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ガンダムSEED二次創作 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/07/21(木) 19:53:12.80 ID:CFHE2pE70
はじめに

作者の思いつき。
SEEDはアニメと小説のみの知識で、外伝関連はほぼ無知。
初っ端からオリジナルの主人公、オリジナルの機体とやりたい放題だけど、メアリー・スーは頑張って避けるよ!

文章がこなれてなかったり、設定に不自然なところがあっても、許してね! オナニーだから!

あと一応原作再構築。
以上。
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/07/21(木) 19:53:49.94 ID:CFHE2pE70
「参ったな……迷ったぞこりゃあ」

 ぽりぽりと頬を掻きながら、少々長めに流された銀の髪と精悍な顔立ちが目を引く男がモルゲンレーテの社屋をぶらりぶらりと歩いていた。
 モルゲンレーテの内部を堂々と歩いている以上、彼は同社の関係者、あるいはこの『ヘリオポリス』にて極秘進行中の計画に携わる者のどちらかであろう。
 だというのに、彼は土地勘の欠片もないらしく、照れ隠しにか曖昧な笑みをその顔に貼り付けたままモルゲンレーテ内をただひたすら、適当に突き進むのであった。
 数分の間代わり映えのしない廊下を歩いた後、一つのドアの前で男はその足を止めた。今までにドアは何個か見つけていたが、このドアはどうにもこうにもピン、と来たのである。
 それが彼の出自によるものであるかどうかは定かでないが、男は躊躇いなくそのドアを開けるのであった。


「そんなことより、手紙のことを訊けっ!」
「うわぁっ」

 そのドアはどうやらゼミ室に続いていたらしく、まだ若い数人の男女が会している様が見て取れた。
 一人の少年が、黒い髪と黒い瞳の目立つ少年の首に腕を回し、じゃれ合っている。
 男は数刻その少年を見つめ、そしてゆっくりと室内に視線を巡らせた。と同時、客の来訪に少年少女達がようやく気付く。
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/07/21(木) 19:54:24.27 ID:CFHE2pE70
「……誰?」
「今日は客が多いな」
「…………」
「えっ、と……」

 無言でこちらを見つめる、帽子を目深に被った金髪の少年がいたり、見知らぬ客の登場に顔を見合わせる二人もいる。
 歓迎ムードとは言えないし、それも当然のことであるので、男は機先を制し口を開くのだった。

「やあ、すまない少年少女達。ちょっと迷ってしまったんだが、道を教えてくれるかな」
「……別に構いませんが、どちらへ?」
「おお、ご丁寧にどうも。俺が向かいたいのは工場区なんだが……ここからだとどの道だろう」

 サングラスと派手めのジャケットが目につくが、理知的かつ柔らかな物腰と感じさせる少年が、男の言葉に応えた。
 彼の言葉に礼を返し、男は自分の用事――もとい仕事のある工場区への道を尋ねる。
 工場区――それも基本は一般の立ち入りの許されない機密ブロック――こそが、男の最終目的地なのである。
 そんな場所が目的地なのに道もわからぬというのは何とも言えぬが、それはともかく。

「工場区なら、ここをこうして……」
「ふむふむ」

 サングラスの少年の説明を受け、しきりに頷く男。
 彼ら二人のやり取りを見つめる少年少女数人。
 奇妙な風景が出来上がりつつあったところで――急に。

 轟音と凄まじい揺れが、彼らに襲いかかった。
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/07/21(木) 19:54:55.96 ID:CFHE2pE70
「――何!?」
「隕石か!?」

 言いながら、少年達は慌てて非常通路へと出る。その後ろに、銀髪の男も続くのだった。
 ちなみに、男が入ってきたドアこそ、非常通路へと通じる出入り口であった。
 
「どうしたんです!?」

 先ほどのサングラスの少年が、非常階段を駆け上がっていくモルゲンレーテ職員に尋ねる。
 その質問に帰ってきた答えは、彼らを吃驚させるに十分な破壊力を有していた。

「ザフトに攻撃されてる! コロニー内にモビルスーツが入ってきてるんだ!」
「ええっ!?」

 驚きに包まれながら、流されるまま職員の後へ着いていこうとする一行。
 しかし、その中の二人が、突如その身を翻した。
 帽子を被った金髪少年と、方向音痴の銀髪男の二人である。

「ちょ、ちょっと!」

 黒髪黒眼の少年――ついさっき首を絞められていた――が上擦った声を上げるが、二人にその足を止める様子は見られなかった。
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/07/21(木) 19:55:39.39 ID:CFHE2pE70


「おい、少年。こっちに来たら危ないと思うぜ」

 未だに激しい揺れが収まる様子は見せない。暗い通路を二人並びながら、男は少年に声をかけた。

「あんたも同じだろ」

 それに対し、少年はつっけんどんに言葉を返すのだった。確かに正論だ。

「俺はどうしても工場区に行かなきゃならないんだ。ザフトが来てるなら尚更さ」
「それだったら、こっちも同じだ。どうしても確かめなきゃならないことがある」

 お互い、目的地は同一らしい。ならば何も言うまい。
 男はそう結論づけて、短く自身の名を名乗った。

「俺はシグ・メイザース。もしかしたら俺たちの目的は同一かも知れない」
「なんだと……? そんな、まさか……」

 ……逆に彼の疑念を深めることになっただろうか。
 まあ仕方ないさな、などと自らを慰めつつ、シグはさらに足を進める。
 それに遅れ少年も着いてきた。しかし、その腕は突如何者かによって捕えられ、そして同時に背後から爆風の衝撃が彼らを襲った。

「ぐうっ!?」
「うわっ!」
「きゃあっ!?」

 三者三様の呻き声を上げ――、三者?
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/07/21(木) 19:56:40.33 ID:CFHE2pE70


「おい、少年。こっちに来たら危ないと思うぜ」

 未だに激しい揺れが収まる様子は見せない。暗い通路を二人並びながら、男は少年に声をかけた。

「あんたも同じだろ」

 それに対し、少年はつっけんどんに言葉を返すのだった。確かに正論だ。

「俺はどうしても工場区に行かなきゃならないんだ。ザフトが来てるなら尚更さ」
「それだったら、こっちも同じだ。どうしても確かめなきゃならないことがある」

 お互い、目的地は同一らしい。ならば何も言うまい。
 男はそう結論づけて、短く自身の名を名乗った。

「俺はシグ・メイザース。もしかしたら俺たちの目的は同一かも知れない」
「なんだと……? そんな、まさか……」

 ……逆に彼の疑念を深めることになっただろうか。
 まあ仕方ないさな、などと自らを慰めつつ、シグはさらに足を進める。
 それに遅れ少年も着いてきた。しかし、その腕は突如何者かによって捕えられ、そして同時に背後から爆風の衝撃が彼らを襲った。

「ぐうっ!?」
「うわっ!」
「きゃあっ!?」

 三者三様の呻き声を上げ――、三者?
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/07/21(木) 19:57:50.31 ID:CFHE2pE70


「おい、少年。こっちに来たら危ないと思うぜ」

 未だに激しい揺れが収まる様子は見せない。暗い通路を二人並びながら、男は少年に声をかけた。

「あんたも同じだろ」

 それに対し、少年はつっけんどんに言葉を返すのだった。確かに正論だ。

「俺はどうしても工場区に行かなきゃならないんだ。ザフトが来てるなら尚更さ」
「それだったら、こっちも同じだ。どうしても確かめなきゃならないことがある」

 お互い、目的地は同一らしい。ならば何も言うまい。
 男はそう結論づけて、短く自身の名を名乗った。

「俺はシグ・メイザース。もしかしたら俺たちの目的は同一かも知れない」
「なんだと……? そんな、まさか……」

 ……逆に彼の疑念を深めることになっただろうか。
 まあ仕方ないさな、などと自らを慰めつつ、シグはさらに足を進める。
 それに遅れ少年も着いてきた。しかし、その腕は突如何者かによって捕えられ、そして同時に背後から爆風の衝撃が彼らを襲った。

「ぐうっ!?」
「うわっ!」
「きゃあっ!?」

 三者三様の呻き声を上げ――、三者?
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/07/21(木) 19:58:23.87 ID:CFHE2pE70
何回掻き込んでるんだよ俺は……。
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/07/21(木) 19:59:23.52 ID:CFHE2pE70
 爆風から全身を守るべく姿勢を低くしていたシグが視界に入れたのは、帽子を吹き飛ばされた体の少年と、先ほどの黒髪黒眼の少年であった。
 黒髪の少年の腕は、金髪の少年の腕を掴んでいた。どうやら正義感から自分たちを追ってきていたようだ。
 シグは少年の行動力に若干の感嘆を覚えつつも、もう一人、新たな一面を見せた金髪少年の方に気を取られた。
 彼は、彼でなかった。単刀直入に述べれば、

「「お……おんなのこ?」」
「……なんだと思ってたんだ、今まで!」

 思わず少年とハモってしまう。
 露わになった顔といい、先ほど漏らした悲鳴といい、紛れもなくこの金髪ティーンは少女なのであった。

「顔を隠しているからわからなかった……」
「……僕もです」
「……失礼な奴らだな!」

 気まずい雰囲気が三人の間に流れ、少女が憤慨する――のと時を同じく、再び爆発が起こった。

「ちっ、仕方ない! 少年改め少女、行くぞ!」
「あ、ああ……!」
「ちょ、ちょっと二人とも! 危ないですよ!」
「百も承知! 君は早く逃げろ!」

 振り向きざまにそう言うが、それはどう考えても無理な相談だった。
 今までシグ達が走ってきた通路は、無残にも瓦礫が積み上がるデッドエンドと化していたのだ。

「……逃げられないみたいだな。よし、少年、工場区まで案内してくれ」
「あ、はい……シェルターですね」
「いや……まあ、そうでもあるが……」

 歯切れの悪いシグの言葉に、少年が怪訝な顔を見せる。
 妙な沈黙を見せた二人の空気を吹き飛ばしたのは、意外にも勝気な金髪少女の声だった。

「また爆発だぞ! 早く走れ!」

 言わんが早く、モルゲンレーテ社屋を爆発の振動が大きく揺らした。
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/07/21(木) 20:00:50.59 ID:CFHE2pE70



 通路を突き進む三人は、ようやく開けた場所へと躍り出た。
 ヘリオポリス・モルゲンレーテ工場区。格納庫らしいその空間を見下ろす位置――即ちキャットウォークに、三人は位置していた。
 シグはすぐさま手すりから身を乗り出し、自身の商売道具――とも言える――の数を検める。
 それに遅れ銃声の音が響く。少年がシグの無謀な行動を咎めるような声を出し、そして急に声を落とした。
 おそらく少女も同一。とす、と軽く、膝を落とすような音すら聞こえる。

「――これって……」
「地球連合軍の新型機動兵器……やはり……」
「まだ残ってる……!」

 鋼のベッドに横たわるのは、同じく鋼色の装甲を鈍く光らせる巨大なヒトガタ。
 まるで角を生やしているような頭部、鋭利な刃物を思わせる四肢――。

 これは、このヒトガタは――!

「――お父様の、裏切りものッ……!」

 突如、少女が呻くように叫んだ。彼女の声は広い格納庫に響く。
 それに反応したか、きらりと光る何かがこちらへと向けられるのをシグは感じた。
 目をやれば、整備服に身を包んだ女性が鋭い目で睨んでいる。

「少年、退け!」

 少年の方も何が起こりつつあるかを理解したのだろう。少女を手すりから引き離し後退した。
 それと間一髪のタイミングで銃声が響き、銃弾が手すりを穿つ。

「少年、君たちはシェルターへ逃げろ!」
「あなたはっ!?」
「俺は――軍人さ!」

 手すりから軽々と身を躍らせ、数メートル下の地面へと着地。脚にかかる衝撃に顔を顰めるが、なに、大事ない。
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/07/21(木) 20:01:33.44 ID:CFHE2pE70
 こちらへと攻め入ってくる赤服や緑服の兵士達――ザフト兵だ――の相手をしつつ、こちらにも注意を払う女性を安心させるべく、シグは手短に自身の所属を明かした。

「こちらは連合軍第8艦隊所属シグ・メイザース少尉! テストパイロットの一人です!」
「――テストパイロット! わかったわ、時間がない! Gを起動させて!」
「了解!」

 シグは、地球連合軍が極秘に開発を進めていた五機のモビルスーツ――G兵器のテストパイロットが一人であった。
 ザフトに遅れモビルスーツ開発に手を伸ばした連合、その逆転の切り札たるG兵器こそ、連合初のモビルスーツ。
 言わば、シグは連合軍初のMSパイロットということになる。

「――了解したのは良いけど、銃撃が激しすぎて近寄れない……!」

 現在、この格納庫内に残されているのは、G兵器五機中、X105《ストライク》、X303《イージス》の二機だ。
 しかしその二機の周りでは、ザフト兵と連合兵の激しい銃撃戦が行われており、拳銃はおろかノーマルスーツすら着ていないシグには近寄りがたい状況であった。
 彼は他のテストパイロットに先んじてヘリオポリスに到着し、二日ほどの休暇を与えられていた。そのことが今このような事態を招いてしまっている。

「どうにかしてG兵器に……って、これは……?」

 と、そこで、シグは自身が壁にして手をついているモノに気がついた。
 横から見えるのは、至ってシンプルな外装と、Gの横顔。よく見ればX102《デュエル》に似ているようだが……これは?

「ええい、ままよ!」

 気合いを入れ、シグは一息でコクピットへ飛び込んだ。
 シートに腰を落とし、システム立ち上げに移る。
 計器類に光が灯り、駆動音がコクピット内に響く。モニターがカメラからの風景を表示し、HUDに紅く輝く文字列が映し出される。
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/07/21(木) 20:02:13.97 ID:CFHE2pE70



General
Unilateral
Neuro-Link
Dispersive
Autonomatic
Maneuver

GAT-X101 Duel-Zero



「デュエル……ゼロ……?」

 シグ・メイザースの戦いは、今こうして始まったのだった――。


続く
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage ]:2011/07/21(木) 20:03:57.16 ID:CFHE2pE70
はい終わり。
アークエンジェルって正規の軍人少なすぎだよなあと思った結果がこれだよ!

デュエルゼロとかなんか言っちゃったけど、まあX100番系列の試作みたいな感じで。
デュエルがそれに当たるんだろうけど、その更に試作……みたいな感じかね?
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/21(木) 20:11:35.36 ID:h3HzPRNq0
>>1
けどこういうのは理想郷とか小説家になろうとかでやった方が良いと思う
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage ]:2011/07/21(木) 20:15:14.94 ID:CFHE2pE70
>>14
お前の乙が心に染みる! ありがとう。

俺あそこの雰囲気よりこっちの方が好きなんだ。
それにどっちに投稿できるほど満足な文章力でもないし。
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/07/21(木) 21:40:01.15 ID:4GuIGm3AO
>>15
乙。種は叩かれやすいから頑張ってね。
あんまレス返さないで淡々とやった方がいいかも。
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/21(木) 22:00:06.28 ID:Kli+sZBDO

種は監督と脚本がクズだったからな
素材自体はそう悪いもんじゃないし頑張れ
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/07/21(木) 22:16:55.64 ID:cGT7udcAO
まぁ、投げ出さずにゆっくりがんばれ
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/07/22(金) 01:10:00.48 ID:dda6RSKAO
主人公無双の厨二作品と考えれば種も悪いもんではない
脚本はくそだけど。

20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/22(金) 01:48:02.48 ID:a35rELs4o
SEED再構成
オリキャラ
オリ機体

三飜
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/07/24(日) 15:22:13.84 ID:vQiMXLLI0
 両目に火を灯したデュエルゼロなるモビルスーツ。連動してマニピュレーターが動き、各部が駆動し始める。
 エンジンの回転によって小刻みに振動するコクピットの中、シグは不敵な笑みを浮かべていた。

「シミュレーターで囓っただけとはいえ……俺だって連合初のMSパイロットの名を腐らせるわけにゃいかないんでね!」

 自らを鼓舞するように声を上げたシグが、フットペダルを蹴った。続いて操縦桿を引き、その巨大な四肢をゆっくりと動かし始める。
 鉄のベッドに寝かされていたデュエルゼロが、戒めのボルトを弾き飛ばしながら、ゆっくりとその体を持ち上げていく。
 デュエルゼロの動きはぎこちない。ハードは完成しつつあるGATシリーズだが、ソフト――そのオペレーションシステムはまだ稚拙なのだ。

「くそっ、まだ一機あったのか!?」

 外部集音スピーカーが捉えたザフト兵の呻き声に、シグは苦笑を漏らした。
 自分だって、GATシリーズがもう一機あるなんて想像だにしていなかった。
 しかし、あるものはちゃんと使ってやるのが、それを作った者に対する敬意を表する手段と言えよう。

 だから――、

「――やってやるぜ!」

 操縦桿を左手で操作しながら、シグの右手はデュエルゼロの携行兵装リストを呼び出していた。
 数個の手順の後、ディスプレイの脇に表示されるリストを流し見た彼は「うぇ」と間抜けな声を上げる。
 頭部バルカンと、腰部にマウントされているビームダガー。この機体に装備されている兵装は二つのみ。
 しかも、頭部バルカン――イーゲルシュテルン――には、実弾が込められていなかった。
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/07/24(日) 15:23:14.02 ID:vQiMXLLI0
「実質ビームダガーだけか……。いや、構うものか、やってやる!」

 ペダルを力一杯踏み抜いても、のろのろとした足どりで進むデュエルゼロに辟易しながら、シグは工場外へと飛び出した。
 爆炎に包まれる工場外区画には、無残にも破壊された道路や戦闘車両らが転がり、その瓦礫らに混じって死体も幾ばくか転がっていた。
 モニターに映るその惨状に苦々しい物を感じると同時、抑えようのない怒りがシグの胸を焦がす。

「――っ、ザフト……! よくも!」

 振り仰いだシグの視界に、コロニー搬出口を目指し飛び去っていく三機のGATシリーズが飛び込む。
 デュエル、バスター、ブリッツ。本来であればシグとその同僚が一から動きを叩き込むはずだったその機体達は、無情にも生みの親、育ての親から逃げ去るよう、宇宙へと消えていく。
 悔しさに奥歯をぎり、と噛みしめたシグであったが、その思いも突如耳に飛び込んできたアラートに掻き消される。
 振り向いた先には、工場区から飛び出す紅色の機体。X303――イージス! 

「イージスとストライクだけは!」

 デュエルやバスターらと同じ方角へ飛び去ろうとするイージスの行動を阻止すべく、シグの駆るデュエルゼロが腰部ビームダガーを手に収めながらイージスに迫った。
 シグの行動に対し、イージスのパイロットは交戦を避けようと、突如その形態を人型から戦闘機の形態へと変形させる。
 イージスの有する変形機構を、強奪して数分の間に理解したというのか。

「ちくしょう、ふざけやがって!」

 両手に握られたビームダガーを、サイドスローの要領でイージスへ向けて放つ。
 だが、二本ともイージスの速度に弾かれ地に落ちてしまった。シグには最早、イージスを止める手段などない。
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/07/24(日) 15:29:45.86 ID:vQiMXLLI0
「くそっ! 四機も! ……ストライクは!?」

 カメラを工場区へと向けるその動作の合間、デュエルゼロのカメラは、瓦礫の合間を縫って走り行く人影を見つけ出した。
 ついさっき見かけたその姿を、簡単に忘れるわけはない。先ほど工場区への道を尋ねたゼミの少年達四人が、惑うように崩れた街路を走っていた。

「まずいな、シェルターを見つけられなかったのか?」

 どうにかして彼らを保護しつつ、ストライクも確保しなければならない。
 どちらを優先すべきか迷うシグを嘲笑うかのように、コクピットに衝撃が走った。

「なんなんだよ!」

 機体図を呼び出す。被弾箇所はコクピット付近の腰部、どうやら76mm弾が掠ったらしい。
 ゼミの少年達から視線を外したシグが目にしたのは、マシンガンを構えこちらに狙いをつける『ジン』の姿だった。

「ジン……狙いは俺か!」

 だったら相手をしてやる! 
 先ほどイージスを狙うも弾かれたビームダガーを拾い上げ、デュエルゼロは構えを見せる。
 相手のジンも同様に、デュエルゼロに迫りながらサーベルを振り上げた。

「こんにゃろうっ!」

 サーベルを、ビームダガーで受け止める。少々無茶があるが、無茶は承知の上だ!
 押し返すことも、押し返されることもない、拮抗状態。少しでも力を抜けば真っ二つだ。
 このままではストライクどころか自分の命すら危うい。いよいよもって終わりなのかと思い始めたシグの弱気を吹き飛ばすが如く、若い女性の声がコクピット内に響いた。

「こちら地球連合軍マリュー・ラミアス大尉! ストライクにて援護します!」
「こちらはシグ・メイザース少尉! 助かります、大尉!」

 工場区から颯爽と現われたのは、赤、青、白のトリコロールカラーに彩られたGATシリーズの集大成――ストライク。
 ストライクからの通信にシグは安堵する。ストライクは連合側が起動した。ザフトに付け入る隙はない。
 流石に二機相手では分が悪いと思ったのか、ジンが搬出口へと退いていく。
 臍を噛む思いでそれを見送りながら、シグは溜息を吐いた。これでなんとか……。
 開かれたままの通信回線に向かい、言葉を発する。

「アークエンジェルが無事なら鉱山区にあるはずですね、ラミアス大尉」
「ええ……」

 妙に歯切れの悪い回答に、シグは怪訝な顔を見せた。
 それを知ってか知らずか、回線の向こうでは聞き覚えのある少年の声が響く。

「こんなお粗末なOSで戦闘なんて……!」
「……あれ?」

 その声は、ついさっきまで非常通路を共に走り抜けた少年、その人の物に他ならなかった。
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/27(水) 00:38:47.59 ID:5Shq/d2go
1回の投下量少なすぎねえか
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/08(月) 22:33:57.64 ID:qw945Wvc0
投稿する前に出すって一言言った方が・・・
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