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男「月が綺麗ですね」 -
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1 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 00:59:03.26 ID:WqmipI6SO
女「? いきなりどうなされましたか?」
男「…いや、なんでもない」
女「変な男さん」クスクス
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/
二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/
【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/
2 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 00:59:54.97 ID:WqmipI6SO
女「でも、お月見なんて久しぶりです。このような催しものは風流で、好きです」
男「お気に召したようで何よりでございます」
女「ふふ、今日の男さんはいつもよりユーモラスなのですね」
男「そんなことはないさ。ただ緊張してるだけ」
女「…もう、二年も経ちますのにね」
3 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:00:23.67 ID:WqmipI6SO
男「そうだな。だが、慣れたとしても、それはそれで困りものだろう?」
女「ええ、困ります。だって…」
ギュッ
女「こうやって抱きしめた時の、貴方の慌てる顔が見れなくなるのでしょう?」
男「そ、う…だな」
女「表面を取り繕っても、早鐘を打つ鼓動までは隠せませんよー?」クスクス
男「…むぅ」
4 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:01:04.09 ID:WqmipI6SO
女「後一年、ですか」
男「後一年、だな」
女「もう、一年しかないのですか…」
男「まだ、一年もあるじゃないか」
女「…」
男「…」
女「……膝を貸して貰えますか」
男「お安い御用で」
5 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:01:38.52 ID:WqmipI6SO
女「とても落ち着きます…」
男「寝るなよー?」
女「寝て、しまいそう、です…」
男「寝たら襲うからな」
女「では、尚のこと寝ます、ね…?」
男「…」
女「ふふ、また…早鐘…打…ます、よ」
男「……まったく」
6 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:02:05.67 ID:WqmipI6SO
男「寝れなかった」
女「まあ…徹夜だなんてお体に悪いです」
男「誰のせいだと」
女「? 誰のせいなんでしょう?」
男「むぅ……惚れた弱み、か」
7 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:02:36.03 ID:WqmipI6SO
女「朝食は何がよろしいでしょう?」
男「君がいいな」
女「きみ……? ああ、卵ですね!」
男「……うん、卵で。目玉焼きがいいな」
女「分かりました! 男さんはパンを焼いておいて下さい」
男「…あいよー」
8 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:03:04.24 ID:WqmipI6SO
男「何かが足りない」
女「何か、とはなんでしょう…?」
男「……なんだろ」
女「……なんでしょう」
「「!」」
男「ジャムだ!」
女「紅茶です!」
男「……ぁー」
女「……ぅー」
男「…ロシアンティーにしようか」クスッ
女「じゅ、準備して参りますねっ♪」
9 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:04:42.93 ID:WqmipI6SO
男「出かけよう」
女「どこに、でしょうか?」
男「どっか行きたいとこある?」
女「…落ち着ける場所がいいです」
男「落ち着ける、ねえ……たとえば?」
女「貴方の胸の中とか」ポスッ
男「 」
女「外は怖いですから…ね?」ニコニコ
男「……まったく」
10 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:05:29.72 ID:WqmipI6SO
男「女、薬は飲んだか?」
女「いえ、最近は調子も良いのであまり飲んでいません」
男「…本当は?」
女「だって、苦いんですもの…」
男「良薬口に苦し、だ」
女「分かりましたよう…」
11 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:05:59.82 ID:WqmipI6SO
男「どうした、渋い顔して」
女「お薬のせいです。男さんも飲めばきっと分かりますよー…」
男「どれ、袋にこびりついた粉でも舐めてみるか」カサ
女「あ、男さん。そのお薬は――」
男「んー?」ペロ
男「」パタン
女「――初めての方は気絶するほどの苦さだとお伝えしたかったのに…」
12 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:06:29.30 ID:WqmipI6SO
男「死ぬかと思った」
女「私は飲まなければ、なのですけどね」
男「いつになくブラックだな」
女「……お薬のせいです」
男「さいですか」
13 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:06:59.78 ID:WqmipI6SO
男「昼食は俺が作る。リクエストは?」
女「中華料理、なんていかがでしょう?」
男「刺激物だな……ふむ、辛さ超控えめでいいなら作るぞ」
女「お願いできますか、シェフ?」
男「任せろ!」
14 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:07:26.18 ID:WqmipI6SO
男「…」
女「…」
男「ごめん」
女「見栄なんて張らずに、素直にラーメンでよかったのではないでしょうか?」
男「…うん。まさか料理が発火するなんて思わなくて」
女「…次回に期待、です」
男「任せろ」
15 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:08:09.48 ID:WqmipI6SO
男「というわけで!」
女「というわけで、なんでしょう?」
男「夕飯も俺が作る!」
女「…」タジ
男「半笑いで後ずさるのやめて、心がえぐれる」
女「今度は何を作るのでしょう?」
男「シチューだ」
女「…簡単な料理ですし、ひとまず安心いたしました」
男「汚名挽回、名誉返上だ!」
女「え…ええ……頑張って下さいませ」
16 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:08:44.47 ID:WqmipI6SO
女「……明日から貴方は台所に出入り禁止です」
男「…はい」
女「爆発するなんて予想外過ぎました…」
男「俺の前世は軍の兵器局だったに違いないな…」
17 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:09:14.79 ID:WqmipI6SO
男「気分転換に遊びをしないか?」
女「遊び、ですか? 何をなさるのでしょうか?」
男「王様ゲーム」
女「…二人で?」
男「二人で」キリッ
女「……いいですよ、やりましょう?」
18 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:11:26.88 ID:WqmipI6SO
「「王様だーれだっ♪」」
男「俺だっ!」
女「あう…」
男「よーし、じゃあ――王様と1番がちゅーだ!」
女「…あら? 私、2番って書いてありますよ?」
男「 」
19 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:11:55.94 ID:WqmipI6SO
「「王様だーれだっ♪」」
女「私ですっ!」
男「むう…」
女「では――王様が1番にぎゅーってしてもら」
男「だから2番だって」
女「 」
20 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:12:27.34 ID:WqmipI6SO
男「…」
女「…」
「「王様だーれだっ!!」」
男「うっしゃァ! 王様と2番がキ」
ピンポーン
女「! 来客でしょうか。出て参ります」
男「 」
21 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:12:55.24 ID:WqmipI6SO
女「男さん、男さん」
男「なにさ」
女「紅葉狩りのお知らせだそうですっ」
男「ほう」
女「…」
男「…」
女「……あのっ、…!」
男「ん。行くか、明後日にでも」
女「――はいっ♪」
22 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:13:22.23 ID:WqmipI6SO
女「〜♪〜〜♪」
男「偉くご機嫌だな」
女「はいっ、とても楽しみで♪」
男「…子供みてー」クスクス
女「えいっ」ギュッ
男「 」
女「…子供にドキドキするなんて、男さんはロリコンさんなのでしょうか?」クスクス
男「否定はしない」
女「えっ」
23 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:13:50.67 ID:WqmipI6SO
男「というわけで!」
女「というわけで? …デジャヴです」
男「紅葉狩りにきたぜっ!」
女「楽しみですっ♪」
男「…でもさ、紅葉狩りって具体的に何すんの? 狩るの? 伐採なの?」
女「実は私も知らないです…」
男「…」
女「…」
男「まぁ、じゃあピクニックってことで」
女「貴方と一緒なら何でもいいのですけどね」クスクス
24 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:14:39.20 ID:WqmipI6SO
男「…大丈夫?」
女「 」
男「歩き初めて3分…妥当なとこか」
女「み、み…ず、を……」
男「ミミズ?」ヒョイ
ミミズ「やあ!」ニュルルン
女「 」ガクッ
男「小休止、だな」ブンッ
ミミズ「ヴア゙アアアアァ゙ァ゙ァ…」キラーン
25 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:15:06.91 ID:WqmipI6SO
女「んくっ、んくっ……ぷぁ、死ぬかと思いましたー」
男「大丈夫かー? しばらくはおぶってやるから、今は休んどけなー?」
女「…ごめんなさい」
男「気にすんな。…しかし、ふもとでもこの眺めか……。山が燃えてるみたいに真っ赤なのな」
女「絶景、ですね…」
男「頂上はさぞや素晴らしい眺めなんだろうな」
女「頂上…ですかー…」
男「ん? 行きたい?」
女「い、いえ! また迷惑を掛けてしまいますしっ」
男「んー…そうかー」
女「はい…」
26 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:15:36.12 ID:WqmipI6SO
男「…っ、…っと」
女「…あ、あの」
男「なに、さっ」
女「重くないでしょうか…?」
男「大、丈夫っ。どうせなら、もっと、密着とか、してっ、くれっと、嬉しいなっ」
女「……男さんのえっち」ギュッ
27 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:16:07.30 ID:WqmipI6SO
男「ふぃー、やっと中腹かー」
女「はい、緑茶をどうぞ」
男「ん、さんきゅー」ゴクゴク
女「…風が、きもちーです」
男「そーだなー…」
女「…」
男「…」
女「…少し早いかもしれませんが、昼食にいたしましょうか?」
男「いや、まだだな」
女「? まだ…?」
男「どうせだから、残り半分登りきるぞ」
28 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:18:17.69 ID:WqmipI6SO
男「残り、100m、だってさっ」
女「…だ、大丈夫でしょうか?」
男「そろ、そろ…限界、かもっ」
女「! お、降りますよ!」
男「おう、…っと。頂上までもうちょいだしな、登りきれんだろ」
29 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:18:47.64 ID:WqmipI6SO
女「 」
男「あと50mなんだけど?」
女「…斜、面が…きつ、す…はう」フラッ
男「おっと…。おぶるか?」
女「! い、いいえっ。私の足で登りきりたいんです!」
男「ん、頑張れ」
30 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:20:01.41 ID:WqmipI6SO
女「……」
男「(蒼一色のパレット、どこまでも続く街並み、空を舞う紅葉が彩りを添えて……言葉にできねぇな)」
女「…すごい、です」
男「…来て良かったな」
女「ええ。……貴方と来れて、良かったです」
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
:2011/08/09(火) 01:20:21.88 ID:sA961iN10
なんだろう・・・壁を殴りたい・・・
32 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:20:28.28 ID:WqmipI6SO
男「もぐそしてもぐ昼食タイムもぐもぐ」
女「食べるのか喋るのか、どちらか一つにいたしませんか…?」
男「もぐもぐ…」
女「…もきゅもきゅ」
33 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:21:08.97 ID:WqmipI6SO
男「むぐ…っ!?」ドンドンドンッ
女「! 緑茶をっ!」
男「ごくっごくっ……ぷはっ!死ぬかと思ったー…」
女「…私より早くは駄目ですよ」
男「む、ブラックだなー」
女「コーヒー飲みます?」
男「そのブラックじゃねーから」
34 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:21:54.42 ID:WqmipI6SO
男「ゆったりー」
女「まったりですー」
男「女ー、ひざまくらして」
女「……ん、どうぞ?」ポンポン
男「おやすみ」コテン
女「ふふ、おやすみなさいませ…♪」
35 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:22:23.90 ID:WqmipI6SO
男「くー、くー…」
女「…」ナデナデ
男「くー、むにゃ…」
女「…」ナデ
男「くー、くー…」
女「…こんなにも近くて愛おしいのに」
男「くー…」
女「…もっともっと、これから先も眺めていたいのに」キュッ
36 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:22:54.63 ID:WqmipI6SO
男「ん…ふぁ、あ…っ!」
女「おはようございます、男さん」
男「おはよー」
女「ほら、見て下さい。夕焼けがとても綺麗なんですっ!」
男「おー…朱と紺のコントラストがなんとも言えないな」
女「ふふ、評論家さんみたいです」クスクス
男「だ、だって!ほら、夕陽の朱が――」
女「(…ああ、幸せです。…こうやって、いつまで私は笑っていられるのでしょうか。
私が生きた証は、どこかに残せるのでしょうか…? …切ないです)」
男「――って、女? 大丈夫?」
女「! え、えぇ、大丈夫ですっ!」
男「ちょい喋り過ぎたな。そろそろ帰るとしますかー!」
女「…はい、帰りましょうか」
37 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:23:23.49 ID:WqmipI6SO
男「そして帰宅!」
女「お夕飯の準備をいたしますね」
男「今晩のメニューはっ?」
女「…近頃少し冷えてまいりましたし、キムチ鍋などはいかがでしょうか?」
男「グッチョイ! 楽しみだーっ!」
女「ふふ、少々お待ち下さいね」クスクス
38 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2011/08/09(火) 01:23:46.58 ID:UFa7ZoJAO
I love you
39 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:24:39.39 ID:WqmipI6SO
鍋「ぐつ、ぐつ…」
男「も、もう食べていいよなっ?」
女「んー…まだ、もう少しですね」
男「む、う…」
鍋「ぐつぐつー」
男「…」チラッ
女「?」ニコニコ
鍋「ぐっつぐつー♪」
女「…そろそろ頃合いでしょうか」
男「! ふたっ! ふた開けるからな!」
鍋「くぱぁー」
女「うん、上手く煮えてるようですっ♪」
男「よしっ、じゃあ――」
「「いただきまーすっ」」
40 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:25:17.81 ID:WqmipI6SO
男「ヒィィッハアァァッ!!」
女「お行儀悪いですよ…?」モクモグ
男「だっ、これ、辛ぁッ!! 舌が! 舌が千切れるゥゥッ!!」
女「そうですか? …薄めます?」モグモグ
男「ぐ、ぬ…食べれるもんねっ!」パクッ
女「あ、そこには豆板醤の塊が」
男「 」パタン
女「…遅かったようです。……おいしー」
41 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/08/09(火) 01:25:44.28 ID:0gJpqNQAO
み……つ………き………?
42 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:29:28.36 ID:WqmipI6SO
男「くちびるひりひりー…」
女「大丈夫ですか?」
男「ちょっと駄目かも…痛い…」
女「ん…舐めたら治りますでしょうか?」
男「 」
43 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:30:02.03 ID:WqmipI6SO
男「あ、の……女? 熱ある?」
女「ひどいですよう…」
男「……本気?」
女「はい」
男「…」
女「…」
男「むぅ、また今度な」
女「なんででしょうか…?」
男「んー。なんだろなー……。なんとなく今の女は思い詰めた目をしてる気がするからなぁ。焦っても、失敗するだけよー?」
女「……っ」キュッ
男「――だから、今はほっぺで許せ」チュッ
女「…っ!!」ボンッ
44 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:30:31.82 ID:WqmipI6SO
女「 」プシュゥゥ
男「まさか、これだけで茹で上がるとは」
女「 」プスプス
男「…かわいーなー」ギュッ
45 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:30:58.38 ID:WqmipI6SO
女「…んぅ」
男「おう、起きたか。おはよー」
女「おはよーございま……っ!?」
男「どした?」
女「な、なんで抱きしめられ…っ!」
男「…あ? もしかして、するのはいいけどされるのは駄目なタイプだった?」
女「ち、ちち違いますっ! へっ、へっ、へっちゃらですからっ!」
男「…」ギュッ
女「!!」ビクンッ
男「へぇ……新発見だわー」ニヤニヤ
女「――ッ//」
46 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:31:25.86 ID:WqmipI6SO
男「そして朝だ」
女「…」ツーン
男「……朝、なんだが。…女が昨晩から機嫌を直してくれない」
女「…」ツーン
男「あの、女…朝食って…」
女「…」ツーン
男「む、無視はやめて…」
女「……。ここに、一人分あります。私はこれ以上朝食を作るつもりはありません。貴方がこれを食べるなら私は何も食べずに午前中を過ごします。必然的に食後のお薬も飲みません。貴方が一人我慢をすれば私はお薬を飲むことが出来ます。さぁ、どういたします?」
男「どう見積もっても選択肢が一つしかない罠」
47 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:33:33.00 ID:WqmipI6SO
男「夜だ」
女「…」ツーン
男「…一応聞く。女、夕飯は」
女「一人分限りです」
男「敵に回しちゃいけない相手を敵にしてしまったようだ」
女「…」モグモグ
男「この時代に兵糧攻めが存在したなんてな…」ガクッ
48 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:34:05.35 ID:WqmipI6SO
男「 」
書き置き『朝食はオーブンとフライパンの中です。私も意地になり過ぎてました。だから仲直りいたしましょう。もし仲直りしていただけるなら、作っておいた朝食を完食していただきたく思います。お昼前には帰宅いたします』
男「……。つまりあれか。許して欲しかったらコレを食えと」
黒い何か1「まっくろー」
黒い何か2「こげこげー」
男「四角い炭と目玉焦げ…」
男「……」
男「…いただきます」グスッ
49 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:34:32.15 ID:WqmipI6SO
男「 」
女「ただい……あらあら、まさか食べ切るとは思いませんでした」
男「 」
女「……我が儘ばっかで最低ですね、私」
女「こんなだから神様は、私を選んだのでしょうね…」
50 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:35:00.00 ID:WqmipI6SO
男「はっ! いつの間に寝てたんだ!」
女「おはようございます」
男「! お、おおおはようっ!」
女「…仲直りの印に、昼食でもいかがでしょう?」
男「よろこんでっ!!」
51 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:35:26.02 ID:WqmipI6SO
男「…うまそー」
女「? ただの野菜炒めと白米ですよ?」
男「一日ぶりのちゃんとしたご飯だから」
女「なるほどです。どうぞ召し上がれ♪」
男「おうっ、いただきま……」ピタッ
女「……どうかなさいました…?」
男「いや、もしかしたら野菜炒めの中に何か仕掛けがあるのかなと疑いを――」
女「兵糧攻めプレイがお気に召したならそうと言って下さればいいのに」ボソッ
男「 」
52 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 01:37:01.49 ID:WqmipI6SO
見てる人いるのかな……?
今日はもう寝ます。また夜にでも。
最後にレス返をして終わりにします。
>>31
殴ってもいいけど、どうかお怪我をなさらないように気を付けて下さいませ…。
>>38
いぐざくとりぃ!
博学な方なのですね…♪
>>41
まさかバレるだなんて…
ええ、正解ですよ(´・ω・`)
ではでは、皆様良い夜を…
53 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/09(火) 01:37:23.14 ID:6XTwm2wTo
しえん
54 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/09(火) 01:56:31.58 ID:la44msrDO
乙。二人には幸せになって欲しいなぁ……。
55 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2011/08/09(火) 02:25:22.49 ID:xv+Buot+o
一年あれば運さえ良ければ…
とりあえず、どんな形であれハッピーエンドであってほしいな…
56 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/09(火) 06:25:58.93 ID:sGR+HXySO
C
切ないなこれ
57 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/08/09(火) 10:11:02.33 ID:alGPaw1So
し
58 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/09(火) 11:51:03.35 ID:CbTIRX7Yo
乙
なんだか切ないねぇ
俺もこんな青春送りたかった
59 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/09(火) 12:39:45.93 ID:e4xCfo91o
>>58
俺は立ち直れなくなりそうだからこういうのは嫌だな〜
乙
60 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:33:32.81 ID:WqmipI6SO
男「うまかったー…ごちそーさん!」
女「お粗末さまでしたー。あ……食後にデザートなんていかがです?」
男「デザート? 砂(Dessert)ですか?」
女「 」
61 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:34:02.78 ID:WqmipI6SO
ズダンッ!
男「乱暴に置くと皿割れるよ…?」ガクブル
女「あらあら、申し訳ありません」
男「……ところで、この薄茶色のピラミッド型に固められた物は何かな」
女「デザート、砂ですよ? ちなみに先程のはスペルミスですね。正しくはdesertです」
男「作者は英語が苦手なんだよ」
女「メタ発言はさておきです。…冷めないうちに召し上がって下さい♪」ゴゴゴゴ
男「いや…砂に冷めるも何も」
女「何かおっしゃりました? 問題があるようなら炭にしますけど?」
男「なにこれ死にたい」
62 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:34:29.81 ID:WqmipI6SO
女「貴方が食べないなら、私がいただきましょうか?」
男「た、たべれば、いいんだろ…」ガクガク
ぱくっ
男「! うぐっ!? ――ん? 甘い?」
女「だってきなこですもの。お砂糖を少々混ぜてありますから当然甘いです」
男「騙し方がえげつなさすぎる」
63 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:34:58.01 ID:WqmipI6SO
男「というわけで、夜だ」
女「――♪、〜♪」
男「女が油断してるうちに、いたずらを仕掛けてやるんだ…!」
男「女の分のシュウマイの中にとびっきりの量の練りわさびをいれてやる…」ククク
64 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:35:23.71 ID:WqmipI6SO
「「いただきまーす」」
女「んっ」パクッ
男「(ふはは、泣き叫ぶがいいさ…っ!)」
女「おいしー」モグモグ
男「!?」
65 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:35:53.21 ID:WqmipI6SO
男「(嘘だろ、まさか辛くない種類のわさびを使っちまったのか!)」
女「……♪」モグモグ
男「なぁ、女。よかったらシュウマイ一つくれないかな」
女「…よくないです」
男「じゃ、じゃあ交換!」
女「おんなじシュウマイですよ?」
男「女のシュウマイが食べたいのっ!」
女「! …で、では、どうぞ」
男「サンキューっ! ……はむっ」パクッ
男「はは、婆ちゃん。なんで川の向こうで手なんか振ってんだ? 今行くからー!」
女「!? いっちゃ駄目ですうぅぅっ!!」
66 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:36:20.29 ID:WqmipI6SO
男「疲れた…寝るか」
女「はい、今お布団を敷きますね!」
男「あれだ、一緒の布団で寝ようか」
女「! 男さんからそんな台詞が出るなんて珍しいです」
男「たまにはなー、甘えたいのさ」
女「ふふ、分かりました…♪」
67 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:36:47.27 ID:WqmipI6SO
男「くー、くー…」
女「寝付きが良すぎます…」クスクス
男「むにゃ…ぅー…」
女「…良い夢見を……♪」ナデナデ
68 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:37:14.61 ID:WqmipI6SO
男「暇だー」
女「平和、ですねえ」
男「ボケてしまいそうだ」
女「ボケ防止のためにも、私が倒れてみましょうか?」
男「洒落にならないからやめろ」
69 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:37:46.19 ID:WqmipI6SO
男「うー、さぶさぶ」ブルブル
女「最近特に冷え込みが強いですよね」
男「雪でも降るんじゃないかー…?」
女「雪ですかー…。わくわくしますっ」
男「雪合戦に雪だるま、かまくら作り…まあ、たくさん楽しめるよな」
女「ゆ、雪よ降れー…」ナムナム
男「はは、天気予報でも見てみる?」ポチッ
TV『と、突如発生した寒気団が関東一円を覆い尽くしました!
明日より二日間程は吹雪が見込まれるでしょうっ!!』
男「予想外デース…」
70 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:40:42.69 ID:WqmipI6SO
男「吹雪初日。山が近いせいか、雪の量も中々」
女「……除雪車の出るレベルになるでしょうか?」
男「大丈夫じゃないか? まあ、遊ぶには困りそうにないよな」
女「はいっ♪」
男「…童心に帰るのも悪くはないか」
71 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:41:10.68 ID:WqmipI6SO
男「吹雪二日目。…雪に彩られている街並みが気になるところだ」
女「二階に移ります?」
男「んー、そうだな。そうするか」
女「…そ、その」
男「おんぶな。階段キツいしなー」
女「ごめんなさい…」
72 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:41:37.16 ID:WqmipI6SO
男「しまった」
女「…吹雪、ですからね」
男「景色も何も見えねぇよばか…」ガクッ
女「今日もこたつでぬくぬくですね…♪」
73 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:42:04.54 ID:WqmipI6SO
男「さて!」
女「はて…?」
男「吹雪が止んだ」
女「ちらほらとですがぼたん雪が降っておりますね」
男「…遊ぶか?」
女「! はいっ♪」
74 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:42:33.12 ID:WqmipI6SO
男「てなわけで、雪合せブフッ」
女「ひっとー!」キャッキャッ
男「…そいっ」ブンッ
女「フライパンガード」ゴーン
男「!?」
75 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:43:00.68 ID:WqmipI6SO
男「道具とか卑きょベシャッ」
女「つーひっと!」クスクス
男「…はっ、ほっ!」ブンッブンッ
女「フライパンカウンター」ゴゴン!!
男「う、打ち返されただっブシャベシャ」
女「かどらぷるひっとーっ♪」
76 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:43:28.97 ID:WqmipI6SO
男「勝てるブファ、わけがベシャッ、ないんだビシャ!」
女「〜っ♪」キャッキャッ
男「まあ、楽しそうだからいいけブフッ」
女「油断大敵、ですよー?」クスクス
男「やっぱ許さん」
77 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:43:57.80 ID:WqmipI6SO
男「女ぁぁァーっ!!」
女「ひう!? な、なんでしょう?」ビクビク
男「隙あり」ブンッ
女「 」ベシャッ
78 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:44:25.73 ID:WqmipI6SO
男「女ぁぁァーっ!!」
女「二度も同じ手に――」
男「愛してる!!」キリッ
女「な――ッ!//」カァッ
男「隙あり」ブンッ
女「 」ベシャッ
79 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:44:52.43 ID:WqmipI6SO
男「午後九時…」
女「約半日遊びっぱなしです」
男「マジで童心に帰り過ぎた…」
女「ですねー…。でも、たまにはよろしいじゃありませんか」クスクス
80 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:46:18.20 ID:WqmipI6SO
男「雪が止んだな…」
女「はい、星も見えますねー…」
男「…」
女「…」
男「月が綺麗ですね」
女「綺麗です、ね……って、なぜ敬語なのでしょうか?」
男「お前はもう少し本を読まないか?」
81 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:48:50.59 ID:WqmipI6SO
男「朝、快晴だな」
女「雪が溶けちゃいます…」
男「…よし。急いで作るか!」
女「はいっ!」
82 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:49:19.45 ID:WqmipI6SO
男「…しまった」
女「雪だるま…胴部分が二つ、です」
男「もう一つ、小さいの作らなきゃ…」
女「わ、私がやっておきますっ!」
83 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:49:52.20 ID:WqmipI6SO
女「 」
女「お、おも…い、です…ぅ!」
女「……い、いつもは、ここで頑張らないから駄目駄目なんです…!」
女「んしょっ、んーしょっ…」ゴロゴロ
84 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:50:21.52 ID:WqmipI6SO
女「やった、完成しました…!」
女「後は乗っけるだけですが…」
女「っく…ぅ……あう。私だと持ち上がりそうにありません…」
女「…男さんを呼びまし……あら、男さんはいずこに?」
男「おーい、女ぁー!」
女「! 男さーん、どこへいらし――!?」
雪塊「ずどーん」
女「……10mはありますよ、あれ」
85 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:50:51.41 ID:WqmipI6SO
男「よっと」ドスッ
女「雪だるまは完成ですっ♪」
男「顔はまた後で、だな。つかれたー…」
女「…ところで。あの雪塊は一体……?」
男「かまくらの素。目指せ二階立て」キリッ
女「ほ、本格的ですね…」
86 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:51:19.39 ID:WqmipI6SO
男「…っ、…ッ!」ザクッザクッ
女「んー…することがありません」
男「どっこいしょー!」ブンッ
女「! スタミナのつくものでも作ってまいりましょう」
87 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:51:49.29 ID:WqmipI6SO
男「…っ、ふぅー…」
女「おつかれさまです。はい、お飲みものを持って参りましたっ」
男「お、サンキュ………いやまて。この黄色い丸と半透明の粘液はなんだ」
女「生卵ドリンクですっ♪ 滋養強壮に良いらしいのでっ!」
男「100%善意なのがつらいところだ…」
88 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:52:15.83 ID:WqmipI6SO
男「か、かんせうっぷ…きもちわる…」
女「 」ポカーン
男「あの大きさの雪玉だと、これくらいが限界かなー…」
女「雪だけで3LDKの家を…。隠れた才能です…」
89 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:52:49.41 ID:WqmipI6SO
男「…」
女「…。……冷たいです」
男「ん、ソファーっても所詮は雪だしな」
女「仕方ありませんねー…」クスクス
男「さあ、あらかた作って満足したんじゃないか? そろそろ家に戻ろうか」
女「…はい。帰りましたら、熱い緑茶をおいれいたしますねっ♪」
90 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:53:17.50 ID:WqmipI6SO
男「あったまるー…」ズズッ
女「美味しいですー…」
男「…けど、やっぱまだ寒ぃー」
女「今日は一緒のお布団で寝ます? 二人ならぬくぬくですし」クスクス
男「んー。…夜が楽しみだな」クスクス
女「……♪」
91 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:56:25.41 ID:WqmipI6SO
男「あったけー…いーにおいする…」ウトウト
女「男さんたら子供みたいです…」クスクス
男「…くぅ…くぅ」
女「あらあら、もう。可愛いですね…♪」
男「…子供でい…から…おいてかな…で」
女「!」
男「くー…くー…」
女「……っ」キュッ
92 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:57:45.72 ID:WqmipI6SO
男「……ん、ぅ」
女「おはようございますっ」
男「おはよ。…なんかテンション高い?」
女「はい。私が元気でいれば、男さんも元気でいられるかなーって思いまして!」
男「…そっか」
女「えへへー」ニコニコ
男「……女、ちょっとこっち来て」
女「なんでしょ――むぐっ」
男「無理は、すんなよな…?」ギュウッ
女「……大丈夫、ですよ」キュッ
93 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:58:14.48 ID:WqmipI6SO
男「今年も、残り一ヶ月ちょいか」
女「最後の年末、です…」
男「…」
女「…」
男「最後かどうかは分からんが、とびっきり楽しい思い出にしてやるよ」
女「…ありがとう」
94 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:58:45.59 ID:WqmipI6SO
男「なあ、女」
女「はい、なんでしょう男さん?」
男「ミニスカート、はいてみない?」
女「……えっち」ボソッ
男「ち、違っ! ほら、女っていつもロングスカートとかじゃん?」
女「そう、ですね…。もしくは着物を着て過ごしてますし」
男「だろっ? だから、たまにはお洒落してみようぜっ、なっ?」
女「んぅー……。そこまで言うなら、一回だけ…」
男「よしきた!! じゃあこれ、はい。プレゼントだっ!」
女「まあ…。いいのですか…?」
男「おうっ、早く着替えて来いよーっ」
女「――はいっ♪」
95 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:59:10.47 ID:WqmipI6SO
男「 」
女「こ、これ…少し短すぎるのでは…!」
男「我が人生に一片の悔いなし」バタリ
女「!?」
96 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 20:59:41.49 ID:WqmipI6SO
男「いつもは美人だって意識が大きかったけど…」
女「〜っ//」モジモジ
男「かわいすぎる…っ!」
女「も、もう知りませんっ//」ダッ
97 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 21:00:10.29 ID:WqmipI6SO
男「…さむい」
女「くっつきますか?」
男「んー、おいでー」
女「…んぅ」ポスッ
男「こーやってるとさ」
女「こうやっていると…?」
男「時間経つの早いよねー」ギュッ
女「…そーですね」クスッ
98 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 21:00:39.72 ID:WqmipI6SO
男「そんなこんなで12月」
女「本当にあっという間です」
男「街はクリスマスムード一色ですぜ…目がチカチカする」
女「イルミネーションすごいですしね」クスッ
男「しかし、クリスマスか…」
女「すぐですよねー」
男「…デートでもする?」
女「……したい、ですっ」カァッ
男「よし、じゃあ考えとくなっ!」
99 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 21:01:06.57 ID:WqmipI6SO
男「遊園地、動物園、水族館…他には」
女「ショッピングなどはいかがでしょう」
男「んー? 何か買うのか…?」
女「お洋服が、欲しくて…っ」
男「りょーかい。俺が選んだげよっか?」
女「そのつもりですよーう」クスクス
男「そかそか」クスクス
100 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/09(火) 21:10:55.04 ID:CbTIRX7Yo
いいねいいな
だが切ないね
101 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 21:19:11.03 ID:WqmipI6SO
男「なんだか、十二月ってあっという間に過ぎてかない?」
女「そうですね…。もう一週間が経ってしまいました」
男「むぅ…。時が止まればいいのに」
女「あらあら。終わりがあるからこそ、美しいものだってありますよ」
男「…そうか」
102 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/09(火) 21:20:04.43 ID:WqmipI6SO
今日はここまで。
眠い。おやすみなさい。
皆様良い夜を…。
103 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/09(火) 21:25:07.59 ID:cT99KMH+o
乙
>>41
が気になる
全部終わったら教えておくれ
104 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/09(火) 21:36:34.67 ID:CbTIRX7Yo
乙
時間が迫って来たな・・・
105 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/10(水) 09:42:44.95 ID:ez6wfpiZo
乙した
106 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 21:40:13.66 ID:P1ytha2SO
今日の分、投下してきますね。
>>103
うん、分かったよ。
107 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 21:40:53.59 ID:P1ytha2SO
男「夕飯はなんだい?」
女「随分と唐突ですね。そう、ですね…エビチリなどはいかがでしょうか?」
男「やった! あ、でも辛さは控えめで、できたら甘めの味付けで頼めるか?」
女「辛くないの、ですか…。作れますけどなぜでしょう?」
男「ん、たまには変わり種もいいじゃないかっ」ニコッ
女「まあ、男さんが言うなら、喜んで作りますけどねっ♪」タタタッ
男「……」
108 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 21:41:31.16 ID:P1ytha2SO
女「はい、お夕飯の仕度ができましたよ」
男「ん、了解。それじゃ冷めないうちに」
「「いただきますっ」」
男「もぐも…ぐ、もぐもぐもぐ……」
女「お、お味の方は大丈夫ですか…?」
男「ん? ん、うん。美味いぜーっ」ニコッ
女「よかったー…」パクパク
男「……っ」ケフッ
109 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 21:42:04.12 ID:P1ytha2SO
男「ちょっと出かけてくる」
女「こんな夜遅くに、ですか?」
男「大丈夫。一時間以内に戻るさ」
女「……お体を冷やさないように温かくして行って下さいね」
男「分かってる。じゃ、行ってきます」
女「…行ってらっしゃいませ」
バタン
男「寒いな…。だが、急がないとだ」
ピ、ピ、ピピ、ピッ
男「……。…もしもし、今から少し時間空けろ」
110 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 21:42:32.26 ID:P1ytha2SO
女「そろそろ一時間経ちます…」
女「暗い夜道を一人でなんて…大丈夫でしょうか」
女「待つしか出来ないのは、辛いです…」
女「……。……あ、そうだ。お薬…!」
がさがさ
女「残り二日分…。早いうちにお医者様に貰いに行かなければなりませんね」
女「…薬漬けの体、ですね。男さんは、こんな私をどう思うのでしょう」
女「きっと…きっと……っ!」キュッ
男「――きっと、素敵な女性だと思ってるに違いないな」
女「はうあっ!?」ビクッ
111 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 21:43:08.23 ID:P1ytha2SO
男「ただいま」
女「お、かえり…なさい…」
男「ほれ、薬。貰って来た」カサッ
女「え、ちょ……え?」
男「ちょい量は増えたみたいだが、飲まないと嫌いになっちまうからなー」クスクス
女「え、う……っ」
男「…ほれほれ、無理すんな。胸貸してやっから泣いちまえ。楽になんぞー?」
女「――っく、ぐす…ひっく…っ」ギュッ
男「…大丈夫。心配いらないから」ポンポン
112 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 21:43:37.17 ID:P1ytha2SO
男「泣き疲れたか…。かわいいなぁ」
女「すー…すー…」
男「……大丈夫。薬漬けだろうとどんなに重い病気だろうと、お前が最後に見るのは、俺の笑顔だ」ギュッ
女「すー…すー…」
男「約束、だからな…」
113 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 21:44:03.02 ID:P1ytha2SO
男「クリスマスだ」
女「イヴ、ですよー?」
男「大して変わらないさ。なんなら二日連続でも…いや、体力が持たないな」
女「歳は取りたくありませんねー」クスクス
男「まぁ、今日は楽しんでいこうか」
女「ええ。楽しみです」
114 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 21:44:30.29 ID:P1ytha2SO
男「ショッピングなうっ」
女「お買い物いまっ」
男「え、それなんぞ?」
女「日本語に翻訳してみましたっ」
男「やべー、日本語違和感ありすぎ」
女「なんでもかんでも横文字にするからですよ」
男「女さんは英語に恨みがあるようだ」
女「だって、苦手なんですもの…」
115 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 21:44:59.26 ID:P1ytha2SO
男「む……むむぅ」
女「ねーねー男さん、これなんかどうでしょうっ?」
男「い、いいんじゃないかな!」
女「あ、これはどうですー?」
男「と、ととてもいいんじゃないか!」
女「じゃあ買って来ますねー♪」タタタッ
男「ふぅ……。まさかランジェリーショップに連れて来られるとはな。……これはあれか、新手の羞恥プレイなのか?」
116 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 21:47:10.76 ID:P1ytha2SO
男「次は服だ。俺が選んでやるぜっ」
女「ええ、ぜひお願いします」
男「俺好みに染め上げてやるからな」
女「……ばか//」カァッ
117 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 21:49:37.42 ID:P1ytha2SO
女「……どう、でしょう?」
店員「お、お似合い過ぎてかける言葉がございません…。……実は令嬢だったりしません?」
男「一般人ですよ。しかし、やっぱこういうお嬢様な感じのは似合うのな」クスクス
女「いえいえ、男さんが選んで下さったからこそ、ですよ」ニコニコ
店員「リア充爆発しろ。ところで、お買い上げになります?」
男「あ、はい。お願いしますー」
女「……〜♪」
118 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 21:51:11.52 ID:P1ytha2SO
男「さて、次は…」
女「男さんの服を選びたいですっ」
男「えー…俺はいいよー」
女「……男さんは、私色に染まってくれないのでしょうか?」
男「よし選ぼう。たくさん選ぼう」
119 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 21:51:45.29 ID:P1ytha2SO
店員「何なのこいつら。知的眼鏡にお嬢様とかお似合い過ぎんだよクソが!」
男「知的眼鏡…。いや、誰得よ?」
女「私得ですっ♪ 私だけの得なんですからねっ!」テレテレ
男「そ、そうか。ははは…」テレテレ
店員「末永く爆発しろ!」
120 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 21:52:50.79 ID:P1ytha2SO
女「ペンダント買っちゃいました」
男「随分と唐突だな。どんなのだ?」
女「満月のペンダントです」
男「女がシルバーアクセとは珍しい。…俺も同じの買おうかな」
女「あ、大丈夫ですよ。……えいっ」カチッ
男「へえ…星型がくり抜けるようになってるのか」
女「円周に少しだけ被るようになっているので――」
男「――二つ揃わないと不完全なわけだ」
女「私は月の方を貰いますね。…貴方がいないと、不完全ですから」
男「…じゃあ、俺は星だな。俺を受け止めてくれるやつがいないと不安なんでな」
女「! ……はいっ♪」
121 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 21:54:30.74 ID:P1ytha2SO
男「さて…。水族館でも行くか?」
女「あ、私、イルカが見たいです!」
男「んー、今ちょうどお昼くらいだから…
うん、13時からのショーで間に合うな」
女「楽しみですー…」
男「よし、じゃあ行こうか」
女「あ、その……ぅっ」
男「どした…?」
女「……手を、繋ぎませんか?」カァッ
男「むぅ……ほれっ//」ギュッ
女「……えへへ//」ギュッ
122 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 21:55:27.59 ID:P1ytha2SO
男「とーちゃーく!」
女「はう…少し疲れました」
男「ふむ、まだ少し時間はあるし…カフェでも寄るか?」
女「はい! 本当にデートみたいです!」
男「いや、デートなんだけどね」
123 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 21:56:32.12 ID:P1ytha2SO
男「エスプレッソとカフェモカ一つずつ」
店員「こちらサイズがクジラ、イルカ、メダカ、プランクトンとありますが、どれにいたしますか?」
男「…クジラとイルカで」
店員「かしこまりましたー、少々お待ち下さいませー」
男「……プランクトンて何だよ」
124 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 21:57:33.83 ID:P1ytha2SO
男「ほい、カフェモカ」
女「ありがとうございますー」
男「あと、ほら。砂糖いるだろ?」
女「んー…大丈夫ですっ」
男「苦いの苦手じゃなかったん?」
女「最近大丈夫になってきたんですよ♪」
男「…へ、へぇ。そうなんだー!」
女「? どうかいたしました?」
男「いや、女も大人になったなーと!」
女「もう、からかっちゃ嫌ですよう」クスクス
男「はっはっはー! ……っ」
125 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 22:01:04.48 ID:P1ytha2SO
男「イルカショーだ!」
ざっぱーん
女「大迫力ですねっ!」
ざっぱーん
男「勢い強すぎてびしょぴしょになったりしてなーっ?」
女「まさか、大丈夫ですよーっ」
ざっばばばばーんっ!!
男「……」ポタポタ
女「……」ポタポタ
男「服、買っといて良かったな…」
女「……ですね」
126 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 22:18:20.58 ID:P1ytha2SO
男「さぁ、心機一転だ」
女「…着慣れない服なので、少々動きにくいです」
男「同じく。眼鏡のせいで激しく動けないんだよな」
女「……お互い、まったりゆったりとしていれば問題なさそうですね」クスクス
男「ん、そうだなー」
127 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 22:19:09.35 ID:P1ytha2SO
男「次は……遊園地でも行ってみるか?」
女「絶叫系は、嫌ですよ…?」
男「んー、メリーゴーランドにでも乗ってりゃいいさ」
女「ふふ、そうですねー」
128 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 22:19:37.18 ID:P1ytha2SO
男「 」
女「…ゆったりですー」
男「……まさか本当に乗るなんて」
女「? どういたしました?」
男「実はお前ドSだろ…」
129 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 22:20:10.67 ID:P1ytha2SO
男「回りもの繋がりでコーヒーカップに来てみた」
女「ぐるぐるーってやつですねっ」
男「ふはは、覚悟してもらおうか…!」
女「あらあら、とても楽しみです」クスクス
130 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 22:20:57.32 ID:P1ytha2SO
男「 」
女「ふふ、まだまだ回しますよー」グルグル
男「 」
女「それそれっ、楽しいですーっ」グルグル
男「 」
女「あら、ら…目が回って…き…」グルグル
男「 」
女「 」
131 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 22:21:34.68 ID:P1ytha2SO
男「危なかった…」
女「ですねー…」
男「…対岸に婆ちゃんが見えたよ」
女「…私は船に揺られてました」
男「渡ってたの!? 危機一髪すぎる…」
132 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 22:22:18.93 ID:P1ytha2SO
男「む、あれは」
女「……射的、ですか?」
男「射的だな。地方の小さい遊園地だと必ずあるやつ」
女「……」ジーッ
男「……やるか?」クスクス
女「はいっ♪」パァ
133 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 22:22:56.58 ID:P1ytha2SO
女「 」パンッ
ぱたん
スタッフ「ま、また当たりです…どうぞー…」
女「 」パンッ
ごとっ
スタッフ「……大当りー、どうぞー」
女「 」パパンッ
ガッシャーン!
スタッフ「…特賞……もう勘弁して…」
男「5発で景品10個とかね。どこぞのスナイパーよあなた…」
134 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 22:24:07.06 ID:P1ytha2SO
女「ふふ、ほくほくですー」ドッサリ
男「…まぁ、お菓子やぬいぐるみはいいんだが……カー○ルさんの置き物は…」
女「抱き枕に転用いたしますっ!」
男「想像したくない絵面だな…」
135 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 22:25:03.55 ID:P1ytha2SO
女「あらあら…もう夕方ですね…」
男「あっという間だったなー」
女「ですね…。とても楽しかったです!」
男「そかそか。よし、じゃあ最後は定番のあれに乗るかっ」
女「……定番のあれ?」
男「もちろん――観覧車だ!」
136 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/10(水) 22:26:06.45 ID:P1ytha2SO
今日は少なめだけど、終わり。
また明日にでも。おやすみなさい。
137 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/10(水) 22:26:42.53 ID:V9F9onTNo
乙!
138 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2011/08/10(水) 23:37:17.83 ID:GIRscFQh0
最後はスレタイでお願いしたい
139 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/11(木) 00:52:10.36 ID:O4owUeH+o
乙
良いねえ
140 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/08/11(木) 12:13:48.61 ID:He3oUYQPo
乙。 これは…切ないけどいいね。
トゥルーエンドな予感がするよ、激しく。
141 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/11(木) 21:46:47.21 ID:omw5Go4i0
なんかどことなく哀しい雰囲気
142 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/12(金) 23:00:50.06 ID:kNi13WpSO
申し訳ありません。更新してきます。
10レス分だけ。ごめんなさい、あまり時間が取れなくて。放り投げはないのでご安心下さい。
143 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/12(金) 23:01:21.11 ID:kNi13WpSO
男「…でけぇ」
女「一周に約30分かかるそうです」
男「長っ!? …30分かー」
女「さあ、早く乗りましょう?」
男「いいの? 長いよ?」
女「ええ。…だって、その分男さんを独り占めできるのでしょう?」
男「…あー…そういう捉え方なのかー」
女「しかも、仮にも遊園地という公共の場で、なんて。魅惑的じゃないですか…♪」
男「そ、う…だな……っ!//」カァッ
女「ふふ、男さん可愛いですー」クスクス
144 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/12(金) 23:02:17.70 ID:kNi13WpSO
係員「では、行ってらっしゃいませ」ニヤニヤ
バタン ガチャ
女「あらあら…。思っていた以上に、密室という感じがいたしますね…」クスッ
男「窓全面にスモークが貼られてる辺りに悪意を感じるよな」
女「……むしろ、ご好意なのでは?」
男「!?」
145 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/12(金) 23:03:57.43 ID:kNi13WpSO
女「カーテンもついてますー…」クスクス
シャッ シャッ
男「…なぜ閉めた」
女「明るいと恥ずかしいことをするので」
男「さらりとすごいこと言ったよこの人」
146 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/12(金) 23:05:13.67 ID:kNi13WpSO
男「ぁー…ぅー……」
女「…♪」
男「……む、ぅぅ…っ」
女「…〜♪」
男「…とりあえず、こっち来る?」
女「えっと…かなり窮屈になってしまいそうですよー…?」クスクス
男「いや、その、横じゃなくて…」
女「?」
男「……膝の上に」ボソッ
女「な……っ//」カァッ
147 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/12(金) 23:05:43.32 ID:kNi13WpSO
女「…っ!」ビクッ
男「…膝抱っこ嫌だった?」
女「い、いえっ…その、もう少しこのままでお願いします…っ//」ギュッ
男「……ん、了解」ギュッ
148 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/12(金) 23:06:33.85 ID:kNi13WpSO
男「ん、もーちょいでてっぺんだ…」
女「高いですねー、眺めも良いですー…」
男「カーテン開けるぞー?」
シャッ シャッ
女「…っ、スモーク越しとはいえ、少し眩しいですね…」
男「……。なーなー、女?」
女「はい、なんでしょー…?」
男「夕焼けの中、観覧車の頂点に浮かぶ恋人達のシルエット……なんか良くね?」
女「……男さんて、ロマンチスト通り越して乙女チックですよね…」クスクス
男「な――っ!?」
女「…私としては嬉しいんです。でも…」
男「……でも?」
149 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/12(金) 23:07:00.63 ID:kNi13WpSO
女「私、どう頑張っても…貴方と一緒に老い続けることができないじゃないですか」
男「……。………ああ、そうだな」
女「私には、未来がないです。でも、だからこそせめて、輝き続ける思い出だけはたくさん欲しいです」
男「…ふむ」
女「でも、でもですよ…? これ以上貴方と深く繋がってしまえば……未来のない私なんかと一緒にいたら、男さんの未来を台無しにしてしまいます…」
150 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/12(金) 23:07:58.98 ID:kNi13WpSO
男「…で、それが嫌と。怖い、と」
女「はい…っ」グスッ
男「ふむぅ……難しいこと言うのなー」
女「だ、だってぇ……うぅ…っ」グスッ
男「むぅ……って、うお! もうてっぺんじゃねーか!」
女「……」グスッ
男「……」
女「……」グスッ
男「あーもう! めんどくせーから一言で片付けるぞー? ……本当はこの類の言葉は何回も言いたくないんだけどなっ。
俺は――お前のためなら[
ピーーー
]る」ギュッ
女「ひゃ…っ!」
ちゅっ
151 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/12(金) 23:11:56.84 ID:kNi13WpSO
女「…ぅー…っ//」テレテレ
男「かわいーなー…// ……しかしまあ、結構いきなり爆発したなー?」
女「あ、ぅ…ごめんなさい…」
男「いやいや、いいんだよ。女が感情をぶつけてくれるのは嬉しいんだ」
女「……嬉しい?」
男「変な意味じゃなくてな。信頼されてんなって感じがして、嬉しいんだ」
女「そうなんですかー…」
男「まぁ、あれだ。辛かったら、またぶつけろな? 受け止めてやるから」ニコッ
女「…ありがと」
男「で、理由は?」
女「…なんだか、雰囲気が怖くなって…」
男「付き合い始めの恋人同士のあるあるネタじゃねーか」
女「…恋人、なんですよね」
男「ん? ……ああ、恋人だな」
女「えへへー…//」テレテレ
男「ふふふー…//」テレテレ
152 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/12(金) 23:12:32.16 ID:kNi13WpSO
男「さて、最後はあれだな」
女「あれ…ですか?」
男「うむ。あれだ」
女「……あれ、ってなんでしょう?」
153 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/08/12(金) 23:32:08.92 ID:3p/VFPeGo
saga を入れると死ねとかける
154 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/13(土) 00:37:19.50 ID:6JpnYGdSO
>>153
すっかり失念していた
申し訳ない(´・ω・`)
155 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/08/13(土) 00:41:43.69 ID:TUZ4fhI6o
乙です。 いいのぉ…切なさとにやにやが。
156 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県)
:2011/08/17(水) 00:22:49.18 ID:carsr9vJ0
こない....
157 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/20(土) 01:06:33.70 ID:L8SRJck6o
こない…(´・ω・`)
158 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:20:41.57 ID:37WJ3jMSO
女「………お買い物、ですか」
男「え、なんか違った?」
女「なぜお買い物なのでしょうか…」
男「んー、なんか恋人っぽくね?」
女「どう見積もっても夫婦ですよ」
159 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:21:08.62 ID:37WJ3jMSO
男「帰宅だ!」
女「充実し過ぎた一日でしたね」クスクス
男「楽しかったか?」
女「ええ、とっても!」
男「…そかそか」ニコニコ
160 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:21:41.18 ID:37WJ3jMSO
女「すー…すー…」
男「疲れて寝ちゃったのか…」クスクス
女「すー…すー…」
男「……♪」ナデナデ
161 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:22:23.34 ID:37WJ3jMSO
男「…幸せだな、俺」
女「くー…くー…」
男「いつまで続くかな…。少し怖いよ…」
女「くー…くー…」
男「…なんて、ガラじゃねーよ! あはははっ!」
男「この先、何があっても…月は綺麗なままさ」
男「さむ…。って、雪……?」
男「このまま降り積もって、全部白で隠してくれればいいのに」
男「……」
男「六出花 散りかひくもれ 明暗の 来もといふなる 空まがふがに」
男「…やっぱガラじゃねーな。寝よう」
162 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:22:57.45 ID:37WJ3jMSO
女「んぅ…朝、です…」
男「おう、おはよう」
女「おはよーです……あら、雪ですか?」
男「うむ。ホワイトクリスマスだ」
女「すごいです…空が見えないくらいの雪だなんて」
男「思いが通じたか」
女「何がです?」
男「こっちの話」
163 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:23:43.58 ID:37WJ3jMSO
男「ちょっとだけ庭に出てみようか」
女「はい、出てみましょうっ♪」
男「…雪だとテンション高いよなー」クスクス
女「私と…少し似ている気がして、つい」
男「めっちゃきれーだしなっ!」
女「も、もう! からかわれるのは嫌ですよう…っ」
164 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:24:21.79 ID:37WJ3jMSO
男「すげー…木が白いなー…」
女「雪降れば 木毎に花ぞ、ですね」
男「んー……咲きにける いづれを梅と わきて折らまし、だっけ?」
女「! あらあら…お勉強なさったのでしょうか?」
男「お前だけのために、な」ニコッ
女「あ、あう…//」カァッ
165 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:25:00.40 ID:37WJ3jMSO
女「…っ、寒いですね…」ブルブル
男「む、すまない。部屋に戻ろうか?」
女「はい。…あ、あと、その…」
男「ん、なにさー?」
女「冷えてしまったので…男さんにあっためて欲しい、です…っ」
男「…ん、いいよ。クリスマスだしな!」
女「……♪」
166 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:25:39.56 ID:37WJ3jMSO
女「あったかー…♪」
男「つめたーい…」
女「……えいっ」ピトッ
男「ひあ!?」ビクンッ
女「…」
男「…」
女「首が、弱点ですのね…?」ニヤニヤ
男「絶体絶命だ」
167 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:26:29.81 ID:37WJ3jMSO
男「うぁっ…ひうっ!?」ビクンッ
女「胸も弱いんですねー…ふふ、女の子みたいです…」キュッ
男「あう…っ! も、もうっ、やめ…」
女「きこえないですっ♪」キュッ
男「〜ッ//」ビクンッ
168 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:28:25.70 ID:37WJ3jMSO
女「あ、ら…? これって…」サワッ
男「――っ!//」
女「…反応、してくれたんですね」サワサワ
男「っく…あ、あたりまえ、だろ…!//」
女「…」サワッ
男「…っ」
女「……して、さし上げましょうか?」
男「きっと、止められない……よ?」
女「大丈夫です。貴方になら、何をされても受け入れます」
男「そっか……なんか、ありがと」
女「ええ、どういたしまして」ニコッ
男「…」
女「…」
男「じゃあ、早速――」
169 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:28:55.01 ID:37WJ3jMSO
男「キス、してもいいですか?」
女「き、きかないで下さいよ…っ//」
男「…じゃあ、するから」
女「…ん」コクッ
――ちゅっ
男「……どう?」
女「…」
男「……女?」
女「…っ、もう、一回…です」キュッ
男「了解。…目ぇ閉じろ」
女「…」ギュッ
170 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:29:24.22 ID:37WJ3jMSO
男「ん、…ちゅっ」
女「ちゅ…む…んぅ……っ」
男「……んっ」
――にゅる
女「――ッ!//」
男「…ん、…ちゅっ…む……ぅ」
女「〜っ!// んぅ〜ッ!//」
171 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:29:58.48 ID:37WJ3jMSO
女「ふぁ…はぁ……はぁっ」くてっ
男「……」グイッ
女「ひゃ! も、う…1回、ですか…?」
男「ううん、違う。ありがとな」
ちゅっ
女「ふぁ……ぅ? 軽いの、です…?」
男「……っ」
女「……?」
男「…俺さ、やっぱここまででいいや」
172 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:30:37.10 ID:37WJ3jMSO
女「なんで、でしょうか…?」
男「情けない話なんだが…怖いんだ」
女「……怖い、ですか?」
男「ああ、そりゃもう泣きそうなくらい」
女「理由を尋ねても……?」
男「…。……い、から…」
女「え?」
男「君が…儚いから、かな」
女「……儚い、ですか」
173 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:31:08.97 ID:37WJ3jMSO
男「少しでも加減を間違えたら、散ってしまいそうな感覚。…分かるかな?」
女「それとなくは。……男さんは、不安なのですね?」
男「…うん」
女「一線を越えたら、私がどこかへ行ってしまいそうで」
男「……うん」
女「……」
男「……」
女「…大丈夫です。私はまだ、どこへもいきません」ギュッ
男「……っ」ビクッ
女「貴方の不安に気付いて差し上げられなくて、ごめんなさい…」
男「! お、お前のせいじゃない…っ!」
女「それでも、ごめんなさい。……私を、許してくれますか?」
男「む、ぅ………うん」
女「ありがとう。やっぱり男さんは優しいです…」ギュッ
174 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:31:49.57 ID:37WJ3jMSO
男「…俺はさ、こうやって触れ合えるだけでいいんだ」キュッ
女「こんな雪の日は、くっついていた方がお互いに温かいですしね」クスクス
男「そうだな…。それに、心もあったまる気がするんだ」
女「ほわほわしますよね…」
男「こうやって、無駄な力を抜いていられる空間が好きなんだ」
女「私も、好きですよー…」クスクス
男「別に営みが嫌ってわけじゃないんだ。でも、今は…今だけは、こうしていたい」
女「…分かりました」
男「我が儘でごめん」
女「……」
男「……」
女「……ねぇ、男さん?」
男「な…なんだ?」
女「……大好きですよ」ギュッ
男「! …ああ、俺もだ」ギュッ
175 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:32:23.77 ID:37WJ3jMSO
女「…なんだか、恥ずかしいですね」クスクス
男「んむ、改まるとなおさらだな」
女「…あれ、そういえば」
男「そういえば?」
女「朝食…まだでしたね」
男「…朝っぱらから盛ってんのなー俺ら」
女「若気の至り、ですねー…」クスクス
176 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:32:54.54 ID:37WJ3jMSO
男「今日は俺が作る」
女「…」タジ
男「今回こそ、大丈夫」キリッ
女「んぅー…そこまでおっしゃるなら」
男「よしっ、頑張るぞー!」
177 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:33:44.13 ID:37WJ3jMSO
女「…トースターが爆発ですか」
男「これはもう呪いだろ」ガクブル
女「むしろ男さんの特殊能力なのでは?」
男「パイロキネシスか!」
女「いいえ、ボマーです」
男「リア充爆発しろ!」
通行人「う、うがああああぁァァッ!?」
ドカーンッ!
男「!?」
女「!?」
178 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:36:04.56 ID:37WJ3jMSO
女「…トースターが爆発ですか」
男「これはもう呪いだろ」ガクブル
女「むしろ男さんの特殊能力なのでは?」
男「パイロキネシスか!」
女「いいえ、ボマーです」
男「リア充爆発しろ!」
通行人「う、うがああああぁァァッ!?」
ドカーンッ!
男「!?」
女「!?」
179 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:37:07.72 ID:37WJ3jMSO
男「気を取り直して…。今日はクリスマスなわけだが」
女「…昨日までにやり尽くしてしまった感がありますよねー」クスクス
男「うむ。なので、だ」
女「なので?」
男「家でまったりラブラブしよう」
女「要するにいつも通りです」
男「んー…嫌か?」
女「いいえ、嬉しいですっ♪」
180 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:38:14.96 ID:37WJ3jMSO
男「代わり映えのしない日常ってさ、どう思う?」
女「とても素晴らしいものだと思います」
男「よかった、同意見だ」
女「では、なぜ?と聞いても大丈夫でしょうか?」
男「…日常って幸せの塊だと思うから。
当たり前のことって、普段意識しないだけで、実はとても大切なんだよね」
女「その『大切』=『当たり前』を失った時、初めて不幸を感じるんですよね…」
男「うん。ほら、幸せって普段は見えないんだよね。でも、不幸はすごく目に付くから、失ってからしか何が幸せだったのかを知ることができないんだ」
女「難しいですよね…」
男「いやいや、簡単さ。気付いてからでも遅くはないさ」
女「そうでしょうか…?」
男「そうじゃなきゃ、今の俺らはいないんじゃないかな」ニコニコ
女「! そうでした…うっかりです」クスクス
181 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:39:25.55 ID:37WJ3jMSO
男「難しい話って疲れる…」ウトウト
女「でも、話したいのでしょう」クスッ
男「基本、喋りたがりなんだ。…でも疲れるのには変わりないぃぃ」フラフラ
女「お昼寝でもします…?」
男「ひざまくらは?」
女「どーぞっ」ポンポン
男「んー…おやすみー…」ポスッ
女「はい、良い夢見を…♪」ナデナデ
182 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:40:16.28 ID:37WJ3jMSO
男「おはよー…」
女「こんばんは、の時間ですけどね」クスクス
男「寝過ぎた、か…?」
女「寝る子は育つ、ともいいますし」
男「え、あれ、子供なの俺?」
女「子供だとクリスマスにサンタさんからプレゼントが貰えますよ?」
男「じゃあ子供でいいや」キリッ
女「あらあら」クスクス
183 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:40:56.95 ID:37WJ3jMSO
男「冗談はさておき。ほい、女。プレゼントふぉーゆーだ」ポンッ
女「わあ、ありがとうございます♪ 開けてもいいですかっ?」
男「おう、いいぞー」クスクス
女「何かな、何かなー…♪」ガサゴソ
びよよよ〜んっ!
女「ひあっ!?」
男「ぶっ、く、あはははっ! やーいひっかかったー!」
女「び、びっくり箱だなんて…心臓が止まるかと思いました」
男「いやはや、ナイスリアクション」クスクス
女「もう……あら? 底に何かあります」
男「何がはいってたー?」
女「……『何でも一日言いなり券』?」
男「うむ。使用は一回限りだ」キリッ
女「小学生みたいですね…」
184 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:41:49.76 ID:37WJ3jMSO
女「では、次は私が渡す番ですね」
男「何がでるかな、何がでるかなっ♪」
女「……えいっ」
ちゅっ
男「………!」
女「私からしたことって、ありませんでしたし…ね?」テレテレ
男「あ…ぅ……むー…//」カァッ
女「ふふ、かわいーですー…♪」クスクス
185 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:42:47.97 ID:37WJ3jMSO
男「くー…くー…」
女「寝ちゃいましたか…。寝顔もかわいーですっ」クスクス
女「多分、最後のクリスマスでした。
…昨日今日と色々ありましたけど、こんなに楽しいクリスマスは初めてです」
女「…悲しくなんか、ないですよ?
ただ、ちょっと、切ないだけです」
女「…男さんは、楽しかったでしょうか?
気を遣わせ過ぎていたら、申し訳ない気持ちでいっぱいです…」
女「……後、1時間しないうちに終わりを迎えてしまいますが。
せめて夢の中だけでも、良い一時を…」
女「――メリークリスマス、男さん」
186 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/20(土) 21:43:30.99 ID:37WJ3jMSO
今回はここまで。中々時間とれなくてごめんなさい。少しずつ更新してきますーww;
187 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/08/20(土) 21:46:44.90 ID:YhzzdBtO0
待ってたよー
乙
188 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山形県)
[sage]:2011/08/20(土) 22:29:33.06 ID:6IHFVJmBo
せつないですねえ。乙でした。
189 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/20(土) 23:54:51.13 ID:Z1+PomaIO
楽しみにしてます
190 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/08/21(日) 03:16:54.75 ID:ik95qqVco
乙
結末が悲しくなりそうだが・・・
今は良いねえ
191 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/08/21(日) 03:32:28.13 ID:bnz3Whrio
切な乙。 最後はとぅるーか…
192 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
:2011/08/22(月) 01:56:34.26 ID:zFjJmBqI0
何だろう・・・女がどストライクすぎて余計切ない・・・
ハッピーエンドは無いのか・・・?
193 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/22(月) 13:54:14.40 ID:JvlA4NTIO
楽しみ
194 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/26(金) 19:07:45.43 ID:5ajrqMfSO
男「年末か…」
女「大掃除の時期ですねっ!」
男「なんで嬉しそうなんだ」
女「過去を清算してしまおうと思って」
男「やめてくれ」
195 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/26(金) 19:09:11.15 ID:5ajrqMfSO
男「…片付けようと思ったけど」
女「捨てるようなものがないですね」クスクス
男「アルバムとか捨てられないしなー」
女「アルバム、ですか…」
男「! あー、その、見たくない…か?」
女「…できれば」
男「ん、分かったー」
女「……」
196 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/26(金) 19:10:03.90 ID:5ajrqMfSO
男「片付け終わった。暇だ!」
女「贅沢な悩みですよねー」
男「こーゆー時はっ!」
女「時は?」
男「まったり過ごそう」
女「いつも通り、ですね」クスクス
197 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/26(金) 19:10:51.11 ID:5ajrqMfSO
男「そして大晦日なう」
女「お蕎麦の用意もできましたー」ニコニコ
男「除夜の鐘も聞こえるぜ」
女「…少し、縁側に行きませんか?」
男「了解。蕎麦と毛布も持ってくかい?」
女「んー…じゃあお願いしますー」クスクス
198 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/26(金) 19:11:36.79 ID:5ajrqMfSO
男「去年もこんな感じだったよなー」
女「そう、でしたね…」
男「しかし冷えるな。…女、こっち寄れ」
女「…ん」ポス
男「んむ、ぬくぬくだ」ギュッ
女「……♪」
199 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/26(金) 19:12:06.08 ID:5ajrqMfSO
男「…そろそろだな」
女「ねえ、男さん」
男「なんだー?」
女「今年も、ありがとうございました」
男「……おう」
女「そして願わくば」
男「願わくば…?」
女「…『今年』もよろしくお願いします」
男「…ああ。よろしくな」
女「……」キュッ
男「……」ギュッ
――ちゅっ
200 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/08/26(金) 23:13:43.94 ID:2CMpAMNRo
乙です!
ループ…じゃないよな、うん。わかってるんだけどもさ…
201 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/28(日) 17:09:46.14 ID:OSBrw/zSO
男「正月とかあっという間なのな」
女「そうですねー…。挨拶ばかりしていた気がします」
男「ああ、だよな。親族が多過ぎるぜ…」
女「そういえば、子犬さんがかわいかったですよねー」
男「ゴールデンレトリーバーだっけ。たくさん生まれたって嘆いてなかったか?」
女「私も飼ってみたかったなー…なんて言ってみてもいいですか?」クスクス
男「一応聞くだけ聞いといてやろうか?」
女「! ぜひお願いしますっ♪」
男「んー、了解」クスクス
202 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/28(日) 17:10:13.17 ID:OSBrw/zSO
女「…ふー」
男「どした? 溜め息なんかついて」
女「いえ、少し熱っぽくて…」
男「風邪か…? 病院ついてくぞ?」
女「大丈夫だと思いますけど…。とりあえず、お願いできますか?」
男「うむ」
203 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/28(日) 17:10:40.79 ID:OSBrw/zSO
医者「んー、風邪ですねー。ただ、疲れが色濃く見られますし…1時間だけ点滴しましょうか」
女「あら……分かりました」
ナース「では、上の階になりますのでご案内いたします。こちらへどうぞ」
女「はーい」スタスタ
がちゃ ぱたん
医者「……」
男「……」
医者「……悪化、だ」
男「…ああ」
医者「ただ、前より表情に深みが出た気がするな。良いことだ」
男「……」
医者「君はよくやってる。僕が認めよう」
男「……」
医者「ふむ。僕は待ち合い室にいるから、気が向いたら来い。缶コーヒーならおごってあげるからさ」
がちゃ ぱたん
男「……俺は、無力だな」
204 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/28(日) 17:11:08.87 ID:OSBrw/zSO
ナース「はーい、じゃあ少しだけチクっとしますよー」
女「……痛くない、です?」キョトン
ナース「あらま! お強いんですねーすごいすごい。また1時間後に来ますから、安静にお願いしますねー」
がちゃ ぱたん
女「なんで、痛くないのでしょうか……」
205 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/28(日) 17:11:36.62 ID:OSBrw/zSO
医者「来たか。ほら、カフェオレだ」ヒョイ
男「…ああ」パシッ
医者「ふう……。多分、だけどね。この辺から急激に悪化してくよ、彼女さん」
男「…前例がないんじゃなかったのか?」
医者「だから、多分、なんだって」
男「ずいぶんと適当なんだな」カシュッ
医者「まあね。強いて言うなら、医師としての直感。こいつはあてになる」
男「ほう。大層なことだ」ゴクゴク
医者「……」
男「……」ゴクゴク
医者「今、君に出来ることは何か。分かっているかい?」
男「なんだろうな…。一緒に居てやるくらいしかできねーよ」コトリ
医者「うん、それでいいんだ」
男「……あん?」
医者「一緒に居てあげな。そして、彼女さんの感情をばんばん表に出させてやれ」
男「…死期が近いから、未練が残らないようにたくさん楽しませろってか?」イライラ
医者「……はあ。1番諦めているのは、実は君だったりしないか?」
男「どういうことだよ」イライラ
206 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/28(日) 17:12:08.51 ID:OSBrw/zSO
医者「男、君は知らないかい? 人間の感情や意思は、どんな薬よりも効き目がいいんだよ?」
男「……んん?」
医者「ふむ。そうだな…。
ガンに罹った患者の中に、せめて最期を迎える時くらいは笑っていようと大笑いをした患者がいた。
一方、突然降って沸いた不幸に悲しみを抑えられず大泣きをした患者もいた。
その両者に共通した事柄は二つ。一つ目は毎日のようにとても大きく感情を表していたこと。そして二つ目は――ガン細胞が突然消え去ったことだ。
そんな話を聞いたことはないかい?」
男「あー…ある。聞き覚えがある」
医者「人間てのは、時々考えられない事態を引き起こす。奇跡と呼ぶに相応しい、驚くべきものを、だ」
男「ふむぅ…」
医者「後はプラシーボ効果とかもね。笑いは健康に良い、なんて吹き込めばそれだけで違いは出てくるだろう」
男「たったそんだけで?」
医者「もちろん絶対ではないさ。ただ、やれることはやってみたくないかい」
男「……うん」
医者「僕は、協力するよ。君と、彼女さんの両方に。長い付き合いだしね」
男「…ありがとう」
医者「礼はいらないさ。今の悩み相談の分だけ診療費を寄越してくれれば、ね?」
男「が、がめついなー。……ツケで」
医者「あはははっ、コーヒー代だけツケとくよ」
男「ああ、ありが…いやいや、待て! 奢りじゃなかったのかよ!?」
医者「ははっ、冗談だよ。ほら、そろそろ彼女さんが暇になる頃だ。いってあげな」
男「むぐぅぅ。行ってくるよ!」
医者「ああ、行ってらっしゃい」
男「……ありがとな」ボソッ
たたたたたっ
医者「…うん、いつも通りの男だ。君に暗い顔なんて、似合わないもんな」クスクス
207 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/28(日) 17:12:43.89 ID:OSBrw/zSO
男「失礼しまーす」
がちゃ ぱたん
女「あら、男さん。どういたしました?」
男「最愛の人の様子が気になってね」
女「あらあら、まあまあ」クスクス
208 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/28(日) 17:13:24.15 ID:OSBrw/zSO
男「暇だったでしょ?」
女「いえ、そうでもありませんでした」
男「え……俺、邪魔だった?」
女「考え事をしていたんです」
男「考え事?」
女「はい、考え事です」
男「ふむ…。何を考えてたんだ?」
女「貴方のことを、です」クスクス
男「……」
女「……」ニコニコ
男「…あれか、以心伝心」
女「相思相愛です」
209 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/28(日) 17:13:54.42 ID:OSBrw/zSO
男「そういえばさ」
女「なんでしょう?」
男「笑顔って難しいよな」
女「……え?」
男「なんというか、意識すると引き攣る」
女「たまにぴくぴくしてますよね」クスクス
男「…いいなー」
女「何がです?」
男「女は笑顔が似合ってて」
女「と、突然ですね…」
男「笑ってる君は、とても素敵だ」キリッ
女「あう…//」テレテレ
男「だから、俺は毎日君の笑顔が見れるように頑張るよ」
女「……//」
医者「…男、それじゃプラシーボ全く関係ないじゃないか。それはただの惚気だ」
ナース「どうしましたー?」
医者「いや、覗きを少しね」
ナース「いつものことでしたか」
医者「いつものことだね」
210 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/08/28(日) 17:14:21.68 ID:OSBrw/zSO
ナース「はーい、お疲れ様でしたー」
医者「一応お薬も渡しておくね。毎食後に服用で1日3錠飲むように」
女「はい、分かりました」
医者「じゃあ、お大事に」
女「はーい。ありがとうございました」
がちゃ ぱたん
男「…大丈夫?」
女「んー…少し疲れました」クスクス
男「そか。じゃあ、今日はゆっくり休め。家事は全部俺に任せろ!」
女「では、お言葉に甘えます。……甘えついでに、一ついいですか?」
男「ほれ。手を繋ぎたい、だろ?」ニコニコ
女「……♪」ギュッ
211 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/08/29(月) 14:42:08.38 ID:haFpj8JKo
乙ー …GOODルートの光が見えてきた…?
212 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/05(月) 09:00:09.71 ID:P5UYaDFSO
男「ただいま、おかえり」
女「おかえりなさい、ただいま」
男「さて、女。君は寝てなさい」
女「はーい」スタスタ
男「……さて、始めますか」
213 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/05(月) 09:00:35.75 ID:P5UYaDFSO
男「洗濯、掃除は終わった」
男「残るは……料理」
男「ボマーな俺にできるものと言えば」
男「…既に爆発を前提に作られる料理」
男「――そう、ポップコーンだ!」
214 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/05(月) 09:01:02.24 ID:P5UYaDFSO
男「あっけなく完成した」
男「……ぱくっ」モグモグ
男「……」ゴクン
男「普通に美味い。美味いんだが」
男「これ、料理じゃねーだろ…」ガクッ
215 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/05(月) 09:01:30.08 ID:P5UYaDFSO
男「というわけで、お粥完成」キリッ
男「……爆発しなかったという、本来なら当たり前のことに感動してしまう」
男「とりあえず、味見だな」パクッ
男「もぐ…もぐ…」
男「……」ピタッ
男「これは、生物兵器に違いない。キャッチコピーは一口で昇天できる、だ」パタリ
216 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/05(月) 09:02:00.96 ID:P5UYaDFSO
男「今はお粥も冷凍食品になってるのな。料理スキル無くても生きてけるぜ」
男「さて、後は…」
男「……」
男「あれだな、傍にいてやろう」
217 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/05(月) 09:02:29.44 ID:P5UYaDFSO
男「女、入るぞー?」
スススッ
女「まだ返事をしていませんのに」クスクス
男「む、すまないな。ほれ、お粥だ」
女「……まさか、男さんがお作りに?」
男「いや、冷凍食品だ」
女「ですよね。一瞬驚いてしまった自分が情けないです」
男「すげー馬鹿にされてる気分」グスッ
218 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/05(月) 09:03:09.89 ID:P5UYaDFSO
男「あ、でもポップコーンは作れた」
女「爆発するから、でしょうか?」
男「多分。てか、俺は何者なんだよ」
女「んー……中二病を拗らした末期患者といったところでしょうか」
男「え、なに、あれって拗らせるとマジで能力手に入るもんなの!?」
219 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/05(月) 09:03:37.51 ID:P5UYaDFSO
女「美味しいですっ♪」モグモグ
男「っても、冷凍食品だよ?」
女「男さんが用意してくれたから、美味しいんですよ」クスクス
男「そんなもんか?」
女「そんなものです。…はい、あーん」
男「…あーん」パクッ
女「……♪」
220 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/05(月) 09:04:05.71 ID:P5UYaDFSO
男「……」
女「ねえ、男さん?」
男「何も言うな。分かってるから」
女「……」
男「…今年はさ」
女「はい」
男「去年より楽しい一年にしような」
女「……はい」
男「じゃあ、おやすみ」
女「…おやすみなさいませ」
221 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/05(月) 09:04:34.87 ID:P5UYaDFSO
女「完全復活です」キリッ
男「1+1はなんだ?」
女「2、です」
男「よし、まだ寝てろ」
女「えー…」
222 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/05(月) 09:07:50.61 ID:P5UYaDFSO
女「男さん、飽きました」
男「我慢だ。早く治すためだ」
女「男さんに、飽きました」
男「……いつにないブラックさに心が折れそうだ」
223 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/05(月) 09:08:18.55 ID:P5UYaDFSO
女「…あついです」
男「我慢。汗と一緒に悪いものも流してもらうんだ」
女「…私自身が流れ出ていってしまいそうですねー」クスクス
男「この会話のやりづらさは泣いても許されるはずだ」
女「男さんの泣き顔…ふふっ…」
男「逃げ場がない」ガクッ
224 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/05(月) 09:08:45.41 ID:P5UYaDFSO
女「すー…すー…」
男「やっと寝たか…」
女「すー…すー…」
男「……おやすみ」クスッ
225 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/05(月) 09:09:13.19 ID:P5UYaDFSO
女「完成復活です」キリッ
男「1+1はなんだ?」
女「…2時間程頂いてよろしいですか?」
男「ふむ、復活みたいだな」
女「えっへん♪」
226 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/05(月) 09:09:51.39 ID:P5UYaDFSO
男「もう1月も終わりか…」
女「節分の季節ですねー…」
男「…節分か」
女「…節分です」
男「鬼役は――」
女「――じゃんけんです!」
227 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/05(月) 09:10:38.13 ID:P5UYaDFSO
「「最初は――」」
男「パー!」
女「ちょきっ!」
男「 」
女「ふふ、バレバレです」クスクス
228 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/05(月) 09:11:28.06 ID:P5UYaDFSO
男「確か去年は裏の裏を読んでチョキだしたんだよな…」
女「私は普通にグーで勝ちましたね」クスクス
男「だいたい、なんで紙が鋏に負けなきゃいけないんだ!」
女「紙って鋏で切れちゃいますし」
男「何百枚も重ねた分厚い紙なら!」
女「水圧を利用したカッターで簡単に」
男「むしろ髪なら」
女「断頭台で」
男「首ごと!?」
229 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/05(月) 09:12:07.91 ID:P5UYaDFSO
男「節分か」
女「さあ早く鬼になって下さい」
男「果たしてこの後鬼になるのはどちらなのだろうな…」
女「鬼ではなく修羅です」ゴゴゴゴ
男「……修羅も鬼なんだよって言える雰囲気じゃないね、うん」
230 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/05(月) 09:12:39.54 ID:P5UYaDFSO
がちゃ
男「うがああー、鬼が来たぞおぉっ!」
女「お待ちしておりました」ペコリ
男「え、ちょ、あれ?」
女「福の神も、鬼も、互いにあってこその人生です。ですから追い払うだなんて、とても出来ません」
男「なにこの展開」
女「……ですが」
男「ん、なんだ?」
ザクッ ドスッ ズシャッ
女「お帰りになりたければいつでもお帰りなさって頂いても、構いませんよ?」ニコッ
男「床に突き立つ刃物の数を考えたら鬼も逃げたくなるよね。これは交渉じゃない、ただの殺害予告だ」
231 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/05(月) 09:13:31.39 ID:P5UYaDFSO
男「あんなの見たらナマハゲだって逃げ出すよね」
女「鬼さえ追い出せればいいのです」
男「手段くらい選ぼうよ」
女「…男さんは豆を投げつけられたかったのでしょうか?」
男「……俺への配慮だった、ということにしとこうか」
232 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/05(月) 13:18:37.41 ID:foyvj8JIO
乙
233 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岩手県)
[sage]:2011/09/05(月) 16:13:46.14 ID:eXNbqj3Io
おいついた。これはいいものだ。
>>161
の歌が合いすぎて合いすぎて、いろいろと泣きたい
234 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/19(月) 08:37:58.03 ID:3CIwAMq7o
続きが読みたいぞー
235 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/20(火) 20:09:29.15 ID:d63LtDwSO
男「恵方巻き…今年の方角は…」
女「右です」
男「アバウトだな。まあ、いいけど」
女「では、早速…いただきます」
男「いただきます」
女「…」ムグムグ
男「…」ガツガツ
236 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/20(火) 20:10:10.41 ID:d63LtDwSO
男「…」ゴクン
女「…」コクン
男「……」
女「……」
男「…よし、これで安心だな」
女「幸多い一年を期待します…♪」
男「うむ…!」
237 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/20(火) 20:10:40.94 ID:d63LtDwSO
男「バレンタインが近いな」
女「そうですねー」クスクス
男「……」ジーッ
女「どうなされました?」
男「……期待してて、いいのか?」
女「ほどほどに、なら」クスッ
男「よっしゃ!」
238 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/20(火) 20:11:12.12 ID:d63LtDwSO
男「で、バレンタイン当日」
女「材料もたくさん買ってありますっ♪」
男「ちょーたのしみ……ん、電話?」
プルルルルル ポチッ
男「俺だ。……ん、そうか。ああ、了解」
女「……」
男「うむ、すぐにでも向かう。じゃあ」
プツッ
女「お出かけ、ですか?」
男「すまない、急用だ。夜には戻る」
女「……はい。お気をつけて」
男「行ってきます」
がちゃ ぱたん
女「……。一緒に、チョコ作りたかったのですけどね…」クスッ
239 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/20(火) 20:11:46.93 ID:d63LtDwSO
医者「やあ」
男「で、本当なんだろうな」
医者「落ち着け。まだ推測の域を出ないんだ。それに当たっていても、根本的な解決には至らない」
男「……。おっけ、落ち着いた。大丈夫」
医者「じゃあ、今、君の彼女に起きている症状を整理しよう」
男「? 神経系の異常、じゃないのか?」
医者「それは根幹の部分。今はまだどうしようもない箇所だ」
男「そう、か…」
医者「今から言うのは、それのせいで発生してる副産物のことだ」
男「副産物…ね」
医者「うん。覚悟はいい?」
男「……おう」
医者「じゃあ着いて来て。プロジェクタ使って説明するから」
男「おう」
医者「4時間くらいかかるからよろしく」
男「おう!?」
240 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/20(火) 20:12:19.37 ID:d63LtDwSO
男「味覚、痛覚、嗅覚…。通りで」グッタリ
医者「料理慣れしてるだろうから、食べれないものを作ることはなさそうだけどね」
男「俺よりはマシだな」
医者「流石に爆発よりはね」クスクス
男「あと辛いのも効かないな」
医者「刺激への反応も低下気味か…」メモメモ
男「で、なんとか出来るのか?」
医者「出来るかもしれない。ただ、まだあまり出回っていない薬なんだ」
男「危険、なのか…?」
医者「多少ね。個人差はある。……被験体という言葉ではキツいかな?」
男「被験体、ね。……相談してみるよ」
医者「うん。待ってるよ」
男「しかし、4時間じゃなかったのか?」
医者「ごめんごめん。まあほら、たったの二倍しか変わらないし」
男「お前の感覚は分からんな」
医者「まあね。……じゃあ、また」
男「ああ、またな」
医者「彼女によろしくね」ニコニコ
241 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/20(火) 20:12:53.07 ID:d63LtDwSO
男「…どうする、俺」
男「いやいや、バレンタインにこの話題は重過ぎるな…」
男「後回しにすべきか、否か」
男「……ぐむぅ」
男「…うむ…とりあえず今日は無しだ!」
242 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/20(火) 20:13:21.37 ID:d63LtDwSO
女「なるほど、そんなことを…」
男「ゲロっちゃいました☆」キャルン
女「いいですよ? 被験体になっても」
男「あー……無理してない?」
女「いいえ。喜ばせようと作った料理で男さんを苦しめてしまう方が、私には無理ですから」クスクス
男「…あれ、いつぞやの黒い物体たちが脳裏を過ぎるぞ」
女「お気に召したのなら毎日作ってさしあげますよ?」ニコニコ
男「死刑宣告に等しいからな、それ」
243 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/20(火) 20:15:29.59 ID:d63LtDwSO
男「ところで、だ」
女「チョコならここに」サッ
男「……一粒だけ?」
女「…えい」パクッ
男「なっ!? え、え、そんな…」
女「んーっ!」
ちゅーっ
男「ふむぐ…っ! んんっ!?」
女「ん、ちゅ……くちゅ…」ニュルン
男「――! ――っ!!」ビクッ
女「んー……っ」ヌルッ
男「んっ!? ……ん、ぅーっ!」ビクビクッ
女「ちゅ……ぷぁ、…はふぅ」
男「は、ぁ…な、なにを…」
女「はぅ……。ほら、甘いくちづけってよく言うじゃないですか…♪」
男「…物理的な意味じゃ、ないから…っ」
女「お気に召しませんでした……?」
男「……お…おいし、かったけどさ…//」
女「えへへー…//」
244 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/20(火) 20:16:39.07 ID:d63LtDwSO
男「…寝よう」
女「あら…今日は随分と早いですね?」
男「なんか疲れちゃったー…」グダーン
女「ふふ…。…キスのせいでしょうか?」
男「そ…っ…、むぅ。それも、ある…//」
女「ということは」
男「嫌な予感しかしない」
女「たくさんキスをすれば、疲れ果ててふにゃふにゃな男さんが……!」キラン
男「……っ!!」ビクッ
女「ふふ…今夜は寝かせません♪」ガバッ
男「絶対台詞逆だかきゃああぁぁ!」バタン
245 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/20(火) 20:18:24.37 ID:d63LtDwSO
女「おはようございますっ」
男「……なんで、そんなに元気なんだ」
女「? 一時間も寝れば十分では?」
男「超人ですか?」
246 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/20(火) 20:18:52.97 ID:d63LtDwSO
男「まったりー」ニコニコ
女「らぶらぶー」ニコニコ
男「……♪」
女「……♪」
男「このゆったりした空間好きだ…」
女「脱力ですー…♪」
247 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/20(火) 20:19:52.09 ID:d63LtDwSO
男「最近、時の流れが異常に早い」
女「あっという間に2月も終わりですね」
男「なんだかなぁ…」
女「どうなされました?」
男「日々を無為に過ごしてる気がする」
女「そうですか? まったりとした、いつも通りの雰囲気は好きですよ?」
男「まあ、君がいいならいいんだが」
248 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/20(火) 20:20:23.80 ID:d63LtDwSO
男「そういえば」
女「どうしました?」
男「医者に連絡してないや」
女「あらあら。…では二人で病院まで参りましょうか」
男「え、電話じゃなくて?」
女「デートついで、ということで」クスクス
男「……ん、了解!」
249 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/20(火) 20:20:50.46 ID:d63LtDwSO
医者「いらっしゃい。決心したのかな?」
男「まあそんなとこ」
女「被験体ですよね。喜んでお受け致します」
医者「頼もしいね。…じゃあお薬の説明をするので、着いて来て」
男「おいまさか」
医者「2時間くらいで済むから」ニコッ
男「…やっぱり」
女「 」
250 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/20(火) 20:21:24.60 ID:d63LtDwSO
医者「――という感じなんだけど…って、大丈夫かい?」
男「 」グッタリ
女「な、なんとか大丈夫です…」プスプス
医者「じゃあ書類にしてまとめておいたから、帰ったらもう一度読み直してね」
男「書類あんなら最初からよこせよ…!」
医者「喋りたかったんだもん」
251 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/20(火) 20:21:54.20 ID:d63LtDwSO
医者「そうそう、毎週土曜は絶対ここに来てね」
男「ああ、点滴だっけか?」
医者「うん。一日かけてやる超重要なものだから絶対忘れないでよね?」
男「大丈夫だよ、多分」
医者「忘れたりサボったりしたら服毒させるから」ニコッ
男「さらっと危ねーことを…」
252 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/20(火) 20:22:22.47 ID:d63LtDwSO
男「じゃあ、また」
女「失礼しました」
がちゃ ぱたん
医者「……」
医者「これで、いいのかな…」
医者「週1から週3、5。そして入院。病院の空気に慣れさせるための、点滴」
医者「……秋まで、もつのかな」
253 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/20(火) 20:23:04.47 ID:d63LtDwSO
男「よっし、じゃあ遊ぶぞー!」
女「…たまには、ゲームセンターに行ってみませんか?」
男「おお? 嫌いじゃなかったっけ?」
女「一度くらいは行ってみたくて…//」
男「ん、了解了解♪ 遊び倒すぞーっ」
女「おーっ♪」
254 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/09/20(火) 20:23:34.05 ID:d63LtDwSO
男「音ゲーなう。……いやしかし」
女「っ♪ 〜♪ ♪♪ っ♪〜♪」
男「…めっちゃノリノリですやん」
システム『ふぃーにっしゅ☆』
男「ん、終わったかな?」
女「ふぅ……あ、全国1位ですって! あと『のーみすますたぁ』とか出てます♪」
男「ノーミス!? 初見でこれとか音感やべーだろ…」
女「えへへー…♪」
255 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山形県)
[sage]:2011/09/20(火) 22:21:44.66 ID:N0HHkUCro
イチャイチャ〜……でも切ない。
乙です!
256 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/09/21(水) 09:58:42.60 ID:+twka3Ldo
終着点はどのようになるのか… 乙です。
257 :
!ninja
[sage]:2011/09/22(木) 23:28:08.50 ID:UlPJ/f+Uo
続きが気になる!
258 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(新潟県)
[sage]:2011/09/28(水) 03:34:39.40 ID:AwqajoO8o
乙です!バッドエンドだったらないてしまいそうです。ハッピーエンドでもそうなりそうだが・・・
259 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/04(火) 00:10:30.18 ID:C6zsIXIWo
まだですかね?
260 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/11(火) 15:36:16.05 ID:ACfIanHu0
うおおおおい!
まだかぁ!
261 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/15(土) 14:52:11.95 ID:m8RoxUeIO
もうすぐ一ヶ月
262 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/17(月) 15:56:28.59 ID:354KdWdy0
ヘイ!
どうしたんだよ!?
まさか忘れてんのか!?
263 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/21(金) 20:05:52.75 ID:291P9FaIo
早くー!
264 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/10/21(金) 21:03:26.93 ID:LN4xWyxNo
催促は止めにしようぜー 俺達には読む権利はあっても催促する権利はないはずだしさ…
マイペースに書いてもらうのが一番だって。
265 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/21(金) 23:55:02.62 ID:IewgrQG+o
いや、
>>1
が一ヶ月こなかったら落ちる
266 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/10/22(土) 15:45:25.06 ID:157aWl/To
いや、作者の書き込みが二ヶ月、只の書き込みが一ヶ月以上無かったら落ちるんだろ?
267 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/11/14(月) 18:57:04.46 ID:V7I9ZwpDO
大丈夫なのか!?
268 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/11/20(日) 22:26:26.33 ID:EiA99Prj0
>>41
気になる...
三日月?
蜜柑の木?
269 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/12/02(金) 13:15:49.14 ID:++AOJjXSO
12月だ…
270 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
:2011/12/08(木) 23:35:39.45 ID:Cv6184HSO
ごめんなさい。
携帯とPCが昇天してました……。
さらにこのSSの書き溜めもバックアップも同時にあぼーんしましたo.../rz
誠に勝手ながら、続けることが不可能になりましたことをここにお知らせ致します。
削除依頼……は、どこにすればよろしかったでしょうか。どなたかお教え願います;
271 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/08(木) 23:47:45.91 ID:41eBQGbSO
書き溜めがないと続けられない感じ?非常に残念なんだけど
HTML化スレってとこ
272 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
[sage]:2011/12/08(木) 23:59:10.98 ID:Cv6184HSO
>>271
ごめんなさいorz
残り500レス近くあった書き溜めが消えてしまった今、覚えている内容だけでは完結が難しいのです。本当にごめんなさい;
273 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/09(金) 00:23:08.17 ID:KGt6jgDno
>>270
既にHTML化依頼も出てるか
残念だがまぁしょうがないな
最後に
>>41
について詳しく
274 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/09(金) 06:34:44.72 ID:rKWN21kZo
あぁ、只エターになるよりは良かったのですが…残念です。
好みのSSだったので次回作にも期待して待ってます。
ではいずれ、また。
乙でした。
275 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
[sage]:2011/12/09(金) 07:07:51.66 ID:uGc/0u0SO
>>273
この作品、実は他の場所で一回完成させてるんです。今回は続編も追加して再投下のような形にしようとしていたのです。
理由としては、この作品がどこまで通用するものか試してみたかったというのが1番です。
み、つ、き。に関しては、別の場所で名乗っていたコテハンが「みつき」という名前だったので、多分そちらでの活動を知っている方の書き込みだったのかと思われます
276 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/09(金) 13:12:42.82 ID:0NgJL9NIO
>>275
せめて元の作品見られないの?
277 :
1
◆9hwO47Y2rJqP
[sage]:2011/12/09(金) 17:29:43.19 ID:uGc/0u0SO
>>276
いざこざがあって、投稿させて頂いてたサイトの方も既に削除してしまっております
掛け合ってみてもしデータがあれば、次回書くSSでお知らせさせて頂きますね><
278 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/09(金) 17:47:36.97 ID:ksCKCjJ8o
残念だ・・・ 次回を楽しみにしてるよ
279 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/09(金) 18:27:46.51 ID:xEc5A9mIO
>>277
キャッシュに残っていてくれ
楽しみにしてる
280 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/10(土) 16:30:50.40 ID:cRwAQ7qSO
次回書くときのために酉をつけていただきたいです
95.36 KB
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クオリティの高いサービスを貴方に
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