このスレッドはSS速報VIPの過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みできません。。
もし、このスレッドをネット上以外の媒体で転載や引用をされる場合は管理人までご一報ください。
またネット上での引用掲載、またはまとめサイトなどでの紹介をされる際はこのページへのリンクを必ず掲載してください。

マミ「その幻想をティロ・フィナーレ!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :>>1ですの :2011/07/26(火) 11:19:05.78 ID:YEfS+ORSO

まどマギ×禁書SSです。
>>1は阿呆ですので、気に食わなかったらすぐさまブラウザを閉じるのを推奨します。

序盤は禁書キャラは一応出てきません。ていうかキャラがだいぶ違う。

こまめにコメントくれたら、それはとっても嬉しいなって…
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

第五十九回.知ったことのない回26日17時 @ 2024/05/10(金) 09:18:01.97 ID:r6QKpuBn0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715300281/

ポケモンSS 安価とコンマで目指せポケモンマスター part13 @ 2024/05/09(木) 23:08:00.49 ID:0uP1dlMh0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1715263679/

今際の際際で踊りましょう @ 2024/05/09(木) 22:47:24.61 ID:wmUrmXhL0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1715262444/

誰かの体温と同じになりたかったんです @ 2024/05/09(木) 21:39:23.50 ID:3e68qZdU0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715258363/

A Day in the Life of Mika 1 @ 2024/05/09(木) 00:00:13.38 ID:/ef1g8CWO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715180413/

真神煉獄刹 @ 2024/05/08(水) 10:15:05.75 ID:3H4k6c/jo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715130904/

愛が一層メロウ @ 2024/05/08(水) 03:54:20.22 ID:g+5icL7To
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715108060/

ハルヒ「最近わたしのss見かけなくなったわね」 @ 2024/05/07(火) 15:04:17.64 ID:FJQjQ6ct0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1715061856/

2 :>>1ですの [saga メモ帳見たら書き貯め少なすぎ…]:2011/07/26(火) 11:27:25.75 ID:YEfS+ORSO



ガッキィン

まどか「勝負しましょう、マミさん!」

…不幸だわ。彼女、巴マミがそう思うのは別に珍しいことではなかった。

マミ「…その件については決着つかなかったかしらね…」ハァ

まどか「あ、あ、あんなの反則ですよ!?新しい技で私の武器無効になったんですから!…ほむらちゃんのだけど」

実際、そんなことはあるはずなかった。魔法少女の武器が無効にできるはずがない。

3 :>>1ですな [sage]:2011/07/26(火) 11:30:12.15 ID:YEfS+ORSO

マミ「だからあれは一ヶ月前から偶然ついた能力なのよ!!」

まどか「知らないです!とにかくやりますよ!」

マミ「こ、こんなこと中学生がやるべきじゃないわよ」

まどか「ん?どうしてですか?」キョトン

マミ(チャァンス!説き伏せましょう!)

マミ「中学生といえば青春よ!だから大人しく青春を謳歌しましょう?」

彼女の台詞は筋が通っているんだが通っていないんだか。
4 :>>1ですね [sage]:2011/07/26(火) 11:32:42.86 ID:YEfS+ORSO
それに対して彼女は…

まどか「ふむむ…」

マミ(みゃ、脈ありかしら…)

まどか「まあ、それもいいですけど…」

マミ「わ、わかってくれたかしら?」

マミはほっとしたと同時に、何か悪寒を覚えた。
5 :>>1ですか [sage]:2011/07/26(火) 11:36:54.98 ID:YEfS+ORSO
ジャコンッ

まどか「でもこっちの方が楽しいから♪」ニコォ

マミ「ふ、ふ…」

マミ「不幸よぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」ダッシュ

少女の叫びと銃の発射音が重なった。

6 :>>1ですが [sage]:2011/07/26(火) 11:38:48.99 ID:YEfS+ORSO
これで書き貯め終わり…なのでちょろっと書いてきます。
少々お待ちを…
7 :>>1です :2011/07/26(火) 12:27:16.04 ID:YEfS+ORSO
再開します!
8 :>>1です [誰かいるかな…]:2011/07/26(火) 12:41:13.89 ID:YEfS+ORSO
翌日。茹だるような暑さだった。

マミ「うぅ…暑いわ…」

当然彼女は呻いていた。

マミ「クーラーもつかないし停電?」

マミ「昨日鹿目さんがタンクローリーで電柱大幅に壊したせいかしら…」

前はあんな子じゃなかったのにね、と彼女は呟くと冷蔵庫に向かった。
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/26(火) 12:42:52.13 ID:GAlg9sqTo
状況が分かりにくい……
10 :>>1 [sage]:2011/07/26(火) 12:56:16.83 ID:YEfS+ORSO
>>9 わかりやすくできるよう善処します…


かぱっ

…そこは魔窟だった。

マミ「凄い臭い…はあ…」

暫し項垂れると、彼女はベッドに戻っていった。

マミ「いい天気だし…布団でも干しましょう!」

マミ「お空はこんなに青いのに、お先は真っ暗♪」

明るく言ってみたが余計鬱になるだけだった。

11 :>>1 [sage]:2011/07/26(火) 12:58:59.86 ID:YEfS+ORSO
マミ「夕立とか降りませんように…」ガララ

そこで。

彼女は緑の物体があることに気付いた。

マミ「え…もう布団干してたかしら?」

そう思い、よく見てみると…人間だった。

マミ(え?え?外人さん?でも緑の髪の外人さんっているのかしら…ていうか私も金髪だからいいのかしら?あれ?あれ?)

マミがそんな風にぐるぐる考えていると、
12 :>>1 [sage]:2011/07/26(火) 13:01:23.43 ID:YEfS+ORSO
?「ォ…」

マミ「はぇっ!?」

マミ(どうしよう英語は出来ない!ああもうどうしよう!)

?「ぉ…お腹へった」

マミ「え?」

?「おなかへった…何か食べさせて!」

そのベランダに引っ掛かっている人間は、そういい放った。
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/07/26(火) 13:05:02.73 ID:e7gcTi/AO
実は期待している
14 :>>1 :2011/07/26(火) 13:11:56.84 ID:YEfS+ORSO
ベランダにいた謎の女の子を部屋に招待したマミは、彼女に腐った焼きそばパンを差し出していた。

マミ「ど、どうぞ…?」オズオズ

?「ありがとう!じゃあ遠慮なく…」

え?大人しく帰ってくれると思っていたマミがそう口にした時には、もう遅かった。

がぶっ

謎の女の子は、その焼きそばパンに食いついた。

それも…マミの『手』ごと。
15 :>>1 :2011/07/26(火) 13:23:08.64 ID:YEfS+ORSO
マミ「いたあぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

?「はむはむ…美味しい!でも足りないよ!」

マミ「うぅ…もっとあげてもいいけどあなたは誰なのかしら?」サスリ

マミは最初の段階で思っていた事を告げた。

?「えっとね、私の名前は…」

ゆま「千歳ゆまっていうの!」
16 :>>1 :2011/07/26(火) 13:45:04.56 ID:YEfS+ORSO
マミ「へぇ…いい名前ね。私は巴マミって言うの。マミって呼んで?」

ゆま「うん!じゃあ私の事はゆまって呼んでね!」

マミ「じゃあゆまちゃん。なんでベランダに忍び込んでたのかしら?」

ゆま「忍びこんだんじゃなくて、引っ掛かっちゃったんだ!」

マミ「ふぅん…え?」

マミの中に一つ疑問が生じた。それは…

マミ「ここ二階よ?入れる訳ないわよね、貴方には…」

ゆま「…終われてるんだ。魔法少女に…」

マミ「…え?魔法少女を知ってるの?」
17 :>>1 :2011/07/26(火) 13:55:15.06 ID:YEfS+ORSO
ゆま「…!お姉さんも魔法少女なの!?」

マミ「ええ、そうだけど…あなたは襲わないわよ?」
ゆま「ふぅ…」

マミ「じゃああなたは追われてるのね?でもどうやってベランダに引っ掛かったの?」

やはりそこは疑問。

ゆま「向かいのおっきな建物からここの屋上に飛びうつれるはずだったんだけど、失敗しちゃったんだ…」

マミ「…あなたが追われている理由、教えてもらえるかしら?」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage_saga]:2011/07/26(火) 14:17:10.71 ID:ysZZsAQc0
え?禁書クロスなのに上条さんとか出ないのかよ…うわー…
まさかマミに幻想殺しなんてふざけた状態じゃないよな?
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/07/26(火) 14:21:52.58 ID:4xyGBWcGo
むしろ上条さん出すぎだからたまにはこういうので良いんだよ
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/26(火) 14:45:00.35 ID:eQyH3BRDO
佐天さんとあんこちゃんが楽しく買い物したりとかは


有るのかな?
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/26(火) 15:35:49.68 ID:3E46TonDo
やっぱり地の文なんていらんかったんや
22 :>>1 :2011/07/26(火) 15:42:19.08 ID:YEfS+ORSO
ゆま「…完全記憶能力。ゆまは魔法少女じゃないのにそんな能力をもってるの」

マミ「…それを、悪用しようとしてるのね、その魔法少女は…」

ゆま「うん。でもね、私はバリアに守られてるから大丈夫なんだ」

マミ「バリア?」
23 :>>1 [sage]:2011/07/26(火) 15:44:10.97 ID:YEfS+ORSO
>>18
上条さんでますけど…

まあ出てほしくなければ、大幅改変で。
24 :>>1 [期待外れだったらごめんなさい]:2011/07/26(火) 15:56:49.78 ID:YEfS+ORSO
ゆま「うん、歩く教会っていうの。」

マミ「それは…本当なの?」

ゆま「うん!誰にも壊せないよ!」

マミ「…私は壊せると思うわ」

ゆま「え?出来るわけないよ!」

マミ「私の右手…何か、この世にあり得る訳のないものなら、なんでも壊せるみたいなのよ」

カミングアウトするマミ。それを『幻想殺し』と呼ぶのはまた後のこと。

ゆま「えー?ならやってみてよ!」

マミ「…いいのかしら?」

ゆま「うん!だってあるわけないもん!」

マミ「じゃあいくわよ…」

ぺたっ
25 :>>1 :2011/07/26(火) 16:13:50.92 ID:YEfS+ORSO
マミ「…なにも起きない?」

ゆま「ふ…ふふ、やっぱりね!そんなのあるわけ…」プチッ

ない、と彼女が言おうとした時、変化が起こった。

はらり

ゆま「ない…っえ?」キョトン

瞬間。

ゆまは全裸になった。



ゆま「い、い、い…」ワナワナ

ゆま「いやあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
彼女の叫びも、一人以外には届かなかった。
26 :>>1 :2011/07/26(火) 16:31:58.63 ID:YEfS+ORSO
ここまでしか考えてませんでした…しかし内容は考えてあるので、だれ目線からかお選び下さい…;

1.そのままマミ目線(禁書原作通り)

2.ゆま目線(禁書原作通り)

3.ほむら目線(比較的物語が早く進む)

4.まどか目線(…もしかしたらクロー○が…)

5.その他(誰かによる)


先着で決めます!
27 :>>1 :2011/07/26(火) 16:49:34.95 ID:YEfS+ORSO
書くの忘れてました;

もし0時0分までに誰も書き込まなかった場合は、>>1が独断と偏見で決めます。
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/07/26(火) 17:08:58.35 ID:z9vgJg/g0
1かなー
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2011/07/26(火) 17:15:37.77 ID:tZhcaxoIo
3が良かったが…
30 :>>1 :2011/07/26(火) 17:39:05.92 ID:YEfS+ORSO
1ですね!了解です。

そのあと3でよろしいですか?
31 :>>1 [再開します!]:2011/07/26(火) 17:55:42.19 ID:YEfS+ORSO
マミ「い、痛いわ…何も噛みつかなくても」グスッ

ゆま「ふん!脱がすなんてマミは変態さんなの?」

マミ「へ…!?なッ、なわけないじゃない!不可抗力よ!」

ゆま「…ふかこうりょくって何?」

マミ「…いいわ。で、どうするのかしらね?」

ゆま「ご馳走になったし、出ていくね!ご飯ありがと、マミ!」

マミ「えっ…?だ、大丈夫なの?」

ゆま「…わかんないけど、ここにいたらマミも標的にされちゃうから…迷惑はかけられないよ」トテトテ

マミ「わ、私も力に…いたあッ!?」ゴン

私も力になれる。そう言おうと思った瞬間、足の指を柱にぶつけた。

ゆま「…あのね、マミの不幸の原因、わかったよ」

マミ「え?」
32 :>>1 :2011/07/26(火) 18:05:08.24 ID:YEfS+ORSO
ゆま「あのね、マミはその異能の力で、幸運も打ち消しちゃってるんだと思うよ」

マミ「じゃあ、私が貴方について行っても、事態はもっと悪くなるかもしれないの…?」

ゆま「うーん、そうは思ってなかったけど、そうなるかもね」

マミ「で、でもっ!」

ゆま「来てくれるの?じゃあ…」




ゆま「地獄の底まででも、ついてきてくれる?」

マミ「ッ………!」

ゆま「…………」ニコッ

彼女はすこし寂しそうに笑うと、どこかにいってしまった。
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/26(火) 18:12:30.26 ID:yWKTcV5D0
幻想殺しが消えた上条さんは出ないのか。
上条さんは幸運をフラグに変換する体質は変わったのかな。
34 :>>1 :2011/07/26(火) 18:16:11.49 ID:YEfS+ORSO
またまた翌日。

学校に忘れ物をしていたマミは、帰宅しアパートの階段を登っていた。

ウィィン

マミ「…あら、清掃ロボの音だわ…誰か…ゆまちゃん、また来たのかしら?」カンッ

その通りだった。

清掃ロボの群れからチラリと見える緑色の髪の毛にマミは話しかけた。

マミ「大口叩いたのに帰って来ちゃった?あなたらし…!?」

彼女は見た。横たわるゆまを…『血塗れ』の。

マミ「や…やめなさい!だ、誰がこんなことを…」






?「うん?私だけど?」
35 :>>1 :2011/07/26(火) 18:47:07.65 ID:YEfS+ORSO
>>33
ちょっと伏線がありますね…



?「うーん、これは予想外だな…まあ部外者は死刑だな!」

マミ「っ!あなたは誰!」

?「アタシ?アタシはな…」

杏子「佐倉杏子ってんだ。以後お見知りおきを…ってか?」ニヤァ

マミ「…あなたは…誰の味方?」ギロッ

杏子「アタシはアタシの味方だ♪一戦交えようぜ、誰かさん?」

マミ「…ゆまちゃんの為なら」シュオォ

マミは変身した。会ったばかりの、緑色の少女の為。

杏子「いいねえ…お前も魔法少女か!」

マミ「無駄口叩いていないで早く来たら?『お猿さん』」

杏子「ッ!?なんだと…喰らえ!」ジャキ

マミに迫り来る幾つもの鏃。それをマミは…

撃った。

そして撃たれた途端、槍は無に還る。
36 :>>1 :2011/07/26(火) 19:05:13.50 ID:YEfS+ORSO
杏子「ははっ…なんだそりゃあ!?おもしれえ!…」ジャリッ

キンッザリッ…ボウッ

マミ「摩擦と魔翌力を使って炎を作った?でも…通じないわ…よッ!」キィン

マミは弾に幻想殺しの力を込め、放つ。

シュゥ…ボワッ

マミ「!?消えない?」

マミがそう呟く間も焔は刻々と襲い掛かってくる。

マミ「処理が間に合わないッ…!」キィンキィン

杏子「そっちだけで大丈夫か♪」バチィッ

槍が飛んでくる。

マミ「くぅっ…!」
37 :>>1 [saga]:2011/07/26(火) 20:01:52.78 ID:YEfS+ORSO
マミ「戦略的撤退ッ!」トンッ
マミはゆまを抱え下の階へと飛び下りる。

ダンッ

焔はまだついてくる…と思われたが、ついては来れなかった様だ。

マミ「ふぅっ…休みましょう…」

そういってまわりを見回した彼女の目に、あるものが映った。

マミ「ルーン…?」

マミ(魔力で体を治癒するを応用したものかしら…狡いわね)

マミ「!そうだ…ゆまちゃんの怪我を治さなきゃ…」
そう思ったが、ソウルジェムは後戦闘用に使えるくらいの光しかない。

マミ「くぅっ…」

彼女は唇を強く噛んだ。
唇が血に濡れるのも構わずに。
そこで、彼女はあることを思い付いてしまった。
38 :>>1 [saga]:2011/07/26(火) 20:41:21.18 ID:YEfS+ORSO
杏子「後片付けめんどくせ…」ゴソゴソ

チィン

杏子「……なんだ?」

コツ

マミ「来てあげたわよ、お猿さん?」

杏子「なっ…!…チッ…」

ボォッ

マミ「無駄よ!」パァン

杏子「どこ撃ってんだあ?アンタの目は節穴か?」

そう杏子がいい放った瞬間、どこからか水が舞った。

杏子「スプリンクラー?…くくっ、あははははは!」
杏子「アンタアホか?そんなの効くわけねぇだろうが!?」

マミ「そうかしらね?」

杏子「あぁ?『行け』!」

焔がマミに襲い掛かって…来る途中で、無に還った。

杏子「!?なっ、なんで…」

マミは無言で、あるものを差し出す。

それは…

水に濡れ、『破けた』ルーンカードだった。

杏子「!?くっ…」ヂリッ

マミ「無駄よ」
39 :>>1 [saga]:2011/07/26(火) 20:50:35.96 ID:YEfS+ORSO
杏子「…出ろっ!火ィでろぉぉ!」ヂリッヂリッ

マミ「いいわ…あなたがまだゆまちゃんを傷付けたいって言うなら…」










マミ「その幻想をティロ・フィナーレ!」ドゴォ

杏子「なんでそんなふざけた名前なおぼぁっ!」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/26(火) 21:18:05.66 ID:yWKTcV5D0
略すると「そげて」。
41 :>>1 [saga]:2011/07/26(火) 21:23:07.24 ID:YEfS+ORSO
マミ「ふぅ…一段落ね…」

だが。
彼女はもっと大事なことを思い出した。

マミ「ゆまちゃん忘れてた!!」

マミは変身を解くと、急いで彼女の元へと向かった。



マミ「ゆまちゃんっ!」

ゆま「ま……み…」ヒュー

ゆまはぐったりしていた。早く回復しないと、恐らく出血多量で死亡するだろう。

マミ「早く回復しないとっ!」

ゆま「……回復…まほ…は…あるけ…ど…」ヒュー

マミ「え!?でも、魔法少女じゃないんじゃ…」

ゆま「そ…れは…がふッ!けほッ…」

マミ「ゆまちゃん!?」

ゆま「警告、一定量の出血を確認…ザザッ…回復魔術…遂行して下さい…ザザッ…」

マミ「ど、どうすればいいのっ?」
42 :>>1 [saga]:2011/07/26(火) 21:47:42.39 ID:YEfS+ORSO
>>40 そげテ…殺げて?恐いですね…流石マミさん



ゆま「ザザ…回復魔術…実行…指示に従って下さい…」

マミ「う、うん…わかったわ…」

ゆま「ザ…協力者の承諾を確認…では…指示を出します…ザザッ」

ゆま「」スッ

ゆまは自らの血で魔方陣らしきものを描いた。
そして、石ころと草を、何やら今の場所を再現する様に配置した。

ゆま「ザザッでは…イメージして下さい。二つの羽根、美しい天使…」

マミ(天使…美しい、天使…)

その問題はいつもメルヘン思考のマミにとっては造作もないことだった。

フワァ

ゆま「そのまま想像し続けて下さい…ザッ」

シュゥゥ

ゆま「成功しまし…た」ドサッ
43 :>>1 [saga]:2011/07/26(火) 21:54:24.52 ID:YEfS+ORSO
マミ「お、終わった…でもなんで打ち消されずに魔法が使えたの…?」

すぅ、すぅ

安らかに眠る彼女を見たマミは、まあいいか、と思ってしまう。

マミ「ゆまちゃん…住まわせてあげましょう、暫く…」

マミはそう決心した。




しかしそれは、波乱の始まりでもあった
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/26(火) 22:14:34.53 ID:cX8OkZQG0
クソッ何回見てもスレタイで吹くww
45 :>>1 [saga]:2011/07/26(火) 22:16:20.31 ID:YEfS+ORSO

常盤台寮


この時間軸はおかしすぎる。暁美ほむらはそう思っていた。
ここは本来学園都市などではないはずなのだ。
通っている常磐台という中学校でもあるはずはない。
こんなことはあるわけない。
これには、魔法少女が絡んでいる。
そうほむらは睨んでいた。
それも、目の前に座って嬉しそうに巴マミの話をする、鹿目まどかという親友…が。

まどか「でねでね、マミさんったら…」

ほむら「…まどか」

まどか「ひゃいっ!?」

ほむら「寝ないとダメよ。もう12時なのよ?」

まどか「えっ?本当!?ほむらちゃん!」

ほむら「ええ…」

まどか「アニメ見なきゃ!始まっちゃうよぉ…」

てっきり寮官に起こられるから寝なきゃ、とでも言われると思っていたほむらは床に転がった。
46 :>>1 [saga]:2011/07/26(火) 22:20:42.95 ID:YEfS+ORSO
>>44 …そ、そう!狙ってタイトル決めたんです!別に真面目に考えてなんかいませんからね!?


はい、悪ふざけでした…

明日病院で朝早いので今日はこれで終了です。

…凄い書くの遅いなこりゃ…
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/26(火) 22:25:51.80 ID:yWKTcV5D0
変態じゃないシリアスモードのほむほむ!?
入院中の暇潰しで偶々見て嵌った恭介(電磁砲を受け右手が飛んだ当麻と同室)→さやかの順でまどかに感染したのだろうけど、まどかが嵌ったアニメって何なのだろう。
48 :>>1 [saga]:2011/07/27(水) 08:56:23.96 ID:AWvj+imSO
>>1です再開します!

この時間だから誰もいないかな…
49 :>>1 [saga]:2011/07/27(水) 09:23:40.28 ID:AWvj+imSO
まどか「?ほむらちゃんどうしたの、床になんか転がって…」

ほむら「なんでもないわ…ところでそのアニメ、録画出来ないの?」

まどか「電波ハッキングしてるから♪」

ほむら「普通にテレビ見られるでしょう?」

まどか「ドアに近いから見回り来たら寮官に見付かっちゃうよ?」

ほむら「…………」

まどか「イヤホンつけるから気にしないで、ね?」

いや音とかでなく貴女の健康が心配です、と言おうとしたがもうまどかはイヤホンをつけていた。

ほむら(こんな風にぐだぐだ変わらない毎日を過ごしていけたらいいのに…)
それは今一番の願いだった。
しかし、それは叶わない。
また、あの怪物と戦わなければならない。
誰にも迷惑をかけないように、たった一人きりで。

ただ、最も危惧すべきことが起きていることをまだ彼女は知らない。
もうすぐ第二第三の悲劇が、彼女に襲い掛かってくるだろう。
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/07/27(水) 09:36:46.25 ID:K2vRhtTAO
先行き不安だね
51 :>>1 [saga]:2011/07/27(水) 09:48:08.74 ID:AWvj+imSO
マミ目線


マミ「ゆまちゃん!お出かけしましょ?」

ゆま「なんでいきなり?」

マミ「食材が足りないのよ…それに、私が学校行き始めたら暇でしょう?本でも買いにいきましょう!」

ゆま「マンガでもいいの?」

マミ「…いいわ。なんでも買いなさい!」


ピーンポーン<一時間後>

マミ「…来月の食費大丈夫かしら…」ゲッソリ

マミが何故こんなにげっそりしているかと言うと、ゆまがマンガを約20冊ほど買ったからである。
よりにもよって仕送りで生活しているのだ、心配にもなる。

マミ「ゆまちゃん、今日から2ヶ月何も買わないからね!」

ゆま「えぇ〜?」

マミ「買わないんです!」

ゆま「むぅ…銭湯に行ってみたかったのに…」

マミ「銭湯?それならいいわよ?」

ゆま「ほんと!?じゃあ早く行こうよマミ!」



まあそんなこんなで銭湯に行くことになった。
平和だ。『今だけ』は。
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/27(水) 10:06:57.13 ID:xKPwfhID0
禁書とのクロスはいつも上条さんマンセーだからこれには期待してる
53 :>>1 [どの主人公もフラグ立ってますね]:2011/07/27(水) 10:20:16.51 ID:AWvj+imSO
帰り道

ゆま「マミ、お風呂上がりの牛乳は美味しいんだね!」カラン

マミ「ふふ、大袈裟ね…」

ゆま「あ痛っ!」

マミ「!?どうしたの?」

ゆま「だ、大丈夫…多分怪我がまだ治りきってないんだよ…」

マミ(…あのお猿さん、一回殴らないと気がすまないわ)

ゆま「マミ、…怒ってる?」

マミ「怒ってなんかいないわ」ニコッ

ゆま「絶対怒ってるよ」

マミ「怒ってなんかいないわよ?」ニコッ

ゆま「絶対怒ってるもん!」ダッ

マミ「ゆまちゃんどこいくの!?」

まったく、とマミは息を吐いた。
こんな日常も楽しいかしらね、とマミは思うが、たまにはこの前みたいなシリアスもほしいな、と思っているようだ。

マミ「ふふ……?」

マミ「人がいない…?」







杏子「魔法だよ、謎の魔法少女さん?」

マミ「ッ!?」
54 :>>1 [PCから書き込みます saga]:2011/07/27(水) 11:12:10.56 ID:1JI1YZRt0
マミは咄嗟に距離をとる。

杏子「おーおー久しぶりだねぇ、っていうかアタシが呼んだんだけどね?」

マミ「まだやる気・・・・?」
 
杏子「もちろん♪千歳ゆまを保護しなきゃいけないんでね!」ズガッ

マミ「・・・・ゆまちゃんに危害を与えるって言うなら、私が相手になるわ、よっ!」サールティーローヤリー

杏子「面白いね、アンタ・・・でもアンタじゃ相手になんねえよっ!」

マミ「貴女の話はっ・・・・・聞かないわ!」パン

杏子「い痛っ・・・・一発もらっちまったな、一発返してやんよ!」ガシュッ

ガリッギリッボウッ

マミ「前と同じ手・・・?ならルーンをっ!」

杏子「むーだだっ!防水加工を施したかんな!」

マミ「ッ!?」

杏子「楽しもうぜ、クルクルパーよ!」

マミ「これはツインドリルよぉぉおおおおおおおおお!」パァン

杏子「どっちでもいいわ!」カキン
55 :>>1 [saga]:2011/07/27(水) 11:33:56.86 ID:1JI1YZRt0
マミ「・・・・・・・・・」ジリジリ

杏子「・・・・・・・・・」ジリジリ

マミと杏子はお互いを睨み、後退りする。

そして、マミが口を開いた。

マミ「貴女は何がしたいの・・・?あの子はなぜ魔法少女じゃないのに魔術が使えるの!」

一瞬、世界がぐにゃりと歪んだ・・・・気がした。

杏子「・・・・二つ目の質問から答えてやる・・・・よく聞いとけ、二度目はねぇぞ」

マミは無言でこくり、と頷く。

杏子「ゆまはな・・・・・魔術結社の、一員なんだよ・・・」

マミ「!?」
         ネセサリウス
杏子「イギリスの必要悪の教会だ」

杏子「ゆまは完全記憶能力を持ってるだろ・・・無理やり、魔道書を覚えさせられたんだ」

マミ「信じられないわ・・・・」

杏子「信じてもらわないと困る・・・・ていうか、ゆまに魔術は使えるはずはねえぞ?」
56 :>>1 [saga]:2011/07/27(水) 11:43:56.65 ID:1JI1YZRt0
マミ「!そんなはずはないわ!だって自力で回復していたもの・・・・」

杏子「それこそ信じらんねぇな。じゃあ一つ目の質問に答えてやる」

マミ「宜しくお願いするわ」

杏子「アタシは、ゆまの同僚にして・・・・親友、なんだよ」

マミ「じゃあなんでッ!?」

杏子「・・・・・ゆまはそれだけ頭の容量を使ってるんだよ・・・」

マミ「え?」

杏子「だから、思い出を入れられる容量が、約一年分しかない・・・・」

杏子「つまり一年ごとに、『思い出』を消去する役目をアタシが受け持ってるんだよ・・・」

マミ「そんなっ・・・・・貴女は嫌じゃないの!?」

杏子「嫌に決まってんだろうがッ!・・・・ゆまを助けるためにはそれしかねえんだ・・・」

マミ「うぅ・・・・・」
57 :>>1 [saga]:2011/07/27(水) 11:55:55.90 ID:1JI1YZRt0
ちょっと一休み。

この後の展開の希望とかありますか?
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/27(水) 18:25:52.33 ID:SH2kS1OL0
マミさんがちょっと待ってと言って人間の脳の容量の薀蓄を語りだす。
何冊詰め込んであるのか、詰め込んである魔道書の一冊平均ページよと突っ込みを入れる。

マミさんだと普段使わないような雑学に詳しそう。
59 :再開しまーす [使わせてもらいますね saga]:2011/07/27(水) 20:45:02.94 ID:AWvj+imSO
マミ「…魔道書は、頭の何%を占めているの?」

杏子「85%…思い出は、15%…」

マミ「無理矢理覚えさせることはできないのね…?」
杏子「それはできない…」

マミ「ッ…………私たちには何も出来ないのね、彼女の85%の魔道書を消すことも、15%の思い出を守るこ…」

待て。マミの脳内がそう言った。
何かが引っ掛かった。
…15%?
85%…人間の脳内は、色んな情報が同じ場所に、あるんだったか?

マミ「ッ!解ったわ、全部っ!」

杏子「え?今度はなんだ?」

マミ「人間の脳内は情報ごとに場所が分けられているはずよ!%で分けられるはずがないわ!」

杏子「あ、アタシはアークビショップに%って教わったぞ!?」

マミ「嘘っぱちよ!そうだったのね、一万三千冊を管理しているなんて子、野放しにするはずがないわ…」
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/27(水) 20:53:03.38 ID:SH2kS1OL0
インデックスが記憶しているのは十万三千冊、管理外になったインデックスの穴を埋める為の小改良量産型!?
61 :>>1 [saga]:2011/07/27(水) 21:06:18.90 ID:AWvj+imSO
ミスですすみません…

一万三千冊→十万三千冊
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/27(水) 21:19:19.71 ID:SH2kS1OL0
管理できなくなったインデックスの穴埋め要員としてゆまを買った(ゆまの両親はその後に魔女に食われました)でも良い気がします。科学と魔術の共同開発した試作品がゆまとか。
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/27(水) 21:29:14.66 ID:SH2kS1OL0
ゆまに強力な霊装を施したのは魔法少女の素質の有る少女を使った魔女釣りで、グリーフシード、出来るならサンプルになる魔女を捕らえる事が目的で魔女に食われないように実戦、運搬用の魔道書一万三千冊(もう少し、記憶させる冊数を減らしたかったが未知の敵なのでこれだけの量になった)を記憶させたなど理由付けは出来るかと思います。
64 :>>1 [saga]:2011/07/27(水) 22:55:05.88 ID:AWvj+imSO
むぅ…それでもよさそうですが、そのまんまやっちゃうとなんか…な感じなので…説明が一応つくエンディングにはしますので!



き、今日はもう寝させていただきます…
結構安直なエンディングなので、考察したらすぐわかるかも?
65 :>>1 [saga]:2011/07/28(木) 17:33:06.58 ID:dDDfdjON0
今日はちょびっと書かせていただきます。

・・・・・・速度遅すぎて終わんない・・・・・・
66 :>>1 [saga]:2011/07/28(木) 17:41:58.85 ID:dDDfdjON0
杏子「あんのババア・・・・今度あったら殴ってやる・・・・」

マミ「愚痴ってる暇はないわ・・・・・・はやくゆまちゃんの元へ!」

杏子「くっ・・・・来い!」シュバッ

マミは頷き、杏子が出した槍に乗った。そんなことができるのか、といいたかったが緊急事態のためいうのはやめた。




1分後


マミ「は、早くついたわね・・・・とにかくゆまちゃんよ!」

杏子「だあああああああああああああああああ!」

杏子はマミを抱え、叫びながら走る。行く先はマミの部屋、鍵はすでに受け取っている。

マミ「ちょっちょ・・・・おぇっ・・・・」

マミは無理やり抱えられ、ものすごい速度で走られたためにはきそうな顔をしていた。
67 :>>1 [saga 最初から読んでみたらくっそつまんなく見えるんだけど・・・]:2011/07/28(木) 17:52:48.31 ID:dDDfdjON0
ドバーン

ドアが壊れる音がした。

マミ「いやあああああああああああああ!鍵渡したでしょおおおおおおおお!?」

杏子「黙れ緊急事態だ!」

ゆま「ハア、ハア・・・・・・・・・」

よく一人で帰ってこれたなあ、とマミは思ったが口にできるはずがない。というか杏子に殴られる。

マミ「魔術がかかっているところ・・・きっと頭に近いはずね」

マミは杏子におろしてもらい、口の中などを調べた。

マミ「・・・・・・・・・・・!!」ソッ

うなじの所に「ソレ」はあった。マミはそれに手を伸ばす。

マミ「・・・・・お願い」パキィン

瞬間、悪い予感がした。




ゆま「警告『首輪』第3段階まで貫通、修復は不可能・・・侵入者の迎撃を開始します・・・ザザッ」

マミ「ゆまちゃんッ!?」
68 :>>1 [saga]:2011/07/28(木) 18:28:59.15 ID:dDDfdjON0
投げ出したいけど、それだけはしません、絶対に(キリッ

批判コメさえ来ないのは、つまらなすぎるからか・・・・・・・うぅ






ゆま「・・・・・・完全起動まで10、9、8、7、6、5、4、3,2,1」

バゴォッ

マミ「くっ!?」キィンキィン
     マジュツ
ゆまから死刑宣告が下される。それは杏子の炎と同様で、打消しができなかった。

杏子「ッ・・・・・・・・・ほんとに使えたのかよ!?」

マミ「ええ!手伝って頂戴!!」キィンキィン

杏子「っ・・・・・」

マミは驚いた。恐らくマミがゆまを取るのが怖いのだろうが、ここまできたのに協力しないのか、と。そして、大きな声で告げた。

マミ「ッ・・あなた、ずっとこの子を守りたかったんでしょう!?つらかったんでしょう・・・?いまならこの子をあなたの手で救えるのよ!?」

マミ「脇役で満足してんじゃないわよ!主人公の座を手に入れなさい!あなたにはそれができるのよっ!?」

杏子「・・・・・・・・・・・・」

マミ「・・・・・・・・・ッ!」ガキッ

ついにマミの幻想殺しが限界になった。もうだめだ・・・・と思ったそのとき、救いは現れた。

杏子「・・・・・・別に主人公になりてえとかじゃねえ。ゆまを助けたいだけだ」

マミ「・・そういうことにしておくわね」クスッ
69 :>>1 [saga]:2011/07/28(木) 18:40:15.58 ID:dDDfdjON0
ガギッ

必要なものは、揃った。

マミ「はじめるわよ・・・・・・・・私たちの、物語をっ!」

杏子「・・・・・・・・ああ」
                  エリ・ラマ・サバクタレン
ゆま「炎の魔術の逆算に成功。『神よ、なぜ私を見捨てたのですか』を起動。完全起動まであと10.」

死のカウントが始まる。だが、気にも留めずにマミは突撃をする。

マミ「いいわ、貴女が幾ら努力しようとも救えない人だっていうなら・・・・・・」





マミ「そのふざけた幻想をティロ・フィナーレ!」パキィン

ゆま「・・・・警告・・・・首輪、致命的なは・・・カイ・・・・・」フラッ

マミ「ゆま、ちゃん・・・・・・・」ヘナヘナ

杏子「気を抜くなッ!羽が落ちてきているだろう、それにあたるだけでもヤバイぞ!」

しかし、その声はわずかに届かなかった。

ふわっ

マミ「!?くぅ・・・・・・・」シュッ

伸ばした手は虚空をつかみ、マミの頭部で消えた。

ガギン

マミのあたまに天使の輪が浮かぶ。

マミ「ゆ・・・ま・・・・ちゃん・・・」ガフッ
70 :>>1 [saga]:2011/07/28(木) 18:50:30.62 ID:dDDfdjON0
これだけ・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・ああなんかもう精神もたなかったらどうしよう。

ではまた明日・・・
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/28(木) 19:24:52.47 ID:omxQKokX0
なにがあったwwwwww
別に遅くないから大丈夫
気軽に行こう
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/28(木) 19:40:25.21 ID:RoiHXRQCo
乙彼
投下中にレスが余り無いのはこの板全体の特徴ですの
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/07/28(木) 21:19:02.00 ID:5Yn1xpRAO
シリアスな場面でそげティは笑っちまうwwww
74 :>>1 [saga]:2011/07/29(金) 14:49:38.48 ID:a0GH5tASO
>>1です。
皆さん優しいコメント有難う御座います…(;ω;)
嫌なことがあってグロッキーになってました…
しかし俄然やる気が出たので今日は沢山書きます!
75 :>>1 [saga]:2011/07/29(金) 15:14:32.29 ID:a0GH5tASO
〜病室〜

ある病院の一室。マミはそこで手紙を読んでいた。

『親愛なる 巴マミ』

その文で始まる、ある差出人からの手紙を。

『とりあえずは手伝ってもらった礼儀として ゆまとそれを取り巻く環境について説明しておくな
後で貸し借り言われても困るしな』

なんとも無愛想な人間だな、とマミは苦笑する。

『ゆまの記憶については問題なさそう、らしい』

『「首輪」がはずれた件で「上」が下した判断は―――“大至急連れ戻せ”』

『…だな 表向きは
実際は様子見ってとこだろ』

『なぜそんな寛大な処置に落ち着いたのか分からないがな しばらくはゆまのしたいようにさせておく』

『アタシ個人としては一瞬一秒でもアンタの側にいることが許せないんだけどな』

『ゆまは10万3000冊の魔道書を用いて魔術を使った』

『自動書記が破壊された今ゆまは自分の意志で魔術を使えるのか
否か』

『ありえないとは思うが
万が一の場合にはアタシ達も態勢を整えなきゃならねぇ』

『10万3000冊を操る「魔神」ってのはそれくらい危険ってこった――』

マミが全てを読み終わった時に、なにか話し声が聞こえた。
76 :>>1 [saga]:2011/07/29(金) 15:33:14.98 ID:a0GH5tASO
《入らないの?》
カエル顔の医者の声だった。

ガララ

ドアが開いた。
マミがそちらを見ると、緑色の少女がいた。

「面会だよ?お友達かい?」

マミは、口を開いた。

マミ「部屋、間違ってないかしら?」

マミは気付いた。緑色の少女が自身の服の裾を、ぎゅっと掴んでいるのを。

マミ「………あの、ひょっとしてどこかで会った?貴女…」

ゆま「わ…たし、わたしの名前はね」

ゆま「ゆまって言うんだよ?」

マミ「はあ…なんか「いい名前ね、って言ってくれたんだよ?」
ゆま「覚えてる?」

マミ「ふふ…素敵な名前ね?」

明らかに他人行儀な言い方だった。

ゆまは微笑むと、涙目になった。

「ふふ」
マミ「あはははははっっ!なんて顔してるのよ、ゆまちゃん」

マミ「こんな分かりやすい手に引っ掛かるなんて…くくく」

ゆま「???マミ?」
77 :>>1 [saga …文章力ないけど許して下さい]:2011/07/29(金) 15:56:56.19 ID:a0GH5tASO
ゆま「何で?え?」

ゆま「『光の羽』のダメージで記憶全部ふっとんだって聞いたけど…あれれ?」

マミ「それだって魔術なのよ?」

ゆま「ほえ?」

マミ「まあそう言う事よ?自分で頭に向けて右手を当てればはい元通り、よ!」

ゆま「まぁみ…じゃあさっきの大ボケは?」

ゆまは震えながら聞いた。

マミ「お、面白くなかった…かしら?」




ゆま「ま〜〜〜〜み〜〜〜?」
ゆまは歯をギラつかせ…




きゃああああああああ


悲鳴が病院に轟いた。
78 :>>1 [saga]:2011/07/29(金) 16:16:01.50 ID:a0GH5tASO
バン!

「っとと?」
病室の外で待っていたカエル顔の医者の声をゆまは聞いたが気にせずどこかに向かった。

マミ「あ、危なかったわ…」

マミは八つ当たりされ、身代わりの枕がぼろぼろにされていた。

「行っちゃったよ?本当によかったのかい?」







「本当は何も覚えてないんだろう?」

「君は思い出を忘れたのではなく物理的に脳が傷つけられている、パソコンでいえばHDを丸ごと焼き切った状態なんだよ?」

マミ「………良かったんじゃないですか」

マミ「私も手紙に書いてあること全部が真実だなんて信じられませんけど」

マミ「あの子だけには泣いて欲しくないなって、思ったんです」フフ

マミ「案外私まだ覚えてるのかもしれないですね」

「思い出が残っている?脳細胞にかい?」

マミ「そんなの…決まっているじゃないですか」

マミは僅かに溜めると…

マミ「―――心に、ですよ」
79 :>>1 [saga]:2011/07/29(金) 16:27:05.29 ID:a0GH5tASO
やっとゆま編終わった…

この次の話で理由が完全に分かります。


目線はほむら、話は一個飛ばしてクローン編です。

ここまでの面白くなかったんだけど…という人は日常に戻るまで飛ばして見てください。
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/29(金) 16:36:16.23 ID:TtaeTTVPo
おつかれー


禁書知らないんだけど最後は良いと思ったよ!
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山梨県) [sage]:2011/07/29(金) 16:43:49.31 ID:B8LxBTN+o
大丈夫おもしろいよ
あまり気負わんで自分のペースで書いたらいいじゃないか
82 :>>1 [saga 面白いって…!面白いって…!]:2011/07/29(金) 17:09:35.20 ID:a0GH5tASO
感激中です。

では始めますね!




ほむら「…最近まどかの帰りが遅いわ、男かしら…」
最近ほむらはそんな心配をしていた。
変な男に捕まってやしないか…悶々とそんな独り言を垂れ流している。
親友なのだ、心配にもなる。
まあ、いざという時は電気を使って脅せるだろうが…何故かマミには使わない。ほむらでさえ餌食になったと言うのに。
それはマミが雷が嫌いだと言うことで彼女なりに気を使っているのだが。
ほむらの中の妄想はどんどん方向転換していく。

ほむら(これは嫉妬じゃないわ理不尽さを訴えたいだけよまどかはあくまでも親友よ…)

まあそれは置いておき。
この前から気になっているこの時間軸について。
実はもう見当はついている。
ただ、決定的な要素がない。何かあればいいのだが…
83 :>>1 [saga 原作二巻過ぎた設定です]:2011/07/29(金) 18:15:10.98 ID:a0GH5tASO
パタン


まどか「ただいまぁ…」フラァ


ほむら「お、お帰りなさいっ!」ビクッ

いきなりだったのでほむらは吃驚した。

まどか「もう…にぇる」フラーリ

バタン!

まどかはふらふらした足取りで寝ると告げた。

まどか「o(__*)Zzz」


ほむら「最近帰るとすぐ寝てしまうわね…」

何かあるな、とほむらは思った。
もしかしたらそれが手掛かりになるかもしれない。
明日になったら、まどかの後を付けようと誓った。
84 :>>1 [saga]:2011/07/29(金) 18:39:26.42 ID:a0GH5tASO
翌日




まどかのベッド「」カラッポ

ほむら「……寝坊した…」

はあ、と彼女は息を吐き、気晴らしに散歩に出掛けようと思った。



トコトコ


ほむら「クレープおいひい」モキュモキュ

ほむらが買い食いしていると、目の前を見覚えのある人が横切った。それは一番大事な親友…

ほむら「!まどか!?」

?「?まどかとはオリジナルのことでしょうか、とマドカは問い掛けます」

…に、とても似た人だった。
ほむらにはわかる。長年彼女の為尽くしてきたのだ、それくらいわからなければならない。

ほむら「…あなたは?」

?「鹿目まどかの妹です、とマドカは間髪入れずに答えます」

視界が歪んだ。
85 :>>1 [saga ほむら視点だから分かりにくいかも]:2011/07/29(金) 18:59:26.31 ID:a0GH5tASO
ほむらはとてつもない違和感に襲われていた。
まどかにはかなり年の離れた弟しかいない。
仮に子供ができていたとしても、その弟より小さいはずだ。

ほむら「あなた、もうちょっとましな嘘を付けるようになりなさい」

ほむらは真実を口に出した。

?「!………………実験の関係者ですか、とマドカは問い掛けます」

そう言ったほうが事をはやく済ませられそうだな、と思ったほむらは頷いた。

まどか妹「ならよろしいですね、とクローンNo.1000号はおおっぴらに会話します」

なるほどクローンか、とほむらは納得した。

ほむら「実験内容を確認しに来たわ」
86 :>>1 [saga]:2011/07/29(金) 19:54:46.40 ID:a0GH5tASO
まどか妹「了解しました、とマドカはインプットされた情報を反芻します」

ほむらは心の中でガッツポーズした。

まどか妹「実験概要:鹿目まどかの因果を増大させる為、20000体のクローンを作成しさまざまな方法を用いて殺害する。
ツリーダイアグラムをハッキングし計算させた所同じ魔法少女またはインキュベーターを使うとさらに因果は増大する。
実験を終わらせる為鹿目まどかが契約するところまで計算しました。
ほかに質問はございますか、とマドカは念のため聞きます」

…まどかに契約は、させない。

ほむら「いつその実験は終わるの?」

まどか妹「明日の正午です。とマドカは答えます」

ほむら「あなたはいつ実験に参加するの?」

まどか妹「今日です。あと一時間で時間が来ますとマドカは告げます」

ほむら「ついていっても?」

まどか妹「構いません、とマドカは答えます」
87 :>>1 [saga]:2011/07/29(金) 19:58:52.94 ID:a0GH5tASO
修正。

×まどか妹「ならよろしいですね、とクローンNo.1000号はおおっぴらに会話します」
○まどか妹「ならよろしいですね、とクローンNo.10032号はおおっぴらに会話します」
88 :>>1 [saga]:2011/07/29(金) 20:00:15.47 ID:a0GH5tASO
今日はここまで!

日常パートに入ったらシチュエーション希望も聞くかも?
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/29(金) 22:34:27.47 ID:QGPg4ar90
まどかの精神だと…、絶望しかなかった三週目と五週目で全くブレなかった事を考えると、テンパリ易い美琴と違い冷静に対処できそう。
冷静に対処しても…コンプレックスが払拭されているこの世界だと実験の責任者、スポンサーを一気に事故死に見せ掛け殺し実験そのものを立ち消えにせざる得ない状況を作る方を選びそう。まどかは優しい子だけど、守ると覚悟を決めれば自分の存在が消える事も手を汚す事も厭わない強さが有る。
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2011/07/30(土) 18:09:43.88 ID:PEAaRI+AO
「例えそれしか方法がなかったとしても、殺人に訴えるのはいけないこと、最善手なんかじゃないの、人殺しなんてしたって何の解決にもならない、皆がもっと不幸になるだけだよ」
人殺した時点でバッドエンド直行。
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/30(土) 20:55:14.80 ID:JvZWYjhY0
殺し無しだとすると電磁操作で推進派の予算、資金をゼロにするとか、実験の停止か再開には実験自体を表沙汰にするしかない情報破壊を仕掛けるになる。できる事は広域の情報操作による推進派の社会的地位の抹殺ぐらい。
92 :>>1 [sage]:2011/07/30(土) 21:01:10.56 ID:YNggPGSSO
>>89-91

ハッピーエンド…に、なるかならないかはお楽しみです!


ゴメンナサイ今日は疲れてるので書けません…
明日の朝から…書けるといいんだけど…
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 00:21:48.96 ID:KlHY3jS/0
推進派の社会的地位を抹殺し実験を遂行不能にして、妹達が廃棄されそうになった所に偶然立ち寄り実行役の社会的地位を殺して妹達を学園に保護させる策士まどかが浮かんだ。
まどか「こんな実験ない方が良いのだよ」
百合子「まあ、否定はしないがずいぶんな活躍だったじゃないかァ」
まどか「何のこと(黒笑い)?」
百合子「い、いやなんでもない・・・」
94 :>>1 [saga 投下しまーす]:2011/07/31(日) 17:17:57.63 ID:UnjhxgISO
数ヶ月前



バチッ
まどか「…………」ハァッハアッ

鹿目まどかは樹形図の設計者の管理施設に乗り込んでいた。
自分のせいで創られた、人造人間の為。

『樹形図の設計者に嘘の予言を吐かせる』

それが彼女の目的だ。
予言の内容は、『鹿目まどかの死亡を確認した。実験の続行は不可能だ』というもの。
これなら例え見付かったとしても、クローンの真似をすればいい。
なぜ契約しないのか、と言う声もあるだろう。
それは、憎きインキュベーターの策略に乗せられたくはないからだ。
反抗の糸口を見つけられた。
それは彼女にとっての最大の希望だ。
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 19:17:15.81 ID:KlHY3jS/0
この世界の能力者はQB(異星人)の技術提供があって生まれた!?
96 :>>1 [saga]:2011/07/31(日) 19:19:02.50 ID:UnjhxgISO
バチッ、ウィーン

目的地に着いた。
安心感と共に、不安要素が湧いてきた。
それは、何故こんなに簡単に侵入できたのか、という疑問から来る。
警備員もいないし、ドアは開いていたりしている。
しかし考えている暇などない。まずは目先の目標をこなす。
だが…

まどか「…埃が溜まってる…?」

依頼は毎日何万件も来ているはずだ。使わないはずはない。
彼女は懐からPDFを取り出した。

バチィッ

さまざまな電気信号を操り、樹形図の設計者に関する情報を出す。

97 :>>1 [saga]:2011/07/31(日) 19:46:29.41 ID:UnjhxgISO
そこに表示されていたものは…

まどか「樹形図の設計者が、何者かに破壊された…!?」

残骸は回収されているようだが、そんなことはどうでも良かった。
問題は、最後の道しるべが消えてしまった、ということ。
それは、彼女を絶望させるに足る問題だった。

まどか「…ッ…うぅぅぅッ!!!」フラッ

まどかは崩れ落ちた。
最後の希望、全てを知る樹形図の設計者は、消滅した。
宇宙に浮かぶその大きな機械に全てが委ねられていたのに。



…しかし、手はあった。
だが、一般人ならともかく幸せなハッピーエンドを望むまどかには辛い手であった。

まどか(あの手を使うしかない…)

それは、現在174箇所にも膨れ上がっている研究所の破壊だった。
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 19:51:52.60 ID:KlHY3jS/0
研究所を破壊してもイタチゴッコにしかならないけど、気付くかな。
逆に研究所破壊に来たまどかにコピまどをぶつける事で因果を稼ぐとかの手段ができ研究者を喜ばせるだけになりそう。
99 :>>1 [saga]:2011/07/31(日) 21:30:46.08 ID:UnjhxgISO
〜常盤台学生寮〜



ドサッ

ふかふかのベッドに落ちる。
ほむらはまだ帰ってきていないようだ。

まどか「…お風呂入ろ」ムクリ










シャー

汗だくの身体を洗い流す。普通ならば心地好いのだろうが、今は気持ち悪かった。

まどか「ふぁあ…」ネムネム

疲れていた。
至極疲れていた。

ガララ


シュル、と布が擦れる音がする。
寝間着に着替えたまどかは、ベッドに倒れた。
100 :>>1 [saga]:2011/07/31(日) 22:06:46.26 ID:UnjhxgISO
今日はここまで!

明日は大量投下…の予定。
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/31(日) 22:29:01.07 ID:jdrsxRuZo
お疲れ様どか

期待してるわwwwwwwwwwwwwww
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(佐賀県) [sage]:2011/08/01(月) 18:36:21.24 ID:omU4aSaro
まだかな
103 :>>1 [saga]:2011/08/01(月) 20:00:35.15 ID:YR0zg1Kg0
書くぞー!ということで投下します。




ほむっ
104 :>>1 [saga]:2011/08/01(月) 20:17:15.67 ID:YR0zg1Kg0
鹿目まどかは夢を見ていた。
幼きころの夢を。



わんわん泣いている自分がいる。その胸に抱いているのはカエルのぬいぐるみ。

詢子「まどかちゃーん?どうして泣いてるんだい?」
ママが聞く。昔はまどかちゃんって呼んでたんだったね・・・

幼まどか「う、ひっぐ・・・・こりぇ・・・・」ズイッ

自分はカエルのぬいぐるみを差し出す。そのカエルのゆびの一本が、ちぎれて綿がでていた。

詢子「あー・・・・・うん、これくらいなら直せる・・・「サンタさんが直してくれるの!?」

そんなこと誰も言ってないんだけどなぁ・・・・・・うん、私が言ったんだけどね。

詢子「・・・・・・・・・あの人アタシの知り合いだから頼んどいてあげるわ、うん」ビッ

親指を立てるママ。この時春だったよね、えへへ・・・・

詢子「ほらほら寝てな?寝るのが早ければサンタが来てすぐ直してくれるかもしんないよ?」

パァァ、といった感じで急いでベットに戻る私。
・・・・ママって裁縫できたんだね?


幼まどか「くー・・・・かー・・・・・・」スゥスゥ

すっかり安心して寝た私。

詢子「あ痛っ!くぅ・・・・」チクチク
うん、やっぱり苦手だったんだね。

詢子「いよーし、直った!これをまどかのベットにっと・・・・」ポスッ

幼まどか「んむむ・・・・・・・・?」ファァ
枕元あたりをキョロキョロする私。
105 :>>1 [saga]:2011/08/01(月) 20:28:23.39 ID:YR0zg1Kg0
幼まどか「・・・・・・・・・・あっ!!げこたなおってる!」
がしっ、とぬいぐるみを抱きしめる私。うん、不恰好になったけどね。
・・・・・・・あれ?私さっきから「うん」ばっかり言ってる?まあ仕方ないよね、自分が体験してるわけじゃないんだから。

詢子「よかったなあ、まどかちゃん」ニコッ

幼まどか「うん!さんたさんよんでくれてありがとう、まま!」ニコ

詢子「いいってことよー」




・・・・・・・・目の前が暗くなる。

所詮夢だもんね、という台詞を思い浮かべる自分が嫌。

夢だって、見ていたい。

現実なんて、見たくない。




                       こんな、汚い世の中なんか





・・・・・・・・・目が覚めたら、全部なかったことになってればいいのに。

そんなこと考えたって、誰も助けてくれないのはわかってるけど。

・・・・・・・・奇跡だって、魔法だって、なんだって、あるんだって・・・・信じたい。

『なんだって叶えてあげられるよ』

あのインキュベーターの声が蘇る。

・・・・・・・奇跡。魔法。


一瞬それを考えてしまった自分が、とっても憎い

106 :>>1 [saga]:2011/08/01(月) 20:45:39.66 ID:YR0zg1Kg0
まどか「ッ――――――!!!」バッ

鹿目まどかは汗で体を濡らしながら、飛び起きた。

ほむら「・・・・・・・・・・どうしたの、まどか!?悪い夢でも見た!?」アセアセ

隣に、焦っている親友がいた。

まどか「ほむら、ちゃん・・・・・・・・・・あのね」

一瞬、辛さゆえに今までのことを話そうかと思ってしまった。

ほむら「??なに、まどか?水とってこようか?」

・・・・・・・・できるはずがなかった。
いつでも自分の身を心配して、一生懸命献身している親友に、これ以上負担などかけられなかった。

時計を見れば、もうすぐ夜明けだった。

まどか「・・・・・なんでもない。大丈夫だから、ほむらちゃんは寝ていいよ」

ほむら「で、でも・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

まどか「だいじょうぶ。ちょっと悪い夢を見た、だけだから・・・・・・・・・・・」ニコ

ほむら「そ、そう?」

まどか「うん。・・・・・・・・・・ねえ、ほむらちゃんはさ」

・・・ひとつだけ、確認をしておきたかった。

まどか「私が学園都市に、危害が及ぶようなことしたら、どうする?」

この実験は、学園都市の上層部まで関わっている。

恐らく、逮捕される可能性があるだろう。
              ジャッジメント
ほむらはこの都市の平和を守る風紀委員だ。

もしかしたら、彼女は・・・・・

ほむら「・・・・・例えあなたでも、逮捕させてもらうかもしれないわ」

その答えに、まどかは心底ほっとした。
107 :>>1 [saga]:2011/08/01(月) 21:21:55.07 ID:YR0zg1Kg0
まどか「・・・うぅ・・・・親友って言っても所詮その程度の関係だよね・・・」ヨヨヨ

わざとおちゃらけてみせる。

ほむら「ほぇっ!?い、いやまどかがそんなことするはずないと思っているからこそよ!!」ワタワタ

まどか「・・・・・・・・てへへ」チロッ

レディオノイズ
妹達計画が終わるのと同時に、ほむらに捕まるならそれはそれでいいかな、と思った彼女だった。








・・・・・AM.6:00。

片っ端から潰すのだから、時間は早いほうがよいと判断した彼女はビルの屋上に立っていた。

バチィッ

準備運動代わりに少し、能力を開放してみた。

まどか「コンディションはばっちりだね・・・・・・・・」バヂィッ

必ず、すべてを終わらせる。

タンットッ

リズミカルな音を鳴らし、鹿目まどかは屋上から飛び降りる。

電気を操り、着地までのクッションを造る。

彼女は、戦う。

まどか「待っててね、ほむらちゃん・・・・・」









自分の愛す、最高に純粋な世界の為。
108 :>>1 [saga]:2011/08/01(月) 21:24:04.65 ID:YR0zg1Kg0
きゅ、休憩!帰ってこない訳じゃないですよ、うん・・・・・





書くもん!!
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山梨県) [sage]:2011/08/01(月) 21:38:33.72 ID:N0ExeOv/o
とりあえず乙!
プレッシャーにならん程度に期待してるぞ
110 :>>1 [saga]:2011/08/01(月) 23:08:31.69 ID:YR0zg1Kg0
帰ってきました!


・・・ちょこっとかもしれなくても許してください・・・・・
111 :>>1 [saga]:2011/08/01(月) 23:22:17.44 ID:YR0zg1Kg0
〜第10032回目実験場〜



QB「何か言うことはあるかい?」

まどか妹「ありません、とマドカは答えます」

QB「この状況下でなにも?」

まどか妹「ええ、何かいけませんでしたでしょうか、とマドカは尋ねます」

QB「普通の人間だったら何か言うものだよ」

まどか妹「所詮実験動物ですから、とマドカは事実を告げます」

QB「・・・・・そうかい。じゃあ頼むよ、『キリカ』、『織莉子』」

インキュベーターはその名を告げる。






その瞬間、白い魔法少女と黒い魔法少女が現れた。





キリカ「さっさと終わらせようよ、織莉子。私は君以外の人間に接するのは苦手なんだ」プクー

織莉子「私に言われても困るわ・・・・・貴女次第よ、キリカ?」ニコッ

そんな会話をしている彼女達に向けて、無機質な声が放たれる。

まどか妹「では、第10032回目の実験を開始します、とマドカは合図します」ザッ

キリカ「あー?うん、織莉子との会話を邪魔しないで欲しかったけど、君を殺しちゃえばいいんだもんね?」

織莉子「・・・・・・・・・・・キリカ。もうちょっと言葉を選べないかしら?」






キリカ「いいじゃあないか。じゃあ・・・・・・・・・『殺るよ』?」




112 :>>1 [saga]:2011/08/02(火) 15:26:55.19 ID:p0pWjipf0
・・・・・・・・昨夜は大量投下っていったのにちみっとで申し訳ございませんでした。

今日こそ・・・・・・・今日こそ・・・・・・・

投下します。
113 :>>1 [saga]:2011/08/02(火) 15:46:44.69 ID:p0pWjipf0
その言葉を引き金に、10032号は動き出す。

ズガガガガッ

劣化した個体の為、電気より武器が勝ると考えた研究者達が配給した銃を10032号は乱射する。

キリカ「そぉいっと・・・」ガキガキン

キリカの武器で一掃されてしまうが、ならばと10032号は織莉子のほうを狙う。

織莉子は優雅に紅茶を飲みながら、弾を全て綺麗に避けた。

まどか妹「!?・・・・・・・・・・」

驚くふりをしながら後退り、的確にキリカを設置型爆弾に近付けるのに成功した。

全てはこの計算が為に。


キリカ「どうしたの?こっちから行っちゃうよ?」ズバァッ

計算通りに素直に近付いて来るキリカに、10032号は心の中でほくそ笑んでいた。

ザッ ザッ

まどか妹「(そろそろですね、とマドカは呉キリカの足元を凝視します)」

キリカが一歩、二歩と近づいてくる度、10032号の心臓もドク、と音を鳴らす。

まどか妹「(一歩、二歩、三歩!!)」カチッ

スイッチを押す。ドォンッという音と共に爆発が起こり、キリカの姿が視界から消える。

まどか妹「ッ!・・・・・・・・・・・・・」

衝撃で10032号も吹き飛ばされる。

ほむら「―――――――――――ッ!」

影から見ていたほむらが息を呑む。
流石に親友と同じ顔、体の人間が吹き飛ばされるのは辛いのだろう。

114 :>>1 [saga 放置してた・・・ゴメンナサイゴメンナサイ]:2011/08/02(火) 18:39:30.06 ID:p0pWjipf0
まどか妹「(やりましたか・・・?とマドカは煙の中を探して見ます)」

きょろきょろ、と周りを見る10032号。





キリカ「?まさか君はこれくらいで殺れるとでも思ったの?」フゥッ

まどか妹「!?」

いきなりであったので体が驚いて素早く反応できない。

ズシャァッ

まどか妹「ぁぐぅッ・・・・・・!?」ポタポタ

足を掠めた。軽傷だが、それは早く治療しなければ重傷に変わるものだ。

キリカ「んー掠っただけかな?織莉子を退屈させない為にも早く殺してあげたほうがいいよね?」ズババ

まどか妹「・・・・・・・・・・・」ピンッ

新たなる追撃を仕掛けようとしたキリカに手榴弾を投げ付けた。

キリカ「よっ、と!」

ボゴォン

一瞬で弾かれた手榴弾の爆発を、10032号は喰らった。

まどか妹「ぁあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

叫び声が木霊し、ほむらは飛び出そうとする。
115 :>>1 [saga もうやだこの自分]:2011/08/03(水) 11:38:26.17 ID:0muxReIR0
だが、それを阻んだ人間がいた。

まどか「・・・・・・・ほむらちゃん、巻き込んでごめんね・・・・」

こんどこそ本物の親友だった。たった今、ばれてしまったらしい。

ほむら「まどか・・・・・・・!?」

まどか「こんな計画、終わらせないといけない。色々やっても、この手しか見つからなかったの・・・許して、ほむらちゃん」

ほむら「何をするつもり・・・・?」

まどか「私、キュゥべえと契約する。すべてインキュベーターが操ってるとしても、終わらせなきゃいけないの」

ほむら「!まどか、それだけはだめ!最悪の結果しか生まないの・・・・・・・・」

まどか「それでもだよ。私が死んじゃっても、それで助かる人が何千人もいるの。だから私はキュゥべえと契約する!」スクッ

ほむら「待って!待ってまどかぁぁぁぁぁぁあああああああああああ!」

まどか「ごめんね・・・・・ごめんねほむらちゃん・・・・・・・」

少し振り向くと、まどかはそう言った。



QB「注意事項があるんだけど、いいかい?」

インキュベーターが口を開いた。

まどか「何?」

QB「まず、魔法少女は魔女と戦う使命を課されるよ。これは知ってるね?」

まどか「そのくらい知ってるよ・・・・」

QB「あとは・・・・・・・・」









QB「魔法少女はいずれ魔女になる。これもいいかい?」








まどか「え・・・・・・・・・・?」
116 :>>1 [saga もうやだこの自分]:2011/08/03(水) 11:59:02.12 ID:0muxReIR0
QB「あとはソウルジェムは魂の入れ物となるよ、あんまり離し過ぎると肉体操作ができなくなるから注意してね」キュップイ

QB「ソウルジェムが濁り切ると魔女になるから、グリーフシードは肌身離さず持っているのをおすすめするね」

まどか「何をいっているの・・・・・・・・・・・・・?」

QB「すべて事実さ、これも君を早く魔女化させるためのことだよ、感謝して欲しいね」

まどか「なんで・・・!?なんでこのタイミングでそんなこと言うの!?」

QB「だから君を早く魔女化させるためのことだって言っているだろう?僕の話を聞いてよ」

まどか「やだよ・・・・魔女を倒して死ぬ前に、自分が魔女になるの?」

QB「君は自分の命を賭しているのじゃあなかったかい?それとも、それは表面上だけかい?」

まどか「死ぬより魔女になるなんてもっと酷いよ!」

QB「やれやれ・・・・これは宇宙のためなんだよ?」

まどか「知らないよ・・・・インキュベーター、いままであなたは魔女化した少女を見てきて何も思わなかったの!?」

QB「僕には感情がないんだよまどか。君が住んでいる学生寮で言っただろう?」

まどか「嫌・・・・・嫌・・・・・・・」

ほむら「まどか!!!こっちに来なさい、早く!後ろを振り向かずに早く!」

まどか「え・・・・・・・・・・・・・・?」スッ

まどかは後ろを振り向いてしまった。そこには・・・・・・・










爆発と追撃で死にかけている、自分にそっくりのクローンの姿。







まどか「(私もあんな風に死ぬの・・・?あれよりも酷いかもしれない・・・・・・嫌、嫌、嫌!!!)」

まどか「ぅ・・・・・・・・ぁぁぁ・・・・・・・・・・・・」ポロポロ

QB「やれやれ、早く契約してくれないか?こっちにもスケジュールがあるんだよね・・・・」

まどか「ぁ、あなたは・・・・・・ッ!!」キッ
117 :>>1 [saga ]:2011/08/03(水) 13:01:43.98 ID:0muxReIR0
QB「契約もしていない普通の人間が僕に危害を与えられるとは思わないよ。ちょっと頭を冷やしたらどうだい?」

ほむら「インキュベーター、あなたはっ・・・・・・・・・・・・!」スッ

ほむらは拳銃を取り出す。

QB「君はわかってるだろう?僕は一個体じゃないんだ、殺しても意味がな・・・・・・・」グチャ

そんなことは聞かずにインキュベーターを殺す。

「また殺すのかい・・・わけがわからないよ」

QB「君たちはいつもそうだね・・・」モキュ

まどか「ぅ、ぅ・・・・・・ぁ」

ほむら「――――――――――――――ッ!!!!」

キリカ「おーい?君、そろそろ契約してくれないかな?私も早く帰りたいんだよね」

織莉子「それとも帰ってもいいのかしら・・・・・・・」

様々な人々に急かされ、まどかは壊れそうだった。

まどか「ぃ・・・・いや・・・・・・・・でも契約しないとほかの・・・ぅああああああ」ポロポロ

ほむら「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ」

まどか「?」

ほむら「分かったわ、まどか・・・・・・・・・・・あなたは休んでなさい」

まどか「でもクローンが・・・・・・」

ほむら「それも解決するわ」

まどか「え・・・・・・・・・?」

QB「なんだい暁美ほむら?」

ほむらはそれを無視する。

ほむら「・・・・・・・・・」スゥーハー

息を吸い、吐く。









ほむら「見てるんでしょう!!!!!!!!!!!!!!まどか!!!!!!!!!」









118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2011/08/03(水) 13:05:24.39 ID:YfOwDiwSo
まど神さんかな?
119 :>>1 [携帯から失礼します]:2011/08/03(水) 13:44:47.46 ID:jqohnyUSO
ちょっと休憩…


120 :>>1 :2011/08/04(木) 20:42:51.67 ID:+e61hC3SO
再開…します…

なんで恐怖映像特集なんてやるの…死者を馬鹿にするとばちがあたる…


まあ見たの自分ですけど?
121 :>>1 [saga]:2011/08/04(木) 21:00:36.49 ID:+e61hC3SO
まどか「くぅっ…なに?」キーン

耳が痛くなるような叫びを聞きながらも、まどかは問う。

まどか『えへへ…バレちゃったね…』

まどか「え…?」

その瞬間、記憶が流れ込む。
自分はただの中学生だということ。ほむらが転校生だったこと。

世界が歪む。

まどか「あ…」

もう一人のまどかが現れる。

まど神「ごめんね…ありがとう、ほむらちゃん」

122 :名無し♯A [sage]:2011/08/20(土) 14:05:26.15 ID:0UgAaDRSO
…?
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/22(月) 12:49:16.75 ID:+sSwMVh9o
姫神ェ…
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/10/01(土) 13:24:06.43 ID:em072iMoo
>>1がこない…
59.80 KB   
VIP Service SS速報VIP 専用ブラウザ 検索 Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)