おばあさん「すごく…大きいです…（桃）」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 ：とある日本の御伽噺-ファンタジー- [saga]：2011/08/04(木) 14:26:16.71 ID:HZFRVPdIO

むか~しむかし、あるところにとても元気なおじいさんとおばあさんがおりました。

おじいさんは山へ熊をしばきに、おばあさんは川へ鰐を斬殺に行きました。

すると、川上からなんとも大きな桃が流れてきたのです…………

1.5 ：荒巻＠管理人★(お知らせ) [Twitter]： ID:???

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ぶらじる ＠ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
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旅にでんちう ＠ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず ＠ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 ＠ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 ＠ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい　　安部菜々編 ＠ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 ＠ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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アテム「実践レベルのデッキ？」 ＠ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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2 ：とある日本の御伽噺-ファンタジー- [saga]：2011/08/04(木) 14:51:47.67 ID:HZFRVPdIO

桃「」ﾄﾞﾝﾌﾞﾗﾄﾞﾝﾌﾞﾗ

おばあさん「大きな桃だこと……おじいさんへのお土産にしましょう」

桃「」ﾄﾞﾝﾌﾞﾗﾄﾞﾝﾌﾞﾗ

おばあさん「よし、この桶に乗って……」

桃「」ﾄﾞﾝﾌﾞﾗﾄﾞﾝﾌﾞﾗ

おばあさん「待てやこらああああぁぁぁぁぁぁああああ！！！！！！！！」ｻﾞﾊﾞｻﾞﾊﾞｻﾞﾊﾞｻﾞﾊﾞ

桃「」ｻﾞﾊﾞｻﾞﾊﾞｻﾞﾊﾞｻﾞﾊﾞｻﾞﾊﾞｻﾞﾊﾞ

おばあさん「待たんかごらああああぁぁぁぁぁぁああああ！！！！！！！！！！」ｻﾞﾊﾞｻﾞﾊﾞｻﾞﾊﾞｻﾞﾊﾞｻﾞﾊﾞｻﾞﾊﾞ

桃「」ｽﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ

おばあさん「どついたらああああぁぁぁぁぁぁああああ！！！！！！！！！！！！！！」ｽﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ

3 ：とある日本の御伽噺-ファンタジー- [saga]：2011/08/04(木) 15:04:31.62 ID:HZFRVPdIO

・・・17年後・・・

おじいさん「そんなことがあったのかい、ばあさん」

おばあさん「そうなんですよ、おじいさん」

桃太郎「へ……へー……そーなんだ……」

おばあさん「お前もあの時はてこずらせてくれましたねぇ」

おじいさん「なぁに、元気だった証拠さ」

桃太郎「う……うん……」

娘1「なにを落ち込んでるの？」

娘2「体に悪いぞー」

娘3「そうだよ、元気出して」

娘4「別にどーでもいいけどさ」

娘5「お腹減った！」

娘6「あそぼーよ、お兄ちゃん！」

桃太郎「落ち込んでないよ……あとみんな一気に喋らないで……」

娘1「ならいいんだけど……悩みでもあったらお姉ちゃんに相談してね？」

桃太郎「うん……」

4 ：とある日本の御伽噺-ファンタジー- [saga]：2011/08/04(木) 15:13:29.11 ID:HZFRVPdIO

おじいさん「そろそろ時間じゃないか？」

おばあさん「もうそんな時間ですか？ 」

おじいさん「鬼ヶ島行きの便が15時20分発だから……20分前には搭乗しておいたほうがいいだろう」

桃太郎「じゃあ……そろそろ行くね……」

みんな「気をつけてねー！」

桃太郎「……まだ行ってないよ……」



こうして桃太郎の鬼退治の旅が始まったのである

5 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]：2011/08/04(木) 15:17:05.87 ID:VKzx26Tuo

ふむ

6 ：とある日本の御伽噺-ファンタジー- [saga ]：2011/08/04(木) 15:25:55.22 ID:HZFRVPdIO

フライト内

桃太郎「はあ……やっとリラックスできる……」

？？「あの、すいません」

桃太郎「あっ、すいません。 この奥ですか？」

？？「どうも失礼します」ｺﾞｿｺﾞｿ

桃太郎「荷物上に置きましょうか？」

？？「お願いします」

桃太郎「はい…よいしょっ……と」

？？「どうもすいません」

桃太郎「いえいえ……旅行ですか？」

？？「鬼退治なんですけどね……これでも一応旅行のつもりです」

桃太郎「奇遇ですね」

？？「あなたも？」

桃太郎「鬼退治です」

7 ：とある日本の御伽噺-ファンタジー- [saga ]：2011/08/04(木) 15:39:02.65 ID:HZFRVPdIO

？？「最近流行っているんですか？ 鬼退治」

桃太郎「あまり聞きませんけど……この便に乗ってる人はだいたい鬼退治なんじゃないですか？」

？？「そうなんですか？」

桃太郎「鬼ヶ島は観光にはあまり向いていませんから」

？？「行ったことがおありで？」

桃太郎「中学時代の修学旅行で少しだけ」

？？「そうですか。 僕はまだ未経験なんで……楽しみです」

桃太郎「失礼ですがお名前は？」

？？「犬山です」

桃太郎「犬山さんですか。 桃太郎です」

犬山「よろしく」

桃太郎「こちらこそ」

8 ：とある日本の御伽噺-ファンタジー- [saga ]：2011/08/04(木) 15:59:02.17 ID:WmrmUAfIO

鬼ヶ島

桃太郎「……つきましたね」

犬山「なんかおどろおどろしいですね……」

桃太郎「余計に緊張しますね……」

犬山「……やっぱり死人とか出たりするんですか？」

桃太郎「それはもう間違いなくでます」

犬山「……マジ？」

桃太郎「マジ」

犬山「……やべ……ぶるってきた……」

桃太郎「……行きますよ……」

犬山「はい……」ｺﾞｸﾘ

鬼の顔の模様が施された門を桃太郎が押すと、何かを絞り上げるような奇怪な音があたりに鳴り響いた。
禍々しい空気が門の隙間から漏れ出し、桃太郎達を包み込んだ。

スイカ太郎「よし……いくぞ」

低音の力強い声を出すとスイカ太郎は門を完全に開ききった。
次の瞬間、待ち構えていた鬼達が襲い掛かってくるのとほぼ同時に、桃太郎と犬山は逃げだした。

9 ：とある日本の御伽噺-ファンタジー- [saga ]：2011/08/04(木) 16:13:13.04 ID:WmrmUAfIO

スイカ太郎「うおおおおおおおぉぉぉぉぉおおおおお！！！！！！」ｽﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ

桃太郎「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおお！！！！！！！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

犬山「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおお！！！！！！！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

島内に三つの異なった意味を持つ雄叫びが響き渡る。

鬼「オオオオオォォォォォオオオオオオオオオオオ！！！！！！！」ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

スイカ太郎「死ねやこらあああぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ！！！！！！！」ｽﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ

桃太郎「勝手に死ねやこらああああぁぁぁぁぁあああああああああああああ！！！！！！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

犬山「俺達に関係ないところで死ねやこらああああぁぁぁぁぁあああああああああ！！！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

鬼達の咆哮、スイカ太郎の猛攻、桃太郎の逃亡、犬山の遠吠えが重なり合い、現場は混沌を極めた。

10 ：とある日本の御伽噺-ファンタジー- [saga sage]：2011/08/04(木) 16:33:44.20 ID:WmrmUAfIO

あれ、ちゃんとした筋書きはしたのになんでこんな話に？
あれ？あれ？


桃太郎「死んでたまるかまだ寄生獣2巻しか読んでねえんだよおおおおぉぉぉぉぉぉおおおおおお！！！！！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

犬山「来るんじゃなかった家で一人囲碁でもしとけばよかったあああぁぁぁぁぁぁああああああ！！！！！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

桃太郎「どうしよう犬山さああぁぁぁぁぁぁああああん！！！！！？？」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

犬山「俺にきかないでええええぇぇぇぇぇぇええええ！！！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

桃太郎「あああああああああ！！！！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

犬山「どうしたあああぁぁぁぁぁあああああ！！！！！？」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

桃太郎「いいことおもいついたああああああぁぁぁぁぁあああ！！！！！！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

犬山「なにをおおぉぉぉぉぉぉおおおおお！！！！？」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

桃太郎「一旦立ち止まれええええぇぇぇぇぇぇえええええ！！！！！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

犬山「わかった」ﾋﾟﾀｯ

桃太郎「よし、物陰に隠れろ」

11 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]：2011/08/04(木) 17:02:18.19 ID:l1reAQ9AO

カオスだな

12 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]：2011/08/04(木) 17:50:12.62 ID:WmrmUAfIO

最初は勧善懲悪に対する疑問、人の在り方などに言及したシリアスな話になる予定だったのに……どうしてこうなった

13 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) ：2011/08/04(木) 17:55:31.66 ID:eBzsz80co

>>12
頑張れ
なんとか持ってくんだ

14 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東日本) [sage]：2011/08/04(木) 17:58:47.43 ID:ctyjeVQUo

だから小学生にパソコンは持たせるなって言ったんだよ
親出てこい

15 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/08/04(木) 18:01:28.29 ID:UWqr7i/Oo

>>12
この文章にそんな大層なものが潜んでいたとはｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

16 ：とある日本の御伽噺-ファンタジー- [saga sage]：2011/08/04(木) 19:02:53.38 ID:WmrmUAfIO

犬山「で、思いついたことってなんだ？」

桃太郎「（タメ口……？）走りながら考えたんですけど、僕らは鬼退治にここにきたわけじゃないですか」

犬山「それがどうかしたか」

桃太郎「で、この島を出るには三日後の成田空港行きの便に乗るしか方法はない」

犬山「ほほう」

桃太郎「要するにそれまでこの島で鬼共から逃げながら過ごさなけりゃならないわけです。民宿すらないし、ここ」

犬山「あちゃー」

桃太郎「ちょっと黙っててくださいそのリアクションいらないから」

犬山「……」

桃太郎「ぶっちゃけ無理ゲーじゃないですか、そんなの。鬼の走るスピードは犬並みだっていいますし。 あなた、犬から走って逃げ切る自信ありますか？」

犬山「ない」

桃太郎「黙れ」

犬山「……」

桃太郎「 鬼から逃げ続けるのは体力的に不可能なんです。 かといってここにずっと隠れているわけにはいかない。 お腹も減るし」

犬山「我慢すれば……」

桃太郎「は？ 聞こえなかったもう一度言って」

犬山「……なんでもないです」

桃太郎「こうなるとできることは限られて来る」

犬山「それは？」

桃太郎「それは……」

17 ：とある日本の御伽噺-ファンタジー- [saga sage]：2011/08/04(木) 19:16:58.20 ID:WmrmUAfIO

鬼ヶ島正門前

スイカ太郎「お前で最後だ！」

鬼「……ぐっ……ふ……ふふ……ふふふ」

スイカ太郎「なにがおかしい……」

鬼「お……俺が最後だと……？ 馬鹿を言うんじゃない……この先には俺達などゴミぐらいにしか感じられないほど強力な奴らがごろごろいるんだぜ……」

スイカ太郎「……死亡フラグをたてたな……覚悟はいいか？」

鬼「お……お前こそどうなんだ……」

スイカ太郎「なに……？」

鬼「その……セリ……フ……死亡……フラ……」ｶﾞｸﾘ

スイカ太郎「……そんなフラグ……俺がぶち殺してやる……」

18 ：とある日本の御伽噺-ファンタジー- [saga sage]：2011/08/04(木) 19:51:18.43 ID:WmrmUAfIO

？？「ふふ、そいつの言うとおりだな、まったく」

スイカ太郎「だ、誰だ！？」

？？「俺の名前をお前は聞くのか？ いいだろう、それなら教えてやるよ……」

スイカ太郎「……その巨大な赤瓢箪とガマの油の香りがする腰のしめ縄……まさか！！？」

酒呑童子「俺の名前は酒呑童子……ま、最強の鬼ってところだ」

スイカ太郎「こ……この野郎！」

酒呑童子「おいおい、お前フラグたてまくりじゃねえか？」

そうつぶやくと、背に負う赤瓢箪を手に取り、中身を口にぶちまけた。
あたりに強烈な酒の匂いが漂いはじめ、ガマの油の香りがかき消された。

スイカ太郎「しねええええぇぇぇぇぇぇぇええええ！！！！」ﾀﾞｯ

酒呑童子「怒りっぽいな、お前」

左手で手刀を作り、スイカ太郎の真正面へと立つ酒呑童子。

酒呑童子「……秘技……スイカ割り！！！」ｽﾞﾊﾞｯ

スイカ太郎「ウギャ！」ﾊﾞｶｯ

酒呑童子「懐かしきあの夏の日の思い出……」

スイカ太郎「ぶるるるるるる………」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

手刀で頭部を叩き割られたスイカ太郎は、悶絶し脱糞の末生き絶えた。

酒呑童子「……まったく、愛知の警察は腐ってるぜ……」

意味不明な言葉を吐きながら、全身にスイカ汁を浴びた巨大な赤鬼は、再び瓢箪から酒をあおいだ。

19 ：とある日本の御伽噺-ファンタジー- [saga sage]：2011/08/04(木) 20:14:06.67 ID:WmrmUAfIO

その頃……

桃太郎「ぶくぶくぶく（スムーズに盗めてよかったですね）

犬山「ぶくぶく（しかし爆弾なんて危なくないか？）」

桃太郎「ぶくぶくぶく！（なんのリスクもなしに何かが達成できると思ったら大間違いです！）」

犬山「ぶくぶくぶくぶく（ところでさ……海からいきなり浮かび上がったら肺がぶっつぶれやしないか？）」

桃太郎「ぶくぶく（リスクなしにはなにもできません）」

犬山「ぶくぶく！？（なんだと！？ ふっ、ふざけんな！ 死ぬわ！）」

桃太郎「ぶく（黙れ）」

犬山「……（……）」

桃太郎「ぶくぶくぶく（あっ、ここです。 この穴に爆弾を投げ入れれば……）」

犬山「ぶくぶくぶくぶく（爆弾が爆発して島の火山が活発化して小規模な噴火が起こるんだな）」

桃太郎「ぶくぶくぶくぶく（ううっ……さ、酸素が……）」

犬山「ぶくぶく？（大丈夫か？）」

桃太郎「ぶくぶくぶく（僕、先に上がりますから、あと、よろしく……）」

犬山「ぶくぶくぶくぶく！？（！？ てめー！ それが目的だな！？）」

桃太郎「ぶく（じゃ……）」

犬山「ぶくぶくぶく（ちくしょう！ もうどうにでもなれ！）」ﾎﾟｲｯ

犬山「……？（……？）」

犬山「ぶく……（なにも起こらん……）」

犬山「ぶくぶく（石でもいれてみるか……）」ﾎﾟｲｯ

犬山「……（……）」

犬山「……ぶく

ドン！

犬山「ぶく！？（きた！？）」

ドドン！！

犬山「ぶくぶく（さっさと逃げ……）」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドン！！！！！！！！！

20 ：とある日本の御伽噺-ファンタジー- [saga sage]：2011/08/04(木) 20:24:06.84 ID:WmrmUAfIO

グラグラ

酒呑童子「？ 地震か？ 酔いがまわったか？」ﾋｯｸ

グラグラグラグラ

酒呑童子「…………やべえな」

鬼「酒呑童子様、これは一体！？」

酒呑童子「あー……なんというか、あれだ、みんなに島から出ろって伝えて」

鬼「はっ、はい！！」

ガタガタガタガタガタガタガタガタ

酒呑童子「あー、クソ、俺も逃げるか」

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

酒呑童子「いいところだったのにな……」

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

21 ：とある日本の御伽噺-ファンタジー- [saga sage]：2011/08/04(木) 20:46:57.12 ID:WmrmUAfIO

？？「昨日のNEWSみた？」

？？「みてない。 てかお前のニュースの発音うざい」

？？「火山が噴火して鬼ヶ島が壊滅したって」

？？「へえ」

？？「あそこって確か天然資源があるとかで鬼を追い出そうとしてたんだよな」

？？「馬鹿だねー、あっこには酒呑童子もいるのに」

？？「俺は怖くないけどな」

？？「天下の金太郎だもんねー、キンちゃん」

金太郎「お前こそ天下の浦島太郎（笑）じゃねーか」

浦島太郎「……ぶん殴るぞ」

金太郎「おお怖い怖い（笑）」

？？「二人ともどんぐりの背比べはやめなよ。 どっちも嫁さんに尻に敷かれるだろ？」

浦島太郎「背比べってwwwwwお前がいうなwwww一寸（笑）法師」

一寸法師「……殺すぞ」

浦島太郎「怖いwwvv怖いwwwv」

桃太郎「そこいらでやめとけって（バレなくてよかった……）」

22 ：とある日本の御伽噺-ファンタジー- [saga sage]：2011/08/04(木) 20:56:35.44 ID:WmrmUAfIO

鬼「酒呑童子様ー、このあとどうしましょう」

酒呑童子「どーするかな……」

鬼「もういっそ人間の街にでも行きますか？」

酒呑童子「めんどくさいからいい。……お、そうだ！」

鬼「どうかしました？」

酒呑童子「月に行くぞ！ あそこに二人知り合いがいるんだ」

鬼「月？ あの空の？」

酒呑童子「一人は月のお姫様ってやつでな、もう一人は餅を作ってる」

鬼（聞いてねえ……）

酒呑童子「美味い酒もあるしな……フヒヒ」

鬼（てかそっちがメインだろ……）

酒呑童子「よし、みんな月だ！ 月に行くぞ！」

鬼「お……おおー（もうどうにでもなれー）」

23 ：とある日本の御伽噺-ファンタジー- [saga sage]：2011/08/04(木) 21:15:13.08 ID:WmrmUAfIO

犬山「ゼェゼェゼェ……し……死ぬかとおぼっだ……」

犬山「た……たすかた……」

犬山「ふう……お……落ち着いた……」

犬山「それにしてもあの桃太郎の野郎……人がしにそうな目にあってるってのに……クソッ」

犬山「あー、やめたやめた！ もうあいつのことは考えない、決めた！」

犬山「帰るか……」

犬山「猿太と雉子が待ってるしな……」

犬山「犬山城（いぬやま しろ）、帰還だワン！」


おしまい


鬼「変なスイカが落ちてたから月までもってきちまったな……あとで食うか！」

スイカ「」ﾆﾔﾘ

24 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]：2011/08/04(木) 21:39:15.54 ID:WmrmUAfIO

言い訳がましいようですが、これは僕の鬱が煮詰まってできた話で、決して最初から考えていた話ではありません。そっちはもっとシリアスで重い話なんです（誰得感がすごい）。でも、今回のことで悟りました。俺にSSは書けない、と。
このような駄文で皆様のお目汚しをしてしまい本当に申し訳御座いませんでした。
最後に、スイカ太郎を食べた者が次のスイカ太郎になるという心底どうでもいい話で締めさせていただきます。

25 ：とある日本の御伽噺-ファンタジー- [saga sage]：2011/08/04(木) 21:48:52.77 ID:WmrmUAfIO

グラグラ

酒呑童子「？ 地震か？ 酔いがまわったか？」ﾋｯｸ

グラグラグラグラ

酒呑童子「…………やべえな」

鬼「酒呑童子様、これは一体！？」

酒呑童子「あー……なんというか、あれだ、みんなに島から出ろって伝えて」

鬼「はっ、はい！！」

ガタガタガタガタガタガタガタガタ

酒呑童子「あー、クソ、俺も逃げるか」

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

酒呑童子「いいところだったのにな……」

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ

26 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]：2011/08/04(木) 22:09:26.72 ID:1eULExD9o

お、おう

27 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]：2011/08/05(金) 11:27:56.83 ID:4hT+dpHco

乙した

また何か書いてくりゃれ