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「だったら行かなきゃね」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/04(木) 19:33:09.53 ID:Rn5Uei6u0
IS(インフィニット・ストラトス)の原作三巻の再構成ものです。

再構成ものですので台詞が変わっていたり、ありもしないシチュエーションが起きたりします。
登場人物は一夏、箒、セシリア、鈴、シャル、ラウラ、千冬姉、山田先生です。
それと再構成ものとして白い騎士の女性とワンピースの女の子を一夏が覚えてたりします。
予定としては、三巻が終わり次第、四巻、五巻……と続けれたらいいなぁと思います。
では、次レスからスタートです。

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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/04(木) 19:33:47.48 ID:Rn5Uei6u0
「呼んでる行かなきゃ」

「え?」

ふと横を目にすれば既に少女の姿はいなくなっていて、辺りを見回すけれど姿はない。
数秒ほど辺りをくまなく見回した後、ゆっくりと体を反転させる。
一歩目を踏み出そうとしたところで後ろから声が投げかけられた。

「力を欲しますか?」

「え……」

急いで振り向くと、波の中膝元までを海に沈めた女性が立っていた。急に目の前に現れたことに驚きつつ目の前の女性の姿を見た。
その姿は、白く輝く甲冑を身に纏った騎士さながらの格好だった。
大きな剣を目の前に立ててそれに両手を預けている。その顔は目を覆うカードで半分以上が見えない。

何故かその人の事を知っている気がした。

「力を欲しますか……? 何のために……」

「……そうだな。友達を――いや、仲間を守るためかな」

「仲間を……」

「あぁ。なんだかんだでさこの世界には理不尽な事が多いだろ。それらからさ仲間を守りたいと思うんだ」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/04(木) 19:39:14.18 ID:Rn5Uei6u0
思い描くはあの時の自分を助けてくれた姉の姿がある。二連覇を破棄してまで助けてくれた姉の姿。
せっかくISという守れる力を手に入れたんだそれを上手く使いこなしたい、そのために力が欲しかった。

「そうですか。ならもう私からは言うことはありません」

何故かカードで顔が半分も見えないはずなのに目の前の女性は微笑んでいる気がした。
そして女性の姿はうっすらと見えなくなっていく、もう既に半分以上が見えない。
けれど、口の動きで大丈夫、大丈夫と言ってる気がした。

「だったら行かなきゃね」

「えっ?」

声に気付いて後ろを振り返ると白いワンピースに麦わら帽子を被った女の子が立っている。
人懐っこい笑み。無邪気そうな顔でじいぃと俺を見つめている。

「ほら、ね?」

腕を取られて、にこりと微笑みかけられる、そのしぐさに何だか照れくさそうになりながら

「あぁ」

と頷いた、するといきなり世界が白く輝き始める。

「なっ?」

「心配しないで。大丈夫、君なら彼女達を助けられる」

「え? 今何て―――

答えは返ってこなくて、でも俺は夢から覚めたように起き上がる。
右腕にある白いガンレットは先ほどより輝いているように見えた。

「待ってろ箒、俺が助けてやるからな」

そういえば、夢の中に出てきた女性は誰かに似ていた。
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/04(木) 19:45:07.92 ID:Rn5Uei6u0










 

                      白い――騎士の女性。


5 :訂正 [saga]:2011/08/04(木) 19:46:27.91 ID:Rn5Uei6u0









 

                    白い――騎士の女性。





















6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/04(木) 19:47:43.72 ID:Rn5Uei6u0
「ぐぅぅぅ」

およそ女の子には似つかわしくない声を上げていると思いながらも、喉から苦しげな声が漏れてしまう。
福音の手は首を掴んで離さず、更にエネルギー状へと進化した『銀の鐘』が機体をほぼ全て包み込んでいた。

無様だな私は。新しい力におぼれ結局は、一夏や仲間を傷つける結果となってしまった。
死へのカウントダウンが始まる中、心の中はある一つの事でいっぱいになっている。

     
       会いたい。

                      一夏に会いたい。


          すぐに会いたい、今会いたい。


                            あぁ、あぁ、会いたい。


「いち、か……」

しらずしらずの内に自分の口は彼の名前を呼んでいた。

「一夏……」

もう一度呼ぶけれど、輝きが増す翼を前に私は覚悟を決めて目をつぶることしか出来なかった。
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/04(木) 19:48:48.45 ID:Rn5Uei6u0








                     ィィィィンッ……!






8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/04(木) 19:49:30.16 ID:Rn5Uei6u0
『!?』

福音は私の首正確に言えば、紅椿の首を掴んでた手を急に離した。
まるで機械なのに危機を察知した動物のような動きで、
そしていきなりの事に驚いてる私の目に映ったのは強力な荷電子砲を受けて吹き飛ぶ福音の姿だった。

(何が、起きて――)

戸惑ってる私の耳に届いたのはさっきから思って止まない声だった。


                     「俺の仲間は、誰一人としてやらせねぇ!」


私の視線の先には何よりも、白く、輝きを放つその機体がある。

「あ……あ、あっ……」

じわりと目じりに涙が浮かんでく。
わずかに潤んでる視界に見えるのは、白式第二形態・"雪羅"を纏った一夏だった。
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/04(木) 19:53:24.94 ID:Rn5Uei6u0
早速、訂正をしてしまった情けない。
こんな感じで進みます、何か意見等あったらどんどんお願いします。
次回更新は、明日か明後日の午前中には。
ではでは。
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/05(金) 00:31:50.54 ID:s4s/luB5o
期待
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/05(金) 13:40:53.38 ID:jnp1S4sK0
おおう。10さんレスありがとです。
では続き開始します。
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/05(金) 13:42:18.86 ID:jnp1S4sK0
何かに導かれるように俺はISを起動させ、白式第二形態・雪羅で福音を探していた。
途中、何人かの先生に待ってと言われたが無視してきたので千冬姉に怒られるであろう。

けれどそんな事をしても、頭の中は仲間を助けたいという一つしかなかった。
何故第二形態になってるのかも、体の傷が治っていることも分からない。
でもそんな状態でも箒、セシリア、鈴、シャル、ラウラを助たいという気持ちだけはあった。

『複数のISの反応を確認、その内五機はプライベートチャンネル登録者と確認』

ハイパーセンサーで確認するとセシリアとシャルとラウラと鈴は戦闘に参加していない。
ただ唯一箒の機体、紅椿だけが福音と戦っているというより追い詰められていた。

「荷電粒子砲に切り替える、目標は福音に設定」

雪羅がゆっくりと量子変換し荷電粒子砲へと姿を変える。
マニュアルでもう一度標準を定めてから解き放つ。

見事命中し福音を紅椿から離れさせる、その隙をつくように俺は紅椿に接近しながら言う。

「俺の仲間は誰一人として、やらせねぇ!」

「一夏っ、一夏なのだな!? 体は、傷はっ……!」

「おう。待たせたな」

「よかっ……よかった……本当に……」

「なんだよ、泣いているのか?」

「泣いてなどいないっ!」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/05(金) 13:49:02.21 ID:jnp1S4sK0
ぐしぐしと目元をぬぐう箒に、俺はやさしく頭を撫でてやる。

「心配かけたな。もう大丈夫だ」

「し、心配してなどっ……」

どうも強がりばかり出てくる様子の箒らしい。
俺はポニーテールではないその髪型がやっぱり気になった。

「ちょうどよかったのかもな。これ、やるよ」

「え……?」

俺は手にしている物を箒に渡す。

「り、リボン……?」

「誕生日、おめでとうな」

「あっ……」

七月七日。今日が箒の誕生日。
とは言っても誕生日プレゼントに何を買っていいか迷った俺は、シャルに買い物を付き合ってもらったわけなんだが。

「それ、せっかくだし使えよ」

「あ。ああ……」

「じゃあ、行ってくる。――まだ、終わってないからな」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/05(金) 13:55:23.69 ID:jnp1S4sK0
言うなり、俺はこちらに向かってきていた福音へと急加速、正面からぶつかった。

「再戦と行くか!」

《雪片弐型》を右手に構え、斬りかかる。
それをひらりをのけぞってかわした福音を、左手の新兵器《雪羅》で追う。
第二形態に移行したことで現れたこの設備は、状況に応じていくつかのタイプに切り替えれるらしい。
俺のイメージに応えるように、その指先からはエネルギー刃のクローが出現する。

「逃がさねぇ!」

一メートル以上に伸びたクローが福音の装甲を斬る。
シールドエネルギーに阻まれはしたが、その福音は確実に福音を捉えていた。

『敵機の情報を更新。攻撃レベルAで対処する』

エネルギー翼を大きく広げ、さらに胴体から生えた翼を伸ばす。
そして次の回避の後、福音の掃射反撃がはじまった。

「そう何度も食らうかよ!」

俺は避けようとせず、左手を構えて前へと飛ぶ。

―雪羅、シールドモードへ切り替え。相殺防御開始―

キンッ! という甲高い音を鳴らして、左手の雪羅が変形する。
それから光の膜が広がって、福音の弾雨を消していく。
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/05(金) 14:00:47.87 ID:jnp1S4sK0
                     ・・・・・・・・・
そう、これはつまり、エネルギーを無効化する零落白夜のシールド
当然エネルギー消耗は激しいが、完全に攻撃を無効化できる以上、圧倒的にこちらが有利となった。
福音に実弾兵器がないのは、スペックカタログで確認済みだ。

「うおおおっ!」

強化され、大型四機のウイングクラスターが備わった白式・雪羅は。二段階瞬時加速可能にしている。
複雑な動きをする福音も、最高速での回避が可能な訳ではないのだから、これで十分追いつける。

『状況変化。最大攻撃力を使用する』

福音の機械音声がそう告げると、それまでしならせていた翼を自身へ巻き付け始める。
それはすぐに球状になって、エネルギーの繭にくるまれた状態へと変わった。

――まずい。イヤな予感がする。
それは、最悪なことに的中した。

翼が回転しながら一斉に開き、全方位に対して嵐のようなエネルギーの弾雨を降らせる。
それはつまり、ダメージから回復しきっていない鈴たちにも攻撃が及ぶということだった。

(くっ! 守り切れるか――!?)

俺はすぐさま仲間の盾に走ろうとするが、それを怒鳴り声に蹴飛ばされる。

「何やってんのよ! あたしたちは腐っても代表候補生よ?
余計な心配してないで、さっさと片付けちゃいなさいよ!!」

「鈴……わかった!」

仲間を信じる。今の俺にはそれしかない。だったら、どこまでも信じきってやる。
俺は右手の雪片と左手の雪羅、それぞれから零落白夜の光刃を作り出して、再度福音へ飛び込んだ。
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/05(金) 14:05:10.65 ID:jnp1S4sK0
(一夏が駆けつけてくれた……!)

それはもう、嬉しいを飛び越えていた。
心が躍動する。熱を持って、跳ねる。
そして戦う一夏の姿を見て、何よりも強く願った。

(私は、ともに戦いたい。あの背中を守りたい!)

強く、強く願った。

そして、その願いに応えるように、紅椿の展開装甲から赤い光に混じって黄金の粒子が溢れ出す。

「これは……!?」

ハイパーセンサーからの情報で、機体のエネルギーが急激に回復していくのがわかる。

――『絢爛舞踏』、発動。展開装甲からのエネルギーバイパス構築……完了。

項目に書かれているのはワンオフ・アビリティーの文字だった。

(まだ、戦えるのだな? ならば――)

一夏に渡されたリボンで髪を縛り、気を引き締めて福音を見る。

(ならば、行くぞ! 紅椿!)

赤い光に黄金の輝きを得た真紅の機体は、夕暮れの空を裂くように駆けた。
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/05(金) 14:07:47.70 ID:jnp1S4sK0
今日の投下はこれにて終了。
どんどん書きだめがへっていく……。
次回更新は日曜日に行います、意見等待ってます。
ではでは。
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/06(土) 08:19:30.16 ID:e/0Wv8890
見てる方いるんですかね……
 
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/06(土) 20:20:05.29 ID:QtSfNjKho
不安でもスレ立て直すとか無いわ
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