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佐天(私、どうしちゃったのかなぁ。御坂さんの言うとおり、恋なのかな……) -
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1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[saga]:2011/07/05(火) 23:50:53.81 ID:FZuQ1l0w0
ただのパラレル佐天通行です
初SSなので何か指摘があれば宜しくお願いします
現在確定のカプは佐天通行、上琴です
その他にもありますが、ネタバレ(?)ですし予定なので書きません
以下、地雷になりそうな要素
・綺麗な木原君
・御坂はNotツンデレ
・精神感応は演算力依存
・青ピは第六位
以上です
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
[
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]: ID:???
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ライナー「何で俺だけ・・・」 @ 2025/07/28(月) 23:19:56.58 ID:euCXqZsgO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753712396/
ワイ184cm95kgと嫁168cm50kg、某ファミレスへ入店→ @ 2025/07/28(月) 22:22:36.42 ID:7E/br4lG0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1753708955/
【グラブル】ガイゼンボーガ「吾輩の、騎空団の一員としての日常」 @ 2025/07/28(月) 19:56:02.26 ID:1M+emLR40
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753700161/
パンティ「ガーターベルト大丈夫かー」ストッキング「血が止まらないわー」 @ 2025/07/26(土) 02:27:49.65 ID:OmgbeFOdO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753464469/
うんち @ 2025/07/25(金) 23:18:36.55 ID:tsEvWZe2o
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1753453115/
天龍「イキスギィ!イクイク!ンアーッ!枕がデカすぎる!」加賀「やめなさい」 @ 2025/07/25(金) 19:40:58.85 ID:LGalAgLLo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1753440058/
(安価&コンマ)コードギアス 薄明の者 @ 2025/07/23(水) 22:31:03.79 ID:7O97aVFy0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753277463/
ご褒美にはチョコレート @ 2025/07/23(水) 21:57:52.36 ID:DdkKPHpQ0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1753275471/
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[saga]:2011/07/05(火) 23:52:54.61 ID:FZuQ1l0w0
街頭モニター
統括理事長「また……筋ジスト……進行を完全に止………は治療に向け……」
統括理事長「…………に述べたように……発展を………します」
ナレーター「以上、……市統括……レイスター・クロ………実況をお送り…した」
短髪の少女「いつみてもスーツが似合わないよね。無理して着なければいいのに」
短髪の少女「それにしても、しっかり研究進んでるんだ。早く形になるといいな」
短髪の少女「うーーん、久しぶりな気がするなぁ。風紀委員第一七七支部!」
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(九州)
[sage]:2011/07/05(火) 23:53:46.33 ID:jK6pDGhAO
佐天通行とな
期待
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2011/07/05(火) 23:54:20.56 ID:2JDDBvza0
期待C
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/07/05(火) 23:55:31.91 ID:gX5gBeMAO
☆ ☆
☆ ☆ ☆
☆ ☆
★
この戦争が終わったら
俺、支援するんすよ
∧_∧
( )
( )
しーJ
_ノ~゙^゙゙~゙^゙゙丶
ミ^゙ ミ^~゙゙゙ミ゙~゙゙ミ
::ヘ::::ヽ:::ノ:::ノ
:::ヽ:::::.ノ::/
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[saga]:2011/07/05(火) 23:55:49.81 ID:FZuQ1l0w0
第一七七支部
御坂「やっほー」
初春「こんにちわ御坂さん」
御坂「あれ? 固法先輩と黒子は?」
初春「固法先輩は会議で、白井さんはパトロールです」
佐天「……」
御坂「佐天さん?」
佐天「ふえっ? ちゃちゃんと聞いてます! 何の話でしたっけ!?」
初春「何を言っても無駄ですよ」
御坂「久しぶりに会ったと思えばどうしちゃったの?」
佐天「……」
初春「一週間前に会ったじゃないですか……。四日前からこんな感じなんです。ちょっと前の御坂さんと同じですね」
御坂「……私、こんなんだったっけ?」
初春「本人は自覚ないところも同じですね」
御坂「まあまあ同じなら手伝ってあげようよ。恋のお手伝い」
初春「私だって手伝ってあげたいです。でもですね、相手の名前も知らないんですよ。」
御坂「というと?」
初春「佐天さんの話によれば……
――
――――
―――――――
―――――――――――
7 :
地の文は出たり消えたりします
[sage saga]:2011/07/05(火) 23:58:26.26 ID:FZuQ1l0w0
佐天「今日の夕飯は何にしよーかなー。んんー。挽き肉が余ってるから、キャベツを買ってロールキャベツにしよう!」
佐天「お?」
佐天「ラッキー! マネーカード拾っちゃった! 今日はついてるかも! もう夕方だけど」
佐天「おおっ! こっちにも落ちてる!」
佐天「……? あっちにもある……。 なんか怖いな。さっさと帰ろう」
佐天「!」
不良A「おおっと、帰らせるわけにはいかねぇな」
佐天「そこをどいてくれませんか」
不良B「ハハハハ! 何のためにカードをバラ撒いたと思ってるんだ」
不良B「お前みたいなのを釣るために決まってんだろ!」ガシッ
佐天「イヤっ 離して!! 誰k」ムグッ
不良C「大きい声出すなよ。後でたっぷり叫ばしてやるからよぉ」
佐天(声が出せない……。ヤダ イヤだ!)
不良A「オイ! さっさと車に乗せろ! 目隠しもしとけ」
不良B「え? なんでっすか?」
不良A「どうせ後で目隠しモノ撮るんだからよ、今つけとけって。そうすりゃ少しは大人しくなるだろ。」
不良C「かなりの上玉だから爆売れだぜ! ギャハハハハ」
佐天(目も見えない……。何で私が。 初春、白井さん、御坂さん、誰でもいいから助けて……)
不良C「にしてもいい胸してるじゃねえか。ちょっと味見したいぜ」サワサワ
佐天(っ! 触らないで!)ビクッ
カツッ…カツッ…カツッ……
騒がしい路地裏に、透き通るような足音が響いた。
「オイオイ、なンで生ゴミが出されてンの? 今日は収集日じゃねェよな」
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/05(火) 23:59:47.99 ID:146T8i0DO
これは期待
支援
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2011/07/06(水) 00:00:53.75 ID:fD1KgZ8J0
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 00:01:18.35 ID:cB0YtI4l0
「なんだテメェ」
「ハハハハ! ヒョロヒョロのモヤシが何しに来たんだ? お前もヤりてえのか?」
「俺は猿じゃねェンだよ。大体なンで、この俺が、腐りかけの生ゴミと、戯れなきゃいけないンですかァ?」
「馬鹿だなお前。大人しく見て見ぬふりとかしてけばいいのによ」
「もう無事に帰れると思うなよ!」
少年は僅かな間を置き、静かな口調で警告を発する。
「誰に向かっていってンだかわかってンのか」
「調子に乗ってんじゃねぇぞ!」
不良の拳が少年の顔に迫る。しかしそれは直撃することは無く、異様な現象を引き起こした。
「ぐああぁっ!」
不良の拳はありえない方向へ曲がり、不良の声が路地に広がる。
「能力者か!」
「当たりィ。さてなンの能力でしょうか。 …ヒャハ……ィヒャハハハハ!!」
少年は狂ったように高笑いをあげながら、堂々と不良達に向かって歩く。
「クソッ! これでどうだ!」
投げられた鉄パイプは回転し、少年へ迫る。しかしそれはやはり……
「無駄だっつーの」
当たる瞬間、鉄パイプの回転は止まり、逆回転を始めて元の軌道へ戻っていく。
「なんだこりゃ! 反射されてるのか!」
「正解だぜクソ野郎。オマエらの攻撃は俺には届かねェ。絶対になァ」
少年は不良達を蹂躙していく。おぞましい笑みを浮かべて。
力では勝てないと思い知らされた不良は、少女を掴み引き寄せる。
「そこまでだ! へへへ、コイツがどうなってもいいのか? 動くなよ!」
不良は佐天の首にナイフを突き付け、少年を脅す。
少女の口から空気が漏れる。口を塞ぐものは無いのに声は出ない。
「ハァ……俺の能力が反射だけとは、いってねェよな?」
まさしく一瞬、そのわずかな時間で少年は不良の目の前にいた。
「は?」
少年の白く細い腕が、不良の体に触れたとき、紙のように吹き飛ばされ、壁に打ち付けられる。
騒がしかった裏路地は、今は見る影もなく静まりかえっていた。
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 00:03:32.23 ID:cB0YtI4l0
佐天(何が起こったの……? 私は助かったの……?)
少年「あァ。第七学区の……そうだ。わかったらさっさときやがれ! いつもトロくせェンだからよ」
少年「大丈夫か?」
佐天「はいぃっ!」
少年「そンなにビビらなくてもいいじゃねェか。そのうち使えないアンチスキルが来るからよ、大人しくしとけ」
佐天(うわぁ 綺麗な髪。真っ白。暗くてもよくわかるくらい白いなぁ。でも顔が怖い……)
少年「聞いてンのかよ」
佐天「きっ聞いてます! 聞いてます!」
少年「もう路地裏なンて通るなよ。治安が良くないのは知ってるだろうが」
佐天「すみません。た…助けてくださってありがとうございました」
少年「気にすンな。じゃあな」
佐天「!」
佐天「ちょっと待って下さい! お名前を聞いてもいいですか?」
少年「ダメだ」
佐天「(ええええぇ……)名前くらい教えてくれても……」
少年「俺には関わらないほうがいいンだよ。カス共の的にされたくねェだろ。」
佐天「そ、そんなこと あっ」
少年は最後まで聞かず、逃げるように夜空へと消えた。
―――――――――――
―――――――
――――
――
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 00:05:45.10 ID:cB0YtI4l0
初春「というわけなんです。それからその人のことが頭から離れないらしくて、この様ですよ」
御坂「なるほど。その人に惚れちゃったと」
御坂「でもさ、これだけ情報があれば初春さんなら調べられるんじゃないの?」
初春「ところがですね、いくら調べてもわからないんですよ。しかも情報が無いというより消されてるみたいなんです」
御坂「何それ……」
初春「きな臭いですよねー。無理して調べられないこともないですけど、ここまでされているとなると……」
御坂「ネットは諦めたほうがいいかな……。あんまり深いところだと危険だもんね」
初春「そうなんです。でも、親友として恋のお手伝いしたいじゃないですか」
御坂「あの元気いっぱいの佐天さんがここまで変わるほどだからね」
初春「しかし現実は打つ手無し。だらだらと時間だけが過ぎたわけなんです」
御坂「うーん。 本人と会わせるくらいはしてあげたいわね。書庫から調べられないの?」
初春「そんな簡単に書庫なんて見れませんよ。それに髪が白いだけで特定なんて無理です。ローラー作戦なんて勘弁して下さい」
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/07/06(水) 00:07:24.01 ID:oUM0IDtAO
これは惚れるわ
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 00:08:21.29 ID:cB0YtI4l0
御坂「でもでも、白髪はかなり特徴的じゃない! 第七学区をちょっと調べればわかりそうなんだけど」
初春「どうやるんですか。聞き込みでもするんですか。結構広いですよ」
御坂「むぅ あっ 制服は?」
初春「私服だったらしいです」
御坂「うーんと、後は……」
初春「御坂さんの知り合いにいたりしませんか? 聞いた感じだとかなり高レベルみたいですし」
御坂「いないわね。一応、知り合いにも聞いてみるわ。それぐらいなら簡単だしね」
ピピピッ ソウシンカンリョウ!!
御坂「さてと、知り合いにメールを送ったから返事が来るまでお茶でも飲もうかな」
初春「わかりました。入れt「お姉さまぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁ!!」」
御坂「ちょっと黒子……このっ……離れろ!!」ビリビリ
黒子「ああんっ! いいですわ。きもちいですのぉ」
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
:2011/07/06(水) 00:08:58.68 ID:MEVYvUVN0
SSサテンさんの不良に絡まれ率は異常
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2011/07/06(水) 00:10:19.85 ID:fD1KgZ8J0
濡れるッ!
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 00:10:27.41 ID:cB0YtI4l0
初春「白井さん、帰ってくるのが早いですね」
黒子「天啓がありましたの! お姉さまが支部にいると!! ですから急いできましたの!」
初春「ちゃんと見回りしてください……。固法先輩に言いつけますよ」
黒子「いいじゃありませんか。お姉さまがかまってくれないのが悪いんですの」
御坂「なんで私のせいになるのよ」
黒子「お姉さまは類…ではなく、上条さんといちゃついてばかりではないですか。 黒子は寂しいですの」
御坂「そっそうかな////」
黒子「そうですの。ビックリするくらい仲がよろしくて嫉妬で死にそうですの」
固法「御坂さん、佐天さん、またきたの? ここをたまり場にしないでほしいわ」
初春「固法先輩、おつかれさまです」
固法「ありがとう。じゃなくて、ちょっとこれから立てこむから民間の方はお引き取り願いたいんだけど」
御坂「そうなんですか? 何か手伝いましょうか?」
固法「気持ちだけ受け取っておくわ」
ピピピッ
御坂「メールが返ってきたのかな? どれどれ」
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 00:12:43.96 ID:cB0YtI4l0
――――――――――――――――――――
from:麦野さん
件名:RE:人探し
本文:
残念だけど知らない
一応知り合いにも聞いてみる
情報があれば連絡するよ
――――――――――――――――――――
御坂「そんな簡単にいかないよね」
ピピピッ
御坂「当麻からだ♪」
――――――――――――――――――――
from:上条当麻
件名:RE:人探し
本文:
白髪の男だろ?
一人だけ記憶にあるぞ
確か同じクラスで不登校の奴がそう
名前は鈴科だったかな
――――――――――――――――――――
御坂「おおお! 流石当麻! いきなりヒットとは幸先いいわ」
初春「情報があったんですか。よかったですね」
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 00:14:48.91 ID:cB0YtI4l0
御坂「当麻のクラスにいる不登校の人が怪しいみたい。名前は鈴科だってさ」
御坂「さっそく書庫で調べよう♪」
初春「だからダメですってば。そんな理由で許可なんてでませんよ」
御坂「そこをなんとか」
初春「無理です」
固法「そんなに調べたいのなら直接学校に問い合わせてみたらいいんじゃない?」
御坂「電話で生徒の個人情報は教えてくれないと思いますけど?」
初春「いやいや、直接でも教えませんって」
黒子「上条さんに調べてもらうしかないと思いますの」
御坂「じゃあまた今度かな?」
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 00:16:06.37 ID:cB0YtI4l0
御坂「黒子たちはまだ仕事?」
黒子「そうですの。残念ですけど」
固法「ちょっと大きな事件があってね、しばらくは忙しいわ」
御坂「そうですか。がんばってください」
御坂「佐天さん! 帰るよ! 戻ってきてー」
佐天「! すみません! 聞いてませんでした! 何の話でしたっけ?」
御坂「固法先輩がもう帰れって。帰りにクレープ食べていこう! 話したいこともあるしさ」
佐天「話ですか、わかりました。 それじゃみなさんさようならー」
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 00:20:34.12 ID:cB0YtI4l0
in クレープ屋
佐天「それで、話ってなんですか?」
御坂「佐天さんの思い人の話よ!」
佐天「ななななっ何を言ってるるるうるんですか!!?」
御坂「動揺しすぎ。あんな状態だったら誰でもそう思うわ」
佐天「ううぅ……。 そんなにおかしかったですか?」
御坂「支部にいたときの記憶、ないでしょ」
佐天「そんなこと……。あれ? 全然思い出せない……」
御坂「でしょー」
御坂「それでさ、その人に会いたいんじゃない?」
佐天「……はい」
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 00:22:07.82 ID:cB0YtI4l0
御坂「やっぱり。ちょっと調べといてあげたから!」
佐天「初春でも手を焼いているのに……。これがレベル5」
御坂「レベルは関係無いから。単に知り合いに聞き込みしただけだし」
御坂「ま、それは置いといて。その人なんだけど、鈴科って人かもしれないの」
佐天「そうなんですか!」
御坂「多分よ多分。 髪が白いってだけじゃ確定ではないでしょ」
御坂「詳しい情報がはいったら教えてあげるからさ、あんまりボーっとしてちゃだめよ」
佐天「わかしました。気をつけます」
御坂「話はこれだけ。私は当麻のとこに行くから。また今度ね」
佐天「さようなら。御坂さん」
佐天「あっ! ありがとうございました!」
御坂「いいっていいって友達なんだしさ」
23 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 00:25:58.56 ID:cB0YtI4l0
上条「あーあー補修は辛いぜ」ツルッ ドテ
上条「いって―なチクショウ! なんでこんなとこに都合よくバナナの皮があるんだよ。コントかっつーの!」
上条「はぁ 今日も不幸ばかりだったな……」
美琴「とうまー♪」
上条「今日は幸せかもしれない。うん」
美琴「えへへ♪ だーいすき♪」ギュ
上条(……やっぱり幸せだ)
上条「美琴」ギュゥ
美琴「!」
美琴「ふにゃー」
24 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/06(水) 00:26:12.52 ID:3NTCCNXDO
綺麗な木原くンとは俺得でござる
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 00:28:41.83 ID:cB0YtI4l0
上条「何か用があって来たのか?」
美琴「ん/// ……メール送ったでしょ」
上条「来てないけど……?」
美琴「あっ……送信ミスになってる」
上条「はははは……。ハァ…」
美琴「えっとね、鈴科さんのことを詳しく聞きたいんだけど」
上条「ああ。そういうかと思って調べてあるぜ!」
上条「だけどさ、何でそんなこと聞くんだ?」
美琴「友達が探してるから。惚れちゃったみたいよ」
上条「なるほど。それで鈴科のことを詳しく知りたいと」ナデナデ
美琴「うん/// (きもちいなぁ……ずっとこうしていたい……)」ギュ
上条「話しても大丈夫?」ホッペナデナデ
美琴「だめ……かも///// (とうまの手が…//// 意識とびそう//////)」ムギゥ
上条「じゃあしばらく待ちますか」
美琴「うん//」エヘヘ
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 00:34:32.65 ID:cB0YtI4l0
そして上琴のまま今日の投下は終了
書き溜めあるし明日にでも投下するはず
佐天通行自称しといてしばらく一通さんと佐天さんの絡みが無いのはどうなのかな・・・?
話しの流れ上、仕方ないんだけども
次はむぎのんが登場するよん
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
:2011/07/06(水) 00:35:56.62 ID:w/ObMT6d0
支援…。しえ…。し…。zzzzzzzzzz
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/06(水) 00:49:31.72 ID:8dF5T3Nko
綺麗な木原君wwwwwwwwww
29 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/07/06(水) 01:09:24.11 ID:oUM0IDtAO
全裸待機してる。いや、舞ってる
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東日本)
[sage]:2011/07/06(水) 01:57:28.39 ID:SXocAz9mo
実験とかは無かった世界?
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/06(水) 04:34:24.64 ID:Rpi3vhSw0
時系列でいうとどの辺り?
32 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/07/06(水) 06:16:37.59 ID:Rf05oSEFo
割とパラレルで理解した(´・ω・`)
33 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/06(水) 06:34:15.18 ID:ALM5pJF6o
パラレルか。
>・綺麗な木原君
って時点で一方さんいい人化してる系かな
34 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東)
[sage]:2011/07/06(水) 08:54:43.44 ID:lqZLsMdAO
>>30
>>2
を見る限りはDNAマップは普通に筋ジス対策に使われてんじゃね
35 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/06(水) 08:59:23.00 ID:wRNSMRDSO
よくみたら街頭でアレイスターの名前が出てるww
筋ジストロフィーも出てるww
DNAマップは渡してる筋ジストロフィーの為に使われてるかも
36 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[age saga]:2011/07/06(水) 16:01:00.41 ID:cB0YtI4l0
アレイスターはリアルシムシティに夢中です
DNAマップは普通に筋ジスに使われてます
未元物質も似たようなことになってます
原作時系列はほぼ無視
このSSでは現在10月の終わりくらいです
絶対能力進化実験は起きてません
そもそもクローンも生産されていませぬ
ちなみに上琴の過去話は書けません
投下します
37 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 16:03:32.71 ID:cB0YtI4l0
その頃むぎのん
麦野「髪が白い奴ねぇ。バ垣根は知らないし、滝壺もフレンダもか……」
麦野「……私って友達少ないのね」ハァ
木原「おい原子崩し」
麦野「うるさい話しかけんな」
木原「テメェ……目上に対しての態度がなってねぇなァ」
麦野「何の用だよ。今日は問題起こしてないから」
木原「今日に限らず問題起こすんじゃねェ! それよりいつも連れてる金髪と電波はどうした?」
麦野「フレンダはこれから会うの。滝壺は風邪。今からお見舞いに行くとこなんだよ」
木原「そうか。お大事に。完全下校時刻までには家に帰れよ。じゃあな」
麦野「…! 待った!!」
木原「あァ?」
38 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 16:05:41.19 ID:cB0YtI4l0
麦野「あんたってさ、顔が広いでしょ。知り合いに白髪の能力者とかいないの?」
木原「!!」
麦野「知ってるのね。 吐け」
木原「……なんでそんなこと聞く」
麦野「ちょっと知り合いがさ、探してるの」
木原「なんで探してる?」
麦野「それは知らないわ。 詳しく聞いてないし」
木原「じゃあ話せねぇな」
麦野「なんでよ」
木原「そいつが俺の思い浮かべてる奴だったら……下手に刺激するべきじゃないからだ」
木原「特にテメェは血の気が多いから尚更なんだよ」
麦野「なにそれ、馬鹿にしてんの? この私が誰だか忘れたわけじゃねぇだろ?」
木原「とにかく教えられねェ。 そんじゃな」
麦野「あっ 待てコラ!!」
39 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 16:07:57.43 ID:cB0YtI4l0
麦野 「クソッ! 相変わらず足が早いことで」
麦野 (どういうこと……? 木原の言い方じゃ、まるでケンカしたらヤバイみたいじゃないの)
麦野 (この私に勝てそうな奴なんて美琴とバ垣根ぐらい……)
麦野 (まさか……。 いやそんなわけないか。流石にね)
麦野 (…………やっぱ後で詳しく聞いといたほうがよさそう)
フレンダ「麦野〜♪」
麦野 「フレンダか」
フレンダ「なにその反応。 っていうか待ち合わせ場所はここじゃないけど、なんかあった?」
麦野 「ちょっと木原を追いかけてたの。 逃げられたけど」
フレンダ「当たり前じゃん。 伊達に最強のアンチスキルとは呼ばれてないって訳よ」
麦野 「まあいいわ。 さっさと滝壺のお見舞いに行きましょ」
フレンダ「ふーん。なんか買ってく?」
麦野 「そうね、果物でも買ってくか」
フレンダ「オッケー♪」
40 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 16:09:40.16 ID:cB0YtI4l0
滝壺's家
滝壺 「わざわざありがとう」ゴホッ
フレンダ「友達なんだから当然」
滝壺 「それでも、ありがとう」
フレンダ「わかったってば。 コレ、お見舞いの高級リンゴ」
麦野 「ちょっと待っててね。今から剥いてあげる」
滝壺 「うさぎさんがいいな」
麦野 「はいはい」
フレンダ「にしても、思ったより元気そうで良かったよ」
滝壺 「ただの風邪だから」
麦野 「油断してると肺炎とかになっちゃうかもよ」
41 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 16:10:43.08 ID:cB0YtI4l0
フレンダ「そういやさ、なんでメールであんなこと聞いたの?」
麦野 「……大したことじゃないわ。 友達に知らないか聞かれただけ」
フレンダ「麦野に私たち以外の友達がいたことにビックリな訳よ」
麦野 「いるわよ! 失礼ね!」
滝壺 「大丈夫だよ、むぎの。私は寂しがり屋なむぎのを応援してる」
フレンダ「ちょっとズレてる」
麦野 「頭ぼけてるじゃない。しっかり休んどきなさい」
滝壺 「?」キョトン
フレンダ「うっ……。 可愛いけど、私には麦野がいるの!」
麦野 「私はお前のなんなんだ!」
ソリャモチロン……
………
……
42 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 16:12:12.46 ID:cB0YtI4l0
上条さんと美琴サイド
上条「もういいか?」
美琴「うん// 話してもいいよ//////」
上条「……抱きしめたままでいいの?
美琴「ダメなの……?」ウワメヅカイ
上条「まったくかまいませぬ」
上条「そんで、鈴科のことだけどな」
上条「小萌先生が……俺の担任なんだけど、家に何回か登校するように言いに行ったらしいんだ」
上条「でもいつ行っても留守なんだと。だから入学式の日しか見てないんだってさ。俺もその日しか見てない」
上条「つまり詳しい情報はナシなんだよなぁ。一応住所は貰ってきたけど、いつ行ってもいないならそもそも住んでないかもな」
43 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 16:13:45.56 ID:cB0YtI4l0
美琴「居留守してるかもしれないし、たまたまいなかった……わけないか」
上条「とりあえず行ってみる? ここから近いし」
美琴「そうね。時間もまだあるし、今日は外泊許可も取ってきたんだから//」
上条「マジッすか。 そんなに取って大丈夫なのかよ」
美琴「大丈夫なの! ……夕飯も作ってあげるからね」
上条「なんか通い妻みたいになってきたな」
美琴「えっ 妻って……////// まだはやいってば///」
上条「何を考えているんでせうか」
美琴「もう///// 行くんでしょ!///」
上条「ひっぱるなって!」
44 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 16:16:14.16 ID:cB0YtI4l0
心配性な木原君
木原 (原子崩しがアイツを探しているなんてな……。大事にならきゃいいが)
木原 (遅くなりそうだからな、連絡入れとくか)ピッポッパ
プルルル プルルル ガチャ
???「はい木原です。どなたですか?」
木原 「俺だ」
???「お兄ちゃん? どうかしたの?」
木原 「帰りが遅くなるかもしれねぇからよ、テレビの横にある棚、そいつの上から2段目に新聞代がある。それで夕飯を食べてきてくれ」
???「わかった。 ……気をつけてね」
木原 「心配するようなことじゃねェ。 お前こそ暗くなる前に家に帰るんだぞ」
???「大丈夫だよ。 ちゃんと帰るし、もし襲われても叩きのめしちゃうから!」
木原 「そういう油断がマズイんだ。戦わないことにこしたことはない。それにな、まだ小学生なんだからよ」
???「は〜い」
木原 「良い子にしとけ。 じゃあな」プツッ
木原 (アイツ、家の場所変えてねぇだろうな? 調べんのはめんどくせェ)
???(あれ? 手が届かないよ……。 椅子を持ってこなきゃ)トタトタ
45 :
浮かばなかったからいいよね
[sage saga]:2011/07/06(水) 16:18:42.70 ID:cB0YtI4l0
うわさの学生寮
美琴「ついた!」
上条「何階だっけな―」
美琴「上がる前にポストチェック!」
上条「勝手に見るのかよ」
美琴「気にしない気にしない。おっ! たくさん溜まってる」
上条「こりゃ住んでないかもな……。いや、チェックしてないだけか?」
美琴「でもこれ、とうまの学校から来てるものよね」
上条「?」
美琴「ここは学園都市よ。チラシはともかく学校側が生徒の住所を把握してないわけがないじゃない」
上条「???」
美琴「だから、学校は書庫なりなんなりでいくらでも調べられるの。もし勝手に引っ越したならここに通知が来てるのはおかしいわ」
上条「? まだここに住んでるってことか?」
美琴「……そうとは限らない…かな。 もしかしたら名義だけ残してるかも」
上条「えっ 住んでもないのに家賃払うのかよ」
美琴「可能性としてよ。 お隣さんに聞いてみればはっきりすると思う」
上条「じゃあ行くか」
46 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 16:19:58.33 ID:cB0YtI4l0
上条「えっと、一番奥の部屋だな」
御坂「なんかやけに綺麗ね。外装が。新品みたいだわ」
上条「ごめんくださーい」ピンポーン
上琴「……」
上条「ごめんくださーい」ピンポーン
上琴「……」
御坂「やっぱりいないみたい」
上条「お隣さんに聞いてみるか」
上条「ごめんくださーい」ピーンポーン
お隣「はいはいどなたですか」
47 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 16:22:22.62 ID:cB0YtI4l0
上条「あの、俺は上条当麻でこの子は美琴っていうんですけど、お隣さんについて聞いてもいいですか?」
お隣「あー 隣か……。めちゃくちゃ目つきの悪い白髪の子が住んでたと思うけどね、今は住んでないんじゃないかな」
御坂「引っ越したんですか?」
お隣「それが借りっぱみたいなんだ」
上琴「!!」
お隣「俺がここに引っ越してきたときには既にいたんだけどさ。なんかスキルアウトに何度も襲撃されてたよ」
お隣「そこだけ新しいでしょ。あれは落書きとかが酷過ぎて補修したからなんだ」
お隣「たぶんだけど、名義そのままなのは目暗ましかなーって思うよ」
お隣「なんで襲われてたのかは知らないな。知りたくないし。ちなみにもう何か月も帰ってきてないはず」
上琴「そうですか。ありがとうございました」
お隣「あんまり関わらない方がいいと思うよ」
48 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/06(水) 16:22:57.17 ID:MTzc3cEX0
この世界の裏じゃ、ステイルや神裂がまだインデックスを追っていたり、いまだに姫神が監禁されていたり、オルソラが法の書の解読者として殺されているんだな・・・・・
49 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 16:24:31.49 ID:cB0YtI4l0
上条「手掛かり無しか」
美琴「人物像はちょっと出来てきたけどね」
上条「白髪で、目つき悪くて、スキルアウトに恨まれるような奴」
美琴「スキルアウトに襲われても平気なくらいの実力者、そこそこ金持ちも追加よ」
上条「そうか、考えてみればそうだな」
上条「ま、今日は帰るか。完全下校時刻も近くなってきたし」
美琴「そうね。 家に材料ある?」
上条「……無い!」
美琴「じゃあスーパーに寄っていこう♪ とびっきり美味しいご飯を作ってあげるから//」
50 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 16:31:38.51 ID:cB0YtI4l0
世の中そんなもんですよ
マクロな視点なんてそんなもん
この先も魔術関係は出ないと思うよ
脳内設定上、出しづらいので
今日の投下はこれぐらいかな?
夜中にまた投下するかも
次はまた麦野からです・・・
でも佐天さんと一通の出番もあるよ!
絡みはまだ無いけど
51 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/06(水) 16:34:25.82 ID:ALM5pJF6o
>>48
学園サイドが平和だし、魔術サイドも同じくらい平和なんじゃない
多分インデックスはアウレオルスさんやステイルさんにモテモテでお腹いっぱいごはん食べさせてもらえて、
神裂さんも天草派と仲良しで、ローマ方面も信者と信者以外を差別しない立派な宗派なんだよ
52 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/06(水) 16:40:27.56 ID:MTzc3cEX0
>>51
そんな世界だと、ヴェントの弟は死ななかったり、アックアはウィリアムとして生きてそうだ。
しかしテッラ、テメーはだめだ。
そしてこの世界の芳川さんも気になる。さすがにニート化はしていないだろう・・・・
一年前に製作速報で書かれた実験とかない麦野×垣根スレじゃ立派の研究員だったし、このスレでもそうよね?
53 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(京都府)
[sage]:2011/07/06(水) 16:44:55.93 ID:t32tw6VGo
アレイスターがリアルシムシティにはまるような世界なんだ
ローラさんもきっとなにかにはまっているに違いない
乙
54 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)
[sage]:2011/07/06(水) 16:58:40.92 ID:yT+YvG6AO
これが、平和な世界って奴か…!
55 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage saga]:2011/07/06(水) 18:20:18.54 ID:zC44JdkL0
>>53
一人人生ゲームにはまってるんですね分かります
56 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[age saga]:2011/07/06(水) 23:24:15.75 ID:cB0YtI4l0
むぎのんとふれんだ
麦野 「まだちょっと時間あるけど、帰るか」
滝壺 「また今度だね」
フレンダ「お大事に〜」バイバイ
家の外!
フレンダ「麦野、送ってこうか?」ニヤニヤ
麦野 「! アレやるの?」ニヤニヤ
フレンダ「アレやるの」ニヤニヤ
麦野 「じゃあお願いするわね♪」ニコー
フレンダ「任されたって訳よ!!」シュッ ドカ
麦野 「ホント便利な能力よね。うらやましいわ」
57 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 23:25:00.69 ID:cB0YtI4l0
フレンダ「でしょでしょ。欠点は多いけど、結局日常生活では便利って訳よ」
麦野 「手元に持ってくるだけのアポートとはいえ、射程20kmは反則だって」
フレンダ「ふふふ! もっと褒めなさい! はいっ ちゃんと着てよね。無いと思うけど用心はする訳よ」
麦野 「でたわねスーパーライダースーツ。あのコンビニでトイレを貸してもらいましょ」
――――着替え中――――
麦野 「にしても便利よねー。こんなに薄いのに防護性抜群なんて。流石学園都市」
フレンダ「第二位の能力を応用して作られたらしいよ。 よしっ 行きますか」ブゥウンブウゥン
ブロロロロロロロ
58 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 23:25:36.11 ID:cB0YtI4l0
in 高速道路
麦フレ 「イヤァッッッホゥゥゥウウウ」
麦野 「こんなにスピード出しても風が気持ちいいなんて、やっぱ学園都市サイコー!」
フレンダ 「何回捕まっても止められない!!!」ミラーヲミル
フレンダ 「おっ! そろそろ来ると思ってたよー」
麦野 「おおぉ 来ちゃったか。本番はこれからだぜぃ!」
アンチスキル「そこのバイク止まるじゃん」
麦野 「なんで止まらないといけないのかにゃ〜ん」
アンチスキル「またお前らか!!! わかってて聞くな! いくらなんでも時速160kmは見逃せないじゃん」
麦野 「追いつけるもんなら追いついて見ろよ! 木原無しで大丈夫なのかぁ? 黄泉川さんよ〜」
黄泉川 「なめんなじゃん! 絶対捕まえてやるじゃん!」
フレンダ 「結局カーチェイスって訳よ!!」
59 :
マジDQN
[sage saga]:2011/07/06(水) 23:26:36.25 ID:cB0YtI4l0
黄泉川 「一応聞くが、何か言いたいことは?」
麦野 「絶対反省しない!」
黄泉川 「……」ハァ
フレンダ「ちょっとスピード違反しただけでしょ。スキルアウトと違って迷惑かけてないしさ」
黄泉川 「暴走行為自体が危ないじゃん!」
フレンダ「大丈夫だって。この私が事故るわけないから」
黄泉川 「もしものことがあるじゃんよ……」
フレンダ「だから高速道路でやってんじゃん。横道無いし、歩行者いないし、信号も障害物も交差点もない。しかもループ道路。安全対策もバッチリな訳よ」
黄泉川 「それでも認めるわけにはいかないの! それに最高速度200kmオーバーって改造してるじゃん……」
フレンダ「機械には強いの」
60 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 23:27:22.09 ID:cB0YtI4l0
黄泉川 「そういう問題じゃないじゃん。 無駄だと思うけどこれは没収!」
麦野 「そんじゃ完全下校時刻も近いから、もう帰るわね」
黄泉川 「ちょっと待つじゃんって コラッ! 逃げるな! まだ無免の話があるじゃんよーーー」
麦野 「木原無しのアンチスキルから逃げ切るんて簡単だっつーの」ザマァ
フレンダ「そろそろホントに帰りますか」シュッ ドカ
麦野 「……いつみても便利ね」
フレンダ「送ってくからさ。乗ってよ」ブゥウンブウゥン
麦野 「よろしく〜」
ブロロロロロロロ
61 :
佐天さんワールド
[sage saga]:2011/07/06(水) 23:28:21.20 ID:cB0YtI4l0
怖くて怖くて、恐怖に心を支配されていた私。
初めは何もわからなかった。何が起こったのかも。
私を蝕んでいた恐怖も現実も、全て吹き飛ばしてしまった。
その力が恐かった。余りにも簡単に消してしまったから。
でも、私を気遣ってくれたときの声。力に埋もれた優しい声。
今でも頭から離れない。声が。強い意志の宿った瞳が。
射抜くような視線と全てを飲み込むような声が、忘れられない。
なぜこんなにも覚えているのだろうか。恐いのか。
もしそうなら、なぜ会いたいと思うのだろう。
もう一度聞きたい。もっと聞きたい。
時間がたっても薄れるばかりか濃くなる。
私の何かが変わった。でも何が違う。わからない。
(私、どうしちゃったのかなぁ)
(御坂さんの言うとおり、恋なのかな……)
「ハッ ……また考え事してたよ。歩きながらだと危ないのに。変な人にぶつかったら大変だし」
「……。今日の夕飯は炒飯でいいか。今日は早めに帰ろっと」
62 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 23:28:57.63 ID:cB0YtI4l0
自宅で食事中!
「ごちそうさま」
(少し作りすぎたけど、何とか完食。がんばった)
(食器は……明日まとめて洗うことにしよう。水にだけ漬けとこ)
(明日は休みだけどみんな遊べないんだよな〜)
(何しようかな。 !! 映画を見に行こう! 確か『図南の翼』は明日上映開始だよね。すっかり忘れてたけど、気になってたし見に行きますか)
(よっしゃ! そうと決まればみんなを誘って……。遊べないんだった。一人かぁ……仕方ないよね)
(予定も決まったしお風呂に入ろうかな)
63 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 23:29:36.50 ID:cB0YtI4l0
夜
どこにでもあるような学生寮 in 第七学区
「……」
明かりもつけず、少年は静かな部屋でじっとしていた。
机に放置された携帯が、メールの着信を主張している。
開け放された窓からは良く冷えた風が流れ込む。
机と冷蔵庫、ベッドとソファだけの生活感に欠けた家。
積まれた空き缶だけが人の存在を知らせる。
長く動いていなかった時間は、ドアを激しく叩く音で重い腰を上げた。
「おい開けろ!」
「………」
「開けろっつってんだろ! 居留守しててもわかるんだよ!!」
「…………」
「開けねぇとドアをぶっ壊すぞ」
凍ったように動かなかった少年は、舌打ちをするとゆっくり体を起こした。
「何の用だ。木原くン?」
「やっぱりいるじゃねぇか。いいからさっさと開けろ!」
「声がでけェンだよ。近所迷惑を考えろ」
ドアの前に立つ少年は向こう側の男を注意しながら鍵を開ける。
64 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 23:30:12.48 ID:cB0YtI4l0
「……電気くらいつけねぇのか」
「いらねェだろが」
「目が悪くなるぞ」
「用件を言え」
顔に入れ墨を入れた男の言葉を無視して、少年は強く言う。
「立ち話させる気かよ」
「……なンもねェぞ」
「別にいいさ。どうせ缶コーヒーだけは大量にあるんだろ? 一つよこせ」
少年は無言で部屋の奥へ消えていく。
「失礼するぜ」
男はドアを閉め、部屋の電気を入れる。
床に散らばった大量の空き缶。様々な種類のそれは全体的に地味な配色であった。
「相変わらずコーヒーばっか飲んでんのな」
障害物を避けながら奥へ行くと、白髪で細身の少年がソファに座っている。
机には缶コーヒーが置かれていた。
65 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 23:31:12.06 ID:cB0YtI4l0
「適当に座れよ」
「んじゃベッドに失礼しますか」
缶を手に取った男はベッドに腰を下ろす。コーヒーは冷たかった。
「改めて聞く。何の用で来たンだ? 実験の誘いなら無駄だァ」
「相変わらずか。残念だが、いや良いことかもしれんが実験の誘いじゃない。俺は研究者を辞めた」
虚空を見つめていた少年は、視線を男へ向ける。
「へェ。木原一族のエリートが、辞めたのかよ。実験対象を虐殺するのは飽きたンですか」
「俺はそんな実験をした覚えはねぇ。山ほど見てきたけどな」
少年は悪意の込められた笑顔でニヤニヤと笑う。
「木原くンのお父さンは今でもせっせと死体を作ってそうだ」
「死んだよ。あのクソジジイは。実験中に被験者の反逆に遭ってよ」
「ざまァねェことで。しかし、親が死ンだってのに随分な反応だなァ。流石の血筋ってか」
「当たり前だ。あんな野郎は死んだ方が世のためだ」
「まさしくその通りだなァ。文句のつけようがねェ」
しばしの静寂。男はコーヒーを開けて口をつける。口内に苦みが広がる。
66 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 23:32:21.31 ID:cB0YtI4l0
「俺の身の上を話しに来たわけじゃねェ」
「説教でも垂れに来たのかよ?」
「それは後でしてやる。原子崩しのことだ」
「……何で第四位が出てくる。喧嘩を売った覚えはねェぞ」
「会ったことは?」
「無ェ。ってか顔も知らンし名前も知らン」
「原子崩しがお前のこと探していたみたいだからな。最近何かしたか?」
「カス共を病院送りにしたぐらいだ。まさか第四位がスキルアウトとつるンでることもねェだろ」
「そうだな。問題ばかり起こすがそういう奴らとは遊ばねェな」
「用はそンだけか?」
「……いや、まだある」
「お前、学校に行ってねぇだろ?」
少年の目が鋭くなる。部屋の空気が変わる。静かな部屋はより一層静かになる。音がどこかに吸い込まれたように。
「別にいいだろ。今さら行ってどうすンの?」
「そうじゃねぇだろ。俺がせっかくテメェに合った学校を探してやったのによ」
「どこも一緒だろォうが」
「そうでもないんだぜ。学校で学ぶことは勉強だけじゃねェ。俺の一押しのとこだからよ、騙されたと思って行ってみろって」
「……気が向いたらな」
男は缶を一気に飲み干して机に置いた。
「用はこんだけ。俺は帰るぜ。かわいい妹が待ってるんでな」
部屋を後にする男の後ろに少年がついていく。
「お前、見送りなんてするようになったのか?」
「違ェよ。今のでストックが切れたンだ」
「……そうかよ」
夜の闇に二つの影が消えていく。暗くなった部屋には元の静寂が戻る。時間は重い腰を下ろした。
67 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/06(水) 23:37:04.53 ID:cB0YtI4l0
寝ます
次回の投下は2日後くらいじゃないかな
なんか思った以上に書き溜めの消費スピードが速いから
自重しないと燃料切れになっちゃう
どうせ第一部終わったら一回止まるけどさ
68 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/06(水) 23:41:45.51 ID:kjpEPtUd0
そういう一回止まるとかいう報告はいらんお
69 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/07(木) 01:09:00.23 ID:lGazmRHto
先が楽しみ
こっからどうやって一方さんと佐天さんが出会うのかしら
70 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/07/07(木) 03:07:28.58 ID:mwdmX2cAO
>>68
いや、あっても良いだろ
ちょっと更新が遅くなったりすると 騒ぎ出す阿保が湧いてくるだろ
71 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/07/07(木) 04:28:17.70 ID:gLMtQriAO
>>48
ちょっと待て オルソラの処女は爺共に散らされたって事!?
それは流石に許せねんだけど!!
72 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/07/08(金) 00:52:18.51 ID:APzryolAO
>>71
おちつけ
>>51
を見なさい
73 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長崎県)
[sage]:2011/07/08(金) 07:02:54.43 ID:Xlle0uqDo
>>72
いや、それは
>>1
のレスじゃないじゃん
74 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/07/08(金) 13:54:36.56 ID:1uGR5Boi0
平和って良いな
☆がリアルシムシティしてる姿想像するとなんかウケるww
75 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[age saga]:2011/07/08(金) 22:41:55.87 ID:3CAmEsCQ0
よくじつ!
とある学生寮
緩やかな朝の日差しと、鼻をくすぐる匂いで目が覚めた。
腕の中で寝息を立てていた愛しい者はおらず、台所から顔を覗かせる。
「おはよう。とうま」
お気に入りであるカエル柄のエプロンを身にまとい、眩しい笑顔を見せてくれる。
この笑顔はヤバイ。今すぐ抱きしめたい。いや、押し倒して俺のものにしたい。
寝起きだというのに頭はフルスピードで回転する。
いやいやそんなことはいい。中学生にやっちゃいけないだろ。冷静になるんだ。
吹寄や土御門とも約束したじゃないか。高校生になるまで手を出さないと。
「とうま?」
76 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/08(金) 22:42:55.32 ID:3CAmEsCQ0
そんな目で見ないでくれ。
……あれ? 何で俺の体は動いてるんだ。精神系能力なのか。なぜ幻想殺しが発動しないんだ。
美琴になにをするつもりなんだ! やめろ!!
「ふあぁ//// とうまぁ// 朝からいきなりなんて/////」
…………なんで抱きしめてるんだ。いったい何が目的なんだ。
ま、まさか俺の意思なのか。確かに俺の幻想殺しではこの幻想は殺せないが、いや待て。
そんなに無防備に体を差し出さないでくれ。俺の理性が、理性のという名のダムが決壊してしまう。
「……美琴。飯食べる前にさ、シャワー浴びてきていい?」
「いいよ///」
「……やっぱりトイレに行ってからにするわ」
「えへへ/// 待ってるからね♪」
77 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/08(金) 22:43:27.41 ID:3CAmEsCQ0
上条「さてと、待たせちまったな。飯食うか」
美琴「今日は、焼き鮭だよ」
上条「おう。旨そうだ。いただきます」モグモグ
美琴「おいしい?」
上条「当然のように旨い。どんどん上手くなっていくなぁ」
美琴「とうまのためだから///」
美琴「えっと…今日は休みでしょ。だから出掛けたいんだけど……いい?」
上条「まったくかまいませぬことよ。んで、どこか行きたいとことかある?」
美琴「セブンスミストに行きたい!!」
上条「わかった。そんじゃ飯食べ終わったら行くか」
美琴「うん!」
78 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/08(金) 22:44:13.07 ID:3CAmEsCQ0
ジャッジメント第一七七支部
初春「今日も監視カメラをチェックしないといけないなんて……憂鬱です」
固法「そうはいってもねぇ。虚空爆破事件の犯人は手掛かり無し。見回り強化ぐらいしかできないのよ」
固法「初春さんは白井さんみたいに見回りするよりデスクワークのほうが向いているし」
初春「固法先輩は何もしないんですか?」
固法「私は今から会議に行かないといけないの。今回のはかなり大規模な会議みたいだから丸一日潰れるかもしれないわ……」
初春「ご愁傷様です」
固法「じゃあ行ってくるから。一応言っておくけど、白井さんが無茶しそうになったらちゃんと止めてね」
初春「わかってますよ」
コノリセンパイサヨウナラ
79 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/08(金) 22:44:40.92 ID:3CAmEsCQ0
初春「ふあ〜〜……。腰に来そうです。早く終わらないかな〜」
初春「あっ 白井さんがクレープ食べてる……。見回りサボって自分だけクレープ食べるなんて汚いです」
初春「これは固法先輩に報告しなければなりません」
初春「………………」グゥー
初春「…………お腹減りました」
初春「もうお昼ですね。お昼ご飯ぐらいは食べに行ってもいいはずです! 誰もいないから弁当を買ってきてもらえませんし」
初春「……近くのJoseph'sでジャンボフルーツパフェを食べてやりますから! 白井さんだけ固法先輩に怒られればいいのです!」
80 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/08(金) 22:45:25.75 ID:3CAmEsCQ0
映画館!!
佐天(ん? この子…今財布落とした!)
佐天「ちょっと待って!」
??「……」スタスタ
佐天「待ってってば」ガシ
??「!」クルッ
??「…? なんですか?」
佐天「財布を落としちゃってるよ」(あれ? 今のは服の感触じゃない…?)
??「!! 超ありがとうございます」
佐天「どういたしまして。私はこれで…」(小学生? 一人で来たのかな。っていうか短いなぁ)
81 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/08(金) 22:46:06.62 ID:3CAmEsCQ0
!上映終了!
佐天「ふあぁ〜 長時間座ってると疲れるなぁ」ノビノビ
佐天「だけど、とっても面白「超ハズレでした」今度みさ……。ん?」クルッ
??「ん? 財布を拾ってくれた人じゃないですか。同じ映画を見ていたんですね」
佐天「そ、そうだね。って、面白くなかったの?」
??「いえいえ、面白かったですよ。超良くできていると思いますけど、私が探し求めている物ではなかったというだけです」
佐天「そういうことかぁ。じゃあさ、いったいどんなものを探してたの?」
??「超マイナーなB級、C級映画ですね。更に言うと大作を目指して作り、製作費も宣伝費も掛けまくったにも関わらず、C級になってしまったものが超大好きです」
佐天「そうなんだ。映画には詳しかったりする?」
??「そうですね、映画鑑賞が趣味ですから。そのへんの人よりは超詳しい自身があります」
佐天「ほほぅ〜 ! ねぇねぇ、お昼食べた?」
??「まだです。映画を見てましたから」
82 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/08(金) 22:46:41.65 ID:3CAmEsCQ0
佐天「この後暇だったらさ、一緒に食べに行こうよ!」
絹旗「かまいません。私は絹旗最愛です。よろしくお願いします」
佐天「私は佐天涙子。よろしく。君は何年生なのかな?」
絹旗「一年ですけど?」
佐天「え?」
絹旗「?」
佐天「小学一年生?」
絹旗「超違います! そんなわけないじゃないですか! 中学一年です!!」
佐天「えええぇぇ!!? 私と同じ年なんだ……」(小柄だな〜)
絹旗「え? 同じ年なんですか!?」(この胸で中一……?)
佐天「ぷっあははは! お互い勘違いしてたんだ」
83 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/08(金) 22:47:19.96 ID:3CAmEsCQ0
絹旗「そうみたいですね。佐天さんはどこの中学……なん…ですか?」(聞くべきじゃなかった……)
佐天「? 柵川中学だよ」(どうしたのかな?)
絹旗「!!!」
佐天「?」
絹旗「あ……すみません。同じだったもので、超驚きました」(超マズイです)
佐天「おおおぅ……。こっちも驚きだよ。何組なの?」
絹旗「ええぇっと……」(観念するべきでしょうか)
佐天「?」
絹旗「実は……。不登校なんです…………」(もういいや)
佐天「!!」(まずいこと聞いちゃった!?)
佐天「へ、へぇ。そうは見えないけど。何か事情がありそうだし深くは聞かないよ」
絹旗「……ありがとうございます」
佐天「お腹も減ってきたし、さっさと食べに行こう! 行きたいところとかある?」(空気を吹き飛ばせぇ!!)
絹旗「んんー…しいて言えばファミレスに行きたいです」
佐天「ファミレスか。いつも行ってるJoseph'sでいいかな?」
絹旗「超問題無いです」
佐天「それじゃあレッツゴー!」
84 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/08(金) 22:55:02.61 ID:3CAmEsCQ0
こんなもんかな
なんかそれっぽく見えるかもしれませんが
ほのぼのでは無いと思いますよ
平和のように見えるのも上辺だけかもしれません
次は一通さんのターンだけども
主役らしいこと何もせずにフェードアウトしてしまいます
85 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/07/08(金) 23:01:53.84 ID:APzryolAO
柵川中学の制服のきぬはた…ありだな
超乙
86 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/08(金) 23:41:32.01 ID:vq75hzZL0
削板出ないかなぁ……
>>1
乙ですの
87 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/08(金) 23:42:28.43 ID:reQJdtbjo
乙だにゃー
88 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/09(土) 08:03:10.53 ID:1yxST37SO
虚空爆破事件があるって事は妹達いるんじゃね?
虚空爆破事件はレベルアッパー事件に繋がってるから
ミサカネットワークがないなら木山先生はどこからレベルアッパーのヒントを得たのか
89 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/09(土) 22:37:33.08 ID:ujkIWfVKP
アレイスターがリアルシムシティにハマってると言うのを真面目に考証してみると
魔術サイドを政治・経済的に抑えこむ事に成功したので
原作みたいに非人道的手段多用せずに長期スパンで計画勧めてるのかもね
時と共に能力者は増える一方だし滝壺やあわきんもレベル5到達の可能性有るし
一方垣根クラスの才能すら新たに見いだせる可能性も有る
90 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/10(日) 03:34:07.84 ID:CNaoP2/s0
>>89
いや長期スパンなら、特に滝壺は無理してレベル5到達させないで次の世代待ちだろう
一方さんの能力を発現させるのに50年かけてるんだし、一方さんクラスの能力なら下手すりゃ何十年後って感じじゃね?
91 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 04:09:52.40 ID:mNF2Iu0WP
>>90
才能発掘の効率化と言うならリアルシムシティで
少なくとも日本列島を完全に手中に収めたほうが効率良い
いくら政府が傀儡同然と言っても「塀の外」だと取りこぼしも多いだろし
当然理想は全世界から才能をかき集める事
優秀な能力者を探す前段階として学園都市の勢力伸長は欠かせないだろな
原作だと学園都市の独り勝ち過ぎて当然全世界から敵視だが
AIM拡散力場の増殖と諸外国の科学と魔術サイドを離反させたいなら
むしろ積極的に技術公開すると言う方向もアリかと
もちろん「商売敵」が増えるので金には苦労するが
日米中露EU政府が潜在的に魔術サイドの対立者になれば
魔術結社はほとんど動きは封じられるかと
自国政府からテロ組織認定されるリスク考えたら
「C文書」や「使徒十字」等のチート洗脳ツールも使い辛いと思う
92 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/07/10(日) 13:33:35.59 ID:nO2KNTxFo
世界すべての携帯電話にレベルアッパーになるプログラムが入っているとかあったら怖いな
93 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 14:45:47.93 ID:mNF2Iu0WP
億単位の脳みそ連結か…
AIMバーストがエヴァの使徒並みの力持ちそうだな
94 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[age saga]:2011/07/11(月) 19:28:27.78 ID:NKGixdhT0
なにがあろうと妹達はいませぬ
登場予定も御座いませぬ
あとですね、ここでは魔術と超能力は完全に独立しています
原作みたくちょっとだけ関連性があるなんてことは無いです
一通さんも本当にベクトル操作であって、黒翼とかでませぬ
投下します
95 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/11(月) 19:29:57.94 ID:NKGixdhT0
in路地裏
スタスタスタスタスタスタ
少年(こンな時間に目が覚めるとはよォ)
少年(明るいうちに外出したのは久々だな)
少年(昼飯はどこで食うか……。どこでもいいか)
黒子「……」バタンキュー
少年(…………クソったれ。最近面倒事が増えてねェ?)
少年「オイ」
黒子「」ピクッ
少年「生きてンのか。起き上がれますかァ?」
黒子「うっ……大丈夫でs」バタ
少年「ダメじゃねェか」
黒子「す…すみませんの……。どこか…休めるところ……に…」
少年「わかったわかった。もう黙ってろ」ヨッコラショ
少年「屋内のほうがいいよなァ。……あそこでいいか」
96 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/11(月) 19:31:28.69 ID:NKGixdhT0
moveセブンスミスト'sベンチ
黒子「はっ!! ここは!?」
少年「セブンスミスト」
黒子「あ……」
少年「気分はどうよ?」
黒子「もう、大丈夫だと思いますわ。運んでいただいてありがとうございます」
少年「別にいいけどよ。なンであンなとこに倒れてたンですかァ?」
黒子「風紀委員活動の一環で警邏中でして」
黒子「連続虚空爆破事件の影響でここ最近は忙しく、疲労が溜まっていたみたいですの」
少年「ぶっ倒れるまで気張ってンじゃねェよ」
黒子「…すみません」
少年「甘いモンとか食ってエネルギー補給しとけ。あとはしっかり休むンだな」
少年「俺はもう行く」トコトコ
黒子(行ってしまわれましたわ。ガラの悪そうな方でしたが、親切な人でしたの)
97 :
忘れ物!
[sage saga]:2011/07/11(月) 19:32:19.88 ID:NKGixdhT0
黒子(…………クレープでも食べますか)
98 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/11(月) 19:33:09.90 ID:NKGixdhT0
上条さんと御坂さん セブンスミスト
美琴「とっても楽しかったね! ゲコ太ショー!!」
上条「美琴が楽しかったんなら俺は満足だ」
美琴「そろそろお昼だし、そこでお昼を食べるわよ!」
上条「了解しましたよっと」
店内
上条「昼時なのに人少ねぇな」
美琴「珍しいわね。いつもは混んでるのに」
上条「来たことあんの?」
美琴「あるわよ。値段の割には美味しいからお勧めなの。ちょっと量が少ないかもだけど」
上条「量は少なめか。窓際でいいか?」
美琴「いいわよって…!!!」
99 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/11(月) 19:33:47.78 ID:NKGixdhT0
上条「どうした?」
美琴「あの席にいる人……」ヒソヒソ
上条「!」
上条「髪が白いな!」ヒソヒソ
美琴「もしかしたら鈴科さんかもよ」ヒソヒソ
上条「声かけてみるか?」ヒソヒソ
美琴「………この機を逃す手は無い…!」ヒソヒソ
テクテクテクテク
御坂「あのーちょっとよろしいですか?」
少年「………………………なンだ」
100 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/11(月) 19:34:23.97 ID:NKGixdhT0
御坂「違ったら申し訳ないんですけど、鈴科さんですか?」
少年「……? …………あァ。そういやそォだったな」
上坂「?」
鈴科「確かに俺は鈴科だが、そンなこと聞いてどうすンだよ」
上条「俺が探してたの。俺が」
御坂(ちょっと! 探してたのは私なんだけど)ヒソヒソ
上条(まあ見とけって)ヒソヒソ
上条「俺は上条当麻、こっちは美琴だ。俺はお前のクラスメイトなんだけど……わかる?」
鈴科「…………学校に来いってかァ?」(常盤台で美琴だと……)
101 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/11(月) 19:35:05.90 ID:NKGixdhT0
上条「先生も心配してるしさ、一回ぐらいは顔出してくれよ」
鈴科「やなこった」
上条「そういわずに!」オネガイシマス!!
鈴科「うるせェだまれ」スクッ スタスタスタ
上条「ちょっと待った」ガシ
鈴科「!!!?」
上条「?」
上条「せめて来ないなら来ない理由を聞かせてくれないか? 力になれるかもしれない」
鈴科(どォいうことだ!? なンでコイツは俺の手が掴める? ………能力まで発動しないだと!!?)
上条「人に話せないような理由なのか?」
鈴科「………………………………」(コイツの情報を集めといた方がいいか……?)
102 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/11(月) 19:36:18.97 ID:NKGixdhT0
鈴科「……次の月曜に来てやる。クソつまンなかったら帰るからな」
上条「おお!! 待ってるからちゃんと来いよ」
鈴科「早起きなンざしねェからよ。遅刻するかもなァ」
上条「それならそれでいい。登校することが重要だ!」
鈴科「ンじゃ俺は帰る。今度会うのは学校だなァ」(やる事が出来ちまった)
御坂「ちょっと待って! 連絡先を交換しましょう。せっかくだしね?」
上条「おおそうだな。交換しようぜ」
鈴科「…………わかった」(オーナー情報を変更しとかねェとな)
上条「最初は職員室に行って小萌先生に顔見せといた方がいいかもな。久しぶりの登校だから…さ」
ピロリン
鈴科「超電磁砲は欲しけりゃソイツから貰えよ」
御坂「…私、名乗ったっけ?」
鈴科「さっきコイツが紹介してただろォが。常盤台で美琴っていやァ、第三位しか出てこねェよ」
御坂「ふーん。なんでもいいか」
鈴科「じゃあな」スタスタスタスタ
103 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/11(月) 19:37:38.93 ID:NKGixdhT0
上条「よーし。連絡先も手に入れたし、学校にも来るって言ってたからな。接点はバッチリだ」
美琴「そうね。でもなんでこんな回りくどいことしたの?」
上条「いやぁアイツさ、友達によると名前聞かれても答えずにトンズラしたんだろ?」
上条「だったらストレートに言っても逃げられそうだからな」
上条「情報を集めといて、逃げられても何とかなるようにしとくといいんじゃないかと思った」
美琴「なるほど」
美琴「でもいまさらなんだけど、鈴科さんが本当に探してる人なのかどうかは確定じゃないのよね」
上条「ほんといまさらだな……。でもまぁ当たりだと思うな。白髪なんてそうそういないし」グゥ
上条「そういやまだ昼食べてない。早く食べようぜ」
ドレモオイシソウダケド……
コノマエハ………………
……
104 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/11(月) 19:38:58.98 ID:NKGixdhT0
佐天さんと絹旗 in Joseph's
佐天「おっ! あそこにいるのは初春じゃないか!」
絹旗「あの超咲き乱れてる人ですか?」
佐天「そうそう!」
店員「お二人ですか?」
佐天「そうですけど、知り合いがいるので案内は大丈夫です」
店員「承りました。御注文がお決まりになりましたらボタンを押してください。ごゆっくり〜」
絹旗「にしても初春さん、よくあんなの食べれますね。超胃もたれしそうです」
佐天「筋金入りの甘党だけど今回のはちょっとスゴイね」
105 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/11(月) 19:39:31.59 ID:NKGixdhT0
佐天「よっ! 初春!!」
初春「佐天さん!? ん? その子は誰ですか?」
絹旗「絹旗最愛です。よろしくおねがいします」
佐天「絹旗ちゃんは今日できた友達だよん。同じ年だから」
初春「え!? そうなんですか!? てっきり小学生かと…」
絹旗「あなたもですか……慣れていますけど」
佐天「初春はなにしてんの? 今日は風紀委員活動が忙しいって言ってなかったっけ?」
初春「お昼ご飯を食べていたんですぅ。今は支部に誰もいないので」
絹旗「これ昼ご飯だったんですか!?」
初春「そうですよ」
106 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/11(月) 19:40:03.07 ID:NKGixdhT0
絹旗「超ありえません……」
佐天「ははは…前に食べてたジャンボフルーツパフェの何倍なんだか……」
初春「これは新メニューのアトミックジャンボフルーツパフェX-treme Editionです!」
初春「この量でなんと960円ですよ!! お得ですよね!」
佐天「確かに、ある意味お得だね」
絹旗「一ヶ月分の糖分を960円で買えるなら超安い気がしますが、あきらかにおかしいです」
初春「そんなことありませんよ。昨日も食べましたし、今日も完食してやります!」
佐天「」
絹旗「」
初春「どうしました?」
絹旗「これ完食したんですか。ちょっと超怖いです」
初春「どういう意味ですかぁ〜」プンプン
107 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/11(月) 19:41:03.93 ID:NKGixdhT0
佐天「まあまあ落ち着いて。それよりさ、最近忙しいけど何してるの?」
初春「えっとですねぇ……連続虚空爆破事件というものが起きてまして、それのせいで連日支部に缶詰なんですよ」
絹旗「大変ですね。どんな事件なんですか?」
初春「連続爆破事件です」
初春「アルミを起点に重力子を加速させて爆発させてるみたいなんですけど、それが可能な能力者は一人しかいないんです」
絹旗「それではその人が犯人で決まりでは?」
初春「そうでもないんですよ。その人は入院していてとても事件を起こせる状態じゃないのです」
初春「重力子の加速によってなので、どこで起こるかは事前に察知できるのですが」
初春「肝心の犯人はまったくわからない状態で、時間も場所もバラバラ」
初春「どの能力者にも不可能なんです。ですから見回りや監視カメラのチェックぐらいしかできないんですよねぇ」
絹旗「そうですか。どのくらいの被害が出ているんですか?」
108 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/11(月) 19:41:45.00 ID:NKGixdhT0
初春「一応、まだ民間人の被害は出ていません。風紀委員はこの七日間で九人負傷してますね」
絹旗「?」
佐天「絹旗ちゃん?」
絹旗「いえ……ちょっと引っかかっただけです」
初春「何がですか?」
絹旗「七日で九人は多すぎではないかと……無差別で民間に被害が無いにもかかわらずですよ?」
佐天「もしかして風紀委員が標的とか?」
初春「!! 爆発予想地点は事前に検出されます。当然風紀委員も急行する……!」
絹旗「ビンゴかもしれませんね」
初春「早く支部に戻らないといけないです! 固法先輩と白井さんにも連絡しないと!!」
109 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/11(月) 19:42:55.08 ID:NKGixdhT0
タッタッタッタッタッ
初春「固法先輩には繋がらない……」
絹旗「どこに向かっているんですか?」
佐天「風紀委員の第一七七支部かな? 機材とか揃ってるし」
第一七七支部
初春「白井さんは!?」プルルルル
110 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/11(月) 19:45:08.62 ID:NKGixdhT0
ガチャ
黒子『初春ですか? 何かあったんですの?』
初春『白井さん!? 連続虚空爆破事件の犯人の狙いがわかったかもしれないんです!』
黒子『本当ですの!?』
初春『犯人は風紀委員を狙ってる可能性があります。白井さんは今どこにいますか?』
黒子『セブンスミストですの』
初春『こっちでも確認しました! 「ビーッビーッ」』
初黒『!?』
初春『重力子の加速を検出! 場所は……セ、セブンス、ミスト………』
黒子『了解ですわ! 私は民間人を避難させます!』
初春『危険ですよ!? 狙いは風紀委員かもしれないんです!』
黒子『それでも民間人の安全が最優先ですの! 私も避難誘導を終えたら離れますから!』
初春『…………わかりました』
プツッ
111 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/11(月) 19:45:42.72 ID:NKGixdhT0
佐天「どうだった?」
初春「白井さんはセブンスミストにいるみたいです……」
絹旗「えっ!? セブンスミストは次の爆破予想地点なのでは!?」
初春「そうです。しかし白井さんは民間人の誘導を優先すると……心配です」
佐天「白井さん……」
112 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/11(月) 19:47:59.02 ID:NKGixdhT0
今日の投下は終了ッス
そろそろ書き溜めが死ぬので減速します
113 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 20:05:12.12 ID:P135GNRQo
乙です
114 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 20:42:17.66 ID:+HRk8eV7o
むむむ、グラビティ事件は原作通り起こるのか
どう違ってくるのか楽しみだー
115 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/11(月) 20:45:48.27 ID:Bsu15SMo0
>>1
乙
期待して待っているのだ。
116 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/12(火) 01:53:17.26 ID:RTZssHzSO
しかし初春じゃなくて黒子がセブンミストにいるのか
どうなるかが気になる所
117 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[age saga]:2011/07/15(金) 16:53:13.64 ID:3B1lzLyT0
【セブンスミスト】
黒子 「慌てずに順番を守って避難してください!! まだ時間はあります!」ザワザワザワ
御坂 「黒子!?」
黒子 「あら、お姉様ではないですか。お姉様もちゃんと避難してくださいまし」フラッ
御坂 「わかってるわよ。っていうか大丈夫? ちょっとフラフラしてない?」
黒子 「大丈夫ですの。心配いりませんわ」
上条 「よう白井。誘導お疲れ様」
黒子 「風紀委員ですから。それよりもお姉様を宜しくお願いしますの」
上条 「まかせろって! 死んでも守ってやる!」キリッ
御坂 「もう///// とう「あっれー? 美琴じゃん」//// ?」
麦野 「おやおや? 彼氏とデート中だったみたいね」
118 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/15(金) 16:54:16.09 ID:3B1lzLyT0
上条 「ん? 美琴の友達か?」
御坂 「そうよ」
フレンダ「ホントに友達いたんだ……」
御坂 「麦野さんも友達と遊んでたんですね」
麦野 「そうそう。風邪が治ったからショッピングしてたの。フレンダ、後で覚えてろ」
御坂 「風邪引いてたんですか!?」
麦野 「私じゃなくてこっち」
滝壺 「北北東から信号がきてる……」
御坂 「はじめまして、御坂美琴です」
滝壺 「はじめまして。みこと。私は滝壺理后」
フレンダ「フレンダよ」(なにか考えとかないとマズイ訳よ)
119 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/15(金) 16:54:43.18 ID:3B1lzLyT0
御坂 「日本語がお上手ですね」
フレンダ「もっと褒めて良いよ」
黒子 「挨拶もほどほどにして早く非難してくださいな」
麦野 「わかってるって」
麦野 「おっと、その前になんかあったの?」
黒子 「このセブンスミストが連続虚空爆破事件の次の標的ですの」
麦野 「なにそれ?」
黒子 「連続爆破事件ですわ。危険ですので避難させていますの」
麦野 「ふ〜ん。そんじゃ行いこうか」
120 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/07/15(金) 16:55:53.71 ID:Y3X+6bTAO
メール欄に「sage」さえ入ってなかったら、勝手にageられるので 大丈夫ですよ
121 :
誤字った
[sage saga]:2011/07/15(金) 16:56:12.76 ID:3B1lzLyT0
【外】
御坂 「全員避難したのかな?」
フレンダ「誰も出てこなくなったし、そうなんじゃない?」
ムギノ&カミジョウ
カクカクシカジカ
御坂 「黒子は逃げ遅れた人がいないかチェックしてるのかな……」
フレンダ「滝壺に聞けば?」
御坂 「? 滝壺さんに? なんで?」
フレンダ「そういう能力だから。んで、どうなの?」
滝壺 「動かない」
122 :
sageって打ち直すのがめんどくさいだけです
[sage saga]:2011/07/15(金) 16:59:33.40 ID:3B1lzLyT0
フレ坂 「?」
滝壺 「ちょっと前から動いてないよ。信号が弱いから、気絶してるかも」
御坂 「どういうことよ!?」
滝壺 「あっ……。知らない信号が近付いてる……」
御坂 「!!」ダッシュ
フレンダ「それってまさか…ちょっと美琴!?」
上条 「!」
上条 「美琴!!!」ダッシュ
麦野 「いったいどうしたの!?」
フレンダ「さっきの風紀委員の子に犯人が近付いてるっぽい。そんでその子は動けないかもって……」
麦野 「ヤバイじゃない!! 私も行くわ!」
麦野 「フレンダは滝壺といて! 滝壺は…念のため犯人の力場を覚えといてね」
滝壺 「わかった」
フレンダ「任されたって訳よ」
123 :
地の文を入れようかと思ったけど止めました
[sage saga]:2011/07/15(金) 17:00:22.76 ID:3B1lzLyT0
【誰もいないセブンスミスト】
御坂(何が大丈夫よ! やっぱり無理してたんじゃない!!)
御坂(お願いだから間に合って!!)
御坂「黒子っ!!!!」
御坂(あのぬいぐるみは……爆弾!)
御坂(この距離では間に合わない……レールガンで撃ち抜く!!!!)
124 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/15(金) 17:00:48.15 ID:3B1lzLyT0
ビリビリ ッドッッーン
御坂(間に……合った……)
上条「美琴!!」
御坂「とうま…」
上条「大丈夫か!? 白井は!?」
御坂「たぶん大丈夫。爆弾は消したから。早く非難させましょ」
上条「そうだな」ヒョイ
上条「こいつ軽いなオイ。ちょっと軽すぎないか? ちゃんと食べてんのかよ」
麦野「あれ? もう終わっちゃった?」
御坂「終わりました。なんとか無事ですよ」
麦野「そう。犯人は?」
125 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/15(金) 17:01:32.36 ID:3B1lzLyT0
御坂「私が来たときには既にいませんでした」
麦野「ありゃま。逃げられちゃったか」
上条「でも無事なだけでよしとしときましょう」
麦野「そうね。それでもいいんだけど、せっかくだし犯人捕まえちゃおうよ」
御坂「どうやってですか?」
麦野「滝壺に協力してもらえば一発よ!」
御坂「……そういえばさっきもでしたけど、滝壺さんってどんな能力なんですか?」
麦野「とりあえず合流しよ。そしたら説明してあげる」
126 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/15(金) 17:05:16.14 ID:3B1lzLyT0
【外】
フレンダ「おっかえり〜♪ 大丈夫だったみたいね」
滝壺 「よかったね」
美琴 「滝壺さん、ありがとう」
滝壺 「?」
麦野 「滝壺! さっきの能力者の力場、覚えてるわよね?」
滝壺 「覚えてるよ。むぎの」
麦野 「今どこ?」
滝壺 「南南西あたりを西に向かって移動してる。たぶんバスかな?」
御坂 「能力者の位置がわかるの!?」
滝壺 「うん。私の能力」
127 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/15(金) 17:06:26.64 ID:3B1lzLyT0
麦野 「滝壺の能力は『能力追跡(AIMストーカー)』」
麦野 「早い話が能力者専門のレーダーみたいなもんだけどね、それだけじゃないの」
フレンダ「相手のAIM拡散力場を覚えることで、どこにいても位置が把握できるって訳よ!」
滝壺 「地球の裏側でもわかるよ」
上条 「マジかよ……」
御坂 「凄い能力ね……」
麦野 「直接戦えないのが欠点だけどね。さっそく追いかけようか」
御坂 「ごめんなさい。私は黒子を病院に連れて行きたいから……」
上条 「俺も一緒に行くぜ」
麦野 「わかったわ。犯人は私たちが締め上げとくよ!!」
128 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/15(金) 17:07:05.64 ID:3B1lzLyT0
【どこかの路地裏】
量子変速(チクショウッ! なんで爆発しなかった!? 確実に殺れそうだったのに!!)
麦野 「こんにちわ♪」
量子変速「!……な、なんですか…?」
麦野 「私たちは虚空爆破事件の犯人を探してるんだけどね? 知らないかにゃ〜ん?」
量子変速「知らないな…」
フレンダ「ふ〜ん。あんたの犯行はバッチリ監視カメラに映ってたのに、この期に及んで白切るんだ」
量子変速「そんなはずはない!! ちゃんと映らな………」
フレンダ「やっぱりあんたじゃん」
量子変速「クソッ 死んじまえ!!」ポイッ
129 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/15(金) 17:08:07.50 ID:3B1lzLyT0
麦野 「無駄だよん♪」ピカッ
量子変速「!!……ウソだろ…空き缶が……」
フレンダ「麦野は超能力者な訳よ。観念した方がいいって。逃げても無駄だし」
滝壺 「自首した方が罪も軽いよ…?」
量子変速「…………いつもこうだ。俺たちは強い奴に虐げられる」
麦野 「あんた風紀委員を狙ってたじゃん。弱い者の味方なのにさ」
量子変速「あいつらは味方なんかじゃない!!」
量子変速「仕切ってるくせして肝心なときに助けてくれないじゃないか!!!」
フレンダ「結局、ただの逆恨みって訳よ」
130 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/15(金) 17:09:02.90 ID:3B1lzLyT0
麦野 「風紀委員だって無限にいるわけじゃねぇんだよ。警備員だってそうだ」
麦野 「ちょっと取りこぼしたぐらいでガタガタ言ってんじゃねェ」
麦野 「股についてるのは飾りか? あァ?」
麦野 「テメェは危うく人一人殺すところだったんだぞ?」
麦野 「テメェみたいな屑も含めた市民様を守るために、ぶっ倒れるまで働いた風紀委員の鑑のようなヤツをよォ!!」
量子変速「お前らに何がわかる! 弱い者の気持ちが……虐げられる者の気持ちが!!」
麦野 「テメェだってわからねぇだろうが!」
麦野 「超能力者の気持ちが…化け物の烙印を押され、周囲から畏怖の目で見られる気分をなァ!!」
滝壺 「むぎの……」
131 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/15(金) 17:09:53.65 ID:3B1lzLyT0
量子変速「ひぃ……!! く、来るな!!!」
フレンダ「い、今のうちに自首した方がいいって! マジで!!」
麦野 「もう遅いっつぅの。ダルマにしてやるから覚悟しとけ」
フレンダ「ちょっとまずいっ! 麦野落ち着いて!」
麦野 「フレンダ、そこをどけ」
フレンダ「どかない訳よ! 麦野にそんなことさせたくないんだから!」
麦野 「………………………………………ハァ」
滝壺 「大丈夫だよ、むぎの。私たちはずっとむぎのの友達だから」
麦野 「……ありがと。フレンダもね」
フレンダ「なんとかなってよかった訳よ……。んで、コイツどうする? 泡吹いてるけど」
麦野 「警備員呼びましょ。あとはアイツらに任せるわ。疲れちゃったし」
フレンダ「そんじゃ、家まで送るよ」
麦野 「……………………………………」
132 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/15(金) 17:18:28.22 ID:3B1lzLyT0
今日はここまでかな
特に問題もなく虚空爆破事件は終わりましたね
これから先はレベルアッパー編に繋ぐためにも
鈴科さんのATフィールドを壊す流れなわけですが
佐天さんの能力は原作通りがいいと思いますか?
後から食蜂さんも出したいっていうかレベル5はコンプする予定なんですけど
キャラが掴めないんですよね
半オリキャラでいくか、登場させないか、どっちがいいと思いますか?
133 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/07/15(金) 17:32:47.64 ID:Y3X+6bTAO
>>132
超乙
原作通りじゃなくて良いと思う。改変SSなんだし
食蜂さんは せっかく名前や容姿が分かったし、採用してあげたいが
ちょっと自分のイメージと違ったり、他のSSでの性格を持ち出してくる メンドーな奴が出てきそう・・・
でも、「やらなくて後悔するよりは やって後悔した方が良い 」って考えもあるしな…
結局
>>1
がやりたいようにすれば良い訳よ
134 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2011/07/15(金) 17:58:21.12 ID:0SjRPjajo
乙!!
やりたい用にやるのがやるのが一番さ
135 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/18(月) 15:26:54.34 ID:FiXzacNO0
>>1
乙
writterのSS世界を見せてもらうのである。
136 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/07/19(火) 06:50:34.10 ID:KvAgm8vqo
名前の文字数合わせるためなのか、スペース入ってるのが逆に読みにくいかなぁ
137 :
スペースを削ってみたよ
[age saga]:2011/07/19(火) 18:12:25.93 ID:QxaeXnw10
【病院】
御坂「はぁ………あんたのその姿勢は見上げたものだけどね、自分の体調ぐらいちゃんと考えなさいよ」
固法「御坂さんの言う通りよ」
固法「今回は何事もなかったからよかったけど、今度から調子が悪いならそういって。何かあってからでは遅いのよ!?」
初春「しかも倒れたのは二度目なんて……一度目で懲りて下さい」(クレープはサボりじゃなかったんですね)
黒子「すみませんの……」
固法「そもそも白井s「そのくらいにしてあげなって」」
固法「どなたですか?」
御坂「麦野さん。犯人を捕まえてくれた人です」
138 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/19(火) 18:13:14.77 ID:QxaeXnw10
固法「あなたが……ご協力感謝いたします」
フレンダ「いいっていいって」
麦野「なんであんたが言うのよ。それはそうと、犯人はどう?」
固法「特に問題は無いですね。取り調べにもきちんと応じてるみたいです」
麦野「そう。よかったわ」
滝壺「……? 何がよかったの。むぎの」
麦野「いやだってさ、滝壺のおかげでほぼ黒とはいえ、証拠なんて無かったわけだし……」
初春「ええええぇぇぇぇ!? 無かったんですか!!!???」
麦野「うん」キリッ
一同「…………」
139 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/19(火) 18:14:29.78 ID:QxaeXnw10
ドアガオープン!!
佐天「おろ? いつの間にか人が増えてる」
初春「おかえりなさい」
麦野「この子は?」
御坂「佐天さん。例の人探ししていた友達です」
麦野「!! ………へぇ…この子がねぇ……」
御坂「そうそう! 忘れるとこだったけど佐天さん、その探してる人っぽい人…」
御坂「今日セブンスミストであったわよ!」
佐天「ホントですか!?」
御坂「うん。月曜日に登校するよう当麻が約束を取りつけてたんだ。探し人かどうか確認してほしいんだけど……」
140 :
桃は同室の他人からです
[sage saga]:2011/07/19(火) 18:16:15.64 ID:QxaeXnw10
御坂「どうやって確認したらいいんだろう」
麦野「直接会えばいいんじゃないの?」
御坂「連絡先はありますけど、今から会いに行くのも……」
御坂「それに…もしハズレだったらちょっと気まずいですよね」
初春「確認だけしたいなら監視カメラでも見たらいいんじゃないですか?」
麦野「そっか。セブンスミストにいたんならカメラ見ればいいか」
黒子「それでは明日の昼ごろ、支部にいらしてくださればいいですの」
佐天「わかりました。明日の一時くらいにお邪魔させて頂きます!!」
滝壺「この桃おいしい」
フレンダ「その桃、お見舞いの品じゃないの……?」
滝壺「大丈夫。ちゃんと貰っていいか聞いたから」
フレンダ「にしてもなん〜か場違いって感じ〜」
滝壺「うん。空気だね」
上条(俺が一番、場違いで空気です…。不幸だ)
………………
……
…
141 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/19(火) 18:17:20.40 ID:QxaeXnw10
【その頃、明かりの消えた部屋】
鈴科(調べてみたはいいものの……)
鈴科(第三位は一般に知られてる情報以外、特に無し)
鈴科(難病である筋ジストロフィーの進行を完全に止める技術)
鈴科(コイツの開発は第三位のDNAマップが大本になってンのは初耳だったが)
鈴科(……どォでもいいな)
鈴科(上条とかいう奴はごく普通の高校生。経歴も何も不審なとこは無い)
鈴科(レベルは0、無能力者……。ありえねェ。無能力者が俺の反射を破ったってのか?)
鈴科(いや…………例え超能力者だとしても反射を破るなンざ不可能だ)
鈴科(俺の知らない何かがあるのか?)
鈴科(やっぱ本人に聞いてみるしかねェ……な)
鈴科「チッ」
鈴科(………………そういや制服がねェ)
142 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/19(火) 18:19:13.02 ID:QxaeXnw10
【超ボロい絹旗んち】
絹旗(友達……ですか。まさか私にそんなものができるとは)
絹旗(研究者共が用意した物なんて絶対使わないと思ってましたが)
絹旗(学校に行ってみるのも…超良いかもしれません)
絹旗(制服はたしかコッチにあったはず………埃だらけで着れたもんじゃないですね)
絹旗(銭湯に行くついでにコインランドリーで超回して来ましょう)
小萌「おや? 絹旗ちゃんはこれから銭湯に行くのですか?」ロウカデバッタリ
143 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/19(火) 18:20:38.99 ID:QxaeXnw10
絹旗「……月詠さんはまたそんなにビールを買い込んで…飲み過ぎは体に良くないですよ」
小萌「先生は大人ですから、このぐらいは大丈夫なのです!」
小萌「それより絹旗ちゃん、その手に持っている服はもしかして」
絹旗「制服ですけど、なにか?」
小萌「やっぱりそうなんですか!? 遂に登校する気になってくれたんですね!」
絹旗「ただの気まぐれですよ。偶には行ってもいいかと思っただけです」
小萌「それでもいいのです! 先生は違う学校の先生ですが、困ったことがあったら遠慮なく頼ってください!!」
絹旗「………超ありがとうございます」
144 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/19(火) 18:31:56.17 ID:QxaeXnw10
少ないけど今回は終わり
心理掌握ですが、せっかく青ピを第六位にしたので半オリキャラで行くかな・・・
容姿と名前は原作通り、それ以外は脳内設定になります
佐天さんの能力は保留でいいか
最初に書いておけばよかったことですが
原作の設定と違う、矛盾するとこは大抵、脳内設定です
知らぬ間になってることもあるかもしれないので
大体は文中で説明するはずですけど
なんか疑問になったらツッコミ下さい
145 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/19(火) 19:35:53.22 ID:m5s67nUc0
>>1
乙
佐天さんとの遭遇時、
暗闇の5月(絹旗さん)もいればいきなり修羅場だね。
146 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/07/19(火) 21:28:22.98 ID:FrTquF95o
食蜂さんはまだ設定上謎が多いし、今後イツ出てくるかも分からないしね
書き易いように弄っちゃって全然OKじゃないでしょーか
アイテムメンツと超電磁砲組が普通に和気藹々としててかわよい・・・
147 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/07/20(水) 03:16:02.52 ID:bM6AXkqAO
超乙
俺得すぎて濡れた
148 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[age saga]:2011/07/23(土) 22:00:19.87 ID:Nqm6vGAg0
【日曜日 風紀委員第一七七支部】
佐天「こんにちわ〜♪」
初春「佐天さん、遅いですよ。30分遅刻です」
佐天「ごめんね。途中で友達とばったり会っちゃってさ」
黒子「話し込んでたんですの?」
佐天「それもそうだけど、連れて来ちゃった♪」
絹旗「は、はじめまして……絹旗最愛です」
初春「絹旗さんだったんですね」
黒子「はじめましてですの。私は白井黒子ですの。以後、お見知りおきを」
御坂「はじめまして! 私は御坂美琴よ! よろしくね!」
佐天「自己紹介も済んだし、早速カメラチェックしよう!」
149 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/23(土) 22:01:26.98 ID:Nqm6vGAg0
初春「今探してます。……っと、いましたよ。白髪の人。この人ですか?」
絹旗(白髪!?……まさか、そんなわけ………)
佐天「!!!!!!!!」
佐天「この人だ!!! 間違いない!!」
御坂「ビンゴってわけね」
黒子「あら、この方は知ってますわね」
初春「白井さん知り合いなんですか!?」
黒子「昨日、私が倒れたときに介抱して下さいましたの」
絹旗(…………別人……?)
初春「あぁ…昨日の………」
絹旗「佐天さんが超探している人…どんな人か気になりますね。私にも超見せて下さい」
150 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/23(土) 22:02:16.53 ID:Nqm6vGAg0
初春「いいですよ。 ほらっ この白い髪の人です」
絹旗「!!!!!!!!!!!!!」
一同「???」
御坂「絹旗さん……どうかしたの?」
絹旗「いっいえっす、すみません。なんでもありません」
一同「??」
御坂「まぁいいけどさ。それにしても、佐天さんの思い人は鈴科さんで決定かぁ」
御坂「ちょっと苦労したけど案外早く見つかったわね」
佐天「本当にありがとうございます! さっそく会いに……」
絹旗(鈴科……。本名は不明のはずです。偽名でしょうか?)
151 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/23(土) 22:04:03.72 ID:Nqm6vGAg0
御坂「でも居場所はわからないわよ」
佐天「れ、連絡先があるなら電話すれば……」
御坂「してみる? ちょっと待ってね」
絹旗(連絡先を持っているとは超驚きですね。にしても…この反応……まさか知らない…?)
プルルルルップルルルルッ
プルルルルップルルルルッ
プルルルルップルルルルッ
プルルルルップルルルルッ
プルルルルップルルルルッ
御坂「全然駄目ね。電話に出ない」
佐天「そうですかぁ」
御坂「明日学校に来るらしいし、そのとき会えば?」
佐天「………わかりました。当麻さんの学校ですよね? なんて学校ですか?」
152 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/23(土) 22:04:42.12 ID:Nqm6vGAg0
御坂「とある高校よ」
絹旗(とある高校…。月詠さんの学校ですか)
黒子「絹旗さん? そんなに難しい顔をしてどうかなさいましたの?」
絹旗「……………」
黒子「絹旗さん!!」
絹旗「!!」
絹旗「すみません!! ちょっと考え事してました!!」
黒子「……? 大丈夫ですの? 少し休まれては?」
初春「…私、お茶入れてきますね」
絹旗「………」
ドアガオープン
153 :
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(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/23(土) 22:05:35.52 ID:Nqm6vGAg0
固法「あら? 新しい子が増えてるわね」
初春「おつかれさまです」オチャドウゾ
固法「ちょっとこの子たちに話さないといけないことがあるから、部外者は出て行ってもらえない?」
佐天「私たちに聞かれたらマズいんですか?」
固法「そういうわけじゃないけど……」
佐天「じゃあいいじゃないですか♪ 何の話ですか?」
固法「はぁ……昨日の虚空爆破事件のことなんだけどね、どうもおかしいのよ」
初春「おかしい?」
固法「えぇ。一連の事件を見る限り犯人の介旅初矢はレベル4だと思われるわ」
固法「でもね、確認すればわかるけど、彼は書庫にレベル2と登録されているの」
黒子「書庫のデータが間違っていた、または古いとか」
初春「それは無いですね。書庫のデータが間違っているなんて考えられません」
初春「そう簡単に書き変えられませんし、データは随時更新されます」
初春「ごく短い期間でレベルが上がったならともかく、そんなことありえませんよ」
154 :
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(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/23(土) 22:06:07.55 ID:Nqm6vGAg0
固法「気になるじゃない? それでちょっと調べてみたら……似たような事例がいくつか見つかったのよ」
御坂「書庫のデータと一致しない、ということですか?」
固法「そうよ。もしかしたらまだ何かあるかもしれないわ」
佐天「もしかして……レベルアッパーかも…?」
御坂「レベルアッパー?」
黒子「いったいどのようなものなんですの?」
初春「ネット上で噂されてる都市伝説ですよ」
佐天「なんでも簡単にレベルが上がるらしいよ。私も欲しいな〜」
黒子「ズルはいけませんわ」
佐天「いいじゃないですか。ちょっとくらい」
固法「まぁまぁ落ち着いて。もしその…レベルアッパーというものがあるなら、確かに辻褄は合うわ」
初春「眉つばですけど、一応情報は集めといた方がいいのかなぁ」
固法「何か手掛かりがあるわけでもないし、時間がある時にでも調べておきましょうか」
155 :
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(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/23(土) 22:06:48.57 ID:Nqm6vGAg0
【大通りから少し外れた裏道】
鈴科(まさか制服を買いに行く羽目になるなンてな)
鈴科(流石に私服はマズイよなァ)
鈴科(一体どこに売ってンだ……)
鈴科(やっぱ専門店か?)
...!....ッ...!...!
鈴科「…………」チッ
鈴科(お祓いに行った方がイイかもな)
156 :
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(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/23(土) 22:07:38.78 ID:Nqm6vGAg0
【路地裏の奥】
不良α「お嬢ちゃんにいったい何ができるんだよぉ〜?」
不良β「お兄さん達に教えてくれないかな?」ハハハハ
金髪の少女「…っ……舐めないでください! これでも鍛えてあるんです!」
不良α「かわいいランドセル背負って凄まれてもな〜」
不良β「お前も運が無いな! ピンチに助けが来たと思ったら、こんなチビッ子なんてな!」
黒髪の少女「……こ、こんな小さな子にまで手を出すのですか!」
不良α「おぉおぉ言うじゃねぇか」
不良β「だが残念だったな。誘拐現場を見られたからにはそのまま帰すわけにはいかないぜ」
不良β「でもよ、俺らだって鬼じゃねぇ。貰うモン貰えばどっちも無傷で帰してやるから」
157 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/23(土) 22:08:24.45 ID:Nqm6vGAg0
金髪の少女「調子に乗っていられるのも今のうちです! お兄ちゃん直伝の技を見せてあげます!!」
不良α「お前もう黙ってろ。足が震えてるじゃん」
不良β「いくらなんでも子供を痛めつける趣味はないんだ。寝ざめ悪くなるようなことさせんな」
鈴科「カスのくせに妙なとこだけ紳士じゃねェか」
不良β「もう少し手早くするべきだったか」チッ
不良α「新手の登場かよ」
鈴科「常盤台を誘拐して金せびろうなンてカスらしい作戦だなァ」
金髪の少女「あっあなたは…?」
鈴科「ガキは下がってろ」
不良β「かっこよく助けに来たところ悪いんだけどな、コッチは二人なんだぜ?」
不良α「二つもお荷物抱えて大丈夫かよ?」ヘヘッヘ
鈴科「お前らを片付けるなンて寝てても出来るっつーの」
鈴科「メンドクセェから瞬殺な」
158 :
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(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/23(土) 22:09:24.45 ID:Nqm6vGAg0
チーン
金髪の少女(す……凄い…)
黒髪の少女(………まったく見えませんでした)
鈴科「カスは所詮カスってわけだァ」
黒髪の少女「あのっ…助けて頂いてありがとうございました」
鈴科「どういたしましてェ。常盤台ならこンなカスぐらい自分で撃退しろよなァ」
黒髪の少女「わっ私は、水流操作なので……このような乾燥した場所ではあまり役に立たないのです」
鈴科「あっそう」
鈴科「ンで、オマエは何でこンな無茶したンですか?」
金髪の少女「こっ困ってる人がいたら助けるのは当たり前です!」
159 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/23(土) 22:10:00.54 ID:Nqm6vGAg0
鈴科「半泣きで言われてもなァ」
金髪の少女「泣いてません!!」
鈴科「ハイハイ」ヤレヤレ
鈴科「警備員はすでに呼ンである。大げさに言っておいたから飛ンでくンだろ」
鈴科「俺は消える」
金髪の少女「ちょっっちょっと!!」
ビューーーン
黒髪の少女「お空に消えてしまいましたね」
160 :
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(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/23(土) 22:10:47.37 ID:Nqm6vGAg0
金髪の少女「名前くらいは教えて欲しかったです。まだお礼を言ってなかったのに……」
黒髪の少女「そう! お礼です! まだ私もあなたに申し上げておりません!」
金髪の少女「結局助けたの私ではありませんから」
黒髪の少女「いえいえ、そんなことはありませんよ」
黒髪の少女「あなたが助けてくだされなければ殿方が来る前に誘拐されていました」
黒髪の少女「ありがとうございます」
黒髪の少女「お名前を伺ってもよろしいですか?」
那由他「……木原那由他です」
泡浮「私は泡浮万彬です。よろしくおねがいします」ニコッ
那由他「!」
那由他「よろしくおねがいします!!」ニコニコ
アンチスキルダーー!
アラ、モウキマシタワ
……………
………
…
161 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/23(土) 22:12:06.84 ID:Nqm6vGAg0
【静まり返った深夜】
―――痛い―いたい―――――イたイ―痛い―痛いイたい――――――痛イ――いタイ――――――いたイ―――
頭が割れる…………自分が消えていく……………塗り潰されていく………白く……黒く………………
「検体番号002の脳波が異常な数値を示しています!!」
「AIM拡散力場の暴走を確認! 凄まじい勢いで増大しています!」
無機質な空間に警告音が響く。白衣の男たちが慌てふためく中、一人の老人だけは落ち着いていた。
「落ち着きなさい。少し暴走しているだけだ。いずれ収まるさ。それよりもデータをしっかり取りなさい」
この空間の支配者であった彼らは、侵食され始めていた現実に気づくことは出来なかった。
いや、気付いた頃には遅すぎた。
162 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/23(土) 22:12:47.73 ID:Nqm6vGAg0
「しかし力場の数値が異常です!! すでに暴走とは比べ物になりません!!」
「おおぉ。良いことじゃないか。大事なのはそういうものだよ」
研究員が落ち着いていれば、僅かな空気の流れに気づけたかもしれない。
老人がもう少し慎重であったならば、ここで止まっていたかもしれない。
部屋中の空気は一点に集中していく。そして侵食されすぎた現実は音をたてて崩れ去る。
研究員の悲鳴が部屋中に響き渡り、落ち着いていた老人の顔には焦燥の色が浮かんでいた。
「検体番号002が拘束具を破壊しました! 危険です!」
老人に避難を呼びかけようとした白衣の男は、理解できない言葉を口走る少女の手によって幕を下す。
床や壁に咲き乱れた赤い花が、部屋に散乱する鉄の塊が、異常事態であることを鮮明に知らせている。
だが全ては遅すぎた。
老人の頭はすでにそこに無い。少女の手と壁に押し潰されて。
部屋には警告音だけが響き渡り、少女の奇声も、研究員の悲鳴もいつの間にか止んでいた。
微動だにしなかった少女は、体を震わせて目の前の…手の先に咲いた花を見つめる。
「……っ…なっ……なンなンですか……これは…?」
「わ………わたっ…私が……?」
「イヤ…嫌です………なンで……………」
163 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/23(土) 22:13:34.23 ID:Nqm6vGAg0
ボロボロの部屋で少女は飛び起きた。全身は汗だらけで呼吸もかなり荒い。
体は大きく震えている。もうすぐ冬だからではなかった。
自身の盾が、意思とは関係なく展開されていることに気づく。
少女は自身を抱きしめて必死に衝動を抑える。
落ち着くのを待った。
(夢………ですか。あのときの…………)
(久しぶりに見ましたね)
「…………………………忘れたいのに」
164 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/23(土) 22:51:36.72 ID:Nqm6vGAg0
今回の投下は終わり
レベルアッパー編のフラグを立てて回りますが、
事件自体は結構先になりそうな予感
この山を越えればしばらく平和な気がします
165 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(兵庫県)
[sage]:2011/07/24(日) 07:15:29.87 ID:wx13y14z0
乙
166 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/24(日) 15:48:54.72 ID:WoLRG8Jf0
>>1
、このSSの先が読みたいです。
167 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[age saga]:2011/07/27(水) 18:30:32.67 ID:Oznw+F910
【月曜日 とある高校職員室前】
鈴科(なンでこンなに早起きなンだよ)
鈴科(都合が良過ぎだろォが)
鈴科(………ここでグダグダしてても意味ねェか)
鈴科(あの野郎のデータを集めるには直接聞いてまわるしかなさそォだしな)
コンコン
小萌「はいは〜い どなたで……す…か?」ガラガラ
168 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/27(水) 18:31:46.99 ID:Oznw+F910
鈴科(なンで小学生が出てくンだよ)
鈴科(ココは職員室じゃねェのか)
鈴科(そもそもココは高校だろ)
小萌「もしかして………鈴科ちゃんですか……!?」
鈴科「あァ? そうだが、なンでオマエが知ってンの?」
鈴科「っていうかよォ……ココは高校だろォが。出る場所間違えてンぞ」
小萌「しっ失礼ですよ! 先生に向かって!! 先生はこれでも立派な教師です!!!」
鈴科「デタラメ言ってンじゃねェよ」
小萌「デタラメではありません!!」
169 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/27(水) 18:33:04.70 ID:Oznw+F910
黄泉川「月詠センセ、またやってるじゃん」
小萌「黄泉川先生! 黄泉川先生からも言ってあげてください!」
鈴科「やっと教師が出てきたか」
黄泉川「この小学生みたいな人は月詠小萌っていうちゃんとした教師じゃん」
鈴科「小萌だと!?」
小萌「そうです! 先生は鈴科ちゃんの担任なんですよ!」
鈴科「」
小萌「鈴科ちゃん?」
170 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/27(水) 18:34:30.37 ID:Oznw+F910
鈴科「………!」ハッ
鈴科(危ねェ危ねェ……あまりの超現実に頭がショートするとこだったぜ………!)
鈴科「そうかそうか。そうだよなァ。いくらなンでもそンなはずはねェよ」
鈴科「二五〇年法は完成していたのか。それなら納得できる」ブツブツ
鈴科「普通の人間がこンなことになってるわけねェもンな」ブツブツ
鈴科「だがなンでこンなとこに被検体がいるのか、皆目見当もつかねェ」ブツブツ
黄泉川「なんか独り言を呟き始めたじゃん」
小萌「し、信じて下さ〜い!!」
171 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/27(水) 18:35:54.23 ID:Oznw+F910
【教室】
小萌「上条ちゃんはまた遅刻ですか」
金髪「おっかしいにゃー。朝はちゃんと起きてたのに、何でかにゃー」
小萌「皆さん静かにしてください。今日はとっても良いお知らせがあります!」
金髪「おおっ転校生でも来たのかにゃー」
青髪「女の子やとええなぁ」
黒髪「貴様ら静かにしろ!」
金髪「おお怖い怖い」
小萌「残念ながら転校生ではないのですよ」
青髪「なんやなんやつまらんわ」
黒髪「き・さ・ま・らぁ」
172 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/27(水) 18:37:49.80 ID:Oznw+F910
小萌「吹寄ちゃん、落ち着いて!」
吹寄「…………」
小萌「ふぅ……実はですね、ずっと不登校だった鈴科ちゃんが登校してくれました!」
小萌「みなさん、仲良くしてあげて下さいね」ハイッテモイイデスヨー
ガラガラ
鈴科「…………………………鈴科だ」
鈴科(あンのヤロウ…っ! 人に釘刺しといてテメェが遅刻とはなァ……)コメカミピキピキ
青髪(こわっ!! なんやこの子! 恐すぎや!)
金髪「」
吹寄(髪が白い…。肌まで白い…。……不健康そうね)
173 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/27(水) 18:39:26.50 ID:Oznw+F910
金髪「!」ハッ
金髪(落ち着け…落ち着くんだ……)
金髪(本当はこのクラスにもう一人いることは知っていた…。そいつが鈴科という名前のことも)
金髪(だがその正体がアレだと……!?)
金髪(誰か冗談だと言ってくれ)
一同「…………………………………………………」
小萌(空気が重いです!)
小萌「じっ自己紹介などは各自休み時間などを利用して行って下さい」
ガラガラッ
上条「遅れてすみません!!!!」
鈴科「!」
小萌「上条ちゃん! また遅刻ですよ!」
174 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/27(水) 18:40:30.15 ID:Oznw+F910
上条「ほんとすみません! 寮のエレベーターが故障して缶詰にされてました!」
金髪「流石カミやん。今日も絶好調だぜい」
上条「代わってやろうか」
金髪「勘弁してくれにゃー」
小萌「上条ちゃん、今日は良いこともあったので特別に見逃してあげます」
小萌「しかしです! 次はありませんからね」
上条「マジっすか! ありがとうございます」フカブカ
鈴科(物凄く情けねェ構図だな……)
小萌「それでは朝のHRは終わりなのです」サヨウナラー
175 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/27(水) 18:41:36.81 ID:Oznw+F910
吹寄「さてと、あたしは吹寄制理。よろしくね」
青ピ「僕は青ピって呼ばれてますわ。鈴科もそう呼んでええよ」
土御門「土御門元春だにゃー」
上条「俺は上条当麻だ!」
鈴科「テメーは知ってンだよ」
土御門「あれ? カミやんと鈴科は知り合いだったのかにゃー?」
上条「知り合いっつーか、俺が偶然見つけちまってさ、登校するように誘ったんだ」
青ピ「なるほど」
青ピ「カミやんに誘われたってことは……むっちゃしつこかったはず…!」
上条「俺はそんなにしつこくねーよ!」
青ピ「いいやしつこいで! カミやんはこういうことになると熱いんや」
ギャーギャーギャーギャーギャー
176 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/27(水) 18:43:52.80 ID:Oznw+F910
吹寄「はぁ…馬鹿はほっといて。あたしは無能力者だけど、君は何か能力とかあるの?」
鈴科(ヤベェ……全然知らねェ。なンて登録してあンだ?)
吹寄「?」
土御門「…………」
鈴科「………光学操作のレベル3だ」
吹寄「強能力者なんだ……」
吹寄「この学校ではほとんど無能力者か、低能力者。異能力者でもかなり少ないからエリートね」
土御門(能力を偽った……当然か)
鈴科(テキトーに答えるンじゃなかったなァ。これじゃ反射が使えねェ)
吹寄「ねぇねぇ どんなことが出来るわけ?」
鈴科「……………一定以下の波長を持つ光の向きを変える」
吹寄「姿を消したりできるの?」
鈴科「できねェこともねェが、演算がタルいからやンねェな」
キーンコーンカーンコーン
吹寄「授業が始まるからまた後でね」
コラーキサマラージュギョウガハジマルゾー
ウオオ! オチツケフキヨセ!
………………………
……………
……
177 :
大圄先生は諸事情により左遷。代打はメガネ
[sage saga]:2011/07/27(水) 18:45:52.09 ID:Oznw+F910
【その頃の柵川中学】
絹旗「は!?」
絹旗「一体どういうことですか!?」
メガネ「ど、どういうことかと言われても……」アセアセ
絹旗「超説明を要求します!」
メガネ「え…えっとですね……確かに登録はされていますし、間違いなくあなたは柵川中学一年のはずなんですけど……」アセアセ
絹旗「そうですよね。そのはずです」
メガネ「理由はわかりませんが……登録だけされていて、どの組にも属していないんです…よ………」アセアセ
メガネ「あっ…あの、幽霊部員みたいな…?」アセアセ
絹旗「……………」
178 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/27(水) 18:47:28.33 ID:Oznw+F910
絹旗(普通の生徒として生活する為の準備はしてあるって超言ってたじゃないですか)
絹旗(中途半端に仕事しないでほしいです)
絹旗(あの研究員、今度会ったら超文句を言ってやります!)
メガネ(朝から何なんなの? どうしたらいいの? 誰か助けてー!!)
絹旗「それで、どうしたらいいんですか?」
メガネ(私が聞きたいですよ)
メガネ「えー………。どうしたらいいんでしょう?」
179 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/27(水) 18:48:47.28 ID:Oznw+F910
【廊下】
メガネ(なんでこうなっちゃったかなぁ)
絹旗「ここが私のクラスですか?」
メガネ「そうそう。転校生という形になったけど…大丈夫だよね?」
絹旗「超問題ありません」
メガネ「それじゃ入ろうか。時間も押してるしね」
ガラガラ
佐天「あっ!」
初春「鉄装先生、やっと来ましたね……って」
佐天「絹旗ちゃん!」
絹旗「おはようございます。佐天さん」
180 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/27(水) 18:49:57.80 ID:Oznw+F910
絹旗(佐天さんのクラスだったんですね)
初春「どうしてここに!?」
佐天「あれ? 初春には言わなかったっけ?」
初春「何も聞いてませんよ」
佐天「絹旗ちゃんは同じ学校なんだよ〜」
初春「そうだとしても何でこのクラスに?」
佐天「それはわかんないなぁ」
鉄装「遅れてきてすみません。ちょっとゴタゴタがあったもので……」
鉄装「こちらの子は今日からこのクラスの仲間になる絹旗最愛さんです」
絹旗「絹旗最愛です。よろしくおねがいします」ペコ
佐春「?」
181 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/27(水) 18:51:29.46 ID:Oznw+F910
初春「佐天さん! 何かおかしくありません?」ヒソヒソ
佐天「転校生みたいなノリだね!」ヒソヒソ
初春「そうじゃないですよ!!」ヒソヒソ
初春「前からこの学校に在籍していたなら、何で転入みたいになってるんですか!?」ヒソヒソ
佐天「それは知らないって。でもさ、深〜い事情があるみたいだったから、聞かないことにしたんだけど」ヒソヒソ
初春「…………う〜ん。その方がいいんですかねぇ〜?」ヒソヒソ
佐天「…誰でも話したくないコトってあるし、ね?」ヒソヒソ
初春「わかりました。私も聞かないことにしますね」ヒソヒソ
鉄装「絹旗さんの席は一番後ろにある空いてる席だからね」
鉄装「それじゃあ時間も無いからHRはこれで終わりということで」
182 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/27(水) 18:52:31.18 ID:Oznw+F910
ガヤガヤガヤ
初春「絹旗さん」
佐天「学校に来る気になったんだね!」
絹旗「超佐天さんのおかげですよ」
佐天「私は何もしてないよ〜!」
絹旗「そんなことはないです」
初春「そういえば! 絹旗さんは長く学校に来てないみたいでしたけど、勉強は大丈夫ですか?」
絹旗「まったく大丈夫ではありませんね。能力開発は超問題無いと思いますが」
佐天「能力開発は問題無いって……もしかして、高位能力者とか?」
絹旗「甚だ不本意ですけど、レベル4です」
佐春(不本意…?)
183 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/27(水) 18:54:24.83 ID:Oznw+F910
佐天「大能力者か〜。白井さんみたいだなぁ」
初春「どんな能力なんですか〜?」ワクワク
絹旗「『窒素装甲(オフェンスアーマー)』です」
佐天「おふぇんす?」
初春「あーまー?」
絹旗「空気中の窒素を操って壁を作ったり、重い物を持ち上げたりする能力です」
佐天「おお!! なんか強そう!」
絹旗「ただし、射程は数センチしかありません」
佐春「えっ?」
絹旗「なので、実際に能力を行使すると怪力に見えます」
初春「なるほど!」
初春「射程が短いからそんな風に見えるんですね! 確かにアーマーみたいです!」
佐天「なんだか面白い能力だね」
絹旗「そうですか?」
ガヤガヤガヤガヤ
………………………
……………
……
184 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/07/27(水) 19:12:28.58 ID:Oznw+F910
今回はここまでかな!
つっちーは原作同様、魔術師です
暗部にも詳しいですが、所属はしていません。
猟犬部隊や、迎電部隊はありますが
グループやスクールなどは無いので。
185 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/27(水) 20:42:44.94 ID:2rTuMpI/0
>>1
乙
読んでるよ。
続けて、続けて。
186 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/07/27(水) 20:43:37.23 ID:3fpVexXAO
超乙
盛り上がってきたな
187 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山陽)
[sage]:2011/07/27(水) 23:38:39.37 ID:ME26idoAO
>>1
乙
絹旗ちゃんマジあいあい
188 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage!status]:2011/07/28(木) 10:49:28.74 ID:qnO7a6YZo
乙なんだよ
現在のサーバのご機嫌:普通ですー(LA:0.642578125)
189 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/28(木) 11:03:02.08 ID:BUiJTQnP0
乙
続きが楽しみだ
190 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[age saga]:2011/08/06(土) 17:29:11.28 ID:1B+kCMFt0
【柵川中学昼後】
佐天「さーてと、お昼も食べたしいつ頃抜け出そうかな?」
初春「サボるんですか?」
佐天「だって今日はとある高校に行かないといけないんだよ?」
佐天「学校が終わってからじゃあ間に合わないって」
初春「確かに…向こうも同じ時間に終わると思いますし」
初春「移動時間も考えれば放課後まで待っていられませんね」
佐天「そういうことなのさ!」
絹旗「…………」
初春「でもですよ、問題がありませんか?」
191 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/06(土) 17:30:16.49 ID:1B+kCMFt0
佐天「?」
初春「どうやって抜け出すんです?」
佐天「そりゃぁ先生の目を盗んで行けば……」
初春「門は絶対見張られてますよ」
佐天「……………塀をよじ登ればいいのでは!?」ビシッ
初春「…登れるんですか?」
佐天「……………周りの物を利用すればなんとか…?」
初春「………」
佐天「どうしよう!」
佐天「初春助けて〜〜」
初春「そんなこと言われましても」
佐天「!!」ピコーン
佐天「初春が囮になって門を突破する! 完璧!!」
初春「何が完璧なんですか! 嫌ですよそんな作戦」
佐天「そこをなんとか」オネガイ
絹旗「私に超良い案があります」
初天「!?」
192 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/06(土) 17:31:10.72 ID:1B+kCMFt0
【塀の前】
佐天「なるほど。絹旗ちゃんの能力を使えば簡単に跳び越えられると………」
佐天「でも…お姫様抱っこはちょっと恥ずかしいな//」
絹旗「文句を言わないで下さい。口は超閉じていて下さいね」
ヒュッ シュタッ
佐天「ひゃぁ〜 簡単に跳んじゃった。流石大能力者!」
絹旗「ちょっと高くジャンプしただけじゃないですか。それよりも降りてくれませんか」
佐天「ごめんごめん」
佐天「いやー わざわざ協力してもらってゴメンね。今度何か奢るよ!」
絹旗「いえ、気にしないで下さい」
佐天「そんじゃ! バイバイ」
絹旗「お気をつけて」
絹旗「………………………………………」
ドカッ バタッ
佐天「……………」
絹旗「すみません。佐天さん」
絹旗「あなたを巻き込むわけにはいかないんです。今回だけは許して下さい」
193 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/06(土) 17:31:55.23 ID:1B+kCMFt0
【放課後の公園】
青ピ「ほー。能力の弊害でそんなに白くなったんか」
上条「能力のせいで体質が変わる事ってあるんだな」
鈴科「別に調べたわけじゃねェよ」
青ピ「!!!!!!!!!!!!!!!!!」
上条「??」
鈴科「どォした?」
青ピ「あっ……あっ…あそこ…………」
上条「はぁ…?」
鈴科「ガキがジュース買おうとしてるだけだろ」(オイオイ昨日のガキじゃねェか)
上条「まさかおま『なにを言ってるんや!!!!!』ちょっっ」
青ピ「赤ランドセル背負った金髪ロリがジュース買おうとするもボタンが高くて手が届かず必死に背伸びしてるなんて最高のシチュやないか!!」
194 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/06(土) 17:32:43.41 ID:1B+kCMFt0
鈴科「はァ?」
上条「ちょっと落ち着けって!」
青ピ「落ち着いてられるわけないやろ!!」
鈴科「ロリコンかよ……」
青ピ「ボクぁ落下型ヒロインのみならず、義姉義妹義母義娘双子未亡人先輩後輩同級生女教師幼なじみお嬢様
金髪黒髪茶髪銀髪ロングヘアセミロングショートヘアボブ縦ロールストレートツインテールポニーテール
お下げ三つ編み二つ縛りウェーブくせっ毛アホ毛セーラーブレザー体操服柔道着弓道着保母さん看護婦さん
メイドさん婦警さん巫女さんシスターさん軍人さん秘書さんロリショタツンデレチアガールスチュワーデス
ウェイトレス白ゴス黒ゴスチャイナドレス病弱アルビノ電波系妄想癖二重人格女王様お姫様ニーソックス
ガーターベルト男装の麗人メガネ目隠し眼帯包帯スクール水着ワンピース水着ビキニ水着スリングショット
水着バカ水着人外幽霊獣耳娘まであらゆる女性を迎え入れる包容力を持ってるんよ?」
鈴科「男が混ざってるぞ」
上条「おっ! ランドセルを踏み台にして押そうとしてる…」
青ピ「「「おおおぉぉぉぉおおお!!!??」」」
青ピ「「素晴らしい! 実に素晴らしい!!!!」」
鈴科「声がデケェよ!」
青ピ「うおおおおぉぉぉ!! こっちに振り向いたで!」
鈴科「チッ」
青ピ「メチャクチャかわいいやないか! 天使としか形容できへんよ!!!」
上条「こっちに来てね?」(舌打ち…?)
195 :
自販機から逆算すると小学一年生ぐらいになっちゃうね
[sage saga]:2011/08/06(土) 17:34:26.42 ID:1B+kCMFt0
青ピ「!!!!!???」
青ピ「まさか………ま・さ・かぁ〜〜またカミやんか! そうなんか!!!」
上条「いやいや知らねぇって!! 全然記憶にございません!!!」
那由他「あの………昨日は助けて頂いてありがとうございました」
青ピ「やっぱりカミやんやないか!!!」
上条「違うっつーの!!」
那由他「えっと……私はコッチの方にお礼を述べているのですが……」
青ピ「鈴科やて!!? まさかの鈴科か!!」
上条「こんなかわいいロリっ子にフラグ立てるなんて……恐ろしい子…」
青ピ「カミやんが言うか! どの面下げて言うんや!」
ギャーギャーギャーギャー
那由他「あ…あの……」(フラグ……?)
鈴科「ハァ……ンで、用はそンだけか?」
那由他「……そうですね。お礼を言いたかっただけですから」
鈴科「そォかよ。ソコの変態に襲われる前に帰った方がいいぞ」(カツサンドドリンク……変人か?)
那由他「そうしますね。帰りが遅いとお兄ちゃんが心配しますし」
青ピ「「「お兄ちゃんやて!!?」」」
上条「お前は黙ってろ!!」
青ピ「金髪ロリに加えて妹属性まであるんかいな!!!」
鈴科「マジでさっさと帰った方がいいぞ」
那由他「さっ…さようなら」
196 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/06(土) 17:35:53.40 ID:1B+kCMFt0
【常盤台中学 校舎内】
御坂(学校終わったし、今日は何しようかな〜〜)
御坂(当麻のとこに行こうかな?)
御坂(あっ………今日は鈴科さんといるはず!)
御坂(作戦通りなら一緒に遊んでる可能性が高いし、邪魔したらダメだよね…………)
御坂「!」
御坂「麦野さんにメールしてなかった! 探し人は鈴科さんだったことを教えとこっと」
――――――――――――――――――――
to:麦野さん
件名:探してた人っぽい人
本文:
確認してもらったら当たりだったよ
佐天さんが探してた人は
鈴科さんだったみたい
――――――――――――――――――――
御坂「これでよしっと」ピピピ
黒子「あら、お姉さま」
御坂「ん? 黒子と…泡浮さんか」
泡浮「御坂様はこれから御用事などはありますか?」
御坂「無いけど?」
黒子「ならちょうどいいですの。お話したいこともありますし、ご一緒にお茶でもいかがです?」
御坂「かまわないけど、湾内さんはどうしたの?」
泡浮「ご用事があるらしくて……今日はご一緒ではないのです」
御坂「へーそうなんだ」
御坂「話したいことってのも気になるし、さっさと行こうか」
黒子「別に大したことでは………」
御坂「?」
黒子「…………微妙ですの」
御坂「???」
泡浮「確かに、話すところによって変わりますね」
御坂「よくわかんないけど聞けばわかるわ!」
197 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/06(土) 17:37:44.99 ID:1B+kCMFt0
【学舎の園】
泡浮「どこの喫茶店に致しましょうか?」
黒子「新しくオープンしたとこでよろしいのでは?」
御坂「あの、コーヒーを売りにしてるとこだよね」
御坂「学生ばっかりなのに一番の目玉はブラックらしいよ」
黒子「噛み合ってませんの…」
泡浮「ですが、ブラック以外も美味しいと聞きました」
御坂「無理にブラック頼むこともないもんね。素直に甘いヤツを飲みましょうっっって!?」ガシッ シュバッ
黒子「お、お姉さま??」
泡浮「突然脇道に隠れてどうかしましたか?」
御坂「しっーー! いいから! 急いで回り道していくわよ!」
黒子「わかりましたの」
泡浮「??」
金髪の少女(……?)
金髪の少女(今…御坂さんがいたような……?)
金髪の少女(………………………………………………………)
198 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/06(土) 17:39:05.00 ID:1B+kCMFt0
【第七学区の大通り 歩道橋】
ピピピピッ
麦野「!」
麦野(美琴からメールか)
麦野(探してた人は鈴科で決定……)
麦野(………木原が思い浮かべたヤツと鈴科…同一人物なの?)
麦野(私の杞憂だったらいいけど、もしアイツなら………予想以上に手強いわよ、佐天ちゃん)
麦野(でも、全然情報が無いのよね)
麦野(浅いところを探ったぐらいじゃ尻尾も掴めないなんて)
麦野(木原の方はアイツでほぼ決まりじゃない………)
麦野(問題は鈴科がアイツと同一人物かどうか)
麦野(…………美琴に聞いてみよっと)
――――――――――――――――――――
to:美琴
件名:鈴科さんについて
本文:
申し訳ないんだけど
鈴科さんについて
詳しく教えてくれないかな?
性格とか、どんな小さいことでもいいから
――――――――――――――――――――
麦野(送信っと)ピピピッ
麦野(後は待つだけか……性に合わないんだけどなぁ)
青年「よっ! 麦野じゃん! こんなところに突っ立って何してんの?」
麦野「うるさい話しかけんな」
青年「おいおい冷た「やっぱり用があるわ」いねー??」
青年「お前が俺に用があるだって?」
青年「雲行きが怪しくなってきたんだが……」
麦野「ちょっと意見とか聞きたいだけ」
青年「ゴーインにマイウェイのお前が?」
麦野「真面目な話なんだよ」コメカミピキピキ
青年「………聞こうか」
199 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/06(土) 17:41:08.38 ID:1B+kCMFt0
【第七学区の道中】
青ピ「はぁ〜 あの子かわいかったな〜」
上条「おいおい、小学生に手を出すなよ?」
青ピ「中学生に手を出してるカミやんに言われたくないで」
上条「美琴とは健全なお付き合いをさせていただいております!」
上条「問題になるようなことはありません!」
鈴科(………………………)
上条「?」
青ピ「どうしたん?」
青ピ「さっきからダンマリやん」
鈴科「いや…なンでもねェ」
鈴科(つけられてンな)
鈴科(何時からだ……? 公園にいたときは大丈夫だったはず……)
鈴科(反射を戻しておくかァ?)
青ピ「いったいどうしたんやろ?」
上条「さぁ?」
鈴科「……………………」
上条「! あそこにいるのは吹寄!」
青ピ「ショーウィンドウを凝視しとるな」
上条「服屋ってことは…欲しい服があるのか」
青ピ「せやけどそこはセレブ御用立つ………」
上条「俺達一般市民には手が出せないのだよ」
青ピ「諦めるしかないんや」
200 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/06(土) 17:41:43.94 ID:1B+kCMFt0
鈴科「………オイ」
上条「なに?」
鈴科「悪りィが今日は帰ってもいいか?」
青ピ「なんでや? このまんまゲーセンに行かへんの?」
鈴科「明日じゃダメか?」
上条「ダメじゃねぇけどさ、理由ぐらい教えてくれよ」
鈴科「……………今日は家に客が来る予定なンだけどよ、部屋の片づけをしてねェンだ」
鈴科「ゲーセンに行ってたら片付ける時間が無くなっちまう」
上条「手伝ってやろうか?」
鈴科「いらン」
青ピ「しゃあないなぁ。無理やり連れていくわけにもあらへんし、ええよ」
鈴科「すまねェな」
上条「一人欠けてしまったわけですが、どうするよ?」
青ピ「未だに釘付けの吹寄を誘う、どないや?」
上条「まさかの選択だな! 乗ったぜ!」
上条「お〜い 吹寄〜〜〜!」
青ピ「大声で呼ばなくてもええやん」
201 :
Kantate=カンタータ
[sage saga]:2011/08/06(土) 17:43:07.76 ID:1B+kCMFt0
【カフェ Kantate】
御坂「う〜ん。このエスプレッソは良い感じね」
黒子「そろそろお話してもよろしいですか?」
黒髪の少女「あら、御坂さんに白井さん、泡浮さんまで。奇遇ですわ」
黒子「ゲッ」
泡浮「婚后さん」
婚后「私もご一緒によろしくて?」
御坂「かまいませんよ」
婚后「どのようなお話をなさっていましたの?」
御坂「これから話すところなんです」
黒子「はぁ……。話というのは昨日のことらしいですの」
泡浮「えっとですね。私は昨日、誘拐されそうになってしまって」
御坂「大変なことじゃない!!」
泡浮「でも…その……見知らぬ殿方に助けていただいたのです」
婚后「泡浮さんは水流操作。水の無いところでは使いづらいようですし、良かったですわ」
御坂「ほんと無事でよかったわ。その助けてくれた人にも感謝しないとね」
婚后「そうですね。なんと言うお名前なんです?」
泡浮「名前は聞いていないのです。聞こうとしたら立ち去ってしまって」
御坂「ん? どっかで聞いたような話……」
黒子「髪は白かったようですの」
御坂「!」
御坂「鈴科さん!!」
黒子「わたくしのときもそうでしたが、意外とあちこちで人助けしているようですね」
御坂「そうね。話したいことってのはこれだけ?」
泡浮「はい」
婚后「では私のお話を聞いて下さる?」
黒子「いや〜な予感がしますの」
ワタクシノエカテリーナチャンガ………
マタソノペットノ………
…………
……
202 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/06(土) 17:44:24.77 ID:1B+kCMFt0
【第七学区 橋の下】
空が赤く染まるころ、白い少年は橋の下を歩いていた。
本来は薄暗いその場所は、横から差し込む光によって明るさを増している。
「なンの用でつけてきた?」
少年は誰もいないはずの空間へ質問を投げる。
橋の上を通る車の音が響く。
「わざわざ人目の付かない所へ来てやったンだ」
「出てこねェならこのまま撒いてやってもいいンだぜ?」
少し強めに、しかし静かな、奥底へ響く低音のような声で最後の警告を告げた。
僅かな間を開けて少女が姿を現す。西日が眩しい。
「あなたが鈴科さんで間違いは無いですか?」
制服の少女は冷たい声で少年へ問いかける。
「…………そうだ」
「偽名ですよね?」
少女の言葉に警戒の色を強める少年。この少女は自分を知っている。
203 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/06(土) 17:45:26.96 ID:1B+kCMFt0
「偽名だとわかるってこたァ………俺が誰だか理解しているってことだよなァ」
「そうですね。当然、あなたの正体は超知っていますよ」
冷たい風が吹いて少女の髪が揺れた。少年の髪は揺れなかった。
少年は最初と違う、強い意志が籠る声でもう一度。
「知っててつけてた理由を言え」
今度は質問では無かった。
「いくつか尋ねたいことがあるんです」
少女の声は最初と変わらず、何も籠められていない。
沈黙が流れる。少年は何も言わずに少女を見ていた。
「何で偽名を名乗って一般人に紛れていたんですか?」
少しだけ、声に力が籠った。
少年はゆっくりと口を開く。声は元のように静かだった。
「お前には関係ねェ話だ」
「答えられない、ということですね?」
「答える気が無ェ」
少女の表情は逆光で見えない。
少女の声は強くなっていく。
「暗闇の五月計画」
更に強く。
204 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/06(土) 17:46:25.11 ID:1B+kCMFt0
「聞き覚えがあるはずです」
少年の警戒はいつの間にか解かれている。
「あァ」
「覚えてるが?」
「内容は…実験の詳細は把握してたンですか?」
少女の声は大きくかけ離れていた。そして近付いていた。
「そりゃ知ってたぜェ」
注意しなければわからないような嘲りが含まれる。
しかし少女はそれを見逃さなかった。
そして声はさらに大きく、強くなっていく。
「知っていたなら…なンで」
「実験に協力した。 ってかァ?」
言葉を遮り、さらに嘲りが含まれた口調で喋り出す。
少年の表情は歪み始めていた。
「なンでもクソも何も考えてねェよ」
「被験者のコトなンざどーでもイイしなァ」
震えた声が溢れ出る。
「あの実験のせいで…何人の子供が死ンだと…………」
静かな空間に押し殺したような、僅かな笑いが響く。
そして大きくなっていく。
「バッカじゃねェの」
205 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/06(土) 17:47:16.25 ID:1B+kCMFt0
少年の言葉に反応するように少女は地面を蹴った。
瞬時に間合いを詰めて小さな拳が少年へ向かう。
届くはずの拳は直前で止まり、拳からは血が流れた。
「へェ」
「窒素を操ってンのか」
「体表面でしか展開できねェなンて俺みてェだな」
少女の拳は見えない壁に阻まれたように進まない。
車の音すら無くなった静かな場所に歯軋りが漏れる。
「自分だけの現実を真似てもな、ただの劣化コピーだろ?」
「そンなンじゃダメだよなァ……俺には勝てねェ」
少女には決して打ち破れぬ壁。
決して崩れることの無い侵食された現実。
圧倒的な力は笑う。
「俺にケンカ売ってどォするつもりだったンだ?」
「結果は見えてたろ?」
小馬鹿にしたように口元を歪めて喋る。
少女の目からは涙が流れ落ちた。表情は逆光で見えない。
いや、少年には見えていた。
206 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/06(土) 17:47:56.49 ID:1B+kCMFt0
「それでも……私は…………許せない」
見えているはずの表情が、見えていないかのように。
少年の表情は、態度は、声は変わらない。
「な〜にが許せないンですかァ?」
「俺か?」
「研究者か?」
「クソったれな現実か?」
「無力なテメェか?」
押し殺しきれなかったように乾いた笑い。
「もしかして全部か?」
顔の手前で停止していた拳は震えていた。
少女は動けない。
拳を進ませることも、引くことも出来ない。
「世界の全てが憎いってかァ?」
まるで確信しているかのように、反応を待たずに続ける少年。
「ちィっと思い上がりが過ぎるンじゃねェの」
「ピラミッドの頂点にいても無理なンだ」
「この町は変わらねェ」
「変えられねェよ」
207 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/06(土) 17:48:34.44 ID:1B+kCMFt0
少年はいつの間にか元の静かな声に戻っていた。
「……例え俺がなァ」
「実験に協力しなくても、オマエらは被検体だったさ」
「置き去りなンてのはな……そンなもンだ」
沈黙が空間を支配する。
少女の拳にも、足にも、全てに力は無かった。
凍りついたように動かない時間は車の音で動き出す。
「オマエ、今でも奈落の底でベソかいてンのか」
「…………違い…ます」
力の無い声で、呟くように声が染み出る。
「そりゃイイことで」
「芳川達の努力も無駄じゃなかったってわけか」
「せっかく拾った命なンだ」
「普通の人生でも謳歌してろよ」
「わざわざコッチ側に戻って来るこたァねェだろ」
少年は静かに橋の下から消えた。
取り残された少女は動かない。
冷たい風が少女の髪を揺らす。
風に撫でられた頬は前よりも冷たい。
夕日が沈もうとしていた。
208 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/06(土) 17:51:04.47 ID:1B+kCMFt0
【第七学区 道中】
佐天「はぁ…はぁ……」
佐天(絹旗ちゃん…………)
絹旗「…………………」トボトボ
佐天「絹旗ちゃん!!!」
絹旗「!! 佐天さん…ですか」
佐天「っ……!」
佐天「怪我…大丈夫?」
佐天「あんまり酷くはないみたいだけど…」
絹旗「…………大したことではありません。超大丈夫です」
絹旗「それよりも、気絶させてしまってすみませんでした」
佐天「気にしてないよ…。絹旗ちゃんを見れば何かあることぐらいわかるから」
佐天「何があったかは…話してくれないよね……」
絹旗「話せません。佐天さんを巻き込みたくないです」
佐天「……そっか」
佐天「もうすぐ完全下校時刻になっちゃうけど、美味しいものでも食べに行こうよ!!」ニコッ
絹旗「………………」
佐天「嫌なことなんて忘れちゃおう!!」ニコニコ
絹旗「……そうですね」
佐天「うんうん。それじゃ〜どこに行こうか?」ニコニコ
絹旗「佐天さん」
佐天「?」
絹旗「…やっぱりいいです」
佐天「??」
209 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/06(土) 18:00:06.99 ID:1B+kCMFt0
今日はここまでだと思うの
台風で停電したりして大変だった
ノートPCで書いてて良かったよホント
デスクトップだったら死んでた
今回の話は書くのが難しかったよ
心理描写無しで書くのって辛いね!
上手く書けているかどうかわからないから
意見か感想を下さい!!
否定的でも肯定的でも当たり障りなくてもいいよ!!!
210 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/08/07(日) 21:55:37.68 ID:B4pAMhrX0
>>1
乙 読んでるよ。
一方さん、新約では落ち着いた感じで、
学園一の頭の働きが描かれている。
原作以外の誰が、
闇から引きずりあげるかを描くのがSSの醍醐味。
頑張れ。
211 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/07(日) 23:36:35.73 ID:PRgTVB9e0
乙乙
続きも楽しみにしてる
212 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2011/08/08(月) 00:08:58.47 ID:mdNmFjO+0
>>1
乙 停電に負けずに書いてくれて有難う
一方さんと絹旗の会話がなかなか良いな
それと対照的なくらい、のー天気な佐天さんがいいな
213 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福井県)
[sage]:2011/08/08(月) 00:16:27.06 ID:GdK6xGwbo
乙ー
絹旗はそういうこと気にせず軽く考えてそうだと思ってたので、このキャラは意外です。
佐天さんの気遣いが天使すぎて癒されます。
台風ってことはまさか沖縄在住?
214 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[age saga]:2011/08/13(土) 15:19:24.89 ID:aqJN+jYu0
【第七学区の大通り】
フレンダ「結局、良い案が浮かばないって訳よ〜〜〜」
滝壺「大丈夫。まだ時間はあるよ」
フレンダ「そうなんだけどさ……」
滝壺「他の人に聞いてみる?」
フレンダ「誰かいたっけ?」
滝壺「みことは?」
フレンダ「いいね! 頭数は多いほうが良い案でるし!」
フレンダ「ついでに美琴のお友達も呼ぼう♪」
滝壺「あっ……南からむぎのの信号が来てる……」
フレンダ「マジで!? 今は会いたくないって訳よ!」
滝壺「いいわけ考えてない」
フレンダ「こっちの道から遠回りするってことで」
滝壺「うん」
215 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/13(土) 15:20:03.81 ID:aqJN+jYu0
【第七学区の裏通り】
フレンダ「絡まれる前にさっさと行こうか」
滝壺「………もう遅いかな…?」
フレンダ「マジ?」
白い学ラン「そこのオマエら!!」
フレンダ「最悪……」
白い学ラン「女だけでここいらをうろつくのは危ないぞ!」
フレンダ「しかも変なのだし…」
滝壺「変わった格好してるね」
白い学ラン「最近は根性無し共が活発だからな! 控えた方がいい!」
滝壺「お名前はなんていうのかな…?」
フレンダ「た、滝壺!?」
白い学ラン「俺の名前か!? 俺の名は削板軍覇だ!!」
滝壺「そぎいた……」
削板「おう! よろしくな! オマエらは何て言うんだ!?」
滝壺「わたs(モガモガ」
フレンダ「こんなのほっといて逃げるわよ」ヒソヒソ
滝壺「わ、わかった」
削板「む? 何で逃げるんだ? そんなに名前を教えたくないのか?」
削板「まーいいか。あっちは大通りだからな!」
216 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/13(土) 15:21:31.73 ID:aqJN+jYu0
【カフェ Kantate】
黒子「やっと帰りましたの……」
御坂「ペットのことを凄く可愛がってるのはわかるけどさ……」
泡浮「少し、聞き疲れました」
金髪の少女「こんにちわ、御坂さん」ニコニコ
御坂「!!!!!」
黒子「何の用ですの?」
泡浮(どなたでしょうか…?)
御坂「ははは……こんなところで会うなんて…奇遇ね」タジタジ
金髪の少女「そうですね。ですが、私を避けるなんて酷くありませんか?」ニコニコ
御坂「そうだったっけ…?」(気づかれてたーーー!?)
黒子「な・ん・の・よ・う・ですの!?」
泡浮(く、空気が……)
金髪の少女「私もご一緒してよろしいですか?」ニコニコ
御坂「えーと……あはは…は……」(うぅぅうう………)
黒子「ダメに決まってますの!!」
泡浮「あの……どなたでしょうか?」
金髪の少女「あら、ごめんなさい。あなたとは初対面でしたね」ニコニコ
217 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/13(土) 15:22:29.18 ID:aqJN+jYu0
食蜂「私は食蜂操祈。御坂さんと同じレベル5です。序列は第5位」ニコニコ
泡浮「あの常盤台最大派閥を率いる食蜂様!?」
泡浮「私は泡浮万彬と申します」
泡浮「お会いできて光栄です!」
食蜂「………そう、ありがとう」
黒子「ただの高慢知己でいけ好かない性悪女ですの」
御坂「ちょっと黒子!」
黒子「事実ですの。ことあるごとに突っかかって来てなんなんです!??」
食蜂「あっ…店員さん、カフェ・ラッテを一杯頂けますか? アイスでお願いします」ニコニコ
黒子「ぐぬぬ…」
御浮(無視…………)
食蜂「それで、何のお話をしていたのですか?」ニコニコ
御坂「もう終わったわよ。これから新しい話題を探すところ」
ピピピピッ
御坂「!」
食蜂「メールですね…………」
御坂「ちょっと失礼するわ」
御坂「………………」メールヲヨンデイマス
店員「カフェ・ラッテです」
食蜂「ありがとうございます」ニコニコ
御坂「……………」ピッピッピッ
食蜂「…………美味しい…」
御坂「……………………よし」ソウシン
食蜂「よろしいですか?」ニコニコ
御坂「いいわよ」
常盤台の生徒「食蜂様!!」
食蜂「………………」
常盤台の生徒「こんなところにいらしたんですね」
常盤台の生徒「そろそろ予定の時間になってしまいます。お戻りください」
食蜂「わかりました」ニコニコ
食蜂「それでは御坂さん、泡浮さん、また今度お会いできたときにでも……」ニコニコ
御坂「ええぇ…また今度ね」
泡浮(最後まで無視……)
218 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/13(土) 15:23:38.76 ID:aqJN+jYu0
御坂「疲れたぁ」
泡浮「白井さんと食蜂様は仲が悪いのですね…」
黒子「悪いですの」
御坂「というより黒子が一方的に嫌ってる感じなんだよね」
御坂「食蜂さんは相手にしてないみたいだし、今日なんて完全無視だもん」
泡浮「同じレベル5でありますし、御坂様は仲がよろしいのですか?」
御坂「それがそうでもないのよねー」
御坂「私としては別に悪く思ってるわけではないんだけどさ」
御坂「なぜか知らないけど向こうは私が嫌いみたいなのよ」
御坂「しかも、面と向かって喧嘩を売るわけでもなく、水面下でジワジワとくるのよね」
御坂「もー勘弁してほしいわ。超苦手なタイプ」
黒子「きっとお姉さまの序列が上なのを妬んでいるに決まってますわ!」
泡浮「そうなのでしょうか…?」
御坂「う〜ん……違うと思うわ。そんなに話すわけじゃないけどね」
御坂「食蜂さんは能力の上に胡坐をかくようなタイプじゃない」
御坂「それにね、精神系には序列なんて関係ないはずよ」
黒子「……?」
泡浮「どういうことですか?」
御坂「あれ? 知らない?」
泡浮「何の事を仰っているのかわかりません」
御坂「精神系の能力って、強力になればなるほど相手の演算力に効果が反比例するの」
黒子「それは知っていますわ」
御坂「レベル5ぐらいの演算力になると、ほとんどの能力はほぼ無効なのよ」
黒子「それは知りませんでした……」
御坂「だから食蜂さんの『心理掌握(メンタルアウト)』はレベル5に無力ってわけ」
御坂「ま、レベル5じゃなければとてもじゃないけど太刀打ちできないけどね」
御坂「知ってた? 心理掌握の射程は約15kmよ。その気になれば学区ごと操り人形にできるの」
黒子「いっ…いくらなんでも広すぎですの!!」
泡浮「想像の遥か上を行く凄さです」
御坂「精神系トップは伊達じゃない……」
219 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/13(土) 15:25:23.74 ID:aqJN+jYu0
【第七学区の裏通り 奥】
???「クソが!」ドカ
削板「??」
???「なんなんだよ!!」ボカ
削板「アイツ……何でドラム缶を蹴ってるんだ?」
???「ハァハァ………チッ」
削板「おいオマエ!!」
???「あぁ?」
削板「何でドラム缶を蹴ってるんだ?」
???「……ハ?」
???「誰だテメェ」
削板「俺か? 俺は削板軍覇だ!」
???「ああそう。俺は今イライラしてんだよ。失せてくれねぇかな、削板君」
削板「悩み事があるなら相談に乗るぞ!」
???(なんだコイツ…。変なのに絡まれたな。今日は厄日か?)
???「………ハァ」
???「……………」(さっさと家に帰って寝るとしよう)スタスタスタ
削板「む? 何で帰ろうとするんだ!?」
220 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/13(土) 15:26:02.77 ID:aqJN+jYu0
削板「俺はそんなに不審者か!? そうなのか!?」
???「どっからどう見ても不審者だろ……」ボソッ
削板「そうなのか!? どこがダメなんだ!!?」
???「もうなんなのお前……」
削板「俺は削板軍「聞いたっつーの!!」」
???「あークソ……イライラする…!!」
削板「カルシウムが足りてないんじゃないか!? 牛乳を飲むと良い!」
???「黙れクソ野郎」ブチッ
???「人が穏便に済ませようとしてるのに神経逆なでしやがって…!」
???「後悔させてやるよ」ブンッ
削板「おお? 何で鉄球が遅く進んでるんだ? さっぱりわからん!!」
???(能力に決まってるだろうが! 頭おかしいのかコイツは)
削板「うおおおお!!? この鉄球! 全然動かん!!!!」
???(無駄無駄。絶対動かせねぇよ)
削板「おお! 握り潰せはするのか!?」バキバキ
???「ァアアア!!??」(どういう握力してんだよ!)
削板「面白いなオマエ!」
???「クソ……」(地味にヤベェ…。どうする!?)
削板「なんだ? もう終わりか?」
???「……………」(逃げる!!!)ダッシュ
削板「逃がさん!!!!」フッ
???「うおおおぉぉ!!?」ストップ
削板「何で逃げるんだ!?」
???「速すぎだろ……。空間移動と勘違いするところだったぞ」スワリコミ
削板「ん? 降参するのか??」
???「もういい。煮るなり焼くなり好きにしろ………」
削板「ところでオマエ、何て言うんだ?」
絶対等速「……………絶対等速、そう呼んでくれ」
221 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/13(土) 15:26:43.37 ID:aqJN+jYu0
【第七学区の大通り 歩道橋】
青年「なるほど、話は理解した」
青年「俺も木原の方はお前の読み通りだと思うが、鈴科は微妙だな」
麦野「やっぱり?」
青年「情報が少なすぎる。もっとねぇの?」
麦野「友達から返信待ち」ピピピッ
麦野「お!」
――――――――――――――――――――
from:美琴
件名:Re:鈴科さんについて
本文:
鈴科さんのことだけど
なかなかの金持ち?で、高位能力者
あちこちで人助けしてるみたいだし
良い人なんじゃないかな?
――――――――――――――――――――
麦野「ふ〜ん」
青年「なんて書いてあるんだ?」
麦野「結構金持ってて、高位能力者で、人助けするような良い人、らしいよ」
青年「あーー……そんなら別人かもな」
青年「アイツは極悪非道の超危険人物って話だぜ?」
麦野「う〜ん…考えすぎだったのかな………」
青年「ウワサだぜ、ウワサ。実際は違うかもしれねぇ」
青年「なんにせよ問題無いんじゃねぇ?」
青年「少なくともその鈴科さんは良い人、なんだろ?」
麦野「そうみたいだけど」
青年「ならいいじゃねぇか。気にすんな」
麦野「むぅ…………」
青年「納得いかないのか?」
麦野「そうね。まあでも、とりあえず保留でいいわ」
青年「なんでもいいけどよ」
ドレスの少女「約束をほったらかして麦野さんと何をしているのかしら?」
青年「……………」
麦野「ちょっと協力してもらっただけよ。もう用は無いから返すわ」
ドレスの少女「まぁいいけど。垣根、行くわよ」
垣根「ハァ〜〜〜」テクテク
ドレスの少女「なにその溜め息。何か文句でも?」テクテク
垣根「なんでもありません。心理定規様」テクテク
心理定規「その言い方、イライラするからやめて」テクテク
麦野「アレ、何で尻に敷かれてるのかわかんないのよね。弱みでも握られてるの?」
222 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/13(土) 15:34:01.60 ID:aqJN+jYu0
今日はここまでの予感
書き溜めが尽きたし、これから9月4日にかけて忙しいので
更新頻度はさらに落ちるはず。
あと一回くらいは更新しそうだけどね。
9月4日を過ぎれば時間が出来るので更新できる!
ちなみに沖縄在住ですよ。最近は本土の方が暑いですね。
223 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/13(土) 15:45:23.13 ID:SFL/ilEDO
>>1
乙
忙しい中大変だろうけど、気長に待ちながら応援してるぜ
熱射病とか体力に気をつけてなァ!!
224 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/08/13(土) 17:07:21.49 ID:mNpr7FJ80
>>222
「このSSは9/4迄夏休み」
了解
225 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/13(土) 23:08:20.53 ID:y2avPqfp0
キャラが出過ぎて人間関係がよくわからん
でも楽しみにしてる
226 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/08/18(木) 21:25:41.20 ID:zQvQDff6o
乙。絶対等速は貴重品。これは期待。
227 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[age saga]:2011/08/19(金) 22:26:09.32 ID:hL6Zx14q0
ほんのちょっとだけ投下。
228 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/19(金) 22:27:02.86 ID:hL6Zx14q0
【夜の常盤台寮】
「疲れました………」
ホテルのような高級感溢れる豪華な一室で少女は呟いた。
しわ一つ無く整えられた気持ち良さそうな純白のベッドに体を預ける。
顔に被さった、透き通るように綺麗で柔らかい髪を払い、瞼を閉じた。
どうしてこうなってしまったのか。
普通の生徒として生活してきた。
クラスにも溶け込み、派閥にも参加した。
私の行いはごく普通の常盤台生と何も変わらなかった。
なのに何故。
いつの間にか私の周りには人がいなかった。人ごみに紛れたはずなのに。
私の周りだけ人は遠のく。人は私を上へと押し上げていく。
気づけば周りには見渡しの良い景色が広がるばかり。誰もいない。
彼女が羨ましい。
彼女のようになりたい。
……………なりたかった。
いったい私に何が足りないのか。
彼女にあって私に無いものは…………。
電波時計の針が音を立てる。
ベッドに寝ていた少女はゆったりと体を起こして窓を見つめた。
やがて立ち上がり、窓を開け放して窓辺によりかかる。
「今宵は満月ですか…。夜風が心地よいですね」
誰に伝えるわけでもなく、夜空へと語りかけた。
月を眺める少女。美しい髪が揺れる。
「私の心も……操ることが出来ればよかったのに……………」
少女は月を眺め続ける。
229 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/19(金) 22:30:44.59 ID:hL6Zx14q0
【第一七学区 操車場】
満月が出ていた。
日付が変わろうとする頃にも関わらず、街灯の明かりと月の光で視界は広い。
山積みにされたコンテナ。無機質な線路。無音の世界。
少年は微動だにせず、月に背を向けて何も無い空を見つめていた。
コンテナの山の頂でピクリとも動かない。
冷たい風が吹こうとも、髪すら動かない。
空間が切り離されたように少年は止まっていた。
僅かな音が遠くから聞こえる。聞こえ始めている。
徐々に大きくなり足音だとわかる。
やがて少年の背後から音の主が現れた。
酷くやつれた研究者だった。
「久しぶりじゃないか」
今にも霧散しそうな力の無い声で語りかける。
「君がこんなところに来るなんてね、実験に協力してくれるのかい?」
期待などしていない。結果などわかりきっている。そんな声。
「なわけねェだろ。オマエこそ何してンだ?」
少年は振り向くことなく返事を返す。
「私はただ休みに来ただけさ。ここは静かでいい」
「そォかよ」
研究者は少年を見上げ、何も言わない。
街灯が明滅した。
「ダメ元で聞いて欲しいのだが…いいかな?」
「………話だけは聞いてやる」
無音の空間に会話が流れだす。
230 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/19(金) 22:33:42.36 ID:hL6Zx14q0
「実験の協力じゃない。私の計画を手伝ってくれないか?」
「……………どンな計画か、詳しい事は知らねェ」
「だがな、どうせ無駄だと言っておく」
「わかっている。しかし道は一つしかない。私には木原さんのような道は無い」
「私は首まで沼に浸かっているんだ。もう逃げることも、助けを求めて手を伸ばすことも出来ない」
「…行き止まりだと、明白な道を進むなンてアホな事はしねェよ」
「そうか……。いや、最初から一人でやるつもりだったからな。別にいいさ」
会話は止まった。街灯が明滅する。
風が無くとも肌寒い。冬が近づいている。
「私はそろそろ戻るとするよ。やらなければならないことが山積みなんだ」
研究者はトボトボと力なく歩く。
「一応、止めておいてやる。無駄だから止めろ。大人しく雲隠れしたほうがいいぜェ」
少年は研究者に背を向けたまま。
研究者は立ち止まる。少年に背を向けたまま。
「無理さ。私には君のような力は無い」
「だが私は諦めない。最後まで抵抗するよ」
足音は遠ざかっていき、無音の空間に戻った。
少年は何もない夜空を見つめる。
すでに日付は変わっている。
少年は誰もいない操車場で呟いた。
「兵どもが夢の跡ってかァ?」
231 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/08/19(金) 22:38:53.37 ID:hL6Zx14q0
以上だよ。
だんだん原作からズレてきたので脳内設定が大増殖する予感。
232 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/08/20(土) 05:57:28.11 ID:E7pX3VBL0
>>231
乙
そこを、切り抜けるのがSS
期待している
233 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/08/20(土) 21:49:29.02 ID:dtoJpmth0
気がついたら読み終わってた、早く早く!!こういう物語を待っていたのだよ!!
234 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/26(金) 13:12:54.72 ID:AS4bqdUBo
待ってるんだよ!
235 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/09/04(日) 20:40:41.38 ID:tbAntS+N0
予定の9月4日になりました。
電験三種を受けてきたわけだが
オーム社の解答速報が少しでもずれてたら死ねます。
ボーダーマンとか寝られないよ!
今から書き溜めるので三日後くらいに投下するんじゃないかな
236 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/06(火) 18:57:14.88 ID:x6Fe73dX0
明日くらいに投下か。楽しみだ。
237 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[age saga]:2011/09/07(水) 23:35:23.31 ID:08G2BYe60
【火曜日 とある高校】
小萌「鈴科ちゃんがいきなり無断欠席なんて………先生は…先生はとても悲しいです」ウルウル
青ピ「また不登校になったんかいな」
小萌「!!」ビクッ
上条「今日は俺らと遊ぶ約束なのになぁ」
吹寄「サボりとは良い度胸ね」
土御門(ホントにサボりか?)
上条(また行方眩ましたりしないよな? な?)
土御門(もっと深く探ってみるか)
上条(た…たまたまかも知れねぇし、明日まで待ってみるとしよう。そうしよう)
青ピ「なぁ吹寄」
吹寄「何?」
青ピ「あの二人は何を考えてるんやろな?」
吹寄「不安そうな顔と真剣に悩む顔ね」
小萌「ほ…ホームっ……ルームをっ…っ始め……ます」ヒッグヒッグ
青ピ「小萌先生、そんなに泣かなくても大丈夫やて。昨日の様子じゃ問題無さそうやったし」
小萌「!!」
小萌「そうですよね! 先生が疑ってはいけないのです!! 鈴科ちゃんにも事情があるはずです!」キリッ
青ピ「そうそうその調子や!」
小萌「でも、何かあったのなら心配です………」
吹寄「ただのサボりかもしれませんよ」
小萌「それはそれで悲しいですぅ………」ションボリ
青ピ「あぁ………」
上条「オイ青ピ!!!」
上条「小萌先生を泣かしてんじゃねぇよ!」
青ピ「濡れ衣や! この僕が小萌先生を泣かすわけないやろ!!?」
土御門「いっつもトラブル起こして泣かせてる気がするけどにゃー」
青ピ「僕やないで! トラブル量産しとるのはカミやんや!!」
上条「好きで量産してんじゃねーーー!!」
吹寄「貴様らうるさい!!」
238 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/09/07(水) 23:38:34.48 ID:08G2BYe60
【常盤台中学】
御坂「あ〜あぁ。今日も学校が始まるよ〜っと」
ピピピピッ
――――――――――――――――――――
from:フレンダさん
件名:頼みごと
本文:
木曜日に麦野の誕生会する予定なんだけど
プレゼントがまだ決まってないんだ
だからさ、今日付き合ってくれない?
頭数は多いほうがいいからお友達も誘って
くれると嬉しいな〜
――――――――――――――――――――
御坂(麦野さんの誕生日ってもうすぐなんだ。私も参加しよっと)
御坂(私は大丈夫だけどみんなはどうだろ)カチカチ
ピッ ソウシン
御坂「ふぅ……最近当麻に会ってない……」
御坂(明日は夕飯を作ってあげようかな)
御坂(……………先生遅い)
御坂「……………………」
御坂(鈴科さんはどうなったんだろ)
御坂「………………」カチカチ
ピッ ソウシン
御坂(これでよしっと)
ピピピピッ
――――――――――――――――――――
from:佐天さん
件名:すみません
本文:
実は昨日、鈴科さんに会えなかったんですよ。
なので、今日こそ会いに行くので無理です。
また誘ってください。
あと、初春は忙しいから無理らしいですよ。
――――――――――――――――――――
239 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/09/07(水) 23:40:54.22 ID:08G2BYe60
御坂(無理かー。残念。初春さんが無理なら黒子も無理かもしれないな……)
ピピピピッ
――――――――――――――――――――
from:上条当麻
件名:Re:鈴科さん
本文:
作戦通りに上手くいってるぞ!
今日は病欠みたいだけどな!
――――――――――――――――――――
御坂(あれ? 鈴科さん、病欠なんだ……)
御坂(ということは……佐天さんは無駄足になっちゃう!)
御坂(知らせてあげるべきよね!!)
御坂「…………」カチカチ
ピッ ソウシン
御坂(…………遅いなー。なんでこんなに遅いんだろ。何かあった?)
ピピピピッ
御坂(返信早い!)
――――――――――――――――――――
from:佐天さん
件名:えぇー
本文:
そうですか。上条さんからの情報ですか……。
今日の予定、無くなったみたいなので、
さっきの話に乗ります!
絹旗ちゃんも一緒でいいですか?
――――――――――――――――――――
御坂(頭数は多いほうがいいって言ってたし、大丈夫だよね)
御坂(っていうか絹旗さんはいいのかな……まぁいいか)
御坂(フレンダさんにも返事しないと)カチカチ
ピッ ソウシン
御坂(代理の先生も来ないなー。授業が無いなら無いでいいけどさ)
240 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/09/07(水) 23:45:17.91 ID:08G2BYe60
【昼過ぎ どこにでもあるような学生寮】
鈴科「…………」ムクリ
鈴科(太陽が随分昇ってンな……)
鈴科「……………チッ」
鈴科(バッチリ寝過しちまった)
鈴科(ダルいからこのままサボるか)スクッ
鈴科(コーヒーはまだあったはず)ガチャ
鈴科(大量に買ったからな……しばらく切れねェだろ)カシュッ
鈴科「…………………」ゴクゴク
鈴科(当たりか。最近はハズレを引かねェなァ)
鈴科「……………………………………」ジー
鈴科(空き缶……片付けとくか。暇だしな)
鈴科(ゴミ袋がねェ)
鈴科「……メンドクセェ」
【第七学区 道中】
鈴科「あァ?」
―――――――――――――――――――――
―――地中電線工事のため立ち入り禁止―――
―――――回り道をお願い致します―――――
―――――――――――――――――――――
鈴科(いつの間にか工事してやがる。昨日はしてなかったよなァ?)
鈴科(ソッチには行かねェからいいけどよ)スタスタ
鈴科(人が全然歩いてねェな……当然だな)スタスタ
鈴科(平日の昼間だ。歩いてるわけがねェ)スタスタ
鈴科「………………昼間、か」スタスタ
鈴科(いつから明るいうちに出歩くようになったンだ?)スタスタ
鈴科(不思議となンとも思わねェ)スタスタ
鈴科(以前は抵抗があったのによォ)スタスタ
鈴科(………………いったい俺の何が変わった?)スタスタ
鈴科「………」スタスタ
鈴科(なンか違うよなァ………やっぱ何かが変わったンだ)スタスタ
鈴科(でも何が変わった?)スタスタ
鈴科「……………なァンなンですかァ?」スタスタ
241 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/09/07(水) 23:50:26.52 ID:08G2BYe60
【高級スーパー】
イラッシャイマセー
鈴科(ゴミ袋はドコだ?)キョロキョロ
鈴科(コッチか)スタスタ
鈴科(燃えないゴミ用の一番デカイ奴は………)
鈴科(これだな)
鈴科(枚数は適当でいいか)
【どこにでもあるような学生寮】
鈴科(さてと、まとめて片付けてやるぜェ)
トンッ ブワ ヒューン
鈴科(終了。ゴミ出しついでに飯でも食って来るか)
鈴科(どこにすっかなァ)
【ゴミ捨て場】
燃えるゴミ――――月曜日
燃えないゴミ―――木曜日
鈴科(……今日は燃えないゴミの日じゃねェのか)
鈴科(関係ねェがなァ)ポイッ
242 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/09/07(水) 23:52:38.01 ID:08G2BYe60
【放課後 第七学区 道中】
吹寄(今日は家に帰ったら何をしようかな)テクテク
吹寄「!!」ピタッ
吹寄(今日は火曜日なのに大量の空き缶が捨てられている……だと…?)
吹寄「どれだけ太い神経なのかしら……」テクテク
吹寄「あっ」
―――――――――――――――――――――
―――地中電線工事のため立ち入り禁止―――
―――――回り道をお願い致します―――――
―――――――――――――――――――――
吹寄(仕方ないわね)クルッ
吹寄(そういえば、こっちの道は歩いたことが無い………)ジー
吹寄(どこに行くのかな?)テクテク
吹寄(来たことのない通りに出たわ)
吹寄(向こうに小さな公園があるのね……)
吹寄「…………」ジー
吹寄(こんなところにパン屋があるわ)ジー
吹寄(何か気になる……何でだろ?)ジー
吹寄(何か、見落としているような…………!!)
吹寄(あの店員! 青い髪の毛! 長身で見覚えのある顔! 青ピじゃない!!?)
吹寄「パン屋………」テクテク
キィーーカランカラン
243 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/09/07(水) 23:55:58.20 ID:08G2BYe60
青ピ「いらっしゃいませーーっって」
青ピ「吹寄やないか!」
吹寄「あなた、パン屋でアルバイトなんてしてたんだ」
青ピ「アルバイトっちゅーか、ここは僕の下宿先やからなぁ。お手伝いみたいなもんやで」
吹寄「ここに住んでるの?」
青ピ「そうや。ここに住んでるんや」
吹寄「へぇ…意外と近かったのね」
青ピ「……? 何が?」
吹寄「家の場所よ。私もここの近くに住んでるから」
青ピ「そうなんか。一度も会ったこと無いのになぁ」
吹寄「そういえばそうね。なんでかしら?」
青ピ「何でやろな?」
吹寄「まあいいわ。せっかくだから何か買ってあげる。感謝しなさい」
青ピ「おおきに〜」
吹寄「ふ〜ん。なんだかどれも美味しそう」
吹寄「……あなたが焼いたのとかは無いの?」
青ピ「ありまっせ」
吹寄「どれなの?」
青ピ「まだ店頭には並べてないんや。焼き立てやで!!」
吹寄「それ、いただけるかしら?」
青ピ「ちょっと待っててな」テクテク
244 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/09/07(水) 23:56:34.79 ID:08G2BYe60
吹寄(青ピってパンを焼けるのね…。今日は新しい発見が多いわ)
青ピ「一個でええよな?」
吹寄「かまわないわ」
青ピ「80円になりまーす」
吹寄「安いのね」
青ピ「そうかぁ? そんな大きくないし、普通のパンやからこんなもんやろ」
青ピ「ちょうどお預かりいたします。ありがとうございました」
吹寄「それじゃ、お手伝い頑張ってね」バイバイ
青ピ「さいなら。またのおこしをお待ちしております」
キィーーカランカラン
青ピ(いつ見ても素晴らしいおっぱいやな〜〜)
【小さな公園】
吹寄(あのベンチで食べようかな)テクテク
吹寄(最近は冷え込みが激しいわ)ストン
吹寄(そろそろ秋も終わりか……)モグモグ
吹寄(ふかふかしていて食べやすい)モグモグ
吹寄(味も美味しいわ)モグモグ
吹寄(なによ…上手じゃない)
吹寄(ちょっと悔しいな)
245 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/09/08(木) 00:06:34.83 ID:Gt34FCZ50
久々のせいか、書き辛い。
それにしてもメイン7人は多すぎですね。
(メイン+取り巻き1〜2人)×7=14〜21人
木原みたいな独立キャラもいれると
30人突破しそうです。
しかし、せっかく設定を考えたので全部出すまで止めませぬ。
誰かと被らないことを祈る。
246 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/08(木) 02:39:58.93 ID:AHkFtygKo
乙!
そして一方さん、空き缶は燃えないゴミじゃなくて資源ゴミだよ
247 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/09/10(土) 11:38:55.78 ID:UAdDXD+Y0
>>1
乙
続けて続けて。
248 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(奈良県)
[sage]:2011/09/11(日) 01:43:33.62 ID:58P81zNH0
相変わらず、青ピの変態カッコいいな
>>1
乙
249 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[age saga]:2011/09/16(金) 22:06:39.86 ID:T7Z0TyEg0
【第九学区 人形専門店】
食蜂(以前から興味があったので来てみましたが………)
食蜂(……様々な種類が揃えられていますね。流石は第九学区といったところでしょうか)キョロキョロ
食蜂(このクマ……包帯だらけですが、怖いような……可愛いような……)ジー
食蜂(こちらはカエルですね。何故ヒゲが生えているのでしょう?)ジー
食蜂(隣のカエルは生えていません………)
食蜂(この辺りはマスコットから西洋人形風に変わっていますね)
食蜂(…………………)
食蜂(一つだけ、買ってみたいな………)
婚后「そこの方」
食蜂「!!」ビクッ
婚后「し、失礼しましたわ。驚かしてしまったようで……」
食蜂「いえ、お気になさらずに……何か御用ですか?」
婚后「特に何かあると言うわけではありませんの」
婚后「ただ、この店で同じ常盤台の生徒を見たのは初めてでして。声をかけたのですわ」
食蜂「そうですか。確かにこの店は初めてですね」ニコニコ
食蜂「………お名前を聞いてもよろしいですか?」ニコニコ
婚后「あぁ 申し遅れましたわ。私の名は婚后光子、2年です」
食蜂「私は食蜂操祈です。同じく2年ですね」ニコッ
食蜂「婚后さんはこの店によく来るのですか?」ニコニコ
婚后「そうですわね。人形集めが趣味なもので。西洋人形ばかりですけども」
婚后「しかしながら人形のことならそれなりの知識を持っていると自負していますから、なんなりと聞いてもよろしいですのよ」
食蜂「ありがとうございます」ニコニコ
婚后「食蜂さんは何か興味を引かれる人形を見つけましたの?」
食蜂「このクマも捨てがたいですが、やっぱりこちらのカエル……ゲコ太というのでしょうか」
婚后「そちらはマスコットコーナー……私とは少々畑が違いますわ」
婚后「それにしてもその様子ではゲコ太のことはあまり知らないようですのね」
食蜂「この手のことには手を出したことが無いのです……」
婚后「……それならこの機会に是非、人形集めを始めるといいですわ」
婚后「私としては西洋人形をお勧めしたいところではありますが、やはり興味があるもののほうが一番よろしいと思いますの」
婚后「………購入しますの?」
食蜂「…………してきます!」
婚后「お会計はあちらの角ですわ」
食蜂「わざわざありがとうございます」ニコニコ
婚后「お気になさら「ゲコ太!!!!」ず……?」
250 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/09/16(金) 22:10:40.88 ID:T7Z0TyEg0
御坂「食蜂さんもゲコ太が好きなの!!!?」
食蜂「えっ…? あの……」
婚后「御坂さん」
御坂「あ……」
婚后「御坂さんはゲコ太が大好きなのですね」
御坂「婚后さんも一緒だったんだ……。恥ずかしいところを見られた………」ガクッ
婚后「少し子供っぽいとは思いますけど、人様の趣味に文句をつけたりはしませんわ」
御坂「子供っぽい……」グサッ
食蜂(……私も子供っぽいのかな…?)
佐天「ちょっと御坂さ〜ん!! いきなりどうしたんですか?」
フレンダ「急に走り出さないで欲しいんだけど」
絹旗「店内で走るのは超良くないと思います」
滝壺「その人達はみことのお友達?」
御坂「そうですよ。同学年の食蜂さんと婚后さんです」
食蜂「……………」
婚后「婚后光子ですわ。以後、お見知りおきを」
食蜂「初めまして、食蜂操祈です」ニコニコ
佐天「私は佐天涙子です! 御坂さんの友達です」
フレンダ「まさにお嬢様って感じね。フレンダよ」
絹旗「絹旗最愛です」
滝壺「私は滝壺。よろしくね」
婚后「皆さんもこの店に人形を買いに?」
251 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/09/16(金) 22:13:32.98 ID:T7Z0TyEg0
フレンダ「友達の誕生日が近くてさ、プレゼント探しって訳よ」
絹旗「御坂さんの提案で来ました」
御坂「さっき話した友達が婚后さんですよ」
佐天「婚后さんからこの店のことを聞いたんですか〜」
フレンダ「人形のことなら私も詳しいのに! 悔しいけどこの店のことは知らなかったわ!」
滝壺「たくさん売ってるよね。私も一つ買おうかな」
食蜂「急に賑やかになってしまいました……」
御坂「あははは……ごめんね」
婚后「私は構いませんわ。騒がしいのは嫌ではありませんもの」
佐天「おっ 食蜂さんが持っているのは御坂さんが大好きなゲコ太ですね!」
御坂「さっ佐天さん!」
フレンダ「へ〜。美琴はこういうのが好みなんだ」
滝壺「かわいい」
佐天「食蜂さんも好きなんですか?」
食蜂「えっと……そうですね。好みですよ」ニコニコ
御坂「そうよね! 超カワイイわよ! 食蜂さんはわかってるわ!!」
絹旗「そろそろプレゼントを決めた方がいいんじゃないでしょうか」
フレンダ「そうだった。明後日なんだから決めないと」
婚后「では皆で探した方がよろしいのでは?」
滝壺「協力してくれるの?」
婚后「かまいませんわ。食蜂さんは……」
食蜂「私もかまいません。先に会計を済ませてきますね」ニコニコ
御坂「!!! ………このケロヨン、イイ!!」
佐天「御坂さん、変なスイッチを入れないでください!」
252 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/09/16(金) 22:17:28.93 ID:T7Z0TyEg0
【夕方 第八学区】
那由他「久しぶりの買い物だね♪」
木原「大げさに言うな。一週間ぐらいじゃねェか」
那由他「でもでも、最近家に帰って来るのも遅いよ……」
木原「仕方ねェよ。仕事が忙しいんだ」
木原「一時的なモンだし、そのうち元に戻るだろ」
那由他「むぅー」
木原「それより夕飯はどうするよ?」
那由他「ロールキャベツが食べたい! あとシジミのみそ汁も!!」
木原「………挽き肉とシジミはねェな。他は大丈夫か」
那由他「飲み物が無くなりかけてたよ」
木原「そうだったか? まぁ買っとくか」
那由他「あ! 芳川さんだ!」
木原「アァ? ……確かに芳川だな」
那由他「またサボりかな?」
木原「だろうな。アイツがベンチで呆けてるときは大抵サボりだ」
那由他「芳川さ〜ん!」
芳川「あら、こんばんわ那由他ちゃん。お兄さんとお買いものかしら?」
那由他「そうです。芳川さんは……やっぱりサボりなんですか?」
芳川「誰から聞いたのかすぐわかるわねぇ」
木原「どうせ図星なんだろ」
芳川「その通りね」
木原「全然変わらねェよな、オマエ」
芳川「貴方が女性を口説くなんて珍しいわ」
木原「ハァ………。ホント変わらねェ」
芳川「冗談よ。那由他ちゃんはちょっと背が伸びたわ」
那由他「そっそうですか!?」
芳川「ええ。これからですもの。もっと伸びるわよ」ナデナデ
那由他「んっ…………」
木原「で、仕事があんだろ。サボってないで働け」
芳川「少しくらいいいじゃない。貴方がいなくなった分、仕事が増えたのよ」ナデナデ
木原「そいつはすまなかったな。だがサボる理由にはならねェ」
芳川「はいはい。わかったわ。那由他ちゃん、また今度ね」
那由他「あっ……さようなら!! お仕事頑張って下さい!」
木原「……………………」
253 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/09/16(金) 22:23:53.53 ID:T7Z0TyEg0
【第九学区 人形専門店】
フレンダ「案外あっさり決まった訳よ」
滝壺「よかったね」
絹旗「7人もいますから」
御坂「そういえば、滝壺さんは決まっているんですか?」
滝壺「うん」
食蜂「そういう御坂さんは大丈夫なのですか?」
御坂「」
絹旗「私は参加しないので、超問題ありません」
佐天「忘れてたよ………って、絹旗ちゃんは行かないの!?」
絹旗「行くわけないじゃないですか。会ったことも無いんですよ? 向こうだって困ると思います」
佐天「確かに……」
御坂「仕方ないなぁ。明日は私たちが探す番か」
食蜂「……私も協力しましょうか?」
御坂「いいの!?」
婚后「それならば私もお手伝い致しますわ。明日は特に予定もございませんし」
佐天「どこに行きます? 今日みたいに集合してから決めますか?」
御坂「う〜ん」
食蜂「私のお勧めの店が学舎の園にありますが、どうでしょう?」ニコニコ
御坂「ま、そこでいいかな? 佐天さんは大丈夫?」
佐天「大丈夫です」
フレンダ「なんか協力してもらったのに悪いけどさ、私たち明日は無理なの」
滝壺「ごめんね。誕生会の準備をしないといけないから」
御坂「いえいえ構いませんよ。それに準備なら仕方ありませんし」
婚后「それでは明日、学舎の園の入り口で待っていますわ」
御坂「申請はやっておくからね」
佐天「わかりました」
絹旗「そろそろお開きですか?」
食蜂「完全下校時刻になりますから、解散しましょうか」ニコニコ
フレンダ「バイバ〜イ」
滝壺「ばいばい」
佐天「あれ? そっちは駅じゃないですよ?」
フレンダ「バイクで帰るから」
絹旗「いったい何時の間に持ってきたんですか……」
フレンダ「能力で引っ張ってくるの」
滝壺「便利だよね」
フレンダ「今度こそバイバ〜イ」
一同「さようなら」
254 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/09/16(金) 22:28:33.53 ID:T7Z0TyEg0
ここまでかな。
台風が近づいてきましたよ。
飛行機に乗る予定があったんですけど、欠航しますね。
いい加減にシレン5をするのも止めて、書き溜めしておかないと後がキツイ。
255 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2011/09/16(金) 22:34:08.12 ID:lC0Q8DF10
>>1
乙 てか、台風大丈夫なのか?
256 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/16(金) 23:09:22.95 ID:RnT8+tfko
乙なんだよ!
257 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[age saga]:2011/09/30(金) 23:54:50.53 ID:ONnJUgKt0
【水曜日 どこにでもあるような学生寮】
鈴科「…………………」
鈴科(今日はバッチリ起きてンな)
鈴科(……せっかく起きてンだから登校するか)
鈴科「………………」
鈴科(上条の能力は未だに不明……)
鈴科(異様なほど不幸ってこたァわかるが、それが反射を破るか?)
鈴科(無ェよな)
鈴科(しかし、このままダラダラしたってどうにもならン)
鈴科「……………直接聞くか」
【とある高校】
小萌「皆さん、おはようございます」
小萌「今日は……上条ちゃん以外はいますね! よかったです!」
土御門「鈴科は昨日休みだったけど何だったのかにゃー?」
鈴科「あァ? ………寝坊したからサボった」
小萌「鈴科ちゃん! 寝坊したからってサボってはダメですよ! ちゃんと登校してください!」
鈴科「はいはい善処します」
小萌「反省の色が見えません! 罰として今日は居残り授業です!!」
鈴科「メンドクセェ……」
土御門(本当にサボりなのか?)
土御門(確かにコイツが関係しそうなことは見つかってない)
土御門(ただ……猟犬部隊の動きが活発なのだけは気になるな………)
土御門(………何も起きなければいいが)
青ピ「ホンマにただのサボりやったな〜」
吹寄「まったくけしからんな。一度お灸をすえてやらねば」
青ピ「そうそう、昨日のパン、どやった?」
吹寄「む……まぁ…美味しかったわよ」
青ピ「……? そりゃよかったわ」
吹寄「…………………」
小萌「はぁ〜 上条ちゃんはまた遅刻なんですか……。今月は何回遅刻するつもりなのでしょう」
ガラッ
上条「ギリギリセーフ!!!!」
吹寄「……五秒前だな」
小萌「危なかったですね〜 でも今日は遅刻しなかったからエライです」
吹寄「当たり前のことですよ」
小萌「そ…そうなんですが………」
258 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/09/30(金) 23:57:58.80 ID:ONnJUgKt0
【第十八学区 長点上機学園】
垣根「今日は一限から木原かよ。だるいぜ」
心理定規「文句を言わないの。それと今日の約束、覚えているわよね?」
垣根「ちゃんと覚えてるって。 おっ! 校門でナンバーセブンが絞られてやがる」
心理定規「彼、真面目そうなのに」
垣根「遅刻以前に制服をまともに着てないけどな!」
心理定規「本当に……ここは出来る子に寛容よね」
垣根「世界最大の原石に加えて、能力無しでも運動神経抜群。これで頭がよけりゃなぁ」
心理定規「下から数えた方が早いものねぇ」
垣根「超能力者で精神系に対抗できないのはアイツだけだ」
垣根「頭が良ければ少しは演算力も期待できるんだがな」
心理定規「いいわよね、原石は。演算しなくても済むから」
垣根「精神系に対抗できないのは痛いと思うんだが」
ガラガラガラ
木原「おはよう。楽しい楽しい数学の時間だぜ」
【第十八学区 霧ヶ丘女学院】
麦野(あーたるい。眠い。メンドクサイ)
麦野(授業なんて聞かなくたって成績は能力で決まるのにねー)
麦野(私、出る意味無いじゃん。でも出席しないと留年しちゃうからなー)
麦野(あーヤダヤダ。朝から進路の話されるし、早く終わんないかなぁ)
麦野(……………………進路か、流石にマズイかな?)
麦野(でもやりたい事とかって……無いのよね)
麦野「はぁ〜」
麦野(………寝る)
259 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/10/01(土) 00:00:24.14 ID:HsIqQYsL0
【昼頃 とある高校 学食】
上条「今日は人が少ないな」
土御門「にゃー」
青ピ「そうやな。関係あるか分からへんけど、最近…行方不明者が増えとるようやで」
鈴科「ンだそりゃ」
青ピ「お客さんから聞いた話やけどな、巷で噂のレベルアッパー、ソイツを使うと行方不明になってしまうらしい……」
上条「レベルアッパーてなんだ?」
土御門「都市伝説だにゃー。 なんでも使うと一瞬で能力のレベルが上がるらしいんだぜい」
鈴科「学園都市らしい伝説だなァ」
上条「能力のレベルアップと引き換えに行方不明か……。俺には要らないな」
青ピ「僕も僕も」
鈴科「…………………………上条」
上条「?」
鈴科「ちょっとこっち来い」
上条「???」
青ピ「なんなんや?」
土御門「…………………………」
260 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/10/01(土) 00:02:39.06 ID:HsIqQYsL0
上条「どうしたんだ? 二人には聞かれたくない話なのか?」
鈴科「………単刀直入に聞く、オマエの能力ってなンだ?」
上条「俺は無能力者だぞ」
鈴科「嘘つくンじゃねェ」
上条「………確かに、俺は全くの無能力ってわけじゃないが」
上条「言いふらしてるわけでもないのになんで知ってるんだ?」
上条「どっかで見たのか? 最近は使ってないはずなんだけど」
上条「ま、別に教えてもいいけどさ」
鈴科「ンじゃ言えよ」
上条「俺の右手には………!」
鈴科「?」
上条「ふふふふふふ」ニヤァー
上条「教えてもいいが、交換条件だ!!」ビシッ
鈴科「ア゛ァ?」
上条「ちょっと! 怖いって! 別に金取ろうとかいうわけじゃないし、そんな顔しないで〜」
鈴科「…………」
上条「いやさ、その……鈴科の家に行ってみたい」
鈴科「ハァ?」
鈴科(家に行きたいだと? 何考えてンだコイツ)
鈴科(しかし、家に連れて行くぐらいで聞けンなら安いモンか。面倒なら引越せばいいからな)
上条(やっぱダメか? そういうの嫌がりそうだし……)
鈴科「呑ンでやる」
上条「マジで!? よしっ! 約束は守るぜ!!」
土御門「話は終わったかにゃ?」
青ピ「二人でコソコソ何しとったん?」
上条「ちょっと約束を取り付けてた」
上条「お前ら、今日は暇か?」
土御門「暇」
青ピ「なんも無いで」
上条「よーし! 今日は鈴科の家に行くぞ!!」
鈴科「今日来るのかよ」
上条「え!? ダメなのか!?」
鈴科「構わねェけどよ」
土御門「鈴科の家か……行ってみたいにゃー」
青ピ「そんじゃ放課後は鈴科の家に行くってことで決定!!!」
261 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/10/01(土) 00:05:29.00 ID:HsIqQYsL0
【放課後 とある高校】
土御門「鈴科の居残り授業も終わったし、行くぜい」
鈴科「待たせてすまなかったな」
ガラガラ
吹寄「なんだ貴様ら、まだいたのか?」
上条「これから鈴科の家に行くのだよ」
青ピ「吹寄もどや?」
鈴科「オイ」
土御門「まあまあ減るもんでも無し」
吹寄「残念だけど図書館に行かなければならないから」
青ピ「ありゃま、仕方ない」
土御門「図書館で何を借りる予定なのかにゃ〜?」
吹寄「きっ…貴様らには関係ない!」
上条「おやおや〜?」
土御門「面白そうな反応だにゃ〜」
上条「これは詳しく聞きたいですな」
土御門「さぁ! 白状するんだぜい!!」
吹寄「誰が白状するか! そこをどけ!」
上条「白状するまで」
土御門「退かないにゃぁ」
青ピ「ええところで悪いんやけど、鈴科の顔が険しくなってるで」
鈴科「……………………………」
上条「…………」
土御門「…………」
上条「きょ、今日はこのぐらいにしてやる!」ダッシュ
土御門「覚えてろにゃー」ダッシュ
青ピ「あっ! ちょっ待って〜」ダッシュ
262 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/10/01(土) 00:14:22.81 ID:HsIqQYsL0
短いけど勘弁して
フラグ回収する為にいろいろ調整しないといけないのです
新たにフラグも置いとかないといけないし、
一応、今まで置いたフラグの大半は誕生日過ぎてから回収される予定
書くまでもなく誕生日とか脳内設定です
佐天通行とかどこ行ったと思ってるそこの方!
これからなるはずなんですよ・・・
ここまで伸ばしておいてこれからなんです・・・
263 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/01(土) 00:52:18.83 ID:aqc3BfZa0
乙。
焦らずでも素早い投下を心待ちにしてるんだよ。
264 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/01(土) 02:29:59.15 ID:14xtkI3DO
続きが見れるならいつまでも待つさ
265 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/10/02(日) 05:11:45.94 ID:O7+4Vp8b0
>>262
乙
楽しく読んでるから、
続き、続き
266 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/10/13(木) 00:00:24.90 ID:7prLko3M0
【学舎の園 店内】
御坂「う〜ん。決まらないわね」
佐天「っていうか、どれもこれも高過ぎませんか?」
御坂「そう? 私は良心的な値段だと思うな〜」
食蜂「高価過ぎると貰う方も困るかと思いまして、安めの所にしたのですが……」
婚后「そうですわ。私は安過ぎと思いますけど」
佐天「いやー高いですって。普通、中学生が万単位の買い物なんてしませんよ」
佐天(流石の常盤台。五ケタに乗っても何とも思わないんだろうな……)
婚后「値段の良し悪しは置いておくとしても、佐天さんが払えないのであればお店を替えるしかありませんわ」
御坂「でも今からお店を探して間に合うかな……」
食蜂「私の能力で人海戦術でも行いましょうか?」
婚后「?」
佐天(人海戦術? 知り合いが沢山いるのかな……? でも能力って言ってるし……)
御坂「あははは…流石にそれはちょっと……ね?」
食蜂「遠慮なさらなくてもいいですのに……」
御坂「!! そっそうだ!!」
佐天「どうしました?」
御坂「私と二人で選んだことにして、割り勘にするのはどう? 半分ならどうにかならないかな?」
佐天「うーむ。なんとかなりますね。一応」
佐天(半額でもキツイけど、まぁ……なんとか)
婚后「ならそれでよろしいですわね」
食蜂「後は何にするか決めるだけですね」ニコニコ
婚后「あちらのアンティークコーナーはまだ見てないのでは?」
佐天「そうでした。行ってみますか」
267 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/10/13(木) 00:04:47.22 ID:7prLko3M0
【店内 アンティークコーナー】
御坂「このオルゴール、ちょっといいんじゃないかな?」
婚后「なんとも機械的な形をしておりますわね」
食蜂「この沢山付いているスイッチなどは何でしょうか……」
佐天「何か英語で彫られているみたいですけど、筆記体だから読めないです」
御坂「うんとね………ここを回すと、音の高さを調節できるみたいよ」
食蜂「音の高さを?」
御坂「うん。……こっちはテンポを変えられるみたいね。これはディレイ?が掛かるらしいよ」
佐天「へぇ〜〜。音を色々調節できるんですか。面白いですね」
婚后「だから機械的な形をしているのですね。納得しましたわ」
食蜂「中に入れる曲自体も入れ換えられるようになっています……」
御坂「値段も……このぐらいなら佐天さんも大丈夫だよね?」
佐天「そ、そうですね」
佐天(なかなか高い! まぁ安いわけないよね。多機能だし)
御坂「じゃあ何を入れるか選ぼうか」
婚后「クラシックが中心ですが、いくつか変わったものもありますわ」
食蜂「これは……ロシア語ですね。読めません」
佐天(ロビンソンとかあるんだ…………。 !!)
佐天「こっこれは!?」
御坂「良いのがあった?」
佐天「これです! カノンです!!!」
婚后「パッヘルベルのカノンですか。聞きやすくてよろしくてよ」
御坂「ちょっと視聴してみようか」
♪〜♪〜〜♪〜〜♪〜♪〜♪〜〜♪〜〜♪〜♪〜〜♪〜〜〜〜〜〜
食蜂(聞いたことのある曲です)
御坂「この曲、カノンっていうんだ。初めて知ったな」
食蜂「とても心地よいですね」ニコニコ
御坂「うん! いいわね……コレにしちゃう?」
佐天「私は是非、コレにするべきだと思います!」
婚后「私も賛成ですわ」
食蜂「私も異議はありません」ニコニコ
御坂「そんじゃ決まり!!」
婚后「お会計へ向かいましょうか」
食蜂(私も買おうかな……)
268 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/10/13(木) 00:14:30.85 ID:7prLko3M0
確か長時間放置するとhtml化されちゃうじゃないですか。
それの阻止っていうか、なんというか。
もう上り坂ばっかりだから時間がかかるのです。
地の文の割合も増えそう。
269 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/13(木) 00:45:14.04 ID:q5OrVA8oo
乙なんだよ!
270 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/13(木) 02:54:52.99 ID:DqqrHiaIO
>>1
月単位で放置しなければhtml化はされないのでこのペースなら余裕かと
乙です
271 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/10/30(日) 09:21:27.86 ID:kHlzeSs40
>>268
乙
なるほど、麦のんの反応が楽しみ。
それと、通行の家で何が起こる?
272 :
Trick or Treat!!
[sage saga]:2011/10/31(月) 23:26:36.42 ID:a9NZs4B20
【第七学区 大通り】
絶対等速(ったく……あのアホには参った)
絶対等速(丸一日休んだのにまだ疲れが残ってやがる……………)
絶対等速「チッ」
絶対等速(ちょっと運動不足だったかもな)
絶対等速(出所してからロクにしてなかったからか。弛んでるぜ)
絶対等速「ま、二度と会いたくねぇけどよ」
削板「誰に会いたく無いんだ!?」
絶対等速「………………。ハァ……やっぱ神様は悪人に厳しいのか?」
削板「何の話だ?」
絶対等速「今日もツイてねーってだけだ」
削板「そうか、それは悲しいな! だが体を動かせば自然と気分も上を向いてくる!!」
絶対等速「勘弁してくれ。もう走りたくねぇ」
削板「根性を出すんだ!!!」
絶対等速「マジで頼む! せめて後一日は休ませろ」
削板「むっ……仕方が無いな! 今日はパトロールだけにするか!」
絶対等速「話しを聞いてたのかよ!? 俺は行かねぇからな!」
削板「何故だ!!? 一人より二人の方が効率は良い!」
絶対等速「そんなにしたけりゃ風紀委員にでもなれって」
削板「…………それが適性試験とやらで落とされてしまったんだ」
削板「『あなたは団体行動に著しく向いていないため、採用できません』って言われたよ」
絶対等速「的確な判断だ」
削板「それはそうと一緒に行こうぜ!」
絶対等速「断るって言ってるだろうが!!」
削板「お!!!」
絶対等速「?」
フレンダ「ゲッ」
滝壺「あっ」
削板「いつかの二人組!!」
絶対等速「知り合いか?」
削板「そう「違うから! 全然違うって!!」」
絶対等速「速攻で否定されてんぞ」
滝壺「そぎいたはお友達と遊んでたの?」
削板「これからパトロールに行くのさ」
絶対等速「コイツ一人でな」
削板「何故だ!?」
絶対等速「だから疲れてると言ってんだろ! 何回言わせる気だ!!」
273 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/10/31(月) 23:29:11.37 ID:a9NZs4B20
フレンダ「なんだかお取り込み中みたいだから私たちはこれで!」グイッ
滝壺「あっ……ちょっと待って…引っ張らないで」
絶対等速「待てコラ! 自分達だけ逃げようとしてもそうはいかねぇ」ガシッ
滝壺「あうっ」
フレンダ「離しなさいよ!」グイグイ
絶対等速「テメェが離せ!!」グイグイ
滝壺「痛い……痛いよ」ウルウル
フレンダ「滝壺が痛がってるでしょうが!!」グイグイ
絶対等速「テメェが引っ張るからだろ!」グイグイ
滝壺「西から信っ……痛い痛い!」
フレンダ「えっ? 信号? 誰の!?」
麦野「そこの茶髪野郎、滝壺から手を離せ」ピキピキ
絶対等速「…………………」
麦野「離せっていうのが聞こえねぇのか? 自分で離せないなら腕ごと切り離してやろうか? あァ?」ピキピキ
絶対等速「チッ」パッ
絶対等速(コイツはヤベェな……威圧が全然違う)
滝壺「あっ」クラッ
麦野「よしよし、もう大丈夫だからね?」ギュゥー
滝壺「ありがとう。むぎの」ニコニコ
フレンダ「麦野も来ちゃったし、諦めてアイツとパトロールでも何でも行ってこい!」
麦野「パトロール?」
滝壺「えっとね……」カクカクシカジカ
麦野「はぁ〜なるほどね。んで、その削板君はどこ?」
絶対等速「あ?」
フレンダ「あれ? いつの間に……」
絶対等速「どこ行きやがったんだあの野郎」
麦野「私が来た時にはアンタ達しかいなかったわよ」
絶対等速「何はともあれ、パトロールに連れていかれないならもう用はねぇ。じゃあな」
フレンダ「あっ……うん…バイバイ」
麦野「………………………」
滝壺「むぎの、どうかしたの?」
麦野「いや、別に何でもないわ」
滝壺「?」
麦野「それよりもさ、その荷物は何?」
フレンダ「!!?」ギクッ
滝壺「え…えっとね……。これは、その………」
麦野「なんだか沢山あるじゃない。教えないさいよ」
フレンダ「あ、あははははは」
フレンダ(これは詰んだ)
274 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/10/31(月) 23:39:45.64 ID:a9NZs4B20
【どこにでもあるような学生寮】
青ピ「殺風景な部屋やなー」
上条「見事に何も無いな」
土御門「エロ本とかもなさそうだにゃー」
土御門(家具が少な過ぎる……急ごしらえで用意したのか?)
土御門(何にしてもこれでは手掛かりは期待できないな……)
鈴科「何もなくて悪かったなァ。缶コーヒーだけは大量にあるぜ」
上条「んじゃ一つくれ!」
青ピ「僕も貰いますわ」
土御門「…………もしかしてブラック?」
鈴科「そォだ」
上条「マジッすか! 遠慮しておきます!」
青ピ「僕は貰います!!」
鈴科「そォかよ」
ポイッ パシッ
青ピ「おっとっと。 そんじゃ頂きますわ」
上条「それにしても土御門、オマエよくわかったな」
土御門「机の上に放置されている缶がブラックだっただけだぜい」
上条「なる〜」
上条「おっと、忘れる前に言っとかないとな」
青ピ「なにをや?」
上条「いやさ、鈴科が俺の右手のことを聞きたがってたからさ」
土御門「……………」
青ピ「右手? 何かあるん?」
上条「俺の右手にはな、生まれたときから『幻想殺し(イマジンブレイカー)』っていう変な力があるんだよ」
275 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/10/31(月) 23:41:22.87 ID:a9NZs4B20
青ピ「なんやそれ。生まれたときからって……能力開発を受ける前から?」
上条「たぶんな」
鈴科「ンで、続きは?」
上条「この右手は触れるだけで超能力を無効にしちまうんだ」
鈴科(クソったれ……そォいうことかよ。ンな超能力もあンのか)
青ピ「また凄い能力やな………演算とかは?」
上条「したこと無いな。そもそも俺の意思に関係なく発動するんだよ」
青ピ「意思に関係なく? 演算無しなら原石かと思ったんやけど……」
上条「え? 原石って演算しないの?」
青ピ「知らんかったんかい!」
上条「初めて聞いたぞ」
青ピ「っつーか、意思に関係なく発動するなんて変わっとるなぁ」
土御門「何かと便利そうな能力でうらやましいにゃー」
青ピ「つっちーは使い道無いもんな」
上条「便利かー。それがそうでもないんだよな」
上条「右手以外だと何にもないから、右手を避けて攻撃されたら防げないし」
上条「俺自身が何か能力を使えるわけでもない」
上条「身体検査はいつまでたってもレベル0だし」
上条「そもそも超能力にしか意味が無い」
青ピ「なんかそう言われると欠点だらけのような気がしてきたわ」
土御門(しかし、まだ腑に落ちない部分があるな)
土御門(確かに幻想殺しならば反射を破れる可能性は高い。警戒するのもわかるが……)
土御門(コイツの恐ろしさは反射ではなく、考えたくもないほどに広い応用性だ)
土御門(カミやんが障害になるとは考え辛い…………)
土御門(――――虎穴に入らずんば、虎子を得ず……か)
276 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/10/31(月) 23:46:48.69 ID:a9NZs4B20
【帰り道】
上条「いやー 何にもない部屋だったけど、駄弁ってるだけで結構楽しいもんだな」
土御門「そうだにゃー。カミやんの新事実も発覚したことだし」
上条「別に秘密にしてたわけじゃないぜ?」
土御門「まぁでも正直な話、あんまり言い触らさない方がいいと思うぜい」
上条「言い触らしてねぇよ。隠す気も無いけどな」
御坂「当麻!」ギュゥ
上条「うおっ! ……美琴かよ。脅かすなって」
御坂「えへへ……久しぶり〜」
上条「まったく……そんなに経ってないだろ」
御坂「ホントはずっと一緒にいたいんだよ?」
御坂「でも今は鈴科さんのこともあるし、あんまり会えなくて寂しかったの……」
上条「美琴……」
土御門「イチャつくなら自宅でしろ」
御坂「お家まで待てない」
土御門「はぁ……」
上条「そうそう! 鈴科で思い出したけどさ」
上条「鈴科の能力って、光学操作のレベル3だってよ」
御坂「え?」
上条「鈴科の能力は光学操作のレベル3」
御坂「??????」
上条「?? どうしたんだ?」
御坂「いやだって……本当に光学操作なの? しかもレベル3??」
上条「本人から聞いたんだぜ?」
土御門「………………………」
御坂「…………………うん。やっぱりおかしい」
上条「? 何が?」
御坂「だって考えてもみてよ。レベル3って、鈴科さんは高位能力者って話だったじゃない」
上条「そういやそうだ………」
御坂「それに光学操作だとしたら佐天さんの話と食い違う」
上条「…………もしかして騙された?」
御坂「たぶん……。だからどうってわけでもないんだけど」
上条「結構イイ線いってると思ってたんだが、道のりは厳しいか…………」
土御門(カミやんの彼女も関係者とはな。しかも何かありそうだ……こっち方面も調べておくか)
277 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/10/31(月) 23:53:06.65 ID:a9NZs4B20
【クレープ屋前のベンチ】
垣根「なぁ………まさかクレープを食べに誘ったわけじゃないよな?」
心理定規「当たり前じゃない。これから重い物を買うから持って欲しいの」
垣根「俺は便利屋じゃないんだが」
心理定規「…………………………」
心理定規「………貴方、最近何をしているの?」
垣根「何って、別に何もしてねぇよ。いつも通り遊び回ってるだけだぜ?」
心理定規「嘘。何かあったんでしょ」
垣根「…………………………………」
心理定規「…………………………………」ジー
垣根「ハァ……おっかしいな。お前は『読心能力(サイコメトリー)』じゃなかったはずだが」
心理定規「……馬鹿にしてるの? 何年の付き合いだと思ってるわけ?」
垣根「何でもお見通しってか? 確かに付き合い長いけどよ」
心理定規「別にそういうわけではないわ。でも、いつもと違うことぐらいわかる」
垣根「……………」
心理定規「………………」
垣根「正直に話すとだな、目の上のタンコブを調べてただけだ」
心理定規「それって……大丈夫なの? ちょっと危ないんじゃ………」
垣根「問題ねぇよ。喧嘩を吹っ掛けるわけでもないし」
心理定規「ちゃんと引き際は考えてよ?」
垣根「任せとけって。どの道お前が首突っ込むことじゃない」
心理定規「どういう意味かしら」
垣根「御想像にお任せします」
心理定規「…………………せっかくだから良い方に取ってあげる」
垣根「………?」
278 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/10/31(月) 23:56:44.40 ID:a9NZs4B20
【第七学区 裏路地の奥 廃ビル】
日差しが傾きかけている頃、古めかしいビルの前に青年が立っていた。
一階の窓ガラスは全て割れていて、外側に破片が散乱している。
狭苦しい裏路地の一角にあるビル。淀んだ空気に混じって微かに硝煙の臭いが漂う。
青年は臭いの出所が正面のビルであることを確認すると、半壊の扉から中へ入った。
内部は悲惨だった。床は黒く焦げ、外よりも臭いは強い。
誰かが持ち込んだのか、掃除された後の無い床に合わない椅子や机が周囲の壁に叩きつけられている。
天井の一部は崩れて瓦礫の山を築いていた。
「誰かいないのか!!!?」
青年は大きめの声を出して耳を澄ませた。
木霊が消えた頃、瓦礫の山から僅かな声が漏れ出ていた。
今にも消え入りそうな呻き声だった。
「そこか! 今すぐ助け出してやる!!」
瓦礫の山に近付くと青年は瓦礫を掴みとり、軽々と退かしていく。
少しすると腕が見えた。そして微かに動いた。手を速めて退かすのを急ぐ。
青年は瓦礫の中から出てきた声の主を見て少し戸惑ったが、すぐに行動を開始した。
「まだ息はあるな……死ぬなよ。 足はこのままで病院まで運ぶぞ!」
声の主は不良のような青年だった。全身のいたる処に傷が見られ、服は赤く染まっている。
最も酷い傷は一目瞭然だ。左足をアンカーボルトが貫いている。
青年は満身創痍の不良を足に刺さったアンカーボルトごと担ぎあげると外へ出た。
人間離れした跳躍力で建物の屋上へ飛ぶと、そのまま建物を伝って病院へ向った。
279 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(沖縄県)
[sage saga]:2011/11/01(火) 00:03:45.25 ID:bKoQgpSv0
予定を立ててもその通りに行かないのはよくある。
まだ完成してないけど、70%くらいはプロットが出来てる。
これから進路変更も無さそうだし間隔が空いてきたので投下しました。
地の文はどんどん増えていくよ。
年内にはレベルアッパー編を終わらせたい。
280 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/11/01(火) 00:13:28.45 ID:ZhQSPGjAo
乙なんだよ!
281 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(沖縄県)
[sage saga]:2011/11/21(月) 00:52:27.95 ID:H1osaftO0
まだ終わらぬ!!
282 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/11/25(金) 23:32:46.72 ID:93tDBgxpo
待ってる
283 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/19(月) 22:58:02.03 ID:D3DtW3Er0
年内にレベルアッパー終わる気がしないけど待ってる
284 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/24(土) 23:53:59.45 ID:G0LP81Ixo
いつまでも
285 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/25(日) 08:55:52.15 ID:jo4joZq90
まってる
286 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/25(日) 20:47:09.99 ID:adg1MuZI0
>>1
に遅ればせながらメリ−クリスマス
287 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]:2012/01/08(日) 00:42:53.81 ID:D1fdxG5DO
html化されてしまいそうな悪寒
288 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/01/08(日) 01:13:27.38 ID:KQytN+OHo
生存報告だけでもしてほしいんだよ
289 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2012/01/21(土) 14:35:26.08 ID:KbgQUhWW0
駄目か…
290 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/01/25(水) 03:24:20.48 ID:YUV7LkuJo
もう時間がないんだよ!
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