このスレッドはSS速報VIPの過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みできません。。
もし、このスレッドをネット上以外の媒体で転載や引用をされる場合は管理人までご一報ください。
またネット上での引用掲載、またはまとめサイトなどでの紹介をされる際はこのページへのリンクを必ず掲載してください。

一夏さんさよならですわ・・・ - SS速報VIP 過去ログ倉庫

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :グロ厨 :2011/08/10(水) 12:40:41.38 ID:JQOJOKCq0
某所にも投下したものです。
グロになりそうなので閲覧注意。ISのシャルがセシリアを壊していく展開です。
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713798788/

【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713788018/

ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713736565/

2 :グロ厨 [sage]:2011/08/10(水) 12:42:23.99 ID:JQOJOKCq0
「オルコット、検査室に行って来い」

指示されたまま臨時に検査室で検査を受ける。何の検査か尋ねてもあいまいにしか答えない。ただISにバグがみられているとは聞いた。

「このところ多いですわね。わたくしのブルーティアーズにトラブルでもあるのかしら??」

検査を済ませ、机に戻ると手紙が置いてあった。織斑一夏、とあった。

「一夏さんから・・?」

胸を高鳴らせあけると、そこにはたどたどしい日本語と英語で学園の体育倉庫で待っている、ラブレターの返事をしたい由。
セシリアは体育倉庫にすっ飛んで行った。

「一夏さんいらっしゃいますか〜?まだ来てないのかしら」

カビ臭い倉庫の奥まで入ると、後ろで扉が閉じた。誰かいる、そう気づいた時には遅かった。セシリアは棒きれで頭を強打された。

3 :グロ厨@ [sage]:2011/08/10(水) 12:43:39.43 ID:JQOJOKCq0
意識をうつろに取り戻すと、
「やあおはようセシリア」
いきなりバケツの水をぶっかけられた。そのあと髪を掴まれる。
「シャルロットさん・・・」
シャルがにこやかにたたずんでいた。同様の表情で五六人の生徒がいる。
「何の真似ですの??」
「それは僕のセリフだよ」
シャルは心底困惑した表情で悲しげに、
「淑女協定。一夏に抜け駆けしたものは集団リンチ。ボロ雑巾にする。なのにこの手紙は何かな?」
と、セシリアが稚拙な日本語で一生懸命したためたラブレターをひらひらして、セシリアの頬を打った。
「おあいにく様。もう私一夏さんとBまで行きました。男装が趣味のオカマ女さんのあなたには一人Hがお似合いでしてよ」
衝撃を受け、目がくらむ。西欧人らしくスラリとした鼻が割れそうに痛む。口から鉄の味わいがした。
4 :シャルロッ党は閲覧注意 [sage]:2011/08/10(水) 12:45:48.98 ID:JQOJOKCq0
「抵抗していいんだよ?」

「さっきからISを起動しようとしてますわ。あなたが細工させたんですの??」

「学園のエンジニアにも僕たちの淑女協定参加者がいたって知らないかな。まあ、何やらバグが流行っているのは事実だけど」

シャルが目で合図すると他の女子がセシリアを裸にむき、縛り上げる。セシリアは大股を開かせる形で縛りつけられた。

「あらあら、毎日勝負下着なのかなセシリアは」

「一緒に暮らして何もされなかった、一夏さんのオカズにもならないあなたに必要ありませんものね」

減らず口をやめないセシリアの髪をひねり上げて掴み脅すと、肛門にバイブレーターを挿入した。
同時に体中を数人がかりで掃除用のハケでくすぐり倒す。セシリアは感極まった悲鳴をあげるが、体育倉庫の外には音は漏れない。しばらくして、セシリアは小水を垂れ流していた。

5 :シャルロッ党は閲覧注意 [sage]:2011/08/10(水) 12:47:58.25 ID:JQOJOKCq0
「いいざまだね、セシリア」

後ろ手に縛られ、あられもなく秘所を開脚させられているセシリアを、虫けらでも見るごとき目で見降ろす。

「僕驚いちゃうな。お尻の穴ほじられて×××を濡らすなんて大した雌犬だねセシリアは。それでもイギリス貴族なの?」

「エスカルゴ食べるのが美味だと思ってるおフランスの、薄汚い妾の子に言われたくありませんわ」

平手が飛んだ。身動きできないセシリアを五回、六回と打ちすえていく。セシリアの顔が殴られて赤くなってきたころ、ようやくシャルは荒い息をついてセシリアをにらんだ。

「一夏にちょっとかわいがられたからって、調子に乗らないでほしいな」

シャルはくくっと笑うと目をとろんとさせセシリアの開かれた秘所を眺める。

「じゃさ、今度はこんなの突っ込んでみようか」

シャルは手で金属の塊を展開させた。バタフライナイフ。

6 :シャルロッ党は閲覧注意 [sage]:2011/08/10(水) 12:49:25.17 ID:JQOJOKCq0
「・・・待ってください」

セシリアは青白い唇から絞るようにもらした。怖くなかったわけではない。ただ、女として、一夏を争う恋敵に屈服したくなかったのだ。ナイフの刃の無機質なきらめきを見て、さすがにセシリアは震えがこみあげてきた。

「それだけは、勘弁、してください」

「あれ?セシリア、今頃命乞いなのかな〜。でも、僕聞こえないな〜」

シャルは興奮に息づきながら、

「じゃさ、大きな声で、僕たちにいってごらん。『わたくしセシリア・オルコットは卑しく薄汚いメス豚です。わたくしの腐れ×××にはもったいないので是非そんものは入れないでください』ってね」

「・・・っ」

恐怖に青くなっていたセシリアの頬がさっと屈辱で紅くなった。プライドの高い貴族のセシリアがそんなセリフ言えるはずはない。それを見越した上でシャルはセシリアをなぶっているのだ。

「いたっ!!」

シャルが刃先でセシリアの陰核を押しつぶした。そのままほじくる様につっつく。

「言わないのかなぁ〜セシリア、言わないならセシリアのお豆さん、切り落としちゃうよ?」

「・・・やめて」

「聞こえないな、ちゃんと自分はメス豚ですって僕に聞こえるよう言ってみろよお前」

「わたくしは・・・わたくしは、め・・・めすぶた、です。勘弁、してください」

ほとんど泣きそうな顔でそれだけ紡ぎだすと、セシリアは屈辱に震えはじめた。

「よく言えたね。」シャルがにこりとほほ笑む。

「じゃさ、メス豚の腐れ×××なんて、使いでがないよね。ナイフ突っ込んであげるよ」

「!」
7 :今日はここまでです [sage]:2011/08/10(水) 12:58:59.14 ID:JQOJOKCq0
 
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/10(水) 13:07:21.11 ID:AgVjC4IDO
ニッチすぎるけど俺は評価する
9 :紅蓮 ◆ElD61lP0E3Ce [sage]:2011/08/10(水) 13:08:33.48 ID:JQZebwvi0
支援
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/10(水) 17:56:19.00 ID:N4M42mFt0
俺もいるぜ
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/12(金) 01:40:14.65 ID:9iWjO2YF0
まだか
12 :閲覧注意だす [sage]:2011/08/12(金) 08:53:45.52 ID:/n940UOI0
「ま、待って下さい、なんでもします、なんでもしますわぁ、それだけはやめてぇっ!!」

ナイフの刃先が粘膜に触れるとセシリアは気が狂ったかのように叫び散らした。無駄だとわかっていても必死で拘束を解こうと暴れまわる。

「いやあああああああああああああああ、いちかさあああああああああああああああああああん!!」

シャルは蔑むごとく憫笑して刃先で肉膜を突いた。

「!」

セシリアが白目を向く。

「アウチ!!ギャアアアアアアアアア!!」

「みてみて、アウチだって〜」

「やっぱイギリス女だけあって泣き方も上品よね(笑)」

「ああ、うああ……っ」

セシリアは瘧のように震えている。襞から血が溢れ苦痛が頭を突き抜ける。

「はは、セシリア、まだまだ1センチも入ってないよ。これからが本番だよ。そらそら!」

「うわああああああああ、あああああああああああああああ」

セシリアの鼻水・涙を垂れ流す無残な泣き顔をみてシャルは満足げに腕をとめて、

「さっき、何でもするって言ったよね。じゅあさ、二度と一夏には近寄らないでくれるかな?」

シャルは困った顔で

「君みたいなメスブタに近寄られると僕たちみんな迷惑なんだ。だからセシリアのものを使い物にならなくしてやろうと思ったんだけど、さすがにあとあと煩いしね」

「い、いやですわ!!」

セシリアはぐしゃぐしゃの顔でそれでも気丈にシャルを睨み据えていた。

「一夏さんに二度と近寄るななんて、そんなことできるはずあるわけ……」

シャルがにゅぷっとナイフを押し込んだ。

「オウ!!」

セシリアがびくびく全身で痙攣する。

「ス、ストップ、ヘルプミー……」

無意識のうちに英語で命乞いを口ずさむセシリアの前髪をひん掴むと、シャルはどなりつけた。

「どうなんだよ、早くしねえとてめえの腐れ×××ナイフで突き[ピーーー]ぞオラアアア!!」

「……」

「返事がないね、ナイフ突っ込まれたいみたいだね。いっくよ〜」

「わ、わかりました!二度と一夏さんとは会いません、口も利きませんっ、だからもうやめてええええええええっ!!」
13 :閲覧注意だす [sage]:2011/08/12(金) 08:54:58.13 ID:/n940UOI0
セシリアは叫ぶと、そのまま俯いて泣きじゃくり始めた。


「うわあああああああああああああああああん」

「ふん、最初からそういえばいいんだよ」

シャルはセシリアの髪を乱暴に離すと、

「でもさ、信用できないし、”人質”を取って置かないとね〜」

「なに……今度はなにを……」

シャルは懐からデジタルカメラと注射器のようなものを取りだした。

「浣腸だよ。今からセシリアにはう×ちを垂れ流してもらって、写真取るから。」

「いや、いや……」

セシリアがぎょろっと目を吊り上げて呻きだした。その瞳は恐怖にきらめきまともではない。たび重なるストレスで精神にひびが入る寸前なのだ。

「じゃ、おもらししようね〜」

シャルがバイ部ブ抜いて浣腸を突きこんだ。チューブから浣腸液がぐんぐんセシリアのお腹に入り込む。別の女子はデジタルカメラや携帯のカメラで撮影をはじめた。

「ああ、うう」

「セシリア我慢しないでおもらししていいんだよ??」

「ひい、ひいいいいいい!」

セシリアの肛門が引きつった瞬間、肛門から多量の糞便が溢れだした。

「うわ、汚いな〜セシリア、う×ち漏らして」

自分が浣腸を打ったのにまるで他人事のようにシャルがなぶる。

「いやああああああ……」

泣きじゃくるセシリアを女子たちがカメラに収めていく。

(こんな、こんなことってありますの?一夏さん、助けて……)
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/12(金) 13:28:37.74 ID:9iWjO2YF0
まってた
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/12(金) 17:22:27.03 ID:oTAMUP6DO
アウチで盛大に吹いた
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東日本) [saga sage]:2011/08/14(日) 19:29:56.18 ID:5rGtSUiV0
で、もうネタ切れすか?
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/15(月) 04:05:52.17 ID:q4dTdz2d0
続きまってる
18 :グロ厨 [sage]:2011/08/15(月) 12:14:21.91 ID:stun+TkAO
※作者は昨日有明でセシリアエロエロの薄い本を買い込み夏バテ中につき
しばらく休みます

ちょっと待っててくれすぐ投下するお
19 :イギリス女のセシリアがどうやって日本語のお嬢様言葉をみにつけたか? [sage]:2011/08/15(月) 21:56:10.35 ID:IVQgcGu50
※続きですが、シャルが悪役ポジションなので、読む前に予め心構えをお願いします。あとで弁解の展開考えてます。


「嘘ですわ……」

「あ?」

「なにいってんのコイツ?」

「とうとう狂ったかな??」

「こんなのほんとのはずありませんわ、きっと夢なの、夢なんですわ」

「…………」

「悪い夢ですわ、ひどい悪夢ですわ、早く一夏さん助けにいらして……」

セシリアは滲むまで下唇を噛みしめ、泣きじゃくっていた。お嬢様育ちのセシリアにはキツイ辱めだった。キツ過ぎた。
お嬢様育ちながら早くから両親を失いそれでも頑張ってきた気丈なセシリアの精神を粉々にするほどの酷い辱めだった。あまりに酷過ぎた。

「一夏さん、一夏さぁん……エグエグ」

「これだからライミー<イギリス野郎>は……」

シャルはやれやれと肩を竦める。竦めてセシリアの縛られている椅子を蹴っ飛ばした。

「ぶぎゃっ!!」

セシリアが顔面をもろに床に打ちつけた。繊細な顔も艶めく金髪も自分が先ほどもらした臭気はなつ汚物に塗れる。

「セシリア、イギリス白人の君にとって日本人はイエローモンキーなんだよね?普段同級生とは一緒のトイレ使うの嫌がってるじゃないか。そ
れなのに一夏、一夏とさっきからうるさくないかなぁ?」

勝ち誇る余裕とともにどす黒い狂気がシャルの中に膨らみわだかまってそれが筋肉のひくつく顔面に張り付きにこやかなあまりににこやかなさわやかな笑顔に変わる。
シャルはセシリアに唾を吐きかけた。

「ぐうう」

「君はロンドンに帰ってジンジャエールでも飲んで労働者階級馬鹿にしながらトラファルガー海戦でも想起して×××濡らしてりゃいいんだよ。自分の糞に塗れてイギリス貴族とは笑わせるね」

「なぜですの……?」

セシリアは悲しげに泣いていた。

「あなたは、たしかにライバルでしたけど、でもこんな人だとは思わなかった」

「……僕にも分からないね。今までは鈍い一夏にやきもきしながらも、恋敵と競い合う青春も悪くないと思っていた。でも、最近妙にいらつくんだ」
20 :イギリス女のセシリアがどうやって日本語のお嬢様言葉をみにつけたか? [sage]:2011/08/15(月) 21:57:42.98 ID:IVQgcGu50
「ねえ、シャルロットさんみてみて、ばっちり取れてるよ」

「うん、こりゃヒサンだね。いいかな、君のお漏らし動画はバッチリ取れてるから。スカトロ専門女優セシリアとしてネットデビューしたくなけりゃ、もう一夏には近寄らないことだね」

「うう……」

イギリス貴族でお嬢様の金髪の誇り高き美少女は汚物に塗れ悪臭を放ち陰唇と肛門をさらけだして無残極まりない姿で震えている。シャル達は七分の満足で笑った。セシリアは九分の絶望で泣いた。

「ははははは」

「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああん」

セシリアは一週間IS学園を休んだ。一週間後、すっかりやつれ死んだような顔つきで登校して席に着いた。

汚物に塗れた自慢の金髪はかなり裁断しだ。貴族として淑女としてのプライドと心の傷は治りようがなかった。

席に着いた瞬間シャルら数人がみてきてニタリと笑う。するとクラス中の女子もセシリアを笑う。もう一件は噂になっているようだった。

セシリアには一人の味方もいない。

もう一人の友達もいない。

そのひとりぼっちのセシリアの目にあの一夏の姿が映った。

すぐ顔を背けた。

何も知らずクラスの微妙な空気の変調にも気付いた様子のない一夏を見るのはあまりに辛すぎた。

セシリアは目を一夏からそらし何度かリストカットし生傷の刻みつけられたその手首をきゅっと握った。

そして休みまで手首の上に枕して声を殺して震えたその時、その手首をきゅっと掴まれた。掴んだのは一夏だった。

「セシリア、ちょっと話があるんだ」

セシリアがあげた瞳は絶望と恐怖で真っ暗だった。目に一条の希望を涙とともに。
21 :イギリス女のセシリアがどうやって日本語のお嬢様言葉をみにつけたか? [sage]:2011/08/15(月) 21:59:07.13 ID:IVQgcGu50

「長いこと学校休むから心配したぞ。ひょっとして千冬ねえのいってるバグのせいか?なんか先生たちは隠すけど大変らしいぜ」

「…………」

空き教室まで強引に腕を取られたセシリアは一夏の顔をまともに見られない。みれば、涙がとまらないから。
だが、まもなくもっと涙の止まらないはめとなる。

「あのさ、セシリア、お前、俺にその、ラブレター、くれたよな」

「…………」

最初は何のことかわからなかったが、それはあんなことがあって気が変になっていたから。確かにセシリアは一夏に思いを告げていた。
一夏を巡るセシリアら五バカ中の争いは一歩リードして、一夏とは半分体を許す間柄になっていた。ただし一週間前までのはなしである。

「付き合おう」

「え……」

今何と言った、彼は?セシリアは耳を疑った

「だからさ、俺も気づいたんだ。俺、セシリアのことが好きだったんだって。俺達、付き合おうぜ」

セシリアは涙を流した。絶望の涙である。
セシリアは震えている。あれほど好きだった一夏と相思相愛になれて嬉しがるはずなのに、震えが止まらない。
胸にはあのときの恐怖とシャルたちの般若(それは女性の嫉妬心を表す鬼面だ)の相貌が焼印のごとく刻みこまれている。

「セシリア、どうしたんだよ、黙って……」

途端、一夏が不安そうな顔になる。

「…………」

「そうか、気が変っちまったか?それとも、はは、あれは冗談だったのかな……」

(違います、違いますの、一夏さん……)

「なあセシリアなんとか言ってくれよ」

「っ!」

必死の顔の一夏に肩を揺さぶられた瞬間、セシリアは振り払って逃げ出していた。

(一夏さん、こんなの、こんなの……っ)

しばらくは何も聞こえず何も見えなかった。そのセシリアを苦痛が揺さぶった。

「あう!」

派手に転んだセシリアは体を酷くうちつけ、息が詰まる。

「みてたよ、セシリア」

足を引っ掛けたのはシャルだった。のほほんたちクラスの女子も見える。

「あれだけ痛めつけてやったのにこりなかったんだ。今度は[ピーーー]しかないよね」

セシリアは恐怖に震えた。
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) :2011/08/16(火) 22:34:17.41 ID:WfEPxepAO
あげ
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/16(火) 23:13:54.99 ID:gJB8fQKl0
いいぞ凄くいい
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/08/17(水) 19:03:38.76 ID:mWmDIugr0
セシリアのレイシスト野郎っ!!
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/18(木) 08:41:01.50 ID:vaO+l9tj0
もっとだもっと書いてくれ
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/22(月) 01:52:03.28 ID:8wAMmiTx0
おわり?
27 :作者 [sage]:2011/08/22(月) 03:11:44.20 ID:gafgBd1AO
エネルギー補填中
ゆっくり待ってくれ
28 :登β小平はフランス留学してクロワッサン食ってたらしい [sage]:2011/08/27(土) 02:17:46.68 ID:VisK4eKx0
「せ、し、り、あ〜??返事がないな、どうしたの?」

「セシリア、僕、いつも元気な、おじょうさまの君がしょんぼりして、君のこと心配してるんだよ〜?」

「ねえセシリア起きてよ〜おねむには早いよ〜」

シャルに髪を無造作にひねり上げられ、セシリアは白目をむいて目玉をひっくり返した。
ガラをサラって二時間折檻した。
顔面はまだ手加減したが腹の打撲は臓器不全を起こしかねなかった。
素っ裸に剥かれたセシリアは肛門が拡張するまで異物を挿入され陰部は陰湿な責め苦に血を吹いていた。
百円ライターで焙り続けて焼けただれた耳をひっぱり耳打ちする。
返事がないので床にたたきつける。
ごと、と頭を打ち付けセシリアは無反応だった。細かく痙攣している。

「ねえシャルロットさん、もうこの辺でシメナイ?」

「とどめさそ−!」

「もうガバガバすぎて突っ込むものなくなったしねー」

のほほんさんたち三人にセッツカレ、シャルはちょっと思案してから告げた。
吹いているヤニを指に挟んで、

「じゃ、これで目潰そうか」

きゃあと女子たちが歓声を上げる。

「黒目を狙うんだよ?」

「ちゃんと視力潰して二度とIS操縦できなくしないとね〜」

「分かってる。その前に水ぶっかけて。意識があった方が面白いから」

高熱に震えながら、セシリアは目を覚ました。

「さて、セシリア、この世の光とは永久にオサラバダヨ。生憎一夏はいないからさ。君のひとりHのオカズにユニオンジャックの国旗でも瞼に焼き付けたいかな?」

「……負けません」

「あ?」

「一夏さんは……わたくしを愛してくれている、わ……」

セシリアは血を吐きながらまだ言葉を吐いた。目には涙が一杯だが、声には何かの力があった。

「好きだっていってくださった。父も母もいないみなしごの私に……やっとできたこの世で一番好きな人。一夏さんが愛してくれる限り、……わたくしは負けない」

「そうそれはよかったね。じゃ、障害者になって一夏に見捨てられて、トーキョー砂漠で盲目ダッチワイフになってなよ。サヨナラ」

シャルが笑顔でタバコを押し付けた。顔を固定されたセシリアに逃げ道はない。
29 :登β小平はフランス留学してクロワッサン食ってたらしい [sage]:2011/08/27(土) 02:18:25.19 ID:VisK4eKx0
「せ、し、り、あ〜??返事がないな、どうしたの?」

「セシリア、僕、いつも元気な、おじょうさまの君がしょんぼりして、君のこと心配してるんだよ〜?」

「ねえセシリア起きてよ〜おねむには早いよ〜」

シャルに髪を無造作にひねり上げられ、セシリアは白目をむいて目玉をひっくり返した。
ガラをサラって二時間折檻した。
顔面はまだ手加減したが腹の打撲は臓器不全を起こしかねなかった。
素っ裸に剥かれたセシリアは肛門が拡張するまで異物を挿入され陰部は陰湿な責め苦に血を吹いていた。
百円ライターで焙り続けて焼けただれた耳をひっぱり耳打ちする。
返事がないので床にたたきつける。
ごと、と頭を打ち付けセシリアは無反応だった。細かく痙攣している。

「ねえシャルロットさん、もうこの辺でシメナイ?」

「とどめさそ−!」

「もうガバガバすぎて突っ込むものなくなったしねー」

のほほんさんたち三人にセッツカレ、シャルはちょっと思案してから告げた。
吹いているヤニを指に挟んで、

「じゃ、これで目潰そうか」

きゃあと女子たちが歓声を上げる。

「黒目を狙うんだよ?」

「ちゃんと視力潰して二度とIS操縦できなくしないとね〜」

「分かってる。その前に水ぶっかけて。意識があった方が面白いから」

高熱に震えながら、セシリアは目を覚ました。

「さて、セシリア、この世の光とは永久にオサラバダヨ。生憎一夏はいないからさ。君のひとりHのオカズにユニオンジャックの国旗でも瞼に焼き付けたいかな?」

「……負けません」

「あ?」

「一夏さんは……わたくしを愛してくれている、わ……」

セシリアは血を吐きながらまだ言葉を吐いた。目には涙が一杯だが、声には何かの力があった。

「好きだっていってくださった。父も母もいないみなしごの私に……やっとできたこの世で一番好きな人。一夏さんが愛してくれる限り、……わたくしは負けない」

「そうそれはよかったね。じゃ、障害者になって一夏に見捨てられて、トーキョー砂漠で盲目ダッチワイフになってなよ。サヨナラ」

シャルが笑顔でタバコを押し付けた。顔を固定されたセシリアに逃げ道はない。
30 :いけねwww二重投稿した>>29は飛ばす [sage]:2011/08/27(土) 02:19:46.78 ID:VisK4eKx0
「待ちなさい!!」

体育倉庫に朗々たる声が響く。扉を開け放ったのはポニーテールの少女。
「鈴、さん……?」
鳳鈴音は仁王立ちしてシャルを睨んでいた。
「あれ〜鈴、君はセシリアを〆るの参加拒否ったじゃないか?今頃どうしたの」
間に割って入り、セシリアをかばう。
「遅くなった。ISの調整に手間取ったの」
無残なセシリアにつぶやく。
「ISを封じられて抵抗できない相手に寄ってたかって恥ずかしくないの?見下げ果てたわね」
「おやおや、今はやりの武侠小説の女剣客のまねごとかい?メロドラマが三割混じってるよね」
「洋鬼子,你向谁敢说那样话的,去死吧」
「チンク(シナ野郎)の言葉で喋らないでよ。僕分からない〜」
二人はしばらくにらみ合っていたが、他の女子が止めに入った。
「ねえやばいよ。こいつ専用機持ち出し」
「ガチンコ勝負じゃこっちも無事じゃ済まないよ」
「ふふ、鈴、勝負はお預けだね。その英国製ダッチワイフが生きてたらまた勝負しようよ」
シャルたちは笑いながら去って行った。

「なん、で……」
「いいから、あんた写真取られてるんでしょ?医務室には連れて行けないから私の部屋で治療するわ」
「あなたは、ライバル、なのでは……」
「そうよ。だからあんたとは正々堂々勝負して、私が一夏をものにするの。さあ立って」

セシリアに服をかけ、抱きかかえながら鈴はその体温を感じていた。

(そう、あんたは憎い恋敵。それだけよ)

(だからこれは気のせい)

(あんたの吐息、温もり感じて安らいだりしてない……)
31 :つづきます ◆tt4XjKq/KE [sage]:2011/08/27(土) 02:21:11.27 ID:VisK4eKx0
救急箱でどうにか応急手当てをし、セシリアの看病をするうち、夜ふけになりゆく。
セシリアは何とか意識を取り戻してずっと寝ていた。

「一体、どうしたのかしら……」

「まだ喋っちゃダメ」

それでもセシリアは喉を絞って

「シャルロットさん、まるで人が変っていた。クラス中も」

「……うん」

「入るぞ」

ノックとともに扉が開く。

「織斑教官!」

千冬は一目セシリアをみて、大して驚きもしなかった。

「やはり、お前らは影響ないみたいだな」

「なんのことでしょうか?」

「前置きをはしょっていう。今、学園中の、いや世界中のISがウィルスに浸食されている」

「え?」

「ISは装着者の中枢神経系とリンクしている。ISに感染し、装着者の精神を蝕み、荒廃させるウィルスだ」

二人は息をのんだ。

「それじゃ……」

千冬は苦々しく頷く。

「誰が何のためにやったか分からない。国際的なテロ組織の仕業か、どこかの国の陰謀か?調査中だ」

「ちょっと待って千冬さん。私は何ともないわ、セシリアも」

「織斑先生と呼べ」

千冬は鈴を睨んでから、

「お前たちのISはこの前の代表戦でボーディヴィッヒにやられて、修復中だったろう。ネットワークから切り離されていたからだ」

「そんなことって……どうにかならないんですか?」

「無理だ。教職員のISもすべてウィルスに感染している。私も当分ISを装着できない。山田先生もだ。そこでだ」




「お前たち二人にこの事件の調査をしてほしい」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) :2011/08/28(日) 06:10:13.38 ID:UZ6y09TAO
あげ
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/28(日) 06:44:22.07 ID:4ejfgvHT0
まってた
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/29(月) 17:45:00.33 ID:QMjrYfoU0
盛り上がってきた
35 :作者 [sage]:2011/08/31(水) 11:17:28.75 ID:OjYDPInV0
感想レスくれる人がいるので無茶苦茶うれしいです。
正直gjの数でモチベーションが激しく鼓舞されるっす。

ところで、セシリアの貴族の家柄の由来の詳細や鳳家の先祖について
原作で何か記述があったっけ?

なかったら厨房なオリ設定こしらえようと思うんですけど?
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/31(水) 12:25:49.37 ID:COu66WpJ0
wikiに書いてないし原作でも特に触れられてないからオリジナルでもいいんじゃね
セシリアはただイギリスの名門貴族ってだけだし
鈴に関しても両親が中国人?で離婚して国に帰っただけだから先祖にも触れられてない
てか鈴に関して言えば両親が離婚した以外特に触れてない気がする
精々が一夏に料理を教えた事があるくらい
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
37 :作者 ◆tt4XjKq/KE [sage]:2011/08/31(水) 17:19:39.77 ID:0i3wn31g0
>>36
了解。今度は鈴×セシリア分もつめこんでみた。
つづき
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
38 :オルコット家=イギリス国教騎士団、シャル=イスカリオテ? ◆tt4XjKq/KE [sage]:2011/08/31(水) 17:22:27.41 ID:0i3wn31g0
セシリアのブルーティアーズ展開を阻止していた細工は、千冬の手で解除した。

これで揃った戦力は、たったの二機。

たまたまこの時期ネットワークから外されていたのは世界中でもセシリアと鈴、二人しかいない。

「私はISをシャットダウンしたから、精神に影響はでていない。その分、ISを使えないということだ」

千冬は苦虫を潰すようにいう。

「ISをウィルスに浸食されたものがどうなるか、お前なら分かるだろう?」

そう、セシリアは体で知っている。

あの温厚で、不幸の辛さを知っているだけ誰よりも優しいシャルが、まるで鬼のように変じた。

その恐ろしさをセシリアは知っている。

「ウィルスの影響は女性の嫉妬心をもっとも掻き立てるらしい。つまり、今や学園中の女子がお前たちの敵だ」

「千冬さ……じゃなかった。織斑先生、どうして一夏は、影響が出ていないの?」

鈴が疑問に思っていたことを口にする。

「分からない。だが、一夏は世界でただ一人ISを使える男だ。元々あいつはイレギュラーな存在だからな」

千冬は無論、それとなく一夏を含めたクラスを観察しているのである。

姉の自分には弟の変化は手に取るように分かる。結果、一夏は相変わらずぼんやりとしていると分かった。

クラスの女子の空気がぴりついているのに気づいていない。

「一夏には知らせるな。事態を悪化させる。一夏だけじゃない、今この件は表向きバグとして調査している。全世界の政府や軍首脳が恐慌をきたすからな」


「セシリア、あんたは寝てなさいよ」

「大丈夫ですわ、これしきの怪我、エリートのわたくしには屁でもありませんわ」

鈴が気遣うのも無理ではない。シャルたちに折檻されたダメージから、セシリアは回復していないのだ。

いかに戦力が鈴とセシリアしかいないとはいえ、相手は狂気にとらわれた女子たち。危険すぎた。

「なんか、あなたに心配されると気持ち悪いですわね」

「な、なによ!あ、あんたのことなんか、別に心配してないんだからね!これからの戦いで足手まといだから言ってるだけよ!」

「?ほんとに気持ち悪いですわね……」

セシリアがじと汗をかく。確かに最近の鈴のデレぶりはふつうじゃない。
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
39 :オルコット家=イギリス国教騎士団、シャル=イスカリオテ? ◆tt4XjKq/KE [sage]:2011/08/31(水) 17:23:43.41 ID:0i3wn31g0
今二人が向かっているのは箒のいるはずの剣道場である。千冬の観察では、箒だけは、あまりウィルスの影響がないらしい。

クラスの女子の合議でセシリアへのリンチを決定した中、参加しなかったのは箒とラウラだけである。

女子の友達がまだ少なくシャルとしかつるまないラウラはともかく、箒のこの行動は不可解だった。


剣道場に入る。電気が落とされている。かまわず鈴たちは乗り込んだ」

「道場に土足で入っちゃだめじゃないか。これだからライミーとチンクは」

嘲笑が聞こえた。

「待ってたよ」

電気がつくとともに道場の真ん中に立っている。シャルだ。にこやかに笑う。

「山田先生たちに協力してもらえそうでさ。僕たち学園内でひとを殺しても事故扱いになりそうなんだよね」

「箒はどこよ?」

鈴が鋭く睨むがシャルはへらへら笑うばかりだ。

「さあ、僕から云えるのはこれだけ、黄色いサルの足りない頭でせいいっぱい、自分で考えてみてはどうだろ?」

「シャルロットさん、正気に戻ってください。わたくしたち一夏さんを愛する仲間ではありませんか!」

セシリアが叫んだ。

「わたくしもあなたも一夏さんが好き、これは同じでしょ?でも一夏さんが見れば悲しみますわ!」

「仲間ね、一夏がいなければ、誰がてめえみてえな腐れ×××と口きくかよぉっ」

「よしなさいセシリア!」

鈴がセシリアを庇う様立ちはだかる。

「こいつは今ウィルスでどうかしているの。まともに話は通じないわ!」

「ウィルス、なんの話だい?」

「つまり、今からこの鳳鈴音があんたをぶちのめして正気にもどしてやるっていってんの」

シャルは小馬鹿にしたように笑った。

自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
40 :オルコット家=イギリス国教騎士団、シャル=イスカリオテ? ◆tt4XjKq/KE [sage]:2011/08/31(水) 17:25:47.27 ID:0i3wn31g0
「鈴〜っ、そいつは君の祖国にオピウム(アヘン)売りつけて侵略したイギリスのメス犬じゃないか。なんでそんなに庇うんだい?」

シャルの言ったことはあながち揶揄ではない。

二人の出会いは事実かなりの奇縁だった。

物語の記述が一見横道にそれるように見えるが、後にその理由を記そう。今は二人の族譜に及ぶ

セシリアの実家、オルコット家は元来ウェセックスの郷紳の出だが、もとを訪ねれば、エドワード長脛王のスコットランド征伐で軍功を上げ、サーの称号を与えられたという。

1840年の阿片戦争当時、オルコット家の当主は英国東洋艦隊司令官ブレーマー准将麾下の将官として出征し、

清朝の駐防八旗を全滅させた作浦の戦いや天津上陸、虎門の戦いなどに参加、浙江省の各沿岸で略奪を働いて莫大な私財をため込んだ。

それを元に産業革命まっただ中のイギリスで資本家に転じ、今日の地位を築き上げた、謂わば海賊の子孫である。

一方、鳳家の先祖は明太祖朱元璋政権の兵部侍郎として着任したという、福建のそこそこの規模の地主で、

当時嘉慶十六年の進士であり、同期で友人の林則徐(阿片戦争でイギリスと戦った中心人物)が、欽差大臣の関房(皇帝代理の印鑑)を帯びて広州に赴任したのを追って、

官を辞して広東に在って、林則徐の私的幕僚として英軍と戦っていた。

つまり仇敵同士だったセシリアと鈴が一夏を巡って女の戦いを繰り広げ、今このようにかばい合うのは一種の歴史の皮肉である。

二人がいがみ合っていたのはそのような一族の歴史ゆえもあった。

シャルはそれをからかっているのだ。


「そうね、セシリアはご先祖さまからの敵だわ。敵だった。」

「だったらなんで?レズに目覚めた?最近、きみこそ変だよ??」

「でも、聞きなさい。一夏の前で、私たちは平等だった。あいつは私たちに過去を忘れさせてくれた、今の楽しみを教えてくれたの。あんたもそうじゃなかったの?」

「…………」

シャルが初めて減らず口を閉じる。

「バカなことは力づくでもやめさせてあげるわ」

「残念だけど、君には僕の相手はできないね」

殺気に背後を振り向く。

銀髪の眼帯少女がうすら笑いを浮かべていた。

「鈴、君にはラウラに遊んでもらうよ。彼女にボコられた君ならラウラの実力は知ってるよね。今度はきちんと殺してもらお?セシリアは僕が嬲り[ピーーー]から」
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
41 :オルコット家=イギリス国教騎士団、シャル=イスカリオテ? ◆tt4XjKq/KE [sage]:2011/08/31(水) 17:28:01.99 ID:0i3wn31g0
つづくだす(^^)
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/31(水) 21:23:46.92 ID:COu66WpJ0
きたか、会長も出るのかな?
その内に一夏が監禁されそうだ
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/01(木) 06:47:31.70 ID:QB6fQZD30
セシリアをもっと虐めてくれええええ
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/02(金) 13:53:21.90 ID:ISYtv56x0
シャル可愛いなあ
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/02(金) 18:20:30.08 ID:Wo5LTM6po
もうシャルちゃんがどんなキャラでも可愛いと思うようになってしまった
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/02(金) 18:21:04.31 ID:Wo5LTM6po
もうシャルちゃんがどんなキャラでも可愛いと思うようになってしまった
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/03(土) 15:56:22.83 ID:btL6Liks0
ラウラも暗黒落ちしたか
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/07(水) 18:37:29.64 ID:6mGZDMjG0
犯人は束かな
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) :2011/09/30(金) 16:59:29.55 ID:uTHDyY0AO
ISって操縦者保護がかかるからやられても絶対死なないんだっけ?
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/30(金) 18:21:49.58 ID:t6yCVKvSO
追いついたぞ

待ってるぞ〜
51 :展開予測されて萎えて遅くなったorz ◆tt4XjKq/KE [saga]:2011/10/01(土) 01:54:10.62 ID:KnJGtqdH0
爆音が轟いた。
二組の飛行隊が衝撃となって闇を高速に駆け抜ける。
セシリアはブルーティアーズのモニターで、夜戦機能越しになんとかシャルを捉えようとする。
しかしレーザーライフルでは今のセシリアにシャルを撃ち落とすことはできない。
まして複雑極まるビッドの操作でシャルを打ちすえる集中力はなかった。
シャルたちに折檻された傷は酷くまだ高熱のある体ではISを起動するだけでせいいっぱいなのだ。
こうして月明かりも朧ななか風切って夜の空を飛びまわること自体命を削っていた。

セシリアはシャルを攻撃したくなかった。シャルはウィルスの影響で自分が自分でなくなっている。
いわば心神喪失の状態にある。そのことがセシリアの脳裏にある。
以前のセシリアなら躊躇なくシャルに一撃を見舞っていた。
でも今は一夏がいる。
自分もシャルロットも一夏の悪意のない純粋な優しさに安らぎを得たのだ。
自分たちが醜い争いをすればきっと一夏は悲しむはずだ。
そんなことは、したくない。

「あれ、大口叩いといて逃げに徹するのかなセシリア?逃げ切れると思ってるならお笑いだけどね」
「わたくしを許せない気持ちは分かります。でも、わたくしも、負けるわけにはいかないわ」

瞬間、強い衝撃を受けた。何とか大勢を立て直すと、二撃目が来る。
必死に間合いを取ると、素早く剣からライフルに武器を換装して間断なくどこまでも責め続ける。
――ミラージュ・デ・デザート、シャルの得意戦術。
戦闘能力を失った今のセシリアには、ただの嬲り殺しの作業でしかなかった。
絶対防御は痛みまで防ぎ止めてくれない。
激痛が十六の少女の危うげな体躯を打ちひしぎ、亀裂を刻みこんでいく。
52 :展開予測されて萎えて遅くなったorz ◆tt4XjKq/KE [saga]:2011/10/01(土) 01:55:49.70 ID:KnJGtqdH0
夜間学校の敷地内でこれだけの立ち回りをしていて人っ子一人でてこない。

恐らく、生徒は勿論学校側も千冬を除いてウィルスに汚染されているのだ。

セシリアは救援を期待していたが、次第に絶望に揺らいできた。

命の危険に迫られているのは自分だけではない。

遠くで爆音がはぜるのは、鈴とラウラが戦っているのだろう。

鈴が強者なのは恋とIS両方のライバルである自分がよく知っている。

が、ラウラのシュヴァルツェア・レーゲンの停止結界は、一対一の戦闘で絶望的なまでの威力を発揮する。

援護するもののない鈴がたどるのは、自分と同じ嬲り殺しだ。


「がは……っ!!」

一方的な打撃の末、セシリアは地面に墜落し叩きつけられた。

着地もできず大地にクレーターをつくる。

攻撃は防御を破ってシールドエネルギーはほぼゼロだった。

そして激痛にのたうつセシリアの気力が尽きたのも同時だった。

大地に仰向けになったセシリアのISが解除されISスーツ姿に戻る。


「う、一夏、さ……」


荒く息づくセシリアの鳩尾にシャルは膝から着地した。

「ぐがああっ!!」

ごぶっとセシリアは血を吐いた。そのまま体をエビのように丸めてのたうちまわる。

「げえ、げぼげぼぉ、うげえええっ!!」

「ごめん、暗くてよく見えなくてさ、セシリア〜」

シャルはにこやかに笑みつつ、セシリアを蹴っ飛ばす。セシリアはしばらくばたついて、それから仰向けになって動けなくなった。

「が……あ、あ……っ」

頬には大粒の涙がとうとう滴っている。

死が迫っているということが分かった。

絶望と恐怖が高慢にふるまっていても少女にすぎないセシリアを芯から震えさせていた。

「どうしたの、名門貴族のお嬢様?一夏の愛の力とやらを見せてみてよ、ね〜」

パン、とライフルでセシリアの太ももを弾いた。

「ぎゃあああああああああああああああああああっ!!」

「僕にイートン校のグランドで練った根性みせるはずだったじゃないか、貴族様の底力はどうしたのかな?」

「ぐぎゃああああああああああああああああああっ!!」

「ウォータールーばりの逆転まだ〜??早くしないと足が穴だらけになっちゃうよ?」

タタタタタとまるでミシンのような音がしばらく続き、暗がりに分かるほど血と硝煙の臭いが鼻をついて、ようやくシャルは飽きがきたらしい。


「そろそろ止めさしちゃおうか。鈴の方も殺さないといけないし」
53 :展開予測されて萎えて遅くなったorz ◆tt4XjKq/KE [saga]:2011/10/01(土) 02:04:08.41 ID:KnJGtqdH0
シャルはライフルを量子化するとショットガンを取りだした。

一夏やラウラとじゃれあうときの屈託のないあの笑顔で銃口を瀕死のセシリアの頭に据える。

「Au revoir.(さようなら)」

「……かわいそうな人」

引き金に駆けたシャルの指は動かない。セシリアはもう意識がはっきりしないが、うつろに喋っていた。
of sin
繰り返す言葉がシャルの脳裏に響く。

You know as you behave miserably,you became his bad luck.I know you wish you could stop being sinner.
May the God help you.amen.


「……だまれ」

Kill me.I forgive your sin.

シャルがびくりと震える。

「わたくしは、違うわ……一夏さんが力をくれるの……さあ、殺しなさい、それでもわたくしは……あなたを、許せる」

言葉も英語混じりになっていたがシャルはちゃんと聞きとれていた。

セシリアの中には貴族としての誇りも家を守ってきた義務のこころも、何もなかった。

あるのは一夏だけだった。

一夏との思い出が走馬灯のように巡り最後告白の瞬間に行き当たると、幸せで一杯になり、全てを許せる気がした。

日曜ごとに読まされた福音書の言葉を朦朧と呟いていた。聞くうちにシャルの震顫が激しくなっていく。
54 :うんちくチラ裏乙 ◆tt4XjKq/KE [saga]:2011/10/01(土) 02:10:02.79 ID:KnJGtqdH0
「そう、分かっているさ、分かっている、僕だって。でもしょうがないじゃないか。僕には一夏しかいないんだ」

「いいんですのよ……ひと思いに止めをさしても、あなたのために、祈るわ」

「ジェジュ<神様>なんていないよ。お母さんも死んじゃった僕は、妾の子の僕は、誰からも愛されない。マグダラのマリアは……
薄汚い妾は誰も救ってくれなかったんだ。でも、誰からも愛されない僕に優しくしてくれたのは一夏だけだから……でも」




「できない、できないよ……っ!!」




シャルはリヴァイブの兵装を解いた。ISを量子化するとしゃがみこんで嗚咽する。

「シャルロットさん、あ、あなた、正気に……?」

「ごめんね、セシリア、今まで酷いことして……ごめんねぇ、今、助けるから」




ターン




耳をつんざく音とともに、シャルはふらっと倒れた。制服に鮮血が滲んできている。


「シャルロットさん!?しっかりして……くださいっ!!」

「まったく、使えないねぇ。箒ちゃん説得する間に、始末しとけって言ったのに」


ウサ耳の女性がおもむろに歩んでくる。と、シャルの腹を蹴った。腹部に銃創があり、息が弱い。

「ふむ、簡単にいえば良心が痛んだってことだろーけど、心理学的つーか意味的ネットワークモデルで説明するとこうかな?
宗教的な語彙が関連する概念や感情を連想してリンクするうち、それと結びついた過去の記憶とか、罪悪感が触発されて洗脳が解けたみたいだね。これだからアホ毛唐は。
でもカトリックと国教会の違いもあるし、英仏バイリンガルの頭の中でどう処理されていたかとかは研究するとちょっと面白そ〜全然専門じゃないけど」


一人ぶつくさ喋っていた女はセシリアを見下ろすと場に合わないきゃぴきゃぴの声で告げた。


「やっほ〜、箒ちゃんの姉のしののの束ちゃんだよ〜、よろぴくね〜♪ちなみに、今回の黒幕なのだ〜」
55 :今日はここまで ◆tt4XjKq/KE [saga]:2011/10/01(土) 02:26:47.93 ID:KnJGtqdH0
「あ、あなたが箒さんの……一体、何を企んでますの!?」

「ん〜、それはまだ秘密♪」

ごぼっとシャルが血を吐いて痙攣する。

「シャルロットさん……っ、早くお医者を呼びなさい!」

「へ〜自分のことここまでズタボロにした子を許しちゃうんだ〜」

う、とシャルは震えながら涙を流してセシリアの目を見る。

「セシリア、ごめん、僕、どうかしてた……謝っても許されないことを君にした……ごめんねぇ」

「ううん、シャルロットさん、わたくしたち友達でしょ?」

倒れ伏し互いに濡れた眼で抱き合う少女を見おろして束はけらけらと笑う。

「簡単に解ける洗脳じゃないはずなんだけどな〜。さっきの仮説で説明できるとしても、今までも無意識では相当罪悪感感じてたのと、よっぽど過去が悲惨な人生だったんだね」

「あなた、よくも……許さなくてよ……っ!!」

壮絶に束を睨みつつもセシリアとて激痛と出血で今意識があるのが不思議なのだ。
束はへらへらしていたが、

「おや、ち〜ちゃんが来たみたいだね。今日はこのあたりでお暇するね」

「待ちなさ……いっ!!」
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/01(土) 22:51:25.63 ID:M6KWJJII0
支援
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/02(日) 05:37:26.17 ID:rqxRcruSO
待ってるよ
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/02(日) 14:44:17.94 ID:1EUGtBP/0
支援
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/27(日) 03:12:35.69 ID:ngNhapxDO
支援してみる

束の声が大山伸代で再生される、具体的には、クマしてる時の。
60 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/11(日) 23:35:45.17 ID:2WQRl1GVo
支援
41.85 KB   
VIP Service SS速報VIP 専用ブラウザ 検索 Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)