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キャーリサ「ここが学園都市……なの」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 15:47:33.74 ID:C6CqHSRf0
立ったら描きませう
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713798788/

【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713788018/

ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713736565/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2011/08/26(金) 15:51:03.60 ID:EYXyUiX2o
さっさと書け
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 15:51:04.10 ID:C6CqHSRf0
5月くらいにニュー速に立ててしくじったのでSS速報板に書き込みまっする。

・極力キャラ崩壊はしないつもりなのでしていたらご一報お願いします。
・物語はなるべーく本編筋に沿っていますがまぁそこはSSクオリティなのでよろしくです。
・キャーリサ大好きなんですけど……
・大して面白くないです。暇つぶしでお願いします。いや、本当に


では、ノロノロと発進したいと思います。

「さるさん」と言われる謎の単語がとても怖いです……。
一体何のことなんでしょうか……。
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage saga ]:2011/08/26(金) 15:51:59.04 ID:9V+l2mpL0
レッツ投下!!
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/26(金) 15:53:44.62 ID:segnPFh70
ここにさるさんはないよ
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 15:54:36.98 ID:C6CqHSRf0
5月くらいにニュー速に立ててしくじったのでSS速報板に書き込みまっする。

・極力キャラ崩壊はしないつもりなのでしていたらご一報お願いします。
・物語はなるべーく本編筋に沿っていますがまぁそこはSSクオリティなのでよろしくです。
・キャーリサ大好きなんですけど……
・大して面白くないです。暇つぶしでお願いします。いや、本当に


では、ノロノロと発進したいと思います。

「さるさん」と言われる謎の単語がとても怖いです……。
一体何のことなんでしょうか……。
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 15:59:25.47 ID:C6CqHSRf0
レスミス失礼!


中央に位置する噴水の音がしきりに広がっている公園で、燃え盛る炎のように赤いドレスを来た女性が、一人立ち呆けていた。
人為的には不可能かと思えるほど綺麗な金色の髪が靡くと、大きな蒼い目を庇う様に左手を額に沿える。



キャーリサ「ここが学園都市……なの」


キャーリサ「っ!?あの動く樽のようなものは何だ!?それに何でところどころに電灯があるんだ!?」


キャーリサ「やはり異国は来るだけで新鮮味が違うの」テクテク


「おはよういはるーっ!!」ガバッ


「ふぁぁぁっ!?……佐天さん!?今日という今日は絶対に許しませんよ―っっ!!」


「へっへー。今日はピンクのシマシマですかー!朝からいいもの見れましたっと!」


「わーわー!!口に出して言わないで下さいよぅ〜〜!!」


「そんなことはいいから早く新作パフェ食べに行こうよ!私早く行きたくて行きたくて昨日あまり眠れなかったんだから!」


「私にとってはどうでもいいことじゃありません!!」


ギャーギャー


キャーリサ「……」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 16:02:21.39 ID:C6CqHSRf0
キャーリサ「……だが、スカートの丈が短すぎるし……。日本っていう国は服装に制限が無いと聞いていたが、これじゃ全員痴女も同然じゃないか?」


キャーリサ「せめてウエストリボンスカートでも穿いて人間として……いや、女性としての質を保ってほしいものだが」


キャーリサ「……まぁいいの。とりあえず今日は日本の恥ずべき文化を調べに来たわけじゃないの」




キャーリサ「第三次世界大戦で見たあの『天使のようなもの』の存在を、この目でしかと確かめて。そして、……あのガキに一泡吹かしてやるの」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/26(金) 16:04:51.47 ID:DIeeR8rTo
久しぶりのキャーリサ様キタ――――――!!!!!!!!
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 16:06:36.72 ID:C6CqHSRf0
キャーリサ「……とはいったものの……。何でこんなに階段が多いの……」


キャーリサ「日本は盆地が多い国ということは有名だが……いちいちこんな階段にしなくてもいいの……」


キャーリサ「馬がほしいの……平原を走り回りたい……」


「らっしゃせー!ホットドック、おいしいホットドックでっせー」


キャーリサ「……?」ピクッ


キャーリサ「アメリカから伝来したあのジャンクフード……たしかホットドックって……」


キャーリサ「以前、騎士団長が言っていた『腹もちも良くて一仕事の前には最適です』と」


キャーリサ「……」ジュルリ
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/26(金) 16:06:45.17 ID:AbDqoekU0
あのキャーリサ×上条を越える名作になるかッ!
期待だッ!
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 16:07:57.17 ID:C6CqHSRf0
キャーリサ「……ッ!ダメだ!!私はこんなところで道草を食っているわけにはいかない!そもそもイギリスから勝手に独立しやがった
腐れ米国周辺が発端の食べ物なんて虫唾が走る!大体騎士団長の味覚なんて所詮平民よりちょっとばかし上になっただけのサンキュロット上がりなの!」ブンブン


店員「いらっしゃいませー!ただいま出来立てを提供しておりまーっす!おいしいホクホクのホットドックいかがっすかー?」


「ここのホットドックは裏切らない!絶対に裏切らない!だから食っていこうぜ―!」ビェェ


「確かにここのホットドックのソーセージはとても美味しいのですが。仕事の前にジャンクフードを食すなんて、やっぱりバカ面は超どうかしていると思うのですが」


「お前らだって仕事前にファミレスで一服してるじゃん!?」


「わたひ達はいひんでふよ。あ、ソース超少し変わりましたね」モグモグ


「何で先食ってるの!?俺の分は!?」


キャーリサ「…………」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/08/26(金) 16:10:54.88 ID:Dqh0WEdx0
しえん
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 16:13:57.81 ID:C6CqHSRf0
キャーリサ「買ってしまった……」


キャーリサ「400円……4〜6ドル程度か。ふん、値段比率がイギリスと同率程度とは……。日本は食文化も長けてきているわけか。


キャーリサ「ま、とりあえず一口……」ハムッ


キャーリサ「〜〜ッ!!」


キャーリサ「これは……ものすごい美味……!!!」


キャーリサ「噛んだ瞬間弾け飛ぶ肉汁、そしてソーセージの食感を損なわない程度にこんがりと焼かれパリパリになったパン……」


キャーリサ「マスタードとトマトケチャップの愛称も最高だ。ドイツのソーセージの何十倍もうまい……」


キャーリサ「……これはイギリス王室も見習うべき食文化なの……」ハムッ


キャーリサ「……」ホワワ〜ン
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 16:17:36.69 ID:C6CqHSRf0
キャーリサ「っ!」ブンブン


キャーリサ「そ、それでもイギリスが一番なの!イギリスから分化したアメリカの物を日本がまた再加工しただけだからこれはイギリスの二番善煎じ……いや、三番煎じだ!」パクッ


キャーリサ「……」ホワワワ〜ン


キャーリサ「……ま、まぁ品質と付加価値で物を売ることにおける才能は認めてやらないことも無いの、うん」


キャーリサ「ん……あれは……?
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 16:21:26.05 ID:C6CqHSRf0
「今日はヴァイオリンのお稽古事がありますの〜」テクテク


「私は茶道ですわよ。お互い大変ですわね〜」


キャーリサ「……うむ」モグモグ


キャーリサ「あの制服はどこかで……」


キャーリサ「あぁ、以前国家間交流も含めた相互留学で何週間かイギリスに滞在していた学園都市の学校の制服か」


「〜それでは、……カさん、ごきげんよう」


「うふふ、ごきげんよう」


キャーリサ「ふむ……確か名前を常盤台……と言ったか。それにしても見事な立ち振る舞い。
全員、それなりの教育を受けていると見られる。」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 16:26:18.63 ID:C6CqHSRf0
キャーリサ「まあ本来、伝統と様式を重んじるべき文化を所有している日本なのだからこれぐらい当然なのか」


キャーリサ「それにしても、礼儀作法をわきまえた人間を見ていると落ち着くの……」


「っと、ようやく誰もいなくなったっと……」キョロキョロ


キャーリサ「……?」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/08/26(金) 16:28:04.43 ID:XAGvwMZAO
あぁ…キャーリサ様…
キャーリサ×上条ならさらに俺徳^^
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/26(金) 16:29:16.99 ID:uBzzmUrDO
チェイサー!
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 16:29:50.23 ID:C6CqHSRf0
「はぁ、もう喉カラッカラだわ〜」ノビー


キャーリサ「何だあの娘は……」


「ひっさびさだから思いっきり、思いっきり……っと!!」


キャーリサ「……箱の前で何をしようとしている?他の生徒が流れていった方向とは別の――」


「ちぇいさーーーー!!!!」ドゴォッ


キャーリサ「」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 16:35:39.51 ID:C6CqHSRf0
【自動販売機前】


御坂「ちぇー……今日は外れじゃん。チョココロネアップル……ってどんな趣味してんのよ……」プシュッ


御坂「まっ、いつも運だめしでやってるわけでし飲むんだけどねー」ゴクゴク


御坂「……うぇぇ……」


キャーリサ「そこのお前」


御坂「?」


キャーリサ「お前だ、そこの」


御坂「私?」


キャーリサ「付近にお前以外いるか?」


御坂「……えと、貴方はどなたですか?」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 16:39:38.13 ID:C6CqHSRf0
キャーリサ「そんなことはどうでもいいの。貴様、何をやっている?」


御坂「(うわっ!なんか貴族っぽい……!外国人の旅行客か何かかしら……?もしや!常盤台の関係者!?)オホホ!なんでもないですわよ?私はただお散歩に――」


キャーリサ「嘘をつくな。お前がその白い箱を蹴りあげて何かを取ったところを見たの」


御坂「(やっべ)えー?そんなこと知らないですよー?」


キャーリサ「……」


御坂「(隠せる……かな?)」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/26(金) 16:40:36.96 ID:wjR9NuTIO
キャーリサ×上条を越えようが超えまいがどちらにしろ応援する

しえん
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 16:45:41.94 ID:C6CqHSRf0
キャーリサ「ふむ……そうか、そうかぁ」


御坂「そうですわよ。私がこんなところで何かをする人間に見えまして?オホホ(ヨッシャ!名演技!)」グッ


キャーリサ「あくまで」


御坂「……え?」


キャーリサ「あくまで……シラを切るというのなら実演してやろう」スゥ


御坂「え、ちょっと、まっ――(スカートを巻くしあげた……?!)」


キャーリサ「ふん!」カーテナ・キック


御坂「」


自動販売機「」ゴロゴロゴロゴロゴロゴロドシャーン
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 16:48:05.28 ID:C6CqHSRf0
キャーリサ「ふむ……そうか、そうかぁ」


御坂「そうですわよ。私がこんなところで何かをする人間に見えまして?オホホ(ヨッシャ!名演技!)」グッ


キャーリサ「あくまで」


御坂「……え?」


キャーリサ「あくまで……シラを切るというのなら実演してやろう」スゥ


御坂「え、ちょっと、まっ――(スカートを巻くしあげた……?!)」


キャーリサ「ふん!」カーテナ・キック


御坂「」


自動販売機「」ゴロゴロゴロゴロゴロゴロドシャーン
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 16:49:28.00 ID:C6CqHSRf0
キャーリサ「ふむ……そうか、そうかぁ」


御坂「そうですわよ。私がこんなところで何かをする人間に見えまして?オホホ(ヨッシャ!名演技!)」グッ


キャーリサ「あくまで」


御坂「……え?」


キャーリサ「あくまで……シラを切るというのなら実演してやろう」スゥ


御坂「え、ちょっと、まっ――(スカートを巻くしあげた……?!)」


キャーリサ「ふん!」カーテナ・キック


御坂「」


自動販売機「」ゴロゴロゴロゴロゴロゴロドシャーン
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/08/26(金) 16:50:09.52 ID:mgYMGxIAO
キャー様蹴りすぎです
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/26(金) 16:51:29.09 ID:uBzzmUrDO
樽が来るぞww
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 16:52:40.28 ID:C6CqHSRf0
御坂「貴方もすごいことしますね……」


キャーリサ「貴様と同じことしただけなの。それにしても、蹴ると飲み物が出てくる箱があるなんて日本はフラストレーションにまみれているのか?」


御坂「あはは……、少なからず当たってますが蹴ると出てくるわけじゃないんですよ?」


キャーリサ「ふぅん。まぁとりあえず喉も渇いていたしいただくとする」ゴクッ


御坂「(うわー……最大級の外れのマスタードチョコドリンク……)」


キャーリサ「ぷはぁ、なかなかイケるの」スッキリ


御坂「」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 17:01:57.81 ID:C6CqHSRf0
【3分後】


キャーリサ「……」ゴクゴク


御坂「(……)」


キャーリサ「うん、やっぱりイケるの」


御坂「(……)」


キャーリサ「大量買いして言っても良い位だ」


御坂「(……き、気まずい)」


御坂「(私はこの人と話すべきなの?何を?っていうか帰ってもいいの?この空気はなんなの?)」


御坂「(え、えととりあえず)学園都市には何か御用があってきたんですか?」


キャーリサ「はぁ?」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/08/26(金) 17:02:05.11 ID:0Y3DS/c7o
エラー出ても大体書きこめてるから落ち着いて更新するんだ
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 17:03:33.05 ID:C6CqHSRf0
【3分後】


キャーリサ「……」ゴクゴク


御坂「(……)」


キャーリサ「うん、やっぱりイケるの」


御坂「(……)」


キャーリサ「大量買いして言っても良い位だ」


御坂「(……き、気まずい)」


御坂「(私はこの人と話すべきなの?何を?っていうか帰ってもいいの?この空気はなんなの?)」


御坂「(え、えととりあえず)学園都市には何か御用があってきたんですか?」


キャーリサ「はぁ?」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 17:05:54.93 ID:C6CqHSRf0
【3分後】


キャーリサ「……」ゴクゴク


御坂「(……)」


キャーリサ「うん、やっぱりイケるの」


御坂「(……)」


キャーリサ「大量買いして言っても良い位だ」


御坂「(……き、気まずい)」


御坂「(私はこの人と話すべきなの?何を?っていうか帰ってもいいの?この空気はなんなの?)」


御坂「(え、えととりあえず)学園都市には何か御用があってきたんですか?」


キャーリサ「はぁ?」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 17:07:53.85 ID:C6CqHSRf0
【3分後】


キャーリサ「……」ゴクゴク


御坂「(……)」


キャーリサ「うん、やっぱりイケるの」


御坂「(……)」


キャーリサ「大量買いして言っても良い位だ」


御坂「(……き、気まずい)」


御坂「(私はこの人と話すべきなの?何を?っていうか帰ってもいいの?この空気はなんなの?)」


御坂「(え、えととりあえず)学園都市には何か御用があってきたんですか?」


キャーリサ「はぁ?」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/08/26(金) 17:08:37.80 ID:0Y3DS/c7o
書き込みに失敗しました
ってでても書きこめてるから何回も書き込みすんな
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 17:10:58.22 ID:C6CqHSRf0
【3分後】


キャーリサ「……」ゴクゴク


御坂「(……)」


キャーリサ「うん、やっぱりイケるの」


御坂「(……)」


キャーリサ「大量買いして言っても良い位だ」


御坂「(……き、気まずい)」


御坂「(私はこの人と話すべきなの?何を?っていうか帰ってもいいの?この空気はなんなの?)」


御坂「(え、えととりあえず)学園都市には何か御用があってきたんですか?」


キャーリサ「はぁ?」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 17:12:22.42 ID:C6CqHSRf0
【3分後】


キャーリサ「……」ゴクゴク


御坂「(……)」


キャーリサ「うん、やっぱりイケるの」


御坂「(……)」


キャーリサ「大量買いして言っても良い位だ」


御坂「(……き、気まずい)」


御坂「(私はこの人と話すべきなの?何を?っていうか帰ってもいいの?この空気はなんなの?)」


御坂「(え、えととりあえず)学園都市には何か御用があってきたんですか?」


キャーリサ「はぁ?」
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 17:13:35.34 ID:C6CqHSRf0
>>35

うは……。初心者だってことモロバレですね……。
了解です!次回以後気をつけまっす!ありがとです!
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 17:14:33.30 ID:C6CqHSRf0
御坂「!?」


キャーリサ「庶民にこたえる義理はない。」


御坂「……」イラッ


キャーリサ「お前こそこんなところで何を油売っているんだ?日本の学生は少なからず勉学に励んでいると聞いたものだが」


御坂「そんなことは私の勝手ですが」


キャーリサ「……」イラッ


御坂「……」


キャーリサ「……」


御坂「…………さて、と。私は行きますね」


キャーリサ「早く消え失せるといいの」


御坂「っ」イラッ


キャーリサ「どうした?」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 17:18:43.97 ID:C6CqHSRf0
御坂「……ふふふふふふ……。それでは、ごきげんよ――(もう我慢の限界だああああああ!!もう帰る!っていうか元々いる意味はないし!)」


キャーリサ「……はぁ」ズズ


御坂「……?」


キャーリサ「それにしても……学園都市にはあいつもいるはずなんだが……こう広いと中々見つけられんものだ」


御坂「誰かを探してるんですか?」


キャーリサ「?お前はまだいたのか。早く消えろ」


御坂「っ」イラッ


御坂「何かをお探しでしたら、わ、私も探すの手伝いますよ!」


キャーリサ「庶民の手助けなどいらん。ましてや日本人など、もってのほかだ。猿は猿どうしお山に登って遊んでいるがいいさ」


御坂「……(ムキーーーーーーーーー!!)」イライラッ
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 17:21:14.20 ID:C6CqHSRf0
御坂「じゃあ帰りますよ!失礼しました!!」プンプン



キャーリサ「……上条……当麻……か」



御坂「!!!」バッ


キャーリサ「あいつに借りを返すこともしっかり視野に入れておかなければならんのだが……困ったものだ。こう広いと見つけるのにも時間がかかる。
探索術式の展開にもここでは制限があるしな……」


御坂「あの……」


キャーリサ「なんだ猿、そんなに私にかまってほしいのか?残念だがそういうことは用務員さんに頼むといいの」


御坂「いえ、そうではなくて……!」


キャーリサ「じゃあなんだ?お金でも恵んでほしいの?まあ暇つぶしにはなったことだし駄賃程度なら上げないことも無いの。
その代り今ここで何か曲芸でも――」


御坂「ちがああああああああああああああああああう!!」バリバリ


キャーリサ「!?(雷の魔術……!?いや、超能力とかいうやつか……!?)」


御坂「私が聞きたいのはアンタが言ってた、か・み・じ・ょ・う・と・う・まって名前のことなのよーーー!!!」


キャーリサ「……」ピクッ


キャーリサ「ほぅ…………それはどういうことかね?」
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/26(金) 17:23:01.93 ID:Dwv9GQRDO
キャーリサ×上条か………ゴクッ
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 17:24:05.82 ID:C6CqHSRf0
御坂「今なんて言ったの?」


キャーリサ「もう一度復唱してほしいならほら、お手してみろ、お手」


御坂「……」イラッ



キャーリサ「ほら、やったら駄賃の値段も上げてやるの。どうした?ん?お手もできないできそこないの駄犬か?いや、駄猿か」


御坂「だあああ!!ラチがあかん!!」


キャーリサ「ようやく曲芸を始めるつもりか?遅いぞ。待ちくたびれた」


御坂「……ウガー!!とにかくついてきてください!!」ギュ


キャーリサ「何だお前、私をどこへ連れて行く?」


御坂「だぁーーかぁーーらぁーー!私がその上条当麻のところに連れて行ってあげるってことですよ!!察してくださいよ!!!」


キャーリサ「!」


御坂「とにかく!早く行きますよ!?」ウガー


キャーリサ「……ふむ」


キャーリサ「(これは存外……良い猿と出会ったものなの)」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/08/26(金) 17:27:39.22 ID:kYxEWWDJ0
期待

45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 17:33:25.60 ID:C6CqHSRf0
【セブンスミスト】


御坂妹「こんなところでヘコたれてるなんて男が廃るぞ、とミサカは体力のない男へと自分の意見をはっきりとぶつけてみます」


上条「んなこと言ったって……これは買いすぎじゃないですかね妹さん?」


御坂妹「冥土返し様からのお遣いなのですから仕方ありません、とミサカは本来の目的をちゃっかり再確認させます」


上条「って言ってもケーキやらお団子やらの食べ物ばっかりな気がするんだが……。医療のお仕事なさってるんだよなあのおっさん」


御坂妹「それは私もわからないです。しかし、確かに買っているものは食料品が主なようですね。
何かのパーティでもなさるんではないでしょうか?とミサカは的確な推論を立ててみます」


上条「まぁ、その考えが妥当だよなー。ってゆーかお前、いつもこんな買い物頼まれてるのか?」


御坂妹「そうですね。いつもはもっと重い機材などを買いに行くことが多いですね、とミサカは筋肉痛を思い出して恐怖しながら答えます。」ブルブル
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 17:38:25.39 ID:C6CqHSRf0
上条「大変だなー。俺なんてインデックスの食糧を調達するだけでもヒーヒー言ってるってのに」


御坂妹「まぁ、身体検査など基本的な整備などをしてもらっておりますし、なにより貴方と同じ程度、彼には命を助けられていますから。
この位どうってこと……少しはありますけど、ないです。とミサカは拮抗する意見を全て述べてみます。」


上条「偉いこったなぁ。俺に出来ることがあったら何でも言ってくれよ?できるだけ助けになるつもりだからさ」


御坂妹「ほうほう、つまりはこれからは私の手となり足となり動いて、と。そういう解釈をしていいのですか?と、墓穴をついてみます」


上条「いや、『何でも』と『いつでも』は違いますよ!?」


御坂妹「ふむふむ……。誤釈失礼しました。それでは『これからいつ何時でも手伝ってください』とでも頼んでみましょうか。と自分の策士ぶりに惚れ惚れしてみます」


上条「いや、それは勘弁してくれよ……。って言いたいところだけどさ」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 17:41:25.63 ID:C6CqHSRf0
御坂妹「……?」


上条「正直、俺はもっとお前とも仲良くしたいし、普通に遊びたいとも思ってるし。それでもいいかな?」


御坂妹「!」ピクッ


上条「い、いやいや?流石に限度とかさ、世間体とか弁えた頼みをしてほしいってのは確かですよ!?」


御坂妹「……チッ」


上条「その舌打ちはなんでせうか!?」


御坂妹「いえ、何でも」


上条「……ごほん。普通の中学生とかは今頃、普通に遊んでんだろ?買い物とか、遊園地とかさ。お前も、そういう生活とか、するべきだと思うし」


御坂妹「……」


上条「だからさ、俺が手伝うことで少しでもそういうモンができるんだったら、『いつでも』『何でも』言ってくれよ」


上条「まぁ、御坂妹のことだし俺なんかの力が無くとも、なんだってこなしちまだろうけどさ」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 17:43:39.10 ID:C6CqHSRf0
御坂妹「……」


上条「おーい、どうしたーボーッとして」


御坂妹「……いえ。でしたら今からもっとコキ使ってやろうか、とミサカは画策していたことを吐露します」フフン


上条「……ぐぉぉ……。そうでした……」


御坂妹「…………ありがとうございます、とミサカはちゃっかりお礼を言ってみます」ボソッ


上条「おーい、早く行くぞ―」


御坂妹「……はぁ」


上条「どうかしたのか?」


御坂妹「何でもありません!とミサカは貴方の鈍さをとことん噛みしめながら答えます」スタスタ


上条「え?え?どういうこと?どういうことですか!?なんで怒ってらっしゃるんでせうか?!御坂妹さ〜ん!?」
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/26(金) 17:44:54.07 ID:C6CqHSRf0
ちょっと秋葉原でDIVAをやりに……ゲフンゲフン

ちょっと私用で出かけてきますね。本日夜10時過ぎぐらいにまた描き始めようかなと思いますので
気分が乗った方はみていただけると嬉しいです!
ではでは!
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/26(金) 20:30:43.22 ID:Dwv9GQRDO
気長に待ってるぞー
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/26(金) 20:51:37.47 ID:ZX3gKhd20
御坂が敬語を使うとは
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2011/08/26(金) 23:22:14.09 ID:g8snxC6E0
そして11時を過ぎても来ない>>1であった
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/27(土) 00:14:02.70 ID:fSVi8Ae8o
期待する
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 00:23:15.26 ID:mHKjapWy0
遅れました!申し訳ないです!
都営新宿線め……ってことで軽く寝るまで始めます!
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 00:29:27.99 ID:mHKjapWy0
【ファミレス前】


舞夏「ぐーるぐーるまわーる。でも私の世界はまわらなーい」


御坂「……アンタ、いつも思うけど下にあるモン、学園都市のモンじゃないの?」


舞夏「おー。御坂かー。これはいつも乗ってるから『私のもの』でいいんだぞ―。っていうか日々乗り換えてるんだぞー。わははー」


御坂「それってある意味盗みと一緒よね……」


舞夏「コラコラ御坂ー。一般の子供というのはこういうものにアイデンティティとファンタジック精神を揺さぶられて成長していくもんなんだぞ―」


御坂「アンタは子供に見えないっての!」


舞夏「わははー。よく言われるのだ―」
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 00:33:41.21 ID:mHKjapWy0
御坂「はぁ…………ところで、アンタはアイツの友達の妹なのよね?」


舞夏「んー?いかにも私は馬鹿兄貴を持っているがー。その、アイツって誰だ―?」


キャーリサ「……これは不思議なの……。ぜひ試用品としてイギリスに持って帰る……グリフォン=スカイで何とかならないものか……」


舞夏「それに、私の椅子君に興味津津なこの気品のある淑女は一体どこの誰なんだー?」


御坂「キャーリサさん!?勝手に動き回らないでください!?あそこで待っててって言ったじゃないですか!?」


舞夏「私としては将来こういった方に尽くしてメイドとしての人生を全うしたいんだぞー」


キャーリサ「ほう、そこの子供、お前は中々見込みがあるように見えるの」ナデナデ
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 00:43:36.04 ID:mHKjapWy0
舞夏「んー、なんだかわからんが嬉しいぞ―。これは僅かに残った子供心が誘発させている気持ちなのかー?」


御坂「私の言うこと無視すなあああ!!」


キャーリサ「あ?なんで私が猿の言うことを聞かなきゃならんのだ?ついてきてやってるだけでも有難いことだと受け取ってもらいたいものだなぁ」


御坂「(……この人はなんなんだぁぁぁ!!!)」ムキー


御坂「ま、まぁとにかく!アイツっていうのはー……そのー、えと。アイツはアイツよ!!」


舞夏「うーん……。世の中には『アイツ』が星の数ほどいるからなー。いかにメイド街道まっしぐらな私とて短い人生じゃ皆目見当もつかないんだぞー」


御坂「くっ……えーと……(なーんか名前を言うのはしゃくっていうか……無駄なプライド……)」


キャーリサ「おい猿、どうでもいいが何もないんだったら私はいくぞ。お前の猿遊びに付き合ってる暇はないんでな」
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 00:55:40.05 ID:mHKjapWy0
舞夏「御坂ー。聞いてるのか―。アイツってドイツだー?気になるぞ―。
そういえばドイツと言えばクリスマスマーケットには一度ぐらい言ってみたいもんだな―!」


御坂「……」プルプル


キャーリサ「ほう、貴様クリスマスマーケットを知っているのか。ハンブルグで食べるアーモンドはまた格別なものだったな」


舞夏「おお、貴方様はさすが、言ったことがあるのですか―!尊敬と羨望の眼差しを送っちゃうぞー!」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/08/27(土) 01:05:35.83 ID:bNdE1nv00
キャーリサの口癖って「〜だし」じゃなかったっけ?
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 01:06:11.78 ID:mHKjapWy0
御坂「だあああああああああああ!!アイツはアイツ!!アイツでいいの!
もういい!!片っぱしから探しまくってあぶりだしてやるわ!!」バチバチッ


舞夏「うぉぉ。いきなり放電するなんて危ないぞー」


キャーリサ「……!(……こいつ、猿にしては……)」


舞夏「いきなりそんなことしたら誰でも驚いちゃうぞー。御坂ー、話しかけるときはじっくりと相手の注意を自分に向けられるようにしないとダメなんだぞー」


御坂「行きますよ!キャーリサさん!」


舞夏「無視しないでほしいんだぞ―」


キャーリサ「……早く案内しろ猿」
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 01:08:17.37 ID:mHKjapWy0
>>59

原作を見たところ、252Pにある通り『だし』『〜の』ですかね?

イメージにそぐわなかったらすいません!
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 01:17:07.17 ID:mHKjapWy0
御坂「もおおお!私は御坂美琴って名前があるんですってばあああ!!」ギュッ


キャーリサ「ならば今猿に改名すればいいじゃないか。うってつけだ。お似合いだぞ」


舞夏「結局、アイツって誰なんだー?」


キャーリサ「ふぁ〜あ。お前がトロトロしてるから私は眠くなってきたし……」ファァ


御坂「あ、そうだ、黒子にも一緒に探してもらおう!そうだ!そうしよう!」


御坂「そうと決まれば……!たしか黒子は初春さんたちとパフェを食べに行くって言ってたわね……!ダダッ
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 01:26:46.44 ID:mHKjapWy0





舞夏「……」ポツーン


舞夏「御坂も色々苦労人なんだなー」


上条「おっす。今度は土御門の妹か」ポンッ


舞夏「おぉーっす。今度はでっかい男か」


上条「マネすんなっての。何してんだこんなところで」


舞夏「んーとだな。社会に出ることの大変さを垣間見ていたところなのだよ」


上条「……はぁ?」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 01:27:42.35 ID:mHKjapWy0
【某喫茶店】


初春「うぅ〜〜!口に甘さが残ることもなく、スッキリとした後味のホイップクリームがたまりません!!」


黒子「初春、貴方先ほどクレープも食べておりましたがいいのですか?」


初春「なーに言っちゃってるんですか白井さん!女の子は甘い物を食べても太らないんですよ!」


黒子「正確には、そういう迷信が女性の中で蔓延っている、ですわね」


初春「うっ!」ギクッ


佐天「まーまー白井さん!初春はブクブクと肥えてお相撲さんになりたいって以前言ってましたからいいんですよ!」


黒子「あら、そうでしたの。不躾でしたわね」
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 01:33:59.15 ID:mHKjapWy0
初春「うーあー!佐天さん!!そんな誰にでもわかるような嘘をつかないでくださいー!」


黒子「あらら?ウソでしたの?私ってば、てっきり信じ切っていましたわ」


初春「白井さぁぁ〜〜ん」シクシク


佐天「あーもう、初春はいつまでたっても可愛いんだからー!」ナデナデ


初春「そんなことで褒められたくありませんよぉ〜」シクシク


黒子「全く、お姉さまも『久々に運動したいからパス』等という意味のわからない理由でいらっしゃらないなんて……」


佐天「そうですねー。せっかく新装開店でデラックスパフェが格安で食べられるっていうのにー!」


初春「御坂さんはスタイルいいですし、運動する必要無いですのにね―」パクパク


佐天「初春と違って、ねー?」


初春「うあああああ!佐天ざぁぁん」シクシクパクパク


黒子「……泣きながらもパフェを食べる手を止めない初春に感服いたしますわ……」
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 01:40:19.26 ID:mHKjapWy0
初春「そのぐらい美味しいんですよ〜!白井さんも早く食べないと私が食べちゃいますよ〜!」


黒子「まぁ、これ以上初春をお[ピザ]さんにするわけにはいきませんし」


初春「じ〜ら〜い〜ざぁ〜ん!!」


黒子「うふふ……。では、私も。ん、おいし」パクッ





「いらっしゃいませー……ってお客様!?」


「すいません、お客様、勝手に進まれては困ります!!……お客様!?」


黒子「……ん?何かで入り口の方が騒がしいですわねぇ……」ガシッ


黒子「!?」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 01:43:10.97 ID:mHKjapWy0
佐天「み、御坂さん!?」


初春「え、え、どうしたんですか!?そんなに息を切らして!」


御坂「はぁ……はぁ……黒子ぉ……」


黒子「え、えとおね……え、様?」


御坂「私と貴方はルームメイト……よねぇ……?」


黒子「そ、そうですわ!ですのでお姉さまも私のパフェを一緒に食べて間接のベーゼを……!」ハァハァ


御坂「そんなことはどうでもいいの!」


黒子「そ、そんなことって……ひどいですわ……」
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 01:56:03.33 ID:mHKjapWy0
佐天「ん……?初春、初春」


初春「うわ、うわわ……ん?佐天さん、どうしたんですか?」


佐天「いや、あそこでクレープ食べながら立ってる赤いドレスの人、すっごい綺麗な人じゃない?」


初春「えっと……あ、ほんとだ!金髪でとっても綺麗な方ですね!
しかし……日本の方じゃ……なさそうですね」


御坂「心は綺麗じゃないけどね……」ボソッ


初春「え?」


御坂「い、いやなんでも!!とにかく!!佐天さん、初春さん!黒子をちょっと借りてくわね!」ダダッ


黒子「え、お、お姉さま!?私はまだ一口しか食べてない……!?でもお姉さまに必要とされるのならばどこへでも行きますのおおおお!!」


初春「……」ポツーン


佐天「……」ポツーン


初春「何か台風のように去って行っちゃいました……けど」


佐天「そ、そうだね……どうしたんだろ……」
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 02:03:06.38 ID:mHKjapWy0
初春「さぁ……。あっ!」


佐天「?どうしたの?」


初春「白井さんに、お代を頂いてませんでした……」


佐天「……このパフェいくらだっけ?」


初春「えと……一杯1250円……ですね。セールなはず……なんですけど。」


佐天「今日、いくら持ってきてる?ちなみに私は……1400円」


初春「私も、1300……円」


初春「……帰ってくるまで、待つしかないですね…………」
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 02:03:58.66 ID:mHKjapWy0
本日は就寝しますね……。
遅れてしまい、申し訳ありませんでした……。明日も朝方の用事が済み次第描き込んでいきたいと思いますのでよろしくお願いします。


それでは!
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/27(土) 02:12:32.19 ID:xxBtp3AI0
   /     ′                           |  |
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  \,,´: ̄: : : : : : : 八.: : : : | \: : : : : : : : : : 八: : : : |ヽ: : : : : : : : : : : : : \
  /: : : : : : : : : : : :|__.\: : |_, \: : : : : : : / __\: :.|_\: : : : : : : /ヽ/"
∠.__.: : : : : : : : : : i    \! -  \: : : :./    \!____ , \: : : :/| : : |
 〃: : : \: : : : : : :/    =≡ ミ    \;/   'xイ:.⌒ヾヽ.  !:\/.: !.: .│このスレは
/: : : /: : : \: : : /  彳:.:.:.:.::.:.ハ           ぅ:.:.:.:}::.:iハハ|: :|.: :.│: :.|  イカ娘に
: : : : .′イ  ! \/ 〃 ⌒):::::}:.:.:}             ト、.:oノり i!| 人:: : !: : :!   監視されているでゲソ
: : : : /:.{ レ'こ! !   i!  r弋:.:.ノし         弋____:ン  |! | }:.|: : ヽ.
: : : ': : :! f:. . |:. |   '  弋   _少              ::::::::::::|! |ノ.: :.|: : : : :.\
: : /: : .へ ー' 从  :::::::::::          '      ::::::::::::::: ! 从: : ハ: : : : : : \
 ' .:.:/:.:.:.: >ー!  '. :::::::::::                      八  }/: : :ヽ.: : : : : : .\      ______
/ :.:..′:.:./ :.::人 _!__                          . '´ ̄ ̄`ヽ : \: : : : : : : :\     \: : : : : :|
:.:.:.//´ ̄ ̄ ̄    `ヽ            _,       /       \: ::}: : : : : : : : : ヽ   / : : : : :│
:.:/ ′        \    \                .イ'    /   ,    ヽ:ヽ: : : : : : : : :`ー' : : : : /\|
: /   、  \    ヽ    }>-     __   .イ:./  /   /    ,  ヽヽ : : : : : : : : : : : : /

72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/27(土) 02:41:19.28 ID:mMoxrYdno
ていうかイギリスの第二王女なんだからいくらなんでも顔と名前くらい一般的に知られてるんじゃないの?
原作では上条さんバカだから知らなかったみたいだけどさすがに御坂は普通に知ってるだろ
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/27(土) 02:55:31.97 ID:aSiBVecDO
SSだからありだな

面白かったから次も楽しみにしてるわぁ
巡回が増えた
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/27(土) 02:59:37.25 ID:YBeh5Nnoo
キャーリサの口調って
「どうした」→「どーした」みたいな長音が変わるのもあるよね
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/27(土) 03:05:02.10 ID:zozglYWKo
>>72
お前さんは、今のイギリス王室の次男の顔を知っているかね?
そんなもんだ
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/27(土) 05:18:28.14 ID:Y/qE37KDO
>>74の長音同意。
「そーだな」とか「良ーなぁ」とかね。まー『なの』口調でも春上さんみたいで可愛いからけどさ。

設定についてはSSなんだし細けー事は(ry だからドンドン書こうぜ!
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/27(土) 10:30:28.81 ID:eUZxPrqIO
>>72
まあパラレル設定で一般公開されてないとかでいいんじゃないの?SSなんだし
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 12:35:14.23 ID:mHKjapWy0
おはようございます!


>>72,>>75,>>77

うぉぉ……、確かに……!上条さんが知らない=美琴も知らない思考二勝手になってました……


>>74,>>76

以後その点に留意しておきます;;
浅く読み過ぎですいませんです。


注意ありがとうございます。その点を踏まえて少しずつ今日も描きすすめます!
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 12:40:50.86 ID:mHKjapWy0
【寮前】


上条「ふう……中々ハードな午前中だった……」


上条「でも御坂妹もあれからすぐ病院に戻って検査って……大変だよな―」


土御門「おっす上や〜ん」ガチャッ


上条「うわっ!?」バキッ


土御門「へばぅっ!?」


上条「びっくりした……!なんでお前は俺が帰ってくるのと同時に出てくるんだよ!」


土御門「いっつつ……ひっどいにゃ〜上やん……親友を開口一番で殴るなんて……」
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 12:42:05.67 ID:mHKjapWy0
上条「テメェが急に出てくるのが悪い!しかも不法侵入じゃねえか!しかも俺はお前と親友になった覚えは……」


土御門「まーまー!それは置いといて……!ところで上やん。知っているかい?」


上条「……?何のことだ?」


土御門「今、学園都市で起きているコト……だにゃー」


上条「面白いこと……って、まさか……」


土御門「まぁ、上やんの想像してることは大体当たってるだろうにゃー」


上条「大体ってどういうことだよ。変に含みのある言い方するんじゃねえ!」


土御門「まぁ俺にとっては本当に面白いこと……とだけ言っておくんだにゃー」


上条「魔術士の関係……じゃないのか?」


土御門「普通に過ごしてればわかるんじゃないかにゃー?
そいじゃー、俺は舞夏と飯食べに行く約束してるからこれで〜」スタスタ


上条「お、おい!……何だよ。別に危険でも急を要することでもねぇってことなのか……?
あー!もう不幸だ―!!」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 12:47:31.59 ID:mHKjapWy0
【ゲームセンター】


インデックス「ひょうかーひょうかー!次はあれで遊ぶんだよ!」


氷華「ぺ、ペース早いよ……!ちょっと休憩したい……なぁ?」


インデックス「む〜!さっきから一つゲームやる度に休憩ばかりしていてつまらないかも!」


氷華「うっ……。わ、私はうるさい所は苦手で……」


インデックス「はぁ……。別にいいんだよ……。ゆっくりするのも嫌いじゃない……かも」


氷華「ごめんね?せっかく一日中遊べる日だっていうのに……私ったら体力も無くて……」


インデックス「ううん!氷華は忙しいのに、たまに私と遊んでくれるってだけで私は幸せかも!ありがとね!ひょうか!」


氷華「!」カァ
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2011/08/27(土) 12:52:23.90 ID:sK+OTBcD0
インさんクズすぎるだろ・・・
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 13:01:06.34 ID:mHKjapWy0
インデックス「えへへ〜!氷華が少し赤くなってるかも!」


氷華「え、えとこれは、これ、は……!えぇえええと!!」


インデックス「ってことで私は少し飲み物でも買ってくるから、ひょうかはここで座っててほしいかも!」


氷華「え?私も、一緒に行くよ?」


インデックス「だーめ!ひょうかはすぐ疲れちゃうんだから、今は休んでて!」


氷華「うぅ……」グスッ
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 13:22:22.57 ID:mHKjapWy0
インデックス「ひょうかは何が良い?あそこの『じどうはんばいき』にある物で頼みたいかも!」


氷華「え?……えーっと、私はあまり目がよくないからここからあそこまで品揃えがどうなっているか見えないなぁ……」


インデックス「あっ!」


氷華「……?」


インデックス「確かに私も『しなぞろえ』とか知らないんだよ!それは盲点だったかも!」


氷華「……うふふ」クスッ


インデックス「むむーっ!何かひょうかの笑い方がバカにしてるんだよ!」


氷華「え?え?えと、違うよ!私はえっと可愛いミスだなぁって!えっと……」アタフタ
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 13:24:47.33 ID:mHKjapWy0
インデックス「ひょーか!」


氷華「はいっ!?」ビクッ


インデックス「ちょっとくらい冗談と冗談じゃないことくらいわきまえてくれてもいいかも!」


氷華「あ…………」


インデックス「『あ、そうか』って……。いい?ひょーか、私とひょーかは『トモダチ』なんだよ?
トモダチっていうのは冗談を言い合って笑いあうものだって、小萌が言ってたかも!」


氷華「……とも、だち。」


インデックス「そうなんだよ!だからひょーかも私の前ではできるだけ笑顔でいてほしいかも!」
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 13:25:42.12 ID:mHKjapWy0
氷華「……ごめんね、そうだね。私ったらいつも泣いてばかりで……」


インデックス「ほら!」ベシッ


氷華「いたっ!」


インデックス「ここは謝る所じゃなくて、笑うところかも!日本には恥ずかしいことを平気で言う人のことを、スラング的に『クサい』って表現しているんだから
ひょーかもそう言って笑うところなの!」


氷華「ははっ、なに、それ」


インデックス「やっと、ちゃんと笑ってくれたかも」


氷華「うん、私少し勘違いしてたね。相手の顔色ばかり伺うのって、トモダチじゃないよね」
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 13:36:51.63 ID:mHKjapWy0
インデックス「……?ひょーかは私の顔色を心配していてくれたの?」


氷華「……いや、そういうわけじゃないんだけど……」


インデックス「あ、とにかく私は行メニューを見に行ってくるかも!」スッ


氷華「あっ……、待って!」


インデックス「……?なぁに?ひょーか」


氷華「トモ、ダチなんだし。……インデックスに私の飲み物任せちゃっていい……かな?」


インデックス「……!」


氷華「ダメ………………かな?」


インデックス「……………………えへへ」


氷華「!」


インデックス「ダメなわけないかも!私がぜーったいひょーかの好きそうな飲み物を持ってくるかも!」


氷華「……うん、よろしくね」
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 13:38:22.15 ID:mHKjapWy0

インデックス「うん!ドーンと任しちゃってほしいんだよ!」タタッ




氷華「……」


氷華「……インデックス」


氷華「私もね、貴方に言いたいな。私は、『クサい』ことって、面と向かって言えないから、ここで言うよ。
けど、いつかは絶対、貴方に直接言うから……」


氷華「…………ありがとう」





インデックス「ひょ〜かぁ〜」ビェェ


氷華「ふぇっ!?」ビクッ


氷華「ど、どうしたの!?(びっくりしたぁ……)」


インデックス「えーっと……」


インデックス「お金を貸してほしい……かも」


氷華「……ははっ」


氷華「やっぱり、一緒に行こっか!」
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 13:43:43.86 ID:mHKjapWy0
【ショッピングモール】


打ち止め「あ!あの桃色と紺色という文字通り異色な雰囲気を放ってる看板の店に入ってみたい!」キョロキョロ


打ち止め「うーんと、あっちのちょっとおシャレな大人のブティックでもいいかも!ってミサカはミサカは優柔不断!」


一方通行「ンなモンどこでもいいだろォが。くだらねェことで悩ンでるっ暇があったら早く買ってこい」


打ち止め「む〜!!アナタは年頃の女の子の気持ちが全くわかってないかも!ってミサカはミサカは事実を突き付けてみたり!」


一方通行「そンなこと知りたくもねェよ……」


番外個体「ふむ……!夫婦喧嘩なんて外で見せてくれるなんて観戦料でも払いたいくらいだねぇ?」
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 13:46:39.04 ID:mHKjapWy0
打ち止め「夫婦なんて……ってミサカはミサカは少し嬉し恥ずかし……」カァ


一方通行「ンな冗談真に受けてないで早く店を探せ」


打ち止め「……う〜!」


一方通行「ンだよその目は」


打ち止め「やっぱり全然わかってない〜!ってミサカはミサカはとても憤慨!もういいもん!」タタッ


一方通行「……はぁ」


一方通行「……クソが」


番外個体「いや、それは無理やり連れてこられたミサカのセリフだと思うんだけどさ、貴方バカなの?」
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 13:54:44.96 ID:mHKjapWy0
一方通行「はァ?黄泉川の話聞いて一人で張り切りだしたのはてめェだろ。やっぱりロシアで痛めつけた時に脳味噌を少しシェイクし過ぎちまったンか?」


番外個体「はいはい、お前はそうやって都合の悪い時に侮蔑混じりの言葉で誤魔化す癖、何とかならないの?
いいカゲン、ミサカも飽きてきちゃったよ、そう言うの。」


一方通行「……てめェ、ブチ殺されたりねェみたいだなぁ?もう一篇程、腕の解体ショーでも紡いでみようか?」


番外個体「かいな だけに解体ショーって?少しもウマくないし……。ってゆーか、詩人になったつもりなの?」


一方通行「……ホントに刻んでや――」ドシッ


打ち止め「何でそんなに二人とも不機嫌そうなの?ってミサカはミサカは険悪そうなムードを嗅ぎつけて飛び込んでみたり!」
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 14:02:03.81 ID:mHKjapWy0
一方通行「……」ピクピク


番外個体「あはっ♪本体の喜びと一方通行の無様な姿を見れた喜びでミサカのテンションは2倍かも!」


一方通行「クソガキィ!てめェはいつもいつもマヌケなツラして突っ込ンでくるんじゃねェよ!!」ガバッ


打ち止め「キャハッ?ってミサカはミサカは番外個体のマネをしながら許しを乞うてみたり……?」


一方通行「……チッ」バキ


打ち止め「いったぁーい!!ってミサカはミサカは涙目になって恨みの目を向けてみる!」


番外個体「あらら♪まぁ私はどっちが不幸になっても幸せなんだけどねぇ♪」


一方通行「てめェも同じだよ……腕の一本や二本で済むもンとも思えねェがなぁ……」ギロリ


番外個体「打ち止めの服を買いに来ただけでそんな無様な姿にはなりたくないのでミサカは早々に逃げちゃいまーす♪」タタッ


打ち止め「あー!番外個体だけ逃げちゃうなんてー!ってミサカはミサカは地味に真面目に怒ってみたり!」プンプン


番外個体「……ついでにソフトクリームでも食べてこよーっと♪」


打ち止め「私も行く―!ってミサカはミサカは喜怒哀楽の中での喜がものすごい存在感を示しているのに気づいて驚いてみたり!」ダッ
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 14:07:41.66 ID:mHKjapWy0
一方通行「……」ピクピク


番外個体「あはっ♪本体の喜びと一方通行の無様な姿を見れた喜びでミサカのテンションは2倍かも!」


一方通行「クソガキィ!てめェはいつもいつもマヌケなツラして突っ込ンでくるんじゃねェよ!!」ガバッ


打ち止め「キャハッ?ってミサカはミサカは番外個体のマネをしながら許しを乞うてみたり……?」


一方通行「……チッ」バキ


打ち止め「いったぁーい!!ってミサカはミサカは涙目になって恨みの目を向けてみる!」


番外個体「あらら♪まぁ私はどっちが不幸になっても幸せなんだけどねぇ♪」


一方通行「てめェも同じだよ……腕の一本や二本で済むもンとも思えねェがなぁ……」ギロリ


番外個体「打ち止めの服を買いに来ただけでそんな無様な姿にはなりたくないのでミサカは早々に逃げちゃいまーす♪」タタッ


打ち止め「あー!番外個体だけ逃げちゃうなんてー!ってミサカはミサカは地味に真面目に怒ってみたり!」プンプン


番外個体「……ついでにソフトクリームでも食べてこよーっと♪」


打ち止め「私も行く―!ってミサカはミサカは喜怒哀楽の中での喜がものすごい存在感を示しているのに気づいて驚いてみたり!」ダッ
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 14:08:27.71 ID:mHKjapWy0
一方通行「……」ポツーン


一方通行「……チッ」


一方通行「本来の目的忘れてハシャいじゃってんじゃねェよ、バカ共が」チラッ




上条「……」


一方通行「……」


上条「や、やぁ……。ハァイ?」
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 14:14:24.74 ID:mHKjapWy0
一方通行「…………」


上条「えーっと……俺は、ここいらで失礼しますよっと。邪魔ですよね、あは、あはははは……」クルッ


一方通行「……」ガシッ


上条「……あははははは、あははははは?」


一方通行「今から一つ聞いてやる。てめェの生死が問われる重要な問いだ。心して聞けよ?…………てめェ、ど こ か ら 見 て や が っ た ?」


上条「……えっと、俺は何にも見ていませんよ?上条さんは紳士ですし嘘は――」


一方通行「こいつァいい。丁度、どいつでもいいからブチのめしたいと思っていただよなァ……。
お前にしようか?」カチッ


上条「最初から、見ちゃってました……」
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 14:25:09.52 ID:mHKjapWy0
一方通行「……」


上条「それじゃ、俺はこれで――」


一方通行「痛み通り越して悦楽するぐれェにこの肩を捩じり込んでいいか」


上条「……」ピタッ


一方通行「……チッ」


上条「えーっと……」


一方通行「ンで、何だよ……。」


上条「……え?」
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/08/27(土) 14:27:51.92 ID:TSE5/V7C0
美希「ここが学園都市...なの」 
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/08/27(土) 14:33:28.21 ID:aV0CGdVdo
番外は一方のことを第一位としか言わない気がする
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 14:37:56.12 ID:mHKjapWy0
>>98
な、ナンダッテー!?
番外個体=一方さん嫌いとしか認識してなかったぁあああ!以後気をつけます!
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 14:44:44.31 ID:mHKjapWy0
一方通行「てめェと俺が偶然会うなんてことは滅多なことではねェはずだ。
……お前、俺を探してたんじゃねェのか?」


上条「……流石。まあ、バレるわな。なんたって学園都市第一位、ですもんね」


一方通行「……ンな過去の称号、今取りだすんじゃねェよ。」


上条「過去っていうか現在進行形だろ……」


一方通行「……」ハァ


上条「……学園都市に嫌な空気が流れてるかもしれない」


一方通行「……!」


上条「俺も、詳しくは知らない。でも、とあるヤツの話でそう聞いただけなんだが。
信用のある話であるということは間違いない」
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/27(土) 14:48:04.20 ID:M+LbcfAJo
番外さん本人の前じゃ「第一位」だけどそれ以外じゃ結構「一方通行」って呼んでるよ
だからそこまで気にしないでもいいかと
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 14:48:14.76 ID:mHKjapWy0
一方通行「……どういうことだ?(とあるヤツ……)」


上条「それがなんなんのかは全くわからん。すまん……」


一方通行「いや、そういうことじゃねェ」


上条「?」


一方通行「嫌な空気ったって、第三次世界大戦を終えて世界に圧倒的な力差を見せつけた今、学園都市に付け込もうとするグズな国なんてもンはねェとは思うんだが……」


一方通行「……わからねェな」
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 14:54:04.28 ID:mHKjapWy0
上条「た、たしかに考えてみるとそうだな……。一体どういうことなんだ……?」


一方通行「まァ、つまりお前が言いたいことは自分じゃどうしようもねェことを無様に頭下げて人様に頼みに来た……ってことでイイんだよなァ?」


上条「うっ……そう言われると肩身が狭いんだが……。何にもわかってないことだから俺一人じゃどうにもならなくてさ……」


一方通行「っで、何で俺に来たんだ?」


上条「?」


一方通行「てめェなら他にも頼む宛てがあンだろうが。わざわざ俺ンところに来る理由がみつからねェ」


上条「……は?」


一方通行「わかンねェか?……正義のお前が悪の俺にすがりついてくるのはなんでだって聞いてンだよ」
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 15:05:39.57 ID:mHKjapWy0
上条「え、えっと。いや、そうじゃなくてさ」


一方通行「……?」


上条「何で頼りに来たって……」


上条「頼りになる人間が誰だって考えたら、お前だって思ったからに決まってんじゃねえか」キョトン


一方通行「……!!!」


上条「えっと……一方通行さん?俺、何か変なこと言いましたかね……??」


一方通行「(コイツ……)」


上条「おーい……?」
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 15:09:34.17 ID:mHKjapWy0
一方通行「……フン、てめェの頭はとことん狂っちまってるみてェだなァ」


上条「えぇ!?一方通行さん、何で俺を握る力に力が入っちゃってるんですか!?」


一方通行「バカが」


上条「それは……否定できないですけど……真顔で言われると上条さんも傷つきますよ……」


一方通行「チッ」スタスタ


上条「……え!?一方通行さん!?どこへ行きなさるんでせうか!?」ガビーン


一方通行「……俺には関係ねェこったし。丁度ツレとはぐれちまったから暇つぶしに胸糞悪そうな所にでもお散歩して来ンだよ。
ストレス発散には暴力が一番イインでねェ」
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 15:17:44.28 ID:mHKjapWy0
上条「……?」


一方通行「そン時に何か変なモン見つけてもおかしくはねェなァ」


上条「!なら俺も着いて行っていいか?!」


一方通行「まァ、それは個人の自由ってこったな。死んでも保障はできねェし守る気もサラサラねェがな」


上条「お、おう。何とか自分の身は自分で守ってみますよ」


上条「……!あ、そういえば!なぁ、一方通行」


一方通行「なンだ。下らねェことだったらぶっ[ピーーー]ぞ」


上条「あっ、やっぱいいです」
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 15:20:48.79 ID:mHKjapWy0
一方通行「やっぱ今ここで[ピーーー]か」カチッ


上条「いやいやいやいや!?そこでその答えが導かれる定理が上条さんは全然わかりませんですことよ!?」


一方通行「モノを頼んだ相手に隠し事するなンて、そンなヤツは死んで当然だろォが。なァ?」


上条「くっ……言ってることメチャクチャすぎだろ……。……じゃあ言いますよ、言いますよ?」


一方通行「その勿体つけが現世での最後になるのは嫌だろうなァ」


上条「……あのさ、」ゴクリ




上条「お前って結構、将来尻に敷かれるタイプ……だろうな」







一方通行「……やっぱり、脳みその赤い液体を少し躍らせてみようかァ」カチッ


上条「やっぱりどっちみち不幸だああああああああああああああああああああ!!」ダダッ
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 15:27:27.54 ID:mHKjapWy0
【とある公園】


インデックス「ひょーかー!またねー!!」


氷華「うん。また、ね!」


氷華「行っちゃった……か」


氷華「楽しかったなぁ……。こんな日が、こんな私にも来ちゃっていいのかなぁ……。私ってバ――」


氷華「!」ブンブン


氷華「そうだ。私はあの男の人に言われたんだ。だから、自分を見失いそうになっちゃ、ダメ」チラッ
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 15:32:46.10 ID:mHKjapWy0
昼飯時には森林浴に来る人々や、ここを通学路としている学生など、利用者は多種多様。
だが、時刻は既に夕刻を過ぎていて、仄暗さと焼けるような夕日の色とが混在している空模様。
歩行者すらほとんどいない。街とは少し距離があるため、道路から聞こえるはずの鬱陶しい車軽車の音すら無い。
人間というのは不思議なもので、周りに生きる気配を見つけられないと唐突に不安になるものだ。

腰まで届く長いサイドテールを風に靡かせる高校生位の少女も、例外ではなかった。


氷華「こ、怖いから早く私も行こうかな……」


「おーっと。ちょっと待ってほしいカナ?」


氷華「……!」


「少ぉーしだけ、私ったらアンタに聞きたいことがわるワケなんだけど……。
あっ、言っとくケド拒否権は無いから」


氷華「貴方……誰ですか」グッ
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 15:45:00.32 ID:mHKjapWy0

「ちょっと、こっちは丸腰なのに何で戦闘態勢に入ってるワケ?アンタって可愛い顔して以外にサディスティック?」


氷華「質問に答えてください。でないと――っ!?」ググッ


「おっと、待った待った。気がはえぇなぁホントに。まぁ自己紹介ぐらいしとくのが日本でできるせめてもの流儀ってことなのかなぁ?」


ヴェント「私は、ヴェント。ちょぉっとだけ学園都市とは縁があって。っつーか、あんな間近にいたのに覚えてないってちょっとだけショックな事実なんだけどねぇ。
……わかったら早いとこいらに来てもらうと無理強いさせる必要がなくなるんだがなぁ……?」


以前。二人は間近で出会っていた。その時は、互いに相手が誰だが意識をしてはいなかった。
チカチカと光る学園都市制のLEDの電灯の光が目に入る。

ただ、その光が二人の人間を照らすことは、ない。
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/27(土) 15:45:59.50 ID:mHKjapWy0
そろそろ描いていくのではなくて描きためてから投下していこうかなって思いますー!

ということで、しばらく描きため&出かけてきますのでまた落ちますね。

またよろしくお願いします!

それではでは!
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/27(土) 15:55:49.67 ID:aSiBVecDO


楽しみに待ってるぞー
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga]:2011/08/27(土) 16:14:17.56 ID:5OrCHnJoo
>>111
とりあえず、SS速報ではメール欄に「saga」って入れたほうがいいかも
sageじゃなくてsagaだよ こうしたら、[ピーーー]がちゃんと殺すになるよ
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/08/27(土) 17:16:27.93 ID:/zMgEQF70
>>111
なるほど、SS感十分出ている。
続き、期待している。
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2011/08/27(土) 17:28:25.16 ID:sK+OTBcD0
番外は一方さんのことをアナタって呼んでる気がすんだが俺だけですかそうですか
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/08/27(土) 18:29:43.96 ID:6kVD/AaAO
>>115
大丈夫俺も思ってたから
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/08/27(土) 18:43:45.44 ID:OMQ6cuEJ0
亀だが>>63で上条さんが舞夏を「土御門の妹」と呼んでるけど
上条さんはあの兄妹を区別する為に「舞夏」って呼んでたんじゃなかったっけ
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 22:33:14.75 ID:mHKjapWy0
>>113,>>114
ありがとうございますっ!
頑張りますっ!


>>115,>>116
ふむ……呼び方にも多数あるってまとめ方じゃだめですかね……ダメですよね、気をつけます!


>>117
普通に呼んでいますが、これはその場のノリっていうか空気?で呼んでる感じです!


ってことで再び描き始めます!今日は12時少しすぎたころには切り上げますのでなるべくハイスピードで描いていきますね!
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 22:36:03.18 ID:mHKjapWy0
【寮】


インデックス「ただいま〜!」ガチャ


上条「おう、おかえりインデックス。風斬の様子はどうだった?」


インデックス「いつも通りだったかも!」


上条「風斬の様子はどうだった?俺も久々に会って話したかったんだがなぁ」


インデックス「ひょーかは元気一杯だったよ!そっ、それより、とーま?私は一日中歩いてたからお腹ペコペコなんだよ……」グゥ
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 22:39:11.72 ID:mHKjapWy0
上条「お前のハラペコはいつでも揺るがないな……」


インデックス「それはどういうことかな、とーま……!」ギラリ


上条「いや、待て待て!!今日はお客さんもいるわけだから、そのむき出しの犬歯をしまってくれ!!」


インデックス「もんどうむよ――ぉ、お客さん……?」


一方通行「おめェの周りはいつでも賑やかなンだなァ……」ポリポリ
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 22:41:16.67 ID:mHKjapWy0
インデックス「し、白い人かも!!久しぶりかも!!って、とーま、この人はとーまのお友達なの?」


上条「ん?そう――」


一方通行「ちげェよクソガキ。誰見て言ってんだ」


上条「」ズーン


インデックス「え?じゃあ何で白い人はとーまの家にいるの?」


上条「ま、まぁそこは色々とあるんだよ。なぁ?」
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/27(土) 22:43:17.31 ID:Fa+9p0l80
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 22:46:04.74 ID:mHKjapWy0
一方通行「コイツが俺の下僕になりてェとか街で喚き散らしてたから、儚く散らしてやりに来たンだよ」


上条「あ、アクセラレータさん!?」


一方通行「ハッ、なんか違うところでもあるンだったら言ってみろ」キッ


上条「ぐっ……ち、違いません……(こええ……!)」


インデックス「とーま……物凄く情けないかも……」


上条「い、いやインデックスこれはだな!そのぉー……あー……もう全てひっくるめて不幸だーーー!!」


インデックス「っていうよりとーま。話がすり替わってたかも」


上条「へ?」


インデックス「私は、お腹が空いたって言ってるんだよ!」


上条「……えっとですね、インデックスさん、実を言うとですね、俺も今しがた帰ってきたばかりでですね、まだご飯の用意はできていないという所存でありまして――」


インデックス「とーまぁー……」ギラリ
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 22:50:24.55 ID:mHKjapWy0
上条「ちょ、待て!インデックスさん?!お客人の前でそんな暴挙は……!」


インデックス「後ろを見てみるといいかも」クイッ


上条「?」チラッ


上条「って、いねえ!?」


インデックス「さっき欠伸しながらお手洗いに入って行ったかも」


インデックス「って、ゆーことで、とーま」


インデックス「噛みつかれるか、今日はパパーッと外食にするか、と―まが選ぶといいかも!」ニコッ


上条「」
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 22:52:34.50 ID:mHKjapWy0
【喫茶店】


佐天「ねぇ初春……?」


初春「はい、佐天さん……」


佐天「いつになったら、白井さん戻ってきてくれるのかなぁ……」グデー


初春「私たちが捕まってからだったりして……」グダー


佐天「それは冗談になってないよ……」


初春「うぇぇ……すいません……。っていうか私はジャッジメントなのに無銭飲食者になりたくないですぅ……」


佐天「お腹すいたなぁ……」
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 22:54:52.43 ID:mHKjapWy0
初春「口の中甘ったるいままずっとドリンクバーで頑張ってますからね……」


佐天「気分変えてコーヒーでも飲む……?」


初春「私まだ飲めないです……佐天さん、コーヒ―好きでしたっけ……?」


佐天「ううん、私も飲めない」


初春「……」


佐天「……」
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 22:58:46.68 ID:mHKjapWy0


インデックス「とーま!!早くしてほしいかも!」


一方通行「……飯を食べに行くだけじゃなかったんですかァ?」


上条「んー、まぁ女性は飯より甘いものってことですよ……あいつは牛丼4杯食べてからだけど……」


インデックス「とーま、なんか失礼なこと言った?」


上条「いえ、何にも言ってませんですことよ!?」


インデックス「それならよしっ!」フンス


一方通行「……めんどうくせェガキだねェ」ポリポリ
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 23:02:07.26 ID:mHKjapWy0
インデックス「面倒くさくないかも!そんなこと言って貴方もここのパフェを食べたいんでしょ!?」


一方通行「ンなわけねェだろ」ハァ


インデックス「ふふん!今日は私が氷華と遊んでる時にここを偶然見つけてラッキーだったね!
貴方のその物欲しそうな目で言いたいことは全てわかってるかも!」


一方通行「人の話を聞けよクソガキ。目を刳り抜くぞ」


インデックス「くりぬく?栗は食べたいかも!」


上条「い、一方通行、周りの人の目がとっても痛いのでぜひ席に着いてからお話していただきたいのですが……」アセアセ


一方通行「……ハァ……」
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 23:02:57.33 ID:mHKjapWy0
上条「そんなにでかい溜息つかれましても……」


インデックス「とーまー!早くー!この席でいいかもー!」


上条「ってお前は席に着くのはええ!」


インデックス「とーま!私はこの1250円の特大パフェが食べたいんだよ!」


上条「高っ!?普通パフェって750円とかじゃないんですか!?」


インデックス「特大の高品質パフェなんだよ!」フフン
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 23:04:30.18 ID:mHKjapWy0
上条「お前……上条さん家の財政事情を知っての狼藉か……?」


インデックス「そんなの知らないんだよ!もう頼んじゃったし!」


上条「いつの間に頼んでるんだよ!?」


上条「うぅ……不幸だ……」



初春「……」


初春「(あの人は確か……)」
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/27(土) 23:06:47.60 ID:n/YJGDNM0
キャーリサ全然出てないよ?
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 23:08:52.36 ID:mHKjapWy0
初春「!」ピクッ


佐天「どうしたのー?初春ー?」


初春「さ、佐天さん、私、少し光明を見つけたかもしれません……」


佐天「!どういうこと!」ガバッ


初春「ま、まぁ見ていてください……!」ニヤリ


133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 23:09:24.82 ID:mHKjapWy0

インデックス「あー……本当においしすぎて天国に行っちゃいそうかも……」


上条「天国とか地獄とかって信じてる点が何やらシスターっぽいな……」


インデックス「私は正真正銘、シスターかも!!」ムキー


一方通行「……ふぁぁ」ネムネム


上条「ほら、もうそろそろ7時半だし、早く食え」


インデックス「私はもっとじっくりじーっくり味わいたいかも!」


上条「今日はカナミンの日じゃなかったのか?」


インデックス「!!!4分ほど待ってほしいかも!!」ガツガツ
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 23:10:59.89 ID:mHKjapWy0


上条「(まぁいつやってるか知らないけど)」


上条「ちょっとトイレ行ってくるわ」ガタッ


インデックス「わかっふぁかも」


【トイレ前】


上条「……サイフの中身は……」チラッ


サイフ「3500円也☆」


上条「……」


上条「今月は、昼飯抜きだな……ははは……」グッタリ


「あ、あのぉ〜」


上条「ん?」


初春「わ、私のこと、覚えてます……かね?」


上条「(は、花飾り!?え、えーと不味い!!俺の記憶にないってことは記憶をなくす前の知り合いってことか!?)」


初春「えっと……覚えてなんか、ないですよね……私なんか……」ジワ
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 23:12:22.82 ID:mHKjapWy0
上条「え!?すいませんすいません!」


初春「……」チラッ


上条「えーっとどこだったかでお会いしたことある方ですよね!?ですよね!?」


初春「あ、ありがとうございます!覚えていてくださるなんて!」パァァ


上条「え?(覚えてねぇ!!け、けど言っておくべきだろここは!)」


上条「い、いや、もちろんですよ(っていうか中学生……だよな?俺何したの?)


上条「えーっと、お名前はたしか……」


初春「初春です!初春 飾利って言います!あの時は、命を助けていただいて本当にありがとうございました」


上条「あ、あぁ初春さん!いやいや何でもないことですよあんなこと!(命!?何やったの!?)」
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 23:12:55.43 ID:mHKjapWy0

初春「と、ところで……」


上条「はい?」


初春「こんなことを頼むのは本当に気が引けるんですが……,少しお願いしたいことがあるんですが……」


上条「えっと、……どうした?(……なんか真剣な面持ちだけど……まさか……今回の関係者……!?)」


初春「あの、ですね……」


上条「はい……」ゴクリ




初春「お金を……貸してくださいませんか!?」パンッ


上条「」
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 23:14:02.85 ID:mHKjapWy0
【散歩道】


佐天「いや〜上条さんが来てくださって本当に助かりました!ありがとうございました〜!」


初春「本当にすいませんです……。お金は今度お会いした時に必ず返しますので〜!」




上条「いえいえ、どうってことないですよ!(さぁて、今日からもやし生活復活かなぁ)」


インデックス「何かとーま、私以外の女の子には優しい気がするかも……」


上条「インデックスさん、私は紳士上条さんですよ?人によって態度を変えるなんて失礼なことはしませんことよ?」


一方通行「……おい」


上条「ん?」
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 23:15:37.49 ID:mHKjapWy0
一方通行「進展どころか手がかりすらねェみてェだが、これからどうするか、てめェは考えてやがンのか?」


上条「……うっ」ギクッ


一方通行「はぁ……日和ってていいンかよ」


上条「そうは言われましても情報も何も無いものでして……」アセアセ


一方通行「……。まァ、なンにしても今の状態を維持してちゃ今後に響く。
明日から徹底的に学園都市を探すしかねェんじゃないかねェ?」


上条「あぁ、今はまだ夏休みだし。明日から本格的に行動に移さないといけなくなると思う」
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 23:16:35.70 ID:mHKjapWy0
インデックス「……??とーま、何のこと?」


上条「(うぉっ!?インデックスがいるのをすっかり忘れてた!)とっ、とりあえず明日もセブンスミストで落ち合おう!」ダダッ


インデックス「え?え?白い人は今日は泊っていくんじ――」


上条「インデックス!そういや冷蔵庫にお前の好きなプリンがあったぞ!早く帰らなくていいのか?!ってかカナミンも!」


インデックス「とーま!そういう重要事項はもっと早く言うべきかも!!」キュピーン


インデックス「じゃーねー!またねー!」フリフリ
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 23:17:44.61 ID:mHKjapWy0




一方通行「……」ポツーン


一方通行「……ッたくどいつもこいつもお気楽で羨ましいこって……」ポリポリ、


「うぅ……」


一方通行「?」


一方通行「なンだ?ベンチに横たわってるやつらは……)」


「……」


一方通行「酔っぱらったアンチスキル共か?」


一方通行「……」
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 23:18:15.49 ID:mHKjapWy0
一方通行「(何が起きているのかはモチロンだが……)」


一方通行「(アイツの言ってた『とあるヤツ』ってのは……?一般人が知りえねェ情報を扱う奴っていうのは間違いない。
つまりは暗部ってわけだ。ッていうことは、アイツは暗部と繋がりが……?)」


一方通行「(……)」


一方通行「あーウゼェ。そンなことどうでもイイだろ、クソが」


一方通行「コーヒーでも買いに行くかねェ」
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 23:19:47.58 ID:mHKjapWy0
「ふわぁ……」ガサガサ


一方通行「……!」キッ


「すっかり辺りも暗くなって……。夜空ってのは万国共通で煌びやかなモノだね」


一方通行「(……こんな夜に……、っつーか、ドレス?なンだコイツ……)」


一方通行「(まっ、俺の知ったこっちゃねェ、か)」スタスタ


「ほら、そこの」


一方通行「……」スタスタ


「そこだよ、お前」


一方通行「……あ?」
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 23:21:21.04 ID:mHKjapWy0
「こんなに暗くなってしまった小道に、麗しき女性を残して立ち去ろうなんて、無粋もいいところなんじゃあないか?」


一方通行「知ったことかよ。……スキルアウトにでも会う前にすぐに帰れ」


「すきるあうと……?それはさっき私に話しかけてきた連中のことを言う俗称なの?」


一方通行「!」
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 23:22:17.79 ID:mHKjapWy0
一方通行「(あそこに転がってるのは酔っ払いじゃなくて……スキルアウトの連中!?)」


「そこらに転がっている小石程度の矮小な人間が、私に触れようとするなんて100万年早いってことだし」


一方通行「てめェ……、誰だァ?」カチッ


「……偶然会ったところで悪い……、いや、光栄なことなの」


一方通行「……(答えねェってことは)」グッ


「清麗青々とした夜空の中、舞踊するのはもう疲れた」


一方通行「(……1日分のストレスをぶっ放しても良いってことだよなァ?)」ニヤァ


「だから、次の演目を貴様にゆだねてみることとしよう――!!」
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 23:25:23.37 ID:mHKjapWy0
【ファミレス】


御坂「いない……」


大手チェーンのファミリーレストランの店内で、御坂美琴は項垂れていた。


黒子「あらら、先に帰ってしまったようですわね。まぁ、これだけ待たせてしまったら当たり前ですの……。
次にお会いした時に謝らなければなりませんわね」


御坂「いや、初春さんと佐天さんだけじゃなくて……、あの人も……」


黒子「先ほどから一緒に走り回っていた方のことですの?喧騒の中で聞くことができていませんでしたが、あの方はどなたです?
何やら気高い雰囲気が漂っていましたが……」
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 23:25:50.33 ID:mHKjapWy0

御坂「それが……」


御坂「私も名前聞いてない……」


黒子「はぇっ!?それではお姉様は何処の何方かも分からない方の道案内をやっていたということですの!?」


御坂「そっ、そういうことになるわね……」


黒子「はぁ……、どんだけお人よしですの……」


御坂「だっ、だってあの人は――!」


黒子「?」
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 23:26:38.29 ID:mHKjapWy0
御坂「(アイツの名前、出してたし……。気になっちゃって……)」


黒子「お姉様?」


御坂「(でも、冷静に考えると確かに私も大概よね……。せめて名前位聞いておくべきなのに……)」


黒子「……!」キュピーン!
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 23:27:33.48 ID:mHKjapWy0

御坂「(でもでも、一度引き受けちゃったからにはどうにかしたいのに……!勝手にどこか行っちゃったし手がかりがない……!)」


黒子「……」ソォ


御坂「(あ、そうだ!お店の人に聞いてみよう!一応っ!もうしかしたら――)」


黒子「……ふぅ」ミミフー


御坂「ひやぁぁっ!?」ゾクゾクッ


黒子「あぁ、お姉様の崇高なお耳に息を吹きかけた常盤台生徒は私だけですのっ!オホホッ!さぁ、それではお姉様、門限もとっくに過ぎてますから早く寮に――」


御坂「……」ビビビッ!!


黒子「おはぁぇえええ!?」ビリビリビリ!


御坂「はぁ……はぁ……何してんのよ!」
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 23:28:10.22 ID:mHKjapWy0

黒子「本日も……気持ちのいい……甘い、悦びの痺れを……ありがとうですの……」ピクッピクッ


御坂「それじゃ、私はもうちょっと探してみるから!黒子は言い訳よろしくねっ!」ダッ


黒子「ちょ、おねぇさまああああ!?」


150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 23:29:41.86 ID:mHKjapWy0
ってことで描き溜めた分が終わってしまったのでまた描いてきますね……。


なるべーくこのSSは矛盾の内容にやっていきたいので、ぜひぜひご指導お願いします〜!

それでは!
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/27(土) 23:32:42.67 ID:nC2kuuAvo
乙~

上条が風斬の様子を二回聞いてるけど大事なk(ry
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/27(土) 23:34:55.98 ID:yEC3vuSeo

ひとつツッコミなんだが御坂が名前知らないのに>>56でキャーリサの名前言ってるぜ
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/27(土) 23:40:49.18 ID:mHKjapWy0
>>151

おぉう……申し訳ないです!以後確認をより強めますね!


>>152

うわぁーお……。ナンテッコタイ……。修正してェェェェ!
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/28(日) 00:37:47.10 ID:7lP+oEUH0
【深夜:コンビニ前】


上条「う〜、夏だからとはいえ、肌着だけでは寒いですなぁ……」ブルブル


上条「しかし……、まさか明日の朝飯の分すら家にないとは……」


上条「おかげでこんな時間にコンビニATMですよ……手数料……」トホホ
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/28(日) 00:38:22.35 ID:7lP+oEUH0
【深夜:コンビニ内:漫画エリア】


御坂「う〜、あの人ったらどこにいるのよ〜……」


御坂「ずっと走りまわってるのにどこにもいないって……」


御坂「やっぱり、どこかホテルに戻ったのかな?それでいいのかな」フムゥ
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/28(日) 00:38:56.44 ID:7lP+oEUH0
「……手数料」ハァ


店員「しゃせー。しゃす、しゃす!」


御坂「……?(私以外にもこの時間に来る人もいるんだ)」


「あれ……ATMさん?私のクレジットカードを飲み込んで……ご反応は?」


御坂「……(聞き覚えのある声だけど、どうかしたのかな?)」チラッ
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/28(日) 00:39:25.42 ID:7lP+oEUH0
上条「えっ、ちょっと!何で画面が一向に切り替わらないんでせう!?」


御坂「(なーんだ、アイツか……。いつもながら可哀想にね)」


御坂「って、ハァ!?」


上条「ん?」チラッ


御坂「あ、あああああっ、アンタ!ここで何やってんのよ!こんな時間に!」アワアワ


上条「何って俺はATMにお金を降ろしに来ただけですけど……?!っていうか美琴さんこそ、確か門限のある寮にお住みでしたよね!?」
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/28(日) 00:40:42.10 ID:7lP+oEUH0
御坂「私のことはいいのよ!!ホンットにアンタはタイミング悪いわね!」ウガー


上条「えええっ!?何で俺はこんなにも理不尽に激昂されてるんですか?!」


御坂「うるさーい!大体、アンタは今日どこへ――」


「ちょっと、営業中なんでぇー、お静かにお願いできますかぁ?」


上条「はい……(俺は何にもしてないのに……不幸だ……)」シュン


御坂「はっ、はい……(しまったー、店内なのすっかり忘れてたぁ……)」カァ
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/28(日) 00:50:48.86 ID:7lP+oEUH0
【一方通行宅】


一方通行「……」


打ち止め「うぅ……こんな仕打ち無いよ……って、ミサカはミサカは悲痛に打ちひしがれてみる……」シクシク


番外個体「おやおやぁ……学園都市第一位は以外にも肉食タイプだったんだね?うぷぷっ」ゲラゲラ


芳川「アッ、一方通行!!とりあえずお茶を用意するから、すぐに席に着くのよ!!」フンフ


キャーリサ「へぇ、ここが日本……いや、日本式のマンションなのか。存外、色んなところからの折衷であるように見えるし」
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/28(日) 00:51:16.91 ID:7lP+oEUH0
一方通行「おい……あの時の約束を忘れてんじゃねェぞ……?」


キャーリサ「約束ぅ……?」


――――――――――――
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/28(日) 00:51:45.93 ID:7lP+oEUH0

一方通行「……(一撃で沈めてやンよ)」ダッ


キャーリサ「運動した後は、ご飯を食べて、早く寝る。これが英国式美容術なの」


一方通行「……」ピタッ


一方通行「……はァ?」


キャーリサ「ってことで、貴様の家に私を泊めるといいの」


一方通行「……(何言ってンだこの女。気でも狂ってンのか)」
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/28(日) 00:52:12.33 ID:7lP+oEUH0
キャーリサ「……?何しているの?早くいくぞ」


一方通行「ちょっとお前ま――」


「あっちでさっき唸り声を上げている人がいたんですよ!!」


「ったく、こんな深夜に人騒がせじゃん!あっちだね!?」


「は、はい!!」


一方通行「……!(黄泉川か……めんどくせェ)」チッ


一方通行「……いいか、俺とお前は完全に無関係だ。それを家のやつらに説明しろ。それが絶対勝つ唯一の条件だ。脳みそに焼き付けろよ?」


キャーリサ「はいはい、わかったの。それじゃ、さっさと出発するの」タタッ


一方通行「……おォ」タタッ


一方通行「……(完全に日和ってるのは、俺だろ……)」ハァ


――――――――――――――――――――
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/28(日) 00:52:54.02 ID:7lP+oEUH0
キャーリサ「りょーかいりょーかい」ヒラヒラ



打ち止め「むむぅ……アナタ、一方通行のなんなのですかぁ!?と、ミサカはミサカはいきなり迫真に迫る!」キャー


芳川「こらぁっ!打ち止め!そういう核心的な部分はじっくりとジワジワ聞いていくのがサディストの精神でしょう!」ゾワゾワ


キャーリサ「うふふ、それはね?」


打ち止め「うんうん!」ワクワク


一方通行「……」
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/28(日) 00:56:20.18 ID:7lP+oEUH0
キャーリサ「嫁」


一方通行「」ビキッ


打ち止め「……」


芳川「……」


番外個体「ぷ……くく……」
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/28(日) 00:56:49.21 ID:7lP+oEUH0
キャーリサ「って言ったらどうするの?」


キャーリサ「普通に迷ってたところをコチラの真っ白いモヤシのような輩が助けてくれただけ。
それ以外のことを想像されると私の立場的にも精神的にもとても迷惑だし」


番外個体「ぷーっ!!わははははっは!!ははっははぁ!そりゃあそうだよねぇ!!私だったらこんなやつの許嫁になったら舌噛み切ってるもん!!」ゲラゲラ


打ち止め「……み、ミサカはミサカはびっくりしすぎてもう寝ちゃう……」フラフラ


芳川「は、はは……。外人さんのブラックジョークって、こういうことのなのかしらね……。あ、打ち止め、おやすみ」


打ち止め「ふぁい……」
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/28(日) 00:57:24.79 ID:7lP+oEUH0
番外個体「ぷーっ!!!打ち止めもどんだけショック受けてるの!!恋愛のレの字も知らない処●の田舎娘ってわけでもないだろうに!!」


一方通行「おい」ゴン


番外個体「っ!?いったー!?……何すんのさ」ギロ


一方通行「……」ギロ


キャーリサ「ほぉ……。これが日本の渋茶か!祖国にはない塩味が効いていてなかなか……!」


一方通行「……はぁ」
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/28(日) 00:57:52.29 ID:7lP+oEUH0
番外個体「……?」


一方通行「俺ァ今日は寝る。ソイツの扱いはテメェらに任せたぜ」ヒラヒラ


芳川「あっ、ちょっと一方通行――って、行っちゃった……」


キャーリサ「〜♪」ズズ


番外個体「……。(……)」


芳川「?どうしたの?」


番外個体「私も寝るねん?芳川も早く寝ないと身体というかお肌に毒だよ?もう年なんだからさっ☆」


芳川「」ビキッ
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/28(日) 00:58:23.51 ID:7lP+oEUH0
番外個体「じゃね〜♪」ヒラヒラ


芳川「お、おやすみなさい……(明日のあの子のご飯はもやし決定)」


キャーリサ「ちょっといい?」


芳川「あっ、はい、何でしょうか?」


キャーリサ「渋茶ついでに、何か適当にご飯が食べたいんだし」
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/28(日) 00:59:31.13 ID:7lP+oEUH0
芳川「え、ええ。もう夜遅いし、出来合いのものでいいのなら用意するわよ?」


キャーリサ「出来合い?出来合いとはなんだ?」


芳川「簡単なものなら、ってことかしら?(金髪に真っ赤なドレス……。やっぱり外国の方よね……)」


芳川「そうねぇ……余り物のハンバーグならあるんだけど……」


キャーリサ「腐れ米国が発端の食べ物など、食べたくはないの」フン
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/28(日) 00:59:56.75 ID:7lP+oEUH0
芳川「(腐れって……)そ、それじゃあ何を……インスタントのラーメンとかならあるわ」


キャーリサ「ラーメン?中国が起源のあれか?以前食べたが妙に食べ辛くて好きじゃなかったし」


芳川「……(思ったよりじゃじゃ馬姫、なのかな)」


キャーリサ「他には何かないの?」


芳川「ちょ、ちょっと待ってね、冷蔵庫の中身を見てみるわ」ガチャ


キャーリサ「!!!」


キャーリサ「そ、それ!!!」


芳川「(急にテンション上がったわね……)な、何かしら?」


キャーリサ「ソーセージ!それでホットドックを作るといいの!」ビシッ


芳川「……(思いっきりアメリカ発じゃないのかしら……)」
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/28(日) 01:03:09.17 ID:7lP+oEUH0
ってことで、明日というか今日は朝からバイトですのでおやすみなさい!



そして寝る前に質問です。

この後、ルートとしては皆さんはどのようなものが希望ですか?

上条×キャーリサ

上条×ヴェント&キャーリサなど……


必ずしもカップリングには限らないと思いますが、とりあえず聞いてみたいです。

今のままで行くと多少の恋愛要素は混じりますが、ガッツリとしたものではなくなりそうですので……。

それでは、明日も秋葉原で元気にバイトってきます!ノシ
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/28(日) 01:04:45.06 ID:k2SHwYsdo

上条×キャーリサで
残ったヴェントは貰って行きますね
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/08/28(日) 01:05:30.88 ID:2h1Z3eyh0
俺も秋葉いってみたいなぁ
田舎もんはつらいぜ
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2011/08/28(日) 01:09:50.12 ID:lcoWa/MAO
>>1

あえての一方通行×キャーリサってのは…

俺以外に需要ないよな…
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/28(日) 01:10:18.77 ID:95NOZQpDO
上条×ヴェントとキャーリサ………ヴェントとキャーリサで取り合いみたいなのを見てみたいっすー
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/28(日) 01:27:32.92 ID:au02JOXl0
>>174
俺書き込んだっけ?
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/28(日) 01:33:33.07 ID:ELke8P6nP
誰も突っ込まないところ突っ込むと
インデックスのとーまとひょーかはそれぞれとうまとひょうか
上条さんが美琴呼ぶときは御坂
あとインデックスがちょっと子供すぎるところと御坂とキャーリサが遠慮無さすぎ通り越して自分勝手なのが気になった
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/28(日) 01:50:31.66 ID:LSm9suB3o
上×キャ
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/28(日) 01:57:25.82 ID:g/rs9w410
>>175
俺がいた

>>177
俺も気になった
>>1よこのあたりも気をつけて
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/08/28(日) 02:07:08.74 ID:QQAvk5Bno
>>175
お前は分かってる
あと打ち止めは一方さんのことを二人称だとあなた、三人称だとあの人
よっぽどのことがないと一方通行とは呼ばないはず
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage]:2011/08/28(日) 02:07:50.61 ID:I6P9KjtF0
確かに、俺もちょっとインなんとかさんとか二次補正がキツく感じたかも

一方さん大好きなので
一方×キャーリサorヴェントのどちらかだとご褒美でs
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/08/28(日) 03:49:32.16 ID:gh631/Ku0
>>174>>181
確かに、意外性が楽しみ。
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/28(日) 04:31:23.70 ID:KLvtG+om0
キャーリサ×ヴェントで
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/28(日) 04:31:26.22 ID:XjCnPugvo
上条×ヴェント&キャーリサで

上条×風斬でも
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/08/28(日) 04:35:06.00 ID:S7YTRiHAO

上条×キャーリサ

上条×ウ゛ェントのどっちかがいいなぁ

あの人には私がいるってミサカはミ(ry
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/28(日) 07:48:35.58 ID:U5re/Kyq0
ヴェント×風斬で
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/28(日) 08:48:19.45 ID:sMOoIjjIO
俺はキャーリサにカプとかいらないな
強いて言うなら騎士団長×キャーリサだけど上条はなんかなあ…
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/08/28(日) 09:30:59.14 ID:SDT4MiZYo
一方×キャーリサと聞いて
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/08/28(日) 14:13:30.89 ID:UxegRjKco
上条×ヴェントと聞いて
はいむらーのヴェントさん設定ラフ見たときはびっくりした
あの奇抜なメイク落としたらマジ美人さん
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/28(日) 17:23:00.51 ID:XfRatGwDO
一方さん
ってかアンチってわけじゃないけど上条さん以外が見てみたい
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/28(日) 19:19:05.38 ID:F4tXxWD50
あえてのキャーリサ×ヴェント
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/28(日) 20:06:20.24 ID:7lP+oEUH0
>>177,>>180,>>181

らららら?了解です―!くっそ……!禁書を3カ月読まずにSS描くからこんなことにいぃ!
貴重なご意見ありがとうです!修正しますね!


ってか色々好みがあって面白いですね!十人十色って言葉は本当に的を射てるって感じますw

ってことで、10時前後まで描き溜めてから投下し始めますね。
できるだけ皆さんのご意向に沿うものにしまっす!
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/29(月) 00:11:07.79 ID:/H+dLjdQ0
【明朝:上条宅】


ヴェント「……」モグモグ


上条「……」ダラダラ


風斬「えっと、えっと……っ」オロオロ


インデックス「もーうムリなんだよぉ……とうま、お肉持ってきても食べきれないよ……」スヤスヤ
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/29(月) 00:12:01.25 ID:/H+dLjdQ0
ヴェント「あー、何か生き返ったよ、ごちそーさん」フゥ


上条「い、いえいえ?上条さんは空腹の恐怖に苛まれている人を放っておくなんてしませんことよ?」


ヴェント「へぇ、何それ?軽い口説き文句みたいなモンなの?」


上条「いや、そういうわけでは……」アセ


風斬「ご、ごめんね?あなたに迷惑をかけるつもりはなかったんだけど……。以前インデックスに教えてもらったのが、ここで……」アセアセ


ヴェント「押し掛け女房で両手に花なんて男としたら夢のような展開だとは思うけどねェ」ウッシッシ
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/29(月) 00:13:19.71 ID:/H+dLjdQ0
風斬「押し掛け女房って……!わわわ、私はぜっ、ぜぜぜぜ、全然そんなんじゃ……!」カァ


上条「はははは……(乾いた笑いしか出てこねえぞ……どういう状況だこれ……)」


上条「(御坂には今日は誰か連れてくるから寮にいろって弱監禁まがいな命令を受けるし……)」


上条「(朝目覚めたら『何か食べ物があるんなら頂きたいんだケド』だし……)」


上条「不幸だー……」ボソッ
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/29(月) 00:13:56.77 ID:/H+dLjdQ0
ヴェント「しっかし話しには聴いていた日本の味噌汁ってやつは美味いもんだ。腐ってるとは思えないね」


風斬「あーっ、お豆が好きな感じなんですか?」


ヴェント「ん?いや、とりわけ好きってわけでも無かったけど……。これは見なおしちゃったね」


風斬「それでしたら納豆も美味しいですよっ!今度ぜひっ!」
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/29(月) 00:14:38.25 ID:/H+dLjdQ0
ヴェント「それって結構海外でも話題なんだけど、『臭い豆』でしょ?臭いってだけでやっぱり気が引けて来るんだが……」


風斬「うー、そんなことはないのでぜひ食べてみましょう!か、辛子とか入れるともっと美味しいんですから!」


ヴェント「へぇ、アンタはどうなんだ?」


上条「……へ?!もも、もちろん上条さんは納豆も味噌汁も大好きな純正日本人でありますよ!」


ヴェント「へぇ……」フーン


上条「……ははっ」


上条「……(何このアットホームな会話……)」
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/29(月) 00:15:06.08 ID:/H+dLjdQ0
インデックス「……おはようとうまぁ……」ムニャムニャ


風斬「……っ!」


上条「い、インデックス……(この状況の説明しろって言われてもできねぇぞ!?)」


風斬「おはよう」ニコッ


インデックス「……?おはよー……ひょうか…………ほぇ!?」ガバッ


インデックス「なななな、何でひょうかがここに?!って言うかもう一人スゴイ人がいるかも!!」


上条「」チーン
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/29(月) 00:18:14.67 ID:/H+dLjdQ0
風斬「私、ちょっと外出てきますね?」ボソッ


上条「えっ?」


風斬「その間に、ヴェントさんのお話聞いてあげてください」ボソッ


上条「話しって……」


風斬「ねぇ、良い天気だしっ!朝のお散歩しに行かない?」


インデックス「え?え?お散歩?」タジタジ


風斬「うん!一息つきたくって!一緒に行ってくれる?」


インデックス「い、行くのはいいんだけど、とりあえずお腹空いたかも……」グゥゥ


風斬「それなら散歩ついでにどこかによって来よっか!」グイ


インデックス「ほぇ!?ちょ、っちょっとひょうか?!私まだ何も着替えてないかも――」


風斬「それでは、行ってきます」ニッコリ


上条「お、おう……?いってらっしゃい」


風斬「……!」グイッ


インデックス「ひょうかあああぁぁぁ――着替えさせてほしいかもぉぉお……」ビェェ
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/29(月) 00:19:15.94 ID:/H+dLjdQ0
バタン


ヴェント「……」


ヴェント「禁書目録も大概ってやつだねぇ」フーン


上条「(風斬……ほんっとーにお前は出来る子過ぎる……。今度お礼をしなければ……っていうかアイツはあんなに強引なやつだったか?)」
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/29(月) 00:19:47.95 ID:/H+dLjdQ0
ヴェント「……っさて」フゥ


ヴェント「本題だ」


上条「っ!」ビク


ヴェント「おぉっと、勘違いするなよ?ここで一戦交えようとか、そんな自殺まがいのことはする気はサラッサラないね」


上条「……」


ヴェント「第一、『神の右席』は解散したんだ。今の私はどこにも所属してないプー太郎みたいなモンさ。しかも一人は能力を失い、一人は死に、一人は行方不明」


ヴェント「そんな奴らが何か事を起こそうったって、先は見えてるさ」
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/29(月) 00:20:15.72 ID:/H+dLjdQ0
上条「そっ、それじゃあ……?」


ヴェント「あぁ、それなんだが」グイッ


上条「へっ?」グッ


ヴェント「よいしょっと」


上条「ちょっと何で押し倒されてるんでせうか!?」


ヴェント「……」ニヤッ
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/29(月) 00:22:22.31 ID:/H+dLjdQ0
>>201

ヴェント「第一、『神の右席』は解散したんだ。メンバーが揃っていたとしてもとしても、一人は能力を失い、一人は死に、一人は行方不明。
それでさえ頼りねぇってのに今は散り散り。今の私はどこにも所属してないプー太郎みたいなモンさ。」



ですね、すいません!
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/29(月) 00:24:08.79 ID:/H+dLjdQ0
ってことで本日はこんな感じで失礼します。


風斬が上条を何て呼ぶかわかんねええええええっていう>>1でした……。

それでは!明日もバイトってきますぁ……!ノシ
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/08/29(月) 00:51:05.36 ID:HYVm5b44o
くそ、生殺しかよ…
乙乙

>>175が見たいな(チラッ
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/29(月) 01:14:48.20 ID:B92N7jtx0
ま た 生 殺 し か

乙。俺は上斬でも上ントでも上リサでもご飯三杯美味しく頂ける人間です
てか本編でもそうだけど風斬ってほんと出来た娘だよなぁ
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/29(月) 04:36:37.11 ID:h6U/9RZBo
上条×ヴェント

上条×キャーリサ

上条×風斬

どれでもいけるぜ
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/29(月) 06:47:48.85 ID:SVX4ExM1o
そして最終的には
ヴェント×キャーリサ×風斬か
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/29(月) 08:54:26.06 ID:OVifIIjQ0
>>169
ハンバ−グは、ドイツ起源で、

ハンブルグステ−キと呼称されたと思う。

ハンバ−ガ−はU.S.でOKだよ。
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/29(月) 22:40:25.06 ID:/H+dLjdQ0
>>209

何だと……;

以前、アメリカが牛以外の何かの肉を野菜と丸めて焼いたのが起源って聞いたのに……嘘でしたか!

了解です!ありがとうです!また一つ賢くなりました!

ってことで遅くなりましたが今から描き溜めて12時過ぎくらいから投下します!よろしくお願いします!
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/30(火) 00:32:31.05 ID:q/OfIGzn0
申し訳ないです……描きだめがなかなかうまくいかないので明日改めて投下しますね……。

待ってる人はいないでしょうが暇つぶしに読んでくださっていたらすいません!できるだけ早めにUPしますね!
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/30(火) 01:06:43.93 ID:KJL+YodDO


見てる人はいるし楽しみにしてる人もいるぞー
焦らずに時間出来た時に投下してくれー
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/08/30(火) 04:53:24.53 ID:CqQN2YY10
>>211連絡乙
キャ−リサ様は描き方が難しいと思う、
だが、そこが楽しみ、期待している。
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/30(火) 10:03:52.86 ID:/veDhq39o
何故一つのルートにこだわろうとするのか…
キャーリサ様もヴェントも俺得だからルート分岐で全部書けばいーの
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/31(水) 01:39:43.85 ID:bDcAs8rK0
>>212,>>213

うぉぉ……ありがとうございますー
それではもうしばし自己満足の世界にお付き合いください!


>>214

全ルートだと……。
希望が多そうでしたらやってみようかしら(ぇ

ってことで、今日はPCに触れなかったので、結局は昨日の分のみ投下しますね。

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216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/31(水) 01:41:07.10 ID:bDcAs8rK0
同刻:一方通行宅】


チュン...チュンチュン...


一方通行「……」


一方通行「……」ムクッ


一方通行「……(朝、か……)」ネムネム
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217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/31(水) 01:46:15.40 ID:bDcAs8rK0
一方通行「……ふぁ」アクビ


一方通行「……(「学園都市に嫌な空気が流れてるかもしれない」か……)」


一方通行「……(ンとは学園都市なんてもん、どうなってもいいコトなンだが……)」


一方通行「……(……)」


一方通行「……だりィ」ボリボリ
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218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/31(水) 01:47:54.89 ID:bDcAs8rK0
一方通行「……とりあえず起き――」モニッ


一方通行「……」モニュモニュ


一方通行「……?」チラッ

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219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/31(水) 01:48:27.90 ID:bDcAs8rK0



キャーリサ「……ふにゅ」スヤスヤ




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220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/31(水) 01:49:45.36 ID:bDcAs8rK0
一方通行「……(……ア?)」


一方通行「……(……)」


一方通行「……芳川、三往復ほど天国へのキップをプレゼントしてやン――」


打ち止め「おっはよーーー!!ってミサカはミサカは元気溌剌な顔を貴方に見せつけに来た――」バターン


キャーリサ「……カーテナ・セカンドに代わる武器は……ホットドックだったし……」ムニャムニャ


一方通行「」


打ち止め「……ほぇ?」

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221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/31(水) 01:50:14.03 ID:bDcAs8rK0
一方通行「……」


一方通行「……(あー、なンつーか)」ボリボリ


打ち止め「……ふぇ」ジワッ


打ち止め「うわあああん!浮気者ォォォオ!ってミサカはミサカは悲劇のヒロインんんん」ビェェェ


一方通行「……朝からはしゃいでンじゃねェ、ガキが(芳川、6往復だわ)」テクテク
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222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/31(水) 01:51:29.59 ID:bDcAs8rK0
―――――――――――――――――――


冥土返し「あー、こりゃ少し膿んでるねぇ。結構痛かったんじゃないかい?」


ヴェント「おー痛かった。それも泣くほどねぇ」ケラケラ


冥土返し「素直で結構。こっちである程度の処置はできるけど、君に何よりも必要なのは絶対安静だからね。
舌を酷使したりはしないこと」


ヴェント「舌を酷使って……。日本ではもっとそういうデリケートなコトを穏やかには言えないワケ?つーか酷使することあんの?舌なんて。
教えてほしーなァ私ってば」キャハ
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223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/31(水) 03:08:18.93 ID:bDcAs8rK0
冥土返し「例えば、普通ではあるはずのないアクセサリを舌につけるとか、かな」


ヴェント「……!」


ヴェント「……」チッ


冥土返し「あからさまな拒否反応だね……」
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224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/08/31(水) 03:10:06.71 ID:bDcAs8rK0
申し訳ないです……かなり今描き溜めてきたんですが、何分今日は疲れ果てていたので最早眠さがピークですんで
寝ますね……。


あと、トリップをつけましたので僕と言う判別をトリップにて付けてもらえたらなあと思います。

それとルート分岐の件につきましては、要望が多いようでしたらやろうかなと思います!


それでは!また明日起きたら即投下し始めます!ワッフルワッフル!



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225 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 03:10:55.03 ID:bDcAs8rK0
忘れていた……!トリップは↑ですのでよろしくです!

それでは本当におやすみなさい!
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226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/08/31(水) 03:17:06.73 ID:GgUlBTIZ0
乙。待ってる。一方さんそこ変われ。
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227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/08/31(水) 05:38:19.34 ID:HtB3X1xp0
はやくキャーリサと御坂と上条さんの修羅場かけ
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228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/08/31(水) 07:23:28.10 ID:OosxiEWl0
まさかキャーリサ様のスレがきてたとは・・・
支援
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229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/31(水) 08:23:14.21 ID:8HpomhDe0
>>1
>>221えらいこっちゃwwww
責任を取るのが、漢

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230 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 12:12:45.39 ID:bDcAs8rK0
おはようございますっ!
ってことで投下始めますね!ちなみにちょっと納得いかない内容かもしれませぬwww
でもストーリーを円滑に進めるために仕方ないとして生温かい目でよろしくです……汗

それでは、始めます

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231 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 12:13:43.14 ID:bDcAs8rK0
ヴェント「あぁ、イヤだね」


冥土返し「……嫌がる理由を聴いてみてもいいかい?」


ヴェント「理由?んなもんは無いね。ただ他人から命令されるのはあまり好きくないんでね。
薬で治るもんならそれでいいだろう」


冥土返し「……ほう」


ヴェント「ってなわけで、早めに処置を済ませちゃってくれないかな?何分、そこまで暇な身ではないんでね」
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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232 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 12:15:06.59 ID:bDcAs8rK0
冥土返し「そうかいそうかい。ほらほら、あっちに更衣室があるから、早急に外してくるように」



ヴェント「はぁ?アンタは私の話しを聴いていたのか?何でそんなコト――」


冥土返し「早くしなさい」



ヴェント「!」

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233 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 12:16:41.82 ID:bDcAs8rK0
冥土返し「ちなみに僕はね、患者のことを治せるんじゃない。治したいんだ。
だから、その為にできることは必ずやるよ。必ずね」


ヴェント「……」ポカーン


冥土返し「それじゃ、わかったら早くしてくれ。他の患者もいるんでね」


ヴェント「……」

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234 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 12:17:11.52 ID:bDcAs8rK0
ヴェント「……(アイツといい、このおっさんといい……。和人っていうのはいちいちお節介なやつが集ってやがる。
面倒くせえなホントに)」


冥土返し「どうかしたのかい?体調が悪いのであればそちらの方の診察も行うけど?」


ヴェント「……ふん」スタスタ


冥土返し「(……ふむ)」

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235 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 12:19:48.60 ID:bDcAs8rK0
冥土返し「(やっぱり、彼女は学園都市の人間ではないねぇ)」


冥土返し「(……独特の服装、雰囲気。あれは間違いなく科学の者ではないからね)」


冥土返し「(まぁ、そんなことは医者である僕には何ら関係ないことなのだがね)」フッ


冥土返し「さて、今のうちにこの書類をコピーでもしてしまうか……」ガチャ
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236 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 12:22:56.42 ID:bDcAs8rK0
上条「……」ズーン







冥土返し「!」ビクッ


上条「……」ズーン


冥土返し「……なんだ、君か。いやはや、老体をあまり驚かさないでくれたまえよ」
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237 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 12:23:28.59 ID:bDcAs8rK0
上条「……あぁ、おはようっす……」


冥土返し「おや、随分暗いようだが……どうかしたのかね?体調でも悪いのかい?」


上条「いやいや……上条さんはすこぶる快調ですので、お気になさらず……」ズーン
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238 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 12:25:13.61 ID:bDcAs8rK0
冥土返し「そうかい?それだったらいいが……。くれぐれも病院内で倒れるなんて昼ドラマみたいな展開はよしておくれよ?今時B級ネタにすらならないからね」


上条「……はい、大丈夫ですよ〜……」


冥土返し「それじゃ、僕は行くからね、君の連れてきた女性、もう少ししたら診察も終わるから少しだけ待っていてくれたまえ」スタスタ


上条「……」


上条「……はぁ」

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239 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 12:28:21.21 ID:bDcAs8rK0
――――――――――――――――――


上条「(ま、まさか……罠!?しまった……馬乗りになってる今の状態じゃ、もう逃げ切れない……!)」


ヴェント「……」


上条「(し、死ぬ……!?)」


ヴェント「……案内しろ」グイッ


上条「……へ?あっ、案内って?(ナ、ナイフ……!)」

自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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240 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 12:31:15.96 ID:bDcAs8rK0
ヴェント「恍けてるんじゃねぇ。お前と共にロシアの上空から落ちたはずの奴だよ」


上条「……!」


ヴェント「漸く察したかい。そうだよ、フィアンマだ。アイツは今どこにいる」


上条「……復讐か?」
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241 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 12:35:27.32 ID:bDcAs8rK0
ヴェント「復讐?……ククッ」


上条「?」


ヴェント「あァ、そうだよ、復讐だよ。アイツにやられた背中が痛い、アイツにやられた顔が痛い、アイツにやられた舌が今でも疼いていやがる」


上条「……」
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242 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 12:36:23.57 ID:bDcAs8rK0
上条「?」


ヴェント「あァ、そうだよ、復讐だよ。アイツにやられた背中が痛い、アイツにやられた顔が痛い、アイツにやられた舌が今でも疼いていやがる」


上条「……」


ヴェント「ただ、それ以上に、アイツに居場所すら取られたコトに腹が立つ。一方的な作戦に走り、勝手に失敗。要人殺害まがいのことまでして
全てを砕き去ったアイツの存在自体がもはや気にくわねェんだ」


ヴェント「だから、生きているのなら――」
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243 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 12:37:32.34 ID:bDcAs8rK0
上条「……知らない」


ヴェント「……はァ?」


上条「俺はちょっとした事情があってアイツより帰還が遅れた。
だからアイツが生きているのか、死んでいるのか。どこにいるのか、何をしているのかなんて、
少しも知らない」


ヴェント「……下手な嘘こきやがってるんなら、関心しないねェ」ググッ
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244 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 12:39:03.60 ID:bDcAs8rK0
ヴェント「テメェがフィアンマをのしたって情報は得ているんだ。……知っていること、洗いざらい吐いた方が身のためだよぉ……?」


上条「……だけど、俺がフィアンマに対して言えることは一つだけあるんだ」


ヴェント「……?ほ〜ぉ、それは?」


上条「俺は、アイツに『やり直せ』と言った。そしたらアイツは笑ってくれたんだ。勝手だけどさ、それを俺は承諾と受け取ったんだ」


上条「だから、俺はお前がアイツを殺しに行くって言うのなら。止めなきゃいけない」
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245 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 12:43:45.98 ID:bDcAs8rK0
ヴェント「……」ポカーン


ヴェント「……ひゃっ、ひゃはははははははぁ!!!」


ヴェント「ほーう、私が手首を数cm捻っただけできったねぇ赤いモン撒き散らして逝っちまう状況にいるやつが、
何をほざいているのか。笑いが止まらないよォッ!」


ヴェント「しかも『笑ってくれた』だァ!?そんなコトで、そんなコトでアイツが改心したって証拠になるのか!?アァ!?」


ヴェント「以前と言い今この時といい!!テメェは世の中を甘く見てるんだよ!!さっきのアイツも!!!私がちょっと涙を見せてチョロまかしたらすっかり信じ込んでここまで案内してくれちゃってさァ!!
大体、フィアンマだってテメェのこと殺そうとしたんだろうが!!何ヒーローぶってんだ!聖人君子きどんじゃねぇっての!!」
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246 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 12:46:52.04 ID:bDcAs8rK0
上条「……(風斬……)」


ヴェント「それで何?ご飯までごちそうになって?終わって私が馬乗りになって?一飯の恩に気持ちイイことしてくれるとか勘違いしちゃってんじゃねェのか!?」


ヴェント「いいから、知ってることを教えろってんだよ!」ジャラッ


上条「……!」

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247 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 12:47:31.56 ID:bDcAs8rK0
上条「……」


上条「……あぁ、殺してもいい」


ヴェント「……!」


上条「俺を殺したければ、殺してもいい。どうせ知ってることなんて何もねぇしな」


上条「ただ、ちょっとだけ待ってほしい」


ヴェント「……!ちょっとさっぱり意味がわからねえんだが……。
諦めてんのか命乞いしてんのか、どっちなんだてめぇは!?」

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248 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 12:48:40.46 ID:bDcAs8rK0
上条「お前の言い分だと、フィアンマを倒した後のお前はどうなる?」


ヴェント「……!!!」


上条「フィアンマを追いかけて、殺して。その後は?復讐を遂げて残るのは何だよ?
大きな惨めさとちっぽけな達成感、それだけだろ?
それに例え見つけたとしても。お前がアイツに勝てる可能性だって、そう高くはない、違うか?」


上条「そんなことをしたところで、絶対にお前は幸せになれない」


ヴェント「っこの……!」バキッ

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249 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 12:51:25.87 ID:bDcAs8rK0
上条「……っが!」


ヴェント「知った風な口を聴くんじゃねえ!減らず口叩いている暇があったら少しでも犬っころみたいに尻尾振って私のご機嫌でもとってりゃいいだろ!」


ヴェント「大体、私が幸せか幸せじゃないかって?くはっ、笑わせる!そんなことなんで他人のテメェにわか――」


上条「……知ってるよ」


ヴェント「!?」ビクッ
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250 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 12:52:55.97 ID:bDcAs8rK0
上条「お前が味噌汁をマジで好きなのは知ってる。風斬をだましてたとは言え、あの時風斬と話してたお前は、退屈してなかったってことも知ってる」


ヴェント「はっ、はァ?はひゃ、はっははははは!なーにを言っている?もういい、もう殺す、もう決めたよ!
せめてもの土産だよ、てめえが天国に落ちれることをいの――」


上条「そういう暮らし、すればいいんじゃねぇのかよ?」


ヴェント「……っ!?」


上条「何でまだ自分は暴力とか魔術とか結社とか復讐とか、そんなちっぽけなモンに囚われてると思ってるんだよ!?」
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251 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 12:55:17.69 ID:bDcAs8rK0
上条「いいじゃねぇか!!普通に朝、味噌汁飲んで、友達と話して、好きなことして!!それって、権力とか復讐とか、そんなものが代替できるもんじゃねえだろ!!」


ヴェント「……」


上条「お前の計画は、根本から大事なもんが抜けている」


上条「お前自身が、幸せになるって言う、結末だよ」


ヴェント「……そんなもん、私は求めちゃいないし、考えてもいない。お前の勝手な考えを私に押し付けるんじゃねえ」ブシュ


上条「……っ!!それじあダメだろ!!考えるのをやめちゃだめなんだよ!!
一生懸命に頑張って、得るものこそ勝ち取るっていうんじゃねえのかよ!?
お前の嫌いな『負け』って言葉しか、今のままじゃ出てこないんだ!!」


ヴェント「……」
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252 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 12:57:24.51 ID:bDcAs8rK0
上条「一回さ」


上条「普通の暮らしも、してみてから考えてもいいんじゃないかと思う」


上条「俺、バカだからどうやってとか言えねえけど。手探りで、時間がかかっても、
それで本当の答えを見つけることができたら、それが『幸せ』何じゃねえか、って思うからさ」


上条「お前も、最初からあきらめずに、やってみろよ、ヴェント」


ヴェント「……!!」
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253 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 12:57:55.73 ID:bDcAs8rK0
ヴェント「……っ」


ヴェント「……ぷっ」


ヴェント「……ぷは、はひゃはははははっはは!!」


ヴェント「アンタ、自分が今何を口走ってんのかわかってるぅ!?末代まで残るレベルのはっずかしーい言葉、言っちゃってるんだよ!?
私だったら一目散にここから逃げ出してるよォ!!」

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254 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 13:00:19.54 ID:bDcAs8rK0
ヴェント「……はぁ」


ヴェント「普通って、何だよ」


上条「……」


ヴェント「私にとっては、弟が消えたあの日から、これが普通だ。誰かを追って、仕留めて、帰って、それで飯を食ってきた」
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255 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 13:01:58.56 ID:bDcAs8rK0
ヴェント「……アンタの言う道だってね、悪くはないかもしれない。
ただね、それをするには、場所だって、用意だって、たくさんいるんだ。
簡単なことじゃない。」


ヴェント「力を捨てるってことは、勇気だって準備だって、たくさんいるんだよ。
それができないガサツな私じゃ、どうあがいたって――」


土御門「それなら〜」パシッ


ヴェント「……!?」


土御門「オススメの方法があるんだにゃ〜ん?」ドッ
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256 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 13:03:20.58 ID:bDcAs8rK0
ヴェント「っぐぅ!?」ズドン


上条「つ、土御門!?」ガバッ


土御門「いや〜上やん、相変わらずにお人よしっぷりに俺はほとほと呆れちまったぜぃ」


上条「うるせえ!それより何でお前――」
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257 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 13:04:24.29 ID:bDcAs8rK0
土御門「……しっ」スッ


上条「……!」


土御門「ヴェント」


ヴェント「ゲホッ!!ゲホッ……アァ?何だい?後ろから女の鳩尾に蹴りを入れるヤンチャ坊やァ……?
テメェも切り刻まれにきたってのかぁ?それとも魔術がお好み?
どちらか好きな方を選べよコラ!!!」


土御門「お前の言った、準備も、勇気もどっちとも必要ない」


ヴェント「――!」
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258 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 13:04:50.54 ID:bDcAs8rK0
上条「っちょ、土御門っ!?」


土御門「上やんのところに居ればいい」


ヴェント「……はぁ?」


上条「」


ヴェント「アンタさ、サディズム極めてる上に頭までイカれちゃってるワケ?
今まさに殺そうとしてた相手の所にいろって、どういう了見だ?!」

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259 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 13:05:20.58 ID:bDcAs8rK0
土御門「行くところもない、準備も、ないんだろ」


土御門「それだったら、できることは一つ、だと思うけどにゃーん?」


ヴェント「……!」


土御門「ここまで来て、自分の幸せを説いてくれた人の元にいる以上に良い道なんて、早々見つかるもんじゃないって言うのが
俺の意見ですたい」

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260 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 13:06:25.66 ID:bDcAs8rK0
土御門「しかも、殺されそうになったなんて言ったら、上やんの周りには以前敵だった人間、上やンを殺そうとした人間なんてたくさんいるにゃ〜」ケラケラ


上条「(それ笑えねぇ)」


土御門「だから、お前は自分の気持ちに聴いてみたらいいんじゃないかにゃ?」


ヴェント「……」


土御門「俺はお前に何があったとか、どういう事情があるかなんて、これっぽっちも知らないが、ね」


土御門「まぁ、俺が言いたいのは」

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261 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 13:07:03.68 ID:bDcAs8rK0
土御門「ウダウダ悩んでる暇があったら先に進む努力でもしやがれってこと」


ヴェント「!!」


土御門「か、にゃ〜ん?」


ヴェント「…………」


土御門「それじゃ、上やん、俺はお暇するぜい」スタスタ

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262 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 13:07:30.13 ID:bDcAs8rK0
上条「お、おう……」


土御門「あっ、そうそう上やん、最後に一つ」


上条「ん?」


土御門「今回俺がここにいるのは不法侵入じゃなくて鍵掛かっていない上に扉まで開きっぱなしで声がガンガン聞こえてたからだにゃー?」ニャハハ


上条「……あ(そういえば風斬が出て行って……それっきりか)」


土御門「それじゃ、ほんとに失礼するぜぃ。ばはーい」ガチャ バタン
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263 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 13:10:18.11 ID:bDcAs8rK0
上条「……」


ヴェント「……」


上条「…………俺は、別にかまわない」


ヴェント「……!?」


上条「お前がいても、全く問題はない。ただ、それをするなら、どうしてもお前自身の『やりたいって気持ち』が必要なんだ」
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264 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 13:10:44.83 ID:bDcAs8rK0
上条「それを決めれるのは世界でただ一人、お前だけだ」


上条「さぁ、どうする。もしここでお前が復讐なんて道をまだ選ぶんだったら」


上条「俺はその幻想を全力でぶち壊す!!!」


ヴェント「……」


ヴェント「…………はぁ。わっけわからねえよ、ホントに」


上条「?」
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265 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 13:11:33.86 ID:bDcAs8rK0
ヴェント「フツーさ、何で親身になれるわけ?何で話を聞いてやろうって思えるわけ?」


ヴェント「そういうことされるとさ、こっちが普通なのになぜか悪いのはこっちだって、思えてくるじゃねえか」


上条「うっ……すいません……」


ヴェント「……ぶっ、ぶははは!!!」


ヴェント「謝ってんじゃねえよ、ンとに意味分かんないねお前は」


上条「……いや、確かに考えてみたら俺が特殊なだけなのかもしれませんので……」
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266 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 13:12:00.42 ID:bDcAs8rK0
ヴェント「……んじゃ、飽きるまで居座らせてもらおうかねぇ」


上条「あぁ、そうしろそうしろ……って本当でせうか!??!」


ヴェント「ん、あくまで『飽きるまで』だがね。それが明日か、今日か、いつになるかはわからないけどねぇ」ケラケラ


上条「でも……いいのか?のっぴきならない理由だって……」


ヴェント「あぁ?あんだけ強引に誘っておいて、今更なんだ?やってるだけやってみるんだよ。
つまらなかったら、即おしまいの体験コースさ。それだけの話しじゃねえか」
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267 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 13:12:28.39 ID:bDcAs8rK0
上条「そうか……。それでもさ、良かった、良かったよ」ホッ


ヴェント「……!(コイツは何でホッとしてやがんだ……?本当に私には理解不明な構造してやがる)」


上条「って、何をするよりも前に部屋の片づけしないと……不幸だ……」


ヴェント「……その前に、ちょっといいカナ?」
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268 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 13:13:43.67 ID:bDcAs8rK0
上条「ん?」ガサゴソ


ヴェント「それ……私が付けた、ソイツさ」スッ


上条「あ、あぁ、この程度、別に……」


ヴェント「病院に行って、見てもらうか」


上条「病院……?」


ヴェント「ついでに、私のも、ね?」ケラケラ





土御門「(いや〜上やんのフラグ体質ここに極まれり!ですた〜い!これはまた面白くなってきたにゃ〜!!ぐふ、ぐふふふふふっ!!)」


―――――――――――――――――――――――――

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269 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 13:14:11.25 ID:bDcAs8rK0
上条「(そんなこんなで、朝から病院にいるわけですが……)」


上条「(俺は殺されずに済んだし、ヴェントはとりあえずは行き止まってくれたのはいいんだけどさ……)」


上条「(それは本当にいいんだよ!?いいんだけどさ!!)」


上条「(うちに三人分養うお金なんてねぇぇぇぇぇええええ!!)」ズーン


上条「(っていうか、まず寝床すら確保できるのか……!?布団も送ってもらわねえと……)」


上条「(インデックスにもどう言えばいいのか……。うぁぁ……問題が山積み過ぎる……!」


上条「不幸だぁぁああああ……」ズズーン
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270 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 13:18:43.61 ID:bDcAs8rK0
ってことで、描き溜めた分終了です〜!!

いや〜、キャーリサスレなのにヴェントをすんなり居座らせるにはイチイチこんなイベント用意しないといけないとは……。

矛盾のないSSってのも難しい……。


ってことで、次回以降はキャーリサ主体が続くと思いますのでよろしくお願いします〜!

お目汚し失礼しました〜!

ではでは!また描き溜めてきます!
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271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/31(水) 13:28:19.57 ID:1wMsin7DO



ウ゛ェントなら避けて通れない内容だもんな………
展開期待
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272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/08/31(水) 20:23:29.51 ID:2oADuMSAO
いまさらだが上×キャ×ヴェを期待だ
そして>>1
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273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/08/31(水) 20:39:51.32 ID:9KA4WUr80
>>1
上条×キャ−リサは既にある良作SSと異なるのであれば良いのだが。
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274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/08/31(水) 20:52:33.23 ID:7mzeVFeBo
>>273
あれは良いものだった
二人のいちゃつき振りが最初期からあそこまで発展するとは思わなかったし
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275 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 23:18:06.97 ID:bDcAs8rK0
こんばんは……!
30分で描き溜めたちょっと手抜きチックなストーリーになっちゃいましたが投下します!今日は眠くないので深夜まで描く……!

……描けたらいいなぁってことで投下始めます!


>>273

むむ……ご期待に添えるように頑張ります……!
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276 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 23:20:08.59 ID:bDcAs8rK0
【一方通行宅】


キャーリサ「ふわぁ……。よく寝たし……」ネムネム


キャーリサ「……?」


キャーリサ「昨日はココに白もやしが寝ていた気がするんだが……」


キャーリサ「っと、言うより今は……あぁ、もう10時過ぎか……私ったらどれだけ寝てるの……」テクテク
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277 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 23:25:19.26 ID:bDcAs8rK0
キャーリサ「まぁ、昨日は久々の休暇でもあったし……はしゃぎすぎたのかもしれないな……」


キャーリサ「……」ガチャ


シーン...


キャーリサ「……?」


キャーリサ「……誰も、いない?」チラッ
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278 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 23:27:57.70 ID:bDcAs8rK0
キャーリサ「机の上に描き置きがあるの……」


キャーリサ「『私は仕事だから先に出ているわね。ここの鍵も置いておくから自由に出入りしていいから。
P.S.朝食は冷蔵庫の中にピザトーストがありますのでぜひ食べてね』」



キャーリサ「見ず知らずの人間一人に留守番させるなんて、日本人は何て不用心なの……」


「……それはてめェも同じことだと思いますけどねェ」

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279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/31(水) 23:28:32.17 ID:bDcAs8rK0
キャーリサ「!」サッ


一方通行「……漸くの起床ですかィ」ファァ


キャーリサ「女性の独り言を聴くなんて、あまりいい趣味だとは思えないし……」


一方通行「あァ?俺がいたところにテメェが勝手に来たんだろうが。状況を豪快に履き違えてんじゃねェぞ」


キャーリサ「……」イラッ

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280 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 23:29:01.85 ID:bDcAs8rK0
一方通行「……」


キャーリサ「……まぁいいの。日本の男なんて所詮は何ら気にせず女性を殴るような男ばかりなの」


一方通行「……何言ってるか分かんねェが、それは大いに偏見だと思うがねェ」ヤレヤレ


一方通行「ツーか、そのだらしねェ格好、なんとかならねェのか」


キャーリサ「今の私のどこがだらしないんだし」


一方通行「いやァ、いくらなんでも女だったら男ン前ではもうちょっと気にするもンなんじゃねェの?
俺は別にどうでもいいがなァ」

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281 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 23:29:30.21 ID:bDcAs8rK0
キャーリサ「?……だから、何を言って(イギリス王室ご用達の布店からのオーダーメイドドレスをコイツは……)」チラ


キャーリサ「……へ?」チラッ


❤下着only(桃色)❤


キャーリサ「……」
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282 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 23:30:09.48 ID:bDcAs8rK0
キャーリサ「……」キッ


一方通行「……」


キャーリサ「……こ、これは誰の仕業なの……」ババッ


一方通行「さァてねェ?俺が朝起きた時にはいなかったクソ女二人の仕業かもしれませンねェ(まぁ十中八九面白がったアイツらの仕業以外に無いだろうが……)」
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283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/31(水) 23:30:34.34 ID:bDcAs8rK0
キャーリサ「……この私にこの恥辱……。生かしておけないし」


一方通行「へェ、こんなところでてめェと意見が合うとはよォ。っつーか、早く着変えた方がいいと思うンだが」


キャーリサ「着るものなんて、ドレス一着しか持ってきてないし(どーせ日帰りの予定だったし……)」


一方通行「……そンなこと言ったって、俺は何もでき――」チラッ
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284 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 23:33:10.97 ID:bDcAs8rK0
一方通行「……そンなこと言ったって、俺は何もでき――」チラッ


一方通行「……あー」ボリボリ


キャーリサ「……?どうかしたの?」


一方通行「……クソ女は、それもちゃんと見越してくれてるみたいだがぜェ……」ケラケラ


キャーリサ「へ?」チラッ



❤フリフリスカート&今年イチオシ☆のキャミソール❤



一方通行「……お礼ならクソ女に直接頼むぜ?」


キャーリサ「……」


キャーリサ「(……一宿一飯の恩義…………では到底賄い切れない侮辱だし……)」コク
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285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/08/31(水) 23:35:26.10 ID:bDcAs8rK0
―――――――――――――――――――
【散歩道】


キャーリサ「ちょ、ちょっと待って……!」


一方通行「……お前、何で杖ついて歩いてる俺よりおっせェんだよ」


キャーリサ「だ、だって……!」


キャーリサ「日本人はこんな薄着で外に出歩くのが平常なの!?足元がスースーして、とてもじゃないけど
早く歩けないし!」
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286 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 23:36:04.68 ID:bDcAs8rK0
一方通行「昨日はテメェの方が俺は急かしてたじゃねェか……。つーかあんなゴワゴワしたモン着るよりはそっちの方が動き易いと思うんだがねェ……」


キャーリサ「……貴様は、『着慣れ』って言葉と『気遣い』って言葉が辞書にはないのか」


キャーリサ「……っていうより、着いてこいって促したのは貴様のはずだし!!もう少し何かあってもいいと思うんだが……」
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287 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 23:36:33.95 ID:bDcAs8rK0
一方通行「恩着せがましいことこの上ねェな。じゃあ、別にどこに行こうとかまわねェよ。(元々アイツン所に連れて行こうと思ってただけだが……もしかしたらコイツも関係してるかもしれねェと思ったんだがねェ……
完全にコイツは白だろ)


一方通行「ンなモン施されたいなら早々にお国にでも帰ったらどうですかねェ?」ポリポリ





キャーリサ「……!貴様ァ――!」ビュオ





キャーリサ「……!」バッ
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288 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 23:37:50.84 ID:bDcAs8rK0
「うぉ!?あの女の人パンツまるみ……ぶふぉぇおう!!」バキッ


「はーまづらぁ……?私と歩いている時に別の女の方向いてるなんて、いーい度胸じゃねぇか……」


「ちょ、ちょっと待て!!その光はここで出していい光じゃないか――ちょ、ちょっとおおおお!!?」ダッ


キャーリサ「……」ムムム...

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289 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 23:39:06.29 ID:bDcAs8rK0
キャーリサ「……」キッ


一方通行「……何だよその目は(マジで面倒くせェ……)」


キャーリサ「……ちょっと、どこかに行く前に繁華街にでも案内しろ」


一方通行「はァ?何で俺がンなこと――」


キャーリサ「い い か ら し ろ」


一方通行「……(……ホンットに)」


キャーリサ「……」ウルウル


一方通行「……(女って面倒くせェ……)」

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290 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/08/31(水) 23:40:52.83 ID:bDcAs8rK0
これで描きだめは終わりってワケよ。


今からイケニエノヨルでもプレイしながら気ままに描き溜めてくるってワケよ。



……めちゃくちゃ怖いってワケよ。

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291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/01(木) 00:05:25.90 ID:iftL40YDO



怖い時は手の平に三回「人」って文字を書いて飲み込め
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292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/09/01(木) 00:12:34.07 ID:n3OgBaeQ0
>>1乙!

>>291
……アレ? それって緊張した時じゃね? 確か。

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293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/09/01(木) 04:17:51.90 ID:ZLldsWlA0
>>275
年齢差、身分差、言語、習慣と障害は多い
それらに、挑む>>1を応援しているのである。
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294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2011/09/01(木) 04:54:07.39 ID:WWf7bI5AO


この流れだと、上ヴェン、一方キャになるんだろうか?
まぁ何はともあれ次回を期待してます
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295 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:25:14.11 ID:BTHlEKpz0
それでは、適度に描き溜めたので始めますー!

ようやく、ようやく本編に行ける気がする……!ってことで始めます!
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296 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:26:43.47 ID:BTHlEKpz0
【ブティック】


御坂「……ったく……」


御坂「何で私ったら服なんか見に来てるんだろ……」


御坂「(って、私……緊張してる?)」


御坂「」ブルブル


御坂「(何で私が緊張しないといけないの!!ただ単にあのバカのところにあの人を連れていくだけじゃない!!)」


御坂「……」ハァ

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297 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:27:21.05 ID:BTHlEKpz0
御坂「……とりあえず、乗り掛かった船だし……。探さないとね」


「……ふぅ〜む……」


御坂「ほぇ……?」


キャーリサ「何か気に入らないけど……これでいいか。あんな痴女みたいな格好よりはましだし」デニム


御坂「(……)」


御坂「(み  つ  け  た  )」キュピーン


―――――――――――――――――

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298 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:27:55.24 ID:BTHlEKpz0



店員「ありがとうございました〜!♪」


キャーリサ「日本の店の従業員のサービス精神は異常なの……試着を30着位してしまったし……」


キャーリサ「まぁ、楽しかったから良しとするの」

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299 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:28:27.68 ID:BTHlEKpz0
「見ぃ〜つ〜けぇ〜ま〜し〜た〜よぉ〜……」ガシッ


キャーリサ「ん?」


御坂「全く!!いつの間にかどこに消えているんですか!!探しまわったんですよ!?」


キャーリサ「あぁ、昨日の……」


キャーリサ「……」ウーン


キャーリサ「誰だ?」


御坂「何で私は過去の人になっちゃってるんですかぁぁ!!アイツのところ行くって言ってたじゃないですか!」

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300 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:29:58.39 ID:BTHlEKpz0
キャーリサ「……!」ピクッ


キャーリサ「……見つけたのか?」


御坂「今は自宅で待機させてますから!!ってことで、いっきますよ!!」


キャーリサ「いや、猿ちょっとまっ――」


御坂「私は猿ではありません!!!っていうか何でそれを思いだしてるんですかああ!!」ウガー
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301 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:31:02.27 ID:BTHlEKpz0

キャーリサ「……(まぁ、後で改めて彼には伝えればいいか……)」


キャーリサ「……そうだ、猿」ダダダ


御坂「だから……私は猿じゃなくて御坂美琴っていう名前がある――」


キャーリサ「私の名前はキャーリサだ。人に話しかける時は名前で呼ぶのが礼儀だろう。わかったか?……御坂」


御坂「……!」


御坂「……はいはい、分かりましたよ!それじゃ急いでいきますよ!!」


キャーリサ「ふん、せいぜい張り切って私に尽くせよ、猿」


御坂「…………アナタが礼儀をわきまえてないじゃないですかああああああ!!!」ウガァァァ...



――――――――――――――――――――
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302 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:32:41.29 ID:BTHlEKpz0
【ブティック 外】


一方通行「ったく……。何で俺が二日連続でこンなところに……」


一方通行「……」


一方通行「……」


一方通行「なげェ……」イライラ
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303 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:33:12.71 ID:BTHlEKpz0
一方通行「(……あの女、どこかタダものじゃァねェように見えるが……。どうにも害があるようには見えねェ)」


一方通行「(……しかし、海原の奴みたいに化けの皮被ってる可能性も有り得る。
……ここはやはり――)」



「「…………アナタが礼儀をわきまえてないじゃないですかああああああ!!!」」



一方通行「!」

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304 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:33:54.40 ID:BTHlEKpz0
一方通行「(オイオイ……。まだ真昼間だぞ……。こんな街ン中で大声ではしゃげる能天気が学園都市にいやがるとは……)」


一方通行「(って、待てよ、何か覚えのある――)」


キャーリサ「おぉ、その調子で私を早く案内するといいんだし」


一方通行「」

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305 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:34:31.72 ID:BTHlEKpz0
一方通行「あの女ァ……!……それと、あれは……第三位のガキ……!」


一方通行「アイツ……あの女と何か関係が……?」


一方通行「(あの女がいてもいなくても何か変わることもねェが……)」


一方通行「……」


一方通行「……ちィッ」


一方通行「……追跡して見てみるのが得策……かっ。あのバカ外国人が……」ダッ


――――――――――――――――――――――
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306 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:35:28.14 ID:BTHlEKpz0
【病院付近の公園】


インデックス「ひょうかぁぁあああ!こんな格好で外に出るのはさすがの私も恥ずかしいかも!」


風斬「ごっ、ごめんね、私ったら自分のことしか考えていなくて」アセアセ


インデックス「全くも〜……。でも、許しちゃおうかな!」


風斬「……え?いいの?」ビクビク

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307 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:36:08.81 ID:BTHlEKpz0
インデックス「朝からひょうかにケーキ買ってもらえたし!それに」


インデックス「二日連続でひょうかに会えるなんて、思ってもいなかったし!」テヘヘ


風斬「……!」


風斬「……ははっ、ありがとう」


インデックス「ふふ、別にお礼を言うほどのことではないかも!」エッヘン

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308 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:37:44.03 ID:BTHlEKpz0
風斬「それじゃあ――」


インデックス「で〜も〜……!ひょうかぁ?」


風斬「ひっ!」


インデックス「この格好は恥ずかしいから、一旦家には帰りたいかもぉぉぉ〜」ビェェ


風斬「う、うん!そうだね!(良かった、インデックスはヴェントさんがいたこと覚えてない――)」


インデックス「――それにね」


風斬「へ?」


インデックス「とうまにはあの女の人が誰なのか、聴かなくちゃいけないから……!」ギラッ


風斬「はっ、はははは、そ、そうだね……(上条さん、ごめんなさい……)」
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309 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:38:49.09 ID:BTHlEKpz0
インデックス「……ん?」クンクン


風斬「どうしたの?」


インデックス「何か……すごく良い匂いがするかも……」


風斬「……」クンクン


風斬「あっ、本当だ……!何か甘い匂いがするね!」


インデックス「匂いは……こっちから来てるかも!!」ダダッ


風斬「あっ!!待ってよぅ!!」ズデッ


風斬「いたた……」


インデックス「ひょうか〜!早く行かないと置いて行っちゃうかも〜!!」ダダダ...


風斬「まってよ〜!!」タタッ


風斬「(……あれ?着変えは……しなくていいのかな?)」



――――――――――――――――――――――
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310 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:43:35.33 ID:BTHlEKpz0
上条「……」ズーン


ガチャ


「……」



上条「……」ズーン


「……?」


上条「……(はぁ……どうしようか……)」ズーン
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311 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:44:30.52 ID:BTHlEKpz0
「……」フリフリ


上条「……?」チラッ


「……なーにシケたツラしてやがんだ」


上条「……はい?」


「『はい?』じゃねぇっての。……さっさと行くぞ」グイッ


上条「……へ?えっと、いや、ちょっと!?」バッ
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312 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:45:40.56 ID:BTHlEKpz0
「あァン?私は今ご機嫌斜めなんだ、くだらねェワガママ言うんなら――」


上条「お姉さん、どちら様でせうか……?」


「……」


「……はァ?」


上条「(こっ……こんなキレイなお姉さんと知り合いにいたっけか!?)」


上条「(ま……まさかまた記憶をなくす前の俺が……)」
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313 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:46:06.71 ID:BTHlEKpz0
「……」バチン


上条「ぶへぅっ!?」


「なーに夢見ちゃってんだァ……テメェ……」


上条「ゆ、夢なんて上条さんは見てないでございますよ!?(そして何てバイオレンスなんだ……!)」


上条「(っていうか待てよ……!?この声……って、まさか……?)」


上条「ヴぇ、ヴェントさんでございませうか……?」
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314 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:48:46.16 ID:BTHlEKpz0
ヴェント「……?」


ヴェント「あァ、そういえば……」


ヴェント「メイクん下は見せたくなかったんだがなァ……」ハァ


上条「……お前って……」


ヴェント「……?」


上条「お、お前って、そんな顔してたんだな……」ビックリ
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315 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:49:26.50 ID:BTHlEKpz0
ヴェント「あァ?何だ?変だって言いてェのか?元々メイクなんてのはしてなかったが私の素顔はよほどなのかジロジロ
見られて腹が立つんだよ。テメェもバカにするんならブチ殺すしてやんよ……」


上条「い、いやいやいや!!それは逆ですって!!!」


ヴェント「逆ゥ……?」ポカーン


上条「え、えーとですね、メイク姿が似合ってないとか、ではないんですよ!?……ないんですが……
えーっと……」


ヴェント「あーまだるっこしいね!!言いたいことがあるなら早く言いやがれってンだ!!」ウガー
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316 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:50:23.77 ID:BTHlEKpz0
上条「うわっ!!わかったわかったから病院内で白い目向けられるから暴れないでください!!」


ヴェント「……」ハァハァ


上条「……メイクをとったらめちゃくちゃ美人だなぁ……って思ったんですが……」ボソッ


ヴェント「……」


ヴェント「……は?」
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317 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:51:12.87 ID:BTHlEKpz0
上条「い、いやいやいや!!決して上条さんの好みドストライクとか、そういうわけじゃ!!」ブンブン


ヴェント「……」


上条「……」


ヴェント「……」ペタペタ


上条「……あの……ヴェント、さん?」
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318 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:51:58.97 ID:BTHlEKpz0
ヴェント「……っ!なっ、何だよ!?」


上条「え?い、いや、ボーッとしてるみたいでしたので……」


ヴェント「は、は、はァ?私が隙を見せるなンてあ、あああ、あり得ネェだろ!
くだらねェこと言ってんじゃねぇぞ!」カァァ


上条「えっと、ヴェントさん、顔が真っ赤でせうが……!」

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319 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:52:53.38 ID:BTHlEKpz0
ヴェント「……っひ!う、うるせェ!」ズカズカ


上条「……ど、どこにいくんですか!??!」


ヴェント「つっ、着いてくんじゃねェ!!」


上条「えぇぇえええ……」ガーン


ヴェント「……(あー!!調子狂う!!ウゼェェ!!)」ズカズカ


ヴェント「……(ホンットーにアイツは何考えてるのかわっかんねェな!!
……って私はどうして……?!…………あー!!もうウッゼェエエエ!!)」ズカズカ
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320 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:53:21.77 ID:BTHlEKpz0






上条「……」ポツーン


上条「……正直、怒った顔も……」


上条「…………散歩でもしてこよう」


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321 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:53:53.14 ID:BTHlEKpz0
――――――――――――――――
【病院前】

キャーリサ「もうかなり歩いているが、まだ着かないの?」


御坂「あ、あれー?おっかしいな……ここら辺のはずだったんですが……」


御坂「(しまったぁぁ!アイツの寮の場所、まだちゃんと覚えてないぃぃ!)」
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322 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:54:22.57 ID:BTHlEKpz0
キャーリサ「……やっぱり所詮は猿なのか……」ハァ


御坂「うっ……(流石に私の無計画が招いた状況なだけに言い返せない……けど)」


御坂「私は猿ではなーい!!」




「ありがとうございまーす!ホットドックお二つですねー!」


「お待たせいたしました―!はいどーぞー!」


キャーリサ「ありがとう」ニコ


「(うぉっ!か、かわいい……!)」


御坂「何で私の話しを聴かないでホットドック買ってるんですかぁ……」シクシク
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323 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:54:50.06 ID:BTHlEKpz0
キャーリサ「だって、小腹が空いたし」ハムッ


キャーリサ「……」ポワワ〜ン


御坂「……はぁ(マイペースな人だなぁ……。って、私も私かぁ……。そういえばもうお昼なのにそんなこと気にしてなかったし……。
最低だなぁ)」


キャーリサ「……ん」ハムハム

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324 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:57:00.12 ID:BTHlEKpz0
御坂「……え?」


キャーリサ「これ」


御坂「く、くれるんですか?」


キャーリサ「流石の私も二つも食べれないし……ちょっと自分のお腹の多寡を計算し違えたから」


御坂「……」ポカーン


キャーリサ「……さ、猿にも餌を上げないとダメだし。生物で食べなくたって生きていけるものなんてほとんどいないし!」


御坂「はははっ、それならいただきますね!」

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325 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:57:38.96 ID:BTHlEKpz0
キャーリサ「何を笑っているの、猿。気持ち悪いし」ウワー...


御坂「ははは、あむっ……おいしっ!」モグモグ


キャーリサ「当然なの。私が気に入った食べ物だし」フフン




「……はぁ」トボトボ



キャーリサ「……ん?」チラッ

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326 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:58:19.75 ID:BTHlEKpz0
キャーリサ「……!!」


上条「もうそろそろ……ヴェントさんの機嫌は治りましたかね……?」トボトボ


上条「あ……そういえばビリビリとの約束……!」


上条「……やっべぇ……」サァー


上条「早く家に戻らねぇと!!……っとその前にヴェント連れ戻さないと……!最悪のダブルブッキング……!
不幸だああああ……」ダッシュ
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327 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 15:58:45.27 ID:BTHlEKpz0



キャーリサ「……」ポカーン


御坂「ん……ん……ごくん。はぁ〜美味しかった!キャーリサさん、御馳走様です!」


キャーリサ「……」


御坂「?キャーリサさん?」オーイ


キャーリサ「御坂、上出来なの……!」ダッ
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328 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 16:01:07.49 ID:BTHlEKpz0

御坂「……へ?いやいや、それほどでも!」


御坂「って、キャーリサさん……!」


御坂「……!やっと名前で呼んでくれましたね!ようやく二度目!!……て」





御坂「……あれ?」ポツーン





御坂「ちょ、ちょっと待ってくださいよぉおおお!!!」ダッ



―――――――――――――――――

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329 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/01(木) 16:02:27.95 ID:BTHlEKpz0
ってことで、描き溜め終了ですね!ハイ


描き溜め時間=投下時間×5


という遅筆さ……。うん、SSは読むに限るってことですね!(ぇ



ってことで、ようやく本題に入れるってわけで……。
描き溜めてきます……。
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330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/09/01(木) 16:09:29.46 ID:YVn4aXaAO

書き溜めガンバ

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331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) :2011/09/01(木) 16:18:43.53 ID:/O73OFkf0

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332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/01(木) 17:26:27.52 ID:6GCXfSlAO
漸く上条さんとキャーリサの出番か...
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333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/01(木) 17:55:14.33 ID:iftL40YDO


大変だと思うけど面白いから期待していま
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334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/01(木) 20:32:10.41 ID:iMwFILqno
乙頑張れ
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335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/01(木) 22:18:46.24 ID:woHB8m2e0
面白いから期待してる!

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336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/01(木) 22:18:46.91 ID:woHB8m2e0
面白いから期待してる!

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337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/01(木) 22:18:46.38 ID:woHB8m2e0
面白いから期待してる!

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338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage]:2011/09/02(金) 00:56:55.53 ID:CtrPv/Q30
期待してるっぜ!
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339 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 01:45:25.07 ID:ZOjk19g70
うぉぉ!
みなさん乙ありがとうございます!

やる気が湧いてきましたよ!!
ってことである程度描き溜めたので投下しますね!
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340 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 01:46:24.86 ID:ZOjk19g70
冥土返し「……ふぅ、ざっとこんなものだろうか」


冥土返し「文化の違いが多少あるとはいえ、これで恐らく……」


コンコン


御坂妹「失礼します」ガチャ

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341 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 01:47:27.65 ID:ZOjk19g70
御坂妹「頼まれていたケーキの方、焼きあがりました、とミサカは逐次報告します」


冥土返し「おや、御苦労さま。ありがとう」


御坂妹「……しかし、わかりませんね。ケーキを買ってきた上で、改めて自前でも用意するなんて……と、ミサカはどういう予定だ、と暗に問いかけます」


冥土返し「はっはっは。本来はすべて自前でもいいんだけどね。だけど、その分手間がかかるだろう?
だから、最初の一つ以外は出来合いもので済ませてしまうことにしたのさ」


御坂妹「子供たちの学習室として使っているこの部屋を、わざわざ時間をかけて包装する理由が。と御坂は素直な疑問を投げかけます」


冥土返し「いやぁ、僕としても驚いているよ。何分急を要したし……。実は、連絡を受けたのも昨日なんだよね」


冥土返し「全く、どこの国にでもお転婆姫はいるってことなのかなぁ」ヤレヤレ
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342 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 01:48:27.85 ID:ZOjk19g70
御坂妹「……国?と御坂は要所を抜き出します」


冥土返し「あぁ、それは――」


ガチャ


インデックス「ここからケーキの匂いがするかもー!!」キャッキャ


冥土返し「おやおや」


御坂妹「……」ビックリ
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343 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 01:49:55.11 ID:ZOjk19g70
インデックス「……?あれ?短髪?じゃなくて、妹の方かも?それにお医者さん?」ハテ


風斬「はぁ、はっ、ちょっとぉ、待ってよ〜……」ハァハァ


インデックス「ひょうか!ここに一杯食べ物があるかも!」ジュルル


風斬「ほ、本当だ……って、」


風斬「はわわっ、すっ、すいません、お邪魔しちゃって……」アワアワ
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344 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 01:50:25.40 ID:ZOjk19g70

冥土返し「いや、問題ないよ」


冥土返し「むしろ、こちらとしても好都合だ」


御坂妹「(……好都合?)」


インデックス「そ、それって、ここにある美味しそうな食べ物、食べてもいいってことかも!?」ダラダラ


冥土返し「ははっ、そうだけど、もうちょっと待ってくれるかな?催し物には主役がいないと始められないしね」

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345 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 01:50:55.96 ID:ZOjk19g70
風斬「え、えと……」


冥土返し「あぁ、もちろん君もいて構わないからね。ぜひ時間があるようであれば参加して言ってくれたまえ」


風斬「あ、はい、ありがとうございます」


御坂妹「(…………主役……)」

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346 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 01:51:31.38 ID:ZOjk19g70
ヴェント「クソ野郎が!離せ!」バキバキ


上条「ぐっ!いいから、早く帰らねえとより上条さんが不幸になってしまうのです!
協力をお願いしますよ!!」


ヴェント「わ、私はこの姿で人前に出るなんてゼッテーに嫌だ!!死んだ方がマシだっての!!(化粧道具を忘れちまった……!)」ウガー


上条「い、いや、だからお前は十分かわ――」


ヴェント「その次を言ったらブチ殺す。一呼吸でも入れたらブチ殺す」


上条「……はい」ゾクッ
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347 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 01:53:55.55 ID:ZOjk19g70

上条「…………ん?」


冥土返し「おや、……パーティーというものには、自然と人が集まってくるんだねぇ」ワハハ


上条「あれ?インデックス……に、風斬か?どうした、こんなところで」


インデックス「とうま!?そ、それはこっちのセリフかも!!」


風斬「上条くん……?何でここに?」


上条「えっ、い、いやぁ、別になんともなくはないんですが……その」チラッ
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348 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 01:54:21.95 ID:ZOjk19g70

ヴェント「……」ムスッ


インデックス「……とうま、今朝の女の人と違って、また美人な女の人連れているかも……」


ヴェント「……っ!」カァァ


風斬「えっと、か、上条くん?ヴェントさんは……?」


上条「そのヴェントさんが、こちらの美人さんですよ……」


風斬「えぇっ!?」
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349 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 01:55:49.50 ID:ZOjk19g70
ヴェント「……テメェ……」カァァ


上条「えぇっ!?ちょ、ちょっと、紹介するためには仕方なかったんですよ!?
っていうか褒めてるのに何で俺は怒られるのでせうか!?」


ヴェント「うるっせぇおちょくるのもいい加減にしやがれ!!」


上条「えええええ!?って待て待て、それより時間は!?おっさん、今時間は何時だ!?」


冥土返し「えーっと、ちょっと待ってね。……ふむ、2時半だね、丁度」
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350 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 01:57:02.02 ID:ZOjk19g70
上条「や、やべえ!!っ、そ、それじゃ俺はこれで――」


「やーっと見つけたし……」ハァ


上条「!?」ビクッ


御坂妹「……!(外国人の……訛り?)」ピクッ


冥土返し「おや、探して呼びに行くのが一番手間取ると思ったんだが……、取り越し苦労だったようだね」


御坂妹「……!?」
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351 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 02:00:06.68 ID:ZOjk19g70
「随分見つけるのに苦労したし……上条当麻……」


上条「……」タラー


上条「(嫌だ。絶対に今後ろを向いたら不幸が来るんだ。そうだ、そうに違いないんだ。
だから俺は後ろを向いてはいけない。このまま走り去るべきなんだ)」


「それにしてもこの服もやはりまだ歩きにくいの……。あのドレスは流石特注品といったものか……」


上条「(今だっ!)」ダッシュ


ヴェント「!?」グッ


「っ!」

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352 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 02:00:43.69 ID:ZOjk19g70
ヴェント「ちょっと、てめぇぇええ!!私はこの姿じゃ外に出たくないって何度も!!」


上条「ひいいい!!後で全てのお怒りは聴きますから今はなにとぞご協力をぉおお!!」



「……ねえ」


上条「……?(前から、声……?)」


「私は、昨日、いや今日の深夜……」タッ


上条「…………(ま、まさか……)」タラー


「アンタに、朝、自宅で待てって、確かに言ったわよね……?」


「それが、何で…………」


「何で……!」


上条「(もう……今日も一日、不幸であることを認めますよ……)」






御坂「何でまた知らない女の人と手つないで病院は走ってんだーーーー!!!!」ビリビリビリビリ



上条「ふ、不幸だぁああああ!!」キュイーン


冥土返し「(病院の機械に、被害が出ませんように……)」
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353 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 02:02:50.66 ID:ZOjk19g70
――――――――――――――――

上条「お、お久しぶりですね……」


キャーリサ「会って即座に逃亡した人間の開口一番に言う言葉が、それか?」ギロッ


上条「う……。す、すいません……」ゲザ


キャーリサ「……ふん」

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354 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 02:03:32.56 ID:ZOjk19g70
上条「そ、それでキャーリサ様は私のような小市民に何か御用で……?」オソルオソル


キャーリサ「私が用もなく貴様を訪ねるような暇人だとでも思っているの?」


上条「いえ、思いません……(こえぇぇ……)」


キャーリサ「それじゃ、本題に入るが……結論から言うと、私は貴様に借りを返しに来たんだし」


上条「か、借り……、ですか?」

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355 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 02:03:58.53 ID:ZOjk19g70
キャーリサ「……結果として、貴様に英国は救われたようなものなの。正確に言うと貴様と天草式、そしてアックアとかいう傭兵下がり、か」


ヴェント「……!?(この女、アックアを……?)」


キャーリサ「だから、私は一国の第二王女として……貴様に借りを返しに日本に来た」


御坂「(……第二王女?英国?あれ?そういえばキャーリサさんってどこかで――)」


上条「えっと、……それは具体的に言いますと……?」


キャーリサ「貴様の望むもの、一つだけくれてやる」
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356 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 02:04:25.47 ID:ZOjk19g70
上条「……へ?」


キャーリサ「二度言わせるな。一つだけ、貴様の願望をかなえてやるって言っている」


上条「(……今日という日は一体……)」


上条「望むもの……と言われましても、いきなりで思いつかないんでせうが……」


キャーリサ「……私に探させた上に、これ以上待て、と。そういうことなの?」


上条「え、えぇと?!いやいやいや、そんな狼藉するつもりは毛頭ないんですが!!
私のような小物には大きすぎることでして!?」
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357 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 02:05:46.02 ID:ZOjk19g70
キャーリサ「…………」ギロッ


上条「……」ダラダラ



冥土返し「あー、お取り込み中のところ、ちょっといいかな?」


上条「(す、救いの神!!)」


キャーリサ「……なんなの」


冥土返し「貴方は、英国王家第二王女、キャーリサ様ですね?」


キャーリサ「……!そうだが、何か?」


キャーリサ「と、言うより。貴様は誰なの?私に何か用なのか」


冥土返し「これはこれは、失礼。私は学園都市のこちらの病院にて、『冥土返し』として医者をやっている者なのです」

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358 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 02:06:14.81 ID:ZOjk19g70
キャーリサ「!(聴いたことがあるの……。あれは……確か――)


冥土返し「いやぁ、実はね、簡単でいいから貴方を出迎えてあげて欲しいと、そういう依頼があったものでね」


冥土返し「よかったら、用意したものを召し上がっていただきたいのです」


キャーリサ「……」


キャーリサ「その依頼主……騎士団長、だな?」


冥土返し「ははは、流石第二王女様、ですな」


冥土返し「その通り。彼とは結構な付き合いでして。『王女が日本に向かったようなので、寝床と飯を用意してあげてくれ』との要請を
もらったのですよ」
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359 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 02:06:39.74 ID:ZOjk19g70
ヴェント「(へぇ……アイツがクーデターを引き起こした第二王女、キャーリサ……。何やら私と似たような匂いがするねェ。
…………ククク、面白そうじゃないか)」


御坂「(……第二王女……イギリスで、何番目に偉い?……偉い……?あれ?」クラクラ


御坂「(アイツ、イギリスでも何かしたの……?ロシアにもいたし……。どれだけ活動領域広いのよ!?)」



キャーリサ「……はぁ、余計なことを……」


冥土返し「ははは、私は主君思いの良い男だと思いますけどね」ハハハ
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360 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 02:07:05.80 ID:ZOjk19g70
上条「……」ソォ


キャーリサ「どこへ行くの」


上条「……っ!」ビクッ


上条「え?い、いや、別にどこにも?はははは……(逃亡失敗……!)」


キャーリサ「英国はもてなしにはしっかりと答えるの」


キャーリサ「……だから、お前との話しもゆっくりと決めることにするし」


上条「(…………早く、帰りたいです)」


―――――――――――――――――――――――
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361 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 02:08:18.08 ID:ZOjk19g70
御坂「まさか、キャーリサさんが英国第二王女様だったなんて……」


キャーリサ「ん?何だ、猿。不満か?」ギロッ


御坂「い、いや!!決してそういうわけじゃ!!(何度もニュースで顔とか出てるのに何で私ったら……)」


インデックス「ひょうか!!このチキン、信じられないほど美味しいかも!!」ガツガツ


風斬「い、インデックス、もうちょっと落ちついて食べないと……」


インデックス「大丈夫だいじょ――うっ!!ひょ、ひょうか、み、みじゅ……」ブクブク


風斬「い、インデックス!!」アワアワ
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362 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 02:08:43.18 ID:ZOjk19g70
ヴェント「……ほら」


風斬「!」


インデックス「!……っく、ごく、ぷはっ!あ、ありがとうなんだよ!!」


ヴェント「別に誰も急かしちゃいねェンだからもう少し落ち着いて食いな」フン


インデックス「わかったんだよ!落ちついて急いで食べるんだよ!!」ガツガツ


風斬「……ヴェントさん、優しいんだね!」


ヴェント「ばっ、はァ?たまたま私が飲み物持ってたから渡しただけだってェの」


風斬「それでも、ありがとね」ニコッ


ヴェント「……ちっ(本当にやりづれェな……)」
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363 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 02:09:11.69 ID:ZOjk19g70
上条「昨日の買い物はこの為だったんだな」


御坂妹「いえ、私も貴方と同時にことの目的を知りました。とミサカは素直に自白します」


冥土返し「はっはっは、すまないね、僕も頼まれたのが昨日で、説明している暇もあまりなかったものでね」


御坂妹「いえ、構いません。とミサカは寛容な心をアピールします」
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364 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 02:09:38.49 ID:ZOjk19g70
上条「しっかし……」チラッ


キャーリサ「これは何なの?」ウゲー


御坂「ん?あぁ、それはタコのお刺身ですよ」


キャーリサ「た、タコ?」


御坂「コリコリした食感で美味しいですよ!食べたことが無いのでしたら、ぜひ食べてみてください!」


キャーリサ「……ふぅむ」

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365 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 02:10:05.77 ID:ZOjk19g70
上条「……」チラッ


インデックス「ほら、綺麗なお姉さん、さっきのお礼なんだよ!」エヘヘ


ヴェント「っ!そ、その呼び方はやめろ!」


風斬「インデックス、彼女はヴェントさん、って言うんだよ。そう呼んであげて」クスクス

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366 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 02:10:33.67 ID:ZOjk19g70
上条「……」


上条「……(俺はどうしたらいいんでしょうか)」


上条「……はぁ(急に願いごとって言われてもな……。現実味のない……。
上条さんはただただ、平和に暮らしたいですよ……)」


冥土返し「……ちょっといいかい?」


上条「……はい?」


冥土返し「……さっきの話を盗み聞きさせてもらったようで悪いんだけどね……」


上条「……?」


冥土返し「君に何の願望もなくて、よかったら、の話なんだけど」


冥土返し「何も決まっていないのであれば、自分以外の誰かの為に使ってみてはどうかな?」


上条「!」


冥土返し「例えば――」



―――――――――――――――
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367 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 02:14:45.42 ID:ZOjk19g70
ってことで、早いですが描き溜め分終了です!


いやーようやくやりたかったことが描けました!これで悔いはない!(ぇ


本来最初からキャーリサさんonlyカプスレにはする予定だったのですが、もうかなりの良カプSSがあったということを知ってしまったので
急きょ、変更した次第です……。

そのせいで読んでくださってる皆さんに少し読み辛さや違和感を感じさせてしまっているようで恐縮な限りです……。

ってことで、これから本格的にカプスレとして成り立っていくわけですが

改めて聴かせていただきますが
今後の展開として、見てみたい、読んでみたい展開(カップル)を教えていただきたいです!

明日の昼過ぎごろ?まで様子を見て、多い展開を描いてみたいと思います!


それでは、今までがプロローグのようになってしまいましたがぜひ要望を教えてくださしあ!

ってことでおやすみなさいでっす!
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368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/02(金) 02:30:51.60 ID:3CGIaZmk0
傾国の女「妹が世話になったな」
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369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2011/09/02(金) 07:32:28.58 ID:LDqnk8NPo

一方さんまじぼっち
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370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/02(金) 08:45:02.44 ID:l2XR+/xAO
>>369

一方さん出番終了のお知らせ
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371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/02(金) 12:01:08.06 ID:l2XR+/xAO
上条×キャーリサ×ヴェントは絶対必要
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372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2011/09/02(金) 15:00:58.45 ID:M2I9LoTwo
まぁトライアングルな関係は絶対だよね
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373 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/02(金) 22:44:45.25 ID:ZOjk19g70
うぉぉう……!
了解です!

とりあえず今から描きだめ始めますのでもうしばしお待ちください!
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374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/02(金) 23:24:53.22 ID:DRX67iIAO
>>371
GJ!
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375 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 00:46:12.67 ID:IaaN4BPM0
描き溜め完了!!ってことで行きまっせ―!
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376 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 00:47:35.13 ID:IaaN4BPM0
―――――――――――――――

―――――――――――――――


一方通行「……」ポリポリ


一方通行「……(そういうことで……。どォりでな)」


一方通行「……(何かはあるとは思っていたがまたあのバカ関連だとはなァ……)」


一方通行「……はッ(『嫌な空気』……まンまアイツにとってだけだったじゃねェか、クソが)」


一方通行「……」ハァ


一方通行「……(コーヒーでも飲んで帰るかァ……)」ハァ
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377 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 00:48:25.71 ID:IaaN4BPM0
御坂妹「……?」ガチャ


一方通行「……?!」


御坂妹「……何やら気配を感じると思ったら……貴方でしたか。とミサカは自己の第六感に確かな感触を得ます」


一方通行「……別に俺はこれと言ってテメェらに用があるわけじゃねェよ」


一方通行「今だって邪魔者は退散しようとしていましたからねェ?」ケラケラ


御坂妹「……?」キョトン


一方通行「……。なんだァ?その顔。随分とアホ面晒しているじゃねェか」
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378 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 00:48:52.87 ID:IaaN4BPM0
御坂妹「いえ……、貴方も参加していかれるのかと思ったのですが……とミサカは露骨に招待してみます」


一方通行「……はッ、俺ァごめんだねェ。あいにく、俺はお前らみてェなメルヘンチックな会話は苦手なもんでね」


御坂妹「そう、ですか……」シュン


一方通行「って、ことで。俺は帰る。他のやつらにも俺がいたことを教えんじゃねェぞ」


「……あら?一方通行じゃない?」


一方通行「……ァ?」

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379 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 00:49:19.01 ID:IaaN4BPM0
芳川「招待されていたのも驚きだけど……、なにより貴方が実直に来ているなんて思わなかったわね。どういう気の吹き回し?」アラアラ


一方通行「……はァ?何言ってンだ?俺は別に今――」


番外個体「いやいや〜べっつにそんな恥ずかしがらなくてもいいんじゃない?でも、仲間に入りたいなら『僕も入れてくだちゃ〜い』って輪に入れてもらうのが人の子ってもんじゃない?」ケラケラ


一方通行「……ア?」ビキビキ


番外個体「芳川に朝から買い物付き合わされた腹い……じゃなくて昨日のお詫びに今日は胸キュンなイベント仕掛けておいてあげたの、
どうだったぁ?流石の貴方もドキドキ感じちゃったりしたかなぁ?」


一方通行「あれはテメェかァ……」ブチッ


番外個体「キャー!怖ーい!芳川助けてぇ〜!」ケラケラ
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380 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 00:50:17.64 ID:IaaN4BPM0
芳川「ほらほら、痴話喧嘩は家だけにしなさいって。
とりあえず、博士も待っているし行くわよ」


一方通行「はァ?何言ってんだ……。っつか芳川ァ!!テメェ重要なことを俺に言伝忘れてんだろォがァ!!アイツの正体ぐらい話してからでかけやがれ!」


芳川「あら?だって貴方、昨日の夜一緒に来たからその時に聴いているものかと……。
それに私だって知ったの今日の朝だものねぇ」


打ち止め「ッドーン!!ってミサカはミサカは捨て身タックル!!!」


一方通行「っが!???!」ドサッ


打ち止め「貴方がいつまでたっても入らないからミサカが助力してあげたんだよ!ってミサカはミサカは得意顔を晒してみる!」ドヤッ


一方通行「〜ッ!!」ジダバタ


一方通行「……ごはっ!ごほ、…………クソガキ……腸ブチまけてえのか――」

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381 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 00:51:48.45 ID:IaaN4BPM0
冥土返し「おや、君も来てくれたのかい?」


一方通行「!?(しまった……)」


キャーリサ「おぉ、連絡は後でしようと思っていたが……丁度いいし。お前も途中まで案内してくれた礼として食べていくといいの」


インデックス「んぁ!!ひろいひほふぁ!!」


風斬「い、インデックス、食べながらしゃべっちゃダメだよぉ!」オロオロ


ヴェント「……(誰だこの白もやし)」
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382 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 00:52:28.23 ID:IaaN4BPM0
御坂「……(な、何で一位もここに……!?)」


上条「……やぁ。待ち合せる手間も省けましたね……」


一方通行「……俺はもう何をする気も無かったんだがなァ――ぐっ!?」


打ち止め「あ〜!!私もお腹が空いたからたっくさーん食べるー!ってミサカはミサカは御馳走を目の前に涎が止まらない!」ギュムッ


番外個体「きゃ〜!久々にひもじい食卓を抜け出して豪勢な食事だわ〜ん!ってミサカはさほど嬉しくないけどこのチャンスを逃さない♪キャハッ♪」ギュム


一方通行「……」


御坂「(一位ってあんなキャラ……だったの?)」モグモグ
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383 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 00:52:59.49 ID:IaaN4BPM0
上条「あの〜一方通行サン?大丈夫でせう?」ツンツン


一方通行「……ォだァ」カチッ


上条「へ?」


一方通行「上等ォだァ!!テメェら全員ぶっ飛ばしてやる――」バタッ


御坂妹「平和な席には戦いは無用なのだよ……ってミサカはミサカは格好付けてみる!」モグモグ


一方通行「……後で、ぜってェに殺す……。殺す殺す……殺す!」ブツブツ

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384 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 00:53:29.25 ID:IaaN4BPM0
芳川「ほらほら、一方通行!仕事で来れない黄泉川の分まで今日は食べるわよ〜!」スタスタ


芳川「あっ、それ最後の一本じゃない!打ち止め!それ私に渡しなさい!」


打ち止め「ふぁめ!!これはミサカも食べてない至高のレバーだもん!!ってミサカはミサカはレバーの防衛を開し――」


番外個体「〜♪」アムッ


番外個体「あー、これ確かにおいしいじゃん!」


打ち止め「……うぇぇえええん!番外個体が最後の一本を一口で完食したあああ!!ってミサカはミサカはぁぁ」ビェェ

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385 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 00:54:01.07 ID:IaaN4BPM0
芳川「むむ……!それなら私はあのタコ焼きを……!」


キャーリサ「タコは存外美味しいものだったの」ヒョイ パク


キャーリサ「〜っ!このソースと青のり、そしてマヨネーズの引き立てる塩味がたまらなくいいの!」ポワワ〜ン


芳川「そ、それならあの唐揚げを!たくさん余ってるし――」


インデックス「あっ、ここにたくさん唐揚げがあるかも!!」ゴガガガッ


風斬「そ、そんな一気にたくさん食べたら危ないよ〜っ」アワアワ


インデックス「大丈夫かも!失敗は二度犯さないのがシスターかも!」エッヘン


芳川「」

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386 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 00:54:44.09 ID:IaaN4BPM0
一方通行「…………」


上条「……」


上条「(カオス過ぎる……)」


冥土返し「(まぁ……急な催し物としては、大成功ってことで……いいかな?)」
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387 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 00:55:10.83 ID:IaaN4BPM0
――――――――――――――――

【三日後:とある高級マンション】


上条「……ふぁ〜ぁ」


上条「もう、朝ですか……」チラッ





キャーリサ「……」カタカタ


ヴェント「……」トントン


ヴェント「……」ジュー




上条「っ!!!!?!?」ドダダッ
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388 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 00:57:07.91 ID:IaaN4BPM0
ヴェント「!?……何だよ。起きただけか」トントン


上条「……」ポカーン


上条「お、おはようございます……そして、ありがとうございます」シゲシゲ


ヴェント「……何の真似だよ」


上条「いえ、朝からご飯を作ってもらえるっていうのはとっても幸せなことなのですよ……」


ヴェント「ふぅん……。そういうモンかねェ」

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389 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 00:57:35.44 ID:IaaN4BPM0
ヴェント「……ちなみに、私は味噌汁だとか、和食の作り方はてんでダメだからな」


上条「いえいえ、作ってもらえるのであれば何でも大丈夫でございますよ」


ヴェント「……へェ」ホッ


ヴェント「!?(何で今ホッとしてんだ私は……!?)」


キャーリサ「……む、起きたか」トントン


キャーリサ「ふぁぁ……。毎度ながら、海外に泊まり込みで来ると時差ボケがひどくて困るし……」
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390 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 00:58:08.85 ID:IaaN4BPM0


上条「……おはようございます」


キャーリサ「あぁ、おはよう」


上条「ここでの生活はいかがでしょうか?」


キャーリサ「別に問題は特にない……けど」


上条「……何か?」ギクッ


キャーリサ「三日前から思っていたのだが……その気持ち悪い喋り方は何とかならないのか?」


上条「……?何か変でしょうか?上条さんは敬語とかあまり得意じゃなくてですね、
おかしかったら申し訳ないです」


キャーリサ「いや、そうじゃなくて」
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391 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 00:58:40.95 ID:IaaN4BPM0
キャーリサ「……貴様、イギリスで会った時はそんな喋り方ではなかっただろう」


上条「い、いやぁ?何のことですかねぇ〜?(流石に一国の王女様とまともに話すとなると敬語じゃねぇとおかしいだろ……)」


キャーリサ「……ふぅん」


ヴェント「あのォ……平和ボケしてんのは勝手なんだケドさ、起きたンならテメェらとっとと食器出すの手伝えや」


キャーリサ「む……私はこれでも英国では軍事担当なの。時差ボケはあるけども平和を飽きてはいないし」


ヴェント「ちげェ!そこじゃなくて、悠長に話している暇があったら手伝えっつってんだ!!」ウガーッ


上条「ヴぇ、ヴェント、俺が手伝うから落ちついて……!」


キャーリサ「ふふん、何なの?ヴェント、貴様は手料理すら誰かに手伝ってもらえないとできないようなお子様だったのか?」


ヴェント「……あぁ"?」
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392 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 00:59:43.23 ID:IaaN4BPM0
ヴェント「上等じゃねェか……売られたケンカは買わないと元神の右席の名が廃る!!!」ジャキン


キャーリサ「……寝起きの運動にはちょうどいいし。かかってこい」シャキッ


上条「きゃ、キャーリサ様ァァ!?煽っちゃだめですってぇぇぇ!?」


上条「朝からふこーーーーうだーーーー!!」



―――――――――――――――――――
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393 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 01:00:09.20 ID:IaaN4BPM0
上条『それじゃあ、キャーリサ様?俺の望みはキャーリサ様が学園都市を満喫して帰る、じゃダメですかね……?』


キャーリサ『満喫……?』


上条『は、はい。あまり日本に慣れてないみたいだし、いいんじゃないでしょうか……?」


キャーリサ『……』フム


キャーリサ『ダメだ』


上条『でぇっ!?ど、どうしてですか?!』


キャーリサ『私はそれでいいなら構わないが……。貴様に一篇の利益も無い話しだと思うし。それじゃあ借りを返したことにならないし』
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394 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 01:00:37.36 ID:IaaN4BPM0
上条『……(律義だなぁ……)』


キャーリサ『よって、1か月の間。私は家を借りる』


上条『……は?』


キャーリサ『そこに、貴様も来て、私が貴様の身辺の世話をする代わり、貴様は学園都市を案内するの』


上条『……はい?』


キャーリサ『名案だしっ』フフン


上条『いや、ちょっと――』


ヴェント『ちょォっとまって欲しいカナァ?』
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395 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 01:01:03.82 ID:IaaN4BPM0
キャーリサ『む……貴様は確か上条と一緒にいた……』


ヴェント『おあいにくさま、私は少しの間ソイツの所に厄介になることになっていてねェ?
……勝手に連れて行かれたら困るんだよねェ……』


キャーリサ『……そうなのか?』


上条『は、はい……。その通りです……』


キャーリサ『……ふむ』


ヴェント『わかったら一人で勝手に観光でも何でもし――』


キャーリサ『確か、ヴェント、とか言ったな』


ヴェント『……っ?』


キャーリサ『よし、貴様も来るし。』


ヴェント『……』


ヴェント『…………はァ?』


―――――――――――――――――――――

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396 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 01:01:29.69 ID:IaaN4BPM0
上条「(仕方ない理由ってことで……インデックスは小萌先生のところに1か月間行くことになってしまったが……)」


インデックス『とうまぁぁ……!帰ったらキッチリどういう話なのか教えてもらうかも……』ガルル


上条「(どうして……こうなっているんだ……)」


キャーリサ「ほぅ……このスープ、中々美味しいの……」


ヴェント「……褒めても何も出やしねェぞ」

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397 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 01:01:56.24 ID:IaaN4BPM0
キャーリサ「人の褒め言葉は素直に受け取るものだし。
ダシは何で取っているの?」


ヴェント「何って……普通に常備してあった貝とかを適当に見繕って昨日から煮立てといただけだケド……」


キャーリサ「後でちょっと教えてほしいし。いい?」


ヴェント「……え?」


キャーリサ「……?何でそんな不思議そうな顔してるの?いいの?ダメなの?」


ヴェント「…………ふ、ふんっ。覚えてたらな」
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398 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 01:02:29.14 ID:IaaN4BPM0
上条「……」ズズッ


上条「!(本当に美味しい!!久々にちょっぴり幸福だ……)


上条「……」ポワーン


上条「(っと、その前に今日こそ)」


上条「ところで、昨日、一昨日と荷物の整理などでごったがえしていましたが……。お二人はこれからどうするつもりですか?」


キャーリサ「……うぅむ。とりあえずどこかに行ってみたいとは漠然とした考えではあるんだが……。明確には決まってないし」


ヴェント「……私はとりあえず学園都市は破壊目的に来たことねェしな。右も左も分からねェ。
どこかに行くってンならお前に付いていくしかねェンだが」
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399 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 01:02:56.55 ID:IaaN4BPM0
キャーリサ「私も似たような物なの……あっ」ピン


上条「?」


キャーリサ「それじゃ、上条。今日は私に付き合って欲しいし」


上条「えっと、俺は別にかまわないけど……」チラッ


ヴェント「……。私は特にすることもねェし。英国第二王女様に今日は付き合ってあげればァ?」ヒラヒラ


キャーリサ「決定だし。それじゃ、食べたら早速出かけるの」


ヴェント「……(……ケッ)」


――――――――――――――――――
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400 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 01:04:34.46 ID:IaaN4BPM0
投下完了!


ヴェントさんの赤らんだ頬を想像しながら最後描く作業に移りまっす!


ちなみにこのスレ読んでくださっている人の中でゲームのシナリオライターとかに興味ある方がいらっしゃいましたらぜひお声かけを!


それでは!ノシ
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401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/03(土) 01:09:22.78 ID:c7XVqrNJP

今更もいいところなんだけどなんでヴェントさん一通口調なん?
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402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/03(土) 01:40:20.41 ID:VJefn6Ljo
乙です

シナリオライターに興味があると言ったらどうなるんだ?

興味無いが
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403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/09/03(土) 02:20:11.41 ID:6w2OZG2U0
乙です
強気な女の子はいいものだ
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404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/03(土) 04:08:42.26 ID:lgyhxBSqo
描くの?
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405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2011/09/03(土) 04:17:25.94 ID:VxFCU/eAO


ところで聞きたいんだけど、組み合わせは上条×ヴェン・キャーなん?差し支えなかったら教えて欲しい
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406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/09/03(土) 07:29:50.02 ID:Jljjs2kV0
>>405
キャ−リサは分別ある(?)大人なので、
浮気は無理、即離婚。
条件は、死ぬまで浮気見つからなければOK
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407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/03(土) 17:19:00.37 ID:Y5YX7+KXo

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408 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 21:48:38.78 ID:IaaN4BPM0
>>401

ヴェントさんのあのS気たっぷりな口調を出すには弱一方さん口調が伝わりやすいかな……?と思いまして!
不快なようでしたら修正します


>>402

ちょっとした事情がございまして……w
いないようですのでお気になさらず!


>>404


描きませんよ!ww書くの方ですね、すいませんww


>>405

上条さん×誰かっていうのは間違いないのですが……。行き当たりばったりで書いているので特に絶対このカプ!!とは決めていないのが現状です……ww
ただ、以前書いていただいたりした要望には沿わせるようにします!



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409 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 23:14:23.33 ID:IaaN4BPM0
【スーパー】


キャーリサ「あっ、これも。……?おぉ、あれもだ」


上条「は、はいはい」ポイ


キャーリサ「日本の食材店には本当に色んな種類の食材が揃っているし……」
独自の文化だと思っていたが、これは他国のモノを折衷してできた文化と言った方が近しいか」ウーム


上条「ん〜……。まぁ、確かに日本は中国とかヨーロッパのを受け継いでいるっていうのは、
日本史でやった気がする」ジーッ


キャーリサ「少しだけ、日本の歴史に興味が湧いてきたの」


上条「それはそれは」ジーッ
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410 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 23:14:49.94 ID:IaaN4BPM0
キャーリサ「……おい」


上条「はい?」


キャーリサ「何やらさっきから貴様の目線を感じるんだが……。
私、何かおかしいところでもあるのか?」


上条「いっ、いえいえ!そうではなくてですね、私服姿がとても珍しく感じられてちょっと無いもの目といいますか……」


キャーリサ「……あぁ」


キャーリサ「確かにイギリスでも基本的にドレスだからな。っと、いうより何時何処で誰の目が私に向いているかわからないし、
毎日が正装みたいなものなの。
……こんなカジュアルな服を着たのも子供の頃以来な気がするし」


上条「へぇ〜。大変なんですね。俺だったら息がつまっちゃいそうです」ヒェー
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411 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 23:15:25.69 ID:IaaN4BPM0
キャーリサ「ははっ、まぁ慣れない内はひどく疲れるかもしれないが、
それが当たり前になると一般着そう変わらないぞ」


上条「そんなもんなんですかね?」


キャーリサ「ほら、例えば日本の学生たちは制服だろう
基本的には英国では学生たちは私服だし。その点、日本では幼稚舎から制服の場合もあるのだろう」


上条「あ、確かに」


キャーリサ「一般層ですらそんな窮屈な生活を強いられるってだけで、日本は少し息苦しいイメージがあるし……」


上条「日本に暮らしているとそんなこと感じないんだけどなぁ……」


キャーリサ「そんなものだ。人間、一度慣れたら苦しいのはそれまでだよ」
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412 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 23:16:01.31 ID:IaaN4BPM0
上条「うーん、やっぱり一国のお姫様となると一言一言に対する重みが違うなぁ……」ウーン


キャーリサ「くっくっ、そのお姫様を一発じゃ足らず数発も殴った不届き者もいたがなぁ……」ギロッ


上条「っ!!いや、ええええーと、それは命の危険性もありましたし……!えと」アセアセ


キャーリサ「ははは、面白い奴だな。今更そんなことは本当に気にしてはいないし」ケラケラ


上条「ははは……。(……心臓に悪いって……)」


キャーリサ「ほら、これでラストだ。会計の方、頼んでも?」


上条「は、はい!只今!(結構大量に買ってるけど、何するんだろ)」
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413 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 23:16:29.16 ID:IaaN4BPM0
キャーリサ「それじゃ、これで」ハイ


上条「(ぶ、ブラックカード……本当にあるんだ…………)」


キャーリサ「ん?どうしたの?日本の食糧売店ではクレジットカードは使えない?」


上条「い、いえいえ!そんなことはないので行ってきまっす!!」ダッシュ


キャーリサ「……」ポカーン


キャーリサ「……ぷっ」


キャーリサ「……見てて飽きないな」トテトテ

―――――――――――――――
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414 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 23:17:34.58 ID:IaaN4BPM0
【一方通行宅】


一方通行「テメェ……これ以上後々の痛みを増やしてどうするんだァ……?」


番外個体「……私は今も後も何をされる気もないし」


一方通行「今すぐ、今すぐだァ。その手に持った写真を渡せ」


番外個体「なんでさ」


一方通行「……何でか説明しねェとわからねェほどにお前の頭はイカれちまったんかァ?アァ!?」


番外個体「いや、そんなことより後々私が楽しむにはこれが必要だしぃ?☆」

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415 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 23:18:10.23 ID:IaaN4BPM0
番外個体「『学園都市第一位、英国第二王女様とラブラブ添い寝!?〜もしかしたらアンナことやコンナこと❤〜』でタイトルは決定かな?」


一方通行「……っ」サッ


番外個体「おぉっと」ヒョイ


一方通行「テメェの目ン玉に血液溜めて綺麗な噴水作ってやろうかァ!?」


番外個体「キャハーン☆ミサカ怖いよー☆」フリフリ


一方通行「」ブチッ


芳川「こらこら、貴方達は家でも喧嘩するのはやめなさいって――」ピンポーン


芳川「……?こんな昼過ぎの時間に誰かしら?はーい!」パタパタ
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416 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 23:18:40.24 ID:IaaN4BPM0
番外個体「まだぁ、打ち止めがミサカネットワークとの再接合を済ませてないしぃ?
今の貴方だったらミサカでも倒せちゃう?イカしちゃう?イヤン☆」キャハッ


一方通行「……テメェ」ユラァ


番外個体「ふふん、やれるものならやってみなさーい!あと5分以内に捕まえられなかったら、
FAXしちゃうしぃ?」ヒラヒラ


一方通行「!」バッ


番外個体「よっと♪」ヒョイ


一方通行「っ!」ババッ


番外個体「いやんっ、どこ触ろうとしてるのよぉ」クネクネ


一方通行「……」ギリィ
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417 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 23:19:07.51 ID:IaaN4BPM0
番外個体「いやぁ〜気分いいわぁ。これで貴方は学園都市を我が物顔で歩くことはできないね!
そうだ、毛布にも包まってヒソヒソ歩いているのが貴方らしいよ!そうしなよ!ニャハハ♪」


トタトタ


番外個体「……?(誰か来た?)」チラッ


一方通行「……」バッ


番外個体「っ!?しま――」ドダダ





芳川「さぁ、一方通行、番外個体、お客様――――」





一方通行「……さァて、どう弄んでくれちゃいましょォかねェ?!?!
ヒャッハ、ヒャハハァ――」


一方通行「……はァ?」
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418 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 23:19:34.08 ID:IaaN4BPM0
番外個体「……ちッ(捕まっちゃったか……!しくった……)」


番外個体「……(っていうか何か服がスースーする……?)」チラッ



❤上手くはだけてブラジャー姿に(純白)❤



芳川「…………」


上条「…………」バッ ←紳士


キャーリサ「…………」


打ち止め「うぇぇえええええ」ビェェェ ←丁度遊びから帰ってきた


黄泉川「…………」   ←仕事もようやく終わって帰ってきた



一方通行「」


番外個体「……ひひっ♪(もうけもうけ♪)」

――――――――――――――――
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419 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 23:20:55.63 ID:IaaN4BPM0
――――――――――――――――


キャーリサ「さ、出来上がりだし」コト


上条「おぉぉ……!うまそう!」


芳川「あら!すごいわね!でも、わざわざ昼過ぎから来てこんなもの作ってもらっちゃっていいの?」


打ち止め「わわっ!!すごいすごい!!ってミサカはミサカは一国の料理に興味しんしん食欲旺盛!」ジュルジュル


黄泉川「これはすごいじゃん!っていうか、見たことないけど何て料理じゃん?」


キャーリサ「こっちがシェパーズパイ、そして向こうコーニシュパスティーっていうし。
ちなみに両方ともパイ生地使ってるから熱いから気をつけて」


黄泉川「イギリス……だっけですか、そちらの料理で?」


キャーリサ「別に敬語ではなくてもかまわないし。そうだし。
って言っても私はほとんど食べたことのない家庭料理なの。
以前から食べたいと思っていたから丁度いい機会にお礼も兼ねて実践してみただけだから」

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420 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 23:21:43.40 ID:IaaN4BPM0
黄泉川「ほぉぉ……何にしてもイギリスって料理方面はあまり聴かないから早く食べたいじゃん!」


打ち止め「私もー!って、ミサカはミサカは激しく同意の意を表してみる!」ピョンピョン


上条「……キャーリサ様?」


キャーリサ「……ん?」


上条「わざわざこの為に……?」


キャーリサ「だから今も言ったの。私が食べたかったから。オマケみたいなものだし。気にしないで早く食べるの」


上条「……」


上条「(やっぱり律義な人なんだな)」

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421 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 23:22:12.14 ID:IaaN4BPM0
打ち止め「我慢できないから私は頂きます!!ってミサカはミサカは圧倒的速度でフライング!!」ヒョイ パク


打ち止め「あひっ、あつっ!……ふーっ、ふーっ。んぐ、んぐ……お、おいしーい!!!」キラーン


キャーリサ「当たり前だし。……まだ予備にもう一個作ってあるから、たくさん食べると良い」


打ち止め「言われなくても!!!ってミサカはミヒャカは……」モゴモゴ


一方通行「……ガキ、急ぎ過ぎて舌噛むんじゃねェぞ」


番外個体「女の子襲おうとしてた変態が、何を言っているのかしら……」ボソッ


一方通行「……ア"?」ギロッ


番外個体「いやぁん☆ケダモノォ〜♪」

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422 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 23:22:41.49 ID:IaaN4BPM0
キャーリサ「ほら、お前」カチャ


一方通行「……ン?」


キャーリサ「取り分けたから、お前もぜひ食べるし」


一方通行「……俺はあまり熱ィのは好きじゃねぇんで。後で適当に食うから今はいらねェ」


芳川「こら!一方通行!せっかくの御好意を!」


キャーリサ「……ふむ、そうか」
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423 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 23:23:08.66 ID:IaaN4BPM0
キャーリサ「……」カタ


キャーリサ「ふー、ふー」


一方通行「……何してやがンだ」


キャーリサ「いや、熱いものは苦手だと言っていたのでな。ほら」アーン


一方通行「……はァ?」


キャーリサ「ほらほら、熱くはなくてもせめて暖かくないとせっかくの料理が台無しなの!」


一方通行「……」ジーッ


一方通行「……」チラッ
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424 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 23:23:51.65 ID:IaaN4BPM0
番外個体「……」ニヤニヤ


打ち止め「……」ジーッ


上条「(英国第二王女の学園都市第一位に対する『あーん』……。やべえ。すげえレア)」


一方通行「……」ハァ


一方通行「……チッ、借せ」パシッ


キャーリサ「あっ」


一方通行「……」モグモグ


キャーリサ「…………どうだし」ジーッ


一方通行「……はン、食えなくはねェ」モグモグ

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425 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 23:24:33.94 ID:IaaN4BPM0
キャーリサ「ははっ、当たり前なの!どんどん食べるといいし!」


芳川「(あらあら……滅多なことではそんなことは言わない子なのにね)」


黄泉川「……これは美味いじゃん!!上質じゃん!!」バクバク


番外個体「……」ジーッ


番外個体「……何その赤い肉……」


キャーリサ「ん?それはローストビーフだし。流石にそれは自前じゃなくて買って来たものだが……。
何やら通常、工夫を越したタレなどをつけて食べるんだが……私は純粋に塩をつけて食べるのが美味しいと思うし」ハイッ


番外個体「……へぇ」オソルオソル


番外個体「……」パク モグモグ


番外個体「……!」


キャーリサ「どう?」


番外個体「……普通に食べれるって感じ」ヒョイ パクッ
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426 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 23:25:00.40 ID:IaaN4BPM0
キャーリサ「ふははっ!どんどん食べるといいし!」


芳川「……(なんかすごいお姫様だこと……)」フフ


黄泉川「これは美味しいじゃん!日頃からカップラーメンばっかり食べてる私の胃がそう言ってるじゃん!!」バクバク


黄泉川「ホラ上条!!お前も食え!!食って吹寄に注意されないレベルに大きくなればいいじゃん!!」ドサ


上条「ちょ!!俺はそんなに食べれないですよ!?!?」


黄泉川「いいから食え食え!!ぐはは!三日前のパーティーに行けなかった分、今食べるじゃーん!!」


上条「上手いけど……不幸だーーーー!」



こうして、一日目の夜は過ぎていった……。


――――――――――――――――――――
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427 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 23:26:31.58 ID:IaaN4BPM0
【深夜:高級マンション】


ヴェント「……」


ヴェント「……(化粧品買い込んでたらすっかり時間がたっちまったし……道にも迷っちまった……)」テクテク


ヴェント「……」テクテク


ヴェント「……はぁ」テクテク


ヴェント「なーにやってんだか、私」テクテク


ヴェント「……(ここか)」ガチャ


シーン……


ヴェント「……(流石に、寝てるか)」


ヴェント「……ふぁあ(私もダリィからもう――ん?)」


キャーリサ『さっき作った分の余りだし。よかったら食べるといいの』


ヴェント「……」


ヴェント「……」ヒョイ パク


ヴェント「……!」


ヴェント「……ふん」モグモグ


―――――――――――――――――

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428 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/03(土) 23:27:30.42 ID:IaaN4BPM0
ってことで本日分は終了!

明日は……誰との一日でしょうか。


それではみなさんにも良い一日を!ノシ
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429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/09/04(日) 00:01:01.15 ID:3DrUrUPAO

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430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/04(日) 06:11:56.11 ID:OHAUjGD8o
キャーリサ様世話焼きで可愛いなぁおつおつ
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431 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/05(月) 01:13:57.64 ID:h5+klVZz0
やっべえ……書いてねぇ……。
需要がtyぽwくぁq
432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/09/05(月) 03:55:58.20 ID:eKnJPXVbo
キャーリサとか俺得
433 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/05(月) 14:12:16.75 ID:hoSOhhcIO
iPhoneからtest!

今日の夜に投下します!
434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2011/09/05(月) 16:50:04.94 ID:Oj2X6vqGo
キャーリサとヴェントには是非上やんの腕の引っ張り合いをしてほすぃな
435 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/06(火) 01:41:49.55 ID:2c1z9fUe0
【翌朝:高級マンション】


ヴェント「……」ズズッ


上条「……(やっぱり朝は気まずい……)」ズズッ


キャーリサ「昨日も言ったけど、やっぱり貴様の料理は日本にも英国にもない味がするし。
時間が空いている時に教えてくれると助かるの」


ヴェント「……(…………。)」


ヴェント「……時間があったら、ね」ズズッ


上条「……?(……何か、余所余所しい?)」


キャーリサ「うむ、お願いするし」
436 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/06(火) 01:42:39.54 ID:2c1z9fUe0
ヴェント「そんじゃ、上条」


上条「ん?」ズズッ


ヴェント「とっかえひっかえにするつもりはねぇんだけど……。今日は私に着いて……こい」


上条「ん、あぁ。俺は構わないぜ。キャーリサ様はどうします?」


キャーリサ「……」ジトッ


キャーリサ「いい加減、敬語はやめろ。気持ち悪い」


上条「き、気持ち悪いって……(俺なりの誠意と敬意が……)」ズーン
437 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/06(火) 01:43:12.33 ID:2c1z9fUe0
キャーリサ「……私は、日本の敬語と言うものはあまり好かないんだ。あまりにもはっきりとしているから他とは隔絶した存在になったような錯覚がして。
借りを返している期間は……、っというよりお前と暮らしている今は同等の立場と思ってみてほしいし。(……何故ヴェントには敬語じゃなくて私には敬語だし)」フン


ヴェント「……それで、お姫様はどうするんでしょーか?お早目の決定をお願いしますよ(……。)」ズズッ


キャーリサ「あ、そうか。昨日はお昼から活動してたし……。私は今日は時差ボケ直しに徹するし。
夕方頃には軽くジョギングでもしてくるから心配しないでいいの。晩御飯は作っておく?」


上条「あ、あぁ。それならお願いします」


キャーリサ「敬語はやめろって言った」ジーッ


上条「え、あ、あぁ。りょ、了解で――」


キャーリサ「……」ジーッ


上条「――じゃなくて、わかったよ(一国のお姫様に敬語使わないでいつ使うんだよ……)」ハァ


キャーリサ「うむ、よろしい」フフン


ヴェント「……」ジーッ


上条「〜〜!」アセアセ


キャーリサ「〜〜♪」ニヤニヤ


ヴェント「……ふん」カタッ
438 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/06(火) 01:43:52.28 ID:2c1z9fUe0
ヴェント「ごちそうさま。おい、食べ終わったんなら早速行くぞ」カチャカチャ


上条「お、おう」アセアセ


キャーリサ「せいぜい楽しんでくるといいし」ヒラヒラ


ヴェント「姫サマもジョギングの時にケガでもしないように。鈍った身体を酷使しちゃだめだよん」ヒラヒラ


キャーリサ「……私が太ったと言いたいの?」ムムッ


ヴェント「さ〜あねぇ。鏡を見たらぱーっつぱつな服が目に入っちゃうかもよ?」ケラケラ


上条「そ、それじゃあ行こうか!!よーし上条さん早く外に出て太陽の光を浴びちゃいたいな―!ってことで行ってきます!」ダッ
439 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/06(火) 01:44:25.76 ID:2c1z9fUe0
―――――――――――――――――――――――
【散歩道】


上条「……なぁ」


ヴェント「あぁ?」


上条「キャーリサさ……じゃなくて、キャーリサのこと、お前あんましよく思ってなかったりする?」


ヴェント「……!……どうして?」


上条「い、いや。こうだっていう確信とかは全然ないんだけどさ。こう……言い方が冷たいと言いますか。
俺の勘違いだと思うんだけど……」


ヴェント「……(……)」


上条「……ヴぇ、ヴェント?」
440 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/06(火) 01:45:24.12 ID:2c1z9fUe0
ヴェント「……別に嫌ってねぇよ。ただ……」


上条「……ただ?」


ヴェント「……なんでもねぇ。温室育ちのお姫様って何かイライラさせられんだよ。
私たちみたいな庶民風情ではほとんど真似できないようなことでもできちまうしな。
育ってきた世界が違いすぎる私たちじゃ、必然的に仲良しこよし、とはいかなくなるもんさ」


上条「……。で、でも向こうはお前の料理を絶賛してたし……仲良くできるんじゃ?」


ヴェント「絶賛ン……?はっ、笑わせるな」


ヴェント「私の料理なんて弟に軽く作ってた時から何にも成長していないカスみたいなもんだよ。
英国第二王女様の肥えた舌を唸らせることが本当にできたかどうか怪しいもんだ。
どうせ……、そうだな、少しでも私に取り入ろうとしてるご機嫌取りなんだよ」


上条「……(ヴェント……?)」


ヴェント「……!」ハッ


ヴェント「……まあ。別に私は仲良くする気はないってこった。モチロン、テメェとも必要以上にジャレあるつもりはねぇ。
下らねえ話はそれくらいにしといてもらっていいか?」
441 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/06(火) 01:50:12.32 ID:2c1z9fUe0
上条「……あぁ。(なんかなぁ……)」ボリボリ


上条「ところで、今日はどこに行くんだ?俺もここら辺は来たことがあまりないから何があるかとかは案内し辛いのですが……」


ヴェント「……」チラチラ


上条「……?ヴェントさん?」


ヴェント「確かここら辺に……。……あれだ」


上条「……?」チラッ


上条「……!ここって――」


―――――――――――――――――
442 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/06(火) 01:51:49.69 ID:2c1z9fUe0

【ラウンドツー:受付】



ヴェント「こういうところは何て言うんだ?アミューズメントパーク?」


上条「あぁ、確か最近話題のスポッツァとかいうのがある……。
学園都市製の機械を用いた日本唯一のゲームが楽しめるって売り込みだったけど」


ヴェント「へぇ……」チッ


上条「へ?何で不服そうなんだ?ここに来たかったんじゃないのか?」


ヴェント「いやぁ、ね。ハンマーみてぇな彫像を外に掲げてたから私はてっきり……コロシアムかと」ハァ


上条「学園都市どころか日本中、っつーか世界中探しても町中に堂々とコロシアムがある所なんて無いと思いますよ!?」


ヴェント「最近のうっ憤を晴らしたかったんだがねぇ……
昨日一人で歩いている時に見つけて盛り上がったんだが……。」ハァ
443 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/06(火) 01:52:23.02 ID:2c1z9fUe0
上条「そ、それなら、それでこそここで遊んでいくべきですよ!
ゲームっていうのは案外スッキリするもんですよ?」アセアセ


上条「(っていうか、コロシアムだとして、俺を連れてきてどうするつもりだったんだろう……)」タラー


ヴェント「はん、何で私がゲームなんか……」キョロキョロ


上条「そ、そうですか……。それなら別の場所行くか」


ヴェント「……!あ、あぁ。でもお前は遊ばなくていいのか?」


上条「……え?」


ヴェント「てっ、テメェはいつもいつもヘタレた顔してんだからやってかなくていいのかって聞いてんだよ!」


上条「いや、俺は別に……」


ヴェント「そ、そうか…………」シュン
444 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/06(火) 01:52:49.37 ID:2c1z9fUe0
上条「……!」ドッキーン


ヴェント「それなら今日は軽く――」


上条「い、いやいや!上条さん忘れてましたよ!!そういえば来てみたいな―って思ってたので!
是非遊んでいきましょう!!」


ヴェント「……はぁ?でもお前さっきは――」


上条「よーし、それではまずは……あれだ!ボールとピンが浮かんでいるエアボウリング?やろう!」グイッ


ヴェント「……!」


上条「すいませーん!二人でお願いします!」


店員「はいー。それではこちらにお名前を御記入お願いします。お客様、カップルの方ですか?」


上条「え……」


店員「只今カップルキャンペーンと称しまして、カップルでご来店のお客様には特典と安価でのサービス提供をしているのですが」
445 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/06(火) 01:53:21.87 ID:2c1z9fUe0
上条「え、えーと、別に俺たちは――」アセアセ


ヴェント「……」






ヴェント「……カップルだよ」ボソッ







店員「はーい、かしこまりました。上条様と……ヴェント様?外国人の方ですか?」


ヴェント「……」プイッ


店員「?」


上条「あーそうなんですよ!彼女は外国から来てて!ははは」


店員「そうなんですか!とってもお綺麗なので女の私でも目を取られちゃいました」テヘッ


ヴェント「……!」カァ


上条「は、はは……」カキカキ


上条「か、書けました」ハイ


店員「はーい。……オッケーです!それでは先払いとなっておりますので……。代金はお二人様、カップルキャンペーンでの割引価格、2000円でございます」


上条「2000円……2000円……これで」


店員「…………はい!丁度2000円頂きますね!手続きは完了です!それでは、こちらカップルキャンペーンでは、ボーリング代だけでゲームセンターでのいくつかのゲーム御優待券と、
カフェでの飲食無料券が付いていますので!
こちらのブレスレット式IDカードを手首につけていただければ、キャンペーン参加者として確認ができるようになっておりますので!」ハイ


上条「ヴェント、これを手首に」ハイ


ヴェント「……ん」カチャカチャ


店員「ぜひ、ごゆっくり遊んでいってくださいね〜!」ヒラヒラ

――――――――――――――――――――
446 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/06(火) 01:53:50.65 ID:2c1z9fUe0
【ボーリング場】


ガゴーン!!スペアー


ヴェント「ひゃはっ!気持ちいいじゃんこれ!」グッ


上条「なぜだ……俺は三連続1ピンなのに!!」グァァ


ヴェント「まっ、普段から使っているものがものだけにってことだよ!さ、この調子でどんどん行くぞ!!」ポイッ


上条「も、もう7ゲームも連続でやっているので上条さん流石にちょっぴり疲れてきてしまったのですが……」


ヴェント「んだよ、だらしねぇなぁ……」


上条「うぅ、すいません……」シクシク


ヴェント「まっ、そろそろ骨休めする位にはいいだろうが……」


上条「そ、そうだ!確かカフェでの飲食無料チケットもついてたはずだから、それで行こう!」


ヴェント「…………!」


ヴェント「……ん」


上条「おぉ……ありがたい……!それじゃ早速行こうぜ!上条さんはのどがカラカラでございますよ」


ヴェント「……あぁ」


上条「……?(……?気のせいか?)」


――――――――――――――――
447 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/06(火) 01:54:17.12 ID:2c1z9fUe0
【カフェ】


上条「ほら、まずは飲み物でも」トン


ヴェント「……?何だこの緑色の飲み物は……」キョトン


上条「あ、あぁ?普通のメロンソーダだと思うけど。炭酸が嫌いとかあったか?」


ヴェント「……いや、何でもない」ゴクゴク


上条「……?」


上条「あ、ほらこれも。『手作りパン』だって、あそこから自由に取っていいみたいだからいくつか持ってきた。焼き立てで美味しそうだし、食べてみようぜ」


ヴェント「……悪かったな」


上条「へ?」


ヴェント「いや、勝手にカップルとか言っちまって、な」
448 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/06(火) 02:08:25.29 ID:2c1z9fUe0
【カフェ】


上条「ほら、まずは飲み物でも」トン


ヴェント「……?何だこの緑色の飲み物は……」キョトン


上条「あ、あぁ?普通のメロンソーダだと思うけど。炭酸が嫌いとかあったか?」


ヴェント「……いや、何でもない」ゴクゴク


上条「……?」


上条「あ、ほらこれも。『手作りパン』だって、あそこから自由に取っていいみたいだからいくつか持ってきた。焼き立てで美味しそうだし、食べてみようぜ」


ヴェント「……悪かったな」
449 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/06(火) 02:09:46.72 ID:2c1z9fUe0
上条「へ?」


ヴェント「いや、勝手にカップルとか言っちまって、な」


上条「俺は別に問題ないけど……どうして?」


ヴェント「……よくわからねぇけど、安くなるんだろ?勝手な貧乏思考が働いちまってね。深い意図とかは別にねェから気にすんな。
ってかされても迷惑だが」


上条「そういうわけじゃなくて。どうして謝る必要があるんだ?」


ヴェント「……?」


ヴェント「お前は私なんかと一緒と思われたくないだろうし。勝手なことしちまったなぁと思っただけだよ」


上条「そ、そんなことねぇよ。俺は――」


ヴェント「取り繕う必要はねぇだろ。私自身、何であそこで勝手に口がでちまったかわかってねぇんだから。
とりあえず、ってだけだ。気にすんな」


上条「……」
450 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/06(火) 02:11:07.42 ID:2c1z9fUe0
ヴェント「……第一、私はここにお前をつれてくる必要もなかったし。そいつを怒ってもいいんじゃねぇのか?」


上条「……?」


ヴェント「私の今までの『仕事』では必要不可欠な情報以外を伝えたら叱咤激励なんてものではなかった。
死ぬ思いだってしたことはある」


ヴェント「だから、別に自分の勘違いで誰に迷惑かけたかとか、そういうのは自分でわきまえて――」


上条「何言ってんだよ」コツッ


ヴェント「……なっ!?てめぇ、何を――」ガタッ


上条「俺は、迷惑なんかじゃない。むしろ、嬉しかった」ニコッ


ヴェント「……!!?」


上条「だって、そうだろ?元々俺たちって敵同士だし、一週間前には殺されかけもしたけど」


ヴェント「……」


上条「一緒にこうやって遊びに来て、わざわざ俺の財布の為にいやいやでも協力してくれるって、何か地味に感動しちゃったというかなんというか……」


ヴェント「……」


上条「……俺はこういうの口に出すのってあまり上手くないから伝わってるかわかんねぇけど」


上条「お前がせっかく勇気を出してこっちに来てくれたのに。その生活を俺がむざむざと踏みつぶすわけ、ないだろ」


ヴェント「!!」
451 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/06(火) 02:11:33.62 ID:2c1z9fUe0
上条「だから、勘違いで迷惑とか、怒るとか怒らないとか。何にもないんだ。
友達か、友達じゃないか。冗談を言い合って遊べるかそうでないか。そういうもんだろ」


ヴェント「……(『心許す』……か……)」


ヴェント「……はっ。くだらねぇ」クスッ


上条「まぁ、立派なこと言ってるけど要は友達なんだから細かいことは気にしないでいこうってこと」


ヴェント「……ふふ、なんだそれ。ワケわかんねぇし……」クスッ


上条「……!」ドッキーン!


ヴェント「……あ」


ヴェント「……そ、それじゃあ上条……?」ウワメ


上条「は、はい……?」ゴクリ
452 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/06(火) 02:11:59.16 ID:2c1z9fUe0
ヴェント「それなら、」


ヴェント「これからすぐにまたガッツリと付き合ってくれるよなァ?」ニタァ


上条「え!?まだ昼飯が……!」チラッ


上条「って、ね、ねぇ!!俺のパンが!!」


ヴェント「くだらねぇことばっかり話してるから無くなっちまうんだよ」フゥ


上条「そ、そんな……!」


ヴェント「ま、お前は夜飯に淡い期待でもしてろ!」グッ


上条「いや、まだ取ってくればある――んですよおおおお!!」イヤダァァ
453 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/06(火) 02:12:35.75 ID:2c1z9fUe0






御坂「……」


御坂「……何、あれ?」


御坂「手……繋いでる……?」


御坂「…………どういうこと……?」

――――――――――――――――
454 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/06(火) 02:14:44.08 ID:2c1z9fUe0
遅くなりましたがヴェントさんとの一日でした!


さてさて、次は誰との一日にしましょうか。


要望があったキャラとの一日にします!
ちなみにキャーリサorヴェントのみです!

●●と会って!とか●●に行って!みたいな感じでしたら対応可能ですのでぜひご意見ください!


それでは〜!ヴェントかわいいよおおお!!でもキャーリサもかわいいよおおおおおおおおおおおおおお!!!
455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/09/06(火) 02:30:54.18 ID:qCvf63JM0
御坂と会って修羅場ってるところに初春佐天に発見されてファミレスへ
456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/09/06(火) 03:36:36.82 ID:fa0DTR6y0
小萌先生との遭遇
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/06(火) 13:18:59.68 ID:zj8VT4fAO
キャーリサとセブンスミストに行って御坂と修羅場。

その後地下街でプリクラを要求する。
458 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/06(火) 18:16:21.74 ID:2c1z9fUe0
了解しました!

459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/06(火) 20:44:26.85 ID:zj8VT4fAO
ヴェントと遊園地
460 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/06(火) 23:56:17.48 ID:2c1z9fUe0
【キャーリサパート@】


小鳥が鳴く声すらも届かない、静かな朝。
小綺麗なレース製カーテンの隙から入ってくる日の光で、私は目を覚ます。


キャーリサ「んっ……。ふぁぁ……もう、朝かぁ……」


少し霞がかった視界を凝らして周りを見る。
薄紅色のシャツを着た東方風の顔立ちをした男が目に入る。


上条「おっ、おはようご……はんにしよう!!えーと、あー……ぐぉ!!?」アセアセ


朝から何やら慌てているその男。
身振り手振りをする拍子に、椅子の角に足の指をぶつけて悶絶している姿は、少し滑稽に見える。


キャーリサ「ぷはっ、朝一番から喜劇でもやっているの?」ケラケラ


上条「いっつつ……そ、そういうわけでは……」グヌヌ


じわじわと迫りくる痛みに耐えているのか、足を抑えて何やら唸っている『変人』上条当麻。
私の起こしたクーデターを止め、英国を救ってくれた、世界一の『変人』。
461 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/06(火) 23:57:16.60 ID:2c1z9fUe0
キャーリサ「あれ?そういえば、ヴェントの姿が見えないけど……」キョロキョロ


とある事情で一緒に住むことになった、同居人の一人の姿が見当たらない。
いつも不貞腐れてた顔をしながらも、美味しいスープを作ってくれる。
日本発祥のスラングで言うと、『ツンデレ』というタイプの人間だ。


上条「ヴェントは朝一番で出て行ったよ。『少しやることを思い出したから。今日は帰らないかも』って言ってたけど……」


俺もそろそろ夏休みの宿題もやらないと、留年の危機だなぁ。と上条は儚げな顔で続ける。


キャーリサ「宿題……?」


上条「あ、あぁ。宿題っていうのは……あれだ。ホームワーク。夏休みが終わるまでにやってこないと、……」


キャーリサ「しないと?」


上条「思いだしたくもない、ひどい仕打ちが待っているのでございますよ……」ブルブル


そうか。コイツは学生だったな。
しかし、休みの度に出される宿題というのは、そうも難しいのだろうか。
私が小さい頃は毎日のように課題を出されていたものだが……。
これもカルチャーショックと言うのだろうか。
462 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/06(火) 23:58:07.18 ID:2c1z9fUe0

キャーリサ「……それなら今日は出かけたりするのは厳しいのか?」


上条「うーん、厳しいって言うほどでもないけど……。思い立ったが吉日とも言うし、特にやることもないのであればぜひ宿題をやる時間を頂きたいかなぁ」


キャーリサ「……ふむ」


上条「え、ああ、もちろんせっかく日本に来ているんだし、俺でよければ何でも付き合うけどな」


やんわりと今日の予定を入れられたのかと思いきや、そうではなかった。
なんでだろうか、一緒に過ごしてきた中で、こいつが見せる優しさにはクセがあるように思えた。
それでも、悪い気なんてしないけど。


キャーリサ「まっ、そうしたいのは山々だけど。私ばっかりワガママ言ってるわけにはいかないし。今日はフリーにするか」


上条「……え?いいのか?」


大きな目を見開いて、キョトンとした顔をこちらへ向けてくる。


キャーリサ「そんなところで嘘をついてどうなるし」


上条「いやぁ、キャーリサは昨日家にいたみたいだし、今日は外に出てはしゃぎたいんじゃないかと思ったんだけど」


キャーリサ「……そんなこと、いちいち気にしなくていいし」


さりげなくこちらの予定をちゃんと把握しているまめまめしさ。
根っからの執事気質だ。日本でなかったら適材適所となっていたに違いないと思う。
463 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/06(火) 23:58:33.29 ID:2c1z9fUe0
上条「うーん……。それでも、俺が今日籠ってたらキャーリサも必然的に動けなくなっちまうし……」


キャーリサ「わ、私は適当に生活しているだけでも楽しいからいいし。外を歩くだけでも十分楽しめるしな」


上条「そうは言っても……。あ、そういや」


何かを思いついたようにこちらを向く上条。


上条「それなら、午前中は俺の宿題に付き合ってもらう代わりに、午後はキャーリサに付き合うよ。それで妥協してくれねぇか?」


キャーリサ「私はそれでもいいけど……。宿題と言うのはたかだか4,5時間で終わるものなのか?」


さっきのドヨりっぷりでは、相当な量だと思うのだが……。


上条「なーに、ヤバくなったら前日徹夜という我ら日本男児には典型のパターンがありますから!」


キャーリサ「……?よくわからないが、お前がそれでいいというのなら、今日はそうしてもらうことにしよう」


上条「それじゃ、今日は丁度冷蔵庫の中身もきれちまってるし……。ファミレスにでも行きますか」


―――――――――――――――――――――――――
464 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 01:06:47.54 ID:Ux8EhUvk0
【ファミレス】


上条「うーん……ここは……えー……と」


自称・貧乏苦学生を名乗る目の前の男とレストランに来てから、早一時間が経った。
彼は、席に着くなり『それじゃ俺は軽く食べたら宿題始めちまうから』という言葉の通り、
黙々と作業を始めてしまった。


上条「あれ?違う?途中式が違ったのか!?うぁぁ……最初からかよ……俺の20分……!」


私は私で、朝食と共にドリンクバーなるものを注文したおかげで様々な飲み物を飲んで過ごした。
日本発の乳酸菌飲料、ダージリンティー、コーヒー……種類はたくさんあって、私の興味をよく研いでくれた。


キャーリサ「……」


キャーリサ「…………ふぁ……」


だが。
いくらなんでも、飲料物だけで数時間を過ごせ、というのは辛いものだ。
とどのつまり、飽きてしまったのだ。
465 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 01:07:14.39 ID:Ux8EhUvk0
上条「うぬぬ……。これは……どの式を使えばいいのかすら分からねぇ……」


目の前で不定期に頭を捻る上条の姿。


「またのおこしを、お待ちしております」


朝から笑顔で、愛想良く客の為に尽くす店員。


「ここのパフェのセール、まだやってて良かったね〜」


名物を食べに来た、女学生たち。


キャーリサ「……」


目が完全に周囲の情報を見極め、脳に慣れという作用を齎す。
須ゆな時間を丁寧に使う大人たちの姿もちらほらとあったが、
10時を回ろうとしている今、それも無くなってきた。
466 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 01:07:41.76 ID:Ux8EhUvk0
上条「……ぐっ……あー!!やめだやめ!数学は俺の頭では無理なんだ……っ」


上条「先にこっちをやってしまおう……」


ボヤきながら上条が出したのは、『ENGLISH』と書かれた手作りの冊子だ。
決してきれいとは言えない綴じ方のそれは、一切触れられていなかったのか黒ずみの1つもない。


キャーリサ「……ほぉ」


こうやって英語を勉強している外国の人間を見ると、英語は世界共通語なのだという実感が多少なりとも湧いてくる。


キャーリサ「……!」キュピーン


そうだ。良いことを思いついた。
467 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 01:08:08.46 ID:Ux8EhUvk0
キャーリサ「おい」


上条「……あー……やっぱりこっちも……って、はい?」


退屈なのは、なぜだ。
それはすることがないからだ。
それなら


キャーリサ「よいしょっと」トン


上条「……え?」


私も一緒に宿題をやればいいのだ。
うむ、我ながら名案である。
468 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 01:08:45.70 ID:Ux8EhUvk0
上条「で、でえええ!?な、なんでせうか?!」


キャーリサ「特にすることもないし、私も一緒に宿題とやらをやることにするの。邪魔、か?」


上条「い、いえ、邪魔なんて滅相もないんですが……何て言うか、その……」


上条「すっごく近くないかなぁ?みたいな……」


そういって目を反らしてしまう上条。


キャーリサ「ふむ、目の前同士で座るよりは隣に来た方が見やすいと思ったんだが。それこそ邪魔か」


上条「い、いやいや、邪魔なんてことは……」


キャーリサ「それならいいだろう。さっさと机に向かうとするし」


上条「すっげー良い匂いする……」ボソッ


キャーリサ「え?何か?」


上条「い、いやいやいや!何でもないですよ!そ、それじゃ早速やっちゃいましょうか!」
469 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 01:09:11.85 ID:Ux8EhUvk0
隣で何かを呟いたようだが、聞き取れなかった。
ちょっと気になりはしたけど、追求すべきところでもないし、放っておく。


上条「……えーっと……」


しばらく無言で眺めた後、頭を軽く掻きながら、上条は筆を持った。
『It is ...for...of...』
下線の引かれた部分に、少し見直すレベルに達筆な字で、ゆっくりと書きすすめていく。


キャーリサ「あ、そこは『of』ではなく『to』だと思うし」


上条「え?……ほんとだ!」


キャーリサ「少し形式的な決まり文だが、流石日本は形式を重んじると言われるだけあるな。
面倒くさい文法など、すっかりとすたれていったものだと思っていたが……」


上条「……あれ?」


答えを消してから、上条は何かきょとんとした顔で私を覗いてくる。
470 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 01:09:38.31 ID:Ux8EhUvk0
キャーリサ「何か?」


上条「……そういえばキャーリサはイギリス人……ですよね!?」


キャーリサ「……?もちろん、そうだけど」


上条「……」


キャーリサ「……?どうしたし、急に黙って」


上条「救いの神が……現れた!」パシッ


キャーリサ「!?」


急に私の手を掴んでくる。
流石の私も面喰ってしまう。
471 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 01:10:31.27 ID:Ux8EhUvk0
上条「お願いします……英語だけでもいいので先生になってください!」


キャーリサ「……?先生と言うのは……?」


上条「えっと……、分からないところを、ぜひ教えていただきたいと思いまして……」


キャーリサ「…………ほう」


上条「どうでしょうか……?俺一人で進めて言ったら、いつ終わるかわからないぐらい遅くてさ……」


つまりだ。
一緒にやるというわけではなく、私が講師となって上条を指導するというわけか。
……面白そうな提案じゃないか。


上条「や、やっぱ面倒くさいしダメですよね!!それじゃ俺は――」ピトッ


キャーリサ「別にダメなんて誰も言ってないし。気が早い男だな」


キャーリサ「昼にホットドックを買ってくれるなら、付き合うし」


上条「……まじですか!!」
472 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 01:11:07.00 ID:Ux8EhUvk0
私が人差し指で上条の唇を抑えると、一瞬驚いた顔つきになったが。
ひょうきんなもので、即座にその顔は悦びに染まった。


上条「もちろんかまいませんよ!!よろしくお願いします!キャーリサがいて良かった―!!」


キャーリサ「ふふん、私も甘やかすつもりはないから、ビシビシ行くし」


上条「うぇっ!?……お、お手柔らかにお願いします……」


キャーリサ「断る」


上条「そ、そんな……」


今日も日本で、ほんのりと暖かくて、優雅な昼が過ぎていく。
イギリスの政務に追われる日々からは考えもつかない、ゆっくりとした時の流れ。
いつまでも続けばいいと思ってしまうのは、私のエゴなのだろうか。


―――――――――――――――――――
473 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 01:11:58.60 ID:Ux8EhUvk0
【御坂パート】


御坂「……あー」


いつも思う。
日本の夏は暑過ぎる。


御坂「飲み物でも飲もうかな……」


アスファルトや無機質な鉄分で囲まれた学園都市は、無論のこと。


御坂「……」ガチャッ ドン


目の前に丁度あった白い自動販売機から出てきた炭酸飲料の缶。
プルタブを捻ると小気味の良い音が耳に入る。
同じ飲み物でも、缶とボトルの感じの違いは何?って良く聴くけど、この気持ちよさがあるかないかの違いだと、私は思う。
474 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 01:12:26.22 ID:Ux8EhUvk0
御坂「……ぷはぁっ。……おいしい」


喉もカラカラだったし、何より今日は朝からほとんど何も口いしていなかったので、冷たいものがとても美味に感じる。
普段はそこまで飲む方ではない私だけど、いつの間にか缶の中身が空になっていた。


御坂「……」ガコン


御坂「さて、と……」


今日は、朝から起きて色々な場所を回った。
商店街、公園、病院……。
もちろん、一人でだ。


御坂「……」


御坂「……付き合ってる、のかな?」
475 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 01:13:13.94 ID:Ux8EhUvk0
何でだろう。
何でこんなに気になるんだろう。


御坂「……よしっ」


小さい頃によく読んだ、少女漫画。
恋っていうものは、漫画みたいに甘くて、楽しいものだって思ってた。


御坂「ここにも、いないかぁ……」


出会って、助けられて、告白して、実って。


御坂「……そろそろ、10時過ぎかぁ」


そんな都合のいい、それこそ『漫画みたい』な決まった筋道を、私は想像して、焦がれていた。
だけど、


「あ、あのぉ……御坂、美琴さん……ですよね?」


御坂「……?そ、そうですけど……」


「さ、サインしてください!!あ、あとあと、握手もよかったら!!」


御坂「……ははっ」


悔しくて、必死になって、学園都市第三位っていう称号を得る頃には。
私からそんな浮いた憧れは無くなっていた。
暑苦しい後輩と、学園都市で切磋琢磨していく内にできた友達。
彼女たちと過ごせれば、楽しい。
476 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 01:13:52.52 ID:Ux8EhUvk0
「あ、ありがとうございます!!きゃー!」パタパタ


御坂「ははは」フリフリ


御坂「……は……」


それだったのに。
なのに。
認めたくない感情は、いつの間にか植えつけられてて。
いくら振り払おうとしても、認めようとしなくても。
勝手に身体がそっちに向いちゃって。


御坂「……」


ついには、偶然とはいえ、英国の王女様をダシにしても、会いたいって思えるぐらいになってて。


御坂「……やめよ」


何にもできない自分と。
何であんな奴を……っていう気持ちが交錯して、わけわかんない気持ちが渦巻いてる。
477 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 01:14:33.99 ID:Ux8EhUvk0
御坂「私ったら、何してんだろ」


御坂「闇雲に探したところで、見つかりっこないのにね」


御坂「って、私は別にアイツを探しているわけじゃ……!」アセアセ


御坂「……あ」


ほら。また。
また嘘をつく。恥ずかしいとか、悔しいとか、認めたくないとか、そういう気持ちが混じって私はよく嘘をつく。
それも他の人に吐くだけじゃ飽き足らず、自分にも嘘をつく。
他人だけじゃなくて、自分も傷つける。


御坂「ほんっと、サイテーだなぁ」


そんな自分が時々、本気で嫌になる。


御坂「それじゃ、そろそろ帰ろうかな……」


御坂「……?」チラッ


御坂「あっ」


この前行った、ファミレスが目に入る。


御坂「(あの時は初春さんたちに悪いことをしたなぁ)」


そんなことを考えながら歩いていると、だんだんと外側の席に座るお客が見えてくる。
最近はパフェのセールをやっているから、やっぱり女子が多い。
478 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 01:15:22.90 ID:Ux8EhUvk0
御坂「あれ……!?」


その中に、一際目立つ金髪で、トップレスの服を着た女の人が、目に入る。
何か、見覚えのある品位のある姿だ。


御坂「……キャーリサ、さん?」


間違いない。あんなに美人で、スタイルもいいのは、


御坂「……」ポカーン


御坂「……ぷっ、ははは」


王女様がファミレスにいるなんて物珍しすぎる。


御坂「なんだかんだ久しぶりだし、挨拶していこっかな!」


少しだけ落ち気味だったテンションも、すっかり上がってしまう。
そうだ、たしか、この前服とか見てたし時間があるようだったら一緒に買い物でも付き合ってくれないかな。
479 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 01:15:57.65 ID:Ux8EhUvk0
御坂「(貴族のファッションセンスはいかなものか!)」


そうやって、自分のナイセンスを棚に置いて浮かれていた。
480 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 01:16:26.55 ID:Ux8EhUvk0









彼女の目の前に座る男子の姿を、私が視認するまで――。



――――――――――――――――――
481 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 01:19:19.16 ID:Ux8EhUvk0
ってことで本日投下終了です!


そろそろ本格的なカプパートとなっていくと思いまして、
一人称に書いてみたのですが、読みにくいでしょうか?


SSも一人称書きも初めてでしたので、ぜひ見にくければ伝えていただけたらありがたいです。
すぐさま元に戻しますので!


さてさて、修羅場が来るのか……。
それとも……?

雑談でも、感想でも言っていただけると助かりますのでぜひドシドシくださいー!

それでは!
482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/07(水) 02:33:28.49 ID:IUT1R5R4o
>トップレスの服

キャーリサ様破廉恥!
483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/07(水) 04:49:23.52 ID:ccAN6ziDO
オパーイ丸出しのキャーリサ様とか

ふぅ…
484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/07(水) 13:09:09.60 ID:0SWq9NVho
BBAの裸なンて誰得なンですかァ?
485 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/07(水) 13:27:34.72 ID:5h5H8Ghoo
ヴェントちゃんかわいい
486 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 14:18:01.81 ID:5tqIuryIO
今日の夜に改めて投下しまっす!
487 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 14:35:52.60 ID:5tqIuryIO
ツッコミ忘れていましたね……!w

トップレスは肩が露出した服ってだけなので裸じゃないですよ?!?!
不安になってググってしまいましたww

それと一方さん……君は救えないよ……ロンリータ……

488 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/09/07(水) 15:19:13.63 ID:3xbZ/28Zo
あまり扇情的な格好していると上条さんが身分の差を忘れて手を出すのでは。
それで万が一出来てしまったら下手したら指名手配くらって逃亡生活突入しかねない気がする
489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/07(水) 16:22:18.85 ID:0SWq9NVho
ノースリーブとか、チューブトップな格好?
490 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/07(水) 16:22:22.63 ID:b/vB9QIAO
>>484

セロリ屋上
491 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 20:01:17.73 ID:Ux8EhUvk0
>>489

名前は人や場所によって違うかもしれませんので一応参考画像を……。ちなみにググッたら出てきた拾い物ですw

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1994201.jpg.html


一応、イメージとしてはこういう感じに肩を出した服を着ている気がします。
492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/07(水) 20:11:28.39 ID:b/vB9QIAO
>>491

これの赤色と考えればいい訳ですな。
493 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 23:23:17.03 ID:Ux8EhUvk0
【キャーリサパート@】


キャーリサ「ん……?」


上条「えーと……ここは……」ボリボリ


途中、何度か上条が気絶しない程度の折檻を加えつつも、事は特に問題なく進んでいく。
一度教えたことは間違えていないし、恐らく単なるバカではないのだろう。……救いがいのあるバカなのだ。

ただ、


キャーリサ「……」チラッ


上条「……キャーリサ、どうかしたのか?」


キャーリサ「いや……何でもない」


先ほどから、何やら視線を感じてならない。
一応、姿も普段とは違うし、何より私が日本にいるということはごく一部以外には知られていない
極秘事項となっている。
494 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 23:24:03.39 ID:Ux8EhUvk0
キャーリサ「(……だから、流石にスパイなどの行為は受けてはいないと思うのだが……)」


仮に私が出ているということを知っていたとしても、学園都市へ入ること自体が容易なことではないだろうし。


キャーリサ「(……気にし過ぎ、か?)」


少し不安が残るが、気にしていてもしょうがない。
今はこのバカに宿題を終えさせて早く外に出ていきたいのだ。


上条「……終わったぁぁああ」


キャーリサ「……うん、最後の問題も一応、ちゃんとできている気がするし」


上条「うぉっしゃぁぁ!長かった……!」


キャーリサ「ただ」


上条「……へ?」


キャーリサ「『自分の興味のあること』を英語で書けという指示なのに、
『私は桃太郎に憧れており、将来は桃太郎のように格好のいい男性になりたい』っていうのは……ないんじゃないか?」
495 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 23:24:55.68 ID:Ux8EhUvk0
上条「うぐっ!?……それは、仕方ないのでございます!上条さんはまだ青臭い若者故、将来の夢など定まったいないのでして!!」アセアセ


キャーリサ「ふふ、別に貴様がどういう答えを書こうと私は文句を言ったわけではないよ」


上条「でも、何か愉快そうな目のが気になるんですが……」


キャーリサ「いやいや、それは被害妄想に他ならないよ。むしろ、私はproudや使った英文やprettyを副詞として活用しているところに
及第点を与えたくらいだ」


キャーリサ「ただただ、私自身が愉快な気持ちになってしまっただけだよ……ぷっ、くくく」クスクス


上条「それは完全に上条さんをバカにしている言葉では……?」ジトッ


キャーリサ「そんなことはないぞ……くくっ」


上条「うぐっ。……しかし言い返せない……」


東洋の人間は、皆こうも考え方が軽い者ばかりなのだろうか。
それはそれで、困るが……退屈のしない日々が続きそうで、少し羨んでしまう。
496 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 23:27:07.54 ID:Ux8EhUvk0
上条「それはそうと、もう12時過ぎちまったなぁ。そろそろ出かけるとしますか!」


キャーリサ「ん?もういいのか?まだ外国語の分しか終わっていないように見えるが」


先ほど数式が云々と言っていたところから見ると、まだ数学があると思うのだが……。


上条「いやはや、もうあれはどうしようもないので今度改めて時間がある時にやることにしますよ」


改革参謀している時に、各地の配列や艦隊の整備などでよく数字を扱ったが……。
それとはまた別の、もっと高度なものなのだろうか。
少しそちらの方も気になるが……


キャーリサ「ま、お前がそれでいいなら。私も丁度頭を使うことには少し疲れてきたし」


上条「むしろ、上条さんは宿題なんてやらずにずっと身体を使って過ごしたいですよ……」


キャーリサ「…………っ一日中、身体を動かすって……」


上条「へ?」


キャーリサ「一国の王女に対して、不埒な劣情を催しているのではないだろうな……」ササッ


上条「どぇぇぇぇえええ!?!?!おおおおお、俺は別にそんな変な考えは……!
誓ってないでせすよ!?!?何でそんな軽蔑するような眼で見ているんですか!?!」アセアセ
497 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 23:28:38.99 ID:Ux8EhUvk0
キャーリサ「…………」


キャーリサ「……これっぽっちも?」


上条「もももも、もちろんですともっ!!」


キャーリサ「……それはそれで、何か傷つくんだが……」ボソッ


上条「……え、えと」


キャーリサ「……ん?あっ、あぁ冗談だよ冗談。ジョークぐらい日本人も言うだろう」ハハハ


上条「じょ、ジョークって……心臓に悪いって本当に……」


一応、国では見せない位の肌の露出に挑戦しているつもりではあったんだがなぁ……。
私ごときの貧相な身体では、どんな異性も落とすことはできない、ということか……。
498 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 23:29:04.60 ID:Ux8EhUvk0


キャーリサ「……(考え込んでみると、地味にショックだし……)」ハァ


上条「そ、そいじゃ行こうぜ。いつまでもここにいたら出るタイミング逃しちまいそうだし!」ガサゴソ


キャーリサ「ん、そうするし」カタッ


乱暴にプリントを鞄にしまいながら、上条が言ったので、素直に従うことにする。
最後にグラスに残っていた白ブドウのジュースを軽く飲みほしてから、私たちは席を立った。


―――――――――――――――――――――
499 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 23:30:18.48 ID:Ux8EhUvk0
【ファミレス外】


店員「ありがとうございましたーっ!また来てくださいね――っ!?」


ずっと聞いていた言葉も、自分自身が受けてみると新鮮味を帯びてくる。
思わず笑顔で手を振り返すと、何故か上条と同じぐらいの年齢に見える店員は顔を赤くして奥に行ってしまった。


キャーリサ「……私は嫌われてしまったのか?」


上条「…………いや、その逆だと思いますよ……」


キャーリサ「逆……?」


上条「うーん……。キャーリサは知らなくていいよ、うん」


キャーリサ「むっ」ムムッ


何かを隠すような上条の言葉。
何か少し呆れられたようで気に食わない。
500 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 23:32:56.64 ID:Ux8EhUvk0
キャーリサ「かみじょうっ!」ギュッ


上条「うぇっ!?ちょ、ちょっとぉ!?」


だから、上条のシャツの襟を両手で握って問い詰めることにした。


キャーリサ「さっきの店員はどうして逃げちゃったの?気になるし!」


この際だ、問い詰めてやることにする。


上条「え、えええとキャーリササマ!??!何でいきなり抱きついて来るんでせうか!?」


キャーリサ「こうでもしないと、お前は逃げようとするし。さぁ白状しろ。
私は一度ムキになったら止まらないし!」ギュッ


キャーリサ「それに……また、敬語になってるし」


上条「そ、それは謝ります、謝りますからとりあえずは、離れてくだ……くれ!!」


キャーリサ「だーめだ。私に本当のことを言うまでこのままだし」ギュッ


上条「そそそそ、そそそそそ、その山があたあたたた……!」


キャーリサ「や、山ぁ……?」


私が一歩近づくと、少しずつ紅に染まっていた上条の頬は、一気に真っ赤になる。
見ていて面白い光景ではあるが、会話もままなっていないのでどうしようもない。


キャーリサ「お前といい、さっきの店員といい、一体な――」パッ


「何を昼間っからイチャついてんだゴルァアアアア!!」


―――――――――――――――――――
501 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 23:34:04.46 ID:Ux8EhUvk0
【御坂パート@】


御坂「何を昼間っからイチャついてんだゴルァアアアア!!」バリバリ


キャーリサ「!?」サッ


上条「……」プシューー


御坂「はぁ、はぁ……。公衆の面前で何抱きついてるんですかキャーリサさん!!?」


考えも無しに行動してしまった。
二人が抱きついているのを見ると思わず手が出てしまったというか……。


キャーリサ「何かと思えば……お前か、猿」


御坂「……私は猿ではなくて、御坂美琴です」キッパリ


キャーリサ「いいではないか、そんな細かいこは気にせずとも」ハハ


御坂「めちゃくちゃ重要ですよ!!名前ってめちゃくちゃ重要ですからっ!!」


キャーリサさんはいわゆる結果主義者だ。
私が何かをした時に名前で呼んでくれる。
頑張った分、褒められているようで気分は悪くないんだけど……。
って私は犬かッ!
502 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 23:35:15.43 ID:Ux8EhUvk0
御坂「そ、それよりっ!!あ、アンタ!!」


上条「……あは、あははは……」プシュー


御坂「……っむうううう!」ムキィィ


キャーリサ「ははは、固まってるの!」ツンツン


御坂「……せいやっ!」ドカッ


上条「ぅへぶぅぇっ!?!!」ドダダダダ


上条「……いっつつ……。な、何が起きたんだ……って、び、ビリビリ!?」


こ、コイツ……ようやく私に気がついても……。


御坂「わ、私には御坂美琴って名前があんのよーっ!!」ビリビリ


上条「うぉっ!?あぶねっ!?」キュイーン


御坂「ったく……!どいつもこいつもぉ……!」ハァハァ


キャーリサ「おーよしよし、そんなカリカリしてたら疲れるぞ?」ナデナデ


御坂「う、うぅ……。こ、子供扱いしないでくださいよ!!」


大人の色気というか……なんというか……。
そういうものが、キャーリサさんから私も逆らえなくさせている。


御坂「うぅぅ……」
503 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 23:35:44.11 ID:Ux8EhUvk0
上条「っで、びりび――」


御坂「……あ"?」


上条「じゃ、じゃなくて御坂サン?どういったご用件で?」


御坂「!!……え、えっと、別に用ってわけじゃあないんだけど……」アセアセ


上条「……?」


『どういうご用件で』と聞かれても、素直に『はい、貴方を探していただけです』って言えるわけ……ない!


キャーリサ「何だ、特に用もないのか」


御坂「え、えーっと……」


ちょっと興醒めしたようにこちらを見るキャーリサさんに思わず後ずさり。
うぅ……とりあえず何とか……何とか……そ、そうだ!
504 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 23:36:15.01 ID:Ux8EhUvk0
御坂「きゃ、キャーリサさんとお買いものしたいなぁって思って!探してたんですよ!」


キャーリサ「ほぉ……」


うっ……。ちょっと安易過ぎた……かな?


キャーリサ「ふふふん♪猿にしては中々殊勝な心意気だし」


上条「お、それなら丁度いいな。びりび……じゃなくて御坂。それならおれたちと一緒に行くか」


御坂「……へ?」


上条「いや、あのさ。これからキャーリサと一緒に出かける予定だったんだけど……。
実際、男の俺より女子のお前がいた方が楽しめるんじゃないかって思うし」


コイツから逆に招待されたことに、驚きすぎて我ながら恥ずかしい顔を晒してしまった……。
で、でも。これはチャンス!!
この際、何でコイツがキャーリサさんを呼び捨てにしているかは気にはしまい



御坂「ふ、ふんっ!ほんとーはキャーリサさんと二人で行きたいんだけど……。
先の約束なら仕方ないから……荷物持ちにならしてやるわよ!!」
505 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 23:36:48.95 ID:Ux8EhUvk0
上条「あーはいはい。俺に出来ることだったらなんでも任せてくださいよっと」


キャーリサ「さて」


キャーリサ「仲間に猿も加わったところで早速出発するし」


御坂「わ、私は猿じゃな――」


せっかくさっき名前で呼んでくれたのに、また猿扱い……。
それを注意しようとした時、私の目に入ってきたのは


キャーリサ「ふふん♪」ギュッ


上条「……はい?はいいいいいいい!?」ギョッ


キャーリサ「さっきの件はもう面倒だしいいの。
その代り、貴様はしっかり私をエスコートすべきだし」


アイツの腕をしっかりと掴んだキャーリサさんの姿だ。


御坂「キャーリサさん!?な、ななななななっ!?」


キャーリサ「ん?男性が女性をエスコートするのは当然じゃないのか?」キョトン


御坂「そ、それはそうなんですけどっ!!そ、そのぉ!」


……そのビッグな二つの胸を押しつけられたら、私は……叶わない!
506 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 23:38:14.55 ID:Ux8EhUvk0
御坂「(アイツも……やっぱり大きい方が……?)」チラッ


キャーリサ「♪」ボイーン


御坂「……」チラッ


御坂「」ナイ


御坂「……」


御坂「……あーーー!!!もーーーっ!!」


上条「!?み、御坂サン!?」ビクッ


キャーリサ「急に威嚇……。仲間でも見つけたか?猿?」


協力な胸……じゃなくて!!ライバルに対抗するには……!
ってライバルなんて思ってないけど!!何のライバルかって話だけど!!
だけどっ!!!!!


御坂「(……もう、どうとでもなれっ!!)」ギュッ


上条「……」


上条「…………え?」


御坂「ささささ、さーてててててってってっててて!いいいい、いきましょーかかかかか!」カァァ


上条「あのーミサカさん?」


御坂「わー何も聞こえないなぁ―!今日はやたらと蝉がうるさいわね〜!!ははははは」カチンコチン


キャーリサ「なぁ、猿、何でお前も上条の腕に―――――――」


御坂「さささ、キャーリサさんも!早く行かないと日が暮れちゃいますよ!!さ、さ!行きましょーう!今日は買いますよ〜!」


こうして、些細な抵抗を兼ね備えた、私の一日がスタートしたのだった……。


―――――――――――――――――――――
507 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 23:40:33.12 ID:Ux8EhUvk0
さて、修羅場レベルは低いですがはち合わせると言う点では要望に沿ってみましたが……。
いかがでしょうか?

展開プリーズ!!って感じなのでぜひ見てみたい展開とか成り行き言っていただけるとまだまだ助かります!


それと、一人称視点で書いていますが、反応次第……。というより、私が下手っていう感じ……ないですかね?

もし読みづらいようでしたらすぐに変えますね。

それでは!
508 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2011/09/07(水) 23:54:50.70 ID:RX/e9d1AO


しかし流石にキャーリサに違和感が……
例えばあんだけ派手なボンテージドレス着てたり、王族でもあるキャーリサが自分の容姿やスタイルに自覚が無いのがおかしい気がする、とか

二次だしあんまりキャラが明らかになってないから俺の勝手な主張と言えばそれまでですが、一応俺の感想を言ってみました
509 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/07(水) 23:59:03.93 ID:Ux8EhUvk0
>>508


ふむ……。改革派として武を主に生きてきているので、そこまで自分のスタイルに自信があるように見えるか?
と言われたら私としては見えなかったのでそう解釈しました。

ちなみに、最初の方で、「痴女なの?」的な描写がありますが、
あそこでは日本(学園都市)をあまり気にいっていなかったキャーリサ様が徐々に日本の文化スタイルにも慣れてきていると
そう解釈してくれると冥利に尽きます。

ちなみにお聞きしたいのですが、性格とか喋り方に違和感とかはありますかね……?
一応、上記の点も踏まえて、こちらも直してなるべく修正していきたいので教えていただけると嬉しいです!
510 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/08(木) 07:23:30.96 ID:ZKlHLGJAO
>>1乙!!

ヴェントをセブンスミストに出しても面白いかもな。
511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/08(木) 16:50:47.39 ID:7BaSJsdJo
【レス抽出】
対象スレ:キャーリサ「ここが学園都市……なの」
キーワード:///

照れてます感を出してもらえると…
512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/08(木) 19:43:17.70 ID:bf9tQJhno
>>511
個人的にはない方がいい
513 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/09(金) 00:02:56.28 ID:pFzrzZQG0
>>510

ありがとうございます!

ほうほう……参考にしますね!ありがとうございます!


>>511

むむ……どういたしましょうか……。

>>512

うぉぉ……どうしたらいいのだ……ww



明日からベトナムへインターンに行くので、今日は更新は控えておきます。
読んで下さっている方々がいましたら、本当に申し訳ないです><

明日以降、時間が空き次第UPしますね!それでは、おやすみなさいでっす!
514 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/09(金) 12:47:08.77 ID:epRE7fMAO
取り敢えず猿はオセロと遭遇させて上条さん達から引き離すべき
515 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/10(土) 02:24:55.20 ID:PbNnytZx0
ベトナムからですが……。更新は明後日になりそうです……。すいませんです。
本当にすいません!
キャーリサ様に踏まれてぇ……。
516 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/10(土) 12:41:41.16 ID:Fyd4oEqAO
暇な時間にでもためててくれ
517 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/13(火) 18:38:56.60 ID:XAiCfjuAO
まだか...
518 : ◆7oWiJj9WF6 [age]:2011/09/14(水) 19:28:36.73 ID:EYLqilRa0
>>517

待っていてくれてるのにすいませんです……。
なかなかパソコンをいじる時間がなくて書き為もほとんどできていない状況です……。

本格的な更新は9/19日の夜からになりそうです。
19日にはぜったいにうpしますのでもし記憶の片隅にでもありましたら見て行ってください!

FF10リメイクとか俺得すぎるwww
スクエニ最高だぜっっ!!!

ってことで研修してきますw
519 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/14(水) 19:50:56.21 ID:H9mdXPxIO
オイラは信じてまってるよ!!
仕事お疲れっす
520 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/16(金) 14:59:16.19 ID:4I8mRY8IO
これビリビリ要るのか?
てっきり上条×キャーリサか上条×ヴェントかと思ってた
521 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/16(金) 16:23:26.15 ID:qvuBqMRAO
>>520

だからオセロを召還して猿を引き離して欲しいのだよ。
522 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/09/17(土) 12:56:17.71 ID:aaHqjJTAO
>>520
噛ませ犬という重要な役目を知らんのかお前は
523 : ◆7oWiJj9WF6 [age]:2011/09/20(火) 00:34:14.99 ID:sOVpUH6h0
何故かパソコンからだと書き込めないと言う現象が……。
運営様に先ほど連絡をしましたので、書き込める様になるまでしばしお待ちを……ぐぬぬ。

書き溜は有る程度ならありますので書き込める様になり次第随時投下していきますね。


帰国して楽しみにしてたことができないなんて鬼畜!
524 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/20(火) 01:05:35.47 ID:FMiJN40H0
>>523
おかえりー
長旅の疲れもあるようですしあんまり無理しなくていいですぞ
525 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/20(火) 22:17:08.45 ID:sOVpUH6h0
【ヴェントパート@】


ヴェント「はぁ……」


私は、何をやっている。


ヴェント「……」


何で日本に留まっている。


ヴェント「……どうしてぇんだ、ントに」


自分が気分屋なことくらいは、承知している。
だが――


ヴェント「……ここまで平和ボケしちまっているっつーのは、ねぇ」ハァ
526 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/20(火) 22:17:44.78 ID:sOVpUH6h0
ヴェント「ん?」


ヴェント「……ほぉ」


これは中々……


ヴェント「(――って、ちげぇ!!私は別に服を見に来たわけじゃ!)」


店員「いらっしゃいませー!」


やたらと明るい店員の声も、雑踏の声も、街頭に広がってる、何の血の腐れもねぇ光景も


ヴェント「……ふん」プイッ


店員「……?」


何気なく、慣れてきちまっている。


ヴェント「(それも、これもあのクソガキの世迷い言に一時でもだまされたから、だが――)」


何かがひっかかりやがってるってのも、ある。


上条『……普通に、可愛いと思うんですが』


ヴェント「……」ボンッ
527 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/20(火) 22:23:40.10 ID:r21sI9HAO
待ってた待ってたぞ待ってました三段活用!
528 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/20(火) 22:29:56.66 ID:sOVpUH6h0
ヴェント「!!」ブンブン


ヴェント「(クッ、くだらねぇ!!)」


なんなんだ、なんなんだよ、ほんとに。
意味わかんねぇ。
一人で過ごせば何かしら分かると思ったんだが……どうにも、そういうわけでもねぇみたいだ。



ヴェント「…………」


ヴェント「(釈然としないことなんて……大っ嫌いなんだ)」


ゼッテーに私が何をしたいのかっつーことを見極めてやる。
それが、私の今回の目的だ。
529 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/20(火) 22:30:40.04 ID:sOVpUH6h0
ヴェント「(よし、そうと決まればアイツを――)」スッ


キャーリサ「ここ、ここなの!!」


御坂「そっちじゃなくて!!こっちの方が絶対に品ぞろえがいいんですよ!!」


キャーリサ「そっちは子供用の装服店だし」


御坂「っ!!」ギクッ


上条「あ、あのー、どこでもいいから早く店に入りませんか……」アツイ
530 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/20(火) 22:31:41.96 ID:sOVpUH6h0





ヴェント「……」


ヴェント「……ククッ」ギリィッ


よーし、目的変更だ。こっちの方がずっとわかりやすい。


ヴェント「……ぶっ殺す」ダッ



ウワッ!ヴェ、ヴェント――ッテナンデオコッテ――!?
ギャー!!

フコーーーーーウダァアアア!!!


――――――――――――――――
531 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/20(火) 22:35:33.50 ID:sOVpUH6h0
【喫茶店】


上条「……と、いうわけなんですが……」トホホッ


一方通行「……」ズズッ


上条「毎日毎日が不幸の連続ですよ……」


一方通行「なァ」


上条「ん?」


一方通行「テメェが俺を呼ンだ理由って、そンだけか?」


上条「はい?だって、『何が起こるか分かンねェから何かあったら報告しろ』って言ったのは……」
532 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/20(火) 22:36:00.08 ID:sOVpUH6h0


一方通行「だから――」


一方通行「ンな甘っちょろい日常生活を逐一報告するために俺を呼んだのかって聞いてンだ……」ダンッ


上条「うぇっ!?」


一方通行「……(やはり、何事も心配する必要はねェッってことか)」


一方通行「……はぁ」スッ


上条「あ、れ?どこに行くんだ?」


一方通行「眠ィから帰ンだよ」


上条「え、お、おい――まだ終わっては――」


一方通行「着いてくンじゃねェ」ギロッ


上条「……は、はい」シュン


――――――――――――――――
533 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/20(火) 22:39:32.37 ID:sOVpUH6h0
【レストラン】



風斬「ふふっ……」クスッ


ヴェント「なーに笑ってやがんだ」コツッ


風斬「あうっ」


ヴェント「ったく……。なんだってんだ?急に飯誘ってきやがったから来てみれば『今日の話を聞かせろ』だかなんだか……。」


風斬「うぅ、す、すいませぇん……。そういうのって友達っぽいなぁって……」シクシク


ヴェント「友達ィ?」


風斬「え、あ、いや、なんでもないです!!」


ヴェント「?」モグ


風斬「えーと……。えと、えとえと。そういえば!上条さんって、いつもインデックスから聞いたまんまの人なんですねっ!」
534 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/20(火) 22:40:27.83 ID:sOVpUH6h0
ヴェント「禁書目録……が?」ハムハム


風斬「はい」アムッ


ヴェント「……どういうことだ?」


風斬「どういうことっていうか、そういうことかな?」


ヴェント「回りくどいのは好きじゃねぇんだがなぁ……」ギロッ


風斬「うーんと、その……なんていうか」オロオロ


風斬「女の子に好かれやすいって言うか……」カァ


ヴェント「……」


ヴェント「……はぁ?」ポカーン
535 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/20(火) 22:41:41.64 ID:sOVpUH6h0
風斬「え、えっとね!?私も聞いた話だから!!わからないんだけど!!」フリフリ


風斬「でも、確かに上条君って、優しいから、何というか、その……わかるっていうか」


風斬「って私はそんな好きとか嫌いとか、恋愛感情なんていうものはわからないんだけど……!!」ブンブン


風斬「って、あはは、何で一人で慌ててるんだろ」アムッ


ヴェント「(好き……恋愛……?)」


ヴェント「……ふ」


風斬「え?」


ヴェント「ふふふふふ、ふふふふふざっざざああああ!?」ダダッ


風斬「えええ!?どうしたの!?」
536 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/20(火) 22:44:49.59 ID:sOVpUH6h0
ヴェント「て、てめぇ!?バカにしてんのか!?私が他人をす、好きになるなんて!!ん、んんんんんなもんあるわけ――!!」


上条『可愛い』


ヴェント「……」ボンッ


ヴェント「う、うがああああああああああああああ!!!」ドタドタ


風斬「ヴェ、ヴェントさん、落ちついてぇえええ!!」オロオロ


ヴェント「て、てめぇがふざけたことぬかしやがるからだろうが!!くそっ!」カァ


風斬「……!」


ヴェント「……うぅう」
537 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/20(火) 22:46:08.10 ID:sOVpUH6h0
風斬「そういえば、ヴェントさんって……」


ヴェント「……なんだよ」


風斬「照れた顔も、可愛いんですね」サラッ


ヴェント「……!」


ヴェント「……」


風斬「元々美人さんだと思ってましたけど……。外国人の方って皆さん、こんなに髪も綺麗で顔も……」


風斬「……あれ?」


ヴェント「……」プシュウウウ


風斬「あ、あわわわわわ!!わ、私冷たい飲み物でも入れてきますね!!」ダッ


ヴェント「(もう……何が何だか……わっけわかんねぇ……)」



――――――――――――
538 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/20(火) 22:53:05.93 ID:sOVpUH6h0
【高級レストラン】


御坂「へぇ〜何か感じのいいレストランですねっ!」ワクワク


キャーリサ「あぁ、以前から姉上様たちから聞いていた有名所でな。来てみたかったレストランなんだ。せっかく日本に来たわけだし
行かないと損だろう?」フフン


御坂「王族の方々ご用達ってことですか……」ゴクリ


キャーリサ「まっ、簡単に言うとそういうことだし」


御坂「ってことは……(値段は?)」ピラッ


御坂「(げっ)」
539 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/20(火) 22:55:40.80 ID:sOVpUH6h0
キャーリサ「ははは、流石に現地の中学生に払わせるようなことはしないし」


御坂「え?いいんですか?」


キャーリサ「もちろん。食事を誘ったのも私だしな。誘う者としての心得だし」


御坂「で、でも……こんな高い店……」


キャーリサ「まぁ、猿の将来に期待するとするし。くっくっ」ケラケラ


御坂「……うぇぇ。しょ、精進します」


スタッフ「お待たせいたしました。こちら、お頼みのコースメニュー第一品目でございます」コト


御坂「あれ?もうメニューも注文していたんですか?」


キャーリサ「もちろん、店の最高のメニューを予約してあったに決まっているだろう?何を言っているんだ?」


御坂「最高のメニューって……」パラパラ


御坂「(げげっ)」
540 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/20(火) 22:57:06.78 ID:sOVpUH6h0
キャーリサ「ふふふ、だから心配しなくていいし。ほらほら、せっかく来た料理が冷めないうちに口に入れるとするし」


御坂「は、はい」オソルオソル


御坂「……」ジー


御坂「(えいっ!)」パクッ


御坂「……お、おいしい!!」ポワーン


キャーリサ「ふむ……。前菜に真鯛のムニエルと野菜添え、か」


御坂「こ、これとっても美味しいですね!!」ウマ!


キャーリサ「味をしみ込ませる為とはいえ、少し煮詰めすぎて噛み応えが少し失せてしまっている。
……まずまず、かな?」


御坂「えーと……。(私にはまったくわからない……)」


キャーリサ「ま、せっかく来たのだし細かいことは気にせず食べることにするし」モグモグ


御坂「そ、そうですね」モグモグ
541 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/20(火) 23:00:08.62 ID:sOVpUH6h0
キャーリサ「……さて、時に御坂」


御坂「は、はい?(あ、名前で呼んでくれた)」


キャーリサ「今日は買い物に付き合ってくれてありがとう。素直にお礼を言おう」


御坂「お、お礼なんて!!私が勝手についていっただけですし!!(体の良い言い訳だし……。感謝されるとは……)」


キャーリサ「それで、だ」


御坂「はい?」


キャーリサ「それで、今日一日でわかったことがあるんだが」


御坂「何でしょうか?」モグモグ


キャーリサ「回りくどいことは嫌いなので、前置きはしないが」
542 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/20(火) 23:02:39.11 ID:sOVpUH6h0
キャーリサ「お前は、私の……そうだな。ライバルとでもなるのかもしれないな」


御坂「ら、らいばるぅ?」


キャーリサ「くすくす、変な声を急にだすものではないぞ」


御坂「いや、だって急にライバルとか言われましても……」


キャーリサ「あえて言葉で表すとするなら、だけどな。まァ今回の食事も、私からの宣戦布告っとなるのか」


御坂「だ、だから、私はキャーリサさんと争うことなんて何一つないですって!」


キャーリサ「ほほう、そうかね?貴様、私に隠し事をしているということはないか?」


御坂「か、隠し事って……?」
543 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/20(火) 23:03:05.67 ID:sOVpUH6h0
キャーリサ「……今日、私は彼といて楽しいと感じたよ」


御坂「!!」


キャーリサ「それも、このまま一緒に過ごせたらという夢物語を妄想してしまうほどに、ね?」


御坂「そ、それって……」


キャーリサ「今日、わざわざ私自ら早期解散にしたのはこのことをお前に言いたかったからなわけだし」


御坂「……キャーリサさん?」


キャーリサ「国籍や、所属や、身分の違いなど。私は塵ほども気にしない」
544 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/20(火) 23:05:49.71 ID:sOVpUH6h0
キャーリサ「私の勘違いで、貴様は何の感情も彼に抱いていないというのなら私は非礼を詫びる、……が」


キャーリサ「もしそうだったら。もし私の勘違いだったら。……貴様は人の恋路を邪魔しようとする下種となるのか?それとも横恋慕を目指す外道となど、なるわけがないよな」


御坂「え、えと。あの――」


キャーリサ「御坂」


キャーリサ「はっきりと答えを出せとは言わん。ただ、私は素直に気持ちを認める。それが恥等とは思わない。
……それを、曖昧な気持ちのまま邪魔しようなんてことは、ないよな?」


御坂「……っ!!」グッ


キャーリサ「……」


御坂「……」


キャーリサ「……ふ、話が過ぎた。ほら、食事を進めようか」
545 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/20(火) 23:06:36.78 ID:sOVpUH6h0
御坂「……」


御坂「……よ……」


キャーリサ「ん?」


御坂「ざけんじゃないわよ!!」


キャーリサ「……!!


御坂「キャーリサさん!!」


キャーリサ「ほう?」


御坂「さっきから勝手なことをベラベラペラペラと!!」


御坂「私だって貴方よりずーっとずーっと昔から!!アイツとファミレスで出会ってから!!」


御坂「好きだった―っつーの!!!」


御坂「それを、それを横恋慕だの下種だの!!」


キャーリサ「……」


御坂「バカにするのも大概にしなさいよ!!!」
546 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/20(火) 23:07:56.95 ID:sOVpUH6h0


キャーリサ「……御坂」


御坂「……はぁ、はぁ」


キャーリサ「……ぷっ」


御坂「ふぇ!?」ビクッ


キャーリサ「……くすくす、くは、くはははははは!」


御坂「な、何で笑ってるんですか!わ、私は本気で―」


キャーリサ「いや、はは、くくっ。分かっているよ。本気なのは承知している」


キャーリサ「ただ、いくら私も貴様のように高々と宣言することは容易ではないと思ってな」


御坂「……え?」


御坂「……」チラッ







周りの人達「……」ジーッ
547 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/20(火) 23:09:09.43 ID:sOVpUH6h0
御坂「!!!!!!!(しまったあああああああああああああああ!!!)」


キャーリサ「くははっ!いやいや、恐れ入った。少しからかうつもりがこんなに本気になってくるとはな」


御坂「うううう〜」カァァ


キャーリサ「ま、今ので貴様の考えもわかった。先ほどの言葉も撤回しよう」


御坂「……え?」


キャーリサ「貴様は下種でもなんでもない。……正真正銘、私のライバル、だな」


御坂「……っ」ゴクッ


キャーリサ「立派な宣戦布告として、受け取っておこう」


キャーリサ「勝負の期間は私が帰るまでの約一か月とさせてもらう。
が、私には一緒に住んでいるという特権がある」


御坂「!(そ、そういえばそんなことを言っていた気が……)」


キャーリサ「ふふ、せいぜい私も『女の武器』とやらを使ってみることにしようかな」ガタッ


御坂「え、えとキャーリサさん?どこへ?」


キャーリサ「ん?伝えることは伝えたことだし。貴様とはライバルとなったんだ。
同席でなど食せるわけがないだろう。別の席をあらかじめ用意してもらっているから、そこに移る」
548 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/20(火) 23:09:52.08 ID:sOVpUH6h0
御坂「……っ」


キャーリサ「まぁ、お互いに恨むことのない結果となることを祈るよ。くくっ」スタスタ


御坂「……」


キャーリサ「そうそう、最後に一言」


御坂「……?」


キャーリサ「…………どうやら。私だけが、『ライバル』ではなさそうだぞ。


御坂「……!?」


キャーリサ「それじゃ、勘定は既に済ませてある。貴様も学生だろう?食したらすぐに帰ることだし」プイッ


御坂「……」


御坂「…………」


御坂「待ってよ……」


御坂「……一国の姫君がライバルって……なんて夢物語なのよ……」


――――――――――――――
549 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/20(火) 23:14:34.40 ID:sOVpUH6h0
ってことで約2週間ぶりの投稿はあっけなく終了ということで!!


ようやくイチャイチャできるううううううう!!!!
やっほおおおおい!!!

>>527さん以前からありがとおおう!!

っていうことで!!!!要望があったら言ってくださいな!!それでは!
550 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/20(火) 23:27:29.24 ID:r21sI9HAO
いちおつ!

これからの展開を楽しみに待ってるぞ!

551 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 00:25:29.20 ID:QfI6r2bx0
【オマケ】


ヴェント「くっそ……」


風斬「うー、そんなに怒らないでください……」


ヴェント「うるっせえ!そもそもてめぇが変な入れ知恵するから私が混乱してんだろうが!」


風斬「入れ知恵って……」


ヴェント「あー……ったく……。私はピエロかっつの……」


風斬「私と初めて会った時のヴェントさんピエロみたいな格好でしたねっ!」


ヴェント「ばか」パコッ


風斬「痛い〜」シクシク




風斬とヴェントの恋バナ?の時間は7割のバイオレンスと2割の照れ、1割のボケにて成り立っているのでした。


ってことで、本当に寝ます!おやすみです!>>550ありがとです!がんばりまっす!
552 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/09/21(水) 00:47:01.89 ID:EeKtYWSAO
キャーリサ様最高!!

いちおつ!
553 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/09/21(水) 12:12:38.06 ID:Zda7/DXx0
嗚咽するほどに支援
554 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/21(水) 14:41:44.53 ID:w/WPOCMoo
乙!

ヴェントー!俺だー!結婚してくれー!!
555 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/21(水) 17:41:54.27 ID:sAcxEJOIO
しぇん
うんキャーリサ様もヴェントも可愛いいなうん
556 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 21:38:26.05 ID:QfI6r2bx0
【マンション】


上条「……」


ヴェント「……」モグモグ


キャーリサ「〜♪」モグモグ


上条「……」モグモグ


上条「……(朝からこの異様な空気……)」
557 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 21:38:56.85 ID:QfI6r2bx0
上条「あの〜……」


ヴェント「あぁ"?!」ギロッ


上条「うぇっ!?」ビクッ


キャーリサ「こらこら、ヴェント。何をそんなに気を立てているし」


ヴェント「ちっ、うるっせぇ」モグモグ


キャーリサ「あらら、お姫様はご機嫌斜めみたいだし」


ヴェント「お姫様はてめぇだろうが」ボソッ
558 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 21:39:25.14 ID:QfI6r2bx0
キャーリサ「あらら、皮肉も伝わらなかったみたいだし」


ヴェント「……ほんとにブチ殺してやってもいいんだぜぇ……?」


上条「ちょちょちょ、ちょっと待った!!」


ヴェント「んだよさっきから!!」ギロッ


キャーリサ「邪魔をしてもいいことなんて起きないし」ギロッ


上条「うぅっ!って、そうじゃなくて!!今日のことなんだけど!!」


上条「明日は二人とも予定は空いていますか!?」
559 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 21:40:07.22 ID:QfI6r2bx0
ヴェント「…………!」


キャーリサ「……それはどういうことだし?」


上条「いやー、たまには皆でどこかに行ってみるのも良いかなって思ったんだけど」


上条「明日も、予報では快晴なわけですし!別の学区にあるレジャー施設にでも行かないか?と思って!」タハハ


上条「(……結構長い間インデックスをほったらかしにしているし、埋め合わせっていうのがあるんだけど……)」


キャーリサ「……」


ヴェント「……」
560 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 21:40:40.80 ID:QfI6r2bx0
上条「えーと、急だったし予定は……空いていませんか、ね?(インデックスたちには既に連絡してあったんだけど)」


ヴェント「……準備するのは全てテメェな」ガタッ


キャーリサ「それは当たり前だし」ガタッ


上条「え?」


ヴェント「行くんだったらもっと早く言えよ、クソが」パタパタ バタン


上条「えええ……」


キャーリサ「貴様には気遣いというものが足りないの」パタパタ


上条「えええええ……」


キャーリサ「女性を誘うのならもっと事前に言っておくものだし」バタン


上条「……」ポツーン


上条「……お皿、片づけよ」カチャカチャ


―――――――――――――――
561 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 21:42:20.08 ID:QfI6r2bx0
【翌日 キャンプ地】


インデックス「わは〜!!お魚やお肉の匂いで満ち満ちているんだよ〜!」キラキラ


風斬「インデックス、あまりはしゃいだら危ないよぅ」アセアセ


インデックス「私はそんなに子供じゃないかも!ひょうかこそ気をつけないと!」


上条「それにしても結構賑わっているんだな」


ヴェント「はぁ?お前、来たことねぇのかよ」


上条「ん?あぁ、俺も話しとかテレビとかではたまに聞いていたくらいで実際に行ったことはないんだよな」


ヴェント「……はぁ」


上条「何でため息?!」
562 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 21:43:49.70 ID:QfI6r2bx0
キャーリサ「おうおう、貴様も来たのか」


御坂「……おはようございます」


キャーリサ「どうした?元気がないように見えるけど」


御坂「いえ……」


キャーリサ「……その調子じゃ、私に勝つのは難しそうだし?」スタスタ


御坂「……!(……。)」


上条「それじゃ早速、焼き始めますか〜」
563 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 21:45:13.21 ID:QfI6r2bx0
インデックス「そ、そうそう!早く焼かないと宝の持ち腐れかも!!」グゥ


上条「インデックス、落ちつけって……。よっと、それじゃ火を起こすためのプラグがここに……って、あれ?」


風斬「……上条君?どうしました?」


上条「いやぁ、どうやらけっこう老朽化しているみたいで、捻っても火が起きないんだ」


風斬「え?……本当だ、少し錆びついてますしね」


上条「うーん……これは別の席に変えてもらって方がいいのかな」


キャーリサ「……」キュピーン
564 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 21:45:50.26 ID:QfI6r2bx0
キャーリサ「上条」


御坂「……?!」ビクッ


ヴェント「……!」


上条「ん?」


キャーリサ「ここは敢えて、普通に手で起こしてみるって言うのも一興だし」


上条「手、ですか!?また古典的な……」


キャーリサ「せっかくキャンプという名目で来たの。そういうことをやってみても面白いと思うのだが」


上条「うーん……それもそうかな」
565 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 21:49:13.52 ID:QfI6r2bx0
風斬「えーと……そういうのって桐みたいな道具が必要なのでは……?」


上条「そういえば!起こすには道具も必要ですし……やっぱり」


キャーリサ「これ、なーんだ?」


上条「そ、それはまさしく想像通りの!!」


インデックス「縄文時代から使われている器具なんだよ!!」


上条「って、なんでそんなもの持ってるんでせうか?!」


キャーリサ「いや、普通に貸し出してたから借りたまでだが……」


上条「……あ、ほんとだ。『昔に戻って手で火を起こす!?必要機材は全てお貸しします!』って書いてある」
566 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 21:49:59.84 ID:QfI6r2bx0
キャーリサ「ま、そういうことだしっ!早速やることにするし」ガタッ


上条「うええ!?キャーリサさん!?そこは俺がやりますよ!」


キャーリサ「まぁまぁ。異文化体験も私の今回の目的の一つだし」カタッ


キャーリサ「きゃっ!?」


上条「うわ、あぶねっ!」ガシッ


キャーリサ「す、すまないし……こんなに重たいとは……」


上条「い、いえ……(肩すっげぇ柔らかい……)」
567 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 21:52:04.77 ID:QfI6r2bx0
キャーリサ「やっぱり一人じゃできないから……。私に手取り足とり教えてほしいし……」


上条「いや、俺もあまりやったことは――」


キャーリサ「ダメ、か?」ウルル


上条「あー、えっと、それじゃあ説明を見ながら誠心誠意やらせていただきますよ」アセアセ


キャーリサ「ありがとう」ニコッ


上条「っ、いっ、いえいえ!これも紳士の務めですから(可愛い……)」
568 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 21:53:32.35 ID:QfI6r2bx0
キャーリサ「えーと、これは……」


上条「よっと、まずはこの両方の突起の部分をしっかりと握って、上下に……」ギュッ


キャーリサ「!」ドキッ


上条「え?あ、ご、ごめん!」


キャーリサ「べ、別に気にしないでいいし……」


上条「……え、あ、は、はい……」ドキドキ


キャーリサ「そ、それで……?」


上条「次は、ですね。えーとなになに?――」
569 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 21:55:56.17 ID:QfI6r2bx0




風斬「(キャーリサさん、いいなぁ……)」


風斬「……」


風斬「(って、何か皆静かだなぁ)」チラッ


ヴェント「……(アイツ……)」ビキビキ


御坂「……(策士めぇぇえええ)」ビリビリ


インデックス「……(何で手を握っているの!!とーまぁー!!)」ムキィィ


風斬「あわわわわわわわわわわわ」オロオロ


キャーリサ「……」チラッ


キャーリサ「……ふふっ」ニヤリ


――――――――――――
570 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 21:57:11.69 ID:QfI6r2bx0
【広場】


インデックス「ぷはぁあ!一杯食べたんだよ〜!」


風斬「私もお腹一杯だなぁ」


御坂「それにしても良く食べるわね……。アンタ、シスターじゃなかったの?」


インデックス「むっ!聞き捨てならないんだよ!!シスターだって食べることは大好きなんだよ!!」


インデックス「それに短髪だって人のこと言えない位食べてたんだよ!」


御坂「わ、私のどこがそんなに食べてるって言うのよ!!」


インデックス「ふふん!私は豚肉をたくさん食べている短髪の姿をしっかりと確認したかも!」


御坂「そんなにたくさん食べてないし!!」


風斬「ふ、二人とも喧嘩しちゃだめだよぅ!」オロオロ
571 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 21:58:52.99 ID:QfI6r2bx0
ヴェント「(うるっせぇなぁ……)」ボリボリ


キャーリサ「なぁ」


ヴェント「?」


キャーリサ「今のところ、だが」


キャーリサ「一歩リード?♪」


ヴェント「……!!」


キャーリサ「私は負けず嫌いだし。戦争でも、……恋でもね」
572 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 21:59:38.65 ID:QfI6r2bx0
ヴェント「は、はぁっ?!何の話だよ」


キャーリサ「……」ジーッ


キャーリサ「はぁ……(どいつもこいつも、素直じゃないし……)」


ヴェント「……んだよ」


キャーリサ「いーや、なんでも?」スタスタ


ヴェント「て、てめぇどこへ!?」


キャーリサ「洗面所、だよ?なんだい?一人では行動できないやや子にでもなったつもりか?」


ヴェント「……」キッ


キャーリサ「……はは、ジョークだよ。そう睨むな」スタスタ


ヴェント「……(……一歩、リード……)」

――――――
573 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 22:01:34.38 ID:QfI6r2bx0




上条「……はぁ」


上条「(何か最近一人になってなかった気がするし、落ちつくな)」


上条「んー……!」ノビー


上条「っぷは」バタッ


上条「……風が気持ちいいな」
574 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 22:02:34.11 ID:QfI6r2bx0





「なーにぼけっとしてやがんだ」


上条「?」


ヴェント「珍妙そうな顔してんじゃねぇ」


上条「あ、あぁ。ヴェントか」


ヴェント「隣、いいか?」


上条「おう」ムクッ


上条「(素の顔は相変わらず見慣れないな……)」


ヴェント「……よっと」トン
575 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 22:03:02.28 ID:QfI6r2bx0
上条「……」


ヴェント「……」


上条「……んー」


ヴェント「…………」


上条「…………(どうしたんだろ)」


ヴェント「……なぁ」


上条「ん?」
576 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 22:04:05.94 ID:QfI6r2bx0
ヴェント「……なぁ」


上条「ん?」


ヴェント「私と、その、て……お前ってさ」


ヴェント「と、ともだち……?」


上条「え、えと……何でそこ疑問形なんでせうか?」


ヴェント「う、うるっせえ!!質問に答えろ!」


上条「もちろん友達だろ」


ヴェント「!」


上条「っていうか、以前も言ったよな。たしか。上条さんはそんなにすぐに心変わりするような人間ではありません!」
577 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 22:04:32.54 ID:QfI6r2bx0
ヴェント「……」


ヴェント「……そっか」


上条「そうですとも」


ヴェント「それじゃ、さ」


ヴェント「キャーリサのやつは、どうなんだよ」


上条「……っ」


上条「もちろん、俺は」


上条「(どうなんだろ……)」


上条「……友達、だろうな」
578 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 22:07:56.98 ID:QfI6r2bx0
ヴェント「……」


ヴェント「それは……さ」


ヴェント「私と、同じ、か?私と同じ、『ともだち』なのか?」


上条「え、う、うーんと……」


ヴェント「答えて」キッ


上条「そ、そうですよ。友達に順列なんてないですから」


ヴェント「……そっか、そっか」ニコ
579 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 22:08:48.70 ID:QfI6r2bx0
上条「ま、まあ」


上条「(な、なんなんだ?)」


ヴェント「……(わ、私、何聞いてんだ!??!んなこと別に、どうでも……)」


ヴェント「(どうでも……)」


上条「……ふわぁ……」


ヴェント「……?」


ヴェント「どうした?……眠い?」


上条「いやあ、食べてからこんな良い風を浴びたら、そりゃあ、眠くなってくるな」
580 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 22:11:16.85 ID:QfI6r2bx0
ヴェント「……?」


ヴェント「……!」キュピーン


ヴェント「……!!!」ブルブル


上条「?」


上条「どうかしたのか?」ファァ


ヴェント「しょしょしょしょ、しょうがねぇなあ!!」


上条「っ!?」ビクッ
581 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 22:12:39.79 ID:QfI6r2bx0
ヴェント「そ、そんなにねねねねねねね、眠いならぁ!!!!」


上条「(あ、声裏返った)」


ヴェント「わわわわわわわ私の膝貸してあげてもももも!」


上条「……?」


ヴェント「うがああああああああああああ!!も、もう!!まだるっこしい!!」ガシッ


上条「へ?」ビュオ


上条「」ムニュ


ヴェント「わ、私の膝が凝ってるから、べべべべべつに枕にしてもかまわねぇっつってんだよ!!
私に二度、モノいわせてんじゃねぇ!」カァァ
582 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 22:13:14.39 ID:QfI6r2bx0
上条「ヴェ、ヴェント!?(や、柔らか……ってこれは何!?何でせう!?ラッキーイベント!?この上条さんに!?え!?)」


ヴェント「もういいから!!何も言わずに寝ろ!!」


上条「そ、そんなこと言われても――」


ヴェント「何か言ったら殺す!!」


上条「……。(理不尽だ……)」


上条「(でも)」ウトウト


上条「(かなり気持ちいいかも……しれ……な……)」スヤスヤ
583 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 22:13:49.19 ID:QfI6r2bx0
ヴェント「……(私は何をやっているんだよ!!!???何を!??!?!?)」


ヴェント「……(だ、だって……アイツが一歩リードとか、ぬかしやがるから……)」


ヴェント「……(って、いちいち競る必要もねぇだろ!!!)」


ヴェント「……はぁ」


ヴェント「ほんとに、なーにやってんだか……」


ヴェント「…………」チラッ


上条「」zz
584 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 22:14:35.52 ID:QfI6r2bx0
ヴェント「はええな……。もう寝やがったのか」


ヴェント「隙だらけじゃねぇか。今ならいつでも――」


ヴェント「……」ソォ


ヴェント「……」プニプニ


上条「……う……んんっ」ムニャ


ヴェント「(……こんな、こんなやつが、私を倒して、フィアンマも……)」


上条「……」zzz


ヴェント「(……こんな、綺麗な顔、してんだな……)」ソォ
585 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 22:15:32.18 ID:QfI6r2bx0






インデックス「とうまー!!どこ行ったのー?」


ヴェント「!」ビクッ


上条「……ん、あ、あぁ」


上条「……そういや、寝てる暇じゃなかったな」ムクッ


ヴェント「……」


上条「ヴェント」


ヴェント「……あ?」


上条「なんかよくわからねぇけど。……ありがとな」ニコッ


ヴェント「!!!」カァァ


インデックス「とーうまー!」


上条「おっと、呼ばれちまってるし、俺は行くわ!またあとでな!」タタッ
586 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 22:16:54.28 ID:QfI6r2bx0






ヴェント「……」


上条『ありがとなっ』ニコッ


ヴェント「…………」ボンッ


ヴェント「………………」パタッ


ヴェント「…………反則だろ」ボソッ
―――――――――――――――
587 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 22:22:46.17 ID:QfI6r2bx0
ってことで今日の分は終わり!


次に上条にアピールするのは誰でしょうか?
初安価でも……。っと書き溜めの際の問題もあるので、
それでは>>590ということで!
明日の夜までになかったらこちらで決めますね!

このサイトのSSを順読してきまっす!ww
588 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/21(水) 22:34:51.41 ID:Ub6B32YAO
乙!!

>>590に告ぐ!!ヴェントorキャーリサのターンを継続させよ!!!
589 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/21(水) 22:35:29.16 ID:9xANCNDHo
>>1
ヴェント!
590 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [sage]:2011/09/21(水) 22:36:52.30 ID:M8yI0pVe0
乙!
引き続きヴェント!
591 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/21(水) 22:56:58.97 ID:QfI6r2bx0
はええええ!まさか20分足らずで決まってしまうとは……!

了解です!明日はヴェントのアピールからスタートということで!


読んでくださってありがとうございます!

僕の自己満になってしまっても何なのでどしどし感想などお待ちしてます!w
それでは!
592 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/09/21(水) 23:21:46.78 ID:EeKtYWSAO
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   乙
 (0゚∪ ∪ +
 と__)__) +
あらやだ

鼻血がとまらんよ

どうしてくれる
593 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/22(木) 00:47:26.47 ID:EESONSG20
インなんとかさんと猿は北極海に落としたほうがいいですか?
594 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/22(木) 10:44:47.92 ID:xOR7f1AAO
インなんとかさんはどうでもいいが、猿は沈めた方がいいな
595 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/22(木) 14:19:34.02 ID:Jiv/8wQIO
かませ犬もかませ犬としての役割があるんだよ!
596 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/22(木) 15:29:40.13 ID:phTDPNnEo
ヴェントの邪魔をする噛ませ犬などシロクマにでも食われればいい
597 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2011/09/22(木) 16:42:41.12 ID:Rf/3oaWRo
キャーリサ様美しいよキャーリサ様
素ヴェント可愛いよ素ヴェント
598 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/22(木) 17:57:01.84 ID:xOR7f1AAO
俺もそうなんだけど、上条より年上キャラが好きな奴は大抵アンチ御坂だよな
599 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/22(木) 18:58:57.73 ID:eG5hQgXIO
う〜んアンチって言うか、なんというか、めんどくさいじゃん
600 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/22(木) 19:12:32.68 ID:xOR7f1AAO
>>599

sageないとズボンをsageるのである
601 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/22(木) 22:28:11.28 ID:2xF9TniU0
―――――――――――――――
【夕刻:広場】


ヴェント「……くっそ、いい加減にしやがれ……」


思わず悪態を吐く。
誰にって聞かれりゃ、それは私自身以外に他ならない。


ヴェント「いつまで赤くなってんだよ……」


昼過ぎにあのクソ野郎にしてやられたことが頭の中で反芻して止まない。
何でこんなに気にかかっているのか、何で私がこんなに女々しくなっているのか。
その答えは私自身が欲しいくらいだ。
602 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/22(木) 22:28:47.60 ID:2xF9TniU0
風斬『女の子に好かれやすいって言うか……』


ふと、風斬に言われた言葉が頭をよぎった。
もとはと言えば、アイツがこんなことを私に噴き込みやがったのが元々の原因だった。


ヴェント「(標的以外で意識して異性を見るなんざ、生まれて初めてだっつーのに……)」


私と風斬は、何かと話が合ったと思う。
もちろん、それはアイツのクソ面倒くさい性格とかのことを言うのではなく、境遇や感覚の面での話だが。
『恋愛感情とか、わからないけど』というアイツの発言の意味は、私はとても理解できると思う。


私には、知る必要もない感情だったから。

603 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/22(木) 22:32:43.15 ID:2xF9TniU0
御坂「ほ、ほら、私のも一口あげるわよっ!」


キャーリサ「ふん、ストロベリーなんて甘ったるいもの、男は好きくないものだし。
ほら、上条。ベルギーチョコレート味だし。こちらの方が貴様の好みだろう?」


上条「お、俺は別にどちらも……」


御坂・キャーリサ「どっちだ?」


上条「え、えーと……それじゃあ――」



『チョコレートで』。
そう上条が言った瞬間、お姫様はしたり顔だ。
関係のない私が腹を立てるくらいの、ね。
604 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/22(木) 22:33:13.73 ID:2xF9TniU0
キャーリサ「はっはっは、男性の好み位わきまえておくことが、淑女のたしなみというものだし」


御坂「うぐぐ……!」


上条「いや、俺はストロベリーも好きだけど……」


御坂「……!そ、それなら私のも食べなさいよ!アンタのはあの子に食べられて食べてなかったじゃない!」


上条「え、いや、そんなにもらったら悪いし」


御坂「だー!何でそんなこと気にしてるのよ!!」ウガァ


上条「何怒ってるんだよ!?」ビクッ
605 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/22(木) 22:33:49.26 ID:2xF9TniU0
キャーリサ「ほら、上条、あーん♪」スッ


上条「……へ?」クルッ


キャーリサ「ほらっ」グイッ


上条「……んぐっ!…………お、美味いなこれ」


キャーリサ「それはよかった」ニコ


キャーリサ「これは、間接キス、かな?」カァ


上条「えっ?…………あっ、えっと……」


キャーリサ「ふふふ♪」


御坂「……何イチャついてんだあああ!!(う、うううう……)」ビリビリ


上条「あぶねぇっ!?」キュイーン
606 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/22(木) 22:37:15.73 ID:2xF9TniU0





ヴェント「……」


私は自分の手元を一瞥する。少し溶けかかった小奇麗なアイスクリームが目に映る。

レジャー施設利用者全員に配られる高級なアイス……らしいが。
私は別にどうでも良かったので放っておいたら、どこぞのお節介焼きがパイン味を持ってきやがった。



ヴェント「(……間接、キス?)」


ヴェント「……っっ!?!??」ボンッ


無理無理無理無理ッ!!!無理だ!!!
私はあのお姫様みたいにでしゃばれないし……
って、何で私がそうしたいみたいになってんだよ!?
607 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/22(木) 22:38:05.61 ID:2xF9TniU0


御坂「うふふふふふ……キャーリサさん……。そろそろコイツで勝負を決めましょうか……」ビリビリ


キャーリサ「それは……?」


御坂「フリスビーですよ……。お互いにパスしあって、取れなかった方、もしくはあらぬ方向へ飛ばしてしまったほうの勝ち……」


キャーリサ「……?待て待て、私がお前とそんなことをする必要なんてそもそもないし――」


御坂「勝った方が、帰りにあいつと……腕を組めます」


キャーリサ「!」ピクッ


御坂「負けた方は邪魔をせずにおとなしく引き下がる……でどうですか!?」


キャーリサ「…………ふむ(……悪くないし)」
608 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/22(木) 22:38:31.47 ID:2xF9TniU0
御坂「あ、でも負けるのが怖かったらいいんですよ?私も一国のお姫様を、例え遊びであれ負かしちゃったとあれば
何か嫌な気持ちが残りますからね〜」


キャーリサ「……何だって?」


御坂「いやいや、私はせいぜい遊びってことで誘ってみたんですけど〜、どうやらキャーリサさんは怖じげづいちゃっているみたいですし?」


キャーリサ「……いいの。やってやるし。せいぜい今の内に吠えておくと良いし」ズカズカ


御坂「(かかった!)」キュピーン


上条「お、おいそろそろ帰るんだぞ?今更どこへ行くんだ?」アセアセ


御坂「ちょーっとキャーリサさんと遊んでくるだけ!ちょっと待ってて!」タッタ


上条「お、おいっ!――行っちまったか……」
609 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/22(木) 22:38:59.63 ID:2xF9TniU0
アイツの制止を無視して、茶髪の中学生とお姫様は子供が多く遊んでいる広場へ向かっていく。
広場には、噴水や造花が敷き詰められたここと、一面平原が広がる向こう側の二カ所あるのだが、

どうやら禁書目録と風斬の野郎も向こう側に行っているようで、
15分ほど前から姿が見えない状態になっていた。


上条「やれやれ……それじゃ、俺は大人しく待つことにしますか」


そういった上条はこちらへ振り向き、ゆっくりと歩みを進めてきた。


ヴェント「……!」


なぜかアイツが近付いてくるにつれ、私の心臓の鼓動も早くなるのを感じた。
乾いていたはずの額にしっとりと汗が滲む。



今、この時だけは。
今だけは、メイクを落として前髪が垂れていることを幸運に思う。
610 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/22(木) 22:44:50.22 ID:2xF9TniU0



上条「おっす、ヴェント」


ヴェント「……ん」


上条「アイツら行っちまったし、俺らは少し待つことにするか」


上条「勝手に俺らがまたどこかへ行ったら、入れ違いになる可能性だってあるもんな」


ヴェント「そう……だな」


上条「(……?疲れたのか?)」


上条「とりあえずさ、そこのベンチにでも座って待ってるか」


ヴェント「……あ、あぁ」ストン


上条「隣、失礼しますよっ……と」ストン
611 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/22(木) 22:46:25.08 ID:2xF9TniU0
上条「いやぁ、今日もなんだかんだで楽しかったな〜」フゥ


ヴェント「……(……ぁ)」


しくじった。今の顔は、誰にも見せたくないのに……。
それなのに、いつの間にか手を伸ばせば届く位に近い場所にいる。


ヴェント「……(……うあぁぁ)」


上条「…………」ジーッ


ヴェント「(……何か見られてる……)」カァァ


ヴェント「……!!(……治まれ……私の顔……治まってくれ……)」


上条「…………」


上条「……あの、ヴェントさん?」


612 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/22(木) 22:47:35.40 ID:2xF9TniU0
ヴェント「……(ダメだ……治まれって思うほど……)」


上条「ヴェントさーん?」


ヴェント「……(……くそっ、くそっ!)」


上条「……えーと」


上条「………………」ポン










ヴェント「ひゃはぁんっ!?」ピクン
613 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/22(木) 22:49:17.47 ID:2xF9TniU0
上条「うわっ!?」ビクッ


ヴェント「て、ってってててててててめぇななななななななっ!?」


ヴェント「きゅ、急にななななな何しやがんだ!?」



上条「ご、ごめん!!!呼んでも返事がないからどうしたものかと……!」アセアセ



思わず変な声が出ちまったじゃねぇかよぉぉぉ……!
ダメだ……顔が爆発しそうに熱くなっちまった……。
ほんとに、何で私がこんなに狼狽しねぇといけねぇんだよ……。


ヴェント「あー、別にいい……」
614 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/22(木) 22:50:20.60 ID:2xF9TniU0
上条「えっと、その手元のアイスが溶けそう……ってだけなんですけど」


ヴェント「……あ、あぁ」


すっかり頭から消えうせていた。
もう既にカップの中には一口分程度しか固形として残ってはいない。
私自身は特別、甘いものが好みだとか、女らしい人間ではないから別にいいのだが……


ヴェント「それなら、もう捨てるか……」


特に食べるつもりもなかったので、近くにあるゴミ箱に捨てることにする。



上条「へ?」




――はずが。
615 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/22(木) 22:51:20.72 ID:2xF9TniU0
ヴェント「な、何だよ……」


上条「い、いや、捨てるのはもったいないし、それだったら」


ヴェント「(お、おいおい……まさか――)」


上条「それだったら俺が食べたいんだけど、いいか?」


ヴェント「(――ッ!!)」


上条「あ、もちろんお前が食べるなら別に――」


ヴェント「か、かまわにゃい!!!!」


上条「うぉっ!?(また噛んだ……)」
616 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/22(木) 22:54:07.66 ID:2xF9TniU0
ヴェント「べべべべべ、別に私は食べないし!!……ほ、ほら!」


上条「あ、ありがとう……って、え?」


ヴェント「ほ、ほら、早くしろよ!!」ズイ


上条「え、えええ?!」


上条「……えっと、俺は別に普通に食べれれば……」


上条「っていうか!えっと、その……」


上条「えっと……」


ヴェント「……?」
617 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/22(木) 22:55:27.20 ID:2xF9TniU0
何か、渋られてる……?
それは、食べかけだからか?それとも……。


ヴェント「!」


ヴェント「(……!)」


あぁ、私だって逆の立場だったら……嫌、だし……?


ヴェント「……あ」


上条「……?」



そっか、よーく考えたら、私は自分のことしか考えてなかったけど。
上条は、私なんかにそんなことされて……自分を殺そうとしたやつなんかにそんなことされても、別に……別、に……
618 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/22(木) 23:05:20.37 ID:2xF9TniU0
ヴェント「……ごめん」


ヴェント「わ、私は何をしてるんだか……はは」


ヴェント「何を……あれ?」グスッ


ヴェント「(何で、勝手に、涙が……!?)」


上条「うぇ!?ヴェ、ヴェントさん!?」


泣くことなんて、大っ嫌いだったはずなのに。
弟が死んだ時以来、そんなことは無かったはずなのに。
どんなに痛い思いした時も、疲れた時も、なかった……のに。
619 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/22(木) 23:06:26.09 ID:2xF9TniU0
ヴェント「(わ、私は何で……!?っつーか、それこそ変な奴に見られるじゃねぇか!!こんな急に……)」


ヴェント「……は、はは、何か、えっと……」


上条「……!(…………)」


ダメだ……、言い訳が思い浮かばねえ。
こんなにぼろぼろぼろぼろ、だらしない。ガキみたいに……、世話ねえな……。


ヴェント「や、やっぱり捨てて――」


そうだ、私はコイツと関わるべきじゃない。
どんどん、どんどん私は変になっていく。こんな変な日常に慣れて、買い食いなんてして。
そうだ、そうだ、そうだ、そうだ。
そうすりゃ、こんな意味わかんねぇところで泣いたり、コイツに惑わされることも――
620 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/22(木) 23:07:17.43 ID:2xF9TniU0
上条「――それじゃ、いただきます!」パクッ


ヴェント「!」


上条「うん、美味い。なんだかんだで汗もかいたし、酸味が会った方がいいかもな」


ヴェント「お、お前、何で……」



意味が、さっぱりわかんねぇ。
何なんだよ、何がしたいんだよ、こいつ。
621 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/22(木) 23:07:45.41 ID:2xF9TniU0
上条「あー、えっと、さ」


上条「さっきも言ったけど、俺とお前は……その、友達、だし」


上条「キツい時とかは、言ってくれよ」ナデナデ


ヴェント「……!」グスッ


ヴェント「や、やめっ……ろぉ……」グスッ


ヴェント「!?」


声が巧く出なかった。
わからないことだらけだったのに。それだけは、なんでか分かる気がする。


やめてほしく、なかった、から。
622 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/22(木) 23:11:56.66 ID:2xF9TniU0




上条「そりゃあさ、急に変わった生活だってのは、俺も分かってるから」


上条「疲れる時くらいあるのはわかってる」


上条「だから、いつでも困ったら言ってくれよ。……遠慮なんかしないでさ」


何、的外れなこと言ってやがんたよ、コイツ。
私だったら顔から火が出ちまうようなことを、毎回毎回言ってのけやがって……。



ヴェント「ふぇ、えっ、うぇぇ」


それでも、私の涙は止まらなかった。
自然と嗚咽も出て、もうどうしようもない。
禁書目録のことをガキだガキだとバカにしてきたが、これじゃ私もガキと遜色ない。


上条「俺も何度か経験はあるけど……海外って疲れるよなぁ。なんかほら、食事だとか、文化だとか、さ」



全く的を得ていない。そういうことじゃなかった。
何か、拒否されたって思ったら、自然と出てきただけで、
そんな大層なことじゃ、無かったのに……。
623 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/22(木) 23:13:02.65 ID:2xF9TniU0
上条「……はは、ヴェントさんのこんな姿が拝めるとは、上条さんもびっくりですよ」ナデナデ


上条「俺もガキの頃はこうやられたら泣きやんだもんだよ(多分……)」



ヴェント「ひっ、ぐ、こ、子供扱い、すんじゃ、うぇ、ねぇ……」




ガキ扱いされて、頭を撫でられるのは、正直腹正しかった。
ただ、そういう風に私のことを考えていてくれたことが嬉しくって、
何か泣けてきた。

それだけだった。
624 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/22(木) 23:16:39.33 ID:2xF9TniU0
それだけだった、はずなのに――



上条「ま、お前がいたければ、いつだっていたっていいし。
よかったら、少しくらい他人を頼ってくれよ」


上条「それが友達ってもんじゃないか?」


ヴェント「……」


ヴェント「(……あ)」





ヴェント「(――あぁ、そっか)」





こういうことだったんだ


風斬の、言ってたことの意味が、ようやく、ようやく分かった気がした。



ヴェント「(私は……)」


ヴェント「(私は、上条のことが――――――)」




――――――――――――
625 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/22(木) 23:21:54.85 ID:2xF9TniU0
ってことで、本日は恋心と言うものを知らないヴェントさんがその真意に気付いてしまう!というイベントにしてみました!

自分で書いてて、『上条さん鈍感すぎだろ……』って思ったけど、きっとこれも上条さんですよね笑


ってことで!レジャー施設編はこれにて完結ですが!
そろそろ物語の折り返し地点となってきます。


次に上条さんと過ごすのは、一体誰でしょうか??

昨日と同じく安価で行こうと思います!

>>630


書き込みが無かったらこちらで書こうと思います!
ここつまらん!とかの感想でもなんでも来いですんで、感想でも聞かせてもらえるとうれしいです。


それでは、12時までも少しだけオマケを書き溜めてまいります!
626 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/09/22(木) 23:34:03.70 ID:/bJEGuxAO
あろ?

おれの知ってるヴェントさんってこんなに……///

すまんがちょいとトイレ行ってくるわ

>>1
おつ
あたしはこのヴェントもいいけどやっぱキャーリサ様々が見たい
627 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/22(木) 23:37:37.61 ID:xOR7f1AAO
いちおつ!

>>630

キャーリサを頼んだぞ!
628 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/22(木) 23:54:45.09 ID:2xF9TniU0
【オマケ】

ヴェント「う"ぅ〜……」ズズッ

上条「はは、なんだかんだでヴェントさんも女性らしいところもあるんですね」

ヴェント「『なんだかんだ』は余計だよ、クソ野郎」

上条「うっ」ギクッ

ヴェント「……」

ヴェント「……なぁ」

上条「ん?」

ヴェント「あー、何だ、その、このことは――」

上条「上条さんはそんな軽く人のことを話したりしませんよ」

ヴェント「ぁ……」

上条「安心しとけって」ポン

ヴェント「っ!」カァァ

ヴェント「いい加減子供扱いやめろって!!」バシッ

上条「うぉっとっと!」

ヴェント「(く、くそ!せっかく治まったのに!!)」

上条「…………それにしても、あいつら遅いな」

ヴェント「……それなら、探しに行ッた方がいいんじゃねえか?」

上条「ん?」


ヴェント「あいつらが向かった方に行けば、どっかにいんだろ。
行き違いとかについてはあいつらだって考えてるだろうし……しばらくは待ってんだろ」


上条「あ、それもそうか」

上条「お前はもう大丈夫なのか?」

ヴェント「っっ!わ、私は最初からなんともねぇよ!」

上条「うへ!?す、すいません!」

ヴェント「い、いいから行くぞ、ほら!」パシッ

上条「お、おう――?」

ヴェント「……(…………!!!!)」カァァァ



なんだかんだで、ちゃっかり手を握ったヴェントさんでした!
ってことで、おやすみでっす!
629 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) :2011/09/22(木) 23:55:57.59 ID:2gC2Bn760
>>1
キャーリサ様美しい
ヴェントさん超可愛い
ないとは思うが安価ならキャーリサ様
630 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/09/23(金) 00:08:40.97 ID:yNgH1kkoo
キャーリサ様一択
631 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/09/23(金) 00:52:22.52 ID:8DJoESYAO
>>630
GJ

ありがとう,
これで次も勝てる!!
632 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/23(金) 13:22:28.79 ID:ETE6IYyco
クソッヴェントが良かった……!

まあ順番的にはキャーリサ様だろうな
633 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/23(金) 14:45:41.46 ID:wZ2HkgvAO
>>632

大丈夫だ安価は全てキャーリサorヴェントで進んでいく。

必ず出番は来る。
634 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 01:37:12.00 ID:HcfWEk7s0
oh...no...

今日も更新する予定でしたが……2時までにUPできなければ間に合わなかったということで……。


もしそうだったら明日の昼か夜どちらかにうpりますね。


申し訳ないです!汗
635 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/09/24(土) 02:48:50.76 ID:464tFehU0
期待している
ガンバレ!
636 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 14:57:37.16 ID:HcfWEk7s0
【帰り道】


風斬「えっと、確かここからはみんなバラバラですよね?」


上条「……もうそこまで来たか。早いな」


御坂「!」


インデックス「眠いから早く帰って寝たいかも……」ウトウト


上条「おいおい、大丈夫かよ。やっぱり送っていくか?」


風斬「大丈夫ですよ。私がしっかり付いていますからっ」
637 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 14:58:40.65 ID:HcfWEk7s0
上条「でもなぁ、随分と暗くなっちまったし……」


風斬「大丈夫ですって!それより、上条さんは」チラッ


ヴェント「……何だよ」


風斬「ふふっ、何でも?」


風斬「上条さんはヴェントさんとキャーリサさんをしっかりと送ってあげてくださいね」


ヴェント「なっ!?」カァァ


ヴェント「(あ、あの野郎!!)」


風斬「それじゃあ、行くよ、インデックス。足元に気をつけてね!」


インデックス「ふにゃぁ……。と〜まぁ、短髪たち……おやすみぃ……かも」ウトウト
638 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:00:19.30 ID:HcfWEk7s0
上条「でもなぁ、随分と暗くなっちまったし……」


風斬「大丈夫ですって!それより、上条さんは」チラッ


ヴェント「……何だよ」


風斬「ふふっ、何でも?」


風斬「上条さんはヴェントさんとキャーリサさんをしっかりと送ってあげてくださいね」


ヴェント「なっ!?」カァァ


ヴェント「(あ、あの野郎!!)」


風斬「それじゃあ、行くよ、インデックス。足元に気をつけてね!」


インデックス「ふにゃぁ……。と〜まぁ、短髪たち……おやすみぃ……かも」ウトウト
639 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:01:03.81 ID:HcfWEk7s0
上条「でもなぁ、随分と暗くなっちまったし……」


風斬「大丈夫ですって!それより、上条さんは」チラッ


ヴェント「……何だよ」


風斬「ふふっ、何でも?」


風斬「上条さんはヴェントさんとキャーリサさんをしっかりと送ってあげてくださいね」


ヴェント「なっ!?」カァァ


ヴェント「(あ、あの野郎!!)」


風斬「それじゃあ、行くよ、インデックス。足元に気をつけてね!」


インデックス「ふにゃぁ……。と〜まぁ、短髪たち……おやすみぃ……かも」ウトウト
640 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:02:14.67 ID:HcfWEk7s0




上条「そりゃ……送るも何も同じ家だし……っつーか」


上条「(襲われても大分無問題だとは思うのですが……とは言わないでおこう)」


キャーリサ「――それじゃ、お言葉に甘えて」グイッ


上条「――ぇ。ちょ、ちょっと?」


キャーリサ「私も少し疲れたから早めに帰って寝たいし……」


上条「で、でも。御坂は大丈夫か?」


御坂「――私!?わ、私は――!!(チャンス!!)」
641 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:03:13.19 ID:HcfWEk7s0
御坂「……っ!」ハッ


キャーリサ「……」ギロッ


御坂「(……う…………)」


御坂「アンタねぇ?私は学園都市第三位だっつーの!いつも言ってるけど、
そこら辺にいる中学生と同じ扱いすんなっての!」


上条「で、でも……」


御坂「……」ズキッ


御坂「でっ、でもも!だけども!ない!それじゃ!しっかりキャーリサさん達を送っていくのよ!じゃねっ!」ダッ


御坂「(何で自分でしかけて自分で勝負に負けてるのよ私のばかあぁぁぁぁぁ!!)」ビェェェ
642 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:03:48.99 ID:HcfWEk7s0






キャーリサ「(……ふん、私に『勝負』と名のつくことを申し込むこと自体、無謀だしっ!)」


上条「何慌ててんだあいつ……」


キャーリサ「さぁ?」


上条「…………それじゃ、俺らだけここに居ても仕方ないし、行くか」


キャーリサ「そうするしっ」


ヴェント「……(…………)」


上条「ん?どうしたんだ?ヴェント?」


ヴェント「……私が、風斬たちを送ってくる」
643 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:04:45.16 ID:HcfWEk7s0
上条「えっ?」


ヴェント「それじゃ」クルッ


上条「いやいや、それなら俺が――」


ヴェント「いい。絶対に来るんじゃねぇぞ」ギロッ


上条「えぇぇ……」


ヴェント「……(今日は……、できるだけ一人になりたい……)」ダッ


上条「あ、ヴェント」


ヴェント「……!」ピタッ


ヴェント「……んだよ」


上条「気をつけろよ?」


ヴェント「っ!!!!」カァ


ヴェント「……誰に向かってモノ言ってんだよ、……ばかっ」ダッ
644 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:06:16.60 ID:HcfWEk7s0





上条「……あっという間に、俺ら二人になっちまったなぁ」テクテク


キャーリサ「ま、私も日中からの団体行動と言うのには慣れていないから丁度いいし」


上条「慣れてない?」


キャーリサ「あぁ。普段は参謀としても仕事をしているわけだし。戦場では騎士団長が護衛している時もあるが一人の時もあるわけだからな」


上条「あぁ、そっか……なんだかんだで軍事担当なんでしたっけ」


キャーリサ「本職がそれだし……。……それに」


上条「ん?」
645 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:07:38.31 ID:HcfWEk7s0
キャーリサ「身分を気にせず大人数でこのように出かけるって言うのも、私はあまり無かったし」


上条「……!」


上条「え、えっと……」


キャーリサ「ん?あぁ、そんなに気にすることではないし。幼いころからそういう風に育って来たわけだし、今まで気にしたことも無かったよ」


上条「……」


上条「(それはそれで、何か……)」


キャーリサ「ま、だからやっぱり少し疲れたって言うのは本当だし」ファ
646 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:08:14.11 ID:HcfWEk7s0
上条「…………あのさ」


上条「もし、よかったら」


キャーリサ「ん?」


上条「もしよかったらさ、まだ半月近くいるわけだし……。時間があり次第、色んなところ言ってみようぜ」


キャーリサ「……え?」


上条「え、えっと。もし今日みたいな日が楽しいって思えてたら、だけど」


上条「インデックス達も楽しそうだったし。よかったら」
647 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:08:41.88 ID:HcfWEk7s0
キャーリサ「……」ポカーン


キャーリサ「(……ふふっ)」


キャーリサ「あははっ」


上条「!?」


キャーリサ「そんな、疲れたと言っている一国の姫をまた遊びに誘うやつがどこにいるし」クス


上条「え、あ、もちろんキャーリサさんの気が向いたら、でせうよ!?」アタフタ


キャーリサ「……私でよかったら連れてって欲しいし」


上条「え……」


キャーリサ「もちろん慣れないことで疲れはしたけど。
……それなのに快かったっていうのも、事実だし」
648 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:09:21.50 ID:HcfWEk7s0
上条「お、おう!そうだったら、、また行こう!」


キャーリサ「はは、何をそんなにはしゃいでいるし」チラッ


キャーリサ「……ん?」


上条「べっ、別にはしゃいでなんか!……って、どうした?」


キャーリサ「ちょっとここで待っててくれし」タタッ


上条「……え、あっ」


上条「…………え?」
649 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:10:13.71 ID:HcfWEk7s0









上条「……はぁ」


上条「(今日はなんだかんだで今までで一番キャーリサたちと話せた気がするな)」


上条「(ヴェントのことは実際、すごい驚いたけど……。やっぱり、アイツだって暗殺者とかそういうの以前に人間だっていうのが改めてわかったし)」


上条「(……)」


上条「(…………そういや、御坂は大丈夫だったのかな)」ポリポリ


上条「(……)」


上条「(…………15分くらいたったけど、どうしたんだろ)」
650 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:10:54.79 ID:HcfWEk7s0






キャーリサ「お待たせ♪」ピトッ


上条「おわぁっ!?」ビクッ


キャーリサ「そんなに驚くことはないだろう……」


上条「いや、後ろから急にきたら誰だって驚きますよ!?」


キャーリサ「ははは、怒るな怒るな。それより、これを見てほしいの」ガサゴソ
651 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:11:43.10 ID:HcfWEk7s0
上条「ん?……お、これって花火じゃねえか」


キャーリサ「あのさ、これって、これって、日本の伝統文化なんだろう?」キラキラ


上条「あぁ。……それにしても、懐かしいな。俺も最近やってなかったな(多分だけど)」


キャーリサ「そ、それじゃあやってみるし!!」ワクワク


上条「(テンション高っ!?)え、でもさっき疲れたって……」


キャーリサ「そんな小さいことは気にしないし!」
652 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:12:30.24 ID:HcfWEk7s0
上条「小さいことって……。っつっても、夜も遅いし、周りに迷惑がかかるからなぁ……」


キャーリサ「う〜……」ジト


上条「……何ですか、その目は」ビクッ


キャーリサ「少しだけでいいから、やりたいし……」


上条「そんなこと言われましても、近隣のことを考えますと……」


キャーリサ「……ダメ?」ウルッ


上条「……うっ」


キャーリサ「……少しだけ、ね?」ウルウル


上条「だああああ!!それじゃあ少しだけですよ!?(その目はずるすぎる!!)」
653 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:14:31.36 ID:HcfWEk7s0
キャーリサ「きゃはっ、やった!」


上条「でも、やる場所っつっても……」


キャーリサ「それは大丈夫だし。そこにいい感じの土手が見えたの。行ってみるし!」ワクワク


上条「……(……用意周到過ぎだろ……。俺が止めたところでやっていたんだろうな……)」


キャーリサ「ん?どうした?」


上条「いや、なんでも」


キャーリサ「それじゃあ、早速行く――」




ポツポツ...
654 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:14:57.66 ID:HcfWEk7s0
上条「あれ?」




ポツポツ...


上条「うわ、やべっ、通り雨かよっ!」


キャーリサ「えー……。何て空気の読めない天気だし……」



サァァ...



上条「くそ、強くなってきた!どこか雨宿りできるところ……そこか!」


上条「キャーリサ、そこへ!」


キャーリサ「ほんとにタイミングが悪いの……」






655 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:16:22.70 ID:HcfWEk7s0
【公園:穴ぼこボール内】


ザァァ...



上条「っくっそ、結構強くなってきちまった」


キャーリサ「本当に運が悪いし……」


上条「たはは……(俺のせいかなぁ……)」
656 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:17:01.13 ID:HcfWEk7s0
キャーリサ「それにしても、日本の公園って言うのはすごいな。しっかりと整備されている感じがするし」


上条「そうなのか?気にしたこともなかったけど」


キャーリサ「公共物にきっちりと金銭かける国なんて、そんなに無いし」


上条「前にも似たようなこと話したけど、給わっている身ではありがたみがわからないもんなんだなぁ」


キャーリサ「そういえば、何で雨宿りに室内を選ばなかったの?


上条「?」


キャーリサ「貴様は真っ先にココを選んだみたいだったけど。他の飲食店などを選んでも良かった気がしたし」
657 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:17:47.29 ID:HcfWEk7s0
上条「ああ。それは学園都市が学生の街だからだよ」


キャーリサ「学生の街、だから?」


上条「学園都市に居る人口はほとんどの割合で学生なんだ。
だから、普通の店とかも、学生の健全育成の為とか何とかで、早めに閉まっちまう」


上条「こんな時間だし、今から入ったら迷惑掛かると思ってさ」


キャーリサ「……ほう」


上条「あ、でもごめんな?下が地面じゃ、居づらいよな?大丈夫か?」アセアセ
658 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:18:13.75 ID:HcfWEk7s0
キャーリサ「それは気にしないけど……」


キャーリサ「私はてっきり、暗がりの中で二人きりになろうとしてくれたのかと期待してしまったし?」フフン


上条「そ、そそそそそそんな煩悩で紳士の上条さんは動きませんことよ!??」アセアセ


キャーリサ「…………別に動いてくれてもいいんだし……」ボソッ


上条「へ?」


キャーリサ「いや、何でもないの♪」


上条「……?」
659 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:18:40.55 ID:HcfWEk7s0
キャーリサ「それにしても……」



ザァァァ...



キャーリサ「中々止む様子もないし」ハァ


キャーリサ「……っ!」ブルッ


キャーリサ「(……少し寒くなってきたの……。薄着過ぎた?」


上条「えーっと、これ」パサッ


キャーリサ「……え?」


上条「結構キャーリサは薄着だし、寒いだろ?」
660 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:19:09.85 ID:HcfWEk7s0
キャーリサ「……そ、それでは貴様が寒くなってしまうだろうしっ」


上条「え?俺?俺は冬でも電気代節約で布団にくるまってれば生きていけるような貧乏苦学生ですから」タハハ


キャーリサ「っ、で、でも」


上条「いや、ははは、そんなこと気にしないでも……へ、へくしゅっ!!」


キャーリサ「……」


上条「……」
661 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:19:41.92 ID:HcfWEk7s0
キャーリサ「……ぷっ、はは、はははは」クスクス


上条「いやー……面目ない」


キャーリサ「いやいや、面白かったし」クスクス


上条「それはそれで男心に傷が……」グサッ


キャーリサ「まぁまぁ。私にいい案があるし」


上条「え、いい案って――」


キャーリサ「……ほら」ピトッ


662 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:20:09.93 ID:HcfWEk7s0







キャーリサ「こうやって、ぴったりくっつけば寒くない……よ?」







663 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:20:39.29 ID:HcfWEk7s0
上条「!??!」


上条「え、えええとそれはそれで上条さんはいいんででですが……!」


キャーリサ「ん?何か問題でも?」


上条「ももも、問題はないんですけど!!(すっげー良い匂いするんだけどっ……!!)」


キャーリサ「うん、それなら大丈夫っ!」ピトッ


上条「そ、そうですね……(もう、どうにでもなれ)」


キャーリサ「えへへ……暖かいし♪」
664 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:22:20.30 ID:HcfWEk7s0
上条「あぁ……(か、可愛い……)」


キャーリサ「……あ、そうだ」ガサゴソ


上条「?」


キャーリサ「ほらっ、これ!」ジャン


上条「せ、線香……花火?」


キャーリサ「大きい花火はできなさそうだけど、これなら小さそうだし……」


上条「いや、でもこんな狭い中でやるのはさすがに危な――」


キャーリサ「…………」ウルウル


上条「――くないです」
665 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:23:01.42 ID:HcfWEk7s0
キャーリサ「やった!」ワクワク


キャーリサ「ライター?とやらも買っておいたし」ホラ


上条「それじゃ火をつけて……っと」ボッ


上条「……ほら先端を持って、気をつけてな」


キャーリサ「ありがとだし♪」


キャーリサ「……あれ?」


上条「ん?どうした?」


キャーリサ「日本のふぁいあわーくすっていうのはもっとこう……ドでかくブチまけるものだと聴いていたんだけど……」シュン
666 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:23:38.00 ID:HcfWEk7s0
上条「ぶちまけるって……。家庭用の花火はそんなもんだよ。
もうちょっと大きかったり、打ち上げたりするものもあるけど」


キャーリサ「ぶ〜……」


キャーリサ「……あれ?でも、何か火の玉が大きくなってきたし!」ワクワク


上条「もうちょっと待ってると……ほら」


キャーリサ「……?わわっ!パチパチしてきたしっ!!」キラキラ


上条「いやー……やっぱり夏は花火ですねえ」


キャーリサ「綺麗……」


上条「……(落ちつくなぁ)」
667 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:24:45.12 ID:HcfWEk7s0
キャーリサ「…………」


キャーリサ「……聞きたいことがあるんだけど」


上条「ん?」


キャーリサ「貴様は、お人よしって呼ばれることはないのか?」


上条「……?」


キャーリサ「神の右席……だったか?アイツは」


上条「!!」


キャーリサ「正確には元、か」


上条「え、えと」


キャーリサ「そう不思議そうな顔をするな。私は国内外の闘争を任せられている者だぞ。
海外の組織の動きを知らずにどうする」
668 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:27:13.83 ID:HcfWEk7s0
上条「……あ」


キャーリサ「それで、だ」


キャーリサ「アイツは始めからお前と友好的な関係だったわけではなかろう?
無論、私だってそうだし」


上条「(今だってそう友好的では……)」


キャーリサ「今回だって、私だって、ヴェントだって。お前の意に叶ったことをしているわけではないっていうことは、分かっている」


キャーリサ「……なぜそうやって人の為に。しかも今まで全く知らなかったような赤の他人の為に自分を犠牲に出来るのか、聞いてみたいと思ってな」


上条「……」


キャーリサ「あ、もちろん、皮肉などではないぞ。単純な知的好奇心だし」
669 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:28:36.30 ID:HcfWEk7s0
上条「あー」ボリボリ


上条「そもそも、人の為にとか言っていること自体、俺にとっては違うのかもしれない」


キャーリサ「……?」


上条「俺はそんな難しいことなんて気にしたことねぇけど、改めて考えてみるなら」


上条「全部、自分の為にやっているような気がすんだよなぁ」


キャーリサ「……は?」


上条「いや、そりゃ自分の知らないところで起きていることとか、どうしようもないこともあるけど」


上条「手の届くところで、誰かが不幸になっているのに見過ごすっつーのは……何て言うかな」


上条「何か性に合わないって言うか……」


キャーリサ「……!!」


上条「だから、俺が勝手にやっていることで、誰かの為とかは、ほとんど思っていなかったりするんだよ」
670 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:30:39.85 ID:HcfWEk7s0
上条「……ま、俺に出来ることなんてすっげえ小さいことだからそんなでっかいこと言えないけどさ」タハハ


キャーリサ「……」


キャーリサ「…………」


上条「え、えーと……静かになられてもどうしたらいいのか困るっていうか……」


キャーリサ「……貴様は、やっぱりお人よしだしっ」


キャーリサ「(……なんとなく、貴様にに惹かれる理由が、わかったし)」
671 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:33:06.21 ID:HcfWEk7s0
上条「そう言われたら何とも言えないんですが……。何か曖昧になっちまったけど、これで答えになりましたか?」シュン


キャーリサ「あ、火が落ちちゃったし」


上条「無視でせうか?!」


キャーリサ「はは、大丈夫。ちゃんと聞いているし。貴様はやっぱり面白いってことがわかったよ」クスクス

上条「……?(どこが?)」


ポツ...ポツ...



キャーリサ「いつの間にか雨もあがっているな」


上条「あ、本当だ」


キャーリサ「……さっ、また降ってこないうちに早く帰るの!」


上条「あ、あぁ。そうだな。もう遅いし」
672 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:33:39.54 ID:HcfWEk7s0
キャーリサ「うりゃっ♪」ダキッ


上条「うぇっ!?」


キャーリサ「まだ少し寒いから、腕を拝借させていただくし♪」


上条「ははは……(……青ピとか土御門に見られたら、どうなることやら……)」



――――――――――――――――――
673 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 15:40:02.10 ID:HcfWEk7s0
ってことで投下終了です。

長くなりすぎてグダグダ続けるのも嫌だし、そろそろ終了に近いのかなぁ。


ってことで!後何回この話を続けられるかはわかりませんが、もうしばしお付き合いください!


次は


>>678=室内or室外

>>683=誰か

で行こうと思います!今日の夜にか明日の夜にうpろうかと思います!
早めに決まったら今日中、来なかったら明日適当にこちらが進めると言うことで!


それでは!
674 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/09/24(土) 16:08:14.36 ID:hHVVkYPAO
キ,キャーリサ様がかわいすぎて呼吸ができない……だと?

あとのことは任せた……

いち…おつ…
675 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/24(土) 16:14:30.99 ID:EiHKobOIO
乙です。すげぇー楽しいよこの作品

俺的にヴェントを見たい
676 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/09/24(土) 16:30:34.22 ID:dDD6GGPs0
>>678よ、第二王女を頼んだぞ……
677 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [sage]:2011/09/24(土) 16:30:57.89 ID:nIbUeRoO0
いちおつ
キャーリサ様かわいいな
ヴェントのターンはまだか!?
678 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/09/24(土) 16:31:48.18 ID:dDD6GGPs0
安価ミス>>683だったわ
679 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方) [sage]:2011/09/24(土) 16:54:25.90 ID:wPt6EcLAO
>>1
室内
680 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/24(土) 17:39:41.25 ID:Nll+WhLSo
>>1
681 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 19:40:56.13 ID:HcfWEk7s0
皆さんありがとうございます!!


ヨッシャ!!深呼吸してからの……ヨッシャ!!ってことで、
安価のご協力、本当に感謝しますっ!

俺の心が騒ぎ立てるので安価は>>682とします!
一レス分早くします!うわぁぁぁ!ヨッシャ!ヨッシャ!!!
682 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/09/24(土) 19:46:56.96 ID:x7jeiRMqo
室内
683 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/09/24(土) 20:06:11.82 ID:6Sdps0QNo
またまたキャーリサ
684 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/24(土) 20:16:52.82 ID:JZb6mYOLo
次はヴェントのターンだろおおおお!!
許す
685 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/24(土) 23:34:41.91 ID:HcfWEk7s0
【小萌先生宅前】


小萌「わざわざこの子を送ってもらっちゃって、ありがとなのですよ〜?」


風斬「いえいえ、気にしないでください」ニコ


ヴェント「……」


インデックス「ふぁぁ……。じゃーねーなんだよ……ひょーか、とヴぇんと……」ウトウト


風斬「うん、バイバイ。気をつけてね?」


ヴェント「……」


小萌「貴方達も、気をつけて帰らないとだめですよ〜?」


ガチャ  バタン




風斬「……ふう」トテトテ


ヴェント「……」
686 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:35:25.22 ID:HcfWEk7s0
風斬「……で、ヴェントさん?」


ヴェント「……」


風斬「何で顔を来ちゃったんですか?」


ヴェント「……」


風斬「せっかくいい雰囲気になってたのに……」


ヴェント「!」カァァ


風斬「……すごく顔赤いですよ……(美人だなぁ)」


ヴェント「……うぅ」
687 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:36:01.15 ID:HcfWEk7s0
風斬「?」


ヴェント「だ、だめなんだよ……」


ヴェント「アイツの顔見る度に無意識にこう……うぁぁぁ……」


風斬「よしよし」ナデナデ


ヴェント「!……こ、子供扱いすんじゃねぇ!」バッ


風斬「わわっ」
688 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:37:03.96 ID:HcfWEk7s0
ヴェント「お前がこの前あんなことを言うからこんな意識しちまうようになったんだぞ……」


ヴェント「……あーチクショウ……。なっさけねぇ……」


風斬「……」


風斬「私はすごく羨ましいだけどなぁ……」


ヴェント「……?」


風斬「ヴェントさんや、キャーリサさん、そして御坂さん。……インデックスも。私は凄く羨ましいです」
689 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:37:45.72 ID:HcfWEk7s0
ヴェント「それは、どういう――」


風斬「私と」クルッ


風斬「私と、ヴェントさんは。一度お会いしていますよね?」


ヴェント「……!」


ヴェント「……いつから?」


風斬「いえ、正確には一度目にあった時のことはほとんど覚えてはいません。なんとなく……感覚ですけど」
690 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:38:34.59 ID:HcfWEk7s0
ヴェント「……はっ」


ヴェント「それなら私がどういう奴で、羨ましがるような境遇にいるような人間でもないってこと、わかるんでないのカナ?」


風斬「いいえ」


ヴェント「っ!!」


風斬「私は……いえ、私も、上条君にはすっごく、すっごくお世話になりました。
それはきっと、ヴェントさんやインデックスたちも、同じこと、ですよね?」


ヴェント「……」


風斬「だけど……決定的に違うのは」




ポツポツ...




風斬「決定的に違うのは、私が『人間ではない』ってことなんですよ」





691 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:39:13.07 ID:HcfWEk7s0
ヴェント「……」


ヴェント「…………は?」


風斬「……?どうかしましたか?」


ヴェント「あ、あははは」


ヴェント「急に何を言い出すのかと思ったら……。お前が人間じゃない?それなら何だ?
お前は人ならざるもの、化け物だ、ってか?下らないジョークも大概に――」


風斬「化け物です」


ヴェント「っ!!?」
692 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:39:41.72 ID:HcfWEk7s0
風斬「私は、学園都市の超能力者さんたちから漏れた、
能力の粒から形成された、化け物です」


ヴェント「……!」


ヴェント「(学園都市っつーのは、そんな技術を……!?
そんなもん人間の力を越えてるじゃねぇか!?)」


風斬「顔だって、身体だって、今出しているこの声だって、私自信が発しているものではなくて、あくまでも『もらっている』ものなんですよ」


風斬「恋をする、とか。ドキドキする、とか。良いなぁって思う感情だって、
本当に私の感覚かどうかも、わからないんです」





ザァァ...




ヴェント「……」


風斬「……あはは、唖然とした表情をされても無理ないですよね」
693 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:40:32.84 ID:HcfWEk7s0
ヴェント「……」


風斬「だから、私はそういう化け物だから、色々な感情を持って、すっごく悩んで……。そういう『普通の人たちの当たり前』がすっごく羨ましい」


風斬「それに……」


ヴェント「……?」


風斬「私は怖いんですよ」


風斬「そういう、自分に無いものを持っている人たちに対する羨望が、嫉妬に変わって。嫉妬が激昂に変わってしまわないか」


ヴェント「……そんなもん――」


風斬「『自分で制御すればいい』ですか?」


ヴェント「っ!!」


風斬「さっきも言いましたが、私は人間とは少し違うんです。
化け物なんです。そんな化け物に当たり前を押しつけられても、正直……どうしようもないんですよ」


風斬「ヴェントさんが初めて見た時の私は、どうでしたか?」





風斬「正常な意識を保って。正常な感情を持って。そんな風に人間として、まともに活動できていましたか?」
694 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:41:01.90 ID:HcfWEk7s0
ザァァ...





ヴェント「……あっ」


風斬「……そういうことです」ニコッ


ヴェント「……」


風斬「はは、何か、話が重くなり過ぎましたね」


風斬「えと、だから、普通にできない分私の分まで、頑張ってほしいなって。
今までそういう経験がなくても、今この時にできているヴェントさんに私は頑張ってほしいです」


ヴェント「…………」
695 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:41:34.79 ID:HcfWEk7s0
風斬「……ささっ、ヴェントさん今すぐに帰って、上条さんの気を引かないと!
この前言った通り、ライバルが多いんですから、上条さんって」グイッ


ヴェント「……」ピタッ


風斬「……」


風斬「……どうしたんですか、ヴェントさ――」




ヴェント「嫌だね」



風斬「……」


風斬「……え?」
696 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:43:58.62 ID:HcfWEk7s0
ヴェント「……何で私が、お前なんぞの代行みたいなことしねぇといけないんだよ」


風斬「え、えとすいません、別に押し付けたわけじゃ――」


ヴェント「それに」


ヴェント「てめぇは『自分の』感情だとか、何とか言ってやがったけど」


ヴェント「そういう判断すること自体、自分自身がやることだろ?
人が決めた、とか勝手に決め付けんじゃねぇよ」


風斬「だ、だってそれは、私が化け物で!!人間じゃなくて!!」


ヴェント「そもそも、そこなんだよ」


ヴェント「何で、化け物は普通に幸せを掴んじゃダメなんだよ」


風斬「……!」
697 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:45:17.08 ID:HcfWEk7s0
ヴェント「私は、正直。自分が真っ当な生き方してきたなんて思わない。
汚い仕事、それこそ非人道的なことだって、平気でしてきた」


ヴェント「『化け物』って呼ばれたことだってあった」


ヴェント「その私がやってよくて、アンタみたいな平和ボケした人間にはやってはいけないことなんて、
皆目見当もつかないね」


風斬「……っ!!」


ヴェント「生まれ方が変だったとかさ。私には何をそんな気にすることがあるって気分なんだよ」


ヴェント「世界中にはな、ゴミ捨て場で生まれるのが当たり前、物心つく頃には殺人鬼なんていうバカ共も数えきれねぇくらいいるんだよ」


ヴェント「そんな奴らを、更に私は傷つけたりしてきた!!」


ヴェント「お前はどうだ!?一人でも……!一人でも人を殺したことがあんのかよ!?」
698 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:45:49.23 ID:HcfWEk7s0
風斬「……」グスッ


ヴェント「そんな私に、恋だとか、甘っちょろい感情だけじゃなくて……気持ちの悪い一方通行な価値観を押しつけて……。それでいて自分は外から応援しています?」


ヴェント「あまったれんのもいい加減にしやがれ!!」


風斬「……」ビクッ


風斬「……ご、ごめ……ごめん、ごめんなひゃ……」


ヴェント「……はぁ」


ヴェント「私は、さ」


ヴェント「私はさっき、…………これが恋なのかって、わかったんだよ」
699 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:47:23.33 ID:HcfWEk7s0
風斬「……ぇ?」グスッ


ヴェント「……っ!」カァァ


ヴェント「クソが!!こんなこっ恥ずかしいセリフ、私が言うなんて一生ねぇと思ってたのによ!!」


風斬「……」



ヴェント「悔しいし、マジで認めたく何てないさ。
だけど、私は、私は――」









ヴェント「……………………上条のことが、好きだ……と、思う」







700 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:47:51.16 ID:HcfWEk7s0
風斬「!!」


ヴェント「うーーーあーーーーっっ!!」ボリボリ


風斬「え、えと……!だ、大丈夫ですか……!?」オドオド


ヴェント「……はぁ…………はぁ……」


ヴェント「私はあのバカみたいな無神経でも饒舌でもねぇから言い方わかんねぇけど」


ヴェント「……こんな私がやれることなら、誰でもできるっつーか」


風斬「……」


風斬「…………え?」
701 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:48:57.22 ID:HcfWEk7s0
ヴェント「うぁぁぁぁぁっ!!一回で理解しろよ!!クソガキが!!」


風斬「ふぇっ!?うぇ、ご、ごめんなさい……」


ヴェント「いちいち泣くなよ……」


風斬「え、えと……。えと……」


ヴェント「あ”ーー……」グイッ


風斬「ぇ――」


ヴェント「だから、お前も普通に人間やれっつったんだよ」ポンポン


風斬「……ぇ」
702 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:49:33.35 ID:HcfWEk7s0
ヴェント「私は指図されるのが大っ嫌いなんだよ。
それも、世界一の国土を誇る国の大司教でも手にかけそうになるレベルで、ね」


風斬「……」


ヴェント「……だから、お前も、私に頼るんじゃなくて。最初からあきらめんじゃなくて」


ヴェント「自分で恋してみろッつーこった」


風斬「で、でも私なんかじゃ、絶対にできない……」


ヴェント「はぁ……」








ヴェント「……テメェの言う『友達』っつーのは、そういう時に協力してくれるやつ、じゃねぇのかよ……」カァァ





703 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:50:09.06 ID:HcfWEk7s0
風斬「!!!!」


風斬「……うえっ」


風斬「うぇ、うぇええ、ふぇえええ、ふぇえぇええん」


ヴェント「だーっ!!イチイチ泣くんじゃねぇ!!私だって言いたくもねぇ気持ち悪いセリフ吐いちまったもんだから今すぐにでもどこかへ逃げたい気分なんだよ!!」


風斬「だ、だって、うぇ、ええっ、嬉し、嬉しくって……」


ヴェント「てめぇが意味わかんねぇこと話しやがるから、びしょ濡れんなっちまったじゃねぇかよ」


風斬「うぇ、ごめ、ごめんなさい、うぇぇ」


ヴェント「……はぁ」


ヴェント「……」ポンポン


ヴェント「(私がこんなことを言う日が来るなんて、世も末、ってやつだろ、ほんとに……)」


ヴェント「(昼間アイツにされたことの受け売りみたいなもん、だけど)」


ヴェント「(ま、悪い気は……しねぇか、な)」


704 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:51:15.52 ID:HcfWEk7s0
NO...昼間×夕刻○です
705 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:51:42.61 ID:HcfWEk7s0
NO...

昼間×夕刻○

です!すいません!
706 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:52:10.46 ID:HcfWEk7s0
【同日:マンション】


キャーリサ「ふわぁ……かなり疲れたし……」


上条「……俺も少し疲れちまったかな……


上条「(ここまでずっと腕にひっつかれてて、周りを警戒してて精神的に疲れた……)」


キャーリサ「……シャワーに早く入りたいの……」


上条「キャーリサの言うとおり、今日は出る前に風呂掃除しておいて正解だったな」


キャーリサ「備えあれば憂いなし、っていう諺は、世界共通だしっ」フフン
707 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:52:38.51 ID:HcfWEk7s0
上条「俺は後で入るから先に入ってくれよ」


キャーリサ「……え?」キョトン


上条「……?」


キャーリサ「……?」


上条「何で頭に疑問符浮かべてるんだ……?」


キャーリサ「いや、上条は早く入りたくないの?」


上条「え、あ、あぁ。そりゃ俺だってなるべく早く入って就寝したいですけど」


キャーリサ「でしょう?それだったら」


キャーリサ「それだった一緒に入るべきだと思うし」
708 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:53:07.56 ID:HcfWEk7s0
上条「……」


上条「…………」


上条「………………はい?」


キャーリサ「いや、だから一緒にお風呂を」


上条「なななななあなななあああああ!??!」


上条「何を言ってるんでせうか!??!?!」ブフォッ


キャーリサ「え?いや、せっかく大きくて綺麗なお風呂があるんだし、一人じゃもの寂しさがあると思ったんだけど……」


上条「それはそうですけどっ!!子のお風呂なら寝る時に布団どころかベッドすらおけるなあって少し妄想してしまったりしたけども!!」


キャーリサ「(布団……?ベッド……?)それなら」


上条「俺は紳士ですので!!そんなことは――!」
709 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:53:36.70 ID:HcfWEk7s0
キャーリサ「……上条?」ウルウル


上条「……うぅっ!?」


キャーリサ「……私は、別に大丈夫だから、一緒に入りたいな……?」


上条「……うぅぅぅっ!?」


上条「って、やっぱりそれはダメですっ!!」


キャーリサ「…………ちっ」


上条「何で舌打ちしてるんでせうか!?」
710 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:54:07.13 ID:HcfWEk7s0
キャーリサ「女性の要望には誠心誠意応えるのも紳士の務めだし!」ブー


上条「そ、それはそうですけど、それはそれ、これはこれっ!」


キャーリサ「ぶ〜……」


上条「ぶうたれてもダメなものはダメです!ささっ、どうぞごゆっくり!」グイグイ


キャーリサ「は〜い……。分かったし……(ある意味、騎士団長より強情だし……)」スタスタ


711 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:54:32.99 ID:HcfWEk7s0
20分後...





上条「……」


上条「ヴェント、大丈夫か……?」


上条「俺たちがさっき雨宿りしてた時もあいつら外にいたはずだし……。
いや、小萌先生の家まではもうすぐそこだたし、それは大丈夫か……?」


上条「……」


上条「…………やっぱり、見に行った方が――」
712 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:55:18.24 ID:HcfWEk7s0
キャーリサ「上条〜?」ガチャ


上条「――っはい!?」


キャーリサ「着替えの用意するの忘れてたから持ってきてくれる〜か?」


上条「え、え?着替え!?」


キャーリサ「私の服は今ほとんど洗ってしまっているから、お前の服を適当に貸してくれるとありがたいんだが〜」


上条「お、俺の!?」


上条「……(……Yシャツ……裸?)」ポワワ〜ン



上条「っ」ブフォ
713 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:56:07.55 ID:HcfWEk7s0
キャーリサ「……?上条〜?」


上条「あ、はい!?ただいまっ!」


キャーリサ「よろしく頼むし〜」バタン


上条「……俺の服……俺の服……」ガサゴソ


上条「……Tシャツとジャージとかで、いいのか?」


上条「……いや、でも貴族がそんな安っぽいものを……」


上条「……うーむ……」
714 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:56:34.06 ID:HcfWEk7s0



キャーリサ「上条〜?見つからないようであれば私が取りに行くけど〜?」



上条「ちょ、ちょ、ちょっとまったああああ!!すぐ行きますから少し待って下さい!!」


上条「(うわああああ!もう!そうだTシャツとジャージで!!どうせ今日だけだ!)」ダッ





715 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:57:04.52 ID:HcfWEk7s0
【マンション:風呂場前】


上条「……」


上条「(つ、ついに扉の目の前まで……)」ゴクリ


上条「(こんな板一枚向こうにイギリスの王女様が……)」


上条「(……)」


上条「!!」ブフォ
716 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:57:33.30 ID:HcfWEk7s0
キャーリサ「上条ー?」


上条「はい!?」


キャーリサ「今、最後のトリートメントしてるから入ってきて脱衣所に置いておいてくれると助かるし〜」


上条「は、はいっ!!」


上条「…………」ゴクリ


上条「……し、失礼しますっ!」ガチャ


上条「……(うわっ、シャンプーの良い匂いが……)」


上条「……!」ブルブル
717 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:58:30.12 ID:HcfWEk7s0
上条「そ、それじゃあここに置いておきますよ?」


キャーリサ「あぁ、ありがとだし〜」


上条「そ、それじゃ俺は戻りますんで!!(長くここにいたら理性がやばいやばいやばい!!)」ダッ


キャーリサ「ちょっと待って!」


上条「……ま、まだ何か?!」ピタッ


キャーリサ「洗顔料を持ってくるのを忘れてしまったから、取ってほしいんだけど〜
洗面台の上に青いのがあると思うんだけど……」


上条「……え"?」


キャーリサ「ほら、早く渡してくれし」ガチャ
718 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:59:03.47 ID:HcfWEk7s0
上条「ええええ!?(し、白い柔肌が……!)」ブフォ


キャーリサ「……肌寒いし、早くしてくれると嬉しいんだけど?」


上条「は、はい!!」バッ


キャーリサ「……」ニヤッ


上条「こ、これですね?(ダメだ!直視しては絶対にだめだ!!)」パシッ


キャーリサ「……おぉ、ありが」グッ


上条「―――――へ?」


キャーリサ「――とう!」グイッ
719 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/24(土) 23:59:30.36 ID:HcfWEk7s0
上条「……いっつつ……」チラッ








キャーリサ「やっと来てくれた♪」


上条「……ぅ……ぁ…………ぁぇ?」


キャーリサ「ほら、浴場では脱ぐのが普通……ではないのかな?」キャハッ


上条「……ちょちょちょちょちょちょちょっと!!??!?」


キャーリサ「何をそんなに慌てているんだ?」
720 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/25(日) 00:00:39.91 ID:FHiNakQe0
キャーリサ「……お風呂に来て洗わずに帰るのも、おかしな話だし?」グイッ


上条「……ぐっ!」


キャーリサ「ほら、目を開けて……?」ツー


上条「……っっ!!」ゾゾッ


キャーリサ「……ほーら?そんなに緊張しないで?」ツツツ...
721 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/25(日) 00:02:16.14 ID:FHiNakQe0
キャーリサ「一緒に、気持ちよくなろ……?」プチ プチ


キャーリサ「あ、やっぱり良い身体、してるし?」




上条「(アァ……もう……理性が……)」


キャーリサ「(ふふふふっ♪)」


上条「……っ!」ハッ




上条「……って、やっぱりダメですって!!」ホニョン
722 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/25(日) 00:02:45.32 ID:FHiNakQe0
キャーリサ「!!」


上条「……あれ?(ホニョン?)」


キャーリサ「……んっ、ぁ」カァァ


上条「え?」フニョフニョ


キャーリサ「ぅぁ、くぅ……ん……」ビクン


上条「……(これって……あれぇ〜?)」


キャーリサ「……はっ、んあ、か、上条、お前、以外に、ぁ、大胆……?」ピクン
723 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/25(日) 00:03:19.56 ID:FHiNakQe0
上条「……」


上条「…………」


上条「………………(不幸だ)」


上条「」ブシュウウウウ


上条「」バタッ



キャーリサ「……?」


キャーリサ「……」ツンツン



上条「」シーン


キャーリサ「……はぁ」


キャーリサ「お楽しみはこれからだったのに……早すぎ、だよ?♪」ピン



――――――――――――――――――
724 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/25(日) 00:08:34.06 ID:FHiNakQe0
ってことで!急ピッチで書き溜めた分も終了です!

自分で書いてて妄想に支配されそうになった不思議!

ってことで長い一日も終了ですね!笑


さて、そろそろスレ的にも内容的にも終わりに近づいてきている本作品です!
本当はスレがあまるようでしたら複数ルートやろうかなって思ったのですが……。あまり残りレス数もないし、
需要もなさそうなのでこの1ルート終わったら終わりにしようかなと思います!


ってことで、次のお話しは読者さんの希望に添える形でやりたいので
好きなシチュと相手を>>732にお願いします!


それでは!もうしばしのお付き合いよろしくです!
725 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/25(日) 00:10:14.12 ID:fBHxVmzeo
乙!
次はヴェントを頼んだ……任せたぞ!
726 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/25(日) 00:20:34.65 ID:uc91pjvAO
乙!!

終わりは寂しいぞおぉぉぉぉぉ!!!

出来れば続けてくれえええええええ!!!
727 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/25(日) 00:22:48.86 ID:L7kqKIC70
ヴェントのシリアス
728 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/25(日) 00:23:44.17 ID:Q1GAfgP8o
>>1
729 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/25(日) 00:49:46.44 ID:QovnAc6IO
うんイイネェイイネェにやにやするぜ
730 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/09/25(日) 00:59:45.85 ID:aBsfHf/F0
>>1

できれば2スレ目もつくってやって欲しい

そして次ヴェントいこう
731 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/09/25(日) 01:01:45.70 ID:0+RYESYlo
>>1
何故かヴェントと一緒にお風呂入って、キャーリサ乱入して欲しいです
732 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [sage]:2011/09/25(日) 01:05:11.21 ID:vzQnuh/J0
ヴェントと温泉(混浴w)
泊まるかどうかはまかせる
733 :名無しNIPPER(栃木県) [sage]:2011/09/25(日) 02:35:27.55 ID:8MFkhjGAO
なんでもいいから
まだ終わらないで!
734 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/25(日) 18:18:09.07 ID:uc91pjvAO
いいぜ>>1、お前がこのスレが需要無いなんて考えてるんなら……まずは、その幻想をぶち[ピーーー]!
735 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/25(日) 20:02:08.43 ID:FHiNakQe0
うぉぉぉ……。
皆さん、乙ありがとうございます。


>>726,>>730,>>733,>>734

ありがとうございます!嬉しすぎて涙が……w
うーむ……。困った。終わらせる気でいたから続け方がわからないぞ……汗


まぁ、それはおいおい考えるとして、とりあえず今は当面のルートをキッチリ終えますね!


ってことで書き溜めてきまっす!
736 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/25(日) 23:30:14.40 ID:FHiNakQe0
ちょっと今日中に投下はしんどいですので明日の夜に投下しますね……。

きっちりと安価通りに進行していますのでもうしばしお待ちを……。

ちなみに、エロは希望してたりするんでしょうか……?あまり自信はありませんが……汗


それでは!
737 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/25(日) 23:32:26.23 ID:fBHxVmzeo
エロは>>1が書けそうならで良いよ
738 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/09/25(日) 23:36:53.79 ID:aBsfHf/F0
エロはホントにかけたらでいいですよー。

2スレ目も書いてください!毎日これ楽しみなんですよ!
これがなくなったら俺がどーなることやら

>>1期待して待ってます!!
739 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/09/26(月) 00:10:50.12 ID:JXXim5RH0
東京はもうほんと黙っててくれないかな
740 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/09/26(月) 02:33:42.03 ID:ldWJrVs0o
乙です、無理はして欲しく無いけど終わるのも寂しいな…
741 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/26(月) 16:53:11.84 ID:kEZSPj45o
ゆっくりで構わないからあと5スレ分くらいはイチャイチャ時々エロが見たいの
742 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 21:52:58.97 ID:6DtNt1wE0
お待たせいたしました……。


それじゃあ、10時から投下始めますっ!!
743 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/26(月) 21:56:29.19 ID:wsLCK61IO
ワクワク
744 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:18:02.13 ID:6DtNt1wE0
【翌日朝:マンション】


上条「……」


上条「…………」パチッ


上条「ん〜……朝か」ウトウト


上条「……ん?」チラッ



キャーリサ「……」


キャーリサ「…………うにゅ」スヤスヤ


745 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:18:34.83 ID:6DtNt1wE0
上条「……!」ビクッ


キャーリサ「……」スヤスヤ


上条「(さ、流石にな、慣れてきたぞ……)」


上条「(毎朝毎朝、いい気付けだよ……)」ハァ


上条「(……ふぁぁ)」ノビー


上条「……(…………起きるか……)」


上条「…………よっこいしょっと」グニュ


上条「……」
746 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:19:04.62 ID:6DtNt1wE0
上条「(……グニュ?既視感がすごいんだけど……)」


上条「(……)」チラッ










風斬「……いんでっくすぅ、あぶないよぉ……走っちゃだめだよ……?」





上条「……」


上条「…………」


上条「っ!?!??!?!?」ズドドドドド


風斬「……」スヤスヤ
747 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:19:59.76 ID:6DtNt1wE0
上条「(なっ、なななななな!?!何で風斬がいるんだよ!?)」


上条「(っていうか、右手で触ってたらどうするんだよ……)」ハァ


上条「(……ってそこじゃなくて!)」


「なーに遊んでんだよ、バカ」


上条「……?」


ヴェント「……」ムスッ


上条「……」ビクッ


上条「……お」


上条「…………おはようございます」


ヴェント「……ふん」

――――――――――――――
748 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:20:48.71 ID:6DtNt1wE0
【バス停】


上条「……えーっと」


ヴェント「……なんだよ」


上条「皆が起きるの待たなくても、良かったんでしょうか……?」


ヴェント「……いいんだよ、別に」


上条「っていうか、どこへ行くのでしょうか……?」


ヴェント「……」


上条「……」


ヴェント「……」
749 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:21:15.08 ID:6DtNt1wE0
上条「あの〜……?」


ヴェント「……うるっせぇぞ」ギロッ


上条「ええー……」


ヴェント「んな素っ頓狂な顔すんな」ペシッ


上条「いでっ」


ヴェント「……私だって、知らねぇんだよ」


上条「……はい?」


ヴェント「……」


――――

―――――

―――――――――――
750 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:21:48.64 ID:6DtNt1wE0
【昨日】


ヴェント「いい加減泣きやめってんだ!!うざったい!!」


風斬「ふぇっ!?」アタフタ


ヴェント「雨も上がったし、私はずぶ濡れで今にもぶっ倒れそうなんだよ!!」


風斬「ごめんなさいぃぃ……」グスッ


ヴェント「だから泣くなっ」パコッ


風斬「いひゃいっ」


ヴェント「……ったく」
751 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:22:14.76 ID:6DtNt1wE0
風斬「……でも、本当にありがとうございます」


ヴェント「!?きゅ、急にクールになんじゃねえ――」カァァ


風斬「友達って、言ってくれて」


ヴェント「――よ……?」


風斬「すっごく嬉しかったんです。ほんとに。涙が止まらなくなっちゃうくらいっ」テヘヘ


ヴェント「……っ、わ、私は別にテメェなんかと――!!」


風斬「……え?」グスッ


ヴェント「だーっ!!なんでもねぇ!だから泣くんじゃねぇっ!」
752 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:22:43.79 ID:6DtNt1wE0
風斬「……へへへ、なんとなくヴェントさんの性格がわかってきました」


ヴェント「…………(コイツ……)」ブチッ


風斬「あ、そうだ。これ」スッ


ヴェント「……あ?」パシッ


風斬「さっき、行き違いになって合流しましたけど、実は私たち施設入場券の裏にあるチケットで色々遊んでいたんですよ」


風斬「その中に、福引もあって。実は私、当たっちゃったんです♪」


ヴェント「へぇ(……封筒?)」フーン


風斬「……カップル専用の温泉日帰りチケットが♪」


ヴェント「ぶっ!!!!!!!!!!」
753 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:23:19.41 ID:6DtNt1wE0
風斬「だ、大丈夫ですかぁ!?」


ヴェント「げほっ、げほっ」


ヴェント「ブチ殺すぞてめぇ!???」


風斬「な、何でですかぁぁ!?」


ヴェント「何で私があんな猿野郎と一緒に遠出までして何処かに行かなきゃいけねぇんだよ!??」


風斬「……え」
754 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:23:57.51 ID:6DtNt1wE0
ヴェント「アイツと私は元はと言えば標的と狩人だぞ!?」


風斬「…………あの」


ヴェント「その私たちが一緒にふ、風呂なんて……ふ、風呂……」ポワーン


ヴェント「っ」ボンッ


ヴェント「がああああああああああ!!やっぱりテメェ殺す!!今すぐブチころ――」


風斬「あの」


風斬「私、一度も上条さんと、何て言ってませんよ?」


ヴェント「……」


ヴェント「…………」


ヴェント「………………」ボボンッ
755 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:24:24.36 ID:6DtNt1wE0
ヴェント「な、ななっ、え、あ、えええ、あっ」アタフタ


風斬「ふふふっ。やっぱり、ヴェントさんは面白いです」


ヴェント「〜ッ!!(くっそ!!何で私はこんなクソガキに良いように……!)」


風斬「まぁ、私が持っててもどうしようもないですし、ぜひ使ってください」


ヴェント「こ、こんなもん私は使わねえよ!!っつかてめぇがアイツと行けばいいだろうが!!」


風斬「ダメですっ!」キッパリ


ヴェント「は、はぁ?」
756 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:25:17.15 ID:6DtNt1wE0
風斬「さっき言ったじゃないですか!私はもう決めたんです!ヴェントさんを応援するって!!」


風斬「だから、それはヴェントさんが使ってください」


ヴェント「いらねぇっつってんだろ!」グイッ


風斬「ダメです!」グイッ


ヴェント「いらねぇ!」グイッ


風斬「ダーメ!」グイッ


ヴェント「……(コイツ……!!)」


ヴェント「……はぁ」


ヴェント「もういい。ラチがあかねぇ。私は帰る」プイッ
757 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:25:55.83 ID:6DtNt1wE0
風斬「……え?あ、はい。ありがとうございました!」


ヴェント「……」ピタッ


風斬「……」


ヴェント「…………」


風斬「…………」


ヴェント「いい加減にしろっ!!!」



風斬「ふぇえっ!?」ビクッ


ヴェント「送っていくっつってんだよ!!早くしろや!!」


風斬「ええええ!?そんなこと言ってないじゃないですかぁ」アセアセ


ヴェント「少しぐらい脳みそ働かせて察しろよクソバカ野郎が!!」
758 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:26:22.35 ID:6DtNt1wE0
風斬「えーと、えっと、だって、そんな、悪いですよ!!」アセアセ


ヴェント「うるっせえ!!早くしろ!!自分で言うのも何だが、私は気が早いんだよ!!」ウガー


風斬「えっと、えっと、ええええっと!!?」アタフタ


ヴェント「だあああ!!まだるっこしい!!何をそんなに焦る必要があんだよ!?
家がねぇっつーことはねぇんだろ!?ストリートチルドレンかなんかなのかてめぇは!!」


風斬「っ!!」


ヴェント「……?」


ヴェント「……っ」ハッ


風斬「……へへっ、私が言う前に気づいちゃいましたか」クス


ヴェント「お前……」


風斬「恥ずかしながら、私は家なんて持っていませんよ」
759 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:27:16.26 ID:6DtNt1wE0
風斬「まあ、当然ですよね。偶然、何も無い場所から生まれた私にきちんとした待遇なんてあるわけがないんですから」


風斬「家族ももちろんいません」


風斬「あっ、でも、別にこれは皮肉とか、そういうのではなんでもないですよ!?仕方ないことですし」アタフタ


風斬「だから私なんて気にせず――」


ヴェント「……ふん」パコッ


風斬「いひゃいっ!」


風斬「何するんですかぁっ!?」
760 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:28:03.38 ID:6DtNt1wE0
ヴェント「全くてめぇはどこまで世話が焼けるんだよ」グイッ


風斬「……え!?ヴェ、ヴェントさん!?」


ヴェント「別にてめぇを憐れんでるわけでもねぇけど」


ヴェント「困ってる時に助けんのが友達っつったのはテメェだろうが!!」


風斬「……え」


ヴェント「だあああああああああああ!!!もういい!!今日!!金輪際もう私は絶対にテメェを友達とは呼ばねえ!!!」カァァ


風斬「……うえぇぇえ」グスッ


ヴェント「だから泣くんじゃねええええ!!!面倒くせええ!!!」


………………。


…………。


……。
――――――――――――――――――

――――――

―――
761 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:28:46.35 ID:6DtNt1wE0
【バス内】


ヴェント「……」


上条「(一応遅くなるか持って書き置きしておいてよかった……)」


ヴェント「……」


上条「(しかし風斬とキャーリサって……異色な組み合わせすぎるだろ……。
二人で残して大丈夫なのかよ……。
っていうか風斬って何でいたんだ……?)」


ヴェント「……」


上条「(ヴェントはさっきから終始無言だし……)」


上条「(朝から……不幸だ…………)」
762 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:29:30.17 ID:6DtNt1wE0
ヴェント「……」


ヴェント「(何で……)」


ヴェント「(何でだ…………)」


ヴェント「(何でだあああああああああっ!!!)」


ヴェント「(何で私はコイツの顔見るだけで茹でダコみたいに干上がっちまうのわかっててコイツ誘ってんだよ!?)」


ヴェント「(こんなクッソくだらねぇチケットもらっただけで夜眠れないってどうかしてんだろ!?)」


ヴェント「(つーか破り捨てる予定がなんで翌日にはもう向かってんだよ……)」


ヴェント「(ちっくしょう……!私がどんどん私でなくなっていく!!)」ウワァァ


ヴェント「……はぁ」ウワァァ
763 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:29:56.44 ID:6DtNt1wE0
上条「……?」チラッ


上条「……それ、何かのチケットか何かなのか?」


ヴェント「ひゃんっ!?」ビクゥッ


上条「そ、そんなに驚かなくても……」


ヴェント「テメェ……昨日だけじゃなくて今日までも……」ユラァ


上条「うぇ!?何で怒ってるんでせうか!?」
764 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:30:24.13 ID:6DtNt1wE0
ヴェント「っ!」ハッ


ヴェント「……ぁ」カァァ


ヴェント「……!」チッ


上条「……?(顔が赤い?風邪でも引いたのか?)」


上条「……!!!」


上条「ヴェ、ヴェント……それは……!」


上条「まさか……温泉の……チケットか?」


ヴェント「……あぁ。そうだよ。何だ?私が娯楽施設でうつつを抜かしたらおかしいのか?
そうなのか?だったら笑えよ!!私が恥に耐えきれなくて逃げ去る位に笑っちまえばいいだろ!!」


上条「……ありがとうっ!!!」パシッ
765 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:30:51.86 ID:6DtNt1wE0
ヴェント「……」


ヴェント「…………えっ」キョトン


上条「いやぁ、俺なんかのためにそんなチケット取ってくれるなんて感動ものですよ!!」グスッ


上条「今までは家に帰っては飯を作り、就寝。そして学校。
夏休み入ってからはずっとゴタゴタ……!こんな素晴らしいサプライズがあるなんて……!日々の努力はこういう時の為に……!」ジーン


ヴェント「え、ちょっと、あの」カアァ


上条「朝から何なんだろって疑問符浮かべてごめんな!さっすがヴェントさんですよ!」


ヴェント「……(こいつ、真性の、阿呆か?)」
766 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:31:19.44 ID:6DtNt1wE0
上条「あれ……?それじゃあ何でキャーリサたちの分まで取らなかったんだ?」


ヴェント「!!え、えっと……」


上条「……」


ヴェント「……あ〜」


上条「……まぁ、そこはきっと何かあるんだろ」


ヴェント「え?」


上条「せっかくヴェントが用意してくれたのに、俺みたいなのが根掘り葉掘り聞いたらそれこそ失礼だよな」


上条「ま、上条さんはとっても楽しみですよ!」ウキウキ


ヴェント「(……コイツにしちゃ、やけに物分かりがいいな……)」


上条「(キャーリサとあんま仲良くねぇみたいだし……。俺の交友関係を押しつけるわけにもいかねぇしなぁ。
きっとせっかく日本に来たんだし観光もしたいんだろ)」



――――――――――――
767 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:32:22.31 ID:6DtNt1wE0
【浴場前】


上条「うわっ……やけに大きな建物なんだな……」


ヴェント「……そうか?」


上条「え?だ、だって普通の旅館2つ分くらいの大きさありますよ?!」


ヴェント「……あぁ、そうだな。確かに考えてみるとそうかもな(私はもっとバカでけぇトコで指示受けてたから価値観がちげぇんだろ)」


上条「あっ、普通に海外観光客向けの旅館としても経営しているって書いてあるな」


ヴェント「へぇ……」
768 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:32:49.24 ID:6DtNt1wE0
上条「そ、そこには地元の饅頭屋!?後で絶対に行くしかない!!」


上条「山も目の前に……!これは絶景が拝めるってやつでせうか!?」


ヴェント「(……何でコイツこんなはしゃいでんだよ……)」


上条「まぁ、とりあえず中にはい――」


上条「あ……」


ヴェント「……?どうしたんだよ」


上条「俺は、洗面用具何にも用意してねぇ……」


ヴェント「そんなもん、私だって用意してねぇ」


上条「でぇっ!?」


ヴェント「……何だ?日本って現地で用意されてるって言うことはないのか?」


上条「あ、そっか」


ヴェント「……(バカかこいつ)」


上条「ささっ、それじゃ、早速行ってみますか!」グイッ


ヴェント「っ!……お、おう……。って引っ張んじゃねぇよ!!」


――――――――――――
769 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:33:17.90 ID:6DtNt1wE0
【フロント】


女将「ようこそお越し下さいました。お疲れでしょう?」


上条「いえいえ。えっと、このチケットで入場したいんですけど」


女将「あ、はい……。確認いたしますので少々お待ち下さいませ」


上条「はい」


上条「(何か格式が高そうな旅館だな……)」


ヴェント「……」
770 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:33:46.32 ID:6DtNt1wE0
女将「お待たせいたしました」


上条「(おっ)」


女将「大変申し訳ありません」


上条「……?」


女将「こちらのチケットの有効期限が、明日から、となっておりまして」


上条「え……?」


上条「……」チラッ


ヴェント「……あ」


上条「(……やっぱり……ふこ――)」


女将「しかし、ですね」

771 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:34:12.26 ID:6DtNt1wE0
上条「……?」


女将「せっかく遠方より来て下さったお客様を追い返すわけには行きません。
今回は特別に、ということのご配慮となりました」


上条「ほ、本当ですか!?いいんですか!?」


女将「はい。し、しかし問題がございまして」


上条「そんなの何があっても全然気にしないですよ!!よかった!!ありがとうございます!!」


ヴェント「……(……問題?)」


女将「さ、左様でございますか。それでは本日のお客様のお部屋は405となっておりますので」ジャラリ
772 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:34:51.58 ID:6DtNt1wE0
上条「部屋……?」


女将「はい。当旅館は大浴場ではなく、各個室に露天、室内、サウナを全て完備したプライベートを楽しめる作りとなっておりますので。
当日帰宅のお客様にも、個室を用意しております」


上条「そ、それはすごい……」


ヴェント「……?(普通は個室じゃねぇのか……?)」


女将「ちなみに、つかぬことをお聞きいたしますが」


女将「お客様は、その……ご夫婦、でいらっしゃいますか?」


上条・ヴェント「ぶっ!!!!」
773 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:35:24.82 ID:6DtNt1wE0
上条「え、ええええと流石に夫婦ではないのでせうが……!!」アセアセ


ヴェント「どどどどどどう見たら私とコイツが夫婦に見えやがんだよ!?」アセアセ


女将「あらあら。それではお二人は恋仲同士、ということでよろしいのでしょうか?」


上条「あ、あーっと……はい(確か男女ペアチケットって書いてあったからそうでないと何かしら怪しまれるかもしれない……)」


ヴェント「っ!?」カァァァ


女将「了解いたしました」ニッコリ


女将「それでは、一応お部屋についてご忠告――」
774 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:35:56.79 ID:6DtNt1wE0
「第一の質問ですが、何で貴方と私が日本をこうして訪れ、観光まがいの行動をしているのでしょうか?」


「あっらーん♪?もーう、せっかく日本に来たのだから、そんな堅いことい・わ・な・い・の?」モニュ


「第一の解答ですが、私は至極真っ当なことを申しているだけです。
そして」


「第一の通告ですが、その手は災いのもとですよ」バキィ


「あはぁん♪」ドガ


女将「お、お客様!?館内でのそのような行為はお控えください!!」パタパタ
775 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:36:43.22 ID:6DtNt1wE0





上条「……(何か騒がしいみたいだけど)」


ヴェント「……行くぞ」


上条「へ、で、でも待たなくてもいいんでせうか?」


ヴェント「バスに乗り過ぎて少し疲れたんでね。
それに客を通すんだから、そんなに大きな問題があるわけじゃねぇだろ」ファァ


上条「(そ、それもそうなのか?)」


ヴェント「さ、もたもたしてっと置いていくぞ」スタスタ


上条「お、おう(……ま、重要なことだったら後で言いに来ます……よね?)」




――――――――――
776 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:37:11.22 ID:6DtNt1wE0
【405】


上条「おお……予想より遥かに大きい……!」


上条「眺めも最高ですね!!」ワクワク


ヴェント「何をそんなにはしゃぐことがあんだよ……」


上条「だ、だって日帰りって言っても旅館ですよ!?
上条さんいつ以来かわからないですよ……!」


ヴェント「……そんなもんかねぇ」
777 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:37:39.53 ID:6DtNt1wE0
上条「上条さんの気分はただいま最高潮ですよ!!」


ヴェント「……へぇ。そいつは良かったね」


上条「いやあ一時はどうなることかと思ったけど、やっぱり来てよかったぜ」


上条「本当にありがとなっ!」ニコ


ヴェント「!!」


ヴェント「わ、私は別に……!!たまたま手に入ったものが条件付きだったからてめぇを誘っただけで――!!」アセアセ


上条「それでもだよ!」


ヴェント「……っうぅ」カァァ
778 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:38:06.61 ID:6DtNt1wE0
上条「まぁ、でも」


上条「……インデックス達もこれたら、良かったんだけどな」


ヴェント「……」ハッ


上条「ま、しょうがないよな。俺たちだけでも楽しんでかないと!」


ヴェント「……」


ヴェント「……はん」


ヴェント「観光気分で来てるのはてめぇだけだよ、バカが」フン
779 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:38:39.37 ID:6DtNt1wE0
上条「え、えっと?(怒ってらっしゃいますか……?)」オドオド


ヴェント「……私は先に風呂に入る」フン


上条「え、ええっと、ヴェントさん?ぜひ良ければ一緒にそこら辺を見に――」


ヴェント「一人で行って来いボケが」バタン


上条「……」


上条「…………一人で回る、か……」



―――――――――――――
780 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:39:12.97 ID:6DtNt1wE0
30分後...


カポン...


ヴェント「……」


ヴェント「…………」


ヴェント「…………ふぅ」チャプ


ヴェント「(何で、あの時腹が立ったんだろ……)」


ヴェント「(……別にアイツが何をしたところで構わないはずなのに、何であお一言が……)」


ヴェント「(…………)」


ヴェント「(………………)」
781 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:39:41.14 ID:6DtNt1wE0
ヴェント「(……がぁあああっっ!!わっかんねぇ!!)」


ヴェント「(何だよ?!恋っつーのはこんなにイライラするもんなのかよ!?何なんだよ!?)」


ヴェント「(……あ"あ"あ"……!!)」


ヴェント「……っ!」ハッ


ヴェント「(……私はガキかよ……)」ハァ


ヴェント「(……)」ブクブク


ヴェント「……」チラッ


ヴェント「(……ま、確かに見ていてダリィような風景では、ないカナ)」


ヴェント「……」


ヴェント「(少し、逆上せてきたかな……)」


ヴェント「(上がるか……)」ザバァッ
782 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:40:18.02 ID:6DtNt1wE0
ガララッ



ヴェント「……ぇ?」







上条「あー、饅頭マジ美味かったなぁ」


上条「しっかし、まさかあんなに餡がつまってるとは……」


上条「あ、そういえば。インデックス達へのお土産決めてなかったな。あれで決まり、か?」


上条「そうと決まれば後でもう一回行かない――」チラッ









ヴェント「……」



上条「……と」












ヴェント「ふ、ふにゃああああああああああああ!?!!!!」ザバァッ
783 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:40:51.23 ID:6DtNt1wE0
上条「え、え、え、え、えええええ!?!!?な、何でヴェントさんこっちに!?!」


ヴェント「う、うるせえ!!それはテメェだろうが!!!!」


上条「うぇぇ!?俺でせうか!?で、でも俺は男子用更衣室に入って普通に……!」チラッ


上条「……」


上条「……あれぇ〜?」


ヴェント「……な、何だよ!?!??!」ブクブク


上条「ここ、子連れの夫婦用の、混浴風呂みたい……です」ピラッ


ヴェント「……(……問題あり過ぎだろうがああ!?!)」カァァ


ヴェント「っていうか早くテメェ出て行きやがれっ!!!!ブチ殺されてえのか!?!」


上条「は、はい!!」


上条「早々に俺は出ますからっ!!」カチッ
784 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:41:21.56 ID:6DtNt1wE0
上条「……?」


上条「え……?カチッって……?」


上条「(と、とりあえず早くでねぇと!)」ガシャ


上条「……」ガシャガシャ


上条「…………」ガシャガシャ


ヴェント「な、何遊んでやがんだよ!!」


上条「たははは……。あの、ヴェントさん……」


ヴェント「無駄口叩く前に早く――!」
785 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:42:06.48 ID:6DtNt1wE0
上条「……『小さいお子様が勝手に出れないようにスイッチを設置しました』」


ヴェント「!?」


上条「『こちらを押すことによって部屋の入り口で設定した時間分、扉をロックします』」


上条「『もし誤って押してしまい、閉じ込められてしまった場合、そのまま待っていただくか、洗い場横にありますコーリングボタンでスタッフが向かいますので』」


上条「『そちらの方のご利用よろしくお願いします』」


上条「『只今、小さなお子様のトラブルが多発している為の緊急措置でございますので、御不便をおかけしてしまいまして申し訳ございません』」


上条「『当方、よりよいサービスを提供できるよう、ただいま大至急対応中でございますので、どうぞご理解、ご協力のほどよろしくお願いします』」
786 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:43:09.20 ID:6DtNt1wE0
ヴェント「……」


上条「……らしいです。更衣室が分けてあるのも、例え夫婦とはいえプライベーティングスペースをきっちりと持っていただく為、って……」タラー


ヴェント「……」


上条「で、でも大丈夫ですよ!?もちろん上条さんは浴室には近づきませんからっ!!」アセアセ


ヴェント「……それ、時間はどのくらいなんだよ」


上条「え?……タイマーには、あと20分と……書いてありますね」


ヴェント「……はぁ」


ヴェント「……んとにテメェは脳足りんな野郎だな……」


上条「す、すいません……」
787 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:43:37.99 ID:6DtNt1wE0
ヴェント「……」


ヴェント「…………いいよ」


上条「……へ?」


ヴェント「……っ!」カァァ


ヴェント「だ、だから!!別にいても問題ねぇって言ってるだろうがぁ!」ウガー


上条「え、ええええ!?」


ヴェント「そんなとこにいたらテメェの体調が崩れることは明白だし……。
それで私が責められちゃたまったもんじゃないんでね!!」


ヴェント「(わ、私は何を言っているんだよぉぉぉぉ!??!)」ブクブク
788 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:44:06.68 ID:6DtNt1wE0
チャポン...



上条「……え、えっと」


上条「……いいんですか?」


ヴェント「……何がだよ……」


上条「いや、俺が入ってても」


ヴェント「思い出させんじゃねぇよ……。
せっかくテメェを石コロだと思いこんでんのによ……」カァァ


上条「ご、ごめん!でも、絶対に後ろは見ないから!!」ビクッ


ヴェント「……ったりまえだろ……」チャプ


上条「……」カチコチ
789 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:44:32.86 ID:6DtNt1wE0
上条「…………(そういえば……)」ハッ


上条「(よーく考えたら俺は昨日も風呂場で……今年の夏は水難の相でも出ているんですかね……)」


上条「(あの時はキャーリサだったけど……今度は後ろにヴェ、ヴェントが……)」


上条「……」ポワーン


上条「」ボンッ


上条「(だ、駄目だ駄目だ!!そんな雑念を抱いてしまっては!!」ブンブン


ヴェント「……」


上条「(そ、外の綺麗な景色でも眺めて気を紛らわさねぇと!!)」アセアセ
790 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:44:59.34 ID:6DtNt1wE0
ヴェント「……」


ヴェント「……あ、あのさぁっ」


上条「……ん?」


ヴェント「さ、さっきは、その……」


上条「あ……」


上条「(そういえば、怒ってらっしゃるんでした……)」


ヴェント「その……」


ヴェント「わ、悪かったな……」ブクブク


上条「……へ?」
791 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:46:08.21 ID:6DtNt1wE0
ヴェント「いや、だから、私が勝手にキレちまっただけだから、そ、その気にすんな」


ヴェント「ただ、何かイラついちまっただけ、で」


ヴェント「その……」グスッ


ヴェント「……っ!?(な、なぁ!?何で涙が出てくるんだよ!?)」


ヴェント「(く、くそいつもいつも私の涙腺はどうにかなってんじゃねぇのか!?)」


上条「いやいや、謝るのは俺の方ですよ」


ヴェント「え?」
792 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:46:36.22 ID:6DtNt1wE0
上条「昨日とか、雨降ったのに、迎えにもいけなかったし。
それに、今日だってヴェントが疲れているのに俺一人ではしゃいじまってたしな」


上条「ほんとに、悪かった」


ヴェント「っ!?」


ヴェント「は、はん!私は別に雨に打たれて病んじまうような人間ではないって分かってんだろ?
しかも今日は私が人数合わせでお前を誘っただけだし」


上条「いや、ヴェントが強いとか、俺が人数合わせとか、そうじゃなくて」


上条「ヴェントだって、立派な女の子だし」


ヴェント「っ!?」カァァ
793 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:47:12.72 ID:6DtNt1wE0
ヴェント「な、何言ってやがんだよ!?私はそこら辺のチャラけたバカ女たちとは――!」


上条「まぁ、男の俺がだらしねぇって、話ですよ」


上条「だから、本当に今謝りたい。ごめんな」


上条「俺、今日も来るまでお前に甘えてたし……。もうちっと頭冷やさないとな」


ヴェント「……」


ヴェント「…………」キュピーン


ヴェント「……そっ、それじゃあ」
794 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:47:49.57 ID:6DtNt1wE0
ヴェント「お前が本当に謝る気があるなら」


上条「……?」


ヴェント「い、今、その……肩合わせても、いい?」カァァ


上条「……へ?」


上条「ええええええ!?な、ええっ?!!」


ヴェント「か、勘違いすんなよ!?私はずっとはいってるから少し逆上せそうなだけで!!
その!!お前は私より図体でかいしあとから入ってきたから冷えてるって言うか!!ああもう!!」


上条「きゅ、急にそんなこと言われましても言葉の準備が!??!」アタフタ


ヴェント「い、嫌ならいいんだよ!!別に私だって好きでやってるわけじゃねえんだしっ!!(私のバカ私のバカ私のバカァァ!!)」
795 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:48:49.82 ID:6DtNt1wE0
上条「きゅ、急にそんなこと言われましても言葉の準備が!??!」アタフタ


ヴェント「い、嫌ならいいんだよ!!別に私だって好きでやってるわけじゃねえんだ!!」


上条「……(お、俺も男だ!!腹をくくろう!!)」


上条「……ま、まぁ俺で構わないなら別に大丈夫です!!」カァァ


ヴェント「……!」


ヴェント「……い、いいの?」


上条「あ、あぁ。お前が構わないなら、俺は別に……」
796 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:51:22.22 ID:6DtNt1wE0
ヴェント「そ、それじゃあ……」


上条「……」ゴクリッ


ヴェント「……」


ヴェント「…………っ(何でこんなこと……!?私どうしちまったんだよ……)」カァァ


ヴェント「………………(あぁぁ!!もう、どうにでもなれっ!!)」ススススッ














ヴェント「…………」ピトッ
797 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:51:49.90 ID:6DtNt1wE0
上条「……!!」フニュ


上条「(な、何か柔らかくて暖かい感触が……!)」アワワワ


ヴェント「……」カァァ


上条「……ど、どうですか」


ヴェント「……べ、別にどうって……予想通りひんやりしていて、その」


ヴェント「気持ち、いいかな……」


上条「え、えと!?そ、そ、そうですか!!!それは良かったです!!」


上条「(いつもとのギャップとその声は破壊力高すぎですって!?)」ブッ
798 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:52:28.52 ID:6DtNt1wE0
ヴェント「……お、お前は何ともないか?嫌……じゃないのか?」


上条「お、俺はなんともないですよ!?(むしろ、幸運な気がしますけども!!これは!!)」


ヴェント「……そっか」


ヴェント「…………えへへ」チャプッ


上条「っ!!!!」ドキーン


上条「(こ、これは……ど、どうにかしないと理性が……!)」ブクブク
799 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:53:48.30 ID:6DtNt1wE0
上条「……」


ヴェント「…………」チラッ


上条「…………」アセアセ


ヴェント「っ」キュン


ヴェント「……」


ヴェント「……あの、さ」


上条「……え?」






ヴェント「お前が本当に気にしないんだったらさ、そ、その……」


ヴェント「別に私に触っても――」



【ピーピーピー】
800 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:54:33.16 ID:6DtNt1wE0
上条「!」


ヴェント「……あ」


上条「そ、それじゃあ開いたみたいなんで!!俺は出ますね!!!」ザバァッ


上条「ヴェ、ヴェントも逆上せそうだったら早めに出た方がいいですよ!!!それじゃ!!」ガララ



バタバタ


ピシャ
801 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 22:55:00.42 ID:6DtNt1wE0
ヴェント「……」


ヴェント「…………」


ヴェント「(わ、私は)」





ヴェント「(私は今何を口走ろうとしてんだよぉぉぉぉ―――――ッ!?!?!」ブクブク


ヴェント「(で、でも……)」


ヴェント「(何か、あの時は……触れてほしかった……っていうか……)」


ヴェント「……」カァァ


ヴェント「…………もう、いやだよぉ……」ブクブクブクブク...




――――――――――――――

802 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/09/26(月) 23:00:27.64 ID:HVmvGvrao
びゃあうあいあとぁぁた、ちららむ、はつVw. /$!& alj
803 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/26(月) 23:00:35.62 ID:6DtNt1wE0
ってことで…………。

ヴェントさんかわいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!

やっべえwwwまじやっべえええww自分で書いてて萌えたwwwwww
ヴェントさんのイラストほしいいいい!!誰かくださいっ!!!うわああああ!!

…………はぁ、はぁ。

ってことで、取り乱しましたが、本日の更新分です。長くなって申し訳ありません。

皆さんの期待にそえましたでしょうか?汗 

少しでも楽しんでいただけてればすっごい嬉しいです。

それでは、次の次くらいで、ラストパートに入っていきたいと思います。

次のシチュと相手は>>811の方 お願いしますね!
決まらなかったら自分が適当にやってしまいますwww


それでは!!


p.s.

次スレに続く案が思い浮かばない……ひたすらイチャコラでも需要ありますかね?汗
804 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/09/26(月) 23:03:20.41 ID:HVmvGvrao
胸が張り裂けるかと思ったよ乙
805 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/26(月) 23:06:22.79 ID:wVeNpBJIO
おつかれさまです。
おぉーワシリーサがぁ・・・少し出てたのが嬉しかった。
ヴェントのお姫様抱っこ欲しい!!
806 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [sage]:2011/09/26(月) 23:08:13.28 ID:RFI2IQw70
>>1乙ゥゥうううううう!!
ヴェント可愛いぃぃぃぃ!!
それと需要なんて気にする必要はないし、俺は毎回楽しみにしてるよ
807 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/26(月) 23:45:32.59 ID:P3m1JRTi0
>>1乙!!

ヴェントと勢いで酒飲んでそのまま本音トークを希望いたしまする!!
808 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/27(火) 05:07:15.86 ID:xtrYyLdIO
いやもうこれは、ヴェントとキャーリサが思いぶちまけて、なんかニヤニヤしちゃうような修羅場がみたい
809 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/27(火) 12:31:41.64 ID:Q0lNjNhIO
ひたすらいちゃコラがみたいんじゃああああ!!!
810 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/27(火) 14:07:30.74 ID:a9BIcz1Po
乙あああああ!
そのままヴェント続行だゴルアアアアアア!!
811 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/09/27(火) 15:48:16.11 ID:yZqIlTWwo
>>1
なんやかんやあって改めて風呂に入ってる上条さんの背中を流すという名目で一緒に入るヴェントが見たいです
812 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/27(火) 16:47:37.34 ID:a9BIcz1Po
良くやったあああああああ!!
813 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/27(火) 19:42:57.22 ID:c/5hm3/P0
またお風呂だと……(^p^)

了解しましたっ!
何とか本日中にうpしてやるぞおおおお!!!うおおおおおお!!!
814 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/09/27(火) 21:54:23.64 ID:wzl/A1ODo
最高だああああああ!!!
ニーズに応える>>1も最高だああああああ!!!

続けて下さいよ
いちゃコラパートで続けて下さいよ
815 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/27(火) 23:45:09.70 ID:c/5hm3/P0
【マンション】


風斬「……」


風斬「……う、うん……」ウニュ


風斬「……?」


風斬「……ふぁ」


風斬「…………」


風斬「……」ハッ


風斬「ここは……?」


816 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(滋賀県) [sage]:2011/09/28(水) 00:51:51.45 ID:3KawQlZPo
クォクォア…
817 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/28(水) 00:55:00.06 ID:T+iCy6fv0
おいどうした?
818 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:01:52.57 ID:yFcYvWgr0
キャーリサ「おはよう」


風斬「!」


キャーリサ「ぐっすり寝ていたみたいだね」


キャーリサ「朝ご飯は今作っているからぜひ食べるといいし」カタカタ


風斬「え、えと……」


風斬「っ!」ハッ


風斬「そ、そういえば私、ヴェントさんに昨日の夜に連れてきてもらって……えっと」
819 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:02:18.56 ID:yFcYvWgr0
キャーリサ「あぁ、分かっているよ。帰って来た時に少し物音が聞こえたしな」


風斬「勝手にお邪魔しちゃってすいません……」


キャーリサ「はは、気にしないでいいし」


風斬「……あ、私もお手伝いしますっ!」


キャーリサ「おぉ、そうしてくれると助かるの」


風斬「それじゃあ私は……えっと」


キャーリサ「あ、お皿を出しておいてほしいし。ついでにこのグラスにグリーンティーも」


風斬「はいっ!」
820 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:02:52.47 ID:yFcYvWgr0
15分後





風斬「こ、これとっても美味しいです」ポワーン


キャーリサ「ん、いい出来なの♪」


風斬「見た目はただのハムトーストに見えるのに……何か隠し味でもあるんですか?」


キャーリサ「ふふふふ、知りたいのか?」


風斬「はいっ!」キラキラ


キャーリサ「素直でとっても良いことだし」ナデナデ
821 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:03:48.50 ID:yFcYvWgr0
風斬「あうっ……」


キャーリサ「私の入れた隠し味……それは……。それは、これだしっ!」ドン


風斬「……な、ナツメグ、ですか!」


キャーリサ「そう!以前、上条の知人宅でご飯を振るまった時に適当に買ってみた代物だし!
……これが何にでも合うの!」フフン


風斬「わ、私はナツメグはハンバーグに入れるってことしか知らなかったから新鮮です」


キャーリサ「そうか……肉と合わせてみてもいいかもしれないな」


キャーリサ「実に良いことを聴いたし。よくやったの」ナデナデ


風斬「あうぅ……(何か頭撫でられると恥ずかしいよぉ……)」カァァ
822 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:04:30.55 ID:yFcYvWgr0
キャーリサ「それにしても……」


風斬「?」


キャーリサ「上条達は一体どこへ行ったのやら」ハァ


風斬「……!」


キャーリサ「『少し出かけてくる。早めに帰ってこなかったら遅くなるかも』って書き置きがあるんだが」ピラッ


キャーリサ「この曖昧さはすさまじいものだし……」ハァ
823 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:05:00.91 ID:yFcYvWgr0
風斬「ふふっ。上条さん、どうしたんでしょうね?」クスクス


風斬「(きっとヴェントさんが誘ったんだよね……?頑張れっ!ヴェントさんっ)」


キャーリサ「全くだし。何をそんなに慌てているのやら」クスクス


キャーリサ「……でも」


キャーリサ「…………彼がいないと、私は何もすることがないなぁ……」
824 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:05:52.52 ID:yFcYvWgr0
風斬「……」ハッ


風斬「…………あの」


キャーリサ「ん?」


風斬「も、もし間違っていたら本当にすいませんっ!!」


キャーリサ「おやおや、言う前から謝るなんて、それこそ相手を驚かせてしまって失礼だし」


風斬「あわわわっ!!す、すいませぇん!!」アセアセ
825 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:06:27.23 ID:yFcYvWgr0
キャーリサ「ふふ、冗談だよ冗談。茶々を入れてすまないね。どうしたの?」


風斬「……はい、えっと」


風斬「あ、あの、キャーリサさんは……」


風斬「キャーリサさんは、上条君のこと、その……」


キャーリサ「好意は抱いているよ」


風斬「……っ!!」


キャーリサ「先読みしてすまない。ただ、もうわかりきったことだったので、ね」クスクス
826 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:07:02.67 ID:yFcYvWgr0
風斬「え、えっと……それじゃあ上条さんにはその想いは……?」


キャーリサ「……?それはどういうことかな?」


風斬「わ、わかりにくくてすいませんっ!
上条さんには、そのそのお気持は……伝えたんですか……?」


キャーリサ「あぁ。そういうことか」


キャーリサ「伝えたよ」


風斬「!?」


キャーリサ「……と言ったら、どうするの?」


風斬「え、えと……あのぅ……」


キャーリサ「……」


風斬「……そ、それは、その……」


キャーリサ「……ぷっ」


風斬「え……?」


キャーリサ「ははははっ。君をからかうのは面白いしっ」クスクス
827 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:07:31.15 ID:yFcYvWgr0
風斬「あうぅ……」シュン


キャーリサ「……まだ何も言っていないよ。それが何か?」


風斬「そ、そうですか!」ホッ


風斬「い、いえ。別にどうってことはなくて、気になっただけというか……」タハハ


キャーリサ「ヴェントも、彼のことを好いているのだろう?」


風斬「!!!?」


風斬「し、知っていたんですか!?」アセアセ


キャーリサ「あんなにハッキリした態度で気付かないのはあのバカ男くらいだし」クスクス


風斬「た、確かに……」
828 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:07:57.17 ID:yFcYvWgr0
キャーリサ「……私は、フェアに行くつもりだよ。何事もね」


キャーリサ「だから、抜け駆けなんてしないし、させない」


風斬「……っ」ビクッ


風斬「そ、そうですよねっ(ヴェ、ヴェントさん……ライバルはとても強大ですよ……)」


キャーリサ「まぁ、この話は置いておいて」


風斬「は、はいっ」


キャーリサ「今日の話なんだけど」


キャーリサ「せっかくやぼったい男は抜きで、女性しかいないんだ。少し買い物にでも一緒に行ってくれないかな?」


風斬「!」


風斬「は、はいっ!喜んでっ!!」


キャーリサ「……ありがとう」ニコッ
829 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:08:54.78 ID:yFcYvWgr0
キャーリサ「でも、その格好じゃあ少し外に出れないかもしれないし」ピッ


風斬「……へ?」


風斬「…………」チラッ


風斬「!??!?!?!」


風斬「わ、私は何で裸にYシャツだけなんですかぁぁっ!?」ババッ


キャーリサ「起きた時から寒くないのかとは思っていたのだけれど……気づいていなかったのか?」


風斬「そ、そういえば私の服は昨日の雨に濡れて……洗濯してもらって、そのまま……」


風斬「ふ、ふぇぇぇえええっ!!わ、私ぃ!!」ビェェ


キャーリサ「ふふ、泣かないのっ。私の服、洗面台に置いてあるから、ぜひそれを着るといいし」
830 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:09:20.32 ID:yFcYvWgr0
風斬「……え、いいんですか!?」グスッ


キャーリサ「あぁ。選択したばかりで畳んでから一時間と経ってないから少し固いかもしれないが、それでいいなら」ナデナデ


風斬「あ、ありがとうございます!!」


キャーリサ「いえいえ。可愛いのにずっと制服じゃ、もったいないと思っていたところだし」クスクス


風斬「わ、わわわわわわ私なんて少しも可愛くないですよぅっ!?」アセアセ


キャーリサ「ふふ、自分では気づかないものだし」


風斬「う、うぅぅぅ……」


キャーリサ「ほら、早く着替えてくるといいし。もう10時少し前だし、早く出かけないと日が暮れてしまうぞ?」ナデナデ


風斬「は、はい!!」タッタッタ


風斬「そ、それじゃあ急いで着替えてきますね!本当にありがとうございますっ!」ペコリ


キャーリサ「あぁ。それでも急ぎ過ぎて怪我しないようにね?」


風斬「ありがとうございます!(キャーリサさん凄い良い人だなぁ……。お姉さんみたい)」



バタン



キャーリサ「…………」


キャーリサ「……」


キャーリサ「…………想いを伝える、か……」ボソッ


――――――――――――
831 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:10:39.88 ID:yFcYvWgr0
【動物園】


上条「いやぁ、まさか動物園が近くにあるとは……
さすが観光地、ってわけですかね」


ヴェント「……なぁ」


上条「ん?」


ヴェント「動物園って何するところなんだ?」


上条「ん?あ、ああ。何をするって言っても動物を見るだけなんだけど」


ヴェント「……それ、楽しいのか?」
832 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:11:07.37 ID:yFcYvWgr0
上条「すっごい楽しいってわけではないけど……。
普段見れないような動物も見れて、新鮮さはあるよな」


ヴェント「……へーぇ」


上条「な、なんか低反応ですね……」


ヴェント「私は別に動物を見たところで何とも思いやしねぇしな……」ファァ


上条「ぐっ……。ま、まぁとりあえず見ていればきっと楽しいですよ!!」


ヴェント「……」


上条「ほ、ほら!あそこ!学園都市製の機械猿と本物の猿が共存してるって話題の!」


ヴェント「機械猿……ってどれだ?」


上条「……どれだろ」


ヴェント「精巧にできすぎて本物と機械の見分けがつき難くなってちゃ本末転倒だろ……」
833 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:11:36.45 ID:yFcYvWgr0
上条「確かに……」チラッ


上条「あ、あれだ!!中国から最近来たって話題のパンダも!!」


ヴェント「ぱ、ぱんだ……?」


上条「俺も生では久々に見るなぁ。はは、呑気に竹食ってら」


ヴェント「……なんかダラけてる姿見てるとこっちまで寝むなってきやがるな」ファァ


上条「それは言えてますね……」ファァ




係員「ちょっと失礼します。あの〜……」





ヴェント「……?」
834 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:13:28.32 ID:yFcYvWgr0
上条「はい?」


係員「失礼ですが、お二人はカップルのお客様で?」


ヴェント「……!」チラッ


上条「……!」チラッ


上条・ヴェント「……」ゴクリ


ヴェント「そ、そうだけど……」カァァ


上条「……っ!」カァァ


係員「それでしたらぜひあちらのふれあいコーナーで遊んでみてください!
今、カップルでご来場のお客様には特別に記念撮影を行っているので!」
835 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:14:27.72 ID:yFcYvWgr0
上条「え、あ、ヴェント、いいか?」


ヴェント「……(い、言っちまった……か、かっぷる……)」カァァ


上条「ヴェント……?」


ヴァント「!」ハッ


ヴェント「わ、私は何でもかまわねぇよ!!どうせ楽しんでんのはテメェだけだしな!」アセアセ


上条「え、えええ!?」


係員「ふふ、彼氏さん、尻に敷かれているタイプなんですねっ」


上条「う、うぅ……何も言い返せません……」


ヴェント「(か、彼氏さん……って」ポワァァ
836 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:15:45.09 ID:yFcYvWgr0
係員「それでは、どうぞご案内いたしますので!」


上条「は、はい」テクテク


ヴェント「……」テクテク


係員「こちらになります」ニコッ


ヴェント「……檻の中?」


係員「随時、とーっても愛くるしい小動物を入れていきますので!他のお客様たちと共にお願いいたします!」


ヴェント「……(私たちはサーカスの見世物かよ……)」
837 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:16:11.64 ID:yFcYvWgr0
係員「それでは!好きなだけ動物と触れ合っていただいてかまいませんので!
終わり次第、私たち係員に伝えてください!」ガシャ


上条「……」


ヴェント「……」


上条「……せっかく来たんですし、楽しみますか」タハハ


ヴェント「……私はどうあがいても楽しめそうではないがな」ハァ


上条「そ、そんなこと言わずに――うぉ!?」ドッ
838 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:17:09.09 ID:yFcYvWgr0
豆柴「わんっ!」


上条「いっつ〜!」


上条「……いきなり突進してくるとは……こいつめっ!」クシャクシャ


豆柴「わうーん♪」


上条「ははっ、こいつすっごい人懐っこいぞ」


ヴェント「わ、私は遠慮しておくよ……。動物は好きじゃねぇんだ」
839 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:17:34.89 ID:yFcYvWgr0
上条「そんなこと言わずに……」ダキッ


豆柴「わうっ?」


ヴェント「私はいいって!!」アセアセ


豆柴「きゃうんっ」


上条「そんなこと言わずに!ほら」


ヴェント「……(マジかよ……)」
840 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:18:01.54 ID:yFcYvWgr0
ヴェント「……」チラッ


豆柴「……わう?」


ヴェント「……!」


ヴェント「(あー…………クソッ!)」


ヴェント「……っ」ソォ


豆柴「わうんっ!」フリフリ
841 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:18:39.62 ID:yFcYvWgr0
ヴェント「……あ」


豆柴「きゃう!きゃう!」フリフリ


上条「はは、ヴェントのことかなり気に入ったみたいだな」


ヴェント「……そ、そうなのか?」


上条「あぁ。動物って嫌う人には本当にひどく当たるもんだしな」


ヴェント「……」


ヴェント「…………そ、そうなんだ……」ナデナデ


豆柴「わうぅっ♪」フリフリ


ヴェント「……」ナデナデ


ヴェント「……ふふっ」クスッ
842 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:19:13.57 ID:yFcYvWgr0
上条「……!」ドキッ


上条「(ヴェ、ヴェントが楽しめているようだったらまぁ今日は来た甲斐があったかな?)」


上条「(それにしても、以前のようなメイクをしていないと本当に金髪美人……)」ドキドキ


ヴェント「……ん?」


ヴェント「……どうかしたのか?」


上条「い、いえいえ!!何でも!!」アセアセ


ヴェント「……?」
843 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:19:40.40 ID:yFcYvWgr0
上条「は、はははは!――おごっ!?」ドガッ


上条「こ、今度は何――」クルッ


猿「……」


鶏「……コケ」


豚「ぶっ」


上条「……」タラー


上条「な、何で俺に一斉に来るんだぁぁぁ!?」ダダッ


猿・鶏・豚「……っ!!」ダダッ


上条「不幸だああああああ!!」








ヴェント「……」


ヴェント「…………ははっ」クスクス
844 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:20:54.11 ID:yFcYvWgr0
豆柴「わうんっ!♪」フリフリ


ヴェント「きゃっ」


豆柴「はっはっは」


ヴェント「……このっ」


ヴェント「……こいつめっ♪」ナデナデ


豆柴「きゃうっ♪」フリフリ




―――――――――――
845 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:21:57.45 ID:yFcYvWgr0
アナウンス「ご来場の皆さん、本日はありがとうございました。
またのご来場をお待ちしております」


係員「皆様、ありがとうございます!閉園のアナウンスも流れましたので本日はこれで終了となります!」





上条「うう……ひどい目にあった……」ボロ


ヴェント「てめぇがいつまでも遊んでいやがるから時間がめちゃくちゃ経っちまったじゃねぇか……」ハァ


上条「ええええ!?だって来る動物来る動物、俺に体当たりを……!」アセアセ


ヴェント「ったく。問題ばかり起こしやがって……」ハァ


上条「えぇ〜……」
846 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:22:32.08 ID:yFcYvWgr0
係員「それでは、お客様が最後となりますので、ぜひこちらに!」


上条「あ、はい!」


係員「はい、それでは丁度いいので!そちらの豆柴ちゃんを抱いて撮っちゃいましょう!」


ヴェント「え?いいのか?」


豆柴「わう?」


係員「もちろんですともっ!」
847 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:23:01.55 ID:yFcYvWgr0
ヴェント「そ、それじゃあ……」ダキッ


豆柴「わうん♪」


係員「ほらほら、彼女さんと彼氏さん?そんな離れてないで!」


上条「(うっ)」


ヴェント「……」


ヴェント「……」ススッ ピトッ


上条「(え、あ、う……!)」アセアセ


ヴェント「……」カァァ


係員「そーそー!いいですねー!それでは、行きますよー!はい、チーズ!」カシャッ


係員「オッケーでーす!それではご来場ありがとうございました!こちら、焼いた写真となりますんで!」
848 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:23:33.99 ID:yFcYvWgr0





上条「……どれどれ」


ヴェント「……」


上条「(うわ、俺顔がかなり引きつってるなぁ……)」


ヴェント「……(……えへへっ♪)」


ヴェント「……ん?」チラッ
849 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:24:01.51 ID:yFcYvWgr0
豆柴「わうー……」ショボン


ヴェント「……ほら、どうした?お前も戻らないと」


豆柴「……」ショボン


ヴェント「ったく……だらしねぇなぁ」


豆柴「わうぅ……」ショボン


ヴェント「……」


ヴェント「……また来てやるから、安心しろよ?なっ」ナデナデ


豆柴「わん!?」フリフリ


ヴェント「はは、こ、こらやめろっ!くすぐったい!」アセアセ


係員「それでは、お客様、閉園時間は過ぎてしまっているのでー!」


上条「あ、はい!すいません!」


ヴェント「……ほら、いけっ」


豆柴「……」チラッ


豆柴「……わんっ!」タッタッタ







ヴェント「……」


ヴェント「……言葉がわかってるみたいだったな、こいつ……」


上条「犬って賢そうだもんなぁ。案外わかってるのかも……」


ヴェント「……」


ヴェント「…………(それはないだろ)」


――――――――――――――

―――――――――

――――
850 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:24:29.81 ID:yFcYvWgr0
【旅館】


上条「いやー、なんだかんだ動物園にずっといたけど疲れたな―」タハァ


ヴェント「帰りを考えると、かなり面倒くさくなるな……」


上条「帰るまでが旅行ですよっ!」


ヴェント「何をガキみてぇなことを……」


上条「でもまぁ、ヴェントさんがすごい楽しんでたみたいで上条さんは本当に良かったですよ」


ヴェント「……っ!?」ドキッ


ヴェント「わ、私は別に楽しんでなんか――ッ!?」


上条「?」


ヴェント「……」


ヴェント「…………ちょ、ちょっとは楽しめた、けど……?」カァァ
851 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:25:06.02 ID:yFcYvWgr0
上条「それは良かった」ニカッ


ヴェント「っ!!」ドキッ


ヴェント「(な、なんでまた顔があっちいんだよ!!ここ最近は治まってたのに!!く、くそ!!治まりやがれっ!!)」アセアセ


上条「あ、そうだ」


ヴェント「……へ?」


上条「これ、ヴェントに」チャリ


ヴェント「……これは?」


上条「さっきヴェントが柴犬と遊んでる時に買ったんだ。
豆柴ストラップ」
852 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:25:56.92 ID:yFcYvWgr0
ヴェント「……わ、私に?」


上条「あ、気にいらなかったらごめんな?すっごい楽しんでるみたいだったから……」アセアセ


ヴェント「……わ、私が楽しんでた!?夢見言ほざいてんじゃねぇぞ!?
大体、あんなの暇つぶしだっつーの!!」アセアセ


ヴェント「っつか私がこんな可愛らしいモンで喜ぶと思ってんのか!?
私を喜ばせたいんだったらもっと光モンでも持ってきやがれっ!!」


ヴェント「……はぁ、はぁ……」


ヴェント「……」


ヴェント「…………」


ヴェント「……で、でも」


上条「……?」





ヴェント「…………ありがと。……ぜったい、ぜったいに大事にする」
853 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:26:41.67 ID:yFcYvWgr0
上条「っ!!!」ドッキーン


上条「い、いえいえいえ!気にしないでください!俺を連れてきてくれたお礼も兼ねていますし!!どうせ些細なものですからっ!!」アセアセ


上条「そういえば俺、動物と戯れて汗やら毛やらで一杯なんでした!!
最後に帰る前に一度風呂入ってきます!!」ダッ


ヴェント「……え?」


上条「ヴェ、ヴェントは先に入りますか!?」


ヴェント「わ、私は別にすぐじゃなくても――」


上条「そ、それじゃあお先に入らせてもらいます!」ガチャ バタン


ヴェント「……あっ……」


ヴェント「…………」


ヴェント「……」ギュ...



―――――――――――――――
854 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:28:19.19 ID:yFcYvWgr0
【温泉】


上条「……はぁ」ゴシゴシ


上条「……キャーリサに、ヴェント……」


上条「……なぜか二人を意識してしまう……」


上条「……!」ハッ


上条「だ、ダメだ!!!ダメだダメだ!!紳士の上条さんは……!」ゴシゴシ


上条「……」ポワーン


上条「ぶっ!!!」ブフォッ
855 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:29:02.70 ID:yFcYvWgr0
上条「これもダメだ!!妄想もしてしまっては!!!」アセアセ


上条「……」


上条「それにしても……」チラッ


上条「……やっぱり、綺麗だな、この風景」ハァ


上条「(……今度、暇ができたら、皆で……)」


上条「っと、そろそろ頭流すか」キュ ジャー


上条「よっと」ジャー


上条「っ」ゴシゴシ






ガララッ
856 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:30:11.23 ID:yFcYvWgr0




上条「……?(扉の開く音……?)」ゴシゴシ


上条「(気のせいか――)」



パタン


上条「(じゃない!?)」ゴシゴシ



上条「(え?え?え?えええ!?!?ま、まさか、これは、ええ!?)」ゴシゴシ 



「…………」



上条「……」キュ


上条「…………」ゴシゴシ


上条「………………っ」チラッ







ヴェント「……ぇ、ぅ、ぁ……」ガタガタ
857 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:30:45.12 ID:yFcYvWgr0
上条「……」


上条「…………」


上条「………………っ!!」ブフォッ


ヴェント「え、お、おい!?ど、どうした!?」


上条「な、ななななななな!?なぁ!?ヴェ、ヴェントさん!?」


ヴェント「な、何だよ!?」カァァ


上条「ま、まだ俺入ってますよ!?!?」
858 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:31:12.01 ID:yFcYvWgr0
ヴェント「……っ」カァァ


上条「と、とにかく、俺は今すぐに出――ッ」ギュ


ヴェント「……」


上条「……え?」


ヴェント「……ま、待って」


上条「…………は、はい?」


ヴェント「…………あの、さ」


ヴェント「い、一緒に……」


上条「(ま、待て待て、こ、これはまさか――)」


ヴェント「―――――一緒に、入ろ……?」カァァ
859 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:31:46.36 ID:yFcYvWgr0









上条「……」カチコチ


ヴェント「……」ゴシゴシッ


上条「…………」カチコチ


ヴェント「……なぁ」ゴシゴシ


上条「……はい」カチコチ


ヴェント「……い、痛くないか?か、かゆいところとかも……ない?」ゴシゴシ


上条「……はい」カチコチ
860 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:32:34.45 ID:yFcYvWgr0
ヴェント「……そ、それなら良かった」ゴシゴシ


上条「……」


上条「あ、あの……ヴェント」


ヴェント「……?」ゴシゴシ


上条「その、な、何で?」


ヴェント「……っ」


ヴェント「そ、その……今日は私だって、その、た、楽しくはなかったけど動物園を案内してもらったから!!
そのお礼に、ってだけだよ!!いっ、いやらしい勘違いすんな!!」


上条「いやらしいって!!?」アセアセ


ヴェント「そ、そこに反応すんじゃねぇ!!」パコッ


上条「へぶっ!?」


ヴェント「た、ただ背中を流してるだけだろ!!?」
861 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:33:00.20 ID:yFcYvWgr0
上条「そ、そう言われましても……この状況は……」


ヴェント「……」


上条「(た、タオル巻いているとはいえ……ある意味さっきより近いし……)」


上条「(どうなっているんだ……不幸なのか?それとも……)」


ヴェント「…………そ」


ヴェント「……それとも、さ」


上条「……?」


ヴェント「……私と、そういう、こと、……したい?」カァァ
862 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:34:35.09 ID:yFcYvWgr0
上条「!!!?」


ヴェント「……」


上条「ちょ、ちょっとヴェントさん!?つ、疲れていらっしゃるんですよね!?そうですよね!?」


ヴェント「…………わ、私は……。私は……」


ヴェント「……いいよ?」


上条「……はい?」


ヴェント「……」カァァ





ヴェント「私は、お、お前になら、触られても……」


ヴェント「大丈夫……だ、よ?」カァァ
863 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:35:00.85 ID:yFcYvWgr0
上条「(……)」


上条「(これは、夢だ)」


上条「(夢に違いない)」


上条「……」


上条「……」パチーン


ヴェント「!?」


上条「……」


上条「……痛い」


ヴェント「ど、どうしたんだよ!?」


上条「い、いや、夢かと思いまして……」
864 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:35:29.59 ID:yFcYvWgr0
ヴェント「……っ」


ヴェント「……じょ、冗談だよ!!何本気にしてやがんだ!!!バカ!!」


上条「……え?」


ヴェント「テメェがあからさまに気持ちわりい妄想膨らましてるからからかっただけだよ!」


上条「そ、そうですよね!!よ、よかった……一瞬マジかと……」


ヴェント「……(……)」


ヴェント「そ、それじゃあ背中も流したし私はもう行くから!!」


上条「……え?」
865 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:36:08.88 ID:yFcYvWgr0
ヴェント「……なんだよ?……ま、前もやってほしいとか言うんじゃねぇだろうな!?」アセアセ


上条「い、いや、そんなことは全くもってありませんですよ!?」


上条「(た、助かった……!)」


ヴェント「そ、それじゃあ私はもう戻るぞ!!」タッタッタ


ヴェント「(ダメだ!!私が変な気分になってきちまう!!やっぱり……私はダメだ!!コイツといちゃ……!!)」ツルッ



ヴェント「(あっ……)」


上条「あ、危ねぇっ!!」





ドシャ
866 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:36:35.26 ID:yFcYvWgr0








ヴェント「……い、いっつつ……」


ヴェント「……」チラッ


上条「……っつ。ヴェ、ヴェント!大丈夫か?」


ヴェント「っ!??!?!」カァァ


上条「よかった……大丈夫みたいだな……」


ヴェント「……あ、ありがと……」


上条「いえいえ、礼なんて……。ヴェントさんに何もなくて何よりですよ」ムニュ
867 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:37:17.60 ID:yFcYvWgr0
ヴェント「……へ?」


上条「……あれ?」チラッ


ヴェント「(む、胸に……手が……!!)」ボン


上条「ご、ごめん!!」バッ


ヴェント「!!」


ヴェント「い、いいからっ!!」パッ
868 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:37:51.78 ID:yFcYvWgr0
上条「え!?」








ヴェント「……だ、大丈夫だから……」


ヴェント「…………好きに、……していいから」


上条「……」


上条「(これは?どうなっているの?あれ?上条さんはそんな経験ないので全くわかりませんことよ?あはは?)」


ヴェント「……」


ヴェント「……んっ」
869 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:38:24.81 ID:yFcYvWgr0
上条「……へ?」


上条「……(目をつぶって……これは……?)」


ヴェント「……」ドキドキドキドキ


上条「……(か、可愛い……)」


ヴェント「……」ドキドキドキドキ


上条「(も、もう俺も……げん、か――)」ソォッ






870 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:38:56.23 ID:yFcYvWgr0
ゴシャアアアアアアア!!!






上条・ヴェント「!?」


「第二の通告ですが、私が入浴中に侵入してくるなんて万死に値します」


「私は死んでも構わない!!……その代りにぃ、貴方の身体をさわさわしたーーーーい!♪」ダッ


「第二の解答ですが……それは一生をかけても不可能です」ガゴッ


「いやぁぁんっ♪」ドガアア





ビービー


緊急警報・緊急警報



上条「……」


ヴェント「……」



―――――――――――ー

―――――ー

――ー

871 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:40:26.68 ID:yFcYvWgr0
【帰りのバス】


上条「……(危うく俺たちが取り調べ受けるところだった……)」


ヴェント「……」


上条「(何だったんだろ……?ヴェント、どうしたんだ……?)」


上条「(幻、だよな?そうだよな?)」


上条「……」ツネリ


上条「……痛い」


上条「……」チラッ


ヴェント「……」


上条「(何も言わない、よなぁ?)」


上条「……(……)」


上条「……(……気にしないことが、一番なのか?)」


上条「(そうなのか、なぁ……?)」



――――――――――
872 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/28(水) 01:44:43.27 ID:yFcYvWgr0
疲れた……。今回のはとっても捻りだしました……w
11時頃に一度だけ投下して継続してやろうと思ったのですが、見直ししてねえ!!っと思って見直ししてたら
時間がかかりました……。失礼しました。


さあ。ついにスレも終わりに来ました。
1000レスまでには確実に終わらせます。
次スレをもし作るとしたら、イチャコラor小話みたいな感じになるかもです……。それは皆さんのご要望があり次第で変更しますが……。


さあ、もう後は終わらせるのみ!感想とかどしどし言ってくれると捗ります!笑

とりあえず結構時間かかってしまうかもしれません……。
明日って言うのは、少しキツいかもです……。


それでは!
873 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/28(水) 06:54:21.55 ID:VYvBSEMAO
>>1乙!!

ゆっくりでいいから次もまた良作で頼む。

2スレ目はイチャラブでも何でも構わない。只、2スレ目は作ってくれい(人;ω;)
874 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/28(水) 07:09:34.55 ID:wkBVsWndo
何がどしどし言ってくれると捗ります!笑 だ
かまってちゃんでうぜえしSSもつまんねえよ
875 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/28(水) 07:37:39.76 ID:6sF/vOGIO
NGNG(笑)

>>1乙ー!
次スレも期待してます〜
876 : ◆7oWiJj9WF6 [sage]:2011/09/28(水) 09:43:24.41 ID:yFcYvWgr0
>>873

いつも読んでくれてありがとうございます!
わかりました!時間をかけて煮詰めて書きます!

>>874

うぅむ。
877 : ◆7oWiJj9WF6 [sage]:2011/09/28(水) 09:46:25.44 ID:yFcYvWgr0
>>874

投稿ミス失礼しましたっ汗

うぅむ……。確かにかまってちゃんすぎるな……。これは確かに見ていてうざいかもしれませんね。失礼しました。
ただつまらないという感想をくださるなら具体的に言ってくださると助かります!



>>875
NG?とはなんでしょうか?

ありがとうございますー!何とかいける様に頑張ります!
878 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [sage]:2011/09/28(水) 17:41:32.57 ID:xbCL4q6w0
安価出さなかったってことはヴェントルートで確定なのか?
イチャラブでも全然構わないというかむしろお願いします
879 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/09/29(木) 23:50:12.59 ID:sXVJCo3R0
土曜日の夜もしくは日曜日の昼ごろにうpできそうです。
読んでくださっている方、よろしくお願いします。
880 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/09/30(金) 00:19:01.70 ID:lfaCKriVo
舞ってる
881 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/30(金) 08:53:30.59 ID:JpHXxPawo
全裸で舞ってる
882 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/09/30(金) 11:48:42.07 ID:2GFNPeFAO
完裸で舞ってる
883 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/01(土) 17:36:59.33 ID:DVQyJXMS0
>>880->>882

ありがとうございますwww
舞っててくださったんですか!!


今日の夜には書き込めそうなのでどっさりと投下しちゃいますね!
884 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/01(土) 22:24:04.09 ID:DVQyJXMS0
【マンション】


上条「ただいま〜……っと」ガチャ


バタン




キャーリサ「あらあら?お疲れのようで?」ガチャ


上条「お、おう。少しだけ、な。ヴェントは先に休むってさ」


キャーリサ「今日はどこへ?」


上条「……それは、お――」


ヴェント「……」


上条「(……おっと)」


上条「あぁ……えーっと、まぁヴェントとと一緒に軽く出かけてたんだけど……。ちょっとゴタついて遅くなっちまった。ごめんな?連絡も無しで」
885 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/01(土) 23:17:02.73 ID:DVQyJXMS0
ヴェント「……そういうことだよ」ガチャ


上条「っ、あ、あれ?ヴェント?先に寝室へ行ったんじゃ……」


ヴェント「……ふん」


ヴェント「……やり残したことがあってね」スタスタ


キャーリサ「……?」


ヴェント「今度は私が優勢、カナ?」ニヤリ


キャーリサ「っ!!」


上条「?」


ヴェント「……それじゃ、私は準備してから先に寝るから」ファァ


上条「お、おう。おやすみ」


ヴェント「……」トタトタ


ヴェント「おやすみ」バタン


キャーリサ「……」


キャーリサ「……へぇ」
886 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/10/02(日) 05:18:52.97 ID:t4bB5n6Ho
俺のヴェントは、おはようしました
887 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2011/10/02(日) 15:02:23.09 ID:RHo5ptr+0
禁書映画化決定おめでとう
ttp://www.project-index.net/
888 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/02(日) 22:29:13.26 ID:9RGonqe90
昨日は失礼しました。
今度こそ投下始めます。
レス数関係の為、感想やレスなどは全部投下後にやっていただけたら助かります。それでは行きます。
889 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/02(日) 23:46:01.62 ID:9RGonqe90
上条「あ、これ。お土産。食い物だからなるべく早めにな」ジャラ


キャーリサ「お、ありがとだしっ」


キャーリサ「これは……日本の……お饅頭、か?」


上条「おお。美味そうだから買ったけど餡がたっぷりで結構うまいんだ」


キャーリサ「それは楽しみだし。ありがたく受け取っておくの♪」


上条「おう」


キャーリサ「……ささっ、貴様もお疲れのようだから、今日はもう寝るの」


上条「……?」


キャーリサ「どうしたの?眠くない?それだったらこれから遊びに――」


上条「い、いや。流石にそれは……。まぁお言葉に甘えて俺は、お先に寝させてもらうよ」ファァ


キャーリサ「はっはっは、だったら早くしないと。私の優しさは気紛れだぞ?」


キャーリサ「あ、そうそう。今は風斬に一部屋貸しているから、よろしく頼むし」
890 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/02(日) 23:46:28.48 ID:9RGonqe90
上条「風斬に?」


キャーリサ「とりあえず、だがな。今はもう寝ている。そっとしといてやれ」


上条「……あ、あぁ。(そういや風斬って普段、どうしてるんだ……?)」


キャーリサ「……」ジトッ


上条「……な、何ですかその睨みつけるような目は……」


キャーリサ「……寝込みを襲うなよ?」


上条「襲いませんよっ!?」


キャーリサ「……本当か?彼女は私から見ても相当な身体付きだと思うのだがなぁ」


上条「俺を何だと思ってるんでせうか!?」


キャーリサ「野獣」


上条「人じゃない!?」ガビーン


キャーリサ「ぷっ、くははっ……!何をそんなに慌てることがあるし」


キャーリサ「それじゃあ余計に下心があるのかと思われて怪しいぞ」


上条「ちょ、え、ええ!?」


キャーリサ「まぁ、女性三人に囲まれて暮らしている貴様の身にもなったら、襲う気持ちは分からんでもないが……」


上条「だ、だからそんなことは……」


上条「(っ!)」ハッ


ヴェント『好きにして……いいから……』


上条「……」ボンッ


上条「(何を思い出しているんだ俺は!!あれは夢だったんだ!!そうだ!)」アセアセ


キャーリサ「?」


上条「お、俺は!!そういうことで!!お、おやすみですっ!!」ダッ


キャーリサ「……?」ポツーン


キャーリサ「……ふふっ」


キャーリサ「…………あぁ、おやすみ」


――――――
891 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/02(日) 23:47:01.33 ID:9RGonqe90
【深夜】



上条「……ふぁ」ファァ


上条「……」ムクッ


上条「……早い時間に寝ちまったもんだから、起きちまったか……」


上条「……何か飲むか」




【リビング】



上条「……」コポポ


上条「……んっんっ、……っはぁ」コトン


上条「……」バタン


上条「すっかり眠気も覚めちまったな……」


上条「……ん?」








上条「……キャーリサ?」
892 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/02(日) 23:47:47.69 ID:9RGonqe90
キャーリサ「……」





上条「……ベランダにいたら寒くないか?」


キャーリサ「……!?」ビクッ


キャーリサ「……か、上条……?」


上条「これ」


キャーリサ「……お茶?」


上条「俺も起きちまったからお茶作ったんだ。よかったらどうぞ」


キャーリサ「……」


キャーリサ「……ふふ、ありがとう」ニコッ


上条「いえいえ」


キャーリサ「……温かい」
893 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/02(日) 23:48:15.04 ID:9RGonqe90
上条「夏でも、夜は冷えるからなぁ」


キャーリサ「日本の気候は英国とは違って暑い方だから、私にとってはこれ位が心地よいものだし」フフン


上条「そ、そうなのか……。確かに俺が行った時も、かなり暮らしやすい気候だった気がする……」


キャーリサ「そうだろう?まぁ冬季の寒さも相当なものだがな」


上条「……冬には布団から出れなくなる上条さんには考えたくもないなぁ」


キャーリサ「……ふふっ」


キャーリサ「ほら、そんなところに座っていても、なんだろうし」ポンポン


上条「え?あ、ありがとうございます」スッ


キャーリサ「……ん」ピトッ


上条「……え?」


キャーリサ「お茶の温かさも、人心地には勝てないの♪」クスクス
894 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/02(日) 23:48:50.00 ID:9RGonqe90
上条「は、はははは……(何故皆さんは純情な上条さんのハートをいじくろうとするのでしょうか……)」ドキドキ


キャーリサ「……」


キャーリサ「……何だか、日本に来てから今まで、あっという間な気がするの」


上条「……?」


キャーリサ「いや、な。ゆっくりとした時間に、何の制限もない生活。そういう自由気ままな生活をしているのに
時間は反比例して早くなる。……時間は無常とは、良く言ったものだし」


上条「……あぁ」


上条「確かに、キャーリサが来てからもう半月以上が経ってるもんな」


キャーリサ「……日数にして、もうそんなに経つか」


上条「何か、色々濃い日々が過ぎていった気がしますよ……」ドヨーン


キャーリサ「はは、それは言えてるし」


キャーリサ「あの白いモヤシの家に行ったのが、つい先日のように感じるよ」
895 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/02(日) 23:49:27.20 ID:9RGonqe90
上条「……アイツをそう呼べるのは、きっと世界中探しても10人といないと思いますよ……」


キャーリサ「……?そうなのか?」


上条「はは……。まぁ学園都市にも色々あるんですよ」


キャーリサ「へぇ……」


キャーリサ「…………今日は、空は真っ暗だし」


上条「……ん?」


上条「本当だ……。月も……星も見えない」


キャーリサ「私は星を眺めるのが好きなんだがなぁ。残念でならないよ」


上条「日本っつーか都心は、最近滅多に星なんて見れなくなってきたからなぁ」


キャーリサ「それはいけないな。星や夜空を見て感慨にふけるというのは
極上の幸せであるのに……」ハァ


上条「日本人にはその感覚はあまりないかもなぁ……」タハハ


キャーリサ「そんなものなのか……。異文化とは怖いな」


上条「それは文化の違いってことなんですかね……?」


キャーリサ「……たぶん」


上条「……たぶんですか」


キャーリサ「……あぁ」ズズッ


上条「……そうですか」ズズッ
896 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/02(日) 23:50:00.84 ID:9RGonqe90
キャーリサ「……」


上条「……っ(中々話が続かないな……)」


キャーリサ「……」フゥ


キャーリサ「……なぁ、上条?」


上条「ん?」


キャーリサ「……もし、私が逃げたいって言ったら、どうする?」


上条「……?」


キャーリサ「王女をやめて、どこへ逃げ去りたいって言ったら。貴様はどうする?」


上条「……っ!?」


上条「きゅ、急に何のことですか?!」アセアセ


キャーリサ「例えばの話だよ。if。極端に可能性の低い仮定の話、さ」


上条「……えっと」


キャーリサ「……」


上条「……俺は、止めると思う」


キャーリサ「…………っ」


キャーリサ「……それは、理由があるのかな?」


上条「えっと……。俺は本当に世界史の点数なんて人に言えたもんじゃねぇし。
キャーリサがどういう仕事してるのかっていうのもわからないけど」


上条「少なくとも、キャーリサを必要としている人がどれくらいいるのかは、前の一件で分かったと思うから」


キャーリサ「……」


上条「それに、キャーリサだってきっと逃げ出しても後に良いことなんて、ないと思うから。だから――」


キャーリサ「……――――と――――――だ」ボソッ


上条「え?」


キャーリサ「……いや、何でもないよ」


キャーリサ「貴重な意見をありがとうだし」
897 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/02(日) 23:50:53.57 ID:9RGonqe90
キャーリサ「……はは、自分でも何を貴様に尋ねているのだかわからなくなってきたし」


キャーリサ「柄でも無いことをいったから、かな?」クスクス


上条「ははは……」アセアセ


上条「……っ」


上条「え、えっと、キャーリサ?」


キャーリサ「……?」


上条「困ってることがあるなら、俺でよければ話しを聞くけど……」


キャーリサ「……何のことだい?」


上条「い、いや。何かいつもより落ち込んでいるように見えたからさ」


キャーリサ「……ほう?政務の悩みでも聞いてくれるのかな?」フフン


上条「そ、それは厳しいです……」


キャーリサ「くっく、大丈夫だよ。確かに悩みがあるのはあったが」


キャーリサ「…………たった今、解決したからね」


上条「そ、そうですか……」


上条「(……今?)」
898 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/02(日) 23:51:24.41 ID:9RGonqe90





キャーリサ「……さぁーて、もう夜も遅いし。寝ることにするし」スッ


上条「え?あ、あぁ。そうだな」スッ


キャーリサ「こんな夜中に、私の戯言に付き合せてしまった悪かったの」


上条「いえいえ。俺だってすぐには眠れなかったから丁度よかったですよ」


キャーリサ「……貴様は、どこまでお人よしなんだか……」ククッ


上条「前も言ったけど俺はそんなつもりは全くないんだけど……」


キャーリサ「ははっ、まっ、これも異文化ってことかな?


上条「それもまた違う気が……」


キャーリサ「細かいことは置いておくし。さ、用意してくれたお礼なの。私が片づけをやっておくから
先に寝るといいし」


上条「え?いや俺がやりますよ?」


キャーリサ「やられっぱなしは好きじゃないし。ギブアンドテイクってやつなの」チッチ


上条「そ、そうですか……それじゃあお言葉に甘えて」ファァ


キャーリサ「……おやすみ、上条。お茶美味しかったよ」


上条「おやすみ。また明日」ガチャ



 バタン
899 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/02(日) 23:53:02.07 ID:9RGonqe90






キャーリサ「…………」


キャーリサ「……」ピピッ


キャーリサ「……あぁ、私だ」


キャーリサ「…………用件を飲む」


キャーリサ「……ふん、ほざいてろ」


キャーリサ「……」ピッ




キャーリサ「……上条」


キャーリサ「私は、…………嘘をついたよ」


キャーリサ「……暗い夜は嫌いだけど。…………星空は、もっと……」


――――――――

―――――

――
900 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/02(日) 23:53:41.82 ID:9RGonqe90
【朝】



キャーリサ「おはよーだしっ!」ダキッ


上条「うぇ"!?」


キャーリサ「こんな良い天気の日にいつまでも寝ていちゃだめだし!」


上条「っつっても今日は祝日で特にすることも……」


キャーリサ「風斬も朝早くから出て行ってしまったし。昨日はヴェントと遊びに行ったのだろう?今日は私に付き合うといいの!」


上条「そ、それは構わないけど……」


ヴェント「……」ガチャ


ヴェント「…………」


上条「……お?」


キャーリサ「……おはよう?」ニヤッ


ヴェント「……」ビキッ


ヴェント「……朝から、何じゃれあってんだぁぁぁ!!」


上条「ちょ、そんなものを朝から振り回しちゃ危なぁぁ!?」



―――――――――

―――――
901 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:08:46.32 ID:nZ/H79W+0
【海】



キャーリサ「か、上条!そこは右だし!!」


上条「お、そ、そうか!!わかった!!」


キャーリサ「……」ニヤリ


キャーリサ「そこだしっ!!行けぇ!!」


上条「こ、ここか!!うぉぉぉ!!」


上条「っ!」スカッ


上条「え!?」ドサッ


キャーリサ「目隠しした上条、つっかまえーたー?♪」ツー


上条「ちょ、キャ、キャーリサさん!?」ゾクッ


キャーリサ「ふふふ、もう離さないし〜?」サワサワ


上条「ちょ、ちょっと!?そこは、え、不幸だあああ!!!」


――――――――――

――――――
902 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:10:18.48 ID:nZ/H79W+0
【とある休日】


ヴェント「……ほら、早く引きやがれ」


上条「こ、……これだ!!」


上条「…………おっし!」


ヴェント「なっ!?」


上条「お先に上がりですよ!!」


インデックス「と、とうまが初めてトランプに勝ったかも!!」


上条「い、いや別に初めてではないけども……。珍しいことではあるが」


キャーリサ「それじゃ、次は貴様が引く番だし」


ヴェント「……く、クソ……これ!!」


キャーリサ「ふふん?」


ヴェント「……くぅ!?」


キャーリサ「ははは、少しくらいポーカーフェイスをするものだし」
903 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:10:46.59 ID:nZ/H79W+0
ヴェント「う、うるせえ!次はテメェの番だろ!」


キャーリサ「おっと失礼した。そうだったな」スッ


ヴェント「……んなっ!?」


キャーリサ「はい、上がり?」ポイ


ヴェント「……っ!!」


キャーリサ「……遠吠えなら遠慮しとくし?」


ヴェント「……」ブチッ


ヴェント「いいぜぇ!?なら何べんでも負かしてやるよぉ!!」


インデックス「ヴぇ、ヴェントがすごく怖いかも……」


上条「同感」


ヴェント「あぁ"!?」ギロッ


上条「ナンデモアリマセン」


ヴェント「もう一戦やるぞ!」シュッシュ


上条「は、はい……」


インデックス「もう疲れたかもぉ……」


キャーリサ「……ふふ」クスッ


―――――――――――


――――――
904 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:11:17.57 ID:nZ/H79W+0
【とある夜】


ヴェント「うぁ〜……ひっ」


キャーリサ「も〜うぎぶあっぷなの〜……?ロシアはビールはジュースだって聞いたことあるんだし〜?」


ヴェント「ま、まだにきまっひぇんだろぉ……」ゴクゴク


上条「ちょ、ちょっと!?お酒は少しくらい控えた方が……」


ヴェント「うるしぇえ!!まだ私はコイツに負け越ひてるんひゃよお……」


キャーリサ「ふふん。執念は認めてやるしぃ〜……?」


ヴェント「ほざいてろよぉ……ひっ」


キャーリサ「ただとらんぷげーむでは私の足元にも及ばなかったしぃ?」


ヴェント「あ、あんなの運が悪かっただけひゃろ!?」ドン


上条「ひぃっ!」ビクッ


キャーリサ「運も実力の内、だし〜?」
905 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:11:46.97 ID:nZ/H79W+0
ヴェント「て、てめぇぇ……女狐がぁぁ」


キャーリサ「こんこん♪キツネはとってもかわいいしぃ?」


ヴェント「よぉ〜し……それひゃあコイツで勝負だあ……」


キャーリサ「!!」


キャーリサ「こ、これは最低アルコール度数50の……!」


上条「ご、50!?」


ヴェント「ひぇっひぇ……高いうときの為の用意もしっかりしてあんひゃよぉ……」


キャーリサ「……いいし。受けて立ってやるしぃ♪」


上条「うへえ……お、俺は匂いだけで酔ってしまいそうなのでお先に寝――」ソォ


キャーリサ・ヴェント「待った」


上条「いっ!?」


キャーリサ「こんな可憐な女性を残して一人べっどるーむに先に向かう男性なんて、ありえないしぃ?」


ヴェント「きっちり最後の最後までみひぇいけよぉ……しんぱんだよぉてめぇはぁ」


上条「い、いや俺未成年ですし……」


ヴェント・キャーリサ「あ"ぁ"!?」ギロッ


上条「い、いや、なんでもありませんっ!」ビクゥッ
906 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:12:28.32 ID:nZ/H79W+0
ヴェント「ったくよぉ……」ヒック


キャーリサ「そうだ、ヴェント、この勝負、少し工夫してみることにするしぃ〜」ヒッ


ヴェント「くふ〜?」ウィ


キャーリサ「勝った方が、上条を一日好きにできる権っていうのはどうかにゃ?」


ヴェント「っ!!!」ビクッ


キャーリサ「もちろん、上条自身に好き勝手するのも、じ・ゆ・う」チッチッチ


上条「え!?俺ですか!?」アセアセ


ヴェント「……っ」


キャーリサ「事前に言っておくけど上条に拒否権はないし〜♪」


上条「……さいですか(まぁヴェントにとってそんなん魅力的でもなんでもないだろうし)」


ヴェント「……その勝負乗っひゃ」ヒック


上条「いぃっ!?」


キャーリサ「ふふふんっ?私に酒の席で勝とうとするなんて百年早いってことを教えるとするの♪」キャハッ


ヴェント「せいぜい言ってひゃがれぇ」ククク


上条「(何故に俺のいないところで話がとんとん拍子に進んでいくのだろうか……)」


キャーリサ「それじゃあこの一杯から始めるしぃ!!」チン


ヴェント「望むところひゃぁっ!!」チン
907 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:13:06.34 ID:nZ/H79W+0








上条「……はぁ」パサッ


ヴェント「……わらひ、は。まだ、いけるぅ〜」スースー


キャーリサ「なんだい……?もう、終わりなのぉ……?」スース‐


上条「結局、相打ちってわけですか……」


ヴェント「ううにゅ……かみじょぉ、早くしろよぉ……」


キャーリサ「……へへぇっ……上条、次はあそこだしぃ……」


上条「寝言も似たようなことを……」ハァ


上条「っていうか夢で俺はもう使役されているんでせうか……」カチャカチャ


キャーリサ「……でも、きっとヴェントも、それを……」ムニャ


ヴェント「あのぉお姫しゃまにも、一つ持っていけば……」ムニャ


上条「……」


上条「…………ははっ」






上条「(仲いいんだか悪いんだか……)」






…………。




……。



――――――――――

――――――
908 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:14:05.15 ID:nZ/H79W+0


冥土返し「……ふう。これで一段落したかな?」


冥土返し「年も食ってきたし……仕事も楽じゃなくなってきたねぇ」




ジリリリリ  ジリリリリリ



冥土返し「……?(こんな時間に?)」


冥土返し「はいはい。遅れたね」ガチャ




「――――っ!!」


冥土返し「ははは、君か。何をそんなに慌てているんだね?」



「――――――!!!――!」


冥土返し「……何だって?」ピクッ



「――――ッ、……!!」



冥土返し「……後で、また連絡する」ジリン


冥土返し「……やれやれ」


冥土返し「……また、忙しくなりそうだ」



――――――――――――――

――――――――ー

――――
909 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:14:37.02 ID:nZ/H79W+0
【学園都市夏季休業中登校日】


御坂「……っ」ドキドキ


上条「おっす、ビリビリ」


御坂「っ!」


上条「お前も今日は登校日か?」


御坂「び、ビリビリじゃないってば!!」ビリビリ


上条「うぉっ!?あ、朝からあぶねえだろ!?」


御坂「アンタが人のことをビリビリビリビリ言うからでしょうが!!」


上条「そ、そうはいっても……(ならどこでもビリビリするのやめろよ……)」


御坂「あ、あの……さ」


上条「ん?」


御坂「アンタは、今日の午後とか……時間ない?」


上条「うーん……まぁ作れないこともないけど……なんかあったのか?」


御坂「え、えっと明日キャーリサさんが帰るじゃない?だから、お別れの前にプレゼント買いたいなって思ったんだけど……」


御坂「私も結構前に会ったきりだし、すきなものがわからないから……」


上条「……」


御坂「……?どうしたの?」
910 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:15:05.16 ID:nZ/H79W+0

上条「……そっか、もうそんなに時間が過ぎたのかぁ……って思ってさ」


キャーリサ『時間が無常というのは、良く言ったものだよ』


御坂「何感慨に浸ってるのよ……気持ち悪いわね」


上条「き、気持ち悪いって……」


御坂「と、とりあえずその買い物に付き合って欲しいってわけ!」


上条「おう、そういうことなら」


御坂「ほんとっ!?」


上条「そんなところで上条さんは嘘付きませんことよ……」


御坂「そ、それじゃあ……今日は12時半にここで大丈夫?」


上条「はいはい。了解です」


御坂「な、なんでそんな生返事なのよ!」ビリビリ


上条「うぉっ!?」キュイーン


御坂「ったくもぉ」プルルルル


御坂「……?……っあ。(黒子だ)」


御坂「それじゃ!アンタもシャキッとしなさいよ!」タッタッタ





上条「……忙しいやつだなぁ」


上条「……。この生活も、終わり……かぁ」スタスタ


―――――――
911 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:16:17.55 ID:nZ/H79W+0
【学園都市 某所】


一方通行「……チッ」


結標「会った早々に失礼ね……」


一方通行「悪いねェ……。一生会う機会もねェと思っていたガキにあっちまったもんで」


結標「それは誰の事かしら?」ビキッ


土御門「まぁまぁ。一方通行ももう少し言葉を柔らかくして喋ることをお勧めするぜぃ」


一方通行「はッ。俺はお前みたいに楽天家にはなれないんでなァ」


土御門「これは手厳しい」


結標「……で、私たちを集めたのは何故かしら?」


土御門「いやぁ、本当にすまんにゃー。海原のやつとは連絡が取れなかったですたい、君たちだけに頼む形になってしまったのです」ニャハハ


一方通行「……頼む?」ピクッ


結標「……まーた面倒事でも?」
912 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:17:13.64 ID:nZ/H79W+0
土御門「……実は結構面倒くさいで吐き捨てられないようなことが起きているんだにゃ〜」


一方通行「……それは……アイツら関連とか言うんじゃねェだろォなァ?」


土御門「さっすが一方通行!察しがいいこって」


一方通行「……どういうことだ」


土御門「これは俺も知らなかった。……と言うより、彼女以外誰も知りえなかったんだが。
確かな情報筋の一人に教えてもらったことでね」


結標「ちょ、ちょっと、私が置いてけぼりにされているのだけれど?どういうことなのかしら?」


土御門「それは追って説明していくので安心をしてく――」プルルル


土御門「おっと失礼。――はいはい?」


土御門「っ!?」


一方通行「……」ザッ


結標「ちょ、ちょっとどこへ行くのよ?」アセ


一方通行「……大体何をすべきかの検討はついた」


結標「……な、何なのよ本当に……」


土御門「……悪いにゃー。少し説明している時間もないみたいですぜぃ」


結標「え?」


土御門「せっかく来てくれたところ悪いんだが、今日は俺と一方通行で行くことにする」ザッ


結標「ちょ、ちょっと!?」


土御門「悪いな」ヒュッ


結標「……なんだったわけ?」


結標「……」


結標「ここまで来て、放っておくわけ……ないでしょっ」ヒュン


――――――――――

―――――
913 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:18:19.23 ID:nZ/H79W+0
御坂「……」


御坂「じ、時間よりかなり早めに来ちゃったけど……」


御坂「遅れるより良いわよね!!うん、そう!」


御坂「……」


御坂「か、髪形とか、変じゃないかな……?癖っ毛とか……」シュッシュ


御坂「……」


御坂「べ、ベストに染みとか……」


御坂「……」


御坂「やっぱり、髪形――」


御坂妹「お姉様?」


御坂「!」ビクッ


御坂妹「何をしていらっしゃるのですか?とミサカは挨拶よりも前に問いかけます」


御坂「あ、アンタか……」


御坂妹「……?」


御坂「べ、別に何にもしてないわよ?」アセアセ


御坂妹「……街中で、挙動不審にしている理由は何ですか?とミサカは核心をつきます」


御坂「挙動不審になんてなってないわよ!」


御坂妹「……怪しい。とミサカは疑いの眼差しを向けます」ジト


御坂「……うっ」ジリッ


御坂妹「後ずさりをしたことにお姉様が何かを隔しているということの確信を得ました。とミサカはズバリ言い当てます」
914 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:19:00.18 ID:nZ/H79W+0
御坂「うぅ……」


御坂妹「本当にお姉様は隠し事が下手ですね……。とミサカは――」バタッ


御坂「……え?」


御坂妹「……」


御坂「ちょ、ちょっと……?」


御坂「だ、大丈夫!?ちょっと返事をし――」


御坂「……て(急に……身体の力……が……)」ガクッ


御坂「……くっ」フラフラ


御坂「(だ、ダメ。気を抜くとすぐにも……!)」


御坂「と、とにかく、安全な、場所……へ……」ググッ





「……やれやれ」


御坂「…………っ!」キッ


「……気力だけで耐えるなんて、そんな非常識があり得るものなのか」


御坂「……あ、アンタ、誰、なの……よ……!!(だめ、立って、られない……)」ガクッ


「……ふふ、毎――変――い」


御坂「(もう、……意識が……)」


「…………」


「……勝――は、貴様の――ち――」


御坂「……」


「…………」


「…………すまない」スッ


―――――――――――
915 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:19:57.01 ID:nZ/H79W+0
【通学路】


上条「お、おいおい……どういうことだよ」


吹寄「……」


上条「お、おい……?!悪ふざけならやめろよ!?」ユサユサ


青髪ピアス「……」


上条「こ、これは……」


上条「……俺以外、皆倒れちまった……」


上条「どうなってんだよ、これ……さっきまでは普通に……!}


上条「……!!」


上条「『俺以外』ってことは……」





インデックス「とーま!!」


上条「!!」


上条「い、インデックス!無事だったのか!?これは一体!?」


インデックス「はぁ、はぁっ……」


インデックス「わ、私は魔術が施行される前に保護術式を使ったから問題ないかも……」


上条「魔術!?ってことはやっぱりまた……!」


インデックス「そ、その前に聴いて!とーま!!ひょうかがどこへ行ったか知ってる!?」


上条「……え?」


インデックス「さっき、とうまの所に行ったんだよ!そしたらヴェントがいて……ひょうかはずっと前の朝に出たっきりって……」


上条「お、俺もそうとしか聞いていないんだけど……インデックスの所には連絡がないのか!?」


インデックス「全く何にも連絡がないかも……」


上条「なんだよ、それ……」


インデックス「それに、来る時に周りの人がどんどん倒れてったから……。
この術式はかなり大規模かつ、広範囲にかかっているものかも!!」
916 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:20:23.77 ID:nZ/H79W+0
上条「……そ、それってつまり」


インデックス「……かなり前から準備されていた計画的な行為であるってことなんだよ!!」


インデックス「もうしかしたら……ひょうかも……」グスッ


上条「……インデックス、さっきマンションに行った時……キャーリサはいたのか?」


インデックス「……へ?う、ううん。見なかったかも」


上条「……っ!」ダッ


インデックス「と、とうま!?」


上条「インデックス!!お前はターゲットになる可能性だって十分にある!
お前はステイル達と連絡を取ってから、俺のマンションに隠れてろ!!」ダッ


上条「(……っ!!くそっ!今回はターゲットになりうる人間が多すぎる!)」


上条「(ヴェント、キャーリサ、インデックス……。一体、誰が狙いでこんなことを……!?)」


上条「(少なくとも……っ!!何もしないよりは何かをしないといけないってことは、確か!!)」


上条「(皆、無事でいてくれ……!)」



――――――――――
917 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:22:08.65 ID:nZ/H79W+0
【学園都市 研究施設】



「……」



「…………」


「……ちっ」



「……」ドガッ



「…………」タッ



土御門「……どこへいくのかにゃー?」


「……」


「……無事な人間もいたか」


土御門「ま、ほとんどはおネンネだけどにゃー」


「……つまり、増援はない、と?」


土御門「それは」


一方通行「……どうかなァ?」ドッ


「……!!」シュッ


一方通行「……チィ」


「…………貴様……」


土御門「おいおい、仮にも学園都市第一位だろう?そこを外してしまってどうするんだ?」


「……!」


一方通行「うるせェ……。テメェに言われる筋合いなんてねェな」


土御門「そういうことは仕事をきっちりと終えてから言ってもらおうか」


「……なるほど、そういうことか」ボソリ
918 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:22:51.07 ID:nZ/H79W+0
一方通行「つくづくうるっせェやつだなテメェは」


土御門「さて、そこのフードを被った謎の人物Xさん?よかったらその麗しゅう素顔を見せてくれませんかね?」



「……」


土御門「今言った通り、彼は学園都市の一番手でして。
彼が来てしまった時点で、……もう、終わりなんですたい」


一方通行「……」


土御門「だから、おいたはここまでにしておいてくれませんかねぇ?」


「……断る、と言ったら?」


一方通行「……」


一方通行「……それじゃあ、お仕置きと行きますかァ!!」シュ


「……」フッ


一方通行「……!?」スカッ


「……あまり、気は乗らないが」


「手を出してくるなら仕方あるまいし……」


一方通行「(……こ、コイツ……!?)」



「それじゃ、君も遅ればせながら、眠りについてもらうと……」


「――しようっ!!」


――――――――
919 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:26:46.46 ID:nZ/H79W+0
【大通り】


上条「ここで御坂と待ち合わせをしていたはずなんだが……」


上条「……っ!!」


上条「み、御坂!!御坂!!」バッ


御坂「……」


御坂妹「……」


上条「……!!い、妹の方も……」


上条「おい、起きろ!!返事をしてくれっ!!」ユサユサ


御坂妹「……」


御坂「……」


上条「(だ、ダメだ!人力では起こすことは……!)」


上条「っ!」チラッ


上条「(……見渡す限り、学園都市中の人たちが眠っちまってる……!
やっぱり、インデックスの言うとおり……・。相当強力なものってことか……!)」


上条「……くっそ!!」ダッ

――――――――
920 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:27:51.90 ID:nZ/H79W+0
【某研究所】




一方通行「……っごはっ……」


一方通行「……て、てめ……」ググッ


「……終わりだ」バキッ


一方通行「――っ!!」ドッ


一方通行「……」ズルル


土御門「……っこれは驚いた……」


「……さて、残った君は、どうするのかな?」


土御門「……あぁ。これは予想外だ。まさかあの一方通行が」


土御門「ただ、俺も仕事なんでね……。最後の最後まで喘がさせていただきますよ」スッ


「……」


「そうか……」


「…………残念だ」シャッ




――――――――――
921 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:28:20.99 ID:nZ/H79W+0
【マンション】


上条「キャ、キャーリサ!?」バン


上条「ヴェント!?」バン


上条「ふ、二人とも……いない……!」


上条「どこへ……!?」バン


上条「な、何なんだよ……ほんとに……何が……!!」チラッ


上条「………………っ!!!」


上条「ちっくしょう!!」ダッ


―――――――――
922 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:31:53.15 ID:nZ/H79W+0
【夕方:空港管理ビル屋上】


「……」


「……ふん、途中の女……よく脱力感に耐えながら来たものだし」バン


「…………」



ヴェント「……やれやれ」





「!?」


ヴェント「やけに外が静かだと思って来てみれば……」


ヴェント「天下の学園都市サマに今更ケンカを売るなんて、正気とは思えねぇクソッタレがいるってわけじゃねえか」


「……貴様、なぜ……?」


ヴェント「……胸糞悪いが、私もテメェみたいな奴と似たような稼業だったんでねぇ。
今でも自分の身を守る程度の防護は日常何だよねぇ」ケラケラ


「……」


ヴェント「さぁて、私の話なんて今はどうでもいいのさ。
今は、テメェを私がどう料理するか、ってことだけに集中しようぜ?」


「……悪いけど、今、貴様にやられるわけにはいかないのでね」


「抵抗させていただくとしよう」スッ
923 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:32:36.93 ID:nZ/H79W+0

ヴェント「……」


ヴェント「そぉかい」


ヴェント「無抵抗なら何もせずに捕縛するだけで許してやろうかなと思ったんだがなぁ」


ヴェント「やっぱり、私に優しさなんて求めるもんじゃないってことかい」スチャッ


「……あの神の右席のメンバーと戦えるなんて、僥倖極まりないな」スッ


ヴェント「……!」


ヴェント「なーんだぁ、ククッ」クスクス


「……」


ヴェント「どこのどいつだか知らないが。機密事項であることを知っている人間を放っておいてしまうなんて、……私も落ちたものだね」


「それは私の情報収集能力を褒めていると捉えてもかまわないかな?」


ヴェント「はん、ほざけ」


ヴェント「……言っとくけど、私は手加減なんざする気はねぇからな?死んじまっても恨むんじゃねぇぞ」スッ


「……くくっ」


ヴェント「なーに笑っていやがんだ、てめぇ……」ビキ


「いやぁ、ここまで来て相手の身を案じていること自体、貴様の優しさを示していると思って、な」


ヴェント「……」ブチッ


ヴェント「……何を……」


ヴェント「……何を知ったような口ぶりをォ!!」ズァ


「……っ」ガッ


ヴェント「……いいねぇ?さすがにちょっとはやるみたいだ」
924 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:33:59.83 ID:nZ/H79W+0
「……ふふ」


ヴェント「……」ビキビキ


ヴェント「……いつまで」


ヴェント「笑ってんだぁっっ!!!」ドガガッ


「……!」ガギィッ


ヴェント「ここに来てから、会う奴は私の腹を逆撫でするのが上手なやつばっかりだな」スッ


「……ほぉ?」


ヴェント「だが、テメェはその中でも一位二位を争うよ……ぉっ!」ダギャッ


「……」サッ


ヴェント「ちっ。ちょこちょこと避けやがって……」


「……ふむ」


「私と首位を争っているというその輩は」


「こいつかい?」パサ


ヴェント「……?」


ヴェント「……!!!」


ヴェント「て、テメェ!!!!!」ザッ





「元、神の右席のメンバー・ヴェント」



「最後の勝敗を、つけようか」ザッ



――――――――――――


――――――


―――
925 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:34:41.45 ID:nZ/H79W+0
【夜 学園都市 第○○学区 丘】


「……はぁ、はぁ」ズルズル


「……ぎっ」ズキッ


「……はは、流石に無傷ってわけにはいかないか……」


「相手が油断していなかったら、危なかった……か」


「…………」


「……さて、そろそろ最後の仕上げへと向かう時間――」







ガサッ



「……と、その前に」


「…………最後の客人が訪れたようだ」






上条「はぁ、はぁっ……」ガサ


上条「く、クッソ!!ここにも誰も……」







「おやおや、随分と遅いご到着のようで」
926 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:35:24.76 ID:nZ/H79W+0
上条「!」


上条「……っ、今、この状態で起きているってことは、お前が……」グッ


「きっと君の推測は正しい」


上条「!」


「私が魔術を使用して、学園都市の一部地域の住民を強制脱力状態にしている」


上条「ま、魔術師……!!」


「……ふふ、だが、例えそれがわかったところで、君に何ができるのかな?幻想殺しクン?」


上条「……っ!!お、俺のことを知っているのか!?」


「……」


「……知っているも何も、私の目的のうちの1つは、君のことなのだから。不思議なことではなかろう」


上条「……!!」


上条「お、俺が狙いなら何で……!!何で学園都市全体を狙うんだ!?俺なんてその気になれば簡単に――」


「おっと、長話をしていてもいいのかな?」スッ


上条「……!?」


「あそこで寝てるの、だーれだぁ?」ニィ


上条「……!!!」


上条「ヴェ、ヴェント!?おい!!大丈夫か!?」ユサユサ


ヴェント「……う、ん…………」


上条「(……不用意に動かさない方がいい……くそっ!)」


上条「(こ、こいつが、ヴェントを……!?)」


上条「(……そ、それじゃあ)」


「……あいにく、私は君のヒーローごっこに付き合っている暇はないんでね」ススッ


上条「…………どこだ」


「?」


上条「キャーリサはどこだ!?」


「……っ」


上条「ヴェントがいるなら、キャーリサもテメェが……!!」
927 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:36:01.75 ID:nZ/H79W+0
「……キャーリサ?」


「それを気にすると言うことは。君は、あの英国第二王女と何か関わりがある人物なのかな?」


上条「うるせぇ、その前に答えろ……!」グッ


「と、いうより君にとってキャーリサなんてただ身分が上の存在だろう?電波上で芸能人を見るのとなんら変わらない。
キャーリサは君のなんな――」






上条「俺の……大事な……大事な人だよ!!!」





「っ!!!」



上条「ヴェントだって、お前が魔術をかけた人だって、
俺の大切な人なんだよ!!」



「……」


上条「それを……それを勝手な都合で傷つけて、……何がしたいんだよ!!」


「…………大事な、人。か」


「……………………くっく……くはっ、くははははっ!!」


上条「……!?」


「いやぁ、実に愉快な絵空事を聴いてしまったので思わず吹き出してしまったし」


上条「な、何がおかしいんだよ!?」


上条「大切な人の、自分にとってかけがえのない人のことを思って、何が――!!」












「――誰が貴様にそんなことを望んだ」パサッ









928 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:36:27.70 ID:nZ/H79W+0
上条「っ!?」ビクッ


上条「…………」


「……」


上条「………………そ、そんな……」


上条「…………………なん、で?」


「……」


上条「何、やってんだよ……」


「……」


上条「何やってるって聞いてるんだよ!!!!!キャーリサ!!!!」














キャーリサ「……」










上条「おい……おいっ!!聞こえて――!!」





キャーリサ「聞こえているに決まっているし」ブン


上条「……っ!!!」キュイーン
929 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:38:41.45 ID:nZ/H79W+0
キャーリサ「単細胞な男だし。いい加減その減らず口を閉じろ」


上条「これは……っ!?(カーテナ……。いや、ファーストはもうないはずだから、これはセカンドの方……!)」


キャーリサ「くく、私も甘いものだ。思わず自分の正体を激情に流れたままに晒してしまうとはな」


上条「……っく」


キャーリサ「まぁいい。どの道結果は何も変わりはしないのだから。遅いか早いか、それだけのことだし」ハァ


上条「な、何でだよ……!!」


キャーリサ「……」ブチッ


上条「昨日まで普通に暮らしていたのに……何で、何でだ!?」


キャーリサ「いい加減、聞くこと以外にもコトを覚えろ」ズシャッ


上条「っ!!」サッ


キャーリサ「……逃げ脚だけは以前と変わらず一流、か」


上条「げほっ、けほっ……」


キャーリサ「……元々、私が来た目的自体が、これだって言ったら?」


上条「……!?」
930 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:39:27.82 ID:nZ/H79W+0
キャーリサ「そういえば、今回私が単身で日本に来た理由をまだちゃんと話したことはなかったな」


キャーリサ「……軍部には外と大っぴらな戦争をやる隊があることは、さきの戦争にて我が国とフランスとのことを少しは聞いて知っているだろう?」


キャーリサ「大規模な戦いをやる存在があれば、小規模な戦いを行う人間も存在すると思わないか?」


上条「……!!」


キャーリサ「日本語で言うと、『暗殺』というのかな?」


上条「……その相手が俺、ってことなのかよ……」


キャーリサ「その通りだしっ♪」ブンッ


上条「っ!?」ブシャ


上条「ぐっ……!(く、くそ!!避けきれなくて血が……!)」


キャーリサ「あっはっは!!戦いの最中によそ見をすることはそれ自体死と同義!!」


キャーリサ「ただしぃ!!今回死の危険に襲われているのは……貴様だけではないのだがなぁ!!」ブン


上条「っ!」ズッ


キャーリサ「ははっ!!逃げろ逃げろ!!逃げ惑え!!」ザン ザン


上条「お、俺だけじゃないって、どういう――!!」


キャーリサ「……おやおや?何から何でも女性に任せるなんてそれが紳士のすることかな?」


キャーリサ「少し位はリードをお願いしたいもの……っだ!!」スパン


上条「!!!(あの異次元の球体!!セカンドでも……変わらずに……!)」


キャーリサ「セカンドとは言え術式を事前に準備しておくことによってある程度は原品に近付けるものなのだよ?わかるかな?」トントン


キャーリサ「……それじゃあ、もうそろそろ、死ぬ?」ザン


上条「っ!!」キュイーン


キャーリサ「はっは、まずはその右腕を切り落とす方が先か!?」ズバッ


上条「っぐ!」ガッ


キャーリサ「!(刀身を殴って軌道を……!でも、左手……セカンドは無事!)」


キャーリサ「小賢しい……っ!!」


上条「……はぁ、はぁ」


上条「(俺は……どうしたら!?)」


上条「(キャーリサが元から、そんな目的の為に来ているなんて……そんなこと……)」
931 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:40:51.05 ID:nZ/H79W+0
キャーリサ『人心地の方が、温かいし』ピトッ




上条「(…………)」


上条「信じれるわけ、ねぇだろ……!」グググッ


キャーリサ「……おや?決心でもついたのか?」


上条「……」スゥ


上条「……っ!」ダッ


キャーリサ「……迷わず直進?自ら死を急ぐか。それもまた、面白いの」フフン


キャーリサ「…………おやすみ、上条当麻」ズン


上条「っ!!」バッ


キャーリサ「!?(これは……砂!!)」


キャーリサ「しまっ――(油断した――!)」


上条「……ごめんっ!!」バキッ





キャーリサ「……きゃっ!!」ズザザーッ


キャーリサ「……っ(バカ力め……腕が痺れる)」ジンジン


キャーリサ「……くく」


キャーリサ「はははははっ!!」


上条「……」


キャーリサ「一度目だけじゃなく、二度目も貴様に殴られるとわ、ね」


キャーリサ「やはり貴様は面白いし」ザッ


キャーリサ「ただ、もう幼稚な真似は通用しないと思ったほうがいいし」


上条「……教えてくれ」


キャーリサ「……?」


上条「…………本当の目的と、理由のこと」


キャーリサ「……っ」


キャーリサ「……はん、そんなもの、さっき言った通りで何も変わらないの」


キャーリサ「まだ自分が騙されていたことに気付かない能天気は、存在ごと抹消するべきか」ザッ
932 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:41:20.99 ID:nZ/H79W+0
上条「――っ」


キャーリサ「……?何だお前は」バン


上条「……っ」ズザッ


キャーリサ「もう二度目は聞かないと言ったろう?」


上条「――――っ」ダッ


キャーリサ「……くどい」シュピッ


上条「っ」ザッ


上条「……はぁ、はぁ」


キャーリサ「直突猛進してどうする?」


キャーリサ「それこそ、数打てば当たる?そんなことを盲信しているのか?」


上条「……違う」


キャーリサ「何が違う?お前がやっていることはそのままだろう?」


上条「…………違う!!」


キャーリサ「……」


上条「俺は、俺はお前を攻撃しようなんて、これっぽっちも思ってはいないんだ」


キャーリサ「……はぁ?」


キャーリサ「何を言うかと思えば……なんだい?無抵抗なまま死んでくれると私も余計な手間が省けるのだけれど」


上条「……ただ」


上条「…………ただ、傍に寄りたいだけなんだよ……」
933 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:42:12.42 ID:nZ/H79W+0
キャーリサ「……!!」

上条「お前と、一対一で話したい」

キャーリサ「……」

上条「この前の夜、お前は明らかに変だったのに」


キャーリサ「……」ハッ

上条「だけど、俺は聞けなかった。勝手に『頼りになる』キャーリサが自分で問題を解決するだろうって、
心の中で考えちまってたんだよ」

上条「だから、今度こそ、今度こそこの前の続きをしよう」


キャーリサ「……ふざ、けるな」ギリッ

上条「ふざけてなんかいない!!なんで暴力でまた解決しようとするんだよ!?少なくともこの前の話葉お前の中で解決なんてしていないからこんな――」

キャーリサ「また、また『何で』!?いつもお得意のそれか!?」ズォ


上条「っ!」バッ

キャーリサ「いいだろう!!そこまで阿呆なら教えてやるし!!!」

キャーリサ「学園都市は強大になり過ぎた!!!」


キャーリサ「第三次世界大戦での勝利は、外交的な威圧感しか見出さなかった!!!」


キャーリサ「貴様らにはわからんだろうがなぁ!!我々諸外国の国々はどこもかしこも学園都市と和平を結ぼうと標針を立てている!!」


上条「っ!」


キャーリサ「だが!!!かつて下僕のように扱っていた国に、そんな不名誉なことを許す民族だと、思っているのか!?」


キャーリサ「その中で、英国軍部は考えたの!!学園都市の力は、どこから来るのか!?」


キャーリサ「科学力?確かにそうだし!超能力開発?これも十分に未知の世界だ!!」


キャーリサ「ただ!!!一番の力は……人口の天使なのだった!!!」


上条「……まさか!?」


キャーリサ「私は見たんだ。ロシアで。あの天使を……!」


上条「……おいおい」


キャーリサ「風斬をな!!!」


上条「まさか、お前らの目的の一つって……」


キャーリサ「だから我々は決行する!!!」


キャーリサ「風斬と言う名の未確認戦力の排除!!そして……!」


キャーリサ「学園都市そのものの活動の停止を!!!」


キャーリサ「そして……!!」


キャーリサ「貴様……上条当麻という、学園都市根幹の導の、暗殺を!!!」
934 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:43:12.93 ID:nZ/H79W+0
上条「……」


キャーリサ「……はぁ、はっ、はぁっ」


上条「……そっか」


上条「…………ありがとう、話してくれて」


キャーリサ「……ふん、今から死ぬお前に礼を言われるなんてお門違いにもほどがあるし」


上条「いや……」


上条「俺は死なない」


キャーリサ「!?」


上条「……」スッ


キャーリサ「……な、なんだ――」チラッ









ヴェント「いつまでもおねんねしてると思ったら……大間違いだよぉ!!!」バキッ


キャーリサ「ぎぃっ……!!」ズザザー


ヴェント「面倒くせえ攻撃ばっかりしてんじゃねえよ、お姫さん」


ヴェント「……いっつ」ガクッ


上条「だ、大丈夫か!?」


ヴェント「……っ!大したことねぇ!!それより!!」サッ


上条「……!(セカンド……!)」


上条「……あぁ」キュイーン


キャーリサ「……い、ぁ」グググッ


上条「……さぁ、キャーリサ」


上条「ここは学園都市。もうセカンドも破壊した」


上条「これで、俺たちと――――」
935 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:43:57.38 ID:nZ/H79W+0
パァン...









上条「……ぇ?」


キャーリサ「……ぃひひ?いひ、いひゃははははははぁあっ!!」ケラケラ


上条「ぐ、ぐぁあああああああああ!?」ブシュウ


ヴェント「お、おい!?上条!?」


キャーリサ「……」パァン


ヴェント「がぁっ!?」


ヴェント「わ、私には霊装がある、はずなのに!?」


キャーリサ「……ぺっ」


キャーリサ「本物の軍人たるや、最後まで抜かりはないものだし」


キャーリサ「……魔術で倒せないなら、些か古典的でも、こちらで行くし」


上条「ぐ、ふっ、ぅ」ググッ


キャーリサ「立つな」パン


上条「ぁああああ!!」ガクン


キャーリサ「……一つの策だと思って抜かった貴様らと、万全を期していた私とでは所詮結果など見えているの」ガクガク


上条「……はぁ、はっ」ズキズキ


上条「(血が、止まら、ねぇ……!)」
936 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:44:24.69 ID:nZ/H79W+0
ヴェント「テメェ……いい加減にしろよ……」


キャーリサ「……」


上条「よ、よせ、ヴェント……!」


ヴェント「うるっせぇ……うるっせえ!!」


ヴェント「……私は、戦いの記憶しかない!!」


ヴェント「来る日も来る日も、鮮血を見ない日はほとんどなかった!!」


ヴェント「それが、自分の血か、相手のものか分からなくなるほど危ない日だってあったんだ!!」


ヴェント「そんな中、このくっそ甘ったるい生活に合って!!」


キャーリサ「…………」


ヴェント「やっと……やっと『普通』が分かってきたのに……」


ヴェント「何で、何でお前は……何で!!」


ヴェント「何でだぁぁぁぁ!!!」ダッ


上条「やめ――っ!!!」





パァン


キャーリサ「…………」


ヴェント「……えは、……な……で……」ガクッ


バタッ
937 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:45:13.10 ID:nZ/H79W+0
上条「……くっ!!」


キャーリサ「うるっさい蠅だし。所詮は元暗殺部隊の硝子精神か」


上条「て、てめぇ……!」


キャーリサ「何だ?どうした?私が憎いのか?」


上条「……っ!」ギリッ


キャーリサ「それなら、向かってこい。来てみろ。次はその脳天の風通しを良くしてやるし」


上条「……俺は!!!!俺は!!!!」


キャーリサ「何だ?命乞いなら遅いし。見苦し――」


上条「お前らといるのは、すっげえ楽しかった!!」


キャーリサ「!!!」


上条「そりゃあ……っつ、ちょっとは理不尽だって思う所もあったけど……だけど」


上条「俺は、俺は……」


キャーリサ「うるっさい、うるさい!!喋るな!!!!」


上条「……俺は、キャーリサもヴェントも……!」


キャーリサ「それ以上……」


キャーリサ「……喋るなぁっ!!」パァンパァン


上条「(これは……やべっ……)」


上条「……!!」ズキッ





938 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:45:59.82 ID:nZ/H79W+0
上条「……」


上条「……あれ?(当たって……ない?)」チラッ


キャーリサ「……」


キャーリサ「…………はは、正義のひーろー、到来、だし?」ブシュウウウ


上条「キャ、キャーリサ!!!」


「ダメです!!!」


上条「!?」


神裂「……貴方は、彼女に触れてはならない」


上条「かん、ざき!?」


神裂「久しぶりの再会が、こんなに血まみれたものになってしまったことは、非常に残念でなりませんね」


上条「……な、何でここに!?」


神裂「インデックスが私たちを呼び寄せる前には、既に学園都市付近にいたものでして」


上条「そ、それは……!?」


神裂「……騎士団長を、覚えていますか?」


上条「……あ、あの時の……」


神裂「そうです。非常に強力な力を持つ、イギリス兵軍を束ねる騎士団長。そして、キャーリサ。彼女の護衛の役を務める豪の者です」


神裂「彼が、私たちに伝えてきたんです」


上条「つた……える?」


神裂「ええ。だから、こうやって間に合ったのです。礼なら彼にどうぞ」
939 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:46:43.71 ID:nZ/H79W+0
上条「お、おかしいじゃねえか。だって、イギリス全体がこの学園都市を狙っているのに、そんなこと……」


神裂「……それは、違います」


上条「!?!!?」


キャーリサ「……やめろ……っ」ググッ


上条「キャ、キャーリサ!!(まだ意識が……!)」


神裂「……」


キャーリサ「勝手に、知ったような口ぶりを、叩くんじゃぁ……ない、し……」グググッ


キャーリサ「かはっ」ガクッ


神裂「……彼女は、部下の脅しに屈しました」


上条「……!?」


キャーリサ「……っ」


神裂「……学園都市を危険視するのは、一国家として当然のことであり、
それは何らおかしいところはありません」


神裂「ただ、本当に恐ろしいのは、そうした一国がまとまらなければならない時に、国内で謀反が起こること」


上条「え、お、おい……それって――」


神裂「……一部、英国での右翼派閥のような部隊が、どんどん扇動していったんです。そのクーデターをね」


上条「……!」


神裂「……『以前の、世界一の国という称号を取り戻そう』と言う野心家たちの発言は、一人ではただの妄言には過ぎませんが、
それが拡大すれば立派な目標となりえます」


神裂「そうして、右翼派閥はどんどん勢力を拡大しました。戦争の煽りもあって、好戦派が増えていたのも原因でしょうね」


神裂「しかも、それが現実のものとなり打つ可能性があるのならば、尚更のこと」


キャーリサ「……ぐぅ……うぅっ!!」


神裂「その野望が膨れ上がって抑えきれなくなった部下たちが、彼女に言いました『『学園都市』を潰そう』とね」
940 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:47:10.10 ID:nZ/H79W+0
神裂「部下たちは彼女に言った『協力しろ』と。
彼女は、もちろん反論した『そんなことはしない』」


神裂「その時、当然そうなることは予測で来ていた彼らは彼女にこう返した『それじゃあ、そのような腑抜けた王族など、いらない。
我々が実権を持つ』」


上条「……そんなことって……」


神裂「……数多ある国の中で、下剋上があお斬ることは不思議ではありません。
それは、日本でも生来起きてきたことなのですから」


上条「……」


神裂「……それが、全貌ですよ」


上条「…………何だよ、それ……なんなんだよ……」


上条「……俺は、そんなことなんて少しも、考えずに……」


上条「……」ハッ


上条「ま、待ってくれ、それじゃあなんでキャーリサは俺の所に……」


神裂「……それは…………」





941 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:47:45.18 ID:nZ/H79W+0
キャーリサ「私の…………我儘だし」ググッ


上条「っ!?」


キャーリサ「そこの天草式の女、よくも、ベラベラといらないことを……」


神裂「…………」


キャーリサ「……ふん、まぁいい」


キャーリサ「……上条」


上条「…………キャーリサ」


キャーリサ「私がお前と共に暮らそうと決めた理由は」


キャーリサ「……」


キャーリサ「……私は、救って欲しかった」


上条「……!?」


キャーリサ「英国内で、不満が漏れだした時、私はこうなることは薄々気づいていた……」ユラユラ


キャーリサ「……それでも、私は貴様に会おうと思った」


キャーリサ「一度でも、奇跡でも、偶然が重なっただけの出来事だったとしても」


キャーリサ「……助けてくれた貴様を縋った」


キャーリサ「一緒にいたのは、その身定め期間、と言ったところかな……?」ククッ


キャーリサ「っぶぁぐぁっ!?」ブシュッ


上条「キャーリサ!!!」グググ
942 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:48:27.19 ID:nZ/H79W+0
キャーリサ「……私が思った以上に、貴様は純朴で……真っすぐで」


キャーリサ「そんな貴様に、だんだんと惹かれている私がいた」


キャーリサ「この男なら、この男となら、世界中を逃げ回るような形でもいいかなと思ってしまうくらいに」


上条「……!!」


キャーリサ「ふふ、笑いが止まらないよ。こんなだらしない考えが浮かんでくるような一国の長が、どこにいるんだろうか」


キャーリサ「……だけど、その理想は、貴様によって打ち砕かれ、元の道へと誘われた」


上条「…………それ……って」


キャーリサ『王女をやめて、どこへ逃げ去りたいって言ったら。貴様はどうする?』


上条「……!!(あの時の……!)」


キャーリサ「ははは、だらしないよ。私の障害、初めて好いた男に頼んだことは?フレンチキスでもなく、愛情のあるセックスでもない。
見にくい逃避行」


キャーリサ「……それだけに、あの一言は私の心に刺さった」


上条『俺は、止めると思う』


上条「……」


キャーリサ「でも、貴様を憎むことなどしない。そんなことはありえない」


キャーリサ「それが正しいし。私がお前の立場だった時のことを考えても、きっとそう言う」


キャーリサ「だから、だから……」フラフラ


上条「おい、おいおい……!どこへ……」ググ


キャーリサ「私は自分の気持ちにも嘘をついて。従うことにした。国の軍部という強大な力に」


キャーリサ「淡い期待など一切せず、流れに身を任せて、楽になりたかった」


キャーリサ「毎晩毎晩見る悪夢とも、おさらばしたかった」グッ
943 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:48:55.00 ID:nZ/H79W+0
上条「(もう、後ろは、崖……!!!)」


キャーリサ「……だから、それが失敗した今」


キャーリサ「私は生きる価値もない。自国で何も知らずに待つ、姉上やお母様に会わせる顔もない」


神裂「……!まさか、貴方……!」


上条「やめろ!!!!!!!!!!!!」


キャーリサ「っ!」ビクッ


上条「……やめろ……。何言ってんだよ……。何してんだよ……!」


キャーリサ「……」


上条「俺は、俺は、キャーリサもヴェントも、好きになってて」


上条「それでも、それでも!!!!」


上条「一番放っておけなかったのは、キャ―リサだった!!!」


キャーリサ「……っ!」


上条「……女として、好きになったのは、お前だった!!!」


上条「だから、だから……!いつも完璧だと思ってて、余裕綽々に事をやっていくキャーリサが俺に弱音を吐いてくれた時は、
すごく……すごく嬉しかった!!」


キャーリサ「……」


上条「どうしてなんだよ……何でこんな結末になっちまうんだ……。国なんて、後腐れなんて関係なくて……!!」


上条「お前と、普通に恋がしたかった!!」
944 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:50:24.46 ID:nZ/H79W+0
キャーリサ「……っ!!!」


神裂「……上条、当麻……」


上条「……はは、俺も、情けねぇ」


上条「最後の最後で、ようやく自分の気持ちを相手に伝えるとか、さ」


上条「紳士らしくも、ねぇよな」


上条「だけど、俺は、情けなくても、みすぼらしくても、お前に、お前に……」


上条「生きていてほしいんだよ!!自ら死のうとするんじゃねぇよ!!」


キャーリサ「…………」


キャーリサ「……」


キャーリサ「……ありがとう」ニコッ


キャーリサ「私が生きてきて、こんな狭い綱の上を歩いてきた人生の中で」


キャーリサ「一番嬉しい言葉をくれて」


上条「……!」


キャーリサ「でも」


キャーリサ「……断る」


上条「っ!!!」
945 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:51:25.92 ID:nZ/H79W+0
キャーリサ「……今日は、空に星がある」


キャーリサ「一面の、星空だ」


キャーリサ「日本で、こんな風景が見れるのだなぁ……」


キャーリサ「……なぁ、上条?」


キャーリサ「……人間なんて、ちっぽけな星と同じだよ」


キャーリサ「一瞬だけパッと光って」


キャーリサ「消える時はいつの間にかで」


キャーリサ「それに、大小の関係はなくて」


キャーリサ「……私は、ちっぽけだ」


キャーリサ「私の方こそ、貴様に想いも伝えずに、勝手に事を進めて、独りよがりの答えをだして……」


キャーリサ「よっぽど滑稽だよ」


上条「そんなこと……っ!」


キャーリサ「あるんだ」


キャーリサ「『諦めない心』を学んだ!とか、そういう勧善懲悪的なことを期待できるような傷では、お互いないんだよ。わかるかな?」ブシュゥ
946 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:52:08.23 ID:nZ/H79W+0
上条「……!」


キャーリサ「毎夜毎夜、夜が明けるのが怖かった」


キャーリサ「朝になったら、決断しないといけないから」


キャーリサ「お前たちと、……お前と、別れなければいけないくなる日が、来てしまうから」


上条「おい……おい……」グググッ


キャーリサ「貴様に、謝ることもある」


キャーリサ「星空は、実は好きじゃなかった」


キャーリサ「自分の小ささを、省みてしまうから」


上条「そんなこと、ねぇ、の、に……!!!!」ググッ


キャーリサ「……」クスッ


上条「……は、ぅぁ」ググッ


上条「(動け、動け、ウゴケ、うごけ!!)」グググ
947 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:53:31.90 ID:nZ/H79W+0
キャーリサ「…………最後に、お前に言いたい。いや、言わせてほしい」フラ


キャーリサ「…………こんな」グラッ



上条「っ!」ダッ



神裂「だ、だめです!!上条!?」









――――こんな、ちっぽけで






―――――――臆病で、ワガママで、怖がりで






――――――――――どうしようもないような星を見つけてくれて










――――――――――――――…………ありがとう。







――――――――――




―――――



――








948 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 00:57:38.98 ID:nZ/H79W+0
「姫」


「どうしたし、そんなにゾロゾロと」


「我々は決意しました」


「……?何の話だ」


「今、世界を統べようとしている学園都市の破壊、です」


「……!?な、何を言っているし!?冗談でもそのようなことは……!」


「冗談だと、お思いで?」


「……っ」


「……例え、例えそれが本当だとして、そんなことを私が許すと思うか?」


「…………いえ」


「……しかし、我々にも考えがあるのですよ」


「……!」ゾロゾロ


「もはや、軍の8割は、学園都市への侵攻派となっております」


「既に諸外国の協力も調整中です」


「貴様ら……!!」


「……反対したら、我々は独立してでも、戦いを成し遂げる」


「それを理解した上での、ご返答を」
949 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 01:01:32.50 ID:nZ/H79W+0
「全く、キャーリサ様……。いつものことながら、勝手な行動は慎まれるようにお願いしますよ……」


「……その勝手の都合を何とかつけるのも、貴様の役目だし?」フフ


「はぁ……。どやされるのは私なんですよ?」


「悪かった悪かった。このお忍び旅行が終了したら貴様には特別賞与も授けるし」


「いりませんっ」


「っ?」


「貴方の無事の帰国が、一番なのですよ。殿下……」


「……」


「…………くく、クサいことを言って私の判断を退けられると思ったら大間違いだぞ?」


「……おやおや、ばれましたか」


「しかし、私は賞与など要りません。……日頃の鬱憤を、ぜひ流してきて下さい」


「……」


「…………ありがとう」
950 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 01:07:54.49 ID:nZ/H79W+0
「……やはり、学園都市の警備は固いし」


「内部からの工作は、中々至難の技なの」


「それを成し遂げることができると我々が踏まなかったら、貴方をわざわざ現地まで送り込みませんよ」


「……」


「貴方は至難と言っているだけで、不可能とは言いませんでした」


「……」


「我々もバカではありません。命をかけて、学園都市を討とうと考えたのです。
……その位、承知していただいていると思ったのですが」


「……」


「……まぁ、何にせよ姫、貴方が鍵です」


「よろしくお願い、しますよ?」


「――……」



「ちょっと!どこへ行ってたんですかぁ!!」


「ちょ、お、お姉様?この綺麗な女性はどなたですの!?ま、まさか私ともあろうものがありながら……!」


「ちっがーーーう!!!面倒くさいからアンタは早く言った通りなさい!!」ビリビリ


「あはぁんっ!!♪……強烈ですのぉ」ピクピク


「……っく、くはははは……猿、お前の猿芸は中々面白いぞ」


「私は猿じゃないってばああ!!」
951 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 01:14:57.43 ID:nZ/H79W+0
「……一人になったの」


「……楽しいバーベキュー中に、失礼しました」


「皮肉はいい。急の連絡は何なの?用件を早く言え」


「くく、お手厳しい」


「まぁいいでしょう?……面白い魔術を見つけまして。そちらの方を使用してみては、と思ったのですが」


「……面白い魔術……?」


「……人を脱力させ、大規模な人数を行動不能に陥らせる魔術、ですよ」


「……っ!?」


「何もできない内に侵攻されていく恐怖を、やつらに植え付けさせるのです」


「反攻しようという気を、根こそぎ奪うほどに、ね」


「……悪趣味なやつらだし」


「何とでも言ってください。正々堂々なんて今や黴の生えた言葉を持ち出すなんてことは、姫、ございませんよね?」


「……」


「……それでは、この件は追ってお伝えいたします」


「……」


「……くそっ」
952 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 01:20:45.13 ID:nZ/H79W+0
思えば、いつからだろうか。


自分を『女』ではなく『軍事担当の人間』として見るようになったのは。


何でだろうか。


気持ちを正直に表わさないで、何にでもあまのじゃくになってしまったのは。


さびしいなぁ。辛いなぁ。悲しいなぁ。


でも、そんなことは昔から、考えてもいなかったのに。


何で今そんなことを考えているのだろうかなぁ。


……ずっと一緒に過ごしたいって思うこと自体、私にとってはおかしな感覚なのに。


……胸が、苦しい。


……置いて行かれた時は、正直に言うと泣きそうになった。


……ヴェントに負けたという考えが頭によぎった時は、涙が出そうだった。


…………だから、風斬を外へ出した。


……弱い自分を見せたくなかったから。


いつまでも気丈な軍事担当の人間でいたかったから。国の上に立つ者として、強くないといけないから。
953 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 01:22:49.77 ID:nZ/H79W+0

偶然だけど。


夜に、勝負に出てみた。


気持ちを、想いを伝えてみようという勇気を、私の本能が、『軍事担当の人間』という自覚が押し返そうとした。


だけど、勝負に出る前から、くじかれちゃったし。


勇気をだしたんだけどなあ。


……私は、ダメだなぁ。


954 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 01:25:15.77 ID:nZ/H79W+0
ピッピッピッピ





キャーリサ「……」


キャーリサ「…………」


キャーリサ「……?」


キャーリサ「……(私……は……?)」


キャーリサ「…………(あれ……?何で生きてるし……?)」


キャーリサ「…………(いや、これは生きているんじゃなくて、案外、死後の世界だったり?)」


キャーリサ「……」チラッ


キャーリサ「…………!」







上条「……う、ん……」スースー


955 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 01:27:44.85 ID:nZ/H79W+0
キャーリサ「(……何で、包帯で全身巻かれているのに、こいつは私の隣に座っている?)」


キャーリサ「(…………痛そうな怪我)」


キャーリサ「(……私が、つけた傷)」


キャーリサ「……」ソォ


上条「……ん」ピクン


キャーリサ「……!」ビクッ


上条「……」スヤスヤ


キャーリサ「……」


キャーリサ「……」ソォ


キャーリサ「……」サワ

956 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 01:31:12.02 ID:nZ/H79W+0
キャーリサ「……」ナデナデ


キャーリサ「……(寝顔、可愛いし……)」


キャーリサ「……」ツンツン


上条「ん……」


キャーリサ「……ふふっ」


上条「……」


キャーリサ「…………」


キャーリサ「…………」


キャーリサ「……(上条が、生きてる……)」


キャーリサ「…………(あれだけ傷、つけたのに……)」


キャーリサ「……」


キャーリサ「…………ひぐっ」ポロポロ


キャーリサ「…………うぇ、ふぇえ、うぇ、えええ」ボロボロ


キャーリサ「ひっ、うぇえええ、うぁ、えええええっ」



957 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 01:36:00.73 ID:nZ/H79W+0
キャーリサ「(私は、自分勝手だし)」


キャーリサ「(何で、自分で仕掛けて、自分で進めて)」


キャーリサ「(皆に迷惑をかけて)」


キャーリサ「(上条を苦しめて)」


キャーリサ「(泣いている?)」



キャーリサ「うぇええええ、ふぇ、うわぁぁぁぁ」ボロボロ


キャーリサ「(でも、止まらない。どんどん、どんどん出てきて)」


キャーリサ「(思えば、泣いたのなんて、いつ以来なんだろうか)」


キャーリサ「うええ、ひっ、うえ、うええええ、えぐっ」





ギュッ



キャーリサ「ふぇ、うえええええ、……ふえ?」ポロポロ





上条「…………」ギュッ
958 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 01:39:34.09 ID:nZ/H79W+0
上条「……大丈夫だ、大丈夫」


上条「…………誰も、傷ついてないし、迷惑だなんて思ってないから」


上条「安心、しろ」ナデナデ


キャーリサ「…………」


キャーリサ「………………うぇ」ブワッ


キャーリサ「うええええ、かみじょ、う、ええええ、ごめん、ごめんんん」ポロポロ


キャーリサ「本当に、本当は、うぇ、ええええ、本当はぁあ」ボロボロ


上条「……わかってる」ナデナデ


上条「…………わかってるから」




知らなかった。



頭を撫でられることが、こんなにも気持ち良くて




キャーリサ「うぇえええ、うぇ、ああああああああっっ!!!」ギュッ






――安心できるなんて






959 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 01:43:34.29 ID:nZ/H79W+0
【一月後】



冥土返し「本当はもう一月ぐらいは、面会謝絶と行きたいところなんだが……」


風斬「み、みなさん、大丈夫ですかぁ!」アセアセ


インデックス「とうまはいっつも怪我ばかりかも……」ハァ


冥土返し「聞いてないね……」トタトタ


上条「ひどい言い草だな……」グサッ


キャーリサ「……まぁ、もう問題はないし。心配はいらない」


ヴェント「……3日間寝てからようやく意識が戻っておいて、心配はいらないなんて笑わせんなよ」


キャーリサ「……ん?」


ヴェント「……」


上条「たはは……」





960 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 01:46:12.15 ID:nZ/H79W+0
風斬「ま、まぁまぁ……」


キャーリサ「…………そういえば、輸血の時に足りなかった血液をくれたのも貴様だったな」


キャーリサ「……感謝しよう」


ヴェント「ふん」


ヴェント「それなら礼はいらねえよ」


キャーリサ「……え?」


ヴェント「その代わり、だ」






パン




キャーリサ「……っ」ジンジン


ヴェント「……これで終い、な」スタスタ


ガラガラ


バタン



風斬「……」


インデックス「……中々、ヴァイオレンスな雰囲気かも……」
961 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 01:50:06.45 ID:nZ/H79W+0
キャーリサ「……くく、これでお終い、か」


キャーリサ「……あいつと私の関係を掛けて、ってところかな?」


風斬「!」


キャーリサ「…………まぁ、そうなってしかるべきようなことを私はしたわけだが」ククッ


風斬「それは……違います!!」


キャーリサ「!」


風斬「ヴェントさんは、キャーリサさんのこと。本気で心配してました」


風斬「言葉とか行動には絶対に現わさないけど……。そうじゃなかったら輸血何て出さないし、
寝てる間にお見舞いに何て来ないです」


キャーリサ「あいつが、見舞いに……?」


風斬「…………色々、不器用なんですよ。私と一緒で」


キャーリサ「……」


キャーリサ「…………ふふっ」
962 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 01:56:15.14 ID:nZ/H79W+0
上条「……」


上条「そういえば。風斬、高校に通うんだってな、寮付きの」


インデックス「え!?初耳かも!!」


風斬「え?え?何で知っているんですか!?私、誰にもまだ話しては……!


風斬「あれ、誰かに言いましたっけ?あれ?あれ?」アワワワ


上条「お前にそれを斡旋した人は俺の担任だぜ?……この前来た時に教えてもらったんですよ」


風斬「……そっか」


上条「おめでとう」ニコッ


風斬「ありがとう」ニコッ


風斬「……まぁ、その本格的な準備のせいで、キャーリサさんに泊めてもらった次くらいの日からはすごく忙しかったんですけど、ね」


インデックス「……」


風斬「……インデックス?」


インデックス「……それじゃあ、ひょうかは遠くへ行っちゃうの?」


上条「……」


風斬「…………そうだね、今までみたいに簡単に会えるってわけには、行かないと思う」


インデックス「……」


風斬「でもね、インデックス。私も、私もさ。自分の居場所をちゃんと見つけたら、帰ってくるから」


インデックス「……」


風斬「……絶対に帰ってきて、インデックスとまた毎日遊べるくらいになって帰ってくるから。
……それじゃあ、ダメかな?」


インデックス「……」


インデックス「…………約束、だよ?」


963 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 02:04:29.09 ID:nZ/H79W+0
風斬「うん、約束!」


上条「(良い話しだ……)」ジーン


風斬「それじゃ、今日は遊びに行こうか!一緒に!」


インデックス「え?いいの!?」


風斬「もちろん!明日からまた忙しくなっちゃうし、最後の骨休みしないと!」


インデックス「……」パァァ


インデックス「……あ、でもとうま達のお見舞いが……」


上条「行って来いって」ポン


上条「俺とはいつでも会えるけど、風斬とは違う、だろ?」


インデックス「……!」


インデックス「うん!」


インデックス「それじゃ、行ってくるんだよ!」ガララ


上条「気をつけろよー」


風斬「上条くん、キャーリサさん、ありがとうございました」


風斬「また、会いましょうねっ!」


上条「俺は何にもしてないけど……また、な!」


キャーリサ「今度は下着姿でウロウロしないようにするんだし?」ナデナデ


上条「ぶっ!?」


風斬「あううう……その話はなしですよぅ!!」カァァ
964 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 02:07:47.90 ID:nZ/H79W+0
インデックス「ひょうか―!早くー!」


風斬「そ、それじゃあ今度こそ!!……さようならっ!」ガララ


バタン


タッタッタ






上条「……」


キャーリサ「……」


上条「……あれから、色々あったけど」


上条「神裂と騎士団長には、本当にお礼を言わないとなぁ」


キャーリサ「……あぁ」


上条「騎士団長はイギリスの内部勢力のトップを抑えて。神裂たちは学園都市であった被害を最小の物にしてくれたし」


キャーリサ「…………」


上条「俺、お世話になってばっかりだな、はは」


キャーリサ「……」


キャーリサ「…………なぁ?」


上条「……ん?」
965 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 02:12:27.61 ID:nZ/H79W+0
キャーリサ「……抱きしめて、いいかな?」


上条「……」ビクッ


キャーリサ「……だめ?」


上条「……構わない、けど」


キャーリサ「……ありがとう」


キャーリサ「……」ギュッ


上条「……」ナデナデ


キャーリサ「あはは、やっぱり……安心するし」


上条「……そうだな」ナデナデ


キャーリサ「何で私なんかを選ぶんだか……」


上条「俺はキャーリサのことが好きになったから、だろ」


キャーリサ「……そういう所が、愚直っていうんだし」カァァ


上条「褒め言葉として受け取っておきます」


キャーリサ「……絶対に大変だぞ?後悔するのは目に見えてるぞ?」


上条「……そんなの、関係ない」


キャーリサ「……?どうして?」キョトン


上条「……知りたいか」


キャーリサ「……うん」


上条「それじゃ、目を閉じて」


キャーリサ「…………」


キャーリサ「……ん」


上条「それは……」
966 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 02:13:42.19 ID:nZ/H79W+0





――――好きな人と、一緒にいない方が後悔するから。












967 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 02:14:17.14 ID:nZ/H79W+0








-fin-
968 : ◆7oWiJj9WF6 [saga]:2011/10/03(月) 02:20:52.56 ID:nZ/H79W+0
ってことで、最後までエロ抜き!甘いの抜き!!で終わりましたね。



最後の展開は、読んでくださっていた皆さんの期待を裏切るような展開だと思います。
でも、最後はこんな感じって言うのは、実際のところは最初から決めていたのでどうしようもなかったのですが……。
結局のところ、スレタイ通り『キャーリサ』スレとなりましたってわけですね。

矛盾抜きで、もし原作内でヴェントとキャーリサ、そして上条が暮らすことになったらこういう物語になるだろうなぁって思って書いてたので、
きっと皆さまも成り行きを合わせる際の無駄な(?)物語にはイライラしたと思います。
実際に、『キャーリサは?』的なレスがありましたからなあ……。


途中、つまらないという意見も言われましたが、これもまた参考になりました。
もちろん、原動力はレスをくださった皆さんのおかげですが……。

続スレはまだわからないです。でも立てるとしたら今度は僕待望の『イチャラブ』にしたいなぁ。

それでは完結した余韻を楽しみながら本日は寝ます。

読んでくださって、本当にありがとうございました!!


HTML化は明日頼んでおきますのでご安心を!


それでは!!
969 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/10/03(月) 02:28:22.77 ID:yHIjSxlF0
>>1 
乙でしたー
タイトルにもあるしやっぱりキャーリサ様だったんですね
ヴェントも好きだからどっちになるかドキドキでした
970 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/10/03(月) 02:42:24.41 ID:OwBjuBcPo
乙乙!ゆっくり休んでくれい
終わるのは寂しいな、また何かあったらスレ立てして2828させてくれ
971 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/03(月) 05:29:49.74 ID:+0q7xnGIO
乙なんだよ

面白かったぜ?
次はニヤニヤがみたいぜ?
972 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/03(月) 05:31:58.47 ID:+0q7xnGIO
乙なんだよ

面白かったぜ?
次はニヤニヤがみたいぜ?
973 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/10/03(月) 07:36:41.35 ID:8IkI6m1AO
>>1有り難うそして有り難う!!

次スレはイチャイチャとか魔術サイドや科学サイドのドタバタが見たいな!
974 :VIPに変わりましてNIPPERがお送りします :2011/10/03(月) 12:07:46.94 ID:I6gwMKxAO
>>1
975 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [sage]:2011/10/03(月) 15:50:11.07 ID:HB9VGQGy0
>>1乙!超乙!!
終わるの寂しいな、いつでもいいから是非とも次スレ見たい
976 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/03(月) 18:58:14.79 ID:N878XOZJ0
>>1乙!!!
977 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/10/04(火) 23:11:00.20 ID:uFlUm1CAO
http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/1317732063/l20
ここが次スレでいいのかな
978 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/05(水) 14:47:13.39 ID:sdMpZIcIO
キャーリサ「明日も、大好きな彼と」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1317732063/
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