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シンジ「ここがIS学園か・・・」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/02(火) 23:36:35.69 ID:awTEMrQn0

・『エヴァンゲリオン』と『IS<インフィニット・ストラトス>』のクロスオーバーSSです。


・二つの作品の世界観や設定、キャラクターが混ざり合っています。


・両作品でそれぞれ登場するキャラ、しないキャラがいます。


・書き手の独自解釈あり。


・以上のようなものが苦手な方はご注意ください。
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満身創痍 @ 2024/03/28(木) 18:15:37.00 ID:YDfjckg/o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1711617334/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part8 @ 2024/03/28(木) 10:54:28.17 ID:l/9ZW4Ws0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1711590867/

旅にでんちう @ 2024/03/27(水) 09:07:07.22 ID:y4bABGEzO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1711498027/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:18.81 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459578/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:26:02.91 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459562/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:25:33.60 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459533/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:23:40.62 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459420/

にゃんにゃん @ 2024/03/26(火) 22:22:39.08 ID:AZ8P+2+I0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1711459358/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/02(火) 23:39:06.63 ID:QXsLVneDO
期待するぜ
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/02(火) 23:39:40.84 ID:awTEMrQn0






太陽。一つしかないもの。


花。同じものがいっぱい。いらないものもいっぱい。


水。気持ちのいいこと。


海。赤い色。赤い色は嫌い。


空。青い空。目に見えるもの。目に見えないもの。


空。銀色の空。鉛の空。曇り空。


学校。とても騒々しい。でもみんな笑っている。とても楽しそう。


誰かいるの?この先に。


あなた誰

あなた誰

あなた誰




4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/02(火) 23:40:19.77 ID:awTEMrQn0

【IS学園 1年1組】


シンジ(うう・・・まいったなあ・・・)


クラスメート一同 「「「「「じ〜〜・・・」」」」」


シンジ(本当に僕しか男がいない・・・これは想像以上につらい・・・)


真耶「皆さん、入学おめでとう! 私は副担任の山田真耶です。
    今日から皆さんはこの、IS学園の生徒です!
    仲良く助け合って、楽しい三年間にしましょうね!」




クラスメート一同 「「「「「じ〜〜・・・」」」」」


シンジ(もうやだ・・・)


真耶「はう!? 皆さん、聞いてない!?」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/02(火) 23:40:31.84 ID:86JEvsri0
LAS派ですかLRS派ですか?
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/02(火) 23:41:27.37 ID:awTEMrQn0

真耶「え〜と・・・それでは自己紹介をお願いします!
   出席番号順で・・・」


シンジ(トウジやケンスケは羨ましがってたけど、
    これじゃあ見世物のパンダか何かだよ・・・)


モブ子A「○○○です。 よろしくお願いします!」



真耶「はい、ありがとうございました。
    それじゃあ、次は・・・綾波さん。」


レイ「はい。」 ガタ(起立する)



シンジ(あっ・・・あの子は・・・)
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/02(火) 23:43:14.59 ID:awTEMrQn0

※LRSになる予定です。




     「あの子よ。今年の入試で、主席入学した子。」 ヒソヒソ・・・


     「模擬戦で教官を倒しちゃったんだって!」 ヒソヒソ・・・


     「くっ・・・このわたくしがあんな子に遅れをとるなんて・・・!」 ヒソヒソ・・・



シンジ(あいつも注目されてるな。 僕と違って、畏敬の念でだけど・・・)



真耶「み、皆さん! お静かに!
   それでは綾波さん、お願いします。」


レイ「綾波レイです。」 ストン(着席)


真耶「・・・・・・・・え? お、終わりですか?」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/02(火) 23:44:17.59 ID:awTEMrQn0

レイ「はい。」


真耶「あ、あの・・・もう少し何か・・・趣味とか・・・」


レイ「とくにありません。」


真耶「えっと・・・その・・・ごめんなさい・・・」


クラス一同 ((((( 先生があやまっちゃった・・・ )))))



シンジ(なんだか変わった奴・・・
    あいつひょっとしてロボットかなんかじゃ・・・そんな訳ないか。)
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/02(火) 23:45:04.60 ID:awTEMrQn0

真耶「・・・・かり君? 碇シンジ君?」


シンジ「えっ? あっはい!?」


真耶「お、大声出しちゃってごめんなさい。
    でも、『あ』から始まって今『い』なんだよね。
    自己紹介してくれるかな?駄目かな?」


        アハハー
                クスクス


シンジ「い、いえ、すみません! 今します!」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/02(火) 23:46:03.33 ID:awTEMrQn0

シンジ「碇シンジです。 えっと・・・趣味は一応料理です。
    皆さん、よろしくおねがいします。」



     「あの子よ、世界で唯一ISを使える男性って!」

     「世界的な大ニュースだったわよね!」

     「かわいい! 守ってあげたくなる系!!」

     「料理ができる男! ポイント高し!!」



シンジ(ああ、やだなぁ・・・何で皆、こんなに大騒ぎするんだろう・・・)


???「おい、碇。」


シンジ「え? (ゴチン!!) 痛ぁ!?」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/02(火) 23:46:54.59 ID:awTEMrQn0

シンジ「ち、千冬さん!? (バシン!) あう!?」


千冬「学校では織斑先生だ。 そんな辛気臭い顔で自己紹介をするな。」



     「きゃーーーー! 千冬様! 本物の千冬様よ!!」

     「ずっとファンでした!!」

     「私、お姉様に憧れてこの学園に来たんです! 北九州から!」



シンジ(うう・・・千冬さんが担任だったんだ・・・)
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/02(火) 23:47:56.25 ID:awTEMrQn0

千冬「諸君、静粛に! 私が担任の織斑千冬だ。
    君達、新人をこの一年で使い物になる操縦者に育て上げるのが私の仕事だ。

    私の言うことは良く聴き、良く理解しろ。 出来ないものには出来るまで指導してやる。
    私の仕事は弱冠15歳を16歳に育て上げることだ。
    逆らってもいいが、私の言うことは聞け。いいな?」


     「きゃあああああ!! お姉様!もっと叱って! 罵って!」

     「でも時には優しくして!」

     「そしてつけあがらないように躾をして〜!」


千冬「・・・・毎年、よくもこれだけ馬鹿者が集まるものだ。
   其れとも何か? 私のクラスにだけ馬鹿者を集中させてるのか?」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/02(火) 23:49:20.02 ID:awTEMrQn0

千冬「そして碇。 お前は挨拶も満足にできんのか?」


シンジ「ち、千冬さん、あの・・・ (ガン!) うわ!?」


千冬「織斑先生だ!」


モブ子B「あれ? 千冬お姉様と碇君って知り合いなの?」


シンジ「あ、うん。 千・・・織斑先生は僕の親戚で
    一緒に暮らしてた (バシン!) あう!?」


千冬「余計な事は言うな。」


    「ええーーー!! シンジ君って千冬お姉様と暮らしてたの!?」

    「何て羨ましい!! 代わって欲しい!!」

    「男なのにISを操縦できるのと何か関係が!?」


千冬「静かに!!」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/02(火) 23:50:14.55 ID:awTEMrQn0

シンジ(ぐうう・・・やっぱり千冬さんの拳骨は痛い・・・) チラ・・・



レイ「・・・・・・」



シンジ(他の女子は大騒ぎなのに、綾波は無表情・・・
     千冬さんにも興味がないのか・・・)





シンジ(父さんとは・・・あんなに楽しそうに話すのに・・・)
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/02(火) 23:51:07.60 ID:awTEMrQn0

【授業中】


真耶「では、ここまでで質問のある人〜?」


シンジ(まずい・・・事前に渡されたテキストは一応読んだのに半分も分からない・・・・!!)


真耶「碇君、何かありますか?」


シンジ「えっと・・・・こことか・・・・こことか・・・・」


千冬「碇、テキストはちゃんと読んだか?」


シンジ「一応・・・ (ゴチン!) がっ!?」


千冬「ISはその機動力、攻撃翌力、制圧力と過去の兵器をはるかに凌ぐ。
    そういった兵器を深く知らずに扱えば、必ず事故が起こる。そうしない為の基礎知識だ。
    理解が出来なくても覚えろ。 そして守れ。 規則とはそういうものだ。」


シンジ「す、すみません・・・」




???「む〜・・・何故、あのような者が・・・!」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/02(火) 23:52:02.72 ID:awTEMrQn0

【休み時間】


シンジ(はあ・・・大変な所に来ちゃったなあ・・・・)


???「ちょっと、よろしくて?」


シンジ「えっ、なに?」


???「まあ!なんですかそのお返事は!?
     わたくしに話しかけられるだけでも光栄なのですから、
     もっとそれ相応の態度があるんではないかしら?」


シンジ「はあ・・・誰だっけ?」


セシリア「わたくしを知らない? このセシリア・オルコットを?
     イギリスの代表候補生にして、入試次席のこのわたくしを!?」


シンジ「ええと、ごめん・・・代表候補ってなに?」


セシリア「ずこーー!!」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/02(火) 23:53:00.95 ID:awTEMrQn0

セシリア「あ、あ、あ、あなた! 本気でおっしゃってますの!?」


シンジ「ご、ごめん、本当に知らないんだ。」


セシリア「信じられませんわ! 極東の島国とはここまで未開の地かしら?
      常識ですわよ、常識! テレビがないのかしら?」


シンジ「テレビくらいあるよ・・・」


セシリア「代表候補生というのは、国家代表IS操縦者の、その候補生として選出される
      エリートのことですわ。 あなた、単語から想像したらわかるでしょう!」


シンジ「ああ、そう言われれば。」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/02(火) 23:53:58.69 ID:awTEMrQn0

セシリア「本来ならわたくしのような選ばれた人間と同じクラスになれただけで幸運ですのよ。
      その現実をもう少し理解していただける?」


シンジ「ふーん、そうなんだ。」


セシリア「馬鹿にしていますの・・・?」 ピクピク・・・


シンジ「そっちがそう言ったんじゃないか・・・」


セシリア「大体、あなたISについて何も知らないくせによくこの学園に入れましたわね。
     唯一男でISを操縦できると聞いていましたから、少しくらい知的さを
     感じさせるかと思っていましてけど期待外れですわね。」


シンジ「しょうがないだろ・・・まだ、ISに触ってから何ヶ月も経ってないんだから・・・」


セシリア「まあでも? 私は優秀ですから、あなたのような人間にも優しくしてあげますわよ。」


シンジ(嫌味ったらしいなあ、こいつ・・・)
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/02(火) 23:55:02.45 ID:awTEMrQn0

セシリア「ISのことでわからないことがあれば、まあ・・・泣いて頼まれたら教えて差し上げてもよくってよ。
     何せわたくし、入試で教官を倒したエリート中のエリートですから。」


シンジ「入試で教官を? へえ、綾波の他にもいたんだ、そんな人。」


セシリア「・・・・!!」 ピキ!!


シンジ(ん・・・? なんか空気が変わった?)


セシリア「実力はあの子より、わたくしの方が上ですわ!!」


シンジ「で、でも綾波は主席で、オルコットは次席・・・」


セシリア「タ、タイムの差です!!」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/02(火) 23:56:12.61 ID:awTEMrQn0

セシリア「綾波さんの機械的でただ相手を倒すだけのやぼったい戦法と
      わたくしの優雅で華麗な、美を重視した戦法とでは、前者のほうが
      工夫がないだけ時間的に早く決着がついてしまうのは仕方ありませんわ。」


シンジ「いや、無駄なく早く倒したほうがいいんじゃ・・・」


セシリア「キーーー!! お黙りなさい!! 大体アナタは・・・・」


シンジ「あっ、綾波だ。」


レイ「・・・・・」 スタスタ・・・


セシリア「むっ! お待ちなさい、綾波さん!」


レイ「誰?」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/02(火) 23:57:13.71 ID:awTEMrQn0

セシリア「な・・・!! あ、あなたまでも・・・!! このイギリス代(以下略 」


レイ「興味ないから。」


セシリア「ききき、興味がない!? 唯一あなたと同じく
      入試で教官を倒した、このセシリア・オルコットを!?」


レイ「それ、間違ってるわよ。」


セシリア「は?」


レイ「彼も入試で教官を倒しているわ。」


シンジ「え、僕?」


セシリア「ぬわんですってーーーー!?」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/02(火) 23:58:13.38 ID:awTEMrQn0

シンジ「いや、僕は倒したっていうか、いきなり突っ込んできたのをかわしたら
    そのまま勝手に壁にぶつかって動かなくなったんだ。」


セシリア「わ、わたくしと綾波さんだけと聞きましたが・・・」 プルプル・・・


シンジ「女子ではって意味じゃないの?」


セシリア「あなた!! あなたも教官を倒したって言うの!?」


シンジ「お、落ち着きなよ。(綾波・・・助け・・・)」 チラ


レイ「・・・・」 スタスタ・・・


シンジ(うわあ!? 話してる隙に行っちゃった!!)


セシリア「これが落ち着いていらr」 キーンコーンカーンコーン
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/02(火) 23:59:20.42 ID:awTEMrQn0

セシリア「っ!またあとで来ますわ! 逃げないことね! よくって!?」


シンジ(あんな風にプリプリしながら生きてて疲れないのかなあ・・・?)




【放課後、教室】


真耶「ああ、碇君。 まだ教室にいたんですね。 よかったです。」


シンジ「はい? 何ですか?」


真耶「えっとですね、寮の部屋が決まりました。 これがキーです。」


シンジ「あ、はい。 1025室ですね。」


真耶「でも、良かったんですか? どうせなら、お父さんと・・・・」


シンジ「・・・・・いえ、いいんです。 僕はこれで・・・」


真耶「碇君・・・・」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 00:00:16.90 ID:jHfe7V7a0

【移動中】


      「見てみて〜 あの子がそうよ〜」

      「きゃー! かわいい〜♪」

      「あ、こっち見た!」


シンジ(初日からこれじゃあ、先が思いやられる・・・)



【学生寮 1025室】


シンジ「ここか・・・うわ〜! いい部屋だな〜!」


     バフ(ベットに倒れこむ)


シンジ(ああ・・・今日はいろいろあって疲れた・・・せめて部屋でくらいのんびり・・・ん?)
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 00:01:14.52 ID:jHfe7V7a0

シンジ「隣のベットに割れたメガネが置いてある・・・なんで、メガネが・・・」


          『 G ・ I K A R I 』


シンジ「え・・・これ父さんの・・・!?」


         ガチャ(ドアの開く音)


レイ「・・・・・」 ※(シャワー上がり、バスタオルのみ)


シンジ「」





シンジ「ほわあああーーーー!!??」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 00:02:01.82 ID:jHfe7V7a0

レイ「・・・・・・」


シンジ「ごめん・・・あの・・・えっと・・・僕・・・ごめん!! 何も見てないから!!」 ダッ!


レイ「あ・・・」


     ドンガラガッシャーーーン!!


シンジ「いてて・・・・あ・・・・」


レイ「・・・・・どいてくれる?」


シンジ「ご、ごめんなさい!!」 ダッ! バタン!
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 00:03:14.74 ID:jHfe7V7a0

【廊下】


シンジ「はあ・・・はあ・・・なんで綾波が・・・!?」


     「なになに〜?」

     「あっ、碇くんだ。」

     「あそこ、碇君の部屋なの? いい情報ゲット〜!」

       ※(無防備な姿の女の子の山、山、山。)


シンジ「う、うわああ!?///」  バタン!


レイ「・・・・・」 ゴソゴソ ※(着替え中のレイ)


シンジ「ごめんなさい!!///」 バタン!


女子ズ「「「 碇く〜ん♪ 」」」


シンジ「あ、綾波ーーー! 早く着替えてーー!!///」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 00:04:09.15 ID:jHfe7V7a0

【数分後、室内】


レイ「・・・・・」


シンジ「・・・・」



シンジ「あの・・・綾波が僕のルームメイトなの・・・?」


レイ「そうよ。」


シンジ「じ、じゃあ、やっぱり先生に言って、部屋を変えてもらおうよ。」


レイ「何故?」


シンジ「何故って・・・さっき・・・みたいな事がまたあると困るし・・・」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 00:04:46.71 ID:jHfe7V7a0

レイ「私は気にしないわ。」


シンジ「ええ!?」


レイ「それに先生に言っても無駄よ。
   この部屋割りは学園上層部の意向だから。」


シンジ「え・・・?」


レイ「私は、この学園でのあなたの生活をサポートするように、命令を受けているわ。」


シンジ「・・・・それって父さんの命令?」


レイ「そうよ。」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 00:05:42.48 ID:jHfe7V7a0

シンジ「その命令ってどういう意味?」


レイ「そのままの意味よ。 あなたの勉強とISの操縦。
   他の生徒達より遅れている分、私がコーチするわ。」


シンジ「ふん・・・せっかくの広告塔が劣等生じゃ格好がつかないってことか・・・」


レイ「・・・・あなた、お父さんのことが信じられないの?」


シンジ「信じられるわけないよ! あんな父親なんて!」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 00:06:57.82 ID:jHfe7V7a0

レイ「私は信じているわ。」


シンジ「え・・・?」


レイ「私がこの世で信じてるのは、あなたのお父さんだけ。」


シンジ「・・・・・」





その後、僕と綾波は一言も喋らずに、それぞれのベットで眠った。
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 00:08:36.19 ID:jHfe7V7a0


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

             『ひさしぶりだな、シンジ』


          『説明を受けろ。そしてこれに乗れ。』


      『検査の結果、お前には適正があることが判明した。』


            『必要だから呼んだまでだ。』


           『ISに乗れ。でなければ帰れ。』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 00:09:30.51 ID:jHfe7V7a0

【朝、1025室】


       チュンチュン!


シンジ「・・・・・夢?」


       チュンチュン!



シンジ「知らない天井だ・・・・」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 00:10:11.33 ID:jHfe7V7a0

【学食】


シンジ(朝、起きたら綾波はもういなかった・・・) モグモグ・・・


モブ子A・B・のほほん 「「「 碇君、となりいい? 」」」


シンジ「え? ああ、うん・・・」


「「「 やったー! 」」」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 00:10:57.62 ID:jHfe7V7a0

のほほん「わー、いかりんって朝、すっごい食べるんだー。」


シンジ「い、いかりん?」


モブ子A「男の子なんだねー。」


シンジ「そ、そうかな? 僕は男だと少食な方だと思うよ。
     て言うか、君達が少なすぎるよ。」


モブ子B「お、女の子だから・・・」


のほほん「お菓子いっぱい食べるしー!」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 00:12:22.07 ID:jHfe7V7a0

のほほん「ねえねえ? そう言えば、いかりんってあややと仲いいのー?」


シンジ「あ、あやや?」


モブ子A「綾波さんのこと。 お、同じ部屋だって聞いたけど?」


シンジ「別に仲良くないよ。 ここに入学する前に何度か顔を合わせただけで・・・」


モブ子B「ねえ、碇君ってここに来る前は何をしてたの?」


シンジ「保護者が千冬さんだったって事を除けば普通だったよ。
     普通の中学に通って、普通に生活してた。」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 00:13:40.65 ID:jHfe7V7a0

のほほん「お父さんやお母さんはどうしたの〜?」


シンジ「・・・君達に関係ないだろ・・・」


モブ子A(ちょ・・・このお馬鹿! 厄介そうなこと聞かないの!!) ボソボソ


のほほん(え〜だって〜・・・) ボソボソ


モブ子B「あ、あはははー! 今日のご飯はおいしいねー!」


千冬「いつまで食べている!! 食事は効率よく迅速にとれ!」
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 00:14:36.05 ID:jHfe7V7a0

【ホームルーム】


千冬「それでは、再来週に行われるクラス対抗戦に出る代表者を決める。

   クラス代表者とはそのままの意味だ。対抗戦だけでなく、生徒会の開く会議や委員会への出席、
   まあ、クラス長だな。 一度決まると一年間変更はないからそのつもりで。

   自薦、他薦は問わない。 誰か希望者はいるか?」



モブ子D「はい! 碇君を推薦します!」


シンジ「え?」


モブ子E「私もそれがいいと思います!」


シンジ「ええ! なんで!?」


千冬「では候補者は碇シンジ・・・他にいないか?」


シンジ「待ってください! 何で僕が!?」


千冬「推薦された者に拒否権はない。」


セシリア「いいえ! 納得がいきませんわ!」
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 00:15:10.05 ID:jHfe7V7a0

千冬「ほう? 言ってみろ。」


セシリア「男がクラス代表なんて言い恥さらしですわ!わたくしに、このセシリア・オルコットに
      そのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!」


シンジ「そ、そこまで言う事・・・」


セシリア「そもそも!! あなたは本来なら、ここにいるべき人間ではございませんのよ!」


シンジ「え・・・」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 00:16:56.53 ID:jHfe7V7a0

セシリア「あれから気になって、あなたの事を調べましたのよ。
     碇シンジさん・・・この苗字を最初に聞いた時に気付くべきでしたわ!」


シンジ「・・・・・・」


千冬「・・・・・」


       ざわ・・・ざわ・・・


            「シンジ君の苗字?」

            「あ・・・!」

            「ひょっとして・・・」


                   ざわ・・・ざわ・・・
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 00:18:09.25 ID:jHfe7V7a0

セシリア「そう!! この方は、このIS学園の理事長、
      『碇ゲンドウ』の実子なのです!」



    「「「「 えええーーーーーー!! 」」」」


シンジ「・・・・・・」



セシリア「どうりで、ろくな実力もないあなたが入学できた訳ですわ!
     所詮は七光り、親の権力で入学したのです!!」


      ざわ・・・・ざわ・・・・


シンジ(実際、オルコットの言う通りなのかもしれない・・・・
     父さんには僕を合格にさせるだけの力と理由がある・・・)
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 00:19:16.93 ID:jHfe7V7a0

のほほん「で、でも〜証拠がある訳じゃないし〜・・・」


セシリア「ふん! そんな物なくっても決まってますわ!そもそもわたくしは、あの胡散臭そう男が
      学園のトップに就いている事自体、納得できないのです!」


シンジ「・・・・・・!」


セシリア「所詮は男など下等な存在・・・あんな卑劣なおヒゲなど
      とっとと解任してしまえばいいのです!」


シンジ「うるさい・・・・」


セシリア「は?」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 00:20:00.89 ID:jHfe7V7a0

シンジ「君が父さんの何を知ってるんだよ・・・
    息子の僕にも分からないのに、知ったような口を聞くな!」


セシリア「な、なんですって!! あんな『まるで、ダメな、男』
      マダオの息子のくせに偉そうに!! だいたい・・・・」


        ガタン!!


レイ「・・・・・」 ツカツカツカ・・・


セシリア「え・・・?」


シンジ「綾波・・・?」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 00:20:57.74 ID:jHfe7V7a0

レイ「・・・・・」 ツカツカ・・・ピタ


セシリア「な、なんですの? 綾なm」


    バチーーーーン!!


   「「「「「 えええーーーーー!?」」」」」


シンジ「ああ!?」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 00:21:43.49 ID:jHfe7V7a0

セシリア「つぅ!? な・・・な・・・?」


レイ「・・・・・」 キッ!



モブ子F「あ、綾波さんが・・・・」


モブ子G「セシリアを引っ叩いた!?」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 00:23:01.32 ID:jHfe7V7a0

セシリア「わ・・・わたくしの顔を・・・許しませんわ!! ブルーt 千冬「そこまでだ!」


千冬「それ以上、教室内で暴力行為を働けば、3名とも処罰する!」


シンジ「え!? 僕も!?」


千冬「碇、オルコット。 貴様ら、ISの模擬戦で決着をつけろ。」


セシリア「模擬戦?」


千冬「そうだ、碇の入学が不正かどうか。 クラス代表に相応しいかどうか。
    皆の前で実力を見せればはっきりする。」


シンジ「それは・・・・」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 00:23:47.00 ID:jHfe7V7a0

セシリア「ふん! 卑怯者の七光りにそんな度胸があるのかしら!」


シンジ「!! ・・・・やります・・・やらせてください!」


千冬「決まりだな。 勝負は次の月曜、第三アリーナで行う!
    碇とオルコットはそれぞれ準備をしておくように!」


セシリア「ふふふ・・・わたくしの足元に跪かせてさしあげますわ!」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 00:24:41.26 ID:jHfe7V7a0

シンジ(つい勝負に乗ってしまったけど・・・僕に出来るのか・・・?)


レイ「大丈夫、あなたは負けないわ。」


シンジ「へ・・・?」


レイ「私が鍛えるもの。」

                            【つづく】
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 00:25:41.57 ID:jHfe7V7a0

以上です。

こんな感じのお話になりますが、どうぞよろしくお願いします。
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/08/03(水) 00:27:12.12 ID:Yq5WCCyS0
なんて俺得スレ
期待期待
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/03(水) 00:27:58.76 ID:9WS457h5o
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/03(水) 00:30:24.84 ID:Q/5lNBoe0
見てるよ


続き期待してる
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/08/03(水) 00:48:44.76 ID:YJoTugNk0

貞本シンジと庵野シンジの中間ぐらいなキャラっぽいな
期待してるよ
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/08/03(水) 01:28:21.62 ID:jwSkJlwM0
>>1
俺はこの組み合わせのクロスを待ってた。超期待してる。
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/03(水) 03:09:53.87 ID:xpt8wBns0
>>1
一夏はどこー?

千冬姉がいるからいるよね?

56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/08/03(水) 08:14:38.49 ID:YJoTugNk0
箒の代わりがレイになってるみたいに、
一夏の代わりがシンジになってるんじゃない?
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/03(水) 11:29:48.67 ID:sYpWGDVz0
弾と同じ高校に行ってるんじゃないか?
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/03(水) 19:39:49.87 ID:08rQN7uG0
俺の嫁シャルは出てくるんだよな!?


だよな!?
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 20:42:40.93 ID:jHfe7V7a0

千冬「碇。お前のISだが準備まで時間がかかるぞ。」


シンジ「え?」


千冬「予備の機体がない。 だから学園で予備の専用機を用意するそうだ。」


         「専用機!? 一年のこの時期に!?」


         「それって政府からの支援が出るってこと!?」


         「いいなー私も早く専用機が欲しいー!」


シンジ「専用機ってそんなに凄いモノなのかな?」


セシリア「それを聞いて安心しましたわ!」
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 20:43:34.47 ID:jHfe7V7a0

セシリア「わたくしとあなたでは勝負が見えていますけど!
      わたくしが専用機、あなたが訓練機ではフェアじゃありませんものね!」


シンジ「オルコットも専用機を持ってるの?」


セシリア「よろしいですわ。庶民のあなたにも教えてあげましょう。
     わたくしセシリア・オルコットはイギリス代表候補生。つまり既に専用機を持ってますの!

     世界にISはわずか467機、その中でも専用機を持つものは
     全人類30億人の中でもエリート中のエリートなのですわ!!」
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 20:45:52.49 ID:jHfe7V7a0

シンジ「ISってそれしかないの?」


セシリア「どこに食いついてますの!?」


モブ子G「ISの中心に使われている『コア』って技術は一切開示されてないの。
      現在、世界中にあるISは467機。その全てのコアは碇ユイ博士が
      作成したものなのよ。」


シンジ(え・・・碇ユイ!?)


モブ子H「ISのコアって完全なブラックボックスになってて、
      ユイ博士以外は誰もコアを作れないだって。」


モブ子I「でも博士は10年前に、実験中の事故で死亡。
     国家、企業、組織、機関では割り振られたコアを使って
     研究、開発、訓練を行うしかない状況なの。」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 20:46:58.83 ID:jHfe7V7a0

千冬「本来、専用機は国家、企業に所属するものにしか与えられない。
    だが、お前の場合は状況が状況なので、データ収集を目的として専用機が用意される。」


モブ子J「あの先生・・・碇君ってもしかして、碇博士の関係者なんでしょうか?」


千冬「そうだ、碇は碇ユイ博士の実の息子だ。」


    「「「「 えええーーーーーー!! 」」」」


  「すごーーい! 碇君のお母さんがISを発明したんだー!」

  「お父さんはIS学園の理事長! 息子はIS操縦者!」

  「親子夫婦、揃ってIS関係者なんだ! エリート一家じゃん!」


シンジ「・・・・・」
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 20:47:59.36 ID:jHfe7V7a0

シンジ(父さんがISに関わる仕事をしてるのは、千冬さんから聞いていた・・・)


    (でも、死んだ母さんがISの開発者だなんて、全然知らなかった・・・)


    (なんで、千冬さんは教えてくれなかったんだろう・・・いや、そもそも・・・)


    (なんで僕には常識にもなってる、ISの知識が全然ないんだろう・・・?)
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 20:49:13.65 ID:jHfe7V7a0

【放課後・剣道場】


レイ「インフィニット・ストラトスは操縦者の全身を特殊なシールドで包んでいるわ。
   また、生体機能を補助する機能もあって、常に操縦者の体調を正常な状態に保つ。」


シンジ「へえ、すごいなあ。」


レイ「ISは操縦者とシンクロすることで、操縦者の意のままに動く。
   そして、シンクロをする為にはISに心を開かなくてはならないの。」


シンジ「心を開く? 機械を相手に?」


レイ「ISはただの機械じゃないわ。 彼らには人間の意識に似たものがあるの。
   操縦者はISと対話し、いっしょに過ごした時間に比例して
   彼らも操縦者の事を理解し、力を貸してくれる。」
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 20:50:21.95 ID:jHfe7V7a0

レイ「今、使用できる訓練機がない以上、イメージトレーニングと
   武術鍛錬を中心に行うわ。

   あなたの専用機は近接ブレードを用いた、
   近接戦闘特化型らしいから、一週間で少しでも剣の扱いに慣れないと。」


シンジ「それで剣道場なんだ・・・」


レイ「経験は?」


シンジ「千冬さんから少し・・・でも、だいぶ昔だから・・・」


レイ「なら、体で思い出させる。」


     スパーーーーン!!


シンジ「ぬわーーー!?」
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 20:51:08.14 ID:jHfe7V7a0

【寮 1025室】


シンジ「か、体中が痛い・・・」


レイ「休む暇はないわ。 次はIS操縦のイメージトレーニングよ。」







シンジ「うーん・・・自分の前方に角錐を展開するイメージ・・・いまいちピンとこないな。」


レイ「イメージは所詮イメージだから、
   自分がやりやすい方法を模索した方がいいわ。」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 20:52:21.09 ID:jHfe7V7a0

【数時間後】


シンジ「つ・・・疲れた・・・イメージだけでこんなに集中力を削るなんて・・・」


レイ「今日のメニューは終了。
   明日も早朝からトレーニングを始めるわ。」


シンジ(なんだか、綾波の方が僕より張り切ってる気がする・・・)


レイ「碇君。 寝る前に聞きたいことがあるの。」


シンジ「なに?」
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 20:53:52.65 ID:jHfe7V7a0

レイ「何故あの時、碇理事長を馬鹿にされて怒ったの?
   あなた、理事長が嫌いじゃなかったの?」


シンジ「・・・・・・・・・

    嫌いだよ・・・なんであんなのが父親なんだろうって思うくらい・・・

    でも・・・本当は嫌いたくないんだ・・・」


レイ「・・・・・」


シンジ「たぶん僕は、心のどこかでそう思っているんだ。」
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 20:55:47.44 ID:jHfe7V7a0

シンジ「千冬さんにも言われたんだ。

     『そう思っているのなら、父親から逃げるな』って・・・

     『嫌うのも好きになるのも、相手を理解してからだ』って・・・」


レイ「だから、ここに入学したの?」


シンジ「うん・・・父さんの学校に入れば、少しはあの人を
     理解できるんじゃないかと思って・・・」


レイ「そう・・・」
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 20:57:21.75 ID:jHfe7V7a0

シンジ「綾波は父さんと仲がいいんだよね?
     前にここに呼ばれて来た時、見たんだ。
     綾波と父さんが楽しそうに話してるの・・・」


レイ「・・・・・」


シンジ「どんな事・・・話してるの・・・?」


レイ「仲がいい訳じゃないわ。」


シンジ「そ、そんな訳・・・」


レイ「あの人は・・・私を見ている訳じゃないから。」


シンジ「・・・・」
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 20:58:01.13 ID:jHfe7V7a0

シンジ「・・・もう寝ようか? 明日も早いんでしょ。」


レイ「そうね。」 シュル、ヌギ・・・


シンジ「ち、ちょっと綾波!!??///
    何も言わずに着替えだすのはやめてよーー!!///」
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 20:59:03.96 ID:jHfe7V7a0

【そして一週間後、第三アリーナ】


ざわ・・・

      ざわ・・・・


  「ねえ、どっちが勝つと思う?」


  「そりゃ、セシリアでしょ。 代表候補なんだから。」


  「でも、碇君はユイ博士の息子で、千冬お姉様に育てられたらしいよ。」


  「私は碇君に今月のお小遣いをかける!」




セシリア「ふふふ・・・遅いですわね、逃げ出したのかしら?」
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 20:59:44.76 ID:jHfe7V7a0

【ピット内】


シンジ「あれがオルコットの専用機・・・」


レイ「『ブルー・ティアーズ』、フランスの第三世代。
    戦闘タイプ中距離射撃型、特殊装備あり。」


シンジ「まずは何とかして、間合いに入らなきゃいけないのか・・・」



真耶「碇君! 碇君! ISが届きました!」


シンジ「来た!」
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 21:00:57.96 ID:jHfe7V7a0

      ガシャーーーン!


シンジ「これは・・・」


真耶「これが碇君の専用機、ゲヒルン研製IS『エヴァンゲリオン』、その初号機です!!」


シンジ「エヴァ初号機・・・これが僕のIS・・・」


千冬「碇、すぐに準備しろ。 アリーナを使用できる時間は限られてる。
    ぶっつけ本番でモノにしろ。」


レイ「碇君、背中をあずけるように座って。 そう。 
   後はシステムが最適化しれくれるわ。」


シンジ(初めてISに触った時と違う感覚・・・でも、馴染む。理解できる。)
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) :2011/08/03(水) 21:02:35.57 ID:o89zGZ200
角はあるのか
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 21:02:39.79 ID:jHfe7V7a0

千冬「ISのハイパーセンサーは作動しているな。 シンジ、気分は悪くないか?」


シンジ(あ・・・千冬さん、今シンジって呼んでくれた。)

    「はい、大丈夫です。 いけます。」


レイ「碇君、エヴァを信じて。」


シンジ「うん、行ってくるよ。」


千冬「エヴァ初号機、発進!」


      ゴオ!!
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 21:03:35.24 ID:jHfe7V7a0

【アリーナ上空】

セシリア「あら、逃げずに来ましたのね。では、最後のチャンスをあげますわ。」


シンジ「チャンスって?」


セシリア「わたくしが一方的な勝利を得るのは自明の理。
      ですから、ボロボロで惨めな姿を晒したくなければ、
      今ここで謝るというのなら、許してあげないこともなくってよ」


シンジ「イギリスだとそれを『許す』って言うの?
     野蛮な国なんだね。」


セシリア「(カチン!) そう?残念ですわ。それなら・・・お別れですわね!」 キュインッ!


シンジ「うわ!?」 ヒョイ!
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 21:05:04.37 ID:jHfe7V7a0

シンジ(あぶない、もうちょっとで当たる所だった・・・
     綾波とのイメージトレーニングが活きてる!)


セシリア「さあ、踊りなさい。わたくし、セシリア・オルコットと
     ブルー・ティアーズの奏でるワルツで!」 キュインッキュインッキュインッ!


シンジ「くっ!?」 ヒョイ! ヒョイ! ヒョイ!


セシリア「おほほほ! 無様ですわね!」


シンジ「武器、武器は!?」

     〈〈 近接ブレード 〉〉 ジャキーーン!


セシリア「中距離射撃型のわたくしに、近接格闘装備で挑もうとは・・・笑止ですわ!」
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/03(水) 21:05:24.13 ID:QNXFa7400
ISの世界って人口30億人しかいないのか
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 21:06:04.90 ID:jHfe7V7a0

【観客席】


   「あー! 碇君、ガンバレー!」

   「ダメよ、避けてばっかり。 やっぱり無茶だったかー。」

   「や〜ん、私のお小遣いがーー!!」




【ピット】


レイ「いえ、問題ないわ。」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 21:06:52.38 ID:jHfe7V7a0

【アリーナ上空】


セシリア「行きなさい!『ブルー・ティアーズ』!」 ヒュンヒュンヒュンヒュン (ビット放出)

   キュインッキュインッキュインッキュインッキュインッ!


シンジ「〜〜〜!!」

   ヒョイ!ヒョイ!ヒョイ!ヒョイ!


セシリア「ちょこまかちょこまかと! 何で当たりませんの!!」
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 21:08:57.81 ID:jHfe7V7a0

【観戦室】

千冬「ほう、まさかここまで動かせるとは・・・」


真耶「お、織斑先生・・・これを見てください・・・」


千冬「碇と初号機のシンクロ率・・・41・3%!?」


真耶「ISと操縦者のシンクロ率は、共に過ごした時間に比例して高くなります。」


千冬「うむ。 シンクロ率は、ISと操縦者の信頼の数値とも言われてる。」


真耶「なのに碇君は初めて乗る機体で、こんな数値を出しています。
    まるでISの方が、無条件で碇君を愛しているよう・・・」
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 21:09:55.29 ID:jHfe7V7a0

セシリア「くう〜〜〜!! このこのこの!!」


シンジ「分かってきた・・・えい!」


     ザシュ! チュドン!!


セシリア「なあ!?」


シンジ「この兵器は毎回、操縦者が命令を送らないと動かない!
    その間は、他の攻撃ができない!」


セシリア「くう!!」


シンジ(いける!)


【観戦室】


真耶「はあぁ・・・本当にすごいですね、碇君・・・」


千冬「あの馬鹿者、浮かれているな・・・」
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 21:10:37.53 ID:jHfe7V7a0

シンジ「ラスト!」 ドガン!!


セシリア「そ、そんな・・・」


シンジ「獲った!!」




セシリア「・・・・かかりましたわね。」 ニヤリ


シンジ「なっ・・・?」


セシリア「ブルー・ティアーズは六機あってよ!!」 ジャコン!


シンジ「しま・・・!!」


    ズドーーーーン!!
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 21:11:29.53 ID:jHfe7V7a0

【観戦室】


真耶「ああ、碇君!!」


千冬「・・・・・・」



【アリーナ上空】


シンジ(やばい・・・思いっきり喰らった・・・早く体勢を直さないと・・・)


セシリア「させませんわ!!」 キュインッキュインッキュインッ!


シンジ「わああ!?」  ズ┣¨┣¨┣¨┣¨



セシリア「一度動きが止まれば、いい的ですわ!」
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 21:12:32.34 ID:jHfe7V7a0

シンジ「ぐうううーーー!!」 ドガガガガ!!

    (どんどんシールドエネルギーが削られいく・・・!! このままじゃ・・・!)


セシリア「ここまで手こずらされたのは、ひさしぶりでした。
      ですがフィナーレですわ!!」



シンジ(やっぱり僕じゃダメだった・・・ごめん、綾波・・・千冬さん・・・)














???「───。」 ボソ・・・
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 21:13:42.91 ID:jHfe7V7a0

シンジ「!!!!」

    (え・・・・今、マイクが拾った声・・・これって・・・)




観客「あの人って・・・・」


真耶「織斑先生! 観客席に!」


千冬「なんと・・・」


レイ「・・・・・・」 ニコ・・・




【観客席】

ゲンドウ「・・・・・・」



          「「「「「 理事長!!?? 」」」」
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 21:14:48.67 ID:jHfe7V7a0

シンジ「父・・・・さん・・・!?」

    (嘘・・・なんでここに・・・?)




ゲンドウ「・・・・・・」




シンジ(何をしにきたの、父さん・・・? 僕を応援に来てくれたの・・・?)

    (それとも専用機の性能を見るために来たの・・・?)

    (分からない・・・僕には父さんが何を考えてるか分からない・・・)

    (でも、唯一つ確かなことは・・・)




シンジ「父さんが・・・見てるんだ!!」


           アオオオーーーーーン!!!
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 21:15:30.68 ID:jHfe7V7a0

セシリア「え・・・・何が起こりましたの!?」



真耶「あれは・・・・!」


千冬「馬鹿め、機体に救われたな。」


レイ「勝ったわ。」



ゲンドウ「・・・・・・」 ニイ・・・






そこに立っていたのは紫の甲冑をまとった、鬼だった。
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 21:16:32.76 ID:jHfe7V7a0

シンジ「これは・・・ISの形が変わった・・・!?」


セシリア「まさかファーストシフト!? 
      あ、あなた、今まで初期設定の状態で戦ってたというの!?」


シンジ「そう・・・・みたい・・・武器の名前も変わってる・・・」

       〈〈 マゴロク・E・ソード 〉〉


シンジ「・・・・」 チャキ・・・
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 21:17:55.50 ID:jHfe7V7a0

シンジ「今はまだ、僕には何が正しいのか分からないけど・・・」

    「でも父さんに・・・かっこ悪いところを見せられないんだ・・・」


セシリア「あ、あなたは・・・・」


シンジ「だから・・・絶対に勝つんだーーー!!」



     ブーーーーーー!!

  『試合終了。 結果、無効試合。』



シンジ「・・・・は?」


セシリア「・・・・ほえ?」
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 21:19:27.72 ID:jHfe7V7a0

【ピット内】


千冬「結論から言おう。 エヴァ初号機がファーストシフトに移行した途端、
   ブルー・ティアーズのシールドが消失した。」


セシリア「あ・・・本当ですわ! 碇さんの変化に気をとられて気付きませんでした!?」


シンジ「ど、どういうことですか?」


真耶「どうも、エヴァ初号機がブルー・ティアーズのシールドを
    中和してしまったのではないかと思います。」


千冬「中和というよりも、侵食だな。」
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 21:20:49.05 ID:jHfe7V7a0

千冬「もし、あのまま碇が斬りかかっていたら、
   絶対防御が働かず、オルコットは真っ二つになっていただろう。」


セシリア「あ、あ、あ、あなたは何という事をなさりますの〜〜〜〜!?」


シンジ「い、いや! 僕もそんな事になるなんて知らなかったんだ!」


千冬「『相手のシールドを無力化する』、それがエヴァンゲリオンの能力なのだろう。」


セシリア「そんなの反則ですわ! ISは相手のシールドを削り合う競技なのですよ!
      そんな能力があったら、試合が成立しませんわ!」
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 21:22:03.53 ID:jHfe7V7a0

真耶「その通りなんですが・・・このエヴァンゲリオンは競技用ではなく
    何か特殊な状況下での使用を目的に造られたそうなのです。」


千冬「という訳で、碇。 シールド無効化はあまりに危険すぎるので
   対人戦で使用を禁止する。もしも破れば、即刻退学だ。わかったな。」


シンジ「は、はい。」


千冬「今日のところは、これで解散だ。改めて決着をつけたいのなら
   後日、シールド無効化を封印しての再戦とする。以上だ!」


シン・セシ・レイ 「「「 はい! 」」」
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 21:23:06.19 ID:jHfe7V7a0

【その夜 寮 1025室】


シンジ「ごめんよ、綾波・・・せっかく教えてくれたのにこんな事になって・・・」


レイ「問題ないわ。初心者のあなたが一週間の特訓で
   候補生にあそこまで食い下がった。
   実質、あなたが勝ったと言ってもいい内容よ。」


シンジ「でも・・・」


レイ「あなたは人に誇れる立派な事をした。それだけよ。」


シンジ「あ、綾波・・・///」
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 21:23:45.79 ID:jHfe7V7a0

【セシリアの部屋】


シャアアアーー(シャワーの音)


セシリア「碇・・・シンジ・・・」


────────────────────────────

   『お母様、見ていてください!』

   『お母様に、かっこ悪いところは見せられないんですの!』

────────────────────────────


セシリア「あの方・・・わたくしとよく似てますのね・・・///」 クス・・・
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 21:24:54.90 ID:jHfe7V7a0

【職員室】


千冬「エヴァンゲリオン・・・どうも腑に落ちん・・・」


真耶「シールドを侵食、無効化する能力・・・どう考えても
    相手の殲滅を目的に造られたとしか考えられません。」


千冬「だが、ISの軍事使用はバレンタイン休戦臨時条約で禁止されている。」


真耶「他にも、あの全身装甲なファーストシフトもおかしいです。
    絶対防御のあるISに、あんな特殊装甲で全身を固める必要はありません。」


千冬「ああ・・・まるで、『シールドだけではまだ心もとない』と言わんばかりだ。」





千冬「あれを造った連中は、『何』と戦うつもりなんだ・・・?」
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 21:26:16.78 ID:jHfe7V7a0

【理事長室】


冬月「あの二人は着実に交流を深めているようなだ。」


ゲンドウ「ああ、わざわざ相部屋にした甲斐があった。
      すべてはシナリオ通りに進んでいる。」


冬月「ふふふ・・・二人が協力したきっかけは、『お前を侮辱した生徒を見返すため』だったらしいぞ。」


ゲンドウ「くだらん・・・」


冬月「まったくお前は・・・
   しかし、運命を定められた子供達か・・・過酷すぎるな。」


ゲンドウ「それでも、もう我々人類には時間がないのだ。」
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/03(水) 21:27:03.22 ID:jHfe7V7a0

今回は以上です、ありがとうございました。

ISのエヴァンゲリオンは、シンジが初号機の全身装甲を着て
羽を生やして飛び回っていると考えてください。

具体的には、等身大のオービタルフレームっぽいイメージで。
    ↓
ttp://blog-imgs-30.fc2.com/i/s/a/isao0110/e8e66d15.jpg
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2011/08/03(水) 21:44:57.61 ID:dyxVN+3qo
おつ

>>79
女しかカウントしてないんじゃね?
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/08/03(水) 23:52:36.60 ID:YJoTugNk0
>>100
いや、おそらくエヴァの世界設定が引き継がれていると思われ
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/04(木) 17:22:22.85 ID:U88xeIfo0
LAS派の俺としては辛い

面白いけど
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:30:47.56 ID:0zaNe4n10

【放課後、食堂】


クラス一同 「「「 シンジ君、クラス代表おめでとーー!! 」」」



シンジ「どうして僕が・・・勝敗がまだ決まってないのに・・・」


セシリア「それはわたくしが辞退したからですわ。」


シンジ「オルコット!? どうして辞退したの?
    あんなに代表をやりたがっていたのに。」


セシリア「ま、まあ・・・確かにまだ勝敗は決まっていませんでしたが
      初心者でありながら、代表候補のわたくしにあそこまで食い下がった訳ですし・・・
      わたくしも大人気なく怒ったことを反省しまして、シンジさんにクラス代表を譲る事にしましたの!」
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:31:33.60 ID:0zaNe4n10

モブ子A「セシリア分かってるじゃん!」


モブ子B「せっかくの男子なんだし、持ち上げなきゃ!」


モブ子C「てか、初心者にあそこまでやられたら、実質セシリアの負けだよねー!」



          「「「「 セシリアは弱いなー! 」」」」



セシリア「ムキーーーー!! お黙りなさーーーーい!!」


シンジ「そんな、僕はクラス代表なんて・・・・・ん?今、僕の事『シンジさん』って呼んだ?」
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:32:30.74 ID:0zaNe4n10

セシリア「は、はい・・・/// あの、出来ましたらわたくしのことも
      これからは【セシリア】とお呼びくださいませ・・・///」


シンジ「ど、どうしたのさ、急に・・・?」


     「「「「 セシリアはちょろいなー! 」」」」


     「「「「 シンジ君は鈍いなー! 」」」」


シン・セシ 「「  どういうことだよ(ですの)!? 」」



新聞部「すいませーーん! 新聞部の者ですけどー!
      シンジ君の写真を撮らせてくださーーい!」
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:33:35.22 ID:0zaNe4n10

写真部「あ、セシリアちゃんもいっしょに入ってくれないかな?」


セシリア「え・・・ふ、二人でですの・・・!///」


写真部「もっちろん! 注目の専用機持ちですもの!
     さあ、立って立って! 手をつないで!」


シンジ「は、はあ・・・」


セシリア「うふふふ!」


           カシャ!!


セシリア「何で全員が入っていますのーー!!」


モブ子D「まあ、まあ、まあ。」


モブ子E「セシリアだけ抜け駆けはないでしょー!」
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:34:38.75 ID:0zaNe4n10

シンジ「くっ・・・あはははは!」


のほほん「あー! いかりんが笑ったー!」


モブ子A「きゃー本当だー!」


モブ子F「シンジ君、今まで何か元気ない顔してたから
      心配してたんだよ。」


シンジ「え・・・? そ、そうだったかな?」


モブ子G「うんうん! シンちゃんは可愛いんだから
      笑わなくっちゃ損だよ!」


シンジ「か、可愛いって・・・からかわないでよ///!」


モブ子B「あー怒った顔も可愛いー!」


    「「「 アハハハーー!! 」」」
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:35:20.51 ID:0zaNe4n10

シンジ「もう・・・あれ、そういえば綾波はいないのかな?」


モブ子D「あー綾波さんも誘ったんだけど・・・」


モブ子F「興味なさそうな感じだったねー。」


のほほん「でも、あややはいかりんと同じ部屋で
      ISの事も教えてくれてるんだよねー?」


モブ子C「何考えてるのか、よく分かんないのよねーあの子・・・」


セシリア「ふん! わたくしは綾波さんを許した訳じゃありませんのよ!
      あの子の専用機が届いたら、ビンタのお礼をさせてもらいますわ!」


シンジ「・・・・・・・」
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:36:14.49 ID:0zaNe4n10

【寮、1025室】


シンジ「ただいまー、綾波いる?」


レイ「おかえりなさい。」


シンジ「やっぱり部屋にいたんだ。

     さっき、食堂でクラスの皆とパーティーしてたんだよ。
     綾波も来ればよかったのに。」


レイ「よく分からないの。」


シンジ「え?」


レイ「大勢で集まるのって。」
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:36:59.74 ID:0zaNe4n10

シンジ「そっか、それちょっと分かるな。
     僕も前は、皆で騒ぐのが苦手だったんだ。

     でも、やってみると意外と悪くないもんだよ。」


レイ「・・・・・」


シンジ「次にこういう機会があったらさ、綾波も出てみなよ?」


レイ「考えておくわ。」


シンジ「うん。」
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:38:12.24 ID:0zaNe4n10

シンジ「そういえば、綾波はもうご飯食べた?」


レイ「今、夕食をとっていたところよ。」


シンジ「そうか、綾波は部屋で食べる派なん・・・・何それ?」


レイ「食事よ。」 つ( 山盛りの薬と栄養ドリンク )


シンジ「食事・・・それが・・・?」
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:39:03.06 ID:0zaNe4n10

シンジ(そういえば、綾波の食事してるところ見たことなかった・・・・
     朝も昼も夜も、食堂にいなかったし・・・)


シンジ「綾波・・・まさか3食全部、それなの?」


レイ「そうよ。」


シンジ「駄目だよ、そんなの! ちゃんとした物を食べなくちゃ体に悪いよ!」


レイ「必要な栄養は摂れているわ。」


シンジ「そうじゃなくて・・・ああ、もう! ちょっと待ってて!」 ダッ! バタン!


レイ「・・・?」
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:39:43.25 ID:0zaNe4n10

【食堂、調理室】


食堂のおばちゃん「くっ・・・新メニューの味付けが上手くいかない・・・!
            なぜ私を拒むのだ、食材!?」


シンジ「すみません! 使わせてください!
     僕に調理室を使わせてください!」


おばちゃん「・・・・何故、ここにいる。」 ※(IS学園の生徒の調理室使用は朝だけ)


シンジ「僕が弁当男子、碇シンジだからです!!」


おばちゃん「ふっ・・・」 ニヤ
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:40:32.18 ID:0zaNe4n10

【数十分後、再び1025室】


シンジ「綾波、おまたせ。」


レイ「何をしていたの?」


シンジ「時間がなくてこんなのしか作れなかったけど・・・」

   つ ( 味噌汁 )


レイ「・・・?」


シンジ「お味噌汁。 あったまるよ。」
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:41:40.71 ID:0zaNe4n10

レイ「(ずずず)・・・・!!」


シンジ「サプリメントよりは美味しいと思うけど・・・?」


レイ「ポカポカする・・・」


シンジ「良かったあ!
     あの、もし良かったら、明日から僕に綾波のお弁当を
     作らせてもらえないかな?」


レイ「お弁当?」


シンジ「うん、いろいろISの事を教えてくれたお礼。
    こう見えても千冬さんと暮らしてる時は
    料理・家事は、ほとんど僕がやってたんだから。」
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:42:40.71 ID:0zaNe4n10

シンジ「千冬さんてさ、ああ見えて私生活はだらしn 千冬「陰口は関心せんぞ、碇。」


シンジ「ち、千冬さん!? (ゴチン) ぐふぅ!」


千冬「織斑先生だ・・・なぜここに?っと言いたそうな顔だな。
    それは私がここの寮長だからだ。」


シンジ「いや、理由になってない (バシン!) ぎゃん!」


千冬「こい、碇。 お前には一晩、指導が必要だ。」 ズルズルズル・・・


シンジ「あ、綾波ーーー! 先に寝ていてーーー!!(泣)」


レイ「・・・・・お弁当。///」 ポッ
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:43:16.31 ID:0zaNe4n10

【翌日、教室】


モブ子A「そういえば知ってる? 2組のクラス代表が変更になったって。」


モブ子B「知ってる。 何とかって転校生の子でしょ?」


シンジ「転校生? この時期に?」


モブ子A「うん、中国から来た子なんだって。」


セシリア「ふん、わたくしの存在を今更ながら危ぶんでの転入でしょうか!」


シンジ「その子も強いのかな?」


モブ子C「今のところ、専用機を持ってるのは1組と4組だけだから楽勝だよ。」


???「その情報、古いよ!」
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:43:59.29 ID:0zaNe4n10

???「2組もクラス代表が専用機持ちになったから。
     そう簡単に優勝できないんだから!」


シンジ「え・・・鈴? ひょっとして鈴!?」


鈴「そうよ! 中国代表候補生、凰鈴音!!
  今日は宣戦布告に来たってわけ!!」


モブ子C「あれが2組の転校生?」


モブ子I「中国の代表候補生・・・」


セシリア「だ、誰ですの! シンジさんと親しそうに!」


レイ「・・・・・」
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:44:53.51 ID:0zaNe4n10

シンジ「うわあ! ひさしぶりだね、鈴! いつこっちに帰ってきたの?」


鈴「ちょ・・・あんたバカぁ!?
  せっかくこの私が格好良く登場したんだから
  もうちょっとマシなリアクションをとりなさいよ!!」


千冬「邪魔だ。(ゴチン!)」


鈴「ぐえ!?」


鈴「ちょっと何する・・・って千冬さん!?」


千冬「織斑先生だ。 もうとっくにSHRの時間だぞ。
   さっさと戻れ、邪魔だ。」


鈴「ま、また来るからね! 逃げないでよね、バカシンジ!」 タッ!


シンジ「転校生って鈴だったんだ・・・」
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:45:54.94 ID:0zaNe4n10

【昼休み】


セシリア「シンジさん! わたくしといっしょに学食・・・」


シンジ「はい、綾波。これ、約束のお弁当。」


レイ「お弁当・・・///」


セシリア「なあああーーーーー!!?? ど、どういうことですの、シンジさん!?
     なぜ、綾波さんにお弁当を!?」


シンジ「い、いや、ルームメイトだし・・・」


セシリア「ぬぐぐ・・・やはりあなたとは
     決着をつけねばならないようですわね、綾波さん!!」


レイ「・・・・・」


シンジ「どうしたの、綾波? 口に合わなかったかな・・・?」


レイ「いえ、ただ肉は食べないから・・・ごめんなさい。」
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:46:34.74 ID:0zaNe4n10

セシリア「まあ、好き嫌いなんていけない人! 仕方ありませんわね。
     もったいないですし、シンジさんのお弁当は、わ、わたくしがいただき・・・」


モブ子D「きゃーー! シンジ君の手作り弁当!」


モブ子E「おいっしーーー! 9割人造肉がこんなにも!?」


モブ子F「シンジ君、いいお婿さんになるよー!」


セシリア「ちょっと皆さん!? い、いつの間に!?」


シンジ「じゃあ、学食に行こうか? メニューにサラダとかもあるし。」


レイ「ええ。」


セシリア「ああ! お待ちになってーーー!!」
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:47:48.71 ID:0zaNe4n10

【学食】


鈴「遅い!! バカシンジの分際で私を待たせるんじゃないわよ!!」


シンジ「あ、鈴。 相変わらず、ラーメンが好きなんだね。」


鈴「う、うるさいわね!」


シンジ「ちょうど丸一年ぶりになるのかな? 元気にしてた?」


レイ「・・・・・」


セシリア「ぐぬぬ・・・」
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:49:07.49 ID:0zaNe4n10

シンジ「鈴はまだ、千冬さんのことが苦手なの?」


鈴「苦手なわけじゃないわよ! ただ、ちょっと得意じゃないだけで・・・
  あ、あんたこそ何、IS操縦者になってんのよ! ニュースで見てびっくりしたわ!」


シンジ「うん・・・父さんに呼ばれてさ・・・そのままこの学園に。」


鈴「あ・・・そう・・・お父さんと会ったんだ・・・」


セシリア「ちょっとシンジさん!! いい加減にこの方とどういう関係か
     説明していただけます!? まさかつ、つ、つ、付き合ってるとか!?」


レイ「私も知りたい。」


鈴「はあ!? あ、あんた馬鹿ぁ!?///
  な、何で私がバカシンジなんかと!!///」


シンジ「そうだよ、ただの幼馴染だよ (ゲシ!!) ぐっ!? 何するんだ!?」


鈴「ふん! バカ!!」
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:50:00.95 ID:0zaNe4n10

シンジ「鈴は小中学校の同級生。中二の終わりごろに転校しちゃったから
     こうして会うのは1年ぶりなんだよ。」


鈴「こいつ、初めて会ったとき、今よりも大人しくて無口だったから、よくイジメられてたの。
  それを私が助けてやったのが付き合いの始まりだったかな?」


シンジ「鈴、こっちが綾波レイ。 ここに来てから、僕にいろいろ教えてくれてるんだ。」


鈴「ふ〜ん・・・そう、仲良くしましょう。」


レイ「どうして?」


鈴「その方が都合がいいからよ!」


レイ「命令があればそうするわ。」


鈴「変わった子ね・・・」


セシリア「ンンン! わたくしをお忘れでなくて?」


鈴「ごめん、興味ないわ。」
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:50:45.29 ID:0zaNe4n10

セシリア「な・・・な・・・」


鈴「ねえ、シンジはクラス代表になったんでしょ?」


シンジ「成り行きでね。」


鈴「愚図のあんたがねえ・・・な、なんなら私がISの操縦を教えてあげようか?
  このまま対抗戦で、あんたと当たっても、歯ごたえがなさそうだし!!」


シンジ「本当! たすk レイ「碇君の指導は私の役目だから。」 ズイ


セシリア「そうですわ! 敵の施しは受けません!」


鈴「私はシンジと話してるの。 部外者は黙っててくんない?」
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:51:36.93 ID:0zaNe4n10

鈴「ねえシンジ、積もる話もあるし、放課後にまた話そうよ。」


セシリア「無視しないでくださいーー!!」


レイ「駄目よ、碇君は放課後、私と特訓をするの。」


鈴「じゃあ、それが終わった後に行くから!
  時間空けときなさいよ、バカシンジ!!」」


シンジ「僕の意思は・・・?」
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:52:14.23 ID:0zaNe4n10

【放課後、アリーナ】


セシリア「綾波さん、どういうことですの!」


レイ「私の専用機が届いたの。今日からはこれで特訓をするわ。」


セシリア「エヴァンゲリオン零号機・・・こんなに早く来るなんて!」


レイ「模擬戦を始めるわ。 碇君、準備をして。」

   《零号機武装・ポジトロンライフル》 ジャキン!


シンジ「う、うん。」


セシリア「お待ちなさい! 訓練の相手はわたくしでしてよ!」


レイ「いいえ、私。」


シンジ「ちょ、2対1って・・・あっーーーー!?」
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:52:51.57 ID:0zaNe4n10
【訓練後、更衣室】

シンジ「ひどい目にあった・・・クラス対抗戦までずっとこの調子なのかな・・・」


鈴「ふふふ・・・見てたわよ、バカシンジ。
  まったく相変わらずのノロマっぷりだったわね!」


シンジ「あっ鈴、ずっと待っててくれたの?」


鈴「ちっちがうわよ///! なんでこの私があんたを待ってなくちゃいけないの///!

  たく!! ほら、タオルとスポーツドリンク! ありがたく受け取りなさい!!」


シンジ「あ、ありがとう。」




鈴(や、やっと二人っきりになれた・・・!)
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:53:34.62 ID:0zaNe4n10

鈴「ね、ねえ、シンジ・・・私がいなくて寂しくかった・・・?」


シンジ「え? そりゃあ、まあね。」


鈴「そ、そうよね!! あんた、私がいなきゃなんもできないから!」


シンジ「そんな言い方ないだろ。」


鈴「その・・・シンジ・・・私さ・・・あ レイ「碇君。」




レイ「先に部屋に戻ってるから。」


シンジ「うん、綾波、おつかれ。」


鈴「・・・・・・へ?」
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:54:55.10 ID:0zaNe4n10

鈴「ちょっとバカシンジ!? さ、先に部屋にって・・・どういうことよ!?」


シンジ「言ってなかったっけ? 僕と綾波ってルームメイトなんだ。」


鈴「ル・・・ルームメイト・・・あんた馬鹿ぁ!?
  おかしいでしょ、男と女なのに!!」


シンジ「でも、学校が決めた事だし・・・
    それに綾波は僕の、ISのコーチでもあるんだ。」


鈴「・・・・・ればいいのね?」


シンジ「え?」


鈴「コーチになる実力があればいいのね!!」
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:55:31.96 ID:0zaNe4n10

【寮、1025室】


鈴「という訳で、部屋変わって♪」


レイ「断るわ。」


鈴「でもー綾波さんだって、バカシンジと一緒なんて嫌でしょ?
  その点、私は気にならないし! 代表候補だからISの事も教えられるし!
  ね、シンジ?」


シンジ「ぼ、僕に振らないでよ!」


レイ「私は気にしないわ。 彼のコーチも私の役目よ。」



レイ「・・・・・」 ゴゴゴゴゴ・・・


鈴「・・・・」 ┣¨┣¨┣¨┣¨ド・・・
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:56:34.28 ID:0zaNe4n10

鈴「ねえ、シンジ? 私との約束覚えてる〜?」 ニッコリ


シンジ「(何故急に?) あ、うん、覚えてるよ。
    鈴の料理の腕が上がったら、毎日酢豚を・・・」


鈴「そうそれ!」


シンジ「奢ってくれるってやつ?」


鈴「はい・・・?」


シンジ「うん、やっぱり料理は人に食べさせた方が、上達するからね。
    僕も千冬さんにご飯を作ってあげてたから・・・」


     ドグッシャーーー!! (ハイキック)


シンジ「がはぁ!?」


鈴「バカ! 最低! 犬に食われてしんじゃえ!!」 ダッ!!
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:57:04.52 ID:0zaNe4n10

シンジ「ぐああ・・・・」ピクピク・・・


レイ「・・・料理・・・」 ブツブツ・・・


シンジ「な、なんか僕、悪い事言ったかな・・・?」


レイ「碇君。」


シンジ「な、何?」
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:57:50.32 ID:0zaNe4n10

レイ「食事って、楽しい?」


シンジ「え? うんそりゃあ。」


レイ「みんなで食事って、嬉しい?」


シンジ「う、うん。」


レイ「そう・・・///」


シンジ(何なんだ、みんな・・・?)



        ・
        ・
        ・
        ・



そして、クラス対抗戦の日を迎えた。
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:58:23.63 ID:0zaNe4n10

【クラス対抗戦当日 第一試合】


シンジ(あれが鈴の専用機『甲龍(シェンロン)』・・・)


鈴「バカシンジ、約束は思い出したんでしょうね・・・?」


シンジ「だ、だから、酢豚の練習じゃなかったの?」


鈴「あんたって奴は本当に!!」



『それでは両者、規定の位置まで移動してください。』
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:58:56.86 ID:0zaNe4n10

鈴「言っておくけど、ISの絶対防御だって完璧じゃないのよ。
  シールドエネルギーを突破する攻撃翌力があれば
  本体にダメージを貫通させられるんだから!」


シンジ(死なない程度にいたぶれるってことか・・・)


鈴「その頭ぶん殴って思い出させてやるんだから!!」


『それでは両者、試合を開始してください』



   「「 はあああーーーー!! 」」
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 18:59:33.44 ID:0zaNe4n10

    ガキン!!


鈴「へえ、初撃を受け止めるなんてやるじゃない!」


シンジ(鈴も初号機と同じ、近接戦闘特化型か!
    このままやっても消耗戦になる。一度、距離をとって・・・)


鈴「甘い!!」 ピカ!


    チュドーーーン!!


シンジ「うわあ!!」 


鈴「ふふ! 今のはジャブだからね!」
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 19:00:13.81 ID:0zaNe4n10

【観戦室】


レイ「衝撃砲・・・」


セシリア「空間自体に圧力をかけて砲身を生成、余剰で生じる
     衝撃それ自体を砲弾として撃ち出す・・・」


千冬「そう、オルコットのブルーティアーズと同じ、第三世代の武器だ。」


真耶「しかも、あの衝撃砲は砲身の射角がほぼ制限なしに撃てるようです。」


セシリア「つまり、死角がないということですの!?」


レイ(碇君・・・)
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 19:00:52.06 ID:0zaNe4n10

鈴「よくかわすじゃない! この『龍砲』は砲身も砲弾も
  目に見えないのが特徴なのに!!」


シンジ(初号機の武装はマゴロコ・E・ソードのみ・・・
     エヴァの固有能力である、シールド無効化が使えない以上・・・・)


シンジ「鈴・・・」


鈴「何よ?」


シンジ「本気で行くから・・・!」


鈴「な・・・そ、そんなの当たり前でしょ!
  格の違いを見せてやるんだから!!」
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 19:01:28.37 ID:0zaNe4n10

【観戦室】


真耶「碇君、何かをするつもりのようですね。」


千冬「瞬時加速(イグニッションブースト)だろう。 私が教えた。」

   一瞬でトップスピードを出し敵に接近する、奇襲攻撃だ。
   出し所さえ間違わなければ、あいつでも代表候補生と渡り合える。
   ただし、通用するのは一回だけだがな。」
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 19:02:11.25 ID:0zaNe4n10

【試合場】



       ガキン!!


       ドカン!!


       ギン!!


鈴「くっ・・・!!」


シンジ(今だ!!)

    「はあああーーー!!」  ギュン!!


鈴「なっ!?」



         ズドオオオオンッ!!!
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 19:02:42.15 ID:0zaNe4n10

シンジ「な・・・!?」


鈴「何!?」




   ゴゴゴゴゴ・・・・

???「・・・・・・・」 



【観戦室】


セシリア「何!?何が起こりましたの!?」


レイ「!!」


山田「システム破損!何かがアリーナの遮断シールドを貫通してきたみたいです!」


千冬「試合中止! 碇!凰!今すぐ退避しろ!」

143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 19:03:32.48 ID:0zaNe4n10

シンジ「な・・・なんだアレ・・・?」


鈴「あ、IS・・・なの・・・?」



???「オオォォォォ!!!!」





【理事長室 モニター】


冬月「16年ぶりだな・・・」


ゲンドウ「ああ、間違いない。」
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 19:04:25.20 ID:0zaNe4n10


              「 使徒だ 」

  ,......__                        __,. -―‐-、
 /    ` ¬‐- 、___, - 、____,. ‐ 、... f 冖 ´         '.
 !      r 、  /  , ク        ト、   '.  O       |
 |    , -、 ..__ノ   し  r ⌒ヽ  U    ` つ ○       .'
 ヘ    ゝイ (     r:ァ  { o o }  ,、    ヽ         /
  l      /_    ,ィ、__,zヽ i r'、 .._ `   , ィ´ヽ     /
   !    // `ヽ、 ヽノ´ , キ!f 、`ー',、 /    !ヽ    /
   '.   / |    t‐-'冖 ネ |!ゝト-' Yァ       ! ヘ  /
    ヘ  / |    {、’ ヽ 弋_乂 ' ' ノ      | ヘ./
    i V  |     / ァ、 r'´     |人 ヽ     |  !  /
    |! '.  !    // '个     〈` \ 、    |  .' /
    キi l |    '´   f fi :   ,:{| 〈   `    | | /.
    '.'. ! |     , -‐' リ∧ ∧'t ` ー、      ! .|/.'
     '. j  !    /    /  ` ´ ヾ、   !     ! /7
     〈.|ヽヽ    '.  ノノ      ヽヽ |    レ' {
      | ゝ|     〉イ,イ'  ,、__,. 、  ヽ` ヘ    !  l
      '.  |   //イ  /     !  トヽ '.   |  /
      '.  |    {{ //  |       |   '.ヘiノ    ! |
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/07(日) 19:05:01.29 ID:0zaNe4n10

以上です。ありがとうございました。
鈴の性格はセカンド幼馴染というより、セカンドチルドレンのつもりで書いてます。
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/08/07(日) 19:06:45.61 ID:7ynvJg+D0
最高だわ。
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鳥取県) [sage]:2011/08/07(日) 19:13:15.37 ID:97pBDqs5o
ということはアスカは登場しないってことかい?
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/07(日) 21:01:49.33 ID:/bJmNnfIO
使徒キター>>1

セカンドについてはそれで良いと思う
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) :2011/08/11(木) 17:56:16.29 ID:e5LvSLKq0
wktk
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方) [sage]:2011/08/11(木) 18:49:44.45 ID:+c0+PLVAO
いいSSだ感動的だな

IS初号機ってかっこいいな。使徒のサイズは小さくなってんのかね?
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/11(木) 20:15:24.42 ID:HRQ4Wj5DO
中々面白いじゃないか!!
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) :2011/08/11(木) 20:57:00.62 ID:JCenaoBp0
なぜアスカでなく鈴なんだ…
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) :2011/08/11(木) 21:03:53.38 ID:e5LvSLKq0
原作と違って鬱になってないな
千冬さんいるし
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:16:50.60 ID:CiX9lV1I0

※この使徒の大きさは5mくらいです。



シンジ「なんなんだ、あいつ・・・ISなのか・・・?」


鈴「あんた何者!! 何が目的なの!!」


使徒「・・・・・・」


   ズシーーン、ズシーーン


シンジ「あ・・・動き出した!」


鈴「私達は無視ってわけ!?」
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:17:29.48 ID:CiX9lV1I0

真耶『碇君、凰さん、退避してください!
    すぐに先生たちが制圧に向かいます!』


シンジ「だって。 行こう、鈴!」


鈴「冗談じゃないわよ! いきなり出てきて、人の勝負を邪魔して・・・
  思い知らせてやるんだから!!」  ギュン!


シンジ「鈴!!」


鈴「喰らえ、『龍砲』!!」  ドコン!
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:18:10.83 ID:CiX9lV1I0

    ガキーーン!!


使徒「・・・・・・」 ギロ


シンジ「シールド!? 衝撃砲が弾かれた!
     シールドを張るって事はやっぱりISなのか!?」


鈴「そんな・・・なんて強力なシールドなの!」


使徒「・・・・・・」

   キュィィィィン・・・・(目を発光させる使徒)


シンジ「(ピピピ!)高エネルギー反応・・・?! 鈴、あぶない!!」 ギュン!



使徒「・・・・・・・」

    カッ!!
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:19:36.77 ID:CiX9lV1I0

     ドーーーーーン!!



      ゴゴゴゴゴ・・・・!!




【観戦室】


真耶「きゃああーーーー!?」


千冬「くう!?」


セシリア「ひゃううーーー!?」
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:20:23.29 ID:CiX9lV1I0

真耶「ううう・・・み、皆さん大丈夫ですか!?」


セシリア「は、はい・・・すごい衝撃でしたわ・・・

     ああ!! ア、アリーナが・・・!?」


セシリアの目に映ったのは、使徒の光線で建物の
半分が吹き飛んでしまったアリーナだった。


真耶「うそ・・・・たった一撃でこんな・・・」


セシリア「ああ・・・シ、シンジさん!? シンジさんは!?」
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:21:20.55 ID:CiX9lV1I0

【アリーナ上空】


鈴「ううう・・・・はっ!? 私、生きてる・・・?」


シンジ「鈴、大丈夫!?」


鈴「シンジ・・・・って、ええええ!?

  わ、私なんであんたに抱っこされてんの!?
  は、放しなさいよ!!///」 ポカポカ!


シンジ「痛い! ひどいよ、助けてあげたのに!!」


鈴「う、うるさ・・・・何コレ・・・!?」


シンジ「あいつがやったんだ・・・一撃でアリーナが消し飛んだ・・・」
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:22:38.67 ID:CiX9lV1I0

鈴「うそ・・・建物自体にもシールドが張られてるはずなのに!?」


使徒「・・・・・・・」 ズシーンズシーン・・・


シンジ「また動き出した・・・どこに向かってるんだ?」




教官A「あなた達! 早く避難しなさい!!」


鈴「あ! 教官用のIS! 先生達が制圧に来たんだ!」


シンジ「先生! 会場にいた皆は!?」


教師A「幸い攻撃されたのは避難が終わっていた場所だから、
     怪我人はいないわ!
     さあ、あなた達も逃げなさい!!」
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:23:21.05 ID:CiX9lV1I0

※使徒を取り囲む教員達、意に介さず歩き続ける使徒。


教員B「今すぐISを解除して投降しなさい!
     さもなくば・・・・」


使徒「・・・・・・・」 スウ・・・ドゴン!!


教員B「きゃあ!?」 ズドーーン!


教員C「パイルバンカー!?」


教員D「一人やられた! かまわん!
    力づくで制圧しろ!!」
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:23:53.75 ID:CiX9lV1I0

    ズガン! ズガン!

    ダラララララ!!


使徒「・・・・・・・」 ガキーーン! ガキーーン!!


教員E「ダメだ、まるで通じない!!
     なんて頑強なシールドなんだ!!」


教員F「本部!!増援を! このままでは!!」


使徒「・・・・・」 カッ!


      チュドーーーーン!!
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:25:15.27 ID:CiX9lV1I0

教員A「あ・・・あ・・・嘘よ・・・・制圧部隊が一瞬で・・・」


鈴「あんなISが存在するなんて・・・!」


シンジ「違う・・・あれはISなんかじゃない・・・化け物だ・・・」



【観戦室】


千冬「山田先生、すぐに政府に戦略自衛隊の出動要請を!」


真耶「は、はい!」


千冬「教員には生徒達の避難誘導を優先させろ。
   避難が終わるまで、私がアレを足止めしてくる。」


真耶「ええ!? 無茶です、織斑先生!
    アレを一人でなんて!!」
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:26:39.44 ID:CiX9lV1I0

千冬「なに、時間を稼ぐだけだ。 案ずるな。」


セシリア「先生! わたくしも一緒に!」


千冬「馬鹿者、お前のISは一対複数向きだろ。
    複数の側に入ると、むしろ足手まといだ。」


セシリア「そ、そんなことはございません!」


千冬「では連携訓練はしたか? その時のお前の役割は? ビットをどういう風に使う?
    味方との連携は? 敵はどのレベルを想定してある? 連続稼働時間・・・」


セシリア「わ、わかりました! もう結構です!」


千冬「わかればいい、大人しく綾波と避難しろ。」


セシリア「・・・・・あら? そういえば綾波さんがいませんわね?」


千冬「なに?」
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:27:39.38 ID:CiX9lV1I0

         ビービー!


真耶「織斑先生、通信が入りました! 碇理事長からです!」


千冬「む・・・はい、織斑です。 理事長、この度は・・・・・・

   は? それはどういうことですか?」





【上空】


   ピーピー!


シンジ「通信? 誰から・・・と、父さん!?」


ゲンドウ『シンジ、聞こえるか?』


シンジ「父さん、何で・・・」


ゲンドウ『シンジ、命令だ。 アレを倒せ。』
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:28:50.90 ID:CiX9lV1I0

シンジ「は・・・?」


ゲンドウ『アレは人間でも、ISでもない。
      使徒と呼ばれる、人類に敵対する生物だ。
      お前が殲滅しろ。』


シンジ「待って・・・待ってよ、父さん・・・」


ゲンドウ『使徒はISと同質かつ、遥かに強固なシールドを展開している。
      対抗できるのは、シールドを中和できるエヴァシリーズだけだ。

      故にエヴァの搭乗者である、お前が戦え。』


シンジ「待ってよ、父さん!」
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:30:08.35 ID:CiX9lV1I0

シンジ「突然なんだよ!! 訳がわからないよ!」


ゲンドウ『詳しく説明してる暇はない。』


シンジ「先生達が勝てなかったんだよ!?
    僕にやれる訳ないよ!!」


ゲンドウ『すでにレイは出撃した。 じき使徒と戦闘に入る。』


シンジ「あ、綾波が!?」


ゲンドウ『お前はどうする? 戦う力があるのにレイを見殺しにするか?』


シンジ「くっ・・・・分かったよ・・・やればいいんだろ!」


ゲンドウ『ふっ・・・それでいい。』 プツン ツーツー・・・
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:31:01.89 ID:CiX9lV1I0

シンジ「・・・・ちくしょう・・・・!」


鈴「ちょっとシンジ!? 何の通信だったの!?」


シンジ「先生・・・鈴をお願いします。 僕は・・・」


教官A「ええ、今、私のところにも命令が来たわ。
     でも無理はしないで、あぶなくなったらすぐに逃げるのよ!」


シンジ「はい・・・」


鈴「何の話よ!? シンジ、何する気なの!?」


シンジ「ごめん、鈴。 かならず綾波と帰るから!」 ギュン!


鈴「シンジーーーー!?」
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:32:12.29 ID:CiX9lV1I0

【学園、中心部】


使徒「・・・・・・・・」 ズシーンズシーン


レイ「こちら零号機、目標を視認。 これより作戦行動に入ります。」


ゲンドウ『ああ、頼んだぞ、レイ。』


レイ「はい。 シールド中和開始。」 ジャキ・・・

  <<武装:ポジトロン・ライフル>>





レイ「目標をセンターに入れて・・・」 


     ピピピピ・・・・


レイ「スイッチ・・・・!」


     ドギューーーン!!
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:33:08.36 ID:CiX9lV1I0

使徒「!!」


   ズドーーン!(命中、倒れる使徒。)


レイ「目標に命中、引き続き攻撃します。」

ドギューーーン!ドギューーーン!ドギューーーン!



使徒「・・・・・・!」 

    ドガーーーーン!!(全て命中、大きな爆発)
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:34:25.10 ID:CiX9lV1I0

     モクモクモク・・・・(立ち込める爆煙)


レイ(シールドは消えている・・・これだけの攻撃を生身に受ければ・・・・)


────[ 高エネルギー反応 目標健在 ]────


レイ「!! まだ・・・!!」


     グオ!! (煙の中から伸びる腕) ガシ!!


レイ「きゃああ!?」 
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:35:25.31 ID:CiX9lV1I0

使徒「・・・・・・・・」 メキメキメキ・・・


レイ「ぐうううう!!」

   (油断した・・・シールドは消えているのになんて生命力・・・!)


使徒「・・・・・・」 メキ!!


レイ「がはぁ!!」 

   (握り・・・潰され・・・)











シンジ「綾波いいいーーーー!!」 


      ザン!!(レイを掴む、使徒の腕を切断)


使徒「ウオオォォーーーン!?」
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:36:28.68 ID:CiX9lV1I0

レイ「がは・・・!ゴホ・・・碇君・・・」


シンジ「遅くなってゴメン! 怪我はない!?」


使徒「オオオーーーン!!」 ピカ!!


シンジ「やばい!!」


    チュドーーーーン!


シンジ「あぶない・・・なんとか避けられた。」


レイ「い・・・碇君・・・///」 (お姫様抱っこ状態)


シンジ(どうする・・・どう戦う・・・!?)
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:38:41.41 ID:CiX9lV1I0

ピーピー


千冬『碇、聞こえるか?』


シンジ「千冬さん!」


千冬『織斑先生と──ええい、今はいい! いいか、碇。
   使徒の弱点は胸にある『コア』らしい。』


シンジ「コア? あの赤い球ですか?」


千冬『そうだ、あれを破壊すれば使徒は形象崩壊を起こす。』


シンジ(弱点か・・・でも難しいな。 アイツ、見た目より素早くて
     下手に近づいたら掴まって、叩き落される・・・)
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:40:00.65 ID:CiX9lV1I0

シンジ「ならイグニッション・ブーストで・・・
     いや、鈴との試合でエネルギーを消費しちゃったから
     ブーストはもう使えない・・・」


レイ「いえ、エネルギーならあるわ。」


シンジ「え?」


レイ「私のポジトロン・ライフルの砲撃を、そのままエネルギーとして
   初号機に吸収させれば、ブーストを使える。」


シンジ「そんな方法が・・・」


使徒「・・・・・・・」 キュイイイン・・・・


シンジ「また、あのレーザーが来る!」


レイ「碇君、背中をこっちに向けて!」
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:40:51.69 ID:CiX9lV1I0

シンジ「初号機、ブースト展開!」


レイ「ポジトロン・ライフル、エネルギー充填完了!」



使徒「オオオーーーーーン!!」  カッ!!


レイ「発射!!」


シンジ「いけーーーー!!」


    ゴオオオオーーーー!!
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:41:25.37 ID:CiX9lV1I0

シンジ「はああああーーーー!!」  ゴウ!!


使徒「!?」


シンジ「喰らえーーー!!」


    ザン!!


シンジ(仕留めた!?)


使徒「ウオオオーーーン!」


    バキ!!


シンジ「うわああ!?」  ドーーーン!(カウンターで殴り飛ばされる)
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:42:43.87 ID:CiX9lV1I0

シンジ「うううう・・・・」

    (くそ・・・浅かったか・・・)


使徒「・・・・・」 キュイイイ・・・・


レイ「碇君!!」


シンジ「あ・・・あ・・・・!!」













??『こっち向け! 化け物!!』


      ドガン!!
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:43:47.91 ID:CiX9lV1I0

使徒「!?」 グラぁ・・・(背後から攻撃され、よろめく)


シンジ「な・・・り、鈴!?」


鈴「ふふん! シールドさえ中和されてれば
  私の龍砲も効くわけね!!」


使徒「オオォォ!!」 クル!(鈴の方を向く)


鈴「こっちを見たわね・・・狙いはいい?」




????『バッチリですわ!』


    キュイン!!
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:45:30.23 ID:CiX9lV1I0

     パキーーーン!(レーザーがコアを貫く)


使徒「オオオーーーー!!??」 


     ドシャーーー・・・(使徒、倒れる)




セシリア「ふふふ・・・完璧ですわ!」


シンジ「セシリア!?」


レイ「あなた達、何故ここに・・・?」


鈴「ふん! こんな大仕事、バカシンジだけに任せられないでしょ!」


セシリア「これでビンタはチャラにしてあげますわ、綾波さん。」
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:46:07.84 ID:CiX9lV1I0

シンジ「二人ともありがとう・・・もう駄目かと思った・・・」


鈴「まったく・・・あんたは弱っちいくせにカッコつけすぎなの・・・」


セシリア「あら、そこがシンジさんの可愛いところですわ。」


レイ「・・・・・・」


シンジ「綾波? どうしたの?」
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:47:03.36 ID:CiX9lV1I0

レイ「こういう時はなんて言えばいいの・・・?

   『ありがとう』? 『ごめんなさい』?」


シンジ「・・・・ただ笑えばいいと思うよ。」


レイ「・・・・うん。」 ニコリ・・・


鈴「へえ、お人形みたいな子だと思ってたけど
  そういう顔もできるじゃない。」


セシリア「普段からそういう風に笑えれば、立派なレディですのに。」


シンジ「あはははは・・・」
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:47:50.23 ID:CiX9lV1I0







    千冬『馬鹿者!! まだ終わっていないぞ!!』






.
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:48:37.32 ID:CiX9lV1I0

シンジ「ち、千冬さん!?」


千冬『使徒は形象崩壊を起こしていない!!

   まだ生きている!』




使徒「オオオオーーーーン!!」  カッ!!



       チュドーーーーーン!!



「「「「 ああああーーーーーー!!?? 」」」」
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:50:01.68 ID:CiX9lV1I0

ゴゴゴゴゴゴ・・・・・

使徒「・・・・・・」



千冬『碇! 綾波! 凰! オルコット!!
    皆、生きてるか!? 返事をしろ!」



シンジ「ぐ・・・・・」


レイ「うう・・・・」


鈴「そんな・・・あれだけの攻撃を受けてまだ・・・・」


セシリア「本当の・・・化け物ですわ・・・」
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:51:09.86 ID:CiX9lV1I0

使徒「・・・・・・・」 ガシ! (シンジを掴み上げる)


シンジ「うわあああーーーー!!」 メキメキメキ・・・


レイ「碇君・・・!!」


使徒「・・・・・」


ズガーーーン!ズガーーーン!ズガーーーン!(掴んだままスパイクを撃ち込む)


シンジ「がは!! ぐあ!! ああ!!」


セシリア「シンジさん!!」


鈴「いやあーー!! やめて! やめてよお!!」
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:52:05.05 ID:CiX9lV1I0

シンジ「ぐ・・・ごばぁ!!」 ビチャ!!(吐血)


レイ「ぐうううーーーー!!」 グググ・・・・


鈴「動いて・・・動いてよ!!」


セシリア「ISが作動しない・・・ダメージを受けすぎた・・・」




千冬『碇!応答しろ、碇!!」


シンジ「・・・・・」


千冬『シンジーーーーー!!』
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:52:54.44 ID:CiX9lV1I0

      痛い・・・痛いよ・・・・誰か・・・助けて・・・・


               綾波


               鈴


               セシリア


               山田先生


               千冬さん


               父さん





               かあさ・・・・
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:53:38.36 ID:CiX9lV1I0

                 ドクン・・・・



                 ドクン・・・・



                 ドクン・・・・



                 ドクン!!!






         初号機「アオオオオーーーーン!!!!」
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:54:53.59 ID:CiX9lV1I0

初号機「ガアアアアア!!!」


   ブチブチブチ!!


使徒「・・・・・!!!!」



レイ「え・・・?」


鈴「シ、シンジ!?」



初号機「グオオオオーーー!!」  バキィ!!


使徒「・・・・・・・!!!!!」 ズドーーーン!!


セシリア「け、蹴り飛ばした!?」
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:55:47.22 ID:CiX9lV1I0

【観戦室】


千冬「何が起こった!?」


真耶「あ、ありえません! とっくにISの活動限界は超えてるはずなのに!!」


千冬「まさか暴走!? 搭乗者の状態は!?」


真耶「モニターできません!」


千冬「シンジ・・・・!」
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:56:42.91 ID:CiX9lV1I0

初号機「アアアアーーーー!!!!」


ダッダッダッダ ズドーーーン!!(体当たり)


使徒「ギュオオオオン!!」


初号機「はっ・・・はっ・・・はっ・・・オオオォォォ!!」


バキ! ドゴ! メリメリ・・・グチャァ!!




セシリア「お・・・おええええ!!」


鈴「何アレ・・・アレがシンジなの・・・?」


レイ「・・・・・・」
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:57:41.89 ID:CiX9lV1I0

初号機「ハア!! ハア!! ハアアアア!!」


使徒「・・・・・・・」



ニュルルル! ガシ!!




真耶「使徒の体内に高エネルギー反応!!」


千冬「自爆する気か!!」



使徒「オオオオーーーー・・・・」



     ドオオオオオーーーーーン・・・・・!!
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 20:58:48.75 ID:CiX9lV1I0

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

        『ねえ、決めてくれた? 私達の子供の名前。』


                  『ああ。』


                『男ならシンジ。』


               『女なら・・・・レイ。』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 21:00:22.95 ID:CiX9lV1I0

【医務室】


シンジ(うん・・・僕は・・・)


鈴「シンジぃ・・・」 ムーー・・・


シンジ「鈴・・・?」


鈴「───ッッッ!!?? あ、あんた起きてたの!?」


シンジ「うん、今・・・何してたの鈴? 顔を近づけて?」


鈴「な、何にもしてないわよ、馬鹿!!」
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 21:01:08.29 ID:CiX9lV1I0

シンジ「ここは・・・・そうだ!! あの使徒は!?
    他のみんなは無事なの!?」


鈴「え・・・? あんた覚えてないの?」


シンジ「うん、使徒に掴まれてから何も・・・」


鈴「えっと・・・大丈夫、あの化け物はやっつけたわよ。

  レイもセシリアも無事。」


シンジ「そうか・・・よかった・・・」
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 21:02:01.18 ID:CiX9lV1I0

シンジ「ねえ、鈴?」


鈴「ん?」


シンジ「約束・・・『料理が上達したら、毎日私の酢豚を食べてくれる?』だっけ。」


鈴「あ・・・お、思い出したのね・・・///」


シンジ「でも、毎日酢豚ばっかりじゃ栄養バランスが悪いよね。
     ちゃんと食べる人の健康を考えて、もっと (ガン!) ぎゃあ!?」


鈴「あんた馬鹿ぁ!? どうしてそういう風に受け取るのよ!!
  もういいわよ!! この約束はなし!!」


シンジ「ううう・・・僕、怪我人なのに・・・」
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 21:03:03.28 ID:CiX9lV1I0

鈴「・・・・ねえ、シンジ。」


シンジ「なに?」


鈴「私のママさ・・・去年、死んじゃったんだよね・・・」


シンジ「ええ!? おばさんが・・・!」


鈴「私の身内はママしかいなかったから、これからどうしようって
  悩んでたときに、ISの適正があるのが分かったの・・・

  だから国の保護を受けられるIS操縦者になって・・・ここに来たって訳・・・」


シンジ「・・・・・」


鈴「シンジもIS操縦者になってて嬉しかったな・・・
  私とまだ、繋がってる人がいるって実感できて・・・」
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 21:04:18.83 ID:CiX9lV1I0

シンジ「ねえ、鈴・・・今度、一緒に遊びにいこっか?」


鈴「えっ!? そ、それってデーt」


シンジ「トウジとケンスケも誘ってさ。 あ、委員長も呼ぼう!
    鈴、委員長と仲良かったから (バキ!) ぐあ!?」


鈴「このバカシンジ!! まあ、いいわ・・・バカ二人はともかく
  ヒカリには会いたいし・・・」




プシュ


セシリア「シンジさん、具合はいかがかしら・・・って鈴さん!?」


鈴「げ・・・」
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 21:04:55.57 ID:CiX9lV1I0

セシリア「どうしてあなたがここにいますの!
     ここは一組以外、立ち入り禁止ですわ!!」


鈴「なーに、勝手な規則作ってんのよ。 たく、これだから欧米人は・・・」


セシリア「なんですって!?」


     ギャーギャーワーワー


シンジ「ふ、二人とも落ち着いて・・・」


    スパーーーン(×2)


千冬「病室で騒ぐな馬鹿者ども。」
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 21:11:42.38 ID:CiX9lV1I0

鈴・セシ 「「 織斑先生!!?? 」」


千冬「お前ら、こんなところで油を売ってる場合か?
   避難命令を無視したことへの反省文はもう書いたのか?」


鈴・セシ 「「 も、申し訳ございませんーーーー!! 」」 ダッ!!


千冬「はあ・・・まったくガキどもが盛りおって・・・」


シンジ「あ・・・あの・・・」
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 21:12:47.82 ID:CiX9lV1I0

千冬「目が覚めたか・・・

   体に致命的な損傷はないが、全身に軽い打撲だそうだ。
   数日は地獄だろうが、まあ慣れろ。」


シンジ「は、はい・・・」


千冬(あの戦いでシンジは重症を負っていたはずだが・・・
    エヴァには操縦者の生体再生能力まであるのか・・・)


シンジ「先生・・・?」


千冬「いや、何でもない。」
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 21:13:29.14 ID:CiX9lV1I0

シンジ「・・・・・・」


千冬「・・・・・」


シンジ「あの・・・」


千冬「シンジ、すまなかった。」


シンジ「!!」


千冬「本当なら私がやらなければならなっかった事を、お前達に・・・」


シンジ「や、やめてくださいよ、千冬さん・・・
    そんなの千冬さんらしくないですよ!」
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 21:14:33.56 ID:CiX9lV1I0

シンジ「千冬さんはいつもみたいに、『この未熟者!』って
     僕の事、叱ってください。」


千冬「そうか・・・」 


    クシャ・・・(シンジの頭をなでる)


千冬「私は仕事があるのでもどる。 お前も少し休んだら部屋にもどれ。」


シンジ「はい・・・」



千冬「・・・・・」
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 21:15:23.13 ID:CiX9lV1I0

【寮、1025室】


シンジ「もう夜中になっちゃったな・・・」


ガチャ


レイ「碇君、おかえりなさい。」


シンジ「ただいま、綾波。 ご飯はもう食べた?」


レイ「まだ。 あなたを待ってた。」


シンジ「先に食べてて良かったのに。 じゃあ学食に行こう。
    今ならまだ間にあうよ。」


レイ「・・・・・」 フルフル(首を横に振る)
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 21:16:01.42 ID:CiX9lV1I0

レイ「これ・・・」 つ【チャーハン】


シンジ「え・・・これって・・・?」


レイ「スタミナチャーハン、チャーシュー抜き。
   本を見て作ってみたの。」


シンジ「ええ!? 綾波が!?」


レイ「うん。」


シンジ「すごいなー、初めてなのに美味しそうじゃないか。
    僕が食べていいの?」


レイ「ええ・・・///」
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 21:16:39.50 ID:CiX9lV1I0

シンジ「じゃあ、いただきまーす。 (ぱく) う・・・・」


レイ「どうしたの?」


シンジ「味がしない・・・」


レイ「え・・・・(ぱく) 本当・・・・調味料を入れ忘れた・・・
   ごめんなさい・・・」 シュン・・・


シンジ「あ、綾波。 そんなに落ち込まないで・・・」
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 21:17:20.17 ID:CiX9lV1I0

シンジ「これはこれで、さっぱりして悪くないよ!」 モグモグ、ムシャムシャ


レイ「い、碇君・・・」


シンジ「げふ、ごちそうさまでした。」


レイ「あう・・・///」

   (何でだろう・・・碇君といっしょにいると
    胸がポカポカする・・・)
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 21:18:32.16 ID:CiX9lV1I0

【その頃、理事長室】


千冬「理事長、お聞きしたいことがあります。」


ゲンドウ「なんだ、織斑くん。 君には作戦の後処理を命じたはずだが?」


千冬「あの使徒とは何なのですか? 何故、この学園を襲ったのです?」


ゲンドウ「君が知る必要はない。」
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 21:20:45.48 ID:CiX9lV1I0

ブオォン・・・


???『織斑千冬・・・あの女、このまま引き下がるまい。』


ゲンドウ「何も問題ありません。 所詮、ISに乗るしか能のない女です。
      我々に対して、何か出来るわけでもありません。」


???『だが、奴を慕う人間は多い。 
     組織だって動かれると後々、面倒になるやもしれん。』


ゲンドウ「ならば、彼女の首に鈴を付けておきましょう。
      ちょうど、その役に最適な男がいます。」
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 21:23:08.53 ID:CiX9lV1I0

※すみません。投下ミスしました、>>209の次にこれが来ます。








千冬「なぜ、使徒襲撃の前に都合よくエヴァシリーズが
    学園に配備されていたのですか?

    あなたは以前から使徒がここに来る事を知って・・・」


ゲンドウ「織斑くん、君はこの学園の教師でシンジの保護者。
      その役割をこなしていればそれでいい。」


千冬「理事長!!」


ゲンドウ「死んだ妻の身内だからと言って、図に乗るな。
      これ以上、話すことはない。 下がれ。」


千冬「くっ!・・・・申し訳ございません、失礼します・・・」 バタン・・・




ゲンドウ「・・・・・」
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 21:24:37.33 ID:CiX9lV1I0

???『使徒が再び出現した今、後戻りは出来ん。
     我らの邪魔になる可能性がある者は、早急に排除しなければならない。』


ゲンドウ「分かっております、キール議長。」


キール『全ての使徒の殲滅、真のインフィニット・ストラトスの完成、
     そして人類補完計画・・・碇、どれひとつとして失敗は許されんぞ。』


ゲンドウ「はい、全てはゼーレの名の下に・・・」


                              ━つづく━
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/08/12(金) 21:34:19.43 ID:CiX9lV1I0

以上です、ありがとうございました。

途中で投下ミスをして申し訳ありませんでした。
209→211→210の順で読んでください。


>>152さん

シンジの幼馴染なら鈴ではなく、アスカにしようかと考えたのですが
同じドイツでラウラと被ってしまうのでやめました。

そこで、鈴もアスカも、同じセカンドの称号を持つ者同士ということで
設定は鈴=性格はアスカというキャラになりました。

気になる方もいらっしゃるかと思いますが、
できれば大目に見ていただけると幸いです。
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/12(金) 22:13:07.93 ID:zTiqSI1DO
いい按配でエヴァとISの世界がクロスしてんな

ところでゲンドウのセリフって「全てはゼーレのシナリオ通りに」じゃなかったっけ?
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/08/15(月) 23:09:19.53 ID:s4w47sWAO
おもしろい
支援
216 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 19:50:02.49 ID:JraVfUZ9o
>>1です。今回からトリップをつけます。
217 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 19:50:43.61 ID:JraVfUZ9o

【日曜日、ケンスケ宅】


ケンスケ「本当にお前が羨ましいよ。」


シンジ「何がだよ?」


トウジ「決まっとるやろ? 女だらけの学校に男一人で通いおって。」


シンジ「全然良くないよ。 本当に肩身が狭いったらないんだから・・・」


ケンスケ「とかなんとか言って、結構楽しんでんだろ?」


トウジ「メールの内容見る限り、天国やで。」


シンジ「冗談じゃないよ! この前なんか危うく死ぬ所だったんだから。」
218 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 19:51:36.36 ID:JraVfUZ9o

ケンスケ「まったく、少しは自分の立場を理解しろよ。
      お前は世界中の男達の希望なんだぜ。」


シンジ「なんだよ、それ?」


ケンスケ「今、ISに適性のある女が優遇されて、男はその奴隷扱いな、女尊男卑の風潮が強いだろ?
     お前が頑張って、女達より活躍してくれれば、男の社会的地位も上がるってもんだよ。」


トウジ「ホンマや!! 今の世の中は腐っとる!!

    この前なんか、スーパーで買い物しとったら、全然知らん女が
    ワシに大根渡して『元の場所に戻しておきなさい。』やで!!

    ふざけんなっちゅーねん!!」


ケンスケ「まあ、それは極端にひどい例だけど、どこも似たり寄ったりだよ。」


シンジ「だからって、勝手に期待されても困るよ・・・」
219 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 19:52:36.97 ID:JraVfUZ9o

ケンスケ「あー!! 神はなんて不公平なんだ!!
      よりによってこんなやる気のない奴にISを与えるなんて!」


トウジ「こいつ、センセーのことがニュースで報道されたその日に
    ISの適性テスト受けに行ったんやで。 もちろん、適性ナシやったけど。」


ケンスケ「うるせー、実際にシンジが乗れたんだ!
      きっと男も数が少ないだけで、IS適性がある奴がいるんだよ!

      ちくしょーいいなー、俺もISに乗りたいなー女子にちやほやされたいなー」


シンジ「確かにクラスに僕以外にも男がいてくれれば
    心強いんだけどな・・・いないのかなー男の適性者・・・」


トウジ「まあ、今までずっと見つからんかったんや。 そう簡単に2人目が・・・・」


テレビ『臨時ニュースです』


トウジ「ん?なんや?」
220 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 19:53:56.25 ID:JraVfUZ9o

テレビ『ただいま入りました情報によりますと、
    フランスにて、2人目の男性のIS適性者が発見されたとのことです!』


シンジ「へーー・・・」


ケンスケ「ほーー・・・」


トウジ「はーー・・・」








     「「「 えええええええーーーー!!?? 」」」
221 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 19:54:47.88 ID:JraVfUZ9o


二人目
   の適格者。

.
222 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 19:55:49.75 ID:JraVfUZ9o

【数日後、IS学園、1年1組】


真耶「えー、皆さんも既にニュースでご存知かと思いますが
    うれしいお知らせがあります。

    今日からクラスに新しいお友達が増えます。」


千冬「入って来い、デュノア。」


???「はい、シャルル・デュノアです。 フランスから来ました。
     日本では不慣れなこともありますが、皆さんよろしくお願いします。」



クラス一同 「「「「 ・・・・・・・ 」」」」


シャルル「・・・・・? あ、あの・・・・」


       「「「「 きゃあああーーーーー!!! 」」」」
223 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 19:56:37.45 ID:JraVfUZ9o

女子A「男子!! 二人目の男子!!」


女子B「しかもうちのクラス!!」


女子C「しかも美形! 地球に生まれてよかったーー!」


シャルル「は・・はは・・・」



シンジ(ほ、本当だ・・・本当に僕以外にも男のIS操縦者がいたんだ!)


セシリア「むー・・・シンジさんったら、男なんかに嬉しそうな顔を向けて・・・!」


レイ「・・・・・・・・」
224 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 19:57:41.35 ID:JraVfUZ9o

千冬「碇、同じ男同士だ。 お前が面倒を見てやれ。」


シンジ「あ、はい。」


シャルル「よろしく。僕は・・・」


シンジ「待って。 次の授業は実習だから、先に更衣室に移動しないと。
    案内するからついて来て。」


シャルル「うん。 分かったよ。」


レイ「・・・・・・」 ジー


セシリア「どうなさりましたの、レイさん?」


レイ(あの子、怪しい・・・・)
225 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 19:58:30.03 ID:JraVfUZ9o

【移動中、廊下】


シンジ「えっと、デュノア君だっけ?」


シャルル「うん、君は碇シンジ君だよね。」


シンジ「え、何で僕の名前を?」


シャルル「知ってるよ。世界的な有名人なんだから。
      失礼だけど、君はもう少し自分の立場を自覚した方がいいよ。」


シンジ「ははは・・・この前、友達に同じこと言われたよ。」


シャルル「僕のことはシャルルでいいよ。」


シンジ「うん、僕もシンジでいいよ。」
226 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 19:59:10.96 ID:JraVfUZ9o

    「ああ、転校生発見!」


    「しかも碇君といっしょ!」


    「皆の者、であえであえー!」



シンジ「ま、まずい、見つかった! シャルル君、走ろう!」 ダッ!


シャルル「あ、待ってよ!」 ダッ!



    「あ! 逃げた!」

    「待って、せめて写真を一枚ーー!」
227 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 20:00:08.25 ID:JraVfUZ9o

【男子更衣室】


シンジ「はあ・・・はあ・・・移動のたびにこれだから困るよ・・・」


シャルル「何で皆、あんなに騒ぐんだろう?」


シンジ「物珍しいんだよ、男のIS操縦者が。
    僕とシャルル君だけなんだもの。」


シャルル「あっ! そ、それもそうだね・・・はは・・・」


シンジ「でも、本当にシャルル君が来てくれてよかった。
     正直、今まで男は僕だけだったから、心細かったんだ。」


シャルル「そうなの?」


シンジ「えっ? シャルル君は違うの?」


シャルル「あっ! い、いや・・・それより早く着替えよう!」
228 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 20:00:49.34 ID:JraVfUZ9o

シンジ「そ、そうだね、もう時間がないし。」 ぬぎ


シャルル「きゃあ!?」


シンジ「ん? どうしたの?」


シャルル「な、何でもない! 何でもないよ!

      で、でも、あんまりこっちを見ないで欲しいんだけど・・・」


シンジ「え、そりゃあ別に見る気はないけど・・・」


シャルル「う、うん! ごめんね!!」


シンジ(変わった奴だな、シャルル君。)
229 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 20:01:26.81 ID:JraVfUZ9o

【運動場】


千冬「遅い! 何をやっていた馬鹿者!」


シンジ「す、すみません。」


セシリア「服を着替えるだけで、ずいぶん時間がかかったのですね?」 ギロ!


シンジ(なんでセシリア不機嫌なの!?)


鈴「本当にあんたは愚図ねー!」 ギロ!


シンジ(鈴だ。今日は2組と合同でやるんだっけ。)


レイ「・・・・・・」


シンジ(綾波はいつもの無表情でこっちを見つめてる・・・)


シャルル「シンジはモテモテだね。」


シンジ「どこが!?」
230 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 20:03:57.53 ID:JraVfUZ9o

千冬「いつまで無駄話をしている! (バシーン!)」


シンジ「ぎゃ!」  シャルル「ひゅう!」


千冬「まったく、今日は実戦訓練だというのに・・・・」



???「いやー、相変わらず凛々しいなあ!」
231 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 20:05:46.00 ID:JraVfUZ9o

千冬「!!!!! な・・・この声は・・・・加持!?」」


加持「よお、久しぶり織斑。」




シンジ「誰だろう、あの男の人?」


シャルル「織斑先生と親しそうだね。」



千冬「き、貴様!! 貴様が何故ここにいる!?
   ここは関係者以外立ち入り禁止だぞ!!」


加持「あれー、聞いてない?
    俺、今日からここの用務員として働くんだよ。」


千冬「なぁ!?」
232 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 20:06:40.08 ID:JraVfUZ9o

女子A「あの用務員さん、けっこう格好良くない!?」


女子B「大人な男ってかんじー!」


    ざわざわ

            がやがや


千冬「ええい、騒ぐな!! くそ・・・何という事だ・・・」


加持「おお、そこにいる君は碇シンジくんかな?」


シンジ「そ、そうですけど。」


千冬「おい!! 勝手に生徒に話しかけるな!
   今は授業中だぞ、さっさと消えろ!!」


加持「君の事はよく知ってるよー、なにせ男性初のIS操縦者だからね。
   しかも初めての模擬戦でイギリス代表候補と渡り合うなんて・・・天才だね。」


シンジ「そ、そんな・・・偶然ですよ・・・」


千冬「人の話を聞け!!」
233 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 20:07:38.60 ID:JraVfUZ9o

加持「そしてそっちの君は・・・シャルル・デュノア君だね?」


シャルル「は、はい。」


加持「フランス最大のIS企業、デュノア社の御曹司・・・なるほど立ち振る舞いに気品がある。」


シンジ「そうなの、シャルル君!?」


シャルル「う、うん・・・一応ね・・・」


加持「苦労をしているんだな・・・」


シャルル「!! (こ、この人まさか僕の事を・・・!?)」


千冬「いい加減にしろ、加持!!」
234 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 20:08:09.28 ID:JraVfUZ9o

千冬「これ以上、授業を妨害すれば容赦せんぞ!」


加持「ところでシンジ君、君は織斑といっしょに暮らしてたんだよね?」


シンジ「はい。」


千冬「聞けーーー!!」



加持「彼女の寝相・・・相変わらず悪いのかい?」



千冬「」


一同 「「「「 えええええええーーーーーー!!!! 」」」」
235 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 20:09:16.18 ID:JraVfUZ9o

シンジ「ええ、そうなんですよ。 僕が朝起こしに行く時なんかそれはもう・・・」


千冬「何を言っているのだ、貴様ーーー!! 生徒達の前でーーーー!! ///」


シンジ「えっ、どうしたんですか?」


千冬「黙れ!! ///」 パシーーン!


シンジ「ぐう!!」


加持「はっはっは、落ち着けよ。 照れるような歳じゃないだろ。」


千冬「〜〜〜〜〜〜ッッッ!! ///」

     ジャキーーン!!


セシリア「ああ!? 織斑先生がIS用の刀を展開しましたわ!!」


千冬「斬ーーーーーーる!!!」 ブン!!


加持「おおっと!」 ヒョイ!
236 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 20:10:50.98 ID:JraVfUZ9o

加持「あっはっは! それじゃあまた後でなー!」 タッタッタ・・・


千冬「待てーーーーー!! 叩き斬ってくれるーーー!!」 ダダダ・・・




一同 「「「「  ポカーーーーン・・・ 」」」」




セシリア「何者ですの、あの方・・・?」


鈴「千冬さんが手玉に取られてる・・・」


シンジ「面白い人だね、加持さんって。」


シャルル「シンジ、君は大物だよ・・・」


レイ「授業は?」





真耶「ううう・・・・私はいつ出て行けばいいのでしょう・・・・」
237 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 20:11:37.32 ID:JraVfUZ9o

【お昼休み、校舎の屋上】


セシリア「シンジさんがお昼に誘ってくれて、大喜びで来てみれば・・・
      何であなた達までいますのーー!?」


鈴「決まってるじゃん、シンジに誘われたからよ。」


レイ「ご飯は皆で食べると楽しいわ。」


シャルル「あの、僕がいて良かったの?」


シンジ「シャルル君はまだ転校してきたばっかで、まだ学校の事が
    よく分からないでしょ?」
238 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 20:12:31.74 ID:JraVfUZ9o

シンジ「今日は多めにオカズを作ってきたから、皆もつまんで。」


シャルル「うわ!! すっごくおいしい! 料理が上手いんだね、シンジ!」


鈴「ううう・・・昔よりさらに上手くなってる・・・美味しいけどくやしい・・・」


セシリア(ううう・・・こんな高レベルな物を出されては、
      私がつくったサンドイッチを出す余地がありませんわ・・・)


レイ「もぐもぐもぐ・・・・」


シンジ「綾波が、ちゃんとご飯を食べるようになってくれて嬉しいよ。」
239 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 20:13:25.47 ID:JraVfUZ9o

シャルル「ところで、気になってたことがあるんだけど?」


シンジ「なに?」


シャルル「さっき、アリーナの前を通ったけど、修復中だったね。」


シンジ「・・・・・」


シャルル「やっぱり、あの噂は本当なの?
      IS学園が謎の生物に襲撃されたって噂。」


鈴「あー・・・まあ、あんたはもう関係者だし言ってもいいか。本当よ。」


セシリア「あんな大事件、隠しきれるものじゃありませんわ。」
240 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 20:14:52.78 ID:JraVfUZ9o

シャルル「その生き物、使徒・・・だっけ? どんな奴だったの?」


シンジ「今でも信じられないよ、あんな生き物が存在するなんて・・・」


鈴「ISと同じシールドを張れるなんてめちゃくちゃよね?」


セシリア「おまけに目から高出力のレーザーまで放つんですのよ!
     どういう体の構造をしていたんでしょう・・・」


シャルル「ふんふん・・・他には?」


レイ「あなた、ずいぶん熱心に使徒のことを聞きたがるのね。」


シャルル「え・・・いや、やっぱり気になるからね!
     あはは、このから揚げおいしいなー・・・!」


シンジ「・・・・?」
241 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 20:15:35.73 ID:JraVfUZ9o

【その夜、寮の部屋】


シンジ「やっぱりシャルル君と同じ部屋になったか。」


シャルル「この緑茶って美味しいね。紅茶とはまた違った感じで。
      ねえ、シンジは放課後もISの訓練をしてるって本当?」


シンジ「うん、僕は他の皆よりも遅れてるから、たくさん訓練しないといけないんだ。」


シャルル「僕も加わっていいかな? 専用機があるし、何か役に立てる気がするんだ。」


シンジ「本当? ありがとう、シャルル君。(ああ、男同士ってやっぱりいいな・・・)」
242 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 20:16:13.61 ID:JraVfUZ9o

【翌日、教室】


真耶「ええと・・・今日もうれしいお知らせがあります・・・
   また一人、クラスにお友達が増えました・・・

   ドイツから来た転校生のラウラ・ボーデヴィッヒさんです。」


ラウラ「・・・・・・」


女子D「この時期に転校生・・・?」


女子E「しかも二日連続?」


真耶「み、皆さん、お静かに! まだ自己紹介が終わってませんから!」
243 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 20:16:47.87 ID:JraVfUZ9o

千冬「あいさつをしろ、ラウラ。」


ラウラ「はい、教官。」


シンジ(千冬さんのことを『教官』って呼んだ・・・
    じゃあ、あの子は千冬さんがドイツに行ってた時の・・・)


ラウラ「ラウラ・ボーデヴィッヒだ!」


真耶「・・・・・・い、以上ですか?」


ラウラ「以上だ。」


シンジ(最初に会った時の綾波みたい・・・)
244 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 20:17:16.59 ID:JraVfUZ9o

ラウラ「む、貴様が・・・!!」


シンジ「え?」


  パーーーン!


シンジ「うあ!!・・・・・な・・・?」


ラウラ「私は認めない・・・
    お前があの人の家族などと・・・認めるものか!」


                           ━つづく━
245 : ◆7QQObPkeIE :2011/08/16(火) 20:18:14.78 ID:JraVfUZ9o
今日は以上です。ありがとうございました。

ご意見、ご感想をお待ちしています。
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/16(火) 23:30:36.72 ID:4svutdqLo
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [sage]:2011/08/16(火) 23:37:32.78 ID:PsqTXSFyo
御曹司って男だよな……
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/08/17(水) 00:23:55.38 ID:kPqjwJdZ0

やっぱり加持さんか……
ミサトさん→千冬さんってことは2人はそういう関係だったってことだよな

>>247
まだ男だから間違ってなくない?
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [sage]:2011/08/17(水) 02:49:18.32 ID:iS3Oc2UAo
間違ってはないが周りで話は聞かれているわけだから、バレる可能性はあるなあと
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/17(水) 22:29:16.92 ID:nITDaSqDO
よかった

カヲルじゃなくて本当によかった
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2011/08/19(金) 09:54:21.41 ID:c1GO0yw3o
千冬と加持が絡むのは誰も特しないんじゃないかなぁ、原作的に
別に作者の好きにすればいいけど
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/20(土) 00:08:55.87 ID:KmiR6/ED0
アスカの性格はアスカだからいいわけで

豚がアスカの性格っていうのは残念すぎる
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2011/08/21(日) 09:55:44.27 ID:WXlhr+Heo
アスカ自体テンプレ性格じゃん
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東日本) [sage]:2011/08/21(日) 15:19:32.21 ID:GQKYPvTx0
つか今の鈴でオリジナルと何ら違和感ないが。
アスカと鈴は同類か。
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/21(日) 19:56:28.84 ID:OUAWB1FDO
アスカの台詞言ってるだけで、言うほど変わってないと思うんだけど。
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(青森県) [sage]:2011/08/27(土) 17:43:55.02 ID:qseYXZ/Q0
今更だけど、シンジの性格は
テレビじゃなくて漫画よりなんだね
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/28(日) 22:26:07.90 ID:xXiezeLbo
シンジきゅんハァハァ
258 :sage :2011/09/08(木) 14:03:12.94 ID:iEWdMZuH0
デュノアの正体を知ってガッカリする話マダー?
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) :2011/09/13(火) 03:19:08.55 ID:R4DYuGH80
……誰か、このスレのシャルルがCV.石田彰で脳内再生される俺をぶん殴ってくれ……ww
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2011/09/13(火) 09:39:14.47 ID:nu98Q7UQ0
ごめんなさいごめんなさい
ラウラがラオウに見えて何ごとかと思ってしまいましたごめんなさい
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/13(火) 11:09:45.73 ID:BWxlTjMIO
カオル・デュノアか
ないな
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/18(日) 06:13:23.51 ID:IsR+73lLo
>>256
いやどー見てもテレビ版シンジ君がベースだろこれ
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(青森県) [sage]:2011/10/08(土) 06:43:12.71 ID:+HudZa4Z0
口調やサバサバした感じとか
漫画版っぽい。
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/10/27(木) 00:50:33.12 ID:9wrQ+t7B0
まだか?
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/10/27(木) 01:21:22.37 ID:RdB4Ky/Fo
気長に待とうぜ
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