だから>>1は続きを書いてくれ! 俺は応援してるから!
13 :VIPにかわりましてGEPPERがお送りします [sage]:2011/06/29(水) 18:13:22.45 ID:GRMXKde30
まあなんか期待できるから書いてくれ
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/29(水) 21:26:22.46 ID:IYLx84LSO
期待してる
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/06/30(木) 00:14:24.60 ID:5sT4CFxAO
おぉ、残ってた。日本語おかしいのはスマソ。

なるべく頑張ります
では続きを投下したいですです
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/06/30(木) 00:33:20.96 ID:lNl4EF+t0
だからここは落ちないってばよ
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/06/30(木) 00:41:01.91 ID:5sT4CFxAO
「当麻ちゃーん?」
目一杯背伸びをするロリ担任の声で意識を覚醒させる。

「そんなに二人きりで補習したいですかー?」

疑問系ではない。イントネーションは疑問系のそれであるはずなのにそこには放課後の予定を有無云わさず分捕っていた。

「ええなぁ。かみやん。放課後デート確定やん」

青髪のピアス野郎。通称青髪ピアス、略称、青ピが仲間にして欲しいのか熱い視線をよこしてくる。
下条「いやいや、違うんですよ。別に授業がつまらない訳ではなく、飼っている牝畜をどう調教「いわせませんよー!?」

「また、かみやんな妄言が始まったにゃー。ここまでくれば逆に怖いぜぃ」

隣のグラサンアロハが引いていた。失礼ですね。

「僕は同じ男として尊敬はしとるよ?」
疑問系で言うな。

「そんなことよりも義妹が一番だにゃー」

「今日の僕はやっぱりJCが一番やと通学路で確認したんよ」

下条「下条さんは最近は男の子でも小学生なら」

「貴様ら!」

今日はやけに突っ込みが遅かった。

我らがデコ隊長こと吹寄女史がカツカツと最後列まで歩き、
「ふんッ」

青ピにヘッドバット、

「ふんッッ」

土御門に頭突き、

そして下条さんの前に立つ。

自慢じゃないが彼女と知り合って四年くらいだが一度もくらったことがない。

今日は新たな策を練ってきたのか未だ動かず。

とりあえず、目の前にある広大なデコに口づけをした。

四年目にして三回目の行動である。反応は一回目や二回目よりも分かり易く、真っ赤に染まるという結果だった。

これはあれでせうね。照れてるとか前向きな発言はしませんよ。

「き、きききき」

「魔女の宅急便?」
カッと目を見開き、
「屑るッッ」

え、なにそれ、こわい。
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/06/30(木) 01:02:00.31 ID:5sT4CFxAO
「当麻ちゃーん。あんまりおいたが過ぎるとよくないですよー?」

下条「下条さんは反省したわけですよ。だから許して欲しいです」


「だそうです。吹寄ちゃんもそこいらにしとくです」

未だ納得をしていない彼女にとりあえず、

「彼らは犠牲になったのだ」

土御門と青ピ(むしろご褒美)を人柱として差し出した。

このことにより、スケスケなんたらも放課後ティータイム(対人ヘッドドラム)からも安全を確保することができました。

こんなことに日々怯えながら生きている下条さんは不幸だと嘆かずにはいられないのです。




下条「さて放課後なわけですよ」

「恨むにゃー」「むしろ、素敵やん」等々。数ある屍を超え今日も特売へ走るわけです。

「当麻!」

真っ赤になりながら話かけてくる吹寄、じゃなく、デコさん。

下条「なんでせうか? こう見えても時間ないのですよ」

「あ、あれだ。貴様に飯を作りにいってやっても」

下条「わりーな。この後、用事があるのですよ」

「吹寄も趣味が悪いにゃー」

とりあえず、土御門が下条さんの分まで頭突きを食らうはめになるであろうことを期待しつつ合掌。
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/06/30(木) 01:29:14.10 ID:5sT4CFxAO
下条「なぁ、かきねん。暇なんだが」

目の前のホスト野郎こと逝けメルヘンかきねんがうんざりしたようにため息をつく。

「知るかよ。というか、何で現場にいりんだよ」

先程までミジンコ並みに一生懸命だったスキルアウト(故)の山を椅子にしているその姿はゲスとしかいいようがない。

「なんか失礼な視線感じるが、お前の方が最高に屑だからな」

下条「なんで?」

周りを見渡しても責められる要素がない。

「お前のケツの下だよ。女をひんむいて椅子にしているようなてめぇに蔑まされる要素はねぇよ」

下条「そりゃあ、街歩いただけで突っかかってきたスキルアウトの彼女には責任とって貰わなきゃな」

「ったく、その状態で何で俺を非難できんだよ」

げんなりした様子でため息をつく。

「ってか、お前、心理定規を無事に返してくれるのはいいけどよ、少しは相手してやれよ。プライド高いから下の奴らのヨイショが見てて痛々しいぜ」

下条「第二位がいるのに手をだすとか自殺行為すぎるだろ」

「本音は?」

下条「ぶっちゃけ、間に合ってます」

「ったく。それよりも第一位の件手伝えよ」

下条「いのちをだいじに、とかスクエニ先生から習わなかったか?」

「わりー、FF派だわ」

そっちに興味はないんですよ。

「ま、別にいいがよ。第一位の野郎が脳味噌くちゅくちゅなってんの知ってるか」

下条「ごめんハンターはGIの途中までしか読んでないわ」

「まぁ、ぶっちゃけ、へまして脳味噌壊れてんだわ、MNWっつーのを借りて演算を補助ってるわけ」

下条「悪い、難しくてわからんかった」

「これ以上、簡単にしようがねぇよ」

馬鹿にするような目で見てくる。

「あぁ、つまりだ。あれだ、女の子からたくさん元気を貰って、元気玉の代わりの演算してるってわけ」

下条「最初からそう言えよ」

「ぶっ[ピーーー]ぞ」

下条「きゃぁ、怖い」

「まぁ、そんなわけだから、ちょっくら第一位を殺してくる」

下条「まぁ、頑張れよー」

翼を生やし飛び立つ。

下条「垣根くん、まじメルヘン」

本人を前にしていうとまた自覚云々うぜーので言わないんですけどね。
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/06/30(木) 02:01:28.54 ID:5sT4CFxAO
上条当麻は幼い頃から学園都市にいた。

母の名は詩菜。父の名は○○。隠す必要もなくメランコリックになる必要もないのにその名を思いだすのは酷く億劫だった。ベッドに入って出てくるのは悪夢。初めて、不幸に屈した日。

如何なる理由があれ、如何なる動機があれ彼はその手に握るナイフを彼女の心臓に突き刺した。

りんごをむいてて、気がつけば心臓に突き刺していた。悲鳴が聞こえる。体はうごけない。なんでみてるの、みないでくれよ、みるなよ、みんな、みれみろみらみみみみ、


誰からも責められなかった。責められる必要はなかった。必要がないのに気がつけば学園都市にいた。その時、不意に悟ったことがある。

不幸だと許されない。

不幸だと守れない。

不幸だと作れない。

不幸だと始まらない。

不幸だと誰からも必要とされない。

不幸になったのはだれのせい?



下条「とんだ、寝起きですよ」

荒々しく、ベッドから立ち上がり格子のドアを開く。

寝ていた六人は一斉に目を覚ます。

目に映ったのは今朝、噛みついてきた眼鏡の女性。腕が不自然な形をしているのは連れてくる際にやったのか連れてきてやったのか定かではない。

「お前でいいや」

腹を蹴り飛ばし、髪を引きちぎる。

小さい悲鳴が聞こえるが、関係ない。

これから始まることはただの自慰だ。ダッチワイフと大差がない。

「ア゛ァァ!」

なんか目の前の人形が叫ぶので蹴り上げる。

「お前ら、逃げていいぞ、あれだ、人のセックスを笑うなって奴だ」

口角を釣り上げてみせてやると何人かは裸足のまま、必死に走り去り、二人足が折れて歩けないのか這うように出て行く。

「なんで、泣いてんだよ? 救ってやるぜ? えっと?」

名前が分からないのでとりあえず殴る。
「あー、あれだ。風紀委員だっけ」

その事実にむかついたので蹴り上げる。
「まぁ、いいや、とりあえず、喚いて、叫んで、助かると思ってんなら」











「そんな幻想はぶち壊してやらないとなぁ」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/06/30(木) 02:25:17.53 ID:5sT4CFxAO
異臭がただようなか二人座っていた。

「どうして、あたしなんですか」

下条「覚えてないなぁ。下条さんには所詮、関係のない理由ですから」

口からでたのは出任せだった。確か彼女は直々に来た依頼の一つだった。誰がどうしてなんて理由も知っていた。

彼女のことが好きな男性が彼女を好きにしたいが故に一生懸命貯めたお金で攫ってきてくれと言ったのだ。

金を貰った後に、きちんと始末して連れて帰ったのはつい先々週の話である。

下条「あー、なんか飽きたわ。お前」

その一言を理解できていないようだ。

下条「帰っていいよ。新しい奴は別に捕まえるから」

追い払うような仕草に理解を示して欲しいものです。

下条「気まぐれなんですよ下条さんは」

「はぁ!?」

耳元で煩い。

下条「だから、しっしっ」

「……私を逃がしたら捕まるわよ」

下条「捕まらないから学園都市なわけですよ」

こんなことで捕まってたら大変である。

「まぁ、行き場がなかったらここに電話すればいい」

そういって下条さんの電話番号を渡す。

「杜撰ね、必ず復讐してやる」

下条「まぁ、平たく言えば学園都市に絶望しろ」


それだけ告げてやるとふらふらした足取りで出て行った。さてもう一眠りしよう。
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/06/30(木) 02:32:01.09 ID:5sT4CFxAO
今日はここまでです。

あと日本語おかしいのは今後頑張りますのでほんと勘弁してください

流れ的にはようやく序章が終わった的な感じです。イントロさんでいうとごはん欲しい云々です。

あと皆さん気づいている名前のあれは突っ込まない方向でお願いします。
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/06/30(木) 02:51:38.12 ID:5sT4CFxAO
あーっと先にいっときます

エロはなるべくないです。>>1としては愛米的な感じ(内容は違うが)を醸し出したいので暴力とエロスが交差する時ーーみたいな感じにしたいのです。

あ、先にアイテム好きな皆さん。ごめんなさい。

電磁砲はもう既に二人程駄目ですが、ごめんなさい

最後に、さてんさんまじ喫茶室。
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2011/06/30(木) 14:14:29.08 ID:P698GKOCo
なんとなく話がわかった
ここからうまくいけばおもしろい
期待
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/30(木) 20:01:02.32 ID:AKuhaGCao
おお、久々にSSスレブックマークしたわ
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 20:19:46.80 ID:ZBlRfLqb0
うんなんかおもしろい
期待してるぞ
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/06/30(木) 22:33:03.70 ID:5sT4CFxAO
とりあえす今日も投下します。

支援レスがあるだけでちょっくらほくほくしている>>1がいます

28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 22:37:17.84 ID:ZBlRfLqb0
がんばれ
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/06/30(木) 22:54:19.89 ID:5sT4CFxAO
このりみいの場合


どこにいたって朝はやってくる。止まない雨はなく、明けない夜はない。

今回の結末は死ではなかった。そういうお話。



あの牢屋みたいな部屋で時間の感覚は狂った。

まるで生きてきた年数を遥かに上回るような錯覚さえある。

それがたった二週間。信じられないというよりも信じたくなかった。

家にたどり着くまでの記憶は曖昧だ。ボロのような服を着た私が誰にも襲われなかったのは僥倖だった。

ああいう場所知れば、嫌気がさすくらいネガティブになる。

開き放しのドアを怪訝に思うがすぐさま理由を思い出す。

あいつは堂々とインターフォンを押し、私を拉致ったのだ。

すぐさまバスルームに入る。

「ははっ」

他人から見て私はそこそこの美人だったはずだ。

しかし、鏡に映るそれは女として成り立っていなかった。

目は腫れ上がり、髪の毛はまばらどころか抜けて落ちている。鼻からは乾いた血の跡。そりゃあ、襲う奴がいるわけがない。

誰がどうみたって性欲を刺激しない姿だ。

「あはははっ」

熱いシャワーを浴びる。激痛がはしるが、洗い流すという行為をやめられない。

そうしなければ内から出てくる言葉では表しようがない、どろどろとした何かが流し出せない。

流し出せないまま、気がつけばベッドに潜りこんでいた。どこからか聞こえる泣き声。


泣いているのは誰?
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/06/30(木) 23:12:26.02 ID:5sT4CFxAO
目が覚めたのは夕方。久々に食べた朝食は名前の意味を失っていた。

そういえばあの子達は無事だろうか。

私達で作った小さな、ほんとに小さな徒党。

お互いを励ましあった。お互いを気遣った。お互いを心配した。

昨日の出来事を思い出し、笑みが零れる。

動くにしても何にしてもあそこに行かなければ。奮い立つように鼓舞する。

なぜか震える膝。

無視をして、私は玄関をでた。






『骨は綺麗に折れてるよ。骨折の見本みたいだね。丁寧に、綺麗に折れてるから治りも早いはずたよ』

ギブス、顔に包帯と端からみたら気の毒な姿は医者から見れば大したことはないらしい。

『痣も綺麗に消えるよ、自然治癒でね。髪の毛のほうも引きちぎるという行為の割りには大したことはない他の部分が伸びてその内目立たなくなるよ』

ちょっとした切り傷で運びこまれた女性を見て彼は

『あのこみたいに中途半端な怪我の方が跡が残るからね。彼氏のDVか何かは分からないけど意外と優しい彼かもしれない』

とりあえず、心の中で目の前の医者を殴っていた。そんなわけはない。

さて、顔を出すだけならいい時間帯だ。私の居場所へ帰ろう。
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/06/30(木) 23:30:08.60 ID:5sT4CFxAO
一七七支部は私が風紀委員として活動している場だ。

「あ……れ?」

誰もいない。鍵は開いているにも関わらず無人だった。いつもなら待機している後輩の姿すらない。

「あら?」

乱雑に散らかった机の上にはいくつかのファイル。

期待してしまう。私がいなくなって二週間。どれだけ探し回ってくれたであろうことか。後輩に心配をかけるなんて誉められたものではない。しかし、それでも……









『佐天涙子』








「あは」

失踪者リストの詳細。そのトップにあるのはいつも元気なあの子の名前。

ページを捲っても、さてんさてんさてん。

一昨日に失踪したにも関わらず、仕事量は明らかに異常だった。

そして別のファイルに目を落とす。

『固法美偉』

あはっ


あははははははっ

あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ

あはっはっはっはぁはぁはっはっはっはぁはぁはっはっはっはっひゃひゃはっはっはっ

「そっか、私の価値って佐天さんの十分の一しかないのかぁ」

まぁ、いいや。

いや違うか。

もう、いいや。

いつもの席へ腰かける。

「……っ」

零れ落ちているのは何か。

「……」

そして気づいてしまった。気づかなければよかった。だけど、

気づいてしまったのだ、机に置いてある誰かの私物に。

いや、違う。思えば入った時から気づいていた。

新しい誰かがいることに。

そして追い出された誰かがいることを。
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/06/30(木) 23:49:21.98 ID:5sT4CFxAO
固定された腕が痛みだし、ここまでどうやってきたのか覚えていない。

「はぁはぁはぁ……オ゛ェェェ」

路地裏のマンホールの真上に私の中身をぶちまける。

それでも私は誰かが必死としてくれる場所を探していた。

代わりなんか出来ない、私だけを見てくれる誰かを。

『下条「はいはーい』

路地裏に入ってきた一般生徒に拝借した携帯で電話をかける。

「あなた暗部の人間よね」

『下条「悲しいかな、』

心外そうな口調に奥歯がカチカチなる。
「前置きはいいんだよっ! 黒妻! ぐろづま゛わだるがどこにいるか教えろ!」

そして、電話口からでもため息。

『下条「勘違いしてんじゃねーよ』

怒り、狂いが急激に冷める。混みあがってくるは恐怖。

「あ、あなたが頼れって」

『下条「勝手に狂って壊れんじゃねーですよ』

喉がなる。体が震える。涙が出る。

今更、今更気づいたのだ。この男に私は心から屈服している。

反論した時はきっと泣いていた。

捕まえるといった時の顔は恐怖で塗り固められていた。

今の電話すら虚栄で出来ていた。

『下条「○○にいってみろそうすればーー』
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/01(金) 00:02:06.53 ID:FR7ad5TAO
性衝動や殺意、悪意の形はよく似ている。

私はこれに関わるまで、いや数瞬前までそれとは逆の何かを持っていたはずだった。

けれども、今は

「さよなら、私の恋って所かしら」

彼の言っていた倉庫には八人集まっていた。スキルアウトや一般生徒だろうが関係ない。私の目の前で体を重ねていたので、鉛玉をぶちこんだ。

スキルアウトの物は私の物というジャイアニズムのもと、有り難く頂戴した拳銃からは硝煙の匂いがした。

「ひっ」

彼が相手していた女の子だ。腕と足から血を流しているにも関わらず懸命に生きようとしている。

「まるでゴキブリだわ。あなたも私もあいつもその人も」

私は美しい恋心は諦めた。後輩との綺麗な絆は捨て去った。

本当は少しだけ期待していた。彼がこの場所にいないことを。彼が私を救い出してくれることを。

とんだヒロイズムだ。黒妻は所詮、普通のスキルアウトで誰かを救う英雄ではなかった。

ただそれだけのことなのにわたしは、なんで、











泣いているのだろうか。



泣き顔を見られたくなくて目の前の女と息をしていない「」を撃った。

泣き声を聞かれたくなくて、目の前の息をしていない女と好きだった「」を撃った。
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/01(金) 00:29:56.40 ID:FR7ad5TAO
「相変わらず、あなたはゲスだわ」

倉庫に仕掛けたカメラを見ていると心理定規が話かけてきた。

下条「何でここにいるんでせうか? 仕事しろよ、スクール」

「だって、こっちの方が面白いじゃない」

下条「面白いとかひくわー、まじきちかよ」

「ねぇ、あの女はどうするの」

考えてみる。十中八九、この後、昨日逃げた奴らを探すことだろう。

下条「あれじゃね、暗部に入るから下条さんの下で修行ですよ」

「ふふふ、嫉妬しちゃう」

後ろから抱きかかえられる。

下条「なんだよ」

「ねぇ、わたしをあなたの女にしてよ」

下条「お断りですぅー、下条さんは光の住人なので清いお付き合いがしたいのです」

そして、振り返り、頬をはたく。

下条「それに勘違いすんじゃねぇよ。てめぇがスクールの幹部だから殺さないだけであって末端とかだと子宮潰してるからな」

叩いた頬を押さえて嬉しそうなに言う。

「そんな強烈なラブコール嬉しいわ。それにわたしはあなたに叩かれたり殺されるなら満足だわ」

下条「土御門じゃないが、男の趣味わりーよ」

「そう? まぁ、いいわ。また今度くるわ、彼女とは馬が合いそうだし」

面倒くさいから返事はしない。



いつの間にか雨がふっていた。

ドアが開き、投げ込まれるは五人の少女。

「逃げれないように手足は折っておいたわ」

下条「まったく、素人がやると上手にくっつかないんですよー」

「そういうの、教えてくれるんでしょ」

下条「はて?」

「まったく、いいわ。この女と私をあげるわ」

下条「いらないです」

「だから私を暗部にいれなさい」

下条「へぇー、そりゃ、またなんで」

彼女は意地が悪いと呟く。 垣根風に言えば大丈夫だ、自覚はあるってこと。

「この都市、いや、ここの人間には諦めたがついたわ、





だから、最高に、最低にグチャグチャにしてあげたいのよ」

下条「いいねぇ、最高に美人だ。怪我が直ったら一発頼むわ」

「あら、一発じゃ収まらないわよ」

くすりと笑いあう。

ともあれ、今日も事件やグロやらたくさんみて、下条さんは最高に不幸なわけですよ。
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/01(金) 00:37:22.53 ID:FR7ad5TAO
とりあえず今回はこんな感じで。

こっぽう先輩はあんま知らんのよ。だから口調おかしかったらごめんね。

ならなんで使ったんだよとか言われたら設定、超素敵やん

とかいう理由です。

黒妻ファンの皆さんごめんね?

出てきて二秒くらいでやられたと思って。まぁ、心臓ぶち込み鉛玉ではスキルアウト程度じゃ無理だわ〜って話

その内、馬面くんやら出すから待ってて。

とりあえず次回投下は今日の朝方か午後になるとは思います

遅筆でごめんなさい
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/01(金) 03:07:24.77 ID:FR7ad5TAO
ちょっくら投下してみます。

流れとしては次回への繋ぎ的なあれです
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/01(金) 03:39:18.13 ID:FR7ad5TAO
『ゲート』

聞き覚えの無い単語に頭を捻らせる。

けれども思いだせない。

『それがどうかしましたか』

「佐天さんの件は恐らくこの組織が関わっていますわ」

とある商館で絞りだした情報。売っているのは麻薬から銃火器、人間など底辺の人間らしいものだった。

『佐天さんをこんな目にして』

そこには正義はなかった。直接の戦闘が行えるのは自分だけで、後輩にはバックアップについて貰った。頼れる先輩は一人が行方不明、一人は既に正気を失っていた。

だからこそ親友を助ける為に手段など選んではいられなかった。

そして正気を失い、淫らに、歪に生きる彼女を救い出したかった。


『それじゃあ、調べてみますね』

きっと、わたくしよりもこの子の方が怒っている。

下条「それは駄目ですのー」

振り返った先には男性が立っていた。ただ一言、彼の容姿をあげるならーー

『白井さん! 白井さん!』

落ちた携帯から声が聞こえる。

いや、それよりも私は何をされたのだろうか。

下条「知りたいですの?」

「えぇ、教えて貰えるのでしたら」

下条「駄目ですのー」

右手で掴まれたまま、引っ張られ壁を背にして、左手を振りかぶる。

(いまですわ)

演算を開始し、彼の背後に回り、蹴りをいれる。壁で頭が潰れようが関係ない。

必殺の威力をもって、

下条「ま、机上の空論ってな」

壁と拳、間にある鳩尾からは痛みしか感じられない。

(失敗?)

下条「まず一つ、タイミングを図るなんて、格下がやるもんじゃねぇよ」

レバーに入る。

下条「必殺の一撃とか考えてんじゃねぇよ」

膝が腹に入る。

下条「いいか、まずは無様に生き延びることを考えなきゃ」
にやりと口角をつりあげている。

下条「命を落としてしまいますの!」

そこでカプセル状の薬を口付けと共に飲まされた。

「白井さーん、大丈夫?」

声を掛けてくるのは懐かしい声。

「こ、固法先輩」

「大丈夫!? 今すぐあそこに送ってあげるから」

指差すは先程まで佐天さんがいた場所。

「大丈夫、白井さんがレズビアンでも関係ないわ。すぐに気が狂うから心配しないで」
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/01(金) 03:54:11.07 ID:FR7ad5TAO
遠くから嬌声が聞こえる。先週まで男を嫌っていたなんて信じられない友達……元、友達の声だ。

「これで佐天さんに出だしはしないんですね」

下条「あぁ、約束するよ。下条さんは紳士ですからねー」

「どの口がいうのよ、まったく」

一ヶ月前に姿を消し、再び姿を表した先輩を見る。

一目見たときに見惚れた。昔から確かに美人だった。

しかし、その美しさに箔がついたというか何というか、同じ女でもはっきりと感じる女性としての美しさを感じた。

彼女の声を聞いた時に感じた憤りを吹き飛ばし、恐怖すら抱く。

下条「でさー、わかるよねー」

「……はい、ゲートに関する情報はこちらから上書きして誤報をながします。わたしは何も見てませんし、何も知りません。今日もこの時間帯は家にいました」

下条「それだけ物わかりがいいと楽ですよー」

「ふふっ、自慢の後輩だもの」

酷く歪。酷く醜い。

「じゃあね、初春さん。二度と会うことはないでしょうけど」

下条「もう危ないことしちゃ駄目だぜー」

去っていく二人を目で追って、私は新しく借りた新居へ帰る。非合法で集めたお金で非合法で借りた部屋。

佐天さんと二人で静かに平和に過ごす為に。

けれども佐天さんは帰ってこない。多分、今日も誰かの部屋で鳴いている。
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/01(金) 04:08:55.53 ID:FR7ad5TAO
「ねぇ? パパはいくらくれる?」

白衣を着ていた男性を脱がし、あたしこと佐天涙子は甘えた声で訪ねる。

「ご、ご、五万でどうかな?」

「うん、いいよ」

即答。聞いてみるものだ、元々、お金なんかいらない。

「んっ……はぁ」

むせかえるような臭いは何日も風呂に入ってないのだろう。道理でシャワーを浴びたがっていたわけだ。

ズボンを下ろし、内心で舌打ちする。

(また、ハズレか)

そう思いつつも口に頬張る。

そう言えば私を躾てくれたパパは大きかったなとか回想。

それよりも大きかったのはあたしの初めてを奪った人。荒々しく、まるで獣だった。

その時のあたしは怯えることに必死で何もできなかった。何で楽しまなかったのだろうか、不思議にすら思える。

そう言えば、あたしのかわりに白井さんがあそこに入ったんだよね。少し嫉妬しちゃうな。

「あっ……あっ……きもちいいよ」


(早いし)

がっかりしつつ、白井さんが男の良さに目覚めてるだろうからそれを祝ってあげなきゃなぁとか友達思いな企画を建てる。今日は初春のもとに帰って相談してあげよう、と思いつつあたしは今日も誰かと寝る。

うーん、友達の心配するあたしって本当に友達思いっ!
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/01(金) 04:10:00.41 ID:Jfy6IHbQ0
売春さんが白井を売ったという解釈でおk?
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/01(金) 04:22:22.36 ID:FR7ad5TAO
下条「おい、そこのホステス、そこのホステスだよ」

「心外ね」

「失礼ね」

女は三人よらずとも姦しい。心理定規と固法美偉にうんざりしつつ内容を確認する。

下条「んじゃ、今日で最後ですよ」

「ふぅん」

下条「お前、まじ何でいるんだよ」

「だって、今日の仕事の結果で美偉の暗部入りがきまるんでしょ?」

下条「まぁ、実際にカメラをつけてドラフト会議みたいな感じなんだがな」

「オファーたっぷり来てるんでしょ?」

「えぇ、うんざり」

本当にうんざりしているのか溜め息ついている。

「本命は札をあげないし」

下条「商品を手許にいつまでも置いておく趣味はないわけですよ」

「あっそ」

固法の態度はなんだか素っ気ない。

「野暮ねぇ」

下条「まじ帰れよ」

「じゃあ、行ってくるわ」

「……じゃぁな」

「えぇ、ありがと」

学園都市の夜が始まる。
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/01(金) 04:49:08.87 ID:FR7ad5TAO
下条「二億八千万かぁ」

「きゃあ、お金持ち、奢って」

「私はムサシノ牛乳があるならどこでもいいわ」

「とりあえず、俺は焼き肉がいいな」

三人を眺めて、

「はいはい、いいですよー」

焼き肉を食いにいくことにした。




下条「やっぱ大きな仕事の後のビールは格別なわけですよ」

「んー、でも美偉と一緒に仕事とはね」

「まぁ、どこもあれだけの仕事内容を見せられたらしょうがないだろ」

スキルアウトの中でも有名な一つのグループを制圧。拷問後、口封じ。有意義な情報を引き出した。仕事内容で言えば満点だ。一切の怪我がなく、一切の証拠を残さず、下処理を的確に指示し、終了。そして魚も一匹リリースしている。

「まぁ、レベル四以上の仕事はしてるからな」

下条「まぁ、スキルアウトを一発やったあと一人泳がせた辺りは正直たった」

「俺も、俺も」

「まぁ、下品」

心理定規が呟く。

「うるせぇ、ホステス」

垣根がかわりに言ってくれた。

「まぁ、はしたない」

下条「うるさいですよ、ビッチ」

「私の下の口に常識は通用しねぇってか?」

垣根がニヤニヤしながら言うと、

「黙りなさい。童貞」

「どどど、童貞ちゃうわ!」

下条「えっ?」

まじて場が冷たくなる。

「てめぇはレイパーだろうが」

下条「大丈夫だ、自覚はある」

最高の決め顔で言った。

下条「なんだっけ、最後に逃がしたあの鼻ピアス」

「浜面仕上よ、ちゃんと抜いてるわ」

財布を机の上に置く。とりあえず何たら君、ごちになります。

「涙流しながら、止めてくれって」

下条「そりゃあ、拳銃突きつけられて騎乗、周りは死体の山。そりゃあ泣くわ」
「まぁ、童貞だったみたいだし、美味しく頂きました」

ペロリと舌なめずり。

下条「素人童貞か、可哀想に」

「ちょっと! プロじゃないわよ!」

下条「セミプロじゃねぇか!」

こうして今日も学園都市の夜は更けていく。
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/01(金) 04:53:07.19 ID:FR7ad5TAO
>>40 おk

とりあえず投下終了。

このあと、キャラと口調の原型のない固法さんと少しイチャイチャするシーンを投下するか迷い中。

話の流れてきには別に必要はないけど。

ともあれ超電磁は主人公いないけどここらへんで。

次からアイテム編です
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/01(金) 04:58:49.12 ID:FR7ad5TAO
ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛

メルヘンが登場してる理由の一文つけ忘れた。

ドラフト会議

お偉いさん出勤

垣根くん様子見

ごめんなざぁぁぁぁぁぁい
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/01(金) 05:07:30.99 ID:Jfy6IHbQ0
乙、面白い ただ下条さん以外も「」の前に名前を書いてほしい。わざとだと思うけど、原作と口調&性格改変系ssは「」の前に名前ないと分かりにくい。
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2011/07/01(金) 05:09:44.50 ID:Jfy6IHbQ0
>>45ミス 原作と× 原作の○
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/01(金) 05:26:37.14 ID:FR7ad5TAO
あとしもじょーさんの強さの秘密は追々説明します。

決して主人公補正、相手は死ぬとかじゃないです

あと今更ながらですが初SSなんで優しくしてください。

(小ネタ)

「青ピの何故何コーナー」

「ここではね、エロゲ神こと青髪ピアスがいくつか作者の為に自慰行為を補助するってわけやね」

「まず、話の内容やけどしもやんによるしもやんの為のしもやんが不幸に立ち向かわないお話って感じやね。」

「意味がわからない? 作者もまだわかってないからええんよ」

「補足するならレズビアン中学生のとこやね。>>40のいった通り売春さんが売ったと解釈して欲しいとこやね。なんで売春さんが尋ねんの?
白井ちゃんにはなるべく知らないまま攫われて欲しかったみたいやね。下手に臨戦態勢とられるとリークした疑いがでるかもわからんという感じなわけよ。それで電話越しで彼女の名前を叫んでいるのは女子中学生らしい反応と思うて貰ってかまわんよ。そりゃあ電話越しでドンパチ始まったら叫ぶちゅーことやね。補足が必要なくらい下手くそな>>1やけど長い目で見といて。三百年後くらいに進化する予定やから」

「書きため? あるにはあるんよ。ただ、推敲しつつ、打ち込んでるから誤字や脱字が目立つわけやね。推敲の意味、もう一度調べてこいって青ピは青ピは憤慨してみる」

「第三位についてはみんな目をそらしといてやー、その内、ひょいって出てくるから心配ないで」

「ばれてるかもしれんけどかみやんやらしもやんやらは放っておいてかまわんよー」

「他にも答えられることがあったら答えてみせるっていう心意気がフラグ建築士としての素養だと思うんよ」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/01(金) 05:31:31.82 ID:FR7ad5TAO
>>45

仰有る通りで

焼き肉時もそれでわかりにくかったと思われます

ただ今後、暖めてる展開の一つにそれを出すと壊れてしまう内容がありますので

精進いたしますので、何卒、何卒ご容赦を。
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/01(金) 05:34:44.61 ID:tONrFPXBo
>>48
菌糸類のおかげでその手のトリックは大好物です。期待
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/01(金) 06:00:24.25 ID:FR7ad5TAO
比較対象のレベルが異次元すぎる

とりあえず続きは今日か明日にでも投下します。

最後に>>1の性癖は至ってドノーマルです。勘違いなんかしないでよねっ!
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/07/01(金) 06:07:59.89 ID:EKhm+0PAO
下条→がっつり暗部、気付けば母を刺して学園都市に、俗な言い方なら「頭が終わってる」、レイプ好き(愛情を知らないからか?)、高校生ながら飲酒している為今後人体に悪影響があると思われる

垣根→二位なりに暗部頑張ってる、やっぱりメルヘン
定規→下条面白、垣根面白、固法面白、暗部なう

固法→拉致られ非人道的に扱われ開放され(下条が最初から引き入れる予定だった?)、現実にキレた挙げ句に改めて下条の元に帰って暗部堕ち、セフレの可能性あり
初春→手遅れと知りながら白井を売って下条らに佐天に手を出さない約束を取り付ける、隠れ家で佐天を待つが…
白井→薬+なんか色々で性玩具状態、ある意味生死不明
佐天→下条がヤリ捨て&売った為現在セックス依存症、薬物による脳萎縮もありえる

一方→実験のし過ぎでMNWの補助を受ける、垣根と戦ったと思われるが安否不明、垣根が冷蔵庫してないあたり黒翼発動はまだか

美琴→後日登場、原作のような上条の支えも無い上に相継ぐ友人の失踪、精神状態が良好との推測は難しい

吹寄→下条と最低四年以上の付き合い、表面しか知らない為かホの字の可能性も

青ピ→変態
小萌→ちっちゃい
土御門→妹萌え


こんな感じで間違ってないかな?
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/01(金) 06:16:12.75 ID:FR7ad5TAO
下条「なぁ、垣根、いつになったら一方通行とやんの?」

「は、はぁ? 俺が本気だせば、すぐにやれるけどよ、最後の晩餐を喰わせてやってんだよぉぉぉ」

下条「大丈夫、そんな垣根を下条さんはリスペクトしてるメーン」

表現下手くそで本当にごめんなさい。第一位は脳みそ意外無事です。

ほんとくずでごめんなさい。

決して忘れてたとかその内登場して「あれ、時間軸おかしくね」とかうああああああああ

垣根君は忙しいようです。

「は、はぁ? びびってねぇし。第一位とか楽勝だし」





ごめんなさい
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/01(金) 06:27:59.37 ID:EKhm+0PAO
>>52
なるほど、衝突はまだなのか、わざわざありがとう
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/01(金) 08:49:51.46 ID:+Tjt+CXG0
あらすじはとても面白いのに、いろいろなところが残念だ。
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/01(金) 11:41:26.96 ID:4kcyOILDO
面白いんだろうけど定額歴の俺にはよく理解出来ねぇわ
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/01(金) 17:58:25.91 ID:CugdyKpJ0

おもしろい続けてくれ
だけど少し読みずらい文に名前つけてくれないか?
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/01(金) 18:35:25.67 ID:Gs3s4eKD0
まさかの浜面爆発しろなし
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/01(金) 23:38:00.42 ID:FR7ad5TAO
とりあえず今から投下します

今回はいくつかオリジナル設定がでてきますので更にイミフ状態になるかもしれません

ちょっぴり暴力的な要素やグロい要素もありますが、そんなものはなかったとスルーしてください
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/01(金) 23:59:30.69 ID:FR7ad5TAO
下条「アイテムぅ〜?」

なんだSSのタイトルか。

とスルーしたかったが上手くはいかなかった。

垣根がいつものごとく人間椅子に腰掛けて真面目な顔で言ってくるわけですよ。このゲスがぁ!

「いや、もういい、突っ込まねぇ」

下条「んでんで」

「なんか狙われてるからちょっぴり挨拶がてら力の差を教えてやらなきゃならねぇ」

下条「うわぁ、第四位、ご愁傷様」

「あれ、興味ねぇか?」

下条「興味ないかもくそも研磨剤みたいなしもじょーさんには関係ないんですよ」

部屋の扉が開き入ってきたのは真っ赤なドレスのホステス。
「はい」

コンビニの袋の中には安い発泡酒などなど。

下条「酎ハイとかマジスイーツかよ」

「パシりにしておいてそれはないんじゃないの?」

とりあえず三人で乾杯する。

何で部下を使わないんだと以前聞いた所、

『好きな人に自分の手で尽くしたいタイプなのよ』

とか頭がいかれていた。

「アイテムの資料はあるか?」

「ん、ちょっと待ってて」

心理定規が携帯で誰かを呼び出している。

電子記録媒体をよしとしないこの部屋は資料と言えば紙でしかない。

かっこよく言ってみたがパソコンが無いだけである。

「パソコンくらい買ったらどうなのよ」

携帯を閉じ、訪ねてくる。

下条「十の内、四も使えないなら持っていても意味ないだろ」

それに、と付け加える。

下条「資料を見て興奮した際、紙なら破くだけですむけど、パソコンだと高くつくだろ。携帯も然り」

だから下条さんの電話はあの家電で十分なわけですよ。

「そりゃあ、お前が本気で殴ればパソコンどころの話じゃねぇよな」

おててとおててのしわを合わせているのに幸せそうじゃない。
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/02(土) 00:22:50.88 ID:d6FJZu0AO
「ん、来たわね」

「ったく人使いが荒いわ。スクールの幹部候補をパシりに使うなんてどこのどなた様かしら」

固法美偉が黒いドレスを着込みずかずかと遠慮なく入ってきた。

「幹部もビールをパシらされたわ」

「んまっ、どんなお偉いさんか見てみたいものね」

「ねー」

二人できゃっきゃうふふうるせぇよ

下条「遠回りに下条さんを責めるのは止めてくれないでせうか」

「ったく、こっちは仕事中よ、あなたがとりにきなさいよ」

下条「悪かったな、んで、何の仕事だ?」

「ゴミ掃除よ、ったく、じゃあ一本貰って、続きしてくるわ」

袋からオレンジジュース(アルコール入り)を取り出し現場へ向かっていった。



下条「んでー、見たところ。びみょー」

思う所があるのか垣根きゅんが、

「スペックは悪くないし、そこそこ歪んでんだろ?」

反論してくる。

既に会話に入らず背中に抱きついてくる心理定規を無視して会話を続ける。

下条「違うんだよなー。どいつもこいつも足りないんだよ」

考えこむ垣根。

下条「縋れる何かが」

「縋れる何か?」

下条「簡単に言えば屑として成り立つ為の根幹かな」

「十分じゃねぇか。見たところ、二分上乗せて屑だぜこいつら」

下条「違う、違う、現在は関係ないんだよ。その上でだからこそとも言えるな。こういう奴らは決まって因果応報、自業自得、あぁ仕方ないとか思うんだよ。屑のくせに。その点、固法は素晴らしいぜぃ? いいレベルに歪だ」

「そう仕掛けたんだろ」

下条「ひくわー、下条さんは何の策略も張ってないですよ。偶々、後輩が先輩より友人を選ぶような奴だった。偶々、好きだった人を見つけた時、彼女がいた。やりあってなかったらもちっと修羅場でドロドロしてたんだけどな」

そりゃあ、好きな人が裸で違う女と抱き合っていて拳銃を持っていたら鉛玉くらいぶちこむさ。
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/02(土) 00:39:41.25 ID:d6FJZu0AO
下条「そんで俺に復讐する事を一緒に誓った奴らは見捨てて逃げた挙げく、誰一人救おうと戻らなかった」

「そりゃあ、心くらい折れるわ」

軽く手首を振り否定する。

どうやら垣根くんは大きな勘違いをしているようです。

下条「折れてねぇよ。あいつは最初から最後まで『なんで私が』とか『わたしばっかり』って初志貫徹、一気通貫、ドラドラ満貫ってとこだ」

だからこそあいつは『私を不幸にした』この場所に絶望してぐちゃぐちゃにしてやりたいんだろうな。

「話は理解できなくないが酷く限られねぇか? お前のお眼鏡に叶う奴なんてよ」

下条「そんなことないぜ? こいつらもあと一口付け加えればいいだけだからさ」

「一体、何を付け加えるんだよ」

下条「んー、ヒーローかな?」

垣根くんが呆れている。失礼な。
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/02(土) 01:01:03.59 ID:d6FJZu0AO
下条「アイテムぅ〜?」

「なにそれ、デジャヴ?」

メルヘンが呆れた目を……というか最近ずっとそういう視線ばっかですよ。失礼な。

「ん、とりあえず、明日あたり挨拶」

下条「俺も行くゥ」

「やめて、その喋りイラッてくる」

どうやらお好みではないようで。

「急に意見をひっくり返したな」

二週間も立てば情勢は変わる。この男は以前ならば思い立ったが吉日のような行動だったが俺と出会った頃くらいからか、慎重になりはじめた。それも石橋を叩いたにも関わらず渡らないということがあるくらいに。

下条「しもじょーさんは知ってるのですよー。なんか前に焼き肉をカンパしてくれたなんとか君がいるだろ?」

「あぁ。けど、たかがスキルアウトだろ?」

下条「いや、あいつ、便利よ、身分証偽造からピッキング、車の運転などなど。多重能力者たぁ奴のことだぜ」

「へぇ、ただのごろつきかと思えば」

下条「直接的な手下がいないとは言え、そろそろ便利なパシり……じゃなく友達が欲しかった所です」

「その友達は俺も欲しい」

下条「というわけで明日の夜、お邪魔するぜぃ」

「下準備とかいいのか?」

愚問ですなぁ。

下条「とっくに終わってるってばよ」
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/02(土) 01:20:53.80 ID:d6FJZu0AO
(小ネタ)

「みんなも大好きな青ピやよ。ここまでは幕間と思うて貰ってかまわんよ。そんで次からアイテム回やね」

「さて話の内容で直接的な部下はいないってなってるやん? なら『初めの茶店さんくだりはなんなんだよぉぉぁ』とか思うかもしれへんけど。あれは依頼のあった場所から派遣されたつかいっぱしりとおもうてやー」


「定額歴云々は関係ないでー。>>1の表現が下手くそすぎるだけやから『ははっ、ワロス』みたいな感じでよろしくして欲しいとこなんよ」

「そんじゃ続き投下するでー」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/02(土) 01:42:22.11 ID:d6FJZu0AO
はまづらしあげの場合


『ただ一人の為の英雄』と幼い時に聞いたあの言葉は結局どういう意味だったのだろうか?





「浜面、紅茶とってきて」

茶髪で年齢不詳のこの女は第四位、原子崩しこと麦野沈利。年齢のことは口に出さない何故なら体が真っ二つになるから。

俺こと浜面仕上が所属するとある暗部の上位組織のリーダーである。要素が多すぎて主人公なのかヒロインなのかわからない。

「はいはい」

文句は言わない。下っ端ならよびだす必要性ねぇじゃねーかとも言わない。

「あ、浜面、メロンソーダも超お願いします」

かのモー娘。を彷彿させるイー感じかどうかは好みによる小学生は絹旗最愛。モアイとは呼べない。なぜならまだ生きていたいからだ。

「結局、サバ缶の収集に余念のない私は勝ち組なわけよ」

この外人であるパツキンのチャンネーはふれ何とか。鯖鯖うるさいのが特徴だ。うみねこか、おまえは。四章までしかやっていない俺は後の展開をしらない。既に投げているのだが。

「……んにゃぁ」

そして、ファミレスで寝ているこの可愛い女の子は滝壷理后。まじ可愛い。まじ天使。きゅんきゅんきゅい。できれば髪の毛をくんかくんかしたい、胸にちゅっちゅしたい、イチャイチャラブラブして、ゴールインしたい。

「また、超馬鹿面が鼻の下を伸ばしてやがります」

「ってか早く行けよ、スペシウム光線出すぞ、あぁん?」

ここで死んでは滝壷に会えない。俺は天使の寝顔から離れてドリンクバーへ行く。


そういえば、俺はあいつらから中々の高評価を受けてるんだよなぁ、と前に盗み聞きしたことに頬が緩む。
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/02(土) 02:03:24.66 ID:d6FJZu0AO
それはアイテムの為じゃなく浜面による滝壷の為の浜面仕上の戦いだった。

大正製薬かなんかよく知らないが、滝壷の体に悪い薬がある。それを使わせない為には無能力者が命をかけて大能力者を守れるということを証明しなければならなかった。

一目見たときから理解したマイエンジェルの為に。

「どうやったら人間を超えた動きができるかわかりません」
「愛だよ、愛。俺の滝壷に対する」

「熱烈なのはいいですが仕事に超支障をきたさないでくださいね」

それは以前、麦野が気絶して戦闘不能に陥った際の出来事だ。

あの時、俺の体の動きは神がかっていた。第三位に一撃あて、電磁砲を避け、全員を連れて逃げ切ることができた。

麦野はその時の話を一切しないが、絹旗は尊敬した目で俺を時々見てくる。

基本パシりなのは変わらないが。

あと滝壷は可愛い。天使。マジ天使。神レベル。絶対能力者がこげな所におったとわ、とかそういうレベルの可愛さ。そう思わなければ……

「……偶には滝壷さんに対するような愛を超わけてくださいよぅ」

「ん? わりぃ、聞いて無かった」

「超何でもないです!」

「いちゃつくのは上等だけど仕事の話をしていいかにゃーん?」
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/02(土) 02:29:05.50 ID:d6FJZu0AO
「早い話がスクールの新人を超潰すって訳ですか」

「そういうことだにゃーん」

「……納得いかねぇな」

「どうしたんですか、馬鹿面。超顔色悪いですよ」

「第二位に狙われるなんて、リスクがでかい、リターンも少なすぎる」

「確かに浜面の言うことも超一理ありますね」

どっちだよ。

「そうでもあるし、そうでもないってわけよ」

身震いをしながら喋るのはフレンダ。

「一週間、張り付いてたけどこいつは異常とか異質とか、とりあえずおかしいってわけよ」

小刻みに震えているのが彼女のターゲットに対する気持ちを表している。

「ま、そりゃあ『ゲート』から競り落とされた一流だからね」

聞き覚えがない。

「なんだそれ?」


「わたしも超詳しくは知らないんですが表の住人が裏の世界に入る時の登龍門といわれる養成組織らしいです」

「表向きは……ね」
裏なのに表とはこれ如何に、と麦野に言いたいが真っ二つは避けたい。

「いま言った『ゲート』ってのは暗部の組織名でも、ましてや養成学校とか甘っちょろいもんでもないわ」

その真意はわからないが麦野が緊張しているという事実が俺達を困惑させる。滝壷は寝ている。可愛い。

「ただ一人の男に付けられたら称号みたいなもんよ。そして超能力者全員が言われる言葉の一つに『ゲートとは関わるな』ってあるの。大能力者じゃ噂すら流れないわ。何故だかわかる?」

首をふる。

「超能力者ですら関わりあいになったら不幸になるからよ」

唾を飲み込んだのは俺か、絹旗か、フレンダか。

「ともあれ『超能力者』が関わるなと進言されるそれは相手にしない方が賢明ね」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/02(土) 02:54:07.97 ID:d6FJZu0AO
「まぁ、それでもその存在が隠しきれるわけではないし、暗部の中でも養成所的な噂で固まっているわ」

その言葉で焦りは更にます。

「おいおいおいおい、尚更やべぇじゃねぇか!」

俺の発言に絹旗が同意する。

「そうですよ。仮に『ゲート』とかいう人間と師弟関係なら報復されるじゃないですか」

「あぁ、大丈夫。今まで『ゲート』産の暗殺は前例が幾つもあるけど本人が登場したなんて一度もないわ。それに本人は小遣い欲しさの人材開発らしいわ、けれどわかるわね?」

理解していない俺は首をかしげる。

「まったく馬鹿面は……超いいですか?
本人一人を狙う暗殺なんて余程、権力がある人間か、将来性が高い人間。パワーバランスを損ねるような人間ってわけです。そして今回のターゲットは能力者。つまりは真ん中と後ろ、二つの意味合いです」

「その上、ゲートはそういう人間を何人も輩出してるってわけよ。私が直接はったけど戦闘向きのレベル四を蹂躙してたわ、確かにあれは異常よ」

「つまりは暗部のパワーバランスが崩れているわけ。それでどうにかしろと電話があったのよ。正直、気は進まないわ」

それでもっ……

「まったく、浜面は心配しょうね」

麦野がふんわりとした笑みを浮かべる。
「大丈夫よ、垣根帝督をやるわけじゃない。多少の溝ができるけどそれは交渉役がやってくれるわ」

「つまりはそいつ一人だけなんだな」

「えぇ、垣根帝督をやるわけじゃない、私が溶かして、逃げ切る。あんたはそれが出来るはずでしょう?」

納得はできない。

「まぁ、楽勝ですよ、こんな小競り合いはいつものことですし」

そう小競り合いだ。

「それにその『ゲート』とは超質が悪いです。お小遣い稼ぎに暗部のバランスを崩すなんて」

絹旗がぶつぶつ言うのに対し、麦野は呟く。

「質が悪いかどうかなんて関係ないのよ」
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/02(土) 02:57:58.60 ID:d6FJZu0AO





下条「そうそう、弱肉定食。弱い者が補食される。本質的な意味合いは関係のですよ」




69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/02(土) 03:21:46.77 ID:d6FJZu0AO
後ろの四人掛けに一人で食事をしている学生風の男が焼肉定食を食べながら声かけてきた。

麦野のスイッチが入る。

下条「怖い、怖い。伝言だけですよ」

誰も気配を感じなかった。その事実に俺は焦る。

下条「えーっと、なんだっけ、あぁ『十時にお前らが目の敵にしていり奴の幹部昇格試験やるんだわ、内容は襲ってくるアイテムのうち一人でもやっつけたら幹部っなわけ、協力してくれよ。第四位?』だそうだ」

舐められている。

「へぇ、随分と舐められてるわね」

麦野の威圧もどこ吹く風。

「いいわ、乗ってあげるわよ。ついでに第二位もぶちまいてやるわ」

「あ、んー。来るの遅くなると思うぜ? 終わった頃に来るっていってたしさ」

ますます舐められている。第二位がどんな能力かはしらないが麦野が少し本気を出せば第三位ですら瞬殺できる。前回は不覚をとったが、それだけの強さをほこるのだ。

下条「了解ですよー、んじゃ、帰って伝えときますよ」

「あら、あと帰れると思ってるの?」

下条「思ってますの? ですの!」

いつの間にか現れたのはツインテールの中学生。

「テレポーターか、ちっ、準備万端ね」
「白井黒子と申しますの。お見知りおきをお姉さま?」

麦野は能力を使う様子もなく、

「ちっ、そいつからはビッチ臭がするからさっさと連れて逃げなさい」

「あらあら、私はどっちでもいけますの」

え? そういう意味。

「お前はスクールか?」

「暗部には所属していませんわ」

へぇ、ならどういう繋がりだろうか。

「まぁ、いいわ。消えなさい」

「それでは行きましょう、当麻さま?」

腕に絡みつく姿を見て、なる程、そういうことか。爆発しろ。

「マジで勘弁してくださいよぉ、白井さぁん」

歩いてさっていく二人を見て、

「超意外です。ちゃんと会計はするんですね」

滝壷を見つめる。

「……んみゅぅ」

あぁぁぁぁぁ俺も理后ちゃんとちゅっちゅラブラブぬちょぬちょしたいよぉ
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/02(土) 03:26:51.86 ID:d6FJZu0AO
アァァァァァァァ、ごめんなさい。下条さんがたくさん喋ってるのにうぁぁあぁぁぁぁ。眠いとかマジ言い訳できません。


今回も脳内保管よろしくお願いしますぅぅぅぅ

71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/02(土) 04:01:58.63 ID:d6FJZu0AO
アジトに向かう車の中。

「思いだしたってわけよ」

フレンダが急に呟く。

「あの男、スクールの幹部ってわけよ、確かターゲットと一緒に垣根帝督と談笑してたってわけ」

「やばいな」

そんな奴が伝言役だ? ありえねぇ。

アジトに帰ったら中止になるよう言ってみるか。




ドアを開いた時、俺は息をのんだ。

あの麦野すら嫌悪に顔を歪ませている。

「完全に舐められつるわね」


そこには動物の死体や息をしない人間がまるでごみのように、いや実際にこれをやった奴にとってはごみだったのだろう。

『ごみはごみ箱に』

血文字で壁に書かれた七文字は完全に人間の諸行ではなかった。

「なぁ、やめねぇか」

自然に口から漏れる。

「そういえばこいつらあの女を見張ってた奴らってわけよ」

フレンダは見張っていた自分を重ねたのか真っ青になっていた。

「浜面、逃げ場はないってわけよ」

居場所は割れ、組織を舐められたにも関わらず、俺は未だに怯えていた。この後の展開に。

「ったく、浜面、あんたはお留守番」

あの第三位の事件からか麦野はよく笑うようになった。俺達を心配してくれるようになった。

「まぁ、あの時は浜面が守ってくれたんです。今回は私が超守ってあげますよ」

「大丈夫、そんな臆病な浜面を私が」

「っっっるっせぇぇぇ!」

俺は震える両足を鼓舞した。今更だろう、浜面仕上。

覚悟を決める。

「守ってやるよ、無能力者の俺が能力者のお前らをなぁ!」

俺は泣いていた。

「ったく、泣く程、怖いのに無理しないでよ」

麦野が笑う。

「浜面の癖に超生意気です」

絹旗が笑う

「違うよ、わたしがはまづらをまもってあげるんだよ」

滝壷が笑う。

「結局、麦野も絹旗も滝壷も浜面に骨抜きってわけよ」

フレンダが笑う。
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/02(土) 04:06:59.84 ID:d6FJZu0AO
「さぁ、行こうぜ、麦野」

俺は麦野を見る。

「応援できないかきねは」

滝壷に怖れはない。

「超」

絹旗に怯えはない。

「ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね。」

麦野に狂いはなく。
「ってわけよ」

フレンダに迷いはない。
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/02(土) 04:08:27.78 ID:d6FJZu0AO







下条「ざんねぇぇんでぇぇしたぁぁぁ、アイテムのみなさぁぁぁぁん」







74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/02(土) 04:38:13.36 ID:d6FJZu0AO
下条「最高にかっこよかったぜぃ? 浜面くぅぅん?」

顔を踏み潰す。

がんがんなる音楽は能力者の演算を狂わせる一種の兵器。 その音楽に合わせ浜面の腰の上で踊る個法は睨みつけてくる。

「んっ、んっ、はぁ、邪魔しない、んぅっ、でよ」


俺は四人の方へ向かう。

下条「気分はどうでせうか? 第四位?」

「さいってぇよ、クズ野郎、キャパシティダウンに演算を狂わせるような薬を使わなきゃまともに勝負できないの? あぁ、くさいくさい腐ったちん○ぶらさげて生きるなんて生きてる価値あんの?」

んじゃ、いいや。

とりあえずモアイちゃんに薬を、

「ち、超やめな、ぎゃっ」

腹パンして無理矢理飲ませた。そしてキャパシティダウンを止める。作った木原さんマジ天使。三十発殴ったら泣きながら譲ってくれた。まじいい人すぎる。

これで戦闘できるのは第四位だけ。

たっきーには体晶をたくさん飲んでもらったし、金髪は泣きながら震えている。

下条「立てよ、第四位? お得意のビーム撃ってこいよ、じゃなきゃ、全力で殴るぜ?」

「上っ等だよォォォォ、無様に臓物ブチマケロなさいよォォォ?」

あぁ、そうか。そっから不幸が流れてくるのかぁ。

「は?」

アイテムの皆さんは驚いたようだ。

なにせ、自慢の一撃を見事、しもじょーさんが打ち砕いたのです。

下条「夢じゃありませぇーん、ところがどっこいこれが現実!」

綺麗な顔に一発。そして右手で胸倉をつかみ、左手で連打。
か細い呼吸になったとこでモアイちゃんと同じ薬を飲ませる。

「第四位、変わんなかったじゃねぇか? むしろ重傷?」

「アァァァァァァァ、ぢょうだずけでくだざいよォォォはまづらァァァァ」

とうとう泣き出してしまった。女子中学生の暗部の癖に甘ちゃんな。

たかだか、お前らの希望である原子崩しを無効化にし(殺し)ただけだろ。

希望を持てよ。若人。

「ったく、挨拶だっていうのに潰してどうすんだよ」

今更現れた第二位様は流石。マジ重役出勤。

下条「翼がばっさばっさうるさいんですけどー?」
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/02(土) 04:59:49.52 ID:d6FJZu0AO
「心理掌握でもいたのか? 暗部の人間をあそこまで泣き叫ばせるなんてなかなかできねぇよ」

下条「常盤台の引きこもりとか知らねーよ」

「大穴でお前がJCってことでどうだ?」

下条「ねぇよ」

四人の方へ振り返る。

下条「えっと、初めまして。アイテムの皆さん。噂をすればなんとやらしもじょーさんです」

「かはっ、ひゅーっ、お前、みたいな糞やろうを話しにだした、覚えなんか、ないわよ、そんなに、かまって欲しいな、馬鹿女、でも、ナンパしてこいよ、くぞがぁぁ」

下条「この状況下で威勢がいいなんて、嫌いじゃないですよ」

むぎのんの顔を蹴り上げる。

「くっせぇちん○をぶらさげてんのに生きがってんじゃねぇよカスが」

下条「うるせぇですよ。大体てめぇはその年で処女らしいな。上の口は下品なのに下の口は綺麗ってギャグですかァ? ぷーくすくす」

「こ、ろ、してやる」

下条「でも大丈夫。鉄パイプで処女を喪失するそんなむぎのんを俺は応援している」

用意していた鉄パイプを持つ。そしてむぎのんの服を破き捨て、


「ア゛ァア゛ァァァァはまづらア゛ァア゛だずけでくださいよォォォォォォォはまづらァァァ」

隣ではうるさい中学生、金髪のように黙ることはできないのだろうか。一人は薬中だし、アイテムって変人ばっか。

「ヒューヒュー、変態野郎が、腐ったあそこだと脳味噌まで腐っ、いぎぃぃ」

下条「やったね、麦のん。これで処女って馬鹿にされないよ」

「はぁはぁ、ありがとう。お返しに脳味噌ひきずりだしてやん、ギャァァァァァァァァ」

「ひっ」

モアイちゃんも泣き叫ぶのを止め、こっちを見る。何かおかしいだろうか?
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/02(土) 05:07:27.51 ID:/A39q/kAO
ああ白井も堕ちたのか、そしたら初春も残念な感じになるだろうなぁ
御坂は考えたくもねぇ、ゾッとしないね全く…
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/02(土) 05:15:48.60 ID:d6FJZu0AO
ただ左目を抉っただけだろう?

抉った左目を舌の上で転がす。そして、それを持ち主によく見せる。

「はっ、ははっ」

下条「あ、ようやく笑ってくれたんだ。しもじょーさんがグロ行為を行った甲斐があるよ」

口の中のあめ玉を地面に吐き出しつぶす。

「オ゛ェェェェ」

モアイちゃん、吐き出すならせめてエチケット袋くらい持てよ、プンプン。

下条「さて、ようやく話し合いができるな、第四位、クールダウンはできたか?」


「あ、あひゃあひひっ」

かたかたと震える。泣きながら笑う。

強がることを止めたその姿は獲物だった。

下条「ようやく、捕食者との関係を思い出してくれたか? いや、初体験か」

「ひっ、ひひひひっ、狂ってるわ、狂ってる」

下条「おーけぃ。恐怖したな? なら始めようか?」

……何を?

下条「ねぇ、かきねん、何でしもじょーさんはアイテムをぼこってるの?」

「しらねぇよ、俺は顔合わせる為にわざと挑発のような伝言を頼んだだけだ」

げんなりしている。
下条「あぁ、なんだ、失敗しちゃった、てへっ」

可愛く舌を出すが垣根くんは舌打ち。

「わざとだろうが。ったく、どうして今日はそんなにブースト掛かってんだ?」

下条「だって幸せそうだったから嫉妬しちまってよ。みんな幸せとか反吐でるわー、ないわー、引くわー」

まぁ、とりあえず間違ったことをしたのだ。 やることは一つ。

下条「ごめんね、むぎのん。無かったことにして」

謝って無かったことにしようとする下条さんは偉いと思います。
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/02(土) 05:43:08.00 ID:d6FJZu0AO
「ふ、ふじゃけないでよ」

ポロポロと落ちるのは雫。麦野沈利とは最も縁遠かった何か。

「わたしはようやくアイテムを大事に思えてきたのにぃ」

顔は歪み、少女のような慟哭。

「あいつが命をかけてあたしたちを守ってくれるといったのに、じんらいできるなかまができたのにどうじてこういうことするのよ」

下条「いやー、優しいよなー、むぎのんは。まさか超電磁砲のレプリカを倒した浜面を黙って応援してるなんて」

「へっ?」

驚いたのは最愛ちゃん。

下条「えっもしかして、知らなかったの? むぎのんは知ってて教えなかったの? じゃあ、お兄さんが、教えてやるよ?」

「や、やめ」

むぎのんが制止してくるが止めない、真実はいつも一つ。

下条「むぎのんは試しただけだよ? 人形を買い取って、浜面きゅんを」

「えっ? えっ?」

下条「いやー、調べたらさぁ、気になっちゃって。買い取った人形をダッチワイフにするには性別がねー。ちなみにレベルは二もないよ。軍用とはいえ廃棄待ちの不良品だからさ、小学生でも運転できれば一発当てて逃げ切れるよ。よかったね、最愛ちゃん、これで浜面が強いって幻想は死んじゃったね」

「それでも、浜面が命を賭けて、ひっく、私たちを守るって誓ってくれたんです!」


下条「んー、まぁいいか。それにしてもまさか、第四位が本当に命をかけてあたしたちを助けてくれる誰か、信頼できる誰かが欲しかったなんてなぁ」

「もう、やめてください、やめ」

麦野が懇願してくる。

下条「そんなに他人は信じられなかったか? うわーひくわー、コミュニケーション障害じゃねぇか、でもね、正解なんだよ。誰も信じなくて」

「えっ?」

いいか、おまえ等が仲間を信じるって言うなら。









「だって君達を売ったの浜面きゅーんだから」

そんな幻想はぶち殺さないと。






79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/02(土) 06:11:47.92 ID:d6FJZu0AO
「超嘘をつくなぁぁぁぁぁ!」

下条「なんだよ超嘘って。でもね、ほらしもじょーさんは迷惑かけちゃったし、お詫びですよ、お詫び」

「あぁぁぁぁ」

下条「浜面君は英雄の素質があるんだよ? たださ、ほら誰か一人を守る為にその他の全てを切り捨てれる英雄タイプらしいからさ」

息を吸い込んだ。

下条「暗部とは関わりの無い、光の世界で生きる為にアイテムを売ったわけですよ。まぁ、大丈夫だよ、そんな浜面には罰を与えてやるから」

はいずりながら麦野は浜面の近くによる。 ってかあいつらまだやってたのか浜面の種が枯渇してしまう。

「う、嘘だよね、浜面ぁ」

その言葉は、

「ごめんなぁ、滝壷ぉ、麦野ぉ、絹旗ぁ、フレンダぁ」

泣き声と懺悔が全てを物語っていた。

「はぁぁぁぁぁまぁぁぁぁぁぁづぅぅぅぅらぁぁぁぁ!」

吠える原子崩し。けれども何も怒らない。能力のないただの牝の慟哭。

下条「おいおい、悪いのは浜面くんだけじゃないぜ。そういえばしきりに作戦を中止したいって言ってなかったか、ここにくる前に泣いてなかったか。逃げれなくしたのは誰だ?」

まぁ、表の世界で生きられやしないだろうが意地悪くいってみた。

下条「そういうのに気づけなかったのに被害者面するなんて卑怯じゃないか」

「ぁぁぁぁぁ」

最早、縋るものなど無い。能力は潰され、作った信頼崩され、慕っていた思いは消え去った。

「生まれてきてごめんなさい」

麦野は呟く。

「幸せになりたいと思ってごめんなさい」

呟く。

「もうしないから、死にますから」

下条「おいおい、にがさねぇよ」

生(不幸)から死(幸せ)へ行くというそんな結末は許さない。

下条「死なせねぇよ、絶対に」

「生きてていいんですか?」

下条「だから、死なせねぇよ。お前らは俺の不幸に突き合わせる」

麦野沈利は笑う。酷く歪なこの空間で少女のように。

「あたしはあなたの為に生きます、だから捨てないでください」

足元にすがりつくのを話さずに俺はほくそ笑む。

(はーい、二名様ごあんなーい)
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/02(土) 06:26:04.54 ID:d6FJZu0AO
「うわぁ、マッチポンプとかひくわー、てかスクール利用すんなよな」

ファミレスで垣根くんがそんなことを言う。

下条「いやいや下条さんは調べた情報のもとシナリオ作り、もし、そう動いたなら美味しくいただいたってわけですよ。まっさか、浜面きゅんがあんな変態だって知らなかったにゃー、むぎのんが寂しがり屋だって知らなかったなぁ」

「おい、そうだよ、浜面だよ、どうすんだよ、あれ」

下条「いや、正直やりすぎた」

回想

『はまづらのこと、少し好きだったけど超好きな人ができたのでごめんなさい、さよなら、はまづら』

『ねぇ、ここでするの? べつに沈利は嫌じゃないよ。えへへっ、ねぇ、ちゅーして』

『ごめんね、応援できないはまづらより応援できるとうまが好きなの、だから、ごめんね』

『ってなわけよ』

回想終了



「目の前で好きだった女や慕ってくれた女との合体を見せられたらそりゃ、壊れるわ」

下条「まったく軟弱なんだよ」

「その内、ヒーローに刺されんじゃねぇか?」

下条「浜面くんに『お前、俺の、役に、立つ、俺、喜ぶ、お前、滝壷と一発、やらせてやる』的なことを言ったら喜んで『何でもいってください!!』って土下座してきたぜ。『とうまを喜ばせてくれる浜面を応援してる。一発ならいいよ』って許可えたし」

「浜面ェ……」

愛の形って歪だよな。
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/02(土) 06:32:27.70 ID:d6FJZu0AO
とりあえず本日投下超終了。

次回、アイテムのそれぞれのその後と本編的な流れがちょろっとでます。

ちなみにハーレムに見えますが多夫多妻みたいな感じです。

そりゃあ下条さんはもててるように見えますけどとんだビッチ共ですからね
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/02(土) 06:38:49.48 ID:/A39q/kAO
ふと1の事がシックスに思えて来た
下条じゃなく1の事が
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/02(土) 06:44:36.07 ID:d6FJZu0AO
>>82


ネウロ「この謎は我が輩……なんだただのマッチポンプか」

的な意味合いのシックスさんでせうか?
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/02(土) 06:54:17.77 ID:/A39q/kAO
>>83
イエス、新しい血族の方

妙なカリスマ性や幸せ台無しや心ぶち壊しで球磨川かなとも思ったけど、彼は好きな奴を自分と一緒に不幸にしたいだけの人間大好きさんだから違うなぁと

俺ってダウナーや鬱苦手なのに引き込まれるし、全部台無しにしても付いていきたくなるクソッタレな悪のカリスマ性があるからだろうなぁと

うん、胸糞悪くなりながらにやけて応援してるんだぜ
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/02(土) 07:10:14.24 ID:d6FJZu0AO
>>84

楽しんで貰えたなら幸いだにゃー。

球磨川さんは有る意味善人だからにゃー
しかも最近はツンデレ後輩にフラグたてるしプンプン

というか、誤字多くてごめんなさい。

読み直して「なめられつる」とか現場にいりんだよ」とかその他諸々新語作りだしてたしorz

言葉でひっかけ作るのに言葉が間違ってるって致命的すぎますの、ですの!!

でもわざと言い回しを変えてる部分もあるから本物がわかりにくくなります、ごめんなさい

次回ももっと精進します!!

もっとグロい表現とか頑張ります。のせれるかはわかりませんが……

ちなみに今回の内容は、

「せー? ……アウ、セーフ」

かなとか思って書きました。
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2011/07/02(土) 09:08:53.42 ID:DYbXWtdIo
乙!
これが一流の悪党ってやつか
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/02(土) 10:15:25.21 ID:/A39q/kAO
こんだけ歪んで滅茶苦茶なのに、きっと打ち止めや番外個体もエラい目に遭ってイッツーもヤバスになりそうな未来がチラつくのに

ソギーだけは下条が何しても大丈夫そうな予感がするのは何故だ…いや、絡みは無いだろうけど
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 18:35:08.65 ID:OX9QtfPK0
おもしれえ最高におもしれえもっとグロくしてくれよ>>1最高だよ
ぎゃはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは
笑いが止まんねえもっともっとグロくしてくれよ>>1
ここまで面白くしてくれたのは久しぶりだぁ>>1感謝するぜぇぎゃははははははははははははははははははははははははははははははははははは
ほんっと最高だぜぇ楽しくてしょうがねえよぉ
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 18:44:02.33 ID:2P+oZ3PVP
これが哀れにも中二病をこじらせてしまった方の反応です
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 18:46:10.74 ID:OX9QtfPK0
やべえなんかグロ見てるとどうしても舞い上がっちまう……やばいな……
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 19:29:24.48 ID:6IXrv4hIO
せめてァ行をカタカナにしていれば・・・
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/02(土) 19:43:41.81 ID:AKsG4BNw0
性行為いらないから、もっとキャラを壊して殺してくれ。耐性ない人なら吐く位グロくしろ。
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 19:45:26.27 ID:OX9QtfPK0
やばいグロに目覚めた
でも>>1が好きに書いてくれていいからな
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 20:12:11.27 ID:nfTEcEAgo
某理想郷の詐欺条さんの悪バージョンのようだ。
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2011/07/02(土) 21:26:00.82 ID:FsLqsFcFo
>>94
kwsk
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 21:48:38.56 ID:Up0xtiG30
鬱ssなのにsage進行であるところに>>1の狂気を感じる

今のところヘタレなメルヘンに萌えるが、彼にどんな『不幸』が舞い込むか楽しみ

あと魔術サイドがどうなるか。つーかインさんが、聖母でも悪女でも、上手く使えば凄い作品になりそう
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/02(土) 22:05:38.89 ID:/A39q/kAO
読み返してふと気付いたが、根っこの行動原理が何であれこの下条は新しいシックスのタイプなんだな

球磨川は人を人として見た上で、人なりの不幸で人から落として地獄を見せるけど
シックスは人を人として見ない上で、人から落としてから非人なりの不幸で地獄を見せてるし

不幸をじっくり熟成するのか不幸をさっさと一気飲みするのか
――この下条は早漏か!
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/02(土) 23:43:12.86 ID:d6FJZu0AO
こんばんは

えっととりあえず本日も投下します。

昨日みたいな量は期待しないでください。
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/02(土) 23:54:40.98 ID:d6FJZu0AO
小ネタ

「さてと、今日はいきなり補足させて貰うでー」

「一見するとしもやんはグロテスクが好きみたいな感じになってるけど本質はもうちょい違うと思うてやー」

「鉄パイプのくだりやえぐり出したくだりはしもやんが必要だから行った事であったというわけや。目玉を口にいれたのは『本人』と目を合わせる。古代拷問の一つやね」

「つまりはむぎのんからおびえのん、でれのんにするためのプロセスと思うてや」

「けしからんわ、実にけしからんってわけや」

「だからグロテスクに見える行為にも一見何かの価値があるってわけなんよ」

「ん、お客さんみたいやね……ぎゃぁぁぁぁぁ」

「こっからは白井黒子がお送りしますの」

「理由? 本編に関わることがないからですの!」

「さて、本日の投下の最初の二レスはギャグ回ですの。本編とは全く関係ないですから読まなくても楽しめますわ」

「それでは投下開始ですの!!」
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/03(日) 00:11:07.41 ID:k0lSFV9AO
「……お兄ちゃんって超呼んでもいいですか?」

上目使いでまるで甘えるようにねだってくる絹旗もあいちゃん。

下条「えっ、いやだけど」

超呼ぶと意味わかんねぇし。

「うぇぇぇん、うわ゛ぁぁぁぁん、びぇぇぇぇん」

大声で泣き始めた。そしてひとしきり泣くと、

「……お兄ちゃんって超呼んでもいいですか?」

下条「??? いやだけど」

「うぇぇぇん、うわ゛ぁぁぁぁん、びぇぇぇぇん」

なんだこれ、やけにドラクエ臭がするぞ。





五十六回目

「……お兄ちゃんって超呼んでもいいですか?」

下条「くそったれがァ」

「うぇぇぇん、うわ゛ぁぁぁぁん、びぇぇぇぇん」




百二十八回目

「……お兄ちゃんって超呼んでもいいですか」

下条「……お兄ちゃんって超呼んでもいいですか?」

「うぇぇぇん、うわ゛ぁぁぁぁん、びぇぇぇぇん」



七百六十四回目

「……お兄ちゃんって超呼んでもいいですか?」

下条「」

「うぇぇぇん、うわ゛ぁぁぁぁん、びぇぇぇぇん」






下条「ってな夢を見たんだが」

「なにそれこわい」

ファミレスの一角で垣根くんが怯えている。

「お、噂をすればなんとやら」

もあいちゃんが店内に入ってくる。そして俺たちに気づき、とててという擬音を携えながら走り寄ってくる。ファミレスなのは忘れるべからず。

「ぁ、あのぅ、超いいですか?」

頬を朱に染め、上目使いで覗きこんでくる。

下条「なんでせうかー?」

「すぅはぁ……ぁ、あのぅ、お兄ちゃんって読んでも超いいですか?」


えっ?


えっ?
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/03(日) 00:18:57.45 ID:k0lSFV9AO
下条「めしぃ!!」

「は〜い」

でてきたのは豪勢な料理、どこかのレストランのフルコース(ぼきゃ貧)

下条「といれェ!!」

「はーい」

運ばれ、ズボンを下ろしてもらう。

下条「風呂ぉ!!」

「は〜いっ☆」

背中どころか、至る所全て流してもらった

「歯磨きィ」

歯ブラシを……

下条「下の世話ァ」

「はぁい、んぅ」

















下条「第四位が介護士すぎて生きるのがやばい」

生物学的に。

「爆発しろっ!」

浜面きゅんが男泣きしていた。
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/03(日) 00:25:23.06 ID:k0lSFV9AO
小ネタ

「こんな感じでギャグ回を作ってみたんやけど、どないやった?」

「あんま本編が壊れない範囲で書かせて貰ってるんよ、いらなかったかもしれないけど遊び心と思って許してや」

「ったく、回復が早いんですの、ともあれ次回から本編ですから楽しんで欲しいんですの。あと、青ピさん、ズボンを脱ぎなさい!」

「断るで、僕は魔法を使うんよ。だから淫乱JCは動画だけで十分ってわけや」

「むっきー、いいから脱ぐんですの!!」

「あーれー」
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/03(日) 00:58:18.58 ID:k0lSFV9AO
ふれんだ=せいう゛ぇるんの場合





結局あたしは何にも役にたてないって訳。それでもあたしは暗部でしか生きていけないって訳よ。











下条「えっとフレンダ=セイヴェルンだっけ?」

私はこの男にとあるビルの三階によびたされた。

「そうです」

あたしでも最低限敬語は喋れるって訳。

「んじゃ、まー、もあいちゃんもむぎのんも肉壷ちゃんも暗部として再開してるのは知ってる」

「知ってます」

アイテムは文字通りこいつの道具になっていた。

しかし、その手腕は認めなければならない。同僚だった三人は明らかに別次元の強さを手にして暗部へ再び潜った。

たった三週間で三人を化け物にしたこいつは明らかに人じゃない。

下条「……まぁ、資料を見たけど一つだけ言っておくわ」

手にした資料を手動式シュレッダーにかける。










下条「才能ない、いらねーわ」







「は?」

下条「いや、だからいらないんだってマジで」

何を言ってるか理解できなかった。

下条「と、いうか。何で今まで暗部にいたんですかー? 役立たずな上にいざって時には足をひっぱる。お前なんかどこも買い手がつかねぇよ。だから表の住人にでもなりな。裏には関わんなよ、正直、邪魔だから」

「えっ?」

苛々するように頭を掻いている。そして、

「ぎゃッ」

顔を殴られ、腹を蹴られ、まどから一階へ、投げられる。なんとか手のひらと膝はつけたものの両手両足から嫌な音が聞こえた。

立ち上がろうとするものの腕は明らかに折れている。膝はたちあがることができない。這いずるように移動することしかできない。

あたしはこうやって、暗部から抜けることになった。
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/03(日) 01:17:24.27 ID:k0lSFV9AO
「お腹が空いたってわけよ」

這いずりながらここまできたのに、誰にも声をかけられなかった。

いくら人通りが少ない廃屋の地帯だからって……こんな状態の人間を放るなんて表の人間もたかが知れるって訳だ。

「あら、フレンダじゃない?」

そこを通りかかったのは麦野。

「助かったって訳よ!!」

「ん?」

あたしは事情を話した。そして、それを麦野は全て頷きながら聞いてくれる。

「ってな訳よ!!」

「うんうん、それで?」

「えっ? だから、助けて欲しいってわけよ?」

「はぁ? なんでよ? ご主人様の話のくだりはわかったわ。あんたが何で倒れてるかも解った。けれどなんでわたしがあんたを助けなきゃならないわけ」

「そ、それは非道いってわ」

「なに言ってんのよ。それにご主人様があんたを表の人間って言ったんでしょ? なら裏のわたしが関わる訳ないじゃない。なんでリスクを増やす必要があるのよ」

リスクって、まるであたしが本当に表の人間になったとでも思っているのだろうか。

そんなことはありえない。裏の人間はいつまでもその十字架を背負わなければならないはずだ。

「じゃあ、話すのもこれで最後ね、フレンダ、達者にしなさいよ」

まるで親友に別れの挨拶をつげるような気さくさで麦野は去っていった。

「うぇっ、うぇぇん」

あたしは惨めに地面を濡らした。
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/03(日) 01:41:00.34 ID:k0lSFV9AO
「ほんとにお腹が空いたって訳よ、うぅっ」

鳴るお腹を無視して這いずる。なのにあのビルは未だに見える距離にある。

「超フレンダじゃないですか?」

「こ、今度こそ仏って訳よ!」

絹旗が足取り軽く歩いてくる。

「と、とりあえず助けて欲しい訳!」

「えっと、事情が超わかんないんですが」

麦野はシビアな所があるが絹旗の根が優しいことをあたしは知っている。

「つまり、こういうことって訳よ」

事情を説明した。すると、

「事情は超わかりました。フレンダはお腹が空いているが身動きがとれないってわけですね?」

「そういうことなのよ!」

「ふむ、わかりました。依頼ということなら受けましょう」

「助かったって訳!」

「それでフレンダ。今、幾らありますか?」

「は?」

呆れたようにこっちを見る絹旗。

「お金ですよ。お金。超お金です」

「な、なんで?」

「も、持ってないって訳よ」

「はぁ、フレンダは超馬鹿ですか。依頼するならお金くらい持ってくださいよ。それとも何か有益な情報でも?」

「そ、それもないって訳よ」

大きなため息をつく絹旗。

「馬鹿だ、馬鹿だと思っていましたがここまで超馬鹿とは思いませんでしたよ」

「で、でも」

「でもも糞もありません。とりあえず、私はお兄ちゃんの所へ行く必要が超あるので失礼しますね」

「ち、ちょっと待ってほ、」

軽く蹴られる。

「邪魔をしないでください。次は超本気で超殺しますよ?」

「ひっ」

絹旗は去っていく。

「みんなひどいって訳よぉ」
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/03(日) 02:02:36.27 ID:k0lSFV9AO
「ぐずっ、うぇぇん」

「ふれんだ、どうして泣いているの?」

いつの間にか滝壷が現れていた。

「た、たきつぼぉ」

「えっ? どうしたの?」

あたしはあのビルから落ちた時の経緯まで話した。

「へぇ、大変だね」

「た、助けて欲しいって訳よ!! 有益な情報もお金もあげるから」

「ほんと?」

「嘘は言わないって訳よ!」

必死だった。懇願した。惨めったらしく、あたしの元、同僚に。

「じゃあゆうえきなじょうほうってなに?」

「えっ? あ……」

考えてなかった。自分が助かることを第一に考えすぎて、

「だめだよ? ふれんだ」

「アァァァァッ!!」

指の骨を折られた。

「まったく、うそは駄目だよ」

「ま、まってお金は後で払えるから!」

「そんなの信用できる人間の間での取引だよ?」

「だってあたしたちアイテムじゃない?」

「それがどうかした? ふれんだ」

あぁ、駄目だ。もう無理だ。話にならない。お互いの『根幹』が違うのだ。

「じゃあね、ふれんだ。そんな惨めなふれんだをわたしは応援してるよ」

あたしは本当に何も持っていない。
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/03(日) 02:34:06.67 ID:k0lSFV9AO
あたしは眺めていた。あれから何時間たったかわからない。

少なくとも日が沈み、夜が来て、雨が降り、夜がきた。

麦野が帰る姿も、絹旗が帰る姿も、滝壷が帰る姿も見た。

たくさんの人が行き交っていた。

そして誰からも襲われないここは確かに表の世界だった。

下条「あれ? 昨日から帰ってないの?」

声がでない。

下条「うーん、あぁ、わかった。お腹が減ってるんでせうか?」

あたしは首をこくりと動かす。

下条「あ、浜面きゅーん。『レストラン』に行きたいんだけど一台。はぁ? 滝壷さんがヤラセてくれない? 知らねーよ。もっと頑張れよ、んじゃ、よろしく。んー、やっぱ携帯って便利だなぁ、自分で買うのはあれだけど貰う分にはいいもんだよな」

よかった、とりあえず。ごはんがたべれる。

「しゃ、しゃばを食べたいってわけよ」

下条「ったく、肉くえ肉」

少年のような笑みを浮かべ頭を撫でられる。

折られた恨みなどなくなった。ただ、食べさせてくれるという事実がこいつを許していた。
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/03(日) 02:43:18.08 ID:k0lSFV9AO
そして一台のバンが止まり、下条当麻にお姫様抱っこで載せられる。

車の中で手厚く怪我の治療をして貰った。少しでも空腹が紛れるようにと一本数千円することで有名なジュースをグラスに注いでくれた。

そして耳打ち、まるで恋人に密談をするような。くすぐったい。

下条「昨日は悪かったな、苛々してたんだ。お前を表の住人にするために色々準備してたが上手くいかなかったからさ」

あぁ、こいつって見た目とか噂は悪いけど紳士なのかもしれない。ただ、感情の起伏が激しいだけで……

下条「だから、お前の為に色々プレゼントを用意したんだ」

『セイヴェルン』

着いた先のレストランはそんな名前だった。

「ぐ、偶然?」

よく見れば出来たばっかりの外装、ここから見える綺麗な内装。

下条「気に入ってくれたでせうか?」

「ま、まったく、あんたって気障って訳よ」

熱で浮かれる。足取りは軽い。

下条が手をとり案内されるは個室。

下条「すまない、お花摘みにいってくる」

「ま、まったくムードぶち壊しってわけよ」

そして運ばれてくれる子供一人くらい入りそうな大きな料理。蓋がついていて中身が見えない。

「焼き肉式でも楽しめます。あちらの部屋にフライパンがありますのでご利用ください」

ウェイターはそれだけ告げるとさっていった。


「あ、あいつが来るまでまっていようかしら」

迷う。しかし、長い。

もしかしたら大の……

「ったく、待ちきれないわ」

痛む腕で蓋を取る。
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/03(日) 02:44:14.24 ID:k0lSFV9AO






「しもじょおォォォォ、とうまァァァァァァァァァァ!!」







110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/03(日) 02:54:47.69 ID:k0lSFV9AO
なんでふれめあが? 意味がわからない、はぁ? ありえないないない、ここはあいつがわたしのためによういしてくれた、

『セイヴェルン』



下条「フレンダちゃーん、聞こえる?」

真上から聞こえるのはスピーカーから呼びかける下条の声。

「てめェェェ、ふざけてんじゃ、ないって訳よ!!」


下条「えっ!! なんで?」

「なんでふれめあが!!」

下条「いや『偶々』お肉が歩いてたんで刈りをしたわけですよ、モアイちゃんが、そんでむぎのんがここを作ってくれて、肉壷ちゃんが運んでくれたってわけよ。同僚の為に色々準備するなんて仲間思いすぎて嫉妬しちゃうねっ!!」

「[ピーーー]、殺してやる訳よ!! 目玉をくりぬいて、脳みそをミキサーにかけて、内臓を煮込んで、肉を焼いて殺してやるわ!!」























下条「生きたまま妹を食べた人は説得力がありますね?」


え?
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/03(日) 02:59:45.06 ID:k0lSFV9AO
気がつけば血だらけだった。

目の前にある火のついた鍋にはまだ何か半分残っている。

ミキサーの中にはまだ液体がたっぷり残っている。

そして鍵のかけられたこの部屋で既に六十四時間たっていた。



「あれ?」




そして妹には大きな包丁が突き刺さっていた。







「あれ? あれあれあれ?











あれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれあれ












あれ?
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/03(日) 03:02:21.90 ID:ujDnm7NAO
sagaはわざとなのかな
余計なお世話だろうけど、数レス分だとしても書きためて一気に投下した方が良いと思うよ
書きながら投下だと色んなミスし易いからね
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/03(日) 03:20:16.81 ID:k0lSFV9AO
「はははっ、おいしかった訳よ」

最初二十時間は我慢できた。

『んーんー!!』

気がついて、猿轡をかまされた妹を助ける力はなかった(嘘だけど)


「あはははっ、最高に美味しかったわ」

四十時間たった頃、あたしは目の前の妹が叫ぶのをやめて虚ろになった姿をみてかわいそうだと思った(嘘だけど)



「さいっこうに、おいしくて、これいじょうなかったわ」

六十時間たったころ、眠るように息をしない妹を見て犠牲にしない為に、

下条「いや、それは眠ってたんだよ? だって息をしてるのを確認して落胆し、脈をはかってがっかりしてたじゃないですかー」


あぁ、そうだった。だからむかついて、刺したんだっけ?

そしたら食べなきゃ駄目って訳。











あぁ、なんだ結局私は一番、私が可愛かったんだ。

だから誰からも必要とされないし、誰からも求められない。

自分の保身を考えるから行動が遅れる。

いつもそうだった。

「ねぇ、しもじょー、もうこれは食えないのかな?」

下条「まぁ、表の人間じゃ無理だろうな」

「ならあたしを暗部にいれて」

下条「前にもいったが……」

「ミスはもうしないわ、だってこんな可愛い妹を食べたんだもの」

下条「続けろ」

「おいしかったわ。初めてたべたって訳よ、こんなの食べ続けるにはあんたみたいな人間がいなきゃいけない」

クソまみれの人間が。

「そしてあんたが望むならあたしはどんなことでもするって訳。だってお肉が食べられないもの。それは困る訳。死んでも構わないくらい美味しい肉を食べるには命くらい捨てなきゃ駄目って訳。それに前のあたしはいないって訳よ」

あたしは微笑む。

「だってそうでしょ? 妹たべたんだからあたしは妹の分強くなったわけ、もっと強くなるって訳よ」

下条「へぇ……いい顔になったな。フレンダ、抱かせろ」

もちろん。だって……

「こんな素敵なレストランに呼んでくれたんだもん。お礼はするって訳よ」
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/03(日) 03:38:00.17 ID:k0lSFV9AO
「……ゲスっぷり増してるんじゃない?」

心理定規がこっちを睨む。

「んっ、んぅー、いぎ、いぎー」

タオルを噛ませて、俺の腰を打ちつけていたフレンダは白眼をむき失神した。

「はぁ、呼ばれてみれば全く、やってるんなら、やってるって言いなさいよ」

下条「わりぃな、すぐ来ると思わなかったんだよ」

「それで?」

下条「いやスクールに依頼をしようと思ってな」

「あら? 新しく出来た『ツール』は駄目なの?」

「いや、どうせ頼むなら現在進行で同じ目的をやってるスクールを頼るべきだと思ってな」

「あら? とうとうするの?」

下条「あぁ、いい加減始めようぜ



























第一位とのパーティーを」
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/03(日) 03:51:53.63 ID:k0lSFV9AO
私はご主人様を愛してる。

例え私は愛してもらえなくても、他の女を抱いていても私を必要としてくれるあの方を愛してる。

「麦野、超ご機嫌ですね」

「当たり前じゃない、わざわざご主人様がお願いしてくれたのよ?」

建設中のビルを眺めながらいう。

「と、いうかその趣味が超お兄ちゃんっぽい眼帯は何ですか?」

青をベースとした流星模様の眼帯を指差してくる。

「んっふふー、聞いちゃう? 聞いちゃう?」

「あぁ超うざそうです」

「ご主人様にねー、買ってもらったの!! これで自慰行為をするのが最近の日課なの!!」

「……超どうやるんですか」

呆れながら呟いてくる。

そりゃあ、ご主人様の匂い(二週間前)がついたこれで……えへへへっ

「ったく、あそこに例の品があります」
「ん、わかったにゃーん」

さて、引き続き現場監督をやりますか。

ツールの『副リーダー』として
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/03(日) 04:02:45.70 ID:k0lSFV9AO
お兄ちゃん。

それは何だろうか。
普通は家族だろう。

けれど、私には身寄りがない。

だから家族が欲しかった。

けれどお兄ちゃんと呼ぶあの人は絶対に私のことを妹とは思ってません。

でもきっと捨ててくれません。どんなに嫌がったって。

壊したって、直して超使うはずです。

だから大好きだ。超愛してしまいます。
そして私は確認するように、

「あぁ、もう超捨てられることはないんですね」

呟いた。


それが例え利用してるとわかってもきっと受け入れてしまう。

あの人と私の思いの形は違っても構わない。

だってわたしはあの人の『妹』という名の『ツール』なのだから。

道具が愛することくらいは許されても超いいはずです。
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/03(日) 04:17:08.17 ID:k0lSFV9AO
わたしは当麻のことを愛してるかと聞かれると戸惑う。

好きだし、体の相性はいいし、文句はない。

「おーい、滝壷ぉ!!」

「あっ、はまづら、どうしたの?」

「一発、一発でいい。二十秒でいいからっ!!」

「……それは早すぎだよ、はまづら」

わたしは呆れる。

わたしははまづらが好きかと聞かれると困る。

だけど嫌いかと言われても困るのだ。

「お願いします、先週の口技を味わうと我慢できねぇ!!」

まったく、こんなに馬鹿なのに。

ただ一つ言えるのは、 私はとうまを裏切らない。

だって、今の状況に満足を覚えてしまった。

今の状況を作り出してくれた。

例え、それが酷く他人から嫌悪される何かだとしても私はこの状況をあいしてる。


「なっ? なっ? さきっちょだけ、さきっちょだけ!!」

「それは違うSS」

このお馬鹿なはまづらとどうなるかはわからないけどこんなくさった世界を私は応援している。







はまづらの携帯がなる。

「えっ? いやっ、でもっ」

「仕事しないはまづらは応援できないな」

「っしゃぁ、行きます!! 当麻さん、すぐ行きます!!」

例えその行為が世界に責められたとしても……ね?
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/03(日) 04:26:01.25 ID:k0lSFV9AO
投下終了ー、なんかわかりにくいですが。


昨日いってたアイテムの色々は最初の二レスで


本編はフレンダから滝壷までと思ってください!!

119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/03(日) 04:37:19.40 ID:k0lSFV9AO
>>112

おっしゃる通りでございます。しかしながら携帯厨なもんで下書きみながら打ち込みといった方法で進めている始末でございます。携帯のコピー&ペーストだと二重貼り付けがあったりするため……


下書きみながら打ち込みといった方法でやってる為どうしても遅筆になりがちだったりしますがご容赦ください

sage進行なのは特にこだわりはありません。 ただageるとコメントがつきやすい程度の認識ですのでこんな雑文をわざわざageて他の作品の邪魔をしないようと考えてる次第でございます。

120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/03(日) 04:38:36.79 ID:ujDnm7NAO
>>118

さて、どうせ全て知ってる☆はいったいどうするんだろうか楽しみ
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage saga]:2011/07/03(日) 04:42:05.77 ID:ujDnm7NAO
>>119
事故防止に頑張る1を応援してる

違う違う、サゲじゃなくサガさ
こんな風にメール欄にsagaつければ死ねや殺すをキチンと表示出来る
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/03(日) 04:53:43.11 ID:k0lSFV9AO
あぁァァァァァァァァァァ恥ずかしいァァァァァァァァァァ

っていっても大してかわんないです。

大体なんだよエイジって新妻くんかよ、おれはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ


ともあれ表記に関しても特にこだわりはないです。何を叫ぼうが、何を規制されようがようは『逝かれてる(誤字ではない)』ことを証明できればいいと思ってますんで


☆の件は一応作ってるのでご期待ください。
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/03(日) 04:58:06.06 ID:k0lSFV9AO
>>1「とか強がって見たけど……うぁぁ、ひくわぁ、まじカンチすぎて関西もびっくりやわ」

だってみんな「ageんなよ」とか言ってるじゃん。勘違いするじゃん、全然するじゃん、じゃんじゃんじゃん
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/03(日) 04:59:55.13 ID:k0lSFV9AO
すいません、混乱しすぎてようやく理解できました
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/03(日) 05:21:42.91 ID:k0lSFV9AO
えっと気をとりなおして


「ここまでの裏設定と補足を説明するでー、ちなみに僕はまだ童帝です」

「ちっくしょうですの!!」



「さってと、全体的な流れを説明するでー。

大体この話はしもやんとその他の人物が交わる形の視点で進んでるのはわかってると思うんやけど。しもやんも含めてそれぞれの狂気のサブタイトルがあるんやね。まぁ、しもやんは置いといて、ムサシノ牛乳さんは『自己愛』やね。そんではまづら爆発しろ君は『狂愛』。そしてフレフレちゃんは『飢餓』なんよ」

「やや後付けっぽいですの」

「そんなこと言わんといてやー。一応、これを下の進めてるんや。ちなみに『自己愛』は話に絡んできたから説明せんけど」

「めんどくさがりましたわね」

「黙りやー『狂愛』とは呼んで字の如く当て字はやんでれやと思うのは早計なんよ」

「あら、その割には」

「そう、はまづらくんには愛がなくねぇ? とか思うかもしれへんけど『誰かを抱いていようが関係なく、俺は彼女と合体したい』とかアクエリオンっぽいとこを思ってるとこは十分狂ってるちゅーわけや。独占欲なんて、最初にムサシノねーちゃんに逆レプーされた時にとばされたんよ、なにせ、はまづらくんは滝壷大好きって思わなきゃ女性を一生愛せないとか思ってる節があるからね」

「ん、そういえば一目ぼれやらそう思わなければーとか言ってましたわね」

「そう、つまりは狂った愛ではなく、愛に狂ったと思うて欲しいんよー」

「まったく、わかりにくいですわ!!」
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/03(日) 05:44:16.23 ID:k0lSFV9AO
「さてふれふれちゃんやね。えっと飢餓かぁ」

「まんまですわね」

「んーと、作者はふれふれちゃんに足りないのは何かと考えた結果、行き着いた結果なんよ」

「へぇ、みたまんまではなく精神的な面でしたのね」

「なんで油断するか、なんで失敗するかを考えたら足りないのは満たされているからってことなんやーとか思ったんよ」

「も、妄想もここまでくるとひきますの」

「すると我らがしもやんはハングリー精神を思い出させる為に実行したわけや」

「やっぱり私の婿はできますの!!

実際、レベル五や便利なサポーター。強い前衛って死角はないですかね。甘えるのはしょうがない話ですの」

「いや、前半なに言うてるん。ま、成功したのは確かやけど。でもしもやんにはもっとひくやろじっさい。作者も爪を噛む弟を見て『あー、カニばりずむ』って突っ込んだらうざがられるくらいの禁忌やで?」

「一気に安っぽくなりましたわね……」

「ふれふれちゃんは妹ちゃんを食べた結果、そういう主義になったわけよ。そして自分を見つめ直す必要性がでてきたわけやね、そういう意味では最初三人から見捨てられたのはいい心理操作やと思うよ。あれで自分に後ろだてはないってわかったんやから」

「極限状態の空腹、甘えの聞かない状態。突きつけられた選択肢というわけですね」

「そや、つまりはしもやんのカリキュラムと思うてもらってかまわんよ。そして、そこで答えをえた。迷いや甘えは消えたってわけなんやね、そしてもう一つ」
「なんですの?」

「強力な自己暗示や。わたしは食べたら強くなる。これって人間が何か行う時に重要なことやね、彼女はそれの真髄にたどり着いたわけや」

「確かに、疑ってすらいませんわね、ほんとに食べた人間の分強くなると思っていますの」

「妹を食べるという行為はそれだけ強烈な出来事なんよ」

「まったく体験したような口振りですわね」

「あ、ばれた?」

「」

「って嘘嘘、じょーだんやで。まぁ、そんなわけやからふれふれちゃんはそういう副産物も得たと思うて」
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/03(日) 06:03:42.66 ID:k0lSFV9AO
「さて、ここで新しい暗部の紹介やで」

「あら?」


「その名も『ツール』って名前なんやけど」

「それってアイテ……」

「シャラップ!! えとな一回潰したアイテムのメンバーを使った組織なんよ」

「だからアイ……」

「黙りや!! しもやんがお金を稼ぐにはアイテムを潰すしかなかったんやね」

「まぁ、確かに。強くして返しただけってなりますわね」

「しもやん曰わく『ボランティアじゃねぇぇぇんだよ!! なんでそんなことをしなきゃなんねぇ?』とか電話の女にぶちきれたらしいで」

「お気の毒ですの」

「だから、暗部である『ツール』を設立。依頼をつけるパトロンとの契約金をぶんどったらしいで」

「あぁ、なるほど『お前ら、新しい暗部に依頼するならそれなりの誠意を見せろ、そしたら仕事してやんぞごらぁぁぁ』ってわけですのね」

「まぁ、もちろん以前からアイテムを利用していた汚い方々は『ふざけんなー、誰が払うか!!』とか文句たれたが構成員全員がゲート産と聞くやいなや『いくらでしょうか』と従順になったで」

「どんだけ評価たかいんですの」

「ま、もちろん引く手あまたやからよりどりみどりしもやんも久しぶりに『幸福だァァァァァァァァァァ』って叫んだんよ」

「ちなみになんでレベル五の方が副リーダーですの?」

「それはしもやんが考えてるからなぁ。将来的にリーダー超強くなるよってことやないん?」

「レベル五より強い人間。そんな者量産されたら確かにパワーバランス所の話じゃないですわね」

「そうや。だから、このお話は結構物語に大きく関係してくるで」

「まぁ、この白井黒子はでませんけどね。はぁ、偶には抱いて欲しいですわ、ティッシュを誰かとやり終わった後のティッシュを嗅ぐだけは我慢できませんの」

「」
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/03(日) 06:11:59.51 ID:k0lSFV9AO
「ともあれ、ややこしいやら読みにくいやらわけわからんやら作者が変態すぎて気持ち悪いやらあるかもしれへんが、」

「続きも読んでいただけたら幸いですの!!」


「ほななー」

「次回の投下は今日の夜更け(深夜)か明日の暁(朝方)の時間帯になりますの!!」
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/07/03(日) 06:27:59.98 ID:k0lSFV9AO
【次・回・予・告】




「学園都市にあらわれた謎の宇宙戦艦。


「お前たちを滅ぼしにきた」

立ち向かうは我らが新組織『ツール』


「たすけて……」

しかし、相手の卑劣な罠に捕らわれた滝壷。


「ったく、あいつの奴、後でいいお仕置きしてあげるわ」

虚空を燃やすは我らがむぎのん。

「まったく、英雄役は超譲ってあげますよ。だから、先にいってください……」

一万の兵を食い止める絹旗。


「まったく、頼りにしてるってわけよ」

下条「負けたぜ、お前には。だから頼んだぜ?」







「「「「「浜面ァ!」」」」」










「うぉぉぉぉぉ、おれはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、滝壷をォ、ぜっったいにっ、助けるっ!!」





頑張れ浜面、負けるな仕上。学園都市の明日はお前にかかっている!!








下条「浜面君、表。出よっか」


この内容は一切本編には関係ありません。
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/03(日) 06:31:39.67 ID:k0lSFV9AO
うぁぁぁぁageちまった!!


ごめんなさい、sage進行で。
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/03(日) 06:36:52.32 ID:PBtXVxQIO
全部セリフかよw
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/03(日) 06:39:01.66 ID:k0lSFV9AO
なんか最近、くだらないミスばっかですいません。

あと次回投下なんですがギャグ回を少し用意してるんですが

どうしましょうか。

ゲスい下条さん爆発しろ的な内容です

133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/03(日) 12:23:08.56 ID:FuUyw1Dq0
>>1

たまにはギャグも欲しいかも

134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2011/07/03(日) 12:48:01.65 ID:1+AzknxSo
この>>1にとってギャグとはブラックジョークのことなのだよ
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/03(日) 17:02:33.90 ID:WNywDNPQ0

ギャグおもしろいからいいと思うよ
一方を完全に服従させられるのは下条だけだと期待してる
この下条ならアイテムの電話の女とか調教してそうで怖い
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/03(日) 19:29:10.73 ID:ujDnm7NAO
逆に下条が返り討ちにあったりしても楽しいな
どんなに下条が足掻いても、絶対に適わないこの世の壁にぶち当たって情けなく壊れるのもなかなか
悪らしい無様な終わり方って感じで
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/03(日) 23:14:23.61 ID:h7oguGUH0
素養格付でも持ってそうだな、この下条
となると☆が積極的に干渉している可能性も……

ギャグ楽しみにしてます
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 00:02:16.54 ID:XRQDhcbAO
本日の投下開始します

まぁ、ギャグらしいギャグじゃないんですけど、偶にはいい目をみとかないと、可哀相なキャラが何人もいますからー(棒
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 00:05:29.32 ID:XRQDhcbAO
ちなみに今朝の奇行は解決しました

age→あげる

sage→さげる

saga→規則緩和

この他にもコマンドとかあるんでせうか?

誰か教えろください
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/04(月) 00:29:36.28 ID:xFrJpA3wo
sagaが必須ってことだけ認識しておけばおk
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 00:35:28.66 ID:XRQDhcbAO
「「これは浮気ではない」

「誰にいってるんですかぁー?」

下部組織の男と公園を歩いていたら逆ナンされた。だから、これは浮気ではないはずだ。

「そうっすよー、浜面さん、せっかく可愛い女の子がいるのにー」

下品な笑いを浮かべるのは同僚A。

「えっと、涙子ちゃんは何歳」

「んふふー、いくつに見えますぅ?」

酒が入った女の子は部下Aによりかかっていた。

「あら? 浜面さんは楽しくありませんの?」

二対二の立ち位置は既に決まっていた。

「そんなことはないよ?」

先程から言うが浮気ではない。

だから少しくらい美味しい思いをしてもいいはずだ。そう思うと自然に笑いが出る。

「げーすげすげす」

「な、何だか、独特な笑い方ですのね」

そしてこの後、うっかり間違いを起こしてもしょうがない。

「げへげへげへへ」

「それじゃあ、私達この後ぬけだし……あら?」

白井ちゃん(自己紹介済み)を……そういえばこの子どっかであったような……

「あれ、浜面じゃない?」

「あ、はまづら」

二人の声が聞こえる。一人はツールの副リーダー、一人はマイエンジェル。

「まったく、超おそいですよ、フレンダ」

「あいつの依頼を携帯でまとめてんの、少しは待つって訳よ」

「違うんだ。滝壷、これは浮気じゃない」

「はまづら、私というものがありながら!!」

「ち、超浮気です!」

「この方達はなんですの!!」

見る見るうちに修羅場になる。

「くそっ、俺があまりにもモテすぎるせいで、やはり俺は生きてちゃいけないのか」

「「「えっ」」」

「……わかった、俺は、死ぬよ」

「だ、ダメだよ、はまづら、はまづらが死んだら私は……」

「わ、私も超悲しいです!!」

「喧嘩はやめますわ!! だから抱いて!!」
「あたしもって訳よ!」

俺ってやつぁ、罪作りだぜ……





という状態の下条さんは爆発しろ」

下条「妄想してないでさっさと車をだせ」
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 01:02:00.89 ID:XRQDhcbAO
【小ネタ】

「ということで今日もみんなの青ピがやってきたんよ」

「さてこのあとから本編を投下するんやけど一つ作者の心境を呟くんよ」

『やべぇ、なんか>>1の評価がブラックジョークやら悪の化身みたいに期待レスがあるけどベジタリアンってバレたら……
やべー!これやべー!やべーわこれ・・・やべー!マジやべー!やっちった!やべー!やべーなぁ・・・これはマジでやべえな・・・。やばくないかな?あんまりやばくないかな?いやでもやべーだろ!これやべーだろー!絶対やべーって!これマジやべーって〜!いや・・・やばくないかな?いややべーだろやっぱ!いや・・・?

みんな気づくなよ、気づくなよ、気づくなよー、俺が菜食主義だって気づくなよー』

「というわけなんで大したことないんよ。ちなみに今日の晩御飯は、ホモ弁のビーフステーキ弁当やったで」

「本編を投下しますの!!」
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 01:20:27.25 ID:XRQDhcbAO
「で、第一位について調べたって訳」

アジトの一室であるこの部屋でソファーに寝転びながら報告を聞く。

下条「んー、報告ゥ」

「うざい喋り方。感に障るわけよ。まぁ、結局、知ってるんでしょうけども、それもそれでムカつくって訳よ」

下条「なんかフレンダ冷たくない」

「あらビジネスパートナーにも仲良くする必要はあるって訳?」

呆れた目で見てくる。

下条「思いやる心を忘れた日本人に絶望し」

「はいはい、そういうボケはいいから進めるって訳」

オィィィ、有能すぎて、さくさく話が進むんですけどォォォォ!!

あの頃のように役立たずのフレンダを連れてこォォォォい!

「大体、何を考えているかわかるけど腹がたつわねー」

こめかみをひくつかせている。

「まぁ、知ってるでしょうけど『グループ』にいるって訳よ」

下条「へぇ、初耳だぜ」

「聞いたのは初でしょうけど、見たことはあるって訳?」

下条「ホント、可愛げないよなぁ。でれのんとかロリ旗とか肉壷とか見習えよな」

おそらくファミレスでくっちゃべってる三人を思いうかべる。

「全く、あんたも中途半端に相手にすんなって訳よ、密談する度におねんねさせなきゃならないあたしを心配しろって訳」

下条「はん、それを手加減しながらする癖によく言うぜ」

「そりゃああんたの為の『ツール』なんだもの、仕方ないって訳よ」

全く、こんな化け物誰が作ったんだよ。
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 01:40:28.28 ID:XRQDhcbAO
フレンダはがさごそとバックから三百五十ミリリットルの缶を取り出す。プルタブをあけ、銀色のストローを挿し飲み始める。

「飲みたい?」

下条「んなわけねーです」

「えー、脳味噌シェイクは最高って訳よ。ファミレスじゃ麦野たちが嫌な顔するから飲めないし」

下条「しもじょーさんの嫌な顔は見えないんでせうか?」

「はん、そんな繊細な人間じゃないくせに」

いやいや脳味噌を啜る女と平気で一緒にいれるなんて繊細ってレベルの話じゃねーよ。

「それに、あんたが教えてくれた味だから特別って訳よ」

下条「え? なにデレデレしてんの? 気味悪ぃ」

「ったく……そんで詳細は置いておくって訳」

紙媒体の資料を投げ渡してくる。

下条「まったく優秀なフレンダはフレンダじゃないって訳よ」

「オゥケィ、表にでようか?」

下条「きゃぁ、怖い」

そして、資料に目を通す。

下条「って、なんだよ、これ!!」

資料には『グループ』の構成員と下部組織の全員の名前、顔写真。

そして、その横には全員、『殺せる、殺せない』の二つの文字があり、殺せるの方にまるがついてある。

「杜撰すぎんだろうがって訳? はん、いいのよ、報酬が八千万じゃそんな所でしょ」

下条「何がだよ、ったく」

「しっかり張って、しっかり分析して、しっかり判断したって訳よ。」

下条「その内どれかの部分を十パーセントでも力を回せば資料をもっと詳細にかけただろうよ」

「どれに力配分するかってそれは気分と危険度な訳よ」

確かに危険度が高いとそういう足元を見てきてもしょうがないかもしれない。

が、明らかに今回は気分だろう。

ったく、こんなに食えない子だなんて、教育係を読んできて欲しいものです。
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 01:55:07.39 ID:XRQDhcbAO
下条「まぁ、わかりましたよ、予想通りで安心したんですよ」

「ったく、どっちが食えないんだか」

まぁ、それは言いっこなしにしたい所です。

「垣根を石橋を叩いても渡らない人間って評するけどあんたも相当って訳よ」

下条「馬鹿だなぁ」

石橋程度じゃ叩いたら壊れるだろ?

だから、渡らないのが懸命って話。

「まったく、万全に万全を重ねて、さらに重ねる臆病者って訳?」

下条「当たり前だろ? なにせ、下条さんは弱いんだからな」

「あんたの弱いは一般人とは違う意味って訳」

下条「そりゃあ、みんな強いからしょうがないだろ? 強いから不幸にならない、不幸に負けて、不幸に目を合わせきれないしもじょーさんは弱いって訳さ」

ツカツカと寄ってくる。そして二つの瞳がこっちをじっとみる。

下条「なんだよ?」

「まったく、あんたのそういう所があたし達や固法美偉を縛り続けてるって訳よね」

下条「はぁ?」

「わからなくていいって訳よ。自覚されたら流石に太刀打ちできなくなるって訳」

下条「まったく、訳わかんねぇこと、いってねぇで帰れよ、しっしっ」

ったく、人を縛り続けれる訳ないだろうが。
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 01:57:21.39 ID:XRQDhcbAO
みさかの場合
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 02:21:15.95 ID:XRQDhcbAO
みさかにーまるまるまるさんの場合

「むぅー、ちゃんとミサカにもして欲しいなってミサカはミサカは憤りを隠さず言ってみる」

またあのモヤシに上位個体は何か言ってるみたいですね。

「るせェなァ、何が不満なんですかァ?」

「だから番外個体や下位個体みたいにわたしにもして欲しいってミサカはミサカの欲望をぶちまけてみる」

「はァ? 何の……いや、待てェ、ガキ。昨日、何時に寝やがったァ?」

「今更、気づいたのー!? ミサカはミサカは鈍感なあなたに呆れていいのか怒っていいのか迷ったりー!」

かつかつと杖をつきながらこっちに歩いてくる白モヤシ。

「おィ、どうすんだァ」

「まったく、鍵を閉めなかったあなたが悪いのでは? とミサカは責任転嫁を試みます」

「んだァ? お前の方からさそ、ぐェッ」

「デリカシーのない白モヤシの鳩尾をミサカは誤魔化す為についてみます」

「なんで気絶させちゃうのー? ってミサカはミサカはこれから行われる桃色の世界を邪魔されたことを怒ってみる」

「お子ちゃまにはまだ早いのです、とミサカは上位個体に対する優越感を包み隠さず言ってみます」

「ったく、うるさいなぁー」

「ったく、なんでこのセロリは死んでるわけー、まさかミサカがいなくて寂しかったとか?」

「んなわけねぇだろとミサカは乙女ちっくな番外個体に苛立ちながら突っ込みます」

まったく、この白モヤシは罪作りすぎます。

心のモヤモヤに苛立ちながらため息をつく。嫉妬だとわかってるから尚更だ。

「本当に罪作りすぎますね、とミサカは惚れた弱みを悔やみます」
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 02:55:28.05 ID:XRQDhcbAO
上位個体と番外個体は『絶対』に安全である場所に置いて……もといお留守番を頼んだ。

「作戦会議を始めるがその前に何か質問はあるか?」

グラサンにアロハシャツ、そして金髪のこの男は『グループ』のリーダーである土御門。

つまりはあたしもこの白モヤシもグループの一員って訳です。

「アイツらはァ、大丈夫なんだろうなァ?」

「当たり前だ、何の為に舞花を向かわせてると思うんだ?」

どれくらい安全かを聞いて、この白モヤシは話を進むるよう促す。

「アイツらはどうしたんだァ?」

「まったく、固有名詞を言え、一方通行。正直に言うと海原は無理だ、何があったかはわからないが再起不能だ、そして、結標は」

そこで写真を一枚だす。

「なんだァ? ソープとか行きてェのかァ?」

「……否定はしないが、そうじゃなく、ここに結標がいる」

「捕まった後な訳かァ?」

「あぁ、おそらくこいつも……」

土御門の携帯が鳴る。

「確定だ、結標も駄目だそうだ」

そこで違和感を感じる。





なんでこいつが無事なんだろうか。






「……ッチ」

モヤシはチョーカーのスイッチを入れる。

「まて、まだツールの奴らとは」

「まだ、気づいていないのですかとミサカはぼろをださない完璧な土御門を賞賛します」

瞬間、土御門がすぐさま身を翻す。

「逃がしません、とミサカは軍用クローンの優秀さを見せつつ攻撃を仕掛けます」

「……言ったよな? 舞花が迎えにいってるとつまりは人質、グァァァァァ」

「だからどうしたと土御門にミサカは問いかけます」

電流を流す。死なない程度に。

「言っておきます、言われた場所に上位個体がいると思いますか? ミサカと一方通行があなた方、暗部を信頼していると思いますか?



『甘ぇよ』



とミサカはの物真似をしながら土御門を焼き、」

「俺がやるゥ」

モヤシが横から頭を掴み潰した。
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/07/04(月) 03:15:31.62 ID:yo/QIY3AO
乱交、飲酒、人肉食、不安定な日常生活、極度の緊張の連続、社会性の欠如、多分喫煙も……とか見ると、みんな体壊すよ?30代前にボロボロだよ?とか思ってしまった
全員まともに[ピーーー]る訳が無いのにね、生き残っても冥土帰しさえお手上げな病気が待つのにね、我ながら愚かすぐる
今夜も寝不足になりながら期待

ミサカ2000か、割と早くに実験辞めたんだな
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 03:26:39.40 ID:XRQDhcbAO
「おかえりーってミサカはミサカはあなたが無事に帰ってきた事実を喜んだり!」

「おかえりーってその顔じゃあやっぱ、予想通りだったんだね」

「あァ、ありェねェと思ったが、グループは無くなった」

そう、それは有り得ない筈だった。

「出るぞォ、学園都市をなァ」

「やっぱりですか、とミサカは少しばかり郷愁の念を感じてみます」

妹の調整はどうするのだろうか。

「大丈夫だァ、当てはあるゥ」

「なら車は下にありますよ、とミサカはなけなしの給料で買った計画的に用意した愛車を進めてみます」

エレベーターを降り、車をだす。

その間、だれ一人、会話することはなかった。








「なるほどなァ」

一方通行は車を止める。ベクトル操作を使わず初めての運転をこなす姿は流石は第一位。

この町をでる為のゲートを前に四人立っていた。

全員、車を降りる。

「その調子だと土御門は役にたたなかって訳ね」

「なる程、『ゲート』の道具になりさがった、元アイテムなんて洒落がきいてますね、とミサカは挑発してみます」

「それは超ほめ言葉です」

「どうやらホントに犬みたいですね、どうせろくな人間じゃないであろうゲートをうかべつつミサカは方向性を変えた挑発を試みます」

「超上等です、殺してあげますよ」
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/04(月) 03:29:11.51 ID:yo/QIY3AO
うわ下げ忘れた生まれてごめん…
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 03:57:14.49 ID:XRQDhcbAO
「一方通行の能力は超制限ついてます」

………、

すぐさま散らばる四人、上位個体をまもる為に番外個体と二人て守りに入る。

「いいですか? 番外個体、油断しないでくださいねとミサカはお姉さんぶります」

「はいはいはいはい、お姉ちゃーん、ミサカはあの人の援軍に入りたいんだけどなぁ」

「秘策はありますよ、あなたもわかってるでしょうとミサカは勝利を確信します」








「鬼ごっこは終わりですかァ?」

「んふっ、予想通りってわけよ」

遠目でわかるのは距離が迫り、逃げ切ることが出来なくなった四人。長い鬼ごっこは終わり、チェックをかける。

確かに早い段階で逃げに徹していた彼女らは理想のルート、、脅威の反射神経、的確なチームワークで逃げていた。

「はァ? いかれちまったんですかァ?」

「がむしゃらに逃げてたわけじゃないって訳よ」

「絹旗、何分? 二十九分、カウントダウンを返しします」

「糞がァ!!」

そして蜘蛛の子を散らすように去る。

「五、四、三、二、一、零、超時間切れです」

崩れ落ちる一方通行。

そして四人はそれを無視して、こちらへやってくる。それは一方通行をいつでもやれるってアピール。

「まったく、楽な仕事な訳」

「そうね、たかだか三十分逃げればいいだけだしね」

番外個体が雷撃を飛ばす。

「無駄なわけよ」

茶髪の女のレーザーで打ち消した挙げ句、此方へ襲う。間一髪よけるが番外個体は滑った際に頭を打ちつけ気絶した。

「ありゃ、ラッキーって訳」

二人の前に立つ。

「クローン如きが?」

「ったく、滝壺さん、超どうしたんてすか?」

「……違う、ここまで近づいてわかったけどレベル二じゃない、えっ? どういう?」










「お生憎様、ここまで近寄ってくれてありがとう!!」





ポケットから羅漢銭の要領で超電磁砲を打ち出す!!
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 03:58:47.93 ID:XRQDhcbAO









みさかみこと「20003号」の場合








154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 04:02:46.10 ID:XRQDhcbAO
「……あんたはどうして」

土の味を噛み締めた。

「…………」


15472号は目の前で殺された。




雨の味を噛み締めた。


17282号は殺された。






そして、20000号が殺された時、




「……何でだよォ、ちきしょォ」

あいつの泣き顔を見た。
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 04:27:38.27 ID:XRQDhcbAO
「どォしてだろォなァ」

「…………」

「俺みたいな悪党は生きてちゃ駄目なんだろうなァ」

「……」

「いいぜェ、オリジナルゥ、お前にはその権利がある、反射は切った、嘘じゃねェ」

あたしはあいつから超電磁砲を打ち込んだ。










「だろうなァ」





吹っ飛んだ壁を見て一方通行は納得する。

「優しいなァ、反吐が出るぜェ、チャンスは今しかねぇっていうのになァ」

あたしは反射されない。一方通行じゃない彼を抱きしめた。

「くそッたれがァ、『何が間違いでした』だァ? ふざけてんじゃねェぞ」

「もう、いいの」

「いいわけねェだろうがァ」

「だからいいのよ、もう」

「二万だぜェ? はッ、あひゃ、かかかききくく」

だってあなた、最後の方なんて泣きながら実験してたじゃない。死にたくねェって言えと懇願してたじゃない。生きたいと思うようにと祈ってたじゃない。

「一人やったらひけねェよ、千もやったら戻れねェよ、万もやったら間違いだなんて思えねェよ」

「うん、もういいから、いいの」

強く抱きしめる。震えていた。自分の罪に。

「……すまねェ、すまねェ」

「うんっ、うんっ」

「許してもらおうなんて思わねェ、恨まないでくれなんて言わねェ」

「うんっ、思わないっ、言わないっ!!」

「ただよォ、今だけでいいィ、後悔させてくれェ、なんでやめなかったって、懺悔させてくれェ、すまなかったって、いいわけさせてくれよォ、怖かったって」

こいつは引けなかった一人をやれば一人の命を背負わなければならない。十人やったならその思いを、百人になったら願いを、千人になったら目的を、万人やったなら絶対能力者としての祈りと思いと願いを。

「……なぁ、オリジナルゥ、こんな手で誰かを救い出したらいけねぇのか? 誰かを」

私は口を塞いだ。

彼があまりにも悲しくて。
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 04:31:18.63 ID:XRQDhcbAO









「もちろん? 知ってたって訳よ」









157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 04:43:21.35 ID:XRQDhcbAO
「まぁ、予想の内の一つって訳よ」

「えっ?」

金属製の空き缶を捨てる。

「一応、超電磁砲対策に持ってたって訳よ、たまたま、飲み物が入りそうだったからシェイクを入れてただけであって」

「ち、超びびったです」

「ちょっと、フレンダ言っときなさいよ、ご主人様に会えないかと思ったじゃない」

「ごめんってば、ちなみにこの缶は電気を収集蓄積する新しい道具な訳よ、ヤシマ作戦もこれ一つ分な訳よ」

「ははっ」

あーあ、ばれてたのかぁ。

「……はぁ」

ため息が出る。

「それじゃぁ、リベンジ完了って訳よ」

「なに? 私の正体を見破った上で勝てると思ってんの」

すると、大音量の音がどこからか聞こえる。

「え、演算が?」

「まぁ、わかってたら手は打つってわけ。小娘に……」

「あはっ、あはははははははっ」

笑いが出る。


「あははははははは、あはははははははっ、あははははははは」

「まぁ、表の住人だから精神が弱くても仕方がないって訳よ」

「あはっ」
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 04:45:38.93 ID:XRQDhcbAO






「だって、こーんなにうまくいくなんて!!」










「「「「えっ?」」」」









159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 04:50:04.70 ID:XRQDhcbAO










「まァ、予想通りだよなァ、ツゥゥゥゥゥルの皆さァァァァん?」














「あっは、なんで?」

「なんでェもくそもねェよォ、だってお前らが勝手にィ、勘違いしてただけだろォ?」








「あはっ、みんなごめんって訳よ」






四人がそれぞれ潰される。
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 04:52:33.31 ID:XRQDhcbAO
という訳で投下終了。






解決編は明日よろしく。





161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 04:58:20.22 ID:XRQDhcbAO
>>ID:yo/QIY3AO

気にしないで。あといつもリアルタイムで見てくれてる方だよね、ありがとうございます!!



今回は悪よりも正義(?)勝った感じですが本命は未登場です。


さてアイテムのみんな、死んじゃったね。出来れば他のSSで幸せになってね!!


今まで散々、言われてた名前をつけろは今回の投下の為だけに用意した仕掛けです。


下手くそな癖に頭使うなよ、カスとか思ったかもしれませんがごめんね、ごめんね。
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage ]:2011/07/04(月) 05:11:59.44 ID:EQKTeHoJ0
ちょwwww浜面涙目wwww

あ、>>1乙です
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 05:33:07.77 ID:XRQDhcbAO
【次・回・予・告】
下条「天国に旅立ったアイテム、

しかしそこは修羅の国だった

「恨みはないけどお命もらい受けるにゃー」

義妹を探す為に狂気に憑かれた土御門

「フレンダお姉ちゃん、どいて! そいつ殺せない」

なぜかやんでれフレメア

「じゃーんじゃーんじゃーん、じゃんじゃーじゃっじゃっじゃっじゃーん」

誰だ、こいつはー(棒




「全く、腐れ縁やつですね、超最後までつきあいますよ」

「まったく、ご主人様に会えなくなったし、むかつくわー。とりあうず、あんたはブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね。」

「ぁ、下界ではまづら違う女とつき合ってる少しへこむ」

「まったく、こんなんじゃおちおち眠れやしないって訳よ」



次回・はまづらはさてんに恋してる





ってことで滝壺、どうかな」

「そんな尻軽なはまづらは応援できないな」

「滝壺ォォォォ!」


本編に一切関係ありません
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 05:35:45.85 ID:XRQDhcbAO
>>162

サンクス!

浜面爆発しろ君はしょうがないと思うよ。
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/04(月) 05:36:03.82 ID:yo/QIY3AO
1に把握されてた事に感動が止まらない
乙でした

どうでも良いけど、ここまで来たら青ピと小萌は暗部一切関わりなくすげー幸福になってて欲しい
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 06:29:17.30 ID:XRQDhcbAO
とりあえず支援レスありがとう。

見てくれてる人ありがとう、

俺たちの冒険はまだまだ続くぜ!!











打ち切りじゃないです。

次回投下は今日か、明日の深夜にでも、
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/07/04(月) 08:13:29.93 ID:T7/KORPAO
正直最近はじまったなかじゃ一番期待してる。がんばれ
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/04(月) 10:41:27.38 ID:LE1d1Soc0
なんだと……ツールほぼ全滅かよ下条なら一方ぐらいなら軽くひねるよな
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2011/07/04(月) 16:51:14.39 ID:GcsVLb2/o
つまり……どういうことだってばよ
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/04(月) 17:12:18.72 ID:Q1fJfDZIO
アイテムが全員死んだってこと以外俺にはちんぷんかんぷんなんだが
誰か三行で説明してくれ
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/04(月) 18:52:42.98 ID:yo/QIY3AO
下条はマネジメントが上手い
元アイテム四人死亡
黒子と固法と浜面は下条側
エツァリずたぼろ
あわきん輪姦中
佐天はセックス依存
初春は佐天一筋
土御門とフレメアと黒妻は殺された
合間の説明は童帝青ピにお任せ

そしてこうやって俺達が悩んだり予想するのも>>1と☆のプランのうち
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2011/07/04(月) 20:05:08.58 ID:GcsVLb2/o
この>>1...はじめはどうなるかと思ったがとんでもねぇ化物だぜ......
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/07/04(月) 22:11:21.75 ID:C2JlJVkAO
救いなんてないだろうが、報いはあるんだろうか…
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 22:58:25.23 ID:XRQDhcbAO
こんばんは、今日も、よろしくお願いします

小ネタは挟まず投下再開します。
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 23:00:42.88 ID:XRQDhcbAO
かきねていとくの場合








俺は許せなかった。俺より上の何かがいるなんて。








176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 23:19:08.23 ID:XRQDhcbAO
「よぉ、下条」

「どうしたんだい、垣根きゅーん」

相変わらず、人を馬鹿にした笑みだ。

「そういえばもう何年の付き合いになるんでせうか」

「六年だろ? 俺が暗部に入ったのがそれくらいだ」

「しもじょーさんにとっても六年は永がったですよ」

携帯を取り出し、メールを打ちながら、会話を続ける。

「そういえばツールの奴らは第一位をやりにいったんだってな」

「そうですよー」

携帯をしまう。

「そうか、そいつぁ、安心だ」

俺は未現物質を展開し、攻撃。爆発が合図となり、部屋の中に銃弾が撃ち込まれる。

目の前の男を肉塊に変える。その事実を現在進行系で目撃しているのに実感はわかない。

そして、俺ごとビルを消し飛ばす爆発。
未元物質の翼で崩れたビルを眺める。あの場所には生物すら残れない。

『生態反応感知できないわ』

携帯に入ったメールを見る。

待機させていた心理定規からそんなメールが届いた。

こうして、俺は長い、本当に長かったの悪夢を終わらせた。
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/04(月) 23:35:14.85 ID:yo/QIY3AO
かっきーの不幸か…
ラストが近いのか…?
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 23:43:36.92 ID:XRQDhcbAO
『六年前』

エリートの中のエリートだった。否定しようがない。第二位という肩書きはいまいち納得できないが、工業的価値を考えると確かに第一位は便利だ。

しかし、強さがそれに比例する訳ではない。つまり、学園都市最強は俺だと言うことを何の疑いもない。

『んだ? てめぇは?』

ここは暗部の中でも限られた人物のみが招待を許された非合理なパーティー。

そこに俺より年下の人間がいるなんて変だった。

第一位かと考えたがその容姿は資料で見たことがある白髪のアルビノではなく、真っ黒なツンツン頭にどす黒い瞳だった。

『てめぇみたいな下っ端でもこんな所にこれんだな』

『それはしもじょーさんですか? かみじょーさんですか』

会話にならなかった。そもそもここに来たのは暗部としての力を増やす為だ。いくら俺が天才であろうが、仕事が意味がねぇ。

『なんだてめぇは?』


下条『わりぃ。考えごとしてたんだわ、えっと『スクール』のリーダーさん』

……見た目や年齢は関係ないってことか。

『……まぁ、いいわ、トイレはどっちだ?』

下条『ん? 廊下の突き当たりですよ』

『あんがとよ』







なにが、廊下の突き当たりだ、ボケがァ。階と階の間じゃねぇか。とりあえずあいつは[ピーーー]。

戻ってみるとそこは地獄だった。華びやかな空間は一辺して、まるで地獄を再現しているようだ。

下条『あぁ、垣根きゅーん、お帰り』

『あ……あ?』

その中で優雅に食事を続けるツンツン頭。

下条『まぁ、これは『ゲート』からのプレゼントなんですよ、汝、この門をくぐる際は一切の望みは捨てよ、ってな』

その日、俺は暗部に入るという意味合いを理解した。
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/04(月) 23:52:24.74 ID:XRQDhcbAO
それから六年の今のついさっきまで、俺はあいつの呪縛の中にいた。

初めて仕事をみた時は強さの幻想を打ち砕かれ、その綿密に悪質な計画には肩書きの全てを疑わされた。

確かにこいつは『門』だった。何らかの拍子でくぐったら戻ることはできない絶対的なゲート。

清く正しく、何の関係もなく表にいれば関わることのない門。

しかし、こいつは酷く気まぐれで例え興味をもっただけでも少し関わっただけでもそれが裏に少しでも関われば引きずりこまれる。

完全に白な人間など有り得ないはずなのに。
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/05(火) 00:23:55.87 ID:pj1FD/1AO
「終わったの?」

「あぁ、終わった」
俺は心理定規が待つ車のもとへ降り立つ。

「なんだか感慨深いわね」

「長かったもんな。六年、言葉にすれば二文字だ」

「でも、なんでかしらね。あなたや第一位でしか生き残れない状況だったとしてもあいつが死んでるって思えないわ」

「それが『ゲート』の強さだ、心の弱さに漬け込み屈伏させる。その『幻想』こそが奴の強さなんだよ。能力を打ち消せる右手なんざ、おまけだ」

そう奴こそが幻想だったのだ。

「そういえば美偉はどうしたの?」

「殺した」

「そう、いい子だったのにね」

少し甘っちょろいこいつの頭を撫でる。

こいつが下条のことを本気なのか賭けだった。

もし、こいつがあいつの『幻想』に憧れていただけじゃなかったのなら俺は勝てなかっただろう。

「今回は助かった、お前が俺のあいつに対する恐怖心を消してくれなかったらあそこまで綺麗に物事を運べなかった」

「あたしがあなたを裏切るなんと思わなかったの?」

車にのりこみながら、俺たちは会話する。

俺の最終的な目的地へ。

「でもな、正直、自信はなかった。あいつには人、いや、違うな。女を縛り付ける何かがある、だから俺はお前が選んでくれたのは正直嬉しい」

「呆れた、全く。そんな分の悪い賭けなんてしなくてもよかったんじゃない」

「駄目だ、あいつに対して恐怖心は最も持ってはならない。あいつはそういう負の何かで攻撃を読み取る直感みたいなものを持ってる」

まぁ、これは俺の勝手な予測なんだがな。

だから心理定規という能力が俺には必要だった。

「でもね、あたしはあいつのことが嫌いじゃなかったわ」

「そうか」

ぽんぽんと頭を撫でる。

「ぅ、うっーぅ、察しなさいよ!」

「あ?」

「だから、傷心中の乙女なのよ、察しなさいよ!」

目的地に降り立つ。
『窓の無いビル』

事前に調べた幻想殺し用の入り口から入り、この学園都市の支配者に会いに行く。

「あぁ、さつきの話なんだがな、俺は……」

「あたしはずっと前から」
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/05(火) 00:26:59.12 ID:pj1FD/1AO







下条「だって、お前等は昔から両思いだったじゃねぇか」






あ?





ああああああああ?



ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ?
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/05(火) 00:39:27.51 ID:pj1FD/1AO
目を疑う。ありえないはずの恐怖心が湧き出る、体が震える。

なんで、こいつが、ここに、いる?

下条「おいおい、垣根くん、何をそんなに驚いているんだ?

未元物質と鉛玉と爆破で殺せると思ったか? 恐怖を打ち消した「ていとくん」で俺を殺せると思ったか? 幻想殺し専用の入り口なんて都合のいいものを見知らぬ誰かが用意してくれてると思ったか?









『甘ぇよ』









誰が何のために浜面君の顔を焼いて、整形手術をしたと思う、まぁ、知らないか、こっそりしたんだし。誰が何の為に恐怖心を六年も植え続けさせたと思う。まぁ、気づいてないんだろうが。誰が何の為に幻想殺しの入り口なんてタイムリーな情報を流したと思う、そんなもん二人しかいないだろ? そこのビーカーと俺くらいだよ、垣根くぅぅぅぅぅん?」
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/05(火) 00:57:12.05 ID:pj1FD/1AO
「心理定規ぃぃぃぃ! 恐怖心をいますぐコントロールしろ!」

「し、してるのよ! けど、すぐに、すぐに!」

目の前の恐怖に泣き出す心理定規。そう、それは明らかな『死』、避けようの無い『死』、人間がもつ当たり前の感情『死への恐怖』

下条「垣根くん、いくら脳味噌の中を上書きしても、消しても一緒なんですよ、多分、覚えていると思うぜ? じゃあどこが覚えてるかって?



ーー心にじゃねえのか?」

「なんで、てめぇはそんな台詞を最低な状況で使えるんだよォォォォ!」

未元物質を展開する。しかし、この部屋の何も傷つけることなどできやしない。

そして、絶望の手が俺の顔にのめり込む。

「ていとくぅぅぅ!」

下条「長年のご愛読ありがとうございましたってか、ていとくん先生の次回作にご期待くださいっと」

そして、俺はあいつの右手で頭を押さえられながら、頭の中身をーー
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/05(火) 01:00:58.26 ID:pj1FD/1AO
しんりじょうぎのばあい






私は暗部には向いていない。それは自他共に認める所だったけどそれでもこいつの元へいたかった。









185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/05(火) 01:05:56.68 ID:aXqiFEEAO
心理定規と書いてメジャーハートなんだぜ…
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/05(火) 01:34:57.86 ID:pj1FD/1AO
目の前のこの人は紛れもなく死んだ。例え、第一位であっても第二位であっても、目の前のこの人であってもこの状態はーー

下条「スペアプランなのに、こんな状態じゃ役にたてねぇよな」

「それは嫌みか? 上条当麻?」

下条「次にその名前で呼んだら寿命減らすぞ」

「気に障ったのなら、謝罪しよう。さて心理定規、君は私に聞きたいことがあるのだね」

「なんで、この人だったのよぉ」

「それは垣根帝督が優秀『だった』からだ」

だった?

「そもそも、プランの一部には絶対能力者の開発が必須だ」

絶対能力者、超能力者を超えた人の身でありながらーー

「そもそも、なぜ絶対能力者が必要だったかという話をしなければならない」

それは神浄の為、全てはーー

「理解できたかな」

できるわけがない。けれどもならば何故ーー

「そもそも神浄に至る唯一にして重要な部品に無視できない、修復できない重大な欠陥があった

『英雄としての資質』だ」

下条「おいおい、二人してそんな目をするなよ、ほら、俺が人類全員を皆殺しにすれば俺が正義じゃないのか」

「それを誰が英雄と呼ぶのだ」

下条「まぁ、嘘だけど、ってな具合なわけさ。つまりは垣根くんは『元スペアプラン』だったことを聞きに来たんですよ。代理で言ってやるが無駄な徒労ご苦労様でした」

「あなたは何故こいつを止めないの、とでも言いたげな顔をしているな。止められるが相応の代価を払わなくてはならない、つまりはある程度のことは見逃す代わりに私にはなるべく関わらないそんな相互関係だ。幸い、私には後1700年程時間がある」

下条「数十年くらいは別に構わないと? かぁーっ、統括理事は器が違うね」

「じゃあ、なんなの? この人はこの街から捨てられたらの?」

下条「違うな、心理定規。この街自体が既に百年は捨てられてるのさ」

涙が零れる。この人が傷ついた人生はとっくの昔に捨てられていたのだろうか。

この人が求めていた答えはとっくの昔に否定されていたのだろうか。

下条「おいおい、なんていう顔をしてやがる?」
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/05(火) 01:47:26.73 ID:pj1FD/1AO
「もういいわ、最後に聞くけど美偉は死んだわ」

下条「だから」

「きっとツールも死ぬわ」

下条「は? それはねぇだろ。いくら第三位がいるからって、第一位がいるからって負ける訳がないだろ。例え能力がフルだとしてもな」

「うふっ、うふふふふふっうふふふふふうふふふふふっ、笑っちゃうわ、あなたまだ気づいてなかったのね」

下条「あ?」

「あなたが伝えたんでしょう? 第一位には時間制限があるって」

下条「だから、なんだよ、フレンダの奴は油断するなって散々、言ったんだぜ? 誰も頼るなと言ったんだぜ? つまりはこの世で最も信用ない俺が言った所で大した意味はねーだろ」

「うふっ、ごあいにく様、死んだわ。彼女たちはザマーミロ、ばぁか」

下条「訳わかんねぇな……とりあえず死んどけ」

彼女たちにとってあなたの言葉の価値がどれだけあるか。それに気づいていないなんてほんとに最後の最後まで可哀相な男だわ。
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/05(火) 01:50:41.57 ID:pj1FD/1AO
>>185

「……ッッツ!」

完全に痛恨の一撃。原作もずっと心理定規って読んでました。


さて、今日は自慰全開で飛ばしてます。
ちょっと早いですが閑話休題の小ネタを投下します
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/05(火) 01:57:19.52 ID:aXqiFEEAO
>>188
カマチーが漢字で何かを表したら、必ずカタカナ読みがあると思った方がいいお
ウチドメとかイッポウツウコウとかコホウとかって読みたくなるけどねww
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/05(火) 02:16:46.52 ID:pj1FD/1AO
「今日もみんなの青ピやよ、解答編なわけやけど、どうみても言葉たりずやね」
「発想の転換で能力名、メジャーハート、本名、しんりじょうぎってどない思う。完全にあとづけやしね、せめてもろうて構わんよ」



「さて、おわかりやろうけど、垣根くんは実は虎視眈々としもやんを狙ってたわけやね」

「ちょいと待ちますのー!」

「なんや、今更きたんかいな、サクサクいくでー。さて、これは最初の方の心理定規とやけに違う印象やね」

「そう思いますの!」

「いわば白井ちゃんみたいなもんやと思うてや」

「わたくしですか?」

「そや、アイドルに対してキャーキャー言うけど恋人とは別もんやろ、そない感じや」

「違いますの! わたくしは生粋の元レズビアンですの!」

「うわぁ」

「今は青ピさんのことも結構好きですわよ?」

「NO Thank you」

「ぐぬぬ」

「まぁ、さておいてじょうぎちゃんの心はそんな感じで解釈してや」

「さて、次があれですわね」

「そやそや、作者の超自慰タイムである昨日の投下やね」

「ですの!」

「さて、何がどうなってるんだってばよと思うかもしれへんが以下の通りやで。



レベル6シフトにて一方さん、二万体切り達成。
『ごっめーん、間違いだったわ』研究者談
みこちちゃん、可哀想な一方さんにきゅんきゅんきゅい
一方さん、失意のどんぞこ
さらにみことちゃんきゅんきゅんきゅい
「よっし、あたしミサカ20003号なのるわ!」
「お姉さまーっミサカはミサカは略」
「ばか姉ーってミサカ略」
「ン? いいんじャねェのォ」
「ま、まったくあんたの為なんだからねっ!」
いちゃいちゃちゅっちゅラブラブ。

産業でわかるツール交戦目録

「実はあたしミサカmikotoでした!」
「知ってる訳よ、やった、第三部、完!」
「ほーォ、それでェ、誰がこの第一位の代わりを勤めるってんだァ?」


てな感じなわけなんよ」

「……投げすぎではありませんの?」
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/05(火) 02:25:52.16 ID:pj1FD/1AO
「さてまだ謎は残ってるけど本編投下するで」

「今日こそは……ジュルリ」
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/05(火) 02:27:12.65 ID:aXqiFEEAO
言葉足らずなんか気にするなさ、ちゃんと20003とか伝わったし

他人同士の距離を操れない心理定規が恐怖克服させるなんて、下条により才能を伸ばされたor垣根が恐怖を打ち消すくらいのラブラブな距離にしたのかどっちだろうな。って妄想した

あ、1つだけ質問
浜面は声帯込み整形+「垣根にこう言え」と指示された感じ?それとも心理掌握を使った?
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/05(火) 02:55:40.68 ID:pj1FD/1AO
>>192

実は整形しかやってません。

垣根くんのサブタイトルは「誇り」なんですよ。一見、いい意味に見えますが、悪い意味での無駄なプライドなんです。

心理定規に恐怖心を克服したぜと思い込んで、下条さん(偽)を目前にして違和感に気づけない程びびってた垣根くんの道化ぷり。

実は以前小ネタで投下した「第一位を倒しにいくし」は垣根くんのびびりを少しだけ表したものです。ただ行ってない説明を省いてしまったんでこりゃあいいやどうせならここに伏線たてとこーと思いギャグ調で展開しました


そんて本物にあって「やった、下条倒した、第三部、完!」でアレイスターに挨拶であっちょんぷりけ「あれ、さっきはなんで倒せたんだろぅ?」「おれはびびらない!」「なんでどうしてこうなった」

ってのが垣根くんなのです。
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/05(火) 02:57:24.14 ID:wCzUUErM0
ていとくんの最期のツッコミにワロタww

俺のツッコミに常識は通用しねえてかww

あ、>>1乙です
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/05(火) 02:59:36.56 ID:aXqiFEEAO
>>193
幻想(きょうふ)を抱きながら幻想(にせもの)を文字通り殺した後で幻想殺し(いまじんぶれいかー)にバッチリ殺されたわけか…悲しいねぇ…

わざわざ回答サンクス
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/05(火) 03:00:24.08 ID:pj1FD/1AO
>>192

あと心理定規の方は自分と垣根くんの距離を操っています。

「どんな敵でも守ってくれる」



ってな感じです。彼女にとって彼は英雄的な存在だったんでしょうね。

でも本物を目前にして、

「守って」「怖い」「守って」「怖い」「守って」「怖い」
の無限ループ。

ってな解釈でお願いします。
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/05(火) 03:02:03.01 ID:pj1FD/1AO
あくせられーたの場合






それでもこいつらを守る為なら……








198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/05(火) 03:38:55.72 ID:pj1FD/1AO
【一ヶ月前】

「がはァッ……」

俺は倒れる。

天井というのは研究者の名前だ。だからそれ以上の事実はいらねェ。

「 」

何か叫んでいるがもう耳には入ってこない。

こんなに簡単に俺は地面に倒れ込む。しかし俺はこの手を放さない。

「 」

銃口が向く。 あァ、駄目だ、避けられねェ、

次の瞬間、

「 ァァァァ!」

焼き尽くされる。それは人では耐えられない威力の電撃。その威力は億単位の電圧。

「……一人で行かないでよ」

「……すまねェ」

抱きしめられる。最近はこうやってこいつに包み込まれる。

「……終わりだァ」

「お疲れ様」

「美琴ォ、話があるゥ」

「あんたの世界に関わるなって言うのなら聞けないわ」

俺は頬をポリポリ掻く。

「すまねェなァ」

「まったく、いいのよ、あんたはあたしのーー」

ふんわりと笑う。


あれから一日、病院の一室で俺はベッド、超電磁砲はりんごを向いている。なんでウサギなんだよ、ちくしょォ。

「もう一度聞くわ、何で能力を制限すんのよ?」

「……万が一だかな、俺の反射がきかねぇ、もしくは能力が使えねぇ状態に陥ったとする」

「打ち止めの時みたいに?」

「いや、違うな、もっと根本的なもんだァ、例えば、限定的に俺の能力を封じるやら考えたくはねぇが、反射膜を破る技があるとする」

「なによ、それ」

頭を抱えこんでいる。

「例えばだァ、例えばァ。そういう奴ら相手に守りながら正面からぶつかるのはァ」

「……難しいって訳ね」

「あァ。だから俺は今から三十分しか能力を使えないことになる」

「それをあたしにいったのはつまり、そういうこと?」

「あァ、すまねぇが電脳世界で情報を頼む、幸い、昨日は俺が全演算を注ぎ込む状態だったしなァ」

「……杖と、あとは何かしら、」

「話は聞かせてもらったよ」

隣では、『げこ太ァ!』と喜んでいる。確かに似ているがァ……なァ?
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/05(火) 04:17:28.26 ID:pj1FD/1AO
「MNW?」

美琴が聞き返す。

「だが、そいつは……」

「実はね、あと一体いるんだよ、君の妹が」

「……どこだァ」






「ミサカはどうすればいいかわかんないや」

「……はァ、ンなこと簡単だろうがァ、てめェには姉も妹もいる、なら来いよ、番外個体」






「ンだァ? その格好は嫌がらせですかァ?」

「違う、違う、ネガティブすぎんのよ、あんたは。秘策よ、秘策」

「秘策ゥ?」

「そ、電磁砲だと相手は身構えるでしょ? だけど妹達は違う。幸い、最近は廃棄用ミサカって奴が流れてるから丁度いいわ」

「駄目だァ」

「あんたの為だけじゃない。あんたに守られてあげるわ、だけどあたしもあんたを守る、あたしにはその力がある」

「……はァ。ったく、だけどそんな喋りじゃァ」

「あー、あなたってばお姉さまとコスチュームプレイをしてるってミサカはミサカは羨ましがってみるー!」

「ぎゃは、白モヤシ、お姉さまより、あたしの方が色っぽ……嘘嘘、じょーだんだってば」

「あ、あんたたちはーー!」






「暗部ゥ?」

「そうですとミサカは安易に肯定します」

「……それでェ?」

「話は聞かせてもらったあ!」

「ちょ、ミサカはあまりにも早すぎる垣根の登場に驚きます」

「よぉ、第一位」

「よォ、第二位」

「喧嘩は後です、この街がどうなっているかが先ですとミサカは話を進めるために助け舟をだす良妻ぶりに惚れ惚れします」

「大変だな、一方通行」

「わかってくれるかァ? 垣根くン」
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/05(火) 04:58:00.40 ID:pj1FD/1AO
「……あいつらも無事だといいなァ」

「垣根?」

「あァ」

バンの後ろの席でスヤスヤと眠る後ろの二人を見る。

「ふぅん、男の友情って奴?」

「ちげェよ、まったくゥ」

「わかってるわよ」
警報がなる。一応、美琴がここら一帯の地域は停電させたにも関わらずだ。

「にも関わらず変だな」

そうあまりにも早すぎる一台の車。

「行ってくるゥ」

「あたしも行くわ」

溜め息をついてみる。

「なによ、そんな顔したってついていくんだから!」

二人で車を降り立つ。

下条「ゲートというのがしもじょーさんの称号らしいのですよ」

「そうなんですかァ」

下条「既にゲートキーパーはいますからねー」

「ンでェ、ちょっくらどいてくれませんかねェ」

下条「しもじょーさんは未だに理解できないわけですよ、どうしてフレンダ達がお前らに殺されたのか」

目の前の男は額をかく。いや、それはかくなんて行為じゃなく、抉る、一撫ですれば血が滴り落ちる。

「それが戦術ですかァ? 生憎、こっちは血なんていくらでも」


下条「うるせぇんだよなぁ、どいつもこいつも、俺の手駒の癖によぉ、手駒は決められた通りにしか動かねーだろ?」

「はァ?」

下条「答えがわかんねぇだよなぁ、わかんねぇ、わかんねぇ、なのに三下であるあいつらが知ってるような口ぶりは腹が立つなぁ、俺が言ったから何なんだよ、俺が言ったらどうなるんだよ」

「ちょっとあんた」

下条「そうだよ、人間なんてそもそも勘違いどうぶツツツだし、セックスが出来れば相手なんて関係ねンンンだよな、なぁ? なぁなぁなぁなぁなぁなぁなぁなぁなぁ? あの心理定規も目の前で犯してやれば良かったたたた、そうすればあいつらも『』なんて言葉の幻想をしるのに、なんで俺は殺されなかったたたたたた?」

「……可哀相だなァ、三下ァ」

「えぇ、とっても可哀相」

下条「アァァァん? 何、上から目線なんだよ! いいぜ? お前らが言う『』ってもんがあるなら

そんな幻想はぶち[ピーーー]!」
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/05(火) 05:03:30.84 ID:pj1FD/1AO
というわけで本日の投下終了

とりあえず最後のsagaはわざとです。あえて[ピーーー]が入った方がいいかなって思い……
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/05(火) 05:18:15.12 ID:BQa0ObgIO
乙です
実際ピーの方が作品の雰囲気にあってる気がする
[田島「チ○コ破裂するっ!」]があったら流石に吹くだろうけど
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/05(火) 05:34:49.81 ID:pj1FD/1AO
「さて、解説の青ピやよ」

「黒子ですの!」

「実は下宿先のバイトの女の子と付き合い始めたんよ」

「えっ?」

「というわけで補足入るでー」

「えっ、えっ?」



「そもそもしもやんに情報リークしたのは誰やったかって話やね。垣根ェ……とかへたれの癖に頑張ってたわけなんよ。
つまりはこういうことやね

【六年前】「なにそれこわい」
【現 在】「よし、やってやる、やった! 第三部、完!」
【さっき】「…が」「その甘さ」「嫌いじゃあないぜ」(ビシッ

まぁ、結局、脳みそパーンやったわけなんやけどね。

これで前回の謎の仕掛けは回収したつもりなんよ。
そして心理ちゃんのとこやね、簡単に言えばスターさん、なにやってんすかぁってことやね。
まぁ、早い話が時間たっぷりあるし焦る必要はないさってな話。一方通行も垣根くんも計画の一部で大事な部品がないからやっぱ中止でって話。それと後ひとつ、しもやんをキレさす為に必要だったと思って欲しいんよ。
とある言葉が逆鱗ポイントって本家のタイトルっぽくしたんやけど特に深い意味はないんやで」

「ちょ、ちょっと青ピさん、さっきの話、ほんとですの!?」
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/05(火) 05:36:35.84 ID:pj1FD/1AO
>>202

ちょwww使い所が無さ過ぎるwww
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/05(火) 05:51:44.83 ID:pj1FD/1AO
「さて、昨日の分からまとめるとこうなるんやで


一方さん「逃げるぞォ」
ミサカ三姉妹「あーくん(きゅんきゅんきゅい)」
ツール「待ってたって訳よ」
一方さん「やべェ、タイマーが点滅してるゥ(嘘だけどォ)」
ツール「時間切れなわけよ、あっちのちっこいの潰すわけよ、むぎのんびーむ」番外個体「あぎゃー」
ツール「超覚悟するです」
ミサカ20003「実は美琴でした!(あーくんの為に準備しててよかった、きゅい)」
ツール「読んでたって訳! やった、第三部、完!」
一方さん「飛天御剣流は隙を生じぬ二段構えェ(やっべぇ、俺が天才すぎてわろた、作戦通りィ)」
ツール「えーっ、当麻の奴、信じてたのにー」

ちゅどーん

カエル「MNWを作ったのはボクさ。三人しかいないけどブラフだから関係ないのさ! 患者の為なら何でも用意するのさ!」


ってな訳なんよ」

「ちょっと、青ピさん、さっきから人の話をォォ」
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/05(火) 06:10:37.21 ID:pj1FD/1AO
【次・回・予・告】



「ざわざわ、
ざわざわ

下条「奴隷は王を二度指す」

「ぐにゃにゃにゃにゃにゃ〜」

馬鹿な、どうしてここでフレンダのカード!

まさかあいつ、血の跡に……

下条「疑ってくれてありがとう」

「しもじょぉっ、きさまぁぁ〜〜」

下条「本当に反省をしているなら」

じゅじゅー、鉄板。
「……くそっ」

男、浜面、焼き土下座、血を焼き、骨を焼くっ!










ってな具合で整形をしたなら格好良かったんだかなぁ、下条の奴、会った瞬間、顔がわからなくなるまでぼこりやがって、今度会ったら垣根のやつをからかえだぁ?

ぷぷっ、まぁ、いいか、からかってやろう……

っと、留守番を頼まれたはいいが……暇だなぁ


お、誰だ、こんな夜更けに…………」



恐らく本編には関係ありません
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/05(火) 06:19:11.04 ID:26iefjZwo
> とりあえず最後のsagaはわざとです。
saga入れてる人が、sageにしたときに言うならともかく
一度もsagaってないのにわざととか言われても意味が
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/05(火) 09:59:53.25 ID:aXqiFEEAO
今更だが、ビル爆破の時は「どうせ黒子かあわきんが下条を転移させちゃうよね―垣根経費の無駄遣いだぬーももたぬう―」とか思ってたのは内緒
いや浜面は巻き添えくらいで良いかなという脳内順位だから
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/05(火) 11:40:02.50 ID:bv0i1GYDO
つ[ヒント]右手
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/07/05(火) 15:22:17.39 ID:IpNqucwAO
最近解説すら訳わかめになってきた
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/05(火) 15:35:23.20 ID:xind3s5C0
あちゃーむぎのんたち死んじゃったかー


ううう
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/05(火) 18:04:39.08 ID:ucgVxewG0


原作最強キャラのカエル先生が一方さん側についてる時点で、下条さん詰んでる気がしてならない
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/05(火) 18:39:23.08 ID:aXqiFEEAO
言い忘れてた乙

>>212
黒子いるから冥土帰しを拉致るのは余裕だと思う
その後は何するか分からんけど

214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/05(火) 21:17:56.85 ID:NT4iGXil0
乙だよ

この下条さん、狂気って言うより悪意って感じなんだよな
だから、ネウロのシックスとちょっと被るんだけど
狂気って意味だと、バットマンのジョーカーの方がずっとそれっぽい

ヒース・レジャー死んじゃったし、ダークナイトの続編にジョーカー出ないのが残念で堪らん
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/05(火) 21:47:24.05 ID:kCi9AvVIO
しもやんは不幸が嫌だっていう純粋さで動いてると思ってた
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/05(火) 22:24:15.04 ID:gUnRGlnW0
下条さんはキレたらいつもより残酷なやり方でやってくれると信じてるやっぱ下条無双がいい
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/05(火) 23:48:03.82 ID:pj1FD/1AO
こんばんは、続き投下しますが、小ネタ挟みます
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/06(水) 00:18:09.59 ID:p43hANcAO
【小ネタ】

「さて、いよいよしもやんが壊れたわけやけど、物語はこの辺りでクライマックスなんよね」

「そういうのは事前に行って頂きたいですの!」

「さて、今日は今までのサブタイトルから回収するんよ」

「でも毛色が今までと違いますわね」

「そうなんよ、今までは下条勢力やったから負債の方が大きかったけど、今回は対下条勢力やから差し引いてプラスのお話なんよね」

「負と正というわけですのね」

「さて美琴ちゃんやけど本来は頭にごが付くよていやったんやけどちゃんと一方さんのヒロインをしてくれたわけやね」

「……白もやしェ」

「テーマは『ヒロイズム』なわけなんよ」

「自己愛、狂愛、飢餓から横文字ですの?」

「そやー、自己愛もナルシズムなんて突っ込みは勘弁やでー。つまりは美琴ちゃんは作者が考えるヒロインを演じてる訳や。だからといって一番好きなキャラみこちゃんちゃうでー。さりげなく茶店さんやと暴露したとこで解説するんよ。

さてみこちゃんはまた後で説明するんでまた後でやで」

「もっとお姉さまを!」

「さて、あくせらたんやけどわかる通り、結構原作通りの進み方なんよ」

「原作? 読み直せですの!」

「うるさい、わかっとわ! ボケェ!

こほん、まぁ原作通りのヒーローな訳よ。「過去の過ちを後悔しつつ、正しき道を云々」な訳や」

「この場合のただしき道は贖罪なんですの?」

「その通りや。実際、原作読んでて『レールガンの立ち位置、絶対に一方さんのヒロインだよな』とかレベル6シフトの段階で思うてたんやけど『また、上条、てめぇか!』とか思いつつフンスした結果、『通行止めよりも電磁通行の方が自然だろ、やってやる』ってのが、この話の起因なんよ。

まぁ、作者の押し付けがましい解釈はおいといて、一方さんが散々加害者にされてるけど一番可哀相なのは一方さんだろってのがこの章の目的なんよね、力が強い者が弱者をまもるなんて理論は押し付けなんよ、球磨川さん風に言えば『僕は被害者だ、僕は悪くない』くらいのこと書こうかまよったんやけどそれかいたら正義も糞もなくなるわけやから、一方さんには対下条をしてもらう為に『ヒーロー』になって貰ったんよ」

「サブタイトルは『ヒーロー』ですのね」
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/06(水) 00:43:44.86 ID:p43hANcAO
「さて垣根くんやけどサブタイトルは『プライド』なんよ」

「の割には……」

「噛ませすぎなんよね、まさか目的地ついたのに瞬殺とはこれには作者も驚いたんよ。この下条さんに対立して垣根くんが善戦できるなんて思えない。

むしろ前の仕掛けも含めて小細工瞬殺噛ませフラグ立ちまくりワロタ状態になってしまったんよね」

「つまりは『プライド(笑)』ということですのね?」

「俺の未元物質に、じょ……ってな具合すぎて笑うに笑えんのよね。目的は原作通りアレイスターに会うことなんやけどメインプランの失敗に違和感を持つ、そんであわよくばしもやん抹殺。六年前に心の底から屈服したのを許せなかったわけやね。ついでにしもやんの後、アレイスターをぶち[ピーーー]して一方さんも始末しようとか考えてたんやけど」

「夢物語だったんですの」

「さてじょうぎちゃんやけど」

「だからメジャーハートだと……」

「作者はごり押しするつもりなんよ。サブタイトルは『マドモワゼル』なんよ」

「お嬢さんですの?」

「そやー、少女から女になるってのがじょうぎちゃんのお話なんよね。大体はスターさんの目的のお話なんやけどじょうぎちゃんが選択する(していた)ことを表だすことによって、少女のままじゃいられない。相川七瀬やねって話なんよ。そして、だからこそじょうぎちゃんはしもやんを敵対して尚且つ怒らせることができたんよね」

「少女が女になる。青ピさん、きゅんきゅんきゅいですの!」

「彼女持ちなんで断るんやでー」

「ガッデム!」

「さて、サブタイトル回収はここまでなんよ」

「では引き続き、本編をお楽しみください」
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/06(水) 00:45:35.11 ID:p43hANcAO







かみじょうとうまの場合







221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/06(水) 01:11:12.97 ID:p43hANcAO
ぼくはおかあさんをさしました。ごめんなさい。おかあさんにりんごをむいてあげたかったのです。おとうさんがあぶないからやめろといっていました。だから、はいってきたおとうさんにびっくりしてこけたんです、ごめんなさい。


そのせいでおとうさんがしにました。ごめんなさい。なんでもきせきてきにけつえきがたがいっしょらしいです。ぼくもいっしょらしいのですがとうまはおかあさんをまもってくれといわれました。むずかしいことはわかりません。

おかあさんがおきました。まいにちないています。おとうさんとのやくそくなのでぼくがまもります。

おかあさんはふこうだといいます。ぼくとおでかけするとかならずくるまがつっこんできて、けがします。そのたびにうでやあしのほねがおれます。でもぼくはしなないからふこうじゃないとおもいます。

おかあさんがぼくとでかけたくないといいます。しょうがないのでおじいちゃんとおばあちゃんのところへながいあいだあそびにいくつもりでじゅんびしました。でもおうちがもえていて、あそべませんでした。

おかあさんとひさびさにあそびにいきます。とってもうれしいです。おじいちゃんやおばあちゃんがふこうになったのはおまえのせいだとまいにちたたかれていたんですがそれでもきょうあそびにつれていってくれます。なんでもちょーのーりょくのまちらしいです。いぜん、おいしゃさんがすすめてくれました。なんでもゆうえんちみたいなところらしいです。おかあさんをちょーのーりょくでいつかまもってみたいものです。

おかあさんとはぐれました。まいごです。こまりました。とりあえずけーさつではなくぢゃっぢめんとのひととさがします。でもぢゃっぢめんとのひとはいきなりあたまがばくはつしました。なんでもとおりまらしいです。ぼくもちかくにいたのでかおにおおけがをしました。

おかあさんはいえにいるそうです。ばしょがわかりました。そしていえまでくろいくるまでおくってもらいました。なんでもとくべつらしいです。

おかあさんをみつけました。

おかあさんはふこうでした。

おとうさんとのやくそくまもれなくてごめんなさい。
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/06(水) 01:43:58.43 ID:p43hANcAO
人は幸せになる為に人生を謳歌する。

大いに結構だ。勝手にしろ。そんなもん自由だ。

だけど幸せになりたいなら微塵も黒であっちゃならない。

例えば、興味本位で物事を突っ込むやつ。

そういう奴は不幸になって同然だ。幸せそうな姿を見せるな(佐天涙子)

例えば、風紀の名の下に正義を振りかざす奴。

結構、結構。ただし、それは力がある場合に限る。弱者が正義を語るな。そんな奴に幸なんて訪れるわけない。(固法美偉、白井黒子)

例えば、裏で汚い仕事をしてる癖に、他人を求めたり、他人に求められようとする奴がいる。

構わない、幻想を祈るのは勝手だ。 ただ、そんな奴は裏切られて、裏切って、自分の立ち位置を知る必要がある。仲間、恋人という名の幸福なんて似合わない。(浜面仕上、麦野沈利、絹旗最愛、滝壺理后)

例えば、自分に力が無いくせにそれでも甘える奴。

自由に甘えろ。ただな、それで決して生きていけると思うな。いつか痛い目を見るに決まってるだろ。そんな奴はきっと自分の大切な何かを失ってから気づくんだよ。そんな奴の幸せなんて幻想だと。(フレンダ=セイヴェルン)




例えばプライドを持って生きていたい奴がいる。

おぉー、かっこいいねぇ。でも不幸を前にそんなプライドは殺される。(かきねていとく、むすめじあわき)

例えば少女や少年だった人間がいる。

てめぇが女や男になったからってギャーギャー、ほざくんじゃねぇよ、「」だとか「」だとか「」だとか「」だとかよぉ、そんなものは不幸な幻想なんだよ。(土御門元春、海原光貴、心理定規)

例えば誰かのヒロインがいるとする。

「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」
「」「」「」「」「」「」「」「」「」
「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」「」

そんな幻想(幸福≠不幸?)は[ピーーー]。絶対に[ピーーー]。[ピーーー]してやる。(御坂美琴、打ち止め、番外個体)

例えば誰か(みんなの)ヒーローが挑発気味に言ったとする。

「愛するなにかをォ、知らねェ甘ちゃンよォ、偉大な力を見せてやるぜェ?」




絶対に[ピーーー](一方通行)
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/06(水) 01:58:39.97 ID:yT+YvG6AO
あわきんと定規の間でなにがあったんだww
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/06(水) 02:18:03.43 ID:p43hANcAO
下条「ギャハッ、どうしたよ! 一方通行? 逃げてばかりじゃ駄目だろうが」

地を駆け、壁を蹴る。

「……」

下条「おいおいおいおい? 掴んで能力でバーンとすれば死んじゃうよ、ぼく?」

上空から雷撃の雨が降り注ぐ。一方通行に向けて放たれた雷撃をベクトル変換し降り注ぐ。

下条「おいおいおい、小技を駆使してんじゃねぇぞ!」

当たるであろう範囲の雷弾(不幸)を全て右手で無効化にする。

そして背後から超電磁砲(不幸)を打ち消す。

「てめェは後ろに目でもついてンのかよォ!」

下条「ギャハッ、ギャハギャハ、俺はてめぇらみていにばけもんじゃねぇよ」

圧縮された空気の弾(不幸)を打ち消す。

「……千日手かァ?」

下条「ばぁか、てめぇらは詰むんだよ」

がむしゃらに避ける俺を二人は対角線上でフォーメーションを組んでいる。

下条「肉弾戦、しようぜ? はりぃはりぃはりぃ!」

「馬鹿がァ、するかよォ、なんで攻撃を予測できる感と、打ち消す右手を相手にしなきゃァ……」

あ、気づいた? 気づいちゃった?

フォーメーションとは完璧であればある程、戦略をたてる際には役に立つ。それが味方であろうが、相手であろうが。

そして気がつけば、俺の車までの距離は誰よりも近い。

下条「誰か『大切な人』でもいるんですかぁ?」

「てめェ!」

神速。それはベクトル変換の全てを使った移動。だからこそ……

下条「つっかまえた」

目の前に現れた『不幸』を捕まえる。

「グッ……ガッ」

ぎりぎりと右手で首を締め付ける。

下条「どう酸欠? 死ぬの? それとも首が折れて死んじゃうの?」

しこたま笑いが漏れる。

下条「もっかいいってみろよ、第一位? 誰に何を見せるだって?







笑わせるなよ、ギャハッ」
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/06(水) 02:46:07.00 ID:p43hANcAO
「アクセラレータァ!」

叫ぶ美琴ちゃん。

下条「さってとー、ここで選択でっす!」

首を締めつけながら、

下条「君は愛をとれるかなゲーム!」

締める。締める。締める。

下条「美琴ちゃん、あくせらたんを『』してるんだって?」

「それがあんたにーー」

下条「おっと、危ない」

あくせらたんを盾にする。無論、不幸はとんでこない。

下条「選択肢一、この場で君が死ぬ。おめでとう。あくせらたんへの愛が本物でした。だけどあくせらたんは君を愛し続けるかわかりません」

車から二人が降りてくる。

下条「君たち二人は喋れば死ぬ、なにせミサカ、ミサカうるさいと思うし」

と勝手な予想。彼女たちの喋り方なんて知らないしね。

下条「選択肢、二、あくせらたんが死ぬ。おめでとう、君たちは生き残れます、だけど『』なんて幻想はやっぱり殺されました」

拳銃を取り出し、背後の二人を打つ。完全に油断していた二人はものの見事に吹き飛ばされました。
「がッ、がァ!」

叫ぼうとあがこうとこの右手は死を運んでくる。

下条「さぁ、どうする、みこちん?」

「一方通行、ごめんね?」

下条「ぷーくすくす、あくせらたん、残念……なに、笑ってんだよ」

「ガッ、ギャハッ」
締め付ける。

下条「てめぇは今から死ぬ」
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/06(水) 02:48:33.65 ID:p43hANcAO





「愛しているわ、一方通行」





御坂美琴の頭が吹き飛ぶ?




吹き飛ぶ? 吹き飛ぶ? 吹き飛ぶ? えっ、なんで、不幸にわざわざなんの? 幸福になりたいはずだろ? それにごめんってなんで?

下腹部に衝撃を受ける。

下条「……くそがァァァァァァ!」

「悲しいなァ、悪党よォ」

下条「がぁぁぁぁぁぁ!」

触れられた右足が爆発する。左腕も破裂する。体を……

下条「があッ」

それでも泥試合のように右手で掴む。

「はッ、いいか、てめェはてめェが否定する『愛』に負けたんだよ」

死ぬ、確かに死ぬ、不幸が前進を襲う、血が足りない。駄目だ、

「一足先に地獄で待ってるぜェ? 三下ァ」

拳銃を脳味噌にぶち込む、ぶち込む、ぶち込む。

あぁ、けれど…………





下条「……不幸だ」



不幸が全身を包む。
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/06(水) 02:50:38.54 ID:p43hANcAO






しもじょうとうまの場合









228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/06(水) 02:52:42.25 ID:p43hANcAO










あぁ、世界はこんなにも『』で満ちていた







229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/06(水) 03:12:33.77 ID:p43hANcAO
「当麻、貴様のお見舞いに来たぞ」

………………

「そういえば初めて貴様と会話した時、びっくりしたのを私は覚えている」

………………

「なにせ頭に下条とつけてるんだからな、貴様の卑屈さを表しているようだった」

…………………………………………

「ほら、見ろ、青髪ピアスは結婚したんだぞ」

…………………………………………………………

「名前は確かオセロっぽい名前だったような気がするな」

………………………………………………………………………
「明日もくる、病院食も健康の為だ、残さず食べること」










「そういえば中学のアルバムを持ってきたんだ」

……………

「そういえば、貴様に聞いたことがあったな、なんで下条と自分を呼ぶのかって」

……………………

「あろうことか貴様は下だとこれ以上不幸はないからだとか抜かしたな」

……………………

「その時の貴様の発言に激怒したのを覚えている。そもそもそういうネガティブな……」

……………………

「でもな、あったじゃないか、それ以上下が」

……………………………………………

「貴様の生い立ちなんて聞こうと何度、思ったか、今、後悔してるよ」

…………………………………………

「貴様は平気な顔して過ごしていたけど、私は気づいてたよ、貴様が誰よりも愛に餓えてたってその癖、いらないとか必要ないとか言って強がる」

……………………………………

「その癖、別れ際に不安な顔をする。私の知らないところでそんな顔をしていたか不安になるよ、だって、そんなの卑怯だわ」

…………………………………………………………

「そんな顔をされたら私は、違うな、女だったら誰だって母性愛をくすぐられる、他に女がいなかったか嫉妬するわ」

……………………………………………………………………

「大丈夫、当麻、貴様の不幸はもう無いわ、だから安心しなさい、死ぬことが不幸じゃない、生きることが幸福じゃない。それを決めるのは多分あなたのーー









心じゃないのかな?」



…………………………………………
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/06(水) 03:15:56.32 ID:p43hANcAO
とあるしもじょうのーー







ふこうもくろく≠幸福目録








231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/06(水) 03:20:46.08 ID:yT+YvG6AO
黒子ェ……
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/06(水) 03:23:54.67 ID:p43hANcAO
以上本編投下終了しました




本来は一年後に

下条「……不幸だ」インデックス「何か食べさせて欲しいんだよ」

も考えていましたが、科学勢全滅じゃやりにくいったらありゃしない。

それに下条さんは一度でも負けると価値がなくなると思い、引き際をわきまえました。

それに魔術勢やるなら科学勢からやり直して、むちゃくちゃにしてやりたいしね☆

とか思ってますし。

個人的にはねーちんと五和とおるそらさんは酷いです。

口にだせません。

と、いうかインさんはただの淫さんになるだけなのですが他は涙目。


あと、バトル展開早すぎ少なすぎとすいませんでした。正直、苦手なんです。

あと補足と小ネタをいくつかあります。

補足は書きますが小ネタは皆さんの許可が下りれば書かさせて頂きます。
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/06(水) 03:29:07.60 ID:p43hANcAO
>>223

投下量少ないけどいつもリアルタイムありがとう!!

心理定規に関しては女になった解釈で土御門や海原ェと同じ部分に入れました。

守りたい人やら守りたい大切な誰か的な意味合いです

あわきん@しょたに関しては迷いましたが垣根くん並みにかませだし、そこそこプライド高いのであの位置に。
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/06(水) 03:34:25.25 ID:yT+YvG6AO
>>233
乙した
小ネタは書いた方がいいよ、やり残した感が後で自らがモヤモヤする


てか毎日良く書けるなぁ…俺は無理だわ
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/06(水) 03:51:51.82 ID:p43hANcAO
【小ネタ】

「本編終了したで」

「満足ですの!!」フンス

「いやいや、ぼくが黒子ちゃんと結婚するなんてありえへんし」

「ほんとは嬉しいくせに〜」ウリウリ~

「うざっ、この子、ほんまにうざいで。

さて本編終了したわけなんやけど、下条さん改めかみやんやね、結局はしもやんが自分で会話中にしもじょうしもじょう言ってたわけなんや」

「誰も突っ込みませんでしたわね」

「だって、ですのやら超なブチコロシかくていな訳よやら突っ込んだことあるかぁ?」

「いや、でも……」

「別に謎や仕掛けっ中わけやないし大目にみてやー」

「わかりましたの」シブシブ

「さて、かみやんには2つのテーマがある訳やね。「不幸」と「幸福」なんよ」

「背反する意味合いですわね」

「けど紙一重な訳なんよ、果たして生は幸福なのか不幸なのかという葛藤」

「??? 葛藤なんてないですの」

「だから最後に貴様はいつだってーーの下りを入れたんよ、愛を知りたい、でも不幸、そもそも愛とは幸福なのか?

そのアンビバレンツを作者はへたくそながら書いたわけなんよ。

下条さんは人を人とは思わない、けれど人を求める、

そしてそんな暗部の人間を見て苛立つ。若い生い立ちの自分と比べてるわけやね。だから精神的には全く成長しないまま育ったわけや。その上、人はどう動くとか暗部で見てるから残虐性も兼ね備えているんやね。

そんな男の子やからむぎのんや幼いきぬはたですら母性をくすぐられる訳や、そんで道具【おもちゃ】としてある間は捨てられることはない。一種の相互機関の完成やね」

「悲しいとは思えませんが、彼もまた道化でしたのね」
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/06(水) 04:17:57.88 ID:p43hANcAO
「さて、能力を説明するで。

言わずもがな幻想殺し、

そして暗部で鍛えた身体能力(特にそげぶと脚力)

あとは心理破壊に

そんで攻撃翌予測や」

「そういえばチートレベルでしたの」

「しもやんはありとあらゆる不幸(死)を読み取る能力に優れてたんや」

「攻撃翌予測どころか未来予測ですわね」

「あとは作中に登場した他人に恐怖を植え付けて支配する所謂、マインドコントロールやね」

「確かに、人を壊す術に関しては把握してるようでしたわ」

「そや、つまりはありとあらゆる死を予測して相手の必殺技を無効化し、恐怖心を植えつけマインドコントロールする。これがしもやんの戦法や」

「はぁ」

「けれども一方通行戦にてそれが敗れる。散々、否定していた愛に敗北したわけや」

「…………」

「つまりは道化以外ありえないわけなんよ、作者が愛を勝たせる為にわざわざ作った可哀想なピエロ、それが下条当麻やったという訳や」

「……つまり作者がいいたいのは誰でも幼い頃聞いたことがある最後は愛が勝つと?」

「ま、最初に愛米(漫画)やといってたやさかい」

「読んでない方にはわかりませんわ」

「ま、それは読めばわかるで。ちなみに綺麗事やと作者は理解しとるでー。お話の展開上、愛が勝っただけで、本来なら世の中ビッチが多すぎて生きるのが辛いと思うとるんよ」

「た、ただの社会不適合者じゃないですの!!」

「つまりはテーマ【幸せと不幸】、目的【愛米】【しもやんの不幸な一生】【エロい固法さん】【上寄せ】【垣根くんと土御門は最高の噛ませ】【電磁通行こそ至高】ってとこやね」

「そこに【青髪黒子】はありませんの!!」

「そんな新キャラはない。まぁ、補足はこんなもんやで」

「後は質問に答えたり、小ネタを投下したりしますの!!」
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/06(水) 04:27:35.95 ID:p43hANcAO
>>234

ありがとうございます!!

大体内容は決まってたんで、サクサクいけました。

小ネタの方は明日まとめてやりたいと思います。

グロ期待したかたすいません。>>1のレベルではこんなレベルでした。

本来なら顔をとばしたみこちゃんと足と左手がとんだかみやんが一発と考えたんですが

それは物理的にも内容的にも無理と思いました。

きぬはたはお兄ちゃんって読んでましたし近親上等(義理でも何でもないが)の上、カニバきてネクロとか作者、マジキチになると思ったので>>1の為にも回避しました。

ちなみに妹達はピグマリオンと思ってたりするのは>>1だけの秘密
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/06(水) 04:56:22.03 ID:yT+YvG6AO
グチャグチャの中で求めた幸福か…おれも前にそんなテーマを書いたがチープ過ぎて泣いた
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/06(水) 04:58:40.73 ID:p43hANcAO
【次・回・予・告】




「ご主人様はあたしのもの!!」
麦野沈利、眼帯メイドでれのん

「違います、お兄ちゃんは超私のものですっ!!」
絹旗最愛、ロリ超玩具希望妹

「一応、あたしが最初のメインヒロインだし、ムサシノ牛乳だし、権利はあるはずなんだけど?」
固法美偉、一応最初のヒロイン

「あ、あたしこそ必要不可欠な訳よ、理由も根拠ないけども!!」
フレンダ=セイヴェルン、人肉女

「ちょっと、当麻、貴様、これはどういうことだ」
吹寄制理、最後の最後に大逆転ヒロイン


下条「…………はぁ、不幸だ」
下条当麻爆発しろ君。一応、この作品きっての悪役。


「ねぇ、あーくん」
御坂美琴、ビリビリ改めデレデレ

「ずるいーってミサカはミサカは」
打ち止め、多分ヒロイン中一番扱いが酷い。

「だからミサカの体とモヤシ一番相性がいいんだって」
番外個体、一応、あーくんと経験済み

「…………はァ、不幸だァ」
一方通行爆発しろ君

「そんな尻軽なはまづらは応援できないな」
滝壷理后、結構乙女

「えっ、フラグだ……と……?」
浜面仕上、少しは報われるべき君


「行くわよ、帝督?」
心理定規、かきねん好き、ゴスロリ、元しもやんファン

「俺の未元……」
垣根帝督、かませ。ていとくん。


「ねっ、初春?」
佐天涙子、淫乱中学生、黒髪巨乳

「はいっ、佐天さん!!」
初春飾利、多分、相当幸せな部類。

「青ピさん、待ちますの!!」
白井黒子、なんでか青髪ピアスに夢中。幸せ。

「君に付きまとわれてるせいで僕の評価がたおちや!!」
青髪ピアス、黒子が原因で既にフラグを三本逃している。




「にゃーにゃー」
土御門元春、猫

「げこげこ」
カエル医者、カエル
「ショタショタ」
結標淡希、ショタコン

僕たちの学園都市はまだまだ続くぜ!!
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/06(水) 05:02:10.52 ID:p43hANcAO
それじゃあ、最終投下は今日の夜にでも!!
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/06(水) 05:15:09.75 ID:yT+YvG6AO

誰か海原を救って下さい
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/06(水) 08:31:39.59 ID:0yarCyZIO
御坂死んだの?
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/06(水) 12:18:50.04 ID:ySxvTefSO
>>239

おい最後明らかになにか違うだろwww



















あ、ぴったりか



とりあえず一乙なんだよ!!
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/06(水) 17:21:08.31 ID:T0c9uSVAO
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/06(水) 19:42:38.36 ID:uzBVR+o0o

文章的に引っかかるとこもままあったけどブッとんでて面白かったわ!
フレンダが訳よ訳よ言いまくってたのが若干気になったけど、
それよりなにより一方通行が語尾伸ばし過ぎてCV若本にしか感じられなくなって
シリアスな場面なのに吹いたのでちょっと減らしてくれると嬉しいなwww
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage_saga]:2011/07/06(水) 21:57:48.38 ID:cF0QpUFw0

下条が負けたなんて…一方達をグチャグチャにしてほしかったのに……なんか自分の生き方が否定されたみたいだ…
最後まで闇に導いてほしかったな…下条かっこよかったのに…憧れてたのに…残念すぎる…俺に正義はまぶしすぎるあまりにも…
あとこれ…
「ねぇ、あーくん」
御坂美琴、ビリビリ改めデレデレ

「ずるいーってミサカはミサカは」
打ち止め、多分ヒロイン中一番扱いが酷い。

「だからミサカの体とモヤシ一番相性がいいんだって」
番外個体、一応、あーくんと経験済み
これ見た瞬間なんか自分でもよくわかんない狂気に取り付かれた…
御坂、打ち止め、番外個体こいつらみんなもっとも残酷な方法で殺したくなった…下条殺ってくれよあいつらの幸せぶち殺してくれよ
俺にこいつらの幸せは耐えられないんだよ……頭痛い…
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/06(水) 23:20:59.32 ID:p43hANcAO
みなさん、こんばんは

えっと下条さんを[ピーーー]たのには意見が賛否あるらしいです

>>1の中では下条さんは最初から最後まで三下でした

結局は「不幸だったから僕は何をしてもいい」の具現化したのが下条さんなのであまりにも無敵向かうところ敵なしにすると自分の中での最高に腐ってるキャラクターが最高(最低)では書けなくなる(いつか書きたい)と思い、筆を止めた次第でありんす

あと作中のノットイコールは果たして彼の人生が生きてこれて幸福なのか[ピーーー]なくて不幸なのかを表し……まぁ、そこらへんはまたいつか。

一方さんたちの件は爆発しろとしか言いようがありません

さて、ギャグ回と小ネタを少し投下してこのスレの最後の投下となると思います。
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/06(水) 23:36:48.79 ID:p43hANcAO
>>241

えっと、涼宮ハルヒの登場人物ですよね?

>>242

頭が超電磁でバーン。

>>243

冬月「あわきんか」
ゲンドウ「……あぁ、間違いない。あわきんだ」

ってなことで許して。

>>244

ありがとうございます

>>245

シリアス場面で笑わせてゴメンネ

あとフレンダは訳よ意外にイメージなさすぎて……

>>246

ごめんなさい。打ち止め、番外は訳も分からぬまま撃たれたからどうかと思うが、一方さんと美琴ちゃんは自分たちの形を下条さんに示したので……
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/06(水) 23:42:36.23 ID:p43hANcAO
>>246

あ、あと次回予告なんでギャグスルーでお願いしもうす。

さって終わるぞぅ。
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/07(木) 00:28:43.46 ID:5sDFmUGAO
【とある門の相性最悪】

下条「何をするだァァァァァァ!!」

「何よ、いきなり煩いわね」

固法美偉が新しく貰ったパソコンをそげぶした。

「何よ、この目障りなパソコン」

下条「あ? むぎのんがくれたんだよ。ま、いいや。エロサイト見てただけだし」

「ふ、ふぅん、ねぇ、それよりさ、時間ある?」

下条「あ゛? 何でしもじょーさんがてめぇら肉便器に時間をさかなきゃなんねぇんだ?」

「そんなこと言うの? いい『原石』の話あるのに」

下条「とりあえず、飯でも食いに行こうぜ?」

さてと、どんなお話か楽しみな訳ですよ。



下条「食蜂操折ィ〜?」

「そ」

ちゅるんとクリームスパを飲み込み、にやにやと笑う。

下条「それって第五位の本名だろ?」

「そうね、常盤台の女王様」

下条「別に大した原石じゃないわよ」

「ふぅん。でも最近、こういってるらしいわよ。何でも彼氏ができましたって」

下条「ごほっ、ごほっ」

鼻からスパゲティが出る。

下条「確か性格は最悪で、高飛車、色気なしだろ?」

「もうっ。汚いわね。んっとね、詳しくは盗聴器しかけて分かったんだけど、何でも『素晴らしい殿方』らしいわ」

下条「殿方に素晴らしいなんてあるかよ。でも、ま。そんなに幸せなら自分の立場教えてやらないとな。いい花が咲くぜ?」

「あら、興奮してる? 相手になるわよ」






下条「でれのん!! 報告っ!!」

「はいっ!! ご主人様っ!!」

そう言って話始めるは第五位の情報。別に生理周期はいいんだがよ。なんか、勘違いされてる。しもじょーさんは孕ませるなんて行為しねぇぞ? めんどくせぇし。

「ちなみにあたしは今日ですよ、ご主人様!!」

下条「そうか、つまりは十中八九片思いの恋煩いなわけだな」

彼氏だと満点だったんだがな。まぁ、いいや。

下条「んで、相手は?」

「そ、それがわからないのです」

下条「はぁ?」

「ご、ごめんなさい。だけど一度もこの一週間接触してなくて、一応、真っ昼間から夜中まで私服でうろちょろしてるんですが」

下条「………」

「あぁっ、目が冷たい、でも、お仕置きなら……いつでも」

下条「てめぇにはご褒美じゃねぇか!」
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/07(木) 01:00:49.08 ID:5sDFmUGAO
『き、きた、来ましたわっ!!』

さて本日でむぎのんからの報告三日目、つまりは十三日間、会えるかどうかもわからない人間を探しまわっていたらしい。まじ、[ピーーー]よ、氏ねじゃなく、市ねじゃなく、[ピーーー]。こっちはフレンダを調きyじゃなく、育成中なのに。

下条「うげぇっ」

俺は後ろに控えてる三人(固法(スクールは公休)むぎのん、きぬはた)に対し撤退のジェスチャーを送る。 ありゃあ、駄目だ。みさきちも可哀相に幸せじゃなかったわ。






「ねぇ、どういうことなの?」

アジトに帰るや否や、問い詰めてきたのは美偉。

下条「……相性が最悪なんだよ」

「ど、どういう意味ですか? ご主人様? 及ばずながらこの麦野、ご主人様の強さを十二分に把握しております」

がしがしと頭を掻く。

「そうですよ!! お兄ちゃんは超最強ですよ」

下条「お前らは、少年ジャンプって読むか」

全員が首をふる。

下条「かという、俺も読まねーんだがよ、垣根きゅんが読むんだわ。何でも『友情』と『努力』と『勝利』がモットーなんだとよ」

「なんですか、それ超反吐がでます」

「絹旗、ご主人様がしゃべってるでしょ!!」

下条「別にいい。俺も反吐がでるしな。友情や努力で勝利なんてギャグでしかないからな」

「ふぅん、それとさっきの話が何で?」

下条「さっきの、いやいいや。言っとこう。『No.7』はそういう訳のわからない能力を具現化すんだよ」

「ち、超なんですか、それ!!」

下条「口を開けば根性。歩けば、根性。もあいちゃんでいえば超根性。努力と言う名の根性に人を信じ続ける根性、勝利する為に根性」

「……光の住人にとっては象徴みたいな人間ね」

下条「いーや、違うね。光の住人とっては『悪夢』なのさ」

「「「は?」」」
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/07(木) 01:16:16.17 ID:5sDFmUGAO
下条「だって考えてみろよ。人は根性を出し続けてられるか? 努力し続けられるか? 友情を微塵も疑わず信じられ続けるか? 勝利し続けられるか? 無理だよ、無理。人間なら誰もがわかることだ。

つまりはそういうこった。垣根きゅんが一度、ぼこしたんだがよ、次は負けねぇだってよ。とんだ化け物だ」

「…………そいつも結局はクソ野郎じゃないですか。都合のいい夢を見せて、都合のいい幻想を見せて」

下条「だけどな、そういう奴がいるからこそ、俺たちは生きていける。他人を食い物にしてな。だからよ、寛大な心で許してやろうぜ。夢に破れる表の住人達をよ」

「ご主人様、きゅんきゅんきゅい」

「お兄ちゃん、きゅんきゅんきゅい」

三人が熱っぽい視線を向けてくる。

下条「あれ、美偉は言わないのか」

「い、言わないわよっ!!」

下条「言わないのかぁ、絶対に可愛いと思うけどな」

「そうだわ、もったいない」

「超残念です。絶対に可愛らしいですのに」

「そ、そうかしら? コ、コホン、きゅ、きゅんきゅんきゅい!!」

下条「プーくすくす」

「「プーくすくす」」

真っ赤になり、怒髪天をつく、固法美偉。








「そういえば、それでもあんたには勝てないんじゃないの?」

美偉は二人と殴り合いながらチラリとこちらを見ながら訪ねる。

下条「いや、あいつはじゃんけんでいう、グーなんだよ。俺はチョキ。その他、人類はパー」

「意味がわからないわ」

下条「つまりな。俺はあいつの攻撃が一切読めないんだよ。何を思って攻撃すんのかわからねぇ」

だから俺とあいつは相性最悪なんだよ



【とあるゲート(門)のワーストケース(相性最悪)】
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/07(木) 01:43:41.43 ID:5sDFmUGAO
【とある植物のお持ち帰り】


「ご、合コンですか?」

「そっ!! 初春も来なよ!! というか三対三なんだから参加決定だよ!!」

佐天さんには悪いがあの一件以来、男という人種をまともに意識できない。

「大丈夫、イケメンばっかだからーーねっ、お願い、初春ぅ〜」

ううっ、佐天さんのその顔はずるいです。







「それで何ですか、これは」

下条「いよいよ、はじまりました。合同コンパ。実況はこの私、下条当麻。解説は、」

「フレンダ=セイヴェルンな訳よ!」

なんで向こうのテーブルが実況してるのーー!?

っていうかあの人。

えっ? カンペ?

『仕事だから無視しろ。邪魔したり騒いだら大変だなぁ、初春ちゃんが』

さらに、

『大丈夫、わりきってくれれば、何も手は出さないよ』

ううっ、怖い。怖いです。

下条『ここからは私たちはマイクを使います。

それでは女性陣にはお先に座って頂きましょう』

指定されている六人掛けの丸いパーティーテーブルに三人並んで座る。

下条『おっと、初春選手、初心者かぁー。それとも現代に絶滅する古風な女を演じたか。二人の女性陣に挟まれる場所を選びとった』

えっ、何でディスられてるんだろう。

「初春さん、それはないですの」

今日の参加者の白井さんががっかりしている。あの時のことを許してもらったんだけども仲が戻ったとは思いにくい。

あたしが一方的に罪悪感を持ってるだけって佐天さんは言うんだけど。

『さて、ここで女性陣を紹介するって訳よ』
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/07(木) 02:05:55.68 ID:5sDFmUGAO
下条『さて、エントリーNo.1、白井黒子ちゃん。先月は付き合った人数が八十六人だったのに対し、今月はゼロ。何でも最近、膜を張り直す手術をしたらしいがーー』

『とんだビッチな訳よ』

「当麻さん、以前、お慕いもうしていましたが、黒子は今ーー」

下条『それではエントリーNo.2、佐天涙子ちゃん』

『ばっちり台詞に被せてた訳よ』

下条『なんと最近はウルトラGカップになった中学生。もはや、中学生ではない! 中学生の皮を被った何かだー!
最近はAVでいい意味で年齢をごまかして出演している。人気上昇中の女優がここに参戦!』

さてんさぁーん!?

『ビッチ所かとんでもない化け物な訳よ』

下条『最後にエントリーNo.3、初春飾利ちゃん。いきなり二人の間に座った、空気の読めない子。これで男性陣の内、一人は必ずむさくるしい思いをするぞーー』

だ、だって初めてですし。

下条『さてこの子は純正、正真正銘の処女。生娘、鉄壁の巨城だぁーー! 何でも男性恐怖症で通院していた経験を持っているぞ!』

な、ど、どこから仕入れたんですか! そんな情報!

下条『全く誰だぁーー! こんな純真無垢な女の子を恐怖症に陥れたのは! だけど司会は初春ちゃん、君を応援している!』

あなたですよ!!

少し涙がでちゃう。だって女の子ですから。

『次は男性陣の入室な訳よ、というか個室じゃなく、店全体を貸し切るなんて馬鹿としかいいようがないわね』
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/07(木) 02:26:18.91 ID:5sDFmUGAO
下条『エントリーNo.4、青髪ピアスの入室だぁ』

「き、今日はよろし……げぇっ、白井ちゃん!!」

下条『おっと、何々、最近、パン屋の娘と付き合いはじめたがすぐに別れたらしいぞ? 何でも部屋に矢文ならぬダーツ文が何十、何百と飛んでくるらしい。なんだお前は、既にヤンデレに取り憑かれているぞーー!?』

「あ、あわわ、あわわわ」

「あら、お顔が悪いですのね。黒子が介抱してさしあげますわ」

『ヤンデレもこの場にいるって訳ね』

下条『エントリーNo.5、垣根帝督だぁーー! 何でも童貞らしいぞ! ちなみに青髪ピアスも童貞だぁ!』

「えっ、なんか俺のインパクト薄くない!?」

下条『それでは幹事及び開催者、その上、全額支払いを申しでた漢の中の漢、浜面仕上くんだーー!』

「俺は夢を見た。合コンで滝壷が俺にでれる姿を、俺がハーレム王になる姿を!」

下条『その前に浜面くんには『ゲート様』から請求書が届いているぞ。何々、『計八百五十万、請求致します』だ、そうだー』

「えっ?








えっ?」

最後に入ってきた人が固まっている。

下条『それと何々? 滝壷様からお祝いの言葉? 「結婚式には呼んでください」だそうだーー!』

「滝壷ぉぉぉぉ! 違う、嫉妬を仰いでラブラブ、ちゅっちゅ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

何だかよくわからないけど合掌しておきます。南無。

下条『さて、それでは合コンをお楽しみください!』

『って訳よ!』
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/07(木) 02:59:16.78 ID:5sDFmUGAO
三十分しかたっていません。

三十分しかたっていないのです。

下条『正直、一杯目に女性陣にアレキサンダーを勧めたのは間違いでした……』
茶色のお酒を飲みながら司会の方(名前を言ってはいけないあの人)は投げやりにいってます。


『男性陣は日本酒がぶ飲みでヤケになっているし、地獄絵図って訳』

全く同じアレキサンダーを飲んでいるはずなのに平気な女性。お酒が強いようです。いえ、よく見ると司会の胸によりかかっています。ちなみに何度も押し返しているので無限ループです。

ですが女性が言ったように、確かに地獄絵図です。

「あっははー、初春ぅー、おちん様がたくさんあるよぉ」

佐天さんは虚空を見上げて何かを数え初めています。

ちなみに私はサービスドリンク(ノンアルコール)なのですが周りの酒気で酔いそうです。

「だから、わ・た・く・し・と付き合えば万事解決ですの!!」

「勘弁してぇや。普通の恋がええねん」

白井さんと青髪ピアスさんは痴話喧嘩のようにも見えます。

「それでよぉ、そこで俺は言ったんだ。俺の未元物質に、常識は通用しねぇってな」

さっきから活け作りに話しかけているホストさん。

「うぉぉぉぉぉ、だきづぼお゛ぉぉぉぉ」

泣いてテーブルを叩くのは可哀想な人です。

下条『あー、こりゃあ、話にならんわ、解散、解散。自由に帰っていいぞぉ』

一人部屋を出て行く。それを追っかける解説さん。

ですが皆さん、聞こえてません。

溜め息をつきながら、わたしは佐天さんの肩をかつぎ引きずります。

「白井さん、帰りますね」

「あら、初春さん。わかりましたわ。わたくしはもう少し、います」

「はい、あと、ごめんなさい」

そう言うと、白井さんは溜め息をつきました。

「確かにショックでしたわ。ですけど今はお互いに不幸じゃないでしょう?」

「ですが、幸せじゃあ」

「白井黒子はあの時、確かに幸せでしたわ」

心を抉る。だけどそれは責められて当然。当たり前。

「だからと言って今があの時に負けているとは思えませんの。確かに不幸になりましたわ。けれど不幸のままじゃありませんの」
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/07(木) 03:21:46.54 ID:5sDFmUGAO
「友達に裏切られ不幸。お姉さまの気持ちを消されて、不幸。確かに並みの不幸じゃなかったですの。けれど今、温めているこの気持ちを幸せじゃないなんて言っては駄目ですの。

それに親友が過ちを認めて謝ってくださるのにそれを不幸だなんてわたくしには思えませんの。

だから、もう自分をお許しになって?

それに謝られるよりも、私はお礼を言われるのが好きなんですの。風紀委員をやめた今、その機会は激減しました、だからわたくしの自尊心を満足させて頂けないかしら、初春さん?」

「……あ゛りがどうごじゃい゛ま゛ず、じらいざん」

ボロボロと涙がこぼれる。

「どういたしましてですの」

「意外といい女やったんやね、白井ちゃん」

ぎゅるんと擬音を出しながら振り返る白井さん。

「惚れましたの? それではホテルですの!!」

「すぐこれや、残念すぎるわ、ほんまに」

青髪さんは溜め息をつく。

「えっと、初春ちゃんやったっけ?」

「はい」

「事情はよーわからんし、立ち入る話じゃないんやろうけどな、一つだけ気休めを言わせてや。

許されない罪なんてないんやで」

え?

「例え、人を殺そうが、他人を犯そうが、気持ちを裏切ろうが。

いつだって許されるんよ。僕は許す。やないと僕はおそらく親友を許せへんから。どんな罪も許容してやらんと親友ではおれへんから。だから初春ちゃんの罪も僕がついでに許したるよ。

ま、気安めなんやけどね」

頭を撫でられる。

「むっはー。青髪さん、黒子の過去も許してくれると言う訳ですのね!!」

「いや、それは許さへん。中学生ビッチは禁忌の中の禁忌や。ちゃちな罪にいれんといてや」

いや、でも、どんな罪でもって。

「ほなな、初春ちゃん。多分、君は大丈夫やで、真っ当に全うな人生を生きやー」

私は頭を下げて、扉を出た。
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/07(木) 03:38:44.26 ID:5sDFmUGAO
「初春ぅ」

わたしは佐天さんを背負いながら歩く。
小柄なわたしには佐天さんは重い。

けれど一生、背負って生きていく。だってそれが私の選んだ道だから。

「初春さぁー、馬鹿だよね」

「んなっ! ビッチな佐天さんに言われたくないですよ!」

「だってさ、どうせ、罪は一生背負わなきゃとかあたしを選んだから、あたしを救えなかったから背負わなきゃとか考えてるんでしょ」

「えっ?」

内心を言い当てられ、どきりとする。

「馬鹿だなぁー、初春は。そうじゃないよ。



一緒に歩こうよ。私も半分背負うしさ。初春の罪を。

だから一人で背負うなんて寂しいこと思わないでよー」

不覚にも、不覚にも泣かされた。ずるいです。そんなことを言う佐天さんはずるいです。

「……佐天さん、太りました? 重いです」

「んにゃ! 人が良いこといったと思ったのにぃ」

佐天さんは背中から飛び降り、ポカポカ叩いてくる。

「まったく、佐天さんはほんとに可愛いですね」

「んにゃ!」

「重いとか気にする乙女なんて残してるんですから」

「う、初春ぅ、こんにゃろー」

佐天さんとわたしは歩く。この街を一緒に。



一緒に歩いていく。














「佐天さん! Amazonでペニバン買いましたよ!!」

「んにゃ!!」


【とあるういはる(植物)のさてんさん(お持ち帰り)】
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/07(木) 03:55:48.27 ID:5sDFmUGAO
【小ネタ】

「さて、どやった? ギャグ回やけど頑張ったんよ。

ま、説明しとくならなんでソギーと相性最悪かやね。
作者の中でソギーってめだかちゃんの立ち位置なんよ。
『みんな根性だせよ、腑抜けた根性叩き直してやる』こんな感じで相手を正してやる。だから敵意も殺意もないわけやね。どんな敵でも敵意や殺意を持つ、恐怖から敵意や殺意をこもった攻撃をする。そういう不幸を感じとれないから相性最悪なわけや。とまぁ、補足はこんなもんや。





あとは【吹寄ちゃんの甲斐甲斐しい日常】と【心理掌握奮戦記】と【一方通行な修羅場】があったんやけどどうみても1日じゃ終わらんし、心理掌握なんてギャグ回のゲストやし一方さんの幸せはお好みやないみたいやから。最後に吹寄ちゃんをお届けして最後にするで」

「……青髪さん、真面目にお付き合いを考えてください」シュン

「えぇっ、なんでそんなに塩らしいん? 医者や、医者にいくんよ!」

「心配されて嬉しいですけど、とても複雑ですの……」

「医者ぁー!」

「ですのー!」

【小ネタ終了】
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/07(木) 03:57:30.50 ID:5sDFmUGAO










ふきよせせいりの場合












261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/07(木) 04:02:43.37 ID:5sDFmUGAO
貴様(あなた)の罪を聞きました。

だけど私は嫌いにはなれません。

貴様(あなた)の生い立ちを聞きました。

気味悪がる奴を追い出し、貴様(あなた)を肯定してくれる人だけが残りました。ここは優しい世界です。

貴様(あなた)が否定するものを聞きました。

それなら私が差し上げましょう。







だから、あなたはもうこちらを見てもよいのでは?


私はそう願います。


262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/07(木) 04:27:55.42 ID:5sDFmUGAO
結末は誰にでもやってくる。

それはどんな物語(人生)でも一緒だ。

下条当麻の終わりはあの日『超能力者殺害事件』になるだろう。


『聞いたー? 第一位から第四位までの四人が一夜にして死んだって?』

『聞いた、聞いた。有り得ないわよね、なんでも裏の世界とか』

『なによ、それ、怖いんですけど〜』

『何でもね、下条当麻が名乗る『ゲート』と呼ばれるーー』

私は街の雑音を無視して走る。病院へ、急ぐ、急ぐ、急ぐ。

「上条当麻は何号室に移されました!?」

「あら吹寄ちゃん、彼なら○○○号室よ」

「ありがとうございます!」

走らず、それでも競歩のようなスピードで病室を目指す。

面会謝絶だった彼が今日、目が覚めたと報告があった。



「やぁ、君のおかげで一命は取り留めたよ」

「それで、当麻は!」

「非常に言いにくいんだがね」

様々な状態が頭によぎる。

「五体は義足に義手だけど思考する能力はあるし、すぐに歩けるようになるさ、けれど」

「けれど?」

「多分、本人がそう思えないんだろうね。多分、歩くことも、喋ることも、生きることも」

「どういうことですか?」

「心がね、ぐしゃぐしゃなんだよ。精神感応系の能力者ですら見ることを耐えきれず、操ることができない。正直、何があったのか、どう生きてきたのか分からないよ」

「…………先生、それでも当麻は生きているんですよね?」

「だけど、それも困難だ。なにせ、食事をしようとも拒むんだ。正直、生命だけを繋ぎとめることは可能だよ? けれどそれは生きていると言えるのかな」

「わたしに、私にさせて下さい」
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/07(木) 04:47:56.28 ID:5sDFmUGAO
最初、二ヶ月は苦労した。なにせ、スプーンを口で拒むのだ。

だから色々、試した結果、口移しのみを受け入れてくれることがわかった。

もののけ姫見ててよかった。

すると自分で食べ始めたのは二ヶ月過ぎて、だけどそれも酷く気まぐれだった。

一番苦労したのはあれだ。尿瓶。

恥ずかしいなんてレベルじゃない。片思いの相手のあれを見るなんて初めてだったし、その、なんというか。ええい、こんなの書けるかー!

つまりはだ。当麻の身の回りの世話は時間がある限り私が全部した訳だ。


それから高校を卒業し、私は彼の為に家にいることにした。そしてカエル医者の元、彼を同棲させてもらう手続きをとった。

両親からの仕送りだけで過ごしていたが幸せで、彼意外何もいらなかった。

そんなある日、頭に花をつけた女の子が私の下を訪ねてきた。

何でも知り合いらしい。彼の姿を見ると酷く悲しそうな顔をしていた。

『あの……実は私は彼の過去を知っている、いえ調べた人間です』

『はぁ』

『とあるルートで彼の隠し財産を知ったんですが』

『えっと、失礼ですが。それが』

『あー、もう。まどろっこしいですの!!』

飛んできたのはツインテールの女の子。

『当麻さん……いや、名前で呼んだだけでそんなに恐い顔をしないで欲しいですの』

『地です』

『う、嘘ですの!! 絶対に嘘ですの!!』

『はいはい、黒子ちゃん』

『……青髪?』

『卒業式以来やね、元気にしてた』

『もちろん、当麻と一緒だわ、心配される必要はない』

『ま、そないなことはおいといて』

『貴様は女を蔑ろにするような男になったとはな。退化したのね』

『ちょいちょいちょい!! 人聞きの悪い、あいたた、何するん、黒子ちゃん』

『うるさいですの!!』

『ま、まぁ。かみやんの奴、あの年で一山、築いたわけなんよ。それを受け取ってや』

『断る』

『即答かいな!!』

『当たり前だ。それは当麻のもので私のものじゃない』

『ん……まぁ、そう言うと思たわ。やからこそ、こんなにも遅れたわけやし、な、初春ちゃん』

『はい。存在自体は大分、前からあったんです』

『ほら、手紙や、手紙』

『なんだ、これは汚い』
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/07(木) 05:24:16.36 ID:5sDFmUGAO
『これを見てる奴は幸福だと思います。

なにせ、目の前のこの山は私が一生掛けて、他人を否定して、殺して、犯して、蹂躙して、押し潰して、破壊して、捻り潰してと、まぁろくなことをして集めたお金です。どうぞ、その罪を背負わず、軽やかにのうのうと生きてください。
おそらくあんたらが生きていく背景にはどうしようもなく不幸な人間の上で生きているのでしょうが、どうぞ気にしないでください。


さてそこに後ろの方にある。硬化の塊は初めて人を殺した時の報酬です。大事にとっておきました。



さて、見えるは右手の二億八千万。頼りにしていた後輩に裏切られ、恋い焦がれた思い人は否定され、誓った仲間は逃げていった哀れな女の末路です。
まぁ、気持ちばかりですがお納めください。
その後ろにある三億円と二億円と一億八千万の川は大切な仲間に自分たちの女としての証拠を売られた人間の結果です。これで美味しいものでも食べてください。
そこに見えるは八億一千万の金塊の山。それは自分の甘えに負けて飢えたあまり妹を殺して食べた女の末路です、有効にお使いください

他にも恋人の墓を暴き、死体術を研究した女を殺して手に入れた研究費で買った土地証明書があります。
いい土地ですそこで牧畜でもしたらどうでしょう。
神に操を立てた女が娼館に売られてむせび泣いた金で作った目的の無い工場です。
子どもたちに夢を与えるお菓子を作れますよ。
暇なご婦人を屋敷に誘って住民をぶちまけた、そういう人間を売り払ってできた家があります。
家族とここに住んでみてはどうですか。お薦めしますよ……………



……………………




……………………』

『最後まで読んで大丈夫やった?』

『当たり前だ。当麻のやった事だ。私はいつでも知る覚悟はできていた』

『せやけど……』

『多分、当麻はまだまだ罪を犯して余っている白紙の部分を埋めるつもりだったんだな』

『数えただけで、直接的な被害者は一八六三人、死んだ方は六百二十八人です』

『初春さんはわざわざ調べたのか』

『えぇ』

『そうか。それでもこいつの恨みはまだ果たせていないんだろうな』

『はい。計画書やらも次々と発見しました』

『……青髪、さっきの話、受けていいか』

『もちろんや』

『当麻の絶望は私が貰うわ、だってその手紙には隙間なく書いてあるじゃない。助けてって』
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/07(木) 05:41:44.26 ID:5sDFmUGAO
『このお金は悪意だけ受けて、世界中に配るとするわ』

『ま、自由につこうたらええ、ほな、お暇するわー』

『お邪魔いたしましたの』

『それじゃあ、また』






それから、私は翻訳家になった。

五カ国を習得したが、まだまだ手紙はたくさん届く。

それでも悪意は終わらない。











ある朝、

それはとても拙い、たどたどしい言葉使い。




『……し…あ…わ………せ……か……?』


『今の間際まで不幸だった所よ、馬鹿』


あれからどれくらい過ぎただろう。

あれからどれくらい時間がたっただろう。


それでも必ず、誰にでも幸福は訪れる。










とあるかみじょうとうまの




不幸目録=幸福目録
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/07/07(木) 05:48:21.36 ID:5sDFmUGAO
という訳で完全に蛇足かもしれません。

まぁ、とりあえずこのスレはここで終わります。


最後に支援レスくれた皆さんもROMってくれた皆さんも

下らないスレに付き合って頂きありがとうございました。


最後にこのスレは鬱スレ好きが鬱になるスレなのかもしれませんと過大評価をして>>1は去ります。
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/07/07(木) 05:50:25.04 ID:5sDFmUGAO
う゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

感動の余韻を浸ってたのにageるとか


まじすいませんでした。

お目汚し、本当にすいません。
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/07(木) 05:53:33.83 ID:pW2AKRAAO
ハピもの好きの俺が惹き付けられ落ち込んだりはしたけれど、やっぱり最後までハピものが好きだったり

☆「さーてプランやっか」って水槽の中で伸びをしてるのを幻視した
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/07/07(木) 06:50:56.95 ID:W4U0pPFHo
一気に読んでちゃんと消化出来てないが、何か満足できた
とっても面白かったわ
また書いてくれると嬉しいな乙
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/07(木) 09:45:17.29 ID:LrOvBTgT0

ラノベを途中までしか読んでないから
途中でだれがしゃべってるのかわからなったりしたけど
すごく楽しめた
また書いてくれよ
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/07(木) 10:07:29.98 ID:3AHNaN8DO
>>1マジ乙
本当に面白かった。
だからこそ、一人のファンとして批評家気取りに感じるかもしれないけど、長い感想を書かせて頂きたい


結局この下条がやってきたことは、『玩具』を使った『おままごと』なんだと感じました。
愛を知らず、与えてくれる人もいないから、玩具(暗部の人間)を集め、その玩具に気に入らないところがあれば壊す(浜面etc)。
玩具でどう遊ぶかも、愛を知らないから、単調なおままごと(血みどろの暗部生活)しかできない。
遊び方が激しいから、気に入った玩具(周りの人間)はすぐ壊れる(死ぬ)。
だけどやっぱり愛を分からないから、玩具に感謝も哀悼も出来ず、ただ「また壊れた……不幸だ」と呟いて不満を漏らす『只のガキ』なんだと思いました。


玩具との別れを子供のように恐れる弱さに女性陣は惹かれたと思いますが、男性陣にも同様のことが言えるのでは?
垣根はもしかしたら一緒に遊んでくれる友達になれたのかもしれない。
浜面が下条についたままでいられたのは、壊されたとはいえ、浜面は面倒見の良い男だから
一方が下条を完封したのは、下条には決して出来なかった、愛し愛されることを知っていて、さらに今美琴を愛しているから
(もし一方さんが原作と違い実験三昧の日々ではなく、暗部抗争の日々を過ごしていたら多分このssの下条みたいになっていたと思う。あと今三主人公全員外道化、ってアイデアが浮かんだのですが、>>1の劣化コピーにしか書けそうにない……)


もうひとつ。インデックスの使い方がこのssの鍵になるのではと以前書きこみさせてもらったけど、上条・下条両方にとってもインさんと出会わなかったことは「幸福」だと思います
禁書目録の少女は(極限まで良い面だけ解釈すると)、愛された記憶もなく、これから記憶を失うという不幸が確定している、上条を遥かに超える『不幸』なのに、それでもなお他人の『幸せ』を祈れる人間。
不幸を一緒に背負ってくれる吹寄ではなく、決して幸福になれないインデックスがヒロインだったら、多分『当麻』は耐えられない。
もし下条がインデックスになにかをできるとしたら、おもちゃやさん(アレイスター)から鳥籠(窓のないビルクラスのシェルター)を貰い、その中インデックスを飼うことだけ。
鳥籠の少女が自分に本当に愛を教えてくれて、そして上条当麻を愛してくれるのに、他の玩具同様壊れることが、家族のように不幸になるのが怖いから、籠の中を見るだけしかできないんじゃないかと思います。
(あと嫌なこと言ってしまうと、魔術サイドと絡めたら、多分『上条(悪)』シリーズと比べてしまいそうな気がします。)

あ、あと原作主人公三人は他人のためにグーをぶちこめる人間なのでは?と甘い解釈をしています


なんだか妄想と拡大解釈にまみれた無駄に長い感想で、>>1の気分を害したら本当にすみません。
とても面白かったです。>>1に抱かれたいくらい好きです。
次回作や小ネタを楽しみにしています
マジ乙
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/07/07(木) 16:14:55.85 ID:+bmpCmEAO
面白かったがこの上条が幸せになるのだけはなんか違う気がする

誰も救われない物語でヒールだけは絶対救われちゃいけないと思う

まあ、俺の個人的な思い込みだから気にしなくていいけど

273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/07(木) 17:36:09.11 ID:h6OyYVGB0

>>246ですなんかすごいですねあんなこと言ってた自分がこの終わり方でいいと思いました
なんて言ったらいいのか分からないけどなんか納得してしまった
まあ今までありがとう面白かったよ………………………やっぱり俺は幸せが欲しいんだな…………なさけないな俺……………………
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/07/08(金) 00:08:28.85 ID:IW8+z9FN0
面白かったよ
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/08(金) 21:32:52.37 ID:SM7AdGbGo
結局は幸せになれていいですね
現実はこんなに甘いもんじゃないよね
よくわかんないけど
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