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とある魔術と戦略破壊魔法兵器 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : :2011/08/17(水) 03:49:34.98 ID:pyh5+BqV0
初SSです。

とある魔術の禁書目録×フォルテシモ

オリジナル要素、作者の解釈等が含まれますがご容赦ください。
フォルテシモのほうは禁書とからめるため時系列が多少変化しています。

禁書はまぁ、世界大戦後のちょっとしたパラレルワールドかなにかと思ってください。

一応書き溜めはしているのですが遅筆なため更新速度は微妙かもしれません。

ではよろしくお願いします
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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2 : :2011/08/17(水) 03:59:55.11 ID:pyh5+BqV0
世界各国で発見されている不思議な力を込めた物質、「発掘された超金属-オーパーツ-」
当時「月読島」を拠点にこのオーパーツを研究していた機関、マホウ研究機関。
そのマホウ機関と学園都市が協力し開発していたプロジェクトがあった。

そう、オーパーツの力を人間がコントロールするというものだ。
学園都市も「カリキュラム」と呼ばれる超能力開発があるがオーパーツによる研究は学園都市と行っているものとは大きく異なった。

まず学園都市のカリキュラムと違い投薬などによる類が一切ないこと、そして決定的な違いはその能力だった。

学園都市のカリキュラムによって作られた超能力を遙かに凌駕する力をこのオーパーツは秘めていたのだ。

研究は順調に進んでいた。
学園都市の研究によればオーパーツというものは非科学に分類されるらしい。

一方でマホウ研究機関はそのオーパーツを研究しつくした。
そして誕生したのが「召喚せし者-マホウツカイ-」である。
だがどういうわけか誰もがその召喚せし者になれるわけではなかった。
それどころか暴走してしまう者まで現れた。

そしてこの時からすでに学園都市はこう考えていた。
これ以上の研究は不可能だと。もうこの研究機関とは手を切ろう。と

本来科学サイドの者には解明できない代物だったのである。
それゆえか現代の学園都市にも適性者はいない。

そして学園都市がマホウ研究機関と手を切ろうとした矢先、悲劇は起こった。
3 : :2011/08/17(水) 04:06:10.43 ID:pyh5+BqV0
ローゲの炎使い


かつて魔術界にてその名を轟かせていた最強にして最凶の召喚せし者。
あの必要悪の協会ですらかなわなかったと言われる魔術師である。

その召喚せし者がマホウ研究機関ごと月読島を襲ったのだ。

ただの一般人からしてみればそれは戦争だっただろう。
だが実際にはローゲの炎使いによる破壊行動だった。
この出来事が原因で幼くして学園都市に身を寄せるものも少なくはなかった。
そしてローゲの炎使いの圧倒的力を前にマホウ研究機関は壊滅、永久凍結したそうだ。

しかしどういうわけかその騒動の後、ローゲの炎使いによる消息が途絶えた。


そして戦争の爪あとを残した月読島は現在学園都市の土地利用により保護されている……
4 : :2011/08/17(水) 04:10:24.86 ID:pyh5+BqV0

そして時は戻り現代。

月読島と学園都市をつなぐ列車が作られた。
そして今、とある高校のとあるクラス。いや正確には月詠小萌のクラスがその列車を利用していた。

青ピ「いやぁ〜それにしても楽しみやなぁ」

土御門「にゃー。まさか今年の社会科見学がこんな大層なもんだとはにゃー」

青ピ「しかも行き先はあの月読島!!可愛い女の子がぎょーさんおるっちゅう話やで!」

吹寄「お前達!仮にも社会科見学なのよ?もっと学生らしくその土地の歴史を----」



禁書「とうまとうま!なんか外の景色がすごい勢いで変わっていくんだよ!」

上条「こらインデックス。仮にも電車なんだから騒ぐんじゃありません」

禁書「むー」

上条「ていうかお前はただでさえ無理して連れてきてもらってんだから、あんまり我がまま言うんじゃねえぞ?」

小萌「まぁインデックスちゃんも日本の文化を知るいい機会ですし、」

禁書「そーだよとーま!私はまだ日本に来たばかりなんだし、ぜひこの機会に日本文化を勉強しようと思うんだよ!」

上条「どうせ食文化でしょう?上条さんはわかっておるのですよー」

禁書「とーまぁ!!」
5 : :2011/08/17(水) 04:12:08.37 ID:pyh5+BqV0
本日はここまでとさせていただきます。

キャラの口調があってるかどうかすごく心配…
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/17(水) 22:04:40.18 ID:SNbJqGEIO
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/17(水) 22:05:23.63 ID:SNbJqGEIO
8 : :2011/08/17(水) 23:58:28.45 ID:pyh5+BqV0
レスありがとうございます。
今日も短いですが投下させていただきます

なんだかんだで月読島に到着した一行。

小萌「はーいみなさん注目してくださーい」

小萌「まずココですがココは月読港と呼ばれるこの島に上陸する唯一の場所なのですよー。したがってココは休日などは人でごった返すので皆さん迷子にならないよう十分気を付けてくださーい」

小萌「ではこのまま星見商店街まで行くのですよー」

禁書「とーまとーま。『しょーてんがい』って何?」

上条「んー、それはあれだ、ショッピングモールみたいな所だ」

禁書「じゃぁ美味しいものが沢山あるかも!」

上条「仮にあってもお昼まで団体行動だから勝って食べたりはできないぞ」

禁書「ぬぬぬ……この島の食べ物が私を呼んでいるんだよ…!」


商店街をある程度見終わった後、お昼の自由行動になった。

小萌「ではみなさん時間まで自由行動なのですよー、でもくれぐれも問題を起こさないように」

青ピ「よっしゃきたで!!ほな、僕は可愛い女の子さがしてくるでー!」

土御門「面白そうだにゃー。俺も行くぜぃ!」

上条「お前は義妹一筋じゃねえのかよ」

土御門「ふ、甘いぜ上やん。義妹と女の子は別物ぜよ、」

上条「いや分けわかんねーよ…」


上条「って、行っちまったし…」

上条「ふー、仕方ないインデックス俺達も適当に…」

と、後ろを振り向く上条…しかし

上条「あれ?」

インデックスがいない。

デジャヴだ。
たしかローマでも……

上条「って」

上条「迷子じゃねぇか!!」
9 : :2011/08/18(木) 00:01:36.95 ID:W36YXOkP0

その頃、インデックスはというと……


禁書「お、お腹すいたんだよ……」

1人で勝手にふらふらした挙句、ショッピングモールの出入り口付近で倒れていた。

禁書「気づいたらとうまも居ないし…あぁ、あのパスタ、食べてみたかったんだよ…」

地面にうつぶせになりながらぶつぶつと呟くインデックス。
先程からチラチラと見られているがインデックス自身は気づいていない。

ただでさえシスターはこの島では珍しいのだ。

そんなシスターが倒れていれば人目にもつくだろう。

と、
インデックスに近寄る男女が居た。

10 : :2011/08/18(木) 00:41:21.51 ID:W36YXOkP0

芳乃零二と里村紅葉はデートしていた。
いやそう見えるだけだ。
実際には紅葉の我がままに零二が付き合っているだけである。


ちなみに二人はカップルではない。紅葉の一方通行である。


零二「ふぅ、里村。まだ見足りないのか?」

紅葉「んー、そろそろお昼だしね、零二。何か食べたいものある?」

零二「いや特には……」
と、話しながら歩く二人。


紅葉「…なにあれ?」

紅葉が突然指をさした。

零二「ん?」

紅葉が指をさす方向には白い修道服の子が倒れていた。
しかも銀髪と来たものだ

零二「外人……い、行倒れ?」

紅葉「綺麗な髪ねー」


とりあえず声をかけてみることにした零二達


零二「え、エクスキューズミー?」
なれない英語で声をかける零二。

禁書「……」

しかし外国人から反応は無い。

零二「……」
紅葉「……」

零二「(やべぇどうしよう)」

禁書「お……」

零二&紅葉「お…?」

禁書「おなかすいた………」

零二「は?」

禁書「おなかすいたんだよ………」
11 : :2011/08/18(木) 00:43:34.68 ID:W36YXOkP0
今日の投下はここまでとなります。

いきなりフォルテシモ勢の名前出したけど、だ、大丈夫だよね?
戦闘シーンまではまだけっこうあります(;´∀`)

12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方) [sage]:2011/08/18(木) 01:13:34.72 ID:EYp9EJjbo
乙です
大きなミスがあれば指摘してくれるだろうし
あまり周りを気にしすぎてビクビクせず思うように書けば良いかと
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西) :2011/08/18(木) 01:29:27.58 ID:yJnmlTFt0
乙です
聞いてみたかったので、聞きますが
SS書くのってけっこう大変じゃないですか?
時間かかりません?

僕も今、SS書いてるんですけど(とある)
なかなか進みません。
半月ほど前から書いてますが、ようやく15ページを突破したところです。
このままいくと、完成は何ヶ月先になるのか分からないので
もう挫折しそうです…
14 : :2011/08/18(木) 02:39:11.79 ID:W36YXOkP0
>>12
ありがとうございます。
何分初めてなもので、しかもフォルテシモはあまり有名じゃないと思ったので(;´∀`)
指摘の方はぜひお願いいたします

>>13
ありがとうございます。
自分は暇さえあれば書いている感じです。
時間はかかりますけどまぁ楽しんでいるというのがあるのでwwww

ゆっくり焦らず、自分のペースで楽しんで書けばいいと思いますよ



各言う自分も完成の目処が立たない\(^o^)/
15 : :2011/08/25(木) 17:12:07.77 ID:3yHOz9L90
だいぶ時間が空きました。
投下開始しようと思います
16 : :2011/08/25(木) 17:14:57.34 ID:3yHOz9L90


禁書「ガツガツモグモグムシャムシャ」
結局零二達に拾われたインデックス。
そして近くのパスタでお昼を取ることにした3人

零二「ふーん、学園都市から」

禁書「そうなんだよ!それにしてもとうまは何処に行ったんだろう」

零二「うおっ!?もう食べたのか?」

禁書「うん!お腹を膨らますには足りないけどとりあえず満足したかも!」

紅葉「2皿くらい頼んだわよね?どんな胃袋してるの……」

零二「で、そのトウマってのはお前の保護者か?はぐれたのか?」

禁書「私が目を離したすきにどっかにいっちゃったんだよ……」

紅葉「いやアンタ行き倒れてたじゃない」

零二「ていうか今更だけど名前は何て言うんだ?」

禁書「ん。インデックスって言うんだよ」

零二「インデックス?目次?」

禁書「うん。魔法名は【dedicatus545】献身的にな子羊は強者の知恵を守る。なんだよ!」

紅葉「(マホウ……?)」

零二「ま、魔法名・・・?」

突然出てきた意味不明な言葉に首をかしげる二人。

禁書「あ、これ言っちゃだめなんだった…」

零二「(ま、小さい子にありがちな事なのかな)」

ちなみに零二が思っていることは小さい子が戦隊物の名前を名乗ったりとするアレである。
これを良い年までやっていると世間では厨二病などと言われるので注意しよう

零二「俺の名前は芳乃零二(ヨシノレイジ)こいつは…」

紅葉「里村紅葉(サトムラモミジ)よ」

禁書「れーじにもみじだね!」

紅葉「それよりインデックス、あなたさっきマホウって……」


禁書「あっ!とうまだ!!」
17 : :2011/08/25(木) 17:19:16.65 ID:3yHOz9L90
上条はインデックスを探しにショッピングモールの近くまで来ていた。

しかしこのショッピングモール、かなり大きいようで……
中でインデックスを探していてはお昼御飯を食べる時間がなくなることに気付いた上条はとりあえず近くでパスタでも食べよかな、と思っていた。

もしかしたらいるかもしれないし……


そしたら本当にいたものだから驚いた。しかも何やら男女と一緒だ

上条「インデックス!!」

禁書「もうとうま!一体どこに行っていたの?」

上条「それは俺のセリフだ!まったく、ていうかこちらの方々は……?」

禁書「れーじにもみじなんだよ!私が行き倒れていた所を救ってくれた命の恩人なんだよ!」

上条「ってことはご馳走になったのか……」

なんか前にもこんなことがあったような……

零二「あぁ、いやちょっとほっとけなくて…」

上条「どうもすいませんっしたぁ!!」

上条「ほらインデックス、ちゃんとお礼言ったのか?」

禁書「うん、改めてありがとうなんだよ!」
18 : :2011/08/25(木) 17:24:29.68 ID:3yHOz9L90

紅葉「えーと?」

上条「あ、上条当麻って言います。えっと……」

紅葉「里村紅葉よ、」

紅葉「えっと上条君?どうせだから貴方もここで一緒にどう?」

上条「まぁ俺もここでお昼ご飯にしようと思っていたしなぁ……」

零二「別に遠慮することはないぞ」

上条「じゃぁお言葉に甘えて……」

上条「えっと貴方は」

零二「芳乃零二だ、ここに最近帰ってきた島人だ」

上条「はぁ、俺達は今日社会科見学でこの島に訪れたんだけど…」
ここでちらっと上条はインデックスを見る。

零二「はははっ、まぁ意外にすぐ見つかってよかったじゃないか、」

上条「ほんと申し訳ない…」

紅葉「それよりインデックス、さっきのマホウ名って何?」

禁書「えっ?魔法名っていうのは----」


上条の顔が引きつる。なんでこの子が魔法名の事を!?

上条「ええっとアレです、最近流行りのアニメの超機動少女カナミンっていう」

禁書「えっ、」

上条「そうだよな!?インデックス」

禁書「う、うんそうなんだよ」

紅葉「へ、へぇ……」

上手いことごまかせたか?と思った上条だが何となく、ごまかしきれてないような気がしてならない。

上条「ふー、とりあえず何か頼まなきゃな」

禁書「とうま!私も食べたいんだよ!」

上条「まぁそういうと思っていましたよー」


その後インデックスはさらに4皿平らげ上条の財布が一気に蓄えを失った…
フコウダー!
19 : :2011/08/25(木) 17:26:08.72 ID:3yHOz9L90
とりあえず此処まで。
夜にまた投下するかもしれません

それでは
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/08/25(木) 17:31:47.42 ID:HkVAR3He0
フォルテシモやったことないけど
フォルテシモって厨二なんだよね?
厨二×厨二とか大好物すぎてヤバい
21 : :2011/08/25(木) 22:57:07.21 ID:3yHOz9L90
>>20
レスありがとうございます

フォルテシモはすごい厨二ですよwwww

それでは投下を始めようと思います
22 : :2011/08/25(木) 23:05:12.66 ID:3yHOz9L90
零二「そういえば、上条達は社会科見学中だろ?戻らなくていいのか?」

上条「んーそろそろ時間かもなぁ」

上条「全然回れなかった…」
がっくりとうなだれる上条

紅葉「いいなー、私達の学校も学園都市に社会科見学とかしないのかしら?」

零二「んーどうなんだろうな、」

上条「正規の手続きをすればいつでも来れるぞ、学園都市には」

零二「そうか、今度行ってみようかな」


上条「…ていうか芳乃と里村は付き合っているのか?」

紅葉「やっぱり!?そう見える!?」
すぐさま里村が食いついてきた

上条「えっ?」

芳乃「いや付き合ってはいないけど。なんというか…」

紅葉「いいのよ!どーせ私の魅力にやられて結局は付き合っちゃうんだから!」

上条「あぁ、里村の一方通行なのか」

零二「まぁそんなところだ」

と会計を済ませ外にでる4人


上条「ここは良いところだな」

零二「そうだな。俺も数年ぶりに着たけど、やっぱり地元が一番だよ」

紅葉「ショッピングモールもできたしね」

禁書「もっと美味しい食べ物が食べたいかも!」

紅葉「それだけ食べてよく太らないわね、うらやましいわ」
23 : :2011/08/25(木) 23:06:52.63 ID:3yHOz9L90
上条「やべっ、もう時間3分前じゃねぇか!」

禁書「まったくとうまが行方知らずになるから!」

上条「それは俺のセリフだ!」

零二「はははっ、それじゃぁ俺達もショッピングホールを回るとするよ、なんか里村がうずうずしてるし」

紅葉「だってもっと色んなお洋服を見たいんだもの…」

上条「じゃ、ホントに助かったよ」

禁書「ご飯ありがとうね!ばいばい、れーじにもみじ!」

零二「あぁ、またな、上条にインデックス」

紅葉「バイバーイ」


簡潔な挨拶を述べ別れる二人組。



そしてここから物語は始まる


24 : :2011/08/25(木) 23:08:51.18 ID:3yHOz9L90
side:Index

小萌「あ!上条ちゃーん!インデックスちゃ―ん!」

上条「すいません小萌センセ、ちょっとインデックスとはぐれちゃって」

小萌「まったく、時間になっても来ないから心配したのですよー、ってあぁ土御門ちゃんが探しに行ったのですが行き違いになっちゃったようですね」

上条「えぇ?」

青ピ「ほな、僕が携帯で連絡しときましょか?」

小萌「じゃぁお願いするのですよー」

…………

青ピ「繋がらへん……」

小萌「むー、困ったのですー」

上条「小萌先生、土御門はどっちに行くとか言ってました?」

小萌「商店街の方を見てくるとは言っていたのですが」

上条「じゃぁちょっと探してきます」

元々これは自分のせいだし、と行こうとしたが


禁書「私も行くんだよとうま!」

なぜかインデックスも行くとか言い出した。
しかしまたはぐれる訳にもいかない。

上条「いやお前こそ離れそうだしココでじっとしていなさい」

と、先程の経験を生かしてインデックスは置いておくことにした。

上条「(これでまた迷子とか洒落にならねーしなぁ)」

禁書「むー・・・」

小萌「じゃぁ10分たったら連絡してくださいなのです」

かくして上条は来た道を戻ることになったのだった。

25 : :2011/08/25(木) 23:10:43.91 ID:3yHOz9L90

side:fortissimo

二人は桜の木の近くに来ていた。

なんでも里村がよりたかったらしい。

零二「ここ・・・は・・・・?」

そう、零二にとって思い入れのある場所だったのだ。

紅葉「……綺麗……」
桜の木をみてポツリと呟く紅葉。

零二「…里村」

気づけば自然に、零二は里村の名前を呼んでいた

紅葉「……なに?零二」

零二「・・・ごめん」

紅葉「え…?」

零二「悪かった里村、俺は相手の事をよく知りもしないで好きになるなんて、本気の好きじゃないんだと思っていた」

零二「だからやっぱり心のどこかでお前の事を適当にあしらってた部分があったんだと思う」

紅葉「ん……」

紅葉「それは仕方ないよ、」

紅葉「ていうか私も零二と会うまで信じてなかったんだ、一目ぼれとかそういうの」

紅葉「ううん、それどころか恋なんて二度としないと、そう思ってた」

紅葉「私ね、この場所が大好きなんだ、ずっと通いつめてて…何年も前から……」

零二「……」

紅葉「でもその理由が自分でも嫌になるくらい女々しくて馬鹿らしいんだ」

零二「え……?」

紅葉「昔ね、ここをいつも通る男の子がいたの、夕方になるとその人は、いつも笑顔でこの桜を眺めてて……」

紅葉「なんでか私も、話したことすらないのにすごく気になっちゃって、気づけばココに来るようになってたんだ」

零二「……」
26 : :2011/08/25(木) 23:12:51.62 ID:3yHOz9L90
紅葉「でも私はずっと遠くから見ているだけだったのよね、」

紅葉「で、いつからかその人はこの場所を通らなくなったの……それでも私はバカみたいにココに来たの」

紅葉「今日こそ会えるかもしれないって…そして季節が巡ってようやく気付いたの、私はその人に恋をしていたんだなって」

紅葉「それが私の初恋。……ね? バカみたいでしょ?」

零二「……」

零二は里村の話を聞き衝撃を受けていた。
なぜなら自分もいつもこの場所に来て、そしてこの島を去った経験があるからだ

紅葉「今思えばあの人って零二に似てたと思うけど・・・勘違いしないでね?別に私はその人を忘れられなくて、代わりを求めていたんじゃないよ?」

紅葉「ホントに忘れようとしてたんだよ?」

零二「……」


紅葉「それでね?私決めたんだ。もし次恋するような瞬間が訪れたら、今度は絶対後悔しないようにって」

紅葉「今度こそ遠くから見ているだけじゃなくって」

紅葉「こうして好きな人の隣に立ってずっと歩いていけるような……」

零二「あぁ……」


紅葉「零二、私……私は……」

一呼吸おいて里村は零二に思いを伝える。

紅葉「私は、零二の事が好き、大好きなの」

紅葉「初めて会った時から、そして今日私なんかの為に1日ずっと一緒にいてくれて、それでもっと好きになった」

紅葉「こうしてデートできてうれしかった、でも今度は本物の恋人として、一緒に零二の隣を歩きたいの」

零二「………」

紅葉「だから……」

紅葉「だから私と、付き合ってください!」


零二「里…村……」

零二を見つめる紅葉の瞳に不安と期待が入り混じった……
そんな里村を見て零二は……

零二「里村……俺は……」

彼女の問いに答えようとゆっくり口を開く零二。

零二「俺は……」

27 : :2011/08/25(木) 23:14:28.64 ID:3yHOz9L90
本日の投下は此処までとなります。

やっと一区切り終わりましたー。
まぁまだまだ全然あるんですけどね


次の更新まで少し時間かかるかもです…

それでは
28 : :2011/09/05(月) 00:50:55.71 ID:N0KOlZth0
投下開始いたします
29 : :2011/09/05(月) 00:51:46.23 ID:N0KOlZth0
瞬間――――

世界は変貌していた。

零二「なっ…!!?」

紅葉「っ!!?」

眩い光に包まれたと思うと、零二達のいる場所、いや見渡す限りすべてが一瞬にして蒼い光に包まれた世界へと変質していた。

零二「な、なんだよこれ!?」

それは明らかな異変だった。
あまりの非現実的な光景に、思わず言葉を失う

見渡す限りの蒼。
どこまでも続く蒼色の幻想は脳裏で神聖な世界を想像さえる。
そう、人間や動物のような下等な生物の存在すら許されない世界を。

紅葉「まさか……これがアイツの言っていた……」
紅葉「『悠久の幻影-アイ・スペース-』……」

零二「悠久の……幻影……?」

聞きなれない単語に思わず返事をしてしまう零二。
しかし里村の口調はどこかこの世界を理解しているかのように聞こえる。

紅葉「あっ……・」

里村は動揺を隠せぬまま零二の姿を見据えた。

紅葉「う、うそ……、なんで…零二が……」
大事にに持っていたペンダントを握りしめながら、
まるで此処に零二が存在してはおかしいような、そんな言い方だった。

30 : :2011/09/05(月) 00:53:03.57 ID:N0KOlZth0
そして同時にまた零二も混乱していた。

零二「(な、なんなんだ一体……)」
どうすればいいかもわからない中、零二は震える声で里村に声をかける。

零二「里村……逃げるぞ!」

紅葉「あっ…」

里村も激しく動揺していたのか、震えていた手からペンダントを落とす。

その衝撃で開いたペンダントには、見知らぬ少女が写っていた。

そこか里村と似ている風貌の少女、

おそらくは―――

紅葉「はる…か…」




里村の雰囲気が変わる。
紅葉「やっぱり、性質の悪い冗談なんかじゃなく、アイツら……本気だったんだ……」
紅葉「やっぱりこれは逃れようのない現実で、零二が目の前にいる事の意味も……!」

零二「里村……?」

ゆっくりとペンダントを拾い上げながら、急に動揺が収まったような様子の里村へ、恐る恐る声をかける零二。

しかし里村は続ける。
31 : :2011/09/05(月) 00:54:07.87 ID:N0KOlZth0
紅葉「そっか…これが春香の答えなんだね」

紅葉「所詮私は罪人、幸せを願えば願うほど最後には悲惨な結末になる…いつかはそうなる運命になるというのなら…私は…」

零二「里っ…」


紅葉「魔術兵装‐ゲート・オープン‐」

里村が一言唱える。
するとどうしたことだろう。突然里村を中心に青い光があふれてくる。

零二「っ!」
あまりの眩い光に目を背ける零二。

そして目を向けたその先には……

紅葉「ごめんね、零二」

突然の謝罪。
そして里村紅葉を中心に、まるで魔法のように周りをふわふわと漂っている七つの宝石のようなものがあった。
赤、橙、黄、緑、紫、青、水色の宝石にはそれぞれ英語で何かが書かれているが零二には何の物だかわからない。

紅葉「私は死ぬわけには行かないんだ…たとえどんなに罪にまみれようと、私には幸せに生きなきゃいけない義務があるの」

紅葉「あの子の日常を守るためにも、私は死ぬわけにはいかないんだ!」

紅葉「だから、」

零二「!!?!?」
刹那。
七つの宝石の内の一つから紫色の閃光が疾走し零二の胸に激痛が走る。

零二「がっ…ふ…」

紅葉「だから、その為に死んでもらうね……零二…」
32 : :2011/09/05(月) 00:55:53.79 ID:N0KOlZth0
バタリと、
口から鮮血を吹き出しその場に倒れ込む零二

紅葉「私の『七つの大罪』の攻撃を受けた相手は、罪を背負うことになる」

紅葉「そしてその罪に対応した感覚を、相手から奪う事が気出るの」

紅葉「『lixuria‐アスモデウス‐』で貫いたから、零二は今、痛覚を奪われている状態なの」

紅葉「だから、痛くないよきっと眠れるように行けるから」
子守唄のように囁く里村の言葉を聞きながら零二の意識は次第に薄れて行った。

零二「さと、む…ら……」

紅葉「ばいばい、零二…」

紅葉「私、ホントに零二の事……」

好きだったよ


意識が薄れる中、零二は彼女の言葉を聞いた。
彼女の悲しげな声を……

……………
33 : :2011/09/05(月) 00:57:10.68 ID:N0KOlZth0
本日は此処までになります。
と、言うよりいきなり専門用語バンバンだして分かるんでしょうかね、

次の更新も多分時間がかかります。見ている方居るかどうかわかりませんがすみませんです。
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2011/09/11(日) 20:08:19.90 ID:u3sQbTE70
見てるよ
35 : :2011/09/21(水) 23:39:13.09 ID:lLYBGczw0
投下を始めようと思います
36 : :2011/09/21(水) 23:40:29.66 ID:lLYBGczw0
side:Index

上条「クッソー、商店街はあらかた探したけど、もしかしてショッピングモールにいるのか…?」
もうかれこれ10分くらいは立つだろう、しかしそれでも土御門の姿は見つからない。

上条「しかたない、小萌先生に連絡して俺も戻るとするか」

と、電話をかけたのだが……

上条「あれ、繋がらない……?」

おかしいな、と電話から耳を話したその時。

世界が一変した。

上条「!?」

正確には上条の周りの人間が突然消え、周りの建造物などすべてが蒼白く発光している。

上条「な、何だ…?」

上条はこの世界の一片を見た気がする。
そう、学園都市にヒューズ=カザキリが発現したときと同じような、

上条「(まさか……魔術!?)」

上条「と、いう事は……クソッ!インデックス!!」

すぐさま上条はインデックスの元に引き返すのであった。
37 : :2011/09/21(水) 23:56:36.94 ID:lLYBGczw0
インデックス「これ……は……?」
世界が一変した直後、インデックスは戸惑っていた。

インデックス「(予兆があるような空間魔術でよかったんだよ、術式は何処の物を使っているかはわからないけど、ベースは北欧神話に基づいているみたい…とっさにスペルインターセプトで私の座標をこの空間に割りこませて良かったんだよ)


本来この空間には普通の人間などは立ち入ることはできない。
だがインデックスのスペルインターセプトや幻想殺し、今はもう壊れてしまったが歩く教会でこの術式による自身の影響を防ぐことはできるのであった。

インデックス「どうやら別空間を作り上げ、一定の人間のみを隔離する術…その間現実世界の時間は止まる…そうとう高度な技みたい」

先程までインデックスの周りにいた小萌たち一行の姿は見えなかった。

しかしこの空間は言ってしまえば別空間。現実世界は時間が止まっているようなのでむしろ巻き込まれなくて良かったかもしれない…とインデックスは思う

インデックス「多分とうまの右手も反応してると思うんだよ……」


とりあえずとどまっていても仕方ないので歩きだしたのであった。
38 : :2011/09/22(木) 00:05:33.83 ID:Z7PXFYG30
上条当麻は走っていた。
あれほど人通りが多かった商店街が広く感じられた。

上条「(これが何の魔術か知らないが、一瞬だが俺の幻想殺しが反応した…ってことは無差別的な術に違いない…)」

上条「(何処かに術者がいるはずだが、クソッ、術の効果を見る限り人1人いねぇ!インデックスが無事なのかも分からねぇ!!)」

そう、上条は幻想殺しを持っているから良いものをインデックスは魔術知識があるだけの少女である。
しかし上条は歩みを止めない。

上条「とにかくインデックスを見つけて…」

と、上条のはるか前方…
禁書「あ、あれは」

インデックスの眼下にはツンツン頭の少年が見えた。

禁書「とうま!!」

上条「!?インデックス!!」

商店街から少し離れた場所で二人は合流した。


上条「無事だったか、インデックス」
息を切らしながら安堵する上条

禁書「う、うん。なんとか…でも小萌たちが」

上条「あぁ、俺の周りに居た人たちもいなくなっちまった」

上条「術者の気配とかは分かるか?インデックス」

禁書「う、うーん…わからないかも…」

上条「そうか、そうだよな…」

禁書「でもなんかむこうの方から何かを感じるんだよ」

上条「何か?」

禁書「うん。魔術に近いのだけれど多少異なった感じの…」

あの魔術図書館が何かなどと曖昧な言葉を使うとは、一体何なのだろう。と上条は思う。

上条「そうか、とりあえず行ってみるか、案内してくれインデックス」

禁書「分かったんだよ!やっとヒロインっぽい活躍が見せれるんだよ!」
39 : :2011/09/22(木) 00:06:08.70 ID:Z7PXFYG30
みじかいですが本日はここまでになります。
次回も不定期更新です…
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/10/26(水) 01:40:58.32 ID:JiX4iGDk0
待ってる
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/11/23(水) 12:27:47.49 ID:ELPcJFpEo
まだか
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