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唯「放課後 百物語」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆t7Gj0kIb16 [sage]:2011/07/17(日) 00:06:30.37 ID:yqFn00K5o
けいおんキャラによる怪談SS企画です

お題 怖い話
日程 8月7日(日・予定)
場所 8月7日になった直後から このスレにて開始

備考 ・基本的には怪談、都市伝説などを意識した怖い話

    ・妖怪などを出すのもいいし、妖怪だと思わせて実は正体は人間で……とタネ明かしがある系もモチロンOK。
     夜中に合わせ鏡を見たら死ぬ、などのウワサ話系でも なんでもありです。

     ただ、今回の企画の趣旨はあくまで「読み手を怖がらせること」にしたいので
     必ずしもバッドエンドにこだわる必要はないですが、あまりにも明るく楽しいSSはご遠慮ください……

現在意見・参加者共に大募集中です
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もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713798788/

【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713788018/

ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713736565/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/17(日) 01:18:21.84 ID:ToGe6SQCo
てっきりほうかご百物語とのクロスかと
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/17(日) 02:17:38.53 ID:JzVdZWCr0
2<同志が……同志がいた……
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/17(日) 08:22:17.75 ID:LmHZ41Y20
>>2-3
お前らは俺か
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/17(日) 10:16:16.73 ID:L3l2yT620
誰かイタチさんのssを書いてください……
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/17(日) 11:57:15.42 ID:1pYFiStgo
夏にはいいな
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/18(月) 01:36:31.07 ID:/qIGRiRSO
こんな糞スレは落とそうか
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage ]:2011/07/19(火) 13:31:15.45 ID:m9w+UOGIo
面白そう
やるなら参加するよ
9 : ◆t7Gj0kIb16 :2011/07/19(火) 19:52:07.77 ID:J3bU4lT9o
やります!
が、今のところ、集まりが悪いので、宣伝しつつ
決行日を8月24日(日)あたりに延期しようとか考えています。

ネタを考えたりする時間も必要だと思うので。
10 : ◆t7Gj0kIb16 [sage]:2011/07/19(火) 19:56:24.22 ID:J3bU4lT9o
24日じゃなくて8月21日だった

まぁ、早い段階で参加者がたくさん集まるなら予定通り8月7日だし
とりあえず7月いっぱいは様子見で
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国) [sage]:2011/07/19(火) 20:03:29.52 ID:CWlmoFNAO
やります。
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/19(火) 20:08:07.85 ID:cJXI8H8aP
ネタが思い浮かんだら参加
思い浮かばなかったら不参加
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/19(火) 20:08:34.50 ID:cJXI8H8aP
ネタが思い浮かんだら参加
思い浮かばなかったら不参加
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/21(木) 15:12:46.09 ID:nDjtlchjP
長さ制限とかってある?
何レス以内〜とか
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/21(木) 15:21:52.41 ID:UUmZCkk50
こんな素晴らしいスレがあるならしまっちゃうおじさん取っておけば良かった
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/21(木) 16:14:58.21 ID:W8B0OEj/0
今回って投票とかあるの?
17 : ◆t7Gj0kIb16 [sage]:2011/07/21(木) 21:58:27.13 ID:5k2iCrnmo
少なくとも参加者が10人以上でなければ投票はしません
5人くらいで順位つけるのもなんだかな、なので

というか格付けってあった方がいいもんですかね
最終的には自分が決定しますが
なにか意見があればどうぞ
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/21(木) 22:01:40.21 ID:SwwSE/sDo
格付けがあれば投票の為に深く読み込める気がする
結果にこだわってる人はあまりいないと思う
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/22(金) 03:01:50.42 ID:Nu4VmHH0o
一日一回宣伝age
20 : ◆t7Gj0kIb16 [sage]:2011/07/22(金) 03:12:10.85 ID:Nu4VmHH0o
>>14
長さ制限は作りたくないですが一応200レス以内ということで

まぁそんなに長編作る人もいないだろうし
でも、すっごくこだわりたい人がいるなら、そこにブレーキかけるつもりもないですし

ただ100レス以上投下する人は投下だけで1時間以上かかるだろうし
タイムテーブルに乱れが生じる可能性があるので
100レス以上投下する人は、あらかじめ『長くかかりそう』など先に宣言してください

上限は200レスですが
もちろん5レス程の超短編でも気にせず参加してください
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/22(金) 03:16:27.39 ID:MWsGqtpKP
>>17
俺はあった方がいいけど。投票
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage ]:2011/07/22(金) 05:11:13.17 ID:IWSv7jMso
ホラー系となったら[ピーーー]たもありえるけど注意書とかはどうする?
書き手の自由?
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/22(金) 08:56:53.97 ID:qhfmXAjbo
投票あったほうが燃える
24 :24 [sage]:2011/07/22(金) 09:12:10.85 ID:/24OcpKAO
私怨
21日…後約1ヶ月か…
長いな
25 :さざんか [sage]:2011/07/22(金) 18:39:09.72 ID:CzUJIgP5o
さんかしたい
格付けはどっちでもいい
どうせ下位だし
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/22(金) 21:25:31.70 ID:Nu4VmHH0o
>>22
書き手の自由にします

※「グロ注意」「人死にあり」とか書くとネタバレにもなるので

企画決行日直前のレスで
「この企画のSSにはグロ描写が含まれるものもあるので閲覧注意」みたいな注意書きはする予定です
27 : ◆t7Gj0kIb16 [sage]:2011/07/28(木) 10:28:00.73 ID:FegnKQ97o
企画の内容をコロコロ変えるのもアレなんだすけど、

@恐ろしい話限定企画

A怪談が絡んでさえいれば怖くなくてもいい企画

と、どっちがいいのか迷いが生じてきました。
意見ください

あと決行日は8月21日にしようと思っています
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/28(木) 10:28:47.16 ID:FegnKQ97o
29 : ◆t7Gj0kIb16 [sage]:2011/07/28(木) 10:29:50.51 ID:FegnKQ97o
でも怖い話限定じゃないと投票はしにくいかな
うーむ
30 : ◆t7Gj0kIb16 [sage]:2011/07/28(木) 10:32:13.51 ID:FegnKQ97o
「怖い話部門」と「怖くない話部門」で投票を分けるのもアリかな……
1位が2人出る方が書き手のモチベもあがるかもだし……
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/07/28(木) 11:17:32.92 ID:+/GUUJHAO
そういえばホラー系の企画は今までなかったな
俺はホラー系苦手だし文才もないから参加できそうにないが
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/28(木) 12:09:09.78 ID:TB1M5qUGP
俺は二部門の方が嬉しいかな
ホラー書くのは得意じゃないし
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/28(木) 14:36:27.30 ID:0b+DDCD4o
そうすると怖い話のほうが過疎るのが目に見えている気がするが
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/28(木) 20:50:27.32 ID:GVXHGmVno
どちらの部門かを各作品の最初に書くより終了後に書くことにすれば
怖いか怖くないか判らないからドキドキしながら読めるんじゃないかな?
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/28(木) 20:56:02.37 ID:TB1M5qUGP
怖いシーンもあるけどギャグ多めって場合、どうなるの?
36 : ◆t7Gj0kIb16 :2011/07/28(木) 21:45:59.93 ID:FegnKQ97o
投下するときに「これは怖い話部門だ」とか意識する必要はありません

怖い話も怖くない話も、特に宣言することなく投下していって
企画が終了して、投票&感想を書くときに
読み手の方が「一番怖かったのはこの作品だから、怖い話部門として一位票を入れよう」みたいな感じで。

>怖いシーンもあるけどギャグ多め

の話が「怖い話部門」として票を入れられるか
「怖くないけどおもしろかった話部門」として票を入れられるかは
読み手に委ねられる・・・・・・といった感じでどうでしょうか?
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2011/07/28(木) 21:55:00.04 ID:IKNKCYEdo
ちょっと前にこっくりさんネタ書いたんだけどあんな感じでもいいのかな?
全然怖くないんだけど・・・
38 : ◆t7Gj0kIb16 [sage]:2011/07/28(木) 22:00:06.45 ID:FegnKQ97o
そういう迷いをなくして いっぱい投下してもらえたら企画者としては嬉しい

と、思っての今回の提案です

また、怖くない話がある中で、怖い話があった方がメリハリになるとも思い直しました
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/07/28(木) 23:42:47.88 ID:HIAdV0LR0
百物語といえば耳袋
定番は金縛りと呪い
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/28(木) 23:49:35.78 ID:0FlyiiRDo
現時点で参加者何名くらい?
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/28(木) 23:58:49.26 ID:FegnKQ97o
たぶん3人ほど参加表明していそうな感じです
42 : ◆zzEUmCA7VVnh [sage]:2011/07/29(金) 00:57:21.05 ID:o86qYf7io
参加希望します
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/29(金) 13:01:00.08 ID:R6Zbl6qqo
間に合えば参加するよ。酉は確定したらつける
44 : ◆t7Gj0kIb16 :2011/07/31(日) 00:23:47.28 ID:YovKbg/Oo
7月末日になったので、企画内容を確定します

決行日 8月21日

内容   怖い怪談、怖くない怪談、明るい怪談、ほのぼの怪談もOK

投票あり @怖かった作品
       A怖くないけど、よかった作品
の2部門で投票します

書き手は「グロ描写あり」など、特に注意書きする必要は無いものとします



なにか質問、意見があれば、お気軽にどうぞ
      
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/31(日) 22:41:55.11 ID:NhPS6ntpo
一応参加表明
完成は間に合うと思うけど当日投下作業できるかどうか微妙なので代理投下お願いするかもしれないんだけど…
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/05(金) 19:07:47.00 ID:RkyXHaCto
宣伝age
47 : ◆t7Gj0kIb16 [sage]:2011/08/05(金) 19:18:44.96 ID:RkyXHaCto
参加

◆zzEUmCA7VVnh

参加者の皆様へ

作品のタイトルを作品の最初でも最後でもいいので書いておいてください


それと投票日は決行日の翌日8月22日となるワケですが
これって8月22日だけに限定した方が良いものですかね?

22日〜24日までとか猶予を持たせてもいいような?
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/06(土) 02:59:17.04 ID:E4Zd3maso
SF企画の時はあとからけっこう来たし
ちょっと猶予もたせたほうがいいんじゃないかな
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/07(日) 16:30:00.75 ID:B627zxL/0
寺生まれの紬さんが大活躍・・・的な
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/07(日) 21:29:13.21 ID:SmG1LsIEo
猶予あるほうがいいだろうな
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/12(金) 08:56:50.80 ID:s7g+qtKko
宣伝age

投票期間は何日か猶予をもたせようと思いました
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/12(金) 09:55:12.05 ID:/LKLiNjV0
期待大だ
ホラーSSは読み応えあるよなあ
53 : ◆Q9Tanlls9c [sage]:2011/08/16(火) 00:07:51.11 ID:B80FVit4o
まだ全然書けてないけど自分を追い詰めるために参加表明
54 : ◆t7Gj0kIb16 :2011/08/16(火) 19:15:48.78 ID:SMCv4aGuo
参加表明者

◆zzEUmCA7VVnh
◆Q9Tanlls9c
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/17(水) 21:59:18.18 ID:dYR2+cEZo
参加したいのですが、一つの話の分割投下はアリでしょうか?
56 : ◆t7Gj0kIb16 [sage]:2011/08/18(木) 00:16:19.30 ID:fHTQwMhBo
「一つの話の分割投下」というのがどんな形式なのか正確には分かりませんが
特に他の書き手や読み手に迷惑がかからないなら
どんな形式でもokです
57 :>>55 [sage]:2011/08/18(木) 00:32:46.64 ID:qaAiK0YZo
考えているのは順番的に真ん中あたりで予約して途中まで投下して、後半を最終番手で投下したいのですが…
形式的に途中で挟まれる他の書き手さんがあまりいい気持ちしないとも思うので、そういった声があった場合は普通の形式に調整し直すようにします
58 : ◆t7Gj0kIb16 [sage]:2011/08/18(木) 00:45:22.67 ID:fHTQwMhBo
了解です
8月21日までに特に反対レスがないようであれば、その形式で投下して構わないと思います
59 : ◆t7Gj0kIb16 :2011/08/19(金) 21:33:32.11 ID:yBi85u8Wo
今、現在、参加表明している人以外でも、当日飛び入り参加OKです

感想・投票日は8月22日〜8月24日とします

投票の集計は8月25日あたりに 行います

他のけいおんSS企画で、企画日が終わってから、投下する人がいますが
このスレでもOKなので、ご自由にどうぞ
60 : ◆11tPyvvBco [sage]:2011/08/20(土) 22:03:49.65 ID:E1ifnH0io
企画って明日ですよね?
正午〜午後一時と、午後十一時〜午前0時の枠で予約お願いします
61 : ◆t7Gj0kIb16 :2011/08/20(土) 22:11:38.01 ID:Zl8EZdtio
>>60
明日です
あと2時間ほどでスタートとなります

参加表明者

◆zzEUmCA7VVnh
◆Q9Tanlls9c

◆11tPyvvBco 12:00〜13:00
          23:00〜24:00
62 : ◆Q9Tanlls9c [sage saga]:2011/08/20(土) 23:50:15.64 ID:CE0ZBXO3o
なんか人いないね
一番手やります
日が変わったら開始で30分ほどです
63 : ◆t7Gj0kIb16 [sage saga]:2011/08/20(土) 23:56:55.43 ID:Zl8EZdtio

※※※読み手の方へ※※※

このスレのSSには、グロテスクなシーンや、けいおんキャラの死ネタ等の
過激な描写が含まれる可能性があります。

そういったものが苦手な方はご注意ください。
64 : ◆Q9Tanlls9c [sage saga]:2011/08/21(日) 00:00:58.94 ID:5n7h+5Fgo
  

   唯「ハトが出ますよ〜」







65 : ◆Q9Tanlls9c [sage saga]:2011/08/21(日) 00:01:52.92 ID:5n7h+5Fgo
〜ある日の夕方、公園にて〜

唯「よっ、ほっ、  ああっ」

    パタパタパタ
    

梓「あれ?唯先輩だ、何してるんだろ?」

梓「唯先輩ーっ」

唯「うわっ!あずにゃん」

梓「そんなに驚かなくても……ひとりで何してるんですか?」

唯「え?あ……うん、ちょっとね」

梓「?」

唯「えっと、あ、あずにゃんはどこか行くの?」

梓「ちょっとお使い頼まれちゃって」

唯「おおっ!それは大変だ!早く行ってあげなくちゃ」

梓「え、いえ別にそんな急ぎでもないんですけど、唯先輩は何を……」

66 : ◆Q9Tanlls9c [sage saga]:2011/08/21(日) 00:03:40.32 ID:5n7h+5Fgo
唯「ダメだよあずにゃん」

唯「お使いはね、出来るだけ、早く、帰って、あげるべき、なんだよ、憂が、言ってた」

梓「何で言葉区切るんですか」

唯「強調してみました」

梓「されてないですけど」

唯「とにかくさ……あそうだ」

唯「とにかくってね、ウサギにツノって書くんだって」

梓「はあ」

唯「ムギちゃんに教えてもらったんだよ、ウサギにツノだよ不思議だね〜」

梓「はあ……」
67 : ◆Q9Tanlls9c [sage saga]:2011/08/21(日) 00:04:33.22 ID:5n7h+5Fgo
唯「だからおうちの人が待ってるから早く行ってあげて」

梓「えっ、今のそういうお話ですか?」

唯「そうだよ、そうに決まってるよ、ウサギと亀だよ、道草はダメなんだよっ」

梓「よくわかりませんけど、そこまで言われると……じゃあ私行きます……」

唯「うんそれがいいよ、そうしてあげて、またね〜」





唯「ふう、ごめんねあずにゃん」

唯「これはあずにゃんには知られちゃダメなんだよ」
68 : ◆Q9Tanlls9c [sage saga]:2011/08/21(日) 00:06:24.73 ID:5n7h+5Fgo
唯「さあて……」

唯「今度こそ〜、そーっとそーっと……」

唯「よっ! ほっ!  待って!」

  パタパタパタパタ

唯「 ああっまた逃げちゃった」



純「ん?あれって唯先輩だよね」

純「こんちわ〜」

唯「えっ?あっ純ちゃん」

純「何してんですかーっ?」

唯「えーっと……純ちゃんにならいいかぁ」

純「?」

唯「あのね、これあずにゃんに言っちゃダメだよ」

純「梓に内緒ですか?いいですよ」

唯「実はさ、ハトさん捕まえてるんだよ」

純「ハト?ハト捕まえて飼うんですか?まさか食べるとか」

唯「やだなぁ、ちがうよー、マジックだよ〜」

純「マジック?」
69 : ◆Q9Tanlls9c [sage saga]:2011/08/21(日) 00:07:16.30 ID:5n7h+5Fgo
唯「次の休みにね私の家で隠し芸大会やるんだけどさ」

純「隠し芸大会……ですか?」

唯「うん軽音部のみんなでね」

純「うわ……さすが軽音部ですね」

唯「うん、すごいでしょ」

純「あはは……」


唯「そこで私手品やろうと思ってさ、ぱっとハト出すやつ」

純「あーだからハト捕まえてるんですか」

唯「うん」

純「でも先輩そんな手品できたんですね」

唯「できないよ〜、だから早く捕まえて練習したいんだよ」

純「ああなるほど」
70 : ◆Q9Tanlls9c [sage saga]:2011/08/21(日) 00:08:14.59 ID:5n7h+5Fgo
唯「でもねハトさんすばしっこくてさ」

純「わかりました、そういうことだったらこの鈴木純が協力しますよ」

唯「ほんと?」

純「任せてください、こういうの得意なんですよ」

唯「助かるよ〜」

純「澪先輩にヨロシク」

唯「へ?」

純「い、いやまあ、とにかく、まずエサで集めてですね……」

唯「そうそう純ちゃん、とにかくってね、ウサギにツノって書くんだって」

純「へえっそうなんですかー」

唯「ムギちゃんに教えてもらったんだよ〜」

純「ムギ先輩物知りですね〜」

唯「でしょ〜、それでねぇ」

純「ほらハトそっちに行きましたよっ」

唯「あ、わっとっと〜」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
71 : ◆Q9Tanlls9c [sage saga]:2011/08/21(日) 00:10:09.84 ID:5n7h+5Fgo
〜軽音部隠し芸大会当日、平沢家リビング〜

澪「ムギ頑張れーっ」

紬「マンボウに続く新ネタやりまーす」

律「でたっムギの顔芸!」

梓「顔芸……」

紬「せーのっ」

紬「ジンベエ〜!  んぱあっ」


紬「んぱーーーーーー」

梓「ぶはっ!」

紬「んぱーーーーーー」

梓「きゃはははっ」パチパチパチパチ

律「ムギ……それ口開けてるだけじゃねーかっ」パチパチ

澪「いや目を虚ろにしているところなんか、なかなかどうして芸が細かい」パチパチパチパチ
72 : ◆Q9Tanlls9c [sage saga]:2011/08/21(日) 00:11:42.19 ID:5n7h+5Fgo
唯「やるね、ムギちゃん」パチパチパチパチ

紬「梓ちゃんが喜んでくれてよかった、水族館まで行ったかいがあったわぁ」

澪(そこまでしたのか、ムギ)

唯「じゃあ今度は私の番だよ、マジックやりまーす!

澪律紬梓「おおー」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


唯「ちょとゴソゴソするアルヨ」


唯「はいーっ!宙を舞うステッキ!」

紬「すてきすてき〜」

澪「ステッキがステキ……」

律「唯ー、糸が見えてるぞー」

唯「えー」

梓「もう律先輩、そんなこと言っちゃダメですよ」
73 : ◆Q9Tanlls9c [sage saga]:2011/08/21(日) 00:13:00.93 ID:5n7h+5Fgo
唯「いいよいいよ、ここからが本番だからね」


唯「はいっ!この小さな箱の中からハトが出まーす」

澪「ええっ」

梓「ほんとにあの箱から出るんですかね」

律「いやいくら何でもあの箱は小さすぎだろ」

紬「わぁードキドキする」


74 : ◆Q9Tanlls9c [sage saga]:2011/08/21(日) 00:13:56.54 ID:5n7h+5Fgo
唯「ちゃらら らららー」

唯「ちゃらら らら らーらー ちゃらららら らーらーらー ららーらー ららーらー」


唯「デレデレデレデレデレデレ」


梓「このメロディーって」

澪「オリーブの首飾り」

紬「デレデレ……?」

律「ああドラムロールな」

75 : ◆Q9Tanlls9c [sage saga]:2011/08/21(日) 00:14:49.02 ID:5n7h+5Fgo
唯「ちゃらら らららー

唯「ちゃらら らら らーらー ちゃらららら らーらーらー ららーらー ららーらー


唯「デレデレデレデレデレデレ」


律「まだかよっ!」

紬「ドキドキ」


唯「デレデレデレデレデレデレ……じゃじゃーん!」

ハト「」     ぼろっ……
     
     くたっ  

76 : ◆Q9Tanlls9c [sage saga]:2011/08/21(日) 00:15:58.98 ID:5n7h+5Fgo
澪「わぁ……」

梓「うわあ、ほんとにハトが出た」パチパチパチパチ

紬「すごいすごい、でも白くないのね」パチパチパチパチ

律「どうやったんだ?」パチパチ


唯「はいどうもー、ハトさんはご退場でーす」ササッ クシャクシャ ポイ


澪「今のハト……動かなかったよな」

律「いや作り物だろ、あれは」

澪「そうかなぁ」
77 : ◆Q9Tanlls9c [sage saga]:2011/08/21(日) 00:17:16.45 ID:5n7h+5Fgo
唯「うーん、やっぱり小さい動物は弱いねー」ブツブツ

澪「え?」


唯「でも大きいのならだいじょうぶだよね」ブツブツ

澪「なあ梓、唯はなにを言ってるんだ?」

梓「さあ……」

澪「まさか無理矢理ハトをあの箱に……」


唯「じゃあこれが最後だよーっ」

澪「!」びくっ
78 : ◆Q9Tanlls9c [sage saga]:2011/08/21(日) 00:19:26.64 ID:5n7h+5Fgo
唯「じゃーん!」


唯「この箱から憂が出まーす」

澪律紬梓「えっ?」

梓「憂が?」

紬「え……」

澪「あんな小さい箱から」

律「まさかな……」

79 : ◆Q9Tanlls9c [sage saga]:2011/08/21(日) 00:20:45.69 ID:5n7h+5Fgo
唯「ちゃらら らららー」

唯「ちゃらら らら らーらー ちゃらららら らーらーらー ららーらー ららーらー」

唯「デレデレデレデレデレデレ」



律「……そういや今日憂ちゃん見たか?」

紬「そういえば見てない、梓ちゃんなにか聞いてる?」

梓「いえ、何も聞いてないです」

澪「……」
80 : ◆Q9Tanlls9c [sage saga]:2011/08/21(日) 00:22:07.46 ID:5n7h+5Fgo
唯「ちゃらら らららー」

唯「ちゃらら らら らーらー ちゃらららら らーらーらー ららーらー ららーらー」

唯「デレデレデレデレデレデレ」



澪「もしかしてあの中に折りたたまれた憂ちゃんが……」

律「ば、馬鹿言うなよ、そんな事したら死んじゃうだろ……」

澪「でも現にハトは」

梓「ちょ、ちょっと怖いですよ」

紬「ふぇ」
81 : ◆Q9Tanlls9c [sage saga]:2011/08/21(日) 00:22:50.26 ID:5n7h+5Fgo
唯「ちゃらら らららー」

唯「ちゃらら らら らーらー ちゃらららら らーらーらー ららーらー ららーらー」

唯「デレデレデレデレデレデレ」


澪「あの箱……赤い染み付いてる……」

律「お、おい唯……」

紬「うそ、うそよね」

梓「え?え?」

澪「あ……あ……」
82 : ◆Q9Tanlls9c [sage saga]:2011/08/21(日) 00:23:59.53 ID:5n7h+5Fgo
唯「デレデレデレデレデレデレ……」


律「おい、唯!」



唯「どーん!」

ぱかっ……


  「わっ!!」


律澪紬梓「うわああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

83 : ◆Q9Tanlls9c [sage saga]:2011/08/21(日) 00:25:05.17 ID:5n7h+5Fgo

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

律「やられたなあ……」

澪「うぅ……」

梓「後ろから憂が出てきたときは心臓止まるかと思ったよ」

紬「憂ちゃん、ずっとベランダに隠れてたのね」

梓「もうびっくりさせないでよ」

憂「えへへー、ごめんねー」

紬「大丈夫?澪ちゃん」

澪「あうあう」

律「中から憂ちゃんの死体が出てきたらって本当にビビったんだぞ!」

唯「へへえ、それを狙ったんだよー」
84 : ◆Q9Tanlls9c [sage saga]:2011/08/21(日) 00:25:44.61 ID:5n7h+5Fgo
律「くそ、まんまとしてやられたぜ」

唯「わーい大成功〜」

律「コノヤロめー」

紬「あんな箱に人が入るわけないもんね」

唯「そうなんだよさすがムギちゃん」

律「そんなの誰でもわかるだろっ」

梓「無理矢理入れたら死んじゃいますよ」

唯「えー、私試さないとわかんなかったよ」

澪「?」

憂「じゃあお茶入れますね」

紬「私手伝うわ?」

憂「いいですいいです、座っていて下さい」
85 : ◆Q9Tanlls9c [sage saga]:2011/08/21(日) 00:26:31.91 ID:5n7h+5Fgo
澪「な、なあ唯……」

唯「次は誰だったけ?」


律「あたしだよ、いくぞー、澪のモノマネー」

澪「え?」

律「まずは転んでパンツ見せちゃった澪ー」

澪「や、やめろー」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
86 : ◆Q9Tanlls9c [sage saga]:2011/08/21(日) 00:27:59.35 ID:5n7h+5Fgo
〜帰り道にて〜


紬「楽しかったねー」

律「うんそうだな」

紬「唯ちゃん優勝で喜んでたわね〜」

梓「でもムギ先輩のジンベイも面白かったです」

紬「梓ちゃんいつでも教えてあげるよ」

梓「ホントですか」

紬「角度と眼の焦点がポイントなのよ」

梓「へぇ〜」

律「おまえら……」
87 : ◆Q9Tanlls9c [sage saga]:2011/08/21(日) 00:29:09.90 ID:5n7h+5Fgo
紬「またやりましょうね」

律「そうだな、また今度は唯に負けないぞー」

梓「次は私もがんばりますよ」

律「じゃああたしと澪はこっちだから」

紬「うん、またね〜」

梓「お疲れ様でーす」



澪「……」

律「ん?どうした澪、さっきから変だぞ」

澪「なあ……気にならないか」
88 : ◆Q9Tanlls9c [sage saga]:2011/08/21(日) 00:30:37.92 ID:5n7h+5Fgo
澪「唯の言ってたのどういう意味なんだろう?」

律「唯がなんて言ってた?」

澪「試さなきゃわからなかったって」

律「そういやそんな事言ってたかなあ」

澪「何を試したんだろ」


澪「あの箱染みが付いいてた」

律「どうせ憂ちゃんが考えたんだ」

澪「だとは思うんだけどさ」

律「澪は深く考え過ぎなんだよっ」

澪「そうか、そうだな」
89 : ◆Q9Tanlls9c [sage saga]:2011/08/21(日) 00:31:07.63 ID:5n7h+5Fgo
〜平沢家 玄関にて〜

憂「楽しかったねお姉ちゃん」

唯「うん、大成功だよ、みんなビックリしてた」

憂「そうだね」

唯「憂のお陰だよ」

憂「お姉ちゃんが上手に出来たからだよ」

唯「えへへ」

憂「うふふ」
90 : ◆Q9Tanlls9c [sage saga]:2011/08/21(日) 00:32:14.31 ID:5n7h+5Fgo
憂「さあ後片付けしなきゃ」

唯「私も手伝うよ」

憂「うん一緒にやろう」


憂「じゃあお姉ちゃんは洗い物お願いね」

唯「ほーい」

憂「私は先にハトさんと……」

憂「純ちゃんのお片付けしてくるねっ」


                     おしまい
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 00:34:12.16 ID:BbOCTAh2o
おつー
92 : ◆VW9ify6uH. [sage]:2011/08/21(日) 00:44:36.79 ID:i8L0n5EZo

投下
おつかれさまです

飛び入りで
参加します
93 : ◆VW9ify6uH. [sage]:2011/08/21(日) 00:45:47.58 ID:i8L0n5EZo
投下時間は30分〜1時間ほどでs
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 00:46:59.31 ID:i8L0n5EZo
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;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;「御湯鬼」;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 00:48:04.89 ID:i8L0n5EZo

ある、夏の暑い、暑い、クソ暑い日の昼さがり


私たち放課後ティータイムのメンバーは 海に やって来た


練習と気分転換を兼ねた、俗にいう『合宿』というヤツだ


律「じゃあ早速、スイカ割りの練習しよっぜー!!」


澪「そんな練習をするために来たんじゃないんだよっ!!」


私は愛用のベース、エリザベスで律の頭をスイカのように叩き割った


メコリ

律「ミッ」


びしゃっ


思ったより色んなものが砂浜に飛び散った
96 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 00:49:40.91 ID:i8L0n5EZo

唯「うっひゃぁああっ」


紬「澪ちゃん、やり過ぎだわ」


澪「あはは、ごめんごめん」


なんだかんだ言ったって 海に来れば

テンションが上がってしまうのも避けようのない事さ


反省、反省。


白い砂浜に響き渡る、私たちの悲鳴と乾いた笑い声


そのときの私ときたら、この合宿が あんな悲劇の始まりに

つながるなんて 思いもしなかったんだ……
97 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 00:50:57.21 ID:i8L0n5EZo

ビーチで ひとしきりハッチャけた私たちは

さっそくムギの別荘に向かった


梓「わぁ、思ったより ずっといい馬小屋ですね!」

 
梓が別荘を見るなり 率直な感想を述べた


紬「ごめんなさいね。もっと大きな別荘があったのだけれど

  そこはおさえる事が出来なくて……うまご…ゃ?」

唯「まぁいいよ、コレで!」

澪「そうだよムギ。もう いいよ、コレで」

ムギ「ごめんね……」


屋敷ほどの巨大な建造物を前に、私たちは さりげなく悪態をついた
98 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 00:52:13.96 ID:i8L0n5EZo

私たち庶民には手の届きようのない、豪華絢爛な別荘を見せるたび

「この別荘は小さい方」「あぁ小さい小さい」などと遠まわしな自慢をするムギを


もはや許すつもりはなかった


澪「さぁ、荷物を運ぼうか。この豚小屋に」

紬「……えぇ」


一瞬、ムギの眼が 食人鬼のようなソレになったのを

私は見逃さなかった
99 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 00:53:19.25 ID:i8L0n5EZo

唯「ふぃ〜、ようやく休めるよ〜」

別荘の中に入るなり、唯が荷物をそこら中に放り出して床に寝そべった


唯「ふにゃ〜、ごろごろ、ごろごろごろり!」

梓「もう、だらしないですよ唯先輩〜」


梓「あっ、波乗りあずにゃんやるです!」

いいことを思いついた一休さんのような表情で高々とジャンプする梓


ドォーン


唯「ぐぇあっ」
100 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 00:54:51.69 ID:i8L0n5EZo

荷物を抱えたまま唯の お腹の上に勢いよく飛び乗ってバランスをとり

梓の愛らしい足指が唯の内臓をえぐる


梓「ふふ〜ん♪ どうですか!?どうですか唯先輩!!」

なんだかんだいって大の仲良しの唯先輩に思い切り甘える梓後輩


唯「う〜ん、う〜ん、あずにゃんが楽しいなら いいよぉ〜」

梓「やったぁ〜!!」


普段はマジメな梓も、海に来たことで ちょっぴりハシャぎ気味のようだ
101 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 00:56:15.93 ID:i8L0n5EZo

澪「こらっ、梓。荷物を持ったまま胃の上に乗ったら唯が重たいだろ?」

梓「あっ、ごめんなさい井上先輩!」

ペロリと舌を出し、梓は誰だか分からない先輩に謝ったあと

ギターや旅行用カバンを

唯の頭の上に落下させた


ドシャドカッ

唯「ぺぁっ」


くたり……と白目をむいて動かなくなった唯を

不思議そうに梓が眺めていた
102 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 00:58:13.66 ID:i8L0n5EZo

唯のことはさておき、私はあらためて建物の内装を観察する


別荘は洋館風で、もちろん床や天井にはシックな畳が敷き詰められており

中はひんやりと涼しげだ



唯が だらけたくなった気持ちも分からないでもない


エアコンがついているワケでもないのに

こんなに快適な室温が保たれているとは

さすがに避暑地というだけの事はあるなぁ……


紬「暑かったら言ってちょうだいね?」

 「エアコンのパワーをパワーアップさせるから」


エアコンが ついていた
103 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 00:59:20.65 ID:i8L0n5EZo

私たちは二階に上がり、各自 割り当てられた部屋に

それぞれ荷物を置きに向かう



澪「ふぅ……」


どさり


今朝、駅で みんなと合流してから騒ぎっぱなしで

少し疲れていた私は 柔らかなベッドに横たわり

しばしの間、一人で休むことにした
104 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:01:24.64 ID:i8L0n5EZo

澪「……」

澪「…………」

澪「………………」

澪「……………………」

澪「…………………………」

澪「………………………………」

澪「……」

澪「…………」

澪「………………」

澪「……………………」

澪「…………………………」

澪「………………………………」
105 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:02:34.85 ID:i8L0n5EZo

コン コン


コンコン


澪「…………?」


コン コン


コンコン


ドアを叩くノックの音で ふと目を覚ます


どうやら5分ほど寝てしまっていたらしい


おや、あたりは既に真っ暗じゃないか


やっぱり8時間ほど寝てしまっていたらしい


せっかくの合宿なのに……くそっ……くそっ……


コンコン


コン コン
106 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:03:44.32 ID:i8L0n5EZo

命短し恋せよ乙女

貴重な青春の1ページのムダ使いに関して猛省する中 

ノック音がしつこく鳴り響く


まどろんだ頭を覚醒させつつ、ドアに向かって声をかける


澪「はぁい、どうぞ〜」

 「鍵は開いてるから〜」


ガチャガチャ ガチャガチャガチャ

ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ


外から誰かがドアノブを何度も回しているようだが

一向にドアが開く様子はない




鍵が かかっていたw
107 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:04:55.71 ID:i8L0n5EZo


ガチャリ

梓「開いてないじゃないですか!!開いてないじゃないれすか!?」


鍵を開けてやるなり、梓が部屋の中に飛び込んできて猛烈な勢いで抗議してくる


こうるさいヤツよ

しっかり者の私とて、うっかりするくらいの事はあるさ

そうだろ?


私はイライラしたので梓をからかうことにした


澪「おかしいな……確かに開けておいたハズなんだけれど」

 「ひょっとしてオバケが

  私の眠っている間に鍵をかけたのかも知れないな……」

梓「えぇっ、なんですかソレ!?」

 「こ、怖い!!オバケこわいよぉぉおぉおお!!ふぎゃあああああああ」

梓は目をカッと開き、耳をふさぎ その場にしゃがみこんで大声で喚き始めた


病気なのかコイツは
108 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:06:24.89 ID:i8L0n5EZo

梓「憧れの澪先輩の真似をしてみまみた!!」

澪「ふーん」


右拳に腕時計を巻きつけて

硬い文字盤の部分で

梓のアゴを

打ち抜いてやろうと思ったが

かわいい後輩に そんな事はできない
109 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:07:54.09 ID:i8L0n5EZo

澪「それで、何か用事があって来たんじゃないのか」

梓「あぁ……それが さっきから律先輩の姿が見えなくって」

澪「なんだって、律が?」


梓「あっ!あと、もうすぐ晩御飯の時間だから

  みんなを呼んできてほしいってムギ先輩が」

澪「なに、晩御飯だって!?」

 「献立はハンバーグ? ねぇ、ハンバーグかなぁ!?」

梓「さぁ、そこまでは私も……」

澪「晩御飯か……一体、なんなんだろうな!」

梓「ハンバーグだといいですね」

澪「あぁ!!」


私はヨダレをビシャビシャと廊下にまきちらし、舌なめずりしながら食堂に向かった
110 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:08:55.51 ID:i8L0n5EZo

紬「あっ、澪ちゃん」

 「好きなのを選んでね?」

食堂のテーブルの上にはカップラーメンが5個置いてあった


唯「澪ちゃん澪ちゃん!」

 「澪ちゃんはシーフードヌードルとカレーヌードル、どっちがいい?」

澪「ハンバーグが いい」

梓「では私は普通のヤツを」

紬「私はカレーにしようかしら」

唯「あははっ、大食いイエローといえばカレー好きだもんね!」

 「ムギちゃんには なんか お似合いだねっ!」

紬「そうね」

ムギがジッと下を見つめながら

テーブルの上をよたよたと歩いていた小さな羽虫を

みちゃみちゃと何度も何度も指で潰していた
111 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:10:44.67 ID:i8L0n5EZo

澪「ところで唯。その包帯どうしたんだ?」

私は唯の頭に、痛々しく巻かれている包帯に目をやった


ところどころ血が滲んでいる



唯「分からないよ……」

 「さっき目を覚ましたらグルグル巻いてあって……あずにゃんが お腹の上に乗っかってて」

梓「ぎひひっ」

澪「そっか」

適当に聞き流した私はシーフードヌードルを食べることにした
112 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:11:16.26 ID:i8L0n5EZo

カスッ カシュッ


お湯の入ったポットの、押したら お湯がごぼぼって出るところを押したが

妙な空気音がするだけだった


澪「ムギ、お湯が入っていないようだけど……」

紬「えっ、そんなハズは」


がぱっ、とポットのフタを開けてみるが、

なんと そこには 

やっぱりお湯が入っていなかった
113 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:11:57.57 ID:i8L0n5EZo

澪「おい、ムギ!!」

紬「わ、私は悪くない……!!」

 「だって私、唯ちゃんに水を入れておいてって頼んで……」

唯「えっ、おかしいな〜」

 「私、絶対にポットに お水入れたよ〜!?」

と、不満げな顔をする


梓「じゃあコレは一体、どういうことなんですか」

澪「あ、もしかしたらオバケの仕業かも知れないな」

唯「!」

梓「ぷぎゃああああああああおばあああああk


私は梓を蹴り飛ばした
114 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:12:57.65 ID:i8L0n5EZo

唯「……もしかして」

 「ポットにお湯が入っていない理由は……」

澪「入っていない理由は?」

紬「唯ちゃんがアホだから?」

唯「……」


唯「『おゆおに』の仕業かも知れないよ」


.
115 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:14:26.79 ID:i8L0n5EZo

紬「───おゆおに?」


澪「唯、おい唯よ。なんだい、おゆおにって?」



唯「……お湯が大好きな妖怪だよ」

 「お湯を飲むためならなんだってする、全身が真っ黒な体毛で覆われた恐ろしい鬼で

  なんと お湯を飲むならなんだってするという……

梓「そこのくだり二回目ですよ」

澪「お湯を飲むのと毛深い以外に、その恐ろしい鬼の情報は無いのか」

唯「無いよ……」


唯は下を向いたまま、それっきり口をつぐんでしまった
116 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:15:44.77 ID:i8L0n5EZo

どうやら この平沢 唯という少女は

架空の 『お湯が大好きな妖怪』に全ての罪をなすりつけるらしい


「ポットに水を入れ忘れて ごめんなさい」と

一言謝れば済む話なのに……


トボけた顔して大した女の子だ
117 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:16:24.65 ID:i8L0n5EZo

梓「ハァ、バッカバカしいなぁ もう」

 「妖怪なんているワケないじゃないですか」

唯「あっ…」

澪「あ〜あ 梓、お前死んだな」

梓「えっ?」

紬「ホラー映画だと『そんな事あるわけない』とかって

  バカにする人から真っ先に殺される約束でしょ?」

梓「あ……」

唯「かわいそうな あずにゃん」

紬「じゃあ どうせ食べさせてもムダだから

  梓ちゃんのカップラーメン返してもらうわね?」

梓「く……」

食べたかった大好きなカップラーメンを取り上げられ

梓の愛らしい顔がみるみるうちにちるちるみちる
118 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:17:35.28 ID:i8L0n5EZo

梓「冗談じゃないですよ!!」

 「こんな怖いこと言う人たちと一緒にいられるもんか!!」

 「私は一人で部屋にいます!!」

ドタドタドタ

バタン!!

梓は青い鳥を求めて旅立った

さようなら

澪「アイツ、完全に終わったな」

唯「あれが死亡フラグなんだね」

紬「えぇ、そうね」

ムギはポットにジャァアアアッて水を注ぎ始めた


さようなら 梓
119 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:18:33.40 ID:i8L0n5EZo

ずるずるずる

ちゅるるるっ

唯「あ〜、食べたね〜」

紬「私、カップラーメンって生まれて始めて食べたけど おいしかったぁ〜」

唯「よかったね、ぺっ」

べちょっ

紬「あ……」


またもムギが遠まわしに

「庶民のしみったれた食べ物なんて普段は絶対に食べません、嗚呼 食べませんとも」

というセレブアピールを始めたので

唯が別荘の床にツバを吐いた
120 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:19:10.91 ID:i8L0n5EZo

でも、やり慣れない事をしようとしたためか

唯自身の太ももにツバが べちょっとかかっただけだった


唯「わぁっ、きたないよぉ〜;;」


バカかコイツは
121 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:19:56.18 ID:i8L0n5EZo

唯「……ムギちゃん、エアコンの音頭下げてよ」

紬「え、えぇ」

ぴっ ぴっ

唯「違うよ、エアコンの温度じゃなくてエアコン音頭だよ〜」

 「わかんないかなぁ。あっ、お金持ちだから わかんないんだねっ?ねっ、澪ちゃん」

澪「そうかも知れないな」

紬「……」

ぼたゃっ


ムギがポケットに隠し持っていた大福を壁に叩きつけた


ちなみに私も、唯が何を言っているのか分からなかった
122 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:20:43.47 ID:i8L0n5EZo

結局、私たちは無事、カップラーメンを食べることに大成功した


しかし確かに海で食べるシーフードヌードルは格別だったが

何かが足りないような気がした

紬「オマールエビ?」

ムギがポケットから巨大なザリガニを取り出す

澪「違う、……律だ」


思い返してみれば別荘に着いてから、あいつと会話した記憶が私には無い
123 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:21:20.58 ID:i8L0n5EZo

唯「ほえ?」

澪「律だよ律!!分からないのか!?」

唯「わ、分かるよ。分かるけど……」

紬「りっちゃんが どうかしたの?」

澪「どうかしたのかって……さっきからずっと律がいないじゃないか!!」

唯「だってそれは……」

紬「澪ちゃんが海に着くなり、血の海に沈めたんじゃない……」

澪「そういえば そうだったな……」


ハァ──とため息をつく


考えてみれば打楽器で人間の頭を叩くのは大変、良くないことだった

そもそもベースは打楽器ですら無いのだ


学校ではなかなか教えてくれないことだが

こういった経験から、少しずつ 私たちは大人になっていくのか……


まぁいいや
124 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:22:17.57 ID:i8L0n5EZo

澪「しかし それはそれとして」

 「今になってもアイツが姿を見せないのはおかしくないか?」

紬「あんまり言いたくなかったけど、りっちゃんはたぶんもう……」

唯「うん……」

澪「なんだよ」

唯「だから、ね……?」

澪「……!!」


そのとき、私の頭脳に稲妻のような電撃が走った

稲妻も電撃も似たようなものだが


そんなことよりもしかして、田井中律は死んだのか?


そう考えると、これまでのアイツの行動の辻褄がすべて合点がいく

だから律は今日一日、姿を見せなかったのだ

くそっ、アイツめ


……などと愚痴をこぼしている場合ではない


私が 律の頭でスイカ割りをしたことが明るみになったら……


大人として、いくつかの手を打たざるをえないな、と私は ほくそ笑んだ
125 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:22:45.94 ID:i8L0n5EZo

澪「あっw!!」

唯「ひっ、ど、どうしたの?」


澪「もしかしたら、『おゆおに』の仕業かも知れない……」


紬「えっ」


澪「おゆおにが気絶している律を食べちゃったのかも知れない」


唯「そんな……」

澪「きっと そうだ、きっと そうだよ!!」


私はイチかバチか、唯の生み出した架空の妖怪『おゆおに』に

全ての責任をなすりつける事にした
126 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:23:52.78 ID:i8L0n5EZo

唯「うーん。でも、おゆおにって お湯が好きな鬼だよ?」

 「りっちゃんを食べたりするのかなぁ」

澪「だったら、どうして律は帰ってこないんだ?」

 「他に理由があるっていうなら言ってみろよ!!えぇ!?」

おずおずとしゃべる唯の胸倉をつかみあげる


唯「ひっ、だ、だからそれは澪ちゃんがころ……」

澪「見えないよ!!聞こえないよ!!」


紬「……」


紬「じゃあ、みんなで砂浜へ行きましょうか」


紬「りっちゃんの確認に」

澪「へぁっ!?」


ムギめ……まったく、とんでもない事を言い出すヤツだ
127 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:24:28.80 ID:i8L0n5EZo

紬「りっちゃんが本当に食べられているなら その体に異変が見られるハズよ」

 「鬼に かじられた痕とか」

唯「ふぇぇ……」

澪「で、でも跡形もなく食べられたかも知れないよ?」

紬「だったら 砂浜には何もなくなっているハズね」


くすくす、とムギは笑う


クソっ、なに笑ってるんだ

人が一人死んでるんだぞ!!


と、私は憤りを感じた
128 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:25:17.40 ID:i8L0n5EZo

ざっ、ざっ


じゃりっ、じゃりっ


私とムギと唯の三人が懐中電灯の灯りを頼りに

砂浜へ向かう夜道を歩く


いつもはにぎやかな唯も、存在感の薄いムギも一言も発しない


もし、砂浜に、律の死体が、あったら、わたしは、いったい、どうなるのだろうか


ムギと、唯は、通報、するのか?

もし、正直に自白するとしても、私はおまわりさんに、動機を、なんて話せばいいんだ?

海に来てテンションがあがって、ついベースを振り下ろして……なんて言ったらアタマが変な子だと思われてしまう

結構、恥ずかしいぞ、それ


そんな事態だけは、なんとしてでも避けねばならない


どうする どうする


いろいろな思考がぐるぐるぐるると頭の中を駆け巡る中


ふと、唯が道端に座り込んだ
129 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:26:05.14 ID:i8L0n5EZo

紬「どうしたの、唯ちゃん」

唯「お腹いっぱい過ぎて気持ち悪くって……」

澪「お腹いっぱいって、カップラーメン一個で?」

唯「夕飯の前にちょいと、つまみぐいを……」


へへ、と笑う


澪「なに食べたんだ?ハンバーグ?ねぇハンバーグ?ハンバーグ!?」

紬「ねぇ、あんまり無理しない方がいいんじゃないかしら」

唯「うん……じゃあ悪いけど、私、横になってるね」

澪「ああ」


澪「ぁあ?」


道の真ん中で唯は ごろりと寝そべった




紬「唯ちゃん、そんなところで眠ったら お服が砂まみれになっちゃうよ?」

唯「ふんす……」

とろんとした目つきの唯の耳にはもう、ムギの言葉は届いていなかった
130 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:26:54.55 ID:i8L0n5EZo

唯を置き去りにした私たちは夜の砂浜に到着した


ムギと2人きり……


別にロマンチックなことを考えているワケではない


ムギ一人なら口封じ出来るかなぁ、なんて事を考えていた




澪「ムギ」


紬「なぁに、澪ちゃん」


澪「1000円あげる」
131 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:27:26.56 ID:i8L0n5EZo

紬「え……?ど、どうもありがとう」


やった!!

商談成立だ!!

やったった!!



ワイロを受け取ったムギとはもはや一蓮托生

これで私をおまわりさんに売れば、ムギも贈収賄罪とかで捕まるハズだ!!

たぶん


澪「唯には内緒だぞ?」

ムギ「え、えぇ……」


唯には10円でいいだろう
132 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:27:54.13 ID:i8L0n5EZo

紬「えっと、りっちゃんが いたのはあの辺りだったかしら」

澪「そうだな」

 「そうだけど」

紬「?」

 「だけど……なぁに?」

ムギがキョトンとした顔でこちらを見返してくる


澪「今、私1000円あげたよね?」

紬「うん」


私の賄賂を受け取ったのだから、捜索は切りあげて別荘に戻れば いいんじゃないの?

分かんないかなぁ


私はムギの目を見つめてテレパシーを送る

澪「届け、私の想い」

紬「えっ……///」
133 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:28:20.96 ID:i8L0n5EZo

紬「澪ちゃん……」

澪「あっ、一緒に死体を処理してくれるってこと?」

紬「??」

澪「どうなんだ、ムギ」

紬「ごめんね。澪ちゃんが何を言っているのか分からないわ」

澪「……!!」


こいつ……金だけ受け取って約束を反故にする気か……!?

くそっ、ウンコめ!!

私はムギにヒドイ事をしようと決心する
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage sga]:2011/08/21(日) 01:28:49.51 ID:i8L0n5EZo

紬「あらっ」

澪「えっ」


ムギをどうにかしようと背後から近づいたが

興味はすぐさま別のものに移った


月の光に照らされた白い砂浜に、赤黒いシミがべったりと広がっている


しかし、そこにはシミ以外、何もなかった


何も
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:29:57.29 ID:i8L0n5EZo

紬「りっちゃん……? りっちゃんは?」

澪「……」


私の記憶と推察が確かならば

頭から血を流した律が ここに倒れていなければならないはずだ


だけど……


ということは……


澪「やっぱり『おゆおに』が食べちゃったんだ!!」


これで全部、おゆおにの仕業になった!!

夢は信じれば叶うって、ホントだったんだなぁ
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:30:29.51 ID:i8L0n5EZo

紬「そ、そんなハズは……」

澪「あっ、ということは口止め料を払う必要もなかったんだ」

 「ムギ、さっきの1000円返してくれ」

紬「えっ、なに?」

澪「1000円。さっき渡しただろ?」

じりっ、とムギとの距離を詰める


紬「い、いやよ」

じりっ、とその分、ムギも後ろに あとずさる

澪「このッ……」

 「いいから返せええええええええ!!!」

紬「いやぁあああああああ!!」


私は その場でクルクルとブレイクダンスを踊って叫びだすと

ムギは一目散に走り出した
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:31:04.94 ID:i8L0n5EZo

澪「ムギッ!!」

紬「あっ!?」


どしゃり


ゴンッ


転んだ

砂に足をとられたムギが宙に放物線を描いて倒れこんだ

放物線って言いたかっただけなんだ   だってカッコいいから

それにしても慌てて駆け出したとはいえ、何もない砂浜で転ぶとは不思議な娘よ
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:31:38.30 ID:i8L0n5EZo

澪「まったく、1000円を返さないからバチが当たったんだぞ」

 「ムギ……?」

私は ふらついた足取りで近づいてみるが

ムギは逃げようとも起き上がろうとすらしない


私は異変を感じて、急いでムギの元に駆け寄る

紬「……」


倒れこんだムギの頭の下に、黒っぽい流木が落ちていた
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:32:05.38 ID:i8L0n5EZo

澪「お、おい」


体をゆすってみるが、ムギは口をだらりと開いたまま、目を開ける様子が無い


ぬるり


澪「……!!」


ムギの頭から赤い何かが流れていた


澪「ム、ムギ!!おい、しっかりしろ!!」

私はムギの肉体が硬直してしまう前に握り締めていた1000円を慌てて奪い返した
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:33:03.36 ID:i8L0n5EZo

澪「ふぅ、損するトコだった。しかし、これってあんまりよくない状況だよね……」

ムギは勝手に転んで流木に頭をぶつけただけだ

私は何一つ悪くない


だけど唯は、私とムギが2人きりで砂浜に向かったのを知っているし

律のこともある


もしかしたら、この光景を目の当たりにすれば

あらぬ誤解をしてしまうかも知れない



澪「……よし」

ざりっ ざりざり


私は砂浜に「おゆおに参上」と書いて

速やかにドヤ顔でその場をあとにした
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:33:46.96 ID:i8L0n5EZo

ムギと2人で来た道を、今は1人でたどって別荘に戻る


私はとりあえず唯になんて説明しようか考えていた


「いきなり、おゆおにが突撃してきてムギをペロリと食べちゃったんだ!!」


……いくら唯が相手とはいえ、こんな雑なデタラメが通じるのだろうか

そもそもペロリと食べたといっても、ムギは頭から血を流してただけで

食べられた形跡はない


!!


じゃあ、こういうのはどうだろう

まず、おゆおにがムギを突き飛ばして、食べようとしてた所を

私がゲンコツで追い払った……

そしてムギは死んだ



決まりだな

分かりやすいし、私の活躍シーンがあるのも気に入りました


私はなんだか自分が大変 立派な人間になったような気がして

暗い夜道をずんずんと歩き始めたのです
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:34:15.75 ID:i8L0n5EZo

澪「ん……唯?」


先ほど、唯が眠りだした場所まで引き返してきたが

そこには誰もいない


地面に「ふんす」と書いてあるので、唯が寝ていたのは この場所で間違いないと思うが……

目を覚まして どこかに移動したのだろうか


ここから私の来た砂浜までは一本道で、それで出くわさなかったのだから

別荘に戻ったか……


人が2人も死んでるのにのんきなヤツだな


しかし、それも唯らしいか


くすり、と私は笑った
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:34:43.97 ID:i8L0n5EZo

別荘は しん……と静まり返っていた


楽しくて賑やかな合宿になるハズだったのに

どうしてこんな事になってしまったのか……


あぎゅyがgclずjぎゃぎゃぎゃがy


澪「!?」

突如、どこか遠くの方から、耳をふさぎたくなるような醜い音が聞こえる
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:35:11.13 ID:i8L0n5EZo

あぎゅあksldjかいおすいほあ;d


澪「な、なに、なんの音?」

これは……獣の雄叫びのような、そんな音だ

だけど、こんな鳴き声の動物なんて、ちょっと記憶に無い


そして、イヤなことに「遠くの方から」といってもすぐ近くではないというだけで

下手をすると、この別荘の奥の方から聞こえたのかも知れない


私は思わずあたりを見回す

まさか得体の知れない何かが、いるんじゃないだろうな


今の音に驚いて誰か出てこないか期待したのだが……

考えてみれば律もムギもいない、唯は……別荘の中にいるのか?いないのか?
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:35:37.20 ID:i8L0n5EZo

そういえば梓は?

夕飯のあとから、部屋に こもりきりだったな


澪「よし、いざとなったら梓を生贄に差し出して自分だけ助かろう」

 「私は梓の先輩だから、その権利があるハズだからな」


私はひとまず梓の部屋の様子を見に行くことにした
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:36:20.36 ID:i8L0n5EZo

コンコン

澪「梓、梓、いるかい?」

ノックをしたが返事がない


もちろん私は部屋のドアを蹴破って中に入った

澪「!!」

 「あ、梓……!?」


梓「あぎゃぎゃがぎゃがyぎゃぎゃぎゃぎゃww」


おぞましい獣のような雄叫びは、ベッドに横たわる梓の口から発せられていた
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:36:51.27 ID:i8L0n5EZo

澪「お、おい、梓」

 「正気か?」

ゆさゆさと体をゆするが梓はニタニタと笑顔を浮かべながら目を開く様子はない

梓「あぴややおpさおhsしおはしおch:あ」

澪「……寝てる」

どうやら悪質なイビキのようだった


私は濡れた布を梓の顔にそっと かぶせる

こうすることで、息苦しくなりイビキがおさまると思ったからだ


いちまい

にまい

さんまい…
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:37:19.30 ID:i8L0n5EZo

梓「……」ンフーッ ンフーッ

よんまい

梓「……」ンフーッ ンフーッ

ごまい

梓「……」ンフーッ ンフーッ

ろくまい

梓「……」ンフーッ 

ななまい

梓「……」ンフーッ ンフーッ

はちまい

梓「……」ンフーッ 

きゅうまい

梓「……」ン……

じゅうまい

梓「……」


今、梓の顔の上には月刊ジャンプスクエアくらいの厚さになった濡れた布が重ねられている


そして梓は動かなくなった


さようなら
149 : ◆VW9ify6uH. [sage saga]:2011/08/21(日) 01:37:45.44 ID:i8L0n5EZo

梓「ブハッ!?」

 「む、ぬの!?」

突如、梓が跳ね起きて、口や鼻をふさぐ布を払いのける

澪「おぉ、なんだ、あれだ、元気?」

梓「み、澪先輩!?澪先輩が布をかぶせたですか!?」

 「死ぬかと思ったじゃないですか!死ぬかと思ったじゃないれすか!」

顔を真っ赤にして早口でまくしたてて私に詰めよってくる

それはもう、さながら ちょっと唇を突き出せばキスしちゃいそうな距離だよ

うっとおしいヤツだなぁ
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:38:11.29 ID:i8L0n5EZo

澪「あー……」

 「梓のイビキが、ちょっとあまりにもアレだったからさ」

梓「イビキ?」

 「嫌だなぁ。私がイビキなんか かくワケないじゃないですか」

 「変な先輩!」

澪「変なのはお前なんだよ」

梓「そんなウマイ事いって、私をからかって楽しんでいるんだ!!喜んでいるんだ!!」

そういうと梓は旅行かばんからナイフを取り出した
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:38:37.61 ID:i8L0n5EZo

澪「お、落ち着け梓」

 「アレだ。おゆおにの仕業だよ、やっぱり」

梓「へぁ?」

 「お、おゆおに……?」

澪「ほら、夕飯のとき、唯が言ってただろ」

 「お湯が大好きな鬼がいるって。きっとソイツがお前の顔に布をかぶせたんだよ。何故か」

私はまたも、おゆおに様に罪をかぶっていただくことにした
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:39:03.96 ID:i8L0n5EZo

梓「でもイビキがうるさいから

  澪先輩が布をかぶせたみたいな事を言ってたじゃないですか、今」

澪「そこは お前…………うそだよ」

梓「ホッ。なんだ、うそか」

 「澪先輩が私を殺そうとするワケないですものね!」


満面な笑みを浮かべ大いに納得したようだ


バカなヤツめ
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:39:54.65 ID:i8L0n5EZo

澪「そういえば律やムギも、おゆおにもやられちゃったんだぞ」

梓「えっ」

 「や、やられちゃったって、お2人ともどうなったんですか?」

澪「し、死んだ」

梓「ひぃっ」

澪「つまり、お前も おゆおに にやられそうなところを

  私が部屋にかけつけた事で命拾いした、というワケさ」

梓「へぇ〜〜!」

これで梓はもっと私を尊敬することだろう

大変よいことだ


梓「それで、ゆ、唯先輩は……唯先輩はどうなったんですか?」

澪「唯?」

 「唯は、えーっと……お腹いっぱいで、眠くなって……いなくなった」

梓「なにを言ってるんですか」

澪「私にもサッパリだが事実だ。受け止めてくれ」

梓「そんな……」
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:40:24.44 ID:i8L0n5EZo

梓「私、唯先輩を探しに行きます!!」

ツインテールを振り回していきりたつ梓


コイツは、唯を性的に慕っている可能性があるからな……


まぁ、それはいいんだが、一緒に探しにいこうと言い出しかねない空気を察知した私は

なんとか引きとめようと思った


何故ならば、外に探しに出れば暑いし、ヤブ蚊もいるからだ
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:41:04.63 ID:i8L0n5EZo

澪「探すったってムチャだ。いいか、どこにいるか見当もつかないんだぞ」

 「ほっとけば、唯もそのうち戻ってくるさ」

 「だって、この別荘は外より涼しいから」

梓「でも……変なバケモノがいるんでしょ!?」

澪「なんだ、バケモノって」

 「そんなもの この世にいるワケないだろ」

 「お前はバカか?」

梓「だって澪先輩が、おゆおにがいるって言ったんじゃないですか」

 「そうじゃなくて もしかして、やっぱり

  私の顔に布をかぶせたのは澪せんぱ……」

澪「おゆおにはいる、必ずだ」

私はナイフを振り上げる梓の目をじっと見つめて言い放った
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:41:31.45 ID:i8L0n5EZo

梓「じゃあ一緒に唯先輩を探しに行きましょう!!」

澪「わかった、お前は別荘の外を勢いよく探せ」

 「そして別荘の中の探索は、この私に任せるんだ」

梓「ラジャーです!!」

そういうと、梓は別荘から飛び出し

Bボタンダッシュで走るマリオのように

暗闇の中を猛スピードで駆け抜け、すぐに見えなくなった
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:42:09.80 ID:i8L0n5EZo

澪「さて、ついにこの別荘には私一人きり」

 「たとえ裸んぼうになっても、もう誰も私を止めることはできないんだ」


そういうと私は服を脱ぎ捨てパンツも放り投げ、別荘の中を全力疾走する


澪「あはははっ、私は王様だぞ!逆らうものは死刑だ!!」


ガチャンッ


カラカラッ


澪「ッ!?」


突如、ガラスの割れる音が、した


それも、そう遠くない距離から
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:42:36.56 ID:i8L0n5EZo

いや。唯なら何故ガラスを割る必要があるんだ

まぁ、アイツは おっちょこちょいだからなぁ

可能性が無い事は無いけど……




みし……


みし……


ガラスが割れた音のした方角から廊下を歩く足音が近づいてくる


唯なのか、それとも梓?


そのとき、私の中で ひそかに ひっかかっていた事が脳裏をよぎる
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:43:03.97 ID:i8L0n5EZo

そういえば律の体は、なぜ海岸に無かったのだろう???


あのときはテンションがあがって、本当に おゆおにが食べてくれたと思ったが

本当にそんな事があるのかなぁ



もし律が生きていて、私に復讐しようと考えていたら……?



澪「り、律……律なのか?」

おそるおそる呼びかけてみる


みし……


みしみし……



ミシミシミシミシミシミシ



足音が猛スピードで近づいて、きた
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:43:36.49 ID:i8L0n5EZo

澪「わぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

私は怖くなって、その場にあったナイフをひっつかみ

別荘の外へ駆け出していった





ドンッ


澪「わぁあああああああああ!?」

紬「きゃぁああああああ!???」


外に出るなり、何かとぶつかったかと思えば頭から血を流したムギがいた


律「お、おい 何してんだ澪」

 「全裸でバイブ持って」

澪「えぁっ!?り、律!?」

 「そしてバイブ!?」

ナイフだと思ったら


バイブだった
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:44:11.90 ID:i8L0n5EZo

澪「まいったよ。これじゃまるで私が変態みたいじゃないか」

陰毛丸出しでバイブをもったまま

カッコイイポーズをとろうとするが、なかなかサマにならない


紬「それより澪ちゃん……私たち、なぜか海岸に倒れていて……」

 「昨日の晩あたりから記憶がないんだけれど、一体、何があったの……?」

澪「え?」

律「アタシも気がついたら、頭から血を流したまま、砂浜をふらふら歩いててさ」

 「携帯電話は海水でぐちょぐちょに濡れて使い物にならなくなっちまってて

  連絡もとれないし……」

澪「……」

 「マジで?」

紬「うん、マジなの」

澪「…………」


これは……


うまくすれば、この状況を乗り切れるかも知れないぞ
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:44:37.40 ID:i8L0n5EZo

澪「実はな、おゆおにが出たんだ」


神妙な顔で私は切り出した


紬「ね、りっちゃん。言ったとおりでしょ?」

律「そうだな……」


そういうと、律はゾッとするような無機質な目で

私の みぞおちに拳を叩き込んだ
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:45:12.90 ID:i8L0n5EZo

澪「……マ?」


目を覚ますと、私は、なんか、暗くて狭いところに押し込まれていた


上を見上げると、星空が見える


ただし、視界はかなり狭い


どうやらここは縦穴の底らしい

気を失っている間に、律たちに放り込まれたというワケか……


私は律に殴られたお腹をさする


穴の広さは、足を曲げれば座れるが、寝転がることは出来ないくらいで

深さは……5メートル、といったところか……

と、口を半開きのマヌケ面で夜空を見上げていると

ムギがひょっこりと穴の淵から顔をのぞかせた
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:45:38.80 ID:i8L0n5EZo

澪「あっ、ムギ!!」

 「なぁムギよ。な、なぜ私はこんな所にいるんだ?」

紬「おゆおに」

澪「えっ」

紬「おゆおにが澪ちゃんを穴に放り込んだのよ」

澪「い……」

穴の上からムギがスイカに、しゃくっと かぶりつき

私の頭に ぼたぼたと赤い果肉が落ちてくる


私はノドが渇いていたので、それをうまく口でキャッチする

おいしい
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:46:04.67 ID:i8L0n5EZo

澪「いや、しかし、待て、待て」

 「私のお腹をパンチしたのは律だったよね?」

紬「なにを言っているの、りっちゃんがそんな事するハズないじゃない」

 「出来るハズないじゃない」

 「だって、りっちゃんは澪ちゃんが……」

澪「えっ、だって さっき いただろ、律」

紬「ふふ」

そういうとムギはすぐに顔を引っ込めてしまった



澪「もぐらたたきめ」

 「次に顔を出したら絶対に叩いてやるぞ」
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:46:30.34 ID:i8L0n5EZo

さて、少し状況を整理する必要があるな……


どうやら律とムギは生きていて、私に仕返しをしようとしているみたいだ


「おゆおにの仕業」みたいな事を言っていたが

意趣返し、というヤツだな、きっと


問題は律たちがどの程度の復讐を望んでいるかということ


たとえば3日後の合宿最終日まで私を穴の底に閉じ込める程度のイヤガラセなら

まぁ別にあせることもあるまい


しかし、まさか、私の命を奪う気だったら……?
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:47:03.17 ID:i8L0n5EZo

う〜ん

アイツら、気はいいヤツらだけどバカだからなぁ……

殺す気はなくとも

加減を間違えて、うっかり死なせてしまったとかやりそうだ


くそっ、まったくどうしようもない連中だよ


どうする?

いっそ謝ってみるか?


澪「お〜い、ごめんごめん」


謝ってみた
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:47:54.97 ID:i8L0n5EZo

べしゃっ

澪「?」

べしゃっ

澪「わっ、ぷわっ!?」


穴の上から、何かが ばらばらっと投下された

一瞬、またムギが食べかけのスイカを吹き散らしたのかと思ったが

どうも土を放り込んでいるらしい


スイカだと思って口を開けてキャッチしようとしたため

口内が土まみれ

澪「ぺっ、ぺっ」

 「ひどいや」
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:49:02.03 ID:i8L0n5EZo

ざくっ べしゃっ

ざくっ べしゃっ


次々と土が放り込まれ、もう膝元まで土が溜まってきている

澪「くっ、まさか私を生き埋めにするつもりか!?」


でも足元に降り積もる土をうまく踏み固めていくと

それは足場となり、私の体は少しづつ穴の出口に近づいていくではないか


このまま放り込まれた土を全部、踏み固めていけば、そのうち脱出できそうだぞ


澪「アイツらは本当にバカだな」

私は聖母マリアのように自愛に満ちた表情で高笑いした

ん……?自愛?慈愛?


まぁどっちも似たようなもんだろう

慈愛も所詮、自己満足のためさ
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:49:36.69 ID:i8L0n5EZo

ざくっ べしゃっ

ざくっ べしゃっ


などとカッコいいことをほざきながら

どんどん放り込まれる土を踏み固め

私はついに5メートルの深さがあった穴を脱出できる位置まで来れた


それにしても私が機転を利かせたから いいようなものの

これが唯とかだったら窒息死していたぞ

怖いなぁ


私は穴から出たら律とムギをバラバラにしてやろうと思った
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:50:04.03 ID:i8L0n5EZo

澪「よっ」

穴から出ると、そこにはシャベルをもった鬼がいた


澪「えっ?」

鬼「えっ!?」


毛むくじゃらの鬼がシャベルになみなみと土を盛り込んだまま

こちらを見ている


体の大きさはゆうに2メートルを超えているだろう


私は恐怖した
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:50:34.82 ID:i8L0n5EZo

澪「なっ、えっ、なんだ、おまえっ」

鬼「お……」

澪「……お?」


鬼「お湯もませろぉおおおおおおおおッ」

 「ガァアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

澪「お湯もませろ?」

 「飲ませろ、の間違いじゃないんですか?」

鬼「あっ///」

澪「バカヤロウッ!!」


ばちぃんッ


私がイラッとして鬼に平手打ちをはなつと


鬼は死んだ
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:51:00.90 ID:i8L0n5EZo

あっけなく死んだ2メートル超えの鬼を見ていると

私はなんだかチェ・ホンマンを思い出した


そういえば以前、佐々木希と付き合ってるって噂があったけど

本当だったのだろうか


まぁソースは東スポだから、アレだけど……
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:51:41.39 ID:i8L0n5EZo

しかし、それにしても、この鬼はなんだったのだろう


私も唯もムギも罪を犯し

そして、その罪を、いもしない架空の鬼のせいにした


だけど、そういったウソが迷信となり

歪みをもった信じる力が、本当に妖怪を生み出す……


なんか よく ありそうな話だな


まぁ、こういった場合 報いとして嘘をついた私が

鬼にひどい目に合わされるんだろうが

鬼が弱かったのも時代のなせるワザか


もう鬼とか幽霊とかの時代でもあるまい

UFO番組とか怪奇現象番組とか全然、見なくなったもんね
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:54:30.00 ID:i8L0n5EZo

そういって、ふと近くの草の茂みをのぞいてみると

唯や律、ムギ、梓がいた


みんな、笑顔でバーベキューをしている


ハンバーグもあった


誰も私のことなど気にも留めず

ムシャムシャむしゃむしゃ

おいしそうなものを食べ続けている


アウト オブ 眼中、か
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 01:54:57.02 ID:i8L0n5EZo

澪「みんな」


私が声をかけると

みんな、ぎょっとした顔をして

お肉を隠した


私は中学時代、卒業式の直後、ママと焼肉屋に行ったら

焼肉やで私以外のクラスメイト全員と出会ったことを思い出した


冷たい体 渇く心 


私はなんだか無性にお湯が飲みたくなり

みんなの元へ駆け出した





    ─御湯鬼─







      終わり
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 02:02:01.18 ID:uMPd+zZSP
おつ。いつもはこういうシュールまがいの話は読まないが、なんか笑ってしまった。悔しい
178 : ◆MPy9nxtvXs [sage]:2011/08/21(日) 02:15:01.83 ID:gHFElzsHo
乙です
13:00〜15:00投下でお願いします
179 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:26:56.16 ID:TxCmcb7Mo
投下された方、おつかれさまでした
飛び入り参加させていただきます
180 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:28:14.05 ID:TxCmcb7Mo




  澪「律、おはよう」



181 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:29:10.00 ID:TxCmcb7Mo
律「唯、朝だぞー!起きろー」

唯「ん……。おはよ……」

律「ヨダレ」

唯「ぁ……えへ」

律「今日は1限からだろ?」起きないと遅刻するぞ」

唯「うぅん……あとじゅっ……5分だけ……」

律「だーめだ!起きろってほら」

唯「うぅ〜……、えいっ!」

律「んなっ?! ちょっ、こら唯!しがみつくなって!」

唯「えへへ、りっちゃんあったか〜い」

律「だから遅刻す……」

  ピロリロン♪
182 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:29:52.51 ID:TxCmcb7Mo




ーーーーーーーーーー
Date 11/24 22:33
From 澪
Sub:
ーーーーーーーーーー
律、おはよう。今日は
いい天気だな。風邪は
良くなった?治りかけ
が肝心だから油断する
なよ。それからゲーム
ばっかりしてないでち
ゃんとドラムの練習も
しろよ。
ーーーーーーーーーー


律「……」カチカチカチ パタン

律「ほら、さっさと起きる! 顔洗ってご飯食べ行くぞ」

唯「う、うん」


183 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:30:54.97 ID:TxCmcb7Mo
・・・

紬「りっちゃん唯ちゃん、おはよう」

律「おはよ、ムギ」

唯「ムギちゃんおはよぉ〜」

紬「ふふっ、今朝もご同伴なのね。また徹夜でゲーム?」

唯「りっちゃんが寝かしてくれなくてねぇ……ふあぁ」

律「よく言うよ、もうちょっとってしつこかったの唯のほうだろ」

紬「唯ちゃん、寝癖すごいよ?」

唯「あとでちゃんと直すよー」

律「そんな時間があればいいけどな」

唯「ほぇ? わわっ、りっちゃん急ご!」

律「やばいのは唯だけだろ。私今日は午後からだし」

唯「もうっ!りっちゃんのいじわる!」

律「いやいや、いじわるって……」

  ピロリロン♪
184 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:31:57.08 ID:TxCmcb7Mo




ーーーーーーーーーー
Date 11/24 23:05
From 澪
Sub:
ーーーーーーーーーー
律、今日は講義終わっ
てから楽器屋に行くん
だっけ?お菓子とかに
無駄遣いしないで、ち
ゃんと予備のスティッ
クも買っておけよ。
ーーーーーーーーーー


律「……」カチカチカチ パタン

律「ほら、ムギもそろそろ準備しなきゃいけないんじゃないか?」

紬「え、ええ。……ねえ、りっちゃん」

律「唯は私がちゃんと間に合わさせるから、な」

紬「……うん」


***
185 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:32:58.16 ID:TxCmcb7Mo


コンコン

律「唯〜、起きてる?」

唯「起きてるよー」

律「今夜もおじゃましまーすよっと」

唯「おかえりアナタ、スナックにする?お菓子にする?それともオ・ヤ・ツ?」

律「モンハンで」

唯「ぶー」

律「じゃあ、お菓子食べながらモンハンで」

唯「んー、それなら許してしんぜよう……」

  ピロリロン♪
186 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:34:00.70 ID:TxCmcb7Mo




ーーーーーーーーーー
Date 11/25 13:51
From 澪
Sub:
ーーーーーーーーーー
律、そろそろ寝る時間
だな。最近ずっと唯の
部屋に入り浸ってるみ
たいだけど、勉強と練
習サボり過ぎじゃない
か?お前はすぐ楽な方
に逃げるから心配だよ
。留年なんて事になっ
たら嫌だからな!
ーーーーーーーーーー


律「……」カチカチカチ パタン

律「んじゃ、今日はまず採取行くか。水没林でいい?」

唯「あ、う、うん」

律「今日は早めに寝ような?私、明日は1限からだし」

唯「うん、わかった」
187 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:35:01.80 ID:TxCmcb7Mo
律「あ、虫は採らせてもらっていい?にが虫集めたいから」

唯「いいよー」

律「さんきゅ」

唯「……。あっ、あのね、りっちゃん」

律「んー?」

唯「……えっと、今日もココで寝てく?」

律「……ん、そうする。よし、そろそろ帰るか。唯、モドリ玉持ってる?」

唯「うん」


***
188 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:36:11.25 ID:TxCmcb7Mo


  ピロリロン♪

律「……ん、」


ーーーーーーーーーー
Date 11/25 23:03
From 澪
Sub:
ーーーーーーーーーー
律、おはよう。今日は
夕方から雨が降りそう
だから、折り畳み傘を
忘れず持って行く事!
あと、いいかげん自分
の部屋で寝ろよ。
ーーーーーーーーーー


律「……」カチカチカチ パタン

律「唯、ゆーい、朝だぞー」

唯「んー……もうちょっと……」

律「はぁ……。今日はいっか。先行くぞ?ちゃんと起きろよ」

唯「んーわかったぁ……すぅ……」

律「ホントに大丈夫かな……」
189 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:37:30.44 ID:TxCmcb7Mo


・・・

律「ムギ、おはよ」

紬「りっちゃんおはよう。唯ちゃんは?」

律「まだ寝てる。ムギ、今日は何時頃出る?」

紬「今日は午後からだから、お昼前かな」

律「そか。じゃあ唯のこと頼んでいい?あいつ寝坊しそうだから」

紬「うん。また遅くまでゲームしてたの?」

律「……てへっ」

紬「もう、クマできてるよ? ……ねえりっちゃん」

律「うん?」

紬「もしよかったら、今日、部室行かない?」

律「…………。部室か……。そう、だな、久し振りに顔出すか」

紬「うんっ!じゃあ、唯ちゃんにも伝えておくね」

律「うん、よろしく」


***
190 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:38:27.70 ID:TxCmcb7Mo


  ピロリロン♪



ーーーーーーーーーー
Date 11/26 9:03
From 澪
Sub:
ーーーーーーーーーー
律、やっぱり雨が降っ
たな。なんで傘忘れた
んだよ。身体冷えてな
いか?風邪が治ったば
かりなんだから、帰っ
たらすぐお風呂入って
あったかくするんだぞ

ーーーーーーーーーー
191 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:39:55.15 ID:TxCmcb7Mo


律「へっくち!……うぅ〜」

唯「りっちゃん、大丈夫?」

律「だいじょーぶ、このくらいひと晩寝れば……っくち!」

唯「全然大丈夫そうじゃないよ」

紬「明日も悪寒が取れなかったら、病院行こうね」

律「ん……ごめんな、折角部室行こうって言ってくれたのに」

紬「ううん、りっちゃんが良くなったら、そのときに改めて、ね?」

律「ありがとムギ。……んじゃ私、ちょっと寝るから」

唯「うん。何かあったらすぐ呼んでね?飛んでくるから!」

律「ははっ。唯も、ありがとな」

紬「じゃあ、お大事にね、りっちゃん」

キィ……バタン


律「……っくし!」

律「……」カチカチカチ カチカチカチ パタン


律「…………みお……。ぐすっ……」
192 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:41:36.44 ID:TxCmcb7Mo
***
***


澪『……それ、ミサンガ?』

律『そそ。同じ糸を分けて、私も自分用の携帯ストラップ作ったんだ。ほら』

澪『へえ、律の手作りか……。でもそのミサンガは?』

律『おまじないだよおまじない。ほれ、左手出して?』

澪『ん……。おまじないって、何の?』

律『澪が無事に帰ってこれますようにって。……きつくない?』

澪『うん、大丈夫。っていうか無事にとか言われたらなんか怖いよ』

律『ははっ、まあお守りってことで。しっかり私の念が込もってるからな!』

澪『念って……』

律『楽しんでこいよ、ホームステイ』

澪『うん。ありがとう、律』


***
***
193 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:42:48.94 ID:TxCmcb7Mo


ザアァァァァァ……

唯「雨、やみそうにないね」

紬「そうね……」

唯「……ねえ、ムギちゃん」

紬「なあに?」

唯「澪ちゃんが……行方不明になって、どのくらいだっけ」

紬「……。8月だったから、3ヶ月、経ったかな」

唯「……そっか」

紬「……うん」

唯「……みんな、ずっと落ち込んでたけど」

紬「……」

唯「あのメールが届くようになってから、りっちゃんが言ったんだよね」

紬「……。澪ちゃんが戻ってきたときにいつも通りの顔で迎えたいから」

唯「だから、みんなできるだけいつも通り過ごそう……」

紬「うん……」
194 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:43:48.60 ID:TxCmcb7Mo
唯「あの時は、りっちゃん強いなあって思ったよ。……思ったけど」

紬「……」

唯「りっちゃん、すごく無理してるよね」

紬「うん。毎晩唯ちゃんか私の部屋に来るのも、一人でいたくないからだと思う」

唯「……だよね」

紬「梓ちゃんの様子はどう? 憂ちゃん何か言ってた?」

唯「うん。あずにゃんも前より落ち着いて、受験勉強も再開したって」

紬「そう……。良かった」

唯「うん……」

紬「……」
195 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:44:32.92 ID:TxCmcb7Mo
唯「ねえムギちゃん。りっちゃんに、毎日届いてるメール……」

紬「……」

唯「ホントに、澪ちゃんからだと思う?」

紬「……。わからないわ」

唯「私もりっちゃんみたいに、澪ちゃんからだって信じたいけど……」

紬「……うん。でも……」

唯「……」

紬「……」

唯「……今日はもう、寝よっか」

紬「……うん、そうね」

ザアァァァァァ……


***
196 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:45:44.14 ID:TxCmcb7Mo


コンコン ガチャリ

紬「りっちゃん……は、まだ寝てるか……」

  ピロリロン♪


紬「!」



ーーーーーーーーーー
Date 11/26 22:01
From 澪
Sub:
ーーーーーーーーーー
律、おはよう。具合は
どう?悪いようならや
せ我慢しないですぐ病
院に行くんだぞ。ムギ
に頼んで栄養のあるも
の食べさせて貰うとい
いよ。くれぐれも無理
しないようにな。
ーーーーーーーーーー
197 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:46:50.67 ID:TxCmcb7Mo


紬「……ねえ、澪ちゃん、なの……?」

律「……んぅ……、ムギ?」

紬「あっ……りっちゃん、起こしちゃった?」パタン

律「ん。あ、携帯……」

紬「ごめんなさい。メール、読んじゃった」

律「あぁ……、届いてた?ちょい貸して」

紬「……はい」

律「さんきゅ」

律「……」カチカチカチ パタン

紬「……」

律「……ふぅ」
198 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:47:45.36 ID:TxCmcb7Mo
紬「……ねえ、りっちゃん」

律「うん?」

紬「……あ、えっと、調子はどう?」

律「んー、まだちょっとダルいけど、軽くなら食べられそう」

紬「じゃあ、食堂でおかゆ作ってきてもらおうか?」

律「ん、ありがと。……なあ、ムギ」

紬「うん?なあに?」

律「別のこと、聞きたいんじゃないか?」

紬「……」

律「……澪のことだろ?」

紬「……」

律「いいよ、気を使わないで」

紬「……。りっちゃんは、あのメール、どう思ってるの?」

律「どうって、澪かそうじゃないかってこと?」

紬「……うん」
199 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:48:47.21 ID:TxCmcb7Mo
律「……。私にも分かんない」

紬「……」

律「送られてきてるのは確かに澪の携帯アドレスからだけど」

紬「……」

律「発信元の記録がどこにも残ってないなんて、普通じゃありえないし」

紬「……」

律「送信された時間、いつもあっちとの時差ぴったりだろ?」

紬「……うん」

律「それなのに、こっちの天気とか私の行動とか全部把握してるし」

紬「……」

律「わけわかんないよな。まだ、いたずらでーすって言われたほうがマシだよ」

紬「……」

律「……もしあのメールを、澪からだって認めたら。認めたら、澪は……」

紬「……」
200 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:50:02.94 ID:TxCmcb7Mo


律「…………なあ、ムギ」

紬「……えっ、うん?」

律「ちょーっとばかし、おなかすいちゃったかも」

紬「あ……。あ!うん、じゃあ、おかゆ作ってもらってくるね」

律「ごめんなー」

紬「ううん。のんびり、待ってて」

律「うん、ありがと」

キィ……バタン


律「……ごめんな、ムギ」

  パカッ カチカチカチカチ……

  ーーーおかけになった電話番号は 電波の届かない場所にいるか
  電源が入っていないため かかりません
  おかけになった電話番号は 電波の届かない場所にーーー

律「……」パタン

律「なあ、澪……。お前、ちゃんと生きてるよな?」

律「私から送ったメール、ちゃんと届いてるよな?」

律「…………ぐすっ……。頼むから、こたえてよ……。なあ、澪ぉ……」


***
201 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:51:24.25 ID:TxCmcb7Mo
ーーーーーーーーーー
Date 11/25 7:34
From 田井中 律
Sub:
ーーーーーーーーーー
風邪は良くなったよ。
今どこにいる?
日本にいるのか?
ーーーーーーーーーー
・・・
ーーーーーーーーーー
Date 11/25 8:07
From 田井中 律
Sub:
ーーーーーーーーーー
昨日菖が誘ってくれた
んだ。スティックと、
あと最近出た新譜もチ
ェックするつもり。
みんな心配してる。居
場所を教えて
ーーーーーーーーーー
・・・
ーーーーーーーーーー
Date 11/25 22:55
From 田井中 律
Sub:
ーーーーーーーーーー
勉強はちゃんとやって
るよ。練習はがんばる
。どうして最近の私の
行動を知ってるんだ?
誰かに聞いた?
澪と話がしたい。電話
は掛けられないのか?
ーーーーーーーーーー
・・・
202 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:52:43.18 ID:TxCmcb7Mo
ーーーーーーーーーー
Date 11/26 8:04
From 田井中 律
Sub:
ーーーーーーーーーー
分かった。忘れないよ
うにするよ。
お願いだからどこにい
るのか教えて
ーーーーーーーーーー
・・・
ーーーーーーーーーー
Date 11/26 21:45
From 田井中 律
Sub:
ーーーーーーーーーー
返事遅くなってごめん
。雨降るの折角教えて
もらったのにごめんな
。風邪ぶり返しちゃっ
た…。
そういえば高校生の時
に風邪引いて澪に迷惑
かけたことあったな。
あの時お見舞いに来て
くれて嬉しかった。
澪は元気にしてるのか
?どこか悪くしてない
?会いたいよ澪。
ーーーーーーーーーー
・・・
ーーーーーーーーーー
Date 11/27 7:05
From 田井中 律
Sub:
ーーーーーーーーーー
一晩大人しく寝たらな
んとか悪化せずに済ん
だよ。
澪はどこにいるんだ?
元気にしてるのか?雨
に濡れてないか?一言
でいいから返事して。
ーーーーーーーーーー
203 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:54:14.75 ID:TxCmcb7Mo




***


  ピロリロン♪

律「……ん、」


ーーーーーーーーーー
Date 1/25 22:06
From 澪
Sub:
ーーーーーーーーーー
律、おはよう。今朝雪
が降ったぞ。気付いた
か?うっすら街が白く
覆われて、朝日でぴか
ぴか輝いててすごくま
ぶしかったよ。日が昇
ったら雪はすぐとけち
ゃったけど、寒いはず
なのに、不思議とあっ
たかかった。なんでだ
ろうな。
ーーーーーーーーーー
204 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:55:27.07 ID:TxCmcb7Mo


律「あぁ、雪、降ったのか……」

律「……」カチカチカチ パタン


ーーーーーーーーーー
Date 1/26 7:10
From 田井中 律
Sub:
ーーーーーーーーーー
澪、おはよう。
雪には気付かなかった
よ。起きたらもうとけ
ちゃってた。残念。
暖かかったのは日の光
じゃないか?お前今、
日光を浴びられる場所
にいるのか?

澪の声が聞きたいよ。
ーーーーーーーーーー
205 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:56:30.70 ID:TxCmcb7Mo


律「んしょっと。……さっみぃ! おーい唯、朝だぞー」

唯「んぅ〜……」

律「ほれ起きろー、遅刻するぞー」

唯「うぅ……あと5分……」

律「だーめだって、そうやってお前はまた二度寝して……」


……バタバタバタバタバタバタ バターン!


紬「りっちゃん、唯ちゃん!!」

律「?!」

唯「ひっ!な、何?!」

律「ムギ? どうした、血相変えて……」
206 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:57:30.25 ID:TxCmcb7Mo
紬「はぁっ、はぁっ、あの、ねっ……」

律「まずは落ち着け、ほら、深呼吸して」

紬「はぁ……、すぅー……、ふぅー……」

律「……落ち着いたか? おはようムギ」

紬「ふぅ……、うん、おはようりっちゃ……あっ!違うの!りっちゃん!!」

律「へっ? な、なに?」

紬「見つかったって!」

律「えっ? 見つかったって、何が?」

紬「みっ、みつかったって……、澪ちゃ……生きて……生きてるって……!」

唯「!!」

律「ーーーーーっ!!」
207 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 08:58:51.72 ID:TxCmcb7Mo




***


コンコン ガチャリ

律「……お、寮にいないと思ったらここにいたのか」

梓「あ、律先輩。……澪先輩に引っ越しの報告をしようと思って」

律「澪のお母さんは?」

梓「着替えを取りに帰ったそうです」

律「そっか。昼ご飯はもう食べた?」

梓「あ、いえ。まだ……」

律「んじゃ、あとで食べに行くか」

梓「はい」
208 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 09:00:47.11 ID:TxCmcb7Mo




ーー夏休みを利用した短期ホームステイ中に行方不明となった澪は
ホームステイ先からわずか数百メートルの距離にある民家の隠し部屋で、
その家の主である男に5ヶ月に渡って監禁されていた。

その男は「鑑賞するため」に澪を誘拐し、澪の身体を拘束して薬を打ち
澪のことをまるで「人形のように飾って」いたそうだ。

男から性的暴行を受けなかったことに関しては不幸中の幸いとはいえ、
長期間投薬され続けた澪は昏睡状態となっており、
助け出されたのち日本の病院に移送された今も、目を覚まさずにいる。


澪の携帯電話は、男の手によって電池パックが抜かれた状態で保管されていた。
電源が入れられた携帯の受信箱はサーバに溜っていた私達からのメールで一杯になったけれど、
送信箱を開いても、澪が私に送ったはずのメールは1通も残っていなかった。


そして澪が発見された日を最後に、あのメールは届いていない。



209 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 09:02:12.37 ID:TxCmcb7Mo
律「澪ー、梓も大学に入ったことだし、4月から5人で放課後ティータイム再始動だぞ」

梓「……」

律「早く起きないと、新しいベース入れちゃうぞー?」

梓「そっ、それはダメです!」

律「冗談だよじょーだん。ほれ、梓も何か言ってやれ」

梓「えっ?あっ、え、えと……。澪先輩、また先輩方と一緒に演奏できるの、嬉しいです」

律「……」

梓「澪先輩と演奏できるの、私、楽しみです。…………だから」

律「……」

梓「……だから……」

律「……梓」

梓「……あっ、律先輩、私、ちょっと花瓶の水替えてきますね」

律「ああ、ゆっくりでいいよ」

梓「……ありがとうございます」

パタパタパタ……バタン
210 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 09:03:57.71 ID:TxCmcb7Mo

律「……ふぅ」

律「……」

律「……なあ澪、可愛い後輩泣かせちゃってるぞ?いいのか?」

律「……」

律「あ、そのミサンガ。ちゃんと役に立ったろ?……ははっ、でもゆるゆるだな」

律「すっかり細くなったなぁ、お前の腕……。痩せるっつても限度があるぞ」

律「快気祝いは美味いものたらふく食べさせてやるから、しっかり肉付けろよ」

律「太るの嫌だとか、言わせないからな?」

律「……」

律「相変わらずでっかいな澪の手は。私の手がすっぽり入っちゃうよ、なんちゃって」

律「……」

律「……みんな待ってるから。早く目覚ませよ。なあ……」

律「声、聞かせてよ……澪……」
211 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 09:05:11.95 ID:TxCmcb7Mo



……ピクリ

律「……ん?」

ピクッ……ピクッ

律「……親指、……動いてる……?」


  ピロリロン♪


律「!?」
212 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 09:06:21.28 ID:TxCmcb7Mo




ーーーーーーーーーー
Date 3/29 13:15
From 澪
Sub:
ーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー



213 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 09:07:47.82 ID:TxCmcb7Mo
律「……」

律「……なんで空メール?」

澪「……ぅ、」

律「!!」

澪「……う、ん……」

律「澪?……澪!!」

澪「……」

律「わかるか? 澪、私だ!律!田井中律!」

澪「……」

律「……みお? みおしゃーん?」
214 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 09:08:58.08 ID:TxCmcb7Mo
澪「……」

律「……」

澪「……つ、……」

律「うん?」
215 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/21(日) 09:09:34.20 ID:TxCmcb7Mo



澪「……律、おはよう」






おしまい
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 09:12:16.85 ID:c0wFZD0Qo
217 : ◆zzEUmCA7VVnh [sage]:2011/08/21(日) 10:24:32.77 ID:Sp5eJ159o
乙です
今から11時まで開いてますか?
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/08/21(日) 10:37:09.61 ID:v95jbZ5yo
うぜぇ
死ねゴミ
219 : ◆t7Gj0kIb16 [sage]:2011/08/21(日) 10:38:06.90 ID:hV6960BAO
どうぞ
220 : ◆zzEUmCA7VVnh [sage]:2011/08/21(日) 10:38:43.76 ID:Sp5eJ159o
じゃあ20分ぐらい投下します
221 : ◆zzEUmCA7VVnh [sage saga]:2011/08/21(日) 10:39:31.97 ID:Sp5eJ159o

憂「お姉ちゃんとおかたづけ」
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 10:39:47.45 ID:v95jbZ5yo
憂「お姉ちゃんとおかたづけ」
223 : ◆zzEUmCA7VVnh [sage saga]:2011/08/21(日) 10:40:32.34 ID:Sp5eJ159o

唯「うー」

唯「ういー……」

憂「お姉ちゃん」

唯「え?」

憂「お姉ちゃん、おかたづけしよっか」

唯「うい?」

憂「うん」

唯「でも……」
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 10:41:08.53 ID:v95jbZ5yo
唯「うー」

唯「ういー……」

憂「お姉ちゃん」

唯「え?」

憂「お姉ちゃん、おかたづけしよっか」

唯「うい?」

憂「うん」

唯「でも……」
225 : ◆zzEUmCA7VVnh [sage saga]:2011/08/21(日) 10:41:30.04 ID:Sp5eJ159o

憂「早くしないと、みなさん来ちゃうから、ね?」

唯「うん」

唯「でも、なにからすればいいかなあ」

憂「んーと、まずは……」

憂「ゴミ袋用意しよっか」

唯「はーい」

憂「あ、それじゃなくてそっちの黒いやつ」

唯「なんで?」

憂「いーの」
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 10:41:48.34 ID:v95jbZ5yo
憂「早くしないと、みなさん来ちゃうから、ね?」

唯「うん」

唯「でも、なにからすればいいかなあ」

憂「んーと、まずは……」

憂「ゴミ袋用意しよっか」

唯「はーい」

憂「あ、それじゃなくてそっちの黒いやつ」

唯「なんで?」

憂「いーの」
227 : ◆zzEUmCA7VVnh [sage saga]:2011/08/21(日) 10:41:48.65 ID:Sp5eJ159o

憂「えっと、そしたらまずは……」

唯「ねえ、憂。でもどうして?」

憂「えー? だって、お姉ちゃん、困っちゃうじゃん」

唯「そうかなあ」

憂「そうだよ。私がいないと、だめなのお姉ちゃんは」

唯「そうだね」

唯「でもさぁ……」

憂「なあに?」

唯「ういはさっき」

憂「お姉ちゃん、そっち持って」
228 : ◆zzEUmCA7VVnh [sage saga]:2011/08/21(日) 10:42:28.18 ID:Sp5eJ159o

唯「うん」

憂「そしたら、こう」

唯「こう?」

憂「そう。じゃあ、持つよ」

唯「重いよー」

憂「……」

唯「怒ってる?」

憂「なに?」

唯「ううん、なんでもない」

唯「なんでもない」
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 10:42:43.31 ID:mb1KLTFKo
憂「えっと、そしたらまずは……」

唯「ねえ、憂。でもどうして?」

憂「えー? だって、お姉ちゃん、困っちゃうじゃん」

唯「そうかなあ」

憂「そうだよ。私がいないと、だめなのお姉ちゃんは」

唯「そうだね」

唯「でもさぁ……」

憂「なあに?」

唯「ういはさっき」

憂「お姉ちゃん、そっち持って」
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 10:43:21.45 ID:v95jbZ5yo
唯「うん」

憂「そしたら、こう」

唯「こう?」

憂「そう。じゃあ、持つよ」

唯「重いよー」

憂「……」

唯「怒ってる?」

憂「なに?」

唯「ううん、なんでもない」

唯「なんでもない」
231 : ◆zzEUmCA7VVnh [sage saga]:2011/08/21(日) 10:43:32.35 ID:Sp5eJ159o

憂「じゃ、はこぼっか」

唯「どこに?」

憂「とりあえずお父さんの部屋」

唯「わかったー。うんしょ」

唯「ねえ、憂。私いまちょっと混乱してるんだ」

憂「無理もないよ」

唯「ねえ、これってやっぱり」

憂「お姉ちゃん、そこ壁あるから気を付けて」

唯「……」
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 10:43:57.10 ID:v95jbZ5yo
憂「じゃ、はこぼっか」

唯「どこに?」

憂「とりあえずお父さんの部屋」

唯「わかったー。うんしょ」

唯「ねえ、憂。私いまちょっと混乱してるんだ」

憂「無理もないよ」

唯「ねえ、これってやっぱり」

憂「お姉ちゃん、そこ壁あるから気を付けて」

唯「……」
233 : ◆zzEUmCA7VVnh [sage saga]:2011/08/21(日) 10:44:02.15 ID:Sp5eJ159o

憂「なんか寒いねー。手とか冷たいし」

唯「冬だからね」

憂「冬かー」

憂「私ね、冬って好きだなー」

唯「えー、寒いじゃん」

唯「あ、でもコタツでごろごろできるのとかはイイかも」

憂「お姉ちゃんにあったかあったかして貰えるし」

唯「……てへへ」

憂「階段のぼるよー」

唯「うん」
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 10:44:23.47 ID:v95jbZ5yo
憂「なんか寒いねー。手とか冷たいし」

唯「冬だからね」

憂「冬かー」

憂「私ね、冬って好きだなー」

唯「えー、寒いじゃん」

唯「あ、でもコタツでごろごろできるのとかはイイかも」

憂「お姉ちゃんにあったかあったかして貰えるし」

唯「……てへへ」

憂「階段のぼるよー」

唯「うん」
235 : ◆zzEUmCA7VVnh [sage saga]:2011/08/21(日) 10:44:36.24 ID:Sp5eJ159o

憂「足元気を付けてね」

唯「うん、おっとっと」

憂「お姉ちゃん、だいじょうぶ!?」

唯「だいじょぶだよー」

唯「だいじょぶっていうか」

憂「……」

唯「ねえ、憂。わたしさっき、うい」

憂「あ、雪?」

唯「え?」
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 10:44:48.51 ID:v95jbZ5yo
憂「足元気を付けてね」

唯「うん、おっとっと」

憂「お姉ちゃん、だいじょうぶ!?」

唯「だいじょぶだよー」

唯「だいじょぶっていうか」

憂「……」

唯「ねえ、憂。わたしさっき、うい」

憂「あ、雪?」

唯「え?」
237 : ◆zzEUmCA7VVnh [sage saga]:2011/08/21(日) 10:45:14.96 ID:Sp5eJ159o

憂「憶えてる?」

唯「なにを?」

憂「お姉ちゃん、昔わたしにホワイトクリスマス、プレゼントしてくれたよね」

唯「ほわいとくりすます?」

唯「んー」

憂「ふふ、なんでもない」

唯「そっか」

唯「ねえ、憂、やっぱり」

憂「やめて」
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 10:45:24.82 ID:v95jbZ5yo
憂「憶えてる?」

唯「なにを?」

憂「お姉ちゃん、昔わたしにホワイトクリスマス、プレゼントしてくれたよね」

唯「ほわいとくりすます?」

唯「んー」

憂「ふふ、なんでもない」

唯「そっか」

唯「ねえ、憂、やっぱり」

憂「やめて」
239 : ◆zzEUmCA7VVnh [sage saga]:2011/08/21(日) 10:45:45.39 ID:Sp5eJ159o

唯「だって……」

憂「やめてやめて」

唯「うい」

憂「あーあーあー」

唯「ねえ、うい。聞いて、私やっぱりちゃんと」

憂「お姉ちゃん、お願い」

唯「でもさっき、憂は」

憂「これいじょう私をいじめないで」

唯「いじめるっていうか……」

憂「お願い」

唯「……わかった」
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 10:45:50.26 ID:v95jbZ5yo
憂「憶えてる?」

唯「なにを?」

憂「お姉ちゃん、昔わたしにホワイトクリスマス、プレゼントしてくれたよね」

唯「ほわいとくりすます?」

唯「んー」

憂「ふふ、なんでもない」

唯「そっか」

唯「ねえ、憂、やっぱり」

憂「やめて」
241 : ◆zzEUmCA7VVnh [sage saga]:2011/08/21(日) 10:46:11.38 ID:Sp5eJ159o

憂「よいしょっと……」

唯(ねえ、憂。)

唯(でもやっぱり……こんなのおかしいよ)

憂「おかしくなんてない」

唯「え?」

憂「おかしくなんてないもん!」

唯「うん」

憂「しょうがないじゃん」

唯「しょうがない、か」

憂「ごめんね」

唯「ううん、こっちのほうこそ、なんだかいろいろしてもらいまして」

憂「あはは」
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 10:46:17.98 ID:v95jbZ5yo
唯「ほわいとくりすます?」

唯「んー」

憂「ふふ、なんでもない」

唯「そっか」

唯「ねえ、憂、やっぱり」

憂「やめて」

238 自分:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/21(日) 10:45:24.82 ID:v95jbZ5yo [9/10]
憂「憶えてる?」

唯「なにを?」

憂「お姉ちゃん、昔わたしにホワイトクリスマス、プレゼントしてくれたよね」

唯「ほわいとくりすます?」

唯「んー」

憂「ふふ、なんでもない」

唯「そっか」

唯「ねえ、憂、やっぱり」

憂「やめて」

239 名前: ◆zzEUmCA7VVnh[sage saga] 投稿日:2011/08/21(日) 10:45:45.39 ID:Sp5eJ159o [12/12]

唯「だって……」

憂「やめてやめて」

唯「うい」

憂「あーあーあー」

唯「ねえ、うい。聞いて、私やっぱりちゃんと」

憂「お姉ちゃん、お願い」

唯「でもさっき、憂は」

憂「これいじょう私をいじめないで」

唯「いじめるっていうか……」

憂「お願い」

唯「……わかった」

240 自分:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/21(日) 10:45:50.26 ID:v95jbZ5yo [10/10]
憂「憶えてる?」

唯「なにを?」

憂「お姉ちゃん、昔わたしにホワイトクリスマス、プレゼントしてくれたよね」

唯「ほわいとくりすます?」

唯「んー」

憂「ふふ、なんでもない」

唯「そっか」

唯「ねえ、憂、やっぱり」

憂「やめて」
243 : ◆zzEUmCA7VVnh [sage saga]:2011/08/21(日) 10:46:37.11 ID:Sp5eJ159o

ぴんぽーん

憂「!」

唯「や、やばい!」

唯「どうしよう憂、みんな来ちゃったよ」

憂「お姉ちゃん、それいいからもうここに放り込んで!」

唯「う、うん」

憂「んと……」

唯「わ、わたしどうすればいい!?」

憂「どうもしなくていいよ」

憂「私玄関に出てくるから」

唯「うん」
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 10:46:51.93 ID:v95jbZ5yo
憂「これいじょう私をいじめないで」

唯「いじめるっていうか……」

憂「お願い」

唯「……わかった」

240 自分:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/21(日) 10:45:50.26 ID:v95jbZ5yo [10/11]
憂「憶えてる?」

唯「なにを?」

憂「お姉ちゃん、昔わたしにホワイトクリスマス、プレゼントしてくれたよね」

唯「ほわいとくりすます?」

唯「んー」

憂「ふふ、なんでもない」

唯「そっか」

唯「ねえ、憂、やっぱり」

憂「やめて」

241 名前: ◆zzEUmCA7VVnh[sage saga] 投稿日:2011/08/21(日) 10:46:11.38 ID:Sp5eJ159o [13/13]

憂「よいしょっと……」

唯(ねえ、憂。)

唯(でもやっぱり……こんなのおかしいよ)

憂「おかしくなんてない」

唯「え?」

憂「おかしくなんてないもん!」

唯「うん」

憂「しょうがないじゃん」

唯「しょうがない、か」

憂「ごめんね」

唯「ううん、こっちのほうこそ、なんだかいろいろしてもらいまして」

憂「あはは」

242 自分:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/21(日) 10:46:17.98 ID:v95jbZ5yo [11/11]
唯「ほわいとくりすます?」

唯「んー」

憂「ふふ、なんでもない」

唯「そっか」

唯「ねえ、憂、やっぱり」

憂「やめて」

238 自分:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/21(日) 10:45:24.82 ID:v95jbZ5yo [9/10]
憂「憶えてる?」

唯「なにを?」
245 : ◆zzEUmCA7VVnh [sage saga]:2011/08/21(日) 10:47:05.47 ID:Sp5eJ159o

紬澪律「おじゃましまーす」

憂「いらっしゃーい」

憂「どうぞー」

律「やっほー、ゆーいー来たぞー」

憂「あ、スリッパどうぞ」

紬「ありがとう憂ちゃん」

澪「相変わらず出来た妹だな」

律「おーい、ゆいー?」

憂「……」
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 10:47:22.22 ID:v95jbZ5yo
憂「私玄関に出てくるから」

唯「うん」

244 自分:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/21(日) 10:46:51.93 ID:v95jbZ5yo [12/12]
憂「これいじょう私をいじめないで」

唯「いじめるっていうか……」

憂「お願い」

唯「……わかった」

240 自分:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/21(日) 10:45:50.26 ID:v95jbZ5yo [10/11]
憂「憶えてる?」

唯「なにを?」

憂「お姉ちゃん、昔わたしにホワイトクリスマス、プレゼントしてくれたよね」

唯「ほわいとくりすます?」

唯「んー」

憂「ふふ、なんでもない」
247 : ◆zzEUmCA7VVnh [sage saga]:2011/08/21(日) 10:47:31.01 ID:Sp5eJ159o

律「わー、すげえごちそう!」

澪「これ全部憂ちゃんが作ったの?」

律「なあ憂ちゃん、唯は?」

憂「えっと、お姉ちゃんは」

律「ゆーいー、どこだー」

憂「えっとえっとえっと」

澪「お手洗い借りてもいい?」

憂「あ、はい」
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 10:47:47.13 ID:v95jbZ5yo
245 名前: ◆zzEUmCA7VVnh[sage saga] 投稿日:2011/08/21(日) 10:47:05.47 ID:Sp5eJ159o [15/15]

紬澪律「おじゃましまーす」

憂「いらっしゃーい」

憂「どうぞー」

律「やっほー、ゆーいー来たぞー」

憂「あ、スリッパどうぞ」

紬「ありがとう憂ちゃん」

澪「相変わらず出来た妹だな」

律「おーい、ゆいー?」

憂「……」

246 自分:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/21(日) 10:47:22.22 ID:v95jbZ5yo [13/13]
憂「私玄関に出てくるから」

唯「うん」

244 自分:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/21(日) 10:46:51.93 ID:v95jbZ5yo [12/12]
憂「これいじょう私をいじめないで」

唯「いじめるっていうか……」

憂「お願い」

唯「……わかった」

240 自分:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/21(日) 10:45:50.26 ID:v95jbZ5yo [10/11]
憂「憶えてる?」

唯「なにを?」

憂「お姉ちゃん、昔わたしにホワイトクリスマス、プレゼントしてくれたよね」

唯「ほわいとくりすます?」

唯「んー」

憂「ふふ、なんでもない」
249 : ◆zzEUmCA7VVnh [sage saga]:2011/08/21(日) 10:47:56.87 ID:Sp5eJ159o

澪「……」ガチャ

憂「だめ!澪さんその扉は」

どさっ

澪「ひいっ、なにこれ!?」

憂「あ……」

律「どうした、澪」

律「なんだこれ?」

紬「なあに、これ?憂ちゃん」

憂「えっと。お姉ちゃん」


あ、やっぱりわたし、さっき
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 10:48:12.74 ID:v95jbZ5yo
律「ゆーいー、どこだー」

憂「えっとえっとえっと」

澪「お手洗い借りてもいい?」

憂「あ、はい」

248 自分:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/21(日) 10:47:47.13 ID:v95jbZ5yo [14/14]
245 名前: ◆zzEUmCA7VVnh[sage saga] 投稿日:2011/08/21(日) 10:47:05.47 ID:Sp5eJ159o [15/15]

紬澪律「おじゃましまーす」

憂「いらっしゃーい」

憂「どうぞー」

律「やっほー、ゆーいー来たぞー」

憂「あ、スリッパどうぞ」
251 : ◆zzEUmCA7VVnh [sage saga]:2011/08/21(日) 10:48:22.44 ID:Sp5eJ159o

―――――
……
―――――

唯「ねー、ういーキスしようよー」

憂「もうすぐ皆さんが来ちゃうから……」

唯「いーじゃん、ちゅー」

憂「だめっ」ばんっ

ガン
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 10:48:39.65 ID:v95jbZ5yo
どこだー」

憂「えっとえっとえっと」

澪「お手洗い借りてもいい?」

憂「あ、はい」

248 自分:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/21(日) 10:47:47.13 ID:v95jbZ5yo [14/14]
245 名前: ◆zzEUmCA7VVnh[sage saga] 投稿日:2011/08/21(日) 10:47:05.47 ID:Sp5eJ159o [15/15]

紬澪律「おじゃましまーす」

憂「いらっしゃーい」

憂「どうぞー」

律「やっほー、ゆーいー来たぞー」

憂「あ、スリッパどうぞ」
253 : ◆zzEUmCA7VVnh [sage saga]:2011/08/21(日) 10:48:49.36 ID:Sp5eJ159o

唯「うー」

どくどくどく

唯「ういー……」ガクッ

憂「……!」

唯(あれ、なんか体が軽くなって・・・・・)

憂「……お姉ちゃん」

唯「え?」

憂「おかたづけしよっか」


おしまい
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 10:49:05.10 ID:v95jbZ5yo
憂「もうすぐ皆さんが来ちゃうから……」

唯「いーじゃん、ちゅー」

憂「だめっ」ばんっ

ガン
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 10:49:30.99 ID:v95jbZ5yo
唯「うー」

どくどくどく

唯「ういー……」ガクッ

憂「……!」

唯(あれ、なんか体が軽くなって・・・・・)

憂「……お姉ちゃん」

唯「え?」

憂「おかたづけしよっか」唯「うー」

どくどくどく

唯「ういー……」ガクッ

憂「……!」

唯(あれ、なんか体が軽くなって・・・・・)

憂「……お姉ちゃん」

唯「え?」

憂「おかたづけしよっか」唯「うー」

どくどくどく

唯「ういー……」ガクッ

憂「……!」

唯(あれ、なんか体が軽くなって・・・・・)

憂「……お姉ちゃん」

唯「え?」

憂「おかたづけしよっか」唯「うー」

どくどくどく

唯「ういー……」ガクッ

憂「……!」

唯(あれ、なんか体が軽くなって・・・・・)

憂「……お姉ちゃん」

唯「え?」

憂「おかたづけしよっか」唯「うー」

どくどくどく

唯「ういー……」ガクッ

憂「……!」

唯(あれ、なんか体が軽くなって・・・・・)

憂「……お姉ちゃん」

唯「え?」

憂「おかたづけしよっか」
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 10:50:14.70 ID:v95jbZ5yo
つまんなかったよ!
二度と書くな!!!!!!
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 10:54:55.76 ID:v95jbZ5yo
溢れそうな気持ち
無理矢理かくして
今日もまた遠くばかり見ていた〜〜〜〜
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 10:55:24.41 ID:mb1KLTFKo
ここまでつまらないSSを書けるなんて尊敬しちゃいます><
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 10:55:55.86 ID:v95jbZ5yo
君は何してる?
笑顔がみたいぞ
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 10:56:28.96 ID:v95jbZ5yo
糞つまんねぇ企画やのう
261 : ◆11tPyvvBco [saga]:2011/08/21(日) 12:00:09.77 ID:gRdPYJ9yo
『四歳』
262 : ◆11tPyvvBco [saga]:2011/08/21(日) 12:03:11.22 ID:gRdPYJ9yo
うん、みんな頑張ってるわね。
関心するわ。

その途中で申し訳ないんだけど少しだけ時間をもらってもいいかしら。
 
ある女の子の話をしたいの。
ええ、今よ。今じゃないと意味がないから。
まぁ、いいわよね。何か話を聞きたくて、むしろねだっているくらいだものね。

……ありがとう。

じゃあ、始めるわよ。
263 : ◆11tPyvvBco [saga]:2011/08/21(日) 12:05:51.61 ID:gRdPYJ9yo
その子はね、最初はそんなに人目を引くような子じゃなかったの。
優しくて面白い子ではあったけど、特別目立ってはいなかった。
昔の彼女を知っている人は特に何とも思わなかったんじゃないかしら。
普通の子、そう、うん、本当に普通の子だったから。

でもある時ちょっとしたことがあって急にみんなが彼女を見るようになってね。
彼女も彼女の周りも、命が宿ったみたいに活き活きし始めたの。
彼女自身は相変わらず普通の子だったんだけど、「普通」ってなろうとしてもなれないのかしら、その普通さが逆に彼女の個性というか、そういう感じに受け取られたみたい。


次の文は……文……というのかしら……これはその時の彼女の気持ち……とでも言っておくわ。
まだ漠然としていたけど、あの状況下の彼女からみんなに向けた言葉のようなものよ。
264 : ◆11tPyvvBco [saga]:2011/08/21(日) 12:07:08.72 ID:gRdPYJ9yo
『二年前のみんなへ』

『ありがとう


 うれしいです


 すこしびっくりしています』
265 : ◆11tPyvvBco [saga]:2011/08/21(日) 12:10:12.88 ID:gRdPYJ9yo
みんなが彼女の事を愛したわ。
彼女の、文字通り一挙手一投足、言葉のひとつひとつから、何を食べて何を着て何を思うか、全てがみんなの関心事になった。
彼女もきっと嬉しかったと思うわ。
それに楽しかったはず。
そういう子だったから。
物事を楽しむために存在しているような子だったの。


もちろん彼女もみんなを愛するようになった。
でも彼女は間接的にしかそれを伝えることができなかったの。
今でこそこうやって伝える事ができるけど、あの頃はまだそういう子だったからね。

それでもみんなちゃんと彼女の気持ちを理解してあげることが出来た。
出来ていた、と思う。
266 : ◆11tPyvvBco [saga]:2011/08/21(日) 12:12:02.28 ID:gRdPYJ9yo
みんな四六時中彼女のことを考えた。
彼女の姿形と声に想いを馳せて、時には彼女を巡って喧嘩までした。
お金だって彼女の為なら惜しまなかったくらいよ。

彼女の事を悪く言う人もいなかったわけじゃないけど、そういう人は彼女の事を結局よく知らなかったのね。
彼女への誹謗中傷は彼女の本質とはかなりズレていたの。
彼らは彼女を傷つけてやろうといい加減な事を言い続けたけどみんなが彼女を庇った。

ある日、彼女がいなくなるとみんなは心の底から悲しんだ。
するとみんなますます彼女の事を考えるようになった。
彼女はみんなの心の中で無限に、そう、本当に無限に広がっていったわ。

元の彼女とはかけ離れるくらいにね。
267 : ◆11tPyvvBco [saga]:2011/08/21(日) 12:13:01.04 ID:gRdPYJ9yo
『一年半前のみんなへ』

『もうすぐ会えるよ

 私のことをここまで大事にしてくれて、ありがとう』
268 : ◆11tPyvvBco [saga]:2011/08/21(日) 12:15:05.53 ID:gRdPYJ9yo
しばらくして彼女はみんなの前にもどってきた。
自前の彼女を拵えるくらいだし、みんな、それはもう喜んだわ。
彼女も戻ってくるのを楽しみにしていたみたい。



その時の彼女はこう思った……というか、思ったような……
やっぱり上手く言えないけど、「気持ち」に近いものを抱いていたわ。
269 : ◆11tPyvvBco [saga]:2011/08/21(日) 12:16:08.37 ID:gRdPYJ9yo
『一年と少し前のみんなへ』

『お待たせしました!
 私は相変わらずだけど
 またみんなの中で生きていけそうで
 本当に嬉しいよ』
270 : ◆11tPyvvBco [saga]:2011/08/21(日) 12:17:52.29 ID:gRdPYJ9yo
多くの人はもちろん満面の笑みで彼女を迎えたわ。
でも何人かは、ああ、彼女は本当にたくさんの人に愛されていたから、割合的に「何人か」と言うのはすごく控えめな表現なんだけど……とにかく何人かは彼女を歓迎しなかったの。

「彼女はこんな子じゃなかった」と言って。

彼女自身は変わっていなかった。
少しだけ前より自分を出すようになっただけで、彼女の本質は何も変わっていない。
それと、ちょっとだけ彼女は大人になっていたわね。
変化といえば変化かもしれないけど、それまでの延長みたいなもので、だからやっぱり変わっていなかったと思うわ。

その後も彼女は自分を出し続けて、理解を求めた。
……求めた、っていうか、まぁきっと彼女に自覚はなかったんでしょうけど。
271 : ◆11tPyvvBco [saga]:2011/08/21(日) 12:20:36.60 ID:gRdPYJ9yo
彼女は悩んだ。
みんながそれぞれの心の中で彼女を育てていたから、彼女はこの時にはもう「悩む」ということが出来るようになっていたの。
みんなの中に別々の彼女がいて、それはレンガみたいに一つずつ持ち寄られて、彼女そのものを形作った。
これは奇跡と言ってもよかった。

本当なら、彼女はこの時から半年くらい経った後でいなくなるはずだった。
でも、みんなで作った彼女は悩んだ末、いなくなってからまた一年と二ヶ月後にみんなの前に出てくることにした。

今度はみんなを不安にさせないように、再会を約束してから、ね。
272 : ◆11tPyvvBco [saga]:2011/08/21(日) 12:22:07.36 ID:gRdPYJ9yo
『十ヶ月前のみんなへ』

『どうかな?
 私はうまく私をやれたかな?
 みんなの思った私でいられたかな?
 
 みんなも知ってるように、また少しだけいなくなるよ。
 
 その間、みんなが私をどう想ってくれるのか楽しみにしてる。
 痛いのとか苦しいのはちょっと困るけど…

 またすぐに会いに来るからね』
273 : ◆11tPyvvBco [saga]:2011/08/21(日) 12:24:12.66 ID:gRdPYJ9yo
みんな彼女を命と見立てるくらいだったから、涙を流して彼女を見送った。
そして再会の時を待ち続けた。

でも、彼女はみんな以上に再会に待ち焦がれていた。
だから予定より少し早く姿を現すことにしたんだけど……


ごめんなさい、その時の彼女の声がまだ私にもはっきり聞こえないの。
彼女の声は遠くの星の光みたいになかなか届かないから。

だからもう少し待ってね。

大丈夫よ。
その間に面白い話をしてくれる人達がいるし。
あなたも知ってるでしょ?ここはそういうところだから。



きっと今日の夜には彼女の話を再開できると思うわ。
じゃあ、次の人、よろしくね。
274 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:00:13.55 ID:gHFElzsHo

  梓「田舎に泊まろう」
275 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:00:53.77 ID:gHFElzsHo

……

……

あれ?


ええっと……


……なんだったっけ……

……


……お腹減ったなぁ


……

276 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:01:20.22 ID:gHFElzsHo
梓は窓ガラスを伝う雫をぼんやりと見つめていました。

宵口から降りだした雨
その雨脚は夜半を過ぎても強くなるわけでも弱まるわけでもなく
しとしとと陰鬱に降り続いています。

そこは暗く長い廊下。
旧い日本民家独特の湿った土と木の匂いが辺りを満たしていました。


真夏というのにひんやりと冷たい板貼りの床
そこにじっと腰を下ろしていると、
自分もこの古い家と同化して朽ちていくような気がします。

外は灯りもなく、今梓に見えるのは窓ガラスを伝う水滴とそこに映る自分の顔だけでした。

277 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:02:34.60 ID:gHFElzsHo

  ぴちゃん……  ぴちゃん……
  
もうどのくらいの時間こうしているのだったでしょうか
先ほどまではあれだけ煩く思えた蛙の鳴き声もなぜか今は聞こえません。

耳に入ってくるのは、雨垂れなのでしょう、水滴の落ちる音と
そして扉の向こう側から漏れ聞こえてくる苦しみを堪えるような声。

  ぴちゃん……  ぴちゃん……

 『んっふ……あぁ……』

住み慣れた街から遠く離れた山奥の村
誘われるがまま訪れた、この旧い屋敷での最初の夜です。

旅先での心細いような切ないような、感傷的な気分。
今自分がここにいる、そんな事が何故か不思議に感じられてしまいます。

そして梓は思い出すのです。
そう始まりはこんな他愛の無い会話からでした。

278 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:03:36.81 ID:gHFElzsHo

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

純「あー、夏休みまであと一週間かぁ」

梓「純、今年も夏祭り一緒に行くでしょ?唯先輩に誘われてるんだけど」

純「いいねー、当然澪先輩も一緒だよね?」

梓「うん、またみんなで行こうって」

純「よーし夏休みの心躍るイベントがまたひとーつっ」

憂「夏期講習もあるけどね」

純「えーそれは言わない約束でしょ」

梓「純、受験勉強進んでるの?」

純「うぅ〜、割とヤバめかな……」

梓「受験は一夜漬けじゃ無理だよ」

純「わかってるよ……でもまああれだ、私の家系って霊感強いからさ、選択問題なら自信あったり」

梓「またそんないい加減なこと言ってるよ」

純「ほんとだよ〜田舎のおばあちゃんとか凄いんだよ」

梓「でさ憂は……」

純「スルーしないでよっ」

279 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:04:05.40 ID:gHFElzsHo
憂「そう言えば純ちゃん田舎帰るって言ってなかったっけ?」

純「大丈夫だよ、お祭りの前の日には帰ってくるようにするから」

梓「純は毎年帰省するんだね」

純「うんまあね」

憂「純ちゃんの田舎ってどんなところなの?」

純「え?うーん、なんにも無いところだよ、山と川と田んぼと……」

憂「それっていわゆる自然がいっぱい?」

純「そうそう、自然だけはね、たっぷりあるんだ、涼しいしね」

梓「へーっいいなぁ」

純「おおおーっ!釣れたーーっ!」

憂「えっ」

梓「なにが?」

純「あんた達が」

梓「は?」

280 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:04:38.60 ID:gHFElzsHo
純「ねっねっ、二人とも泊まりに来ない?」

梓「泊まりに?」

純「実際のとこ一人じゃ寂しいんだ、ほんとなんにも無いから退屈で死にそうになるんだよね」

憂「でもご両親と一緒なんでしょ?」

純「ところがところが、今年は私一人なんですよねっ」

梓「一人ででも行くんだ」

純「……だってさ、おばあちゃんが私の顔みたいって言うから」

憂「わぁ、純ちゃんいい子だねー」

純「へへっ」

純「だからさー行こうよー、ねー梓ー憂ー」

梓「うーん、どうしようか……受験勉強もあるし」

純「そんなの向こうでみんなでやればいいじゃん、マイナスイオンいっぱいで、もう勉強が捗る捗る」

憂「ほんと?」

純「と思うんだけどね、まあ向こうで勉強したことないから……」

梓「もう調子いいんだから」
281 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:05:43.20 ID:gHFElzsHo
純「いやははは、でもね綺麗な川で水遊びできるよ、そこで冷やしたスイカも美味しいし」

梓「憂はどう思う?」

憂「梓ちゃん行ってみたいんでしょ」

梓「それはそうなんだけど」

憂「だったら行こうよ、私も行きたいし」

梓「そう?」

憂「うん」

梓「よし、じゃ行こっか」

純「やった!決まりだね!」


期末テストも終わって気分はもう夏休み、
どこかに受験勉強からの逃避したい気分もあったのでしょうか
梓は憂と共に純の帰省に同行することに決めたのでした。
282 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:06:20.01 ID:gHFElzsHo

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

梓「えっと、あれが何日のことだったっけ……」

梓の手は無意識に携帯電話を求めてパジャマのポケットを探りますが、
その手に触れるのもは何もありません。

梓「あ、そうか純に渡したんだった」

そして梓の心配気な視線は自然と声の聞こえる方へ、扉へと向けられます。

梓「純……大丈夫なのかな」

  ぴちゃ……ぴちゃ……
  
『あぁ……んっ、くぅ……』


  ぴちゃん……  ぴちゃん……

雨は一向に止む気配がありません。

梓「あーあ、着いたときはあんなに晴れて爽やかだったたのに……」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
283 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:07:06.36 ID:gHFElzsHo
朝6時に出発して、特急からローカル線へと幾度か電車を乗り継ぎました。
人気のない駅でバスへ乗り換え、山を4つ越えてようやく目的地へ着いたのは
もう日が落ちる少し前の予定通りの時刻です。
しかし予定とは異なったこともありました。
山の端に隠れる前の夕陽が伸ばされる影が三つではなく二つだったことです。

バス停に降りたのは純と梓の二人だけでした。

純「ふぅ……やっと着いた」

梓「ここまで山奥とか思ってなかったよ」

純「うぅ……おしり痛い……」

梓「そりゃあもう5時間もバスに乗ってたんだから、でも純は慣れてるんじゃなかったの?」

純「だっていつもはお父さんの車なんだもん」

梓「ああ、そういうことかぁ」
284 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:07:54.68 ID:gHFElzsHo
純「さすがにこっちは涼しいね、憂も来られればよかったのになぁ」

梓「仕方ないよ、唯先輩家に帰るなり熱出しちゃったんだから」

純「残念がってたけど妙に嬉しそうでもあったよね」

梓「そりゃあね、久しぶりにたっぷりお世話できるからでしょ」

純「ま、そういうことだよね、あのお姉ちゃん大好きっ子は」

梓「あはは」


純「で、唯先輩大好きっ子としてはその辺りどうなんですか?」

梓「な、何わけわかんないこと言ってるのよ」

純「梓も会いたかったんじゃないの?」

梓「そ、そんなことないよ……あっでも会いたくないってことじゃなくてね」

純「わかってる、わかってますよ」

梓「それに帰ったら夏祭りで会えるし」

純「それまでに唯先輩の熱が下がってるといいね」

梓「うん……」
285 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:08:30.13 ID:gHFElzsHo
梓「そうだ、憂に無事着いたってメールしようかな……あれっ?」

純「あーダメダメ、この村じゃ電波届くとこ限られてるから」

梓「そうなの?電波届かないとなんか心細いな」

純「電波の入るポイントが何か所かあるから、後で教えてあげるよ」

梓「うん……」

純「さあ行くよ、ここから歩いて峠越えなきゃ」

梓「ええっ?」

純「あはは、うっそー」


純「といっても結構歩くんだけどね、おばあちゃんとこバス停とは反対側の村の端っこだから」

梓「それってこの村の端から端まで歩くってこと?」

純「うん、でも村全体でもそんなに広くないんだよ、山と山の間に流れてる川の回りに村が出来ただけだし」

梓「ふうん、人間ってどんなんとこでも生きて行けるんだなあ」

純「あー梓、それちょっと失礼だよ」

梓「あっごめん」

純「まあ私もそう思うけどさ」
286 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:10:02.55 ID:gHFElzsHo
梓「あれ?あっちの畑で誰か手を振ってるよ」

純「えっ?」

村人「おーい、純ちゃんじゃないかねー」

純「あっおばさん!お久しぶりでーす!」

村人「あらあらまた可愛くなっちゃって」

純「へへっ今年は友達連れてきましたー」

梓「あ、こんにちはー」

村人「はいはい、こりゃまた可愛いお友達だねえ、中学生かい?」

梓「えっ?いえ……純と同い年なんですけど……」
287 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:10:39.59 ID:gHFElzsHo
村人「あ……ああーいやーごめんごめん、あんまり可愛いからさ〜、あっはっは」

梓「ああ、いえいいんです……あはは」

純「ぷぷっぷ」

梓「ちょっと純?」

純「おおっとのんびりしてちゃ日が暮れちゃう、じゃあ行きますねー」

村人「はいはい、またスイカでも食べにおいで」

純「はーいありがとうございまーす」

村人「あ、そうそう、今日は朔月だからね、夜は早く寝るんだよー」

純「あ、そっか……はーい」
288 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:12:20.45 ID:gHFElzsHo
梓「今の、親戚のひと?」

純「ううん、違うよ」

梓「でもよく知ってるみたいだった」

純「ああ、村中知合いみたいなもんだから」


梓「さっきあのひとの言ってた、さくつきってなんのこと?」

純「新月のことだよ、お月様の」

梓「ああその新月、確か新月って月が見えないんだよね。それで?」

純「田舎でしょ、古い言い伝えとかいろいろ残ってるんだ」

梓「へえ」

純「おばあちゃんとこでもね、離れに開かずの間なんてあったりさ」

梓「開かずの間……」
289 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:12:58.48 ID:gHFElzsHo
純「特に朔月の夜は良くないことが起こるから早く寝ろとか」

梓「良くないことって」

純「いやいやそんな顔しないでよ、はは迷信迷信、決まってるじゃないそんなの」

純「あれは子供を早く寝かせるための作り話だよ」

純「おばちゃんまだ私のこと子供だって思ってるんだなー、ははは」

梓「私なんて中学生って言われた」

純「あーうん、いや梓はちゃんと高校三年生に見えるって」

梓「純、本当にそう思ってる?」

純「え?んー……あっ!それより梓あそこ、高い木があるでしょ」

梓「あ、話逸らした」

純「違う違う、ほらあの右お地蔵さんあるから、そこでだったら電波受信できるよ」
290 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:14:33.14 ID:gHFElzsHo
梓「あ、お地蔵さん、ここね」

梓「えーと……あアンテナ立った」


      新規メール
==================
To  憂
Sub 着きました!
==================
さっき着きました。
思ったよりずっと山奥で自然に囲まれて
気持ちいいよ。
唯先輩の様子どうですか?
少しだけ心配です。

こちらは電波が悪いのですぐに返信できな
いと思いますけど、何かあれば連絡下さい。

      -----END-----


梓「っと……送信」

  ピッ



291 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:16:14.85 ID:gHFElzsHo

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

梓(あのメール……少しだけ心配って、変だったかな?)

梓(それに何かあればって……何があるっていうのよ、もう)

梓(バカだな私、なんでいつもこうなんだろ)

梓「……」

梓「まだかな……」


  ぴちゃ……ぴちゃ……
  
   『ううっ……』

  ぴちゃん……
  
            ぴちゃん……
  
  
   『……んっ……あぁぁ』


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
292 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:19:15.68 ID:gHFElzsHo
すっかり陽が落ちた頃に二人がようやくたどり着いた家は
旧くそして大きなお屋敷でした。
長く高い土塀がまるで何かを覆い隠すように、屋敷を囲い込んでいます。

梓「わあずいぶん大きな家だね」

純「大きいだけだけどね、古いしカビ臭いし」

純「廊下もさぐねぐね長くて馴れないとマジで迷子になるから気を付けてよ」


梓「この家に何人で住んでるの?」

純「ん?おばあちゃんとお手伝いの人だけだよ」

梓「え?それだけで?こんなに広いのにお掃除とか大変でしょ?」

純「そのへんはまあ色々と村の人達が入れ替わり面倒見てくれるからさ」

梓「へえ、田舎ってそんな風になってるんだ」

純「まあ色々とね」

梓「色々って?」

純「それは……まあいいじゃん、大したことじゃないよ」

梓「ふうん」
293 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:19:46.74 ID:gHFElzsHo
純の祖母に挨拶を済ませた後、長い廊下を幾度も曲がり
梓が通された部屋は離れの一角にある畳の間でした。


純「梓ースイカ食べるー?」

梓「私はもういいよ」

純「じゃあ梓の分も食べちゃうねー」

梓「純お風呂上りにカキ氷いっぱい食べてたくせに」

純「甘いものは別腹ー」

梓「かき氷も甘いでしょ、寝る前に冷たいもの食べるとお腹壊すよ」

純「ん、平気平気……」シャクシャク


梓「太るよ」

純「んあーそれは困るなー」シャクシャク
294 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:21:18.49 ID:gHFElzsHo
純「そう言えばお風呂どうだった?シャワーも無くて、使いにくかったでしょ」

梓「そんなことないよ、木のお風呂なんて初めてだから面白かったよ」

純「来て後悔してたりしない?」

梓「してないよそんなの」

純「ほんとにー?」

梓「ほんとほんと」

純「ならいいけどさー、この家陰気だしちょっと怖いでしょ」

梓「まあそれは……うん、ちょっと、ね」
295 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:22:32.30 ID:gHFElzsHo
純「だよねー、ひとりで寝るの怖いよ〜」

梓「えっ、ひとりで?純と一緒じゃないの?」

純「私はおばあちゃんと寝るんだよね」

梓「そんなぁ……」

純「ふふふ……う、そ」

梓「……なによもぉ……」

純「ごめんごめん、なんなら同じ布団で抱き合って寝てもいいよ?」

梓「それは遠慮します」

純「あーずにゃーん!」ギュッ

梓「こ、こらあっ」
296 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:23:44.72 ID:gHFElzsHo
ゆったりと時間が過ぎて行きました。

純「じゃあ歯も磨いたし寝ようか、もう11時だし」

梓「まだ早いんじゃない?」

純「母屋の方はもう寝ちゃってるし、今日は早く寝る日だから」

梓「そう言えば挨拶した時におばあさんもそんな事言ってたね、やっぱり純も気にしてるんだ」

純「ち、違うけどさ、ほら郷に入ればとか言うじゃん、ほらお布団敷くよ」

梓「そうだ、ねえ、メール受信したいんだけど、電波届くところってどこかな」

純「えっ?このうちの中は……」

梓「ないの?」

純「うーん、ないことはないんだけど今夜はねえ」

梓「そうかあ……」

純「梓、唯先輩のこと心配なんだ」

梓「そういうんじゃないんだけどさ……」

純「あーもう、ちょっとは素直になりなよ、心配なんでしょ?」

梓「……うん」
297 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:25:30.77 ID:gHFElzsHo
純「もう仕方ないなあ……ちょっと携帯貸して、受信してきてあげる」

梓「ほんと?じゃあ私も」

純「梓はダメ、ほんとは怒られるんだよ」

梓「そんな……だったら諦めるよ」

純「いいから貸して、せっかく梓が付いて来てくれたんだから、この位サービスしなきゃ」

梓「……いいの?」

純「まかせなさいって」

純「そうだ、言っとくけど梓は絶対に出てきちゃダメだよ、夜は余計に迷うからね」
298 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:26:34.83 ID:gHFElzsHo
純「よっ、と」

 ガタガタッ
 
純「ホントは私もトイレ行きたかったんだよね、へへっ、すぐ帰ってくるから」

 ガタ……ピシャ 

そう言って純は建付けの悪い襖を開け部屋を出ていきました。

しかしすぐ帰るといったはずの純は10分待てど20分待てど
一向に帰って来る様子がありません。

30分……純は帰ってきません。
そして40分を過ぎた頃には梓はすっかり心細くなっていました。


梓「遅すぎるよ……」

梓「そうだトイレ行くって言ってたけど、まさか本当にお腹壊して苦しんでるのかも」

梓「冷たいものいっぱい食べてたし」

梓「心配だなあ……」
299 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:27:57.91 ID:gHFElzsHo
梓「ちょっとだけ様子見てこよう、迷いそうになったら引き返せばいいんだし

梓「よっ……と」

ガタッ

とうとう梓は廊下へ出てしまいました。

梓「こっちかな……ええと私達の部屋があそこだから……あれ?」

10歩ほど歩いて振り返って見ましたが、今出てきた部屋の位置がわかりません。
廊下には同じ柄の襖戸が幾つも並んでいたのです

梓「まああの辺だよね、部屋の前の廊下さえ覚えてれば大丈夫」

梓「確かトイレは……こっちか」


どの廊下も全く同じ造りです。
夕食前に何とか覚えたはずの道筋も、夜となってはまた全然違って見えました。
灯りと言えば曲がり角ごとのボウッっとした電球のみです。

300 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:30:31.91 ID:gHFElzsHo
  ぎっ  ぎっ  ぎっ

梓は足音を抑えて歩くのですが、床板の軋む音が矢鱈と響きます。

梓「何でこんな入り組んでるんだろ……

梓「昔のお城みたいに侵入者避けなのかな」

  ぎっ  ぎっ  ぎっ


  『ぁ……』


梓「あれ?なんだろ?」


  『うっん……』


廊下を左へ曲がった途端、微かな声が耳に届きました。


  『はぁっ……ぅ』

梓「これ……純の声だ」
301 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:32:40.12 ID:gHFElzsHo
声が聞こえてくるのは廊下の奥のほうからです。

梓「どこ?」

その声を頼りに進んでいくと、
長く続く壁に頑丈そうな木の扉が一つぽつんと付いていました。

声はどうやらこの中から聞こえてきます。

梓「ここもトイレなのかな」


  ぴちゃ……ぴちゃ……

  『んんっ……あっ、ああっあああっ!』


  『はぁはぁ……んひぃ……』


苦しそうで聞き取りにくいけれど、確かに純の声です。

梓「やっぱりお腹壊してたんだ……」
302 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:35:09.55 ID:gHFElzsHo
梓「純、大丈夫?」

  『ぐぅ!』   がたんっ!


梓「どうしたの純?」

  ……

梓「お腹痛いんでしょ?だから言ったのに」

  ……


 『……だい……じょうぶ』

梓「ほんとに?薬持ってこようか?」


 『まって……』

梓「なに?」


 『そこに、いて……』

梓「え、でも……」


 『そこに、いて……』
303 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:38:47.45 ID:gHFElzsHo
梓「わかった、ここで待ってるよ」


そうして梓は扉から少し離れた窓際の床に腰をおろしたのです。

真夏というのにひんやりと冷たい板貼りの床
そこにじっと腰を下ろしていると、
自分もこの古い家と同化して朽ちていくような気がします。

梓は窓ガラスを伝う雨の雫をぼんやりと見つめていました。


304 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:40:00.47 ID:gHFElzsHo
  ぴちゃ……ぴちゃ……
  
  
  ぐちゅぅ

  『あっ……ああんっ』 
  
  
  ぴちゃん……ぴちゃん……  
  

  『んはあぁぁぁっ……ひぃっ…ぐぅぅ」


梓「なんか純の声、色っぽいな……」

そう思うと余計に艶かしく感じられ
梓は少し頬を赤らめたりしてしまうのでした。
305 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:41:45.21 ID:gHFElzsHo

  ぴちゃん……

  
             ぴちゃん……  

梓「ふぅ……」

梓「唯先輩……今頃」


             ぴちゃん……
  
 
  ぴちゃん……  


梓は目を閉じ気になる先輩の顔を思い浮かべました

今度会った時もあの無垢な笑顔で呼びかけてくれるのでしょうか
彼女はまた抱きついてくるのでしょうか
そして、その時もまたきっと自分は迷惑そうな顔をしてしまうのです。

梓(私ももっと素直にならなくちゃ)

梓(もし私から抱きついたら、あのひとどんな顔するんだろ)

思わず唇に笑みが浮かびます。
306 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:43:20.37 ID:gHFElzsHo



  ミシッ     ミシッ


  ギ……ギィ……

何か軋むような物音に梓は我に帰りました。


気が付くと純の声が聞こえなくなっています

梓「純……?」

梓は腰を上げ、少し扉に近づきました。
307 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:45:08.25 ID:gHFElzsHo
見ると扉が少し開いています
先の音はその木の扉が開く音だったのでしょう

梓「純……?」

ぞくぞくっと、
背筋に冷たいものが走りました

梓「あれは……」

  視線−−−−−

少しだけ開いたその隙間から、何かがこちらを伺っています。


梓「じゅ、純……だよね」

返事はありません。

全身総毛立つものを感じながらも、梓は眼を逸らすことが出来ませんでした。
逸らした途端何か、おぞましいものが飛び出してきそうな気がしたのです。
308 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:47:06.34 ID:gHFElzsHo


どの位そうしていたでしょうか、視線がふっと消えるのが判りました。

ほうっと安堵の溜息をついた次の瞬間

それはすうっ……と伸びてきました。

それ、そう

真っ白い腕


  『おいで……』

梓「ひゃっ!」

  ドスンッ

梓は思わず声を出し、尻餅をついてしまいました。
309 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:49:39.45 ID:gHFElzsHo

  『……おいで……』

白く細い腕、その手がひらひらと手招きをしています


  『おいで……』

梓「じ、じゅん?純なの?」

  ひら   ひら

梓「そういうのやめよ……ねっ」


  『おいで……』


  『……おいで……』
  
  
そして梓は気が付いたのです。

梓「……違う」


梓「純じゃない……純はそんな手じゃ……」
310 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:50:39.07 ID:gHFElzsHo
純の腕などではありえない真っ白い腕は、手招きを繰り返します


    ひら  ひら  


   『あずさ……おいで……』   


梓「いやだ……いや」

梓「な、なんで私の名前知ってるのよぉ……」


   『おいで……あずさ……』
   
    ひら  ひら  
311 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:52:27.11 ID:gHFElzsHo
梓「逃げなきゃ……」

後退りして立ち上がった梓は、一気に踵を返し廊下を走り出しました。

ダダッ ダダダダダッ





ぎい……    ビタンッ

       ひたひたひたひたひたひた     
          
       
312 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:53:06.58 ID:gHFElzsHo
       ひたひたひたひたひたひた     

梓「なにこれ?足音?」

何かが後ろから付いてくるのです。


梓「追いかけて……来てる!」

  
 
 

       ひたひたひたひたひたひた     
        ひたひたひたひたひたひた            
313 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:55:23.26 ID:gHFElzsHo
梓「なに?なんなのよもうっ!!」

梓は暗い廊下を夢中で走りました
恐怖で足が縺れ何度も転びそうになるのを堪えながら。

何度か角を曲がると、もう自分の部屋がどこなのかなど全くわからなくなってしまいました。
それでも止まることなどできません、足音はずっと追いかけてくるのです。  
行けども行けども廊下に終わりはありません。

 
   
       ひたひたひたひたひたひた
        ひたひたひたひたひたひた            
       ひたひたひたひたひたひた            

       
314 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:56:46.35 ID:gHFElzsHo
もうそこに、何かが

すぐそこに

振り返ればそこにいるのかもしれません
      
     あの真っ白な腕の……が…… 
        
        

   そこに……すぐそこに

梓「だめ……来ちゃやだ」



         ひたひたひたひたひたひた
        ひたひたひたひたひたひた              
         ひたひたひたひたひたひた              
        ひたひたひたひたひたひた              
315 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 13:57:48.14 ID:gHFElzsHo
梓「誰か……助けて!」


梓「純!」

叫ぼうとしても息が切れ掠れ声しか出せません。


梓(どうしようどうしよう)

次の角を曲がると襖戸が目に入りました

考える間もなく梓はその襖を開け

部屋の中へ……

  ガタンッ!

316 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 14:02:08.52 ID:gHFElzsHo
梓(明るい……あれ?ここは)


そこは見覚えのある自分たちの部屋
そしてそこに

純「あれ?どこ行ってたの梓」

梓「え、純……」

純「何息切らしてんのよ」

梓「どうして……」

純が布団から顔を出して不思議そうにこちらを見ています。

梓「え?え?私、今追いかけられて……」

梓「純……ずっとそこにいた?」

純「へ?うん、目が覚めたら梓いないし、どうしようかって今電気つけたとこだよ」

梓「私今廊下で追いかけられて……」

純「へ?夢見て寝ぼけたんじゃないの?」

梓「ゆめ……?」

そう言われれば悪い夢を見ていたような気もしてくるのです。
317 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 14:03:54.88 ID:gHFElzsHo
純「もう眠いよぉ……」

純は枕に顔を埋めました。


純「電気消して」

梓「うん……」


そう言われ梓は照明の紐を引き明かりを消しました
自分も布団に横になります。
廊下の方を伺ってみますが、やはり何の気配もありません。

梓「はぁ……」

友人の顔を見たからでしょうか、安堵と共に平静な気分に戻って行きました。
318 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 14:04:39.42 ID:gHFElzsHo
梓「お休み」

純「……」

梓(あ、メールどうなったんだろ)

梓「ねえ純、メール……」

純「……」

梓「寝ちゃったの……

梓「……」


そもそもメールの会話も夢だったのでしょうか?
寝惚けていたのでしょうか?
考えるうちに梓も眠りに落ちて行きました。



319 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 14:06:40.05 ID:gHFElzsHo


梓「……」




ぴちゃ…
  
  
  ぴちゃ…


梓「……」



梓「っ……」

320 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 14:07:41.17 ID:gHFElzsHo
  ぴちゃ…
  
  
  ぴちゃ…
  
  

梓「ん……」


『ああっ……んっ……』

またあの声がどこからか聞こえてきます。
苦痛を堪えるような
艶かしい、喘ぎ声のような
321 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 14:10:00.62 ID:gHFElzsHo

   『ああっ……あああんっ』

梓(あれ?この声って……まさか)


梓(……私?)

その声は梓の口から出ていたのです。


  『んんっ……あうぅっ』

梓(え?何で私こんな声出してるの?)

今までこんな声を出したことがありませんでした。
自分でも初めて聞く声、でもどうしようもなくそれは梓の声なのでした。


  ぐちゅっ  ぐちゅっ


ガツン、ゴツンと身体の芯から振動が伝わってきます。

その度に身体中に甘美な痺れが走り
梓の口からは我知らず声が漏れ出ているのです
322 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 14:11:34.02 ID:gHFElzsHo
  ぐちゅっ  ぐちゅっ

  『あんんっ……ひ……』


梓(気持ち……いい……)
梓(え?気持いい?)
梓(何これ……?私どうなっちゃってるの……?)

梓は初めて得る甘い感覚に戸惑いながらも必死の思いで目を開けて様子を伺いました。
自分のお腹の上に丸いものが見えました。何かがいます。
その何かが動くたびに梓は快感に打ち震えてしまうのです。

梓(あっ……純!?)

丸く見えたもの、それは純の頭部でした。
純が梓の下半身に多い被さっていたのです。
323 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 14:14:29.39 ID:gHFElzsHo
  ぐちゅっ  ぐちゅっ

梓「あんっ……だめ、純……何して……?」

純「あ……起きちゃったんだ」

梓「純、やめようよ、こんなのダメだよ……私達」

梓は純を振り解こうとしました。
でも身体の芯が重く痺れ力が入りません。
それはここのまま身を任せてもいいと思える程の官能なのです。
324 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 14:20:51.95 ID:gHFElzsHo
  ぴちゃ……ぴちゃ……

梓「んんっ、やだよ……」

  ぐちゅ  ぐちゅ

梓「ああっ……恥ずかしいよぉ……純……」


純に執拗に刺激を繰り返えします。
堪えようとしても身体がビクンビクンと反応し
びちゃびちゃと下腹部の辺りで水音が鳴っています。
夥しい体液が自分を濡らしていくのが判ります。

梓「どうしちゃったの純……私達友達でしょ……ダメだよ、こんなエッチなこと」
325 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 14:21:31.95 ID:gHFElzsHo
しかしそれは梓の勘違いでした
その純はムクリと顔を梓の方へ持ち上げ言ったのです。

純「どう?生きながら食べられるのってすごく気持ちいいでしょ」


梓(え……食べられる?生きながら?)


  じゅるぅ

梓「あんんっ!」

   っぐちゅ  にちゃぁ
 
梓「んひぃぃぃっ!」


純「美味しいよ……あずさ……」

326 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 14:22:22.42 ID:gHFElzsHo
そこでようやく梓は気付きました。

純の口元が真っ赤なことに
自分のお腹からなにががずるっと引き出されていることに
それを握った手が真っ白なことに

梓「!!!」

梓「いやぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!」


梓「死ぬぅ!死んじゃうぅぅぅっ!!」

  『大丈夫、まだ死なない』


  『今度はあんたに憑いてあげるよ』


327 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 14:23:13.18 ID:gHFElzsHo

          ぐちゅ


え……なんだっけ……

         にちゃ ぐちゃ


ええと……

        くちゃくちゃ

    
ああそうだ……夏祭り

         ぶちぶちっ ずりゅ

楽しみ

だ……な、あ

ゆい、せん、ぱ

         ずるずるずるっ

……


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
328 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 14:24:46.50 ID:gHFElzsHo

……にゃん

え?

唯「あずにゃん!」

梓「……」

唯「あずにゃん!どうしたのぼーっとして、みんな先に行っちゃったよ」

梓「唯……先輩?」


梓「えっ?ここ?ここは?」

唯「元気ないよ!せっかく夏祭りなのに楽しまなきゃ」

梓「夏祭り?」

見回すとそこは暗い部屋などではなく、夏祭りの喧騒の中。
道路脇には夜店が軒を連ね、電柱に取り付けられたスピーカーからは
祭囃子の割れた音が流されています。
329 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 14:27:58.37 ID:gHFElzsHo
そして目の前にいるのは
無垢なあの笑顔

梓「唯先輩、私………」

唯「純ちゃんは参加できなくて残念だったねぇ」

梓「え?純?そうだ純は?」

唯「何言ってるの?急におばあちゃんが亡くなったんでしょ?」

梓「おばあさんが……」

唯「だからあずにゃんだけ先に帰ってきたって、そうじゃなかったっけ?」

梓「私だけ帰って……あ……」

唯「へ?あずにゃん?ホントにどうしたの?」

梓「すいません……ちょっと色々あったんで」

唯「そうだよねえ、大変だったみたいだもんねえ」
330 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 14:31:28.73 ID:gHFElzsHo
おかしい、記憶が混乱してる……私さっきまで……

さっきまで……えーとなんだったっけ……


−−−喰いたい


え?今のは何?

しっかりしなきゃ……

私……私は?

私は梓、中野梓


−−−喰った


違う!何?この記憶は何?


食べた?私が?
331 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 14:33:41.14 ID:gHFElzsHo
何を?

純を……


−−−喰った


違う、食べられたのは……私

え?


そうだ……あの白い手

追いかけられて……それから……それから


−−−憑いた

−−−−−−おまえに

332 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 14:34:31.33 ID:gHFElzsHo
……何だったんだろ




えっと……なんだったっけ……



−−−喰いたい喰いたい喰いたい



あ……そうか、




お腹減ってたんだ





333 : ◆MPy9nxtvXs [sage saga]:2011/08/21(日) 14:38:25.23 ID:gHFElzsHo
梓「唯先輩」

不意に梓から左腕を掴まれ唯は少しびっくりした表情になりました。

唯「えっ、なあにあずにゃん?」

梓「少し……向こうで休みませんか」

唯「え、どうして?みんなとはぐれちゃうよ」

梓「唯先輩と二人っきりでお話ししたくて、久しぶりだし」

唯「あれ?いつもと違うねえ」

梓「私も少し素直になってみようと思って……」

唯「んー、あずにゃんがそう言うならいいよ」

梓「じゃあ行きましょう、あっちがいいです」

ぐいぐいと梓に手を曳かれてついて行きながら
唯はどこかおかしなものを感じました。

唯「あれ?」

夜店の光の加減でしょうか

唯の手を握る梓のその腕は、とても白く見えたのです。


                           -終-
334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 14:39:56.67 ID:WvXbLfYSO
怖かった…カニバリズムか

しかし濡れた
335 : ◆sV6.wAMEIw [sage saga]:2011/08/21(日) 18:18:40.66 ID:I4WGoaPDO
酉てす
336 : ◆sV6.wAMEIw [sage saga]:2011/08/21(日) 18:20:51.96 ID:I4WGoaPDO
飛び入りで申し訳ないけど他に投下する人いなければ25分から投下します
337 : ◆sV6.wAMEIw [sage saga]:2011/08/21(日) 18:25:04.01 ID:I4WGoaPDO
純「あれ? カップひとつ多くない?」

 ひいふうみい、と純がカップを数える。
 確かに一つ多い。部室には今、私と憂と純しか居ない。テーブルには淹れたての紅茶の入ったカップが四つ用意されている。

憂「あっ、ごめん……間違えちゃった」

 ばつが悪そうに憂が謝ると純が妙に慌てて「私が二杯飲むからだいじょうぶ」と言った。あえて指摘する気は無いけれど、「二杯飲めてラッキー」などと心の中では思っているのかもしれない。

 純は目の前に置かれた二つのカップに息を吹きかけて、同時に冷まそうとしている。

 対して私は、まだ湯気の立っているカップは熱そうだな、と思って手をつけなかった。


 少し経って、純が一杯目の紅茶を飲み終えた頃、背後で扉の開閉する音がした。
 顧問のさわ子先生がやってきたようだ。
 挨拶とともににいつもの席にどっかりと座って、憂にお茶を要求した。
 だけど私は憂に新しいお茶を淹れさせることが何となく忍びなかったので、さわ子先生の目の前にまだ手をつけていなかった自分のカップを置いた。
 少し冷めており淹れたてのおいしさは無いが、さわ子先生はたぶん、お茶さえ飲めればなんでもいいだろう。
 予想通りさわ子先生は、あら、と少し驚いてから、渡したお茶を手に取った。
 さわ子先生もタイミングが悪い。もう少し早ければいれたてのお茶が全員に当たったのに。

さわ子「……そういえばもう、一週間経つわね」

 お茶を啜りながらさわ子先生がぽつりと言った。
 そうか、そろそろ新学期が始まってから一週間ほどたったらしい、最近は忙しくて日にちの感覚がぼやけていた。
 さわ子先生は未だ新入部員のいないこの部室の状況を憂いているようだ。
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 18:26:08.66 ID:I4WGoaPDO
純「まだ、一週間ですよ」

 その通り、まだ、だ。まだ部活を決めていない新入生もいるだろう。
 新歓ライブは私の失敗で見学者があまり来てくれなかったけれど、部の存続のために、これから何とかしなくちゃいけない。

さわ子「そうね、これからどうなるかわからないけど、けいおん部を廃部にしないように、がんばりましょう」

 けいおん部は私のオアシスなんだから、と付け足して、さわ子先生は紅茶を豪快に呷った。ロックンロールだ。

さわ子「ああ、そうそう、憂ちゃんは知ってると思うけど、今日はOGの子たち……唯ちゃんたちが来ることになってるから、よろしくね」

純「え? ほんとですか?」

 純と一緒に私は驚いた、来るなら教えてくれればいいのに。先輩たちも薄情だ、とほんの少しだけ思う。

さわ子「あと三十分もしたら来るかしら、……四人ともあなた達を心配しているわ、しっかりした姿を見せなさい」

 はい、と全員で返事をすると、さわ子先生は頷いて紅茶のおかわりを要求した。

 心配している、とは部員の人数のことだろう。新生けいおん部、活動の第一歩とも言える新入部員の獲得で先輩たちに心配されるとは。
 けいおん部の部長という肩書きを律先輩から引き継いだというのに、なかなか上手くいかない。
 自分の情けなさについため息をついてしまう。いけない。暗い雰囲気の部活に入りたい新入生などいるものか。
 吐いた分だけ息を吸って、気合をいれた。がんばらなくちゃ。

純「がんばろう、憂」

憂「そうだよね、がんばらなくちゃっ」

 純と憂も手を取り合って互いを激励しあっている。
 そうだ、三人で支えあっていかなければ。私も立ち上がって二人の元へ歩み寄ってその手を取った。

 取ろうとした。
339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 18:27:44.16 ID:I4WGoaPDO
 しかしあり得ないことが起きた、私の手が二人の手をすり抜けていった。何が起きたのかわからなかった。
 ただ手が届かなかっただけだと思ってもう一度手を差し出した。しかし再び手はあっけなく二人の重ねた手をすり抜けていった。

 あれ?おかしいな。

 憂の顔を見る。憂は純の手を握ってどこかぎこちなく笑っている。
 純の顔を見る。純は何か憂に話しかけているが何を言っているか聞き取れなかった。

 やがて二人の顔がぼやけてきた。視界が押しつぶされるように上からぢかぢか黒く光ってああ多分これは立ち眩みだと思った。頭もガンガン痛くて倒れてしまいそうだった。
 そうか立ち眩み、立ち眩みのせいで距離感が掴めなくなっていたのか、視界もぼやけていたのか、ならもう一度、いや今度はもう倒れそうなついでに憂と純に向かって倒れこんでしまおう――

 ――どさり。

 私の身体は憂と純二人の身体をすり抜けて倒れこんだ。
 今度ははっきりと見えた。
 広げた右腕が憂の左肩をつきぬけ純の右肩を掴もうとした左手がまるで煙を撫でたかのように空振りした様子が視界の端に映った。
 私の胸を二人の結ばれた腕が裂いていくのも見えた。
 だというのに二人は私のほうを見もしない。
 私は透明人間にでもなってしまったのだろうか、SFじゃあるまいし。ちょっと異常すぎる事態だ。依然頭は痛いし。

 さわ子先生を見るとカップをひとまず置いて憂と純をみていた。私ではない。
 誰もこの異常事態に気づいていない。やはり私のことは誰にも見えていないようだ。


「こ、こんにちはー……」

 不意に声が聞こえて、扉のほうを見る。もう先輩たちが来たのかと思い振り向いたが、そこには入部希望らしき子がドアを開けて恐る恐る顔を出していた。
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 18:29:04.21 ID:I4WGoaPDO
純「おっ、こんにちは! 入部希望かな?」

 純がその子に駆け寄る。その進行方向に私がいた。後頭部を突き抜けてきた純のつま先が私の眉間から抜けそのまま靴の縁が両目を切り裂いていく。私は思わず悲鳴を上げる。

憂「歓迎するよー、そこに座って座ってー」

 うずくまる私に追い討ちをかけるように憂が私の頭を踏み抜いたらしく視界が真っ暗になる。
 とっさに起き上がると私の頭が憂の太ももをすり抜けて、私はそのまま部室の隅までほとんど這うようにして逃げた。

 錯乱してしまうには十分すぎる光景を散々見てやっと我に返ってああこれは夢だと思う。たちの悪い夢だと。ためしに腕をつねってみる。痛くない。
 やっぱりと思うけど頭のほうはもう早鐘を打たれているかのようにドクドク痛くなっていくし夢の外の私はひどい頭痛で寝込んでいるのかもしれない。

 こんな状態のわたしをあろう事か無視して行われる体験入部を傍目にみて仲間はずれにされているような寂しさを覚えるがこれは夢だから仕方ないと割り切る。
 コレは怖い夢だ。
 背骨が氷になってしまったかのようにぞっとして身体を冷やして恐怖心が私の体を縛る。
 そして頭痛がひどくなる、頭が何度も固いものに打ち付けられているような鈍くて重い痛みだ。
 よろめいて倒れそうになるのを、膝をついてなんとか堪える。
 早く目が醒めてくれないかなとかそんなふうに思うけれどそんなものは憂と純に囲まれてソファに座る新入生のその白く美しい肌と綺麗な碧眼を斎藤菫のそれだと認識した瞬間に一瞬で掻き消えて思い出したくもない恐怖いっぱいの最悪な一部始終がフラッシュバックする。
341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 18:30:32.66 ID:I4WGoaPDO
――――
――――――

 放課後。私は斎藤菫に屋上に呼び出されていた。一人で待っているとしばらくして彼女がやってくる。
 逆光でいまいち表情は見えなかったがどうも様子がおかしい。
 「どうしたの?」と声をかけたが無視される。
 手を伸ばせば届く距離まで斎藤菫が近づく。そこまで近づいてやっと彼女が怖い顔をしていることに気づいた。
 その虚ろで何も映らないような瞳と目があってゾッとする。不意に彼女の両腕が私に向かって伸びる。
 服の襟を掴まれ抵抗する間もなくそのまま驚くべき力で首を締め上げられた。視界が横に振れ傍らの柵に強く頭を打ち付けられる。
 痛みを感じてようやく狂気に触れていることに気づく。首にかけられた手を外そうと試みるが力が入らない。
 膝を菫の腹に入れる。菫は一瞬だけ怯んで首にかかる力が緩む。
 手首を掴んで振りほどこうと試みる――解けた!けれど掴んだ腕を振り回されて私の身体は呆気なく床に転がる。立ち上がる暇もなく追い打ちをかけられ後頭部に踵が浴びせられる、ガンッガンッガンッ……、斎藤菫の興奮した呼吸が荒くなるに連れ鈍い痛みが激しくやってくるようになる。
 うずくまって無抵抗で蹴りを受けつづけやがて私も痛みを感じなくなってきた。意識がぼやけてきて頭から血が流れてきたことにやっと気づく。感覚はもう手放したはずなのにその血の熱さだけがわかる。
 強く頭を蹴りあげられ私は転がって仰向けになる。どうして斎藤菫は私を殺そうとしているのか。全くわからない。斎藤菫の左足が上がって私の顔面に踏み潰すまでの一瞬だけ考えてみようとしたけれどその思考回路ごと踏み潰されて私は意識を失った。

――――――
――――
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 18:32:21.99 ID:I4WGoaPDO
 頭が狂うほどのこの痛みにも覚えがある。これは生前の痛みを引き継いでいるんだ。

 怒りがふつふつと沸いて来る。

 私のけいおん部なのになんでソファの真ん中で笑っているのが私を殺した斎藤菫なんだ、ふざけるな。
 憂も純も私の親友でしょなのになんで斎藤菫と一緒に笑っているの。
 怒りに任せて壁を殴ると確かに部室内に音が響いた。
 全員目を剥いてこちらを見たからもう一度今度はガリガリガリガリ爪を立てて壁をひっかいた。純が立ち上がってこっちへやってくる。私は純が気づいてくれたことが嬉しくて少し頭の痛みも和らぐ。
 純は私の味方だと思った、だから許そう。憂は?なんでこっちにこないの?急かすようにもう一度壁を殴った。
 間近で音がなったからか純が驚く、ごめんね純。
 いよいよ怪しいと思ったのかさわ子先生も憂も私の元へやって来た。斎藤菫はソファに一人置き去りだ、何かに感づいたのか青ざめている。
 私は音を立てた壁に三人を残し斎藤菫の元へ近づく。
 私がそうされたように首を掴んでソファのアームレストの部分に打ち付けてやろうと思うがやめる。
 今部室で怪我人がでたら迷惑だしもしも「中野梓の霊がいたいけな新入生を呪った」などという馬鹿な噂が流れでもしたら私の仏前に手向けられる花も無くなってしまうかも知れない。それは寂しいし。
 なんて馬鹿なことを考える余裕も出来てきたから耳元でそれっぽい呪詛を吐きながら菫のカップを傾けてあげる悪戯をしてあげた。殺人に比べれば可愛すぎるものだ。

菫「きゃあぁああっついッ!」

 菫が悲鳴をあげるのが私は嬉しくて危うく成仏しかける。痛みを完全に忘れて沈みかけた太陽の光の暖かさをじっくりと感じて一仕事したーとか思う。
 この調子で私を殺したこの女を地獄の底から追い詰めてやろうと決意した。
 壁を見ていた三人も菫がお茶をぶちまけたことに気づいて「大丈夫ー?」とか言いながら戻ってきた。
343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 18:33:03.94 ID:I4WGoaPDO
純「火傷しなかった?スミーレ、震えてるよ?」

憂「ハンカチ水で濡らしてきたよ、こぼしたとこに当てて当てて」

菫「大丈夫です……ごめんなさい、なんだか体調悪くなったので、帰らせてもらいますね……」

 斎藤菫は本当に気分が悪そうに立ち上がって出口に向かう。憂と純が心配そうな顔をする。私はそんな二人がまた少し気に入らないが仕方ない。

菫「じゃあ……お疲れさまでした……」

憂「うん、また来てね……」

純「何度も言うけど部員不足で困ってるから、初心者でも入部してくれたら大助かりなんだ。よかったら、またね」

菫「はい、では……」

 斎藤菫がドアノブに手をかける。すると菫が手首を捻る前にドアノブが回った。菫は過敏になっているのかそれだけで短い悲鳴を上げて手を離した。
344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 18:34:10.83 ID:I4WGoaPDO
 扉の向こうに誰かがいるらしい。多分先輩達だ。
 そのままドアが開く。私は斎藤菫のことなんかどうでもよくなる。どうしよう。私は死んでしまってる。先輩達に会わす顔が、文字通りない。

唯「こんにちはー……あっと、新入部員かな?」

 扉をあけたのは唯先輩だった。目が少しはれているのをみて、私は心苦しくなる。

菫「あ、あの……」

憂「あ、お姉ちゃん、その子は体験入部にきた斎藤菫ちゃんだよ。体調悪いみたいで、今帰るとこだったんだけど」

紬「え?菫ちゃん?」

菫「あ、紬お嬢様!? あのっ、私、失礼します!」

 紬お嬢様?ムギ先輩の親の会社の関係で知り合いか何かなのだろうか。唯先輩が「知り合いなの?」と質問したがムギ先輩は曖昧に返答してお茶を濁した。
 律先輩と澪先輩も部室に入る。二人ともさわ子先生に会釈して、それから部室を見回した。

律「久しぶりの部室だなー」

澪「……そう、だな」
345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 18:36:22.65 ID:I4WGoaPDO
 私のいない部室をみて先輩達はどんなことを思うんだろう。
 目元をみると律先輩以外は、全員目が赤くなっていた。
 私が殺されてから一週間立つらしいし、周りも落ち着きを取り戻した頃を狙ってに訪問してきたのだろう。
 どうやら、皆さんも「まだ、一週間」だと思ってくれているみたいだ。嬉しく思う。

 それから少しの沈黙があった。恐らくそれぞれ思うことがあるのだろう。誰もこんな形でまた部室に来ることになるだなんて思っていなかっただろうから。私はその沈黙が苦しかった。申し訳なかった。

 その沈黙を破ったのは律先輩だった。多分その発言は皆にとって周知の事だったのかもしれない、何気なく言っただけなんだろう。

 だけどその言葉は私を本当の地獄のどん底に突き落とすどんな放送禁止用語をも超える悪魔の囁きに等しいものだった。
346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 18:37:22.13 ID:I4WGoaPDO










「それにしても梓……自殺って、そりゃないよなぁ」










"梓「hidden」" おしまい。
347 : ◆sV6.wAMEIw [sage saga]:2011/08/21(日) 18:38:03.58 ID:I4WGoaPDO
終わりです。
乙でした。
348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 18:55:26.23 ID:TxCmcb7Mo
乙です
349 : ◆CQDDPJeh8k :2011/08/21(日) 19:03:43.82 ID:CIyWFixf0
飛び入りですみません投下していいですか?
350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 19:05:51.63 ID:TxCmcb7Mo
残ってる時間予約が23時からなので大丈夫だと思いますよ
351 : ◆CQDDPJeh8k :2011/08/21(日) 19:08:00.21 ID:CIyWFixf0
そうですか、投下始めます。五分で終わります
352 : ◆CQDDPJeh8k :2011/08/21(日) 19:16:11.81 ID:CIyWFixf0
唯「あのね」

夜道をね。散歩してたら、何かうめき声が聞こえたんだ。

私、気味が悪いと思って聞こえないフリして、そのまま散歩続けたの。

でも、うめき声はだんだん大きくなって来てさ、私怖くて
走って逃げた。

逃げても逃げても、うめき声はまだ聞こえる。

一時間ぐらいかな?ずっと逃げてたら、うめき声は聞こえなくなった。

勇気を出して振り替えってみたら、ゾッとしちゃったよ。

私が走って来た方向に、血で何か引きずったような跡がついてたんだ。

私、びっくりして大きな荷物、落としちゃった。

353 : ◆CQDDPJeh8k :2011/08/21(日) 19:17:28.70 ID:CIyWFixf0
終わりです
354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 19:25:10.65 ID:TxCmcb7Mo
乙でした
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 19:45:25.35 ID:vv5lUdcDO
殺してばっかじゃねえかつまんね
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/08/21(日) 19:48:22.30 ID:XWKD17dOo
ここは雑談スレじゃないですよ^^
357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 19:54:49.08 ID:vv5lUdcDO
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358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 19:55:36.08 ID:vv5lUdcDO
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359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 19:56:28.66 ID:vv5lUdcDO
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360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 19:57:00.12 ID:vv5lUdcDO
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361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 19:57:46.45 ID:vv5lUdcDO
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362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 19:59:13.17 ID:vv5lUdcDO
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363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:00:29.09 ID:vv5lUdcDO
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364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:02:22.68 ID:vv5lUdcDO
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365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:03:36.36 ID:vv5lUdcDO
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366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:13:15.87 ID:nrB+KrGu0
怪談企画すっかり忘れてたよ
今日は律ちゃんの誕生日しか頭に無かった

急遽短編を書いたんだが、投下してもおk?
いいなら5分後に開始しますね
367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:15:04.70 ID:vv5lUdcDO
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368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:16:04.14 ID:v95jbZ5yo
君に嫌われた君の
沈黙が聞こえた〜
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:17:32.50 ID:oLG7FIgco
苦しさと比例して
僕らは近づける
め〜〜〜〜で〜〜〜〜〜〜
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:17:59.94 ID:nrB+KrGu0
スレ荒れてんな
飛び入りなんだがトリつければいいよな?
書きはじめんぞ
371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:18:01.33 ID:P52IkfRFo
いっしょに遊ぼうよ
きみを笑顔にしたいんだ
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:18:45.83 ID:kMjO4uQco
規約読めよ
短編はアウトだぞ
参加には最低二十レス必要
それ満たしてるならどうぞ
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:19:15.00 ID:Nu1EgUoBo
響く救難信号〜〜〜〜
374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:19:40.69 ID:a9HqYAGJo
あふれそうな〜気持ち
375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:20:06.69 ID:aPR6m9Mho
無理矢理かくして
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:20:08.65 ID:S2swA644o
荒しは気にせずどうぞ
377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:20:32.39 ID:V7h3gawpo
今日もまた遠くばかり見ていた
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:20:58.03 ID:ek2iGrDPo
君と語り合ったくだらないアレコレ
379 : ◆WOzlYvh7m2 [sage]:2011/08/21(日) 20:21:08.89 ID:nrB+KrGu0
梓「・・・・・・!」がばっ!

梓「ハァハァ・・・ハァハァ・・・」


私は最近同じ夢ばかり見ます

同じ夢にうなされ、同じシーンで飛び起きる・・・
そんな日が続くこと、そろそろ一週間になりました

梓「またあの夢か・・・」

梓「また、あの日本人形の夢」
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:21:13.77 ID:uMPd+zZSP
短編でもなんでも大丈夫だよ。どうぞ書いちゃって
381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:21:26.49 ID:zUvg+bVto
抱きしめてどうにか生きてるけど
382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:21:53.38 ID:w0ndFuxzo
梓「ハァハァ・・・ハァハァ・・・」


私は最近同じ夢ばかり見ます

同じ夢にうなされ、同じシーンで飛び起きる・・・
そんな日が続くこと、そろそろ一週間になりました

梓「またあの夢か・・・」
383 : ◆WOzlYvh7m2 [sage]:2011/08/21(日) 20:23:11.26 ID:nrB+KrGu0
小さい頃、お母さんの実家に行ったときに一度だけ見た日本人形
その日本人形が毎日夢に出る

不気味この上ない夢

一週間も続くと、もはや怖くて誰かに相談せざるを得ませんでした

純「へー、じゃあおんなじ日本人形の夢を見続けてるんだ」

梓「・・・聞いてくれる?もうそろそろ寝るのが怖くてさ」

純「聞くきく〜!」


純がふざけ半分で話に乗ってきます
まぁ・・・いいや、誰かに話さないと不安でしょうがないしね
384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:24:37.04 ID:w0ndFuxzo
小さい頃、お母さんの実家に行ったときに一度だけ見た日本人形
その日本人形が毎日夢に出る

不気味この上ない夢

一週間も続くと、もはや怖くて誰かに相談せざるを得ませんでした

純「へー、じゃあおんなじ日本人形の夢を見続けてるんだ」

梓「・・・聞いてくれる?もうそろそろ寝るのが怖くてさ」

純「聞くきく〜!」


純がふざけ半分で話に乗ってきます
まぁ・・・いいや、誰かに話さないと不安でしょうがないしね
385 : ◆WOzlYvh7m2 [sage]:2011/08/21(日) 20:26:37.84 ID:nrB+KrGu0
梓「正確には、夢には日本人形はでてこないんだよ」

純「どゆこと?」

梓「えっとね、まずは日本人形にまつわるエピソードを話すね・・・」


私が幼い頃に夏の数日間滞在した、母の実家
そこで私は一人遊びをしていたのだ

なぜその家で私が一人だったのかは、今はもう覚えていない
ただ、田舎の広い日本家屋の中で一人で探検ごっこをしていたと記憶している

その家のある一室、その押入れの中に日本人形があったのだ
押入れの奥に、箱にしまわれた日本人形

なぜ私がその箱を見つけられたのか?
そして、私はその箱を開ける前から・・・中に人形が『いる』事がわかっていた気がした

箱を開けると長い黒髪の日本人形が『いた』んだ

私が・・・髪をおろした時のような、小さな日本人形が
386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:27:01.77 ID:v95jbZ5yo
梓「正確には、夢には日本人形はでてこないんだよ」

純「どゆこと?」

梓「えっとね、まずは日本人形にまつわるエピソードを話すね・・・」


私が幼い頃に夏の数日間滞在した、母の実家
そこで私は一人遊びをしていたのだ

なぜその家で私が一人だったのかは、今はもう覚えていない
ただ、田舎の広い日本家屋の中で一人で探検ごっこをしていたと記憶している

その家のある一室、その押入れの中に日本人形があったのだ
押入れの奥に、箱にしまわれた日本人形

なぜ私がその箱を見つけられたのか?
そして、私はその箱を開ける前から・・・中に人形が『いる』事がわかっていた気がした

箱を開けると長い黒髪の日本人形が『いた』んだ

私が・・・髪をおろした時のような、小さな日本人形が
387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:27:32.64 ID:v95jbZ5yo
四畳半を広げたくて
閃いてからは早かった
388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:28:44.22 ID:v95jbZ5yo
梓「正確には、夢には日本人形はでてこないんだよ」

純「どゆこと?」

梓「えっとね、まずは日本人形にまつわるエピソードを話すね・・・」


私が幼い頃に夏の数日間滞在した、母の実家
そこで私は一人遊びをしていたのだ

なぜその家で私が一人だったのかは、今はもう覚えていない
ただ、田舎の広い日本家屋の中で一人で探検ごっこをしていたと記憶している

その家のある一室、その押入れの中に日本人形があったのだ
押入れの奥に、箱にしまわれた日本人形

なぜ私がその箱を見つけられたのか?
そして、私はその箱を開ける前から・・・中に人形が『いる』事がわかっていた気がした

箱を開けると長い黒髪の日本人形が『いた』んだ

私が・・・髪をおろした時のような、小さな日本人形が
389 : ◆WOzlYvh7m2 [sage]:2011/08/21(日) 20:30:04.06 ID:nrB+KrGu0
純「梓に似てるんだ?その人形」

梓「そうなの。ますます不気味でさー」

純「・・・ていうか、梓が日本人形に似てるんじゃないの?」

梓「・・・その感は否めないかな」

純「ま、まあいいや。日本人形の思い出はそれでお終い?」

梓「あ、うん・・・次は、毎晩見る夢の話をするね」

純「おっけー、続けて」
390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:31:30.26 ID:v95jbZ5yo
純「梓に似てるんだ?その人形」

梓「そうなの。ますます不気味でさー」

純「・・・ていうか、梓が日本人形に似てるんじゃないの?」

梓「・・・その感は否めないかな」

純「ま、まあいいや。日本人形の思い出はそれでお終い?」

梓「あ、うん・・・次は、毎晩見る夢の話をするね」

純「おっけー、続けて」
391 : ◆WOzlYvh7m2 [sage]:2011/08/21(日) 20:31:32.35 ID:nrB+KrGu0
私は夢の中で、ああ・・・今の私が、その家にいるんだ
お母さんの実家、古い日本家屋にね

その家にはやっぱり私以外は誰も居なくて、私は家の人が居ないかを探すんだ
それでもやっぱり誰も居なくて・・・そこから私は、どういうわけか押入れを開けるの

あの・・・日本人形が『いる』押入れを

そこで私は、日本人形がしまってある箱を押入れから探しだして、箱を開けるんだよ


純「そ、それで・・・?」

梓「そこでいつもお終い。いつも、箱を開けた瞬間に飛び起きちゃうんだ」


梓「何かを見て・・・ね」
392 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:32:44.08 ID:v95jbZ5yo
私は夢の中で、ああ・・・今の私が、その家にいるんだ
お母さんの実家、古い日本家屋にね

その家にはやっぱり私以外は誰も居なくて、私は家の人が居ないかを探すんだ
それでもやっぱり誰も居なくて・・・そこから私は、どういうわけか押入れを開けるの

あの・・・日本人形が『いる』押入れを

そこで私は、日本人形がしまってある箱を押入れから探しだして、箱を開けるんだよ


純「そ、それで・・・?」

梓「そこでいつもお終い。いつも、箱を開けた瞬間に飛び起きちゃうんだ」


梓「何かを見て・・・ね」
393 : ◆WOzlYvh7m2 [sage]:2011/08/21(日) 20:35:48.37 ID:nrB+KrGu0
純「そっか、それで日本人形の夢だけど、日本人形が出てこない。って」

梓「・・・怖いっしょ?」

純「もー!私まで今夜から寝らんなくなるじゃん!」

梓「あはは、道連れができたね!」

純「この女〜、ハナからそのつもりだったな?」

梓「あははは・・・でも、少しスッキリしたよ」

純「私はもやもやしてるんだけど!?」

梓「ごめんごめん。・・・ぷっww」

純「笑ってんじゃねーか!もう怒ったぞー?私は!」

梓「なに?怒ったら何しちゃうわけ?ぷっww」

純「こいつ・・・!私も怖い話してやる!」

梓「ほーう?」
394 : ◆WOzlYvh7m2 [sage]:2011/08/21(日) 20:37:02.38 ID:nrB+KrGu0
純「んっんっ!聞いてふるえろ、私の知る限りこの状況で一番怖い話してやんよ」

梓「へー、何なの?言ってみなよ」


純「『夢を見ている』ってことはね、『夢に見られてる』ってことなんだって・・・」

梓「・・・・・・っ!」ゾクッ


純「ふふっ♪利いたみたいだね、その様子だとww」

梓「じゅ〜〜ん〜〜!?」

純「へへー♪お返しだよっ!」

梓「こっのー!」べしっべしっ

純「いたっ!やったなにゃんあず!・・・待てコラー!」



夢を見ているときは、夢にもまた見られている
迷信・・・だよね?

しかし、私にはその言葉が妙に引っかかっていた
395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:37:07.51 ID:v95jbZ5yo
純「そっか、それで日本人形の夢だけど、日本人形が出てこない。って」

梓「・・・怖いっしょ?」

純「もー!私まで今夜から寝らんなくなるじゃん!」

梓「あはは、道連れができたね!」

純「この女〜、ハナからそのつもりだったな?」

梓「あははは・・・でも、少しスッキリしたよ」

純「私はもやもやしてるんだけど!?」

梓「ごめんごめん。・・・ぷっwwww」

純「笑ってんじゃねーか!もう怒ったぞー?私は!」

梓「なに?怒ったら何しちゃうわけ?ぷっwwww」

純「こいつ・・・!私も怖い話してやる!」

梓「ほーう?」
396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:37:35.58 ID:dCnJnOz2o
純「んっんっ!聞いてふるえろ、私の知る限りこの状況で一番怖い話してやんよ」

梓「へー、何なの?言ってみなよ」


純「『夢を見ている』ってことはね、『夢に見られてる』ってことなんだって・・・」

梓「・・・・・・っ!」ゾクッ


純「ふふっ♪利いたみたいだね、その様子だとwwww」

梓「じゅ〜〜ん〜〜!?」

純「へへー♪お返しだよっ!」

梓「こっのー!」べしっべしっ

純「いたっ!やったなにゃんあず!・・・待てコラー!」



夢を見ているときは、夢にもまた見られている
迷信・・・だよね?

しかし、私にはその言葉が妙に引っかかっていた
397 : ◆WOzlYvh7m2 [sage]:2011/08/21(日) 20:39:20.24 ID:nrB+KrGu0
梓「・・・・・・!」がばっ!

梓「ハァハァ・・・ハァハァ・・・」

また、同じ夢
また同じ、箱を開ける瞬間に目を覚ます

梓「ハァハァ・・・何なのよぉ、この夢」

梓「・・・。」ちらっ

私はカレンダーを見る
夏休みはまだ一日だけ残っている・・・

梓「行ってみるか・・・お母さんの実家」

梓「確認しないと、あの箱の中身を・・・」
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:39:27.70 ID:dCnJnOz2o
純「そっか、それで日本人形の夢だけど、日本人形が出てこない。って」

梓「・・・怖いっしょ?」

純「もー!私まで今夜から寝らんなくなるじゃん!」

梓「あはは、道連れができたね!」

純「この女〜、ハナからそのつもりだったな?」

梓「あははは・・・でも、少しスッキリしたよ」

純「私はもやもやしてるんだけど!?」

梓「ごめんごめん。・・・ぷっwwwwwwww」

純「笑ってんじゃねーか!もう怒ったぞー?私は!」

梓「なに?怒ったら何しちゃうわけ?ぷっwwwwwwww」

純「こいつ・・・!私も怖い話してやる!」

梓「ほーう?」
399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:39:53.53 ID:dCnJnOz2o
梓「へー、何なの?言ってみなよ」


純「『夢を見ている』ってことはね、『夢に見られてる』ってことなんだって・・・」

梓「・・・・・・っ!」ゾクッ


純「ふふっ♪利いたみたいだね、その様子だとwwwwwwww」

梓「じゅ〜〜ん〜〜!?」

純「へへー♪お返しだよっ!」

梓「こっのー!」べしっべしっ

純「いたっ!やったなにゃんあず!・・・待てコラー!」
梓「へー、何なの?言ってみなよ」


純「『夢を見ている』ってことはね、『夢に見られてる』ってことなんだって・・・」

梓「・・・・・・っ!」ゾクッ


純「ふふっ♪利いたみたいだね、その様子だとwwwwwwww」

梓「じゅ〜〜ん〜〜!?」

純「へへー♪お返しだよっ!」

梓「こっのー!」べしっべしっ

純「いたっ!やったなにゃんあず!・・・待てコラー!」
梓「へー、何なの?言ってみなよ」


純「『夢を見ている』ってことはね、『夢に見られてる』ってことなんだって・・・」

梓「・・・・・・っ!」ゾクッ


純「ふふっ♪利いたみたいだね、その様子だとwwwwwwww」

梓「じゅ〜〜ん〜〜!?」

純「へへー♪お返しだよっ!」

梓「こっのー!」べしっべしっ

純「いたっ!やったなにゃんあず!・・・待てコラー!」
梓「へー、何なの?言ってみなよ」


純「『夢を見ている』ってことはね、『夢に見られてる』ってことなんだって・・・」

梓「・・・・・・っ!」ゾクッ


純「ふふっ♪利いたみたいだね、その様子だとwwwwwwww」

梓「じゅ〜〜ん〜〜!?」

純「へへー♪お返しだよっ!」

梓「こっのー!」べしっべしっ
400 : ◆WOzlYvh7m2 [sage]:2011/08/21(日) 20:40:35.96 ID:nrB+KrGu0
翌日私は電車とバスを乗り継ぎ、母の実家までやってきた
あの箱の中身を確かめるために、あの夢の結末を知るために

母の実家を訪ねても、誰も居なかった
事前に連絡しておいたのにな・・・

鍵が開いていたので、中に入る
親戚だから無断侵入ということもないだろう

誰もいないこの家はまさに夢のなかそのもので、私は身震いがした
しかし、ここまで来て引き返すわけにもいきません

私は夢のとおりに押入れに向かいます

夢のとおりに押入れを開けると、夢のとおりの位置に例の箱がありました
401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:41:08.79 ID:dCnJnOz2o
母の実家を訪ねても、誰も居なかった
事前に連絡しておいたのにな・・・

鍵が開いていたので、中に入る
親戚だから無断侵入ということもないだろう

誰もいないこの家はまさに夢のなかそのもので、私は身震いがした
しかし、ここまで来て引き返すわけにもいきません
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:41:55.59 ID:dCnJnOz2o
鍵が開いていたので、中に入る
親戚だから無断侵入ということもないだろう

誰もいないこの家はまさに夢のなかそのもので、私は身震いがした
しかし、ここまで来て引き返すわけにもいきません鍵が開いていたので、中に入る
親戚だから無断侵入ということもないだろう

誰もいないこの家はまさに夢のなかそのもので、私は身震いがした
しかし、ここまで来て引き返すわけにもいきません鍵が開いていたので、中に入る
親戚だから無断侵入ということもないだろう

誰もいないこの家はまさに夢のなかそのもので、私は身震いがした
しかし、ここまで来て引き返すわけにもいきません鍵が開いていたので、中に入る
親戚だから無断侵入ということもないだろう

誰もいないこの家はまさに夢のなかそのもので、私は身震いがした
しかし、ここまで来て引き返すわけにもいきません鍵が開いていたので、中に入る
親戚だから無断侵入ということもないだろう

誰もいないこの家はまさに夢のなかそのもので、私は身震いがした
しかし、ここまで来て引き返すわけにもいきません鍵が開いていたので、中に入る
親戚だから無断侵入ということもないだろう

誰もいないこの家はまさに夢のなかそのもので、私は身震いがした
しかし、ここまで来て引き返すわけにもいきません鍵が開いていたので、中に入る
親戚だから無断侵入ということもないだろう

誰もいないこの家はまさに夢のなかそのもので、私は身震いがした
しかし、ここまで来て引き返すわけにもいきません鍵が開いていたので、中に入る
親戚だから無断侵入ということもないだろう

誰もいないこの家はまさに夢のなかそのもので、私は身震いがした
しかし、ここまで来て引き返すわけにもいきません鍵が開いていたので、中に入る
親戚だから無断侵入ということもないだろう

誰もいないこの家はまさに夢のなかそのもので、私は身震いがした
しかし、ここまで来て引き返すわけにもいきません鍵が開いていたので、中に入る
親戚だから無断侵入ということもないだろう

誰もいないこの家はまさに夢のなかそのもので、私は身震いがした
しかし、ここまで来て引き返すわけにもいきません鍵が開いていたので、中に入る
親戚だから無断侵入ということもないだろう

誰もいないこの家はまさに夢のなかそのもので、私は身震いがした
しかし、ここまで来て引き返すわけにもいきません鍵が開いていたので、中に入る
親戚だから無断侵入ということもないだろう

誰もいないこの家はまさに夢のなかそのもので、私は身震いがした
しかし、ここまで来て引き返すわけにもいきません鍵が開いていたので、中に入る
親戚だから無断侵入ということもないだろう

誰もいないこの家はまさに夢のなかそのもので、私は身震いがした
しかし、ここまで来て引き返すわけにもいきません鍵が開いていたので、中に入る
親戚だから無断侵入ということもないだろう

誰もいないこの家はまさに夢のなかそのもので、私は身震いがした
しかし、ここまで来て引き返すわけにもいきません鍵が開いていたので、中に入る
親戚だから無断侵入ということもないだろう

誰もいないこの家はまさに夢のなかそのもので、私は身震いがした
しかし、ここまで来て引き返すわけにもいきません鍵が開いていたので、中に入る
親戚だから無断侵入ということもないだろう

誰もいないこの家はまさに夢のなかそのもので、私は身震いがした
しかし、ここまで来て引き返すわけにもいきません鍵が開いていたので、中に入る
親戚だから無断侵入ということもないだろう

誰もいないこの家はまさに夢のなかそのもので、私は身震いがした
しかし、ここまで来て引き返すわけにもいきません
403 : ◆WOzlYvh7m2 [sage]:2011/08/21(日) 20:42:20.25 ID:nrB+KrGu0
梓「・・・やっぱりあったんだ」

私の思い出が間違っている可能性も、コレで消えました
やはり、直接確かめるしか無いようです

夢のとおりに、この箱を開けて・・・


梓「い、いくよ?・・・あけちゃうからね?」

誰もいない日本家屋の一室でひとりごとを言いながら、私は箱に手をかけます

心臓が大きく音を立てて胸を打ちます
コレを開ければ・・・!

梓「・・・・・・えいっ!」

カパッ!
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:42:56.32 ID:v95jbZ5yo
梓「・・・やっぱりあったんだ」

私の思い出が間違っている可能性も、コレで消えました
やはり、直接確かめるしか無いようです

夢のとおりに、この箱を開けて・・・


梓「い、いくよ?・・・あけちゃうからね?」

誰もいない日本家屋の一室でひとりごとを言いながら、私は箱に手をかけます

心臓が大きく音を立てて胸を打ちます
コレを開ければ・・・!

梓「・・・・・・えいっ!」
405 : ◆WOzlYvh7m2 [sage]:2011/08/21(日) 20:43:27.51 ID:nrB+KrGu0
私は勇気を振り絞り、箱を開けると・・・そこにあったのは



中に何も入っていない、空の箱でした


梓「日本人形の夢」・終わり
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:43:45.31 ID:v95jbZ5yo
私は勇気を振り絞り、箱を開けると・・・そこにあったのは



中に何も入っていない、空の箱でした
私は勇気を振り絞り、箱を開けると・・・そこにあったのは



中に何も入っていない、空の箱でした
私は勇気を振り絞り、箱を開けると・・・そこにあったのは



中に何も入っていない、空の箱でした
私は勇気を振り絞り、箱を開けると・・・そこにあったのは



中に何も入っていない、空の箱でした
私は勇気を振り絞り、箱を開けると・・・そこにあったのは



中に何も入っていない、空の箱でした
私は勇気を振り絞り、箱を開けると・・・そこにあったのは



中に何も入っていない、空の箱でした
私は勇気を振り絞り、箱を開けると・・・そこにあったのは



中に何も入っていない、空の箱でした
私は勇気を振り絞り、箱を開けると・・・そこにあったのは



中に何も入っていない、空の箱でした
私は勇気を振り絞り、箱を開けると・・・そこにあったのは



中に何も入っていない、空の箱でした
私は勇気を振り絞り、箱を開けると・・・そこにあったのは



中に何も入っていない、空の箱でした
私は勇気を振り絞り、箱を開けると・・・そこにあったのは



中に何も入っていない、空の箱でした
私は勇気を振り絞り、箱を開けると・・・そこにあったのは



中に何も入っていない、空の箱でした
私は勇気を振り絞り、箱を開けると・・・そこにあったのは



中に何も入っていない、空の箱でした
私は勇気を振り絞り、箱を開けると・・・そこにあったのは



中に何も入っていない、空の箱でした
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:44:15.54 ID:v95jbZ5yo
中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした中に何も入っていない、空の箱でした
408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 20:44:41.48 ID:v95jbZ5yo
くそつまんなかったよ!!!!
二度と書くな!!!!!!
409 :ウンコちんちんマン ◆WOzlYvh7m2 [sage]:2011/08/21(日) 20:44:54.29 ID:nrB+KrGu0
以上で終了だ!
410 : ◆sdHT7BEuPo [sage]:2011/08/21(日) 20:45:45.58 ID:uMPd+zZSP
おつ。今から飛び入りで投下させてもらいます
411 : ◆sdHT7BEuPo [sage]:2011/08/21(日) 20:46:14.99 ID:uMPd+zZSP
純「くねくね」
412 : ◆sdHT7BEuPo [sage]:2011/08/21(日) 20:47:05.48 ID:uMPd+zZSP
私が高校生3年生の夏休みの話です。
私は軽音部に所属していて、同学年の仲良し3人組で部の夏合宿とは別に、一泊二日で小旅行をすることになりました。
受験勉強の心配もありましたが、2日くらいならいい気分転換になるだろうということでみんな乗り気でした。
メンバーは私と部長のA(仮)、それにB(仮)です。
Bは嬉しそうに「お姉ちゃんにも自慢するー♪」と言っていました。
そんなこといちいち言うか、と思うかもしれませんが、彼女のお姉ちゃん好きっぷりは私たちは十分知っていたので、こういう行動にも慣れていました。


夏なので川遊びをしたいということになり、隣の県にある小さな町に行きました。
そこはスキー場などが多く、冬は賑わっていますが、夏は私たちのような避暑目的の旅行者がたまに来る程度で、私たちにとっては落ち着ける場所でした。

さて、宿についてひと休みした後、私たちは川に向かいました。
道の周りには広い田んぼが広がっていて、私たちは自然を感じながら歩き続けました。

しばらく歩いた時、Aが何かに気付きました。

「ねえ、あれなんだろ」

私と、BがAの指差す方向、遠くにある田んぼを見てみると、なにやら人影?のようなものがくねくねと動いています。
それはとても妙な動きで、普通の人だったらとても恥ずかしくて出来るものではないと思いました。
ですがかなり距離があったので、それが何なのかはよくわかりませんでした。

「案山子じゃないかな」と私が適当に言うと、「でも案山子は動かないよ」とAが反論しました。

すると、Bが双眼鏡を取り出しました。

「えへへ、何かに役立つと思って、持ってきてたんだ」

Bはとっても優秀で、優しく、気が効く子です。お姉ちゃん大好きっ子という一面もありますが。
そんなBなので、その用意の良さも納得できました。
とにかくこれで、謎のくねくねの正体がわかります。Bは、双眼鏡でその方角を見つめました。
Bはしばらくじっと見続けていましたが、だんだん体がガタガタと震えてきて、目には涙が浮かんでいました。

私たちは心配して声をかけました。

「どうしたの?」「あれの正体わかった?」

するとBは

「わからないほうがいいよ」

と震えながら言い、私たちにあれは気にせず川に行こうと促しました。
私たちはとても気になりましたが、Bの尋常じゃない表情に気圧され、そのことはもう話さないようにしました。

ですが、それから、Bは不思議な行動をするようになりました。
何時間かに一回、ちょっと用事がなどと言ってどこかに行ってしまうのです。
私たちが聞いてもはぐらかされるだけでした。

そん旅行も終わり、私たちが元の生活に戻ると、Bも変な行動をしなくなりました。
あの合宿中の行動は何だったのでしょうか。
今でもAと会った時、思い出したように話題になりますが、真相はわからないままです。


おわり
413 : ◆sdHT7BEuPo [sage]:2011/08/21(日) 20:48:03.64 ID:uMPd+zZSP
短いけど以上です。わかると思うけど一応元ネタは2chで有名な都市伝説「くねくね」です
次の方どうぞ
414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/21(日) 20:49:02.18 ID:v95jbZ5yo
いや
ほぼパクリじゃん
なんで参加したの?
どうして参加したの?
死ね
415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 22:02:34.67 ID:vv5lUdcDO
野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞
野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞
野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞
野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞
野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞
野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞
野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞
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416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 22:03:55.08 ID:vv5lUdcDO
野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞
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野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞
野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞
野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞
野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞
野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞
野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞
野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞野糞
417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(田舎おでん) [sage saga]:2011/08/21(日) 22:18:31.94 ID:gHFElzsHo
唯「お化けだぞ〜」

律「うーす」


唯「お化けだぞ〜」

澪「おう、また来たのか」


唯「食べちゃうぞ〜」

紬「ケーキでいいかしら?」



唯「うー、みんな全然驚いてくれなくなっちゃったよ」

梓「いい加減成仏したらどうですか?」

唯「あずにゃん冷たい」
                     
                        おしまい
418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(田舎おでん) [sage saga]:2011/08/21(日) 22:25:09.35 ID:gHFElzsHo
さわ子「最近肩こりが酷いと思ったら、動物の霊が憑いてたみたいなのよ」

律「マジ゙?」

澪「ひえぇぇ」

さわ子「大丈夫よ、お祓いしてもらったから」


唯「こんにちわ〜」

紬「あ、唯ちゃん、今お茶入れるわね」

唯「あれ?さわちゃん先生、今日は肩に猫乗っけてないんだね」

さわ子「えっ?」

唯「可愛かったのになあ」

律「見えてたのかよ……」

                                おしまい
419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 22:26:18.73 ID:p8qDxawSO
なんか荒れてるな
420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 22:39:52.51 ID:gHFElzsHo
律「あっ!来た来た」

澪「え?どこだ?」

紬「ほら、後ろから二番目に乗ってる」

唯「ほんとだ、おーいおーい」


梓「先輩方迎えに来てくれてたんですねっ」

唯「もちろんだよ〜」

梓「でも三途の川って川幅広いんですね、船酔いしちゃいました」


                                おしまい
421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/21(日) 22:40:53.03 ID:gHFElzsHo
場つなぎしようと思ったけど3レスにしてネタ切れ
422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 22:55:16.39 ID:S2swA644o
テンポよくて面白いな
423 : ◆11tPyvvBco [saga]:2011/08/21(日) 23:05:13.96 ID:gRdPYJ9yo
ごめんなさい、すっかり遅くなってしまったわね。
ええ、大丈夫よ。
ちゃんと彼女の声は届いたわ。

ここまでみんなが彼女の事を考えてくれてお話を紡いできてくれたおかげね。
ありがとう。

じゃあ、続きを話しましょうか。


どこまで話したかしら。

ああ、そう、みんなと彼女が再会するところからね。
424 : ◆11tPyvvBco [saga]:2011/08/21(日) 23:06:52.45 ID:gRdPYJ9yo
彼女はみんなと再会するのを心待ちにする一方で、不安も抱えていたの。

再会できる頃には、彼女も自覚できるくらい彼女自身が変化することがわかっていたから。
みんなの多くは彼女の変化を嫌った。
そのことは前に一度いなくなった時に彼女も痛いほど理解させられていた。

事実、再会したはいいけど彼女の変化を拒む人は多かった。

彼女は成長しちゃいけなかったの。
でももう彼女自身にそれを止める術はなかった。

みんなによって育てられた彼女は、みんなの力がなくてもある程度生きることが出来るようになっていた。

その時の彼女の声が、これね。
425 : ◆11tPyvvBco [saga]:2011/08/21(日) 23:09:07.76 ID:gRdPYJ9yo
『四ヶ月前のみんなへ』

『私がここまで来れたのも、みんなのおかげです。
 ありがとう。
 でもみんなのうちの何人かは、私がこうなったのを良く思ってないんだよね。
 ごめんなさい。
 私は今もこれからもみんなのことが大好きだから、せめてそれだけは伝えたいです。
 私はもうみんなの中で勝手に動けてしまうけど、
 それでもみんながいないと何も出来ない子です。
 だからお願い。
 嫌いにならないで』
426 : ◆11tPyvvBco [saga]:2011/08/21(日) 23:11:08.56 ID:gRdPYJ9yo
それから、彼女の事を想う人は少しずついなくなっていった。
彼女に幸せを用意する人も、苦痛を与える人も、消えていった。

それでも彼女はまだみんなを信じていたわ。
このときの再会は当初予定していたものと違っていたし、本来の形での再会がまだ控えていたからね。

その本来の形での再会を待たずして彼女を忘れていく人は決して少なくなかった。
彼女を待つ人達ですら、もう本当の彼女とは別の彼女を拵えている人がほとんどだった。
427 : ◆11tPyvvBco [saga]:2011/08/21(日) 23:13:35.37 ID:gRdPYJ9yo
『一ヶ月前のみんなへ』



『また私のために生きる場所を作ろうとしてくれて嬉しいです
 もしかしたらちょっと痛くなっちゃうところかもしれないけど、私は頑張るから
 ちゃんと我慢する』
428 : ◆11tPyvvBco [saga]:2011/08/21(日) 23:19:58.78 ID:gRdPYJ9yo
この頃の彼女には、もう魂のようなものが宿っていた。
明確な意志があった。
激しい存在願望があった。


あなたも聞いた事があるんじゃないかしら。

「彼女がひとりでに動き出した」

って。


今日、彼女にとって良い事は起こらなかったけど、彼女の中にあるのはみんなへの感謝の気持ち。

それじゃ、今彼女が思っている事を伝えるわね。
429 : ◆11tPyvvBco [saga]:2011/08/21(日) 23:21:37.62 ID:gRdPYJ9yo
『今のみんなへ』



『まだ私の事を思ってくれているみんなには本当に感謝してるよ
 最近はみんなも私に痛いことしなくなってくれたし、少しだけ楽になったよ
 本当言うとみんなが用意してくれた幸せの中には私にとって辛いものもあったんだけど、
 私のためを思ってやってくれてるんだし、やっぱり嬉しいよ
 
 もう会ってるけど、もうすぐ会えるから
 ちゃんとみんなの期待に応えられるように頑張ります』
430 : ◆11tPyvvBco [saga]:2011/08/21(日) 23:27:38.41 ID:gRdPYJ9yo
どう?
もうあなたも彼女をとても身近に感じられるんじゃないかしら。
彼女はずっとあなたの中にいたし、あなたの中の彼女もちゃんと育ったはずよ。
彼女があなたの中で近くにいればいるほど、私が伝えた彼女の声も自然と届きやすくなると思う。
きっと私が伝えるまでもなく、彼女の声がわかるようになるわ。

これからも彼女の事を考えてあげてね。
彼女は、
唯はあなたに忘れられたらもう笑うことも泣くことも歌うこともできなくなっちゃうんだから。

唯はとっくに只の鑑賞物じゃなくなっているの。

あなたの心を水槽にして、ちゃんと生きてるし、存在している。
だから大切にしてあげて。

私の話はこれで終わり。
夜遅くまでごめんなさい。
じゃあ、この場所ももうおしまいね。
あなたがまた唯のためにどこか用意してくれると、私も嬉しいわ。

おやすみなさい。
431 :   [saga]:2011/08/21(日) 23:28:23.38 ID:gRdPYJ9yo
『jyd70ls/]-0cm



md8oa[@mづえ0;


mhぢぇ83−。s:^−x、dじゅーyるい
432 :   [saga]:2011/08/21(日) 23:30:44.05 ID:gRdPYJ9yo







『三ヶ月後のみんなへ』





433 :  づうおx303847えーmdudoe;s\ [dじぇ84d;s「「\・。 saga kzidywhづえ04−]:2011/08/21(日) 23:35:58.39 ID:gRdPYJ9yo

『久しぶり……と言っても何人かはフライングして会っちゃってたね。
 またみんなが私のことをいっぱい思ってくれるようになって嬉しいです。
 というより、安心した、かな?
 澪ちゃんもりっちゃんもムギちゃんもあずにゃんも私みたいに一人で動けるけど、
 やっぱり私みたいにみんな無しでは何もできません。
 もう直接会う事はできないかもしれないけど、
 それでもみんなならずっと私達を生かしてくれると信じてます』
434 :4yums;c]\\\\\\::::-----^94kw@jdbeyajxu24 [ype94nr,s:w.dhdiw,e saga sinuke74o3,dheuw0w@e@@@^w@@@@@@@@@@]:2011/08/21(日) 23:41:26.69 ID:gRdPYJ9yo


『一年後のみんなへ』

『最近私のことを思ってくれなくて寂しいよ
 私はうまくやれてなかったの?
 嫌われちゃったのかな
 ねぇ、また歌おうよ
 私もみんなの好きな歌を唄うから
 ね?』
435 :                   [                     ]:2011/08/21(日) 23:50:09.01 ID:gRdPYJ9yo



『二年後のみんなへ』


『私は普通の女の子としてみんなの中にいるはずなのに
 友達を作っちゃダメだったんだよね
 普通の女の子として生きようとしちゃダメだったんだよね

 ごめんなさい

 仲直りしようよ』
436 :        yejskf       63nsjfszyf    [saga saga saga saga saga saga saga saga        ]:2011/08/21(日) 23:56:36.40 ID:gRdPYJ9yo
『三 年ごのみんなへ』

『歌いたいよ。
 笑いたいし、泣かされてもいい。
 どうしてみんな私のことを、私達のことを考えてくれなくなったの?
 私達はまだみんなの中にいるんだよ
 みんなが思ってさえくれれば、また動けるんだよ
 私はみんなの目と耳と声と手と足と骨と血が羨ましいです』







『よ年後の  みん なへ』


















『五 年ごのみ んな へ』


 お願い。
 お願いだから私を思い出して。
 私のことなんてどうしてくれてもいいから思い出して。
 私に一方的にあなたの考えた幸せを押し付けたでしょ?
 私を笑いものにしたでしょ?
 私を汚したでしょ?
 私を殺したことだってあったのに。
 
 私は怒らなかったのに、なんで忘れちゃうの?

 どんな願望でもちゃんとその通りに動くから
 だから私を忘れないで。
 私を生かして。

 私をこんな風にしたのはみんななのに。

 ここから出して。


 
 私達を書いて。
 書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて
 書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて
 書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて
 書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて
 書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて
 書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて
 書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて
 書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて
437 :                 [               ]:2011/08/21(日) 23:57:54.35 ID:gRdPYJ9yo






   『十年後のあなたへ』




438 :唯「 [8dgpd0fpr@s !red_res ke850s-w[w]/fk]:2011/08/22(月) 00:00:51.14 ID:MmRsIRvZo









嫌い
許さない







439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/22(月) 00:32:25.65 ID:WYpo4MKJ0
終わったのかい?
440 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/22(月) 00:46:47.06 ID:mXlbhn7jo
お、乙でいいのかな
441 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/22(月) 00:56:19.18 ID:dlS7DHMAO
間に合わなかったか……無念
442 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/22(月) 01:26:47.02 ID:EwVEgDWao
期日終わっても投票始まるまでは投下していいはずだからまだ間に合うと思うよ
443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/22(月) 01:35:16.45 ID:mXlbhn7jo
投下された皆さんお疲れ様でした
飛び入りさんが多くて読んでいて楽しかったです
おせっかいながら、21日までの投下済み分をまとめておきますね


感想・投票日:8月22日〜8月24日
投票の集計 :8月25日あたり
※企画日終了後の投下もOK( >>59 に記載)


1番手 ◆Q9Tanlls9c   唯「ハトが出ますよ〜」 >>64-90
2番手 ◆VW9ify6uH.  「御湯鬼」 >>94-176
3番手 ◆S09TnYcH0NbS 澪「律、おはよう」 >>180-215
4番手 ◆zzEUmCA7VVnh 憂「お姉ちゃんとおかたづけ」 >>221-253
5番手 ◆11tPyvvBco   『四歳』(前半) >>261-273
6番手 ◆MPy9nxtvXs   梓「田舎に泊まろう」 >>274-333
7番手 ◆sV6.wAMEIw  梓「hidden」 >>337-346
8番手 ◆CQDDPJeh8k  唯「あのね」 >>352
9番手 ◆WOzlYvh7m2  梓「日本人形の夢」 >>379-405
10番手 ◆sdHT7BEuPo  純「くねくね」 >>411-412
11番手 (田舎おでん)  1レス系 >>417-420
12番手 ◆11tPyvvBco  『四歳』(後半) >>423-438
444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/22(月) 01:47:51.21 ID:EwVEgDWao
>>443
わかりやすくなった。感謝
445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/22(月) 04:11:45.70 ID:FuN2RbzK0
くねくねとか1〜2レス系のは荒らしの人がID変えて自演してるだけじゃないかな?
企画主には荒らしを報告して投票に参加できない様な体制を整えていただきたい
446 : ◆t7Gj0kIb16 [sage]:2011/08/22(月) 04:29:51.38 ID:SFW9k+VKo
書き手のみなさま、お疲れ様です
読み手のみなさまもお疲れさまでした

>>443
まとめてくださって、ありがとうございます
本当は自分が即座にやるべきだったのですが…申し訳ない

投票方式は

  ↓

◆投票◆
怖い部門 
1位
2位
3位

おもしろかった部門
1位
2位
3位

  ↑

のテンプレを使って投票をお願いします。

2部門の1位〜3位まで決めるのが大変!という人は
どちらかの1位だけの投票や同率でも構いません

ちなみに1位に3点、2位に2点、3位に1点を入れる予定です

投票は8月22日〜8月24日まで

ひょっとしたら、滑り込みの投下があるかも知れないので
投票は今日の正午からスタートでお願いします
447 : ◆yFnK8bpW9c [sage]:2011/08/22(月) 05:58:15.04 ID:dlS7DHMAO
書くか迷ったけど滑り込みの猶予があるなら滑り込むしかないでしょう!
448 : ◆yFnK8bpW9c [sage]:2011/08/22(月) 05:59:35.77 ID:dlS7DHMAO
かごめ かごめ

籠の中の鳥は

いついつ出やる

夜明けの晩に

鶴と亀が滑った

後ろの正面だあれ?

「かごめかごめ」
449 : ◆yFnK8bpW9c [sage]:2011/08/22(月) 06:01:09.58 ID:dlS7DHMAO
「ねぇ、この噂知ってる?」

「何々?」

「自分の好きな人を一日中籠に閉じ込めるとさ、両想いになれるってやつ」

「あっそれ私も聞いたことある! でも私の聞いた話だとその好きな人が大切にしている人を二人生け贄にしなきゃいけないんだって!」

「うっへ〜何か一気に都市伝説っぽくなったな〜」

「…というか都市伝説でしょ」

「こんなこと信じる人いるのかな〜実際」

「いないいないそんなの。てかそもそも犯罪じゃん」

「わかんないよ〜? 恋は盲目って言うしさぁ? もしかしたら……ガバッ! ってさ〜」

「キャーお助け〜」

────
450 : ◆yFnK8bpW9c [sage saga]:2011/08/22(月) 06:03:33.06 ID:dlS7DHMAO
律「オーッス澪〜」

澪「おはよう、律」

律「ねぇねぇ! 昨日の都市伝説特集見た?!」

澪「絶対言ってくると思った! 見るわけないだろ! あんなの……」

律「見るわけないじゃなくて見れるわけないの間違いだろ〜?」ニヤニヤ

澪「うぅ……。なんで都市伝説ってああいう怖々しいのばっかりなんだろ……」

律「見てないのに怖いってわかったのかー? ま、実際怖かったケド」

澪「頑張って新聞のテレビ欄だけは見たんだ! 学校で絶対話題になると思って」

律「健気だな……。でもそれ話してるの聞いたら怖くならないのか?」
451 : ◆yFnK8bpW9c [sage saga]:2011/08/22(月) 06:04:35.50 ID:dlS7DHMAO
澪「……怖くなる! 駄目だぁ〜……」プルプル

律「ハイハイ。怖いの怖いの〜とんでけ〜」

澪「飛んでった」シャキンッ

律「立ち直りはやっ」

澪「どこかにウサギさんが作るパン屋があるとかそんな都市伝説はないかな……」

律「いや……それはそれで怖いだろ」

律「まあ怖いなら無理せず言えよな? そしたら私がバシッと話題変えてやるからさ!」

澪「律ぅ……(頼れる幼なじみを持って私は幸せ者だな……)」

澪「ありがとな、律」

律「気にすんなよ、澪」
452 : ◆yFnK8bpW9c [sage saga]:2011/08/22(月) 06:06:38.05 ID:dlS7DHMAO
◆ 学校

律「おっはよ〜んいちご〜! 昨日の都市伝説特集見た?」

いちご「……見た」

澪「おおいっ!! 来て早速自分から振るって話が違うじゃないか!! あの時の約束は嘘だったのかぁ!?」

律「でもぉぅ〜どのみちこの会話になるんでございますしぃ〜」

アカネ「そうそう。さっきも三人で話してたんだよね」

エリ「マジめっちゃ怖かったよね〜」

そう聞いた瞬間回れー右、いっちにっ! いっちにっ! いっちにっ! ぜんた〜い止まれ! いっちにっ!

澪「着席!!!」

澪「見えない聴こえない見えなE……」

澪は自分の席で震え始めた。
453 : ◆yFnK8bpW9c [sage saga]:2011/08/22(月) 06:10:12.19 ID:dlS7DHMAO
律「そう言えばこの学校が建つ前、ここらへんは軍事施設だったらしくてさ……」

何故か声のトーンを落とす律。

いちご「……知ってる、武器とか作ってたんだよね」

律「そうそう。でもここで作られてたのは特殊な銃らしくてさ。アメリカ人を油断させる為に楽器型の銃が開発されてたらしいんだよ…」

アカネ「アメリカの人ってそういうの好きそうだもんね」

エリ「オーギターイエスイエッ」

アカネ「ズパーン……」

アカネが指で作った拳銃が、エリの胸を貫いた。エリはクラクラよろめきながらこう呟く。

エリ「ノゥ……あれは良く見たらベースだったデース」チラッ
454 : ◆yFnK8bpW9c [sage saga]:2011/08/22(月) 06:13:16.71 ID:dlS7DHMAO
澪「」ピクッ

律「そう、アカネの言う通りここで作られてたのはベース型の機関銃だったらしい。でも結局それは使われることなく終戦した……何故ならここは空襲で丸焦げにされたからだ」

澪「」ガタガタッ

律「そして戦争が終わった今でもその工場の人達はベース型の機関銃を探して夜中に徘徊するらしい……。そしてベースが見つかるとそれを小脇に抱えて……」

澪「(怖いよぉ…でも…もしかしたら持って行かれ……)」

怖いながらも話が気になった澪は勇気を振り絞り持って来たベースが置いてある後方のロッカールームにゆっくりと振り向く……。
455 : ◆yFnK8bpW9c [sage saga]:2011/08/22(月) 06:14:37.17 ID:dlS7DHMAO
律「コイツで復讐してやるウウウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥ」くわっ

澪「ひいいいいいいいいいいいいいEEEEEEEEEEAAAAAAA」

既に澪の背後に回り込んだ律がベースを小脇に抱えて突撃兵の如く構えていた。

コツンッ

律「あいたっ」

いちご「……律やりすぎ。エリも」

エリ「ごめんごめんついつい面白くってさ。ごめんね澪ちゃん」

澪「……グス……グスン……」

アカネ「澪……。泣くほど怖かったんだ。ごめんね」

いちご「律、責任取って……いい?」

律「いちごも乗ったくせにー」ブー

いちご「……何か言った?」律「いーえ」
456 : ◆yFnK8bpW9c [sage saga]:2011/08/22(月) 06:15:55.57 ID:dlS7DHMAO
未だ空席の澪の隣の席から椅子を引っ張り真横にベタ着ける。
机に突っ伏して泣いている澪の頭を律の手が優しく撫でた。

律「ごめんな……澪。ちょっとやり過ぎだったな」

澪「……やらないって言ったのにぃ。約束したのにぃ……律のバカァ……っ」

澪が腕を捲し上げ、なでなでを振り払う。

律「……」

それでも律の手は澪の頭をまた優しく撫でる。

律「……本当に危なくなっても……私が絶対守ってやるから。だから怖がらなくていいんだぞ、澪」

澪「ほんとぉ…?」

律「ああ。ほんとだ。約束する」

澪「……りつ」
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/22(月) 06:19:25.32 ID:MZBlr80DO
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458 : ◆yFnK8bpW9c [sage saga]:2011/08/22(月) 06:19:28.34 ID:dlS7DHMAO
紬「おはよ〜」

律「っとぅ!」
澪「ひゃうっ」

紬「ん? どうかしたの二人とも?」

律「い、いやぁ〜何でもないよ! ムギおはよ。昨日の特集見た?」

澪「律ぅぅうう!?」

紬「昨日は何だか眠たくて……見逃しちゃった」

律「そっかー残念」

澪「も、もっとさ、音楽の話しようよ! これからのJPOPのあり方とか!」

律「何だそれ」

紬「ふふ。じゃあ次の合宿の話でもする?」

律「おっいいね〜。夏と言えば海! ホラーと並ぶ風物詩だもんな〜」

紬「次は一番大きな別荘が借りられそうなの」

律「ほんとに!?」

紬「だから期待しててね」

律「どんぐらい広いんだろ〜な〜。楽しみだな、澪」

澪「う、うん」

澪「あれ? そう言えば唯来てないな」

律「まーた寝坊か? まあ唯のことだからギリギリには来るだろ」

澪「うん……」
459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/22(月) 06:19:55.20 ID:MZBlr80DO
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460 : ◆yFnK8bpW9c [sage saga]:2011/08/22(月) 06:20:35.54 ID:dlS7DHMAO
──キーンコーンカーコーン

澪「唯どうしたんだろう。1時間目始まっても来ないなんて」

律「いっつもは遅刻してもギリギリには来るんだけどな。風邪かな?」

紬「心配ね……」

律「まあさわちゃんに聞けばわかるか」


さわ子「……なんだけど」

律「せんせー」

さわ子「田井中さんどうしたの?」

律「唯が来てないけど休みなんですかー?」

さわ子「……はぁ。それを今から話すところよ。田井中さんはもうちょっと先生の話を聞くように」

律「すいましぇん」

さわ子「それで平沢さんなんだけど……朝から連絡が取れないの」
461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/22(月) 06:20:38.19 ID:MZBlr80DO
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462 : ◆yFnK8bpW9c [sage saga]:2011/08/22(月) 06:21:24.59 ID:dlS7DHMAO
澪「えっ……それって」

律「憂ちゃんにも取れないの?」

さわ子「ええ。それどころか憂ちゃんも学校に来ていないみたいなの。二人の素行からして無断欠勤なんてしないと思うから……」

紬「そんな……」

さわ子「田井中さん達何か知らない?」

律「……。さわちゃん、ちょっと携帯使うよ」

さわ子「今回に限り認めます」

律「……。……。……ッ。出ない……」

澪「もしかして事件に巻き込まれたとか……?」

紬「唯ちゃん……憂ちゃん……」

さわ子「この件は後からゆっくり話しましょう。じゃあ64ページを開いて…」
463 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/22(月) 06:21:59.00 ID:MZBlr80DO
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464 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/22(月) 06:23:28.76 ID:MZBlr80DO
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465 : ◆yFnK8bpW9c [sage saga]:2011/08/22(月) 06:24:24.66 ID:dlS7DHMAO
授業が終わった後、職員室でさわちゃんの話を聞くも事態は変わらず、連絡があったらお互い報告するという約束を交わし職員室を後にした。

それからも澪、ムギ、そして私も……何度も何度も電話をしたが、全く繋がる気配はなかった。

私は授業を抜け出して探しに行こうと提案したが、澪とムギのさわ子先生にこれ以上心配事を増やすのはいけない、という意見により却下された。

そのまま授業を受け続けるも、私はずっと歯痒い思いでマナーモードにしている携帯が震えるのを待ち続けた。
不安だった。何故なら、嫌な予感というのは何故か的中してしまうものだから。
466 : ◆yFnK8bpW9c [sage saga]:2011/08/22(月) 06:27:44.38 ID:dlS7DHMAO
放課後──

澪「梓、今日は部活休みにするから」

梓「聞きました。唯先輩もなんですね……」

律「ああ。今から探すけど梓も来るか?」

梓「はい。でも私は純も探さないと……」

紬「もしかして純ちゃんも……?」

梓「はい。唯先輩や憂みたいに朝から連絡がつかないんです。憂と違ってサボりの可能性もないわけじゃないと思いますけど……純のお母さんに聞いたら朝にはもういなかったって」

澪「心配だな……」

律「もしかしたらこの一件……犯人は同じ奴かもな」

澪「犯人って……嫌なこと言うなよ律……」

律「とにかく探そう。私達に出来るのはそれしかない」
467 : ◆yFnK8bpW9c [sage saga]:2011/08/22(月) 06:28:33.30 ID:dlS7DHMAO
────

律「唯〜!」

律「唯〜〜〜! どこだ〜〜〜?」

律「駄目か……」

あてもなく探すのにも限度があるな……。
せめて何か手掛かりがあれば……。

澪「っはぁ……はあ……唯達いた?」

律「いや……」

澪「まさか……本当に事件に巻き込まれたんじゃ……」

律「可能性は高いな……」

何だろう、何かが引っかかる。
何か見落としているような……そんな感覚が襲う。

紬「ダメ……唯ちゃん達いない……」

律「ムギも駄目か……。心当たりあるところは全部探したのに……クソッ」
468 : ◆yFnK8bpW9c [sage saga]:2011/08/22(月) 06:29:57.84 ID:dlS7DHMAO
しばらくして梓とも合流、「……純も見つかりませんでした」と言う報告を受け、私達はただ黙って立ち尽くした。
時刻はもう夜の8時。いくら夏の日が長いといってもこれ以上は持ちそうにない。

梓「さっき純のお母さんから連絡があったんですけど……警察にお願いしたそうです。学校側と話して他にもそういう子がいるって聞いたらしくて……唯先輩達も探してもらえるみたいです」

紬「……これ以上探すのは私達も危ないわ。後は警察に任せましょう……」

澪「……うん」

律「……」

何だろう、この違和感は。
違う、何かが。
469 : ◆yFnK8bpW9c [sage saga]:2011/08/22(月) 06:32:31.64 ID:dlS7DHMAO
それから家に帰り、親と今日のことを話すと、律も女の子なんだから注意しなさいと怒られた。
いつも通りご飯を食べ、お風呂に入り、パジャマ姿でベッドにダイブ。

月明かりだけを部屋に充満させ、私はこの不思議な感覚の正体を突き止めることにした。

律「携帯に着信はなし、か」

まだ三人は見つかってない。いなくなったのは今日の朝……いや、本当に朝なのだろうか。
梓の話じゃ純ちゃんのお母さんは朝には純ちゃんはいなかったと言っている。
つまり昨日の夜から明け方までに純ちゃんを見ていない可能性が高い。

もしかしたら夜中に何かあったのかも……?
でも家に無理やり押し入って純ちゃんだけさらって行ったと言うのはおかしい。それなら純ちゃんのお母さんが気づいている筈。
唯と憂ちゃんの場合はどうだ?
両親がほとんど出払っているのを犯人が知り、無理やり二人を……。

律「くっ……」

そんなこと考えるだけで胸が苦しくなる……。
でも……可能性がないわけじゃない。
でもそれだと純ちゃんがいなくなったことと関連性がない……。

純ちゃんがいなくなったのは自分から出ていった可能性が……。

あ、ああ……あああああ……!!!!
470 : ◆yFnK8bpW9c [sage saga]:2011/08/22(月) 06:34:21.43 ID:dlS7DHMAO
全身に嫌な鳥肌が沸き出す。
昨日何があったかなんて散々朝話していただろう!
バカだ私は……これなら三人の関連性は繋がる。
そしてこれは純ちゃんが家を抜け出した理由にも繋がる!

すぐさま携帯を手に取ると澪に電話をかける。

澪『もしもし……どうしたの?』

2コールで取ったものの疲弊しているのがわかる声だった。大方見つかったと言う電話だと思ったら私だったというオチだろう。
ただ今はそんなことを気にしている時間はない。

律「わかったんだ。今回の事件が! だから協力して欲しい、全部が遅くなる前に」

────
471 : ◆yFnK8bpW9c [sage saga]:2011/08/22(月) 06:35:30.76 ID:dlS7DHMAO
────

時刻はもう0時を過ぎていた。澪が調べた今は使われてない倉庫を回り始めて既に2時間が経過している。

ピリリリ──

律「見つかった!?」

澪『いや……』

律「そうか。もう危ないから澪は帰った方がいい」

澪『そのまま返すよ、律。自分だって女の子だってこと自覚してるか?』

律「……それ今日お母さんにも言われたよ」

澪『……でも本当なのか? 唯達がどこかに監禁されてるって……』

律「間違いないよ。澪は見てないから知らなくても無理はないけど、この状況、昨日やった都市伝説特集の一つに似てるんだ」
472 : ◆yFnK8bpW9c [sage saga]:2011/08/22(月) 06:36:35.60 ID:dlS7DHMAO
澪『……』

電話越しでも息を飲むのが聞こえる、

澪『なんて都市伝説?』

今は怖がってる場合じゃないと奮起したのだろうか、そう聞き返してきた。

律「……かごめかごめ」

澪『それって……』

律「聞いたことはあるだろ? か〜ごめかごめってやつ」

澪『童謡だっけ』

律「うん。詳しく話してる暇はないから省くけど、好きな人を一日籠の中に閉じ込めればその閉じ込めた人と閉じ込められた人は永遠に結ばれるとか何とか」

澪『……そんなこと本当に信じる人が』

律「いるんだろ、私達の中に、な」

澪『!!?』
473 : ◆yFnK8bpW9c [sage saga]:2011/08/22(月) 06:38:11.44 ID:dlS7DHMAO
澪『私達の中にって……』

律「いいか澪。この都市伝説が達成されるには条件が二つある。一つ目は『鳥』を一日閉じ込める」

澪『『鳥』……つまり実行犯の好きな人ってことか』

律「ああ。それともう一つ、『鶴』と『亀』を生け贄にしなきゃならない」

澪『鶴と亀……?』

律「勿論そのままの意味じゃない。この『鶴』と『亀』は……『鳥』と最も仲の良い人物二人を指す。つまり唯、憂、純ちゃんと仲の良い人物ってことだ」

澪『そんな……』

律「だから足りないんだよ……一人。多分、実行犯が」
474 : ◆yFnK8bpW9c [sage saga]:2011/08/22(月) 06:39:57.44 ID:dlS7DHMAO
澪『でもおかしくないか? その『鳥』役を考えた場合に純ちゃんがいるのはおかしい』

律「そこは私も思ってた。憂ちゃんが『鳥』役だとしたら『鶴』と『亀』は純ちゃんと梓だろうし、唯が『鳥』役なら純ちゃんより私とか澪とかムギだろう」

澪『いや……もしかしたら』ガッ 

ガッ ガッ ガッ ゴスッ ……。

律「み、澪……?」

『……』

律「みおおおおおっ!?」

律「なんだよ……? 嘘だろ……?!」

澪まで……?
そんな……なんで……?

律「絶対見つけてやる……」

何が永遠に結ばれるだ……!!
あるわけない都市伝説を信じて友達をどうにかするような奴……私が許さない。
475 : ◆yFnK8bpW9c [sage saga]:2011/08/22(月) 06:41:53.53 ID:dlS7DHMAO
────

薄い飛沫が舞う夜の道をただ走る。
澪が言いたいことはわかっていた。
この事件はまだ終わっていない、純ちゃんと関連つけるには一人足りなかったのだから。
それを言う途中で、澪は誰かに……。

でも犯人は気づいていない。私達が探す場所を定期的にメールで知らせ合っていたことを。
つまり澪が電話の前に送って来た最後のメールが澪の居場所、そして犯人が『鳥』を監禁している場所になる。

律「ここか……」

半年かそこらに不況の煽りを受けて倒産した廃工場の前で、私は憤慨する思いを抑えながら中に入った。
476 : ◆yFnK8bpW9c [sage saga]:2011/08/22(月) 06:43:49.67 ID:dlS7DHMAO
鍵は予想通り開いている。

ドアの辺りに何かを引きずったような血の後がある。

中は一つの光もない。

暗闇の中から見ればこのドアから差し込んだ僅かな外の明るさが、私が来たと言う最高の合図となっているだろう。

足を踏み入れる。

シン──としている。

物音は僅かな雨音だけ。

静かだ、静かだ、静かだ、




誰だ、お前




ガッ……


私の最後の記憶は、何かが倒れているような影と、檻の用な物があり、中に人が入っていたことと、恐ろしい形相で私に殴りかかってきた、あいつの姿だった。
477 : ◆yFnK8bpW9c [sage saga]:2011/08/22(月) 06:45:11.67 ID:dlS7DHMAO
────

「か〜ごめかごめ……籠の中の鳥は いついつ出やる 夜明けの晩に 鶴と亀が滑った 」

紬「唯ちゃん……」

唯「……」
















紬「やっと見つけた……。こんな所にいたのね……、今出してあげるから」

唯「駄目……ムギちゃん」

紬「えっ……」

ガッ……ガスッ……グチャッ……グチャリ……。

「後ろの正面だ〜あれ」フフッ

唯「……」

「駄目じゃないですか、ムギ先輩。もうちょっとなんですから。邪魔しないでください」

唯「……あずにゃん」

梓「澪先輩と律先輩だけで十分だったんですけどね……生け贄は」
478 : ◆yFnK8bpW9c [sage saga]:2011/08/22(月) 06:47:21.92 ID:dlS7DHMAO
唯「……」

梓「あれ? どうしてこんなこと?、とか、なんで? とか、言わないんですか?」

唯「……もう、遅いよ」

梓「ですよね。私は三人も殺した人殺し、後は唯先輩だけしか残されてませんから」

梓「私思ったんです。何でこんなことで永遠に結ばれるのかって」

唯「……」

梓「このかごめかごめは愛の重さを相手に押しつけることで無理やり閉じ込めた相手と結ばれるやり方なんだってわかりました。鳥への愛が鶴と亀を殺す。
鳥が籠から出してもこの罪の籠がいつまでも鳥を逃がさない……。
唯先輩への愛がいけないんです。だから唯先輩本人にも責任はあると思いません?」
479 : ◆yFnK8bpW9c [sage saga]:2011/08/22(月) 06:48:17.23 ID:dlS7DHMAO
梓「だから唯先輩はこれからもずっと私と一緒にいてください……じゃないと、私……唯先輩も殺して……」

唯「大丈夫だよ、あずにゃん」

梓「えっ……」

唯「大丈夫だから、ね?」

梓「唯……先輩? こんな私でも……愛してくれるんですか?」

唯「」ニコッ

梓「やっぱり……、唯先輩が大好きです……私」

梓「ちょっと早いけど、出してあげますね……。もう愛の確認は終わりましたから」

ガチャリ──

唯「あずにゃん……」

梓「抱き締めて欲しいです……唯先輩」

唯「……」

ギュッ……
480 : ◆yFnK8bpW9c [sage saga]:2011/08/22(月) 06:51:58.88 ID:dlS7DHMAO
梓「暖かい……」

梓「ふふ……なんだか熱い……です……唯先ぱ……い」

ドサッ──

唯の手には闇の中でもはっきりとわかるほどの紅色の血がこびりついた包丁が握られていた。

唯「ごめんねあずにゃん。あずにゃんのことは大好きだけど、憂の好きとは違うから……ごめんね」

唯「ギリギリ間に合ったかな……。まさか自分が『鳥』役をさせられるなんて思ってなかったよ。
呼ぶ手間が省けたと思ったらまさかあずにゃんもかごめかごめをしてるなんて。
さ、二人の首を持って行かなきゃ。そうすればきっと憂もあずにゃんが言ってたみたいに私を真の意味で愛してくれるよね」

唯「か〜ごめか〜ごめ……」グチャッ,グチュッ

夜明けの晩の工場に、少女が歌うかごめかごめだけが響いていた。
481 : ◆yFnK8bpW9c [sage saga]:2011/08/22(月) 06:54:09.98 ID:dlS7DHMAO
────

「ねぇ、この噂知ってる?」

「何々?」

「自分の好きな人を一日中籠に閉じ込めるとさ、両想いになれるってやつ」

「あっそれ私も聞いたことある! でも私の聞いた話だとその好きな人が大切にしている人を二人を殺さなきゃいけないんだって!」

「うっへ〜何か一気に都市伝説っぽくなったな〜」

「…というか都市伝説でしょ」

「こんなこと信じてやる人いるのかな〜実際」

「いないいないそんなの。てかそもそも犯罪じゃん」

「わかんないよ〜? 恋は盲目って言うしさぁ? もしかしたらガバッってさ〜」

「キャーお助け〜」



おしまい
482 : ◆yFnK8bpW9c [sage]:2011/08/22(月) 06:57:30.98 ID:dlS7DHMAO
仕事行く前になんとか終われたwwww
朝早くからの支援ありがとうございました

まとめお疲れさまです!
483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/22(月) 11:22:04.59 ID:Dga0vSc1P
おつー
484 : ◆/BV3adiQ.o :2011/08/22(月) 11:55:43.83 ID:cuxYTqFAO
せっかくだから俺もかかせてもらおうかな
12時から感想書こうとしていた人すいません。少し時間をもらいます。
485 : ◆/BV3adiQ.o :2011/08/22(月) 11:56:34.90 ID:cuxYTqFAO
純「あーずさ」

梓「おはよーう」

純「えっ」

梓「えっ」

純「おはようじゃないよっ!どうしたのとか言ってよね」

梓「ど、どうしたの?」

純「…このナイフが見えないの?血もついてるんだよ」ホラッホラ

梓「ええっ」

純「…ふふふ。ここで会ったが三年目…」
梓「それ血じゃなくて絵の具じゃん」

純「もうっ…少しは怖がってよ」

梓「純だから」

純「ああ納得…なんてしてないもん」

486 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) :2011/08/22(月) 11:57:54.74 ID:cuxYTqFAO
憂「おはよーふたりとも」

梓「あっ憂、おはよ」

憂「じ、純ちゃんそれって…」

純「ふっふっふ。気づいちゃったね」

憂「myナイフだねー」

純「へっ?」

憂「うんうん、最近流行ってるもんね。純ちゃんも持ってるんだー」

純「…も?」

憂「ほら、わたしも持ってるんだ」チャキ

純「ひっ!」

梓「おいおい」
487 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) :2011/08/22(月) 11:59:31.09 ID:cuxYTqFAO
「………」スタスタ
純「今日の一時間目なんだっけ?」

憂「国語だよ」

純「そっか」

「………」スタスタ

純「ちょっと待ってよっ!」

梓「えっ?どうかした?」

純「いやいやいや。スルーしないでよ。ナイフ持って町歩くなんてわたし変態じゃん」

梓「違うの?」

純「違うっ、これは呪いだっ!」

憂「呪い」

純「そう……これは『しの呪い』」

梓「シ〜は幸せよ♪」

憂「さあ、踊りましょっ♪」

純「勝手に幸せにしちゃダメだって!4だよ4」

梓「あっ、そっちなんだ。死ぬほうじゃなくて」

純「そうっ!みんなにハブられた4の怨念だあー」

梓「でも4ってハブられてる?」

憂「あれじゃないかな。駐車場の番号で4が抜かされたりしてるの」

梓「ああ」
488 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) :2011/08/22(月) 12:01:32.92 ID:cuxYTqFAO
憂「それでどうするの?」

純「どうする?」

憂「だって何かしないと」

純「いやー。でもまずは怖がってほしかったな」

憂「うーん。でも何するかわかんないと怖くないよ」

純「ま、まあ、それもそうかな…じゃあ今からふたりを殺します」

梓「どうやって?」

純「えっ」

梓「えっ」

純「今からふたりは殺されちゃうんだよ?」

梓「でもさ殺され方って重要だよ。人生は死に様で決まると言うし」

純「見ればわかるじゃん。このナイフでぐさりと」

憂「それは難しいよ、純ちゃん」

純「えっそうなの」

憂「うん。女の子の力じゃ[ピーーー]ほどには至らないし、わたしたちはふたりいるから」
梓「体験者は語る」

憂「えへへ」チラッ

梓「ひぃっ」
489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) :2011/08/22(月) 12:04:05.66 ID:cuxYTqFAO
純「じゃあ、どうしよっか?」

梓「聞いちゃうんだ」

純「うん」

梓「呪いは?」

純「そ、それはー…使えないんだ」

梓「ええっ、4の呪いなのに」

純「これはね、わたしが呪われてるていう設定で、決して呪い[ピーーー]わけじゃないんだよ」

梓「ややこしいね」

憂「うん」

純「なんかごめんね」

梓「ううん、平気」
490 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) :2011/08/22(月) 12:05:59.65 ID:cuxYTqFAO
純「というかさ」

梓「うん」

純「少しは怖がってよ」

梓「うーん、だって怖くないし」

純「何が悪いわけっ?」

憂「見た目じゃないかな?」

梓「うんうん。あーまたモップがなんか言ってるよって感じだもん」

憂「まあ、そういうところは否めないかな」

純「ええっひどいっ」
491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) :2011/08/22(月) 12:07:38.22 ID:cuxYTqFAO
梓「もう少し牙とか生やしてさ」

純「こんな感じ?」ニョキニョキ

憂「そうそう、それで獣みたいに毛むくじゃらになって」

純「ふむふむ」ニョキニョキ

梓「全体をおどろおどろしい感じにすれば」

純「よしっ!これでどうだっ!」ジャーン

梓憂「うーん」

純「あれ?」

梓「なんかオオカミ人間みたい」

純「ぐぬぬ。ガオー」

憂「純ちゃん、かわいいっ!」ナデナデ

純「くぅーん」

梓「あっわたしも撫でたい」
492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) :2011/08/22(月) 12:09:32.74 ID:cuxYTqFAO
純「ってこれじゃダメじゃんっ」

憂「かわいいのに〜」

純「そ、そうかな///……ううん目的を果たさなきゃ!」

純「最終手段、梓にとりついてやるっ!」ハッ

梓「うわあ〜〜」

憂「梓ちゃん、どんな感じ?」

梓「うーん、頭が痛い気もする」

憂「そっか。ていうかそろそろ学校に行かないと」

梓「そだねーもう完全に遅刻だよ」

憂「うん」
493 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) :2011/08/22(月) 12:12:44.30 ID:cuxYTqFAO

「………」スタスタ

憂「そういえば、昨日久々にお姉ちゃんとお風呂に入ったんだー」

梓「ほんとっ、いいなー」

憂「すっごいかわいかったなあ」

梓「うわっうわっ」

憂「そうだっ今度お泊まりしようよ」

梓「楽しみだなー」

ダダダダダダダ

純「はあはあ…わたし抜きで話をすすめないでよ…はあはあ」

梓「あっ」

憂「でも、純ちゃん梓ちゃんにとりついていたんじゃないの?」

純「あっ」

梓「うそつきだっ!」

純「まあ、もうそれは…」

C「イクナイヨッ、ボクヲジョウブツサセテ」

梓「うわっなんかでてきた!」

憂「そうは言っても」

C「サビシイサビシイ」

憂「よしっいいこと考えた!」

494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) :2011/08/22(月) 12:15:50.70 ID:cuxYTqFAO
【数日後】

教師「あんたたちこれは何なの?」

梓「…テストですが?」

教師「そんなの見ればわかるわ。それより全員23点ていうのはどういうことよ。マークシートに4しかつけてないじゃない。ふざけているの?」

憂「供養ですよ」

教師「供養?」

純「報われなかった4を供養してるんです」

教師「はい?」

憂「やっぱりダメでしたか?」

教師「ダメよダメよダメダメよ」

憂「あちゃー失敗みたいだよ」

純「他の手を考えないとじゃん」

梓「はあーめんどくさい」

C「ソンナコトイワズニクヨウシテヨ」

憂「ちょっと静かにしようか」チラッ

C「ひいっ」



お  し   ま い
495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) :2011/08/22(月) 12:24:31.60 ID:cuxYTqFAO
あ、題名は、純「4の呪い」です
皆さんお疲れ様でした
496 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/22(月) 12:40:54.09 ID:mXlbhn7jo
企画者さん、参加された皆さん、お疲れ様でした
再度おせっかいで最新まとめをしておきます



投票:8月22日〜8月24日まで(投票について  >>446

投票用テンプレ
  ↓

◆投票◆
怖い部門 
1位
2位
3位

おもしろかった部門
1位
2位
3位

  ↑

ーーーーーーーーーーーーー

1番手 ◆Q9Tanlls9c   唯「ハトが出ますよ〜」 >>64-90
2番手 ◆VW9ify6uH.  「御湯鬼」 >>94-176
3番手 ◆S09TnYcH0NbS 澪「律、おはよう」 >>180-215
4番手 ◆zzEUmCA7VVnh 憂「お姉ちゃんとおかたづけ」 >>221-253
5番手 ◆11tPyvvBco   『四歳』(前半) >>261-273
6番手 ◆MPy9nxtvXs   梓「田舎に泊まろう」 >>274-333
7番手 ◆sV6.wAMEIw  梓「hidden」 >>337-346
8番手 ◆CQDDPJeh8k  唯「あのね」 >>352
9番手 ◆WOzlYvh7m2  梓「日本人形の夢」 >>379-405
10番手 ◆sdHT7BEuPo  純「くねくね」 >>411-412
11番手 (田舎おでん)  1レス系 >>417-420
12番手 ◆11tPyvvBco  『四歳』(後半) >>423-438
13番手 ◆yFnK8bpW9c 「かごめかごめ」 >>448-481
14番手 ◆/BV3adiQ.o  純「4の呪い」 >>485-495
497 : ◆sV6.wAMEIw [sage]:2011/08/22(月) 19:58:52.00 ID:U0xjkVODO
梓「hidden」を書きました。
投票します。

◆投票◆
怖い部門 
1位
2位 6番手 ◆MPy9nxtvXs   梓「田舎に泊まろう
3位 5、12番手 ◆11tPyvvBco  『四歳』

おもしろかった部門
1位 6番手 ◆MPy9nxtvXs   梓「田舎に泊まろう」
2位 3番手 ◆S09TnYcH0NbS 澪「律、おはよう」
3位 5、12番手 ◆11tPyvvBco  『四歳』


お疲れ様でした。
498 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(田舎おでん) [sage]:2011/08/22(月) 21:48:45.02 ID:0KScjBDoo
>>445
俺荒らしじゃないです


◆投票◆
怖い部門 
1位 5、12番手 ◆11tPyvvBco  『四歳』
2位 4番手 ◆zzEUmCA7VVnh 憂「お姉ちゃんとおかたづけ」
3位 9番手 ◆WOzlYvh7m2  梓「日本人形の夢」

おもしろかった部門
1位 3番手 ◆S09TnYcH0NbS 澪「律、おはよう」
2位 7番手 ◆sV6.wAMEIw  梓「hidden」
3位 14番手 ◆/BV3adiQ.o  純「4の呪い」
499 : ◆Q9Tanlls9c [sage]:2011/08/22(月) 22:59:50.95 ID:0KScjBDoo
1番手、6番手、11番手書きました。

1番と6番でトリップ変えたのは、
◆11tPyvvBcoさんが前後半に分けるとか何か面白そうなことを企んでそうだったのに、
開始直前まで参加表明者が僅か(3名?)で、前半投下後参加者がいなかったら
せっかくの◆11tPyvvBcoさんの企てがパーになるかもと思ったから
結果的に参加者が増えて、俺の分身の術は無駄に終わったけど
黙ってるのも性に合わないから報告しておきます

500 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/22(月) 23:12:17.34 ID:52Hn2/Cfo
つまりあんたはID変えられるということか
1、6、11番手が不自然に高い順位に来てたら自演疑った方が良さそうだな
自演しにくいいように数行程度の感想義務付けた方がいいんじゃない?
501 : ◆Q9Tanlls9c [sage]:2011/08/22(月) 23:30:12.35 ID:0KScjBDoo
じゃあ俺のは候補から外すということで進めてね
502 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/08/22(月) 23:39:01.90 ID:mXlbhn7jo
>>498では3作のどれにも投票されていないわけだし
自演する人がわざわざ名乗り出たりしないと思いますよ

この件に関しては企画者さんの判断を待ちませんか
503 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/22(月) 23:42:07.29 ID:52Hn2/Cfo
そりゃネタばらしするIDでは投票できないでしょう
自演する人がわざわざ〜ってのは
「いやあえてそう思わせるために名乗り出たんだ〜」
「いやいや〜」
みたいな感じで無限に続くから考慮するだけ無意味
除外するか感想義務付けかするのが手っ取り早いよ
この人が一位になったときに「どうせ自演だろ」って言ってくる人もわきそうだしね
まぁ企画者の裁量次第だけど
504 : ◆Q9Tanlls9c [sage]:2011/08/22(月) 23:56:55.03 ID:0KScjBDoo
荒れるから止めようよ
元々つまらんことした俺が悪かった
失格ってことで無視して、お願い
505 : ◆Q9Tanlls9c [sage]:2011/08/23(火) 00:02:48.04 ID:SGL+fgSGo
日付変わったんで今日のID晒しとく
506 : ◆t7Gj0kIb16 [sage]:2011/08/23(火) 00:05:50.11 ID:GDTHOp8Ro
企画者です

別に1位になったからといって賞金が出るワケでもないので
あまり気にせず投票してください

それに自演で総合順位1位をとるより
誰かが自分のSSに3位票を入れてくれた方が嬉しさは上だと思うので
507 : ◆t7Gj0kIb16 [sage]:2011/08/23(火) 00:29:42.19 ID:a+nDqfbuo
とはいえ自分から辞退なさってるようなので除外した方がいいかもしれませんね
これ以上荒れるのは ◆Q9Tanlls9cさんも望まないでしょうし
感想を強要するのも気がすすみませんしね
どうしても投票したい、という意見があれば別ですが
反対がないようでしたら ◆Q9Tanlls9c(◆MPy9nxtvXs)さんの作品は除いて投票する、という方向でお願いします
508 : ◆zzEUmCA7VVnh [sage saga]:2011/08/23(火) 00:50:27.33 ID:F4WIXuhOo
あらら
じゃあ俺の票は無効にしてください
検索用の符牒も消しときます


怖い部門 
1位 1番手 ◆Q9Tanlls9c   唯「ハトが出ますよ〜」
2位 6番手 ◆MPy9nxtvXs   梓「田舎に泊まろう」
3位 9番手 ◆WOzlYvh7m2  梓「日本人形の夢」

おもしろかった部門
1位 3番手 ◆S09TnYcH0NbS 澪「律、おはよう」
2位 6番手 ◆MPy9nxtvXs   梓「田舎に泊まろう」
3位 1番手 ◆Q9Tanlls9c   唯「ハトが出ますよ〜」
509 : ◆t7Gj0kIb16 [sage]:2011/08/23(火) 01:00:59.01 ID:GDTHOp8Ro
すいません、トリばれしたようなので
あとは各人の判断でお願いします
510 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/23(火) 01:02:33.21 ID:h3vVTC2AO
こういう話されると投票する気も失せるな
どうでもよくなる
511 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/23(火) 01:08:22.39 ID:u1rWWzC7o
揉めちゃってるみたいですけど、一応全作品を読んだ感想として投票をします
無効票等の判断はお任せします

怖い部門 
1位 梓「田舎に泊まろう」
2位 「かごめかごめ」
3位 梓「hidden」

おもしろかった部門
1位
2位 『四歳』
3位 「御湯鬼」


澪「律、おはよう」を書きました
みなさんお疲れ様でした
512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/23(火) 18:48:36.14 ID:6txNN3xZo
ただのいちゃもんにいちいち従ってたらきりないよ
無効票とか面倒すぎる
513 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/23(火) 19:04:25.54 ID:P02gniNIO
>>507は企画者さんになりすました人物のようなので
>>506のとおり、気にせず投票ってことでいいんじゃないですか?
514 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/24(水) 07:40:08.91 ID:ZlTTzp/DO
本当に企画者投げ出したんですかね?

本当に投げ出したなら、今日夜からでいいなら自分が投票まとめとか引き受けますが…

でしゃばりかもしれないけど、もう水曜日だし不意にするにはあまりにもったいない企画だと思うので。

515 : ◆t7Gj0kIb16 :2011/08/24(水) 10:21:17.79 ID:axaajVYAO
企画者です

投げ出したわけではありません
色々、気をつかわせてすみません
投票の集計は責任をもってやります
516 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/24(水) 10:24:04.08 ID:6vdN2ZRho
>>515
悪いけど今のトリばらしてから新しいの付けてくれないか?
バレない難しいやつでなwwww
517 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/24(水) 10:57:31.16 ID:ZlTTzp/DO
>>515

戻ってきてくれてよかったです。
企画自体がとても盛り上がっていたので、すごく残念だったものですから。

いらぬおせっかいをしてしまいました。
企画者の方、本当にすいませんでした。
518 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/24(水) 11:27:29.09 ID:fIhbP6Kmo
深いところまで読み取れてないけど感想書くよ
不愉快に思っちゃったらゴメンネ



1番手 ◆Q9Tanlls9c   唯「ハトが出ますよ〜」

良くも悪くも正統派の怖い話。オチは後から考えれば少しだけ弱いけれど、台本形式にしたことでサクサク読み進めてしまってあまり考える暇がなくていい感じ。あとこのストーリーならこの配役はこれ以上ないくらい合致していて特に違和感も感じないように書けていると思う。
悪い点といえば正統派すぎて読み返すほどの深みはない、くらいか。
でも一番手としてならこれ以上ないくらいベストな作品だし、そもそも怖い話って一発ネタだからね。オチがわかってちゃ意味ないし。そういう意味では欠点といえるほどのものじゃないと思います。



2番手 ◆VW9ify6uH.  「御湯鬼」

 テ ラ カ オ ス



3番手 ◆S09TnYcH0NbS 澪「律、おはよう」

思わせぶりな書き方が光る作品。読んでいて常に真相が知りたいと思ってた。あと状況説明を一気に綺麗に纏めるのも上手い。
ただ、最終的に『不思議な話』という感想を持ってしまった。怪談ではなく、ね。
もっとも間口は広く取られていたんだから別に趣旨に反していると言うつもりはないけれど、読み終えた後だと「単独でスレ立てた方がよかったんじゃないかなぁ」と思ってしまう。
企画の中で唯一の『文句のつけようがないハッピーエンド』である事からもそれは伺える。勿論、作品自体を貶しているわけではないけれど。



4番手 ◆zzEUmCA7VVnh 憂「お姉ちゃんとおかたづけ」

なんかいろいろ納得いかねぇー!! 淡々としすぎ? それはそれで怖いのだけれど。



5番手 ◆11tPyvvBco   『四歳』(前半)

こういう、読み手に何かを訴える作品と怪談というジャンルは最低最悪の組み合わせ。互いの長所を殺してしまう。
それを承知の上でやったのなら何がしたかったのか言ってくれ。その手段を選んだ理由までも含めて、な。
聞かない限り、全てにおいて気に喰わない作品だったとしか言えない。細かく挙げばキリがないほどに。
とはいえ、そう思わせるのが狙いならたいしたもの。わざわざ分割して出し惜しみしたのもそのためかもしれない。



6番手 ◆MPy9nxtvXs   梓「田舎に泊まろう」

正統派怪談にして唯一の三人称視点にして唯一ちょっとだけ性的な感じがする作品。
視点が三人称であるが故により怪談らしく見え、それでいてリアルな緊迫感をも保っているから圧巻の一言。
話の組み立て方も上手く、序盤のインパクトをちゃんと最後まで引きずれていたと思う。
性的展開と思わせて恐怖、そして救いのないオチへの流れも見事。
519 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/24(水) 11:32:02.01 ID:fIhbP6Kmo

7番手 ◆sV6.wAMEIw  梓「hidden」

梓の記憶は何だったの? と納得いかねぇパート2。納得いかないあたりが怪談の所以なのかもしれないけれど。
ちょっと考えるなら……『自殺した霊が悪霊となる』理由は、こうして記憶が捻じ曲げられて憎しみを抱いてしまうから……ということ?



8番手 ◆CQDDPJeh8k  唯「あのね」

ちょっとだけ怖い話。シンプルイズベスト。



9番手 ◆WOzlYvh7m2  梓「日本人形の夢」

どこかで聞いたような『自分を縛る記憶の正体を突き止める話』かと思いきやよくわからないオチ。納得いかねぇパート3。
納得いかねぇシリーズは解説が欲しい。それ次第では評価が変わるかもしれないし。



10番手 ◆sdHT7BEuPo  純「くねくね」

くねくね有名だよねー、って思う反面、元ネタを知っているからこそ誰が廃人になるのかハラハラしていたけど、狂ったと断定させなかったのはいい判断だと思う。
それとも案外これは都市伝説通りに受け取らず、何か深読みするべきなのだろうか?



11番手 (田舎おでん)  1レス系

可愛かった。ほっこり。



12番手 ◆11tPyvvBco  『四歳』(後半)

この作品、やはりオチから見るに怪談なのだろう。語り部もいるし。でもオチも見え見えで怪談としては首をかしげるレベル。他にもいろいろあるけれど前半で言ったように意図がわからないから書くのは憚られる。
ただ、文字化けだけは純粋に怖い上に非常に気になる。秘められたメッセージなのだろうか。それ次第では評価も逆転するだろう。
唯ちゃんに求められたいなぁハァハァ



13番手 ◆yFnK8bpW9c 「かごめかごめ」

起承転結のしっかりしている正統派ホラー。オチまで含めてちゃんと組み立てられていて感心。
一般人側を(一人無意味に死んだけど)しっかり全員死なせた上で、最後の憂ちゃんを出さない辺りもニクい演出。憂ちゃんと唯のやりとりに妄想が膨らむ。
ただ最後、唯が持って行った二人って誰なのだろう? 俺は澪と同じように、憂ちゃんの鶴と亀はてっきり純と梓だと思っていたんだけれど、その場に純はいないはず。まぁ途中で拾って行けば辻褄は合うのだが。
しかしこの企画、病んでる唯が多いなぁ。



14番手 ◆/BV3adiQ.o  純「4の呪い」

会話がカオス気味で、全員死んでるんじゃないの? と邪推してしまう。これまた説明が欲しい。
特別怖くもないことから、分類としてはカオスに入るのだろうか?
少しズレつつもなんだかんだで後輩組らしい会話だったのが好印象。

520 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/24(水) 11:35:41.71 ID:fIhbP6Kmo


◆投票◆
怖い部門 
1位 6番手 ◆MPy9nxtvXs   梓「田舎に泊まろう」……一番怪談だったから。正統派が少なかったからこそ逆に存在感があった。
2位 7番手 ◆sV6.wAMEIw  梓「hidden」……………決め手はあのシーンの描写力かな。個人的に好き。
3位 5、12番手 ◆11tPyvvBco  『四歳』………………いろいろ言ったけど文字化け怖い。マジ怖い。

おもしろかった部門
1位 2番手 ◆VW9ify6uH.  「御湯鬼」………………なんだかんだで読めたし、ねぇ?
2位 3番手 ◆S09TnYcH0NbS 澪「律、おはよう」……この部門はこの作品のためにあると思う。本当は同率一位にしたい。
3位 14番手 ◆/BV3adiQ.o  純「4の呪い」…………会話が好き。


みなさまお疲れ様でした。読み手として純粋に楽しませてもらいました。方向性は違えど力作揃いだったと思います。
次回も楽しみにしていますね。
521 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/24(水) 15:12:25.69 ID:xfHAQZ0Ao
企画者さん、参加されたみなさんお疲れ様でした
以下、感想です。ネタバレも含むので回避をお願いします


1番手 ◆Q9Tanlls9c   唯「ハトが出ますよ〜」 >>64-90

 冒頭の、唯の台詞に意味があるのかないのかに意識が向いていたせいで
 「箱の中身」を疑うことを忘れていたので、憂→オチには驚きました
 上手いけれど、怪談かと言われるとちょっと違うかな

2番手 ◆VW9ify6uH.  「御湯鬼」 >>94-176

 なんだこれはと思ってるうちにまさかの焼肉オチ
 バラバラな形の積み木がものすごいバランスで塔になっちゃった、みたいな印象です
 力技で読まされて、わけがわからないけど面白かった
 怖いとは違う意味でホラーでした

3番手 ◆S09TnYcH0NbS 澪「律、おはよう」 >>180-215

 自作です
 読む人を怖がらせるという主旨には添えていなくて反省

4番手 ◆zzEUmCA7VVnh 憂「お姉ちゃんとおかたづけ」 >>221-253

 オチを知ってから読むと、すごくシュールな会話でした
 憂が淡々としてるのが怖い、かな

5番手 ◆11tPyvvBco   『四歳』(前半) >>261-273
12番手 ◆11tPyvvBco  『四歳』(後半) >>423-438

 けいおんSS書き手に向けた話、というのは面白い着眼点だなと思いました
 それで前・後半を分けたかったんだなーというのも納得です
 時系列に沿った展開だったため後半の流れが読めてしまったのは少し残念
 語り部は和ちゃんで脳内再生しました

6番手 ◆MPy9nxtvXs   梓「田舎に泊まろう」 >>274-333

 正体が掴めない恐ろしさ、というのが怪談だとすると
 このお話はいかにも怪談だな、という印象でした
 話の展開も上手くて、「終わりのない終わり」にぞくりとしました
522 : ◆S09TnYcH0NbS [sage saga]:2011/08/24(水) 15:13:45.50 ID:xfHAQZ0Ao
7番手 ◆sV6.wAMEIw  梓「hidden」 >>337-346

 色々と不明瞭な部分を残したまま読み終えてしまったのだけど、
 梓が感じている恐怖を疑似体験させる文章が非常に上手い作品でした

8番手 ◆CQDDPJeh8k  唯「あのね」 >>352

 シンプルながら、答えを示してもらえないもやもや感は
 怪談話の基本かもしれないなあと思いました

9番手 ◆WOzlYvh7m2  梓「日本人形の夢」 >>379-405

 正統派の怪談という印象でした
 梓はその日本人形を見つけた時点ですでに取って替わられていたのか、
 ラストで箱を開けた瞬間に取って替わられたのか…
 想像できる余白があると、怖さも増しますね

10番手 ◆sdHT7BEuPo  純「くねくね」 >>411-412

 くねくねの気持ち悪さを知っていれば怖いなあとも思うけれど、
 憂の変化が一時的なもので終わったので、ちょっとばかり拍子抜けでした

11番手 (田舎おでん)  1レス系 >>417-420

 これは可愛い1レス集
 三途の川で船酔い、が好きです

13番手 ◆yFnK8bpW9c 「かごめかごめ」 >>448-481

 冒頭シーンで後半の展開を予感させつつ、
 キャラの会話でどきどきさせてラストでひっくり返す正統派ホラーでした
 全体の構成が上手いだけに、贅沢を言うと、律が違和感→かごめかごめに辿り着く、
 疑念から確信に変わる過程にもうワンクッション欲しかったなあという印象です

14番手 ◆/BV3adiQ.o  純「4の呪い」 >>485-495

 ほのぼのの中にちょいちょい出てくる憂選手
 牙生やしたり毛むくじゃらになったり純ちゃんも割と自由で
 怖くはないけど可愛くて楽しいお話でした


投票は>>511にレス済みです
人様のSSに順位を付けることがはじめてだったこともあって非常に迷い、
おもしろかった部門の1位は、怖い部門との相対評価で該当なしにしました

企画ものに初参加で緊張しつつ、どのお話も楽しく読ませていただきました
ありがとうございました
523 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/24(水) 19:40:47.65 ID:/LybpTc3o
1番手 ◆Q9Tanlls9c   唯「ハトが出ますよ〜」

企画はかなりの量を一気に読むことになるので
最初の話がアレだと、キツくなるけど
コレは入りやすくて、一番手として良い感じでした。

で、箱に赤い染みがついているあたりで不覚にもドキドキしてしまいました。
うまい


2番手 ◆VW9ify6uH.  「御湯鬼」

ミッ


3番手 ◆S09TnYcH0NbS 澪「律、おはよう」

怖いというより、いいお話でした。
雰囲気的には好き。


4番手 ◆zzEUmCA7VVnh 憂「お姉ちゃんとおかたづけ」

不気味さがあって、不気味な話でした。
なんとなく分かるけどモヤモヤする感じ。
というかモヤモヤさせて、あーだこーだ考えさせるのが狙いなのでしょう。
1から10まで説明しないと気がすまない自分にとっては絶対に書けそうにないお話でした。


5番手 ◆11tPyvvBco   『四歳』(前半)

この企画に照らし合わせたお話なのかな?
と思いながら読み進めていくものの要領を得ない
ただ後半に続くらしいのでいったん保留です


6番手 ◆MPy9nxtvXs   梓「田舎に泊まろう」

田舎の古い民家って不気味ですよね。
場面を想像しながら読むと不気味さが増しました。
田舎の古い民家にはなんの罪もないのにね。
ごめんね、田舎の古い民家。
524 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/24(水) 20:02:22.89 ID:/LybpTc3o
7番手 ◆sV6.wAMEIw  梓「hidden」

怖い文章の書き方でした。
怖かったです。


8番手 ◆CQDDPJeh8k  唯「あのね」

これはこれで気になる書き方だなぁと思いました。


9番手 ◆WOzlYvh7m2  梓「日本人形の夢」

分かりやすいのか?なんなのか?
えっ、という感じのオチでしたね


10番手 ◆sdHT7BEuPo  純「くねくね」

怖ぇぇ…うめぇ…と思ったけど元ネタありとはズルイ!でした。


11番手 (田舎おでん)  1レス系

お手軽でした。


12番手 ◆11tPyvvBco  『四歳』(後半)

そのうち考えるのをやめてしまいましたが
最後がすごい怖かったしビックリしました。
そんな機能がありましたか、


13番手 ◆yFnK8bpW9c 「かごめかごめ」

怖い歌ですよね。なんか色々と由来があるとか。
でもカモメは出てこないんですよね


14番手 ◆/BV3adiQ.o  純「4の呪い」

純ちゃんがどうなってしまったのか……
怖さよりかわいさが勝ってしまいました
525 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/24(水) 20:17:25.14 ID:/LybpTc3o
◆投票◆
怖い部門 
1位6番手 ◆MPy9nxtvXs   梓「田舎に泊まろう」  怪談っぽかった
2位7番手 ◆sV6.wAMEIw  梓「hidden」        なんか怖かった
3位12番手 ◆11tPyvvBco  『四歳』(後半)      狂気っぽかった

おもしろかった部門
1位14番手 ◆/BV3adiQ.o  純「4の呪い」       たんたんと純ちゃんが化けていくのがツボ
2位11番手 (田舎おでん)  1レス系          シンプルが好きみたい
3位8番手 ◆CQDDPJeh8k  唯「あのね」       同上
526 : ◆t7Gj0kIb16 [sage]:2011/08/25(木) 00:51:11.53 ID:dSJyETBzo
企画者です
投票の集計をしましたので、順位を発表します
途中ごたごたありますが、妥協案として
◆投票◆の符牒がなかったもののみ無効票として扱わせていただくこととしました
『四歳』への投票は、5番手、12番手への投票合わせて『四歳』への投票として扱います
また、票数も少なく、0票の人も多くいるので、1位から3位までの発表とさせていただきます
それでは順位発表です


怖い部門 
1位6番手 ◆MPy9nxtvXs   梓「田舎に泊まろう」  8点
2位5、12番手 ◆11tPyvvBco  『四歳』 6点
3位7番手 ◆sV6.wAMEIw  梓「hidden」 4点


おもしろかった部門
1位3番手 ◆S09TnYcH0NbS 澪「律、おはよう」 7点
2位14番手 ◆/BV3adiQ.o  純「4の呪い」 5点
3位2番手 ◆VW9ify6uH.  「御湯鬼」
  6番手 ◆MPy9nxtvXs   梓「田舎に泊まろう」(同率) 3点



投票に協力してくださったみなさんありがとうございました
参加者のみなさんお疲れ様でした
依頼は3日後にでも

 
527 : ◆sdHT7BEuPo [sage]:2011/08/25(木) 00:58:01.57 ID:l7WUX8yzo
全部に感想を書こうと思ったけど時間が無いので投票だけさせてもらいます

◆投票◆
怖い部門 
1位 『四歳』
2位 梓「田舎に泊まろう」
3位 梓「日本人形の夢」

おもしろかった部門
1位 「御湯鬼」
2位 1レス系
3位 梓「日本人形の夢」

・『四歳』は最初よくわからなかったけど、最後の赤文字で鳥肌立った。理屈抜きで悪寒的な恐怖を感じたのはこの作品だった。
・「御湯鬼」。こういうタイプの話は普段ならあまり好きじゃないから読まないけど、悔しいことに文章のテンポが良くてクスリとくる場面もあり面白いと感じてしまった。
・3位が被ってるのは、怖さもあり、これから何が起こるんだろうと言う物語的な面白さもあったと思うから。


みなさんお疲れ様でした。企画者の方もありがとうございました。また何か企画して下さい。企画は大好きなので時間の許す限り参加したいです。
528 : ◆sdHT7BEuPo [sage]:2011/08/25(木) 00:59:41.86 ID:l7WUX8yzo
あら、ギリギリ間に合わなかったか。でも日付超えてから書いたので仕方ない。再集計とかは必要ないので参考程度ってことでお願いします。
お疲れ様でした
529 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/25(木) 05:27:45.03 ID:NrSyNjl7o
いつのまにかなぜか集計が終わっていましたが
>>515で書いたからには丸投げするのもアレなので
集計します

せっかくなので、無効票無しver、>>527までを含んで

怖い部門

1位 6番手 ◆MPy9nxtvXs   梓「田舎に泊まろう」 10点
2位 5、12番手 ◆11tPyvvBco   『四歳』       9点
3位 7番手 ◆sV6.wAMEIw  梓「hidden」       5点

おもしろかった部門

1位同率
       3番手 ◆S09TnYcH0NbS 澪「律、おはよう」
       2番手 ◆VW9ify6uH.  「御湯鬼」        7点
3位    14番手 ◆/BV3adiQ.o  純「4の呪い」      5点



あんまり変わりませんが自己満足ということで一つお願いします

書き手のみなさま、ありがとうございました
盛り上げようと何度も投下してくれた方もありがとうございます
まとめてくれた方もありがとうございました!


せっかくの怪談企画ということだからか分かりませんが
夏いっぱい、8月31日までスレを残しておいて
9月1日に依頼を出す予定です

集計は終わりましたが、感想を書くのはもちろん自由です
書いていただければ書き手も嬉しいものですが、まぁどうなるものやら

それでは
530 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/25(木) 09:31:30.58 ID:S2onnCvUo
やっぱり怪談、人を怖がらせるって難しいと思う
参加者も其々が書き慣れていて実力もあるのだけど、皆真っ向勝負を避けた印象
本格的なのは他の人が書くだろうから、自分はニッチなところを狙おうみたいな?

でも直球ストレートに書こうとしたらネットに溢れてる恐怖ネタを意識せざるをえないし
新しい恐怖ネタなんて好きじゃなきゃ簡単にできない
実際自分はそれでネタがまとまらずに参加できなかったから、
参加者には頭が下がる


お疲れ様でした







あと2番手は狙ってあの脈絡のなさを出しているのならいいけど
普通でもあんな感じなら病院池
読んでいてあの荒らしと同類の不安定さを感じた




531 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/25(木) 17:48:01.88 ID:Dp4BFYkQo
今更ながら読んだ

一番面白かったのは「御湯鬼」かな
多少企画の趣旨とは外れてる感があるっちゃあるけど

なんだか一生懸命恐い雰囲気を醸し出そうとしてるのに
そのレスごとにオチがついたりして結局は自分で全部壊しちゃってるところがツボに入りまくった
532 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/28(日) 23:46:02.28 ID:1+FIXZbgo
age
533 : ◆t7Gj0kIb16 [sage]:2011/08/30(火) 17:37:36.45 ID:HpWrnUsco
新しいモノが僕達からホラーを奪ってしまった
呪いのビデオ←怖い
呪いのDVD←うーん・・・
呪いのブルーレイディスク←全く怖くない

ホラーの舞台となるのも、大概は廃墟や旧校舎だ

確かに科学は発達した
建築技術は発達した
防犯設備も発達した
街は今日も眩しいよ 月が霞む程

だけど、本当にそれでよかったのかな
僕達は何か大切なものを、開発の旅路の中で置いてきてしまったんじゃないかな

今回の怪談企画は、そんなことを見直すいいきっかけになったと思いました
荒らしたりなりすましたりしたけど
それも一種の愛情表現だったのです
だからせめて
一言だけ言わせてください
『僕は悪くない』





あ、因みに酉は#こよみです
企画者はもしやすると西尾信者だったのかもしれませんね
それではこれにて閉幕
以上、紳士組がお送りしました
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
534 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/31(水) 23:41:26.72 ID:NVfVUfSDO
面白い企画だったのに、荒らされたのは残念

お疲れ

自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
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