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キョン「ヒーロー……か、」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、名無しに代わりましてVIPがお送りします<岐阜> [sage]:2011/08/26(金) 21:40:40.02 ID:7emrw/fAO

――サンタクロースをいつまで信じていたかなんてことはなんの他愛のない話なのだが、賢しい俺は冬だけに働く赤服ジジィの存在など信じてはいなかった。

だが、日曜日の朝に放送しているような戦隊モノや仮面なんちゃらの存在が居ないとわかったのはそれからかなり後の話だった、

この世には世界征服を目論む悪の組織があって。それを阻止するための「ヒーロー」が居て……なんて甘い幻想を信じて止まなかったのだ。いや、本当は気づいていたのかも知れない、ただ信じたくなかったのだ。そんなありきたりの、「普通」の世界を……
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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2 :以下、名無しに代わりましてVIPがお送りします [sage]:2011/08/26(金) 21:50:14.79 ID:7emrw/fAO

……そんなことを考えながら、俺は今日から通うことになる高校の坂道を登っていた
キョン「これから毎日この坂道を登るのか…鬱だ…」


キョン「しかしまぁ、入っちまったモンは仕方ねぇよなぁ…まあ、いい運動にはなりそうだが……はぁ…」


なんてことをブツブツ言っているうちに、彼は県立北高校、通称「北高」の門をくぐっていった。
3 :以下、名無(ry [sage]:2011/08/26(金) 21:58:30.86 ID:7emrw/fAO

その後は、テンプレートでありきたりな入学式が終わり、これから毎日顔を合わすであろう1年5組のクラスメイトに自己紹介する時間になった。


まあ、こうなることはわかっていたのだが、わかっていてもいざ自分の番が回ってくると緊張するもんだよな。

キョン「○○中学校出身の―――です。これから1年、宜しく、お願いしまーす」

キョン「(ふぅ、なんとか噛まずに言えたぜ…次の奴はどんな奴なんだろうか?)」

ふりかえると、エライ美人がそこに居た。
4 :以下、(ry [sage]:2011/08/26(金) 22:06:04.81 ID:7emrw/fAO

「東中出身、涼宮ハルヒ。ただの人(ry…………以上。」




……………ここ笑うとこ?

好青年そうな担任も、ずいぶんと困惑していた。だが、「つ、次の人。」と言い、クラス視線は涼宮の後ろの席の奴に写ったようだ。

「谷口です。――――」


可哀想に、彼の印象は前の席の女のお陰で薄いものになってしまったようだ
5 :以下(ry [sage]:2011/08/26(金) 22:16:41.12 ID:7emrw/fAO

こうしてある意味、俺が一生忘れることができないような自己紹介が終わり、休み時間となった。




俺は、後ろの席に居る「涼宮」とか言う女に興味を持ってしまった、美人だったということもかなり手伝ってはいたが。


俺は後ろに振り返り…「なあ、さっきのアレ…どこまで本気だったんだ?」と、話しかけてしまった。


すると涼宮は「なに、あんた宇宙人なの?」と聞いてきた。「いや、未来人でも超能力者でも異世界人でも無いが」と答えると、涼宮はえらく不機嫌な顔で「だったら話しかけないでくれる、時間の無駄だから」

俺は面食らってしまった、するとまわりのやつからニヤニヤとした視線を俺は感じた、あとに分かったことだが、、そいつらは全員東中出身だった。
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/08/26(金) 23:30:00.88 ID:w9mtkV+AO
ニチアサと聞いて
7 :以下(ry [sage]:2011/08/27(土) 16:43:56.07 ID:QCGFoc3AO

まあ、そんなぶっ飛んだ自己紹介をかました涼宮は、校内で変人と称されるようになったのは言うまでもない。

涼宮の変人っぷりは、

昼休みに教室に居ない
全ての部活に仮入部する
髪型が毎日変わる…などなど


まあ、挙げるとキリがないのだ。



だが、この時期はまだ涼宮も比較的おとなしい時期であり、俺とも無縁の話ばかりだった。




そしてゴールデンウィークが終わり、久々の坂道を登り教室に着くと、涼宮はもう席についていた
8 :以下(ry [sage]:2011/08/28(日) 04:55:48.72 ID:hmQhlygAO

キョン「結び目が3つ…今日は水曜か」


――昼休み

早々に弁当を食べてしまい、なにしよっかなー…と思っていると、珍しく涼宮が後ろの席で突っ伏していた。




すると、俺は無意識の内に涼宮にまた話しかけてしまった。いや、ホント無意識だって


キョン「髪型を毎日変えてるのは宇宙人対策か?」


ハルヒ「! いつ気付いたの?」


キョン「割と最近かな?」


ハルヒ「……わたしね曜日によって持つイメージっていろいろあると思うんだけど、月曜は1、火曜は2って順番に増えていくと思うの。、曜日を色であらわすとしたら(ry」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/08/28(日) 06:40:54.38 ID:B0RyZ3NNo
せめて原作から話が変わるとこまでは一気に書いて欲しいです…と。
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/08/29(月) 16:12:43.65 ID:4snHLOCAO
ここで切られても困ります、と
11 :以下(ry [sage]:2011/08/29(月) 21:02:28.74 ID:aROn32tAO

谷口「おいキョン! お前どんな魔法使ったんだ!? あいつが誰かと会話が成立してるとこなんて見たことないぞ!」

キョン「別に普通だけどな…」


谷口「別にって…驚天動地だ」


朝倉「私も聞きたいな」

キ・谷「!?」


朝倉「私がどれだけ話しかけても殆ど聞いてくれないのに、何かコツでもあるの?」
キョン「……わからん」


朝倉「でもよかった、涼宮さんこのままじゃクラスで孤立しちゃうしね。会話できる友達ができて。…あ、そうだ、今度から涼宮さんに用があるときはあなたに伝えてもらおうかしら」


キョン「…ちょっとまて、俺はあいつのスポークスマンじゃないぞ。」


朝倉「お願い」


―――そんな表情で頼みやがって…断りづらいじゃねぇか……それが狙いなんだろうが。


キョン「だけど…「キーンコーンカーンコン」



俺の言い訳空しくチャイムにかきけされてしまい…授業がはじまってしまった。
12 :以下(ry [sage]:2011/08/29(月) 21:17:08.72 ID:aROn32tAO

さっきの谷口達とのやり取りでわかるように、俺は涼宮と昼休みなどにポツリポツリと雑談をするようになった。内容は「全ての部活に仮入部したって本当か?」とか「告白してきた男全員フッたって本当か?」などと、どちらかが質問をし続けるだけで雑談と呼べるのかは分からないやりとりなのだが(質問をしているのは全部俺だ、あいつが自分から話題を降るようなことは皆無だ。)



そして、フラグが立ったのだ。

まさしくフラグであろう。俺が幸福になるわけでもないフラグがな。

それは先ほど書いた「全ての部活に仮入部したって本当か?」の雑談?の時のやり取りだった。



話を聞いていると、こいつは「変」なクラブを探していたらしい。


宇宙人がいて、未来人がいて、超能力者、異世界人がいるような…もしくはそれに準ずる不思議な現象の起きるクラブを。









あるわけねぇだろ、そんなもん。


そんなもんがこんなどこにでもある県立高校にな、

いや。そんなもんがあるような高校はないだろう。……世界の物理法則はそこまで狂っちゃいないだろう、多分…




まあ、そんなことを俺は涼宮に対し諭すように話したのだが…「うるさい」



この一言にかきけされたよ、やれやれ
13 :以下(ry [sage]:2011/08/29(月) 21:33:31.32 ID:aROn32tAO

そしてその後の五時間目の授業中

俺は……ゆっくり船を漕いでいた。そして心地よいまどろみに落ちようとした刹那…


ガン!!




俺は凄まじい力で後ろに引っ張られ、机の角に頭を打った。凄く痛い。

キョン「(なに冷静にかたってんだ俺…)っイテテ…何しやがる!!」

涼宮「気が付いた!」

キョン「何に」

涼宮「なんて簡単なことに気づかなかったんだろう…作ればいいのよ!」

キョン「何を」


涼宮「部活よ!」
14 :以下() [sage]:2011/08/29(月) 23:01:26.99 ID:aROn32tAO

キョン「……わかった。お前が大発見をしたのは…」

キョン「だがな?今は授業中だ。」


教師とて驚くであろう…いつもしかめっ面で不機嫌そうな女子生徒が、満面の笑みで突然大声をだしたらな。アホの谷口の言葉を借りるなら「驚天動地」だろう。


ま、驚くのを通り越して泣きそうなんだけどな…


先生、授業を。
ジェスチャーで表した。



先生は「え、え〜っと…30?いや32ページだっけオロオロ」







何事もなかったかのように…

とは、いかなかったようだ







―――うわっうわっ、ちょっと!…



今、俺は旧館の階段の踊り場にいる。

目の前には涼宮がいる。



胸ぐらを掴んで。






胸ぐらを掴まれていなかったら凄く幸せなイベントなんだろうな。今の状況を第三者が見たらカツアゲの現場に見えること請け合い無しだな。




涼宮「協力しなさい」



キョン「…は?」
15 :以下 [sage]:2011/08/29(月) 23:07:59.35 ID:aROn32tAO

涼宮「聞こえなかったわけ?協力しろって言ってんの」


キョン「…何に」

涼宮「さっき言ったじゃない…部活よ、部活!」



キョン「何で俺「わたしは部室と人員を確保するからあんたは申請の書類を集めなさい!じゃ!」



俺の言い訳ターンが回ることなく涼宮は弾丸のようにすっ飛んでいきやがった。……たまには喋らせろよ…言い訳を…
16 : [sage]:2011/08/29(月) 23:19:27.19 ID:aROn32tAO


何ていいながらも書類を粗方集めてしまった自分が憎い。すれ違い間に「サボったら死刑だから!」……この一言だけでシカト、という選択肢は消えてしまった。



まだ死にたくねぇし。





粗方、というのは涼宮しか分からないところがあるからだ。(申請の方法は生徒手帳に書いてあった)部活の名称、活動内容、顧問、活動場所などは俺は知らない。したがって提出なんてできない。



そのことを涼宮に伝えようとしたら……ネクタイを掴まれて引きずられた。その気になれば離させることも可能だったがそれでネクタイが「ビリッ」みたいな事態は避けたい…多少息苦しいが引き摺られるか、しゃあなしだな。





そして、ついた場所は。
旧館の部室棟だった涼宮はズンズン歩いていき、「文芸部室」と札のある部屋へ入っていった。
17 : [sage]:2011/08/29(月) 23:34:55.70 ID:aROn32tAO

涼宮「ここが我々の部室よ!」

高らかに話す涼宮。


キョン「おいまて、ここは文芸部じゃないのか?っておまえ!人が居るじゃねぇか、文芸部員なんじゃないのか!?」


涼宮「あの子?ああ、なんか部室貸して!って言ったら…「どうぞ」って。」


長門「…………。」


長門「…長門有希。」


キョン「えーっと…長門で良いのか、長門さんとやら」


長門「…………。」


キョン「この涼宮って女はこの部室をなにやなんやらわからん部の部室にするらしいぞ」


長門「…かまわない。」

キョン「本当にいいのか?」

長門「いい」

キョン「いつか追い出されるかもしれないぞ?」


長門「どうぞ」



駄目だ、分からない。

涼宮「とーにーかーく!!この部室は我々のアジトよ」

キョン心の声「アジト……。かっこいいな」


え〜、オホン! それで話を進めるが…涼宮に俺は質問した

「結局、この部活は何が目的なんだ。っていうか名前は?」


涼宮「フンッ!そんなのとっくに決まってるわ!」



涼宮「えーーゴホン!」





涼宮「「SOS団!!!」」








キョン心の声「カ、カッケェェェェェェ!」
18 : [sage]:2011/08/31(水) 00:16:58.02 ID:Mf3Ts6gAO

キョン心の声「しまった!つい本音がっ!」

キョン心の声「落ち着け〜、落ち着け俺!」

キョン「……全世界が一瞬止まったぞ…なんだ、そのSOS団って」


涼宮「S…世界を

涼宮「O…大いに盛り上げる

涼宮「S…涼宮ハルヒ、つまり私の団!



略してSOS団!!!




涼宮「どう?良いでしょ! 活動内容は宇宙人、未来(ryと遊ぶことだから! 私は他の部員を捕まえにいくから。キョン、あんたは生徒会でも何でもいいけど書類を提出しなさい! じゃ!」


キョン「……やれやれ」
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/27(火) 23:48:38.91 ID:n4ZLZKt40
でっていう
20 : :2011/10/02(日) 19:56:38.87 ID:MU4l1nTk0
 
弾丸のように消えていったハルヒ。生徒会になんだ?まあいい。とにかく申請…

長門「……これ、貸すから」

キョン「へ?」

思わずマヌケな声を出してしまった。


幽霊みたいな奴だ…。

キョン「ちょっ…待てって」

俺が喋った頃にはもう長門の存在は無かったさ。幽霊みたいな奴だな。
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