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男「俺が戦隊ヒーローに?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:12:02.18 ID:JSoXbAM9o
女「はい!今ならリーダーであるレッドのポジションが空いてます!」

男「でも俺体力ないし…」

女「変身すれば大丈夫です!」

男「これからバイトの面接があるから…」

女「時給900円!」

男「やります」
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ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713522243/

旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713353246/

木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1713351945/

いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713279251/

【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713277692/

こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713183168/

【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/

アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713089503/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:12:38.97 ID:JSoXbAM9o
男「(時給の高さに引かれてホイホイついてきたけど、これってツボとかの類だよな)」

女「基地はこっちですよー」

男「(着いた途端に女の子は消えて、黒服のお兄さんたちがワラワラと…)」

女「どうかしましたか?」

男「い、いえ!なんでもないです」

女「よかったー、具合でも悪いのかと心配しちゃいましたよー」

男「(…いい子だよな)」

女「〜〜♪」

男「(鼻歌なんて歌って、そんなに嬉しかったのかな…)」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:13:07.06 ID:JSoXbAM9o
女「着きました!ここが私達の秘密基地です」

男「喫茶店じゃん」

女「おっと!それは世を忍ぶ仮の姿…」

男「……」

女「その実態は──!」

?「大声でばらすな」ポカッ

女「あいたっ!」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:13:35.87 ID:JSoXbAM9o
女「ひどいじゃないですか、マスター!」

マスター「おまえが秘密基地の前で秘密基地を暴露しようとするからだ」

女「そ、それはそうですけど…」

マ「で、リーダー候補は見つかったのか?」

女「はい!こちらの方が快く引き受けてくれました!」

マ「こいつが?」

男「…どうも(怖そうな人だな)」

マ「無理だろ」

女「えー!?」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:14:03.69 ID:JSoXbAM9o
マ「見るからに筋肉なさそうだし」

女「変身すれば問題ありません!」

マ「何より根性なさそうだし」

女「男さんはこう見えて根性ありますよ!ね、ね!?」

男「どちらかと言えばない」

マ「ほらな?」

女「嘘でもいいからあると言ってくださいよ!」

男「じゃあ、あります」

女「遅いですぅ!」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:14:30.56 ID:JSoXbAM9o
〜喫茶店内〜

マ「とりあえずコーヒーでも飲め」

男「ありがとうございます」

女「私アイスココア!」

マ「自分でやれ」

女「えー!?」

マ「ところで、なぜ君は戦隊ヒーローなんて仕事を引き受けたんだ?」

男「それは…」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:15:01.89 ID:JSoXbAM9o
マ「時給が良かったから?本気で言ってるのか?」

男「900円は魅力的だったんですよ」

マ「他にもいい仕事はたくさんあるだろう」

男「埼玉だと900円はかなりのものです」

マ「そうなのか?」

女「私の近所のコンビニは時給750円でした!」

男「だいたいそれぐらいですよね。高くても800円だし」

マ「そ、そうか(東京に行けば1000円超えはいくつもあるんだがな)」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:16:18.89 ID:JSoXbAM9o
マ「そこまでして金が欲しいのか」

男「欲しいと言えば欲しいですよ」

マ「最悪命を落とすぞ」

男「はい?」

女「悪の怪人と戦いますからね!勿論その覚悟があってOKしてくれたんですよね!?」

男「……」

マ「そりゃご立派なことだ。正義のために戦って正義のために死ぬ」

マ「誰にでも出来るきことではないな」

女「はい〜♪男さんは顔は普通ですが、心はイケメンなんですよ〜」

マ「はは、やっぱり心がイケメンなやつは違うなぁ」

男「(ヒーローショウだと思ってたどうしよう…)」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:17:10.19 ID:JSoXbAM9o
マ「今さら断るなんてチキンなことはしないよな?」

女「やる気満々の男さんに失礼ですよー」

マ「いやいやすまん、くく」

男「(どうしようどうしよう)」

女「男さん!今日からよろしくお願いしますね!」プルン

男「(…胸大きいよなぁ)」

マ「ま、やるからにはちゃんとやれよ」バイン

男「(大きく胸元の開いたYシャツから見える谷間がセクシーです、マスター)」

女「あの…男さん…?」

男「ヤります」

男「(おっぱいとお金のために)」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:17:40.19 ID:JSoXbAM9o
〜男の自宅〜

男「(夏休みいっぱいという約束で引き受けてしまった)」

男「失敗したかな……」

妹「何がです?」

男「あ、帰ってたんだ」

妹「18時に帰るとメールしたはずですが?」

男「…ごめん、気付かなかったよ」

妹「だと思いました。夕飯も当然できていないんですよね」

男「ごめん」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:18:09.77 ID:JSoXbAM9o
〜ファミレス〜

男「お詫びに今日は何でも奢るから」

妹「当然ですね」

男「(今月ピンチなんだけどね)」

妹「……」

男「決まった?」

妹「まだです」

男「そう(頼むからステーキとか高いもん頼まないでくれよ)」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:18:45.18 ID:JSoXbAM9o
妹「このハンバーガーセットにします」

男「これか(意外と安いやつだな。よかった)」

妹「兄さんはどれにするんですか?」

男「俺も同じのにしようかな」

妹「兄さんも?」

男「ああ、見てたら食いたくなってきたんだ」

妹「……」

男「すいませーん!注文お願いしまーす!」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:19:23.30 ID:JSoXbAM9o
妹「ご馳走様でした」

男「意外とうまかったなー」

妹「…そうですね」

男「でもちょっと量が少ないな」

妹「私はお腹一杯です」

男「そうなの?せっかくだからデザートでも頼もうかと思ったんだけど」

妹「デザート?」

男「熱々アップルパイの上に冷え冷えアイスだって。これうまそうだな」

妹「……ん」

男「二人で半分こすればいけるだろ。」

妹「兄さんがそこまで言うのなら仕方ありませんね」

男「うん、食べよう食べよう」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:19:55.47 ID:JSoXbAM9o
男「デザートもうまかったな」

妹「……」

男「食い足りない?」

妹「ち、違います!」

男「じゃあどうしたんだよ?」

妹「良かったんですか?」

男「なにが?」

妹「金欠だったのでは…」

男「気を遣ってくれたのか」

妹「兄さんの深刻そうな顔見れば一目で分かりますよ」

男「そっか。ありがとう」

妹「何年兄妹してると思ってるんですか」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:20:25.43 ID:JSoXbAM9o
妹「だいたい兄さんは昔から……」

男「……」

妹「何処を見てるんですか、兄さん。今大事な話をしてるんですよ?」

男「お、おい。あの子見てみろよ」

妹「あそこに一人で座っている女の子ですか?」

男「俺たちが来る前から座ってたんだけど、ずーっと食べてるんだ」

妹「単に食べるのが遅いのではないですか?」

男「テーブル見てみろ」

妹「…っ!?」

男「すごい量の料理だろ?」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:21:08.27 ID:JSoXbAM9o
少女「もぐもぐぱくぱく」

妹「……」

男「あんな小さい子がよく食べられるよな」

妹「ジロジロ見るのは失礼ですよ」

男「う、うん(どんな顔してるんだろ。実は意外と…)」

少女「……」ジー

男「(…かわいい)」

妹「あ…」

男「ん?」

妹「いえ、なんでもありません。そろそろ帰りませんか?」

男「そうするか」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:22:11.23 ID:JSoXbAM9o
〜帰り道〜

男「あの子かわいかったな」

妹「つまり私の兄はロリコンということですね」

男「なんでそうなるんだよ」

妹「兄さんは変態ですので」

男「ひどいなぁ」

妹「事実です」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:22:50.68 ID:JSoXbAM9o
黒1「イーッ!」

黒2「イーッ!」

妹「きゃっ!」

男「(なんだこの黒タイツの皆さんは!?)」

妹「に、兄さん!」

男「……」

黒1「イッー!」ブン

男「っ!」サッ

妹「兄さん!?」

男「大丈夫(狙いは俺?それなら…)」

男「妹、俺が注意を逸らしてるからその隙に逃げろ!」

妹「そんな!」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:23:25.33 ID:JSoXbAM9o
男「俺も後で追いつくから、今は逃げろ!」

妹「絶対ですよ?」

男「ああ」

妹「絶対だからね、お兄ちゃん!」ダッ

黒3「イーヒッヒッヒ!」

男「(かっこつけたはいいものの、この後どうしようかなぁ)」

男「(喧嘩弱いし、人数的にも負けてるし。そうなるとやっぱり…)」

男「逃げるしかない!」

黒4「イイーッ!?」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:23:53.95 ID:JSoXbAM9o
男「くそっ!行き止まりか!」

黒5「ウィヒヒヒヒ!」

黒1「ウェヒヒヒヒ!」

男「気持ちの悪い笑い方しやがって…こうなったら…」

黒5「ウィ?」

男「やってやるぅ!てぇやぁああ!」

黒1「せい」ボカッ

男「ぎゃあ!」

男「つ、つぇえ…」

黒1「イーッ!」

男「ここまでなのか…」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:24:50.99 ID:JSoXbAM9o
少女「……」スッ

男「君はファミレスの!?」

黒1「イーッ!?」

黒2「イイッー!」

少女「させない…」

男「え?」

黒1「イーッ!!」

少女「彼は…私が守る…」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:25:39.97 ID:JSoXbAM9o
男「(すごい!黒タイツの皆さんをあっと言う間に倒してしまった!)」

少女「平気?」

男「う、うん。ありがとう」

少女「……」

男「えっと、君は?」

少女「私も戦隊のメンバー」

男「そうなんだ」

少女「あなたがリーダーになると桃から聞いた」

男「桃?」

少女「あなたを秘密基地に連れてきた女の子のこと」

男「あのおっぱいがおおき…」

少女「……」

男「かわいい子ね」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:26:06.41 ID:JSoXbAM9o
男「君はもしかして黄レンジャー?」

黄「そう。どうして分かったの?」

男「ファミレスでいっぱい食べてたでしょ」

黄「うん」

男「だから黄色かなって」

黄「?」

男「カレー好き?」

黄「大好き」

男「やっぱりそうなんだ」

黄「馬鹿にしてる?」

男「滅相もございません」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:26:53.28 ID:JSoXbAM9o
黄「桃から頼まれていたことがある」

男「頼まれたこと?」

黄「これを渡すのを忘れていたと」スッ

男「…ブレスレット」

黄「これを腕に付けて、ここのボタンを押しながら変身という」

男「それで変身できるのか」

黄「そう」

男「た、試しに変身してみようかな…」

黄「好きにすればいい」

男「よし…、へん──!」

?「そこまでだぁ〜!」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:27:39.72 ID:JSoXbAM9o
黄「きゃっ!」

男「黄ちゃん!(黄ちゃんが触手に捕まってしまった!)」

?「こいつの命がおしくばおかしな真似はやめるんだな!」

男「誰だ!」

イカテレビ「俺様はイカテレビ様よ!ぐぁはっはっはっは」

男「悪の組織が作り出した怪人か…」

イカ「その通りだー!ぐぁはっはっはっは」

男「なんでイカとテレビを組み合わせたんだ」

イカ「俺が知りたいわ!!」

男「ご、ごめんなさい!」

黄「早く助けて欲しい」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:28:26.16 ID:JSoXbAM9o
男「(こうなったら変身して…)」

イカ「おおっと、動けばこいつの命はないぞ」

男「くっ…!」

黄「私のことはかまわない。変身してこいつを倒して」

イカ「ぐぁはっはっは!貴様のような強気な女は大好きだぜ!」ニュルニュル

黄「ふっ…あぁ…!な、何をする…!」

イカ「俺様の触手でたっぷりかわいがってやろうじゃないか!」

黄「私は…うぅっ!!」

男「黄ちゃーん!」

イカ「動くな!おまえはそこで大人しく見ていろ!こいつのストリップショーをな!」

男「はい」

イカ「ん?」

男「卑怯者!」

イカ「ぐぁはっはっは!そいつぁ褒め言葉だぜー!」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:29:08.38 ID:JSoXbAM9o
イカ「まずは服を破り捨ててやるぜー」ビリビリー

黄「や、やぁ…」

イカ「ぐぁはっはっは!スーパークールビズだぁ!」

男「俺は何もできないのかっ!」

イカ「おまえはなぜ正座している」

男「動くなって言ったろ」

イカ「言ったけど…」

男「それより続けろよ」

イカ「あ、ああ(こいつ頭おかしい)」

黄「私はこんなことで屈したりはしない」

イカ「なんなら下着も取っちまうか?うひひひ…」

黄「…っ!」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:29:54.61 ID:JSoXbAM9o
イカ「ガキのくせにブラなんぞつけおって、ませたガキだ」ウネウネ

黄「ひぅ!」

イカ「こいつ俺様の触手で感じてやがるぜ!」

黄「ち、ちが…」

男「……」

イカ「ならば体の隅々まで撫で回してやる!」ニョロニョロ

黄「んあ!…くっ!」

イカ「どうした?もっと声を出してもいいんだぜぇ?」

黄「誰が…そんな…んん!」

イカ「いいねぇ、その顔!そそるぜぇ!」

黄「負け…ない…」

イカ「ひゃっはー!これでもしゃぶってなー!」ズブゥ

黄「おごぉ!?んん!んくっ!」

男「おっとー!黄ちゃんのかわいいお口が触手で塞がれたー!」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:30:58.00 ID:JSoXbAM9o
イカ「うぇへへへ、たまんねーなー」

黄「ふっ!うう!」

イカ「そろそろ下着をとっぱらってかわいいサクランボをおがむとするかぁ!」

男「ドキドキ…」

男「(…ってドキドキしてる場合じゃねぇ!黄ちゃんを助けなくちゃ!)」

イカ「うぇへへ…」

男「(黄ちゃんに夢中になってるぜ、このロリコン。変身するなら今だ!)」

男「いくぞ、怪人!変身!!」カッ!

イカ「し、しまったぁ!!」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:31:48.15 ID:JSoXbAM9o
男「とう!」シュバッ

イカ「お、俺様の触手がー!」

男「もう大丈夫だ、黄ちゃん」

黄「あ…ありが…とう……」ガクッ

男「気絶してしまったか」

イカ「よくも俺様の触手を切ってくれたなぁ!」

男「……」

イカ「貴様ただのひょろ男ではないな!?一体何者だ!」

男「いたいけな少女をもて遊ぶ悪逆非道!黙って見過ごすわけにはいかぬ!」

男「でも二次元では許してね!」

イカ「何を言ってるんだこいつ!?」

男「世の煩悩を砕く!煩悩戦隊クダクンジャーレッド!ここに推参!」

イカ「な、なにー!?」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:32:26.39 ID:JSoXbAM9o
イカ「おまえこそ煩悩の塊じゃないか!」

男「悪人の言葉など聞く耳もたん!せいっ!」ゲシッ

イカ「ぐはっ!」

男「ロリコン滅殺パンチ!」

イカ「ぐぉおお!」

男「ロリコン焼却キック!」

イカ「ぎゃあああ!」

男「決める!ロリコン爆裂ハリケーン!」

イカ「うぐっ…!」

男「ロリコンに救いの道はない…」キリッ

イカ「うぉおおお!!」ボカーン
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:33:24.80 ID:JSoXbAM9o



黄「……ん」

男「気がついた?」

黄「私は…」

男「服は破れちゃったけど、怪我がないようでよかったよ」

黄「…そう」

男「うん」

黄「あなたはなぜ裸なの?」

男「それは…」

黄「……あ」

男「いつまでも下着姿は恥ずかしいかなって思って」

黄「私が着ているのはあなたのTシャツ?」

男「うん」

黄「……」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:34:15.38 ID:JSoXbAM9o
黄「最初あなたは頼りなく、とても弱い人だと思っていた」

男「そ、そうなんだ(あってる)」

黄「私が捕まっても助けてくれないから、ただの変態かとも思った」

男「…(あってる)」

黄「あれは敵を油断させるための作戦だったとは」

男「…うん(ストリップショーに見入ってたなんて言えない)」

黄「疑ってごめんなさい」

男「気にしてないから」

黄「あなたは優しい」

男「そんなことないよ」

黄「これからは頼りにしている」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:34:42.23 ID:JSoXbAM9o
〜男の自宅〜

男「ただいまー」

妹「お兄ちゃん!」ガバッ

男「うわっ!」

妹「遅いから心配したんだよ!」

男「ご、ごめん」

妹「泥だらけじゃない!あいつらにやられたの!?」

男「逃げる途中で転んだだけだよ」

妹「ほんと?」

男「うん」

妹「怪我はないの?」

男「ないない」

妹「よかった…」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:35:08.54 ID:JSoXbAM9o
男「心配かけてごめんね」

妹「ま、全くです。兄さんはいつもいつも…」

男「よしよし」ナデナデ

妹「ん、やめてください。もう子供じゃないんですから」

男「頭撫でるの好きだったろ」

妹「小さい頃の話です」

男「今だって小さいじゃん」

妹「小さくないもん!」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:35:38.50 ID:JSoXbAM9o



男「俺が戦隊ヒーローのリーダーかぁ…」

男「(変身するのも悪くなかったなー)」

男「案外これがきっかけでモテモテになったり」

男「あまつエッチなことになったりしちゃったり!」

男「(しないかな。今日のはたまたまだよな。でも希望は捨てない!)」

男「…今日は疲れたから、もう寝よう」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:36:07.29 ID:JSoXbAM9o
〜次の日〜

男「おはよう」

妹「おはようございます。今日は珍しく早起きですね」

男「今日からバイトなんだ」

妹「兄さんを雇うなんて、酔狂な方もいるものです」

男「とりあえず夏の間だけって契約」

妹「まぁ頑張ってください」

男「やる気のない応援だな」

妹「あ、帰りに夕食の買い物もお願いしますね」

男「あい」
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:36:45.44 ID:JSoXbAM9o
〜喫茶店〜

男「おはようございます」

マ「おはよう」

桃(女)「おはようございます、男さん!黄ちゃんから聞きましたよー」

マ「怪人をやっつけて、黄を助けたそうじゃないか。意外とやるもんだな」

黄「かっこよかった」

男「運がよかったんですよ」

桃(女)「男さんたら謙遜しちゃって!」

マ「これからもその調子で頼むぞ」

男「頑張ります」

黄「えいえいおー」
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:37:37.78 ID:JSoXbAM9o
男「ところで仕事って何すればいいんですか?」

桃「何もなければマスターの喫茶店でウェイトレスをします」

黄「あなたの場合はウェイター」

男「怪人が出たら出動するわけですね」

マ「そうなるな」

桃「お客さんはほとんどこないからとっても楽ですよー」

マ「まだオープンしたてだから仕方ないんだ。いざとなったら桃たちにエロいメイド服でも着せるさ」

桃「エッチな服は反対です!」

黄「恥ずかしい」

マ「おまえはどう思う?」

男「とてもかわいいと思います」

桃「褒めたって着ませんよ!」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:38:44.36 ID:JSoXbAM9o
?「お、お茶…どうぞ…」

男「ありがとう。丁度喉が渇いてたんだー」

男「んくんく…ぷはー!生き返った!」

?「ひっ!?」

マ「おいおい、緑を怖がらせるなよ」

男「ひょっとしてこの子もメンバーの一人なんですか?」

マ「ああ、紹介がまだだったな。その子もつい最近煩悩戦隊のメンバーになったんだ」

男「そうだったんですか」

緑「よ、よろしく…お願いします…」

男「(この子もかわいいな。ボーイッシュなのにおどおどしてる所がたまらん。いたずらしたい)」

マ「おまえ変なこと考えてるだろう」

男「滅相もありません」

緑「…?」
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:39:27.79 ID:JSoXbAM9o
緑「ぼ、僕お仕事がありますから…」

男「うん、頑張ってね」

緑「失礼…します…」

男「かわいい子ですね」

マ「君と同性だがな」

男「は?」

マ「鈍い奴だな、緑も男だと言ってるんだ」

男「えぇ!?」

マ「驚くのも無理はない。私も騙されたからな」

男「あれで男か……」

マ「変なこと考えてないか?」

男「滅相もありません」
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:40:15.33 ID:JSoXbAM9o
桃「何のお話をしてるんですかー?」

マ「彼に緑のことを紹介していたんだ」

桃「男さん緑ちゃんには?」

男「さっき会ったよ」

桃「とってもとーってもかわいいですよね!女の子の私が嫉妬しちゃうかわいさですー」

黄「たしかに」

男「そうだね」

マ「私は君が緑にいかがわしいことをしないか心配だな」

桃「しちゃうんですか!?」

黄「かわいければ男でもいいの?」

男「なんでそういう話になるんですか」

マ「緑を変な目で見ていたからな」

男「見てませんよ」

黄「変態」

男「違う!」
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:40:51.81 ID:JSoXbAM9o
 ビーッ!ビーッ!

男「…このアラームは?」

マ「怪人だ!」

男「っ!?」

マ「現場は?」

黄「ゆりのき通り。状況をモニター可能」

マ「頼む」

黄「了解」カチカチポチッ

 モニタ『うわはは!燃えろ燃えろ!』ゴォオオ

桃「街路樹が!ひどい…」

黄「幸いにも死傷者はいまだゼロ」

桃「早く出動しましょう!」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:41:20.82 ID:JSoXbAM9o
マ「男、緑と協力して二人だけでこの怪人を倒してこい」

桃「そんな!男さんも緑ちゃんもこないだ入隊したばかりじゃないですか!」

マ「こいつは下級怪人だ。本来ならば一人で十分だろう?」

黄「そうかもしれない。しかし男は…」

マ「怪人を倒したことがあるとは言え、まだ経験不足。だから緑と二人で出動してもらう」

男「分かりました」

桃「男さん!?」

男「大丈夫だよ。今回は緑もいるし、ぱぱっとやっつけてすぐ帰ってくるから」

桃「でも…」

男「信じて」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/09/05(月) 19:41:34.39 ID:sgAf9XH+o
ぬ!まえ落ちたやつか!
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:41:58.37 ID:JSoXbAM9o
黄「私は信じる」

桃「黄ちゃん?」

黄「男が大丈夫と言った。ならきっと大丈夫」

男「ありがとう。緑、話は聞いたね?」

緑「は、はひ…」

男「行くぞ!」ダッ

緑「りょ、了解です…!」

桃「男さん、緑ちゃん!」

マ「なかなか思い切りのいいやつだな」

桃「男さんはまだ新人さんなんだから、優しくしないとだめじゃないですかぁ!」

マ「ま、これぐらいで辞めるようならそれまでの奴だったってことさ」

桃「マスターのいじわる!人でなし!」
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:42:46.42 ID:JSoXbAM9o
黄「二人だけに任せた本当の理由は時給が…」

マ「あっ!客が来たぞ!ほらほら、接客しろ!」

桃「え?あ…いらっしゃいませー!」

黄「ませ」

マ「…と、思ったらきてなかった。勘違いだったみたいだ」

桃「えー!?」

黄「やっぱり時給…」

マ「あ!今度こそ客だ!」

黄「ませ」

桃「ませ!ってちゃんとご挨拶しないとダメだよ、黄ちゃん!」

マ「勘違いだった」

桃「マスター!!」
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:43:25.37 ID:JSoXbAM9o



緑「……」

男「…緑」

緑「は、はい?」

男「緑はどうしてこんなバイトしてんの?」

緑「……」

男「言いたくないなら言わなくていいよ」

緑「僕…臆病なんです…」

男「……」

緑「何かするにも、し、尻込みしちゃって…いつも一歩が踏み出せないんです…」

緑「そんな自分が嫌いだから…自分を変えたくて…」

男「そっか、それでこのバイトを選んだんだ」

緑「はい…」
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:44:23.01 ID:JSoXbAM9o
男「すごいな」

緑「そんなこと…ないですよ…」

男「そうかな?だって…」

 「きゃー!」

男「今の声は!?」

緑「あ、あっちから聞こえました」

男「行ってみよう!」

緑「はい!」
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:45:16.15 ID:JSoXbAM9o
緑「お、男さんあそこ!」

男「女性が倒れてる!大丈夫ですか?」

女「……う」

男「もう平気ですよ、今救急車を…」

女「…ニヤッ」

緑「危ない!」

男「っ!?」

女「くらえぇ!!」ガッ

男「ぐっ!!」
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:46:03.67 ID:JSoXbAM9o
女「ひゃーっはっは!油断させればちょろいもんだぜぇ!」

男「お、おまえは…」

女「俺か?俺はなぁ……」カッ!

ハエファイヤー「一切合財焼き尽くす!ハエファイヤー様とは俺のことよ!」

緑「(なんでハエなんだろう…)」

男「まさか人間に化けることができるなんて…」

ハエ「新たに入ったレッドが強いと聞いていたが、とんだ間抜けだったな」

男「くそっ!(さっきの一撃で体が動かない)」

ハエ「ひゃははは!いいざまだぜぇ。さぁて、トドメを刺して仕舞いにするかぁ」

緑「ま、ま、まてぇ…!」

ハエ「あーん?」
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:46:35.75 ID:JSoXbAM9o
緑「そ、それ以上おとこしゃ…男しゃんに、て、手出しはさせないぞっ!」

ハエ「んだガキ。見逃してやるからお家に帰ってママのおっぱいでも吸ってなぁ」

男「緑!」

ハエ「みどりぃ?まさかこいつも煩悩戦隊のメンバーだっつーのかよ」

緑「そ、そうだ!」

ハエ「ひゃーはははは!こんなオシメも取れてないようなガキがか!?笑わせてくれるぜ!」

緑「僕はっ…!」

ハエ「うるっせーぞ、クソガキ!!」

緑「…っ!!」
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:47:42.00 ID:JSoXbAM9o
緑「あっ…あっ…」ガクガク

ハエ「ちーっと怒鳴っただけでブルってんじゃねーか!ひゃははは!」

男「緑…」

緑「怖くない…怖くない…っ!」

ハエ「骨まで焼き尽くしてやろうか、あぁん!?」

緑「ひぃっ…!」ビクッ

ハエ「……こいつ」

緑「……ぁ」チョロチョロ

ハエ「小便漏らしてやがるぜ!こいつは傑作だぜ!」
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:50:01.28 ID:JSoXbAM9o
緑「うぇ…ひっく…」

ハエ「やっぱガキだな。ちゃっちゃと片付けちまうか」

男「みどりぃいいいいいい!」

緑「っ!?」

ハエ「あ?」

男「弱い自分を変えたくて入隊したんだろ!」

緑「……」

男「今が臆病な自分と決別するときじゃないのか!?」

緑「で、でも……」

男「もう一歩踏み出してるんだぞ!自分を変えるために入隊したんだろ!?それでもう一歩だろうが!!」

緑「!!」
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:50:33.43 ID:JSoXbAM9o
ハエ「うるっせーぞ、死にぞこない!」ゲシッ

男「ぐっ!」

ハエ「くだらねー茶番はいらねーんだよ、さっさとおっちねや!」

男「(これまでか…)」

緑「変身っ!!」カッ

ハエ「ぐ、なんだこの光はっ!?」

男「緑!!」

緑「臆病な自分を!弱い自分を!僕は今超えてゆく!」

緑「煩悩戦隊クダクンジャーグリーン!ここに推参!」

ハエ「調子にのってんじゃねーぞ、小便漏らしがぁあ!!」

男「危ない!」
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:51:39.85 ID:JSoXbAM9o
緑「煩悩フラッシュ!!」ペカッ

ハエ「ち、ちくしょう!目が!目が見えねぇ!」

男「今だ、いけぇえええええええ!」

緑「はい、男さん!とうっ!」シュバッ

ハエ「くそっ…やつは何処に…空か!」

緑「煩悩ハリケーンキーック!」

ハエ「(太陽に重なって…やつの姿が見えな…)」

緑「おぉおおおおおお!!」

ハエ「…ぅぐ!!」
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:52:06.15 ID:JSoXbAM9o
ハエ「がはっ…ひゃ…ひゃはは…これが煩悩戦隊の力かよ」

ハエ「やるじゃねーか……うっ!」ドカァン!

緑「貴様に救いの道はないっ!」

男「緑!やったな!」

緑「……」

男「緑?」

緑「男さぁん!」ダキッ

男「ちょっ!」
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:52:57.51 ID:JSoXbAM9o
緑「こここ、怖かったですー」

男「わ、分かったから離してくれ。傷にひびく」

緑「ご、ごめんなさい」

男「さっきまでの緑とは思えないな」

緑「…うぅ」

男「とにかくありがとう。おかげで助かったよ」

緑「そ、そんな!僕は当然の…ことをしただけで…えっと…」

男「それにちょーかっこよかった」

緑「…え、えへへ」

男「見直したぜ」ナデナデ

緑「…///」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:53:28.43 ID:JSoXbAM9o
男「もしもし、マスターですか?ええ、怪人をやっつけました。いえ、緑が…」

緑「……」

男「分かりました。今から帰還します。失礼します」ピッ

緑「あ、あの…」

男「警察と救急車は手配しておいたから帰ってこいだと」

緑「そ、そうです…か…」

男「さ、行こう」

緑「えと、えと…」

男「ん?」
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:54:07.88 ID:JSoXbAM9o



男「おーい、着替え買ってきたぞ」

緑「わざわざすみません…」

男「さすがにあのまま帰るわけには行かないもんなぁ」

緑「そ、そうですね…」

男「んじゃ、ちゃっちゃと着替えちまおう」

緑「えと…」

男「ここの公園の林なら滅多に人がこないから大丈夫だって」

緑「……」

男「どうしたの?」

緑「着替えるの…手伝ってほしいんです…」
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:54:42.10 ID:JSoXbAM9o
男「な、なんで?」

緑「安心したら力が抜けちゃって…」

男「そ、そ、そうなんだ(落ち着け!相手は男…男…)」

緑「恥ずかしいけど…お願いできませんか…?」

男「かわいいな、ちくしょう」

緑「え、え?」

男「なんでもない。じゃ、じゃあ脱がすよ」

緑「あ、はい…」

男「……」ドキドキ

緑「や、優しくお願いします」

男「はひっ!」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:55:08.86 ID:JSoXbAM9o
男「おズボン失礼しまーす」サワサワ

緑「ん…」

男「(脱がしづらいな)」モゾモゾ

緑「…ぁ」

男「ご、ごめん!」

緑「…平気、ですから」

男「うん…(ちくしょう、なんでこんな緊張してんだ)」

緑「ふっ…!」

男「(冷静に…クールに…)」

男「よし、なんとか脱がせられ…」

緑「///」

男「(おパンツがもっこりしてるぅ!)」
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:57:08.35 ID:JSoXbAM9o
男「……」

緑「…ち、違うんです!えと、えと!」

男「気にするな。男ならよくある生理現象だもんな!」

緑「は、はい…」

男「(とは言ったもののどうしよう。直に見るのはさすがに憚られる)」

緑「ぼ、僕…男さんになら…平気ですから…」

男「え?」

緑「み、見られてもいいです!」

男「っ!」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:58:14.28 ID:JSoXbAM9o
男「(テレッテレしながらいいやがって、誘ってんのか!?)」

緑「…///」

男「と、とりあえず目をつぶって脱がせるから。それなら見えないでしょ」

緑「だけど僕……」

男「いいから!とにかく俺は眼をつぶるから!(そうでもしないと何かが目覚めてしまう)」

緑「はい…」

男「ではパンツを…」グッ

緑「ひゃうん!」

男「(なんか棒状の物を握ってしまったー!)」

緑「お、男さ…それ…ち、ちが…んぁ!」

男「ごめん!こ、今度はちゃんとやるから!」

緑「はぁ…はぁ…お願い、します」
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:58:40.47 ID:JSoXbAM9o
男「なんか引っ掛かって、うまく脱がせないんだけど…」グッグッ

緑「ううっ!そんな、そんな強くしちゃ…僕、僕!」

男「ひぃ!?ごめん!」

緑「はぁはぁ…」

男「や、やっぱり俺は向こうで待ってるよ。だから一人で着替えちゃって」

緑「ま、待って」ガシッ

男「!!」

緑「最後まで…してください…」

男「(ファック!)」
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:59:22.65 ID:JSoXbAM9o



男「(終わった…)」

緑「ありがとうございます、男さん」

男「あ、ああ、うん」

緑「…か、帰りましょうか」

男「そうだね。早く帰らないとマスターに怒られそうだし」

緑「あのあの…」

男「なに?」

緑「手…手を!手を繋いで帰りませんか!?」

男「いいけど…」

緑「…やった」ボソッ

男「?」

緑「な、なんでもありません!」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 19:59:48.83 ID:JSoXbAM9o
緑「〜♪」

男「(何で急に手なんか…にしてもご機嫌だな…)」

男「嬉しそうだね、緑」

緑「え?そ、そう見えますか…」

男「鼻歌うたってたよ」

緑「…あぅ」

男「今日は大活躍だったからな。無理もないか」

緑「……」

男「それとも、俺と手を繋いでるのが嬉しいのかな?」

緑「……えへへ///」

男「(否定しろよぉおおおおおおおおおおおおおおお)」
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/05(月) 20:00:02.30 ID:jUJuHcz8o
おいおいここで男の娘かよ・・・ゴクリ
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 20:00:45.96 ID:JSoXbAM9o
〜喫茶店〜

男「ただいま」

桃「あ!おかえりなさーい!」

黄「おかえり」

桃「マスターから聞きましたよ!緑ちゃんが怪人をやっつけたんですよね!?」

緑「あ、はい…」

黄「すごい」

桃「黄ちゃんの言う通りです!初参加でもうやっつけちゃうなんて!」

緑「お、男さんが…いたから…頑張れました…」

男「謙遜するなよ。俺なーんにもしてないんだから」

緑「え?で、でも…」

男「しかもピンチの俺を助けてくれたんだぜー?」

桃「すごいすごーい!」
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 20:01:13.48 ID:JSoXbAM9o
男「ところでマスターは?」

黄「お客がこないので不貞寝している」

男「(ダメだ、この喫茶店)」

黄「……」

男「どうしたの?」

黄「本当はあなたが倒した。違う?」

男「違うよ。本当に緑だけで倒したんだ」

黄「サポートは?」

男「一切してない」

黄「…そう」

男「普段おどおどしてるけど、やるときはやるやつだよ」

黄「……」
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 20:02:19.77 ID:JSoXbAM9o
黄「…緑」

緑「な、なんでしょう…」

黄「正直な所あなたは二番目に頼りないと思っていた」

男「(一番は俺なんだろうな)」

桃「そんなことないよ!だって緑ちゃんは…!」

黄「でも今日一人の力で怪人を倒してきた」

緑「……黄さん」

黄「私の考えが間違っていた。あなたはやるときはやるやつ。これからは協力して頑張ろう」

桃「黄ちゃん!」

緑「は、はい!」
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 20:03:13.87 ID:JSoXbAM9o
〜男の自宅〜

男「ただいま」

妹「お帰りなさい、兄さん。ご飯ができていますよ」

男「早速食べようかな」

妹「少し作りすぎてしまったので、頑張って全部食べてください」

男「えー」

妹「男の子なんですから、軽々入りますよね」

男「適度に頑張る」
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 20:04:14.88 ID:JSoXbAM9o
男「(けっこう量あるなぁ。でも残すと怖いし…)」モグモグ

妹「兄さん」

男「食べてるってば」

妹「ち、違います。その、バイトはどうなんですか?」

男「どうってなにが?」

妹「そもそもなんのバイトなんですか?」

男「喫茶店だよ」

妹「ウェイター?」

男「そんなとこ」

妹「エプロンを付けて…似合いませんね…」

男「バイト先の子には好評なんだぞ」
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 20:05:21.98 ID:JSoXbAM9o
妹「…それってもしかして女の子?」

男「そうだよ」

妹「おにいちゃ…コホン、兄さんのバイト先に女の子は何人いるんですか?」

男「そーだなー、4人…いや、3人?(マスターは年齢的に女の子じゃないけど)」

妹「そんなに…」

男「それがどうかしたの?」

妹「なんでもありません。おしゃべりしてないで早く食べちゃってください」

男「話しかけてきたのはそっちだろ」

妹「いいの!デート抜きにするよ!?」

男「黙って食べます」
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 20:06:09.19 ID:JSoXbAM9o
〜次の日・喫茶店〜

男「おはようございます」

マ「ああ、おはよう」

桃「おはよーございますー」

黄「まぐまぐ…おふぁよう…」モグモグ

男「食べてる物飲み込んでからな」

黄「ゴクン…おはよう…」

男「おはよう。今日は緑がいませんね」

マ「彼は非番なんだ。着て早々悪いんだが、お使いを頼まれてくれないか?」

男「お使いですか?」

マ「喫茶店で必要なものがいくつかあってね、それを買ってきてもらいたい」

男「了解です」
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 20:06:59.24 ID:JSoXbAM9o
マ「桃、おまえも行って来い」

桃「私もですかー?」

マ「君に任せるのはやや心配だからな」

男「信用ありませんね」

マ「君のファッションセンスはお世辞にもいいとは言えないんだよ」

男「このTシャツのこと言ってます?」

黄「今時ナ○キのTシャツを着ている高校生はそういない」

男「Tシャツ類は妹からのプレゼントなんだ。着ないと拗ねるから」

桃「わー、男さん優しいんですね」

マ「妹に服を買いに行かせてるのか、君は」

男「プレゼントって言ってるじゃないですか」
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 20:07:29.61 ID:JSoXbAM9o
桃「私着替えてきますから、ちょーっと待っててくださいね!」タタッ

男「はい」

マ「買ってきて欲しいものはこの紙に書いておいた」

男「けっこうあるんですね」

マ「君は荷物持ち要員だ。女の子に苦労させるなよ?」

男「ラジャー」

黄「もぐもぐ…頑張って…」

男「うまそうなカレーだね」

黄「ただのカレーではない」

男「そうなの?」

黄「カレーの王子様カレー」

男「(小さい頃に食べたことがあるようなないような…)」
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 20:08:17.99 ID:JSoXbAM9o
黄「カレーの王子様はとても美味。これほど美味しいカレーはない」

男「へぇ」

黄「伊達に王子様の名を冠してはいない」

男「そう言われると、食べたくなってくるな」

黄「…特別に一口あげてもいい」

男「悪いからいいよ」

黄「…ん」スッ

男「(スプーン一杯にてんこ盛りだな。一口って量じゃないだろ…)」

マ「これはおいしいな。美少女と間接キスができて、おまけにカレーまで食べられるじゃないか」

黄「…///」

マ「さて、どうするんだ?」

男「えーっと…」
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 20:09:01.76 ID:JSoXbAM9o
桃「お待たせしましたー!」

男「も、桃!早速行こうか!」

桃「え?」

男「ほら行くよ!」グイッ

桃「あわわっ」

黄「……」

マ「逃げられてしまったな」

黄「しょんぼり…」

マ「それは私が食べてやろう」

黄「ダメ」

マ「そうかい」
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 20:09:44.20 ID:JSoXbAM9o
男「(逃げてきちゃったけど、食べてあげればよかったかなぁ)」

桃「あ、あの男さん?」

男「ん?」

桃「その…そろそろ手を離して欲しいんですけど…」

男「あっ!ご、ごめんね」

桃「い、いえ。急にだったからびっくりしちゃって…」

男「…ごめん」

桃「違うんですよ!?男さんが嫌とかそういうんじゃなくて、男の子と手を繋ぐの…だったし…」

男「え?」

桃「男の子と手を繋ぐの…は、初めてでした…」

男「そっか…」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 20:10:30.54 ID:JSoXbAM9o
桃「……」モジモジ

男「(気まずい)」

桃「……」モジモジ

男「そ、そういえばさ、買い物は何処でするの?」

桃「あ、はい。ララガーデンでしようかと思ってます」

男「ああ、ガラガラガーデンか」

桃「ガラガラじゃありません!ララガーデンです!」

男「ご、ごめん」

桃「ララガーデンは春日部イチのホットスポットです!」プンスコ

男「そう、だよね…」
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 20:11:00.54 ID:JSoXbAM9o
〜ガラガラガーデン〜

男「(相変らず客すくねー…)」

桃「〜♪」

男「楽しそうだね」

桃「はい!私お買い物って大好きなんですよー!」

男「へぇ」

桃「服とか雑貨見てるだけでわくわくしますよね!」

男「うーん、俺にはよく分からないな」

桃「楽しいのにー。あ!あの洋服かわいくないですか!?」タタッ

男「ちょ、ちょっと!」
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 20:11:55.98 ID:JSoXbAM9o
男「今日はお使いなんだから、それを忘れちゃダメだよ」

桃「す、すみません」

男「とりあえずマスターのお使いを済ませよう」

桃「そうですね」

男「その後にウィンドウショッピングにしよう」

桃「さすが男さんです!」

男「買う物多いからどんどん買っていこう」

桃「りょーかーい、です」

男「コーヒーカップは何処に売ってるかな?」

桃「雑貨屋さんがあるので、そこにならあるかもです」

男「1階?」

桃「たしか2階です。こっちですよー」ギュッ

男「ちょ、引っ張らないでよ」

桃「お使い済ませて、早くウィンドウショッピングしたいんですー♪」

男「(女の子に手を引かれて買い物か。悪くないなぁ…うへへ…)」
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 20:13:02.15 ID:JSoXbAM9o
桃「次はあのお店です!」

男「走っちゃ危ないよ」

桃「男さんが遅いんですよー。早くー!」

男「ちょっと休憩しようよ」

?「……」ジーッ

男「(視線を感じる…)」キョロキョロ

桃「男さーん!早くしてくださいーい!」

男「あ、うん(思い過ごしかな…)」

?「……あの男」ギリッ
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 20:13:39.72 ID:JSoXbAM9o
物陰から男を窺う怪しい人影!果たしてその正体は!?

待て!次回!!
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/05(月) 20:15:09.10 ID:JSoXbAM9o
本日分おしまい
萌え燃え路線で頑張る
感想などあればどしどしよこせくださいませ
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/05(月) 20:27:23.96 ID:uWV8Tn+bo
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/05(月) 21:16:59.74 ID:x+PCusPIO
高校生でナイ◯のTシャツ着て何が悪いんだよ
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/05(月) 21:47:51.28 ID:JSoXbAM9o
しゅ……しゅみませんでした……
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2011/09/05(月) 23:56:06.21 ID:SH738+4qo

面白い、続きも楽しみだ
桃かわいいよ黄かわいいよ緑めちゃくちゃかわいいよ!
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/08(木) 20:38:32.60 ID:1aw40ljYo
こっち来てたのか
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/11(日) 12:52:56.46 ID:ScYaoRqyo
期待大
ワクテカ
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/19(月) 17:07:33.58 ID:QkRJlKk0o
〜帰り道〜

桃「大荷物になっちゃいましたね」

男「そ、そうだね(重い……)」

桃「あの、重くないですか?」

男「これくらいならまだ大丈夫だよ、あはは…」

桃「……」

男「どうかしたの?」

桃「ちょっと行った先に公園があるんですけど、そこで休憩していきませんか?」

男「遅くなるとマスターに怒られるんじゃないかな」

桃「大丈夫ですよぉ。ちょっとだけですから、ね?」

男「じゃあちょっと休憩していこうか」

桃「はい!」
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/19(月) 17:08:34.93 ID:QkRJlKk0o
〜公園〜

男「ふぅ……(重かった)」

桃「私ジュース買ってきます」

男「それなら俺が行くよ」

桃「いいですいいです!男さんは、ベンチでゆっくり休んでてください!」タタッ

男「……あ」

 カナカナカナカナ……

男「…ひぐらしが鳴いてら…そろそろ夏も終わりかな」

男「……」

 カナカナカナカナ……
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/19(月) 17:10:30.57 ID:QkRJlKk0o
桃「おーとこさん!ピト

男「つめたっ!」

桃「はい、ジュースです」

男「あ、ありがとう。今お金渡すよ」

桃「このジュースは私のおごりですよー。重い荷物を持ってくれたお礼です」

男「そっか」

桃「ゴクゴク…ぷはー!生き返りますねぇ」

男「あはは、オヤジみたい」

桃「まだピチピチの女子高生ですー」

男「中身は違うみたいだけどね」

桃「男さんの意地悪…」
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/19(月) 17:11:29.73 ID:QkRJlKk0o
男「……」

桃「…夏ですねぇ」

男「そうだね」

桃「……」

男「季節ん中だと俺は夏が一番好きだな」

桃「……」

男「暑いけど、五感いっぱいに季節を感じられるし」

男「それにね、夏が来ると自分でもよく分からないんだけどワクワクするんだ」

桃「……」

男「なんでだろうね。夏休みがあるからかな…」
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/19(月) 17:12:00.38 ID:QkRJlKk0o
男「桃は季節の中だと何が一番好き?」

桃「……zzz」

男「…寝てるよ」

男「(気持ち良さそうに寝てるな)」

桃「…ぅん」

男「(桃の頭が俺の肩に!)」

桃「…ムニャ」

男「ドキドキ」

桃「……」

男「(ふぁー!桃タンいい匂いだよー!)」
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/19(月) 17:12:30.12 ID:QkRJlKk0o
男「(女の子ってこんなにいい匂いがするのか。反則だな)」

桃「んん…」

男「!」

桃「…ん」

男「(近くで見ると…やっぱり胸でかいな…)」

桃「……んー」プルン

男「(揉みたい…)」ゴクリ

桃「……ふぁ」

男「桃のモモを揉み揉み…桃のモモを…」

?「ついに馬脚をあらわしたわね!」

男「!?」
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/19(月) 17:13:47.47 ID:QkRJlKk0o
男「き、君は…」

?「変態に名乗る名前はないわ!それより、あんた桃の胸を揉もうとしてたでしょ?」

男「(黒ベスト、黒ネクタイ、黒い指抜きグローブ…戦隊物のリーダーってこんな格好だよな…)」

?「なによ…ジロジロ見て…」

男「君もひょっとして戦隊のメンバー?」

?「!!」

男「(見た目的には黒だけど…)」

?「だったら何なの?」

男「青…かな…?」

青「ど、どうして分かったのよ!?」
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/19(月) 17:14:34.78 ID:QkRJlKk0o
男「なんかサブリーダーっぽいなーって」

青「さ、サブじゃない!あんたがいなかったときはあたしがリーダーだったんだから!」

男「じゃあ俺の先輩に当たるんだ」

青「そうよ?ちゃんと敬いなさいよね」

男「ははー」

青「ってちがーう!あたしが言いたいことはそういうことじゃない!」

男「違うの?」

青「あたしが言いたいのは、あんたみたいな変態リーダーは認めないってことよ」

男「変態変態ってひどいな」

青「現に桃の胸を揉もうとしてたでしょ?」

男「……滅相もございません」

青「即答しないところが怪しいわ」
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/19(月) 17:15:03.88 ID:QkRJlKk0o
男「ホントダヨ」

青「あんたねぇ」ピキピキ

男「自己紹介がまだだったね。俺は男。よろしくね」

青「あたしは認めないから」ツーン

男「ひねくれてるなぁ」

青「!」バッ

男「ひっ!?ごめんなさい、ごめんなさい!」

青「……」

男「?」

青「…そこにいるんでしょ、出てきなさい」

男「(中二病なのかな…)」
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/19(月) 17:15:37.06 ID:QkRJlKk0o
?「ふふ、見つかってしまいましたか」

男「!?」

青「……」

?「さすがはお嬢様です」

青「お嬢様って呼ばないで」

?「いい加減こちら側につきませんか、お嬢様」

青「いやよ」

?「そうですか、残念です…」

男「おい!こいつは怪人じゃないか!さっきから何の話をしてんだよ!?」

青「……」
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/19(月) 17:16:10.77 ID:QkRJlKk0o
?「あなたが男さん、ですね?」

男「どうして俺のことを…」

?「ふふ、どうしてでしょうね?」

男「この野郎…」

?「ああ、自己紹介が遅れました。私(わたくし)、パソコンキャットと申します」

男「(一目で分かりました)」

キャット「さてと、お嬢様…」

青「もう一度お嬢様って言ってみなさい。ただじゃすまさないわよ」

キャット「ふふ、怒ったお嬢様は怖い怖い」

青「…!」キッ

男「(青と怪人はどういう関係なんだ?)」
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/19(月) 17:17:24.62 ID:QkRJlKk0o
青「あたしはそちら側にはつかない。そう父に伝えなさい」

キャット「……」

男「(…お父さん?)」

キャット「娘を連れて来い。それがお父様のご命令でした」

青「お生憎ね、何度聞かれたって答えはNOよ」

キャット「しかし、今回はこうも言われています。応じない場合は、多少痛めつけてもかまわないと…」

青「!?」

キャット「ニャーハハハ!つまり俺様がギッタンギッタンのメッタメタにしてもいいってことにゃ!」

男「青、下がれ!」

青「め、命令しないでくれる!?こう見えてあんたより場数踏んで…」

キャット「猫パンチ!」

男「危ない!」

青「え?きゃっ!」

キャット「ニャニャニャ、外したにゃ」
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/19(月) 17:19:05.94 ID:QkRJlKk0o
男「変身するぞ!」

青「言われなくても分かってるわよ!それと、さっきの礼は言わないんだから!」

キャット「ニャハハ、なぁ男よ。いや、クダクンジャーレッドよ。青のこと、気ににゃらないかにゃ?」

男「青のこと?」

キャット「そうだにゃ。我々の組織となぜ青に繋がりがあるのか。敵同士にも関わらず…」

男「……」

青「や、やめなさい!」

キャット「ニャハハ。お嬢様、大切な仲間に隠し事はよくないにゃ?」

青「!」

キャット「教えてやるにゃ。我ら怪人を生み出しているのはこの女、青の父親だからなのにゃ」

男「嘘…だろ…」

青「……」

キャット「ニャーハハ!傑作にゃにょ?実の父親が悪の組織の幹部、その娘が正義の味方!」

キャット「最高に笑えるにゃー!」

青「だ、だまれぇええええええ!」
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/19(月) 17:21:04.91 ID:QkRJlKk0o
キャット「猫パンチ!」

青「くぁ!」

キャット「変身もせず突っ込んでくるとはとんだ間抜けにゃー」

青「うぅ…」

キャット「よっぽど頭に血が上ったみたいにゃね」

男「青!大丈夫か!?」

青「触らないで!!」

男「…青」

キャット「親が親なら子も子にゃね。親子揃って馬鹿にゃ」

青「それ以上言うな…」

キャット「なぜこいつの父親が、我々の組織で怪人作りに協力してるか知りたいにゃろ、レッド?」

青「やめて…」

キャット「病弱で身体の弱い妻を治す研究のためにゃ」

男「……」

キャット「ま、その妻はとうの昔に死んでるだがにゃー」

キャット「現実を受け入られないかわいそうで間抜けな男にゃ。ニャハハ!」

青「…お父さん…お母さん…ぅう」
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/19(月) 17:22:41.54 ID:QkRJlKk0o
男「とう!」ボカッ

キャット「ぎにゃっ!?」

男「そこまでだ、怪人!」

キャット「い、いきなり何するにゃ!人が話をしているときは大人しく聞けって習わなかったのかにゃ!?」

男「腐れ外道怪人の言うことなど聞く耳もたん!」

キャット「しかも変身してるし!変身するときは一声かけろにゃ!おまえこそ外道にゃ!」

男「黙れ!覚悟しろ!」

キャット「……ニャハ…ニャハハハ」

男「何がおかしい」

キャット「本当の敵は果たして俺様かにゃあ?」

男「なんだと?」

キャット「そこでうずくまってる青なんじゃないかにゃあ?」

青「!!」
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/19(月) 17:24:32.61 ID:QkRJlKk0o
キャット「今はクダクンジャー側だが、いつかきっと裏切るに決まってるにゃ!」

キャット「にゃにせ、父親は敵組織の幹部だからにゃあ」

男「……」

青「そんなことしない!」

キャット「どうだかにゃー?実は今も虎視眈々と仲間の命を狙ってるかもしれんにゃ」

青「違う!!」

キャット「ニャハハハ!猫よりもずる賢い女にゃ!御見それいったにゃ!」

青「違う違う違うぅうう!」

キャット「ニャーハハハハハ!!」
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/19(月) 17:26:02.37 ID:QkRJlKk0o
キャット「レッドよ、俺様よりこいつを先に片付けることをおすすめ…ぎにょお!!」

男「……それだけか」

キャット「な、何するにゃ!?殴るんだったら青にゃ!空気読めにゃ!」

男「言いたいことはそれだけかって聞いてんだ!!」

キャット「にゃにゃ!?」

青「お、男…」

男「悪の組織に加担する親父さんの行為は許されねぇ。それが愛する者を救うためだとしても…」

青「……」

男「だけどよ、なら正してやればいいじゃねーか。一発ぶん殴って、何やってんだって、奥さんが悲しむぞって」

男「娘の青が悲しむぞってよぉおおおおおおおお!!」

青「!!」
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/19(月) 17:26:40.41 ID:QkRJlKk0o
キャット「お、おまえはにゃにを言ってんだにゃ!?」

男「だがてめぇは一発じゃすまさねー!うぉおおおおおおおおお!!」ババッ

キャット「ニャニャニャニャ!!」

男「…クダクンジャー奥義…千手拳」

キャット「そんにゃ…馬鹿にゃ…」ドカーン!

男「外道に救いの道はないっ!」
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/19(月) 17:27:19.60 ID:QkRJlKk0o
男「青、平気か?」

青「…かすり傷だから」

男「よかった」

青「……」

男「どうしたんだ?」

青「…いいの?」

男「?」

青「ここにいてもいいのかな…」

男「……」

青「あたしは…ここにいてもいいのかな…」

男「何言ってんだよ、当たり前だろ?」

男「おまえは大切な仲間なんだから」

青「……あ…ありがとう」
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/19(月) 17:28:03.31 ID:QkRJlKk0o
男「一緒にさ、親父さんにきつーい一発をかましてやろうぜ」

青「うん、うん…」

男「俺以外にも桃や黄や緑、マスターだっているんだ。みんなで力を合わせればきっと」

青「うん!」
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/19(月) 17:28:46.87 ID:QkRJlKk0o
男「立てるか?手を貸そうか?」

青「ば、馬鹿にしないでくれる?これくらい、なんともないんだから」

男「さっすが元リーダー」

青「元って言うな!」

男「そうだな、俺も頼りないし、リーダーは青のがいいかもな」

青「…あんたでいい」

男「え?」

青「い、今んとこはあんたがリーダーでいいって言ってるの!」

男「そっか」

青「か、勘違いしないでよね!?あんたを認めたわけじゃないんだから!」

青「ちょっとはできるかなって思っただけなんだからね!」
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/19(月) 17:29:18.77 ID:QkRJlKk0o
男「そりゃ光栄だね」

青「なによ、その態度!やっぱりあたしがリーダーやるわ!」

男「一度言ったことを反故にするのはどーかなー」

青「っさいわね!あんたじゃ頼りないのよ、この変態!」

男「カラスが鳴くから帰ろうっと」

青「ま、待ちなさいよ!話は全部終わってないんだから!」

男「しつこいなぁ」

青「だから話聞きなさいっての!」

青「だいたいあんたはねぇ!」

男「(…何か忘れてるような)」
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/19(月) 17:30:13.80 ID:QkRJlKk0o
男「桃のことすっかり忘れた」

青「変態の上に間抜けなんて救いようがないわね」

男「青だって忘れてたろ」

青「っさいわね」

男「…まだ寝てるよ」

青「この子一度寝たら中々起きないのよね…」

男「そういや戦闘中も爆睡してたな」

青「桃、起きて。風邪引いちゃうわよ?」

男「…起きないな」

青「まいったわね」

桃「このチーズケーキおいしーですー…ムニャムニャ…」プルルン

男「……」

青「また変なこと考えてない?」

男「滅相もございません」
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/19(月) 17:30:48.39 ID:QkRJlKk0o
男「起きるまで待つか」

青「明日の朝まで寝てるわよ?」

男「それは困る…」

青「あ、そうだ」

男「起こすいい方法があるの?」

青「ま、ダメもとだけど…」

男「?」

青「あー!あんなところにチーズケーキとココアがー!」

男「(漫画かよ…それで起きるわけが…)」

桃「チーズケーキ!?」ガバッ

男「……」
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/19(月) 17:31:45.04 ID:QkRJlKk0o
桃「何処!?チーズケーキ何処!?」

青「嘘…本当に起きちゃった…」

男「俺もびっくりだよ」

桃「チーズケーキ何処にあるの!?ココアは!?」

男「まだ寝ぼけてるみたいだね」

青「いい加減にしなさい、桃。早く帰らないとまたマスターに怒られるわよ?」

桃「ここかな!?」ズルゥ

青「!?」

男「(俺のズボンとパンツがぁ!!)」

桃「小さいウィンナーさんしかないや…」

青「あ、あ、あ…」

男「ひぃい!」ガチャガチャ

青「なんてもん見せるのよ!この変態ー!!」

男「事故だー!!」
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/09/19(月) 17:33:35.01 ID:QkRJlKk0o
本日分終了

次回をお楽しみに!
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2011/09/19(月) 17:47:44.52 ID:bKKprxy4o
乙!
萌えと燃えの成分がいいな。青はツンデレかww
寝ぼけてズボンずらすってどういう事だwwww
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/09/19(月) 18:39:52.92 ID:E3ltAMRbo
ち、小さくねーし!

121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/01(土) 12:45:38.72 ID:EtVueVnwo
女「きゃー!」

赤「絹を引き裂くような悲鳴!事件の臭いがするぜ!」ダッ

戦闘員N「イーッお嬢さんこっちに来るんだイーッ」

赤「あれ?見た事無い戦闘員だな。新人でも入ったのか?他の人たちはどこだろ」キョロキョロ

女「やめてください!離して!!」

赤「おっと、そんなことしてる場合じゃない!助けなくては!」

戦闘員N「無駄な抵抗はよすんだイーッ」

赤「待t・・・・」
男「待て!その女性を離せ!!」

戦闘員N「なにイーッ」

女「男さん!?助けて!」

男「女さん!今助けるよ!おりゃー!!」

戦闘員N「うわー!やられたイーッ」パタリコ

女「男さん、ありがとう」

男「女さん無事だったかい?」

女「ええ、大丈夫…」

男「大事な女さんに何かあったら俺は…!これからも女さんを守らせてくれないか?」

女「大事だなんて…!ええ、一生お願いします!」///

イチャコララブラブスタスタ

赤「・・・・・」ボーゼン

戦闘員偽「やれやれ、上手く行ったか。やられ役も楽じゃないぜ…」フゥー

赤「なんだと…?普通に助けようとした俺はもしかしていらない子?つか、リア充滅びろ!!」ムキー
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/01(土) 12:46:42.98 ID:EtVueVnwo
あ、ごめ
誤爆orz
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/01(土) 16:46:36.18 ID:Kbf0sVqs0
前にvipでしてたけど落ちたやつか?
見たかったんだよな
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/01(土) 17:27:58.82 ID:tD1WRbCno
違和感なさすぎワロタww
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/04(火) 21:37:33.14 ID:m/99POMzo
〜次の日の朝〜

妹「兄さん、兄さんたら」

男「あ、ああ、聞いてるよ」

妹「しっかりしてください。今日は遅くなると思いますから、しっかり戸締りしてくださいね」

男「ああ…」

妹「夕飯も食べてくるので、買ってくるか作るかしてください」

男「……」

妹「それから…」

男「…zzz」

妹「兄さん!」

男「あ、すまん」

妹「まったくもう…」
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/04(火) 21:38:01.93 ID:m/99POMzo
妹「いいですか?本当に出かけちゃいますからね?」

男「楽しんでおいで」

妹「兄さんのことが心配で素直に楽しめそうにありません」

男「俺は大丈夫だって」

妹「……」

男「ほらほら、遅刻しちゃうぞ」

妹「…行ってきます」

男「あい、行ってらっしゃい」

男「……さて」

男「バイトまで時間あるし、二度寝するか…」
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/04(火) 21:38:58.06 ID:m/99POMzo
青「こ、ここが男家ね…」

青「……」

青「いきなり訪ねたら驚くかしら」

青「で、でもこれはあいつが遅刻しないように迎えてきてあげただけだし!」

青「そうよ!やましい気持ちなんて一切ないんだから!」

青「単なるお節介で別にあいつのことなんて…」

青「あいつのことなんて…す、好きじゃ…」

青「ってあたしは何考えてるのよー!!」

子供「あのお姉ちゃん嬉しそうだねーママ」

母「ほんとだねー」
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/04(火) 21:39:25.45 ID:m/99POMzo
ピーンポーン

青「…いないのかしら」

青「この時間なら家にいるかと思ったのだけど」

青「出かけてるのかな…」

青「……」

青「あら?鍵がかかってない…」

青「まさか空き巣!?確かめる必要がありそうね…」
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/04(火) 21:39:59.40 ID:m/99POMzo
青「一階は異常無し。施錠し忘れて出かけちゃったのかしら?」

ガタッ

青「(二階から物音が!)」

青「……」ゴクリ
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/04(火) 21:40:48.36 ID:m/99POMzo
男「zzz」

青「…なんだ男か」

男「zzz」

青「(大方ニ度寝中ってとこかしら?にしても玄関の鍵を閉め忘れるなんて間抜けね)」

男「んん…」

青「(勢いで乗り込んじゃったけど、これって二人っきりってことなんじゃ…)」

男「あ…お…」

青「!」
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/04(火) 21:41:53.15 ID:m/99POMzo
青「(今あたしの名前呼んだ!?呼んだよね!)」

男「…青のり忘れないでね…おじさん」ボソボソ

青「(あたしの夢見てるってこと!?そんなにもあたしのことが…)」

青「きゃー!///」

男「ん…」

青「ってあたしはこいつのことなんて好きじゃないんだからー!」

青「まんまと乗せられるとこだったわ!あっぶねー、だわ!」

男「zzz」

青「と、とにかく、さっさとこいつ起こしてバイトに行きましょう」

男「モニャモニャ」

青「ムシャムシャしてないでさっさと起きなさいよ、この変態」ユサユサ

男「うーん…」
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/04(火) 21:42:47.79 ID:m/99POMzo
男「うへへ…」

青「イラつくわね。さっさと起きなさいっての!」バサッ

青「!!」

男「zzz」

青「(こいつパンツで寝てるし!ついでに膨らんでるんですけど!?)」

男「zzz」

青「(男の人って興奮したり、好きな人のこと考えると…こうなる、のよね…)」

男「ぐへへ…」

青「私が部屋に入ったからこうなったの、かな…」ドキドキ
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/04(火) 21:43:34.28 ID:m/99POMzo
青「(こないだ男の見ちゃったけど、昔、お風呂のときに見たお父さんのとは違ってた…)」

青「……」

男「うぇへへ…」ギンギン

青「もう一回見てみたい…かな…」

青「いやいやいや!それじゃあたしが変態みたいじゃない!」

青「あたしはこいつとは違うんだから!」

男「zzz」

青「……」ジー

男「んー…」モゾモゾ

青「……///」
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/04(火) 21:44:46.50 ID:m/99POMzo
青「ってなんで顔を赤らめてんのよ、あたしー!!」ウキー!

妹「(忘れ物を取り戻ったら痴女が兄さんの部屋にいました…)」

青「ブツブツ…」

妹「(彼女さん?いえ、あの甲斐性なしに彼女なんて出来るはずありません)」

妹「(兄さんは私がいないと駄目駄目、まるで駄目男なんですから!)」

青「……」

妹「(にしてもあの方は何をしているのでしょう?どうやら知り合いのようですが…)」

青「///」

妹「(まさか兄さんの寝込みを襲うつもりでは…見た目はとても真面目そうな方なのに…)」

青「ちょ、ちょっと見るだけならいいかしら」

妹「(ぱ、パンツに手をかけました!)」

青「し、失礼しま〜す」イソイソ

妹「へ、変態女ぁあああああ!」

青「ぎゃあああああああああああああ!?」
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/04(火) 21:46:20.11 ID:m/99POMzo
本日分終了

9月中に完結させる予定だったのに……
今月中には完結しますたぶん
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2011/10/04(火) 23:15:39.65 ID:mfN2bsxpo

青は変態っと…

もう終盤なのか?まだまだ続き見たいが楽しみにしてます
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2011/10/05(水) 00:44:00.60 ID:lWbHqQyYo
なんとまぁ完結近かったのか
おつおつ
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/30(日) 15:23:39.21 ID:NpndXPpro
10月も終わりだぜ
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:32:26.27 ID:Ym2vR3heo
〜喫茶店〜

男「おはようございます」

マ「おはよう」

青「……」

桃「青ちゃんおはよー!」

青「おはよ…」

桃「青ちゃん元気ないよ?どうかしたの?」

青「別になんでもないわよ」

黄「男と一緒に来るところが怪しい」

緑「ま、まさか青さんは男さんの家にお泊りしたんじゃ!?」

青「違うわよっ!」
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:32:53.47 ID:Ym2vR3heo
男「俺んちに迎えに来てくれたらしーんだけどさ、俺が起きたら妹と喧嘩してたんだ」

青「ちょ!そのことは言うなっていったでしょ!?」

マ「ははーん…」

緑「マスター、何か分かったんですか?」

マ「大方、青が男の寝込みを襲ったのだろう」

青「なっ!!///」

桃「あはは、青ちゃん顔真っ赤だよー」

黄「……それは本当?」

緑「どういうことですか男さん!!」

男「俺襲われたの?」

青「おおお、襲ってないかいにゃいんだから!!」
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:33:34.80 ID:Ym2vR3heo
黄「かわいこぶったカミっぷりが怪しい」

緑「し、したん、ですか……」

マ「ヤっちゃうだろーなー、若いもんなー」

黄「……不潔」

緑「青さん最低です…」

青「だから!あたしはなんにもしてないってば!途中でやめたし!」

マ「ポロっと爆弾発言が出たな」

黄「途中……」

青「今のナシ!カットカット!///」
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:34:02.01 ID:Ym2vR3heo
ギャーギャーワーワー!

桃「男さん、コーヒーです」

男「サンキュー」

桃「みんな何を騒いでるんでしょーねー」

男「そーだなー」

桃「やったとかやってないとか…なんのことでしょう…」プルン

男「(ナイスおっぱいだなぁ…)」

桃「よく分かりません」ボイン

男「ナイスおっぱい」ボソッ

桃「はい?」

男「ううん、なんでもないよ」

桃「うふふ、おかしな男さん」

男「えへへ」
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:34:56.11 ID:Ym2vR3heo
緑「青さんのこと、見損ないました…」

黄「あなたのような人間は二度とカレーを食べてはいけない」

青「だからあんたらの勘違いだっての!それに今カレー関係ないでしょ!」

黄「カレーは聖なる食べ物」

青「あたしが穢れてるっての!?」

黄「汚物」

青「言いすぎでしょ!?」

マ「あーはいはい、もうこの話やめやめ」

青「で、でも!」

マ「青いじるのそろそろ飽きたしな」

男「(外道!)」
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:35:23.76 ID:Ym2vR3heo
マ「今日みんなに集まってもらったのは他でもない」

桃「お店はいつも閑古鳥が鳴いてるのにこのシフトはおかしいですもんねー」

青「単なる人員ミスじゃない?」

黄「ありうる」

緑「本人を前にしてあまりそういうことは…」

マ「……」

マ「おまえら時給50円ダウンな」

桃「えー!?」

男「(外道!)」
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:35:57.32 ID:Ym2vR3heo
男「みんなを集めた理由って結局何なんですか?」

青「実際ないんじゃない?」

桃「青ちゃんシッ!」

マ「おまえら……」

緑「あ!そ、その、どういった理由なんでしょーか…」

マ「ああ、今日みんなに集まってもらったのはだな……」


146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:36:25.95 ID:Ym2vR3heo
男「暑い…」

桃「暑いですねー」

青「南の島ね」

黄「島…」

緑「で、でも景色綺麗ですよ…」

男「どうしてこんなことに」

桃「それはマスターが…」

マ「おまえたちっ!」
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:36:53.01 ID:Ym2vR3heo
マ「この島には遊びできているんじゃあないんだぞ!」

男「特訓のため、ですよね」

青「わざわざこんなところまでこなくたっていいじゃない」

マ「それは…」

黄「都会の喧騒を離れるため」

マ「そうだ!」

緑「山とかでもよかったんじゃ…」

マ「私がここにきたかったのもある!」

男「正直な人だなぁ」
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:37:20.08 ID:Ym2vR3heo
マ「とにかく気を引き締めること!」

男「マスター、その腰にはめた浮き輪は?」

マ「私は波にたゆたいながらボーっとするのが好きなんだ」

男「な、なるほどー」

青「遊ぶ気まんまんじゃない」

マ「私はいいの!」

黄「マスターのことは放っておこう」

青「そうね…」

緑「(バイト変えようかな…)」
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:38:03.75 ID:Ym2vR3heo
〜南の島・別荘〜

男「へー、案外綺麗なところですね」

黄「ゾンビは出なそう」

青「出たら出たで面白そうね」

桃「ぞ、ゾンビなんてやだよー!」

マ「騒がしいぞ、おまえたち」

男「(浮き輪かかえながら言われてもなぁ…)」

緑「あ、あの、特訓って具体的に何をするんですか?」

マ「明日になったらのお楽しみだ。それよりも私は今猛烈に腹が減っている」
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:38:29.29 ID:Ym2vR3heo
桃「もう夕方ですもんねー。お夕飯は自分たちで作るんですかー?」

マ「ああ」

桃「りょーかいでーす。腕によりをかけて作りますね!」

黄「私も手伝う」

青「ならあたしも」

黄「いらない」

青「あんたはカレーしか作れないでしょ?」

黄「……汚物」

青「聞こえてるわよ!」

マ「さて、君達はちょっと私に付き合ってもらおうか」

緑「は、はい…」

男「あいあいさー」
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:39:13.82 ID:Ym2vR3heo
マ「……」

男「(地下室?こんなとこまできて何をするんだろう…)」

男「(ま、まさか…エッチなことか…!?)」

マ「君はまたよからぬことを考えているだろう」

男「滅相もございません」

緑「マスター、この部屋は?」

マ「普段は食料なんかを保存しておく部屋なんだがな…」

マ「床にある、隠しパネルを操作すると…」ピピッ

 ゴゴゴ……!

緑「階段が!?」
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:39:46.21 ID:Ym2vR3heo
マ「非常用の脱出通路だ。海まで続いている」

男「もしかして脱出用のボートもあったり?」

マ「するぞ」

緑「本格的ですね…」

マ「使うことはないだろうがな、念のために覚えておいてくれ」

緑「分かりました」

男「パネルの暗証番号は?」

マ「4545072だ」

男「……」

緑「め、メモしますっ」カキカキ

マ「覚えやすくないか?」

男「マスターが設定したんですか?」

マ「ああ」

男「(バイト変えようかな…)」
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:40:19.74 ID:Ym2vR3heo
〜お夕食タイム〜

男「案の定カレーだな」

青「こいつがカレーがいいってきかないのよ」

黄「合宿と言えばカレー」

マ「合宿じゃないんだがな」

桃「と、とにかく食べてみてください!ほっぺが落ちちゃうくらいおいしーんですから!」

緑「黄さんのカレーは絶品ですもんね…」

男「へぇ」
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:41:02.08 ID:Ym2vR3heo
男「どれどれ…」モグモグ

黄「……」ドキドキ

男「うまい!」

黄「よかった」

男「これなら何杯でもおかわり出来るな」

黄「…///」

青「なーに照れてんのよ」

黄「違う、これはカレーが食べられることに興奮して思わず頬を朱に染めてしまった」

桃「黄ちゃんカレー大好きだもんね!」

黄「大好き」

男「うまいうまい!」

青「ちなみにこっちのサラダはあたしが作ったの」

男「あー…」

青「褒めてもいいのよ?」

男「頑張れ」

青「褒めなさいよ!」
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:41:34.40 ID:Ym2vR3heo
男「うっぷ、食べ過ぎた」

桃「お腹が太鼓みたいになってます〜」

黄「腹太鼓」

男「叩かないでね」

緑「あの、マスター。聞きたいことがあるんですけど…」

マ「なんだ?」

緑「ここにはいつまで滞在する予定なんですか?」

マ「夏休み最終日までだ。それまでみっちり鍛えてやるぞ」
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:42:04.39 ID:Ym2vR3heo
男「夏休み最終日!?」

マ「何か問題でもあるのか?」

男「まだ学校の宿題が終わってないんですよ!」

桃「私は既に終わらせておきました!」

青「あたしなんて7月中に終わらせちゃったわよ」

男「俺は最終日に泣きながら片付けるタイプなんだよ」

黄「胸を張って言うことじゃない」

マ「自業自得だな」

男「そんな殺生な…。後一日あれば終わるんです!」

青「どーだか」

男「マジだって!たぶん…」

青「ほら、みなさい」
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) :2011/10/31(月) 22:42:18.81 ID:4MSSLp+f0
がんばれ
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:42:35.63 ID:Ym2vR3heo
男「30日に帰る、ということにしていただけないでしょーか?」

マ「…しょうがないな」

男「ありがとうございます!」

青「ま、まぁどーしても宿題が終わんないって言うなら、あたしが手伝ってあげなくもないわよ?」

男「桃、宿題で分からないとこがあったら教えてね」

桃「いいですよー」

青「あんたねぇ……」ピキピキ
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:43:22.29 ID:Ym2vR3heo
マ「しかし残念だな」

桃「はい?」

マ「最終日は思いっきり遊ぶ予定だったんだが、30日に帰るとなるとそれもナシ、ということになる」

桃「えー!?」

青「やっぱり31日にしましょう」

黄「賛成」

男「俺の宿題は!?」

青「諦めて」

男「ひどい!」
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) :2011/10/31(月) 22:43:44.34 ID:4MSSLp+f0
がんばれ
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:44:05.00 ID:Ym2vR3heo



〜客室(男の部屋)〜

男「(明日からみっちり特訓、か…)」

男「(妹には2〜3日旅行に行ってくるって言っただけだし、しばらく帰らないと心配するだろーなぁ)」

男「(今日のうちにメールで知らせておくか)」ポピピ

男「(これでよしっと。明日に備えて今日はもう寝よう……)」
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:44:30.80 ID:Ym2vR3heo
怪人「包囲完了しました」

?「ご苦労様です」

怪人「仕掛けますか?」

?「ええ」

怪人「御意」スッ

?「ふふ、会うのがとても楽しみですよ、レッドさん…」
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:45:00.12 ID:Ym2vR3heo
 ビーッ!ビーッ!

男「んん…もう朝か…?」

男「もうちっと寝かせてくれよ」モゾモゾ

桃「男さん!大変です!」

男「んー?」

桃「怪人がっ!!」
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:45:57.18 ID:Ym2vR3heo
マ「数は?」

黄「108」

マ「くなんて数だ…」

桃「マスター!男さんを起こしてきました!」

マ「ご苦労」

男「怪人に別荘を包囲されたと聞きましたけど」

青「そのまんまよ。100近くの怪人たちにこの別荘を包囲されたってわけ」

黄「絶体絶命」

マ「全て下級怪人のようだが、如何せん数が多すぎる。このまま戦うのは自殺行為だ」

男「なら早く逃げないと!」
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:46:38.77 ID:Ym2vR3heo
?『あー、テステス…』

緑「も、モニターに怪人が!」

黄「ハッキングされた」

青「なんてやつ…」

?『クダクンジャーの皆さん、こんばんは』

?『夜分に大勢で押し掛けてすみませんねぇ…』

?『申し送れましたが、私三毒の一人、トンヨクと申します』
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:47:54.88 ID:Ym2vR3heo
マ「三毒だと!?」

男「知ってるんですか?」

マ「怪人の中でもとくに力のある者に与えられる称号だ」

緑「つ、つまり全怪人の中でTOP3に入る力の持ち主ってことですね…」

ト『お分かりかと思いますが、こうして参ったのは皆さんにちょっと死んでもらおうかと思いまして』

ト『私の主はどうも皆さんのことがお嫌いでしてね、やつらを消せ、とこう命じられたわけです』

青「しゃべりかたがいちいちムカクツわね」

ト『この数でしょう?皆さんをなぶり[ピーーー]のはわけもないのですが…』

ト『それは惜しいと、私は思うのです』

マ「こいつ、一体何が言いたいんだ」
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:48:47.71 ID:Ym2vR3heo
ト『レッドさん……』

男「!」

ト『組織でもあなたのことは評判になってますよ。私はぜひともあなたと手合わせしてみたい』

ト『もしあなたが勝てば私たちはこのまま去りましょう。どうです?悪くない条件ではありませんか?』

ト『10分考える時間を差し上げます。なぶり殺しか、私と戦うか、よーく考えてください』

 プツン…
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:49:28.78 ID:Ym2vR3heo
男「マスター!」

マ「逃げるぞ」

男「ですが!」

マ「君に勝ち目はない!断言できる!」

桃「三毒ってそんなに強い怪人なんですか…」

青「下級怪人1000体分に相当するって言われてる」

緑「そ、そんな…」

マ「この特訓が終わった後でならあるいは勝てたかもしれない」

マ「だが、今の君には無理だ!あのシステムを使いこなすことは出来ない」

青「システム?ま、まさかハッキラジョウシステムのこと!?」
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:50:35.20 ID:Ym2vR3heo
マ「君のスーツはプロトタイプなんだ。そしてあるシステムが組み込まれている」

桃「それがハッキラジョウシステム?」

男「ならそれを使えば勝てるんじゃないですか!?」

青「馬鹿言わないで!体にかかる負担がとてもつもないのよ!?」

マ「変わりに莫大は力を発揮できる。しかし、青の言ったとおり、負荷が大きすぎるんだ」

マ「今の君に扱える代物ではない。ここは一旦引こう」

黄「問題がある」

マ「なんだ?」

黄「非常用脱出通路を通ってボートまで逃げるには最低でも15分はかかる」

桃「そ、それじゃ敵に攻め込まれたら…」

青「途中で追いつかれて皆殺しにされるわね」

緑「ひっ」
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:51:08.06 ID:Ym2vR3heo
マ「私がなんとしても時間を稼ぐ。だから君たちは逃げるんだ」

桃「マスターを置いていくなんて出来ませんよ!」

マ「これは私の責任でもある。みすみすここで全員死ぬ必要はない」

青「自分は死んでもいいって言うの?」

マ「責任をとるのは大人の仕事だからな」

黄「……」

緑「い、嫌ですよ、マスター…」

マ「わがままを言うな。さぁ行くんだ!」
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:51:59.63 ID:Ym2vR3heo
男「俺が残ります。それにやつも俺を指名してきました」

マ「言ったろう!?今の君じゃ勝てないと!」

男「システムを使いこなせなければ、という話ですよね」

マ「無茶だ!何の訓練もなしにぶっつけ本番で出来るわけがない!」

男「一番勝率が高いのは俺です」

マ「しかし!」

男「それに、生身のマスターよりは遥かに時間稼ぎが出来ると思います」

マ「…くっ!」
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:52:27.78 ID:Ym2vR3heo
青「本気、なの?」

男「ああ」

青「どうしてそこまで体をはるの?怖くはないの?」

男「怖いさ」

桃「だったらみんな一緒に逃げましょう!」

男「俺は、リーダーだから」

緑「男さん…」

青「そう、だったわね…」
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:53:30.24 ID:Ym2vR3heo
青「死ぬんじゃないわよ」

桃「青ちゃん!?」

青「何を言っても無駄よ。そんな目をしてるもの…」

緑「お、男さんが戦うなら僕たちも!」

桃「そうだよ!」

男「悪いけど、足手まといになるだけだと思う」

青「気が散って思いっきり戦えないってわけね。あたしたちに出来ることはナシ、か…」

マ「ふざけるな!男がどうしても残るというのなら私も残るぞ!」

男「わがままを言わないでください、マスター」

マ「それは私の台詞だ!」
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:53:56.39 ID:Ym2vR3heo
男「黄、みんなを頼む」

黄「…分かった」

青「宿題、終わってないんでしょ?」

男「ああ」

青「帰ったら手伝ってあげるから」

男「助かる」

青「……絶対に死なないで」

男「ああ」
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:54:42.40 ID:Ym2vR3heo
緑「ぼ、僕も残ります!僕も戦います!」

男「ありがとう、その気持ちだけで十分だよ」

男「緑はやっぱり強いやつだったな」

緑「ち、違うんです!僕、男さんがいないとダメで…」

緑「男さんがあのとき励ましてくれたから強くなれたんです!」

男「まるで俺が死んじゃうような言い方じゃないか」

緑「そうじゃないですかぁ!!」

男「死なないよ、絶対に。まぁもし俺が死んじゃったときはだ、男の子のおまえがしっかりみんなを支えろな」

緑「お、男さん…」
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:55:36.58 ID:Ym2vR3heo
桃「お、おどこざぁん!!」

男「すごい顔してるな」

桃「だ、だっておど、おどござんがぁ!」

男「だから死なないって」

桃「うぅ、ふぇええええ…!」

男「必ず帰るから、ね?」

桃「ぜったいですから!死んでも帰ってきてくださいっ!!」

男「ああ」
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:56:05.85 ID:Ym2vR3heo
マ「……」

男「そろそろ行きます」

マ「待て…」

男「もう時間がありません」

マ「私に何か出来ることはないのか?」

男「なにも」

マ「おとりぐらいにならなれるぞ!どうだ!?」

男「大丈夫ですよ」

マ「わ、私は…私は…!」
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:56:41.32 ID:Ym2vR3heo
男「マスターも泣くことがあるんですね」

マ「うるさい!カッコつけやがって!馬鹿者がっ!!」

男「ここは任せて行って下さい」

マ「いやだ!私も残る!君を一人にはさせないぞ!!」

男「マスター…」

マ「私はここから動かないからな!どうしてもと言うのなら…」

男「ありがとうございます」

マ「どういう……ぐっ!?」

男「すみません」

マ「うぁ…」バタリ
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:57:16.78 ID:Ym2vR3heo
男「殴って気絶させた。こうでもしないと本当にここに残りそうだったから」

黄「そう…」

男「みんなを、マスターを頼むな」

黄「任せて」

男「……」

黄「男…」

男「ん?」

黄「私、約束を破る人は嫌い」

男「なら嫌われないように約束は守らないとな」

黄「うん」

男「必ず戻るよ」

黄「…約束」

男「ああ、約束だ」
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:58:05.13 ID:Ym2vR3heo
人「10分です。突入しますか?」

ト「そうですね…。いえ、待ってください」

男「……」

ト「ふふ、既に変身済みとは準備がいい。どうやら覚悟をきめてくれたようですね」

男「まぁな」

ト「では私も早速…」

男「まとめてかかってこいよ」

ト「……」

男「どのみち逃がすつもりなんてないんだろう?」

ト「はて、なんのことやら…」

男「なら全員俺が相手してやる。全員俺がぶっとばしてやるよ」

ト「ほう…」
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:58:32.00 ID:Ym2vR3heo
怪人「いかがいたしますか?」

ト「私の前座としては丁度いいでしょう。、怪人の皆さん、やっちゃってください」

 イーッ!!

男「……コンディション、オールグリーン」

ト「…なに?」

男「ハッキラジョウシステム…解放…!!」ヴォン!
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:59:17.74 ID:Ym2vR3heo



ト「素晴らしい!全くもって素晴らしい!」

男「はぁ…はぁ…!」

ト「下級怪人とは言え、まさか一人で全て倒してしまうとは…」

男「残るはおまえ一人だ」

ト「いやはやおみそれしましたよ。ただの人間であるあなたがこうまでハッキラジョウを使いこなすとは」

男「まるでおまえの使えるような言い方じゃないか」

ト「ふ、ふふ、ふははは…!」

男「何がおかしい」

ト「ハッキラジョウシステムを開発したのはあなたの仲間のお父様なんですよ?」

男「青の親父さん…?」

ト「そうです!ならば私も使えるのが道理!」

ト「ハッキラジョウシステム、起動!!」ヴォン!
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 22:59:54.91 ID:Ym2vR3heo
ト「どうします?満身創痍のあなたが勝てる見込みはゼロですよ?」

ト「さぁどうするんですか、クダクンジャーレッド!!」

男「……」

ト「絶望のあまり声も出せませんか?」

男「そんなの、決まりきったことじゃねーか」

ト「……」

男「てめぇをぶっ飛ばす!」

ト「面白い!」

男「ハッキラジョウシステム!解っ放!」ヴォン!

男「おぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 23:00:27.41 ID:Ym2vR3heo
〜一週間後〜

 カランカラン〜

桃「あっ」

黄「私」

桃「黄ちゃん…」

黄「男だと思った?」

桃「う、うん」

マ「あれから一週間か…」

桃「そろそろ夏休みも終わりですね」

マ「ああ…」
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 23:01:06.20 ID:Ym2vR3heo
黄「……」

緑「……」

青「まるであいつが死んじゃったみたいな空気ね」

桃「…青ちゃん」

マ「あの後、私たちが脱出してすぐに島は跡形もなく吹き飛んでしまった」

マ「敵にハッキングされた際に、自爆プログラムも起動されていたのだろう」

青「ならマスターのせいじゃない!マスターがそのことに気付いていたら!」

黄「男は死ななかった」

青「っ!!」

桃「男さんは絶対生きてるよ!」

緑「そ、そうです!だって約束しましたもの!」
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 23:01:33.38 ID:Ym2vR3heo
青「だといいわね…」

黄「……」

青「もう帰るわ」

桃「え?でもバイトは…」

青「っさいわね!帰るったら帰るの!」

マ「行かせてやれ」

桃「……はい」

緑「…僕、心配だから様子を見てきます」

黄「それがいい」
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 23:01:59.48 ID:Ym2vR3heo
マ「私は気分転換に少し出てくる。店を頼むぞ…」

黄「了解」

桃「はい…」

黄「……」

桃「……」

黄「大丈夫?」

桃「あ、うん…」
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 23:02:35.57 ID:Ym2vR3heo
黄「男は必ず帰ってくる、そう約束した」

桃「そうだね…」

黄「私は今でも信じてる」

桃「……」

黄「桃、あなたもそうでしょ?」

桃「うん…」

黄「なら、いつでも帰ってきていいようにしないといけない」

桃「……」

黄「私は今からカレーの材料を買ってくる」

桃「カレー?」

黄「男がいつでも帰ってきていいように。いつでもカレーを作れるように」

黄「男が褒めてくれたカレーを…」

桃「黄ちゃん…」
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 23:03:02.70 ID:Ym2vR3heo
桃「みんな出かけて行っちゃった…」

桃「……」

桃「あはは、一人になるとだめだな、嫌なことしか思い浮かばないよ…」

桃「あはは……」

桃「……」

桃「男さん……」

 カランカラン!

桃「あ、黄ちゃんもう帰ってきたの?やけに早かったね…」

桃「……!!」
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 23:03:49.39 ID:Ym2vR3heo
 あら?みんなは?


 あ、えと、丁度出かけてまして!


 みんなむせび泣いて出迎えてくれるの期待してたのに


 な、泣いたりなんか…


 お、もしかして桃泣いてる?


 泣いてなんかいません!いませんとも!


 どーだかなー


 イジワル…


 そーかも


 そうだ!私、言わなくちゃいけないことがありました!


 奇遇だな、俺もあるんだ


 じゃあ一斉のせいで言いましょう


 ああ


 いっせーの……
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 23:04:48.33 ID:Ym2vR3heo






      ただいま!







      お帰りなさい!






192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/31(月) 23:10:35.55 ID:Ym2vR3heo
おしまい

随分長いことかかってしまった…
見てくれた人、どうもありがとう
10月中には、って言ったけど気がついたら10月最終日だったよ
ギリのギリになって申し訳ない

まだ続きそうな感じだけど、ひとまずこれにておしまい
>>1先生の次回作にご期待ください!!
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2011/10/31(月) 23:33:24.30 ID:eY5d8P4Fo
超乙!
打ち切りみたいな終わり方しやがってwwww
新連載ほのぼの編期待してます!ww
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/31(月) 23:48:03.60 ID:zjV7F9byo
vipに1つ目が建ったときからみてたがおつかれさん
にしても打ち切りEDかwww
次回作がんばれ
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/31(月) 23:58:28.01 ID:vPFRh8n3o
おつ
面白かったが打ち切りエンドとはwww
次回作楽しみにしてるよ
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2011/11/01(火) 00:01:24.90 ID:Y2tnBCXLo
確かに打ち切りみたいだwwww
おつかれさま!
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