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まどか「魔法少女の仕組みをライダーシステムっぽくしてほしい!」 -
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1 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/01(月) 21:24:55.16 ID:AfJcbXRN0
ほむら「まどか!? ライダーシステムって何なの!?」
まどか「仮面ライダーに変身するベルトのことだよ、ホムラちゃん!」
ほむら「仮面ライダー!? あのライダーキックって叫びながらショッカーと戦うヤツ!? どうしてそんなことを願うの!?」
まどか「だってホムラちゃんわたしに『魔法少女になっちゃダメ』って言ってたから……」
ほむら「だからって仮面ライダーになることはないでしょう!?」
QB「じゃ叶えるよ」ピカァァアアアア……
まどか「わーい!」
ほむら「マドカ、だめぇぇええぇぇええええええ!!!」カシャッ!!
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
[
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バームくんへ @ 2025/06/11(水) 20:52:59.15 ID:9hFPsRzXO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749642779/
秘境 @ 2025/06/10(火) 00:47:53.81 ID:BDVYljqu0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749484073/
【安価】上条「とある禁書目録で」鴻野江「仮面ライダー」【禁書】 @ 2025/06/09(月) 21:43:10.25 ID:qDlYab/50
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749472989/
ツナ「(雲雀さん?!)」雲雀「・・・」ビショビショ @ 2025/06/07(土) 01:30:36.87 ID:AfN9Rsm0O
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749227436/
【安価コンマ】障害走を極めるその5【ウマ娘】 @ 2025/06/06(金) 01:05:45.46 ID:RaUitMs20
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749139545/
貴様たちの整備のお陰で使いやすくしてくれてありがとう @ 2025/06/04(水) 20:56:21.03 ID:QjuK6rXtO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749038181/
阿笠「わしの乳首に米粒をくっ付けたぞい」コナン「は?」灰原「は?」 @ 2025/06/04(水) 04:01:13.39 ID:ZjrmryLdO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1748977273/
レッド(無口とか幽霊とか言われるけどまだ電脳世界) @ 2025/06/02(月) 21:21:00.13 ID:ix3UWcFtO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1748866860/
2 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/01(月) 21:26:15.69 ID:AfJcbXRN0
〜〜ホムラの病室〜〜
ほむら「はッ!? ……よかった、無事に時間を巻き戻せたようね」
ほむら「マドカ、何度繰り返しても契約してしまう……いったいどうすればいいのかしら……?」
ほむら「いいえ、弱気になってはダメ。マドカのためにも頑張らなくちゃ」
ほむら「よし、気を取り直して今回も頑張ろう! まずは魔法を使って視力を回復させなきゃ……あれ、ソウルジェムはどこに……」
カチャ……
ほむら「……え? な、な、なにこれ!? 腰に変身ベルトが巻きついてるううううううううっ!?」
3 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/01(月) 21:27:31.27 ID:AfJcbXRN0
ほむら「まさか、そんな……マドカの願いが……叶ったまま!? 時間を巻き戻したのにどうしてッ!?」
ほむら「ええい、なってしまったものは仕方ないわ! 魔法少女が仮面ライダーに代わってもやることは同じ、マドカを契約させなければいいのよ!」
ほむら「よし、頑張れ私! まずは自分の能力を把握しなくちゃ」
カチャカチャ…
ほむら「でも、このベルトどうやって使うのかしら。真ん中にスリットがあって……あら、これは何?」
ほむら「トランプの……ハートのA? 他にもトランプのカードみたいなのが何枚かあるわね」
4 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/01(月) 21:29:35.01 ID:AfJcbXRN0
ほむら「そうか! このカードをベルトのスリットに通せば……」
シャッ!!
ほむら「変身ッ!」\チェンジ!/
ジュルルルルア……シュバーン!!!
ほむら「……本当に変身しちゃったわ、仮面ライダーに。ちょっと変身した時の音が気持ち悪かったけど、きっと気のせいよね」
スチャッ!
ほむら「あ、武器は弓なのね……フフ、マドカとおそろいだわ」
ほむら「武器にもスリットがついてるわね。なるほど、ここにさっきのカードを通せば……」スッ
……シーン
ほむら「あれ? 何も起きない」
5 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/01(月) 21:30:37.46 ID:AfJcbXRN0
ほむら「ハートのAは変身の時しか使わないのかしら? ならこのスペードの10を……」シャッ…\タイム!/
ピタッ
ほむら「あ、時間が止まったわ。じゃあ次はこのカードと、このカードも……」
シャシャッ……\トルネード!/\ドリル!/
\スピニングアタック!/
ほむら「どんな能力……え、か、体が勝手に!? きゃああああ!?」ギュルルルルルルル!!!!!
ドゴーン!!!
6 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/01(月) 21:32:21.29 ID:AfJcbXRN0
ほむら「な、なるほど、カードの組み合わせによって色んな技が使えるのね」ボロボロ…
ほむら「意図せず病室の壁を破壊してしまったわ。でもさすがは仮面ライダー、コンクリートの壁にぶつかっても何ともないわ」
ほむら「……そういえば、敵は魔女のままなのかしら? それに他の魔法少女も仮面ライダーに代わってしまっているのかどうか……」
ほむら「いろいろ調べてみる必要があるわね、っと、その前に元に戻らなくちゃ……あれ?」
ほむら「……これ、どうやって変身を解除するのかしら?」
7 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/01(月) 21:33:42.67 ID:AfJcbXRN0
ほむら「元に戻るのもカードを使うのかな……あ、このハートの2、HOMURAって書いてある、コレをベルトに通せば……」シャッ
\スピリット!/…ジュルルルル、バシュウウウン!!!
ほむら「……戻ったけど、あいかわらず音が気持ち悪いわ」
シュゥゥゥ…
ほむら「あ、ベルトは自分の意思で出したり消したりできるんだ」
ほむら「まっててねマドカ。このベルトとカードの力で、今度こそ救ってあげるから……っ! あなたを仮面ライダーなんかにはならせないわ!」
8 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/01(月) 21:36:51.06 ID:AfJcbXRN0
というわけで仮面ライダーブレイドっぽい感じでまどか☆マギカを進行していきます
書き溜めができたらまた来ます
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟・東北)
[sage]:2011/08/01(月) 21:48:43.32 ID:j9lNeCkAO
みんなブレイドからか、ライダーのごった煮見てみたかったな
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2011/08/01(月) 21:56:36.94 ID:c4Brjs3X0
電王でもオーズでもカブトでもないのか………
だがありだ。
ちなみに、
♥
の2にHOMURAって書いてあるなら音声は\ホムラ!/になるはず。
わざとだったらすみません。
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/08/01(月) 22:01:04.13 ID:g5C6Bqzt0
QBが気になるな。おもに見た目が。
まさかモモタロスみたいなのにはならないだろうな…
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(石川県)
[sage]:2011/08/01(月) 22:28:08.13 ID:OQC/2GKb0
さやか「オンドゥルルラギッタンディスカー!!ウェェェェェェェェェェェェェェェイ!!」
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北陸地方)
[sage]:2011/08/01(月) 22:30:27.91 ID:GeXDhIJAO
( ^U^)<ようこそおいでくださいました
>>1
!!
ブレイド×まどかですか…俺得らしい。
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/08/01(月) 22:41:00.82 ID:g5C6Bqzt0
さやか「タデャーナサン!!」
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(奈良県)
[sage]:2011/08/01(月) 22:41:44.59 ID:N6zghPrX0
QB「君の体がそうなったのは僕の責任だ。だが僕は謝らない」
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西・北陸)
[sage]:2011/08/01(月) 22:51:49.18 ID:kLEEHtPAO
おいおい橘さんポジ大人気じゃねえか
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2011/08/01(月) 22:56:18.71 ID:zCP4Vm0do
ほむら「ケッチャコ」
18 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/01(月) 22:58:08.70 ID:AfJcbXRN0
申し訳ありません、このようなSSで!
おお、反応あってよかった
ブレイド人口少ないかなと思って心配でした
基本はブレイドですが、他ライダーも少し登場予定です…多いほうがいいかな?
ちなみに作中ではオンドゥルネタは自重ぎみにしますが書き込んでくれる分には大いに歓迎します
追記
>>10
本来はSpiritだけですが下の文章欄のところに『Homura Spirit』って書いてあるってことでよろしく!
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/08/01(月) 23:01:09.59 ID:g5C6Bqzt0
マミ「オデノカラダガボドボドニー!!」
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/08/01(月) 23:27:45.64 ID:2QI9E6/Jo
ついに来た!驚天動地の……は、響鬼の予告だけど。
待ちに待った剣メインクロスがついに来たかぁ、こいつぁナイスな展開だぜっ!
次回も楽しみにしてる!しかし最初からコンボ用二枚にタイムとまたチートカードがあるのねぇ……APの問題はあるけど
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/02(火) 02:03:11.23 ID:vbQfO4ivo
乙です。
魔法少女の仕組みがまどかの願いでブレイド風になるとはその発想はナイス。
ほむらはカリスか。
ブレイドが誰になるかはまあバレバレとして、ギャレンとレンゲルが気になる。カラーは無視して武器合わせかな?
そういや劇場版にはやられ役だったけど、グレイブ・ラルク・ランスなんてライダーもいたっけ。
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北陸地方)
[sage]:2011/08/02(火) 08:28:20.55 ID:BhreggmAO
剣ライダーズの武器と四人の魔法少女の武器は同じなんだよね。(剣、弓、銃、槍)
ほむらは黒いイレギュラーでカリスと繋がるし
マミさんなんて銃使いの豆腐メンタルな先輩でまさにダディww
23 :
◆bj4RxXxYrE
[saga]:2011/08/03(水) 21:14:42.10 ID:qBUwSz+G0
投稿前あげ
24 :
◆bj4RxXxYrE
[saga]:2011/08/03(水) 21:16:19.88 ID:qBUwSz+G0
〜〜喫茶店『ハカランダ』〜〜
カランコローン〜♪
まどか「いってきまーす!」
知久「車に気をつけるんだよー」
まどか「はーい」タッタッタ…
ほむら「……」ジーッ
ほむら「行ったわね。しかしこれは……」
ほむら「どういうことなの? マドカの実家がオシャレな喫茶店になってるわ」
25 :
◆bj4RxXxYrE
[saga]:2011/08/03(水) 21:17:22.84 ID:qBUwSz+G0
ほむら「今までも時間を巻き戻すたびにいろいろ変化してきたけど、鹿目家が喫茶店になったことなんてなかったのに……」
ほむら「これもマドカの願いの影響なのかしら? これは、魔法少女の仕組みだけでなく世界そのものも改変されていると考えたほうが良さそうね……」
ほむら「世界の在り方そのものが改変されているのだとしたら、まずはマドカの監視よりも情報収集を優先させるべきだわ」
ほむら「調べてまわるより、事情を知っている人間に話しを聞くのがてっとり早いけど」
ほむら「現時点で魔法少女になっているのは巴マミか佐倉杏子……どちらの所に行くべきかしら」
26 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:17:57.64 ID:qBUwSz+G0
ほむら「うーん……」
――杏子『くうかい?』――
――マミ『みんな死ぬしかないじゃない!』――
ほむら「……」
ほむら「うん、杏子にしましょう」
27 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:19:04.10 ID:qBUwSz+G0
――ゲームセンター――
杏子「よっと、ほいっ! よっしゃ、自己ベスト更新!」
ほむら「平日の昼間からゲームセンターなんて、あいかわらず暇人ね」
杏子「ムッ、なんだテメー? 誰だか知らないけど、おまえだって人のこと言えねーだろ」
ほむら「私はいいのよ」
杏子「はぁ……まあいいや、何か用かよ。対戦なら受けて立つぜ」
ほむら「単刀直入に言うわ。この世界の魔法少女について教えて欲しいの」
杏子「……ハア? 魔法少女? なんだそりゃ? ゲームか何かの話か?」
ほむら「……この世界に魔法少女は存在しないの?」
杏子「そんなおめでたいモノ、アンタの頭の中にしか存在しないだろうさ……さ、気が済んだら消えちまいな、あたしは遊ぶのに忙しいんだ」シッシ
28 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:20:15.46 ID:qBUwSz+G0
ほむら「……なら」
杏子「ン? まだ何かあんのか? あんましつこいと……」
ほむら「あなたは仮面ライダーなのかしら?」
杏子「!」ピクッ
ほむら「心当たりがあるようね」
杏子「……ここじゃまずい、ついて来な」
ほむら「? ええ、わかったわ」
29 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:22:45.13 ID:qBUwSz+G0
〜〜路地裏〜〜
杏子「さて、ここならいいか」
ほむら「それじゃあそろそろ話を……」
杏子「そうだな」スチャッ、シュルルルル…ガチャ!
ほむら「……それは、ベルトとカード。やはりアナタも……」
杏子「ああ、仮面ライダーさ……変身!」ガチャ…\オープンアップ!/
バシュッ!!!
ほむら「きゃっ!?」ドガッ!
30 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:24:00.83 ID:qBUwSz+G0
ドサッ、ズササーッ……
ほむら「な、何……いきなりバリアーみたいなモノが飛んできて……くっ」
杏子「オリハルコンエレメントって言うらしいぜ。変身するときに出てくるんだが、こいつがなかなか便利でね」
杏子「変身の隙をガードしてくれたり、今みたいに攻撃に使えたりもするのさ」
ほむら「そんな、何で私に攻撃を……ううっ」ポタ、ポタ…
杏子「そして、こいつが私に装着されることで……」ブィィィイイン…
杏子「仮面ライダーレンゲルの変身完了ってわけだ」シャキーン!
31 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:24:55.49 ID:qBUwSz+G0
杏子「さあ、アンタも擬態を解いて戦闘モードになりな、アンデッド!」
ほむら「待って! わたしは敵じゃない! 仮面ライダーについて知りたいだけで……」
杏子「ふーん……じゃあ、その血の色は何だい?」
ほむら「血の色? 何を言って……!? こ、これは!」
杏子「アンタがアンデッドじゃないって言うなら、その緑色の血は何なんだい?」
32 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:26:18.15 ID:qBUwSz+G0
ほむら「どういうこと? どうして私の血が緑色に!? これは……ライダーシステムの影響なの!?」
杏子「お喋りはあたしに封印されてからにしな。伸びろッ、レンゲルラウザーッ!」
ほむら「止めて! わたしたちが争う理由は何もないわ!」
杏子「争う理由? あんたがアンデッドであたしが仮面ライダー! それだけで十分だろ! てりゃっ、せいっ!」
ほむら「くっ、このままでは……」バッ!
33 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:27:03.84 ID:qBUwSz+G0
杏子「お? やっとやる気になったか……って、オイ?」
ほむら「……変身!」\チェンジ!/ジュルルル…バジュウウ!!
杏子「なッ!? アンデッドがライダーに変身しやがった!? いったいどうなってやがる!?」
ほむら「少し、大人しくしてもらうわ」
杏子「まあいいか……へへ、おもしろくなってきたじゃねーか」
34 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:28:44.05 ID:qBUwSz+G0
杏子「おらおらッ! いくぜーッ!」
ほむら「……無駄よ」シャッ\タイム!/
杏子「余裕かましてん」ピタッ!
杏子「」シーン…
ほむら「停止中の物体は鉄みたいに硬くなる……停止中に攻撃を当てられないのは魔法少女の時と似てるわね」コンコン
ほむら「なるほど、一定の空間内の時間を停止させるのね……以前の能力より小回りが効いて便利だわ」
ほむら「任意で解除できるみたいだから後ろにまわって……解除」
杏子「じゃね……あ、あれ? アイツ、どこ行きやがった!?」
ほむら「こっちよ」
杏子「なッ!?」
35 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:29:40.28 ID:qBUwSz+G0
杏子「……テメー、いま何しやがった?」
ほむら「武器を下げるというのなら教えてあげてもいいわ」
杏子「なるほど、じゃあこっちも本気で行かせてもらうぜ!」
ほむら「……」スッ
杏子「これでもくらいなッ」シャッ\スタッブ!/
杏子「こいつが当たると怪我じゃ済まないぜ、おらっ!」ブンッ!
ほむら「……」シャッ…\タイム!/
杏子「」ピタッ
36 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:31:00.33 ID:qBUwSz+G0
杏子「……ハッ!? まただ、どこに消えやがった!?」
\トルネード!/ バシュバシュッ!!
杏子「なっ、また後ろ……ぐあッ!? や、やるじゃねえか」
ほむら「闇雲に攻撃するなんてらしくないわね、佐倉杏子。アナタは無駄な争いを好まない人間だったとはずだけど」
杏子「……あんた、どっかで会ったっけ?」
ほむら「フフ、わたしに勝てたら教えてあげるわ」
杏子「へっ、ほざきやがれ!」\ラッシュ!/
杏子「こいつでどうだッ! うおりゃあああ!」
ほむら「……不毛ね」\タイム!/
杏子「あ」ピタッ
杏子「」シーン…
37 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:31:58.78 ID:qBUwSz+G0
ほむら「フフフ、無駄だというのが……解除ッ!」
杏子「!? 今度は懐に!?」
ほむら「わからないのかしらッ! はあッ!てえッ!」ドガッ!
杏子「うぐはッ!?」ドサッ
杏子「う、ぐぬぬ……や、やるじゃねえか」
ほむら「まだやるの? 何度やっても私には指一本触れることはできないわよ」
杏子「へへっ、それはどうかな?」
ほむら「……?」
38 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:33:07.75 ID:qBUwSz+G0
杏子「さあ、ここからが本番だよ! てあッ!」
ほむら「だから無駄だと……」スッ…
ほむら「……あれ? 時間停止が発動しない!? どうして!?」
杏子「はあッ!」ドガッ!
ほむら「うッ!? くっ、そんな……いったいどうして」スカッスカッ!
杏子「やっぱり知らなかったみてーだな! ラウザーにはラウズカードの使用制限があるってことをな!」
ほむら「な、何ですって!?」
39 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:34:52.12 ID:qBUwSz+G0
杏子「さっきからあんたが連発してたカード……いきなり目の前から消えて背後に回りこむなんて大技、どう考えたって2000は消費する」
ほむら「消費!? そ、そうか、ライダーの能力にも魔力のようなエネルギーリソースが……」
杏子「それを三回、さらに飛び道具も一回使ってる。6000近くも使えばさすがにすっからかん……もう必殺技は使えないってわけさ!」
ほむら「そ、そんな……」
杏子「大技っていうのは使い所が大事なんだよ……こんなふうにな!」シャッ\ブリザード!/
ビュォォオォオォオ!!!
ほむら「うっ、吹雪……ッ!? あ、足が氷漬けに! う、動けない!」
40 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:36:20.77 ID:qBUwSz+G0
杏子「さあ、これで袋のネズミだね……へへ、どうしてやろうか?」
ほむら「くッ、殺すのなら殺しなさい!」
杏子「……はあ? おまえ何言ってんだ? アンデッドをどうやって殺せって言うんだよ。不死身だからアンデッドって呼ばれてんだろ?」
ほむら「……だからそのアンデッドっていうのは何なの?」
杏子「おまえだよ!」
ほむら「私は人間よ!」
杏子「……おまえ、それ本気で言ってんのか?」
ほむら「本気も何も、私は暁美ホムラという正真正銘の人間よ!」
41 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:39:30.00 ID:qBUwSz+G0
杏子「ウソはついてないみてーだけど……でもなぁ、血とか緑じゃん? それはどう説明すんだよ?」
ほむら「もう! そんなの知らないわ! 私が説明してほしいくらいよ!」ジタバタ
杏子「わかったって怒鳴るなよ……しゃーない、一時休戦といこうぜ」バシュゥゥン…
ほむら「変身を解除した……? 氷も消えていく……」
ほむら「……」シュッ…\スピリット!/ ジュルルル…バシュウウゥ
ほむら「杏子、あなたは……」
杏子「勘違いすんなよ。もしおまえの言う通り人間だったら、あたしが人殺しになっちまうだろ。それはさすがに後味悪いからな」
杏子「まあ何だ、話ぐらいは聞いてやるから……とりあえず家に来いよ」
42 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:40:47.07 ID:qBUwSz+G0
〜〜杏子の隠れ家・廃ホテルの一室〜〜
杏子「よし、こんなもんだろ。まだ痛いか?」キュッ
ほむら「……いいえ、もう平気よ」
杏子「まあ、アンデッドだったら怪我で死ぬことはないんだけどな」
ほむら「でも私は人間よ、どこからどう見ても人間でしょう?」
杏子「ハァ……擬態した上級アンデッドなら、こんなマヌケなことは言わねぇよなぁ……」
ほむら「……アナタにバカとかマヌケとか言われると、何かすごく悔しいわ」
43 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:41:53.38 ID:qBUwSz+G0
杏子「何だよそれ……まあいいか、詳しい話は飯食ってからだ」
ドサッ
ほむら「……このジャンクフードの山は何?」
杏子「アンデッドだって人間だって、腹は減るだろ? 喰えよ、金なんかとらねーからさ、もぐっ、もぐもぐ」
ほむら「いただきますを言ってないわよ、佐倉杏子。後、もう少し野菜も食べなきゃ身体に悪いわ」
杏子「何だ? オフクロみたいなこと言うアンデッドだな、ムグッ、ハグッハグッ!」
ほむら「だから人間だって言ってるのに……?」
杏子「ほら、おまえも食えよ、もぐっ、がつがつ!」
ほむら「私は」グウウウゥゥゥ…ギュルルルゥゥ…
杏子「……」
ほむら「……いただくわ、もくっ」
44 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:43:04.54 ID:qBUwSz+G0
杏子「ふぃ〜、喰った喰った」
ほむら「ごちそうさまを言ってないわ」
杏子「いいんだよ、あたしが今度ごちそうさまを言う時は死ぬ時って決めてんだから」
ほむら「座右の銘は『人生食事中』、とでも言うつもりかしら?」
杏子「お、いいな、それ今度から使わせてもらうよ」
ほむら「……はぁ」
45 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(奈良県)
[sage]:2011/08/03(水) 21:43:20.47 ID:Qqs3QDvC0
あんこちゃんレンゲルのくせに万引きしちゃ駄目だろう
46 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:44:36.94 ID:qBUwSz+G0
杏子「さて、寝るか」
ほむら「ちょっと、私の話を聞いてくれるんじゃなかったの!?」
杏子「明日にしてくれよ、あたしは眠くなったら寝たいんだよ」
ほむら「人間なら誰だってそうよ」
杏子「じゃあおまえも寝ればいいだろ、ベッド半分使っていいからさ」
ほむら「いや、だから私の話を……」
杏子「ぐごぉぉぉお……ぐごぉぉぉ……」
ほむら「……寝つきの良さに恐怖を覚えるわ」
47 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:46:15.07 ID:qBUwSz+G0
ほむら「どうしよう……明日は見滝原中学への転校初日、朝から出かけなくちゃいけないのに」
杏子「ぐごー……ぐごー……」
ほむら「ちょっと杏子、起きてよ、私まだこの世界について何も知らないのよ! それに私の身体、いったいどうなっちゃったの!? ねえ杏子!」
杏子「ムニャムニャ……まだまだ食べられるよぉ……」
ほむら「どうしよう、私、いったいどうすれば……」
48 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:47:20.29 ID:qBUwSz+G0
ほむら「いいえ、くじけちゃダメよ暁美ホムラ。あなたには鹿目マドカを破滅の運命から救い出すという使命があるのだから!」
ほむら「アンデッドだろうとゾンビだろうと、要はマドカがインキュベーターに騙されて魔法少女に……もとい、仮面ライダーにならなければいいんだから」
ほむら「待っててマドカ、あの日交した約束、きっと守ってみせるからね! もう何があってもくじけないから!」
杏子「さっきからうっせーぞ! 静かにしろ! 目ぇ覚めちまったじゃねーか!」
ほむら「さあ杏子、教えなさい! 仮面ライダーのこと、アンデッドのこと……あなたが知っていること全て!」
49 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:48:18.37 ID:qBUwSz+G0
杏子「わかったから静かにしろって……ったく、しかたねーな」
ほむら「助かるわ」
杏子「と、言ってもあたしだって大したこと知ってるわけじゃないけどな」
ほむら「何よそれ?」
杏子「あたしの情報はだいたい上級アンデッドとの交渉で仕入れたものだし……」
ほむら「仮面ライダーの力はどうやって手に入れたの? インキュ……何かと契約して手に入れたんじゃないの?」
50 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:49:11.72 ID:qBUwSz+G0
杏子「ベルトは拾った」
ほむら「はぁ!?」
杏子「道端に落ちてたから拾ったんだよ、そしたらアンデッドに襲われるようになったから仕方なく戦ってんだ」
ほむら「そんなの捨てちゃえばいいじゃない」
杏子「それがさ、どこかに置いてきても戻ってくるんだよ、呪いの人形みたいに」
ほむら「なにそれ……怖いわね」
杏子「それに、レンゲルの力は何かと便利でさ……あたしはこいつのおかげでその日の食事にありつけてるわけだし」
51 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:49:57.11 ID:qBUwSz+G0
ほむら「じゃあ次はアンデッドについて知りたいわ」
杏子「えー、もういいじゃん。いい加減眠いぜ」
ほむら「まだベルトを拾ったいきさつしか聞いてないわよ」
杏子「じゃあこれで最後だからな」
ほむら「だからまだ話し始めたばっかりなのに……」
52 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:51:26.85 ID:qBUwSz+G0
杏子「アンデッドっていうのは全部で52体いやがるバケモノ達のことだ。こいつらは不死身で何をやっても死なない、文字通りのバケモノどもさ」
ほむら「不死身? 倒せないの?」
杏子「そうさ。警察でも軍隊でも、どんな武器を使っても殺すことはできない。そこで仮面ライダーの出番ってわけさ」
杏子「おまえもこのカードもってるだろ?」ピッ
ほむら「絵柄の無いカード? ええ、何枚か持ってるわ」
杏子「適当に痛めつけてやったアンデッドにこいつを投げつけてやれば、このカードの中に封印できるのさ」
ほむら「なるほど……それで、そのカードを使えば封印されてるアンデッドの特殊能力を使うことができるのね」
杏子「そうさ。でもなー、せっかく封印しても使えないやつもあるんだよ。これとか」
53 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:53:10.67 ID:qBUwSz+G0
ほむら「使えない……? あ、これアンデッドが封印されてるのに他のと違ってトランプみたいなナンバーとスートが描かれてないわね」
杏子「そうなんだよ、もったいないよな、もしかしたらラウズすると食料をめいっぱい出してくれるカードかもしれねーんだぜ」
ほむら「それはないと思うけど……ちょっと私も試してみてもいいかしら?」
杏子「あ? ああ、いいぜ、ほらよ」
ほむら「じゃあ行くわよ」ジュルルル…
杏子「お、オイオイ!? 何だそのベルトの装着の仕方は!?」
ほむら「え? 何かマズかったかしら?」
杏子「なんで何もないところにいきなりベルトが現れるんだよ!?」
ほむら「……こういうものなんじゃないの?」
杏子「普通の仮面ライダーは普通にベルト装着すんだよ! こうやって!」ガチャ、シュルルルル…チャキ!!
54 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:55:22.07 ID:qBUwSz+G0
ほむら「……じゃあ私のベルトは何なの?」
杏子「こっちが聞きてーよ!」
ほむら「まあいいわ、じゃあ気を取り直して……」\チェンジ!/ジュルルル…バシュウウ!!
杏子「なんか音も気持ち悪いなぁ……」
ほむら「それは私も気にしてるんだから、言わないで頂戴。それじゃあ早速……」スチャッ…
杏子「お、オイ!? おまえ、そのラウザー、どっから出した!?」
ほむら「ラウザー? ああ、この弓のこと? これは変身すると勝手に出現するの、どこからともなく」
杏子「おまえ……普通ラウザーは持ち歩くもんなんだぜ……なんだよその便利機能……」
ほむら「気にしても仕方ないでしょ、さ、行くわよ」シャッ…\リカバー!/
55 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:56:59.76 ID:qBUwSz+G0
杏子「お、発動したな! ……でも」
ほむら「……」
杏子「何も起きないな」
ほむら「そうね……いいえ、傷が治ってるわ。それに身体に溜まっていた疲れも消えた」
杏子「おお、本当か!? お前なら使えるみたいだな。じゃあそれやるよ」
ほむら「そう、じゃあ遠慮なく貰っておくわ……あら? いつの間にかナンバーとスートが書き加えられている……ハートの9?」
56 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 21:58:43.94 ID:qBUwSz+G0
ほむら「ねえ杏子」\スピリット!/ ジュルル…シュバアア!!
杏子「……んあ? ああ、何だい?」
ほむら「アンデッドとトランプは対応しているのかしら? どちらも52枚だし」
杏子「ふあああぁぁ……ああ、そういやそうかもな、あんま深く考えたことねーけど」
ほむら「何か人為的なものを感じるわね……そもそもアンデッドとは」
杏子「ずおぉぉぉ……ごおぉぉぉ……」
ほむら「……」
ほむら「さすがに二度起こすのは忍びないわね」
57 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 22:01:05.73 ID:qBUwSz+G0
ほむら「でも私がアンデッドだって言う誤解は解けたようね。いきなり戦闘になった時は焦ったけど、杏子のお陰で今後の方向は見えてきたわ」
ほむら「つまり全部で52体のアンデッド……こいつら全てを封印すれば争いの火種はなくなり仮面ライダーもお役御免、マドカが争いに巻き込まれる可能性も無くなるわけね」
ほむら「仮面ライダー同士が争うような仕組みもなさそうだし、以外と楽勝なんじゃないかしら?」
ほむら「さて明日は登校日ね……マドカとその交友関係を中心に調べてみようかしら」
58 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 22:02:28.51 ID:qBUwSz+G0
ほむら「……それにしてもトランプとアンデッドが対応しているっていうのは、どういうことなのかしらね? 偶然の一致っていうのはありえないし」
ほむら「あ、そういえば……」
ほむら「ジョーカーは含まないのかしら?」
59 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/03(水) 22:04:59.44 ID:qBUwSz+G0
以上です。また書き溜めができたら来ますよって。
60 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2011/08/03(水) 22:09:38.68 ID:XAd1XDHO0
ジョーカーだけが残る絶望の結末が見える
絶望がこのスレのゴールか?しかしライダーなら・・・
乙!
61 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/03(水) 22:52:35.19 ID:2FP8BePGo
乙!
ほむほむは劇場版、まどっちはTV版の結末を望みそうだからな……不安すぎる。
62 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北陸地方)
[sage]:2011/08/04(木) 19:01:52.70 ID:171yzevAO
乙!!カリスに変身するほむほむが違和感ゼロだww
カリスってハートがモチーフで、女性ライダーでも違和感ないなぁ
63 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(石川県)
[sage]:2011/08/04(木) 20:23:37.10 ID:MOkaEQa70
乙!
え〜と…ライダーなんだからバイクには乗るんだよね?
64 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/08/05(金) 13:49:45.77 ID:yIGg+0ifo
中学生だからバイクは…
65 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/05(金) 14:04:23.54 ID:3t0oG8NIO
自転車なら
66 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北陸地方)
[sage]:2011/08/05(金) 19:08:44.22 ID:La7oDyjAO
>>65
ダブルが乗ってたなww
67 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/08/06(土) 12:30:55.59 ID:MjlIMjCJo
モモもトリロジーのどれかで乗ってなかったっけ
68 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/08/06(土) 12:31:58.68 ID:Z8iTfUfno
劇場版ゴセイジャーを思い出したのは己だけではあるまい
ID:Z8iTfUfnoの信念である
69 :
◆bj4RxXxYrE
[saga]:2011/08/06(土) 20:08:04.85 ID:NxlZpJZ10
投稿前あげ。
70 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/06(土) 20:09:31.90 ID:NxlZpJZ10
〜〜翌朝・見滝原中学校への通学路〜〜
まどか「ヒトミちゃん、おはよー!」
仁美「マドカさん、おはようございますわ」
まどか「サヤカちゃんは……まだ来てない?」
仁美「ええ、電話では今日から登校すると言ってましたけど……」
シャコシャコシャコシャコ……キキーッ!!
さやか「よっす、おはよう二人とも、久しぶりね」
まどか「あ、サヤカちゃーん!」
仁美「お久しぶりですわサヤカさん」
まどか「それにしても、どうして自転車なの? 前までは徒歩通学だったのに」
71 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/06(土) 20:11:11.89 ID:NxlZpJZ10
さやか「え? えーっと、それは……ホラ、留学先で自転車通学だったから、その癖で乗ってないと落ち着かなくってさ」
まどか「へー、青いスポーツバイクだ、かっこいいなーさすが帰国子女! ……あれ、この自転車、変なのがついてるよ? カードリーダーみたいな……何これ?」
さやか「え? あ、ああ、これはその……変速機だよ!」
まどか「そうかなぁ、そうは見えないけど……」
さやか「そ、そんなことより急がないと遅刻しちゃうよ、さあ歩いて歩いて!」
まどか「?」
仁美「……」
72 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/06(土) 20:12:23.17 ID:NxlZpJZ10
まどか「それにしても急に2ヶ月も居なくなっちゃうんだもん、会えなくて寂しかったよサヤカちゃん……」
さやか「うおー、マドカ! 可愛いやつめ、このこのッ!」
まどか「キャーやめてサヤカちゃん!」
仁美「来ましたわ! 2ヶ月ぶりの禁断の恋の形ですわ!」
まどか「それで、どこに行ってたの?」
さやか「え?」
まどか「留学先だよ。一切連絡がなかったからすごく心配してたんだよ」
さやか「ご、ごめん。外部と連絡が取れない場所に……そ、そうそうチベット、チベットで人類の歴史を勉強してたのよ!」
73 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/06(土) 20:13:05.13 ID:NxlZpJZ10
仁美「ち、チベット!?」
まどか「チベット? 本当に、そんなところに……?」
さやか「え? や、やだなぁホントだって! なんか急に仏教の歴史に興味が湧いちゃって! あ、あはは、は……」
まどか「サヤカちゃん、何か隠してない?」
さやか「ッ!? う、ううん、ぜんぜん! 何も隠してない!」
まどか「……本当に?」
さやか「ホントだって!」
仁美「ま、まあ、サヤカさん本人が否定しているのですからあまり追求するのもよろしくありませんわ」
74 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/06(土) 20:13:52.74 ID:NxlZpJZ10
まどか「うーん、でもなぁ……」
仁美「さ、行きましょう」
まどか「う、うん……」
さやか「……」
さやか「……あ、危なかった、いきなり秘密がばれちゃうところだったわ」
75 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/06(土) 20:15:05.29 ID:NxlZpJZ10
〜近くの茂み〜
ガサ…ガサガサ……!!
バサッ!!
ほむら「……美樹サヤカが海外留学? あの様子じゃどうせ嘘なんでしょうけど」
キィィィィン…
ほむら「あら? あの美樹サヤカの通学鞄の中……」
キィィィイイイイイン…!!
ほむら「あれは仮面ライダーのベルトとラウズカード……間違いない、美樹サヤカは仮面ライダーだわ」
76 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/06(土) 20:15:55.45 ID:NxlZpJZ10
ほむら「この仮面ライダーのスーツには透視能力もついているのね、変身して来て正解だったわ」
ほむら「なるほど……巴マミと接触するまでもない、美樹サヤカから仮面ライダーに関する情報を聞き出すことにしましょう」
ほむら「自分が仮面ライダーであることを隠していたようだけど、少し揺さぶりをかければボロを出すでしょう」
ほむら「ほむっふっふ、案外順調だわ……おっといけない、そろそろ私も学校に戻らなくっちゃ……」シュッ\タイム!/
77 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/06(土) 20:16:52.84 ID:NxlZpJZ10
〜〜見滝原中学・まどか達の教室〜〜
早乙女「はい、今日はみなさんに転校生を紹介します!」
ほむら「暁美ホムラです、よろしく」
さやか「うわ、すっごい美人じゃん」
まどか「あの子今朝、夢の中で会った……ような……?」
仁美「どうしましたの?」
まどか「う、ううん、何でも……あれ、あの子、サヤカちゃんのこと見てない?」
さやか「え? あたし!? ヤダ、謎の美少女転校生とフラグ立っちゃった?」
ほむら「……」ジーッ
78 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/06(土) 20:17:58.39 ID:NxlZpJZ10
〜〜休み時間〜〜
モブ子A「暁美さん、前はどこの学校だったの?」
ほむら「ここと似たような学校よ」
モブ子B「部活とかは? 運動系? 文化系?」
ほむら「魔法少女のコスプレで魔女を退治していたわ」
モブ子C「しゅ、趣味は何かある?」
ほむら「銃火器収集と爆弾作りかしら」
モブ一同「……」
79 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/06(土) 20:19:07.05 ID:NxlZpJZ10
ほむら「なぜか取り巻きが居なくなったけど、丁度いいわ」
ほむら「……」ツカツカ…
まどか「さ、サヤカちゃん、暁美さんがこっち来るよ」
さやか「うへ!? ちょ、まってよ」カッカッカッ!!
まどか「もう、早弁なんかしてるからだよ」
さやか「ちがうって、これは朝ごはんなの! もぐもぐ!」
ほむら「美樹さん、アナタに話があるのだけれど」
さやか「な、何よ、もぐもぐ、ごっくん!」
80 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/06(土) 20:20:29.64 ID:NxlZpJZ10
ほむら「この街について、いろいろと教えて欲しいの」
さやか「ほへ? なんであたしなの? そんなの他の誰だっていいじゃん」
ほむら「そうね、たとえば……変身して怪物と戦う正義の味方について、とかね」
さやか「ッ!? あんた、どうしてそれを……!」
まどか「?」
仁美「……」
ほむら「ダメかしら? 嫌なら別に結構よ、他の人に聞くだけだから」
さやか「……いいよ、昼休み、屋上に来なさい」
81 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/06(土) 20:21:59.86 ID:NxlZpJZ10
〜〜昼休み・屋上〜〜
さやか「それで、何のつもり?」
ほむら「何って、さっき言った通りよ。仮面ライダーについて、アンデッドについて……知っていることを教えてもらおうと思って」
さやか「……あんた一体、何者?」
ほむら「変わり者よ。さあ、教えなさい!」
さやか「フン! 素性や目的もわからないような怪しいヤツに、ホイホイと機密情報を教えるもんですか」
ほむら「機密情報? ……ということは、仮面ライダーは機密性の高い組織によって作られたというわけね」
82 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/06(土) 20:23:37.57 ID:NxlZpJZ10
さやか「!? アンタ、BOARDのことを知ってるの?」
ほむら「ボード? ……ええ、その組織のことなら知ってるわ、アナタと同じく仮面ライダーである巴マミのことにも詳しいわよ」
さやか「マミさんのことまで……あんた、ただの転校生じゃないわね!」
ほむら「そんなことはどうでもいいわ、さあ、何から何まで話しなさい!」
さやか「ん? でもそこまで内部事情に詳しいんだったら、わざわざあたしに聞く必要なくない?」
ほむら「ああ、もう! そんなことはどうでもいいからさっさと……」
ピロリロリロリ! ピロリロリロリ!!
83 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/06(土) 20:25:11.19 ID:NxlZpJZ10
ほむら「? 何の音かしら?」
さやか「! アンデッドサーチャーに反応が!」
ピリリリリ! ピリリリリリ!!
ほむら「こんどは携帯!?」
さやか「もしもし!」
仁美『美樹さん、南西に10キロの地点にアンデッド出現ですわ!』
さやか「わかった、ナビゲーションはお願いね!」
ほむら「ど、どうしたって言うの!?」
さやか「アンデッドが出た! 悪いけどアンタに関わっている暇はないわ!」ダッ!!
ほむら「あ、ちょっと待ちなさい、まだ話は……」
84 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/06(土) 20:26:30.60 ID:NxlZpJZ10
さやか「よーし記念すべき初仕事だ、気合入れていくわよーッ!」スッタッタッタ…
ほむら「まちなさい、美樹サヤカーッ!」タタタ…
仁美『マミさんも既に向かっています、急いで!』
さやか「了解、急行するわ! 行くよ! ブルースペイダー!」カシャ
さやか「うおおおおおおお」シャコシャコシャコシャコ!!!!
さやか「はああああああッ」ドキュゥゥウゥゥウゥウ……
ほむら「ま、待ちなさ……速ッ!? 自転車で自動車を追い越してるわ! どんな脚力してるのかしら……って関心している場合じゃない、追いかけないと」
85 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/06(土) 20:29:11.69 ID:NxlZpJZ10
ほむら「でもあのスピード、普通に走っても追いつけないわ。というか微かに聞こえたけど……ここから7020キロも離れた場所に自転車で向かうなんて……さすがは仮面ライダー……」
ほむら「そ、そうだ私も自転車で追いかけ……」
ほむら「…………」
ほむら「……」
ほむら「」
ほむら「私、自転車乗れないんだった」
ほむら「……」グスッ
ほむら「そ、そうよ、冷静に考えれば追いかける必要なんて無いじゃない」
ほむら「さっき電話で会話していたのは志筑ヒトミだったわね。彼女に事情を聞けば済む話だわ」
86 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/06(土) 20:31:24.15 ID:NxlZpJZ10
〜〜放課後・教室〜〜
ほむら「志筑さん、お話があるのだけれど」
仁美「……サヤカさんのことですの?」
ほむら「そうね。それと彼女が戦っているモノのことも、詳しく教えてもらえるかしら?」
仁美「……」
まどか「ヒトミちゃん一緒に帰……あ、暁美、さん」
仁美「……わかりました。マドカさん、私はこれから暁美さんに茶道部を案内して差し上げなければなりません」
まどか「そうなんだ……暁美さん、お茶に興味があるの?」
ほむら「え? お茶? 別に好きでもないけど……」
仁美「……(話を合わせてくださいまし!)」ドカッ
ほむら「痛ッ!? そ、そうね……抹茶ラテとか甘い飲み物は好きだわ」
まどか「本当? わたしも好き!」
87 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/06(土) 20:32:45.22 ID:NxlZpJZ10
ほむら「私も好きよッ! マドカ!」
まどか「え? う、うん、そんなに好きなんだ……」
仁美「では暁美さんはお借りしますわね」ガシッ
ほむら「え? あ、ちょっと? 私はまだマドカとお話しを……」
仁美「話があるって言ったのはアナタでしょう! それに……」
仁美「無関係な一般人であるマドカさんを巻き込むようなマネは、どんな事情があっても許しませんわよ」グイッ
ほむら「……」ズルズル…
88 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2011/08/06(土) 20:33:47.38 ID:B0eBGEO6o
さやか「嘘だドンドコドーン!!!」
89 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/06(土) 20:35:12.33 ID:NxlZpJZ10
〜〜屋上〜〜
仁美「お察しの通り、私もサヤカさんもBORADに所属しています。サヤカさんは仮面ライダーとして、私は彼女のサポート役として働いていますわ」
ほむら「ボード……美樹サヤカもその名称を口にしていたわね。さしずめ正義の組織といったところかしら?」
仁美「そんな品のいい所ではありませんわ。元々は医療技術を開発していた、ただの民間企業です。裏では黒い噂も絶えませんし」
ほむら「……詳しく教えてもらえるかしら? その噂について」
仁美「話すのは構いませんが、まずはアナタが何者なのか……素性を明かしていただきませんと」
ほむら「……これでいいかしら?」ピッ
90 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/06(土) 20:36:31.43 ID:NxlZpJZ10
仁美「それはアンデッドの封印されたラウズカード! いったいどうしてアナタが!?」
ほむら「単純な話……私も仮面ライダーだからよ」シャッ…\チェンジ!/ ジュルルル…バシュウウゥゥ!!
仁美「〜〜〜〜〜ッ!!????」
ほむら「理解してもらえたかしら」
仁美「……え、ええ……事情はわかりましたが……」
ほむら「どうかしたの?」
仁美「……いえ、少し驚いただけですわ。仮面ライダーは3人だけだと聞いていたものですから……」
91 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/06(土) 20:37:45.87 ID:NxlZpJZ10
ほむら「3人だけ? 私の知る限りでは、私を除いて既に3人存在しているわよ?」
仁美「私は、組織の上層部からそう聞かされているだけです。4人目のライダーなんて……」
ほむら「……なるほど、何だか臭うわね、そのボードって組織」\スピリット!/ ジュルル…バシュゥゥ!
ほむら「……そうだわ。もしかしてその組織に、インキュベーターという生物はいないかしら?」
仁美「インキュベーター? さあ、存じませんが……アンデッドか何かの名前ですの?」
ほむら「いえ、居ないならいいわ……」
92 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/06(土) 20:39:15.67 ID:NxlZpJZ10
ほむら「インキュベーター……この世界には存在しないというの? いいえ、魔法少女の代わりにライダーシステムがあるというのなら、きっとヤツもシステム開発に関わっているはず……」
仁美「……暁美さん?」
ほむら「え、ああ何でもないわ。とりあえず、何か分かったら連絡をもらえないかしら? はい、これ私のアドレス」
仁美「……一応承りますが、正直、私にはアナタを信用する理由がありません。ですからあまり期待はなさいませんように」
ほむら「……わかったわ。じゃあ私はこれで」
仁美「ええ、ごきげんよう……あ、あの」
ほむら「何かしら?」
93 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/06(土) 20:40:51.74 ID:NxlZpJZ10
仁美「……あなたはどうして仮面ライダーになったんですの?」
ほむら「私の、仮面ライダーになった理由?」
ほむら「……大切な人を、守るため。それだけよ」
仁美「大事な人……それって一体……ああ、行ってしまいましたわ」
仁美「……」
ピ、ポ、パ、ピ……トゥルルルルルッ、トゥルルル…ガチャッ
仁美「ブレイド専属オペレーターの志筑です、所長室に繋いでいただけますか? はい、お願いします」
94 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/06(土) 20:41:59.00 ID:NxlZpJZ10
仁美「……所長、お忙しいとろこ申し訳ありませんが、これから少々お時間を頂けませんか? いくつかお尋ねしたいことがございまして……ええ、業務内容に関することですわ」
仁美「……よろしいですか? それでは今から伺いますので……はい」
仁美「突然で申し訳ございません……いいえ、こちらこそ……はい、それでは失礼します……」
仁美「九兵衛所長」ピッ
95 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/06(土) 20:44:04.81 ID:NxlZpJZ10
また書き溜めできたら来ます。次回は待望(?)のドンドコ山編です。
96 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北陸地方)
[sage]:2011/08/06(土) 20:46:52.22 ID:k4uF1lcAO
1乙!!
いよいよドントコ山か…
マミさんの身体がボドボドに…
97 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/08/06(土) 21:02:19.24 ID:Z8iTfUfno
乙マミ
サーチャーに反応しないのか……やっぱし仮面ライダーほむらさんと原作カリスはちょっと違うみたいね
マミさんに取ってのザヨゴは誰なんだろ?
98 :
◆bj4RxXxYrE
[saga]:2011/08/09(火) 01:25:10.35 ID:/Ujg8ep60
ごめんドンドコまで行きませんでした。オンドゥルの戦い終了までです。
話はすすんでないけど文章溜まったんで一旦投稿します。めんご。
99 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 01:26:43.50 ID:/Ujg8ep60
〜〜通学路・下校時刻〜〜
まどか「サヤカちゃん、お昼から急にいなくなっちゃったけど、いったいどうしたんだろう……」
まどか「仁美ちゃんも先に帰っちゃうし、何だか寂しいなぁ……」トボトボ
ほむら「(大丈夫よマドカ、遠くから私が見守っているわ)」コソコソ
まどか「はぁ……あ、あそこにいるのって……!?」タタタタ…
ほむら「(!? 私の完璧な尾行術が見破られた!? ……あら、通り過ぎて行っちゃったわ)」
まどか「……間違いない、サヤカちゃんだ! 一緒にいるのは、誰だろう?」
ほむら「(あれは美樹サヤカと……巴マミ! アンデッド討伐から戻ってきたのね)」
まどか「何を話してるんだろう……盗み聞きなんて良くないけど……」
100 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 01:29:14.88 ID:/Ujg8ep60
さやか「いやー、やっぱマミさんは一流だなー! コウモリのアンデッド相手に圧倒的な強さでしたもんね!」
マミ「それほどでもないわ……ゴホッ」
さやか「でも惜しかったですね、あと少しのところで逃げられちゃって。もう少しで倒せたのになー」
マミ「そうね……私にいつもの力が戻れば、あの程度のアンデッドに苦戦なんて……」
さやか「マミさん? どうかしました?」
マミ「いいえ、何でもないわ……うゴホっ、ゲホッゲホッ」
さやか「大丈夫ですか、マミさん?」
マミ「気にしないで頂戴、何でもないわ……ゴホッ」
101 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 01:30:23.37 ID:/Ujg8ep60
マミ「美樹さん、私はこれから少し用事があるから……もう行くわね」
さやか「え? ええ、わかりました! これからも一緒に頑張りましょうね! マミさん!」
マミ「……ええ」ガチャ、キュキュキュキュ! ブロロロロ…
ブィイィィイイィイィィィ……
ほむら「巴マミの乗り物はスクーターなのね……何故かしら、妙に似合うわ」
まどか「サヤカちゃん」
さやか「あ、マドカ!?」
まどか「今の人、誰? サヤカちゃんの知り合い?」
さやか「え? う、うーんと……いや、ちょっと道を聞かれただけで……」
まどか「サヤカちゃん、ウソばっかり」
102 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 01:31:02.64 ID:/Ujg8ep60
さやか「ま、マドカ……!? どうしたの?」
まどか「サヤカちゃんも仁美ちゃんも、わたしに何か隠してる……そうでしょ?」
さやか「そ、それは……」
まどか「わたしには、言えないことなの……?」
さやか「……うん、今は言えないんだ。でも話せる時が来たら必ず話すから……今はゴメン!」
まどか「……そう、わかった。わたしの方こそゴメンね、言いにくいこと聞いちゃって……」
さやか「マドカ……」
まどか「わたし、もう帰るね……バイバイ、サヤカちゃん」
さやか「う、うん、また明日……」
さやか「……マドカ」
103 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 01:31:53.48 ID:/Ujg8ep60
さやか「行っちゃった……ゴメン、マドカ。あんたを仮面ライダーとアンデッドとの戦いに巻き込みたくないんだ」
さやか「……マドカにこれ以上、辛い思いはさせたくない、だから、今はゴメン……!」
ほむら「美樹、サヤカ……アナタって子は……ううっ」ズズッ
さやか「うわっ転校生!? どこから出てきた!? しかもなんで号泣してんの!?」
ほむら「大丈夫よ! 私には分かるわ、アナタの葛藤が!」
さやか「うわ!? ちょっと抱きつかないでよ!? 何!? 何なのよ!!」
ほむら「サヤカ、いままでいけ好かないヤツだとか誤解しててゴメンなさいぃぃぃ! 好きだぁぁぁぁあぁぁああ! マドカを好きなアナタが好きだぁあぁぁぁぁぁあああ!!!」
さやか「このッ、いいかげんに……しろーッ!」
ゴチン!
104 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 01:34:57.39 ID:/Ujg8ep60
ほむら「ごめんなさい、少し取り乱していたわ」ファサアァァ…
さやか「どさくさにまぎれて好き放題言われた気がしたけど、それは横に置いといて……結局アンタ、いったい何なのよ」
ほむら「仮面ライダーよ、アナタと同じ……変身!」\チェンジ!/ ジュルル…バシュゥゥゥ!
さやか「……仮面、ライダー!? そんな……」
ほむら「共にアンデッドと戦うモノ同士、協力しない手はないと思うわ」
さやか「……なるほどね」
ほむら「わかってくれたかしら?」
さやか「アンタ、あの杏子ってヤツの仲間なんじゃないの?」
ほむら「……え?」
105 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 01:35:55.06 ID:/Ujg8ep60
ほむら「アナタ、既に杏子と出会っているのね……」
さやか「そうか、やっぱり仲間だったんだ」
ほむら「え、いや仲間というか同じ釜の飯を食った仲というか……」
さやか「あんな私利私欲のために仮面ライダーの力を使うようなヤツの仲間になんか、誰が協力するもんですか! 変身!」ガチャ\ターンアップ!/ バシュウウ!!
ほむら「うおッ、あぶないッ!? いきなり何するの!?」バッ
さやか「うるさい、問答無用!」ジャキン!
ほむら「待ちなさい、私に戦う意志は無いわ!」
106 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 01:37:04.64 ID:/Ujg8ep60
さやか「こっちには大アリよ! くらえ!」シャッ\タックル!/
さやか「はぁぁぁぁぁぁあああ……ウェェェェェエエエエイッ!」
ほむら「ちょっと待ちなさいって……」
さやか「ウェッ!? 避けられた!?」
ほむら「言ってるでしょ! ハアッ! テヤァァァアアア!」
さやか「うわッ!? ぐへっ、ぐはっ!?」バタッ
さやか「く、やるわね……!」
ほむら「まだやる気? ……いいわ、アナタがその気なら手加減しないわよ! かかって来なさい!」
107 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 01:38:09.22 ID:/Ujg8ep60
ピロリロリロ! ピロリロリロ!!
さやか「アンデッドサーチャーが反応を……!?」
ほむら「……どうしたの? もうお終いかしら?」
さやか「反応場所は……この場所!? でもここにアンデッドなんていないのに……?」
ほむら「……まあいいわ、アナタに戦意が無いのなら戦ってもつまらないものね」スッ
さやか「あれ? サーチャーの反応が消えた……? 故障だったのかな」
ほむら「次会うときまでには、もう少し頭を冷やしておくことね」シャッ\スピリット!/ ジュルルル…バシュウウ!!
さやか「な、何をーッ!? まだ勝負は終わってないわよ!」
108 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 01:38:55.68 ID:/Ujg8ep60
ほむら「……アナタ、仮面ライダーになったばかりでしょう? 戦い方が素人丸出しよ」
さやか「う、うるさい! そりゃマミさんに比べれば全然ダメかもしれないけど、あたしだってちゃんと2ヶ月の研修を受けた正式な仮面ライダーだ! アンタに文句言われる筋合いは無いわ!」
ほむら「ふっ、研修で仮面ライダーになれれば苦労は無いわね」
さやか「な、何をーッ、あんただって、あんただって……えーっと……その」
ほむら「何かしら? 私がアナタに仮面ライダーとして劣るところが、どこかにあるかしら?」
さやか「せ、正義の意志が無い! 自分のためだけに仮面ライダーの力を……」
ほむら「勝手に決めつけないでくれる? 私の目的はあくまで全てのアンデッドの封印。この戦いを終わらせ平和を取り戻すことよ」
109 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 01:39:50.44 ID:/Ujg8ep60
さやか「え? そ、そうなの?」
ほむら「冷静さが足りないわね。研修じゃ教えてくれなかったのかしら?」
さやか「クッ、こいつ……な、何か……こいつの欠点は……」
さやか「!」
さやか「そうだ、アンタ、バイクに乗ってないじゃない!」
ほむら「……べ、別に乗ってなくてもいいじゃない」
さやか「いーや、ライダーって言うからにはバイクか……少なくとも何か乗り物に乗って移動してないと!」
ほむら「ひ、必要ないわ、そんなもの!」
さやか「じゃあアンデッドが遠くに出現したらどうすんの? 走って移動すんの? アンタ、フルマラソンの選手なの?」
ほむら「この、言わせておけば……ッ!」
さやか「ほら、反論できないじゃない! アンタのほうこそ仮面ライダー失格よ!」
110 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 01:40:48.40 ID:/Ujg8ep60
ほむら「……乗ろうと思えば乗れるわ」
さやか「じゃあ乗りなさいよ」
ほむら「今度、乗ってくるわよ!」
さやか「ふーん。まあ、どうせアンタが運転できる乗り物なんて、三輪車ぐらいよ! バーカ、バーカ!」
ほむら「何よ! 敵と見れば突進しかしないイノシシ武者のくせして! バカはアナタでしょバーカ!」
さやか「何にも乗ってないアンタなんか仮面ライダーじゃないわ、ただの仮面よ、仮面! 仮面ウォーカーよ!」
ほむら「……うッ、うわあああああん憶えてなさい!」タッタッタッタ…
さやか「……泣かせちゃった。ちょっと言いすぎだったかな……?」
111 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 01:41:56.65 ID:/Ujg8ep60
〜〜日没後・杏子の隠れ家〜〜
ほむら「うわーん! キョウコーッ!」バターン!
杏子「うわっ!? 何だ!? アンデッドの襲撃か!?」ドタバタ
ほむら「サヤカが、サヤカが私をいじめるのよぉぉぉおぉおぉぉ!」
杏子「ホムラか!? こら、ちったあ落ち着け!」
ほむら「私でも乗れるバイク出してェェェエエエ!」
杏子「あたしゃドラえもんか!? とにかく落ち着けバカ!」
ほむら「うえーん杏子までバカって言ったぁぁぁぁ!」
杏子「っだー! もうめんどくせーなぁぁぁあああもう!」
112 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 01:42:55.93 ID:/Ujg8ep60
ほむら「みっともないところを見せたわね」ファッサァァ…
杏子「ホントだよ」
ほむら「そういう訳で、私もバイクが欲しいのだけれど」
杏子「なんであたしんトコに来たんだよ」
ほむら「他に聞ける所が無かったんだもの」
杏子「……はあ、んな乗り物なんて無くたっていーじゃねーか」
ほむら「ダメよ、アナタはそれでいいかもしれないけれど、私は美樹サヤカにだけは負けるわけにはいかなくなったの」
杏子「! おまえ、アイツに会ったのか?」
ほむら「会うに決まってるじゃない、同じ学校の同じクラスなんだから」
杏子「そうか……よりにもよって、アイツのクラスメイトか……」
113 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 01:43:51.29 ID:/Ujg8ep60
ほむら「まだ仲は険悪なままのようね」
杏子「まだって何だよ、アイツとはこれからも険悪だよ! 一般人のくせに、あたしの生き方に文句ばった垂れてきやがって……」
ほむら「その美樹サヤカだけど……仮面ライダーになってたわ」
杏子「なんだって!? ……あのバカ、仮面ライダーになるってことがどういうことか、さんざん聞かせてやったのに……」
ほむら「そんなことよりバイクの話だけれど」
杏子「……あーもう、わかったよ、あたしのバイク貸してやるよ」
ほむら「え? あなたバイク持ってるの?」
杏子「だいぶ長いこと使ってないけどな……来いッ、グリンクローバー!」
114 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 01:44:31.06 ID:/Ujg8ep60
ブロロ…
ほむら「……? どこからともなくエンジン音が……!?」
ガッシャーン!
ほむら「な、何ィ!? ここ高層ビルの最上階なのに!? バイクが窓ガラスを突き破って入って来た!」
クローバー「ブロロロロロロォン!」
杏子「よお、元気にしてたか?」
クローバー「ブロロンブロロン!」
ほむら「バ、バイクと会話してるゥゥゥゥウ!?」
115 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 01:45:45.69 ID:/Ujg8ep60
杏子「こいつの名前はグリンクローバー。クローバー、こいつが暁美ホムラだ」
クローバー「ブロロ……ブォンブオン!」
杏子「ははは、おまえのこと気にいったみたいだぜ!」
ほむら「そ、そうなの? よ、よろしく」
杏子「クローバーは人間の脳波を読み取って自動操縦してくれるスグレモノメカだ。まあ、あたしは遠出しないからぜんぜん使わないんだけど」
クローバー「ブロロォ……」
杏子「あはは悪い悪い、そう言うなって。代わりと言っちゃ何だが、しばらくホムラの世話してやってくれよ」
クローバー「ブロロロオ! ブルンブルン!」
杏子「おいおい、あんまり張り切り過ぎんなよ」
ほむら「……これはこれで不安だわ」
116 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 01:47:18.90 ID:/Ujg8ep60
メザメタコーコロハー♪
クローバー「ブロォ?」
杏子「何だ、この音楽は?」
ほむら「私の携帯だわ。こんな時間に誰から……志筑ヒトミ?」
ハシリ…ピッ
ほむら「もしもし、どうしたの?」
仁美「暁美さんですか? 大変です! BORAD本部がアンデッドに襲われてますの!」
ほむら「何ですって!?」
仁美「いま本部の場所を転送します! お願いです、助けてくださ……きゃあ!?」ガタッ
ほむら「ちょっと、志筑ヒトミ!? もしもし!? ……くっ、巴マミと美樹サヤカは何をやっているの!」
117 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 01:49:35.34 ID:/Ujg8ep60
杏子「おいどうした? 何かあったのか?」
ほむら「貴重な協力者を助けに行くわ。さっそくだけど力を貸してもらうわよ、グリンクローバー!」
クローバー「ブロロ? ブロロロロロォ……ブルンブルンブルン!」
杏子「おい、忘れものだ!」ポイッ
ほむら「これは、ヘルメット?」
杏子「道路交通法はちゃんと守れよ!」
ほむら「それ以前に無免許なのだけれど……自動操縦ならギリギリ合法かしら?」モゾモゾ…カチャッ
ほむら「まあいいわ……それじゃあ行ってくる……!」ブォンブォン!!
杏子「行ってこい、ホムラ! 落下中は舌噛まないように気をつけろよ!」
ほむら「……ってここビルの最上階で……あ、ああああああ落ちるぅううううう!?」ギュィィイィイイイイン!!!
118 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 01:50:52.03 ID:/Ujg8ep60
〜〜BOARD本部〜〜
ガチャッ!
仁美「ひっ!?」
さやか「ヒトミ、こんな所に隠れてたの? 大丈夫だった!?」
仁美「サヤカさんッ! よかった、てっきりアンデッドかと……!」
さやか「いったいどうなってるの? 本部にはマミさんが居るはずじゃ……」
仁美「それが……マミさんがアンデッドを操ってるみたいでしたの」
さやか「マミさんが? まさか、そんなことあるわけないじゃん!」
仁美「私、見ましたの、マミさんと所長が言い争っていた所を……」
さやか「でも、それだけで疑うなんて」
仁美「言い争っている時にアンデッドが襲撃してきて、マミさんはアンデッドと戦わずに所長を誘拐して逃げたんですのよ!」
119 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 01:52:39.17 ID:/Ujg8ep60
さやか「でも、でも……あたしはマミさんが裏切ったなんて信じられないよ!」ダッ
仁美「さ、サヤカさ……あうっ!?」ガクッ
さやか「そんな、マミさんが……BOARDを、みんなを裏切っただなんて……!」タッタッタ!
――アナタが美樹さんね。私は巴マミ、ギャレンよ。一緒にアンデッドと戦いましょう――
――はい! よろしくお願いします、マミさん!――
さやか「そんなこと……ッ」
ブブブブブブブ!!
さやか「!?」
さやか「な、何コレ? 虫……イナゴの大群!?」
ブブブブブ……
さやか「虫たちが……集まっていく……!」
ローカストアンデッド「キシャアアアアアアアア!!!」
さやか「キサマか……キサマがみんなを!」
さやか「許さないぞ……変身!」ジャコッ\ターンアップ!/
さやか「ハアアアアアアア!」バシュゥゥゥウン!!!
さやか「ウェェェェエエエエエ!!!!」バッ
さやか「ウェイッ!!!!」ズバアアアッ!!!
120 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 01:54:22.82 ID:/Ujg8ep60
バットアンデッド「キィィイイイイイイイ!」バシュッ
さやか「ウェッ!? こ、こいつは昼間に倒し損ねたコウモリのアンデッド!? そんな、2体同時なんて無理だよ!」
ローカスト「キシャアアア!」ドガッ
バット「キィイイイ!」ズバッ
さやか「うえッ!? く、くそッ、せめてマミさんがいてくれれば……!」
さやか「あ、あれは……あの物陰にいるのは、マミさん!?」
マミ「……」ジーッ
さやか「マミさん、なぜ見てるんです!? ホントに裏切ったんですか!?」
マミ「……」ジーッ
さやか「アンタとあたしは仲間じゃなかったんで……ウエッ!?」
ローカスト「キシャ、キシャアアア!」
121 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 01:55:37.37 ID:/Ujg8ep60
マミ「……」スッ
さやか「マミさん……そんな……ホントに行っちゃった……」
バット「キイイイイイイ!」
さやか「くっ、このッ、いったい何だって言うのよ!? 意味わかんないよ!」ズバッ
バット「キイ!?」グラッ
ローカスト「キシャアアッ!」ズバッ
さやか「ぐうぇッ!? こ、この……ウェイッ! ウエエエエイッ!!!」
バット「キイイイ!」バババッ!
ローカスト「キシャアアッ!」ドガッ、ドガッ!
さやか「うぅ……ラウズする隙さえ無い……もう、諦めるしかないっていうの……?」
ブォンブオンブオン!!!
???「その必要はないわ」
バット「キイ?」
ローカスト「キシャア?」
さやか「何? このエンジン音は……?」
122 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 01:56:46.89 ID:/Ujg8ep60
ほむら「とうッ!」ブォン!
ドガッ!
バット「キィィイイイィイイアアア!?」
さやか「ば、バイクで轢いたーッ!?」
ほむら「間一髪って所かしらね」
さやか「て、転校生!? そのバイクどうしたの!?」
ほむら「話は後よ! アナタはそのバッタのアンデッドをお願い!」
さやか「う、うんわかった! そっちのコウモリはアンタに頼んだよ!」
123 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 01:58:02.45 ID:/Ujg8ep60
バット「キィ……!」
ほむら「……お手柔らかに」シャッ\チェンジ!/ ジュルル…バシュウウウ!!
バット「……カ、リス……」
ほむら「アナタ、喋れるの?」
バット「……なぜ人間の味方をする?」
ほむら「そういえば杏子が上級アンデッドと意思疎通が出来るみたいなことを言っていたわね……まあ、アナタはとても上級って感じじゃないけど」
バット「カリス、ではないのか……?」
ほむら「カリス? いいえ、私の名は暁美ホムラよ!」
バット「まあどちらでも良い、立ちはだかる敵は倒すのみ……それがバトルファイトの唯一にして絶対のルール!」バッ
ほむら「バトル……ファイト? それって……」
124 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 02:03:27.96 ID:/Ujg8ep60
さやか「くそッ、これでも喰らえ!」シャッ\タックル!/ピピピピ…
さやか「はァアアアアアア……ウェエエエエエエイッ!」
ローカスト「キシャ……キシャアアアア!」ピョーン!
さやか「くっ、なんで簡単に避けられるのよ……ッ」
――敵と見れば突進しかしないイノシシ武者のくせして! バカはアナタでしょバーカ!――
さやか「く、くそう……どいつもこいつもあたしをバカにしてェェェエエエエ!!!」ゴゴゴゴ!!!
ローカスト「キシャ!?」
さやか「いいわよ……こうなったら、とことん前に出てやろうじゃないの! イノシシ舐めんじゃないわよ!」シャッ、シャッ! \スラッシュ!/\タックル!/
さやか「ハァァアアァァァアアアアアアアアアア!!!!!」ピピピピピ…
\スラッシュダイヴ!/
125 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 02:05:20.09 ID:/Ujg8ep60
さやか「ウエエエエエエエエエエエエイヤアアアアアアアア!!!!!!」ズバババババババ!!!!!!!
ローカスト「キシャアアアッ!?」スバッ!
さやか「くっ、かすっただけ!?」
ローカスト「ググ……ギャシャアアアア!」ブブブブ!!
さやか「な、アンタも体当たり……グッ!?」ガッ
ローカスト「シャアアアアアア!!!」ブブブブ!!!!
さやか「く、このまま壁に叩きつけるつもりね……いいわよ、やってみなさい!」
ローカスト「アアアアアアッ!!!!」ブブブブブブ!!!!
さやか「でも、その代金は……」シュッ\スラッシュ!/ピピピ…
さやか「高くつくわよ!」
ドガァァアアアアアアアン!!!
126 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 02:06:52.55 ID:/Ujg8ep60
さやか「う、うう……」ガクッ
ローカスト「グ、グアアァァァ……」カシャッ
さやか「やった、バックルが砕けた……ふ、封印しなきゃ……カードを……」シュルルル…トスッ
ローカスト「アアアァァァァ……」ギュルルルル…ポテッ
さやか「ふぅ……なんとか、勝った……よ……マミさん……」バタッ、シュゥゥゥ…ン
127 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 02:08:32.19 ID:/Ujg8ep60
バット「ククク、いかにカリスといえども、闇夜の空を自在に舞う私を捕らえるのは難しいようだな!」バッサバッサ
ほむら「(時間を止められる機会は僅か3回、停止している最中はダメージを与えることができないとなると……チャンスは時間停止を解除した一瞬!)」
ほむら「(しかも相手は不死身の怪物、生半可な攻撃では致命傷にはならないでしょう……ならば)」
ほむら「(あの病院で発動した必殺技、スピニングアタックを直撃させるしかないわ!)」
バット「隙だらけだぞ、カリス!」ズバッ!
ほむら「来た……ここよ!」シャッ\タイム!/
ほむら「……!? 何、居ない!? そんな、確かに声が聞こえたのに!?」
128 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 02:10:03.78 ID:/Ujg8ep60
バット「キィィイイイ!」スバッ
ほむら「ぐあっ!? バカな、反対方向から!?」
バット「ククク、音響反射だ……建物の壁に超音波を反射させ、キサマの聴覚をコントロールさせてもらった」
バット「これでキサマは私の攻撃が何時来るのか、何処から来るのか……知る術は無くなった」
ほむら「怪物のクセに小ざかしいマネを……!」
バット「我らのような下級アンデッドは、勝ち残る為なら何でも使うさ……小ざかしい手段だろうと何だろうとな!」
ほむら「(どうする……最大範囲で時間停止を使うか……いや、その範囲外にヤツが居たら終わりだ、あと2回分しか残っていない、1回も無駄には出来ない……!)」
129 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 02:12:16.69 ID:/Ujg8ep60
ほむら「これでは必殺技を当てるどころか、姿を捉えることすら出来ない……!」
ほむら「ならば、ここはあえて……!」スッ
バット「……どういうつもりだカリス? 武器を下げるなど、降伏のつもりか? バトルファイトに降伏など存在しないぞ」
ほむら「……ハンデとでも思ってくれればいいわ。好きなだけ攻撃しなさい」
バット「私を誘き出す作戦か……ククク、いまさらそんなマネをしても遅いぞ……!」
キィィイイ……ン……
ほむら「……うっ!? な、何、頭が……痛い!」ガクッ
バット「私との戦闘を長引かせたのが運の尽きだ! キサマの平衡感覚は超音波の影響を受けすぎた……反撃はおろか、立っていることもままなるまい! キィイイッ!」ズバッ!
ほむら「ぐああああああああッ!?」ブシュアアア!
130 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 02:16:41.04 ID:/Ujg8ep60
バット「どうしたカリス、そんなものか? カテゴリーA(エース)が聞いて呆れるわ」
ほむら「ふ、フフ……」
バット「……? 恐怖でおかしくなったか、カリス」
ほむら「……何度も言わせないでくれる? 私はカリスじゃない、ホムラ……暁美ホムラよ!」シャッ
バット「キサマはもはや我が術中、何をしても私に触れることすらできん」
ほむら「それは……どうかしらね! 元魔法少女を舐めないでもらえるかしら!」シャシャッ\タイム!/\リカバー!/ピピピ…
\タイムリバーサル!/
131 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 02:18:21.52 ID:/Ujg8ep60
バット「ふん、この後に及んで何を……え、な、何ィィィィィィイ!? カリス!? なぜキサマが私の正面にいる!?」
ほむら「あなたが私に攻撃する直前まで『時間を戻した』のよ……さあ、お返しの時間ね」
バット「そ、そんな技、反則……ッ!」
ほむら「はああああああああああッ! てえッ!」ズバアッ!
バット「ギィアアアアアア!?」ドシュッ、ゴロゴロ…バタッ
ほむら「……まだ倒しきれないの? アンデッドという名に恥じない不死身っぷりね」ハァ、ハァ…
バット「ぐぐぅ……そんなフラフラの状態での攻撃なぞ、致命傷にはならんわ……ぐっ」フラッ
ほむら「じゃあ、もう一押し……クローバー、お願い、来て!」
ブロロロ…ブォンブオン!!
ほむら「フフ……バイクに超音波は効かないでしょう?」シャッ\トルネード!/
\トルネードクローバー!/
クローバー「ブロロロロオオオオオオ!!!」
ギュルルルルルルゥ……!!!
132 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 02:22:39.01 ID:/Ujg8ep60
バット「くっ、竜巻を帯びたバイクで体当たりを仕掛けるつもりか……ならば、ここはひとまず空中に逃げ……」
クローバー「ブロロロロオオオン!」ビョーン!
バット「バイクが、跳んだだとォォオオオオオオオ!?」
ドギュルルルルウゥゥウウゥゥゥ……!!!
バット「う、うおおおおおお……ギィヤアアアアアア!!!」
ドゴオオオオオォォォォゥン!!!!
バット「そんな、私は……私の種族を……」カシャ
ほむら「えいっ」ヒュルルルル…トスッ
バット「ヴオォォォ……」シュゥゥゥン…ヒュルルル
ほむら「これでやっと封印完了、ね……ハァ、ハァ」パシッ
ほむら「アンデッドって、みんなこんなに強いのかしら……魔女とは違って、何か、戦いに対する執念のようなものを、感じたわ……ハァ」
ほむら「そういえば、美樹サヤカはどうなった、かし、ら……う、意識が……」バタッ
133 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/09(火) 02:27:48.29 ID:/Ujg8ep60
ここまで。次こそはドンドコ山まで行きたいけど…また書き溜まったら来ます。
今回勝手にカードの組み合わせを創作したりしてます、ごめんね。
134 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/08/09(火) 08:40:29.19 ID:d3hluBVzo
乙乙!
まさかオリジナルコンボやってくれるとは思わなかった……「剣」本編への不満の一つが
カードの組み合わせが一定の物くらいしか無い事なのよね
なので今後とも是非やって欲しいっす!
タイム+リカバーの発想は無かったwwwwwwww
135 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北陸地方)
[sage]:2011/08/09(火) 20:55:28.44 ID:Hs7n3n/AO
乙!!
ラウズカードの可能性が広がっていく…!!
こいつはたいしたSSだ
136 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/08/13(土) 01:39:30.36 ID:AR9hzctuo
面白いカテゴリー8のカードも出番あるんだろうか・・・
137 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(兵庫県)
[sage]:2011/08/13(土) 09:36:17.29 ID:QiB/39Bvo
本編じゃ橘さんは一話を除けばほとんど外さなかったな
撃つ相手を間違える事はあったけど
138 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/08/13(土) 15:43:30.88 ID:yxclBaIko
つまり◆8「SCOPE」のカードは使用シーンが描写されなかっただけで常時使われていたんだよっ!(ドーン)
139 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/15(月) 22:17:12.96 ID:SU7DeLXy0
いまさらだけどほむら乗り物音痴設定はこっちの勝手なイメージです、あしからず
それと、やっぱりあんまり進んでません。一応ドンドコ山は越えました。
140 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/15(月) 22:20:29.85 ID:SU7DeLXy0
〜〜杏子の隠れ家〜〜
ほむら「……う、ううん……」
ほむら「はっ!? ここは杏子の隠れ家……」
杏子「よお、気がついたみてーだな」
ほむら「杏子……私は、いったい」
杏子「クローバーがここまで運んでくれたんだぜ、後でちゃんとお礼言っとけよ」
ほむら「そうだったわ、BOARD本部が2体のアンデッドに襲われて……」
杏子「んで、その様子じゃ負けちまったんだろーな」
ほむら「いいえ2体のうち1体は倒したわ。これが封印したカードよ」スッ
141 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/15(月) 22:23:30.61 ID:SU7DeLXy0
杏子「へえ、やるじゃねーか。ふーん、コウモリのアンデッドだったみたいだな。ビーエー……スシー……ピー?」
ほむら「スコープバットって読むのよ」
杏子「し、知ってるよ! よ、よーしさっそくラウザーにラウズさせてと……」
スカッ
杏子「ってオイ、またあたしにゃ使えないカードか。はぁ、返すよ」ポイッ
ほむら「アンデッドが4つのスートに分かれているのだとしたら、封印したカードが自分で使える確率は25%といったところね」
ほむら「そう考えると封印したからといって即使える可能性は低いわね。まあ、ラウズカードが目的ではないから私は構わないけれど」
杏子「なに言ってんだよ。アンデッドと命がけのバトルなんて何か見返りがねーとやってらんねーよ」
ほむら「私はこの町が平和であれば、それ以上の見返りは必要ないわ」
杏子「へっ、正義のヒーローってか。そんな動機でよく戦えるもんだな」
ほむら「私は……そうね、元々、私はヒーローになりたかったのかもしれない。私の友達を守ってあげられる、正義のヒーローに……」
杏子「ふーん……そういやホムラが仮面ライダーになった理由とか聞いてなかったな。おまえ、どうやってライダーになったんだ?」
ほむら「……話しても信じてもらえないと思うけど」
杏子「そんな前置きいいからさっさと話せよ。ま、どうせあのバカみたいなくだらない理由なんだろ」
142 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/15(月) 22:26:24.39 ID:SU7DeLXy0
==10分後==
杏子「う、ううううぐッ、うぐえええええええええっ!!」ドバァーッ
ほむら「ちょ、ちょっと杏子……そんなに泣くことないでしょ!?」
杏子「うおおおおおおおぉぉぉん……友達を死の運命から救うために何度も同じ時間を繰り返して……ホムラ、おまえってやつは……健気すぎんだろォォォォオオオ、うぐえぇぇえええええん!!!」グシャグシャ、ズズッ
ほむら「はい、ハンカチ」
杏子「うぐおおおおおお……す、すまね……ぶびーん!」ビチャビチャ
ほむら「杏子、あなたはもっとドライな人間だと思っていたけれど、そうでもないのね」
杏子「ふ、ふえええええぇぇぇ……えぐっ、えぐっ」
ほむら「じゃあ、そろそろ私は行くわ。美樹サヤカの安否や巴マミの動向も気になるし」
杏子「ふえぇぇええええぐっ、うぉろろおぉおぉおおおん!」
ほむら「ちょっと、いつまで泣いているつもり?」
ほむら「……」
143 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/15(月) 22:27:27.19 ID:SU7DeLXy0
ほむら「杏子、これあげるわ」スッ
杏子「ふぐぇ? な、何だよこれ、ハートの5……おまえのラウズカードじゃねえか。何でだよ?」
ほむら「借りを作りたくないの。バイクを借りている間は、それを預けておくわ」
杏子「そ、そうかい……ズズッ、律儀なやつだな、おまえ……ズズッ」
ほむら「……私の話を信じてくれて、嬉しかったわ」
杏子「んあ? いま、何か言ったか?」
ほむら「いいえ、何も。それじゃあ失礼するわ」シュバッ
144 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/15(月) 22:28:53.73 ID:SU7DeLXy0
〜〜見滝原市郊外・志筑家の別荘〜〜
さやか「うーん……マミさん、ホントにうらぎっ……ッハ! ここは……う、いたっ!?」
仁美「気がつきましたか? まだ無理はしないでください」
さやか「ヒトミ、ここは……? あたしはいったい……」
仁美「アンデッドとの戦いで怪我をされましたの。パソコンやその他の機材、更にサヤカさんまで担いでここまで歩くのは少々、骨が折れましたわ」
さやか「力持ちってレベルじゃないわね……そ、そうだ、そんなことよりマミさんは!?」
仁美「連絡が取れませんの。居場所も、わかりません。やっぱりマミさんは……」
さやか「……そんな、マミさん、どうして……あたしは、どうしたら……」
145 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/15(月) 22:30:28.33 ID:SU7DeLXy0
仁美「サヤカさん……」
ピロリロリロリ! ピロリロリロリ!
さやか「!」
仁美「アンデッドサーチャーに反応が……北西20キロの地点にアンデッド出現! アンデッドと戦っているのは……ギャレン、マミさんですわ!」
さやか「……ッ! あたし、行ってくる!」
仁美「待ってください! サヤカさん、まだ怪我が治っていません!」
さやか「そんなこと言ってられないよ、マミさんがアンデッドと戦ってるんだから!」
仁美「サヤカさん、マミさんは私たちを……」
さやか「それだけじゃないよ。アンデッドを野放しにすれば、それだけ苦しめられる人が増えるってことだ」
さやか「アンデッドとの戦いは……いままで誰一人として助けられなかったあたしが……大切な人を守ることができなかったあたしが……いまやらなくてはならない仕事だよ!」
仁美「……わかりました、現場までナビゲーションします。急いでください」
さやか「うん、たのんだよ、ヒトミ!」バッ
146 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/15(月) 22:31:45.51 ID:SU7DeLXy0
〜〜見滝原市内・郊外へと続く道路〜〜
ブロロロロ……
ほむら「フルフェイスのヘルメットを被っていれば、意外と女子中学生だってことはバレないものね」
ほむら「運転もグリンクローバーが自動操縦してくれているから心配ないし」
ほむら「魔法少女だった時も、何か乗り物に乗っておけばよかったわ。無駄な魔力を消費せずに済んだかもしれないし……問題は私が乗り物音痴だということだけど」
ほむら「そうだわ、バイクを魔力で操れば……いや、それじゃあ省エネになってないわ、本末転倒よ」
ほむら「巴マミのように原付スクーターの免許を取得するべきだったかしら……あら、そういえばスクーターの免許って中学生に取得できたっけ?」
ほむら「確か16歳からだったような……いや、そうすると……でもあの発育を考えば……うん、この件に関してはあまり深く考えない方がよさそうね」
ほむら「……ん? あれは……」
147 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/15(月) 22:33:09.70 ID:SU7DeLXy0
シャコシャコシャコシャコ!!!!
さやか「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ……」
ほむら「美樹サヤカ、生きていたのね……どこかに向かっているようだけれど、アンデッドでも出現したのかしら」
ほむら「……追跡して、クローバー」
ブロォォォオオオオオオン!!!
さやか「マミさんが裏切ったかどうかなんて関係ない……何があろうと、あたしはアンデッドを倒すだけだ! 変身!」シュルル、ガチャ \ターンアップ!/ シュビャアアアアン!!
ほむら「なッ!? 美樹サヤカ、自転車を漕ぎながら仮面ライダーに変身するなんて……普段は不器用なのに変なところで器用ね」
ほむら「でも、ちょっと格好よかったわ」
ほむら「……私もやってみようかしら」スッ ジュルルルァ
ほむら「変身!」\チェンジ!/ ジュルルル…バシュゥゥゥアアア!!!!
ほむら「意外と簡単……あら? グリンクローバーの色が緑から黒に変わってる、デザインも少し違……え!? 何これ、自動操縦が働いていない!?」
ほむら「ちょ、ちょっとクローバー!? どうしちゃったの!? しっかりして!」
ほむら「わ、私はバイクなんて運転できな……は、ハンドルが……ふ、はああああああああッ!?」キキーッ、ドグアッシャーン!!!
さやか「いま後ろの方でバイクがこけたような音が……誰だか知らないけどごめん、今は助けてる余裕がないの!」
ヒトミ『レスキューへの連絡はこちらからしておきます、サヤカさんはアンデッド討伐に集中してください』
さやか「わかってる、そっちは任せたよ!」シャカシャカシャカシャカ!!!!
148 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/15(月) 22:37:56.08 ID:SU7DeLXy0
ほむら「……」シャッ…\リカバー!/ シュワアアア…
ほむら「ふう、リカバーがなければ危なかったわ。仮面ライダーがバイク事故で再起不能なんて、笑い話にもならないわね」
クローバー「ギュルルル! ギュルルルルルルル!!」
ほむら「ん……あ、ああ! グリンクローバーが頭から地面に突き刺さってる!?」
ほむら「しっかりして、いま抜いてあげるから……よいしょ」ズボッ
ほむら「さすがはライダーマシン、あれだけの衝突でも傷一つないなんて……それにしても何だったのかしら、いきなりグリンクローバーの色とデザインが変化したと思ったら自動操縦が働かなくなって」
クローバー「ブルォォォオン……」
ほむら「え? わたしの変身のせい?」
クローバー「ボボボボボ……ブオン!」
ほむら「私の変身時に発生したエネルギーによって無理矢理に変形させられたですって?」
クローバー「ブルルルルオオオン! ブボボボボボ……」
ほむら「なるほど、カリスの変身には乗り物の能力を上書きして一緒に変形させてしまう力があるのね……ごめんなさい、次から気をつけるわ」
クローバー「ブォンブォンブオオン!」
ほむら「そうね……でも、気づくのが電車や飛行機の中じゃなかったのは不幸中の幸いだわ」
149 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/15(月) 22:38:45.40 ID:SU7DeLXy0
〜〜山奥・雪山〜〜
ディアーアンデッド「ピィーッ! ピィーッ!!」ピョンピョン
マミ「くっ、こんな雪の急斜面を身軽に飛び回るなんて……」カチャッ
バキュンバキュン!!
ディアー「ピィィイイ!」ピョーン
マミ「そんな、私の弾丸が避けられた……ッ!?」
ディアー「ピャアアア!!」シャキーン! ズバッ!!
マミ「きゃ、きゃあああああああッ!?」ゴロゴロ…ドサッ
マミ「う、うう……ゴホッゴホッ、この程度のアンデッドに手も足も出ないなんて……」ギリッ
シャコシャコシャコ…
マミ「こ、この自転車を漕ぐ音は、まさか……!」
キキーッ、ザザザーッ!!!
ディアー「ピィ!?」
さやか「マミさん、大丈夫ですか! 助けに来ました!」
150 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/15(月) 22:39:41.46 ID:SU7DeLXy0
マミ「来ないで!」
さやか「ッ!? ど、どうして……」
マミ「このアンデッドは私が倒す! 余計な手出しはしないで!」バッ
ディアー「ピィイイィ!」
さやか「何バカなこと言ってんだ! ウェェエエエ、ウェイッ!」シュバッ
ディアー「ピィィィイイ!」ピョンピョン
151 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/15(月) 22:40:25.08 ID:SU7DeLXy0
さやか「くっ、すばしっこいわね! ウェッ、ウェェエエイッ!」
ディアー「ピイイイ!」ピョーン!
さやか「このっ、避けてばっかじゃ勝負にならないでしょ! 攻撃してきなさいよ!」
マミ「待ちなさい、そのアンデッドは私が……うッ、ゴホッゴホッ」
ディアー「……」バチッ…バチバチッ
さやか「な、何!? ヤツの角が青白く帯電して……」
マミ「ッ! 危ない、伏せ……」
ディアー「ピイイイイ!!!」ビリビリバチバチッ!!!!!
さやか「う、うわああああああああ!?」ビリビリビリ!!!
マミ「きゃああああああああああ!!」ビリビリビリ!!!
152 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/15(月) 22:42:57.46 ID:SU7DeLXy0
〜〜少し離れた木陰〜〜
ほむら「ふう、やっと追いついたわね……それにしても見滝原市内から20キロの地点にこんな雪山なんてあったかしら? まあ、そんなことはどうでもいいわ」
ほむら「電気を操って雷を落とすアンデッド……近づこうとしてもカモシカのような跳躍力で逃げられてしまう。まともに戦えば厄介な敵だけど……」
ほむら「動きを鈍らせるようなラウズカードを使ったり遠距離攻撃を主体に戦えば、そこまで苦戦する相手には見えないわ」
ほむら「美樹サヤカがてこずっているのは仕方ないとしても……巴マミまで苦戦しているというのはどういうことかしら?」
ほむら「何か事情がありそうね。ここはひとまずアンデッドを倒して、それから事情を聞いてみようかしら」
ほむら「共闘を申し出ればさすがにこちらを攻撃してこない……わよね?」
――そんな言葉を信じると思って?――
――おとなしくしてたら帰りに解放してあげるわ――
――みんな死ぬしかないじゃない!――
ほむら「……やっぱり止めておこう。何をされるか分からないわ。彼女には前科があるもの」
ほむら「……頑張って美樹サヤカ。私には見守ることしか出来ないけれど、きっとアナタが勝利するって信じてるわ」
153 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/15(月) 22:46:16.43 ID:SU7DeLXy0
マミ「きゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あッ!?」ビリビリビリッ!!!
さやか「ま、マミさん!? くそっ!」ズバッ!!
パキーン
ディアー「ピイ!?」グラッ
ほむら「上手い、雷を発生させている角を切り捨てた!」
さやか「今だッ、うおおおおおおおおおおおお!」シャッ、ドミューン\キック!/ピピピピ…シャラーン!
さやか「はああああああッ!!!」シュバアアアアアッ!!!
ディアー「ピイイイイイイ!!!」ズドドド!!!
さやか「ウエエエエエエエエエエエイッ!!!」ドガッ!
ディアー「……ッ!? ピギャアアアアアアア!!!?」ドグァアアアアン!!!!
ほむら「ラウズカードを使用したとはいえ、キックの一撃でアンデッドを倒すなんて……美樹サヤカ、侮れないわね」
さやか「はあ……はあ……やった! アンデッド、封印!」ヒュン…ヒュルルル、トスッ
ほむら「美樹サヤカ……巴マミを守ろうとした時、まるで別人のように動きが良くなったわ」
ほむら「……人を守ろうとする愛、その時ヤツの力は全開する、か」
ほむら「……」
ほむら「……何言ってるのかしら、私」
154 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/15(月) 22:48:24.25 ID:SU7DeLXy0
マミ「う、うう……ごほっゲホッ」フラフラ…
さやか「だいじょうぶですか、マミさ……いや、違うわね。マミさん、あたしはアンタに話があったんだ!」
さやか「アンタなの? アンデッドたちを操ってBOARDを襲ったのは! そしてアンタなんでしょ、キュウベエ所長を誘拐したのは!」
ほむら「ッ!? キュウベエ……所長!? やっぱりインキュベーターが関わっていたわね。でも、インキュベーターを誘拐ってどういうことかしら?」コソコソ
マミ「何とでも思いなさい、私は言い訳なんかしないわ……」
さやか「返せ、返しなさいよ! 所長を!」
マミ「あんな悪人をなぜ庇うの!」
さやか「所長が悪人!? 何言ってるんですか!? 悪人はアンタでしょ!」
マミ「封印を解いてアンデッドを世に解き放ったのは……キュウベエ所長たちBOARDの人間なのよ!」
さやか「そ、そんなッ!? 所長やみんなが……何を証拠にそんなことを言うんですか!?」
マミ「証拠? 証拠は私の身体よ……3年前に封印が解かれた時、ろくに実験もせず急遽作られたのがライダーシステム。そのライダーシステムを使い続けたせいで、私の身体はボロボロよ!」
さやか「そ、そんな……まさかそんなこと……」
マミ「結局、キュウベエ所長たちの尻拭いをさせられていただけなのよ! アナタも、私も! アナタも戦い続ければ私のようにボロボロなってしまう……ゴホッゲホッ」
さやか「ウソだ……ウソだそんなことぉぉぉぉぉぉぉぉおおッ!」
155 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/15(月) 22:49:42.55 ID:SU7DeLXy0
ほむら「……いまいち何を話しているのか分からなかったわ。でも、だいたい魔法少女の時と同じね。インキュベーターが自分たちの都合で副作用付きのライダーシステムを作り出し、何も知らない適合者に勝手な使命を背負わせる」
ほむら「唯一の救いは自分の意志で辞めることができるってことかしら? 美樹サヤカは2ヶ月前になったばかりのようだし平気でしょうけど、症状が深刻そうな巴マミは……もしかしたらもう……」
マミ「うッ、ゲホゲホッ……」フラフラ…
ほむら「あんなにボロボロになってまで戦い続けるなんて……っといけない。安い同情は禁物よ、暁美ホムラ」
ほむら「巴マミ……インキュベーターを誘拐したとか言っていたわね。次は彼女の跡を尾行してみましょう」
ほむら「そこからインキュベーターに接触できそうだわ。ヤツの思惑を知っておけば、マドカへの接触を未然に防げるかもしれない」
156 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/15(月) 22:51:03.27 ID:SU7DeLXy0
〜〜喫茶店ハカランダ・まどかの家〜〜
カランコローン〜♪
まどか「ただいま……」
知久「おかえりマドカ。どうしたんだい、元気がないようだけど」
まどか「今日ね、クラスの子が3人もお休みしてたの。サヤカちゃんとヒトミちゃんと、暁美さん……」
知久「そうかい、風邪でも流行っているのかな? マドカも気をつけるんだよ」
まどか「うん……わかってる」
カランコロン〜♪
知久「あ、いらっしゃいませ」
まどか「パパ、お店手伝うね」
知久「助かるよ。いつも済まないね」
まどか「ううん、気にしないで。わたしに出来ることって、これくらいしかないから」
157 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/15(月) 22:52:41.27 ID:SU7DeLXy0
まどか「いらっしゃませ、ご注文お伺いします!」
杏子「ふーん、アンタが鹿目マドカか。どこからどう見ても普通のガキにしか見えねーけどなぁ」
まどか「え? あ、あの……どこかでお会いしたことありましたっけ?」
杏子「ん? いやいや、こっちの話さ、気にしないでくれよ」
まどか「はぁ……」
杏子「なんだ辛気臭い顔してんな。客商売でそんなんじゃせっかく来た客も帰っちまうぜ」
まどか「え? あ、すみません……最近、ちょっと悩み事があって……」
杏子「悩み事? それって」
まどか「?」
杏子「『友達』に関することかい?」ニヤッ
まどか「……え?」
158 :
◆bj4RxXxYrE
[saga]:2011/08/15(月) 22:56:37.78 ID:SU7DeLXy0
今回はここまで。また書き溜めできたら来ます。
ラウズカードを初め、設定は出来るだけ生かしたいとおもいますが知識不足と能力不足で出せないモノも出てくると思いますので先にあやまっときます、ごめんごめんご。
159 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/08/15(月) 22:59:12.96 ID:IbfMhlXlo
乙おっつ
アンナルンゲンナデカャール!!がどうしてああなるんだろうか……
……そういや、詢子さん殉職?
160 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(兵庫県)
[sage]:2011/08/15(月) 23:21:11.18 ID:7CBB1i2Fo
おっつー
さやかの口調、時々ケンジャキが乗り移ってる気がするのは俺だけか
161 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/16(火) 00:00:37.21 ID:zCGh4jeDO
さやかの「ウェイ!」が剣崎で脳内再生される…
続き待ってます!
162 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(奈良県)
:2011/08/16(火) 00:57:52.17 ID:2iz9MGGx0
乙乙
コミケで買ってきたまどマギ同人誌、なぜかブレイドネタ使われてるのが二冊あったよ
片方はハイパーバトルビデオの完全再現だった
163 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/16(火) 01:02:35.82 ID:hnmRpbBdo
乙乙。
シャドーチェイサーの出番が……。
>>163
一代大佐は前回の杏さやも良いぞ、と。
けどここだとブレイドさやかでカリスほむらだから……。
164 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/16(火) 07:16:43.49 ID:EwZmfSU/o
ふと思ったけど他者のラウズカードって使えなかった?
カリスのカードをレンゲルが使用してるシーンが原作にあったと思うんだが
初期使用だけは対応したスートのライダーでないとだめなの?
詳しい人教えて
165 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/08/16(火) 09:39:31.99 ID:lqpC8Hjvo
封印のカードには2種類あって
最初からスート、カテゴリーが決まっていて対応してるアンデッドしか封印できないのをプロパーブランク
スート、カテゴリーが決まってなくて何でも封印できる便利カードがコモンブランクって言って
プロパーで封印した後はプライムベスタに変化して、スートが違うライダーでも最初から使える
コモンで封印した場合はワイルドベスタ(封印されてるけどスートが入っていない状態)に変化
この状態だと対応してるライダーが使えばプライムに変化して、それ以降他のライダーでも使えるようになる
だったはず
166 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/16(火) 10:39:58.30 ID:k2fMWGKIO
劇中みててそんなにまったく気付かなかったぜ……
167 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(兵庫県)
[sage]:2011/08/16(火) 12:09:00.16 ID:JWoloFJAo
ワイルドベスタがプライムに変化する演出は
始がウルフに変身する時とダディ弱フォーム初変身回でやってたよな、確か
168 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北陸地方)
[sage]:2011/08/17(水) 00:46:41.52 ID:HP+Z4boAO
最近ブレイドの人気がすごい気がする
169 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/17(水) 21:09:19.33 ID:hmVMivnvo
>>165
わかりやすい説明ありがとう
そういう仕組みなのね
170 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/08/17(水) 22:08:33.75 ID:BOlRoH0A0
上級アンデッドは出るの?
具体的には矢沢
171 :
◆bj4RxXxYrE
[saga]:2011/08/20(土) 20:04:00.20 ID:I43Ecv880
今回戦闘なしで説明多めです。次回はセンチピードアンデッド戦→ムッコロスの流れまで行きたいなぁ…
172 :
◆bj4RxXxYrE
[saga]:2011/08/20(土) 20:06:07.38 ID:I43Ecv880
〜〜雪山から市街地への道路〜〜
ブィィィイイイン…
マミ「アンデッドを……倒さなくちゃ……」フラフラ…
ほむら「あんな運転で大丈夫かしら? いまにも事故を起こしそ……ちょっと!? 対向車線にはみ出してるわよ!」
パッパーッ
マミ「……え?」
ほむら「間に合えッ……クローバー! 頼んだわよ!」シャッ ドミューン!
クローバー「ブロロオオオン!」\トルネード!/ピピピピ…
ギュォォォオオオオン!!!
マミ「きぁあああああああああ!?」
キキーッ!!!
173 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/20(土) 20:07:18.59 ID:I43Ecv880
シュゥゥゥ…
マミ「……あ、あなたは……うっ……」ガクッ
ほむら「気を失ったみたいね……間一髪と言ったところかしら」
ほむら「おもわず助けてしまったけど、どうしましょう……杏子のところへ連れていこうかしら?」
ほむら「いえ、杏子と巴マミは仲が悪かったはずだし……どこかの病院に放り込んでおきましょうか……」
マミ「……」スゥー…スゥー…
ほむら「まさか私が巴マミを助けるような立場になるとは……」
ほむら「……」
ほむら「このまま見捨てるわけにもいかないわね」
174 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/20(土) 20:08:40.62 ID:I43Ecv880
〜〜ほむホーム(暁美ほむらの住居)〜〜
マミ「うぅ……パパ、ママ……いま助けてあげるから……うーん……」
ほむら「ずいぶんうなされているわね。大丈夫かしら……あら? これは……」スチャッ
ガシャッ、ジャコッ!
ほむら「ギャレン、巴マミのラウザー……銃の形なんだ。あ、スリットを発見したわ。ここでラウズするのね……そうだ、こないだ封印したバットアンデッドのカード」スッ
ドミューン! \スコープ!/ ピピピピ…
ほむら「当たりのようね。ダイヤのスートと数字の8が書き加えられている。これで私やキョウコでも使えるようになったはず」
ほむら「ちょっと試してみようかし……」
マミ「き、きゃあああああああああああっ!?」ガバッ
ほむら「ビクッ!? か、カード隠さなきゃ……」アタフタ
マミ「……あ、夢……? また破滅のイメージが……」ハアハア…
ほむら「き、気がついたようね」ファッサァ!
マミ「あなたは? それに、ここはいったい……?」
ほむら「私は、暁美ホムラ……ただの中学生よ。あなたが道端で倒れていたから家まで運んで手当てしたの」
マミ「そう……それは迷惑をかけたわね。ありがとう、暁美さん」
ほむら「……いいえ、人として当然のことをしたまでよ」
175 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/20(土) 20:10:30.58 ID:I43Ecv880
マミ「あ……そういえば私、トラックと正面衝突しそうになって……誰かに助けられたような気がするんだけど」
ほむら「き、気のせいじゃないかしら? あなたはこの近所の道端で意識を失っていたのよ」
マミ「それじゃあ、あの記憶は……」
ほむら「少し混乱しているようね。大丈夫よ、ゆっくりして行きなさい」
マミ「いえ、これ以上迷惑をかけるのは悪いわ。すぐに出て行くから……あ」フラッ…
ほむら「無理は禁物よ。調子が悪い時はゆっくり休みなさい」
マミ「でも、無関係な人を巻き込みたくはないわ……せっかくの好意だけど……うっ」ガクッ
ほむら「無関係じゃないわ、私も仮面ライダー……」
マミ「え……?」
ほむら「(し、しまった! 疑心暗鬼に陥っている今の巴マミに私が仮面ライダーだなんてバレたら……命が危ない、私の!)」
ほむら「か、仮面ライダー……」
マミ「……」
176 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/20(土) 20:12:09.48 ID:I43Ecv880
ほむら「仮面ライダーの取材をしているのよ、記者なの、私」
マミ「さっき中学生って言わなかった?」
ほむら「新聞部よ。将来は雑誌記者になりたいという夢をもった中学生よ」
マミ「……どうして私が仮面ライダーだということを知ってるの?」
ほむら「ぎ、ギャレンラウザーがあったから。銃のラウザーを使って戦う仮面ライダーといえばギャレンしかいないわ。ちょっと調べれば小学生だって知っているわ、そんなこと」
マミ「……なるほど。仮面ライダーの情報は隠蔽されているはずだけど、隠蔽も完全じゃないわ。ただの中学生であるあなたが知っていてもおかしくないわね」
ほむら「そうよ。仮面ライダーの情報は、都市伝説として広まっているわ。でも、その正体が私と同じ中学生だったなんて、知らなかったわ。びっくりよ」
マミ「……新聞部か何か知らないけれど、あまりこの件に首を突っ込まないほうがいいわ」
ほむら「そ、そうね……あなたの正体も秘密にしておく」
マミ「そうしてくれると助かるわ」
ほむら「その代わりと言っては何だけど……」
マミ「……?」
ほむら「仮面ライダーと怪物たちの戦いのことについて、詳しく教えてくれないかしら……もちろん、誰にも喋らない。この場限りの秘密にしておくわ」
177 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/20(土) 20:15:33.43 ID:I43Ecv880
マミ「……」
ほむら「ダメ、かしら……?」
マミ「ハァ……わかったわ。アナタは命の恩人だものね。そんなに知りたいのならお礼に教えてあげる。ただし、口外厳禁よ」
ほむら「! ええ、わかってるわ」
マミ「……私たちが所属している組織、BOARDというのは略称で、正式には人類基盤史研究所と言うの」
ほむら「人類……基盤史? 耳慣れない言葉ね。どういう意味?」
マミ「ねえ暁美さん。現在、地球上で最も繁栄している種族は何かしら?」
ほむら「……ネズミやコックローチだと言う学者もいるけれど、普通に考えれば、人間よね」
マミ「そう。その人類の繁栄をもたらした原因が……52体のアンデッドたちによって行われた、一万年前のバトルファイトなの」
ほむら「(バトルファイト……? 確か、コウモリのアンデッドがそんなことを言っていたような……い、いえ、それより)」
ほむら「どういうこと? 人類の繁栄とアンデッドという怪物同士の戦いに、何の関係があるっていうの?」
マミ「最後まで生き残りバトルファイトの勝利者となった者には……そのアンデッドが率いる種族の繁栄というご褒美がもらえるの」
ほむら「勝利者の種族が栄えるってこと? それって、じゃあ、いまの人類の繁栄は……!」
マミ「そう、一万年前のバトルファイトの勝利者は、ヒューマンアンデッド、人類の始祖たる存在よ」
ほむら「な、何ですって!? 人類のご先祖さまが、アンデッド!?」
178 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/20(土) 20:17:30.66 ID:I43Ecv880
マミ「……今から一万年前、生物の頂点を決めるためのバトルロワイヤルが行われたの。各々の種の代表である52体のアンデッドたちが入り乱れ戦い合い……最後の一体になるまで戦い続けた」
ほむら「そして生き残ったのが……ヒューマンアンデッド、人類の始祖……」
マミ「そう、そのおかげで今の人類の繁栄がある。この、公にはされていない闇の歴史こそが人類基盤史なのよ」
ほむら「……闇の、歴史」ゴクリッ
マミ「人類基盤史研究所は、一万年前の戦いで封印されたアンデッドたちのカードを発掘し、アンデッドの不死の秘密を研究し医療分野に応用しようとする組織だったわ。3年前まではね」
ほむら「3年前……何かあったの?」
マミ「厳重に管理されていたはずのアンデッドたちの封印が、突如として解放された。研究の功を焦った一人の研究者がやったと言われているけれど……私の調査では正確な情報はわからなかったわ」
ほむら「そして、解放されてしまったアンデッドを再び封印するためにライダーシステムが開発された……」
マミ「ええ。アンデッドの中でも強い力を持つアンデッド、カテゴリーエース、そいつと融合することで力を借りることができる装置。それがライダーシステムよ……ゴホッ、ゴホッ」
ほむら「……ごめんなさい気が利かなくて。いまお茶を淹れるわ」スタッ…タッタッタ
マミ「ゴホッ……悪いわね」
179 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/20(土) 20:19:14.22 ID:I43Ecv880
ほむら「安物だけど、我慢してくれるかしら」コトッ
マミ「……」スッ…コクッ
ほむら「どうしたの?」
マミ「いえ、紅茶の淹れ方が私と一緒だな……と思って」コトッ
ほむら「え!? あ、そ、そうかしら?」
マミ「あなたも紅茶が好きなの?」
ほむら「い、いえ、私は……以前お世話になった先輩も紅茶が好きだったから、その人の影響だと思うわ」
マミ「ふーん……その先輩って、どんな人なの?」
ほむら「……」
マミ「ごめんなさい、失礼なこと聞いちゃったかしら」
ほむら「いいえ、そんなことないわ。その先輩は、とても魅力的で勇敢で責任感が強くて、後輩の面倒見もよくて優しくって……誰よりも強い人だった」
マミ「ふぅん、良い先輩だったのね。私とは正反対だわ……」
ほむら「でも本当は、その仮面の下におぞましいほどの弱さを隠していた人でもあったわ。私は、私の友達は……その弱さ故に命を奪われそうになったことさえある……私は……」
マミ「暁美さん……?」
ほむら「今でも彼女を赦せずにいるの」
180 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/20(土) 20:21:34.75 ID:I43Ecv880
マミ「……」
ほむら「……ごめんなさい、つまらない話をしたわね」
マミ「い、いえ、そんなこと……」
ピロリロリロリ♪ ピロリロリロリ♪
ほむら「……! この音は……!?」
マミ「アンデッドサーチャーが反応しているわ……西に15キロ、そう遠くないわね」
ほむら「……行くの?」
マミ「ええ、この仕事に病欠は無いわ」スッ
ほむら「なら、私も一緒に……」
マミ「あら? おかしいわね」
ほむら「……?」
マミ「サーチャーの反応が消えてしまったわ」
ほむら「……アンデッドが倒されたってことかしら?」
マミ「いいえ、おそらくアンデッドの攻撃バイオリズムが終息したんでしょう」
ほむら「攻撃バイオリズム?」
マミ「アンデッドサーチャーはアンデッドの攻撃的な意志の波長を探知するの。アンデッドといえども攻撃の意志を持たなければサーチャーには引っかからないわ」
181 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/20(土) 20:22:50.20 ID:I43Ecv880
ほむら「だとしたら今の反応は……」
マミ「……わからない。でも、まだ近くにはいるはずよ。すぐに向かうわ」
ほむら「止めても無駄でしょうね」
マミ「ええ。それじゃあ、行ってくるわ」
ほむら「……」
マミ「そうだわ……あの、暁美さん」
ほむら「何?」
マミ「また、ここに来てもいいかしら?」
ほむら「ブーーーーーーーッ!!!!」
マミ「だ、ダメ?」
ほむら「かまわないけれど……どうして急に?」
マミ「あなたと話していると、まるで古くからの友人と喋っているみたいで落ち着くの。ここなら安心して眠れそうだし……」
ほむら「……わかったわ。はい、これ」ポイッ
マミ「……!」パシッ
ほむら「この部屋の鍵よ。私がいなくても遠慮せず使っていいわ。その代わり、時間がある時は取材を受けてもらうわよ」
マミ「ええ、ありがとう暁美さん! それじゃあ行ってくるわね!」タッタッタ…
182 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/20(土) 20:26:53.82 ID:I43Ecv880
ほむら「いってらっしゃい」
ほむら「……」
ほむら「……何だか今、私に死亡フラグが立ったような気がするけど、たぶん思い過ごしよね、うん」
ほむら「それにしても巴マミ、何とかして彼女のボロボロの身体を元に戻してあげたいけれど……あ、もしかして」スッ
ほむら「このリカバーのカードをラウズすれば身体は元に戻るんじゃあ……まさか、そんな簡単には直らないわよね?」
ほむら「でも試してみる価値はありそうだわ。なんとか自然な形で彼女の手に入るようにしてみたいけど……どうすればいいかしら」
ほむら「……」
ほむら「……いい考えが浮かばない。こんな時はマドカを観察してマドカ成分を補給するに限るわ」
ほむら「グリンクローバー、喫茶店ハカランダまで急行よ!」
クローバー「ブオオオオン!」
183 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/20(土) 20:28:28.17 ID:I43Ecv880
〜〜喫茶店ハカランダ・まどかの実家〜〜
まどか「ホントに? もうキョウコちゃんウソばっかり〜」
杏子「あっはっはっは、それがマジなんだって!」
ほむら「ブーーーーーーッ!!!??? ちょ、おま、何でキョウコがマドカと楽しそうにお喋りしてるのよ!!」
ほむら「意味わかんないわ、そもそもキョウコとマドカに何の接点が……」
――そういやホムラが仮面ライダーになった理由とか聞いてなかったな――
――話しても信じてもらえないと思うけど――
ほむら「私がしゃべったからかーッ!!!」ドガッ
まどか「あれ? いま誰かが壁を殴る音がしなかった?」
杏子「ん? 気のせいじゃねーか? それよかココアのお代わりくれよ」
まどか「あ、はーい。ちょっと待っててね!」
184 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/20(土) 20:31:10.38 ID:I43Ecv880
ほむら「ぐぬぬ……私だってマドカの作ってくれたココアが飲みたいのに……おのれ、キョウコめ……」ジュルルルァ…
ほむら「へん……しん!」\チェンジ!/ジュルル…バシュウウウ!!
ほむら「佐倉キョウコ……ゆ゛る゛さ゛ん゛!」シャシャッ…\チョップ!/\タイム!/ピピピ…
\クリティカルチョップ!/ シュバーン!
フッ…
杏子「ん? 背後から殺気が……ぐへっ!?」ドシャッ
シュバッ!
まどか「おまたせキョウコちゃ……あれ? キョウコちゃん、どこ? おトイレかな……」
185 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/20(土) 20:34:33.50 ID:I43Ecv880
杏子「いててて……ッハ!? ここは!? ってホムラおまえの仕業か! 何しやがった!?」
ほむら「後頭部にチョップをお見舞いして、店の外まで拉致してきたの。むろん移動中は時間停止しているから誰にも気づかれなかったわ」
杏子「何してんだよ!?」
ほむら「それはこっちのセリフよ、佐倉キョウコ。鹿目マドカと不用意に接触するのはやめてもらえる?」
杏子「何でだよ、あたしが誰と喋ろうがおまえにゃ関係ねーだろ」
ほむら「私はあの子を仮面ライダーの戦いに巻き込みたくないの。もしアナタが原因でこの店がアンデッドに襲われでもしてみなさい……どう責任を取るつもりなの?」
杏子「そ、それは……うー、わかったよ、興味本位で近づいたのは謝るよ」
ほむら「そう、わかってくれればそれでいいわ」
杏子「でもなぁ、あいつ寂しがってたぜ」
ほむら「……」
186 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/20(土) 20:36:05.34 ID:I43Ecv880
杏子「美樹サヤカもその友達も、仮面ライダーのせいでアイツから距離をとってるみてーじゃねーか。巻き込まないためとはいえ、ちょっと冷たくしすぎなんじゃねーの?」
ほむら「う……、そう言われると、そうかも……で、でもダメよ! マドカの身の安全には代えられないわ」
杏子「……アイツ、母親が行方不明になってるぜ」
ほむら「!? ま、マドカのお母さんが、行方不明!?」
杏子「その道じゃ有名な写真家だったってさ。撮影旅行中に海外で……ってことらしい」
ほむら「そ……んな……」
杏子「今は父親と弟と3人暮らしだ……あんたがアイツの幸せを願うってんなら、そういう所も気遣ってやったほうがいいんじゃね?」
ほむら「……ぬ」
杏子「ま、あたしにゃ関係ない話だけどな」
ほむら「……うぬぬ」
187 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/20(土) 20:37:32.81 ID:I43Ecv880
杏子「じゃ、あたしはマドカんとこに戻るぜ」
ほむら「ちょ、ちょっと……」
杏子「まだ代金払ってねーんだよ。食い逃げになっちまうじゃねーか」
ほむら「う……、そうね……」
カランコローン♪
まどか「あ、キョウコちゃん! よかった急にいなくなったから……びっくりしちゃって……」
杏子「おお、わりーわりー。なんか急に外の空気が吸いたくなってさ」
まどか「……よかった、帰ってきてくれて」グスッ
杏子「ん? おまえ、何泣いてんだよ」
まどか「え? あ、ホントだ、わたし、何で泣いてるんだろ……何にもないのに、おかしいね……エヘヘ」グシグシ
杏子「……そっか。じゃあ、あたしはそろそろ帰るよ」
まどか「もう帰っちゃうの? ココア入れたばかりだし、もう少し……」
杏子「んくっんくっんくっ……プハァーッ! ここのココアは美味いからな、また来るよ。はい、お金」チャラ
まどか「……ぜったいだよ! またお話ししようね!?」
杏子「ああ、約束するよ、だからそんなショボくれた顔すんなって」ワシャッ
まどか「……うん」
188 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/20(土) 20:38:54.28 ID:I43Ecv880
カランコロンカラーン♪
ほむら「……」
杏子「何だよ、待っててくれたのか?」
ほむら「後ろ、乗りなさい。送っていくわ」
杏子「そのバイク、あたしのだけどな」
ほむら「……そろそろ自分のバイクが欲しいわね」ブオンブオン!! ブロロロロr…
ブィィイイイイイイン…
ほむら「……また、来てあげてくれないかしら」
杏子「はあ? おまえさっきと言ってることが違うじゃねーか」
ほむら「……」
杏子「それに、あたしじゃなくておまえが話し相手になってやればいーんじゃね?」
ほむら「……私だって傍にいたい。でも、近くにいれば巻き込んでしまう。だから、一緒にはいられないの」
杏子「難儀なヤツだな、おまえ。やりたいことをやればいいのに」
ほむら「あなたにも守るものが出来れば、この気持ちが分かると思うわ」
杏子「ふーん、よくわかんねーや」
ブィィィイイン…
189 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/20(土) 20:44:06.62 ID:I43Ecv880
ここまで。変身してないとラウズカード発動しないような気がするけど、そこはきっと魔法の仕業です。
190 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2011/08/20(土) 20:47:38.80 ID:9yQJ4nbUo
バーニングホムラ
191 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/08/20(土) 20:50:04.88 ID:jRR4Wgs8o
「乙」
「彼」
「様」
『ブリザード乙ム』
そうか、かーちゃんはやっぱし……
誰との2ショットを撮ったんだろう?
192 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(兵庫県)
[sage]:2011/08/20(土) 22:59:53.48 ID:kWLkSwb4o
おっつー!
上級アンデッドの面々はどうなるんだろうか……そのまんま?
193 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北陸地方)
[sage]:2011/08/20(土) 23:28:10.76 ID:5bP7EhEAO
乙フォォォォォ(0∀0)ォォォォォォォォォォォォォォゥ!!
今更だが、ほむほむがカリスによく似合うなぁ
194 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/21(日) 04:37:53.03 ID:4bLqD30IO
一人で望と始さんと小夜子と虎太郎とかほむらちゃん過労死してしまうで
195 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/21(日) 07:56:12.67 ID:tCNvIDSg0
カプリコーンアンデッドの人気に嫉妬
上級アンデッドはいいキャラ揃いなので全員出したいけど……途中で挫折したら何体か省略します。
あらかじめあやまっておきますわ
\ゴメン!/\スマン!/\ユルシテ!/ピピピ…\エクストリーム土下座!/
196 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(奈良県)
[sage]:2011/08/21(日) 22:42:02.79 ID:kd3wyeLb0
クローバーの上級はいい人多いよなぁ
それに比べてスペードは…
197 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(兵庫県)
[sage]:2011/08/21(日) 22:46:49.96 ID:AnGoxXUxo
※スペードにはフォーとカリスラブとDQNしかいません
198 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/08/22(月) 00:47:28.18 ID:bKA5Tsluo
※ハートなんて本編に出たのは2体しかいません
199 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/08/22(月) 22:51:47.00 ID:ozf9VfR90
ダイヤには腹黒策士サングラスと腹黒策士メガネと格好エロいけど弱いクイーンしかいません
200 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 21:25:22.84 ID:9yR07Hkf0
こんばんわ。今回センチピード→ムッコロ発言までをひとくくりにしたら無駄に長くなったよ。
201 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 21:27:28.31 ID:9yR07Hkf0
〜〜喫茶店ハカランダ・まどか自室〜〜
まどか「……」
まどか「うん、待ってるだけじゃ何も変わらないよね」
まどか「明日は学校お休みだから、2人が行きそうなところを探してみよう。それで、2人に会ってちゃんとお話しするの」
バサッ
まどか「ここと、ここと……あ、こないだの夏休みにお泊りしたヒトミちゃんの別荘も……うへぇ、こんなに沢山回れるかなぁ……」
まどか「ううん、弱気になっちゃダメだよ。諦めたらそこで終了だって先生も言ってたし」
まどか「ごめんねサヤカちゃん、ヒトミちゃん。理由があって内緒にしてるのに勝手にこんなことして」
まどか「でも、私の知らないところで危険と戦ってるってことは分かる。だから、2人がどんな危険に巻き込まれているのか、私も知りたいんだ」
まどか「ママのときみたいに、このままサヤカちゃんとヒトミちゃんまで居なくなっちゃったら……」
まどか「……」
まどか「……大切な人が居なくなるのは、もう嫌だよ」
202 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 21:28:38.59 ID:9yR07Hkf0
〜〜志筑家の別荘〜〜
仁美「キマシタワーッ!」ッターン!
さやか「うわっ!?」ドタッ
さやか「どうしたのヒトミ、何が来たの!?」
仁美「BOARDの極秘情報にアクセスするためのパスワードを解読することに成功しましたの!」カチャカチャ…
さやか「それじゃあ、これで……!」
仁美「ええ、マミさんの言っていたことが本当かどうか……知ることができますわ」カタカタカタ…
さやか「はやく入力しなよ!」
仁美「急かさないでください、……えーっと『Double Joker』っと」カタカタカタ・・・ッターン!
203 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 21:30:31.23 ID:9yR07Hkf0
シーン
さやか「……何も起きないじゃん」
仁美「おかしいですわね。もう一度……」カタカタカタ…
ヴ、ヴヴ…
さやか「な、何?」
ヴヴヴヴ…
仁美「わかりませ……きゃあ!?」
ヴィイイイン!!!
キュウベエ『やあ、久しぶりだね。キミたちならいつかアクセスしてくれると信じていたよ』
仁美「キュウベエ所長の立体ホログラフ映像!? しかもリアルタイム!? 適当に持ち出したパソコンにこんな機能が付いていたなんて……知りませんでしたわ」
さやか「所長! いま何処にいるんですか!? マミさんに捕まってるんですよね!?」
キュウベエ『いや、彼女の所からは脱出に成功している。私が今アクセスしているのは遺棄された旧BOARD施設の極秘端末だ』
204 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 21:31:42.77 ID:9yR07Hkf0
さやか「それより聞きたいことがあります! ライダーシステムに欠陥があるっていうのは本当なんですか!? 戦い続ければ身体がボロボロになってしまうって、知ってたんですか!?」
キュウベエ『うん、それらの事柄はおおむね本当だ。訂正するほど間違ってはいない』
仁美「そんな……っ!?」
さやか「やっぱり、マミさんの言ってたことは本当だったんだ。あんたたちBOARDの人間のせいでマミさんは……ッ」
キュウベェ『確かに、すべての責任は私にある。だが事故や予期せぬ副作用の可能性は契約書にも記されていただろう?』
さやか「そんなの言い訳よ! 何で始めにちゃんと説明しなかったのよ!?」
キュウベェ『聞かれなかったからさ。それにキミたちだって、そういうリスクを承知で仮面ライダーになったはずだ。違うかい?』
さやか「それは……でも、現にマミさんはライダーシステムの不備で苦しんでる。それはどう責任とるつもりなのよ!?」
205 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 21:32:58.30 ID:9yR07Hkf0
キュウベェ『彼女の陥っている症状は精神的な問題だよ。巴マミが持つ潜在的な恐怖、それがライダーシステムに作用し肉体を蝕んでいるんだ』
さやか「精神的な問題ですって!? ふざけたこと言ってんじゃないわよ! 身体がボロボロになってんのよ!? 精神的とかそういう問題じゃないでしょーが!」
仁美「サヤカさん、ここは冷静に……」
さやか「くっ、……それで、マミさんの体はどうやったら元に戻んのよ?」
キュウベェ『少なくとも、彼女が彼女自身の恐怖を乗り越えることができれば肉体への悪影響も無くなるだろうね』
仁美「恐怖を、乗り越える……? 具体的にはどうすればいいんですの?」
キュウベェ『さあ、あいにく私はカウンセリングの専門家ではないからね。そこまでは分からないよ』
さやか「あんたさっきから……、それでも人間なの!?」
キュウベェ『私は烏丸久兵衛(からすま きゅうべえ)、正真正銘の人間だが?』
さやか「そういうことを言ってるんじゃないわよ!」ダンッ!
206 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 21:35:09.09 ID:9yR07Hkf0
キュウベェ『まあ、どうしても副作用が逃れたいというのならバックルを置き仮面ライダーを辞めることだ。そうすればこれ以上の悪化は食い止められるだろう、それは保証する』
仁美「そんな……、マミさんが仮面ライダーを辞めたとすれば……正式な仮面ライダーはサヤカさん一人になってしまいますわ! それでは街の平和をたった一人で守れと……?」
さやか「マミさんは責任感の強い人だよ。自分の使命を放棄することなんて出来ないんだ……それどころか自分一人で戦おうと……なのに私はマミさんを疑って……ッ!」ググッ
キュウベエ『……正直な話、キミや巴マミほどの融合係数をはじき出せる人間は居ない。私としても失いたくはないんだ』
さやか「あんた、よくそんなこと言えるわね……!」ギリリッ
キュウベエ『……』
仁美「所長、サヤカさんとマミさん以外にも……仮面ライダーがいると聞いていますが、その方に支援を要請することはできないんですの?」
キュウベエ『レンゲルのことかい? あのベルトは失敗作だよ。カテゴリーエースの力が強すぎて装着者を本能の赴くままに行動させてしまう。装着者にも何度か接触を試みているが、いずれも失敗に終わっている』
仁美「……他に、仮面ライダーは居ないんですの?」
キュウベエ『他に? BOARDが現段階で開発に成功しているのはギャレン、ブレイド、レンゲルの3体のみだ。それはキミだって知っているだろう?』
仁美「……」
さやか「あれ? そういえば転校生も……」
仁美「うおっほん、ごほっごほっ!!!!」
キュウベエ『……?』
さやか「どうしたのヒトミ?」
仁美「いえ、すこし……喉の調子が悪いだけですわ」
207 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 21:36:33.70 ID:9yR07Hkf0
仁美「他にも聞きたいことはありますが通信では埒が明きません。一度、ちゃんとお会いしてお話しがしたいのですが。もちろんマミさんも交えて……」
キュウベエ『ザッ……おや、回線の調子が急に不安定に……ザザッ』
さやか「ちょっと待ちなさいよ! 逃げる気!?」
キュウベエ『ザザッ……ザーッ……』
さやか「ヒトミ!」
仁美「ダメです、反応が微弱になってますわ!」カタタタ…
キュウベエ『……ザー……ブツン』
さやか「消えちゃった……くそっ、あのタヌキジジイ
! 今度会ったらただじゃおかないんだから……!」ドガッ
208 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 21:37:47.63 ID:9yR07Hkf0
仁美「……この回線は不通になってしまったようです。もうこちらからのアクセスは不可能ですわね」カタタタ…
さやか「あ、そうだヒトミ。まだ言ってなかったと思うけど転校生の暁美ホムラっていたじゃん? あいつのことなんだけど……」
仁美「あの方も仮面ライダーですわよね。知ってますわ」
さやか「なーんだ、私しか知らないのかと思ってたのに」
仁美「……BOARDで開発したベルトは3つだけ」
さやか「でも仮面ライダーは4人いる……どういうことなの?」
仁美「さあ、私にも……ただ自然に考えれば、キュウベエ所長たちが秘密裏に開発した第4のベルトが存在したとしても……」
さやか「うん、おかしくないね。でも、だとしたら何のために? 別に隠す必要なくない?」
仁美「……量りかねますわね。本当に所長も知らないのか、やっぱり隠しているのか」
さやか「こんど転校生に会ったらそこんとこ含めて聞いとくよ。そういやあたし、あいつのこと何にも知らないんだよね」
仁美「BOARD本部が襲撃された時は助けていただいてますから、きっと悪い方ではないと思いますが、……油断はできませんわ」
さやか「うん、それは……わかってるよ」
209 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 21:39:17.34 ID:9yR07Hkf0
ピロリロリロ! ピロリロリロリ!!
さやか「アンデッドサーチャーが……、ヒトミ!」
仁美「ええ、ちょっと待ってください……ここから南東へ2キロ、すぐそこですわ!」
さやか「ふっふっふ、どんなアンデッドか知らないけど、あたしたちの秘密基地の近くに現れたのが運の尽きね」
仁美「ここって秘密基地でしたのね」
さやか「じゃあ行って来る!」ダッ!
仁美「あ、サヤカさんお待ちに……どうしましょう、まだ駆け出しのサヤカさん一人じゃやっぱり不安ですわ。マミさんは頼りにならないし……」
仁美「暁美さんにご助力を願いましょうか……ですが、まだ完全に信用できると分かったわけでも……」
仁美「4人目の仮面ライダー……アナタはいったい何者なんですの?」
210 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 21:40:32.33 ID:9yR07Hkf0
〜〜ほむホーム(暁美ホムラの住居)〜〜
ガチャ、ギイ…
ほむら「あら? 鍵が開いてる……?」
マミ「スー……スー……ううん……」モゾモゾ
ほむら「……そうだった。巴マミに合鍵を渡したんだったわ」
ほむら「人の家で熟睡できるなんて、案外おおざっぱな性格なのかしら? 他人に弱みは見せないタイプだと思っていたけど」
ほむら「っていうかベッド使えばいいのに何で椅子で寝てるのかしら……少しは遠慮しているのかもしれないわね」
マミ「うーん……うーん……」モゾッ
ほむら「相変わらずうなされているわ。大丈夫かし……」
マミ「きゃあああああああああああ!!」バッ
ほむら「ほああああああああああああああっ!?」ビクッ!!!
マミ「あ、暁美さんおかえりなさい……どうしたの? 床に膝なんかついて」
ほむら「い、いえ、何でもないわ……ちょっと驚いただけよ」バクバク
ほむら「よっこいしょ」スクッ
マミ「……大丈夫?」
ほむら「ええ、平気よ。いまお茶を淹れるわ」ファサアァァ
マミ「私がやるわ。暁美さんはゆっくりしていて。今帰って来たばかりでしょう?」
ほむら「え、ええ……わかった、お願いするわ」
マミ「フンフンフンフフーン〜♪」カチャカチャ
ほむら「……他人に台所に入られると、なんだか落ち着かないわね」ソワソワ
マミ「〜♪」
211 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 21:42:33.00 ID:9yR07Hkf0
マミ「さあ、お待たせ」カチャ
ほむら「……いい香り。同じ淹れ方のはずなのに、どうして違いが出るのかしら?」ズッ…
マミ「フフ、紅茶の道は奥が深いのよ」スッ、コトッ
ほむら「ふーん……ああ、そうだわ。さっき日課の散歩をしていたら偶然、こんなものを拾ったのだけれど。何のカードかしらね」ピッ
マミ「カード……!? それは、アンデッドの封印されたラウズカード!? どこでそれを!?」
ほむら「日課の散歩をしていたら偶然拾ったの、あくまで偶然よ」
マミ「カテゴリー9(ナイン)、スートはハート……キャメル・リカバー……これが道に落ちてたの?」
ほむら「え? ええ、そうよ、道に落ちてたの。こう、ポテっと」ブンブン
マミ「……これが、道に落ちてたのね?」ジーッ
ほむら「な、何かおかしいところがあるかしら?」
マミ「暁美さんっ!」バッ!
ほむら「きゃっ!?」ドンッ
212 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 21:44:22.82 ID:9yR07Hkf0
マミ「暁美さんありがとう!」パアア!
ほむら「う、へ……?」
マミ「これはラウズカードといって仮面ライダーに力を与えてくれるものよ。このカードのおかげで、前より戦いが楽になるわ」
ほむら「そうなの? 私は知らなかったけど、力になれたようで嬉しいわ。私は知らなかったけど」
マミ「ハートのカードはこれで2枚目だわ。どんな力なのかしら、ウフフ」
ほむら「ねえ、取材のために変身するところを見せてもらえないかしら? ついでにそのカードの力も試してみればいいじゃない」
マミ「……部外者に変身するところを見せるのは躊躇われるけど、仕方ないわね、ちょっとだけよ?」シャッ…
マミ「変身っ!」ガシャコッ \ターンアップ!/ シュバアイイン!!
ほむら「これが仮面ライダーギャレン、ちゃんと見たのは初めてだけど……猫耳なんて可愛いわね」
マミ「ちょっと暁美さん!? これ猫耳じゃないわよ!? ギャレンはスタッグアンデッドの力を借りて変身してるんだから!」
213 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 21:46:25.37 ID:9yR07Hkf0
ほむら「スタッグって……猫の品種?」
マミ「クワガタムシよ! この猫耳っぽいのはツノなの!」
ほむら「……ダメね。一度ネコミミに見えてしまったものは、もう別のものには見えないわ。私の中でギャレンは猫耳ライダー、これはもう変わらない事実よ」
マミ「猫耳って……そんな目で見られてると思うと、なんだか変身しているのが恥ずかしいわ……」
ほむら「中の人が誰だかわからないんだから、気にすることはないんじゃない。ほら、早くそのカード使ってみてちょうだい」
マミ「……オホン。それじゃあラウズしてみるから、少し離れてて」
ほむら「ええ」
マミ「いくわよ」シャッ \リカバー!/ ピピピ…シャラーン!
214 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 21:48:34.83 ID:9yR07Hkf0
ほむら「……どう?」
マミ「ちょっと身体が軽くなったような気がするわ」
ほむら「それだけ?」
マミ「……ええ、このカードは一時的に肉体へのダメージを回復してくれる効果を持っているみたいね」
ほむら「(一時的に? 私が使えば10時間熟睡した後のように気分リフレッシュで大抵の怪我は治るのに……個人差があるのかしら。それとも侵蝕の原因であるライダーシステムをどうにかしないと焼け石に水ってこと?)」
マミ「でもこれで短時間ではあるけれど全力で戦うことができるわ。ありがとう暁美さ……」
ピロリロリロリ! ピロリロリロリ!!
マミ「アンデッドサーチャーに反応が……!」
ほむら「前に出現したヤツかしら?」
マミ「おそらくそうだわ。今度は西に10キロの地点……! 町外れの山中にある別荘地ね。この距離なら……今度こそ逃がさないわよ!」
215 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 21:49:48.30 ID:9yR07Hkf0
〜〜志筑家の別荘近くの山中〜〜
さやか「見つけた、あいつね!」
センチピードアンデッド「フシュルルルルゥ……シャァァアア!」
???「きゃああああああああ!?」
さやか「人が襲われてる!? こんな山の中にいったい誰が……変身!」\ターンアップ!/ シャキィイーン!!
さやか「くらえ、ばけものーッ!」ズバッ!
センチピード「フシャアアアアッ!?」ガキィーンッ!
さやか「うわぁ、腕がいっぱいあってキモい……さしずめムカデアンデッドってところかしら?」
センチピード「ジュルルアア……」ベチャッ
さやか「うわわ!? よだれなんか垂らして汚いヤツね……さくっと退治してあげるから、かかってきなさい! キモいし!」
センチピード「フシュルルゥ……」クルッ、タッタッタ…
さやか「ちょっと、いきなり逃げるの!? 待ちなさいよ!」
???「あ、う……」
216 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 21:51:49.54 ID:9yR07Hkf0
さやか「くっ、ヒトミ、アンデッドの追跡をお願い! 怪我人がいるの!」
仁美『わかりましたわ、お任せください』
???「あ、うう……その声は、サヤカちゃん……?」
さやか「え? ちょっと、マドカじゃない!? どうしてアンタがこんな場所に!?」
まどか「ごめん、なさい……わたし、不安で……2人のこと探してて……うっ!?」
さやか「すごい熱だわ! 怪我はしてないみたいだけど……と、とにかく病院へ連れてかないと!」
まどか「サヤカちゃん……ごめんね……」ハァハァ…
さやか「ちょっと揺れるけど我慢しててね」ガシャ
さやか「うおおおおおおお!」シャコシャコシャコ!!!
217 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 21:53:51.56 ID:9yR07Hkf0
〜〜ほむホーム〜〜
ほむら「私もついていけばよかったかしら? でも連れて行ってはもらえないでしょうし現場で鉢合わせすれば怪しまれる……かといって休日の街中を変身した状態でバイクと共に疾走するのは目立ちすぎるわ」
ほむら「……ここは彼女に任せましょうか、少し不安だけどリカバーのカードもあるんだし」
メザメタコー♪ コロハーハシリー♪
ほむら「電話? 志筑ヒトミからだわ」ピッ
ほむら「もしもし?」
仁美『暁美さん、大変ですの! マドカさんがアンデッドに襲われて……!』
ほむら「なッ、なんですって!? そんな、何でマドカが!?」
仁美『いまサヤカさんが市立病院へ運んでいてアンデッドの方には手が回らないんですの! お願いします、これ以上被害が広がる前にアンデッドを……』
ほむら「何てこと、マドカが、……」フラッ
仁美『暁美さん? もしもし暁美さん!?』
ガチャッ、ッツー、ツー……
仁美『もしもし? もしもし!? 暁美さん!?』
ほむら「マドカがアンデッドに……、私のせいだわ。私がもっと傍にいれば……いいえ、今はそんなことより一刻も早く病院に……ッ」
218 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 21:55:57.21 ID:9yR07Hkf0
〜〜見滝原市立病院〜〜
ほむら「美樹サヤカ! マドカがアンデッドに襲われたって、いったいどういうこと!?」ツカツカツカ…
さやか「て、転校生!? どうしてここに……それに、どうしてそれを知ってんの!?」
ほむら「いいから教えなさい! 傷の具合は? どうなの? ねえ!」ガシッ
さやか「ちょ、落ち着きなって……怪我もしてないし、いまのところ命に別状はないよ。ただ……」
ほむら「ただ……何なの?」
さやか「すごい熱があって……いま詳しい検査を受けてるところだよ」
219 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 21:57:25.93 ID:9yR07Hkf0
ガチャ
医者「キミは患者を運んでくれた友人だね?」
さやか「はい! それで……マドカはどうなんですか?」
医者「……それが、おかしなことに毒素の特定ができないんだ」
ほむら「毒の、特定ができない?」
医者「ムカデの毒に似ているが……未知の毒素であると言わざるをえない。正直、現代医学では手の打ちようが無い……だが、できるだけのことはやってみる」
さやか「そんな、……じゃあマドカは助からないんですか!?」
医者「私たちも最後まで諦めないつもりだが……もって3時間といったところだ。それ以上経てば例え毒素を特定できて抗体を準備できたとしても……助かるのは難しい」
ほむら「な、なんてこと……」フラッ…ガクッ
医者「おいキミ、大丈夫か!?」
さやか「転校生!?」
ほむら「だ、大丈夫……少し、目まいが……外の空気に当たってくる……」フラッ…フラッ…
さやか「ちょっと待ちなって!」
220 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 21:59:15.67 ID:9yR07Hkf0
〜病院の外〜
ほむら「このままではマドカが命を落としてしまう……」
ほむら「……仕方ないわ。時間を最初まで巻き戻して、次のループでマドカを救いましょう」スッ
ほむら「私の戦場は、ここじゃない」
…スカッ
ほむら「……?」
スカッ
ほむら「……」
……
ほむら「あ」
ほむら「あ、ああ……」
ほむら「あ゛、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!? そういえばもう魔法少女じゃないから、始めからやり直しが出来ないじゃない!!!!!!!!」
ほむら「いつもの調子で時間停止ができるから無意識にやり直しも出来るものだと……あ、ああ、ああああああバカバカ、私のバカ! どうして今まで気づかなかったのよ!!!?」
さやか「ちょっと転校生、なに1人で騒いでんのよ?」
ほむら「ど、どう、どどどどどど、どうし、ど、どどどどどどどどどどどど……」
さやか「あんたは風の又三郎かッ!?」
ほむら「さ、ささささ、さささささささやっさぁ!!!!?」
さやか「しっかりしろォオオオオオオ!!」ゴスッ
221 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 22:01:33.60 ID:9yR07Hkf0
ほむら「ひゃぶっ!?」ドシャッ
さやか「あ、ごめん、ついグーで殴っちゃった……」
ほむら「ひっく、ひっく……うぇーん、マドカが死んじゃうよぉ……」メソメソ
さやか「殴ったのは謝るよ、ゴメン……」
ほむら「うえぇ……マドカぁ……」ウジウジ
さやか「……じゃあ、あたしは行って来るから、マドカのこと看ててあげて」スクッ
ほむら「……え? どこに行くの?」
さやか「あたしはバカだからさ……アンデッドと戦うしか能のないヤツだから……、マドカの傍にいても何もしてあげられないの」ギリッ
ほむら「……美樹、サヤカ……」
さやか「あたしは……あのアンデッドを見つけて、封印してくる。これ以上あのアンデッドに襲われる人を出さないようにするため……それしか、できないから」
さやか「じゃあ、頼んだよ」カチャッ、シャコシャコシャコ…!!!
222 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 22:06:52.87 ID:9yR07Hkf0
ほむら「……そうだ、私はマドカを守るって誓って……それだけのためにここに居るのに……それを放棄してしまうところだった」
ほむら「……感謝するわサヤカ。私は、私に出来ることをやる……魔法が使えないけれど、代わりに仮面ライダーの力がある」
ほむら「考えるのよ暁美ホムラ……ライダーシステムが弱き人々を守るための力なら、きっとマドカを救うことだってできるはず」
ほむら「……」
ほむら「私の手持ちのカードだけでは心許ないわね……」
ほむら「そうだ、キョウコに相談してみましょう。ラウズカードはコンボによって元の能力以上の効果を発揮することがあるわ……キョウコのカードと組み合わせれば……あるいは」
クローバー「ブロロロオオン! ブンブブン!」
ほむら「クローバー……! よし、いますぐキョウコのいそうな所に向かって!」バッ
クローバー「ブォンブオン!! ブルルルルルルォ!!」
ほむら「……もう大丈夫よ、心配かけたわね」ブロォォォオオオ!!
223 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 22:08:44.10 ID:9yR07Hkf0
〜〜ゲームセンター〜〜
…ウイーン
杏子「おっし、もう少しでうんまい棒1ダースゲットだ……よーし、そのまま運んで……」
ガッシャーン!! キャー!! ブロロロロロオオン!!
杏子「うわ!? 何だ!? ああ、震動でうんまい棒1ダースが……」ヒュー…ポテッ
ほむら「キョウコーッ! 私よー! どこにいるのー!? ちっ、ここでもないか……なら次のゲームセンターに……」
杏子「ちょっと待てお前! バイクでゲーセンの中まで入ってきてんじゃねーよ!」
ほむら「居たわね、キョウコ! ちょっと聞きたいことがあるんだけれど」ファッサァ
杏子「ちょっとってレベルじゃねーよ!?」
ウー! ウウー!!
杏子「ちょ、警察呼ばれてんじゃねーか!?」
ほむら「捕まるわけにはいかないわね、逃げるわよ!」
杏子「あたしは関係ね……うわああああああ!?」ガシッ
ほむら「悪いけど拉致させてもらうわ!」
ブィィイイイイイン!!!
224 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 22:10:47.87 ID:9yR07Hkf0
杏子「毒を使うアンデッド?」
ほむら「そうなの。ムカデのような容姿のアンデッドらしいけど……それ以上の詳しいことはわからないわ」
杏子「そういえば上級アンデッドからきいたことがあるな。ムカデのアンデッドは強烈な毒液を撒き散らす。でも同時に、その毒に対する抗体を隠し持っている……って」
ほむら「本当!? でも何で抗体なんか持ってるのかしら?」
杏子「さあ、あたしに聞かれてもわかんないよ。けど、今はそれにかけるしかねーんじゃねーか?」
ほむら「わかった。私は抗体を入手してくる」
杏子「待てよ。アンデッドの居場所が分からないんじゃあ……」
ほむら「……」ズズズ…
杏子「お、オイ? ホムラ?」
ほむら「(どこ、どこにいるの……)」ズズズズ…
杏子「ホムラってば!」
225 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 22:12:11.73 ID:9yR07Hkf0
…キュピーン!!!
ほむら「ッ! 見つけたわ!」バッ!
杏子「うわッ!? 見つけたって、アンデッドを!? どうしてそんなもんが分かるんだ……おい、待てよ!」ガシッ
ほむら「放して、時間がないわ」
杏子「闇雲に探して見つかるもんじゃねえんだよ、アンデッドってやつは」
ほむら「時間がないと言ってるでしょう!」バッ!
杏子「っ!? ホムラ、お前……」
ほむら「……ごめんなさい。でも今は私を信じてちょうだい」
杏子「信じろっつったってな……」
ほむら「お願い……」
杏子「……わーったよ、とっとと行ってきな」
ほむら「すまないわね。レッツゴー、グリンクローバー!」ブロロロォォオ!!!
杏子「……」
杏子「そういえば前に上級アンデッドが言ってたっけ……アンデッドは直感でお互いの居場所が分かるって」
杏子「ホムラ、やっぱりお前……」
226 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 22:15:34.36 ID:9yR07Hkf0
〜道路〜
ピポパポピ…トゥルルルル、トゥルルル…ガチャ
仁美『暁美さん!? 心配しましたのよ、急に電話が切れるから……』
ほむら「ヒトミ! 美樹サヤカに伝えてちょうだい! マドカを襲ったムカデのアンデッドは封印しちゃいけないわ!」
仁美『封印してはいけない? それはどういうことですの!?』
ほむら「ヤツはマドカが侵されている毒を取り除くための抗体を持っているわ。それを手に入れる前に封印してしまうと、マドカを助ける手立ては無くなってしまう!」
仁美『……それを信じろとおっしゃいますの? それに、どうしてそんなことを知ってらっしゃいますの!?』
ほむら「今はそんなこと説明してる暇はない! お願い、信じてちょうだい! マドカを助けるためなの!」
仁美『……わかりました。アナタには一度助けていただいてます。今度はこちらがお手伝いさせていただきますわ』
ほむら「……感謝するわ」
仁美『……ッ!? これは……』
ほむら「? どうしたの?」
仁美『アンデッドの所にマミさんも向かってますわ……マミさんとは連絡がとれません! 先に彼女が到着してアンデッドを封印してしまったら……』
ほむら「何てこと……美樹サヤカに急ぐよう伝えて! 私も全力で急行する!」
仁美『了解、任されましたわ!』
227 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 22:17:01.16 ID:9yR07Hkf0
〜〜近くの海岸・砂浜〜〜
マミ「追い詰めたわ……もう逃がさないわよ、覚悟なさい!」チャキッ
センチピード「フシュルルルアアアア!」
マミ「はあああああ!」
さやか「追いついた……待ってください、マミさん!」バッ
マミ「美樹さん? 退きなさい、なぜ邪魔をするの!」
さやか「あのアンデッドは倒しちゃいけない、封印しちゃいけないんだ!」
マミ「何をバカなことを……退きなさいと言っているでしょう!」ドンッ
さやか「マミさん!? そんな……どうして分かってくれないんです! 変身!」\ターンアップ!/ シュバアアン!!!
228 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 22:20:44.36 ID:9yR07Hkf0
ザッ…!
ほむら「何とか間に合ったみたいね」フワ…スタッ
ほむら「美樹サヤカ、そっちは任せたわよ……変身」\チェンジ!/ジュルルr…バシュアア!!
ほむら「さあ、時間が惜しいわ。一瞬で終わらせてあげる」スッ
センチピード「フシュルル……カリス、俺と戦おうというのか?」
ほむら「あなたも言葉を喋れるのね。なら話は早いわ。抗体を渡してもらえないかしら?」
センチピード「抗体を? 何をバカな。バトルファイトの敵であるキサマに、どうして俺の毒を無効化するための抗体をやらねばならない?」
ほむら「それもそうね。それじゃあアナタを打ちのめして動けなくしてから、じっくりと抗体を探らせてもらいましょうか」
センチピード「ふん、一万年前は敗れたが……此度の戦い、そう簡単には敗れんぞ、カリス!」
229 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 22:22:43.47 ID:9yR07Hkf0
センチピード「ぐ、ぐぐぐ……」
ほむら「急に苦しみ出した? いえ、あれは……」
センチピード「グバアァァアア!! 毒液のシャワーだ! 得意の格闘センスで避けてみろ、カリスッ!」
ほむら「避けるまでもないわね」シャッ\タイム!/ピピピ…
フッ…
センチピード「ヌ!? カリスの姿が見えん……どこへ消えた!」
ほむら「アナタの背後よ」フッ
センチピード「なにィ!? キサマにそんな能力は無いはず……!」
ほむら「ハアッ!」ドグォ!!
センチピード「うぐはぁあッ!?」ゴロゴロ…ドガッ
230 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 22:24:30.80 ID:9yR07Hkf0
ほむら「……どうしたの、その程度? 不老不死が聞いて呆れるわね」
センチピード「ウググ……カテゴリーエースだからと調子にのるなよ、たかがカマキリの分際で!」
ほむら「さあ、力の差は理解出来たでしょう。大人しく抗体を渡してくれないかしら? 渡してくれればこの場は見逃してあげてもいいわ」
センチピード「見逃す……だと? キサマ、どこまで俺を愚弄するつもりだ……! ゆるさん、ゆるさんぞ、カリスゥゥゥウウウウアアアアア!!」バッ
ほむら「突進してきた!?」
センチピード「アアアアアアアア!!!」ダダダダダ!!
ほむら「くっ、この速さだとラウズが間に合わない……!」
センチピード「フシュルルルルアアアアアア!!!」ズバアア!!
ガシッ!
ほむら「うぐぅ? だが腕っ節は大したことないようね、こんなの簡単に振りほどいて……?」
センチピード「ククク、捕まえたぞカリス。この至近距離ではおかしな技も使えまい! ぐ、ぐぐぐ……」
ほむら「まずい! 組み合った状態では毒液を避けられない……!!」
231 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 22:26:43.88 ID:9yR07Hkf0
センチピード「ぐばああああ!!」ドバッ
ほむら「きゃ!? う、私の身体にも毒が……」シュゥゥゥ…
センチピード「俺の毒液は、いかに不老不死のアンデッドといえども体力を奪い弱体化させる! もはやキサマに勝ち目は……」
ほむら「き、キ……キサマああああああッ!!!」ズバッ!!
センチピード「グアッ!? ヌウウウ……! 毒液を受けた身で、これほど鋭い斬撃を放つとは……」ドロッ
ほむら「はあっ……はぁ……下級アンデッドの分際で、調子に乗ってんじゃないわよ! ハアッ! テエッ!!」バッ、ズバッ!
センチピード「グフゥ!? ウゥ、暴力に任せた憤怒の攻撃……これぞバトルファイト、それでこそカリスだ! いいだろう、キサマの体力が尽きるのが先か、俺が力負けするのが先か……勝負だ! フシュアアアア!!」ドガッ、バキッ!
232 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 22:28:05.01 ID:9yR07Hkf0
マミ「美樹さん、どうしても私と戦おうというの?」
さやか「あたしだって戦いたくない、でも、いまアンタにあのアンデッドを倒されちゃ困るんだ!」
マミ「そう、なら止めてみなさい……力ずくでね」シャッ\バレット!/ピピピ…
さやか「止めてみせる!」シャッ\スラッシュ!/ピピピ…
マミ「喰らいなさい!」バキュバキュバキューン!!!
さやか「ハァァァァアアアアア!」キンキン、カキーン!!
マミ「弾丸をすべて……剣で弾いたですって!?」
さやか「ウェイッ!」ズバッ!
マミ「きゃ、きゃああああああ!!」バシュウウ…ドサッ
233 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 22:29:57.62 ID:9yR07Hkf0
マミ「う、うう……」
さやか「マミさん、もうこんなこと止めま」スッ
マミ「甘いわね、美樹さん」カチャ、ドドドキュアッ!!!
さやか「うぐあっ!? ふ、不意打ちでゼロ距離射撃……ッ!?」ガクッ
マミ「少し大人しくしていてもらおうかしら」シャシャッ\バイオ!/\ロック!/ピピピピ…
\ロックバインド!/
シュルルルルルル…!
さやか「何、これは……植物のツタがあたしに巻きついて、くっ、動けない……!」ジタバタ
マミ「さらに石化の力によって、自力では決して解けないようになっているわ」
さやか「はなせ! 解きなさいよ!」
マミ「大人しくしてれば帰りには解放してあげるわ」クルッ、タッタッタ…
さやか「待ってくださいマミさん、あいつは、あのアンデッドは……!」
234 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 22:32:17.65 ID:9yR07Hkf0
ほむら「うらああああああああ!!!」ドギャッ!!
センチピード「ブルルルルアアアアアアアア!?」ゴシュッ…メキメキメキ!!!
ほむら「地面と……キスしてなさいッ!!!」ゴスッ
センチピード「ガフアッ!! う、ぐあ、あ……なんたる、戦闘能力……俺の力では、到底及ばぬ……か……」カシャッ
ほむら「……ハッ!? 私は、何を……そうだ、抗体を……」
センチピード「抗体は私の右肩の甲羅の中だ、俺が封印される前に持っていくがいい」
ほむら「アナタ、なぜ……」
センチピード「俺の種の世が来ないことは無念だが、それ以上の無念は……人間のように正面から戦わない臆病者が勝ち残ることだ。再びヒューマンアンデッドが勝ち残らぬよう、今度はキサマが勝ち残れ、カリス……」
ほむら「……」
センチピード「どうした、カリス? 情けは無用だ」
ほむら「わかったわ……フンッ!」ベリッ!
センチピード「ウゴッ!?」ブシュアア!!
ほむら「抗体、たしかに受け取った」
センチピード「グ、ククク……それでいい。俺を倒したのだ、キサマがこのバトルファイトの勝利者となれば俺の敗北も少しは報われるだろう……最後の一体となれ、カリス。生き残れるのは、たった一体のアンデッドなのだから……グゥ……」
235 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 22:33:54.93 ID:9yR07Hkf0
シュゥゥウウウゥゥ…ヒュルルル、パシッ
ほむら「ハートの10、センチピード・シャッフル……」
ほむら「ごめんなさい、私、本当はカリスじゃないの。アナタが憎んでいた人間なのよ」
ほむら「でも、私はマドカを守るって使命がある。これだけは例え相手が何であろうと譲ることはできないわ」ザッ、
ほむら「待っててマドカ、いま抗体を届けるから……!」ダッ
マミ「待ちなさい、そこのアナタ! アナタも仮面ライダー……って、ちょっと、本当に待ちなさいよ! 無視して行こうとしないで!」
ほむら「アナタにかまっている時間は無い! 来い、グリンクローバー!」ブロロロロロオオ!!!
マミ「ちょっと、止まらないと撃つわよ!」シャッ\バレット!/ピピピ…
236 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 22:35:35.80 ID:9yR07Hkf0
ほむら「……頼んだわよ」シャッ\トルネード!/\スコープ!/ピピピ…
\ホーミングアロー!/ バシュゥゥゥゥウウウ!!!
マミ「な、バイクに乗りながら矢を……けど狙いが甘いわよ!」クルッ…スカッ!
ほむら「……」ブロロロロ…
マミ「てんで方向違いね、どこを狙っていたのかしら? 今度はこっちの番……」
さやか「させないよ!」バッ、ガシッ!
マミ「なっ、美樹さん!?」
さやか「転校生、抗体は!?」
ほむら「手に入れた!」
さやか「なら、こっちは任せて早く行きなさい!」
ほむら「ええ」ブォンブオン!!!!
237 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 22:37:27.52 ID:9yR07Hkf0
マミ「そんな、あの拘束は自力じゃ解けないはず……ハッ、まさかさっきの矢は……」
さやか「その通り、あたしを拘束していたツタを破壊するための攻撃だったのよ! たぶんね!」
マミ「放しなさい美樹さん!」
さやか「分かってくださいマミさん、マドカを助けるために抗体がどうしても必要だったんです!」
マミ「私は言い訳なんか聞きたくないわ!」バッ
さやか「そんな、マミさん……」
マミ「ゴホッゴホッ……やはりリカバーのカードでは一時的にしか身体は回復しないわね。それでも私は、仮面ライダーとして……1人で戦い抜くわ」ヨロッ
カチャ、キュルルルル!! ブロロロ…
マミ「それにしてもあの黒い仮面ライダーはいったい何者だったのかしら。美樹さんと面識があるようだったけど……帰ってキュウベエ所長に問いただしてみましょう……」ブィィイイイ…
238 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 22:38:46.92 ID:9yR07Hkf0
〜〜見滝原市立病院〜〜
まどか「……あれ? わたし……」
仁美「よかった、抗体が効いたんですのね!」
さやか「いやー、一時はどうなることかと思ったよ」
まどか「何で病院に……そうだ! わたし怪物に襲われて、それでサヤカちゃんに助けてもらって……!」
さやか「……そう、だよね。やっぱ憶えてるよねー」ハァ…
まどか「ごめん! わたし2人のことが心配で、……町中を探しててそれで……」
仁美「マドカさん……」
さやか「いいよ、あやまんないで。もともとあたしがアンタに隠し事してたせいだし」
まどか「サヤカちゃん、違うの……わたしが勝手に……」
さやか「マドカのせいじゃないよ。あたしたち仲良しのはずなのに一人だけ隠し事されちゃあ、そりゃ不安にもなるよ……あたしの考えが甘かったんだ」
239 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 22:39:59.91 ID:9yR07Hkf0
さやか「マドカ、良く聞いて」ギュッ
まどか「……は、はい」
さやか「あたし、実は仮面ライダーなんだ」
まどか「へ? 仮面ライダー? あの、学校でも噂になってる……怪物と戦う仮面のヒーローの!?」
さやか「そうだよ! すごいでしょ? さっきみたいなバケモンもあたしにかかれば楽勝よ!」
仁美「楽勝しているサヤカさんなんて見たことありませんが……」
さやか「そこ、ちょっと黙ってなさい!」
まどか「そっか、それで秘密にしてなきゃだったんだね……」
240 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 22:41:31.21 ID:9yR07Hkf0
仁美「危険に巻き込まないようにしようとマドカさんを遠ざけていたのが、かえってマドカさんを苦しめる結果になってしまって……謝罪のしようもありません」
まどか「ううん、謝らないで。怪物に襲われたのは私が一人で出歩いてたせいだし……それにサヤカちゃんとヒトミちゃんが助けてくれたんだから」
さやか「……あ、そうだアイツは?」
仁美「アイツって、どなたですの?」
さやか「アイツよアイツ、転校生よ。マドカを助けられたのはアイツのおかげなんだし……ちょっと探してくる!」スッタッタッタ
仁美「ちょっとサヤカさん!?」
まどか「転校生って……暁美さんのこと?」
仁美「え? ええ、たぶん……おそらく、メイビー……ですけれど」
まどか「……?」
仁美「(どうしましょう、彼女の正体を明かしていいのでしょうか? 彼女にはまだ謎が多すぎますわ、でも隠すとかえって危険な気もしますし……)」
まどか「ヒトミちゃん?」
仁美「シンキングターイムっ!」
まどか「!?」ビクッ
仁美「ちょっと考えますわ」ポクポクポクポク…
まどか「う、うん……どうぞ」
241 :
◆bj4RxXxYrE
[sage saga]:2011/08/25(木) 22:43:25.56 ID:9yR07Hkf0
〜病院の外〜
さやか「ちょっと待ちなよ、転校生」
ほむら「……何かしら?」
さやか「マドカに会っていかないの?」
ほむら「それには及ばないわ」
さやか「どうしてよ?」
ほむら「マドカが無事ならそれでいいの。それ以上は何も望まないから」
ほむら「あー、アレかな? 恥ずかしいの? だったらあたしがちゃんと紹介してあげるから……」
ほむら「余計なことはしないでちょうだい」ザワッ…
さやか「じゃ、じゃあさ、せめてアンタが身体を張って抗体を取って来てくれたってことだけでも伝えておくからさ……」
ほむら「ッ!」キッ
さやか「な、何よ……」
ほむら「そんなことをしてみなさい……私がアナタをブっ殺す!」カッ
さやか「!?」
ほむら「……嫌われるわよ、おせっかいは」フッ
さやか「わ、わかったわよ。マドカには内緒にしておくから……」
ほむら「……」クルッ、カッカッカッ…
さやか「(やば、マドカの前で転校生って言っちゃったよ……どうしよう……せっかく仲良くなれそうだったのに……)」
242 :
◆bj4RxXxYrE
[saga]:2011/08/25(木) 22:48:37.16 ID:9yR07Hkf0
次回は井坂が宙を舞ったりマミさんがシュルトケスナー藻中毒になったりすると思います。…ケルトシュトナー藻だっけ?
あと引越し的なイベントがリアルであるので次来れるのは結構先になるかもです、一週間くらい?
時間とれたらもうちょっと早くなるかもだけど予定は未定ですから。
243 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/08/25(木) 22:56:34.03 ID:ewj7S5OWo
シュルトケスナーであってますよーっと
トウキョウアンデッドは原作の面々なのか
QBさんと知り合いのザ・ブレイダー……
244 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(兵庫県)
[sage]:2011/08/25(木) 23:08:03.48 ID:VKZAqhZYo
このチョチョーはニーサンに爆殺されても仕方ないな
烏丸所長は謝らないけど部下想いではあるし
245 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/26(金) 03:32:33.61 ID:DZONvSylo
乙乙。
杏子がほむらが何になっているか気づき始めたな。
ところでレンゲルバックル既にあるなら井坂さんは何をするのやら。
緑繋がりでシンキングタイムしてるわかめさんは自重。
246 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/26(金) 04:47:57.86 ID:bO2Ral9lo
_∧_∧
( 0M0)
247 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/08/26(金) 15:17:54.44 ID:BQOHKm6I0
>242 ×井坂 ○伊坂な
なにはともあれ乙
248 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/27(土) 22:16:43.57 ID:/3ZDDvbWo
ムッコロほむらちゃんはやっぱり鼻の穴が…
249 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北陸地方)
[sage]:2011/08/28(日) 01:39:54.21 ID:jTBv8eyAO
ほむッコロか
250 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/08/29(月) 00:46:41.46 ID:TWoKY4PU0
>>1ゴヅ!ボボスレザゴロギソギ!
ラゾバ×ブレゥドドバゴセドブザww
ジュブブシゼギギバサ、ガギゴラゼガンダデ[
ピザ
]セ!
251 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[sage]:2011/08/29(月) 00:52:58.65 ID:DVzIlo1Zo
>>250
ここではリントの言葉で話せ
252 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/08/29(月) 03:32:28.50 ID:nd7Z4iC1o
[
ピザ
]さんの事マミって言うのやめろ
253 :
埼玉でも池
[荒巻]:2011/08/29(月) 18:12:12.74 ID:lG4QBKUGo
┣¨┣¨┣¨┣¨
254 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(奈良県)
[sage]:2011/08/29(月) 20:57:17.26 ID:6e+mS8Xa0
>>252
ピザのグロンギであるゴ・デミブ・マの悪口はやめろ
255 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/29(月) 21:02:45.37 ID:hIBh2zdDo
お前らブチコロ
256 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/08/29(月) 21:07:45.12 ID:VPgUjQOXo
ニコッ「嫌われるよ、キャラヘイトは」
257 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(兵庫県)
[sage]:2011/08/29(月) 22:29:02.34 ID:r8Ohvdn0o
三原でも好戦的になるレベル
258 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/08/30(火) 10:55:46.87 ID:F3SK545to
>>257
(家に帰る音)
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
259 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北陸地方)
[sage]:2011/08/30(火) 23:24:12.04 ID:g62461FAO
(首を食われる音)
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
260 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/08/31(水) 05:14:13.78 ID:O5Os9lLqo
(骨と皮が剥がれる音)
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
261 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/08/31(水) 18:57:35.26 ID:tvuLVaOAo
(「おりこ」の和子先生を思い出す音)
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
262 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(兵庫県)
[sage]:2011/08/31(水) 19:05:39.82 ID:z/ZFCOmCo
(キリカは俺の嫁の音)
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
263 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/08/31(水) 23:58:55.23 ID:gICcjsAR0
ネット環境がリカバーしました(せき)
さやか拉致までですが投稿します
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
264 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/01(木) 00:01:07.18 ID:pbW6yfjE0
〜〜喫茶店ハカランダ〜〜
カランコローン♪
さやか「こんにちわー、マドカー、遊びに来たよー」
仁美「お邪魔しますわ」
まどか「サヤカちゃん、仁美ちゃん! ……あれ、暁美さんは?」
さやか「あ、ああ、あいつは来れないって。なんか用事で忙しいんだってさ」
まどか「そうなんだ……暁美さんにもこの間のお礼、ちゃんと言いたかったのに」
仁美「そうですわね。ご一緒できればよかったですのに」
客「すいませーん、お勘定」
まどか「あ、はーい。ごめん、ちょっと待っててね」
さやか「うん、いってらっしゃーい」ヒラヒラ
さやか「……」
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
265 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/01(木) 00:02:49.39 ID:pbW6yfjE0
さやか「ねえヒトミ、マドカには転校生のこと何て言ってあるの?」ヒソヒソ
仁美「仮面ライダーとアンデッドのことに詳しい方、とだけ言ってありますわ。今回のこともアドバイスしていただいた、ということにしてあります」
さやか「……まあ、あんまり間違ってないわね。それに転校生の正体を明かしてるわけじゃないからあたしがブッ殺されることもない……ヒトミ、グッジョブ!」ビシッ
仁美「本当はマドカさんにも全てお話ししたいのですが、暁美さんにも暁美さんの事情があるのでしょうし……」
さやか「うん……なんだかマドカに知られることをすごく嫌がってた。マドカの命が危ないってわかった時も凄く取り乱してたよ」
仁美「この間転校してきたばっかりなのに、どうしてそこまでマドカさんにこだわるのでしょうか?」
さやか「あたしに聞かれてもわかんないよ。でも、すごく必死だったよ。まるで、マドカのためなら命だって惜しくないってくらいに」
仁美「前世からの恋仲、とかでは……」
さやか「ないと思うけど……」
仁美「ですわよね」ハァ…
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
266 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/01(木) 00:03:56.11 ID:pbW6yfjE0
〜〜喫茶店ハカランダ・近くの茂み〜〜
ガサガサ…バサッ!!
ほむら「……」ジーッ
ほむら「……うん、異常なし」
ほむら「○月×日、今日もマドカは可愛い。守ってあげたくなる可愛さだ。だがその裏に秘めた強さを私は知っている、私だけが……ほむっふっふっふ」カキカキ…
杏子「ほむっふっふ、じゃねーよ」ガサッ
ほむら「キョウコ! どうしてここに!?」
杏子「何だよ、あたしがマドカの所に遊びに来ちゃいけねーのか?」
ほむら「いえ、それは構わないけれど……そうじゃなくて、どうして私の居場所がわかったの? 完璧に姿を隠していたはずのに」
杏子「クローバーが脳波通信で教えてくれた」
クローバー「ブボボボ……」
ほむら「こいつ、余計なことを……!」
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
267 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/01(木) 00:05:23.41 ID:pbW6yfjE0
杏子「それよりホムラ、お前のせいでちょっとした事件だよ」
ほむら「事件って何よ?」
杏子「ほら昨日、お前がバイクでゲーセン荒らし回っただろ?」
ほむら「……ああ、あれね。アナタを迅速に探し出すためには仕方なかったの。わかってちょうだい」
杏子「いやさ、あたしは別にかまわねーけど……お前、警察に指名手配されてるぜ」
ほむら「ブーーーーーッ!? 何でよ!? 私は仮面ライダーカリスよ、正義の味方なのよ!?」
杏子「正義の味方はゲーセンにバイクで乗り込んだりしねーよ。お前、常識ないのな」
ほむら「くっ、まさかキョウコに常識云々を語られる日が来ようとは……」
杏子「しばくぞ、テメー。まあいいや、気持ちはわからんでもないけどさ、あんま無茶なことばっかすんじゃねーよ」
ほむら「……善処するわ」
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
268 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/01(木) 00:09:00.69 ID:pbW6yfjE0
杏子「あ、そうそう、いちおうお前にも教えといてやるよ」
ほむら「何かしら」
杏子「最近、ピーコックアンデッドのヤローが怪しい動きを見せているらしいぜ。いちおう気をつけろよ」
ほむら「ピーコック……確かクジャクのことだったかしら? クジャクのアンデッドなら、さぞかし派手で目立つ格好をしているんでしょうね」
杏子「いんや、ピーコックのヤローは上級アンデッドだから普段は人間の格好に擬態してやがるんだ。サングラスかけてスカしたいけ好かねーヤローさ」
杏子「頭も切れるし人間の言葉も喋れるから、油断してっと騙されるぜ」
ほむら「……下級アンデッドは人間の言葉を喋らないのよね」
杏子「あ? 当たり前だろ? 下級アンデッドは古代語っていう一万年前の特殊な言葉しか喋れねーんだ。何でそんな話になるんだ?」
ほむら「……いえ、大したことじゃないわ」ファッサ
杏子「……そうか、ならいいけど。じゃあまあ、せいぜい気をつけろよ。上級アンデッドの強さは、下級とは段違いだぜ」ヒラヒラ
ほむら「ええ、忠告ありが……行ってしまったわ」
ほむら「……」
ほむら「あ、いまお店には美樹サヤカが……!」
ほむら「どうしましょう、二人が喧嘩になったら両方と仲良くしているマドカが悲しむわ」
ほむら「……美樹サヤカ、佐倉キョウコ。もしマドカを悲しませるようなことをすれば」サッ、チャキッ
ほむら「醒弓カリスアローが火を吹くことになるわよ」
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
269 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/01(木) 00:10:18.62 ID:pbW6yfjE0
〜〜喫茶店ハカランダ・店内〜〜
杏子「あーん? 美樹サヤカ、何でテメーがここにいんだよ?」
さやか「それはこっちのセリフよ! なんでアンタがマドカの店に来てんのさ!」
仁美「サヤカさん、この方は……?」
まどか「すごい偶然だね! 二人はお友達だったの?」
杏子・さやか「「誰がこんなヤツと!!!」」
まどか「ひ、ひゃっ!?」ビクッ!!
杏子「あ、悪ぃ、脅かすつもりは……」
さやか「ご、ごめんマドカ……」
仁美「お二人とも、あまり騒ぐと他のお客様のご迷惑になりますわ」
杏子・さやか「「……ごめんなさい」」
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
270 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/01(木) 00:11:39.04 ID:pbW6yfjE0
まどか「はいお待たせキョウコちゃん、ナポリタンにオムライス、グラタンとサンドイッチ」コトッ、カチャカチャ
杏子「おっ来た来た! ここはメシも美味いからなー、毎日来てもいいくらいだよ、あーん」パクッ
さやか「あんたよくそんなに食べられるわね、関心するわ」
杏子「テメーなんかに関心されても嬉しかねーよ」パクパク
さやか「皮肉で言ってんの! それぐらいわかりなさいよ!」
杏子「おいおい声が大きいぜ、大人しくしてろよ」
さやか「ぐ、ぐぬぬぬ……フン!」
杏子「聞いたぜ、アンタ、仮面ライダーになったんだってな」モグモグ
さやか「……ドコで聞いたのよ」
杏子「ふん、ドコだっていいだろ」ムシャムシャ
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
271 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/01(木) 00:13:06.54 ID:pbW6yfjE0
さやか「それは本当だけど、そんなことあんたには関係ないでしょ」プイッ
杏子「まあ、そうだな。関係ないよね。だからさ……」モグッ…
杏子「もし今後、どこかで出会っても……突っかかって来るんじゃねーぞ」ゴゴゴ・・・
さやか「……アンタが悪いことしてなけりゃね」ドドド…
杏子「フン、あいかわらずガキみたいなこと言いやがって。ムカツク奴だ」ガタッ
さやか「何よ、もう帰んの?」
杏子「ケチなヤツの顔見ながらじゃ、ゆっくりできねーからな」
さやか「何よ、嫌なヤツ……」
まどか「あれ? キョウコちゃん、今日はもう帰っちゃうの?」
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
272 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/01(木) 00:14:15.91 ID:pbW6yfjE0
杏子「ん? ああ、この後、ちょっと野暮用があってね」
まどか「そうなんだ……せっかくサヤカちゃんと会えたのに残念だね」
杏子「あ? アイツとはそんなんじゃ……ッ!?」
ゴゴゴゴ…
杏子「!? このプレッシャー、ホムラ……ッ!?」
杏子「そうだ、店の外ではヤツが見張っているんだった。ならばここはマドカに話を合わせて……」
まどか「キョウコちゃん?」
杏子「い、いやー、せっかくサヤカと会えたのに、用事で帰らなきゃならないなんて残念だなー! サヤカー、またこんど一緒に遊ぼうぜー!」ブンブン
まどか「ホントだね。みんな一緒に遊べたら、それはとっても嬉しいなって」パアアア!
シュゥゥゥ…
杏子「ホムラの荒ぶる気配が終息していく……あ、危なかった……」
さやか「はぁ? 何言ってんの? バッカじゃない?」
杏子「ちょ、バカ! やめろォ!?」
さやか「誰がこんなヤツなんかと遊……ブバッ!?」ドガッ!!
仁美「さ、サヤカさん!? いま何か黒い影がサヤカさんの背後を通り過ぎたような……」
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
273 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/01(木) 00:19:41.68 ID:pbW6yfjE0
さやか「ぶっは!? あ、あれ、あたし寝てた?」
仁美「ええ、何故か急に意識を失われまして……」
まどか「キョウコちゃん、サヤカちゃんが寝てる間に帰っちゃったよ」
さやか「そ、そう……急に寝ちゃうなんて、あたし疲れがたまってたのかな?」
まどか「ごめんね疲れてるのに遊ぼうだなんて言って……迷惑だったかな……」
さやか「ううん、そんなことないよマドカ。マドカの家、とっても落ち着くから好きだよ」
仁美「そうですわ。サヤカさんも安心して気が緩んだんでしょう、きっと」
さやか「そうかな? でも落ちる瞬間後頭部に打撃を感じた気がするんだけど……」
仁美「……」
仁美「(あの影は暁美さんのものに似てましたが……きっと気のせいですわよね)」
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
274 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/01(木) 00:21:32.64 ID:pbW6yfjE0
〜〜歩道橋の上・夜〜〜
マミ「う……はぁ、はぁ……くっ」シャッ \リカバー!/ ドミューン! ピピピピ…
シュゥゥゥ…
マミ「やはりリカバーの効果は長くは続かないわね」
マミ「でも、これで少しは楽になったわ。さてと……」
マミ「そこにいるのは誰? 隠れてないで出てきなさい」
スッ
??「……巴マミだな」
マミ「そうよ。そういうアナタのお名前は? サングラスに黒いコート……ハリウッド映画の敵みたいな格好で夜の街を出歩くなんて、よほどの映画好きなのかしら?」
??「呼び名が必要なら、伊坂(イサカ)とでも呼べばいい。巴マミ、いや仮面ライダーギャレンと呼んだほうがいいか」
マミ「……ただの映画好きじゃあないみたいね」ジリッ
伊坂「貴様の力、見せてもらうぞ」スッ…
マミ「……?」
伊坂「フンッ」バッ、ドギャッ!!!
マミ「きゃあ!? 手から火の玉を飛ばすなんて……この人、人間じゃない!?」
伊坂「喰らえ、ギャレン」ドギャッ!! ドギャッ!!!
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
275 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/01(木) 00:23:11.23 ID:pbW6yfjE0
マミ「……っ、アナタは何者!? 変身!」バッ ガシャッ\ターンアップ!/シャキィーン!
伊坂「知る必要はない、貴様はここで死ぬのだからな」バッ…ドギュ!!!
マミ「くっ、イケメンで強いのね……嫌いじゃないわ!」シャシャッ\バイオ!/\ロック!/ ピピピピピピ… \ロックバインド!/
マミ「嫌いじゃないわ!」バシュッ、ジュルルルルルルアッ!!!!
伊坂「俺を捕まえるつもりか……だが遅い」ブワッ
マミ「人間が、宙に浮いた!? まさかアナタ、アンデッ……!?」
伊坂「喰らえ」バギュゥゥウウウン!!!
マミ「速ッ……くっ!」バッ
ドゴォオオオオォォォオオォォォ…ン…
ゴゴゴゴ…
伊坂「……」ジャリッ
伊坂「……チッ、逃がしたか」
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276 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/01(木) 00:24:13.04 ID:pbW6yfjE0
〜ちょっと離れたところ〜
マミ「……ッハアハァ、タイミングよく清掃車に飛び移れて助かったわ」
マミ「それにしても今のは、いったい……そうだ、キュウベエ所長に聞いてみれば……ゴホッゴホッ!」
マミ「う、う……」シャッ\リカバー!/ピピピピ…
マミ「効果が、弱くなってきてる……」
マミ「う、うう……崩壊のイメージが脳裏に焼きついて離れない……力も、出ない……」
マミ「もう私には、戦うだけの力は残ってないのかもしれないわね……」
マミ「私には、戦うことすら出来ないっていうの……?」
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277 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/01(木) 00:26:46.66 ID:pbW6yfjE0
〜〜喫茶店ハカランダからの帰路〜〜
さやか「あー、まだ首が痛い……寝違えたかな?」
仁美「大丈夫ですの?」
さやか「うん平気平気、久しぶりに気兼ねなく遊べて楽しかったよ」
仁美「そうですわね……これでマミさんが戻ってくれれば言うことはありませんのに」
さやか「うん……でもあたし、マミさんには自分の身体を第一に考えて欲しい」
仁美「サヤカさん……でも」
さやか「そりゃあたしだってホントは一緒に戦って欲しいよ。でも、今のマミさんにアンデッドとの戦いは荷が重過ぎると思う……あんなボロボロの身体じゃ、いつ倒れてもおかしくないんだから」
仁美「……荷が重いのはサヤカさんも同じですわ。この先、一人で戦い抜くのは厳しいと思います」
さやか「だよねー……でも、いざとなったら私一人でも戦い抜くよ。たとえ相手が誰であろうと」
仁美「……ええ、そうですわね。もしそうなったときは……私も覚悟を決めますわ」
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278 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/01(木) 00:29:57.79 ID:pbW6yfjE0
ブロロロロ…
さやか「……ん? あの車、夜中なのに何でライト着けてないんだろ?」
仁美「本当ですわ……怪しいですわね」
ピカッ
さやか「うおっ、まぶしッ!?」
ドタドタドタッ
???A「ブレイドだな、我々に同行してもらおうか」
さやか「ひいふうみい……ざっと10人くらいか。あんたたち、こんな大勢で何の用なの?」
???A「答える必要はない、我々と一緒に来てもらう」
仁美「さ、サヤカさん……!」
さやか「ヒトミは逃げて。こいつらの狙いは、どうやらあたしらしいわ……ねっ!」ドガッ
???A「ぐわっ!?」バタッ
仁美「サヤカさん……分かりました、後で落ち合いましょう!」ダッ
さやか「ほらほら、かかってきなさい!」バッ!!
???B「相手は生身……ぐはっ!?」バタッ
???C「油断するな! こいつ普通に強…・・・うぐっ!?」ドサッ
さやか「何よあんたたち! 寄ってたかってそんなもんなの!? 何処の誰だか知んないけど……う、ぐあああああああああああ!!!?」ビリビリビリ!!!
???D「……本部へ通信、ブレイドを確保しました」ビリッ、バチッ
さやか「す、スタンガン……!? い、意識が……ッ、う……」ガクッ
???D「これより研究所へ帰還します」
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279 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/01(木) 00:33:11.28 ID:0yGb2Dvko
流石にエージェント相手に戦えるほどこっちのオペレーターは強くないか
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280 :
◆bj4RxXxYrE
[saga]:2011/09/01(木) 00:35:42.76 ID:pbW6yfjE0
ここまでっす。次回は伊坂研究所で所長がハッスルする可能性も無きにしも非ず。
ゆっくりペースですが最後まで書き上げるつもりですよ(せき)
…おりこ勢って投入しても大丈夫かなぁ(チラッ
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281 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/01(木) 00:42:14.33 ID:0yGb2Dvko
運命の乙を掴み取れ!
これはあれですか、トリロバイト相手に泣き叫ぶマミさんが見られるんですかグヘヘヘヘ
おりこ勢……新世代か何か?
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282 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/01(木) 00:47:51.92 ID:TgW5EAwEo
乙。
おりこ勢投入は俺は大丈夫。黒Jほむほむvs白Jおりことかしちゃっても良いのよ?(チラッチラッ
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283 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/09/01(木) 05:25:14.90 ID:NfxzEa4l0
乙
おりこ勢投入したらゆまがどう考えても望美ポジになるからやってほしい
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284 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(兵庫県)
[sage]:2011/09/01(木) 11:03:16.72 ID:TmDX35uAo
今、その乙が全開する……!
QBもやっぱ任せとけとか言いながらあっさり伊坂に洗脳されるんだろうか
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285 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北陸地方)
[sage]:2011/09/01(木) 21:07:46.23 ID:zjYZZQlAO
\乙ベント/
(#0M0)<もう恐怖心などないっ!
ξ゚ワ゚)ξ<もう何も怖くない!
完全に一致だなww
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286 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/01(木) 21:10:28.94 ID:+37jDuyJo
その後勝つか負けるかで差がつくけどなwww
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287 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(兵庫県)
[sage]:2011/09/01(木) 21:49:41.24 ID:TmDX35uAo
橘さんってあんまり銃に頼らない印象
徒手空拳で伊坂ボッコにするし何より必殺技がキックだし
一方マミさんは普通の遠距離タイプなんだよな
いやどう考えても橘さんがおかしいんだけどwwww
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288 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/01(木) 22:17:54.46 ID:0yGb2Dvko
マミさんも一応マミさんキック(2話、ゲルトの使い魔への飛び蹴り)やマミさんスピンキック(3話、シャルの使い魔相手に無双時)
武器を持たせてもマミさんホームラン(同じく3話、シャルロッテをマスケットの銃床で壁に叩きつけた)なんかの肉弾描写があるんだけどな
技名がダサいとか言ったらムッコロ
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289 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/09/01(木) 22:27:54.59 ID:NfxzEa4l0
マミさんはどんな形で恐怖心克服するんだろう…気になってきた
できるだけ上級アンデッドは全員だしてほしい
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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290 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/09/02(金) 02:23:14.78 ID:Iegpf/vw0
>>1
オヅディス!
ジカジ、バヴィザァンルボヅグヴラグガwwwwww
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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291 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北陸地方)
[sage]:2011/09/02(金) 15:21:38.95 ID:Ybx29E2AO
>>190
ここではリントの言葉で話せ
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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292 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北陸地方)
[sage]:2011/09/02(金) 15:24:17.21 ID:Ybx29E2AO
>>290
のつもりが
>>190
に安価ミスったのは私の責任だ
ごめんさない
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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293 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(宮城県)
[sage]:2011/09/03(土) 21:49:19.36 ID:v39WitiNo
ミスってるようなそうでもないような
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294 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 20:49:54.35 ID:sp3rAcgA0
また無駄に長くなって、尚かつ微妙に纏めきれてない感がするかもしれないけど、たぶんそれは気のせいということにしておいてください、おねがいします。
とりあえず研究所脱出まで。
295 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 20:52:39.26 ID:sp3rAcgA0
杏子「いやー、こっちのゲーセンもなかなか良かったな。おかげですっかり遅くなっちまったぜ」
…タタタタタ
杏子「ん?」
ドンッ!
仁美「きゃあ!?」
杏子「うわ!? っと……オイ、危ねーじゃねーか!」
仁美「申し訳ありません、急いでいて……あ! あなたは昼間の!」
杏子「うん? ああ、マドカの店にいたアイツの連れか。どうしたこんな所に一人で」
仁美「丁度いいところで会いましたわ! お願いです、助けてください! サヤカさんが謎の特殊部隊にさらわれましたの!」
杏子「はあ? ちょっと落ち着けって。何だ謎の特殊部隊って。まるで話が見えてこねーよ」
仁美「とにかくサヤカさんが連れ去られてしまったんです! 相手は多勢で……お願いです、助けて……」
杏子「ふーん、災難だったね。でも、そんなのあたしにゃ関係ないね」
仁美「そんな! お願いします、佐倉キョウコさん! あなたも仮面ライダーなのでしょう!?」
296 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 20:53:41.25 ID:sp3rAcgA0
杏子「それがどうした? あたしは、この力を自分の為だけに使うって決めてんだ。共闘関係ならまだしも足手まといの尻拭いなんざゴメンだね」ザッ
仁美「ちょ、ちょっと待ってください!」
杏子「しつけーぞ! とにかくあたしがアイツを助ける理由なんてこれっぽっちも無い。悪いけど他をあたりな」
仁美「……ああ、そんな。本当に行ってしまいましたわ」
仁美「どうしましょう、私一人では何も出来ません……私に、私にも力があれば……ッ」グッ
仁美「そ、そうだ、暁美さんなら……彼女の力を頼ってばかりですが、今はなりふりを構っていられる状況ではありませんわ」ピポパポピ♪ トゥルルルル、トゥルルルル…
仁美「お願い、早く出てください……!」
297 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 20:54:54.27 ID:sp3rAcgA0
〜〜喫茶店ハカランダ近くの茂み〜〜
ヴーッ、ヴーッ、ヴーッ
ほむら「電話……志筑ヒトミから……またアンデッドでも出たのかしら。もしもし?」
仁美『暁美さんですか? 大変ですの! サヤカさんが正体不明の集団に拉致されてしまったんですの!』
ほむら「……!? どういうことなの? アンデッドに襲われたってこと?」
仁美『いいえ、相手は武装をした人間でしたわ! アンデッドではありませんでした!』
ほむら「人間が、どうして美樹サヤカを……?」
仁美『わかりません! でも、今はそれよりサヤカさんを助けないと……』
ほむら「……」
仁美『図々しいことは百も承知です! ですが、お願いです……協力してください!』
ほむら「それは出来ないわ」
298 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 20:56:30.41 ID:sp3rAcgA0
仁美『……え? そ、そんな、どうしてですの!?』
ほむら「私は、もう決めたのよ」
仁美『決めたって何をですの!?』
ほむら「もう二度とマドカから目を離さないって決めたの。先日の事件で身に沁みたわ。私は今後、マドカの監視を最優先にする」
仁美『そんな、見捨てるって言うんですか!? サヤカさんとは共闘した仲では……』
ほむら「嫌って意地悪しているわけじゃない。私だって余裕があれば助けてあげたいわ。でもね、今の私には余裕がないの」
仁美『……暁美さん?』
ほむら「いままでは何度でもやり直しが出来た。そのせいで、心のどこかで……マドカが死んでもやり直せばいい……そう思っていたのよ、無意識のうちに」
仁美『何をおっしゃって……』
ほむら「でも、この世界は決してやり直しが効かない。失われた命は決して戻ることのない世界……奇跡も魔法も無い世界で私が守るべきものは……たった一つ」
仁美『……』
ほむら「それ以外は、必要ない」
299 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 20:57:48.59 ID:sp3rAcgA0
ほむら「だから私は、ここを動くわけにはいかない。だから美樹サヤカも助けにはいけない」
仁美『わかり、ました……失礼します』ピッ
ッツー、ッツー、ッツー…ピッ
ほむら「……私は、間違ってないわ。そうよね、マドカ」
ザッ
伊坂「いや、貴様は間違っている」
ほむら「ッ!? 誰!? いつの間に私の背後に……!」バッ
伊坂「アンデッドのくせに人間に入れ込むとは、いったいどういうつもりだ、カリス」
ほむら「……あなた、人間の姿に擬態した上級アンデッドね」
伊坂「フン、いまさら何を寝ぼけたことを言っている。人間におもねるために人間の振りか? ご苦労なことだ」
300 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 21:02:59.75 ID:sp3rAcgA0
ほむら「ずいぶん口の回るアンデッドね……夜も遅いわ。少し、静かにしてもらおうかしら」スッ
伊坂「……む」
ほむら「変身」シュバッ \チェンジ!/ ジュルルル…バシュウウウ!!
伊坂「待て。今はまだ貴様と戦うつもりはない」
ほむら「あら、上級アンデッドのくせにずいぶん弱気ね。いままで戦ってきた下級アンデッドたちにアナタみたいな臆病者はいなかったわよ」チャッ
伊坂「カリス、噂に違わぬ戦闘狂だな。だが、いいのか。ここで戦えばあの喫茶店も巻き添えになるぞ」
ほむら「ッ!? あなた、私を脅迫する気!?」
伊坂「だから言っているだろう。俺はまだキサマと争う気は無いと」
ほむら「……戦わないというのなら、何が目的なの? まさか、和平協定でも結びに来たとでも言うつもり?」
伊坂「いいや、俺の目的は……そうだな、カリス、貴様になら明かしてもいいだろう」
ほむら「だから私はカリスじゃないって何回言えば……」
伊坂「俺の目的は、ライダーシステムの量産化だ」
ほむら「なん……ですって!?」
伊坂「フン、ついて来い。面白いモノを見せてやる」
ほむら「……」
ほむら「(ここで戦えばマドカを巻き込む危険がある。ならばここはアンデッドの手の内を知る意味でもヤツの誘いに乗るべきか)」
伊坂「どうした?」
ほむら「いいえ、何でもないわ。見せてもらおうじゃない、その面白いモノとやらを」
301 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 21:04:22.93 ID:sp3rAcgA0
〜〜まどかの部屋(まどルーム)〜〜
まどか「今日は楽しかったなー。サヤカちゃんとキョウコちゃんも仲良さそうだったし」
まどか「これで暁美さんも来てくれれば、もっと楽しかったんだろうなぁ」
まどか「暁美さん、甘い飲み物が好きって言ってたっけ。ウチのホットココア飲んだら、きっと気に入ってくれると思うんだけどなぁ……」
まどか「よし、明日学校で会ったらこっちから話しかけてみよう。きっと仲良くなれるよね……」
エエエーエーエエエー♪ イーツーカキミガ♪
まどか「電話だ、こんな夜中に誰だろ……ヒトミちゃん?」
ピッ
まどか「もしもしヒトミちゃ……」
302 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 21:05:25.70 ID:sp3rAcgA0
仁美『マドカさん、大変ですの! サヤカさんが、サヤカさんが……!』
まどか「どうしたの!? 何かあったの!?」
仁美『サヤカさんが誘拐されてしまって、ドコに連れ去られたのか、相手は誰なのか、ぜんぜん分からなくて……』
まどか「ええ!? ど、どうしよう……わ、私に言われてもどうしたらいいか……」
仁美『ごめんなさい、でも他に相談できる人がいなかったんですの……誰にも頼ることが出来なくて……私も、どうしていいかわからなくて……ッ』
まどか「仁美ちゃん……わかったよ! 仁美ちゃん、いますぐ家に来て! どうすればサヤカちゃんを助けられるか、一緒に考えよう?」
仁美『マドカさん……!』
303 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 21:06:41.01 ID:sp3rAcgA0
カランコローン♪
仁美「夜分に失礼致します……」
知久「やあヒトミちゃん久しぶり。もう閉店時間でお客さんは居ないから、気を使う必要は無いよ」
仁美「マドカさんのお父様、すみません急にお邪魔して」
知久「気にしなくていいよ、話はマドカから聞いてるから。遅くなるようなら泊まっていきなさい」
仁美「はい、何から何まで……ありがとうございます」
まどか「ヒトミちゃん!」タッタッタ
知久「じゃあ僕は上にいるから、何かあったら呼んで」
まどか「うん、ありがとうパパ」
304 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 21:09:24.30 ID:sp3rAcgA0
まどか「ヒトミちゃん、大丈夫……?」
仁美「ええ、かなり落ち着きましたわ。お気遣い感謝します」
まどか「いつもしっかりしてるヒトミちゃんが慌ててたからびっくりしちゃった……けど、もう大丈夫そうだね」
仁美「……しっかりなんかしていませんわ。私など、一人では何も出来ない非力な存在です。誰かに頼らないと親友すら助けることが出来ません」
まどか「そんなことないよ」
仁美「そう、でしょうか」
まどか「うん。ヒトミちゃんは戦うための力を持ってるわけじゃないけど、戦うサヤカちゃんの力になってる」
仁美「……」
まどか「一人じゃ戦えないことは、恥ずかしいことでも何でもないと思う。だから、そんなに落ち込まないで、ヒトミちゃん」
仁美「……うん、そうですわね。私は私のやり方で戦わないといけませんわね。ありがとうございますマドカさん」
まどか「そ、そんな、あらたまってお礼言われるほどのことは言ってない、ような……」
仁美「いいえ、落ち着いたお陰でもう一人、頼れるかもしれない方がいたことを思い出しましたわ」
305 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 21:10:37.14 ID:sp3rAcgA0
ブイイイイィィイ…キキーッ、ガコッ
マミ「こんな遅くに呼び出すなんて、どういうつもりかしら?」スッ
まどか「あ、あの人、前にサヤカちゃんと一緒にいた人だ……」
仁美「サヤカさんが、拉致されましたの」
マミ「拉致? どういうこと? 何があったの?」
仁美「調査にご協力いただけませんか……マミさん」
マミ「……詳しく話して御覧なさい」
306 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 21:12:09.46 ID:sp3rAcgA0
マミ「なるほどね。そんなことをしそうな組織には、心当たりがあるわ」
仁美「本当ですの!? それはいったい……」
マミ「BOARDが第3のライダーシステム、レンゲルを開発した際にとある外部組織と臨時提携したの……その組織はいかがわしい実験を行ったり私設の武装集団を持っていたりしてるって噂だったわ」
仁美「BOARDがそんな胡散臭い組織と提携していただなんて……知らされていませんわ」
マミ「当時のBOARDには余裕が無かったの。ライダーシステムの適合に成功したのは私だけだったし、実験に伴う事故は依然として絶えないような状態だったわ」
仁美「そうだったんですか……だとしたらサヤカさんの身が心配ですわ。もしかしたらいかがわしい実験のモルモットにされているかもしれません!」
マミ「すぐに危険が及ぶことはないと思うけど、助けるなら早いに越したことは無いわね、けれど……」
307 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 21:13:50.36 ID:sp3rAcgA0
仁美「ではマミさん、協力してくださるんですのね!」
マミ「いいえ、無理だわ。私には、もう戦えるほどの力が……」
まどか「私からもお願いします!」
マミ「えっと……志筑さん、この子は?」
仁美「親友のマドカさんです。私たちの事情も知ってますわ」
まどか「お願いします! サヤカちゃんを助けられるのはマミさんだけなんです!」
マミ「私、だけ……?」
まどか「そうです、私たちだけじゃ例え居場所が分かっても助け出すことができないです……でもマミさんが協力してくれたら百人力です!」
マミ「百人力……?」
まどか「はい、マミさん。マミさんならきっとライダーシステムの呪縛にも打ち勝てると思います!」
マミ「そ、そうかしら?」
まどか「そうですよ! マミさんは最強の仮面ライダーです!」
マミ「最強……!? なんて素敵な響きなのかしら!」
308 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 21:15:23.24 ID:sp3rAcgA0
マミ「わかった、協力するわ!」
仁美「マミさん!」
まどか「マミさん、ホントですか!」
マミ「べ、べつにアナタの言葉に心を動かされたわけじゃないんだから! 勘違いしないでよね!」
まどか「はい!」
仁美「それじゃあ、マミさん……」
マミ「……アンデッドサーチャーの周波数を最大に設定しなさい。どんな微弱な反応も見逃さないよう注意して。私は、心当たりのある施設をいくつか回ってみる」ブィンブィン!
仁美「はい。あの、どうかお気をつけて」
マミ「サーチャーに反応があればすぐに私に知らせなさい。それじゃ」ガコッ
まどか「あ、あの、マミさん! 私にも出来ることって何か無いですか!? 私もサヤカちゃんのために何かしたいんです!」
マミ「……そうね、アナタに出来ることは、美樹さんの無事を祈ることよ。家で大人しく待ってなさい!」
まどか「……はいっ!」
309 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 21:16:28.54 ID:sp3rAcgA0
〜〜伊坂の研究所〜〜
さやか「離せ! このっ、何をするつもりよ!」ジタバタ
研究員A「こら暴れるな……痛っ!? クソ、噛み付くな!」
研究員B「このッ! 少しは大人しくできないのか!?」ポチッ
ウイィーン…
さやか「な、何よこの機械!? やめ、やめろぉおおおおおおお!!」
ピピピピ……
さやか「やめっ、う、うわあああああああああああああああああ!!?」
キュイーン!
さやか「ああああああああああああああああ!!!!!!!!」
310 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 21:18:42.93 ID:sp3rAcgA0
ほむら「……アレは何をしているの?」
伊坂「普通のMRIでどこか異常がないか調べている」
ほむら「見せたい面白いモノって……先端医療機器に怯える美樹サヤカのリアクション?」
伊坂「お前は俺を何だと思っているんだ」
ほむら「じゃあさっさと見せなさい。こっちも暇じゃないのよ」
伊坂「フン、そう焦るな。こっちにも準備というものがある」
ほむら「……」
ほむら「(何を企んでいるのか知らないけれど、怪しい動きをすればその場で処分してやるわ)」
311 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 21:19:56.59 ID:sp3rAcgA0
さやか「うん……う? あれ? ここは……、どこ?」ギチッ
さやか「腕に拘束衣を着けられたままか……」
ピカッ
さやか「くっ、またライト……!」
??????「シュォルルルルル……」
さやか「アンデッド!? 腕を封じられた状態じゃ戦えない……それにベルトも無い……ッ」
ヒュッ…ガシャッ!
さやか「あ、何か飛んできた……これは、あたしのブレイバックル!」
伊坂(音声のみ)『戦え、仮面ライダーブレイド……』
さやか「……どこの誰だか知らないけれど、言われるまでもないわ!」ダッ
312 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 21:21:22.73 ID:sp3rAcgA0
??????「シュルォアアアアア!!!」バッ
さやか「うおおおおおお、ハアっ!」ガシッ
??????「ショルルルルウウウア!」ズバッ
さやか「ふおおおおおッ!? うへぇ、超危なかったわ……でも今の攻撃で……!」シュルッ
??????「シュルオア!?」
さやか「拘束衣が解けた……これで、ようやく戦えるわ!」シャッ、シュバィイン、シュバィイン、シュバィイン、シュバィイン…
さやか「ヘシンッ!」ガシャコッ、\ターンアップ!/ シュビビ、シュヴァアアアン!!!
さやか「あたしの拳を喰らえ、ダンゴムシみたいなアンデッド! はぁぁぁあああああ!」ドガッ!
313 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 21:22:59.26 ID:sp3rAcgA0
研究員C「ブレイドの融合係数624EH、戦闘行動と共に上昇しています」
伊坂「フン、初期値はそこそこと言ったところか」
ほむら「……アンデッドと美樹サヤカを戦わせて、それが何だと言うの?」
伊坂「トリロバイトアンデッドは耐久力に優れたアンデッド。戦闘データを採取するにはうってつけだからな」
ほむら「集めた戦闘データを元に、また新たなライダーシステムを作ろうというの? アナタにそんなことが出来ると?」
伊坂「そうだ。俺が人間たちを操って研究させた結果、カテゴリーAの力を借りずともライダーシステムを作る技術を開発した。後は実戦のデータを組み込み、実用に耐えうるように調整するだけだ」
ほむら「アナタ、量産化されたライダーたちを操って……他のアンデッドたちと戦わせるつもりね」
伊坂「そういうことだ。そうすれば労せずにこのバトルファイトの勝利者となれる。最後に勝ち残るのは、この俺だ」ニヤッ
314 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 21:26:01.27 ID:sp3rAcgA0
さやか「ウェイ!」カキーン
トリロバイト「シュゥルルルル……シャアア!」ズバッ
さやか「こいつ、めちゃくちゃ硬い……全身を覆っている甲殻に弾かれて、ダメージがぜんぜん入らないッ!」
トリロバイト「ショゥルルル……」
さやか「くそっ、余裕って感じね……じゃあ、これならどうなのさ!」シャッ\スラッシュ/ピピピピ…
さやか「ハアアア……うぇぇえええええいっ!」ジャキーン、ズバアアア!
トリロバイト「シャアア!」ガキーン!
さやか「うっ、そんな!? スラッシュが防がれた!」
トリロバイト「ショゥルルルア!」ズバッ!
さやか「うあっ!」ドガッ、バタッ!
さやか「う、く、この……なにくそーッ!」バッ
315 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 21:27:12.42 ID:sp3rAcgA0
研究員C「融合係数720EHを突破、尚も上昇しています!」
伊坂「ほう、なかなかの数値だ。これなら使えるデータが採れそうだ」
ほむら「……それで、アナタの企みを私に明かして何がしたいの? それだけ聞かされれば、私に妨害されるとは考えなかったのかしら?」スッ
伊坂「ここで俺と戦おうというのか? 止めておけ、俺に危害を加えれば、あの喫茶店に仕掛けられた爆弾が爆発するようになっている」
ほむら「……ッ! ……そんなハッタリが通じると思うの?」
伊坂「どうするかは貴様の自由だ。だが俺たちが無駄に争う必要は無い、そうは思わないか?」
ほむら「クッ、こいつ……!」
316 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 21:28:20.09 ID:sp3rAcgA0
さやか「くそっ、こいつどんだけ硬いのよ!」ガッ、ガッ!
トリロバイト「ショルルルオオオオ!」ドッ、ガッ!
さやか「はあ、はぁ……さすがに、体力が……」フラッ
トリロバイト「ショルルルアアア!」
さやか「……ん? あ、あの窓ガラスの向こうにいるの、転校生じゃない!?」
さやか「何でこんなとこに転校生が……まさか、アイツやっぱり私たちの敵だったの!?」
さやか「そんな、せっかく……仲間だと思ってたのに、信じてたのに……」
さやか「ふざけやがって……絶対にゆるさないぞッ! うおおおおおおおお!」
317 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 21:29:52.56 ID:sp3rAcgA0
研究員C「チーフ、ブレイドの融合係数が……!」
伊坂「どうした、数値を読み上げろ」
研究員C「900EHを突破してなお、上昇を続けています!」
伊坂「なん……だと!? そんなバカな。ブレイドの性能ではそれほどの数値は出ないはず……」
ほむら「……さっきから気になってたけど、その融合係数って何なの?」
研究員C「950、960,970……上昇が止まりません!」
伊坂「融合係数は……ぐっ、……う」フラッ
ほむら「急にどうしたの!?」
伊坂「貴様も、影響を受けずには、いられないはずだぞ……ッ、くッ、静まれ、俺の闘争本能……ッ」グッ
ほむら「一体何を……ッ!?」ドクンッ
ほむら「な、何、今の奇妙な感覚は……ッ」
ドクン、ドクン、ドクン…
ほむら「動悸が、治まらない……! 力が、力が湧いてくる……!」
研究員C「980……990……1000EHを突破しました! まさか、こんなことが……!」
ほむら「う゛、う゛おおおおおおおおおおおおおおお!!!!」ジュルルルル…
ほむら「う、ぐ、ぐうううッ、へ、変身……ッ!」シャッ、\チェンジ!/、ジュルルルル…バシュウウウア!
318 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 21:32:59.04 ID:sp3rAcgA0
バリーン!!
トリロバイト「!?」
さやか「なっ、転校生!?」
ほむら「……ウ、ウウウ」シュゥゥ…
さやか「な、何よ!? いまさら助太刀に来ても……」
ほむら「ウォォオオオオオオ! オアアアッ!」ドガッ! バキッ!
トリロバイト「ウゴゴッ!?」ズシャッ
さやか「うあっ!? 何であたしにまで攻撃すんのよ!」ドッ
ほむら「グゥゥ……ハアっ!」ガッ、ドガッ!
さやか「このっ、いい加減にしなさいよ!」ズバッ
トリロバイト「ショゥルルルォアッ!」バキッ
さやか「痛っ!? ちょっとタイム! 2体同時には相手できないって!」
319 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 21:35:50.87 ID:sp3rAcgA0
\バレット!/ ピピピピピピ…
バキューン、バキューン!!
ほむら「グッ!?」
トリロバイト「ウゴッ!?」
??「ハアッ」ヒュバッ…!
さやか「あのシルエットは……」
スタッ
マミ「美樹さん、危なかったわね。もう大丈夫よ」
さやか「マミさん!? 助けに来てくれたんですか!」
ほむら「ウォオアアアアアア!!」ズバッ!
さやか「よかった、あたしはこいつの相手で精一杯です、マミさんはそのアンデッドをお願いします!」
マミ「ええ、一気に決めさせて……もらうわよ!」シャシャッ、\ファイア!/\ドロップ!/、ピピピピピピ…
\バーニングスマッシュ!/
マミ「フアッ!」タッ!
さやか「出たーッ! マミさん必殺のバーニングドロップだァァァア! きりもみジャンプから放たれる炎を纏ったつま先踵落しで、どんなアンデッドも一撃必殺だぜえええええ!」
マミ「ハアアアアッ!」ドゴッ!
トリロバイト「ウゴッ!?」ピキ、ピキピキ…
スタッ
マミ「フィナーレ!」
トリロバイト「ゴオァァァァアアアアアアアア!!!!!!」ドカーン!!!
さやか「やったか?」
モクモク…
トリロバイト「シュルルルオアアア!」ブンッ
マミ「な!? このアンデッド、私のバーニングスマッシュをまともに受けたのに……ッ、きゃあ!?」ドガッ
さやか「マミさん!」
マミ「う、うう……」
320 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 21:37:42.83 ID:sp3rAcgA0
伊坂「やはりカリスは戦闘衝動を抑えきれなかったか……ギャレンの、融合係数は?」
研究員C「500EHです、が時間と共に下がり続けています」
伊坂「融合係数は怒りによって上昇し、恐怖によって下降する……ギャレンの適合者は恐怖に囚われているようだな」
研究員C「どうします? ブレイドの融合係数に歯止めがかかりません! これ以上の実験は予期せぬ事態を引き起こす可能性が……!」
伊坂「かまわん、このまま続けろ」
研究員C「……わかりました。実験を続行します」
321 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 21:39:31.93 ID:sp3rAcgA0
マミ「きゃああああっ!?」ドサッ、バシュゥゥゥ…
マミ「変身が……ううっ」
さやか「ま、マミさん! くっ、退きなさい転校生!」ドガッ
ほむら「ウオオオオオ!」ガッ、ズバッ!
マミ「ギャレンバックルが、あんなところにッ……くっ、手が届かな」グ、グググ…
トリロバイト「シュゥォオオオオ……」ジリッ
マミ「あ、ああ……こ、来ないで……来ないで!」タジッ
トリロバイト「ウゴォォォオオアアアアアアア!!!!」
マミ「ふ、ふあああああああああああああああああああああああああああっ!!!?」
322 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 21:40:56.82 ID:sp3rAcgA0
ガシャン!
さやか「え?」
ほむら「……あれ、私は何を?」
トリロバイト「シュオア?」
マミ「は……あ?」
伊坂「どうした?」
研究員C「わかりません、急に研究所の主電源が落ちたようで……おそらく電気制御室で何かトラブルがあったのかと」
伊坂「何だと? いったい何が起こってる!?」
〜電気制御室〜
ビチッ、バチバチッ、バチッ!!
キュウベエ「やれやれ、危なかったね。貴重な戦力を同士討ちさせようなんて、イヤな手を思いつくアンデッドもいるものだ」
キュウベエ「これでアンデッドの闘争本能を増幅する実験装置は停止した。後はキミたちの仕事だ、仮面ライダーギャレン、ブレイド」
323 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 21:43:38.84 ID:sp3rAcgA0
さやか「よーし、何だか知らないけどチャンス! マミさん、今助けます!」シャッ、\スラッシュ/\サンダー/、ピピピピ…
\ライトニングスラッシュ/
トリロバイト「シュゥルオアアアアア!?」
さやか「うおおおおおおおおお……ウェイッ! ヤアアアアアアッ!」ズバアアーッツ!!!
トリロバイト「アアアアアアアアアアアッ!?」ドガーン…バタッ、カシャッ
さやか「よっしゃ、封印……」ヒュルルルル…トスッ、ジュルルルアァ、ヒュルルル…
さやか「完了っ!」パシッ
さやか「さあ残るは転校生、あんただけよ……って、アレ?」
さやか「あれ? 転校生は? どこ行ったの? まあいいや……マミさん、大丈夫ですか!?」
マミ「……ひ、ひぃっ」ビクッ
さやか「ま、マミさん……?」
324 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/04(日) 21:44:56.09 ID:sp3rAcgA0
キュウベエ「大丈夫か美樹サヤカ、巴マミ」
さやか「所長!? あんた何でこんなところに?」
キュウベエ「私も彼らの組織に拉致されそうになってね。それで、やられっぱなしは性に合わないから破壊工作をしに来たら……たまたまキミたちが苦戦していたようだから、少し手心を加えたまでさ」
さやか「破壊工作って、じゃあさっきの停電はアンタの仕業かよ!?」
キュウベエ「そうだ、是非とも感謝してほしいね」
さやか「なんか納得できないけど、まあいいや……ちょっとこの研究所、仕返しに殲滅してくるからマミさん見ててよ」
キュウベエ「それには及ばない、美樹サヤカ。この研究所は既に私の仕掛けた時限爆弾が作動している。あと1分もしない内にこっぱみじんさ!」
さやか「なかなかやるじゃない! よっしゃ、マミさん連れて逃げるわよ!」
325 :
◆bj4RxXxYrE
[saga]:2011/09/04(日) 21:49:48.97 ID:sp3rAcgA0
ここまででございます。いまさらすぎるけどキャラ崩壊してるのでごめんなさい。後、マミさんと橘さんに謝っときます、ごめんなさい。
次はもずく風呂あたりまで行くかもしれませんかもしれません。
326 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/09/04(日) 21:58:51.45 ID:M2Pkr2hJ0
運命の乙を掴み取れ!
伊坂「くっ……静まれ俺の闘争本能」にふいたwwwwww
327 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
:2011/09/04(日) 21:58:53.48 ID:x02RknbM0
乙でした。
328 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/04(日) 22:01:43.57 ID:fPJcbNN5o
乙彼さん
マミさんマミマジマジ
マミさんのもずく風呂だと?
REC●
329 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(奈良県)
[sage]:2011/09/04(日) 22:39:17.68 ID:vgTNYUcp0
乙乙
キュウべえ過激派だなwwwwww
330 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北陸地方)
[sage]:2011/09/05(月) 00:05:29.78 ID:lZG7pcRAO
\乙ON!/
ほむスピナーがないってだけでかなりヤバイ状況なんだよな
331 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/05(月) 10:50:41.06 ID:BYOV0t1SO
いまさらだけど、アニメしか知らないからおりこ勢出されると話についていけなくなるのでやめてほしい
332 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/05(月) 11:08:51.16 ID:u4VcUGzpo
そういう時はオリキャラだと思えばええねん
333 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(宮城県)
[sage]:2011/09/05(月) 13:01:47.23 ID:9XhZPWqao
乙乙
>>331
人のSSに展開希望は帰って、どうぞ(迫真)
334 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/05(月) 13:09:38.96 ID:uBs871Voo
>>331
嫌なら見るな
335 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/05(月) 15:20:09.28 ID:I6aElFBgo
キャラの登場に「やめてほしい」はさすがに図々しいからさすがにやめた方がいいと思うが
読み手が読み手にケチつけるとか全く意味ないし、わからないし、空気悪くするだけ
嫌なら見るなとかどっかのテレビ局じゃあるまいし、見るなとかお前にそんな権限無いだろ
あと(迫真)とかネタに逃げる保険かけるくらいなら人のこと叩くのやめた方がいいと思うけどー
336 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(宮城県)
[sage]:2011/09/05(月) 17:06:09.83 ID:9XhZPWqao
乙も言わずに長文で説教されたでござる、ふしぎ
337 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/05(月) 19:11:03.06 ID:BYOV0t1SO
えっ俺はレスに「…おりこ勢って投入しても大丈夫かなぁ(チラッ」って書いてあったから自分の意見を述べただけたのにここまでいわれなきゃならないの?
そりゃ言葉遣いも悪かったけど、まどマギSS読むなら関連作品全部読まなきゃいけないの?
質問に答えちゃいけなかったの?
338 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/05(月) 19:27:20.05 ID:I6aElFBgo
>>337
書き手の意向に少しでも反する奴を叩いて、大物の子分ごっこしたい奴がいるだけだよ
別に書き手がお前に何か言ったわけじゃないんだから、まったく気にすることじゃない
ネタっぽいレスすれば何でも許されると思ってる奴とか、
とりあえず「嫌なら見るな」って言っておけばなんでもいいと思ってる奴とかなら尚更気にすることはないぞ
339 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/05(月) 19:29:37.46 ID:aY3hwEbIO
気持ち悪い自治厨が沸くなんて夏はおわってなかったんだなぁ
340 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(宮城県)
[sage]:2011/09/05(月) 19:41:42.16 ID:9XhZPWqao
なんだこいつ
341 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/05(月) 19:43:06.01 ID:9jXU7FRIO
>>338
本人が読み手にケンカふっかけてる件について
342 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/05(月) 19:59:16.93 ID:6AQ5rC0IO
ほら、お前らが触っちゃいけないのに触れたから変なのが来ただろうが
ここからはほむほむの苦痛に喘ぐ顔を想像して楽しもうじゃないか(スマイル
343 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/05(月) 20:14:18.24 ID:+CYDLN6h0
>>331
リアクションもらえると助かるよ。レスは展開や配役の参考にさせてもらってるから。今回はもうおりこ勢有りで話をまとめちまった後なので今回はアリで行きます。そのへん気にせず書けばいいんだろうけど俺がヘタレだからつい気にしちゃうの。すまんドリル。
344 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/05(月) 20:21:42.16 ID:BYOV0t1SO
>>338
ありがとう
気が楽になった
>>343
おりこのキャラはわからないけど、このSSが好きなので最後まで読みつづけていけたらいいなと思います
345 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/09/05(月) 20:52:52.67 ID:pCDhSTijo
>>342
喘げだぁ?テメェが喘げよ!
346 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/05(月) 23:12:33.81 ID:u4VcUGzpo
ちょっとホモネタ多すぎんよぉー(アドバイス)
平和的に皆で楽しんでくれよなー、頼むよー
347 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/07(水) 00:45:11.14 ID:T28mftNx0
なあに、わからなかったら目の前にある箱で調べるから何も問題はない
348 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北陸地方)
[sage]:2011/09/08(木) 16:56:35.76 ID:/NyhaagAO
( 0M0)<見ろ。マグネシウムだ…
ξ゚-゚)ξ<行ってしまったわ…円環の理に…
( 0w0)<?
349 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/09(金) 20:09:25.03 ID:B1MPaCYl0
ちょっとカキカキ時間がとれなくてあんま進んでませんが、まあこんなもんと思って諦めてください。
所長が謝らないところ+αまでです。
350 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/09(金) 20:10:35.97 ID:B1MPaCYl0
〜〜喫茶店ハカランダ(まどかの実家)〜〜
ガチャッ、カランコローン♪
まどか「いらっしゃ……」
ほむら「マドカ! 爆弾はどこ!?」
まどか「あ、暁美さん!? そんなに急いでどうしたの?」
ほむら「いいから質問に答えて! 爆弾のような……怪しいモノは見なかった!?」
まどか「ば、ばくだん!? 爆弾は分からないけど店の前に怪しいカバンが置いてあったよ」
ほむら「それは今どこにあるの!?」
まどか「これ、だけど……」スッ
ほむら「見せて!」バッ
チッ、チッ、チッ、チッ…
ほむら「時限……爆弾ッ! う、うおおおおおおおお!」ブンッ
ヒュー…
まどか「暁美さん!? お客さんの忘れ物かも知れないのに投げ飛ばすなんて……」
ほむら「伏せて、マドカっ!」ガバッ
まどか「え? 暁美さ……」
カッ! ドゥォオオオオォォオオオオン!!!!!
まどか「きゃ!」
知久「今の爆発音は何だい? 外から聞こえたみたいだけど……」ドタドタ
351 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/09(金) 20:11:41.83 ID:B1MPaCYl0
まどか「お客さんの忘れ物だと思ってたカバンが爆弾で……暁美さんが助けてくれたの」
知久「爆弾!? 何たってそんなものが……」
ほむら「……じゃあ私はこれで」
知久「待ってくれ、マドカを……この店を守ってくれたのは感謝する。けれど、どうしてキミはあの荷物が爆弾であることを知ってたんだい?」
ほむら「……」
まどか「暁美、さん……」
ほむら「……ごめんなさい」
知久「暁美ちゃん。キミは、いったい何者……」
カランコローン♪
警官A「すみません、ご店主。こちらでおおきな爆発音がしたと通報があったので」
ほむら「……」
警官B「何か不審な物音など聞こえませんでしたか?」
まどか「あ、あの……えっとそれは……」
知久「……さあ、私どもは何も聞いておりませんが」
ほむら「……!」
警官A「そうですか。どうやら誤報だったようだな」
警官B「そのようですね。それでは失礼します」
カランコローン♪
352 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/09(金) 20:13:05.62 ID:B1MPaCYl0
ほむら「……どうして嘘を」
知久「キミが悪い子には見えなかったから、かな?」
ほむら「……」
知久「よかったら事情を話してくれないかな。何か力になれるかも知れない」
まどか「そうだよ暁美さん! 一人で抱え込んじゃ良くないよ。私じゃ頼りにならないかも知れないけど……私も、力になりたいよ」
ほむら「……それには、及ばないわ」クルッ、スタスタスタ…
まどか「暁美、さん……」
カランコロンカラーン♪
まどか「……いっちゃった」
知久「何だかあの子……すごく悲しそうな顔をしてたね」
まどか「……うん、そうだね」
353 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/09(金) 20:15:02.10 ID:B1MPaCYl0
〜〜志筑家の別荘(秘密基地)〜〜
マミ「……ッはあっ!?」ガバッ
さやか「マミさん! よかった、気がついたんですね」
マミ「美樹さん? ……ここは?」
仁美「私の別荘です。今はここが私たちの活動拠点になってますの」
マミ「そう、二人とも頑張ってるのね……それに比べて私は……」
キュウベエ「落ち込むことは無いさ、巴マミ。全ては私の責任だ」
マミ「所長!? どうしてここにッ!」
さやか「私たちがピンチだったところを所長が助けてくれたんです」
マミ「所長が、私たちを……? 何でいまさらそんなことを!?」
キュウベエ「やれやれまだ疑っているのかい? キミとはいろいろあったがこれを機会に全て水に流そうじゃないか」
マミ「水に、流す? 人を消耗品のように扱っておきながらよくそんなことが言えたものね!」
キュウベエ「確かにキミの身体がボロボロになったのは私の責任だ……だが私は謝らない!」キリッ
354 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/09(金) 20:16:03.88 ID:B1MPaCYl0
マミ「誰もアナタに謝って欲しいわけじゃないわ! ライダーシステムの侵蝕に対処する方法を知ってる人が他にいないから聞いてるだけで……っゴホッ」
キュウベエ「戦闘能力の著しい減退と肉体の内部崩壊……それらの症状はキミ自身が潜在意識下の恐怖を乗り越えることでしか解消されない……私に言えるのはそれだけだ」
マミ「そんな……所長っ! ゴホッ、ゲホッ!」ガタッ
さやか「マミさん!? 大丈夫ですか!?」
マミ「う、うう……」フラッ
仁美「ま、マミさんどちらへ……?」
マミ「……私に、構わないで」
さやか「マミさ……!」
マミ「ついてこないで!」
さやか「……マミさん」
355 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/09(金) 20:20:49.96 ID:B1MPaCYl0
仁美「仕方ありませんわ。ライダーシステムの不備を改善しようにも、BOARD本部は壊滅してしまったわけですし……今はマミさんがご自身の力で乗り越えることを祈るしか……」
さやか「くそっ! あたしが力になってあげられれば……」
キュウベエ「キミが責任に感じることはない、美樹サヤカ」
さやか「あんたは少し黙ってなさい! この畜生めっ!」ガシッ、グググ…
キュウベエ「あががががっ!? や、止めたまえ美樹サヤカ、私は生身の人間だ! アンデッドじゃないんだぞ!? 死んでしまう!」
さやか「どうだかね! アンタの血が本当に赤色か、確かめてあげましょうか!?」ギチギチ!
キュウベエ「うぐぅぅぅっ、四の字固めは止めてくれ! 足が、足がーッ!?」
356 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/09(金) 20:22:41.92 ID:B1MPaCYl0
キュウベエ「わかった。キミたちがそこまで巴マミの身を案じるなら、私も一肌脱ごうじゃないか」
さやか「50近くのオッサンの脱衣なんて誰が得すんのよ!?」
仁美「サヤカさん、一肌脱ぐって言うのは協力するって意味ですわよ」
さやか「し、しってるわよ! 冗談よ、冗談!」
仁美「それで一肌脱ぐとは具体的に何をして下さるんですの? 責任がご自身にあるとお認めになられた以上、それなりの協力はしていただけるんですわよね?」
キュウベエ「ああもちろんだ。私はしばらく、適切な設備とデータのある場所でライダーシステムを改善する新システムの開発に取り組もうと思う」
仁美「設備のある場所……? ですがBOARDの研究設備のほとんどは本部にあって、その全ては失われてしまっているじゃありませんか」
さやか「そうだよ! いまから必要なもの集めてたら出来あがるのは何年後よ!?」
キュウベエ「そんな悠長なことはしない。あるんだよ、いま都合よくライダーシステムを開発している場所が」
さやか「そんなのあるわけ……」
仁美「まさか、所長……!」
キュウベエ「そうさ。ちょっと伊坂たちの組織の研究所に潜入して設備を拝借してくる」
357 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/09(金) 20:25:15.85 ID:B1MPaCYl0
さやか「そんなの、奴らに見つかったらタダじゃ済まないわよ!?」
キュウベエ「心配してくれるのか?」
さやか「ち、違うわよ! あたしはただ、アンタが捕まって逆に利用されてこっちが不利にならないか心配なだけで……」
キュウベエ「これでも少しは負い目を感じているんだ。だが分かってほしい。人々の平和のため全てのアンデッドを封印したいという思いは、私とて同じだということを」
さやか「所長、あんた……」
仁美「あまり無茶はなさいませんように」
キュウベエ「わかってるさ。何かあればこちらから連絡する。それまで巴マミのことはキミたちに任せた」
358 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/09(金) 20:28:47.33 ID:B1MPaCYl0
さやか「また二人だけになっちゃったわね」
仁美「仕方ありませんわ、皆さんそれぞれに事情がありますもの……」
さやか「そうよね。あー、せめて転校生が一緒に戦ってくれたら……?」
仁美「……? サヤカさん? どうなさいましたの?」
さやか「忘れてた! 転校生よ、転校生! あいつ、アンデッドの仲間だったんだよ!」
仁美「え? 何をおっしゃってますの? 暁美さんには何度も助けていただいてますのよ?」
さやか「でもアイツ、あのグラサンのアンデッドと一緒にいたんだよ。それに助けてくれるどころかあたしに襲い掛かって来るし!」
仁美「まさか、そんな。確かに何を考えているのか掴めない方ですが……そんなことする方とはとても思えませんわ」
さやか「いままで助けてくれたことも、きっと油断させるための作戦だったんだ……ちくしょう、思い出したらムカついてきた!」バッ
仁美「サヤカさん、どちらに!?」
さやか「転校生のとこよ! 信じてたのに……仲間だと思ってたのに……ッ! こんちくしょーっ!」ダッ
仁美「サヤカさん、サヤカさん!? お待ちになってーッ!」
359 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/09(金) 20:30:11.06 ID:B1MPaCYl0
〜〜杏子の隠れ家〜〜
ほむら「佐倉キョウコ」スタッ
杏子「うおっ!? びっくりさせんな!」
ほむら「ごめんなさい、足音を消して背後から忍び寄る癖があるの」
杏子「イヤな癖だな。早めに直したほうがいいよそれ」
ほむら「善処するわ」
杏子「まあいいや。こっちもちょうどお前に用があったんだ」
ほむら「何かしら? アナタが私に用なんて珍しいわね」
杏子「まあ大したモンでもねーし、お前から話せよ」
ほむら「……わかったわ。ねえ、キョウコ」
杏子「あん?」
ほむら「私……もしかしたら、アンデッドかもしれない」
360 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/09(金) 20:34:34.57 ID:B1MPaCYl0
杏子「……詳しく話してみな」
ほむら「あまり驚かないのね」
杏子「まあな。元々アンデッドじゃねーかと疑ってたわけだし。それで、どうしてそういう話になったんだい?」
ほむら「いままでも戦闘の最中に我を忘れて好戦的になることは何度かあった。でも今回は……敵味方の区別がつかなくなるほど気分が高揚して……まるで争いに飢える獣のように……気がつけば全てを忘れて、戦闘の興奮に身を委ねていたわ」
杏子「もともとお前がそういう危ない性格だった……てことは無いか。もともとお前はそういう戦い方、得意そうじゃないもんな」
ほむら「私は怖い……この身体が異形に堕ちようと、死んでしまうことがあろうと、そんなことは少しも怖くない。ただあの時、私はマドカの危機より目の前の戦闘を優先してしまったの」
杏子「……ふーん」
ほむら「恐ろしい……たった一つの道しるべだったはずのマドカのことを忘れて、ただ戦いに興じるだけの怪物になってしまったことが……私を私たらしめているマドカを守るという誓い。それを一時とはいえ忘れてしまった私は……本当に私といえるの? 私は……」
杏子「お、おい? ちょっとホムラ、落ち着けって、何言ってるかわかんねー……」
ほむら「本当に暁美ホムラなの……?」
361 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/09(金) 20:36:24.43 ID:B1MPaCYl0
杏子「うーん、本人に本人かどうかって聞かれても返答に困るな」
ほむら「ごめんなさい、少し取り乱したわ」
杏子「いや、いままでにくらべたら全然だぞ」
ほむら「……そうかしら? いままで取り乱したことなんてあったかしら」
杏子「うん何度も。でもなぁ、それだけでアンデッドだって断定するのも微妙だと思うけどな。そもそもお前、アンデッドだって言うなら何アンデッドだよ」
ほむら「……そこまでは考えてなかったけど、カリスなんじゃないかしら、たぶん」
杏子「カリスが封印されてるカード持ってるじゃねーか。ほらこれ。、シ、シー……エヌジー……」
ほむら「チェンジ・カリスって読むのよ」
杏子「知ってたよ! 読めないフリだかんな!? おまえがアンデッドってんならもう封印されてるヤツは違うだろ、だからお前はカリスじゃない。何か別の何かだ」
ほむら「何か別の……? いったい私は……」
杏子「ん? お、オイ? そのハートの2のカード……ホムラって書いてねーか!?」
362 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/09(金) 20:37:58.45 ID:B1MPaCYl0
ほむら「ええ、そうよ。スピリット・ホムラって書いてあるわ。変身を解除する時に使ってるカードよ」
杏子「……あのさ」
ほむら「何かしら」
杏子「チェンジ・カリスにはカリスが封印されてんだよな」
ほむら「いまさら何をあたりまえのこと言ってるの?」
杏子「スピリット・ホムラには……暁美ホムラが封印されてんじゃねーか?」
ほむら「……」
杏子「……」
ほむら「じゃあ私は……何なの?」
杏子「知らねーよ」
363 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/09(金) 20:39:04.50 ID:B1MPaCYl0
ほむら「落ち着いて、冷静になって考えてみましょう。そもそも私は誰?」
杏子「ホムラだろ」
ほむら「そう、私は暁美ホムラ。マドカ大好き中学二年生よ」
杏子「うん、そこまでは合ってる」
ほむら「じゃあ、このハートの2に封印されてるのは……いったい誰なの?」
杏子「それは……やっぱホムラなんじゃね?」
ほむら「でもホムラは私よ?」
杏子「あー、もう意味わかんねー! どっちでもいいだろそんなもん!」
ほむら「良くないわよ! あーもう、いっそのことカードに封印された中の人を外に出してくれるようなラウズカードが都合よく存在しないかしら!? そしたら誰が入ってるか確認できるのに!」
杏子「んな都合のいいもんが……」
ほむら「そんな都合のいい物が、あるわけないわよね」
杏子「そういやもってた、テイピア・リモートってヤツ。封印されたアンデッドを解放できるんだよ、このカード」スッ
364 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/09(金) 20:40:00.50 ID:B1MPaCYl0
ほむら「都合がいいわね……まあいいわ。ちょっと解放してみてくれる?」
杏子「べつにいいけど……ほいっと」シャッ \リモート/ ピピピ…
ピチュン!
ほむら「光線がカード目掛けて……!」
シーン
ほむら「……何も起きないじゃない」
杏子「あれ、おっかしいな。いつもはこれで中の人がドバーっと飛び出てくるんだけどな……えいえいっ!」\リモート/\リモート/ ピチュンピチュン!
ほむら「それ腐ってるんじゃない?」
杏子「カードが腐るかよ!」
ほむら「ならどうして何も出てこないの?」
杏子「それはたぶん中の人が忙しいとか……じゃね?」
カリス「ハアアァァァ……」
365 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/09(金) 20:40:48.12 ID:B1MPaCYl0
杏子「あれ、ホムラ。おまえいつのまに変身したんだ?」
ほむら「何言ってるの。私は変身なんかしてないわよ」
杏子「してるじゃねーか。ほら、こいつ」
カリス「グルルルル……」
ほむら「ねえ、キョウコ、それって、もしかして……」
杏子「ああん? そういやお前は変身してないな。じゃあ、こいつは……ん? あれ?」
ほむら「まさか……ちょっと、キョウコ!? カリスを封印してたカードが白紙になってる!」
杏子「ま、まさかさっきのリモートの流れ弾が……」
カリス「シャアアアア!」
ほむら「キョウコのバカー!? カリスアンデッドを解放してどうすんのよ!?」
杏子「やっべ!? くそっ、やっちまったもんは仕方ねーだろ!? 変身ッ!」シャッ\オープンアップ!/ シュビビバシューン!!
カリス「グルル……シャアアア!」バリーン!
ほむら「窓ガラスをつき破って……!」
杏子「ちっ、逃げ足速えーな」
366 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/09(金) 20:41:03.75 ID:tzX3Nahpo
おいwwwwwwカリス解放されちゃってるwwwwww
367 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/09(金) 20:42:25.82 ID:B1MPaCYl0
ほむら「どうしてくれるの!? 私、仮面ライダーに変身できなくなっちゃったじゃない!」
杏子「落ち着けって。あたしが責任もって取り返してやるからさ」
ほむら「……ハア、今日は散々な日だわ」
杏子「そんな時もあるさ。まあこれでも喰って元気だせよ」
ほむら「お菓子なんか食べてる場合じゃないわよ! もしアンデッドに襲われたらどうやって身を守ればいいのよ!?」モグモグ
杏子「心配すんな。その時はあたしが守ってやるよ」
ほむら「ホムッ!?」ドキッ
杏子「どうした? 変な声出して」
ほむら「な、ななな、何でもないわ! 私のことはいいからさっさとカリスを封印して来なさい!」ドギマギ
杏子「わーったよ。じゃ、ちょっくら行ってくる」
ほむら「ええ! 待ってるから、なるべく早く戻ってくるのよ! 気をつけてね!」ドックンドックン!
杏子「ん? ああ、お前も変身できねーんだからあんま無茶すんなよ」
ほむら「これ以上優しい言葉を掛けないで、好きになってしまうから!」バックンバックン!
杏子「お、おう……?」
368 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/09(金) 20:42:33.07 ID:tItyx8jyo
カリスさんがログアウトしました
369 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/09/09(金) 20:50:09.04 ID:N2q10It90
高原さんが保護する展開ですね、わかります
370 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/09(金) 20:54:48.71 ID:B1MPaCYl0
ここまです。
橘さんがまどかの世界に飛ばされてもやっぱり騙され続けるのだろうか……それでも要所要所で強敵は倒していき、最後はワルプルギスを撃破するも……みたいな展開を妄想してみる。
371 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/09(金) 21:11:55.43 ID:tzX3Nahpo
乙です。今ほむほむがさやかと会ったら不味いってレベルじゃない気がする。
後、今更だけど呼び名がカタカナになっているのはまどかにリ・イマジネーションされたせいかな。
>橘さん
誰かが犠牲にならないと橘さん本領発揮できないから、マミったり青ったりあんこったりしそうで怖いです。
372 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北陸地方)
[sage]:2011/09/10(土) 23:03:58.05 ID:FXe+uKSAO
乙です。
剣ライダーがまどかの世界にいたら、ワルプル戦は劇場版の14戦みたいになりそうだな。
(0w0)フュージョンジャック
(0M0)フュージョンジャック
(0H0)フロート
で敵わず
(0w0)エボリューションキング
で一刀両断
373 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/09/11(日) 00:00:01.65 ID:eK6bgbR50
ちょっと気になったんだけど、正確にはカリスアンデッドじゃなくてマンティスアンデッドじゃない?カリスはあくまで通称だったきがする
374 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/11(日) 22:57:15.13 ID:VbHFuT2N0
>>373
うわーんやってしまったカリスは通称だった。マンティス・アンデッドでカードにはチェンジ・マンティスって書いてあるはずだよね……だってみんなカリスカリスって呼ぶんだもん……そ、そうだホムラも実はマンティスが読めなかったけど杏子の前で知ったかぶりしてるってことでどうかひとつ。今後も決定的なミスは指摘してくれるとたすかるます。細かいミスは気にするな! あと名前がカタカナなのはひらがなだと俺が読みにくいからだぜ!
375 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中部地方)
[sage]:2011/09/12(月) 02:25:26.19 ID:1mjpbzKXo
スピリットホムラは他のカードと同じように考えるとホムラアンデッドが封印されてることになるけど、
ヒューマンアンデッドは別にいるの?
376 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/12(月) 03:06:21.86 ID:yb3efpnjo
>>375
ヒューマンアンデッドの外見がほむほむなんでね?
377 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/12(月) 03:07:44.26 ID:Podgv9+so
つまり海岸でトップレス+ジーンズで寝てたほむほむがジョーカーに封印されたと
オラわくわくしてきたぞ!
378 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[hage]:2011/09/13(火) 08:28:07.75 ID:1MZckWYS0
C
379 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/09/16(金) 00:28:40.30 ID:ii9QAK+9o
ちょうど見直してる最中だから楽しさ2倍
380 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/16(金) 13:59:41.11 ID:m/uLVt7Oo
これはいいな
381 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:15:41.41 ID:yGwhBRnb0
いまのうちに…
382 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:17:04.53 ID:yGwhBRnb0
〜〜街中〜〜
シャコシャコシャコシャコ…
さやか「うおおおおおお! どこだァ転校生ェーッ!」
ピロリロリロリ! ピロリロリロリ!!
さやか「アンデッドサーチャーに反応が……こっから近いわね、仕方ない、転校生探しは後回しだ!」キキーッ、ガチャッ
さやか「アンデッド討伐でこの鬱憤を晴らしてくれるわーッ! ハイヤーッ、ブルースペイダー!」ガシャコッ
シャコシャコシャコ…!!
杏子「ん? あの猛スピードで飛ばしてるのって、あのバカじゃねーか……?」
さやか「うおおおおお許さねえええええええアンデッドめえええええええぇぇぇぇぇぇ……」シャコシャコシャコ!!
杏子「もしかしてアイツもカリスを追ってるのか? なら丁度いいや。後をつけさせてもらうぜ」ブロロ、ブオンブオン!!
383 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:18:27.50 ID:yGwhBRnb0
〜〜伊坂研究所(二号店)〜〜
研究員「チーフ、アンデッドが出現しましたが……」
伊坂「そんなことで俺を呼び出したのか? いま新システムの最終調整段階だ。ザコアンデッドなどにかまっている暇はない」
研究員「いえ、それが……現れたのはマンティスアンデッドです」
伊坂「マンティス……カリスが? 他のアンデッドも現れていないのに戦闘バイオリズムを発現させているとは、どういうことだ」
研究員「この前の実験の影響で、本来の闘争本能を取り戻したのではないでしょうか?」
伊坂「そうは思えんが……フン、少し探りを入れてみるのも面白いか……ならば、使える手駒が必要だな」
研究員「まさか、チーフ……アレを使うんですか!?」
伊坂「ああ、例のモノを準備しておけ。被検体は俺が準備する」
384 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:21:04.08 ID:yGwhBRnb0
〜〜ほむホーム〜〜
ほむら「やはりバイクがないと移動に時間がかかるわね」
ガチャッ
ほむら「また鍵が開いてる……ん、この香りは……」
マミ「おかえりなさい。お茶にする? ゴハンにする? それとも……わ・た・し?」
ほむら「……」
マミ「ちょ、ちょっと何か反応してよ!? 恥ずかしいじゃない!」
ほむら「えーっと……スパゲッティーを茹でているの?」
マミ「スパゲッティーじゃないわ。これはパスタよ!」
ほむら「何が違うの?」
マミ「普通の小麦粉ではなく、デュラムセモリナ粉を使っているの」
ほむら「……デュラセ?」
マミ「デュラムセモリナよ」
ほむら「……? まあ食べられれば何でもいいわ」
385 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:21:47.68 ID:yGwhBRnb0
マミ「もうすぐ茹で上がるわよー♪」グツグツ
ほむら「ずいぶん機嫌がいいみたいだけど、何かあったの?」
マミ「……いいえ」
ほむら「(そういえばこの前美樹サヤカと戦った時、近くに巴マミもいたような……あまり憶えてないけれど)」
マミ「さあ出来たわよ! マミさん特性パスタ!」コトッ
ほむら「いい匂い」スンスン
マミ「ふふっ、お好みでパルメザンチーズをかけて召し上がれ!」バッ
386 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:23:25.89 ID:yGwhBRnb0
マミ「どう? お口に合ったかしら」
ほむら「ええ、おいしいわ」モキュモキュ
マミ「そう? よかった! パスタもソースも私の手作りなの! 喜んでもらえて嬉しいわ」
ほむら「そこまでで出来るなら、いっそお店でも出せるんじゃない?」
マミ「お店……? 私が?」
ほむら「冗談だけど……?」
マミ「素敵! そうね、どうせお店を出すならパスタだけじゃなくてピッツァも……そうすると厨房に石焼釜が必要ね。そうだわ、食後には紅茶も出して……お店のデザインも凝らなくっちゃいけないわ!」
ほむら「……巴マミ」
マミ「お洒落で閑静な住宅街にログハウス風のお店を出すの。それでガーデンテラスを花でいっぱいにして……」
ほむら「あなた……もしかして」
マミ「ねえ、暁美さんも手伝ってくれない? 一緒にお店をやりましょう! 私がシェフで、あなたがウエイトレス。大繁盛間違いなしだわ! それから……」
ほむら「仮面ライダーを……辞めるつもりなの?」
387 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:24:34.73 ID:yGwhBRnb0
マミ「……たくさん、あるから、どんどん食べて、ちょうだい」
ほむら「……」カチャ
マミ「……って」
ほむら「……」
マミ「私だって、本当は、やめたくないッ……」ポロッ
マミ「でも、私はもう戦えない……戦いたくても、戦えない。誰かを守ろうと思っても、守れない。こんな私が戦っても、みんなの足を引っ張るだけだわ」ポロポロッ
ほむら「そんなこと……」
マミ「前にアナタが話してくれた先輩の話、今ならよくわかるわ。その先輩も、与えられた使命をこなそうと必死に戦っていたのね。でも自分の弱さとの戦い方が分からないまま、その弱さに負けたのよ……今の私と同じだわ」
マミ「アンデッド相手なら力を振えば戦えるわ……でも、自分の心の弱さとなんて、どうやって戦えばいいか、わからない」
マミ「ならこれ以上美樹さんの足を引っ張る前に、私は身を引くわ……この戦いから」
388 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:25:40.00 ID:yGwhBRnb0
ほむら「本当に、それでいいの?」
マミ「いいわけないじゃない! でも、こうするしか……ッ」
ほむら「美樹サヤカは今もアナタを待っているわ。今でも共に戦えることを信じてる」
マミ「……期待は感じるわ。でも応えるだけの力が、今の私には……ふふ、気持ちはあっても戦う力がないことが、これほど惨めだとは思わなかったわ」
ほむら「だからって辞めることは無いんじゃ……」
マミ「正直に言えば、美樹さんが妬ましくもあるわ。私より才能があってずっと強い……まだ荒削りなところはあるけれど、彼女ならきっと一人でもアンデッドたちと戦えるでしょう」
ほむら「……」
マミ「……お料理、冷めちゃったわね」
389 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
:2011/09/16(金) 17:26:04.46 ID:UTKNJkBbo
C
390 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:26:58.83 ID:yGwhBRnb0
ほむら「これから、どうするつもり?」
マミ「少し、考えるわ……その間、眠らせてちょうだい……」
ほむら「わかった。ゆっくりしていきなさい。私はしばらく出かけてくるから」
マミ「……すぐに帰って来て、くれるわよね?」
ほむら「大丈夫よ、そんなに遠くには行かないわ」
マミ「そう……よかった……」スゥ
ほむら「……」
マミ「スー……スー……」
ほむら「よほど疲れていたのね……」
ほむら「巴マミ、あなたは十分戦ったわ……今は休みなさい。アンデッドは私たちが……」ドクンッ
――もしかしたら、アンデッドかもしれない――
ほむら「……そんなこと関係ないわ。私が何であろうと、たとえ暁美ホムラでないとしても……私は、マドカを……」
391 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:28:18.79 ID:yGwhBRnb0
〜〜町外れ・廃工場〜〜
カリス「グルルルシャアアアア!」
さやか「みつけたアンデッ……って、転校生じゃん!? 何でアンタがこんなとこに……?」
カリス「グルルルル……」
さやか「なんか様子がヘンね。まあいいわ、この近くにアンデッドがいるはずだけど、あんた見てない? それとも……」
カリス「ハアアア……」ジリッ
さやか「この前みたいにアンデッドと組んであたしを倒そうって算段なんじゃないの!?」バッ!
カリス「……」ズシャッ、ズシャッ
さやか「ちょ、ちょっと、何黙ってんのよ!? 何か言いなさいよ!」
カリス「……シハアアアッ!」
さやか「ハッ、周りにアンデッドが見当たらない!? まさか転校生、もしかして……あんたの正体は……ッ!」
392 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:29:46.23 ID:yGwhBRnb0
杏子「見つけたよカリス! てやっ!」ズバッ
カリス「シャアアア!?」バッ
さやか「あんた!? 何、転校生と仲間割れ!?」
杏子「おっと、このアンデッドはあたしの獲物だ! 悪ぃが手出しはさせないよ!」
さやか「やっぱり、転校生の正体はアンデッドだったのね!」
杏子「ん? まだそうと決まったわけじゃないけど、まあいいか。だいたいそんな感じだ」
さやか「こいつ、人間のフリして私たちに、マドカに近づいて……ますます許さないよ、転校生ーッ!」ジャキーン!
杏子「だからこいつはあたしの獲物だって……言ってんだろ!」ドガッ
さやか「うわきゃっ!? このっ、ウエエエエエィッ!」ガツッ!
杏子「痛ぇッ!? やりやがっやな!」バキッ!
さやか「先に手を出したのはそっちでしょ!」ゴッ!
カリス「……」
393 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:31:08.13 ID:yGwhBRnb0
〜〜喫茶店ハカランダの近く〜〜
ほむら「今の私に出来ること……それはマドカを見守ること。仮面ライダーの力なんか無くとも、私は戦える」
???「あらぁん、本当にそうおもってるとしたら、かなりのおマヌケねぇん」ザッ
ほむら「アンデッド! どうしてこんな場所に……」
???「アタシがドコに現れようとアタシの勝手でしょぉん? それともアナタ、このゼブラ姐さんに指図しようって言うのかしら?」
ほむら「ゼブラ……アンデッド? そういわれればシマウマね。でも二足歩行するシマウマって予想以上にキモいわ」
ゼブラアンデッド「キモいですって……? アタシが一番気にしてることをこの子……許さないわよぉッ!」
ほむら「ふんっ、ライダーの力が無くても、魔法少女の力が無くても……戦う意志があれば」ガシャッ、ジャコッ!
ゼブラ「なんですって!? 拳銃!?」
ほむら「戦うことができるわ! 喰らえ、アンデッド!」ガチャコッ、パン、パパン!
394 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:32:18.54 ID:yGwhBRnb0
ゼブラ「……」シュゥゥ…
ほむら「……え?」
ゼブラ「まさかそんなオモチャでこのアタシにダメージを与えられるとでも思ったの?」
ほむら「無傷!? まさか、そんな……?」
ゼブラ「アンデッドにはアンデッドの力しか通用しない……そんなこと常識でしょぉん?」
ほむら「くっ……!」
ゼブラ「さあ、そんな人間の道具に頼ってないで……かかってきなさぁい。それとも……人間に味方するカリス様は、あくまで人間の力で戦うとでも言うのかしら?」
ほむら「(どうする……マドカの家が近くにある。逃げてもマドカたちが襲われる可能性が高い。でも今の私には……)」
ゼブラ「あらぁん? この気配は……カリス!? ちょっと遠いけど別の場所でカリスが戦ってる!? ちょっとまちなさいよ、じゃあアタシの目の前にいるアンタは……」
ほむら「……」
ゼブラ「いったい何者なのかしら……ねぇ?」ユラリ…
395 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:33:35.49 ID:yGwhBRnb0
〜〜廃墟〜〜
さやか「ゥェェエエエエエイイイイ!」\タックル/ ピピピピ…
杏子「だからお前の攻撃は直線的すぎるって……」\スタッブ/\ドリル/ ピピピピピピ…
\ドリルブレイク!/
杏子「言ってるだろ!」ドギャッ、ガリガリガリ…
さやか「なにあいつ、地面に向かってロッドの切っ先を突きたてた!? 一体何を……」
杏子「何って、攻撃に決まってるだろ……地面の下からのな!」バッ
ズギャギャッ!!
さやか「うわ!? 切っ先が掘削機のように高速回転して地下を進んであたしの足元まで……ッ!? うわあああああっ!?」ドガッ
杏子「いいかげん諦めなよ、さすがにアタシもしんどくなって来た……」
さやか「くっ……こなくそーッ!」バッ
杏子「やれやれ、まだやんのかよ……」チャッ
396 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:34:32.91 ID:yGwhBRnb0
ピロリロリロリ! ピロリロリロリ!!
杏子「あん? 何だ?」
さやか「ウエエエエエイッ!」
杏子「おい、おまえ、携帯鳴ってんじゃねーのか?」
さやか「うっさい! 余裕かましてんじゃないわよ、この、このッ!」ガッガッ!
杏子「うわっ!? こいつッ、力任せにも程があるだろッ!」ガキーン!
ピロリロリロリ! ピロリロ…
397 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:35:34.77 ID:yGwhBRnb0
〜〜ほむホーム〜〜
ピロリロリロリ! ピロリロリロリ!
マミ「ん……ハッ! アンデッドサーチャーが……!」
マミ「って私はもう仮面ライダーを辞めるつもりだったんだ。もうアンデッドとの戦いなんて関係ない……」
ピロリロリロリ! ピロリロリロリ!
マミ「この場所は、このまえ志筑さんと一緒にいた……鹿目さんの家の近くじゃない……」
――マミさんならきっとライダーシステムの侵蝕にも打ち勝てると思います!――
マミ「ごめんなさい、私は、本当は強くないの……あなたたちの期待に応えられなくてゴメンなさい……」
マミ「私は……私は……ッ」
パリーン!
マミ「台所から物音が……これは、暁美さんのティーカップ……何もないのに、どうしていきなり割れたりしたのかしら」
マミ「……嫌な予感がするわね」
マミ「まさか、暁美さんの身に何か……ッ!」バッ
398 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:36:48.14 ID:yGwhBRnb0
〜〜喫茶店ハカランダ近く〜〜
ゼブラ「ほらほら、どうしたのかしらぁん? そんなんじゃアタシには指一本触れられないわよぉーッ!」ヒラッ、ヒラリッ
ほむら「くっ、このっ……」ブン、ブンッ
ゼブラ「隙だらけ……よおっ!」ドグッ!!
ほむら「がッ……はっ……」ガクッ
ゼブラ「あらぁんもうダウン? だらしないわねぇ。アナタ、それでもアンデッド?」
ほむら「うるさい……ッ」ググッ
ゼブラ「ウッフ〜ン、立ち上がるのがやっとって感じねぇ。人間なんかと仲良くしてるから腑抜けになっちゃったのかしらぁん?」
ほむら「くぅッ、こんなザコアンデッド、仮面ライダーの力があれば……」
ゼブラ「ザコですって!? なによ、ロクに反撃もできないくせに……もういいわ。永遠に、眠ってなさい!」ヒュッ
ほむら「しま……よけられな……ッ!」
399 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:37:53.09 ID:yGwhBRnb0
バキューン、バキューン、バキューン!!!
ゼブラ「きゃあん!? な、何!?」
ほむら「……え、あ、あれは!」
マミ「ハアッ」バヒュィィ…クルクルクル、スタッ!
ほむら「仮面ライダーギャレン! 巴、マミ……!?」
マミ「危ないところだったわね。でも安心して、もう大丈夫よ」チャッ
ほむら「あなた、もう戦いは辞めるんじゃ……!?」
マミ「危ないわ下がってて。来なさいアンデッド、あなたの相手は……この私よ!」バキュバキュッ!!
ゼブラ「ヒヒィーン!? ブルル……」
400 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:39:36.13 ID:yGwhBRnb0
ほむら「無理よ! そんな身体で戦っても……勝てっこないわ!」
マミ「何でかしらね。義務も使命も忘れて、逃げ出そうと思っていたはずなのに……暁美さんの身に危険が迫っているかと思うといてもたってもいられなくて……」
ほむら「だからって……あ、危ない!」
ゼブラ「ヒヒィーン!」ドガッ
マミ「くっ……私にはこの使命、捨てられないわ。苦しんでいる人を見捨てるなんて私にはできない……助けてみせる、たとえこの身が犠牲になってもッ!」
ほむら「なぜそこまでして戦うの!? あなたに戦わなきゃならない理由なんて……」
マミ「私は仮面ライダーだから……理由はそれだけで」シャッ、ドミューン \バレット/ ピピピピ…
ゼブラ「ブルルゥ……ヒィーヒヒヒィン!」
マミ「十分だわ」ドミューン \バイオ/ ピピピピ…
マミ「これが私の……今の私の全力よ。受けてみなさいアンデッド!」ドミューン \ロック/ ピピピピピピ…!
\ティロフィナーレ/
ドギュゥゥゥウウウウウン!
401 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:41:29.50 ID:yGwhBRnb0
ゼブラ「ヒヒーンッ!」ビョーン
ほむら「かわされた!? そんな、カードの力を三枚も使った弾丸が……」
マミ「いいえ、あれでいいのよ」
シュル…シュルシュル…
ゼブラ「……!? ヒィイイイーヒヒヒン!?」グルグルッ…ガシッ
ほむら「あれは……このまえ美樹サヤカをぐるぐる巻きにした植物のツル!? そうか、今の弾丸は相手を拘束するツタを発生させるためのもの……ッ!」
マミ「最終銃撃奥義ティロ・フィナーレは隙を生じぬ二段構え。初弾は相手を拘束し、次弾を確実に命中させ確実に仕留める技なのよ……そしてこれが……」ガチャコッ
ゼブラ「ッ!?」
マミ「真の、ティロ……」キィィィィ…
マミ「フィナーレッ!」カチッ
ゴッ、ドギュァァァアアアアアアアア!!!!
ゼブラ「ヒ!? ヒイイイィィィ……」
402 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:42:38.38 ID:yGwhBRnb0
プスプス…
ほむら「地面が抉れて……なんて威力。でもこれでアンデッドは……」
マミ「暁美、さん……」
ほむら「大丈夫? 無茶はするものじゃな……」
マミ「逃げ、て……」グラッ…ドシャッ!
ゼブラ「あら? 一撃で気絶しちゃうの? やっぱりただの人間って脆いわねぇん」
ほむら「なッ!? ゼブラアンデッド……なぜ無事なの!?」
ゼブラ「うんっふっふっふ。端から見てると滑稽だったわよぉ。アタシの見せた幻影相手に、必死になって攻撃してるところとか特にねぇん?」
ほむら「幻影!? もう一体の自分を生み出す……それがあなたの能力?」
ゼブラ「そうよぉん。幻影だけどちゃんと実体もあるのよ? つまりアタシを相手にするってことは、二体のアンデッドを相手にしてるのと同じってこと……どう? 少しはアタシのこと見直してくれたかしらぁ?」
ほむら「……あなたにお似合いの卑怯な能力ね。反吐が出るわ」ペッ
403 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:43:32.90 ID:yGwhBRnb0
マミ「う……」バシュゥゥ…ン
ほむら「変身が……!」
ゼブラ「あーらぁ、こんなカワイイ子が変身してたのね……どうしようかしらぁん。アタシたちを邪魔して回る仮面ライダーを生かしておく理由は無いのよねぇん……?」ジリッ
ほむら「その人に何かしてみなさい、ただじゃおかないわよ!?」
ゼブラ「いやぁん、怖い! 怖くて怖くて……手が滑っちゃったわッ」ヒュッ
ほむら「ま、マミさん! い、いやああああああああああッ!?」
404 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:44:36.97 ID:yGwhBRnb0
ピリリリッ、ピリリリッ、ピリリ…ピッ
仁美(音声)『サヤカさん! 何してらっしゃるんですか!?』
さやか「後にして! いま取り込み中なんだから……!」
仁美『頭を冷やしてください! アンデッドの脅威から人々を守ること以上に大事なことって何ですの!?』
さやか「!? そ、それは……」
仁美『はやく現場へ! こうしている間にも襲われている人がいるかもしれませんわ!』
さやか「そうだった、ごめん。ありがとヒトミ……すぐ現場に向かう!」
杏子「おっと、何だか知らねーけどそっちが売ったケンカだ……用事があるからはいサヨウナラってわけにはいかねーだろーがよォ!」ジャキッ!!
さやか「待って! 今は争ってる場合じゃない!」ダッ
杏子「だから仕掛けて来たのはお前の方……オイ待てよ! 逃げるのか!?」
さやか「また今度相手してあげるから、今日はもうおとなしく帰りなさい。それじゃね」ガチャッツ、シャコシャコシャコ…
杏子「ちょ、何でお前のほうが格上みたいな態度なんだよ! あきらかにあたしのほうが優勢だったろうが……オイ、待ちやがれーッ!」
405 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:46:23.26 ID:yGwhBRnb0
キキーッ、ズザザザザァーーッ!!!
さやか「……人が倒れてる! もしもし、大丈夫ですか!? しっかりして!」
ほむら「美樹、さや、か……?」
さやか「転校生!? え!? でもあんた、さっき向こうにいて……あれ?」
ほむら「うぐっ……」ドロッ
さやか「酷いケガじゃない!? 見せてみなさい!」
ほむら「私のことはいいから、マミさんを……私を助けようとしてアンデッドに……」
さやか「マミさんが!? どこ? どこにいるの!?」
ほむら「……うぅ」ガクッ
さやか「ちょっと転校生!? しっかりしなさ……」ガシッ
ドロッ…
さやか「あ、あんた……傷口から流れ出てる血が、緑色……やっぱりあんた、アンデッドだったんだ……」
さやか「そうだ、今はそれどころじゃない! マミさんが戦ってるなら早く加勢しなきゃ……」カツン
カラカラ…ガシャッ
さやか「ん? 何か足に……!? こ、これはマミさんのギャレンラウザー!? 何でこんな所に……」
さやか「マミさん、ま、まさか……アンデッドに……」
さやか「……ウソだ、ウソだそんなことおおおおおおおぉおぉおぉぉっ!!!!」
406 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:48:06.89 ID:yGwhBRnb0
〜〜少し離れたところ〜〜
タッタッタッタ…
ゼブラ「まったく何なのアイツ! 人の獲物を横取りするなんて……今日は厄日だわぁ」
杏子「おっと、ちょいと待ちな、そこのアンデッド!」キキーッ! ブォンブォン!
ゼブラ「あらぁん? あなた人間のくせにアタシたちの言葉が喋れるの? 変わった子ねぇ」
杏子「まあ、アンデッドに知り合いが多いもんでな。それより聞きたいんだけど、こっちに青い仮面ライダーが来なかったか?」
ゼブラ「青い仮面ライダー? 知らないわよ。赤い仮面ライダーとならさっきまで戦ってたけど」
杏子「赤い……マミのヤツか。お前が無事って所を見ると、マミも遂にやられちまったってわけだな……」
ゼブラ「それが違うのよぉ! ねえぇぇえん、ちょっと聞いてよ! 止めを刺そうとしたところでピーコックアンデッドのヤツに邪魔されたのよッ!」
杏子「ピーコック……伊坂のヤツか。何でアンデッドが人間を助けるんだ?」
ゼブラ「あたしに聞かれたって知らないわよ! 確か、手駒として利用するとか言ってたかしら……?」
杏子「また何か企んでやがんだな。とするとマミは伊坂に連れ去られたってことか……」
407 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:49:40.15 ID:yGwhBRnb0
杏子「あの突進バカがどこ行ったか分からないんじゃ仕方ねぇ、決着つけて身の程を教えてやりたかったけど……また出直すか」
ゼブラ「……ねえアナタも仮面ライダーなんでしょ? 不完全燃焼ならアタシと続き、やらない?」
杏子「はぁ? あたしと勝負しようってか? やめとけって。上級ならまだしも下級アンデッドのお前じゃ勝負になんねーよ」
ゼブラ「あらあぁぁあぁあああん? 言ってくれるじゃなぁい? こちとら2回もおあずけくらって欲求不満が爆発寸前なのよぉん……そんなこと言われたら、抑えられなくなっちゃうじゃないッ!」バッ
杏子「んだよ、やんのか……コラッ!?」シャキーン!
ゼブラ「最初っからクライマックスよぉおおおおおお!」ビョーン、シュビビーン!!
杏子「うお?! 分裂しやがった、こいつ!」
ゼブラ「さあ、どっちが本体かわかるかしらぁ!」
杏子「えーっと……じゃあ」\スタッブ/ ピピピピ…
ゼブラ「挟み撃ち攻撃よ! くらいなさぁぁぁあい!」
杏子「こっちか?」ドスッ
408 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:50:36.04 ID:yGwhBRnb0
ゼブラ「ぐ、はっ!?」ブシュシュゥゥン…
杏子「あ、もう一体が消えた。じゃあこっちで正解だったんだな」
ゼブラ「なぜ、わかったのぉ……?」
杏子「いや、確率50%だろ? どっちか攻撃すれば当たるんだから、適当に」
ゼブラ「ふ、フフ、やるわね……さすが仮面ライダーと言ったところかしらぁ……」
杏子「い、いやだから……こんなの運の問題だろ?」
ゼブラ「いい、勝負だったわぁ……」カシャッ
杏子「お、おう……んじゃ遠慮なく封印っと」ポテッ、シュゥゥゥン…ヒュルルパシッ!
409 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:51:50.91 ID:yGwhBRnb0
杏子「何か釈然としないなぁ……ん?」ピクッ
杏子「誰か近づいてくる……この音は」
シャコシャコシャコ…キキーッ!
さやか「あ。あんた! まだこんなところでウロウロしてたの? どんだけ暇人なのっ!?」
杏子「テメェ! 探したぜ!? さあ、あたしが格上ってことをきちんと教えて……」
さやか「今はそんなことやってる場合じゃないの! 転校生がアンデッドで傷がヤバくて、マミさんがまた行方不明で……」
杏子「ん? おい、お前が背負ってるの、ホムラじゃねーか!? ケガしてんのか!?」
さやか「そうなのよ! アンデッドだから死なないとは思うけど、どこかで休ませないと……」
ほむら「う……」ポタポタ…
杏子「……なるほど、その血の色じゃ病院には連れていけないな。よし、近くにあたしの隠れ家二号がある。そこに行くよ、ついて来な!」
さやか「う、うん……!」
410 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/16(金) 17:55:01.40 ID:yGwhBRnb0
ここまで。ヒューマンアンデッドとか原作と違うとこはオイオイ明らかになっていくかもしれないぜ!
じゃあまたな!
411 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
:2011/09/16(金) 17:55:52.27 ID:UTKNJkBbo
乙
412 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(静岡県)
:2011/09/16(金) 18:01:16.66 ID:n6v9EF2c0
乙カレー
413 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/09/16(金) 22:32:56.68 ID:isuL/BUM0
ほむほむが通訳するおかげでアンデッドが何を考えてるのかわかりやすいな
今後もアンデッドとの会話シーンは多めの方が嬉しい
414 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/09/16(金) 23:38:47.83 ID:lpNpneNYo
面白かった
415 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北陸地方)
[sage]:2011/09/17(土) 07:11:37.23 ID:xSHHYxKAO
\乙ベント/
416 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/09/20(火) 22:38:15.16 ID:jErMiL8Ao
乙
417 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/25(日) 09:46:19.10 ID:cNKjfQZf0
オウフ、体内時間では一週間しか経ってないつもりだったけど、月日の経つのは早いですのう。
418 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/25(日) 09:48:05.45 ID:cNKjfQZf0
〜〜杏子の隠れ家(二号店)〜〜
さやか「うわっ、すっごいボロい……」
杏子「ほら、ここに寝かせろ」ポンポン
さやか「こんなバッチいところに怪我人寝かせたら、逆に悪化しない?」
杏子「汚くて悪かったな! ……んまあ、人間じゃねーんだし多少は不衛生でも問題ないさ」
さやか「……そういえば、そうだったわね」
ほむら「う……」
さやか「……」
杏子「心配すんな。アンデッドが死ぬなんてことはないさ。回復に時間がかかるだけだ」
419 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/25(日) 09:49:16.87 ID:cNKjfQZf0
さやか「あんた、こいつがアンデッドだって知ってたの?」
杏子「まあな」ゴソゴソ
ほむら「う……」ピクッ
さやか「知ってて味方してたっていうの!? あんた……アンデッドは人間を襲う怪物なのよ!」
杏子「んなこと言われても……なぁ」サワサワ
ほむら「んむっ……」ビクッ
さやか「ちょっと!? 人が真面目な話してんのに、何やってんのよっ!?」
杏子「いや、ちょっと探し物を……あ、あったぜ」スチャッ
さやか「それは、転校生のラウズカード……?」
420 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/25(日) 09:50:42.18 ID:cNKjfQZf0
杏子「あれ? おかしいな、リカバーのカードが見当たらなねー……さてはお前、ホムラからカード、パクったな?」
さやか「ちょっと!? みくびらないでよ! なんであたしがそんなセコいことしなくちゃなんないのよ!」
杏子「まあ、お前がネコババするほどの知恵を持ってるとも思えないしな」
さやか「おいィ!? いま何げにすっごく失礼こと言わなかった!?」
杏子「お前もホムラも持ってないんじゃ残るは……マミのヤツか」
さやか「マミさんが……ッ!? そ、そうだ、マミさんは……あたしの駆けつけるのが遅かったばっかりに……アンデッドに……殺されて……ッ」
杏子「あん? 何言ってんだ。マミのヤツはまだ生きてるぜ」
さやか「……へ?」
421 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/25(日) 09:53:14.45 ID:cNKjfQZf0
杏子「いやさ、べつに死んでないって。伊坂……お前を拉致したのと同じ奴に連れ去られただけみたいだよ」
さやか「連れ去られたみたいって、あんた、どうしてそんなこと言えるのよ?」
杏子「信じる信じないはお前の勝手だ。でもな……オイ、ちょっとマミのラウザー貸してくれよ」
さやか「え? あ、はい」
杏子「死んだと決め付けるのは早計ってもんだろ。それに詳しい話はホムラが目覚めてから聞けばいいじゃねーか」シャッ \ジェミニ/ ピピピピ…
さやか「それもそうか……ってコラ!? さも当然のようにマミさんのラウザー使ってんじゃないわよ!?」
杏子「あん? いいじゃねーかラウズするぐらい、減るもんじゃねーし……お、さっきのシマウマはダイヤの九番か、これであたしにも使えるようになったぜ」
さやか「いいから返せ! それはマミさんのだ!」バッ
ブビョン…スカッ
さやか「あ……あれ? あいつが消えた!?」
杏子「ふっ、甘いな……それは残像だよ!」
422 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/25(日) 09:55:08.35 ID:cNKjfQZf0
さやか「あんた、何したの!?」
杏子「シマウマアンデッドの能力で幻影を作り出したのさ。はっはーん、捕まえれるもんなら捕まえてみな、ウスノロ!」ビョヨヨーン!
さやか「こんのテメーっ!? 待ちなさい!」
杏子「あたしはカリス捕まえるのに忙しいんだよ。ホレ、ギャレンラウザーは返してやるから、ホムラの面倒見とけよ!」ポイッ
さやか「おっとっと……って、こら!? 勝手に役割を押し付けないでくれる!? ちょ、ちょっと!?」
さやか「ちょっと……」
ほむら「……うぅん」
さやか「これ……どーしたらいいのよ!?」
423 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/25(日) 09:57:12.04 ID:cNKjfQZf0
〜〜伊坂の研究所・培養室〜〜
研究員「チーフ、量産型ライダーシステムの試作品が完成しました」
伊坂「そうか。こっちも順調だ」
マミ「……」ゴポッ
研究員「ちょ!? チーフ!? あんた女子中学生に何てことしてんですか!?」
伊坂「何って……シュルトケスナー藻の培養液に浸し、ゼブラアンデッドとの戦いの外傷とライダーシステムの侵蝕による損傷を癒しているだけだが」
研究員「だからって真っ裸にしちゃダメですって!」
伊坂「何をいっている。衣服を取り外さないと培養液の効果が……」
研究員「培養槽の壁面を何かで隠してください! このままでは……いろいろと危険です! ああーっ危ないッ!? 今にもはみ出してしまいそうだッ!」
伊坂「何が危険なのかわからないが、隠してしまうと実験の経過もわからないし被検体の安全に関わるだろ。このままで行く」
研究員「じゃせめて曇りガラスに……いや、ダメだ、ぼやけて見えることで想像力が働き余計にエロくなってしまう! どうすればいいんだ、丸見えでもアウト……隠せば余計にアウト……くそっ、人類に逃げ場は無いのか……ッ」
伊坂「やはり人間は下等な生物だな。羽毛に覆われていない露出された皮膚に我を忘れるなど……」
研究員「でも、もしこの培養槽の中に入っているのが綺麗なメスのクジャクだったとしたら……?」
伊坂「……そろそろ培養槽から上げろ。以後は別の形で培養成分を摂取させることにする」
研究員「最初から口経投与でよかったような気もしますが」
伊坂「うるさい。大きなガラス張りの培養液に浸したほうが、何かこう、すごい実験のように見えるだろうが」
研究員「あー、ピーコック遺伝子が発現しちゃったか……何でも見た目から入りますもんね、伊坂さん」
伊坂「伊坂さんと呼ぶなと言ってるだろう。普通の人間みたいじゃないか」
研究員「すみませんチーフ……」
424 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/25(日) 09:58:32.12 ID:cNKjfQZf0
〜〜どこかの港〜〜
マミ「んはっ!? ここはどこ!? わたしは確かアンデッドに負けて……」
伊坂(音声)『気がついたようだな、ギャレン』
マミ「頭の中で声が……この声は伊坂ッ!? あなた、私に何をしたの!?」
伊坂(音声)『ライダーシステムによる侵蝕を治してやったまでだ』
マミ「侵蝕を……? 何のために!? どうして治したのっ?!」
伊坂(音声)『フン、そんなことはどうでもいいじゃないか。さあ、完治した体で存分に戦うがいい』
マミ「何ですって……?」
ズシャッ、ズシャッ…
????「グルルルルゥ……」
マミ「アンデッド!? くっ、変身っ!」ジャコッ \ターンアップ!/ シュババシャキーン!
マミ「ッ!? 何てこと……ギャレンラウザーが無いッ!? 変身できても武器が無いんじゃ……」
伊坂(音声)『さあ何をためらっている? ジャガーアンデッドは待ってはくれないぞ』
ジャガーアンデッド「グゥルルルアアア!」ブンッ
マミ「きゃあッ!? そんな、ラウザーが無くては……勝ち目が……」
伊坂(音声)『戦え、ギャレン……戦え……!』
マミ「くっ!? 頭が、痛い……ッ、伊坂の声が頭に響いて……う、うう……」
425 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/25(日) 09:59:10.12 ID:cNKjfQZf0
ジャガー「グゥルアアア!」ブバッ
マミ「う!? ふあっ!」ドガッ!
ジャガー「グゥッ!?」ズシャッ
マミ「え? あれ? 私が殴り倒した、の?」
ジャガー「グゥルルルルルルルゥ!」ブンッ、ブンッ!
マミ「体が軽い……アンデッドの動きが読めるわ!」ヒュバッ…スタッ!
ジャガー「グルアアアアアアア!」ダダダダ…
マミ「へあっ! たあっ!」ドガッ、バキッ
ジャガー「グドルルゥアッ!? グゥッ!?」ドグッ
マミ「行ける、今の私なら……アンデッドを倒せるわ!」
426 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/25(日) 10:00:28.76 ID:cNKjfQZf0
伊坂「どうだ?」
研究員「712EH……715EH……融合係数がどんどん上昇していきます」
伊坂「とりあえず実験は成功と言ったところか」
研究員「どうします? このまま測定を続けますか?」
伊坂「いや、それだけのデータがあれば十分だ。そろそろ研究所に戻るぞ」
研究員「わかりました。それでは引き上げましょう。おーい、撤収だ!」
伊坂「フン、巴ギャレン……せいぜい仮初めの復活に酔いしれるがいい」
427 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/25(日) 10:01:24.77 ID:cNKjfQZf0
〜〜杏子の隠れ家(二号店)〜〜
ほむら「まどかあああああああああッ!?」ガバッ
さやか「うふへっ!? いきなり大声出さないでよ! びっくりするじゃない!」
ほむら「あ、美樹サヤカ。何であなたが私の部屋にいるの?」
さやか「寝ぼけてんじゃないわよ! あんたが倒れてたから看病してあげたんでしょうが! はい、おかゆ!」
ほむら「おかゆ? 何でおかゆなんて作ったの?」
さやか「だからあんたの看病って言ってんでしょうが」
ほむら「まあ、せっかくだからいただこうかしら」ズズズッ
さやか「どう、おいしい?」
ほむら「ええ、おいしいわ」モグモグ
さやか「たくさん作ったからたーんとお食べ……ってオイーッ!? のんきにおかゆ食べてんじゃないわよーッ!」ガタッ
ほむら「あなたが食べろって言ったんじゃないの」
さやか「ちがーう! 言ったけど違うでしょうが! マミさんはどこ行ったのよ! あんた知ってんでしょ!?」
428 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/25(日) 10:02:43.51 ID:cNKjfQZf0
ほむら「マミ……? 巴、マミ!? そうだわ、こんなことしてる場合じゃ……うぐっ!?」
さやか「まだ動いちゃダメだって、いくらアンデッドだからってその怪我じゃ……」
ほむら「……知ってて私を助けたの? あなたの役目はアンデッドを倒し封印することのはずよ」
さやか「アンデッドだとしても、あんたはマドカの命を助けてくれた」
ほむら「……あなたたちを油断させるためにしたことかも知れない」
さやか「あんな必死に演技できる人間なんていない……アンデッドならなおさらだよ」
ほむら「……私はもう行くわ。巴マミを助けに行かないと。おかゆ、ありがとう。おいしかったわ」
さやか「待ちなって、あたしも行く。一人より二人のほうが有利でしょ?」
ほむら「……」
さやか「で、どこに向かえばいいの?」
ほむら「……」
さやか「ちょっと、何で無視すんのよ!?」
ほむら「見つけた。近くでアンデッドが戦っているわ」
さやか「ちょ、見つけたって……」
ピロリロリロリ! ピロリロリロリ!!
仁美『サヤカさん、北西に10キロの地点でマミさんがアンデッドと交戦中ですわ!』
さやか「え、マジで? 転校生の言ったことが当たった!? あんた超能力でもあんの?」
ほむら「……おかしいわね。伊坂に連れ去られたはずの巴マミがどうしてアンデッドと戦ってるのかしら」
さやか「そんなことより、今はマミさんを助けに行くのが先でしょ!」
ほむら「え、ええ……」
さやか「どうしたの? 急ぐよ!」
ほむら「でも私、今乗り物を持ってなくて……」
さやか「そんなこと……ブルースペイダーの後ろに乗って!」
ほむら「自転車二人乗り!?」
さやか「行くよ、しっかり掴まってなさい! はああああああああっ!」シャコシャコシャコシャコ!!!!!
ほむら「ほ、ほむううううううううううう!?」シュゴォォオオオオ!!!
429 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/25(日) 10:04:35.75 ID:cNKjfQZf0
〜〜さっきの港〜〜
マミ「行ける……超スピードで飛び回るアンデッドの動きを追える……体が思い通りに動く、戦えるッ!」
ジャガー「グシャアアアア!」バッ
マミ「そこよっ!」ガシッ!
ジャガー「ガッ!? グウゥゥ……」
マミ「捕まえたわ。さあ、そろそろ終わりにしましょうか……はあっ!」ブンッ
ジャガー「グガッ!?」ゴロゴロゴロ…ドシャッ
マミ「とうっ!」シュバッ
ジャガー「ガッ、ググッ……」ヨロッ
マミ「ライダー……かかと落し!」ドガッ
ジャガー「グゥルアアア!?」ピキッ、パキッ…
マミ「フィナーレ!」シュタバッ!
ジャガー「グゥルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!?」
ドカーン!
ジャガー「グゴフッ……」バタッ、カシャン!
マミ「ラウザーは無いから……コモンブランクで封印するしかないわね。ハッ」ヒュルルルルル…トスッ
ジャガー「グルゥゥゥ……」ジュルルルルゥ、ヒュルルルル…
パシッ
マミ「……本当に私一人で封印できた。ラウザーの力も借りずに、私だけの力で……」
430 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/25(日) 10:07:12.51 ID:cNKjfQZf0
さやか「マミさーん! 大丈夫ですかーッ!」シャコシャコシャコシャコ…キキーッ!
マミ「美樹さん……あら? 暁美さんまで? どうして二人が一緒なの?」
ほむら「うーッ、はぁ、はぁ……死ぬかと思ったわ」グデェ
さやか「それよりアンデッドは? 戦ってたんじゃないんですか?」
マミ「アンデッド? アンデッドならもう倒したわよ? ほら、これ」ピッ
さやか「アンデッドの封印されたワイルドペスタ……マミさん、じゃあ……!」
マミ「ええ。以前の力を取り戻したわ。恐怖も侵蝕も、完全に克服したわ」
431 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/25(日) 10:07:54.49 ID:cNKjfQZf0
さやか「本当ですか!? よかったぁ……これでいつものマミさんに……」
マミ「……」
ほむら「マミ、本当なの? あれだけ苦しめられていた恐怖心を自力で乗り越えたというの……?」
マミ「え? ええ……」
さやか「そういえば……いったいどうやって治したんですか?」
マミ「えっと、それは……」
ほむら「それは?」
マミ「自然よ! 自然と治ったのよ!」
さやか「自然……と?」
マミ「ええ、戦っていたら自然と治ったの」
ほむら「……」
さやか「そんな簡単に治るものかなぁ?」
マミ「と、ところで美樹さんはどうして暁美さんと一緒に? 二人は知り合いだったの?」
432 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/25(日) 10:09:20.33 ID:cNKjfQZf0
さやか「うえ? え、えーっと……」
ほむら「ギャレンラウザーを残してあなたが消えた後、あなたを追って来た美樹サヤカと出会ったの。偶然よ」
さやか「そうそう! マミさんの知り合いだっていうもんだからビックリしちゃったわー、まじで!」
ほむら「(ちょっと美樹サヤカ、わざとらしいわよ!)」コソコソ
さやか「(うっさい! てかあんたの正体隠す必要あんの?)」ヒソヒソ
ほむら「(統計の結果、マミに衝撃的な事実を告げる時は細心の注意が必要なのよ!)」ヒソヒソ
マミ「そう……心配かけたわね」
さやか「いやー、そんなこと……ああ、そうだこれ、はいギャレンラウザー。もう、これだけ現場に残されてた時は心配したんですよ」
マミ「ありがとう美樹さん、助かるわ」
ほむら「それで、いままでどこにいたの? 私の記憶が確かなら、黒ずくめの男に連れ去られたはずだけど……?」
マミ「それは……それより私は行かなくちゃいけない所があるから。悪いけどこれで失礼するわ」
さやか「ちょ、マミさん!? どこ行くんですか!?」
マミ「私は私のやり方で動く。あなたたちと行動を共にするつもりはないわ」
さやか「そうですか……でも、ありがとうございます。実は私、一人で戦うの、少し心細くて……あはは」
マミ「……このワイルドペスタはあげるわ。私のスートでは無いから、きっとあなたなら使えるでしょう」ヒュルルル…
さやか「うわっと!?」パシッ
433 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/25(日) 10:10:25.31 ID:cNKjfQZf0
ほむら「マミ……」
マミ「大丈夫よ、少し野暮用を片付けてくるだけだから」
ほむら「……? なんかついてるわ」ヒョイッ
マミ「それじゃあ」
さやか「行っちゃった……ん、何それ」
ほむら「さあ……もずく?」
さやか「なんでマミさんにもずくが着いてんのよ?」
ほむら「わからないわ……でもあの様子だと何か隠しているわね」
さやか「え!? ウソ!? マミさんが隠し事なんかするわけないじゃん」
ほむら「いや、あなた……どこまでお人好しなの……?」
434 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/25(日) 10:11:35.47 ID:cNKjfQZf0
ブィィイイイイン…
マミ「くっ、頭の中に伊坂の声が響いて……ッ」ズキズキ
伊坂『さあ、戦えギャレン……いままで辛酸を舐めた分、おおいに力を振るうがいい』
マミ「黙りなさい……ッ、あなたの指図は受けない……ッ」
伊坂『今の貴様ならカテゴリーエースにも負けない……カテゴリーエースを封印するのだ』
マミ「カテゴリー、エース……?」
伊坂『そうだ。並みのアンデッドなど足元にも及ばない戦闘力を持っている……だが巴ギャレン、貴様なら倒せる』
マミ「私、なら……倒せる? 私の力なら……ッ」
伊坂『カテゴリーエースを封印するのだ……カリスを、マンティスアンデッドを封印し俺の元に持って来い。そうすれば新型のライダーシステムを更に強化することができる』
マミ「私なら、封印できる……私は、負けない!」
伊坂『さあ、行け巴ギャレン!』
435 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/09/25(日) 10:14:41.95 ID:cNKjfQZf0
ここまで。次はもうちょい早めに来れるように善処しますが時間が……ホムホムーッ、俺だーッ、時間を止めてくれーッ!
436 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北陸地方)
[sage]:2011/09/25(日) 16:28:41.76 ID:q4vX5mzAO
乙です。
よし、頑張れ!でも無理はしないでね。
マミさんinもずく風呂…素晴らしいっ!
そして剣の流れ的に行くとさやほむ要素が増えるのか…?素晴らしいっ!
437 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(九州)
[sage]:2011/09/25(日) 20:19:55.10 ID:FajJoCIAO
乙です
438 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/09/25(日) 22:05:15.66 ID:8Gr0+ZZX0
>>1
乙、相変わらず上の上だな
439 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/25(日) 22:16:42.49 ID:HwC++Qjeo
乙ー
伊坂さんと研究員が可愛いww
440 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/26(月) 01:21:48.42 ID:WvxgSLSlo
乙です。
伊坂がダメなアンデッドになっとるwwwwww
441 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北陸地方)
[sage]:2011/09/30(金) 17:40:48.67 ID:zEXz+VPAO
今更だが、カリスに変身するほむらっていいねぇ
442 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/10/06(木) 22:36:36.37 ID:7EMal8pfo
(せき)
443 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北陸地方)
[sage]:2011/10/07(金) 00:47:05.14 ID:0hYCvwlAO
(謎のノイズ)
444 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/10/07(金) 19:52:29.45 ID:5IMCiG4Jo
(特殊音声)
445 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/07(金) 20:39:34.11 ID:SotlcFf70
うお、ほぼ二週間とか……時間経つの早すぎだろ……キリカたんーオレだーゆっくりさせてくれーッ!
446 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/07(金) 20:40:21.52 ID:SotlcFf70
〜〜翌日・学校〜〜
さやか「んで、こんな時に呑気に学校来てていいのかなぁ」
まどか「なに言ってるのサヤカちゃん、仮面ライダーの仕事も大事だけど、勉強も同じぐらい大事だよ」
仁美「そうです。アンデッド封印が最優先事項ではありますが可能なかぎり通学するように、とBORADのライダーシステム要項にも書いてありますわ」
さやか「あー、私の才能って何で運動系に偏ってんだろ。文武両道の天才美少女だったらよかったのになぁ」
まどか「頭のいいサヤカちゃんなんて、……そんなのぜったいおかしいよ」
さやか「マードーカぁ!? どの口が言ったか!? このーっ!」
まどか「きゃー! 助けて仮面ライダー!」
447 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/07(金) 20:42:56.75 ID:SotlcFf70
仁美「ほらサヤカさん、もう先生が来ますわ」
さやか「ちっ、命拾いしたわね、マドカ!」ワキワキ…
まどか「……」
さやか「あれ、マドカ?」
まどか「あ、ごめん。暁美さん今日もお休みなのかなと思って」
仁美「本当ですわね。サヤカさん何かご存知ではないですか? 昨日、一緒にいらしたんでしょう?」
さやか「失くしたモノを探さなきゃで忙しいから、学校に来る暇は無いって」
仁美「そうですか。そういえばマミさんも学校にいらしてないようですし……」
まどか「最近は杏子ちゃんもお店に来てくれないし。みんな大丈夫かな……」
448 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/07(金) 20:44:23.46 ID:SotlcFf70
〜〜どこかの山奥〜〜
ガサガサ…
カリス「グルルル……何者、だ」
杏子「はぁ、一晩探しまわって、やっと見つけたぜカリス!」
カリス「汝、は……人間、だが……妙な力を、持って、いる、な」ハァァ
杏子「なんだ、知らないのかよ。遅れてるなぁ。あたしは人間だけど、仮面ライダーだ」
カリス「仮面、ライ、ダー……?」
杏子「なーに大したもんじゃない。あんたらアンデッドを封印して回るただの暇人だよ」
カリス「我ら、を、封印、だと……? まるで、ヤツ、では、ないか……」
杏子「ヤツ? ヤツって誰さ? あんたらアンデッドを封印できるのは仮面ライダーだけじゃねーのか?」
カリス「ヤツは、53体目の、存在……忌々しい。此度のバトルファイト、我は一度、ヤツに、敗れた……だが、キサマが、解放して、くれた……」
杏子「53体目のアンデッド? なんだそりゃ? そんなの聞いたこともねーぜ」
449 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/07(金) 20:45:19.06 ID:SotlcFf70
カリス「ほとんどの者が、知らぬ、伝説の存在、だ。知る者も語りたがらぬ……名を口に、するのも、忌々、しい……」
杏子「ふーん、いまいちよくわかんねーけど、あんたそいつに封印されたってことか。そんなに強いのか、そいつ」
カリス「どのアンデッドよりも、強い、アンデッド……そして、倒したアンデッドの、力を、取り込んで、際限無く、強く、なっていく……」
杏子「……まるで仮面ライダーみたいだな」
カリス「そうだ、汝の、仮面ライダーの力は、まるでヤツの性質、そのもの……」
杏子「ふーん。そんなに凄いヤツなら戦ってみたいな。そいつ、どこにいるんだい?」」
カリス「汝は、既に、会っている……」
杏子「え? 今までに会ったアンデッドの中に居るってことか?」
カリス「ヤツは、……! 何か、近づいて、くる」
450 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/07(金) 20:46:15.29 ID:SotlcFf70
ブィィイィィ…キキーッ!
マミ「なるほど、あなたがカテゴリーエース……以前、美樹さんと組んで私を邪魔したヤツがそうだったなんて……仮面ライダーかと思ってたけど、正体はアンデッドだったのね」ガコッ
杏子「げぇ! 巴マミ!?」
カリス「グルルルゥ……」
杏子「え? いや、マミも仮面ライダーだけどあたしの仲間ってわけじゃないよ」
カリス「グルル、シャハハァァァ……!」
杏子「うーん……いいよ。その提案、乗った!」ジャキン!
マミ「あなた、佐倉さん!? アンデッドと何を話しているの!?」
杏子「ルールだよ。これから始めるバトルファイトのね」
マミ「……まあいいわ。それより怪我したくなければ退きなさい、カテゴリーエースを封印するのは私よ!」
杏子「そうもいかねえさ。こいつの封印カードはもう予約済みでね。それに、できればもっと話がしたい。こいつは他のアンデッドが知らないことを知ってるみたいだし」
マミ「……詳しい事情は知らないけれど、邪魔をするなら容赦はしないわよ」ジャキッ!
カリス「グルルゥウオオオオッ!」シャキーン!
杏子「そういうこった。さあバトルロイヤルの開始だよ! 勝ち残った者だけが全てを手に入れられるのさっ!」バッ
451 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/07(金) 20:47:13.23 ID:SotlcFf70
〜〜中学校・授業中〜〜
ピロリロリロリ! ピロリロリロリ!!
国語教師「ん、携帯電話の着信音か? 誰だ授業中に」
さやか「やば、アンデッドサーチャーをマナーモードにしとくの忘れてた!」
国語教師「美樹か。つぎ何かしたら居残りな」
さやか「うげっ。どうしよう……抜け出しにくい雰囲気になっちゃった」
仁美「アンデッド……サヤカさんには抜け出してもらわないといけませんが」
まどか「ヒトミちゃん、わたしに任せて……せんせいっ、美樹さん体調が悪そうなので保健室に連れていきます! わたし保健係ですから!」
国語教師「……どこか悪そうには見えんが。そもそも美樹が体調悪くしてるところなんて見たことないぞ」
まどか「あ、あれぇー? そうです……よね……えへへ」
452 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/07(金) 20:51:04.19 ID:SotlcFf70
仁美「マドカさんに注意が行っている今が好機……ふんっ!」ドゴォ!
さやか「ぐへえっ!? ぐ、良い、ボディブロー……だぜ」ガクッ
まどか「え? さ、サヤカちゃん!? 急にどうしたの!?」
さやか「いや、ちょっと、いいもの貰っちゃって……うえっ」
国語教師「どうした、急に顔色が悪くなった様だが……」
さやか「は、吐きそうです、マジで……」
国語教師「そ、そうか。鹿目、悪いが美樹を保健室へ連れて行ってやってくれ」
まどか「はい! わかりました! サヤカちゃん、大丈夫? 歩ける?」
さやか「上手く抜け出せた、けど……このダメージでアンデッドと戦えるかなぁ……うぷっ」
453 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/10/07(金) 20:51:48.88 ID:5IMCiG4Jo
(腹パン)
454 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/07(金) 20:53:38.26 ID:SotlcFf70
〜〜山奥〜〜
マミ「行くわよっ!」バキュバキューン!
杏子「うわっ、やっぱ鉄砲のラウザーなんてセコいだろ!? イテっ!」
カリス「ハアアッ!」シュルッ
杏子「なんだと!? カリスのやつ、全部避けやがった!?」
マミ「っ!? やるわね、でも今までの私とは違うのよ……もはや私に恐怖心は無い! ふぁあっ!」バッ
カリス「グルルラアアッ!」ガキーン!
マミ「なかなかのスピードとパワーね……でも復活した私の敵じゃないわ! 大人しく封印されなさい! ふはぁっ!」ブンッ!
カリス「グルルルッ!」ズササッ
マミ「ゴチャゴチャしたのは嫌いよ。ティロフィナーレで二人ともぶっ飛ばしてあげるわ!」シャッ
杏子「ちょ!? あたしもコンボ攻撃に巻き込むつもりかよ!? させるかッ」シャッ \ジェミニ/ ピピピピ…
マミ「ちょっと必殺技の途中に割り込もうなんて……止めてくれるっ!?」バキュン!
455 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/07(金) 20:55:21.76 ID:SotlcFf70
杏子「へへっ、そいつはあたしの幻影だよ!」ドミューン
マミ「この力は、あのシマウマアンデッドの力……!」
杏子「大人しく、してなっ!」バキッ
マミ「ふあっ」ガシッ
杏子「げっ!? レンゲルラウザーを掴まれた? どんな動体視力してんだよ!?」
マミ「甘いわね、この程度で私の隙をつけるとでも……思ったのかしら!」カチャッ!
杏子「やべっ、ゼロ距離射撃するつもりか!」
カリス「シャハアアアッ!」ズバッ!
マミ「きゃっ!?」バキッ
杏子「うわっ!? 痛ってー、あたしごと攻撃しやがって……んにゃろー、テメーから先に封印してやってもいいんだぜ! フンッ!」ブンッ
カリス「ハアアッ!」ガキーン!
杏子「ぐぬぬ、スピードはテメーのほうが上かもしれねーが、パワーはこっちが上だよ!」ググッ
456 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/07(金) 20:56:31.26 ID:SotlcFf70
マミ「今がチャンス! これでもくらいなさい!」\ロック/\バイオ/\バレット/ピピピピピピ…
\ティロ・フィナーレ/
カリス「グッ!?」
杏子「やべえっ」バッ
マミ「はあっ」カチッ、ドギュゥゥゥウバアアアアア!!!!
カリス「シハアアッ!」バッ
マミ「一弾目はかわされた……でも、その弾は本命じゃないわよ!」
シュルルル…ババッ!
杏子「着弾地点から植物のツルみてーなのが生えて……うわ、こいつ離れろ!」グルグル…
カリス「グルルルアアアアアッ!」ズババババッ!!!
マミ「なっ!? 体をスピンさせるように飛び跳ねて、あれだけのツタを一瞬で切り裂いた……! でも空中じゃ二発目を……避けられないわよねっ!」カチッ、ドギュウウウウウウアアアアア!!!!
457 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/07(金) 20:59:15.96 ID:SotlcFf70
カリス「シャッ!」ガシッ、グイーッ!
マミ「え? あの体勢から、避けられた!?」
杏子「カリスのやつ、あたしに巻きついたツタの端を握ってたのか……ツタを引っ張って空中で姿勢を変えやがった!」
マミ「なんて無茶苦茶な避け方を……」
杏子「やるじゃねーか……って、こっち来んな!? うわあああ!?」ゴスッ、ドシャッ!
カリス「グルルゥ……」
杏子「グルルじゃねーよ! ぶつかって来たのはお前のほうだろ!?」
カリス「ハアアアァァ……」
杏子「ぐぬぬ……まあ、おかげであたしに巻きついてたツタも解けたわけだが」シュルッ
マミ「やるわね、さすがはカテゴリーエースと言ったところかしら」
458 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/07(金) 21:00:29.45 ID:SotlcFf70
伊坂『巴ギャレン、何をてこずっている。はやくカテゴリーエースを封印しろ』
マミ「そうは言っても三つ巴の状態じゃ、なかなか思い通りに行かないわ」
杏子「ん、マミのやつ、誰と話してんだ?」
伊坂『……そろそろ時間か。まあいい今日のところはいったん引き上げろ』
マミ「何を言ってるの? 私はまだ戦えるわ!」バッ
伊坂『いいから戻って来い……』キィィィイイ…
マミ「く、う……わかったわ」クルッ
カリス「ハアアァァァ……グルル」
杏子「おい、戦いの最中に背中を向けるとはどういうつもりだ! ってカリスが言ってるぞ!」
マミ「今日のところは見逃してあげるわ。でも次会うときは必ず倒してあげるわ! 首を洗って待ってなさいカリス、レンゲル!」
杏子「あーん? このまま黙って逃がすとでも……」
マミ「ふんっ」\バレット/ ババババキュッ!!
パパパパンッ!!!
カリス「グウッ!?」
杏子「うわっ!? ……ちっ、いまの攻撃は目くらましか、逃がしちまった」
459 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/10/07(金) 21:02:52.56 ID:KEfmwAXVo
三つ「巴」……
あ、あははははは……
460 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/07(金) 21:11:15.26 ID:SotlcFf70
カリス「興が、削がれた……汝とは、再び、合間見えよう」バッ
杏子「あ、オイ! お前も逃げんのか!?」
カリス「我は、戦うのみ。だが、我の戦うべき相手は、本来、同じ不死者であって、人間では、ない」
杏子「ちょっと待てって! お前の封印されたカードが無いと困るヤツがいるんだよ!」
カリス「……汝と、共にいた、黒髪の少女、のことか」
杏子「そうだ! お前がいないとアイツが仮面ライダーに変身できねーんだ!」
カリス「あの、少女が、仮面ライダー、だと……? そうか、なるほど、な……しかし、それなら何故ヤツ、は……いや、あるい、は……」
杏子「ん? 何ブツブツ言ってんだ? 意味わかんねーぞ!」
カリス「その者に、伝えるが、いい……汝自身の力を知れ、我の力に頼るな、と」バサッ
杏子「あ、ちょっとオイ! かーッ、また逃げられた……ったく、これだけ苦労して成果はゼロかよ」グゥゥゥ…
杏子「腹減ったな……あたしも帰るか」
461 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/07(金) 21:12:57.09 ID:SotlcFf70
〜〜ほむホーム〜〜
ほむら「……もう夕方ね」シャッ
ほむら「待ってる、とは言ったものの……杏子にまかせっきりというも歯がゆいものね」
ほむら「でもバイクは杏子が乗っていっちゃったし、当てもなく徒歩で探し回っても見つかるとは思えないし」
ほむら「……今は、待つしかないわね」
ブーン、ピタッ
ほむら「あら、これは……トンボ? どこから入って来たのかしら」
???「知って、いるぞ……」
ほむら「きゃぁぁぁぁああああトンボがしゃべったああああああああ!?」
???「お前の、弱点は……」
ほむら「またしゃべったああああああ……って、弱点? このトンボ、何言ってるの?」
???「……」ブーン
ほむら「あ、飛んで行っちゃったわ。何だったのかしら、今の……ッ! アンデッドの気配が……まさか今のトンボ、アンデッド!?」
ほむら「でも何がしたかったのかしら? 私の弱点って……まさか弱点ってマドカのこと!? あいつ、マドカを襲うつもりじゃ!?」
ほむら「いけない! はやくあいつを追わなきゃ……時間は、ちょうど下校時刻!」ガタッ
ほむら「いまの私にはバイクも仮面ライダーの力もないけど……それでも、戦わなくちゃ。マドカを守るために!」
462 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/07(金) 21:19:16.16 ID:SotlcFf70
杏子「おいホムラ、何かメシ食わせてくれよ」ガチャッ
ほむら「杏子! ちょうどいいところに! マドカがアンデッドに狙われてるの!」
杏子「なんだって、本当か!?」
ほむら「ええ。グリンクローバーを借りるわよ!」
杏子「待て、あたしも行く! 後ろに乗りな!」
ほむら「ええ、頼んだわ!」
杏子「しっかり掴まってな!」キキキブォンブォン!!!
463 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/07(金) 21:20:21.23 ID:SotlcFf70
ブロロロォ…
ほむら「そうだわ杏子、カリスはどうなったの?」
杏子「すまん、また逃げられた。マミのやつが間に割り込んで来やがってさ」
ほむら「マミが?」
杏子「ああ。何か、あいつもカリスを狙ってたみたいだよ。ただアンデッドだから、って理由でもなさそうだった」
ほむら「なぜかしら、何か理由が……急に体調が良くなったことと関係があるのかしら」
杏子「さあな。それよりカリスが逃げる前に気になることを言ってたぜ、お前に」
464 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/07(金) 21:21:10.50 ID:SotlcFf70
ほむら「わたしに? 何と言ってたの?」
杏子「なんだっけ……オレに頼るな、自分の力を信じろ的なことだったかな?」
ほむら「どれだけ曖昧なのよ。さっきの事でしょう?」
杏子「腹が減って頭がまわらねーんだ。まあ、だいたい合ってるから気にすんな」
ほむら「でもそれってどういう意味かしら。自分の力って言われても……私、自分が何なのかすらわからない状況なのに……」
杏子「まあでも何かのアンデッドってことは確かなんだから、べつにカリスが無くても戦えそうな気はするけどな」
ほむら「確かに、常人よりは力も強いし大怪我負っても自然と治るし……でも、身体能力は並みのアンデッド以下よ」
杏子「アンデッド特有の特殊能力が何かわかればいいんだけどな……いっそのこと、お前を封印してみるか? リモートでいつでも解放出来るんだし」
ほむら「それは最後の手段にしてほしいわね。ハートの2のカード、スピリット・ホムラにはリモートは効かなかったのよ?」
杏子「あ、そういやそうだった。あやうく永遠にカード化するところだったな、あっはっは」
ほむら「笑えないわね……そんなことより急いで、マドカに何かあってからでは遅いわ!」
杏子「ほいさ、了解! クローバー、急いでやってくれ!」
ブォンブオン!! ブィィィイイイイン…
465 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/07(金) 21:22:47.37 ID:SotlcFf70
〜〜通学路・下校時〜〜
さやか「はあ、今日はさんざんだったわ……先生には怒られるし、ヒトミにはみぞおちにボディーブロー喰らうし、現場に着いてみたらアンデッドは居ないし……」
仁美「……あの場はああするより他に思いつかなかったんですの」
まどか「そんな時もあるって。ドンマイ、さやかちゃん!」
さやか「はぁ、せめてアンデッド倒せてたらなぁ……あー、アンデッドのほうから会いに来てくれないかなぁ」
仁美「ちょ、サヤカさん、滅多なこと言うもんじゃありません」
さやか「だってー……」
まどか「あ、こんなところにトンボがいる……ねえヒトミちゃん、サヤカちゃん。このトンボ、近寄っても逃げないよ」
さやか「はァ? トンボ? そんなん珍しくも何とも……」
仁美「あら? 今の季節だとアキアカネぐらいしか飛んでいないはずですが……このトンボ、見たこともない種類ですわ」
466 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/07(金) 21:23:36.72 ID:SotlcFf70
ブーンッ
まどか「あれ? 同じトンボがこっちにもいる……あっちにも……」
ブブブブブ…!!!
さやか「ちょ、ちょっと……いくら何でも多すぎない!?」
ピロリロリロリ! ピロリロリロリ!!
仁美「アンデッドサーチャーが反応を……まさか、このトンボ!?」
ブゥゥゥゥウン!!!!!
さやか「うわっ!? 一斉にこっち来た!?」
まどか「きゃあ!?」
仁美「くっ、マドカさん!」ガシッ
さやか「マドカ! ヒトミ!? 大丈夫!?」
ブゥゥゥ…
さやか「……あれ? マドカーッ! ヒトミーッ!?」
467 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/07(金) 21:45:27.89 ID:SotlcFf70
キキーッ!! ブォンブオン!!
ほむら「美樹サヤカ! マドカは!?」
さやか「転校生……と、アンタまで!? あんたたち何しに……」
杏子「そんなことよりマドカはどうした!? 一緒じゃねーのか?」
さやか「それがさっきトンボの群れが飛んできたと思ったら、いつの間にかマドカとヒトミが消えてて……」
杏子「ちっ、遅かったかッ!?」
ほむら「いえ、まだ近くにアンデッドの気配を感じるわ……追いかけて!」
杏子「おっけー、行くぜっ!」ブオンブオンブオン!!
さやか「ちょ、待ちなさいよ! さっきのトンボ、まさかアンデッドだったの!?」
杏子「おそらくな!」ブィイイイィイィィ…
さやか「なんでマドカとヒトミがアンデッドに……いや、そんなことより、今はアンデッドを追いかけないと! うおおおおおおっ!」ガチャッ、シャコシャコシャコ…!
468 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/07(金) 21:49:50.32 ID:SotlcFf70
てな感じです。上級アンデッド編に入るのはもうちょい先ですのであしからず。ではまた。近いうちに、できるだけ。
469 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/10/07(金) 21:56:37.73 ID:5IMCiG4Jo
ピピッ\オツット/
470 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
:2011/10/07(金) 22:35:13.89 ID:42T7F+PU0
乙でした。
471 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北陸地方)
[sage]:2011/10/08(土) 00:08:17.92 ID:BBOG9hjAO
乙ベント
472 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/10/09(日) 15:36:10.14 ID:cW4F9ws3o
乙
473 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/10(月) 19:00:52.19 ID:yDiZvxcDO
乙
カリスかっこいいな
さすがカテゴリーエース
474 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/21(金) 12:29:01.30 ID:mjsB9GbIO
一気に読んだがアレンジが効いてて面白いな!
にしても、上條さんがいないと展開がスムーズwww
475 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/10/21(金) 17:33:07.21 ID:JLhNIlDdo
「剣」本編でも後半のグダグダな部分の原因は「かみじょう」さんだったな……
(やっぱり地球人は駄目じゃないか……!)
476 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(富山県)
:2011/10/22(土) 22:08:24.39 ID:RPL/g4Gr0
なんでこんなところでミストさんを見なきゃならんのだww
477 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(富山県)
:2011/10/22(土) 22:08:58.70 ID:RPL/g4Gr0
なんでこんなところでミストさんを見なきゃならんのだww
478 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/23(日) 00:27:47.15 ID:Qe+6lTJSO
ageんなよ…。来たかと思っただろ…。
479 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/23(日) 09:40:25.82 ID:+GdKVd5IO
実に良いスレだ・・・
感動的だな・・・
だが、無意味だ
480 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/24(月) 22:44:49.82 ID:0VVAI0KG0
二週間か……かなり間開いたけど投稿するます。
481 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/24(月) 22:50:36.68 ID:0VVAI0KG0
〜〜伊坂研究所〜〜
ガチャッ
マミ「ちょっとどういうこと? あのまま戦っていればカテゴリーエースを倒せたのに……」
研究員「あ、巴さん、お帰りなさい」
マミ「研究員さん、ピーコックアンデッドはどこに?」
研究員「伊坂さんですか? それがいま席を外していて……協力者との大事な取引があって」
マミ「協力者? なるほど、これだけの設備や人員、アンデッド一体で集められるものじゃありませんものね」
研究員「今日は大事な取引だそうですよ。なにせライダーシステムの核となるカードを受け取ると言ってましたから」
マミ「ライダーシステムの……核? それって……」
研究員「ええ、なんでもカテゴリーエースに匹敵する力を持ったカードを、何枚か提供してもらえるそうです」
マミ「なんですって!? そんなものが存在するというの!? アンデッドの数は52体と決まっているはずでしょう!? それ以外のアンデッドが複数存在するなんて……信じられないわ」
研究員「さあ、私も伊坂さんから聞いただけですから何とも言えません。本当にそんなカードが存在するのか……。ああ、でもアンデッドの数は52体ではなく53体ですよ」
482 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/10/24(月) 22:51:19.91 ID:iZSf8T/Wo
(期待する音)
483 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/24(月) 22:51:35.52 ID:0VVAI0KG0
マミ「え? 53体? そんなはずないわ。だって4種類のスートにそれぞれ13体のアンデッドが番号順に対応しているから……全部で52体になるはずじゃない」
研究員「巴さんはご存知ないんですか? 53体目の……ジョーカーアンデッドの存在を」
マミ「ジョーカー……アンデッド!? それはいったい……」
伊坂「お喋りはそこまでだ。余計なことは知らなくていい」
研究員「ああ、伊坂さん。首尾どうでしたか?」
伊坂「心配するな、無事取引は終えた……が、伊坂さんと呼ぶなと言ってるだろ」
研究員「すみません伊坂さ……チーフ」
マミ「ピーコックアンデッ……いいえ、伊坂さん。あなたは何を企んでいるの?」
伊坂「お前ら……わざとか? まあいい、お前はいままで通りアンデッドを封印していればそれでいい」
マミ「……」
484 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/24(月) 22:52:20.11 ID:0VVAI0KG0
伊坂「それより最近、研究所内に不審な気配を感じる」
研究員「気配……ですか?」
伊坂「ああ、何者かが忍び込んでいるのかもしれん。セキュリティには十分気をつけておけ」
研究員「はい、わかりました」
伊坂「ところで巴ギャレン」
マミ「……え? な、何かしら」
伊坂「これを喰え」
ドンッ!
マミ「これは……もずく?」
伊坂「いいから喰え」
マミ「え? でもこんなにたくさんのもずく、ご飯がなければ食べられないわ」
伊坂「仕方ない。おい研究員、ご飯を炊いてやれ」
研究員「何で私がそんなことを……」
マミ「ご飯ともずくだけでは寂しいわね……何かおかずも作ってくださるかしら?」
研究員「それがこの研究所には炊飯器くらいしかまともな調理器具がなくて……」
マミ「仕方ないわね。それじゃあもずく丼にして頂きます。醤油はあるかしら?」
研究員「はい、ちょっと待ってください、いま持って来ますから」
伊坂「……なんでもいいから早く摂取しろ。たくさん食べないと強くなれないぞ」
485 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/24(月) 22:53:34.56 ID:0VVAI0KG0
〜〜山奥の採石場・坑道内部〜〜
まどか「う……ううん、ここはいったい……」
仁美「まどか、さん……?」
まどか「ヒトミちゃん? どこ? まっくらで見えないよぅ……」サワサワ…
仁美「ま、まどかさん、そこは私の……っはうんっ!?」ビクビクンッ!
まどか「うひゃっ!? ご、ごめん……」
仁美「それにしても……ここは一体。どこかの洞窟のようですが……」
まどか「なんで私たち、こんなところに……」
仁美「おそらくアンデッドに連れ去られたんだと思いますが、いったいどうして……っ!」
カツーン、カツーン…
まどか「どうしたの?」
仁美「シッ、静かに……何か近づいてきますわ」
まどか「まさか、アンデッドだったらどうしよう!?」
仁美「……私がアンデッドに一撃を叩き込みます。その隙にここから逃げますわよ」
まどか「そ、そんなの無茶だよ……」
仁美「来ましたわ……今ですッ! 渾身のボディブローですわ! ご堪能あそばせッッッ! フッ!」ダンッ…ヒュゴバッッ!
まどか「出たあああっ! 仁美ちゃんのフィニッシュブロウだッ! 人体の急所である水月を容赦なく貫くアッパースイング気味の右フック……狙った獲物を確実に仕留める様はまさにスズメバチの一刺しだよおおおっ!」
486 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/24(月) 22:55:11.12 ID:0VVAI0KG0
杏子「おぅぐへっ!?」ズシャッドグウウゥゥゥッン!!!
仁美「あらアンデッドにしては手応えが……あ、あなたはッ!?」
まどか「きょ、きょうこちゃん!?」
ほむら「杏子!? どうしたの!? だから変身してから行きなさいとあれほど……」タッタッタ…
杏子「……かはっ!? こ、こいつは効いた、ぜ」ガクッ…ドシャッ!!!
ほむら「……どういうことなの」
まどか「ほむ……暁美さん、どうしてこんなところに!? まさか暁美さんたちもアンデッドに攫われて……」
ほむら「助けに来たのよ。もう大丈夫だからね、まどか」
まどか「う、うん……でも大丈夫じゃない子が……」
杏子「……」チーン
ほむら「ちょっと杏子、いつまで寝てるの! 私だけじゃアンデッドと戦えないわ」ユッサユッサ
仁美「無駄ですわ。不死身の怪物、アンデッドを葬り去るつもりで放った一撃です。全治三ヶ月といったところでしょうか」
ほむら「……あなたがライダーになったほうがいいんじゃないかしら」
487 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/24(月) 22:56:05.90 ID:0VVAI0KG0
さやか「まどかーッ、ひとみーッ! よかった無事で……」
まどか「さやかちゃん!」
さやか「間に合ってよかっ……ってオイ!? 何でコイツ到着早々に倒れてんの!?」
杏子「」シーン…
仁美「彼女が最大の被害者であることは疑う余地もありませんが、私もまた被害者であるということをお忘れなくッ」ズビシッ!
さやか「またあんたの仕業かッ!?」
ほむら「そんなことよりさやか、まだアンデッドの気配が近くに……この坑道の奥からよ!」
さやか「わかった。私はアンデッドを追う。あんたはまどかとひとみ……それから倒れてるこのバカを安全なところへ!」
ほむら「わかったわ。行くわよ、まどか」サッ
まどか「……うん」ギュッ
仁美「ちょ、さも当然のように杏子さんを一人で運ばせるの止めてもらえません!? もう、仕方ありませんわね……よっこいしょ」ヒョイッ、ズルズル…
488 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/24(月) 22:56:48.83 ID:0VVAI0KG0
ドラゴンフライ「ブ、ブブブブ……」
さやか「追いついた! あんたが子トンボを操ってたアンデッドね!」ジャキッ
ドラゴンフライ「ブブブ……ブブ」
さやか「何言ってるかわかんないけど、まどかとひとみに手を出したこと……嫌というほど後悔させてあげるからね……」シュビィイン、シュビィイン、シュビィイン…ガシャコッ!
さやか「変身ッ」\ターンアップ/ シュバァァアアア…ジャャキィーン!
さやか「絶対許さないよ! ハァァァアアアア……ウェエエエイッ!」ズバッ!
ドラゴンフライ「ブ……ブブブ」サッ
さやか「ってオイ!? ちょっと!? 戦わずに逃げる気!? 待ちなさいッ!」ダッ
489 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/24(月) 23:05:14.34 ID:0VVAI0KG0
ドラゴンフライ「ブブブ……」ブワッ!
さやか「この洞窟、反対側からも出られるようになってたのか! くそッ、このままじゃ飛んで逃げられちゃう。私にもマミさんみたいに飛び道具があれば……そうだ、この間マミさんに貰ったラウズカードなら……」サッ
さやか「ジャガーアンデッド、あんたの力、貸して貰うわよ」シャッ、ドミューン! \マッハ/ ピピピピピピ…
さやか「うぉぉぉぉおおおおおおおおおおお!」ダッ!
ドラゴンフライ「ブ!?」
さやか「待ちなさーいッ!」シュタタタタタタ!!!
ドラゴンフライ「ブブブ……」ブゥーン…
さやか「あいつ、高度を上げた!? これ以上離される前に……捕まえてみせる! とうっ!」ヒュバ!
ドラゴンフライ「ブブ……」スゥーッ
さやか「くっ、と、届かないッ!? なら、これで……」シャッ \キック/ ピピピピピ…
さやか「ハアっ!」ダンッ!
ドラゴンフライ「ブブブッ!?」
さやか「空気を蹴って二段ジャンプ……やれば何でも出来るもんだね。さあ、地上に降りて……来なさいッ!」ズバッ!
ドラゴンフライ「ブバァッ!?」バシュッ!
さやか「う、うおおおおッ!?」
490 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/24(月) 23:06:16.31 ID:0VVAI0KG0
ドガアアアァァァッ!
さやか「いてて、着地のこと考えてなかった……ッ」
ドラゴンフライ「ブブブゥ、ブブ……」バサッ
さやか「あんた、また飛んで逃げる気!? そうは問屋が……卸さないからッ!」シャッ
\タックル/\スラッシュ/\マッハ/ ピピピピピピ…
\スクワルタトーレ/ シャリィィイン!!!
さやか「ウェェエエエエエエエエ……エイィィィィイイイイイイイヤッ!」ズババババ…ズシャシャシャシャッ!!!!!!
ドラゴンフライ「ブゥワアアアアアアアアッ!?」ザシュシュシュシュァッ!!!
さやか「これで、とどめだあああぁぁぁッ!」ドシュバッ!
ドラゴンフライ「ブゴオォ……グハッ」バタッ…ドガアアアアンッ!!
さやか「……封印」ピャッ、ヒュルルルル…トスッ
ドラゴンフライ「ブ、ブゥァ……」シュウウウウン…ヒュルルルルパシッ
さやか「完了っと。私のスートじゃないみたいね……あ」
サァァァ…
さやか「綺麗な月……いつの間にかすっかり夜になってたんだ」
さやか「……早くみんなの所にもどらなきゃ」ダッ
491 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/24(月) 23:12:13.35 ID:0VVAI0KG0
〜〜少し離れたところ〜〜
カリス「ブレイド、あの、強さは我らと同格……あるいは、それ以上か……」
ガサッ
カリス「何奴……!」
??「今宵は月が綺麗ですね、カリス。バトルファイトにはもってこいの夜だ」
カリス「何者、だ。この距離まで、我に気取らせぬ、とは」
??「今は高原と名乗っています。人に擬態しているときはそう呼ばせているのですが、私たちにとって名前など大して重要なものではありません。そうでしょう、カリス?」
カリス「……汝か。一万年ぶり、だ、イーグルアンデッド」
高原「ええカリス。今回のバトルファイトこそ悲願を果たしましょう。共に最後まで勝ち残り、一騎打ちで最後の勝者を……今度こそ」
カリス「それは、汝が一存にて、決めたこと……我は、戦いの中に在れば、それで良い……汝に特別の興味は、無い」
高原「フッ、あいかわらず連れませんね。ですが、それでこそ我が永遠のライバルと認めた相手。でしたら此度も私の一存で貴方の力となりましょう……かまいませんね」
カリス「好きに、するが良い……我は望むは、戦いのみ。明日散るやも知れぬ身なれば……約束なぞ、詮無きこと」
492 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/24(月) 23:15:14.30 ID:0VVAI0KG0
高原「そうかもしれません。此度のバトルファイト、以前と勝手が違うようですし。特に、人間どもが作ったあの仕組み……」
カリス「仮面、ライダー……」
高原「そうです。あの力、まるで噂に聞く伝説のアンデッド……ジョーカーの力のようだ」
カリス「確かに、似ている……大方、人間どもが封印されていたヤツを元に、作り出した道具、といったところか……」
高原「ですが私と貴方が組めば倒せない敵はいません……共に最後の舞台に上がる為なら何だってして見せますよ」
カリス「……好きにするがいい。バトルファイトの最後を、汝ほどの者との一騎打ちにて飾れるというなら、我とて望まぬわけでもない」
高原「うおおおお!? カリスたんのデレキターッ!」グッ
カリス「……いまのは人間の、言葉か。何と、言った?」
高原「ハッ!? い、いえ、なんでもありませんカリス! 普段は人間に擬態しているものですから、つい人間の時の癖で……」
カリス「カリスたんのデレキター……とは、どういう意味だ?」
高原「ええッ? え、えーっとですね……それはあの……そ、そうです! カリスほどの戦士と共に戦えて嬉しい、というような意味です、はい……決してやましい意味などは微塵もありませんので、どうかご安心を」
カリス「……まあ、いい。我は、仮面ライダー達に狙われている。いずれ時を経ずして我らの前に現れよう……相手が徒党を組んでいれば、助力も許す」
高原「は、はいッ! 感謝しますよ、カリス」
493 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/24(月) 23:18:33.46 ID:0VVAI0KG0
〜〜伊坂研究所〜〜
研究員「チーフ、アンデッドサーチャーに微弱ながら反応が……どうやらカリスは、別のアンデッドと行動を共にしているようです」
伊坂「なんだと? カリスは下級アンデッドを使役するようなタイプではないと思っていたが……どういうことだ?」
マミ「そんなことよりおかわりよ!」バッ
伊坂「巴ギャレン、これで何杯目だ?」
研究員「えーっと、もう13杯目ですね。はいどうぞ、まだまだありますから遠慮しないで摂取してください」
マミ「このもずく、すごくご飯に合う! 何杯でも食べられるわ! カッカッ、モグモグ……ズルルルッ!」
伊坂「そんなに食べると太……」
マミ「ティロフィナーレェェェェェェエエエエエエッ!!!!!」カチッ、ドギュォアアアア!!!
伊坂「ウグオオオオオッ!?」ドギュアアアア!!!
研究員「チー……伊坂さあああああああんッ!?」
494 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/24(月) 23:20:34.95 ID:0VVAI0KG0
伊坂「グッ、変身も強化もしないで放った弾丸がコンボ並みの威力とは……危うく封印されるところだったぞ」ハアハァ…
マミ「……もん」
伊坂「……何?」
マミ「太ってないもん!」グスッ
伊坂「いや、俺は太るぞと忠告しただけで……」
マミ「ティロフィ……」ガチャッ
伊坂「ま、待て! 太ってない! 太ってないッ!」
マミ「……本当?」
伊坂「本当だ! ただ平均的な人間のメスに比べて発育がいいだけだ!」
マミ「う、うわああああああん! わたしは太ってなんかいないもおおおおおん!」バキューン! バキューン!!
495 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/24(月) 23:22:28.56 ID:0VVAI0KG0
伊坂「うおッ!? やめろッ!? くそっ、どういうことだ!? 太ってるとは言ってないだろッ!?」
研究員「伊坂さん、年頃の女子は自分の体型に敏感なんですよ! 発育が良いもNGワードですってば!」
マミ「デブじゃないもん! 太ってないもん!」ギョーンギョーン!!!
伊坂「このままでは研究所が……わかった、巴ギャレン! 貴様は標準的だ! 標準的な体型だッッッ!!!」
マミ「……本当?」ピタッ
伊坂「本当だ。アンデッドは嘘をつかない。貴様はいたって標準的で、標準からは逸脱していない体型だ」
マミ「……そうかしら? そうよね、わたしが太ってるわけないものね」
伊坂「そうだ、おまえは標準的だ。標準的なことにかけて貴様の右に出る者はいないだろう、俺が保証する」
研究員「伊坂さん、慎重にNGワードを避けてるな……さすがは頭脳派アンデッド」
496 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/24(月) 23:24:38.65 ID:0VVAI0KG0
マミ「じゃあお代わりをもらおうかしら?」スッ
研究員「でもさっきの乱射で……ッ! なんですと!? あれだけ闇雲に攻撃しておきながら、炊飯器と冷蔵庫だけは傷一つ無い!」
伊坂「おい研究員、このままシュルトケスナー藻を摂取させて大丈夫なのか? 俺にも制御できないぐらい強くなっているような気がするんだが……」
研究員「さあ、私も専門ではないので……ですが巴さんを見る限りでは、摂取量に比例して融合係数が上昇しているようですね」
マミ「お代わりと言ってるでしょう!」カチャッ!
研究員「はいッ、ただいまッ!」
伊坂「くそう、こうなればヤケだ……ありったけのシュルトケスナー藻と白米をもってこい! 可能な限り巴ギャレンに摂取させろ!」
研究員「これで理論的には無限に成長する最強の仮面ライダーが誕生……やりましたね、伊坂さん!」
マミ「ハフッハフッ! ガツガツガツ! モグモグモグッ!」
伊坂「いや、うん……まあいいか。餌を与えている間は大人しく言うことを聞くようだからな。こいつを上手く使えば他のアンデッドも仮面ライダーも、簡単に蹴散らすことが出来る」
研究員「当初の目的からは微妙にズレてきているような気もしないでもありませんが、結果オーライですよ」
マミ「何杯でもいける! あら、これも食べていいかしら?」
伊坂「好きなだけ喰え。その代わり食べた分の仕事はしてもらうからな」
マミ「ええ任せなさい! 今ならどんな敵にも負ける気はしないわ! もぐもぐっ!」
497 :
◆bj4RxXxYrE
[saga sage]:2011/10/24(月) 23:33:17.10 ID:0VVAI0KG0
このへんまで。レンゲルを原作のまま投入すると話が複雑になりそうだったので話を削る方向で調整してます。かみじょうさん投入も検討してましたが、今回は見送ることになりそうです。滑り込ませる隙が出来れば登場させてみようとも思ってますが……筆の進み次第ですんで読んでくれてる奇特な方はあまり期待せずに待っててください。あとキャラ崩壊ごめん、特にマミさんと伊坂さんと高原さん……
498 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[saga sage]:2011/10/24(月) 23:37:59.02 ID:WIAkK7eAO
俺も乾燥もずくでパワーアップしたいな
499 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/25(火) 10:08:12.13 ID:gtkadKEio
乙です
どんどん駄目な人、というか駄目なアンデットが増えて行ってる気が・・
いいぞもっとやれww
500 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/25(火) 10:40:27.11 ID:COrF8GIIO
伊坂さんがいい人にしか見えなくなってきたw
上條さん出すとめんどくさやかが出てきそうだが大丈夫なのかね
501 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(埼玉県)
[sage]:2011/10/25(火) 13:52:17.26 ID:8aUVEtYD0
駄目なアンデッドばっかりだなこのスレwwwwww
そのうち嶋さんと虎姐さん以外、まともな奴がいなくなりそうで怖い……
502 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/10/25(火) 16:48:15.82 ID:4MzicRxto
ここまで壊れててもまだ一番ひどいカプリコーンが来てないからなぁ
ウルフアンデッド新明ちゃんって結構まともじゃなかったっけ?
503 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/25(火) 17:03:27.97 ID:2+e5SaF2o
フォーがどう変態かするのか楽しみ
504 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
:2011/10/25(火) 22:10:16.77 ID:MNs24J7z0
乙でした。
505 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/26(水) 23:21:51.51 ID:Iw9tNtCko
乙
伊坂さんに続いて高原まで……この調子だと象さんと狼もヤバイなww
506 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/26(水) 23:53:02.61 ID:ApDo9FiHo
象さんは寝てて狼さんはバイク奪ってた記憶しかない
507 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/27(木) 00:06:34.55 ID:1K+1cjh1o
狼さんは良い人のふりしてたからまともと言えばまとも。
テンション上ってモウナニモコワクナイしたらあんな事になっちゃったけど。
508 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/10/30(日) 10:48:37.06 ID:0F+ntkbRo
伊坂って本編でも結構橘さんの面倒見てやってたな
一緒にカリス倒したり、邪魔するケンジャキを抑えこんだり
509 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
:2011/11/10(木) 00:10:35.37 ID:ljs7IC9L0
乙です。
アンデッド共色々と荒らぶってんなあwww
ふと気付いたけど、ほむほむ=始になってるけど、そうなるといずれそのそっくりさんが出る事にな(ry・・・
510 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)
(北陸地方)
[sage]:2011/11/10(木) 00:43:55.75 ID:OQqQ4v9AO
>>509
他人のほむ似「アルティメットフォーム!スペシャルターボ!」
511 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関東・甲信越)
:2011/11/11(金) 21:41:17.97 ID:Hv7eMHXAO
今一番の懸念事項と言えるのは
この小説では「さやか=剣崎」「ほむら=始」に置き換えていることだな。
いや、頭ごなしにダメって訳じゃないのよ。
でも原典での二人の関係を見てきただけに剣終盤の様な展開にイメージを持てなかったから・・・
まぁ、この小説は見応えある事にはかわりないからとりあえず
512 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/11/11(金) 22:04:11.22 ID:nrC+BmRSO
ageんなカス。
513 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(山陽)
[sage]:2011/11/12(土) 01:45:39.15 ID:6lZHDtvAO
でも立ち位置見事に一致してんよな。
基本捨て身で異形となり果てる青い剣士。
ボトボトな弱メンタルな先輩銃使い。
基本連まない謎のイレギュラーな守るべき少女のいる黒き闘士。
過去にトラウマを持つ、敵対する強き槍使い(出番少)。
514 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関東・甲信越)
[sage]:2011/11/12(土) 12:00:26.73 ID:zh9+lEjAO
>>513
うん、そこは同意。
しかし、猫舌ライダーと同じあだ名を持ってるのにまどかの弟といいレンゲルと同じ名前した元バイオリスト、マジ空気だなぁw(その分まどかパパは割食ってるけど)
515 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(北陸地方)
[sage]:2011/11/12(土) 18:48:54.75 ID:qOIuWOjAO
さやかとほむらは原作じゃそんなに仲良くなかったからだからこそ、さやほむSSが見たいよ
516 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/11/20(日) 23:59:08.67 ID:D+72Etg/o
>>1
つまんね
517 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/11/21(月) 13:14:39.40 ID:23Zuw6a/o
まだー?
518 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関東・甲信越)
[sage]:2011/11/28(月) 23:48:36.17 ID:toBUEXuAO
まだかな
519 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(愛知県)
[sage]:2011/12/05(月) 19:58:30.24 ID:H0CIX0kwo
急遽作ったアストロスイッチのせいで、俺の身体はボロボロだぁ!
520 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(チベット自治区)
[sage]:2011/12/05(月) 20:03:31.06 ID:b5kOH8lDo
>>519
ゴルほむの仕業だな⁉
521 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/11(日) 22:41:34.38 ID:ZNj3GHHfo
(投下を待つ音)
522 :
SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b)
[sage]:2012/01/01(日) 14:48:21.51 ID:P/ZZYaaDO
\AKEOME!/
523 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2012/01/22(日) 22:28:28.63 ID:S6LBHACIO
ほむら「さやか・・・私を・・・封印しなさい・・・」
さやか「なに言ってんのさ!あんたはまどかを・・・まどかを守るために今まで・・・!!そんなあんたを封印するなんて・・・私には出来ない!」
ほむら「なら、貴方が私を封印したいと思いたくなるようにすればいいのね?」
さやか「そんなの無理よ。私は絶対にあんたを封印したりしない」
ほむら「ならばこの世界は・・・私が壊す!!!」
さやか「ッ!!!・・・あんた・・・なにを・・・」
ほむら「嫌なら私を封印しなさい美樹さやか!!!・・・お願い・・・私をこの苦しみから解放して・・・」
さやか「ほ・・・ほむ・・・ら・・・いいよ・・・解った・・・!あんたは私が封印する・・・」
さやか「すべてのアンデッドは封印した・・・
残ってるのはあんただけよ・・・ジョーカー!!!」
ほむら「私と貴方は・・・戦うことでしか解り合えない!!!」
524 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/01/23(月) 00:08:01.67 ID:wSEArp9IO
さやか「まどかは・・・私が倒す。」
まどか「さやかちゃんには出来ないよ〜。だってさやかちゃん・・・優しいから。」
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