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デンチュラ「お前の愛液を吸い尽くしてやろうか?」 -
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1 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 00:47:28.89 ID:DvgHqTY40
ポケモンのSSです
舞台はポケダンのような認識で構いません
SS書きは3度目、スレ立ては実質2度目になります
拙い文章ですが暖かい目で見ていただければ幸いです…
前スレ:遊戯「安価でデュエルするぜ!」
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1309/13090/1309072320.html
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713353246/
木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1713351945/
いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713279251/
【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713277692/
こんな恋愛がしたい 安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713183168/
【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/
アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713089503/
エルヴィン「ボーナスを支給する!」 @ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713062467/
2 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 00:49:36.51 ID:DvgHqTY40
サーナイト「・・・ん?ここは・・・」
いつの間にかサーナイトは眠ってしまっていた
だが眠っていた方がよかったかもしれなかった・・・
そこは糸、いと、イト・・・どう見回しても糸だらけの・・・
クモの巣だったのである・・・
デンチュラ「ゲヒャヒャヒャヒャ!!!運の``ツキ``だったなぁ・・・ここは俺の巣だぜ!ヒャーハッハッハッハー!!!」
サーナイトはクモの巣に囚われていたのである・・・
サーナイト「!・・・あなたが私をこんな風にしたのね!許さない!はやくこのクモの巣から開放しなさい!!」
デンチュラ「んん〜?残念だがそう言われて開放したデンチュラは古今東西どこにもいなぁいッ!それに私もこれを好きでやってるわけじゃないんでね・・・」
サーナイト「どういうこと・・・?」
デンチュラ「俺は・・・俺たちは本来ポケモンを喰って生活しているんでな・・・」
サーナイト「・・・っつ、つまり私を・・・」
デンチュラ「おっと、言い方が悪かったなぁ!安心しろ!俺はポケモンの体液``だけ``を吸って生きてるデンチュラだからなぁ!」
サーナイト「・・・!」
デンチュラ「だから・・・お前の愛液を吸わせていただくぜぇ・・・ヒャヒャヒャヒャー!!!」
3 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 00:50:21.11 ID:DvgHqTY40
サーナイト「だ・・・だったら私の血とか・・・その・・・尿・・・とか他にもあるでしょ・・・」ドキドキ
デンチュラ「ほう・・・だがな、血なんか吸ったらそのポケモンはいつか死んじまうだろう?それに尿なんてな、やっぱりお漏らしさせて飲んだ方が最高だろう?ヒャヒャヒャ・・・それに・・・」
デンチュラ「レイプしまくって泣きじゃくった涙ってのは俺の大好物だからな、ヒャヒャヒャヒャー!!!」
サーナイト「く・・・こ、この変態!外道!」
デンチュラ「ふむ・・・無駄だぜそいつぁ。なにせ何百回何千回聞いてきたからな、その台詞はよ・・・」
サーナイト「うっ・・・」ポロポロ
デンチュラ「おいおい!何勝手に涙流してんだよ!涙がやっぱり最高なんだよ!飲ませろタコが!」
サーナイト「嫌です!」
デンチュラ「じゃあオナニーしろよ」
サーナイト「嫌!さ・・・最低です!あなたなんてっ・・・!」
デンチュラ「ふぅん・・・いい気分はしないが・・・これを使わざるを得ないようだな・・・折角調べてくれたんだしな・・・」
サーナイト「・・・?」
4 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 00:51:21.45 ID:DvgHqTY40
デンチュラ「こいつは俺の友人のゲンガーに念写してもらった『お前の丁度1ヶ月前泊まったホテルの写真』だ・・・」ピラッ
サーナイト「あっ・・・!!」
デンチュラ「結婚式の1週間前になんでランクルスと一緒にこのラブホテルなんかに入ってるのかなぁ!ヒャッヒャッヒャッ・・・」
サーナイト「・・・」
デンチュラ「いくらランクルスがペリップ運送代表取締役だからって、お小遣い欲しさにまさか股なんて開いてるわけないよなぁ・・・その胸についてる小さな壺を見せたわけじゃないよなぁ・・・」
サーナイト「うっ・・・」
デンチュラ「お前さんの夫はエルレイドなんだってなぁ・・・これ知ったら、多分お前さんバツイチになっちまうぜぇ・・・」
サーナイト「!・・・。・・・どうしたら、・・・」
デンチュラ「んん?聞こえねぇなぁ!コロトックの演奏会だっけなぁ今日!」
サーナイト「どうしたら・・・それをばらさないでくれますか・・・?」
デンチュラ「ハッ!物分りのいいポケモンは嫌いじゃないぜぇ!・・・とりあえず、その股ァ開きな・・・」
サーナイト「ううっ・・・」スッ
デンチュラ「ふぅむ・・・綺麗なピンク色だねぇ・・・」
サーナイト「・・・」グスン
デンチュラ「多分エルレイドとランクルス以外には入れてないんだろうな、これ・・・ヒヒヒ・・・」
5 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 00:52:11.53 ID:DvgHqTY40
サーナイト「入れるなら・・・早く入れればいいじゃないですか!!」
デンチュラ「入れるぅ?バカ言え、俺は体液欲しさにお前をこんな格好にしてんだ。お望みの挿入とやらはなくてもいいんでな・・・それとも挿れるかい?」
サーナイト「いえ・・・」
デンチュラ「そうだな、・・・まずはその厄介なPPを削らせてもらおう・・・うらみ!!」ジュワ
サーナイト「・・・うらみって覚えるんですか・・・?」
デンチュラ「ああ、こいつはゲンガーに教わった奴でな。普通の奴はおぼえねぇ。だが俺だからこそ覚えられたんだ」ドーン
デンチュラ「さぁてすべてのPPを削らせて貰ったところで、今度は体を敏感にしてやろう・・・どくづきっ!!」
サーナイト「いっ・・・っ・・・」ズガッ
デンチュラ「安心しろ、そいつはダメージを与えたり毒にしたりするために構成したどくづきじゃねぇ・・・お前さんの中に眠っている性欲を呼び覚ます効果がある媚薬なんでな・・・」
サーナイト「っ・・・あ・・・ぁ・・・」サーナイトは体全体を震わせた。
サーナイト(体が・・・言う事を利かない・・・熱い・・・体が・・・)
サーナイト「あ・・・う・・・」ハァハァ
デンチュラ「ヒャッヒャッヒャ・・・まあ生殺しの状態だろうな・・・気長に効いてくるのを待つか・・・」
6 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 00:53:03.26 ID:DvgHqTY40
(〜30分後〜)
サーナイト「んっ・・・はぁ・・・ぁ・・・///」ポタポタ
デンチュラ「効いてきたなぁ・・・そろそろ頃合ってとこだな・・・」
サーナイト「早く・・・ここから・・・開放しなさい・・・」ハァハァ
デンチュラ「ダ〜メ。おや、アソコにあまごいでもしたのかねぇ・・・濡れまくりじゃないか・・・」
サーナイト「見ない・・・でぇ!・・・ぁっ・・・」ジュルッ デンチュラは彼女の溢れ出る愛液を吸い始めた
デンチュラ「血もうまいが・・・この愛液や涙に比べるとまだまだだねぇ・・・」
デンチュラ「さて味わった事だし、開放するか・・・」
サーナイト「!!」
デンチュラは手だけクモの巣から開放した
まだサーナイトの足はクモの巣に囚われたままである
サーナイトは必死に足にまとわりつく糸を取ろうとするが、媚薬で腕がなかなか言う事を利かず震えて思うように取れない
そこにデンチュラは追い討ちをかける。
デンチュラ「手がなかなか動かないようだねぇ・・・媚薬のせいでなぁ・・・」
サーナイト「あ、あなたが・・・///っっ・・・あなたがこんなにしたから・・・」
デンチュラ「ふぅん・・・ならその性欲を発散したら取れるんだろうねぇ・・・」
サーナイト「・・・また・・・わn、罠にかけr」
デンチュラ「おおっと、そうだな・・・そう思われちゃ心外だなぁ!そこでだ、1時間猶予をやる。その間にお前はこの写真を奪う以外のことは何をしてもかまわない。好きにするんだな・・・」ピラピラ
7 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 00:53:56.43 ID:DvgHqTY40
サーナイト「本当・・・の・・・ハァ・・・事でしょうね・・・//」
デンチュラ「ああ、逃げ出すもここで性欲を発散させるもよし、だ。」
サーナイト「誰が性欲・・・なんか・・・にぃっ・・・///」
サーナイトはそう言って足の糸を外し始めた
だがこれが罠だった事を彼女は知る由もなかった・・・
あのどくづきは性欲を呼び覚ます力がある
だがしかし効果は``2層式``になっており・・・30分目のピークと75分目のピークがあったりするわけで・・・
(〜さらに15分後〜)
サーナイト「ぁ・・・ひぁ・・・は・・・ひ・・・///」
彼女は自分の体が全く言う事を利かない事に今更になって気づいていた
デンチュラ「楽しそうだねぇ・・・」
サーナイト「うるらい!!・・・あ・・・ぁ・・・っ////」ハァハァ
彼女は夢中になってオナニーを始めていた
性欲とは貪欲なもので、ドンドン底に引きずりこまれていく恐ろしさがある・・・
彼女は既にその``アリジゴク``にはまったも同然であった
サーナイト「あなた・・・なんか・・・技があったら・・・簡単に・・・ねんりきで・・・くぅっ・・・//////」クチャクチャ
デンチュラ「ん〜いい眺めだねぇ・・・」
サーナイト「はぁ・・・んっ・・・///」
そして、時は流れる
8 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 00:55:23.23 ID:DvgHqTY40
サーナイト「ん・・・ふぅ・・・」
デンチュラ「時間切れだ。1時間経ったぞ」ガシッ
サーナイト「!?待って!まだ」
デンチュラ「イってないって?じゃあ逝かせてやるよ!!!」ペロ
サーナイト「あぅっ!///」
デンチュラは糸を出すと彼女の体に巻きつけ動けなくさせてしまった
サーナイト「この・・・・卑怯者っ・・・///」
デンチュラ「どこがだぁ?1時間は経ったしなぁ・・・それに、そいつの手でイかされてるお前さんはどうなんだい?」
サーナイト「あっ・・・やめ・・・これ以上はっ・・・///」グチュグチュ
デンチュラ「ホイ」デンチュラは彼女から手を離した
サーナイト「は・・・ぁ・・・」ピトンピトン
デンチュラ「ここが凄い切なそうだなぁ・・・こういう時ってどうするのかねぇ・・・」
サーナイト「ぅぅっ・・・///////」
彼女は少し逡巡したあげく、
サーナイト「触ってください・・・お願いします・・・もう・・・我慢の限界ですっ・・・//////」
イかされることを選んだ。
9 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 00:56:15.30 ID:DvgHqTY40
デンチュラ「いい子だ。ご褒美に吸い尽くしてやるからなっ」ジュルジュル
サーナイト「ひっ・・・ぁっ・・・」
ある程度彼女の愛液を吸い、そしてデンチュラは腕を彼女のアソコに入れ、かき回しはじめた
媚薬のせいでイきやすくなった状態でのフィストファックはかなりの効果を発揮していた
サーナイト「あんっ・・・ぁ・・・///////」
デンチュラ「いい濡れ場だ!初レイプたぁ感動的だなぁ!ヒャッヒャッヒャ!・・・だが、無意味だっ」
デンチュラはおもむろに彼女の弱点を探り上げるとすぐさま弄りはじめた
サーナイト「は・・・ヒ・・・休ませて・・・あ・・・」
デンチュラ「やめねぇよ!こんなおいしいものが飲めるんだからなぁぁっ!!!!」ジュルルル
サーナイト「あっ・・・///あっ・・・///だ、」
サーナイト「駄目ええええええええええええ」ピュピュピュ ガクッ
デンチュラ「おっと、もうかい。」ペロペロ
デンチュラは一通り舐め終わると彼女を抱えた
デンチュラ「ふむ、気絶か。なかなか美味だったぜ・・・っと聞いてないか。まあいいやこの写真は処分しておくから安心しな」
・・・と気絶したサーナイトに向かって話しかけるのだった・・・。
10 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 00:59:52.17 ID:DvgHqTY40
俺はデンチュラである。
ポケモンの体液・・・とりわけ愛液を好んで奪うハンターだ。
何故私はポケモンを食うのをやめ体液を吸うようになったのか・・・
それは俺の葛藤の歴史であった。
私は子供の頃、初めてポケモンの肉を``喰った``。
幼いメリープの肉だったようだ。だが私は``他人の体を喰って生きる自分``が最も下劣にして最低なポケモンだと考えていた。
他人の生きる道を閉ざし、下劣な自分の生命にしてしまう。そんな生き方が嫌であった。
些か私は異端児である事は分かっている。
本当は人間の作る``電気``を喰って生活しなければならなかった、他のポケモンに取り付いて静電気を奪って生きていくべきだった。
だが私の―私を産んだが殆ど私に教育を施さなかった―親は「将来はポケモンを喰って生活しなければならない。なら今からはじめた方がいいだろう。」といい
他のバチュルが電気を食べているところ私はアリアドスや他のデンチュラと一緒にただただ黙々と私にポケモンを喰わせて生活していた。
親はすぐに死んだ。なんでもさみしがりアーケオスのストーンエッジに果敢にも挑んでいった勇敢な最後であったらしい。
だが私は私の最も憎む``他人の体を喰って生きる自分``にした親が憎かった。焼き場でも葬式場でも泣いてやらなかった。
親が死んだ後、電気を食べてみたが私は満足できなかった。もはや体がポケモンの味を覚えてしまっているからであった。
親が死んで食生活を改善しようと考えた私は「ポケモンを死なせずにポケモンの一部を食べて生活する」事を第一とした。
まず初めにポケモンの皮膚・・・ぼろぼろになって新陳代謝ではがれた皮膚を喰っていこうとした
だがいくら皮膚を食べても体は慣れなかった
それに・・・はっきり言って不味いのである
11 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 01:00:45.63 ID:DvgHqTY40
次に毛や爪。しかし皮膚の二の舞であった
そして私は迷った挙句、「もしかしたら乳を吸って生きたらいいのではないか」というトンでもない結論に至った
乳は毛や皮膚などに比べて腹持ちがいい
それに何より・・・うまいのだ
その後私は乳を吸って生きてた
冒頭のようにクモの巣に待ち構えながら山の如く構えて。
私はある時淫乱なペルシアンに出会い「愛液舐めてみる?」と聞かれた
チャレンジ精神の私は無論舐めてみた
・・・!!!!!!!!!!!!!!!!!!!これは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私は全身に電流が走ったように感じた・・・(というより私は電気を常に体に流しているようなものだが)
私は夢中でペルシアンのアソコを舐めまくった・・・気がつくとイきまくったペルシアンがそこに半ば痙攣した状態で転がっていた
乳の・・・乳よりもうまかった。想像以上であった。エクセレントにしてアメイジィングであった。
私はそれからポケモンの愛液を狩るポケモンになったのである・・・
諸君には疑問であるだろう・・・何故不定形の物を食べて生きていけるのか・・・
我々は電気を元々食うポケモンだった。だから不定形の物でも腹持ちがいいので生きていられるのである。
こうしてハンティングが始まった。
狙うはポケモンの膣分泌液。
弱酸性のマン汁。
このハンティングはある意味Win-Winの関係を生み出す事さえ可能なのだ。
12 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 01:01:55.11 ID:DvgHqTY40
ポケモン狩りと称しポケモンを食べずただただ返す私のやり方には当然批判はつき物だった
私の故郷、デンチュラの里では特に問題視された
だが私は『別にポケモンを食べているわけだからいいのであろう。』という半ば強引な論理で『1ヶ月に1匹生贄のポケモンを里に送る事』を約束とし、なんとか里からの勘当は免れた。
だが一時問題になった騒動であって・・・私は里の皆から良いように見られていない事に気づいた
食生活をやめるのは簡単である。だがしかし許してしまったら``私自身``が許さないのである。
私は里からの離別を決意し、『1ヶ月に1匹ポケモンを里に送る事』を守りながらはぐれ者の小さなギルド『筆毛』を立ち上げたのだった
・・・まあ、一匹を除いて里の皆は私を良いように思っていなかったと私は考える。
さて、追想が終わったところでもう1匹くらい喰っておくか・・・
と私はドッカと構えた
だがしかし連日の疲れからかうつらうつらといつの間にか眠ってしまっていた
デンチュラ「・・・!ハッ!」気がつくともう夕暮れ時である
獲物は・・・。・・・!一匹いる!!
デンチュラはいつもの如く息を吸い、例のテンプレを迫真の演技で口にした
13 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 01:02:42.87 ID:DvgHqTY40
デンチュラ「ゲヒャヒャヒャヒャ!!!運の``ツキ``だったなぁ・・・ここは俺の巣だぜ!ヒャーハッハッハッハー!!!」
イーブイ「あっ、ハロー」
・・・
・・・・・・
・・・・・・て・・・
ハローて・・・ハローてなんやねん!!・・・メリケンかお前は!!
いや落ち着け俺、素数を数えろ1、2、9、ダー!!!・・・よし落ち着いた。
ハローてwwハローってwwwこれはツッコミ待ちなのか?そうなのか?
いやちょっと待て、これは俗に言う『ハロー警報』じゃないか?そうだ!!それに決まってる!!おのれTV局め!!許せん!!
いたいけなポケモンに『ハロー』としか言わせられなくするTV局直伝の私罰である刑法。別名ハロー警報!!!PHKの陰謀である!!!
このイーブイは好きで言ってるわけじゃない。そうだ!それだ!じゃなきゃこんないたいけなイーブイがハローなんていう訳がn
イーブイ「もしもーし、おーい!」
デンチュラ「ハッ!」私は我に帰った
イーブイ「これ外してよー」
どうやら私は暫くハロー警報だとばかり勘違いしていたが、彼女は正常であったようだ
いや、今さっきの混乱は私の方が異常だったと思える
デンチュラ(落ち着け・・・俺・・・)「ゲヒャヒャヒャ!外さないねぇ!愛液をたっぷり搾り取ってお前には俺の養分にでもなってもらおうか!」
イーブイ「えっ・・・。・・・いいよ?」彼女は落ちついて、一語一語はっきりと呟いた。
デンチュラ「えっ」
私は思わずイーブイの顔を覗き込んだ。正気なのだろうか?・・・熱はなさそうである。
14 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 01:03:48.71 ID:DvgHqTY40
デンチュラ「・・・・・・今なんと言ったか聞こえなかったなぁ!!ゲヒャヒャ!!!」
イーブイ「別に・・・いいよ・・・あなたの好きにしていいよ・・・」
デンチュラ「・・・」
イーブイ「私なんて・・・もうどうでもいいから・・・ね・・・」
デンチュラ「・・・」
イーブイ「・・・」
デンチュラ「帰る」
イーブイ「えっ」
デンチュラ「俺はお前の涙も食べたかった・・・だがこんなに素直で悲しそうな目は初めてだ」スタスタ
イーブイ「えっ・・・ちょっと待った!犯してもいいよ!ねぇ!ねぇ!」
デンチュラ(こいつはただの淫乱なのだろうか・・・違う。なんだこいつは・・・)
デンチュラ「今日はもう店仕舞いだ。とっととおうちに帰りな・・・」スタスタ
イーブイ「じゃあ糸外してよ!動けないよ!」
そうだった、私は彼女を拘束していたのである
15 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 01:04:39.37 ID:DvgHqTY40
デンチュラ「ああ・・・すまなかったな・・・。・・・じゃねぇよ!!なんで俺が謝ってんだ!!巣にかかったお前の方が悪いんだろう!!とっとと去れ!バーカ!!!」
イーブイ「あー残念・・・せっかく素直になったのに・・・」
デンチュラ「素直ってなんだよこの野郎吐き気がするわ!アホくさ!」(むぅ・・・しかしこいつ、意外と華奢な体つきしてるな)
イーブイ「はいはい、またあしt・・・あ・・・」
デンチュラ「?」
イーブイ「暗くて帰り道わかんない・・・」
デンチュラ「え?いやいや!・・・じゃあ送ってってやんよ!!ヒャーッハッハッハッハー!!感謝しな!!」
イーブイ「親切にしてもらってありがたいんだけどね・・・非常に言いづらいことが・・・」
デンチュラ「あ?早く言えよ、オウ」
イーブイ「イーブイの里の場所知ってるの?」
デンチュラ「・・・ま、まあ大体の位置なら分かってるぜ!だいj」
イーブイ「それに行けたとしてもデンチュラなんて入れてあげると思ってるの?イーブイの里だよ?」
デンチュラ「あ・・・」
そういえば私は思い出した。デンチュラの里はイーブイの里を何度も襲い、向こうも警戒してデンチュラを見たらすぐ警報が鳴り戦闘部隊が出てくることを。
デンチュラ&イーブイ「・・・」この気まずい沈黙はどうすればいいのだろうか・・・
イーブイ「デンチュラっていつもどこで寝てるの?」
デンチュラ「えっ・・・いやギルドだけど・・・」
イーブイ「泊めてってー!」
デンチュラ「結構だ」
イーブイ「ありがとー!」
デンチュラ「今さっきのは拒否だ。」
イーブイ「えー」
デンチュラ(今までこういう少女系も扱ってきたが・・・こいつは・・・)
16 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 01:06:13.31 ID:DvgHqTY40
デンチュラ「・・・で、なんで着いてくるんだ?」
イーブイ「えっ!酷い!こんな寒空の下にポケモンを放っておくなんて!」
デンチュラ(コイツウゼェ)「大丈夫、軽く氷漬けになるだけだ」
イーブイ「この外道!」
デンチュラ「言われ慣れてる。」
イーブイ「えっと・・・じゃあこの鬼畜風地中海ソースたっぷりシェフのオススメタランチュラがっ!」
デンチュラ「ちょっと言ってる意味わかんないッス」
イーブイ「あ!アレでしょ!ギルド!」
デンチュラ「そうそう。入るならさっさと入れ」
イーブイ「ジー」
デンチュラ「なんだ?」
イーブイ「さっきは何度もギルド入り拒否したのに・・・もうなんか吹っ切れたの?」
デンチュラ(!!・・・しまった・・・プクリンのギルドにわざと迷い込ませて任せる作戦が・・・)
イーブイ「その顔は『ここは俺たちのギルドじゃない』って言ってるよね」
デンチュラ「あー・・・もういいや、俺たちのギルドに連れてってやるよ。ったく・・・」
イーブイ「わーい♪」
17 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 01:08:37.17 ID:DvgHqTY40
明日・・・というより今日中にまた投下します。
ではよい夢を。
18 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/08/28(日) 01:22:06.81 ID:jeGLeFIC0
中々いい
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/28(日) 01:30:27.48 ID:bV01fA7SO
想像したてのよりも全然いい
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2011/08/28(日) 01:52:30.73 ID:UTELMmkd0
擬人化だよ・・・な?
21 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 16:58:22.75 ID:DvgHqTY40
>>20
擬人化でもそうでなくても一応物語が成り立つよう努力してますが、一応個人的には擬人化じゃない方向です(
>>1
にも書いてある通り)
あと「写真はこの世界に存在する」という設定です。それでは続きを。
イーブイ「・・・」
そこには小さな小屋が一つひっそりと佇んでいた
小屋の大本は木で出来ているようだった
デンチュラ「な?ギルドに連れて行きたくない理由が分かったろ?」
イーブイ「・・・でも、泊まるとこあるの?ここ・・・」
デンチュラ「大丈夫。地下あるし。ただいまー」ガチャ
22 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 16:59:10.43 ID:DvgHqTY40
イーブイ「うわぁ・・・意外と中広いね・・・」
デンチュラ「このギルド、元はデンチュラの里の町外れにあった里一番の桜の木だったんだ。まあ何が里一番かって言うと美しさがなんだけどな。」
フーディン「おかえr・・・」ガシャン
デンチュラ「おいおい・・・折角のヒロユキのサイン入り限定マグカップだぞ帰宅早々何してくれてんだよ・・・」
フーディン「え?もしかしてお前・・・テイクアウト?こんな小さいイーブイを?お前が?」
デンチュラ「あのなぁ・・・お持ち帰りとかじゃなくて実はこいつ、今日寝る場所がないんだとさ。泊めてやってくれよ」
フーディン「ウルウル」
デンチュラ「?」
フーディン「うおおおおおおお!!!」
デンチュラ「え、ちょおm」
フーディン「俺は今、猛烈に感動しているっ!あのちっちゃな頃から悪ガキで万年反抗期として名を馳せ、私ですら止められなかったデンチュラをこんな小さいイーブイが!更生!!」
デンチュラ「おい今なんつった万年髭将軍コラ」
フーディン「ありがとう!!私のかわりによくやってくれた!!!ありがとう!!!!握手だ!!!!!」ブンブン
イーブイ「え、いや、ちょっと」ブオンブオン
23 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:00:35.55 ID:DvgHqTY40
ガキン
フーディン「何も殴ることないだろ」
デンチュラ「必要性があったと思ったからな。殴らせてもらった。」
イーブイ「フーディンさんてデンチュラと昔から付き合いがあるんですか・・・?」
デンチュラ「何さりげなく俺だけ呼び捨てにしてんだコノヤロウ」
フーディン「ハッハッハ!いやぁこいつとはいつも一緒でな!一種の腐れ縁って奴だ。多分墓場まで一緒だろうよ」
デンチュラ「やなこった」
フーディン「私は元々いろんなポケモンの里で仇討ちを請け負ってきている身でね。まあなんでここにいるかっていうと、私も行く場所がなくてね。」
デンチュラ「勝手にいるだけさ。」
イーブイ「へぇ・・・」 ガチャ
ゲンガー「ただいま。どうだった?例の写真。」
デンチュラ「おかえり。ああ、やっぱり強情な奴にはアレが一番さ」
ゲンガー「アレ・・・?こんな奴ギルドにいたっけ」
イーブイ「あっ・・・お邪魔してます。イーブイです。」
デンチュラ「反応遅いし薄いな。」
ゲンガー「ああ、いやぁなんだ。アレだよアレ。ギルドと名のついてる以上。同業者はいっぱい来るからこんな奴でも不思議じゃないから驚かないんだ」
デンチュラ「同業者じゃねぇよ」
ゲンガー「え?」
イーブイ「今夜泊まらせていただきます」
デンチュラ「俺がこいつを拾ってきた。ああ、だがこいつはお持ち帰りとかじゃなくてだな・・・」
24 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:01:26.39 ID:DvgHqTY40
ゲンガー「へぇ・・・デンチュラがポケモンを拾うなんてな・・・頭が丸くなったもんだな。」窓を閉め、テーブルについたゲンガーは言った。
ゲンガー「こんな日は雪が降るな」
フーディン「な?こんな事いつものデンチュラじゃ絶対しないって。」
デンチュラ「俺いつもそういう風に見られてたんか・・・」
フーディン「まあ悪名高いって一種の褒め言葉だろ?」
デンチュラ「この場合悪名低くなった訳だから名誉でも何でもねぇじゃねーか」
ゲンガー「まあまあそう興奮すんなって・・・」
イーブイ「デンチュラさ、巣にいたときと全然違うね。なんか楽しそう。いつもこんな感じで巣にいればいいのに。」 ニコッ
デンチュラ「勘違いするな、アレは俺の一種の職業スタイルみたいなもんだ。所謂一つのテンプレだ。それに、『大悪党っぽい奴にレイプされちゃう』って獲物のポケモンに印象を与えて屈辱感で涙を流させる。っていう意味合いもあるんだよアレは。」
イーブイ「大悪党っていうか・・・小物臭のする悪党にしか見えなかったけど」
デンチュラ「・・・。・・・マジか?」
ゲンガー「・・・前々から思ってたけどな。」
デンチュラ「あー・・・そうなのか。スタイルを変えるべきか・・・今日は疲れたし俺はもう寝るぞ。」スッ
デンチュラ「お前の部屋はこの下、地下1階のゲンガーとフーディンの間の部屋だ。勝手に寝てな」
イーブイ「あ、言い忘れてた。ここに連れてきてくれてありがとう。デンチュラ。」
デンチュラ「・・・」デンチュラは扉を無言で閉め、地下へと降りていった。
25 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:02:38.48 ID:DvgHqTY40
フーディン「・・・」
イーブイ「なんで、デンチュラはあんなに『ポケモンの体液を吸う』事に執着しているんですか?」
フーディン「ああ・・・それはな・・・」
(〜事情説明中〜)
イーブイ「そんな事が・・・」
フーディン「俺はポケモンは食ったことないが、昔アイツはいつもポケモンを食べる時『殺してやる・・・!』って言ってたな。それだけ、自分に嫌気がさしてたんだろうし、なにより親を憎んでただろうね」
イーブイ「実の親を?」
フーディン「ああ、噂じゃあ親が死んだ時、涙の一つも流さなかったらしい。」そういうと、彼はゲンガーに食器を渡してまた椅子に座り込み、語り始めた。
フーディン「あいつは・・・デンチュラはあの親を憎んでいた時と変わってないと思う。あいつは、いつもそんな事ばかりつぶやいてたし乱暴者だったから昔から友達も殆どいないし、俺だって昔は怖かったさ。でも。」
イーブイ「でも・・・?」
フーディン「あいつと話しているうちに、あいつは意外と寂しがりだってわかった。だから俺は前、『ポケモンをポケモンと考えず肉として認識しながら生きていけば辛くないだろう』って提案したんだ。」
フーディン「でも、あいつは『フーディンには悪いけど、俺はそんなことは出来ない。言うなればそれは毎日自分に嘘をつきながら生活してるようなもんだ。自分にだけは嘘をつくポケモンにはなりたくない』ってな。」
イーブイ「だから・・・なんですね・・・」
フーディン「あいつを・・・このギルドを作った時救えると思ったんだ。でもあいつは孤独のままだ・・・。俺にはもう、何をしていいかわからない・・・」
イーブイ「・・・」
ゲンガー「お前やっぱり不器用だな」
フーディン「言うなよ。」
26 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:04:42.36 ID:DvgHqTY40
イーブイ「・・・デンチュラさんって・・・愛されているんですね!」
ゲンガー「デンチュラが女にもてないのは逆に男にもてるからだからな」
フーディン「俺はホモじゃねーよ」
ゲンガー「おっと、もうこんな時間だ。お前は子供だ。そしてここからは大人の世界。寝た方がいいぜ」
イーブイ「・・・子ども扱いしないでよっ!」ムッ
フーディン「子供だろ。俺が部屋に案内してやるよ。」
イーブイはフーディンに連れられて地下への扉を開いた。
イーブイが連れられた部屋は他より少し小さめだった。
フーディン「狭いが今日はここで我慢してくれ」
イーブイ「ゲンガーの部屋ってどっち?」
フーディン「・・・?この部屋から出て右の部屋だ。」
イーブイ「ありがとう。それともう一つ。このギルドに立ってる噂・・・どこまでが本当なの?」
フーディン「・・・半分誤解だが、残りは言いえて妙だ」
イーブイ「?」
フーディン「このギルドに今寝泊りしているのが俺を含め5人。デンチュラは食事のために仕方なくやっているレイプ魔。ゲンガーは念写で情報を売る情報屋。俺は殺し屋。」
イーブイ「後は・・・」
フーディン「一人は引きこもり。もう一人は・・・デンチュラと同じレイプ魔、だがどっちかって言うと恐喝魔と呼んだほうが差し支えない。レイプする前に金を持ってたらそれを貰って見逃すしな。」
イーブイ「よく捕まらないね・・・」
フーディン「最近ジバコイル警察も警察内で汚職事件があるからな。それに奴らにもし一斉検挙でもされようもんなら俺が全力で潰す。」グワシ
イーブイ「ふーん・・・あと、ここって・・・」
フーディン「おい嬢ちゃん。質問は1度限りだぜ?」
イーブイ「でも、さっき『よく捕まりませんね』って答えてくれたよね」
フーディン「アレは質問じゃない。それじゃあな嬢ちゃん。いい夢をな。」 バタン
フーディンは扉を閉めると足早に自分の部屋に戻っていった
27 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:05:46.35 ID:DvgHqTY40
イーブイ「さてと・・・」彼女は扉に耳を当てフーディンが自分の部屋に戻ったのを聞くとすぐさま右の部屋をノックした。
ゲンガー「フーディンか?」 ガチャ
ゲンガーは入ってきたのがイーブイだと分かると少し驚いた顔をしたが、次の瞬間露骨としかいいようのない嫌な顔に変わった。
ゲンガー「何だお前か」
イーブイ「イーブイだよ!」
ゲンガー「お前で十分だ。俺はこのギルドに入ってる奴とお客以外はお前で通す主義だ。それよりもう寝ろ。こっちだって仕事があるんだから」
イーブイ「じゃあ・・・お客だって言ったら?」
ゲンガー「・・・?正気か?俺の仕事量は高いぞ。」
イーブイ「それでもいいよ。お願い」
ゲンガー「・・・分かった。じゃあイーブイさんよ、今回はどんな依頼なんだ?」
イーブイ「デンチュラの・・・デンチュラの過去を念写して。」
ゲンガー「生憎と過去は高いぞ。で、いつのだ」
イーブイ「デンチュラの・・・デンチュラがこのギルドを立ち上げた時の写真で」
ゲンガー「?何だそんなものか。なら俺だって」
イーブイ「デンチュラの写真が欲しいんだよ」
ゲンガー「分かった」
イーブイ「お願いね。それじゃ、おやすみなさい。」イーブイは足早に立ち去っていった。
ゲンガー「・・・ああ」 バタン
28 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:06:30.31 ID:DvgHqTY40
ゲンガー「・・・」
ゲンガー「行ったか・・・」
ゲンガー「・・・まさか2人ほぼ同時に来るとは思わなかったぞ」
デンチュラ「ごめんな」ベットの下からデンチュラが這い出てきた
ゲンガー「しかもお互いの写真を所望とはな・・・」
デンチュラ「そこは俺もビックリだ」
ゲンガー「で、お前はいつの写真を欲しいんだ?」
デンチュラ「イーブイの・・・里での写真を頼む」
29 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:08:42.30 ID:DvgHqTY40
(〜翌日〜)
デンチュラ「おはよう。」寝ぼけ眼をこすりながらデンチュラは背伸びをした
ゲンガー「おはよう。コーヒーできてるぞ」
デンチュラ「ドククラゲは?」
ゲンガー「まだ寝てるよ」
イーブイ「おはよ・・・」イーブイも入ってきた
デンチュラ「おう、んじゃな・・・」扉を開け放つとデンチュラは自分の席に着いた
イーブイ「うん・・・。・・・?!いやちょっと待って!もう?」
デンチュラ「オウそうだ帰れや」トースト(食べてもデンチュラにとっては栄養とはならないが食べる)を頬張りコーヒー(ギルドに来る商人から買っておいた愛液入り)で流し込む。これがデンチュラのスタイルだった。
イーブイ「・・・まだ、ここに置いてくれないかな?」
デンチュラ「どういうことだ?」
イーブイ「だから・・・ギルドに一員にさせてって事!」
デンチュラ「ふぅん・・・」
イーブイ「ふぅん・・・って・・・私は本気d」
ゲンガー「ここは俺たちの生活の場だ。何にもしないでここに泊まっていいのは1匹で十分だ。さっさと里に帰りな、``ガキんちょ``。」冷たく言い放った言の葉は鋭く尖っていた。
ここに何もしないで残り続ければ、結局は邪魔者になるだけだろう
イーブイは熟考する。
30 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:10:00.46 ID:DvgHqTY40
イーブイ「・・・」結論が出たイーブイはデンチュラに駆け寄った
デンチュラ「ん?」
イーブイ「実は私、イーブイの里で『イーブイの里の秘宝』について独自に捜査してたんだ。どうしても気になって。」
デンチュラ「ふむ、んで?」
イーブイ「その財宝が見つかったら・・・売ってそれを山分けしようと思うんだ。だからここに残らせて。」
デンチュラ「ふぅん・・・」
イーブイ「ね?」
デンチュラ「・・・」
デンチュラは少し考え込んでいるようだった。そして何か思いついたように席を立つとゲンガーに耳打ちして地下に降りていった
イーブイ「・・・?」
ゲンガー「・・・認めるのか。」
デンチュラは戻ってくるとサングラスとマスク(人間がする立体マスクのようなもの)を持ってきた
イーブイ「これって・・・?」イーブイは手に取った。
怪訝そうにイーブイは2つを見比べる。
デンチュラ「これがこのギルドのユニフォームだ。・・・財宝が見つかるまでだからな」
イーブイ「あ、ありが」デンチュラはイーブイからサングラスとマスクを奪うとゲンガーに投げた
デンチュラ「ギルド員認定は副ギルド長ゲンガーの仕事だ。」
イーブイはゲンガーに歩み寄った
ゲンガー「おめでとう。・・・まあ、今まで酷く扱って悪かったな」ちょっと申し訳なさそうにユニフォームを渡す。
イーブイ「・・・いいよ、そんなの。」
デンチュラ「じゃ、俺は仕事があるから。」
31 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:10:48.36 ID:DvgHqTY40
イーブイ「あ、待って。連れてって。」
デンチュラ「ハイハイ・・・え?」
イーブイ「やったぁ!」
デンチュラ「ちょっと待て、何でお前はついて来るんだ。」
イーブイ「だって・・・一人で如何わしいポケモンに襲われたらどうすんの?」
デンチュラ「俺の経験上1度もないぞ」
イーブイ「デンチュラじゃなくて私!もう!」プンスカ
デンチュラ「ああ・・・というかお前は俺らっていう如何わしい集団についてるだろ」
イーブイ「でも・・・じゃあ襲われたらどうすんの?」
デンチュラ「その時は・・・じゃあ俺たちが説得するよ」
イーブイ「じゃあ同行お願い・・・ね?」
デンチュラ「あ、やべ・・・」
フーディン「何やってんだか・・・」
ゲンガー「何やってんだかはお前だよ目玉焼き焦げてるぞ」
フーディン「!!早くそういうこと言えよ!」フーディンは家に駆け込んだ
かくして二人は一緒に捜査を始めた
32 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:11:37.95 ID:DvgHqTY40
デンチュラ「あのー俺の食事は?」
イーブイ「・・・えーっと・・・日が一番上に行った後でどう?」所謂午後である
デンチュラ「あーわーったわーった。で、お宝についてはどういう情報が集まっているんだ?」
イーブイ「今のところ・・・」
1,綺麗なもの? (証言:『見とれた』)
2,困った時に役に立つもの???(証言:『うちの子もあの秘宝でね・・・』)
3,村長と一部のイーブイにしか伝わってないもの(証言:『村長から聞けば?』)
イーブイ「今のところこんな感じね」
デンチュラ「おいおい、全然わかってないじゃないか」
イーブイ「まだこれからだよ・・・調査初めて7回太陽が昇ったくらいだし」所謂1週間である。
デンチュラ「その期間でそれかよ・・・大分大事な秘宝なんだな。」
イーブイ「じゃあ調査始めるよ!」
デンチュラ「おうよ!で、そうやって調査してるんだ?」
イーブイ「え?捜査の基本は聞き込みでしょ?」
デンチュラ「・・・ヒャヒャ!こいつぁおもしれぇ!方法は・・・掲示板に書くとか色々あるだろ!」
シュン
イーブイ「だって・・・今までお兄ちゃんと捜査してた時はそうだったし」
デンチュラ「お兄ちゃん?」
イーブイ「うん。私はは元々貧しいイーブイの家に生まれたんだけど、親がすぐ死んじゃったからブラッキーお兄ちゃんが一緒にいてくれたんだ。でも親の事なんてお兄ちゃんから聞いたくらいだけだけどね」
デンチュラ「・・・」
イーブイ「さっき貧乏だって言ったでしょ?それに、今はそれだけじゃない。お兄ちゃんがいなくなって秘宝は見つけられなかった、だから私はいつかお兄ちゃんに会って宝を見せて安心させてあげようと思うんだ。案外私ドジだし」
デンチュラはよく大人がイーブイの里に行っていたので聞いていた。イーブイの里では『親族に告げず3日いなかったらそのポケモンは死んだとする』制度を。
デンチュラ「・・・まあ俺の巣に引っかかる2足歩行ポケモンなんてデカイ奴かドジしかいねぇよ。」やや辛口で言った。
イーブイ「・・・とにかく行くよ。すみませーん!」デンチュラは他のポケモンに悟られぬよう静かに草むらに逃げた
33 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:14:34.68 ID:DvgHqTY40
ブースター「んあ?なぁに?ブイちゃん」
胸に青いペンダントをしたブースターだ。
イーブイ「あ、ごめんブー太・・・間違えちゃって。例の秘宝のことだけど・・・」
ブースター「・・・アレは綺麗だけどさ、やめといた方がいいよぉー?それに僕の言う事もたまにはk」
イーブイ「あっ・・・うん。分かった。じゃあね。」ソソクサ
ブースター「やめといた方がいいよ〜!」遠くで声が聞こえる。秘宝を先に奪われる事が嫌なのだろうか。
デンチュラ「ブー太なんてひでぇあだ名だな」コソ
イーブイ「だって・・・いっつも寝てばっかりで、ぐうたらだし・・・いくら私が幼馴染みだからって・・・ねぇ・・・」
デンチュラ「・・・何故か今の世の中幼馴染みは選べねぇんだよな。悲しいこったぜ。」
イーブイ「・・・選べたらきっとみんな強くて美しいポケモンの幼馴染みになりたがると思うよ」
デンチュラ「そりゃあそうだ・・・。・・・ところで、そこまで分かってるならなんで村長から聞かないんだ?」
イーブイ「・・・聞きに行っても大抵衛兵に門前払いされるからね・・・」
デンチュラ「ありゃま・・・ま、気落とさず調査しようぜ」
34 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:15:50.16 ID:DvgHqTY40
こうしてイーブイとデンチュラの調査は始まった
―そして時は流れる―
デンチュラ「おい、そろそろ俺の仕事に戻らさせてもらうぞ」スタスタ
イーブイ「わかった。」トコトコ
ガン
イーブイ「痛い・・・なんで殴るの?」
デンチュラ「なんでついて来るんだコノヤロウ」
イーブイ「だって私が襲われたらどうすんの?ギルドのメンバーでしょ?」
それも確かにそうだ。せっかくの仲間をここで失うわけにはいかない。
デンチュラ「・・・まあいいか。静かにしてろよ」
イーブイ「はーい」
デンチュラはドッカと構えた。
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
イーブイ「暇だね」コソ
デンチュラ「いつもこんなだ。来ない時は1日腹空かせたまま帰る」コソ
イーブイ「でも効率悪くない?これだったら・・・」
デンチュラ「静かにしてろ。」ピラピラ
イーブイ「!?それは・・・!」
デンチュラ「昨日ゲンガーにお前が頼んでいた写真だ。見るか?」
イーブイ「うん・・・それ私が依頼したんだけどね」(なんで知ってんだろ・・・)ピラ
デンチュラの写真がそこにあった。
35 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:17:58.17 ID:DvgHqTY40
フーディンとゲンガー、そしてデンチュラが一緒に座っていた。
机に広げるは部屋の間取り図。どうやら部屋のものをどういう風に置くかで話し合ってるようだった。
デンチュラ「俺にはその写真の面白さが理解できないね」
イーブイ「これから一緒にギルドで暮らすんだから一枚くらい持っててもいいでしょ。」
デンチュラ「・・・物好きな奴だ。」
イーブイ「こんな効率の悪い食料の採り方してるデンチュラの方が物好きだと思うけど」
デンチュラ「ギルドに来る商人から買えはするが高いんだよ、ポケモンの体液は。特に愛液とかな。」
イーブイ「お金貯めればいいのに・・・」
デンチュラ「・・・まあいい。もう少し待つか。」
その日は誰も来なかった。
空腹を我慢しながら俺たちは帰路を歩いた。
イーブイ「収穫0だったね」
デンチュラ「あのさ・・・」
イーブイ「ん?」
デンチュラ「もし今後、もし今後だ。もし今後俺が食料取れなかったら・・・お前から愛液貰っていいか・・・?」
イーブイ「?いいけど・・・なんで?いつも奪ってるポケモンならどうでもいいんじゃないの?」
デンチュラ「・・・もうお前はギルドの仲間だ。一時的だとしても、ギルドの仲間として認めてやる。だから何かあったら俺に言え。ギルド長の俺にな。だが俺が困っている時はお前も協力してくれ。つまりそのなんだ・・・非常食って意味じゃなくて・・・」
イーブイ「いいよもうそんなの。ギルドの仲間なんだし。」
久々に俺が「仲間っていいもんだな」と思っていたときだった
シュルルッ
イーブイに何かが巻きついた。
36 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:19:07.41 ID:DvgHqTY40
イーブイ「!?」
???「イー!フィフィー!アー、ファハー!!!とうとう見つけたアル!獲物でアル!おい!そこのデンc・・・え?まさか・・・」
デンチュラ「エレキネット」ビビビビビビ
???「グアアアアアアアオーマイガー」
デンチュラ「何やってんだドククラゲ、俺の仲間に手ぇ出そうとはとうとう裏切りか?あぁ!?ゴルァ!」
ドククラゲ「待ってくれアル!遠くて見えなかったアル!」
デンチュラ「それだってフーディンからイーブイが仲間になったって聞いてるだろう?」
ドククラゲ「聞いてないアル。」
デンチュラ「あの万年髭将軍め・・・言うの忘れてたな・・・!」
イーブイ「あ、どうも。仲間になりましたイーブイです。」
ドククラゲ「アイヨ!私はチュ国から来たドククラゲアルネ!よろしくネ!」ブンブン
強引な握手にやや振り回されるイーブイ。
イーブイ「わわっ」ブンブン
デンチュラ「さっきは迷惑かけたし、変な喋り方だが根はいい奴さ。」
ドククラゲ「変な喋り方じゃないアルネ!普通ネ!」
イーブイ「普通じゃないよ?」
デンチュラ「言ったってこの喋りは無駄だ。こいつはこの喋りが普通だと思ってるんだ。」
ドククラゲ「全く・・・しょうがn・・・あー!思い出したアルネ!おつかい!」
37 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:20:47.12 ID:DvgHqTY40
デンチュラ「俺にか?」
ドククラゲ「『夕飯早く来ないとイーブイの分のピザ無くなるぞ。』だそうです。」
デンチュラ&イーブイ「早く言え!」
二人は大急ぎで家に帰った。
ギルドに戻ったがいいピザの部分は殆どなかった
その日はイーブイのギルド入りを祝してのドンチャン騒ぎだった。
(私もこのギルドに入っていればな・・・)
38 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:21:33.74 ID:DvgHqTY40
1ヶ月ほどが過ぎた。
調査は順調に続いていた。
初めはそこまで効を奏さなかったものの、情報は少しずつ集まるようになっていった
そして2人はその秘宝が里外れの洞窟にあると言う事を知った。
徐々にイーブイは部屋から全く出ない引きこもりのポケモンとも打ち解けていった(結局彼女は引きこもっているポケモンがなんであるかまだ分からないままではあるが)
しかし何故だ、デンチュラは最近息苦しいのである
デンチュラ(病気だな・・・)
ある日、デンチュラは仕事・・・いや、巣での捕獲を休んでギルドに来ていた商人のムウマージと一緒にデンチュラの里へ降りていった
病気であればただじゃおかない。この仕事は危険が伴う。だから万全を期すのだ。
デンチュラ「大丈夫かな、イーブイ」
ムウマージ「大丈夫ですよきっと。」
デンチュラ「そうか・・・」
ムウマージ「じゃあ後でその調査しているところとやらに行きましょう」病院の前に着いた
デンチュラ「ああ、ありがとう。あと、お前の愛液吸っていいか?最近全然メシ喰ってなくて。」
ムウマージ「1滴200万ポケならいいですよ?」
デンチュラ「あーハイハイ分かった分かったやめとくよ・・・じゃあ早速行ってくるぜ」
ムウマージ「じゃあ後で、私この通りで商売してますんで。」
デンチュラは病院に入っていった
39 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:22:45.86 ID:DvgHqTY40
イーブイ「あの・・・すみません。里の秘宝についてなんですが・・・」その頃イーブイは1人で調査を続けていた。
密かにデンチュラが戻ってきた時に宝を見せ、喜ばせようと思っていたのである
調査でかなりの功績は上がっていた。後一歩である。
シャワーズ「ごめんね。あんまり私も知らないんだ」
イーブイ「そうですか・・・失礼しました」イーブイはそそくさと立ち去った
イーブイ(やっぱり今日中には難しいかな・・・)
シャワーズはイーブイの姿を後ろから追いかけた。向こうは気づいていないようだ。
シャワーズは近くにいたサンダースに小さく声をかけた
シャワーズ「見つけたよ・・・イーブイ。」
40 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:24:33.55 ID:DvgHqTY40
(※補足 ムウマージはギルドに来ている商人です)
デンチュラ「何処も異常ないだって?」
医者(無論デンチュラである)「ああ、以上は見られなかった。敢えて言うなら・・・」
デンチュラ「敢えて言うなら?」
医者「君は恋の病とやらを患ってるんじゃないかな?なーんてな・・・ハッハッハ・・・」
デンチュラ「・・・」
医者「・・・図星かい?」
デンチュラ(思い当たるとすれば・・・一つ。)
デンチュラ(イーブイ・・・か・・・?)
彼女の事を考えると最近ぼーっとしてしまう。
言葉に言い表せないのだが、彼女に一定の好意は抱いていた。だがしかし、こういう形でとなるとこれ以上は仕事に支障が・・・
しかし・・・彼女を捨てたくはない・・・。
ゾクッ
鳥肌がたった。一体どうしたと言うのだ。この胸騒ぎは。
デンチュラに何故か―虫の知らせだろうか、いや虫の知らせは特性ではないのではあるが―。妙な気がしてすぐさま「ありがとうございました」といって病院を立ち去った
ムウマージ「デンチュラさん、治療終わったんですか?」
デンチュラ「ああ・・・いやそれどころじゃない。イーブイは今どこら辺に行ってる?」
ムウマージ「東の森で調査するって言ってましたよ?それが何か・・・」
デンチュラ「ありがとう!じゃあな!」ダタッ
ムウマージ「あっ、デンチュラさん?おーい!」 ウィン
医者「君は彼の連れかい?」病院から医師と思われるデンチュラが出てきた
ムウマージ「え?そうですが・・・」
医者「検査の治療費まだ払ってもらってないんだけど・・・払ってくれるんだよね?」
ムウマージ「・・・。・・・デンチュラ・・・後で覚えとくんだね・・・!!」ゴゴゴゴゴゴ
41 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:26:10.02 ID:DvgHqTY40
イーブイ「誰か!誰か助けて!」
サンダース「無駄だ!おらっ!おとなしくしろ!」イーブイを幾度か蹴るとおもむろにさるぐつわを取り出した
ブースター「待て!」
サンダース「!」
ブースター「その・・・イーブイに手を出すな!」
イーブイ「ブー太・・・」
サンダース「うぜぇな」
シャワーズ「始末する?」
サンダース「無論。」サンダースのでんじは!ブースターは麻痺した!
ブースター「ぐっ・・・」
シャワーズ「・・・遅い。ハイドロポンプ。」こうかはばつぐんだ!ブースターは倒れた!
サンダース「あっけなかったな!さて・・・と、すぐ行くか。」
イーブイ「誰kむっ・・・もがっ・・・」
ブースター「ブイちゃん・・・ごめ・・・」袋に詰められて見えなくなった。
何度も殴られる、蹴られる。次第に感覚が薄れていく。
意識が、意識が遠のく・・・・・・・・・
42 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:27:16.33 ID:DvgHqTY40
しばらくじたばたしていたが、サンダースが麻袋にイーブイを入れ2度蹴ると彼女は動かなくなった。
まだ辛うじて生きている事を確認するとサンダースはシャワーズと村長の家へと真っ直ぐに向かった。
デンチュラ「・・・いない。何処だ!」
デンチュラは一通り東の森を探した
だがしかしイーブイは見つからなかった
デンチュラ「一体何処に・・・」
ブースター「うぅ・・・」
デンチュラ「!!ブーt、ブースター!大丈夫か!」
ブースター「いっ・・・っ・・・」
デンチュラ「待ってろ!今」
ブースター「デンチュラ!イーブイを助けてやってくれ!サンダースに村長の家へ誘拐された!」
デンチュラ「・・・!分かった。でもお前・・・」
ブースター「俺はどうでもいい。西の方角だ!早く!」
デンチュラ「でも・・・」
???「おい!」
デンチュラ「!フーディン!」
フーディン「ムウマージから連絡があってテレポートしてみれば・・・一体これはなんだ!」
デンチュラ「フーディン、話は後だ。イーブイが連れ去られた!俺は拉致した奴らを追う!お前はブースターを病院へぶち込んでからみんなを呼んできてくれ!」
フーディン「でもお前一人じゃ・・・」
デンチュラ「俺一人じゃ無理?違うな、俺はイーブイに何かされるのを足止めする。出来たら救出する。ギルドメンバー全員連れてきてくれ。」
フーディン「・・・。・・・分かった。死ぬなよ?」
デンチュラ「知らんな。」ダッ
43 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:29:08.82 ID:DvgHqTY40
???「起きるんだよ、さぁ。」
イーブイ「・・・ぅ・・・ん・・・ここは・・・?」視界がはっきりとしない
???「ワシの家じゃよ」徐々に聴覚がはっきりとしてくる
松明が見える・・・
イーブイ「グレイシア・・・村長・・・?」
グレイシア村長(以下グレイシア)「そうじゃ。早く起きなさい。秘宝を見せてやろう。」
イーブイ「!秘宝!」ガバッ
起き上がってみてここが冷たい洞窟の中だと分かった。
どうやら里外れの洞窟にいるようだ。
イーブイ「秘宝・・・を見せてくれるんですね!」急に気分が高揚してきた
グレイシア「そうじゃ。そそ、もうちと左に寄りなさい」
ワクワクしていた。
だが、彼女は同時に不審にも思った
``何故秘宝を見るのに場所を移動しなければならない?``
グレイシア「そうじゃ、ちと動くのを我慢してな」スウッ
彼女は、咄嗟に死の危険を感じた
何故かは知らない。しかし彼女は咄嗟にグレイシアの吐息を避けた
グレイシアのれいとうビーム!グレイシアのこうげきははずれた!
イーブイ「!!ヒッ・・・」彼女がいた場所が一面氷漬けとなった
その氷はあたかも彼女を冷凍するために吐かれたように。
明らかな殺意、を感じた。
グレイシア「全く世話かけさせおって・・・」
イーブイ「ま待ってください村長!なんで私を凍らせる必要が!」彼女は勇気を振り絞って声を張り上げた
グレイシア「チッ・・・物分りの悪いイーブイはこれだから困るのう。後ろを向いてごらん。」
彼女は恐る恐る振り返った。だがしかし遅く振り返ったら凍らされると思いグレイシアの真横に移動した。これなら息を吸われてもすぐ対応できる。
そして見た。
44 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:30:14.93 ID:DvgHqTY40
初めは何かわからなかった。
直感で嫌な感じがした
茶色い・・・点?いや、他にも色は・・・
グレイシア「これが」おもむろに口を開く
いや、これは・・・直感で分かりたくないと感じた。
分かりたくない。
徐々に心臓の鼓動が早くなる。 ドクン
グレイシア「村の最高機密、ブラッキーがたどり着き」徐々に語る ドクン
怖い。 ドクン
怖い。怖い。怖い。 ドクン
グレイシア「お前さんが見つけられなかったもの。」語りは続く
信じたくない。 ドクンドクン
あれは・・・お兄ちゃんなんかじゃないそうに決まってるあれはおもちゃだあれはおもちゃあれはおもちゃあれはおもちゃあれはおもちゃあれはおもちゃ
違うお兄ちゃんじゃないお兄ちゃんじゃないあれは違うあれは
グレイシア「村の秘宝にして村の処罰者の末路、``イーブイの生き氷``だよ。」
45 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:31:42.86 ID:DvgHqTY40
そこには
何百、何千、何万もの、・・・イーブイ、ブースター、シャワーズその他諸々のイーブイの進化系の死体が・・・氷漬けにされていた
いや、正確には``生きながら凍らされた``であろう形跡が多々残っていた。爪を立て、必死に氷を削ろうと息絶えたシャワーズ、炎を使い果たし口から血を吐くまで頑張ったであろうブースター、体中の氷を溶かしたものの尻尾だけ溶けずちゅうぶらりんの状態で無残な姿のエーフィ。
そしてそこには彼女、イーブイの兄ブラッキーも。彼は一瞬で凍らされたらしく、抵抗の跡は見られなかったものの死を覚悟した諦めの形相がそこにはあった。
イーブイは吐いた。そのあまりの異様な光景に、そのあまりにも辛い現実に、そのあまりにも残酷な末路に。
イーブイ「ぐ・・・こんな・・・これが、秘宝・・・?」
だが、妙に符合した。
恐ろしいほどその氷は透明度が高く綺麗であった。
困った時に役に立つもの?例の証言(『うちの子もあの秘宝でね・・・』)は今、どう聞いても秘宝になったという事実しか感じなかった。
あの証言を聞いたリーフィアはすぐ口をつぐんだ。彼女自身、あれを話す事が禁忌だと知っていたようだ。
グレイシア「この氷様はのう、ワシら村長の一族にしか伝わってないものなのじゃ。」
グレイシア「その昔、村は2つに別れ敵対した。やがて争いが終わるとまたレジスタンスが起こる事を恐れたグレイシアだった先代は敵対派をすべて遠くへ島流しにした。・・・という名目でこっそり反対派を全員氷漬けにした」
グレイシア「その日からワシの一族は氷様の存在を隠し、村の規律を乱したり氷様を見つけたものを氷漬けにした。一族の嫡男はグレイシアとなり永遠とこの氷様の存在を秘匿し続ける定めを負って生まれる事になった。」
イーブイ「でも・・・秘宝の事はみんな・・・」
グレイシア「そうじゃ、お前たちの親は秘宝を知り、売ろうとして死んだ。お前らは知らんがのう。」
イーブイ「!」
グレイシア「じゃが、それを隠し通すつもりがお前の兄に知られてしまってのう。バラしたあの分家の出来損ないのブースターはすぐにでも始末したかったがのう。奴は警戒をなかなか解かなかった。」
グレイシア「それにお前の兄がお前を共に秘宝を見つけ出そうとした。だからワザと情報をリークさせてお前の兄を秘宝に近づけた。そうすれば氷様と一体化させる正当な理由になるからのう。」
グレイシア「じゃが奴がここにたどり着いた時お前さんは一緒じゃなかった。結果、お前さんはここで氷様と一体になる運命なんじゃ。」
イーブイ「い、嫌だ!」グレイシアの方に向き直っていたイーブイは後ずさりをした
グレイシア「怖くは無いよ、さぁ氷様と一緒に」ジリジリと近づく。
46 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:32:46.10 ID:DvgHqTY40
イーブイ「やめてっ!」ドンッ
彼女は近づくグレイシアを咄嗟に突き飛ばした。グレイシアが洞窟の壁に叩きつけられる。
彼女は逃げようとしたが閉まっている岩戸はなかなか開かなかった
イーブイ「開いて!開いてよ!」
グレイシア「イーブイ」
イーブイ「!?」もう起きたのか。グレイシアの皺だらけの口元にわずかに血が付いていた
グレイシア「里の規律12条・・・老人を労わりましょう。・・・お前たち、手加減は無用じゃ!」
47 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:33:38.50 ID:DvgHqTY40
岩戸が突然開いた
岩戸の裏には・・・大量のグレイシア部隊が!!
イーブイ「ひっ」
グレイシア村長「今じゃ!縛り上げるのじゃ!」
イーブイは逃げようとした、が、足がすくんで捕まってしまった
小さめの出っ張った岩に縛り付けられる
村長「縛り付けたらみんなでふぶきじゃ!」
村長「惜しかったのう。岩戸が開いてすぐ逃げればワシが直々に氷様にしてやったのにのう(ニヤリ)」
イーブイ「やめて!誰か!誰か助けて!」(ここまで来て・・・)
村長「もっとじゃ!きつく縛れ!」
イーブイ「う・・・ぐすっ・・・」(ここで終わりかぁ・・・)
(・・・お兄ちゃん、もうすぐそっちへ行くかもしれないよ・・・)
村長「よし全員構え!ふぶき準備!」
(最後に・・・)
村長「行くのじゃ!皆の衆!」
(最後にデンチュラの顔、見たかったな・・・) スウッ
48 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:34:39.61 ID:DvgHqTY40
・・・
ブチッ
ヒュッ
ガシッ
ゴオッ
パキンパキン キィン
・・・
・・・・・・?ここは死後の世界?
目を開ける・・・まだ眩しくて見えない
徐々に見える。
見知った顔、意地悪な顔、・・・そして最後に見たかった顔がそこにあった。
イーブイ「遅いよバカ・・・」ジワッ
村長「な・・・誰じゃ!」
デンチュラ「ゲヒャヒャヒャヒャ!嘘つきデンちゃん参上!お前らの愛液とイーブイを奪いに来たぜ!ヒャーハッハッハッハー!!!」
49 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:35:50.70 ID:DvgHqTY40
イーブイ「もっとカッコいい2つ名ないの」グスッ
デンチュラ「ない。それにこの二つ名はフーディンから貰ったモンでな。話は後だ。しっかり捕まってろよ・・・!」
村長「ふぶきじゃ!凍らせて堕とすんじゃ!」天井に張り付くデンチュラに狙いを定めた。
グレイシア ぐんだんの ふぶき!
しかし攻撃はすべて通らなかった
いつの間にか張り巡らされたネットによって・・・!
村長「な・・・なら、噛み付いて切り刻むんじゃ!」
グレイシア軍団が次々と近づいてくる。
だが
バババババババババババ
村長「な・・・」
デンチュラ「残念でしたーゲヒャヒャヒャヒャ!そいつは全部特製10万ボルトエレキネットだボケ!!」
グレイシア軍団は総崩れとなった
だが一匹分の通り道は出来たようだ。
イーブイ「危ない!」
デンチュラ「!」デンチュラは間一髪グレイシアの攻撃を避けた
村長は壁伝いで上ってきた。この老体を動かすのは執念以外の何であろうか。
村長「死ねぇ!」ダタッ
50 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:37:33.13 ID:DvgHqTY40
デンチュラ(下は軍団上は天井、残る真横は村長・・・と)
イーブイ「デンチュラ!」
デンチュラ「めざめるパワー!」ドガァ
村長「ぐっ・・・」辛うじてグレイシアは壁に捕まった
デンチュラ「俺のめざめるほのおのパワーは染みるだろ!?ヒャッハハ!」追撃のめざめるパワー!こうかはばつぐんだ!
村長は力なく落ちていった
デンチュラは洞窟にかみなりを落とす。
洞窟にひび割れができ、そこから二人は脱出した
里外れの洞窟は山と繋がっており、二人は山を降りる
デンチュラ「ふぅ・・・綱渡りだったぜ」
イーブイを掴んでた手を緩め、デンチュラはホッと一息ついた
イーブイ「私も。生きているのが奇跡だよ・・・ところでさ、1ヶ月一緒に生活してきたけどめざめるパワーなんていつ覚えたの?一度も使ってるとこ見たことなかったからビックリしたよ。」
デンチュラ「ああ、あれね。これだ」ピラッ
イーブイ「・・・!これって・・・」
写真には聞き込みをするイーブイ兄弟、それを草陰から覗くサンダース、そしてサンダースを覗くブースターのブー太がそこには映っていた。
デンチュラ「お前が俺のギルドに来た時、俺の写真をゲンガーに頼んだろ?あの日、俺もお前の写真を頼んでいた。お前がどういう奴か素性を知りたかったからな」
デンチュラ「お前の写真はすぐにできた。だがこの写真を見るとこのサンダースは尾行か告白しようとしている風にしか見えない。告白はないだろう。だからどうもお前の兄は何らかのトラブルに巻き込まれていなくなったと考えるのが妥当だ。」
デンチュラ「だから俺は電気技しか覚えてなかったけど・・・特別にめざめるパワーを教わった。今日のような万一の時のためにな。」
イーブイ「こうなることが分かってた・・・?」
デンチュラ「いや、お前の兄が``誘拐されて殺された``か``殺されて埋められた``かは分からなかった・・・ゲンガーは生きてる奴しか念写できねぇしな・・・だから技を覚えて守る準備をした。」
イーブイ「・・・」
デンチュラ「もう一つ。お前はブー太を馬鹿にしてたけど、あいつはお前の見ていないところでお前たちが襲われないか守ってた。お前に悟られないようにな」
イーブイ「・・・ブー太は」
51 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:38:51.77 ID:DvgHqTY40
その時、突然イーブイはデンチュラの目の前で消えた
デンチュラ「!?」デンチュラはすぐ何処に消えたのかがわかった。上だ。
見るとイーブイを連れ去るサンダースの姿が!
デンチュラ「待て!」
サンダース「待たない!」木の枝を次々と飛び移る。
デンチュラは圧倒的に素早さで負けていた。
デンチュラ「くそ・・・エレキネット!」ビュッ
だがしかしサンダースの特性はちくでんであり、電気を吸収された
サンダース「無駄無駄ァ!シャドーボール!!」ズガッ
デンチュラ「ぐっ・・・めざめるp」
サンダース「はかいこうせん!」きゅうしょにあたった!
デンチュラは・・・バランスを崩し湖へと落ちていった
ここで・・・
ここで終わりか・・・
ドボン ブクブク
・・・
ガシッ
ザバァ
ドククラゲ「ふぅ・・・危なかったアルネー・・・」
フーディン「無茶しすぎだろお前」
デンチュラ「ゲフッゲフッ・・・また助けられちまったな・・・」
そこには・・・イーブイ以外のギルドのメンバーが勢ぞろいしていた
52 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 17:40:43.52 ID:DvgHqTY40
フーディン「足止めだけじゃなくてまさかイーブイを取り戻せたとはな」
デンチュラ「見てたんなら助けろよ!」
フーディン「その点は残念だが・・・見てたのはゲンガーの念写でなんだがな」
ゲンガー「デンチュラ、朗報だ。念写したところによるとイーブイを奪って逃げた奴らはサンダースとシャワーズの2人組みだ。」
デンチュラ「だが相当の手だれだ・・・どうする?」
ドククラゲ「考えがアルネ!ちょっと耳貸すネ」ゴニョゴニョニョ
デンチュラ「成る程・・・」
引きこもってたポケモン「あの・・・``アレ``は・・・?」
デンチュラ「・・・そうだ。この作戦には必要不可欠だな。」
フーディン「大丈夫だ。全員分持ってきてある。行くぞ。行き先は``東の森で1番の首吊りの木``だ。」ダッ
続きはあとで。
53 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/28(日) 20:17:15.28 ID:bV01fA7SO
乙
俺が今見てるSSのなかでこれが一番面白い
54 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2011/08/28(日) 20:51:01.92 ID:oFc7XwUAO
これは良ss
55 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 21:04:56.56 ID:DvgHqTY40
イーブイ「むがっ・・・離して!」
サンダース「い や だ ね !!」
シャワーズ「着いたよ、イーブイを降ろしてもいい。」
猿轡を外された・・・ただし手足は縛られたイーブイはおもむろに目を開ける
東の森で一番の首吊りの木、だった。
この木の名前については諸説あるが、有力な説としては「ツタが沢山あり紐を用意しなくとも首を吊れる上、紐をかけやすい場所にある枝が沢山ある」というものである
加えて、高い木であるが冬には雪を踏み固めれば高い枝にも紐がかかり、里からも遠く目立ちにくい場所にあるのだった
不気味で死を思わせるような容貌であることも追記しておこう
シャワーズ「降ろして手足をツタに絡ませておいて」
サンダース「おう」
イーブイ「私をどうするつもりですか・・・!」
シャワーズ「貴方に話す道理なんてないじゃない」
サンダース「でもちょっとくらいなら自分の立場を理解させてやろうぜ」
シャワーズ「それもそうね」
サンダース「俺たちは・・・村長の家の2男と長女だ。」
イーブイ「でも・・・今までには見たことない顔じゃ」
シャワーズ「巨大な蔵に押し込められていたのよ。あのままだったら下手したら一生蔵の中だった」
56 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 21:07:33.23 ID:DvgHqTY40
イーブイ「あのまま・・・?」
サンダース「・・・。俺たちは長男がグレイシアの血を引き進化するとすぐさまお払い箱となった。今までの先代のルールからすれば一生蔵の中で氷様のデータを管理する役目だ。」
シャワーズ「でも転機が訪れる。私たちは蔵の中に閉じ込められてたけど、ブラッキーが私たちを手助けしてくれて、外へ出してくれた。」
イーブイ(まさか・・・そのブラッキーって・・・お兄ちゃん・・・?)
シャワーズ「だがしかしそのブラッキーも氷漬けにされてしまい、私たちは捕まってしまえば氷漬けもしくは蔵の中に戻されてしまうだろう」
イーブイ(里の出入り口には門番がいる・・・見慣れないサンダースやシャワーズを見かけたら知られて捕まってしまうってことね・・・)
イーブイ(でもさっきこの人たちに捕まって私は村長の家に行った・・・協力している?・・・どういうことなの・・・?)
イーブイ「じゃあ・・・さっき私を捕まえたのは・・・?」
サンダース「そう、そこだよ。俺たちが氷様にされないためには・・・それを阻止するための人数が必要となる。それを集めるためには氷様の存在を知らせなければならない」
サンダース「そこで・・・こんな作戦を思いついた。『村長が袋詰めにされたイーブイを偶然に発見し、イーブイを氷漬けにする。しかしその氷漬けにする瞬間の写真は撮られており、里の掲示板に貼り出され氷様の存在は知られて村長は破滅。』というね。」
シャワーズ「でもあなたの・・・あなたの仲間のおかげで作戦はすべて狂った。だからもう一つの案、あなたの証言を里のみんなに話す。そうすれば村長は破滅するのよ」
イーブイ「私じゃなくても・・・」
シャワーズ「私じゃなくても?私たち2人は秘匿にされて育ったのよ?よそ者の言う事を誰が信じてくれるの?それにあなたは元々秘宝を追っていたそうじゃない。あなたが証言するのであれば里のみんなは納得するわ」
イーブイ「じゃあ、なんでここで止まるの?今話させて開放させれば・・・」
サンダース「作戦を狂わせたあいつ等が追ってこなければ・・・な。」
イーブイ(・・・まずいよ・・・このままなら返り討ちになっちゃう・・・)
57 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 21:08:56.32 ID:DvgHqTY40
シャワーズ「来ないかな?来ると思ったんだけdうぐっ!!」
サンダース「シャワーズ!!」シャワーズの首には・・・ツタが絡まって締め付けられていた
フーディン「俺たち``筆毛``を返り討ちにしようなんざ百年はえーよ」
デンチュラ「迎えに来たぞ」
イーブイ「デンチュラ!!」
デンチュラ「待っててな・・・おいお前ら、そのグレイシアとイーブイを交換だ。開放しろ。」
サンダース「そうだね・・・まあ、」ダッ
サンダース「これが当たればチャラだけどな!!!!!!」いきなり動きが早くなった!
サンダース の シャドーボール!! フーディンのきゅうしょにあたった!!こうかはばつぐんだ!!
フーディン「ぐあっ・・・ぐ・・・」フーディンが倒れる。と同時にグレイシアのツタが緩み、気絶したグレイシアは地面に叩きつけられる
サンダース「死ねぇ!」サンダースのでんこうせっか!!
ガシッ ドククラゲのまきつく こうげき! サンダースはまきつかれた!!
サンダース「チィッ・・・」
デンチュラ「行くぞ!めざめるパワー!!」
ドガァッ
こうげきははずれた!
デンチュラ「なっ・・・」
ビュッ
サンダース「ドククラゲが電気に弱いのを覚えておくんだったな!シグナルビーム!!」ズガァッ
ゲンガー「クソッタレェ!」ダッ ゲンガーのきゅうしょにあたった!こうかはいまひとつだ ゲンガーはたおれた
南無三!そこには電撃をモロに喰らって倒れてるドククラゲが!そして・・・
デンチュラ「!ゲンガー!」
シュタッ
サンダースは口を開ける。このままならすぐに地面に叩きつけられる事になるだろう。
サンダース「チェックメイトだ。よくも作戦ぶち壊してくれたな・・・」
58 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 21:12:10.61 ID:DvgHqTY40
イーブイ「デンチュラ!避けて!」
サンダース「遅い!シャドーボール!」ドゥッ
デンチュラ「ぐっ・・・」グラッ
デンチュラは力無く地面に叩きつけられた。めざめるパワーもあと一回が限界であろう。
サンダース「なんとか1発は耐えたようだな。だが次は外さん。シャドーボー・・・」
デンチュラ「ゲヒャ・・・ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャ・・・ヒャハハハハー!!!」
サンダース「・・・何がおかしい」
デンチュラ「バカめ・・・俺たちがこれで終わると思っていたのか?」
サンダース「・・・ハッ!そんなのハッタリだ!」
デンチュラ「ふ・・・俺も嘘つきデンちゃんだ・・・。だが、今のが嘘だとだといいけどな。あと10秒」
サンダース「だっ、騙されるものか!」
デンチュラ「信じなくてもいい。7。」場が固まる。
「6。」乾いた声が響く。
59 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 21:13:55.87 ID:DvgHqTY40
「5。」フーディンが起き上がった。辛うじて喋れそうだが戦いは無理そうである。
「4。」薫風が首吊りの木を駆け抜ける
サンダース(この上に・・・逆転があるものか)
「3。」ガサッ
サンダース「!」背後を振り返った。
ゲンガー「さいみんじゅつ!」振り向きざま、ゲンガーのさいみんじゅつが炸裂した。
サンダース「ぐ・・・あっ・・・」ガクッ
フーディン「誰がカウントダウンが終わると同時に敵が現れると言った?」
デンチュラ「チェックメイトをかけられたのはお前の方だったようだな・・・」
60 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 21:15:54.18 ID:DvgHqTY40
サンダース「く・・・一つ、寝る前に教えて・・・くれ・・・・・・」
デンチュラ「何をだぁ?ゲヒャヒャ」
サンダース「ゲンガーは倒したはずだ・・・何・・・故・・・生きてた・・・」
デンチュラ「・・・倒した?ずれてんだよ。お前は確かに倒した。けどな・・・」
(〜首吊りの木に行く前〜)
デンチュラ「・・・そうだ。この作戦には必要不可欠だな。」
フーディン「大丈夫だ。全員分持ってきてある。行くぞ。行き先は``東の森で1番の首吊りの木``だ。」ダッ
ドククラゲ「ちょっと待つアル!何なのアルネ・・・?」
フーディン「``ユニフォーム``だよ。サングラスと立体マスク。この意味が分かるか?」
ドククラゲ「・・・!」
61 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 21:17:15.31 ID:DvgHqTY40
(〜今〜)
デンチュラ「お前は確かに倒したよ」そういってデンチュラは倒れているゲンガーのユニフォームを取った
サンダース「!!」
そこには・・・``・−・``の顔の・・・``ゲンガーにへんしんしたメタモン``がいた!!!
デンチュラ「そう・・・このメタモンをな。」
デンチュラ「作戦は交渉して穏便に済ますはずだったが・・・最後の賭けはこいつがメタモンだって気づかれない事にあった。お前の負けだよ、サンダース。」
サンダース「く・・・そ・・・」ガクッ Zzzzzzzzz…
デンチュラ(まあこいつが家から出て来てくれるかも賭けだったがな)
62 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 21:19:02.78 ID:DvgHqTY40
その夜・・・
ムウマージの計らいでシャワーズとサンダースを里に届けた後、イーブイは正式に里に絶縁状を送った
このままいても害にしかならない。彼女はそう考え兄との懐かしい思い出の詰まった里へ別れを告げた。
ゲンガー「よかったのか?イーブイ。」
ギルドへの帰り道、ゲンガーはしみじみと今回の騒動を振り返りつぶやいた
イーブイ「うん、もう別れは済んだ。今度はギルドに正式に住むよ。」
デンチュラ「おっ、そうだ。ブースターはどうなったんだ?」
フーディン「ああ・・・。・・・話して、なかったな・・・」
イーブイ「・・・まさか・・・死んだ・・・の・・・?」
フーディン「俺たちがブー太を運び込んだ時、奴はすでに虫の息だった。だがな、医者はいとも簡単にその命を投げ出した。いや、その命を奪った」
イーブイ「な・・・なんで・・・」
ゲンガー「俺たちは一番近いデンチュラの里の病院へ向かった。だが・・・デンチュラ、聞いているだろう?」
デンチュラ「・・・?何の事だ?」
ゲンガー「デンチュラが獲物にしているポケモンに伝染病が流行り獲物が現れず最近村では餓死者が出る程だ・・・と。」
デンチュラ「なんだって・・・?」
フーディン「医者はブースターの命が助かるか5分だと分かるや否やすぐに体をバラバラに引き裂き、デンチュラの里へ分け与えたらしい。俺たちが手術室へ入った頃には医者が骨を噛み砕いて飲み込んだ後だった」
イーブイ「そんな・・・こんなのって・・・」ガクッ
イーブイ「こんなのってないよ・・・」ジワッ
フーディン「でもな。」
イーブイ「・・・?」グズ
フーディン「遺骨は回収できなかったが・・・遺品は回収できた。」フーディンは遺品を取り出した
ブースターが付けていた青いペンダントだった
ギュッ
イーブイ「・・・ブースター・・・」グズッ
63 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 21:20:12.20 ID:DvgHqTY40
(〜ギルド前〜)
フーディン「墓は・・・こんなもんか?」サイコキネシスで石を彫っていたフーディンは手を止めた
イーブイ「うん・・・これで、ブースターも満足して成仏してくれるかも・・・」ペンダントを埋めた上に石を置く
フーディン「よし、そろそろギルドへ入ろうか」
イーブイ「・・・うん。」祈りを捧げる。この思いは届くのだろうか。届くと彼女は信じる。
人は2度―『肉体の死』と『その人物を知っている人からの記憶の死』―を経験する。
きっと記憶では彼は死なないだろう。彼女が祈るかぎり。
イーブイ「あ、そうだ。デンチュラ何処にいるか知ってる?ギルド?」
フーディン「さっきクモの巣へ行くって言ってたぞ」
イーブイ「ありがとう。先にギルドで夕飯食べてて。」スッ
64 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 21:21:39.83 ID:DvgHqTY40
(〜クモの巣〜)
デンチュラ「ふああああ・・・」今日は色々大変だった事を振り返る
外は少し白雪が舞っていた
デンチュラ(帰ったらあいつに何ていえばいいのかな・・・ブラッキーもブースターも死んで相当辛いだろうし、俺が何言っても泣かせそうな気がするしなぁ・・・はぁ・・・)
イーブイ「よっと」シュタッ
デンチュラ「!!!!いいいいいいたのかよ驚かすなよハアハア」
イーブイ「あっ、ごめんね。」
デンチュラ「な、何の用だよ」
イーブイ「今日・・・助けてくれたことにお礼を言おうと思って。あのさ・・・ありがと」
デンチュラ「べ、別にお前がギルドのメンバーだし・・・それに・・・困った時はお互い様だろ・・・」自分でも顔が上気している事が分かる。
イーブイ「あのままだったら・・・私凍らされてたし・・・それに一度、私の今までのこと感謝したいなって思ってさ。」
デンチュラ「感謝って・・・いや別に感謝されるような事なんてしてねーよ」赤面、その一言に尽きる。
イーブイ「あのさ・・・私たちが会った日のこと覚えてる?」
デンチュラ「ああ。」
イーブイ「あの日・・・私はブラッキーもいなくなって寂しくなって・・・死のうと思ってた。だからわざとあの巣へ引っかかったの。」
デンチュラ「・・・」確かに、二足歩行のポケモンで引っかかるのはドジな奴か予め決めていたターゲットくらいだった。
イーブイ「でも・・・あの日デンチュラに会って秘宝探しも力が沸いてきて、取り押さえられた里の家にも戻らなくてもいいようになって・・・」
デンチュラ「おいそれは初耳だぞ」道理でギルドに残りたがったわけだ
イーブイ「ホントに感謝してるよ。感謝しきれないくらい・・・だから。」イーブイがデンチュラに近づく。
デンチュラの心臓がイーブイの上目遣いで何度も躍動する。
イーブイ「何でも一つ、あなたの言うことを聞いてあげようかなって」
デンチュラ「いいよいいよ!そんなの!」(寒くなれハート!凍りつくほどコォォールゥド!!)
イーブイ「でも、今まで色んなことして貰ってきたし。いいから・・・ね?」
デンチュラ「うっ・・・じゃ、じゃあ・・・そう・・・だな・・・」
65 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 21:22:33.61 ID:DvgHqTY40
イーブイ「ん?何?」
意を決した。もう後戻りは・・・できない。
小さく息を吸う、大丈夫だ。
デンチュラ「俺と・・・俺と付き合ってくれ!」
デンチュラは前々から買ってあった小さなルビーのネックレスを箱ごと出す
決死の覚悟。もはやこの気持ちが抑えられないと感じたデンチュラは、告白する事を選んだ。
イーブイ「・・・」
デンチュラ「だ・・・ダメか?」
イーブイ「悪いけど・・・」
デンチュラ「なっ・・・」恋の火が徐々に消えていく事を感じた
そうだ、ギルドの仲間とそんな関係になろうだなんt
イーブイ「悪いけど、私も。」
デンチュラ「えっ・・・?」
イーブイ「私も、好きだから・・・これ受け取って」彼女は後ろに隠し持っていた箱を取り出した
中身は・・・小さなサファイアのネックレスだった
イーブイ「付き合うくらいじゃ・・・もう多分抑えきれないよ。結婚、しよ。」
66 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 21:23:41.09 ID:DvgHqTY40
ドククラゲ「やったでアルな!」2人の影が一つになったところを見届けるとドククラゲは聞こえないくらいのボリュームで言った
遠くの木に登り、ゲンガー、ドククラゲ、フーディンは観察していた
フーディン「あのイーブイは来た時から何か持っていると感じてたがまさか・・・」
ドククラゲ「二人も早めに妻をめとらんと一人身で寂しい人生になるアルよ!」
フーディン「お前もな!ハッハッハ」
ゲンガー(まさか最近ギルドに出入りしてるムウマージといい関係なんて言えないなこの雰囲気じゃ・・・それにしてもデートのアクセサリどうしようか・・・)
67 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 21:25:08.68 ID:DvgHqTY40
二人で肩を寄せ合った後、イーブイは提案する
イーブイ「あのさ・・・実はいい方法があるんだ・・・」
デンチュラ「いい方法?」彼女の顔を真摯に見つめた
イーブイ「うん、ブースターにもデンチュラ達にもとっておきの・・・ね。」
その後・・・イーブイの提案でギルドのメンバーはテッシード病院で働く事となった
ギルドはその後は以前のような機能は失ったものの、みんなの家として機能している。
デンチュラの里を苦しめた伝染病・・・それはここでしか治しようがなく。加えてここはこの地方で始めて腹を切る手術(外科手術というらしい)を導入した病院らしい。
伝染病と戦う事がイーブイのブースターへの罪滅ぼしであった。
俺は血でも我慢できた。今では俺、デンチュラは伝染病の予防のため、血液検査の手伝いをしている(もちろん血も飲ませてもらっており、以前より安定した食生活を送っている。まあ愛液よりはうまくはないが。)
ドククラゲはその病院で医師免許を取り外科手術というものを手伝っている。触手が大量にあるのだからとても役に立っている
フーディンは重いお年寄りを運んだりしている。ゲンガーは勿論レントゲンだ。
メタモンは・・・やっぱりいつも通り篭ってはいるが、たまに助からない患者のなくなった親族などに化けて最期を看取ってやってるらしい
68 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 21:26:31.92 ID:DvgHqTY40
そしてイーブイは・・・
デンチュラ「ただいまー」
イーブイ「お帰りなさいあなた。私にする?あたいにする?それともわ・ら・わ?」
デンチュラ「全部同じじゃねーかw飯にするよ」
イーブイ「はーい」
デンチュラ「あ、そうそう。」
イーブイ「ん?」
デンチュラ「・・・あとでお前もやってやるからな?」コソ
イーブイ「う、うん」ドキドキ
イーブイは俺の妻になっていた。まあ当たり前だが。
あの後正式にギルドで結婚式を挙げた。彼女の親族が全滅してたのは寂しかったが、その分今のギルドのメンバーがいる。
デンチュラ「ふぅむベジタリアンな夕食だな」
イーブイ「当たり前でしょ?肉なんか使ったらデンチュラ食べないだろうし」
デンチュラ「よくわかってんな。ありがとう。」ガチャ
69 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 21:28:15.44 ID:DvgHqTY40
フーディン「ただいまー・・・って早速おアツイ夕食ですか」
デンチュラ「何が『おアツイ』だ!それじゃただ単に出来立てほやほやの食事みたいな意味合いも含まれるからそこは『ラブラブな』だろ!」
イーブイ「くすくす・・・おかえり、フーディン。」
フーディン「ただいま。こうしてるとお前と結婚したみたいだな」
デンチュラ「イーブイは渡さんぞ?シッシッ」首にかけたサファイアのネックレスが小さく揺れた
フーディン「はいはい・・・っと。着替えてくるわ。」
ギルドの部屋を変え、二人で生活している事も追記しておこう。
デンチュラ「ご馳走様・・・っと」
イーブイ「はぁい。食器片付けるから先に部屋に行ってて。」
デンチュラ「わかった。」ガチャ バタン
イーブイの部屋は新しく変わった。彼女は以外に読書家であり、メタモンが大量に持ってた純文学書をすべて読み終え今はミステリーに手を出してる。
デンチュラ(マリル川マリルか・・・中々面白そうだ)
暫く本を読んでいるとイーブイが帰ってきた
イーブイ「あーっ!読まないでよ!まだ読んでる最中なのに!」
デンチュラ「やだー」
イーブイ「むぅ・・・けち・・・」
70 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 21:29:07.06 ID:DvgHqTY40
デンチュラ「ほらよ、まだお前の読んでたとこまで読んでないししおりも動かしてないぞ」スッ
イーブイ「うん。・・・ねぇ・・・やる・・・?」彼女が身を寄せてくる。
デンチュラ「まだこういうの2回目なんだけどなぁ・・・」
イーブイ「ね・・・いいからいいから」
デンチュラ「ちょっと待った。先に風呂に入ってからにしよう!そうだそうしよう!」俺はすっくと立ち上がる。緊張して少し声が裏返っている
イーブイ「じゃあ先に入ってくるよ。待ってて。」
デンチュラ「あ、ああ。」
俺はTVをつけたりさっきの本の続きを読みながら待った。ソワソワという擬音が相応しい。
デンチュラ(2回目だけど緊張するなぁ・・・)
初めては結婚式の初夜にやった。イーブイが可愛すぎて思わず前儀も忘れ何度も中出ししてしまった。
デンチュラ(可愛かったなぁ・・・今度は前儀をしっかりやろう。)ガチャ
イーブイ「上がったよ」湯煙の中から頬がほんのり上気した妻が現れた。バスタオルを纏っている。
デンチュラ「おう」俺はすぐさま風呂に駆け込んだ。そのままだと前回みたいに押し倒しそうな気がしたから。
あまり集中して風呂に入れなかった。だがシャワーだけは念入りに浴びた。
デンチュラ(1回目はちょっと痛がらせてしまった。今度は気持ちよくさせてあげよう。)ガチャ
デンチュラ「上がったぞー」
71 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 21:30:23.27 ID:DvgHqTY40
イーブイ「うん、準備おっけーだね。」
デンチュラ「あっ!ローションとコンドーム買ってくるの忘れてた!」
イーブイ「ローションは買ってきたよ。コンドームは忘れちゃったけど。」
デンチュラ「・・・わざと忘れた、なんて事ないよな」
イーブイ「・・・」テヘペロ
デンチュラ「おいおい妊娠したらどうすんだよ」
イーブイ「えー・・・だって・・・デンチュラの精液、暖かくて気持ちよかったから・・・」
デンチュラ「それでもねんっ」彼女が唐突にキスをしてきた
舌を絡ませる。唾液の交換。獲物を採っていた時代はこんなものじゃ興奮しなかった。
いや、興奮するようになったのだろう。きっと、好きな人とするのがこんなに気持ちを昂ぶらせるのだろう。
きっとこの先、ここまでの幸福が続く事はないだろう。それでも俺はこの幸福を楽しみたい。彼女を・・・守ってみせる。
唾液をひとしきり交換し合った後、唇を離す。唾液の糸が引いていた。
2人はベットに倒れこみお互いの体を愛撫する。やがて俺は彼女の乳首を弄りはじめる。
72 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 21:31:35.35 ID:DvgHqTY40
イーブイ「ん・・・あう・・・」舐め始めると小さく身をよじらせた
デンチュラ「どうした?痛かったか?」分かってても聞く。
イーブイ「え・・・いや、えっと、その・・・気持ちよくて///」
デンチュラ「じゃあもっと気持ちよくさせてやるぜ。」俺は擡げた一物を彼女の秘部に当てる
イーブイ「あ、待って・・・」
デンチュラ「ん?早かったか?ごめん」
イーブイ「いや、そうじゃなくて・・・」彼女は股を開く。M字開脚だ。
イーブイ「愛液・・・久々に吸ってみたいでしょ?」
デンチュラ「あ、ああ・・・」ゴクリ
好きな人の愛液、そういえばまだ吸っていなかった。我ながらこれが元愛液ハンターなのか笑ってしまう。
イーブイ「いいよ・・・」
デンチュラ「あ、あのさぁ・・・」
イーブイ「ん?」
デンチュラ「やっぱり``アレ``やらないと締まらないからやっていい?」
イーブイ「アレって?」
デンチュラ「ゴニョゴニョゴニョニョ」
イーブイ「むう・・・でもいいや。やるなら思いっきりやってね」
デンチュラ「ああ。じゃ、早速。」スウッ
デンチュラ「ゲヒャヒャヒャヒャ!!!運の``ツキ``だったなぁ・・・ここは俺の巣だぜ!ヒャーハッハッハッハー!!!」
イーブイ「嫌ぁ・・・一生、離れないで・・・///」ポッ
デンチュラ「ヒャヒャヒャ・・・『お前の愛液を吸い尽くしてやろうかっ!』」
― 完 ―
73 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(九州・沖縄)
[sage]:2011/08/28(日) 21:39:58.71 ID:QvERBEGAO
乙!デンチュラかっけ―!なんか最後ほっこりしたよ!番外編期待
74 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東海・関東)
[sage]:2011/08/28(日) 21:40:28.38 ID:oFc7XwUAO
良かったぜ
乙
75 :
◆7qhB1cSWbs
[saga]:2011/08/28(日) 21:41:25.84 ID:DvgHqTY40
ご愛読ありがとうございました。
前スレで行ってた安価SSが遅すぎてみんないなくなってしまったので今回は普通のSSを・・・と考えて書いてみました。どうだったでしょうか。
因みに、このスレ立てると前スレで明言していたので一応見てる人がいなくなるまで・・・1週間くらいは放置してからHTML化スレに持ち込もうかと思います。ご了承ください。
さて、次回作についてですが・・・3作くらい作ろうか迷ってるスレがあるのでアンケートという形をとって一番人気があったスレを立てようと思います
1、都道府県が擬人化して戦うなんかアレ。タイトル未定。
2、遊戯「DEATH-・・・ニー・・・?」エロ系。
3、ジュぺッタ「私、メリー。今あなたの後ろにいるの」
それではまた。
76 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(栃木県)
[sage]:2011/08/28(日) 21:44:16.15 ID:c7qn5c/00
3
77 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(九州・沖縄)
[sage]:2011/08/28(日) 22:47:31.12 ID:QvERBEGAO
全部おもしろそうだけど うーん 2!
78 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage saga]:2011/08/28(日) 23:01:49.03 ID:jeGLeFIC0
3
くっそーエロスレかと思ったのに…だが良作でしたな
79 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/29(月) 01:56:30.55 ID:waJAimnSO
3
80 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/29(月) 12:19:26.10 ID:gh+JTytIO
ポケモン関係で3
81 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(中国地方)
[sage]:2011/08/29(月) 14:27:14.25 ID:47alAg1E0
3
82 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/08/31(水) 00:26:12.53 ID:eDdM8Tm9o
乙
面白かったB
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
83 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/09/01(木) 07:53:56.42 ID:JbdUuZPH0
乙!
面白かったよ。ルビーとサファイアか…
3で
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
84 :
◆7qhB1cSWbs
[sage]:2011/09/03(土) 23:41:47.90 ID:q8XRcj300
感想ありがとうございました。一ヶ月間話を練りに練った甲斐がありました。
一週間経ったのでHTML化スレへ依頼してきます。
圧倒的多数の3への票により3を書く事にしました。最近忙しいので投下は来週〜再来週になると思います。それではごゆるりと。
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
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