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スター☆コネクト - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :vipにかわりましてultramanがお送りします [sage saga]:2011/07/30(土) 14:38:22.02 ID:lFe/pkIIO
西歴20××年、人類は宇宙時代を迎えようとしていた。

多くの謎に包まれた宇宙を進歩した科学力と限りない探究心により解き明かそうとする人々が現れたのだ。

かつて不可能とされていた技術である『ワープシステム』の完成により本格的な宇宙航海が可能となった今、世界中が宇宙開発に躍起になっていた。

これは宇宙開発への希望を託された宇宙船の内の一つ、スターコネクト号とその勇敢なクルー達の未知なる冒険の物語である。








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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713788018/

ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713736565/

【安価】少女だらけのゾンビパニック @ 2024/04/20(土) 20:42:14.43 ID:wSnpVNpyo
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ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
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2 :vipにかわりましてultramanがお送りします [sage ]:2011/07/30(土) 14:52:26.24 ID:lFe/pkIIO
宇宙航海日誌15日目

??「ん?なんだこれは?」

??「ハヤノ君、どうかしたの?」

ハヤノ「あ、ミサさん!このレーダー用の電子モニターに妙な物が映っているんです」

ミサ「あら、何かしらこれ……」

秋葉・ハヤノ

性別・男性
年齢・21
担当・レーダー等の精密機器の技士

優里・ミサ

性別・女性
年齢・[ピーーー]
担当・異文明とのコンタクトにおける言語の通訳(仮)






3 :vipにかわりましてultramanがお送りします [sage saga]:2011/07/30(土) 15:01:05.65 ID:lFe/pkIIO
??「他の宇宙調査船という可能性は?」

ハヤノ「キサラギさん、いたんですか?」

ミサ「全く気づかなかったわ」

キサラギ「……」

阿仁栫・キサラギ

性別・男性
年齢・35
担当・船医、コック、操縦士、掃除、風呂洗い、洗濯等





4 :vipにかわりましてultramanがお送りします [sage saga]:2011/07/30(土) 15:13:43.30 ID:lFe/pkIIO
??「やあみんな、おはよう!」

ハヤノ「船長……」

ミサ「船長……」

キサラギ「アガト船長……」

??「船長……」

アガト「みんななんだその返事は!? 大体オノノ君は私と一緒にここまで来ただろうが!!」

全員「はいはい……」

アガト「……」

古味牙・アガト

性別・男性
年齢・32
担当・船長

戟萠・オノノ

性別・男性
年齢・26
担当・副船長
5 :vipにかわりましてultramanがお送りします [sage saga]:2011/07/30(土) 15:34:35.24 ID:lFe/pkIIO
アガト「……何かあったのか?」

ハヤノ「あっ。はい、モニターに何かが映っているんです」

オノノ「惑星ではないのか?」

ミサ「この形状は惑星の類ではないわ」

アガト「なるほど。 少し画面の解像度を上げてみてくれ」

ハヤノ「えー……」

アガト「やれ!!!」

ハヤノ「はいはい……」ウィーン

アガト「なんだこれは……?」

オノノ「地球にある猿石と形状がよく似ているな」

ハヤノ「よくみると表面に文字のようなものが描かれていますね」

ミサ「なら私の出番ね」

説明しよう!
ミサは調査により新たに発見された記号を解読する技術をみにつけており、
それにより100以上のパターンの記号を訳すことも可能なのだ。






6 :vipにかわりましてultramanがお送りします [sage saga]:2011/07/30(土) 15:44:09.92 ID:lFe/pkIIO
ミサ「ええっと……この記号の配列からすると……→€£€>€}[%^*\[2sevscw31#>€rhuj794……」

アガト「せめて日本語に訳してくれ」

ミサ「今やってるの、黙ってなさい大王イカが」

ハヤノ「そうですよ、静かにしてください!」

キサラギ「空気嫁や」

オノノ「役立たず」

アガト「……すまん」


7 :vipにかわりましてultramanがお送りします [sage saga]:2011/07/30(土) 15:55:40.43 ID:lFe/pkIIO
数分後

オノノ「大体あんたはいつもいつも……」クドクドクドクド

キサラギ「重要な場面に限って……」クドクドクドクド

ハヤノ「枝豆風情が……」クドクドクドクド

アガト「……すいません……はい…はい…そうです…仕事するためです……でもそれはオノノ君が私が落とした消しゴムを蹴ったから……はい…はい…自分の責任です…すいません……もうお菓子の持ち込みはしません……はい……」ズーン

ミサ「解読完了したわ」

ハヤノ「すごいです、ミサさん!」

ミサ「それほどでもあるわよ」

オノノ「よし、さっそく教えてくれ」

アガト「……………はぁぁぁぁ…………」ズゥゥゥゥゥーン


8 :vipにかわりましてultramanがお送りします [sage saga]:2011/07/30(土) 16:22:04.99 ID:lFe/pkIIO
ミサ「これはアグゥニィス星人の文字よ」

ハヤノ「アグゥニィス星人? それってあの地球の空気をすべて母星に送ろうと画策していたという……」

オノノ「確か宇宙超人オメガマンの大質量ビームによって母星ごと壊滅したはずだが」

ミサ「滅びる前に誰かが宇宙へ放置したのよ、きっと」

アガト「で……なんと書いてあったんだ?」

ミサ「うるさいわね。 ところどころ読みにくい部分があったんだけど、それ以外は完璧よ」

ミサ「"われわれの計画は……によって潰えた……われわれはいずれ奴によって…………奴の非道な……許されるべきでは……だが奴にもいずれ罰が下るであろう……あの世で奴を待つ…………" ですって」

ハヤノ「気味が悪いですね……」

オノノ「あの猿石を拾ってみるか」

ハヤノ「ええ!? やめましょうよ、気持ち悪い」

9 :vipにかわりましてultramanがお送りします [sage saga]:2011/07/30(土) 16:41:51.80 ID:lFe/pkIIO
ミサ「ハヤノ君、案外怖がりなのね」クス

ハヤノ「危険かもしれないですし……」

アガト「それに、もうすでに発見されている物を拾い集めるのは時間の無駄だろう」

ハヤノ「そうですよ、もうほっといてブラックホールでも探しましょうよ」

アガト「飯の時間だしな!」

ハヤノ「僕はブラックホールを探そうと言ったんです」

ミサ「すぐ調子に乗るわね、ミズヒキイカが」

キサラギ「空気嫁や」

オノノ「邪魔者」

アガト「……いや……飯の時間なんだけど……」

オノノ「もう1時か? さあみんな! 飯だ飯だ!」

ハヤノ「そういえばお腹減りましたね」

ミサ「もうお昼? 早いわね」

キサラギ「婆臭いね」

ミサ「殺すわよ」

キサラギ「じ、冗談だよ」

ハハハハハハハハハハハハハハ……

アガト「」ヒドイ
10 :vipにかわりましてultramanがお送りします [sage saga]:2011/07/30(土) 16:57:01.43 ID:lFe/pkIIO

30分後

キサラギ「またせたね」

ハヤノ「今日もカレーですか?」

オノノ「カレーにも飽きてきたな」

キサラギ「今日はオクラカレーだ。 食いたくないものは食わなくていいぞ」

ハヤノ「なっ!お、オクラ!!?」

オノノ「すごい御馳走じゃないか!!!!」

ミサ「久々に豪華な食事になりそうね」

アガト「オクラのどこが豪華なんだ?」

ハヤノ「はっ、これだから金持ちは……」

オノノ「オクラの素晴らしさがわからないのか。船長失格だな」

アガト「な、なんだと!!??」ガーン

ミサ「むしろ地球人失格ね」

アガト「なにーーーーー!!!!!???」ズガガガガーン

オノハヤミサキサ「いただきます」

アガト「…………」ズーン


11 :vipにかわりましてultramanがお送りします [sage saga]:2011/07/30(土) 17:14:07.75 ID:lFe/pkIIO
その日の夜、アガトは寝付けずにいた。

アガト「私が地球人失格だと……? ふざけるんじゃない、誰がここまでこの船を動かしてきたか考えやがれ!! ちくしょう!ちくしょう!!ちくしょう!!! 思えば私はいつもあの生意気な部下達に馬鹿にされてきた……。私の宇宙服をどこかに隠したり、私のエアポッドの中に画鋲をいれたり……! 思い出しただけで腹がたってきた……。 どうしても見つからず、止むを得ずオノノ君に宇宙服を借りた時の屈辱……。あいつのドヤ顔を私は忘れちゃいないぞ……。……そうだ、復讐だ! 今こそ復讐の時だ! あいつら全員に吠えづらかかせてやる……! 伊達に船長やってないぞ!ふ、ふふ、ふははははははははははははははははははははオノノ「うるさいぞ」あっ、はいすいません……はい……はい……興奮してしまって……はい……もう寝ます……歯磨きは……まだです……はい……いやでも毎日しなくても虫歯になんないかなと……はい……磨きます………………」

こうしてアガトの夜は更けていった。

12 :vipにかわりましてultramanがお送りします [sage saga]:2011/07/30(土) 17:33:51.07 ID:lFe/pkIIO

深夜、ミサはバスルームでその日の汗を流していた。

ミサ「地球から持ってきた文献に夢中になっていたらこんなもう時間ね……。 少しは規則正しくしたほうがいいのかしら」

??「いくら地球時間に合わせた自動照明があるとはいえ、すべて地球通りには行きませんからね……」

ミサ「!!!? 誰!!?」

??「静かにしていてくださいよ。 僕の手にある体内熱化銃が火を噴いてしまうかもしれませんから」

ミサ「……! こんなことをしてただで済むと思っているの?」

??「さあね……どうでしょう……」

ミサ「ここは宇宙服。 逃げ場なんてないわ。 あなたはおしまい。そうでしょ?ハヤノ君……!」

ハヤノ「ええ、あなたの言う通りおしまいですよ。 ……ただし、人間の場合は、ですが」

ミサ「それってどういうこと……!?」

13 :vipにかわりましてultramanがお送りします [sage saga]:2011/07/30(土) 17:45:55.36 ID:lFe/pkIIO
ハヤノ「どういうこともなにもそのままの意味ですよ」

ミサ「あなた、異星人だったの……?」

ハヤノ「正確には、地球人の体を借りた宇宙人、ですかね」

ミサ「いつから彼に寄生していたの? 答えなさい」

ハヤノ「寄生だなんてやだなぁ。 僕は一体化したんですよ。 彼と」

ミサ「彼?」

ハヤノ「宇宙超人オメガマンとね!!」

ミサ「な……!!」

ハヤノ「意外でしたか? だが、あなたも地球からの通信で知っているでしょう。 15日前から彼が全く現れなくなったことを!」

ミサ「15日って……まさか…!!」

ハヤノ「ご名答。 この宇宙調査船が地球から出発した日が今からちょうど15日前だったんです。 もっとも、先ほど16日目となってしまいましたが」

14 :vipにかわりましてultramanがお送りします [sage saga]:2011/07/30(土) 18:07:36.67 ID:lFe/pkIIO
ミサ「その正義の巨大ヒーローさんが私に何の用?」

ハヤノ「いやぁ、大したことじゃないんですがね。 あの猿石に似たものに書かれていたアグゥニィス星人の資料……渡していただけませんか?」

ミサ「猿石……? あれがどうしたって言うの……まさか!」

ハヤノ「ありゃ、それに気付いちゃいましたか。 参ったな……」

ミサ「あの猿石に書かれていた文……あれはあなたについて書かれたものだったのね!」

ハヤノ「すごいですね……この緊迫した状況でしかも短時間内にそれを理解するとは……あなた、才能ありますよ」

ミサ「あの読みにくかった部分……空白の一つ目に入るのは、たぶん"オメガマン"。 そして空白をすべて埋めると……"われわれの計画はオメガマンによって潰えた。われわれはいずれ奴によって滅ぼされるであろう。だが奴の非道な行いは許されるべきではない。だが奴にもいずれ罰が下るであろう。あの世で奴を待つ……"」

ハヤノ「大正解! 山田君、座布団二枚持ってきて、なんてね……」

ミサ「……でもわからないところが一つあるわ……」

ハヤノ「非道な行い、の部分ですね……。 いいでしょう、冥土の土産に教えてあげます」

ハヤノ「それは2年前のことでした……………」
15 :vipにかわりましてultramanがお送りします [sage saga]:2011/07/30(土) 18:46:43.56 ID:lFe/pkIIO
回想

ハヤノ『うう、きょうの相手はキツかったな……』

??『ハヤノよ……ハヤノよ……』

ハヤノ『こっ、この声はまさか…!!』

??『久しぶりだ、ハヤノ』

ハヤノ『ガンママン! なぜここに!?』

ガンママン『私はお前に忠告にきたのだ』

ハヤノ『なんだと?』

ガンママン『お前は今年のノルマを知っているか?』

ハヤノ『確か……悪の怪獣、宇宙人を30体倒す……たったはず』

ガンママン『正解だ。 では、今のお前が倒した怪獣の数は?』

ハヤノ『……14体だ……』

ガンママン『正解だ。 そしてノルマクリアに失敗したらどうなる?』

ハヤノ『……オメガマンと強制的に分離され……死に至る……』

ガンママン『正解だ。 では最後に。 今年はあと何ヶ月残っている?』

ハヤノ『……二ヶ月……!?』

ガンママン『正解だ。 私が言いたいことはそれだけだ。 頑張りたまえ』シュウウウ

ハヤノ『…………ちくしょう!』

ハヤノ『ちくしょうああああぁぁぁぁああああああ!!!!!』

ハヤノ『俺は……俺はどうすれば……!?』






16 :vipにかわりましてultramanがお送りします [sage saga]:2011/07/30(土) 18:51:11.58 ID:lFe/pkIIO

ミサ「そ……そんな厳しい現実が……」

ハヤノ「ふっ……ヒーローなんてそんなものですよ。 結局は自分のために戦っているだけ……」

ミサ「で……でもあなたが地球の人々のために戦っているのには変わりないわ!」

ハヤノ「いいえ……違います。 なぜなら………………」
17 :vipにかわりましてultramanがお送りします [sage saga]:2011/07/30(土) 19:21:44.97 ID:lFe/pkIIO
回想

網走刑務所

『何者かが刑務所内に侵入したぞ!』ウーウーウーウー

『なんだと!?』ウーウーウーウー

『一体何の目的で……!?』ウーウーウーウー

『凶悪犯の独房へと向かったぞ!!』ウーウーウーウー

『取り押さえろ!』ダッ

『ぐあっ』ゴスッ

『こいつ……めちゃくちゃ強い……!』ドガッ


囚人『なーンなーンでーすか……ああァァァァァ!!??』ゴスッドガッバキッズゴッボカッ

ハヤノ『死ねモヤシィィィィィィ!!!!』グシャアッ

囚人『が……がぼ……』ブシュシュシュシュシュ

ハヤノ『や……やった……ノルマクリア達成だドン!』

囚人『』ピクピク…







18 :vipにかわりましてultramanがお送りします [sage saga]:2011/07/30(土) 19:27:43.34 ID:lFe/pkIIO
ハヤノ「そう……僕はノルマクリアのために地球人を殺したんです」

ミサ「悪の宇宙人……」

ハヤノ「地球人もわれわれから見れば宇宙人ですからね……」

ミサ「でも……それじゃ……」

ハヤノ「なのに……なのに……!」
19 :vipにかわりましてultramanがお送りします [saga saga]:2011/07/30(土) 19:36:32.56 ID:lFe/pkIIO
ハヤノ『なんだって!? 地球人は減点だと!?』

オメガマン『当たり前だ。 お前は忘れたのか。 自分が地球人でもあることに』

ハヤノ『そんな馬鹿な……』

オメガマン『同種族を殺せば減点対象となる。 お前は16体の地球人を殺した。-16される』

ハヤノ『な……ノルマクリアどころかノルマよりも増えてしまったじゃないか!』

オメガマン『残り4日だ。 健闘を祈る』

ハヤノ『うがああああああああぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!俺は間違っていないはずだああああああぁぁぁぁぁあああああ!!!!!死にたくないぃぃぃぃいいいいいいいいいい!!!!!あああああああぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!!!!!!』



20 :vipにかわりましてultramanがお送りします [saga saga]:2011/07/30(土) 20:15:14.86 ID:yOktZFgIO
ハヤノ「あの腐った脳味噌を持つ連中は僕に死ねと言ったんだ!」

ミサ「……あなたは……人を殺したことに何も後悔していないの……?」

ハヤノ「そりゃ少しはしましたよ……。でもこっちにとっては死活問題なんです。 ごちゃごちゃ言っている暇なんかなかったんです」

ミサ「…………」

ハヤノ「僕が殺したのは……僕が今まで殺してきた怪獣達と同じぐらいの価値しかないような人間なんです」

ミサ「…………」

ハヤノ「それを……僕が怪獣を殺すのを見て歓喜の声をあげるような連中にとやかく言われる筋合いはない!」

ハヤノ「とにかく……あの時僕は焦っていたんですよ……」

ハヤノ「たった二ヶ月で16体もの怪獣が倒せるわけがない。 変身もあなた達が考えるほど楽にはできないんです」

ハヤノ「おまけに一日に活動できる時間は三分が限界……」

ハヤノ「ふざけんなですよ。 カップ焼きそば作る時間も無いじゃないですか。 大体地球は空気が汚すぎる! あんなんで本気出せるわけねーだろ!」

ハヤノ「それを……4日で32体の怪獣を倒せだ!? ざっけんじゃねえ!!!!」

ハヤノ「第一そんなに怪獣が出てくるわきゃねーだろ!!! 」

ハヤノ「あいつらマジで俺を消そうとしたんだわ。 あれはねーもんな」

ハヤノ「こうなったらヤケだ、どうにでもなれとドラえもんを見ていた時です」

ハヤノ「テレビの中に……僕の希望がいたんです……!」

ミサ「吸取宇宙人アグゥニィス星人……」


21 :vipにかわりましてultramanがお送りします [saga sage]:2011/07/30(土) 20:43:41.24 ID:yOktZFgIO
ハヤノ「正解です」

ミサ「そして……彼等の悪事を突き止めて……」

ハヤノ「星ごと破壊したんです」

ミサ「でもどうやって世間に悪事を知らせたの……?」

ハヤノ「マスコミにちょっとした友人がいましてね……」

ハヤノ「情報収集から報道まできっちりと働いてくれましたよ」

ミサ「わからないわ……なぜアグゥニィス星人を全滅させたの?」

ハヤノ「手っ取り早くノルマクリアする必要があったんです。そのためにはちまちまやっていられなかった……」

ハヤノ「それに……彼等には困った能力がありましてね……。アグゥニィス星人はすべての個体の意識がつながっているんです」

ハヤノ「どうやらアグゥニィス星人の一個体が僕のした囚人殺しの件を知ってしまったらしいんです」

ハヤノ「当然、その情報はアグゥニィス星人全体に知られてしまう……」

ハヤノ「彼等と地球人に直接的な接点はありませんでしたが、近い将来接触することになれば、僕の話が知れ渡ってしまう……」

ミサ「自身の罪を隠し通すために滅ぼしたのね……!」

ハヤノ「言ったでしょう。 彼等は意識がつながっていると」

ハヤノ「彼等の一個体が犯罪を起こしたら、それはアグゥニィス星人全体の犯罪なんです」

ハヤノ「僕は今、これから100回以上の人生を繰り返したとしてもお釣りがくるほどの怪獣ノルマを達成した」

ハヤノ「これがどういうことかわかりますか?」

ハヤノ「上の連中が数百億以上のアグゥニィス星人を『悪』だと認めたんですよ……!」
22 :vipにかわりましてultramanがお送りします [saga sage]:2011/07/30(土) 20:51:39.31 ID:yOktZFgIO
??「そういうことだったのか……」

ハヤノ「!? 誰だ!?」

??「ミサ君、こちらに来なさい」

ハヤノ「!! ふ、ふざけるな! 俺は体内熱化銃を持っているんだぞ!」

??「ほう、そのポンコツが使えるかどうか試してみるかね」

ハヤノ「お前で試してやるっ!!」ガキン ガキン

ハヤノ「なっ……こ…壊れてやがる……!?」

??「さ、ミサ君、今のうちに……」

ミサ「は……はい!」

ハヤノ「あ、この女! 待てこの野郎!」

??「通さんよ」

ハヤノ「くっ……!」
23 :vipにかわりましてultramanがお送りします [saga sage]:2011/07/30(土) 21:03:58.99 ID:yOktZFgIO
ハヤノ「宇宙超人である俺がもつ体内熱化銃を気づかせずに破壊するとは……お前は一体、何者だ!」

??「私かね。 私は……」スッ

ハヤノ「…………!!?」

ハヤノ「お……お前は……!!!?」

??「ふっ!」ドスッ

ハヤノ「ぐあっ……」バタリ

??「ふう……少し眠っていてもらうよ」

ミサ「殺したんですか……?」

??「いや、気絶させただけさ。 3、4日は起きてこんがね」

ミサ「あの……私は……」

??「いいかね。 君はなにも聞かなかったし、見なかった。いいかね?」

ミサ「はい……」

??「助かるよ。 さ、早く部屋へと行きたまえ。 風邪をひいてしまうよ」

ミサ「ありがとうございました」

??「うむ……」

??「さて……この男を運ぶとするか……」



24 :vipにかわりましてultramanがお送りします [saga sage]:2011/07/30(土) 21:23:34.46 ID:yOktZFgIO
宇宙航海日誌16日目

アガト「諸君、おはよう!」

オノノ「宇宙ですら規則的に起きねばならんのか……」

キサラギ「まったくだ……ふぁ~あ」

アガト「誰一人返事すらしないとは……。 まあいい、あのあの2人はどうした?」

オノノ「ハヤノは寝ているよ……。 スタンホールドしてもボディプレスしても垂直落下ブレーンバスターしても起きないぐらいに寝ていたな……」

アガト「死んだように眠っているのか死んだのか……判断しかねるな……。 ミサ君も寝ているのか?」

キサラギ「ああ……彼女も熟睡していたよ。 胸を凝視しようが胸を揉もうが乳首を吸おうがまったく起きる気配なしだった……」

アガト「……」ビビビビ

キサラギ「ぎゃあああああ!!!!」ズギャーン

オノノ「体内熱化銃の威力には目を見張るものがあるな……」

アガト「うむ、体内を電子レンジ状態にしてしまうらしいな」

オノノ「あの2人は抜きで会議を始めますか」

アガト「これより朝の会議を始める!」

キサラギ「」ビクッビクッ
25 :vipにかわりましてultramanがお送りします [saga sage]:2011/07/30(土) 21:37:38.69 ID:yOktZFgIO
アガト「議題はなんだ?」

オノノ「昨日の11時頃、船長が笑い声をあげていたんで俺が駆けつけて説教したんだが」

アガト「そんなことがあったな……」

キサラギ「あったのか?」

アガト「……(もう一度喰らいたいか……)」スッ

キサラギ「あったんですか?」

アガト「まあな」

オノノ「そのときの説教が地球時間で深夜の3時頃まで続いたんだが」

キサラギ「ざっと四時間ですか」

オノノ「そのおかげでおれは眠くて眠くて仕方がない」

キサラギ「四時間も説教してればね……」

オノノ「だが、船長のほうはピンピンしてるじゃないか」

キサラギ「確かに全然眠そうじゃないですね」

オノノ「なぜなのか疑問に思ってな……」
26 :vipにかわりましてultramanがお送りします [saga saga]:2011/07/30(土) 21:53:36.83 ID:yOktZFgIO
アガト「そんなに不思議なことか?」

キサラギ「ええ、まあ」

オノノ「秘訣でもあるのか?」

アガト「君は説教する側だから疲れているだけで、私は普通だよ」

オノノ「に、してもだ。 船長は昨日、多く見積もってもたったの5時間しか寝ていないだろう。 それだけで日々の激務の疲れを癒すことができるのか?」

キサラギ「確か、船長は毎朝5時に起きているんですよね」

オノノ「2時間しか寝ていないのか?」

キサラギ「何か用事でもあるんですか?」

アガト「朝は……糠床をかき回さなけりゃならんからな……」

キサラギ「ぬ…糠床?」

アガト「ああ。 無重力室で飼っているよ」

オノノ「通りで最近無重力室が臭いわけだ……」

アガト「無重力が糠床のような生成食品にどう影響を与えるか観察しているのだよ」

キサラギ「い…意外とまともな理由なんですね…」

アガト「他にも納豆やチーズ等を観察対象としている」

キサラギ「へ、へー……」
27 :vipにかわりましてultramanがお送りします [saga saga]:2011/07/30(土) 22:12:56.90 ID:yOktZFgIO
アガト「そういうオノノ君も生き物を船に持ち込んでいたじゃないか」

オノノ「ああ、あれはガラルファだ」

アガト「なんと。 今度私にも貸してくれ。 水虫が酷いんだ」

オノノ「いいとも。その代わりチーズが出来たら俺に少し分けてくれ」

アガト「いいだろう」

キサラギ「あ、あの……そのガラルファって一体なんですか?」

オノノ「人間の病気になったり剥がれかけたりしている皮膚をたべてくれる淡水魚だ。日本にもドクターフィッシュとして紹介されたことがある。おれはそれを数匹飼っているんだ」

キサラギ「へ、へー……」

オノノ「名前は一郎、二郎、三郎、四郎、五郎、一郎太、二郎太、三郎太、四郎太、五郎太、ヒソカ、モラウ、ゴレイヌ、インデックスにインナントカサン、ホムホム、マドカ、アスカ、ガムとなっている」

キサラギ「」

アガト「朝の会議はここまでとするか」

オノノ「いいだろう」

キサラギ「あっ……はい」

アガト「飯だ飯!」
28 :vipにかわりましてultramanがお送りします [saga saga]:2011/07/30(土) 22:28:13.96 ID:yOktZFgIO

30分後

アガト「またカレーか」

オノノ「今日は普通カレーか……」

アガト「私はカレーそのものに飽きてしまったよ」

オノノ「今日はどうする?」

キサラギ「トレーニングルームで鈍った身体を鍛えますか」

アガト「私はドクターフィッシュをお目にかかりたい」

オノノ「バスルームまえにあるでかい鏡を外せばそこに一郎達が泳ぐ水槽がはめ込んである」

キサラギ「いつの間に改造したんだ……」

オノノ「バスルームの天井裏に大人が座ることができるスペースがあるから、そこに座って水槽のふたを取り外して足を入れればいい」

アガト「わかった」

オノノ「足を洗い流してから水槽に入れよ」

アガト「勿論」

キサラギ「……なにこの空気新しい感じ」
29 :vipにかわりましてultramanがお送りします [sage]:2011/07/30(土) 22:41:06.17 ID:yOktZFgIO

束の間の休息を楽しむためにアガトは食事が終わり次第、早急にバスルームの天井裏へと向かった

アガト「お、結構広いな……。よし、あのふたを開けて……」ゴソゴソ

アガト「よし、開いた……」

アガト「ここに足を入れれば……」チャポン

アガト「おお……ぬるま湯なのか……おっ…きたきた……少しくすぐったいが……いい感じだ……」

アガト「さて……持ってきた糠床でも混ぜながら時間を潰すとするか……」



30 :vipにかわりましてultramanがお送りします [sage]:2011/07/30(土) 22:50:37.57 ID:yOktZFgIO

その頃 ミサの部屋

ミサ「……ん」

ミサ「……あれ?」

ミサ「……もうこんな時間か……」

ミサ「朝の会議終わってるだろうな……」

ミサ「(昨日起こったこと……)」

ミサ「(夢……なわけないか……)」

ミサ「……さむっ」ブルッ

ミサ「……風邪ひいたかな……」


31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/07/31(日) 02:34:03.20 ID:6TkxPcUIO

バスルーム

ミサ「髪、ぐちゃぐちゃ……」

天井裏

アガト「糠床糠床~♪」

バスルーム

ミサ「鏡、微妙に傾いてる……?」ガタガタ

天井裏

アガト「お、もうそろそろいいかな?」

バスルーム

ミサ「これ……もう少しで……」ガタ

天井裏

アガト「引き上げるか」ザバッ

バスルーム

ミサ「なに……」ザバッ

ミサ「」

天井裏

アガト「おお……水虫の部分の皮膚がなくっている!」

バスルーム

ミサ「うぎゃあああああああああああああああああ!!!!!!!」

天井裏

アガト「これで痒いのが完治……「うぎゃああああああああああああああああああ」……!!!!??」ビクッ

アガト「なっ、何事だ!?」



32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/07/31(日) 02:44:38.26 ID:6TkxPcUIO
バスルーム

ミサ「あああああああああああああああ!!!!!」

キサラギ「どうした!?」

オノノ「なにがあった!?」

ミサ「あ……ああ……あ……」ブルブルブルブルブルブル

オノノ「鏡がどうかした……(ハッ!)」

キサラギ「少しずれてる……(ハッ!)」

オノキサ「(まさか!!!!)」

このときオノノとキサラギは嫌な予感がした。

オノノ「(水槽がバレた!?)」

キサラギ「(船長の足を見たのか…!?)」

アガト「おい、なにがあった!?」トコトコ

オノキサ「(なにがあった!?じゃねーよ!)」






33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/07/31(日) 02:54:56.92 ID:6TkxPcUIO
ミサ「あ……ああ……あし……あしが……」

アガト「あし? なんのことだ!?」

ミサ「あ……あし……」

アガト「落ち着いて話せ、あしとは一体なんのことだ!?」

オノキサ「(てか、気付けよ!!)」

アガト「オノノ君、彼女に一体なにがあったんだ?」

オノノ「さあ……(お前の水虫足だよ!)」

アガト「キサラギ君、君もわからないか?」

キサラギ「す…すいません(言ったら言ったでオノノさんに怒られるんだろうな……)」

アガト「ハヤノ君、君は……いなかったか」

ハヤノ?「ええ、まあ」

アガト「手がかりはなしか……」

オノノ「…………」

キサラギ「…………」

ハヤノ?「…………」

オノキサ「(…………誰?)」



34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2011/07/31(日) 03:15:18.18 ID:6TkxPcUIO
オノノ「(誰だ……?この紫色の肌をした人……。 赤と青を混ぜると紫になるけど、なに? 地球に青色人種と赤色人種っていたっけ? あれ~
? 地球から離れすぎて僕ちゃんの頭おかしくなっちゃったのかにゃ~ん?)」

キサラギ「(なんだこれ……。 あれか? 突っ込んだら負けってやつ? 船長なんか普通に話進めてるし……ここで指摘したら逆に失礼だぞ、君、とか言われちゃうあのパターン? あ、そっちかー……心配して損しちゃったわん!)」

オノノ「にゃ~ん?」

キサラギ「わん! わん!」

ハヤノ?「…………」

アガト「(やっぱりおかしいよな…………)」

アガト「(天井裏から降りてくる途中でこの人と会ったから連れてきたけど……こんな人と面識まったくないし……第一皮膚が人間の色をしていないし……なんの病気にかかったら全身紫色になれるんだ……?)」

アガト「(ここにはハヤノ君以外全員揃っているからこの人である可能性があるのはハヤノ君だけだしついついハヤノ君って呼んじゃったけど……)」

アガト「(これ……どうみても宇宙人だよな……)」

アガト「(そもそも天井裏から降りてくる途中に会ったってことはこの人も天井裏に居たってゆうことだし……)」

アガト「(あの二人はどうやら考えすぎておかしくなっちゃったらしいし……)」

アガト「(ここはまずミサ君に相談だな……)」
35 :yOktZFgIO [saga sage]:2011/07/31(日) 03:17:29.45 ID:6TkxPcUIO
オノノ「(誰だ……?この紫色の肌をした人……。 赤と青を混ぜると紫になるけど、なに? 地球に青色人種と赤色人種っていたっけ? あれ~
? 地球から離れすぎて僕ちゃんの頭おかしくなっちゃったのかにゃ~ん?)」

キサラギ「(なんだこれ……。 あれか? 突っ込んだら負けってやつ? 船長なんか普通に話進めてるし……ここで指摘したら逆に失礼だぞ、君、とか言われちゃうあのパターン? あ、そっちかー……心配して損しちゃったわん!)」

オノノ「にゃ~ん?」

キサラギ「わん! わん!」

ハヤノ?「…………」

アガト「(やっぱりおかしいよな…………)」

アガト「(天井裏から降りてくる途中でこの人と会ったから連れてきたけど……こんな人と面識まったくないし……第一皮膚が人間の色をしていないし……なんの病気にかかったら全身紫色になれるんだ……?)」

アガト「(ここにはハヤノ君以外全員揃っているからこの人である可能性があるのはハヤノ君だけだしついついハヤノ君って呼んじゃったけど……)」

アガト「(これ……どうみても宇宙人だよな……)」

アガト「(そもそも天井裏から降りてくる途中に会ったってことはこの人も天井裏に居たってゆうことだし……)」

アガト「(あの二人はどうやら考えすぎておかしくなっちゃったらしいし……)」

アガト「(ここはまずミサ君に相談だな……)」
36 :yOktZFgIO [saga sage]:2011/07/31(日) 03:28:52.82 ID:6TkxPcUIO
アガト「ミサ君、ちょっといいかね」ボソボソ

ミサ「……はい?……なんですか?」

アガト「あのさ……あの紫色の肌をした人、知ってる?」ボソボソ

ミサ「……ええ……知ってますよ」

アガト「そうか……(知っていた……)」

ミサ「……昨日も会いました」

アガト「ありがとう……もういい(会っていた……)」

アガト「(やはり私の頭がおかしいのだろうか……。……となると、それを知られたら船長失格になってしまう……!い……嫌だ……絶対に嫌だ……!……なんとしてもこの秘密を死守せねば……!……私の地位を守るために……!」

アガト「……とりあえずみんな、1時なるまで自由行動でいいぞ」

オノノ「にゃ~ん」

キサラギ「わん!」

ミサ「……あし……」

ハヤノ?「了解しました」
37 :yOktZFgIO [saga sage]:2011/07/31(日) 03:56:50.29 ID:6TkxPcUIO
ハヤノの部屋

??「ハヤノ……ハヤノ……」

ハヤノ「う……ううん……。……っ!!? お前は……」ガバッ

??「私のことを覚えているか」

ハヤノ「お前は……アグゥニィス星人!!! 生き残りがいたのか!!?」

アグゥニィス星人「そう、私はただ一人生き残ったアグゥニィス星人だ。 あとはお前に殺されたよ。 この極悪人め」

ハヤノ「極悪人はお前だろうが! 地球の空気をすべてかすめ盗ろうとした悪の星人め! 」ブンッ

アグゥニィス星人「お前お得意の過剰報道だな」ヒラリ

ハヤノ「過剰報道だと!? そんなこと……」ブンッ

アグゥニィス星人「我々は地球からほんの少しの二酸化炭素と窒素のサンプルを母星に送ろうとしただけだ。なにがヒーローだ、知的生物の面汚しめ」ヒラリ

ハヤノ「黙れ! 変身するまでもなくここで殴り殺してやる!」ブンッ

アグゥニィス星人「そんな攻撃は当たらんよ」ヒラリ

ハヤノ「くっ……前はもっと非力だったはず……!?」

アグゥニィス星人「我々は多くの仲間たちと感覚や情報を共有していた。 その仲間たちがいなくなった今、分散されていた感覚が一つに収縮し超感覚となったのだ。お前の攻撃など遅すぎて欠伸がでる」

ハヤノ「地球の文化をだいぶ学んだんだな……ずいぶん生意気な口をききやがって……。 いいだろう、今ここでアグゥニィス星人を絶滅させてやる!」


38 :yOktZFgIO [saga sage]:2011/07/31(日) 04:25:00.46 ID:6TkxPcUIO
ハヤノ「変身!!」ピカー

説明しよう!
秋葉・ハヤノが注射型変身装置オメガV1を静脈注射することにより彼の精神内で存在するオメガマンが現出し彼と一体化、宇宙超人オメガマンへと変身することができるのだ!

オメガマン「ゼアッ!」

アグゥニィス星人「生死をかけてやる……変身!」

説明しよう!
アグゥニィス星人がアグゥニィス星に伝わる霊菓子、グミ・アイスを食すことによりアグゥニィス星人が持つ本来の力を引き出し、巨大な青鬼のような姿へと変身することができるのだ!

青鬼「ゼハァ!」

オメガマン「(最後に一つだけ聞かせろ……。あの宇宙船内にどうやって侵入した!?)」

青鬼「(バスルームの天井裏に結構なスペースがあってな……そこへ忍び込んでいたのだ)」

オメガマン「(だからあのときの俺の話を知っていたのか……)」

青鬼「(おしゃべりはここまでだ。いくぞおぉぉぉぉぉ!!!!!!)」ゼハハハハハハァ

オメガマン「(望むところだあぁぁぁぁぁぁ!!!!!)」デュゥゥゥワッ

バギィィィィィィン!!!!!
39 :yOktZFgIO [saga sage]:2011/07/31(日) 04:30:55.13 ID:6TkxPcUIO


アガト「おい、外を見てみろ!」

オノノ「あれはオメガマンじゃないか! それと……青鬼か?」

キサラギ「すごいバトルですね……」

アガト「ああ……大迫力だ……!」

オノノ「そういえばハヤノ君とミサ君はどこに行ったんだ?」

キサラギ「寝てるんじゃないですか?」

アガト「それよりも見ることに専念したほうがいいぞ!」

オノノ「ああ…………ん?なんだ……あのロケットみたいなものは……」



40 :yOktZFgIO [saga ]:2011/07/31(日) 04:43:28.57 ID:6TkxPcUIO


オメガマン「(うおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!)」ガキィィィン

青鬼「(うがああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!)」ガキィィィン

オメガマン青鬼「「((負けてたまるかあああぁぁああああああ!!!!!))」」ガキィィィン!!!!!

ヒュッ…………ルルルルルルル………ドゴァァァ………

オメガマン「」

青鬼「」


ミサ「ふ…ふふ…ふははははははははははははははははは!!!!!」

ミサ「あんた達のせいで……私の恋人が次々と死んでいったんだから……」

ミサ「一人目は獄中でこの馬鹿に殺されて……二人目はテレビ局でそこの阿呆に殺された……」

ミサ「あんた達なんか…………死んで当然なのよ!」

ミサ「ははははははははははははははははははははははははは!!」

オメガマン「」

青鬼「」










41 :yOktZFgIO [saga ]:2011/07/31(日) 04:56:05.06 ID:6TkxPcUIO
宇宙航海日誌17日目

アガト「(何時の間にかハヤノ君もハヤノ?君も消えていた……)」

オノノ「あ、船長、相変わらず早いね」

アガト「おはよう!」

キサラギ「ふぁぁ……宇宙にあさも夜もないよ……」

ミサ「眠い……」

アガト「(だが、みんななにも言ってこないし、疑問にも感じていないようだ……)」

オノノ「今日の朝飯は?」

キサラギ「カツ丼だ!」

ミサ「すごいわね。 お肉どこから調達してきたの?」

アガト「(いつか私も彼らの様に消えてしまうのだろうか……)」

キサラギ「いやー、誰かが冷蔵庫にいれといてくれたんですかね。 少し青っぽい肉だったけど、焼いたら普通の色になったんで大丈夫だと思います」

アガト「(いや……このことについてはあまり深く考えないほうがいいのかもしれない)」

オノミサキサ「いただきます」

アガト「(……船長の地位を守るためにも……)」


・・・END・・・


42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/31(日) 05:07:04.87 ID:6TkxPcUIO
最初から最後までトチ狂ったかのようなSSでした。
このあとがき的なのって必要なんですか?
一晩寝てませんので
これから二時間ほど寝ます
不健康もほどほどに……

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