男「ねぇ、神待ち？」part9 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/07/01(金) 19:41:31.69 ID:DPBFpQHDO

まとめ↓

1.5 ：荒巻＠管理人★(お知らせ) [Twitter]： ID:???

【 このスレッドはHTML化（過去ログ化）されています 】

ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは１０００に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
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もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

■　萌竜会　■ ＠ 2025/06/20(金) 21:08:31.92 ID:A9RjOWcxo
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■　萌竜会　■ ＠ 2025/06/20(金) 21:05:29.13 ID:9l741hD4o
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■　萌竜会　■ ＠ 2025/06/20(金) 21:04:05.72 ID:sMr/Yf+to
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2 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/07/01(金) 19:59:13.37 ID:DPBFpQHDO

キャラ紹介１(最新版)

【男】
最近出番が少ない
その上 今は様子が少しおかしい…
最強無敵の男がどうしたと言うのだ…

【家出娘】
学校でイジメにあっていたもよう
でも、今はみんなのおかげでもう大丈夫
男との仲はデートしたり プロポーズされたり 手コキしたりする仲に進展したもよう

【娘友】
担任女と戦ったり 無口と戦ったり バトルがメインになりつつあるが、少年なる新キャラとの間に春が来たり来なかったり

【妹】
男の妹
もうすぐ婚約する
相手は不明だが、おそらくは…
男が大好きで、結婚したいが兄妹は結婚できないので仕方ない

3 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/07/01(金) 20:00:47.80 ID:DPBFpQHDO

キャラ紹介２

【店員】
娘友の話し相手
コジロー役
男の暴走を止める役 と、いろんな役をこなすベテラン
最近ご無沙汰

【店員２】
猫
最近彼氏が出来た

【担任女】
家出娘のクラスの担任
家出娘がイジメられてることを知りつつ 社会的なことを考え黙認していた
娘友と決闘するが、大人の知恵で勝利→少年の召喚術に敗北
その後の彼女がどうなるか知りたい(いろんな意味で)

【指導先生】
ゴリラ・クズ・名前もあってるか自信ない

4 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/07/01(金) 20:03:56.01 ID:DPBFpQHDO

キャラ紹介３


【少年】
見た目は中学生
実年齢は２０越えの元大学生
男と似てる部分が多くある→基本クールでチートキャラで金持ちで女装が似合う
男や家出娘のことを探っていたりといろいろ謎が多い人物
個人的にはゲンドゥーが言っていた『彼』ではないかと予想

ＪＯＢは召喚士

【メイド】
少年の召喚獣その１
強い レズ 過去に出たメイドと同一人物かは不明

【姉】
少年の召喚獣その２
曹長の姉(元・兄)
強い ひどい
今回は召喚してないのに勝手に現れた


【？？？】
少年の召喚獣その３
召喚しようとしたら金を要求した為クビになった
スペックは不明

5 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/07/01(金) 20:05:48.45 ID:DPBFpQHDO

キャラ紹介４

【初代１】
この物語の基盤を作った人物
彼がいなければこの作品も生まれなかったであろう

【二代目】
銀たんが大好きな作者
更新は遅めで少なめ、だが面白い
最近はＳＳの二代目なのか冨樫の二代目なのかわからないが、続けてくれるなら問題ない

【読み手達】
時にやさしく 時に厳しくこのスレを見守る人達

みんな仲良くね

6 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/07/01(金) 20:08:46.90 ID:DPBFpQHDO

あらすじ(最新章)

ことの発端は妹の婚約から今回の話は始まった
妹の婚約の理由は男が家を継がないから 代わりに妹が継ぐことになったが、ゲンドゥーが「仕事は妹には任せない」とかほざいた為 婚約することになった
しかし、妹は本気で男が好きな為 この婚約は泣くほど嫌らしい
今、婚約パーティーが始まる…(男は参加しないらしい…)

7 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/07/01(金) 20:09:48.31 ID:DPBFpQHDO

その頃

娘友と店員はだべっていた
そんなことしている間に店員２には彼氏が！？
くっそ… 俺も狙ってたのに……


そんな中、娘友にも春が来た？！
今回の話の重要人物『少年』と出会ったのだった
この少年 見た目は中学生だが、実年齢は２０越えの元大学生
なんやかんやあって二人の中は急速に接近……してるよーなしてないよーな…

ビッチが乙女になってるその頃 家出娘は学校でいじめにあっていた…

8 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/07/01(金) 20:11:00.36 ID:DPBFpQHDO

家出娘のイジメ相手はなんと２０人以上！
女子特有の陰湿なイジメに傷付く家出娘… そんな家出娘に男はやさしくささやく…
男「嫌なら無理に行くことはないよ お前は俺のそばにいてくれればいいからさ」キラーン☆
↑これもはやプロポーズだよな？
だが、家出娘はせっかく男のおかげで学校に通えるようになったのだからと学校に通いつづける

そして、ついに家出娘がキレた！
イジメのリーダー格の副委員長に反撃に打って出たのだ！！
さらにそこに娘友と少年も登場！！！
事態はかなりの大事になってきた！！！

9 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/07/01(金) 20:11:34.62 ID:DPBFpQHDO

娘友は家出娘のイジメを黙認していた担任女に決闘を申し込んだ

決闘は少年のアドバイスにより 娘友の優位な展開になりつつあった
しかし！
担任女の卑怯な策により 娘友は敗北…
それに対して静かに怒りの炎を燃やす者…少年がいた…
少年はメイドを召喚 担任女とついでにゴリラを倒した

その頃 副委員長は保健室でイチャイチャ中…
こいつシネとか思ってたら帰り際にメイドといつの間にか召喚されてた姉に倒された ざまあｗｗｗｗ

10 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/07/01(金) 20:14:28.20 ID:DPBFpQHDO

その頃の男は…

女装して電車に乗ってどこかにお出かけ中
そこになんとスカートを履いた曹長が！！
男は曹長に怒られ 曹長の軍服に着替えさせられた
この時の男には正直殺意が沸いた…
俺もスカート姿の曹長見てぇぇぇよぉぉぉ
俺も曹長の軍服に袖を通してぇぇぇぇぇぇ！！！


おほん…
その後 口止め料として食事を奢った男の前に『女』が現れた
この女、男とは知り合いの様子
しかもなんとこの女は一連のイジメの首謀者だった！！！
女と出会った男はそそくさとその場から立ち去った
その後、男が急変する…
なぜかイライラし、曹長に八つ当たり しかも、そのことを覚えていないという始末……

これからどうなるのだろうか…

まとめの人、大層乙であった

11 ：PCに切り替えた ：2011/07/01(金) 20:38:06.96 ID:FUOis6Ol0

まとめ後のストーリーまとめをしてみました

そんな最中……　
少年と娘友はいちゃいちゃしていた

少年「君と出会ったのは偶然じゃない」

少年「君を利用としていたんだ」

娘友「いいよ、あんたのこと好きだし」

少年「え？」

娘友「」///

少年「」ZZZ

娘友「キスしちゃうよ」///


家出娘「」ガタッ

12 ：PCに切り替えた ：2011/07/01(金) 20:43:54.53 ID:FUOis6Ol0

なんだかんだ追い出された家出娘は廊下で姉【紹介3参照】に会う
姉は少年と知り合いのようだが……

少年が寝ていたので退場
娘友がクイーン……？

13 ：PCに切り替えた ：2011/07/01(金) 20:52:43.82 ID:FUOis6Ol0

　同時刻、空き教室では……

メイド「『キラークイーン』！」

担任女「あっ……あぁん///」

担任女「い、イクぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」

そして姉、合流
姉とメイドだけで作戦決行しようとするが……
メイドが誰かに電話をかけてしまい作戦失敗か？


こんな感じでどうでしょう

14 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) ：2011/07/01(金) 20:53:26.88 ID:FUOis6Ol0

part.8 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1281106848/
part.7 　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1269896380/
part.6 　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1265211019/
part.5 　ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1262791379/
part.4 　ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1261495808/
part.3 　ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1260104736/
part.2 　ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1259270922/
part.1(2)ttp://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1258699779/
part.1(1)ttp://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1258949156/

15 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/07/02(土) 16:13:33.94 ID:mxg9DCYDO

おつ

16 ：前スレでまとめ作らせてもらいました ：2011/07/02(土) 20:20:35.16 ID:E63DfJyDO

おっつー

自分が書いたまとめがここでも使われるとは…
少し嬉し恥ずかしいｗｗｗｗ


キャラ紹介のミスも訂正して頂いたようで
感謝致しますm(__)m

17 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(熊本県) [sage]：2011/07/04(月) 07:07:06.33 ID:e1OW8glso

乙乙

18 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]：2011/07/04(月) 14:27:05.52 ID:sbfLV5CAO

おつんでれ

19 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/07/04(月) 17:41:48.02 ID:FRb73x750

パート１を見返そうかね

20 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/07/08(金) 16:54:00.03 ID:yjoWBydDO

七夕の願いはこのＳＳが完結する事だな

21 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(熊本県) [sage]：2011/07/10(日) 18:35:50.71 ID:2eTMWno8o

こねえな

22 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/07/11(月) 01:21:39.89 ID:spFnpvoDO

そろそろ来てほしいね


妹も気になるし

23 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]：2011/07/16(土) 09:58:10.51 ID:qFpPoBPEo

まだかな？

24 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(熊本県) [sage]：2011/07/16(土) 20:21:09.79 ID:UIA+cMQYo

わたしまーつーわ

25 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/07/17(日) 18:01:05.58 ID:5LXlK7FDO

いつまでもまーつーわー

26 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方) ：2011/07/19(火) 20:53:40.44 ID:xCoRUS8AO

たとえあなたーがー

27 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/24(日) 23:55:20.25 ID:oONG8LJio

新スレになったのにここのところ忙しすぎて長い間更新できませんでした・・・申し訳ありません・・・

>>1
キャラ紹介までしていただきありがとうございます

では、再開します

28 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/24(日) 23:56:04.43 ID:oONG8LJio

【公園】

男「おーい、もしもーし」

『………』

男「家出娘？」

『ハロー』

男「……？」

男（誰だ？ 家出娘の声じゃない……）

男「……どちら様ですか？」

『こんにちは、男様。メイドです』

男「メイド……？」

メイド『はいな』

29 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/24(日) 23:56:42.97 ID:oONG8LJio

男「なんでお前が家出娘のケータイから……」

メイド『それはですね』

男「も、もしかして家出娘になんかあったのか？！」

メイド『いえいえ、そんなことはごさいません。安心して下さい』

男「そ、そっか……」

メイド『ふふふ』

男「なんだよ」

メイド『男様は家出娘ちゃんが大切なんですね』

30 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/24(日) 23:57:47.00 ID:oONG8LJio

男「そりゃ……まぁ……妹みたいなもんだし……？」

メイド『妹、ですか』

男「で、なんの用だよ」

メイド『実は、男様を実家へ連れ戻すよう命ぜられまして』

男（命令？ 父さん、まだ諦めてないのか……？）

メイド『それでですね』

男「父さんには逃げられたとでも言っとけ。もしそれでメイドがクビになったとしても、俺が雇って……」

メイド『はて、なにを勘違いなさってるんですか？』

男「え？」

メイド『私は男様の味方じゃありませんよ』

男「………」

メイド『てなわけで、私は男様に勝負を挑みます！』

31 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/24(日) 23:58:19.26 ID:oONG8LJio

男「くだらん……もう切るぞ……」

メイド『男様、私は可愛い女の子が好きです』

男「……？」

メイド『男様、私は処女が好きです』

男「………」

メイド『男様、私は家出娘ちゃんが食べたい！！』

男「お、おい、てめっ……！」

メイド『フヒヒヒヒヒｗ』

男「い、家出娘になんかしたら……」

メイド『なら、私と勝負して下さい。承諾さえして頂けば、家出娘ちゃんは無事にお返します』

男「断ったら……」

メイド『成人指定コースですね』

男「………」

32 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/24(日) 23:59:12.54 ID:oONG8LJio

メイド『やりますか？ やりませんか？』

男「……本気か？」

メイド『ガチです』

男「………」

メイド『あと３秒で決めて下さいね。３、２……』

男「……条件がある」

メイド『条件？』

男「お前も賭けろ」

メイド『いいですよ』

男「………」

33 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/25(月) 00:00:22.46 ID:o0cTk0p4o

メイド『では、私は何を賭けましょうか？』

男「お前の命」

メイド『え？』

男「俺が勝ったら、お前は死ね」

メイド『し、死ねって……』

男「駅のホームに飛びこむとか、首吊るとか、色々あんだろ。とにかく死ね」

メイド『あ、あはは……男様の冗談は怖いなぁ……ｗ』

男「………」

メイド『け、警察に捕まっちゃいますよ……？』

34 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/25(月) 00:01:14.19 ID:o0cTk0p4o

男「なんで俺が捕まるんだよ。お前が勝手に死ぬんだ、俺には関係ない」

メイド『………』

男「それができるなら、勝負してやる」

メイド『……わかりました』

男「………」

メイド『この命、賭けます』

男「……俺が言うのもなんだが、お前イかれてるな」

メイド『勝つ自信がありますので』

男「………」

メイド『勝負内容はどうしょう？』

男「お前の好きにしろ」

メイド『んー……では、家出娘ちゃんを見つけて下さい』

男「は？」

35 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/25(月) 00:03:49.34 ID:o0cTk0p4o

メイド『家出娘ちゃんには、家出娘ちゃんの一番居たい所に居てもらいます』

男「なんだそれ……」

メイド『こちらからの妨害は……』

男「ふざけんな……」

メイド『はい？』

男「ナメてんの？」

メイド『いいえ？』

男「アホくさ……バカと会話してると疲れる……」

メイド『では、制限時間は午後１８時までとします。頑張って下さい』

男「あっそ……」

ピッ

36 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/25(月) 00:04:22.96 ID:o0cTk0p4o

【空き教室】

ツー… ツー…

メイド「……ふぅ」

姉「どうだ？」

メイド「どうもこうも、ご主人のシナリオ通りですよ」

姉「マジか……」

メイド「緊張して損した……」

姉「俺ら……本当にあいつの駒だな……」

メイド「………」

姉「でも……悪い気はしない……」

37 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/25(月) 00:06:15.26 ID:o0cTk0p4o

メイド「姉……」

姉「んだよ……」

メイド「Ｍに目覚めたか」

姉「なっ……！」

メイド「立派な変態になられて、ご両親もさぞ鼻が高いことでしょう」

姉「こんのっ、黙れッ！」ガッ

メイド「エクスペクトパトローナム！」

ピカッ

姉「ぎゃっ……！」

メイド「まさかドンキで買った杖が役に立つ時がくるとは」

姉「め、目がぁぁぁぁ……！」

38 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/25(月) 00:07:12.67 ID:o0cTk0p4o

【保健室】

グビ… グビ…

娘友「ぷッッッはァァァァ！ やっぱなっさんはうめぇな！」

家出娘「オヤジくさ……」

娘友「ぐへへ……ねーちゃんのお尻でっかいねぇ……ｗ」

家出娘「………」

家出娘「そんなんだと彼に嫌われるよ」

娘友「え……」

家出娘「あたしなら鑑別」

娘友「べ……別に嫌われても……いいもん……」

39 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/25(月) 00:07:59.23 ID:o0cTk0p4o

家出娘「へー」

娘友「………」

少年「Ｚｚｚ……Ｚｚｚ……」

家出娘「そうだよね。娘友はこんなお子様なんか興味ないよね」

娘友「……！」

娘友「お子様ってなによ！ こいつ、私らより年上なんだからね！ むしろ男の方がお子様じゃんか！」

家出娘「なにそれ？ 男は確かに子供っぽくて可愛い一面も多いけど、カッコイイし、優しいんだからね。たまにキモい行動するけどそれもまた可愛いっていうか……そうそう聞いて！ この前ね、虫の画像見てすっごい脅えてさ。その姿みてたらなんか守ってあげたくなって、落ち着くまでなでなでしてあげてたんだ。これって母性本能ってやつなのかな？ それとね、あたしの耳掃除にはまったみたいで、毎日のようにあたしを求めてくるの。その時の男って、まるで猫みたいに擦り寄って……」

娘友（な、なんだこれ……）

40 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/25(月) 00:09:26.91 ID:o0cTk0p4o

数十分後

家出娘「そういえば、娘友って」

娘友（やっと話が変わった……）

家出娘「彼のどこに惚れたの？」

娘友「は、はぁぁ！？ わ、わけがわからないよ！ 私はこいつなんかどうも思ってないもん！ む、むしろ死ねばいいと思ってるもん！」

家出娘「でも、キスしようとしてたよね？」

娘友「あ、あれは罰ゲームで……」

家出娘「………」なでなで

少年「ん……Ｚｚｚ……」

娘友「！！！」

41 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/25(月) 00:10:31.98 ID:o0cTk0p4o

娘友「あ、危ないッッ！」バシッ

家出娘「いた……なにすんのよ……」

娘友「こいつに２秒以上触ってると妊娠するんだよ！？」

家出娘「するわけないじゃん」

娘友「ふ、フン、これだから処女は……」

家出娘「処女だって赤ちゃんの作り方くらい知ってるし」

娘友「じゃあ言ってみなさいよ！ 大きな声で！！ 具体的に！！！」

家出娘「そ、それは……///」

娘友「ほら言えない！ なら知らないのと同じだね！ 残念でしたベロベロバァ！」

家出娘（む、ムカつく……！）

42 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/25(月) 00:12:40.22 ID:o0cTk0p4o

コンコン

娘&娘「？」

メイド「話は聞かせてもらった！」ガラッ

娘友「……緑の人？」

家出娘「な、なんで貴女が学校に……」

メイド「さぁ、二人とも！ 服を脱いで！ 早く！」ぬぎぬぎ

娘友「わけがわからないよ」

家出娘「ねぇ……警察呼ぼうよ……」

メイド「あ……け、警察はマジ鑑別して下さい……謝りますからホント……」ペコペコ

娘&娘「………」

43 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/25(月) 00:13:44.28 ID:o0cTk0p4o

メイド「冗談はさておき」

娘&娘（あれが冗談……？）

メイド「家出娘ちゃん」

家出娘「なに？」

メイド「ここに来る途中、ギャルっぽい子に会いまして」

家出娘（ギャルっぽい子……もしかして茶髪かな？）

メイド「コソコソしてて怪しかったので問い詰めると、家出娘ちゃんを捜していました」

44 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/25(月) 00:16:34.52 ID:o0cTk0p4o

家出娘「問い詰めるって……あなたになんの権限が……そもそも怪しいのはあなたの方じゃ……」

メイド「私のどこが怪しいんですか？ 制服だってちゃんと着てるじゃないですか」クルクル

家出娘（コスプレにしか見えない……なんて言ったらややこしくなるんだろうな……）

娘友「コスプレにしか見えないよ」

家出娘「む、娘友！　肩！　肩に猫っぽいがなにかが！」

娘友「ね、猫？！」ビクッ

家出娘（なんとか誤魔化せた……）

45 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/25(月) 00:18:32.36 ID:o0cTk0p4o

メイド「今、コスプレって」

家出娘「き、気の性じゃない？」

メイド「いや、確かにコスプレって」

家出娘「……気の性だって言ってんじゃん、いい加減にしてよ。警察呼ばれたいの？」

メイド「気の性でしたすみません」

家出娘「それで、その子は今どこに？」

メイド「あまりに反抗的な態度だったので、縛り上げて２階の女子トイレに監禁しました」

家出娘「ちょっ！」

メイド「泣いてました」

家出娘「あ、当たり前だ！」ダッ

46 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/25(月) 00:20:16.05 ID:o0cTk0p4o

バンッ

メイド「……やっと二人きりになれましたね」チラ

娘友「はい？」

メイド「ふむふむ……」ジロジロ

娘友（品定めされてる……？）

ペチッ

娘友「いたっ……な、なにすんのよ！」

メイド「警戒心、反射神経ともにバツ」

娘友「はぁ……？」

メイド「ま、ご主人が決めたなら異論はありませんが……」

娘友「………」

47 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/25(月) 00:21:46.28 ID:o0cTk0p4o

メイド「ご主人と話はしま……」

バチンッ

メイド「あだっ！」

娘友「フン、自分だってバツじゃん」

メイド「………」

娘友「なによ？ やる気？」

メイド「ハジけてまざれッ！」

ピカッ

娘友「ぎゃっ！」

メイド「フフン♪」

娘友「ううう……卑怯よ……」

メイド「ケンカに卑怯もクソもありません」

娘友「くぅぅ……」

48 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/25(月) 00:22:53.54 ID:o0cTk0p4o

メイド「ですが、とっさに避けようとした点は評価しましょう」

娘友「………」

メイド「その調子でどんどん強くなってご主人を守って下さいね、クイーン♪」

娘友「さっきからクイーンとかご主人って……意味わかんないし……」

メイド「クイーンはあなたです。そして、あなたの後ろで寝てるのがご主人」

娘友「………」

メイド「大体の状況はご主人から聞いてますよね？」

娘友「うん……」

メイド「では、あなたは私の味方ですか？」

娘友「……私はあいつの味方であんたの味方じゃない」

49 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/25(月) 00:23:58.81 ID:o0cTk0p4o

メイド「そうですか……」

娘友「………」

メイド「とりあえず仲間ってことで、クイーンにお願いがあります」

娘友「なに？」

メイド「家出娘ちゃんを、家出娘ちゃんの行きたいとこに連れて行って下さい」

娘友「よくわかんないんだけど……」

メイド「わからない部分は後できちんと説明します」

娘友「……それは誰の為？」

メイド「もち、ご主人の為ですっ☆」

娘友「………」

50 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/25(月) 00:24:57.27 ID:o0cTk0p4o

【女子トイレ】

茶髪「うぐぅ……」

家出娘「大丈夫？」

茶髪「またお前に助けられたね……」

家出娘「そんなの気にしなくていいよ」

家出娘（過失はこっちにあるし……）

家出娘「あたしを捜してたんだって？」

茶髪「あ、うん……カバン届けようと思って……」スッ

家出娘「あ……」

茶髪「ごめんな……私が行った時にはもう……」

家出娘「………」

茶髪「で、でも中身は無事だぞ！ 私が殴って取り戻したから！」

51 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/25(月) 00:25:48.32 ID:o0cTk0p4o

家出娘「ありがと……」

茶髪「………」

家出娘「はぁ……私物に攻撃されるのって結構くるね……」

茶髪「ごめん……」

家出娘「なんであんたが謝るのよｗ」

茶髪「そ、そうだ！」

家出娘「？」

茶髪「イジメの主犯がわかったんだよ！」

家出娘「え……」

茶髪「副委員長と友子！」

家出娘「………」

52 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/25(月) 00:27:15.34 ID:o0cTk0p4o

茶髪「特に副委員長なんか全裸で……」

家出娘「………」スッ

茶髪「家出娘？」

家出娘「あたし……もう行くね……」

茶髪「………」

家出娘「カバン、ホントにありがと」

茶髪「うん……」

53 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/25(月) 00:29:01.37 ID:o0cTk0p4o

家出娘「あ、今度一緒にでかけようよ。娘友も誘ってさ、パーっと……」

茶髪「家出娘……学校、辞めちゃだめだかんな……」

家出娘「………」

茶髪「み、みんなの誤解は私が解いとく！ 私、顔だけは広いから！」

家出娘「………」

茶髪「私にはこんなことしか出来ねーけど……」

家出娘「……あんた、あたしを惚れさせる気？」

茶髪「は、はぁ？」

54 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/25(月) 00:32:49.08 ID:o0cTk0p4o

家出娘「この女たらしめ」

茶髪「ちょっと、私は大事な……」

家出娘「大丈夫。辞めないよ」

茶髪「………」

家出娘「でも、今日は疲れた……帰ってあいつの布団でもふもふしたい……」

茶髪「あいつって……家出娘のカレ？」

家出娘「彼氏じゃないよ、あたしが一方的に好きなだけ。名前は男っていうんだけど、かっこよくて優しいの。たまに変態だったり、子供っぽい行動もしたりで大変なんだけど、そこが可愛いくてさ！」

茶髪「………」

家出娘「写メあるけど見る？ ん？ あれ？ そういえばあたしケータイ取られてたはずなのになんで持ってるんだろ……？ ん？ ま、いいや。はい、これが男だよ」スッ

55 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/25(月) 00:33:24.67 ID:o0cTk0p4o

茶髪「………」

茶髪「……女なの？」

家出娘「へ？ あ、ちょ、なによこれ！ なんで音子になってんの！？ 誰よ、勝手に待ち受け変えたの！」

ピッ ピッ

家出娘「はい、お待たせしました！ これが男だよ！」スッ

茶髪「あー、私こういう線の細い奴は……」

家出娘「はい、残念。こう見えて男はすっごい運動神経いいんだから。毎日ビリーやってて、ペカリもがぶがぶ飲んで、友達からは中尉とか呼ばれてるんだよ。なんの中尉かは知らないけど。あとね、男の後輩に曹長さんっていう人がいて……」

茶髪「………」

56 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/25(月) 00:33:50.16 ID:o0cTk0p4o

【下駄箱】

タタタ

家出娘「お、お待たせ！」

娘友「遅いよ……」

家出娘「ごめん、ごめん。メール気付かなくて」

娘友「ま、いいや。早く帰ろ」

家出娘「ホントに帰っちゃっていいのかな……？」

娘友「いいの、いいの。どーせ今日は学校機能しなだろうし」

家出娘「………」

娘友「別にあんたのせいじゃないからね」

家出娘「うん……わかってる……」

娘友「ならいいけど。どっか行きたいとこある？」

57 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/25(月) 00:34:18.17 ID:o0cTk0p4o

家出娘「ううん。家に帰りたい」

娘友「家？ メールにも書いたけど、今日は私の奢りで……」

家出娘「ありがと。また今度お願いね」

娘友「もしかして気使ってる……？」

家出娘「そ、そんなことないよ！」

娘友「嘘だ……」

家出娘「う、嘘じゃないってば！ あたしはあいつの部屋が一番落ち着くの！」

娘友「え？」

58 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/25(月) 00:34:46.36 ID:o0cTk0p4o

家出娘「あ……えと……あいつの匂いがあると落ち着くっていうか……///」

娘友「………」

家出娘「い、今匂いフェチとか思ったでしょ！？ 違うからね！ あたしは……」

娘友「あのほのかに香る汗の匂いが堪らないよねー」

家出娘「あ、わかる？」

娘友「いや、全く」

家出娘「………」

娘友「………」

家出娘「……このこと誰かにバラしたら絶交だから」

娘友「りょ、了解……」

59 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/07/25(月) 00:37:53.44 ID:o0cTk0p4o

今日はここまでです。

それではまた次回の更新で ノシ

60 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/07/25(月) 00:41:48.03 ID:frQbhbzjo

久々乙


鑑別ェ・・・

61 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/07/25(月) 02:29:21.53 ID:mjgHCxcDO

大量更新乙でした！！


なんかバキフラグが立ってる気がするな…

62 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山梨県) [sage]：2011/07/25(月) 17:41:00.96 ID:owqUimI/o

二代目乙

63 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(熊本県) [sage]：2011/07/26(火) 15:33:22.81 ID:3E46TonDo

もう最初の頃のSS忘れても・・・いいよね？///

64 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/07/29(金) 23:23:15.64 ID:puOXNC+DO

マジで完結させてくれ！頼む(´Д｀)

65 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) ：2011/07/30(土) 00:59:05.21 ID:8YS06x/+0

何をもって終わりか･･･男が家出娘とケコーンしたらおわりか？

66 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/07/30(土) 06:21:56.55 ID:2gQBiWLuo

>>1が「おわり」って書いた時

67 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]：2011/08/01(月) 01:22:04.51 ID:YAQ9DrTAO

最初から見てて、気付いたら受験生の夏を迎えてました。
>>1さん、がむば

68 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/08/01(月) 15:57:51.17 ID:kp/MbBTDO

完結が楽しみでござるな

69 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/08/02(火) 18:07:28.69 ID:EBhLCpxDO

完結か…

その頃には俺も童貞を卒業してるやもしれんな……

70 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/08/03(水) 23:52:11.00 ID:M5syg7eDO

だったら俺はちんこが成長期を迎えているな

71 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]：2011/08/05(金) 01:02:50.44 ID:m3YM5zUMo

なるほど

つまり二代目は永遠に書き続けなければならないということか

72 ：>>69-70 ：2011/08/05(金) 11:14:37.29 ID:YTQqYAuDO

>>71
どういう意味だゴラアアアァァァァァァァァァ

73 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]：2011/08/05(金) 14:57:30.62 ID:zJ4OwWVAO

>>72
文字通りだろ？

あとsageた方が良いんでね？

がっかりする人とかいるだろうし

74 ：変態と言う名のジェントルメン [sage]：2011/08/05(金) 16:20:07.76 ID:YTQqYAuDO

失礼

これでよいかな？

75 ：つまりロリコンですね ：2011/08/06(土) 22:25:07.71 ID:YMaqs2IDO

めもめも

76 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/08/07(日) 01:14:47.81 ID:bWgTFKADO

名前欄で会話すんなｗｗｗｗｗｗ

二代目乙
家出娘のデレが進行しててほっこりした

77 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/08/09(火) 23:07:57.14 ID:eE9c1wEDO

おいおい、わしゃいつまで裸でいればよいのじゃ

78 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]：2011/08/12(金) 09:19:27.57 ID:Fm/NISxAO

>>77
>>66

79 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/08/14(日) 19:08:11.27 ID:b48qTJADO

ちんこが…くそっ、こうなったら遠心力だ

80 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]：2011/08/20(土) 21:28:17.07 ID:jtyhuVgAO

まだかなぁ

81 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県) [sage]：2011/08/21(日) 17:16:44.67 ID:vypRj/mfo

トロいし内容もつまらないのに見てしまう魔翌力があるな、このスレには

82 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]：2011/08/21(日) 19:37:28.55 ID:NZXHwu/AO

わたしまーつーわ

83 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 21:21:47.33 ID:CHpUwz1No

>>81
すみません・・・

では、再開します

84 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2011/08/21(日) 21:22:12.52 ID:aDp0W0Vho

いつまでもまーつーわー

85 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 21:22:30.53 ID:CHpUwz1No

【ファミレス】

店員２「今日は来てないにゃ」

男「そうか……」

男（ここも違った……）

店員２「注文が決まったら呼んでにゃ」

男「……なぁ」

店員２「にゃ？」

男「今の時間、女子高生ってどこにいるんだ？」

店員２「にゃー……普通は学校にいると思うにゃ」

男「………」

86 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 21:23:00.45 ID:CHpUwz1No

男（こいつの言うとおり、普通なら学校だ……）

男（けど学校はない……メイドが学校に現れる理由がわからない……）

男（メイドは家出娘と接触できる口ぶりだった……）

男（この場合、家出娘は学校にいないと考えるのが普通で……）

男（……じゃあなんで家出娘は学校から出たんだ？）

男（サボり……いや、あいつがそんなことするか……？）

男（やっぱりなにかあったのか……？）

87 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 21:23:27.11 ID:CHpUwz1No

ガタ

男「……？」

店員「あんた、よくここに来れたね」

男「………」

店員「あの子とはちゃんと和解したの？」

男「うるさいな……どうだっていいだろ……」ポチ

ピンポーン

店員「ちょっと、人と話してる時に……」

店員２「はーい、ご注文かにゃー？」タタタ

店員「む……」

88 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 21:24:00.09 ID:CHpUwz1No

店員２「あり？ 店員、いつの間に来たにゃ？」

店員「キンパ」

店員２「そんにゃの自分で……」

店員「今は客でーす」

店員２「にゃー……男さんは？」

男「……いらない」

店員「だってさ。私達は大事な話してるから、カレシ持ちはとっとと消えな」シッシ

店員２「死ねばいいのに」スタスタ

89 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 21:24:43.12 ID:CHpUwz1No

店員（それにしても……）チラ

男「………」

店員（黙ってるとカッコイイんだよね……）

ガタッ

店員「……男？」

男「帰る……」

店員「えっ？ ちょ、待ってよ！」

男「………」

店員「あの子、どっか行っちゃったの」

男「……だから？」

店員「きっとあんたを捜してるよ」

90 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 21:25:54.85 ID:CHpUwz1No

男「ご苦労なこった」

店員「………」


男「あんな奴に構ってる暇はない」

店員「なにそれ……あんたやっぱおかしいよ……」

男「………」

店員「なにかあったの……？」

男「………」

店員「相談なら私がのるよ？ 私ならあんたの力に……」

バシャッ！

店員「きゃっ……！」

男「いい加減ウゼェよ、勘違い女」

店員「あ……あ……」

男「お前なんかが俺の役に立つか」

91 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 21:26:26.36 ID:CHpUwz1No

店員「………」

店員２「にゃー、キングパフェお待たせにゃー」スタスタ

店員「………」

店員２「にゃ、にゃにゃっ！？ 店員、水浸しじゃにゃいか！」

店員「………」

店員２「あ、もしかしてフラれたのかにゃ？ にゃははははｗ」

店員「ふぇぇぇぇぇぇ……」ポロポロ

店員２「え……マジなん……？」

店員「ふぇぇぇぇぇぇ……」ポロポロ

店員２「お、乙……」

92 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 21:28:09.70 ID:CHpUwz1No

【公衆電話】

『お客様のご都合により通話が……』

ガシャン！

男（チッ……やっぱ他の電話でもダメか……！）

男（しかも、娘友のケータイまで設定してあるとは……）

男（……けど、一つハッキリした）

男（娘友と家出娘は一緒だ！）

男（よし、あの二人が行きそうなとこは……）

男（………）

男（とりあえず人の多い場所を捜そう……）

93 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 21:28:44.72 ID:CHpUwz1No

男（今何時だ……？）スッ

〜♪ 〜♪

男「！」

男「び、ビビったぁ……」ドキドキ

ピッ

男「も、もしもし……？」

男「………」

男「……あ、うん」

男「少しなら……」

男「いや……場所はそっちが……」

男「わかった……じゃあ……」

ピッ

男（こんな時に……）

94 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 21:29:14.48 ID:CHpUwz1No

【ファーストフード店】

男「お待たせ」

カヲル「悪いね、呼び出したりして」

男「別に」

カヲル「………」

男「部活、休みなんだ？」

カヲル「うん。学校でなんかあったみたいでさ、生徒は全員早退させられたんだ」

男「………」

カヲル「あのさ……」

男「あぁ……それで話って？」

カヲル「曹長さんのことなんだけど……」

男「………」

95 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 21:29:49.84 ID:CHpUwz1No

カヲル「昼頃かな……曹長さんからバイト休みたいってメールがきて……」

男「………」

カヲル「電話もしたんだけど出なくて……」

男「………」

カヲル「そしたらさっき……」

男「カヲル君」

カヲル「………」

男「何が言いたいの？」

カヲル「男くん……曹長さんになにをしたの……？」

96 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 21:33:37.91 ID:CHpUwz1No

男「………」

カヲル「場合によっては例え男くんでも許さないよ」

男「………」

カヲル「……曹長さんに酷いことしたのは本当かい？」

男「カヲル君は酷いな……」

カヲル「え？」

男「証拠もないのに人を疑うなんて……」

カヲル「疑ってなんか・・・…僕はただ……」

男「疑ってるだろうが」

カヲル「………」

男「ろくに下調べもしないでさぁ…・・・ホント、酷いぜ……」

カヲル「だから、僕は……！」

男「じゃあ、俺が知らないって言ったら信じるのか？」

カヲル「そ、それは……」

97 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 21:36:38.37 ID:CHpUwz1No

男「ほらみろ。それがお前の本音さ」

カヲル「お、男くん、話を…・…」

男「黙れ」

カヲル「………」

男「もう面倒だな……お前も……曹長も……」ガタ

カヲル「めんどう……？」

男「俺、もうお前らと関わらない。そのほうがお互いのためにいいだろ？」

カヲル「そ、そんな！ 待っ……」

男「さよなら」

98 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 21:38:25.37 ID:CHpUwz1No

カヲル「………」

〜♪ 〜♪

ピッ

カヲル「はい……」

女『もしもし？ どうなった？』

カヲル「………」

女『あれ、聞こえてる？』

カヲル「あなた……一体、誰なんですか……」

女『さっきも言ったじゃん、曹長の友達って』

カヲル「………」

女『ふふっ、とりあえずご苦労さまでした』

99 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 21:39:20.43 ID:CHpUwz1No

【駅前】

ギャル「えー、まぢぃ？」

ギャル２「そんなんで１万もくれんのぉ？」

男「１万は参加してくれるお礼と思ってくれ。見つけたらその１０倍払ってやる」

ギャル「うさんくせーｗ」

ギャル２「なんかＡＶ臭が拭えないんですけどｗ」

男「いえいえ、女の子を見つけたら俺に連絡するだけの簡単なお仕事です」

ギャル「そうやって路地裏でパコんでしょｗ」

ギャル２「テラ孔明の罠ｗ」

男「はぁ……」

100 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 21:43:57.78 ID:CHpUwz1No

パカッ

ギャル「ちょ、ユキチがいっぱいｗなにこれｗｗｗ」

ギャル２「フクザワパラダイスｗｗ」

男「これを見てもまだ疑うか？」

ギャル「やるしｗｗ」

ギャル２「やるうぃっしゅｗｗ」

男「良い返事だ。あ、他に友達いたら呼んでくれ。一人につき１万出すぞ」

ギャル「パネェｗｗｗｗ」

ギャル２「オニーサン、何者だしｗｗｗ」

101 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 21:45:24.96 ID:CHpUwz1No

【広場】

ざわざわ

男「結構集まったな」

ギャル２「ウチら顔だけは広いからｗ」

ギャル「今はこんぐらいだけど、他にもメール回すよう言ってあるからすぐ見つかると思うよｗ」

男「そうか」

男（……遊んでそうな女に声かけて正解だった）

ざわざわ

男（俺と家出娘の為に働いてくれよ、クズども）

102 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 21:47:51.15 ID:CHpUwz1No

ザッ

剃り込み「あんたが男か？」

男「ん？」

剃り込み「知り合い呼べば、一人につき１万くれんだよな」

男「そうだよ」

剃り込み「俺さ、１５人ほど声かけたんだわ」

男「ふーん……で？」

剃り込み「その金、今すぐくれ」

男「お前が呼んだ奴が俺のとこに来たらな……」

103 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 21:50:11.75 ID:CHpUwz1No

剃り込み「うぜぇ……ｗ」

男「は？」

剃り込み「おーい、みんなー！ こいつ金持ってねーぞ！」

男「………」

剃り込み「俺ら騙されてんぞーｗ」

ざわざわ

「どゆこと？」

「お金貰えないの？」

「はぁ！？」

ざわざわ

男「………」

104 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 21:53:28.38 ID:CHpUwz1No

鼻ピアス「おい、ギャル！ 俺ら騙したのか！？」

ギャル「だ、騙してなんか……」

ざわざわ

男「………」

剃り込み「オイ、この落し前どう付けんだ？」グイッ

男「落とし前ね……」

バキッ

剃り込み「あがっ……！」

男「余計なことして時間無駄にしやがって、カスが」ドゴッ

剃り込み「がぁぁっ……！」

105 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 21:54:52.83 ID:CHpUwz1No

男「おい、そこ鼻ピ」

鼻ピアス「え……な、なんすか……？」

男「こいつ、殴れ」

鼻ピアス「は、はぁ？」

男「金ならやるぞ、ほら」バサッ

鼻ピアス「！？」

男「やれ」

鼻ピアス「う……う……ひ、ヒャッハー！」ドゴッ

剃り込み「がああああ！」

男「いいぞ、今の感覚を忘れるな。次は殺すつもりでいけ」

鼻ピアス「う、ウス！ 死ね、オラァ！」ドゴッ

剃り込み「うぶっ……！」

106 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 21:57:44.30 ID:CHpUwz1No

「俺もやろうかな……剃り込み君は前から嫌いだったし……」

「あたしも……」

「お、俺もやる！」

男「はいはい、慌てない、慌てない。お金はちゃんとあるからね」

ざわざわ

男「いいか、お前ら？ 金は必ずやる。金額に不満があるなら１万から５万に上げてもいい」

男「そのかわり、お前ら俺の犬だ。犬は飼い主に絶対服従。噛み付く駄犬に俺は容赦しない」

男「次のチャンスも与えない。その場で駆逐する。駄犬の末路は他の犬の餌だ」

男「わかった？」

しーん…

男「返事もできねぇのか雑種が！！」

一同「わ、ワン！」

男「さぁ、俺の為に走り回れ、犬ども」

107 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 22:00:07.52 ID:CHpUwz1No

【物陰】

姉「すげぇ……あの人数を無理矢理従わせやがった……」

メイド『なに関心してるんですか。ちゃんと見張って下さい』

姉「うっせぇな……わかってるよ……」

メイド『あと１時ほどしたらそちらに向かいますので……』

姉「うーん……」

メイド『聞いてますか？』

姉「あいつ、様子が変だと思わないか？」

メイド『はい？』

姉「いや、あんな乱暴な奴だっけ……？」

メイド『時間がなくて焦ってるんですよ、きっと』

108 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 22:05:15.76 ID:CHpUwz1No

【駅】

駅員「見たよ」

男「ホントか？」

駅員「絶対見たね。この娘なら毎日チェックしてる」

男「仕事しろよ、チ〇カス」

駅員「なにか言ったかい？」

男「なんでもねーよ、チ〇カス」ピッ

駅員「今、絶対チ〇カスって……」

男「あぁ、俺だ。駅員がこの駅で降りたと言っている。この辺りを重点して捜すように伝えろ」

ピッ

駅員「それで約束のガハラさんは……」

男「あら？ まだ生きてたの、チンカス君？」

駅員「うぉふｗｗｗ生まれてきてすみませんｗｗｗ」

男「まったくね」

109 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 22:19:18.61 ID:CHpUwz1No

【駅前】

男（日が傾いてきたな……）

スッ

男（残り１時間半……）

男（まだ大丈夫……必ず見つかる……見つけてみせる……）


『男様は家出娘ちゃんが大切なんですね』


男（あいつの人生を狂わせたのは俺だ……）

男（俺が実家に戻ったら……）

男（誰があいつの面倒みるんだよ……）

110 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 22:23:04.29 ID:CHpUwz1No

【ファミレス】

店員「ぷはっ！ お代わりっ！」

店員２「私、そろそろ帰らにゃいと……」

店員「あぁん？！ 私より大事な用事があんのかぁ！？」

店員２「カレとデートの約束が……」

店員「却下」

店員２「にゃー……」

店員「なによ、私はあんたの為に言ってるんだからね！ こんな時間からデートだなんて、絶対エッチまで持ち込もうとしてる！」

店員２「べ、別にそうなったらそれでも……///」

店員「おお、主よ。どうか今夜、この淫乱の家に火を放ちたまえ……アーメン」

店員２「最低だにゃ……」

111 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 22:24:38.60 ID:CHpUwz1No

店員「大体、別にあいつのことなんか好きでもなんでもないしー。ただ、ちょっとカッコイイとか思ってただけでー」グビグビ

ウィーン

店員２「あ、いらしゃいませー」

店員「聞けよぉ」

タタタ

店員２「おお、イケメン高校生！ 何名様かにゃ？」

カヲル「一人です……」

店員２「では、ご案内しま……」

店員「渚！ 渚じゃないか！ こっちに来い！ 早くしろ！」

112 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 22:26:27.51 ID:CHpUwz1No

カヲル「えっと……」

店員２「あー、忙しい忙しい」スタスタ

カヲル「あ、ちょ……」

店員「はーやーくぅ」

スタスタ

カヲル「ご、ご指名ありがとうございます、カヲルです」

店員「きゃー！ 抱いてー！」

カヲル「はは……」

店員「珍しいねー、あんたが一人で来るなんてー」

カヲル「ちょっと近くまで来てたから」

113 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 22:28:30.37 ID:CHpUwz1No

店員「そうかー、そうかー」グビグビ

カヲル「そっちは随分酔っ払ってるね？」

店員「そーそー、きーてよ」

カヲル「僕でよかったら」

店員「あんねー、きょーね」

カヲル「うん」

店員「男のやつにー、水ぶっかけられたのー」

カヲル「え……」

店員「あいつヒドイんだよー、曹長って子にはぼーげんはくしー」

カヲル「あ……」

114 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 22:29:42.14 ID:CHpUwz1No

店員「でねー」

カヲル「その話、もう少し詳しく教えてくれ！」

店員「………」

店員「やだぷ」

カヲル「そ、そこをなんとか！ 頼むよ！」

店員「ひっ……ひっ……」じわっ

カヲル「へ？」

店員「びぇぇぇぇぇ……」ぽろぽろ

カヲル「あ、あの……」

店員「びぇぇぇぇぇ……」ぽろぽろ

カヲル「はわわ……」

115 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 22:32:24.71 ID:CHpUwz1No

【カフェ】

姉「ふぁ〜……あ……」

メイド「おいす」

姉「やっと来たか……」

カタ

メイド「男様は？」

姉「走り回ってる。なんのために金で人を集めたんだか」

メイド「あの人にとって、お金は信用に価しないんでしょう」

姉「これだからお坊ちゃんは……」

116 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 22:35:29.52 ID:CHpUwz1No

メイド「あと１時間ですね」

姉「この調子ならお前の勝ちか」

メイド「そうですね」

姉「なんかあっけないな」

メイド「勝負自体はあっけなく終わるでしょう。問題はその後です」

姉「………」

メイド「あの方が素直に従うとは思えません」

姉「ま、その時は俺が捕まえてやるから心配すんな」

メイド「返り討ちにあうに２０万ペリカ」

姉「チッ……」

117 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 22:41:50.58 ID:CHpUwz1No

【ゲーセン】

鼻ピアス「男さん、こいつっす！」

男「………」

ロン毛「あ……え……お、男さん……？!」

ＪＫ「えー、誰ぇ？」

ロン毛「お、お前は黙ってろ！」

ＪＫ「はぁ？ 意味わかんないしぃ……」

男「俺を見てその反応するってことは、広場にいた奴だよね」

ロン毛「………」

男「答えろ」

ロン毛「い、いました……」

118 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 22:44:36.48 ID:CHpUwz1No

男「俺がなんて言ったか忘れちゃった？」

ロン毛「………」

男「ま、答えなくてもいいけど。鼻ピアス、好きにしていいよ」

鼻ピアス「わんお！」

ロン毛「ま、待ってくれ！ 俺は……」

鼻ピアス「言い訳してんじゃねぇよ！」

ガッシャーン！

ＪＫ「きゃああああああ！」

男「あーらら……ｗ」

119 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 23:00:26.13 ID:CHpUwz1No

【外】

『あーらら……ｗ』

ピッ

男（記憶が曖昧にな時はこんなことしてんのか……）

男（なにしてんだよ、俺……時間が……）

ザッ

警察「男くん、だね？」

男「はい？」

警察「広場の件で話があるんだけど、ちょっと一緒に来てもらえるかな」

男「ちょっと……無理です……」

警察２「あ？ 無理じゃねーよ。黙って来い」グイッ

120 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 23:05:24.56 ID:CHpUwz1No

警察「お、おい！ 彼を乱暴に扱っ……」

バキッ

警察２「ぐふぇっ……！」

男「なんなんだよ……クソッ……クソッ！ クソッ！ クソッ！」

警察「お、落ち着くんだ、男くん……彼の無礼は……」

男「そうか……お前らメイドの回し者か……」

警察「え？」

男「出てこい、メイド！ どうせどっかで見てんだろ!？」

警察「………」

121 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 23:08:17.40 ID:CHpUwz1No

男「俺を騙したな！ 妨害しないって言ったのに！」

男「そんなに俺を連れ戻したいのかよッ！！」

男「出てこい！ 殺してやる！」

ざわざわ

警察（まずい……人が集まってきた……）

男「なに見てんだ、クズども！ お前らもグルなのか！？」

「ははっ、なんだこいつｗ」

「ままー、あのひとー」

「しっ！ 見ちゃいけません！」

122 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 23:14:13.12 ID:CHpUwz1No

警察「と、とりあえずこちらへ……」スッ

男「俺に触るなぁぁぁ！！」

バキッ ドカッ ドゴッ

警察「」ピクピク

ざわざわ

男「はぁ、はぁ……絶対許さない……」ギロ

ギャラリー「！」

男「邪魔だ、退けッ！」ダッ

123 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 23:19:24.06 ID:CHpUwz1No

【歩道橋】

タタタ

男「メイド！ どこだ！」

男「姿を現せ！ 出てこい！」

男「メイドォォォ！！」

男「はぁ、はぁ……クソッ……」

「とぅっとぅるー♪」

男「！」

メイド「オカリンはまゆしぃの重荷なのです」

124 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 23:21:40.85 ID:CHpUwz1No

男「メイドぉ……！」

メイド「私を探してどうすんですかｗ」

男「てめぇ騙したな！」

メイド「はい？」

男「妨害はなしっつったろ！！」

メイド「してませんが」

男「嘘つくなっ！ なら、あの警察はなんだ！」

メイド「イミフｗ」

男「笑ってんじゃねぇ！！」

メイド「そんなことより時間がナイヨー」

男「うるさい！ こんな勝負無効だ！」

125 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 23:23:03.50 ID:CHpUwz1No

メイド「なに言ってるんですか？」

男「お前の言ってることは信用ならねぇんだよ！」

メイド「バカか……っ！ 通るか……っ！ そんなもん……っ！」

男「黙れ！！ だったら家出娘がどこに居るか言ってみろよ！！」

メイド「あー……」

男「ほら言えない！ 全部お前の仕組んだ嘘なんだ！」

メイド「あと１０分ですか……」

男「こんなことして！ てめぇも父さんもぜってぇ許さねぇからな！」

メイド「では、答えを発表します。そのかわり、勝負は続行してもらいますよ？」

男「あぁ？！」

メイド「家出娘ちゃんはあなたの部屋にいます」

126 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 23:25:55.91 ID:CHpUwz1No

男「………………………………は？」

メイド「もう一度申し上げましょうか？」

男「それも嘘なんだろ！？」

メイド「私は一度も嘘をついてませんよ」

男「嘘だ……」

メイド「嘘じゃありません」

男「なんでだよ……わ、わけわかんねぇし……」

メイド「それがわからないのは、きっと男様だけです」

男「俺、だけ……？」

127 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 23:27:14.87 ID:CHpUwz1No

メイド「残り８分。ここからでは、どう頑張ってもたどり着けませんね」

男「………」

メイド「事実上、あなたの負けです」

男「負け……」

メイド「お疲れ様でした」

男「あ……あ……」フラッ

メイド「おっと」ササッ

男「は……はは……俺の負け……？」

メイド「大丈夫ですか？」

128 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 23:30:35.11 ID:CHpUwz1No

男「………」

メイド「男様？」

男「な、なぁ……」

メイド「なんでしょう」

男「家出娘は……あいつは無事なんだな？」

メイド「はい」

男「そうか……」

メイド「………」

男「メイド……悪いがこのまま支えてくれ……身体に力が入らない……」

メイド「かしこかしこ」

129 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 23:41:41.67 ID:CHpUwz1No

男「ありがとう……」

メイド「いえいえ」

男「もう一つお願いがある……」

メイド「なんですか？」

男「俺を病院に連れってくれ……」

メイド「………」

男「俺の頭……どっかおかしいみたいなんだ……」

メイド「男様……」

男「こんな姿……家族に……ましてや家出娘に見せたくない……」

メイド「わかり……」

男「あっ……」

メイド「どうしました？」

130 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 23:43:26.36 ID:CHpUwz1No

男「いや……あそこに家出娘らしき人が……」

メイド「えぇっ？ ど、どこですか！？」

男「ほら、あそこの看板の下！」

メイド「んー？」

グイッ

メイド「え……？」

男「なに騙されてんの？ 嘘だよ、バーカｗ」

131 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 23:52:38.89 ID:CHpUwz1No

グググッ！

メイド「ちょ、お、男様！ やめっ……お、落ちるって！」

男「落とそうとしてんだよ、言わせんな恥ずかしい」グッ

メイド「やだやだやだやだ！　お、落ちたら死んじゃうっ！ 男さ……」

グラッ…

メイド「あ」

男「じゃあな、メイド」

きゃああああああぁぁぁ！

132 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/21(日) 23:56:11.16 ID:CHpUwz1No

男「さて、次はあのクソ親父を……」クル

「おとこぉぉぉぉ……！」

男「？」

ガッ

男「いっ……！」

姉「はぁ、はぁ……て、てめぇ！ てめぇは！」

男（だ、誰だ……？！）

姉「この人殺しがッ！」

男「……あ、もしかてメイドの仲間？」

姉「てめぇだけは絶対許さねぇ！！」

男「こっちのセリフだ、バーカ」

133 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/22(月) 00:01:07.44 ID:Szv+ESdXo

【男の部屋】

〜♪ 〜♪

娘友「あ、私だ。ちょっとごめん」

家出娘「うん」

ピッ

娘友「もしもし？」

『……落ち着いて聞いてほしい』

娘友「えっと……」

『メイドが男にやられた……』

娘友「え……」

『彼女はもう……』

娘友「あの……そのメイドさんがなんの用ですか……？」

メイド『もう少しシリアス展開に付き合ってもよくね？』

134 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/22(月) 00:03:58.36 ID:Szv+ESdXo

娘友「切っていい？」

メイド『ま、待って下さい！ 私、男様に歩道橋から落とされたんです！』

娘友「なら、どうしてピンピンしてんの？」

メイド『実は……』

娘友「………」

メイド『今、トラックの上にいまして……』

娘友「はぁ？！」

135 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/22(月) 00:04:54.27 ID:Szv+ESdXo

メイド『いやはや、今回は流石にやばかった……』

娘友「お前はジャッキーか……」

メイド『ジャッキーはやめて下さい。せめて、さやかちゃんのソウルジェム的な』

娘友「ちょっと、私まだ観てないんだからネタバレやめてよ」

メイド『ちなみに何話まで観ました？』

娘友「え？ まだ２話だけど」

メイド『３話でマミさん死ぬよ』

娘友「ちょっ……！」

136 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/22(月) 00:09:28.97 ID:Szv+ESdXo

メイド『そんな話はさておき』

娘友「そっか……マミさん死んじゃうのか……」

メイド『まあまあ、マミさんがいなくても話は盛り上がりますから。例えば、さやかちゃんが魔女になったり……』

娘友「おいやめろ！！」

メイド『あ……』

娘友「ん？」

メイド『やべ……料金所通過した……』

娘友「あばよｗｗｗ」

メイド『あ、姉と合流して下さい！』

娘友「は？」

メイド『あの人じゃ男様は……』

プツ…

娘友「あれ？ もしもーし？」

137 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/22(月) 00:13:08.96 ID:Szv+ESdXo

娘友「………」ピッ

家出娘「娘友？」

娘友「ちょっと出かける」

家出娘「買い物？」

娘友「うーん……」

家出娘「？」

娘友「家出娘、もし男が帰って来たら連絡して」

家出娘「いいけど、なんで？」

娘友「好きって告白する、キャッ///」

家出娘「………」

娘友「ここ、笑うとこだよ」

家出娘「……どこが？」

138 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/22(月) 00:14:23.63 ID:Szv+ESdXo

【外】

娘友（姉って、あの私に敵意向きだしだった奴だよね？）

娘友（合流とか言われても、連絡先すら知らんし……）

〜♪ 〜♪

娘友「？」

ピッ

娘友「はい、もしもし」

『クイーンか……？』

娘友「どちら様？」

『俺だ……ほら、保健室で会った……』

娘友「………」

139 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/22(月) 00:16:05.20 ID:Szv+ESdXo

『聞こえてる？』

娘友「もしかして……姉の彼氏？」

姉『は？ あ……』

娘友「………」

姉『マー、マー……ゴホン、ゲホッ……これでいい？』

娘友「ど、どうやったの？! てか、あんた男だったの？!」

姉『うるさい……どうでもいいだろ……』

娘友「確かに」

姉『………』

娘友「つか、なんで私の番号知ってるの？」

姉『念のためメイドから聞いてあった……』

140 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/22(月) 00:18:28.33 ID:Szv+ESdXo

娘友「勝手に教えるなよ……ま、結果オーライか。あ、さっきメイドさんにあんたと合流しろって言われたんだけどさ」

姉『メイド……？』

娘友「ん？」

姉『あ、あいつ、生きてるのか！？』

娘友「普通に」

姉『は、はは……よかっ……た……』

娘友「………」

姉『お、おい！ 俺が心配してたってこと、あいつには言うなよ！』

娘友（なんだこいつめんどくせー……）

141 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/22(月) 00:21:29.71 ID:Szv+ESdXo

姉『それで……あいつは今どこに？』

娘友「トラックの上」

姉『トラックの上？！』

娘友「で、たぶん今は高速を爆進中」

姉『な、なんだあいつ……あの高さだぞ……ジャッキーかよ……』

娘友「とゆうか、あんた今どこよ」

姉『……交番』

娘友「なにしてんねん……」

姉『………』

娘友「どこの？ 今からそっち行くから」

142 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/08/22(月) 00:23:02.85 ID:Szv+ESdXo

今日はここまでです

なかなか話し進まなくてスミマセン・・・

143 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/08/22(月) 00:25:16.03 ID:fq1NXlrqP

おつばい！

144 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/08/22(月) 00:29:52.00 ID:lDJSe/ibo

乙！

145 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]：2011/08/22(月) 00:32:16.86 ID:8weedQPDo

おつ

146 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]：2011/08/22(月) 04:20:07.84 ID:Nt4y4h2AO

男が怖くなった
というより話が思い出せないからスレ頭から読んでくる

147 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]：2011/08/22(月) 05:09:39.24 ID:Jzy3mwPUo

乙

148 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/08/22(月) 19:49:48.14 ID:wpl+DzD1o

ここからどう展開していくのか、楽しみ
乙

149 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]：2011/08/23(火) 00:11:04.22 ID:YpKM0a+yo

おもしろいぞおおおおおおおおおお！
乙

150 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/08/23(火) 10:47:16.77 ID:1ygs+0ODO

大量更新乙でした

個人的には不定期大量更新より、毎日少量更新の方がいいけど、更新してくれるならなんでもいいや

151 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/08/24(水) 01:51:54.63 ID:Lq/GXjNDO

男ぉぉぉお！
一体何が……

乙

152 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]：2011/08/28(日) 00:58:18.09 ID:WTbARyxAO

調子こいてる男には早く痛い目に合って欲しいです＾ｑ＾

153 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]：2011/08/30(火) 04:37:24.94 ID:25+r9Pxg0

やっと追いついた
乙

154 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/08/31(水) 10:38:41.54 ID:x1OjJgvDO

今シリーズなげえｗｗｗｗｗｗｗｗ

---

自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/

155 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/01(木) 22:32:40.77 ID:QLKErbszo

男の処刑タイムが早く見たいな

---

自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/

156 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/05(月) 17:46:48.12 ID:wcnvaK7DO

男は処刑なんてされない

なぜなら……

主人公だからだ！ﾄﾞﾝｯ

157 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/18(日) 02:18:47.94 ID:62LDQvpfP

ひと月一回投下って感じか

158 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/09/18(日) 23:46:49.44 ID:M7w+Dg+DO

>>157
富樫よりは早いな

159 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/09/20(火) 22:22:21.45 ID:45PqxixC0

これだからやめられねぇ

160 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(熊本県) [sage]：2011/09/21(水) 00:22:12.95 ID:py7asbLwo

毎日大量投下してテンションが高かった二代目が懐かしい

161 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/21(水) 10:22:55.69 ID:rAB8XlMcP

ペースからするともうそろそろか

162 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/21(水) 14:11:14.72 ID:4Bd5vb/DO

俺は台風15号をいけにえにして


二代目を召喚！

163 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/09/27(火) 12:57:47.13 ID:wfksIdtJP

今月は無いっぽいな

164 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/09/30(金) 23:36:59.28 ID:WMtBzR4Oo

もう10月・・・そういえば明日からFate/Zeroか

165 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/09/30(金) 23:37:27.15 ID:WMtBzR4Oo

【交番付近】

ブロロ…

娘友「ありがと、タクシー代払ってくれて」

姉「フン……」

娘友「でも、なんで警察に捕まってたの？」

姉「……俺はそんなヘマしない」

娘友「なら、なんで交番に居たのよ」

姉「どうでもいいだろ……それより、メイドはなんて？」

娘友「特になにも。あんたと合流しろってだけ」

166 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/09/30(金) 23:37:52.89 ID:WMtBzR4Oo

姉「いい加減な奴め……」

娘友「男は？ 今どこにいるの？」

姉「さぁな……警察も男を捜索中だそうだ」

娘友「警察……もしかするとショッカーに会える予感……！」

姉「ショッカー？」

娘友「なんかイー、イー言う奴が警察にいるらしいの」

姉「そんなふざけた警察がいるわけ……」

「イーッ！」

娘&姉「！」

167 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/09/30(金) 23:38:47.89 ID:WMtBzR4Oo

ＤＱＮ警察「イーイー、うっせーんだよ！ 死ねッ！」

ショッカー「さ、サーセン……」

ＤＱＮ警察「あー、だりぃ……とっとと男の奴見付けて、ムショにぶち込んでやろうぜ」

ショッカー「そういえば、ちょいと小耳に挟んだんですが……」

ＤＱＮ警察「あん？」

ショッカー「この件にモルダーの野郎も動いてるらしいっス」

ＤＱＮ警察「ぶはっｗｗあいつまたかよｗｗ」

ショッカー「マジ訳わかんないっスよね、交通課なのにｗ」

168 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/09/30(金) 23:39:52.89 ID:WMtBzR4Oo

姉「なんだあれ……」

娘友「モｗｗルｗダｗｗｗァｗｗｗ」

姉「………」

娘友「見たい！ モルダー見たい！」

姉「待て」ガシッ

娘友「放してくれ、スカリー！」

姉「誰だよ、スカリーって。てか、男はどうするつもりだ？」

娘友「あいつら男の話してたし、尾行すれば会えるよ」

姉「む……」

169 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/09/30(金) 23:40:24.03 ID:WMtBzR4Oo

【広場】

ざわざわ

姉「さっそく見失ったな……」

娘友「なんでしっかり見張ってなかったのよ！ この役立たず！」

姉「はぁ？ 便所で糞してた奴に言われたくないな」

娘友「うんちなんてしてないし、おしっこだし」

姉「あー……はいはい……」キョロキョロ

娘友「なにその反応。ホントにおしっこだかんね」

姉「少しここで待ってろ」

娘友「は？ どこ行くのよ？」

姉「どこでもいいだろ。勝手にどっか行くなよ」スタスタ

170 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/09/30(金) 23:40:49.85 ID:WMtBzR4Oo

数分後

娘友（寒い……なんかおしっこしたくなってきたかも……）

「すまん、待たせた」

娘友「……誰？」

兄「姉だ」

娘友「は？ いやいや、姉はもっとこう……」

娘友「あれ？」

兄「ふぅ……人前でこの格好も久しぶりだな……」

娘友「生……ゴミ……？」

兄「！？」

171 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/09/30(金) 23:41:26.91 ID:WMtBzR4Oo

娘友「あんた曹長のお兄さんだよね！ 生ゴミ兄さん！」

兄「お、お前、なぜそれを……」

兄「まさか……プリキュア……」

娘友「ふふふ」

兄「クソビッチか！？」

娘友「キュアビッチよ！！」

兄「う……う、うわあああああああ！」

172 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/09/30(金) 23:42:01.40 ID:WMtBzR4Oo

娘友「まさかこんな形で黒歴史と再開するとは」

兄「俺だって夢にも思ってなかったさ……」

娘友「着替えなきゃバレなかったのに」

兄「……こっちの方が都合がいいんだよ」

娘友「もしかしてチ○コで情報収集するの？ 効率悪ッ……」

兄「んなわけねーだろ。脳みそちゃんと入ってるか、プリキュアさん？」トントン

ドコッ！

兄「おぇぇぇぇ……！」

娘友「私のことはバカにしてもいいけど……皆の悪口はやめてよッ！」

兄（な、なんだこいつ……）

173 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/09/30(金) 23:42:32.20 ID:WMtBzR4Oo

―――
――
―

兄「男は一度ここに来たらしい」

娘友「なら、まだこの辺りにいるかもね」

兄「あぁ、それについてだが……」

黒ギャル「ねぇ、兄くん！ このあと一緒にご飯食べ行こうよ！」

兄「あー、また今度な……」

娘友「ナンパしたのか」

兄「こいつは知り合いだ。ナンパじゃない」

娘友「過去に身体の関係は？」

兄「ど、どうでもいいだろ……」

黒ギャル「てかぁ、こいつ誰ぇ？」チラ

174 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/09/30(金) 23:43:31.22 ID:WMtBzR4Oo

娘友「あんたこそ誰よ！ 私の兄くんに馴れ馴れしくしないでよねっ！」

黒ギャル「はぁ？！」

兄「おい、話をややこしく……」

黒ギャル「私なんか兄くんのセーシ、顔で受け止めたことあるし！」

娘友「私なんかトラウマになるまで生卵ぶっかけたことあるしぃ」

兄「………」

黒ギャル「兄くん、こいつまぢなんなのぉ？」

兄「男の知り合いだ」

黒ギャル「え……？」

175 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/09/30(金) 23:44:08.30 ID:WMtBzR4Oo

兄「しかも、かなり親しい部類の」

黒ギャル「………」チラ

娘友「川 ゜-゜)」

黒ギャル「あ、あは……ｗ な、なんか用事思い出しちゃった……ｗ」

タタタ…

娘友「ふふ、見た？ これがキュア色の覇気よ」

兄「もう行くぞ……」

娘友「お腹空いた」

兄（まるでお守りだな……）

176 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/09/30(金) 23:44:56.36 ID:WMtBzR4Oo

【コンビニ前】

姉「肉まんとあんまん、どっちが……」

娘友「２個もくれるの？ ありがと！ あんた、女装好きの変態なのに優しいね！」

姉「………」

娘友「へふ、ひほふひひてひひ？」モグモグ

姉「食いながら喋るな……」

娘友「ん……あいつとはいつからの付き合い？」

姉「つい最近だ」

娘友「へー、なのにすごい忠誠心だね」

177 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/09/30(金) 23:45:31.02 ID:WMtBzR4Oo

姉「……忠誠心？」

娘友「あんた、あれだけのことされたのに男が恐くないの？」

姉「………」

娘友「それとも……」

姉「……そういうクイーンはどうなんだ？」

娘友「わ、私は……えっと……///」

姉「？」

娘友「そ、そういえば！ そのクイーンってなんなの！？」

姉「なんだいきなり……」

娘友「お、教えなさい！」

178 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/09/30(金) 23:46:15.31 ID:WMtBzR4Oo

姉「……チェスの駒にクイーンってあるだろ？ お前はそのクイーンなんだと……」

娘友「なにその厨二設定」

姉「あいつが言ってたんだぞ？」

娘友「そ、そうなんだ……///」もじもじ

姉「………」

娘友「でも、私、チェスのルール知らないや」

姉「チェスの駒は６種類あって、クイーンはその中で最強だ」

娘友「えぇー、私が最強ってｗｗｗ買い被り過ぎだよぉｗｗｗ」くねくね

姉（もう誰か代わってくれ……３００円払うから……）

179 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/09/30(金) 23:47:22.16 ID:WMtBzR4Oo

姉（ホント……なんでこんな奴が……）

ポロッ…

姉「あ……」

娘友「おっと」パシ

姉「……!？」

娘友「カッコつけて変な持ち方するから落とすんだよ。しっかり持ちなさい」スッ

姉「あ、ありがとう……」

娘友「やけに素直ね……」

姉「………」

180 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/09/30(金) 23:48:29.37 ID:WMtBzR4Oo

「今の、すごいですね」

姉「あぁ……]

姉「……ん？」

曹長「………」

姉「！！？」

娘友「あれ、曹長？」

シュッ

姉「っ……！」サッ

娘友「ちょ、ちょっと、曹長！ いきなりなにするの？！」

曹長「………」

娘友「曹長……？」

181 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/09/30(金) 23:55:10.06 ID:WMtBzR4Oo

曹長「娘友さん、この人が誰か知ってて一緒にいるんですか？」

娘友「う、うん……知ってる……よ……」

曹長「………」

姉「だからって……」

曹長「裏切り者」

娘友「………」

曹長「お前は家出娘ちゃんの友達失格だ」

娘友「……あのさ、さっきからなんなの？」

曹長「………」

娘友「さすがにアッタマきた」

182 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/09/30(金) 23:55:38.89 ID:WMtBzR4Oo

【路地】

男「………」

鼻ピアス「男さん？」

男「あぁ……舎弟、だっけ？」

舎弟「う、うす……よろしくお願いします……」

男「………」

舎弟「先輩……」ヒソヒソ

鼻ピアス「どうした？」

舎弟「お、俺、ムリっス……」

鼻ピアス「無理って……」

舎弟「なんていうか……恐いっス……」

鼻ピアス「大丈夫……今、ちょっとピリピリしてるだけだから……」

183 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/09/30(金) 23:56:16.15 ID:WMtBzR4Oo

男「……鼻ピアス」

鼻ピアス「あ、はい！」

男「悪いな、車まで手配させて」

鼻ピアス「こ、このくらいお安い御用ですよ！」

男「……これ、約束の金」スッ

鼻ピアス「あ……」

男「どうした？」

鼻ピアス「おおお、俺！ 久しぶりにすんげー楽しかったっす！」

男「………」

鼻ピアス「剃り込みの奴、最近やたら幅きかせてて……でも、男さんのお陰で……」

「あがぁっ……！」

男&鼻「！」

舎弟「ぅ……ぁ……」

鼻ピアス「舎弟……？」

184 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/09/30(金) 23:56:50.34 ID:WMtBzR4Oo

ゾロゾロ

舎弟「な、なんだてめぇら！」

男「………」

金髪「はい……わかりました……では……」

ピッ

金髪「あんたが男だな？」

男「………」

鼻ピアス「おい、てめぇ！ 男さんになんの用だ！」

金髪「うっせぇな……おい」

ゴッ…

鼻ピアス「がっ……」

「死ねオラァ！」

「ははっ！」

「きめぇんだよｗ」

185 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/09/30(金) 23:57:17.11 ID:WMtBzR4Oo

金髪「一緒に来てもらう。逆らえば……どうなるかわかるよな？」

男「………」

金髪「こっちは６人。最悪死ぬぜ？」

男「………」

金髪「ま、殺すなっては言われてるけどｗ」

バキッ

金髪「ごぇっ……」

男「俺に指図するな、カス。あと息がくせぇんだよ、死ね」

186 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/09/30(金) 23:58:26.59 ID:WMtBzR4Oo

ざわざわ

金髪「て……てめぇ……」

男「鼻ピアス」

鼻ピアス「ゲホッ、ゲホッ……は……はい……」

男「お前、もう用済みだから帰っていいぞ」

鼻ピアス「え……」

男（あれ……なに言ってんだ、俺……）

187 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/09/30(金) 23:59:36.96 ID:WMtBzR4Oo

鼻ピアス「な……なに言ってるんすか……？」

男（こんな奴ら別にほっとけばいいだろ……自分だけ逃げろよ……）

男「おつかれさん。舎弟にも伝えといて」

鼻ピアス「そ……そんな……で、でも……男さん……」

男（６人だぞ……無理だって……）

男「ボロボロな忠犬なんていらねぇし」

鼻ピアス「………」

男（今ならまだ間に合う……）

男「さっさと行け、バカ犬！　消えろッ！」

鼻ピアス「ッ……」ダッ

188 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/10/01(土) 00:00:13.56 ID:m3KC+y2xo

男（はは……どう見ても死亡フラグです、本当にありがとうございました。男先生の次回作にご期待下さい……）

金髪「に、逃がすな！」

ガシッ

金髪「……！」

男「待て！ こいつがどうなってもいいのか！？」ググッ

ボキッ！

金髪「ぎゃあああああああ！」

男「あ、ごめん」

ざわ… ざわ…

男「ほらほら、ボサッとしてないでかかってこいよ、カスども」

男（ま、いいか……今日の俺はおかしいみたいだし……）

189 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/10/01(土) 00:01:51.43 ID:m3KC+y2xo

今日はもう寝ないと行けないのでここで終わりにします

190 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]：2011/10/01(土) 00:23:10.76 ID:z2rzfzXWo

乙！
しっかり寝ろよ

191 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/10/01(土) 00:33:01.31 ID:EtVueVnwo

ｷﾃ━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━ﾀ!!!!

192 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/10/01(土) 14:06:00.08 ID:2DNYa59DO

乙

193 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]：2011/10/01(土) 17:52:18.45 ID:oSyeWQTGo

おつおつ

194 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/10/02(日) 03:25:56.62 ID:s8S9gyGDO

ギリギリ９月中に更新するとは…
この二代目…出来る……

195 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/10/02(日) 03:26:29.62 ID:s8S9gyGDO

ギリギリ９月中に更新するとは…
この二代目…出来る……

196 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/10/05(水) 16:44:51.63 ID:N5DSKr+So

また一ヵ月二代目を待つ作業がはじまるお…

197 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/10/07(金) 20:37:19.13 ID:bq/bh5Q+0

俺が老後になるまで続いてくれればそれでいい

198 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/10/08(土) 08:43:48.48 ID:1TnOcwKbo

孫の代まで続いてくれれば悔いはない

199 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2011/10/10(月) 12:20:39.38 ID:nV1wBQPDO

二代目の孫…四代目まで続いてくれれば問題ない

200 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/10/13(木) 01:03:20.17 ID:19PGvPPDO

ｷﾃﾀ━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━
大量更新お疲れ様です二代目！

月１でも続けば本望じゃ……

201 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県) [sage]：2011/10/13(木) 02:53:19.79 ID:SDb9mIDFo

話を・・・忘れる

202 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]：2011/10/18(火) 10:04:07.05 ID:fKLqY4aWo

ttp://eromanga.jp/n/?nm=FkoFfe

203 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]：2011/10/18(火) 10:07:13.81 ID:fKLqY4aWo

ttp://eromanga.jp/n/?nm=FF5CHO

204 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]：2011/10/24(月) 12:44:24.01 ID:EoU9DCzAO

後一ヶ月くらいでこのSSも二年目かぁ

205 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/10/28(金) 01:48:46.06 ID:NNgEDtGgP

さて、今月も残り少なくなってきたわけですが

206 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/10/31(月) 22:07:48.17 ID:kbTDx/oMo

更新、遅くなり申し訳ありません

再開します

207 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/10/31(月) 22:08:25.42 ID:kbTDx/oMo

【コンビニ前】

姉「はぁ、はぁ、はぁ……」

娘友「はぁ、はぁ、はぁ……」

曹長「２人とも、口ばっかりですね」

娘友（まさか……２人がかりで触れもしないなんて……）

娘友「姉……悔しいけどここは一旦……」

姉「くっ……！」ダッ

娘友「ちょ、ちょっと……！」

バキッ

姉「がはっ……」

曹長「この疫病神。お前なんか死ねばいいんだ」ゲシッ

姉「ぐぅぅ……」

208 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/10/31(月) 22:09:44.41 ID:kbTDx/oMo

娘友（ダメ……姉は頭に血がのぼってる……）

娘友（私がなんとかしないと……！）

娘友「……あー、やだやだ」

曹長「？」

娘友「さっきからお兄ちゃんばっか相手してさ。そんなにお兄ちゃんが好き？」

曹長「………」ピク

娘友「まさか、出来てるとかないよね？」

曹長「………」プルプル

娘友「あぅぅ、兄さん、らめぇ！」

娘友「曹長！ 膣内(なか)で出すぞ！」

曹長「クソビッチィッッ！！！」ダッ

209 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/10/31(月) 22:10:11.94 ID:kbTDx/oMo

娘友（クソビッチって……）

曹長「この裏切り者！！」ガッ

娘友（……い、今だっ！）

ヒラリッ

曹長「……！？」

娘友（ごめんね、曹長……）

ドンッ

曹長「あ」

ガッシャーン！

「うわぁ！」

「な、なんだ！？」

「人が突っ込んだぞ！」

ざわざわ

210 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/10/31(月) 22:10:49.56 ID:kbTDx/oMo

娘友（やべー……し、死んでないよね……？）

曹長「………」ムク

娘友（あ、立った）

曹長「………」キョロキョロ

娘友（血も出てないみたいだし、大丈夫そうね……）ホッ

娘友（さて、今の内に……）

グイッ

姉「ぅ……」

娘友「ほら、逃げるわよ」

姉「……ま……ま……」

娘友「なにがママよ。いいから歩く」

211 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/10/31(月) 22:11:16.45 ID:kbTDx/oMo

【広場】

鼻ピアス「た、頼む！ 誰でもいいから！」

ざわざわ

鼻ピアス「お、おい、お前！」ガシッ

「無理だって……やめてくれよ……」

鼻ピアス「か、金ならやる！ ほら！ いっぱいあるだろ……？ これ全部やるよ！ だから……」

「なになに？ なんかあったの？」

「なんか男さんがヤバいらしくて……」

「えー」

212 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/10/31(月) 22:12:18.86 ID:kbTDx/oMo

鼻ピアス「誰か……マジ頼むよ……」じわっ

「泣かれてもなぁ……」

「正直、もう関わりたくないっていうか……」

「わかる……あの人なんか恐いし……」

「てか、明らかに俺らのこと見下してたよな……」

鼻ピアス「クソ……クソ……」ポロポロ



「それ……いくら貰えるの？」

鼻ピアス「！」

213 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/10/31(月) 22:12:52.66 ID:kbTDx/oMo

少年「いくら……？」

鼻ピアス「………」

少年「………」

鼻ピアス「は、はは……気持ちはありがたいが……」

少年「お金持ちだね……」パラパラ

鼻ピアス「え、ちょっ……い、いつの間に……！」

少年「……これ、全部くれる？」

鼻ピアス「あ……その……」

少年「さ、案内して……」

鼻ピアス「………」

214 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/10/31(月) 22:13:23.75 ID:kbTDx/oMo

【路地】

しーん…

鼻ピアス「いない……車もない……」

少年「………」

鼻ピアス「た、確かにここで……！」

少年「ねぇ……」

鼻ピアス「な、なんだ……？」

少年「あれ……血だよね……」

鼻ピアス「！」

少年「………」

鼻ピアス「お、男さん……」じわっ

少年「まだ彼のと決まったわけじゃないよ……」

215 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/10/31(月) 22:13:56.80 ID:kbTDx/oMo

鼻ピアス「………」

少年「襲ってきた奴らに心当たりは……？」

鼻ピアス「ない……」

少年「………」

〜♪ 〜♪

少年「ケータイ……鳴ってるよ……」

鼻ピアス「え？ いや、俺のじゃ……」

少&鼻「！」

少年「探そう……」

鼻ピアス「お、おう！」

216 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/10/31(月) 22:14:33.52 ID:kbTDx/oMo

少年「……これかな？」

鼻ピアス「おぉ！」

少年「すまほ……」

チョンチョン

少年「なるほど……」

チョンチョン

少年「なるほど……なるほど……」

チョンチョン

少年「………」

少年「……パス……」

鼻ピアス「なんだよ！ 使えない癖に納得してたのかよ！」

少年「ごめん……」

217 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/10/31(月) 22:15:34.53 ID:kbTDx/oMo

鼻ピアス「アドレス帳は女の名前ばっか……」

少年「………」

鼻ピアス「なんだこれ？」

ピッ

『あぅっ……あっ……』

『いいっ……！』

『ギャハハハハハ……』

鼻ピアス「自撮り……だよな？　制服の奴もいるし、こいつら学生か？」

少年「………」じー

鼻ピアス「なんだ？ めっちゃ興味津々じゃんw」

少年「それなりに……」

鼻ピアス「女みたいな顔してるのに意外だな」

少年「顔は関係ない……」

218 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/10/31(月) 22:19:47.81 ID:kbTDx/oMo

チョンチョン

鼻ピアス「ダメだ……めぼしい情報は見当たらねぇ……」

少年「貸して……」

鼻ピアス「おう……」

少年「………」チョンチョン

鼻ピアス「ありがとな……」

少年「……ん？」

鼻ピアス「あとは俺一人で捜してみるから、お前はもう帰れ」

少年「………」

219 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/10/31(月) 22:25:48.33 ID:kbTDx/oMo

鼻ピアス「これ、約束の金」スッ

少年「………」

鼻ピアス「どうした？ 早く受け取れ」

少年「いらない……」

鼻ピアス「はぁ？」

少年「俺は役に立てなかったし……そのお金で誰か他の人を雇って……」

鼻ピアス「………」

少年「その代わり……このすまほ、貰ってもいい？」

鼻ピアス「……エロガキw」

少年「……///」

220 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/10/31(月) 22:30:26.14 ID:sEaxbt96o

キマシター！

221 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/10/31(月) 22:33:04.37 ID:v6Fwz5J3P

アッー！

222 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/10/31(月) 22:37:17.26 ID:kbTDx/oMo

鼻ピアス「また縁があったら会おうや」

少年「………」コク

鼻ピアス「じゃあな」

タタタ…

少年「………」

ピッ

『あぅっ……あっ……』

『いいっ……！』

『ギャハハハハハ……』

少年「………」

ピッ

スタスタ

223 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/10/31(月) 22:39:27.83 ID:kbTDx/oMo

一旦、終了です

早ければ明日またきます

では　ノシ

224 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/10/31(月) 22:43:35.16 ID:v6Fwz5J3P

おつつ
来月も楽しみにしてる

225 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]：2011/11/03(木) 22:24:25.16 ID:gTHgZ5dDO

正直に言おう



内　　容　　が　　ま　　っ　　た　　く　　わ　　か　　ら　　ん　　！！


読み直して来ましょう…

226 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]：2011/11/03(木) 22:25:11.42 ID:gTHgZ5dDO

正直に言おう



内　　容　　が　　ま　　っ　　た　　く　　わ　　か　　ら　　ん　　！！


読み直して来ましょう…

227 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(高知県) [sage]：2011/11/03(木) 23:53:20.64 ID:atNNFIHho

書き込みに失敗してもだいたい書き込めてるから

228 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/06(日) 23:50:09.36 ID:Rk64JXffo

【ホテル】

シャァァァ…

ＪＫ「金髪君、よっぽど溜まってたのかな？」

不良「クソ……巨乳ちゃんを独り占めしやがって……」

男「………」ボーッ

ＪＫ２（お人形さんみたい……）スッ

「……おい」

ＪＫ２「！」ビクッ

舎弟「そいつに触ったら……殺す」ボソ

ＪＫ２「………」プルプル

不良２「す、すみません、舎弟さん！ こいつちょっとバカで……」

舎弟「………」

不良３「お、おい、ＪＫ２も謝れ！」

ＪＫ２「えっと……えっと……」じわっ

229 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/06(日) 23:50:35.59 ID:Rk64JXffo

舎弟「あー……もういいよ……もういい……」

ＪＫ２「……え？」

舎弟「なんか冷めた……」スッ

ＪＫ２「っ……」ビクッ

舎弟「なんもしねーよ」

スタスタ

不良３「あの……どこに……」

舎弟「ちょっと電話してくる」

不良３「………」

舎弟「お前らがなにしようと俺には興味ねーけど……それは誰のお陰なのか、ちゃんと理解しとけ」

不良３「は、はい……すみませんでした……」

バタン

230 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/06(日) 23:51:02.39 ID:Rk64JXffo

不良３「び、ビビったぁ……」

不良４「ＪＫ２、大丈夫か？」

ＪＫ２「うん……」

ＪＫ３「ねぇ、あいつ誰なの？」

不良２「俺らもよくわかんねぇ……金髪が言うには女さんの仲間らしい……」

不良５「笑いながら戻ってきたときは血の気が引いた……」

不良４「なんていうか目がもうヤバいよな……ＪＫとＪＫ３も絶対にあの人に逆らうなよ……？」

ＪＫ「はーいｗ」

ＪＫ３「フン……」

231 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/06(日) 23:52:40.04 ID:Rk64JXffo

【ロビー】

舎弟「姐御……俺もう我慢できない……」

女『我慢なさい。ちゃんと出来たら、曹長とヤらせてあげるから』

舎弟「違う……あいつはダメだ……姐御はわかってない……」

女『？』

舎弟「あのチビもそそられるよ？ あの目つき、正直勃起したさ。けど、もっとこう、べっとりとした奴がいい」

女『例えば？』

舎弟「姐御とヤりたい」

女『あら』

舎弟「アンタが俺の理想に１番近い！ 性格も身体も、全部が俺のドストライクなんだ！」

女『ふふっ、光栄ね』

232 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/06(日) 23:53:39.03 ID:Rk64JXffo

舎弟「ダメ？」

女『うーん……ダメ♪』

舎弟「そんなぁ……」

女『ゴメンね？ 私、あなたの性癖にはついてけないの……』

舎弟「………」

女『そ・の・か・わ・りっ！』

舎弟「……？」

女『全部終わったら、男君はあなたにあげちゃいまーす！』

舎弟「マジ……？」

233 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/06(日) 23:54:05.47 ID:Rk64JXffo

女『私があなたに嘘ついたことある？』

舎弟「な、ない……」

女『でしょ？』

舎弟「や……やった……」

女『ふふ』

舎弟「やった！ やったやったやったやったやっ……」

ゾク…

舎弟「……！？」

女『どうしたの？』

舎弟「なんか……いる……」

女『舎弟？』

舎弟「ゴメン、姐御……もう切るね……」

女『え？ ちょっと……』

プツ…

234 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/06(日) 23:55:06.03 ID:Rk64JXffo

【廊下】

スタ… スタ…

舎弟「はぁ……はぁ……」

舎弟（恐らく……奴に気付いてるのは俺だけ……）

舎弟（わかる……目を閉じてても辿り着ける……）

ピタッ

舎弟「……ここだ」チラ

舎弟「………」

舎弟「は、はは……ガキどもの部屋じゃん……」

ガチャ

舎弟「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」

235 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/06(日) 23:56:20.66 ID:Rk64JXffo

ギュッ

舎弟「！」

巨乳「た、助けて……」ポロポロ

舎弟「ど、どうしたの？」

巨乳「へ……変な奴がぁ……」スッ

舎弟「………」

舎弟「あぁ……こりゃ酷いな……」

巨乳「うっ……うっ……」ポロポロ

ポン

巨乳「ふぇ……？」うるうる

236 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/06(日) 23:56:51.02 ID:Rk64JXffo

舎弟「泣かないで……大丈夫……大丈夫だよ……」なでなで

巨乳「うん……///」ぎゅっ

ぐしゃ…

巨乳「ごぇっ……」

舎弟「大丈夫だからね」

ぐしゃ…

舎弟「うん、いい子だ」

ぐしゃ…

舎弟「もう怖くないだろ？」

237 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/06(日) 23:57:54.07 ID:Rk64JXffo

「……随分と酷いことするな」

舎弟「俺がヤらなくても、アンタがヤってたろ？」

「………」

舎弟「出てこいよ」

スッ

少年「………」

舎弟「ッ……」ゾク

舎弟「ヤベぇ……アンタ、最高だ……」

少年「………」

舎弟「わかるぜ……俺にはわかる……アンタも俺と同じイかれた奴だって……」

少年「変な奴……」

舎弟「は、早くヤろう……殺し合おう……」スッ

少年「困ったな……」

238 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/06(日) 23:58:31.99 ID:Rk64JXffo

【ロビー】

メイド「で、私は言ってやったわけよ」

メイド「そいつは俺のワイフさ、ってね」

娘友「………」

メイド「どしたの？」

娘友「……なんでメイドさんや姉には連絡があったの？」

メイド「どうでもいいじゃないですか。姉の代わりに来たんだし」

娘友「私だって役に立つのに……」ブツブツ

メイド「………」

娘友「そりゃ学校ではヘマしたけどさぁ……」ブツブツ

239 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/06(日) 23:59:04.27 ID:Rk64JXffo

メイド「娘友って」

娘友「ん？」

メイド「ご主人の事、好きなんですか？」

娘友「ななな、なんだそれっ……///」

メイド「ちょっ、わ、わかりやすっ！」

娘友「ち、違うし！ 想像でモノ言うなし！ あいつの事なんか……」

メイド「あー……でも、ご主人、彼女いるよ……」

娘友「え……うそ……」

メイド「はい、嘘です」

娘友「………」

240 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/06(日) 23:59:33.31 ID:Rk64JXffo

メイド「娘友は単純だなぁｗ」

娘友「……うるさい死ね」

メイド「私は応援しますよ」

娘友「……それも嘘なんでしょ？」

メイド「そんなこと……」

〜♪ 〜♪

ピッ

メイド「はい」

娘友「………」

メイド「わかりました。すぐに向かいます」

241 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/07(月) 00:00:00.27 ID:/q9sJCR/o

ピッ

娘友「……あいつから？」

メイド「はい」

娘友「そ……いってらっしゃい……」

メイド「一緒に来ないんですか？」

娘友「いかない……」

メイド「……来ればわかりますよ」

娘友「は？」

メイド「どうしてあなたが呼ばれなかったか」

242 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/07(月) 00:00:36.13 ID:/q9sJCR/o

【廊下】

コココン コン

娘友「なにそれ？」

メイド「秘密の合図です」

娘友「あっそ……」

メイド「そうやってすぐスネる。これから覚えていけばいいじゃないですか」

娘友「別にスネてないし……」

メイド（まだ子供なんだなぁ……）

メイド「失礼しまーす」

ガチャ

243 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/07(月) 00:02:01.48 ID:/q9sJCR/o

舎弟「どこだよぉ……暗くてなんにも見えねぇよぉ……」ポタポタ

少年「姐御ってのは……誰？」

舎弟「あ……姐御は姐御だろ……」ポタポタ

少年「………」

舎弟「ひ、ヒヒヒヒッ……ヒー……」

メイド「ご主人」

少年「……ん？ あぁ、来てたんだ……」チラ

娘友「………」

少年「気が付かなかっ……」

娘友「ッ……」ダッ

メイド（あちゃー……）

244 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/07(月) 00:02:54.37 ID:/q9sJCR/o

少年「……どういうこと？」

メイド「む、娘友にはまだ早かったですかね……はは……」

少年「………」

メイド（ヤベー……めっちゃ怒ってるやん……）

少年「……男はベッドで寝てるから」スタスタ

メイド「は、はい……」

ピタ

少年「それと……」

メイド（キマシタワ……）

少年「そこの変態……女の仲間みたい……」

舎弟「ヒー……ヒヒッ……」

少年「……後、よろしく」

バタン

メイド（セーフ……）

245 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/07(月) 00:03:22.01 ID:/q9sJCR/o

【ロビー】

娘友（なにあれ……）

娘友（あれ……全部あいつがやったの……？）

娘友（そんなわけ……）

「隣……いい？」

娘友「！」ビクッ

少年「………」

娘友「あ……」

少年「……ごめん」クル

娘友「ま、待って……！」ガシッ

246 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/07(月) 00:03:50.41 ID:/q9sJCR/o

少年「ぶへっ……！」ベチン

娘友「あ……だ、大丈夫？！」

少年「だ……大丈夫……」

娘友「ご、ごめん……私がいきなり掴んだりしたから……」

少年「気にしないで……」

娘友「………」

少年「………」

娘友「………」

少年「なんか気まずいね……」

娘友「あ、あんたが原因じゃん！」

少年「ごめん……」

247 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/07(月) 00:04:59.90 ID:/q9sJCR/o

娘友「ったく……」

少年「………」

娘友「……つ、次からは必ず私も呼びなさいよね」

少年「俺……」

娘友「私はクイーンなんでしょ？」

少年「………」

娘友「さっきはビックリしただけ……今度はなにがあっても驚かない……」

少年「娘友……」

娘友「………」

少年「うん……わかった……」

248 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/07(月) 00:05:50.81 ID:/q9sJCR/o

―――
――
―

ガタガタ

男（ん……）

男（ここは……）

ズキッ

男「ッ……」

男（そうだ……俺……）

「そういえば……姉は？」

「星になりました」

「な、なってないよ！」

男（この声……）

249 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/07(月) 00:07:35.38 ID:/q9sJCR/o

「色々あってカラオケボックスで寝てる……」

男（娘……友……？）

「……なにかあった？」

「それは……」

「姉とクイーンは曹長に襲撃を受けました」

男（メイド……生きてたのか……）

「……そうなの？」

「うん……」

男（もう一人は……誰だ？）

250 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/07(月) 00:08:33.04 ID:/q9sJCR/o

メイド「おそらく、女の仕業でしょうね」

少年「………」

メイド「それに、家出娘ちゃんの件も裏で手を引いていた可能性が」

娘友「はぁ？！」

メイド「イジメに加担していた奴があの部屋にいました」

少年「………」

メイド「ご主人、私は早急にあの女の処分を提案します」

娘友「私も！ 家出娘をあんな目に合わせた奴は絶対に許せない！」

少年「………」

少年「そうだな……ねぇ、男はどう思う？」

251 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/07(月) 00:09:50.25 ID:/q9sJCR/o

娘友「……へ？」

メイド「男様……？」

少年「……起きてるんだろ？」
スッ

男「ッ……」

娘友「あ……む、無理しちゃ……」

男「触んな……」

娘友「………」

男「お前……誰だ？」

少年「………」

男「おい」

少年「いとこ……」

男「あ？」

少年「俺は君の従兄弟……」

男「……は？」

252 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/07(月) 00:10:55.07 ID:/q9sJCR/o

従兄「叔父さんの……あ、君から見たら父親か……」

男「………」

従兄「君の父親には兄がいるだろ……そいつの子供が俺……」

男「嘘つけ」

従兄「嘘じゃない……」

男「２０年生きてきて、お前の存在なんか聞いたこともねぇよ！」

従兄「だろうね……俺も叔父さんに会わなきゃ、自分に従兄弟がいるなんて知らなかった……」

男「お前が従兄弟って証拠出せ！」

従兄「証拠と言われても……」

男「ッッッ……」

従兄「大丈夫……？」

253 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/07(月) 00:11:32.31 ID:/q9sJCR/o

男「わ……わけわかんねぇ……」

従兄「………」

男「家出娘の様子は変だし……」

娘友「………」

男「メイドは裏切るし……」

メイド「………」

男「妹に婚約者とか……女が現れたり……」

従兄「………」

男「今度は従兄弟とかわけわかんねぇよ！！ 誰か説明しろッッ！」

254 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/07(月) 00:12:52.67 ID:/q9sJCR/o

従兄「男……」

男「んだよッッ！」

従兄「俺と勝負しよう」

男「……は？」

従兄「メイド、車を止めて……」

メイド「ご主人、もう少しで屋敷に到着します。わざわざそのようなこと……」

従兄「お前の意見なんて聞いてない」

メイド「………」

ブロロ…

従兄「勝負を受けてくれるなら……俺が君の疑問に答えよう……」

男「………」

255 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/07(月) 00:20:30.74 ID:/q9sJCR/o

今日はここまでにします

早ければ明日と言っておきながら、結局一週間近く来れなくてすみません

結構端折ってしまってるので、わけがわからないところもあると思います

わからないところは質問してくだされば、できるがぎりお答えします

では　ノシ

256 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]：2011/11/07(月) 07:17:54.38 ID:UnVFEblho

二代目に彼女はいますか？

257 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]：2011/11/07(月) 07:24:21.43 ID:o3KNfUPro

読み返していけばなんとかなる。

今回は早く来てくれてよかった！　乙！

258 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]：2011/11/07(月) 17:55:46.17 ID:oexNau1DO

二代目がはやい！

乙

259 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(関西・北陸) ：2011/11/07(月) 21:39:23.58 ID:nMe8ivoAO

なるほどよくわからん

260 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]：2011/11/08(火) 22:40:04.41 ID:ynhZ9ZFDO

男が気持ちを代弁してくれたな

更新早くて感謝！


後々明らかになるかもだが、一応質問！

クイーンとは？
女と男の関係は？
いろんなドタバタが起きてるけど、主要人物は 男・女・少年でおけ？
男の態度がおかしいのはなぜ？
曹長はいつ俺のところに来てくれますか？（←重要）近々ヱヴァの新台が出ますが、あのスペックをどう思いますか？ランクアップには賛否両論あるかと思います。

261 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/11/09(水) 21:52:04.42 ID:1BbPlmAzo

>>256
はじらいブレイク


>>260
>クイーンとは？
元々、クイーンとは男の最強の持ち駒である曹長を指しており、従兄(少年)は男側のクイーンに対抗するのため、娘友をクイーンに選びました。

>女と男の関係は？
次の更新で書きます。

>いろんなドタバタが起きてるけど、主要人物は 男・女・少年でおけ？
そうですね。でも、男が女と対峙することはありません。多分…。

>男の態度がおかしいのはなぜ？
これは次の次あたりで書きます。

>近々ヱヴァの新台が出ますが、あのスペックをどう思いますか？ランクアップには賛否両論あるかと思います。
最近忙しく全くやってないので……すみません……。

>曹長はいつ俺のところに来てくれますか？（←重要）
少々、酷なことを言います。曹長なんていません。彼女は人の欲が生み出した架空の女性で、サンタクロースや姉ヶ崎寧々と同じです。
もし仮に、トンネル効果が10回連続で起きる確率で曹長のような女性が存在するとしましょう。
絶対に彼氏いるだろ。ジョニー・デップレベルのイケメン。
知ってる？　ジョニーってオフでもサイン求められたら応じてくれるんだってさ。
マジパネェ。頭上がらんわ、ホント。俺なんかATMに並んでる時、前の方から『ﾓｳｲﾁﾄﾞｻｲｼｮｶﾗﾔﾘﾅｵｼﾃｸﾀﾞｻｲ』って聞こえただけでもイライラするのに。
きっともう刺激し合うような仲だね。一緒にお風呂入りながら、将来について語り合ってるよ。


これを読んで傷ついた方、窓を開けて空を見てください。
晴れている人、曇っている人、星が見える人。
人によって違いはありますが、それでも空は空です。


ま、俺は寒いから窓なんて開けたくないけど。

262 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(福井県) ：2011/11/09(水) 22:10:18.02 ID:bu7mTdEeo

>>261
ホムンクルスの漫画か

263 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(長屋) [sage]：2011/11/11(金) 00:50:26.12 ID:pGujMWrKo

ホムンクルスいいよなー
てか家出娘が男に手コキしたのっていつだ？ 記憶に無いんだけど…

264 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]：2011/11/11(金) 07:25:35.28 ID:/Y94AaWDO

>>261
曹長が存在しない…だと…

曹長曹長曹長たんうわあ（ry


そして詳細感謝です



>>263
男が腕を骨折なんかした時に家出娘が抜いてくれた

確か

265 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]：2011/11/11(金) 17:35:54.68 ID:UEFgZyMDO

妄想具現化

266 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(不明なsoftbank) [sage]：2011/11/15(火) 22:32:51.99 ID:E/H/tWv1o

ギガロマニアックス…だと…？

267 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) ：2011/11/19(土) 00:24:04.04 ID:n6XpFuGW0

今日帰ったら家燃えてた

268 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(大阪府) ：2011/12/02(金) 01:51:42.85 ID:3vzXDnYo0

wktk

269 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(大阪府) ：2011/12/03(土) 22:01:48.76 ID:OU0/oE3U0

早く更新来ないかなぁ？

270 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) ：2011/12/06(火) 21:22:02.68 ID:WQJxz/dI0

とても楽しみに読ませてもらっています　

271 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]：2011/12/08(木) 19:10:43.32 ID:3hfqSgCDO

今年中の更新に期待

272 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]：2011/12/09(金) 02:47:38.90 ID:6LS1tWOAO

おぉ。このスレまだあったのか…。VIPのころから読んでます。二代目頑張ってください！

273 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/10(土) 20:58:41.54 ID:LsJLj8xH0

二代目がんばっ！

274 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/10(土) 23:51:48.12 ID:1oARzksro

【駅】

従兄「女についてだが……あいつは俺達の叔母にあたる……」

男「は、はぁ？！」

従兄「俺も詳しくは知らないが……叔父さんは彼女を７番目の子供と呼んでいた……」

男「先生が……俺の……」

従兄「おそらく……あいつの目的は君の家だ……」

男「………」

従兄「家出娘を狙ったのは君への挑発だろう……」

男「……！」

従兄「すまない……」

275 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/10(土) 23:52:46.48 ID:1oARzksro

男「なにがだよ……」

従兄「女を連れてきたのは俺だ……君という人間を知る上で必要だったから……」

グイッ

男「てめぇ……知ってって連れてきたのか？」プルプル

従兄「いや……知らなかった……」

男「ッ……そうか……」

従兄「………」

男「家出娘を助けてくれたこと……感謝する……」

従兄「………」

従兄（……利用しようとしてたことは言わないほうがいいな）

男「ところで……お前が妹の婚約者なのか？」

従兄「そうだよ……」

男「………」

276 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/10(土) 23:53:14.18 ID:1oARzksro

従兄「でも……あれは妹が勝手に決めたことだ……」

男「は？」

従兄「俺はあんな女と結婚するつもりはない……」

男「……人の妹をあんな女呼ばわりかよ」

従兄「君は何も知らないんだね……」

男「………」

従兄「さて、勝負の内容だが……鬼ごっこをしよう」

男「鬼ごっこ？」

従兄「鬼は俺……ルールは……鬼は駅構内から出てはいけない……鬼は３秒以上タッチしなければ相手を捕まえられない……鬼の活動時間は３分……」

男「つまり、ここから出るか、３分逃げ切れば俺の勝ちか」

従兄「そうだね……」

277 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/10(土) 23:53:55.51 ID:1oARzksro

男「他には？」

従兄「ない……」

男「じゃあ、どちらかが勝負を続けられなくなった場合は？」

従兄「もちろん……まだ続けられる方の勝ち……」

男「わかった。よし、さっさと始めようか」

従兄「……男」

男「あ？」

従兄「君の体調が万全じゃないのは知っている……特に右手のケガ……家出娘に心配かけないよう治ったフリしてることも……」

男「……だからなに？ ハンデでもくれんの？」

従兄「まさか……全力で行かせてもらう」

278 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/10(土) 23:56:34.46 ID:1oARzksro

男「何の宣言だよ……つか、プライドとかないわけ？」

従兄「そんな荷物……とっくの昔に捨てた……」

男「………」

男（いいセリフだ……俺もいつか使いたいぜ……）

従兄「じゃあ……開始の合図は君から……」

男「スタート！」クルッ

ガシッ

男「……！」

従兄「……やると思った」グググ

279 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/10(土) 23:57:30.83 ID:1oARzksro

従兄「仕切り直そう……」

男（な、なんだこいつ……）

男（俺の行動を読んでいたのか……？）

従兄「男……騙し合いなら勝負が始まってからにしてくれ……」

男「生憎、俺もプライドとかないんで」

従兄「……なら俺の勝ちでいい？」

男「は？」

従兄「もう……３秒以上君に触れてるよ……」

男「………」

従兄「どうする……？」

バッ

男「し、仕切り直しだ……」

従兄「………」コク

280 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/10(土) 23:58:20.89 ID:1oARzksro

男「………」

従兄「………」

男「スタート」

従兄「………」

男「………」

従兄「……逃げないの？」

男「てめぇこそ、早く捕まえないと時間がないぞ」

従兄「それもそうだね……」

男（考えてみたら……どうせ身体が痛くて全力で走れない……）

男（下手に動きまわるよりこっちのほうがいい……）

男（それに……まずはこいつを知らないと……）

281 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/10(土) 23:59:45.37 ID:1oARzksro

従兄「じゃあ……」

スッ

男（動きは普通だな……とりあえず右に……）サッ

ペタッ

男「……え？」

従兄「いーち、にーい……」

男「くっ……」

バッ

従兄「………」

男（ま、また捕まった……）

282 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/11(日) 00:00:30.93 ID:aFrDM19+o

従兄「………」スッ

男（今度は左……いや、後ろだ！）サッ

従兄「………」スタスタ

男「ちょっ……」

ペタッ

従兄「いーち、にーい……」

男「ッ……」

ドン

従兄「おっと……」

男「はぁ、はぁ……」

283 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/11(日) 00:01:28.29 ID:aFrDM19+o

従兄「………」スッ

男（今度は左……いや、後ろだ！）サッ

従兄「………」スタスタ

男「ちょっ……」

ペタッ

従兄「いーち、にーい……」

男「ッ……」

ドン

従兄「おっと……」

男「はぁ、はぁ……」

284 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/11(日) 00:02:13.41 ID:aFrDM19+o

男（わ、訳わかんねぇ……）

従兄「あ……お婆さん、ハンカチ落ちましたよ……」

婆さん「おお、すまないねぇ」

男（なんで俺の動きがわかるんだ……？）

婆さん「若いのにしっかりしてるねぇ」

従兄「いえいえ……」

男（クソが……余裕こきやがって！）

男「おい！」

従兄「ん……？」

男「ふんすっ！」

ドコッ

従兄「うっ……」

婆さん「な、なにするだー！」

男「うっせ、クソババア。帰って棺桶で寝てろ」

285 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/11(日) 00:03:06.45 ID:aFrDM19+o

婆さん「な、なんじゃと！？ あたしゃこう見えて５０年前は……」

従兄「お婆さん……俺なら全然大丈夫……」

男&婆「！！」

従兄「持っててよかった……境界線上のホライゾン�T(下)……」スッ

男「ッ……」

従兄「あ……もう２分も経ってる……時間が経つのは早いなぁ……」

男「てめぇ……」

従兄「こんなことなら時間制限なんか設けなかったほうがよかった……」

男「………」

従兄「男もそう思うだろ……？」

男「……思わないね」

従兄「そっか……」

286 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/11(日) 00:04:22.70 ID:aFrDM19+o

男（俺は勘違いしていた……）

男（“たった３分”逃げ切ればいいと思ってた……）

男（でも違う……制限時間はこいつが決めたもの……）

男（こいつは“たった３分”で俺を捕まえる自信があったんだ……）

男「だったら……」

ス…

男（逃げてもダメ……こちらから仕掛けてもダメ……）

従兄「……？」

男（だったら……守りながら攻めてやる……）

従兄「そういえば……合気道習ってたんだっけ……」

男「いいから来いよ、クソムシ」

287 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/11(日) 00:05:27.69 ID:aFrDM19+o

【車内】

メイド「ママぁ〜……曹長がいじめるよぉ〜……」

姉「……黙れよ、女ジャッキー」

娘友「………」

姉「どうした、クイーン？」

娘友「従兄……大丈夫かな……」

姉「あいつなら問題ないだろ」

メイド「そうですね」

娘友「なんで言い切れるの……？」

288 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/11(日) 00:07:30.70 ID:aFrDM19+o

姉「未来が見えるんだよ、あいつ」

娘友「は？」

メイド「いえいえ、未来を盗むんです」

娘友「はぁ？」

姉「盗むってなんだよ。そんな特殊能力ねーよ」

メイド「盗むほうがカッコイイじゃないですか。ご主人にはカッコイイほうが似合います」

娘友「はい、ストップ」

姉「んだよ」

メイド「娘友は口を出さないでください」

289 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/11(日) 00:08:29.05 ID:aFrDM19+o

娘友「私、従兄から二人がケンカ始めたら止めるように言われてる」

姉「嘘くせ……」

メイド「同感です。もしホントなら証拠を出して下さい」

娘友「証拠はないけど」

スッ

娘友「この会話、ケータイで録音してるから。従兄が戻ったら聞いてもらうね」

姉「………」

メイド「それは……」

娘友「信じるか信じないかは二人の自由よ。二人がどうなろうと知ったこっちゃないし、あとで後悔しても私はフォローしないからね」

姉「め、メイド……」

メイド「し、仕方ありませんね……」

290 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/11(日) 00:11:23.93 ID:aFrDM19+o

娘友「さて、ちゃんと私にもわかるように説明して」

姉「……あいつは人の考えてることがわかるんだ」

メイド「その人が次になにをするのか、手に取るようにわかるそうです」

娘友「先読み……ってやつ？」

姉「というより、あれはもう予言に近い。あいつとジャンケンしてみろ、全然勝てないから」

メイド「相手の情報が多ければ多いほど、その正確性は増すらしいです」

姉「あいつは男のこと徹底的に調べてたからな。まず負けない」

メイド「男様のことなら本人よりも詳しいかもしれませんね」

娘友「す、すごい！」

291 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/11(日) 00:12:38.31 ID:aFrDM19+o

メイド「そうです、ご主人はすごいんです！」

姉「あいつになら掘られてもいいな」

娘&冥「………」

姉「な、なんだよ……言葉のアヤだろうが……本気にしてんじゃねーよ……」

メイド「この会話は録音されています」

姉「………」

娘友「でもさ……」

姉&冥「？」

娘友「そんなにすごいのに……私達って必要なの……？」

姉&冥「必要」

娘友「え？」

姉「あいつはかなり抜けてる。つーか天然だ」

メイド「結構世間知らずですよね。自販機にクレジットカードを入れようとしていた時は目を疑いました」

娘友「………」

292 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/11(日) 00:14:51.46 ID:aFrDM19+o

メイド「ところで、話は変わりますが」

姉「あ？」

メイド「あなたの妹さん、女の仲間になったみたいですよ」

姉「はぁ？！」

メイド「どうします？ 夜襲でもかけますか？ 寝てる隙にバットで、」

姉「ざけんな……妹を殺す気か……」

メイド「意外な返答。腐っても兄妹なんですね」

姉「別に。あいつがいなくなったらおか……母さんが悲しむ」

293 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/11(日) 00:16:13.88 ID:aFrDM19+o

メイド「出た、マザコン！！」

姉「黙れ、ブス。んなことしなくても、クイーンの相手はクイーンがしてくれるさ」

娘友「なんで私に押し付けるし」

メイド「どうしたんですか？ 姉が一番クイーンについて否定していたのに」

姉「こいつはすごいぞ。俺の手元から落ちたコーヒーをキャッチしやがった」

メイド「それのどこがすごいんですか？」

娘友「私もわかんない」

姉「やってみればわかるよ」

294 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/11(日) 00:17:13.05 ID:aFrDM19+o

ボト…

メイド「ぐぬぬぬ……」

姉「な？」

メイド「完全体になればっ！ 完全体にさえなればっ！」

姉「なれるといいな。ほら、次はクイーンの番だ」

娘友「いや、私は別に」

メイド「やれや！」

娘友（うぜぇ……）

姉「……いくぞ？」

娘友「いつでも」

メイド「落とせっ！ 落とせっ！」

295 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/11(日) 00:18:04.31 ID:aFrDM19+o

ひゅ…

パシッ

姉「お見事」

娘友「小足見てから昇竜余裕でした」

メイド「………」

娘友「やりましたよ、唯センパイ！」

メイド「いや……MAGUREじゃね？」

娘友「どうしてそんなこと言うんですか？！ ちゃんと褒めて下さいよ、唯センパイ！」

メイド「あ、もしもし？ ストーカー？ なんかあんたに会いたいって人が……」

娘友「お、おいやめろ！！」

296 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/11(日) 00:19:23.02 ID:aFrDM19+o

コンコン

３人「？」

従兄「あ、開けて……！」

姉「おう、今……」

メイド「私が開けます」

娘友「私が開ける！」

ギャー ギャー

従兄「早く……！」

ガチャ

メイド「お、お帰りなさいませ、ご主人さま！」

姉「あ、あんにゃろ……おもいっきし玉握りやがって……」

娘友「は、鼻ピンは卑怯……」

297 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/11(日) 00:19:57.70 ID:aFrDM19+o

メイド「あれ？ 男様は？」

娘友「あ、そういえば」

姉「どこだ？」

従兄「いなくなったんだ……」

娘友「えっ……」

メイド「まさか……」

姉「嘘だろ……？」

従兄「女にさらわれたかもしれない……」

３人「………」

従兄「最悪だ……」

298 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/11(日) 00:20:24.90 ID:aFrDM19+o

数分前

従兄『残り１０秒か……惜しかったね……』

男『………』

従兄『俺の勝ちだ……』

男『くそ……』

従兄『なかなか面白かった……』

男『くそぉ……』じわっ

従兄『………』

男『また……負けた……負けたぁ……』ぽろぽろ

カチャリ

男『な、なんだよこれ……』ぽろぽろ

従兄『メイドの車にあった手錠……逃げられると困るし……』

299 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/11(日) 00:21:05.98 ID:aFrDM19+o

駅員『払い戻しはできないよ？』

従兄『構いません……』

男『………』

従兄『行こうか……』

男『……痛い……』

従兄『ん……？』

男『お腹痛い……』

従兄『………』

男『トイレ……』

300 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/11(日) 00:22:11.94 ID:aFrDM19+o

従兄『……我慢できない？』

男『お腹痛い……』

従兄『困ったな……』

駅員『トイレならあっちだよ』

従兄『すみません……お借りします……』

駅員『困った時はお互い様さ。ところでキミ達可愛いね？ 出来ればアドレスとか……』

従兄『さ、行こう……』

男『ごめんね……』

従兄『いいんだよ……俺達は従兄弟じゃないか……』

301 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/11(日) 00:22:48.01 ID:aFrDM19+o

従兄「そしたら……いくら待っても出てこなくて……」

娘&冥&姉「………」

従兄「様子を見に行ったら消えてた……」

娘友「はぁ……」

メイド「私も今日引っ掛かりましたが……」

姉「さすがに……」

娘&冥&姉「 こ れ は ひ ど い 」

従兄「どういうこと……？」

メイド「ご主人は男様に騙されたのです……」

従兄「え……で、でも……」

姉「多分、トイレは本当だったんだろうな……」

従兄「そんな……」

メイド「また降り出しですね……」

姉「だな……」

従兄「………」

娘友「いや、そうでもないかも」

従&姉&冥「？」

302 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/11(日) 00:23:29.78 ID:aFrDM19+o

姉「なるほど……」

メイド「確かに可能性はありますね」

娘友「でしょ？」

従兄「………」

娘友「従兄はどう思う？」

従兄「うん……いいと思う……」

娘友「じゃあ、」

従兄「けど……その案は実行しない……」

娘友「え？」

303 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/11(日) 00:24:36.77 ID:aFrDM19+o

従兄「娘友……」

娘友「な、なに？」

従兄「それは家出娘を利用する行為だ……」

娘友「え……？」

従兄「家出娘に男を売らせることになる……」

娘友「そ、そんなつもりは……」

従兄「わかってる……だけど……結果だけ見れば同じだよ……」

娘友「………」

304 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/11(日) 00:25:21.72 ID:aFrDM19+o

従兄「今日は……もう解散にしよう……」

娘友「！」

従兄「メイド……」

メイド「はいな」

従兄「娘友を家まで無事に送り届けてくれ……」

メイド「御意」

娘友「わ、私……」

従兄「疲れたろ……今日はもう家でゆっくり休んで……」

娘友「従兄……」

従兄「おやすみ……娘友……」

305 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/11(日) 00:26:31.11 ID:aFrDM19+o

スタスタ

メイド「やっと二人きりになれましたね」

娘友「おまわりさーん、おまわりさーん」

メイド「じょ、冗談ですよ……マジやめて下さい……」

娘友「ねぇ……メイドさん……」

メイド「はい」

娘友「私……従兄に嫌われたわけじゃないよね……？」

メイド「もし嫌われても私がいるっちゃ♪」

娘友「こわい……」

ピピピピピピピ！

メイド「ちょ、防犯ブザーは洒落になりませんって！ あ、誰か来た！ 止めろ！」

306 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/11(日) 00:33:47.55 ID:aFrDM19+o

読んでくださってる方、ありがとうございます

本日はココまでです

今更だけど、書き溜めたのを分割して投下するのって意外と大変だ…

それでは ノシ

307 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]：2011/12/11(日) 09:18:51.98 ID:CLtO1RVIo

お疲れ様です。

急いでホライゾンを買ってこようと思いましたまる。

308 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/11(日) 10:04:24.63 ID:IZWLSIoDO

乙

309 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/11(日) 17:40:35.60 ID:s5X0dRWt0

乙、
面白いです(^_^)
次の更新楽しみ

310 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]：2011/12/12(月) 05:44:04.05 ID:mdn5dq8DO

今クライマックスのはずなのに読み返さないと理解が追い付かないとは…


まぁ読み返すからいいけどね

311 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]：2011/12/13(火) 01:21:54.45 ID:a7ljtIr4o

読み返すのがダルいから俺はそっとタブを閉じた。

312 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]：2011/12/13(火) 20:42:25.11 ID:Krf8I+Mao

すげーな。どうやったら閉じたのに書き込めるんだ？？

313 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]：2011/12/14(水) 23:33:23.93 ID:ZFWUMZ/Ro

タブを閉じたっつってから閉じたんじゃねえの？そんぐらい考えろよ

314 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]：2011/12/15(木) 01:20:33.47 ID:HPJelwzOo

312の書き込みを見た僕は、この書き込みを投稿した後、そっとタブを閉じる

315 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/15(木) 19:26:03.92 ID:sxtc/7Vq0

二代目、年内は無理かな？

316 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]：2011/12/19(月) 20:21:45.28 ID:sQEQQvEvo

雑談落ちたね？

317 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]：2011/12/19(月) 23:54:56.54 ID:JNXJeCsfo

忘れてた

318 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:33:23.26 ID:ccRq/7Ffo

メリークリスマス

319 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:33:58.06 ID:ccRq/7Ffo

【屋敷】

コト…

父「チェックメイト」

従兄「………」

父「もう一局やるか？」

従兄「いえ……」

父「そうか」

従兄「………」

父「ところで、ウチの息子はどうだった？」

従兄「………」

父「正直に言っていいぞ」

320 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:34:40.58 ID:ccRq/7Ffo

従兄「悪くは……なかったです……」

父「ふむ」

従兄「けど……それは一般的に見ればの話で……」

父「ふむふむ」

従兄「叔父さんや妹と比べると物足りなさを感じました……」

父「ほむほむ」

従兄「ほむ……？」

父「ん？」

従兄「まぁ……これが俺の男に対する印象です……」

父「ふむ」

321 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:37:26.36 ID:ccRq/7Ffo

従兄「男は叔父さんの才能は受け継いでるとは思えません……」

父「男は私の後継ぎとして不十分だと？」

従兄「はい……」

父「そうか、貴重な意見をありがとう」

従兄「……叔父さんはどう思っているんですか？」

父「うーん……」

従兄「………」

父「手のかかる可愛い息子、かな？」

従兄「そうですか……」

322 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:39:33.88 ID:ccRq/7Ffo

父「さて、私はそろそろ失礼させて貰うよ」

従兄「はい……」

父「次は、連れて来てくれると嬉しい」

従兄「……はい」

父「あ、帰る時は２人に気をつけてな。結果が出せてないお前にイライラしてるから」

従兄「こわい……」

父「私も同じさ……今朝だって……」

ドンドン！

父&従「！」ビク

323 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:40:14.24 ID:ccRq/7Ffo

ドンドン！

妹『お父さん！ 従兄、来てるんでしょ！？』

父「い、イナイヨー」

妹『嘘つかないで！ ミーちゃんがマタタビくわえてたんだから！』

父「おい……」

従兄「いや……そうでもしなきゃアレは突破できない……」

ギュイイイイイン！

父&従「！？」

妹『ＡＴフィールド全開ッ！』

324 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:41:15.29 ID:ccRq/7Ffo

父「従兄、お前は窓から逃げろ」

従兄「え……ここ……３階……」

父「余裕だって。俺がお前くらいの頃なんかな、よくスカイツリーからダイブしたもんさ、ははは」

従兄「………」

ガガガガガガガ！

父「い、いいから早く飛べ！ グズグズしてると……」

『なにしてるの、妹？』

妹『あ、お母さん！ あのね！』

父「ほらぁ、とんでもないのがきたぁ！ どうすんの？！ パアアアア！」

従兄「お、叔父さん……落ち着いて……」

325 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:42:33.32 ID:ccRq/7Ffo

母『妹、そんな物騒な物はしまいなさい。怪我でもしたらどうするの』

妹『だってぇ……』

母『しまいなさい』

父「……あ、あれ？」

従兄「………」

父「た、助かった……？」

従兄「そう……ですね……」

父「ははは、よく考えたら娘がドアぶち破ろうとしてたら止めるのが親だよな」

従兄「はい……」

チュドーン！

父&従「うわああああああ！」

326 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:44:06.72 ID:ccRq/7Ffo

シュウウウ…

母「書斎の扉は中に鉄板が仕込んであるの。だからドリルはダメよ、刃が折れて怪我しちゃうから」

妹「お母さん、プラスチック爆弾なんてどこで買ったの？」

母「昨日、武器商人さんが訪問販売に来てね。全品５０％オフだったからつい買っちゃったの」

妹「いいなぁ……私も欲しい……」

母「妹にはまだ早いわ。未成年は爆弾を使っちゃいけなの」

父「ぎゃあああああ！」

母「あ、あなた、どうしたの？！」

父「俺の……同人誌が……全部……」

327 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:44:54.39 ID:ccRq/7Ffo

母「ごめんなさい、あなた……妹が怪我したらいけないと思って……」

父「酷い……」

母「でも、さすが私の旦那様ね。爆弾でも無傷なんて」

父「無傷……そ、そうだ……なんで俺……」

妹「お父さん、従兄は？」

父「！」

父（い、従兄……）キョロキョロ

妹「お母さん、この本の人達はなんでみんな裸なの？」パラパラ

母「宇宙人だからよ。それは宇宙人の図鑑なの」

妹「ほぇぇ」

父（そうか……従兄が俺を……）

328 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:45:32.22 ID:ccRq/7Ffo

【街路】

従兄「はぁぁ……はぁぁ……」

従兄「し……死ぬかと……思った……」

フラ…

従兄「……！」

従兄（まずい……ねむくなっ……てき……た……）

従兄（こん……な……とこでねたら……ほんとに……しぬ……）

ピッ

従兄（めいどか……あねに……）

ドサッ…

従兄「Zzz……Zzz……」

329 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:46:01.06 ID:ccRq/7Ffo

【男の部屋】

カララ…

男「ただい……」

家出娘「スー……スー……」

男（寝てる……）

家出娘「スー……スー……」

男（しかも人の布団で……）

スタスタ

家出娘「スー……スー……」

男「幸せそうなツラしやがって……人の気も知らずに……」つん

家出娘「ん……」

330 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:46:58.75 ID:ccRq/7Ffo

男「お前……いじめられてたんだって？」

家出娘「スー……スー……」

男「気づいてやれなくてごめんな……」

家出娘「スー……スー……」

男「……いじめた奴らが憎いか？」

家出娘「スー……スー……」

男「俺が……」

カリカリカリ

男「……？」

331 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:47:38.43 ID:ccRq/7Ffo

猫「ぶにゃあぁ」

男「な、なんだ……居たのか……」

猫「ぶにゃぁぁぁ！」

男「もしかして怒ってんの？」

猫「ぶぅぅぅ！」

男「俺だって好きで遅くなったわけじゃねーよ……」

猫「にゃあ……」

男「ほら、お前もこっち来い」

猫「………」トコトコ

332 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:48:17.82 ID:ccRq/7Ffo

家出娘「スー……スー……」

男「………」

猫「………」

家出娘「スー……スー……」

男「可愛いな……」

猫「ぶぅぅ……」

家出娘「スー……スー……」

男「わがままで……泣き虫で……すぐ怒るし……３次元なのに……」

家出娘「スー……スー……」

男「こいつは可愛い……」

333 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:49:07.49 ID:ccRq/7Ffo

男「不思議だ……」

猫「………」スリスリ

男「おっと、毛が付くからやめたまえ」グイ

猫「ぶにゃー」

男「なに？ 家出娘が猫だったら？」

猫「ぶにゃー」

男「毎日なでなでして、おいしいキャットフードあげる」

猫「………」ゴロ

男「ん？」

猫「ぶにゃー……」ゴロゴロ

334 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:49:47.56 ID:ccRq/7Ffo

男「なに……」

グググ

男「チ○コ晒してんだっ！」ピンッ

猫「ぶにゃっ！」

男「猫だからってなにしても許されると思うなよ？ てめぇがやったことは人間だったら裁判なしで豚箱行きだぞ」

ガリッ

男「いでッ……なにすんだ！」ガッ

ササッ

猫「ぶぶにゃー」

男「クソがァ……」

335 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:51:00.05 ID:ccRq/7Ffo

ガタガタ

家出娘（……ん？）

男「き、キーボードの上で跳ねるのだけはやめてくれ！」

猫「ぶにゃああああ！」ピョンピョン

男「おいマジやめろ！ 訴えるぞ！」

猫「ぶにゃああ」

男「け、ケモノめ……やはり人の言葉は理解できんか……」

猫「ぶぅぅぅ！」

男「男「よろしい、ならばこればこれは決闘ではなく懲罰だ！」

猫「ぶにゃー！」

男「死んで身の程をわきまえ……」

家出娘「男？」

336 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:51:31.60 ID:ccRq/7Ffo

男「あ……」

家出娘「帰ってたんだ。ごめんね、気がつかなかった」

男「う、うん……」

家出娘「ご飯は？」

男「まだ……」

家出娘「今温め直すね」スタスタ

男「家出娘……」

家出娘「ん？」

男「その……えっと……お、遅くなってごめん……」

家出娘「ど、どうしたの？ 別に怒ってないよ？」

337 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:52:08.26 ID:ccRq/7Ffo

男「女の子と遊んでたとかそういうのじゃないから……」

家出娘「え？」

男「あ……イヤ……」

家出娘「変なの……」

男「………」

家出娘「そうそう、今日は焼きそば作ってみたの」

男「焼きそば……」

家出娘「初めて作ったけど、ちゃんとネットで調べて作ったから」

男「そ、それは期待してもいいのかな？」

家出娘「いいともー！」

男「……///」

家出娘「どうしたの？」

男「わ、わかんない……///」

338 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:52:37.33 ID:ccRq/7Ffo

家出娘「はい、召し上がれ」

男「おぉ！」

猫「ぶにゃー！」

男「んだよ。お前は水でも飲んでろよ」

猫「ぶにゃー、ぶにゃー」カリカリ

家出娘「ダメダメ。あれは玉ねぎが入ってるからね。ブーちゃんはこっち」スッ

猫「ぶにゃあ……」

男「ふはっｗｗｗうまそうなキャットフードだなｗｗｗ」

猫「………」

男「それでは、こちらは家出娘の手作り焼きそばをとっくり堪能させて頂こうかな」

339 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:53:11.97 ID:ccRq/7Ffo

ぱく

男「んん……」モグモグ

家出娘「どう？」

男「んんん……」モグモグ

家出娘「おいしい？」

男「………」

家出娘「男？」

男「なんか……うん……」

家出娘「おいしくなかった……？」

男「海の家……」

家出娘「はい？」

男「昔……海の家でこんなん食ったわ……」

340 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:53:51.43 ID:ccRq/7Ffo

家出娘「マズイ……ってこと？」

男「そ、そんなことはない！」ぱく

モグモグ

男（ビミョー……）

猫「………」じー

男（……ん？）

猫「ぶがっ……ぶがっ……！」ムシャムシャ

男（な、なんて汚い食べ方だ……とても同じ哺乳類とは思えん……）

猫「ぶにゃああ」スリスリ

家出娘「え、おいしい？」

猫「ぶにゃあん♪」

341 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:54:39.71 ID:ccRq/7Ffo

男「………」

家出娘「よかった。今日のは手作りだからちょっと不安だったんだ」なでなで

猫「ぶにぁ……」スリスリ

男（あのブタ……媚びやがって……）

男（俺だって！）

男「うまい！」

家出娘「ん？」

男「このポテトサラダいつもよりおいしいな！ 特にこのミカンがいい！ 若奥様が作ったポテトサラダって感じがする！」

家出娘「………」

男「いやぁ、腕を上げたな。まるで市販されてる惣菜のようだよ」

家出娘「まぁ……今日のはお惣菜だしね……」

男「………」

342 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:55:24.81 ID:ccRq/7Ffo

家出娘「ビリーやらないの？」

男「今日はいいや……」

家出娘「そっか」

男「………」

家出娘「………」

男「………」

家出娘「………」

男（き、気まずっ！）

男（別にケンカしたわけじゃないのにこの気まずい空気はなんだ？！）

343 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:55:50.31 ID:ccRq/7Ffo

男「………」チラ

猫「ぶにゃー」スリスリ

家出娘「ぶぶぶー」なでなで

男（俺って自分から話題振らないよな……）

男（大体、家出娘から話しかけてきてくれた……）

男（……よしっ！）

男「な、なあ！」

家出娘「んー？」

男「ひ、久しぶりに一緒にお風呂はいらない？」

344 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:56:30.58 ID:ccRq/7Ffo

【風呂場】

カポーン…

家出娘「あ、あんまり足見ないでね……」もじもじ

男「そう言われると見たくなる不思議」じー

バシャ

男「フフフ……ゴーグルしてるからきかないぜ」

家出娘「いつの間に……」

男「その水着は自前か？」

家出娘「う、うん……///」

345 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:58:06.41 ID:ccRq/7Ffo

男「どこで買ったの？」

家出娘「……知ってどうするの？」

男「まぁ、いろいろとね、ははは,」

家出娘「………」

男「はは……ワロス……」

家出娘「はぁ……頭洗ってあげるからこっち来て」

男「ノーサンクス。自分で洗えるから大丈夫デース」

家出娘「ダメよ。あんた、カラスの行水じゃん」

男「人間も洗濯できる洗濯機がほしい」

家出娘「前々から言ってるけど、そんなのないからね」

346 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/24(土) 23:59:32.70 ID:ccRq/7Ffo

わしゃわしゃ

家出娘「痒いとこないー？」

男「ふぇぇ……シャンプーが目にぃ……」

家出娘「だ、大丈夫！？」

シャー…

家出娘「ちゃんと目閉じてなきゃダメじゃない」

男「お前がゴーグルとれって言うから……」

家出娘「はいはい、シャンプーハットつけようか」スボ

男「………」

家出娘「似合ってるよ」

男「なんでこんなものが……」

347 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/25(日) 00:00:58.57 ID:+8NwpWzWo

ゴシゴシ

男「ソープってこんな気分なのかな？」

家出娘「し、知るか……///」

男「昔、母さんがまだ若い頃な」

家出娘「？」

男「ソープは遊園地だと思ってたらしい」

家出娘「ランド繋がりか……」

男「うちの使用人って外に出ない奴はホント全然出ないから、結構世間知らずが多くてさ。あの家政婦だってだいしゅきホールドをキン肉マンの必殺技と勘違いしてたし」

家出娘「だいしゅき……ほおるど……？」

男「あれ？」

家出娘「なにそれ？」

男「知らない？」

家出娘「うん」

348 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/25(日) 00:02:58.36 ID:+8NwpWzWo

男「そっか。常識ではないのか」

家出娘「多分ね。教えてくれる？」

男「いいけど……エッチな話だぞ？」

家出娘「よ、余裕だし……」

男「よく言った！ それでこそJKだ！」

家出娘「そこは関係ない……」

男「まず正常位は知ってるな？！」

家出娘「う、うん……」

男「よし、基礎は出来てるようだな。正常位は全ての体位の始まりであり終わりである。これを知らなきゃ赤ちゃんなんて作れない！」

家出娘「お、押忍！」

349 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/25(日) 00:04:02.94 ID:+8NwpWzWo

男「そしたらサイバイマンのように絡み付く！」

家出娘「………」

男「逃げ場を失ったヤムチャは……」

家出娘「あのー」

男「ん？ なんだね？」

家出娘「男の説明、よくわかんないです」

男「なに？！」

家出娘「そもそも、さいばいまんってなに？ アンパンマンの仲間？」

男「サイバイマンを知らないとは……」

家出娘「………」

男「これは実践するしかないな……」

家出娘「え、エッチなことするの……？」

男「心配いらない。すぐ済む」

350 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/25(日) 00:06:03.66 ID:+8NwpWzWo

ガシッ

家出娘「んっ……///」

男「一回……一回だけ……」

家出娘「な、なにが？！」

男「すぐ済むから、な？ な？」グイグイ

家出娘「うぅぅぅ……///」

男「で、ここで押し倒す」

家出娘「……は？」

男「頭ぶつけたりしないように気をつけてな」

家出娘「………」ゴロ

男「はぁ、はぁ……家出娘ぇ……」

家出娘「な、なんかこわいよぉ……」

351 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/25(日) 00:07:53.27 ID:+8NwpWzWo

男「な、なにがだよ……俺のこと嫌いか？」

家出娘「そ、それは……」

男「はぁ、はぁ……カチャカチャ……あ、これはベルトを緩める音な」

家出娘（イチイチ説明が……）

男「家出娘……い、挿入れるからな……」

家出娘「えっ……ま、まだ心の準……」

男「ハックション！」

家出娘「………」

男「ごめん。もう一回頼む」

家出娘「……マダココロノジュンビガ」

352 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/25(日) 00:08:28.16 ID:+8NwpWzWo

男「行くぞ……」

家出娘（な、なんかメチャメチャ恥ずい……///）

男「はぁ、はぁ……」クイ

家出娘「ん……」

男「うあああ……あったけぇ……」

家出娘「あんあん」

男「おい、まだ早い」

家出娘「え？」

男「まったく……これだからルーキーは……」

家出娘「自分だってルーキーじゃん……」

353 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/25(日) 00:09:02.02 ID:+8NwpWzWo

男「フン、俺は銀たんと何度も肌を重ねてきたんだぜ？ 同じルーキーでもこっちは億超えだ」

家出娘「はいはい……」

男「家出娘！」

パスパスパスパスッ

家出娘「ひっ、ひっ、ひっ、ひっ……！」

男「うっ……で、出る……」

家出娘「え……は、早っ！」

男「やべえ……そ、外に……」クイ

家出娘「……///」

男「今だ！ しがみつけ！」

家出娘「へ……？」

354 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/25(日) 00:09:54.26 ID:+8NwpWzWo

男「やれ！」

家出娘「う、うん……」

ガシッ

家出娘（お、男のナマ胸板……胸板……///）ドキドキ

男「ちょ、ヤバいって……このままじゃ……」

家出娘（男っ……男っ……///）ぎゅっ

男「うっ……ビュルビュル……」

家出娘「はふぅ……はふぅ……///」

男「ま、だいたいこれがだいしゅきホールドだ」

ぎゅうぅぅ

男「もう離していいぞ」

家出娘（これ夢じゃないよね……ううん、夢でもいい……///）

355 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/25(日) 00:10:46.46 ID:+8NwpWzWo

男「聞こえてるか？」

家出娘（幸せすぎる……///）

男「仕方ないなぁ……」

ガシッ

男「はっ！」ヒョイ

家出娘「！？」

男「おっとと……」フラフラ

家出娘「な、なに？ えっ？」

356 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/25(日) 00:11:17.92 ID:+8NwpWzWo

男「お、お姫様だっこ……です……」

家出娘「それはわかるけど……」

男「し、しっかり掴まってろよ……」

家出娘「う、うん……///」ぎゅっ

フラフラ

男「よ、よし着水！」

ちゃぷ…

男「はぁ……はぁ……」

家出娘「お疲れ様……///」ぎゅっ

男（重かったってのは内緒な……）

357 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/25(日) 00:12:02.73 ID:+8NwpWzWo

ちゃぷ… ちゃぷ…

男「デーデン、デーデン、デーデン」

家出娘「サメ？」

男「ブー、シャチです」

家出娘「えー……」

男「ま、お前がシャチって答えたらサメって答えたけど」

家出娘「ずるい！」

男「ははは、立派な大人になるには狡くならないとな」

家出娘「大人…………ん？」

358 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/25(日) 00:12:49.09 ID:+8NwpWzWo

男「じゃーあ、次は……」

家出娘「お、男！」

男「ん？」

家出娘「血！ 血！」

男「チチ？」

家出娘「右手！ 出血してる！」

男「あ、やべ……」

家出娘「止血しなきゃ！」

男「いいよ別に。ほっとけば自然に止まるだろ。痛くないし、大丈夫」

359 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/25(日) 00:14:00.46 ID:+8NwpWzWo

家出娘「ホント……？」

男「マジ」

ツン

男「いッ……」

家出娘「嘘つき……」

男「………」

家出娘「もうあがろ！ 早く治療しないと！」

男「治療とか大袈裟だろ……」

家出娘「早くしなさい！」

男「こわっ……」

360 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/25(日) 00:14:28.95 ID:+8NwpWzWo

【男の部屋】

家出娘「今日はオナニー禁止だからね」

男「オナホ使うから大丈夫」

家出娘「それもダメ。ばい菌入って化膿したらどうすんの？」

男「しかし、ガイアが俺にシゴけと……」

家出娘「ガイアってなによ。とにかくダメ」

男「先っぽだけ……」

家出娘「そういうの信用しちゃダメって娘友が言ってた」

男「あのクソビッチ……」

361 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/25(日) 00:15:32.57 ID:+8NwpWzWo

ガリガリガリ

男「……ん？」

家出娘「な、なにこの音……？」

男「外になんかいるな……」

ガラ

ネコ「みゃああああ」

男「なんだ、貴様？ 名を名乗れ」

ネコ「みにゃあ」

男「名を名乗れ！！」

ネコ「みゃあ……」

家出娘「やめなさいよ、怯えてるじゃん」

男「知り合い？」

家出娘「ううん、初めて見た」

362 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/25(日) 00:16:42.21 ID:+8NwpWzWo

猫「ぶにゃあああ」

ネコ「！」

猫「ぶにゃあああ」

ネコ「みゃああああ」

男「な、なんだ？」

家出娘「ブーちゃんの知り合いかも」

猫「ぶにゃあああ」

ネコ「みゃああああ」

男「うっせええええ！ 家出娘、外出してやれ！」

家出娘「寒いのにかわいそうだよ……あっちの猫ちゃんを入れてあげようよ……」

男「ここは猫保護センターじゃありません」

家出娘「………」

男「一晩だけだぞ……」

家出娘「うん！」

363 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/25(日) 00:19:56.25 ID:+8NwpWzWo

ネコ「みゃあ」スリスリ

猫「ぶにゃー」スリスリ

男「なんかこいつら仲良いな」

家出娘「カップルかも」

男「ｗｗｗｗｗｗｗ」

家出娘「な、なんで笑うの？！」

男「すまん」

家出娘「ねぇ、名前なんにする？」

男「は？」

家出娘「この子、首輪してないからノラ猫だよ」

男「それと名前になんの関係が？」

家出娘「男がこの子に名前をつけてって言ってるの！」

男「めんどくさ……」

364 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/25(日) 00:21:58.46 ID:+8NwpWzWo

家出娘「なんでもいいんだよ？ 白いからシロちゃんとか」

男「ありきたり過ぎワロタ」

家出娘「む……」

男「どうせならちゃんとした名前にしようぜ」

男「種類は不明、色は白、性別は雌、性格は比較的温厚……」

男「………」

家出娘「思い付いた？」

男「RX-78-2にしよう」

家出娘「はぁぁ？！」

365 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/25(日) 00:24:15.07 ID:+8NwpWzWo

男「RX-78-2」

ネコ「みゃあぁ」

男「いい返事だ、RX-78-2」

家出娘「ダメダメダメ！ 絶対にダメ！」

男「なんで？」

家出娘「そんなの生き物につける名前じゃない！ てか、アールなんちゃらってなに！？ どこをどうしたらそんな名前が出てくるの！？」

男「さっきお前が言ったように、白いからRX-78-2かなって」

家出娘「意味わかんない！ 却下！」

男「えー……じゃあ、トウフ」

家出娘「もっと生物らしい名前にして」

男「ミラルーツ」

家出娘「なんかよくわかんないけど却下。あと出来れば女の子っぽいやつ」

男「白井黒子」

家出娘「ねーこっ！」

366 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/25(日) 00:24:48.05 ID:+8NwpWzWo

男「ここは注文の多い料理店か……」

家出娘「真面目に考えて」

男「うーん……白くて……女の子っぽくて……猫……」

家出娘「別に白にこだわる必要はないよ」

男「もうさ……シロでよくね？」

家出娘「自分がありきたりとか言ったくせに……」

男「シロ」

ネコ「………」

男「RX-78-2」

ネコ「みゃっ」

家出娘「ちょっと……」ギロ

男「お、俺のせいじゃねーし！」

367 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/25(日) 00:25:30.14 ID:+8NwpWzWo

家出娘「シロちゃん」

ネコ「………」

男「ガンダァァァァァム！」

ネコ「みゃああああああ！」

家出娘「はーい、男くんはちょっとこっちに来て下さーい」

男「せ、先生……俺、今日は塾が……」

家出娘「いいから来い」

男「はい……」

368 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/25(日) 00:26:26.77 ID:+8NwpWzWo

家出娘「どうすんの？」

男「と言われても……」

家出娘「あんた、子供にも変な名前付けるの？」

男「なんか前にも似たようなくだりが……」

家出娘「もう一度チャンスをあげます。ちゃんと名前を決めてあげて」

男「ひ、一晩くれ……」

家出娘「………」

男「オナシャス！！」

家出娘「うん、わかった」

男「よーし、そうと決まったらまずは一発抜いて……」

家出娘「……は？」

男「なんでもねっス……」

369 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/25(日) 00:27:41.14 ID:+8NwpWzWo

【家出娘の部屋】

家出娘「ホント、男はいい加減な人だよねー」なでなで

猫「ぶにゃー」

家出娘「真面目なときはカッコイイんだけどさー」こちょこちょ

ネコ「みゃっ、みゃっ」

家出娘（でも……やっぱりどこか無理してる……）

家出娘（お父さんに……会いに行ってからだよね……）

家出娘（いじめのこと絶対知られないようにしなきゃ……）

家出娘（これ以上負担かけたら……男が壊れちゃう……）

猫「ぶにゃ……」

ネコ「みゃ……」

家出娘「そろそろ寝よっか」

370 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2011/12/25(日) 00:29:10.96 ID:+8NwpWzWo

今日はここまでです

それではよい性の6時間を ノシ

371 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/25(日) 00:37:12.32 ID:Pi6L8me10

>1乙
今年も一人だぜ！

372 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]：2011/12/25(日) 01:04:48.37 ID:/LMyG9i5o

二代目、乙。

373 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]：2011/12/25(日) 12:39:04.74 ID:O0cZc43Xo

二代目、激しく乙！

374 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/25(日) 17:58:53.74 ID:NyfDJKMn0

あと三時間か・・・

それはそうと二代目乙！！！

375 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/25(日) 17:59:20.71 ID:NyfDJKMn0

あと三時間か・・・

それはそうと二代目乙！！！

376 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/25(日) 19:00:42.69 ID:H/lH3Aqb0

最高のクリスマプレゼントですﾉｼ

377 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]：2011/12/25(日) 21:04:33.70 ID:pEBp8FVDO

いいプレゼントだった！
ありがとう二代目！！

そして男タヒね


ってか、だいしゅきホールドの意味を今初めて知ったぜ…

378 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]：2011/12/25(日) 21:05:13.42 ID:pEBp8FVDO

いいプレゼントだった！
ありがとう二代目！！

そして男タヒね


ってか、だいしゅきホールドの意味を今初めて知ったぜ…

379 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]：2011/12/25(日) 21:07:09.18 ID:pEBp8FVDO

ああ…連投すまぬ……

これだから携帯は…

380 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]：2011/12/30(金) 17:46:28.31 ID:jcxTqM7zo

無駄な改行する糞携帯は帰っていいです

381 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]：2011/12/30(金) 19:27:20.16 ID:xZKKZboPo

ご



め


ん

382 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]：2011/12/30(金) 20:01:29.22 ID:KIjnruzDO

二代目乙乙！

すごく……興奮しました……

383 ：SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]：2012/01/01(日) 02:03:14.55 ID:CrxlsWeDO

二代目！
あけましておめでとうございまっす！！！！！！！

384 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/01/08(日) 21:08:57.65 ID:a93AUQ0d0

家出娘たん…ハァハァ

385 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/01/09(月) 14:21:08.89 ID:I106MRhf0

二代目！
これからもがんばってください！！

386 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/01/10(火) 05:14:35.27 ID:+OoVg9kDO

三日で最初から読み、そして追いついた。
二代目マジがんばってくだせう。

387 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県) [sage]：2012/01/11(水) 00:55:13.16 ID:E43mbkLbo

>>386
vipの初スレからわざわざこんなクソ更新遅いスレまで来たの？やるじゃん

388 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/01/11(水) 22:29:24.57 ID:7oOvJVUDO

>>387
更新が遅れたのは最近になってからだし、それだけ面白いってことだろ？


そして、今思ったんだが二代目ってガチで富樫？
二代目がこっちの更新が遅れ始めたら富樫が結構長期連載続けてるぜ？ｗｗ

389 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2012/01/11(水) 23:05:03.63 ID:n9tWoL+bo

冨樫ネタとか今更

390 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県) [sage]：2012/01/12(木) 17:51:49.45 ID:ms6CRzGvo

>>388
富樫がこんなクソつまらん話書くわけ無いよ。もっと考えてから言えよ。ただの偶然だろうが

391 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]：2012/01/12(木) 18:14:42.40 ID:/RzJn+gvo

>>390
クソつまらないとか言ってる＝全部見た
（´ω｀）

392 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/01/12(木) 18:47:46.68 ID:17gAMq5DO

とにかく、続きが読みたいのですね、わかります。

393 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/01/12(木) 21:13:05.81 ID:J9UdpeY1o

キモすぎ吐いた

394 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/01/12(木) 23:45:46.94 ID:9hRLEKMJo

富樫ってだれだよ

395 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県) [sage]：2012/01/13(金) 01:12:08.04 ID:cptpD8dSo

>>394
ハンターハンター書いてる人だよ

396 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/01/14(土) 17:01:53.14 ID:AY8eICd5o

それ冨樫ですし

397 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/01/15(日) 02:16:28.22 ID:VMz7OwbHP

そんなエロマンガ家が居たな

398 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/01/15(日) 12:42:22.78 ID:KEQ1C6nDO

ツンデレの多いスレですこと

399 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/01/20(金) 07:56:14.00 ID:OjGmX92DO

そろそろ来て

400 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/01/22(日) 11:09:01.11 ID:7CmyR/3DO

来ませんね･･･
二日に一度程度で確認し(ry

401 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/01/24(火) 02:04:46.30 ID:7lhPP7gm0

そろそろ・・・

402 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/01/25(水) 08:14:31.29 ID:8bnBAknDO

わたしまーつーわっ

403 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]：2012/01/25(水) 22:37:09.91 ID:Wsw9uOSso

いつまでもまーつーわっ

404 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]：2012/01/26(木) 00:27:30.33 ID:xKn+GUhAO

はぁ……はぁ……

７罰で読み始めて現行スレに来るまで２週間もかかってしまった……。

405 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:25:48.74 ID:RteV5vd8o

―――
――
―

ピピピピ

従兄「ん……」

ムク

従兄（……ここ……どこだ……？）

「あ、起きたか」

従兄「……？」

男友「昨日のこと覚えてる？」

従兄「えと……」

男友「路上で寝てたんだぜ」

従兄「もしかして……貴方がここまで……」

男友「……追われてるのか？」

従兄「え……？」

406 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:27:03.74 ID:RteV5vd8o

男友「いや、詳しく聞くつもりはない。君のような女の子があんなとこで寝てるなんて、なんか訳があるんだろ？」

従兄「いや……」

男友「俺は平凡な日常が好きなんだ。下手に首つっこんでこの日常が失われるなんてのは真っ平ごめんだ」

従兄「あの……話を……」

男友「でもまぁ、名前くらいは聞いておこうか。あ、俺は男友だ。よろしく」

従兄「俺は……」

男友「……おれ？」

従兄「……？」

男友「お、オレっ娘か！？ お前、オレっ娘なのか！？」

従兄「あの……」

男友「ちょっと失礼」ピッ

プルルルル

男友「あー、男くぅん？ 俺だ、俺。お前の親友で日常をこよなく愛する男友だ。おはようヒャッハー！ きーてくれよ！ 俺さ……え？ さ、佐藤？ ぁ……いや……人違いでした……朝からすみません……はい……」

ピッ

男友「腹へったな」

従兄「………」

407 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:28:41.65 ID:RteV5vd8o

ピンポーン

男友「うひっ！」

従兄「ど、どうしたの……？」

男友「そそそそうだった……今朝はロリ絵さんが飯作りにくるんだったたたた……」

従兄「………」

男友「完全に忘れてた……俺死ぬ……女の子連れ込んでたのバレたら死ぬ……」

従兄（ロリ絵……なんかどっかで……）

ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
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男友「ナンマイダブ……ナンマイダブ……ナンマイダブ……」

従兄(な、なにこれ……)

408 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:29:31.41 ID:RteV5vd8o

ガチャ

ロリ絵「男友ちゃーん、まだ寝てるのー？」スタスタ

ガラッ

ロリ絵「男友ちゃ……」

男友「ほら、もっとお腹から出せ！」

従兄「キュン！ キュン！」

男友「まだまだぁ！」

従兄「キュン！ キュン！」

ロリ絵「なにしてるの？」

男友「おう、ロリ絵か。見てわかんない？ 朝練だよ、朝練」

ロリ絵「ふーん」

409 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:30:18.82 ID:RteV5vd8o

男友（あ、あれ……？）

ロリ絵「お台所借りるね」クル

男友「ま、待ってくれ！」

ロリ絵「ん？」

男友「この光景に……違和感はないのかい……？」

ロリ絵「んー、そっちの男の子は新しいお弟子さん？」

男友「……男の子？」チラ

従兄「………」

ロリ絵「すぐ出来るから、なるべく早く終わらせてね」すたすた

男友「……ど、どういうことだっちゃ？」

従兄「キュン……」

男友「キュンじゃなくてさぁ……」

従兄「………」

男友「ボーイッシュなだけだろ……？」

従兄「………」

男友「でも本当はカワイイ洋服とかぬいぐるみとか大好きなんだろ！？」

従兄「いや……全然……」

男友「………」

410 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:30:49.29 ID:RteV5vd8o

ロリ絵「どうぞ」スッ

従兄「ありがとうございます……」

男友「それ食ったら帰れよ」

ロリ絵「男友ちゃん、お客様に失礼よ」グリッ

男友「いだだただだだだだだ！」

従兄「………」

男友「はぁ、はぁ……ロリ絵さんはいつ気付いたの……？」

ロリ絵「見た瞬間」

男友「ひよこの雄雌わける資格でも持ってるん？」

ロリ絵「喉」

男友「は？」

ロリ絵「喉仏」

男友「ん……？」じー

従兄「………」

男友「ホントだ……スゲー小さいけどある……」

ロリ絵「男君も小さいよね」

男友「あいつ、たまに女の子みたいな顔するしな」

ロリ絵「そういえば、男友ちゃんって男君が初恋の相手だったそうね」

男友「だ、誰から聞いた！？」

ロリ絵「男君から教えてもらった。５０円で」

男友「ご、５０円！？」

従兄（おいしい……）モグモグ

411 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:31:34.84 ID:RteV5vd8o

ロリ絵「……ところでさ」

男友「ん？」

ロリ絵「昨日の夜……どこに行ってたの？」

男友「それは……」

ロリ絵「正直に言って、男友ちゃん。私は怒らないから」

男友「そう？ いや、実は昨日、初めて合コンってのに参加してさｗ」

ロリ絵「そっか……殺そう、うん……殺す……」

男友「ちょっ……！」

従兄（そうだ……この２人、男の友人だ……）

男友「お、怒らないって言ったやん……」

ロリ絵「このバナナ、丁度男友ちゃんのと同じくらいだね」スッ

男友「俺のはもっと凶悪だ」

グチャッ！

ロリ絵「Greeeeeeeeeeeeeeeeeeeee」

男友「あわわわわ……」

従兄（ヤンデレ巫女ロリ絵……第一級危険生物……これがひとりバイオハザードか……）

412 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:32:29.05 ID:RteV5vd8o

ロリ絵「練習は終わり……次は本番……」

男友「('A`)」

従兄「あの……」

チョキンッ！

従兄「ッ……」

ロリ絵「……なにかな？」チョキチョキ

従兄「えと……」

従兄（ま、まずいな……なにか他に手は……）キョロキョロ

ロリ絵「我が宿命に従い……ムスコを滅する！」

男友「ふぇぇ……」

従兄「……待った」

413 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:33:02.77 ID:RteV5vd8o

ロリ絵「……今度はなに？」

従兄「これ……」スッ

男友「！」

ロリ絵「……なにこの箱？」

従兄「開けてみて……」

パカ

ロリ絵「え……これ……」

男友「………」

ロリ絵「わ、私に……？」

男友「お、おう……」

ロリ絵「………」

男友「俺、まだ学生だからちゃんとしたのはもっと先になるけど……」

ロリ絵「もしかして……昨日はこれを買いに行ってたの……？」

男友「………」コク

414 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:33:35.93 ID:RteV5vd8o

ロリ絵「グスッ……あ……やだ……」ぽろぽろ

男友「な、泣くなよ」なでなで

ロリ絵「だ、だってぇ……」

従兄「おめでとう……」パチパチ

友&露「………」

ロリ絵「……まだいたんだ」

男友「空気読めよ」

従兄「くうき……？」

友&露「………」

従兄「ところでこの味噌はどこの……」

男友「帰れッ！ 俺の原子力発電所はもうメルトダウン寸前なんだよッ！」

ロリ絵「もう、男友ちゃんったらぁ……///」

従兄弟「………」

415 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:34:12.43 ID:RteV5vd8o

【公園】

従兄（俺……なんかしたっけ……？）

従兄「………」

従兄（娘友……今日は来ないみたいだな……）

ザッ

従兄「……？」

曹長「あなたが中尉の従兄弟ですね」

従兄「俺になんか用……？」

曹長「ボクは曹長といいます」

従兄「知ってる……姉の妹だろ……」

曹長「ボクは家族と思ってません」

416 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:34:52.42 ID:RteV5vd8o

従兄「昨日は姉と娘友がお世話になったみたいだね……」

曹長「退屈な任務でした」

従兄「……女に俺の首でも持って来るように言われた？」

曹長「いえ、あの人からはなにも」

従兄「………」

従兄「悪いが……今日は君と遊ぶ気分じゃないんだ……」

曹長「だそうです、中尉」

スタスタ

従兄「……！」

男「そりゃ、気分が乗らない日もあるよな」

従兄「男……」

男「だからなに？ お前は害虫に気を使うことがある？」

417 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:35:36.27 ID:RteV5vd8o

【学校】

ざわざわ

女子「家出娘……ごめんね……」

女子２「私……自分もいじめられたらって思うと恐くて……」

家出娘「ううん、気にしないで」

娘友「ほぁー、まるで何事もなかったかのような振る舞い！ ホンマ、家出娘さんはマリア様の生まれ変わりようなお方やで！」

家出娘「なにそのエセ関西弁……イラっとするからやめてよ……」

委員長「家出娘、これからはすぐ俺に相談してな。俺が守るから」

娘友「は？ あいつらの開催した乱パで童貞切った奴がなに言ってんの？」

委員長「な、なにを言って……」

娘友「ネタは上がってんだよ！」バンッ

家出娘「写真……？」

女子「え……なにこれ……」

女子２「これ……委員長くん……？」

ざわざわ

委員長「み、みんな、騙されるな！ こ、これはコラージュだ！」

娘友「汚い身体で家出娘に近づくな、ダンゴムシが！ 家出娘は身体もマリア様なんだぞ！」

家出娘「や、やめろっ///」

委員長「い……家出娘！ 好きだ！ アイラブユー！」

家出娘「ごめん、生理的に無理」

ダンゴムシ「………」

418 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:36:15.72 ID:RteV5vd8o

【トイレ】

茶髪「そっか。クラスに戻れたか」

家出娘「う、うん……てか……」

娘友「どーしたん……その顔……」

家出娘「もしかして元カレに……！」

茶髪「いや、これは親父に殴られた」

家出娘「殴られた？！」

娘友「マジすか？」

茶髪「今回のこと親に全部話したんだ……なんかこのままじゃダメな気がしてさ……」

家出娘「茶髪……」

娘友「娘の顔面を殴るとは、なかなか職人気質な親父さんだ」

茶髪「いや、普通のリーマン。殴られたのも初めて。つーか、あんなに怒られたのも初めて」

家出娘「痛くない……？」

茶髪「痛いけど……なんかスッキリしたよｗ」

娘友「それが新しい性癖の扉を開くきっかけとなったことを、少女はまだ知らないのであった」

茶髪「や、やめろよ……」

419 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:36:46.09 ID:RteV5vd8o

娘友「……とりあえず一件落着？」

家出娘「とりあえずね」

茶髪「はぁ……でも、今年のバレンタインは一人かぁ……」

娘友「おいやめろ……」

家出娘「バレンタイン……そ、そうだ！ すっかり忘れてた！」

茶髪「はしゃぎやがって。これだから彼氏持ちは」

娘友「まったくだ。未経験のくせに生意気なんだよ、処女め」

家出娘（う、うぜぇ……）

家出娘「てか、娘友はチョコあげないの？」

娘友「誰に？」

家出娘「昨日、一昨日って一緒に居た人」

娘友「か、彼はそういうんじゃ……///」

茶髪「なに？ どゆこと？」

家出娘「娘友、なんか年下の男の子と仲良くしてて」

娘友「だから年下じゃないってば！！」

茶髪「ちょ、急になんだよ……」

家出娘「なんかその人のことバカにすると怒るの」

娘友「……女装癖の変態クソ男」

家出娘「！」

家出娘「ま、前髪パッツンにしてやる！」

娘友「かかって来いや！ 麻呂眉にしてやんよ！」

420 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:37:29.81 ID:RteV5vd8o

茶髪「お、おい……」

娘友「がっかりおっぱい！」

家出娘「ブーーーース！」

娘友「ボーボーま○こ！」

家出娘「クソビッチ！」

娘友「カレーも作れない残念な子！」

家出娘「もう作れますぅ！ 一人でハヤシライスでも食ってろ！」

娘&娘「ぐぬぬぬぬ」

茶髪「その辺で……」

娘友「なにが男よ！ あいつ、昨日従兄にボロ負けして泣いたんだから！」

家出娘「……え？」

娘友「あ……」

家出娘「なにそれ……」

娘友「………」

家出娘「あいつになにしたの？」

娘友「別に……」

家出娘「ねぇ！」

娘友「………」

家出娘「最悪……だから昨日帰り遅かったんだ……」

娘友「あ、あのね……」

家出娘「うるさい！ もうあんたとは話したくない！」スタスタ

421 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:38:36.55 ID:RteV5vd8o

ピシャ…

茶髪「………」

娘友「………」

茶髪「お前らもケンカすんだな……」

娘友「どうしよ……」

茶髪「んなの、謝るしかねーべ」

娘友「………」

茶髪「こっちがちゃんと謝れば、あっちだって謝るさ。そうすりゃ仲直りできる」

娘友「無理だよ……」

茶髪「まぁ……先に謝んのは勇気がいるけどさ……長引くほうが辛いぞ？」

娘友「そういう訳じゃなくて……」

〜♪ 〜♪

娘友「ごめん、私だ……」

茶髪「おう。んじゃ、私は教室戻っから」

娘友「うん……」

茶髪「昼休み、私から家出娘誘っとくから、ちゃんと謝罪方法考えとけよ」

ピシャ…

〜♪ 〜♪

娘友（……従兄からだ）

娘友（丁度いいや……相談しよ……）

422 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:39:14.07 ID:RteV5vd8o

ピッ

娘友「もしもし？」

『やっと出た。おせぇよ、ブス』

娘友「………」

娘友「従兄……？」

『そうだよ、従兄だよ。害虫の従兄です』

娘友「………」

娘友「もしかして、あんた……男？」

男『うわ、もうバレた』

娘友「なんであんたが従兄のケータイ使ってんの！？」

男『そ、それは……』

娘友「なによ」

男『ぶっ潰して奪ったに決まってんじゃん』

423 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:39:45.12 ID:RteV5vd8o

娘友「ぶっ……ｗ」

男『あ？』

娘友「なにその冗談？ あんた、従兄に手も足もでなかったんでしょ？」

男『………』

娘友「それなのに、昨日の今日でどうやったらあんたが従兄に勝てるのよｗ」

男『俺が曹長と組めばあんなカス余裕だし』

娘友「……は？」

男『ちょっと待ってな、今かわるから』

娘友「………」

曹長『もしもし、娘友さん？』

娘友「曹長……！」

曹長『昨日はよくもやってくれましたね。おかげで逃げるのに苦労しましたよ』

娘友「………」

曹長『ところで、姉さんがどこに居るかわかります？』

娘友「従兄は……従兄はどこ！？」

曹長『あの人なら中尉が川に捨てました』

娘友「か……わ……？」

男『お電話かわりましたー。従兄君ですね、はいはい。彼なら川です。どんぶらこ、どんぶらこ』

424 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:40:19.62 ID:RteV5vd8o

娘友「川って……い、今何月だと思ってんの？！」

男『１月ですね、はい。うぅ……今日も寒い……』

娘友「ッ……どこの川に捨てたの！」

男『なぁ、姉の居場所教えろよ。そうすりゃお前は大目に見てやるから。3秒以内な』

娘友「どこの川よ！」

男『３２１、ブー。はい、時間切れ。お前も死刑決定』

娘友「………」

男『とりあえず今は忙しいから行けないけど、近いうちに必ず執行するからよろしくね！ はい、曹長も一言』

曹長『え、えっと……ばーか！』

男『へへっ、萌えたろ？ じゃーな、ブス。残り少ない余生を有意義に』

プー… プー…

娘友「………」

425 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:40:59.84 ID:RteV5vd8o

数時間前

【ホテル】

女「随分と派手にやられたね」

舎弟「………」

女「相手はたった１人よ」

金髪「………」

女「役立つね」

舎&金「………」

女「ま、今回は大目に見るけど……」

舎弟「姐御」

女「なに？」

舎弟「従兄は俺に殺らせてくれ」

女「………」

女「ダメよ。あなたには娘友って小娘の相手をしてもらうわ」

舎弟「なっ……」

女「この際だから言っておくけど、従兄はあなた一人がどうこう出来る相手じゃないから」

426 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:41:42.60 ID:RteV5vd8o

舎弟「いや……でも……」

女「少しだけど彼にもお父様と同じ血が流れているの。あなた達のようなただの雑種とは生き物としてのレベルが違うわ」

舎弟「………」

女「いーい？ 次に彼と遭遇したらすぐ私を呼びなさい」

金髪「あの……男は……」

女「……男？ あぁ、あいつは放っておいていいわ」

舎&金「………」

女「もう少し骨のある奴かと思ってたけど、私の勘違いだったみたい」

金髪「じゃあ……俺らが……」チラ

不良「おう……」

不良２「ついでに家出娘って奴も……」

女「でも気をつけなさい。アレは厄介なのに懐かれてるから」

金髪「厄介？」

コンコン

女「噂をすれば……開いてるわ」

ガチャ

曹長「おはようございます！」

427 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:42:36.14 ID:RteV5vd8o

女「うん、おはよう」

曹長「遅くなって申し訳ありません」

女「電車でも遅れた？」

曹長「いえ、人と会ってました」

女「こんな朝早くに？」

曹長「はい！」

女「……？」

女「あらあら、もしかして例の渚くん？」

曹長「いえ、中尉です」

女「は？」

ヒソヒソ

金髪「中尉って誰だ？」

不良「いやいや、俺にきかれても」

不良２「つーか、あの曹長って女の子かな？」

ヒソヒソ

女「中尉って……」

曹長「実は一緒に来て貰ったんです。中尉、どうぞ遠慮なく入って来て下さい」

ガチャ

男「おっはー」

女「！」

428 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:45:04.15 ID:RteV5vd8o

金髪「！」

不良達「！」

男「へー、結構いい部屋使ってんな」キョロキョロ

曹長「狭いとこですがどうぞお寛ぎ下さい」

男「うむ」

女「そ、曹長……？」

曹長「はい」

女「どういうこと……？」

曹長「なにがですか？」

女「なにがって……」

男「女」

女「！」ビク

男「家出娘にちょっかい出したらしいな」

429 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:45:37.96 ID:RteV5vd8o

女「………」

男「俺、一晩中考えたんだ」

女「な、なにを……？」

男「先のこと。俺の幸せと家出娘の幸せ。どうしたらいいか」

女「………」

男「俺が弱いから、俺がナメられてるから、あいつに辛い思いをさせてしまう」チラ

金髪「……！」ビク

男「だから俺は、俺達に盾突く全てを排除していく」チラ

舎弟「………」

男「誰にも邪魔されない自由な世界を作って、そこで家出娘を幸せにする」

曹長「中尉なら出来ます」パチパチパチ

男「ありがとう、曹長」

430 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:46:32.15 ID:RteV5vd8o

男「さて、誰から排除されたい？」

金髪「おいおい、男さんよぉｗ」

不良「なにが排除だよ」

不良２「俺らにボコボコにされたの忘れた？」

不良３「ｗｗｗ」

男「すまん、害虫の言葉はわかんねーんだわ」

悪ガキ達「………」

金髪「……女さん、いいすか？」

女「バカに思い知らせてあげなさい、この世の不条理を」

金髪「ウィッシュ！」

431 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:47:54.77 ID:RteV5vd8o

ドサ…

男「害虫以下だな」

曹長「お見事です、中尉」

男「この世の不条理(笑)」

女「………」ガタガタ

男「次はお前だ、女」

女「そ、曹長！」

曹長「？」

女「そいつをなんとかしなさい！」

曹長「……何を言っているんですか？」

女「早くしろ！」

曹長「嫌ですよ……ボクに命令しないでください……」

女「は、はぁ！？」

432 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:48:21.53 ID:RteV5vd8o

曹長「ボクは中尉のためにあなたに協力しただけで、あなたのためではありません」

女「ふ、ふざけないでよ……」

曹長「中尉がボクに指示をくれる今、あなたは必要ないんです」

男「だとさ」

女「くっ……」

男「なぁ、顔が変わるまでボコボコにされるのと、一生子供の産めない身体にされるの、どっちがいい？」

女「ど……どっちも嫌よ！」ダッ

タタタ

曹長「……追いますか？」

男「いや、俺も行く」

曹長「はっ！」

433 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:49:26.84 ID:RteV5vd8o

【階段】

タタタタ

女「はっ、はっ……」

曹長「走ると危ないですよー」

女「くっ……」

男「〜♪」

タタタ

女（な、なんでこんなことに……）

女（私はただ……）

女(私は……！)

ズルッ…

女「え」

434 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:50:00.44 ID:RteV5vd8o

女「うっ……あ……」

曹長「だから言ったのに……」

女「い……いだいよぉ……」

男「うわ……足、変な方に向いてるじゃん……きめぇ……」

女「うぅぅ……」

男「……ほら」スッ

女「男……くん……？」

男「このままじゃ流石にヤバいだろ……」

女「………」スッ

男「ゆっくりな。慌てるなよ？」

女「うん……ありがとう……」

435 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:52:10.84 ID:RteV5vd8o

男「はい、ドーン！」

女「ぎゃあああああああ！」

男「痛い？ 足痛いの？」

女「ヒッ……ヒッ……」

男「でも仕方ないよな。あいつの足に傷付けたのはアンタなんだしさ」

女「うぅ……こ……こんなことして……」

男「……なに勘違いしてんだ？」

女「……？」

男「まだ俺のターンは終わってないだろ」

ゲシッ

女「ぎゃあああああああああ」

男「さらに下段キック」ゲシッ

女「がああああああああああ」

男「もういっちょ！ 死ね、オラァ！」

436 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:53:24.47 ID:RteV5vd8o

女「」ピクピク

男「おいおい……なに寝てんだ？ まだ終わりじゃ……」

トントン

曹長「中尉、これ以上は」

男「……また俺に意見か？」

曹長「中尉……」ぎゅっ

男「え？ ちょっ……」

曹長「ボクは何があっても中尉についていきます……」

男「えっと……」

曹長「ですが……こいつを殺したところで、家出娘ちゃんは喜びません……」

男「………」

なでなで

中尉「！」

男「ありがとう……曹長……」

437 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:54:32.81 ID:RteV5vd8o

曹長「中尉……」

男「曹長、どうも俺は自分で自分を制御できないらしい」

曹長「………」

男「今後もこういう事が続くだろうが……その時はまた、止めてほしい」

曹長「………」

曹長「は、はっ！」

男「……ところで、曹長」

曹長「はい」

男「ブラはしたほうがいいぞ」

曹長「あぅ……///」

―――
――
―

438 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:55:27.41 ID:RteV5vd8o

【学校】

担任女「んじゃ、この先は……」

カヲル（うぅ……今朝起きたら店員さんのお父さんが隣で寝てたけど……）

カヲル（い、いやいやいや！ そんなまさか！ お互い服も着てたし！）

カヲル（しかし……）

担任女「おい」

カヲル（いや、考えても仕方ない……その時は……）

担任女「おい！」

カヲル「！」

担任女「授業中にボケッとするな」

カヲル「す、すみません……」

439 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:56:31.21 ID:RteV5vd8o

担任女「ったく……」

ガラッ

娘友「渚カヲル！」

担任女「あ？」

娘友「渚カヲルは居るか！」

カヲル（な、なんだ……？）

担任女「チッ……おい、娘友！ 今は授業中だぞ！」

娘友「あれ？ あんた、まだ教師やってるんだ？」

担任女「……どういう意味だ？」

娘友「今朝のＨＲ来てなかったから、てっきりクビになったかと思ってた」

担任女「あのなぁ……」

カヲル「………」

娘友「あ、カヲル居るじゃん！ 一緒に来い！」

440 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:57:00.42 ID:RteV5vd8o

カヲル「あの……」

担任女「娘友、いい加減に……」

娘友「なによ。悪いけど、私はもうあんたを教師と思ってないから」

担任女「てめっ……！」

バチン

担任女「………」

娘友「……もういい？」

担任女「ッ……」

娘友「ほら、荷物まとめて」

カヲル「ちょ、ちょ、待ってよ！ 訳がわからない！」

娘友「……私の大事な人が男と曹長にやられた」

カヲル「え……曹長さん？」

娘友「だから一緒に来て」

カヲル「………」

441 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:57:34.06 ID:RteV5vd8o

娘友「お願い」

カヲル「……わ、わかった」

担任女「おい、イケメン！ 教室から出たら退学だからな！」

カヲル「………」


担任女「娘友、てめぇもだからな」

娘友「………」

カヲル「……行こう、娘友さん」グイッ

娘友「やるじゃん、ホモ」

カヲル「ホモじゃないよ……」

担任女「お、おい！」

娘友「退学にするなら勝手にどーぞ。むしろ、あんたみたいが教師続けられる学校なんてこっちからお断りよ」

ピシャ…

ざわざわ

担任女「ッ……静かにしろ！ 授業中だ！」

442 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:58:36.15 ID:RteV5vd8o

【校門】

曹長「あの……」ヒソ

男「ここ、俺の母校な」

曹長(ここが中尉の……)

男「すいませーん」

警備員「なにかな？」

男「忘れ物を届けに来ました」

警備員「ご苦労様。失礼だが、なにか身分を証明できるものはあるかい？」

男「はい」スッ

警備員「ん？ それはなんだい？」

男「スタンガン」

443 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/28(土) 23:59:20.70 ID:RteV5vd8o

バチッ

男「ミッションコンプリート」

曹長「……中尉」

男「ん？」

曹長「今の見られました」チラ

イケメン「なにしてんすか……？」

男「沈めろ」

曹長「はっ！」タッ

ガシッ

イケメン「な、なにすんだ……！」

男「恨むなら遅刻した自分を恨むんだな、少年」

444 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 00:00:38.20 ID:5Bifc5Pno

男「さて、どう仕掛けようか」

曹長「変装はしないんですか？」

男「必要ない」

曹長「？」

男「ここに俺の妹が通ってる」

曹長「妹……？」

男「多分、あいつは全部知ってる。もしかしたら共犯の可能性もある」

曹長「ボクの印象ではそのような事をする人には……」

男「それは違うぞ、曹長」

曹長「……？」

男「あいつは俺の血の繋がった妹だ」

曹長「………」

男「化けの皮、剥がしてやる」

445 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 00:01:05.27 ID:5Bifc5Pno

【教室】

妹「お腹空いたぁ……」

ストーカー「飴ならあるよ」

妹「頂戴！」

ストーカー「でも、その飴は私の口の中なんだ」

妹「えー……」

ストーカー「それでもいいならあげるよ」

妹「うーん……」

ざわざわ

「なにあれー？」

「あいつらなにしてるんだ？」

「こっからじゃよく見えないなー」

ざわざわ

446 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 00:02:04.05 ID:5Bifc5Pno

妹「なんだろ？」

ストーカー「犬でも迷い込んだのかも」

妹「犬！ あ、確かストーカーちゃん、いつも大きい双眼鏡持って来てるよね！」

ストーカー「うん！ 誕生日にお姉ちゃんに貰ったんだけど、毛穴まで覗けちゃうんだ！」

妹「わぉ！ まるで犯罪の道具みたい！」

ストーカー「フヒヒｗ」

妹「ユー、ちょっと覗いちゃいなＹＯ」

ストーカー「い、妹ちゃんの頼みなら……///」

・・・

ストーカー「＜●＞ ＜●＞」

妹「犬いた？」

ストーカー「んー、なんかねー、犬じゃなーい」

妹「猫？」

ストーカー「んーん、妹ちゃんのお兄さーん」

妹「……お兄ちゃん？」

ストーカー「あ！」

妹「どうしたの？」

ストーカー「なにか飛んだ」

447 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 00:02:43.34 ID:5Bifc5Pno

【校庭】

男「コレ、男友と小学生の頃に考えたやつでさ」

曹長「はい」

男「そん時、一個だけ試作してみたんだが、威力がありすぎて自主的にお蔵入りしたんだ」

曹長「どのくらいの威力だったんですか？」

男「噂によると、隣町まで爆発音が届いたらしい」

曹長「そ、そういえば……小さい頃に謎の爆発音を聞いたような……」

男「一個で約１０００発分の威力を持つロケット花火。もうこれは花火ではなく、ミニ弾道ミサイルだ」

曹長「とんでもない悪ガキですね……」

男「とりあえず、威嚇として空に撃ってみよう。曹長、風の様子は？」

曹長「南西から少し強い風がありますが、問題ないかと」

男「よし、点火！」

シュボ…

男「ね、念のため離れよう」

曹長「は、はい」

しゅうううう…

男「……まるでテロリストだな」

曹長「ボクは中尉と一緒でしたら、テロリストでも構いません」

448 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 00:03:22.97 ID:5Bifc5Pno

ボシュッッ！

男「速ッ！」

曹長「本当にミサイルみたいですね！」

ドーーーーーーーーーーーーーーンッッ！

「きゃあああ！」

「うわあああ！」

男&曹「………」

曹長「これ……確実に通報されますね……」

男「す……すっ……」

曹長「中尉？」

男「すっげええええええｗ」

449 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 00:05:16.71 ID:5Bifc5Pno

男「ごほん……曹長、拡声器」

曹長「はい」スッ

男「あー、あー、テステス」

男「すぅぅ……」

男「妹！！！！」

男「お前の大好きなお兄ちゃんだぞ！！！」

男「今のは威嚇だ！！」

男「１０分待ってやるから出てこい！！」

男「出てこない場合、こいつを校舎に向けて発射する！！」

男「死人が出ようが関係ない！！ 必ず撃つ！」

男「以上！！」

450 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 00:06:41.39 ID:5Bifc5Pno

【職員室】

校長「………」

教頭「警察を呼ぶべきです！」

眼鏡教師「そうですよ！ このままじゃ生徒全員が危険です！」

担任「ま、待って下さい……男くんはちょっと変わった子ですが……」

体育教師「担任ちゃん、あいつは危険な奴です。俺は奴が入学してきた時から気付いてました」

担任「………」

ガラッ

妹「コップンカー」

ざわざわ

担任「い、妹ちゃん……！」

妹「お兄ちゃんは？」

担任「校庭に……」

妹「ふーん」

体育教師「おい、妹！ 生徒は教室から出るなって……」

妹「………」

体育教師「な、なんてね☆」

妹「うふふ」

体育教師「は、ははは……」

451 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 00:07:15.44 ID:5Bifc5Pno

妹「校長先生」

校長「な、なんだね……？」

妹「もうすぐお巡りさんが来るよ」

校長「え……」

妹「クラスの子が親に連絡しちゃって、その親がお巡りさんに連絡したみたい」

校長「………」

妹「私……お兄ちゃんが捕まったらイヤだよ……」

校長「ど、どうしたら……」

妹「そこはほら、大人の対応でうやむやにするっていうか、テキトーにごまかして欲しいな」

校長「………」

妹「お兄ちゃんの相手は私がするから」

452 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 00:08:27.62 ID:5Bifc5Pno

【廊下】

スタスタ

妹「先生、ごめんね」

担任「ん？」

妹「学校に迷惑かけてごめんなさい。受験を控えてる人だっているのに」

担任「妹ちゃんのせいじゃないよ」

妹「………」

担任「私、男くんが赤ちゃんだった頃に見に行ったことがあるの」

妹「まじ？」

担任「先生のお父さんね、妹ちゃんのお父さんが高校生の時の担任の先生だったんだよ」

妹「し、知らなかった……」

担任「妹ちゃんのことも見に行ったんだよ〜」

妹「うーん……覚えてない……」

担任「そりゃそうだよ。おっきくなったねー」

妹「はい！ おかげさまで先月Ｇカップになりました！」ポヨン

担任「ふふ、もげちゃえばいいのに」しーん

453 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 00:09:47.75 ID:5Bifc5Pno

【校庭】

男「………」

スタスタ

妹「お兄ちゃん……」

男「……よう、妹」

妹「………」

男「２人きりでお前と話がしたい」

妹「わかった……だからもう変なことしないで……」

男「それはお前の態度次第だな」

妹「その人はどうするの？」

曹長「ここで待ってます」

男「いや、帰れ」

曹長「で、ですが……」

男「お前には保険だ」ヒソヒソ

曹長「………」

男「ここを出たらこの番号に電話しろ」スッ

曹長「この番号は……？」

454 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 00:10:32.50 ID:5Bifc5Pno

男「家政婦だ。お前も会ったことあるだろ？」

曹長「あ……はい」

男「そいつは俺の味方だから」

妹「お兄ちゃん？」

男「あぁ、今行く」

男「……曹長」

曹長「はい」

男「裏切ないでくれよ……」

曹長「なに言ってるんですか。ボクが中尉を裏切ることなんてありません」

男「そっか……」

曹長「そうです」

455 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 00:11:40.06 ID:5Bifc5Pno

【校長室】

妹「ここなら誰も来ないから」

男「………」

妹「お兄ちゃん……その……この前はごめんね……」

男「気にしてない」

妹「うん……」

男「それよりも、お前はどこまで知ってるんだ？」

妹「………」

男「言え」

妹「まぁ……大体は……」

男「俺を騙してたってこと？」

妹「そう……なるのかな……？」

456 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 00:12:07.61 ID:5Bifc5Pno

男「あっそ……」

妹「だ、だってしょうがないじゃん……！」

男「なにがだよ」

妹「お兄ちゃんに戻ってきて欲しかったんだもん……」

男「そんな理由で……」

妹「私には大事なことだよ！」

男「黙れ」

妹「………」

男「お前が従兄に俺を捕まえるよう命令したから、従兄は女を連れてきた」

男「女のせいで……家出娘は学校でイジメられた……」

男「お前のわがままのせいで！！」

妹「……また家出娘？」

男「は？」

妹「家出娘、家出娘、家出娘、家出娘」

男「………」

妹「ホント、お兄ちゃんは家出娘のことばっか」

457 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 00:13:41.58 ID:5Bifc5Pno

男「……なにが言いたい」

妹「私、お兄ちゃんのこと好きだって言ったでしょ？ アレ、本気だよ」

男「覚えてないな……」

妹「好きな人に側に居てもらいたいって変？」

男「………」

妹「私だって女の子なんだよ……」

男「お前は血の繋がった妹だ……」

妹「私はお兄ちゃんと一緒にいたい……」じわ

男「妹……」

妹「ぐすっ……」

男「嘘泣きはやめろ」

458 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 00:14:29.23 ID:5Bifc5Pno

男「お前は泣く時に目を逸らす癖がある」

妹「………」うるうる

男「がっかりだよ。お前が平気で嘘つける子だったなんて」

妹「そっか……ぐすっ……でもね……」ゴシゴシ

男「……ん？」

妹「これが私の本泣き」

男「は？」

妹「ごめんね。目を逸らす時のほうが嘘泣きなんだ」

男「………」

妹「ネタバレしちゃった」

男「お、お前……」

459 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 00:17:15.48 ID:5Bifc5Pno

妹「コレ、お父さんとお母さんには内緒にしてね？ 大好きなお兄ちゃんだから教えたんだから」

男（妹……）

妹「うふふ、サンタなんかいなーい。赤ちゃんはセックスして作りまーす」

男（まさか……ここまでなんて……）

妹「あ、私は処女だから安心してね。私の初めてはお兄ちゃんのものだよ」

男（……魔女め）

妹「ねぇ、男って呼んでいい？」

男「断る」

妹「なんで？ 家出娘はそう呼んでるじゃん……」

男「お前は妹だ……」

妹「男」

男「やめろ……」

妹「男っ♪」

男「やめろって……」

妹「男ぉ……愛してるぅ……」

男「やめろ！！」

460 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 00:18:28.78 ID:5Bifc5Pno

妹「ぶー……」

男「……ずっと俺達を騙して楽しんでやがったのか？」

妹「楽しいか楽しくないかじゃないよ、お兄ちゃん」

男「今のお前を父さんと母さんが見たら卒倒するぞ」

妹「お母さんはビックリするかもね……でも、お父さんは気づいてるよ？」

男「……は？」

妹「知らないふりしてるだけか、それとも興味がないか。あの人の興味のベクトルは一人にしか向いてないの。お兄ちゃんを家に連れ戻したいのはお母さんがそれを望んでいるから」

男「なに……言ってんだ？」

妹「お兄ちゃんは物事の表面しか見てない。だからわからないことだらけ、だから従兄にも負けちゃう」

男「ッ……」

妹「あの人に負けてるようじゃ、お父さんには到底敵わないよ？」

男「……そんなのやってみなきゃわかんないだろ」

妹「なら教えてあげる。お兄ちゃんががどれだけ未熟で、無力か」

461 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 00:23:36.13 ID:5Bifc5Pno

一旦、休憩

今日中には再開します

462 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/01/29(日) 02:41:52.81 ID:ZuOV8Pnno

やっぱ、面白い
期待

463 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/01/29(日) 11:34:18.70 ID:3K750H7DO

待ってた

464 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]：2012/01/29(日) 16:12:43.42 ID:KMLpwXTNo

良いね

465 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 22:50:50.36 ID:5Bifc5Pno

再開します

466 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 22:51:24.26 ID:5Bifc5Pno

【表通り】

プー… プー…

ピッ

曹長（繋がらない……）

曹長（さっきからずっと掛けてるのに……）

「すみません」

曹長「？」

曹長（も、もしかしてナンパ……？！）

執事「曹長様、ですね」

曹長「は、はい……へ？ なんでボクの名前……」

執事「自分は家政婦からの使いの者です」

467 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 22:52:54.80 ID:5Bifc5Pno

曹長「………」

執事「そう構えないで下さい。俺は敵ではありませんから」

執事「家政婦から男様へ言付けがあります」

曹長「……はい」

執事「ごめんなさい、と」

曹長「ごめん……え？」

執事「先程、妹様の命令により家政婦は仕置き部屋へと監禁されました」

曹長「あ、あの……！」

執事「では、俺はこれで」ペコ

スタスタ

曹長「そんな……」

468 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 22:53:41.22 ID:5Bifc5Pno

【ファミレス】

店員２「娘友なら来てないにゃ」

家出娘「そうですか……」

家出娘（娘友……勝手に帰るなんて……やっぱり言い過ぎたかな……）

店員２「そういえば、にゃんか昨日もこんなやり取りした気が……」

家出娘「？」

店員「あー……頭イテェェ！」

店員２「おっと、面倒なのが来た……家出娘も逃げたほうがいいにゃ」ササッ

家出娘「え、ちょっと……」

店員「あらあら、現役女子高生の家出娘さんではありませんか。チョリーッス」

家出娘「ちょ、チョリーッス……」

店員「なに？ 学校はどうしたの？ まだお昼よ？」

家出娘「えっと……せ、生理痛が酷くて早退させて貰ったっていうか……」

店員「あー、はいはい、生理痛ね。私も女だからわかるわかる」

家出娘「あはは……」

店員「なんて、どうせ男とヤりまくってアソコが痛いんだろ！？」くわっ

家出娘「し、失礼します……！」ダッ

店員「いつまでピチピチでいられると思うな！ 女は二十歳過ぎると悪魔にヘイストかけられるんだから！」

469 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 22:54:28.33 ID:5Bifc5Pno

【外】

家出娘（お、おっかねぇ……なにか嫌なことでもあったのかな……？）

「うーむ……」

家出娘「？」

お面「うーむ……」

家出娘（なにあの人……コスプレ？）

お面「……ぬ？」チラ

家出娘（や、やばっ……）ササッ

お面「待て、少女」

家出娘（うっわ……うっわぁ……）

家出娘「……な、なんかようですか？」

お面「実はこの空間に閉じ込められてしまってな」

家出娘「はぁ……迷子ですか……」

お面「断じて違う！」

家出娘（誰か助けて……）

470 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 22:55:24.72 ID:5Bifc5Pno

お面「はるか昔、我はこの街で暮らしていた」

家出娘「………」

お面「………」

家出娘「で？」

お面「………」

家出娘「あのー……」

お面「すまぬ。少し泣いていた」

家出娘（泣いてた！？ お面付けてるから全然わかんないし……キモイ……）

お面「この辺りに昔住んでた家があるはずなのだが」

家出娘「……ん？」

お面「ぬ？」

家出娘「この辺、昔は家があったんですか？」

お面「なぜだ？」

家出娘「うーん……」

お面「どうした、少女よ」

家出娘「ここは昔からずっとこんな感じで家なんてありませんよ……」

お面「？！」

471 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 22:56:53.78 ID:5Bifc5Pno

家出娘「どこかと勘違いしてるんじゃ……」

お面「い、いや、それはない！ だってあの木！ 昔、家にあった木だし！」

家出娘「キャラ、崩壊してるし」

お面「ぬ、ぬぅ……」

家出娘「ここに住んでたのっていつ頃のこと？」

お面「なぜタメ口になった」

家出娘「あのさ、こっちも忙しいんだけど」

お面「……２０年以上前だ」

家出娘「２０年……あたしが生まれる前じゃん……」

お面「そうか……もう……ないのか……」

家出娘（表情がわかんないけど……落ち込んでるのかな？）

お面「あー、マジだりぃ……名字は変わってないだろうし交番できいてみっか……」

家出娘「………」

お面「世話になったな、少……」

しーん…

お面「音もなく消えるとは……なかなかやりおる」

472 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 22:58:45.79 ID:5Bifc5Pno

【河原】

リーマン「おぉ、そいつらなら見たぜ」

娘友「マジ！？」

リーマン「つーか、あれ人間だったんだ……うわぁ……ナンマイダブ……」

娘友「勝手に殺すな！」

カヲル「娘友さーん」タタタ

娘友「ん？」

カヲル「あっちで河童が目撃されたらしい！」

バキッ

カヲル「アメーバッ……！」

娘友「真面目にやれや、グズが」

カヲル「ぼ、僕はいたって真面目だよ……」

473 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 22:59:37.69 ID:5Bifc5Pno

【下流】

カヲル「この辺で泳いでたって目撃が」

娘友「ありえん……もし本当にいたら無修正おっぱい見せてやんよ……」

カヲル「あっ！ な、なんか泳いでる！」

娘友「な、なにィ！？」

ちゃぷ… ちゃぷ…

従兄「どうしよう……どうしよう……」

娘友「従兄……！」

娘友「と、その前に……」

カヲル「？」

ペロッ

娘友「ほら、生のおっぱいだ。ありがたく拝め」

カヲル「さ、寒くないの……？」

娘友「うっせ童貞！ 死ねッ！」バキッ

カヲル「ア動ブッ……！」

474 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:00:30.37 ID:5Bifc5Pno

ちゃぷ… ちゃぷ…

従兄「どうしよう……どうし……」

娘友「従兄ー！」

従兄「……娘友……？」

娘友「早く上がって！ 風邪ひくよ！ てか死ぬ！」

ちゃぷ… ちゃぷ…

従兄「そうしたいのは山々だが……このままだと上がった方が死ぬ……」

娘友「あ……」

従兄「すまないがタオルと着替えを持ってきてくれないか……？」

娘友「た、タオルと着替えね！ わかった！」

475 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:02:05.27 ID:5Bifc5Pno

【河原】

リーマン「あいつ、大丈夫なのか……？」

娘友「本人は大丈夫って言ってる……てか、車ありがと」

リーマン「いいよ、どうせ今日は会社サボるつもりだったし」

カヲル「なにかあったんですか？」

リーマン「昨日の夜……彼女が同僚と会社でセクロスしてた……」

娘友「うわ……ドンマイ……」

リーマン「マジで寝取られってあるんだな……お前らも気をつけろよ……」

娘友「元気だしなよ。お礼に今度、友達紹介してあげるからさ」

リーマン「リァリィ！？」

娘友「まじまじ」

リーマン「と、友達って……ちょ、おまっｗ」

娘友「いや、２４歳のファミレス店員。かっこヒンニュウかっことじ」

カヲル「！」

娘友「ん？ どうした、渚？」

カヲル「な、なんでもない……」

476 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:04:35.98 ID:5Bifc5Pno

リーマン「ＪＫコースで頼む」

娘友「は？」

リーマン「ＪＫッ！ ＪＫッ！ ＪＫッ！ ＪＫッ！ ＪＫッ！」

娘友「………」

リーマン「ＪＫッ！ ＪＫッ！ ＪＫッ！ ＪＫッ！ ＪＫッ！」

娘友「あー、はいはい……ＪＫも呼んどくから……」

リーマン「ブラボー！」パチパチパチ

娘友（こいつも救いようのないHENTAIか……）

ガチャ

従兄「あの……ありがとうございました……」

リーマン「おけおけ」

従兄「君もありがとう……」

カヲル「ぼ、僕はなにも……」

従兄「君が俺を見つけてくれた……」

カヲル「偶然です……///」

娘友「さすが私の舎弟だ」

カヲル「いや……アナタの舎弟になった覚えはないんスけど……」

477 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:06:00.04 ID:5Bifc5Pno

【車内】

娘友「２対１なんて卑怯よ」

従兄「あれでいいんだ……」

娘友「え？」

従兄「人は二つのことを同時に意識するのが難しい……」

娘友「………」

従兄「ましてや……俺のように人の考えを先読みするようなのは特に……」

娘友「じゃあ……」

従兄「思い返してみれば曹長はほとんど動いてなかったし……男の作戦勝ちだな……」

娘友「でも……やっぱずるいよ！」

従兄「俺が男の立場なら同じことする……」

娘友「むぅ……」

カヲル「あの、人の考えを読めるって本当ですか？」

娘友「なに？ 従兄の能力を疑ってんの？」

カヲル「別にそういうわけじゃ……」

従兄「本当だよ……でもあれは別に能力ってほどのものじゃない……」

478 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:08:56.23 ID:5Bifc5Pno

従兄「やろうと思えば誰にでも出来る……」

娘&渚「？」

従兄「どうやったって人の心は読めない……だから人間にはコトバがある……」

従兄「けど……よく観察することでそれに近いことは可能で……」

従兄「相手の呼吸や目線、癖、その場の状況……自分ならどうするかなどなど……」

従兄「得られた情報から相手の考えに最も近いものを予測すれば……」

娘友「いやいやいやいや！」

従兄「……ん？」

娘友「無理。そんなことしてたら頭がパンクするって」

カヲル「そうだね……」

娘友「そんなこと考えながら生活してるなんて、どういう頭の構造してるの？」

従兄「別にずっとじゃないよ……必要なときだけ……」

カヲル「それでもすごいと思う。疲れない？」

従兄「すごく疲れる……限界がくると身体が勝手に寝てしまう……」

479 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:09:27.62 ID:5Bifc5Pno

娘友「あ……だから昨日……」

従兄「寝てる時間が一番無防備でもったいないのに……」

娘友「え？ 眠れないんじゃなくて、自分の意思で寝てなかったの？！」

従兄「うん……」

娘友「………」

従兄「人間は意外と丈夫に出来てる……」

娘友「も、もし眠くなったら言ってね？ 私が守ってあげる！」

従兄「嬉しいな……君に守ってもらえるなんて俺は幸せ者だ……」

娘友「び、美人だなんて……///」

カヲル(美人なんて一言も言ってないような……)

480 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:10:25.47 ID:5Bifc5Pno

キキーッ！

リーマン「あ、あっぶねー……」

従兄「………」チラ

娘友「ちょっと、何事？！」

リーマン「なにかがすっげえスピードで横切っていきやがった……」

娘友「イノシシかな？」

カヲル「妖怪かも」

娘友「それ、両親の前でも言えんの？」

カヲル「………」

従兄「……曹長だ」

娘&渚「へ？」

従兄「リーマンさん……あっちに向かって下さい……」

リーマン「おけ」

娘友「あの状況でよく見てたね？」

従兄「それが俺の役割だから……」

カヲル（曹長さん……）

従兄「………」

481 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:11:28.30 ID:5Bifc5Pno

従兄「渚……」

カヲル「あ、はい」

従兄「君にはここで決めてもらいたい……」

カヲル「？」

従兄「男につくか……俺につくか……」

カヲル「それって……」

従兄「俺は男と敵対関係にある……」

カヲル「………」

従兄「曹長は男の味方だ……つまり俺の敵……」

カヲル「………」

従兄「もし男につくなら……俺とこれ以上一緒にいるべきじゃない……」

カヲル「………」

カヲル「男くんは僕の友達で、恩人です」

482 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:12:15.08 ID:5Bifc5Pno

従兄「………」

カヲル「彼に幸せはありますか？」

従兄「……どうだろう」

従兄「俺の目的はあいつの……男の幸せじゃないから……」

カヲル「………」

従兄「それに……なにを基準に幸せと感じるかはあいつにしかわからない……」

従兄「けど……もう傷つかない……」

娘友「………」

従兄「男は……弱いから……」

従兄「力のない者が前に出れば……力のある者に傷を負される……」

483 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:12:48.20 ID:5Bifc5Pno

カヲル「……よくわかりました」

従兄「………」

カヲル「僕はあなたについていきます」

娘友「はぁ？」

リーマン「おいおいおい……話聞いてたか、ニーチャン？」

カヲル「彼の話は参考にしてません。彼は嘘をついてるかもしれないし、それを見抜く技術は僕にはない」

従兄「………」

娘友「じゃあなんで？」

カヲル「曹長さんが男くんについてるから」

従兄「もう少し……詳しく聞かせて……」

カヲル「こう言っちゃなんだが、男くんは過激な人だ……最初は曹長さんが止めるだろうけど」

カヲル「そのうち……感覚が麻痺してくる……」

従兄「………」

カヲル「取り返しのつかないことになる前に……僕は2人を止めたい……」

従兄「……結果、男が不幸になっても？」

カヲル「男くんはあなたの考えてるほど弱い人間じゃない」

従兄「そう……」

娘友「本当にいいの？ 私と家出娘みたいに関係が壊れるかもよ？」

カヲル「これで壊れる関係なら、今をやり過ごしてもいつか必ず壊れるさ」

484 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:13:45.76 ID:5Bifc5Pno

【学校】

ガラッ

妹「終わったよー」

校長「おぉ！」

体育教師「妹、パネェ！」

ざわざわ

担任「妹ちゃん……」

妹「お兄ちゃんは私が連れて帰るね」

担任「お、男くんとお話ししたいな……」

妹「いいけど……多分、反応しないよ？」

担任「……？」

妹「お兄ちゃん、壊れちゃった」

担任「え……」

485 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:14:15.32 ID:5Bifc5Pno

【校門】

従兄「ありがとうございました……」

リーマン「本当にここであってんのか？ ここ学校だぜ？」

従兄「男の妹がここに通ってますから……」

リーマン「よくわかんないが……娘友、ＪＫよろしくな！」

娘友「はいはい。仕事頑張んなよ、変態」

リーマン「……なぁ、コンドームってどれくらい買っとけばいいんだ？」

娘友「年の数でいんじゃね……？」

リーマン「節分プレイｗｗｗ」

ブロロ…

娘友「念のため、姉とメイドさん呼んどく？」

従兄「いや……姉はバイト……メイドは屋敷で仕事がある……」

娘友「ふーん。じゃあ、今日は２人きりだね」

カヲル「あの……僕もいるんだけど……」

娘友「えっと……誰だっけ？」

従兄「ラップで自己紹介して……」

カヲル「チェキラ、僕の名前は渚カヲル。実家はお菓子屋、イェー」

娘&従「………」スタスタ

カヲル「き、君達は悪魔だ！」

486 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:14:58.17 ID:5Bifc5Pno

【下駄箱】

曹長「中尉、しっかりして下さい！ 中尉！」ゆさゆさ

男「………」

妹「なんなの、あなた？ 勝手に学校に侵入して。これ、立派な犯罪だからね」

曹長「中尉になにしたんですか！」

妹「なにもしてないわ。ちょっとジャンケンしただけよ」

曹長「嘘つけ！ ジャンケンで中尉がこうなるか！」

妹「もー、さっきから大声でうるさい。ここは学校。みんなが勉強する場所。しー！」

曹長「中尉……自分の足で立って下さい……家政婦さんが待ってます……」

男「………」

妹「ねぇ、いい加減にしないと……」

タタタタ

娘友「曹長、その首もらった！」

曹長「なっ……」

娘友「チェスト！」

曹長「ッ……ふんっ！」ドゴ

娘友「うげっ……」

487 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:15:28.94 ID:5Bifc5Pno

曹長「なんなんですか……」

カヲル「曹長さん！」

曹長「！」

曹長「か、カヲル君……」

従兄「………」

妹「あら、従兄」

男「………」

従兄「これ……君が？」

妹「ちょっとちょっとー、お兄ちゃんをこれ呼ばわりしないでよー」

従兄「男……」

男「………」

従兄「俺だよ……」

男「………」

従兄「従兄だよ……お前の嫌いな……」

男「………」

従兄「お前を捕まえにきた……」

男「………」

従兄「男……」

488 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:17:47.81 ID:5Bifc5Pno

妹「ちょうどいいや。従兄がお兄ちゃんのこと連れてって」

従兄「………」

曹長「ちゅ、中尉に触るな！」

従兄「……渚」

カヲル「曹長さん！」ガシッ

曹長「は、離して下さい……！」

娘友「よーし、そのまま離すなよ」

曹長「中尉！ 中尉ぃ！」

娘友「魔貫光殺砲！！」

ドゴ

娘友「ビビビビビビビビビビッ！」グリグリ

曹長「うぐぅぅぅ……」

カヲル「ぐぇぇぇぇ……」

489 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:19:27.22 ID:5Bifc5Pno

娘友「ふぅ……」

妹「娘友ちゃん、つよーい！」

娘友「魔貫光殺砲って、有名だけど使い捨ての技だよね」

従兄「娘友……運ぶの手伝って……」

男「………」

娘友「う、うん……」

妹「それ、従兄の手柄ってことにしていいから」

従兄「………」

妹「これでお父さんからお金貰えるでしょ？」

従兄「あぁ……」

490 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:19:50.15 ID:5Bifc5Pno

【校門】

娘友「なんかあっけなかったね……」

従兄「………」

カヲル「曹長さん……」

曹長「………」

カヲル「どこか怪我とか……」

曹長「……裏切り者」ボソッ

カヲル「え？」

ガブッ

カヲル「いッ……」

曹長「………」ダッ

491 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:20:19.29 ID:5Bifc5Pno

娘友「そ、曹長が逃げた！」

従兄「………」

娘友「お、追わなきゃ！」

従兄「……ダメだ」

娘友「えっ、なんで？！」

従兄「今は男を屋敷に連れて行くことだけ考えろ……」

カヲル「………」

娘友「渚はそれでいいの……？」

カヲル「リーダーの決めたことなら仕方ない……」

娘友「………」

492 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:20:46.53 ID:5Bifc5Pno

【屋敷】

メイド「よく来たな。まぁ、汚いとこだけど上がれよ」

娘友「なんで自分ん家みたいな振る舞いなのよ」

メイド「だって、私ここに住み込みですし」

娘友「へー、給料いくら？」

メイド「私は下っ端なので……ま、こんくらいです」スッ

娘友「え……えっ！？」

メイド「ですが、借金の支払いで手元には２割ほどしか残りません……ヨヨヨ……」

娘友「ぐぬぬ……」

493 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:21:13.72 ID:5Bifc5Pno

【客室】

メイド「では、なにかありましたら気軽に呼んでください。ちなみに、私はチョー忙しいです」

娘友「遠慮すんなよ。くだらない用事でもガンガン呼んであげる」

カヲル「あの……リーダーは？」

メイド「ご主人は旦那様のところです」

娘友「旦那様って男のお父さんでしょ？ どんな人なの？」

メイド「謎です」

カヲル「どういうこと？」

メイド「言葉の通りです。旦那様は謎なお方なのです」

494 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:23:15.53 ID:5Bifc5Pno

【書斎】

父「まさか、昨日の今日で結果を出すとは」

従兄「………」

父「本当にお前が捕まえたのか？」

従兄「……他に誰が？」

父「ま、いいか。連れてきたのはお前だ」

スッ

従兄（カード……？）

父「貸金庫のカギだ」

従兄「………」

父「そこに１０億用意してある」

従兄「！」

従兄「さすがに……そんなには貰えない……」

父「今までやれなかったお年玉とでも思ってくれ」

従兄「………」

495 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:24:43.90 ID:5Bifc5Pno

父「その金はもうお前のモノで、私のモノじゃない。どうするかはお前の好きにしろ」

従兄「はい……」

父「それで、この後はどうするつもりだ？」

従兄「一度……家に帰ろうかと……」

父「その時は私も誘ってくれ。従姉にも一度会ってみたい」

従兄「はい……姉さんも喜ぶと思います……」

父「……ところで、本気で娘と結婚してみないか？」

従兄「………」

父「なんだかんだ云って、あいつもお前を気に入ったようだし」

父「来年は大学。悪い虫も多い。多少……困った一面もあるが、あれは母親に似て尽くす女だ」

父「どうだろう？」

従兄「無理……タイプじゃないし……」

父「正直な奴だな……」

496 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:25:22.62 ID:5Bifc5Pno

ビー！ ビー！

従兄「……？」

ガチャ

チビ家政婦「し、失礼します！」

父「何事だ」

チビ家政婦「し、侵入……パターン青、侵入者です！」

父「数は？」

チビ家政婦「ま、まだ正確にはわかっておりません……」

父「……どう思う？」

従兄「候補を上げるとすればは……女とその仲間……もしくは曹長単騎……」

チビ家政婦（ふ、二人とも冷静だなぁ……）

497 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:26:19.48 ID:5Bifc5Pno

父「女か……あいつには困ったもんだ」

従兄「………」

父「全く、奴らはなにを勘違いしているんだろうな。優秀だったのは種ではなく胚なのに」

従兄「………」

父「話が逸れたな。すまん、私の悪い癖だ」

従兄「いえ……」

父「さて、どっちが指揮を取ろうか」

従兄「………」スッ

父「お？」

従兄「俺の力不足が原因なんで……始末は俺がつけます……」

498 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:27:02.99 ID:5Bifc5Pno

【廊下】

お面「ズェアァ！」

デカ家政婦「はきゅ〜ん……」

お面「温いな」

ザッ

執事「ここで止まって貰いたい」

お面「断る」

執事「では……」スッ

お面「ほぉ……少しはやるようだな」

執事「………」

お面「ではこちらも」スッ

プシュー…

執事「ぐわっ……」

お面「甘いな、小僧。勝負とは常にきれいとは限らない」

499 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:27:37.34 ID:5Bifc5Pno

スタスタ

お面「おぉ……」

母「侵入者らしき人物発見」

お面「……綺麗になったな」

母「？」

お面「従兄はどこにいる」

母「そんな人はこの屋敷にいない」

お面「………」スッ

バシン！

お面「ぬぅっ……」

母「今のが見えてないなら、大人しく投降しるしたほうが身のため」

お面「まさかこれ程とは……」

母「次はもっと速く、もっと強く叩く」

お面「……やってみろ」

母「ATフィールド全開」グッ

500 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:28:20.51 ID:5Bifc5Pno

―――
――
―

母「ふぇぇ……変な汁かけられたぁ……臭いよぉ……」

父「し、侵入者めぇぇ……！」

ピローン

母「……はぁ？」

父「ん？」

母「ん、じゃなくてさ。なに今の？」

父「なにが？」

母「写メ」

父「意味わからん……」

母「あなたっていつもそう。平気で嘘つく。なんで嘘つくの？」

父「嘘なんかついてないだろ。てか、いつもってなんだよ。俺がいつ嘘ついた？ 何時何分何秒？ 言ってみ？」

母「バカですか？ もうあなたとは口ききたくありません。ぷい」

父「すーぐそうやって拗ねる。つーか、３０過ぎてぷいとか引くわー」

母「え……」

父「あ……」

母「ごめんなさい……あなたに不快な思いさせちゃった……」

父「母……」

501 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:28:47.02 ID:5Bifc5Pno

母「グスッ……そろそろご飯支度しないと……」

ガシッ

父「ごめん！」

母「あ、あなた……？」

父「全部俺が悪いんだ……君の気を引きたくて……いつも嘘ばっかついて……」

母「………」

父「素直になれない俺を許してくれ……嘘つきの俺を許してくれ……」

母「私……あなたのそういう子供っぽいとこが好き」

父「えっ……」

母「ううん……あなたの全部が好き……///」

父「お、俺も君の全部が好き！ 大好き！」

母「ふふ……両思いだね///」

父「両思いだな///」

母「死ぬまで一緒にいてね」

父「死んでも一緒にいよう」

〜ｆｉｎ〜


従兄（自由な人達だ……）

502 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:29:49.82 ID:5Bifc5Pno

【おとこのへや】

男「きてぃちゃん」なでなで

ガチャ

お面「……ここも違ったか」

男「………」ガタガタ

お面「む？」

男「だ、だれですか……？」ガタガタ

お面「貴様は……もしや男か？」

男「は、はい……おとこです……」ガタガタ

お面「そんなに怯えるな。我はなにもしない」

男「ほ、ほんとう……？」

お面「本当だ」

503 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]：2012/01/29(日) 23:29:54.91 ID:8UIV0Ermo

えっ

504 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:30:34.13 ID:5Bifc5Pno

お面「まさか貴様とこうして話せる日が来ようとはな。人生とはまことに数奇で面白いものだ」

男「こ、これ、きてぃちゃん」スッ

お面「………」

男「ままにかってもらったの」

お面「……なぜそのような人形で遊ぶ」

男「ままに……」

お面「貴様はそのような人形で遊ぶ歳ではないだろう」

男「？？？」

ピローン

お面「見ろ」スッ

男「このひとだれ……？」

お面「貴様だ」

男「？」

お面「貴様はもう大人なのだ」

男「ちがうよ……」

お面「違わない。貴様は大人だ」

男「おとなはぱぱとまま……」

505 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:31:22.28 ID:5Bifc5Pno

―――

お面「違う。貴様も大人だ」

男「おと……な……」

お面「貴様は誰だ」

男「ぼくは……」

お面「思い出せ、男」

男「ぼく……うぅ……」

お面「それはもうお前じゃない」

男「………」

男「………」

男「………」

男「………」

お面「………」

男「……う、うわっ、なんだお前！？」

お面「貴様こそ誰だ！」

男「え、えっと……俺は男……中二で……趣味はアニメを観ること……」

お面「ふむ……少しはマシになったようだ」

男「つーか、お前こそ誰だ！ なに人の家に勝手に入ってんだよ！」

お面「我は名もなき英雄。趣味は女性にドイツ語で話かけ、慌てる姿を見て楽しむことだ」

男「別にお前の変態趣味なんか興味ないから。あとそのお面ダサすぎ」

お面「顔はあまり似てないが、クソ生意気なところはちゃんと遺伝したようだな」

506 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:32:00.80 ID:5Bifc5Pno

【廊下】

お面「好きな食べ物はなんだ？」

男「家出娘の…………あれ？ 家出娘って誰だっけ？」

お面「我が知るわけなかろう」

男「うーん……」

ドン

男「いてっ……んだよ、急に止まんな！」

お面「やっと見つけたぞ、従兄」

従兄「……ここでなにしてんだ、クズ」

男「なに？ 知り合い？」

従兄「……お、男？」

男「？」

従兄「なぜ……君がここに……」

507 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:32:36.79 ID:5Bifc5Pno

男「なんでこいつ俺の名前知ってんだ？」

お面「こいつが貴様のいとこだからだ」

男「いとこ……？」

従兄「………」

男「い、いとこってアレだろ？ 親のキョウダイの子供！ 学校で習ったことある！」

お面「そうだ」

男「マジかぁ……俺には居ないと思ってた……」

従兄「男……もしかして記憶が……」

男「は、初めまして！ えっと……」

お面「従兄」

男「初めまして、従兄！ 俺は男！ よろしく！」

508 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:33:20.13 ID:5Bifc5Pno

従兄「………」

男「……あら？」

従兄「あ……う、うん……よろしく……」

男「な、なぁ！ いとこって他にもいるのか！？」

従兄「双子の姉がいるから……うん……もう一人いる……」

男「すっげぇぇ！ メスのいとこもいるのか！」

従兄「め、メス……？」

男「そいつはどこにいるんだ？」

従兄「俺の……故郷……」

男「どんなとこ？」

従兄「島だからなにもない……コンビニもスーパーも……」

男「こ、コンビニがないのか……」

509 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:34:09.98 ID:5Bifc5Pno

タタタ！

娘友「従兄！」

カヲル「リーダー！」

メイド「ご主人！」

お面「………」

娘友「こ、こいつが侵入者……？」

カヲル「つ、強そうだ……」

メイド「……別に倒してしまっても構わないのだろう？」

娘友「！」

娘友「いえ、ここは私一人で大丈夫です。メイドさん達は先に行って下さい」

メイド「娘友……私、あなたと本当の姉妹みたいになれたらいいなぁ、って……」

娘友「負けてらんないのよ、アンタなんかにぃ！」

510 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:34:54.06 ID:5Bifc5Pno

ガヤガヤ

男「な、なんだこいつら……？」

従兄「………」

お面「人との関わりが苦手な貴様が、まさか仲間を作っていようとはな」

従兄「あんたには関係ない……」

お面「……フン」

娘友「てか、男じゃん！」

男「お姉さん、誰？」

娘友「お、お姉さん……！？」

お面「行くぞ、男」

511 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:35:36.94 ID:5Bifc5Pno

男「どこに？」

お面「外だ」

男「えー……さみーし、やだよ……」

お面「ここは籠だ」

男「かご？ かごって、あの鳥とか飼うやつ？」

お面「そうだ。そして貴様は籠の中の鳥だ」

男「よくわからんが……なんかやだな……」

お面「籠の中は安全だが自由はない」

男「………」

お面「我と来い、男。貴様を自由にしてやる」

男「自由……」

512 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:37:07.01 ID:5Bifc5Pno

従兄「そいつの話は聞くな……」

男「従兄？」

従兄「そいつにそんな力はない……」

男「うーん……」

従兄「確かに……ここは君にとって窮屈なのかもしれない……」

従兄「けど、君は弱い……」

男「し、失礼な奴だな……」

従兄「弱い者が外に出たら強い者に傷つけられる……」

男「………」

従兄「君が傷つけばそれを悲しむ人がいる……だから……」

お面「フッ、まるで自分が強き者であるかのような口ぶりだな」

従兄「……お前は黙ってろ」

お面「フン……なぁ、男」

男「な、なんだ？」

513 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:38:02.93 ID:5Bifc5Pno

お面「はるか昔、我は貴様の父親に負けた」

男「お父さんに……？」

お面「そこで全てを失い……我は無様に逃げた」

男「………」

お面「……正直、ここへ来るのは恐かった。今も少し身体が震える……」

従兄「………」

お面「けど、俺はこうしてここにいる。一生会えないと思っていたお前とも会えた」

男「……！」

お面「我は貴様を自由にしてはやれるが、こやつらから貴様を守れるほど我は強くない」

男「………」

514 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:39:49.83 ID:5Bifc5Pno

クル…

お面「我は先に行く」

男「あ……」

お面「……従兄」

従兄「………」

お面「従姉にだけは連絡をしてやれ」

従兄「……よけいなお世話だ」

スタスタ

男「………」

従兄「男……部屋に戻ろう……ここにいたらお父さんとお母さんが心配する……」

男「俺、あいつと行く」

従兄「……は？」

515 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:40:19.51 ID:5Bifc5Pno

男「ごめんな？ せっかくお前と会えたのに」

従兄「男……」

男「つーか、俺は弱くねーし！」

従兄「ダメだ……」

男「海賊王に俺はなる！」

従兄「男……行っちゃダメだ……」

男「Ｂダッシュ！」ダッ

従兄「お……男ッ！」

男「お父さんとお母さん、あと妹にもよろしく伝えといて〜」タタタ

従兄「………」

516 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:42:02.32 ID:5Bifc5Pno

カヲル「リーダー……」

従兄「………」

娘友「お、追わなくていいの……？」

従兄「男の笑った顔……初めて見た……」

娘友「え？」

従兄「ああやって笑うのか……」

メイド「ご主人……旦那様にはなんて……」

従兄「……メイド、姉に連絡して呼んで」

メイド「へ？」

従兄「報酬を山分けしよう……」

従兄「あと……大事な話がある……」

517 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/01/29(日) 23:47:35.14 ID:5Bifc5Pno

今日はこのへんで失礼します

そういえばもうすぐラブプラス発売か

俺は、

付き合うならネネさん、結婚するならマナカちゃん、再婚するならリンコかな

518 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]：2012/01/29(日) 23:55:08.11 ID:KMLpwXTNo

乙
楽しんでる

519 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/01/30(月) 00:15:12.70 ID:hIuu7NcGo

乙！
面白さが加速してきたな

520 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/01/30(月) 01:26:43.82 ID:VlzCpn6DO

おもれェ･･･
待ち遠しさが増しまくってるな(>_<)
続きいィィィィァァ(ry

521 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/01/30(月) 02:26:50.20 ID:3pwBYljUo

乙
俺は付き合うならマナカ、
結婚するならマナカ、
デキ婚するならリンコだな

522 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]：2012/01/30(月) 06:12:09.98 ID:acYrlmG2o

乙
お面＝ズェア

523 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/01/30(月) 16:03:05.86 ID:CZ+efMhq0

曹長とカヲル君どうなんだよぉ・・・

524 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/01/30(月) 18:22:23.50 ID:akY+CMuM0

乙！
流石面白いな

525 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/01/30(月) 20:25:31.37 ID:O8q7gvm80

乙です！
超面白いです！

526 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/01/31(火) 00:03:28.15 ID:z5jg+8BDO

めちゃくちゃ盛り上がりどころじゃないですかー！！！！！

今までの関係がどんどん変わっていくのは悲しいが……続きが楽しみです

二代目乙！

527 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県) [sage]：2012/01/31(火) 03:27:17.48 ID:ziw303a8o

ハクメン殿とヴァルケンハインはわかったよ

528 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県) [sage]：2012/01/31(火) 03:30:09.74 ID:ziw303a8o

いやヴァルケンはもっと爺だな
うん

529 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]：2012/01/31(火) 04:03:12.28 ID:kV8L511Go

ATフィールドにハクメンのドライブが負けた？

530 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県) [sage]：2012/01/31(火) 04:04:55.59 ID:ziw303a8o

まさか、安定のハクメンさんドライブがATフィールド程度に負けるわけがないだろ
時間すら切り裂くハクメンさんマジぱねえっす

531 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]：2012/01/31(火) 06:15:04.08 ID:kV8L511Go

でも確立事象でアラクネに負けてた子だからな

532 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/01/31(火) 15:21:09.51 ID:eyyQazfDO

大量更新乙！！


さぁ盛り上がって来たぜ！！！

533 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/02/03(金) 14:33:46.55 ID:iPW+mo1X0

更新乙です！！

534 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]：2012/02/06(月) 13:17:26.10 ID:XDs3Jw05o

雑談スレ落ちちゃったね

535 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/02/22(水) 21:00:14.13 ID:JbDusM0DO

今月中はこないのかな……

ギリギリにくるかな

536 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/02/23(木) 13:49:50.16 ID:jPyD/pjx0

早くきてほしなぁ・・・

537 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/02/24(金) 07:15:19.96 ID:dQZplMiOo

きて……///

538 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/02/25(土) 19:58:54.00 ID:bSyS3l5DO

今年は１日長いし大丈夫だろ

539 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 22:40:35.57 ID:CPN3AfoVo

再開します

540 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 22:41:28.53 ID:CPN3AfoVo

【公園】

男「はぁ、はぁ、はぁ……」

お面「………」

男「もー、なんだよあのトラ……いつからあんなの飼い始めたんだよぉ……」

お面「厨房から生肉を盗んておいて正解だったな」

男「あんなの居るなら最初から言ってくれ……」

お面「我が来た時は寝ていたのだ」

男「永久に寝てればいいのに……クソ……」

お面「そう言うな。あれは貴様を襲うためではなく、じゃれていたのだろう」

男「それで……これからどこに行くんだ？」

お面「その前にまずは腹ごしらえだ」

男「呑気だな……」

お面「朝から何も口にしていない。昼にマックへ行ったら追い出された」

男「その格好で行ったのか？」

お面「無論」

男「そんなお面してるからだ。食事する気がないひやかしと思われたな」

お面「む……今後は気をつけよう」

541 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 22:42:30.58 ID:CPN3AfoVo

【マック】

家出娘「………」もぐもぐ

ガタ

家出娘（……ん？）チラ

お面「………」

家出娘「う、うわぁ！」

お面「何事だ！？」

家出娘「ひっ……」

お面「む、貴様は先程の。こんなところでなにをしている」

家出娘「そ、それはこっちの台詞よ！」

お面「我は食事をしに来たのだ」

家出娘「なんにも持ってないのに……？」

お面「注目は連れに頼んである」

家出娘「連れ？」

男「へい、おまちー」スタスタ

542 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 22:43:14.39 ID:CPN3AfoVo

家出娘「お、男！？」

男「え？」

お面「知り合いだったのか」

家出娘「う、うん……」

家出娘「ちょっと、男」クイッ

男「な、なに？」

家出娘「あんた、また変なのと関わってるの？」ヒソヒソ

男「またって……？」

家出娘「今までも数々の変な人見てきたけど、今日のはズバ抜けて変人」

男「………」

家出娘「もしかして、またなんか企んでるんじゃ……」

男「………」

家出娘「ちょっと、聞いてる？」

男「あの……お姉さん、誰？」

543 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 22:44:00.42 ID:CPN3AfoVo

家出娘「は？」

男「て、てか……顔近い……///」

家出娘「………」

男「ふぅ……///」

家出娘「まだエイプリルフールじゃないよ」

男「エイプリルフール？」

家出娘「……あー、はいはい、なるほどね。なるほどなるほど」

男「？」

家出娘「ドッキリ大作戦か」

男「………」

家出娘「どうせこの変人もあんたが雇った仕掛人でしょ？」コンコン

お面「………」

男「………」

家出娘「残念。あたしにはあんたのすることはお見通しよ」

男「あの……」

家出娘「ん？」

男「頭……大丈夫スか？」

544 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 22:45:35.51 ID:CPN3AfoVo

家出娘「………」

男「この人なんかヤバいからあっちで食おうぜ……」

お面「………」

家出娘「……そ、それも演技？」

男「は……？」

家出娘「演技とかもういいから、ね？」

男「意味わからん。一度、病院行ったほうがいいよ」

家出娘「………」ガシッ

男「な、なんだよ……」

家出娘「さ、さすがに……それは傷つく……」

545 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 22:47:58.84 ID:CPN3AfoVo

男「放してよ……」

家出娘「ねぇ……あたしなんかしたっけ……？」じわっ

男「………」

家出娘「ねぇ……」

お面「少女よ」

家出娘「グスッ……な、なによ……」うるうる

お面「貴様が男と初めて会ったのはいつ頃だ？」

家出娘「半年……くらい前……」うるうる

お面「ならば男が知らないのも無理もない」

家出娘「……？」

お面「今のこいつは中学２年生なのだ」

家出娘「？？？」

546 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 22:49:26.55 ID:CPN3AfoVo

―――
―――
――
―

家出娘「うそ……」

お面「原因はわからぬが、最初はもっと幼かった」

家出娘「………」チラ

男「……なんだよ」ギロ

家出娘「………」

お面「やめろ、男。この少女は貴様の知り合いだ」

男「わけわからん……」

家出娘「男を元に戻す方法は……」

お面「下手に刺激を与えるとまた子供に戻ってしまうかもしれん。安全な場所で時間をかけて思い出してもらうしかない」

家出娘「………」

547 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 22:50:53.68 ID:CPN3AfoVo

お面「ところで、貴様はイエデムスメという人物を知っているか？」

家出娘「……！」

お面「男はその者の作った料理が好きだと言っていた。この街を離れる前にその者と会わせてやりたいのだが」

家出娘「あ、あたしです！」

お面「む？」

家出娘「あたしが家出娘です！」

お面「………」

家出娘「ど、どうしたの……？」

お面「悪いが……人違いではないか？」

家出娘「は、はぁ？！」

お面「男はこの者に料理が出来ると思うか？」

男「ぜってー無理」

家出娘「………」

548 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 22:51:39.45 ID:CPN3AfoVo

男「見るからに料理とか出来なさそうな雰囲気かもしだしてるじゃん。つーか、俺の妹よりおっぱい小さいとかどういうことだよ」

バシッ

男「ぶ、ぶったな！ お父さんにも叩かれたことないのに！」(※本当です)

家出娘「調子に乗りやがって、このガキ」バシッ

男「や、やめ……」

家出娘「おっぱいは関係ないだろ」バシッ

男「たすけ……」

家出娘「おっぱいが小さいくて悩んでる人達に謝れ！」バシバシ

お面「………」

男「うっ……ひっく……」

549 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 22:52:15.57 ID:CPN3AfoVo

家出娘「なに泣いてんのよ、エロ中坊」

男「ごめんなさい……ごめんなさい……」

家出娘「おっぱいにごめんなさいは？」

男「お……おっぱい……ごめんな……さい……」

家出娘「声が小さい」

男「お、おっぱいごめんなさい！」

家出娘「聞こえないから」

男「おっぱいごめんなさいっ！ おっぱいごめんなさいっ！」

お面「お、おい……」

家出娘「誠意が全然感じられない。もう一度」

男「おっぱいごめんなさいッ！！」

550 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 22:53:02.75 ID:CPN3AfoVo

【路地】

家出娘「し、死にたい……///」

男「ま、元気出せよ、痴女」

家出娘「………」ギロ

男「おっぱいごめんなさい……おっぱいごめんなさい……」

家出娘「はぁ……」

男「………」じー

家出娘「なに……？」

男「俺、もしかしてお姉さんと付き合ってた？」

家出娘「は、はいっ？！」

男「だって、さっきから距離が近いし……///」

バッ

家出娘「っつつ、付き合って…………ない……」

551 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 22:56:23.36 ID:CPN3AfoVo

男「………」

家出娘「………」

男「エッチした？」

家出娘「するわけないじゃんっ///」

男「なにその反応？ お姉さん、もしかして処女？」

家出娘「うっせ、童貞」

男「………」

男「え？」

家出娘「３次元に興味ないくせに」

男「ちょちょちょちょっ……え？」

家出娘「あ、あれ？ あんたは生身の女の子にに興味あるの……？」

男「あ、あるよっ！」

家出娘「どこで道を間違えたの……？」

男「ま、間違えた？！」

552 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 22:57:34.09 ID:CPN3AfoVo

【男の家】

男「アニメがいっぱい……」

家出娘「飽きもせず毎日観てる」

男「………」チラ

ラブドール×２「」

男「な、なんかいる！ なんかいる！」

家出娘「あれはあんたの恋人……銀たんと逢ちゃんよ」

男「お、俺……人形と付き合ってるのか……？！」

家出娘「それどころか、１８禁なことを毎晩繰り返してるわ」

男「マジかよ……」

家出娘「あんたはアニメとか興味ないの？」

男「ないわけじゃ……ないけど……」

家出娘「エヴァは好き？」

男「うん！ 最初はお母さんに強引に観せられたんだけど、かなり面白い！」

553 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 22:58:19.20 ID:CPN3AfoVo

家出娘（あの人が全ての元凶だったのか……）

男「うわ！」

家出娘「ど、どうした？！」

男「ぶ、ブラジャーだ……」

家出娘「………」

男「俺とお姉さん……やっぱり……」

家出娘「それ、あんたの」

男「……えっ？」

家出娘「二十歳のあんたは女装趣味に目覚めてるの……」

男「うそ……だろ……？」

家出娘「キャー、て叫んでみて」

554 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 22:59:28.36 ID:CPN3AfoVo

男「いや……俺、声真似は得意だけどさすがに女の人の声は……」

家出娘「やれ」

男「すぅ……」

男「きゃああああああああ」

家出娘「相変わらず上手ね……」

男「なんだよこれ……なにやってんだよ二十歳の俺……」

家出娘「一度レールを外れたらもう戻れないの」

男「こんな未来嫌だ……」

家出娘「……でも、そういうの全部含めてあいつなの」

男「……？」

家出娘「あたしはね、そんな二十歳のあんたに助けられて生きてます」

男「………」

555 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 23:01:25.44 ID:CPN3AfoVo

家出娘「あたしが幸せでいられるのはあいつのお陰」

男「……好きなの？」

家出娘「は？」

男「俺のこと、その、二十歳の俺が」

家出娘「………」

家出娘「///」コクリ

男「なんか不思議な気分……」

家出娘「……？」

男「自分で自分を羨ましがってる……」

家出娘「………」

男「なぁ……キスしたいって言ったらどうする？」

家出娘「無理かな」

男「な、なんで？ 身体はお姉さんの好きな二十歳の俺なんだぜ……？」

家出娘「あいつはあたしのことお姉さんなんて呼ばないよ」

556 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 23:03:16.05 ID:CPN3AfoVo

男「そっ、か……」

家出娘「そういうことに興味津々な年頃なんだね♪」ニヤニヤ

男「う、うるせぇよ……///」

家出娘「可愛いなぁ」なでなで

男「や、やめろっ……///」

家出娘「別にあんたが嫌いとか、そういうんじゃないからね」なでなで

男「……戻ってこないかもよ」

家出娘「ん？」

男「こ、このまま……ずっと……」

家出娘「大丈夫だよ」

男「な、なにを根拠に……」

家出娘「あたしはずっと待ってる」

男「じゅ……十年後もこのままだったら……？」

家出娘「安心して。ちゃんと待ってるから」

男「他に……好きな人が出来たら……」

家出娘「その時は諦める……」

557 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 23:05:37.66 ID:CPN3AfoVo

なでなで

家出娘「男……？」

男「そ、そんな顔すんな。そうなる前に必ず思い出すから」

家出娘「………」

男「それまで・・・…待っててね、お姉さん」

家出娘「うん……」

男「………」

家出娘「………」

男「こ、こういう時ってキスとかするんだよな？！」

家出娘「エロガキ」

558 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 23:07:28.23 ID:CPN3AfoVo

ピンポーン

家出娘「あ、お面かな？」

男「いや、気をつけろ。俺を狙う奴らかもしれない」

家出娘「あはは、なにそれ」

男「マジだって」

スタスタ

ガチャ

青年「よう、男」

男「う、うわあああ！」

バタン

家出娘「ど、どうしたの……？」

男「い、従兄がいた……」

559 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 23:08:25.43 ID:CPN3AfoVo

ガチャ

青年「おい、なんで閉めるんだよ」

男「お、男くんはいましぇん……」

青年「なに言ってんだ？」

家出娘「く、くらえっ！」ガッ

青年「ぎゃっ！」

家出娘「男！ 逃げて！」バシバシ

男「で、でも……」

青年「ちょ、俺はただ男を迎えに……」

家出娘「死ね！」バシバシ

560 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 23:10:31.65 ID:CPN3AfoVo

ガシッ

家出娘「あっ……」

青年「とんでもない女だな……」

男「い、家出娘を放せ！」

青年「あ……悪い……」パッ

家出娘「男……」

男「だ、大丈夫？ 痛いところない？」

家出娘「う、うん……」

青年「随分と仲が良くなったな」

男「従兄！ なんでこんなことすんだよ！」

青年「従兄……？ 俺は従兄じゃないぞ？」

男「うそこけ！」」

家出娘「お、男……」クイクイ

男「ど、どした？」

家出娘「この人……多分、さっきの人だよ……お面……」

男「え？」

561 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 23:12:08.97 ID:CPN3AfoVo

家出娘「声が同じ……」

男「……そ、そうなのか？」

青年「………」コクリ

男「………」じー

青年「なんだ？」

男「なんでそんな格好してるの……？」

青年「小学生に泣かれてな……」

男「………」

青年「宥めてたら……」

家出娘「………」

青年「青い制服を着た奴らが……」

男&娘「ｗｗｗｗｗ」

青年「なにがおかしい！」

男「警察とかｗｗｗ犯罪者じゃんｗｗｗ」

家出娘「あんたもよく捕まってたよ」

男「え……」

562 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 23:14:06.40 ID:CPN3AfoVo

家出娘「それにしても中身がこんなイケメンだったとは……」

青年「悩みか……よく女の子に声掛けられることかな？」

男「聞いてねーよ」

青年「ま、子供がいるのに今さらモテてもね」

男「子供？」

青年「見るか？」スッ

男「やけにボロボロな写真だな」

青年「１０年くらい前のだからな」

家出娘「１０年……？」

青年「この目つき悪いのが息子」

家出娘「………」

青年「で、こっちが娘の従姉だ」

563 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 23:17:13.10 ID:CPN3AfoVo

男「……お、伯父さん？」

家出娘「え、伯父って……」チラ

青年「は？ 今頃気付いたのか？」

男「お……お……」

家出娘「あの……こっちの女の人は……」

青年「ああ、こいつらの……」

男「お、お前はサイヤ人か！」

青年「なんだいきなり……」

男「だって……だって伯父さんは……お父さんより……」

青年「なに、あいつオッサンになってんの？」

家出娘「日によってオジサンだったりオジサンじゃなかったり」

青年「なんだそれ？」

564 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 23:20:11.36 ID:CPN3AfoVo

【外】

家出娘「頑張ってね、男」

男「うん」

家出娘「あたし、ここでずっと待ってるから」

男「………」コク

家出娘「たまには連絡くれると・・・・・・」

男「それは……ダメだ」

家出娘「え……？」

男「お姉さんが待ってるのは、俺じゃないでしょ？」

家出娘「………」

男「俺とはここでお別れ」

565 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 23:21:06.51 ID:CPN3AfoVo

家出娘「男……」

男「じゃあね、お姉さん。俺は必ず戻るから」

家出娘「うん……！」

バタン

青年「もういいのか？」

男「………」うるうる

青年「泣くな、男。ハッピーセット買ってやるから」

男「実は俺……モス派なんだ……」うるうる

青年「これだから金持ちは……」

566 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 23:21:43.82 ID:CPN3AfoVo

【男の部屋】

家出娘「行っちゃった」

猫「ぶにゃー」

ねこ「みゃー」

家出娘「大丈夫。全然寂しくないよ。必ず戻るって約束したもん」

家出娘「あ、そうだ。猫ちゃんの名前」

ねこ「みゃー」

家出娘「男ね、ちゃんと決めてくれてたみたい」

ピラ…

家出娘「えっと……ワガハイ？」

家出娘「………」

家出娘「……ボツ」

567 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 23:22:10.04 ID:CPN3AfoVo

夕方、男友さんとロリ絵さんが家に来た。
私のことを頼むと、男から連絡があったそうだ。
私は２人に状況を説明した。途中、男友さんが悲しそうな顔で私を見ていた。
理由を尋ねると、私は泣いていたらしい…。
夜は男友さんの実家でご飯を食べることになった。
今思えば、その時点で気付くべきだった。
いや、玄関にあったブーツを見てからでも遅くなはなかった。


(ﾟ∀ﾟ)


店員さんが、男友さんのお姉さんであったということに。

568 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 23:23:52.22 ID:CPN3AfoVo

【屋敷・庭】

妹「話ってなに？」

従兄「男のこと……」

妹「あー、はいはい。でも、なぞの侵入者ってのは予想外だったなぁ」

従兄「………」

妹「曹長が乗り込んで来て、監禁されてる家政婦を助ける。そしてお兄ちゃんは２人に連れ出され、あの忌ま忌ましいペチャパイと一緒に暮らすうさぎ小屋へ。しかし、自称名探偵従兄によってあけっけなく全員捕獲。曹長、家政婦、両名は誘拐犯として私から厳しい処罰をプレゼント。ペチャパイは罪人を匿った罪でお兄ちゃんと未来永劫面会謝絶さよなら、ってはずだったのに」

従兄「相変わらず黒いね、君は……」

妹「従兄には言われたくないわ。大体のシナリオを考えたのは貴方じゃない」

従兄「………」

妹「それで……どう修正するのかしら、脚本家さん？」

従兄「そうだな……次は……」

妹「あ、女を使うのはナシだからね。私、ホントあいつ嫌い。勝手にお兄ちゃんにちょっかい出して、お父さんの妹だかなんだか知らないけど調子乗りすぎ」

従兄「あいつなら男にやられたよ……今頃は病院……」

妹「自業自得って言葉がピッタリ」

従兄「………」

妹「従兄？」

従兄「この家を落とす」

569 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 23:24:32.99 ID:CPN3AfoVo

妹「それのどこが修正なの？ それよりまずはお兄ちゃんの……」

従兄「………」

妹「居場所を……」

従兄「………」

妹「……裏切るつもり？」

従兄「人聞きが悪い……君の言う通りシナリオを修正しただけさ……」

妹「この家を落とすのはお兄ちゃんよ！ お兄ちゃんを王様にするの！ 」

従兄「その役は俺が演じさせてもらう……」

妹「バッカじゃない？！ というか、あの人は貴方なんて相手にしないわ！」

従兄「そうだね……叔父さんはまだ盤上に姿を現していない……」

妹「………」

従兄「だから君を餌に引きずり出す」

妹「こんな時なんて言えばいいのかな……理想に溺れて死ねばいいと思うよ」

従兄「生憎、島生まれなんで泳ぎは得意なんだ」

妹「河童の川流れってことわざ知ってる？」

従兄「河童の心配より自分の心配したら？」

570 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 23:24:59.32 ID:CPN3AfoVo

イトコの奇妙な冒険 〜中二病は治らない〜 完

571 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/02/29(水) 23:31:00.47 ID:CPN3AfoVo

なんか色々と端折ってしまってる気がする・・・

雑談落ちたし、質問があればここで受けます

それにしても、今日の雪は驚いた

もしかしたら雪女に会えるかもなんてドキドキしたが別にそんなことはなかった閏年

572 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]：2012/02/29(水) 23:45:04.05 ID:bQigH244o

おっしゃ待ってました乙

573 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/03/01(木) 02:00:11.23 ID:2JvRL7EDO

乙！

男が変だった理由やこれからどこに行くのかなどはこれから明らかになるのかな？

574 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/01(木) 23:50:04.72 ID:5JfLuB9l0

乙です二代目
これからも期待しているので頑張ってください！！

575 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/03(土) 11:24:52.30 ID:ayErNul+0

乙

576 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]：2012/03/03(土) 16:17:02.54 ID:br3xt6CAO

うはっｗｗｗｗ更新されてるｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ乙ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

577 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]：2012/03/04(日) 23:19:28.09 ID:/uAbht0AO

なんやかんやで面白い乙

578 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/03/06(火) 22:05:56.41 ID:zkI2PGlDO

二代目乙！

黒いさすが妹黒い

579 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/18(日) 19:29:43.84 ID:qwG+j6bY0

そろそろまた来てほしいです！！

580 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]：2012/03/19(月) 09:36:39.00 ID:Nn5G0RvAO

中２の純粋な男の方がかわいいのでこのまま戻らない方向でおねがいします^q^

581 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/03/27(火) 22:10:32.97 ID:2MBcL3Ze0

まだかなまだかな・・・　
いつまでも待ってます！！

582 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]：2012/03/29(木) 16:01:49.71 ID:Z+yiESil0

もう一月も経つのか…

583 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/03/30(金) 12:56:33.01 ID:CsXxagkDO

そろそろか

584 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/01(日) 06:48:57.22 ID:1uhSZ+UDO

３月中に来なかった…

585 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/04/01(日) 22:32:26.63 ID:UEvbuy0wo

ここ最近忙しくてこれなくてすみません・・・

お詫びに、今日はエイプリルフールなので別√を

こんなの書いてる暇あったら本編かけって話ですが、それにつきましては・・・・はい、すみません・・・

586 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/04/01(日) 22:33:14.93 ID:UEvbuy0wo

曹長√

【男の部屋】

男「いただきます」

曹長「いただきます」

もぐもぐ

男「なぁ、曹長」

曹長「あ、はい」

男「明日から朝食作りに来なくていいよ」

曹長「えっ……」

男「俺、旅に出ることにしたから」

曹長「な、なにを言ってるんですか……？」

男「最近、父さんと妹が組んで俺を連れ戻そうと必死でさ……正直もう疲れたよ……」

曹長「………」

男「てなわけで、今日の午後ここを経つ！ さらば故郷！」

曹長「あの……ボク……」

男「あのマンションは曹長の好きにしていいからね」

曹長「………」

587 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/04/01(日) 22:34:10.03 ID:UEvbuy0wo

【大学】

曹長「はぁ……」

家出娘「なんか元気ないですね」

曹長「中尉が……」

家出娘「中尉？ あぁ、あの変なニート……」

曹長「なっ……中尉は確かにニートですが、その辺のニートとは格が違うんです！ ボク達なんか足元にも及ばないくらい！」

家出娘「そ、ソウナンダ……」

曹長「家出娘ちゃんの件だって、中尉のアドバイスのお陰でなんとかなったんですよ！？」

家出娘「えー、あれは曹長さんのお陰ですよぉ〜ｗ」

曹長「このぺったん子！」

家出娘「！？」

曹長「もういいですっ！ バイバイ！」ダッ

家出娘「あ、曹長さん！ もうすぐ授業……」

タタタ…

家出娘「行っちゃた……」

588 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/04/01(日) 22:34:51.98 ID:UEvbuy0wo

【ファミレス】

男友「そうか……寂しくなるな……」

男「また会えるさ」

男友「ところで、お前の欲しいモノってなんだ？」

男「俺が欲しいものは今の昔も変わらない。目の前にない｢何か｣だ」

男友「それどっかの育児放棄ハンタも同じようなこと……」

男「行こう!! 新天地!!!」

店員「あのー、静かにして下さい。他のお客様のメーワクです。殺すぞガキども」

男友「げっ……姉貴……」

男「店員、お前とも今日でお別れだな。なんなら記念に抱いてやってもいいんだぜ？」

男友「ははは！」

店員「……///」

男友「え……」

589 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/04/01(日) 22:35:43.16 ID:UEvbuy0wo

【駅】

男友「ひ、一人で行くのか？！」

男「うん」

男友「うんって……曹長は？」

男「大丈夫。朝、ちゃんとお別れしたから」

男友「………」

男「男友？」

男友「バッカヤロウ！」ガッ

男「………」サッ

バキッ

男友「ごふぅっ……！」

男「………」ゲシゲシ

男友「ちょ……やめ……ぐぇっ……ご、ごめんなさい……！」

男「ならばよし」

590 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/04/01(日) 22:37:06.18 ID:UEvbuy0wo

男友「うぅ……」

男「さて」

「中尉ー！」

男「ん？」

曹長「はぁ、はぁ……中尉……」

男「見送りに来てくれたのか？」

曹長「中尉……ボク……」

男「うん」

曹長「ぼ、ボクは明日からも中尉と一緒に朝ごはんを食べたいです！！」

男「………」

曹長「ボクじゃ……ダメですか？」

男「……困ったな」

曹長「………」

男「な、なんかめっちゃ心臓ドキドキしてる……」

曹長「あ……」

男「お、俺でいいのか……？」

曹長「中尉がいいんです……///」

591 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/04/01(日) 22:38:20.94 ID:UEvbuy0wo

男友「えんだあああああああああああああああああああああああああああああ」

男&曹「！」ビクッ

男友「よかったな、曹長！」パチパチ

曹長「あぅ……///」

男友「よくやった、男！」パチパチ

男「お、おう……///」

男友「この調子で今度は姉貴の√も……うぎゃっ！」

男「ねーよ」グリグリ

男友「あがが……」

曹長「………」

男「帰るぞ、曹長。旅は中止だ」

曹長「中尉？」

男「お前にここまで言わせたは責任取らなきゃな。あとその呼び方は今後禁止だ」

曹長「なんて呼べば……」

男「〜♪」スタスタ

曹長「あ……待って下さい、男さん！」

592 ：二代目 ◆zMp.JlKxEE [saga]：2012/04/01(日) 22:41:50.34 ID:UEvbuy0wo

一応終わりです

なるべく早く来れるようにしたいとは思ってますので今後もよろしくおねがいします

593 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/02(月) 00:36:25.49 ID:8ZSbcAclo

乙
なんでこんなに軍曹はかわいいのか

594 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/02(月) 01:06:27.74 ID:OhIC+vmDO

曹長嫁に来ないかなぁ

595 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/02(月) 10:57:07.31 ID:l7AJgfXDO

なんか曹長が可愛かったから許す

乙！

596 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/04/03(火) 00:59:06.39 ID:NXgypY1l0

二代目乙！！
無理せず頑張ってください！！！

597 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県) [sage]：2012/04/09(月) 01:07:15.46 ID:2hUS8K2jo

>>593
おまえはいったい誰のことを言っているんだ？

598 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/09(月) 02:38:46.28 ID:+MjcPYkTo

>>597
軍曹っていったらハートマンにきまってるだろ！

599 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]：2012/04/09(月) 23:05:17.03 ID:gaIIOMRP0

半日かけて追いついた

600 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]：2012/04/20(金) 19:08:53.35 ID:/AMeJFi0o

(」◇)」ズェア!(/◇)/ズェア!

601 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/22(日) 01:08:33.01 ID:gHQNr3gDO

久しぶりに言わせてもらおう…

（ｒｙ

602 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/04/23(月) 21:22:35.19 ID:ImjEoL6DO

うおおお！続きがきになるううおうおううう！






わたしまーつーわっ

603 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/04/27(金) 04:56:18.94 ID:JKmFty5DO

ＧＷ中に来るかな？







いつまでーもまーつわ

604 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/05/02(水) 20:25:01.29 ID:SOlgqTBv0

まだかなまだかな？
　
いつまでも待ちます！！

605 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/08(火) 09:02:12.32 ID:8+vLR6CDO

来なかったああああああああ

606 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/15(火) 19:14:59.40 ID:X/cXxNgn0

そろそろ来ていただきたい！
二代目お願いします

607 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/25(金) 18:00:11.62 ID:oF4jftiDO

いや、まだまだ待つよ？

608 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/28(月) 17:47:32.50 ID:JnwdU4kQo

二代目て今これとはべつに何か書いてるかな？

609 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]：2012/05/29(火) 22:31:56.22 ID:+NP6qefo0

そろそろやばい

610 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/05/30(水) 00:28:03.28 ID:+J9G/UBTo

エタるくらいなら終わらせて欲しい

611 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]：2012/06/03(日) 02:21:26.92 ID:74ZL/2gX0

もう２か月も来てないのか・・・

612 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) ：2012/06/05(火) 17:58:47.86 ID:HBJZQZmK0

まだ二ヶ月しかたってないの間違い

613 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]：2012/06/06(水) 22:08:41.12 ID:HjE3s8xZ0

これは…

非常事態か

614 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]：2012/06/10(日) 12:09:40.97 ID:qj6hUwnAO

大丈夫かこのスレ

615 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/06/12(火) 13:15:11.23 ID:BciVGM600

いつまでも待ちます　
信じています

616 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) ：2012/06/12(火) 22:43:36.91 ID:bXG8pG2q0

そいや、初代が始めてこれ何年目だっけ?

617 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]：2012/06/12(火) 22:50:55.15 ID:7xsJmK8E0

２年半くらいだったと思う

618 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/21(木) 19:51:59.77 ID:OSY+cmQDO

梅雨明けまでには来るかな

619 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/06/24(日) 10:23:15.74 ID:0TdTqjNDO

このSSまだあったのかよｗｗｗｗｗｗｗｗ

620 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/06/30(土) 08:35:05.74 ID:6TV/jtgP0

どうしちゃったのかな

621 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]：2012/07/02(月) 22:29:06.51 ID:FLHlnXqSo

もう3ヶ月かよ.......

622 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします ：2012/07/05(木) 14:04:14.48 ID:gmviSfZ10

二代目復活願う

623 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/07/09(月) 09:51:01.19 ID:Gt/8XO0DO

七夕に願っておいたからそろそろ来るはず

624 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]：2012/07/10(火) 07:51:54.45 ID:jQjTx65ao

そろそろ続きお願いします

625 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]：2012/07/10(火) 11:07:46.10 ID:wV4gsqhVo

二代目……！

626 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(熊本県) [sage]：2012/07/10(火) 20:46:57.30 ID:b8BGURMjo

おいおいまじかよ・・・

627 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/07/11(水) 19:51:37.30 ID:y3lyjIuDO

わたしまーつーわっ

628 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]：2012/07/11(水) 22:05:30.81 ID:dhM/cSSZo

いつまでもまーつーわっ

629 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/07/14(土) 12:19:22.92 ID:ijYKWTiO0

二代目きてー！！

630 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]：2012/07/15(日) 05:12:30.30 ID:LzxhD7zqo

お盆前にはきっと来てくれるさ

631 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/07/18(水) 08:30:55.83 ID:W7rU6/O4o

待ってるぞ

632 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2012/07/18(水) 08:31:20.50 ID:bFvEacbIO

待ってるぞ