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まどか「魔導書?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) :2011/09/03(土) 19:16:23.33 ID:QRSQWiK50
ttp://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1314190588/
ttp://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1314961438/

移動してきました

まどか☆マギカにデモンベインやクトゥルー神話の要素を混ぜてあります

自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/
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ライナー「何で俺だけ・・・」 @ 2025/07/28(月) 23:19:56.58 ID:euCXqZsgO
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ワイ184cm95kgと嫁168cm50kg、某ファミレスへ入店→ @ 2025/07/28(月) 22:22:36.42 ID:7E/br4lG0
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【グラブル】ガイゼンボーガ「吾輩の、騎空団の一員としての日常」 @ 2025/07/28(月) 19:56:02.26 ID:1M+emLR40
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パンティ「ガーターベルト大丈夫かー」ストッキング「血が止まらないわー」 @ 2025/07/26(土) 02:27:49.65 ID:OmgbeFOdO
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うんち @ 2025/07/25(金) 23:18:36.55 ID:tsEvWZe2o
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天龍「イキスギィ!イクイク!ンアーッ!枕がデカすぎる!」加賀「やめなさい」 @ 2025/07/25(金) 19:40:58.85 ID:LGalAgLLo
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(安価&コンマ)コードギアス 薄明の者 @ 2025/07/23(水) 22:31:03.79 ID:7O97aVFy0
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ご褒美にはチョコレート @ 2025/07/23(水) 21:57:52.36 ID:DdkKPHpQ0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 19:40:20.88 ID:QRSQWiK50
 原型を留めぬまでに破壊された街、空を覆う暗雲、生命の気配など最早どこにもなかった

 恐らくは全ての元凶であろう、それらを見下ろすように宙に浮かぶ何者か

 そして唯ひとり、立ち向かう少女 その両者が戦いを繰り広げていた

 空を翔け、何者かへ迫る少女 しかし悲しいかな、力の差は決定的だった

 力の奔流に阻まれ近づけず、装備した銃火器も全て通じず

 既に少女は満身創痍、地に倒れ伏した 命が尽きるのも時間の問題であろう

「ひどい!」

「仕方ないよ 彼女ひとりでは荷が重すぎた でも彼女も覚悟の上だろう」

「ひどいよ! こんなのあんまりだよ こんなのってないよ!!」

 少女がこちらを見遣り、何かを叫んでいるように見えた

 直後、光とともに少女は消えてしまう

「諦めたらそれまでだ でも、君になら運命を変えられる
 避けようのない滅びも、嘆きも全て君が覆せばいい
 そのための力が君には備わっているのだから」

「本当にこんな結末を変えられるの? 私にできることがあるの?」

「もちろんだよ! だから僕と契約して魔法少女になってよ!」
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3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 19:41:33.43 ID:QRSQWiK50
「うーん…… あれ、夢落ち?」

「まどかー! 早く出ないと遅刻するわよー!」

「もうこんな時間!? 急がなくちゃ!」

「ハァハァ…… おはようさやかちゃん ごめんね、遅れちゃった」

「まどか遅い! 仁美だけ先に行かせちゃったぞ!」

「ちょっと寝坊しちゃって 変な夢を見ちゃったからかな」

「夢? おーっと!話してる場合じゃなかった ほら急ぐぞー! 学校まで競争だー!!」

「待ってよさやかちゃん! 私そんなに速く走れないってば!」

「HRまで間に合わないじゃん! そうだ!おんぶしてあげよっか?」

「いくらさやかちゃんでも無理だよ! それに恥ずかしいし!」

「そう? まどかくらいなら余裕なんだけどなー じゃあ頑張ってついてきなよ!
おりゃああああ!」

「はひっ! 頑張ります…… ハァハァ」
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4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 19:42:25.53 ID:QRSQWiK50
「こういうこと!」

突然さやかちゃんは席から立ち上がると、

「美樹さやかは、世界で1番鹿目まどかを愛しています!!!!!!!!!!」

「ささささやかちゃん!? やめてよ! 恥ずかしいよ!」

「またまたー 今更そんなこといっちゃって
本当はどう思ってるのか聞いてみましょうかね? とりゃ!」

「うひゃっ!?」

もみもみ

「へっへっへ 身体は正直だねえ 口ではああいってもこの通りだよ!」

「やめて! みんなが見てる! ううっ……教室でこんなこと」

「いいじゃん もうみんな慣れてるし」

「そういう問題じゃないの! さやかちゃんがいっつもやるから……」

「ヒューヒュー!」
「あれー? 急に暑くなってきたぞー! 早くも夏到来か!?」

「いや、むしろ春だろ! 常世の春ってね」

「クスクス」



「ほら 応援ムード」

「ううう…… どうしてこんな もうお嫁n「だからあたしのところに来なさいって ね♪」

ガラガラ

「はいはい みんな席に着きなさーい!」

ああ やっと先生が来てくれたよ……
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5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 19:43:07.44 ID:QRSQWiK50
「はい、みんな静かにね 今日はお知らせがあります その前に、さやかさん」

「はい」

「さっきの声だけど、学校中に聞こえていたわよ 程々にしましょうね
いつも というか毎日注意していることだけれど」

「いやー ついまどかへの気持ちを抑えられなくなっちゃって
発散しておかないと危ないんです 色々な意味で」

「!?」

何だろう…… 今の寒気は

「先生も分からないでもないけれどね 残念なことに相手がいなくて」

「おいおい」 「まーた始まったよ」



15分後

「ですから、卵が半熟じゃないと食べられないとかそういう大人には」

「先生」

「分かりましたか皆さん?」

「はい、よく覚えておきます 先生」

「どうしました? 仁美さん」

「もう少しで授業が始まってしまいます それとお知らせというのは?」

「ああっ! つい熱中して忘れてしまいました! 入ってきてください」

「転校生を紹介します 暁美ほむらさんです」

ガラガラ

「ずっと待たせてたのかよ! おっ!すごい美人!」

どんなひとなのかな? あっ入ってきた

「えっ!?」
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6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 19:47:40.41 ID:QRSQWiK50
さやか「どうしたの? まどか 大丈夫だって!あたしはまどかだけからさ」

   「はい、では自己紹介をお願いします」

   「暁美ほむらです 宜しくお願いします」



   私が昨日夢に見たのと変わらない姿で、転校生は教卓に立っていた

   「暁美さんって前はどこの学校だったの?」

ほむら「東京のミッション系の学校よ」

   「前は部活とかやってた? 運動系?文化系?」

ほむら「やっていなかったわ 身体が弱いの」

   「すごい綺麗な髪だよねー シャンプーは何を使っているの?」



さやか「ねえまどか、知り合い? ずっと見られてたけど」

まどか「いやー えっと」


ほむら「ごめんなさい、少し気分が悪くて 保健室に行かせてもらえないかしら」

   「あっ じゃあ私が」

ほむら「いいえ 係の方にお願いするわ」

ほむら「鹿目まどかさん あなたがこのクラスの保健係ね
    連れて行ってちょうだい 保健室まで」



まどか「あの 暁美さん?」

ほむら「ほむらでいいわ」

まどか「えっと ほむら?ちゃん 変わった名前だよね!
     だからあの、そのね 変な意味じゃなくて、かっこいいよね なんて」

ほむら「鹿目まどか あなたは自分の人生を貴いと思う? 家族は友達を大切にしている?」

まどか「私は、えっと 大切だよ 家族や友達のみんなも
    大好きで、とっても大事だもん」
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7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 19:48:59.27 ID:QRSQWiK50
ほむら「本当に?」

まどか「本当だよ! 嘘なんかじゃない、こんなことで嘘はつけないよ」

ほむら「そう、それなら今のあなたでいて 鹿目まどか
     これからもこれまで通りのあなたで 変わらない鹿目まどかのままで」

まどか「あの、それってどういう」

ほむら「聞かないで! あなたが知る必要はないのよ」




     「きゃー!ほむらちゃーん!」 「頑張ってー!」

     「県内記録じゃない! これって」



もぐもぐ

まどか「こんなことがあったの」

さやか「へー 文武両道で才色兼備かと思いきや、その実態はサイコの電波さん!」

仁美 「まどかさん 暁美さんとは本当に初対面なんですの?」
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8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 19:50:16.31 ID:QRSQWiK50
まどか「あの すごくおかしなことなんだけど」

さやか「心当たりがあると どんなこと?」 仁美「気になりますわ」

まどか「あのね 昨日夢の中で会った、ような」

さやか「あっはははは! まどかまで影響されちゃったか!
    前世の因果だね! 時空を超えて巡り会った運命の仲間なんだわ!」

まどか「もう! 笑わないでよ!」

さやか「はっはは いやー、ごめんごめん」

仁美 「実はいつか見たことがあるのかもしれません
    そのことが記憶に残っていて、夢に出てきたと」

まどか「そんなこともあるのかな?」

さやか「さあねー できすぎのような気もするけど」

もぐもぐ

仁美 「ごめんなさい 私は踊りのお稽古がありますので、お先に失礼しますわ」

さやか「じゃあねー」 まどか「ばいばーい」
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9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 19:50:48.29 ID:QRSQWiK50
さやか「あたしたちもそろそろ出ようか」

まどか「うん」

さやか「あたしはCD買いに行くけど、まどかはどうする?」

まどか「そうだね、私も行こうかな」



さやか「あたしはあっちのコーナーにいるからー」

まどか「私はこの辺りを見てるね」

まどか「〜♪」

    助けて 助けて

まどか「?」

    何だろう?今声が聞こえたような

まどか「歌詞ではないよね」

    試聴していたヘッドフォンを外してみる すると、

   「助けて!助けて!」

まどか「やっぱり聞こえる…… 気のせいじゃない」
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10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 19:52:02.49 ID:QRSQWiK50
まどか(でもどうしてみんな反応しないんだろう 気づいていないの?
    とにかく確かめに行かなくちゃ 放っておけないよ)

まどか「こっちかな?」

    まずはお店の外に出てみる

まどか「えーと この中?」

    お店のすぐ横にあった路地を見てみる
    幅は2〜3人で通り抜けられそう、なのにすごく暗い

まどか「ここ……なのかな 何があるのかよく見えないよ」

    さっきから続いていた、助けを呼ぶ声は既に消えていた

まどか「その元気もなくなっちゃったのかな 急がなくちゃ…… でも」

    まだ昼だとはいえ路地は暗かった それに危険な目に遭う確率が高い
    助けに行っても巻き添えになることだって在り得る

まどか「ひとりだと危ないよね でもさやかちゃんを巻きこむのも」

さやか「まーどか!!」
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11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 19:52:55.24 ID:QRSQWiK50
まどか「ひゃいっ! さやかちゃん!? 脅かさないでよ、びっくりしちゃった」

さやか「それはあたしがいいたいんだけどねー 急にいなくなってるし
    わざわざトイレまで探したんだぞ! ひとつずつ、まどかー!入ってますかー!?ってね」

まどか「あああ……」

さやか「それでどうしたの? こんなところで」

まどか「……あのね」



さやか「あらら、本当に転校生の影響受けちゃってない?
    どこかから声が聞こえるって おいおい」

まどか「違うよ!多分 本当に聞こえたの
    そのままにしておけないし でも危ないからどうしようかなって」

さやか「そこにあたしが来たと 簡単じゃん、ふたりで確かめればいいよ」

まどか「でもそれじゃさやかちゃんが」
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12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 19:53:22.26 ID:QRSQWiK50
さやか「こら!」

ぐにゅ

まどか「はひふふほ!? はひゃはひゃふ!」

さやか「まどかに心配されるようなさやかちゃんじゃありません!
    あたしに任せなさいって まどかは後ろに隠れてればいいから」

まどか「へほ?」

さやか「まだ分からないか!このこの!」

ぐにゃぐにゃ

まどか「ひひゃひ!ひひゃひははひゃへへほ!」

さやか「気を取り直して、早速行ってみますかね」

まどか「うう…… ひどいよ、あそこまでしなくても」

さやか「だから悪かったって! 少し面白くなっちゃってさー、反省しております」

まどか「本当に? それならいいけど」

    改めて近づいてみる 気のせいかさっきより暗くなっているような

さやか「しっかし暗いなー、ここ 全然見えないや まあ入ってみよ」
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13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 19:55:03.90 ID:QRSQWiK50
まどか「う、うん」

    さやかちゃんに手を引かれて中へ踏み出す

さやか「!!」

    前にいるさやかちゃんが驚く様子が伝わる
    すぐに私にも理由が分かった

まどか「ここ…… どこ?」

    私たちはいつの間にか広い場所に出ていた
    しかも入ってきた場所すら見当たらない

さやか「うーん どういうことだろ?」

まどか「私も分からないよ どうしてこんなところに出たんだろう?」

さやか「あたしも分からないってば、それより聞こえてきた声ってのは?
    誰が呼んでたのさ どこにもいないみたいだけど」

まどか「ええと、今は聞こえないみたい」

さやか「じゃあ探してみるかー、出口も見つけないといけないし」

まどか「うん」

さやか「誰もいないぞー、気のせいだったんじゃないの?」
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14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 19:56:16.60 ID:QRSQWiK50
まどか「確かに聞こえたと思ったんだけど、そうだったのかな」

さやか「おっと、行き止まりだ」

まどか「扉?」

    歩くうちに行き止まりになっていたみたい

さやか「だねー、ここから出られるかな?」


    さやかちゃんが開けると

    大小様々の自然物、人工物で溢れかえっていた
    その上見たこともない生物?がこちらへ迫ってくる
    目視しているだけで頭がくらくらするような

さやか「これってどこですか? あたしたち悪い夢でも見てるのかな」

まどか「夢だったらいいのに…… 一体どうなってるの」

    包囲の輪は更に狭まり、今にもこちらへ襲ってきそうな距離へ近づいていた

まどか「どうすれば…… どうすればいいの?」
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15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 19:56:52.05 ID:QRSQWiK50
   「大丈夫よ」

    天井、あるいは空から注いだ光が周囲を一掃していた

   「何とか間に合ったかしら」

    草原の向こうから誰かが歩いてくる

   「あら? あなたたちの制服、2年生かしら」

まどか「あの、あなたは?」

   「自己紹介をしないとね でも少し待ってて
    ここじゃお話はできないから」



    あの眩暈のするような光景が消えていく
    気がつくと元いた道の上に戻っていた

    「ふたりとも無事だった?怪我はないかしら」

さやか「はい、あたしは大丈夫ですけど まどかは?」

まどか「私もなんとか でもまだ混乱していて」

   「怖かったでしょう、無理もないわね 本当に危ないところだったもの」

    思い出すだけで身体が震えてくる もしこの人が助けてくれなかったら、私とさやかちゃんは今頃……
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16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 19:58:17.68 ID:QRSQWiK50
さやか「そう、あれは死んだと思ったよ 流石のあたしも
    ところでさ、名前をまだ聞いてなかったけど あなたは?」

マミ 「あら、ごめんなさい 私は巴マミ、よろしくね」

さやか「あたしは美樹さやかです」

まどか「鹿目まどかです あの、さっきはありがとうございました」

さやか「それで、さっきのことについて教えてもらったりは?」

まどか「さやかちゃん!?」

   この人に詳しく聞くつもりなの? 私も気になるけど、関わっちゃいけない気がするよ

さやか「いいじゃん まどかはどうなのさ、何も聞かないままで帰れる? あんな目に遭って」

まどか「うーん……」

    「いや、聞いてもらわないとね 君たちにはそうする必要がある」

まどか「えっ?」

    声のした方向を見ると、暗がりから白い犬?のようなものが歩いてきた
    何だろう、珍しい動物なのかな? ううん、それよりも

まどか「今のって……あなたが?」
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17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 19:58:56.41 ID:QRSQWiK50
さやか「何だろこいつ、猫? っていうか普通に話してるし! どうして名前知ってるのさ!?」

マミ 「キュゥべえが見えるの? あなたたち」

まどか「キュゥべえ? はい、その子のことだったら」

キュゥべえ「当然だよ、だってこの2人には素質があるんだからね」

マミ 「! そう、それなら話しておかないといけないわね
    どうやら説明が必要みたい 私の家に来てもらえる?」

さやか「もちろん! あたしは初めからそのつもりだし」

マミ 「鹿目さん、あなたは?」

    やめた方がいいのかな でもこのまま帰ったら、後悔しそうな気がする

まどか「私もお願いします」

マミ 「決まりね では行きましょうか」
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18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:00:24.50 ID:QRSQWiK50
マミ 「着いたわ、ここに住んでいるの」

さやか「すごっ! こんなところに住んでるんですか!?
    もしかして大金持ちだったり?」

マミ 「うふふ、そんなことないわよ それじゃ入ってちょうだい」

    あれから案内してもらって、3人と1匹?でお家の前にやってきました
    さやかちゃんのいう通りで、すごく大きいお屋敷です

まどか「お邪魔します……」

さやか「お邪魔しまーす! 中も広いなー!それに高そうな家具ばっかりじゃん!」

マミ 「うふふ、お茶とお菓子を持ってくるわ そこに座っていてね」


マミ 「はい、どうぞ 遠慮しないで食べてね」

まどか「いただき「うまっ!超うまいわこれ! おかわり!」」

まどか「さやかちゃん!?」
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19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:02:24.38 ID:QRSQWiK50
マミ 「あら、気に入ってくれたなら嬉しいわ たくさんあるから大丈夫よ
    鹿目さんもどう?」

まどか「あはは、私はこれで充分ですから」

さやか「へー、じゃあまどかの分もあたしがもらっちゃおうかな」

まどか「もう!さやかちゃん!」

マミ 「うふふ、仲がいいのね」

さやか「そりゃあもう! 結婚の約束までした仲ですから!」

まどか「してないってば! でもそうですね、小さいときからずっと一緒なので」

マミ (羨ましいわ 私なんて)


キュゥべえ「そろそろいいかい? 僕の話を始めても」

マミ 「ええ、どこから話しましょうか? キュゥべえ」

キュゥべえ「まずは魔法少女と魔女について話そうか 本題はそれから」
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20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:03:01.61 ID:QRSQWiK50
キュゥべえ「そろそろいいかい? 僕の話を始めても」

マミ 「ええ、どこから話しましょうか? キュゥべえ」

キュゥべえ「まずは魔法少女と魔女について話そうか 本題はそれから」

まどか さやか「「魔法少女?」」

キュゥべえ「そうだよ、ここにいるマミのような 君たちがさっき閉じこめられたのが結界
      そしてその主が魔女、魔法少女はこの魔女と戦う者たちだ
      ちなみに君たちを襲っていたのは、魔女の奉仕種族、使い魔とも呼ばれるね
      分かりやすくいえば魔女の手下かな 力の強さでは魔女の足元にも及ばないからね
      両者に共通しているのが、人間に害を与えるという点だ
      被害が大きくなるのを防ぐために、魔法少女が存在しているのさ」

キュゥべえ「ただ、使い魔ですら相当な力を持っている
      徒に挑んでも返り討ちに遭うだけだ
      そこで必要になるのが マミ、見せてあげてよ」

マミ 「ええ、これを使うのよ」

   といって、虚空に両手を差し出す
   一瞬光ったかと思うと、手の上に分厚い本が現れていた
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21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:03:54.17 ID:QRSQWiK50
キュゥべえ「ただの本じゃないよ、魔導書だ
      魔法少女の使う力の源、魔女に対抗するための力さ」

まどか「魔導書?」

さやか「へー、確かに叩いたら痛いかも 重そうだし」

キュゥべえ「そんな使い方をしては意味がないよ、美樹さやか
      魔導書にはそれぞれ違う種類の貌がある
      書から変化させて初めて、力を発揮できるようになるんだ」

マミ 「私が持っているのは『金枝篇』よ」

本が光ったかと思うと、空中に何挺かの銃が浮かんでいました

マミ 「マスケットよ 基本的にはこうして戦うわ
    他にもあるんだけど、ここでは出せないの
    お家では狭すぎてね、大きくて入りきらないのよ」

    こんなに広いお部屋なのに? どういう意味だろう

キュゥべえ「魔導書は力を求める者の前に現れる、望みを叶えたいと願うなら
      きっとその助けになってくれるだろう
      そして君たちふたりには魔法少女になれる素質があるんだ
      僕はそれを伝えに来た」

まどか「私が?」さやか「あたしが?」

キュゥべえ「その通りさ! 美樹さやか、鹿目まどか、魔法少女になってみる気はないかい?」
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22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:05:38.51 ID:QRSQWiK50
まどか「あの、そんな急にいわれても困るよ 戦ったりするなんてできないし」

さやか「あたしも同じかなー、いくら向いてるからってねえ」

マミ 「よく考えてね、命懸けで戦うことになるもの ましてやあなたたちはまだ魔女を見ていないのだし
    魔法少女が倒さなければいけない相手を」

キュゥべえ「分かっているさ、今すぐにとはいわない 無理強いをするつもりもないから
      でも、もし大きな力を望むときが来て、戦いに身を投じる覚悟ができたら
      いつでも僕を呼んでね、待ってるよ!」

マミ 「ねえ、もしよかったら私の魔女退治につき合ってみない?
    まずは自分の目で見てみるのがいいと思うの」

まどか さやか「「ええっ!?」」

    翌日の放課後

さやか「ごめん仁美! 今日あたしたち用があるから先に帰るわ!」

仁美 「あら、おふたりご一緒にですか?
    いつの間にか深い仲になってしまわれて これが禁断の愛!?」

さやか「いやまあ、そんな感じかな? ねえまどか」

まどか「う、うん ちょっとふたりだけでね」

仁美 「ええ、分かりましたわ 私のことは気になさらないで
    愛を深めてきてくださいな♪うふふ」

まどか「あはは…… ありがとう、仁美ちゃん……」
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23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:06:51.35 ID:QRSQWiK50
まどか「こんにちは、マミさん」 さやか「こんにちはー!」

マミ 「こんにちは、今日はよく来てくれたわね 準備はいい?」

さやか「もっちろん! あたしが持ってきたのはこれ!」

マミ 「美樹さん、それは?」

さやか「刀ですよ、刀 うちにしまってあるのを拝借してきちゃいました!」

マミ 「そんなものが置いてあるの? 美樹さんのお家って」

まどか「はい、さやかちゃんのお父さんが道場をやってて」

さやか「こういうものが沢山あるっていうわけなんだよねー 持ち出してもすぐに分からないくらい」

マミ 「そうだったの、意気ごみは充分ね 鹿目さんはどう?」

まどか「えっ!?ええっと、ごめんなさい 私は用意できるものがなくて」

マミ 「いいのよ、心の準備は?という意味だから それじゃ行きましょうか」

さやか「了解!」 まどか「はい」
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24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:08:06.63 ID:QRSQWiK50
マミ 「まずは気配を探るところから始めるの 魔女が現れると必ず強い魔力を発するわ
    ただ、必ずしも感知できるとも限らない 向かっても間に合わなかったりね
    だから、事件や事故が起こりやすいところを優先して回るの」

マミ 「!!」

まどか「どうしたんですか? マミさん」

マミ 「近いわ! こっちにいる!」

まどか さやか「「えっ!?」」

マミ 「ふたりともついてきて! 魔女よ!」



マミ 「この廃ビルの中にいるわ」

まどか「あれ?マミさん、屋上に誰かいるみたいです」

さやか「本当だ、って飛び降りた!?」

マミ 「いけない!」

    マミさんが取り出した本から糸が伸びていく、落ちてきた人に巻きつくと
    そのままこちらへと戻ってきた

まどか「……あの、大丈夫なんですか? どうしてこんなこと」
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25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:10:53.74 ID:QRSQWiK50
マミ 「心配は要らないわ、意識を失っているだけ
    魔女の魔力が原因で、今のような行動に出ることがあるの
    暗い気分になって自殺を図ったり、周囲へ無差別に攻撃をしかけたりね」



マミ 「さあ、これからが本番よ 使い魔たちを突破した先に魔女がいるわ」

さやか「よっしゃー! 任せてください! こいつの出番だね!」シュルシュル

マミ 「あまり無茶はしないでね、身を守ることだけを考えて
    私から離れすぎなければ問題ないから」

まどか「分かりました」 さやか「分かってますって!」

    入り口へ足を踏み入れる 行く手に広がるのは蝶、蝶、蝶 夥しい蝶の大群

マミ 「一気に行くわよ! ふたりともついて来て!」

まどか さやか「「はいっ!」」

    BANG!BANG!

さやか「えい!うりゃ!」ザシュ

    銃を使って道を作ってくれるマミさんの後ろをついていきながら、
    周りから飛んでくる使い魔をさやかちゃんが斬って落としていく
    そうしているうちにマミさんが立ち止まり
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26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:12:09.50 ID:QRSQWiK50
マミ 「これが魔女よ」

さやか「うわっ、こいつはグロいわ……」

まどか「これと戦うんですか……」

    目の前に現れたのは巨大な植物
    無数の蔦が絡まり合ったような胴体の先に、同じく大量の薔薇が咲いている
    それらはすぐに腐り落ちて消えるが、すぐに新しく生まれてくる
    周囲には腐臭が漂い、使い魔はそれにつられて花に群がっていく
    しかし毒を持っているらしく、止まった使い魔はすぐに死んでしまうようだった

マミ 「安心して、負けたりしないわ!」

    向こうもこちらに気づいたらしい、蔦を伸ばして攻撃を仕掛けてくる
    同時にマミの召喚した無数のマスケットが一斉に発射、使い魔を一掃
    しかし魔女は

さやか「おー!やったか!?」

マミ 「いいえ、効いていないみたいね」

    幾らかその体積を減じてはいるものの、未だに健在のようだった
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27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:12:36.02 ID:QRSQWiK50
マミ 「あんまりかっこ悪いところは見せられないわね これで決めちゃいましょう」

    宙に浮かんでいたマスケットが光になり、マミの元に戻っていく
    直後、手の中で本の貌を取り戻していた

魔女 「dpadeklfapkcuyebap」

    元の大きさに再生していたいた魔女が、こちらへ突進してくる
    しかし、地面から伸びた糸に縛られて強制停止
    再度光へ変わる魔導書、現れたのは戦車と見紛うほどの巨大な砲

マミ 「フレイザー砲!」

    これまでとは桁の違う大きさ、その砲身から放たれた光線の威力は
    魔女を跡形もなく消し去るに充分すぎるものだった

さやか「勝っちゃった……のかな?」

まどか「うん……結界は消えたみたいだし」



マミ 「これがグリーフシード、魔女の卵よ」

まどか「魔女!?」
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28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:13:32.48 ID:QRSQWiK50
マミ 「大丈夫よ、この状態なら安全だから むしろ役に立つの
    魔法少女は魔法を使うと魔力を消耗するの、特に戦った直後ね
    自然に回復するものなんだけれど、これを使うとすぐに元通りにできるわ」

マミ 「それじゃ戻りましょうか、ふたりとも」



   「ここは……」

マミ 「目が覚めましたか? ここで倒れていたんですよ」

   飛び降りようとしていた人のところへ3人で戻ってきました
   マミさんが魔女のことは隠して話してくれています

さやか「マミさんってさ、いつもこうして戦っているのかな?
    今日みたいに誰かを助けるために、魔女や使い魔と
    すげーかっこいいことだと思わない? それって」

まどか「うん、私もだよ すごく素敵だなって」





   まだ叶えたい願いごと、望むことは思いつかないし
   すぐ魔法少女にはなれないと思う

   でも誰かの役に立てるとしたら もし誰かのために頑張れる私になれるなら
   それはとっても嬉しいなって、思ってしまうのでした



1話終了
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29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:15:20.89 ID:QRSQWiK50
2話



マミ 「ふう、片づいたわね」

さやか 「マミさんはかっこいいなー!」

マミ 「だめじゃない 危ないことをしているのは常に意識しなくちゃ」

さやか「いやー、だってマミさんですし 安心して見ていられるっていうか」

まどか「グリーフシードは落とさなかったね」

キュゥべえ「あれは使い魔だからさ 魔女でないとグリーフシードは持っていないよ」

さやか「また? 一昨日もそうじゃなかったっけ」

マミ 「使い魔だって危険なのよ 人間を襲うことには変わりないし、放っておけないわ
    ところでふたりとも、決心はついた?」

まどか「ごめんなさい、まだ決められなくて」

さやか「あたしもまだかな そうだ、マミさんはどうして魔法少女になったんですか?」
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30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:17:03.33 ID:QRSQWiK50
2話



マミ 「ふう、片づいたわね」

さやか 「マミさんはかっこいいなー!」

マミ 「だめじゃない 危ないことをしているのは常に意識しなくちゃ」

さやか「いやー、だってマミさんですし 安心して見ていられるっていうか」

まどか「グリーフシードは落とさなかったね」

キュゥべえ「あれは使い魔だからさ 魔女でないとグリーフシードは持っていないよ」

さやか「また? 一昨日もそうじゃなかったっけ」

マミ 「使い魔だって危険なのよ 人間を襲うことには変わりないし、放っておけないわ
    ところでふたりとも、決心はついた?」

まどか「ごめんなさい、まだ決められなくて」

さやか「あたしもまだかな そうだ、マミさんはどうして魔法少女になったんですか?」
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31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:17:45.05 ID:QRSQWiK50
さやか「あの、マミさんってさ、魔力で自分の怪我を治したんですか?」

マミ 「ええ、もちろん お医者さんの手に負えないほど酷かったもの」

さやか「だったらさ、自分以外の怪我や病気を治すことってできないかな? 魔法を使って」

マミ 「可能よ、私も魔女の被害を受けた人を治療することがあるわ」

さやか「どんなに悪い症状でも?」

マミ 「大抵は問題ないと思うわよ 魔法少女と同じにはいかないでしょうけれど」

さやか「そうなんですか…… ありがとうございます」

マミ 「? いえ、いいのよ」

まどか「さやかちゃん?」



マミ 「ふたりとも帰ったわよ そろそろ出てきたら?」

ほむら「巴マミ、あなたは無関係な人間を危険に巻きこんでいる」
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32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:18:24.48 ID:QRSQWiK50
マミ 「素質のある子たちよ、無関係ではないでしょう」

ほむら「あなたはあのふたりを魔法少女に誘導しているわ」

マミ 「それが気に入らないってわけ? 私が強制していることなどないのに」

ほむら「ええ、迷惑よ」

マミ 「おかしいわね、魔法少女が増えて困ることでもあるの?」

ほむら「戦わせたくない それだけよ」

マミ 「それはあなたが決めること? 本人に任せられないのかしら」

ほむら「意見が合わないようね、私とあなたでは」

マミ 「そのようね、話しても意味がないみたい」

ほむら「残念だわ、あなたと争うつもりはないのだけれど」

マミ 「それなら、できるだけ会わないようにしないとね
    ところであなたのお名前は? まだ聞いていなかったわ」

ほむら「暁美ほむら」
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33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:20:09.30 ID:QRSQWiK50
     恭介は屋上にいた、ハーモニカを吹きながら
     曲の終わったところで、拍手をしながら近づいていく

恭介 「やあ、さやか 久しぶりだね」

さやか「今日は具合いいんだ? CD買ってきたよ、あとで聴いてね」

恭介 「うん、気分もいいよ ありがとう、いつも悪いね」

さやか「いいのいいの、あたしが好きでやってるんだから
    ところで恭介、奇跡や魔法って信じる?」

恭介 「どうしたんだい?急に」

さやか「いやー、ちょっとね それでどう?信じる?」

恭介 「僕には縁のないものじゃないかな
    少なくとも、ありふれたものではないだろうし」

さやか「恭介、もし自分のために使える魔法があったら?
    奇跡を起こしてくれるっていわれたらどうする?」

恭介 「…………身体を治したいな この思い通りに動かない腕を
    また昔のように剣を握れたら、ずっとそう思っているんだ」

さやか「…………あるよ」

恭介 「えっ?」

さやか「奇跡も魔法もあるんだよ」
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34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:21:11.37 ID:QRSQWiK50
さやか「お待たせ!」

まどか「今日はちゃんと会えた?」

さやか「演奏も聴けたしねー、それじゃ帰ろっか」

まどか「うん」

    あれ? 向こうの壁にあるのって……

まどか「さやかちゃん、あれって」

さやか「どした?」

まどか「あの壁、光ってない?」

さやか「ありゃ、本当だ」

キュゥべえ「ふたりとも、あれは結界から漏れた魔力だ」

まどか「えっ!?もしかして魔女の!」

キュゥべえ「うん、活動を始めようとしている 動き出したらこの病院が危ないね」

さやか「やばいじゃん! ここは恭介が入院してるのに!」
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35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:23:32.79 ID:QRSQWiK50
キュゥべえ「いけないよ、近くにいたら結界に閉じこめられてしまう」

さやか「放っておけないでしょ! 誰かが見てなくちゃ!」

キュゥべえ「分かったよ、僕も一緒についていよう
      それならマミに状況を伝えられるし、君の危険も減るだろう」

まどか「それじゃ呼んでくるね!」

「頼んだよ!」



マミ (キュゥべえ、結界はどう?)

キュゥべえ(大丈夫だ、まだ大きな魔力の動きは感じない)

マミ (分かったわ、もう少しでそちらに着くから)

マミ 「ありがとう、鹿目さん お陰で魔女を見逃さずにすんだわ」

まどか「そんな、私は見つけただけですから」

マミ 「いいえ、お手柄だったわ
    ……またあなたなの? 暁美ほむら」

ほむら「あの魔女は私が倒す、すぐに終わらせるわ」
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36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:24:10.78 ID:QRSQWiK50
マミ 「だから黙って見ていなさいというの? 協力して戦う考えはないのかしら」

ほむら「今度の魔女はこれまでとは違うのよ あなたは必要ない」

マミ 「……喧嘩している場合じゃないわよ 急がないと」

ほむら「ええ、犠牲者が出てしまう」

まどか「ほむらちゃん? どうして魔女のこと」

ほむら「私が魔法少女だからよ 鹿目まどか」

まどか「えっ!?」




さやか「まどか!マミさーん!と転校生? どうしてあんたがいるのさ」

まどか「それがね、ほむらちゃんも魔法少女だって」

さやか「はあ!? それってどういう」

ほむら「説明している時間はないわ」

マミ 「3人とも、結界に入るわよ」
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37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:25:27.43 ID:QRSQWiK50
   キュゥべえを連れた4人で結界の中を進む

まどか「あの、マミさん」

マミ 「どうしたの?鹿目さん」

まどか「マミさんを見ていて思ったことがあるんです 聞いてもらえますか?」

マミ 「ええ、もちろん 話してみて」

まどか「私って得意なことや自慢できることがなくて、そんな自分がずっと嫌でした
    こんな毎日を過ごしていて意味があるのかなって
    でも、みんなを助けるために魔女と戦っているマミさんを見て
    それと同じことを私もできるかもしれないって知ったとき、嬉しかったんです
    私でも誰かの役に立てるんだ、私にもできることがあるんだ
    自信を持てるような私になりたい、そう思うんです

マミ 「いいえ、私なんて 憧れるほどのものじゃないわ
    本当は戦うのが怖い! 逃げ出したいと思うこともある
    誰にも頼れないし、ずっと泣いてばかり」

まどか「そんなことありません! マミさんはもう独りじゃないですよ
    私だけじゃ頼りないかもしれないですけど さやかちゃんもいます
    それにもう決めましたから!私は魔法少女になるって」

さやか「そうそう! 一緒に戦ってきた仲じゃないですか!」
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38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:26:12.27 ID:QRSQWiK50
マミ 「鹿目さん、美樹さん……」

まどか「それにほむらちゃんも魔法少女なんだよね? 一緒に戦えば」

ほむら「いいえ、私は「おいっ!」」 どかっ

ほむら「ごほっごほっ 何をするの……美樹さやか」

さやか「そこで拒否するなってば!」

まどか「ほむらちゃんも仲良くしようよ 私たちのこと嫌い?」

ほむら「…………」

まどか「ほむらちゃん」

ほむら「あなたがそういうのなら」

まどか「もう4人になっちゃいました! これでも寂しいですか?」
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39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:28:05.87 ID:QRSQWiK50
マミ 「あはは…… 先輩らしくしてなきゃいけないのに だめだな…………私
    ありがとう 鹿目さん、美樹さん それに暁美さんも」

まどか「いいえ、こちらこそ」

さやか「その呼び方もやめましょうよ! 名前でいいじゃないですか」

マミ 「そうね、そうしましょうか さやかさん」

さやか「転校生、じゃないや ほむらもだぞ」

ほむら「分かったわ」

キュゥべえ「魔力の反応が大きくなってきたよ、魔女が近くにいる 気をつけて!」

マミ 「あれね」

    本来の大きさを数十倍にしたような巨大な菓子、それらが積み上げられた山の中
    不自然にひとつだけ置かれた椅子、その上に座するのは

まどか「ぬいぐるみ?」

ほむら「いいえ、まどか あれが魔女よ」
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40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:31:03.98 ID:QRSQWiK50
マミ 「今日という今日は速攻で片づけちゃいましょう!」

    マミがマスケットを構えると同時に浮かび上がり、
    こちらへ向かってくる魔女
    だが攻撃を仕掛けるわけでもなく、すぐマミに撃ち落とされてしまう
    止めを刺そうと魔女に近づくが、魔女が起き上がり口を開け

ほむら「マミ!!」

    吐き出されたのは、巨大な山椒魚とも鯰ともつかないもの
    表面は両生類じみたように濡れて滑り、鰭や手足もなくただ大口だけを開けている
    その口がマミの目前へ迫り
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41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:35:49.65 ID:QRSQWiK50
魔女 「†‡‖†$^〜^☆☆X」

マミ 「えっ?」

ほむら「っ!」

    大顎が閉じられる直前、飛びこんできたほむらにより窮地を脱す

マミ 「助かったわ……ありがとう」

ほむら「当然よ、協力して戦うのでしょう?」

まどか さやか「「マミさん!?」」

マミ 「大丈夫よ!」

マミ 「あれが本体ってわけね それにしてもあの大きさは」

    海洋生物の如き巨大さ、尾の先まで含めれば50mほどもあると思われた

マミ 「これでは通用しそうにないわね」

    構えたマスケットを書へ戻していく
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42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:36:17.87 ID:QRSQWiK50
ほむら「その通りよ、全力でやらなくては勝てない」

マミ 「それだけの強敵ってことね いいわ、見せてあげようじゃない」



さやか「ふー、危なかった」

まどか「そうだね、ほむらちゃんがいてよかったよ」

さやか「今日のは大分やばそうだね、今までのと比べものになんないや」

まどか「うん、でもマミさんなら」

キュゥべえ「その通りさ ふたりとも、よく見ておくといいよ」

   獲物を食べ損なった魔女が再び旋回、機敏には動けないらしく
   大きく輪を描きながら、マミとほむらの元へ再び迫る
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43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:39:26.22 ID:QRSQWiK50
マミ 「来なさい!」

  『金枝篇』が発光すると同時、魔女との間に巨大な質量が出現
   それは巨大な機械、ではない 機械仕掛けの神、魔導書によって召喚される

  「レガシー!オブ!ゴールド!」

キュゥべえ「あれが鬼械神だ 魔導書の所有者が自在に操ることのできる『神』さ
      正しくは神の模造品だけれど」

まどか「あのロボットが?」
 
   突然現れた巨体に阻まれ、それ以上進めなくなる魔女
   横へ避けようとするものの、

マミ 「逃がさないわよ!」

   機体の前面が開き、大小様々の砲口が出現
   それら全てから溢れ出す閃光

マミ 「ティロフィナーレ!!」

   光、光、光、光光光光光光光光光光光光光光光光光光光光光光光光光光光光光光
   射線上の物体は魔女を含め全て消滅、結界が消えていく
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44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:40:49.78 ID:QRSQWiK50
   4人と1匹は病院の前へ



マミ (流石に消耗が激しいわね、休まなくちゃ
    でもどうしてかしら、身体が軽い それにこんな気持ちで戦えたのは初めて
    もう何も怖くない だって……独りじゃないもの!)

まどか「すごい」

さやか「うん、今までもすごかったけどこいつは……」

ほむら「これからは強力な魔女がやってくるわ、今日のように
    対抗するにはこの力を使うしかない」

キュゥべえ(予言かい?暁美ほむら それとも…………)

まどか「大丈夫ですか? マミさん」

マミ 「ちょっと魔力を使いすぎちゃっただけ、すぐに回復するわ」

さやか「よかったよかった! これで解決かな?」

ほむら「いいえ、まだよ」

まどか「どうしたの?ほむらちゃん」
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45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:42:14.06 ID:QRSQWiK50
ほむら「病院の中が騒がしいわ 魔女の影響があったのかも」

マミ 「結界にいたのは私たちだけだったわね、操られた人間がいたのかしら」

さやか「!!」

まどか「さやかちゃん!?」

さやか「恭介の病室を見てくる!」

マミ 「まちなさい、さやか 立ち入り禁止になっているわ」

ほむら「本当ね、これでは入れないわ」

さやか「ううー!!」

ほむら「今日のところは帰りましょう 魔女は既にマミが倒した
    これ以上留まっても私たちにできることはないわ」
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46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:44:12.95 ID:QRSQWiK50
   「残念だが、もう以前のように動かせるようにはならないだろう」

   「力は尽くした、だが完全に治る見こみはないんだ」

   「奇跡や魔法でも使わない限りは」

    奇跡と魔法、頼れるものはそれだけだってさ
    自分で奇跡を起こせ、それとも魔法を使えってことかい?
    医者ではどうしようもない だから頼らないでくれと
    これからは起こりもしない奇跡だけを待ちながら生きろ
    そういいたいんだろう、分かったよ

 
    さやか
    確かにあったよ、君のいう奇跡と魔法は それが僕の目の前にある
    もう手の中にあるのと変わらない そうだ、僕が望むならすぐにでも…………
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47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:45:52.87 ID:QRSQWiK50
   「昨日、×××病院にて〜」

ほむら「数人の患者か職員が破壊行為に及んだようね 魔女の魔力に当てられて」

さやか「名前は…… やっぱり出ないかー」

マミ「そうでしょうね、むしろ報道があっただけ珍しいわ
   魔女が原因になっていることなら」

ほむら「ところで、さやかは誰の心配をしているの?」

まどか「恭介くんだよ、さやかちゃんの双子の弟の」

ほむら「そうだったの、それなら家まで連絡が来るのではないかしら」

さやか「それが来ないんだって、無事ってことならいいんだけどさ」
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48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:49:31.22 ID:QRSQWiK50
マミ 「程度によるでしょうね、病院でどんなことが起こったのか
    外部の私たちに全くは分からないのだし」

ほむら「そうね、あまり気を急かないことよ」

さやか「はいはい、分かりましたよー」

マミ 「そろそろ始めましょうか まどかさん、さやかさん」

   病院での魔女退治から1日、私とさやかちゃん、ほむらちゃんでマミさんのお家にやってきました

まどか さやか「「はい、お願いします」」

ほむら「本気なの? 今ならまだ引き返せるのよ」

まどか「ごめんね、ほむらちゃん もう決めたから」

さやか「あたしも」

ほむら「私はまどかにいっているの あなたは好きにすればいい」

さやか「へー、あたしはどうでもいいんだってさ」

ほむら「ええ、その通りよ」

さやか「はいはい、時空を超えて巡り会った運命の仲間だもんねー」

ほむら「………………」
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49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:51:52.05 ID:QRSQWiK50
マミ 「まずは自分の意志を示すこと、力を望む理由を思い浮かべるの
    その祈りに応えて魔導書が現れる」

キュゥべえ「やることはこれだけなんだ 問題がなければすぐに終わると思うよ
      鹿目まどか、美樹さやか 君たちが望みは?
      魔女と戦い続ける使命を受け入れられるかい?」

まどか「誰かの役に立ちたい、どんな小さなことでも
    私にそんな才能があるなら それが夢だから
    戦うことで助かるひとがいる それだけで満足です

さやか「奇跡と魔法を必要としているやつがいるんだ
    あたしはそのひとりのために力が欲しい それが済めば幾らでも戦ってあげる」

キュゥべえ「次はそれを強く考えながら、手の中に魔導書、本があると想像する
      心から願っていればこれで終わりさ 君は魔導書の主、魔法少女になれる」

まどか さやか「…………………」

   暫しの沈黙、やがてそれぞれの手元に2冊の書が現れる

89 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/08/25(木) 02:35:29.61 ID:uFcOIc9V0 [37回発言]
キュゥべえ「無事成功したね 君たちの手に入れた魔導書は?」

   表紙に記されているのは見たことのない文字、にも拘らず
   意味がすぐに理解できた 手にしていると力

まどか「私は…… 光輝の書?」

さやか「あたしは……」



2話終了
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50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 20:55:16.08 ID:QRSQWiK50
さやかの手に入れた魔導書

   1 水神クタアト
   2 屍食教典儀
   3 妖蛆の秘密
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51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 21:02:07.54 ID:QRSQWiK50
ttp://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1314190588/
この最後で屍食教典儀が選ばれましたので2へ分岐します
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52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 21:03:34.50 ID:QRSQWiK50
   深夜に目が覚める 間近に感じた気配によって
   この時間に来客があるわけはない、ぼんやりと考えながら目を開けると
   面前に現れたもの 暗闇の中で奇妙に輝いている塊
   それが部屋に鎮座していた 確かに起きているのに、夢を見ているような心地
   思考に靄がかかったようで、警戒心や疑問などは全く思い浮かばない
   どの程度時間が経ったか、じっとしていると
   そのものが語りかけてきた 言葉に依らず、精神に直接考えが伝わってくる
   この物体は生命力を糧にしているらしく、同胞の下へ持ち帰るためにやってきた
   今回の獲物にに自分を選んだようだ
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53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 21:04:07.08 ID:QRSQWiK50
   理解すると同時に空間が歪み、異界へと移り変わっていく
   住人と同様、常に色を変えながら煌いている
   横たわる人間を囲むのは、先程の来訪者の同胞たち
   今まさに連れてこられたばかりの獲物を前にし、食事に入ろうとしていた
   まずは攫った生物の精神へと接触する
   こうして徐々に侵入し、生命力を少しずつ自分のものへと変えていくのだ
   後は彼らに全て吸い尽くされ、命を失った脱殻だけが残るのみ

   常に繰り返され続けてきたことだ 此度もすぐに終わるだろう 
   だが彼らは考えていなかった 被害者が為すがままにならず、反抗しようなどとは
   それも無理からぬこと、彼らの捕食活動から逃れたものなどいなかったのだ
   今日、この瞬間までは
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54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 21:04:49.84 ID:QRSQWiK50
さやか「あたしのは……屍食教典儀だ」

キュゥべえ「おめでとう!新しい魔法少女の誕生だ」

マミ 「でも大変なのはここから 魔女との戦いが待っているわ
    もう体験ではないの、実戦よ 今日から特訓していくからね!」

まどか「よろしくお願いします!マミさん」

さやか「お願いしまーす!」

ほむら「ええ、私も見ているわ 早く成長してもらわないといけないもの」

まどか「ほむらちゃんも教えてくれるの?」

ほむら「当然よ、私も近くについていなくては
    マミだけにまどかを任せておけない」

まどか「ありがとう!」

ほむら「気にしないで、私はまどかの助けになれればいい」
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55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 21:05:18.53 ID:QRSQWiK50
マミ 「大きく分けて魔法は2種類あるの まずは魔力のみを使用する魔法
    もうひとつは魔導書の力を借りる魔法よ」

キュゥべえ「主に前者は防御や治癒、自分の身体に直接作用
      後者は武器への変化や招喚など、攻撃の魔法であることが多いね 勿論例外はあるけれど」

ほむら「まずは魔力の感覚を理解して 身体の中に力を感じるでしょう」

まどか「分かるよ、不思議な感じがする」

さやか「あたしも、上手くは説明できないけど」

ほむら「それが魔力よ、この力を常に意識しておくこと」

マミ 「魔法を使うことはあまり難しくないの 望むだけでいい
    ただ、全てが成功するとは限らないわ
    想像力や集中力、思いの強さが重要になってくるの」

ほむら「魔法少女の力は精神に大きく左右される、意志の強さが全てといってもいいわ」

マミ 「さて、そろそろ実践へ移るわね
    まずは手へ力を集めて、魔導書へ移すイメージよ」

   マミさんの言葉に倣って、手に意識を集中する そのまま魔導書へ……

まどか さやか「!!」

   私とさやかちゃんの魔導書が光り始めました

マミ 「あなたたちが手にした魔導書の力を解放するの
    思い浮かべて、その書が持っている別の容を」
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56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 21:06:36.19 ID:QRSQWiK50
さやか「あたしは刀?いや、剣だね 慣れてるものが出てくるとか?」

まどか「そうなの? 弓なんて触ったことないのにな、私」

ほむら「本人の性質、魔法少女へなる際に願った事柄
    これらに影響を受けて決まるのよ」

マミ 「そういえばほむらさんの魔導書は? まだ見ていなかったわね」

ほむら「『無名祭祀書』」

   取り出した書は懐中時計へと変じた 針は現在の時刻を指している

まどか「時計だ、これで戦うの?ほむらちゃん」

さやか「まさか時間を見るため、なんていわないよなー?」

ほむら「馬鹿なことをいわないで、時間を止めることができるのよ」

マミ 「凄いわね…………時間に作用する魔法だなんて」

ほむら「その代わり、有効な攻撃手段を殆ど持っていないわ」
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57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 21:07:33.08 ID:QRSQWiK50
マミ 「充分よ、攻撃は私たちに任せてくれればいいわ
    それじゃふたりとも、早速使ってみましょうか
    いい場所があるの、移動しましょう」

さやか「よーし!やる気出てきた!」ぶんぶん

まどか「さやかちゃん危ないよ!お家の中で振り回しちゃだめ!」



さやか「よしよし、今日は開いてますねー」

   まどかと一緒にマミさんと訓練を始めて4日
   魔法にも慣れ、使い魔を相手にして戦えるまでになっていた
   今日は、魔女との戦いの直後から入れなくなっていた病院へやってきた
   恭介に会うためだけではなく、ある目的のために

さやか(やっと入れたよ、これであいつを治してやれるね!
    恭介!さやかちゃんが魔法を手に入れてやってきましたよー!)

   早足で歩き、病室の前へ着く
   昂っている気持ちを鎮めようと、一度立ち止まり深呼吸
   そして扉を開ける

さやか「恭介!…………あれ?」

   中には誰もいなかった 屋上へ行ったのかと思い直し、扉を閉めた
   そこで見知った看護士に声をかけられた

   「あら、さやかちゃん 恭介くんのお見舞い?」

さやか「そうですよー、TVで見て心配してたんですから!」
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58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 21:08:21.39 ID:QRSQWiK50
   「うん……みんな忙しくてね、でも大丈夫よ
    恭介くんなら心配ないわ いいこともあったしね、うふふ」

   彼女が一瞬見せた表情の翳り
   さやかも気づいたものの、疲れているのだろうと受け取った

さやか「思わせ振りだなー、いいことって何ですか?」

   「本人に直接聞いてみてね♪ いつも通り屋上にいるから
    それじゃまたね!」

   看護士と別れ、屋上へと向かうべく歩き出そうとした
   ここでふと気がつく 隣と向かいの病室にあった患者の名札が消えている
   退院したのだろうか、と思い再び歩き始めた



   屋上へ出て、周囲を見回して恭介の姿を探す
   すぐに見つかった だが、目に姿が入った瞬間に言葉を失ってしまう

さやか「……………………どうして?」

   さやかの望みは魔法を用いて恭介の身体を元に戻すこと
   その願いを叶えに病院へやってきた

   しかし、過去の事故により、両足と左腕の自由を失っていた恭介は
   車椅子に頼らずに立ち、両腕を同じように動かしているのだった
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59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 21:09:22.71 ID:QRSQWiK50
さやか「あの……その足と腕って」

恭介 「少し前から急に具合がよくなったんだよ
    驚かせちゃった? まだ家にも連絡をしていなかったからね
    病院も理由が分からないし、詳しい検査が済んでからにしようって」

さやか「……当たり前でしょ!びっくりしたなーもう!
    でもよかったよ……本当によかった…………」

恭介 「この前にさやかがいっていたよね、奇跡も魔法もあるんだよって
    本当だって分かったよ、こうして自分の身に起こって」





   恭介の身体を治すことが美樹さやかの願いだった
   これが望んだ結果であることは間違いない
   だが、自分の為したことではないのだ
   それでも満足? 純粋に喜べる?



   魔女を探しに行くため、まどか、マミ、ほむらと合流

まどか「どうだった? 上手くいった?」
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60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 21:10:07.67 ID:QRSQWiK50
まどか「よかった〜、おめでとう!」

さやか「ありがと、でも気になることがあって…………」

   恭介の様子について説明する

マミ 「弟さんは恭介くん?だったかしら 治る見こみはなかったのよね」

さやか「そうです、そのために魔法少女になったんですから」

マミ 「なのに数日前から快方に向かっている、魔法を使っていないのに
    不思議ね、一体何が起こったのか」

さやか「あっはは、せっかく魔法少女になったのになー 拍子抜けしちゃったよ!」

まどか「さやかちゃん……」

さやか「……いいの! 治ったことには変わりないんだしさ
    これで戦いに集中できるってもんだよね!」

ほむら(あの魔女を倒した直後、一時的に病院へ外部の人間は入れなくなっている
    さやかの話ではこの間に回復が始まった 魔女の影響?
    いいえ、ただ操られるだけなら魔女を倒した時点で解放されるわ
    そもそも魔女が人間の身体を治すわけがない)

まどか「ほむらちゃん? マミさんが移動するって」

ほむら「ごめんなさい、気づかなかったわ」

   (推測をしようにも情報が不足している、判断は保留ね
    夜に調べてみましょう)
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61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 21:10:39.95 ID:QRSQWiK50
   強い魔力を察知、これは魔女、それも既に活動を開始している
   近くに発生していた結界へ飛びこむ

ほむら「おかしいわ」

   ひとつ奇妙なことがあった 奇妙な景色、これは問題ない
   使い魔が見当たらないのだ 本来なら魔女の下に集まるものどもが

マミ 「珍しいわね、でも余計な邪魔をされなくて助かるじゃない」

   その通りではある、早く魔女へ辿り着けるだろう
   些細なことだったか

ほむら「そうね、行きましょう」



   使い魔に阻まれることなく進み、魔女を発見する
   人型の影だった、闇に覆われたように全身が黒い
   左手には刀のようなものを握っている

マミ 「魔女だわ!みんな行くわよ!」

まどか「はい!」 さやか「了解!」 ほむら「ええ」

   それぞれの得物を構え、攻撃を繰り出そうとしたそのとき
   空間の色が薄れていく、結界が消える兆候だ

一同 「!?」

   すぐに街へ戻された4人、魔女の気配も既に消えている
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62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 21:11:54.50 ID:QRSQWiK50
マミ 「おかしいわ、急に結界が消えるなんて」

まどか「そうですよね、まだ魔女を見つけただけだったのに」

さやか「あたしたちが怖くて逃げたとか?」

マミ 「その可能性もあるわね、滅多にないことではあるけれど
    ほむらさんはどう思う?」

ほむら「見なさい、たった今拾ったものよ」

   ほむらが手を差し出す

マミ 「グリーフシード! ここで見つけたの?」

ほむら「その通りよ」

マミ 「どうして?落ちているわけがないのに……」

まどか「本当だ……変だよね、これって」

さやか「ずっと前からあった、っていうのもないだろうし」

   魔女の結界が消えた後にグリーフシードが残されていた、この点だけを見れば問題はないだろう
   だが、4人は魔女を目にしただけで交戦には至っていなかった

   魔女を倒さなければグリーフシードは出現しない
   そう、ここで見つかるわけがないのだ
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63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 21:17:01.36 ID:QRSQWiK50
ほむら「何故なのか、私も不思議に思っているのよ
    これは預かっておくわ」

マミ 「…………そうね、ありがとう
    今日は解散にしましょう、みんなお疲れ様」

   この日は魔女を倒せなかったばかりでなく、謎を残して終わる結果となった



ほむら(さやかの弟がいる病室は……)

   深夜、ほむらは恭介の入院している病院へ潜入していた
   報道にあった患者の行動とさやかの話について調べることが目的だ
   1階から順々に見ていく 勿論、職員や患者には気づかれぬよう
   特に怪しい様子はなかった そうして上へと登っていき、最上階に着いた   

ほむら(ここまでには見当たらなかった、この階ね)

   病室はすぐに発見できた、同時に、下の階とは決定的に違う点があると気づく
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64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 21:19:28.47 ID:QRSQWiK50
ほむら(これは…………)

   この階にはひとりしか患者がいなかった
   美樹恭介、この名前が記された名札があるのみ

ほむら(……………………)

   常に埋まっていることはないのだろう、それは分かる
   現に下にもある程度の空室はあった
   だがこれは不自然すぎる、異常といってもいい

ほむら(伝えられていた事件を起こしたのは患者?
    発表では詳細を伏せてあった、明らかにできる内容ではない?)

   魔女が原因で起こった事件や事故は報道されない場合がある
   不可解なものが多いため表に出にくいのだ

ほむら(無関係? いいえ、それは考えられない)
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65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 21:20:33.93 ID:QRSQWiK50
さやか「やっほー、恭介」

恭介 「こんにちは、さやか」

さやか「昨日は大変だったんだぞ!特にお父さんが大騒ぎでさー
    また道場に戻ってこられるのか!?って」

   さやかが病院を出た後、家まで恭介の回復について連絡がいっていた

恭介 「運動も大丈夫だってさ、今すぐにでも始められるんだけど
    病院で振り回すわけにもいかないからね」

さやか「あっはっは!そりゃそうだよ」

恭介 「あと3日で退院できるし、少しだけの辛抱さ」

さやか「うんうん、それまで静かにしておくように」
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66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 21:21:02.36 ID:QRSQWiK50
さやか「今日は見つからなかったなー」

マミ 「その方が自然なのよ、これまでは毎日なんてことはなかったもの
    現れる日の方が少なかったくらい」

まどか「増えてきているのかな……魔女が」

マミ 「ええ、それに力が強くなってきているわ この前の魔女もそう」

さやか「あれは危なかったなー、マミさんが食べられちゃうかと」

マミ 「ほむらさんのお陰ね、無事でいられたのは」

   魔女と使い魔が見つからなかったため、3人で帰路へつく
   ほむらは来ていない

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67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 21:21:48.35 ID:QRSQWiK50
   「マミと一緒にいる奴らがそうかい?
    新しい魔法少女ってのは」

キュゥべえ「そうだよ、ふたりとも凄い素質を持っているんだ」

   「ふうん、大したことなさそうに見えるけどねえ」

キュゥべえ「事実、かなりの速さで成長しているよ
      特に美樹さやかだ、もう一人前といってもいいんじゃないかな」

   「へえ、もう片方は?」

キュゥべえ「鹿目まどかだね、彼女は恐ろしい才能を持っている
      あんな子は今までに見たことがない
      開花には時間がかかりそうだけれどね、残念ながら」

   「まだ役に立たないんだろ、そんな奴に興味ないね」

キュゥべえ「いいや、きっと彼女は大成するだろう 僕が保証するよ」

   「べた褒めだね、そっちは別にいいや」

    (美樹さやか、それにあの暁美ほむらか 退屈しないで済みそうだね)

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68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 21:22:30.53 ID:QRSQWiK50
仁美 「さやかさん、今日もご予定が?」

さやか「うん、病院に寄って行くつもり」

仁美 「お時間を頂けませんか? お話したいことがあるんですの」

さやか「別にいいけど、急ぐわけじゃないし」

仁美 「ええ、すぐに済ませますので」

さやか「いいって、それじゃ行こうか」

仁美 「はい」

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69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 21:23:10.16 ID:QRSQWiK50
さやか「仁美とふたりって久しぶりだねー、それでどうしたの?」

仁美 「さやかさん、ずっと隠していたことがあるんですの
    聞いてくださいますか?」

さやか「仁美が隠し事? 話してみてよ」

仁美 「ずっと前から私、さやかさんのことをお慕いしておりました」

さやか「なーんだ、そんなことってうえっ!?」

仁美 「さやかさん、この気持ちを受け入れてくださいますか?
    明日の放課後に屋上でお待ちしております お返事はそのときに」

さやか「あっ明日ね! うん分かった!分かりました!」

仁美 「では失礼いたします」

仁美 (おかしい、と思っているのでしょうね 同性同士だなんて
    嫌悪感すら抱いているかもしれません
    でも、私は決めたんですの もう自分に嘘はつかないと)
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70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 21:24:09.48 ID:QRSQWiK50
さやか(仁美のやつ、急にどうしたのよ
    冗談って感じじゃなかったよね……あれは どう返事すればいいんだろ
    …………明日まで考えとかないとだめか)



   まどかに念話で今から向かうと連絡
   まどかたちの元へ向かおうと歩き出し

さやか「!?」

   魔女の気配だ、近くで活動を始めている

さやか(まどか!マミさん! やばいよ、すぐ近くに魔女がいる!)

まどか(えっ!?)

マミ (分かりました、すぐにそちらへ向かうわ それまで待っていて!)

39 自分:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/09/02(金) 21:51:33.39 ID:2Ozi5dYz0 [29/38]
さやか(いや、あたしだけで先に行ってます)

マミ (だめよ!ひとりだけでは危険だわ!)

さやか(でも放っておけないですよ!被害が出る前に終わらせないと!)

マミ (仕方ないわね、あまり無茶はしないで)

さやか(了解!)


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71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 21:25:41.69 ID:QRSQWiK50
さやか「やめろ!!やめろ!!やめろ!!やめてよ!!!!」

   心の中を探り、記憶を弄って幻覚を見せられていた
   精神に直接攻撃をする魔女のようだ

さやか「…………やってくれるじゃん」

   魔法が解けたことに気づき、再び放とうとするも

さやか「おおおりゃああああ!!」ザクザシュ

   1度の跳躍で距離を詰められ、左右の剣で4等分されていた
   血が噴出すと同時、魔力を失い落ちていく
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72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 21:26:31.56 ID:QRSQWiK50
さやか「…………ふふっ」



まどか「さやかちゃん!」

さやか「ああ、まどか 遅かったね、マミさんとほむらも
    もうあたしが倒しちゃいましたよー!」

マミ 「やったじゃない!おめでとう、さやかさん」

さやか「いやいや、この魔女が弱かっただけですって」

ほむら「…………」

さやか「なーに黙ってんのさ! あたしが活躍して悔しいんですかー?」

ほむら「違うわ、あまり調子に乗らないで」

まどか(すごいな……さやかちゃん、私なんて…………)

自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 21:27:42.86 ID:QRSQWiK50
まどか「おはよう、さやかちゃん」

さやか「おはよー」

まどか「仁美ちゃんは? まだ来てないの?」

さやか「そうなんだよねー、いっつも初めに来てるのにさ」

まどか「どうしたんだろう、もしかして具合が悪いとか……」

さやか「ぎりぎりまで待ってみるかー、寝坊してるのかもしれないし」



   その日、仁美ちゃんは学校へ来ませんでした



   昨日の夕方頃、飲食店の×××で数十名が死亡する事件が発生しました
   家庭用の洗剤と入浴剤を混ぜたことにより硫化水素ガスが〜



3話終了

自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/09/03(土) 21:36:55.42 ID:QRSQWiK50
今までの分は終わりです
続きはここで書いていこうと思います
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage saga]:2011/09/04(日) 20:20:16.10 ID:P8s0hAFk0
見ている方はいないかと思いますが
1週間に1回は載せられるようにします
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/05(月) 00:57:00.76 ID:pwSDvUDI0
見てるよー
最初の代本形式にちょっと面食らったが、あくまで導入ということで
じわじわと狂気におかされる感じがいい雰囲気を醸し出していますね
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/09/05(月) 16:50:39.90 ID:7ztC3FtAO
媒介が魔導書だと魔法少女というより魔術師って感じだな。
魔女がよりクトゥルフちっくになってるのがgoodな感じ。
ロボットは「これ要るのか?」って感じだけど。

クトゥルフ神話は好きだけどデモベは好きじゃない俺。
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sagg saga]:2011/09/10(土) 01:48:44.38 ID:nQmfLUuR0
見てもらいありがとうございます



>>76
初めの方で、台詞の前に名前が入っていない部分でしょうか? 形式というと
読みにくかったらすみません

>>77
そちらに近くなっているかもしれません ソウルジェムが存在しませんので
魔女の姿は本編から大きく変えず、それらしく見える描写にしてみました
ここは最も重要な部分ですので外すわけには 



途中で選択肢を入れた方がいいでしょうか?(>>50-51で1度分岐しています)
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage saga]:2011/09/20(火) 21:01:08.07 ID:N7Dlm2rj0
すみません 数週間に1回くらいの頻度になってしまいそうです
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/10/22(土) 10:52:04.45 ID:VGzgVZ0Co
一ヶ月経ったんだが一度も来ない>>1
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/10/23(日) 21:05:59.07 ID:DqBzJU370
4話



杏子 「今日の奴は弱かったね、久しぶりに魔女が出たと思ったのにさあ」

   魔女との戦いを終え、夜の街を歩く
   行く手にひとり、見知らぬ少女が立っていた

ほむら「あなたがこの街の魔法少女ね、佐倉杏子」

杏子 「誰だい? 確かにここ一帯はあたしの縄張りだけどさ
    どうして魔法少女を知っているんだよ」

ほむら「私は暁美ほむら、あなたと同じ魔法少女よ 頼みがあって来たの」

杏子 「いきなり現れて頼みごとかい? 聞いてやる義理はないね
    あたしは腹が減ってるんだ、じゃあね」

   背を向け、去ろうとする杏子
   
ほむら「待ちなさい、話を聞いて」

   後ろにいたほむらが再び目の前に立っていた
   回りこんだのではない、まるで一瞬で移動したかのような

杏子 「あんた…… 分かったよ、聞くだけ聞いてやる」
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/10/23(日) 21:07:04.79 ID:DqBzJU370


   杏子の住む、以前は教会だった廃墟へとやって来た

ほむら「今から2ヵ月後、恐ろしく強大な魔女がやってくるわ」

杏子 「どうして分かるんだよ?」

ほむら「それは秘密、その魔女と戦うために協力してもらいたいの
    私と一緒に見滝原へ来て」

杏子 「あたしの助けが必要なのかい? 見滝原にはマミがいるんじゃないか」

ほむら「あなたがいなければいけないの、佐倉杏子」

杏子 「数人がかりでやらなきゃ勝てない相手か……
    いいよ、やってやろうじゃんか」
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/10/23(日) 21:15:19.16 ID:DqBzJU370
まどか「おはよー!さやかちゃん」

さやか「おはよう、まどか」

まどか「あれ? 仁美ちゃんは来てないの?」

さやか「それがいないんだよねー、いつもなら1番なのにさ」

まどか「うん、珍しいなあ」



まどか「お休みだったね、仁美ちゃん」

さやか「遅刻や休みは1度もなかったのにねー、小学校からずっと」

まどか「どこか悪かったのかな? 早くよくなるといいな」

さやか(昨日の返事は延期?)
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/10/23(日) 21:17:24.99 ID:DqBzJU370
まどか「…………仁美ちゃんは今日も来ないのかな?」

さやか「3日連続か……」

まどか「あっ、恭介くんは今日で退院なんだよね、おめでとう!」

さやか「ありがと、学校が終わったら早く帰んないとなー」




和子 「今日は大事なお知らせがあります
    数日前に、志筑仁美さんが亡くなられました」

まどか さやか「!?」
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [saga]:2011/10/23(日) 21:27:51.45 ID:DqBzJU370
   「……さん……筑……?……仁美…………が……」

   「……して………………もし……」

   ざわめき始める教室

和子 「先生も突然のことで…………」

ほむら「…………」

    学校からの話はこれだけで、授業は普段と同じように行われた
    まどかとさやかは魔女の探索へ向かわずに帰宅
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage saga]:2011/10/23(日) 21:36:10.44 ID:DqBzJU370
>>80
間が空いてしまってすみません

なかなか進められなくて
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/10/23(日) 21:40:11.44 ID:Z/tyGhfAO
魔導書じゃデモンベイン出ないなそういえば

九郎ちゃんでるの?
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage saga]:2011/10/23(日) 21:45:30.20 ID:DqBzJU370
>>87
アーカムシティの面々は出ない予定です(今のところは)
89 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/10(土) 23:33:23.90 ID:aC//m7ut0
すみません もうしばらくかかりそうです
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