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島田「担任になった島田武です」上条「……」パチパチパチ - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/17(水) 12:50:29.45 ID:qAO/cQHBo

島田「と、いう事で先生は違う学校に行く事になっちゃいました」

十兵衛「学校ぐるみで事件自体もみ消そうとしていると見たが、違うか女子高生ハンター」

島田「違う。決して小林紀子との交際が明るみになりかけてお偉いさんから色々と忠告を受けたとかそういうのじゃない」

十兵衛「まあ、別にしまぶーがいなくなった所で俺は寂しくも何ともないんだけど」

島田「誰がしまぶーだ」

十兵衛「陰獣の事、何とかしてから消えろよ」

島田「ん? お父さん、どうしたんだ?」

十兵衛「誰がお父さんじゃ! 種植えしたのはお前だろうが! こちとら誰ともペティってねえんだぞゴルァ!」
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【進撃の巨人】俺「安価で巨人を駆逐する」 @ 2024/04/27(土) 14:14:26.69 ID:Wh98iXQp0
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諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714136403/

少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/17(水) 12:51:38.47 ID:qAO/cQHBo

島田「未経験のお父さんってのも、斬新じゃないかな」

十兵衛「韓流ごり押しのフジテレビでさえそんな題材でドラマは作らねえよボケ」

島田「はっはっは、奥様は女子高生ってドラマだがアニメが昔あったような無かったような」

十兵衛「夫役はテメェで確定してんじゃねえか!」

島田「おっと、そうこう話しているうちに時間が来たようだ。さらば佐藤十兵衛! 私はこれからも女子高生ハンターとして活躍する事をここに誓おう! 少子高齢化はこの島田武が喰いとめてやる! はははははは!」タッタッタッタッタ

十兵衛「逃げてんじゃねえ! ……んの野郎……悪鬼羅刹の申し子としておそれられ、妻夫木聡とよく間違われる笑顔の素敵な高校生、この佐藤十兵衛が必ずテメェの身体に煉獄をぶち込んでやるからな!」

陰獣「あ、十兵衛く――」

十兵衛「金剛!」

  ドゴォ!

陰獣「」バタン

十兵衛「厄介な種だけ置いて逃げれると思ってんじゃねえぞしまぶー!」


  ―――
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/17(水) 12:52:29.51 ID:qAO/cQHBo


小萌「突然ですが、このたび私はこのクラスの担任から外れることになりました……」

「「「「「「えええええええええええええ!?」」」」」」

上条(代わっちゃうんだ……うわー、小萌先生だから多めに見てくれた所とか色々あるんだけど……やばくねえか俺)

土御門「青ピ、今の心境は如何ですかにゃー?」

青ピ「ここに雷を降らして全てを無かった事にしようか」

小萌「とは言っても、一応副担任としてこのクラスには残る事になったんで、これからも宜しくお願いします」

「「「「「「いえええええええええええええい!!!!!」」」」」」

土御門「青ピ、今の心境は如何ですかにゃー?」

青ピ「まだや、まだ担任の座を射なきゃいかん。新担任脳みそ爆発作戦決行まで残り僅かや」

4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/17(水) 12:53:36.38 ID:qAO/cQHBo

上条「せんせー、何でこんな中途半端な時期に担任代え何てやるんですかー? 普通学年が上がる時とか、それか学期が変わったらとかじゃないんですかー?」

青ピ「カミやん、お前はそんなに小萌先生が変わって欲しいんか? ボクに喧嘩売ってるんか?」

上条「素朴な疑問という奴だよ。別に望んでる訳じゃねえって。つうか代わって欲しくねえよ俺だって」

「「「「「そうだそうだー! 代わる必要何て無いぞー!」」」」」

小萌「ううう……私はこんなに皆から必要とされていたんですねー……感激です」シクシク

小萌「……ゴホン。とは言っても、決まった事ですから、今更変える事は出来ません! 副担任としてこれからも皆さんの事を見守ってますからねー!」

上条(副担か……副担って、あまり活躍の場ないよな……担任が休んだ時とかしか無くね?)

土御門「じゃあ一体誰が担任になるんですかにゃー? 新担任はクラスを受け持ってねえ先生な筈だし……オイ、まさかゴリラじゃねえだろうな」

上条「小萌先生がいいでーす!」

吹寄「貴様等が不良な態度をとっているからそうなるんだ! 今すぐ土下座して命だけは拾ってこい! いや、この際だから捨てて来い!」

5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/17(水) 12:55:01.97 ID:qAO/cQHBo

小萌「か、勘違いしないでくださいねー。今度の担任は新しく学校に来る人なんです!」

上条「イエス! ゴリラの手から逃げのびた!」

小萌「上条ちゃんお口が悪いですよー! と、いう事で早速体育館に移動します! そこで新任の先生の紹介をする事になっているんで、皆静かに廊下に並んでくださーい!」

 ガヤガヤ ドンナヒトダロー 

上条「しっかし、何でこんな時期なんだろうな」

土御門「さあ、大人の事情って奴なんだろ? それこそ、生徒にはなーんもわかる訳ねえって言う感じだぜい」

青ピ「ぼかぁ認める訳にはいかへんで。小萌先生が担任じゃなきゃぼかぁ不登校になってやる」

上条「時と場合によっちゃあ、お前を支持してやる。躊躇するな、殺せ」

土御門「体育館に行けばどんな人か分かる。もしもゴリラの親戚のような奴だったら構わず命を獲りに行け。全力で支援してやる」

青ピ「お前等人任せか!」

 ―――
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/17(水) 12:55:49.02 ID:qAO/cQHBo

 ガヤガヤ ミエネー ドコニイルノー?

上条「全員集まると流石に暑苦しいな……」

上条(んで、新しい先生というのはどの人かな? ステージの近くにいると思うから…………ん? あの椅子に座ってる人か? だとしたら男か……)

黄泉川『はい静かにするじゃんよー。黙んないと何時までも始まらないぞー』

 シーン

上条「……」

黄泉川「それじゃあ、先生。お願いします」

??「はい」テクテクテク
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/17(水) 12:56:54.72 ID:qAO/cQHBo

??『皆さん、こんにちは』

 コンニチハー ガヤガヤ

上条「ちわー」

上条(見た目は優しそうというか、頼りになりそうな感じというか、まあ、厳つい風貌じゃないな。一先ず、合格点って所か)

??『挨拶もほどほどに……おほん、今日からこの学校に赴任することになり、クラスを受け持つことになりました』


島田『島田武です』


島田『悩み相談、特に女子……うおっほん、何か悩みがあったら気軽に私に声を掛けて下さい。全力で力になります。どうぞ、よろしくお願いします』

 パチパチパチパチパチ――

 ―――
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国) [sage]:2011/08/17(水) 12:57:22.17 ID:3iC8668AO
木多セン震災でやられちゃったのかな。序盤で萩の月推してたもんな
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/17(水) 12:57:57.41 ID:qAO/cQHBo

 ―――

島田「改めて、今日からこのクラスの担任になった島田武です。まだまだ来て日にちは浅く、なかなかこの学園都市という所には慣れていませんが、月詠先生と力を合わせて君達と共に歩んで行こうと思っています。どうぞよろしく」

 パチパチパチパチ!

上条「どう思う?」ヒソヒソ

土御門「保留」パチパチパチ!

青ピ「保留」パチパチパチ!

小萌「それじゃあこの時間は島田先生と親睦を深めてもらうと言う意味を込めて、雑談タイムとしますねー。島田先生に聞きたい事、何でも質問しちゃって下さい! 島田先生もこのクラスの事を知って貰う為に色んな事を聞いちゃって下さい!」

島田「あはは、こんなに歳が離れてちゃ今時の若者と会話が噛み合わないかもなー」

上条(いい人そうだなー)

土御門(どっかで見た事あるような……有名人な訳じゃねえし……気のせいか)

青ピ「……あの人から獣臭がする……なんでだろう」

10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/17(水) 12:59:21.77 ID:qAO/cQHBo

「島田先生って独身ですかー?」

島田「おいおい、そんなプライベートな質問にも答えなきゃいけないのかい? 参ったなー」テレテレ

 アハハー! テレテルー! 

島田「生徒の為に今まで時間を費やしてきたからなー……生徒が恋人かな? なんてね!」

 オモシローイ! ウケルー!

小萌「もう島田先生を困らせちゃいけませんよー! もっと浅くて広い質問をですねー――」

島田「いやいや、小萌先生いいんですよ。生徒と深く関わる為に一々仕切りを作ってたら何時まで経っても信頼は築けませんから」

島田「それに個性豊かで楽しそうなクラスじゃないですか。私は今までこんなクラスを受け持った事はありませんよ。少し先生としての常識から外れた方が、皆と仲良くなれそうですしね」

小萌「そう言って貰えると元担任冥利に尽きます……」シクシク

島田「よーし、調子が出てきた。それじゃあ先生が君達位の時の恋愛話でもしちゃおうかなー。皆聞きたいかい?」

 キキターイ! ガヤガヤ

上条(明るくて接しやすい人だなあの先生。ノリもいいし)
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/17(水) 13:00:05.24 ID:qAO/cQHBo

上条「改めて、どう思う?」ヒソヒソ

土御門「まあ、ありかも。ゴリラよりはましだが、小萌先生と比べると見劣りする。外見的な意味で」

青ピ「小萌先生こそ至高。それ以外の男はゴミにも等しい価値なり。ゴミ=男の教師。小萌先生=女神」

上条「青ピは一生言ってろ」

土御門「ま、これから分かってくんだし、様子見って所だにゃー」

青ピ「なんか危ない匂いがする気がするんやけど……」

上条「オメーの方が危ないっつーの」

島田「これが座席表か……」

12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/17(水) 13:01:57.26 ID:qAO/cQHBo



            最低の女ハンターは誰か!


     8万円で買う漫画家

   
島田(何なんだこのクラスは……上玉しかいないぞ……? び、ビクトリア級が一人もいない)


                「間違いない」男が「間違い」を起こしNYに逃避した芸人
  

島田(それに女の先生全てが次元を超えた美人顔揃い。いい趣味してるじゃないかこの学校は! 月詠先生に至ってはロリ。合法ロリ)



       道を聞くふりをして行為に及んで財布を置き忘れ身バレしたスポーツ選手

13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/17(水) 13:04:14.67 ID:qAO/cQHBo


島田「先生が16歳位の時は空手に打ち込んでいてな――」

     

     「16歳だと知らなかった」として立件を見送られた元国会議員



     酒を飲ませて無理矢理行為に及んだ元土曜ゴールデン芸人        


  
  不倫相手に子供を設けたケツアゴ芸人の相方の眼鏡



          子供が生まれるというのにキャバクラと第二の家庭を築いていた芸人



 

性欲に忠実な人間が、法律を無視して犯ったとき……


欲望を我慢する事無く、獣と化して本能のみで犯ったとき、


幼女、熟女ありの



         最低の女ハンターは誰か!




島田(吹寄……制理……マシュマロみたいなおっぱーい(笑))




   今現在、最低の女ハンターは決まっていない!




14 :名無しNIPPER [sage]:2011/08/17(水) 13:08:16.76 ID:Ouv3LAoDO
ちょっwwwww
女子高生ハンターwwwwww
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/17(水) 13:08:26.92 ID:qAO/cQHBo
はい、分かってる方もいると思いますが喧嘩商売です。

ノリ更新なんでそれとなく目を通してくれれば助かります。

あまり深く考えないでやるんでツッコミどころ満載だと思いますがマンコにでも突っ込んでて下さい。

書き溜めたら更新の形をとります。

16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage saga]:2011/08/17(水) 13:08:43.56 ID:yhCjy/qWo
女子高生ハンターwww新しすぎだろwwwww期待
津田は早く第二部書けよ
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/17(水) 13:08:54.27 ID:H1QLMpt2o
素晴らしい
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/17(水) 13:18:25.77 ID:Q8FKRqUK0
喧嘩商売ネタのss初めて見たわwwwwwwってか女子高生ハンターしまぶーが主役かよwwwwww
木多さん第二部初めてくれねぇかな。
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/08/17(水) 13:52:41.82 ID:DF5sXjxzo
一方通行「条例反対」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/08/17(水) 14:33:32.61 ID:ZOiLt+LEo
文さんなら木原神拳余裕だろ。つまり十兵衛も
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/08/17(水) 14:55:40.72 ID:Y/YtcpvAO
やばい楽しみww
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/17(水) 15:03:18.41 ID:3VKGjfdr0
>>1アンタ最高や
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/08/17(水) 15:51:36.02 ID:4e8HoiUAO
十兵衛と上条さん似てるもんな
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/17(水) 16:00:39.01 ID:3VKGjfdr0
>>23
つまり心臓にそげぶすればっ……!
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/17(水) 16:25:48.94 ID:cTi3ppMR0
どうなんだよこれwwww
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/17(水) 17:47:43.71 ID:sFrK65q/o
100レス前後で更新止まるとみた
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/18(木) 00:26:04.13 ID:nki3fjoK0
このスレは、そこからが長い
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/18(木) 20:49:06.19 ID:2zI9stFIO
一方とかモロ島田サイドだもんなぁ
条例の犠牲者
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/18(木) 22:32:21.89 ID:2r65iTsZo
投下します
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/18(木) 22:33:30.96 ID:2r65iTsZo

 ―――


「よし、家庭訪問でもするか」

 
 島田武が上条当麻のいる学校に転任して丁度一週間が過ぎようとしていた。
 この一週間、島田武は佐藤十兵衛の見えぬ陰に怯えながら大人しく暮らしていた。が、一週間も経つと佐藤十兵衛は流石に学園都市にまで来て仕打ちをする行動力は無いだろうと思うようになり、次第に重圧から解放されるようになっていった。
 
 クラス全員が集まっているのを確認すると、島田武は家庭訪問という学生にとっては憂鬱でしかない行事を提案した。
 当然、クラスの反応は芳しくない。露骨に顔を顰めるのもちらほらと伺える。その中には上条当麻もいたのだが、彼の場合は居候として居座っているとあるシスターの存在が彼の顔を顰めさせる原因となっていた。

 島田武はこの反応を予測していた。そして、その後の受け答えも用意していた。

「家庭訪問というより寮訪問といった方が意味合い的にはあってるか。ははは、当然皆嫌がるよな。けど、先生は皆が暮らしている場所で、一対一で話し合いんだよね」

「えー、何でですか?」

 クラスの一人が不満たらたらといった感じで口を挟んできた。島田武は少し間を開け、答える。

「勿論、学校でだって何時でも皆と話す事は出来る。けどな、場所という所が問題なんだ。学校と普段暮らし慣れている部屋とでは、皆リラックスの度合いが違うんだ。生徒の本音を聞きたい場合、学校で話し合うよりも皆が落ち着ける場所の方が効率が良いんだ。あ、効率が良い何て、問題発言だったかな」

 島田武の言葉に、誰も口を挟まなかった。黙って聞いていた。

31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/18(木) 22:35:21.95 ID:2r65iTsZo

「長い教師生活でそういう生徒の心の機微とか、色々と学んできたからね。コレは自論と言ってもいいかな」

 月詠小萌は教室の後ろで島田武の話を頷きながら聞いている。

「それにもし生徒の身に何かあったら直ぐに駆けつけたいし、そのために一度足を運んでおきたいという思いもあるからな」

 言い終え、島田武はクラスを隙間なく見渡す。まだ不満げな顔をしている生徒もいるが、誰一人文句を言ってこない。
 島田武は満足そうに頷くと、再び口を開いた。

「ま、流石に今日直ぐに行くなんてことは無い。週末を挟んで、来週の月曜日、出席番号順に回っていくつもりだ。土御門、エロ本は隠しておけよ」

「うげえ! な、なぜ『白ニーソでお兄様をご奉仕にゃん!』を買った事を知っているんだにゃー!」

「何だ、本当に買ってたのかお前」

 クラス中に笑いの渦が巻き起こった。気難しい顔は、既に消えてなくなっていた。
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/18(木) 22:36:24.68 ID:2r65iTsZo

島田「ま、そういう訳だからな。この土日に部屋を綺麗にしておけよー。よし、日直」

「きりーつ」

 ガタンガタン

「礼」

「「「「さよならー」」」」

島田「はいさよならー」

 ウイー エロボンカクサネエトナー

島田「……」

33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/18(木) 22:39:46.92 ID:2r65iTsZo

島田(……よし、これで改めて女子の部屋の場所と部屋の構成をみる事が出来る。予想以上にスムーズに進める事が出来た。ぷくく、何ていい奴らだ)

島田(反発されるだろうと踏んではいたものの、杞憂に終わったか。女子から色々と言われるかと思っていたが、何だ? もしかして満更でもないのか?)

島田(十兵衛くん、コレが教師の特権なのだよ! ひゃひゃひゃ!)

 テクテクテク

小萌「あのー、島田先生」

島田「ん? ああ、どうしました月詠先生」

小萌「来週からとは言っても、午前授業という訳でもありませんし、時間が限られていると思うんですけど」

島田「ああ、その辺は大丈夫ですよ。じっくり話し合う予定ですから。一日3人出来ればいい方じゃないですかね?」

小萌「あ、後……この学園都市は皆一人暮らしをしているようなもので……その、女の子は基本的に二人一部屋と割り振られているんですけど……」

島田「あれ? そうだったんですか? 見落としてましたね」

小萌「もし女の子の所に訪問をするのなら、私も一緒についていっていいですか?」

島田「……」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/18(木) 22:40:48.89 ID:2r65iTsZo

小萌「あ、別に島田先生一人じゃ頼り無いとか、そんな事を思ってる訳じゃ無くて――」アセアセ

島田「なんだ、丁度良かった」

小萌「――え?」

島田「いやー、私からも月詠先生に頼もうと思っていたんですよ」

小萌「そ、そうだんですか?」

島田「流石に男が堂々と女の子の部屋に入ると言うのは抵抗がありますからね」

小萌「確かに、思春期に入ったばかりのような女の子達ですからね」

島田「月詠先生は皆からの信頼は厚いようですし、それに同性同士だと話し安い筈ですからね。ま、男に関しては私一人で十分ですよ」

小萌「わかりました、では、その方向でお願いします」

島田「ええ、改めて計画を立てて置きます。本当は月詠先生に相談して決めなきゃいけない内容だったんですけど、すいませんね勝手に決めちゃって」

小萌「いえ、それだけ生徒さんの事を考えていると言う事ですから、私は全然構いません!」

島田「あっはっは」

35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/18(木) 22:43:02.10 ID:2r65iTsZo

島田(チッ、まさか月詠先生が絡んでくるとは……想定外だ。二人ってのも知ってたよ。一人で行って女子高生とじゃれ合おうと……)

島田(いや、待てよ? 月詠先生と常に行動するという事か……)

島田(……)


『島田先生、私の幼熟した身体を堪能して下さい……』

『月詠先生……エロ偏差値最高に高いですね……フェラして下さい。フェラ。い、一生懸命舐める子犬みたいに舐めて。30分舐めて! 店長みたいにやりたい!』

『はい、ご主人しゃま……』


島田(……)

島田「……はー……」



島田(……勃起しちゃった)


36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/18(木) 22:44:41.75 ID:2r65iTsZo

小萌「そうだ島田先生。今日島田先生の歓迎会を開こう思っているんですけど、予定は空いてますか?」

島田「お、歓迎会なんて開いてくれるんですか?」

小萌「本当はもっと早く開く予定だったんですけど、他の先生方の予定が埋まっていたりして、結局今日まで延びちゃったんですよねー」

島田「いやー、ありがたい。よそ者でのけ者扱いされているんじゃないかとビクビクしてましたから」

小萌「またまたー。だーれもそんな風に島田先生を見ていませんよー」

島田「明日は休みですし、どんちゃん騒ぎになっちゃってもいいんですか? 私は酒を飲むと人格が変わるタイプですからね」

小萌「ええ、遠慮なくじゃんじゃん飲んじゃって下さい! 私もそれに負けじと飲んじゃいますから!」

島田「飲み比べですか? あっはっは、負けませんよー?」

37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/18(木) 22:45:35.21 ID:2r65iTsZo

小萌「あ! 姫神ちゃんに渡す物があるんだった! すいません島田先生、少し外します!」
  
 タッタッタ!

島田「ええ。お気をつけて」

島田「……」

島田「……」

島田「……」

島田「……今日イケな……」ボソリ

上条「何がいけるんですか?」

島田「うお!」ビクッ!
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/18(木) 22:47:25.69 ID:2r65iTsZo

島田「じゅ、十兵衛!?」

上条「……誰ですか十兵衛って」

島田「……ん?? あ、良く見たら上条じゃないか。すまんすまん、髪型が似ていたもんで。で、何の用だ?」

上条「あのですね、先に先生に言っておいた方がいいと思ったんですけど……」

島田「言う? 悩み事か?」

上条「悩みって言うか、まあ確かに悩みの種でもあるんですけど……今、俺の部屋に居候がいるんですよ」

島田「居候?」

上条「ちょっと訳ありで居座っちゃってる……あー……シスター? がいるんですよ」

島田「シスター?」
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/18(木) 22:49:39.10 ID:2r65iTsZo

上条「だからその……訪問される前に一応伝えておこうとおもったんすけど……」

島田「シスターって、あのシスターだよな」

上条「ええ、あのシスターです」

島田「あの常に拝んでいるような奴だよな」

上条「そう……ですね。朝とか拝んでたりしてますよ」

島田「シスターって事は、女だよな」

上条「あー……そうっすね」

島田「と、いうことはしょじ……少女か?」

上条「よく分かりましたね。まあ、俺も年齢は良く分かって無いんスけど、そうっすよ」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/18(木) 22:51:07.90 ID:2r65iTsZo

島田「成程……」

上条「いや、本当色々と深い訳があるんですよ。ただ、その……説明しにくくて……」

島田「……」

上条「……」

上条(お、怒ってる……のか?)

島田「……ま、それも訪問した時に聞けるとこまで聞かせて貰おうか」

上条「……怒ってます?」

島田「ん? 何でだ?」

上条「いや、その……女の子と同じ部屋で寝泊まりするっていうのは……」

島田「オイオイ。先生はそういう事に関しては寛大なんだぞ? 高校生にでもなれば当たり前だろ。当たり前だろ」

上条「何で二回言ったんですか」
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/18(木) 22:53:13.43 ID:2r65iTsZo

島田「もしかして人には言えないような事を!?」

上条「い、いやそんな不純な事をしたとか無いっすよ!?」

島田「照れるな照れるな。楽しみだなー、そのシスターさんとやらの会うのが」

上条「ぜ、全然先生が思っているようなシスターじゃないですからね!? 大食いで常に食費が切羽詰まってもやし炒めすら食えない状況が多々あるんですから!」

島田「ほー? そいつは面白そうなシスターだな」

上条「だから全然面白くないんですよ! ……はぁ、言いたい事はこれだけです」

島田「そうか。ま、他に何かあったらいつでも先生に言うんだぞ」

上条「ういーっす。……ああ、そのさっき言ってた十兵衛って誰なんすか?」

島田「……」
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/18(木) 22:55:02.04 ID:2r65iTsZo

島田「……元、教え子だ」

上条「へー。教え子っすか。……十兵衛……んー、そう言えばそういう格闘家がいたな……それも俺と同じ高校生だったような」

島田「……それだよ。その佐藤十兵衛だよ」

上条「え、あの柔道金メダリストの金田保を倒した佐藤十兵衛ッスか!?」

島田「ああ。そうだ」

上条「す、すっげー! 有名人すよここじゃあ! あの試合超燃えました!」

島田「あーすまん。私は生では見てないんだ」

上条「そうなんすか? いや、でも同じ高校生が金メダリストに勝ったんすから、すっげー話題になりましたよ! 俺なんて感動して泣きそうになりましたもん!」

島田「ふーん」

上条「なんでそんなに冷めてるんですか」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/18(木) 22:56:49.66 ID:2r65iTsZo

上条「機会があったら会ってみたいなー。先生、コネで会う事って出来ないんですか?」

島田「やめとけ。お前が思っているような奴じゃないから。髪で上手く輪郭を誤魔化していたけど役の為に切ったら化け物になったセンター顔のセンターを見るようなもんだから」

上条「な、なんすかその例え」

島田「なんでもない。が、私は大好きだ」

上条「え?」

島田「なんでもない」

上条「サインとか頼んでもいいっすか?」

島田「ダメだ。アイツはペンを持つとアナルに突っ込もうとする癖を持っている。浣腸100m走の下準備をしたのが十兵衛だ」

上条「何言ってんすか先生」

  ―――
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/18(木) 22:57:57.73 ID:2r65iTsZo
ちょっと風呂入って来ます
12時ごろまた投下します
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage saga]:2011/08/18(木) 23:00:11.88 ID:4CaF5D66o
乙乙
そういえば十兵衛って滅茶苦茶頭良かったな
46 :名無しNIPPER [sage]:2011/08/18(木) 23:06:39.98 ID:Nb74uFEDO
>>45
たしか東大だかを現役合格狙える程度には
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/18(木) 23:14:33.18 ID:nki3fjoK0
偏差値75切ってるからな。
ちなみに小萌先生のエロ偏差値は107だったぞ。
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/18(木) 23:28:06.54 ID:8W+pFOZDo
>>47
計算するな
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/18(木) 23:55:56.13 ID:2r65iTsZo
 
 ―――

 ワイワイ ガヤガヤ

黄泉川「音頭もほどほどにして……かんぱーい!」

「「「かんぱーい!」」」

 カキーン! カキーン!

島田「いやー、こんな盛大に開いてくれなくてもよかったのに」

小萌「何言ってるんですか島田先生。歓迎会は盛大に開いてこそ意味があるんですよー!」

島田「あはは、それじゃあ一杯、頂いちゃいます」

 ゴクゴクゴクゴク!

黄泉川「おお! 島田先生イケる口じゃん?」

島田「男たるもの、アルコールに負ける訳にはいきませんから。黄泉川先生もイケる口のようで」

黄泉川「あっはっは、この歳になるとアルコールっつっても、水分補給と変わんなくなってくるじゃん」グビグビ

小萌「黄泉川先生嘘つかないで下さいよー。いつもべろんべろんに酔っぱらうじゃないですかー」

黄泉川「あれ? そうでしたっけ?」プハー
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/18(木) 23:59:18.75 ID:2r65iTsZo

黄泉川「しっかし、島田先生突然の転任でビックリしたんじゃないんですか?」

島田「ええ、そりゃもう辞令にも似た届け出でしたからね。最初はビックリしましたよ。それに何と言ってもまさか学園都市に来る事になるとは」

島田(と、言う事になってるんだったな)

小萌「ですよねー。私達もまさか外部からの教師を受け入れる事になるなんて、驚きましたよー」

島田「ここの教師は殆どが別の顔をお持ちなんでしょ?」

黄泉川「顔? ……あー警備員とかの事ですか?」

島田「そうそう。アンチスキルでしたっけ? 後研究職についている人もいるとか」

小萌「科学の街ですから、寧ろ本職が研究という方もいますからね」

島田「研究ねえ……私には縁もないおとぎ話のような感じですよ」

51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/19(金) 00:00:34.70 ID:uB9hNLL0o

小萌「島田先生は警備員に入るつもりなんですか?」

島田「私ですか? うーん、どうでしょう」

黄泉川「男手は幾らあっても足りないんですからこっちは大歓迎ですよ。悪ガキを懲らしめるのには女より男って感じですからね。男ってだけで得ですから」

島田「鉄拳制裁をしても良いって事ですか? ははは、幼いころから習っている空手を使う時が来たようですね」

小萌「へー、島田先生空手を習っているんですか?」

島田「実家が空手を営んでいましてね、そんじょそこらの悪ガキなら一発ですよ」

黄泉川「おお、そりゃ頼りになるじゃん」

島田「あ、黄泉川先生、グラスが空ですよ」サササ

 コポコポコポ

 ワイワイ ガヤガヤ――

 ―――
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/19(金) 00:01:36.80 ID:uB9hNLL0o

 ワハハハハ! ガヤガヤ

黄泉川「酒は飲んでも飲まれるなああああああああああ!!!!! あはははははは!!!!!」

小萌「黄泉川先生悪酔いし過ぎですよー……プハー」グビグビ

黄泉川「月詠先生言い飲みっぷりじゃんよー。どんどん飲め〜どんどん飲め〜」

 コポコポコポ

小萌「ううう、もう飲めませんよ黄泉川せんせー」

黄泉川「うー……あれ、島田先生は……?」

小萌「あっちで男の人同士盛り上がっちゃってますよ」

黄泉川「ふーん……」ウトウト
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/19(金) 00:02:58.13 ID:uB9hNLL0o

小萌「どうしたんですか黄泉川先生」

黄泉川「……うー……眠くなってきた……あれー、っかしーな……飲み過ぎたかな……」

小萌「何時もより多く飲んでましたからねー。眠気が来てもおかしくありませんよ」

 テクテクテク

島田「あっはっは、じゃあ今度連れてって下さいよ先生! ……あれ、どうしたんですか黄泉川先生」

黄泉川「何でもないじゃーんよー……ちょっと眠気が……」ウトウト

小萌「こんな所で眠ったら邪魔になっちゃいますよー?」

島田「……」
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/19(金) 00:04:40.44 ID:uB9hNLL0o

黄泉川「むにゃむにゃ……うう……寝る……お休みなしゃーい……」

小萌「もー眠っちゃダメですってー。起きて下さいよー」ユサユサ

島田「……」

島田(ゆさゆさ揺れてる……)

島田「……」

島田「あー……」



島田(勃起しちゃった☆)



小萌「皆出来あがっちゃってるし、起きなきゃ帰れませんよー」

島田「……」
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/19(金) 00:06:21.29 ID:uB9hNLL0o

島田「こほん」

小萌「起きて下さいよー」ユサユサ

島田「あーあー、月詠先生」

小萌「黄泉川――どうしました島田先生」

島田「そう言えば以前勤めていた学校で問題児がいたんですけど、その問題児に電話しなきゃいけないんでお先に失礼させて頂きます」

小萌「ええ? で、でも歓迎会――」

島田「もうその趣旨を逸脱して先生達個人個人が盛り上がっちゃってるようですし、私がいなくなっても勝手に進んでくでしょう」

 ガハハハハ! ノメノメー!

小萌「そ、そうかもしれませんね……」

56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/19(金) 00:08:39.62 ID:uB9hNLL0o

小萌「所で、その問題児というのは……」

島田「あー、いわゆる不良というやつでしてね、以前私と一対一で拳と拳で語り会った奴なんですよ。あの時はそれはもう、壮絶極まりない戦いでしたよ。「細木和子に欲情しちゃう」が口癖のやつでしてね、一日一回連絡を入れないと不安なんですよ」

小萌「そ、そうなんですか」

島田「さてと……あー身体が軽いなー」チラ

小萌「……」

島田「たまには重いものでも持って身体でも鍛えなきゃなー」チラ

小萌「??」

島田「こう言うときは負荷トレーニングでもしなきゃなー」チラチラ

小萌「????」

黄泉川「うーん……」ムニャムニャ

小萌「……あ、そういう事ですか」

島田「え、どうしました月詠先生」

小萌「あの……じゃあ……あまり酔って無い島田先生に黄泉川先生を連れて行って貰いたいんですけど――」

島田「任せて下さい!」グッ!

小萌「な、何でそんなに笑顔なんですか?」

 ―――

57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/19(金) 00:28:22.04 ID:uB9hNLL0o

 島田武は黄泉川愛穂の腕を肩に回し、支えながら黄泉川愛穂のマンションを目指していた。
 場所は月詠小萌から聞いた。殆ど曲がる事無く、まっすぐだと言うので簡単に辿りつける。

 この時間にもなると学生は殆どが部屋に閉じこもっている。この都市の規則は厳しい。
 うろついているのはレールを外れた不良に属する人間だったりするのだが、幸いな事に近くにはそれらしき人影は無かった。
 いや、そもそも人通りが少ない道なのか、周囲には誰もいなかった。


 島田武のいる空間には、誰一人いない。
 

 だから、島田武は隠さずに興奮していた。

58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/19(金) 00:33:05.75 ID:uB9hNLL0o

 女子高生ハンターの異名を持つ島田武だが、だからといって女子高生を狩るばかりではない。
 島田武の守備範囲は、上は黒木瞳、下は発達のよい小学生まで及ぶ。
 
 女子高生ハンターになったのも、痴漢の冤罪にあったせいで、それから紆余曲折あり女子高生ハンターになった。
 以前赴任していた高校では同じ教師仲間に欲情すると言う事は無く、あくまで一教員として接して来た。

 が、この学校の女性の教師陣は島田武のセンサーに見事に引っ掛かり、攻略対象と化していた。


 予想以上の上玉の多さに島田武の股間はモールス信号を送るようにびくんびくんと毎日揺れ動いていた。


 だが、会って一週間。流石に期間が短い。島田武も直ぐには行動に移らず、のんびりと溝を埋めていくつもりだった。が、飲み会が開かれるという事で状況は一転した。


 アルコールを摂取すれば、多かれ少なかれ理性が働きにくくなる。つまり、エッチがしやくすなるのだ。
 そこを突くことにした島田武は、ターゲットとして黄泉川愛穂を選んだ。月詠小萌でもよかったのだが、一先ず黄泉川愛穂をターゲットにした。

 理由は「あの胸を堪能したい!」という簡単な理由だった。
 
 そして島田武はなるべく黄泉川愛穂に酒を飲ませるよう動き回った。

 島田武自身は酒を控え、ほろ酔い気分程度に留め紳士な態度を崩さないように心がけた。
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/19(金) 00:37:29.20 ID:uB9hNLL0o

 結果的に黄泉川愛穂は酔い潰れ、介抱する為に島田が黄泉川を連れてマンションに向かう事になった。

 何とかして二人になれれば良かったのだが、拍子抜けのように、あっさりと成功した。

 だがエッチがしやすくなると言っても、このまま同意無しでやろうとしたら犯罪なのでは? と思う人もいるだろう。
 その通りだ。このままいけば犯罪だ。慎重に、慎重に言質をとるなどをして行為に及ばなければ、セクハラ、または強姦などと訴えられてしまう。
 
 そして更に悪い要素は重なるもので、黄泉川愛穂は酒に溺れても、性に溺れる事は無い。鉄壁の女で、そう簡単には島田武の思い通りにはならない人間なのだ。


 どうやってペティるところまで持っていくのか。まさに島田武の手腕の見せどころだ。
 
 どのような言葉で、甘い雰囲気を作り出し、流れを引き寄せるのか。


 そして意を決した島田武が、行動に移った。

60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/19(金) 00:50:11.55 ID:uB9hNLL0o




「……はぁ……はぁ……はぁ」


 
 島田武は、黄泉川愛穂の胸を揉んだ。


 くいくい、と指先をジャージ越しに黄泉川愛穂の胸に喰い込ませた。


 腰に手を回し、下から胸を支え、指先を駆使して触った。ピアノの伴奏者もビックリな指使いで触った。

 黄泉川愛穂からは何の反応もない。眠っているのか、判断力が鈍っているのか、わからない。


 何故今触ったのか。

 もしかして胸を刺激して性的欲求を高めさせているのか? と考えた人。外れだ。



 答えは簡単だ。


 
 触   り   た   か   っ   た   か   ら    触   っ   た   の   だ




61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/19(金) 00:50:46.55 ID:uB9hNLL0o




「……はぁ……はぁ……はぁ」


 
 島田武は、黄泉川愛穂の胸を揉んだ。


 くいくい、と指先をジャージ越しに黄泉川愛穂の胸に喰い込ませた。


 腰に手を回し、下から胸を支え、指先を駆使して触った。ピアノの伴奏者もビックリな指使いで触った。

 黄泉川愛穂からは何の反応もない。眠っているのか、判断力が鈍っているのか、わからない。


 何故今触ったのか。

 もしかして胸を刺激して性的欲求を高めさせているのか? と考えた人。外れだ。



 答えは簡単だ。


 
 触   り   た   か   っ   た   か   ら    触   っ   た   の   だ




62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/19(金) 00:53:10.41 ID:uB9hNLL0o


 おかしいだろ、とツッコミを入れる人もいるだろう。なんで今触ってんだよと思う人もいるだろう。


 本来、島田武は狡猾で、計算高い。エロになると視野が狭くなったりもするのだが、普段の島田武ならここまで思い切った行動はしない。

 なら何故このような行動をとっているのか。


 簡単だ。

 
 一週間、



 オ   ナ   ニ   ー   を   し   な   か   っ   た   か   ら   だ



 佐藤十兵衛の影におびえ、オナニー所では無かった。オナニーをしようとすると脳裏に佐藤十兵衛の顔が浮かんできてオナニーが出来なかった。だから、性欲は溢れんばかりに溜まってしまい、限界寸前。マグマ溜まり、もとい、精液溜まりが今か今かと我慢汁と共にひょこひょこと顔を覗かせていた。
 思考回路はエロ回路と化し、一にエッチ、二にエッチ、三四が無くて、五にエッチ状態。行動原理が既に盛りのついた猿と同じになってしまったのだ。

 だから特徴的な胸を揉んだ。


 揉みたかったから、揉んだのだッッッ!!


63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/19(金) 00:54:06.62 ID:uB9hNLL0o

 誰も責める事は出来ない。


 快楽を求めるのは、人間として当然。


 正常な男なら黄泉川愛穂に劣情を催しても仕方がない。

 
 あのおっぱい触りたい? と聞かれたら、誰だって頷いてしまう。(うんうん)
 
 あの髪の毛に絡まりたい? と聞かれたら、誰だって頷いてしまう。(だよねー)

 あのジャージにぶっかけたい? と聞かれたら、誰だって頷いてしまう。(ぶっかけ!)


 だから、私は一人の男として、島田武の行動を称えたい。

 
 彼こそが、男の中の男、性欲を持て余すキング、指先のマジシャン、早撃ち教師。


    
    島田武なのだとッッッ! 
 

64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/19(金) 00:55:18.79 ID:uB9hNLL0o


          最低の女ハンターは誰か!



 8万円で買う漫画家

  
        「間違いない」男が「間違い」を起こしNYに逃避した芸人


島田「おっぱい……」


   道を聞くふりをして行為に及んで財布を置き忘れ身バレしたスポーツ選手


 「16歳だと知らなかった」として立件を見送られた元国会議員


島田「おっぱい……れえ……」


       酒を飲ませて無理矢理行為に及んだ元土曜ゴールデン芸人        

65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/19(金) 00:56:24.65 ID:uB9hNLL0o

  子供が生まれるというのにキャバクラの女と第二の家庭を築いていた芸人

   
         不倫相手に子供を設けたケツアゴ芸人の相方の眼鏡


島田「おっぱいバレエ……」



 性欲に忠実な人間が、法律を無視して犯ったとき……


 欲望を我慢する事無く、獣と化して本能のみで犯ったとき、


 幼女、熟女ありの



         最低の女ハンターは誰か!




島田「おおおおおおおおおおっぱいバレエエエエエエエエエエエエエ!」




     、今現在、最低の女ハンターは決まっていない!

66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/19(金) 00:58:27.81 ID:uB9hNLL0o
被ったのがありました。ごめんなさい。
次から気を付けます。

あと二回か三回纏めて投下して終わりにします。

色々とツッコミ所あるかと思いますがオナニーでもして落ち着いて下さい。

それではまたです!
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/08/19(金) 01:23:38.95 ID:UHpyfPr6o
大事なことだからな
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/19(金) 01:32:46.71 ID:iRBbPpxHo
流石しまぶー
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/19(金) 19:55:44.80 ID:3xdkzhXz0
他の喧嘩商売キャラは出るんだべか。
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/19(金) 20:07:29.21 ID:FfPMpU5K0
人妻ハンター島田清には出てもらわねば
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/20(土) 02:27:18.39 ID:LlQ9shxIO
チビにマグロなし
やはり子萌先生だな
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/21(日) 17:50:09.26 ID:648Z/juIo
うまいこと言いくるめて一方通行のせいにして学園都市追放とみた
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 01:35:34.42 ID:d9IQI8YHo

 ―――

 テクテクテク

上条「うーんなんだっけなー……」

上条「電話が来て……島田先生の事を聞かれたような……」

上条「あーここまでで掛ってるのに、思い出せない」

上条「でも、なんで一方通行のやつ島田先生の事知ってたんだろ。接点あったっけ」

 テクテクテク

島田「……」テクテクテク

上条(あ、島田先生だ。……話しかければ思い出せるかな)
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 01:36:19.46 ID:d9IQI8YHo

 タッタッタ!

上条「島田せんせー!」

島田「んん? おう、上条じゃないか。朝から元気だな。ちゃんと宿題やってきたか? 週末はどっさりだされるからな」

上条「や、やってきましたよ。金曜日の夜には終わらせたんですから」

島田「土御門、青髪、上条の三人で3バカトリオって呼ばれてるんだって? ははは、お似合いだな」

上条「俺はこう見えてもやる時はやる人間なんです! あの二人と同レベルで語らないで下さい!」

島田「んん? その割には職員室にいつも三人で来てるじゃないか。まだ俺は一週間しか来てないが、3、4回宿題を忘れましたーって言いに来てるぞ? 頼むぞお前達。先生の評価下げるつもりか?」

上条「そ、それは色々とあったりして……」

島田「あっはっは、次から気を付けろよ」
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 01:37:02.96 ID:d9IQI8YHo

島田「それで、お前から話しかけてきて何か用でもあるのか?」

上条「ああ、いや用って程のものじゃないんですけど――」

 テクテクテク

黄泉川「島田先生」

島田「おお、黄泉川先生。おはようございます」

黄泉川「おはようございます。いやー、先週はすいませんでした。まったく記憶が無くなってて……わざわざ運んでくれたんですって?」

島田「気にしないでください。いやいや、お酒って怖いなーとつくづく思いましたよ。酒は飲んでも飲まれるな、ですね」

黄泉川「かー、痛い所を突いてきますね。んじゃ、また職員室で」テクテク

島田「ええ、また」

上条「……」
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 01:38:25.90 ID:d9IQI8YHo


島田「それで、どうした上条」クルリ

上条「え? あー……黄泉川先生と仲良いんですか?」

島田「ん? そりゃ同じ教師として色々と話したりするし、まだ一週間そこらだがそれなりに仲はいいと思うぞ?」

上条「そうですか。それで……えーっと……先週の金曜日になにかありました?」

島田「……なにか?」

上条「あー、いや、うーんと……と、とにかく何かありませんでした?」

島田「……いや? ……あ、そうだそうだ。歓迎会を開いて貰ったよ。いやー、久々に酒を飲んだな確か」

上条「あ、そうなんすか。さっきの会話で酒とか言ってましたもんね」
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 01:39:41.90 ID:d9IQI8YHo

島田「それがどうした? おいおい、まさか混ざりたかったとか言うんじゃないだろうな。未成年が背伸びした所で未成年には変わりないんだぞ?」

上条「違いますよ! ただ、ちょっと……んー……」

島田「?」

上条「いやー……まあ……電話で島田先生の事を聞いて……なんだっけ……忘れちゃいました」

島田「電話? おいおい、電話なんてしてないぞ? 若年性痴呆症を患ってるんじゃないだろうな」

上条「怖い事言わないで下さいよ!」

島田「ま、上条は元々忘れっぽいもんな。脳を鍛えるゲームでもやったらどうだ?」

上条「舐めないでくださいよ俺を! へへ……わかりました、いいでしょう。二週間後に行われるテストで見事に一位をとってやろうじゃないですか!」

島田「高過ぎる目標は、逆に効率が悪いんだぞ」

上条「キー! ここまで馬鹿にされると逆にすがすがしい気分になる!」

 ―――
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 01:40:51.25 ID:d9IQI8YHo

 ―――

土御門「今日から家庭訪問だにゃー」

上条「お前エロ本隠したか」

青ピ「あー憂鬱。小萌先生じゃ無いとか、拷問もいいところ」

上条「気さくでいい人じゃん。何が不満なんだよお前は」

青ピ「性別」

上条「全否定かよ」

土御門「そうだ、カミやんの所にエロ本置いて構わん?」

上条「ざけんな」

79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 01:41:42.53 ID:d9IQI8YHo

上条「……あ、思い出した」

土御門「あん? 何をだにゃー?」

青ピ「本に挟みこんでほったらかしにした千円札?」

上条「違う、電話の内容だよ。電話で島田先生の話題が出てさ、ただ内容を忘れたから島田先生と話すれば思い出すかなーと思って島田先生とさっき話してたんだよ」

土御門「電話?」

上条「ああ。一方通行から掛って来たんだよ。先週の金曜日」

土御門「一方通行からの?」

青ピ「なに? 誰?」

上条「ちょっとした知り合いでさ、やけに殺気立ってたんだよ――」

 ―――
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 01:42:38.64 ID:d9IQI8YHo

 ―――

インデックス「むにゃむにゃ……眠いんだよ……とーま、寝ようよー……」

上条「待て、後ちょっと何だ……! ……しゃあ、宿題終了! なーっはっはっは! 俺はやればできる子って事が証明された瞬間じゃー!」

インデックス「お休み……」グー

上条「寝るのはや! ……ったく、あー俺も寝よ。脳みそ使い過ぎた……頭ガンガンする……」


 ―――

 ―――


上条「zzz」

『あ゛がああああ! あ゛がああああ!』

上条「……んん……な……んだ……? で……んわ……?」ウトウト

81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 01:43:25.27 ID:d9IQI8YHo

『あ゛がああああ! あ゛がああ――』

上条「……もしもし……どなたですか……」ウトウト

『上条か』

上条「そーですわたすがかみじょうさんですよー……」

『寝ぼけてねェで俺の話し聞け』

上条「かみじょうさんはねぼけてなんかいまへんよー……」

『あのよ、島田って教師いねェかオメェが通ってる学校に』

上条「わたすがしまだどす」

『殺すぞ』
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 01:44:34.59 ID:d9IQI8YHo

上条「しまだせんしぇいはわたしのたんいんでーす……」

『たンいン……担任か? なら話は早い。そいつどンな奴だ?』

上条「めとめがあうーしゅんかんきみがすきだと……」

『寝ぼけてねェでしっかり聞けや! テメェ殺すぞ!』

上条「うるさいなー……だからなんなんだよ……島田先生がどうしたんだよ」

『その島田って奴、お前から見てどォ見える』

上条「あううう?」

『あーお前殺す』

上条「ひゃーこわいー」
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 01:45:54.44 ID:d9IQI8YHo

上条「そうだなー……いい人だよー」

『抽象的過ぎる。もっと具体的に言え』

上条「ふへー……」

『ぶち殺すぞ』

上条「威嚇っすか? 威嚇のつもりなんすかあくしぇらしゃん」

『チッ、もういい。面倒だ』

 ブチ!

上条「ふえええええ?」

 ―――
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 01:46:35.35 ID:d9IQI8YHo

 ―――

上条「……」

土御門「で、どんな話をしたんだ?」

上条「あー……いや、ダメだ。思い出せない」

青ピ「は?」

土御門「おいおい、そこまで引っ張っておいて何をいっとるんですか上条ちゃん」

青ピ「島田先生に渡すための賄賂の隠した場所をはよ思いだせや。それをボクにくれ」

上条「ねーよそんなもん」

島田「先生が何だって?」

青ピ「うおっ!」
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 01:47:46.19 ID:d9IQI8YHo

島田「何だお前達、先生の悪口でも言ってたのか? おかしいな、まだお前達に罰も何も与えてないのに……そんなに欲しいのか」

上条「か、勘弁して下さい! 俺は少なくとも善人であり、この汚物達が色々と病原体を撒き散らして俺だって迷惑してるんですから!」

土御門「何だその変わり身の早さ! 先生聞いて下さい、コイツ先生の事好きなんですって!」

青ピ「ずっと見ていたいって言ってました!」

上条「言っとらんわ!」

島田「お前達は朝から元気だな。ま、それだけ元気があれば放課後居残って学校中の清掃をしてもまだまだ元気が有り余ってそうだな」

上条「お前等二人土下座しろ!」

土御門「逆に考えろ、お前が土下座すれば俺たちはしなくて済むと」

青ピ「更に逆に考えれば、土下座をするのが俺立ちなら清掃をするのはお前だということだな」

島田「はいはい、悪かった悪かった。先生が絡むとお前達の輪に亀裂が入るって事が良く分かった」
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 01:48:24.66 ID:d9IQI8YHo

島田「お前達席に付けー。ちょっと早いがホームルーム始めるぞー」

 ガタガタ

島田「今日から始まる訪問何だが、出席番号順で行くと色々と不都合が生じるから先生が考えた順番で行くぞー」

 エエー! ソウジシテネェシ

島田「文句言うなー。今から配る紙に順番が書かれてるから目を通しとけよー」

島田「それと、女子は先生だけじゃなく、月詠先生も一緒に行くからなー」

青ピ「ボクの所には小萌先生はこないんですか!?」

島田「安心しろ、先生が夜遅くまで居てやる」

青ピ「堪忍してー!」

上条「……」

上条(……なんだったんだあの電話)

 ―――
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 01:49:21.04 ID:d9IQI8YHo

 ―――

島田「そういう訳で、見てもわかる通り前半と後半に分けた形だ。前半は男子、後半は女子という事にした」

上条「うげ! 今日あるじゃん俺!」

島田「その通りだ上条。逃げるなよー?」

土御門「『逃げのカミやん』の異名を持つカミやんには、先生の言葉といえど、無意味だにゃー」

青ピ「『クズのカミやん』の異名を持つカミやんには、人間様の言葉の意味は通じてへんけどなー」

上条「お前等屋上こいや。そろそろ長年の決着付けようぜ」

土御門「お? 喧嘩すっか? おお? 目潰し、金的ありの喧嘩すっか?」

島田「お前達は黙るという言葉を知らんのか」

 ―――
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 01:53:08.55 ID:d9IQI8YHo

 ―――

上条(こっちから電話してもアイツ電話無視する時あるからなー……ま、また電話くるか)

島田「おーい姫神。これ一緒に準備室に持ってってくれないか?」ドサ

姫神「わかりました」ガタン

土御門「ちっくらトイレ行ってくるぜい」ガタン

上条「んー」

 テクテクテク ガラガラ

上条(それより今日の訪問どうしよう。インデックスは……邪魔にならないようどっか行かせておくか……あーでも島田先生には一応教えといたし、一度合わせるなりした方がいいかな……)

上条「……はあ、何でこんなに悩んでんだろ」
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 01:54:08.91 ID:d9IQI8YHo

『あ゛がああああ! あ゛がああああ!』

上条「……アイツからか」ピッ!

上条「もしもーし、今日も勉学に励む上条さんでーす」

『今学校か』

上条「そうでーす。学生の本分は勉学なのですよ」

『島田って奴、近くにいるか?』

上条「島田先生? ……いや、いないけど」

『今ソイツ何処にいるかわかンねェか?』

上条「何処にいるか? あー……そう言えば準備室に行くとか聞こえてきたな」

『準備室……何階だ?』

上条「さあ。二階じゃね?」

『……一人か?』

上条「一人? 誰も近寄らない場所だし、一人何じゃないの?」

『わかった』

 ブチ!

上条「あ、でも姫神が――って切れちゃった。……なんだったんだ?」
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 01:54:43.84 ID:d9IQI8YHo

 ガラガラ テクテクテク

姫神「……」ガタン

土御門「……」ガタン

上条「土御門。今さっきアイツから電話来た」

土御門「アイツ? 一方通行か?」

上条「ああ。島田先生が……いや、なんでもない」

土御門「?」

上条(あんまり電話の内容人に言いふらさない方がいいよな)
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 01:57:13.40 ID:d9IQI8YHo

上条「あれ? 姫神も戻って来たの?」

姫神「?」

上条「ああ、いや、さっき準備室に行く感じだったからもう少し掛るかなーと思って」

姫神「別に。大荷物だった訳じゃないから」

上条「ふーん」

姫神「……」

上条「……」
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 01:57:52.70 ID:d9IQI8YHo

上条「……ん?」

姫神「……」

上条「……」

姫神「……」

上条「……なあ姫神」

姫神「なに」

上条「耳真っ赤だけど、どうした?」

姫神「!!」

上条「耳……というか、顔真っ赤だな。熱でも引いてるのか?」

姫神「ッ!」ブン!

 ドゴォ!

上条「ぐふぅ! な、なぜいきなり俺の腹を殴る……!」

土御門「……」
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 01:58:59.01 ID:d9IQI8YHo

 ゴゴ―ゴ――ゴ

土御門「……カミやん、今学校揺れなかったか?」

上条「い、息も絶え絶えな上条さんはそれどこではありません」

 ワーワー! キャー!

「二階の準備室に道路標識が飛んできたぞー!」

「針山地獄を連想させるような突き刺さり具合だ―! なん本飛んできてんだよ!」 

「わー! 先生が巻き込まれてるぞー! ……あ、全部見事にかわしてた! 服とかに刺さっていて動けないらしいぞ! ……『フライ返しで防いだ』……先生の頭がやられたー!」


土御門「騒がしいな」

上条「な、何で殴ったんだよ姫神」

姫神「……」

 ―――
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 01:59:43.34 ID:d9IQI8YHo

 ―――

島田「今日から訪問始まるから、部屋にいろよー。それじゃあ日直」

上条(すげえな島田先生。服ボロボロなのに堂々としてやがる)

「きりーつ」

 ガタガタ

「礼」

「「「さよならー」」」

島田「さよなら。気を付けて帰れよ」テクテクテク

上条「あーやだな訪問――」

 バン! ガタン!

土御門「……」

上条「ど、どうした土御門。急に机叩いて」
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:00:22.36 ID:d9IQI8YHo

土御門「……」

上条「土御門?」

土御門「お、思い出した……」

上条「?」

土御門「……」

上条「……土御門?」

土御門「……カミやん、お前この後暇か?」

上条「え? 暇かって……訪問あるから暇じゃ――」

土御門「……最高だぜカミやん。ナイスタイミングだ」

上条「は?」
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:01:07.52 ID:d9IQI8YHo

『あ゛がああああ! あ゛がああああ!』

上条「っと、電話だ。出ていい?」

土御門「ああ」

上条「……またアイツからだ。何なんだ?」ピッ!

上条「もしもし」

『島田死ンだか?』

上条「開口一番物騒過ぎじゃ。何言ってんだお前」

『あァ? あれだけぶン投げりゃァ一本ぐらい突き刺さっててもいいだろ』

上条「ま、まさかお前か? 標識ぶん投げてきたのは」

土御門「……一方通行か?」

上条「」コクリ

土御門「カミやん、ちょっと代われ」ガシ!

上条「え? お、おい」

97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:01:43.20 ID:d9IQI8YHo

土御門「オイ。何で島田の命を狙う」

上条「……」

土御門「理由があるんだろう? 隠さず俺に言ってみろよ。状況次第じゃあ手伝ってやっても良いぜい?」

上条「お、お前何言ってんだよ」

土御門「隠すな隠すな。……あーわかったわかった。また掛け直す」ピッ!

上条「……」

土御門「じゃあなカミやん。先帰るぜ。またあとでな」タッタッタ!

上条「お、オイ! 携帯返せよ!」

土御門「ああ、悪い悪い。ほらよ」ポイ!

上条「ったく、なんなんだ……?」

 ―――
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:02:43.44 ID:d9IQI8YHo

 ―――

 ピンポーン

 タッタッタ ガチャ!

上条「はいはい……うげ、もう来たんですか」

島田「来ちゃ悪いのか」

上条「ぜ、全然そんなことありませんよ! ささ、どうぞ中へ中へ」

島田「お前は謙る時は謙る人間だな」テクテクテク

インデックス「誰か来たのー?」

上条「ああ、先生が来た。ほら、説明しただろ? 小萌先生から代わったって」

インデックス「こもえ代わっちゃったんだったね」

島田「……」
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:03:15.59 ID:d9IQI8YHo

島田(外人……外人さんやん……銀髪の……)

上条「……ん? どうしました島田先生。立ち止まって」

島田「……あ、ああ。なんでもない」

上条「お茶とか用意した方がいいですか? お菓子とか……せんべいあったかな」

島田「いや、大丈夫だ。それより上条くん、ちょっと表に出ないかい?」テクテクテク

上条「か、上条くん? ……は、はあ」テクテクテク

インデックス「?」

 ガチャ! バタン!

島田「……」

上条「……で、何ですか?」
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:04:40.22 ID:d9IQI8YHo

島田「はー……上条くん」

上条「は、はい」

島田「君の事が大好きだ」ダキ!

上条「うええ!? な、何故だきつく!?」

島田「誇りに思う。君のような生徒がいて」

上条「な、なんなんですか!?」

島田「二人で暮らしているんだろ?」

上条「は、はい」

島田「……外人って、がばがばなん?」

上条「は、はい?」
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:05:16.69 ID:d9IQI8YHo

島田「どうして上条くんはそんなに最先端を行っているんだい?」

上条「な、なんのことですか!?」

島田「どうして? ねえ、どうして?」バン!

上条「ひ、ひいい! 顔が近い!」

上条(ど、どうしちゃったんだよ島田先生! め、目が怖い! 人を殺せる目だよそれ!)

島田「先生だって……可愛い外人さんとセックスしたいよ!」

上条「なんでそんな話しになってるんですか!?」
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:06:26.96 ID:d9IQI8YHo

 島田武が上条当麻を問い詰め、上条当麻が扉を背に追い込まれた瞬間、その時はやって来た。


 隣の部屋の扉が激しい音と共に開かれる。


 そこから飛び出す影が、超スピードで島田武と上条当麻の元へ向かってきた。

 
「カミやんから離れろ島田!」


 その影は、上条当麻の友人、土御門元春だった。

 ダン! と床を蹴り飛翔する。右腕を一杯に引き、上条当麻を抑え込む島田武の側頭部に標準を合わせた。
 上条当麻は動けなかった。その影が土御門元春だと気付くのに時間が掛り、更に抑え込まれていた事もあって場を把握するのに時間が掛ってしまった。
 だが島田武は上条当麻の拘束を瞬時に止め、土御門元春が放って来た右拳をバックステップでかわす。

 島田武は更にもう一歩距離をとり、拳を前に出しいつでも迎撃できるように構えた。

 土御門元春は上条当麻の隣に立ち、島田武を睨みつけ牽制する。
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:08:07.32 ID:d9IQI8YHo

土御門「とうとう本性を現したようだな、島田武」

島田「……」

上条「え? ちょ、な、なに?」

土御門「カミやん、良いかよく聞け。アイツは敵だ」

上条「は、はあ?」

土御門「色々とやっちゃいけない事に手を染めてる、下品変態どぐされ野郎なんだよアイツは」

上条「な、なにを……言ってんだ?」

土御門「いいか、思いだせ。島田と姫神が書類やら授業道具やらを準備室に持って行った時があっただろ? それを覚えて無くても、俺とカミやんが話してて、俺がトイレに行くとか言って教室から出てった時だ」

上条「は? えっと……あ、ああ覚えてる」

土御門「俺はなんとなく、島田のあとをついていった。元々俺は島田を何処かで見かけたような気がしてたんだ」

島田「……」
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:09:28.10 ID:d9IQI8YHo

土御門「そして準備室の中へ二人入っていった。俺は僅かに扉を開け、隙間から中を覗いた」

島田「……」

土御門「薄暗くて見にくかったが、島田は荷物を棚の上に置いていて、姫神は書類を段ボールの中へ入れていた」

土御門「なにやってんだ俺は、と自嘲混じりのため息を吐いてその場から離れようとした。だが、まさにその瞬間、事件は起きた」

土御門「『うわー』と棒読みの叫び声を上げながら島田は倒れた。きっとバランスを崩して倒れた感をアピールしようとしたんだろう。そしてそのまま姫神を巻き込み、床に倒れ込んだ」

島田「……」

上条「……そ、それで」

土御門「そしたらコイツ、倒れこむ瞬間に姫神の制服の中に手を突っ込んで


    胸  を  揉  ん  だ  ん  だ  よ  !





上条「!?」
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:10:27.80 ID:d9IQI8YHo

土御門「更に空いてる左手で姫神の手を握ってズボン越しに



    チ   ン   コ   を   触   ら   せ   て   た   ん   だ   よ   !




上条「!?」

島田「……」

土御門「わかるかカミやん! 倒れこむ瞬間、その瞬間にコイツは二つのセクハラをこなしていたんだ! ほんの僅かな時間だった……自然に見えるよう、色々と細工をしてな!」

上条「な、ななな」

土御門「すぐさま俺は扉を開けて助けに入った。だがその時は本当にセクハラをしでかしたのか、たまたまじゃないかと疑問も残ったが、ある記憶が蘇って確信に変わった」

上条「き、記憶?」

土御門「その前に……一方通行! お前も言ってやれ!」

上条「は?」
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:10:55.92 ID:d9IQI8YHo

 カツンカツンカツン

一方「……」

上条「お、お前どうしてここに」

土御門「説明してやれ」

一方「……土御門と同じ理由だ」

上条「……は?」

一方「俺もそれと似た現場を目撃しちまったからなァ」

上条「も、目撃って……」

島田「……」
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:12:06.22 ID:d9IQI8YHo

一方「先週の話だ。島田は黄泉川を連れてマンションまでやって来た」

一方「飲み会だかを開いてたらしく、黄泉川の奴、泥酔しちまっててな。まー親切心だかで島田が黄泉川を送ってきやがったンだ」

一方「ここまで聞いてどォ思うよ上条」

上条「ど、どうって……」

一方「面倒見のいい奴とでも思うか? そォだな、これだけだとそォ思っても仕方がねェよな」

一方「問題はそこからだ。島田と芳川が協力して黄泉川をベッドに運ンだ時だ」

一方「いや、その前に島田は芳川の姿を見て

   
   勃   起   し   や   が   っ   た




上条「!?」

島田「……」
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:12:54.52 ID:d9IQI8YHo

一方「流石の俺も目を疑っちまった。疲れてンのか俺と苦笑いしちまったよ」

一方「気のせい、見間違いに違いねェ、そう思ってたら島田と芳川が黄泉川をベッドに運ンで行った」

一方「芳川が先に部屋から出て、島田一人が部屋に取り残される形になった。俺は何となく島田を見ていた」

一方「俺はリビングで、島田は黄泉川の部屋。芳川が部屋から出た瞬間、島田は行動を起こした」

一方「この野郎、とンでもねェ早さで部屋物色して黄泉川の下着を掻っ攫っていきやがった」

上条「!?」

島田「……」
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:13:47.83 ID:d9IQI8YHo

一方「流石の俺も目を疑っちまった。疲れてンのか俺と苦笑いしちまったよ」

一方「気のせい、見間違いに違いねェ、そう思ってたら島田が部屋から出てきてなァ、俺はソファーから立ち上がって島田を横から見るように回り込ンだ」

一方「壁に寄り掛かって、島田を観察した」

一方「芳川と話し始めて、島田が教師という事を知った。黄泉川の同僚か、と情報を整理してた時、番外個体がリビングに現れた」

一方「そしたらどォなったと思う?」

上条「ど、どうって……」


一方「番外個体の姿を見て


   勃   起   し   や   が   っ    た




上条「!?」
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:14:28.88 ID:d9IQI8YHo

一方「流石の俺も目を疑っちまった。疲れてンのか俺と苦笑いしちまったよ」

一方「気のせい、見間違いに違いねェ、そう思ってたら島田が腰を浮かしてごそごそとズボンを動かしてな、あァ、見間違いじゃねェンだと思い知らされた」

一方「直後に寝ぼけ気味の打ち止めが姿を現した」

一方「そしたらどォなったと思う?」

上条「ど、どうって……」


一方「打ち止めの姿を見て


   勃   起   し   や   が   っ   た




上条「!?」

島田「……」
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:15:40.27 ID:d9IQI8YHo

一方「流石の俺も目を疑っちまった。疲れてンのか俺と苦笑いしちまったよ」

一方「気のせい、見間違いに違いねェ、そう思ってたら島田がまた腰を浮かしてごそごそとズボンを動かしてな、あァ、見間違いじゃねェンだと思い知らされた」

一方「この時点で俺は島田を変態クズ野郎と認定して次妙な行動を起こしたらぶち殺してやろォかと思った」

一方「チンポジを直し終えた島田はそのまま立ち上がると、そろそろ帰りますと言いやがった」

一方「そして俺は島田のズボンの裾からぴらぴらと姿を現しているブラジャーのアジャストらしきものを見て殺す決意をした」

上条「……」

一方「質問、あるか?」

上条「……」

島田「……」
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:16:55.20 ID:d9IQI8YHo


 島田武が黄泉川愛穂を連れて帰った時の話をしよう!

 
 あの後どうなったのか気になる人もいるだろうから簡単に説明する。

 島田武は理性を極限まで張りつめ、何とかマンションまでたどり着いた。その間胸を触り、ちょっと精子がでたりもした。
 
 
 結果を先に教えよう。

 
 島田武の目論見は脆くも崩れ去った。

 本当にあと少しでミッションコンプリートだった。フルマラソンで汗だくだくとなり、10m先にゴールがある! と息も絶え絶えに喜んでいたら背後から金剛をされたようなものだった。

 
 黄泉川愛穂は一人暮らしではない。

 芳川桔梗。一方通行。打ち止め。番外個体。 

 この四人が普段から常居している。

 
 島田武の計画は、大前提として一人暮らしでなければならなかった。

 そう、前提から破綻していたのだ。

 マンションにつき、玄関ロックを解除する際、黄泉川が「うおうえにやああ」とマイクに向かって喋った瞬間、島田武は全てを察し、絶望の具現者となっていた。
 こうなったらエレベータに乗った瞬間、挿れるか? と、もう強引以外の何物でもないやり方を考えていたが、流石に自重した。

 部屋にまで連れて行き、扉を開けてみると、待っていたのは厳つい白髪の少年だった。
 島田はひそかに涙した。
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/08/22(月) 02:17:24.18 ID:rbn4Ko6AO
女子高生ハンターじゃないのか?
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:20:07.52 ID:d9IQI8YHo

 そして奥から美しい女性が出てくるのを見て、島田は勃起した。それを見た白髪の少年は目をひん剥いた。

 そして黄泉川をベッドまで美しい女性と一緒に運び、そしてばれないように黄泉川の下着をかすめ取りズボンの中に入れた。それを見た白髪の少年は目をひん剥いた。

 そして島田は美しい女性と世間話をした。島田武は教師である事もその時に話した。話していると別の部屋から高校生ぐらいの可愛らしい女性を見て島田は勃起した。それを見た白髪の少年は目をひん剥いた。

 そして更にトイレトイレーと寝ぼけながらふらふらと歩く幼女を見て島田は勃起した。それを見た白髪の少年は目をひん剥いた。

 そして島田は帰って行った。足元を見た白髪の少年は殺意だけを島田に送った。



 そして島田はオナニーをした。
 


 以上である!
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:22:33.47 ID:d9IQI8YHo

 ―――

土御門「なあ……もういいだろ……? 島田武軍団……島田武!」

上条「し、島田武軍団……?」

島田「……」

土御門「全てお見通しなんだよ、島田武!」

土御門「わかりやすく教えてやる。コイツは



  女   子   高   生   と   エ   ッ   チ   し   て   ん   だ   よ   !





上条「!?」

島田「……」
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:23:25.67 ID:d9IQI8YHo

上条「な……そ、それって犯罪なんじゃ……」

土御門「そうだ! コイツは、生粋の犯罪者なんだよ!」

島田「……」

土御門「今日の放課後思い出した。俺はお前の事をテレビで見ていたんだよ。いいか? 言い逃れは出来ない。無駄な抵抗は止めろ」

島田「……」

土御門「急な転任も、どうせ性絡みで厄介払いされたとかなんだろ? もう全部わかってるんだよ!」

島田「……」

上条「……そ、そんな……う、嘘ですよね……?」

島田「……」
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:24:32.08 ID:d9IQI8YHo

島田「……」テクテクテク

土御門「……何処へ行くつもりだ……」

一方「……」

上条「せ、せんせい……」

島田「……」テクテクテク

土御門「……」

一方「……」

上条「……」

島田「……」タッタッタ!

一方「オイ普通に逃げてンじゃねェよ!」

土御門「追え! 皆で追え!」

上条「せんせー!」

 ―――
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:26:01.27 ID:d9IQI8YHo

 ―――

 あれ以来、島田先生は俺達の前から姿を消した。

 小萌先生曰く『旅に出ます。直ぐに戻りますので捜さないでください』と書かれた紙が職員室に置いてあったらしい。
 一時的に担任は小萌先生に戻り、今までと変わらない、普通の日常に戻っていった。

 何故島田先生が消えたのか、色々と憶測が流れたがどれも間違っている。真実を知っているのは俺と土御門と一方通行だけだ。

 島田先生が去り際に流した涙が、とても印象的だった。
 俺は島田先生の事を分かってやれなかった。短い付き合いだったけど、根は真面目で優しい人だと俺は思う。
 もしかしたら別の形で俺は島田先生の力になれたんじゃないかと考えたりする。流石にお人よし過ぎるかと思った。
 
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:28:15.83 ID:d9IQI8YHo

 意外な事に、島田先生は女子から人気があった。
 
 気さくで話しやすい。男の先生の中では一番好きだとかなんとか。
 姫神もあんな事をされたのに対して気にしていなかった。事故と片付けているのだろう。
 その辺は上手く巧妙にだましたのだと、改めて思い知らされた。

 一週間そこらの付き合いだったと言うのに、人心掌握の術だけは抜きん出ていたという事か。
 
 ただ、もう会う事はないだろう。

「それじゃあ廊下に並んでくださーい」

 小萌先生の言葉に、がたがたと音を立てながら立ち上がる。
 今日、新しく統括理事となった人が挨拶にくるらしい。島田先生が来た時と同様、体育館へ移動する。
 土御門に統括理事の事を聞いてみると「俺は知らない」と言っていた。

 
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:29:05.04 ID:d9IQI8YHo

『静かにしろー』

 黄泉川先生の声がマイク越しに聞こえてくる。従うように次第に雑音は小さくなり、しんと静まり返る。
 直に統括理事の紹介が始まる。俺はどんな人なのか気になり、ステージ近くに座っている人物へ視線を移した。

(男の人か……)

 椅子に座っていたのは、前髪が後退し、おでこ面積が広がっている男性だった。
 あれが新しく統括理事になる人か。とはいっても、統括理事が普段どのような活動をしているのか知らないので、あまり関心は湧かなかった。
 
『それでは、ステージへお願いします』

 促され、男は椅子から立ち上がるとステージへと足を進めた。
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:31:19.21 ID:d9IQI8YHo

??『皆さん、こんにちは』

 チワー コンニチハー

上条「ちわー」

??『えー、このたび新しく統括理事になりました……』



東園『東園馬々(あずまその うまうま)です』


 
 島田先生との戦いは、これからが本番だった。



      最低の女ハンターは誰か!


122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:32:10.37 ID:d9IQI8YHo



 8万円で買う漫画家


東園『昔は宮崎に住んでいましたが、そのまんまではいけないと思い東を目指していたら、学園都市に辿りつきました』
 

       「間違いない」男が「間違い」を起こしNYに逃避した芸人
  

   道を聞くふりをして行為に及んで財布を置き忘れ身バレしたスポーツ選手


 「16歳だと知らなかった」として立件を見送られた元国会議員


東園『話しはそれますが、私には師匠、いえ、『殿』がいます。『殿』とは私のいわばブレインのようなもので、様々の事を教えてくれます』


       酒を飲ませて無理矢理行為に及んだ元土曜ゴールデン芸人        
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/22(月) 02:34:08.08 ID:d9IQI8YHo


東園『その『殿』が、この世界には悪法がある! と強く嘆いていました!』


  子供が生まれるというのにキャバクラの女と第二の家庭を築いていた芸人

 
         不倫相手に子供を設けたケツアゴ芸人の相方の眼鏡


東園『それは特定の愛を踏み捩じり、無理矢理轢き裂くという極悪極まりない法律です。愛の形は人それぞれ。こればかりは誰にも制止する事は出来ません。どげんかせんといかん! どげんかせんといかん! 殿は壊れたラジオのように呟いていました!』


 性欲に忠実な人間が、法律を無視して犯ったとき……


東園『私は声を大にしていいたい! 愛は自由だと!』


 欲望を我慢する事無く、獣と化して本能のみで犯ったとき、


 幼女、熟女ありの



           最低の女ハンターは誰か!

     
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:35:30.78 ID:d9IQI8YHo






東園『学園都市の条例の改正を! 廃止を私は提案します!』




    今現在、最低の女ハンターは決まっていない!




125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/08/22(月) 02:37:12.13 ID:d9IQI8YHo
初めて誤爆してウンコ漏らしかけました。
あと二回の投下で終わる予定です。
それでは、またです。
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/22(月) 09:27:39.12 ID:sNfeHgBV0
ここのしまぶーはどうしたんだ?
常に警察の目を気にしている男が、尾行に気づかないわけがないのに。
あと着信音売れたのね。
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/08/22(月) 10:14:59.32 ID:oOvD3A1AO
乙。条令が廃止されたら花飾りの似合う黒髪美少女中学生におっきくなあれおっきくなあれて言われながら○○○してもらえるかなあ
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/22(月) 12:57:18.00 ID:55tWjmKD0
着wwww信wwww音wwww
>>126見るまで気付かんかったww
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/22(月) 15:07:18.50 ID:khcx4mOIO
金田の声かww
細かいなー、言われなきゃ気づかんかった
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/08/22(月) 22:08:19.42 ID:YKMncrpHo
やっと気づいて腹抱えてワラタ
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/08/28(日) 22:22:45.40 ID:v1ggzu7oo
人のものだと思ったら興奮してしまって……
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