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【空中要塞】エースコンバットのSSを書くスレ【トンネル】 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(メビウス1) :2011/08/24(水) 21:20:31.83 ID:MpjRi1bv0
《ようこそ、此処はエースコンバットSSスレだ》

《1レスSSや短編やリレーSSを書いたり、長編SSを書く時など
にみんなに相談したり、ネタを書いたり、雑談したりと自由に使ってくれ》

《他の作品などとのクロスも大歓迎だ》

《雰囲気が欲しい方は名前欄にコールサインを
入れたり、《》を使うのもいいかもね》

《それでは、快適な空の旅を!》


前スレ
もしもほむらがエースコンバットの世界に迷いこんだら
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1307882912/l50

エースコンバット関連スレ
マミ「ベルカ戦争から、全ては始まった」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1313674018/
まどか「ソラノカケラ?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1311160976/
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ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713522243/

旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713353246/

木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1713351945/

いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713279251/

【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713277692/

こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713183168/

【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/

アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713089503/

2 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(ガルーダ2) [sage]:2011/08/24(水) 21:26:26.37 ID:HhewjHhDO
《こちらガルーダ2》

《指定空域に到着した》

《これからもよろしく!》
3 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/24(水) 22:25:21.99 ID:jOh5NWYDO
<<こちらSARF3、エリックだ>>

<<空域はここだな?みんなまたよろしく>>
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(フェニックス1) [sage]:2011/08/24(水) 22:41:44.00 ID:c/nf4cET0
<<こちらフェニックス1、オメガ11のおかげで空に戻ってこれたよ>>
<<危なく聖職者(※)のようになるところだったよ>>

<<各機、これからもよろしく>>

(※)→聖職者→僧侶→ビショップ
詳しくはAHのトレーラー参照
5 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/24(水) 22:49:40.99 ID:jOh5NWYDO
<<ああ!もちろんだフェニックス>>
<<たぶん話が勝手に進んでてビックリしたよな…>>
<<さて以下にSS資料として各パイロットのAAを>>

・ACE COMBAT 2
(傷ー゚) スカーフェイス1
[ZoE] Z.O.E
(傷∀・) PJがスカーフェイス1だった場合

・ACE COMBAT 3
[@Д@] Nemo
( ,,´∀`) レナはフランカーに乗れてイイよな。 (エリック)
彡リ゚ヮ゚ノ おしゃべりしない。 (フィー)
(*゚∀゚) わたし…むかし…あるところに…。 (レナ)   
_、_ ( ,_ノ` ) ディジョン
( ^血^) キース
("○」○) サイモン

・ACE COMBAT 04
(´∞`) モビウス1
ヽ(0w0)ノ オメガ11
ヽ(0白0)ノ 白2
(L。□_□) スカイアイ
壁|)yー~ 黄13
( '4`) 黄4
彡 ´Д`) ジャンルイ
( ‐_‐) ジーン
,ヘ_、,_ヘ ミ  _⊃) エスター
(・Д・) 戦災孤児
ルリル゜-゚) 酒場の娘
6 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/24(水) 22:56:23.16 ID:jOh5NWYDO
・ACE COMBAT 5
(´・ω・) ブレイズ
(#゚ -゚) ナガセ
(´_ゝ`) チョッパー
('A`) グリム
(;゚皿゚;)スノー
(L。▼_▼) 雷頭
川゚ ー゚) 少佐
( `A´) ハミルトン
(L。●,_●) オーカニェーバ
( ̄ー ̄) バートレット
(´┏┓`) おやじさん
( `ー´)マザーグース1
(o゚´д`) ニカノール
(゜д゜) オヴニルグラバク
( ∴) チャーリー11
(´・(ェ)・`) ジュネット
('△`) グリム兄
(,,^Д^) ハーリング大統領

・ACE COMBAT 6
(護゚∋゚) タリズマン
ミ ゚∀゚彡 シャムロック
ハ*^ヮ^ミ マティルダ
ハ+゚−゚) ママ
(L。`┏┓´) ゴーストアイ
(´ハ`) 中佐
('へ`) トーシャ
E興ヨ  パステルナーク兄貴
Wh゚ー)  ウィンドホバー
Av゚ー) アバランチ
Sk゚ー) スカイキッド
ラナ゚ー) ラナー
(L。`∀´) スネークピット

・ACE COMBAT X
( ・x・) グリフィス1
(L。;゚д゚) 空の友人(ユジーン・ソラーノ)

・ACE COMBAT Xi(暫定)
( ゚_プ)ファルコ1
(`レ´)アレクト1

・ACE COMBAT X2 (暫定)
(゚Α゚)アンタレス
(L。=┏┓=)バーフォード
(L。00)アリーナ
(L。・Δ・)ハートリー
(L。メ゚ヮ゚)アンデション
(L。廿_廿)羽沢
( 甘∀甘)スレイマニ
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(フェニックス1) [sage]:2011/08/24(水) 23:46:44.36 ID:c/nf4cET0
<<俺のAA作ってもいいかな?>>
8 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/25(木) 00:06:37.92 ID:Jl3WTGVDO
<<フェニックス1!さあ作るんだ!>>

<<探し回ってたんだけど無かったごめん……その延長でナガセがひんnyuと言われている理由を探してた>>
9 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/25(木) 01:56:00.82 ID:Jl3WTGVDO
<<寝れないから書いてみた…やり過ぎたかも>>


(´_ゝ`)「あとは私語にいそしんでやらあ」

(´_ゝ`)「〜♪」

(´_ゝ`)「レッツゴー!つーきぬけようぜ!」

(´_ゝ`)「ゆーめでみた夜明けーへ!」

(´_ゝ`)「まだまだとおいけどー」

(´_ゝ`)「メイビーどーにかなるのーさ、あーいがあればっいつだーって!」

(´_ゝ`)「オレの歌ーをきけーばー、かんたんなこーとさあ」

(´_ゝ`)「二つのハートをクロスさせるーなんてっ!」

(゜_ゝ゜)「夜空をーかけるーラブハートッ!」

(゜_ゝ゜)「燃えるおーもいをのーせてぇ!」

(゜_ゝ゜)「悲しみと憎しみを撃ち落としていけーっ!」

(゜_ゝ゜)「お前の胸にもラブハァーッ!まっすぐーうけとーめてーッデスティニィー!!」

(゜_ゝ゜)「何億っ光年の彼方へもっ!突撃ラブハァーーーーーーッ!」

(´_ゝ`)「ふぅ…なあそろそろしゃべっても…?!」マイクON

´・ω・)「…」
#゚ -゚)「…」
'A`)「…」
L。▼_▼)「…」

リムファクシ艦長「…」
オーシア司令部「…」
ユーク司令部「…」

一同「アンコールッ!アンコールッ!」

(゜_ゝ゜)「!?…へへっオイラの歌がそんなに聴きたいなら聴かせてやるぜ!チョッパアアアアアー!」

2010.11.15
この日あるパイロットの歌声で戦争が終わった
そして

リポーター「…ここノヴェンバー国際スタジアムで戦争を終わらせた歌声!アルヴィン・H・ダヴェンポートさんのコンサートが行われようとしています!」

観客「チョッパー!チョッパー!チョッパー!」

(゜_ゝ゜)「ノリノリだなっ!いくぜ!オイラの歌を聴けええええーー!!!」
10 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(ガルーダ2) [sage]:2011/08/25(木) 02:18:41.68 ID:+J9IG4HDO
《こちらガルーダ2、面白かったよエリック》

《ウォードッグでバンド組んだら編成はこうかな?》

ヴォーカル チョッパー(曲によってはナガセ)

ギター チョッパー 

ベース ナガセ

キーボード グリム

ドラム ブレイズ

《あれ?》

《なんかしっくり来ない気が……》
11 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(メビウス1) [sage saga]:2011/08/25(木) 09:45:42.64 ID:W3ma1pCX0
>>8
《アンノウン急速接近!ブレイク!ブレイク!》
12 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/25(木) 09:47:40.40 ID:Jl3WTGVDO
<<イジェークトッ!>>

〜廊下〜
( ,,´∀`)「〜♪」トコトコ

( ,,゜∀゜;)「〜♪…!?」バッ

〜レストルーム〜
彡リ゚ヮ゚)「ふーん。視線を感じるねぇ……」

( ,,´∀`)「ああ…寝てる時に任務の時、挙げ句の果てにシャワー中もだ」

彡リ゚ヮ゚ノ「なんか自分では心当たりないの?」

( ,,´∀)「ねえよ…んなもん」

(*゚∀゚)「とりあえず…気にしない…のが一番だと思うよ」

( ,,´∀`)「ああ…レナの言う通りだな」

〜トイレ〜
( ,,´∀`)〓3「んっ…ふぅ」

( ,,°∀°;)「…」クルッ

( ,,´∀`)「今も視線を感じるのに居ない……?」

( ,,´∀`)「くっ…」ガリガリ

●REC「……」ジー

〜一週間後〜
( ,,°∀°;)「…」ゼエゼエ
パーク「」
警備兵「」
彡リ*ヮ*ノ「」
(*∀)「」

( ,,´∀`)「ははは…殺してやったぜ……?!」バッ

( ,,´∀`)「死んでまでオレを監視すんのか?」ガリガリ

( ,,°∀^)「残念だったな……お前らにはもう監視されたくないんでな……」チャキ…バーン

( ,,∀)「」ガクッ

●REC「……」

ディジョン「NEMO…これが肉体にすべてを縛られて居る今の人間だ」

●REC「……」ジー…ブチッ

〜レッドアラートの鳴る頃に〜
13 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(メビウス1) [sage saga]:2011/08/25(木) 10:30:33.16 ID:W3ma1pCX0
《よく考えたら、関連スレがみんなまどマギ関連だな》

《不思議な事もあるもんだ》
14 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/25(木) 10:49:41.67 ID:Jl3WTGVDO
<<よく考えたら前スレ>>1だよね。まどかコンバットの発想者は>>

<<彼のパソコンさえ壊れなきゃな……>>
15 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(メビウス1) [sage saga]:2011/08/25(木) 11:55:50.52 ID:W3ma1pCX0
《そういえば、なにか企画を立ててみないか?》
16 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/25(木) 12:42:30.34 ID:Jl3WTGVDO
<<良いね〜、オレは1レスネタを思いついたら書くけどもみんなでなんかやるのも賛成だね>>
17 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(スワップ1) [sage]:2011/08/25(木) 19:47:14.37 ID:kaSI1ZrJ0
<<リレー小説みたいなのは、私はなかなか楽しかったのだが>>
18 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/25(木) 19:54:04.49 ID:Jl3WTGVDO
<<あれは面白かったね>>

<<実際保守に楽しさが有ったもんな>>

(・々・)キリッ
(@Ш@)オ、オルマー
(^竸)隊長が…墜とされちまった
こんなんでいいかな
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(フェニックス1) [sage]:2011/08/25(木) 23:50:46.01 ID:W0c3zd8f0
<<こちらフェニックス1、俺も自分を書いてみたよ>>
<<見てくれ、これがそのAAだ>>

(鳳 ̄o ̄≡З)

>>18
<<SARF3、吹き出してしまっよ>>
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(フェニックス1) [sage]:2011/08/25(木) 23:51:36.04 ID:W0c3zd8f0
<<すまない、噛んでしまった>>
21 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/26(金) 10:49:13.89 ID:rxxRagXDO
<<なかなかじゃないかフェニックス!>>


(マ゚Д゚)「なあピクシー?いままでに勝ったやつのなかで一番上手かったのってどいつだった?」

( ゚ω゚)ノ「ん〜フクロウは大したこと無かったな」

(マ゚Д゚)「カワウは?」

( ゚ω゚)ノ「案外旨かった気がする」

(マ゚Д゚)「ツバメは?」

( ゚ω゚)ノ「ツバメはあんまりなあ……それにあれは巣だろ」

(マ゚Д゚)「?」

( ゚ω゚)ノ「でも牛の方が結局食べなれてるしな」

(マ゚Д゚)「?!」

( ゚ω゚)ノ「なんだよビックリした顔して?」

(マ゚Д゚)「……お前の言ってるの敵エースじゃなくて狩猟の獲物の味だよな?」

( ゚ω゚)ノ「ああ、だって狩った獲物(やつ)だろ?それで旨かったやつだろ??」

(マ゚Д゚)「エースって言わなかった俺がバカだった」
22 : ◆73xjUYwKVY [saga]:2011/08/26(金) 17:35:49.32 ID:WqwDeP4/0
〜エスコンSSスレ第1回企画のお知らせ〜

こんにちは、エースの諸君!
エスコンSSスレが建ってから早くも三日ぐらいが経つが、
いかがお過ごしだろうか?

いきなりだが、少しはSSスレっぽい事をしないと
流石に駄目だと思い、企画を催す事にした。

今回は、「テーマに沿って1レスSS大会」をしようと思う。
1レス以内でテーマに沿ったエスコンSSなら
どんなのでもOKと言う極めてシンプルな企画だ。

テーマは、三つに分けられる。
『死亡フラグ』
『世界は変わる』
『カモォォォォン!!』
・・・この三つだ。

酷いテーマだ。難しいね。
このテーマの1レスSSを、次の日曜日になる前に
書いて投下してくれ。

交戦規定は以下の通りだ。
・三つのテーマの内どれかに当てはまっていて、
なおかつ1レスで完結するエスコンSSならなんでもOK
・クロスは可能。但し、何とのクロスかを最初に書く事
・名前欄には、何のテーマかとタイトルを書いておく
・投下は土曜夜十二時まで
・投票等は土曜夜十二時から月曜夜十二時までの予定。
投票するかも含めて状況を見て決めます
・他わからない所はどうぞ

それでは、みんな頑張って参加してくれ!以上
23 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/26(金) 17:44:25.21 ID:rxxRagXDO
<<1ネタで複数投下はオッケーか?>>

<<さあて張り切っていこうかな!>>
24 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/26(金) 18:34:06.74 ID:rxxRagXDO
<<上がなんか違う…1テーマに一人が複数投下はオッケーかな?>>

<<それにしてもどれくらい参加してくれるかねー>>
25 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(ガルーダ2) [sage]:2011/08/26(金) 18:45:00.41 ID:3HrWLfADO
<<そういえばここって1レスで書ける行数って何行までだっけ?>>

<<誰か正確な数を知らないかい?>>
26 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage saga]:2011/08/26(金) 18:59:13.43 ID:rxxRagXDO
<<ガルーダ2、最大80行だそうだよ>>

<<ちょっとsagaテスト>>
<<魔力解放っ>>
27 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(ガルーダ2) [sage]:2011/08/26(金) 19:10:02.86 ID:3HrWLfADO
<<サンクスエリック、80行か……>>

<<かなり多いな、けっこう自由度が高そうだ>>
28 : ◆73xjUYwKVY [sage]:2011/08/26(金) 22:33:50.92 ID:WqwDeP4/0
《SARF3、1テーマでの複数投稿は無しだ。
1テーマ投下後に違うテーマのSSを投下するのはOKなんだが・・・》
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(フェニックス1) [sage]:2011/08/27(土) 00:50:12.13 ID:P6gb2l5S0
<<こちらフェニックス1、投下する>>
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(フェニックス1) [sage]:2011/08/27(土) 00:50:39.50 ID:P6gb2l5S0
片羽「ああ、あの1レスSSか……。もちろん知ってる」

片羽「知ってるか?あのSS大会ではSSは主に三つに分かれる」

片羽「『死亡フラグ』をテーマにしたやつ……」

片羽「『世界は変わる』をテーマにしたやつ……」

片羽「『カモォォォォン!!』をテーマにしたやつ……」

片羽「アレは……。確かに1レススレだった……」

――――――第一回 死亡フラグコンテスト――――――

エッジ[さあ始りました。第一回死亡フラグコンテスト]

エッジ[司会は私ラーズグリーズ2、エッジことケイ・ナガセ]

エッジ[解説は『積荷さん』ことオーシア大統領、ビンセント・ハーリングさんです。よろしくお願いします]

積荷[よろしくあの時のお嬢さん。そしてこのスレの皆さん]

ワーワー、オモシロソウダナ、ヒンnyドカッ!!(←テーブル投擲)

エッジ[そこの少年、ダ・マ・レ・!!]

ス、スミマセン、アノネーチャンコエーゾ、ゾー

エッジ[今回エントリーされた選手はこの三名]

エッジ[エントリーナンバー1、スコット選手!]

スコット「どーも」

積荷[相棒のテリーさんとのコンビネーションは抜群、期待出来ますね]

エッジ[エントリーナンバー2、チャーリー11選手!]

チャーリー11「何で呼ばれたの?」

積荷[何故か自宅に対戦車ライフルを置いてある追跡者、運転の腕はなかなかのようです]

エッジ[そして本命、優勝候補の筆頭、PJ選手!]

PJ「何か良く分かんないけど……。まあいいや、サァいくか」

積荷[言わずもなが、彼が出て来たらほぼ決まりでしょう]

キター!!ヤツダー!!

――――――――――――

このSSは彼のこの言葉で始る。

片羽「よう、相棒。もう観たか?」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(フェニックス1) [sage]:2011/08/27(土) 00:52:48.29 ID:P6gb2l5S0
プロローグのみのスレでした

<<投下終了、各機の投下を待つ>>
32 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/27(土) 01:16:39.62 ID:ivpd3n5DO
<<二番手エリックだ!>>

<<まずは一つめ投下するぜ!>>
<<ほんとに微量にハルヒ成文有り>>
33 :『世界は変わる』 Change and Snack [sage]:2011/08/27(土) 01:19:39.74 ID:ivpd3n5DO
〜とある空域〜

(L。メ゚ヮ゚)「中佐!敵4機IFFに反応…これって!」
(L。=┏┓=)「ライジェル隊か!」

(@Ш@)「違うっ!俺たちはっ!」

( 甘∀甘)(・々・)(@Ш@)(^竸)「「「「S(世界を)O(お菓子によって変える)S(スレイマニの)隊だっ!」」」」

(L。=┏┓=)「!?」
(L。メ゚ヮ゚)「えっ?」

( 甘∀甘)「ドゥミトレスクは我々に金と戦いに加えお菓子をくれた!特にオレオ!」

(・々・)「僕はお金に執着はなくてもチュッパチャップスだけには目がなくてね(キリッ」

(@Ш@)「俺にもポテチとうまい棒くれた!」

(^竸)「あんなにうまいモンブランはじめて食ったぜ!」

(L。=┏┓=)「モンブランはお菓子ではn(^竸)「きにすんな!」
(L。メ゚ヮ゚)(モンブランが美味しいなら他のケーキも……)

ζ(`・A・)「……」ピッ
(L。メ゚ヮ゚)「!?中佐っ!アンタレスがこちらをロックしてます!!」
(L。=┏┓=)「アンタレス!?」

ζ(`・A・)「スレイマニ大尉……そちらはラムネ菓子とホットケーキとチョコフォンデュにココアとコーラも食べ飲み放題かしら?」
( 甘∀甘)「OF COURSE!」

ζ(`・A・)「……わかったわ。中佐と伍長…ごめんなさい」
(L。メ゚ヮ゚)「待ってアンタレス!私も!」
(L。=┏┓=)「なんだと!ふたりとも気は確かか!?」

ζ(`・A・)「……だって食事の味付け濃いんだもん。美容に悪いわ」
(L。メ゚ヮ゚)「そうですよ!社食といい立ち寄る基地といい食事の味付けの濃いところばかりじゃないですか!しかも飲み会は割り勘ですし」

(L。=┏┓=)「……美容にはお菓子の方がきつくないか?」

( 甘∀甘)(・々・)(@Ш@)(^竸)ζ(`・A・)(L。メ゚ヮ゚)「「「「「「お菓子は別バラ!!!」」」」」」

(L。メ゚ヮ゚)「中佐は中年だから甘いものがきついんですよ!」
(L。┏┓)「」ガーン

ζ(`・A・)「……中年、一緒に来ないなら邪魔だからイジェクトしてもらえないかしら?」
\(L。0┏┓0)/「邪魔なんて娘にも…アイムイジェクティン……」ポシュッ


その後オリビエリの思惑に反して平和団体に鞍替えしたヴァラヒアによる紛争地域の子供達へのお菓子による援助等が行われ、逆にオリビエリは戦債関連の悪事とヴァラヒアから押し付けられた東京侵略その他もろもろが明るみに出て逮捕された
更にゴールデンアクス残党軍は謎のお菓子のエンブレムがついた一個中隊に殲滅され、世界には平和がもたらされた
そして

(ドゥミ)「…この世界がお菓子によって変革する……今!私はここに世界国家共同体ザ・ホールケーキの樹立を宣言します!!!!」
観衆「ウオオオオオオオオオオ!」

( 甘∀甘)「切れ目のない国家か」モグ
(・々・)「なかなか洒落てるね」ペロンチョ
(@Ш@)「もごもご」バリバリムシャ

(^竸)「まあお菓子でパワーアップした俺たちの頑張りがあったからだがな…っと少しいただき!」パク
(L。メ゚ヮ゚)「ああっ!ならあなたのも寄越しなさいっ!」パク

ζ(・A・)「……チョコデラックスパフェ美味しいわぁ〜」

〜FIN〜
34 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/27(土) 01:27:27.08 ID:ivpd3n5DO
<<前からスレイマニ=オレオのネタを見るたびにサバイバルキットに入ってるんだろうなって思ってたのをSSに>>

<<ウィキペディアでお菓子を調べてたら食べたくなったのはお察し通り>>
<<軍人さんの食事が味付け濃いのは疲れをとるためなのもわかってたけどネタにした…>>

<<こちらエリック投下完了!次を用意する!>>
35 :『カモォォォン!!』 Kirk& ◆peD1FUUXRcek [sage saga]:2011/08/27(土) 16:56:50.13 ID:ivpd3n5DO


あれはいつだっただろう?
ボクがあの大切な人と出逢って家族になったのは

確か木枯らしが吹きすさぶ頃だったかな
ダンボールの中でママに逢いたくて微かに匂いのする毛布にすがりついてたボクをあの大切な人が見つけてくれた

「子犬だぁ?何でこんなところに……っち」

そうぶつぶついいながらあの人はボクを病院に連れて行ってくれたんだ

「おい、わんこ。お前捨てられちまったみたいだぞ…?…ったってわかんねえか」

わかってたけど認めたくなかったっけ
ママの飼い主は貰い手のつかないボクを捨てたんだ

「しょうがねぇな…お前、オイラと暮らすか?」
「わん!」

ボクは返事をした
この人についていくことがきっと運命なんだなと思ったから

「よしいい返事だ!っと家族なら必要だよな名前…そうだな……なかなか格好のいい顔してるし『カーク』でどうだ?」
「あう!」

あとで話しているのを聞いたがSFのスタートレッカーとか言う映画の俳優さんの名前らしい
それから一緒に暮らしてからは日にちがたつのが早かった

「カーク、お座り!お手!おかわり!伏せ!」
「わん!わん!」
「よーしいい子だ!ほんとに頭いいなあ」ナデナデ

半年を過ぎ夏が終わりそうな頃ボクはあの人と一緒にサンド島に移った
ボクは初めての戦闘機の爆音や重油の匂いにビックリした覚えがある
でも基地のみんなはボクがおとなしいのが不思議らしく邪魔にするどころか遊んでくれた

「おっカーク!また油まみれだなぁ〜仕方ねえシャワー入るぞ」
「わん!」

ボクとあの人との穏やかな時間はこの時からだんだんと少なくなりもう二度と元通りにならなかった

「ナガセ、聞いたぜ無茶やらかしたんだって?」
「生き残るためよ」

あの人は戦争に、戦争の真っ只中に巻き込まれていった
あの人がいない間、ボクは記者の人とおやじさん、基地のみんなに世話をしてもらった
あの人のチームメイトのみんなは帰ってくれば必ず遊んでくれた

「カーク、話があるんだ…わからなくてもよく聞いてくれ」

あの人と一緒に空に上がってたチームメイトがみんなバラバラに来て話してくれた
あの人が被害を出さないためにギリギリまで戦ってこの世から去ったことを
でもボクはあの人が居なくなったことは理解したけど死んだってことはよくわからなかったんだ

それから十日位した頃、記者の人に連れ出されボクはこの島から一度居なくなった
あの人のチームメイトとおやじさんはスパイ容疑をかけられたらしい
空母ケストレルが新たなボクのホームになった

あの人のチームメイトは唯一残っていたケストレルのパイロットを加えて空に上がって行く
ボクはそれを何度か見送った…幻の五機目を探して

ケストレルとラーズグリーズ隊となったあの人のチームは終戦を迎えてもまだ戦った
ケストレルは彼らを送り出したあと撃沈されたけれど乗組員も艦長たちも無事だった

彼ら……出撃したラーズグリーズ隊はあの人が望んだ平和を取り戻してくれた

そしてボクはその平和になった世界で…あの人が愛したこの島で……待ってる

「…よーし!よくとった!C'moooooon!カーク!!」

いつかまたあの大切な人にボクの名前を呼ばれるまで
……ずっといつまでも

〜FIN〜
36 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/27(土) 17:02:18.51 ID:ivpd3n5DO
カークの側から見た5
ちょっと80行じゃ書き足りない感じがした
あとタイトルが…なぜか文字化けしたのかトリップになってる
タイトルは『Kirk's precious memories』
37 :『カモォォォォン!』ストパンクロス もしもブレイズの祖母もブービーだったら [sage]:2011/08/27(土) 21:49:14.49 ID:X1y6lrADO
ナガセ「ブレイズ」ガチャ

ブレイズ「ナガセか、珍しいな、何の用だ?」

ナガセ「この雑誌を見て」サッ

ブレイズ「どれ」ペラッ

http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=22655
ブレイズ「エーリカ・ハルトマン、撃墜数オーバー350機、初期の愛称はブーヒー……」

ナガセ「なんだか、あなたに似てる気がするのよ」

ブレイズ「似てるも何も、この人は俺の婆さんだ」

ナガセ「初耳ね、あなたのお婆さんがベルカのウルトラエースだなんて」

ブレイズ「有名だからな、バレたらめんどくさい」

ナガセ「解るわ、私もデビュー当時、親戚の麗子姉さんによく間違われたもの……」

ブレイズ「そっくりだもんなぁ、お前ら」ペラッ

ナガセ「ブレイズ、何か落ちたわ」

ブレイズ「なんだ?写真か……」

ナガセ「ブレイズ?」

ブレイズ「そういえばこの雑誌、どこから仕入れたんだ?」

ナガセ「隊長から貰ったのよ」

ブレイズ「そうか、俺は今から隊長の部屋へ行って来る」ダッ

ナガセ「ブレイズ!!」

バートレット部屋

ブレイズ「隊長!」バァン!!

バートレット「なんだ?またあのおしゃべり小僧が何かやらかしたのか?」

ブレイズ「これはアンタの仕業だな」サッ

バートレット「!?」

ストパンアニメ2期7話終盤のアレ

バートレット「確かに私の物だ、世話になったな、もう戻って良いぞ」ゴソゴソ

ブレイズ「懐にしまうな!つかなんだそのエストバキアの空軍将校の様な物言いは!!」

バートレット「気にするな」

ブレイズ「気にするわ!!」

ブレイズ「で、何で隊長が俺の婆さんの写真を持ってるんですか?」

バートレット「EMTだ」キリッ

ブレイズ「は?」

バートレット「知らんのか?エーリカたんマジ天使の略だ」

ブレイズ「はあ……」

ブレイズ「ところで隊長、自分は今何故か猛烈に隊長と模擬戦したい気分なんですけど」ニコニコ

バートレット「ほう、何故だ?」

ブレイズ「下剋上ってヤツを狙ってみようかと」ニコニコ

バートレット「良いぜ、やってみな」ニヤッ

ブレイズ「了解!ゲロ吐くまで追いましてやんよォォォォ!!」

バートレット「上等だ!来いよォォォォ!!」

今日も平和なサンド島でした。
38 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(ガルーダ2) [sage]:2011/08/27(土) 22:01:52.58 ID:X1y6lrADO
何とか間に合った……、急いで書いたから大変な事にになってしまった、でも参加する事に意義があるのさ。キリッ
やっぱり80行って多そうで少ないね。
39 :ACE CONBAT THE DEATH FLAG WAR  『死亡フラグ』 [sage]:2011/08/27(土) 23:12:49.02 ID:P6gb2l5S0
<<こちらフェニックス1>>
<<すまない。タイトルを入れ忘れていたよ>>
<<改めて投下し直す>>
40 :ACE CONBAT THE DEATH FLAG WAR  『死亡フラグ』 [sage]:2011/08/27(土) 23:13:33.63 ID:P6gb2l5S0
片羽「ああ、あの1レスSSか……。もちろん知ってる」

片羽「知ってるか?あのSS大会ではSSは主に三つに分かれる」

片羽「『死亡フラグ』をテーマにしたやつ……」

片羽「『世界は変わる』をテーマにしたやつ……」

片羽「『カモォォォォン!!』をテーマにしたやつ……」

片羽「アレは……。確かに1レススレだった……」

――――――第一回 死亡フラグコンテスト――――――

エッジ[さあ始りました。第一回死亡フラグコンテスト]

エッジ[司会は私ラーズグリーズ2、エッジことケイ・ナガセ]

エッジ[解説は『積荷さん』ことオーシア大統領、ビンセント・ハーリングさんです。よろしくお願いします]

積荷[よろしくあの時のお嬢さん。そしてこのスレの皆さん]

ワーワー、オモシロソウダナ、ヒンnyドカッ!!(←テーブル投擲)

エッジ[そこの少年、ダ・マ・レ・!!]

ス、スミマセン、アノネーチャンコエーゾ、ゾー

エッジ[今回エントリーされた選手はこの三名]

エッジ[エントリーナンバー1、スコット選手!]

スコット「どーも」

積荷[相棒のテリーさんとのコンビネーションは抜群、期待出来ますね]

エッジ[エントリーナンバー2、チャーリー11選手!]

チャーリー11「何で呼ばれたの?」

積荷[何故か自宅に対戦車ライフルを置いてある追跡者、運転の腕はなかなかのようです]

エッジ[そして本命、優勝候補の筆頭、PJ選手!]

PJ「何か良く分かんないけど……。まあいいや、サァいくか」

積荷[言わずもなが、彼が出て来たらほぼ決まりでしょう]

キター!!ヤツダー!!

――――――――――――

このSSは彼のこの言葉で始る。

片羽「よう、相棒。もう観たか?」
41 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(ガルーダ2) [sage]:2011/08/28(日) 18:35:21.12 ID:Bz8BAWzDO
こちらガルーダ2、すまなが昨日投下したSS>>37の補足をさせて欲しい。

エーリカとブレイズはWW2で活躍したドイツ軍エースエーリヒ・ハルトマンがモデルになっているんだ。

ブレイズはブーヒーと黒い悪魔って部分だけなんだけどね。

詳しくは彼の名前でググれば一番上にwikiが出てくるから、それを読んで欲しい。
それとアニメ2期7話は俗に言うサービスカットとお笑いがメインの回で、『穿いてない』シーンがあるんだあの写真はそういう感じの物だと思ってくれ。
42 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/28(日) 19:03:32.11 ID:HZ0H0aPDO
<<そうなのかガルーダ2>>

<<登場キャラ全体がWW2のパイロットの名前をもじってるアニメとは聞いたが観るべきか?>>
<<変な話だがエイラって子と誕生日が一緒だと気がついてから気になって気になって……>>
43 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(ガルーダ2) [sage]:2011/08/28(日) 19:48:37.09 ID:Bz8BAWzDO
<<ガルーダ2よりSARF3、WW2の知識をある程度持ってて、百合がOKなら見る価値は有ると僕は思うよ>>

<<かなり設定が緻密でwikiを見に行ったらビックリしたよ>>

<<基本的に敵であるネウロイ以外は実在した人物や物がベースになってるね>>

<<更に二期10話には黄色の13のモデルになった人物をウィッチ化した娘も出てくるよ>>

<<因みにエイラは60機墜したフィンランドのトップエースがモデルで、その人物は敵の攻撃で機体を損傷した事が一度も無いという伝説を持っているんだ>>
44 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/28(日) 20:01:32.89 ID:HZ0H0aPDO
<<百合は最近あるのが普通になってるし全く心配なく見れるな>>

<<設定が深いのか〜日本軍ならじい様に聞かされたが他は適当でもなんとかなるだろう>>
<<それとエイラって凄いんだな……というかフィンランドがあり得ないのか>>

<<ガルーダ2わざわざすまんね、暇を見て視聴するよ>>
45 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(ガルーダ2) [sage]:2011/08/28(日) 20:22:15.09 ID:Bz8BAWzDO
<<お役に立てて何よりだよ、エリック>>

<<確かに、フィンランドには陸にもう一人いるしね>>
46 : [sage saga]:2011/08/28(日) 21:41:41.05 ID:Yf6YPX4S0
《業務連絡、業務連絡》

《すまない、用事でそちらには行けない事になった》

《明日の二時には戻る。それまで運営は頼んだ》
47 : [sage saga]:2011/08/28(日) 21:44:35.35 ID:Yf6YPX4S0
《投下期間をを明日の午後二時までに延ばす》

《すまない・・・本当にすまない》
48 :『死亡フラグ』 PJが死亡フラグ回避を目指すようです [sage saga]:2011/08/29(月) 02:13:19.62 ID:v40QDhtDO
PJ「ピクシー先輩の忘れ物の中にこんな本があった」つ死亡フラグ完全回避術

PJ「なんかすごい線やら書き足しやらしてある……」ペラッ
PJ「なんか縁起物だしやってみるか!」

PJ「なになに?・まずは若者言葉を控えましょう?」
PJ「ほんとに大丈夫なのかな……次は」

PJ「・先輩に自分の身の上を話さない……。まだやってなかった危ない危ない」
PJ「ちなみに仲間から彼女のことをからかわれると仲間が死にます。……えっ」

PJ「・食べ物はパインとステーキは控えましょう。更に戦闘中に仲間に食べ物の話題を振るのも危険です」
PJ「・絶対に戦闘直前後彼女と食事等は控えてください。……うぅきついよ」

PJ「・敵エースを挑発したり、自分から突撃してはダメです」
PJ「・どんな敵でも甘く見てはいけません。ウサギを獅子が本気で狩るように」

PJ「・先ほども述べたように絶対に彼女や家族の話はした瞬間死亡です。早い人は8秒で回収しました」
PJ「あり得ないよ……8秒なんてね?」

PJ「今笑ったあなたは死にます……。すぐ生存フラグ315番の機体を磨くをしてください」
PJ「……ちょっと行ってくる」

PJ「ふう…磨いてきた」
PJ「次は?…・未来の話はしないでください。平和の話もです」

PJ「理想もダメです。仲間と口論はもっての他!」
PJ「あれ…ピクシー先輩としたかも……ヤバイ」

PJ「していたのなら他の仲間の掃除当番を替わりましょう」
PJ「……トイレの掃除してこよう」

PJ「綺麗にしすぎて床がスケートリンクになってたけど良いや」
PJ「さあ次、次!・人に物は尋ねない。話は聞かないふり」

PJ「逆に駄目じゃ…ん?司令部や管制などに文句を言うと生存フラグです」
PJ「あのAWACSに文句は言えないよ……?」

PJ「・新型機を狙わない。・シュミレーション戦果を自慢しない」
PJ「・彼女の物をコックピットに持ち込まない。……ちぇっ」

PJ「・機体を新型にしない。愛着は大事です。確かにね〜」
PJ「・機体がいつもより調子がいい時に体が軽い等の発言はしない」

PJ「・後輩や味方が見ている前で見栄を張らない」
PJ「……死亡フラグってたちの悪い爆弾みたいだな」

PJ「・セガール、バウアー、スタローン、シュワルツネガーと名のつく人は相手にしない」
PJ「・キッチン、ジャングル、列車、基地で上記の人物を相手にしない。フラグ回避は不能……。なにしたの?!この人たち……」

PJ「・敵の地上兵器に近づき過ぎない。ホームランされます」
PJ「・空中空母は羽の間などくぐれそうだと思ってもやらない。そして基本空中空母の上空にいない。……なんかされた人いるんだよねこれ?」

PJ「・タンクトップのカメラマンや口先の魔術師には関わらない。・人間不信はNO」
PJ「・金金言わない。・発狂しない」

PJ「・戦場で告白した瞬間死亡です。・機体に無理が有るときはベイルアウト。出来ないときは川などに着水」
PJ「・引退フラグは建てない。……これまだあるのか?」


〜一ヶ月後〜
PJ「……攻略作戦の為に……早く寝よう」

PJ「むにゃむにゃ」ZZZ…

〜核ミサイルサイロ制圧完了〜
PJ「!」
ピシュイイイイイイン……ドゴーン
サイファー「PJ!!!」
ピクシー「戦う意味は見つかったか?相棒」

PJ「何で…全部死亡フラグ回避したのに……」ガクッ

〜前日深夜〜
PJ「ぁ明日…でぇ〜…ぉおわりだぁ……花束かってぇ……むにゃ」ZZZ

・期日を限定するのは止めましょう。継続は力なりの様に死亡フラグは作戦などの期間を限定すると発動します
49 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage saga]:2011/08/29(月) 02:23:14.97 ID:v40QDhtDO
各作品のフラグを拾ってきたから死亡フラグクロスかな
これで3テーマ全部だよね……書いてる最中に違うの1つ思い付いて

・サンド島で黒い悪魔が大量発生!ウォードッグ出撃!

今度誰か書いてみてくれ実はノースオーシア北部の動物園のある市に住んでいるから見たことないんだ……修学旅行で一回見たような気がするけど
50 :『世界は変わる』 2040年、変わってしまった世界から [sage saga]:2011/08/29(月) 14:13:37.01 ID:dQM9OfuM0
《世界は変わる》

これは、1995年のベルカ戦争の時、
「国境無き世界」のあるパイロットがした演説の一部だ。

彼らは、国境や国家が無い世界を目指した。

2040年になる今、それは実現している。

だが、国家の代わりに今は、企業が空を支配している。

「だが、無くしただけで変わるんだろうか」

片羽が言った様に、国家が無くなっただけであり、
自由や平和が今の世の中にあるとは言いにくい。

私は、今手紙を書いている。

データスワローが流行しているこの時代、
手紙はもうほとんど使われない。

決して届かない、届くことの無いもの。

だが、この昔ながらのやり方で、
彼らに、書きたい事があるのだ。

この変わってしまった世界で。

ベルカ戦争の空を飛んだパイロット達へ―

「世界は、変わった」

―ユージア大陸の、あるパイロットより。

51 :1 ◆73xjUYwKVY [sage saga]:2011/08/29(月) 14:21:30.84 ID:dQM9OfuM0
《あああ!間に合わなかったか・・・!》

《・・・・》

《・・・今回は、投票はどうするのかな?》

《するなら、>>35にするよ》
52 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(ガルーダ2) [sage]:2011/08/29(月) 17:06:11.79 ID:k3V/by3DO
<<ガルーダ2よりメビウス1、僕もカークSS投票するよ>>

53 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(ガルーダ2) [sage]:2011/08/29(月) 20:15:31.47 ID:k3V/by3DO
<<すまない、カークSSに投票だった>>
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(フェニックス1) [sage]:2011/08/29(月) 21:50:49.42 ID:VK6n2WIv0
<<フェニックス1より各機、もう皆知っていると思うがエスコンの新作が出るそうだよ>>
<<ああ、AHの事ではないよ>>
<<3DSで機体やミサイルが飛び出すらしい>>
<<ただ、如何せんXBOX360やPS3と比べると機体性能(画質)が劣るらしい>>
<<皆の腕の見せどころだね>>
55 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/29(月) 21:58:24.38 ID:v40QDhtDO
<<フェニックス見てきたよ!確かに3DSはアナログパッドがあるから操作に向いているものな>>

<<あと>>51-53ありがとう>>
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/08/30(火) 16:35:24.65 ID:TDRIhxEk0
<<こちらフェニックス1、どうやら今回の勝利はエリックのものらしい>>
<<SAFE3おめでとう>>

<<さっきコモナ諸島に行って空戦記録を見て来たんだが、やはり凄まじい物だったよ>>
<<個人的にはB7Rの方が狭かった様に思うけど皆はどう思う?>>
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57 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/30(火) 20:37:22.99 ID:awD+x+xDO
<<こちらエリック、フェニックスありがとう今日はマイナス5才の誕生日なんだぜ>>

<<コモナ諸島はロケットの打ち上げ基地だよな>>
<<それにしても円卓とコモナ諸島は上空の機体数が酷かったな>>

<<ただあの戦力比でサイファーもメビウスもいるだけでひっくり返したわけだし……>>
<<戦域の狭さは円卓の方が一部に密集してた気がするな>>
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58 :エータ1 :ISAF [sage saga]:2011/08/30(火) 23:42:16.66 ID:19sT8SPR0
《おっと!優勝はエリックの様だね》

《おめでとう!》

《ソラノカケラはサブタイトルを冠するだけあって、
かなり燃えるね》

《あと、戦域を離脱する黄色をラインぎりぎりまで
追いかけて撃墜出来なかったのは良い思い出だ》

《さあ、今度はどんな企画にしようか・・・!?》

《緊急入電が入った・・・》

《すまないが、みんな、ユージアのノースポイントの基地
まで来てくれ!>>1から話があるそうだ!》

《おっと、今のはリレーみたいな台詞だったが、まだリレーにはしないで
くれよ!誰か来たら詳しく説明を・・・うわっ!?》
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59 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/30(火) 23:48:27.32 ID:awD+x+xDO
<<ありがとうエータ1!……って大丈夫か?>>

<<話ってなにかな?>>
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60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(フェニックス1) [sage]:2011/08/30(火) 23:57:26.16 ID:TDRIhxEk0
<<エータ1どうした!?応答を!>>
<<ノースポイントの基地ってアレンフォートでいいのかな?>>

<<そういえばISAF機って今までメビウス1だけだったか?(オメガ11除く)>>
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61 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/31(水) 00:00:45.69 ID:s1WkH75DO
オメガ11は新潟の人だったかな

<<ISAFは二機だな>>
<<日にちが変わったぜ>>
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62 :開始前に出るあれ [sage saga]:2011/08/31(水) 00:11:47.07 ID:4lUg+/id0
   _ACE CONBAT IF_
      〜aces memory〜

   「世界は平和になる筈だった」

「だが、そんな簡単に事なんて運ぶ筈が無いさ」

  「俺たちは、まんまとはめられたんだ」


《国際テロ組織が、オーレッドを制圧し・・・》 

   《なんだって!?あのオーシア軍がやられたのか!?》

《ファーバンティ、グレースメリア、グリスウォール・・・》

   《まさか、みんなやられたってのか?誰がやったんだ!》

世界は、進んで行く

   《あ、あのエンブレムは・・・》

私達を取り残して

  《・・・鬼神!?まさか、あいつがやったのか?》

リレー小説、ついに始動


   《これぞ、Z.O.E.をも凌ぐ新型AIの力だ!》

    9/1
  世界は、変わる
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63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2011/08/31(水) 00:17:28.92 ID:4lUg+/id0
という事で、エスコンリレーSSついに始動です

今回は、一人のエースの立場から書いてもらおうと思っています
無線が混在するとややこしいので

ちなみに、年代はXと3の間にしておいて下さい
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64 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/31(水) 00:21:12.15 ID:s1WkH75DO
おぉ!圧倒的スペクタクル感……いいな!

今日は一日かけて設定作るのかな?それとも>>1がリード?
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65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/31(水) 00:24:52.69 ID:4lUg+/id0
訂正。「基本は」一人のエースの視点から・・・にしておいて下さい

勝手に決めてしまったけど、大丈夫だろうか
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66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/31(水) 00:28:25.84 ID:4lUg+/id0
今日は設定から入った方が良いですかね・・・

まず、主人公は誰にするかから行きませんか?
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67 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/31(水) 00:32:41.54 ID:s1WkH75DO
よし来た
一応《》<<>>≪≫は統一するでいいかなそれとどれが見やすいとか

まずは主人公…架空のエースかシリーズパイロットになるね
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68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2011/08/31(水) 00:35:48.23 ID:4lUg+/id0
《》でいった方が良いかなあ
あと地の文はあった方が良いかも

パイロットは・・・架空かなあ
どうせ顔とかは見えないんだ、細かく考える必要は無いさ
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69 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage saga]:2011/08/31(水) 00:38:57.66 ID:s1WkH75DO
《》か
明日X借りてくる

決めなきゃいけないのは
所属
機体
大陸
国家とかかなあ
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70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2011/08/31(水) 00:46:48.25 ID:4lUg+/id0
所属はISAFがいろいろ絡めやすい気がする
オメガとかメビウスとかオメガとかオメガとか

機体はどうせ途中で変わるんじゃ?
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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71 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/31(水) 00:53:51.65 ID:s1WkH75DO
ISAFは良いね
ところで歴史年表2つほど使ってるやつURLはるかい?
あと公式にマップが有ったんだっけ
各国家の状況と地形とかなんかはWikipediaが一番詳しいかな

……ところでオメガ11=メビウス8じゃなかった?
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
72 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/31(水) 00:54:52.81 ID:s1WkH75DO
機体はほら一番最初はみんなの選んだやつでね?
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/31(水) 01:02:10.86 ID:4lUg+/id0
なるほど・・・

まあ、他の常連さんの話も聞いておかないと
いけないから、細かいのはまた後にするかな
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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74 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/31(水) 01:06:37.57 ID:s1WkH75DO
あいよとりあえず
http://www.be8.net/static/aczero/TimeLine.html

http://www.google.co.jp/gwt/x?guid=on&output=xhtml1_0&source=m&u=http%3A%2F%2Fwww.nsknet.or.jp/~denkuro/syumi/ac_his.html&wsi=1d3c4ecf62c5dbd7&ei=O3BQTs2qDIqdkgWCr4iYAg&wsc=tb&ct=np&whp=31384

SARF3イジェークト!
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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75 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(ガルーダ2) [sage]:2011/08/31(水) 03:32:19.27 ID:uSUGe45DO
すまない遅れてしまった、なるほど言わばエスコン版国家解体戦争、もしくは、その前哨戦と言った所かな?
とりあえず今思いついた事提案しとくね。

主人公はどこかの空軍→傭兵に転向なんてどうかな?祖国が滅んで仕方なくって感じでさ、傭兵ならどの組織にも所属出来るし組織の壁を越えて特定のターゲットを追い続けられるし。
初期機体はみんなが使ってみたい旧型機を挙げてってその中から投票で決定とかどうかな?
それで選ばれなかった機体はショップで売り出されるとか。
因みに僕はF8FクルセイダーとA4スカイホークが良いな。

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76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(フェニックス1) [sage]:2011/08/31(水) 11:29:08.54 ID:xXDIYaAO0
傭兵か、それは有だな
主人公とその仲間たちが国家等に所属しない独立組織として行動するのも良いのではないかな?
あと、このスレの誰か或は皆が主人公、仲間、敵、モブを演じるのも有では?
演じるというか飛ぶのであれば自分としては何処かの部隊の隊長や主人公の僚機等で出演したいものだね

世界観についてだが、取り合えず地図はエスコン3、5等の公式サイトでダウンロード可能だ
特に5の物は世界全体の地図になっているよ
若干間違がっているけれどね(←南半球の緯度)
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77 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/31(水) 13:14:57.80 ID:s1WkH75DO
ここまでまとめ

>>1設定〜
・年代は2020年から2038年までの間(X〜3)
・国際テロ組織のオーレッド襲撃、オーシア軍壊滅、その他各国も襲撃されてる
・鬼神メビウス?暗躍
・Z.O.Eを越えるAI
・基本一人のエースの視点でリレー

〜今日深夜まで〜
・主人公は架空(ISAF?)
・《》→はこれに統一
・地の文とりあえず要る
・初期機体みんなで決めよう

〜今日深夜から朝のアイデア(>>1とは未討論)〜
・ストーリー解釈は国家解体戦争?
・主人公は空軍→傭兵ならいいかも
自軍が滅んだ傭兵なら自由な活動が出来るから
・初期機体は旧型で

・主人公は完全に独立した組織所属ならいいかも
・スレのなかで配役決めたらいいかも

〜書くに当たっての資料〜
・地図は3、5公式にマップが
・Wikipediaは国家の状況わかりやすい
・年表は上の二つ以外にも探せば有る

勝手にまとめたすまん
あとは企業はゼネラルとニューコムを出すのかな?
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78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2011/08/31(水) 15:23:14.71 ID:4lUg+/id0
             提供
    _________________
  .,.'"      _______________ヽ,
  |     ,-'"   .,.,-──────────┐
  |    /    , '"   ;    ,           |
  |  /    /  ',-、 ; '; ,/,'             |
  レ '    ,/    .'、  ' ,;_.          |
       <   -=ニ二   _   ̄"'-、      |
  i"ヽ,    ヽ、    /,、 ;、,\"-、_   ~-、._   |
  |  \    \  '"~ ': ,' "'   :ゝ      '::─┘
  |    \    ヽ、_    '    ,/   . /~ ̄ ̄|
  |     丶、,,____ '''───''' _,、-"       |
  .'、             ̄ ̄ ̄ ̄ ̄         ,ノ
   "ー─────────────── ''"
     G e n e r a l   R e s o u r c e  L T D .
  
今日もあなたと・・・あしたもきっとあなたと
このスレは皆様の楽しい蜜月関係を提供するゼネラルグループの提供でお送りします
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79 :エータ1 :ISAF [sage saga]:2011/08/31(水) 15:39:08.59 ID:4lUg+/id0
とりあえずみんな脇役出演なら、既出エースでは無い方がいいかも

傭兵とはまた新しい
部隊の名前は何にするかな?

あと、初期機体にはあえてF−4Eをおしてみる
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80 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/31(水) 16:29:44.60 ID:s1WkH75DO
スポンサー変更のお知らせ
ゼネラルグループは取締役の友人の友人がテロ組織の構成員であった為殲滅されました
ここからは
               , ─、
              /   ノ
     _      /   /
    ,.'  \   i    |
    |    \  |    .|
    |      \|    L─--、,,_
    |    |\     .|  "'-、, "'-、
    .|   ノ  \__ノ     1   ';
   /   /           ノ    i
  ;'  .,へ"-,,,_     ,,,,,,-'''"     ノ
  ー "  "ー,,,  ''''''''' ̄    _,,,- '~
         "'────'' '""
 _ _    _ _  _   _ _
 | |├┘| | |  | | | | |  | | | |  _
     ̄  ̄  ̄  ̄          ̄
POWER FOR LIFE
ニューコムの提供でお送りします
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81 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage saga]:2011/08/31(水) 16:39:08.42 ID:s1WkH75DO
そりゃあみんなも架空モードで書くと思われ
まあ3のパイロットキャラは年代的にまだみんな学生or園児だしいけないこともない

主人公の人格とか特徴は決めなきゃね
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82 :エータ1 :ISAF [sage saga]:2011/08/31(水) 16:44:35.31 ID:4lUg+/id0
個人的にはマーセナリーなエースがいいと思う

まあ始動は夜十二時からだし焦らずにいきましょう
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83 :エータ1 :ISAF [sage saga]:2011/08/31(水) 16:46:21.79 ID:4lUg+/id0
ちなみに自分はしばらくエータ1で行かせてもらうよ、よろしく

予定は、夜十二時ごろに自分がオープニングとブリーフィング投下、
その後リレー開始となります
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84 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage saga]:2011/08/31(水) 16:49:55.00 ID:s1WkH75DO
うん、足並み揃えなきゃ

初期機体はF-2(出来れば04)もいいかなあ
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85 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(ガルーダ2) [sage]:2011/08/31(水) 16:52:11.75 ID:uSUGe45DO
じゃあ僕も自分のコールサインとTACネームを考えておかなきゃいけないね。
主人公か……ブレイズや黄13みたいに設定の一部を実在のエースから持って来るとかどうかな?
そこから他の設定も固められるかもしれないよ。
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86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(フェニックス1) [sage]:2011/08/31(水) 17:23:31.17 ID:xXDIYaAO0
自分はどうしたら良いだろうか?
やはりエスコン1(世界観が一致しているか不明)の主人公のコールサインはまずいだろうか?
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87 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage]:2011/08/31(水) 17:35:02.39 ID:s1WkH75DO
微妙だよね
こっちも用意しなきゃなあアンタr……ダメだな

あとエースパイロットを検索してて久々にアンサイクロのスツーカ大佐見てきたけどやっぱり吹いた
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88 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(ガルーダ2) [sage]:2011/08/31(水) 18:54:25.41 ID:uSUGe45DO
僕も見てきたよエリック、しかし、聞きしに勝る変態ぶりだよね。

後僕はコールサインをガルーダ2からグラディウス1に変更するよ、これからもよろしく!
因みに某横シューとは無関係だよ(笑)
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89 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(SARF3) [sage saga]:2011/08/31(水) 19:54:15.06 ID:s1WkH75DO
流石グラディウスとは斜め上を行ったなあ!

よしコールサインはアメジスト1に決めたぜ
TACネームは…そうだなHOT AIRとでもしておこうか
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90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(フェニックス1) [sage]:2011/08/31(水) 21:32:09.81 ID:xXDIYaAO0
大佐www
アンサイクロに書いてある情報がまさかのガチwww
動画も見たけどチート過ぎwww

やっぱりコールサインを変更するね
新しいコールサインはスワロー1
TACネームはフェアリー・ファザー(妖精の羽)、フェアリーで良いよ
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91 :ソルバルウ1 :傭兵 [sage saga]:2011/08/31(水) 21:39:12.08 ID:4lUg+/id0
やっぱコールサインはソルバルウ1にするよ
ギャラガ1とパラデューク1で悩んだけど、やっぱこれだね

さて、デモシーンの主役はあの記者で書いて良いかな?
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92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(スワロー1) [sage]:2011/08/31(水) 22:04:57.94 ID:xXDIYaAO0
>>91
ああ、凶鳥(古狐)の後席で気絶しなかった彼だね
良いと思うよ

ところで今度環太平洋戦争の資料が公開されるらしいけどあれって2020年まで公開しない筈だったと記憶しているんだが……、気のせいだったかな
ナガセが『積荷さん』に確認を取ろうとしているようだよ
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93 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(アメジスト1) [sage saga]:2011/08/31(水) 22:40:00.76 ID:s1WkH75DO
>>92その記者なら知っている、チョッパー大尉もとい少佐と同室だったあの人だな

あと片羽をインタビューしてた彼も忘れないであげてくれ……
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94 :ソルバルウ1 [sage]:2011/08/31(水) 22:44:58.85 ID:4lUg+/id0
あの記者の方が顔見えてるし、
何より二回主役やったから想像しやすいんだよ・・・
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95 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(アメジスト1) [sage saga]:2011/08/31(水) 22:46:59.94 ID:s1WkH75DO
ちなみに確かトンプソンはテレビ局の人だったはず

BGM探してくるかな
なにがいい?
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96 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(アメジスト1) [sage]:2011/08/31(水) 23:10:13.55 ID:s1WkH75DO
あと50分お好きなのをどうぞ〜
http://www.youtube.com/watch?v=st84hazcfMU&sns=em

http://www.youtube.com/watch?v=0N574cgnuvM&sns=em

http://m.youtube.com/watch?guid=ON&gl=JP&hl=ja&client=mv-google&rl=yes&v=gD3wgvg_J9o

http://www.youtube.com/watch?v=SQsWpcwvmI0&sns=em

http://www.youtube.com/watch?v=k87-jld44Ks&sns=em

http://www.youtube.com/watch?v=BkRKn4QZhIQ&sns=em

http://www.youtube.com/watch?v=g_CFwLDTf68&sns=em
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97 :ソルバルウ1 [sage]:2011/08/31(水) 23:28:16.47 ID:4lUg+/id0
そういえば、リレーをする時は、必ず名前欄にミッション名、またはシーン名を入れてくれ

よろしく頼む
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98 :ソルバルウ1 [sage saga]:2011/08/31(水) 23:34:43.24 ID:4lUg+/id0
もうフライングしても良いかな?
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99 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(アメジスト1) [sage]:2011/08/31(水) 23:36:04.51 ID:s1WkH75DO
俺以外にもう一人いればいいかなあ
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100 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(グラディウス1) [sage]:2011/08/31(水) 23:41:58.15 ID:uSUGe45DO
どこまでやれるか分からないけどやってみるよ、いきなり居なくなったら寝落ちしたものと思って欲しい。
アメジスト1、僕も三曲持って来たよ。
http://m.youtube.com/watch?guid=ON&gl=JP&hl=ja&client=mv-google&rl=yes&v=AFsYNCupXiY http://m.youtube.com/watch?guid=ON&gl=JP&hl=ja&client=mv-google&v=NaiEeGJ_uQc
http://m.youtube.com/watch?guid=ON&gl=JP&hl=ja&client=mv-google&rl=yes&v=yZqga125tO4
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101 :ソルバルウ1 [sage saga]:2011/08/31(水) 23:45:31.31 ID:4lUg+/id0
それでは、フライングですが・・・

《ソルバルウ1、投下!》
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102 :冒頭ムービー [sage saga]:2011/08/31(水) 23:46:58.82 ID:4lUg+/id0
国家という枠組みが崩壊してきたのはいつ頃の事だろうか。

昔から『それ』を壊そうとした者は数え切れない程いた。
だが、『それ』はあまりにも強大なものであり、
『それ』にヒビを付ける事ができた者はごく僅かしかいなかった。

そう、思われていた。

だがそれは違った。

いや、気づいていなかっただけなのかもしれない。

『それ』にはヒビが入っていたどころか、
既に大きな亀裂が出来ていたという事に。

      ACE COMBAT IF
        〜aces memory〜
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103 :M1 ブリーフィング [sage saga]:2011/08/31(水) 23:49:27.36 ID:4lUg+/id0
緊急事態だ!

現在、所属不明の爆撃機編隊が、ここアレンフォートに
接近しつつある。

おそらく一週間前にオーシアの首都を制圧した、
例の国際テロ組織のものだろう。

アレンフォートは我が連合軍の最終防衛基地だ。
ここを落とされれば、世界は彼らの手に渡ってしまう。

何としてでも、爆撃を阻止せよ!
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104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2011/08/31(水) 23:52:20.51 ID:4lUg+/id0
MISSON1 『序曲』
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105 :投下終わりです、リレーよろしくお願いします :2011/08/31(水) 23:57:24.46 ID:4lUg+/id0



 
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106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/01(木) 00:43:27.07 ID:n9yFOJen0
リレー小説初めてなんだけど、何か間違ってたかなあ?

ちなみに場所は単にノースポイントなだけのつもり
だったんですが・・・
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107 :グラディウス1 [sage]:2011/09/01(木) 00:56:58.62 ID:ZhHEulFDO
ゴメンソルバルウ1、熱中してたら長くなってしまった、今から投下するからもう少し待って。
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108 :M1 敵爆撃機編隊長の会話より [sage]:2011/09/01(木) 01:00:14.90 ID:ZhHEulFDO
《ここを落とせユージアも終わりだな》

隣のを飛行するB-52の機長が無線で話しかけて来た、確かにその通りだろう、2004年に起こった戦争によりこのユージア大陸全体の軍事力はほぼ壊滅したと言って良いだろう。

戦争にはISAFが勝利したものの、それはオーシアの支援と『リボンの死神』の獅子奮迅の活躍によるものだ。

事実、かった筈のISAF側の被害は負けたエルジア共和国とほとんど変わらなかったと言われている。

そしてその後は復興、難民、利権の奪い合いなどの内輪揉めでISAFは最早機能していなかった。

更に『死神』はカティーナ作戦以降姿を消した、最早ユージアの空を護る者は皆無と言えるだろう。

《ああ、だがここが一番の正念場かもしれんぞ》

この先に存在するアレンフォート飛行場を除いては。

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109 :爆撃機編隊長の会話 その2 [sage]:2011/09/01(木) 01:02:18.74 ID:ZhHEulFDO
《お前あの根も葉もない噂、信じてるのか?》

《ノースポイントが、俺たちが潰した国のパイロットを傭兵として雇ってるって噂を?》

《ああ》

《心配性だなぁ、お前も》
《ライオンはウサギを狩る時も全力を尽くす物だ》

《へいへい》

こちらの戦力はB52が6機に護衛としてMig21とF-5Eが6機ずつ付いている。

たかが飛行場一つには一見過剰な戦力に見えるが正直少なすぎる、似すぎているのだあの時と……



『リボンの死神、メビウス1』が初めてその姿を表した時に……

《おいでなすった!》

《よし、我々はこのまま進路を維持、護衛機は接近してきた敵機のみを相手にしろ》

さて、鬼が出るか蛇がでるか、出来れば何事も無く無事帰れるといいんだが……
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110 :グラディウス1 [sage]:2011/09/01(木) 01:10:24.81 ID:ZhHEulFDO
ちょっとズルかもしれないけど、こんな感じてどうかな?

とりあえずいつも通りのミッション1を敵側視点にしてみたんだけど……
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111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/01(木) 01:13:31.47 ID:n9yFOJen0

確かに、味方からだと単調だしお約束だもんなあ
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112 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(アメジスト1) [sage saga]:2011/09/01(木) 01:15:40.78 ID:Z3gYnQhDO
乙、十分有りだよ!
主人公視点書こうとしてコールサインとタックネーム決まって無いから手が止まってた

もう少しで俺も投下するよ
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113 :名無しに代わりましてグラディウス1がお送りします。 [sage]:2011/09/01(木) 01:31:08.68 ID:ZhHEulFDO
ありがとう、実は味方の設定が足りなかったから苦肉の策としてやってみたんた、それじゃあ今日はこれで失礼するよ、明日は6時起きなんだ。
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114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/01(木) 01:37:10.84 ID:n9yFOJen0
ありがとう、グラディウス1
また来てくれ!
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115 :M1 基地所属迎撃隊の会話 [sage saga]:2011/09/01(木) 01:55:19.01 ID:Z3gYnQhDO
基地内にレッドアラートが鳴り響く

《遂に来たか…》

奴等……国際テロ組織は“あの”オーシア軍を壊滅させ、更に各国家をも制圧する構えを見せていた
今日この基地を攻めることもその前哨戦の一環だろう

基地として警戒はしていたのだが……ちょうど空中管制機の整備と警戒機の補給のタイミングが重なり、空っぽの基地上空への侵入を許してしまう格好に成った

《まあ、この基地の戦力は見た目には少ないが実際は……ってな?》

先輩が話しかけてきた

《そうですね。迎撃には十分ですよね》

《ああ、けど何せ旧型機しかいないからこれで五分五分よ》

《……》

《よし、先出撃するぞ!ちょっくら偵察してくらァ》

先輩は乗り慣れたF-16……配備されて15年は経っていそうな機体を空へ浮かべた

《こちらフロウ1より管制へ、計器チェック完了。出撃許可を》

俺は新たに愛機になったこの基地でも1、2を争うロートルなF-5Eのチェックを早めに済ませた

《こちら航空管制、フロウ1、貴機の出撃を許可する》

誘導員に誘導され、滑走路に進入する

《……フロウ1、TAKE OFF!》

機体を300kmまで加速させる

いつもの感触
抗えない地球の重力を感じながら空に向かった

上空には先に上がった守衛隊が待っていた

《敵さんはかなり近づいて来てるみたいだ。とりあえず俺たちの小隊とあと二個小隊くらいでここを防衛する》

《了解、俺はあっちに着いていきますか?》

あっちとは隠匿されていた戦力である傭兵部隊……その実はオーシア軍の生き残りである

《そうだな、あいつらの部隊は旧型だし戦力的に着いてけ》

《でも無理はすんなよ?お前の機体は倉庫で5年は寝てたらからな》

守衛隊の隊長に注意されつつ俺は傭兵という名の復讐者達に翼を列ねた
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116 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(アメジスト1) [sage saga]:2011/09/01(木) 02:25:26.18 ID:Z3gYnQhDO
こんなものかね……よく見たら一文抜けたんだけど
>今日この基地を……
の前に

このアレンフォートを落としてしまえばユージア大陸制圧の進行は地上と空の二面から大々的に且つ電撃的に進行する

を入れといてくれ
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117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2011/09/01(木) 02:28:15.58 ID:n9yFOJen0
乙乙

今日はもう寝るのかい?
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118 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(アメジスト1) [sage saga]:2011/09/01(木) 02:36:59.71 ID:Z3gYnQhDO
毎日3:00に寝て7:00起きはきついかなあははは……ごめん

とりあえず主人公のコールサインとタックネーム
それとこのあとの機体給与(企業からかその他からか)をどう展開させるか考えなきゃね?

んじゃあイジェクトするよ
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119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/09/01(木) 11:43:25.36 ID:0AsE6GfFo
<<ヘイローとかヴァイパーとかレイピアのAAって有りますか?>>

<<タンゴ隊とかブラボーとかあるといいなって・・・>>
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120 :アメジスト1 [sage]:2011/09/01(木) 12:54:06.97 ID:Z3gYnQhDO
おっと俺と同じノースオーシア住みのお客さんじゃないか
でも残念ながら無いんだ

と言いたいところだが
(r゚∀゚r)レイピア
(゜v゜)ヴァイパー
(´・h・`)ヘイロー

この三つは見つけたぜ
あとは君が作るんだ!
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121 :ソルバルウ1 :傭兵 [sage saga]:2011/09/01(木) 16:54:11.15 ID:n9yFOJen0
>そろそろモデルを・・・
ハインツ=ヴォルフガング・シュナウファーとかどうかな?
連合国軍兵士のあいだでは
「サン・トロンの幽霊(The Night Ghost of St. Trond)」と渾名された、
121機を夜戦で撃墜したパイロットなんだけど・・・

夜戦うんぬんはともかく、「――の幽霊」は使えるんじゃないかな?

後は、オスカー=ハインリヒ・ベールとかかな
彼は、好物であるキャンディーの銘柄から「プリッツル」
と呼ばれたそうだよ

まあかなり上に反抗的だったらしいけどね
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122 :名無しに代わりましてNIPPERがお送りします(グラディウス1) [sage]:2011/09/01(木) 17:26:20.32 ID:ZhHEulFDO
ちょっと空気を読んで無いかもしれないけど、話を先に進める為のアイデアを幾つか考えて来たよ。

ミッション1の傭兵部隊の戦力はF4E、F5E、Mig21、ミラージュF1、ドラケン各1機ずつで、主人公はこの中の一機を選択する。
機体選択権は主人公が各ミッションで初登場(機体だけ先出しもアリ)するレスを書く事になった人に一任する(但し主人公やスポンサーの懐事情、出撃地点や任務内容なども考慮する事)

こんな感じでどうかな?

後僕はネーミングセンスに自信が無いから主人公のコールサインとタックネームはみんなに任せるよ。

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123 :ソルバルウ1 :傭兵 [sage saga]:2011/09/01(木) 17:32:01.20 ID:n9yFOJen0
いいんじゃないいかな

そういや、ミッション選択は
1がミッションを複数用意(もちろんリクエストも聞きます)
→みんなからどれがいいかリクエストなどをもらい、
一番多かったミッションを1がブリーフィング、
ミッション後のムービーでいいかな?
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124 :グラディウス1(北海道) [sage]:2011/09/01(木) 17:59:03.61 ID:ZhHEulFDO
多数決でミッション選択か、良いね、僕は賛成だ。

シュナウファー大尉に一票だね、確か夜間飛行は今でもベテランじゃないと任せられないって聞いたことがあるよ、ビルはともかく山なんて真っ暗で何も見えないしね。

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125 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/01(木) 18:07:26.51 ID:Z3gYnQhDO
夜間飛行のエースはすごいね
メビウスもレジスタンスの協力の灯火で飛んでたし、ガルムも相手が撃ってきてたから見えてただろうし

二人の考えで方向性は十分だね
状況はXの始まりと同じようにこっちの制空権は無しで陸海に孤立した部隊(ケストレルみたいな)もあるって認知でいいかな
ZEROみたいな国家間の共同作戦、あと5の捕虜救出も今後の作戦案に入れてほしいね

さあて今日借りたXのHARD頑張って終わらせてくる
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126 :ソルバルウ1 :傭兵 [sage saga]:2011/09/01(木) 18:18:20.22 ID:n9yFOJen0
状況はXの始まりと同じです
各国の軍隊が、各地で戦っていますので、
もしかしたら、ZEROみたいな国家間の共同作戦、あと5の捕虜救出も
入れるかもしれませんね

あとは、陸上部隊にあの人がいたりとか、エースを出したりとか、
まさかのあの国との共同作戦とか・・・
いろいろ考えてます

では、ちょっと仕事に専念しますので、
十時ごろまで返信できません。あしからず
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127 :グラディウス1 [sage]:2011/09/01(木) 18:31:09.18 ID:ZhHEulFDO
じゃあ僕は空戦用資料の撮影(自分のプレイを録画)を進めるよ、似た様なミッションが出てきた時に役に立つかもしれないしね。

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128 :ソルバルウ1 [sage saga]:2011/09/01(木) 22:12:51.06 ID:n9yFOJen0
《ただいま、みんな居るかな?》

《なかなかミッションのアイデアが浮かばなくてね》

《みんなはどうだい?》
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129 :グラディウス1 [sage]:2011/09/01(木) 22:16:05.57 ID:ZhHEulFDO
主人公さえある程度決まれば行けるよ。
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130 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/01(木) 22:19:08.75 ID:Z3gYnQhDO
《こちらアメジスト1、現在ネベラ山制圧作戦開始直前だ》

《自機のF型戦闘機の強さに痺れてるよ……》
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131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2011/09/01(木) 22:21:40.28 ID:n9yFOJen0
ならばいっそ主人公のコールサインはスカーフェイス1で
いいんじゃないか

初期のエスコンに出た人とは別人として
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132 :グラディウス1 [sage]:2011/09/01(木) 23:05:49.94 ID:ZhHEulFDO
ユージアだしそれもいいねソルバルウ1、アメジスト1はどう思う?


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133 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/01(木) 23:15:40.46 ID:Z3gYnQhDO
《スカーフェイスは普通にいいと思うぞ》

《首都グリスウォール奪還!……あれ?》
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134 :エータ1 :ISAF [sage saga]:2011/09/01(木) 23:23:40.99 ID:n9yFOJen0
アメジスト1、敵エース先にやるとかなり燃えるよ

さて、そろそろ・・・
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135 :グラディウス1 [sage]:2011/09/01(木) 23:27:27.21 ID:ZhHEulFDO
じゃあそれで行こうか、ところで今日は誰から投下するんだい?
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136 :ソルバルウ1 [sage]:2011/09/01(木) 23:29:43.11 ID:n9yFOJen0
主に自分はムービーや進行だからなあ
PSPなんで書いてると時間がかなりかかるし
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137 :グラディウス1 [sage]:2011/09/01(木) 23:41:37.22 ID:ZhHEulFDO
なら今日も僕が先に行くよ、書いて来るから待ってて。
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138 :ソルバルウ1 [sage saga]:2011/09/01(木) 23:47:58.95 ID:n9yFOJen0
了解、サンクス573

自分もミッションを考えるとするよ
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139 :グラディウス1 :2011/09/02(金) 00:44:33.96 ID:fmHT7koDO
よし、出来た。
《グラディウス1、これより投下する》

ミッション1は>>103から。
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140 :スワロー1 [sage]:2011/09/02(金) 00:49:13.65 ID:fseX3VZh0
      Fairy
《こちらスワロー1、グラディウス1了解した》
《スカーフェイス1を視認》
《スワロー隊、交戦》

《投下を待つ》
(スワロー隊只今一機のみ……、誰か来てよ)(TvT)
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141 :ミッション1 傭兵部隊、スカーフェイス隊隊長、戦闘前の会話 [sage]:2011/09/02(金) 00:49:25.09 ID:fmHT7koDO
全く、俺は隊長なんて柄じゃないんだがな。

《そうか?こんなかじゃオマエが一番多く飛んでるんだから当然ダロ》

おっと、どうやら口から漏れてたらしい。

《確かに俺が一番多く飛んでるが堕した数はお前がぶっちぎりだろうが》

独特のイントネーションで喋るコイツはスカーフェイス3こと『イッル』、アネア大陸の北西部、ノルデンナヴィク共和国出身のエメリア軍パイロットだ、約5年前のエストバキアとの戦争にも参戦しておりその際に単独撃墜5機、共同撃墜8機でエースの仲間入りを果たした、更に初出撃から今まで一度も被弾した事が無いらしい。

何でこんな奴が知られてなかったのかって?
そりゃあエメリアにはガルーダが居たからな、一緒に飛んでたウインドボバーやらラナーやらの取り巻きとの共同撃墜数は、軽く100機を越えてたらしい、10機やそこらじゃあ目立た無いよなぁそりゃ。

そして何故そんなエース様がこんな辺鄙な飛行場にいるのか?
それはエメリアがノースポイント支援の為に腕っこきを派遣する事になった際、真っ先に志願しやがったのがコイツという訳さ。

《俺は隊長なんてガラじゃないんダナ》

《この野郎、俺がテメエの無被弾記録止めてやろうか!》

野郎!わざわざ俺の真似しながら言いやがって!!

《やれるもんならやってみナ》

《オイお前ら!そこまでにしとけ、そろそろ敵さんのお出ましだ》

こちらの戦力は俺たちスカーフェイス隊が5機、更に正規軍が7機、さっき正規軍のF5Eが1機合流したから6 6に分かれる形になった、因みに俺の機体はF4E、イッルはドラケン、他はF5E、ミラージュF1、Mig21の全5機だ。

敵護衛は12機、まぁイーブンだな。

《分かったよ管制塔、よし……いくぜ!野郎共!!》
《了解!》

さぁ、二代目スカーフェイスの初仕事と行きますか!

《スカーフェイス1、エンゲージ!!》


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142 :グラディウス1 [sage]:2011/09/02(金) 00:59:33.31 ID:fmHT7koDO
また一時間以上かかってしまったorz
今回は交戦開始前のひとコマ、スカーフェイス3をでっち上げてみたんだけど、御覧の通り、北欧の誰かさんができあがってしまった(笑)
他の3人は皆で好き勝手にしちゃって下さい、期待してるよ。

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143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/02(金) 01:05:37.73 ID:E5qblYzy0


書こうとしたけどなかなか空戦の描写が出来ない
あれってかなり難しいですよね
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144 :グラディウス1 [sage]:2011/09/02(金) 01:39:38.07 ID:fmHT7koDO
確かに難しいよね、いっそのこと大事なシーン以外は細かく書かない、という手はどうかな?
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145 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/02(金) 02:23:52.85 ID:n99iFW8DO
やっとフェンリア倒せた……ハミルトンネル並みだあれ
キャノンにはいつも通り無誘導XMAAぶちこんでやったぜはっはっはっ
本当カリバーンさまさまだよ

さて今日と明日は予定があるから寝るよ…ええ、土曜の夜はしっかり参加しますとも
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146 :スワロー1 [sage]:2011/09/02(金) 06:56:09.07 ID:fseX3VZh0
空戦の描写は三次元的な表現が他の先頭描写よりかなり求められるからな……
何処かに良い資料(文章)はないだろうか?
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147 :グラディウス1 [sage]:2011/09/02(金) 18:46:26.11 ID:fmHT7koDO
やっぱり地道に空戦シーンの有る小説やSSを読み込んで研究したり、後は自分のプレイを録画してその動きと思惑を文章化してみるとかどうかな?


それから僕のオススメを置いて置くよ。
http://entaku.lolipop.jp/entakunokairou.index.html
変換ミスと思われる誤字がかなり有るけど集団戦から一騎打ちまで網羅してるから参考に成るはず。

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148 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/02(金) 19:45:38.67 ID:n99iFW8DO
参考になるかな
ストーリーの作り込みがうまいと思ったなあ

http://www.google.co.jp/gwt/x?guid=on&output=xhtml1_0&source=m&u=http%3A%2F%2Fsagitarius.sankinkoutai.com/page/top.html&wsi=1b86178f28047001&ei=zphcTpDXM8SYkQWeus2SDw&wsc=tb

さてまた戻らなきゃ
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149 :ソルバルウ [sage saga]:2011/09/02(金) 23:32:45.30 ID:E5qblYzy0
《やはりリレーは無理があったかなあ》

《・・・さてと》

《ここからは「なるべく空戦描写はすくなめ」にした方が良いのかな?》
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150 :グラディウス1 [sage]:2011/09/03(土) 02:09:42.08 ID:iZ4MuqcDO
僕はザコ戦とかはあまり細かく書かかなくても良んじゃないかと思う、勿論ここは徹底的にやりたいって所は別としてね。
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151 :グラディウス1 [sage]:2011/09/05(月) 01:24:30.46 ID:kfdxd33DO
やあみんな、まだ起きてるか?

SSじゃないけど面白いの見つけたから良かったら見てくれないかな?

http://m.nicovideo.jp/watch/sm15494842?cp_in=watch_sc&uid=NULLGWDOCOMO&DCMPAKEHO=ON&guid=ON&cpw=pc_jump
152 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/05(月) 01:36:07.72 ID:sgOzrbYDO
おお、グラディウス久しぶり……
予定は終わったけどこれから二週間完璧に忙しくなった……でもリレー状況に合わせて暇を見ながら書いてみるよ

動画は眠いから明日みる
153 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/05(月) 02:21:43.56 ID:sgOzrbYDO
って気になったからデータスワロー起動して見た

なんだあれ
オレはF15でレプリサルの開始地点から高度落としてすぐ近くのハイウェイの一番はじめの欄干から潜って、動画の43秒以降に見える地面と最後の欄干の間は通ったことがあるけども……次元違うよね
地面潜りとかレサスの超技術と同じレベルだね
あとゴールデンゲートブリッジの中を通り抜けて更に背面飛行して戻った変態を知ってる
154 :ソルバルウ1 :傭兵 [sage saga]:2011/09/05(月) 16:14:26.74 ID:yu3DynKE0
動画すごいなあ

ぶっちゃけこのままではリレーSSが未完で
終わってしまう可能性もあるので、
ちょっと技能を上げるために、また企画立てるかな?
155 :ソルバルウ1 :傭兵 [sage saga]:2011/09/05(月) 16:17:44.85 ID:yu3DynKE0
《こちらは空中管制機、スカイアイ》

《今日は俺の誕生日だ、また勝利をプレゼントしてくれ!》

156 :ソルバルウ1 :傭兵 [sage saga]:2011/09/05(月) 16:18:47.02 ID:yu3DynKE0
すまん、誤爆した!

ちょっとハミルトンネル全速力でつっこんでくる・・・
157 :ソルバルウ1 :傭兵 [sage saga]:2011/09/05(月) 17:06:23.97 ID:yu3DynKE0
ちょっとリレー投下するよ。
少し空戦描写入れて、終わらせました。
いろいろ考えてたならサーセン。

あ、後デモとかミッション選択も投下する事にします。
158 :ミッション1 傭兵部隊、スカーフェイス隊隊長 [sage saga]:2011/09/05(月) 17:14:23.98 ID:yu3DynKE0
俺はアフターバーナーを吹かしながら、目の前の
爆撃機との距離を詰めていく。

そして、HUDに表示されているガンレティクルに敵機を合わせる。
機銃が火を噴き、爆撃機は爆発してバラバラになった。

《スカーフェイス1、一機撃墜!》

そのまま左に旋回し、隣にいた護衛機にも鉛を食わせ、叩き堕とす。

《二機目撃墜!またスカーフェイス1だ!》




《こちらアレンフォート。爆撃機の撃墜を確認した》

爆撃機の撃墜を終えると、アレンフォートのから通信が入った。
基地所属迎撃隊の活躍もあってか、意外と早く全機が撃墜。

おかげで仕事が少なくなっちまった。
報酬が減っちまうかもしれねえな。だが・・・

《今日のエースはスカーフェイス1、さすがは元オーシア軍だ》

まあ、こういう雰囲気も悪くねえ。

159 :グラディウス1 [sage]:2011/09/05(月) 17:29:15.06 ID:kfdxd33DO
凄いよね、エスコンの常識を覆す動きだよね。

演習かぁ、僕も賛成だな、空戦書ける人が3人は居ないとリレーが成立しないと思うんだよね。
160 :グラディウス1 [sage]:2011/09/05(月) 18:18:11.90 ID:kfdxd33DO
ゴメン>>151の動画の話ね。

乙だ!ソルバルウ1、いっそのこと次を空戦の練習に充てるとがどうだい?
161 :ファルコン01 [sage]:2011/09/05(月) 18:48:54.06 ID:albn2uPDO
《こちらは今日よりこちらの隊に合流することになったファルコン01だ。初心者だがよろしく頼む》
162 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/05(月) 18:58:24.07 ID:sgOzrbYDO
よし……暇に成ったぞ

ソルバルウ乙華麗
空戦についてはグラディウスと同意見だよ

よろしくファルコン……ところでYF23好きだよな?
163 :グラディウス1 [sage]:2011/09/05(月) 20:00:14.11 ID:kfdxd33DO
よろしく、ファルコン01、今はリレーSSとの混戦を防ぐ為に通常の無線は《》無しで頼むよ。
164 :ソルバルウ1 [sage saga]:2011/09/05(月) 22:30:05.73 ID:yu3DynKE0
ミッション1終了とかファルコン1編入とかもろもろ記念に、
「空戦描写を巧く書く」を目標とした合同演習を開催

演習内容
誰かが空戦の1シーンをテーマに1レスSSを書く

その1レスSSを、みんなで推敲、やんわりと指摘する

でみんなのスキルアップを目指します

っていうのはどうかな
165 :ファルコン01 [sage]:2011/09/05(月) 23:09:36.81 ID:albn2uPDO
了解しました。
完全に初心者なので型式番号で言われてもわからないんだ…これではパイロット失格だな…。
166 :ソルバルウ1 [sage saga]:2011/09/05(月) 23:26:45.50 ID:yu3DynKE0
>>165
確かにコールサインじゃ解りませんよねw
自分は>>1で、一応スレの進行的なものをやってます
よろしくお願いします

時々1レスSS大会とかやってるので、是非参加してみて下さい
167 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/05(月) 23:46:26.71 ID:sgOzrbYDO
>>165ごめんねブラックウィドウのことさ
君と同じ会社の携帯でファルコンって人がいたから試しに聞いたのさ

>>166気にしなくて大丈夫、たぶんオレのせいだからね
うーん書いてみるかなあ…眠すぎるけど
168 :ファルコン1(北海道) [sage]:2011/09/06(火) 00:01:43.04 ID:ZYt5Is3DO
>>167 多分その人僕です。バランスが良くて良い機体ですよね。
169 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/06(火) 00:09:29.28 ID:CaulNiwDO
やっぱりね久しぶりだ
ウィドウはステルス有るのが強いし、万能なODMM四連装ミサイル有るからなあ
170 :スワロー1 [sage]:2011/09/06(火) 00:20:18.39 ID:rtg30ckc0
こちらスワロー1、合同軍事(レス)演習だね。了解した
何時からはじめる?

よろしく、ファルコン01
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/06(火) 00:29:12.21 ID:rgwwImo/0
スワロー1、予定は明日の夜だ
準備しておいてくれよ
172 :スワロー1 [sage]:2011/09/06(火) 00:53:14.09 ID:rtg30ckc0
了解、投下可能かどうか判らんがやってみよう
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/06(火) 22:36:16.16 ID:rgwwImo/0
みんないるかな?
何時から開始するかい?
174 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/06(火) 22:44:10.31 ID:CaulNiwDO
いるんだぜ
投下しようか?
二レスくらいに成った気がするけども……
175 :グラディウス1 [sage]:2011/09/06(火) 22:45:43.15 ID:IuCL6DmDO
ゴメン今から書くから少し時間がかかる。
176 :ソルバルウ1 [sage]:2011/09/06(火) 23:07:53.77 ID:rgwwImo/0
了解した。
今回は自分も投下しようかな
177 :X M3より 〜NAMED〜1 [sage saga]:2011/09/06(火) 23:21:14.31 ID:CaulNiwDO
《パターソン港が攻撃を受けている!入港中の貨物船がやられては不味い!とにかく向かえ!》

その時オレの小隊は港の100km北側を偵察中でAWACSのあんちゃんの怒鳴り声を聞きながら直行した

《敵は三機、たぶんあのブナ基地を制圧した奴等だ!》
《了解!……敵機確認、SABERエンゲージッ!》

敵はF-4Eで噂通りだったが今落とすべき敵は地上攻撃をしている二機ではなく、単機で飛行しているエンブレム付きだとすぐに判った
何故なら奴の進路後方には撃沈された揚陸艦隊と迎撃機の残骸が浮き、今まさに新たなコンテナ船が沈んだからだ

《なんだよあいつ…的確にブリッジだけ狙ってやがる……くそが!》
《おい!》

二番機のFELLが勝手に編隊を外れ、上空へ曲線を描いて離脱する奴の後ろを下方から取った

《へへっ!後ろをとっちまえばっ……!?》
《ああっ……!》

あちらの方が一枚上手だったのだ
奴の機体は見事な垂直姿勢の滞空を見せ、FELLは奴を追い越した

《ぐっそおおおガガガガおおおおザザザザッ……》
《FELL!》

FELLの機体は穴だらけになって…消えた……虚空に爆音を残して

奴はおあつらえ向きに飛び出したFELLの機体へ機銃を撃ち終え、こちらに狙いを定めたようだ

《HEIRN!来るぞっ!》
《わあってらあ!》

戦場で殺られた奴の分までやり返せるならやるのは当たり前
オレとHEIRNは咄嗟にロッテの体勢を取ったが、奴にはそれすら読めているらしい
奴は上空のオレ達から遠ざかるように急旋回し、加速した

《よし反対に旋回して挟むぞ!オレは右だ!》
《了解!こっちが左だな!》

古来から使い古された挟撃機動……背後を取り、敵機を確実に落とすための慣例
そしてオレ達がほぼ同時に旋回しきったその瞬間

《うわあっ!》

HEIRNが絶叫し、ミサイルを撃ち込まれた機体からイジェクションシートが飛び出した
奴は十数秒前に急旋回しながらすれ違ったあと高度を更に落として再旋回していた
それは奴の背後を取るためこちらも旋回せざるを得なくし、必然的に速度の落ちた二機のどちらかを狙うためだったのだろう

《よくも二人を……っ》

オレは奴の駆け引きの能力に舌を巻いていた
こいつがいるならば確かにブナ基地が奪回されたのも頷けた

《ぐっ!》

奴の動きに追従し、背後は取った
ミサイルがこの急旋回の最中では当たらないことは嫌でも理解できる
機銃を撃つがやはりこれも当たらない

《?!》

奴は一瞬切れた機銃の火線を合図に垂直上昇した
反応の遅れたオレは奴が上昇するのを止められない

《ええい、付き合ってやる!》

オレは奴の機動を追うがその遅れによって開いた距離は取り戻せない
刹那……奴の機体がオレとすれ違った

《あっ……ぐっ》

気が付くとオレは訓練された通りにイジェクトしていた
そして何があったのかをミサイルを撃ち込まれ爆散したJA-37の欠片と何事もなかったかのように艦隊に向かうF-4Eを見て理解した

奴は上昇してオレを引き離し、エンジンを停止させた
失速した機体は抗えない重力に身を任せて進行方向を反転、そこでエンジンを再始動

オレとすれ違うときには位置エネルギーを変換した分と機体の加速が加わり、こちらが視認できない速さですれ違える
失速機動を使った急降下戦法だ

178 :X M3より 〜NAMED〜2 [sage saga]:2011/09/06(火) 23:22:54.98 ID:CaulNiwDO

撃墜されたオレはそのまま気絶して……次に起きたときはレサスの撤退艦の中だった
あの時は気がつかなかったが脱出の際に風防ガラスが砕けて右腰に刺さり、神経系が傷ついていたため後方送りに成った
HEIRNはパラシュートが破れ着水に失敗し、脚を複雑骨折して同じく後方送りに成った

そして奴は戦争の形勢をひっくり返し……あとは知っての通りだろう?記者さん……

〜あるNAMEDパイロットのインタビュー〜


投下完了だよ
それじゃああとは好き勝手弄り回してくれ!
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2011/09/06(火) 23:46:06.63 ID:rgwwImo/0

よかった

ただ、俺が言うのもアレだけど
「〜た」が多いように感じたかなあ
180 :グラディウス1 [sage]:2011/09/07(水) 00:33:21.77 ID:Yq2SEHjDO
乙、アメジスト1。

僕も出来たけど資料と時間がいまいち確保出来なかったからリレーSSミッション1の、スカーフェイス3編を書いて来たよ。
>>141の続きで>>158のサイドね。

それじゃあ、グラディウス1、投下!!
181 :アレンフォート防衛戦 スカーフェイス3編 [sage]:2011/09/07(水) 00:35:07.80 ID:Yq2SEHjDO
《いくぜ!野郎共!!》

ヨシ、始めるか。

《了解!》

《スカーフェイス3、エンゲージ!》

《スカーフェイス1!護衛機は任せロ!》

とりあえず二人で目の前のB521機とMig212機を狙うことにシタ。

実は今回ミサイルの数が足りない、何と1機に2発、それも3機分しか回って来なかった(しかも全部短距離AAM)、なんでも配備が間に合わなかったらしい、なので誰がミサイルを積むかくじ引きで決める事になった、幾ら何でもあんまりな話ダ、だがしか〜し!俺はキッチリミサイルを引き当てたんダナ。

まぁ、その結果護衛機の相手をする羽目になったんだけどナ。

《分かった、なら大物は貰うぜ!》

《後部銃座に撃たれマシター、なんてオチは無しだぞー》

《ぬかせ!!》

等と軽口を叩いてる間もアフターバーナーを効かせ護衛機のMig21との間合いを一気に詰める。

相手は背後を向いてたのでそのままミサイルをロックする。

こっちがロックすると敵機が動き出した、遅い、もらった!

《イッル、FOX2!》

すかさずミサイルを発射!敵機は回避が間に合わずミサイルはそのまま敵機に突き刺さった。

《敵機撃墜ダ!》

《ナイスキル!》

仲間からの称賛の声、後で聞いた話だけどこれが今回の戦闘での最初の撃墜だったらしい。

《スカーフェイス1、敵機撃墜!》

アッチも落としたか、ヨシもう1機も……

《敵機撃墜!またスカーフェイス1だ!》

そう思ってもう1機に視線移すとそこには火ダルマになった敵機の姿。

《テメー!横取りスンナー!!》

《こういうのは早い者勝ちだ》

チクショー、奴のドヤ顔が頭に浮かぶゼ、こういう時は敵に悔しさをぶつけてやるのがイチバンだ。

《ミサイルロック!》

という訳で一番近くの爆撃機に最速でミサイル発射!
《FOX2!》

ミサイルは爆撃機の後部に命中!搭載してた爆弾が誘爆したのか機体後部がふっとんだ後に大爆発!跡形も無くなった。

《こちらアレンフォート、爆撃機の撃墜を確認》

正規軍の活躍もあって爆撃機はあっさり全滅、護衛機も全部堕としたらしい。

《作戦完了、全機帰還せよ》

あまり稼げなかったけど今日も無事に帰れるんダ、贅沢は言わない、無被弾記録も更新したシナ。

《了解》

こうして俺達新生スカーフェイス隊の初陣は完全勝利で幕を閉じた。
182 :グラディウス1 [sage]:2011/09/07(水) 00:44:55.40 ID:Yq2SEHjDO
投下完了、次があるならエース同士の空戦を描いて来るよ。
そういえばソルバルウ1、この演習の期間はいつまでなんだい?
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2011/09/07(水) 00:50:02.67 ID:Uxmc/3Ah0

イッルさんかっけえ

そういえば、次ミッションをどうするか考え中
単に同じ所を飛んでもアレだし、
あの国でも出すかな?
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2011/09/07(水) 00:53:12.57 ID:Uxmc/3Ah0
演習はミッションとミッションの間ならいつでもやっているよ

自分は次回参加になりそうだけど
185 :グラディウス1 [sage]:2011/09/07(水) 01:08:21.79 ID:Yq2SEHjDO
ありがとうソルバルウ1、こちらグラディウス1、了解だ、何か描けたらまた投下するよ。
そうだね、次リグリーじゃあ04まんまだしね、あの辺りだったらセントアークが一番大きい都市だけど出て来るのはまだだよね?
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2011/09/07(水) 01:15:20.28 ID:Uxmc/3Ah0
セントアークやポートエドワーズはまだ遠いからなあ

他勢力からのとかどうだい?
187 :グラディウス1 [sage]:2011/09/07(水) 01:29:44.59 ID:Yq2SEHjDO
それはつまり別の場所の別部隊という事かな?
それもアリだね、別に一人のエースだけを追わなきゃ行けない訳じゃあ無いしね。
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2011/09/07(水) 01:38:18.64 ID:Uxmc/3Ah0
まあ一応傭兵なんだからいろんな依頼受けててもおかしくないかなと

今の候補一覧
・ISAF
・孤立した元オーシア軍
・エメリア
・ベルーサ
・ノルトランド
・オーレリア
・ゼネラルリソース
・ベルカ
など
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/07(水) 17:21:57.47 ID:gDYx83Z10
<<元オーシア海軍所属のスワップ1だが何か?>>
<<そしてみんな久しぶり、今この空域には誰がいるのかな?>>
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2011/09/07(水) 17:27:49.05 ID:Uxmc/3Ah0
《久しぶり、スワップ1》

《まさかの壊滅で驚いたかい?》
191 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/07(水) 17:34:40.66 ID:05Ijt16DO
《おや!スワップ1、二週間ぶりだね》

>>88以降からコールサインが一新されてるから確認するといい》
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/07(水) 18:01:42.91 ID:gDYx83Z10
«了解だこれよりオーシア解放軍コール1として作戦を展開する» 
«早速だが任務内容は?»
193 :グラディウス1 [sage]:2011/09/07(水) 18:36:16.56 ID:Yq2SEHjDO
《久しぶりだね、スワップ1、ガルーダ2改めグラディウス1だ》

《これからはコール1で良いのかな?》

《現在僕たちはより臨場感のある空戦を描く為の演習中なんだ》

《リレーSS本編はソルバルウ1が次のミッションプランを作成中だからそれが完成し次第再開されるよ》
《今のところ機体とミッション選択は>>121と122を基に進行する事になっている》

《今は大体こんな感じかな》
194 :ファルコン1(北海道) [sage saga]:2011/09/07(水) 21:17:33.33 ID:NLjtQQtO0
«お久しぶりです、スワップ1。私は前回と同じくファルコン1を名乗っています。»
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2011/09/07(水) 23:04:47.49 ID:Uxmc/3Ah0
明日夜、リレーSS再開予定です。
次のミッションは、「オーシア解放軍との共同作戦」の予定ですが
何か意見等あればよろしくお願いします。
196 :グラディウス1 [sage]:2011/09/07(水) 23:48:41.18 ID:Yq2SEHjDO
そうだね、ゲーム同様に、敵軍と友軍の初期配置は欲しいな、勿論例外もあるよ。
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2011/09/07(水) 23:51:26.56 ID:Uxmc/3Ah0
了解、考えてみる
198 :スワロー1 [sage]:2011/09/08(木) 00:23:21.25 ID:xd1vIrHL0
演習にはまったく関係無いんだがネタを見つけたよ
だだ、かなり古いネタだし自分がSSおを書ける訳ではないんだけどね

1991年 フランス ル・マン市 サルト・サーキット

「大変だジャン‐ルイ!マシンが白煙を上げてる!敵は日本の伏兵だ!」

「ああ!ジャン‐ルイのマシンが抜かれた!」

ジャン‐ルイのマシン:メルセデス1号車  日本の伏兵:マツダ55号車

概出ネタだったらごめん
199 :グラディウス [sage]:2011/09/08(木) 23:49:21.20 ID:X+h5ehaDO
ぶっちゃけリアクションに困るネタだよスワロー1、787Bは最高だけど、さて、そろそろかな。
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/09/09(金) 17:11:26.47 ID:m6568Ini0
しまった・・・寝落ちしていたorz

さらに明日から三日間は出張で九州という
どうしようかなあ・・・
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2011/09/09(金) 17:18:18.30 ID:m6568Ini0
さらに間違って上げてしまうという

ちょっと不審船の下潜って来る・・・
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2011/09/09(金) 17:20:08.53 ID:m6568Ini0
さらに間違って上げてしまうという

ちょっと不審船の下潜って来る・・・
203 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/09(金) 17:27:11.76 ID:qnd6Bg2DO
無線が二重に聞こえるぞ!?大丈夫か!
更新は密にするんだ!

あと1週間オレも忙しいや
204 :グラディウス1 [sage]:2011/09/10(土) 16:48:20.62 ID:uKuqDQLDO
なら僕は二人が戻るまでこの空域を確認しておくよ。
205 :グラディウス1 [sage]:2011/09/10(土) 21:36:14.61 ID:uKuqDQLDO
ゴメン確保だった。
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2011/09/14(水) 23:14:31.99 ID:ZXQuNewj0
AH体験版はもうすぐか・・・

またスキマを探す作業が始まるな
207 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/14(水) 23:40:38.57 ID:XdrBcjlDO
いると思ったぜ!長い目でみて箱買うかなあ……
土曜を越えれば暇になるんだそしたらオレエスコン1、2やろうかなって思ってるん
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2011/09/14(水) 23:46:04.84 ID:ZXQuNewj0
アメジスト1!? どうした!

アメジスト1!

・・・彼は最期まで、優秀なパイロットであった

アメジスト1へ、敬礼!
209 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/14(水) 23:53:02.65 ID:XdrBcjlDO
敬礼!


って生きてるよオレ……なんか文書作成画面から一旦戻ったら送信押ささった
実は1のディスクをオーディオに読み込ませるとサウンドトラックになるんだぜ
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2011/09/14(水) 23:55:33.74 ID:ZXQuNewj0
なんだと!?

・・・でも、1は持ってないんだよなあ
211 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/14(水) 23:59:36.74 ID:XdrBcjlDO
意外と中古屋に有るんだなあ
¥100で1、2
¥300くらいで3買えた

ちなみに1のディスクだけがサウンドトラックになるけどX2のvsライジェル隊とかoperation xでかかる曲の原曲入ってる
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2011/09/15(木) 00:06:34.52 ID:FR0uAJpq0
なるほど

しかし、もう既に隣町のブックオフまで探したが無い状態なんだ
その代わり、ラチェクラ初代が105円で買えたけどね
213 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/15(木) 00:10:55.14 ID:lhb52JwDO
あるよねわかる
R-TYPEの唯一のファミコン版の3以外は全部集めたよ

さて寝るよアメジストイジェークト
214 :グラディウス1 [sage]:2011/09/15(木) 02:02:02.76 ID:q6G2IP/DO
久しぶりだね二人とも、X2の機体選択曲は1と2の曲だったりするんだよね。

<<グラディウス1からアメジスト1へ>>

<<1はミサイルがレーダーに写らない上にSAMの誘導が凄いから要注意だ>>
215 :スワロー1 [sage]:2011/09/15(木) 09:18:08.33 ID:7jwkS4bx0
グラディウス1、その情報は確かか?
俄には信じ難い……
まるでチートだよ

ところでそろそろ誰かifSSを更新してはくれないか?
216 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/15(木) 12:02:21.01 ID:lhb52JwDO
アメジスト1からスワロー1へ
ソルバルウが帰ってきているからなんとかなるはずだ

普段広域HUD使ってミサイルをレーダーで確認しないオレにはX2のイージス並みなSAMなら怖いな
今日はあと三時間したら1やれるぜ……
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2011/09/15(木) 16:08:29.93 ID:FR0uAJpq0
今夜だ、今夜なら更新ができるんだ
少し待ってくれ

・・・さて、1を入手できなかった俺は
ラチェクラの1でもやるかな
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2011/09/16(金) 00:22:55.82 ID:ywk70yK50
くそっ!
空気が重い・・・PCのせいか?

投下無理かもしれん
219 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/16(金) 11:46:59.91 ID:aaG3Z9eDO
たぶんいつもの大気(サーバ)が不安定な日だ
それじゃなかったらゼネラルリソースのデータスワローのアップテートじゃないかな

と深夜に思ったんだが何故かニューコム携帯が書き込み不可能(DOCOMO携帯)でパソコンもその影響を食らったらしい
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/16(金) 18:29:07.41 ID:SIVgoH1E0
支援絵投下したいのだが
どこに{どうやる}投下すればいい?!
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2011/09/16(金) 22:41:12.47 ID:ywk70yK50
おちつけ、どこかにうpろだがある筈だ
そこに投下して、そこへのリンクを貼るんだ
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/16(金) 23:47:17.31 ID:ywk70yK50
一体>>220はどうなったんだ・・・
223 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/17(土) 02:55:51.99 ID:3EsgsBKDO
>>220…!
スワッ…もといコール1か、まさか出来たのかい?
VIPサービスのロダとかそこら辺りを利用してみてはどうだろうか

にしても夕方からいままでニューコム携帯にまたエラーが出ていたのだけどゼネラルもいい加減に直してほしいよ
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/17(土) 05:56:19.94 ID:i6lZpsYDO
こちらグラディウス1、やっと飛べるようになったよ。

アメジスト1、箱は今2諭吉だから6以外にも気になるやつがあるなら買いだね。
ソルバルウ1、携帯では飛行すら不可能な悪天候だったんだ、仕方ないよ。
すまないコール1、写真はともかく絵はよく分からないんだ。

225 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/18(日) 23:31:51.15 ID:COOXlmpDO
偵察飛行ついでに思ったことを叫ばせてくれ

<<フォックスハウンド!バカにしてはいなかったけどうまく使えなくてごめんな>>

ZEROのガントレットやるためにキャンペーンのエース狩りしてたらシュヴァルツェ隊に弾切れまで追い込まれて片羽に墜としてもらった

それで見直したからちょっとハミルトンネルでフルスロットル頑張ってくる

ちなみに1、2やるの忘れてたのは8492
226 :グラディウス1 [sage]:2011/09/19(月) 01:02:48.12 ID:EZ7DOFjDO
グラディウス1よりアメジスト1、シュヴァルツェ隊は他と違って後ろを取るとスピードで逃げてくるから結構当てにくいんだよね、弾切れといえば僕もこの間5のデザートアロー作戦で地上施設に弾撒きすぎて増援を落とせず弾切れでに詰んでしまった、04と6やり過ぎて5の機銃は威力が低いのを忘れてたよ。

後1の31と5の31Mは別次元の旋回性能だから是非乗ってみて欲しい、1は別次元のマゾさを5は別次元のゆとりを提供してくれるぞ。
227 :グラディウス1 :2011/09/21(水) 00:35:52.83 ID:Hpv0KmHDO
空戦描写の練習として黄色中隊SSを書いたから投下するよ。


<<グラディウス1、投下!>>
228 :黄色中隊の模擬戦 [sage]:2011/09/21(水) 00:37:49.65 ID:Hpv0KmHDO
オーシア連邦、ノヴェンバー市、とある喫茶店

「それで、ユージアの雑誌の記者さんが何用で俺なんかに?」

彼は黄3、開戦当時黄色中隊最古参パイロットだった男だ、勿論13次いでの話だが、黄3はストーンヘンジ陥落後に上の意向で転属になるまで4と共に13の横を飛んでいた、私は彼に今度の特集は先の戦争を駆け抜け、ぶつかり合った二人の英雄、メビウス1と黄色の13の人物像や強さの秘密に迫るという物だと告げた。

「なるほど、それでわざわざオーシアまで俺を探しに来たという訳か?」

「はい」

「いいぜ、特に『二人の英雄』ってところが気に入った、黄3だ、改めてよろしくな」

「こちらこそよろしくお願いします」

私達は軽く握手を交わし、本題に入った。

「隊長の空戦機動か……」

「よし、それなら、隊長との模擬戦の話なんてどうだ?」

「お願いします」

今まで何人か生き残りの隊員の話を聞いて来たが、模擬戦の話しは始めてだ、その事を黄3に伝えると、彼はまるで子供の様に目を輝かせ、語り出した。

「じゃあ開戦前にやった最後の模擬戦の話しな……」


ファーバンティから南約100km地点

「よし、始め!」

2機のSu37がすれ違い、模擬戦が開始された、俺は下でその様子を見物してた、何故かって?久しぶりに下でじっくり隊長の機動を見たかったのさ、それじゃダメか?

229 :黄色中隊の模擬戦 [sage]:2011/09/21(水) 00:41:59.18 ID:Hpv0KmHDO
そうこうしてる内に隊長が最初の対戦相手、黄11の背後を取った。

<<黄13、Fox2>>

隊長が模擬戦用のミサイルを放つが11はエアブレーキを開き急減速しつつやや左に傾いたループでそれを躱す。

<<まだまだ、もっと小さく回れるぞ>>

そう言いつつ隊長は11よりも更に減速、クルビットに片足を突っ込んだようなより小さなループを行い11を背後に捉え続ける。

「おいおい、ありゃ200kmも出てないんじゃないか?」

俺が苦笑しつつ隣にいるもう一人の見物人である黄4の顔を見るとやっぱりな、隊長ならそれくらい出来て当然だって顔してやがる、因みに基地に戻って隊長機のデータを見たら184km付近で旋回してた。

<<黄11を撃墜>>

11の奴はループ後の立て直しで動きが鈍った所にもう一発ミサイルを打ち込まれ撃墜判定、まぁ、来たばっかの奴にしては健闘した方たな。

<<次は?>>

<<俺が行きます>>

<<よし、来い8>>

黄色8は隊長の後方から高速で接近して来る、隊長め、ワザとケツを向けてやがるな。

<<黄8、Fox2!>>

隊長はミサイルを十分に引き付けた後上に急旋回して避けた、8は隊長に追従すべく減速しつつ機首を上にむけるが追い切れずに隊長の下へ抜けてしまう。

「詰んだな」

「そうね」

俺達が会話と言うには余りにも短い単語を発した刹那、隊長の機体は機首を水平に向けながら、機銃を放つ、そして8はその中にモロに突っ込む羽目になった。

<<黄8を撃墜>>

隊長は上昇しつつ途中でコブラに切り替えてた、一見11の方がマシだったようにに見えるが、ところがどっこいコックピットへの直撃コースの筈が主翼の付け根付近に着弾していた、アイツめ、咄嗟に機体を捩り直撃を避けたな。

「ちゃんと隊長の教えを守ってるな、感心感心♪」

俺のその言葉は4は微笑みで返して来た、隊長の教え?そんなの決まってるだろ?生き残れ、俺もお前らを全員連れて帰るよう努力する、である。
230 :黄色中隊の模擬戦 [sage]:2011/09/21(水) 00:44:53.09 ID:Hpv0KmHDO
<<次、6行きます>>

<<来い!>>

6は隊長の真上から襲いかかって来た、隊長もそれに応じ真上に機首を向ける。
ヘッドオン状態だが、距離が近すぎる為機銃の撃ち合いになった、しかしお互いに射線から軸をずらしていた為、当たらなかった、さてここからどう出る?

<<黄13、Fox2>>

お互いに何度かループを繰り返した後に隊長が後ろを取りミサイルを放つが6はループの頂点で更に斜め左方向にクルビットを慣行して回避、隊長もそれに追従する。

「さすが6、粘るな」

「どうかしらね?」

「後3回転はイケるんじゃないか?」

俺たちが話してる間に6はもう一度左にクルビットをかます、今度はより急角度で、より小さく旋回して見せた、隊長は機体を素早くロールさせ、6の進行方向へ旋回するが6よりも回転半径が大きく6の位置は隊長から見てほぼ真上に移動していた、隊長からは6がいきなり左を向いてそのまま進行方向へ消えていった筈だ。

<<やるな>>

隊長はそう言いつつ再び6の背後を取るべく機体を減速させ6の背中を捉える。
<<ぐぅっ……>>

6はうめき声を漏らしつつ今度は右へ機首を向け旋回するがタイミングが早すぎる、あれじゃあ今の隊長の位置からは6の動きは丸見えだな、案の定隊長はぴったりと6の背後に付いて前を飛ぶ6の機動をなぞるかの様に旋回して見せる。

「まだまだだな」

旋回Gに耐えられなくなったのか6の動きが一瞬止まったその瞬間、隊長機から機銃が放たれ勝負アリ、弾丸は6のエンジンをしっかりと捉えていた。

<<だいぶ動ける様になってきたな、特に二度目のクルビットは良かったぞ>>

<<ありがとうございます!>>

「2回転半だったわね」

4はニヤリと笑いながらこちらを見てきた、困ったことにえらく魅力的だったんだよそいつが、だが俺は4が隊長に長い長い片想いの真っ最中だということを知ってるので、そこを突破口として反撃を試みる。

「そういう顔をするのは隊長だけにしとけ、隊を上げてお前を支援してるのにそれをフイにする気か?」

「そうねぇ、それもアリかもしれないわね」

「嘘つけ、そんな気なんぞ微塵も無いクセに」

「勿論」

全く、言ってくれるぜ。

「で、撃墜のメドは?」

その言葉と共にめいっぱいイヤミを込めた最高のスマイルをおみまいしてやった。

「立ちそうに無いわね」

4はそう言いつつ肩をすくめる。

「だろうな」

やれやれ、隊長を撃墜する(恋愛的な意味で)より一人でストーンヘンジ8基全部潰す方が簡単なんじゃねぇか?

「終わったみたいよ」

「早っ!!」
231 :黄色中隊の模擬戦 [sage]:2011/09/21(水) 00:47:53.48 ID:Hpv0KmHDO
「おいおい5、お前何やったんだよ?」

5は俺たちに次ぐ実力者だった筈だが一体何があった?

<<いやぁ隊長の真上から仕掛けたらいきなりこっち向いて来てさぁ……>>

帰還後に隊長機を診た整備班長が垂直尾翼の先端にペイント弾が付いてたのを発見、塗料の色から5の撃った物だと判明、奴は辛うじて面目を保つ事に成功した。

<<黄13から黄3と4、下から見て誰が今日のMVPだ?>>

「断然6でしょう」

<<よし今日上がった奴らは帰還後、6に何か奢ってやれ>>

<<了解!>>

<<今日の演習はこれで終了、黄13より全機、帰還するぞ>>

<<了解!>>

「よし、俺たちも帰るか!」

「ええ」

俺と4は後ろに振り返り来た時乗ってきたヘリを目指して歩き始めた、その後ろでは編隊を組み直した5機が基地へ向かって旋回する所だった、勿論真ん中の隊長機だけは主翼から雲を引いて旋回していたのは言うまでもない。



この取材から2週間後、雑誌は発売され創刊以来最高の売り上げを記録した、特に反響が大きかったのが黄3を始めする多数の関係者の証言を素にしたメビウスと黄13の事をそれぞれ描いた、2本の短編小説だった、私は直ぐさま取材を受けてくれた全員にお礼の手紙を出した、すると私が出した手紙とほぼ入れ違いに黄3からも手紙が来た。

「アンタの仕事の成果、見せてもらった、特にあの小説、鳥肌モンだったぜ、この本は我が家の家宝として大切にするよ。」

といった感じである、どこまでが本気でどこまでが冗談かは分からないが、雑誌の出来には満足して貰えたみたいだ、私としても今まで携わって来た中での最高の仕事が出来たと思う、これだからこの仕事は止められない、いつかまた、彼らのような人々に出会えるからである。


END
232 :グラディウス1 [sage]:2011/09/21(水) 00:54:21.79 ID:Hpv0KmHDO
投下完了、多分色々間違ってる部分とか分かりにくい所があると思うから見つけたら教えて欲しい、今後の参考にするから。

そういえばアメジスト1、ハミルトンネルフルスロットルは成功したかい?
233 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/21(水) 01:04:29.75 ID:YXQ/8GvDO
実に良かったよグラディウス1
強いて言うなら「。」「、」の使い分けかな?

ハミルトンネルフルスロットル?実は電源装置までたどり着いたんだがそこで曲がり切れない事が判明して……ね?
ついでに3つほどネタは思い付いたんだ
2つは完全にifな原作の日常もので1つはリレーSSの登場人物に使えそうなんだが……
日常ものは暇になり次第かいてみたいかな
234 :グラディウス1 [sage]:2011/09/21(水) 06:44:56.58 ID:Hpv0KmHDO
ありがとうアメジスト1、少し調べてみるよ。

もしかして衝突時には3000キロくらい出るのかい?だとしたら曲がりきれないのも無理はないね。
235 :スワロー1 [sage]:2011/09/21(水) 11:57:36.78 ID:yUlCfo9D0
こちらスワロー1
アメジスト1、ハミルトンネルフルスロットルの電源装置破壊は
トンネルの大外からイン側ギリギリを超高速急旋回して直ぐに逆方向に超高速急旋回すればなんとか減速せずに行けそうな気もするんだが
無理なのかな?
モータースポーツみたいな感じでこうズバッと……ってあれはプロペラ機だった……
参考にならないな、すまん
236 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/21(水) 12:53:07.21 ID:YXQ/8GvDO
グラディウス1へ、たぶん出ているかな

http://www.youtube.com/watch?v=NIblnt03AZs&sns=em

↑この動画を見てわかったんだ
平原でエクスキャリバーの砲撃避けるときってヨーしながら高度を保って機体を傾けておくよね
あれ使えば大体は簡単に抜けられると思う

スワロー1、アドバイスサンクス慎重になるあまりロールが出来なくて詰んでたんだがなんとかなりそうだよ
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2011/09/21(水) 13:33:37.14 ID:3G7skiA70
みんな、いるかな?
ちょっとまた用事があってね・・・

今度は1週間ほど出張なんだ・・・
ええ、どーせ只の社畜ですよ
だが、この1週間の後にちょっとしたサプライz
238 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/21(水) 14:17:34.84 ID:YXQ/8GvDO
どうしたソルバルウ!?

……最後まで彼は(ry

楽しみに待たせてもらうよ天使とダンスでもしながらね
239 :グラディウス1 [sage]:2011/09/21(水) 17:22:40.16 ID:Hpv0KmHDO
了解ソルバルウ、君が帰って来るまで僕達がこの空域を確保しておくよ。

アメジスト1、やってみたけどやっぱり失敗したらステージの最初からやり直しは辛すぎるね。
240 :コール1 [sage]:2011/09/23(金) 16:45:13.87 ID:J2CyfkBI0
<<我が軍が確認した敵勢力情報だ>>
http://iup.2ch-library.com/i/i0427665-1316763206.jpg
こんなのですまない・・・

おかしいところが有ったら言ってくれ
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/23(金) 17:07:45.72 ID:J2CyfkBI0
ちなみに 赤 が敵ね
242 :グラディウス1 [sage]:2011/09/23(金) 17:47:38.18 ID:Vvu3LRMDO
乙、コール1、緑がエメリアでオレンジがオーレリアだね、黄色と黒と白は中立と空白地帯で良いのかい?
243 :コール1 :2011/09/23(金) 18:16:29.82 ID:J2CyfkBI0
ピンクがユーク軍 濃い青(紺色?)が
オーシア軍
244 :コール1 :2011/09/23(金) 18:20:25.06 ID:J2CyfkBI0
白はレジスタンス
水色は•••USEA軍?
一番左側が中立国のつもり
245 :コール1 :2011/09/23(金) 18:23:55.59 ID:J2CyfkBI0
ちなみに黄色がどこかわからない一応
抵抗勢力のつもりだけど
246 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/23(金) 18:24:20.56 ID:ReJXB6YDO
おお、コール1ナイスだ!
後でデータスワローに保存しておくよ!

ついでに日常SSのさわりだけ書けたんだが投下する

<<アメジスト1、投下開始!>>
247 :R&W [sage saga]:2011/09/23(金) 18:29:38.71 ID:ReJXB6YDO
──古来より人々は

争い
傷つけ
傷つけられ
解りあい
曲解し
裏切り
また争う

この因果律のループは近代に於いても絶え間無く続いている

そして争いの中の一個人が頼れる物

戦友
実力
知識
経験



そして命を預ける『武器』

武器は姿を変える

石器
刀剣
弓矢
拳銃
大砲
戦車

歴史上あらゆる形に姿を変えて扱う者の命を救い、敵対するものの命を吸う

しかし、知る者はいない

その『武器』にも命が有ることを──
248 :R&W [sage saga]:2011/09/23(金) 18:31:44.03 ID:ReJXB6YDO
キィィィィン………

ガッ
キュュボスウウゥゥ……


パシュッ

整備長「お疲れさまです!チューニングは良好ですか?」

?「ああ、いつも通りご機嫌だったぜ」

整備長「それはよかった!こちらとしても一週間に一回の貴方の訓練飛行を完璧にアシストしなければ上から大目玉です」

?「いつも悪いな……オレの自分勝手にこんなに人数付き合わせてさ……」

整備長「とんでもない!あなたは前大戦からのエースで今でも基地のみんなの憧れと信頼の的ですよ?」

整備長「誰も迷惑なんてしてませんし、それに……」

?「……それに?」

整備長「貴方が乗ってやるだけでこいつには戦う以外にも存在意義がある……良いことだとは思いませんか?」

?「そんなものかな?」

整備長「ええ、そんなものです」



?「存在意義がある……か」

俺は四年前の戦争の生き残りだ
いつの間にか最前線にいて戦闘機に乗り、気が付けば無数の敵機を撃ち落としていたらしい
あの戦力比の中で仲間と共によくあそこまで生き残れたと最近しみじみ思う

首都奪還作戦の時、俺はかねてから戦い続けていたエース部隊との決着をつけることが出来た
あの時……夕暮れの中にいた彼らはとても誇りのある飛び方で俺と戦った
俺は生き残ったが、あちらの隊長機には今でも負けたんじゃないかと思っている
隊長として中隊を率いても仲間がイジェクトするような状況になる俺なんかより、確実に僚機を護り、自分の機動を行う彼に勝てる要素など無かった気がするのだ

それからすぐ仲間を護れないと悟って終戦と同時に軍を離れた
でも空は一度上がった者を簡単に下ろしたりなんかはしない
それが三年前の武装蜂起鎮圧に俺が駆り出された本当の理由だと思う

?「俺はなんでずるずるこんな所に通い続けているんだ……?」

問いかけた青空は黙って入道雲を風にのせて運び続ける

あの時の俺の名前はもう誰も呼ばない
俺の身の危険があるとか言う理由
俺は少し寂しかった
戦友と離ればなれになった気がしたから
249 :R&W [sage saga]:2011/09/23(金) 18:33:10.94 ID:ReJXB6YDO
?「っと」キキキ…

基地から一区画離れた地区に空き家が有ったので迷わず買った
住み心地が良くて、周りの店や公共機関も便利なこの場所でゆっくり過ごすことにした
平和が壊れやすいものだと解りつつもそれをまた味わってみたかったから

?「……ただいま」

習慣となっているので虚しくはない
疲れた上に熱くなった体をシャワーで冷やして寝る

?「明日は買い物でも行くか」

予定を立ててみるが寝坊したら変更しようと心に決め、まどろみに沈んだ
250 :R&W [sage saga]:2011/09/23(金) 18:58:20.17 ID:ReJXB6YDO
「……て」

?「……zzz」

「……てよ!」

?「……Zz」

少女「もう〜!お兄ちゃん起きてってば!」

?「……gu」

少女「起きないなら……急降下〜えいっ!」

?「ぐあっ……」ガクッ

少女「えっ、ちょっとお兄ちゃん?!」


?「……うぅん?なんか腹部が重い」ググッ

少女「ぐすっ……あれっ?お兄ちゃん生きてた!」

?「」

?「ええと……この状況から三つほど疑問が有るがまずお前は……誰だ?」

少女「わたしはわたしだよ?」

?「そういうことじゃないだろう……じゃあなんでこの家にいる?」

少女「お兄ちゃんの家だから!あと気がついたらここにいたの」

?「……お兄ちゃん?さっきからお兄ちゃんって呼ぶが俺に妹は居ないぞ」

少女「え〜!お兄ちゃん私のことわからないの?!」

?「すまんとんと見当もつかん」

少女「も〜!先週わたしに良かったって言ってたのに?」

?「あれ……一週間前って確か」

?「基地に行って久々に模擬戦やって、オメガとヘイローとヴァイパー隊と飲みに行った後……記憶がない!?」

?「まさか……いや俺に限ってこんな中学生に手なんて出さないはず!」

少女「お兄ちゃん?何言ってるの?」

少女「あんなに激しく鋭敏に扱われたの、わたしあの時が初めてだよ!」

?「駄目だな全然駄目だ。人としてやっちゃあいけないこと遂にしちまったか」

?「いや……まだ空にいる時点でもうアウトだろうけどな」

少女「お兄ちゃん……なんだかごめんなさい」

?「なんでお前が謝るんだ?こっちこそ辛い思いさせてごめんな」

少女「えっ?辛い思いなんてしてないよ?むしろお兄ちゃんに会えて嬉しいもん」

?「慰めないでくれ俺なんかただのクズだよ……」

少女「クズなんかじゃない!貴方はわたしの存在意義なのっ!!」

?「存在意義……」

少女「貴方はたまにしかわたしと飛んでくれないけどわたしはそれでいいのっ!一緒に空にいる少しの時間で良いの!」

?「空……飛ぶ?」

少女「そうでしょ?!……メビウス1!!」

メビウス1「……ッ、お前まさか」

少女「そうだよお兄ちゃん!わたしは──」
251 :R&W [sage saga]:2011/09/23(金) 19:01:18.75 ID:ReJXB6YDO
メビウス1「……さては電波か!よく調べたなあ俺がメビウス1だって!誉めてやるよ!」

メビウス1「でも俺はもうメビウス1なんかじゃない……帰りなよ」

少女「もう〜なんでそこでわからないのっ?」

少女「しょうがないなあ!えいっ」ピラッ

メビウス1「うおっ!いきなりスカート捲るんじゃ……?」

少女「わかるでしょ?貴方のものである証」

メビウス1「リボンで出来たメビウスリングのエンブレム……か」

少女「いい加減に気が付いてよ……お兄ちゃん」

メビウス1「俺がたまにしか乗らない……そして俺の名前を知っててエンブレムを付けてる女の子」

メビウス1「信じられんが……お前ワイバーンか?」

少女「うん!やっとお兄ちゃんわかってくれた!私はX―02ことワイバーンだよ!」

メビウス1「やっぱりか……やんちゃと言うか大胆な所は機体の時と変わらんな」

X―02「まあね!それがわたしの取り柄だから」

メビウス1「ところでそろそろ避けてくれ……腹が重い」

X―02「ああっ!ごめんなさい」
252 :R&W [sage saga]:2011/09/23(金) 19:04:14.77 ID:ReJXB6YDO
メビウス1「さて、落ち着いたことだしなんでこうなったか聞きたい」

X―02「えーっと……先週お兄ちゃんが乗ってからわたしは格納庫に居たんだけど」

X―02「あんまり暇だからいつも通りお昼寝してたの」

X―02「そして目が覚めたら人間になっててお兄ちゃんの家に居たみたい」

メビウス1「むぅ……なるほど解らん」

メビウス1「あれ?よく考えたらお前がここに居るって事は機体のお前は格納庫に無いじゃないか?」

X―02「う〜ん……解んない」

メビウス1「ちょっと待ってろよ」

PLLLLLL

メビウス1「司令、お久し振りです。昨日会っただろって確かにそうですね」

メビウス1「ところでX―02の整備は大丈夫ですか?……はい。そうです。いえ来週訓練飛行の機体に使いたくなったので」

メビウス1「ありがとうございます!それでは」ガチャ

メビウス1「う〜ん」

X―02「どうしたの?」

メビウス1「司令に電話したんだがちょうど機体の方のお前はメンテナンス中らしい。つまり人間のお前は独立してる」

X―02「えっ?それってもしかして……」

メビウス1「お前は格納庫の監獄から晴れて自由って事だな」

X―02「やったあ!お兄ちゃんとずっと一緒だね!」

メビウス1「ああ、そうだな。一人で寂しくさせちまった分一緒に暮らすか」

ドン…ドサッ

?「いったあああいぃ!」

X―02「お兄ちゃん……?」

メビウス1「なにも聞こえてないぞ?俺には女の声なんて二階から聞こえてないぞ!」

X―02「それ聞こえてるよお兄ちゃん……」



メビウス1「……」

女「いたたた……あらメビウス!ここは貴方の家?って私人間に成ってるじゃない!」

X―02「お姉ちゃん?」

女「まあ!そう言う貴女はワイバーンちゃんじゃないの!」

メビウス1「うん、右肩のエンブレム……ラプターだな?」

F―22「あらご名答!それにしてもここ何も無いわね?」

メビウス1「空き部屋だからな」

F―22「ところで私は格納庫で二度寝してたはずなのだけどなんで人間に?」

メビウス1「ワイバーンにも聞いたが結局よく解らないままだ」

F―22「そう……まあ良いわ!メビウスと一緒に居られるし!」

X―02「お兄ちゃん、お姉ちゃんも一緒に暮らすの?」

メビウス1「ん〜二階は空き部屋しかないから部屋は大丈夫だし……生活用品と食費は俺の稼ぎでなんとかなるし」ブツブツ

メビウス1「よし!ラプター、ワイバーン一緒に暮らすぞ!」

ラプワイ「「やったあ!」」
253 :R&W [sage saga]:2011/09/23(金) 19:09:43.58 ID:ReJXB6YDO
X―02「ねぇお兄ちゃん?トイレ……どこかな」

メビウス1「トイレか?そこの角曲がって突き当たりだ」

X―02「ありがとう」タタタッ

メビウス1「それにしても……ラプター」

F―22「どうかしたのかしら?」

メビウス1「お前結構テンションが高いんだな。機体の時と印象が違う」

F―22「そう?私は基本ポジティブよ!貴方が私に乗ってる時も目一杯加速出来てる筈だし」

メビウス1「気まぐれなのか、その見た目でテンション高めなのが原因か」

F―22「そんなこと言ったらワイバーンちゃんが中学生位で無邪気って天然記念物よ?ユージアカモノハシよ?」

メビウス1「解りづらい例えは弄らんぞ。あいつは機体の時と性格一緒だからな」

F―22「ふーん、そっか。あら噂をすれば」

X―02「ごめんね!気がついたら靴紐両方ほどけてて」

メビウス1「いや気にしないさ。さて、生活用品と家具と服と食材買いに行くぞ!」

F―22「そんなに〜?」

メビウス1「文句言わない。まあ五時間あれば全部揃うさ」

X―02「ならはやく行こうよ!お兄ちゃん!」

メビウス1「おう。ほら車に乗ってくれ」


〜続く〜
254 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/23(金) 19:13:59.29 ID:ReJXB6YDO
いや〜重くなって投稿出来ないのには焦ったね

こんな具合に04の日常SSを暇になるたび書き綴っていく事にしたんだ
スーパー妄想垂れ流しだから適当に付き合ってくれ

さて設定はこんな感じ
・2009年
・F―22とX―02はなぜか機体が人間になった
・メビウスはカティーナの後、基地へ一週間に一回訓練飛行をしに行く
・F―22とX―02は機体の頃から面識有り

登場人物

メビウス1〜
言わずと知れたリボンの鬼神
少し心に戦争の陰を引きずっている為、発言が時々ダーク
ちなみに25歳独身

X―02〜
エルジアの最高傑作で中学生位の女の子
機体の彼女にメビウスは気に入っていてもあまり乗らない
その理由はあの頃の自分が帰ってくるようで怖いかららしい
性格はやんちゃで無邪気
今の服装はメビウスカラーのTシャツと紺青のスカート
エンブレムは右足の太ももにある

F―22〜
こちらもオーシアの傑作で大学生位の女の子
メビウスの戦争時代からの愛機で、彼女で飛ぶことは彼が自分であることの証だと思っている
それでもやはりワイバーン程ではないものの乗ることに抵抗は有るらしい
性格はテンション高めで気まぐれ
今の服装はメビウスカラーのワンピース
エンブレムは右肩にある

ゲスト〜
しばらくしたら出す予定
もちろんあの方たちは出ますともさ
255 :コール1 :2011/09/23(金) 20:03:19.99 ID:J2CyfkBI0
乙!


じゃあ、私の愛機のF/A-18Fはどんな性格になるのだ?!
256 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/23(金) 20:31:49.73 ID:ReJXB6YDO
コール1、そうだな……

ホーネット姉妹の三女で双子の妹
上にCとE、下にGとVがいる
真ん中のために上から信頼されて下から甘えられているしっかり者
趣味は編み物

こんな感じかな〜
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/23(金) 21:59:15.66 ID:J2CyfkBI0
ありがとう アメジスト1
あと 機体で考えると
器用貧乏 もはいるな
なんでもできるが今一つ
みたいな
258 :グラディウス1 [sage]:2011/09/23(金) 22:46:36.45 ID:Vvu3LRMDO
流石はアメジスト1、見事としか言い様が無いよ、ならばメビウス1の最初の愛機ファントム2はどうなるんだい?
259 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/23(金) 23:03:04.89 ID:ReJXB6YDO
なんだかすぐに続きを書きたくなってきたよ
朝にでも投下出来る……かな?

グラディウス1、実はどう出すか考え中で一旦出さないことにしたんだけどね……名前を出されたことでアイデアを思いついたからたぶん出てくるよ!設定はまだ秘密だ
260 :グラディウス1 [sage]:2011/09/23(金) 23:27:24.43 ID:Vvu3LRMDO
既にファントムも居るのか、流石はアメジスト1だ、期待させて貰うよ。
261 :コール1 :2011/09/24(土) 07:23:44.25 ID:5x9qTt8c0
僕もアメジスト1の設定でSS書いてもいいかい たんだか僕もみてたらかきたくなってね
262 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/24(土) 12:50:13.87 ID:qLwBLtNDO
もちろんだよコール1
君の妄想も是非見せてくれ

やっと一区切りついたからラプター&ワイバーンの続きを投下するよ

<<アメジスト1、投下開始!>>
263 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/24(土) 12:51:30.58 ID:qLwBLtNDO
F―22「ふぁ……」

メビウス1「寝不足か?」

F―22「まあ地上の景色は退屈しないんだけどどうもエンジン音で眠くなってねー」

X―02「♪」

F―22「あの子が退屈しなければ良いわ」

メビウス1「流石『お姉ちゃん』だな」フフッ

F―22「あら!『お兄ちゃん』って慕われて鼻の下伸ばしてる貴方に言われたくは無いわね」クスクス

メビウス1「鼻の下なんて伸ばしてないけどな。ん、そうだ!CDでも聴くか?」

F―22「良いわよ!貴方の趣味は良いのかしら?ぜひ聞かせてくれない?」

メビウス1「あいよ、っと」ピッ

http://www.youtube.com/watch?v=FtGisVTKtYE&sns=em

F―22「ふ〜ん。なかなかポップね」

メビウス1「まあ、サントラしか聴かないんだけどな」

X―02「お兄ちゃん!お店ってあれ?」

メビウス1「ああ!ユージアが誇る最強のホームセンター!ユーマックだっ!!」

F―22「あれ噂だと凄い過酷な仕事環境って聞いたけd」フガフガ

メビウス1「一部の噂に過ぎん!店ん中で言うなよ?」グググ

X―02「?」

F―22「ぷはっ!死ぬかと思ったわよ」ゼエゼエ

メビウス1「よし、さっさと行くぞ」
264 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/24(土) 12:53:38.44 ID:qLwBLtNDO
ぶいいーん

X―02「広いねー!」

メビウス1「まあな」

F―22「広すぎじゃないの?」

メビウス1「慣れればこんなに品揃えの良いホームセンター無いぜ」

メビウス1「よし、ベッド見に行くぞ」


X―02「わあ〜いっぱい有るね!」

メビウス1「う〜ん、家の部屋に入るやつだからな」

F―22「これなんかどう?」

つ折り畳み式ベッド

メビウス1「おお、これなら入るな!流石」

F―22「あたりきよ!」

メビウス1「それにシーツと掛け布団と枕……揃ったな!」

X―02「次は〜?」

メビウス1「カーテンと机、食器、蛍光灯、それに時計だな」


X―02「わたし水色のカーテンがいいなあ」

F―22「あら奇遇ね!これなんか良いわ」


メビウス1「こんな感じのどうだ?金属チックで良いぜ」

F―22「私はこっちかなあ〜普通は持ち運び出来る机でも木じゃない?」

メビウス1「戦闘機に常識語られる日が来るなんてな……」


F―22「あら!かわいいお皿!」

X―02「えっ……その絵柄が?」

メビウス1「ワイバーン、その反応が正しい」


メビウス1「蛍光灯見つけてきたぜ」

X―02「あっお兄ちゃん!わたしはあれが良いんだ〜」

メビウス1「おっ鳩時計とはまた風流なやつ選んだな!ラプターは?」

F―22「こっちにいるわよ。私はこれね!」コト

メビウス1「これ振り子時計……お前ら二人本当に戦闘機かよ?」

265 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/24(土) 12:54:07.27 ID:qLwBLtNDO
メビウス1「そうだ!シャワー用品揃えなきゃな」

F―22「あんたの使ってるので良いのに」

X―02「うん、気にしないよ?」

メビウス1「俺は気にするの!バスタオルとボディソープとリンスとコンディショナーとスポンジと……よし!待ってろよ見繕ってくるぜ」スタスタスタ

F―22「行っちゃったわね〜」

X―02「うん。あれ?お姉ちゃん!あそこってさ」


メビウス1「待たせた悪い……って居ないな」

メビウス1「ここからだとたぶんペットショップだな」

あうあう!きゃん!にゃあ〜

X―02「可愛いな〜わんちゃん!」

メビウス1「ワイバーン見っけ!可愛いか?」

X―02「うん!」

メビウス1「まあわからなくもないな〜人懐こいし頭良いし。さてラプター探しに行くぞ」

X―02「お姉ちゃんなら確かこっちに行ったよ」


F―22「はあ癒されるわ〜」

メビウス1「ラプターめっけた!やっぱり熱帯魚か」

F―22「可愛いじゃない?……私さ、前に海へ墜ちたらバラバラに成って魚のすみかにされて終わるんだなって思ったことがあるのよ」

F―22「でもこんな魚ちゃん達になら住んでもらっても良いかななんて──」

メビウス1「バカだな……墜ちる訳ねえだろ?この俺がいつも乗ってるのに」

F―22「えっ///」

メビウス1「ははっ可愛いやつだな」ナデナデ

F―22「やっ!ちょっ!なにしてんのよ!もう〜!」

X―02(良いな〜きっと長く信頼しあってるからなんだろうな〜)
266 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/24(土) 12:55:54.55 ID:qLwBLtNDO
メビウス1「よし会計も終わったし、運送も頼めたな」

F―22「疲れたわよ〜!」

メビウス1「お前はワイバーンより子供かっ!さて次もでっかいとこ行くぞ?」

X―02「え〜っと?なにするんだっけ」

メビウス1「お前らの服と食料品買うんだよ」

F―22「その前にレストラン行きましょうよ!お腹減ったわ!」

メビウス1「んなもんE―ONにねえよ……と言いたいところだがあそこは何でもあるからな。先に飯にしよう」


メビウス1「」

X―02「はむはむはむ」モグモグ

F―22「ぱくっ」モグ

メビウス1「食うスピード速いな、おい」

X―02「美味しいし、お腹減ってたんだもん」モム

F―22「戦闘機は燃費が命よ!良く食べ、良く動くが基本なの!覚えときなさい」アム

メビウス1「デザート頼んどくな〜」


X―02「ふぅ……美味しかった」

F―22「ほんとね〜メビウス。あんたらこんなの毎日食べられるって良いわね」

メビウス1「む、考えてみればそうだな……それにしても俺はお前らがパイロット並みに食ったのにどこに入ったかわからないんだが」

X―02「普通にお腹の中でしょ?」

メビウス1「ん〜ワイバーン。そうだけどそうなんだけどさ?」

F―22「次は服見に行きましょうよ!」

メビウス1「だな。あっちだ」
267 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/24(土) 13:00:29.89 ID:qLwBLtNDO
F―22「ここって下着売り場……?メビウスったら〜もう!」

メビウス「いや違うぞ?レストラン街から来たら偶然ここに先についただけでだな……」

X―02「言い訳してもしどろもどろって……お兄ちゃん見てくるからそこに居てね」

F―22「行くわよワイバーンちゃん!」

メビウス1「完璧に誤解されたのか……俺」

F―22「おまた〜」

X―02「お兄ちゃん?何でorzに成ってるの?」

メビウス1「いや気にするな……さて婦人服見に行くか」


メビウス1「ほら好きなの選んでk……うわっ」

F―22「ほらあんたが選んでよ!」

X―02「そうそうっ!選んで選んで」

メビウス1「わかったから押すな押すな!」

X―02「じゃーん」シャー

メビウス1「うんスポーティーで良いな」

F―22「どうだ」シャー

メビウス1「出来るエリート女上司ってとこだな」

X―02「よいしょ」シャー

メビウス1「ボーイッシュだけど髪が長いからな。それがまた可愛い」

F―22「ふふん」シャー

メビウス1「胸の谷間を強調しつつ足の曲線美をパンツで引き立たせる……やるな」

ラプワイ「「おりゃ」」シャーシャー

メビウス1「パジャマか。姉妹っぽくて可愛いな〜」

レジ「全部お買い上げですね〜お支払は?」

メビウス1「これで」シャキン

レジ「これってブラックカード……お、お預かりします」ピッ

レジ「はい、終わりました。カードとお品物をどうぞ〜」

メビウス1「ありがとう」

F―22「ねえ?」ゴニョゴニョ

X―02「なに、お姉ちゃん?」

メビウス1「ん、終わったぞ」

X―02「ねえお兄ちゃん!お返しに服選んであげる」

メビウス1「えっ、いや、良いよ……」

F―22「酷いわねー?私たちで楽しんだんだから今度は私たちに楽しまれなさい!」

メビウス1「うっ……うわあああああ」


メビウス1「お婿に行けない……」

F―22「ほんとへたれねー?さっきから」

X―02「でも流石にお姉ちゃんやりすぎだけどね」

メビウス1「よし復、活!次は食料品買いに行くぞ!」

F―22「タリズマンでも積んでるのかしら?」

X―02「お姉ちゃん……お兄ちゃんが体力全快してるなら零戦ってことになるよ?」
268 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/24(土) 13:04:08.06 ID:qLwBLtNDO
メビウス1「さあて結構な買い物量だな……」

F―22「食料品って言ったって端から端まで買ったみたいなものだもの」

X―02「じーっ」

メビウス1「何を見てるんだワイバーン?ってこいつは!」

F―22「なになに?ぷれいえあぽーと?」

メビウス1「の3だ!Play Airport 3!」

メビウス1「買いに行けなくてがっかりしてたけどまさかここで巡り会うとは……」

X―02「欲しい……」

メビウス1「買うぞ!今ならAIR-EDGE 04とか言うゲームもついてくるし」

F―22「戦闘機操縦するゲームね〜私たち戦闘機だけど」

メビウス1「買ってきた!」

F―22「あら〜」

X―02「ありがとう!帰ったらやろうよ!お兄ちゃん!」

メビウス1「ああ!Play Airport 2のソフトはほとんどあるから3でも出来るぞ!」

F―22「良かったわね〜ワイバーンちゃん!……ついでに私もなんか欲しいなあなんて」

メビウス1「そこでおすすめ!Play Airport Portable 4000!」

メビウス1「ソフトなら揃ってるから買ってきたんだよ、ほら」

F―22「あら気が利くわね!ありがとう!」

メビウス1「そ、そんなんじゃねえよ……」
269 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/24(土) 13:05:04.86 ID:qLwBLtNDO
メビラプワイ「「「ただいま〜」」」

メビウス1「よし、夕飯作っちまうか」

X―02「お兄ちゃん手伝うよ!」

F―22「じゃあ荷物運んでおくわ〜」


メビウス1「出来たぞ〜」

X―02「出来たよ〜」

F―22「あら速いのね〜ほんと」

メビウス1「ワイバーンが手伝ってくれたからな」

X―02「お兄ちゃんお料理の手際良いもん!すごいよ」

メビウス1「んなことないさ。一人が長いだけだよ……」

F―22「哀愁漂わせちゃって〜」モグモグ

メビウス1「やっぱり食うの早いな……ほら、いただきます」

X―02「いただきまーす!」ハフハフ

F―22「いただいてます」ゴクン


F―22「ごちそうさま」

メビウス1「はい、お粗末様〜」

F―22「私洗い物するから二人とも荷物片付けちゃって」

メビウス1「あいよ」

X―02「終わったらわかってるよね?お兄ちゃん!」

メビウス1「もちろんだ!あれだな」


メビウス1「よし、設定完了!」

X―02「わーい!」

F―22「洗い物も終わったわ〜」

ピンポーン

メビウス1「おっ、来たな」

運送屋「ベッドとカーテン、机の運送に参りました〜」

メビウス1「はい、どうも!上まで頼めますか?」

運送屋「もちろんですよ、ほら!お前ら運んでくれ」


運送屋「それではまたどうぞよろしくお願いしますよ?」

メビウス1「ええ、サインです。どうも助かりました」

X―02「ベッド届いたの〜?」

メビウス1「ああ、先に上行って片付けておいで」

F―22「解ったわ〜行ってくる」

メビウス1「さて、俺はソフトを探して来よう」
270 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/24(土) 13:06:06.45 ID:qLwBLtNDO
F―22「片付いたけど汗かいちゃったわ」

X―02「わたしも〜」

メビウス1「俺も埃まみれだ……シャワー入ろう」

F―22「どうする?ワイバーンちゃん一緒に入る?」

X―02「うん!お姉ちゃん入ろ!」

メビウス1「なら先入って来て良いぞ」

F―22「あら〜?覗きたいの〜?」

メビウス1「な!なわけねぇだろ」

X―02「もうからかっちゃダメだよお姉ちゃん!」

X―02「ふふん。さあ入りましょ」


しゃあ〜


X―02「お姉ちゃんやあん!」

F―22「ほらじっとしてなさいよ!」

F―22「もう〜じっとしてなきゃその将来有望なおっぱい揉んじゃうぞ〜」ワキワキ

X―02「エッチなことはダメだと思います!」

F―22「つれないな〜もう〜」クスクス

X―02「じゃあ次、わたしが洗う番ね?」

F―22「頼むわ〜」

F―22「ってあっ、そこそこ、あっ良いわ///」

X―02「こことか〜こことか〜そことか〜」

F―22「やん、気持ち良いわ!なかなかテクニシャンね〜?」

X―02「……」

F―22「どしたー?」

X―02「……私こんな幸せな時間過ごせるなんて思わなかった」

F―22「……」

X―02「明日起きたらまたあの体に戻ってるのかな……」

F―22「良いじゃない?戻っても」

X―02「なんで?」

F―22「メビウスが私たちの事を理解してくれた……それだけで幸せなことよ──」

F―22「──きっと戻ってもあの人なら大事にしてくれるわ!むっつりだけど」

X―02「……ふふっ、もうお姉ちゃんたら!」

F―22「さあ、泡落として着替えてゲームしましょ!」

X―02「うん」


キャッキャッ

メビウス1「あいつら楽しそうだな。良かった」

メビウス1「こんな気分いつ以来かな」
271 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/24(土) 13:07:49.01 ID:qLwBLtNDO
メビウス1「入ってきたぞ〜。おっこれがAIR-EDGE 04か」

X―02「うん、面白いよ!」

F―22「メビウス〜あんたのソフトでマクベスってゲームやってるけどこれ変形とか凄いわね〜」

メビウス1「マクベスか〜アニメが面白いんだそれは」

F―22「へ〜」

メビウス1「さてネットニュースでも見るか」ブィィーン


・軍の特殊部隊、遂に武装集団の幹部の一人を拘束
・可愛いユージアタイガーの赤ちゃん
・ドキュメンタリー〜ベルカ戦争からもうすぐ十五年〜

メビウス1「武装集団……フリーエルジアか」

F―22「実戦はあのときが最後ね」

メビウス1「ん?ああ」

F―22「でもある意味この子が居なくて良かった」

X―02「なんで?」

メビウス1「きっと今のお前には早すぎるだろうからな。これ以上はまたいつかだ」

X―02「はーい」

F―22「ちょっとメビウス!なにこの赤いカブトムシ!強いんだけど!」

メビウス1「ん?バゼラなら離れてマシンガン撃っとけ」

F―22「だから破壊光線飛んでくるの!」

メビウス1「機体をガウモードにして敵の回りを旋回しつつ下降すればかわせるぞ?」

F―22「んと……あっ簡単!」

メビウス1「だろ?」

X―02「ん……」グラ

メビウス1「おっとワイバーンは眠くなったか?ほら」

X―02「きゃっ……」

F―22「あら〜お姫様だっこなんて良いわ〜!私も〜!」

メビウス1「ええー」

F―22「なんであからさまに嫌がるのよ!」

メビウス1「よいしょ!布団かけてっと……おやすみワイバーン」

F―22「おやすみワイバーンちゃん」

X―02「うん……おやすみなさい」zzz
272 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/24(土) 13:08:23.95 ID:qLwBLtNDO
メビウス1「それじゃあ俺たちも寝ようぜ?」

F―22「うん……メビウス!」

メビウス1「ん?」

F―22「今日はさ?いきなり人間になった私たちにここまでしてくれるなんて……ほんとに」

メビウス1「何言ってんだよ?俺の家族に当たり前のことしただけだぜ?」

F―22「で、でも」

メビウス1「機体の頃からお前らを家族だと……ずっと思ってたから──」

メビウス1「──だからこんなことになって俺は内心喜んでるんだぜ?」

F―22「!」

メビウス1「人間になってくれてありがとな?ラプター」

F―22「ん……好きでなった訳じゃあないけどね?」グス

メビウス1「ああ、それじゃまた明日」


F―22「ありがとうメビウス1。……あんたやっぱり私たちの最高のパイロットだわ」

〜続く〜
273 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/24(土) 13:12:59.03 ID:qLwBLtNDO
って訳で一旦ここまで
イチャイチャさせるの楽しいってことにやっと気がついたような

やっと次回から日常パートに移れそうだよ
ちなみにAIR-EDGEシリーズのファンのパイロットがどっかにいるとかいないとか
274 :グラディウス1 [sage]:2011/09/24(土) 21:51:46.53 ID:lgmkRmHDO
乙、アメジスト1、第1話終了か、これからどんどんキャラが増えて大変な事になるんだよね?期待してるよ。
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/25(日) 22:47:35.22 ID:nx0kESaX0
こちらコール1明日あたりssを投下したいと思う
276 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/25(日) 23:13:13.73 ID:ekOU+USDO
>>274まあ混雑しないよう努力するよ!

>>275本当か!コール1楽しみにしているよ

さて第二話は出来上がり次第投下するよ。日常パート?まだ先だった
277 :グラディウス1 [sage]:2011/09/25(日) 23:15:08.84 ID:VFCXf5JDO
グラディウス1よりコール1、期待して待たせて貰うよ。
278 :ファルコン1(北海道) [sage saga]:2011/09/25(日) 23:28:40.85 ID:xE+W1tG20
ここがエースの巣窟か?く!見事な戦いだ!とても私には追い付けそうにない!
やっぱり日常っていいですね。
279 :グラディウス1 [sage]:2011/09/25(日) 23:45:16.31 ID:VFCXf5JDO
以前のカークと言い今回の戦闘機を擬人化してメビウス1とキャッキャウフフさせるネタといいアメジスト1の発想力にはいつも驚かされるよ。

僕がこの間投下したのは04のミッション15で黄色を追っかけた時の動きを黄色中隊の模擬戦として文章化しただけだからね。
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/09/26(月) 03:32:57.84 ID:cykpYh3AO
全然流れと関係ないんだけどさ、禁書の学園都市の設定ってエスコンの敵勢力として使えそうじゃね?


ちょっとこれでネタひねり出してみる
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/26(月) 09:20:18.53 ID:V6NXUTKo0
こちらコール1、誰かいるか?
282 :スワロー1 [sage]:2011/09/26(月) 10:15:16.24 ID:C51wDTKt0
>>280
エスコンと禁書のクロスは俺もやろうとしていた
ただ、世界観が違いすぎるし、エスコンと禁書の登場人物は絡ませ難い気がするよ
やる夫のエスコン4とかみたいに上条さん達がパイロットっていう設定もありだけど不幸だしなぁ……
いやまてよ、エスコンの主人公達って大概不幸な気が……
やるなら支援乙撃するからこのスレにリンクを張ってくれ

>>281
こちらスワロー1、俺は居るぞ
君の後ろに就く、君が良いって言うなら少しの間コール2として援護するよ

長くなってスマソ
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/09/26(月) 12:58:22.49 ID:cykpYh3AO
>>282
<<正直キャラを絡ませるのは厳しいんじゃないかと思う>>

<<というか普通のクロス自体が厳しいのではないかと>>

<<だからエスコンの世界のどこかに禁書の学園都市みたいな都市があって……みたいにあの街の設定だけ借りようかと思ったんだ>>

<<色々試行錯誤してみるよ>>

<<ありがとうスワロー1>>
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage saga]:2011/09/26(月) 15:59:57.09 ID:H+Zkdlki0
アメジスト1乙
新ジャンル「戦闘機擬人化」ですねわかります

そして何故か5のメンバーがドリルランド遊びに行く夢を見た
UGSFのサイトを寝る前に見たからかな・・・

285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga sage]:2011/09/26(月) 16:43:42.77 ID:H+Zkdlki0
さて、だれかいるかな?


286 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/26(月) 16:53:13.22 ID:/8KaO89DO
もう少しで投下できそうだったり
287 :スワロー1 [sage]:2011/09/26(月) 18:34:20.46 ID:C51wDTKt0
禁書とのクロスの話をしていたらなんかSSが無性に書きたくなってきたから書いてみようと思う
舞台はエスコンのワールド(現実世界じゃない方の地球)でやってみる
果たして俺は上条さん達を巧く絡ませることが出来るのであろうか
ここに冒頭を投下してみるよ
SSへ続く
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/26(月) 18:37:35.06 ID:V6NXUTKo0
こちらコール1
短いがあと少しでとうかする(1〜3レス位
ほぼ初めてなのでおかしい所があったらいってくれ
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/09/26(月) 18:45:17.08 ID:cykpYh3AO
<<誰から来るんだ!?>>
290 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/26(月) 18:47:02.28 ID:/8KaO89DO
うーんオレ長いし、ちょっとずつ弄らなきゃならないから最後でええよ
291 :コール1 :2011/09/26(月) 19:13:59.34 ID:V6NXUTKo0
↑ 同じく遅くなる
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/26(月) 21:38:07.36 ID:0L7jyUwKo
初めてだけど1レスだけでもいいかな
293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/26(月) 21:55:00.31 ID:0L7jyUwKo
改行の関係で2スレになったけど投下!



コンクリートへハンマーを叩き付けたような鈍い音が響き渡る。
だが次の瞬間には湾曲した空気の層が大きく音を街中へ響かせる。
ぐわんぐわんと、揺れるように音が響く。近くで聞けば騒音のようなものだ。

だがこの街の住人は知っている。
その音の出所は誰もが知っている。
その音の美しさも誰もが知っている。



あれは自由の音だ。
開放の鐘が自由を祝福するために鳴り響いているのだ。


ここはウスティオ共和国首都、ディレクタス。
ウスティオ領中央部に位置していて、市内を流れるグレースケレ川に沿って5つの行政区画に分けられている。
街の中心部近くに建てられた鐘楼がこの鐘の音の出所だった。
ベルカ戦争当時、ディレクタスはベルカ軍の占領下にあったが1995年5月13日に連合軍及びその支援を受けたウスティオ軍により開放される。
それを祝い、夕焼けに染まる鐘楼は17時に決まってその美しい音色を街へと響かせていた。
私も、そんな鐘の音に耳を傾けることが日課になっている一人だ。

今から15年前のあの日、連合軍とウスティオ軍がこの街を奪還しにくるという噂は当時少年だった私にも鮮明に残っている。
それを信じさせるほどにベルカは負け続けていたのだ。希望を失った者が立ち上がるほどに。
あの当時、こんな歌が子供たちの中で流行った。
ベルカの兵士に向けて囃し立てるように私たちはこう歌っていた。



『さぁさぁ逃げろ、さぁ逃げろ♪“地獄の番犬”が食いつくぞ♪』



『地獄の番犬』 『ウスティオの傭兵』 『片羽』
そして『円卓の鬼神』

彼ら、“ガルム隊”の存在は我々にとってまさしくヒーローだったのだ。
青と赤の翼を戦場で並べ、精強なベルカのエースを叩き落す理想の英雄。
何とかして手に入れたウスティオ軍が戦意向上のためのプロパガンダとして発行した戦果を華々しく書き連なれた新聞。
その中に写ったガルム隊の2機の写真の切り抜きは私の宝物だった。
私たちは今か今かと彼らを待っていた。

そしてあの日、ウスティオ開放の日。
私はビルの屋上へと登っていた。この目で英雄の姿を見たかったのだ。
拾ったベルカ軍のヘルメットを頭に空を睨み付ける私はずいぶんと滑稽に見えただろう。
そんな私など関係ないように、戦いは始まった。

屋上から身を乗り出す。
2機の戦闘機と白煙を引いて飛び出すミサイル。それがベルカの戦闘機を落すのが見えた。
ジェットエンジンの音がヘルメットの中に乱反射して響く。戦争の音だった。
その音に恐怖を抱いた私は思わずヘルメットを投げ捨てる。
腰が抜けたのか勢いそのまま、尻餅をつくように屋上へと倒れた。

夕焼けの空が視界一杯に広がる。
まるで夕焼け空へ零したインクが点のように戦闘機の姿が見えた。
しばらくして鐘が鳴り響く。地上と空からは戦闘音楽が鳴り響く。
そのどちらも綺麗な音だと思う。どちらも開放を祝福する音楽に思えた。


.
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/26(月) 21:56:27.60 ID:0L7jyUwKo

空を見上げる。



また1機落ちる。しばらくするともう1機も落とされた。
その後にはもう戦場音楽は消えていた。鐘の音だけが響いている。
私はその鐘を見ようと体を起こす。
身を起こして、自分の近くを何かが通り過ぎたことに気づいた。その直後に轟音が私の耳の機能を奪う。
だが私の首はその音の主を捉えるため動いていた。



視線の先に見えたのは、高度を上げていく青と赤のF-15の姿だった。




そこまで思い出し、私は鐘を鳴らすのを止める。
今、この鐘楼の管理を私はしている。鐘を鳴らすのも私の日課だ。
近くで聞くと騒音なこの鐘が距離を開けるほど美しくなる。
世の中にはそういうものもあるのだ。

それは謎のまま歴史の闇へと消えていったガルム隊……ガルム01もそうなのだろう。
触れないまま、分からない方が良いこともあるのだ。


私は、そう思う。










甲高い音、顔を上げる。
首都防空隊である2機の戦闘機が飛んでいた。
首に提げた双眼鏡で覗き込む。機種はF-15、ガルム隊と同じだ。
夕焼けと夜の闇が混じりつつある空を飛ぶ2機を暫く見つめる。懐かしかった。
思わず頬を緩めて双眼鏡をまた覗き……顔が固まった。



その2機の機体が彼らに見えたのだ。
青と赤の翼を持ったガルム隊の姿に。



即座に双眼鏡から目を外し、そしてもう一度だけ双眼鏡を覗き込む。
2機ともウスティオ空軍カラーに塗られたF-15だ。見間違えはなかった。
恐らく夕闇の加減でそう見えたのだろう。


だが、私は彼らがこの空に今も居る気がしている。
それは肉体や機体としてでない。
あの時、ディレクタス開放の時に彼らに憧れた者たちが今のウスティオの空を支えているからだ。
それが続く限り、この国は平穏だろう。

今、ISAFとエルジアの戦争が起こっている。
国際緊張が高まっていく中、世論調査で私がインタビューを受けたとしよう。
私はこう答える。
きっと、自信に満ちた声で。








「この国は平気さ。なにせ、地獄の番犬が守っているからね」





初めて書いたったー。
295 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/26(月) 22:32:29.09 ID:/8KaO89DO
>>294実に良いね!初めてとは思えない出来だ!

それにしてもここ二、三日で人が増えて嬉しい限りだよ

<<それではアメジスト1!エンゲージ!>>
296 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/26(月) 22:34:19.24 ID:/8KaO89DO
第二話『奇襲!メビウス中隊』


X―02「お兄ちゃ〜ん!おはよー!」

メビウス1「zzz」

X―02「……流石に毎日は可哀想だよね?」

F―22「ワイバーンちゃん〜?あれ、まだメビウス起きてないのね」

X―02「お姉ちゃんどうしよう?流石に毎日は凄い起こし方したらダメだよね?」

F―22「凄い起こし方?」

X―02「えっと……お兄ちゃんのお腹に急降下したの」

F―22「急降下ってつまり飛び乗ったってことかしら?……あっはっはっ!!貴女らしいわ!」クックック

X―02「流石にやってみて後悔したよ?」

F―22「ふふっ……よーし!えいっ」

メビウス1「……z」

F―22「枕外しは効かないと……次!」

メビウス「」

メビウス1「zzz」

F―22「枕被せても効かない……?流石リボン付き!」

X―02「そこでリボン付きは関係ないよ?むしろわたしたちの事だし」

F―22「ごめんワイバーンちゃん……貴女は正しい判断をしたようね」スー、ハー

X―02「お姉ちゃん?……まさかあれやるんじゃないよね?」

F―22「おりゃあ!」ブンッ

ドスッ

メビウス1「がはっ……!!」ガクッ

X―02「お兄ちゃんがこの世からイジェクトしちゃうよ〜!」

F―22「大丈夫よ〜あと三分すれば起きるわ」

メビウス1「」

メビウス1「」

メビウス1「」ムクッ

メビウス1「すげー腹痛い!これあばらやっちゃってるな〜嘘だけど」

X―02「お姉ちゃん!ほんとに三分で起きたよ〜!」

F―22「708有る経絡秘孔の1つ……『人起穴』を突いたわ」

メビウス1「なんだと?まさか俺このあと奇声あげて爆発しないよな?」

F―22「いやただ適当に脇腹突いただけよ」

メビウス1「だと思った」

X―02「なんか良く解らないけど、お兄ちゃん!朝ご飯出来たよ」

メビウス1「おっ本当か!早速食べよう」


メビウス1「ごちそうさま〜ふぅ旨かったぜ」

F―22「あら良かったわね〜ワイバーンちゃん!」

X―02「お姉ちゃんこそ〜」
297 :スワロー1 [sage]:2011/09/26(月) 22:35:59.12 ID:C51wDTKt0
フュー
やるねぇ
いい筋だ、才能あるぜ
298 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/26(月) 22:36:21.57 ID:/8KaO89DO
メビウス1「そういや明らかに不思議なことがあるんだが……」

ラプワイ「「?」」

メビウス1「お前らって何でそんな人間らしい生活出来るんだ?無粋かもしれんが」

X―02「不思議かなぁ?」

F―22「不思議なんじゃないの?ご都合設定なのに〜」

メビウス1「不思議じゃない人は居ないぞ……」

F―22「まあ真面目な話すると知識とかはインターネット経由よ」

メビウス1「インターネット?」

X―02「お姉ちゃんとかわたしは機体の頃、内部のシステムを外部のコンピューターで制御してたの」

メビウス1「整備員が機体とコード繋いでやっているあの作業か」

F―22「そうそれ。そして忙しくなるとそのままほったらかされるのよ」

F―22「その間に私たちはネットサーフィンし放題で知識とかを得るの」

メビウス1「それ整備のやつら聞いたらおったまげるぞ」

X―02「ちなみに最近のわたしたちはセキリュティの関係で常に基地の防衛システムとリンクしてたよ」

メビウス1「あ〜もしかして映画とか見放題?」

F―22「クッキングとかニュースとかもね〜」

X―02「でもたまにファイアウォールに捕まりそうになったりするの」

F―22「あんなA―6並みののろまに捕まったりなんかしないわよ」

メビウス1「なんか価値観が崩壊するな……」

F―22「そういう点ではあの子には敵わなかったわね」

メビウス1「?」

F―22「E―767ジェイワックスよ。AWACSのあの子」

X―02「とっても優しくて物知りのお姉ちゃんだったんだ〜」

F―22「そう、まず良妻タイプだったわね。でも一ヶ月前から居なくなってたのよ……」

メビウス1(まさか……な?)

メビウス1「そうか。一昨日機体は見かけたから昼寝でもしてるんじゃないか?」

X―02「そうだと良いけどね〜」
PLLLLLL
メビウス1「おっと、はい……ふふ、砂漠に飛ぶのはサボテンのトゲでしょう?」

メビウス1「えっ模擬戦……ちょっと急すぎやしませんか?」

メビウス1「暇ですけども……X―02?うーん解りました。行きます」ガチャ

X―02「模擬戦?それとわたし?」

メビウス1「司令がワイバーンを使った模擬戦を計画したんだと」

F―22「あら〜行くの?」

メビウス1「ワイバーンは俺以外乗れないしな」

X―02「わたしだって乗せたくないよ///」

メビウス1「そうか?んじゃ昼過ぎには戻るから待っててくれ」

F―22「はいはい、パソコン使っても良いわよね?」

メビウス1「おう、良いぜ。行ってきま〜す!」

ラプワイ「「行ってらっしゃ〜い」」

X―02「どうしようかな〜?わたしは昨日の続きするね」

F―22「私はネットサーフィンするわ〜」
299 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/26(月) 22:38:56.03 ID:/8KaO89DO
メビウス1「司令、出頭しました」

司令「おお、急ですまないな」

メビウス1「いえ、暇ですから」

司令「では早速本題といこう。君は昨日X―02の整備を頼んで来たな?あの少し後、メンテナンスついでに整備班が新たな火器管制のシステムを追加したからテストして欲しいとあちらも言って来たんだよ」

メビウス1「まあ丁度良いですからね」

司令「ということで一つ頼む」

メビウス1「了解です」


管制「こちら基地管制塔。X―02発進許可する」

メビウス1「こちらインフィニート1、了解した」

キィイイイイイイイン

ゴォオオオオオ

メビウス1「頼むぜワイバーン」

X―02「うん、お兄ちゃん!」

メビウス1「へ?」

X―02「へ?」

メビウス1「なんでワイバーンの声が……?」

X―02「だってわたしの中だよ!」

メビウス1「えっとつまり心の声か?」

X―02「うん!なんかお兄ちゃんの声が聞こえたからお返事してみたの」

メビウス1「なんじゃそりゃ……ん?無線はどうなってる?」

X―02「今は切ってあるよ。じゃあ頑張ってね!応援してるから」

ザザッ

管制「インフィニート1、どうしました?」

メビウス1「こちらインフィニート1、済まない無線の辺りをさわってしまってな」

管制「了解です。気を付けてくださいね?ここからはEA―18Gが管制を引き継ぎます」

スチル1「こちらスチル1、インフィニート1聞こえますか?」

メビウス1「スチル1、聞こえている。スカイアイじゃないのか?」

スチル1「スカイアイは今回の演習にキャプテンの予定が合わなかったとかで待機です」

メビウス1「そうかわざわざありがとう」

メビウス1(いよいよクロだな……)

スチル1「そろそろ時間ですね!まずはルーキー隊です!」

メビウス1「確認した!インフィニート1エンゲージっ!」


スチル1「流石ですね?機銃で四機を一分ですか」

メビウス1「相手が相手だよ」

スチル1「次来ました!F―22編隊!メビウス中隊です!」

メビウス1「あいつらか……行くぜ!」

300 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/26(月) 22:42:02.56 ID:/8KaO89DO
ヘイロー7「いくぞ野郎共!メビウス中隊エンゲージっ!!」

オメガ1「オメガ1、エンゲージ!と同時にFOX2!」

ヴァイパー9「FOX2!」

レイピア4「この前は参加出来なかった分FOX2!」

メビウス1「くそっ全員撃ちやがったな!?」

迫る14発のミサイルの群れ。しかし──

メビウス1「うおおおぉぉぉりゃああああっ!!」

ミサイルが発射されたと同時に垂直降下し、海面スレスレを飛行するX―02には当たらない
そしてX―02の後ろに派手な水柱が立つ

レイピア4「当たって無いわよ!」

オメガ5「ぐおっ!」ドンッ

ヴァイパー11「ああっオメガ5が!?くそっオレもか!」ガガガ

下から飛んできたミサイルと機銃で二機のF―22がピンクに染まる

スチル1「ヴァイパー11、オメガ5撃墜判定!」

ヘイロー7「よし、各機自由戦闘開始!撃って撃って撃ちまくれ!隊長を落とせば司令からみんなに特大ボーナスだ!!」

メビウス1「何?司令!?……あんたって人はああああ!」

理不尽な話を聞いた途端にX―02の動きが変わった
最短時間での宙返り──

レイピア12「あれは伝説のメビウスターン!?」ドンッ

ヘイロー10「ぐっ」ドンッ

ヴァイパー9「のわっ?!」ガガガガガガガガガ

ヴァイパー3「くうっっ……ヴァイパー隊全滅だ」ドンッ

X―02の攻撃範囲にいた機体達が痛々しい色に染まるのに5秒もかからなかった

スチル1「レイピア12、ヘイロー10、ヴァイパー3、9撃墜判定!残り8機!」

オメガ1「俺がケツを取る!オメガ11ヘッドオンし……!」ガガガガガガ

オメガ11「ああ!まかせn……なんだってんだよもう!」ドンッドンッ

オメガ12「くそっオメガ隊は俺だけか!」

スチル「オメガ1、11撃墜判定!残り6」

メビウス1「てめえら全員後で教育的指導だあああああああ!!!」

ヘイロー7「うわああああ!!」ガガガガガガガガガガガガ

レイピア4「ちょっ待ってよ!あたしなにもしらなかっ……」ドンッ

ヘイロー11「げえっ!」ドンッ

オメガ12「タイム!タイム!!」ガガガッッガガガガ

レイピア6「もう逃げるしかねぇじゃねえか!」ドンッッ

レイピア8「無理だあああああ」ガガガガガガガガガガガガガガガガガガ……
301 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/26(月) 22:43:32.33 ID:/8KaO89DO


スチル1「メビウス中隊全機の撃墜を確認……インフィニート1?」

メビウス1「……聞こえてるぜ?」

スチル1「なんか……すいません」

スチル1が謝るのも無理はない
近くを飛んでいるF―22編隊はエンジンへの最小被弾でやられたヴァイパー11以外、鬼神の逆鱗に触れ、まさに地獄絵図だった

ヘイロー7「あ〜あ……整備班にどやされるなこりゃ」

レイピア8「隊長に誰かかすらせてないのかよ?」

オメガ1「誤射がヤバイから機銃はほとんど使ってないな……」

レイピア4「いや使う間もないって奴よ。ほんとに」

ヴァイパー11「早くにやられて良かったぜ」

オメガ11「機銃も酷いがミサイル二発は酷いと思っt……」ピピッ

メビウス1「……」

オメガ11「」
302 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/26(月) 22:45:15.29 ID:/8KaO89DO
ヘイロー7「どうするよ?」ゴシゴシ

オメガ1「何がだ?」ジャー

ヘイロー7「隊長にやられっぱなしは腹立たねえか?」ジャッジャッ

ヴァイパー11「そりゃまあな〜」

レイピア4「あんた終わるの早いわね?……そっか最小被弾で墜ちてたんだっけ」キュッキュッ

ヴァイパー11「こっぱずかしいけどな〜その分すぐペイントも落ちたよ」

オメガ11「ならミサイル二発被弾の俺のを手伝ってくれよ」プシュー

レイピア8「いや隊長に鬱憤晴らしされてまだら模様の俺の機体の方が先だな」グリグリ

ヴァイパー11「解った解った、両方手伝ってやんよ」


メビウス1「司令は?」

副司令「さっきストーンヘンジ基地まで出張に行きましたよ」

メビウス1「あの親父……」

副司令「まあまあインフィニート。そういや教育的指導とか言って彼等の機体の清掃をやらせてるんだって?」

メビウス1「まあボーナスで浮き足立ってちゃダメってことですよ」

副司令「そのわりに汚しまくったらしいじゃないか?」

メビウス1「言いっこなしです。それじゃまた今度……ってそうだスカイアイの家知りませんか?」

副司令「ん?彼なら君の家の有る次の区画に住んでるぞ。確かハープナー通りの2の45だったかな」

メビウス1「あそこか。どうも丁寧に」

副司令「なんか用でもあったのか?」

メビウス1「いえいえ、会って直接話しますよ」スタスタ

副司令「なんだったんだ?」
303 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/26(月) 22:46:34.42 ID:/8KaO89DO
ヘイロー7「よし落ちた〜!」

オメガ11「スタン助かったぜ」

レイピア8「ほんとほんと」

ヴァイパー11「お役に立って光栄ですっと」

レイピア4「これからどうしよ?」

ヘイロー7「司令はストーンヘンジに逃げたらしいしな」

オメガ1「やるか?」

ヘイロー7「いたずらを?」

レイピア4「なにをするのよ?」

レイピア8「寝顔にいたずらして盗撮でどうだ」

ヴァイパー11「良いのか?犯罪だぜ?」

ヘイロー7「流通を俺らの中の地下ルートだけにしときゃ良いんだよ」

オメガ11「よし、今夜隊長の家か」

レイピア8「まあ陸戦最強のベクターが居れば大丈夫だな」

レイピア4「ベイルアウトしてからが本番だものね?」

オメガ11「……バカにしてんだろ?」

ヘイロー7「してねえさ。お前に何人助けられたか……さあ夕飯に行こう」

レイピア4「もうそんな時間〜?」

レイピア8「食い過ぎるなよ〜?ユーコ」

レイピア4「ケイン!あんた乙女になんてことを!」ガルルル

ヘイロー7「ほんとに乙女かあ?気が強いポメラニアンだろ」プッ

オメガ1「ちげえねぇ」ククク

レイピア4「あんたたちね〜!!!」



ハハハハッイテエナオイヤメロ!チギレルカラチギレルカラ!
304 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/26(月) 22:48:43.27 ID:/8KaO89DO
メビウス1「ただいま〜」

F―22「あらお帰り!ご活躍だったみたいね?」

X―02「あっお兄ちゃんお帰り〜!」ダキッ

メビウス1「ただいま。応援ありがとうなワイバーン。実は土産代わりに解ったことがあるんだよ」

X―02「解ったこと?」

メビウス1「スカイアイって居るだろ?AWACSの。あいつは俺と同じで基地の外に住んでるんだ」

F―22「はは〜ん?もしかして」

メビウス1「ラプターの考えてることがたぶん当たりだ。今日あいつは予定が合わなくて来なかった」

X―02「あんなに仕事人間だったのに〜?」

メビウス1「だろ?なんか他に仕事よりも大事な事が有るわけだ。例えば……」

F―22「デートとか」

メビウス1「そうだ!帰り際に清掃のおばちゃんに聞いたが、あいつに彼女が出来たとか出来てないとか」

X―02「それってまさか──」

メビウス1「ジェイワックスだろうなきっと」

F―22「あら〜!それはそれはラブラブね!」

メビウス1「おっ?片想いしてたのか?」

X―02「うん!ジェイワックスのお姉ちゃんはデータリンクとかの仕事の影でスカイアイさんを眺めてるって言ってたよ!」

メビウス1「スカイアイって女っ気無かったからなあ……意外と気がつかないかも。まあいいや!明日あいつの家に行ってみようかと思うんだが着いてくるか?」

F―22「どうせ暇だしね〜」

X―02「久々に会えるなら行きたいなあ!」

メビウス1「よし決まったな!」


メビウス1「ごちそうさま〜。シチューなんてなかなか凝ったもの凄いな?」

F―22「ネットサーフィンの次は料理かしらね〜」

X―02「お姉ちゃん凄いよね!ところでお兄ちゃん〜?」

メビウス1「ん?なんだワイバーン」

X―02「わたしの乗り心地どうだった〜?」

メビウス1「良かったぜ!宙返りターンがあんなに簡単に決まるとは……」

X―02「良かった〜安心したよ」

F―22「あらあら嫉妬しちゃうわね〜?」

メビウス1「ただワイバーンには一線を越えそうな怖さがあるんだよな」

F―22「メビウス……それどっちの意味?」

メビウス1「人間として……もといパイロットとしてだ」

F―22「ちぇっ」

メビウス1「何を期待してたんだ?ほら皿洗いやっとくからシャワー行ってこい!」

ラプワイ「「はーい」」
305 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/26(月) 22:51:59.10 ID:/8KaO89DO
ヘイロー7「こちらSG、各員配置は大丈夫か?」

レイピア8「こちらケイン〜もちろんだぜ」

レイピア4「こちらユーコ、大丈夫みたいよ」

オメガ11「ベクターだが、なんか風呂場とキッチン両方に人影が有るんだ。どうするよ?」

ヴァイパー11「こちらスタン……風呂場にジェイルが、キッチンに俺が行く」

オメガ1「こちらジェイル〜役得ありがとよ」

レイピア4「いや、あたしが風呂場に行くわ」

オメガ1「なんでだよ〜!?」

レイピア4「女の子なら可哀想でしょ!隊長なら大したことないし」

オメガ11(隊長に限って女の子なんて……ん!?)

ヘイロー7「よし、ジェイルとスタンは交代でユーコが風呂場だ。ところでどう写真とるよ?」

レイピア8「取っ捕まえて縛って落書きして〜で良いよ」

ヴァイパー11「無計画だな〜俺ら」


ヴァイパー11「本当に無計画だったな!!俺ら……」

レイピア4「いや……あの、ごめん」

オメガ1「くっ……」

ヘイロー7「隊長すんませんでした!副隊長としてとんでもないことをっ……」((Orz))ガクブル

メビウス1「ああ?てめらよほどこいつみたいに殺られてぇんだな?」

オメガ11「」ダラン

オメガ1「ベクター!?」

レイピア8「!!!」

レイピア4「ほ、本当にすいませんでしたっ!!!ど、どうかお命だけはなにとぞ!!」

ヴァイパー11「そ、そんなあのベクターが……」ガクブル

ヘイロー7「俺はどうなってもいいんでこいつら四人は助けてやってください!!頼んます!!!」

メビウス1「ってことだ。撮れたか?ラプター?」

F―22「バッチリよー!」

一同「「「「「へ?」」」」」

X―02「起きて良いよ〜ベクターさん」

オメガ11「すまん。生きてる」

ヘイロー7「何が起きたんだ……説明してくれ隊長……」

メビウス1「まずこの二人が脱衣所に居るときにベクターに気が付いて俺を呼んだ」

メビウス1「んで俺が勝手口から出てベクターを家ん中に拘束。口を割らせてこの計画を利用することに」

メビウス1「やっぱりベクターは陸戦最強だからやばいし、無罪にしてやる代わりに一芝居打って貰った」

メビウス1「あとは捕まえた時にOFFにしたベクターのインカムをONにして、お前らと楽しい鬼ごっこの開始だ!」

レイピア4「風呂場で待ってたのが拳銃構えた隊長だとは誰も思わないわよ……?」

レイピア8「なんかおかしいとは思ったんだよ!ベクター居ねえから探してたら首元にチャカだぞ?」

オメガ1「仕方無くキッチンに行ったら後ろから包丁飛んできたぜ」

ヴァイパー11「SGんとこに合流しにいったら……何故かSGが捕まってた」

ヘイロー7「面目ない」

メビウス1「さってと……お前らなんでもするんだよな〜?」
306 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/26(月) 22:55:16.21 ID:/8KaO89DO
一同「「「「「ぐぬぬ……」」」」」

メビウス1「ならこの二人の事を口外すんなよ?」

オメガ11「訳有り……なのか?」

F―22「ここからは私が話すわ」


ヘイロー7「隊長の?」

ヴァイパー11「機体が?」

オメガ1「昨日から?」

レイピア8「こんな可愛い女の子に?」

レイピア4「成った〜!?」

オメガ11「なんというミステリー……」

メビウス1「ビックリするよな〜」

X―02「たぶんお兄ちゃんの肝が据わりすぎなんだよ〜」

レイピア8「妹萌え〜!!」

レイピア4「あんた……シスコンだったの?」

ヘイロー7「ラプターさん!今度食事にでも行きませんか?」

F―22「あら〜?私、惚れやすい人は嫌いなのよね〜」

ヘイロー7「」

メビウス1「はいはい二人はうちの娘に手を出さない!」

オメガ1「隊長、なんか出来ること有ったら言ってくれよ?」

オメガ11「そうだな。こういうときは助け合いだ」

メビウス1「残念だが大して要らないんだよな〜」

ヴァイパー11「なんでだよ?」

メビウス1「あいつら家事出来るし」

ヴァイパー11「なんだそれ……隊長それってアニメ的ご都合展開じゃないっすか!」

メビウス1「あ〜また説明すんのか……」


ヘイロー7「隊長お騒がせして本当に済んませんでした!」

メビウス1「気にすんな!俺はあのビデオを観て楽しむから」

ヴァイパー11「く〜っ!隊長狡過ぎんだろ!勝ち組だろ!」

オメガ1「スタンもう休め!」

オメガ11「よし黙って帰える!いいな〜みんな?」

レイピア4「は〜い……隊長、あと二人も済みませんでした」

X―02「気にしないよ〜お姉ちゃん達また来てね〜」ニコッ

レイピア4「うっ///」ズキューン

レイピア8「ワイバーンちゃんまた来るぜ!」

オメガ11「近所迷惑だろうが!」バキッ

メビウス1「はあ〜」

F―22「ああ忘れてた!シャワー入らなきゃ風邪引くわね!」

X―02「うん!」

メビウス1「なんて日だ……俺にもう平和は無いのか?」

〜続く〜
307 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/26(月) 22:59:13.13 ID:/8KaO89DO
毎度駄文乱文妄想だらけですまんね

さて登場人物紹介パート2だけどプロフィールはオリジナル設定たっぷりだから目をつぶってくれると嬉しいなって


ヘイロー7〜SG(ストレタイン・グランツ)

メビウス中隊副隊長24歳
更にヘイロー隊の隊長としてメビウスとともに戦った
いいとこのお坊ちゃんのはずが義理と人情を重んじたり、いたずら好きだったりねじが一本足りない人
惚れやすい


レイピア4〜ユーコ

紅一点の23歳
レイピア隊隊長
ケインとつるんでいることが多く、口喧嘩も絶えない
そのせいか中隊内ではポメラニアンや躾損ねた柴犬などと呼ばれる
食べ過ぎて太ったと騒ぐのもチャームポイント


レイピア8〜ケイン

レイピア隊三番機24歳
ユーコの良き口喧嘩の相手かつ隊のムードメイカー
中隊内でもカラスや雄鶏等と呼ばれる
シスコンであり、覚醒すると単純に戦闘力でベクターを凌ぐとか


オメガ1〜ジェイル

オメガ隊隊長25歳
オメガ隊がベイルアウター部隊として名を馳せていることに苦悩している
誰かとコンビを組むと必ず合わせる器用な人
最近時代劇にハマっている(お色気シーンは録画して十回見る)


オメガ11〜ベクター

オメガ隊三番機25歳
オメガ隊をベイルアウター部隊として有名にした男
ベイルアウトした初めての場所が敵基地の弾薬庫
二回目は捕虜収容施設で捕虜を救出
三回目は海の上だが何故か敵を捕虜に
そしてストーンヘンジでベイルアウトした際は味方制圧隊の到着前にDブロックを制圧
彼に不意打ち以外に陸戦で敵うものはケインが覚醒したときのみらしい


ヴァイパー11〜スタン

ヴァイパー隊三番機24歳
お人好しでノリが良く、誰とでも仲良くなるのが取り柄
中隊のツッコミ役で必ず真ん中にいる
意外とアニメ好き
308 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/26(月) 23:01:14.08 ID:/8KaO89DO
司令〜

演説上手なISAF司令
最近はフリーエルジアの掃討を指揮していた
メビウス1とは基本仲が良いが、信頼するあまり無茶ぶりして怒られる
ウイスキーを基地の一角に貯蔵してあるらしい


副司令〜

基地の司令も一緒にこなす偉い人
誰とでも気軽に話して人望が厚い
良くいる『物事に気がついたら巻き込まれていた』人の見本


スチル1〜

EA―18Gのパイロット22歳
カティーナの後に入隊した新人
メビウス1とは模擬戦まで面識が無かった
趣味は天体観察


インフィニート1〜メビウス1

偽のコールサインとして使用。
ちなみにメビウスリングが∞に見えることから司令によって命名
わざわざウスティオ(フランス)語発音にしたのは働かないメビウス=ニートと言う説が有るとか無いとか
309 :スワロー1 [sage]:2011/09/26(月) 23:01:28.75 ID:C51wDTKt0

なんてカオスなメビウス中隊なんだwwwww
オメガ11はやっぱり最強だった、もう海兵隊にでも行けよって思う
それとさっきは投下中にレスしてしまってスマソ
紛らわしいけど>>294に対してだよ
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/09/26(月) 23:48:30.53 ID:cykpYh3AO
<<乙>>
311 :グラディウス1 [sage]:2011/09/27(火) 00:52:37.36 ID:Wmsm57vDO
乙、二人共見事だったよ。
312 :スワロー1 [sage]:2011/09/27(火) 10:53:19.61 ID:31QP51cO0
<<こちらスワロー1、SSを書こうと資料を集めていたらいい情報が入ったのでお知らせするよ>>

http://snow.freespace.jp/x02/acecombat/?8/b54

<<SSを書く際の参考にして欲しい>>
<<それから今日中に投下出来るかもしれない>>
<<その時はよろしくね>>
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga sage]:2011/09/28(水) 13:25:25.59 ID:mMMH5IQf0
俺もアメジスト1の設定、借りていいかな?

ちょっと良いネタ思いついたんだ
314 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/28(水) 14:20:05.75 ID:9cI3zcEDO
<<え〜こちらアメジスト1>>

<<基本設定は利用しまくってくれ。その方がこちらもネタが浮かぶのでね?>>

<<さて現在ネタは有っても時間がない状況だから週末にでも第三話を予定してるよ>>
315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/28(水) 22:04:08.76 ID:kdnagOJ50
<<こちらコール1、時間がないのでとりあえず1レスだけ投下する>>

時間かかるかもしれない&投下できなくなるかも
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/28(水) 22:19:10.79 ID:kdnagOJ50
オーシア北部海域

私は今オーシア解放軍のパイロットとしてここに居る

「今日は雲が異常に低いな」

隣で飛んでる仲間に唐突にそんなことを言われた。

「そうだな・・・」

私はこう答えた、と同時に忘れもしないある事が頭をよぎった 
(アイツと初めて人間として会ったのもこんな日だったな・・・)
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/28(水) 22:22:17.44 ID:kdnagOJ50
すまない、明日用事があって時間がなかったんだ
もしこの短い文章でおかしい・こうしたほうがいい とかあったらいってくれ
318 :スワロー1 [sage]:2011/09/28(水) 23:19:05.65 ID:3ZB4m3Nc0
こちらスワロー1、OPが書けたからTGT(現空域)に投下するよ
319 :スワロー1 [sage]:2011/09/28(水) 23:19:53.91 ID:3ZB4m3Nc0
8年前、とある戦争の報告書が開示された。

内容は『環太平洋戦争』、通称『ベルカ事変』についてだ。

18年前、世界最大級の領土・経済力・軍事力を有する二つの大国が太平洋とセレス海を挟み対峙した戦争。

ベルカ戦争で連合国として共に戦い、以後友好関係にあったオシーア連邦とユークトバニア連邦共和国。

そのオーシアに対し突如としてユークが宣戦同時攻撃を仕掛け、始まったこの戦争はオーシア、ユーク双方に深い傷を負わせた。

後に開戦及び戦火の拡大に関してベルカ公国強硬派による工作活動が行われていた事が発覚、

また、ベルカ戦争当時の核兵器がオーシア・ユーク両国に輸送され核戦争に発展し掛けた。

その危機的状況に現れた4機の黒い戦闘機の飛行隊によってこの悪夢は終結、彼等は有名なおとぎ話に例えられ『ラーズグリーズの英雄』と呼ばれた。

報告書は世界に束の間の平和を約束した彼等について最も詳しく記されたのもだった。

私の持つとある人のレポートを除いては……。

私はあの人に紹介された人に会いに行く、空の平和を守る人に……。

――――――――――――――――――

―――――――――――――

―――――――
320 :スワロー1 [sage]:2011/09/28(水) 23:21:21.10 ID:3ZB4m3Nc0
2028年 3月10日 ソトア共和国 鳥寝島空軍基地上空 0705時

ようやく見えた。

あれはオーシアから最も西に位置する島の一つ、ベルーサ大陸とユージア大陸のほぼ中間の孤島、鳥寝島だ。

この島は空軍の基地しか滑走路が無い為に滑走路を民間航空会社が借りる形で1日1往復だけ本土との連絡便が飛ぶ。

機長のお爺さんがこれまたお爺さんの機体を操りながら「もう直ぐ到着ですよ、お客様」と言っている。

所々錆付きギシギシと悲鳴のような音を立てる機体、今時こんなオンボロ飛行機で飛ぶ航空会社なんて此処だけじゃないだろうか?

隣では女性と思わしき人物が毛布を被って寝ている。

小型機のため機内は大して広くないがそれでも乗客が二人だけというのは寂しいのもだ。

彼女の居る座席のテーブルには絵本が置かれている。

『姫君の青い鳩』。

世界的に有名なおとぎ話だ。

18年前の戦争終結の立役者である彼等のモデルとなった話、『ラーズグリーズの悪魔』もこの絵本の中に登場する。

私はテーブルから落ちそうになっているその本に手を伸ばそうとした。

お爺さん機長「何じゃと!冗談じゃない!」

突然機長のお爺さんが叫んだ。

驚いた私は機首の方を向き聞き耳を立てる。

残念ながらまだ駆け出しの私にはジャーナリストとしての血が騒ぐのか、それともただの野次馬根性なのかは解からない。

管制官との交信を終えたお爺さんは私達に向かって丁寧に説明する。
 
お爺さん機長「お客様、申し訳ありません。現在、鳥寝島基地より諸事情により着陸が困難との連絡がありました」

お爺さん機長「一時間ほどこのまま上空で待機いたします。ご迷惑をお掛けして申し訳ありません」

丁寧ではあるがどうも腑に落ちない。

天候は快晴、目覚めた時に見た気象予報によれば強風の可能性も非常に低かった筈だ。

島の様子を確かめようと別の座席に移動する為、席を立とうとした時だった。

ふと女性の寝ている座席の窓が視界に入った。

直後、何かが高速で私達の乗るオンボロ機を追い抜いて行くのが見えた。

私は急いで別の窓に張り付くと窓の外を覗き込む。

いた、4機の戦闘機が高速で西の方へ向かって飛んでいる。

主翼に白い円とそれを囲うように赤い円が描かれている。

この光景をカメラに収めようとバッグに手を伸ばした。
321 :スワロー1 [sage]:2011/09/28(水) 23:21:56.63 ID:3ZB4m3Nc0
その時、女性が起き上がり操縦席へ向かって行った。

??「機長さん、とても重要な用件があるので管制官と話をさせてくれませんか?」

お爺さん機長「お客様、安全上の理由によりそれは出来ません」

??「そうですか……。分かりました、ならコード6642です」

お爺さん機長「お客様、あなたいったい……」

??「ただの乗客ですよ」

良くは分からないが話が纏まったようだ。

ただ、あの女性が只者ではないのははっきりした。

??「こちらソトア極西航空117便、管制塔、応答願います」

管制官《…………………………》

??「基地上空とはいえ戦闘機の編隊が民間機に接近するのは尋常ではありません。状況の説明を求めます」

管制官《…………………………》

??「私はオーシアから来た特別講師です。現在コード6642を発令、当機の無線を借りています」

管制官《…………………………》

??「ええ、そういう事になります」

管制官《…………………………》

管制官《…………………………》

??「了解しました。下で会いましょう」

??「機長さん、予定通り現空域で待機していてください」

お爺さん機長「解りました」

??「そこのあなた、スクープ写真撮っても意味無いわよ。どうせ取り上げられるから……」

彼女が何を言っているのかは直ぐに解らされた。

先程の4機の内の1機が突然火を噴き錐揉みしながら落下していく。

残った3機は新たに現れた複数の戦闘機と複雑なループを描いていた。
322 :スワロー1 [sage]:2011/09/28(水) 23:30:47.08 ID:3ZB4m3Nc0
とりあえずここまで
Sotoa(ソトア)はアジア的ポジで行きたいと思います
個人的にはソートア、ソトーアって言う発音だと思うけど
323 :スワロー1 [sage]:2011/09/28(水) 23:37:33.47 ID:3ZB4m3Nc0
連投してすまない
投下する時なんだけど、ageた方が良いかな?

     はい[><]いいえ
324 :グラディウス1 [sage]:2011/09/28(水) 23:45:50.81 ID:7Jk9raJDO
コール1へ、僕が見た限りでは特におかしな所は無いと思うよ。

乙、スワロー1、僕は揚げる事にしてるよ。
325 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/28(水) 23:53:15.15 ID:9cI3zcEDO
コール1、スワロー1二人とも乙!
新たな空域の幕開けだね

age、sage関連はソルバルウ1に聞くのが一番なんだが……
基本sage進行で投下はageの黄金編制で良いんじゃないかな
326 :スワロー1 [sage]:2011/09/28(水) 23:53:46.01 ID:3ZB4m3Nc0
>>314
了解グラディウス、次に投下する際はageるとするよ

>>317
先程は乙をし忘れてしまい申し訳ない
文章自体には問題は無さそうだからそのまま続けて欲しい
それでは改めて、乙
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/09/29(木) 13:35:13.74 ID:AyYs65sh0
みなさん乙

ちなみに投下はageでお願いします、
じゃないと分かり難いので
328 :スワロー1 [sage]:2011/09/30(金) 00:57:59.62 ID:kwlJIwdw0
こちらスワロー1、各機聞こえるか?
SS(>>321)の続きが書けたので投下するよ

作戦空域に到達、これよりTGT(スレ)に対し攻撃(投下)を行う
スワロー1、エンゲージ!!
329 :スワロー1 :2011/09/30(金) 00:58:52.66 ID:kwlJIwdw0
飛行場に降り立つと湿った寒風が吹き抜け、私達を歓迎した。

風は冷たいが陽光はほんの少し暖かい。

もうじき春だ。

さっきの女性が基地の人と思しき人物と話し込んでいる。

先程の空戦についてだろうか?

私「すみません」

??「ああ、さっきの……」

話が終わったところで今度は私が彼女に話しかける。

上空で足止めを食らっていた時に感じた疑問を彼女にぶつけてみた。

私「はい、私はある人の取材に来たのですが、あなたはもしや07では?」

??「07……、成る程そういうことね。よく知っているわね」

私「父が教えてくれました。あなたに連絡をしていると父から聞きましたが?」

??「お父さん……。もしかして彼の言っていた女性記者はあなたかしら?」

私「はい、そうです。私の名前は……」
330 :スワロー1 :2011/09/30(金) 00:59:57.44 ID:kwlJIwdw0
私の父はかつて従軍記者だった。

戦争当時、何故大人達がこれ程までに怯えていたのか、何故彼が家へ帰って来ないのかが幼かった私には解らなかった。

戦後、彼が戻って来ると直ぐに何かの執筆を始めた。

それが有名な『英雄 悪魔 そして亡霊― ベルカ事変における謎の英雄達』の記事だと知ったのは、私が大学の卒論を書こうと資料の収集・整理をしていた時だった。

予てから報道の道に進みたく、また、その関係の会社から内定を貰っていたが、

まさか自分の父が世界的に有名な記事を書いた記者であり、自分の目標の人物であるとは予想外で驚愕した。

その話を彼にすると、「自分は『ラーズグリーズに最も近かった従軍記者』だ」と、私に教えてくれた。

開戦前の騒動から終戦までラーズグリーズと共に行動していたのだと言う。

そういえば稀にハーリングとかいうおじさんや、ニカノールというおじさんから電話や手紙が届いていた。

というかそもそも情報開示の際に父と一緒にその場に居て2人をおじちゃんなんて馴れ馴れしく呼んでいた気もする。

今考えると恐ろしい。

彼は真剣な、しかしどこか嬉しそうな表情を私に向け話をしてくれた。

記事には無い、彼が見たもう一つの『ラーズグリーズ飛行隊とベルカ事変』を。
331 :スワロー1 :2011/09/30(金) 01:01:06.70 ID:kwlJIwdw0
彼女の言う通り私のカメラ等は直ぐに基地の兵士に取り上げられた。

折角撮った写真だけでなく、取材の為に持って来た資料も全て。

宣戦布告無しに行われた戦闘の証拠が消されてゆく。

私にはある部屋が宛がわれた。

ベッド以外には何も無い。

記者として東より遠路遥々やって来た客人を持て成す為の宿代わりか、それとも生き証人である私を逃さない為の牢獄か。

??「親子揃って災難ね」

旅客機に乗り合わせていた女性が私に話し掛けて来る。

??「あなたのお父さんも今のあなたみたいにカメラを取り上げられて部屋で一人暇そうにしていたわ」

私「はい、私も父からその事を聞かされました」

??「そう、それにしてもあなた達本当に似ているわね。何だか懐かしいわ」

私「境遇まで似るなんて何か運命的なものを感じますよ」

??「折角来てくれたのにこれじゃ取材は無理ね」

私「そうですね。それじゃ先程は中途半端になってしまったので改めて自己紹介でもしませんか?」

??「良いわよ。それじゃ私から……」
332 :スワロー1 :2011/09/30(金) 01:06:30.46 ID:kwlJIwdw0
??「ソトア空軍第107飛行中隊、通称鳥寝島飛行隊にオーシアより特別教官として派遣されているケイ・ナガセです。よろしくね」

ナガセ「まぁ、派遣されていると言っても手続きとかが大変で今日着いたばかりなんだけどね」

私「はい、私はオーシアより取材に来ましたアンジェリーナ・ジュネットです。よろしくお願いします。ナガセさん」

私は父の話してくれたオーシアの伝説の戦闘機乗りと会話をしている。

私のジャーナリストとしての目標である父の背中にほんの少しだけ近づけた気がして嬉しかった。

ナガセ(あなたにはラーズグリーズ2の方が良かったかしら?)ヒソヒソ

アンジェリーナ(以下アン)(大丈夫です。って言うかそれは秘密じゃないんですか?)ヒソヒソ

ナガセ「まあね。でもあなたはラーズグリーズについて取材するつもりなんでしょう?アンジェリーナ」

アン「ええ、でも目的が変わっちゃいそうですよ」

ナガセ「そうね。何も起こらなければ変わらないのにね」

ナガセ「そうそう、フィルムの方は無理だったけどカメラとバッグは取り戻したわよ」

アン「本当ですか!ありがとうございます」

ナガセ「どういたしまして。ここに置いておくわね。さて、私はもう行かなくちゃ。ひよっ子達が待ってるわ」

アン「分かりました。また後で会いましょう」

ナガセ「ええ、じゃあね」

そう言うと彼女は私のカメラとバッグをベッドに置き、これから自分の教え子になるパイロット達に会う為に部屋から出て行った。
333 :スワロー1 [sage]:2011/09/30(金) 01:11:01.34 ID:kwlJIwdw0
こちらスワロー1、全ての対地爆弾の投下に成功
これより補給(書き溜め)に向かう
334 :アメジスト1 [sage saga]:2011/09/30(金) 01:29:52.66 ID:2lL5ZcDDO

流石だねスワロー1!ナガセってこの頃結構年m……それにあの男が結婚してたとは

余談だけど昨日久々にX2で対戦をしたんだが、機動重視F―22でのメビウス1ごっこが楽しかったことったらもうね?擬似メビウスターンも偶然決まったし最高だった
ちょっとこっちも続き準備し始めるよ
335 :グラディウス1 [sage]:2011/09/30(金) 06:51:02.03 ID:3TCHBQJDO
乙、スワロー1、タイトルはエスコン5-2という感じかな?

僕も次を準備してるんだどもう少しかかりそうだ。
336 :シルフィード1 [sage]:2011/09/30(金) 19:36:11.01 ID:xehO4nuQo
>>293の者だがこれからはこのTACネームで書かせて貰うよ。お疲れさまスワロー1》
337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/10/02(日) 12:33:10.03 ID:mPva3ugAO
<<GJでしたスワロー1>>

<<ついでにみんなに聞きたいのだけれど、X2のストーリーとかキャラクターって魅力的だったかい?>>
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/10/02(日) 12:37:56.91 ID:mPva3ugAO
<<ageてしまってすまない……>>
339 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/02(日) 13:03:42.75 ID:ZwY7OIzDO
元アン(ryのオレが来た

無茶振りは歴代シリーズと同じ位だし、無線も申し分無かったね

ストーリーとしてライジェルの三人はアンタレスと戦いたいからあっちについたってことで討つ理由は有るけど、スレイマニは金に存在価値と失った物(家族とか自分自身)を見出だして居たから……
それでこちらに討つ理由が無かったことが最後に釈然しないのかもしれない
四人と一緒に居た時間も少ないからピクシーみたいな内面描写も見れなかったからね

長々とすまんね

ところで君はコールサインを着けないのかな?
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/10/02(日) 14:55:01.18 ID:mPva3ugAO
>>339
<<ありがとうアメジスト1>>

<<ボクはまだ一度も飛んだことのない……地上から空を眺めてるだけの雛鳥なんだ>>

<<だからまだコールサインは名乗らない>>
341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/10/02(日) 14:56:48.54 ID:mPva3ugAO
>>339
<<ありがとうアメジスト1>>

<<ボクはまだ一度も飛んだことのない……地上から空を眺めてるだけの雛鳥なんだ>>

<<だからまだコールサインは名乗らない>>
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/10/02(日) 15:01:48.01 ID:mPva3ugAO
<<すまない……またsage忘れた上に連投してしまった……>>
343 :グラディウス1 [sage]:2011/10/02(日) 18:06:51.67 ID:hsUexSODO
傭兵の正義とは依頼を全うする事、例えこちらには目の前に立ち塞がる敵の傭兵を討つ理由が無くとも、その傭兵を倒さねば依頼を全う出来ぬというのならそれは十分に戦う理由となる、傭兵とはそういう物だ、アーマードコアで敵対する同業者は殆どそうさ。

僕も最近X2を始めて取り敢えず一周目クリアしたんだけど、ストーリーはやっぱり3〜6かな、キャラではスレイマニが抜群に目立ってるよね、ネタにされるのも頷けるよ。

3〜6とXをバイオハザードとするならX2はモンハンじゃないかな?ストーリーとアクションの融合よりもやり込みと協力プレイがメインの様な気がするよ。

ただ共同攻略ミッションは凄いね、片方のマップで友軍の安全を確保するともう片方のマップに援護射撃してくれるとか胸熱だよね。
344 :スワロー1 [sage]:2011/10/03(月) 00:59:57.28 ID:MCVbaLf90
スワロー1から各機へ、読んでくれてありがとう

>>335
グラディウス1、大体それであってるよ
正式なタイトル、サブタイトルは後で投下するね

>>336
よろしく、シルフィード1

>>340
大丈夫だ、きっと飛べる
それにまだ飛んだ事が無いなら、それはこの先どんな飛び方にも縛られずに自由に飛べるって事だ
君なら自分の、自分だけの、自分にしか出来ない飛び方を見つけられるさ


各機へ通達

1.次回更新内容
次回以降は予告通り上条さん達が出演する
ナガセと上条さん達の夢の競演に全く期待しないでくれ
それから、当然だけど此処はエスコンのスレだから禁書×でなく×禁書
つまり、エスコンメインで行く

2.出演者募集
皆にもこのSSに出演して欲しい、よって出演者の募集を行う(自分も出る予定)
第一回目の募集は現時刻より開始し、明後日10/5の1300時に終了とする
リレーでは無いので台詞・出番等は此方で調整させてもらう
ただし、自分で考えてきた名・迷台詞を一緒に投下してくれても良い
その場合は此方で選考し、君達、又は他のキャラの台詞として採用する可能性がある

                                    以上

追伸

上条さん達の出演によって「クオリティーが下がる」「空気になるキャラが出て来そう」等の問題が発生する恐れがあります。
各機及び出演者の皆さん、ごめんなさい


長々とすまない
345 :スワロー1 :2011/10/03(月) 01:03:16.79 ID:MCVbaLf90
連投スマソ
通達を知って欲しいのでageるよ
346 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/03(月) 01:05:29.17 ID:KLNKpjNDO
スレを開いたらリアルタイム遭遇とは運命を感じるよスワロー1

出演者かどうしようかな出してもらおうかな?
347 :コール1 :2011/10/03(月) 18:17:54.31 ID:qIML9EUR0
スワロー1、君さえ良ければ出演?させてほしいのだが、いいかい?
自分がどうなるかみてみたいのだよ。
348 :スワロー1 [sage]:2011/10/03(月) 18:23:44.95 ID:MCVbaLf90
こちら、スワロー1
いい動画を見つけたから紹介するね(このスレ内で既出だったらスマソ)

http://www.youtube.com/watch?v=_AoobKZWiWQ

それと皆はもうクロスランブルのPV観たかい?
リンク張るね

http://3d.acecombat.jp/
349 :グラディウス1 [sage]:2011/10/03(月) 19:05:56.42 ID:rITGCavDO
凄いの引っ張って来たなぁ、GJだよ、コール1!

スワロー1へ、僕も出してもらっていいかい?
この口調以外は好きに設定しちゃって構わないからさ。
350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/03(月) 19:15:05.76 ID:qIML9EUR0
グラディウス1へ それは私ではなく:スワロー1だよ
351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(和歌山県) [sage]:2011/10/03(月) 19:21:37.10 ID:fpto5sIZ0
おもしろそうだな、参加してもいいかい?
途中でサーバーダウン表示だったから二重になってるかもしれんが

ただし、主人公サイドじゃなくて地上部隊か海上かはたまた爆撃機隊になりそうだがww

F111とか本編にでてきたっけ?
352 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/03(月) 20:06:03.76 ID:KLNKpjNDO
スワロー1流石だ、よく見つけたね

>>351新しいお客さんだね
F111はもちろん出ているよ!
353 :グラディウス1 [sage]:2011/10/03(月) 23:00:58.48 ID:rITGCavDO
おお、本当だ、すまないね、コール1、スワロー1。

アメジスト1、F111って居たっけ?2かZEROには居てもおかしく無かったけど。
354 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/03(月) 23:16:08.62 ID:KLNKpjNDO
グラディウス、ごめん本編に出ていたのはF117だったよ……チョッパーのmission17に出てきたから勘違いしてしまった

オレ夜明けまで続き書くんすよ、もうアイデアまとまってたりして
355 :スワロー1 [sage]:2011/10/03(月) 23:40:15.66 ID:MCVbaLf90
最近ユーチューブでエスコンのbgm聞くのが趣味でね
『The Unsung War』の歌詞を和訳した物(右側の上から3番目と4番目のやつ)が前からあってよく聞いていたんだが
そこにあったリンク先に入ってみたらこの動画だったんだ

>>351
コールサインもお願いするよ

アメジスト1、それだと出演希望かどうか解り難い
すまないが出来るだけはっきりとして欲しい
356 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/03(月) 23:45:14.21 ID:KLNKpjNDO
すまないスワロー1出演させてくれ

くそっIDにpjなんか来るから勘違いと誤解させてばっかりだほんとごめん
357 :スワロー1 [sage]:2011/10/03(月) 23:55:33.99 ID:MCVbaLf90
了解
IDは多分皆気が付いているよ
死亡フラグは立て過ぎないようにね
358 :グラディウス1 [sage]:2011/10/04(火) 00:33:41.48 ID:ZPqZ2cfDO
本当だ、アメジスト1のIDにPJ来てたね。

スワロー1、僕は5のサントラを箱に入れて5の曲で6やったりするよ、AHでも出来ると良いな。
359 :リキュールL [sage]:2011/10/04(火) 00:39:24.37 ID:K1xzQo+K0
ではコールサインを先に設定させてもらうよ

360 :リキュール1 [sage]:2011/10/04(火) 00:41:17.76 ID:K1xzQo+K0
途中送信されてしまった
ここは下手にリーダーとか使わず1のほうが雰囲気にあうかな?
すこしコールサインに迷うところだよ

ちょっくら書いて来るわ

<<リキュール1第2滑走路へのタキシーを開始>>
361 :了解だ、これからよろしくねリキュール1。 [sage]:2011/10/04(火) 01:33:57.76 ID:ZPqZ2cfDO
了解だ、これからよろしくねリキュール1。
362 :グラディウス1 [sage]:2011/10/04(火) 01:36:50.86 ID:ZPqZ2cfDO
間違えた、名前に本文を入れてしまったよ。
363 :スワロー1 [sage]:2011/10/04(火) 09:36:01.39 ID:as03abVH0
リキュール1、よろしく
自分は別に1にこだわらなくてもいいと思うよ
リキュールリーダーでも同じ意味だしね

グラディウス、ドンマイだ
序に新人の彼(リキュール1)を先導してくれ

おっと、管制塔から通信だ

<<リキュール1の滑走路への進入を確認>>
<<リキュール1、離陸を許可する>>
364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/10/04(火) 11:17:33.96 ID:n6I7DY/AO
<<スワロー1のは例の禁書クロスだったのか…楽しみにしてるよ>>
365 :コール1 :2011/10/04(火) 14:15:55.86 ID:SBL9FFt60
http://uproda11.2ch-library.com/upload.cgi

再度情報を送信する
>>348のPVを参考にした

わからないところがあるなら聞いてくれ
366 :コール1 :2011/10/04(火) 14:21:01.66 ID:SBL9FFt60
すまない間違えた

http://uproda11.2ch-library.com/3170912Sm/11317091.jpg

ここだ
367 :スワロー1 [sage]:2011/10/04(火) 14:30:06.53 ID:as03abVH0
コール1、>>348(全角)じゃなくて>>348(半角)にするといいよ

ようやく正式なタイトルが決定したんだ
このタイトルに決定するまで多くの時間と少ない知識の大半が犠牲になった……
>>319>>320の間に入れてくれ
368 :スワロー1 :2011/10/04(火) 14:33:43.32 ID:as03abVH0
            ACECOMBAT.5´

PROMOTED ROOK´S ORIENTAL (竜王の紫水晶)
369 :スワロー1 [sage]:2011/10/04(火) 14:35:03.38 ID:as03abVH0
そして本編の投下だ
スワロー1、エンゲージ!
370 :スワロー1 :2011/10/04(火) 14:36:35.63 ID:as03abVH0
>>332続き


あの後、基地指令の人からナガセさんと一緒に紹介したいとの連絡を受けて、急いでナガセさんを追った。

ここは基地の一室の前、ナガセさんと私は廊下で待機している。

??「皆集まってますねー?それじゃあ聞いてくださいなのですー!」

??「先日話したとおり、この基地に新しい教官が着任する事になったのですー。喜べ男子達!女子達は残念でしたー」

??「おお!と言う事はまさか!?」

??「そのとおり。新任の教官は女性なのですよー」

??「僕の時代が来る予感がするでー!!」

??「来ないだろ」

??「来ないにゃー」

??「来ないわね」

??「来る訳ゃねェだろ」

??「来ないんだよ」

??「何時もの事ですけど、あんま騒ぎやがってると後で『スケートリンク』(基地内全廊下掃除一週間)にしますからねー?」

一同「黙ります」

??「よろしい。それじゃナガセちゃん、それからアンジェリーナちゃんもどうぞ入っちゃってください」

ナガセ「分かりました」

アン「はい!」
371 :スワロー1 :2011/10/04(火) 14:37:19.42 ID:as03abVH0
部屋に入ると数人の若いパイロット達と私を呼び出したこの基地の司令官がいた。

本来なら彼等パイロット達の教官がいる……いや、い『た』筈なのだが、先程の空戦の際に空で死んだようだった。

ナガセ「ケイ・ナガセです。本日付でこの鳥寝島基地に特別講師として着任します。階級は大佐です。硬っ苦しいのは無しの方向で、皆よろしくね」

アン「私はアンジェリーナ・ジュネットです。講師を務めるナガセさんを取材しにオーシアから来たジャーナリストです。よろしくお願いします」

??「おおー!別嬪さんが二人もおるわー!」

ナガセ「残念だけど私は概婚者よ」

??「なんやてー!!僕ならその『慎ましい胸』も自慢の包容力d……

その一言がいけなかった。

刹那、ナガセさんは戦闘機かと思わせるような迅速で死亡フラグを建てた男性に迫る。

そして、グシャっという鈍い音が聞こえ、彼は崩れ落ちた。

??「おい、アイツ名乗る前に撃墜されたぞ」

??「別にどうでもいいにゃー」

??「…………だな」

それには私も同意見だ。

胸の事を言うなんてナガセさんのような女性にはとても失礼だ。

自分は言われない……だろう。

うん、彼女よりは自信はある。

ナガセ「アンジェリーナ?何を考えているのかしら?」ゴゴゴゴゴ

アン(脳内無線を傍受されてるー!!ロックオンされてるー!!)

今の彼女の様子を表すとするならば、死神だの鬼神だのと幾らでも言葉を並べられそうだ。

怖い。

??「しかし凄いわね。まったく見えなかったわ。そして誰かを思い出す」

??「あァ、ありゃ俺達じゃ束になっても勝てねェな。それから誰かってのは空軍士官学校の鬼教官だろ」

??「間違いありませんの」ガクブル

指令「手前等黙りやがれですー」

一同「すみません。黙ります」
372 :スワロー1 :2011/10/04(火) 14:37:49.86 ID:as03abVH0
ナガセ「取り乱してごめんなさい。それじゃ皆の名前と階級を教えて」

??「先ずは誰がいいですかねー?」

一同「お前だろ」

??「やっぱりな……。えーっと私上条当麻と申します。階級は少尉。と言っても今は隊長代理以外少尉しかいないんですけど……。」

上条「この……指令、コールサインとかは大丈夫ですかね?民間の記者さんがいるんですが……」

司令「許可は取ってあるのでコールサインと部隊名は問題無いのです」

上条「了解。えー、この鳥寝島飛行中隊、『デルタフォース隊』の新人パイロットです。コールサインは『イマジンブレイカー』」

??「私はとうまの後席のインデックスなんだよ!よろしくね!ながせ!」

??「次は私!御坂美琴です。コールサインは『レールガン』」

??「そして私はレールガンの後席を務める白井黒子と申しますの。以後お見知りおきを」

??「一方通行だァ。コールサイン『ベクトルカウンター』」

??「土御門元春。つっちーとかでもいいにゃー。コールサインは『オートリバース』だぜい」

土御門「で、そこで死んでんのが青髪ピアスだにゃー。何故かコールサインも同じ意味の『ブルーピアス』だにゃー」

??「最後は私ですねー。デルタフォース一番機、隊長代理の月詠小萌ですー。階級は大佐。皆からは先生って呼ばれているのです」

月詠「コールサイン『セブンワンダース』覚えてくださいなのですよ」

いろいろと変わった飛行体だが、中でもこの隊長代理が一番変わっている。

明らかに子供の体型なのにこれでも立派な大人で、ナガセさん曰く「私とあなたを含めたこの基地にいるメンバーの中では最年長者」だそうだ。

ナガセ「皆変わったコールサインね。特に最後の2つが」

アン「あれ?すみません、月詠大佐は基地司令官じゃ?」

月詠「それはそうなのですけどここの隊長さん達皆いなくなっちゃいましたからねー」

月詠「後任の隊長さんが来るまで元パイロットの私が数日間兼任する事になったのですよー」

凄い、凄過ぎる。

滅茶苦茶を遥かに通り越している。

常人なら絶賛もれなく確実に天界か地獄へ旅立てる程ハードスケジュールだろう。

この人本当に人間なのだろうか?

ジャーナリスト魂が揺さぶられる。
373 :スワロー1 :2011/10/04(火) 14:38:51.24 ID:as03abVH0
月詠「と言う訳で不本意ですが皆には今から私と一緒にスクランブル配置なのですー」

月詠「それから御坂ちゃん!さっきも言いましたがあんな飛び方していると死んじゃいます!」

御坂「死にませんって先生」

月詠「いくら言っても空では目を離しませんからねー。あなたは何をしでかすか分かったものじゃないですから私の二番機なのです」

月詠「空では勝手はさせないのです。おーけーですか?」

御坂「OK、了解です」

御坂少尉は死んだ隊長達と共に訓練中、国籍不明編隊と遭遇し交戦、辛うじて生き残った一人。

民間機の機内で戦闘を目撃した私は、そのうちの一機が見事な反撃を行ったのをはっきりと見ていた。

それが彼女だった。

ただ、地上からその様子を見ていたこの小さなパイロットには、彼女の飛び方が危ないと言う。

その理由が何なのか、一介のジャーナリストである私には解からない。

ふと隣を見やるとナガセさんが何か遠くを見つめるような、思い出に耽り懐かしむような、そんな表情で微笑み彼女を見つめている。

月詠「はいはいはーい。皆自己紹介は終わりましたねー?他に何かありやがりますかー?」

ナガセ「私から皆に言っておきたい事が」

月詠「いいですよ。ナガセちゃん」

ナガセ「えー、私は元パイロットだけど、今は空を飛ばないので地上で指導する事になるわ。訓練は明日からよ。皆いい?」

上条「了解しましたですのことよ」

インデックス(以下禁書)「了解なんだよ」

御坂「了解しました」

白井「了解ですの」

一方通行(以下一方)「こっちも了解だァ」

土御門「俺も了解ですたい」

青髪ピアス(以下青ピ)「」

青ピ(?)「僕も了解やでー」

上条「おい土御門、止めてやれ……。空しいだけだ」

土御門「分かったにゃー」

ナガセ「そこの『残骸さん』にも後で連絡しておいてね」

上条「解かりました」

ナガセ「指令、以上です」

月詠「了解なのですー。それじゃー今回はこれで解散なのですよー」

月詠「ああ、それからナガセちゃんは明日の訓練後、1600時にシュミレーター・ルームに来てくださいです」

ナガセ「了解。実力を拝見させてもらいますよ」

月詠「拝見させてもらうのは私の方なのです。それじゃまた明日」

そう言うと月詠大佐はてくてくと自分の持ち場(司令室)に戻って行った。
374 :スワロー1 [sage]:2011/10/04(火) 14:43:03.71 ID:as03abVH0
投下完了、補給に向かう

殆ど学園都市の住人ばかりだけれどこれで行きます
あ、忘れていたけれど、出演希望者の皆は自機のチェックを……
って、それは言わなくても大丈夫か
375 :リキュール1 [sage]:2011/10/04(火) 14:48:07.95 ID:K1xzQo+K0
>>374
お疲れ様
ルーキーばかりの部隊がどう活躍していくか期待だね

今自分の一発目を書いているがウチも参加させておくれよ!スワロー1
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/10/04(火) 16:03:02.18 ID:glNapCLU0
久しぶりだけど、みんな覚えているかな?
スレリーダーもとい ソルバルウ1です
自分もスワロー1のSSに参加させていただきたい

そしてやっと出張から帰ってこれたと思ったら
仕事たまって忙しいぜちくしょう

さて、みなさんSS投下乙です
ここいらで1レスSS大会を開こうかな?
なんかお題のリクエストとかあるかい?
377 :グラディウス1 [sage]:2011/10/04(火) 17:37:47.78 ID:ZPqZ2cfDO
乙、スワロー1、僕らがどのように禁書勢と絡むのか期待してるよ。

お帰りソルバルウ1、1レスかぁ、参加するかは今回の交戦規定次第かな。
378 :スワロー1 [sage]:2011/10/04(火) 17:53:16.14 ID:as03abVH0
久しぶりだねソルバルウ1、君がいない間に新人が次々と来てくれたよ
1レス大会か、了解した
それならSS投下は暫く控えて書き溜めよう

リクエストは……そうだな
新しいエスコン(どの作品でもおk)の攻略法なんてどうだろう
ギャグでもいいし、ガチプレイでもいいし

例:6なら

《アイガイオンだ!奴を落とせ!》

《あんなデカ物共どうやって落とすんだ!》

ガルーダ2《どうするタリズマン》

ガルーダ1《そうだな……、持ってきたC4でも仕掛けるか》

ガルーダ2《どうやっt……まさか》

ガルーダ1《ああ、そのまさかだ》

ガルーダ2《そもそもなんで持ってる?》

ガルーダ1《風の噂で真の空戦はベイルアウトしてからって聞いて……》

ガルーダ2《付き合いきれん》

その後ガルーダ1はアイガイオンに単機飛びk……じゃなくて着艦(?)し、見事に爆散させたという


こんな感じで……
379 :シルフィード1 [sage]:2011/10/04(火) 18:32:28.58 ID:7xGxlgJbo
お題ネタを作ってコンマ数字での選択なんてどうかな?
運も入るから色々と面白いと思うな
380 :リキュール1 [sage]:2011/10/04(火) 22:11:24.45 ID:K1xzQo+K0
<<こちらリキュール1とりあえずでひとつ書きあがったこれより投下を開始する>>
<<リキュール1インゲージ>>
381 :リキュール1 [sage]:2011/10/04(火) 22:11:54.64 ID:K1xzQo+K0
あの戦争の話を聞きたいって?
まったく、たまにいるんだよなこういうやつが……
あぁ、そうさ確かに俺は今とは違うなにせ、戦闘機乗りってぇ肩書きこそ同じだったが
まったく違う仕事さ……。




<<リキュール・リーダー第1滑走路へのタキシーを許可する>>

<<こちらリキュール・リーダー了解タキシングを開始する>>

甲高いエンジン音をあげながら機がタキシーウェイを進む

「久しぶりですねぇ、ここまでウチの部隊が勢ぞろいするのも」
隣で機器のチェックをしながら相方のライヒマンが話しかけてくる。

「まぁな、どこもかしこも人手不足ってこった8略の隊長を今朝見かけたが
 相当やつれてやがったな、ありゃ過剰勤務手当てでも足りんさ」
<<リキュール・リーダー、貴機のチェックをしてください、離陸を許可します>>

「じゃ、いくとしますかね」
管制塔との短いやり取りをすませて、スロットルを一気に上げる
ぐっと椅子に押し付けられる感覚と共に機体は加速し、ふわりと宙へ上がる
ゆっくりと、だが確実に……

<<リキュール・リーダー高度3500で上空待機せよ>>

後ろを振り向けば、僚機が次々と滑走に入ってゆく。全機が揃うまでは15分ほどかかる

<<リキュール大隊各機へ高度制限を解除、幸運を>>

70を超えるツチブタの群れがいっせいに東へと向かう
<<リキュール大隊、こちら空中管制機トレボーだこれより空中給油の割り振りと誘導を行う>>

<<リキュール1了解よろしくたのむ>>

<<リキュール1より各中隊長機へ聞こえるか?>>

<<ラム1感度良好>>
<<ウィスキー1聞こえてますぜ>>
<<ウォッカ1問題ありません>>
<<アップルジャック1こちらも問題なし>>

<<これより、各中隊に分かれて空中給油へ向かう予定通りだ>>
382 :リキュール1 [sage]:2011/10/04(火) 22:12:20.86 ID:K1xzQo+K0
AWACSからの誘導を受け編隊がそれぞれ所定の位置へと散らばってゆく
これだけ大規模な編隊なのだ、空中給油する側もそうとう大変だろう
15機のタンカーからそれぞれ1機ずつの給油を受ける

<<ところでトレボー、ここから先の護衛はどうなっている?>>
<<あいにくとここから先はこちらの管轄ではない、少し問い合わせるから待っていろ>>
<<おい!聞いてないぞ、ここから先の管制はどうなってる>>
<<ここから先は別の連中だ、給油完了後20分ほどしたら交信範囲に入る、周波数のデータを送るあちらのコールサインは「イーグルアイ」だ>>

交信をしている間に自分の番が回ってくる
<<リキュール1給油を開始します、チェックをお願いします>>
タンカーからの誘導をうけ、ブームを差し込む
あとはただ飛んでいるだけだが、この間が非常に冗長にすら感じる
はやく、戦場へ行きたい。帰りは逆に早く戻りたいと気が急くのだ。

<<全機給油完了、これより作戦行動へ入る>>
給油を済ませた各機は高度を下げ、再び東へと向かう



<<全機高度2000で編隊を維持せよ>>
<<リキュール大隊、こちら空中管制機イーグルアイだ貴隊はこちらの管制下に入った>>
<<こちらリキュール1、ウスティオ側の管制とは聞いてないぞ>>
<<護衛の管制もこちらで兼ねるのでそれは了承して欲しい>>
<<ふざけるなっ!そんな話ひとつも聞いてないぞ!>>
<<ウィスキー1誰が口を挟んでいいと言った>>
<<ですが、隊長この分だとさらに無茶な要求だってされかねませんぜ>>
<<どの道俺たちの装備じゃできることも限られてる、追加のオーダーは受け付けない、隊の指揮権はあくまで俺だいいな?>>
<<話はまとまったか?>>
<<あぁ、すまないそれで護衛は?>>
<<数はそろえられなかったが、腕利きを用意した>>
<<たった8機だと!?>>
<<あぁ、だがすでに一部部隊が露払いは済ませてある安心して欲しい>>
<<隊長、やっぱりダメですよこいつら帰投しましょう>>
<<残念だが、帰りの燃料はこいつら持ちだ働かざるもの食うべからずだとよ>>
<<ちくしょう、帰ったらサンダーヘッドのやつにおごらせてやる!>>
<<そうだラム2全員生きて帰ってやつを破産させてやれ!>>
<<では、これより作戦空域まで無線を封鎖する航路はこちらでデータを送る>>
<<へいへい、了解っと>>
383 :リキュール1 [sage]:2011/10/04(火) 22:12:49.67 ID:K1xzQo+K0
<<まもなく作戦空域に入る、全機兵装のチェックを>>
liqueur1
<<撃ちもらした目標がいるようだな>>
AWACS
<<交戦を許可する、爆撃機に近寄らせるな>>
regls1
<<レグルス1インゲージ>>
regls2
<<レグルス2インゲージ>>
rum7 liqueur3
<<電子支援開始>>
AWACS
<<対空砲群は潰してある、低空で目標へ近づけ>>
whiskey1
<<滑走路は潰してないのかよ!>>
vodka1
<<ぼやくなよ、目標にはそれも入ってるだろ対空砲が潰されてるだけマシだ>>

リキュール大隊各機は低空へと逃れ、上空では迎撃機との死闘が繰り広げられている。
AWACS
<<各機所定の目標へ向かえ、ウィスキーは北部ラム・ウォッカは南部だアップルジャックは滑走路へ向かえ>>
whiskey1 rum1 apllejack1 vodka1
<<了解>>
liquer1
<<よし、俺たちはウィスキー中隊と一緒に行く>>
liquer2 liquer3 lquer4
<<了解>>

レーダーを見やると青い光点がそれぞれの方角へ散ってゆく
北部目標は港湾、ここにはオーシアへと侵攻すべく集結した艦隊や物資が
たっぷりと蓄えられているはずだ。
南部へ行けば陸軍基地だが2個中隊に爆撃されることを思うとこいつらのほうがまだ救いはあるな。
whiskey3
<<目標が見えた、なんだぁ?先客は俺たちの分をつまみ食いしたのかぁ?>>
whiskey7
<<なぁに、俺たちの食いでも少しはあるさ>>
whiskey1
<<よぉし、さっさと終わらせて帰るぞウィスキー中隊全機兵器使用自由、交戦を許可する>>

対空火器を潰された基地はあっけなく侵入を許した
whiskey4
<<FOX3>>
whiskey9
<<こいつは入れ食いだ、投下>>

ベルカ艦隊の艦船がひとつ、またひとつと闇夜を照らしながら沈んでゆく
南部と東部滑走路も順調に進んでいるようだ……
384 :リキュール1 [sage]:2011/10/04(火) 22:13:16.86 ID:K1xzQo+K0
wheiskey1
<<ウィスキー中隊全弾投弾完了これより帰投する>>
liquer1
<<なんだぁ、あんまり獲物が残ってないじゃないか>>
wheiskey1
<<仕事しないでずっと見てるからですよ、まったく少しは手伝ってくださいよ>>
liquer1
<<お前らみたいにバカスカ爆弾を使う連中がいるんなら弾は残しておいて当然だ>>
wheiskey2
<<そいつぁひでぇですぜ……ま、途中で爆弾なくしてサイドワインダーまで使ったヤツまでいますからね>>
liquer1
<<ま、帰りの駄賃に橋と道でもいただいて帰るとするか>>
AWACS
<<北部港湾の殲滅を確認した、ご苦労だった。南部と滑走路への攻撃も順調だ>>
wheiskey9
<<よーし、じゃあ帰って思いっきり飲むぞー!>>
AWACS
<<いや、待て……これは……>>
wheiskey1
<<どうした!?>>
AWACS
<<お客さんだ、高速で接近する編隊がある弾を残している機は全機投弾して離脱しろ!>>
wheiskey3
<<畜生!今日は楽な任務だと思ったのに>>
liquer2
<<燃料も投棄しろ!後ろに気をつけろ!>>
rum4
<<畜生!後ろに食いつかれた!護衛はどうした!>>
rum8
<<FOX2!>>
rum2
<<なんだあの機動は>>
AWACS
<<落ち着け!会敵していない部隊は離脱ラインへ急げ!>>
rum7
<<メイデイ、メイデイ畜生!コントロールがきかねぇ!>>

結局基地へと無事帰ってこれたのは出撃79機中28機だった……
必死になって逃げ回って友軍と再合流できたのはほぼ燃料がつきかけた時だ
それまで、自分がどう切り抜けたかも覚えちゃいねぇ
撃墜されて基地に戻ってきた連中も結構多かったな。
なんだかんだで護衛はそこそこ腕利きだったのか、それとも敵がヘボだったのか
ベイルアウトした連中は後日の攻略戦で拾われたり自力で戻ってきやがったりした
たかだか28機じゃ大隊としてはまともに動けねぇから、俺の戦争はそこで終わり……といいたいところだが
あの情勢下じゃ軍もパイロットをそのまま遊ばせておくわけもないさ ま、今日のところはこの辺でいいかい?
また気が向いたら話してやるよ。
385 :リキュール1 [sage]:2011/10/04(火) 22:14:32.12 ID:K1xzQo+K0
<<こちらリキュール1全弾投下完了これより帰投する>>
386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) :2011/10/04(火) 23:18:40.34 ID:n6I7DY/AO
<<ご苦労様でしたリキュール1>>
387 :スワロー1 [sage]:2011/10/04(火) 23:28:36.39 ID:as03abVH0
リキュール1、乙だよ
388 :コール1 :2011/10/04(火) 23:42:29.56 ID:SBL9FFt60
リキュール1、乙

私もちかじかSS投下しようと思う
389 :グラディウス1 [sage]:2011/10/04(火) 23:56:20.95 ID:ZPqZ2cfDO
乙、リキュール1、さて、僕も頑張らないとね。
390 :ファルコン1(北海道) [sage saga]:2011/10/05(水) 00:01:09.96 ID:12jWkeMK0
リキュール1、流石です!
391 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/05(水) 00:31:06.51 ID:IdlgytmDO
スワロー1、リキュール1乙華麗
とても先が気になるね
ところでスワロー1のSSのタイトルに凄く親近感が湧いたのは秘密だ

<<さって!アメジスト1戦線復帰するよ!>>
392 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/05(水) 00:33:57.49 ID:IdlgytmDO
『第三話こちらはスカイアイ、君たちの言葉で空の眼だ!』


──ここで終わらせるぞ!

あいつの声が操縦席に響き渡る
そんなに叫ばなくても聞こえてるさ

──こういう時ぐらいマシな返事してくれよ?もう!

今こちらに緊張感の無いのはあいつ一人のせいだな。間違いない
あと少しで空域に着くぞ?

──生真面目なんだから……おっ敵機視認、交戦するぜ!

そういや息だけはぴったりだから相棒に成ったんだよな?俺達

──ああ、そうだろ。でもオレはそれでいいと思うぜ?

だな。ぐうの音も出ないぜ
ありがとう、相棒

──気持ち悪い!感傷的に成りやがって打ち墜とされてえのか

止めてくれよ?一機目を撃墜しながらそんなこと言われたら、冗談に聞こえないからな

──おっ、すまん。助かったぜ

いやただ目の前に居たのに機銃をかすらせただけさ
まあ撃墜に成ったが

──それにこっちの援軍もやるじゃないの。うかうかしてらんねぇな

だいぶ押してるな
あと一息、あと一息だ

──ヒュ〜!んな余裕有るとは羨ましいね〜?

回避運動してる最中に墜としただけだ。茶化すな

──へいへい、生真面目なお前に戻ったな?

そう言わないでくれ
直したくったって直りはしないんだ

──いっぺん地面にKissでもして来いよ?

墜ちろと言うんだな?
よ〜し道連れにしてやる!

──うわっち、帰還途中で死にたかねぇよ!

気がつけば無線で帰投命令が出てる
終わったな

──夕日がきれいだな

ああ、本当に
まだ水色の空がだんだん色を失い、白、青、藍色、紫、黒に変わっていく
この大陸の勢力図の様に

──ん?
393 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/05(水) 00:35:01.31 ID:IdlgytmDO

この美しさにそぐわないミサイルアラート
あいつか

──居たな。よく生き残った。喰われるには最高の頃合いだと自分達で思わないか?

思わない……それよりもなぜこのタイミングで?
もう決戦は終わったろう?

──解っていると思ったが……。ふっ、貴様らを喰らうのに余計な客は要らん

そういうことか
納得は出来ないが

──美学って奴かねぇ……さあオレ達も決着をつけなきゃな!!

──ああ、最後の宴を始めよう……この空で煌めく双星よ!

大袈裟過ぎると思うぜ
だけど……っこれがクライマックスか

──相棒、お前と最後まで一緒に飛ぶぜ!それにこいつらとも!

嬉しい事を言ってくれる
ああ、解ってる。この愛機達とも帰ってみせる……彼処に!

──やるな、素晴らしい双星よ……さあこの空の一線を越えてみせろ!

激しい機動
確実に奴へ迫る感覚
これが……空の一線

──さあっ!!来いっ!!!

フルスロットルで擦れ違い……そして爆散する二機

──……相棒?相棒っ!!!

墜ちていく感覚が終わらない
どこまでもどこまでも深く墜ちていく

──返事してくれよ……!相棒っ!!

こりゃきっと地獄行きだな……

サヨナラ

ありがとう

ごめんな

相棒


AIR-EDGE 04



END
394 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/05(水) 00:36:17.89 ID:IdlgytmDO
<END

メビラプワイ「「「……」」」

F―22「報われないわね……」

X―02「こんなのって……こんなのって無いよ」

メビウス1「流石に予想出来なかったなこれは」

メビウス1「現実感丸出しって言うか……鬱endって言うか」

<END

X―02「うぅ……」グスッ……ポチッ

<〜四年後〜

X―02「えっ?」

メビウス1「おっ?」

F―22「あら、これって……」

──相棒元気か?オレはまだこの空で飛んでる

──あの時見えた空の一線はあれ以来見えない

──お前は今でも見えているのか?あの一瞬が

──オレは……あとほんの少しでもお前と一緒に飛べたら良かったと思う

──それだけが心残りだな

──だからいつかお前と飛べる空を待ってるんだ

──欠けちまった双星の片割れが……さ

──ありがとう相棒

<Result……

<おめでとうございます
アナタはストーリーモードをオールクリアしました

特典として
・双星の煌めき
・空の運命
・黄金の片羽の鷲

の称号を授与させて戴きます

メニューに
・music
・アーケード
・フリーミッション/フライト


を追加しました。お楽しみ下さい


X―02「30ステージの後にこの終わり方は酷いよ……」orz

F―22「oh……期待せて更に落としたわね」

メビウス1「気を落とすな……よくあることじゃないけど」

メビウス1「それにスカイアイん所に行こうにもこの雨じゃな……」

F―22「メビウスって雨男じゃ……ないわね」

メビウス1「雨男はスタンだ」


ヴァイパー11「へっくし」グシュ

レイピア4「あら、自分で雨呼んで風邪引いてたらいい気味ね」

ヴァイパー11「くそっ」
395 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/05(水) 00:37:29.42 ID:IdlgytmDO
F―22「……そういえばあの時の貴方の告白はキュンと来たわね〜」

メビウス1「あの時?」

F―22「メガリスよ」

メビウス1「ん〜覚えてないな」

F―22「無我夢中だったんでしょうけど『ラプター!俺に……あの悪意を止める力をくれっ!』って」

メビウス1「うっ!?言った気がするぜ」

F―22「貴方が頼ってくれるのがどれだけ嬉しいか解る?」

F―22「黄色さん方とやり合った時は終始苦しそうで何も助けてあげられなくて……悲しかった」

メビウス1「ラプター……」

F―22「三年間一緒のバディなんだから……人間に成った今なら頼ってくれるでしょ?」

メビウス1「ああ!」ダキッ

F―22「メビウス!……もう大胆ね?」ヒシッ

メビウス1「ふっ……大胆じゃなかったらお前らに乗れんよ」ナデナデ


X―02「」orz

メビウス1「ってこいつは何時まで撃墜されてるんだ?」

F―22「仕方ないわよ〜苦労するもの。それ」

メビウス1「解らんでもないが『うみぬこ』とかやったらどうなるんだ?」

F―22「『うみぬこ』ってまた貴方も解り辛い物を例えに出すわね」

メビウス1「いやあ精神的に来るぞあれ、俺は楽しめた派だが」

F―22「どうせキャラしか見てないでしょ?」

メビウス1「ぬぅ」

X―02「よし」

メビラプ「「!?」」

X―02「アーケードやって来るね!」

メビウス1「ちょっ」

F―22「突っ込んでも無断よ。あの子たぶん達観しちゃってるから」

X―02「あはは、機銃が当たる当たる!自動補正って凄い!」ggggggg

メビウス1「うわあ」


──お前は守る物が有る、俺にも有る

──ならその想いの強さに違いはない

──有るとしたら覚悟だ

──その身を晒して守り抜けるのか?

メビウス1「……」ムクッ

メビウス1「はぁ……」フゥ
396 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/05(水) 00:41:00.66 ID:IdlgytmDO
X―02「晴れたね〜♪」ルン

F―22「昨日の夜に降りきったのね」

メビウス1「あんまり雨上がりは好きじゃないんだがな」

X―02「えっとどっちだっけ?」

メビウス1「右だな」

F―22「あら出不精にしか見えないのに土地勘有るのね?」

メビウス1「基本が出不精なだけだよ」

X―02「デブ症?」

メビウス1「よしワイバーンちゃん、あっちの方にケーキ屋有るのは一人言だぞ?お兄さん知らないからなあ〜?」

X―02「えっほんと!ごめんなさい!ごめんなさい!」

F―22「大人気ないわね〜」


メビウス1「さて手土産持ったし行くぞ」

X―02「〜♪」

F―22「単純ね〜」

メビウス1「……ちょっとイタズラ思いついた」


ピンポ〜ン

?「は〜い!少しお待ちください」

ガチャ

?「お待たせしましt」

黒グラサン「よぉ、ねぇちゃん!此処に彼女が出来たのに黙ってた野郎が居るって聞いたんだが何処だ?」

?「えっ?彼女///」ポッ

黒グラサ「赤くなってないで教えてくれねぇかなあ?」


X―02「イタズラってあれ?」

F―22「なんでメビウス中隊のイタズラってレベル低くて犯罪スレスレなのかしら……」ハア


?「えっとご主人様は外出なされてますよ?」

黒グラ「(ご主人様だと……!?)ならなんで靴が出っぱなしなのかなあ?」

?「えっ?っと私のしまい忘れです!」

黒グ「怪しい〜動揺してるな!」

?「し、してまひぇん!」ビク

黒「かみかみじゃねえか?ああん!?」

?「うぅ……」

黒メビウス「さあていけないメイドな彼女さんだなあ?」ズイッ

スカイアイ「そこまでだメビウス!」チャキ

?「ご主人様!」ダキッ

スカイアイ「大丈夫だったか?ジュディ」ナデナデ

メビウス1「すまん降参だスカイアイ」
397 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/05(水) 00:41:30.28 ID:IdlgytmDO
スカイアイ「ん、いつもより素直だな?」スチャ

メビウス1「いつもよりって酷くないか」

スカイアイ「考えても見ろ?いつも司令と私にどれだけお前達がイタズラしてるのか」

メビウス1「面目ない……」

?「メビウスってあのメビウス1ですか?」

メビウス1「ああ、初めまして。ジェイワックスだよな?」

E―767「ええ、こちらこそ。今はジュディと名乗ってます」

スカイアイ「メビウス、ジュディがなんでジェイワックスだと解るんだ?」

メビウス1「へへっそりゃあ勿論……出て来いよ」

X―02「久しぶりだね!お姉ちゃん!」

E―767「あら!ワイバーンちゃんかしら?」

F―22「私も居るわよ?ジュディ」

E―767「ラプターちゃんも人間に成ったの!?」

メビウス1「まあこういうことだ」

スカイアイ「二人だと?しかも姉妹っぽい(私だけではなかったのか)」

メビウス1「突っ込み待ちか?スタン連れてくるまで待てるか?」


ヴァイパー11「うぃっくし」クシュン

ヘイロー7「花粉症か?」

ヴァイパー11「わかんね、なんだろうな?」
398 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/05(水) 00:44:09.98 ID:IdlgytmDO
X―02「ケーキ美味しい〜」モグ

F―22「メビウス、貴方なかなかいい店知ってたわね?」

メビウス1「まあな〜」

E―767「あらご主人様、鼻にクリームが」チュッ

スカイアイ「おっ、済まない///」

メビラプワイ「「「見せつけてくれるね〜」」」

スカイアイ「ぬぅ、それよりもメビウス、二人で話がしたい」

メビウス1「ん、解ったぜ。あとのケーキは三人で食べちまってくれ」


スカイアイ「ふぅ……」

メビウス1「ラブラブじゃないか?今まで交際経験無かったんだろ?」

スカイアイ「言わないでくれ。それにしてもお互いに大変だな」

メビウス1「まあ、あいつらと暮らすのも悪くないさ」

スカイアイ「そうだな」

メビウス1「……あいつらがなんで人間に成ったか解るか?」

スカイアイ「いや、ジュディと初めて会った時に説明してもらったが昼寝しておk「またか」

スカイアイ「そっちもなのか」

メビウス1「うちの姫様達は暇過ぎて寝てたんだと」

スカイアイ「ふむ、聞いた話だがあの二人は最初険悪だったらしいな」

メビウス1「なんだそれ、今は仲良いぜ?」

スカイアイ「なんでも君の取り合いで喧嘩したとか。最終的にどっちが多く基地中のセキリュティを壊すか競争したらしい」

メビウス1「やりそうだ……あいつらなら」

スカイアイ「結局壊した数は285:285で互いに実力を認めあって仲良くなったと聞いたが」

メビウス1「……」

スカイアイ「心配するな、ジュディの持っていたバックアップで直したからセキリュティを壊したことはバレなかったと言っていた」

メビウス1「ジュディ……迷惑かけてごめんな」


F―22「いやあほんとこんな風に過ごせるとは思わなかったわね〜」

E―767「確かにね〜でも変わってないわね二人とも」

X―02「変わらないよ〜でもお兄ちゃんと一緒に居られるから嬉しいな」

F―22「まあ一週間に一回じゃ寂しいわね」

E―767「そうね、ご主人様と会えないのは寂しいものだわ」

F―22「でもジュディ、貴女が一ヶ月前に居なくなった時はビックリしたわ」

X―02「ほんとだよね。他の子達と探してたけど人間に成ったなんて誰も思わなかったし」

E―767「私だって驚いたわ。気が付いたら目の前に寝起きのご主人様が居て『なんと美しい……』なんて言われたら///」

X―02「えっ……まさか私自分でチャンスを潰したの?」

F―22「大丈夫よワイバーンちゃん〜私なんてあの扱いだから」

E―767「あら?気になるわ〜聞かせて聞かせて」
399 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/05(水) 00:44:39.65 ID:IdlgytmDO
E―767「ふふふ、ワイバーンちゃんらしいわ〜」フフフッ

X―02「だからこの話は〜!」

F―22「仕方ないわ。メビウスが起きないのが悪い」

E―767「まあまあ、良くあることよ気にしないの」

X―02「む〜」


E―767「あらもうこんな時間ね?」

F―22「お暇しようかしら」

X―02「そうだね」

E―767「えっ?夕御飯食べていかないの?」

ラプワイ「「なんですと?」」

E―767「大したものは出来ないけれどご主人様達も話し込んでるし、どう?」

X―02「良いね!」

F―22「あらそれなら手伝わなきゃね〜」


メビウス1「なんであいつらお転婆しかしてないんだ……」

スカイアイ「仕方ないだろう、君が平等に乗らないのが悪い」

メビウス1「だよな〜」ガチャ

X―02「あっお兄ちゃん!」

メビウス1「えっなんでこんなご馳走が?」

F―22「いやあ夕御飯の手伝いしてたら再会パーティやろうってノリになっちゃってね?」

E―767「良いですよね?ご主人様?」

スカイアイ「ああ!たまにはみんなで食べるのも楽しいものだ」

メビウス1「よっし、それじゃあ……」


一同「「「「「いただきま〜す!」」」」」


〜続く〜
400 :アメジスト1 [saga]:2011/10/05(水) 00:49:15.99 ID:IdlgytmDO
さてワイバーンによって明言された“他の子”とは?!
登場人物を練るのも楽しくなってきている今日この頃

恒例の登場人物紹介パート3

スカイアイ〜

頼れる我等のAWACS!28歳
メビウス中隊に弄られたり、弄り返したりとっても良い兄貴分
女性に抵抗のない彼がここまでジュディとラブラブなのは完璧に惚れたせいである
冷静でしっかり者。でも素はおっちょこちょい


E―767〜ジュディ

三人目の擬人化ガール
ジェイワックスは呼び辛いのでスカイアイがニックネームをつけてくれた
性格は穏やか。スカイアイにデレデレ
あまり押しに強くないので涙目に成ることも多々ある
情報通なのは機体の頃から変わらない
家事全般得意で服装もメイドさんだったりする
容姿はラプターより二、三歳上


<<投下完了!次回を待たれたし>>
401 :グラディウス1 [sage]:2011/10/05(水) 00:58:51.04 ID:A+R9ltyDO
乙、相変わらず見事な機動だアメジスト1!

いよいよファントム母さんの登場か?

所でこのノリでF14擬人化したら間違いなく一人だけ野郎だよね、トムキャット(雄猫)だけに。
402 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/05(水) 01:02:48.22 ID:IdlgytmDO
さあてファントムはどうかな(母親ポジはもっと適任が……)?グラディウス1
トムキャットはうん、二通り出す方法が有るんだよねこれが
403 :グラディウス1 [sage]:2011/10/05(水) 01:08:35.17 ID:A+R9ltyDO
流石はアメジスト1、既にその辺りも折り込み済みなんだね。
404 :スワロー1 [sage]:2011/10/05(水) 11:06:27.59 ID:tNNzlUM40
乙だよ、アメジスト1
スカイアイが基地にいなかった理由はやはりこれか……
彼のハートにストーンヘンジ以上の矢が<<インパクト!>>してしまったんだね

さて、先の通達通り第一回出演者募集を今から二時間後、本日1300時に締め切るよ
希望者は時間までに連絡してくれ
405 :スワロー1 [sage]:2011/10/05(水) 13:08:33.92 ID:tNNzlUM40
皆いるかい?
現時刻を以て募集を締め切るよ
参加希望者リストが出来次第、こちらに投下させてもらう
406 :スワロー1 [sage]:2011/10/05(水) 13:22:57.59 ID:tNNzlUM40
すまない、>>351はいるかい?
いたらコールサインを頼む
同一IDのレスが無いんだ
多分リキュール1だと思うんだが……
407 :リキュール1 [sage]:2011/10/05(水) 13:32:14.01 ID:eo7N1nFx0
>>406
私だ
408 :スワロー1 [sage]:2011/10/05(水) 14:31:09.14 ID:tNNzlUM40
了解、リキュールリーダー
ありがとう

出演希望者リストが出来た投下する
誰か抜けていたら言ってくれ

出演希望者リスト

コール1(スワップ1)

グラディウス1(ガルーダ2)(口調改変無し希望)

アメジスト1(HOT AIR)(SARF3、エーリッヒ・イェーガー(エリック))

リキュール1(新人)

ソルバルウ1(スレリーダー、メビウス1)
409 :(この文使い回しとか言っちゃいけない [saga]:2011/10/05(水) 16:41:24.32 ID:t9yQlNLI0
〜エスコンSSスレ第2回企画のお知らせ〜

こんにちは、エースの諸君!
最近寒くなってきたが、いかがお過ごしだろうか?

いきなりだが、人も増えた事だし、企画を催す事にした。

今回も、「テーマに沿って1レスSS大会」をしようと思う。
1レス以内でテーマに沿ったエスコンSSなら
どんなのでもOKと言う極めてシンプルな企画だ。

テーマは、
『イジェエエエエエエエエエクト!!』
『Yo buddy. Still alive?』
・・・この2つだ。

このテーマの1レスSSを、明後日になる前に
書いて投下してくれ。

交戦規定は以下の通りだ。
・2つのテーマの内どれかに当てはまっていて、
なおかつ1レスで完結するエスコンSSならなんでもOK
・クロスは可能。但し、何とのクロスかを最初に書く事
・名前欄には、何のテーマかとタイトルを書いておく
・投下は明後日16時まで
・投票等は明後日16時から明々後日16時までの予定。
・他わからない所はどうぞ

それでは、みんな頑張って参加してくれ!以上
410 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:58:35.71 ID:01qXWKwDO
さて先発はオレが行くぜ!
今回は擬人化戦闘機ガールのサイドストーリーでやってみた
あとサイドストーリーから妄想が止まらなくて本編も書いてしまったからついでに投下するよ

<<アメジスト1、会敵!>>
411 :『イジェエエエエエエエエエクト!!』R&W 番外編 虚空の幻影 [sage saga]:2011/10/06(木) 01:00:23.91 ID:01qXWKwDO
──えっ彼女の話?勿論良いですよ
一緒にコンベース港のコンビナート破壊作戦まで飛びました

とても世話好きで素直で……誰よりも彼と共に居たかったのだと思います
私達の声は彼らにほとんど届かないけれど、彼女はあの瞬間……伝えられたのかしら?

「ジェイちゃん、何時もまったりしすぎてて呆れるよ?」
「そんなこと言わないでよ〜!ファントムちゃん」ウルウル
「まあ、一人くらいまったりしてないとやってられないから気にしないでね」

「それにしてもメビウスが何時も無茶するから怖いのなんのって」
「でもそんな彼が好きなんでしょ?」
「むぅ反論出来ないよ……それに今のあの人に付き合いきれるのはあたしだけだからね」

それが最期の会話でした

作戦中の彼女は爆撃機の護衛とついでに持っていった中型の無誘導爆弾で、出来る限りの戦果を上げたらしいです
その後、破壊し尽くされたコンビナートを背に中隊がご主人様に戦果報告をしている時でした

この空域へ高速で接近してくる編隊──四年前の空で畏怖されていたあの黄色中隊です

即座に私は各機に撤退を告げます
しかしほとんどが爆撃機だったこの時の中隊に……逃げるための時間は足りませんでした

墜とされていく仲間たちを……離脱ライン外から何も出来ずに……祈ることしか出来なかった私が無力で悔しくて……

でも彼女と彼は向かって行ったんです。あの五機に

楽な相手だと思ったのでしょう。黄色中隊機はその性能で弄ぶ様に二人を攻撃しました
しかし、二人は身を呈して仲間を逃がす事に集中しています
狙いの甘いミサイルを回避し、手痛い反撃を繰り返して……遂に残った仲間を逃がすことに成功したんです

離脱ライン際での攻防だったので逃がしきったと同時に二人は離脱しました

今でも私は想像するのです……この時の彼女が彼と居るためにどれだけの無理をしていたのかを

合流した二人は機体、人間を問わずみんなから称賛されました
そんな中あの元気な声が聞こえて来ないのです

「ん、メビウス?」
「おかしい……ファントムが操縦を受け付けない」
「こちらスカイアイ、メビウス1、機体をチェックしろ!」

ファントムちゃんの体は特に異常は無いと思われました。けれど

「おい!エンジンのところに外傷が有るぜ……?」
「嘘だろ?ファントム……持たないのか?」
「黒煙!?不味い、メビウス!イジェクトしろっ!!」

彼女へ離脱際に撃たれた機銃……それは私達の心臓であるエンジンを貫きました

「爆発してる!メビウス!イジェクトしてよ!!」

「くぅ……!?」

バシュ

奮闘していた彼の体は大空へと不意に投げ出されました

「ジェイ、メビウス……またね!」

そう言い残して爆散した彼女を私はずっと忘れません

私の親友が命を賭して恋人を護りきった事を

彼女の最後の愛を彼がきっと感じた様に──


FIN
412 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/06(木) 01:02:12.58 ID:01qXWKwDO
さてここから本編
<<第四話投下開始!>>
413 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/06(木) 01:06:43.10 ID:01qXWKwDO
『第四話私の声は貴方に聞こえていたの?』


──怖いな〜怖いな〜と思ったんですよ

メビウス1「ん?何見てんだ?」

F―22「リバーライス順太郎の怪談よ」

X―02「」

メビウス1「いやまたこの子逝っちゃってるよ?」

F―22「あ〜気にしないの」

F―22「この子、ホラーに弱いってレベルじゃないから」

メビウス1「ならなんで見せたし」

F―22「ワイバーンちゃんが自分で覗いて気絶しただけよ」

メビウス1「そんなに弱いのか……よし!」


X―02「あれわたし……お兄ちゃん?」

メビウス1「想像してみてくれ。よくあるコピー用紙の端を眼球に当てて……ヒュッ」

X―02「」ガクッ

F―22「ね?」

メビウス1「なんだこの可愛い生物……チブラーシーカか?」

F―22「微妙に解らなくするの上手いわね?」

メビウス1「まあな」


X―02「ん……また気を失って……?」

つ某特撮で用いられた仮面のレプリカ

X―02「!?」パタン

F―22「貴方これってジョンソンの仮面じゃない!」

メビウス1「いやオークションで安かったからさ」


X―02「うん……今までのは全部夢!」ガバッ

つ笑顔のジャック・チェンのポスター

X―02「わ」パタ

メビウス1「これ暗いとこで見ると怖いぜ?」

F―22「にしてもやっぱり格好良いわね!ジャック・チェンって」


X―02「……なんでわたしこんな夢に魘されてるんだろう?」

つダミアンのラストの笑顔の静止画

X―02「あははは」パフッ

F―22「怖いんだけどダミアンの子って可愛いのよね〜」

メビウス1「この笑顔も笑うなって言っておいて笑わせたらしいしな」


X―02「はいはい起きたらなんか出るんでしょ?」ペト

つタランチュラのリアルフィギュア

X―02「」バタン
414 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/06(木) 01:07:23.15 ID:01qXWKwDO
メビウス1「可哀想に成ってきたな」

F―22「止めようかしら」

メビウス1「だな」


X―02「うう……」パチクリ

X―02「あれ何もいないの?」

X―02「しかも真っ暗だよ……」

X―02「ここわたしの部屋だよね?うん」

X―02「あれ……カーテンが」

ふわふわ

X―02「まさかね?」

ふわふわ、ふわふわふわふわ

X―02「えっ……いや!」ビクッ

ふわふわふわふわふわふわふわふわふわふわ

X―02「きゃああああああああ!!」

ガチャッ

メビウス1「どうしたワイバーン!」

F―22「強盗!?」

X―02「かかかかかかかカああああああテてててててててンんんんんんん」ガクブル

メビウス1「バグってる!?」

F―22「カーテンには何も居ないわよ〜?」

X―02「うううう」ガクブル

F―22「あらイタズラしすぎちゃったかしら……ごめんなさいね?」

メビウス1「すまんな」

X―02「ううぅ」ガクブルガクブル

メビウス1「いや本当にやり過ぎたな……一緒に寝てやってくれよお姉ちゃん?」

F―22「解ったわ。さあいきましょ?」

X―02「うん……」
415 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/06(木) 01:10:38.05 ID:01qXWKwDO
F―22「ちょっとトイレ行くわ〜」

メビウス1「ああ、その間見てるよ」

X―02「」ガクブル


F―22「ふぅ……ん?」ピタッ

ちゃぷんちゃぷん

F―22「水……音……よね?」

ちゃぷんちゃぷんちゃぷんちゃぷん

F―22「あはは洒落に成らないわ……サドゥーコでも呼んじゃったのかしら?」

ちゃぷんちゃぷんちゃぷんちゃぷんちゃぷんちゃぷんちゃぷん

F―22「くっ!」クルッ

F―22「えっ……いないじゃないn」ヒタ

ア ラ ア ナ タ モ カ ワ イ イ ネ ? シ ッ ト シ チ ャ ウ !

F―22「っ……きゃああああああああああああああああ!!!!!」

メビウス1「大丈夫か!?ラプター!!!」

F―22「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆれれれれれれれれれれれれいいいいいいいいいいいい!!!!」ガクブル

メビウス1「ゆ、幽霊だと……?」ゴクリ

F―22「ほほほほほほほほほほほほほほんんんんんんととととににににいいいいいたたたたたた」ガクブルガクブル

メビウス1「アタタタタタ?」

F―22「そそそれけんしろろううう」

メビウス1「大丈夫じゃなさそうだな……よいしょ」

F―22「おおおおひひめさまだっだっこ///」

メビウス1「特別だからな」


メビウス1「さて……」

メビウス1「イタズラ好きな幽霊さんを探しますかね」


メビウス1「ワイバーンの部屋には居ないな?」


メビウス1「一階廊下……」キョロキョロ


メビウス1「後はリビングとキッチンか?」


メビウス1「何も感じない……」
416 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/06(木) 01:12:36.26 ID:01qXWKwDO
メビウス1「キッチンには流石に居ねえかな……!?」ハッ

ぴちょんぴちょん

メビウス1「蛇口……いやこんなに緩くないはずだ!」

ぴちょんぴちょんぴちょんぴちょん

メビウス1「さあ姿を見せてもらおうかイタズラっ娘ちゃん!!」

ぴちょんぴちょんぴちょんぴちょんぴちょんぴちょんジャーーーーーーーーー

メビウス1「はあ、はあ、はあ……!?」ヒタ

ヤ ッ ト ア エ タ ネ ! ヒ サ シ ブ リ メ ビ ウ ス !

メビウス1「もらったああああああああ!!!!」グイ

?「えっ!?」グイ

メビウス1「どっせえええええええええいい!!!」バシ-ン

?「きゃあ!?」ブン

べちん

メビウス1「どうじゃあああああ幽霊から一本取ったでえええええええええ!!!!」グッ

?「〜〜〜ッ痛いよ!メビウス!」サスサス

メビウス1「?……えっと幽霊さんで?」

?「幽霊じゃないよ!まあ半分幽霊みたいな感じだけど」

メビウス1「幽霊やないですか……みんな驚かして回ってたし」

?「違うよ!真のホラーを提供しようかと」

メビウス1「やっぱり幽霊ですやん」

?「もう違うってば!あたしが誰か解らないの?!」

メビウス1「どちら様?(なんかこのやり取り……)」

?「酷いよ……あたしを最後まで助けようとしてくれたのに?」

メビウス1「──違う。助けられたのは俺じゃないか?」

?「い、いやそんなことないよ!あたしメビウスを助けたりなんか……」

メビウス1「やっと誰か解ったぜ……本当に久しぶりだな」

?「えっ?えっ!?」

メビウス1「あの時は良く思い切ったことしてくれたな。あれが無きゃ死んでたんだ」

?「……ぅ」

メビウス1「俺も最後まで一緒に居たかったよ……ファントム」

F―4E「うぅ……」ウル

メビウス1「最初の機体がお前で……最後に機体からイジェクトしたというかさせられたのもお前だけだ」

F―4E「うぅっうう……」ウル…ポロ

メビウス1「お前だけあんな所に置いてきぼりにしてごめんな……ファントム!」ダキッ

F―4E「うう……うわああああああん!」ズリズリ

メビウス1「寂しかったよな?冷たかったよな?」ナデナデ

F―4E「ひぐっぐすっ!めびう゛ず〜!」グス

メビウス1「ああ、俺は此処に居るさ。そしてお前もな」
417 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/06(木) 01:13:32.81 ID:01qXWKwDO
F―4E「うぅ……すん」フゥ

メビウス1「まさかお前とまた逢えるとは思わなかったよ」ナデナデ

F―4E「えへへ、あたしもだよ」

メビウス1「それにしてもこれで四人目だな」

F―4E「へっ?あたしとワイバーンちゃんとラプターちゃんだっけ?あの二人以外にまだ人間になった娘が居るの?」

メビウス1「ほら!ジュディもといジェイワックスだ」

F―4E「ジェイちゃんもっ!?」

メビウス1「仲良いみたいだな?」

F―4E「だってあの娘とは親友だし!」

メビウス1「そっか!それはジュディも喜びそうだな」

F―4E「ふふふ〜!」

メビウス1「こっからは少し真面目だが人間になった原因解るか?後なんで半分幽霊なのかとか」

F―4E「原因か〜海の底で魚と昼寝してたら屋根裏部屋で人間に成ってたんだよね」

メビウス1「また昼寝か……」

F―4E「それに半分幽霊なのはたぶん体がバラバラになってたからかな?」

メビウス1「実体化とか疲れないのか?」

F―4E「ON/OFFは簡単に出来るし……でもなんかお腹減るかも」グウ

メビウス1「そりゃまた良いお悩みをお持ちですこと……」ハア

F―4E「まあメビウスとまた逢えるなんてあたしには十分過ぎる位なんだ」

F―4E「あの戦闘で……あたしみたいな低性能機使って生き残ってくれたんだよ?」

メビウス1「はあ、なんでお前らはいちいち暗い話にするかね?」

メビウス1「あの時最高の戦闘が出来たんだから俺はとても良い経験をしたと思ったよ」

メビウス1「だからもうあの時の話は禁止!俺とお前だけの秘密だ!良いな?」

F―4E「うん」

メビウス1「さて明日になったら二人に謝れよ?お前流石に怖がらせ過ぎだぜ!」

F―4E「まあ一番のお姉ちゃんだしね」

メビウス1「頼りねぇな?」フフッ

F―4E「酷いな〜メビウス!空の幼馴染みにその言いぐさは〜!」

メビウス1「はいはい悪うござんした」

F―4E「あんたね〜!!」


〜続く〜
418 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/06(木) 01:20:04.55 ID:01qXWKwDO
ええ、たまにはホラーにも頼りますとも
ファントムは成仏したりしないぞ?誰だ塩巻いたやつ

さて今回の登場人物紹介
パート4

F―4E〜ファントム

ジュディの親友
そしてメビウスの最初の愛機にして空の幼馴染み

コンベース港への奇襲後、黄色中隊と交戦した際に黄色の13から追撃の機銃掃射をエンジンに受けて爆散
機体のパーツは海底深く沈んでしまい回収は不可能だった

機体のエンブレムは右の脇腹にある
容姿はジュディと同年齢位で現時点の服装はYシャツとパンツというラフ過ぎるというかエロいというか

海底に沈んでいただけあって水関連のイタズラが得意
半分幽霊なのは機体が原型を留めていないことに由来すると思われる

性格は意外と世話焼き
ただイタズラ好きでもあり、素直な性格のせいで怒られない得をしている部分もある


<<投下完了、本編まですまなかった>>

<<ソルバルウに伝言したいのだが前スレのスレリーダーにここの座標は送ったかい?>>
<<彼にも盛り上がってきたこのスレを見て欲しかったりするんだ>>
419 :アメジスト1 :2011/10/06(木) 01:22:15.62 ID:01qXWKwDO
age忘れたね
さて間に合わないかもだが二、三日中にアサホラの予約とスト〇ンのDVDを借りてくるよ
420 :グラディウス1 [sage]:2011/10/06(木) 02:33:14.25 ID:dCTkwN+DO
姉ぇさあぁぁぁん!!と思いきや帰ってきた!?
まさかファントムだけに本当に幽霊キャラクターにするなんて……。
しかも1レスのテーマもクリアとは最早黄色中隊並みの離れ業だよ、とにかく乙だ、アメジスト1。


421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga sage]:2011/10/06(木) 15:49:31.85 ID:BJVb9Z+M0
たまに前スレの1も俺の家の無線RAN使って見ているらしい
IDは同じらしいからご注意を
422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2011/10/07(金) 16:42:21.33 ID:C1M399iA0
てか今回投稿はアメジスト1だけかよw
まあとにかく乙

どうしようかな、期間延ばそうかな・・・
423 :グラディウス1 [sage]:2011/10/07(金) 18:23:05.03 ID:Qp4n11iDO
ソルバルウ1、告知から開始までが早過ぎるからじゃないかな?
僕の場合はお題に沿ったネタを考えて、調べて、書いて、それを1レスで収まる様に調整しなきゃいけないからもう少し時間が欲しいな。
424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/07(金) 20:12:47.66 ID:C1M399iA0
ああ、確かにそれはすまない
それなら来週の月曜までに延ばそうかな・・・

と言うことで来週の月曜16時までに変更で
425 :グラディウス1 [sage]:2011/10/07(金) 22:17:47.24 ID:Qp4n11iDO
グラディウス1、了解、早速続きを書いて来るよ。
426 :グラディウス1 [sage]:2011/10/09(日) 00:07:51.62 ID:/IZiMBSDO
やっと出来たよ、テーマはイジェクトにしたよ、無理矢理1レスに納める為に物凄く改行ケチってるからとんでもなく見づらいと思うけど、多めに見て欲しい。

<<グラディウス1、投下!>>
427 :リーネちゃんのアサルトホライゾン体験版(ストパンクロス) :2011/10/09(日) 00:16:27.09 ID:/IZiMBSDO
わたしは夕べ戦闘中に自分が戦死する悪夢を見た。 そういう悪夢は稀に見る、ただ夕べ見た夢は凄くリアルで不思議な夢だった。

気が付いたらわたしは空の上に居た、それだけじゃあストライクウィッチ(航空魔女)のわたしには普通の事、ただ、夕べのわたしは普通じゃない物で普通じゃない場所を飛んでいたの……
その時、わたしが居た所は航空機のコックピットらしき場所だった。 わたしは自分の置かれた状況を確認しようと、周囲を見回す。
わかったのはこの機体が一人乗りで、そのパイロットとしていきなり空に放り出されたという事!どうしよう、わたし、ストライカーしか操縦した事ないのに!

慌てて操縦桿を探す、それらしき物があったので急いで掴む、その時機体が僅かに傾いた、これだ!確信したわたしはそれを傾けて機体を水平に戻した、良かったぁ、この間の座学で戦闘機の事を習ってて。 とりあえずこれで墜落する心配は無くなった、落ち着きを取り戻したわたしは前方に沢山あるガラス板に写ってるアルファベットと数字の羅列を見る。 これが方位でこっちが高度、速度計、レーダー……何でだろう、全部解る!まるで最初から知ってたみたいにこの機体の事が全部解る!!
この戦闘機、未来のリベリオンの主力戦闘機F-22ラプターだ!!

<<マジックからウォーウルフリーダー>> 無線だ、ウォーウルフリーダーって誰だろう?

<<ウォーウルフリーダー、応答せよ、何かあったのか?>> もしかしてウォーウルフリーダーわたしの事!?

「は、はい!こちらウォーウルフリーダー!大丈夫です、飛行に支障無しです!」

おもいっきり声が裏返ってしまった、だってわたし、隊長なんてやったこと無いよ……
そしてこの感じ、これから何かと戦うのだと航空魔女としてのわたしの勘が告げる。

<<了解ウォーウルフリーダー、接近する国籍不明機は敵機と断定、交戦を許可する、撃墜せよ>>

やっぱり……わたしは覚悟を決めて返答した。

「了解、ウォーウルフ1、交戦します!」 <<ウォーウルフ2よりウォーウルフ1、隊長、後ろは私が、隊長は前方の敵機に集中して下さい>> 「うん、お願いね、グティエレスさん!」

なぜかか名前を知っている二番機と一緒にロッテを組んで次々と敵機を撃墜して行く、凄い!さすが未来の戦闘機、わたしたちの時代の戦闘機よりずっと大きくて重いのに物凄く動きが軽い!

<<ミサイル!避けろ!>> 「えっ?」 いきなり前方のクレーンが爆発する、どうやら味方機を狙って射った敵のミサイルがクレーンに直撃したらしい。 真ん中から二つに折れたクレーンはわたしの目の前に向かって倒れて来た。

「きゃっ!!」 すぐに左へ旋回して回避!だけど <<隊長の後ろに敵機!>>

その隙を付いた敵機がわたしの後ろに回り込んで来た。

「大丈夫!」 わたしはわざと減速して敵機を引き付けた後思いっきりスティックを引いた、くるりと小さくループしたわたしのラプターは一瞬で敵機の後ろに回り込む、わたしの前にはさっき後ろに居た敵を合わせて4機居る。
<<隊長、ここは特殊兵装で!>> 「うん!」

武器を通常ミサイルから特殊兵装のXMAAに切り替えて前方の4機をロックオン。

「FOX3!」 4発のXMAAが4機の敵機を別々に追いかけ、命中、全機撃墜に成功!

<<やりましたね隊長!>> <<ウォーウルフリーダー!方位020から敵機4、迎撃せよ!>>

「ウォーウルフ1、了解」 「ウォーウルフ2、了解」

わたしたちは増援として現れた4機と交戦、その内の3機を撃墜、4最後の一機を落とした直後にソレは現れた。

<<隊長、前!、サメ野郎です!>> 「えっ?きゃあ!!」

いきなり目の前に現れたフランカーにミサイルを射ち込まれた、至近距離で射たれたのでシールドが間に合わない、ミサイルは機体のすぐ後ろで炸裂、破片がわたしの機体に突き刺さる。

「ううっ……」 モニターが消えた、エンジンも駄目みたい。

<<隊長!脱出して下さい!!>> <<火が出ています、早く射出を!!>>

「ウォーウルフ1!イジェクトします!!」
わたしはやっぱりなぜか頭に入っているシートの射出方法に従ってベイルアウトする、その際、Gに耐えられるように体を魔法で強化するのを忘れ無い、ベイルアウトなんて用語はわたしの時代には無いから、きっと射出座席と一緒に出来た用語だよね?
射出直後にわたしのラプターが爆発するのが見えた、ごめんね、わたしのシールドが間に合わなかったから……

体がシートから離れパラシュートが開く、わたしの周りでは敵味方の戦闘機がいまだに戦い続けていた。
その中にわたしを落としたサメが居た、その名の通り機首にシャークマウスのペイントを施したその敵はわたしを見つけたのか、こっちに真っ直ぐ突っ込んで来る!。

「きゃあぁぁぁぁぁぁ!!」

「リーネちゃん!リーネちゃん!」

「……芳佳ちゃん?」

気が付いたらわたしは自分の部屋に居た、良かったぁ、今のは夢だったんだ。

「大丈夫?リーネちゃん、すっごくうなされてたけど」 「うん、もう大丈夫、でも、何だか凄く疲れちゃった……」 二度寝するには微妙な時間、更に悪夢にうなされたわたしの体は寝汗でびしょびしょだった。

「リーネちゃん寝汗凄いよ、お風呂行く?」 「うん……」

「でも芳佳ちゃん、確か朝風呂って体に悪いんじゃ……」

「うーん、そうだねぇ……お水飲んだ後、少ししてから行こっか、それなら大丈夫だよ」

「うん!」

わたしは芳佳ちゃんとお風呂に入りながらわたしがさっき見た夢の話しをした、ラプターの話しになると芳佳ちゃんは私も乗ってみたいかも、と言ってた、私も戦わ無くて良いならもう一度乗りたいな、また未来の夢を見ないといけないけど。
428 :グラディウス1 [sage]:2011/10/09(日) 00:28:06.23 ID:/IZiMBSDO
自分でやっといてなんだけど、やっぱり凄く見づらいね。

このネタを思いついたのはAHの主人公、ウィリアム・ビショップの元ネタはリネット・ビショップの元ネタと同一人物なんだ、前回のハルトマン=ブレイズネタに続く第二弾になってしまった。

第三弾は黄13とマルセイユで行く予定。

後アメジスト1がストパン見終わるまではネタバレしないように気を付けるよ。
429 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/09(日) 00:32:08.00 ID:P5I6ZzEDO
グラディウス1、乙華麗!
あのムービーは夢落ちにしなきゃヤバすぎるけどあれって突っ込んだ“鮫”もヤバイ気がするんだ……パラシュート的に

さてこっから余談で昨日アサホラの箱〇版の予約ととストパン一期の1〜6DVDを借りて、それにエスコン5の公式ガイドブック見つけてきたんだ(これでネタバレは大丈夫だよ!)


ガイドブックにナガセの設定があったんだけどまさか公式でも胸が無いって言われているとは……あれなんか落ちてくる音がする?
430 :グラディウス1 [sage]:2011/10/09(日) 00:53:08.56 ID:/IZiMBSDO
サンクス、アメジスト1、じゃあ月曜日からはストパン1期はネタバレ解禁で行くよ。
5のガイドブック?もしかしてファンブックかい?だったら凄くレア物だよきっと。
釧路に居る弟の家で体験版やった次の日にこのネタ思いついたからようつべで画質の良いプレイ動画探してそれを見ながら書いた、なるべく端折ったんだけどそれでも1.5レス分以上圧縮出来なかったから苦肉の策として思いついたのがこれなんだ、皆は絶対に真似しちゃ駄目だよ、多分誰もやらないと思うけど(笑)
431 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/09(日) 01:12:39.62 ID:P5I6ZzEDO
釧路か〜観光にいったらタンチョウの看板の後ろに親子のタンチョウが居た思い出があるよ

あと残念ながらこのガイドブックは攻略本だと思うな〜
でもピクチャー(F―14とバートレットのCG)と登場人物のCG立ち絵、チョッパーとナガセのラフ画が載ってるし、巻末には『姫様の青い鳩』が挿し絵と一緒に載っていて驚いた
長々ごめん。さて夜更かししながらストパン観るとするよおやすみ
432 :ソルバルウ1 今度支援絵を描こうと思ってます [sage saga]:2011/10/09(日) 23:13:24.74 ID:KjwNTxrz0
つい最近、ファミ通でクロスランブルの予告見たけど、
やはり1がベースの様だ

ああ、それにしてもまたユージアの空を飛べるなんて・・・!
夢の様だ!
433 :グラディウス1 [sage]:2011/10/10(月) 01:38:55.45 ID:dQLGxz7DO
アメジスト1、ソフトバンクのパーフェクトガイドかい?それなら僕も持ってるよ、確かに普通の攻略本とは思えない設定の充実ぶりだよね。

ソルバルウ1、どんな絵が出てくるか期待してるよ。
434 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/10(月) 11:18:51.02 ID:1+JGranDO
ソルバルウ1、それは朗報だね!初代は曲がかっこいいからなあ
絵も楽しみにしているよ

グラディウス、オレが持っているのは小学舘のものだったよ
それにストパン見終わったけど空耳でWarlockがWardogに聞こえて仕方がなかった
久しぶりで本当に楽しめたし、勧めてくれてありがとう。二期もアサホラ受け取りと一緒に借りてくるね
435 :グラディウス1 [sage]:2011/10/10(月) 18:34:01.37 ID:dQLGxz7DO
楽しんで貰えて何よりだよ、アメジスト1、確かに少し似てるね、ウォーロックとウォードッグは。
二期は一期では戦闘での見せ場が少なかった人も活躍するよ。

後ストパンにはラノベもあるんだけどこっちは機体や空戦の描写がしっかりしてるからSSに空戦を入れる際の参考になるはず、空戦描写に自信の無い人にオススメするよ。
436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/10/10(月) 23:08:32.31 ID:z0SXs8Sg0
禁書とエースコンバットのクロスオーバーssを理想郷の方で書かせて頂いている者です
このスレで以前話題となっていたジャンルなので、一応報告させていただきます
437 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/10(月) 23:12:20.22 ID:1+JGranDO
これはこれは御丁寧に
ぜひこちらでも気が向いたら書いてみてくださいね
438 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga sage]:2011/10/11(火) 16:59:51.22 ID:GT7xQjK50
>>436
http://www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump&cate=all&all=26034
これかな?

それにしても、支援絵描こうとしてたけど
自分絵を描いた事なかったorz
とにかくまあ勉強します
439 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/16(日) 21:02:30.47 ID:JUzNHPnDO
ちょっと浮上。最近みんな来ないのはアサホラの空で戦ってるからかな?
この五日間、オレは箱〇無いのにアサホラ買ってしまったもんだからさっさと飾って、借りてきたストパン二期を観てたんだよ

薦めてくれたグラディウス1なら解るだろうけど、6話の塔のネウロイが某レーザー砲台に見えたんだ……そこで思いきって少しハードに再現してみた
ソルバルウ1の意外な攻略方法ネタでもあるね
下へ続くよ!
440 :サイファーの再現プレイ依頼所 [sage saga]:2011/10/16(日) 21:06:11.97 ID:JUzNHPnDO
サイファー「ということで駆り出されたわけだ」

ピクシー「まあ報酬をこんなにくれたんだ。サービスはしようじゃないか」

サイファー「さて今回のお題だ」

お題
エクスキャリバーの砲口をロケットランチャーでほぼ垂直降下しながら破壊してクレ

サイファー「よしやり遂げてやるぜ!」

ピクシー「うん。無理!」

サイファー「何でだよ?」

ピクシー「よく考えろ?あの聖剣は上にも斬撃が向くんだぞ」

サイファー「(聖剣に斬撃って……中学生かよ)いやいやいやなんとかなるから!」

ピクシー「ふ〜ん」


mission9 巨人の刃

ベルカ兵「用意できたぞ〜」

サイファー「あいよ」

ピクシー「ところで今回のスポンサーって誰だ?」

サイファー「解らん……と言いたいところだがヒントは貰った」

ピクシー「ヒント?」

サイファー「先読みだそうだ」

ピクシー「なんだそれ……まあいっか」


サイファー「さてまずはジャマー施設を機銃で」gggg

ピクシー「レーザー来てるぞー」

PJ「うげっ」ボンッ

サイファー「なんかPJ巻き込まれてね?」

ピクシー「知らん」

サイファー「よしエクスキャリバー上空だ!行くぞ!」

ボンッボンッボンッボンッボンッボンッ

http://mup.vip2ch.com/dl?f=23891

サイファー「あれ当たってn」

ティン♪


ピクシー「殺られたな?」

サイファー「あれは不可抗力だ!ロケラン当たらなかったしFOX4なんて」

ピクシー「もう一回か……」


サイファー「」

ピクシー「諦めな……繰り返すこと十回……上空でバランス崩せば斬撃喰らうし、下のジャマー施設、発電所と列車砲を壊してる最中にも喰らう」

サイファー「いや……俺とグリペンなら出来る!」
441 :サイファーの再現プレイ依頼所 [sage saga]:2011/10/16(日) 21:08:59.30 ID:JUzNHPnDO
ピクシー「?!サイファー、順番間違えてるぞ!ジャマー施設を壊さないと砲口がロック出来ないじゃないか!」

サイファー「何時から俺がロックしなきゃ当たらない武器を使っていると錯覚した?」

ピクシー「なん……だと?!」

ピシュゥイイイイイイイイン

http://mup.vip2ch.com/dl?f=23892

サイファー「やはりな」

ピクシー「あれ?なんか狙いが緩い?」

サイファー「どうもこいつは下の発電所を壊すと狙いがキツく成るらしい」

サイファー「そして今ならッッ」

ボンッボンッバンボンッバンボンッボンッバンボンッ

http://mup.vip2ch.com/dl?f=23898

ピクシー「なるほど!斬撃の最中に範囲の反対側へ上昇して急降下攻撃」

ピクシー「急降下しながらゆっくり聖剣とすれ違うことで次の斬撃範囲が降りてきた方向に成るわけだな!」

サイファー「当たりだ!そしてこいつで!」

ボンッドカアアンボンッボンッボンッ

サイファー「よし壊したぜ!!!……ん?」

エクスキャリバー「」ダンマリ

ピクシー「あれ?刀身に攻撃できないな?」

サイファー「はあ……ジャマーと下の施設を壊すぞ」ウンザリ


サイファー「さあしまいにしようや!」

ボンッバンボンッバンボンッバンボンッバンボンッバンボンッバンボンッバン

http://mup.vip2ch.com/dl?f=23899

サイファー「えっ」

ボンッバンボンッバンボンッバンボンッバンボンッバンボンッバンボンッバン

ピクシー「二斉射耐えやがったな」

サイファー「……」gggggggggggg

エクスキャリバー「」ぽきーん

http://mup.vip2ch.com/dl?f=23900


サイファー「え〜戦果報告!」

ピクシー「聖剣エクスキャリバーはロケットランチャーで折れちゃいます!」

サイファー「やってみる時の注意点!」

ピクシー「施設は壊さずに突っ切ること!斬撃の範囲決定を把握すること!そして斬撃→すれ違い上昇して急降下攻撃→斬撃→すれ違い上昇〜のループを作ること!」

サイファー「本当に垂直降下した場合は機体の保持が無理なのである程度安定する75〜80゜の角度を保つこと!案外固いのも覚えておくこと!」

ピクシー「あとmission9の特性上、聖剣の刀身は最後にしか破壊できない!」

サイファー「以上がエクスキャリバーを垂直降下しながらロケットランチャーで破壊する方法だ!」


?1「意外だったナ……まさか垂直降下しながら破壊出来るなんテ」

?2「あんなの慣れたら簡単だな!」

?1「ならなんか代わり有るのカ?」

?2「次はそうだな……アレにしよう!はっはっはっは!」
442 :アメジスト1 :2011/10/16(日) 21:18:22.72 ID:JUzNHPnDO
ごめんよ一部訂正を入れさせてくれ

×急降下しながらゆっくりすれ違う
〇射程範囲まで急降下してそのあとゆっくりすれ違う

さて暇になったらみんなやってみてくれエクスキャリバーの真の怖さが解るよ
443 :グラディウス1 [sage]:2011/10/17(月) 03:16:15.44 ID:q5HFWyNDO
流石はアメジスト1、まさしくエースに不可能は無い、だね。


確かにあのタワーネウロイはエクスに激似だよね。

後うぷロダ復活したから前回僕が書いたAHストパンSSのストパン側の二人の画像張っとくよ、ストパン知らない人はどうぞ。

芳佳&リーネ
http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=23903

因みにX2の零戦にはなんちゃってもっさんカラーがあるよ。

最後にAHのDFMなんだけどあれは対戦で決着を付けやすくするのが目的みたいだね、あれを使いこなせればファントムでラプターを落とすのも可能だよ。
444 :グラディウス1 [sage]:2011/10/18(火) 00:43:56.56 ID:y0CGPddDO
ウォーシップガンナーでオーシアの新型空母作ってみたよ。
リレーSSの主人公側母艦として作ったんだけどこのままだとお蔵入りになりそうだから晒す。
使いたい人はどんどん使ってくれ。

ケストレル2級巨大空母

2021年就航

外観
http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=23913
http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=23914
艦首の二段式飛行甲板はそこにミサイル放り込まれると即死なので普通の飛行甲板に変更で。
兵装
http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=23915
ミサイルの数や種類はお好みで変更可。

環太平洋戦争で壊滅した第三艦隊再建計画の目玉として建造された巨大空母、ヒューバート級の約3割増しの搭載量を誇る。

この艦の建造計画はハーリング大統領の指示で開始されたものである、この計画は一見彼の政治的スタンスとは相反するが、従来のヒューバート級3隻からケストレル2級2隻とする事である程度戦力を維持したままで空母本体、随伴艦、艦載機、それら全ての保有数を開戦前の状態から約3割ずつ削減する事が出来る。
ネームシップは勿論ケストレル。
エンタープライズやこんごうみたいなノリで初代ケストレルから名前を引き継いだ。

艦長はニコラス.J.アンダーセンJr. 32歳(艦長就任時)
艦長就任時にJr.が取れたが先輩達からは未だにJr.と呼ばれているのをちょっと気にしている。

オマケ 艦載機内訳(ネタ)
http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=23916
ラプターはメビウス、グリフィス、ウォーウルフ、F-15Jはガルム、F-15EXはガルーダ、F-14Dはラーズグリーズ、Su-37Jは黄色と鮫、ヘリはシーゴブリンのつもり。
445 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/18(火) 01:21:46.77 ID:RtenezqDO
グラディウス1、乙華麗&かっこいいな!
設定もとてもしっかりしているし、折角だから何か書いてみたらどうだい?

話変わって最近忙しくなって来て半年間くらい書く方はヤバイかも
でも深夜には必ず見に来るよ
それとサイファーネタをすぐにもうひとつ書けそうだ
446 :グラディウス1 [sage]:2011/10/18(火) 09:24:36.81 ID:y0CGPddDO
ありがとうアメジスト1、そうだね、何か思いついたら書いてみるよ。
447 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/20(木) 01:15:45.51 ID:e3LnHodDO
さてサイファー第二弾
今回はストパンたっぷりになってしまったような……
ちなみに画像はPSPが撮り憎かったからこれだけ
http://mup.vip2ch.com/dl?f=23954
http://mup.vip2ch.com/dl?f=23953
http://mup.vip2ch.com/dl?f=23955
448 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/20(木) 01:18:12.92 ID:e3LnHodDO
ピクシー「ってことで第二回はC―5に揺られてはるばるオーレリアまで来ちゃいました」

サイファー「まあ依頼のためならえんやこらだな」

ピクシー「今回の依頼は?」

サイファー「これだぜぃ!」

お題
扶桑の誇る最強のレシプロ機である零式戦闘機でXYナンバー機に勝利を収めてくれ!

ピクシー「へ〜ジークフリートでアイツらと……か!?」

サイファー「まあな!」

ピクシー「前回から突っ込みどころ多すぎねえか!?レシプロvsジェットとか依頼者丸わかりとか!」

サイファー「よく有るこった気にすんな!」

ピクシー「そういやXYナンバーって?」

サイファー「お前のチートECMと散弾味噌とレーザー積んだアホとかだな」

ピクシー「ごめんね」

サイファー「うん」

サイファー「今回はアパリス、フレガータ、カリバーン、ワイバーン、フォルネウスがそれぞれ二機」

サイファー「更にXFA―27が三機、長距離ミサイル装備ファル犬が四機とレーザー装備ファル犬が一機の編制だ」

ピクシー「よく受けたなそれ……」

サイファー「依頼者と仲良くなっちって」

ピクシー「くそっ!なんで毎回オレはハブられてんだよ?」

サイファー「ほらお前居なかったじゃんあの時」

ピクシー「ったってあの時にどんだけ交遊関係広がってんだよ?明らかにおかしいよね?」

サイファー「missionやるのは俺だから……な?あとAWACSのオペレーター女の子らしいし!」

ピクシー「……そうか」

サイファー「悪かったよ二ヶ月前にハブったの……」


サイファー「さてコイツがジークフリートもとい零戦だな!」

ピクシー「へぇ〜俺にしてみたらカラーでモチーフが誰の機体かわかっちまう辺りすごいと思うがな」

サイファー「いやあ依頼者さんが改造頼んだらこんなん成ったってさ〜。ちなみに機体の胴体は扶桑国旗、主翼のエンブレムは使い魔をイメージしたけど迷ったらしいな」

ピクシー「もっさん→黒ドーベルマン、ガルム→赤番犬、ウォードック→黒ラブだもんな」

サイファー「ってもっさんの名前出しちったよ?」

ピクシー「良いんじゃね、気にすんナ」

サイファー「うん。前回は(・×・)さんだったし」

ピクシー「ダナ!」


(・×・)「へっくち……ん、なんで私の名前のところ顔文字なんダ?」
449 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/20(木) 01:20:32.57 ID:e3LnHodDO
サイファー「で零戦に乗ってみた」

サラ?「こちらさk……サラ・アンデション伍長です。乗り心地はどうd、ですかガルム1?」

サイファー「(……え゛)あ、ああ!特に異常もないし最高のパフォーマンスを発揮してくれそうだ!」

サラ?「そ、そうですか!それはよかった!はっはは……あら?来ましたよ!」キュイイイン

サイファー「了解ガルム1インゲージッ!」


ピクシー「目も当てられん」

サイファー「」ボロッ

ピクシー「一回目はいきなりファル犬の所まで行って墜とされ、二回目から十五?回目までは二機編隊、それから今までは三回に一回フレガータとアパリスにまで墜とされたな」

サイファー「すまん風に当たって泣いてくる」


サイファー「いやほんと何が足りねえんだろう……原因は俺だよな」

サイファー「ん?物陰から視線……おりゃ」ポイッ

スパン

もっさん「流石鬼神だな!サイファーさん」チャキン

サイファー「いやあもっさんの魔眼と剣技には敵わんね〜」

もっさん「それにしてもサイファーさんにはだいぶ無理な依頼をしたとは思うが……」

サイファー「……あれくらいやり遂げてやるさ。でも今の俺には何が足りないのか解らない。足りてないのかさえ解らない……」

もっさん「私が言えたことじゃないがきっと簡単なことじゃないのか?レシプロとジェットの違いは最高速だと思うが」

サイファー「いやレシプロとジェットの簡単に説明できる違いは加速までの時間と最高速がただ単に差があるだけ……?」

サイファー「つまり最高速に差があってもお互い同じ時間で到達できるなら機動が良い機体の方が追いかけるのは楽……」

もっさん「ん?なんだか良く解らんが役に立てたみたいだな!はっはっはっ!」


サイファー「行くぜ……!」

フレP「サイファーさんボコし放題だな!」ggggggggボンッ

アパP「まあな〜、ん?」ggggggggggggggボンッ

サイファー「旋回がおせえよ!」

フォルP「くっ!ミサイルあたんねー!」gggggggボンッ

カリバP「何度も言うぞ!止めろカリバーンに機銃は撃たないでくれ!」ggggボンッ

サイファー「ミサイルに頼りすぎ!あと柔らかすぎ!」

ワイP「あの低高度飛行……100mいってるのか?」gggggggggggボンッ

XFAP「ひっでぇな。墜落みたいな急降下されただけでミサイル当たらねぇ〜」ggggggggggボンッ

ファルP「全機諦めよう……簡単に後ろ取られちゃどうしようもないや」ggggggggggggggボンッ
450 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/20(木) 01:25:19.72 ID:e3LnHodDO
もっさん「サイファーさん!手練れが来るぞ!」

サイファー「ああ!」

ファル犬「さーて円卓の鬼神は健在か私が確かめてあげましてよ!」ピシュウイイイイイン

XFA「援護します!」

サイファー「でも……甘い!」

ファル犬「えっ?レーザーをかいくぐったんですの?!」gggggggggggggggggggggボンッ

XFA「あっペリ犬さん!」

サイファー「さっきから味噌ばらまいてるXFAの嬢ちゃんにも墜ちて貰うぜ!」

XFA「くぅっ……」gg gggg gggg

サイファー「くっ硬いのか……」

XFA「あっ!」ggg ボンッ

サイファー「よしっ!?」ボンッ

ティン♪

フェンリア「あっ……マジでヘッドオンしちまったわりぃ……」


サイファー「ピ・ク・シー・?」

ピクシー「いや、あの、だって俺もフェンリアも余り物同士傷舐めあってたんだよ……?」

サイファー「次やったらあの戦争の脱走罪含めて銃殺刑な?」

ピクシー「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」


もっさん「ということでもう一回頼む」

サイファー「あいよ」

ファル犬「またここまで来ましたわね?鬼神さん!でもこのファルケンに……!?」gggggggggggggg ggg ggggg ボンッ

XFA「ペリ犬さん……話長いしレーザー当たってないよ……」

サイファー「嬢ちゃんも援護のミサイル当てれてないけどな?」

XFA「うっ……」

サイファー「さあこれで終わりだっ!」

XFA「ああっ!ダメっ!」ggggggggggggggggggggggggggggボンッ

サイファー「よっしゃああああ!」

もっさん「流石だ!」

ピクシー「フェンリア〜♪」
451 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/20(木) 01:27:03.42 ID:e3LnHodDO
サイファー「戦果報告!」

ピクシー「ジークフリートはXYシリーズを倒せる!」

サイファー「今回はX2のoperationXを難易度ACEでクリアしたんだが空戦については零戦特有のドッグファイトが単調になったのでカットした所が多い」

サイファー「しかし緊張に次ぐ緊張は体に良くない感じがした……」

サイファー「身をもって体験してもらった方が良いと思われるので是非やってみてくれ」

サイファー「ちなみに戦法としてすべての敵機に接近するまでは常に高度100m以下を維持」

サイファー「敵が自機の上を通ったのと同時にインメルマンターンでもいいので反転して後ろを取る」

サイファー「二機編隊とファルケン四機はロックしていない他の機体を意識すること」

サイファー「最後のXFAとファル犬はファル犬を先に落とさなければならないのは当然で」

サイファー「ファル犬のレーザーを大回りして回避しながら後ろを取りに行き銃撃。その間XFAのミサイルもバレルロール等で回避しよう」

サイファー「最後はXFAと一騎討ちだが、空気を読まないタンポポフェンリアがXFA撃墜と同時にミサイルをぶちかましてくることがあるので注意」

ピクシー「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいあの……ごめんなさい」

サイファー「ラストの明らかに硬い二機を如何にうまくあしらい、タンポポが来る前に落とせるかがmissionの鍵になるだろう」

サイファー「以上が零式戦闘機でXYナンバーを倒す方法だな」


もっさん「ということで扶桑の零式戦闘機は最強だと実証されたわけだ!」

ペリ犬「舐めてましたわ……」

リーネ「流石に着いてこられて怖かったです……」

?「へぇ〜面白いことやってんじゃん混ぜて混ぜて!」

(・×・)「なんかお題有るのカ?」

?「ん〜考えとくよ!」
452 :アメジスト1 :2011/10/20(木) 01:30:10.39 ID:e3LnHodDO
投下完了

実は知り合いに兄がエースで弟がレイブン乗りの“双子”がいてね
兄と良くエスコンをやるんだけど彼が零式戦闘機でoperationXを知り合いのなかで最初にやった人間なんだ
兄はXFAを撃墜した瞬間にフェンリアに墜とされたらしい(サイファーがピクシーにのシーン)んだが実はやっていて自分も本当に同じ目に会ったんだ……

そのあと上の写真通りもっさん仕様で仲間内で初めてクリアして兄に凄いと言わせてきたよ……
彼(兄)は凄い達人なんだが紹介はまた今度にしよう
453 :スワロー1 [sage]:2011/10/20(木) 02:21:21.50 ID:D7W4ZbBU0
>>452
乙!

>>444
二段式とは……、カッケェ!
454 :スワロー1 [sage]:2011/10/20(木) 02:24:51.07 ID:D7W4ZbBU0
連投すまん

変更点を見逃していたよすまない
455 :グラディウス1 [sage]:2011/10/20(木) 17:17:27.56 ID:7+iUO7+DO
乙、遅れてすまないアメジスト1! レシプロの武器と言えば低空飛行やりやすい事だよね(間違った認識)

しかしペリ犬ファル犬とは、君にはいつも意表を突かれっぱなしだよ。

更に、坂本アンデションってガチなんだね、流石はアメジスト1だ、因みにアサホラにはバルクホルン大尉が出てるよ。

実は僕も以前零戦のキルレート稼ぎついでに挑戦したんだけど、何度やってもファル犬(TLS)のトネールを避けられなかったから断念したんだ。

はぁ、PSPで良いからWW2コンバット出ないかなぁ……、震電乗りたいよ。

ありがとうスワロー1!君の禁書コンバットにオーシア海軍が出るならこの艦も出してくれると嬉しいな。

艦首を普通にしたのはいくらなんでも開口部が大きすぎると思ったんだ、後なんか敵キャラっぽく見える気がするんだよね。
456 :スワロー1 [sage]:2011/10/25(火) 14:08:09.31 ID:hwH0Lvyf0
グラディウス、レシプロの武器は旋回性能(特に零戦)だと思うよ
あとジェット(自機)対レシプロ戦は速度差を生かしたヒット&アウェイが基本(これでフルボッコ可能の筈)
格闘戦じゃ分が悪すぎる

SSに登場するかは分からないけれどオーシア海軍が出て来るなら出そうじゃないか(1000‰じゃないけれどね)
457 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/25(火) 21:05:44.38 ID:HemZebkDO
二人ともありがとう

グラディウス、零戦はスワローも言っている通り機動性を活かす機体だからね
ちなみに低空飛行はすれ違ったあと反転追尾してくるミサイルを地面に叩きつけるためにしてたんだ
まあオーバーシュートが決まればリアルに左捻り込みみたいに見えるかもしれないね

スワロー、そちらのSSの進行は順調かい?
あとパーミルなんてお洒落な記号使うのはかっこいいね

あっと!何しに来たか忘れるとこだった。ガルム×ストパン第三弾投下!
458 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/25(火) 21:09:49.67 ID:HemZebkDO
ピクシー「は〜い第三回始まるよ〜」

サイファー「最近俺ら出ずっぱりだな」

ピクシー「俺は2ヶ月前に有給消化で休暇もらったけどね」

サイファー「そうだよ!あの時一体何処行ってたんだ?」

ピクシー「ちょっくら海の向こうまで」

サイファー「ん?海の向こうっていや……あの大陸か」

ピクシー「まあね〜。んじゃ今回の依頼行ってみよう!」

お題
モーラのレーダーを突破して施設を偵察してください

サイファー「こりゃまた簡単な……」

ピクシー「えっ?モーラってヨーロッp「遅れてすみません。立て込んでまして」

サイファー「これはこれはミーナ中佐。なんかあったんですか?」

ミーナ「いえ部隊内の事ですので」オホホ

ピクシー「気になるな〜。それじゃあ作戦の説明頼みますわ」

ミーナ「ええ。今回はヴァラヒアのジャマー施設『モーラ』を破壊して頂きます」

ミーナ「この『モーラ』は周囲半径10km程を高性能SAMで警戒しています」

ミーナ「それゆえこの施設は現在の時点で無効化をする手段が無く、手出しが出来ない状態が続いていました」

ミーナ「今回の作戦は上空からモーラに垂直降下し、施設を偵察。その後可能であれば攻撃をして頂きたいのです」

ピクシー「へぇ〜ステルス機とか居れば行けるんじゃないか?」

ミーナ「それがレーダーの性能が高いという点に加え、こちらのステルス機のMIG―1.44は電子戦仕様機で改装しようにも時間がかかります」

ミーナ「そのパイロットのサーニャ中尉や私自身が今回使用するMIR―2000への機種転換の時間を考えるとやはりガルム隊のお二人に任せた方が良いと判断しました」

http://mup.vip2ch.com/dl?f=24295

サイファー「妥当だね。それにしたって至近の熱誘導SAMは避けられないぞ?」

エーリカ「そこは任せて!」

ピクシー「ん、何をどうするんだ?」

エーリカ「技術開発してる私の妹が急冷却エンジンてのを作ったんだよ」

エーリカ「それはエンジンをその名の通り急冷却して熱誘導を振り切ることが出来るんだ」

ピクシー「なるほど急冷却エンジンか〜。なあサイファー、今回俺が飛んで良いか?」

サイファー「ああ、たまには働いて貰うぜ」

ミーナ「それではピクシーさんお願いします」

エーリカ「技術試験は大体済んでいるし、残りはこの実戦データを地上から記録出来るから壊しても良いよ〜」

ピクシー「了解だ、久々にmission頑張るか!」
459 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/25(火) 21:12:04.97 ID:HemZebkDO
mission10

ピクシー「まず高度限界まで上昇……」フゥゥゥゥ

ピクシー「酸素薄いね……」コホォ

もっさん「ピ…シーさ……こえ……サ……もとい坂……だ」ザザザザザザザザザザザザ

ピクシー「感度良好じゃないなこりゃ」

もっさん「その高度……してあと……飛んでくれ」ザザザザザザ

ピクシー「ああ、作戦通りに行かせて貰うよ」

ピクシー「この真下だな。機体をストールさせて……」ガクン

ピクシー「見えてきたか……?」

パシュパシュパシュパシュ

http://mup.vip2ch.com/dl?f=24296

ピクシー「!?」

ヒュン

ピクシー「やべぇ!レーダー誘導で三方向から六発のミサイルを一ヵ所に……回避できる急冷却エンジンってすげえな」

ピクシー「……喰らいやがれ!UGBだ!」

ヒュルルルル……ボゴオオォン

ピクシー「やったか?」

……パシュパシュパシュパシュ

ピクシー「えっ……レーダーもSAMも傷一つ無い?まさか!?」gggggg

レーダー「」チュンチュンチュン

http://mup.vip2ch.com/dl?f=24297

ピクシー「これはECM……モルガンの改良型か!」

パシュパシュパシュパシュ……

ピクシー「くそがあああああぁぁ」ボンボンドゴォォォン

http://mup.vip2ch.com/dl?f=24298

もっさん「ピクシーさん!?ピクシーさん!!」
460 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/25(火) 21:13:38.16 ID:HemZebkDO
サイファー「マジかよ……ベイルアウトは確認されたのか?」

もっさん「ああ。しかし一人であの敵陣真っ只中では……な」

サイファー「いや風の噂じゃ最強のベイルアウターは一人で基地制圧したりしてるし、ピクシーも多分大丈夫だ」

リーネ「流石にピクシーさんでもそこまでじゃない気が……」


?「うぃっくし」

?「お前の風邪なんてうつったら強力すぎて基地が壊滅するからやめてくれよ……」


ミーナ「サイファーさん!モーラのジャミング、ECMの両方を無効化する方法が見つかりました!」

サイファー「おっ来た来た!」

エーリカ「沿岸部に発電施設を構えてたらしいよ」

サイファー「発電所……ん?同時作戦になるな」

ミーナ「ええ、攻略隊の編成はモーラチームをサイファーさん、私とハルトマン中尉」

ミーナ「発電施設チームをペリーヌ中尉、エイラ中尉、サーニャ中尉とリーネ曹長とします」

もっさん「あのミーナ……私は?」

ミーナ「美緒、貴女はAWACSね」

もっさん「(´・ω・`)」

(・×・)「モーラチーム三人で大丈夫カ?」

サーニャ「私達のチームをモーラにした方が……」

ペリ犬「中佐としてはモーラで撃墜されるのは最小限にしたいはずですわ。ピクシーさんが撃墜される事だって予想外ですし」

ミーナ「そうよ……予想外な状況にもこの三人なら対応出来るはずだから」

サイファー「よし!『JOINT ASSAULT』といくか!」
461 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/25(火) 21:20:08.75 ID:HemZebkDO
http://www.youtube.com/watch?v=60PYb-P8mpM&sns=em

mission 10

もっさん「作戦開始!」

ペリ犬「皆さん行きますわよ!まずは施設を破壊するのが先決ですわ」

(・×・)「了解。ツンツン眼鏡小隊長」

サーニャ「了解」

リーネ「了解です」


サイファー「こっちも始めっかい」

エーリカ「うっわ……高射砲やら戦車やら大量だね〜」

ミーナ「警戒が厚くなっているわ」

サイファー「まあ三人居ればピクシーが取っ捕まっててもなんとかはなるさ……ん?やっぱりミサイルの誘導は効かねえか。機銃使うぞ」


(・×・)「来るゾ!」

もっさん「モーラエリアから砲撃……着弾高度1000!」

ドゴオオオオオオン

リーネ「へっ?うわっ!!」グラッ

ペリ犬「くうぅぅ……」
グラッ

サーニャ「流石に離れていても……」

(・×・)「きついナ」


サイファー「機銃最強説は本当だな」

エーリカ「おっ!あれじゃないかな?あっちに砲撃してるやつ」

ミーナ「そうね破壊してしまいましょう」


もっさん「よし、あちらの砲台は破壊できたらしい。あとはこちらの予備発電施設を叩くだけだ!」

ペリ犬「なんなんですの?この護衛機!」

(・×・)「今さら出てきてめんどいナ。サーニャとリーネ二人でサクッと爆撃してクレ」


ミーナ「あちらの発電施設は予備も含めて制圧出来たそうよ」

エーリカ「いよっし!本丸取りに行くぞ〜!」

サイファー「お〜!」

ミーナ「ピクニックじゃないのよ?ピクシーさんが無事かも解らないのに……」ハア


エーリカ「ねえサイファー?」

サイファー「なんだい?エーリカ」

エーリカ「自分の基地を攻撃する戦闘機って居るのかなあ?」

サイファー「居るんじゃないか?某ルートの『レナはフランカーに乗れて良いよな』さんとか」

エーリカ「ならあれ墜してもいいよね」

サイファー「強いから気を付けてな〜」

ミーナ「貴方達……突っ込み待ちかしら?」ゴゴゴゴゴ

サイファー「いえ……別に……な?エーリカ」

エーリカ「うん……サイファー……」
462 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/25(火) 21:22:37.62 ID:HemZebkDO
ピクシー「やっと迎えか!待ちくたびれたぜ!」

サイファー「よく生きてたな」

ピクシー「いやあベク……もとい最強のベイルアウターに秘訣を聞いたからな」

サイファー「それにしたって……それF―22か?」

ピクシー「ああ、他にも色々有ったけど壊すの勿体無かったし、そこのシャッター壊したハンガーの中で無傷だ」

サイファー「お前案外器用だったのな」

ピクシー「お前の飛行にくっついてたら器用にならんやつは居ないぞ」


ピクシー「戦果報告〜!」

サイファー「モーラは発電施設を壊さないうちに上空から急冷却エンジンを使って接近できるが、破壊は完璧に無理」

ピクシー「ちなみに接近したら生還も無理」

サイファー「絶対撃墜されるかFOX4するけど接近(上空0〜20m)だけなら八割ぐらいで成功したぞ」


ミーナ「ピクシーさんが撃墜されたのには焦ったわ……」

エーリカ「まあ年がら年中フラグ建てまくってる人だし、死なないとは思ったけどね〜」

(・×・)「でもあのまま機種転換やってたら中佐とサーニャのどっちかがあんな目に遭ってたんダナ?」

サー、ミー「……」

(・×・)「まあサーニャは私が護るけどナ」

もっさん「ならミーナは私が「大丈夫よ〜フレア積むから」

もっさん「(´・ω・`)」


?「だからやってません〜!」

?「言語道断!お前を捕まえてから詳しく聞く!」

?「もういいだろ?二人とも燃料切れるぞ」

?「流石に機体壊したら中佐に怒られてヤバイんじゃないの〜?」

?「ぐっ……解った」

?「は、はあ……助かった〜」

?「仕方無いからあの基地に補給寄るぞ〜」


〜続く〜
463 :アメジスト1 [age]:2011/10/25(火) 21:44:31.44 ID:HemZebkDO
さてageておこうかな。あともっさんのイーグルは呪われてるので出撃禁止
464 :スワロー1 [sage]:2011/10/26(水) 00:03:47.34 ID:KEMcEGG/0
乙、あの高性能SAM本当にやっかいだよね
465 :グラディウス1 [sage]:2011/10/26(水) 03:01:40.64 ID:ACQpUJUDO
乙、アメジスト1、ウラヌスエンジンって凄いんだね、次でいよいよ501が全員集合かな?

旋回以外にも零戦(レシプロ)の長所って何かと考えたら地を這う様な低空飛行でミサイル回避が真っ先に浮かんだんだよ、って言うかX2のCPUって下まで来ないよね。

後アサホラで震電2乗ったよ、機体は扱い易いけど武器が使いにくいかな?
466 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/26(水) 21:48:33.53 ID:Ehr9bXyDO
なんか震電U高かったらしいね……グラディウス、君の勇気を讃えるよ
ノスフェラトゥも近々来るらしいね。まあ自分がアサホラやれる日は何時来るのやら

今日帰りにブックオフ寄ったらエスコン5、6のサントラとストパン一期EDの売ってたから買ってしまった……なにやってるんだろう貯めれば箱〇買えるのに

こっからが本題、ソルバルウ宛だけどマミスレが落ちそうだよ
どうしようか?
467 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga sage]:2011/10/27(木) 13:45:35.60 ID:jhhyGrBQ0
最近pcやる暇が無いソルバルウです
マミスレ・・・ああ、そんな事もあったなあ
落ちても良いと思うよ・・・またss書ける環境になったらまた立てるし
468 :グラディウス1 [sage]:2011/10/27(木) 20:16:47.39 ID:agofv8JDO
ありがとうアメジスト1、震電Uは980円したよ、それでも6のアイマス機よりは安いんだけどね。


ソルバルウ1、時間が出来たらまた何か書いて欲しいな。

後今月の電ホビ見てたら早くも震電Uが立体化されてて驚いたよ。
http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=24364
469 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/28(金) 01:38:45.41 ID:B6kV/bbDO
ソルバルウ、あっちが落ちたらこっちでやれば良いんだよ。待ってるから

グラディウス、6のメビウスラプターも同じ位するのかな?

後今回サイファーは前編のみ投下
470 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/28(金) 01:40:33.86 ID:B6kV/bbDO
──よく晴れた空に映える二つの機影

「なんだって他愛も無い事で機体を持ち出すかね?」

片羽をわざわざ真っ赤に塗った機体のパイロット──妖精が愚痴る

「訓練のすぐ後だし別に良いだろ。まあ逃亡はお前の十八番だからな〜」

寛容な姿勢を取ったと見せかけて相棒の黒歴史をつつく鬼神

「……」

どうしようも無く黙り込む妖精。しかしその沈黙は唐突に破られた

「レッドアラート!?」

機体が敵性レーダーからのロックオンをけたたましく告げる

「サイファー、上だ!」

いち早く妖精が気が付いたそれは、空を覆い尽くすような影と共に上空から雲を抜けて現れた

「なんだあれ……XB―0改って所か?」

鬼神はかつて相対した機体の名を呟く

「ステルスっぽいしな。まあどこぞの宇宙人みたいに完璧に姿は消えないだろ」

五年後にそんな空中要塞が開発されるが今の彼ら『猟犬』には関係無い

「おっ?なんかSAM来るぜ!」

「回避だ回避!」

対空兵装の一つ、SAMが二機に向けて数発の矢を放つ。しかし彼らに命中させるには幾分狙いが甘いようだ

「着いてくるけどやっぱり戦闘機の物とは違うさな〜」

「よし!反撃と行くか!」

華麗なロールでミサイルのロックを振りきると彼らは反転し、要塞に迫る

それに対して空中要塞は対空機銃に切り替え、彼らに無数の礫を浴びせかけた

「ハリネズミかよ?」

「シャドウだな」

「カオスコントロールは勘弁してくれ」

そんな中でも平然と二人は例え話をしている

隼が鷹狩りを行うように──機体の大きさを気にしない彼らは巨体へ鋭く食らいついた

「右半分貰ったぜ!FOX2!FOX3!」

鬼神の放った六発の槍が右翼へ真っ直ぐに刺さり──爆発

「負けてらんないな!FOX3!」

妖精も張り合って左翼にメインウエポンベイから中距離ミサイルを放つ


「ダメコン急げ!でも何でここにガルムが居るんだ!?」

先日のモーラ破壊作戦は第501統合航空戦団ストライクウィッチーズによって行われたと聞いた

それにヴァラヒア軍部の情報網にも彼らは確認されていなかった

空中要塞──オルゴイの現在の状況は不足の事態をはるかに超える災厄の真っ只中であった


それもそのはずだ

借り物で出撃していた彼らがヴァラヒアの情報網にかかるはずは無く、こちらへの移動もオーレリアからは陸路を取っていたので何時ウィッチーズと合流したかさえも発覚していなかった
471 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/28(金) 01:41:07.10 ID:B6kV/bbDO
「やっこさん火力がだいぶ落ちてきたぞ」

妖精が対空機銃にバルカン砲の礫を打ち返しながら鬼神に告げる

「いけそうだな。エンジン狙うぞ!」

この戦闘を終わらせる契機を見出だし、鬼神は右エンジンへと残りの槍を全てぶちまける

妖精もメイン、サブウエポンベイに有った中距離ミサイル二本とサイドワインダー二本を左エンジンへ撃ち込む


「機長!」

「くそっ……」


左右の推力を失った空中要塞オルゴイはゆっくりと血のように煙を引きながらグライダー飛行を続ける

そして程無くして寂しい荒野に不時着したのだった


「陸戦部隊に連絡した。あのもどきの監視は今来たF―16に任せろだとよ」

F―16が四機編隊でこちらに来るのが見える

「そうか。じゃあおてんばお嬢さん達を迎えに行かなきゃな」

当初の目的を思い出す二人

「忘れかけてたな……サイファー、行こう」

「ああ」

基地へと急ぐ二人の機体は心なしか戦闘前より輝いて見えた
472 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/28(金) 01:43:35.15 ID:B6kV/bbDO
〜続く〜

後半はネタプレイ要素を含む予定
地の文のおかしいところは指摘して下さいな
473 :アメジスト1 :2011/10/28(金) 01:48:32.82 ID:B6kV/bbDO
あげついでに修正
統合航空戦団×
統合戦闘航空団〇
474 :グラディウス1 [sage]:2011/10/28(金) 06:21:31.42 ID:uSbcWpiDO
乙、アメジスト1。

アイマス機以外は300円くらいで買えるよ。
475 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/29(土) 16:29:34.55 ID:+TqJnToDO
グラディウス、なんてこったメビウスラプターそんな安いのかい?

さてやっとサイファーの後半が出来たよ
だいぶ長くなってしまったけど許してくれ
476 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/29(土) 16:31:36.34 ID:+TqJnToDO
ギュムッザザザザ……

サイファー「よし、着いたな」

ピクシー「だな。さ〜てお嬢さんたちはどこかいね〜?」

サイファー「止めろ……冷静に考えたら四十のおっさんがそんなこと言ってるなんて変態だぞ……」

ピクシー「四十路の何が悪いのか!アラフォーならてめえもだサイファー!」

サイファー「ま、まだ三十九だし!四十じゃないし!」

ピクシー「ああん?どこの歌って楽器引いて踊れるアイドルグループのリーダーだよ!」

サイファー「茂さんなめんなし!お兄さんの星だし!」

ピクシー「むう……おっ!サイファー、あいつらか?」


バルク「良い加減白状しろ宮藤!」

宮藤「やってません!」

ルッキーニ「あればっか。シャ〜リ〜あたしつまんない〜!」

シャーリー「そんなこと言われてもな〜何もないし出来ないし。……おおっ!ルッキーニあれ!」

ルッキーニ「何々!?……何あのおっさん二人」

シャーリー「よく見ろ!あの肩のエンブレム!」

ルッキーニ「真っ赤な犬だね」

シャーリー「そうだ!あの二人って中佐が言ってた『ガルム』じゃないか?」

ルッキーニ「えー?違うんじゃな〜い?」

シャーリー「なんでそう思うんだ?」

ルッキーニ「だって見るからに駄目なおっさんじゃん!」

シャーリー「全くだな!はははは!」

ルッキーニ「でしょ〜?あはは!」

サイファー「ははっ!駄目なおっさんで悪かったな?」ヌゥ

シャーリー「げっ!」

ルッキーニ「やばっ!」ダダダッ

ピクシー「逃がさねーな。逃がさねーよ」ガシッ

ルッキーニ「ひいっ!?」

シャーリー「あははは……すんません」

サイファー「ああ、気にしてないから。あっちの二人は?」ニコォ

シャーリー(うわ……顔ひきつってる!?)
477 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/29(土) 16:32:19.34 ID:+TqJnToDO
バルク「だから!宮藤お前が……あっ、お二人は『ガルム』の?」

ピクシー「ああ。何したんだよ?その豆柴は?」

宮藤「なにもしてません!」

サイファー「してないなら機体持ち出さなくても良かったんじゃ……」

ルッキーニ「芳佳はね〜大尉のズb「シャーリーネックホールドッ!」

シャーリー「流石にそこまで話さんでよろしい!二人も聞かないでくれ」ギュムギュム

ルッキーニ「げほっけほっ」ゼェ

サイファー「あっ、ああ!」ボケッ

ピクシー「そそそうか!(oh……Dynamite!)」アウアウ

宮藤「そういえばお二人はさっきオルゴイを墜としたんですよね」

サイファー「オルゴイってあのオルゴイ・コルコイ?」

ピクシー「それは砂漠にいるUMAね。あれじゃなくてXB―0もどきだろ」

バルク「ええそれです。先程陸戦部隊が制圧作戦だとか言っていたので」

サイファー「機体の慣らしでミサイルをフルに積んでなきゃちっとばかしヤバかったぜ」

ピクシー「まあ俺達と出会って慌ててたみたいだしな」
478 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/29(土) 16:36:07.05 ID:+TqJnToDO
そんなときだった

「警報か!ってもう爆撃されてる!?」

警報とほぼ同時に聞こえ始めた爆音

「ヤバイ!私達の機体が!!」

ハンガーから出て見上げた空──そこを通り過ぎようとしていた黒と白の巨影が目に入る

「さっきのやつが二機……この光景はデジャブしか感じねぇな」

鬼神は遠い記憶を呼び起こしていた

「くそっ!」ガンッ


爆撃は一過性のものだったらしく基地への反復攻撃は無かったが──

「私の機体が……そんな」

「シャーリー!あ゛だじのタイフーンがぁぁ……」グスッ

彼女らの機体は外に駐機していたため機銃掃射に晒されてしまっていた

「宮藤のもルッキーニのもダメか……リベリオンの機体送らせてやるから、な?」

その言葉は世界の戦闘機シェアの大半を占めるオーシア──その支援の早さを見越してのことだった

「基地での負傷者が結構出てしまったらしい。宮藤、大丈夫か?」

「……はい!行けます!」

「うん、あたしも行く!」

やはり基地への爆撃の被害は小さくは収まらない

「あんたのタイフーンと私のトムキャット、それに管制塔とハンガーの影に有ったお二人さんの機体は無事だった」

妖精のF―22と鬼神のSu―37は爆撃の進路から外れていたため無事で済んでいた

「やることは一つだ!カールスラント軍人ならな!!」

ほとんど口癖に成っているセリフ──しかし今回は軍人として譲れない物を感じさせる

「まあ誰だって黙ってられないよな!」

楽天的な彼女でさえもその気に成っていた

しかしそれを鬼神が遮って呟く

「……こういう時落ち着いて居られる奴なんて居ないさ。だけどな?」

同じように妖精が続ける

「気持ちだけで……決意だけでは空は飛べない事を覚えておいてくれ」

シャ、ゲル「「……ッ」」

若いパイロットが命を散らす理由──大概が自分の翼を過信し過ぎるのだ

焦りと自分の感情という敵に負けた奴から空を失う

ピクシー「って柄でも無いこと言っちまったかな?さあ行くぜ!」

一瞬引き締まった空気を即座に緩ませ、妖精は機体に向かう

サイファー「ふん。良いとこ取りもエースの特権か?」

こればっかりは奴に敵わんな──鬼神は感心しつつ彼の背を追った
479 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/29(土) 16:38:00.43 ID:+TqJnToDO
「ええっ!?」

「空対空ミサイルが無い!?」

整備兵から予想だにしなかった状況を告げられる

「先程のオルゴイの空襲で滑走路一本、一部ハンガーと弾薬庫がやられたんですが長距離や短距離、それに炸裂弾頭にセミアクティブまで誘爆してしまって……」

オルゴイ二機による絨毯爆撃は確実に基地機能を奪っていた

「なんかねぇのか?」

整備兵「有るのは無誘導、燃料気化等の投下型爆弾と機銃の弾薬だけです」

「燃料気化?投下型爆弾?……へへっ」ニヤァ

鬼神の顔が狂気に染まる

「やる気か?爆撃の鬼神」

妖精は彼に問いかける

「ああ」

鬼神は短く、はっきり答えた

「爆撃の鬼神って……」

「聞いたことがある。かの大戦時に燃料気化爆弾で敵艦隊を爆撃、更に『円卓』では空中に放った大型無誘導爆弾の信管を撃ち強制爆発させ、敵機を葬ったとか」

鬼神はテレビ番組で取り上げられる前から各国の軍の中では有名だったようである

「説明が足りないね〜。こいつはXB―0とアヴァロンダムも対地兵器で爆撃したし、実はモルガンの散弾ミサイルもあいつの応用戦法を参考にしたんだと」

相棒である彼の言葉には呆れが混ざっていた

「うわ……あんた一体何なんだ?」

「褒めるな照れる///」

全く褒められていないのに照れる鬼神

「なんで私の周りは変人がエースなんだ……」

そして思い悩む自称常識人


「あの二機は……あれか」

あれから各々機体に積める投下型爆弾を搭載し、先程のオルゴイへの追撃を開始していた

「機体の安定性、装甲耐久的にシャーリー大尉は俺と。ゲルトルート大尉はサイファーとだ」

「「了解」」
480 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/29(土) 16:44:43.16 ID:+TqJnToDO
「よし、ゲルトルート大尉!あんたなら出来るだろうが手本を見せるぞ!」

鬼神は機体に八発もの燃料気化爆弾を積み、オルゴイの火線を掻い潜る

「凄い……」

いくら燃料気化爆弾は機銃で暴発しないとは言えども、彼の被弾を恐れず攻めるような機動は機体の性能限界を超えている

「今時の燃料気化爆弾は便利だねぇ!爆発高度調整出来るなんてさ!」

鬼神はオルゴイ前方の上空に向かい、其所からFAEB──燃料気化爆弾を投下した

「対空迎撃を掻い潜るだと?」

「先程の基地の奴等ですかね?ん!?敵機何らかの爆弾投下!」

「投下型爆弾?舐めた真似を……」

刹那──

「うわっ!」

「なんだこの揺れは!ミサイルの比じゃないぞ!」

投下されたそれらはオルゴイの黒い両主翼近辺で光の粒を噴射し──爆ぜた

地上兵器を破壊するための物理火力で劣る燃料気化爆弾だが航空機への被害、飛行中のバランスに影響するには十分過ぎる

何せ気圧を変化させるほどの爆風が『長い期間、全方位から、連続して』対象を襲うのだから
481 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/29(土) 16:45:53.44 ID:+TqJnToDO
「おおっ?サイファーの野郎当てやがったな!」

「うわっ派手だな〜!反動でバルクホルン大尉が泡食ってるぜ!」

鬼神の爆撃に歓声を上げるGlamorousな彼女と中年近い妖精

「さてあっちほど過激じゃないがしっかり狙うぞ!良いな?」

「了〜解!」

鬼神以外は誘導型爆弾を装備して来ているため狙う事は幾分楽ではあった

──接近出来れば、だ

「うへ〜どう考えても当たるぞこれ」

ウィッチーズの編隊戦闘ならば各機へ反撃が散り、多少の無茶は出来るだろう

しかしロッテでこの白い怪物を相手にすると成れば話は変わる──はずだった

「考えたらダメだぜ!感じるんだ!」

「へっ?」

気が付くと妖精はオルゴイまで辿り着いていた

「さあ喰らいな!」

放たれた誘導型爆弾は慣性により巨翼へ突き刺さる

「魔力使ってないのになんだってんだ!?」

「経験だな!」

きっぱり言い放つがそれに尽きるのだろう

「俺らは弾数少ないからな。一気にエンジン狙うぞ!」

F―22とF―14。共に六発しか誘導爆弾を積めないのだ

「だから私近付けないってば!……やってみるか」

文句を言っても始まらない

彼女は思いっきり突っ込むことにした

「行くぜえぇぇぇぇ!」

「ひゅう♪」

彼女の固有魔法は加速

それもレシプロ機を音速まで持って行く程の

「機長!F―14が真っ直ぐ突っ込んできます!」

「墜とせ!こっちが墜ちる前に墜とすんだよ!」

オルゴイに急速に近付くF―14

機銃の雨を振り切り、装甲に沿って追い抜かした──と同時にオルゴイの左エンジンが爆散し、火を吹く

「被弾したぁ!?左舷弾幕薄いよ!なにやってんの!」

「エンジンが吹っ飛びました!左側が脱落してます!」

彼女は一度の突撃のチャンスに全部のコインをベットしていたのだった

「やるね〜!流石ウィッチ!」

妖精が大袈裟に褒める

「へへっ!やれば出来るもんだな!」

彼女もそれにどっかり乗った

「なら後は俺が残りをアイツに突っ込めばおしまいだな!見てろよ!」

妖精がまた巨翼に向かう
482 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/29(土) 16:47:07.91 ID:+TqJnToDO
ゲルトルート・バルクホルン

現実感の強い彼女は目の前の光景を信じられなかった

鬼神が二発の燃料気化爆弾によって敵機装甲上の対空兵装を薙ぎ払った時点でもう呆然としていたのに

「大尉!やっぱりちょっくら全弾落としてくるから止めは頼んだぞ!」

全弾?何を言っているんだこの傭兵は

再展開された対空機銃から浴びせられる礫

それにわざわざ突っ込むような機動を取る鬼神

先程と同じ軌道に乗って──彼の機体から爆弾が無くなった

また同じ落下角度で主翼へ光の粒と共に近付くそれ

──光の粒が見えて0.3秒後

やっと彼女の脳がさっきの鬼神の言葉を理解し、現実に戻って来た瞬間にそれは起こった

太陽の様に輝く六つのそれ

その爆発を彼女の脳は処理しきれずオーバーヒートした

「うわ〜綺麗だな〜」

感情などこもっていない

出撃前の軍人の使命に燃えていた彼女はどこへやら

「っし!どうだ?」

オルゴイの対空兵装は全て薙ぎ払われていた

更に格納されていた未展開の兵装も誘爆の様子から破壊された事が解る

「流石にエンジンは装甲が厚いみたいだな……ん?ゲルトルート大尉」

鬼神はゲルトルートの異変に気が付いた

「あはは……」

「大丈夫か?どうしたってんだ?」

自分の戦闘が原因ということをこの鬼神は気が付けないだろう

「機長!リトルホワイトが撃墜されました!」

妖精は確実にエンジンへの投下を決めたようだ

「ぐっ……我等の機だけでも逃げ延びなければ同志ドゥミトレスクに会わせる顔がない!」

「ハイパーマニューバを解禁する!」

「あれですか!?でもこの被害状況であれは!」

「やるしかなかろう!彼等の機体を巻き込めばクラッシュさせることも出来る!」

「……解りました!」


「う……ううん?私は何を?」

「ゲルトルート大尉?大丈夫か?」

「ええ……」

(私とした事がブラックアウトだと!?)

燃料気化爆弾の爆発距離からも明らかにブラックアウトでは無かったがそういう事にしておこう

「後は大尉があのUMAのエンジンに一発ずつ叩き込めば終わりだ」

「了解」

彼女のタイフーンが沈黙しているオルゴイに近付く──が
483 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/29(土) 16:49:32.58 ID:+TqJnToDO
「!?」

オルゴイは先程までとはうって代わりなんと急加速し始めた

「なにやらかす気だ?」

急加速を緩めず、戦闘機パイロットが必ず見覚えのある機動を取った

「バレルロール!」

戦闘機が敵機をオーバーシュートさせるため、またはミサイルの誘導を振り切る際に使う最も有名であるだろう機動

「ぐっ!」

彼女は先程と同じく気が遠くなった感覚に襲われたがそれを振り払ってオルゴイを追う

「バルクホルン大尉!アイツの機動から察するにどうしても逃げ延びたいらしい」

鬼神がその後に続きながら分析する

「エンジンを狙えなくてもアイツの飛行バランスを崩せれば致命的なダメージに成る!」

「一発叩き込んでウィッチに不可能などないことを思い知らせてやれ!」

鬼神は彼女を激励した

「了解!」

やっと出撃前の彼女に戻ったようだ

だが目下オルゴイはハイパーマニューバを行っている

「上下左右……空中要塞の機動レベルじゃない」

「でも奴の機動に着いていけば!何時かは!」

彼女は着いていく

オルゴイの巨翼は彼女を狙う

二機の構図はまさに隼と鷹だった

反撃をものともせず、たった一撃のチャンスを狙う彼女

彼女を振り払い、逃れんとするオルゴイ

互いの翼を賭けた決闘は何時果てるとも知れなかった

「やってやる!私はカールスラント軍人だっ!」

オルゴイがスプリットSの様な機動を取った

彼女はその瞬間を見逃さない

「曲がれえぇぇぇぇっ!タイフーン!!」

彼女の固有魔法は筋力の増強

それを機体のカナード、後縁フラップに伝播させ──無理矢理大気を切り裂いた

「うおおおおおおおりゃああああああ」

無防備にさらけ出されたオルゴイの横っ腹にタイフーンから八発もの爆弾が投下される

「ここまでか……」

八発全弾を食らった巨影は姿勢を立て直すこともせず、山岳を望む丘に墜落して行った
484 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/29(土) 16:50:01.18 ID:+TqJnToDO
「やったじゃん!」

「だな!流石だぜ!」

先に撃墜した二人がバルクホルンを祝福する

「……ああ!ありがとう!」

「珍しく素直じゃん」

「リベリアン!珍しくとはなんだ!珍しくとは!」

精神も何時も通りに成ったようだ

「やったなバルクホルン大尉!……ところで機体は大丈夫か?」

鬼神は彼女の機体を気にしていた

「えっ?なんだと!?」

やはり鬼神の読みは当たったようだ

タイフーンには自動姿勢制御や姿勢修復、パイロットのために操縦関連でシステムが数多く積んである

どうも先程のカナードと後縁フラップにかけた負荷のためにその電子制御の大半がイカレたようだ

「む……済みません」

「気が付いて良かったな。たぶん着陸システムもイカレてるから気を付けてな」

出撃と着陸は魔の十分間とも言われる

「さあて帰ろうか!ガルム隊全機帰投するぜ!!」

「「「了解!」」」

四機の機体が役目を終えて戻って行く

空ではもう美しい夕日が落ちかけていた

〜続く〜


ミーナ「それで」ハア

もっさん「あの二人を忘れてきたのか……」ハア

サイファー「いや〜面目ない面目ない!」

ミーナ「一応こちらの支援機が行っているからついでに乗ってきてもらうわ」

もっさん「それにしても一日で三機か」

ピクシー「目立ち過ぎたかも知れないな」

サイファー「仕方ねぇさ」


宮藤「はあ……ついてないねルッキーニちゃん」

ルッキーニ「芳佳が大尉のズボン隠したりするからだよ〜」

宮藤「してないってば!だって洗濯頼まれたあと陰干ししてたんだよ!」

ルッキーニ「ふぅ〜ん?」


?「まさかオルゴイが三機もやられるとは……」

?「私としても予想外ですよ」

?「『亡霊』を使いますか?」

?「奴は一度ウィッチーズにやられかけたからな……アレを出せ!『神話の龍』の名を持つあの兵器を!」

?「はっ!」

?「ストライクウィッチーズに……ガルムか」
485 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/29(土) 16:57:15.43 ID:+TqJnToDO
投下完了
名前消すの忘れたとこと一ヶ所ゲルトルートがバルクホルンに成ってたのはご愛嬌

次回は奴が……数多のパイロットをホムーランし、エース棍バットの名を欲しいままにしたあの兵器が!
486 :グラディウス1 [sage]:2011/10/29(土) 18:00:16.66 ID:kjq73q/DO
乙、アメジスト1。

やっぱりオルゴイへの爆撃は実際にやったのかい?

後お姉ちゃんは台本式SSだとゲルト「」で表記されてるね、バルクでも問題ないんだけどね。

因みに僕のバラウール選手との対戦成績は1被本塁打3三振だよ。
彼との初対決ではついうっかりバットの前にボールを投げ込んでしまいほむーランされてしまったよ。

6で機体買ったらこんな感じだよ。
http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=24440
http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=24442
http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=24443
一機200ポイトンのお手頃価格、オススメはラーズとガルム、時速3000qオーバーの超スピードと強化されたハイGターンが売り。
メビウスは零戦並みの紙飛行機なので運用には細心の注意が必要だね。
487 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/29(土) 18:38:55.19 ID:+TqJnToDO
http://mup.vip2ch.com/dl?f=24446
http://mup.vip2ch.com/dl?f=24448
http://mup.vip2ch.com/dl?f=24450
http://mup.vip2ch.com/dl?f=24451
http://mup.vip2ch.com/dl?f=24453

これで全部かなピクシーはちょっとカラーないし止めた
あとお姉ちゃんのはカスタムの関係もあるけどぶれすぎて無理だった

さあてバラウールさんと遊んでこようかな
初めてしっかりやったのがX2だったけどアイツに打たれたのは二回で撃たれたのが三回だったかな?
後は墜落が複数回だったはず
488 :グラディウス1 :2011/10/29(土) 20:46:28.33 ID:kjq73q/DO
アメジスト1の代理で揚げ
489 :コール1 [sage]:2011/10/29(土) 23:16:25.47 ID:XMez/zVR0
「零戦をなめてはいけないぞグラディウス1!!」
490 :グラディウス1 [sage]:2011/10/30(日) 17:55:41.54 ID:xeijoqFDO
すまないコール1、説明不足だったようだね、マジレスすると6のメビウスラプターはニンバスとか50対2とか低難度でも事故る場合があるから機体に慣れるまでは乗るステージを選んだ方が良いと思うんだ。

僕は零式艦上戦闘機の凄まじさは一通り知ってるつもりだよ、車並みの機体重量とか航続距離3300q(52型は1500qくらい)とか凄いよね。

後僕は白い(銀も可)零式に美しさで勝てる機体は無いと信じてる。
491 :アメジスト1 [sage saga]:2011/10/30(日) 23:16:46.75 ID:S+Sy7wQDO
グラディウス、やはり美しさと武器の強さは表裏一体なんだよね
日本刀の玉鋼とか伝説ならオリハルコンとも言われるヒヒイロカネとか

さてさっきF―35君が墜ちてしまって1億6000万ドルが吹っ飛んじまったけどなんかね(;ω;)
492 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/02(水) 08:27:06.07 ID:Sd+sjmKDO
え〜大変なことに気が付いたアメジスト1です
ストパンキャラ説明してなかったという根本的にヤバイミスを……ごめんなさい
キャラクターの中身は大体SS通りだからイメージしやすく画像をとも思ったけど動画で説明させてもらうよ

二期EDが適任だったからこれで↓
http://www.youtube.com/watch?v=_FsIyJAF_No&sns=em

24秒から順に
リーネ
ペリーヌ(犬)
シャーリー
ルッキーニ
サーニャ
エイラ(・×・)
エーリカ
ゲルトルート
ミーナ
坂本少佐(もっさん)
宮藤(主人公)

となっております

あと各元ネタの人はWikipediaにWW2のエースというタグにまとめられているので気になる方はそちらをどうぞ
おすすめはユーティライネン、ハルトマン、坂井さん辺り

あと重要事項
Q、戦闘機に乗ってるなら服どうなってんの?まさかこのまま……?

A、もとから『ズボン』は耐久度が高いし、魔力で身体保護できる
つまりパンツじゃないから恥ずかしくないもんだ!
搭乗中は尻尾、耳も生えるぞ!

ついでに最終話までの構想がまとまったのもお知らせ
493 :グラディウス1 [sage]:2011/11/02(水) 17:13:28.45 ID:SKP9Qw6DO
期待してるよアメジスト1。
よく考えたら僕ら二人以外はストパン知らない可能性も有るんだよね。

後二期EDでいきなり501全員のエンブレムが出て来て意表を付かれたのは僕だけじゃあ無いハズだ。
494 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/04(金) 08:03:48.91 ID:97cnjB4DO
そうだねグラディウス1
知らない人の方が多いんじゃないかと気が付いたんだよ……
エンブレムはとても個性に溢れたものだったね

ところで書き上がったらその都度投下した方が良いだろうか?
スレの保守がわりには成るのかな
495 :グラディウス1 [sage]:2011/11/04(金) 16:59:38.87 ID:sizBwvbDO
ある程度まとまった量出来てからで良いんじゃないかな、放置しても29日間は保つし。
496 :グラディウス1 [sage]:2011/11/05(土) 00:39:15.35 ID:FxA5iRiDO
<<こちらグラディウス1、明日には次のSS投下を出来そうだ>>

<<相変わらずストパンネタだけど今回は501以外の部隊で行くよ>>
497 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/05(土) 00:53:25.62 ID:IFkxTysDO
<<おっ前に言っていたやつだね。期待してるよ!明日が楽しみだ!>>
498 :グラディウス1 [sage]:2011/11/05(土) 20:35:42.98 ID:FxA5iRiDO
<<こちらグラディウス1、投下準備完了、これより投下する>>



<<グラディウス1、投下開始!!>>
499 :YELLOW×YELLOW [sage]:2011/11/05(土) 20:41:00.72 ID:FxA5iRiDO
子供のころ星が降った夜を覚えている、それらが地上に落ちる前に打ち落とす為にむやみに大きな大砲がつくられ、それを目指して怪異(ネウロイ)が攻めて来た事も……

ネウロイは大陸の西の海に巣を構え、沿岸の国エルジア共和国へと攻め込んだ、エルジア共和国は、大陸一の軍事大国で、陸海空全てに置いて最大の量と最高の質を誇っていた。

ネウロイへの切り札である魔女(ウィッチ)もまた、大陸最強と言われていた、しかしあれよあれよという間に首都ファーバンティーが陥落、統制を失ったエルジア軍は国境まで後退し、近隣諸国の軍と合流しISAFと呼ばれる多国籍軍を組織して反撃を試みるが失敗、その後もジワジワと敗走を続け、遂に私とその家族の直ぐそばまで迫っていた。



ある夏の日、私は学校へ向かう道の途中で、空を見上げる。

遠雷のような轟き、はるかな頭上で、飛行機雲たちが互いに回り込みあい複雑なループを描いていた。

そしてそのなかに時折輝く青い光、ウィッチが己と乗機を守る為に張る魔翌力シールドの光だ。

この時私の頭上で繰り広げられていた戦いは、私達を守る為に行われていたのだ。

ウィッチが乗る兵器には魔導ブースターと呼ばれる装置が積まれている、その名の通りウィッチの魔法力を増幅することによって機体や武器の性能を強化することが出来る。

ネウロイは高い戦闘力と自己再生能力を持ち、内部にあるコアを破壊しない限り再生して復活する、しかし魔翌力を付加した攻撃に弱いのだ、それゆえにウィッチこそが対ネウロイ戦に於ける最大戦力とされていた。

美しく遠い空の戦い、私は飽くことなく眺め続けた。
500 :一部04のテキスト丸写しなのは許して。 [sage]:2011/11/05(土) 20:47:40.32 ID:FxA5iRiDO
轟音と共に背後の丘をかすめて2つの先鋭なシルエットがよぎる、前を逃げるは漆黒の飛行機、機体の各部に赤く光る発光体を持つその姿は、テレビで見た戦闘機型ネウロイそのものだった。

急上昇するして逃げようとするネウロイを追いかけるのは翼の端を黄色に染め上げたグレーの戦闘機、そしてその戦闘機から放たれた銃弾がネウロイの翼を打ち砕く。

翼を失ったネウロイは飛ぶ力を失ったのか地上へと墜ちて行く、私はその先に自分が居る事にに気づいたが時すでに遅し、もはや逃げる時間すら失った私は、自分の居る場所に突っ込んてくるネウロイをただ見つめていた。

「ーーっっ!!」

私は迫り来る死を前に思わず目を瞑るが、その瞬間はいつまで経っても訪れる事は無かった。

何故なら、一人のウィッチがネウロイの前に立ち塞がり、その手に持っていた大きな銃でネウロイのコアを撃ち抜いてしまったから。
「無事か?少年」

コアを撃ち抜かれ砕け散ったネウロイは白く輝く破片となって辺りに飛び散って降り注ぐ、それはまるで晴天の下に舞落ちる雪の様に美しい光景だった。

その光景をバックにこちらに振り返ったウィッチも負けていない、いや、景色は完全に引き立て役、彼女こそが主役、彼女から発せられる強烈な存在感がそう主張していた。

「なんだ?もしや私の美しさに感動して声も出ないのか?」

彼女の言った事はあながち間違いでは無かったので私はとりあえず頷いた。

「あっはっは!そうかそうか、気に入ったよ、実に素直だな、君は」

彼女は大声で笑いだしたかと思うと、不敵な笑みを浮かべ、そう言った。

「あ、ありがとうございます……」

私を助けてくれたウィッチは私をかなり高い位置から見下ろしている、彼女は空中に浮いていた。

何故彼女は空中に浮いていられるのか?理由は簡単だった、脚に飛行ユニットを身に付けていたからだ。

その飛行ユニットは鋼鉄で出来たシリンダー状の物体で、上部外側に小さな翼を持ち、反対側の先端部では青いプロペラが回っていた。

私が飛行ユニットを見つめていると

「ほほう、私の愛機に興味があるのか?」

と、言われた、実際興味があった私は、目の前にある不思議な機械に付いて教えて貰う事になった。
501 :グラディウス1 [sage]:2011/11/05(土) 20:50:41.00 ID:FxA5iRiDO
「この機体はメッサーシャルフBf109といってな……」
彼女の話を当時の私が分かる範囲でまとめると、それはストライカーユニットど呼ばれる世界最小の戦闘機と呼べる存在らしい。

その辺りまで話が進んだ時、突然私達の上空を戦闘機が一機過ぎ去った。

彼女はそれを見上げつつ言った

「……バレてしまったな」

「なにが?」

「君を助けた後にそのままここでサボってた事さ」

そう、私達は戦場と化した空の真下で呑気に雑談して居たのだ、しかも私の話し相手はここを守りに来たウィッチ(軍人)だ。

<<黄13より黄14>>

「こちら14(ゲルベフィアツェーン)、どうした?クリンスマン」

黄14は彼女を探してついさっき上空を通過した黄13から無線で話し始めた。

黄13<<何をしていた?>>

「何ってお前が落としたファントムタイプに潰されそうになった民間人の少年を保護していた所だ」

黄13<<そうか、それはすまなかったな>>

「そうだぞ、お前は私に大いに感謝すべきだ」

「それから私のコールサインは黄14(イエローフォーティーン)じゃなくて黄14(ゲルベフィアツェーン)だ!」

黄13<<意味は同じじゃないか、それに>>

<<ベルカ語は分からん>>

「ウソつけベルカ人!それにベルカ語ではない、カールスラント語だ!!」

黄13<<分かった、努力する、所で私はそちらの隊長にお前を見つけたら教えろと言われているのだが>>

「そうか、なら少年を安全圏まで送り届けたら直ぐ戻るとケイに伝えてくれ」


<<マルセイユ!黄13!まずい事になったわ!>>
502 :無線はX2、AH風でお送りします。 [saga]:2011/11/05(土) 20:54:52.75 ID:FxA5iRiDO
「どうしたケイ?何があった!」

黄13と黄14、彼女達の会話に件のケイと思われる人物が割り込んで来たらしい、黄14の反応から察するに悪い知らせのようだ

ケイ《司令部がストーンヘンジとサンサルバシオンの放棄を決定したのよ!》

「何だと!ストーンヘンジを棄てる?司令部の奴ら!どういうつもりだ!!」

ストーンヘンジとは1999年にこの星へと落下した小惑星、ユリシーズを砕く為に作られた巨大な大砲だ、実際ストーンヘンジは降り注ぐユリシーズの破片を多数破壊、そのお陰で主要都市の殆どが破片の被害から免る事ができたらしい。

ネウロイ出現後は飛行型ネウロイの侵攻を食い止める為に使われ、その圧倒的な火力でネウロイから大陸の空を守り続けていた。

因みにネウロイは出現からここ、サンサルバシオンまで約2ヶ月で到達したが、もしストーンヘンジが無かったは半月も持たなかっただろうと後に軍人専門家が言っていた。

この事からも当時いかにストーンヘンジが重要だったかが伺えた。

そしてサンサルバシオンはストーンヘンジから真っ直ぐ北上した場所にある、すなわちストーンヘンジを失う事は、同時にサンサルバシオンも失うという事なのだが、当時の私はその事を了解しろという方が難しい年齢だった。

ケイ<<私だって信じられないわよ!でもストーンヘンジは既に包囲されつつあるらしいわ!>>

黄13<<くそっ!奴ら一体どんな手を使った!>>

「まさか、ストーンヘンジの死角に気付かれたか?」

ケイ<<そのまさか、らしいわ>>

黄13<<そういう事か……>>
503 :グラディウス1 [saga]:2011/11/05(土) 20:59:05.52 ID:FxA5iRiDO
「それでケイ、私達ストームウィッチーズは?」

ケイ<<市民の避難が完了するまでここで奴らを足止めするわ!>>

黄13<<我々、黄色中隊にも同じ命令が来た>>

「了解だケイ、それと、ひとつ頼みがある」

ケイ<<分かってる、あなたが保護した子なら私が安全圏まで連れてくからそれまでその子に傷ひとつ付けちゃダメよ!>>

「任せろ、奴らには指一本触れさないさ!」

<<ごめんティナ!四機抜けられた!>>

「大丈夫だライーサ、それくらい許容範囲だ」

「少年、これから敵が来る、私が迎え撃つからそこを動くなよ」

私は無言で頷いた。

ほどなくしてネウロイの鳴き声と共にジェットエンジンの駆動音の様な甲高い高音が聞こえて来た。

「来たな」

「黄14、敵機確認、これより迎撃する」

彼女はまたも不敵な笑みを浮かべネウロイの編隊へ向かって飛んで行った。

その時の黄14の目つきは今でも憶えている、私には獲物を見つけた鷲のそれに思えた。
504 :グラディウス1 [saga]:2011/11/05(土) 21:01:58.13 ID:FxA5iRiDO
私は黄14に言われた通り、その場から動かず彼女の戦いを見守っていた。

ネウロイの編隊は横一線に並びこちらに向かって来た。

それに対し黄14は高度を低く保ちネウロイの下から接近して行く。

「加速されると厄介だからな」

「まとめて堕させて貰う!」

敵機との距離を十分に詰めた彼女は体を引き起こし真上に急上昇、水平に飛行するネウロイに対し真下から突き上げる形で襲いかかった。

「まずは右端からだ!」

黄14は私から見て一番右端を飛んでいたネウロイを攻撃、コアを撃ち抜き敵機を光へと変える。

ここで彼女はもう一度体を引き起こして敵機の背後へ回り込む、背面飛行に移った彼女の視界には上下逆さまになった敵機の後ろ姿が写っている筈だ。

「次は隣を貰う」

黄14はそのままの姿勢で敵機に向かい発砲、2機目を仕留める。

残りの敵機は黄14が2機目を倒してる間に私から見て左へ旋回し始めた。

「加速して態勢を立て直すつもりか、だが……」

それを見た黄14は背面飛行から体を横倒しにして旋回、ネウロイの背後をキープしたまま攻撃を続け3機目を撃破。

「遅すぎる!」

3機目撃破とほぼ同時に最後の一機が逆方向へ旋回、しかし黄14はそれを最初から知ってたかのように軽々と相手のコアを射ち抜いて見せた。

「まったく、こんな奴らにストーンヘンジを落とされるとはな……情けない話だ」

黄14は四機のネウロイを瞬時に孅滅してしまった、彼女の腕前は、ネウロイが自分から彼女の射撃に当りに行ってる様にすら錯覚させられる程の凄腕、私はそう感じた。
505 :グラディウス1 [saga]:2011/11/05(土) 21:05:39.20 ID:FxA5iRiDO
「こちら黄14、敵機を始末した、ケイ、残りは何機だ?」

「今ので全部よ」

黄14<<了解だ、次は?>>

「この辺り一帯の住民が避難が完了する迄ここを死守するわ」

黄14<<了解、ライーサと共に周辺の警戒へ移る>>

私の後ろからもストライカーらしきエンジン音が聞こえて来た、振り返ると上空から紅白の衣装に身を包んだウィッチが降りて来た。
「あなたがマルセイユの言ってた子ね?」

「はい、僕です」

「私は加東 圭子、あなたを保護したマルセイユの所属する『ストームウィッチーズ』の隊長よ、よろしくね」

「よろしく、お願いします……」

彼女の服装はいわゆる『ミコショーゾク』というやつによく似ていた、もしかしたら本当にそうなのかもしれない、茶髪の頭にはゴーグル、首からカメラを提げている、脚に装着されたストライカーユニットと相まって独特の雰囲気を放っていた。

「もしかしてあなた、すぐそこの……」

「はい、あそこが僕の家です」

「ご家族はまだ家に居る?」
「母さんは家に居るけど父さんはもう仕事に行ったかも……」

「じゃあ、とりあえずあなたの家に行ってお母さんと合流しましょうか」

「マミ!私達の直掩、よろしくね」

稲垣 真美(以下マミ)<<はい!>>

私達の上に『ミコショーゾク』を着たウィッチがもう一人やって来た、ケイ隊長とは対照的な真っ直ぐな黒髪、そして自らの背丈を上回る大砲を持っている。

「じゃあ、行きましょうか」
「はい!」

私が家から乗って来た自転車で勢い良く走り出そうとすると……
506 :グラディウス1 [saga]:2011/11/05(土) 21:10:38.76 ID:FxA5iRiDO
「待って、上から行った方が速いわ」

「えっ?」

「自転車、落とさないでね」

そう言うと彼女は私の脇に腕を通して来た、その後すぐに私の体と自転車が地面から離れた、ケイ隊長は自転車ごと私を持ち上げそのまま私を家まで運んでしまった。

彼女曰く、これ位の事ストライカーを履いたウィッチなら誰にでも出来るのだそうだ。

こうして空から我が家へ戻った私を待って居たのは荷物をまとめ避難の準備を進める母と愛犬、そして既に仕事へ向かった筈の父だった。

車で通勤中にラジオを聞いてたらサンサルバシオン全域に非常事態宣言は発令され、緊急避難命令が出された為、我が家へとんぼ返りする羽目になったらしい。
今は母と共に荷物をまとめていた。

私は両親にケイ隊長を紹介しこれまでのいきさつもまとめて話した。

両親とケイ隊長はお礼、挨拶、避難先の確認などを行い、その後すぐに私達は大慌てでまとめた荷物を車へ積み込んだ。
507 :グラディウス1 [saga]:2011/11/05(土) 21:12:23.37 ID:FxA5iRiDO
やがて準備が完了し車に乗り込もうとする私達家族を見送るため、ストームウィッチーズが全員集まり私達家族の前に横一例に並んでいた。

最後に彼女達は私達に別れの言葉を送ってくれた。

「私達はここで可能な限りネウロイの足止めを行います。」

「あなた方の家は私達が絶対に取り戻して見せます、それまで、どうかご無事で」

ケイ隊長とマミさん。


「勿論、私達もここで死ぬ積もりなんて全然無いよ」
ライーサさん。

「私が助けてやったんだ、その命、大事にしろよ」

最後は黄14ことマルセイユ、彼女は私の前まで出てきてそっと右手を差し出した。

「はい!」

私は全力でその手を握り返した。

「なかなか力強いじゃないか、やはり男はこうじゃないとな!」

「良い男に成るぞ君は」

黄14が私に笑いかける、この時彼女が私に向けた笑みは私には少し違って見えた。

私達家族は車へ乗り込む、私は左側の後部座席に乗り込んだ。

「皆さん色々とありがとうございました、では私達はこれで」

「無事をお祈りしてます」

「あなた達も」

私の父はとケイ隊長との別れの挨拶済ませ、車を発進させる。

ストームウィッチーズの面々は敬礼で私達家族を送り出す、私達もそれに習い敬礼した。

リアウインドー越しに見える彼女達の姿がどんどん遠ざかっていく、私は彼女達の姿が見えなくなるまで、敬礼を続けた。
508 :グラディウス1 [saga]:2011/11/05(土) 21:18:59.50 ID:FxA5iRiDO
さて、これでこの地域に残ってるのは私達だけね。

そろそろ次のネウロイが来るはず、付近のAWACSに報告を兼ねて聞いてみましょう。

「こちらケイ、AWACS、民間人の避難が完了したわ」

AWACS<<了解、ご苦労様、ケイ>>

「ありがと、で、次は?」

AWACS<<北西より戦闘機18、爆撃機2だ>>

「了解、これより迎撃に向かうわ」

黄13<<黄13よりAWACS、我々も向かおう>>

AWACS<<了解、第三波、第四波の可能性も有る、全機、その事も配慮して戦闘にあたって欲しい>>

ライーサ<<こちら黄2、敵機発見>>

マルセイユ<<さて、どうする?ケイ、13?>>

黄13<<戦闘機は我々が始末する、爆撃機は任せた>>

黄13<<大物へのピンポイント攻撃はそちらの得意分野だろう?>>

私達のストライカーの最高速は約680q、超音速で飛行する戦闘機型にはあまりにも分が悪い。
だが低速で飛行し対空機銃で分厚い弾幕を張る爆撃機相手に複数機で弾幕を掻い潜りターゲットに肉迫、そのまま集中攻撃でコアを破壊する。
そんな芸当はストライカーユニットにしかできない。
ジェット戦闘機やでもできない事は無いが難易度、危険度共に間違い無く跳ね上がるだろう。

「そうね、とりあえずそれで行きましょうか」

「いつも通りマルセイユとライーサは前衛、マミと私が後衛で行くわよ」

<<了解!>>



ストームウィッチーズと黄色中隊に助けられた私達家族はセントアークの親戚の元へ避難、そのまま終戦までそこで過ごした。

戦後はサンサルバシオンに戻り以前住んでいた家を建て直し今もそこで暮らしている。

その後ストームウィッチーズと黄色中隊はストライクウィッチーズ、リボンの魔女メビウス1と共に反抗の原動力として大活躍した。
しかしストライクウィッチーズとストームウィッチーズは戦後忽然と姿を消す。一部の人間からは彼女たちの独特の出で立ちとストライカーユニットの独自性から彼女たちは何らかの理由で別の世界からやって来て、戦後は自分達の世界へ帰ったのではないか?と言われている。

彼女達と遭遇した人間の一人として私が言える事は、黄14は私の命を救ってくれた恩人にして歳の離れた友人である、彼女達がどこから来たかなんて私は気にしない、ということだ。



END
509 :グラディウス1 [sage]:2011/11/05(土) 21:23:03.25 ID:FxA5iRiDO
<<何という事だ……>>
何かやたらと長くなった上に黄色中隊の出番がほとんど無くなってしまった……orz

それでも、やりたかった事は出来たよ。


アサルトレコード

第31統合戦闘航空団ストームウィッチーズ

黄色中隊と共に別地域の航空支援から基地へ帰還直後に当該空域へネウロイの航空部隊が飛来。
こちらでの乗機であるSu35の整備、補給が間に合わなかった彼女達は予備機に回していたストライカーユニットで出撃、戦闘機型12体爆撃機型5体を撃破、黄色中隊や他方面を担当した部隊と共にサンサルバシオン国民の国外退避が完了するまでの時間を稼ぎ出した。


今回の使用機材は基本的にwikiの記述のままで。

マルセイユ

http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=24667
おケイさん

http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=24664
ライーサ

http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=24665
マミ

wikiでは88mm砲だけど実際は40mm機関砲を愛用しているのでそっちで。

このSSではAC130用の40mm機関砲を手持ち火器に改造して運用。

http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=24663
マティルダ(今回出番無し)
槍や石を投げつけてネウロイ倒しちゃう凄い人。

http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=24662
詳しくはこちら。
ストライクウィッチーズの登場人物wiki

http://gxc.google.com/gwt/x?client=ms-nttr_docomo-jp&guid=on&output=xhtml1_0&wsc=tf&wsi=8273630e0f7eb412&u=http%3A%2F%2Fja.wikipedia.org/wiki/%25E3%2582%25B9%25E3%2583%2588%25E3%2583%25A9%25E3%2582%25A4%25E3%2582%25AF%25E3%2582%25A6%25E3%2582%25A3%25E3%258
510 :グラディウス1 [saga]:2011/11/05(土) 21:25:40.96 ID:FxA5iRiDO
エスコン組

エルジア空軍第156戦術戦闘航空団アクィラ隊(通称黄色中隊)

ストームウィッチーズと共にサンサルバシオン、ストーンヘンジ防衛に奔走、この戦闘では戦闘機型を23体撃墜、ストームウィッチーズと共にサンサルバシオン国民の退避時間を稼ぎ出した。

エーリカ・クリンスマン

24歳 173p 大尉

基本設定はエスコン本来の黄13をウィッチ化しただけ、キャラデザはフミカネさん仕様で。

固有魔法はエンジン出力の大幅強化、愛機であるSu37が得意とするポストストール機動との相性が非常に良く減速した機体を瞬時に加速させたりコブラの持続時間を大幅に延長したり、そのままで空中停止し、そこから垂直上昇も可能、ただし無茶な機動ほど魔法力の消費が激しくなる為滅多にやらない。

何故20歳過ぎてるのに普通に魔法が使えるのかはこの世界ではそうなっている、という事にしておいて欲しい。


黄色の4(今回出番無し)

22歳 中尉

年齢以外変更無し



黄13とマルセイユはドイツ空軍のアフリカ戦線トップエース、『黄色の14』、ハンス・ヨアヒム・マルセイユがモデル、なので共演させてみた。

そしたら少年が戦災孤児じゃなくなったよ。

501も来てるって設定なのは一応この先も考えてあるからなんだ。

04、5、ZERO、6、X2に501メンバーを4〜2人、更に501以外から何人か送り込む形で行く予定だよ。

X2は逆にアンタレス1とスレイマニを二期終了後の1945年10〜46年1月頃に送り込もうかなと思う。
511 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/05(土) 21:29:33.05 ID:IFkxTysDO
<<乙だグラディウス1!砂漠の魔女達はやっぱりすごいね!>>

描写の通りアフリカの星マルセイユ大尉は偏差射撃出来るんだよね。あれは凄い

さて一時間後にこっちも2タイトル投下するよ
512 :グラディウス1 [sage]:2011/11/05(土) 21:31:44.45 ID:FxA5iRiDO
<<こちらグラディウス1、投下完了、これより帰還する>>

ぶっちゃけ何ヶ所か自信が無い所があるんだよね。


この続きは別スレを建ててやろうかなと思ってるよ。
513 :グラディウス1 [sage]:2011/11/05(土) 23:25:57.42 ID:FxA5iRiDO
ありがとうアメジスト1、君のも期待してるよ。
514 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/05(土) 23:27:10.39 ID:IFkxTysDO
グラディウス、別スレか!建ったら全力支援と行くよ!

実はモーラに今の今までジャミングされてたんだ

まずは500レス突破記念の座談会からどうぞ
515 :500レス突破記念第一回エンブレム座談会 [sage saga]:2011/11/05(土) 23:33:19.20 ID:IFkxTysDO
エスコン界に数多あるエンブレム

彼らにも感情が有ったら面白いと思いませんか?


ソーサラー「さあ始まりました500レス記念第一回エンブレム座談会!司会進行は私、星の魔術師ことソーサラーです!」

パチパチパチパチパチ

ソーサラー「ではゲストの紹介です!赤燕と言えばこの人!ロト君!」

ロト「いえーい!グリューンとインディゴ見てる〜?」

ソーサラー「エンブレムだけでなく紙飛行機みたいな飛び方が出来る機体にもなったヴィルコラクさん!」

ヴィルコラク「よろしく」

ソーサラー「やってることはえげつないのに普段は引きこもりなちっさいシュヴァルツェ!」

シュヴァル「喧嘩売ってんのかよ!小さいのはアイデンティティーだし!」

ソーサラー「なんかオーレリアのエンブレムはみんなアメコミだねファルコさん!」

ファルコ「オウ!ソコマデオーレリアノエンブレムハアメコミデスカ?」

ソーサラー「元ネタ緊急来場!ウォードッグ君!」

カーク「わん!カークだよっ!よろしくね!」

カワイイー!!

ソーサラー「ってことで六人(?)でやっていきたいと思います!」

パチパチパチパチパチパチ

シュヴァル「ちょっと待てや!ソーサラー!」

ソーサラー「早速シュヴァルツェから質問だ〜!」

シュヴァル「俺の紹介文おかしいし、何でカーク来てんだよ!」

ソーサラー「気にしない気にしない〜よくあるこった気にしない〜」

シュヴァル「ダメだこいつ……スタッフ〜!スタッ、フ〜!」

アクィラ(そいつほんとどうしようもないから先進んで)←カンペ

シュヴァル「あのアクィラがまさかのカンペ出し!?」
516 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/05(土) 23:34:51.22 ID:IFkxTysDO
ソーサラー「さて気を取り直して今回のお題その1は酸いも甘いも吸い分けた悪女!『ラーズグリーズさんについて思うこと』です!」

ヴィルコラク「う〜んなんかみんなと違わないか?」

シュヴァル「それは彼女だけ人間だからだろ?確か悪魔だけど」

カーク「優しいよ〜!」フリフリ

ファルコ「カーク、ソレハアナタニタイシテダケジャナイデスカ……。ソウイエバ、カノジョヲデザインシタノハ『プレジデント』トキキマシタガホントデスカ〜?」

ロト「ハーリングさんだっけ〜」

ソーサラー「そう……みたいですね〜!オーシアのビンセント・ハーリング大統領がご自分の趣味を活かしてある女性を描いたとかってカンペが」

アクィラ(ナガセさんですよ)←カンペ

カーク「ナガセお姉ちゃんだね!」フリフリ

アクィラ(貧乳の)←カンペ

ソーサラー「そうそう貧ny「邪ッチェリアアアアアアアアアアアア!!!」

ドゴオオオオオオオオオオン……グチャッ

カーク「きゃん!」ドテ

シュヴァル「ソーサラー!?」

ヴィルコラク「見えなかった……だと!?」

ファルコ「オウ……イマノハサンダイベイルアウターノヒトリ、『ナイチチノn「続き言ったら次は貴方よ?」

ロト「えっ!?今そこに居たよね!?」

アクィラ(よし!上手くいったぜ!)←カンペ
517 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/05(土) 23:35:57.46 ID:IFkxTysDO
ウィザード「ってことで謀殺されたソーサラーに代わって俺が司会するぞ」

シュヴァル「ウィザードがまともで良かったよ」

カーク「?」

ウィザード「どうしたカーク?」

カーク「ソーサラーさんにそっくり!」

ウィザード「又従兄弟だからな」

ロト「たまに見間違うけどどっちがどっちなのさ?」

ウィザード「もこもこが俺、星付きがあいつだな」

ヴィルコラク「ん〜確かに匂いが無けりゃ間違うね〜」


ウィザード「よし、お題その2〜中継先と話してみよう!」

ワーワーワー

ザザザザザザ……ヴゥン

ヴィルコラク「何処だ?」

ロト「UPEO!?」

『一昨日振りね?ロト〜?』

ファルコ「オウ!ロトボーイハガールフレンドモチデシタカ!ヤリマスネ?」

ロト「う、うん……」

『あら、その様子だと今日はなんの日か解ってるのね〜?』

ロト「今まで忘れてたんだよ……まさか今日が君の誕生日だったなんて」

『自分から言えるなんて偉いわね〜さあて私はこれから一人でどうしようかしら〜?』

ロト「解った!今から行くから!ほんとにごめん!待ってて〜!」ビュン

カーク「行っちゃったね〜」

『もう……ロトったら!あと皆さんありがとうございました!今私はあの子と一緒に居れるのが一番幸せなんです!』

ウィザード「何もしてないけど相思相愛ならそれで良いさ!んじゃUPEOまたな〜」

『ええ!それじゃあまた』

カーク「そーしそーあい?」

ヴィルコラク「まだカークにゃ早いかな」
518 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/05(土) 23:39:47.72 ID:IFkxTysDO
ウィザード「お題その3〜次も中継先と話してみよう!」

シュヴァル「次どこさ?」

ザザザザザ…ヴゥン

『繋がってる?繋がってる。は〜い皆さん元気〜?』

ヴィルコラク「フェニックスさん!?」

シュヴァル「長らく留守にして連絡もつかないとか言ってたのに!」

アクィラ(裏ルート)←カンペ

『まあ自分探しの旅してたわけよ!それで色々あって今は人探ししててね?』

カーク「だれを?」

『う〜ん。色は青でそこのファルコさんに似た奴なんだけど……』

「ワタシハナニモヤッテマセンヨ?ワタシニニテルトイエバ……『グリフィス』デスカ!?」

『違うわよ〜!十字星は着けてないんだけど……確か主食はヘビとか言ってたかしら』

シュヴァル「ああ……俺解ったわ……ちなみにフェニックスさん?後ろにいるあれじゃないっすよね?」

『へっ?あれよあれ!私の焼き魚横取りして!許さないんだから!』

シュヴァル「マジ頑張って下さい!ガルーダは存在しちゃいけないんす!」

ヴィルコラク「ああ元ネタでお前とウロボロスはガルーダに食われるんだっけな」
519 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/05(土) 23:43:40.90 ID:IFkxTysDO
ウィザード「中継以下略」

ヴィルコラク「めんどくさがるなよ」

アクィラ(次は中継じゃなくてスペシャルゲスト×2登場です!)←カンペ

シュヴァル「へ?」

デデンデデンデデデデンデデデン←ロッキーのテーマ

ウォーウルフ「オレが来たぜ!」

一同「え〜お前かよ〜」

ウォーウルフ「何でがっかりされてるの!?」

ヴィルコラク「俺とキャラ被るじゃん」

ウォーウルフ「名前の文字まで数被ってるしな……ってんなことたあ関係ねぇ!」

ウォーウルフ「オレと勝負しやがれ!」

ヴィルコラク「は?」

ウォーウルフ「てめえばっか何だかんだでカークと一緒に居るじゃねえか!オレにもカーク寄越しやがれ!」

ヴィルコラク「はあ……面倒臭いんだが」

ウォーウルフ「ならカークはオレの物だ!」ガシッ

カーク「きゃん!」

ヴィルコラク「カーク嫌がってんじゃねえか!ああん!?」

ウォーウルフ「なら勝負しやがれ!」

ヴィルコラク「良いぜ!やったろうじゃん!」

『むぅああああああちやがれえええ野郎共!』

ヴィルコラク「ん!?」

シュヴァル「この声まさか……ドクロに退避するぜ」

ガルム「だああああれがカークをよこせだあああ?」

カーク「お祖父ちゃんだ!」フリフリ

ウォーウルフ「だれ?このおっさん」

ウィザード「ウォーウルフ……知らねえのか?」

ウォーウルフ「知らんけど?」

ガルム「私がカァアークのお祖父ちゃん!ガァールムである!」

ウォーウルフ「ガルム?知らん」

ヴィルコラク「これだから現代っ子は……知らんからな」

ウォーウルフ「良いさ!おっさん倒せばカークは好きに出来んだろ?」

ガルム「わぁあたしを倒すだとぅぅ?」

ウォーウルフ「行くぜ!おらああああっ!」

ガルム「ふっ、良いだろう……ぶるああああああああああああああ!」
520 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/05(土) 23:44:46.85 ID:IFkxTysDO
ウィザード「え〜教育上よろしくないのでカークとファルコと逃げてきました」

ファルコ「マサカ『オーガ』ニイチニチデニカイアウトハオモイマセンデシタ……」

カーク「シュヴァルツェさん置いてきちゃった……」

ウィザード「大丈夫……だろう」

アクィラ(そろそろ時間です)←カンペ

ウィザード「時間か……なんかカオスだったな……」

ファルコ「シカタナイデスヨ……。トコロデ、カーク?イツモリボンシテマシタッケ?」

カーク「リボン?これいつの間にか結ばさってて……ね?取れないんだ〜」

メビウス「……あの〜「んじゃ次回は750位でお会いしましょう!」

メビウス「え?「ミナサンタノシミニシテテクダサイネ〜!」

メビウス「あ「じゃあね〜!」

メビウス「(また会う日まで〜)←カンペ


メビウス「あの……私最初から居たんですけど〜!」

〜続く?〜
521 :グラディウス1 [sage]:2011/11/05(土) 23:54:32.24 ID:FxA5iRiDO
乙、アメジスト1!まさか僕が投下する前から仕込んでたのかい?

ガルムが何故か若本さんで吹いたw

今回の元ネタはやっぱりAHのアバター&ゲーマーアイコンなのかな?
522 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/05(土) 23:58:35.48 ID:IFkxTysDO
ありがとうグラディウス
実は今日の日中に思い付いてさっきまで纏めてたんだ
元ネタは君とのこのスレでのエンブレムの会話だよ

さて続いてはvsバラウールと行きますか
新たな敵も出てくるよ
523 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/06(日) 00:06:36.61 ID:ONJkImYDO
ミーナ「それでは皆さん。ブリーフィングを始めます」

ミーナ「少佐どうぞ」

もっさん「え〜今回狙うターゲットは『バラウール』だ」

宮藤「バラウール?」

リーネ「芳佳ちゃん。あのレールガンの名前だよ」

もっさん「こほん。こいつは一ヶ月ほど前から支援砲撃を繰り返し、こちらへ数多くの被害を出していた。しかし、制圧しようにも陸戦部隊では薙ぎ払われてしまう」

もっさん「更に二日前からはこの基地方面の戦闘区域へ集中して砲撃を行っているため確実に破壊せねばならない」

もっさん「だが、幸いな事に今まで位置を特定させなかったモーラと警戒巡航していたオルゴイの喪失によってバラウールへの攻略ルートが開拓された」

もっさん「作戦内容はバラウールまでの道中に設置されているであろう対空兵器の殲滅」

もっさん「そしてバラウール本体の破壊だ」

もっさん「薙ぎ払いを回避せねばならないためある程度の機動性を要求されるが、編成はそれに対応するようにした」

ミーナ「ここからは攻撃隊の編成を発表します」

ミーナ「今回はガルムのお二人、エーリカ、ペリ犬さん、エイラさん、リーネさんの六機編成で行います」

シャーリー「何で中佐と私、サーニャは入ってないんだ?」

ミーナ「基地戦力の保持という点が強いわ。対地支援要請が無いわけではないから」

ミーナ「そこから考えるとサーニャさんの機体は今回の高速作戦には向かないし、トゥルーデの機体は調整し直し中でしょう?」

ゲルト「面目ない……」

ミーナ「それにルッキーニさんはモーラで鹵獲したフランカーに乗れるようだけど、宮藤さんは機種転換訓練を受けて貰わなくてはね?」

シャーリー「なるほど四人しか基地戦力として残らないわけだな〜。私とルッキーニが待機すれば対地対空の戦力に成るし」

ルッキーニ「そっか〜」

ピクシー「えっ?でも宮藤はF―15にゃ乗れんだろ?」

宮藤「乗れますけどこの基地には坂本さんのF―15しかないし……」

ピクシー「なんか問題あるのか?」

エーリカ「大有りなんだよ〜!」

サイファー「?」

ペリ犬「あの機体は出撃の為に滑走路に出るだけでエンジンから火を吹くわ、射出座席は壊れるわで酷いんですのよ!」

リーネ「調子がいいと思ったら燃料タンクは脱落するし、着陸前にランディングギアがでなくなるんです……」

サイファー「なんだそれ……」

(・×・)「エンジンもギアも全て異常機器を取っ替えてまだ壊れたからナ。タロットで占ったんダ」

ピクシー「ほうほう。結果は?」

サーニャ「……死神」

ピクシー「うわぁ……」

宮藤「そしてこの話をするとですね……?」チラ

もっさん「うううっ(´;ω;`)」

ミーナ「美緒……貴女にはまだAWACSが有るわよ」

サイファー「ありゃ参ってんな……あっ!」

ピクシー「どうした?」

サイファー「厄払いに一名適任がいたわ」
524 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/06(日) 00:13:35.00 ID:ONJkImYDO
サイファー「ってことであと80km位まで近付いたぞ」

もっさん「よし!作戦開始だ!」

リーネ「了解です」

ペリ犬「了解ですわ」

エーリカ「ねえねえバラウールって神話の龍の名らしいよ」

ピクシー「やっぱりか。あいつは火と水に同時に住むとか言われてたな」

(・×・)「やけに詳しいナ」

ピクシー「ばあ様に聞いたんだよ。ガキの頃な」

サイファー「へ〜。おっ対空機銃だ!当たるなよ!」

エーリカ「あーらよっと」

サイファー「そういやこの部隊タイフーン多くね?」

ペリ犬「タイフーンはガリアやロマーニャ、カールスラント等の各国が共同開発したんですわ。給与のされ方も自然と同じになりますし」

ピクシー「なるほどそれなら納得だな」

(・×・)「タイフーンと言えば、うちの国と扶桑はF―35と張り合って次期主力戦闘機にあげてタゾ。まあ安いからうちはグリペンに成ったけどナ」

ピクシー「ほ〜スオムスがn「高熱源発生!HUDの範囲から出てくれ!」

サイファー「遂に来たか!首長龍!」


ズゥゥゥドバアアアアアア

リーネ「ここなら……きゃっ!」

エーリカ「うわすっごい!」

サイファー「よし勝てるな!」

ピクシー「ああ、いけるぞ!」

ペリ犬「えっ?一体何が基準ですの?」

サイファー「空中要塞→XB―0、砲台→エクスキャリバーと比べて」

(・×・)「まあ弾とレーザーは違うからナ」

ピクシー「SAMが見当たらん」

リーネ「ミサイルが砲撃に巻き込まれたら射つ意味がないからじゃないですか?」

エーリカ「邪魔する意味なら無いとおかしいけどね?」
525 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/06(日) 00:18:12.71 ID:ONJkImYDO
司令「ぬう、流石にまだ遠いな」

管制官「ですね。どうします?」

司令「砲撃速度を上げろ。近付いてくるのなら好都合だ」

管制官「了解。司令!通信が入っています」

司令「繋げ」

スレイマニ「こちらヴィルコラク遊撃隊だ」

司令「援軍か」

スレイマニ「ああ。ドゥミトレスクからの作戦命令で猟犬の相手をしろと言われた」

司令「現在あちらの編隊数は6、君達は4だ。やれるか?」

キリアコフ「殺れないとでも?」キリッ

オルマ「トーリャ。4対4で相手してそちらさんに後の二機は任せるよ」

ガビリア「へへっ?ウィッチーズを堕としたならそっちも株が上がるだロ?」

司令「ふむ。ならば一時的に砲撃を止ませるからそのうちに接触せよ」

スレイマニ「了解」


(・×・)「ん?単騎で来たカ。FOX2!」

フランカーP「ぐはっ……」

サイファー「やるな〜流石先読みだ……ッ!レッドアラートか!?」

ピクシー「長距離ミサイルだ!全機ブレイク!」

キリアコフ「ちえっ外したか!」

ガビリア「残念だったナ?」

スレイマニ「行くぞヴィルコラク遊撃隊!インゲージ!」

ペリ犬「何なんですの!一体!?」

ピクシー「奴等傭兵か!?」

サイファー「それにしちゃあなかなかヤバイ機体使ってんじゃないの!」

リーネ「えっ、えと、きゃっ!」

(・×・)「A―10が速すぎ無いカ?」

エーリカ「ホントだね」

サイファー「くそっ!このままはヤバすぎる!」

ピクシー「ペリ犬とリーネ、エーリカは先行きやがれ!」

ピクシー「ここは俺ら二人とエイラで止める!」

「「「了解!」」」
526 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/06(日) 00:21:59.47 ID:ONJkImYDO
「何で私を残したんダ?」

妖精に問いかける無傷のエース

「お前なら万が一にもやられないからさ!」

彼女の固有魔法──絶対の先読みを信頼した妖精は彼女を選んだのだった

「それに空対空装備は俺らだけでアイツ等は爆撃装備だからな」

付け加える鬼神

「ふ〜ん」


「くそっ三機カ」

不満そうなガビリア

「不満か?ファリド」

オルマはいつもの調子だ

「僕も不満だね!取り分が減る」

格好つけている訳では無いと思われるキリアコフ

「……仕切り直しだ!各機編隊を組め」

スレイマニが頭痛に苛まれながら指示を出す

「奴等一旦編隊を組み直したな。今の内に狙いを決めようぜ」

「そうだな俺が31、エイラがA―10、あとの37と1.44はサイファーでどうだ?」

割り振るのが得意な妖精が決める

「おっけ」

「異議無しダナ」


「行くぞ!FOX2!」

戦端が開かれる

「FOX2!」

編隊を解き、迫る狼達

「くっ!当たるかよ」

「食らいやがれFOX2!」

回避もそこそこに撃ち返す猟犬

「よっ!ほっ!はっ!ダメダナ」

「ぬぁっ!?オレに当てやがっただあぁ!?」

破壊力のあるバルカン砲もといガトリング砲を撒き散らしていたオルマの高速A―10がすれ違い様に被弾する

「下手くそだね?」

「他人からかってる暇あんのか?」

「えっ!うわっ」

鬼神を追っていたキリアコフも何時の間にか後ろを取られ、鬼神に機銃で撃たれた

「だが鬼神でも2対1は無理だろう?」

「どうだかな?」

ミサイルをロールで回避し、スレイマニをいなす

「ぐへへ!妖精!もう片羽もむしってやるぜ!」

「残念。スピードで勝たれても機動じゃ負けん!あとエイラみたいに片言キャラでも可愛くねぇんだよ!」

妖精は急速宙返りからのヘッドオンで突撃してきたガビリア機にミサイルを埋め込む
527 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/06(日) 00:24:56.47 ID:ONJkImYDO
「硬いナ。面倒臭いゾ!」

「くそっなんでF―18が分身して見えるんだ!」

先読みの狐に撹乱される対地のオルマ

「何、その場でひっくり返っタ!?」

「死神直伝のターンでも食らいやがれ!」

高速戦法を看破され、妖精に押さえ込まれるガビリア

「くそっくそっ!」

「当たらねぇなあ?狙いが甘いぜボウヤ!」

「キリアコフ中尉!冷静になれ!」

格闘戦のプロとしてプライドを守るための焦りがキリアコフの動きを鈍らせる

「くっ!」

「こちらバラウール!ヴィルコラク遊撃隊撤退せよ!当砲台はすでに防衛価値を失った!繰り返す撤退せぐああああああザザザザザザ……」

「嘘だろ!?」

「……了解した。ヴィルコラク遊撃隊!退くぞ!」

バラウール陥落の報を聞き、スレイマニは撤退を宣言する

「ちっ!嬢ちゃん!次はめちゃくちゃにしてやるぜ!」

「妖精!覚えてろヨ!」

「鬼神もだ!僕をコケにしたツケは高くつくよ!」

口々に負け台詞を吐いていく狼達

「やったか……」

「あれじゃ負け犬ダナ」

「ふぅ……にしてもエーリカ達よく退治出来たな?」
528 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/06(日) 00:27:34.40 ID:ONJkImYDO
ヴィルコラク遊撃隊の撤退より十分ほど前

ペリ犬「揃いましたわね?」

リーネ「はい」

エーリカ「ちぇっ!ミサイル積んでたらあんな奴等墜としちゃうのにな」

ペリ犬「積んでないものは仕方ないですわ。さて行きましょう」

エーリカ「はいはい……ん!来るよ!」

リーネ「またバラウールですか……」

もっさん「そうだ!HUDに表示が有るはずだ!」

ペリ犬「リーネさん急いで!」

リーネ「は、は〜い!」

ズゥゥゥドバアアアアアア

もっさん「よしその調子だ!」

エーリカ「次来るよ!」

リーネ「なんで解るんですか?」

エーリカ「だって砲身光ってるじゃん」


ペリ犬「はあっ……はあっ……」

リーネ「はあっ……ふぅ……」

エーリカ「へへっ……少し休憩したいところだね」

リーネ「一分間に五回は撃たれてますよね?」

ペリ犬「ですわね……」

エーリカ「たぶん出力を抑えて連射してるんだ」

ペリ犬「次を回避すればっ……」

ズゥゥゥドバアアアアアア


エーリカ「これがバラウール本体だね」

リーネ「凄い……」

バラウール「ほう……我の前に来るのはお前らが初めてだ」ズドーン

※兵器の声はウィッチーズには聞こえていません

ペリ犬「またレーダーがありますわ……壊してしまいますわよ!あっ?ハルトマン中尉!」

エーリカ「一発落としてからね〜」

バラウール「ふ……来るがよい」グイーン

エーリカ「いっけえ!」

バラウール「ぬう……デッドボールだと?」ドムン

エーリカ「あれ?まさかECM改良型?」

リーネ「そうみたいですね」

ペリ犬「それなら地盤を沈下させでもしなければあの大きさでは破壊出来ないんじゃ無いですの?」

エーリカ「いや発射の瞬間は展開してないはずだよ。だって冷却に砲身の弁が開かなきゃならないもん」

エーリカ「今離れたところから撃てるのは……」

リーネ「えっと私のロケットランチャーですか?」

ペリ犬「ですわね」

エーリカ「よし、レーダーを壊したら行くよ!」
529 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/06(日) 00:28:46.52 ID:ONJkImYDO
リーネ「ペリ犬さん!SAMで近づけません!」

ペリ犬「ここに集中していたんですのね……『トネール』!」ポワッ

SAM「あのタイフーンから出た光の玉に気概で撃ったミサイルが!……まさかIRCM!?」

エーリカ「流石だね〜電撃を発生装置に流すだけでお手軽フレアだ!」


バラウール「ほう?またおぬしか?来るがよい!」ブン

エーリカ「って後ろF―14に着かれちゃったなあ〜……うん!ひょいっと『シュトゥルム』!」カクンギュルルル

F―14P「こいつ機体に気流を「ふぬッッッッッッ!」カキーン

ペリ犬「F―14が?」キョトン

リーネ「打たれた?」ポカーン

バラウール「やってしもうた!フォーク(エーリカ)を空振りしてオウンホームラン(F―14)してしもうた!!」ガガガガーン

エーリカ「うわっ……エグいなあ……計算ずくだけど」

バラウール「くそっ!ならば千本ノックをくらえっ!」キュイイイン

ペリ犬「はっ!リーネさん今ですわ!」

リーネ「はっ、はいぃ!」ボンボンボンボンボンボン

バラウール「なにぃ!ECM貫通してぐわあああああ」ドカンドンドカンドン


サイファー「つまりチームプレーでへし折ったと」

エーリカ「だね!」

ペリ犬「リーネさんが居なきゃ大変なことに成ってましたわ」

リーネ「そっそんなこと無いですよ///」

ピクシー「ヤバイ場面で当てれたんだ。自慢していいんだぜ」

リーネ「そうですか///」

サイファー「さあて陸戦部隊来たし帰るか〜」

もっさん「まだ早いぞ!後ろから接近する機体確認!……単機だと!?」

サイファー「なんだって!」

エイラ「あれはステルスカ?」

ピクシー「ペリ犬とリーネにエーリカ、さっさと帰投ルートに行け!」

エーリカ「大丈夫。機銃でもやれるとこ見せちゃうよ!」

サイファー「わかった!フィンガーフォーで行くぜ!」
530 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/06(日) 00:29:15.52 ID:ONJkImYDO
「……」

多目的四連装ミサイルを放つ黒いYF―23

「全機ブレイク!反撃も各自で開始!」

鬼神が指揮する

「んじゃ最初は私から!『シュトゥルム』!」

固有魔法──気流操作を使い、不明機にバルカンの射線を合わせる黒い悪魔

「……」

不気味な程に淡々と回避しつつ妖精へミサイルを放つ不明機

「ミサイル集める色男のつもりはないけどな?しかし……」

ミサイルの回避は出来るが相手の静かで刺すとするような飛び方に違和感を感じる妖精

「私がやってみるゾ!」

先読みの狐が不明機の後ろを取る

「……」

近づいた途端、あからさまに急速回避して鬼神を狙う

「なんだこいつ……ウィッチには手を出さないのか?」

「……」

不明機はだんまりを決め込んでいるのかいっこうに声も返事も聞こえない

「ん!離脱ラインか?」

いつの間にか五機は今回の離脱ラインに乗っていた

「……」

「二機同時ダ!」

「あったれぇ!」

左右から狙われる──が

「……」

狐と悪魔の攻撃を掻い潜ると不明機はまたもや急速に加速して反転、離脱していった
531 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/06(日) 00:30:05.69 ID:ONJkImYDO
ピクシー「ってことでリーネが今回の功労者だぜ!」

宮藤「凄い!凄いよリーネちゃん!」

リーネ「えへへ///」

ゲルト「一撃決めてこそウィッチだ!頑張ったな!」

シャーリー「やるな〜リーネ!エイラもエース部隊とやりあったんだって?」

(・×・)「なんてことなかったけどナ」

ミーナ「みんな本当によくやったわ!それにしても……」

もっさん「ヴィルコラク遊撃隊と帰り際の不明機か……」

サイファー「特にYFの方は変だった……あんな凍てつくような寒さを感じさせる機動をする奴はAIでも見たことないぜ」

エーリカ「私たちは狙われ無かったし、無理な機動はしてないから中身は絶対人間だよ」

もっさん「私の魔眼で見た際には魔力の流れが本当に微弱にあった気もするが、誤差の範囲だろう」


ドゥミトレスク「ヴィルコラクとバラウールを持ってしてもウィッチーズには敵わんと言うのか」

?「……」

ドゥミトレスク「君は仕方無いさ。十五年ぶりだろう?……ふむ、ここは一つ新たな駒を置くとしよう」


ピクシー「……おっ連絡ついたな」

?「お前かピクシー」

ピクシー「あんたも年食ったね?」

?「大きなお世話だ!しかもなんだあのF―15は!」

ピクシー「あれ呪われてるからMr.死亡フラグ乗せといて」

?「解った。で用件は?」

ピクシー「ベルカの施設について調べて欲しい所が有るんだ。情報も送る」

?「ふむ。詳しく聞こうか」
532 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/06(日) 00:34:15.20 ID:ONJkImYDO
今回の分はここまで

まだ書き溜めは有るからたぶん今日もう一回来るよ
ちなみに所々に豆知識があったり無かったり
533 :グラディウス1 :2011/11/06(日) 00:57:12.85 ID:R9rSE7MDO
2連投乙、アメジスト1。
AHでエスコンエンブレム同士がボイチャすると今回の座談会っぽく見えるんだよね。

ガリアは途中で抜けたからペリーヌはラファールだよね?

残念ながら烏賊に乗って無いオレオは仕上がった機体に乗ってればこんな物だよね。

支援物資としてAHでストパンカラーでっち上げてみたよ。

ラファール『青の一番』カラー

http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=24707
淫獣は電2に乗り換えと見た

震電U帝国海軍後期カラー
http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=24706
タイフーン

ルフトヴァッフェ
女公爵さんじゅうきゅうさいカラー

http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=24705

僕の方でも話が進んだら出す予定。

次は夜が明けてからかな?仕事が終わったら見させて貰うよ。
534 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/06(日) 01:05:54.42 ID:ONJkImYDO
ありがとうグラディウス!……仕事中に悪いね

あれペリーヌタイフーンにしてただと……Wiki見間違ってげふんげふん

震電は当たりだよ!
宮藤はoneクッション置いてから震電Uに乗って貰うんだあの人と共にね
535 :グラディウス1 [sage]:2011/11/06(日) 01:14:23.42 ID:R9rSE7MDO
あぁ、すまない、僕の書き方が悪かったね、僕は毎朝7時には出勤するから読めるのは仕事が終わってからになりそうなんだ。
536 :ジュディのペーパークラフト作品 [sage saga]:2011/11/08(火) 00:42:46.91 ID:odDT67rDO
E―767「お久しぶりですね〜ジュディです。覚えていてくれましたか?」

E―767「最近趣味でペーパークラフトを作るように成ったんですけど、お友達から私も知ってる方の噂を聞きまして」

E―767「こんなものを作ってみました」

つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=24798

つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=24799
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=24800
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=24801
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=24802
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=24803

つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=24804

E―767「上が完成品、一番下が試作品の設計図ですね」

E―767「真っ白な設計図をネットでダウンロードして、カラーを入れてみたんですが……」

E―767「印刷機の不調で試作品のカラーがどこかの国の仕様になっちゃいました」

E―767「へ?それより私の友達?」

E―767「それは秘密ですよ〜?なんてったって彼女はナイトウィッチですからね〜」

E―767「えっ!誰か解ったって……でも私と彼の方の関係は解らないでしょう?」

E―767「彼との出会いの話はとても長くなりますからまた今度にしましょうか」

E―767「それではまた近いうちにお会いしましょうね。ごきげんよう」
537 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/08(火) 00:44:16.83 ID:odDT67rDO
突発投下完了

http://www.infosnow.ne.jp/~suzuki-a/airplane/F-22/F-22.html

ここの素材を使わせて貰ったんだけれど、作者さんが著作権を気にしている方なのでここでソース提示とお礼を。ありがとうございます
直接こちらから二次創作への利用のお願いとお礼のメールが出来ないこともお詫びします

さてジュディが久々に出てきて、何やら気になる発言を……
疑問は後々……バレバレかな?
538 :アメジスト1 :2011/11/08(火) 00:56:18.45 ID:odDT67rDO
おっとage忘れだ
ちなみに011はZEROのゲームパッケージのピクシー機の機体番号でもあって

自分のSSではミーナ中佐から宮藤軍曹までの11機がオルゴイ空襲で2機損耗した結果繰り上がりで
サイファーが010、ピクシーが011に成った設定

カールスラントグリーンなF―22はリアルで偶然なんだけど、SSだと整備員が鹵獲機を間に合わせたらあんなん成ったでも良いかなって

ちなみにSWはストライクウィッチーズ所属の意
本来はVLでヴァレー基地所属ってことらしい
539 :グラディウス1 [sage]:2011/11/08(火) 06:51:01.61 ID:QwQHZzfDO
<<乙だよ、アメジスト1。>>

<<自分でカラーリングしたのかい?凄いね。>>

<<ジュディさんはガルムと会った事がある?>>

<<もしや、ジュディさんじゅうきゅ>>ズドォォォン!!



ティン!

<<グラディウス1が撃墜された!>>
540 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/08(火) 07:33:53.45 ID:odDT67rDO
<<グラディウス1!……彼は(ry>>

<<ヒントはあからさまに仕込んであるからもう一回本編を読んでみたらわかるかも>>
<<あとジュディさんが五歳若く見られたって喜んでた(登場人物紹介より)>>
541 :スワロー1 [sage]:2011/11/08(火) 09:35:22.66 ID:jXJ5H01u0
<<こちらスワロー1、グラディウス1の墜落を確認した>>
<<至急オメガ11に連絡してくれ>>

<<久しぶりだねみんな>>
<<SSだけど、現在プロットを作成中、更新は暫く後になりそうだ>>
<<長い間更新出来なくてすまない>>
542 :グラディウス1 [sage]:2011/11/08(火) 17:24:48.96 ID:QwQHZzfDO
ふう〜、残機が一つ減ったけど、お陰様で無事帰還出来たよ。 

なるほど、ピクシーの旅行先はユージアだったんだね。

久しぶりだねスワロー1!
君のも期待してるよ。

そういえば弟の家でAHのオンラインやってたら君と同じ名前の人が居たんだけどやっぱりあれは君だったのかい?

僕の方はまだ一話の冒頭部分かなぁ、こっちもまだかかるよ。

543 :スワロー1 [sage]:2011/11/08(火) 23:25:22.48 ID:jXJ5H01u0
残念だがそれは違うな、うん、間違いなくそうだ
何故ならPS3も箱○も持ってないんだよ(泣)
更に言うと実はどのエスコンシリーズも未プレイなんだよね
6だけはチョットだけ触ったことがあるけれどね
544 :グラディウス1 [sage]:2011/11/09(水) 00:23:46.03 ID:EOh87IXDO
すまない、スワロー1、という事はその人とは偶然被ったんだね。

取り敢えず5をやってみてはどうかな、その方がイメージしやすくなると思うよ。

ところで昨日僕は近場のゲオてゼロパイロット零というゲームを買ったんだけど、ミニゲームの着陸ミッションで洞窟の中に降りる事になったよ。

自機の下に見える洞窟へ着陸セヨ。
http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=24821

中はだいたいP383機分くらいかな? http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=24822
545 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/09(水) 00:34:04.42 ID:ehsTQd/DO
おろ?スワロー1久しぶりだね!
ちなみにZERO→04→5で進めると年代順
5→ZERO→04だとエースの強さが解る構成かな

グラディウス1、正解だよ!それにしても君がまさか残機制だったとは……
04はこのあとの展開にも関わる……はずだよ

あとなんかそのゲームBOOK・OFFで見たこと有るかも、確か1500円くらいで諦めたんだよね
546 :ソルバルウ1 [sage saga]:2011/11/09(水) 15:23:53.63 ID:sSMQrOy60
《こちらソルバルウ、アサホラはいまだ買えず・・・》

《しかもここんところ出張続きだ!》

《だが、四月だ、四月には必ず買う》

《だからそのときは一緒にオンラインしようじゃないか》

《ダウンロードコンテンツも買って》

《みんなで世界の空をt《アンノウン急速接近!ブレイク!ブレイク!》》

《ああああああああああああっ!!》ヒュー


ドゴーン



前スレ1《ようみんな、まだ見ているか?
     ・・・俺はエスコンSSをまた書く事にした、12月予定だ》
547 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/09(水) 16:45:22.66 ID:ehsTQd/DO
<<ああ!ソルバルウまでも……彼らは(ry>>

<<しかも前スレ1だと!?まさかラーz……いやなんでもない>>

<<なんかお二人さんが仲良くて微笑ましいよ>>

<<さてSSも佳境に入ってきて展開を弄くり回してる今日この頃。深夜にでも投下しに来るよ>>
548 :グラディウス1 [sage]:2011/11/09(水) 16:58:41.42 ID:EOh87IXDO
それは期待せざるおえないなマギカ1!(で良いよね?)

アメジスト1のストパンSSも大いに期待してるよ!

さて、僕も書かないと。
549 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/10(木) 01:05:52.01 ID:ZVnjjGNDO
<<さあ少し遅くなったけどアメジスト1、投下開始!>>
550 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/10(木) 01:06:25.04 ID:ZVnjjGNDO
http://www.youtube.com/watch?v=U6pDMMarTWM&sns=em

「La〜a〜La〜♪……?」

「よし!あと3kmで半分だ」

「あれって……」


ミーナ「敵のヘリを捕捉しました」

サーニャ「……通信だと核燃料を運んでるみたいです」

ゲルト「核だと!?」

サーニャ「会話内容では核燃料さえ積んでいれば撃ち堕とされる心配はないと」

エーリカ「でもおかしいね?サーニャんの守備範囲に引っ掛かるような真似するってことは発見されることも視野に入ってる訳でしょ?」

サイファー「そうすっと核燃料積んでない確率は無さそうだな……罠だぞ?」

ピクシー「それなら二班作ろうぜ」

ピクシー「ヘリにくっついてく班と先回りして着陸先探す班」

ミーナ「捜索班は感知系の私とサーニャさんね。あと護衛は……」

(・×・)「私が行くゾ!」

サイファー「俺も行くよ。ピクシーは追跡班だな」

ピクシー「ああ。ん、そうだ!くじ引きであと二人決めるか!」

シャーリー「くじ引きってそんな適当で良いのかよ!それよりなんで二人?」

ピクシー「やっぱり宮藤出れない分、四人は残したいんだ」

宮藤「本当にごめんなさい!あと少しなんです!」

ピクシー「まあ働いてもらうのは後でな。さあ引いた引いた」
551 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/10(木) 01:09:02.02 ID:ZVnjjGNDO
ゲルト「それでこうなったか……」

エーリカ「トゥルーデとなんて久し振りだね!」

ゲルト「ああ……」

ピクシー「まあまあ。なんたってお二人さんは撃墜女王であらせられるわけで組める俺もラッキーだぜ?」

ヘリP1「ん!IUPFか?」

ヘリP2「違う!ウィッチーズと片羽だ!」


ミーナ「進路から考えてこっちかしら?」

サーニャ「一応前方に熱反応は有ります」

サイファー「エイラ、お前二人の対空護衛なんとかしろよ?俺は対地攻撃に出るからな」

(・×・)「今日の私は一味違うからナ!任せるんダ!」

もっさん「海岸線がもうすぐだな」


ヘリP1「アパッチComeOn!発砲しろ!」

ヘリG1「こちらガンナー!射撃開始する!」ggggg

ピクシー「やべっ!散開だ!」

ヘリG2「まだまだ!」gggggggggg

ヘリG3「ここにも!」ggg

ヘリG4「こっちにも!」gggggggg

ヘリG5「居るぜ!」ggggggggg

エーリカ「FOX2」パシュッ

ヘリG4「ぐはっ!」ボカン

ヘリG3「ヘリG4が殺られ「FOX2!」パシッ

ヘリG2「奴は我ら「邪魔だ!」ggggg

ヘリG1「えっと台詞何だっk「シュトゥルム!」ギュルルルル

ヘリG5「oh……」

ヘリP2「役に立ってねぇ!!」

ヘリP1「ん、助かったなあれヴィルコラクだぜ!」
552 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/10(木) 01:09:45.89 ID:ZVnjjGNDO
「借りを返すぞ!ヴィルコラク遊撃隊交戦!」

スレイマニが自由戦闘に移行させる

「「「了解!」」」

素早くヘリの後ろに居た三機を捕らえる狼達

「噂の傭兵はこいつらか!」

なんとか最初のロックオンを回避し、Swordsの勲章の持ち主は二人に確認する

「そうだよ!」

「ああ!バルクホルン大尉は31、エーリカは37、残りは俺が行くぜ!」

妖精は戸惑い無く、敵を割り当てる

「オルマ狙われてるゾ!助けてやろうカ?」

「へっあんがとなあ!妖精さんはオレだけ狙って良いのかぁ?」

A―10とは思えない機動を取りながら、オルマは妖精を煽ると

「んなこたあわかってんだよ!」

「くっ!」

後ろに着いていたのは解っていたらしく、妖精はスレイマニへも機動で威圧する

「へえ!やるんだね君!」

キリアコフが珍しく人を褒めた

「前は爆装だったから相手出来なかったんだよ!」

黒い悪魔はそんなことも気にせず、距離を詰めていく

「くそ!」

柏葉剣の女騎士は苦戦していた

「へへ、俺の分野だからナア?高速戦は!」

高速戦は敵を引き離すことが勝利の必須条件である

何故ならターン等の方向転換に時間を食う機体が行うからだ

「FOX2!続けてFOX2!」

妖精はA―10に向け、サイドワインダーを時間差で放つ

「うぐっ……ぬあっ!」

一本目は躱せたが、もう一本は戦闘機には手痛い一撃となった

「下手くそだね!右エンジンぶっ飛んでやんの!」

「なら試しにぶっ飛んでみる?」

言うが早いかキリアコフの機体が大きく振動する

「うっ!」

右主翼に無数の穴が開く

「どう?もっとぶっ飛んでみる?」

更に追撃を加えようと悪魔が迫る

「……了解した。ヴィルコラク遊撃隊撤退するぞ!ヘリは離脱した!」

「「「了解」」」

スレイマニにヘリから無線が入り、彼らは離脱していく

「くそっ!私はフォックスハウンドに敵わないのか!」

女騎士に自身への苛立ちを植え付け、狼達は去って行くのだった
553 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/10(木) 01:12:09.40 ID:ZVnjjGNDO
サーニャ「あそこです!」ピピピ

もっさん「それに逃げたヘリはあれのようだな」キュイーン

サイファー「おっけ、行くぜ!」

ミーナ「待って……あれは潜水艦?」ポワッ

(・×・)「ヤバイ!高度を1000まで下げるんダ!」ピキーン


一同の固有魔法が発動する中、彼女に先読みが見せた未来──それは

「よし、来たな?燃料気化弾頭ミサイル発射!」

「ミサイル?」

停泊しているように見えた潜水艦からミサイルが放たれる

「むっ……これは!」

──刹那

四機の上空で大爆発が起こり、『衝撃波が全方位から何度も長い期間』襲った

「きゃっ!」

「サーニャ大丈夫カ!?」

「うん。何ともないわ」

狐と白百合は無事なようだ

「あれは燃料気化弾頭だな……」

「やっぱりか!」

「あれだけ特殊な弾頭すら揃えて居たなんて……しかもあの潜水艦は300m級よ?」

鬼神と女侯爵、上空管制の侍も無事だったらしい

「仕方無いな、一気に叩くぜ!……ってまさかあのコンテナ船は核燃料積んでるのか?」

並んで停泊していたコンテナ船に明らかな積み荷が見受けられる

「不味いな……俺の装備は張り合った訳でもなく燃料気化爆弾だぞ……」

鬼神は十八番の燃料気化爆弾の爆装であった

つまり潜水艦だけでなくコンテナ船も破壊する恐れが多分にある

それゆえ鬼神が攻撃を渋っていると

「待たせたな!」

妖精以下三機が狼達を退け、合流した

「早いナ?」

「まあまたあの四人だったからさ〜」

狼の強さは大して評価されないようだ

「ピクシー、あの潜水艦にはミサイルしかぶつけられん。頼むぞ!」

「任せな!行くぞ二人とも!」

「「了解!」」
554 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/10(木) 01:14:34.09 ID:ZVnjjGNDO
敵潜水艦に近づく三機──しかし

「くっ、敵の援軍はミサイル装備か!急速潜航開始!」

「んなっ!」

「潜るのが早過ぎる!」

三機のミサイルのロックオン可能領域すら入らない内に潜航してしまい、潜水艦が何処へ移動しているか捕捉出来ない

「湾港内で潜れるなんて……」

「地形まで改造しておいたらしいな」

元より補給基地としてヴァラヒアがこの湾港を接収した際に改造を施したと見られる

「サーニャ、あれの位置解るカ?」

「ごめんなさい、エイラ。海面の揺らぎが大き過ぎて解らないの」

「もぐらもといクジラ叩きか……」

妖精が忌々しげに呟く


海底に着底し、次の行動に備える潜水艦──プロファクス

「艦長どうします?コンテナ船を拿捕されるのはなんとかなるったってキツいですぜ……」

「ぬぅ……む?」

艦内の静寂を破る無線接続音声

「通信です……喜んで下さい援軍ですよ艦長!」

「まさか彼女か!」

「……こちらアンタレス1。プロファクス、今提示した作戦通りに頼みます」

蠍のコールサインを持つ彼女がプロファクスへと作戦データを送る

それを一読した艦長は

「こちらプロファクス艦長、任せてくれ!野郎共行くぞ!」

蠍に了解を伝え、艦内の兵の気勢を上げる

「「「「「「「あいよぉ!」」」」」」」

ヴァラヒア軍人の気概を見せようと艦内が一致団結した瞬間だった


「……居ないですね」

「えっと、美緒?この反応はYFかしら?」

「そうだ!気を付けろこの前の不明機だ!」

感知系の能力の三人は上空の警戒をしていた

「あいつかよ……」

「良いぜ、化けの皮剥がしてやる!」

鬼神と妖精が蠍を迎撃する

「……」

「また黙りくさってこの根暗野郎があああ!」

「俺かサイファーしか狙わねぇのはお見通しなんだよ!」

よほど前回の狙われ方に腹が立ったのか、二人は蠍を港湾上空から引き離していく
555 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/10(木) 01:17:46.75 ID:ZVnjjGNDO
「こちらAWACS!湾港から5km先にレーダー反応!魔眼じゃ見えない、目視を頼む」

「任せて!」

「了解だ少佐!」

侍からの伝令にフリーだった悪魔と女騎士が対応する

「ってこれブイ?」

「くそ、囮か!」


「艦長!」

「ああ!プロファクス浮上と同時に対空多連装ミサイル全弾発射!対空レーダーブイとリンク忘れるな!」

二機の後ろで海が割れる

「あんなとこに!」

「ミサイル!?」

プロファクスの発射管から十数本のミサイルが吐き出される

「ヤバイって!『シュトゥルム』!」

「流石にこれはっ!」

固有魔法による加速と旋回で躱そうとする二機──しかし

「えっ!?なんでこんな誘導性能あるの?」

「まさか……ブイがロックオンするタイプのセミアクティブミサイルか!」

「そんなのあり〜!?」

「喋ってないで回避し……ザザザザ」

女騎士のタイフーンにミサイルが突き刺さりイジェクションシートが飛ぶ

「トゥルーデ!?あっザザザザザザザザ」

更に悪魔の機体も避けられずに砕け散る

「トゥルーデ?フラウ!!」

「落ち着けミーナ!ベイルアウトは確認出来た!くっ……私のせいだ」

普段冷静な女侯爵が取り乱すのを侍は抑えるが、侍自身も動揺していた

「二人とも少佐の高度に居てクレ!」

「エイラ!」

「サーニャ、忘れてないカ?私は未来が見えるんダゾ。絶対に墜ちないサ!」

更々墜ちる気など無く、時間稼ぎになると踏み、プロファクスへと向かう先読みの狐

「何!エーリカとバルクホルン大尉が墜ちただと!」

鬼神も想像もしなかった事態に驚く

「サイファー!こいつの相手は任せてあのクジラ殺ってこい!」

「解った!」
556 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/10(木) 01:18:50.59 ID:ZVnjjGNDO
妖精が蠍の相手を引き受ける

「……」

「あんたと俺達あの戦争で出会ってるよな?」

前回抱いた疑問をぶつける妖精

「……」

「サイファーの野郎は野生の勘みたいな対応を戦闘でするから人の機動なんて覚えちゃいないが、俺はあんたを『円卓』で見た覚えがある」

「……!」

「確信を持って言える。あんたはあの戦争のエースだよ」

「……っ」


「二人に近づくナ!」

海面スレスレに潜行し、ミサイルが海面に叩きつけられようが気にせず進む原初のクジラ

「艦長!アンタレス1より暗号通信……『プロファクスの戦果2確認した。鬼神がそちらに向かったので作戦通りコンテナ船は放棄し、帰投せよ』です!」

「ウィッチの捕虜が欲しかったが致し方無い。撤退する」

「くっ!あの二人があっちに捕まるのだけは避けなきゃ……ん?回頭だって!撤退するのか?」

「サイファー!遅いゾ!」

「ごめんな。良く持ち堪えてくれた!お陰で二人が捕虜に成らなくて済んだ」

「まあ二人が無事そうだからナ!許してやるゾ!」

鬼神がなんとか間に合い、狐も安心して居るようだ

「サイファー!あのクジラは……逃がしたのか?」

「尻尾巻けないだろうが巻いて逃げてったよ。お前は?」

「こっちも振られちまった……あの娘にな」

妖精は会話の後、蠍にあっさり逃げられたことをそれとなく伝えた

「あの娘って誰ダ?」

「まあ気にすんな。さて先帰ってあいつら帰って来られるようにしようぜ!」

「ああ!」


「ミーナ達も帰投してくれ。あの二人は私が責任を持って捕捉しておく」

「ええ……」

「中佐……行きましょう。燃料が持たないですよ」

「解ったわ」

彼女には開戦よりも前からの友人二人が同時に墜ちたことがあまりにもショックだったらしい

放棄されたコンテナ船が夏の朝日に照らされ、たたずんでいた
557 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/10(木) 01:19:22.88 ID:ZVnjjGNDO


「艦長!我々もやりましたね!」

「うむ!」

歓声に湧く艦内

「次にアンタレスに会ったら礼を言わねばな」

「ウィッチキラーも伊達じゃないっすね」

この南オーシア大陸北方地域には魔女の天敵が蠍という言い伝えがある

「コンテナ船に積んであった核燃料は半分でこっちも積んであったなんて誰も気が付きませんて!」

艦載限界を補うためのコンテナ船だったため実際のところは囮になっていたのであった……まあ失ったのは手痛いが

「さて全速前進!同志ドゥミトレスクに速達せねば!」

ゆったりと深海域にクジラは没していった


ドゥミトレスク「良くやってくれたねアン」ナデナデ

アンタレス1「……いえ」

ドゥミトレスク「次は核発射施設を防衛してもらわなくてはならないがやれるな?」

アンタレス1「はい!」


ゲルト「くっ!上着があると泳ぎづらいな……」チャプン

エーリカ「まあね〜」チャプチャプチャプチャプ

ゲルト「!?犬かきでなぜそこまで速く泳げる!」

エーリカ「気にしない気にしない〜」

ゲルト「くそ!負けるか!」チャプチャプチャプチャプ

エーリカ「ほらほらおいで〜トゥルーデ」チャプチャプチャプチャプチャプチャプ

もっさん「救助隊が来る前に岸に着くな……あれは」


ピクシー「あっ連絡着いたか」

?「ピクシー!2ヶ月振りだな」

ピクシー「ああ。隊長さん達は元気かい?」

?「ええ。元気でやってます!……用件はなんだ?」

ピクシー「実はな……」

〜続く〜
558 :アメジスト1 :2011/11/10(木) 01:49:33.38 ID:ZVnjjGNDO
<<投下完了次を狙う>>

さて説明し忘れな設定を幾つか紹介
・年代は2010年環太平洋戦争前
・全ての強化ECMはモルガンのものを発展改良
・リベリオン=オーシア

下は適当な手書きだけど地図作ってみた
http://mup.vip2ch.com/dl?f=24850
http://mup.vip2ch.com/dl?f=24851
http://mup.vip2ch.com/dl?f=24852
http://mup.vip2ch.com/dl?f=24853

@ベルカ
Aオーシア
Bウスティオ
Cエストバキア&エメリア
Dユークトバニア
Eオーレリア&レサス
Gユージア

ここから下がストパンの国を地形に当てはめてみたところの番号
H現戦争地域、ブリタニア、ロマーニャ、ガリア、扶桑
Iオラーシャ&スオムス
Jカールスラント
K扶桑
Lブリタニア
Mロマーニャ
Nガリア
Oスオムス
Pオラーシャ
559 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京西部) [sage]:2011/11/10(木) 06:43:03.76 ID:iJpQslfj0
>>558
乙、地図を描いてくれた事には感謝だけれど、実は詳細な地図(一部詳細不明)を持ってるんだよね……

ここからダウンロードした物だよつ[http://images.wikia.com/acecombat/images/3/3f/Ace_Combat_map.jpg]

公式地図かどうかは知らないんだけれど、拡大すると結構知名とかも解って面白いよ
あと、禁書風に言うなら君の幻想をぶち殺してしまって申し訳ない
君の地図はSS内の参考にさせてもらうよ
560 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/10(木) 08:24:16.41 ID:ZVnjjGNDO
ああ、済まない説明不足だね
一部地名地形を無視したのは謝るよ
どうしてもオリジナル地図が必要だったし、そうでないといけなかったんだ

ストパンと絡ませた時点でストパン側の各国を出して話を展開させたくなったから、主要国でない空白地にある程度地理関係を考慮しつつ入れたんだ
次期戦闘機の話とかも出来るし、それでストパンの地名を出したり出来るからね
だからカールスラントなんてベルカ戦争に参加してた国を2つくらい埋めちゃってるし……
本来はユーク=ロシア=オラーシャだったりもするけど、「=」にした場合はこの頃のユークは開戦準備中だから出兵を他国と一緒に出来ない(したくない)つまりオラーシャからサーニャが来れなくなる……とか

最終的にこの地図はSS内で「この国どこやねん?」ってなったときに見て欲しいかな
561 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/10(木) 08:27:51.04 ID:ZVnjjGNDO
ああ、禁書ってことはスワロー1かな?
まあ一言で言うならクロスSSに常識は通用しねぇ!なんてね?
562 :グラディウス1 [sage]:2011/11/10(木) 17:08:30.03 ID:fHqXhuvDO
乙、遅れてすまないアメジスト1。

ハルトマンが堕ちただと?
と言いたい所だけど、モデルの人が確か16回くらい墜ちてるからあんまり違和感なかったりする。

2010年代と聞いて僕はベルカ事変終了後だと思ってたよ。

遂にアンタレス出たねぇ、更にユージアからも参加するみたいだしますます次が楽しみだよ。

563 :スワロー1 [sage]:2011/11/10(木) 18:06:23.77 ID:iJpQslfj0
いけねぇ、コールサイン忘れちまったぜ( ̄A ̄;)
こちらスワロー1、>>559は自分で合ってるよ
細けぇ事を一々言ってすまないね
お詫びと言っちゃぁなんだが地図を描くコツ(自己流、ただし自分は上手くはない)を教えるよ
・海岸や山脈は大陸移動を念頭に入れる
・国境はその国々の歴史や地形を考える
・海岸や国境の細かいとこは手をわざとプルプル振るわせる(意外とこれが面白いように描けて便利)
こんなとこかな

彼ならきっと六枚の白い翼の機体に乗って、或いは冷蔵庫に六枚の翼が生えているエンブレム付けた機体で常識の通用しない変態機動(メルヘンダンス)する筈だよ
564 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]:2011/11/10(木) 18:25:39.62 ID:4dAos0ou0
>>563
<<ああ、冷蔵庫クンか、>>
<<こちらコール1、久しぶりみんな元気かい>>
565 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/10(木) 18:30:10.48 ID:ZVnjjGNDO
二人ともありがとね

グラディウス、またミスしてたよ。2010年代でなく2010年9月以前にしておけば良かったね(実はメビウス側の時間軸より少し先なんだ)

スワロー、地図の話はありがとう。だけどそこまでじゃなかったんだ
つまり国の配置だ
一応この後の展開上、解りやすさ優先で急遽必要に成りそうだから先に貼っておこうかと
あと君は早急に5をプレイするんだ

そしてコール1君も帰ってきたのか!久しぶりだね
566 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/12(土) 16:13:06.41 ID:3ZWANJ2DO
え〜こちら相変わらず設定とドッグファイトしてるアメジスト1だ
突然過ぎるがX2を持っていてPSN通信が出来るパイロットは居るかい?
大規模交戦空域の参考にACE OF ACESのエースランクを共に制覇して欲しいんだ。一人でやると分担してる感が出なくてね(ZEROの二度目の円卓だと敵数が少ないから……)
Sランククリアは狙っていないから、愛機で来てくれたら嬉しい
人数が揃えばそのあと対戦をしてもいいかもしれない

日程は今日の夜11時でどうだろう
交流やみんなのSSの参考にもと思うけれど全くの自分勝手な依頼だから無視してもらって構わないんだ
567 :グラディウス1 [sage]:2011/11/13(日) 01:09:25.58 ID:1OpiqZEDO
すまないアメジスト1、用事があって無理だった、ってゆうか今見て愕然とした、昨日から言ってくれたら絶対参加したのに……。

<<何ということだ……>>
568 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/13(日) 01:18:24.97 ID:1ePz+mDDO
いきなりすぎたのが悪かったんだ……オレは……取り返しのつかないことを……

ちなみになんだかわからないけど3vs5に成ったビーコン戦で勝ってきたよ!
それにACE OF ACESもやってくれた人がいてね
明日にはまた一つ投下できそうだ!
569 :グラディウス1 [sage]:2011/11/13(日) 02:42:32.10 ID:1OpiqZEDO
それは良かった、どうやら僕の出番は最初から無かったみたいだね、でも機会が有ったらやりたいな。
570 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/14(月) 21:00:29.03 ID:M3aOoFUDO
<<予告通り投下する>>

<<今夜は外が凍りつきそうに寒いけど気にしないよ>>
571 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/14(月) 21:01:14.36 ID:M3aOoFUDO
ドゥミトレスク「さあ始めよう──世界を変革する為の最初の宴を!」


ミーナ「ヴァラヒアがIUPFへ核ミサイル発射と引き換えに独立を認めるよう要求してきました!」

ミーナ「核は前回我が隊に被害を出した300m級が積んでいた模様です」

ミーナ「その関連で被占領中のロマーニャのナポリ軍港にも同じ艦とみられる潜水艦が入港したと諜報員からの情報がありました」

ミーナ「軍港から東にある核サイロらしき施設に運んだのでしょう」

ミーナ「よってIUPFの総力をもってこの核サイロを叩きます!」

ミーナ「我が隊は今回、陽動の裏で直接核サイロの制空権を奪取することが目標です!」

もっさん「そしてドゥミトレスクのこの要求は断じて飲めない!核を後ろ楯に持った国家は歯止めが効かなくなる!」

もっさん「そこで今回は部隊編成も全力で核を止めに行く!」

ミーナ「前の作戦で機体が無くなった二人は待機で、今回は11機での作戦とします」

もっさん「編成は私とミーナ、サーニャが「いいえ!私は前に出るわ」

ミーナ「戦力的に足りないのは明らかよ。モーラで鹵獲した機体の中に有ったF―15S/MTDアジャイルイーグルを使います」

もっさん「ミーナ──お前が前に出るなんて」

ミーナ「心配しないで美緒。二人の分まで上手くやって見せるわ──もう私の手の届く範囲で誰も落ちてほしくないの」

ゲルト「なんでブリーフィングでラブロマンスを……」

ペリ犬「少佐とあんな……羨ましいですわ」キーッ

ルッキーニ「ってことは私シャーリーと一緒に出られるね!」

シャーリー「おおう!実戦で久しぶりに組めるな!」

リーネ「芳佳ちゃんとも久しぶりだね!」

宮藤「うん!ほんとだねリーネちゃん!」

ピクシー「でも少佐はAWAC「それ以上言うんじゃないぞ?妖精」

ピクシー「禁句だったなわりぃサイファー」

サイファー「いや──みんな聞いてくれ!本当に今回は熾烈な戦闘に成るだろうが気を抜くな!俺達の翼が完全に折れるのは自分に負けたときだけだ!」

サイファー「──生き残れ!ベイルアウトしてでも!」

サイファー「以上だ!出撃するぞ!」
572 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/14(月) 21:04:19.14 ID:M3aOoFUDO
「来たか……ウィッチーズ」


「よし!全機インゲージだ!」

「「「「「「「「「了解!!」」」」」」」」」

九機の戦闘機が獲物を求めて三編隊に分かれながら空へ散る

まずガルム隊のロッテ

次に宮藤、リーネ、ペリ犬のケッテ

そしてミーナ、(・×・)、シャーリー、ルッキーニのフィンガーフォーである

対する敵戦闘機の数は整然とした編隊から無数とも思われたが

「35…40……43!みんな43機よ!一人五機相手して!」

女侯爵の固有魔法──超感覚による空間把握により正確な機体数が割り出される

「案外少ないね〜でもまずは射的っ!えいっFOX3!」

子豹の機体から早速長距離ミサイルが放たれる

「……P」

「……P」

「pP」

「……PP」

ロックオンを振り切る機は存在せず、他愛もなく墜ちた

「やったあ!四発四中だよ!」

「やるな〜ルッキーニ!でもあれAIだな」

「え゛っ」

「今更AIってどういうことダ?」

「……たぶん弾切れ狙いだと思う」

侍とともに後方支援をしていた白百合が分析する

「サーニャの言う通りだろう。全機なるべくミサイルの使用を抑えろ」

「使っても二発って所か?」

「命とミサイルは代えられんさ!おらっ!」

会話の最中ですら接近してきた敵の無人機を噛み砕く猟犬

敵編隊は二機、三機編隊に別れて魔女たちに迫り来る


「ええっとこれで……よし!」

久しぶりに出撃した豆柴が眼前の敵機に対し機銃で有効打を与え、即座に二機は破片と化した

「芳佳ちゃん凄い!」

「えへへ〜F―35が凄いんだよ!」

確かにF―35の対空性能が高いのも有るが、ひたすらに訓練していた成果でも有るだろう

「まあ、あれだけやってその機体にも慣れなければただのアホですわ」

バレルロールからインメルマンターンへと繋いで、無人機──XFA―24とヘッドオンする青
573 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/14(月) 21:05:34.75 ID:M3aOoFUDO
「あら、私に着いてきたの?」

女侯爵の後ろに着いた無人機達はどんどんと加速するが

「良い子ね……じゃあこれでどうかしら?」

単純なAIだったのか二次元推力偏向エンジンを用いたコブラのような機動にまんまと引っかかり、オーバーシュートされた

「墜ちなさいっ!」

オーバーシュートに気が付き、機銃射程外へ加速した無人機ではあったが長距離ミサイルからは逃れられず更に二機が空から排除される

「サイファー、このAIの戦闘レベル低くないか?」

目の前の蝿を手応え無く撃ち墜として、思った疑問が妖精の口をつく

「まあ編隊飛行だけは上手いんだけどな……これの何処が熾烈なんだよ?数か?」

無人機達はどこぞのアグレッサーや曲芸飛行隊並みの派手な飛行を編隊で行うも、ほとんどデコイ状態に成っていた

「中佐、後何機ダ?」

「今エイラさんの墜とした機体以外は後五機よ」

「ならもう一丁いただきダナ」

聞いた直後に二機墜とし、敵の数を減らす

「さ〜て私のこれで最後だな!」

グラマーな兎が派手な塗装の無人機を旋回ざまに墜とし、迎撃機は空から居なくなった

この間実に六分と五十二秒


「あちゃあ……やっぱり殺られちまったか」

「当たり前ダロ」

「まあ彼女達は僕らが頂くけどね」

「よし、ヴィルコラク遊撃隊!作戦開始だ!」

三度目の正直とばかりに狼達は襲いかかる

「この編成は……ヴィルコラクだ!」

「げっ……またこいつらカ……」

「おう!そのエンブレム!嬢ちゃん久しぶりだなあ!あんときの約束通りめちゃくちゃにしてやるぜ!」

首長龍退治で相対した二人がまた出会う

「へへ、俺にあんたが追い付けるのカ?」

「おっと!私が誰か知ってて言ってるのか?私は『グラマラス・シャーリー』だぞ!」

兎は固有魔法の加速でMIG―31に颯爽と追い付き、攻撃を加え始めた

「ふぅん……バラウールの時のタイフーンのもう片方か」

「舐めてもらっては困りますわよ!」

青の一番とも呼ばれる彼女とキリアコフがほとんど同じ空域をキープして激しいドッグファイトを繰り広げる

「貴方がこの狼部隊の隊長さんかしら?」

「そう言うのならそちらもか」

何時の間にか隊長対決となり、お互いの隊のプライドにかけて譲れなくなった二人

「それに私負けられないのよ!狼にはね!」

自身の使い魔が狼の彼女は同じ狼のヴィルコラクに負けられないのであった
574 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/14(月) 21:12:08.33 ID:M3aOoFUDO
「うわ……凄い」

「あんなの私に無理だよ……」

まだまだ新人な二人はその空の光景と気迫に圧倒される

「二人には今すぐにあのレベルになれなんて言わないさ。ただお前らにも出来ることは有るだろう?」

「つまりは個性を活かせってこった。ん?」

「あれは……」

──地表にある円形の蓋が開いたのだ……まるで地獄の釜が開くかのように──

「マンホールもとい核ミサイルの発射口か?」

「ええっ!でもまだ要求段階じゃ?」

「残念ながらあの要求は最後通告だよ。ウィッチーズとガルムの諸君」

ドゥミトレスクが全回線の無線を使って話しているようだ

「しかし何になる?核はベルカの7つで十分だろう!違うのか!?」

妖精が問う

「そうだ。あの時世界は怖れ、自身を戒めた。しかし年月は残酷にもそれを風化させた」

「十五年だ!十五年で世界はまた元に戻ろうとしている!」

「私はこの核の力で世界にあの時の戒めを思い出させる!」

ドゥミトレスクは問いに自身の目的を加えて答えた

「……言ってるこたあ正しいかも知れんさ?でもな!関わりの無い人々まで巻き込むことはねぇだろ!犠牲なんてちゃちな言葉で済ませはしねぇぞ!」

それに鬼神は怒りを露にする

「ならば止めてみるがいい!私を!その核を!」

力を力で止めてみろ──そういう意味だった

「ああ!良いぜ、やってやる!……ハッタリかましたは良いがサイロん中入って止めろってか?アヴァロンを思い出すな……」

とてつもないデジャブを感じた鬼神

「おいサイファー!あの娘が来たぜ!」

「……」

蠍が運命の空に躍り出る

「おっと、そうだ!どうせ君達にその娘は名乗っていないのだろう?私の愛娘、コールサインはアンタレス1だ!エスコートをよろしく頼むよガルム!」

「言われなくたって!」

「ちぃっ!ルッキーニに宮藤とリーネ!その横坑から入って中の施設破壊してこい!」

妖精は賭けることにした

「ええ!?」

「そんな……」

「解んねぇか!?お前たちに出来るはずなんだ!やってみろ!」

ひたむきな彼女達の芯の強さに

「行くよ!芳佳、リーネ。私に着いてきて!」

子豹が二人を引率する

「う、うん」

「ピクシーさん!やってみます!」

「ああ!Good Luck!」

「そしてさあ来い蠍子ちゃん!お前のしつこいのもこれで終わりにしようぜ!」

「……」
575 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/14(月) 21:12:45.30 ID:M3aOoFUDO
もっさん「ここからは私が内部トレースの結果を元にナビゲートする!良いな?進行は慎重に素早くだ!」

宮リル「「「了解!」」」

もっさん「まずは最初の隔壁の開閉スイッチが右下方に有るはずだ」

リーネ「少佐、これですね?FOX2!」ボンッ

もっさん「よし良いぞリーネ。次は道なりに進め!」

宮藤「うわっなんか凄い通路の曲がり方!」

ルッキーニ「凄いね〜!」

もっさん「その先は左と右に通路が別れる!ルッキーニ!お前は左を最後まで突き進み、発電部を破壊してこの施設の反対側の入口から退避しろ!」

ルッキーニ「了解〜!それじゃ芳佳にリーネ、ファイトだよ!」

宮藤「ありがとうルッキーニちゃん!」

もっさん「さて問題はお前たち二人だ!その通路の先は隔壁が閉まっていてたぶんスイッチが上下左右のどこかに有るはずなんだが……」

リーネ「くぅっ……私のグリペンは滞空出来ないよ」

宮藤「待って!私のF―35ならベクタードなんとかで……あっ!FOX2!」ボンッ

もっさん「よく見つけた宮藤!次が本丸だ!」

宮藤「でもこの通路曲がりくねってて……」

リーネ「きゃっ!危なかった……」

もっさん「良いな?そこを抜けたら中央コントロール施設だ!管制塔の真ん中を二ヵ所狙わなくてはいけない訳だが二人でどちらを狙うか決めろ!」

リーネ「芳佳ちゃんどうしようか?」

宮藤「こういうときピクシーさんならリーネちゃんが上で私が下!決める人が先の人の分も責任を持てるようにするの!」

リーネ「解ったよ!」

もっさん「さあシステム中枢だ!よく狙え!脱出は上へ抜けろ!」

リーネ「えーいっ!FOX2FOX2!」ボンッ

宮藤「いけるっ!もう一個……FOX2!」ボンッ
576 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/14(月) 21:14:39.92 ID:M3aOoFUDO
「くっ……」

オルマは焦っていた

「終わりダゾ!」

「ちっ!ベイルアウトするぜ……」

しかしその焦りもすぐ自分と共に空へ吹き飛んだ


先刻にスレイマニと女侯爵の戦闘は呆気なく決着がついていた

蠍を追って突っ込んできた猟犬に行く手を遮られ、スレイマニがミサイルを回避出来なかった為だ

そしてそれと時を同じくしてガビリア機は兎から機銃の的にされ続けていたことで大破

動揺したオルマは前述の通り、狐から左右のエンジンへミサイルを貰いイジェクト

今、ヴィルコラクで飛んでいるのはキリアコフだけだった


「どいつもこいつも下手くそだ!」

キリアコフはどうしようもない状況に苛立ち、仲間へ暴言を言い放つが

「何ですって!なら見せてあげますわっ!『トネール』!」

追いかけ回されながら言われた一言に勘違いして怒り、青は自身の固有魔法──電撃をお見舞いする

「いっ!?」

目の前にいかにもな電気の球体が現れるが、追うキリアコフは機体ごと突っ込むしか無かった

「くそっ!なんだこの球は……やばい!?イジェクトッッザザザザザザ」

機体を一瞬球体から脱出させ、その隙にキリアコフがイジェクト

それから約三秒後──再び電球に捕まったSu―37の液体燃料が異常沸騰し、大爆発を起こした

「どうですの!!……後でヘアセットが大変なんですわよ?」

キリアコフより副作用として髪へ帯電する静電気を気にする青
577 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/14(月) 21:15:28.43 ID:M3aOoFUDO
「あらら。ヴィルコラク遂に全員やられたのか」

「まあウィッチーズ相手に生身であんだけやり合ってる時点で十分凄いんだけどな〜」

二人が呆れながら話す

「……」

「こいつは喋ってくんないし」

「根暗なんて女の子に言う馬鹿がいるか!なあ?アンタレス」

「……」

何時の間にか軽口を飛ばす余裕が出た猟犬

何故なら

「まあ機体性能とぴったりな腕だよな。エース級だよ」

「ああ、でも三回も見てればいくら上手い奴でも看破出来るさ」

やはり仕留め損ねていたのは蠍にとってミスだったようだ

「……っ!」

鬼神が放つバルカンの弾が尾翼をかする

「ほらほら!可愛い声で鳴けんじゃねえか!」

下衆のような言葉を吐きながらその反面大胆かつキレのある機動で蠍に迫る

「止めろサイファー!悪役だろそれ!お前マーセナリーじゃねえだろ!」

鬼神の行動に思わずツッコミを入れざるを得ない妖精

「……何で」

「へ?」

コントのような猟犬の掛け合いに彼女は呟き、叫ぶ

「……何であんた達みたいな奴等が夢にまで殺しに来るのよ!!」

「えっ……えっ?」

訳が解らない鬼神

「……」

沈黙する妖精

「あの時私を……殺してくれなかったからっ!あああああああああ!もうっ!帰る!」

止めどなく溢れる感情に任せ、飛び去る蠍

「えっ!ちょっ!」

「彼女を怒らせたようだね?ガルム。まあ良い……所詮核などには頼らんさ。次はザザザザザザで会おザザザザザザザザザザザザ」

「あんたも待ちやがれ!あ?無線が!」

発射口の爆発と共にドゥミトレスクとの通信が途切れる

「おっ!やりやがったなあの三人!」

「タイミング良いんだか悪いんだかわかんねぇ!!」
578 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/14(月) 21:16:16.42 ID:M3aOoFUDO
宮藤「はあ……死ぬかと思ったねリーネちゃん」

リーネ「うん……」

ルッキーニ「なかなか面白いアスレチックだったけどな〜」

ピクシー「二人はよく頑張ってる!それが今回如実に出たな」

ミーナ「ええと、美緒?全員居るわね?」

もっさん「ああ!全機無事だ!」

ミーナ「良かった……さあ帰りましょう!私たちの家に!」


エーリカ「オーライ!オーライ!」

ゲルト「それはそっちで!ええと……これはあっちに!」

エーリカ「ふぅ……トゥルーデ、この機体ってシャーリーが頼んでたオーシアからのだよね?」

ゲルト「ああ。それにしては見掛けないフォルムだな」

エーリカ「新型だよねどう見ても。この時期に新型持ってくるグランダー社もよく解らないし」

ゲルト「リベリアンは一体どんな発注の仕方をしたんだ?」

エーリカ「……ねぇトゥルーデ?今また輸送機が来た音しなかった?」

ゲルト「ハルトマン。幻聴じゃなかったぞ……ん?カールスラント機だと!?」


ドゥミトレスク「落ち着いたかい?アン」

アンタレス1「ええ。お義父樣……」

ドゥミトレスク「ガルムは手練れだよ。仕方無いさ」

アンタレス1「でも彼らを倒さなきゃならないんです……私の見る悪夢を終わらせるためには」

ドゥミトレスク「解ったよアン。君のための機体を解放する段取りを始めさせよう」

ドゥミトレスク「……しかしあの時の通信はガルムに届いたのか?」


?「何!?ガリアまで飛ばないのかよ!」

受付「済みません……あっ!でも扶桑までなら飛びますよ?」

?「扶桑だあ?……小隊長が喜びそうだが」

受付「どうします?」

?「地酒は旨いんだろうな?」

受付「ええ、扶桑酒はオーシア大陸では有名ですよ!」

?「仕方ねぇな……んじゃ扶桑行きの便で」

受付「はい。解りました!……エコノミークラスで良いですね?」

?「ああ」


?「んでなんすかこの機体は?」

つもっさんF―15

?「あの二人からお前へのプレゼントだそうだ」

?「へぇ〜先輩たちが〜。なんか書いてますけど扶桑文字でしたっけ?これ」

?「ああ、読みは『レップウマル』だな」

?「なんかかっこいいすね〜!」

?「とあるエースの機体らしいがエンジンが特殊だったとかで換装してあるそうだぞ。良かったな」

?「オレなら特殊なのでもいけますよ!」

?「お前のそういう自信過剰はどこから来るんだ?」
579 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/14(月) 21:18:34.04 ID:M3aOoFUDO
投下完了
あと地図も手書きで書いてみた。データスワローのペイント?片羽ラプターのあとなんだか調子がっ

つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=25009
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=25010

今回は勢力圏と大陸の地形を紹介。これまたズレまくり&画像の向きが……

・地形
北西側─アルプス山脈
北東側─グランピアン山脈
南側の山脈─ピレネー山脈
扶桑の山─富士山
真ん中の肌色─ZONE砂漠
緑─平原

〇主要地
ピンク=敵側占領地
西側⇒ナポリ
真ん中⇒プライズ・ノートン基地
東側⇒ロンドン

オレンジ=味方側
敵前線→ウィッチーズ基地
南側→オルゴイ戦で奇襲を食らった臨時基地
山脈の後ろ→パリ
扶桑→北が東京、南が横須賀

●赤×は過去の戦闘区域
海側〜プロファクス
南側砂漠、山脈〜オルゴイ
北側ナポリ近辺〜モーラ
北側砂漠近辺〜バラウール
北側山脈〜核サイロ


グラディウス1、済まなかったね
是非とも君の都合の良さそうな時に一度お手合わせしたいな
あと手伝って貰ったのはリベリアンとかの人だったから、君の出番は無かったわけじゃないんだよ。むしろ待っていたんだ
580 :グラディウス1 [sage]:2011/11/14(月) 22:57:53.26 ID:Dgc2LuaDO
乙、アメジスト1、これで501全員、1回は出撃したわけだね。

グランダーIGってことはお姉ちゃんとその嫁も架空機に乗り換えかな?

そしてPJの運命は如何に?

じゃあ僕が仕事が休みの日が良いな、次の休みはまだ分からないから分かったらここに書くよ。
581 :グラディウス1 [sage]:2011/11/15(火) 19:51:51.96 ID:RLM3iBoDO
グラディウス1よりアメジスト1、明後日なんかどうだい?
僕はその日休みだからガッツリやれるよ。
582 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/15(火) 20:12:25.37 ID:zWDKX64DO
こちらアメジスト1、了解だ!
早くて夜の七時(1900)には出来るけれど良いかな?
日程はSP01を一戦やって君にリクエストが有れば他のミッションも
あと対戦の交戦協定は散弾ミサイル禁止と架空機をどこまで制限するかかな?
583 :グラディウス1 [sage]:2011/11/15(火) 20:53:44.01 ID:RLM3iBoDO
OK、取り敢えずそれで行こうか、細かい事は当日に向こうで話そうと思うんだけどそれで良いかい?
584 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/15(火) 20:55:48.85 ID:zWDKX64DO
もちろん!
……X2にチャット機能有ったっけか?
585 :グラディウス1 [sage]:2011/11/15(火) 21:42:18.16 ID:RLM3iBoDO
チャット不可ならルール設定は君に任せるよ、対戦はTLS、LSWM、SASM自粛ぐらいかな?
586 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/15(火) 21:46:03.70 ID:zWDKX64DO
LSWMは使っても良いんじゃ無いだろうか
あと架空機は複数選択で一機とかね
今零戦でインフラに居るけど37が強かった……
587 :グラディウス1 [sage]:2011/11/15(火) 22:25:30.03 ID:RLM3iBoDO
じゃあそれで行こうか、後僕は向こうでは金欠気味だから機体の準備に時間がかかるかもしれない。
588 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/15(火) 22:29:25.38 ID:zWDKX64DO
そうかこの前やり始めたばかりだったね
今インフラにハルトマンってTACネームでラーズグリーズ04がいて焦ったんだが君じゃなかったか
準備は幾らでも待つよ
589 :グラディウス1 [sage]:2011/11/15(火) 22:40:57.30 ID:RLM3iBoDO
確かに僕っぽいけど違うよ、僕のTACネームはここのパイロットと組む事を前提に付けてあるんだ。

今住んでる所はネットが繋がって無いから休みの日に弟の家の回線を使わせて貰うしか無いんだよね。
590 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/15(火) 22:51:49.46 ID:zWDKX64DO
そうか
こっちはまだ仲間内の頃に付けたから全く関係無いや
強いて言うならレッドバロン的な感じかな

今2ちゃんのチャット探してきたけど使えそうな所が無いし、今後に備えて何処かにスレを立てようか?
591 :グラディウス1 [sage]:2011/11/15(火) 23:08:40.23 ID:RLM3iBoDO
ここのクラシックかゴミ箱じゃダメかな?
592 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/15(火) 23:16:46.98 ID:zWDKX64DO
そうなるよね
じゃあ当日にクラシックに立てよう
もう今日は寝ようかなアメジスト1イジェークト
593 :グラディウス1 [sage]:2011/11/15(火) 23:20:53.41 ID:RLM3iBoDO
了解だ、おやすみアメジスト1。
594 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/17(木) 09:44:01.52 ID:lpt0L3VDO
早すぎるけど建ててきた
じゃあグラディウス1、1900に会おう

【B7R】エースコンバットのSSを書くための空戦スレ【東京上空】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/vip4classic/1321490532/l50
595 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都) [sage saga]:2011/11/18(金) 16:05:04.65 ID:daQce9/L0
エスコンと聞いて入ったらただの雑談スレか

外野が言う事じゃないかもしれんが、コテは止めた方が良いと思うんだ
なんか入りづらいし
596 :グラディウス1 [sage]:2011/11/20(日) 16:54:20.35 ID:qPPt40+DO
>>595 わざわざ見に来てくれたのにガッカリさせてすまないね。

>>1に書いてある通りコテ名乗るかは自由だからずっと名無しのままで居ても問題無いよ、実際名無しでSS投下してくれた人も居たしね。
597 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/20(日) 23:26:37.08 ID:sVBt08qDO
>>595確かに雑談の多さは否めないかな……でもまだみんなSSを書く準備段階だったりするからって理由も有るんだ
コールサインは前スレからの雰囲気作りな意味合いが強かったからなあ。ちょっと不快に思われたって仕方なかったね申し訳無い
もしもう一度ここに来たら是非参加してみてくれたら嬉しいかな

さてと投下するよ。今回はてんこ盛りに詰め過ぎたかもしれない……
何度か展開を変えたけどこれが一番無理がなかった気がするんだ
598 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/20(日) 23:28:26.64 ID:sVBt08qDO
エーリカ「みんなお帰り〜!」

ミーナ「ただいま!」

ゲルト「大変だミーナ!みんなも!実はさっきIUPF回線の通信が入ってな!」ダダダ

リーネ「通信……ですか?」

ゲルト「ああ、リベ……もといオーシア海軍が今回の核サイロ攻防戦の隙を見てナポリとローマに奇襲をかけたそうだ!結果は圧勝!あの潜水艦だけ既に居なかったらしいがな……」

ルッキーニ「それってロマーニャ解放ってこと……?」

シャーリー「そうだぞ!ルッキーニ〜やったなあ!!」

ルッキーニ「え……シャーリー!やったよ!」ダキッ!パフパフ

シャーリー「おうおう!良かった良かった!」パフパフ

サイファー「ピクシー、すごいよなシャーリーのあれ」

ピクシー「ほんとだよな」

宮藤「ですよね」


もっさん「む、オーシアの機体保護シート?しかもこのシルエットは……まさか!」バサッ

ゲルト「少佐、それはグランダーの……」

つ震電U×2

もっさん「これ……計画が頓挫した……まさか実現出来るなんて……やっと私も飛べるぞぉぉぉぉ!!!」ウルウル

宮藤「何で泣いてるんですか坂本さん!?それに二機有りますけど……」

もっさん「泣かないで居られるか!待ちくたびれていたんだ私は!それにもう片方は当然、宮藤!お前のだ!」ズビシイッ

宮藤「ええっ!でも私乗れる気が……」

もっさん「お前の父親、宮藤博士の設計図から出来た機体だ!お前になら乗れる!」キリッ

宮藤「お父さんの……」

もっさん「まあ設計図の技術を提供することでグランダーに施設を借りたが、完成出来ればそれで良かったんだ」

エーリカ「だからオーシア便で来たんだね〜」

もっさん「完成したのとシャーリーが発注したのが同時だったんだろう」

リーネ「良かったね芳佳ちゃん!」

宮藤「うん!」

シャーリー「ん?だったらルッキーニの機体どこいった?」

ゲルト「知らないぞ?二機しか運び込まれなかったからな」

ルッキーニ「まあ?あたしはフランカーで十分なんだけどね!」
599 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/20(日) 23:30:53.24 ID:sVBt08qDO
サイファー「オーシアも慌てたなあ……あれエーリカが二人?」パチクリ

ウルスラ「私は妹のウルスラです」

ピクシー「ああ!エンジンの!……壊しちまってすまんな」

ウルスラ「いいえ。お気になさらず。あのエンジンより良いものはもう幾らでも作れますから」

サイファー「なんて出来た妹さんなんや……。どうしてこっちに?」

エーリカ「えっへへ!ウルスラはこれ持って来てくれたんだ!」ジャン

つS―32
つSu―47

サイファー「おおっ高性能機!でもこれカールスラントには無い機体じゃ?」

ウルスラ「ベルカ戦争で鹵獲され、サピンから試験機として購入された末に倉庫で眠っていたこの子達を近代化処理しました」

ウルスラ「具体的にはエンジンとパイロットの魔力に適応出来るフラップへの換装ですね」

ピクシー「へぇ〜元が良いから強化のしがいが有ったろ?」

ウルスラ「ええ、姉さんとバルクホルン大尉の機体の扱い方は良い意味で派手ですからそれに対応させなければいけませんので」

ゲルト「ならそれに答えなければな!」

エーリカ「うん!助かったよウルスラ!」

ウルスラ「いえ、それでは私はこれで……」スタスタ

ウルスラ「あっ!忘れるところでした。ウラヌスと一緒に持って来ていたD―30F6Mの方はどうですか?」クルッ

ゲルト「ウラヌスは急冷却エンジンだな?そのD―30F6Mもエンジンか?」

ウルスラ「ええ、あの時コンテナに入れて持って来たんです」

エーリカ「見てすらいないよ?」

ウルスラ「確実に持って来たんですが……不思議ですね」

サイファー「ん、ピクシーが墜ちた日に有ったことは宮藤の事件位だろ?つまりあの日みんな意外と自由だった訳だ」

ピクシー「だろうな」

サイファー「ってことは整備をしていた奴に疑いの目が行く」

ウルスラ「妥当ですね」

サイファー「ウルスラ、エンジンの特徴は?」

ウルスラ「あれはターボファンの大出力エンジンでMIG―31のものを試験的にダウンサイジングと魔導化を施していて、多くの機体に搭載することが出来ます」

サイファー「ダウンサイジングに魔導化?つまりパイロットによっては加速して元のMIG―31にも追い付ける訳だよな?」

ウルスラ「ええ、機体が軽いか安定して魔力を加速へと回せるウィッチならたぶん」

ピクシー「魔力を加速に?……まさか!?」

シャーリー「あはは……あれだったのか〜!オーバーホールの為の予備エンジンが無くて探してたら、私のトムキャットの隣に無印のコンテナが有ってな〜」

ゲルト「中を見てみたら新品のエンジンか……?」

シャーリー「そうそう!しかもやたら良い音するし、積んでみたらパワーダウンしないのなんのって!」

ゲルト「……なあウルスラ?あのエンジンの搭載予定機は誰のだったんだ?」

ウルスラ「確か……そうバルクホルン大尉、貴女のタイフーンでした」

ゲルト「つまり私はそのエンジンが無かったからヴィルコラク遊撃隊に苦戦し、あの対空セミアクティブミサイル擬きに墜とされたのか……?」ゴゴゴ

エーリカ「トゥルーデ……それはどうかn「リィィィベェェェリィィィアァァァァァァァンンンンン!!!!」チャキッ!パキュン

シャーリー「げっ!!こりゃ逃げるが勝ちだ!あとヴィルコラクは仇取ったじゃん!!!」ダダダダ

ゲルト「万が一に死んでから仇撃たれても嬉しくないだろうがああああ!」ダダダパキュンパキュン

エーリカ「……あの時は速度緩めてたから避けられなかったし、ミサイルもマッハ3.5位出てたからタイフーンにあれ積んでも意味無かったんじゃ?……って当然聞いてないよね〜」オテアゲー
600 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/20(日) 23:31:34.77 ID:sVBt08qDO
ウルスラ「お役に立っているならそれで良いです」

サイファー「ほんま出来た妹さんやんなぁ」

ピクシー「そういや宮藤の事件ってどうなったんやろ?」

サイファー「ほんまやね〜。ウルスラはん知りまへん?」

ウルスラ「済みません……でもあの日基地内で誰かの使い魔のような狐色の子犬を見かけました」

サイファー「使い魔?」

ウルスラ「私達ウィッチは動物と契約することでその力を借りたり出来るんです。解りやすいのはバルクホルン大尉の肉体強化辺りでしょうか」

ウルスラ「普段一人歩きなんて使い魔はしませんし、珍しいなと思ったんです」

サイファー「へぇ〜知らんかった」

ピクシー「サイファー、常識だろうがよ……。ふーん?つまり狐色の子犬が使い魔のやつが怪しいわけね〜」


宮藤「じゃあ私のF―35はどうしましょう?」

もっさん「F型に乗れるのは……エイラだな!ちょっと来い!」

(・×・)「今からサーニャとサウナ行くんだけどナ〜。んで何用ダ?」

もっさん「宮藤が震電Uに乗り換えるにあたってF―35が空くんだが、お前乗らないか?」

(・×・)「宮藤のお下がりカ〜。まあ私のF―18よりは良いのかナ?」

もっさん「戦力的な底上げにもなるが……どうする?」

(・×・)「うん、宮藤。お前の機体受け継ぐゾ」

宮藤「はいっ!」


ウルスラ「」トコトコ

ピクシー「さよならも言わずに帰るのかい?」

ウルスラ「!」

ピクシー「悪い悪い。驚かせたな」

ウルスラ「いえ」

ピクシー「ねぇさんの事が心配だから補給なんて建前使って来たのにこんなあっさりで良いのかな〜なんてさ」

ウルスラ「……やはり変わり有りませんでしたから」

ピクシー「双子だから離れていてもなんとなくは解ることもあんのかねぇ」

ウルスラ「そうかも知れません」

ピクシー「ふふっ、実を言えばお前は大人しい雰囲気してたのにさっきあんなにはしゃいでたから不思議だったのさ」

ウルスラ「///」

ピクシー「まあウルスラみたいな妹のチューンした機体ならあの二人を守ってくれんだろ。その礼を言いたくてな」

ウルスラ「いえ……私に出来ることをしたまでです」

ピクシー「プロだねぇ……戦争が終わってまた今度何処かで会えたら良いな。んじゃ」

ウルスラ「ええ、また」


ミーナ「はい……はい……了解しました」ガチャ

ミーナ「次はプライズ・ノートン奪還戦……ね」
601 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/20(日) 23:32:10.50 ID:sVBt08qDO
サーニャ「そろそろ夜間哨戒行かなきゃ……」

(・×・)「今日は私も行くゾ〜」

サーニャ「うん」

(・×・)(久々に二人きりダ……これは)ゴクリ


サーニャ「La〜La〜……」

(・×・)「♪……ン?」

サーニャ「どうしたのエイラ?」

(・×・)「……来るゾ!下からダ!」

ズドゥゥゥゥバァァァ

サーニャ「っ!」

(・×・)「流石にステルス機にはちゃんと当てられないみたいダナ。バラウールにしては変なところから砲撃してきたシ……」

サーニャ「えっ、バラウールならみんなが壊したんじゃ?」

(・×・)「ン〜もしかしたら……サーニャは中佐にスクランブルの連絡をしてクレ!私は行って迎撃してくるからナ」

サーニャ「解ったわ。気を付けてね」

(・×・)「ああ!」


ミーナ「ZONE砂漠に夜間哨戒へ行った二人からスクランブル要請!敵は大小機種すら不明。現在もこちらに接近中でサーニャさんの能力に干渉さえせずにこちらの勢力圏へ突入した模様です!」

ミーナ「全機出撃!レベル5の緊急度なのでブリーフィングは空で行います」

もっさん「私を含めて宮藤、バルクホルン、ハルトマンは新しい機体だが会敵までに慣れろ!良いな!」

「「「了解!」」」


<<こちらエイラ、あいつは亡霊ダ!しかも強化されてル!>>

もっさん「亡霊だと!?」

ピクシー「非科学的だな……」

もっさん「そうじゃないんだ。私達がお二人と合流する前に仕留め損ねた『空中要塞スピリダス』の事だ」

サイファー「どんだけ空中要塞居るんだよ!?それに仕留め損ねたって……」

ペリ犬「あの空中要塞はガリアのパリを攻撃した後に私達と交戦しましたの。結果は私達が一方的に対空兵装と電磁砲──今思えば機載型のバラウールを破壊したんですが……」

ルッキーニ「ツンツン眼鏡の機体のやつみたいな装置から電気をバァーって流してさ!」

宮藤「ミサイルの誘導も効かないし、近付けないしで最終的に追撃にも失敗して……」

ピクシー「えっ?バラウールって機載出来んの?」

もっさん「そうらしい……壊しはしたんだが」

サイファー「電撃フレアとかやべぇじゃねえか!中佐、他にこいつの特徴は?」

ミーナ「一応私達が見たのはそれだけ。さっき二人が確認したのはその壊したはずのバラウールの砲撃らしいけど……」

ピクシー「見事に直ったんだな」
602 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/20(日) 23:33:41.16 ID:sVBt08qDO
「良かった……」

「ん?ルッキーニ、はしゃぎ疲れたのか〜?」

兎は珍しく子豹が静かにしていたのを気にした

「いや、大丈夫だよ!……やっぱりロマーニャが解放されて良かったなって」

「だよな。でも次はリーネのブリタニアだ!気を引き締めてくぞ〜!」

「お〜!!」

二人の強い決意は沈みかけの砂漠の月に聞こえていただろう


「ふふふっ……あっはっはっは〜!」

大空に再び舞った侍──坂本美緒は愉快さに笑いを堪えない

「あの……坂本さん?大丈夫ですか?」

豆柴こと宮藤芳佳は侍の笑い声を空で久方ぶりに聞いたため問いかけるが

「宮藤!笑わないで居られるか!?この最高の機体で宿敵と再び相見えるんだぞ?」

「は、はあ……それはそれは……」

まともに聞いて今の侍から的を得た返答を貰うことはF―4Eで左捻り込みをする位無理だった


「トゥルーデ〜私の妹良い仕事するでしょ〜?」

女騎士がS―32を調整している後ろで悪魔は妹自慢をする

「本当にな。お前とは大違いだ」

しかしそれを女騎士はさらっと、そう、さらっと流す

「ひっどーい!そんなこと言うならクリスに会いに行くとき運転しないぞ〜!」

悪魔は騎士にもいる妹の話を持ち出し、反撃

「うぐっ……私にだって運転は出来るんだ!なんとかなる!」

「常にどこでもオートドリフトしてる癖に?見えてる側溝にはまらなかったこと無いのに?」

「ぐぐぐ……」

空では無敵な女騎士も地に四輪が着くと駄目らしい
603 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/20(日) 23:35:07.56 ID:sVBt08qDO
「目標が見えてきたわ!みんな良いかしら?夜間の戦闘は昼間よりも周りが見えないのは当たり前だけど味方機とぶつかるのはご法度よ!」

「それに夜明けまであと十分だ!奴の姿ももうじきはっきりと見えるはず!行くぞ、ストライクウィッチーズインゲージッ!」

「「「「「「「「「了解!!」」」」」」」」」

隊のツートップから指令を受けて散開する11機の翼達

「みんな遅い!こいつ強すぎるんダゾ!」

F―35の推力偏向を器用に使ってエルロンロールを決める

「エイラ、みんな十分早く来てくれたわ」

先行していた狐は応戦でミサイルを撃ち切っていた

しかし随時白百合に状況を確認することで敵の的に徹し、時間を稼ぎ切ることに成功する

「お前らよく耐えたな……流石隊の公式カップルだ」

「まあ片方ヘタレだけどナ〜、二人とも先撤退しろよ?燃料持たんぞ」

「はい」

「ム〜!まあ良いカ……サーニャ、帰ろう」

猟犬に褒められたがいまいち納得のいかない狐

「明らかにパワーアップしてるよな〜これ。今確認できるのはオルゴイのエンジン2つとバラウールの上側になんか発射装置みたいなのがくっついてるくらいか?」

兎が対空砲火を掻い潜って亡霊の新装備を確認すると──

「言い忘れたけどその上側の装置はミサイルジャマーみたいなのも付いてるし、下の格納スペースにはAWACSのレドームも有るゾ!」

「つまりそれがサーニャちゃんが気が付かなかった原因?」

巨大な亡霊のからくりが判明する


「機長!対空砲火を厳にします!」

「うむ!モーラソーサーとREADSも再起動せよ!」


「ペリ犬さん!今です!」

「任せなさい!FOX2!」

青の機体から放たれたミサイルはミサイル発射装置らしき物へ突き刺さる──はずだった

ブィイイイイイイイイーン!

「えっ?」

「なんだ!?ミサイルが曲がった?」

何かの起動音と共にミサイルがあらぬ方向へ飛んでいく

「エイラが言ってたミサイルジャマーじゃない?でもミサイル当たらないのはちょっと勘弁かなあ……」

更に子豹が右翼端のSAMにミサイルを撃つが当たらない

「むう……この大きさでは機銃で先に装置を破壊など出来ないだろうしな」

「ちっ!試してみたら野郎強化ECM張ってやがる!」

侍が言うが早いか妖精は試していた
604 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/20(日) 23:36:44.88 ID:sVBt08qDO
「ネウロイ……かしらね?」

女侯爵が呟く

「ネウロイ?」

「この地方に伝わる伝説。──混沌より出で、黒き鎧を纏い、全てを蹂躙し、また混沌に帰す」

「その者の名はネウロイ──なんてね?」

まさしく今の亡霊である

「ミーナ〜スピリダスがネウロイだったなんて笑えない冗談だよ?」

「でも確か伝説はこう続くはずだよな?──二度目に現れし時、かの者地に伏して、やっと力の本質を知るであろう──」

妖精が続けた

「あらよくご存じで」

「ばあ様に聞いたのさ。うちのばあ様ってたぶんこっちの出身だったのかもしれん」

「初耳だぜ?南オーシアにルーツ有りってか」

「うちの両親と一緒に紛争で死んじまったからちゃんとは聞けなかったけど」

「それに言ってたんだよ……遠い地方には魔法がある」

「その魔法で自分に出来ることをするのがウィッチだと」

「俺この隊に居て解ったんだ──この話のネウロイ倒したのはウィッチじゃねえかって、さ」

妖精が今の状況にそぐわないセンチメンタルな発言をしたが

「そうだろうな、そうとしか考えられん。というかこの地方の伝説なのにそうならないのはおかしくないか?」

鬼神は話の文脈で解れよと言わんばかりにツッコむ

「う゛っ……」

「……」

「……」

隊に一名を除いて気まずい雰囲気が流れる

「……ネウロイとウィッチに出来ること……はっ!いけるかもしれん!」

何故か真面目に考えていた侍が閃く

「ん?少佐いきなりどうしたんだ?」

「みんな!作戦を伝える!一撃決まればあのシステムを壊せるはずだ!それとペリ犬とリーネ!」

「な、ななんですか少佐?私に出来ることならなんでもおっしゃって下さい///」

「私もいけます!」

「お前ら二人にしか出来ないことだ!あれを壊すにはな!宮藤は私に着いてこい!」

「はっ、はい!」
605 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/20(日) 23:37:51.06 ID:sVBt08qDO
「奴等READSとモーラソーサーの妨害で手こずってますよ!やりましたね!」

「ふっ!でなければこのようなフル装備にしたかいが無かろう?」

スピリダスVはヴァラヒアに存在する兵器の技術の粋を結集した機体である

「機長!無線でスピリダスがネウロイとか言われてます!」

「ほう?光栄じゃないか!このスピリダスVがあの無双の悪魔とされるとはな!」

「ならばその名に恥じぬ力を見せようぞ!全対空機銃、SAM起動!」


月が沈み東の空が明るくなる

そして照らされる砂塵と共に反撃が始まる──


「行くぞ……『砂漠の東雲作戦』開始!!」

「「「「「「「「「「「了解!!」」」」」」」」」」」


http://www.youtube.com/watch?v=gD3wgvg_J9o&sns=em

「頼んだぞ!あとは作戦通りに行動してくれ!」

「陽動チームアタック!十分注意して!」

女騎士と悪魔、兎と子豹の名ロッテからなるフィンガーフォーが亡霊の翼へと向かう

「行くぞ!リベリアンッ!」

「そっちこそ!二人も当たんなよ!」

「当たる訳無いじゃん?でもただ躱すだけってね〜」

「だよね〜」

──亡霊の体を包む鎧から増大した無数の悪意が向かって来るが

「なんかいきなり弾幕強く成ってない?当たんないけど」

「ルッキーニ、それ当たりだと思うよ〜当たらないけど」

彼女達がそれを気にする素振りは無い。何故なら──

「機体が想像以上に動くだと……この弾幕、超えられるぞ!」

「この四機はカスタム機なんだぜ?当てるほうが難しいだろうさ」

魔力に対応する彼女達の機体は悪意の波を乗りこなす

女騎士は力技、兎は加速、悪魔は気流操作で

「みんな使いまくってるけど私魔法なんてあんまり使わないし〜でもこういう場面なら張りきっちゃうよ!」

子豹のSu―27を狙っていた対空ミサイルが暴発する

子豹の魔法──高熱発生によってミサイルの燃料が沸騰させられたのだ

「まあルッキーニのは味方も食らう確率あるしな〜仕方ない仕方ない」

「時間稼ぎはなんとかなりそうね!破壊チーム、アタック!」

女侯爵から猟犬達へGOサインが出る
606 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/20(日) 23:38:51.43 ID:sVBt08qDO
「おっし!俺等も突っ込むぞ!ペリ犬ちゃんと着いて来いよ?」

「ええ!小佐の期待は裏切れませんもの!」

「言ったな?バッチリ決めろよ!つーかリーネが止めなんだからな」

「は、はい!」

こちらは青と立ち耳猫が猟犬と共にフィンガーフォーを組む

「やっぱりあの二人は凄ぇな〜見てて解るぜ!」

二機の新型が悪意をすり抜け翻弄するのを妖精は眺める

「護衛が余所見すんな!ペリ犬墜ちたら終いだぞ!」

「そこまで簡単には墜ちませんわ!」

「まあまあ、お二人共落ち着いてk「チャンスよ!サイファーさん、ペリ犬さん突っ切って!」

立ち耳猫が収める間も無く、機が訪れる

「Okay!」

「行きますわ!」

陽動で亡霊の対空砲火に一瞬綺麗な隙が出来た──それはまさに『海割れの奇跡』のようだったという

「やれっ!」

「はいっ!『トネール』!!!」

亡霊の前に出た青のタイフーンからあの電球が複数生成され、放たれる

そして電球達ははREADSの元へ吸い寄せられるように向かい──


「機長!……READSに何かが干渉してます!しかも複数!」

「なんだと!?」

「うわっ!」


「いっけぇ!やっちまえリーネ!落ち着いてぶちまけろ!」

「はいぃ!」

青によって放たれた電球は装置本体に不規則な外部通電を行った

幾ら表面を対弾バリア化する効果を持つとはいえ、READSが電子機器であることには変わり無いのだ

そしてそこへ立ち耳猫ことリーネの固有魔法──実弾強化で威力を増したバルカンが撃ち込まれ──


「READS機能停止!」

「くそっ!なんだというんだ!」


かのアベンジャーと同等の威力とも称される立ち耳猫機のバルカン砲には弱体化したECMは紙も同然だった

「よっしゃあ!流石リーネ、デカブツキラーだな!」

「やりました!」

確定的な爆発を確認し、喜ぶ二人

「やれやれですわね」

「よくやったなペリ犬!ナイスだ!」

「褒められても当然のことをゴニョゴニョ///」

「フフン。さて機銃がこっち向く前にヅラかるぞ!」

「は、はい!」

青が小佐以外に褒められて嬉しくなったのは何時以来だっただろうか
607 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/20(日) 23:39:46.68 ID:sVBt08qDO
この作戦概要はこうだった

女侯爵が戦況判断

機体の運動性能の高い四人が陽動

猟犬達が強化ECM発生装置を破壊

そして


「美緒、宮藤さん!あとは頼むわよ!」

「任せろ!」

「了解ですっ!」

扶桑の魔女が新たな刀と共に亡霊の鎧へ止めを刺す


「機長!機体下面に二機の新型が接近していますっ!」

「ぐっ……ECMコートが無くなってはモーラソーサーのジャミングが生命線だ……機内稼働に移行する!早急に収容せよ!」

モーラソーサーはその名の通りモーラの機能を持つジャミングレドームであり、索敵も兼ねている

それを守り、相乗するREADSの強化ECMコートが有ってこその機外稼働だった

しかしその鎧が失われた今となっては弱点を晒しているのと変わらない


「坂本さん!レドームが!」

作戦立案段階でロックオンが出来ない為に、ソーサーへは至近距離でミサイルを撃ち込む予定だった

しかし格納スペースへとソーサーが消えていく

「まだだ!まだっ!間に合わせてやるっ!扶桑魔女とこの震電を甘く見るなあああああっ!!!」

白い輪を一瞬纏い、震電Uが速度の境界を破る

「食らええええぇぇぇぇ6AAM全弾発射ぁああああああっ!!」

──侍の叫びと共に目視のみで放たれる長距離六連装ミサイル

「あんな距離からミサイルが!?」

ソーサーが格納され切り、隔壁が閉まり始めているその場所へ殺到し──

「凄い!全弾命中……!」

「やったか!?くっ……シャッターが止まっただけか……」

全弾が隔壁に防がれてしまったが遮蔽機能は壊れたようだ

「宮藤!あとは任せる!あの隙間に一発かましてやれ!」

「はいっ!いきますっ!」

侍の気迫にあてられた豆柴はその機体と共に一直線に隙間へと向かう
608 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/20(日) 23:41:40.30 ID:sVBt08qDO
「機長!モーラ格納失敗!このままでは破壊されます!」

「機銃を全て下方に集中させろ!」


「くぅ、キツいけど……でも!私が!やるんだあぁ!」

着実に近付いていく豆柴と震電Uを対空機銃座が狙い澄ましたその時──

「夜明けだと!?朝日が眩しくて見えねええええええ!!!」


──奇しくも夜明けだった


山脈にかかっていた雲により、ほんの数分だけ完全に太陽が空へ昇るのが遅れていたのである──

「狙いが緩く!?今ならっ!」

「宮藤……まさか日の出まで味方に付けるとは!……やっぱりあいつ──」

朝日に照され輝く震電U

まさに後光が差している様だった

「当たらねぇ!くっそぉ!」

角度的に狙える銃座が豆柴を追いたてる

「いっけぇ宮藤!」

「芳佳あと少しだよ!」

「いやあ震電って凄いね?」

「あいつもうあそこまで飛べるように成ったのか……」

迎撃が手薄にされた陽動隊がその機動を眺める


遂に集中していた悪意を振り切る震電U


「当たって!お願い!」


放たれる二発のミサイル


──そして響く炸裂音と轟音


「確認したぞ!よくやった宮藤!!」

「……ったあ!やりました坂本さん!」

──一発が隔壁に、そしてもう一発が見事ソーサーへ直撃した
609 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/20(日) 23:44:28.19 ID:sVBt08qDO
「本当によくやったわ宮藤さん!さああとは陽動隊……流石ね〜みんな!」

ロックオンが出来るように成ったと伝えようとして女侯爵は気が付く

「そりゃ散々撃ちまくられたしな!」

「気が付くよ〜あんな音すればもうロックオン出来るってさ!」

「これでどうかな!」

「甘いぞハルトマン!」

先の陽動隊の面々は爆発を確認して即座に攻撃を開始、既にほとんどの対空兵器を破壊していた


「機長……」

「まさか再びここまで追い込まれるとはな。しかし我らにはあと二つ力がある!」

「バラウールとHI―TASMですね?」

「そうだ。現在こちらにジャミングが無い状態だからこそ放つべきだ」

「了解です。HI―TASM発射準備開始!くっ一発しか発射管が……高度はどうします?」

「この機の高度で良い。オルゴイより装甲は固いのだ……耐えられる!」

「高度はスピリダスVと同高度!」

「よし……発射!」


「次はエンジンだ!ペリ犬、リーネ!ミサイル全弾ぶちかませ!」

「「了解!」」

左右のエンジンへHI―TASM破壊チームが攻撃を開始すると

「ん……いけない!」

「なんだ?ミサイル発射管が……」

──亡霊の損傷したと思われたミサイル発射管が一つだけ起動したのだ

最大限の悪意を撃ち出す為に──

「間に合って!」

固有魔法により亡霊の外部、内部を問わず視ていた女侯爵だけが気が付いたその予兆

「みんなっ……万が一の為に魔力を機体に張っておいてねっ……」

「何!?……はっ!そのミサイルは燃料気化か!?」

侍が固有魔法の魔眼を用い、上昇する悪意の正体を見定める

「美緒……もし何かあったら後を頼むわ」

「縁起でもない!何を言ってる!?」

悪意を追跡して上昇する彼女から弱音が聞こえる

「そうね……みんなを守るんだからっ……」

「ミーナ!?」

「当てるっ!当たって!」

悪意に向かって放たれる無数の弾丸

それらは確実に中心を直撃し──悪意が爆ぜる
610 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/20(日) 23:46:41.20 ID:sVBt08qDO
「中佐!?」

「ミーナァアアアアアアア!!!」

女侯爵と機体が爆発に飲み込まれていったのを誰もが見ている事しか出来なかった

「野郎!いい加減ぶっ壊れろっ!」

それと時を同じくして鬼神は余っていたミサイル全てを発射管へと撃ち込んでいた

「中佐!?ミーナ中佐っ!?」

「ミーナ……嘘だよね?」

「くそっ!」

依然空に残る大爆発の跡

返る事の無い無線

「私が低高度に居なければっ……」

「少佐のせいじゃ……」

「くっ……」

「中佐……」

「……よ」

「えっ?」

「……大丈夫よ……生きてるわ」

「ミーナ!本当か!?本当にミーナなのか!?」

「そう……まだ死ねないわよ……ちょっと無理しちゃっただけ」

「ミーナ……帰ったら軍法会議だ!」

「良いわよ……流石にキツかったわ。あんなことしちゃ駄目ね……」

女侯爵が生きていた最大の理由──それはF―15S/MTDに積まれていた二次元推力偏向エンジンだった

その名の通り二次元推力偏向エンジンはベクタード・スラスト──推力を縦方向へ±20%自在に偏向することが出来る

彼女はHI―TASMが爆発する二秒程前にエンジン推力を偏向し、機体をクルビットの如く後方へ縦回転

爆発の際に機体の腹部から後部のエンジン近く──つまり背面飛行で衝撃を受けることにより中心にまで突撃しなくて済んだのだ

しかし魔力を加速や推力偏向へ傾けすぎた無理が祟って、身体の負荷を軽減出来ずに軽いブラックアウトをしてしまい、彼女は自由落下に陥っていた


「……」

「機長……」

「……バラウール起動」

「やりますか」

「ああ、やらざるをえんさ」

「エンジンルーム!最後だ……一分間だけで良い!ハイパーマニューバでコブラをさせてくれ!」

「こちらエンジンルーム……もう手は打ち終わりましたよ」

「すまんな……」

「一花……死に花咲かせて魅せるのがヴァラヒア軍人でしょう?」

「ふっ……そうだな」

こちらでも最後の作戦が開始されようとしていた
611 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/20(日) 23:47:27.95 ID:sVBt08qDO
「旋回!?もう撤退なんて……うっ!」

進路を180゜変えた亡霊の後部には──青白い光

「あれってバラウールですよね?しかも射線が……」

「リーネさんの言う通りね……射線が私達の基地に向いてるわ」

直線的に撃たれてしまえば被害が出るであろう射線だった

「有る事自体すっかり忘れてたぜ……」

「でもやるしかない!誰かミサイル撃ち込めるか?」

「私と陽動隊は全機無理だ!撃ち切った!」

「こっちも三人共に無理ですわ!」

「私は離れ過ぎているのとエンジンが咳き込んですぐには行けないわね……」

隊の中でミサイルを持っていたのは──

「俺か……あと二発しかねぇぜ?」

「私、四発ありますよ!」

妖精と豆柴の二人だった
612 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/20(日) 23:48:27.68 ID:sVBt08qDO
「俺と宮藤しかミサイル無いなんてな……よし、みんなは今の中佐の位置まで退避。宮藤は俺に続け!」

「了解です!」


「宮藤」

不意に話しかける妖精

「はい。なんですか?」

「実は──」


「さて話は終わり。さあリラックスしてけよ」

最早腕は新人とは呼べないが精神面で豆柴の緊張をほぐす

「努力します!」

「よし、旋回完了。良いか?俺が仕留め損ねたら頼むぞ!」

二機が射線上に戻る

「はい!」


「ハイパーマニューバ開始!」

「発射まであと二分です!」

咆哮のカウントが開始される


「この砂漠で止め刺してやるぜスピリダス!バラウールっ!」

一旦取った距離を一気に詰める妖精

亡霊の腹へ擦りに行く様な高度で、速度を緩めず突撃していく

「FOX3!」

それは彼が中距離対空ミサイルの発射ボタンを押した時だった──


「あれはオルゴイの機動か!?」

女騎士はかつて苦しめられた機動に気が付く

「エンジン積んでる時点でやりかねねぇとは思ったが……」


亡霊が垂直に空中で滞空する

「くそっ!」

敢えなくミサイルは首長龍の砲口上部に有った弾除けに防がれてしまった


「機長!あと一分です。コブラも限界ですね……」

「エンジンルーム、尽力に感謝する!姿勢を元に戻し次第照準を再設定!」
613 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/20(日) 23:49:16.33 ID:sVBt08qDO
「不味い……だいぶ熱量が蓄積しているな」

射線から離れて見守る一同

「スピリダスは水平飛行に戻りましたけど……芳佳ちゃん大丈夫かな」

「大丈夫ですわ。彼女なら──」

残る者は祈る事しか出来無かった


「すまんな宮藤。後は任すぜ!」

「はいっ!」

すぐさま妖精の通った軌跡を追いかける


「あと四十秒!」

「落ち着いて芳佳ちゃん!」

「ウィッチなら一撃決めてこい!」

「さっきより楽でしょ!ささっと決めちゃえ!」


「あと三十秒!」

加速するエネルギー充填

「急げ!巻き込まれんなよ!」


──あの時から私に出来ることをずっと探してた

──約束したから

──今がその時なのかもしれない

──お父さんの遺してくれたこの翼で

──未来を

──みんなを

──還る場所を


──守る
614 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/20(日) 23:50:00.17 ID:sVBt08qDO
「あと十五秒!!」

先程の妖精より速く──一直線に震電Uが翔る

「今っ!」

放たれた四発の矢は白き軌跡を残し


「あと十秒……ミサイル接近!」

「構わん!!てえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」


砲口に直撃する矢


首長龍は──







──身悶えながら最後の咆哮を放った




「くぅうぅぅぅぅっ……」


咆哮は下にずれた


地響きと共に巻き上げられる砂塵


それは亡霊自身も圧壊するほどの凄まじい衝撃と轟音だった


そしてその咆哮は接近し過ぎた彼女と刀を




──飲み込んだ




615 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/20(日) 23:50:56.30 ID:sVBt08qDO
「えっ……」


咆哮の後、一つの識別信号が途絶えた


「宮……藤……?」


亡霊が爆散しながら墜ちていくその周りに彼女の機影は──無い


「まさか……だよね」


「そ……んな……芳佳ちゃん?」


「あ、あり得ませんわ……あの土壇場に強い宮藤さんがヘマをやらかすなんて」


「しかし……あんなに近接していては……」


「でも中佐が生きてたんだから宮藤だって……」


「そうだよ……少佐と中佐の魔法で確認すれば!」


「「……」」


「っく……残骸すらも把握出来ないなんて……」


「魔力の反応も痕跡も砂が……くそっ!」


「俺だ……」


「俺がミサイルの数で順番を決めなけりゃ……俺が……」


「ピクシー……」


全てを混沌に帰す様に砂が覆い尽くした空は──誰にも等しく虚しかった


616 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/20(日) 23:53:03.06 ID:sVBt08qDO
「そんな……嘘」


「宮藤がやられタ?冗談にしちゃみんな質悪過ぎダゾ……」


「冗談だったらどれだけ良いか……済まない……完全な俺の判断ミスだ……」


「ピクシーさん……あれしか方法は無かった筈だ」


「っ……それでも俺らしくなかった……あいつに先に行かせていれば……」


「ピクシー」


「サイ……ぐっ」


「終わったことグダグダ抜かすんじゃねぇよ……戻ってくんなら何べんでも聞いてやるさ?でも一回死んじまったら戻って来ねぇんだよ……」


「……」


「ああ……何時も解ってた。誰かが居なくなるってこんなことさ」


「ハードリアンライン、シェーン平原、円卓、アヴァロン──全てで仲間達が脱落してった」


「最初から最後まで生き残ったのは二人だけ」


「……」


「何処でも同じなんだ……ピクシー、お前はベルカとユージアの戦争に何を見た?」


「国境の意味以外に解ったこと有るんじゃねぇのか?」


「有ったさ……でも」


「それより多く失うことに慣れすぎて……今のこの感情なんてとうの昔に置いてきたのにな……」


「……変わらねぇなあの時と」




617 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/20(日) 23:55:04.10 ID:sVBt08qDO
「美緒……貴女それって……早すぎるわ」


「でも……これで良いか?ミーナ」



──宮藤芳佳軍曹、14歳

扶桑皇国海軍遣欧艦隊第24航空戦隊288飛行隊所属
第501統合戦闘航空団「STRIKE WICTHES」派遣

宮藤軍曹は2010年07月23日深夜から24日早朝にかけての敵空中要塞スピリダス迎撃作戦である『砂漠の東雲』作戦に参加
当作戦に於いて、スピリダスに搭載されていたレドームを破壊
その直後、機載兵器であったバラウールによる所属基地への砲撃阻止の為、再度攻撃を敢行
これの破壊に成功し、軍曹はスピリダスを撃破
しかしバラウールの破壊時に砲撃に巻き込まれ行方不明となる
彼女の乗機ASF―X 震電Uの残骸は発見されず、遺体も回収されていない
この機体は彼女の父親である故宮藤一郎博士の設計によるものであり、当機は初の実戦投入でもあった

追記
彼女は前日の核ミサイルサイロ制圧戦にもF―35に搭乗し、参加
コントロール施設への直接攻撃に成功している


「ええ、これで良いわ……美緒?」


「私が連れてきたのにな……まだ訓練学校に居たあいつを……」


「守れなかった……私の僚機を……」


「……私もよ。あの娘を守れなかった……そして編隊機を守れなかったのは」


「こんなものでも書かないと気が狂いそうなんだ……お前も宮藤もいっぺんに失う所だったから……ミーナっ!」


「美緒……」


「ミーナ……それでも今だけはこうさせてくれ。お前だけでも……お前が居てくれるから私はまだ戦えるんだ……」


「芳佳ぁ……なんで芳佳が」


「ルッキーニ……あいつがこの基地を守ってくれたんだぞ……感謝しなきゃっ……くそっ」


「こんな死に方なんて……あり得ねぇだろぉ……」


「おかしいよね……私ですらミサイル直撃で死ななかったのにあの魔力で誰よりも厚いコーティングの出来る宮藤がだよ?」


「あいつに限って……か。それが通用しないのが戦場だ……覚えておけ」


「うん……そうするけど納得いかないや。トゥルーデ自身がそうなんでしょ」


「……っ。あいつは私の妹に似ていたんだ」


「みんな解ってたよ。トゥルーデがあんまり関わらないようにしてたのもね」


618 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/20(日) 23:57:44.79 ID:sVBt08qDO
「芳佳ちゃん……なんで……ぅぅぅ」


「リーネさん……落ち着けって言う方が酷ですわね……」


「ペリーヌさぁん……芳佳ちゃんが……芳佳ちゃんが……」


「……芳佳ちゃあああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!」


「あの豆狸……私までっ……くぅぅぅ……」


「宮藤……がナ」


「あんなに上手く飛べる様に成ったのに……」


「サーニャは私が守るよ……命に変えてもナ」


「でも今だけは宮藤の事を想う……あいつのF―35を私は引き継いだから」


「ありがとう……エイラ。……そうね芳佳ちゃんが安らかに眠れるように祈りましょう」





〜続く〜
619 :グラディウス1 [sage]:2011/11/21(月) 00:58:03.57 ID:UZdF/jmDO
乙、アメジスト1。

えーと……この後何とかなるんだよね?

後予想はしてたけど、この砂漠で戦闘するとZONEがかかるからZONE砂漠なんだね。
620 :アメジスト1 [sage saga]:2011/11/23(水) 23:43:38.53 ID:KdUrtp8DO
私事だけどデータスワローにメールのバックアップが出来るようになったアメジスト1です

グラディウス1、彼女は立派に任務遂行したよ……今はそれだけだね
ちなみにin the zoneかけたかったからっていうのはお約束
次回のプライズ・ノートン奪還戦はあるマイナーなエース部隊が外部作品から更にゲスト参戦するけど許してくれ

本題はこっち
http://m.youtube.com/watch?guid=ON&gl=JP&hl=ja&client=mv-google&v=4suDVMtcbic&fulldescription=1
えーっとバグらしいんだがこんなん成るんだね知らなかったよ
621 :グラディウス1 [sage]:2011/11/24(木) 05:27:48.06 ID:LfquqhjDO
最早彼女の持つ主人公補正に期待するしか無いか……。

僕の5でも一度だけカガーっと来た事あるよ、しかも初戦で。

その結果僕はアークバードは最後に必ずああなると勘違いしてた時期があったんだ(笑)

アサホのF15S高価い……、でも買う、F35みたいに空自カラーとか有るかもしれないし。
622 :スワロー1 [sage]:2011/11/29(火) 23:23:48.21 ID:mG7muKlp0
こちらスワロー1、SSの続きがちょっとだけど書けた
随分待たせて申し訳ない。明日あたりに投下するよ
623 :スワロー1 [sage]:2011/11/30(水) 10:51:28.36 ID:+yZTqmLQ0
予告通り投下するよ
先に言っておくけれども、エスコン未登場の機体も出す予定なので悪しからず

それでは久しぶりにコホン……
スワロー1、エンゲージ!
624 :スワロー1 [sage]:2011/11/30(水) 10:54:49.05 ID:+yZTqmLQ0
>>373続き

        ACECOMBAT.5´

PROMOTED ROOK´S ORIENTAL

         Mission00

        新任講師 ケイ・ナガセ
625 :スワロー1 [sage saga]:2011/11/30(水) 10:56:13.64 ID:+yZTqmLQ0
諸君、早速だが任務だ。

今回、諸君等には訓練を兼ねた哨戒飛行を行ってもらう。

なお、先日非公式に行われた空戦における国籍不明編隊の情報は未だ掴めておらず、再度当基地に接近する可能性がある。

厳重に警戒せよ。

また、今回からオーシア空軍所属の元戦闘機パイロット、ケイ・ナガセ大佐が特務教官として訓練に参加、地上から諸君等を指導する。

諸君等は大佐から多くの事を学び、吸収出来るよう尽力せよ。

以上。
626 :スワロー1 [sage saga]:2011/11/30(水) 10:57:06.52 ID:+yZTqmLQ0
管制官《こちら鳥寝島航空基地管制塔。デルタフォース6、聞こえるか?応答せよ》

上条「あーあー、こちらデルタフォース6、上条。よく聞こえます」

禁書「後席のインデックスなんだよ。よく聞こえているかも」

上条「チェック完了、何時でも行けます」

管制官《よし、デルタフォース6、発進を許可する》

上条「了解、デルタフォース6、発進します」ゴーーーーーー!!

管制官《高度制限を解除、空の旅を楽しんで来い!》
627 :スワロー1 [sage saga]:2011/11/30(水) 10:58:57.87 ID:+yZTqmLQ0
3月11日 鳥寝島上空 0937時


空に上がると上条達は既に上で待っていた僚機と合流する。

そして子萌の操る隊長機を先頭に編隊を組み、海岸線を上からなぞる様に北へ飛んで行く。

暫くすると通信が入った。

J‐WACS《こちら早期警戒管制機『イノケンティウス』、デルタフォース各機、聞こえるかい?》

この日の哨戒飛行に参加するもう一つの航空機、ソトア空軍所属の【J‐WACS(E‐767)】だった。

月詠《こちらデルタフォース1、TACネーム、セブンワンダース。よく聞こえてるのですー》

御坂《デルタフォース2、レールガン。こっちもOKよ》

一方《デルタフォース3、ベクトルカウンターだァ。全く問題ねェ》

土御門《デルタフォ−ス4、オートリバースだにゃー。いい調子ですたい》

青ピ《デルタフォース5、ブルーピアスやでー。感度良好、視界も良好、ええ事尽くめやねー》

上条「デルタフォース6、イマジンブレイカー。こちらも問題ありませんのことよ」

J‐WACS《デルタフォース各機、了解したよ》

禁書「あれ?この声聞き覚えがあるんだよ。イノケンティウス、もしかしてすている?」

ステイル《!その声はインデックスかい!?》

禁書「そうなんだよ!うわぁ!懐かしいねすている!」

ステイル《ああ、本当に懐かしい。でも今は任務中だ。下でまた会おう》

禁書「了解なんだよ。すている」

上条「知り合いか?」

禁書「うん!後で紹介するね!」
628 :スワロー1 [sage saga]:2011/11/30(水) 10:59:24.08 ID:+yZTqmLQ0
インデックスが嬉しそうに上条に返事をしたところで管制塔からの通信が入る。

ナガセ《こちら鳥寝島管制塔、ケイ・ナガセ。デルタフォース、イノケンティウス、聞こえてるかしら?》

月詠《こちらセブンワンダース。ナガセちゃん、聞こえているのですー》

初春《管制塔、こっちも聞こえています》

ナガセ《了解、それじゃ訓練視させてもらうわよ。皆頑張ってね》

ステイル《それでは各機、予定通り哨戒飛行を行ってくれ》

月詠《おーけーなのです。皆さん私に付いて来てくださいですー》

デルタフォース(以下デルタ)2〜6《了解》

上条「インデックス、後ろは頼むぞ」

禁書「大丈夫なんだよ。むしろとうまの方が心配かも」

上条「はいはい、了解ですのことよ」

上条とインデックスは周囲に目を配らせ警戒する。

訓練を兼ねているとは言え昨日国籍不明機が領空侵犯したばかりだ、何時も以上に警戒は怠れない。

島北部の軍港を越え、市街地上空へ入る。

街を一周すると、今度は来た道を引き返して行く。

どうやら今回は哨戒だけで済むようだ。

ステイル《こちらイノケンティス、デルタフォース隊、以上はないか?状況を報告してくれ》

月詠《皆さん問題ありませんかー?》

御坂《こちらレールガン、異常なし》

一方《こちらベクトルカウンター、異常なしだァ》

土御門《こちらオートリバース、問題ないにゃー》

青ピ《こちらブルーピアス、全然異常なしなんやでー》

上条「こちらイマジンブレイカー、異常ありません」

ステイル《よし、それでは哨戒飛行を終了する。各機基地に戻れ》

ナガセ《皆、お疲れ様。下で待ってるわよ》

哨戒飛行を終えた彼等はゆっくりと基地へ戻って来た。
629 :スワロー1 [sage saga]:2011/11/30(水) 11:00:25.46 ID:+yZTqmLQ0
管制塔《デルタフォース6、貴機のチェック後、着陸態勢に入れ》

上条「了解」

禁書「とうま、こっちはチェック完了なんだよ」

上条「解かった。管制塔、自機のチェック完了、これより着陸態勢に入ります」

管制塔《了解》

管制塔《侵入高度、速度、コース適正、そのまま維持しろ》

上条「了解」

管制塔《デルタフォース6の着陸を確認、お帰り、良い腕だ!》
630 :スワロー1 [sage saga]:2011/11/30(水) 11:01:03.92 ID:+yZTqmLQ0
哨戒任務は無事終了した。

デブリーフィング後、ナガセ大佐が話をされる。

各員はそのまま待機せよ。

なお、昨日の国籍不明機の解析は現在も続行中である。

引き続き厳重に警戒せよ。
631 :スワロー1 [sage saga]:2011/11/30(水) 11:01:31.20 ID:+yZTqmLQ0
随分あっさりとしたデブリーフィングが終わると上官は一言、「失礼します。司令」と言って部屋から出て行く。

数分後、管制塔から戻って来たナガセが部屋に入って来た。

ナガセ「皆ー。集まってる?」

月詠「あっ、ナガセちゃん来ましたねー」

ナガセ「月詠大佐への連絡事項は現時点では特に無いです。何かあればこの後のアレの時にでもお知らせします」

月詠「了解なのですー。それでは後はお任せするのですよー」

ナガセ「了解。……それじゃあ皆、話を始めるわね。あっ、楽にしてくれて良いわよ。先ず御坂からね……」

ナガセが上条達に講師として授業を開始したのを確認し、静かに部屋を出て行く小さなベテランパイロット。

彼女は、デルタフォース隊隊長から鳥寝島基地司令へとその顔を戻しながら、来るべき戦いに備え闘志を燃やしていた。

それに気付いていたのは同じく闘志を燃やしていたスーパーエースただ一人だった。
632 :スワロー1 [sage saga]:2011/11/30(水) 11:02:07.94 ID:+yZTqmLQ0
3月11日 鳥寝島空軍基地 1540時



私は月詠司令を取材・調査すべく司令室の扉に張り付いていた。

教官のナガセさんは今、教え子達に教鞭を振るっている最中、と言う事はつまり彼女の取材が出来ない。

そこで、今回は私のもう一つの取材テーマである月詠司令に焦点を当ててみようと思った訳だ。

が、これはどうやら失敗だったようだ。

部屋に篭って仕事ばかりしている。

まぁ、教官としても基地司令官としても多忙な彼女なので、当然の事ではあるのだが……。

ふと窓の外を見ると西の空が茜色に染まっている。

気付かぬうちに夕暮れを迎えてしまったようだ。

扉の向こうからコツコツという床を叩く音が聞こえて来る。

その音は段々こちらへ近づいて来た。

ガチャ……、夕日が射し込む廊下に扉の開閉音が響く。

月詠「あれ?アンジェリーナちゃんこんな所で何をしているのですかー?」

アン「あっ、ええっと……。ナガセさんの取材が出来ないのでこの基地の散策でもしようと……」

月詠「それは構わないですけど、あんまりあちこち動き回らないで欲しいのですー」

月詠「民間にも開放しているとはいえ基地の中はいろんな秘密がわんさかなのでそれこそスパイ疑惑を掛けなくてはいけなくなるのですよー」

アン「す、すみません!以後気を付けます」

月詠「それならおーけーなのですよー。……あっ!そうでした。この後ナガセちゃんと会う用事があるのですけど、一緒に来やがりますかー?」

アン「良いんですか?」

月詠「是非是非着やがれ子猫ちゃんなのですー」

アン「それではご一緒しますね」

月詠「おうおうついて来やがれー!」

テクテクと楽しそうに歩き出した小さな基地指令。

遊園地にてはしゃぐ幼子の様だ。

だが、そんな幻想をぶち殺すキツイ煙草の臭いが司令室から漂って来て、私の鼻を刺激していた。
633 :スワロー1 [sage saga]:2011/11/30(水) 11:04:19.40 ID:+yZTqmLQ0
数分後、私達はある部屋の前に立ち、読書をしている女性を見つけた。

ナガセさんだ。

月詠「お待たせなのですナガセちゃん。今開けますねー」

ナガセ「了解。早速始めましょう。……ところで何であなたも一緒にいるのかしら?」

月詠「さっき偶然会ったのですよー。ナガセちゃんの取材の時間まで暇そうだったので、私が連れて来たのですー」

ナガセ「成程、……まぁ、あなたなら問題ないわね。でもこれから私達がやることは暫く口外しないでね」

アン「解りました。いったいこれから何をするんですか?」

ナガセ「直ぐに解るわ」

扉に貼り付けられているプレートには『シミュレーション・ルーム』の文字が書かれている。

月詠指令が首から提げているIDパスを読み取り機に翳すと、ガチャッと開錠された音がドアノブから聞こえて来た。

部屋に入ると、そこには幾つかの小部屋に分かれていた。

月詠「私は1を使うので、ナガセちゃんは2に入っちゃってくださいですー。それからアンジェリーナちゃんは私と一緒ですよー」

アン「はい」

ナガセ「了解。で、ルールは?」

月詠「特殊兵装禁止、勝敗は撃墜判定を取るまで、燃料切れの場合は引き分け、ロケーションはランダムで5回戦でどうです?」

ナガセ「解りました」

ナガセさんは2番の小部屋に入ると何やらブツブツと思案し始めた。

指令は「こっちですよー」と私を呼びつつ1番の部屋に入る。

私も彼女の後から小部屋に入ろうとするが、中はとても狭かった。

月詠「アンジェリーナちゃん。後ろに座ってくださいですー。あっ、扉は閉めてくださいねー」

言われた通りに座席に体を捻じ込み、扉を閉めた。

目の前のモニターに『A.C.S.S.』の文字が浮び上がる。

だが、意味は理解出来ない。

軍事用語だろうか?
634 :スワロー1 [sage saga]:2011/11/30(水) 11:04:53.71 ID:+yZTqmLQ0
月詠「基地の改修工事の際に上に無理言ってバージョンの更新しておいて正解だったのですー」

アン「あのー……。月詠大佐、いったい何をするんでしょうか?」

月詠「超本格飛行機ごっこなのですよー。いやー、この日をどれだけ待ち望んだことやら」

アン「(ごっこって……、)それじゃナガセさんも?」

月詠「もちろんなのですよ。彼女からいろいろ教えてもらわなきゃならないのですー。なにせあの『計略破壊(ラーズグリーズ)』の1人ですからねー」

月詠「本来、異国の軍人である彼女とのタイマンなんて天地が引っ繰り返っても出来るものではないのですから、楽しみでならないのは当然なのですよ」

アン「何故あの人がラーズグリーズだって知ってるんですか!?」

月詠「声が大きい!一応秘密なんですから音量を下げるのですー!」

アン「すみません……。でも、なんで知っているんですか?」

月詠「ちょっと知り合いに聞いたのですよー。詳しくは大人の事情と言うやつなので聞かないでくださいねー?」

ええ、私はこれ以上詮索しないですよ。

なぜならその笑顔が怖いからです、大佐。

アン「えーと、話を戻しますとつまりラーズグリーズであるナガセさんと大佐が模擬戦を行うと?そう言う事ですか?」

月詠「正解ですー。ナガセちゃんをここに呼んだ理由の1つがこれなのですよー。」

月詠「まぁ出来の悪い生徒ちゃん達を任せられる人材を探していたら偶然彼女だったんだぜー。ってのが本音なのですが、結果おーらいだったので良かったのですー」

アン「出来の悪い……?彼等は成績優秀と聞きましたが?特に御坂少尉は昨日の戦闘でも生き残ったじゃありませんか」

月詠「はぁ……。彼女は特にダメダメなのですー。あんな飛び方じゃ敵に『はいどうぞ、撃っちゃってくださいねー』なのですー」

月詠「他の生徒の皆さんもそれぞれ問題児ばかりで前任の教官(せんせい)方を困らせてばかりだったのですー。はあぁ……」

「でも、皆良い子ちゃんですし、パイロットとしての可能性は絶対にあるのですけど……」と溜息混じりに付け足す大佐。

彼女の言う『ダメダメ』や『可能性』が何なのかは解からないが、少なくとも生徒の事を常に気に掛けている人のようだ。

彼女が彼等教え子達に慕われているのが良く解かる。

そして、『教官』でも、『指令』でも、『大佐』でもなく、『先生』と呼ばれる訳も。
635 :スワロー1 [sage saga]:2011/11/30(水) 11:05:32.83 ID:+yZTqmLQ0
月詠「機体は……、何時も通りこれで行くのですよー」

大佐の選択した機体、それは【F‐4EJ改】という名の戦闘機だった。

私が鳥寝島に来るに当たって事前に調べて来た情報によると、これは元々オーシアで開発された戦闘機をベースにライセンス生産された。

ただ、少々古い機体だとかで数年後にはソトア海軍・空軍から引退予定だという情報もある。

アン「どうしてその戦闘機なのですか?もっと性能の良い機もあるのに……」

月詠「いつも使っているならその機体の癖とか性格とかが体に染み付いていますけど、普段乗りなれていないとそうはいかないですからねー」

月詠「いくら高性能な機体でもそれを使いこなせなければ意味を成さないのですー。だからやっぱり使い慣れてる機体の方が良いのですよー」

アン「でも、古い機体では最新鋭機に対してとても敵わないのでは?」

月詠「うーん……。それはそうなのですけど、ウチ(ソトア空軍)って予算等の関係でなかなか新型の戦闘機を輸入出来ませんし、」

月詠「自分達で造るにしてもオーシアやベルカみたいな航空技術も無いですから、こんな辺境の島ですから機体が回される時は常に時代遅れ気味なのですよー。はぁ……」

アン「あー……。なんかすみません……。失礼ですけどやっぱりソトアってオーシアとかに比べると軍事力で劣るのでしょうか?」

月詠「陸は比較的数が多いですからある程度物量で押し切ますし、海の方は伝統的に強いのですけど、空に関しては良くないのですよー」

月詠「まぁ、それでも一昔前よりは大分マシにはなって来たのですけど……」

そんな事を言っているうちに私達はとっくに空中に来ていた。

前席によるとここはユージア大陸のコンベース港だそうだ。

私が産まれた時、このユージア大陸は『大陸戦争』と呼ばれる大規模な戦争があったと教科書には書かれていた。

月詠「あーあー……、こちらセブンワンダース。ナガセちゃん、聞こえますかー?」

ナガセ《こちらナガセ、感度良好、交戦準備は整ってますよ》

月詠「それじゃあ始めちゃってくださいですー」

ナガセ《了解。ケイ・ナガセ、交戦》

月詠「アンジェリーナちゃん、しっかり目ん玉ひん剥いときやがれー、なのですよー」

アン「はっ、はい!」

月詠「それでは……、コホン、セブンワンダース、エンゲージ!」

『戦乙女』と『七不思議』による空中戦の幕が最果ての基地の一室で切って落とされた。
636 :スワロー1 [saga]:2011/11/30(水) 12:40:42.64 ID:+yZTqmLQ0
ちょっと設定投下

先程の『A.C.S.S.』とは、『Ace Combat Simulation  System』の略
ようはエスコンをフライトシュミレーターとして軍事転用したもの
元となったゲーム、『エースコンバットシリーズ』の開発元はもちろん『バンダイナムコゲームス』
エスコンはこの世界ではより人気があり(ゲーム内の設定等は不明)、どうやらオーシア辺りに支社があるらしい

【F‐4EJ改】は鳥寝島を日本のイメージにしたかった事と、バートレットが【F−4G】乗ってたので出した


投下完了。補給に向かう
ageときます
637 :グラディウス1 [sage]:2011/11/30(水) 19:52:16.82 ID:9V+1zoMDO
乙、スワロー1!

良いねぇ、禁書とエスコンが上手くマッチしてるね。
ただ、ステイルのセリフで「異常」が「以上」になってる所があったから、気を付けた方が良いかな。
638 :スワロー1 [sage]:2011/11/30(水) 20:52:05.33 ID:+yZTqmLQ0
hahaha……、やっちまったぜ……
グラディウス1、指摘&高評価感謝する
639 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/30(水) 21:30:47.23 ID:sfPGEUnSo
ハミルトンハミルトンハミルトン!!
なぜ出番が少ないんだ…
640 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 01:32:49.76 ID:x3dyrOODO
おお、スワロー1乙だ
誤字は気にしたら負けさね

>>639ハミルトン中途半端だしなあ中間管理職的に

さて外伝書いてみたら存外長く成ってしまった……ということで
<<アメジスト1、夜間戦闘開始!>>
641 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 01:40:58.68 ID:x3dyrOODO
──あれは雪の降りそうな日だった


「サイファー、災難でしたね!けど抜けれて良かった!」

「ああ、まさかこいつを抱えたままやらかすとはな〜」

こいつってのは俺のテルミナートルに積まれてる燃料気化爆弾の事だ

「それでも10は墜としたんじゃ?」

「まぐれ当たりさ」

「またまた〜」

バルカンが空回りしかける程撃ちまくったからな

<<こちらイーグルアイ、二人共、そろそろ親鳥とランデブーだ>>

「「うぃーす」」


<<サイファー、PJ、殺られんなよ?>>

「解ってる」

「帰りも燃料補給頼みますよ!」

腹一杯にした俺とPJの機体は王の谷を目指す


「こちらドミノ・リーダー、ガルム行けるな?」

待っていた傭兵の編隊はみんな顔馴染みだった

「あいよ」

「勿論です!」

「ジョーカー1だ、久しぶりだなあ?サイファー!」

「ああ、確かホフヌングで一緒に飛んだな」

「この編隊ならみんなどっかこっかで共闘してんだろ」

「ちげぇねぇ」

お前らと飛んだ空にはあいつも居たなあ

「どうする〜?そろそろ時間だよ」

「おっ!?ギズモ3は女の子だったっけ?」

「ドミノ2、うちの紅一点を口説かれちゃ困るぜ。さあ始めようか」

俺達はもう一発の核を止めて、ピリオドにしなきゃいけないんだ


この戦争の、な
642 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 01:43:52.03 ID:x3dyrOODO
<<オペレーション・ポイントブランク開始!最後だ!撤退は許されんが全員生き残れ!>>

ごもっとも

「よし、みんな高度を低く取りまくれ!誰かのケツにも着いてくな!」

「最初に墜ちたら奢りだぞ!」

嫌だ嫌だ、まあPJが着いてこなきゃなんとかならぁ

「やべぇ!対空機銃が有り過ぎる!」

蜂の巣にするとはこの事だな

「無視だ無視!突っ込め!」

「潰してくれたら後ろが楽なんだけどなぁ」

「任せろ!」

ドミノ2の野郎先に出たな?解りやすい……

「死ぬなよ〜」

「うわっ!ダメだこりゃイジェクトするぜあばよ!」

ドミノ……あれ4か?

「ドミノ4奢り確定!ってぐああああ」

「メナス1が吹っ飛んだな……」

死んでなきゃいいけど

「あのバカ……ん?敵戦闘機だと!」

「ヘッドオンかっ!負けねぇぜ!」

F―22、Suのオンパレードかよ

「キャラバン6、ドミノ4がダウン!残り15機!」

「ちっ!ドミノ3、イジェクト!」

「サイファー!あと12機だがお前らなら行けるだろ?」

「十分だ!」

なんとかならぁ!

「こちらサベージ4、先行して一気に対空兵器を殲滅する!喰らえやあああ!」

「ひゅう!爆弾投下ナイスだ、さっさと離脱しな!」

派手にかましたな〜

「俺とジョーカー1、ガルム隊、ギズモ隊、サルベージ1、インフェルノ4、デュース隊がAポイント通過!」

「こちらギズモ1、やられちまった〜!後は頼むぜ!」

「心配するな!ギズモ3はもらってやる!」

ドミノ2まだ生きてたのか

「くっ……ギズモ1よ、奇遇だな、ジョーカー1離脱する!」

「Bポイント橋脚をガルム隊、ギズモ2、3、デュース隊、サルベージ1、インフェルノ4が突破!ついでに俺も!」

「こちらインフェルノ4、ミサイル全弾撃ち切ったし、先に行ってるぜ!勝利の美酒が楽しみだ!」

目一杯弾の嵐を受け持ってくれてんのか。助かる!

「こちらデュース隊!小隊単位で注意を引くから六機は突っ切れ!」

出来る隊長は違うねぇ……

「すんません!」

「気にすんな!死ぬなよPJ!」

この感じならあと少しか?
643 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 01:46:16.41 ID:x3dyrOODO

「Cポイント通過!残り六機!」

「ここが最終関門……アヴァロンダム手前の対空放火だ!」

酷いなんてもんじゃねぇ!地獄だ!

「くぅ……」

「おりゃああああああああああああああ」

よし!

「二機抜けた!?」

「赤い犬……ガルムだ!」

PJ、ケツに着いてくんなって言ったのに……抜けただけ頑張ってんな

「よし迂回成功!こちらサルベージ1!ギズモ2、3とPJは俺と対空迎撃だ!」

「了解!」

「待て待て!この俺、ドミノ2を忘れんな!」

惚れたパワーすげぇな


「サイファー!頼んだぞ!」

「やってやるさ!」

やるしかねぇだろ?ここまで来たらさ!
644 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 01:47:25.00 ID:x3dyrOODO
「まさかサイロ内で燃料気化使うなんてな……」

爆発に巻き込まれりゃ俺もお陀仏だな

「まずはあれか?」

前にスイッチみたいなのが有る……押せと?


「確かこいつは投下から2秒で爆発するはず……フルスロットルといこうじゃねえか!」

狭いとこでフル加速は勘弁してもらいたいんだけどなあ

「いけっ!」

景気良く雨を降らす蕾

そして颯爽と通りすぎた俺には──

「ぐぅううううぅ……」

ええ、大爆風がお待ちかねですよ

「次だっ……」

こんなのやる羽目になるなんて……傭兵に成って一番損したかも

「いけぇえええ!」

とか言いつつまたやっちまったな

「のああああああっ!」

くそぅ!快感に成って来たじゃねえか!

「最後だ……」

機体を軽くして出口まで突っ切る!

「冥土の土産に二発喰らえっ!!」


──放たれた鋼鉄の蕾


それは空中で開いたと同時に


散華した──


「うおおおおおおおおおおおおお!?」

さっきより勢いが?えっ!マジでヤバイ!?

「不味いっ!」

そう、出口の向きが縦に成ってる!こんな加速じゃ……


「主翼が……!」


形容し難い音と共に引き千切られた右主翼


「良いぜこんな終わり方も有りさ……」


確かに戦争はこれで終わりだろう


でもPJ達に庇われながら脱出なんて御免だね


あいつらまで死なす必要なんて無い


なら俺は──
645 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 01:49:32.98 ID:x3dyrOODO
「サイファー!?」

「大丈夫かよ?」

ああ、決めた!

「PJとみんな……すまん!そこの飛行場にFOX4してくるわ!」

「えっ?」

「待って下さい!ちょっと先輩!?」

待てないんだなぁ……これが


「先輩!」


ああ、PJまた着いて来てる


来んなよ……そこの飛行場に突っ込んで俺が死ぬだけなんだからさ?


まあ最後にこれ位は言っとくか



「後は頼んだz!?」



地面に墜落する前に酷い衝撃が俺を襲った


勝手に脱出装置が!?


テルミナートル?まさかお前……



「……先輩?ベイルアウトしたんすか?」



「よっと!着地成功!」


後ろで何かが強く叩きつけられる音──水平に持ち直して少し飛んでいた俺の空の恋人


なんかテルミナートルが助けてくれたみてぇだな……最後まで本当に世話になった

「あれ?誰も居ない……のか」

おかしい。普通なら取り押さえに来ても……

<<こちらピクシー、アヴァロンダム飛行場、もう誰も居ないな?>>

「えっ?」

なんか久々なあいつの声が壁掛けの無線機から鳴り響く

<<この王の墓で決着を着けられるとは思わなかった──聖剣を抜いた定めかも知れないな>>

<<これより聖杯を鬼神とこのモルガンが睹し、そして最後に残った方が手にする!>>

「それ当たり前じゃね?」

突っ込んじった

<<……万が一を考え、まだ居るのならその周辺から待避してくれ>>

「なんだそりゃV2なら……あれ?」
646 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 01:50:33.90 ID:x3dyrOODO
「まさかまだV2射つ気かよ!」

迫り上がっていくロケットの影を横に見ながら走る


「……多分こっちだ!」


──何と無くから多分へ


多分からきっとに


きっとから確信へ──


「やっぱりな!」

そこに有ったのはさっき失ったのと同じテルミナートル

Su―37が万全を期して安置されていた


「ちらっと見えたけどこいつだったか!」

パラシュートで降りた際になんかいると思ったらなんと!

タラップも付けっぱなしだ!いけるぜ!


「燃料、兵装、フラップ……よしバッチリだ!」

まだV2は点火していない!間に合うか?


「付き合ってくれよ新テルミナートル!」

滑走路に躍り出た俺は一声

「ガルム1、再出撃だぜ!」

これ言わないと気合いが入らんよな!


そして順調に加速し、滑る機体

「こいつもかわいこちゃんだな!」

さっき離別したテルミナートルの垂直尾翼が静かに俺を見送ってくれた


「ちっ……サルベージ1アイムイジェクティン!」

「やられちまったか?ギズモ2もベイルアウトするぜぇ〜」

「ドミノ2、貴方はまだ大丈夫なの?」

「ああ///いけるさ!」

「危ないぜ!?」

「ぐわっ……イジェクトするよ……」

「仕方無いなあ〜!?きゃっ!」

「脱出しろギズモ3!ドミノ2が待ってるぞ!」

「は〜い」

「んで残ったの俺だけかよ……反応?」

「こいつは……敵か!」
647 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 01:51:17.54 ID:x3dyrOODO
「おーい!PJまだ生きてるか!?」

なんか知らんが生き残ってやがったぜ

「生きてますよ!って敵じゃなくて先輩!?しかも何で新品のターミネーターに?」

まさか撃つ気だったのか?まあIFFには敵で認識されてるよな

「気前良く格納庫に準備して有ったぜ!」

「かっぱらったんすか」

「うん」

仕方ねぇじゃん

「それはそれは……ところであれなんですけど」

流石に気が付くよな

「V2だ。そしてあいつが来るぞ」

「あいつ?それよりサイファー、あれ何とかして基地に帰ったら俺結婚するんすよ!」

待て!このタイミングでそれか!

「そうか」

「何で素っ気ないんすか!?」

面倒いんだよ

「興味無いと言うか見飽きたと言うか」

「酷くないっすか!?」

何度目の前でいちゃいちゃされたことか!

「んな事言われても……あっ」


そんなあいつの右翼が裂ける


「わっ!」


無駄に建て直そうとしてやがる


「脱出しろ!無理すんな!」


「すんません!」


ベイルアウト確認。さて殺ろうか


相棒


648 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 01:52:48.21 ID:x3dyrOODO
<<よぉ、相棒!まだ生きてるか?>>


キザな台詞


「勿論!鬼神は待ち構えてたぜ?モルガンをなぁ!」


確かモルガンだよな?


「えっ?」


くくく、びっくりしてるびっくりしてる


「あんなこっ恥ずかしい台詞で演説もどきなんか出来たんだ?ピクシー君?」


「ッッッッ!?ままままさかあれ聞いてたのか!?」


あちゃあ〜一応恥ずかしいのは解るの?


「誰も居ないと思ったお前が悪い!」


こいつ趣味は演劇じゃないはずだけどなあ……あっ、旅行記は好きだったか!つまり詩人だな!


「くそがああああ消し飛べサイファアアアアアアアアアアアアアア!!!」


お?なんか投下したな……ひょいっと


危ねええええええええ


こ、これは空中気化ミサイル!?


羨ましいぞ!


「これで黒歴史は……あれを躱しただと!?」


さっきのトンネル並みの衝撃だったけどな!


「お前さ?何でこんな事してんだよ……俺等と一緒は嫌か?」


「嫌じゃなかったさ!寧ろまだ飛びたかった!」


「なら何でよ?」


「俺は全てを見たかったんだ……!この世界の境界を!それが移り行く瞬間も!」


「ひたすら飛んで!国境の意味を探して!虚しさと自責だけが残った!」


「サイファー!ケリを着けよう!」


「この俺、『片羽の妖精』と決闘しろ!『円卓の鬼神』!」


「そしてこの王の墓で眠るんだ!どちらかが!」
649 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 01:53:34.52 ID:x3dyrOODO
馬鹿野郎


「良いぜ、だが俺は勝っててめぇを連れ帰る!ピクシー!」


絶対に


「ありがとな相棒!」


機体を翻した二人


そして再度向き合う


「サイファアアアアアアアアア」


「ピクシィイイイイイイイイイ」


ヘッドオン!


俺が下側だがなんとかなる!


全弾発射だぜぇええええええええええ


「くっ!」


「なっ!?ピクシー!」


あいつなんで!?


というかこっちのミサイル一発しか当たってないの?


「へっ……やるなサイファー……実は強化ECMって言ってジャミング兼シールドみたいなもんが俺の機体には張ってあってな」


「なん……だと?」


「エアインテークが弱点なんだよ……まあこれも運命だ」


「いや待て!なんで機銃もレーザー?も撃たなかったんだよ!」


「仕方ねぇんだよ!レーザーは下向きに撃てないのと負荷は10Gまでって言われて、機銃は寒さで凍ってるし、ミサイルはさっき投下したハイパーシンのせいで積んでねぇの!」


ハイパーシン?さっきのミサイルか、覚えとこ


「欠陥機かよ……」


「言わんでやってくれ……」


<<二人共、横槍入れるが打ち上げられたV2はどうするんだ?>>


「「あ!」」


650 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 01:55:31.17 ID:x3dyrOODO
そういやヘッドオンの為に距離を取ってる時打ち上げられてたな〜


やっちまったよ俺としたことが


「任せろ!」


何すんの?


「この機体にはTLSが積んである!さっきのレーザーだ!」


「イーグルアイ、今のV2の高度は?」


<<奴は今高度300kmだ!>>


「まだゆゆうだな!行くぜ!」


口回ってねぇ


「ちょっと待て!当たるのか!?」


「当てるのさ!最大出力で未来予測位置を──」


「射抜く!」


空を裂いて光線が真っ直ぐ伸びる


しかしそれもすぐ様途絶えた


「って三秒しか照射しねぇの?」


「最大出力だからな……まあ駄目ならまだ手はあるんだけd」


その必要は無さそうだな


「でっけえ花火だ」


「ああ」


<<良くやったな!……ピクシー?>>


「──サイファー、離れろ!」

651 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 01:56:38.52 ID:x3dyrOODO
「あっ!」


爆発するモルガン


「こいつとV2は運命共同体──」


「奴を壊せばこいつが、こいつを壊せば奴が」


「──本当ならお前に止めを刺して欲しかった」


馬鹿野郎は本当に馬鹿野郎かよ


「脱出しろ!」


「やなこった……もうする気力もねぇや」


冗談良いからさっさとベイルアウトしてくれよ


「サイファー、お前にとって国境って……境界って何だ?」


しつこいな!


「答えてやる!んなもんは俺には関係ねぇ!お前と俺の心に境界なんて無かったみたいにな!」


「お前らしいな……でもやっぱりお前とはコインの裏表だったらしい」


「早くしろ!ピクシー!」


「またな。サイファ──




目の前であいつは砕け散った




あの時の爆発を俺は忘れない




ちらつく雪が異様に切なく思う様に成ったのもこの時以来かな



652 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 01:57:10.93 ID:x3dyrOODO
サイファー「まあ、んな事が有ったのさ」

宮藤「へぇ〜」

リーネ「何て言うか……ところで途中で墜ちた人達はどうなったんですか?」

サイファー「メナス1の野郎は骨折でその他の奴等は全員軽傷」

サイファー「ドミノ2とギズモ3は結婚。んで」

ピクシー「PJも結婚して二女のパパってか」

宮藤「あっ、ピクシーさん」

サイファー「だな。それにしても盗み聞きとは質の悪い」

ピクシー「まあ他にも色々付け加えたいけど我慢してやるからあれ聞かせろよ」

サイファー「あれ?お前を捜索したあれか?」

ピクシー「それ。頼むわ」

リーネ「あ、あのー」

サイファー「そっか二人は解らんな。あれってのは四年前からの話でな?」
653 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 01:58:09.00 ID:x3dyrOODO
2006.03.26


軍事インストラクター紹介所『Demon Road』兼サイファー自宅


サイファー「眠みぃ……」ダラ

イーグルアイ「またかサイファー」

サイファー「眠いもんは仕方無いだろ〜……」デロン

PJ「先輩!」バン

サイファー「うっせぇんだよ!寝れねぇだろうが!」ガルルル

PJ「すんません」カチャ

サイファー「騒がし「そうじゃないんすよ先輩!」バン

PJ「先輩テレビに出るんすよ!」

サイファー「いんたぶーされてないよ?」ツップ

イーグルアイ「何の番組だ?」

PJ「何かWarriors and The Belkan Warとか言う特集番組だそうで」

サイファー「へー」テキトー

PJ「今日の夜放送らしいですよ」
654 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 01:59:35.27 ID:x3dyrOODO
2006.03.26.21:45


<<──彼の相棒であり、敵であった男>>


テレビつけっぱなし……か


サイファー「……ん?あいつら帰ったの?」ムクリ


すっかり夜だ


<<俺は死ぬはずだった>>


サイファー「えっ?」パチクリ


俺の目がおかしくなきゃ……


画面に写るこいつというこいつは!


<<でも死ねなかった>>


<<痛む体を引きずってたどり着いた場所は>>


<<あの核の爆心地だったんだ>>


<<何も無い光景……それが何だか悲しくてしょうがなかった>>


<<でもそこで強く生きる人々がいた>>


<<俺は彼等に助けられたんだ>>


<<世界に境目なんて必要無いのかもしれない>>


まだ探してたのかよ


<<でも無くすだけで変わるんだろうか>>


<<世界を変えるのは人を信じる力なんだろうな>>


最後の戦いから10年か


<<信じ合えば憎悪は生まれない>>


<<でもそれが出来ないのも人だ>>


<<俺はまだ戦場に居る>>


<<国境の近くだ>>


しつこいなお前


655 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 02:01:14.89 ID:x3dyrOODO
<<確かめたいんだ国境の意味を──そこで生きる人々の意思を>>


<<ここに答えなど無いのかもしれない>>


<<でも探したいんだ>>


<<そう今はそう思う──それで良いと思う>>


言いたい事はっきり言える様に成ったじゃねぇか


<<この映像はあいつも見るのか?>>


<<……あったら伝えてくれ>>


気不味そうだな?おい


<<よう、相棒まだ生きてるか?>>


<<ありがとう戦友>>


<<またな>>


くっ……寝起きのせいか目が霞むぜ


<<『円卓の鬼神』>>


<<ベルカ戦争を駆け抜け、畏怖と敬意の狭間で生きた戦士>>


<<彼はたった数ヵ月の間だけ、空に存在していた>>


<<その後の消息は不明>>


……あの〜まだ傭兵パイロットやってます


<<遂にその人間性までは迫る事が出来無かった>>


こんな適当人間ですんません……


<<ただ『彼』の話をする時>>


<<みんな少し嬉しそうな顔をしていた>>


<<それが答えなのかもしれない>>


<<END>>


656 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 02:01:46.00 ID:x3dyrOODO
サイファー「……」ポケー

何なのこれ

えーっと……俺そんな格好の良い人じゃないんだけど

それよりも

何であいつ生きてんの?

あんなに俺等に心配かけて連絡一つ無いだあ?

ピクシーの野郎……

まだ生きてるならバディだろ

仕事10年もサボりやがって……

許さねぇ


サイファー「……」ピポパ

PJ「はい、こちらジェームス家で「何だあの番組!」ガルル

PJ「うげっ!?」キーン

サイファー「何でピクシーが出てんだよ!!」

PJ「知らないっすよ!」

サイファー「連れ戻しに行くけどあれどこだよ!」

PJ「聞いてみればどうっすか?OCNに」

サイファー「国際電話か……留守は頼むぞ!」

PJ「先輩真面目に行くんすか?それに留守頼まれても……」

サイファー「あいつにサボった分の仕事を全部やらせてやる為だ!」

サイファー「しかもイーグルアイのおっさんとお前は予備役だろ?なんとかなるさ」

PJ「……解りましたよサイファー、ちなみに事務所のビデオデッキ予約しときましたから見てったらどうですか?」

サイファー「……そうだな」

PJ「どーせ寝てたんでしょ?最後の10分だけ見て」

サイファー「……」

PJ「それじゃあまた明日」

サイファー「ああ」


サイファー「とりあえず全部見た」

サイファー「……なんかとっても良い人扱いされてて泣けてきた」グスン

サイファー「あとデラルーシとか言うところらしいねあの撮影場所」

サイファー「今日は寝よ……」グス
657 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 02:03:19.75 ID:x3dyrOODO
チュンチュン


サイファー「朝か」

PJ「昼ですよ」

イーグルアイ「ああ」

サイファー「へ?」

PJ「どーせすぐには行かないで寝てると思ったから昨日先輩にまた明日って言ったんすよ……」

イーグルアイ「本当にだ。それよりデラルーシだかに行くのか?」

サイファー「ああ、とりあえずトンプソンって記者に電話してみるよ」

イーグルアイ「最近は余り表立った依頼は無いしな。探したいだけ探せば良い」

サイファー「あんがと」


サイファー「……28492と!」プルルルル


オーシア連邦OCN本社


トンプソン「はい報道部」

サイファー「昨日のテレビの事なんだけど……トンプソンさん居る?」

トンプソン「トンプソンは自分です」

トンプソン(また冷やかしだよ……)

サイファー「あいつ……ピクシーの居場所が知りたいんだけど……」

トンプソン「何故です?」

トンプソン(なんかパターン違うな?)

サイファー「いや……あの……連れ戻さなきゃなんねぇって言うか何て言うか」

トンプソン「……もしかしてサイファーさん?」

サイファー「ギクッ!」

トンプソン「口で言わないで下さいよ……」

サイファー「……何で俺が円卓の鬼神だと?」

トンプソン(本物ktkr!?)

トンプソン「ピクシーさんから言われてたんですよ。『この映像見たら3日で連れ戻しに来るわ……あいつ』って」

サイファー「何で怖がられてんだ俺……あいつへ10年分の仕事を斡旋するだけなのに」

トンプソン(どこのブラック金融業者やねん)

トンプソン「えっとちなみにピクシーさんは今、ユージア大陸のデラルーシに居ますよ?」

トンプソン(やべ喋っちゃった)

サイファー「ユージアか〜!解った行ってくるぜ!」

トンプソン「待って切らないで!」

サイファー「あん?」

トンプソン「貴方を追いかけて1年!やっと話せたんです!もっとお話を!」

サイファー「え〜……仕方無いな。ここにかけてくれ658の〜」

トンプソン「……はい!」

サイファー「かけてもらって居たら話はするからな〜」

トンプソン「ありがとうございます!」

サイファー「んじゃあな〜」
658 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 02:04:48.15 ID:x3dyrOODO
リーネ「あの番組は今歴史の教材に成ってるんですよね」

ピクシー「へー。一番顔を知られてる傭兵って訳か俺は」

サイファー「致命的だけどな」

宮藤「それでサイファーさんはユージアに?」

サイファー「だと思うだろ?あの年はオペレーション・カティーナの年でな〜」

ピクシー「参加してたわ」

サイファー「5月まで渡航の足止め食った挙げ句、ISAFからこいつ除籍されてやがった」

ピクシー「司令に頼んで消して貰っといたんだけど……」

サイファー「そっから俺の迷走が始まるんだ……」



2006.07


サイファー「こうなったら先に奴を探し出して……」


オーシア連邦某廃ビル


サイファー「ここか?」

?「誰だぁ?初めて聞く声だな?」

サイファー「依頼人つうか人探ししてて情報を集めてんだ」

?「ほ〜。探してる奴は?」

サイファー「ピクシー」

?「片羽か?」

サイファー「真っ赤な片羽の妖精だよ」

?「あいつはISAF辞めてからユークに行ったらしいな」

サイファー「隣だな」

?「案外近くて良かったな〜。ほら」

サイファー「?」

?「情報料」

サイファー「え〜取るの?」

?「取らなきゃ生きてけねぇよ」

サイファー「ん」

?「毎度。ところでお前鬼神だったりするのか?」

サイファー「ああ、『エスケープ・キラー』のドミニク・ズボフさん」

ドミニク「初めましてと円卓以来久しぶりだな。生きてたとは」

サイファー「こちらこそ。悪運は強いんだよね〜。あとピクシー見つかるまで贔屓にするから連絡先教えてくれ」

ドミニク「あいよ」

サイファー「よし、それじゃあ行ってくるぜ!」

ドミニク「いってら」


ピクシー「ドミニクに会ったのか」

サイファー「それ以来ずっと仲良くしてるよ。ちなみにミーナ中佐と言うかIUPFの依頼を超遠回しに持って来たのあいつだから」

ピクシー「凄いんだなあいつ」
659 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 02:07:01.33 ID:x3dyrOODO
2006.12


ユークトバニア


サイファー「うぅ……」

サイファー「半年位探して何処にも居なかった……」

サイファー「ジラーチ砂漠からグルビナ地方とかまで行ったり来たりしたのに……」

サイファー「ドミニクに電話しよ……」


ドミニク「そりゃあ災難だったな。今ピクシーはエストバキアだぜ?」

サイファー「マジで?」

ドミニク「ああ」


サイファー「あの頃ユークでお前どこに居たのさ?」

ピクシー「シーニグラード」

サイファー「首都……だと!?」

ピクシー「たまに砂漠とかに出掛けてた」

サイファー「何なんだよお前……」


2007.03


エストバキア


サイファー「ユリシーズの被害地が凄惨過ぎた……」

サイファー「生半可な気持ちでは無かったけれど……これはあの爆心地を見た時と同じ感情が……」


ピクシー「3月?つまり内戦の1ヶ月前かよ」

サイファー「だな。お前は?」

ピクシー「オーシアに居たわ。すぐオラーシャ行ったけど」



2007.05


オラーシャ連邦


サイファー「さて着いた……寒くね?」

サイファー「流石高山地帯だな……」


宮藤「サーニャちゃんの故郷ですね」

ピクシー「まあ俺はモスクワでウォッカ引っ掛けてたな。3ヶ月位」

サイファー「俺探し回ってたのに……そしてドミニクから連絡受けてスオムス行ったんだがこれが一番ツイて無かった」


660 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 02:08:38.88 ID:x3dyrOODO
2007.07.01


スオムス共和国国境


サイファー「ん〜一面真っ白、流石超高山大陸だな……トナカイかあれ?初めて見た!スゲェ!」

年甲斐も無く騒ぎましたとさ

サイファー「それにしても調子良いなこいつ」

こいつか?さっきチャーターしたブルースターB―239バッファローだ

整備のおっちゃんはブルーステルって呼んでたな

一応こいつはレシプロで真ん中位の航続距離で1553km飛べるとか

まあどっかの凄い軽装甲超機動とは比べるな

ちなみに機銃は格好付けるのに外されて無かったりする



サイファー「さてあと少しで国境……お?」

前からなんか飛んでくるな

?<<こちらスオムス空軍第24戦闘機隊、そこの民間機?飛行ルートを教えてくれ>>

サイファー「ん、ホーネットか?」

?「あれ〜?あっ、無線周波数民間機に合わせて無かった……」

?「こちらスオムス空軍第24戦闘機隊、そこの民間機みたいなの飛行ルートを教えてくれ〜」

若い女の子だな

サイファー「おおう。こんな雪原でウェーブさんと出会うなんて今日は運が良いね」

サイファー「こっちの予定ルートはD―3.7.4だな」

?「ウェーブっていうかウィッチなんだけど……コースは合ってるね。ところで訛りが少ないけどお兄さんどこ出身?」

ウィッチ?あの?

サイファー「俺はウスティオだ。オーシアの隣の」

?「へぇ〜そんな方なんだ〜何しに来たのさ?」

サイファー「相棒探しに来たんだよ。10年ちょっと前に生き別れた、な」

?「10年前って……ベルカ戦争?お兄さんあれに参加したんだ?」

察しが良い

サイファー「まあな」

?「生き残ったんだね……しかも空軍でしょ?」

サイファー「ご想像にお任せする」

?「私は少し前のスオムスとオラーシャ両方で起きたテロを鎮圧するのに出たばっかりなんだ〜。友達に凄いのが二人居るけど」

こんな若い子まで出てんのか。でもウィッチは若くねぇと無理か

661 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 02:09:28.48 ID:x3dyrOODO
サイファー「そういうのでも生き残りゃ花丸だ。ところで」

?「何?お兄さん」

サイファー「ホーネットの魔導エンジンって壊れにくいよな?」

目の前に見えるんだよな

?「え?まさか?」

サイファー「煙出てるぞ?どす黒いの」

?「やっぱりか……調子悪いかもとは思ったけど遂に止まっちゃった」

気が付いてるよなそりゃ

サイファー「大丈夫かぁ?」

?「エンジントラブルは五回目だしなんとかなるよ」

サイファー「五回目か〜……五回目!?」

なんとかなるのか……って違う意味でおかしくねぇか?

?「気にしないでいつも私が乗ると壊れるんだ……」

哀愁が……

サイファー「ツイてないのか……」

?「よく言われるよ……『ツイてないカタヤイネン』って」

渾名の付け方下手だなオイ

サイファー「Oh……仕方ねぇよな?不可抗力なんだろ?」

?「うん……」

サイファー「まあ良いさ。このまま基地まで着いてくよ」

?「えっ、でも」

サイファー「良いの良いの。どうせ暇だからな」

ニパ「わざわざごめんねお兄さん。私はニパって呼んでよ」

サイファー「ニパか。こっちはサイファーとでも呼んどけ」

久々にこの名を名乗ったな

ニパ「うん。……実は私グライダー飛行苦手なんだよね」

なんという初歩的な苦手……

サイファー「……まさか墜落なんてしたこと無いよな?」

ニパ「あははは……」

笑って済ましやがったな

サイファー「……良い事教えてやるよ。グライダー飛行は風に乗れば至極簡単さ!」クルッ

ニパ「おお!?」

サイファー「ほらプロペラ回さずにエルロンロールも出来ちまうんだぜ」

ニパ「凄いなあ〜!サイファー、他には?」

サイファー「他はレシプロだから出来る技の方が多いな〜」

今度航空ショーにでも出てみるか
662 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 02:11:01.59 ID:x3dyrOODO


サイファー「あの基地か?」

なんか仮設基地みたいなのが見えんぞ

ニパ「うん。あれが私達のコンツポヒヤ基地」

サイファー「凍湖全体を滑走路に使えてるのか。んで今上がって来たホーネットはなんだ?」

迎撃なんて御免だぜ?

ニパ「あれは……ハッセじゃなくてイッルかな?」


イッル<<こちらBW364、BW368もといニパ!また壊したのカ?>>

ニパ「ん……あれ?」

サイファー「どうしたよ?」

ニパ「無線機壊れちゃった……」

サイファー「はあ!?」

この子ほんとにツイてないのか!

イッル<<お〜い聞こえて……あれ?後ろの民間機まさか武装してるのカ!?>>

サイファー「この国の軍用無線の周波数は?」

ニパ「え〜っと1200位かな」

サイファー「おっけ!」


イッル「民間機!ニパを人質にして何が目的ダ!?」

語尾が片言だな

サイファー「え?目的も糞もエンジン壊れたニパさん送って来ただけだけども……」

イッル「なら何で武装してんダ?」

痛い所を……

サイファー「これレンタル元が付けっぱなしで」

イッル「じゃあニパは何で喋んないんダ!?」

サイファー「無線機が壊れたってついさっき……」

イッル「……」

サイファー「……」


イッル「怪しい……」

サイファー「ぬぅ」

こいつ頑固だな

663 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 02:11:48.10 ID:x3dyrOODO

ニパ<「イッ……そのひ……い人だぞ」>

無理矢理繋げたのかニパ!

イッル「ニパなのカ!?もっかい頼ム!」

よし聞かせてやれ!

ニパ<「だからそのひ……しくて……がヤバイ人なんだって!」>

イッル「テロリストらしくて噂がヤバイ人!?」

どんな変換してんだよ!

ニパ<「そう……よ!!」>

イッル「国際指名手配のあいつダナ!?」

何で無線ノイズが良いとこで会話成立させるんだ!

イッル「……ふ〜ん?人質はとるわ、この第24戦闘機隊のウィッチとそんな旧型で殺り合おうとするわ……良い度胸ダナ!」

えっ……嫌な予感

サイファー「ちょ待てって!明らかに言って無いよな?ニパさん明らかにそんな事言って無いよね!?」

イッル「問答無用!拘束してやるゾ!」


ちょ片言嬢ちゃんマジで俺を殺る気かよ!

「危ねぇ!」

当たる!当たる!当たる!当たるって!

「良く避けるナ……でも!」

なんだ一手一手先を潰される!?

「くっ……スピードで負けちまってるから引き離した事に成らねぇ!」

旋回で後ろを取ろうにもすぐ戻って来やがる!

「当たれ!ところで次は右旋回ダナ?」

何……先読みだと……

「慣性で避けてるだけだから……このままじゃ……」

664 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 02:12:34.60 ID:x3dyrOODO
「フフン!何時まで避けられるカナ〜?」

なら一瞬の隙をこちらが作る!

「やるっきゃねえ!いくぜ!」

ほら食らいつきやがれ!


「お誂え向きダn……えっ!?」


「うりゃああああああ!」


伝家の宝刀


本来は鈍足機が高速機に一撃加えようと編み出された技


秘技『燕返し』


強制ヘッドオンに持ち込むためのポストストール機動だ


そいつに少しエンジントルクの分機体を左に傾けてズバッとな


どっかの中隊長の名前の付いたジェットエンジンでのターンもこいつに近いとか聞いたけどまあ良いさ


「うっ!……あれ?撃たれて無いのカ?」

すれ違い成功!このまま最大加速!

「よし!逃げる!」

弾積んでねぇんだよ


イッル「なんだったんダ?今の」

イッル「未来が変わったのカ?しかも極直前で……」

ニパ「イッル!それ本当の民間機だってば!」

イッル「ニパ、やっと繋がったカ?でもあんなパイロット民間に居ねぇヨ?」

ニパ「元空軍なんだって!確かウスティオのサイファーだとか言ってたし」

イッル「ウスティオ?サイファー?……まさカナ」


665 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 02:13:19.07 ID:x3dyrOODO
サイファー「そのあと命からがらヘルシンキ近くのマルミ空港まで逃げ込んでな……」

リーネ「は、はぁ……」

宮藤(あの、ピクシーさん?)

ピクシー(気が付いてるよ……後ろに居る奴の事だろ?)


?「あれやっぱりサイファーだったのカ……」コソ

サーニャ「エイラ?何してるの?」

エイラ「わわわっサーニャっ!?」

エイラ「あ」

サイファー「ようエイラとサーニャ。暇ならちょっと話聞いてけよ」ニコ


※エイラビジョン

サイファー「ようエイラ、【あの時の事忘れてねぇだろうな?ジェット戦闘機同士なら負ける気しねぇんだよ、俺】ちょっと話聞いてけよ」ニタァ

※【】内は妄想


エイラ「」コクコク

サーニャ「はい」
666 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 02:16:07.21 ID:x3dyrOODO
2008.10


カールスラント帝国連邦


サイファー「どこだピクシ〜?」モグモグ

サイファー「いい加減三食ソーセージとビールと芋は飽きたぞ」モグモグ

サイファー「ん?」ゴクン

サイファー「凄げぇな。タイフーンの編隊飛行か」

サイファー「またカラーとエンブレムが派手だけどお国柄か?」

サイファー「……最近空本気で飛んでねぇな」

サイファー「行くか」


サイファー「お前何してた?」

ピクシー「隣のサピンでうろうろしてた」

サイファー「何で巧妙に躱してんだよ」



2008.12


オーシア連邦某廃ビル


ドミニク「んで二回目のユージアで何して来たんだ?」

サイファー「えーとストーンヘンジでテロリストと勘違いされて、サンサルバシオンで骨休めしたあとノースポイントで一暴れして来たよ」

ドミニク「色々突っ込み所が有り過ぎるがまあ良いさ。ピクシーの情報だ」

サイファー「次はどこだ?」

ドミニク「長くかかった決着を着けられそうだぞ。ウスティオだ」

サイファー「ウスティオ……ふっ、あいつらしいな」


エイラ「ノースポイントで一暴レ?」

ピクシー「詳しくは聞くな……当事者達は結構落ち込んでたぞ?サイファー」

サイファー「まあ良くあるこった気にすんな!」

リーネ「良くあったら大変じゃないですか?それ……」


667 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 02:17:20.70 ID:x3dyrOODO
2008.12.29


ウスティオ共和国


事務所兼自宅


サイファー「ただいま!」

PJ「お帰りなさい!サイファー!」

サイファー「おーうPJ!ユージアに行く前だから2ヶ月振りだな!」

PJ「と言ってもほとんど先輩1日も居なかったじゃないですか」

サイファー「まあな。あれ?イーグルアイは?」

PJ「おっさんならAWACSの教官として1年契約で軍に戻ってますよ」

サイファー「俺を通せよ……話変わるけどピクシーがこっちに帰って来てるらしいんだ」

PJ「ほんとっすか!」

サイファー「連れ戻すにゃ最高のチャンスだ」

PJ「でもどこに居るか解るんすか?」

サイファー「あいつなら──」


668 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 02:19:32.63 ID:x3dyrOODO
2008.12.31.23:45


ベルカ共和国


ムント渓谷


アヴァロンダム


ピクシー「はぁ……あれから12年か〜」

ピクシー「奇跡的なベイルアウトしたのサイファー達にバレ無い様にすんのは滅茶苦茶大変だったな」

ピクシー「あと10分で俺の旅も終わり……悠々自適にユージアに定住でm「捕まえたよ、相棒」

ピクシー「サイh」バキッ

サイファー「てめぇよくも12年間俺から逃げてくれたな?」ガルル

ピクシー「……あれ?感動的な熱いハグは?」ヨロ

サイファー「んなもんするかアホ!」ブン

ピクシー「ぐふっ……逃げてた訳じゃないし殴らなくてmぐはっ!」バタン

サイファー「よくも!よくも!よくも!」バキッバキッゴキッ

ピクシー「ちょマジでマウント連打は死ん……あれ?」パチ


サイファー「……お前ベイルアウトしてたとかほんと死ねよ」


サイファー「俺にあんだけ心配させて!後悔させて!」


サイファー「しかもユージアで傭兵やってただあ?」


サイファー「何でそんなに死にたがりなんだよ!俺と一緒に飛ぶのはもう嫌なのかよ!」


サイファー「うぅ……」グス

ピクシー「サイファー……ごめんな」


ピクシー「色んな国を見てやっと解った。今でも失った物に隠れてるけど俺は見つけたよ」


ピクシー「──許してくれ無くても良いから」


ピクシー「また一緒に飛んでくれるか?」


サイファー「……ほんとに……でも?」グス


ピクシー「ああ!一緒に飛ぼうぜ!」


サイファー「よし!契約成立な!」スクッ
669 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 02:21:14.67 ID:x3dyrOODO
ピクシー「へ?」ポカン

サイファー「お前一緒に飛ぼうって言ったじゃん?10年契約でも」

ピクシー「10年契約?」

サイファー「俺事務所有るんだよね今。傭兵紹介所なんだけど」

ピクシー「いや、そんな契約……」

サイファー「さてこれなんだ?」カチ

レコーダー「10年契約で初年度休み無しでも?」

レコーダー「ああ!一緒に飛ぼうぜ!」

ピクシー「」

サイファー「契約成立!毎度有り!いや〜良い人雇ったわ〜」

ピクシー「サ イ フ ァ ー ?」ゴゴゴ

サイファー「ん?」

ピクシー「そんなの納得いくかああああああああああ!」


23:58


<<ベルカンゆく年くる年>>

<<最後は先程ライトアップされたアヴァロンダムをご覧下さい>>

<<このアヴァロンダムの眺望は……!?>>

「待ちやがれサイファアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」

「待たねぇよ!」

「ぶっ殺す!マジでぶっ殺す!」

<<……>>

<<えっと……よいお年を!>>

<<間もなく00:00です>>

「サイファアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」



サイファー「いやー焦ったね?ベルカ中に生放送だぜ?」

ピクシー「あれは全部てめぇが悪い!」

サイファー「騙されるピクシーがわりいんだよ〜」

ピクシー「てめぇこら!」

サイファー「C’moooooooon!」ダッ

ピクシー「サイファアアアアアアアアアアアア!」ダッ

宮リ「「あはは……」」

エイラ「単純過ぎて……ダメダナ」

サーニャ「似た者同士ね」


〜サイファー君の旅行記〜妖精探して地球2週位
670 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 02:42:06.68 ID:x3dyrOODO
気分転換がなぜこんな長い話に……

ちなみにスオムス編のニパさんとイッル(エイラ)さんは実在のフィンランド空軍のエースがモデルで
ニパさんは生涯12回も事故に会うと言うツイてないけど生き残る凄い人(撃墜34、マンネルヘイム十字章1回)
イッルさんはドッグファイトで被弾をしたことが無い人で撃墜数がドイツ以外だと世界一(撃墜96と1/3、マンネルヘイム十字章2回)

それにスオムスだけ詳しくね?と思われたと思うんだけど『フィンランド空軍戦闘機隊』って言うイッルさん本人の著書を買ってしまってテンションが……
しかも空戦について彼本人の描写が細かくて参考に成ってるんだ
671 :グラディウス1 [sage]:2011/12/03(土) 18:01:42.02 ID:jXu4mP+DO
乙だ!アメジスト1。

相変わらず見事な出来だね、特に最後のオチが良いね。

更にまさかのニパさん登場、彼女は凄く良いキャラしてるから僕もどこかで出そうと思ってるんだ。

君にばかり投下させてすまないね、僕も書き進めてるけどなかなか投下出来る場所まで行けないんだ。
672 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 18:47:27.86 ID:x3dyrOODO
ありがとうグラディウス1
むしろ占有しちゃって迷惑かけてるかなって……
もちろん君は自分のペースで書いてよ

話変わってニパさん(実際)ってメルスG―2のエンジン事故に巻き込まれてるけど、あのマルセイユ(実際)もそれで命を落としてたんだね
裏話的にドイツの工場では外国人の労働者を働かせていたらしいんだけどその労働者がエンジン組み立て時に砂を……

http://mup.vip2ch.com/dl?f=25601

ってこの本に書いてあったんだけどそれよりブルーステルの機銃でヘラジカ狩りは思いがけず吹いたよ
673 :スワロー1 [sage]:2011/12/03(土) 18:52:41.43 ID:sOEJ7ics0
こちらスワロー1、乙だよアメジスト1
現実のイッルって兄貴も相当凄いんだよね……。さらにその兄貴の部下も……
……あれ?WW2対戦中の某ドイツ軍大佐には遠く及ばないものの、彼女等も十二分に人外な気が……
それとこの兄弟、グリムに似ているな……
674 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/03(土) 19:51:56.96 ID:x3dyrOODO
スワロー1もありがとう
確かに似てるね

グリム「陸軍の兄貴がカッコいいから俺も軍に!とりあえずメカ好きだし空軍行くよ!」

イッル「ねぇちゃんがカールスラント空軍のエースの本くれたんだけど、このエースの兄ちゃんカッコいいからから空軍入るゾ!ちなみにねぇちゃんは陸軍ダナ」

……イッルの方がSSのネタバレに成ってるんだけれど気にしない気にしない
675 :スワロー1 [sage]:2011/12/04(日) 20:03:01.69 ID:Ex2KBPnh0
中古屋でエスコン04・5・Xを見つけたんだけれど、普段中古屋行かないから相場が判らないんだ
大体どれくらいだろうか?あと、出来れば発売当時の価格もお願いするよ

見つけたのは04・5でそれぞれ19XX円くらい。Xは忘れた
安いのだろうか?
676 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/04(日) 20:25:42.24 ID:W/P0m9RDO
三ヶ月で6,X(借りた)以外は揃えたアメジスト1がお答えしましょう!
確か元値は全部5000円位じゃないかな?

まず5は俺が買ったときは1900円ちょっとだったけどBOOK・OFFで500円になってやがった……とりあえず2000円はまあ適正価格ではあるね

04は1500円位で買ったから±500円は仕方ないかも

Xは2600円位で有るのを見たけどそれより安いなら買いかもしれない

とりあえず目安でAmazon辺りを見てくるのも良いかな
677 :グラディウス1 [sage]:2011/12/04(日) 20:31:46.48 ID:heS0/25DO
グラディウス1よりスワロー1。
僕の近所のゲオでは04は1000以下、5は1980、0は3000以下、Xは1500くらいかな?

定価はたぶん04が5980で5、0が6980でXは5980だったと思う。

何にしろ通常版の04が1000以上するのは高価いかな。
近くに違う系列の店が複数あるならハシゴして一番安い店で買うべきだね。
678 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [sage]:2011/12/04(日) 20:32:29.18 ID:KE0V+fuMo
俺が見たとこでは04が900円、5が800円だったよ
679 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/04(日) 20:38:09.05 ID:W/P0m9RDO
>>677
>>678なんてこった俺は高いのを……でもZEROは1500円だったかな〜
680 :スワロー1 [sage]:2011/12/04(日) 20:54:47.82 ID:Ex2KBPnh0
>>678
なん……だと……。いったいどこだ!?
681 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/05(月) 21:38:15.39 ID:AxLx9UYs0
ZEROを亡くしたと思って探しもせず
ゲオで2000円のやつを買ったコール1が通りますよっと
682 :スワロー1 [sage]:2011/12/09(金) 16:39:30.07 ID:FMaooLlZ0
スワロー1から各機へ、とりあえず04・5をそれぞれ\950で買う事に成功した
みんな、いろいろアドバイスありがとう
これからSS書きつつ禁書原作読みつつ空を飛ぶよ
さて、どちらの『空の眼』にするか……
683 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/10(土) 00:05:30.04 ID:ZtV9CeBFo
Oka Nieba ≪こちら、空中管制機オーカ・ニエーバ 君たちの言葉で「スカイアイ」という意味だよ≫

Sky Eye≪こちらスカイアイ 紛らわしいからそのコールサインはやめてくれないか≫

Oka Nieba≪は?≫

Eagle Eye≪こちらイーグルアイ こうも目ん玉だらけだと気色が悪い すまないが皆帰ってくれないか≫

Oka Nieba≪どうなっているんだ 空中管制機だらけじゃないか≫

Ghost Eye≪こちらゴーストアイ 目玉は少ないより多いほうがいいだろう だが指揮は私が執る≫

Eagle Eye≪寝言は寝て言え新参者 指揮を執るのは古株の私だ≫

Sky Eye≪発売順的には私のほうが古株だ よって私が指揮を執る 残りの空中管制機は速やかに帰投せよ≫

Oka Nieba≪ラーズグリーズ隊、聞こえるか? どうやら面倒なことになった 後は適当にやり過ごしておいてくれ≫

Ghost Eye≪邪魔をするかスカイアイ 過去の遺物が偉そうに≫

Sky Eye≪上官の命令が聞こえないのか 軍規違反だぞ!≫

Eagle Eye≪ガルム隊、交戦を許可する あの古びたE-767を鉄の棺桶(コフィン)に変えてやれ≫

Ghost Eye≪聞こえるかイーグルアイ 貴機は目障りだが、リボンの奴らはもっと目障りだ 今だけは手伝おう ガルーダ隊、出撃! ≫

Omega11≪大変だ、ジャン・ルイ! 敵は全部AWACSつきだ!≫

Jean Louis≪何故俺たちが巻き込まれているんだ というかAWACS付きは普通なんじゃ――≫

Omega11≪ああ! ジャン・ルイがやられた! オメガ11イジェクト!≫

Sky Eye≪メビウスのエースは落とせない それを体で教えてやれ メビウス1 エンゲージ!≫

Thunderhead≪こちらサンダーヘッド 繰り返す、こちら空中管制機サンダーヘッド 全員私語は慎め さもなくば全機アークバードで叩き落す≫

Sky Eye≪こちらスカイアイ 私の誕生日祝いにメビウス1からアサルトホライズンを貰うのを忘れていたので帰投する≫

Eagle Eye≪こちらイーグルアイ 発売まだもう一ヶ月だというのにクロスランブルの予約を忘れていた 帰投する≫

Ghost Eye≪こちらゴーストアイ そのゲームは私も大好きだ 一緒に通信させてくれ 帰投しよう≫

Oka Nieba≪突発ネタとはいえわけがわからないな≫

Thunderhead≪オーカ・ニエーバ、私語は慎めと何度言わせるんだ≫

Oka Nieba≪こちら、スカイアイ・スリー 了解サンダーヘッド≫

Thunderhead≪何を言っているんだ? 君は?≫




俺、ネタが浮かんだんですよ 帰ったら書き込もうと思って 書き溜めもあったりして
いいスレを見つけたのでついネタを投下してしまった
684 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/10(土) 00:08:50.86 ID:xw2yycMDO
>>682おめでとう
是非空を思う存分楽しんでくれ

>>683これは良いものを読ませて貰ったよ!
また気が向いたら投下してくれ!頼んだぞ!
685 :グラディウス1 [sage]:2011/12/10(土) 02:07:37.50 ID:VNInHRJDO
良かったねスワロー1!
04と5ではミサイルの当て方と避け方が違うから要注意だ。

>>683乙、良い1レスネタをありがとう。

あと僕はクロスランブルに備えて3DSを買ったよ、メタルマックス2も欲しかったしね。
686 :スワロー1 [sage]:2011/12/11(日) 07:26:44.47 ID:w1bj58ww0
>>683
面白い。実に面白いよ
これは笑えるw
また来てくれ

アメジスト1、グラディウス1、ありがとう
04と5で少々飛び方を帰る必要があるのは知ってるよ
今は5でペローが心を入れ替えた(んなわきゃない)ところだよ
さてと、さっさとアレを沈めて来るとするか……
687 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:05:30.57 ID:oKL3qWLDO
……っはあ
やっとこさプライズ・ノートン基地攻略戦が書き終わったよ!
あんまりにも眠いからもしかしたら途中で墜ちるかもしれない……
あと量が尋常じゃ無くなったのもご愛敬だ!

注意書は完全な他作品キャラが出てるけど気にしないでくれ!

<<こちらアメジスト1!大規模絨毯爆撃を開始する>>
688 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:08:16.62 ID:oKL3qWLDO
サイファー「──ピクシー」

ピクシー「ん、お前か」

サイファー「こんなとこで何してんだよ」

ピクシー「まあ……考え事だよ」

サイファー「おセンチなピクシー君だもんな」

ピクシー「サイファー、てめぇ舐めてんのか!?」

サイファー「舐めたくねぇよ!ほら、調査結果だ」

ピクシー「これは……やっぱりか」


──調査結果

IUPF調査部隊は7月25日から28日にかけて第501統合戦闘航空団ストライクウィッチーズが撃墜した航空要塞スピリダスの調査を開始

機体の残骸からは搭載兵器のサンプル回収に成功した

各兵器の詳細については添付の資料を確認されたし

この戦闘に於いて撃墜された宮藤芳佳軍曹、ASF―X 震電Uの捜索も合わせて実行

三次元超音波計測器によって埋没しているであろう固有装甲材の反応を探査したものの失敗

現在調査は砂嵐により中断し、次回は1ヶ月後を予定している



サイファー「最終的にスピリダスの野郎が全部持ってっちまったんだよ。成仏するついでにな」

ピクシー「──宮藤と震電U、か」

サイファー「あいつ死亡フラグなんて無かった筈なんだけどなあ」

ピクシー「……」

サイファー「お前、ディトリッヒ・ケラーマンってパイロット知ってっか?」

ピクシー「ケラーマン?ああ、ベルカのケラーマン教室の先生だろ」

サイファー「お前の番組に出ててな。爺ちゃん」

ピクシー「ほう」

サイファー「あの人に俺等誉められてたんだけどさ」

ピクシー「それで?」


「あの時、いや……あの爺ちゃんは自分の教え子を戦争全体で何人も失ってるだろ?」


「だろうな」


「俺、何時までも悔やまないって決めてるけどさ」


「──あの爺ちゃん、今の俺等みたいな気持ちを何度も味わったんだろうな」


「……そうだな」

689 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:08:49.87 ID:oKL3qWLDO
「確かに俺等は傭兵だぜ?仲間も沢山死んでったけど……」


「でもよく考えたら教え子ってか訓練つけたのなんて初めてじゃねえか?」


「PJは後輩だけどタメ張れるだろ?」


「ああ」


「初めて下の繋がりが出来たんだろうな──俺等には」


「それ考えたらさ?あの爺ちゃんは精神的に凄いし、俺等には責任があんだよ」


「責……任……」


「絶対──絶対に生き残らせなきゃ成らねぇ。爺ちゃんと違って一緒に飛べるんだからな」


「確かに爺ちゃんは最後、敗けて俺等に墜とされたさ」


「サイファー、覚えてるのか?でも教え子を見捨てなかったよな」


「見てて凄かった……俺が覚えてるくらいだもんな」


「それで俺が言いたいのはさ?ピクシー」


「折角出来た教え子──もとい娘をもう墜とさせない」


「んでその為にはくよくよすんなって事だろ、サイファー」


「む、娘?」


「へっ?」


サイファー「娘とは一言も……誘導すらしてないぞ?」

ピクシー「えっ?えっ?」

サイファー「お前バルクホルン大尉と同じでコンプレックス持ちか!」

ピクシー「ちょ!待てっ!?」

サイファー「確か……そうだシンデレラ・コンプレックスだ!」

ピクシー「違う!表現の問題だ!」

サイファー「この隊駄目だ!犯罪者予備軍二人も居るし!一緒に居たら捕まるわ!」ダダダッ

ピクシー「待てサイファー!言いふらしたら殺すからなあああああああああ」


サイファー「ふぅ……」


サイファー(これでアイツは大丈夫だな……問題はあっちの引っ込み思案か)
690 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:10:32.10 ID:oKL3qWLDO
坂本「今回の作戦は簡潔。ブリタニア最大にして中央に位置するプライズ・ノートン空軍基地を奪還する!」

坂本「プライズ・ノートン基地はZONE砂漠やナポリへの攻撃に最も適した基地であり、この戦争に於いての最重要戦略拠点だ!」

坂本「ブリタニア首都ロンドン奪還作戦はこの基地を橋頭堡にする事を前提としている」

坂本「現在ロマーニャの撤退した敵戦力が集中している拠点である事からも当作戦は多数の部隊が参加する訳だ」

ミーナ「ナポリ軍港に駐留していたオーシア空軍、アルプスとグランビアン山脈を越えて来た北オーシア大陸連合陸軍」

ミーナ「それに周囲の前線基地から一個航空小隊以上が派遣されます」

ミーナ「この501は完全に前線から外れた為、全機の出撃を要請されました」

ミーナ「よって明朝0800をもって進発し、先行するオーシア空軍を支援」

ミーナ「その他の援軍と共に陸軍の制圧を援護します!」

坂本「この作戦は長期化が予想される」

坂本「それによる機体の不調、弾切れを防ぐため補給基地が用意された」

坂本「各機はロッテ単位で行動し、離脱ラインを意識しながら戦闘してくれ!」

一同「了解!」

ミーナ「それと今回は多部隊による戦闘のため、コールサインを使用します。各原隊の物を使用して下さいね」

691 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:11:39.71 ID:oKL3qWLDO
司令「敵無線を傍受した結果0900より我が基地への攻略戦が開始される」

司令「今回君達航空部隊長を呼んだのは他でもない」

司令「迎撃の為、空に網を張るが何処の部隊がその網の中心を務めるのか──ということだ」

司令「中心をカバーするように左右へ残りの二部隊、後方にそれ以外の全部隊を配置するがどうする?」

?「司令……それあんたが決めるんじゃ」

?「まあ危険が伴うから『傷顏』なんかには任せられないんじゃねぇの?」

?「んだと!?『不死鳥』やっかこら!ああん?」

?「良いぜ!来いよ?」

司令「……」

?「なにやってんだか……解ったウチがやるよ」

司令「良いのか?『幻獣』……勝ち目は薄いぞ」

?「エース部隊のウチがやるって言ってんだ。なんとかなるさ」

?「まあ数は多いよな」

?「部隊の統率は知らんけど」

?「手厳しいねお二人さん……さあて部隊に通達してくらあ」
692 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:12:13.98 ID:oKL3qWLDO



──あれから二週間


──貴女はあの場所に今も居るの?


──貴女は隊の皆の琴線に成ったんだ


──仕方無いよね


──忘れる事は出来なくても


──振り返らないってみんなで決めたんだから


──でも少なからず私は貴女を想ってる


──私にとって貴女は親友だった


──でもその認識は違ったんだよ?


──失って……居なくなって……


──会えなくなって気が付いた


──私は貴女に憧れても居たの


──貴女のひたむきで


──まっすぐな強さに


──でもそれも少し違ったね


──本当は


──貴女の事を


──…………


──だから


──決めたんだ


──私は
693 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:13:47.40 ID:oKL3qWLDO


「ふぁ〜ねむ……」

大あくびを隠すそぶりさえ見せない悪魔

「ハルトマン!何故お前はこの重要な作戦前に気合いが入らんのだ!?」

「だから朝苦手なの前からじゃん……」

何を言われても直せないものは直せないと言うスタンスを貫く

「緊張感が足らんのだ!お前と言う奴は!」

「うへぇ……」

この女騎士からの小言は出撃三分前まで続いたと言う


「オーシア空軍か〜」

機体チェックを済ませ、待機しながら兎が呟く

「シャーリーの所の軍だよね?」

「ああ、それもそうなんだけど……」

「どしたの?」

「オーシアは広いだろ?空軍も上から下まで有るわけでな」

「私の教官とか戦争を体験した世代のパイロットより、今は戦争のせの字も知らん方が多いんだ」

「へぇ〜」

「実際は私達もその世代なんだけどな。ヴァラヒアは戦争慣れしてる軍人が多いみたいだし……」

彼女は大陸空軍の力が本当に過去のままであるのかを危惧していた

「きっと大丈夫だよ、シャーリー!」

「何でだルッキーニ?」

「だって私達が居るじゃん!やられちゃう前にやれば良いんだよ!」

「まあな?あははは!」

「えへへへ!」

変わらない二人がそこに居た
694 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:14:47.68 ID:oKL3qWLDO

「……頃合いか」

魔導エンジンの始動と共に侍の機体の下へ魔法陣を模した魔力フィールドが展開される

「サムライだ!管制塔、出るぞ!」

<<進路オールグリーン。発信許可する!>>

滑走路を滑る震電U

一対のエンジンの推力を1:1に偏向し、従来機よりも滑走距離を短くする事が出来ている

更に基本的な航空魔女の機体は魔力を加速と推力偏向へ割り振ることで離着陸のリスクを最小限にすることを可能にした

「こちらグラマラス・シャーリー、出るよ!」

「ヴァイス・フュンフ、出撃する!」

次々と空へ上がっていく魔女達

「ブループルミエ、行きますわ!」

「……コンセルティナ、グリペンCで出撃します!」

それに遅れて彼等が空に上がる

「ガルム1、一丁派手にかましてくんぜ!」

「ガルム2、TAKE OFF!」

彼女達程派手には空へ上がらないが、揃った離陸を見せる猟犬

そして空には12機のエースが上がった


「ふぅ……あれが補給基地だな?」

行程の四分の三を飛行し、道中に臨時基地を見つけた鬼神が溜め息をつく

「滑走路4つとは中々だな」

「急造ではないはずだからな。さてあと十五分で戦域だ!」

「りょーかい!」

一度完全に両軍から放棄された基地を横目に見つつ、加速する編隊


695 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:16:28.81 ID:oKL3qWLDO
──プライズ・ノートン基地より西南300km

「奴さん方来始めたな」

大陸から来た航空部隊を眺めて幻獣の長が呟く

「ウチが居れば大体は押さえられるでしょう?少佐」

「ちげぇねぇな。でも今回は少佐よりも俺が一番数墜とさせてもらうぜ?」

「よく言うなぁ。本人が居るのに」

「ふっ、しかし俺一人でもクルツ一人でも戦局は変わらんさ。この『幻獣』全体が活躍しなきゃな?」

彼は一同をあしらう

「そうですなぁ」

「まあそうやってあの円卓でも生き残ったわけですし」

「そうだ。それじゃあ始めようぜ!少佐」

隊員に急かされ、絶対の信頼を誇る彼が幻獣達に号令をかける

「へっ!いくぜお前ら!キマイラ大隊インゲージッッ!」


統一されていない機体達──名の通りの幻獣の群れが前進する


この時点の戦力比は4:1

大陸勢が圧倒的優位だった


「なんだ?網を張ってるのは解ってたが……派手だな?」

「どーせエース気取りのバカ共だろ?さっさと長距離ぶちまけろ!」

大規模編隊の先頭を行くF―15が長距離空対空ミサイルを放つが──

「ワンパターン過ぎだ!各機ブレイク!自由戦闘開始!」

──数十の放たれた矢が幻獣を仕留めることは無かった

ただの一匹も──

「嘘だろ!?あれを躱すだと?」

「んなこと言ってる場合か!?さっさとドッグファイトしろよ!死ぬぞ!」

「爆装機はさっさと突っ切れ!邪魔だ!」

散った幻獣が機械鳥の群れを食い散らかそうと全方向から襲いかかる

「頂くぞ!」

「はははっ!一撃でおしまいだぜ?」

「なんだよ?何で振り切れない!?」

「後ろに着かれ……ぐああああああああ

強大な強さに押される大隊の鳥
696 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:17:34.05 ID:oKL3qWLDO
「なんだってんだあ?こいつらよく見たら円卓のエース共じゃねぇか!」

幻獣をやり込め、なんとか一機撃墜した失恋男がかつて同じ時代を飛んだ撃墜王達に気が付く

「こんなとこで会うとは思いませんでしたね……」

「仕方ねぇすよ!とりあえずそこら辺のAWACS!」

<<こちらアルバトロス!ルーク、どうした!現在の状況は!?>>

余りにも展開の早過ぎる戦場に大陸の空中管制機群はまだ把握が済んでいなかった

「奴等の大半は円卓のエースだ!しかも撃墜数二桁位の!全機に通達してくれ『後ろを取られるな!』」

<<了解した!>>


「調子良かったのは最初だけか……まあ甘くは無いよな!」

敵を墜として、呟く

「少佐が名乗りを上げればどうですか?」

「へへっ!良いんじゃね?やってみればさ!」

「仕方ねぇなあ……」


<<──オーシアの鳥共聞きやがれ!俺は『真紅の稲妻』、ジョニー・ライデンだ!!!腕に自信の有る奴からかかって来い!>>


「真紅の……稲妻!?」

「カールスラント撃墜数第三位のスーパーエースだと!?」

「でも円卓で死んだんじゃ?」


<<かかって来ねぇならこっちから行くぜぇ!>>


紅き電光が空に疾る


「うっ……あああっ!」

「後ろを取られるな?無理に決まってんだろ!」

<<それでもだ!全機持ち堪えろ!魔女とIUPF本隊が来るまでの間だ!>>

狩り尽くされるのが先か、魔女が来るのが先かはまだ誰にも解らなかった


「おらあああっ!」

「墜ちろ邪魔だあああ!」

「チキショー!!羽がああああ

「負けっかよ!俺だってやれるぜ!」

「あーあ……まさかやられ

「隊長!?」

「くっ!命運尽きたな……


──断末魔


──悲哀や殺気に満ちた魂の叫び


──渦巻く雲と白線が引かれる空


──この空は時代こそ違えども


──あの空に似ていた
697 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:18:09.98 ID:oKL3qWLDO
空に遠雷が響く──その遠雷は戦場から響くものだった

<<こちらオーシア国防空軍第108戦術戦闘飛行隊サンド島分遣隊所属空中管制機、サンダーヘッドだ>>

彼女達を出迎えたのは入道雲だった

<<ストライクウィッチーズ、貴隊の到着を確認した。一機足りない様だが?>>

「……」

「正直もんにしか見えねぇのさ」

流石にこちらまで伝わっては居なかった──二週間前の出来事

<<……失礼した。現在敵の大部隊とこちらの主力が交戦中、貴隊は東側と中央の境界から交戦を開始してくれ>>

「え〜!それって左右から挟み撃ちに成れってことじゃん!」

「なんだよそれ〜!東側から攻めさせろよサンダー石頭ヘッド〜!」

<<『子豹』、『豊満兎』!私語は慎め!……と言いたいが今回は戦況が芳しくない。むしろよく間に合ってくれた>>

「わあってるよ!久しぶりだなサンダーヘッド!」

<<ああ久しぶりだな、『豊満兎』。そう言えば今作戦には私以外にもお前の教官達が来ているぞ>>

「マジかよ……」

<<彼等はベルカ戦争の生き残りだ。万が一にもやられていないだろう>>

<<どやされるなよ?サンド島時代は……>>

「あー聞こえない聞こえない!石頭の美声なんか聞こえない!」

<<変わってないな。そろそろ戦闘空域だ。貴隊の幸運を祈る!>>

「サンダーヘッド、担当区域の割り当てに感謝します」

「よし、ストライクウィッチーズインゲージッ!」

「「「「「「「「「「了解!!」」」」」」」」」」
698 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:20:28.90 ID:oKL3qWLDO
プライズ・ノートン防衛空域E


「隊長、加勢しなくても?」

「ああ、我慢しろ。それに『真紅の稲妻』が居るんだぞ?」

紅き軌跡が戦場を切り裂くのが確認出来る

「もうあっちの戦力が半分に成りましたもんね」

四倍の比率は既に形無しだった

「でも……ん?」

<<こちらグロリアス、『不死鳥』達聞こえるか?仕事だぞ!>>

「こちら『不死鳥』リーダー、敵は?」

<<501、ストライクウィッチーズだ!>>

「ひゅー!大物じゃねえか!」

「面倒臭そうだなあ」

「ふざけてると殺られるぜ?迎撃するぞ!」

「了解〜!」


「うおっ!早速中隊か?しかもファイアパターンとは格好良いな!」

白銀の地に赤と紫の焔が描かれた機体はスピード狂な兎にとって見慣れたものだった

「凄い!全部F―22じゃん!」

「あれは……フェニックス隊だ!」

エンブレムに気が付いた女騎士が驚きの声を上げる

「まさか!本物ではないですわよね?」

「違うんじゃないかしら。あの隊は解散しているし……」

かの不死鳥傭兵団は確かにベルカ戦争前に解散していた

「なんちゃってかな?」

「どうだかね。数はあっちが上……しかし腕はどうかな?」

「いくぜぇピクシー!フェニックスだろうと鳳凰だろうと食ったもの勝ちだ!」


「お前らぬかんなよ!ガルムに五機着け!後は一対一だ!」

「へいへい」

「F―22ならウィッチにも勝てるぜ!」

空域に二十数機が飛び交う
699 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:21:48.29 ID:oKL3qWLDO
「着いてこれるか〜?ほらっ!」

見せつけるような加速

「なんだよ……あれは」

ジェット後気流がすれ違った数機を襲う

「フェニックス14、お前対ウィッチは初めてか?驚いてたら身が

「一機もーらい!」

呆然とする部下に話しかけた三番機が爆散する

「フェニックス3が殺られた!」

「嘘だろ!?くっ……俺もイジェクトする!」

次々と容易くもがれていく不死鳥の翼

「あれ?なんか……」

悪魔が違和感を感じる

「ハルトマン、言わなくても良いぞ」

隊の全員が感じていたそれは


「ちっ、オマージュ部隊ってバレちまったか!だがオレを墜とせると思うな!」

隊長機が複数機を上空から照準に収める

「へっ!お前等なあ……傭兵が威光に頼ってる様じゃ二流なんだよ!」

「そういうこった!」

「挟まれ!?くそがああああああああああああ!!

五機の包囲網を何時の間にか破り、双方向から不死鳥の頭を討った猟犬は降り注ぐその残骸を華麗に躱す

「機体性能差だけじゃ、ねぇ?」

二人は腕に合わせて機体を選ぶべきだったなと口には出さずに胸にしまう



「隊長が……残存機は一旦引け!俺はこいつを討ったら行く!」

「りょ、了解!」

数える程に成ったF―22が離脱していく

「お前も引けヨ〜……」

よりにもよってダイヤのエース──先読みのエイラを狙ってしまっていた不死鳥の二番機

「ウィッチの一人でも殺らなきゃ面子が立た

しかし不意に弾丸が食らい付く彼の機体を貫いた

「誰ダ?」

「……」

無言のグリペンが通り過ぎる

「リーネか、助かった!わざわざ無理しなくて良かったんダゾ……?」

「……」

無言を貫き、編隊に戻っていく

「お、おい?……行っちまったカ」

彼女の性格上、今までこんなことは無かった筈だと狐が考えた

その矢先──
700 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:22:47.36 ID:oKL3qWLDO
<<こちらサンダーヘッド!敵中隊の壊滅を確認した。次は中央空域に行ってくれ!>>

「人使いが荒いねぇ?」

<<流石に我がオーシア空軍も円卓のエースには敵わない……急行してくれ>>

「円卓のエースだあ?サイファー以外はほとんど死んでんじゃねえか?」

何の気無しに相棒を褒める妖精だが

<<空域に行けば解る!とにかくエースだ!>>

惨状を知っている入道雲には通じない

「なんだそれ?サンダーヘッドがそこまで?」

「見えてきたぜ!あれは間違いねぇな……」

其処に居たのは──四匹の幻獣だった


<<こちらグロリアス!『真紅の稲妻』!聞こえるか?>>

「あいよ!なんだ?」

<<オーシア空軍がだいぶ引き加減だ。それに……>>

「それに?」

<<『不死鳥』が壊滅した……相手は501だ>>

「殺られたのか……まあ良いさ!そいつらこっちに来てんだな?」

<<前面に展開して来ているはずだ!オーシア空軍と入れ替わる気だろう>>

「やっぱりな……クルツ、ジェラルドとナカガワ!付いてこい!」

「「「了解!」」」


プライズ・ノートン防衛空域M


栄光に導かれし四匹の幻獣が魔女と猟犬に相対する

「ガルムにウィッチーズ!お前等と会いたかったぜ!」

「今のエースとしてみたくてな?命の取り合いって奴を!」

「貴様達と我等キマイラの誇りをかけて!」

「お前達なら相手にとって不足は無い!いざ!」


「キマイラ・カルテット!インゲエェェェェジ!」
701 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:25:03.82 ID:oKL3qWLDO
分散した四機のXFA―27


その内の一機、真紅の機体のパイロットが口を開く


「お嬢ちゃん達、あるエースの話を知ってるか?」


4:1という状況で彼は語る


「そいつは正義感だけは有って、わざわざ前線に殺られに行くみたいな奴だった」


「でもそいつはその前線で生き残った」


「理由は簡単。自分の力を過信して無かったし、仲間と高め合ってたからだな」


「しかし、そいつにも運の尽きが来たんだよ──あの時のB7Rで」


「あいつは燃料の限界まで戦ったせいで墜落した」


「ベイルアウトした先は荒野──」


「誰も居ない中であの人に拾われた」


「そっから腐れ縁でそいつは──今空にまた上がってる」


「それが俺だよ」


「──そしてお前等の先輩、レッドライトニングだ!カールスラントのお嬢ちゃん!」


訓練でもするかの様にゆったりと機体を扱う彼


そして紅き稲妻がまだ生きていた事に戦慄する彼女達


「っ……撃墜されたんじゃ無かったの?」


「まあ撃墜って事に成ってるだろう……ろくに救援隊も出せなかったみたいだしな」


「でも貴方がヴァラヒアにいる理由は!?」


「だから言ったろ?腐れ縁だって」


「私はカールスラントじゃないけど……あんたの回顧録を読んダゾ!だから空軍入ったんダ!」


「あんたは正統なカールスラント空軍のエースだったじゃないカ……?」


「嬉しいね〜!ただ喜んで良いのか?それ俺書いた訳じゃないけど、まあ……年取れば解るさ!」


「……何故また空に?」


「解らん。一旦空に上がったパイロットは空で死ななきゃなんねぇんだ。きっとな」


702 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:26:50.38 ID:oKL3qWLDO
一通りの会話を終えた彼は


「──さってと。『真紅の稲妻』の名の由縁って奴を見せてやるぜ!」


大きな旋回を終えて殺気を纏う彼の機体が四機を狙って加速する


「固まってちゃ不味い、散開ダ!」

「そのついでにダイブアンドズームで攻めよう!トゥルーデ!」

「任せろ!」

二機編隊に分かれる魔女達

「ふっ、いい動きだ!」

彼は二つの編隊を追わずに加速し続ける

「えっ?」

余裕の有ったはずの悪魔のSu―47が射程を逃す

「貰った!」

同じく上空から接近した女騎士の駆るS―32の機銃がXFA―27を掠めそうで掠めない

「よし、及第点だが……甘い!」

急旋回で横方向へ回避するが、エンジンのスロットル調整によりドリフトの要領で180°の方向転換を行う

「これが……」

描かれたのはまさに稲妻の軌跡だった

「サーニャ避けろ!」

「うん!」

彼は下方から忍び寄る二機も把握し、牽制する

「手強い……今までで一番かもな」

「……」


703 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:27:59.16 ID:oKL3qWLDO


目の前に居るのは確かに彼だった


私がウィッチに成ってから色々な人の影響を受けて構築した私だけの戦法


──一撃離脱


既存を超えて、確実な効果を得る為に極めようとした


そして理論としてだけじゃなく、実践する様に成って見せられたあの8ミリの映像


色褪せたそのフィルムの中で一機の機体が空を引き裂いていた


そう、私の戦法の理想形が其処に有ったんだ


鋭角に相手の死角から死角へと飛んで行く


追随しようと姿勢を崩した敵機は次の瞬間にはバラバラ


彼の動きはドッグファイトを無視し、ただ逃げ惑う的としてのみ敵を知覚しているみたいだった


私はそれ以来この真紅の稲妻を追った


501に入ってからは空軍志望動機が彼の回顧録だったエイラとその戦法について議論したりもした


シャーリーの固有魔法を使った戦闘機動、少佐の左捻り込みの概念


両方共に私の理論の補完に有効だった


そして今──


私が成りたい理想と対峙している


この人を超えたい


追究したいんだ


この戦法の限界を編み出した本人と──

704 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:28:27.10 ID:oKL3qWLDO
「トゥルーデ、エイラ、サーニャん」

「何ダ?」

「私とこの人を二人だけにしてくれないかな」

「ハルトマンさん?」

「そんなこと出来るか!このままでもキツいんだぞ!?」

「今なら私が高みを目指せる気がするんだ──ライデン少佐となら」

「別に俺は良いぜ?来いよベルクトの嬢ちゃん」

「ありがとう」

「んじゃこっちまでぴったり付いて来な!」

「うん!」

「フラウっ!やる気を出したと思ったら……」

「流石ダナ〜。私もあの戦闘に混ざりたかったけどナ〜」

「エイラ、仕方無いわ。それより皆はどうなったかしら?」

「見に行くついでに少し働かなきゃ負けるナ。大尉も行こう」

「む、了解だ」
705 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:29:13.54 ID:oKL3qWLDO
「くっ……」

サムライは苦戦していた

「我が故国のウィッチにこの場でまみえようとは思わなかったんだがな」

ブラウン塗装の機体が扶桑語で話しかけてくる──その声の主、マサヤ・ナカガワと彼女は一対一の巴戦を行っていた

「扶桑人だと!?」

「別に俺はベルカ戦争の生き残りでドゥミトレスクに拾われたからこっちに居るだけさ。扶桑を裏切った気は無い」

「そんな理屈……通じるとでも!」

果敢に震電は旋回を続け、攻めの体制を取る

「仕方無いのさ。パイロットを回収する部隊が足り無かったあの戦争で彼以外には信頼など出来なかったんだが……おっと」

それを彼は付かず離れずで躱し、機を狙う

「巧い……私の久々の巴戦がこんな強者ととは泣かせてくれる!」

急制動で少しでも長く後方を維持したいがそれを行えばストールが待っている

「綱渡りと行こうか。扶桑撫子!」

彼も条件は同じであり、オーバーシュートを狙うにも互いが減速し合っている為、何時果てるとも知れ無い旋回戦がたった数百メートルの間で繰り広げられていた

706 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:29:57.08 ID:oKL3qWLDO
目下に六星と白、青のツートンカラーが施された認識エンブレムが散らばっている

「うっわ……殺られてんなオーシア軍……」

妖精が一言

「仕方ねぇって。ほら、相手がこいつらだもん」

サンディブラウンとダークグリーンのXFAを見て鬼神も一言

「こいつ呼ばわりたあひでえじゃねえか!?ガルム!」

「ああ、解ってるよ。『吹っ飛ばしのクルツ』だっけか」

「いや『トーマス・クルツと書いて規律違反と読む』だろ?」

「どっちも違う!何でそんな不名誉な異名が出てくんだ!」

「えー……不満?」

「もっと酷いのがお好みか?」

「おちょくられるの好きじゃねえんだよ!コラァ!」

遂に怒りが頂点に達した彼が四連装の改造長距離射程機銃を放つ

「うお?」

「当たる!当たる!」

逃げ惑う猟犬

「何時にも増して何なんですの?このお二人は……」

呆れる青の一番、ペリーヌが同意を求めるが

「……」

彼女がロッテを組む相手から帰ってくる言葉は無かった

「リーネさん……」

707 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:31:08.48 ID:oKL3qWLDO
「行くぞウィッチ!ジェラルド・サカイだ!やらせて貰う!」

ホワイトサンドカラーとグリーンの機体からは陽気な中年の声

「サカイって……おっさん扶桑系か?」

「はっはっは!まあ気にするな!空で必要なのは腕だけだろう?さあ来い!」

「おっ?話が解るなおっさん!」

「えーっと……少佐とシャーリー足して割ったみたいな感じだね……」

子豹が操縦席内でオーシア人風にお手上げポーズを取る

「扶桑人て一体……」

今まで身近にダメな見本を見てきていたが、まさか人種的な問題だと思わなかった女侯爵も頭を抱える
708 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:31:48.41 ID:oKL3qWLDO
プライズ・ノートン防衛空域W


「隊長、フェニックスが殺られて……っとキマイラが501と殺り合ってるらしいです」

「あっちから来てたのか〜運が無かったな。まだ中央は大丈夫だろうし、警戒続けろ」

残念がる『傷顔』の隊長

「了解……ん、早速来ましたね!数15!」

そんな彼に神が味方したのかお誂え向きに敵援軍が現れる

「頭数ぴったりか!よしニュースカーフェイス・スコドローン、交戦!」



現れた援軍──それは

「こちらオーシア国防海軍第3艦隊ケストレル所属、ファンタジー隊のソーズマンだ!AWACS聞こえるか?」

<<こちらセプテンバー、貴隊の到着を歓迎する!現在、その前方に一個中隊が展開しているので排除してくれ!>>

「了解だ!行くぞ野郎共!」

「「「「「「「「「「「イエッサー!!」」」」」」」」」」」

世界に誇る大陸軍空母の艦載機群が意気揚々と突き進む


「んじゃ、俺等も着いて行こうぜ!」

「セプテンバー!こちら第104機動戦闘小隊だ!」

<<確認した!まさかかの『トップガン』まで出てくるのか?>>

三機編隊のF―14

彼等は全オーシア空軍パイロット内の1パーセントの頂点、『トップガン』

「まあ色々有るさ」

「教官の仕事から無理矢理出されたんだもんな?マーベリック」

「ハリウッド、実際教えるのも楽じゃねえさ……」

「って訓練生叩き落としてたら駄目だぜ?」

「嫁さんも居るのに何が不満だよお前……」

「ちげぇねえ」

「ウルフ、スライダー。そろそろレーダー見とけよ?ステルスに撃たれんのは御免だ」

三機の内、複座型の二機のレーダー用員を怒鳴る冷徹なエース

「アイスは相変わらず堅いのな……よしトップクロウ、インゲージだ!」

三羽烏が少し遅れて戦闘に参加した
709 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:33:23.96 ID:oKL3qWLDO
プライズ・ノートン防衛空域M


最前線エリア


「さあ始めようか、お嬢ちゃん?」

「準備は良いよ。それに私はエーリカ・ハルトマンって言うんだ」

「おっとそれは失礼した。じゃあエーリカ、行くぞ!」

「うん!」

黒い悪魔と真紅の稲妻が戦場を横切り始める

「ウィッチか!?速

「また来やがったな稲

二機は各々の敵機を競う様に撃墜していく

「何だってんだ!俺等は的じゃね

「追い付けない!?死角か

二人の目に入った機体が悉く四散する

「じょ……もといエーリカ!やるじゃねえか!」

「えへへ!伊達に悪魔なんて呼ばれて無いよ、少佐?」

最低限の機銃掃射

死角である現在位置から今狙えるウィークポイントへと数発ずつ叩き込む

「くっ

「何が!?

二機が通った後には墜ち切らない欠片が舞う

まさに鎧袖一触

「少佐に付いていってるのはウィッチか?各機巻き込まれるな!」

「あいつ等……カールスラントのヒットアンドアウェイエースだ!邪魔すんな離れろ!」

両軍とも黒と紅の軌跡から離れていく


「あちゃあ。配慮してくれちゃった?」

物足りない主旨の発言をする悪魔

「みたいだな。流石に墜とし過ぎたろ……何機いった?」

「15かな〜」

「うえっ?俺は14だぜ?」

稲妻が驚くのも無理はない

幾ら一撃離脱とは言え、前大戦のエースを其処までこの少女が狩ったのだから

「ほら、オーシア機減ってるから少佐の前に出て来なかっただけだって!」

少女は味方機が減っていると敵に臆面も無くキッパリ言い放つ

「こいつ……ふっ。エーリカ!こっからが本番だ!良く見とけよ!」

彼は遂に決闘の体勢に入る

「解ったよ!少佐!私に貴方の全てを見せて!」

それを受け止めようとする彼女
710 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:34:01.13 ID:oKL3qWLDO
「良いか!お前がやってる一撃離脱は俺の物の特化版だ!」

「お前の魔法は気流を弄れるみたいだからな!」

二つの閃光が薄曇りの雲を突き抜ける

「当たりだよ!」

「だろうな!俺より機動が鋭敏だ!」

雲の上は溶けてしまいそうな青空だった

「でもまだ……お前なら俺を超えられる筈だ!」

「えっ!?」

彼は続ける

「お前には俺程のスロットル調整をする必要がねぇんだ!」

「けどそれじゃあ俺は倒せん!」

「!」


「お前が俺を倒すには──」


──彼女には足りない


「速さだ!」


──圧倒的な速さが


「この真紅の稲妻の速さを超えて見せろ!」


──この少女にならば


「──お前になら全てを教えてやれる!さあもっとぶつける勢いで来いよ!」


──俺が穹で培った全てを!


「少佐……ありがとう」


「へっ!礼なら俺を墜としてから言って欲しいね!」


──礼なんて言われる理由は無い


──そうさ!


──俺の後継者を見つけただけなんだからな!


──この稲妻のエンブレムを継ぐ者を!


711 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:35:52.25 ID:oKL3qWLDO

「そうだ!もっと速く!」


「くっ……うぅ」


ウィッチである彼女が呻く程のG


「大丈夫だ!俺を信じろ!付いて来いっ!」


白い気流が黒い機体を包んでいく


「っっ……はあ」


「そうだっ……あと少し……貫けっっっ!この俺をぉおぉぉぉぉぉ!」


「はあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


紅とすれ違う漆黒


そして


爆発


「はあはあはあはあっ……はあはぁ」


「上出来だ……まさか気流で切り裂くとはな」


「はあっ……少佐」


「良く頑張ったな、エーリカ。ご褒美をやるよ」


「はあ……えっ……?」


「お前のエンブレムに俺の稲妻を書き加えるが良い。俺が認めた証さ」


「っ……ほんと?」


「ああ、ジョニー・ライデンが唯一認めたウィッチだからな?」


「ありがとう……ございますっ……」
712 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:36:24.17 ID:oKL3qWLDO
「何泣いてんだよ?敵エースを倒したんだぞ?喜べ……くっ」


「うん……えっ?」


「流石にエンジンももう持た無いよな」


「少佐、脱出を!」


「いや──もう良いんだ」


「少佐!」


「さっき言ったけどさ?パイロットは穹で死ねれば一番良いのさ」


「……っ」


「エーリカ、お前に全てを教えた」


「今まで良く自分で考えて、高めたな」


「そのお陰で最高の戦闘が出来た……」


「少佐……っ」




「Danke Schoen!エーリカ!




真紅に彩られた機体が爆ぜた




「少佐……ダ……ンケ……シェン……っ」




穹に稲妻の最後の轟きが果てしなく響いていった
713 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:37:59.37 ID:oKL3qWLDO
プライズ・ノートン防衛空域M


東エリア境界


「……っ」

「お互い疲れてきたなあ……扶桑撫子よ」

かれこれ約三分

「まだだっ!」

「我が強いな……その意地の張り方何処かで……?」

彼には覚えが有るようだ

「貰った!」

サムライはふらついた瞬間に銃弾を撃ち込む

「当たらねぇよ」

風に乗り、紙飛行機の様な回避を行う彼

「むぅ……」

「巴戦にも飽きたんでね?一撃決めさせて貰うぞ!」

彼のXFAが最大加速で離れていく

「くそっ!この状況でヘッドオンに持ち込まれ……ヘッドオン?」

サムライは思い出す

「あれは久々だが……考えるよりやる他無いっ!」

機体を立て直し、加速する彼へと追いすがる

「覚悟は良いな?行くぞっ!」

上方へバンクする彼の機体はそのまま不規則機動と共に後ろへ倒れる

「木の葉落とし!?だがっ……これならっ!」
714 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:38:27.15 ID:oKL3qWLDO
彼女は眼帯を外し、固有魔法の魔眼を発動する

「喰らえっ!」

機銃とミサイルが発射されるがその射程にもう彼女は居ない

「上かっ!?」

下方へ捻り込んだ彼女の機体の翼に魔力が宿る

「うおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」


「烈!」


「風!」


「斬!!!」


十字にすれ違う二機


両断されるXFAの尾翼とエンジン


「ぬおっ!?ふっ……まさか『斬られる』とはな」


扶桑皇国に伝わる剣技の中でも奥義に分類される


『烈風斬』


「久々過ぎてぶっつけ本番だったんだがな」


あるウィッチが戦場で弾切れに成った某国の機体が自分の片羽を敵にぶつけて墜とすのを目撃し、修練の末に戦闘機で撃つことを編み出したという


「ああ、思い出した……その無鉄砲さ、北郷の嬢ちゃんに似て


後部を失った彼の機体は滞空していたが、少し爆発が遅れただけだった


「北郷……まさか先生の戦友だったのか?」


自分の師を知る者を倒したサムライの胸中は複雑だった

715 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:39:11.77 ID:oKL3qWLDO
プライズ・ノートン防衛空域M


北エリア境界


「ふぅ……」

現在までに治安維持軍は敵航空勢力の約4割を撃墜した

そこで中央エリアの維持を手の空いた女騎士、白百合と狐の三人も分担されていた

「大尉、疲れてんのカ?」

「いや……だがあんなものを見せられれば流石にな?」

「さっきのハルトマンさんですね」

彼女は自分の編隊機が敵エースとスコアの稼ぎ合いなどという事をしているのは見ていられ無かった

「ああ、まさか前線を横切るなど破廉恥な事まで……」

「まあ私達は回避出来たし、良いじゃないカ」

感知系の二人の魔法によって巻き込まれる事は無かったのだが

「しかし、リベリオン軍が当初より減り過ぎていないか?」

「たぶん被弾した機体とかが撤退してるからも理由に有りますよ」

「ふむ……」

どうも戦線維持に無理を感じているらしい

現にオーシア空軍は約3割しか機能していない

「そんな事考えるより次を殺りに動いた方が早いと思うけどナ〜……おっ?」

「大尉、味方援軍です……でもたった一機?」

「あいつは!?」


こちらにも訪れた援軍


<<よ!バルクホルン!まだ生きてたか!>>


迷彩と黄色のカラーリング、『砂漠の星』その人だった


「マルセイユ、何故お前が!?しかも小隊単位じゃないのか?」

「私達はこの作戦の裏でZONE砂漠北端基地の夜襲をかけてな?ついさっき制圧したんでこの一人で一個小隊の私が協力しに来たんだ!」

ちなみに7時間ぶっ続けで飛んでいることになる

「んな馬鹿ナ……」

「それよりハルトマンは何処だ!?本来私はあいつと競争しに来たんだぞ!」

「ちょっと待て!数秒前の発言を撤回するな!」

「相変わらず規律人間だな?バルクホルン……」

「一応私は先任大尉だぞ!いい加減口を慎め!」

「私の方が腕は上だぞ?やるか?」

「やってやろうじゃないか!」

口喧嘩をしながら、S―32とSu―37が中央エリアのボーダーラインを越えて北エリアへと突き進んでいく

「エイラ……」

余りにも急展開でびっくりした白百合

「サーニャ……ほっとこう……」

自分達まで付いていけば手薄に成り過ぎる為、二人は残る事を決めた
716 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:42:35.16 ID:oKL3qWLDO
プライズ・ノートン防衛空域M


西エリア境界


「どうだ!私のXFAの誘導式小型RCLは!」

四つの発射コンテナから誘導ロケットが打ち出される

「これは辛いな……当たらないけど向き直れない!」

ロケットの推進剤の量から加速すればすぐ振り切れるのだが

「連射出来るロケットランチャーに誘導性能は反則だよ〜!」

絶え間無く打てるのでヘッドオンには持ち込めないのだ

「二人とも!これを一旦凌いだらフォーメーション・ヴィクトルで行くわよ!」

女侯爵からの編隊指示を受ける

「ヴィクトル……Vフォーメーションだな、中佐?任せろ!」

「うん!今だよ、行こう!」

ロケットが途切れた瞬間に子豹と兎が左右に旋回してVの頂点に、女侯爵は背面飛行からのロールでVの中央に就く

「中佐、ちゃんと仕留めてくれよ!」

「ええ、任せて!」

「う〜シャーリー!練習したあれで行こうよ!」

「良いぞ!使い方違うが撹乱には成るなっ!」

「「1、2、3!」」

スリーカウントで息を合わせて二機は平面に螺旋を描く

「むっ!これは!?」

スラロームとスラロームを交差させた様な軌道

「これこそリベリオンの近代高等戦闘機動!」

「サ ッ チ ウ ィ ー ブ だよっ!」

ベルカ戦争以後に完成されたその機動は本来互いの後ろの敵を叩く為の物だが

「くっ!レーザーホーミングが追い付かない!」

二機の交差のタイミングが早過ぎる為、照準レーザーがすぐにもう片方の機体により遮断されてしまうのだ

「よし、ルッキーニッ!ブレイクだっ!」

「りょ〜かい!うりゃあ〜!」

二機が左右へ別れる

「ぬっ!本命は後ろか!」

気が付いた時にはもう遅かった

「この距離なら──外さない!」
717 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:43:02.79 ID:oKL3qWLDO
固有魔法の空間把握でロケットの軌道を予測して回避する

「ここまでかっ!」

XFAの背面に穴が開く

「どうっ!?」

「ふふっ……はっはっは!良い戦いが出来たぞ!ウィッチ達よ!」

敗けを認める彼

「潔いな。流石扶桑人ってとこか?」

身近な例とそぐう感覚を覚える兎

「ふむ……トムキャットのウィッチ!教えておこう!」

「私は扶桑とオーシアのハーフだ!国籍はオーシアだがお前もオーシア人だろう?」

独特な訛りは誰にも判るものだった

「奇遇だな!おっさんも良いエースだったよ!」

同郷で前対戦のエースとは中々空戦をする機会は無い

「まあそれ程でも有るがな!はっはっは!おっと?

豪快に笑う彼が空へ放り出される

機体ダメージに因って脱出装置が働いたらしかった

「おっさん脱出したのか〜。さて中佐、次はどこへ?」

「そろそろみんなも片付いていると思うんだけど……近隣のAWACS?」

<<こちらサンダーヘッド、『女侯爵』どうした?>>

「おお、サンダーヘッドだ!」

また彼が応答した

「サンダーヘッド、うちの隊を一旦再編したいのですが連絡を頼めますか?」

<<了解した。……現在、『サムライ』『狐』『白百合』『悪魔』は北エリア境界に居る>>

「あれ?バルクホルン大尉は?」

一名の欠員に気が付く

<<彼女は現在援軍の『黄色の14』と共に北エリアに進行中だ>>

「トゥルーデ……また乗せられたのね……」

本国時代からの挑発に乗る癖は未だに直って居なかった

兎という喧嘩相手が居れば直る訳も無いのだ

「そしたらどうするの?ピクシーとかツンツン眼鏡とかまだ戦闘中だよね?」

「IUPF本隊が来るのはまだみたいだし……一度合流しましょう」

<<本隊は全線基地で戦闘前の補給中だ。それに合流なら『サムライ』達が既に北エリア境界でしているから其所へ向かえば良いだろう>>

「了解です。サンダーヘッド、的確な戦況伝達に感謝します」

三機は北に向かって行った
718 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:44:41.97 ID:oKL3qWLDO
プライズ・ノートン防衛空域M

中央ポイント


「いやあ……火力が尋常じゃねえな」

鬼神がぼやく

「サイファー、零戦で落とせるんだからさっさと決めてくれよ?」

妖精はいつぞやのオーレリアのVRを思い出した

「あれはデータだろ!?中身と機体のチューンがあれとは違うだろうよ!」

あの時はオーレリアのデータベースに保管されていた機体を空中管制機のデータリンクとVRで展開し、実機の零戦と戦闘した

つまり実際に存在していたのは零戦のみだった訳である

「んなの言い訳になっか!」

「成るさ!あっちから低速度ドックファイトに乗ってきてくれてんだからな!それにハンデで機銃補正付いてたし!」

「でも今は本気出してねぇんだろ!なあペリーヌは解ってくれるよな!?」

同意を青に求める

「そんなこと私に振られても困りますわ……ねぇリーネさん?」

青も立ち耳猫に同意を求めるが

「……」

依然黙りこくったままだった

「ふふ……XFAに乗ってたリーネは俺の味方みたいだな?」

自分に同意と取った鬼神がマーセナリーよろしくにやける

ちなみに青と立ち耳猫はテストパイロットに混じって乗っていた

「ぐぬぬぬ……」

悔しがる妖精へと銃弾の雨が注がれる

「やる気あんのかてめぇら!!」

「忘れてたな」

「助けろサイファー!たぶんこいつの機銃とガンポッドには自動照準付いてやがる!」

弾が4つの銃口から絶え間無く降り注ぐ

「また自動照準かよ……芸が無いね〜」

「でも標準であの装備は凄いと思いますわよ?」

「どうすんだよサイファー!」

「ちっ!うっせぇな!今考えてる!」

「……」

「おお!あれが有ったな!」

「なんだそれ!?」

妖精は依然追われている

「グラオヴェスペだよ!灰色のスズメバチ戦法!」

「ベルカの有名な戦法ですわね?ダイアモンド編隊から前衛三機が牽制し、後衛の一機が止めを刺すという……」

「説明乙だぜ!ペリーヌ!ってことで一度振り切るぞ!」

四機は最大加速でXFAを引き離す
719 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:46:05.86 ID:oKL3qWLDO
「よし、密着しろ!ん?」

どうも編隊を組み違った様だ

現在の先頭が鬼神、中間が妖精と青

つまり後方は──

「……」

「リーネか……いけるか?」

「今更組み直しは出来ん!リーネ、決めてくれよ?」

「……了解」

一人冷めた声色で応える彼女

「……なんか最近怖いな?」

彼女の威圧感におののきながら一同は旋回する

「サイファー、気が付くの遅くね?……おっ、奴さん追い付いたぞ!」

「はっ!密集してくれれば薙ぎ払いやすいぜ!あんがとよ!」
720 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:46:42.09 ID:oKL3qWLDO
正面に向き合う四機と一機


「おらっ!ブレイクだ!」


鬼神の掛け声と共に前衛三機が上と左右に回避する


「なにぃ!?」


機銃の自動照準は前の1つが鬼神を狙っていた


そしてガンポッドは青と妖精を


「えっ?向かって来る弾が少ない……リーネっ!」


立ち耳猫の方に機銃の1つが向いていたが──


「……」


エルロンロールで彼女はそれを回避し──


「お前死ぬ気かっ!?ぐはっ!!!」


ロールしながら彼女はミサイルの直撃に匹敵する機銃の弾丸を埋め込んだ


「リーネっ?マジかよ!」


「くそっ……なかなか面白いもんが見れたぜ


そう言い遺して最後のXFAと幻獣のパイロットは地に墜ちた


「リーネ……お前、戦闘スタイル変わったよな」


「……」


何も応えずに彼女はエシュロンに戻っていく


「リーネさん……」


「とりあえず中佐達と合流しよう。たぶん北エリアの境界だ」


四機は数多の残骸を見ながら飛び去っていった
721 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:47:38.07 ID:oKL3qWLDO
プライズ・ノートン防衛空域M


北エリア境界


「おお!みんなも終わってたみたいだな!」

指定ポイントで合流する猟犬二匹と猫二匹の編隊

「サイファーさん、無事でしたか!」

「まあな?手柄はリーネだが」

「へぇ〜、リーネやるじゃないカ!」

「……」

誉められているのに全く気にしない

「ミ〜ナ〜!補給に戻んないと燃料切れそうなんだけど〜!」

「聞いたわよエーリカ!また危ない事したんですって……?」

「うっ……ほら?色々有ったからさ?」

道中、白百合から報告を受けていた女侯爵が笑顔で怒る

「一旦みんなストップだ!」

流石に纏まりを着けようと妖精

「お、おう」

「今しなきゃならんことは体制の立て直しだ!補給が必要なのは?」

「私とエイラとサーニャんかな」

「次!バルクホルン大尉はどこ行った?」

「大尉ならマルセイユ大尉と一緒に北エリアに……」

「これで残るのは8人か?もう中央エリアは大丈夫だろうしな……」

「攻めに行くか?」

「だな。私がミーナ達の編隊に入れば2小隊に分けられるからこれでどうだろうか?」

「そうね、先行してるオーシア空軍と二人の支援に向かいましょう!」

「それじゃ、お先に帰るね〜」

「補給終わったら寄り道しないで来いよ?」

「はい」

「解ってるよ〜んじゃナ〜」

迅速な妖精の統率で事無きを得た悪魔もとい三機は補給基地へ急いだ

残った八機は遂に基地の最終防衛空域を目指す

逃れられない出逢いが待ち受けているとも知らずに
722 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:50:36.06 ID:oKL3qWLDO
プライズ・ノートン防衛空域N


最終防衛ライン


「はあっはあっ……っはあ」

「はあっ……はあはあっ、息が上がってるじゃないか?バルクホルンっ……」

「お前こそ……っ、マルセイユ」

「流石にこんな化け物と当たるとは思わない……さっ」

「フェンリアか……くそっ!」

彼女達が先程から戦闘している機体は北欧神話から名を取った名作機──フェンリア

第五次レサス紛争時に抗戦派により作られた本機は、レサスを一度統一した立役者である

しかし第六次レサス紛争で製造工厰が全滅

更に度重なる出撃によって製造された全ての機体が撃墜された筈だったのだが

「神話にだって一度封印されたとか云われてたじゃないか!」

「なんだそれは?考えるより回避を急げ!」

この機体が六年後、更なる衣と大いなる悪意を手に入れるとはまだ知らぬ彼女達

現在の形勢は圧倒的に不利だった

「何なんだこの機動性は!?」

女騎士の魔法を活かした旋回にいとも簡単に追い付く

「くっ……当たらない!」

砂漠の星の秘技──偏差射撃と呼ばれる一種の先読みでさえ、被弾は成功させても急所を狙うにはコンマ1/100秒遅いのだ

「なあ、バルクホルン……こいつら」

「ああ、AIだろう。ウィッチでもこんな動きはあり得ない」

2週間前の核サイロで出会ったアパリスでさえここまでのAIは使用されていなかった
723 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:51:31.23 ID:oKL3qWLDO
「このままでは……っ。ヤバイな」

「言わなくても解ってる……ん?」


「バルクホルン!そのまま真っ直ぐこちらに来い!」


「少佐!?わ、解った!」


フェンリアが迫る中、S―32が白い震電Uとすれ違う


「行くぞ!」


「烈 風 斬 !」


機体を90°左に傾け、魔力の籠った翼を狼に滑らせる


二機が直線上で交差し、すれ違う


そして横ロールするサムライの機体が水平に戻った瞬間


「b……ERROR


カーキ迷彩の一機はまるで切れ込みが有ったかの様に両断され、地に墜ちた


「ひ、久し振りに見たが……凄まじいな」


「そうだろう?バルクホルン!これこそ奥義烈風斬だ!はっはっはっは!」


豪快に笑うサムライに迷いは無かった
724 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:52:29.44 ID:oKL3qWLDO
「あっちは片付いたのか?くっ……」


先程より激しく追いたてて来る白い狼


「マルセイユ大尉!聞こえるかしら?」


「ミーナか?久し振りだな!」


「ええ、それよりそちらにシャーロット大尉が向かっている筈よ」


フェンリアを超える速度で追い付くF―14


「あんたがマルセイユか?後は私達に任せな!」


「しかし……」


プライドが邪魔をする


「殺れる奴が殺れば良いのさ!さあ退いた退いた!」


「……解った」


Su―37と入れ替わり超高速でフェンリアの前に身を晒す兎


「ほら、付いておいで狼さん!兎の方が美味しいぞっと!」


「TARGET CHANGE」


二機の機体性能から判断したAIは兎に付いていく


「来たわね……ペリーヌさん!ルッキーニさん!」


空間把握でリアルタイムな状況を確認し続ける


「何時でもいけますわ!」


「こっちもおっけぇい!ほんとにペリーヌ大丈夫?」


「心配ご無用!大丈夫ですわ!」


二機並んで待つ青と子豹


725 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:54:54.57 ID:oKL3qWLDO

「フェンリア接近!今よ!」


「ルッキーニ!ペリーヌ!やっちまえ!」


二機の間を音を置き去りにして飛び去る兎


「トネールッッ!」


「えーいっ!」


そのタイミングで子豹のフランカーのエンジンから魔法由来の熱源が発生


更に青のタイフーンからは電磁球体が生成される


同じ空間へ放たれたそれは狼を捕らえる網と成った


「EMERGENCY WOLFU UNCONTROLLABLE


限界まで加速していたフェンリアは熱によりオーバーヒート


更に電磁球体がモーラソーサーと同じくAIをダウン


そして囚われた狼は地獄へ墜ちた


「ふぅ……良いレーサーに成れるぜ!あのAI」


「あんな無茶を……」


「ふっ、あれが501ことストライクウィッチーズさ!」


格好良く決めたつもりの鬼神


「そうなんだろうな……」


「あ、とりあえず後でサインくれ!サイン!」


「ああ、もちろn……むっ!私はサインはしない主義だ!」


「名台詞だな……まあ俺も欲しかったんだけど」


どんなエースとでも打ち解ける猟犬も流石に彼女からはサインを貰えない様だ
726 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:56:01.63 ID:oKL3qWLDO
「中佐、私は加速でガス欠だ!ついでにルッキーニもヤバそうだから帰って良いか?」

「ミーナ、済まない……私とマルセイユもだ」

「ええ、許可します……トゥルーデは後でフラウと一緒に私の所に来なさいね?」

「あ、ああ……」

「これで六機か、一旦戻らないか中佐?」

「IUPFが来たみたいだけれど押され気味だから……」

「大丈夫だ!私はまだ飛べるぞ?」

「嘘はつかない方が良いな?少佐」

「は、ははは……」

「坂本少佐?」

「烈風斬二発撃ったんだって?良く飛んでられるな」

得意に成っていたサムライは先程悪魔に話し、それを鬼神は又聞きしたのだった

「美緒?まさか本当に撃ったの?」

「いや、バレなきゃなんとか成るかなと……」

「少佐と私は帰ります!ピクシーさん!後は任せました!」

「わ、私も護衛で帰投しますわ!」

「待てミーナ、ペリーヌ!私は大丈夫だっ!」

二機に前後を挟まれ、無理矢理連れ帰られていくサムライ

「サイファー、一気に半分に成ったぞ?」

「うーむ、確かにあと少しなんだがこれじゃあな……」

「……」

残された三機は空域維持に回る事にした
727 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:57:13.67 ID:oKL3qWLDO
プライズ・ノートン防衛空域S


「ルッキーニ、燃料足りるか?」

「それは足りるけどなんか眠い……」

「寝るな!寝るなルッキーニ!」

「大丈夫、冗談だから」

「そっか」

「ところでシャーリー」

「ん?なんだルッキーニ?」

「あれってサンド島の編隊?」

「ん〜ハートにナイフ……不味い!失恋オヤジだ!」

「失恋オヤジ?」

「私の教官だよ!それに隣の二機も!」

「何で焦ってるのさ?」

「色々有ったんだよ!色々!逃げるぞ!」

「う、うん」

「おっ、シャーリーじゃないか?久し振り!」
728 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 01:58:02.63 ID:oKL3qWLDO
「うわっ!?マーベリック!」

「マーベリック?」

「この人は私のトップガン時代の教官だよ!マーベリック、こっちはルッキーニだ!」

「よろしくな〜。んでお前等何してんだよ?」

「今補給に行く所さ。マーベリックは?」

「俺も。僚機が先に戻っちまってな」

「へぇ〜」

「奇遇だよな……ん?あれってまさかハートブレイク1か?」

「マーベリック、知ってるの?」

「ああ、新兵時代はシャーリーと一緒であの人にしごかれたのさ」

「そうなんだよ……失恋オヤジに見つかったらまたどやされちゃうからな〜」

「失恋オヤジとは中々なあだ名だな?シャーリー」

「えっ?前に居ない?」

「ルッキーニ、マーベリック……まさか後ろに居るのって」

「うん……」

「バートレット教官……」

「久し振りに問題児の声が聞こえると思ったらなんだ?二人は出来てるのか?」

「待ってくれ教官!俺にはシャーロットって恋人が!」

「こいつもシャーロットじゃねえか」

「そうだ!幾ら何でも歳離れ過ぎだって!」

「子供居るじゃねえか」

「ん?私?」

「こいつは私の相棒!娘じゃないの!」

「私はシャーリーの事マーマだと思ってるけど?」

「ほら母親なんだろ?」

「違う!解ってて茶化さないでくれよう!ルッキーニも下手な事言わないでくれ!」

「それにしてもマーベリックがトップガンの教官だとはな」

「まあ、今自分で戦場出ちゃってますが」

「ふん、一人前に成りやがって」

「まだまだですよ」
729 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 02:01:10.01 ID:oKL3qWLDO
プライズ・ノートン防衛空域N


最終防衛ライン


「はあっ……まだ基地制圧はおわんねぇのか?」

また愚痴る鬼神

「こういう時にあいつが居れば……」

「あいつ?誰だよ?」

「知り合いだ、知り合い」

彼の知り合いにろくな人物は居ない筈だが

「ふーん……あん?」

しかし上の空から接近警報でいきなり現実に引き戻される

「高速機だな……この速さはX―02だ!」

「何ぃ!?」

あり得ない名を妖精から聞いてすっとんきょうな叫びを上げる鬼神

「ほう……この機体を知ってる奴が居るとはな?」

青地に黄色がアクセントな機体

「なんか見覚えの有るカラーだ……っとオーシアのエースだったか?」

「それに俺も有名に成ったものだな!このロバート・ギリアムも!」

「そうだよ!オーシア出身のカールスラント軍傭兵で撃墜数第八位の奴だ!」

妖精のエース雑学が披露される

「何でわざわざカールスラントに?」

「PJにも聞いてみろよ、それ」

「解った。今度聞いてみる」

「そいつも特に理由はないと思うがな……さてと死ねガルム!」

どの機体よりも速く突っ込んで来るX―02

「速い!」

「一撃離脱ってレベルじゃねえ!サイファー、お前VRで」

「無理だからね?低速じゃないから無理!」

さっきと同じ様な掛け合いは割愛する二人

「不味いな!速い!」

猟犬がすぐさま引き離された先には
730 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 02:01:48.71 ID:oKL3qWLDO
「あっ!?リーネ!」

立ち耳猫は絶好の位置に身を晒して居る

「貰ったぞ!其所のグリペン!」

打ち出される長距離ミサイル

「……!」

グリペンから奇怪な音が発生すると同時にミサイルが逸れる

「ミサイルが?ぬああああああああああ

あまりにも速過ぎたX―02はグリペンを抜かし、銃撃され


──爆散した


731 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 02:02:32.81 ID:oKL3qWLDO
「リーネ……ECM積んでたのか?」

「それでもX―02撃墜はやり過ぎだろ」

「……私が」

「私がやらなきゃいけないんです……守られて……後ろにばっかり居たくないんです!」

「リーネ……っ」

「私が芳佳ちゃんに頼ったりするからっ!あんなことにっ……」

「お前……其所まで思い詰めて……」

「芳佳ちゃんの分も私がやらなきゃ……っ」

「リーネ……遅くなって悪かった……お前が一番あいつと仲良かったもんな」

「謝らないで下さい……」

「……でも一人で背負い込まないでくれよ?」

「……えっ?」

「みんなも解ってんだぜ?もっと頼れよ!もう誰も欠けたりしない!」

「……ぐすっ」

「安心しろ!大丈夫だ」

「所で一つ良いか?」

「はい……」

「頼むからプレッシャーと無言は止めてくれ!みんなが泣く!いつも通りで頼むよ、なあリーネ?」

「……はい!」

「また良い所で全部持ってく!このアホサイファー!」

「んだと!?」

「止めて下さい二人とも!」

「ふふっ、いつものリーネかな?」

「みんなに謝れよ?特にエイラとペリーヌ無視しまくったろ?」

「はい」


732 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 02:03:12.62 ID:oKL3qWLDO
「さて……だいぶ静かに成って来たか?」

「そうですね」

「燃料は……あとフルスロットル五分はやれるかな?」

「俺は十五分だ!」

「私はたぶん十分です」

「ちっ、どーせテルミナートルは遠くには飛べませんよーだ!」

<<おーい!サイファー、ピクシー、リーネ!>>

「この声はエーリカか?」

「私達も居るゾ〜」

「遅くなりました」

「おお、お帰り!」

「エイラ〜、リーネが謝りたいんだとよ」

「なんだリーネ?」

「すいません!エイラさん!さっきまで私、周りが見えて無くて……」

「そんなことか、気にすんナ」

「でも……」

「なんてことないッテ!それより……」

「なんですか?」

「いや、何でも無いんだけどさっきタロットでお前を占ったら審判の正位置が出てナ?」

「意味は信念とか目覚めの勝利。俗な言い方をすると運命、復活そして──ん?」


赤い光線が一同の上を掠める


「うげっ!?まさか?」


「野郎やっぱりファルケンだ!それと……!?」


「見間違いじゃないよね?」


「ええ……」


「あれハ……」


「震……電!?」


〜続く〜
733 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 02:05:03.70 ID:oKL3qWLDO
実はアナザーサイドと後編も出来てるんだけど今日に回すよ……

<<アメジスト1、イジェクト……>>
734 :グラディウス1 [sage]:2011/12/19(月) 17:22:39.45 ID:bTK8xICDO
乙だ!アメジスト1!

何か色々出て来た。

しかし、キマイラの再現度高いなぁ、もしかして、以前ギレンかビルダーでもやってたのかい?

更にトップガンとか予想外過ぎるよ……。
これはもうエリア88も出すしか無いね!

最後にファルケン?は一体何者なんだろうね?
ストパン知ってる人なら皆分かってるよね?
735 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 21:21:34.61 ID:oKL3qWLDO
さて続きを投下しよう!
こっからはアナザーサイドで進行するよ
そのあとに後編と行こう

<<アメジスト1、爆撃を再開する!>>
736 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 21:22:50.66 ID:oKL3qWLDO
──時はプライズ・ノートン基地が攻略される二週間前まで遡る


兵士A「マジかよ……スピリダスまで墜ちたって」

兵士B「朝方の歩哨の奴が砂柱を見たんだと……どうもバラウールを最後にぶちかまそうとしたらしいが……」

兵士A「軍人の鏡だねぇ……機長さん」

兵士C「だねぇ」

兵士B「お前何時から居たんだよ!?」

兵士C「う〜んと……Aがトイレを出てからずっと」

兵士A「oh……」

兵士C「別にそんな顔しなくても……そろそろ偵察の時間だよ」

兵士B「あいよ」


兵士A「ところでスピリダス殺ったのはいつもの魔女さん達か?」

兵士B「いや、モーラとかを潰してた方だ」

兵士C「501だっけ」

兵士B「ああ、あの化け物エース部隊だ。最近ガルムが来たとか言う」

兵士A「戦力が集中してるってレベルじゃねえだろ……」

兵士C「一番強いんじゃない?それにここの西南はあっちの哨戒範囲らしいし」

兵士A「でもこの前プルファクシ?だかに二機墜とされてたろ」

兵士B「プロファクスな。それでもウィッチって丈夫だし」

兵士A「年端もいかねぇおんにゃのこを戦争に駆り出してる時点でねぇ」

兵士C「つっこむ?」

兵士A「止めて」


兵士B「ん、なんだあれ?」

兵士A「なんだなんだ?」

兵士C「ちょっ!バンカーに落ちるから!乗り出さないで!」


兵士B「よっと」バフッ

兵士A「ひゃっほう」バフッ

兵士C「やれやれ……ジープ埋まったらどうするのさ」


兵士B「なんだこれ」

兵士C「戦闘機……だよね?」

兵士A「無傷で不時着……?訳わかんねぇ」

兵士C「新型みたいだけどどうしよう?」

兵士B「あと二時間、夜まで待って回収班を呼ぼう」

兵士A「にしても独特だなこいつ」

兵士C「ベルクト?……違うなんかエンジン縦に付いてるし」
737 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 21:23:47.73 ID:oKL3qWLDO
司令「よく見つけたなあんなもん」

兵士B「どーってことないっすよ」

司令「それが有るんだよ……あれはスピリダスに止めを刺した機体らしい」

兵士A「うわぁ」

司令「大尉がフライトレコーダーを無理矢理ハックして開示したら座標その他全部ぴったりだった……」

兵士C「へ〜埋まってたのにコックピット壊れて無かったんだ?」

司令「ま、まあな?」

兵士A「なんか隠してません?」

司令「機密事項だ!この話は終わり!追って同志ドゥミトレスクが何らかの褒賞を送ってくれるらしいから待ってろ!」

兵士B「うぃーっす」


兵士C「なんだったんだろうね〜」

兵士B「どうも首を突っ込まん方が良いらしい」

兵士A「きっと長生きするぜ〜Bはな〜」


司令「同志ドゥミトレスク……ええ、そうです」

司令「はい……別状は無いですが意識は……」

司令「了解しました。朝一番にロンドンへ両方とも送ります」


ドゥミトレスク「ふむ……」

ドゥミトレスク「スピリダスの砲撃に巻き込まれたか……」

ドゥミトレスク「しかしこのデータ……魔力で砲撃を受け流した?」

ドゥミトレスク「流石はウィッチと言った所だが、その後の機動を見る限り意識は無い」

ドゥミトレスク「……あの場所まで無意識に飛んだのか。パイロットとしては優秀だな」

ドゥミトレスク「アンにも良い影響に成るだろう」
738 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 21:24:12.70 ID:oKL3qWLDO




──暗い


──何処?此処は


──私が何したの?


──身体も動かない……暑いし


──死んでるなら天国でも地獄でも連れてってよ


──中途半端は嫌いなのになぁ、私


──……あれ?ところで私って誰?


──何も思い出せないや、てへっ


──ちぇっ、これが悲劇のヒロインって奴ですかぁ?


──することも無いし、思い出せないし……


──っあ……眠くなってきたなぁ……寝よ……
739 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 21:25:09.65 ID:oKL3qWLDO
──ん


──また此処〜?


──あれ、でも寝心地良いかも


──寝返りを……


──おおぉ?身体動くじゃない!


──まずは手始めに腕を伸ばして……っ!?


ぷにっ


──こっ、これはっ


「へっ?」


ぷにっぷにっん


──これか?


──ああ、知っている


──【彼女は淫獣と呼ばれたおっぱいマイスター】


──おっぱいは三つに分けられる


──発育途上なのかぺたんこでまな板なもの


──形も大きさも整い、あまつさえ艶と張りまでも有るもの


──そして溢れんばかりに地上の幸福を湛え、弾むことによって分け与えるもの


──この三つだ


──こいつか?


ぷにっ


──こいつは……


?「きゃあああぁぁぁぁぁ!?」


──いっ!?……目覚めにキツいぜ子猫ちゃん


740 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 21:25:51.68 ID:oKL3qWLDO
?「ん、んん〜?」

?「む、胸を!?破廉恥じゃない!!!」

?「へっ?ああ、ごめんなさ〜い!」

?「うぅ……一応捕虜よ?貴女」

?「ほりょ?なんだっけそれ?」

?「捕虜って言うのは……貴女自分の所属と階級は言えるの?」

?「しょぞく?かいきゅー?……解んない」

?「……名前は?」

?「さあ〜?気が付いたら此処にお姉ちゃんと居たけれど?」

?「お、お姉ちゃん///……つまり記憶が無いの?」

?「そうじゃない?解んな〜い」

?「状況が状況だったらしいし……仕方無いかな」

?「なにそれ?私について何か知っているの?」

?「今貴女に話すことではないわよ。知らなくて損なことではないし」

?「損かどうかは私が決めるんじゃ……そうだ、お姉ちゃんこそ名前は?」

アン「私?私はアン・ズヴィーグよ」

?「へぇ〜アンお姉ちゃんで良い?」

アン「え、ええ!///」

?「解ったわアンお姉ちゃん!……ところで」

アン「な、何?///」

?「この私の胸に潜り込んでる毛むくじゃらは何?」

アン「え?」

ぴょこっ

子犬「わん!」

アン「っ!?……その子一体何時から?」

?「さあ〜気が付いたら胸に入ってたよ〜。目付き悪いね?あんた」

子犬「くぅん?」ウルウル

?「……っまあ可愛く無い訳じゃないね」

子犬「あう。あう!」

アン「何か言っているみたいだけど?」

?「さあ?さっぱり」

子犬(ぬぅ……喋る訳にいかねぇしな。それにこの感覚は……?)

?「でも不便ね〜私、自分もこの子のも名前思い出せないから……アンお姉ちゃん付けてくれない?」

アン「えっ?私そんなセンス無いわよ!?」

?「良いって良いって!気軽にさ!」

アン「う〜ん……リディアでどう?」

リディア「うん!リディアね!」

アン「それと貴方はジークね?」

ジーク「あう!」

ジーク(あっ?返事しちまった!オレには九字兼定って由緒正しき名前が……)
741 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 21:26:34.67 ID:oKL3qWLDO
アン「ちょっとトイレ行ってくるわ」

リディア「うん」



──三時間前


アン『彼女は?』

ドゥミトレスク『ドッグタグによると扶桑のウィッチのヨシカ・ミヤフジ軍曹だ』

ドゥミトレスク『だが彼女は曰く付きでね……』

アン『というと?』

ドゥミトレスク『どうも核サイロを崩壊させたのと昨日のスピリダスを撃墜したのは彼女らしい』

アン『……』

ドゥミトレスク『そこで君に彼女を尋問して欲しいのだ』

アン『私にはそんな事は……』

ドゥミトレスク『言葉が悪かった。別に手荒な真似をして吐かせるということではなくてな?』

ドゥミトレスク『同じくらいの年頃な君が彼女の面倒を見た方が話してくれることも多いだろうと思ったんだよ』


アン「お義父様にはこう言われたけれど相手に記憶が無きゃ何も出来ないじゃない……」

アン「でもなんか放っておけないというかなんというか」

アン「仕方無いわね。今は私の妹ってことにしておきましょう!」



ジーク「あう」

【訳:おい、芳佳】

リディア「何?ジーク?」

ジーク「あう!がう」

【訳:兼定だって!二人の時に記憶無い振りはしなくて良いぞ?】

リディア「何言ってるのか解んないや……ごめんね〜」

ジーク「あぅ……」

【訳:マジもんの記憶喪失かよ……】
742 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 21:27:27.48 ID:oKL3qWLDO
ジーク(それにしたって……芳佳が全く別人じゃねぇか?)

ジーク(あの時砲撃を受けたこいつは──)



──昨日


宮藤『くぅうぅぅぅぅっ……』


宮藤『ぅう……』


宮藤『みんなの所に還らなきゃ……』


宮藤『……』


兼定『魔法が解けてる?……おい芳佳!?』


宮藤『……』


兼定『芳佳!……おいっ!墜落すんぞ!?うわああああああっ』



ジーク(砲撃をいなしたのは良かったが……)

ジーク(巻き上げられた砂とスピリダスの影に入っちまった後も震電のグリップ・セーフティ機能で少し飛んじまったから見つけて貰えなかった)

ジーク(敵の勢力下の砂漠に突っ込んでから半日……まさか捕まっちまうとはな)

ジーク(ここはロンドンらしいし、万事休すたあこの事か)

アン「ごめんなさい。大人しくしてたのね?偉いわ」

リディア「えへへ〜でもジークの言ってること解らなくてね」

アン「まあ犬は喋れないからね〜」

リディア「それでジークは何で遠い目をしてるのかなあって」

アン「さあ……私に聞かれても」

ジーク(これからどうすっか?まあ成り行き次第だわな)


743 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 21:27:54.92 ID:oKL3qWLDO
がちゃ


ドゥミトレスク「やあ、アン。その子は目が覚めたのかい?」

アン「あっ、お義父様!でも……」

リディア「えへへ……記憶喪失って奴らしくて!」

ドゥミトレスク「なんと!?ふむ……本当に何も覚えていないのかい?」

アン「ええ、そうです。一応リディアと私は呼んでいますが」

ドゥミトレスク「……解った。とりあえず君は休みたまえ」

リディア「は〜い!」

ドゥミトレスク「アンは今日の訓練は無しだ。一緒に居てあげなさい」

アン「はい!お義父様」

ジーク(……まさかドゥミトレスクの監視下かよ。ダメだこりゃ)



ドゥミトレスク「それであの機体は?」

整備員「あれはグランダーからも報告の来ていた震電Uですね」

整備員「また上手く着地したもんですよ。フィルターとかを換えただけで動きますから」

ドゥミトレスク「ほう、やはり音に聞こえた宮藤博士の設計機とその娘か」

整備員「えっあのウィッチは宮藤博士の?それなら乗りこなせて当然ですね」

ドゥミトレスク「ああ……一応整備は万全に頼む」

整備員「了解です」


ドゥミトレスク「まさかとは思ったが彼女の記憶が、な……」

ドゥミトレスク「あの様子だと……私は良い対価を得たのかもしれん」
744 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 21:28:54.31 ID:oKL3qWLDO
リディア「訓練って〜?」

アン「それは……明日付いてくれば解るわ」

リディア「そっか!ねえアンお姉ちゃん?」

アン「どうしたの?」

リディア「私、お風呂入りたいなあって……」ウワメヅカイ

ジーク(確かに砂っぽいしな〜)

アン「あら、そんなことなら入りましょ」

ジーク(容易過ぎね?まあいっか)



ジーク(……んでこの眼福な状況に成ると誰が予想した?)

アン「リディアっ……やだもう///」

リディア「いやほんとおっきいよね!ほれほれ!」

ぷにっぷにっ

アン「もう!玩具じゃnひゃん!///」

ジーク(あの〜俺自分で言うのもあれだけど数百歳のおっさんよ?雄犬よ?)

ジーク(確かに芳佳にゃ淫獣の気が有ったが……なんだこれ)

リディア「えへへ!」

ジーク(風呂に一緒に入ろうとか今のリミッター無しなこいつに言ったら……こう……なるよな……あ……れ……のぼせ……てきた)

ジーク(こっ……から……い……とこ)ガクッ


アン「はあ……はあ……」

リディア「満足した〜!えへへ〜……」

アン「そ、そう、良かったわね……って」

リディア「……zzz」

アン「寝るの早すぎるわよ……」

アン「……それにしてもこんな歳の子がウィッチ?」ナデナデ

アン「あの部隊……あの二人の居る所に……」

アン「……」

745 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 21:29:23.51 ID:oKL3qWLDO
ジーク「仕方ねぇよ」

アン「えっ!?ジーク?」

兼定「俺は九字兼定だ。蠍の嬢ちゃん」

アン「カネサダ……それより蠍って貴方、私が誰か解るの?」

兼定「ああ、アンタレス1だっけか?」

アン「そうよ……貴方は記憶が有るのね」

兼定「まあ使い魔でも俺は魔力の強い方でね。生半可な事には成らんのさ」

アン「どうするの?私をなんとかしてその子を連れて帰るの?」

兼定「無理だろ。ドゥミトレスクのおっさん居るじゃん」

アン「賢明ね」

兼定「それにあっちに連れ帰ったって今のこいつにとってはあんたが全てだ」

兼定「──悔しいがあんたに任せるよ」

アン「良いの?それに私があの子の全てって……」

兼定「あんたは姉ちゃんって慕われてんだろうが」

兼定「そんなんじゃあいつを連れて逃げられないだろ?嫌がるの目に見えてるし」

兼定「それならむしろこっちで安心して任せられるのはあんたしか居ない」

アン「信頼されてるのね……本当に私で良いの?」

兼定「出来る限りどんな時もこいつ──芳佳を守ってくれんなら、な」

アン「約束するわ。それに貴方も居るじゃない?」

兼定「こりゃ一本取られたな」

アン「それならご褒美に次はこの子の話をしてよ」

兼定「ああ、そんなことなら幾らでも。何から話そうか──」



アン「この子にもそんな事がね……」

兼定「まあ、こいつの思いの強さに直接応えてやれるのは俺だからな〜」

アン「苦労したのね」

兼定「そこまでじゃねえがな」

アン「そう……なら私の話も「明日朝早いんだろ?」

アン「ええ、まあ」

兼定「芳佳の前でカッコ悪いとこ見せて欲しくは無いんでな。話はまた今度だ。ちゃんと聞いてやる」

アン「解ったわ……おやすみ兼定」

兼定「ああ、おやすみ」
746 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 21:31:50.57 ID:oKL3qWLDO
──〇〇ちゃ〜ん!


──誰か呼んでる?


──〇〇、付いてこい!


──えっ?何なの?


──〇〇さん!またですの!?


──私の記憶?何なんだろうこの人達……


──あったかい気がするけど……


──誰?


──解んない


──知らない


──今は必要無いや


──私にはお姉ちゃんとジークが居れば


──それで良いもん



リディア「う〜んよく寝たぁ〜」

アン「おはよう、リディア。ほら、朝ごはんよ」

リディア「ありがとうお姉ちゃん!いっただきまあす!」


リディア「ごちそうさま〜!」

アン「食べるの早いわね……呆れるくらい。ところで訓練に付いてくるって話覚えてる?」

リディア「うん!ここに居てもジークと二人じゃつまんないし」

ジーク(まあな……)

アン「解ったわ。付いてきて」



ジーク(へぇ、ここがヴァラヒアの訓練施設か。ゲーセンみたいだな)

アン「ここよ。そしてあれがVR装置ね」

リディア「なんか卵みたい!」

アン「まあそう見えなくも無いわね〜」

博士「おはようアン。その子は……」

アン「あら博士。この子は私の妹、リディアよ」

リディア「リディアです。よろしく!」

博士「ああ、リディアだね?よろしく。アン、少し良いかい?」

アン「解りました。リディアは大人しくしててね」

リディア「はーい!」


747 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 21:32:28.48 ID:oKL3qWLDO
博士「あの子は捕虜のウィッチだね?どうしたんだい?」

アン「お義父さんから聞いてませんか?あの子は記憶喪失らしくて……独りにしておくのもちょっと」

博士「解った。優しいものなアンは」

アン「いえ、そんな……」


研究員「んでここをこうして……な?やってみ?」

リディア「うん!」

ジーク(良いの?ヴァラヒア軍こんなで良いの!?)


博士「ぬ、VRが起動しているな?」

アン「まさか……!?」


研究員「あっ、博士とアンさん」

アン「何してるんです?まさかリディアを乗せたんじゃないですよね?」

研究員「うっ……バレたか」

アン「貴方って人は……」

博士「しかし、これは一体?」



──【レベル5、制限時間30s】


──ふぅん、まだ来るの


──ほらほら当たんないよ?それっ!


──何なの?弱すぎじゃない?


──あははははっ!



研究員「うわあ……」

アン「これがリディアの……才能?」

博士「あの子に記憶が無くとも、体が覚えているんだろうな」


リディア「あれ、止まった〜?」

アン「リ〜ディ〜ア〜?」

リディア「うっ……お姉ちゃん?怒ってる?」

アン「もう……勝手に乗っちゃダメよ?幾ら誰かがなんか言っても私との約束が優先!良いわね?」

リディア「はーい……」

ジーク(それにしても芳佳って人を殺す躊躇いが無いとこんな実力なんだな)

ジーク(……)
748 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 21:32:57.69 ID:oKL3qWLDO


「やるじゃないかリディア!」

ジーク「!?」

アン「お義父樣?」

ドゥミトレスク「まさか初めてでここまで出来るとは!」

リディア「えへへ!」

ドゥミトレスク「ところで君はアンが好きか?」

リディア「えっ?もっちろ〜ん!」

ドゥミトレスク「それならだ。アンの助けになって、君にしか出来無い事が有るとしたら──手伝ってくれるかね?」

リディア「うんっ!うん!私お姉ちゃんを手伝うよ!」

ジーク「!」

ジーク(これが狙いだったのか?アンに近付けてたのはまさか……?)

アン「お義父樣……この子は記憶が無いんですよ?それに私は独りでも!」


リディア「──ダメかなお姉ちゃん?」


リディア「私に少しでも出来ることをやりたいの!」


リディア「誰かと約束した気がするっていうか……とにかくお姉ちゃんと一緒に居たいのっ!」


ジーク(……っなんでそんなことは覚えてんだよ!ここで思い出すな芳佳のアホ!豆貍!)


ドゥミトレスク「ふふっ……随分慕われているなアン。異存は無いかい?」

アン「無い……です。お義父樣」

ドゥミトレスク「良い子だ!それではまたあとで会おう」

リディア「じゃあね〜」


749 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 21:35:28.65 ID:oKL3qWLDO
ジーク(あれから十日……)

ジーク(アンと一緒に芳佳は訓練している)

ジーク(あいつはドゥミトレスクの言葉に簡単に乗せられた)

ジーク(ただの甘えん坊な女の子に成っちまってるからな)

ジーク(例えるならロマーニャ娘のルッキーニって所か)

ジーク(ドゥミトレスクのおっさん自体も戦争なんて言葉を使わなかったからだろう)

ジーク(まさかこんな事に成るなんて……何度も使ったありきたりな言葉だが今ほどヤバイと思ったのは久々だ)

ジーク(あいつの躊躇い……戦争はしたくないって枷が外れちまってる)

ジーク(あれが有ったから土壇場には強くなってたし、いつもは自信があんまり無かった様な気がする)

ジーク(でも……)

ジーク(今の芳佳は──)


リディア「いくよお姉ちゃん!ほらほら!逃げてよ〜!」ガガガガ

アン「くっ……」

リディア「こうで!こうで!こんなんどう?」ガガガガ ガガガ ガガガガ

アン「っ……仕方無いわね?」

アン「えぇい!」ギュインッ ガガガガガガガガ

リディア「きゃ!?……なんちゃって!」クルッ ガガガガ

アン「えっ!?」ガンガンガンガンガンガン



750 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 21:36:02.47 ID:oKL3qWLDO
アン「本当に強いわよね……リディア」

兼定「まあな。元の教官とか部隊の奴等が凄かったから」

アン「追い抜かされそうね……もうされてるかも」

兼定「焦ったらこういうのは負けさ」

アン「ありがとう。ところで約束覚えてる?」

兼定「ああ。話聞いてやるんだったな」

アン「それよそれ。私はね──」



兼定「……そんなことが?だからガルムの兄ちゃん達を?」

アン「うん」

兼定「数奇な運命だねぇ?」

アン「本当に──リディアを巻き込みたくは無かったのだけど」

兼定「前の芳佳ならどんな因縁が有ろうと、あんたもあっちの味方も何もかもを全て一人で守ろうとするだろうな」


兼定「……でも今の状態の芳佳を連れて戦闘に出たら──芳佳は躊躇い無くかつての仲間を討っちまう」


兼定「しかも甘いあいつらが芳佳相手に手を抜いたら殺られるだろう……確実にな」


兼定「あんたに止めて貰いたいがヴァラヒアからすればストライクウィッチーズは最凶の災厄だ」


兼定「取り除かない理由は無いよな」


アン「……」


兼定「今、俺はこうも思ってるんだ。それはな──」



「──芳佳の記憶が戻るのが仲間を討っちまってからだったら──」




「──アン。お前があいつを討ってやってくれ」



「……解ったわ」



「そして戻らなかったら──」



「──良い姉貴で居てやってくれ」



「ええ。そのつもりよ」



「なら良いんだ。さて……寝るか。おやすみ」


「おやすみ」


「ありがとうね……兼定」
751 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 21:37:04.49 ID:oKL3qWLDO
ドゥミトレスク「君達を呼んだのは他でもない。プライズ・ノートン基地の事なんだが……」

アン「戦況が……傾きましたか?」

ドゥミトレスク「どうも攻勢に出られてしまってね……現在守衛隊の構築をしているらしいが」

アン「それで……」

ドゥミトレスク「うむ……君達には基地の防衛と万が一の撤退支援を頼みたい」

リディア「えっ?前に出て戦わなくて良いの?」

ドゥミトレスク「ああ、誰にでも役回りというのが有るものだ」

アン「……解りました。進発は何時ですか?」

ドゥミトレスク「0200だ。着いたら朝だろうな」

アン「夜間飛行……」

ドゥミトレスク「君なら出来るだろう?それにリディアも居るしな」

リディア「うん!寂しくないよお姉ちゃん!」

アン「そうね……了解ですお義父様!」

ドゥミトレスク「うむ!彼らを守ってやってくれ!」


アン「さて……寝ましょうか?リディア」

リディア「そっか深夜だから早く寝なきゃね」

アン「ええ、おやすみリディア」

リディア「うん、お姉ちゃんおやすみ〜」


アン「……兼定」

兼定「起きてるぜ」

アン「貴方に謝らなきゃね……一番恐れていた事態に成ったわ」

兼定「まあウィッチーズの奴等が基地本体の攻略まで駆り出されるかは解らんがな」

アン「ええ……」

兼定「もしもの時約束を守ってくれればそれで良いさ──それに俺は芳佳の心のままに力を貸すだけだ」

アン「一途なのね?」

兼定「ふん、あいつの魔力に惚れた弱味よ」

アン「あらあら?それじゃあ行こうかしら」

兼定「んな時間か……そうだな」


752 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 21:37:34.67 ID:oKL3qWLDO
リディア「えっと……私のはこれ?」

つ震電U

アン「ええ、貴女専用機のQuaky Lightning よ」

リディア「へぇ、なんかカッコいいね!凄い!」

アン「気に入って良かったわ……だってこれは……」

リディア「お姉ちゃんのは?」

アン「私の?あれよ」

つファルケン

リディア「真っ赤だね〜!なんか形違うし!」

アン「あれは先っちょからレーザーが出るのよ?ピーって」

リディア「凄いハイテクだね!」

アン「確かにね」



滑走路に二機が並ぶ

「こちらアンタレス1、ナハティガル。スタンバイ」

蠍の一番機こと手慣れている小夜啼鳥が先に定位置に着く

「えっとアンタレス2、プリティウルフ。スタンバイOK」

子狼も遅れて着く

<<こちらコントロール、確認した。発進許可する>>

<<しっかり守ってやれよ?アン!>>

「了解!出撃するわよ!」

エンジン始動と共に無機質な赤い魔法陣が機体の下に広がる

そこへ全推力を叩きつけるようにして機体を持ち上げると空へ飛び立った


「よし!ジーク、私達も行こうか!」

「あう!」

子狼は魔導エンジンへと意識を集中させる

そしてエンジン始動と共に彼女の頭と臀部へ柴犬のそれが現れる

「行きまーす!」

青空色の魔法陣を展開しながら飛び立つ震電U


「上手ねリディア」

「まあね〜。で、どっちだっけ?」

「西だから……あっちよ!行きましょう!」

「了解〜!」


──満天の星空を二つの流星が滑っていく


まだ定められた自らの運命を知らない流星が──
753 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 21:39:24.34 ID:oKL3qWLDO
〜続く〜


さてここから本編後半

<<アメジスト1、兵装を変更する!>>
754 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 21:40:25.21 ID:oKL3qWLDO
プライズ・ノートン防衛空域N


最終防衛ライン


「行こう!お姉ちゃん!最後の輸送機を護らなきゃ!」

現時点で撤退は90%完了していた

「ええ……」

(ごめんなさい……兼定)

心で彼に謝りながら突き進む蠍


「あれね……出来ればこれで!」

ファルケンの機首に搭載されたレーザー砲塔を展開し、薙ぎ払う

しかし少し上の空を焼いただけだった

「お姉ちゃん!惜しい!」

「くっ……集中しないと……」


「なんてことないッテ!それより……」

「なんですか?」

「いや、何でも無いんだけどさっきタロットでお前を占ったら審判の正位置が出てナ?」

「意味は信念とか目覚めの勝利。俗な言い方をすると運命、復活そして──ん?」


赤い光線が一同の上を掠める


「うげっ!?まさか?」


「野郎やっぱりファルケンだ!それと……!?」


「見間違いじゃないよね?」


「ええ……」


「あれハ……」


「震……電!?」


「バレたみたいだね?どうしよう?」

「仕方無いわ……交戦するわよ!」


755 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 21:42:10.40 ID:oKL3qWLDO
「そのエンブレム、アンタレスか!久し振りだな?」

素早く鬼神が蠍に気が付く

「こちらこそ」

「おっ?無口じゃ無かったのかい?」

「まあね」

「それよりあの震電はなんだ!?まさか……」

「秘密よ!知っていても貴方達に教える義理は無いわ」

言い放つと同時にレーザーを射つ彼女

「ちっ!」

「サイファー……生き残るぞ!」

妖精が本気の構えを見せる


「お姉ちゃんの方に行かれたら困るからね?遊んであげるよ!」

子狼は四人の魔女と対峙していた

「……っ!」

「この声……」

「サーニャ、この魔力の感じは……」

「芳佳ちゃん……だと思う」

彼女達は確信した──しかし

「来ないの?じゃあ私から行くよ!」

──目の前の彼女は何故こちらに銃を向けてくるのか

「んっ……とりあえず交戦しよう!私が先に行く!」

まず悪魔が思考を振り切り迎撃する

「すっごい動きだね?でもそれくらい!」

「えっ?」

不完全では有るものの悪魔が描く軌道をトレースする子狼

「この子……でもやっぱり……」

討つ事が躊躇される

いや、その前に撃て無いのだ
756 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 21:43:56.83 ID:oKL3qWLDO
「中尉、私に任せロ!」

狐が割り込む

「次は貴女?ほら、遊んであげる!」

キツい体勢から無理矢理銃弾をばら撒く

「ほら、ほら、ほらっ!当たらないゾ!宮藤!」

狐がこの役を買って出たのは先読みによる回避が出来るからだ

「当たらない……それより宮藤って誰?」

とても素直な疑問だった

「お前だよ!宮藤!」

「だから誰?私はリディア!アンお姉ちゃんの妹!」

彼女には心当たりなど有る訳が無い

「えっ?いや待て!宮藤芳佳ダロ?」

「違うって!私はリディア・ズヴィーグ!」

「〜〜ッッ!」

「〜〜ッッ!!」

互いに譲らず睨み合いに成りそうな所を

「ハイハイ!其所まで!次はリーネの番!」

悪魔が止め、立ち耳猫を入れ替わらせる

「芳佳ちゃんだよね?」

「違うって!私はリディア!」

「うぅ、解ったよ……ならリディアちゃん!」

「何?」

「貴女は何時からあのお姉ちゃんと一緒に居るの?」

「ん〜と二週間前くらいから!」

「えっ」

「うわあ」

ビンゴ

「そっか。それじゃあその機体は誰がくれたの?」

「ドゥミトレスクさんだよ?」

「ぶっ!」

吹き出す狐

「それじゃあ貴女の使い魔……ううんとペットは?」

「ジークだよ?柴犬の。ね、ジーク?」

「わん」

(やべぇ、きょにゅもといリーネちゃん上手く尋問するな〜)

ちなみに立ち耳猫ことリーネは八人姉妹の真ん中

つまり悪戯っ子の面倒見は良かったのだった
757 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 21:44:30.12 ID:oKL3qWLDO
「……」

「……」

「……ってことは記憶喪失?」

話を白百合が纏める

「まあね〜」

「認めるのかい!」

「まさかタロットがこんなすぐ当たるナンテ……」

運命としか思え無かった

さっき言いかけた審判のカードの意味には再会も有るのだ

「どうしよう?エイラ」

「私に聞かれてもナ〜?」

「うぅっ……解ったから解ったから!」

悪魔が空気に堪え兼ねて対応する

「リディア?貴女の記憶はきっと私達と一緒に居れば取り戻せると思うんだけどこっちに来ない?」

(露骨だ……ハルトマン姉の方やっぱり大胆だったか)

ノーズボンの一件を思い出した兼定

「ん〜……嫌だ」

「きっぱり言わなくても……」

「だって私にはお姉ちゃんが居るし、ジークも居るの!だから昔の記憶なんて要らない!」

「芳佳ちゃん……」

「ここまで言われたら……ムリダナ」

「リディアちゃん……本当に来てくれないの?」

「うん!でも貴女達と遊ぶのは楽しいからね!さあ続きをしようよ?」


758 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 21:45:08.42 ID:oKL3qWLDO
「うぅ……っ!」

レーザーが目の前を赤く染める

「ピクシー!てめぇレーザーで俺を薙ぎ払わないでくれてほんっとうにありがとな!」

「危ないとか言うレベルじゃねえもんな……」

鬼神は相棒の行為を感謝する日が来るとは思っていなかった

「いい加減に当たってくれないかしら?」

そんな二人を尻目に更に苛烈なレーザーを振り回す蠍

「くっ……くそっ!」

「不味いな!逃げ場が減る!」

レーザーの振り幅が狭まっていく

「ほらっ!死んでよ!私の悪夢!」

「ヤバイ!」

「これはああああ」

完璧に追い込まれるその瞬間

<<二人とも左右にブレイクだ!>>

「「了解!」」

聞き慣れた声に身体が反応する

「えっ!?」

思いもよらない回避

その原因は

<<ピクシー!サイファー!さっさと墜としてしまえ!>>

「イーグルアイ!」

頼れる猟犬専属空中管制機だった

「おっさんナイスタイミング!そしてこいつは調査対象だ!」

<<ああ、だろうな!それと二人とも俺だけが来たと思うか?>>

「まさか?」
759 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 21:46:53.21 ID:oKL3qWLDO


「ひゃっほぉぉおおおおおおう!!」


上空から白地と機体を一周する青の環、日の丸のエンブレム


そして烈風丸の刻印と共にF―15が舞い降りる


「何処っ!?」


「貰ったあああああああ!」


落下と同時にミサイルを放つ


「上っ!?」


視認の遅れた蠍は回避に専念させられ、大きく旋回する


「先輩!久し振りですね!」


彼こそガルム3、PJことパトリック・ペケット・ジェームスだった


「お前……」


「死にに来たとですか?」


「な訳無いでしょ!助けに来たんすよ!」

760 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 21:47:26.01 ID:oKL3qWLDO

──また何時もの掛け合い……これが私のペースを狂わせる


「……リディア」


<<何?お姉ちゃん?>>


「撤退しましょう……分が悪いわ」


<<輸送機はとっくに行っちゃってるしね〜了解!>>


「ガルム隊……最後はロンドンで貴方達を待つわ!」


「ああ、精々楽しみにしとくよ」


鬼神が忌々しげに応える


「アンタレス、いやアン!」


妖精は彼女を呼び止める


「何かしら?」


「お前の事を……いやお前を知りたいんだ」


「……」


「もし次に逢う時、俺が話す事が正しかったら……教えてくれないか?」


「……正しかったら、ね」


蠍は最後に少し、含みを持たせると飛び去った
761 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 21:48:25.79 ID:oKL3qWLDO
「それにしても俺はおっさんとPJは呼んで無いんだが……しかも調査って」

蠍を撃退して、編隊飛行をしながら問い詰める

「俺が呼んで調査も頼んだのさ」

「内容と結果は聞いても良いのか?」

妖精の何でも水面下で動く癖は把握しきっていたので特に驚かない

「ああ、勿論!地上でな?」

「あいよ」

其処に一報が入る

<<こちらプライズ・ノートン基地コントロール!基地の制圧に成功した!全航空機隊の協力に感謝する!>>

<<「ヒュウ!ヤッタゼェ!ヒャッホウ!」>>

無線を占める歓声

<<全航空機の着陸を許可する!直近で燃料の危ない機から来てくれ!>>

「おっ!やっとこさだ!」

鬼神は待ちわびていた補給に喜ぶ

「早速行くか!ウィッチーズ?」

「良いよ〜行こう!」

「そうですね」

「はい!」

「リーネ、なんかおかしな方に占い当たっちまったけど御免ナ?」

当たってはいるものの微妙な結果に狐は悪びれる

「気にしないで下さい!寧ろ絶対芳佳ちゃんを取り戻して見せます!」

熱意が目に見える様な気合いが入っている

「リーネさんが燃えてる……」

「熱いね〜応援したく成るぜ!」

旗立て屋が口を挟むが

<<待てPJ、お前は絶対するな>>

鷹の目に止められる

「何でっすか!LOVEは世界を救うんすよ!」

「お前戦場でのろけて射抜かれたじゃねえか」

「ちなみに射抜いたの俺ね?」

要らない所でアピールする妖精

「あの話カ……やべっ!」

四年前を思い出す

「何がヤバイのさ?エイラ」

「中尉、気にするナ!」

万が一バレたら後ろの鬼神に追いかけ回されるだろう

「そっか」

「だから愛はWORLDをSAVEするんすよ!!!」

なんだか滅茶苦茶な事を旗立て屋が一人虚しく叫んでいた

〜続く〜
762 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 21:51:50.66 ID:oKL3qWLDO
──そんな頃


扶桑皇国羽田空港


?「扶桑に着いたぞ!」

?「んでこっからどうやってロンドンへ?」

?「むぅ……」

?「まあ良い!観光して来よう!」

「小隊長の扶桑刀、司令の扶桑酒、あと隊長ん家に扶桑土産だな!」


〜もいっかい、続く〜
763 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/19(月) 22:15:20.03 ID:oKL3qWLDO
今回はこれでおしまい
なんだか凄い量に成ってしまった……次回はプライズ・ノートン基地開放式典から始まる事を予告するよ

>>734グラディウス1、楽しんで貰えたみたいだね

キマイラ隊は初めてPS2の『野望』をやったときの前線部隊で、グリンウッド少佐とかと働いて貰ったんだ
ちなみに『めぐりあい宇宙』ではライデン少佐以外にもマツナガさんとかもアーケードで追体験出来るんだよ

どれだけライデン少佐が好きかと聞かれるとこれを出したくなる
つhttp://mup.vip2ch.com/dl?f=26263
実はマスターグレードのF型ver.2を塗装したんだけどその直後にまさかR2が出るなんて……

あと投下を遅らせた原因の一つには映画が有ってね?
『トップガン』『F―16』『ステルスX』『空軍大戦略』を一気見したり……

エリア88は名前は聞いたことあったけど面白そうだね

さて……アンの正体についてはもう少しで解るよ
764 :グラディウス1 :2011/12/20(火) 00:59:49.17 ID:oFTBSVXDO
乙、アメジスト1。

あちゃー、ネウロイさんじゃ無かったかー。

そして記憶無しでも安定の淫獣w

ライデンいいよね〜、ジャイバズR2なんか特に!
めぐりあいは全機コンプする迄やったよ、ライデンシナリオの
連邦兵「シャアだ逃げろー!」ライデン「違う!」は爆笑モノだったよ。

エリア88は原作が一番いいよ、長いけど。
因みにエスコンはエリア88とトップガンを足して2で割ったゲームと言えるね。ZEROのF-20のナイトカラーなんてエリア88の主役機のレプリカだし。
765 :スワロー1 [sage]:2011/12/20(火) 18:16:15.86 ID:ZeTdG73i0
乙だよアメジスト1

なんか一気に登場人物が増えたね
AWACSだけでいったい何機いたんだっけ?
『バツ1』とか『トップガン』の連中とか……

よくそんなに見れたねwwwDVDでも借りたのかい?

それから、ちょっと細かい事言うと、バートレットだけど、あいつ『ハートブレイク・ワン(One)』であって、『ハートブレイク1』ではないよ
たぶんTACネームとコールサイン間違えないようにそうしてるんだと思う
766 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/20(火) 19:19:21.29 ID:Y/qTM61DO
>>764ネウロイ期待されてたのはごめんよ
ちなみに兼定の設定は一部『天空の〜』の分が入ってる
実は前々からめぐりあい宇宙って回りに持ってる人居なくて意外だったな〜あれ面白いのにね

>>765ありがとうスワロー1、クリアは順調かい?
AWACSはオリジナルのは思い付きなんだ
DVDはゲオで借りてきたんだけど魔がさしたね……箱丸無いのに6買っちまったぜ

さてバートレットのコールサインとタックネームなんだけど紛らわしいよね
実際heartbreak oneが正しいんだ
しかもZEROの議論によると「失恋隊の1」ではなく「失恋一回」とのこと(スワロー1、指摘サンクス)
だけれども「失恋一回の小隊長」と言う符丁でもあるらしい
最終的に俺のチェックし忘れだね


さてお知らせは自分で飛ばしたけど750レス記念を準備中だ
今回もエンブレムのキャラクター達がハチャメチャやる予定
767 :スワロー1 [sage]:2011/12/20(火) 22:25:38.53 ID:ZeTdG73i0
>>766、アメジスト1
4はまだだけれど、5は一周目イージーでクリアしてファルケンも出して(お金たりないけど)二周目ハードで現在ひよっ子達がぼろぼろ落とされてるよ(;A;)
いやー、バグでリムファクシが文字通り無敵(潜航中に島の斜面をスライドして登る症状)になった時は若干苦笑いだったね
あとは、ED中に突然映像がフリーズするバグで、感動が台無しにorz
流石5、噂通りのバグ被害だったよwww
X−02の塗装が出ないバグとかあるそうだから出ない事を祈ってるよ
768 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/23(金) 17:43:46.43 ID:4Yh/K1RDO
750レス記念投下開始するよ

<<アメジスト1、インゲージ!>>
769 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/23(金) 17:44:41.47 ID:4Yh/K1RDO
カーク「ふんふん♪」コロコロ

ヴィルコラク「カーク、行くぞ」

カーク「あ、お兄ちゃん。どこへ?」

ヴィルコラク「駄菓子屋だ、ちょっち遠いけどな」

カーク「ほんと!?いくいく!」フリフリ


ヴィルコラク「ここだ」

──駄菓子「ナイル」

カーク「なんか……古い?」

ヴィルコラク「そりゃあ俺生まれる前から在ったもん」

ゴルト「古いは余計よ!クソガキ共!」ガラッ

カーク「わっ」

ヴィルコラク「おお、婆さん!元気だったか?」

ゴルト「婆さんは酷いわ〜!まだ300歳よ?」

カーク「えっ……」

ヴィルコラク「まあスフィンクスはそんなもんかもな。とりあえず適当に見繕ってくれよ」

ゴルト「はいはい。それじゃ奥で待ってて」


ヴィルコラク「懐かしいな〜これ徳用ベビースターだっけ?」

ゴルト「そうね。こっちはすももとえびせん、べっこう飴よ」

ヴィルコラク「あれくじつきヨーグルトは?」

ゴルト「えーっと……品切ね〜」

ヴィルコラク「ちぇっ」

カーク「お兄ちゃん、これおいしい!」フリフリ

ヴィルコラク「カルパスか〜確かに独特だわな」

ゴルト「あら、どっかの誰かに似てると思ったらこの子はガルムの孫?」

ヴィルコラク「そうだ。婆さんとは産まれたばっかの時に会って以来だな」

ゴルト「食べ方があの人そっくりだもの……ってことはこの子の親は──」

ヴィルコラク「その話は……色々有ったからさ?」

ゴルト「ごめんなさいね?」

カーク「うん?」

ヴィルコラク「それより婆さん、組長とそんなに仲良かったのか」

ゴルト「組長なんて笑っちゃうわ。あいつはこの子と同じ位から来てたのよ」

カーク「お祖父ちゃんの話?」

ヴィルコラク「若い頃なんて俺も断片的にしか知らんな」

ゴルト「なら一番やんちゃだった頃を話してあげようかしらね」


770 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/23(金) 17:46:16.74 ID:4Yh/K1RDO
──数十年前

ガルム「婆さん!カルパスとデリシャスティック〜ミネソタバーガー味〜頼む!」ガシャン

ゴルト「あんたまだぴちぴちの女の子捕まえてそれは無いんじゃないの!?」

ガルム「俺からすれば婆さんは婆さんだ!」

ゴルト「もう!ほらお待ちどう樣」

ガルム「よし来た!」ガツガツ

ゴルト「あんた喉つまるわよ?それに毎回扉壊して」

ガルム「仕方ないだろ?立て付けわりぃんだよ!」

ゴルト「たまにはちゃんと直してくれても良いじゃない……ん、あんたこの傷は?」

ガルム「これか?隣の有慈亜組のウロボロスと殺り合ってな」

ゴルト「ウロボロス!?筆頭若頭じゃない!」

ガルム「ふん、他愛も無かったさ」

ゴルト「でもそんな奴倒したら仇討ちが有るんじゃないの?」

ガルム「ちゃんとした決闘の結果よ……もし来たら公明正大に踏み潰してやる」ニヤリ

?「踏み潰してやる?」

?「やれるもんならやってみなあ!」

?「我ら三騎を倒せるのなら……」

ゴルト「きゃっ!?」

ガルム「婆さんは観てな。おら、三人共表出ろ!」


ガルム「さあ行くぞ?覚悟は良いか!」

ロト「それは!」

グリューン「こっちの台詞だぜ?」

インディゴ「……いざ!」


カーク「ロトさん達?」

ヴィルコラク「あれだよ、先代だ」

ゴルト「まあ良く有る事よね〜」


インディゴ「ふっ!はっ!せいっ!」ビュンビュンビュン

ガルム「良い突きだが……喰らえ!」ガッガキン

インディゴ「何!我の槍を噛み砕いた!?」

ガルム「邪魔だ!」ドンッ

インディゴ「くっ」ガシャッ

グリューン「貰った!」ファサ

ガルム「フクロウの羽根が音をたてないのは解りきってんだよ!」ガブッ

グリューン「ぐわっ」ドサッ

ロト「なら俺を追い切れるのか?さあその目を貰う!」ビュン

ガルム「ふん」ペシッ

ロト「ぐへっ」ポトッ

771 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/23(金) 17:47:59.90 ID:4Yh/K1RDO
ヴィルコラク「体格差で鳥二匹には勝てるったってインディゴまで倒したのかよ」

ゴルト「スカッとする勝ち方よ〜」

ゴルト「体ごと突っ込んで当て身みたいな戦法ばっかりしていたみたい。無茶とか考えなかったのね」

ヴィルコラク「本人が編み出した戦法なら変えられ無いさな」

カーク「よくわからないけどお祖父ちゃんすごい!」


ガルム「ふん、口程にも無い!出直しな!俺に勝てる奴なんてお前等の大親分位なもんだろ!」

インディゴ「そうさせて貰う……失礼した」ズルズル

ロト「」ズルズル

グリューン「」ズルズル

ゴルト「あんたほんとに強かったのね?」

ガルム「まあ人並みに、な……惚れたか?」

ゴルト「バカ言ってんじゃないの!」ガン

ガルム「あてっ」ゴチン


ヴィルコラク「たらしだったのか?」

ゴルト「遊びが派手なだけだったわ。今でもそうでしょ?」

ヴィルコラク「まあな」

カーク「おかしなくなっちゃった」

ゴルト「あら、それならこれでも舐めてなさい」

カーク「ん♪」フリフリ

ヴィルコラク「ピンクと白のアニメっぽい飴か〜無駄に甘いんだよな」

ゴルト「それが好きな人も居るのよ。それで、しばらくしてガルムはね?」


772 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/23(金) 17:48:26.07 ID:4Yh/K1RDO
ゴルト「また抗争?どうせ有慈亜組と宇朱手御組のでしょ?」ペラッ

ゴルト「現場には血痕と……赤の毛?」

ゴルト「あいつが暴れたのね」


ガラ   バタッ


ゴルト「えっ?」

ゴルト「ガルム、そんなとこでどうし……ガルム!?」ダキッ

ガルム「……む、ゴ……ルト……?」ノソッ

ゴルト「まさかやられたのはあんた!?」

ガルム「うっ……せぇな……婆さん」ゲホッ

ゴルト「やだ!あんた刺し傷が有るじゃない!しかも膿んでる……」

ガルム「No.5……だ……と侮っ……た」

ゴルト「有慈亜のNo.……ってまさかアンタレス?」

ガルム「強い……硬す……ぎる」ガクッ

ゴルト「ガルム!?ガルム!あんたしっかりしなさいよ!ガルムぅぅぅぅ!!!」


カーク「お祖父ちゃん死んじゃうの!?」

ヴィルコラク「心配すんな。死んでたらお前は生まれてないよ」

ゴルト「そうね、でもあの人も一歩間違えば死んでたわ。病院へ運べないもの」

カーク「なんで?」

ゴルト「入院したなんてまだ生きてたって事でしょ?」

ゴルト「アンタレスと殺り合って生きてるなんてバレたら執念深いあいつにまた殺されかね無いわ……それで私はあの娘に治療を頼んだの」


773 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/23(金) 17:49:40.87 ID:4Yh/K1RDO
ラーズ(少女)「それで私が解毒するんですか」

ゴルト「ええ、一刻を争うわ……」

ラーズ(少女)「良いですよ。でもガルムさんツイてますね」

ゴルト「なんでよ?」

ラーズ(少女)「私、転生したばっかりなんですよ──英雄の方に、ね」

ゴルト「だからちんちくりんなの」

ラーズ(少女)「あと十年したら元に戻ります!」

ゴルト「……それじゃ可愛いあんたはまだ十年見れるのね?」

ラーズ(少女)「はっ!しまった!」

ゴルト「可愛いわね〜!あとでキャラメルあげる!」

ラーズ(少女)「ほんと!?……っとそれより治療を」

ゴルト「頼むわ……」


ヴィルコラク「そうか。ラーズグリーズに頼んだのか」

ゴルト「あの娘は黒魔導だけれどほら、ガルムも暗黒属性だから」

カーク「それより『てんせい』ってなに?」

ウォーウルフ「生まれ変わるってこった」

ゴルト「あら、いらっしゃい」

ヴィルコラク「ん、お前怪我治ったのかよ」

ウォーウルフ「あれ位の傷なら……」

ヴィルコラク「手ぇ抜かれて無様に転がされまくったもんな?」

ウォーウルフ「まさか婆さんから聞いてた『鬼神』があのおっさんなんて解らんかったんだよ!」

カーク「ねぇ、ラーズのお姉ちゃんうまれかわってるってどういうこと?」

ゴルト「あの娘は女の子とお姉さん位の年齢を十年間毎に繰り返すの」

ゴルト「この十年は女の子、次の十年は大人みたいに」

ゴルト「今は確かお姉さんだからもうすぐ女の子に戻るわね。あんたは男の子なんだからお世話して貰った分位は護ってあげなさいよ?」

カーク「うん!」

ウォーウルフ「婆さん、しばらく振りにその話オレにも聞かせてくれよ」

ゴルト「良いわよ〜。あの人のリベンジからね」


774 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/23(金) 17:50:09.96 ID:4Yh/K1RDO
ガルム「……ん、ん?」

ゴルト「起きたの!?」

ガルム「うっせぇ……傷に響く……」

ゴルト「あんた死にかけたのよ!?それでラーズが治してくれて……」ウルッ

ガルム「すまん」

ゴルト「良いわよ……生きてただけね」グスッ

ガルム「泣いてんじゃ……ねぇよ」

ゴルト「そうね……泣いてちゃダメね」

ガルム「さて」ゴソ

ゴルト「えっ?」

ガルム「あいつに一泡吹かせてやる」ムクッ

ゴルト「止めても無駄ね?」

ガルム「ああ、だけど必ず帰ってくんぜ」

ゴルト「お菓子用意してラーズ呼んで……待ってるわ!」

ガルム「おう!」


ガラララッガシャン!


ゴルト「無茶なんだから……もう……」


775 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/23(金) 17:50:56.61 ID:4Yh/K1RDO
アンタレス「まさか生きてるとはな?負け犬が!」

ガルム「へっ!サツが来たからヅラかったまでよ!」

アンタレス「ふん!さあ来い!この俺を殺ってみろ!」

ガルム「言われんでもな!」


http://www.youtube.com/watch?v=-7tdNL8m_ww&sns=em


アンタレス「せいっ!せいっ!そりゃあ!」ザンッザンッブンッ

ガルム「ワン、ツー、スリー!フルコンボは喰らわねぇ!」タッタッタン

アンタレス「何時まで避けられるかやってみろよ!おらっ!」ザンッガッヒュンザンッブンッザスッブン

ガルム「ぬっ!くっ!せいっ!」

ガルム(そうだ……やられる寸前に見切ったこの攻撃……鋏と毒針と尻尾のランダムの攻め)


アンタレス「おら!おら!おらぁ!」ビュンザスッガン


ガルム(一瞬──其処だ!)


ガルム「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」ダダダダッ

アンタレス「何ぃ!?腹の下に!?」


ガルム「喰らえっ!『牙突閃』!!!」ガキンガガガガッ


アンタレス「ぐぅうううううっ!?」ピキピキッバラ


ガルム「ぶるあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」ダンッ


アンタレス「──ッあ」



ガルム「ぜえぜえ……」ゼェハア

アンタレス「やるじゃねえか……腹の甲羅がボロボロだ」ヨロッ

ガルム「でも殺し……切れなかった……ぞ?」ゲホッ

アンタレス「病み上がりにここまでやられちゃ面目も糞も無いぜ。しかも俺もお前を殺し損ねた」ヨロ

ガルム「おあいこか……」グフッ

アンタレス「次、互いに万全な状態で決着を着けよう」スタスタ

ガルム「ああ、そうだな」ズリズリ


アンタレス「──俺が消され無きゃな」


776 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/23(金) 17:51:27.77 ID:4Yh/K1RDO
ガラララッガシャン


ガルム「帰って来たぞ!」

ゴルト「あら!無事だったの!」

ガルム「すまんな、相討ちだ」

ラーズ(少女)「お帰りなさい!ガルムさん!」

ガルム「嬢ちゃん誰だ?」

ラーズ(少女)「ラーズグリーズですよ!英雄です!」

ガルム「自分で言ってちゃ駄目だろ」

ラーズ(少女)「そ、そんなことは良いんです!ほら治療しますよ!」

ガルム「ああ、頼む」


ゴルト「って訳でアンタレスにリベンジしたのよ」

ウォーウルフ「確かアンタレスはそのあと……」

ゴルト「ええ。有慈亜組、組長スカーフェイスに制裁されたわ」

ヴィルコラク「……ん?」

カーク「Zzz」クタッ

ウォーウルフ「すっかり寝てらぁ……可愛いな」

ゴルト「続きはまた今度ね」


ヴィルコラク「──こいつはどんな大人に成るんだろう?」


ゴルト「それはこの子が自分で決める事。そしてその未来は努力で拓くものよ」


ウォーウルフ「こいつにゃその資質が元から備わってる分も有るだろうけどな」


ヴィルコラク「ああ」


──カーク、お前は



777 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/23(金) 17:51:58.53 ID:4Yh/K1RDO
──十数年後


ヴィルコラク「くそっ……」ガクッ

ウォーウルフ「っ、ヴィルコラクお前へばってんじゃねえよ……」バタ

スカーフェイス「地獄より蘇りしこの不死鳥に勝てる者等……かの『鬼神』とて我にはもう敵うまい!」

スカーフェイス「契約通り死に損ないはくれてやろう……シュトリゴン、スプーキ!」

「「イッタダキマアアアアス!!!」」


──ドガアアアアアアン!


スプーキ「!」

シュトリゴン「グェ?」

?「久し振りね?外道ブラザーズ」

スプーキ「ラーズジャマスルナ!」

シュトリゴン「テヲヒケ!」

ラーズ(大人)「御免なさいね……大切な人は悪魔にも居るものよ!」

スカーフェイス「ならば我が直々に葬ってやろう!地獄の業火に焼かれよ!!!」ゴオオオ

ウォーウルフ「ちっ」

ヴィルコラク「年貢の納め時か」


──ビュンッ バキッッッ


スカーフェイス「ぬっ!?」グラッ

?「兄貴達、間に合ったかい?」スタッ

ウォーウルフ「お前は!?」

ヴィルコラク「カーク!何故来た!?」

カーク「ごめんごめん、でも辛抱出来なくてね!それに──」


カーク「──もう俺はカークじゃない!俺は!」


「ウォードッグだ!!!」


http://www.youtube.com/watch?v=1c9gbYgYlzU&sns=em


スカーフェイス「ガルムの孫か……ならば来い!奴の分まで焼き尽くしてやる!」

ウォードッグ「いくぜえええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」



──受け継がれる血脈は


──きっと途絶え無い


──お前の祖父も父親もそうだったように



─FIN─
778 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/23(金) 17:53:08.05 ID:4Yh/K1RDO
記念番組第二弾にしようと思ったけど少し思うことがあって変更

ちなみにこっちがオリジナル
http://www.youtube.com/watch?v=Lok3FaLxNeg&sns=em

そしてこのエンブレム世界の世界観は現実より上位の世界
エンブレム達はゲーム(現実)ではその役を、上位世界では各個人をという感じ
779 :スワロー1 [sage]:2011/12/23(金) 18:37:45.15 ID:s8M+dwaO0
wwwww
780 :グラディウス1 [sage]:2011/12/23(金) 18:51:35.12 ID:AUAVz0zDO
乙!

お見事!今回も笑わせてもらったよ。
781 :スワロー1 [saga]:2011/12/27(火) 12:31:26.96 ID:INCEC2Ud0
こちらスワロー1、各機聞こえるか?
これより投下を開始する

スワロー1、エンゲージ!
782 :スワロー1 [saga]:2011/12/27(火) 12:33:30.19 ID:INCEC2Ud0
>>635続き

月詠「さーて、お嬢ちゃんはどっからくるのかなー?なのですよー。アンジェリーナちゃん、ナガセちゃんを探すの手伝って欲しいのですよー」

アン「はい。……でも少々ずるくないですか?」

月詠「空戦にズルイもヘッタクレもないのです。使えるモノは何でも使う。それが戦争というものですから」

月詠「中央に小さな白い三角形が表示されている画面を見てくださいですー。それがレーダーの表示画面になっていて、中央の三角形が私達ですよー」

索敵を開始した大佐は、大まかにレーダーの使い方を私に教授する。

即席のレーダー手だ。

大佐はこのレーダーと目視でナガセさんを探す手伝いをさせようという魂胆らしい。

まぁ、十中八九期待されていないのであろうが。

月詠「私達以外に動く三角形が映ったらそれがナガセちゃんと思っていてくださいですー」

アン「はい……」

目を凝らして見るものの、それらしい影は見つからない。

あの人はどこにいるのだろうか?

ほんの一瞬、何かが映ったような気がした、と同時に機体が大きく旋回する。

月詠「見つけたのですよー」

大佐は先程の影がナガセさんだと確信しているようだ。

高度を上げつつ陸に向かう。

黒光りする何かが見えた。
783 :スワロー1 [saga]:2011/12/27(火) 12:34:10.87 ID:INCEC2Ud0
アン「下の方に何かいます」

月詠「間違いなく戦闘機ですねー。鳥にしては大き過ぎるのですよー」

アン「それに、私達とナガセさん以外何も飛んでませんからね……」

黒い機体は高度を上げる。

大佐もそれに倣うように機体を上昇させる。

黒い機体を捕らえると同時に機内に警告音が響く。

月詠「ヘッドオン!FOX2!」

アン「うわっ!」

大佐がミサイルと機銃を撃ち、向こうも同じく自分の武器を放つ。

両機とも直ぐに機体を捻じ曲げるかの如く、ミサイルと銃弾をかわして行く。

文字通り天地が引っくり返った。
784 :スワロー1 [saga]:2011/12/27(火) 12:35:44.60 ID:INCEC2Ud0
ガキュ!

鈍い音が聞こえた直後、姿勢を水平に戻した大佐が興奮しながら言った。

月詠「1発掠りやがったァァァァァ!流石にやりやがるのですよー!」

アン「ふぉえぇぇ……」

私はもう何が何だか……、まったく理解出来ていない。

ただ、はっきりとしているのは、彼女が凄腕であり、歴戦の猛者である事。

そして、その彼女に対して傷を付け、自らは一切の手傷を負わなかったあのパイロットがさらにその上を行く凄腕であるという事。

月詠「私に対して態々“正面からご挨拶”(いきなりヘッドオン)とは良い度胸してんじゃねーか!お嬢ちゃんよう!」

一旦距離を取る大佐。

「なんかキャラが変わってますよ……」と言いたいところではあるが、私にはそんな暇は無い。

アン「また来ます!」

反対方向に機首を向けると正面から来る機影が見えた。

黒い機体が又もや迫る。

大佐は今度は急降下を開始。

直ぐさま機首を持ち上げ急上昇させる。
785 :スワロー1 [saga]:2011/12/27(火) 12:36:23.87 ID:INCEC2Ud0
月詠「よっと!……これでどうですー?」

先程と同様にミサイルをかわし擦れ違った直後、機体が上昇すると同時に急激に速度を失い、物理の授業のボールが自由落下するかの如く、小さく弧を描き加速を始める。

大佐はすかさず機首を下に向けると、落下時の加速を利用し風を掴むように再び機体を水平に浮かべ直す。

月詠「尻に付いたぜー!もらったのですー!FOX2!」

大佐の放った2発のミサイルが黒い機体に迫る。

だが、直前で黒い機体は急旋回し、それを回避した。

月詠「かわされましたかー。だが、逃がすものかー!なのですよー!」

獲物を逃すまいと、大佐もそれに追随する。

月詠「おらおらおらー!」

次々と機銃を放つものの、黒い機体はヒラリヒラリと舞うようにかわして行く。

その動きはまるで猛牛の突進を華麗にかわす闘牛士のようだ。

しかし、徐々に両者の距離が近づいて来た。

月詠「くたばりやがれー!FOX2!FOX2!」

大佐が三度ミサイルを放つ。

刹那、黒い機体はやはりヒラリとかわすと同時に私の視界から消えた。

月詠「くそっ!」

アン「えっ!?ど、どこ!?」

機内に響く警報音。

続いて、耳を劈く爆発音。

そして、私達は地上へと落ちて行った……。
786 :スワロー1 [saga]:2011/12/27(火) 12:36:58.73 ID:INCEC2Ud0
月詠「」

アン「あのー……」

月詠「………………………………………」

アン「……大佐?」

月詠「………………………………………くっくっくっ」

アン「どどうしたんですか……?」

月詠「………………………………………ふふふふフフフフフフフフ、あははははははははは」

アン「ひぃ!」

月詠「良いですねー。やってくれるじゃないのお嬢ちゃん。私を弄んでくれやがりましたねー?良いでしょう」

月詠「私がぁぁぁ!!!テメェをぉぉ!!!ぶち落としてくれるわぁぁぁぁぁ!!!!!」

アン「ああああばばばばあばばばばばばばああば」

た、大佐が壊れたー!

衛生兵!衛生兵ー!
787 :スワロー1 [saga]:2011/12/27(火) 12:38:43.71 ID:INCEC2Ud0
なんて事をやっていたら、無線に通信が入って来た。

ナガセ《指令、アンジェリーナ。聞こえてるー?》

月詠「よーく聞こえているのですよー。次は落としますからね?『【F‐14】使い(子猫ちゃん)』。おーけーですかー?」

ナガセ《落とせるものなら落としてみてください。指令》

月詠「既に機道は見切ったのですー。その尻尾必ず捉えるのですよー」

アン「あははは…………」

……………。

この二人、絶対に楽しんでる。

彼女達の話に私は付いて行けていない。

月詠「さぁて、第二回戦にさっさと移りましょうですー」

ナガセ《了解》

大佐がポチッとなーという具合に何かのボタンを押すと画面が切り替わる。

今度の機体は【F‐15C】。

『鷲(イーグル)』の二つ名を持つこの戦闘機は先程の機体に比べ、明らかに性能で上回る機体だと言う。
788 :スワロー1 [saga]:2011/12/27(火) 12:39:45.07 ID:INCEC2Ud0
アン「……………?」

月詠「どうしたのですか?アンジェリーナちゃん」

アン「ああいえ……、何でもありません」

月詠「何か疑問に思った事があるなら聞いてくださいですー。それがジャーナリストというものなのですから。さあどうぞ」

アン「それなら伺いますが……。大佐、扱い慣れている機体の方が良いって言ってませんでしたか?」

私は大佐に言われた通り素直に彼女に疑問を投げてみた。

すると大佐は「はぁ……。そこには自分が一番がっかりしてるのですよー」と心底落胆しながら、しかし、どこか嬉しそうに笑顔を見せる。

月詠「自分が普段乗っている機体で戦う事を貫きたかったのですけど、彼女相手にあの性能差では無理があり過ぎたのですー」

月詠「悔しいですー。今迄は性能の低さもある程度技術力でカバー出来ていたのですー」

月詠「ですが、彼女は明らかに今迄戦ったパイロットの中でも間違いなく最高のパイロットですー」

月詠「“所詮は『ファントム(幻想)』、『猫の尻尾(現実)』を捉えるのは不可能”だと思わされたのは初めての事なのですよー」

月詠「だからといって負けるつもりはまったく無いのですよー」

次々と画面を切り替えつつも、淡々と語る大佐。

話の最後に彼女は小さく、だが、しっかりと呟く。

“あの子なら『現実という幻想』も……”

その言葉を、意味を、後に最も良く知る者の一人になるとは、私は思いもよらなかった。
789 :スワロー1 [saga]:2011/12/27(火) 12:43:31.10 ID:INCEC2Ud0
2回戦の舞台は北オーシア大陸東部の小国、ウスティオ共和国の上空だった。

ウスティオと言えば、1995年の戦争の舞台だ。

勿論私はまだ母のお腹にも存在していない。

ただ、余りにも有名な戦争の為、小学校の高学年の児童ですら大まかには知っている。

私の使っていた世界史・オーシア史の教科書にも当然のように載っている。

『ベルカ戦争』。

酷い財政難から分裂を繰り返し、小国へと戻りつつあったベルカ公国。

隣国ウスティオ領内での天然資源発見と極右政党の台頭を切っ掛けに、オーシア・ウスティオ・サピン王国等に対し宣戦布告し、始まった戦争。

当時、世界最強と謳われた伝統のベルカ空軍の前に連合軍は次々と敗走を続けた。

だが、世界から孤立していたベルカは戦争が進むにつれ連合軍の物量に押され、北へ、北へと徐々にその戦線を後退させられて行った。

彼等ベルカ人は“7発の核を自国領内で起爆する”事により連合軍を足止めし、同時に北の谷へ自らを閉じ込めてしまった。

この事があの『ベルカ事変』へと続く事等を考えると、なんだかやるせない気持ちになる。

そのベルカ戦争でも最大の空中戦が行われた空域が眼前に広がる隆起地形の上空だ。

月詠「『円卓』を選ぶなんて、機械の癖になかなか解かってやがるのですよー」
790 :スワロー1 [saga]:2011/12/27(火) 12:44:01.59 ID:INCEC2Ud0
『円卓』。

その名は私ですら知っている。

強い磁場と広大な隆起地形によって、万が一撃墜された場合、脱出しても誰とも連絡がとれず、そのまま息絶える確立の非常に高い場所。

パイロット達は危険極まり無いこの空の領空権を争い、飛んだ。

あまりの環境の過酷さ故に、“生き残れ”とだけ命令された事もあるそうだ。

一応、ベルカ側には円卓専門の救出部隊も存在はしたらしいが、それもどれだけの『生存者の確保(成果)』を上げたのか良く分からない。

頼れるのは己の腕のみ、真に最高のパイロットを決める場所だ。

アン「円卓はパイロットの一種の憧れのようなものと聞いた事があるのですが……」

月詠「良く知ってますねー。そうです」

月詠「この円卓、または当時のベルカ側の呼び方なら『ベルカ絶対防衛戦略空域・エリアコード【B7R】』は、私達戦闘機乗りが最も畏れ、憧れる空域なのですよー」

月詠「ただ、個人的には現実の円卓では戦いたくはないのですよー」

アン「どうしてですか?」

月詠「単純な話なのですー。戦争ってものが私は大っ嫌いなだけですー」

アン「その気持ちは良く解かりますし、私も同じ考えです」

月詠「意見が合いましたねー」

アン「と言うより合ってくれないと困ります」

月詠「大丈夫、私はどこぞの好戦野郎共とは違いますからその点は安心して良いのですよー」

アン「解かりました」

月詠「さーてと、ナガセちゃんはどこから来るのでしょうかねー?」

月詠「おっ!前方より高速で接近する機影を確認。来ましたねー。アンジェリーナちゃん、ちゃんと見ていてくださいですー」

アン「はい!」
791 :スワロー1 [saga]:2011/12/27(火) 12:44:36.83 ID:INCEC2Ud0
大佐は速度を上げ、ナガセさんに向かって行く。

前方に小さな点が見えた。

どうやらあれがナガセさんのようだ。

月詠「さっきと同じ手は食らわないのですよー」

突如急上昇し、大佐はナガセさんの上空を通り過ぎる。

と、同時に今度は急減速しつつ機体を上下反転させ、そのまま下降して行く。

倒れた空き缶の縁をなぞるように半円を描き、水平飛行に戻る。

正面には水平に半円を描く点が見える。
792 :スワロー1 [saga]:2011/12/27(火) 12:45:14.13 ID:INCEC2Ud0
月詠「チャンス到来ですー」

遊園地のジェットコースターのように斜めに回転しながら上昇し、頂点に達した時、ちょうどナガセさんが私達の頭jy……頭下を通過した。

3/4程回転し終えたところで、そこからまたもや急激に速度を落としながら、右旋回を開始。

月詠「捉えたのですよー。その尻尾ぶった切ってやるのですー。FOX2!」

だが、放たれたミサイルは先程と同じように回避される。

月詠「さっきとは違って速度も負けて無いのですー。もう私を弄ぶ暇はどこにも無い筈じゃボケー!なのですよー。ほぉらもう一丁、FOX2!」

上昇、下降、右旋回、左旋回、その他良く判らない機動で大佐のミサイルと機銃を避け続けるナガセさん。

大佐もそれに一定の距離を常に保ちながら追随して行く。

月詠「よし!もらったのですよー!」

ミサイルと機銃が立て続けに当たる。

黒い機体から煙が噴き出し、空中で爆散した。
793 :スワロー1 [saga]:2011/12/27(火) 12:45:42.55 ID:INCEC2Ud0
月詠「チャンス到来ですー」

遊園地のジェットコースターのように斜めに回転しながら上昇し、頂点に達した時、ちょうどナガセさんが私達の頭jy……頭下を通過した。

3/4程回転し終えたところで、そこからまたもや急激に速度を落としながら、右旋回を開始。

月詠「捉えたのですよー。その尻尾ぶった切ってやるのですー。FOX2!」

だが、放たれたミサイルは先程と同じように回避される。

月詠「さっきとは違って速度も負けて無いのですー。もう私を弄ぶ暇はどこにも無い筈じゃボケー!なのですよー。ほぉらもう一丁、FOX2!」

上昇、下降、右旋回、左旋回、その他良く判らない機動で大佐のミサイルと機銃を避け続けるナガセさん。

大佐もそれに一定の距離を常に保ちながら追随して行く。

月詠「よし!もらったのですよー!」

ミサイルと機銃が立て続けに当たる。

黒い機体から煙が噴き出し、空中で爆散した。
794 :スワロー1 [saga]:2011/12/27(火) 12:46:10.75 ID:INCEC2Ud0
ナガセ《指令。やるじゃないですか》

月詠「えっへーん!私だって伊達に教官をやってるわけではないのです」

ナガセ《流石先生。いや、『亡霊操者(ゴーストパイロット)』ってところでしょうか?》

月詠「その名で呼ぶな!なのですー。……ってか、何で知っているのですかー!?」

ナガセ《ここに派遣される時にソトア空軍総司令部から聞きましたよ》

月詠「あんのバカ共がああぁぁぁ!!!あれ程口外するなって言っておいたのに何してくれとるんじゃあああぁぁぁぁぁ!!!!!」

アン「えーっと、いったい何の事でしょうか……?」

ナガセ《ああ、あなたが知らないのはしょうがないわね。なんせ指令にとって最重要極秘事項の一つらしいから》

アン「……まぁ、それは大佐の反応を見れば解かりますけど……」

ナガセ《実はね。指令はそれはそれは有名な、と言うより伝説的なパイロットでね。亡霊操者と言えばベテランの戦闘機乗りなら誰もが知っているのよ》

月詠「それ以上言いやがったらぶっ殺すのですー!」

ナガセ《……………アンジェリーナ。指令を黙らせなさい。さもなくば取材拒否するわよ》

月詠「んな!アンジェリーナちゃん!記者なら圧力に屈してはいけnムゴォ!モムムムンモモンムー!?」

アン「……すみません大佐。記者としてまだまだ駆け出しなので解りません。無知故の過ちです」

月詠「ムンボビモモー!」

怒っているのに明らかに瞳が潤んでいる。

幼い女の子のように。
795 :スワロー1 [saga]:2011/12/27(火) 12:47:43.28 ID:INCEC2Ud0
ナガセ《アンジェリーナ、エメリア・エストバキア戦争は知っている?》

そして、話を止める気が皆無のナガセさんである。

まぁ、私としても聞けるなら是非とも聴いておきたい。

アン「ええ、確かアネア共和国準備機構の一角、エストバキアが同じ準備機構の一角にして隣国のエメリアに宣戦布告して始まった戦争ですよね?」

ナガセ《そうよ。結果的にはエメリアが盛り返して元の国境付近まで戦線が移動、そのまま終戦となったのだけれど……》

アン「……まさか」

ナガセ《そう。月詠指令、当時はまだ少佐だったらしいけど、この人はソトアから義勇軍の兵士として非公式に戦闘に参加、》

ナガセ《『エメリアの双翼』と呼ばれるかの有名なスーパーエース・ガルーダ隊と肩を並べる程の影の実力者でね。あの戦争の影の主役の一人だったのよ》

アン「凄いじゃないですか!でも何故大佐はその事を秘密に?」

ナガセ《当時の前線のパイロット達の話で、指令はその体格の影響から戦闘機の操縦席に誰も座っていないように見えたというのがあるのよ》

アン「あー、成程。それで『亡霊操者』と……」

そして大佐はそれがコンプレックスだと……。

ナガセ《そういう事。まぁ、私もソトア空軍の総司令部で聞くまでは、指令がその人だとは知らなかったのだけれどね》

月詠「ンムムー!!……プハッ!……なんで、なんで話しちゃうのですかー!」

アン「でも凄いじゃないですか!カッコイイですよ大佐!」

月詠「そんな事は無いのですよー。えへへー。……って、そんな手には乗らないのですー!褒めたって駄目なのですよー!」

むー!っと拗ねている大佐。

だが若干嬉しそうでもある。

それと、もうあまり怒っていないようだ。

アン「フフッ。可愛いじゃないですか」

月詠「可愛い?」

アン「ええ」

月詠「そんなー、可愛いだなんてー」ニコー

……あれ?この人意外と扱いやすい?

ナガセ《それじゃ再開しますか?》

月詠「望むところですー。こいや嬢ちゃん」

決闘が再開される。

この幻想の空に描かれる軌跡を見届けようと、私も再び後席に座り直した。
796 :スワロー1 [sage]:2011/12/27(火) 12:52:14.95 ID:INCEC2Ud0
投下完了

途中連投してしまったが気にしないでくれ
あと小萌先生のキャラ崩壊は仕様
797 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/27(火) 17:59:51.40 ID:R6rjOkIDO
久しぶりに乙!
ああ、解る。バイクとかMS乗ると性格変わる人いるよね
ただ司令が指令に成ってる……
798 :スワロー1 [sage]:2011/12/27(火) 23:51:44.10 ID:INCEC2Ud0
しまつたしまつた。またやってもーた
799 :グラディウス1 [sage]:2011/12/28(水) 01:04:51.77 ID:BpwCyGiDO
乙、スワロー1!

ステアリング握ったら暴走か、小萌てんてーなら普通にあり得る話だね。
800 :スワロー1 [sage]:2011/12/31(土) 23:24:40.55 ID:08ml9R2j0
こちらスワロー1、各機聞こえるか?
もうすぐ今年も終わりだね
みんな、来年もよろしく!良いお年を!

それでは2011年から……














スワロー1、イジェェェェェクト!!!!!
801 :アメジスト1 [sage saga]:2011/12/31(土) 23:39:58.29 ID:MWh6SZ0DO
こちらアメジスト1、感度良好だ

みんなと出逢って雑談ばっかりだった気もするけどそれがとても楽しかった

俺はメビウス1を書きながら途中からは完全にストパン×ガルムと時々外伝に成ってたね
今年を跨いでまだ少し続く予定、次回は明日位に投下したいかな

さてアメジスト1、2011.12.31からベイルアウッ!
よいお年を!
802 :グラディウス1 [sage]:2012/01/01(日) 00:30:55.73 ID:64+QqhHDO
グラディウス1より全機、あけましておめでとう!
僕も今月こそは投下出来るところまで持って行くつもりだよ。
803 :スワロー1 あけおめ! [sage]:2012/01/01(日) 09:14:00.34 ID:Mi/UIe1P0
あけましておめでとうございます
投下待ってるよ!
804 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 12:40:17.19 ID:Do6n8NcDO
大遅刻明けましておめでとう!
実は『端の国』とか言う奴等に追っかけ回されててやっと逃げ切ったぜ……
冗談はさておき新年初投下と行こうかな!

今回はストパン成分多目でお送りします

<<こちらアメジスト1、ハッピーニューイヤー!(地獄で会おうぜ!)>>
805 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 12:41:09.36 ID:Do6n8NcDO
<<私の演説はこれ位にしましょう>>

<<──それではこの基地の奪還に尽力した全ての将兵への労い、戦没者追悼として第501統合戦闘航空団司令、ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐にこの歌を贈って貰います>>


ヒュー!オォォ!


サイファー「んあ!?」

PJ「えっ?先輩?」

ピクシー「寝てたよコイツ……開始三分で」

イーグルアイ「……なかなかハーリング大統領の生演説など前席では聴けんぞ」


ミーナ、サーニャ「」ペコリ


ワアアアァァァァ!


エイラ「サーニャァァァァ!モゴゴ!?」ジタ

ゲルト「ミーナあぁぁぁぁぁ!ムグッ!?」バタ

エーリカ「気持ちは解るけど良い加減静かにしようよ……」ガシッ


http://www.youtube.com/watch?v=JnpWPxtAK-A&sns=em


ミーナ、サーニャ「ご静聴ありがとうございました」ペコリ


パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!
806 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 12:42:56.98 ID:Do6n8NcDO
──プライズ・ノートン基地開放から一週間


──私達ストライクウィッチーズとオーシア空軍、多国籍治安維持軍は


──今、基地開放記念式典に参加していますの


──この式典の開催理由は簡単


──各国首脳陣は『オペレーション・ザ・センターフォール』の成功が


──この戦争のターニングポイントに成ることを確信した為ですわ


──この式典が各国へ中継されるのは


──この戦争の終わりが近い事を知らせ


──未だ開放されないロンドン市民へ希望をもたらすものとしてのプロパガンダの意味もありますわ


──前々からこの基地奪還のタイミングで式典は開催される様だったみたいですけれど


──私達、ウィッチの宣伝としても


──隊長とサーニャさんを駆り出したみたいですわね


──ウイッチが航空機パイロットとして参加したのはベルカ戦争から


──傭兵として参加したウェーブの中にはウイッチが存在し


──彼女達の能力を理解した各国軍


──特にオーシアは扶桑やオラーシャ等の魔導技術先進国へ


──航空機技術を給与する対価として


──協力を仰ぎましたわ


──ベルカの7つの核と


──その強大な空軍が


──ベルカ近隣国に遺した脅威は


──決して小さなものでは無かったんですわね

807 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 12:43:27.84 ID:Do6n8NcDO

──スオムスとオラーシャの両国間で勃発した戦争誘因の為のテロ


──カールスラントで起こった『暁の鷹』による大規模テロ


──扶桑海、本土での事変


──今回の戦争前の欧州によるレサス紛争介入


──全てでウイッチは大々的な発表をされ、その志願者を増やしましたわ


──そして対ヴァラヒアの後を見越し


──過去と同じ様な宣伝効果を狙っているのでしょう


──ただ


──この華々しい戦果の裏に


──彼女の様な犠牲も有ることを


──募る人々の中に


──理解している人は少ないと思いますわ


──……こう考えてしまうと言う事は


──私の中での彼女がそれほど……


ペリーヌ「……」

ルッキーニ「どうしたのツンツン眼鏡?」

シャーリー「元気無いなあ?胸なら貸すぞ」ボイーン

ペリーヌ「っ!何でも有りませんわっ!そのけしからんものはよけて下さいまし!」キーッ

シャーリー「ちぇ〜」

ルッキーニ「どうしたんだろ?」

シャーリー「さあ?」

もっさん「……ふむ」

ミーナ「ごめんなさいね!サイン攻めに遭っちゃって……」

エーリカ「おっ、ミーナとサーニャん来たね」

サーニャ「皆さんごめんなさい」

エイラ「サーニャ!ピアノ上手だったゾ!頑張ったな!」

サーニャ「ありがとうエイラ///」

もっさん「実に良く似合ってるじゃないか?そのドレス」

ミーナ「これね。私の──」

衛兵「ウィッチーズの皆さん、各国首脳の方々がお呼びです!」

ゲルト「ミーナの歌のお陰か?」

リーネ「私に聞かれても……」
808 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 12:44:30.59 ID:Do6n8NcDO
サイファー「色々有ったなこの一週間」

PJ「ほんとっすね〜」

ピクシー「まず基地に着いたらハンガーはぶっ壊れてるわ、どんどん後ろから燃料切れの奴は来るわ……」

サイファー「酷かったよな……それから三日してやっと中佐達に合流して一旦ウィッチーズ基地に戻ってか?」

ピクシー「だなあ……んで昨日にこっちへとんぼ返り……」

イーグルアイ「架設ハンガーが全て設置されたのが昨日だからな」

PJ「そっすね〜。ところで俺らこれ何処に行ってるんすか?」

ピクシー「ウィッチーズが呼ばれた部屋に先に行く筈だな」

サイファー「此処か?」

イーグルアイ「だな」コンコンコン

?「どうぞ」

ピクシー「失礼します」


ハーリング「これはこれはガルム隊の皆さん!初めまして」

サイファー「だ、大統領!?」

ピクシー「それにそちらはスオムスのマンネルヘイム将軍とカールスラントのガランド小将ですか?」

マンネルヘイム「ああ、そうだ」

ガランド「ええ」

イーグルアイ「さっきの式典は良いとして何故御三方がこんな所に?」

ガランド「それは私が説明しよう」

ガランド「私達はこの戦争に於いて中軸的に動いている第501統合戦闘航空団へ表敬訪問という形で面会しに来たんだ」

ガランド「丁度この前、オーシアでの大陸間協力確認会議でストライクウィッチーズの話題が上がってね」

ガランド「各国所属ウイッチの功績を称えることに決まったんだ」

PJ「へぇ〜」

ピクシー「んでその恩賞ってのは?」

マンネルヘイム「それはだな──」

コンコンコン

ハーリング「来た様だね」


809 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 12:44:59.54 ID:Do6n8NcDO
ミーナ「ストライクウィッチーズ出頭しました……えっと?」

ガランド「中佐、お疲れ様。とても良い歌だった。流石は──」

ミーナ「御世辞はそれ位にして戴きたいですわ。昔取った杵柄とも言いますし」

ガランド「そうか。大尉に中尉も変わり無さそうだね」

ゲルト「ガランド小将!お久し振りです!」

ガランド「この隊の創設以来だから半年位振りかな?」

エーリカ「で、さっき式典に居たけどなんか有ったの?」

ガランド「君達にちょっとしたプレゼントをしに来たんだよ」

つ柏葉・剣・ダイヤモンド付き騎士鉄十字章

ゲルト「これは!柏葉・剣・ダイヤモンド付き騎士鉄十字章!!!」

エーリカ「3つも?」

ガランド「三人それぞれの撃墜数累計250オーバー記念だよ。こんなことでしか君達に報えないからね」

ミーナ「でも……まさか皇帝に?」

ガランド「皇帝も快諾してくれたよ。寧ろ提案に喜んでくれた位さ」


810 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 12:45:30.88 ID:Do6n8NcDO
マンネルヘイム「久し振りだなユーティライネン小尉、リトヴャク中尉」

エイラ「どうモ」

サーニャ「はい」

マンネルヘイム「相も変わらずか、まあ良い」

マンネルヘイム「まずリトヴャク中尉にオラーシャ本国からこれを預かって来た」

つ赤旗勲章

サーニャ「!」

マンネルヘイム「そしてユーティライネン小尉にはこれを」

つマンネルヘイム十字章

エイラ「これ二つ目ダゾ?」

マンネルヘイム「む、我が軍にはこれのみしか勲章は無いからな。それと君の士官教育修了を承認し、中尉に昇進させようと思うのだがどうかね?」

サーニャ「エイラ、良かったね」

エイラ「ン〜……偉くなるとあっちに戻った時仕事が……」

マンネルヘイム「嫌かね?」

サイファー「ちょっと耳貸せエイラ」

エイラ「ン」

サイファー(愛しのサーニャと同じ階級だぞ〜?ペアルックだぞ〜?)

エイラ「!」

エイラ「う……解っタ。そこまで言うなら中尉に成るヨ///」

マンネルヘイム「よろしい」


811 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 12:46:51.60 ID:Do6n8NcDO
ハーリング「皆とも初めましてだね」

シャーリー「出向の時も会って無いしな〜」

ルッキーニ「テレビとラジオ位だね〜」

ハーリング「ははは。さて君達にも勲章を授与しよう。まずはイェーガー大尉にこれを」

つ空軍十字章

シャーリー「あざまーす!」

ハーリング「次にクロステルマン中尉にガリア本国からこれを」

つ空軍殊勲十字章

ペリーヌ「あ、ありがとうございます!」

もっさん「良かったなペリーヌ!」

ペリーヌ「坂本少佐!ありがとうございます///」

ハーリング「次は少佐に扶桑本国からこの勲章を」

つ功四級金鵄勲章

もっさん「連合艦隊司令長官殿からですか……ありがとうございます」

ペリーヌ「坂本少佐!おめでとうございます!」

リーネ「おめでとうございます!」

ハーリング「そしてビショップ軍曹へはブリタニア戦線のオーキンレック元帥からこれを預かって居るんだ」

つ殊勲十字章

リーネ「ありがとうございます」

ハーリング「そして昨日届いた物だがこちらも君に与えられた物だ」

つヴィクトリア十字章

リーネ「これって……」

ペリーヌ「確か敵前に於いての勇敢な行動に対してブリタニア皇室から贈られる物でしたわね」

ハーリング「本来ならロンドン・ガゼッタ紙による大々的な告知の元授与されるらしいのだがね……その代わりらしいが君を准尉に任命すると言う伝達も一緒に密使から承った」

もっさん「大したもんだなリーネ!」

リーネ「ええ、まあ///」


ハーリング「さてルッキーニ小尉にはロマーニャ本国から治安維持軍へ代行叙勲依頼が来た事からこれを」

つ多国籍治安維持軍殊勲章

ルッキーニ「ありがとう!」

シャーリー「ほら、付けてやるよルッキーニ」

ルッキーニ「ん、ありがとシャーリー」

812 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 12:49:34.16 ID:Do6n8NcDO
サイファー「勲章の大盤振る舞いだな」

ピクシー「ほんとに小将の話聞いてたか?」

サイファー「聞いてたさ……でもねぇ」

サイファー「俺らでさえ終戦後も政府からなんも貰え無かったぜ?悔しくね?」

PJ「だって傭兵だったじゃないすか」

サイファー「傭兵でもよぉ……エクスキャリバーとかXB―0とか色々ねぇ?」

ハーリング「最後に成って済まない」

PJ「大統領?俺らにもなんかあるんすか?」

ハーリング「ああ。まずはピクシー君の方に」

ピクシー「俺?」

ハーリング「君は十五年前連合国軍側から離脱したね?」

ピクシー「……ああ」

サイファー「脱走だわな」

ハーリング「そして『国境なき世界』に参加した」

イーグルアイ「……」

ハーリング「その後十年間潜伏し、密かにISAFに参加」

ピクシー「……」

サイファー「ピクシー、調べはついてるみてぇだぜ?」

ハーリング「そしてPMCの一社員としてこの戦争に参加している」

ピクシー「……罪は償わなきゃな」

PJ「そんな!」

サイファー「止めんなPJ……」

ハーリング「なんだか勘違いされてしまったね……。君は海外渡航が確認されている為、まだ当時の軍法の時効が成立していない」

ピクシー「……っ」

ハーリング「実は前大戦の軍法規定はオーシア軍が制定したものだ。それに執行も」

ハーリング「私は君の罪状の抹消を考えている」
813 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 12:50:07.69 ID:Do6n8NcDO
サイファー「ったってあのテレビ番組とかでコイツは名が知られちまってるんだぜ?罪状抹消したって悪者のレッテルは……」

PJ「あー、先輩知らないんですもんね?」

サイファー「何が?」

イーグルアイ「ピクシーの番組が放送された一年後にトンプソンと言う記者が訪ねてきてな?」

サイファー「トンプソン?トンプソン……ああ!思い出した!電話番号教えたあの記者か!」

PJ「その記者さん、サイファーに話を聴く約束が有るからって言ってたんすけど丁度オラーシャに先輩行っちゃってて……」

サイファー「それで?」

PJ「代わりに二人で取材を……」

サイファー「な ん だ と ?」

イーグルアイ「それがオーシアとウスティオでベストセラーに成ってな……」

サイファー「は ぁ ?」

ハーリング「私も読んだが君達二人についてとても詳しく書かれていてね。ピクシー君の正しい理解が世間に広まったんだ」

サイファー「良く解ったけど……──」


サイファー「何 故 俺 を 通 さ な い ?」

PJ「ほら!俺は娘の入学とかで慌ただしくて!」

イーグルアイ「俺は最近まで軍に戻っていたからな」

サイファー「ぐぬぬぬぬ……」

ハーリング「……。それよりどうかね?ピクシー君」

ピクシー「俺は……受けて良いんですかね?」

サイファー「受けちまえよ。でも俺は弄る種が減っちまって残念だがな」

ピクシー「解った」


ハーリング「よし、次は『デモンロード』に依頼が有る」

サイファー「何なんだ?」

ハーリング「君達の会社に治安維持軍の公式的な企業としても参加して貰いたい」

サイファー「……」

ハーリング「勿論、民間の仕事も続けて貰える筈だが……」

サイファー「そっちはお断りしますわ」

サイファー「確かに治安維持軍に参加するのは光栄なんですが」

サイファー「俺等はこんなでっかい仕事はこれっきりにしたいんで、ね?」

ハーリング「ふむ、仕方無い様だね。諦めよう」
814 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 12:51:02.73 ID:Do6n8NcDO
ハーリング「それでは私達は帰るとしよう」

ガランド「ええ」

マンネルヘイム「うむ」

ミーナ「ここまで手厚く……ありがとうございました」

ガランド「私は足りない位だと思うけどね。もう少し若かったらこのまま残って私も出るのに」

エーリカ「それは色々問題有るんじゃ……ところで護衛は居るの?」

マンネルヘイム「それは抜かり無い」


?「失礼します」ガチャ

穴吹「将軍、出立準備が出来ました……貴女達は501ね?」

もっさん「穴吹智子!?」

穴吹「あら泣き虫の坂本だったかしら?五年振りね」

サイファー「穴吹?」

ピクシー「まさかこんなとこに……扶桑海の巴御前と言ってだな?」

オヘア「トモコ!油売ってる場合じゃないねー」

エイラ「クラッシャーオヘア!?ってことハ……」

エルマ「大変です!ビューリング中尉が煙草休憩で居なくなっちゃいました!あっ、エイラさん」

エイラ「隊長……。何でここに元507が居るんダ?」

エルマ「マンネルヘイム将軍がオーシアまでの護衛として招集したんですよ。ウイッチを引退したこの四人を」

エルマ「それで急遽この基地の式典開催が決まったので、今度はオーシアのエアフォースワンを護衛して……」

エイラ「そうなのカ。ところでニパ達は元気カ〜?」

エルマ「ええ、最近は頻繁に来る何処かの領海侵犯機を追っかけ回してますよ。それに貴女のお姉さんのアウロラ大尉も撃墜した残骸等の回収班で」

サイファー(スオムスでニパ?まさかな……)
815 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 12:52:39.67 ID:Do6n8NcDO
PJ「──ってことで昨日、ビューリング中尉を捜すのを手伝ってやっとエアフォースワンは帰っていきましたとさ。ちゃんちゃん」

ピクシー「ん〜」ノビ

イーグルアイ「ふふっ」

サイファー「だら〜ん」ダラン

ミーナ「ええっとガルム隊の皆さん?」

イーグルアイ「どうしたんだ中佐」

ミーナ「今日は1500から基地守衛隊と訓練なんですが……」ゴゴゴ

ガルム「「「「……」」」」

ピクシー「今何時?」

サイファー「そうね大体ね〜」

PJ「小ネタは良いです……あと今1600っすよ……」

イーグルアイ「……全員駆け足!」ダダダ

ガルム「「「Sir!Yes,Sir!!」」」ダダダダダダ

ミーナ「はぁ……」



サイファー「サイファーだ!テルミナートル!テイクオフ!」

ピクシー「こちらピクシー、F―22出撃!」

PJ「PJ、F―15J行くぜ!」

イーグルアイ<<こちら空中管制機イーグルアイ、離陸する>>


サイファー「さってと獲物はあれか?」


兵士A「くそっ!」

兵士B「なんだってんだ!当たらねぇ!」

エーリカ「ふっふふん!このライトニングマニューバは攻守一体の最強機動だからね!」

兵士C「あと何回殺られれば済むんだよ?」


サイファー「うわあ……」

ピクシー「凄いな。あれが最強の一撃離脱戦法か?敵に回したくは無いぞ……」

PJ「どうします?」

イーグルアイ<<むぅ……>>


816 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 12:53:27.65 ID:Do6n8NcDO
エーリカ「サイファー達来たんだ?でもこちらさん皆燃料切れなんだよね〜」

サイファー「だろうな……」

エーリカ「あっ、でも今からトゥルーデとリーネ来るけどどうする?」

ピクシー「3on3か?良いぜ」

サイファー「PJ、ウィッチの強さ舐めんなよ?」

PJ「空じゃ誰もが驚異ですよ」

イーグルアイ<<来たぞ!そちらが編隊を組み終えたら交戦開始だ!>>

エーリカ「りょーかい!」


ゲルト「行くぞハルトマン!リーネ!」

リーネ「はい!」

エーリカ「おっけぇ〜じゃあ私はサイファーとデートしてくるね!」

サイファー「良いぜ」

ピクシー「んじゃ大尉は俺とかな?」

リーネ「私はPJさんとですね」

PJ「よろしくなリーネちゃん!」


「ん、速いな流石ビェールクト!」

まず密集空域から離脱し、加速

「そう?でも身のこなしはターミネーターの方がっ……!」

急減速と背面飛行で鬼神の上へ移動するが

「そう……運動性ならな!」

鬼神は機体を直角に立てて同じく急減速

「推力偏向エンジンを使いつつ、機体全体をブレーキに……人これをコブラと言う!」

接近する二機

「ヤバイ!」

「やり過ぎたな!」

衝突寸前!

互いに見事なロールで上下へ回避する

<<サイファー、エーリカ何をやっている?>>

「何でも無いよ!」

「気にすんな!」

あまりにも息が合い過ぎているこの二人に決着は無さそうだった
817 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 12:54:03.24 ID:Do6n8NcDO
「ぬっ!」

女騎士は左斜め下へ背面旋回

「〜〜っ!」

尋常では無い旋回へ追随する妖精

「はあああああっ!」

固有魔法によって強化されたカナードとフラップ、水平尾翼が機体を高揚力により上昇させ、エルロンと垂直尾翼が水平に戻す

「っはあ!まだやんのか大尉?逃げ回ってちゃ終わらんぞ!」

それを追って妖精は機体を立て直す

「ピクシーさんはサイファーさんより手堅く……理詰めに攻めて来ますから……ね!」

同じく強化されたエンジンの推力偏向カバーがあらぬ方向へ機体を機動させる

「う、わ?ちょ!」

弾かれた毬のように女騎士の機体が妖精の後方へ流れ──

「これで!」

F―22の赤い片羽へ機銃が放たれる

致命の距離で致命の場所へと

──しかし

「……っよし!」

とっさの右旋回によりF―22はショッキングピンクに成ることを免れた

「えっ!?」

「基本的な事なんだよな〜。ただ今のは完全に改良されてたら死んでたぜ」

妖精は含みを持たせる

「それは一体……」

「何だと思う?この模擬戦の中で見つけられる筈さ!ほら、行くぞ!」

敢えて教えないのも先駆者としての配慮だった

818 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 12:54:45.21 ID:Do6n8NcDO
「そりゃ大変だな。でも賑やかそうだ」

「ええ、みんな仲良しで」

何故か家族の話に成った二人

「いや〜参考に成ったよ。うちの娘、特に長女には何をプレゼントしたら良いか毎年悩んでね〜」

「十歳でしたか?でも実際はPJさんが好きって思われているのなら何でも大丈夫だと思いますよ。私もお父さんの事は好きですし」

「ほんとそう言って貰えると嬉しいな。イーグルアイは子供が男の子で成人しちゃってるわ、あの二人は結婚して無いわで……」

「お役に立てて光栄です。それじゃあ……やりますか?」

「だな……やろう!」

二機はフェリー飛行から戦闘機動に

「お礼にこっちは劣位からで良いぜ!」

「なら遠慮無く……行きます!」

旗立て屋は立ち耳猫より低く高度を取る

大概の空戦に於いて地球の重力を加速へ転化出来る優位──つまり高高度こそ奇襲や爆撃等全てに共通する戦闘機の命とも言えるのだ

ハンデとしては最高に近いだろう

「……って何だこの弾速!速過ぎる!」

油断していた彼に銃弾の雨が降る

そう──何度も作戦に於いて止めに使われたあの魔法強化弾が

「御免なさい!これが私の取り柄で……」

「なら良いけど……いや良くなああああああい!」

当たっても死にはしないだろうが……衝撃は確実に伝わるだろう

今更ながら後悔した旗立て屋だった
819 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 12:55:48.67 ID:Do6n8NcDO
イーグルアイ「さて各自結果は?」

サイファー「見ての通り全員引き分けさ」

ゲルト「ピクシーさん」

ピクシー「見つけた答えは?」

ゲルト「敵機の旋回方向……ですか?」

ピクシー「ん〜厳密に言えば半分だな」

ゲルト「では一体……」

サイファー「何だ何だ?ピクシー意地悪すんなよ〜」

ピクシー「きっとお前がベルクトとかに乗ったら感じるな」

サイファー「ふうん……じゃあ機体見て解ることか?」

ピクシー「勿論」

PJ「んじゃこの六人で仲間分けするなら?」

ピクシー「ん〜サイファー、俺とPJがAでリーネがB、大尉とエーリカはCかな」

エーリカ「それって所属?」

ピクシー「偶然一緒だな……ウスティオ、ブリタニア、カールスラントか」

ピクシー「でも言い方変えると俺等と二人は元は一緒なんだよな〜」

サイファー「むむむ……大尉はどんな風に戦ってその答えに行き着いたんだ?」

ゲルト「魔力強化で無理矢理後ろに回って銃撃ですが……そのあとこちらから見て背面を向けながら何度も右にピクシーさんは旋回したんです」

サイファー「銃撃、か……つまり中佐、ペリーヌ、サーニャ、ルッキーニはAだな?」

ピクシー「当たりだ」

PJ「なんすかそれ!気になりますよ?」

ピクシー「ん〜……クルツはABBCだったな」

リーネ「あっ、まさかシャーリーさんはBですか?」

ピクシー「おおっ!?リーネも解ったか!」

リーネ「あとは皆さんCですもんね?」

サイファー「だな」

820 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 12:56:55.67 ID:Do6n8NcDO
イーグルアイ「ふむ、旋回方向と関係のある……つまり機体の機銃の付いている場所か?」

ピクシー「ご名答!」

エーリカ「何それ〜!そんなの思い付かないよ〜!」

ピクシー「まあ聴け、大尉とエーリカは前はタイフーンだったよな?」

ゲルト「ええ」

ピクシー「あれは右に機銃が付いているけど今の二機は左だろ?」

エーリカ「言われてみればそうだね」

サイファー「流石天才は言う事が違う」

ピクシー「こほん、つまり無理な角度が有るんだよ。右手のみで拳銃持ってみ?」

ゲルト「はい」チャキ

ピクシー「その状態で左を向きながら後ろは撃てるか?」

ゲルト「……えっ?」グイ

サイファー「うん。解り易いな」

エーリカ「でも脇からとか股抜きとか」

ピクシー「それは戦闘機じゃ無理だろ……今度は右向きに後ろを」

ゲルト「あっ」グイグイ

PJ「さっきよりは後ろ向き易いですね」

ピクシー「つまりはこうだ!機体が旋回した時に機銃が付いている方と反対へ旋回すると当たらない」

ピクシー「そしてその逆に付いている方へは当て易い」

ゲルト「成る程!」

イーグルアイ「ただ牽制の為に撃つのは有りだ。当たらない事前提でな」

サイファー「そういう点じゃ二丁付きとか機首に付いてる機体は有利だよな、うん」

リーネ「えへへ///」

エーリカ「トゥルーデはそういう所ガチガチだから機銃の向きに違和感有ったんだよね?だって前回少佐に当て損ねてるし」

ゲルト「ああ……」

サイファー「まあ慣れだ慣れ。もっさんだってF―15から震電Uに乗り換えた時に違和感有った筈だしな」
821 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 12:58:20.78 ID:Do6n8NcDO
もっさん「私が何だ?サイファーさん」

ピクシー「噂をすれば」

サイファー「もっさんが乗り換えした時、機銃の向きに違和感有った筈じゃねえかなってさ」

もっさん「それなら二ヶ月乗って居なかった私よりもエイラだろう」

もっさん「乗り換えたのならミーナとルッキーニは右機銃のままだし、アイツは機首機銃から左機銃に成った訳だからな」

PJ「へぇ〜。あっ、そういや俺も乗り換えしましたねF―16からF―15に」

ピクシー「……ん?お前も良く考えたら機銃が反対に成ってんのか」

PJ「ええ、気にしてませんけど」

ゲルト「一体私は……不器用なのか?」

エーリカ「大丈夫だよ、付き合うからさ?」

ゲルト「フラウ、済まないな……」

もっさん「ところでPJさんは大丈夫なんですか?」

PJ「何が?」

もっさん「私のF―15は……」

PJ「大丈夫!それどころか身に吸い付くみたいな運動性能だ!」

もっピクサイ(((それって死神に好かれてるんじゃ?)))
822 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 12:59:47.19 ID:Do6n8NcDO
サイファー「んじゃ宿舎に戻るか……おう、シャーリーとルッキーニ」

ルッキーニ「あれみんなどしたの?」

シャーリー「しかも何でバルクホルンは落ち込んでんだ?」

リーネ「皆で模擬戦をやったんですけど色々有って……二人は何を?」

シャーリー「こっちはケストレル隊の見送りとか私の元の教官と模擬戦したりな〜」

ルッキーニ「失恋親父が意外と強かったんだよ〜!」

サイファー「失恋……親父?」

もっさん「皆、有意義な午後だった訳だな」

ピクシー「良かった良かった」


ペリーヌ「……」スゥッ

エイラ「ン〜。ペリーヌ暇カ?」

ペリーヌ「見ての通り午後のティータイムですわ」

エイラ「つまり暇何ダナ?」

ペリーヌ「何言っても無駄ですわね……」

サーニャ「エイラがペリーヌさんの事を占いたいって」

ペリーヌ「あら、どういう風の吹き回しですの?」

エイラ「細かい事は気にすンナ。ほら単純に一枚好きなのを捲ってみるんダ」

ペリーヌ「はいはい……じゃあこれを」ペラッ

つTHE MOON

エイラ「月の正位置……悩みでもあんのカ?」

ペリーヌ「えっ?」

エイラ「もう一枚引いてみろヨ」

ペリーヌ「そんなのオカルトなペテンでしょう?」ペリッ

つTHE HERMIT

サーニャ「隠者のカード……しかも逆位置」

ペリーヌ「……二枚の意味は?」

エイラ「月は悩みとか迷いに過去、隠者は孤独や寂しい……どうしたンダ?」

ペリーヌ「……」

サーニャ「エイラが声をかけたのも様子がおかしいって……皆が気にしていたからなんですよ?」

ペリーヌ「何て事は無いですわ……この戦争に意義を見出だせ無く成ったって所ですから」

823 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:02:46.42 ID:Do6n8NcDO


エイラ「意義……カ?」

ペリーヌ「私はレサスからの侵攻を防ぐ為のウィッチとして戦争に参加しましたわ」

ペリーヌ「続けて派遣された多国籍軍事介入で坂本少佐と出会いましたの」

ペリーヌ「そのあとは皆さんと同じくこの部隊へ」

サーニャ「私とエイラみたいだね」

エイラ「案外似てるかもナ。でも私達は両国間が即座に原因究明と関係緩和したお陰で撃ち合わなくて済んだからだけど一歩間違えたら……」

ペリーヌ「そう……そんな戦争の裏側について考えたら気が滅入ってしまって……」

エイラ「誰かの犠牲カ……敢えて言うなら宮藤の」

ペリーヌ「だってそうでしょう?」

ペリーヌ「納得は誰にも出来ない筈ですわ……。私達の家族でしょう?宮藤さんは……」

エイラ「……ン」

ペリーヌ「どうしても……いえ、私はそこまで強くは無いのでしょうね」

ペリーヌ「あの時あんな風にリーネさんや少佐は責任を感じて……今は皆さんも前と変わらず振る舞っていらっしゃるのが何故か……」

ペリーヌ「やはり私にはこの隊への違和感が有ったんですわ──たった一ピースを欠いたパズルの様に見えて……」

サーニャ「……」

エイラ「ペリーヌ……実は皆にも黙ってた事が有ってナ」

サーニャ「エイラ?」

エイラ「お前がそんな性格で人一倍誰かと一緒に居たがってるのも何と無く解ってタ」

824 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:03:29.92 ID:Do6n8NcDO


「家族亡くしてるんだもンナ」


「それでリーネと宮藤は後輩みたいなもんだったからお前にとってかけがえなかったんダロ?」


「……」


「今、サーニャにも止められたけどナ……」


「──宮藤は生きてる」


「えっ?」


「知ってるのはガルム隊と私達二人、ハルトマンとリーネだけダ」


「そんな……だって彼女は!?」


「記憶喪失……でナ?ヴァラヒアの方に……」


「……信じてもいいんですの?」


「ああ、ただ……」


「ただ?」


「リーネはアイツを取り戻そうとしてるし、私達も協力する……けど現時点で」


「アイツは敵ダ。紛れも無くナ」


「……」


「そんな一体何がどうなって!?捕まっているんじゃないんですの?」


「それに……今、他の人に知られれば……芳佳ちゃんが裏切り者として軍に追われると思うんです」


「そんな……あり得ませんわ!宮藤さんは進んで敵になんか成らないでしょうに!」


825 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:04:45.51 ID:Do6n8NcDO


エイラ「だから記憶喪失だッテ……解り易く言うとこの前制圧直前に交戦してナ。アイツは戦争に参加してる自覚は無さそうだったんダ」

サーニャ「ルッキーニちゃんみたいに成ってて……」

ペリーヌ「……理解に苦しみますわ。何故捕虜をパイロットに?」

エイラ「なんかアンタレスになついてタナ」

ペリーヌ「たぶらかされた、と?」

サーニャ「そこまでかは知りませんけど……アンタレスさんの事をお姉ちゃんって」

ペリーヌ「大尉が聴いたら憤死しそうですわね」

エイラ「ダナ。ところでさっきから今までドアの所の気配感じてたカ?」ボソ

ペリーヌ「ええ、何と無く」ボソ



ミーナ(盗み聞きしたかった訳じゃないんだけど……どうしようかしら)

ミーナ(交戦していた筈なのに違う報告がガルムから上がって来ていた時点で怪しいとは思ったけれど……)

ミーナ(まさか配慮していてくれたなんて)

ミーナ(報告義務違反はこの際置いといて)

ミーナ(隊長として……いえ、家族としてあの子を一番安全にこちらへ引き戻す方法)

ミーナ(軍の処遇や刑罰を全て掻い潜らなければ……)

ミーナ(それより先に記憶はどうするの?戻りたいという意思が無ければどうしようもないでしょう)

ミーナ「──扶桑のウィッチって一体……あっ」

ミーナ(扶桑のウィッチは扶桑のウィッチの方が……つまり──)


サーニャ「この感じは中佐……?」キュイン

エイラ「流石にサーニャのリヒテンシュタインレーダーを躱すのは……ムリダナ!」キリッ

ペリーヌ「格好付けてる場合ですか!一番聴かれては不味い相手に……」ビリビリビリビリ
826 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:05:12.42 ID:Do6n8NcDO
ミーナ「はいはい、降参よ!御免なさいね」ガチャ

エイラ「中佐……話はどっから聴いてたんダ?」

ミーナ「タロットの当たりからよ」

サーニャ「最初からですか」

ミーナ「二人が談話室に入るのが見えてね。様子を見てたらすぐに入り辛い空気に成ってしまって……」

エイラ「ペリーヌ、おまえのせいダゾ〜?」ンー?

ペリーヌ「私を占うと先に来たのは貴女でしょう!」プンスカ

サーニャ「二人とも喧嘩しちゃダメ」

ミーナ「こほん、とりあえず宮藤さんの件について詳しく教えて?」

エイラ「良いけどサ〜?」

ミーナ「解ってるわ。ピクシーさんから口止めされているんでしょう?」

サーニャ「はい」

ミーナ「私や少佐に知られれば上に伝わると。でもね?」

ミーナ「私だって最大限出来る事は有るのよ?例えば──」


「──私で報告を止めるとかね?」


ペリエイサー「「「えっ!?」」」

ミーナ「それが今は一番だと思うの」

ペリーヌ「でもそんな事をしたら中佐は!?」

ミーナ「あの時ZONE砂漠で状況が悪かったとはいえ捜し切れ無かったせいなのよ?これ位宮藤さんのやってきた事と比べれば大した事じゃないわ」

サーニャ「中佐……」

エイラ「敵わないなあ中佐には……流石ダヨ」

ミーナ「そうでもないわよ。それより解っている全ての情報を教えて?」

サーニャ「はい。芳佳ちゃんは──」
827 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:06:07.99 ID:Do6n8NcDO
──三日後

サイファー「いい加減演習飽きたんだけど?」

ピクシー「基地守衛隊の練度はまだ足りんぞ……」

サイファー「良く解らんがこういう局面で何でIUPFは新兵なんて出してきたんだよ」

PJ「仕方無いっすよ。人手不足なせいで手練れの傭兵とウィッチ、正規軍人は前線に出してますし、後ろは新兵が護れば良いんすよ……たぶん」

ピクシー「オーシア軍の方もずっとぶっ通しで訓練してるらしいしな。でもカールスラントも援軍くれるらしいし」

サイファー「?」

ピクシー「なんかカールスラントのタイフーン部隊がもう少ししたら来るとか言ってたんだよ。あとA―10も」

サイファー「タイフーンか〜まあ戦力には成るな」

PJ「カールスラント軍人ってなんか人外多くないですか?」

ピクシー「ベルカ戦争当時の正規で言うならキマイラのジョニー・ライデンとかトーマス・クルツ」

ピクシー「あと『砂漠の虎』、『レッドコメット』だな」

サイファー「ふ〜ん」

ピクシー「ちなみにウィッチだとガランド小将とか『シュトゥーカ大佐』が居るな」

PJ「流石歩くエース事典!」

ピクシー「よせやい照れる///」

サイファー「そーだよな?ピクシーってなんかエースと縁があるよな」

ピクシー「それはほら、気が付いたらさ?」

PJ「変な事言うと二人とも互いに振り回し合ってるからじゃないですか?」

PJ「ストライクウィッチーズの女の子達だってエースで」

PJ「この仕事取って来たのはサイファーで、そのコネはピクシー先輩を探す時に見つけたものですし」

PJ「確かガルム結成はピクシー先輩から勧誘したんでしょ?」

サイファー「つまり切っても切れ無い仲だな!」

ピクシー「腐れ縁の間違いだろ……」

サイファー「俺の事嫌いか?」

ピクシー「嫌いならロッテ組んだ時とっくにバックレてらぁ」

サイピク「「あははははははは!」」

PJ「新古品みたいな漫才を……」
828 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:07:37.98 ID:Do6n8NcDO
──更に次の日

ゲルト「くそっ!当たらん!」バンッバンッ

エーリカ「うっわ……三日間でこんなに撃ちまくったの?」ジャラジャラ

ゲルト「左手で撃つのが此処までとは……」

エーリカ「何も真ん中に当て無くて良いんじゃない?的はでかいんだしこれなら良い線行ってるって」

ゲルト「いや……精密さが欲しいんだ。一撃の強さが」

エーリカ「はあぁ〜トゥルーデの魔法的に無理矢理な事出来るんだから直線的に後ろ取れば良いんじゃないの?わざわざ両利きに成らなくても……」

ゲルト「それでピクシーさんに避けられたんだろうが!」

エーリカ「なら余計にバンクすれば〜」

ゲルト「む?どういう意味だフラウ」

エーリカ「こうやって体制を右で撃ってるのと変わり無くすれば良いんだよ。こんな感じに」クイ

ゲルト「それだ!」ガシッ

エーリカ「へっ?」ググ

ゲルト「右ロールしながら撃てば弾は左から右へ流れる!つまり敵の進行方向へ先手を打てるじゃないか!」ガシ

エーリカ「そ、そうだね?」グイ

ゲルト「よし!こうなったら実践だ!行くぞ!」ダッ

エーリカ「え!?待って!手ぇ捻ってるから!痛いから!」グイグイ

829 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:11:36.20 ID:Do6n8NcDO
〜CM〜

http://www.youtube.com/watch?v=-RPL06lBL5o&sns=em

http://www.youtube.com/watch?v=4CA0R1ExxUY&sns=em

転載元注意

〜CM終わり〜
830 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:14:13.34 ID:Do6n8NcDO
──更に更に次の日

リーネ「ガルムのみなさ〜ん!」タタッ

PJ「どうしたんだリーネちゃん?」

リーネ「じ、実は……あれが……」

イーグルアイ「まさかあの話が?」

リーネ「はい……それでミーナ隊長に私とハルトマン中尉とガルムの皆さんが呼ばれて」

ピクシー「その面子だと……バレたのはエイラとサーニャか」

サイファー「あり得ねえけどな。あの二人が進んで話はしねぇだろうさ」

PJ「行きますか……」トボトボ


エーリカ「あっ!来た来た!」

サイファー「お前かよバラしたの?」

エーリカ「んな訳ないじゃ〜ん!」

ピクシー「仕方ねぇ……」コンコンコン

ミーナ「どうぞ」


サイファー「ガルム隊、ハルトマン中尉、ビショップ准尉出頭しました」

ミーナ「ええ」

ピクシー「ん……エイラとサーニャは解るが何でペリーヌが居るんだ?」

ペリーヌ「それは……」

ミーナ「御免なさいね?私の質疑を先にして貰います」

ミーナ「まずこの交戦記録に間違った記述は?」

エーリカ「見て無いけど無いんじゃないの?ねぇサイファー?」

サイファー「出て来たX―02を撃墜したあとに三人と合流、んで増援のPJとイーグルアイとも合流して複数の敵機と交戦した……間違えて無い筈だ」

ミーナ「そうですか。ならビショップ准尉?貴女は出てきた敵機は全て覚えているかしら?」

リーネ「F―18とフランカーです」

ミーナ「そうね。ならハルトマン中尉、貴女以外の二機は弾薬の消費が認められなかったけど何故?」

エーリカ「それはPJが私が一人で先走って囲まれている時にミサイルでさっさと墜としたから……」

ミーナ「あら、おかしいわね?フライトレコーダーによると貴女と二人は一緒に飛んでいて離れていないし、PJさんはそこまで先行していないわよ。それに記述は……」

831 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:15:24.63 ID:Do6n8NcDO
サイファー「フライト……ちっ」

ピクシー「初歩的ミスかよサイファー……」

ミーナ「でも私の方でこの記録は改正した物を出しておきました」スッ

つ交戦記録

ピクシー「──敵として更にSu―27とF―18の二機が出撃してきたがF―18の挙動が不審であり、観測していると其所にガルム3が飛来。直後不審機は即座に撤退した為に追撃は不能」

ピクシー「確かにあのフライトレコーダーには一致するだろうが……これは一体?」

ミーナ「これでまず後方の憂いは無くなったわ……あのままだと調査部にバレる所だったから」

サイファー「……すいません」

ピクシー「だからそっちも俺がやると……時間無かったからなあ」

エーリカ「これが出来てるって事はミーナは二人に話を聴いたの?」

エイラ「盗み聞k「ええ、まあ」

イーグルアイ「?」

サイファー「やっぱり宮藤の話は全部バレてんのかよ……その上で俺等を弄んだと?」

ミーナ「報告義務違反を揉み消す事でチャラにして貰えないかしら?それに皆の意思を確認したかったのよ」

サイファー「さすがは隊のお姉様か」

リーネ「……でも芳佳ちゃんは!」

ミーナ「解っているわ。そしてその為の善後策も今考えているのよ」

ペリーヌ「……中佐は宮藤さんを奪還しつつ、これから起こるであろう全ての関連問題を封殺する気構えなんですの」

イーグルアイ「む、それでは地位が」

ミーナ「気にしませんわ……家族を護るのになりふり構っていては、ね」

サイファー「まさか一番の敵が最強の味方だったとは敵わんな」

ピクシー「ちげぇねぇな……んじゃ対応策を話し合おうか中佐」

ミーナ「ええ、まだ解らない事も私には有りますから」

832 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:16:16.75 ID:Do6n8NcDO
サーニャ「んっ?」キュイン

エイラ「どしたサーニャ?起きたのカ?」

サーニャ「……ドアの向こうに……四人……位居る」ムニャ

ペリーヌ「まさか外部の……『トネール』!」ビリビリビリ

PJ「四人?四人って!」


?「不味い!」ザクッ

?「うきゃああ!?」ダッ

?「やべっ」ガシッ

?「ぐっ……」タンッ


ビビビビ……バリバリバリバリバリッ


ペリーヌ「……手応えが有りませんわ」

エーリカ「床に流すの止めようよペリーヌ。こっちまで感電するからさ……」

ペリーヌ「……ごめん遊ばせ。扉を壊すよりは良いでしょう?」

サイファー「誰かゴム製品ねえか?出来れば天然」

ピクシー「んな物……おっ!これは輪ゴムか、ちっさ過ぎたな」

リーネ「何に使うんですか?」

サイファー「使い方はな……」


?「くっ!刀身が電気を……」

?「うわぁ〜ビリビリしてる」

?「やっちまったなあ……」

?「仕方無い……投降s」グッ


ビリッ


PJ「なんかすごい音が!?」

サイファー「やっぱりか。ペリーヌ、お前がドア開けろ」

ペリーヌ「私が?」

サイファー「お前なら感電しねぇだろ」

ペリーヌ「え、ええ」ガチャ

ゲルト「」バタ

ペリーヌ「大尉!?」ドサ

ミーナ「やっぱり貴女達ね?」

もっさん「いや、止めたんだがな……」

シャーリー「でも少佐が居なかったら全員丸焦げだったよ」

ルッキーニ「そうだね!」

リーネ「バルクホルン大尉?大丈夫ですか?」ユサユサ

エーリカ「こりゃダメだ……失神してるよ」ツンツン

サイファー「つまりこうなる訳だ……盗聴なんてするもんじゃねえな」

ミーナ(ペリーヌさんには禁止令を適用しましょう……)
833 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:17:20.54 ID:Do6n8NcDO



──私は……死んだのか?

──あんな容易く死ねるのか

──しかもクリスを独り遺して?あり得ん!

──だがここは

──無?

──それにしては……

834 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:17:50.19 ID:Do6n8NcDO


『トゥルーデお姉ちゃん!そんな所で寝たら風邪引くよ?』

──宮、藤!?

『私は芳佳・バルクホルンだよ?寝ぼけてるの?』

──なん……だと……?

──まさかここは……

──かのヴァルハラか!

『どうしたのお姉ちゃん?芳佳ちゃんとばっかり仲良くして〜』

──いや待て何故リーネが!?

『お姉様///詩の朗読の約束はどうなさったんですの///』

──ぺ、ペリーヌがデレた!

『お姉ちゃん……横で寝て良い?』

──サーニャがキタ!!!これで勝つる!

『ねぇちゃん、サルミアッキ切れちゃったから買ってくれヨ〜』

──なんだ、エイラが意外と違和感無いぞ!?寧ろねだり慣れているような……

『おねーちゃん!テントウムシ見つけたんだ〜ほら〜!』

──やはりルッキーニは王道か……む?

『お姉ちゃん……って呼んで良いかな?』

──り、リベリアン?気の迷いか!?待て!……存外可愛いな

『『私達は〜?』』

──ハルトマン姉妹だと!?やはり双子は強いっ!

『お姉ちゃん?』

──この声……

『お姉ちゃん!』

──クリスッ!

『お姉ちゃあああん!』

──クリスゥゥウウウ!


ゲルト「クリス!?」ガバッ

リーネ「あっ!バルクホルン大尉が起きました!」

ピクシー「クリスって誰だ?」

エーリカ「トゥルーデの妹だよ」

サイファー「シスコンの原因か」

ゲルト「一体今のは……ヴァルハラは……」

ミーナ「貴女、感電して倒れたのよ?不調は?」

ゲルト「無いぞ。寧ろすこぶ、る……ん?」

つホワイトボード

ゲルト「何々?『宮藤はアンタレスをお姉ちゃんと呼んでいる』……!?」クラッ

ピクシー「危ない!」ガシッ

サイファー「ああ、こりゃ重症だわ」


※ループ、最初に戻る
835 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:18:54.60 ID:Do6n8NcDO
ゲルト「と言う訳で最初から頼む!」ダラッ

サイファー「色々と大丈夫か?鼻血垂れ流しだぞ〜」

ゲルト「問題ない。大丈夫です」ダラダラ

一同(いや、問題あんのはてめぇのドタマだよ)

ミーナ「えっとまず宮藤さんが生きている事からね」

ゲルト「本当か!?」ダラダラダラ

サイファー「あ、ああ……」

ゲルト「それで?」ダラ

リーネ「記憶喪失……みたいです」

ゲルト「何だと!?つまり記憶の改竄が可能なのか!」ダラー

ピクシー「お、おう」

エーリカ「……っと何があったかは知らないけどアンタレスをお姉ちゃんって慕ってる」

ゲルト「何 だ と ! ?」ドバババ

シャーリー「うわっ……」

ゲルト「捕虜に強制で妹にするなどけしからんと言うより羨ましいじゃないか!」ドババババ

PJ「えっ?血溜まりが……すごっ!」

サイファー「おーい誰かこの変態どうにかしろ」

ペリーヌ「済みません大尉……『トネール』!」ビリビリ

ゲルト「ぬっ……」ガクッ

ピクシー「輸血パック持って来た。そら」プス


サイファー「一体何なんだ?確かに宮藤と仲良く成ったのはあの時の戦闘以来だが……」

ピクシー「ああ、輸送機護衛のあれな?大尉の背中を護りきったとか言う」

ミーナ「でも異常ね……あの頃とは反対の意味で危ないわ」

エーリカ「あそこまでとち狂ったトゥルーデはなかなか見れないけど……実際あの頃はやさぐれて酷かったからね」

ピクシー「やさぐれ?」

ミーナ「『暁の鷹』のテロで巻き込まれたクリスちゃんが昏睡状態に成ってしまって……」

エーリカ「バカみたいに突っ込んでね?あれは気合いで烈風斬撃てたよ」

サイファー「そのクリスちゃんと宮藤の関係は?」

エーミー「「雰囲気が似てるだけ?」」

ピクシー「ダメだこりゃ……」

イーグルアイ「まあ人間誰しも疲れてハイに成ると訳が解らなく成るものだ……ゆっくり休ませれば良いだろう」

PJ「心的ストレスっすね」
836 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:20:06.89 ID:Do6n8NcDO
PJ「大尉は自室に寝かせてきたぞ」

ミーナ「それじゃ案はある?」

シャーリー「あいつはアンタレスに付いてってんだろ?なら分断して不時着させれば!」

リーネ「不時着ですか?」

エーリカ「まず峰打ちまで行かないよ。あの子は強い……格段に、ね」

エイラ「それにアンタレスはファルケンに乗ってるからナ」

シャーリー「ファルケン?確か公式発表はまだデータだけで完成なんてしてないぞ?」

サイファー「!」

ルッキーニ「なんでだろうね?」

ピクシー「データ盗難されてんだろ。それよりもアンタレスは基本ガルムが迎撃するからあいつから宮藤へのアシストは無いに近い」

サイファー「まあ戦闘がヤバくなるか終わった頃、俺等を殺りに来るからな」

ピクシー「そこで、だ。対応機を決めたい」

ピクシー「全機で終わってからかかれるならそれが一番だが戦闘中に来られたら不味いだろう」

ミーナ「どう分けますか?」

ピクシー「俺の案としてアンタレスはガルムが、宮藤ことリディアはエーリカ、リーネかペリーヌ、少佐の誰かで受け持つべきだろうな」

エーリカ「まあトゥルーデはあれだから仕方ないとしてシャーリーとかエイラは?」

ピクシー「戦闘中はシャーリー組が安定した火力で必要だし、エイラはサーニャの索敵用に護衛が有るからな」

シャーリー「やっぱりか〜」

ピクシー「でもこれは基本だ。例えば中佐は戦闘指揮で組み込んでいないが穴があったら埋めに動いてもらって構わない」

ミーナ「ええ、ところで少佐は何か?」

もっさん「……つまり、だ」

もっさん「宮藤を撃墜して良いんだな?」

イーグルアイ「拡大解釈だが……」

もっさん「あの状況……大方操縦不能で墜落して、回収されたんだろう」

ペリーヌ「少佐?」

もっさん「それで記憶を手放す等……扶桑撫子の風上にも置けん!私が叩き切ってくれる!!」シャキン

一同(ガチだ!!この人ガチだ!)

リーネ「だ、駄目です!」

もっさん「なんてな?たださっきからずっとショック療法をしても良いか聞こうと思っていたんだ」チャキン

エーリカ(真面目な冗談って解り辛いから止めてよ……)

エイラ(これなら親父ギャグで良いナ……)

ミーナ「し、ショック療法?」

もっさん「よく言うだろう?『死ななきゃ治らん』。それであの状況を再現してやれば治るのでは無いかと」

ルッキーニ「直撃の事?」

もっさん「そうだ。万が一にもそれでアイツは死なんからな」

ペリーヌ「確かに宮藤さんには魔法コーティングがありますわね」

リーネ「芳佳ちゃんが好戦的に成っているのも確認していますし、遠慮はあまり要らないと思います」

ミーナ「それじゃあ第一に宮藤さんを説得、第二にショック療法?を。第三は無理矢理に撃墜して保護で行きましょう」
837 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:21:03.51 ID:Do6n8NcDO
ピクシー「……まっさか生きてるとは思わなかったな」

サイファー「へっ、『小説よりも奇なり』か」

ピクシー「やっと一息着いて考える暇が出来たから……」

サイファー「……そうだ。お前が調査していた内容は?あれってアンタレスに関係有るんだろ?」

ピクシー「八割は確信がある……あとの二割は状況証拠が欲しい」

サイファー「探偵気取りか。良いぜ付き合うよ」

ピクシー「珍しいな」

サイファー「俺はお前に救われた部分も有るんだ。それにアンタレスが付き纏って来る理由も知りたい」

ピクシー「まだ推測だ……。そしておっさんが集めて来てくれた資料から言うと──」
838 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:21:37.51 ID:Do6n8NcDO
もっさん「……」

ミーナ「御免なさいね……五日前には解って居たんだけど」

もっさん「いや、気にはしていない。それよりも……ああは言ったが敵として相対するのは少し気が引けてな」

ミーナ「仕方無いわ。生きていただけでも御の字よ」

もっさん「あの時もう少しちゃんと探していれば……いや先に烈風斬を……」

ミーナ「美緒」

もっさん「む、すまんな。素直に喜ぶべきか?」

ミーナ「ええ、こちらに居ても記憶は無かったでしょうから」

もっさん「はぁ……手の焼ける部下だよ」

ミーナ「貴女が無理矢理連れて来たんでしょう……」

もっさん「そう言われては面目無いな」

ミーナ「それよりも美緒、貴女は扶桑海軍内部に宮藤さんの事件を誤魔化せる知り合いの人は居る?」

もっさん「今現在か?……北郷先生以外で……む……アイツなら何とか……成るかも知れないが自信は無い」

ミーナ「それは?」

もっさん「アイツは──」
839 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:22:05.85 ID:Do6n8NcDO
──対策会議から二日

ペリーヌ「それでどうなんですの?」

ミーナ「やっぱり部隊再編に時間がかかって……ロンドンへはまだ無理ね」

エーリカ「ミーナ、トゥルーデがもう訓練馬鹿に戻っちゃったんだけど……」

PJ「あれは流石に気合いが空回りしてるぜ……今、少佐が相手してる」


「バルクホルン、狙いが精密に成ったじゃないか」

上下左右へ機体が舞う

「少佐には勝った事が無いからな……今日は貰うっ!」

依然女騎士の攻勢は変わらないと思われたがそれは間違いだった

「何!?」

右宙返り上昇していた侍の震電Uが視界から消える

「はあっ!」

直後ペイントの鮮やかなピンクがS―32を染めた


ゲルト「少佐!なんだあの技は!?」

もっさん「あれか?ぶっつけだったが完璧に出来たのは初めてだ」

ゲルト「何!?」

もっさん「レシプロ機──零式戦闘機なら出来るエンジントルクを利用した捻り込みだ。まあ零式戦闘機には左捻り込みしかないが」

ゲルト「レシプロって……待て!震電Uはジェットエンジンだぞ!」

もっさん「エンジントルクはF―15の時にエアブレーキで代用しては見たが出来なくてな。震電Uは水平尾翼、カナードに可変翼、可変垂直尾翼とそれら全てに付随するフラッペロンでいけると踏んだんだ」

ゲルト「……とは言えどんな機動をしているんだ?」

もっさん「説明は難しいが見れば解る。それでも説明すれば右斜め上宙返りをしている最中にラダーにより左へ機体を滑らす。それと同時にカナードと全てのフラッペロンを機動させ横倒しに成りながら180゜縦に旋回し敵の後ろを取る。つまり途中から左旋回へ移行している為、左捻り込みと……大尉?」

ゲルト「少佐が気合いでなく理論的な事を……」

もっさん「……流石に上官に失礼じゃないかバルクホルン。しかしこれにはもう一つ要因が有ってな?たぶんグリップ・セーフティ機能だろう」

ゲルト「グリップ・セーフティ?銃のか?」

リーネ「確か操縦者の技術を反映する為に操縦捍を固定する機能でしたよね」

もっさん「ああ、そのせいでビーキーに成ってしまっているが……。リーネ、お前何故そんな事を?」

リーネ「芳佳ちゃんの震電Uのカタログを交戦の参考に読んだので」

もっさん「良く勉強していてよろしい!だが扶桑の機密だから次は一言断ってくれないか?」

リーネ「あっ、すいません!」
840 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:24:35.37 ID:Do6n8NcDO
エイラ「ペリーヌ」スッ

ペリーヌ「なんですの?きゃっ!」

エイラ「ふむ、やっぱり眼鏡のネジ緩んでるゾ」グラグラ

ペリーヌ「それなら口で言って下さいまし!あっ」フラ

エイラ「そういや何でお前眼鏡なのに戦闘機乗れてんだヨ?」

ペリーヌ「大人の事j……もとい遠視なんですわ」

エイラ「遠視〜?固有魔法でも無いのにカ?」

ペリーヌ「色々有りますわ!」

サーニャ「はい、ペリーヌさん」スチャ

ペリーヌ「ええ、助かりましたわサーニャさん」

エイラ「ン?」

ブーン、ブーン、ブーン

ペリーヌ「レッドアラート?」

エイラ「久々ダナ。さっさとハンガーまで行くゾ!」


ミーナ「みんな居るわね?こちらのプレデター六機が続け様に全て撃墜されたの」

サイファー「そりゃ大変だな……でも大した事無いんじゃ?」

ミーナ「問題は撃墜直前に送られた最後の映像よ……オルゴイと大量の戦闘機。しかも既存でない、ね」

ピクシー「オルゴイか……護衛付きとは本気だな」

ミーナ「確認されただけでオルゴイが3、その未確認機が40を超えているわ」

もっさん「ならさっさと出撃しよう!こちらの戦力は?」

イーグルアイ「先に行った迎撃機がIUPFの五個中隊。現在演習中のオーシア軍と先程到着したカールスラント軍は交戦出来ん」

PJ「動けんのオレ等だけっすか」

ゲルト「行くしか無いな!」
841 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:25:25.83 ID:Do6n8NcDO
「さあ皆、行くわよ!ピーク・アス、テイクオフ!」

女侯爵の機体はその名に恥じない短距離離陸を見せる

「ネロ・ガッティーニ、行くよ!」

「リューツ・エッセア、F―35B、出撃るゾ」

「ビェルイェ・リーリヤ、発進します」

西側滑走路を目一杯使い、魔女達は飛び立つ

「11、12……あれ?まさかオレが13機目っすか?」

誰もが口をつぐんでいた事実に気が付いた彼

「前は宮藤だったんだ、そこ」

「機体補充で番号がずれたからな」

当時も相手は巨翼だった

「一昨日対策したあの娘ですね」

「ああ、今回は出てくるかは知らんが」

「ロンドンで、とは言ったがなあ」

<<先に出てくれないと俺達は出れんぞ?サイファー>>

猟犬の戯れを鷹が遮る

乗員も当の昔に待機していた

「あいよ、こちらガルム!全機出撃!」

三機は空中でE―767を囲み急行する
842 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:27:11.83 ID:Do6n8NcDO
「イーグルアイ、プレデターの撃墜地点から予測される進行ルートと先行中隊の交戦空域は?」

<<うむ、大規模編隊であることからも広範囲に展開して居るだろう。HUDに出す>>

映し出された未来予測

「これは……もう囲まれているのか」

「……いいえ、待っています」

白百合が固有魔法の探査で得た配置と総合で確信した

「何をだ?サーニャ」

「たぶん私達を、これは罠です」

「しかし……それにしてはあからさまな……」

侍と青はその不自然さに疑問以外抱かなかった

「サーニャに文句あんのカ!?」

「ねぇよ。でもこっちからまだ視認出来ないんだぞ」

「うぅ……」

「全機がステルス……味方は……全滅しています」

<<基地との交信が途絶えて居るようだ。ジャミングも広範囲だな>>

奇怪な事態が続く

「あと数十秒でインゲージだが……」

「やっぱりなんかおかしいっすね。前回の戦闘を生き残った五個中隊が全滅。それにステルスの大部隊……あっ!?」


巨翼の周りにオーレリアで見た機体が飛ぶ


843 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:28:53.04 ID:Do6n8NcDO
「見えてきたな……『既存でない』のがまさか存在する訳の無いフォルネウスとは」

次世代機として設計されたユージア大陸の新星

そして72柱の怪魚の名を持つ

「……ちっ」

鬼神は何か別な事に舌を打つ

「囲い込まれる前に網を破るぞ!」

「って言ったってこれは多過ぎるよ〜!」

「ルッキーニ!騒いでる場合じゃないよこれ!」

怪魚の群れは待ちわびた獲物へと散開する

「バーチャルリアリティで十分だこんなもん!」

「ミーナ、こいつらは何機いるんだ!」

「……60、60機よ!」

正確な数が割り出される

「多いな……一人四機か、どうするよ?」

「その間にオルゴイに逃げられそうですね……でもこのオルゴイ何か違いませんか」

「空母型だな。こちらの戦線では現れなかったが情報は有った」

兎、立ち耳猫、侍は臨時でケッテを組む

「PJ!追われてるよ!」

「すまんなエーリカちゃん、墜としてくれ!」

「はいはい!ポテチ一袋貸しね!」

悪魔が放ったミサイルが怪魚を捉え貫いた──


──瞬間


「うわ


「エーリカ!?」


女騎士の眼前で


──貫かれた怪魚は膨張し、悪魔を呑み込んだ


「エーリカちゃん!?」


……丈夫、生きてる!けどこれ!?」


同時に後方でも爆発が起こる


「きゃあ!」


「ペリーヌさん!」


衝撃が青の機体を襲う

844 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:30:09.06 ID:Do6n8NcDO


「──ハイパーシンだ」


「またお前関連か……」


機体に仕込まれた自爆装置


ポリ窒素を主体とし、機体の異常に応じて炸裂する


それは妖精がかつて扱ったものだった


<<一旦落ち着け!これではっきりした!敵はUAVだ!>>


「あんなの積んでまともに戦闘は出来ねぇよな……」


「機体が凄いだけだ!AIは然程じゃないはずだろ?少佐!」


「任せろ!」


弾丸が怪魚の一匹を砕く


──しかし


「あっ爆発しない?」


「糞が!ロシアンルーレットかよ」


ただ砕かれて残骸に成る怪魚


「質が悪いな。しかし対抗策は有る!」


「主翼を破壊し、墜落させろ!止めは刺すな!」


「了解!」


侍は続ける


「そして熱量的に自爆装置持ちは私の魔眼で捕捉出来る!」


「私が攻撃している機には手は出すな!」
845 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:31:07.36 ID:Do6n8NcDO
「魔女と猟犬狩りか……」

妖精が呟いた

「中隊だけど客観的に二大隊位は戦力有るからな」

「だな。しかし一人で一個中隊の男を俺は知っ……くっ!」

爆発にF―22が煽られる


「ご免なさい!ピクシーさん、何か言いました?」

「リーネ!?お前オルゴイ狙え!機銃の威力有り余ってんだよ!」

身の危険を感じた妖精は立ち耳猫を巨翼に向かわせる

「シャーリーさん、ルッキーニさん、あとエイラさんにサーニャさんもオルゴイの進行阻止へ!」

「了〜解!」

「後ろは頼むゾ」

敵機の減少を踏まえて巨翼に戦力を割り振る


「甘い包囲で誘い込み、自爆によって大規模に殲滅、墜とし損ねは機動力でカバーか!」

女騎士は苦行により身に付けた右ロールの機銃掃射を行う

「危ない!」

──炸裂

「死ねるかああああ!」

とっさに推力偏向と補助翼による機体の姿勢維持で事無きを得る

「ひやひやさせるわね……あと半分よ!」

「残りは八機が自爆装置を装備している!何とか私の周囲から退避してくれ!」

侍は魔眼を開放し、追尾し続ける

「そうそう当たりは引かねぇさ!」

そうは言いつつも峰打ち状態は心掛ける鬼神

「だけど段々レベルが上がって無い?」

「何がですの?」

「AIの。まさかと思うけどコイツら……」

不安がよぎる

「確かに対応が上手く成ってるな。でもAIはAIだ!さっさと葬るぞ!」

素早い怪魚の鰭をもぎ取る


846 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:34:28.61 ID:Do6n8NcDO
「あっちも減って来たな?ルッキーニ!止めは任せた!」

「おっけーシャーリー!狙いは射出リフト!四 連 射 !」

Su―27の主翼から短距離ミサイルが間隔を置いて打ち出される

「着弾確認……1、2、3、よ!?ルッキーニ回避だあああああ!」

「うきゃああああああ!?」


──巨翼を包む光の球体


「ナンダ!?」


「あれってオルゴイが……!?」


隣の巨翼を攻める二人も目を見張る


「生きてるかルッキーニ!」


「もちろん……けど機体バランスがおかしいかな」


「こちらミーナ、大丈夫なの!?」


女侯爵もすかさず状況を確認する

「中佐!オルゴイが自爆した!コイツら基地に行かせたらヤバイ!」

「特攻……か」

侍が最悪の事態を予期する

「あり得なくも無いが……」

<<先程からのジャミング発信源が解った!衛星だ!>>

「衛星!?」

想像だにしない安全位置

<<既に基地のミサイルが捕捉した!ついで確認出来たのはそのオルゴイが違う電波を受信している!>>

「まさかラジコン操縦とか言わねぇよな……」

<<……遠隔操作だ>>

「意味同じじゃねえか!何なんだよ!無人機が戦争なんて!」

「切羽詰まってんだろ!それにペリーヌ、後ろ!」

「えっ?『トネール』!」

電球に纏わり付かれ怪魚が墜落する

「上出来だ!」
847 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:35:15.22 ID:Do6n8NcDO

「む……自爆装置型は全て墜落させた!後は殲滅してくれ!」

無事に悪意をその身に寄生させた怪魚を侍は墜とし切った

「なら私の出番だね!『シュトゥルム』!」

機体のロールに合わせて気流が白く


──鋭く


──渦を巻く


「おぉ!すげぇ!」

「なかなか一掃なんて見れ無いな」


稲妻が足されたハートとダックスフントのエンブレムが穹を斬り裂く


「これで最後!」


擦れ違った瞬間──


──最後の怪魚が細切れに成った



<<衛星は沈黙した!そちらの状況はどうだ?>>

「変わらないナ……コイツ自立型AIも積んでるんダ」

「えっ、リーネさん?」

見知らぬ反応がもう一機の巨翼に発生する



848 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:35:46.08 ID:Do6n8NcDO


丁度その時彼女は旋回に移って居た

「後はエンジンを……あれ?」

リフトがせり上がる


「ミサイル?でも!」


ミサイルのような白銀の物体が日に照らされる


其所へ容赦無く機銃が火を吹く


──しかしその刹那


「ウォーロック、テイクオフ」


カタパルト無しで瞬間的に加速し、その物体がリフトから離れる


「えっ!?」


立ち耳猫を置き去りにし、先程までの戦闘空域へ『それ』は疾駆する
849 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:38:43.99 ID:Do6n8NcDO
「それじゃあオルゴイの撃墜援護へ突っ込むか!」

「シャーリーさん達は機体チェックに戻りました。私達がリーネさん、ガルムはエイラさん達を!少佐とペリーヌさんは状況次第で」

「了解ですわ!」

「さて、久々の大物だ!」

体勢が整い、やっと目標を定めた所だった

<<フォルネウス殲滅隊!其所に高速機が接近している!ブレイクだ!>>

赤き閃光がコンマ単位で散開する前の地点に撃ち込まれる

「アンタレス!……いや違う」


「ウォーロック、敵編隊を撃滅する」


赤き閃光の主──


──白銀の矢が更に加速する

850 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:41:21.65 ID:Do6n8NcDO


「あれはウォーロック!?」

「大尉?知っているのか」

「コイツはカールスラントの無人テスト機で『暁の鷹』に奪取され……行方不明だったんだ」

「でもこんな所で会うなんてさ?ウルスラに弱点聴いとけば良かったね」

「仕方無いわ!これを先に墜として「いやガルムが受け持つ!」」

鬼神は口早に続ける

「さっさとリーネとか援護してやってくれ!それにアンタレス対策にならぁ!」

「了解です!皆、行くわよ!」

五機を先行させ、猟犬がもう一度編隊を組む

「これで何とか成りますかね?」

「奴に必要以上獲物をやらなかっただけ勝ちだ」

「弱音吐いてどうする?」

スクラムジェットの加速で白銀の矢が接近してくる


<<次が来るぞ!>>

「任せな!ブリキ男になんか負けねぇさ!」

「TLS、照射」

ブリキ男と揶揄された彼の機首が展開

レーザーが的確に振り回される

「野郎!なんて機動してんだ!」

「待て……この動きどっかで?」

余裕を持って回避した旗立て屋が更に目撃する

「すげぇ!捻り込んだっすよ!?」

「なんだあれ……もっさんの左捻り込みなんて誰も出来んし、本人も実戦じゃ使わんぞ!?」

「……」


851 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:42:52.88 ID:Do6n8NcDO
機体を即座に安定させ


バンクしながらエアブレーキ代わりに機首を展開し、そのまま赤き閃光で平面を一周薙ぎ払う


「解った……あれは……」


「──俺達の空戦技術の集合体だ」


「なんだそれ!?」

「さっきエーリカも言ってたろ?『学習している』かも知れないと」

またブリキ男は退避していく

「でもブリキのアホは実際に出て来てませんでしたよ?」

「コイツはフォルネウス全てをエサに育てられたマスターAI……近距離なら衛星を介さずに電波通信で最後まで学べるだろう」

「機動はエーリカ、捻り込みは少佐と大尉の合成、加速タイミングはシャーリー……」

「敵の誘い方はペリーヌで回避のランダム設定はエイラとルッキーニ、機体旋回はお前だサイファー!」

「だから60機も使う必要が……」

「良い教官に仕立てられたって事かよ!俺達は!」

「だろうな……そしてコイツを逃がしたら……」

「……」

「……最悪っすね」


──この人工知能がもしコピーされ、無人機が増産されでもしたら……


「この即座の三次元把握は中佐か?そしてウィークポイントへの偏差狙撃はリーネ……」

「燃料切れまで持ち込めませんかね?」

「無理だな。コイツはきっと帰投する」

手に入れた一撃離脱を我が物顔で使うブリキ男

「なんか腹立って来た……絶対墜としてやる!」

「オレもっすよ。コイツは逃がせない!」

「同意見だ……地獄の猟犬の執念を見せてやろう!」

ベテラン三人の思考が一致する


852 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:45:16.71 ID:Do6n8NcDO


「敵機動パターンの変化を確認……学習開始、同時に最適化開始」

黙々と学ぶブリキ男

「良いぞ!さあこの鬼神を殺ってみな!」

追従され、閃光を放たれながらひたすらに逃げる

「頂くぜ!FOX3!」

F―15から長距離ミサイルが飛ぶ

「被ロックオン確認、ハードキル開始」

その場で彼は旋回し──

「あっ!」

「野郎、レーザーでミサイル撃墜しやがった!」

「ハードキル成功、ついで攻撃へ移行」

ミサイルはブリキ男に触れる事さえ出来ずに焼かれる

「くそ!三面攻撃だ!喰らえ!」

三機それぞれ多彩な距離で放つ

「ハードキル再開」

最大速の垂直上昇から機首展開の減速によりターン

迫るミサイルをまるでマドラーの様にレーザーで掻き混ぜる

「ぐっ……今ので全部だぞ?」

「オレもっす……」

ミサイルを撃ち切り、鬼神と旗立て屋には決定打が無くなる

「燃料の消費を確認……帰投まであと30s」

「やるしかねぇか……お前らは手ぇ出すなよ!」

妖精は彼に接近する

<<ピクシー!?>>

「さあ来い!ブリキ野郎!」

「F―22の接近を確認、撃墜へ移行」

ブリキ男は図らずも妖精の挑発に乗る

「何やる気っすかね?」

「理解出来ん……が」

二人は離れ、見守る


853 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:47:24.16 ID:Do6n8NcDO


「減速したな?チャンスだ!」

コブラ機動を見せるブリキ男をわざと追い抜かす

「F―22、オーバーシュート成功。狙撃開始」

一筋の閃光が妖精へ迫る

「あと少し……頼む!そのまま軸線合わせてろよ!」

じりじりと距離が詰まり─


──レーザーが妖精を捉えようとする


「砲身急速冷却開始、帰投まで05s」


冷却無しに限界までレーザーを撃ち続けた砲身を彼が収納し始めた時だった


「──ウォーロック」


「勉強熱心なお前に俺からも一つ技を教えてやるよ!冥土の土産によく覚えとけ!」


──叫ぶ妖精


──F―22が沈み込む様な形でターンし


──背面に成る


「これが──」




「メ ビ ウ ス タ ー ン だ!」




「ヘッドオン、レー「おせぇえええええええええ!!!」


開いた機首の間へメインウェポンベイに残されていた中距離ミサイルが──


──レーザーコアを捉え


──彼を砕いた


「──アンみたいにちゃんとこまめな冷却しとけば、な……」


854 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:48:56.12 ID:Do6n8NcDO
「格好付けてんじゃねぇ!なんだお前のそれは!?」


余韻に浸る妖精を鬼神が怒鳴り散らす


「メビウスターン?これ色々有って覚えてさ。前にも一回見せた様な気がするけど」


「だからってそんな必殺技……失敗したらどうする気っすか?」


「少佐と同じでほとんど使わねぇから良いの!」


喧騒の中墜ち行く


砕けた白銀の欠片は


まさに『ソラノカケラ』だった
855 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:54:09.66 ID:Do6n8NcDO
──猟犬がブリキ男と交戦を開始した頃


「エイラ、少佐とペリーヌさんが来てくれるわ」

「おう、そうカ!」

依然巨翼は進行を止めない

その理由──

(下手な事してサーニャが自爆に巻き込まれたら……)

「これ以上どうやって止めんだヨ〜!!」

攻撃を一人で加え続けるもののどの行為が自爆スイッチなのか把握出来ない

「はっはっは!そんな事は私が居れば解決だ!」

やっと二人が追い付く

「少佐!でもどうやって解決するんダ?」

一度エシュロンを組み、対策する

「私が起爆装置を探す……よし!そしてペリーヌが魔法で停止させ、お前達がエンジンを殺れ!」

「了解ですわ!坂本少佐!」

「はい!」

再度散開

「二方向から確認したが、やはり機首に有るようだな!……む?」

「少佐!来るゾ!」


赤き閃光が穹を裂く


「残念ね。ガルムは居ないの?」


「アンタレスか!」


「三人はオルゴイを!私が彼女の相手をする!」


蠍との決闘を申し出る侍


「「「了解!」」」


「扶桑のエンブレム……リディアの教官はどれ程強いのかしらね!」


二機は高度を上げる

856 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:55:56.04 ID:Do6n8NcDO


「リーネ、無事か!」

「ええ。皆さんの方こそ大丈夫でしたか?フォルネウスの後なんだかミサイルみたいな機体がそちらへ……」

先程の事を気にする立ち耳猫

「あー大丈夫大丈夫。殺られるとしたらあっちだから」

「そうね。ガルム隊が負けるイメージは無いから」

三人はこの時追いかけ回されていた

「ミーナ、そろそろ止めないと不味い!」

自爆装置を止めてからで無いと怪魚の比に成らない爆発が待って居る

「……ウィークポイントは上部甲板の裏ね?それと……あら!」

固有魔法の探索結果を言うより早く

「あれは……震電U!宮藤ィイイイイイイ!」

「えっ?待って下さいバルクホルン大尉!」

二機は明後日の方向へ飛んで行く

「ミーナ、まさかトゥルーデに決めた事話して無いの?」

「忘れていたわ……それにあの娘訓練詰めで……」

取り残された二人は一刻も早く巨翼を止める事にした
857 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:58:30.56 ID:Do6n8NcDO
──蠍が魔女達と交戦になった同時刻


「行けるかルッキーニ?」

絶え間無く兎は声をかける

「うん。エンジンの咳き込みが止まれば……えっ?」

機体が勝手にロールを始めた

「ルッキーニ!?」

「エルロンが反応し過ぎてる!このままじゃ……」

「管制塔!西側滑走路Cラインにフランカーを誘導する!緊急車両も用意してくれ!」

<<もう用意は出来てる!>>

「マーベリック!」

<<こういう事態は俺の専門さ!ルッキーニ、まずは垂直尾翼のエアブレーキをかけろ!>>

「う、うん!」

エアブレーキによりまずはロールが停止する

<<速度が下がればロールも安定する!で、次は高度だ!>>

「どうしよう?」

<<実際お前なら曲芸着地も出来るから心配は要らんが……次は水平尾翼だけで高度を下げろ!>>

「ん、やってみるね!」

機体へのダウンフォースが少しずつかかっていく

「よし最安定だ!行けるぞルッキーニ!」

「うん!」

<<あとは任せる!シャーリー、ちゃんと見ててやれ!>>

「よし、任された!」

滑走路の端にたどり着く

「ん……あと少し……うわっ!?」

それはランディングギアを出した瞬間だった
858 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 13:59:43.32 ID:Do6n8NcDO
「今度はフラップか!?ヤバイ!」


──減速していた所で右のフラップが作動し、左へロールする


現在の高度でロールすると言うことは──


「ルッキーニィイイイイイイイ!!?」


左翼が地を掠め──


<<うっ!?>>


──右翼がもがれる


「止まってよぉおおおおお!!!」


──悲痛な叫びは彼女の潜在最大魔力を唯一残る左フラップへ流す


「お願いっ!」


その魔力に左フラップが穹へと反り返った──


「頼む……っ!」


着陸する機体は


まるでレーシングカーがドリフトをするかの様に機体は横滑りをし


羽根を擦り付けながら滑走路を進む


「くぅぅうぅううう!」


そのまま片羽のSu―27は緊急ネットへ吸い込まれて行き──


──停止した

859 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 14:00:14.59 ID:Do6n8NcDO


<<大丈夫か!?ルッキーニ!>>


「ルッキーニ!ルッキーニィ!?」


即座に着陸した兎が機体へ駆け寄る


「……うぅん」


コックピットの風防ロックを解除すると其所には彼女の相棒がまだ生きていた


「ルッキーニ!良かった!ほんとに……」


「シャーリー、ごめんね……機体壊しちゃったから代わり頼める?」


半べその兎は涙を見せまいと笑顔で


「もちろん!私とお揃いのトムキャットでも何でも届けさせてやる!」


「ありがと……」


「ルッキーニ!?……寝ちまったか」


<<お前の胸って言う特等席ならよく眠れるさ>>


「マーベリック……助かったよ」


<<教え子の相棒なら俺にとっちゃ教え子さ>>


「ありがとう……!」


<<ノープロブレム!お互い様さ!んじゃ後で!>>


青空と大陽がずっと二人を見守って居た
860 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 14:01:22.30 ID:Do6n8NcDO
「さて……始めましょうか?坂本少佐」

「良いだろう……私は勝って部下を取り戻させて貰う!それだけだ!」

二機は擦れ違い、そして向き直る

「兼定の行って居た通り強情ね?」

「私はそこまで物判りも……諦めも良くないのでな!」

閃光は彼女を捉えながらも捉え切れない

「リディアは私の妹よ……貴女達の知っている宮藤芳佳はもうあの砂漠で死んだわ!」

「そうかもしれないな……」

その閃光に眩みながらも機を狙う侍

「なら、もう!」

「だがアイツが存在している以上、記憶を……あの宮藤芳佳を取り戻せる確率は零では無い筈だ!」

「っ!」

心と心が衝突する

そしてそれを体現するが如く二機は縺れ合う

「貴女程の力が有ればあの娘を護れて当然ね」

「……しかしあの時は護れ無かった」

「……」

「だから今度こそ私がアイツを護りたい!あの瞬間から取り戻したいんだ!!」


侍はその譲れない想いを──


──翼へ込める


「私だって……今のリディアを護れるのは私だけなのよ!」


「貴女にあの娘は譲らない!!」


──そして蠍も


──類を見ない出力の閃光で応える


861 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 14:02:30.57 ID:Do6n8NcDO


「喰らえええええぇ!!」


「喰らいなさいっ!!!」


「烈  風  斬  !  !  !」


「ウィッチクラフトッ──タクティカルレーザー!!!!」




──蠍は震電Uの主翼へ閃光を放つ


──しかしそれを魔力で斬り裂く侍


「うおおおおおおおお!!!」


「はああああああああああっ!!!」



──力の均衡が崩れる


──そして二機は



862 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 14:03:28.59 ID:Do6n8NcDO


「レーザーを斬って!?まさか……これが」


「奥義烈風斬……だが初めて斬れ無かった?」


二人は紙一重で互いの一撃を躱していた──


──それは確かに想いが交差した瞬間だった



「WTLSが壊れてしまったわね……貴女も二発目は撃つのに時間が居るのでしょう?」


「良く解るな……いやそれもそうか」


「私の魔眼が初めてお前を見た時から感じていた違和感──」


「ウィッチ──なんだろう?」


「──ええ、でも私は中途半端な存在よ」


「楽しみが増えたわ。ガルムを倒すのも目的だったけれど」


「──貴女ともロンドンで逢いたいわね」


「次は負けんが、な」


「こちらこそ……それじゃ」


二人は何故か晴れやかな気持ちで別れを迎えた
863 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 14:04:58.92 ID:Do6n8NcDO
ゲルト「宮藤ィイイイイイイイイイ!!!」キィイイイン

リディア「きゃっ!……何、今の?」

リーネ「バルクホルン大尉〜!あっ芳……リディアちゃん!」

リディア「リーネさんだっけ?久し振り〜!元気だった〜?」

リーネ「うん!今日は何しに来たの?」

リディア「えーっと、オルゴイ護りに来たんだけど無人機だし、みんなと遊びたいなあって!」

リーネ「そっかあ〜。ところでさっき誰かこっちに飛んで来なかった?」

リディア「凄い速度で通り過ぎてった人は居たかな?なんか『宮なんとか』って叫んでたけど」

リーネ「その人だよ!その人は……あっ?」

ゲルト「見つけたぞ宮藤!!さあトゥルーデお姉ちゃんと帰ろう!」キィン

リディア「トゥ、トゥルーデお姉ちゃん?貴女……誰?」

ゲルト「やったあああああ宮藤がお姉ちゃんと呼んでくれたあああ!!!」

リディア「わっ!」ビクッ

リーネ「バルクホルン大尉!リディアちゃんびっくりしてるじゃないですか!!」

ゲルト「えっ!?ああ、すまん!」

リディア「リーネさん、このお姉ちゃん怖い……」ガクブル

ゲルト「怖……い……?嫌われたあああああ……」ガックリ

リーネ「当然です!いきなり初対面で怖がらせてどうするんですか!」プンスカ

ゲルト「済まない……御免な?リディア?」

リディア「う〜ん……遊んでくれたら許してあげるけど?」

ゲルト「も、勿論だ!お前の好きな様に遊んでやる!」

リディア「ほんと!?じゃあ早速!」


864 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 14:06:00.87 ID:Do6n8NcDO


「ほらほら逃げてよ!私を楽しませて?」

「何故こう成った!?」

震電Uに追いかけ回されるS―32

「バルクホルン大尉……中佐から聞いて無いんですね?」

「何をだ?」

「リディアちゃんはルッキーニちゃんとハルトマン中尉と芳佳ちゃんを足して3で割った感じなんです!」

一応結論として子狼の性格はこう決まった

「最高じゃないか!」

「えっ!?」

「それならやはり私の妹だ!」

驚くどころか確信へ転化する女騎士

(バルクホルン大尉が駄目な人に成ってる……良く考えたら芳佳ちゃん成分が33%だからツンツンしないんだ……)

いつも恥ずかしがって居た彼女がこんなに暴走している理由はこれしか無かった

「凄いねお姉ちゃん!ここまで躱されたらちょっと見直したよ!」

「そうか!ならもっと撃って来い!」

「うん!」

更に激しくチェイスする二機


<<御免なさいね?リディア、帰投しましょう>>

しかし蠍が撤退を宣言する

「えー?もう?解った〜」

「何!?」

「御免ね〜また縁が有ったら遊ぼーね?リーネさんもさよなら!」

「じゃあね、リディアちゃん!」

「待て!待てリディアアアアアアアア!」


虚空に叫びが木霊した


「今は……これで良いよね」
865 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 14:07:08.17 ID:Do6n8NcDO
ピクシー「おーい!ウィッチーズ、まだ生きてるか?」

エイラ「あっ、ピクシー!遅いゾ!」

エーリカ「そうだよ!もう終わったよ!」

ピクシー「ひでぇな……」

サイファー「必殺技隠してるアホにはそれくらいで丁度良いんだバカ!」

ピクシー「止めてくれ……」

もっさん「ペリーヌ、良く止められたな?」

ペリーヌ「少佐!あれ位大した事ありませんでしたわ!」

もっさん「そうか……。しかしアンタレスめ……」

ピクシー「アンタレス!?アイツさっき居たのか!」

もっさん「ああ、私と交戦してな……烈風斬を躱されたんだ」

PJ「うわぁ……流石としか」

ミーナ「ま た 撃 っ た の ?」

もっさん「……」

リーネ「大丈夫ですって!次が有りますから!」

ゲルト「うぅ……」

サーニャ「どうしたんですか?」

リーネ「芳佳ちゃんと大尉が戦闘したんですけど例の如く大尉は暴走しっぱなしで……今はその反動です」

エーリカ「仕方無いって!トゥルーデ?」

ゲルト「ぐす……」

イーグルアイ<<今、基地から一報が入った!ルッキーニは軽度の負傷のみで命に別状はないそうだ!>>

サイファー「何だよそれ!?」

イーグルアイ<<やはり機体に損傷が有ったらしくてな……通常着陸に失敗したらしい>>

ミーナ「無事で良かったわ……」

ピクシー「そうだな……さて帰ろう!」


〜続く〜
866 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 14:07:59.70 ID:Do6n8NcDO


?「赤城に密航しようとして捕まったぜ……」

?「流石にウィッチを舐めたらダメだよ」

?「大尉は怒ると怖いのよ〜?」

?「ちなみに今まで怒らせた人は数える位しか居ません」

?「扶桑撫子……恐るべし……」


〜いつもの通りもっかい続く〜
867 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/03(火) 14:33:56.89 ID:Do6n8NcDO
<<投下完了!帰投する!>>

今回はお正月気分も手伝って一名暴走しまくりだったけど良いや

参考
http://mup.vip2ch.com/dl?f=26799
http://mup.vip2ch.com/dl?f=26800
http://m.youtube.com/watch?desktop_uri=%2Fwatch%3Fv%3D9JxopKSLa7c&v=9JxopKSLa7c&gl=JP&guid=ON

このウォーロックは一応ファイター形態しか出来ない……けど変形してもどっかのお兄ちゃん連れてくれば勝てるかな
あと奪取された×→裏流し〇というのはゲフンゲフン
それとウォーロックはどこぞのV1ロケットがモチーフだからエスコンとも親和性高いような気がした

次回は最終回の前編だけど予定は変わるものだから……
868 :グラディウス1 [sage]:2012/01/04(水) 16:47:29.43 ID:UWpCj30DO
乙!

相変わらず詰め込むなぁ、ガランド閣下にいらん娘、お姉ちゃんにウォーロック、更に次は大佐まで出すとは。

このままじゃ僕のやることが無くなってしまいそうだよ。
869 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/04(水) 18:04:49.07 ID:7JqtpcODO
元はと言えばグラディウス1、君のSSから始まったんだ。感謝してもしきれないよ

それでネタを使わせてもらっている立場なのにどんどん馬鹿みたいな量を投下してしまってスレ的にも本当に済まない。そして読んでくれてありがとう

それに君のSSはエースの入れ替わりでネウロイも出て来てるし、差別化は出来ていると思うよ!(勝手に言えたことじゃないね……)

さてそんなお詫びに展開にあんまり関わらない裏話を

・リディアの名前の由来→宮藤とサーニャが誕生日同じ→サーニャの元ネタさん

・アン・ズヴィーグ→ZERO、バトルアクス作戦のアサルトレコードを参照(設定は変更したから参考に成らないけど)

・ユージアから来た『?』って誰さ?→ほとんどバレバレかな

・パ……ズボン事件は!?→また後日に本編?で一部始終お話し致します

さてしばらくは投下に日が開くから他にも質問を貰えばセーフな所まで答えるよ
870 :グラディウス1 [sage]:2012/01/04(水) 19:43:00.09 ID:UWpCj30DO
いやいや、毎回楽しく読ませてもらってるよ。

僕の場合はエスコンのエースがウィッチ化してたり他にも色々用意してるんだけど無意識にネタをパクってしまいそうでちょっと怖いんだよね。

実は僕の所でも某所で大佐を無双させる予定だったんだ、勿論場所と中身は別物だよ。

やっぱり対地限定とはいえリアルエスコンしてた大佐を出さない手は無いよね。
871 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/08(日) 11:32:23.77 ID:ewZqQkUB0
ここに投下されてるSSとは毛色が違う…というか空気読まないレベルで04のSS書いたんだけど
30レス前後だから新スレ立てるのもちょっとアレだし、ここに投下してもいいかな?

このスレの最初の方に「テーマに沿って云々」とあったから勝手に投下していいものか分からなくて。
他作品とのクロスは一切なし、04単品ものです。
872 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/08(日) 11:55:28.46 ID:c0UORVKDO
勿論だ!
是非投下を!

毛色の違いは気にしたら敗けだし、ここにもところどころエスコン単品な作品もあるからどんと来てくれ!
873 :グラディウス1 [sage]:2012/01/09(月) 01:30:47.54 ID:AfmxLLXDO
>>871

勿論大歓迎だよ!
ここはエスコンのSSなら何でもアリだからね。
874 :スワロー1 [sage]:2012/01/10(火) 18:58:34.27 ID:Iig7kmNF0
乙!アメジスト1!
グラディウス1、アメジスト1、こちらはネタが被ってもOKだ。むしろコラボネタをやってくれると自分も嬉しいよ!
大佐(とその歴代の相棒達)は正直、エスコン歴代主人公より凄い気がする
新人で敵船沈めたり、飛ぶ度に戦車隊壊滅させたり、あげくに教え子達も伝統のイギリス海軍ボコボコだし……
なにより生存性の高さが以上、スネーク+オメガだろこれ……

>>871
折角書いてくれたんだ。読ませて欲しいな。だから投下して欲しい。仲間が増える事は良い事だ
875 :グラディウス1 [sage]:2012/01/12(木) 17:50:10.63 ID:oNGewtRDO
<<グラディウス1より全機、クロスランブルを買って来たよ。>>

http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=27071
OPムービーを見た限りやっぱりストーリーは2のリメイクだね。

ただ今回のクーデターの原因にはオーシアが絡んでるそうだよ。
876 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/12(木) 18:43:22.62 ID:3fZgGUcDO
流石だねグラディウス1!
リメイクといっても中身だいぶ変わってるだろうなあPAC-FAとかハイGターンとか
そう言えば2は暇なくてまだ手も出してないのを思い出した

一応現在資料集め中、最後の物が手に入るであろう1/26以降での投下を予定してるよ
資料によっては一旦外伝に流れたり、最終話の前に挟んだりするかもしれないけれどあしからず
877 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/01/13(金) 04:43:38.77 ID:QJHanDiro
クロスランブルのAWACSはなんて名前なんだろうなー
なんとかアイならまた単発SS書かざるを得ない
どうでもいいけどゲーム内音声聞くまでAWACSをアウェイクスと呼んでた俺は多分アホ
878 :グラディウス1 [sage]:2012/01/13(金) 06:35:50.14 ID:NERABmSDO
キーノートだよ、中の人は若本さん。
879 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/13(金) 09:50:59.35 ID:Mh3uEbHDO
若本さんか〜……若本さん!?
遂にあのお方までエースコンバットに参加するとはいい意味で世も末だ

>>887他のAWACSと言えば名前を覚えてもらえないカノープスが居るね。あとAHはマジックかな?
Xの友人クラックスはあの時にはもう残ってるE-767がなくて基地に居るからなあ……しかも新人だもんね

ところで早い気もするけれど次スレのスレタイとテンプレ考えてみないかな?
あと二回くらいの大規模爆撃でここも埋まってしまいそうだし……
案としては
・エースコンバット関連なら何でもOKをはっきり追加
をまずは入れてみてはどうだろうか

いつもよりは長くないけど長々ごめん
880 :グラディウス1 [sage]:2012/01/13(金) 17:08:29.65 ID:NERABmSDO
僕も説明書見て驚いたよ、若本さん。

ただZEROのイーグルアイ総帥にはもっと驚いたけどね。

後テンプレに関してはとりあえず最後を<<要はエスコンのSSなら何でもアリだ>>

<<それでは、快適な空の旅を!>>

みたいな感じにしとけば良いんじゃないかな?
881 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/13(金) 18:30:49.85 ID:Mh3uEbHDO
それが一番無難かなあ。うん、それがいいと思う
スレタイは建てた人が決めるでいいよね

確かに声優さんは作品に色を付けてくれるから少しでも驚かせられると嬉しいね
個人的にキャスティングの大胆さは5=6>AH3浸ERO森2かなあ
5と6はマルチで文句ないし、あとの四つはそれぞれ突き抜けている感じだからだけど

……書いてて声優さんネタやりたくなってきた
882 :グラディウス1 :2012/01/14(土) 23:23:17.44 ID:N+Lmm+mDO
やあみんな。

クロスランブルだいぶクリアしたからレビューっぽいものを書いたよ。

という訳で……

《グラディウス1投下!!》
883 :グラディウス1 :2012/01/14(土) 23:28:12.82 ID:N+Lmm+mDO
2012年某国、ブレイズとナガセの隠れ家



ガチャ

ブレイズ「ただいマルコフ」ヘイヘーイ

ナガセ「お帰りブレイズ、でもそのネタは無いと思う」

ブレイズ「そうか?メビウスとタリズマンには大ウケだったのにな」

ナガセ「で、買ってきたの?クロスランブル」

ブレイズ「おうよ!」ガサガサ
ブレイズ「ほい」つソフト

ナガセ「早くやりましょう」ウズウズ

ナガセ「既に3DSの準備は万端よ」つ3DS

ブレイズ「で、どっちが?」
ナガセ「じゃんけん一発勝負!」

ブレイズ「よし、負かす」

ナガセ「こっちの台詞よ、ブレイズ」

ブナ「じゃーんけーん!」
884 :グラディウス1 :2012/01/14(土) 23:30:17.11 ID:N+Lmm+mDO
ブレイズ「負けた……」orz
ナガセ「勝ったわ!!」イェ-!

ブレイズ「お前キャラ壊れてるぞ」

ナガセ「仕方ないじゃない!」パカッ

ナガセ「AHはブレイズに勝てなかったんたから!」カチッ

ブレイズ「それは仕方ないな」

ナガセ「でしょう」ポチッ

ブレイズ「早っ!」

プォーン(起動音)

ナガセ「だって!綺麗になった初代の私が出てるのよ!」

ナガセ「一刻も迅く会いたいのよ!!」

ブレイズ「だったら、説明書を見れば載って……」

ナガセ「いいえ、ブレイズ」

ナガセ「私は見ないわ」

ナガセ「見たら楽しみが半減するわ」

ブレイズ「そうか、俺は見させて貰うぜ」ペラッ

ブレイズ「!」

ナガセ「どうしたの?ブレイズ」

ブレイズ「何、大したことじゃない、早く始めたらどうだ」

ナガセ「そうね」ピコーン

ブレイズ(説明書に今回のナガセの顔と中の人載ってたけど、こいつぁ言わない方がいいな)
885 :グラディウス1 :2012/01/14(土) 23:33:48.74 ID:N+Lmm+mDO
ナガセ「まずはムービーからよ」

ブレイズ「うむ」

若本さん(ゲーム内)「ユージア同盟軍エリアコード……」

ブレイズ「うを!若本さんがナレーションだと!」

ナガセ「意表を付いて来るわね」

若本さん「スカーフェイス隊、出撃!」

ブレイズ「2のゲーム開始時に流れるムービーがベースだな」

ナガセ「X2とは段違いね」

ブレイズ「ああ、ちゃんと人が動いてたしな」

ナガセ「じゃあ、始めるわよ」

ブレイズ「応!」
886 :グラディウス1 :2012/01/14(土) 23:35:33.49 ID:N+Lmm+mDO

Mission01 GAMBIT

ブレイズ「ちゃんと作戦名も2だな」

ナガセ「なんかミッション選択画面の時点で6っぽい曲が……」

ブレイズ「多分6だな、多分……」

ナガセ「ブリーフィングも6ね」

ブレイズ「アネア組が泣いて喜びそうだな」

若本さん「TACネームフェニックスだな、私はこの部隊の司令官、ウルリッヒ・オルセンだ」

オルセン「作戦中はコールサイン、キーノートとして君に指示を出す」

ブレイズ「若本さんAWACSかよ!」

ナガセ「イーグルアイ以来の大御所ね」

ブレイズ「だな」

ナガセ「じゃあ行くわよ」

ブレイズ「うい」

オルセン「フェニックス、出撃!」

887 :グラディウス1 :2012/01/14(土) 23:39:31.52 ID:N+Lmm+mDO

ブレイズ「ミッション1がチュートリアルなのはX2と一緒だな」

ナガセ「そうね」

ブレイズ「よしちゃっちゃとクリアだ」

ナガセ<<エッジ了解>>



MISSION ACOMPLETED ティン♪
ブレイズ「まぁ楽勝だな」

ナガセ「勿論よ、ブレイズ」
ブレイズ「よしスカーフェイス2に会う為に急ぐか」

ナガセ「了解」



Mission02

ブレイズ「ここからはアタックマニューバとエスケープマニューバが追加だ」

ブレイズ「エース部隊が居るらしいが、まぁ楽勝だろ」

ナガセ「ええ」

オルセン「フェニックス隊、出撃!」

888 :グラディウス1 :2012/01/14(土) 23:42:28.36 ID:N+Lmm+mDO
ミッション2攻略中……



ナガセ<<電子戦機を撃墜>>
若本さん「ぃ良くやったフェニックスぅ、これで敵の補給がぁ……」

ナガセ「輸送機まだ落として無いんだけど……」

ブレイズ「偵察部隊迎撃だしな……」

オルセン「敵部隊が接近している!」

ブレイズ「おいでなすったか」

ナガセ「そのようね」

ブレイズ「うほっ!良い演出」

ナガセ「ZEROと一緒ね」

ブレイズ「テンション上がるぜ!」

ランサー1「彼らに空の騎士道を教えてやれ!」

ブレイズ「何かロトの劣化版みたいの出て来た」

ナガセ「酷い言い種ね」

オルセン「今だ!仕掛けろ!」

ナガセ「ゲージ貯まったわ」カチ

ナガセ<<フェニックス、FOX2>>バシュバシュ

ズドォォォォン!!

ランサー1「被弾!?イヤだこの私が?うわあぁぁぁぁぁ!!」

ナガセ<<敵隊長機撃墜>>

ブレイズ「いきなりかよ」

ナガセ「だって目の前に居たし」ドカーン!

ブレイズ「それはソイツが悪いな」ズドーン!

ナガセ「でしょう」ドカーン!

ナガセ「最後のアタックマニューバ、ファントムがコブラしたんだけど……」

ブレイズ「仕様……だろうな……」



889 :グラディウス1 [sage]:2012/01/14(土) 23:50:38.66 ID:N+Lmm+mDO
Mission03……は飛ばしてMission04。





オルセン「この作戦から我が隊に二番機が加わる」

ブレイズ「さぁスカーフェイス2とご対面だ」

ナガセ「ええ」

http://mup.vip2ch.com/mdl.php?img=27147

ナガセ「えっ!誰?」

ナガセ「何で癖っ毛なの?」

ブレイズ「どうやら四人目のナガセらしいな」(ということにしておこう)

ナガセ「」

ナガセ「ハーバードさんも何か老けてる……」

ブレイズ「渋さ重視の絵、ということか」

ブレイズ「よし、ここもちゃっちゃと……」

ナガセ「待って、ブレイズ、時間よ」

ブレイズ「おっと、これまでか」

ナガセ「結論」

ブレイズ「まぁトータルで見たらちょっと物足りないけど悪くないかな?」

ナガセ「そうね、AHと違って頑張ればマニューバ無しでも勝てるし」

ブレイズ「因みに、エスケープマニューバはスレイマニのサイドステップだ」

ナガセ「タイミングが良ければ敵機が自機をオーバーシュートしてカウンターになるわ」

ブレイズ「後、X2で問題だった指への負担を多少は軽減してくれる」

ブレイズ「既にクリアしたグラディウス1によると」

ナガセ「機体数は減ったけどカスタマイズの幅が広がったそうよ」

ブレイズ「旧型機もイジればかなり曲がるらしいしな」

ブレイズ「エクストラミッションもいい感じにぶっ飛んでたそうな」

ナガセ「合言葉はUターンだって」

ブレイズ「2が好きなら買う価値は有る」

ナガセ「でも2を知りたいならちゃんと2もやるべきよ」
ブレイズ「大体、そんな感じの作品かな」


END
890 :スワロー1 [sage]:2012/01/15(日) 00:09:54.50 ID:oVcGnB430
乙、やっぱりキーノートは若本ボイス恒例の『あれ』だったかwww
グラディウス、次も期待してるよ
891 :グラディウス1 [sage]:2012/01/15(日) 00:11:12.40 ID:I0MIRPBDO
<<こちらグラディウス1、投下完了>>

今書いてるやつが全然進められないのでついカッとなって勢いで書いた。

因みに僕は3Dだと目が疲れるからずっと2Dでやってたよ。

システムの基本はX2がベースだからX2が好きなら買いかな。

ただ短いけど地味なミッションが多いからその辺は賛否両論かも、僕はサクサク進んで良いと思う、携帯機だし。
892 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/15(日) 00:12:15.12 ID:g79eVLiDO
グラディウス1、乙だよ!

劣化ロトに吹いたけど今回は隊長機の区別が有るんだね
ナガセは……ほら!絵無しの2(僚機でも絵あるっけ?)、04(副機長)とZERO(vsゲストいや本人か)は可愛いんだよきっと。AHと5は凛々しいんだし
よし!買えない分、今日から俺も2をやるよ!アドラーと戯れてくる!
893 :グラディウス1 [sage]:2012/01/15(日) 00:26:38.68 ID:I0MIRPBDO
二人共サンクス!

>>スワロー1

オルセンは普段普通な口調だけどたまに中身がはみ出して「なぁな十機げぇき墜ぃぃ」って感じになるよ。
>>アメジスト1

2とAHのナガセも5と同じ容姿だよ。

2は是非ともやって欲しい、5以降の挙動は2がベースになってるだけあってかなり快適(1と3に対して)に飛べるはずだ。

確かコントローラのアナログボタンを押せばアナログスティックでの操作が可能だったはずだよ。
894 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/15(日) 00:36:07.12 ID:g79eVLiDO
そうなのかでもナガセブログ?のナガセは編み込みヘア的な……あと思い出したのは3にも出てたんだよ確かウロボロス側で(絵は2かな)
その関連だと3はユーピオルート終盤戦でベルクトが架空機のミサイルを避けられなくて怒りのあまりディジョンのみを殺しにいったっていう……

操作性はそんなに違うのか〜1はハードからやって違和感バリバリだったけど3は気にならなかったな。あとスティック派だから心配ご無用!
895 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/15(日) 00:41:12.58 ID:g79eVLiDO
あれよく読んだら……グラディウス、ありがとう!恩に着る!十字キーだと思ってた!
896 :スワロー1 [sage]:2012/01/26(木) 08:20:44.95 ID:r1FfqIBc0
こちらスワロー1……

ちょっと聞きたいんだけど
5のミュージックプレイヤーに8492ってBGMがあるんだけど、どのミッションで流れてるのか誰か知ってる?
予測ではミッション10の隠し要素だと思うんだけど、何度試しても部隊にもBGMにも遭遇しないんだよね
二回ほど高速で作戦空域を離脱する敵機を補足、うち一回はほぼヘッドオン状態だったのに……

SSの方はもう少しで投下できると思うよ
897 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/26(木) 13:16:04.30 ID:fLyF4eFDO
アメジスト1よりスワロー1

確かmission10には隠し要素は無いと思うよ
ちょっと調査をサイファー達に頼むから半日待ってくれ
898 :スワロー1 [sage]:2012/01/26(木) 14:10:41.51 ID:r1FfqIBc0
了解アメジスト、ありがとう
サイファー達にもよろしく言っといてくれ
899 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/26(木) 17:04:37.88 ID:fLyF4eFDO
……えーっと流れないね
ムービーとその他ほとんど見て回ったけど駄目だった

5は確か製作期間で無理があってバグが云々の話があるけど(実は未だにバグらしいバグを見たことがない俺がいる)その関連で予定のあったアドラーが除外されたりしてるから多分「使わないけど突っ込んどけ。曲ならサービスだ」だと思う
動画のアークバードのマニューバは封印されているけど(これはやり過ぎたなと考えたらしい)データがたまに出てくる辺り、削除忘れも有るかも知れないけど前者だね

さてもしかしたらこの依頼の短編書くかも……期待はしないでくれ
900 :スワロー1 [sage]:2012/01/26(木) 22:37:53.25 ID:r1FfqIBc0
調査乙だよ
アメジスト1、やっぱり出なかったか……
しかしバグに会わないって凄いな!

こっちはスタッフロール途中で画像がフリーズ(シーンビュアー込みで発生確率七割ほど)して何も出来なくなるとか
敵のヘリが瞬間移動とか
前にも言った気がするけれど、リムファクシが潜航中に氷山を横滑り(潜航中につき無敵状態)したりとか……

さっきも
地上TGTにミサイル撃ったらすり抜け(複数回)(機銃で処理出来た)
どう考えても外れない位置からミサイル撃ったら、敵機とミサイルが同時に消滅(当たったのかどうか不明)
っていうバグが……

有名なX−02のSPカラー取得不可能のバグは事前に回避したよ
901 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/01/27(金) 03:34:44.13 ID:5GQbF965o
バグねえ
俺はフリーフライト後にSPニューゲームの進行度が初期化されたくらいか
ぶっちゃけSPニューゲームとかフリーミッションで代用効くから全然痛くなかったけど
特にムービーフリーズとかはなかったな。終始日本語音声プレイだったのが関係してたりするかも?
Xー02のSPカラーは知ってからなんとか取得したから問題なし
プレイヤー以外の飛行オブジェクトが地中を泳いだりするのは恒例行事だしバグらしいバグはほとんどない
運がいいんだろうな

ところでリムファクシ戦で無人機が推定速度2000km/hでかっ飛んでるの、ありゃバグか? それともどこかに電子戦機がいるのか?
俺の中ではもはやそういうアトラクションになりつつあるが

ところでちょっと前からここに常駐してるんだけどコテあったほうがいいのかね
902 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/27(金) 07:51:32.00 ID:QIrjLQRDO
>>902そこんとこは凄く自由だよ
付けてくれたら付けてくれたで名を呼び合って話出来るし、付けたくなくても無視なんてしないから大丈夫

さてバグの話だね
日本語版音声字幕でやると起きないのはこっちもだ。それしかしてないんだけど

あとリムファクシもシンファクシも無人機がフィールドに居るね
シンファクシ→F-35C、ハリアー
リムファクシ→UAV
攻略本によるとこうなってる
903 :グラディウス1 [sage]:2012/01/27(金) 22:37:25.92 ID:Kru3ugsDO
僕のはベスト盤だからかバグらしいバグには遭遇したことないなぁ。

アメジスト1、安価間違ってるよ。
904 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/27(金) 22:52:55.82 ID:QIrjLQRDO
おっとやっちまったぜありがとうグラディウス
でも俺のは通常版の奴なんだよね……なんだろ

さて明日には資料が手に入るから本編の構想をもう少しだけ練るよ
一応その他外伝を先にやる予定だけどね
905 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/29(日) 02:55:48.12 ID:sqXuW7zDO
さて資料も手に入れて来たから考えるより先にスワローの依頼をSS化してみたよ
カオス注意とだけ前置きしておくね

<<アメジスト1、戦列に復帰する>>
906 :サイファーの再現プレイ依頼所Re [sage saga]:2012/01/29(日) 02:56:54.88 ID:sqXuW7zDO
サイファー「っつう事で久々の再現プレイ依頼所特別編だぜ!」

宮藤「依頼者はスワロー1さんで『8492(曲名)は何処で流れるの?』だそうです」

ピクシー「サントラで聴いたが格好の良い曲だな……ん?宮藤?」

宮藤「ええ、私は宮藤ですよ?」

ピクシー「え?だってお前リディアじゃねえの?」

宮藤「そうですけど気にしないで下さい。幕間劇ですから」

アン「そういう事よ」ガチャ

サイファー「おっ、来たか蠍の嬢ちゃん」

ピクシー「こんな容易く呼べちまうのかよ……」
907 :サイファーの再現プレイ依頼所Re [sage saga]:2012/01/29(日) 02:57:43.95 ID:sqXuW7zDO
サイファー「とりあえず再現マッシーンでプレイするぞ」

ピクシー「ん、機体が選べんのか」

宮藤「どうします?私はF―2で出撃にしましたけど」

アン「流石ねリディア。それじゃあ私はベルクトを……」

サイファー「再現プレイに強機体は許せないぜ?超トム猫にしとけ」

アン「む、まあ一興ね」

ピクシー「サイファーは『アレ』だろ?まあオレも『アレ』だが」

サイファー「そういう事よ〜さてMission10からやろうかね」

アン「でも部隊名どうするの?」

ピクシー「まあウォードッグでもラーズグリーズでもないからな」

宮藤「じゃあ一時的に『パープル』でどうですか?お姉ちゃんとピクシーさんはカラーリングが赤ですし、私とサイファーさんは青が基調ですから」

サイファー「良いだろう!それじゃあパープルスコドローン!出撃!」
908 :サイファーの再現プレイ依頼所Re [sage saga]:2012/01/29(日) 02:58:47.84 ID:sqXuW7zDO
Mission10


見えざる姿


サイファー「ん〜やっぱりただっぴろいなこの付近は」

ピクシー「そうだな。だけどお前がその機体乗ると爆撃のイメージしかない」

宮藤「何ですかそれ?」

アン「1995年の4月から5月の中旬にかけて……戦場に赤い片羽と青い六つ羽を持つ2機のイーグルが現れて多大な戦果を挙げたの。それがこの中年一歩手前のおっさん二人」

サイファー「ひっでぇなあ」

ピクシー「全くだ」


909 :サイファーの再現プレイ依頼所Re [sage saga]:2012/01/29(日) 02:59:40.54 ID:sqXuW7zDO

アン「見えてきたわね。アレが撤退中の輸送機群かしら?」

ピクシー「C―130とF―14か。宮藤はハーキュリーを、俺等三人は臨機応変に行くぞ!」

サイファー「あいよ」

宮藤「了解です!」

アン「良いでしょう」


宮藤「……えっ!?何故かレーダーに目視より多く映ってます!」

サイファー「む〜。ユーク戦闘機のみなさ〜ん!サイファーの懐空いてますよ〜!」

ピクシー「誰も来ねぇよ……」

サイファー「うっせえ流浪人!」

ピクシー「言ったな?事務所のお飾り!」

サイファー「あぁん!?やっかこら!」ピッ

ピクシー「かかって来いよ!」ピッ

サイピク「「!?」」

アン「遊んでる暇有るの?なんなら墜としてあげましょうか?」イラ

サイファー「えっ……と済まん」

ピクシー「あ、ああ。わりぃ……」

サイピク((まだこれから漫才の落ちがあんだけどなあ……))

910 :サイファーの再現プレイ依頼所Re [sage saga]:2012/01/29(日) 03:00:30.84 ID:sqXuW7zDO

宮藤「あ……?通…………途切れて……」ザザ

サイファー「なん……んだ!……の……腹話……じゃねえぞ!」ザザ

ピクシー「ジャ……の……を上げやが……な?」ザザザザ

アン「……ってい……よ?面倒……わ」ザザザザ


サイファー「おう?直ったな!」

宮藤「良く見たらE―767が居ますけどアレですかね?ジャミング元」

ピクシー「そうだな。墜としてくる」

アン「あっちこっちに居るわ」

サイファー「実際問題影みたいなのは近付けば距離が詰まらんから判るけどな」

宮藤「これで最後です!」


アン「それで誰か聴いてたの?BGM」

ピ宮「「あっ」」

サイファー「ダメダナ〜。ちなみに流れてねぇぞ」

911 :サイファーの再現プレイ依頼所Re [sage saga]:2012/01/29(日) 03:01:29.39 ID:sqXuW7zDO
サイファー「さてお次はクルイークだな!」

アン「良いわ。それじゃあさっさとやりましょう」


Mission18


クルイーク要塞攻略戦


サイファー「ん?あれ?俺のマシーン壊れてるのか?起動しねぇぞ」

サイファー「おーい!ピクシー!宮藤ー!アンー!……くっそ」


ピクシー「あれ。サイファーログアウトしてやがる」

宮藤「どうしたんでしょう?」

アン「気にしなくて良いわ。どーせきまぐれよ」


サイファー「回線……コード……ウイルス……原因はなんや?」


912 :サイファーの再現プレイ依頼所Re [sage saga]:2012/01/29(日) 03:02:24.51 ID:sqXuW7zDO
ピクシー「ヤバイな〜。アイツ居れば簡単に吹き飛ばすんだろうが……」

アン「無い物ねだりしても仕方無いわ!」

宮藤「コロシアムの車両は処理しました!あとは航空機だけです!」


サイファー「ん〜……無線LAN……お?……なんかコネクタ抜けとるわ」カチ


宮藤「グリペン……リーネちゃんの……」

ピクシー「所詮はゲームだ!墜としちまえ!」

アン「リディア、それは任せたわ……このフランカーっ強い!」


サイファー「えっと再接続……よし来た……あっ!?何で?ちょっと待て!」


宮藤「えいっ!」

ピクシー「やるじゃねえか!」


アン「こっちも片付いたわ!……Mission Update?」

913 :サイファーの再現プレイ依頼所Re [sage saga]:2012/01/29(日) 03:04:09.29 ID:sqXuW7zDO


サイファー「これF―2か?カラーリング俺の機体に成ってるけど……でも何で俺がこのゲームのボスに成ってんだああああああああああああああ!?」


ピクシー「おいサイファー、冗談でも敵として出てくるたあどういう了見だ?」

宮藤「武装も無い所を叩くなんて酷いです!」

アン「きまぐれ……いえ、悪ふざけが過ぎたわね?」


サイファー「待ってくれ!……無線繋がってねぇ……のか?」


ピクシー「撃って来ねぇな?」

アン「舐めプよ!舐めプ!絶対ぶっ飛ばしてやるわ!」

宮藤「私のアイデンティティー盗るなんて許せません!」


サイファー「糞が!こうなったら……全機叩き墜としてやる!」


ピクシー「んな!?」

アン「えっ!」

宮藤「あれはCCVマニュー

アン「リディアっ!」


サイファー「わりぃな宮藤……後で昼飯奢ってやる!」


ピクシー「野郎……!」

アン「あの中年〇×△☆¥$¢£%!!!」


サイファー「コイツ等は少し手こずるが……この機体の特性なら!」


アン「……っ!ドリフトし

ピクシー「アン!」


サイファー「後はてめぇだ!相棒!」


ピクシー「バカヤロオオオ


サイファー「ヘッド!オン!ショッ



サイファー「っつう訳で相討ちだな!」

ピクシー「まあ不可抗力だったのは許すが……」

アン「自分で墜落したら良かったんじゃないの?」

サイファー「む……でもお前等すぐ狙ってきたから思い付かなかったんだよ!」

宮藤「びっくりしました……」

サイファー「仕方ねぇ。三人に昼飯奢ってやる、行くぞ!」

ピクシー「珍しいな」

アン「遠慮しないわよ」


スクリーン『もう少しあの時の仕返し出来たんだけど……いや、見逃してやるかな』
914 :サイファーの再現プレイ依頼所Re [sage saga]:2012/01/29(日) 03:05:55.78 ID:sqXuW7zDO
宮藤「次は……8492ですね!」

ピクシー「まあMission10に流れなかったし、ここなら確実か」

アン「スタッフが間違えて曲を並べたかもしれないしね」

サイファー「金欠だ……経費で落とそう……」


Mission18+


8492


サイファー「……んで誘導されてる訳だが」

?「なんか文句あんのカ?」

ピクシー「いや……ねぇよ」

?「眠い……ベッドが恋しいよ……そんじゃ後はごゆっくり〜」

宮藤「えっ!待って下さい!」

アン「インカムミッソー!ブレイク!」


915 :サイファーの再現プレイ依頼所Re [sage saga]:2012/01/29(日) 03:06:45.27 ID:sqXuW7zDO


外部コンパネ『でもやっぱり悔しいからね。コイツ等と戦って貰うよ』


廃人管制<<全機聞こえるか?敵は戦争のプロだ!気を引き締めていけ!>>

廃人1「俺等にこのゲームで勝てる奴なんて居んのwwwwwwww」

廃人29「無理だろ!こっちは最高性能のベルクト使ってんだwwwwwwwwww」

廃人18「なんかいきなりチャットで誘われたけどリンチする側なら喜んでwwww」


サイファー「……OTAKU?」

ピクシー「うん」

アン「汚ならしい!潰してあげるわ!」

宮藤「根は良い人なんですよ……きっと」


――三分後


廃人管制<<だから気を引き締めろと……>>


アン「口程も無いのにしゃしゃり出て……ふん!」

宮藤「……あれ?まだ来ますよ?」

ピクシー「あのTACネーム……まさか」


916 :サイファーの再現プレイ依頼所Re [sage saga]:2012/01/29(日) 03:07:54.73 ID:sqXuW7zDO


外部コンパネ『仕方が無い。この部隊を投入しよう』


Mobius1「面白い事に成ってるな!取り囲まれて生き残るとは……」

Phantom「久々登場だけど良い所取りさせて貰おうよ!」

Raptor「私苦手なのよ?このゲームは」

Wyvern「お姉ちゃんの援護は任せて!勝ったら一年間課金無しだよ!」


サイファー「……ピクシー?」

ピクシー「知り合いだな。うん、知り合いだ」


――十分後


サイファー「野郎、まだ墜ちねぇ!」

Mobius1「なんだコイツ……どっかで見覚えの有る飛び方するな」

ピクシー「ちっ!」

Phantom「このTACネームにカラーって?まさかね?」


――更に十分後


アン「駄目ね!当たらない!」

Wyvern「ラグと弾の速度……よし!」

宮藤「回避されるかな。あれ?」

Raptor「やだ!当たってる!?」


――更に更に五分後


外部コンパネ『……ちぇっ』


サイファー「振り切ったぜ……」

ピクシー「ナイスタッチダウンだ」

アン「あの人達何なの?本当に只のゲームマニア?」

宮藤「疲れました……」
917 :サイファーの再現プレイ依頼所Re [sage saga]:2012/01/29(日) 03:09:06.73 ID:sqXuW7zDO
サイファー「う〜んかからねぇなあ」

ピクシー「どうする?次ラーズグリーズの亡霊行くか?」

アン「あれはオブニルよ。やるならハートブレイク・ワンかしら」

宮藤「そうだね」


サイファー「っとその前に機体バージョンアップしとけ。もう大丈夫だ。俺もテルミナートルで行く」

アン「やっと?ベルクト使うわよ」

ピクシー「コイツだな」

宮藤「震電Uは無いんだ……ならF―35で」


Mission25


ハートブレイク・ワン


サイファー「めんどくせえ……良いよな?ピクシー」

ピクシー「……まさか?」


――凄惨過ぎるので割愛


918 :サイファーの再現プレイ依頼所Re [sage saga]:2012/01/29(日) 03:09:57.02 ID:sqXuW7zDO


アン「……何で特殊兵装にそんなもの積んだのよ」

サイファー「さっき弄ったら出来ることに気が付いてな」

ピクシー「俺等の出る幕無かったな」

宮藤「待って下さい!8492です!」


?「どうする〜?眠いからすぐ終わらしたいよ」

?「あちらさん次第ダナ」

?「まあ私と三人が居ればすぐ終わるさ!だろ?」

?「勿論ですわ!」


サイファー「何でアイツ等なんだよ?訳判んね」

ピクシー「知らん!」

宮藤「あれ……Clear?」

アン「あら!C―1の逃げ切りが条件追加されてるわ」


外部コンパネ『どーせ長くなるからね。割愛だよ割愛』
919 :サイファーの再現プレイ依頼所Re [sage saga]:2012/01/29(日) 03:12:52.55 ID:sqXuW7zDO


アン「……後はACESだけね」

サイファー「確か違うんだよなあれ。解ってる」

ピクシー「ああ」

宮藤「行きましょうか……」


Misson27+


ACES


アン「エイセスって言うんだからエイセス出てくるのよね?」

ピクシー「オブニルとグラーバクのダブル編隊だな」

サイファー「ダブル……変態……」

宮藤「……」


?「みんな行くわよ」

?「なあ何で名前変に成ってんだよ?バレバレだろ?」

?「私に聞くな」

?「芳佳ちゃん!」

?「さっきは一瞬で終わってしまいましたが今回は違いますわよ!」

?「うむ!」

?「やる気出無いナ……サーニャ居ないし」

?「同意……眠いよ……」


サイファー「ウイッチーズ……やってやるぜ!俺達の翼が折れるまでな!」

宮藤「胸を借ります!」

アン「久々ね……やるわよ!」


920 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/29(日) 03:13:26.47 ID:sqXuW7zDO


ピクシー「ん……なんか……朝日見てたら……やっぱり違和感が……」

ピクシー「幕間劇?……宮藤?……ウイッチーズが敵?……それにアンが味方?俺は一体何を見てる?」



ピクシー「……ZZZ」

ピクシー「はっ」

ピクシー「……」

ピクシー「……なんかの夢見てたか?頭痛っ」

ピクシー「二日酔いかなあ。寝よ……明日もルッキーニの見舞い行かなきゃな」


921 :サイファーの再現プレイ依頼所Re [sage saga]:2012/01/29(日) 03:15:32.35 ID:sqXuW7zDO


談話室テレビ『はあぁ……仕返しって難しいね。なんか見せた中身も的を外れてるし……自分で言うな?』


談話室テレビ『ん?僕が誰かって?』


談話室テレビ『大量の生け贄を使って召喚されたのに速攻で殺られた儀式モンスターとでも言っとくよ』


談話室テレビ『ちなみに見せたのは全部幻覚だ』


談話室テレビ『予測出来るこれから世界に起こるであろう未来をゲーム化した物を、ね』


談話室テレビ『所詮はifさ。このエピソードは誰の記憶にも存在しないのだから』


談話室テレビ『君ももう寝た方が良いよ。僕に催眠をかけられたく無かったらね』


談話室テレビ『ちなみに本当に8492は何処にも流れないみたいだよ』


〜THE END〜
922 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/29(日) 03:22:25.29 ID:sqXuW7zDO
設定無視してるけどどっかの誰かが勝手にやったから気にしない

彼も妖精に殺られてからすぐしぶとくデータスワロー(超旧型)に衛生経由で逃げ込んだらしいからね。ネットの暗黒面を覗いてきたんだよきっと
自立してるの確認出来たけどまあ良いや
923 :グラディウス1 :2012/01/29(日) 19:27:06.68 ID:KUg096FDO
乙!アメジスト1

きっとミッション10は最初8492が途中で襲って来るシナリオだったんだろうね。
資料ってやっぱりアフリカと片翼かい?
924 :アメジスト1 [sage saga]:2012/01/29(日) 19:42:07.88 ID:sqXuW7zDO
鋭いねグラディウス1!

それ以外にも
http://mup.vip2ch.com/dl?f=27573
http://mup.vip2ch.com/dl?f=27576
を買ってね?

mission10はたぶん分岐ifで帰投中の8492を叩き墜とすとスタジアムでチョッパーが生き残るとか……無いかな?
925 :スワロー1 [sage]:2012/01/29(日) 22:35:59.76 ID:Uu/9eVA60
乙だよアメジスト1!検証ありがとう!

もしかしたら、エスコン5以外でもゲーム中で使われていない曲がサントラ等に収録されているかもね
因みに、8492は聴いた瞬間8492系の曲で一番好きになったよ!
926 :871 [sage]:2012/02/01(水) 20:34:58.27 ID:aXGHM6ol0
>>871を書いてから1ヶ月近く経っていた。返事も投下もせずにソーリー。
空いた時間でねちねちと見直し書き直しをしてたらこんな事になっていた。
なんでAHにはミュージックプレイヤーないんだろう。曲すごい好きなのに。

今更ながらですが、33レス分、投下します。
927 :871 [saga]:2012/02/01(水) 20:36:47.54 ID:aXGHM6ol0

--- 戦艦ドニオール 甲板 ---



 眼前の海に浮かぶ艦に搭載されたVLSから、4つの光と煙が空へと伸びてゆく。

 発せられた爆音は一般的には不快なものなのであろうが、彼女はそう思わない。

 その光と音が何のために生み出されていたものなのかを、よく理解していたから。



 まだ天は高いというのに、彼女の視界にはいくつもの花火が打ち上げられていた。

 ミサイルとミサイルのぶつかり合い。

 空襲に晒されている彼女達の5隻からなる艦隊と、それを撃沈せんとするISAF航空隊との。



 "行き”の時よりも攻撃が激しい。

 女は空中に炸裂する炎を数えながら、そう考えていた。



 メガリスからの帰り道。

 "行き”はファーバンティからメガリスへの輸送艦の護衛任務であった。

 その際にも空襲を受けていたのではあるが、艦隊はこれを凌ぎ、輸送艦をメガリスへ送り届けた。
928 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:37:44.49 ID:aXGHM6ol0

 だが、追い詰められた戦局は彼女達に休息を与えてはくれない。

 すぐさま次の作戦命令が与えられた艦隊。

 "帰り”、すなわち往路ファーバンティを目指していたのだ。



 この当時にはステルス技術の概念、対策方法などの情報がまだ確立しておらず。

 彼女達、航海科の見張り員達が、双眼鏡を手に肉眼による上空警戒を行っていた。

 ステルス軍用機をISAFが投入してからというもの、
“レーダーに一切映らない”と信じ込まれていたそれを発見するために。

 ハイテク機器の搭載された、この近代化改修を受けた戦艦の上で。



「今度も上手く抜けられますかね」



 彼女は返事をする事を少し躊躇った。

 レーダー員ではない彼女は、肉眼から得られた不確実な情報しか持ち合わせていない。



 理解出来る事柄は、これまでに彼女が数えていた花火のペース。

 前回よりも激しいそれに加えて、今回はメガリス直援の戦闘機が上空を飛んでいない。

 兵力の温存のためなのか、それとも航続距離圏外であったのか。



 彼女がその理由を知る事は出来なかったが、少なくとも彼女達の頭上を守るものは何もなかった。
929 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:38:33.80 ID:aXGHM6ol0

 自分達の身は自分達で守るしかない。

 しかしながら輪形陣の中央に位置する戦艦ドニオールは、搭載機器やその設計思想から、
その意思を示すにはあまりにお粗末な行動しか取る事が出来なかった。

 僅かな数量の対空ミサイルを、鈍重と形容できるほどの頻度で空へと送り出す。

 ドニオールの左右と後方に位置する防空駆逐艦の方が、まだ仕事をしている。

 前方に位置するヴィドフニルとは、その仕事量を比較することすら申し訳ないとさえ。

 彼女がそう思えるだけ、イージス艦は鉄壁の防空網を形成していた。

 

「あ……!」



 見えたものは、突然に出現したかのように見えた1発の空対艦ミサイル。

 対空ミサイル、そして主砲による迎撃を免れたそれは音の速さでイージス艦へと迫り。

 何かを考えたり言葉を出す暇すらなく、彼女はただ光と音を感じ取ることしか出来ない。



 次に見えたものは、曳光弾による弾幕の輝き。

 それに伴うテンポのいい発射音。

 イージスシステムは、人間の脳が目の前の脅威への対処を考える暇すら与えない。

 自動化された機関砲CIWSは、直線に向かって来た噴煙を海面へと叩き落していた。
930 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:39:02.57 ID:aXGHM6ol0

 なんて頼りになるのだろう。

 眼前のヴィドフニルの搭載機器、そして乗組員への賛辞を彼女は心の中で呟きながらも。

 申し訳なさ、自身の乗る戦艦への不甲斐ない気持ちを抑える事が出来ない。



 それでも、このドニオールが艦隊の中央に位置する理由を彼女は知っていた。

 今回の作戦行動の最終目的は、駆逐艦やイージス艦ではその仕事を果たすことが出来ない。

 戦艦が必要であったのだ。

 もはや後がない、首都で始まりつつある最後の防衛戦のために。



 だから、彼らは必死で彼女達の乗るドニオールを守っている。

 突き刺されば死と破壊をもたらす炎の槍を、1発たりとも撃ち漏らさんと。



 双眼鏡のはるか先に、小さな花火。

 すこし視線を動かせば、そこには海面へ向けて伸びる黒煙。

 ミサイルの迎撃だけではなく、それを搭載した航空機の撃墜を示す確か証拠。



 艦隊は善戦していた。

 コンベース港での無敵艦隊の喪失からこの日まで、
エルジア海軍はじりじりと戦力を削り取られるばかりであったのだが。

 今では僅かに5隻しか残されていない水上戦力が、ここに来て最後の意地を見せていたのだ。
931 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:39:35.31 ID:aXGHM6ol0

 意地を見せるのはISAF攻撃隊も同じであった。

 一度ならず二度までも、捕捉した艦隊を無傷で逃すつもりなどないと。

 彼らからは執拗に送られ続ける噴煙の束。

 懸命に出迎えるは、艦隊が吐き出し続ける光の矢。



 まだ彼女達は、1機の航空機も目視してはいない。

 長距離から攻撃する手段を持ち合わせている航空機が、
みすみす艦隊の主砲、および機関砲の射程に飛び込んでくるはずもない。



 それを理解しながらも、見張り員達は懸命に空へと目を向ける。

 いつ艦隊上空に出現するかもしれない、敵攻撃機を見つけるために。

 結果から言えばそれは無意味な事ではあったが、今この時には決してそんな事はなかった。

 少なくとも、彼女達にとっては。



 職務を全力で遂行する事が、命の奪い合いの中で生き残る秘訣であると信じていたのだ。
932 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:40:13.65 ID:aXGHM6ol0

 張られた弾幕を掻い潜り、ヴィドフニルの直上を光が突き抜ける。

 音の速さほどのそれを視認したところで、彼女が何を出来るわけでもない。

 ミサイルはドニオールの右舷側に位置する駆逐艦をロックオンしていた。



 それを射線に捉えることが出来たのは、ヴィドフニル、ドニオール、
そして狙われている当の駆逐艦。

 3隻からの曳光弾が交差する。



 ミサイルはがくんとその首を下げたかと思うと、そのまま海面に突き刺さった。



「ようやく我々も仕事が出来ましたね」



 近接火器防御システムだけは、最新のイージス艦に搭載されたものと、
この古臭い戦艦に搭載されたものとで同じものであった。

 彼女も部下と同じ事を考えてはいたが、先ほどと同じように表情にも言葉にも出さない。



 出せなかった。
933 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:41:12.22 ID:aXGHM6ol0

 くるりとうねった白煙。

 それがヴィドフニルの左舷側に伸びていたのが彼女には見えていたのだ。



 あれはなんだろう。

 ヴィドフニルから発射されたものなのだろうか。



 そう思い込みたいから、彼女はそう思考する。

 発射直後に回避運動を取るミサイルなど、存在しないのに。



「ヴィドフニルより発光信号ーッ!!」



 定められたリズムを持って点滅するその光を見ると同時に、彼女はヘッドセットに声を吹き込む。

 訓練で行った時よりも、ずっと迅速に。



「シ・ュ・ト・ヘ・キ・ュ・ウ・コ・ウ・サ・レ・タ・シ――――」



「――ワ・レ・キ・ュ・ウ・エ・ン・ノ・ヒ・ツ・ヨ・ウ・ナ・シ……?」


934 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:42:05.99 ID:aXGHM6ol0

 イージス艦が”く”の字に曲がる。

 目の錯覚かと思った彼女は、双眼鏡から目を離す。



 再度双眼鏡を目に当てるまでもなく、もはやそれが錯覚ではなかった事が理解出来ていた。

 白煙が伸びていた箇所からは変わりに黒煙が上がり、
そこがケーキを半分に切る目印だと言うかのように、船体もまた半分に折られる。

 ぎしぎしと耳障りな金属音を残しながら。



 彼女も、彼女の部下達もまた呆気に取られている間に、艦の構造体は2つに割れて
船首を天に向けて沈むもの、船尾を天に向けて沈むものとに分かれていた。

 船体からぱらぱらと落ちてゆく黒い粒。

 それは崩れ行く船体の破片であったのか、あるいは。

 彼女はそこで思考を止める。
935 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:42:36.50 ID:aXGHM6ol0

「ヴィドフニル――」



 彼女は語を続ける事が出来ない。

 沈没。

 その単語を振り絞るのに、彼女がどれだけのエネルギーを必要としているのか。

 言葉にしてしまえば、まるでそれが夢ではなく現実と認めてしまうようで。






 その嗚咽がすでにCIC中に届けられている事も分かりきっていた。

 もう中年とも呼べるほどの年齢の彼女が、小娘のように泣きじゃくる。
それがどれだけ見苦しい事か、彼女も理解していた。

 今更ながら彼女は深呼吸をし、冷静に言葉を選んで報告する。



「……ヴィドフニル、沈没!」



 水平線に見えるファーバンティ。

 祖国を見届けて、そして見守られながら逝けた事。

 ここに果てた彼らにとって、それはせめてもの救いであったのだろうか。
936 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:43:14.14 ID:aXGHM6ol0




 女はインカムのスイッチを切り、海面に残る黒煙に向けて呟く。



 神よ。願わくば彼らの魂が天に導かれんことを。


937 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:44:08.13 ID:aXGHM6ol0

--- 戦艦ドニオール CIC ---



 レーダーの反射波からは、そこにあったものが2つに分裂した事を示していた。

 スピーカーから聞こえた男の姉からの報告は、
そこにあったもの、すなわち艦隊の先頭を進んでいたイージス艦の名を呼んだきり。



 それから続いたものは、プロの軍人である姉がしゃくり泣く声。

 軍人らしくしろ。報告の義務を果たせ。

 男が苛つくのは、自身の身内が情けない声を晒しているからなのか。

 それとも、イージス艦に何が起きたのかを理解していたからなのか。



「……ヴィドフニル、沈没!」



 ああ、やはり間違いないのか。

 男は心の中で、そう呟いていた。
938 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:44:37.75 ID:aXGHM6ol0

 彼らの死が戦闘の終結を意味するものではない。

 更なる追撃を、これからはイージス艦抜きで凌がねばならない。

 最悪、私達も作戦行動を果たせぬまま、この海に沈んでしまうのだろう。



 彼は半ばそう思いかけていたが。

 雲霞のごとく艦隊に付き纏っていた光点の群れは艦隊から遠ざかりつつあった。

 弾薬が尽きたのか、あるいは獲物を葬ったことに満足したのか。



「敵編隊、帰還して行きます。方位0-7-5」



 ISAF攻撃隊の波状攻撃を凌ぎきる事が出来た。

 だが、誰一人として喜びの声を上げる者はいない。

 この戦闘における一番の功労者の事を考えれば、
ここで大きな声を上げるのは不謹慎が過ぎると誰もが理解していたのだ。
939 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:45:10.85 ID:aXGHM6ol0

 レーダーからも読み取れる通り、大陸の空では航空機が活発に行動している。

 だが、今は4隻からなるこの艦隊へと向かってくる航空機の姿はない。



 しかしながら、沈んだヴィドフニルの乗組員の捜索活動は行われない。

 首都へ戻るこのチャンスを逃す事は、沈んでしまったイージス艦も望んではいない。

 それは沈没に先立って報告された、彼らの発光信号での遺言からも明らかであった。

 もし仮に捜索活動を行っている間に、ISAF航空隊の更なる攻撃が加えられれば
もはやドニオールの安全の保障はない。

 そのために艦隊は全速でファーバンティを目指していた。



 やがて新たにレーダーに映り出す光点の群れ。

 IFFの反応は、それが彼らの味方機である事を示していた。

 最後の力を振り絞っている最中であろうエルジア空軍は、
限定的ではあるが以前としてファーバンティ上空の航空優勢を握っている。

 甲板に立っている姉や見張り員達は、今頃ファーバンティの美しい街並と
その上空に描かれる飛行機雲が見えている頃だろう。



 エルジア軍は持てる力の全てを結集し、この街を守る。

 空軍も、陸軍も、そして彼ら海軍も。

 そのために彼らはここまで来たのだから。
940 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:46:14.05 ID:aXGHM6ol0

 やがて、この戦艦を最後まで護衛してくれた駆逐艦隊が陣形を解く。

 男のすぐ隣に座っていた別の男が立ち上がり。

 そして、窓もなく真っ暗なこのCICの中で、駆逐艦隊の居るであろうと思われる方角を向き。

 全員がヘルメットを被っている中で、律儀にもポケットに忍び込ませていた帽子を取り出し、
それを振り出す。

 同様の行為を他にも何人かが行っていた。



 ああ、俺も帽子を持っておけば良かった。

 振るものを持ち合わせていない男は、座ってレーダー画面と向き合ったまま。

 座っている奴らは俺のように、帽子を忍ばせていなかったんだろうな、
そんな事を考えながら。



 戦艦を首都まで護衛する任務を終えた駆逐艦隊は、そのまま最後の作戦行動に投入される。

 彼らに与えられた作戦命令は、男も知っていた。

 "可能な限り、ISAF空母機動群・及び航空隊の行動を阻害せよ”

 たったの3隻で。



 戦艦は駆逐艦隊とは行動を共にせず、自身の作戦開始地点へと向かい。

 残されたドニオールもまた、恐らくはこの戦争で最後になるであろう作戦へと投入される。
941 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:46:54.13 ID:aXGHM6ol0

「諸君、私だ。諸君のおかげでここまで来れた事に、まずは感謝したい」



 何かに感謝をする事からスピーチを始めるこの声は、男のよく知る艦長からのもの。

 

「我々は辛くもファーバンティに辿りつく事が出来た。繰り返しになるが、聞いて欲しい」



 繰り返し。

 艦隊がメガリスから離れる前のスピーチだろうか、と男は考える。



「戦況は絶望的だ。しかし、ドニオールの主砲の一撃が、逃げ遅れた市民に時間を与え――」



 ”そしてドニオールが撃墜する一機が、子を失い嘆く母親の姿を消すだろう”だったか。

 男の予想は的中し、すでに1度聞いていたスピーチを心の中で先読みしていた。
942 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:47:30.06 ID:aXGHM6ol0

 絶望的な戦況。

 軍人の存在意義は、戦に勝利する事。

 それが叶わなくなった今、男達の戦う意義が失われていた。



 だから、艦長は男達にそれを与える。

 勝利はないものと織り込んだ上で、男達が戦わなくてはならない理由を。

 人の上に立つ仕事というのも業なものだ、と男は考えていた。



 しかし、男は艦長のことを、部下を死地へ追いやる冷徹な人間であるとは思っていない。

 前回のスピーチが行われた際に、艦長が続けた言葉。

 "下艦希望者は艦隊がメガリスから離れる前に申し出るように”



 同じく各科の意見を集計してきた同僚達に混ざって、男も同様の報告をしていた。

 ゼロである、と。



 誇らしげな表情を見せるドニオール上層部の面々を男は忘れない。

 ただ一人、艦長だけが見せていた違う表情も男は忘れてはいなかった。

 そして──
943 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:48:08.48 ID:aXGHM6ol0

「諸君と戦える事を光栄に思う」



 男が記憶の中からほじくり出した言葉が、スピーカーから聞こえる言葉と重なった。



「各員の最善を尽くせ。以上」






 長い沈黙。 

 またしても隣に座っていた男がアクションを起こす。

 今度は唄だった。



 すぐにCIC内の他の人間もつられて歌い出す。

 今回は、帽子を忘れてしまった男も参加する事が出来た。



 ファーバンティの街並み、そこで空襲に怯える人々を思い浮かべながら。

 散っていった戦友、そしてそれぞれの守るべき愛する者の姿を思い出しながら。



 彼らに持ち物などは必要ない。

 必要なものは愛国心。

 彼らが誇りを胸に口ずさむはエルジア国歌。
944 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:48:42.56 ID:aXGHM6ol0

 レーダーに映る地形図、目印となるシルバーブリッジ。

 戦艦を示す光点と、常識では考えられない距離にまで接近している橋。

 ドニオールは進み続ける。



「目標地点に到達。総員、衝撃に備えよ」



 国歌の斉唱を中断し、男は自分の役割を果たすべく声をあげる。



 続けての衝撃。

 真っ暗なCICの中で、モニターの残像が見えるほどの縦揺れ。

 ひたすら耳障りな金属音。



 浅い海の底をこするようにドニオールは進む。

 船首艦底のソナーはもう駄目になってしまっただろうな、と男は考えた。

 彼らをずっと悩ませ続けてきたISAF潜水艦の脅威など気にする必要はもはやなく、
その装置の必要性などもなくなったのではあるが。
945 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:49:24.56 ID:aXGHM6ol0

「座礁完了。作戦行動、第二段階へ以降」



 別の誰かの声がスピーカーから伝えられ、それを合図に国歌の斉唱は再開された。

 もはや沈む事を恐れる必要のなくなったこの戦艦は、
固定砲台として迫り来るISAF地上軍を叩く。

 歪んだ形ではある。が、交戦距離の基準がミサイルとなってしまった現代戦の中で、
無用の長物となってしまっていた戦艦とその主砲。

 ある意味では戦艦の設計思想の通りに運用される、とも言える。 



 CIC内のモニターに、外部カメラからの映像が映し出される。

 シルバーブリッジに陣を張る戦車。

 埠頭に陣地を置く対空車両。

 避難をせず、近隣に残っていた住人。

 色々な人間が外へ出て、そしてこのドニオールを見つめていた。

 ある者は手を振り、ある者は国旗を振り。



 そして共通していたのは、彼らが歌っている様子であったこと。

 CICの中に居る彼が確かめる術はないが、
おそらくは外部スピーカーからも流されていたのだろう。

 この戦艦の乗組員による、国歌の斉唱を。
946 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:49:56.04 ID:aXGHM6ol0

 ちらりとカメラに映ったマンション。

 一瞬で視界から消えてしまったそれは、男と彼の家族が住んでいた家。

 彼は自身の妻が聡明な女性である事が自慢であった。

 きっとこんな場所に留まったりはせずにまだ1歳の息子を連れて避難しているに違いない。

 そう考えている内に、男は溢れ出す涙をこらえる事が出来なかった。



 洗濯物が汚れやすい、などの理由で潮風の当たるこの家を買う事に妻は猛反対した。

 だが、男の懇願に次ぐ懇願に折れて、夫婦はこの海沿いに城を構えたのだ。

 男が海軍に志願した理由もそう。

 男はとにかく海が好きだった。



 ここに住みたいと伝えた時の妻の怒り顔。

 息子を抱きながらベランダから眺めた、ファーバンティの夜景。

 家族で散歩した、海のよく見える並木道。

 色々なものが脳裏に浮かんでは消える。
947 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:50:28.18 ID:aXGHM6ol0

 甲板に飛び出したい。

 せめてあの家を。家族との思い出をこの目に焼き付けておきたい。

 男は立ち上がった。



 だが、このCICの中で誰一人として、外に飛び出す者などいない。

 ファーバンティに思い入れのある人間は彼だけではなかったはずだ。

 しかし、歌っている事を除けば、彼らは誰一人として自身の持ち場から離れず、
それぞれの目の前にあるモニターに注視して職務を果たしている。


 
 その事実を認識したからこそ、男は次の行動を取る事を止めた。



 代わりに彼は歌い出す。

 涙を隠そうともせず、周りの誰よりも大きな声を出して。



 この声が聞こえているか。

 俺はここに居るぞ。

 父さんはここに居るぞ。
948 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:51:03.90 ID:aXGHM6ol0



 やがて彼は歌う事を止め、誰にも聞こえぬように呟く。



 神よ。願わくば私の愛する者達に慈悲を。


949 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:51:44.02 ID:aXGHM6ol0

--- ファーバンティ シルバーブリッジ近郊 ---



 一室の隅には大きなトランクが置かれていた。

 詰め込まれたものは衣類、生活用品、現金、通帳など。

 全ての準備を終え、家を出ようと彼女が息子を抱きかかえた時に。

 歌が聞こえたのだ。



 唄う戦艦。それを目撃しただけでも呆気にとられていたのに。



 やがて戦艦は耳障りな金属音を出しながら、シルバーブリッジへと突き進み。

 そして衝突するかと彼女が思ったところで、艦は停止した。

 彼女と夫がここに引っ越してきてから、何かと面倒を見てくれた隣人の老夫婦。

 彼らがよたよたと旗を持ってシルバーブリッジへと向かう。
彼らだけではなく、まだこれだけの人間が残っていたのか、と驚くほどの人数が。



 彼女は呆然としていた。

 この頃には、彼女はすでにトランクから手を離して。

 自宅のベランダから、夫の乗る戦艦ドニオールと、そして周りで手を振る観衆を眺めていた。
950 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:52:18.12 ID:aXGHM6ol0

 気が付けば歌は止まり、観衆はそれぞれ来た場所へと帰ってゆく。

 家、あるいは戦車、あるいは装甲車。

 出て行った時と同じように、よたよたと老夫婦が戻ってくる。



 その際、ベランダにいる彼女と老夫婦の目が合ったのは間違いがない。

 老夫婦は何かを言おうと、しかしそれを口には出せず。

 ただ悲しい顔をして、そのまま歩いて行った。



 夫の自慢は彼女の自慢。

 夫の誇るものは彼女にとっても誇り。

 エルジア海軍の象徴である"一番艦”ドニオールに彼女の夫が乗っている事は、
あの老夫婦も当然のように知っていたのだ。



 自らの能力を束縛し、ここに創られた鋼鉄の砲台。

 軍事の事など詳しくもない老夫婦も、また彼女自身も。

 それの意味するところを理解する事が出来てしまっていた。
951 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:53:18.56 ID:aXGHM6ol0

 ここに留まっていてはいけない。そう頭では理解しながらも。



 彼女は1歳の息子を胸に抱きながら、ベランダに備え付けられた木製の椅子に
ゆっくりと腰を下ろす。



「ほら、お父さんと伯母さんの乗っている船ですよー」



 赤子の手を取り、それを小さく振る。

 肉付きの良くむにむにした、かわいらしい小さな右手。

 もちろん赤子には言葉の意味など伝わるはずもなく、
ただ母親と一緒に遊んで貰っているのだと錯覚してキャッキャッと笑っている。



「あら、見てごらん。大砲が動いてるねー」



 ドニオールに搭載された巨大な主砲が向きを変える。

 これから敵が向かってくるであろう地平線へと向けて。
952 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:53:55.41 ID:aXGHM6ol0

「あなたが生まれてくる前は、こんなじゃなかったのよ……」



 彼女の思い浮かべるものは、まだ戦争の始まっていない頃のファーバンティ。

 ユリシーズのもたらした被害、国境に押し寄せる難民。

 あの星の降った夜から、以前の生活には戻れはしなかったが。



「しかめっつらの兵隊さんも居なくて、すれ違う人はみんな元気があって……」



 それでも、あの未曾有の大災害から逃れた人々はたくましく生きていた。

 街の半分は水没してしまったが、残された人々は懸命に生きていた。



「みんなで助け合って……みんなで頑張っていたのに……」
953 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:54:35.57 ID:aXGHM6ol0

 エルジア国内だけの問題であれば、エルジアはこの国難を脱出できたのかもしれない。

 瀕死だったエルジアの経済にとどめを刺したのは、近隣諸国からの難民問題。

 小国は隕石により経済基盤が破壊され、難民に手を差し伸べる事が出来なかった。

 大国とはいえ自国の復興のためにすでに破綻しかけていたエルジア経済は、
難民に手を差し伸べる事で、近隣諸国につられて完全に破綻してしまった。



「どうして……こんな事に……」



 赤子がその問いに返す事はなく。

 また、現代においても学者達の間で論争のタネになっている
この問いかけに答えられるはずもなく。

 女の気付いた頃には、もう戦争は始まってしまっていたのだ。



 女はただ涙を流し続け。

 赤子は母の気持ちなどわからず、戦艦を見たままニコニコと笑っていた。
954 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:55:34.82 ID:aXGHM6ol0

 空襲警報のサイレン。

 女はそれを聞き、はっと我にかえる。



 けたたましい音で鳴り響くそれは、赤子から笑顔を取り除くには十分過ぎた。

 不吉な音響をこれほどの音量で。赤子は当然の事ながら、恐れて泣きじゃくる。



「よしよし、いい子だから」



 女は涙をぬぐい、泣きじゃくる息子の姿を見て決心がつく。

 そこから見える戦艦への想いを断ち、息子を安全な場所へと逃がさなければならない。

 女は椅子から立ち上がり、息子をおんぶ紐でしっかりと背中にくくり付ける。



 眼下の地上には逃げ惑う人々の姿。

 意地を張って住み慣れた家に留まり続けた住人達も、
いよいよここが戦場になると理解し、今更ながらに逃げ出そうとしていた。
955 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:56:37.89 ID:aXGHM6ol0

 爆音。

 ドニオールの主砲から炎の風が発せられる。

 砲弾ははるか地平線のISAF戦車部隊へと向けられたものであるが、
耳が壊れると思ったほどの発射音と、この距離でも熱を感じる風。

 それらは彼女にとっては、自身に向けられたものと思えるほどに。



 耳鳴りのおさまる頃には、さらに激しく泣きじゃくる息子の姿。

 そして、玄関のドアが激しく叩かれていた。



「お願い、出て来て!命を粗末にするものではないわ!」



 彼女はトランクを掴み、急いでドアを開ける。

 隣室の老夫婦の姿がそこにあった。

 老婆は女の顔を両手で包み、何かを訴えかけようと。

 老人は自身のバッグを抱えていたにも関わらず、女の手からトランクを掴み取る。



 女は老婆の目を真っ直ぐ見ながら小さく頷き、彼らの意思に返答をする。



 再び発射される砲弾。

 赤い輝きに照らされて、全員がその音響に身をそぼめる。

 ただただ赤子は泣き続けるばかり。
956 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:57:16.59 ID:aXGHM6ol0



 女は最後に振り返り、戦艦に向けて祈りの言葉を呟く。



 神よ。願わくば私達のために戦い続ける者に武運を。


957 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:58:00.92 ID:aXGHM6ol0

--- ファーバンティ シルバーブリッジ近郊 ---



 音、音、音。



 やかましい戦艦の砲撃音は、ただひたすらに彼を怯えさせ。

 ISAF地上部隊は浴びせられた鉄の雨のおかげで、前進出来ずにいた。



 連続的に響く対空機銃の音は、ただひたすらに彼を泣かし続け。

 戦艦、および周囲に張り巡らされた対空陣地を敵の空襲から守り続けていた。 



 頭上に響くジェットエンジンの音は、ただひたすらに彼の声を掻き消し。

 エルジア軍のSu-35は光の刃を放ち、哀れなF/A-18を粉々に打ち砕いていた。



 彼らは西へ走っていた。

 母親の背中で揺らされながら、彼の耳には理解できない会話が飛び込む。



「どこへ!?」

「わからん! 敵が東から来たから、とにかく西へ……」
958 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:58:42.72 ID:aXGHM6ol0

 道の曲がり角から、猛スピードを出した兵員輸送車が飛び出す。

 危うくそれに轢かれそうになった老人が、その事も意に介さず大声をあげる。



「どこに逃げればいいんだ!」



 民間人を轢きそうになり、若干速度を落としたものの、
まだ遠くに見える戦艦とシルバーブリッジへと向けて走り去る兵員輸送車。

 その背中のワゴンに乗る一人の兵士が、大声で返事をする。



「北だ! 民間人は北へ……」

 

 音が聞こえていなかったわけではなく。

 ただ、あまりにも多くの音に掻き消され、その飛翔するミサイルの存在に彼らが気付いたのは
兵員輸送車が小さく跳ねて爆発する様子を見せてからであった。



 半身を外に出して彼らに声をかけていた兵士が外に投げ出される。

 もう動かなくなったそれが戦っていた理由。

 もう動かなくなったそれが示す意味。
959 :871 [saga sage]:2012/02/01(水) 20:59:16.84 ID:aXGHM6ol0
 
 彼の視線はそこにあらず、ただ天を見つめていた。



 空に吸い込まれる曳光弾の輝きの向こうに、白く細い飛行機雲。

 陽の光を反射したそれは、今の彼にとっては光り輝く天使のようで。



 翼端に白く輝く雲を引きながら、ドニオールの直上でくるりと舞い。

 そのまま急降下をかけて、高度を下げる。



 彼は泣き叫ぶ事を中断し、それに魅入ってしまっている。



 彼を抱く母親とは正反対に、目を輝かせながら。


960 :871 [sage]:2012/02/01(水) 21:02:39.58 ID:aXGHM6ol0



投下終了。お粗末様でした。
戦闘機が出てこない?キコエナーイ。

もうスレも960まで来ているけれど、次スレ立てて来ましょうか?
スレの進みあまり早くないし、990くらいまで粘っても大丈夫かしら。
961 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/01(水) 22:01:48.34 ID:yYkEeNcDO
投下乙!待ってたよ!

多彩な視点から戦争に斬り込むって難しいけどとても上手く料理されていて読みやすかった
実際華やかな空中戦より地海上戦は注ぎ込まれる兵力に差があるから戦争の描写として戦闘機が出てこなくても当然だと思う

次スレはまだ大丈夫かな。次の投下も期待するよ
962 :グラディウス1 [sage]:2012/02/01(水) 22:38:49.54 ID:Kiu/tkTDO
乙!

実に見事だったよ!

シルバーブリッジのそばに居る座礁した戦艦、そこにドラマが無いなんてあり得ないよね。

海から陸へ少しずつ視点が移動して行く所も良いね!

そうだね、次スレはもう一本投下してからでも遅くは無いと思うよ。
963 :スワロー1 [sage]:2012/02/02(木) 00:28:37.00 ID:zFxYVDXU0
おお!乙だよ!
エルジア一般市民の視点ってなかなか見かけないから嬉しいな

あの子が見た飛行機雲を引くものはもしや……
そして、数十分〜数時間後にはこの上空で翼端が黄色のSu‐37の5機編隊とリボン付のF−22が……
964 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/02(木) 23:35:11.72 ID:aShs36fDO
さて……いよいよ最後を締め括れるかわからないけど短編出来ちゃったから投下!

一応いつも通り縮めて20レス位な予定
またカオスだけど今回はギャグ路線だよ!

<<こちらアメジスト1、今スレ最後の爆撃を開始する!>>
965 :エースコンバットのパイロットがF-ZER〇のレースに出たら [sage saga]:2012/02/02(木) 23:37:49.16 ID:aShs36fDO


バート<<さあ始まりました第1回ACE-Z〇ROグランプリ!実況は私バートと!>>

シャーリー<<グラマラス・シャーリーこと私!シャーロット・E・イェーガーでお送りします!>>

バート<<シャーリーさん、今回は初の戦闘機パイロットによる〇EROレースですがどう思われますか?>>

シャーリー<<今回は各陣営の威信が懸かってますからね〜。確実に白熱しますよ!>>

バート<<そういえばシャーリーさんは出なくても?>>

シャーリー<<私はほら、加速魔法有るから駄目だって>>

バート<<それは残念ですね〜>>

シャーリー<<私としてはバートさんが出ないのが不思議だけどね〜。ゲスト枠有るでしょ>>

バート<<……何の事か解りませんが各陣営の出走者を見ていきましょう!>>
966 :エースコンバットのパイロットがF-ZER〇のレースに出たら [sage saga]:2012/02/02(木) 23:38:33.54 ID:aShs36fDO

1.ウスティオ


サイファー「ん?インタビューか?」

つ今回の出走者は誰ですか?

ピクシー「俺とサイファーだな」

つPJさんは?

サイファー「アイツは……この前のテスト走行で……っ」

ピクシー「嘘つけ!アイツは整備の方に回ってくれてな〜。何でも高校時代の血が騒ぐとかなんとか」

つウスティオ代表ですがプレッシャーは?

サイファー「どーせ誰も期待してないさ。傭兵になんか、な」

ピクシー「ファン裏切るなよ」

サイファー「すまん」

つありがとうございました!


2.オーシア


ナガセ「ブレイズは今トイレね」

つ出走者は誰ですか?

チョッパー「勿論オイラとブレイズ……と言いたい所だが」

バートレット「俺だ」

チョッパー「まさかくじで負けるなんてツイて無いぜ!」

バートレット「日頃の行いが悪いからだろ」

チョッパー「何だって!?オイラの行いが……んな事より隊長運転出来んのかい?」

バートレット「おっと、敵の検問を上から戦闘機に支援されながら突破位は出来るぜ」

チョッパー「ふ〜ん」

つスノーさんとグリムさんは?

ナガセ「あの二人は整備よ。グリムは機械に強いからハマり役ね」

チョッパー「オレはコーチだし、後はナガセがレースクイーンをやれば完璧かぁ?」

ナガセ「親戚の姉さんと被るわ。……まあブレイズにならゴニョゴニョ」

つオーシア代表ですがその点は?

バートレット「大統領に『大いに盛り上げてくれ!』って言われたからな。順位に拘らんさ」

つありがとうございました!
967 :エースコンバットのパイロットがF-ZER〇のレースに出たら [sage saga]:2012/02/02(木) 23:39:38.00 ID:aShs36fDO

3.オーレリア


グリフィス1「あちー!くそ!シャワー浴びてくるよ!?」スタコラサッサ

ユジーン「隊長!……インタビューですか?」

つグリフィス1さんは何時も?

ユジーン「ええ、熱いから水風呂入ってその後寝苦しくて起きてるから寝不足で風邪引くわ……いわゆる痒いから掻くタイプですね」

つそれはそれは……。ところで出走者は?

ユジーン「隊長とファルコ1さんですね。ファルコ1さんは良く子供とドライブに行くとか」

つでは見所なんかありますか?

ユジーン「まあ隊長は結構無茶しますからね〜。怪我しなければきっと見応え有りますよ!」

つありがとうございました!


4.ユーピオ


エリック「お、インタビューだな」

フィオナ「あら、こんにちは」

つお邪魔します。こちらの出走者は誰ですか?

エリック「レナとオレだな」

つNEMOさんは?

フィオナ「あの娘メビウス1に会えるって喜び過ぎちゃったのか……反動で寝込んじゃってね」

エリック「まあ何とかしてやるさ。サインは貰ったし」

つ今回のコースについてどう思われます?

フィオナ「ミュートシ……もといオーレッドハイウェイを一周するコースだからね〜。難所はヘアピンカルテットかな」

エリック「でも開催が夜で良かった」

つ何故ですか?

エリック「レナの病気的にヤバそうな日射がねぇからな」

つそうでしたね。では意気込みをどうぞ!

フィオナ「隣のISAFチームには負けません!」

エリック「ユーピオのエース舐めんなよ!」

つありがとうございました!
968 :エースコンバットのパイロットがF-ZER〇のレースに出たら [sage saga]:2012/02/02(木) 23:40:17.64 ID:aShs36fDO

5.ISAF


E―767「あら、ごきげんよう」

メビウス1「おー。カメラか」

つこっちにもお邪魔しますね。出走者は誰に成りました?

メビウス1「俺とオメガ11さ。アイツは器用に何でも乗りこなす男だから」

つでもそれって……

E―767「言わない方が後のお楽しみですよ?」

つそうですね。ところでこちらのレースクイーンは三人娘でしたけど

メビウス1「アイツ等一回やりたいって聞かなくてね〜。まあ記念に成るから」

つユーピオチームが負けないって言ってましたけど

メビウス1「やる気だね〜。俺も負けんさ!掛かっておいで子鳩ちゃん達!」

つありがとうございました!


6.ヴァラヒア


オルマ「おお?こっから先は報道規制だぜ?」

ガビリア「通して欲しかったら放送時間一番長く取れよな!」

つそれは解りませんね……じゃあ貴方達に聞きます!こちらの出走者は誰です?

オルマ「隊長とアンタレスさ」

ガビリア「キリアコフがキレてたけどな」

つ勝てそうですか?

ガビリア「当たり前だろ!隊長はその為にオレオ絶ちしてたんだぞ!」

オルマ「あの一時間に一箱の速度で食う隊長がだぞ?」

つ……。あ、ありがとうございました〜
969 :エースコンバットのパイロットがF-ZER〇のレースに出たら [sage saga]:2012/02/02(木) 23:40:49.83 ID:aShs36fDO

7.ゼネラルリソース


キース「おう。もうそんな時間か」

ディジョン「ああ、で、早速始めようか」

つ宜しくお願いします。今回ゼネラルはオーシアとの独自開催協賛ですが

キース「いきなりズバッと来たな……まあそんだけゼネラルはでかくなった訳で」

ディジョン「俺達パイロットの待遇はあまり変わらんがな」

つそれでも主催としては絶対優勝……なんて

ディジョン「上には言われたな」

キース「でもニュー……ライバルに勝って協賛企業になったからお偉いさんは御の字だ」

つでは最後に抱負を

ディジョン「エースが集う舞台だ。それに見合った結果は出す」

キース「以下同文」

つありがとうございました!


8.レサス


つあれ?アレクト隊が居ませんね

「ふざけんな!アンタ達より弱いと誰が決めた!?」

「S―32使ってる時点でな」

つ言い争いですね?行きましょう!

アレクト1「んなもんベルクトより強いから使ってるんだろうが!二次元推力偏向カバー舐めんなよ!」

ゴルト1「ほう、こちらは三次元だが?」

アレクト1「ぐぬっ。だけどノズルに被弾しないぜ?」

ゴルト1「……ちっ。しかしエンジンに斜めに入れば同じだ」

つあの〜

アレクト1「ったってアンタ等『鬼神』に墜とされたんだろ?八機で」

ゴルト1「あれは『フラグ野郎』も居たから実質二機だ!そういうお前らは『凶星』に全部殺られてんじゃねえか?」

つあれ〜?あの〜

アレクト1「んだと!?」

ゴルト1「レースで決着つけようぜ!今回の交戦規定だろ?」

アレクト1「良いぜ!俺とアレクト2が出るからな!覚悟しとけ!」

ゴルト1「ふん。お前らはゴルト7のチューニングした機体の前にひれ伏すが良い!」

つ…………。ありがとうございました……
970 :エースコンバットのパイロットがF-ZER〇のレースに出たら [sage saga]:2012/02/02(木) 23:41:30.10 ID:aShs36fDO

10.エメリア


シャムロック「タリズマン?アイツは東方の訳解らん戦勝の祈念とやらで一人に成りたいんだと」

つ今回のレースにおいてのポイントは?

シャムロック「う〜ん。あれだな。厄介な奴が多過ぎる!」

つ確かに端から端までエース揃いですが……

シャムロック「ルールも少しイカれてやがる。だって『機体に入るならどんな装備も許可する』だぜ?」

つ派手にしようという計らいですね

シャムロック「んなもん要らねえよ。……おっともう少しで開始前ミーティングだ」

つ最後に今回のレースに掛ける一言は?

シャムロック「ん〜。エースとダンスだ!」

つありがとうございました!


11.黄色中隊


黄色4「あら、ちょうど良いところに」

つ何かあったんですか?

黄色13「……ファンの子供にファンレターの返事を、な」

つどうぞどうぞ。各国ネットなんでこれ

黄色13「坊主、元気か?俺に営業チラシなんてやるじゃないか」

黄色4「もう!同封の本文読んでこの人喜んでるのよ?これでも」

黄色13「む……」

黄色4「またこの人引っ張ってお店行くから待っててね」

つありがとうございました!
971 :エースコンバットのパイロットがF-ZER〇のレースに出たら [sage saga]:2012/02/02(木) 23:43:09.97 ID:aShs36fDO

12.アンノウン


つ情報無しの二人組ですね。出走者は以上です


バート<<さてシャーリーさん!これで出揃いました!>>

シャーリー<<そうですね〜。参加車両は24台!>>

バート<<それではコース説明をお願いします!>>

シャーリー<<勿論!コースはオーレッドハイウェイを一周8分の5RAPで競います!>>

シャーリー<<暫くは直線と緩いカーブが続き、いきなりヘアピンカルテットと呼ばれるエリアに差し掛かりますね!>>

シャーリー<<ここは今回のレースの為に用意された特別エリア!私もテスト走行しましたが何故あんなヘアピン造ったのか理解出来ませんでした!>>

シャーリー<<そこを抜けると暫くはストレートが続き、観光の目玉ヴェラザノ・ナローズ・ブリッジが姿を現します!>>

シャーリー<<この橋は普段真ん中でせり上がり、貨物船を通過させますが今回は固定されていますね!>>

シャーリー<<後はスタジアムまで戻ってくるだけです!>>

バート<<ありがとうございます!ではハーリング大統領による開会式です!>>


ハーリング<<皆さん!今回の首都オーレッドの都市定住400年記念にようこそ!>>

ハーリング<<その記念に世界と繋がる競技を、と考えた時にこの国発のF-Z〇ROが有るのを思い出しました!>>

ハーリング<<そこで今日はオーレッドに一昨年完成したハイウェイを一部改造したコースで、Z〇ROレースを行います!>>

ハーリング<<更に趣向を凝らし、各国のエースと呼ばれるパイロット達をドライバーに招きました!>>

ハーリング<<彼等はマッハの世界の申し子!今回のレースにうってつけです!>>

ハーリング<<それではFZE〇Oレース前回優勝のクイーンオブスピードに一声頂戴しましょう!>>


バート「あっ!シャーリーさん!?」


シャーリー<<みんな〜!マッハしてるか〜!>>

オオオオオオオオ

シャーリー<<んじゃ恒例のあれ、私優勝してないけど行っちゃうか〜?>>

オオオオオオオオ!

シャーリー<<おっけー!Listen to my song!>>


http://www.youtube.com/watch?v=oPXXtiztm-o&sns=em


オオオオヒューヒューオオオオオオオオ!

シャーリー<<ありがとー!それじゃあレース楽しんでくれよ〜!>>
972 :エースコンバットのパイロットがF-ZER〇のレースに出たら [sage saga]:2012/02/02(木) 23:43:50.34 ID:aShs36fDO


バート「まさか呼ばれてたんですか?」

シャーリー「いや〜断り切れなくて!」

バート(いや乗り気でしょ……)


バート<<さて各車まずはフリー走行。スタジアム上のサーキットを一周してますね>>

シャーリー<<意外とここで調子を見ないと事故りますからね〜>>


バート<<さあ各車位置につきました!>>

シャーリー<<緊張の一瞬です!>>


音声<<Ready...>>


音声<<3>>


シグナル「――テン」


音声<<2>>


シグナル「――テン」


音声<<1>>


シグナル「――テン」


シグナル「――――テーン!」


音声<<GO!>>
973 :エースコンバットのパイロットがF-ZER〇のレースに出たら [sage saga]:2012/02/02(木) 23:44:27.34 ID:aShs36fDO
バート<<各車一斉に飛び出しました!>>

シャーリー<<一周目はブーストが使えませんからね〜。機体の加速が頼りに成りますよ>>

バート<<それでは今回の参加機体を見ていきましょう!>>


F―15〜サイファー、ピクシー、タリズマン、シャムロック、?、ディジョン、キース
F―14〜ブレイズ、バートレット
F―22〜メビウス1、オメガ11、?、グリフィス1、ファルコ1
YF―23〜アン
MIG―1.44〜スレイマニ
Su―37〜黄色13、黄色4、レナ、エリック
S―32〜アレクト1、アレクト2
Su―47〜ゴルト1、ゴルト2


シャーリー<<ん〜流石に良い機体が揃ってますね〜!確か今回は一部レースで禁止されているスホーイとミグ系が解放されているんでしたね?>>

バート<<そうです!まあミグの25、31を使っているドライバーが居なくて良かったですが>>
974 :エースコンバットのパイロットがF-ZER〇のレースに出たら [sage saga]:2012/02/02(木) 23:46:14.11 ID:aShs36fDO

http://www.youtube.com/watch?v=a0WzWdSVFmE&sns=em


一周目


グリフィス1「加速が頼りに成る!?ったってほとんど横一線じゃねえか!」

メビウス1「知るかよ」

ゴルト1「ロレンス、二週目で仕掛けるぞ」

ゴルト7「了解」

黄色13「……あれか」


つヘアピンカルテット


サイファー「Z字カーブ?」

レナ「ζ字カーブ?」

エリック「N字じゃね」

キース「よっと」

シャムロック「ほっ!」


ピクシー「抜けたか……次は橋だな」


つヴェラザノ・ナローズ・ブリッジ


ブレイズ「大したことねぇな」

バートレット「調子乗んなよ。ブービー」

タリズマン「さて……鬼門は次の週からだ」
975 :エースコンバットのパイロットがF-ZER〇のレースに出たら [sage saga]:2012/02/02(木) 23:47:50.10 ID:aShs36fDO

シャーリー<<こっからこのZE〇Oレースの本番です!>>

バート<<さあブースト解禁!1位で通過したのは〜!>>


つ1位グリフィス1
つ2位ゴルト7
つ3位サイファー


シャーリー<<グリフィス1だあああああ!さっきのヘアピンで上手く上位に食い込みました!>>

バート<<サイファーさんもなかなか健闘していますね!>>


二週目


グリフィス1「抜かれたくねぇな……よしブーストオン!」ゴオオン

ゴルト1「殺れゴルト7!」ゴオオン

サイファー「ブースト?これか」ゴオオン

ゴルト7「対車両地雷散布!」


バート<<おっと?ゴルト7が何かしましたね!>>


黄色4「きゃっ!

オメガ11「ぐあっ

アレクト2「うわあああああああ


黄色13「なっ!?」

ピクシー「なんだありゃあ!」

ブレイズ「ちっ……あんな魔改造しやがって!」

タリズマン「どうしようか」

ゴルト7「赤外線探知ミサイル!」


シャーリー<<今度はミサイルです!流石ゴルト7!機体に何でも仕込んでたー!>>


バートレット「ぐっ」

シャムロック「あいたぁ……」

ブレイズ「隊長!」

タリズマン「大丈夫か?」

バートレット「電装回復エリアは先か……ブービー後は頼むぜ!」ゴオオン

シャムロック「窓の外に天使の羽がうりゃああああぁぁぁ!」ゴオオン

ゴルト7「来んな!機銃だ!」

バートレット「くっ

シャムロック「あたれぇええええええええええ」ガンッ

ゴルト7「うわっ

シャムロック「ええええええええ


バート<<おっとゴルト7とシャムロックさんがクラッシュ!>>

シャーリー<<流石シャンデリアに突っ込んだ男!でも今ので6機抜けたのがどう響くのか!>>


976 :エースコンバットのパイロットがF-ZER〇のレースに出たら [sage saga]:2012/02/02(木) 23:48:30.74 ID:aShs36fDO
ディジョン「ぬ、破片が」ガシン

エリック「ああん!?喧嘩売ってんのか!レナの足長おじさんもといストーカー!」ガシン

ディジョン「何をキレている?四股野郎」ガシン

エリック「シンシアも入ってんのか?でもストーカーの方が質わりぃよ!」ガシン

ディジョン「全員にフラれるすけこましより良いだろうが!」ガシン

レナ「……エリック」

フィオナ<<仕方無いわ。そのまま抜かして!>>

レナ「了解」

ディジョン「む、レナ!」ガシン

エリック「行かせねぇよ!」ガシン

キース「ぐあっ

ディジョン「な

エリック「へっ


バート<<挟まっちまったって言うか挟まれちまったって言うか……>>

シャーリー<<残り15機です!>>
977 :エースコンバットのパイロットがF-ZER〇のレースに出たら [sage saga]:2012/02/02(木) 23:49:04.23 ID:aShs36fDO
三周目


http://www.youtube.com/watch?v=hKUWH1r9Ux0&sns=em


アレクト1「追い付いたぜおっさん!」ガシン

ゴルト1「ふん!しかし私に勝てるかどうかは違う問題だ!」ガシン

サイファー「お前等!」

アレクト「んなっ

ゴルト「なんとおぉぉ


シャーリー<<ヘアピンカルテットでガチンコなんて……後13機です!>>

バート<<そろそろ各機本気を出しますよ!>>


アン「仕方無いわね!スレイマニ大尉!『ブーストファイア』!」ガシャン

スレイマニ「了解……『オレオファイア』!」ガシン

ピクシー「早速かあ?いくぜ『ブーストファイア』!」ガシャン


シャーリー<<ほんとですね!外装パージでほとんどの機体が変化しました!>>


アン→ファルケン
スレイマニ→ヴィルコラク
ピクシー→モルガン
レナ→ナイトレーベン
メビウス1→X―02
ブレイズ→ファルケン
タリズマン→震電U
グリフィス1→フェンリア

サイファー「何これ?」

黄色13「まさかこのギミックを全機積んでいたのか……(俺積んでないんだが)」
978 :エースコンバットのパイロットがF-ZER〇のレースに出たら [sage saga]:2012/02/02(木) 23:50:10.95 ID:aShs36fDO
四週目


レナ「きゃっ!?」ガシン

スレイマニ「オレオ……オレオ……オレのオレオォォォォ!」ガシン

ブレイズ「っ!?挟まった?」

ピクシー「済まんな!」ピシュイイイン

レナ「くうぅぅ

スレイマニ「オレオォォォォォォォォ

アン「えげつないわね」

ブレイズ「まあ2機も同じ機体は要らんだろ?」ピシュイイイン

アン「あっ


シャーリー<<一気に3機が脱落だあああ!残り10機!>>


メビウス1「掛かって来な!お守り野郎!」ゴオオン

タリズマン「良いだろう……円環の!」ゴオオン

ピクシー「あれ?サイファーと黄色13どこ行った?」ゴオオン

グリフィス1「知らねぇけど……ん?」ゴオオン


?「ゆけ……Z.O.E……」

Z.O.E「了解ですマスター」ガシャン!ゴオオン


ピクシー「なんだ?ぶつかっ

グリフィス1「特攻!?」

バート<<いきなりアンノウンのF―22がアドラーに変形して突っ込んだああああ!>>


?「そして……わぁたしが出るううう!『ブラックファイア』!」ガシャン!ギュルルルル


シャーリー<<あれはブラックシャドー!?前回大会で引退したんじゃ!>>

バート<<……っ>>


ブラックシャドー「さあ死ねぇい!」ガシン

グリフィス1「ぐふっ」ガシン

タリズマン「うっ」ガシン

ブレイズ「ぬあ!?」ガシン

ブラックシャドー「他愛も無い……後は一周だ」

メビウス1「待ちやがれぇぇぇぇぇぇぇ!……加速で負ける!?」
979 :エースコンバットのパイロットがF-ZER〇のレースに出たら [sage saga]:2012/02/02(木) 23:52:21.35 ID:aShs36fDO
サイファー「どうしよ?黄色13」

黄色13「俺に聞かれても……あれは!?」


ファルコ1「久し振りだなこのヘルメット……あれ以来か」

「……俺が止める!」スッ


http://www.youtube.com/watch?v=eoNbgbwYwT8&sns=em


ファルコン「このキャプテンファルコンが!」ガシャン!ギュルルルル


五週目


シャーリー<<このままブラックシャドーに優勝を……あれって!?>>

バート<<彼は!>>


ブラックシャドー「ぬぁに?なぜ貴様がこの場に居る!ファルコン!」ガシン

ファルコン「悪いがオレはアンタの知ってるファルコンじゃない」ガシン

ブラックシャドー「まさか貴様……リュ

ファルコン「前をちゃんと見ておけば良かったな……お前の部下の破片だよ」


シャーリー<<流石キャプテンファルコン!悪の権化ブラックシャドーを討ち取ったああああ!>>

バート<<一気にブーストファイアで振り切りましたからね!注目は2位争いです!>>


980 :エースコンバットのパイロットがF-ZER〇のレースに出たら [sage saga]:2012/02/02(木) 23:53:06.89 ID:aShs36fDO


タリズマン「くっ……しかし追い付いたぞ円環の!」

メビウス1「やるね?でもお前もやるじゃん『童顔』君?」

ブレイズ「かちーん。てめぇは俺を怒らせた!ぶっ殺す!」ピシュイイイン

メビウス1「うげっ!?……それより前!前!」

タリズマン「橋が上がっている?」


?「ふふ、ゼネラルの好きなようにはさせんよ」


シャーリー<<何の手違いでしょうか!固定されてた橋が上がってます!>>


ブレイズ「やるしかねぇな!」

メビウス1「良いぜぇ本領発揮だ!」

タリズマン「うむ」


サイファー「あれ?グリフィスどったの?」

グリフィス1「あちぃ……さっきエアコン壊れた」

黄色13「あと少しだ。行くぞ」

グリフィス1「あいよ……」


「「「イイィィィヤッホォォォウウウウ!!!」」」

シャーリー<<翔んだああああ!格好良く翔んだああああああああああああ!>>

バート<<届……きました!ジャンプが届きました!>>


メビウス1「よっしゃあ!後はゴールまで競争だぜ!」ゴオオン

ブレイズ「良いぜ!シスコン野郎にサムライ!」ゴオオン

タリズマン「うむ」ゴオオン


グリフィス1「よいしょ」

黄色13「ふぅ……サイファー?」

サイファー「行くぜぇええバレルロール!」グルッ


「「「負けるかああああああああああああああああああああ!!!」」」


音声<<ゴォォォォル!コングラッチュレーションズ!>>


981 :エースコンバットのパイロットがF-ZER〇のレースに出たら [sage saga]:2012/02/02(木) 23:53:43.36 ID:aShs36fDO


シャーリー<<結果発表!>>

バート<<第1位は!>>


「「「「「キャプテン!ファルコン!キャプテン!ファルコン!キャプテン!ファルコン!」」」」」


シャーリー<<青き鷹キャプテンファルコンだあああ!>>

バート<<そして第2位は?>>


「「「エイセス!エイセス!エイセス!」」


シャーリー<<エイセスって事で写真判定の結果3人同着!>>

バート<<以下は更に同着第5位の3人から聞いたインタビューです!>>


サイファー「何あれ?何で途中からみんな変形してたの?〇ランスフォーマー?」

黄色13「不甲斐ない……気が付けば引き離されていた」

グリフィス1「あちぃよぉ……シャワー行くね」


シャーリー<<さてサーキット上では表彰と商品贈呈が行われてます!>>

バート<<商品は生まれ変わった軍事島!サンドアイランドリゾートファミリー招待券です!>>

シャーリー<<先程のブラックシャドーを撃退したキャプテンファルコンにインタビュー!>>


982 :エースコンバットのパイロットがF-ZER〇のレースに出たら [sage saga]:2012/02/02(木) 23:54:22.14 ID:aShs36fDO


シャーリー「そっかだから出なかったんだ?キャプテン」

バート「昔の事さ」

シャーリー「まあリュウも良いドライバーだけど」

バート「シャーリー、知っているかい?」

シャーリー「ん?」

バート「キャプテンファルコンとはその時代の悪を討つヒーローの事なんだ――だから今度は彼の番だ」

シャーリー「そっか」


シャーリー「でも私にとっては貴方が最高のドライバーさ――キャプテンファルコン……いや」


「――スカーフェイス1」


〜FIN〜
983 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/02(木) 23:58:50.37 ID:aShs36fDO
投下完了!
詰めたら案外幅とらなかったね
ゴルト7が2に一ヶ所なってたけど気にしない

元ネタはF-ZEROとそのアニメファルコン伝説から
実はキャプテンファルコンの声優さんはゲルプ2とかハーリング大統領と同じだったり、バートさんの顔に傷痕有ったり色々似通ってる点があるからやってしまった
984 :アメジスト1 :2012/02/03(金) 00:03:13.97 ID:G/kKnkQDO
ageついでにもひとつ説明

みんなが劇中乗ってるのはF-ZEROマシンぽくした戦闘機
あと今回時間軸は無視!オールスターのお祭り版!……ん?誰か忘れたか?
985 :スワロー1 [sage]:2012/02/03(金) 17:07:45.62 ID:xZ9JCTWD0
乙!
イジェクトする間もなくリタイアしたオメガっていったい……
たしかF−ZEROマシンって宇宙戦闘機と同じシステムで動いてるんだよね

F−ZEROネタ先にやられてしまったか……
ならばほぼ同じ世界観のもう一つのネタを……
986 :グラディウス1 [sage]:2012/02/04(土) 00:26:46.58 ID:w1+3c0GDO
乙!アメジスト1!

また懐かしいの持って来たな〜、僕らの間ではXの時が一番盛り上がったよ。

>>スワロー1

確か機体を浮かせる反重力ユニットとエネルギーシールドがそうだった筈。
987 :フリートーク [sage saga]:2012/02/04(土) 13:50:25.41 ID:1V+8PhlDO
サイファー「そろそろ終わりだなここも」

ピクシー「まあな」

サイファー「さっさと埋めちまわねぇと投下も中途半端に成るから出来ん」

ピクシー「俺等の外伝だけどまだ先になんだろ?」

サイファー「んじゃねぇの?」

ピクシー「でも後ろ振り返ると凄いな」

サイファー「色んな人が投下したりしてるからな。そう考えるとここはちゃんと機能していたって言えるんじゃねぇか」
988 :フリートーク [sage saga]:2012/02/04(土) 13:51:04.52 ID:1V+8PhlDO
ピクシー「そういや関連スレで初めて1000行くな」

サイファー「めでたいなぁ」

ピクシー「何時の間にかメインに成ってたな俺等」

サイファー「目立っちゃ駄目なんだよ?傭兵個人は、さ」

ピクシー「何の当て付けだ?」

サイファー「テレビに露出するわするわするわ……俺は顔割れてないからねぇ〜?」

ピクシー「お前の歴史だけならこの前解ったベストセラー本が有るじゃん」

サイファー「お れ は か お わ れ て な い の ! 」

989 :フリートーク [sage saga]:2012/02/04(土) 13:51:47.41 ID:1V+8PhlDO
サイファー「ピクシー」

ピクシー「いきなりどした?改まって」

サイファー「ごめん」

ピクシー「謝る様な事したのか」

サイファー「実はお前の有休の時の給料……さ?カジノに突っ込んじった」

ピクシー「え〜」

サイファー「実はポーカーで一点全賭けダブルアップして128倍まで増やしたんだけど資金元のお前に取り分無いからさ〜?隠してた」

ピクシー「だからテレビと冷蔵庫とエアコンが最高級グレードに成ってたのか」

サイファー「まあ残りは必要経費な裏金に回してお前の給料も元取ったし」

ピクシー「良いんだか悪いんだか」

サイファー「また半年カジノ出禁に成ったがね」

ピクシー「また……?」


990 :フリートーク [sage saga]:2012/02/04(土) 13:52:34.04 ID:1V+8PhlDO
ピクシー「流派東方〇敗は!」クワッ

サイファー「王者の風よ!」ビシッ

ピクシー「全身!」ガガガガ

サイファー「系列!」ガガガガガ

サイピク「「天破!狂乱!」」ガガガガガガガ

サイピク「「見よ!東方は!」」

PJ「二人共〜」ガチャ

サイピク「「赤く燃えているぅぅぅぅぅぅ」」ガシィィィィィィィィン

PJ「ぐはっ……」ガクッ


991 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/04(土) 13:53:19.07 ID:1V+8PhlDO
PJ「」

サイファー「殺っちまったよ……どうする?」

ピクシー「死体処理専門の業者は知らんぞ」

サイファー「コイツの娘と奥さん可哀想になぁ」

ピクシー「コイツがわりぃんだ。勝手に演武中に入って来てダブルパンチ喰らったんだから」

PJ「んで一体何であの流れに成ったんすか」

ピクシー「成り行き」

サイファー「暇だったから」

PJ「そうすか」


992 :フリートーク [sage saga]:2012/02/04(土) 13:54:08.76 ID:1V+8PhlDO
サイファー「どうしよ?流石にこれ以上は業務連絡用に残すか」

ピクシー「ああ」

PJ「次スレは日付変更位に建てましょうよ」

サイファー「ん」

ピクシー「良いな」


ブーン ブーン ブーン ブーン


サイファー「丁度良くレッドアラートか?仕方ねぇ!」

PJ「行きますか!」

ピクシー「おうよ!」


イーグルアイ「ガルム出撃!」


〜FIN〜
993 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/04(土) 13:54:54.33 ID:1V+8PhlDO
ちょっと超短編

ちなみにF-ZEROのシステムは喋るキツネの宇宙戦闘機に積まれてるG―ディフューザーシステムと同じだね
994 :スワロー1 [sage]:2012/02/04(土) 16:47:40.29 ID:80tcOm1v0
短編投下乙!
次スレスレ立ては0000時以降だね了解!

もっと言うとその親父殿がレースに参戦してたりするんだよね
マシンもスペースダイナミクス社(あの戦闘機とか80年ローンの宇宙船造った所)製だし……
実は相当無理言ってレース用マシン開発してもらったらしいよ
995 :グラディウス1 [sage]:2012/02/04(土) 20:49:57.72 ID:w1+3c0GDO
乙だ!アメジスト1。

狐の親父が自分の愛機をF-ZEROマシンに改造した話しはその筋では有名な話しだよね。

《こちらグラディウス1、次の空域が決まり次第そちらへ向かう》

いよいよ2スレ目かぁ、みんな、次スレでもよろしくね。
996 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/04(土) 23:53:48.66 ID:1V+8PhlDO
それじゃああと少ししたら建ててくるよ

<<0000以降まで無線は封鎖する!>>
997 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/05(日) 00:02:16.02 ID:ZtcN2iIDO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1328367604/l50

建ててきたよ!
<<アメジスト1より各機へ、無線を開け!指定空域まで参られたし!>>
998 :スワロー1 [sage]:2012/02/05(日) 00:06:31.36 ID:hFlCM0Aw0
乙!
このスレに感謝しつつ

スワロー1!イジェェェェェクト!!!!!
999 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/05(日) 00:32:36.42 ID:gFhIQYdbo
<< ふっ、はははははは! スレが埋まっちまった! 笑えるじゃねえか! まったく俺らしいなあ! >>

<< おい、聞こえてるか! 相棒! スレの始末は、オマエに託す >>

<< >>1000を狙え! 今ならこのスレに書き込めるはずだ!>>

<< 早くしやがれぇっ! >>
1000 :アメジスト1 [sage saga]:2012/02/05(日) 00:35:18.42 ID:ZtcN2iIDO
サイファー「良いの俺が1000取って?」

ピクシー「そこはNEMO呼んでこいよ」

サイファー「まあいいかそれじゃあ……ポチッとな」



PJ「1000は貰ったああああああああああああああああああ」ポチッ


サイピク「「」」
1001 :1001 :Over 1000 Thread
 達 じ   |                           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
 者 ゃ   l                     | ・ な 会 多
 で あ  /                          | ・ い う. 分
 な    く      ,.'"´ ̄ ̄``丶.        | ・ と. こ 皆
___/ヽ)     /           ゙、.       ! ・ お と に
           /             ',       | ・ も が は
          ノ      _    __   !     |    う   も
         ,レ^ヽ  ∠:::::::.\ ヽ・ ヽ |     |       う
         / ,ヘ   ⌒`ト、:::.ヽ  ̄  |   _ノ           |
          l い    _,,,L・`ヽ:ル ノィノ     ̄\_____/
         ヽ       ー─-  ‘ー1
          >‐‐'.        、__,ゝ ,′
         /     ',       `二' /
          /     `丶、     /
        ノ           ``ーr‐'゙
      /           \  |
    _∠_ __ _ ,,,、、、-──‐┴-、、
    厂 ー──'''"´ ̄ ,  ニ二二ニヽ\
   ,′         , イ       ̄``ヽ \
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シャムシェイドに絶対マケナーイAKBSKENMBHKTJKTSDN乃木坂スレ @ 2012/02/05(日) 00:08:15.24 ID:xqJUjZbno
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患者のJKに恋をした話 @ 2012/02/05(日) 00:00:54.86 ID:qJT9Zl1b0
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【フットプリント】エースコンバットのSSを書くスレ‐2【バンカーショット】 @ 2012/02/05(日) 00:00:30.68 ID:hFlCM0Aw0
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【敵機を捕捉!】エースコンバットのSSを書くスレ2【FOX2!FOX2!】 @ 2012/02/05(日) 00:00:04.80 ID:ZtcN2iIDO
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早乙女「転校生」ほむら・上条『はい』ほむら「!?」 @ 2012/02/04(土) 23:48:21.23 ID:yZgMXvaCo
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【A雑】ストライクウィッチーズ【ムリダナ(・×・)】 @ 2012/02/04(土) 23:37:38.18 ID:CwwMAP6do
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嫁宣言して50分以内に嫁AAに阻止されなければ結婚避難所 @ 2012/02/04(土) 23:24:43.26 ID:f42CETKMo
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