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唯「この世界で生きて行く」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/09/08(木) 20:16:12.41 ID:umAEB9tC0
設定がかなり中二
ふと思いついた
頑張って書く
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/09/08(木) 20:16:34.26 ID:umAEB9tC0
私の名前は平沢唯

今はと掃除のバイトをしている

バンドを、また始めたいから

私の高校時代の夢は武道館でライブをする

そんな夢幻だった

しかし現実は厳しくて何度も大きな壁にぶつかった

そしていつしか仲間達はしっかりとした道に進んで行った

気がつけば私一人が取り残されまだ夢幻を心に抱いていた

みんながいったいどんな行き方をしているのか分からないけどきっと元気にやっているのだろう

私はいつみんなに誘われてもいいようにギターの練習をしている

私がかつてギー太と読んでいた相棒はまだ健在で私の出したい音を出してくれる

その相棒とともにみんなの誘いを待っていた
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/09/08(木) 20:22:14.05 ID:umAEB9tC0
しかしいくら時間が過ぎても誘いはこなかった

気がつけば私は二十歳を過ぎていた

大人になったしいろいろなことをした

でも心の中ではみんなと組んだあのバンド

それだけが忘れられなかった

バイトが休憩の時間になり部屋で休憩をしていた

携帯を開くと可愛い妹平沢憂からメールが来ていた

『今日は大学のサークルの集まりで帰りが遅くなるのでご飯は冷蔵庫にしまってあります』

なるほど

憂も最近は忙しいみたい

私は大学を卒業すると同時にこんな暮らしを始めた

未だに在宅だ

4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/09/08(木) 20:30:20.76 ID:umAEB9tC0
憂は大学生活最後の年をとっても楽しんでいるようだった

かわいい妹が人気者だと私は嬉しいよ

今では私はすっかり廃れてしまい高校時代に持っていた純粋さもいつしか失っていた

それでもいいんだけどね、とつぶやいて休憩時間の終わりを告げるタイマーがなった

私はしぶしぶ立ち上がり外へ出る

私が今掃除をしているのは製薬会社だ

時給がいいからそこに決めた

しかしその会社も面白そうな危険物を扱っている訳でもなく

ただ機械が仕事をしているだけだった

そんなことを考えながら掃除を始めた

しかし、私はこの時とても重大なミスを犯していたことに気がつかなかった

道を間違えたのだ

その奥は会社の中でも限られた重役しか入れない部屋

この時の私はそれに気がついていなかった
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/09/08(木) 20:36:02.93 ID:umAEB9tC0
しかも都合のいいことにこの日は機械のメンテナンスの日で全てのセキュリティが止まっていた

警備員をおくと人件費がうんたらかんたらと説明を受けた記憶がある

こうして私はまんまと秘密のエリアに侵入を成功してしまった

一応言っておくけどただ道を間違えただけ

そしてこの辺あまり来たこと無いななんて思いながら気づけばかなり奥に来ていた

この時私は思い出した

ここは立ち入り禁止だったと

ここに入ったのバレたらクビかな

なんて思いながら引き返そうとする

しかし気になる

滅多に入れないところだしちょっと見て行こうかな

と、思ってしまったのである

昔から持っていた好奇心はこんなところで目覚めた

これが私の間違いの始まり
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/09/08(木) 20:41:30.78 ID:umAEB9tC0
すこし奥へ行くとなんだかあからさまに怪しい部屋があった

ドアのロックが異常に大きい

さらにまがまがしい?オーラのようなものを感じた

なんか面白そうじゃん

私はドアのロックに手をかけようとした

その時私はいきなり横から手をつかまれた

唯「ひっ!!」

??「ここでなにしてる?」

と、謎の女の人に声をかけられた

あぁ見つかっちゃったよ

クビだよねこれは

そう思いながら振り返る
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/09/08(木) 20:50:26.06 ID:umAEB9tC0
唯「あ、ムギちゃん」

紬「あ、唯ちゃん久しぶりね」

なぜこんなところに?と思ったが素直に友達との再会が嬉しかった

彼女は琴吹紬

有名な琴吹グループ社長の一人娘

私たちが以前組んでいたバンドのキーボードが彼女のポジション

紬「唯ちゃん、どうしてこんなところにいるの?」

そう聞かれてここで掃除のバイトをしていることと間違ってここに入ってしまったことを説明する

紬「見つけたのが私じゃなかったら大変だったわよ」

と、少し皮肉まじりに言ってくる

唯「ごめんなさい」

紬「しちゃったことはしょうがないわよ」

そう言ってムギは私の手を握る

紬「それにしてもホントに久しぶりね」

そう言って私たちは少し昔話をした

こんなところじゃなくてもと思ったがあまり気にしないことにした

そしてムギの家の会社はこの製薬会社の親会社だと言うことがわかった

ここにいるのはこの会社のプレゼンを聞きにきたらしい

今からすごいねなんて言ったりして少しあの放課後を思い出す
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/09/08(木) 20:55:53.25 ID:umAEB9tC0
そして私はムギちゃんに道案内をされ私の掃除エリアへたどり着いた

紬「あとでまたあいましょうね」

そう言って去って行った

私はやれやれと言いながら掃除を始めた

同じ年でもここまで差が開くとなんだか肩身が狭いな

なんて思ったりして黙々と作業をこなしていた

ムギちゃんは次期社長か

他のみんなは何してるんだろう

久しぶりに軽音部のことを思い出した

あのころは何も考えずお茶してギターやって

みんなで武道館行こう!!って盛り上がって

休みの日になれば遊んで

合宿にも行って

あぁ懐かしいな

9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/09/08(木) 21:10:28.14 ID:umAEB9tC0
しばらくするとムギちゃんがやってきた

心なしか少し顔が焦っているようだった

紬「まずいわ、早く出ましょう」

そう言っていきなり私の手を引っ張った

唯「まだバイトが」

と、言った瞬間警報が鳴り響いた

紬「唯ちゃん、こっちに来て」

言われるがままに私はムギちゃんに付いて行った
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/09/08(木) 21:21:59.89 ID:umAEB9tC0
そして私たちは使われていない会議室にやってきた

紬「少し聞いてもらえる?」

唯「大丈夫だよ」

そう言うとムギちゃんは一つ大きく深呼吸をした

紬「この会社は生物兵器の開発をしていたわ」

紬「それも、細胞型のね」

紬「その生物兵器を使うと全身の運動能力がありえないほど上がるの」

唯「それのどこが危険なの?」

紬「自我が制御できなくなるわ」

要するに暴れちゃう訳か

紬「その生物兵器を投与された人はこの会社の技術で操れるのよ」

唯「軍隊でも作るつもりなの?」

紬「詳しい思惑は分からないわ」

紬「私はその企画への投資を頼まれたわ」

紬「でもそんなに危険なことに投資は出来ないって言ったら急に生物兵器を投与された人が‥‥」

唯「その人達はまだこの会社内にいるの?」

紬「恐らく暴走しているわ」

紬「プレゼンを受けていた部屋の人は私以外その人達に殺されてしまったわ」

唯「それってそうとうまずいよね?」

紬「すごくピンチだわ」

紬「そしてこの会社の社長の心臓が止まるとこの施設は封鎖されることになっているのよ」

唯「閉じ込められちゃったの」

紬「そう言うことになるわ」

その時いきなり防護服を着た人達が入ってきた

「そこを動くな」

なぜか銃を向けられる私たち

ごめん憂、私憂より帰りが遅くなるかも
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/09/08(木) 21:24:38.36 ID:umAEB9tC0
紬「そのマーク‥‥うちの会社ね?」

「これは紬お嬢様!!」

と、防護服の一人が言った

「いや、この施設の人間は全員回収と社長からの命令だぞ」

隊長格であろう防護服が言った

そしてそのあとすぐに銃声がなった

「これは麻酔銃だ」

あぁよかった‥‥

そう思いながら意識はとうのいて行った
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/09/08(木) 21:25:14.94 ID:umAEB9tC0
風呂はいってくる
はたして読者はいるのだろうかwww
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/08(木) 21:48:45.96 ID:FfVObi0mo
急展開だな
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/09/08(木) 21:50:14.92 ID:Z9eu1LcAO
大丈夫 見てますよ
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/09/08(木) 22:13:06.55 ID:umAEB9tC0
風呂上がりにアイス食べてたら腹痛くなったから少し待っててくだしあ
初読者だーうれしいよー
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/09/08(木) 22:35:50.52 ID:umAEB9tC0
>>11の続き




気がつくとそこは真っ白な部屋だった

自分が寝ていたベッドしか無い

あと、ドアもあった

少し頭がくらくらするが起き上がろう

思ったより楽に起き上がることが出来た

さて、いったいどれくらい寝てたんだろう?

時間を確かめるものなど持っていない

唯「その前に服を着なきゃね」

とりあえずベッドのシーツを体にまいた
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/09/08(木) 22:46:44.20 ID:umAEB9tC0
外に出ると長い廊下だった

そうだ、ムギちゃんを探さなきゃ

そう思い奥へと歩を進めた

しばらくすると小さな部屋を見つけた

唯「入ってみよう」

と、ドアを開けた

中はこの施設?の警備所みたいだった

監視カメラのモニターと思われるものが何台もあったからだ

私はそこでオレンジ色のつなぎを見つけた

下着は無いけどいいか

そう思って着替え始めた
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/09/08(木) 22:55:45.38 ID:umAEB9tC0
sageてたwww




私はそれに着替えここから出ようと思った

監視モニターは電源が切れているのか本来の仕事をしていない

掃除のバイトをしてたから分かることだが誇りの溜まり方が尋常ではない

かなり放置しているみたいだ

さて、こんなことしてる暇はない

私はこの部屋から出た
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/09/08(木) 22:57:27.17 ID:umAEB9tC0
すまんなんか眠くなってきたからこんなところで投下終了
こんなんでも読むぜ!!見たいな人がいると嬉しいな!!
明日頑張るます
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/08(木) 23:20:38.77 ID:DrgdMSWDO
乙おちおちゅん

しかしわけがわからないよ
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/09/08(木) 23:22:37.27 ID:umAEB9tC0
>>20
なにがじゃ!!
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/09/09(金) 00:32:21.41 ID:ZTXs7fT9o
なんか壮大な感じ



期待
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/09(金) 01:00:02.13 ID:9XaaXQ0M0
実写版バイオっぽいな
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/09/09(金) 01:45:37.81 ID:i2K8d+k60
これは・・・期待していいんだよな・・・ゴクリ
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/09/09(金) 02:30:34.80 ID:41zqNAyAO
おもしろそう

期待
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/09/09(金) 02:54:59.76 ID:PgZZicPC0
>>1乙 異世界にでも召喚されるのかと思ったら、いったいどうなる事やら
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/09(金) 04:05:45.62 ID:gjRwXA+DO
マジ期待
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/09(金) 05:59:37.47 ID:vcD1vfgfo
>>1
おっさんだが、夜勤のお供に期待してるぜ!
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/09/09(金) 13:34:39.43 ID:3qvXdN9y0
現実路線で夢をあきらめる事が出来ずに燻り続ける唯のSS、
かと思ったらバイオハザードが発生とは。
SSのネタとしては散見されるこの2つが合わさるとどうなるのか?
楽しみです。
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/09/09(金) 16:24:16.38 ID:psLJXRUT0
>>1どす
あんまり時間がないけど見てる人いるなら投下する
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/09(金) 20:14:42.35 ID:ulQLbthDO
時間がある時にまったり投下すればええ
32 : ◆dum5osIqMg [saga]:2011/09/09(金) 21:48:45.86 ID:psLJXRUT0
酉つけた
見てる人がいれば投下を始める
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/09(金) 22:24:29.65 ID:vx51fBbIO
ここにおるで!
34 : ◆dum5osIqMg [saga]:2011/09/09(金) 22:41:11.69 ID:psLJXRUT0
>>18の続き



私は部屋からでて当たりを見渡した

廊下も何もかもが全て白

たまに目につく観葉植物もすべて作り物だった

この施設から出た方がいいと私の滅多に働いてくれない第六感が叫んでいた

やはり下着をつけてないまま出るのは気恥ずかしいがそんなことを言ってる場合じゃない

ここまで人の気配が感じられないところにいたら気が狂ってしまいそうだ
35 : ◆dum5osIqMg [saga]:2011/09/09(金) 22:47:08.20 ID:psLJXRUT0
私はやっとの思いで出口を発見した

扉がやけに厳重だったが難なく開いた

私が外に出るとここもまた人一人居ない道路

見覚えの無いところだからきっと連れ去られたんだろう

私はある看板を目にした

"Welcome to New York"

知らない間に海を越えていたらしい

自分がおかれている状況がだんだん見えてきた気がする

私はあの日防護服の人達に拉致され、はるばるアメリカのニューヨークまでやってきた

しかし話に聞いたことのあるニューヨーカーなんて一人もいやしない

ここも本当に人の気配がしないのだ

私は急に怖くなった

そうだ、ムギちゃんを探さなきゃ

そう思い私は適当に歩を進めた

まずは人を見つけよう
36 : ◆dum5osIqMg [saga]:2011/09/09(金) 22:51:34.87 ID:psLJXRUT0
しばらく歩くと一人の男を見つけた

唯「すいませんいいですか?」

英語があまり得意じゃない私はジェスチャーまじりの日本語で問いかける

しかし反応がない

言葉の壁は大きいなと感じてしまう

次の瞬間自体は一変した

急にその男が襲いかかってきた

体目当てじゃない

殺される

そう直感が言っていた

私は逃げた

今日はやけに体が軽い

すごく速く走れる

しかし後ろからさっきの男が飛びかかってくる

私たちはつかみ合いながら転がった

そして馬乗りになられる

この世界はなんだかおかしい

アメリカって言うのはこういうものなのかな?

なんてバカなことを考えながら男の腕をつかむ

この状況じゃ長く持たないな

なんて死に直面すると人間は案外冷静とはよく言ったものだ
37 : ◆dum5osIqMg [saga]:2011/09/09(金) 22:55:23.23 ID:psLJXRUT0
その時銃声が聞こえた

その音とともに上に乗っていた男が吹っ飛ぶ

壁にぶつかりぐちゃぐちゃになる

トラウマになりそうな光景だ

??「大丈夫だった?」

後ろから銃を構えた女の人が歩み寄ってくる

??「あら?もしかして」

そうだ、すごく懐かしい声がする

髪が伸びて、サングラスなんか掛けちゃって

上下迷彩柄の服に身を包み私を助けてくれた

唯「さわちゃん!!」

と、私は愛すべき私たち軽音部の顧問

山中さわ子がそこにいた
38 : ◆dum5osIqMg [saga]:2011/09/09(金) 23:00:56.61 ID:psLJXRUT0
さわ子「やっぱり唯ちゃんじゃない」

さわ子「久しぶりね」

唯「さわちゃんはこんなところで何してるの?」

さわ子「こんなところって‥‥私たち人間が住めるエリアはアメリカだけになっちゃったじゃない」

唯「何の話をしてるの?」

さわ子「そんなことも知らないでよくあれから四年も生き残れたわね」

四年?

何が四年?

さわ子「何がって‥‥製薬会社の生物兵器漏出でたくさんの人が怪物になったあの事件から四年よ」

製薬会社の事件?

まさかあの時の‥‥

私は四年間も眠っていたの?

体がぞっとした

自分の髪の毛を触る

前は肩にかからなかった髪の毛も今では肩に付いている

前髪には愛用しているいつものピンが付いていたから気がつかなかった

なんて間抜けなんだ私は

さわ子「なんでしらなかったの?」

私はさわちゃんに今までの経緯を説明した
39 : ◆dum5osIqMg [saga]:2011/09/09(金) 23:10:35.76 ID:psLJXRUT0
さわ子「そんなはず無いわ‥‥あの会社の中に居た人は全員死んだはずよ」

唯「ここに死んでない人が居るよ」

さわ子「なにか裏がありそうね」

さわ子「唯ちゃんが出てきたって言う施設は去年怪物化した人間達に襲われたわ」

唯「さっきから気になってたんだけど怪物って?」

さわ子「それも説明しなきゃいけないみたいね」

さわ子「さっき唯ちゃんを襲ってきた人」

さわ子「あれは怪物よ」

さわ子「その怪物はあの製薬会社が秘密裏に開発を進めていた生物兵器が漏出したのが原因よ」

さわ子「その生物兵器は空気に触れてから24時間は空気感染をするけどそれ以降だと死滅するわ」

さわ子「その漏出の原因は機械のトラブルと言われているけど真意は分からないわ」

唯「ムギちゃんがその計画への投資を頼まれたって言ってた」

唯「それで、断ったらその怪物化した人達に襲われてその部屋に居た人はムギちゃん以外‥‥」

さわ子「そいつらが製薬会社内で暴れて生物兵器の制御装置を壊したってところね」

唯「難しいことは分かんないや」

さわ子「でもそれなら今頃唯ちゃんも怪物化してるはずなのよ」

唯「怪物化って運動神経が異常に発達して自我が無くなるってやつ?」

さわ子「詳しいじゃない」

唯「ムギちゃんが最後に言ってた」

さわ子「そう‥‥」
40 : ◆dum5osIqMg [saga]:2011/09/09(金) 23:15:34.78 ID:psLJXRUT0
唯「それのせいか分からないけど今日はすごく体が軽いんだ」

唯「四年ぶりに動いたとは思えないよ」

さわ子「はっきり言って人体実験を施されていてもおかしくない状態ね」

唯「私も化け物か‥‥」

さわ子「自我があるから大丈夫よ」

唯「そうかな?」

私は自分の手を見る

さわ子「今の世界では一つのところに長く滞在しすぎないのが生き延びるこつよ」

唯「歩くの?」

さわ子「最近新しいバイクを拾ったからそれに乗って移動してるわ」

唯「さすがさわちゃんだね」

私たちはそのさわちゃんが言うバイクの方へ向かった

他のみんなは無事なのだろうか

さわちゃんがさっき言ってた人間が住めるエリアはアメリカだけって言うのも気になるし

日本は‥‥みんなは元気で過ごしているのだろうか‥‥

41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2011/09/09(金) 23:16:33.49 ID:h37uPvgao
wwktk
42 : ◆dum5osIqMg [saga]:2011/09/09(金) 23:17:00.74 ID:psLJXRUT0
今日も早いがこれにて本日の投下は終了
はたして需要があるのかどうかが気になるところだけど空気を読まないで完結まで頑張る
もし読んでくれてる人が居たらだらだら続くと思うけど最後まで付き合ってくれると嬉しい
ではまた明日
43 : ◆9G12fmecqU [sage]:2011/09/09(金) 23:37:31.00 ID:vx51fBbIO
乙です
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/09(金) 23:38:25.14 ID:vx51fBbIO
酉つけてた

バイオの映画を思い出した
唯ちゃんマジ天使
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/09/10(土) 01:04:31.59 ID:HfJaLXBEo

頑張ってくれ
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/09/10(土) 04:52:50.21 ID:jck//GfAO


さわちゃんカッコイイなww
47 : ◆dum5osIqMg :2011/09/10(土) 21:07:39.06 ID:7qe/DW8l0
今いえついた
見てる人いたら投下する
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/09/10(土) 21:37:11.88 ID:A3crwksAO
ここにいるよ
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/10(土) 22:06:20.92 ID:rLu0irHKo
>>48

馬岱乙
50 : ◆dum5osIqMg [saga]:2011/09/10(土) 22:08:46.43 ID:IQ1kMbRQ0
>>40の続き




私はさわちゃんについて行きその拾ったバイクの前に立つ

唯「なんでサイドカーが着いてるの?」

さわ子「本来は武器をのせたりするのに使ってるんだけど今日は特別よ」

そう言ってさわちゃんはサイドカーに乗っていたごつごつした武器を自分の座席の後ろにおいた

唯「どうしてそんなに武器を持ち歩いてるの?」

さわ子「愚問ね」

さわ子「こんな世界よ?」

さわ子「自分の身くらい自分で守らなきゃね」

そう言いながらさわちゃんは私に銃を渡してきた

さわ子「これで自分のことは守ってね」

唯「うん‥‥がんばるよ」

私は妙に冷静だった

すこし心が廃れているのだろうか?

銃を持っても何とも思わない

ただ、それが当たり前かのように

さわ子「さぁ行くわよ」

私はさわちゃんに渡されたヘルメットをかぶりサイドカーにのりこんだ
51 : ◆dum5osIqMg [saga]:2011/09/10(土) 22:17:04.29 ID:IQ1kMbRQ0
風を切るバイク

すごく気持ちいい

町から少し離れるとそこは道路だけがしかれた荒野

さわ子「もうこの世界では雨は降らないわ」

さわ子「これも生物兵器に寄るところが大きそうね」

唯「それでこんなにからからになっちゃったの?」

さわ子「四年でここまで変化するなんて誰も思ってなかったわ」

さわ子「あの生物兵器の代償は相当大きいわ」

地球の環境を変えてしまうレベルの威力ならあの製薬会社は相当危なかったのか

命拾いしたよ

そんなことを考えながらぼーっと前を見る

雲一つない青空にじりじりと肌を攻撃してくる太陽

この時自覚した

世界は‥‥私の知ってる世界は‥‥変わってしまった
52 : ◆dum5osIqMg [saga]:2011/09/10(土) 22:23:21.61 ID:IQ1kMbRQ0
それからしばらく走るとさわちゃんが燃料の残量が少ないと言ってガソリンスタンドらしきところに止まった

壊れかけた看板と気持ち程度の休憩所

さわ子「ガソリンあったわ」

さわ子「補給しとくから少し涼んでなさい」

そう言って機械をいじりだす

しょうがない

そうつぶやいて私は気持ち程度の休憩所に入った

ドアを開けるとそこは真っ暗で怖かったのでカーテンを開けた

それでやっと周りが見渡せるレベルになった

しかし、時には目に見えない方が幸せなときがある

たとえば目の前に怪物化した人間が居るのに気がついてしまったときとか

「うがぁぁぁぁっ!!」

変な奇声を発して襲いかかってくる怪物

服装からして男だろう

なんで私はさわちゃんからもらった銃をサイドカーに忘れたんだろう

これは‥‥絶体絶命だ
53 : ◆dum5osIqMg [saga]:2011/09/10(土) 22:29:47.48 ID:IQ1kMbRQ0
逃げよう

そう思った

そして後ろを振り返る

「うがぁぁぁぁっ」

後ろにも居た

腰が抜けそうだった

これで逃げ道は無い

そして両方向から怪物が迫ってくる

ごめんね憂、お姉ちゃん死んじゃうかも

最後の足掻きだ!!

そう思い上に飛ぶ

なぜ飛んだ自分にも分からない

それで逃げ切れると思ったのだろうか?

しかし結果は私の考えていたものとは違った

天井すれすれまで飛んだ

比喩ではない

天井も地面から三メートルはあるだろうか?

それくらいの高さだった

下では怪物がぶつかっている

きれいにかわせたのだ

しかしこのあとどうする

このまま着地しても襲われる

私は体を傾け縦に一回転する

そして勢いをつけおもいっきりぶつかり合った怪物を踏む

見事二人に頭に当たりその場に崩れる

しめたと思いながら私は外へ出た
54 : ◆dum5osIqMg [saga]:2011/09/10(土) 22:33:15.79 ID:IQ1kMbRQ0
唯「さわちゃん!!逃げよう!!」

そう叫びながら外へ出る

しかしそこは地獄だった

たくさんの怪物がひしめき合っていた

そこに向けてさわちゃんは銃を乱射している

倒れる怪物達

しかしそれでも追いつけていない

このままではさわちゃんが危ない

そう思い私はとっさに地面に刺さっていた鉄パイプを抜く

結構深く刺さっていたみたいだけどあっさり抜けた

さわちゃんの銃声が止む

弾切れみたいだ

私は駆け出した
55 : ◆dum5osIqMg [saga]:2011/09/10(土) 22:41:25.59 ID:IQ1kMbRQ0
気がつくとそこは血の海だった

立っているのは私だけ

その周りにたくさんの怪物

そしてバイクのそばにさわちゃん

何が起きたんだろう

手に持っていた鉄パイプが血まみれになっていた

唯「これは私がやったの?」

さわちゃんに問いかける

さわ子「ええ」

そうか、私はいつの間にこんなことになってしまったんだろう

私は怪物になってしまった

昔の私ならこんな芸当がなせる訳が無い

鉄パイプだって振り回せないはずだ

こんな人数相手に出来る訳が無い

さわ子「あなたがしたことは間違いじゃないわ」

唯「私は怪物だ」

さわ子「この世界で生きるためにはそれでも関係ないわ」

唯「こんな私嫌だよ」

さわ子「いつか終わるわ」

唯「きれいごとだ」

唯「こんな世界終わっても私は怪物のままだよ?」

さわ子「私にはあまり詳しい知識は無いわ」

さわ子「でも、琴吹カンパニーならどうにか出来るかもしれないわ」

琴吹カンパニー‥‥ムギのところの会社か

唯「それはどこにあるの?」

さわ子「どこかの地下にあるって話は聞いたわ」

さわ子「見つけた人も居るらしいけど入れば出てくることは無いと言われてるわ」

唯「厳重な警備だね」
56 : ◆dum5osIqMg [saga]:2011/09/10(土) 22:49:33.71 ID:IQ1kMbRQ0
さわ子「でもそこから生還したと言われてるものが居るわ」

唯「だれ?」

さわ子「澪ちゃんとりっちゃんよ」

唯「ずいぶんと懐かしい名前だね」

さわ子「最初聞いたときは驚いたけど信頼できる情報筋だったから事実のはずよ」

唯「その二人はどこに居るの?」

さわ子「分からないわ」

唯「そっか‥‥二人とも元気みたいだね」

さわ子「そろそろダメみたいね‥‥」

そう言うさわちゃんの腹部には何か棒のようなものが刺さっていた

唯「どうしたのそれ!?」

さわ子「怪物にやられちゃった‥‥」

唯「絶対助けるから」

そう言って駆け寄るとさわちゃんは手を前に出した

さわ子「このままでは私は怪物化するわ」

さわ子「その前に殺してちょうだい」

唯「そんなの出来るわけないよ‥‥」

私の目から涙がこぼれ落ちる

さわ子「私も何人もの仲間をそうして葬ってきたわ」

唯「でも‥‥」

さわ子「人間のままで死なせて?」

その強い眼差しに負け、私はサイドカーから銃を取り出す

唯「ごめんねさわちゃん」

唯「守ってあげられなくてごめんね」

さわ子「唯ちゃんは頑張ったわよ」

さわ子「唯ちゃんは私みたいに死んじゃダメよ?」

さわ子「絶対生き延びてね」

さわ子「私の分まで」

そう言って目を閉じるさわちゃん

私も目を閉じて銃の引き金を引く

最初に引いた引き金は大切な人を奪うためにひいた
57 : ◆dum5osIqMg [saga]:2011/09/10(土) 22:50:47.30 ID:IQ1kMbRQ0
今日も早いけどここで投下終わり
とりあえずオチまでは話できてるから完結まで頑張る
ではまた明日
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/10(土) 23:04:01.58 ID:azX1vsiIO
乙乙
もっとハイスピードで投下しちゃっていいんですよ
59 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/10(土) 23:33:29.77 ID:IQ1kMbRQ0
>>58
書き溜め無いんだwww
60 : ◆dum5osIqMg [saga]:2011/09/10(土) 23:34:04.33 ID:IQ1kMbRQ0
酉間違えた
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/11(日) 00:14:11.50 ID:Bsk1X1FTo

wktkがとまんねー
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/09/11(日) 11:14:18.93 ID:TN9loUlbo
さわちゃん…
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/09/11(日) 13:28:57.74 ID:pORd8/EIO
もうちょっとさわちゃんを殺すまでの葛藤のような間があってもよかったななんて
乙乙
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/09/12(月) 08:17:31.36 ID:OVyWxwy2o
2年くらい前にもバイオとのクロスあったけどあの時のさわちゃんは…
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/12(月) 09:16:41.46 ID:Ac3XsoFIO
>>64
あれは何故か荒れてたような…
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/09/12(月) 12:16:47.67 ID:ddyamONX0
>>64
あれは途中まで面白かったのにオチが微妙だったよな
67 : ◆dum5osIqMg :2011/09/12(月) 18:26:43.02 ID:Cd/x4Ai80
八時頃から投下する
見てる人いれば
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/09/12(月) 18:27:19.90 ID:ieRVXzEUo
ここに
69 : ◆dum5osIqMg [saga]:2011/09/12(月) 20:07:32.20 ID:kSqP/Cl50
私は引き金を引いた瞬間に後悔をした

助かる方法は無かったのだろうか?

そんな疑問が私の頭の中を駆け巡る

たぶん全て悪い夢なのだろう

この夢が覚めたら私はきっと音楽室のにいて

隣ではあずにゃんがギターのチューニングをしてて

りっちゃんと澪ちゃんは仲良く話してて

ムギちゃんがお茶を持って来てみんな集まってお茶を飲みながらのんびりする

きっとその頃に戻れるんだろう

またみんなで演奏したいな

そうだこれは私の妄想だ

こんな世界私は認めない

そういう風に言い訳をしていても周りの景色は何一つとして変わらなかった

まだ受け止められない

私がさわちゃんをこの手で葬ってしまったこと

私が化け物になってしまったこと

全てが嘘ならよかったのにね

でも私ももう子供じゃない

現実を受け止めなきゃね

そう思い私はムギちゃんのいるところへ向かう決心を決めた

70 : ◆dum5osIqMg [saga]:2011/09/12(月) 20:07:59.79 ID:kSqP/Cl50
唯「場所を知ってるのはりっちゃんと澪ちゃんか」

さわちゃんの遺体をその場に寝かせバイクにかかっていた布をかぶせる

そしてさわちゃんが身につけていたサングラスをポケットに入れた

形見になればという思いからだ

唯「洋服も血まみれだ」

唯「新しいのを探さなきゃね」

そう言って私は残り少ない武器をバイクのサイドカーに乗せ見よう見まねでバイクのエンジンをつける

唯「初心者でも簡単に運転できそうだ」

とつぶやきバイクにまたがる

最初はすこしおっかなびっくりな運転もだんだんなれてきた

この調子でいろいろなところを回ろう

そして私はガソリンスタンド跡地をあとにした

そして三日ほど走ったところに少し人気のありそうな街にたどり着いた

この三日間で学んだことは怪物は人と似ているが見分けるのは簡単だ

バカにして反応しなければ基本的に怪物と考えていい

怪物には聴覚が無いのだ

逆に話しかけられたらすぐに反応しなければ人間に殺されてしまう

この世界で行きて行くための最低限の注意事項かもしれない

なかなか厄介な世界だねとつぶやきながらその街を目指した
71 : ◆dum5osIqMg [saga]:2011/09/12(月) 20:16:02.59 ID:kSqP/Cl50
私はその街につき、早速燃料を補給した

まだガソリンは豊富にあるようでもし怪物がいなかったらしばらくここに住み着こうかな

なんて思っていたりした

バイクをそこにおき拳銃を2丁、短刀を一本装備し街を探索することにした

しかし人間の適応力というものは恐ろしい

この状況になれている

自分が怖くなった

いや、人間じゃなくて怪物か

と、自虐的に微笑みながら目についた大きいビルに入った

72 : ◆dum5osIqMg [saga]:2011/09/12(月) 20:26:37.21 ID:kSqP/Cl50
どうやらこのビルは日本で言うデパートのようなものか

そこで私は適当に動きやすそうな服と下着を何枚かとり身につけた

今の私は少し緩めの白いTシャツとカーゴ色のワークパンツ

自分でもなかなかの組み合わせだと思う

さわちゃんが「足下は頑丈にしときなさい」といっていたからで靴はコンバットブーツにした

攻撃力があるらしい

これで一応大丈夫かな

衣服もある程度ストックを手に入れ先へ進むことにした

73 : ◆dum5osIqMg [saga]:2011/09/12(月) 20:38:46.30 ID:kSqP/Cl50
しばらくすすむと大きな広場に出た

なんだか嫌な予感がする

この妙に広い空間

罠か?

なんでこんな直感的に考えるようになってるんだろう?

私も怪物化が進んでるのかな

注意深く先へ進む

右手では短刀を握り左手で銃を握る

そしてその広場の中央に立つ

そこで気がついた

唯「一対何人待ち構えてたのよ‥‥」

周りを見渡すと黒い防護服を着た人間が何人も立っていた

見たところ機関銃かなにかを持っていた

唯「琴吹カンパニーね‥‥」

そう言って私は短刀をしまい銃をホルスダーにおさめ両手を上げた
74 : ◆dum5osIqMg [saga]:2011/09/12(月) 20:44:09.16 ID:kSqP/Cl50
そして目隠しをされ、手を縛られ足を縛られ担架かなにかで運ばれた

抵抗するだけ無駄な気がしたので大人しくしていた

そのままエレベーターのようなものに乗り込んだ

どうやらさわちゃんが言ってた琴吹カンパニーはこの街の地下にあったようだ

運がいいのか悪いのか

探す手間が省けてよかった

なんて思っていると目隠しと拘束具が外された

そして目の前に立っている人物に声をかけた

唯「久しぶり、ムギちゃん」
75 : ◆dum5osIqMg [saga]:2011/09/12(月) 20:50:57.10 ID:kSqP/Cl50
紬「そんな怖い顔しないでよ唯ちゃん」

目を伏せるムギちゃん

唯「こんな世の中にしたのは誰のせいよ」

紬「たしかに原因は私の会社にあったわ」

紬「でも、どうすることも出来なかったわ」

紬「あの時の私は社長補佐でしかなかったから」

唯「この世界をどうしたいのよ!!」

なぜか感情的に怒鳴ってしまう

紬「もちろん元に戻したいわ」

紬「でもその道のりは決して楽じゃないわ」

唯「そんなの分かりきってることでしょ」

紬「唯ちゃんは四年間も眠っていたのに詳しいわね」

鋭い目つきで訪ねてくる

唯「さわちゃんに教えてもらった」

紬「そう‥‥先生に‥‥」

紬「あの人もうちの社員だったわ」

唯「どういう意味?」

紬「今、私の会社では怪物を殲滅するために社員に駆除をやってもらってるわ」

唯「要するに琴吹カンパニーの社員で怪物を殺し、世界を元に戻そうとしてるの?」

紬「まぁそう言うことになるわね」

唯「じゃあみんな私みたいに怪物化寸前の状態で戦ってるの?」
76 : ◆dum5osIqMg [saga]:2011/09/12(月) 21:05:02.81 ID:kSqP/Cl50
紬「唯ちゃんに話さないといけないことがあるわ」

紬「唯ちゃんの体の中には生物兵器に使用されたウィルスが入ってるわ」

唯「四年ぶりに動いたのに昔よりよく動けてたし、それに思い当たる節はあったから驚かない」

紬「それがあの製薬会社の実験で投与されたとしても?」

唯「そうなの‥‥?」

紬「あのあと私たちは私の会社の防護服を着たあの製薬会社の研究員達に拉致されたわ」

紬「私は、父に投資をするように言えって言われて」

紬「唯ちゃんは実験室でウィルスを投与され続けていたわ」

実験室‥‥あの目覚めた部屋のことか‥‥

紬「そして、すごくまれに見つかるウィルスと適合する‥‥適合者と呼ばれる素質があったわ」

紬「私が監禁されていたから父はその研究者達に投資を続けたわ」

紬「そして唯ちゃんへの実験は加速して行ったわ」
77 : ◆dum5osIqMg [saga]:2011/09/12(月) 21:07:13.08 ID:kSqP/Cl50
今日も早いけどここで投下終了
キリ悪くてすんません
明日は夜に投下すると思う
期待して待っててくれ
78 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/12(月) 21:11:10.23 ID:kSqP/Cl50
酉をいつも使ってる方に変えますた
見慣れてね(キリッ
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/12(月) 22:59:38.07 ID:TO9+/SvDO
〜るわ、〜だわって感じで「わ」で終わるセリフが多いのが気になるのだわ
期待するわ
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/13(火) 16:49:17.98 ID:cZp90phIO
>>78
やっぱり!!
日向とかの人だな!
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/13(火) 22:25:48.25 ID:31ImDvZIO
まってる
82 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/13(火) 22:42:08.16 ID:vJM5Xtr90
音無の方の投下が落ち着いたらこっちに投下する

>>79
たしかにwwwやらかしてるwww

>>80
あら、俺いつの間にか有名人www

>>81
すまん
83 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/13(火) 23:37:35.05 ID:vJM5Xtr90
見てる人いるなら投下する!!
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/09/14(水) 00:16:51.03 ID:7JTXRslWo
明日まで待つか
85 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/14(水) 00:24:04.86 ID:fbKB3/PV0
>>84
寝ようとしたらこれだよ
さすがに眠いから明日投下する
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/09/14(水) 02:29:54.75 ID:YVq0WhhKo
お前を見ているぞ
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/14(水) 06:59:21.34 ID:oWtmCvQOo
舞ってるよ
88 : ◆Pk67Fv0IHA :2011/09/14(水) 20:42:16.68 ID:zBER+oUU0
見てる人いるかしら
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/09/14(水) 20:52:58.93 ID:0NeYsXpAO
ここに
90 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/14(水) 21:18:40.77 ID:fbKB3/PV0
ごめん少し待っててくれ
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/14(水) 21:35:16.86 ID:Q5R+t78IO
待ってるわ
92 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/14(水) 21:47:57.05 ID:fbKB3/PV0
>>76の続き




紬「そして実験が最終段階に達した時父の会社のエージェントが建物を制圧したの」

唯「要するに私は化け物と人間の途中段階ってこと?」

紬「いや、むしろ成功したのよ」

紬「身体能力は怪物化した人間並み」

紬「今の唯ちゃんを見て分かる通り知能もあるわ」

紬「実は私たちが監禁されている間に製薬会社の残りの研究員が細菌兵器をばらまいていたの」

紬「運良くウイルスから逃れた人や唯ちゃんのように適合者の人が生き延びたわ」

紬「感染した人は死者として扱われるわ」

唯「それで?」

唯「これから私をどうするつもり?」

紬「どうもしないけど出来たら協力してほしいの」

唯「断る理由も無いしね」

唯「この力を使って怪物を倒せばいいんでしょ?」

紬「あまり無理してほしくないわ」

唯「私以外のその適合者って人はどれくらいいるの?」

紬「見つかっているのは四人だけよ」

唯「私も含めて?」

紬「そうよ」

唯「もちろん会わせてくれるよね?」
93 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/14(水) 21:49:12.82 ID:fbKB3/PV0
ムギちゃんに案内された場所

その部屋の前に立つ

唯「ここに私と同じ人が‥‥」

私はドアを開けた

そこには驚きの光景が広がっていた
94 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/14(水) 21:57:26.09 ID:fbKB3/PV0
唯「どうしてここに‥‥」

??「唯か?唯なのか?」

唯「そうだよ久しぶり澪ちゃん!!」

私はもう10年ぶりくらいになるだろうか?

澪ちゃんに再会した

私は澪ちゃんに抱きつく

相変わらずいいにおい

「私もいるんだけどな」

唯「りっちゃんも!!」

りっちゃんにも抱きつく私

澪「どうしてこんなところに?」

律「まさかお前も‥‥」

唯「私も適合者?とかいうやつだった」

澪「そうか‥‥」

唯「どうしてそんなに悲しい顔するの?」

澪「私たちは中途半端な存在だからさ」

律「そんな暗くなるなって」

律「せっかく唯に会えたんだ。盛り上がろう」
95 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/14(水) 22:01:08.40 ID:fbKB3/PV0
律「しかし唯、髪のびたな」

そう言って私の肩を超す長さになった髪を触る

澪「少しは身だしなみに気をつけなきゃだぞ唯」

そういいつつも澪ちゃんも髪を触る

唯「二人はあんまり変わってないね」

律「私はいつまでもぴっちぴちだからな」

澪「それだと私が老けたみたいに‥‥」

よかった

いつもの二人だ

世界が変わっても二人は変わらない

いや、みんなは変わらない

希望の光が見えてきた
96 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/14(水) 22:08:32.64 ID:fbKB3/PV0
唯「そう言えば適合者って私を含めて四人なんだよね?」

澪「あぁ‥‥」

律「そうだけど‥‥」

表情を曇らせる二人

唯「どうしたの?」

澪「まだもう一人には会わない方がいいかもしれない」

唯「なんで?」

律「まだ早いな」

律「もう少しここになれてからあった方がいい」

唯「そっか」

唯「そうかもしれないよね」

律「そうだ」

律「とりあえず手頃な任務を片付けちゃうか」

そう言って部屋を出るりっちゃん

唯「どこ行くの?」

澪「この部屋の先の広場に掲示板があるんだ」

澪「そこに怪物に寄る被害が大きいところから任務の形で討伐願いが出るんだ」

唯「そこに行ってかいぶつをやっつければいいんだね?」

澪「ま、簡単に言えばそう言うことかな」

そう言って私たちも部屋を出た
97 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/14(水) 22:09:32.81 ID:fbKB3/PV0
すまん今日もかなり早いが投下終了
明日もちまちま投下する
ちなみに憂は俺の嫁
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/09/15(木) 00:41:52.22 ID:veitZeVAO


奇遇だな。俺の嫁も憂なんだ
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/09/15(木) 00:52:59.34 ID:NVItgtYOo

俺のも憂なんだよ
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/15(木) 00:57:16.07 ID:nQEJg39IO
乙です
AB!のSS読破したけど泣きそうになったわ
こっちも期待
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/15(木) 01:39:17.05 ID:43eeZysSO

憂なら俺のとなりで寝てるけど?
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/09/15(木) 02:02:25.96 ID:w6Grou9Xo
憂なら俺の義妹だけど?
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/15(木) 07:19:20.61 ID:0JWLSLe3o
実は俺が憂なんだ
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/15(木) 15:59:20.51 ID:fwrQtkgKo

俺なら憂の隣で寝てるけど?
105 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/15(木) 22:16:50.21 ID:tqsjqiyl0
>>100
おぉありがとう
期待に応えられるように頑張る

>>102
あ、お義兄さんじゃないすかwww

>>103
ぺろぺろしたい

憂は俺の隣で寝てるし毎日ご飯作ってくれるし
画面から出てこないし
完璧な旦那さんだろ?俺
ってことで見てる人いたら投下始める
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/15(木) 22:18:56.32 ID:R0WDLEzfo
全 部 お 見 通 し だ ぞ
107 : ◆Pk67Fv0IHA [sage]:2011/09/15(木) 22:21:56.91 ID:tqsjqiyl0
よし、投下の時間だ
>>96の続き




私たちはりっちゃんが受けた任務の場所へ向かった

りっちゃんたちは四人乗りのオープンカー

私はバイクで行くことにした

このバイクはさわちゃんのものだしなんと言うか大事にしたい

そんな気持ちでこのバイクに乗る

そして私たちは任務のポイントへたどり着いた
108 : ◆Pk67Fv0IHA [sage]:2011/09/15(木) 22:28:17.66 ID:tqsjqiyl0
律「今回は結構数が多いみたいだ」

澪「なるほどな」

澪「でも今回は三人いるから大丈夫だろ」

唯「二人の足引っ張らないように頑張るよ」

私たちはお互いの顔を見合い前に進んで行く

任務になると命がかかっているせいか

りっちゃんのいつものおちゃらけたかんじは消え

澪ちゃんは昔みたいな恐がりな気配をみじんも感じさせないほど強くなる

私はそれを感じて今も自分の命が危険な状況ということを感じる

律「今回の任務はこの施設内の怪物の殲滅だ」

律「それとここに逃げ込んだ一般人の安全確保だ」

澪「特別な訓練を詰んでいないとまずいな」

唯「じゃあ急がなきゃだね」

そう言って私は右手に小刀、左手に銃を構える

澪ちゃんは長い日本刀を抜く

りっちゃんはショットガンを2丁構える

律「各自別行動で行く」

律「まずは一般人の確保が優先だからな」

澪「わかった」

澪「死ぬなよ」

そして私たちは別々の道へ行く
109 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/15(木) 22:33:06.55 ID:tqsjqiyl0
私は地下へ行くことにした

この施設は24階建て

私の担当は一階から地下6階

その地点は敵も少ないからという理由でここになった

私は各階をくまなく探した

その一般人を救出しなきゃ

それにしても敵が多い

少ないと言ってもかなりの量だ

もう20は殺したろうか

そして順調に下の階へと向かう

そして最下層には大きなシェルターがあった

扉が閉まっているところを見るとここに逃げ込んだかもしれないな

そう思い私は扉を開ける
110 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/15(木) 22:36:21.42 ID:tqsjqiyl0
しかしその中にはどれだけいるか数える気にもならないほどの怪物がいた

唯「これはまずいね」

そうつぶやきかまえる

「伏せて!!」

その声がした瞬間

ドォーン

大きな音を立ててシェルターの中が爆発した

伏せるのが遅かったら私も巻き込まれていた

間一髪だ

??「あぶなかったですね」

そう言いながら後ろの物陰からフードをかぶった女性が出てきた

唯「あなたが救助依頼を出した一般人?」

??「そうです‥‥ってあれ?唯先輩?」

唯「む、その声は」
111 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/15(木) 22:40:41.71 ID:tqsjqiyl0
その女性はフードを外す

唯「あずにゃん!!」

そう言いながら抱きつく

梓「唯先輩だ!!」

そう言ってあずにゃんも抱きついてくる

唯「けがは無い?」

梓「唯先輩こそ大丈夫ですか?」

唯「私は不死身だから大丈夫だよ」

梓「それなら安心です」

私はあずにゃんを強く抱きしめた

唯「もう会えないかと思ってたよ」

梓「私も憂から唯先輩が行方不明って聞いたとき心配したんですよ?」

唯「憂もまだ生きてるの?」

梓「最近は会えなくなってしまいましたけど生きてるはずですよ?」

唯「どこにいるの?」

梓「琴吹カンパニーのはずです」
112 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/15(木) 22:44:45.28 ID:tqsjqiyl0
唯「私もいまわけあって琴吹カンパニーについてるんだけど憂のことを見てないよ?」

梓「そうかもしれませんね‥‥だって‥‥」

澪「そこまでだぞ梓」

階段のところに澪ちゃんがいきなり現れた

梓「澪先輩‥‥」

澪「まだ早い」

梓「でも‥‥」

澪「まだだ」

梓「‥‥」

唯「ねぇ?どうしたの?」

澪「いや、なんでもない」

澪「さ、私の持ち場は終わった」

澪「一般人も救出できたし律のところに行って帰ろう」

唯「そうだね」

唯「行こう?あずにゃん?」

梓「はい‥‥」

113 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/15(木) 22:50:42.78 ID:tqsjqiyl0
私たちはりっちゃんの持ち場である上の階へ行った

しかし、どこを探してもりっちゃんはいなかった

そして澪ちゃんの提案で琴吹カンパニーへ連絡を取ることにした

澪「もしもし?ムギか?」

紬『どうしたの?』

澪「律が見当たらない」

澪「位置検索をしてくれ」

紬『分かったわ少し待っててちょうだい』

しばしの沈黙

紬『おかしいわ』

紬『りっちゃんの登録データが消えてるわ」

澪「それはどういう意味だ?」

紬『あくまでも可能性だけど‥‥』

紬「逃亡したかもしれないわ‥‥」

澪「本気で言ってるのか?」

紬『でないと登録データを消す理由が無いわ』

澪「正気かよ‥‥律‥‥」

そう言って澪ちゃんは電話を切った
114 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/15(木) 22:56:57.83 ID:tqsjqiyl0
そして私たち三人は琴吹カンパニーへ戻った

そして琴吹カンパニーの強化兵士がりっちゃんを探しに出た

強化兵士というのは微量に細菌兵器のウィルスを体内へ取り込んだもの

しかし適合者ではないのでほんとに微量

体に害が出ないレベル

しかしそれだけでも普通の人間とは身体能力が遥かに違う

どんなに取り込んでも問題が無い私たちはいったいどれくらいの力を秘めているんだろうか‥‥

梓「どうしたんですか?唯先輩」

そう言いながら私の隣に座るあずにゃん

唯「適合者の私たちってほとんど怪物に近いんだなって」

梓「でも唯先輩は唯先輩です」

梓「私も一応微量ながらウィルスを体内に取り込んでますから」

唯「大丈夫なの?」

梓「私は他の人より多少体勢が強いみたいなので」

梓「心配はありません」

あれ以来澪ちゃんはいろいろな任務を受けその帰りにりっちゃんを探すのが日課となっていた

そしてりっちゃんがいなくなってから半年が経とうとしていた
115 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/15(木) 22:59:02.71 ID:tqsjqiyl0
唯「最近顔色が悪いけど大丈夫澪ちゃん?」

澪「律を見つけるまでは私が律の分まで頑張らなきゃだからな」

そう言ってまた任務を受注する澪ちゃん

唯「このままじゃ死んじゃうよ?」

澪「わたしは化け物だ」

そう言って去って行ってしまった

唯「澪ちゃんのバカ‥‥」

116 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/15(木) 23:01:41.95 ID:tqsjqiyl0
そんなある日

紬「そろそろ大丈夫ね」

唯「どうしたのムギちゃん?」

日差しが傾き西日が私たちをてらす

紬「もう一人の適合者に会ってもらうわ」

唯「やっと会えるんだね」

唯「どんな人なんだろう」

紬「会ってもショックを受けないでね?」

唯「任務がたくさん入ってて忙しい人なんでしょ?」

唯「急ごうよ」

そう言ってムギちゃんをせかす

紬「分かったわついてきて」

そういってムギちゃんは歩き出す

それに私はついて行く
117 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/15(木) 23:02:43.00 ID:tqsjqiyl0
そしてある部屋の前に案内された

紬「私はここで待ってるから中に入って」

唯「うん。わかった」

そう言って私は部屋の中に入った
118 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/15(木) 23:06:01.96 ID:tqsjqiyl0
そこにいたのは

唯「憂…」

そこにはわが麗しの妹

憂がいた

憂「…」

唯「どうしたの憂?返事してよ?」

憂「あなたはだれですか?」

そのあとムギちゃんから聞いた

憂は適合者へのウィルス投与実験の副作用で記憶をなくしてしまったのだ
119 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/15(木) 23:09:22.24 ID:tqsjqiyl0
私は自分の部屋で泣いた

こんなところで

もうあきらめかけていた妹の再会が

こんなものになるなんて

またこの世界に絶望した

私にお姉ちゃんと言ってくれる憂はもういない

私のことすら把握できていない

こんなに寂しいことはあるのだろうか?

しばらく会わせてくれなかった理由も分かった

まだこの世界に適応しきれていない私が憂に会ったらきっとひどいことになっていたはず

今は心が少し整理されていたから多少は落ち着ける

でも悲しい

悔しい

恨めしい

そんな真っ黒な感情が私を埋め尽くす

120 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/15(木) 23:10:26.82 ID:tqsjqiyl0
目が覚めると朝だった

昨日はあのまま寝てしまったようだ

一晩寝ると多少は落ち着いた

唯「そうだ、憂に会いに行こう」

私はそうつぶやき憂の部屋へ向かった
121 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/15(木) 23:14:32.28 ID:tqsjqiyl0
部屋に入ると憂はベッドに腰掛けていた

憂「あ、昨日の」

唯「うん」

唯「憂は覚えてないかもしれないけど私は憂のお姉ちゃんなんだ」

憂「思い出せなくてごめんなさい」

唯「しょうがないよ」

唯「いつか思い出せるよ」

憂「はい‥‥でもあなたがいると少し落ち着く」

唯「あなたじゃないよ、唯だよ」

唯「平沢唯」

唯「憂のお姉ちゃんだよ」

憂「あ、ごめんなさい」

憂「昔私はあなたのことなんて呼んでました?」

唯「お姉ちゃんって呼んでたよ」

憂「お姉ちゃんか‥‥」

憂「なんだか懐かしい響き」

唯「そうだよ」

唯「つい4、5年前までずっと呼んでたからね」

憂「そうだったんだ‥‥」
122 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/15(木) 23:16:34.92 ID:tqsjqiyl0
そのあと憂とたくさん話をした

私を思い出せるように

私を見つけれるように

唯「そのケースは何?」

私は憂が大事そうに保管している大きなケースを指差す

憂「これは大事なものなんです」

憂「誰かに渡さなきゃと思ってた記憶があります」

唯「そうなんだ‥‥」

唯「思い出したら教えてね?」

憂「はい」

私たちは一緒に朝食をとることにした
123 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/15(木) 23:21:28.67 ID:tqsjqiyl0
そしてムギちゃんから一緒に任務へ向かうように言われた

任務の内容はりっちゃんがすんでいた地域で聞き込み

簡単そうな任務だがりっちゃんが突如失踪したこともあって少し警戒しなければならない

りっちゃんを捜索していた強化兵は突如通信か途絶えた

恐らく全滅だろうと

それからりっちゃん関連の任務は警戒レベルが上がった

そのため私たち適合者がかり出されることも少なくはない

いつもは澪ちゃんが率先して探しに行くのだが

今日は他の任務へ行ってるため私たちが行くことになった

憂との初任務

なぜだか少しワクワクしていた
124 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/15(木) 23:22:11.49 ID:tqsjqiyl0
今日の投下はここで終わり
このへんでやっと序章かな?
今回はかなり長くなる予定
気長に付き合ってくだしあ
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/09/15(木) 23:30:36.28 ID:clCsQyze0
乙!
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/09/15(木) 23:46:14.18 ID:Rlvu4CzVo

wktkすぎる
127 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/15(木) 23:48:08.03 ID:tqsjqiyl0
ちなみにウィルス系はバイオに影響されてるけど他は自作だからgdgdになったらごめんな!!
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/16(金) 05:06:15.17 ID:DpWbCIbDo
期待してる。
129 : ◆Pk67Fv0IHA :2011/09/16(金) 21:06:18.00 ID:dHFWtF+60
今から家に帰る
メシ食べたら投下するます
見てる人いますかな
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/09/16(金) 21:07:24.59 ID:54CSjqbAO
はいよ
131 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/16(金) 21:45:53.88 ID:G2UvBXSo0
>>123の続き




私たちはバイクに乗り込む

憂はサイドカー

憂は大剣を持っている

本人曰く一番使いやすいとのこと

よくわからないけど本人がそう言うならそうなのだろう

そして私たちは任務の指定地へ行く
132 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/16(金) 21:48:23.44 ID:G2UvBXSo0
バイクで一時間ほど走ると目的地に着いた

そこは一つの集落のような形になっている

重要地帯ということで強化兵も数人見受けられる

唯「そういえば澪ちゃんの家もこの辺って言ってたなぁ」

そうつぶやきながら私と憂はりっちゃんの家に行く

133 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/16(金) 21:54:59.75 ID:G2UvBXSo0
少し人気の無いところに行くとりっちゃんの家があった

私がドアを開け憂が突入をする

憂「これは‥‥」

憂は家の中にある机の上に載っている紙を見て驚いた表情をする

唯「みせて?」

そう言うと憂が紙を差し出してくる

紙には”適合者の怪物化について”と書かれていた

右下にページが書いてあるので何枚かあるのだろう

内容はある特別な条件下で適合者も怪物化するというものだった

しかしその特別な条件は解明されていなく

りっちゃんがこれについていろいろ実験をしていたようだ

さらにその紙には怪物化をして自我を保つ方法なども描かれていた

しかし文章が途中で途切れている

唯「この辺に落ちてる紙がそうかな」

そう言いながら私は紙を拾い上げる

憂はなんだか難しい表情をしている

憂「私はこの辺の人に聞き込みをしてきますね」

そう言って家から出て行ってしまった
134 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/16(金) 21:58:19.83 ID:G2UvBXSo0
だいたいの紙を集め終わった

枚数にすると百枚はあるだろうか

ほとんど字で埋まっている

私はそれに目を通す

おおかた怪物化のことやその実験についてのレポートだ

たまに怪物化になった場合の自我の保ち方についても書かれている

そして最後の紙に書いてあったことが衝撃的だった

”怪物化をすれば力を手に入れられる”と

そのためにりっちゃんは実験を続けていたのか‥‥

私は部屋を物色し始める

するとベタだが本棚の後ろに隠し通路があった

私は中に入る
135 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/16(金) 22:02:37.90 ID:G2UvBXSo0
階段になっていて地下に部屋があった

その部屋には様々な機械が置いてあった

そしてその機械にファイルがついている

そのうちの一つに目を通す

その中には実験の結果などが事細かに記されている

どれもおぞましい実験だ

そして仮怪物化に成功と書いてある紙を見つけた

どうやら今より少し怪物に近くなったようだ

それも自発的にできるようになった

そう記されていた

その仮怪物化に体を適合させるために実験を繰り返したようだ

そしてその紙の最後にこう書かれていた

”劣化が始まった”
136 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/16(金) 22:05:28.26 ID:G2UvBXSo0
劣化というのはここでは怪物化が進むことをさすようだ

それには写真がついていた

右腕がほぼ黒くなっていた

怪物化が進んでいることがあまり詳しくない私でも理解できた

そしてとある研究施設にその劣化について研究をしている学者がいるという記事が貼付けられていた

その記事に丸が書かれていた

なるほど

りっちゃんが逃亡した理由が分かったよ
137 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/16(金) 22:08:47.91 ID:G2UvBXSo0
私はそれらの資料を一つにまとめ持ち帰る

そしてバイクの荷台につむ

これから調べるのにも使うかもしれないしね

そう思い資料を持ち出したのだ

そして憂を探すことにした

唯「ういーどこー?」

私は名前を呼びながら適当に歩き回る

そして砂漠化してしまった土地のビルの残骸で少し高くなっているところに人影を見つけた

唯「あ、憂」

憂「えっと‥‥お姉ちゃん」

唯「ぎこちないね」

そう言って笑う

憂「ごめんなさい」

憂「まだなれられなくて」

唯「かまわないよ」

唯「時間をかけよう」
138 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/16(金) 22:13:07.09 ID:G2UvBXSo0
そう言っていると地震が起きた

急にだ

憂「気をつけた方がいいね」

そう言って背中にしょっていた大剣を構える

私もつられて短刀と銃を構える

そして次の瞬間砂漠の下から大きな怪物が出てきた

憂「怪物化するのは人間だけじゃないんです」

見たところモグラみたいだけど大きすぎる

憂「知らないかもしれませんが怪物がまだ少なかった頃」

憂「動物の遺伝子を組み換えて強くしそれで怪物と戦おうとしていたんです」

憂「ただその改良化された動物達も怪物化してしまって‥‥」

憂「それが人間を襲ったりすることもあるんです」

唯「皮肉な話だね」

そう言って私たちはその改良モグラに飛びかかる
139 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/16(金) 22:15:37.08 ID:G2UvBXSo0
数分かけてモグラを殺しバイクの方へ向かった

唯「あんなのもいるんだね」

憂「普通の怪物より手強いです」

唯「それにしても憂は強いね」

憂「待ち人が帰ってくるまで生き残らなきゃいけないですから」

憂「今はその待ち人か誰かも分からないんですけどね」

そう言い自虐的に微笑む

唯「きっと思い出せるよ」

私たちはバイクに乗り琴吹カンパニーへ戻った
140 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/16(金) 22:16:52.92 ID:G2UvBXSo0
早いけどここで投下終了
明日も今日くらいの時間に投下すると思う
ROMが百万人くらいいると自分に言い聞かせて明日も頑張るます
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/16(金) 22:36:37.12 ID:zHOAhBPCo
いつもROMっててごめんね
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) :2011/09/16(金) 23:35:54.56 ID:uVUBIfsro

楽しみにしてますよ!
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2011/09/16(金) 23:38:17.51 ID:2PJh67JSO
乙、頑張って下さい
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/17(土) 00:24:11.12 ID:5YK3PTi9o

最低でもレスの10倍、多いときは100倍のROMが居るってばっちゃが言ってた
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/09/17(土) 02:01:46.34 ID:E99CobYAo

毎日楽しみに待ってるぞ。
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/09/17(土) 03:02:25.88 ID:Mq8GSNjAO


期待
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/17(土) 07:03:52.22 ID:2HCElL0DO
何か本格的で気体濃厚

単なる疑問だが誰かカプになるのか?
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/09/17(土) 07:40:25.23 ID:RpUA+sLG0
唯がロングヘアだと・・・なんという俺得
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/09/17(土) 13:00:02.76 ID:vsDmkOgAO
なんかクライシスコアを思い出した
150 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/17(土) 13:25:09.35 ID:9NdzF8FN0
レスいっぱいで俺ニヤニヤ
人いたら投下する

>>149
なにそれおいしいの?
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/17(土) 14:07:41.43 ID:DZd1DkqCo
居ますとも
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/17(土) 14:27:19.77 ID:A0XEpCOIO
いるよ!!
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/09/17(土) 15:31:33.93 ID:vsDmkOgAO
>>150

かゆ うま
154 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/17(土) 15:54:32.41 ID:9NdzF8FN0
すまん寝てた!!
とか言ってるとバイトの時間になった
夜投下するな

>>153
くらいしすこあなるものを知っておるのか!!
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/17(土) 16:26:14.49 ID:DZd1DkqCo
>>154
ヒントを一言だけ

いらっっしゃいませぇぇぇぇぇ!!
156 : ◆Pk67Fv0IHA :2011/09/17(土) 21:37:56.22 ID:zakjhh+M0
おっすおら>>1
くらいしすこあなるものの正体はまだわからんが気にしない気にしない
今からメシだから食いおわったら投下するます
さて誰かおるかな?
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/09/17(土) 21:47:47.02 ID:vsDmkOgAO
<●> <●> ジ―
158 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/17(土) 22:13:01.52 ID:9NdzF8FN0
>>139の続き




それからしばらく憂と任務に行くことが多くなった

それでも憂は私をお姉ちゃんと呼ぶことになれてくれない

未だにあなたや唯さんと呼ばれる

たった一人の肉親なのにこんな悲しいことはあるだろうか

でも憂の前で悲しい顔をすると憂がとても困った顔をするから私は我慢する

それとは別にりっちゃんの家にあった紙をまとめて調べている

この実験結果から分かることは

りっちゃんは仮怪物化に成功している

しかしその反動で劣化している

この場合劣化は人間として劣化しているという皮肉をこめた使い方をしているようだ

そして恐らくりっちゃんは体のほとんどが怪物化していてもおかしくない

資料と一緒にあった画像では両腕が完全な怪物かしていた

そしてその劣化について研究している科学者のもとへ向かったのだろう

りっちゃんが失踪した任務のポイントと

その科学者の実験施設の場所が近いことがその仮定を肯定してくる

問題はいつそこに行くかだ
159 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/17(土) 22:17:58.85 ID:9NdzF8FN0
私たち適合者はほとんどの間監視されている

貴重な戦力を逃がしたくないからだろう

それで私が独断でその施設へ向かうことが出来ない

ムギちゃんに全て打ち明けりっちゃんがあの施設にいるかもしれないということを伝えようとした

しかしかなり怪物化が進んでいるりっちゃんを差し出せば何をされるか分からない

澪ちゃんに相談しようともした

しかし100%そこにいる訳ではないから変な期待をさせてはいけない

残るは憂とあずにゃんか‥‥

やはり憂に聞いてみるのが一番いいかもしれない

あずにゃんは今回の件にそこまで関与していないから巻き込むことは無いだろう

そう言う判断だった
160 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/17(土) 22:18:39.04 ID:9NdzF8FN0
私たち適合者はほとんどの間監視されている

貴重な戦力を逃がしたくないからだろう

それで私が独断でその施設へ向かうことが出来ない

ムギちゃんに全て打ち明けりっちゃんがあの施設にいるかもしれないということを伝えようとした

しかしかなり怪物化が進んでいるりっちゃんを差し出せば何をされるか分からない

澪ちゃんに相談しようともした

しかし100%そこにいる訳ではないから変な期待をさせてはいけない

残るは憂とあずにゃんか‥‥

やはり憂に聞いてみるのが一番いいかもしれない

あずにゃんは今回の件にそこまで関与していないから巻き込むことは無いだろう

そう言う判断だった
161 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/17(土) 22:20:49.95 ID:9NdzF8FN0
すまん今日はすごく眠くて死んじゃいそうだから早すぎるけどここで投下終了
明日は忙しいから夜に投下すると思う
ちなみにクライシスコアってなに?
ゲーム?アニメ?映画?
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/09/17(土) 22:30:50.48 ID:vsDmkOgAO

Crisis CoreはFF7なんだす
いらっしゃいませの人が主人公なんだす
163 : ◆Pk67Fv0IHA [sage]:2011/09/18(日) 16:48:27.45 ID:GqNwmDgS0
一瞬暇
くらいしすこあ面白そうだな
PSP買ったらやってみようかな
投下は10時ごろになると思われ
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/18(日) 17:00:14.28 ID:W6xSx9TRo
期待して待ってる
165 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/18(日) 22:26:59.57 ID:asR+Sg6J0
すこし遅れた
見てる人いるなら投下する
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/18(日) 22:28:46.95 ID:JpwkjDSDO
監視してますよって
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/18(日) 22:37:23.52 ID:7qDqhD7Io
いるよー見てるよぉ。ドキドキのワックワクだよー。
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2011/09/18(日) 22:38:13.37 ID:4KR4UfdSO
書きたい時に書けばいいっすよ

ただ、あんまり構ってちゃんは、いかんぜよ
169 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/18(日) 22:39:14.40 ID:asR+Sg6J0
>>166
いつもいつもありがとうございまする

>>160の続き




私は憂の部屋へ向かった

そしてノックをして入る

中にはあずにゃんもいた

計算外だった

梓「あ、唯先輩」

憂「こんにちわ」

唯「う、うんどーもどーも」

そして私は考える

ここであったのも運が悪かったね

あずにゃんも巻き込んじゃおう

唯「憂、あずにゃん」

唯「話があるんだ」

そう言って私は部屋にある椅子に腰掛ける

唯「二人も座って」

唯「きっと長い話になるから」
170 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/18(日) 22:44:51.75 ID:asR+Sg6J0
>>167
ありがとうさぎ

>>168
じゃあ明日からいきなり投下してみるwww
そのかわりみんな一応ROMってくれるとうれしいな!!



そして私は二人を座らせて話をする

主にりっちゃんが行方不明になったこと

さらにその動機として考えられるもの

いるかもしれない場所

りっちゃんがしていた実験のこと

りっちゃんの最終の目的と思われるもの

そして私たちが今からしようとしていること

それを全て話し終えると二人は黙った

梓「そんなの簡単じゃないですか」

と、いきなりあずにゃんが口を開く

梓「律先輩は任務中に失踪したんですよ?」

そう言うことか

何でこんなに簡単なことに気がつかなかったんだろうね
171 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/18(日) 22:51:10.47 ID:asR+Sg6J0
私は憂と任務へ出かけた

りっちゃんが失踪した地点のすぐ近く

そう、任務中は監視が無いのだ

強化兵と言っても所詮は人間

怪物とは対等に戦えない

二対一で初めて勝負になるかならないかくらいの実力だ

その兵士達を危険に晒させるわけにはいかないしね

そう言う理由で任務は適合者のみが行くことになる

基本的に適合者が行く任務は危険が付き物だから

私はあずにゃんに言われるまでまったく気がつかなかったのだ

つくづく自分にあきれる

そして今回受注した任務をあずにゃんに任せる

あずにゃんは爆発物については相当の知識と腕を持っている

それはりっちゃんが失踪したときの任務の時で証明されている

今回の任務は比較的簡単だからきっとひとりでもこなせるだろう

あずにゃんは任せてくださいと言ってる

危なくなったら逃げるように伝えた
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/18(日) 22:53:14.91 ID:7qDqhD7Io
いいよいいよ、せっかく面白いSS読ませてくれてるんだから、多少の我が儘は許されるよ。
レスくらいで喜んでくれるならいくらでもレスするよ。
173 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/18(日) 22:54:10.15 ID:asR+Sg6J0
そして私たちは研究施設へ向かった

研究施設は警部が厳重だ

人こそいないものの門の周りにはたくさんの機関銃

いくら適合者でもこれは死ぬ

どうやって入ろうか

そう考えてると憂が背中の大剣を抜き一振り

風が吹いたのを覚えている

すると次の瞬間機関銃の銃身が斬れた

唯「すごいね憂」

そう言うと憂はすこし照れくさそうに微笑んだ

私たちは門を飛び越えて施設に侵入した
174 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/18(日) 22:57:13.26 ID:asR+Sg6J0
>>172
そんな面白いなんて
ありがとうございまする
お前のおかげで俺の心残りも‥‥
あれ?‥‥俺、消えるのかな‥‥?

まぁ冗談はおいといてすこしはかまってちゃん自重するわwww
毎日夜十時の投下が始まると思ってくれ
書けない日もなるべく生存報告する





175 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/18(日) 22:59:53.84 ID:asR+Sg6J0
投下忘れてたwww




そして私たちは施設の中へと侵入する

中はセキュリティはほぼ皆無

簡単に進むことが出来た

そして一番奥に部屋を見つけた

その部屋には鍵らしきものがついている

憂も気がついたようでそこに歩を進める

近くで観察してみると鍵は壊されていた

そこで私は嫌な予感がした

壊されているあとを見るとそこには

ショットガンの弾丸が二つめり込んでいた
176 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/18(日) 23:03:23.00 ID:asR+Sg6J0
私たちはおそるおそるドアを開ける

その瞬間銃声がした

これもまたショットガンの音だ

それから何発も何発も

私は銃に手をかける

ショットガン相手じゃ勝ち目が無いのは一目瞭然だけどこれしか装備が無いからしょうがない

憂は大剣に手をかけている

そして私たちはアイコンタクトをし中へ飛び込む
177 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/18(日) 23:07:46.01 ID:asR+Sg6J0
そこにはりっちゃんがいた

両手にはショットガン

そして、返り血

私たちに気がついたのかこっちを向く

律「唯か」

そう言うりっちゃんの目はどこかあきらめたような目だった

律「何のようだ?」

唯「友達に会いに来るのに用件は必要?」

律「こんな私でもまだ友達って言ってくれるんだ」

そう言いながらショットガンをしまうりっちゃん

律「これでもか?」

そう言って上着を脱ぐ

そしてタンクトップ一枚になり腕を前に出す

律「もう一回聞く」

律「これでも友達か?」

そう言うりっちゃんの手は真っ黒だった

律「もう止まらないんだよ」

律「私の怪物化は」

そう言って自虐的に微笑む
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/18(日) 23:10:13.18 ID:7qDqhD7Io
>>174
いえいえ、自分も最近SS書き始めたがら反応があると嬉しい気持ちはよくわかるし、
何より面白いSS書ける人は単純にすごいよ。マイペースで頑張って下さい。
179 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/18(日) 23:14:14.28 ID:asR+Sg6J0
律「ここの研究者なら何とかなると思ったんだ」

律「最初のうちは希望の光があった」

律「でも私の怪物化は研究者の対策の速度を遥かに上回った」

律「ただ、強くなりたかった」

律「それで澪を守ってやりたかった」

律「あいつは昔ほどじゃないけど今も恐がりでさ」

そう言って壁に寄りかかる

律「こんな腕見せたらあいつに怖がられちまうよ」

律「だから私は帰るわけにはいかないんだ」

律「ま、実験のしすぎでこうなったんだけどな」

律「ここに来たってことは私がどんな実験をしてたか知ってるんだろ?」

唯「仮怪物化」

律「大正解だ」

律「最初のうちはちょうどいいところで落ち着いてたんだ」

律「でもある日体の中のウィルスが突然変異を始めた」

律「それでこのざまだ」

律「でさ、私決めたんだ」

そう言ってショットガンを構えるりっちゃん

律「みんな道ずれにしちゃおうかなって」
180 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/18(日) 23:21:54.79 ID:asR+Sg6J0
銃声が聞こえる

その瞬間憂が大剣で銃弾を斬る

よくそんな大きい剣で器用なこと出来るなぁ

なんて感心してるうちに二回目の銃声

私は憂をつかんで倒れる

唯「油断は出来ないね」

憂「武器の相性も悪いですし」

唯「防戦しつつ逃げるが勝ちかな」

憂「ほんとは戦闘不能にして連れ帰れたらいいんですけどね」

唯「確かにそうだね」

律「のんきにしゃべってる余裕あるのかよ」

気がつくとりっちゃんは私たちの真上にいた

そして蹴られる

かなり飛び壁に叩き付けられる

律「これでも仮怪物化の初期段階なんだ」

そう言って跳ねる

そして姿が消える
181 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/18(日) 23:26:46.37 ID:asR+Sg6J0
気がつくと腹部に激痛が走る

パンチを食らっていた

口から血が出る

律「痛いだろ?」

律「でも私の心はもっと痛いんだよ」

そう言って振りかぶる

この勢いで殴られたらヤバいかも

とっさの判断で短刀を突き刺す



律「動きが遅いな」

短刀はつかまれていた

ありえない

早すぎる

生まれて初めて死を覚悟した

憂「動きが遅いですね」

憂が大剣でりっちゃんを貫く

律「憂ちゃんもいたのか」

律「すっかり忘れてたよ」

そう言って笑う

なんだろう

この余裕はいったい

律「私さ、多分死なないよ」

そして大剣をつかみもっと深くさす

憂「くっ‥‥抜けない‥‥」

律「なんだ、今の私強いじゃん」

そう言って後ろにいる憂を殴り飛ばす

182 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/18(日) 23:28:22.23 ID:asR+Sg6J0
思いっきり吹っ飛ぶ

壁にぶつかり意識を失う

律「もう意識無いのか」

律「つまんないの」

そう言って大剣を体から抜く

律「じゃ、次は唯かな」

大剣を振りかぶるりっちゃん

あ、死ぬんだな

そう思った

183 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/18(日) 23:33:49.98 ID:asR+Sg6J0
そのとき大きな金属音が聞こえる

剣と剣がぶつかったような音

誰だろう

目を開ける

そこには長い黒髪の女がいた

唯「あぁ澪ちゃん」

澪「すこし遅れた」

澪「梓が全部告げ口してくれた」

澪「馬鹿な幼なじみの目を覚ますからすこしそこで待っててくれ」

あずにゃんにはお仕置きだな‥‥

猫耳でもつけてもらおう

二十代で猫耳が似合うのなんてあずにゃんくらいじゃないのかな

184 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/18(日) 23:35:10.32 ID:asR+Sg6J0
安心したからか、もしくは痛みのせいか

意識がとうのいて行く

澪ちゃん負けないといいな

きっと大丈夫だよね

仲直りできるよね

このまま寝ちゃうか

憂がきっと起こしてくれるよね

私は眠りに落ちた
185 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/18(日) 23:36:25.15 ID:asR+Sg6J0
ここでいったん風呂はいってくる
風呂出たら投下再会
30分かかるか、かかんないくらい
今日の俺はたくさんの人に応援されてるみたいだからたくさん投下するぜ!!
186 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/19(月) 00:04:19.60 ID:UnJuOvul0
>>184の続き




私は目が覚めた

そこは自室のベッド

体中には包帯を巻かれている

骨が何本か折れてるみたいだった

その割には動ける

改めて自分の体の状況を知る

そう、人間じゃない

私は憂のところへ行こうと思った

そして澪ちゃんとりっちゃんのところへ
187 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/19(月) 00:09:30.13 ID:UnJuOvul0
まず憂の部屋へ行く

そこにはまたあずにゃんがいた

唯「あずにゃん!!」

そう言って抱きつく

梓「やめてくださいよ唯せんぱーい」

そう言いつつも本気でいやがってないことは昔から知ってるよ

唯「憂の様態は?」

梓「命に別状は無いそうです」

梓「昏睡状態で今週中には目を覚ますそうです」

唯「そっかよかったよ」

そういってあずにゃんにスリスリする

唯「いいにおいだね」

私はこういうところは変わってなかったんだなと思った

しばらくあずにゃんと話し、部屋をあとにした
188 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/19(月) 00:18:41.73 ID:UnJuOvul0
私はその辺にいた強化兵に澪ちゃん達の居場所を聞いた

そしてその部屋に入る

そこにはベッドに横たわる澪ちゃんの姿があった

唯「大丈夫澪ちゃん?」

澪「ごめんな唯」

澪「私、あいつの目を覚まさせてやれなかったよ」

そう言って泣き出す澪ちゃん

私は無言で抱きしめる

澪「ごめんなぁ‥‥ごめんな唯」

唯「一番辛いのは澪ちゃんだって分かってるよ」

澪「うぅ‥‥グスッ」

強く抱きしめる

きっと相当辛いんだろう

自分の手で止められなかったこと

悔やんでるはず

唯「まだいなくなった訳じゃないんだからさ」

唯「今度は一緒に」

澪「私、強くならなきゃな」

そう言って涙を拭う澪ちゃん

澪「今度は負けないよ」

澪「それで律の目を覚まさせる」

澪「世界中が律の敵になっても私だけは味方でいてやりたいからな」

そう言って起き上がる

澪「そうと決まれば鍛錬しかないな」

自慢の刀を持って外に出る澪ちゃん

唯「強くなったんだね澪ちゃん」

そう言って私は部屋をあとにした
189 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/19(月) 00:31:32.75 ID:UnJuOvul0
そして数日後

事件は起きた

琴吹カンパニーが攻撃された

りっちゃんを捜索するために派遣された強化兵達によって

そしてりっちゃんによって

強化兵はほとんど怪物化しておりりっちゃんの言うこといだけをただ忠実に守っていた

今琴吹カンパニーにいる適合者は私だけだった

澪ちゃんは任務

憂はまだ昏睡状態

正直言ってかなりきつい戦いだ

強化兵はともかく、りっちゃんを相手にする自信が無い

私はこの会社を、昏睡状態の憂を守るために戦う
190 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/19(月) 00:32:14.08 ID:UnJuOvul0
ここで今日の投下終了
ちょっと今後の展開を考えたいんでな
また明日投下するわ
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/09/19(月) 00:44:29.24 ID:IW0BHLN1o
乙。
いちごちゃんや姫子の出番はありますか?
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/19(月) 00:52:19.12 ID:QFIITvryo
ふう、今日のバトルは激しかった。
明日また楽しみにしてます!
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/19(月) 02:54:09.18 ID:488bTapDO
唯梓、律澪になろうとしてるのか?うぐぅ
がおもしろいんだぜよ
194 : ◆Pk67Fv0IHA [saga]:2011/09/20(火) 18:47:37.58 ID:cgvtffwZ0
昨日は鯖落ち?かよくわからんけど書き込めなかったから投下できなかった
とりあえず今から投下開始
195 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/20(火) 18:50:59.46 ID:cgvtffwZ0
ごめんあと他スレで酉割られたから変える




そして私は攻撃してくる強化兵に応戦する

実力差はある

澪ちゃんが帰ってくるまで持ちこたえられるはず

りっちゃんは相手に出来ないと思うけどね

それでもやれるだけのことはやろう

そう心に決め私は短刀を握り直す
196 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/20(火) 19:08:33.44 ID:cgvtffwZ0
何人斬ったろうか

もうよく分からなくなってきた

どんどん心が消えて行く気がする

最初はためらった殺しも今では事務的にこなせる

怪物だから

人間じゃないから

そう思って斬り殺せる

私は非情になる

恐れていたときは来た

律「よ、唯」

目の前にはりっちゃんがいた

律「この前は澪に手こずってちょっとまずかった」

律「今回は違うぜ」

律「なぁ唯」

律「私だけじゃ寂しいんだ」

律「私のために死んでくれ」
197 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/20(火) 19:17:08.40 ID:cgvtffwZ0
そう言ってショットガンを構えるりっちゃん

唯「澪ちゃんごめん」

唯「私もりっちゃんの目を覚まさせてあげないとだ」

私は短刀と銃を構える

律「澪もすぐそっちに行くから安心しろ」

そしてまた消えた

早い

どこにいるか分からない

律「これが仮怪物化だ」

律「一度使ったら元の力なんか使えない」

今度は殴られない

撃たれる

腹部に激痛が走る

律「さすがに適合者はこんな簡単に死なねーか」

そう言って銃弾を取り替える

律「頭なら即死だな」

銃口を頭につけられる

ごめん

中途半端だね‥‥私
198 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/20(火) 19:27:47.64 ID:cgvtffwZ0
今度は澪ちゃんが来てくれる訳でもなく私は撃たれた

ん?

頭は痛くない

胸が痛いや

律「悪いな唯」

律「これでも私たちは友達だろ?」

律「顔がメチャクチャになるのは見てられなくてさ」

律「でも心臓を撃った」

律「すぐ私たちも行くから先にいてってくれ」

唯「ばかりっちゃん」

私は胸の痛みをこらえながら言う

律「ごめんな唯」

律「こんな世界を恨んでくれ」

唯「ばか‥‥」

私の意識は途切れた
199 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/20(火) 19:28:19.32 ID:cgvtffwZ0
すまん野暮用であと一時間か二時間ほどあける
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/20(火) 20:09:22.91 ID:Nwba3xKIo
うわーん唯ー!
201 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/20(火) 22:31:33.11 ID:cgvtffwZ0
お待たせ投下開始
202 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/20(火) 22:37:46.34 ID:cgvtffwZ0
>>198の続き




私は死んだんじゃないかな

なんか体が浮いてる感じがする

不思議な感覚

死んでも魂がどうのこうのって言うのはホントかもしれないよね

そんなことを考えていると憂が前にいた

なぜか背中を向けている

唯「あ、憂」

憂「お姉ちゃん」

私はびっくりした

憂がお姉ちゃんって呼んでくれた

唯「もう一回」

憂「どうしたのお姉ちゃん?」

私は憂を抱きしめた

憂「うわっ急にどうしたの!?」

唯「あったかあったかだよ」

死後の世界でも何でもいい

憂がいればいいや

そう思った
203 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/20(火) 22:46:10.28 ID:cgvtffwZ0
しかし急に憂がうつむく

辺りも急に暗くなる

憂「私に触らない方がいいよ」

そう言う憂は体が黒くなっていく

ちなみに日焼けしたような黒ではない

真っ黒だ

憂「私も怪物化しちゃったみたい」

そう言って背中の大剣を引き抜く

憂「ごめん自我が無くなる前に殺してくれないかな?」

そう言って大剣をこっちに投げる

そして大剣は私の目の前に刺さる

憂「早く‥‥」

唯「無理だよ‥‥」

私の目から涙がこぼれ落ちる

最愛の肉親は殺せない

ここが死後の世界でも

憂「ごめん‥‥意識が‥‥」

そう言って一瞬うなだれるとこっちに飛びかかってきた

これも運命だよね

私は戦闘態勢を解いた

204 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/20(火) 23:00:07.60 ID:cgvtffwZ0
そして目が覚める

そこは見たことの無い場所

薄暗い

地下かな?

体中には包帯が巻かれている

死んでなかったのか

適合者の生存能力は異常なんだね

そう思いながら体を起こす

まだ間接は痛む

「あまり動かない方がいいわよ」

どこか懐かしい声が聞こえる

唯「和ちゃん?」

私は記憶をたぐり寄せてその声の主の名前を呼ぶ

和「やっぱり唯だったのね」

唯「和ちゃんだったんだ」

私は急に力が抜けた

幼なじみとこんなところで再会できるとは

唯「ここはどこ?」

和「地下集落よ」

205 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/20(火) 23:01:22.13 ID:cgvtffwZ0
和ちゃんが出てきたところで投下終了
そろそろ構成をしっかり立て直したいと思う
今週あたりは慎重に進めるつもりだから覚悟してくだしあ
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/20(火) 23:39:32.13 ID:Nwba3xKIo
ほっ
覚悟して待ってるよ
207 : ◆TWvuoarrw. :2011/09/23(金) 12:45:59.97 ID:z9Y9gess0
すまん
このごろ用事のオンパレードで投下が出来なかった
このまま順調にいけば明後日には投下出来るはず
しばしまたれよ
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/23(金) 12:49:56.86 ID:ETE6IYyco
ずっと待ってますよ?ず っ と
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/23(金) 14:52:43.92 ID:qMk/VJjXo
早く来ないとお前の遊佐の遊佐を遊佐遊佐するぞ
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/23(金) 14:53:14.34 ID:9whk1ikj0
大丈夫、無理しないで自分のペースでやればOK
211 : ◆TWvuoarrw. :2011/09/23(金) 18:30:47.33 ID:D5lQDhdG0
>>208
明後日に投下出来るように頑張る

>>209
完結させるからそれだけはっ!!

>>210
なるべくこれからは毎日投下するよ
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/24(土) 01:27:55.20 ID:LeHYpdpko
無理せず毎日投稿しろ下さい
213 : ◆TWvuoarrw. :2011/09/25(日) 22:12:33.83 ID:ButDVOU+0
すまない待たせたな
とりあえず短いかもしれないけど投下しようと思う
見てる人はいるのだろうか
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/25(日) 22:14:53.77 ID:/29J8AYfo
見てるよーおかえりんこ!
215 : ◆TWvuoarrw. :2011/09/25(日) 22:19:24.41 ID:ButDVOU+0
>>204の続き



唯「どうしてここに?」

和「私も生き延びたのよ」

唯「よかったよ」

唯「みんな一応元気そうだね」

和「一応ね」

和「今ではこんな暮らしよ」

そう言って辺りを見回す

たしかにきれいとは言えない部屋

なんとなく空気が澄んでいない

和「もう慣れてしまったけどね」

自虐的に微笑む

唯「そうだ、りっちゃんみなかった?」

和「見てないわよ?」

和「私が外を歩いていたらあなたが倒れていた」

唯「どこかの研究施設の中?」

和「研究施設の前よ」
216 : ◆TWvuoarrw. :2011/09/25(日) 22:23:51.47 ID:ButDVOU+0
唯「もしかしたらりっちゃんかな?」

和「何か言った唯?」

唯「なんでもないよ」

唯「急いで琴吹カンパニーに戻らなきゃ」

そう言って起き上がる

和「唯、あなた…もしかして適合者か強化兵?」

唯「適合者だって」

和「そうなの…」

目を伏せる和ちゃん

唯「まぁしょうがないよね」

唯「生まれつきみたいだし」

和「この地下集落では琴吹の人間が嫌いな人が多いわ」

唯「評判悪いんだね」

和「こんな世界にしたのも半分はあの会社のせいみたいなものだしね」

唯「難しいことはわからないよ」

唯「でも、私は大切な人を守るために戦うんだ」

そして立ち上がる

唯「銃とかもってなかった私?」
217 : ◆TWvuoarrw. :2011/09/25(日) 22:26:08.58 ID:ButDVOU+0
和ちゃんから私が使っていた銃を受け取りTシャツのみ着替える

ほかはまだ使えそうだし問題ないようだ

和「死んだりしたらだめだからね?」

そう言って見送ってくれた

琴吹カンパニーへの行き方も教えてもらった

唯「きっとめちゃくちゃなんだろうなぁ」
218 : ◆TWvuoarrw. :2011/09/25(日) 22:28:00.12 ID:ButDVOU+0
私は道端に廃棄してあったオープンカーに乗る

唯「都合よくガソリンが残ってるよ」

唯「車は運転したことないけど大丈夫だよね」

そう言ってエンジンをかけ走り出す

大きな音を立てながら走るオープンカー

風が気持ちいいななんて思いながら琴吹カンパニーへ向かった
219 : ◆TWvuoarrw. :2011/09/25(日) 22:30:44.97 ID:ButDVOU+0
そこはめちゃくちゃになっていた

まず琴吹カンパニーへ続くはずの道が壊されている

唯「歩くしかないよね」

そういいながら車を降りる

唯「それでもっているよね」

私は前方に見える怪物の集団に目をやる

そして相棒の短刀を握りなおす

唯「がんばりますか」

私はその集団に突っ込む
220 : ◆TWvuoarrw. :2011/09/25(日) 22:35:18.44 ID:ButDVOU+0
かなりの数いるみたいだ

殺しても殺しても出てくる

そろそろ疲れたんだけどなぁ

そんなことを思いながら私は切り続ける

腕が重くなってきた

あー和ちゃんごめんね

死んじゃうかもしれないよ

こんなに多いなんて聞いてなかった

そして戦闘体制をといた

唯「もういいかな…」

そう言った瞬間目の前に閃光が走る

澪「私ってなんだかんだでいつもタイミングいいよな」

目の前には澪ちゃんがいた

唯「ありがとね」

澪「ここは多すぎる」

澪「ほかのところから行こう」

そして私たちは別ルートからの到達を試みることにした
221 : ◆TWvuoarrw. :2011/09/25(日) 22:37:10.84 ID:ButDVOU+0
今日も早いけどここまで
しばらくはこのSSだけに絞ろうと思う
ほかのSSはHTML化依頼でも出しとく
とりあえずこのSSは毎日投下を目標にがんばる
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/25(日) 22:41:26.19 ID:/29J8AYfo
乙でしたー。
他のSSも教えてくだされ!
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/09/25(日) 23:10:24.75 ID:z9rllfbVo

224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/09/26(月) 01:40:57.22 ID:9YrPAWXk0
>>222
酉検索
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/26(月) 10:32:11.47 ID:2CDS3LuMo
>>222
遊佐の遊佐を遊佐遊佐すれば見つかるよ
226 : ◆TWvuoarrw. :2011/09/26(月) 22:13:54.67 ID:h2G6XvuT0
コレ以外のSSはHTML化依頼出してきた
あんまり時間も取れなくなってきたしすまんな
もしかしたらいつか同じスレタイでSS書くかもしれないから見かけたら温かく見守ってくれ
とりあえずぼちぼち投下を始めようと思う
227 : ◆TWvuoarrw. :2011/09/26(月) 22:33:12.89 ID:h2G6XvuT0
そして私たちは裏道から回り込むことにした

澪「この道はあまり敵がいないみたいだな」

唯「それにしてもどうしてここがピンチってわかったの?」

澪「緊急救助信号を受け取った」

澪「任務を途中で放棄してここまで来た」

唯「その何とか信号を受けてから何日たってる?」

澪「まだ昨日のことだ」

私はあの傷を一日で完治させたんだ

どんどん化け物に近づいてるな私

そう思いながら歩を進める
228 : ◆TWvuoarrw. :2011/09/26(月) 22:37:58.82 ID:h2G6XvuT0
たまに現れる敵を倒しながら無事たどり着いた

澪「だいぶやられてるな」

そういう澪ちゃんの横顔はどこかうれしそうだ

澪「さぁ馬鹿律の目を覚まさせてやろう」

唯「じゃあ私は憂を助けに行くね」

澪「そうか、憂ちゃんはまだ目を覚ましてなかったのか」

唯「そろそろだと思うんだけどね」

そう言って微笑むと澪ちゃんは私に抱きついてきた

澪「絶対死ぬなよ」

そういうと建物の中へ入っていった

唯「私もがんばるか」

武器を構えて中に入る
229 : ◆TWvuoarrw. :2011/09/26(月) 22:47:24.71 ID:h2G6XvuT0
私は慎重に歩を進める

多分まだ強化兵がうろついてる

あんまり無駄なスタミナは使いたくないしね

「唯先輩」

後ろから不意に声をかけられ短刀を構える

梓「私ですよ」

唯「なんだぁあずにゃんかぁ」

梓「唯先輩どこにいたんですかぁ?」

唯「ちょっと治療だよ」

梓「早く来てほしかったです」

梓「生き延びるがしんどかったですよ」

唯「でも生きててよかったよあずにゃん」

そして抱きつく

なんだか落ち着く

唯「私は憂を探さなきゃなんだ」

梓「憂の部屋も確認したんですけど…」

梓「いませんでした」

唯「意識が戻ったのかもね」

梓「そうだといいんですけど…」

梓「ともあれです」

梓「私も唯先輩についていきます」

230 : ◆TWvuoarrw. :2011/09/26(月) 23:03:10.04 ID:h2G6XvuT0
そしてあずにゃんと二人で憂の捜索活動を再開

一番下の階からどんどん上に上がっていく

梓「いませんね…」

唯「りっちゃんのところだったりしてね」

冗談で言うとあずにゃんは考え込む

梓「可能性はありそうですね」

梓「行って見ますか?」

唯「まだいるのかなぁ?」

梓「わかりませんけど強化兵がいるって言うことは可能性はありそうですよね」

たしかにりっちゃんにあやつられている強化兵はまだたくさんいる

可能性としては黒だろう

唯「そうかもね」

唯「かなり危険だけど試してみる価値はありそうだよね」

私たちは最上階へ向かった
231 : ◆TWvuoarrw. :2011/09/26(月) 23:07:03.39 ID:h2G6XvuT0
睡魔がやばくなってきたから早いけど投下終了
明日からは夕方に投下できそう
がんばるます
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/27(火) 01:56:08.61 ID:a9BIcz1Po
乙!
233 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/27(火) 17:52:13.00 ID:7gpBZ0D70
書き溜めしてみた




そして私たちは最上階にたどり着いた

今まで以上に慎重に歩を進める

音を立てたらいけない

そう思っての行動だ

少し進むとなにやら話し声が聞こえる

私たちはその声のするほうへ進む

物陰に潜み、様子を伺う

そこには澪ちゃんとりっちゃんがいた

澪「なぁ律、考え直す気はないのか?」

律「考え直すも何も私は間違ったことなんて何もしてないよ?」

澪「おかしいよ」

澪「またみんなでバンドするんだろ?」

澪ちゃんがりっちゃんの肩をつかみながら訴える

律「そう思ってた時期もあったよ」

律「みんな違う道に進んで会うことが少なくなったけどまたバンドできるってな」

律「でもこんな世界だ」

律「そんなの夢幻でしかないんだよ」

すべてをあきらめた追うな目をして言い放つ

澪「あきらめるなんて律らしくないじゃないか…」

律「こうやってしかってくれるのも澪だけになっちゃったよ」

律「私だけ怪物になって死ぬのはいやなんだよ」

律「な?怪物になれとは言わないよ」

律「死んでくれよ、私のために」

私にもそれを言ったよね

りっちゃん

澪「いや、私は決めたんだ」

澪「律の目を覚まさせるよ」

律「さめてるって」
234 : ◆TWvuoarrw. :2011/09/27(火) 17:53:37.36 ID:7gpBZ0D70
そう言ってショットガンを取り出す

澪「…そうか」

澪ちゃんは日本刀を構える

そして一発の銃声で戦いは始まった

さすがにこんな世界で四年間も生きてきただけあって動きはプロの領域だ

無駄がない

素人の私でもわかる

それに適合者

体の動きが変わる

銃を撃った反動なんてまったく感じないくらい体が変わる

りっちゃんは何発も何発もショットガンを撃つ

その銃弾を一つ一つ斬っていく澪ちゃん

私たちはこんなに取り返しのつかないところまで来てたんだね

こんな、人間離れしたところまで

そして状況が一変した

ショットガンの弾が切れた

律「おっとまずいなコレは」

そう言ってニヤニヤ笑っている

澪「降参しろ」

刀を向ける
235 : ◆TWvuoarrw. :2011/09/27(火) 17:54:05.78 ID:7gpBZ0D70
律「私はまだ本気出してないぜ?」

そう言うと右手を掲げた

するとなにやら黒く、長いものが現れた

律「私の剣だ」

律「もう私は怪物の力を使うことにためらいなんかないから」

その黒い物体の形が形成されていく

それは澪ちゃんの白く美しい刀と対象のように真っ黒な刀

律「これで状況は同じか?」

そういった瞬間りっちゃんが消えた

澪「はやいっ!!」

そういった瞬間には澪ちゃんの体は黒い刀で貫かれていた

律「私は手加減なんてするつもりなかったからな」

律「[ピーーー]気でやってる」

そして刀を抜く

律「痛くないように首を落としてやる」

澪「やめろ…律…」

律「ホントは最後まで一緒にいたかったよ」

そして刀を振り上げる

助けに行かなきゃと思って前へ飛ぶ

が、横から出てきた手で静止される

その人物の顔を見る
236 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/27(火) 17:55:00.21 ID:7gpBZ0D70
唯「憂…」

そこにいたのは憂だった

憂は無言でりっちゃんたちのほうへ行く

そして背中の大剣を抜く

律「おぉ憂ちゃんか」

憂「律さん」

律「今いいところなんだよ」

憂「私も決めたんです」

憂「みんなを守るって」

そう言って憂はりっちゃんに飛び掛る

その攻撃を軽く受け流す

律「でも私と憂ちゃんじゃ実力の差が大きすぎるぜ」

律「私には勝てない」

憂「ですよね」

そう言うと憂は大剣を地面に刺す

そしてポケットから何かの箱を取り出す

律「それをどこで…」

憂「律さんの家です」

りっちゃんの家に言ったときといえば初めて二人で任務に行った日かな

そんなのんきなことを考えていられたのはそのときまでだ

律「それがなんなのかわかってるのか?」

憂「仮怪物化するためのウィルス」

憂「で、間違いないですよね律さん?」
237 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/27(火) 17:55:28.33 ID:7gpBZ0D70
律「私としたことが」

律「まだ残ってたか」

憂は箱を開ける

中から出てきたのは注射器だった

唯「だめ!!憂だめ!!」

私は走って憂の元へ行く

憂「ごめんなさい唯さん」

そう言って注射器を自分の腕に刺す

唯「だめだよ!!抜いて!!」

私は憂の腕をつかむ

憂「もう全部入っちゃった」

そう言って注射器を抜く

憂「梓ちゃんと澪さんのことは頼みました」

そう言うと地面に刺さっていた大剣を抜きりっちゃんのほうへ駆け出す

律「面白いじゃん」

二人は斬りあう

唯「憂!!だめだよ!!」

唯「まだ間に合うかもしれないから逃げよう!!」

憂「もう仮怪物化が始まってます」

憂「後戻りはできません」

憂「二人を遠くまで逃がしてください」

憂「たぶん私じゃ律さんの足止めくらいにしかならないから…」

律「よそ見してる暇ないだろ!!」

そう叫び攻撃してくる
238 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/27(火) 17:56:30.84 ID:7gpBZ0D70
私は決心した

ここにいても私は足手まといだ

二人を連れて逃げる

憂ならきっと負けないよ

そう自分に言い聞かせ澪ちゃんを背負う

唯「憂、負けたりしちゃだめだよ?」

そう言うと憂は軽く微笑んだような気がした

律「ちくしょう」

律「次は絶対しとめてやるよ!!」

後ろからりっちゃんの叫び声が聞こえる

梓「大丈夫ですよ」

梓「さ、行きましょう」

私はあずにゃんと澪ちゃんと琴吹カンパニーから出た

そして遠くへ向かうことにした

私の気持ちはまだ変わりそうにない

また、みんなで

放課後ティータイムでバンドをやりたい

それで憂や和ちゃんと一緒に笑ったりして

そんな平和な世界がまた戻ってくる

私は信じている

だから歩く





序章完
239 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/27(火) 17:59:58.65 ID:7gpBZ0D70
とりあえずこれで序章終わりです
また夜に続きを書こうかと思ってる
見てる人いたらなんか感想とか矛盾点言ってくれるとうれしい
本編のほうで生かしたいから
気が向いたら予告編でも書こうかなwww
まぁ少しでも需要があるなら俺は書き続ける
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/09/27(火) 18:45:40.21 ID:n+l45jO5o
乙。これで序章とは壮大だな。
これから他のけいおんのモブキャラも出してくれると嬉しい。
クラスメイトとかクラスメイトとか。
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/27(火) 19:35:07.00 ID:a9BIcz1Po

世界観が良いね
242 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/27(火) 21:46:09.43 ID:7gpBZ0D70
書きためをたくさんしてVIPに投下しようか悩んでる今日この頃
とりあえず本編の予告だけでも投下しようと思う
243 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/27(火) 21:48:07.75 ID:7gpBZ0D70
書きためをたくさんしてVIPに投下しようか悩んでる今日この頃
とりあえず本編の予告だけでも投下しようと思う
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2011/09/27(火) 21:53:07.64 ID:5mX8I/qSO
いや、こっちでいいっすよ

向こうは規制がある分、やりづらいし
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/27(火) 21:54:19.08 ID:a9BIcz1Po
>>1のやりたいようにどうぞ
まあ立てるならこっちで予告してほしい
246 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/27(火) 21:58:05.26 ID:7gpBZ0D70
あれから二年たった

私はこの二年で何か変われただろうか

たった一人の大親友を救うことをできなかった

そのふがいなさから私は自分を鍛えた

そのたびに大親友に刺された傷が痛む

でも救い出してやらなきゃいけない

あのあと私と唯、梓であの場所へ向かった

そこには誰もいなかった

私たちを逃してくれた憂ちゃんさえも

唯はあのとき以来憂ちゃんを血眼になって探している

なくなったことも視野に入れなければいけないのに

それでもこの二年間必死に探している

私も律を探している

梓はムギを探している

三人とも探しているのは別の人間

でも目標はみんな同じ

だからこそがんばれる

今日もまた馬鹿な大親友を探す一日が始まるのだ
247 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/27(火) 22:07:15.91 ID:7gpBZ0D70
あいつは今どこにいるんだろうか

たった一人の大親友の行方が気になる

原因は私なんだけどさ

愛用しているショットガンを掃除する

「最近酷使してるからちょっと汚くなってきたな」

そうつぶやきながら朝日を見る

あいつも同じ太陽を見れているのだろうか

私以外のやつに殺されていたりなんかしたら許してやらない

「あんまり薄着で外に行くと風邪を引きますよ」

後ろから声が聞こえた

「わかったよ」

私はしぶしぶ立ち上がる

今、私はこの相棒とともに仮怪物化の治療法を探している

あれから二年たつ

劣化もだいぶひどくなってきてる

「じゃ、行くか」

「憂」

そう私はつぶやく

「わかりました、律さん」

私たちはまた今日も旅に出る

終わりの見えない旅だけど
248 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/27(火) 22:09:18.18 ID:7gpBZ0D70
さっき忍法帳確認したらLV1に戻ってたwww
こっちに書き込んでもLVあがらなかったのかwww
スレ立てはできなさそうだからこっちでひっそり投下続けてく
あとクラスメイトとかの知識がないから参考資料とかくれるとうれしい
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2011/09/27(火) 22:14:02.49 ID:5mX8I/qSO
>>248
ここ外部板だから、忍法帖のレベルアップなんか出来ない
250 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/27(火) 22:20:13.01 ID:7gpBZ0D70
>>249
ここでも書き込めば忍法帳上がると思ってたwww
浅はかなりwww浅はかなりwww
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/28(水) 00:08:47.95 ID:CCzzrFCqo
なんならスレ立て代行出来るぞ?
俺の都合が合えばだが
252 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/28(水) 01:40:05.36 ID:5v3YmALE0
>>251
それはありがたいな
まぁここにいる数少ない大事な読者様になんと言われるかわからんしなwww
検討してみるます
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) [sage]:2011/09/28(水) 02:08:45.40 ID:em3Moy0Po
個人的にはこっちでゆっくりやってほしいな
まぁどっちでやろうと絶対に最後まで見るけどさ
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/28(水) 07:44:33.05 ID:t/2YEhwMo
>>252
数少なくはないだろ。
ページビューから考えて少なくとも数十人が読んでるし、
纏められれば四桁〜五桁の人が読む。ぶりーちなんかよりよっぽど面白いよ。
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/09/28(水) 08:42:11.33 ID:BbjcEouAO
>>254
面白くないなら見なけりゃいい

      〜師匠の格言集・第4項より


誰かと競うために書いてるんじゃないんで、そゆ事言いなさるな


>>252

クラスメイトの資料置いときますね
http://dic.nicomoba.jp/k/a/%E3%81%91%E3%81%84%E3%81%8A%E3%82%93%21%E3%83%A2%E3%83%96%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A9

http://www42.atwiki.jp/keionbu/pages/64.html

http://dic.pixiv.net/a/%E3%81%91%E3%81%84%E3%81%8A%E3%82%93%21%213%E5%B9%B42%E7%B5%84?pixpsession=699a314253aeacf8be654e12f8e6cebf&guid=on
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/28(水) 09:03:42.54 ID:Zlb/sPvQo
>>255
どこをどう読めばそう受け取れるのか分からんけど、作者さんに誤解を与えないよう言い換えれば、

ROMってるだけで相当な人が読んでるハズ。
商業誌も霞むほど面白いから、マイペースで続けてよね!

ってことだわw
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/28(水) 12:18:32.06 ID:lmUdIzbDO
ぶりーちなんかよりよっぽどおもしろい、ってのがだめなんだろ
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/28(水) 12:42:52.95 ID:q0lpf3r6o
細かいとこに一々突っ込みすぎ。
作者応援しながらケンカすんなや。
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/09/28(水) 12:57:11.38 ID:vfu4Dzaz0
>>258
それくらい面白いんだよ
言わせんなってwww
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/28(水) 13:13:16.21 ID:Zlb/sPvQo
しかしこの手のSSだと憂ちゃん不幸な役回りが多いなあ。
なんとか報われてほしいもんだ。
261 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/28(水) 17:21:48.63 ID:5v3YmALE0
みんないろいろありがとう
最終的な判断としては俺は書き溜め苦手な人間だからこっちでゆっくり書いていくことにした
クラスメイトを誰を出すかは人気が高い人から出していくことにするwww
全員出すには多すぎてしんどいわwww
でてもたぶんちょい役だと思うからあしからず
夜に投下するます
それまでにクラスメイトのほう考えてくれるとうれしい
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/09/28(水) 20:11:23.30 ID:BbjcEouAO
どうも。>>255のレスをした者です

まず最初にごめんなさい

>>254のレスに僕の書いてるクロス先の名前が上がってたので、早とちりしてしまいました

こんな面白い作品と比較されたらたまらんわ、という意味でレスしました

>>261
瀧エリでお願いします!!
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/28(水) 20:33:14.65 ID:7gmvMuBno
>>262
どうも。>>254のレスをした者ですが。
ちょっと待て。あんたのそのSSも異常に面白いってば!
唯ちゃんの華麗な復帰を今か今かと待ってるさ。
両作品ともホント最高。いつも楽しませて貰ってる。ついでに、田舎に無事ついたか心配までしてくれてありがとうw
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/09/28(水) 21:06:54.44 ID:RSomZBYB0
>>263
お前スレチ
考えろ


265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/28(水) 22:20:46.29 ID:wkBVsWndo
他を貶さないと褒められない低レベルな奴に
それをスルーできず批判しあう奴等
ぶりーち(笑)SSもこのSSも
クズSSにはクズな読み手が集まるんだな
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/28(水) 22:32:09.65 ID:Io6bb5NZo
>>265
自分の頭の悪さに気付かないお前が一番クズだがな
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/28(水) 22:39:34.48 ID:wkBVsWndo
>>266
頭の悪さに気付いてないのはお前だろ
何がまだ始まってすらいねぇ!だ
きめえよクズ
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/28(水) 22:47:12.25 ID:2ytqAOIeo
まぁまぁまぁまぁまぁ
それこそスルーして再開を待とうよ。
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/28(水) 22:48:17.07 ID:lEptJsvTo
いい加減やめろよ気持ち悪い
270 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/28(水) 22:53:08.21 ID:5v3YmALE0
ごめんなんか投下しづらいな…
271 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/28(水) 23:20:35.74 ID:5v3YmALE0
もういいや
投下始める
下から本編書く
読んでくれる人いるなら長くなるけど最後まで付き合ってくれるとうれしいです
272 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/28(水) 23:26:38.92 ID:5v3YmALE0
私は歩き出す

相変わらずの見渡す限りの荒野

こんな漠然とした景色に立っている私はとてもちっぽけな存在に感じる

「唯先輩」

「行きますよ?」

後ろから声が聞こえる

唯「そうだね、あずにゃん」

そう言って私は私を呼んだ人のところへ行く

そして抱きつく

梓「くっつかないでくださいよー」

そういいつつもやっぱり強い抵抗は無い

嫌がってないのはわかってるのだよあずにゃんくん

そんなことを考えながら寝袋をおいたところへ戻る
273 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/28(水) 23:32:30.45 ID:5v3YmALE0
私とあずにゃんは無事寝袋のところへたどり着く

「唯、早く朝ごはん食べろ」

そう言って私に缶詰を渡してくる

唯「ありがとう澪ちゃん」

そう言って缶詰を開ける

澪「今日は二人とも見つかるといいな」

そうつぶやく

二人

紛れも無く私の妹の憂と軽音部部長のりっちゃんのことだ

私たち三人はその二人を探してこんな旅を続けている

ムギちゃんがいないって?

さがさなくてもムギちゃんは生きている

琴吹カンパニーはまだ健在だったからだ

二年前のあの日りっちゃんたちが攻め込んできたとき逃げたのだろう

間違ったことではないと思うけど

やっぱり一人で逃げるのはいただけないよね

バンド再開の前にみんなに謝ってもらわなくちゃ

私は缶詰を食べ終えると立ち上がる

唯「じゃあ今日も行こうか」

274 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/28(水) 23:35:31.35 ID:5v3YmALE0
私は二年前琴吹カンパニー元本社跡地でさわちゃんのバイクを無事回収し今でも現役で使っている

澪ちゃんもどこからかバイクを見つけてそれを移動手段にしている

あずにゃんは私のバイクのサイドカーに乗っている

今日もまた、目的地は決めずにただ呆然と走り続ける一日が始まるのだ
275 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/28(水) 23:40:49.58 ID:5v3YmALE0
そしてよりによって今日

また事件がおきるのだ

そのとき私たちはガソリンが切れ、補給をしているところだった

唯「ねぇ澪ちゃんなんか音がしない?」

澪「唯もそう思うのか」

私たちはウィルスのせいで発達した聴覚を頼りに音の正体を確かめる

梓「何か聞こえるんですか?」

あずにゃんは一般人だもんね

聞こえないよ

澪「ヘリか?」

唯「この時代にヘリを飛ばせるなんて…」

澪「琴吹カンパニーしかないな」

梓「ホントだ!!ヘリがきてます!!」

あずにゃんは空の小さな点を指差す

唯「これって私たちのほうに来てるよね?」

澪「見つかったかもしれないな」

そう言うと澪ちゃんは刀を抜く

それにつられて私も短刀を構える
276 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/28(水) 23:44:47.72 ID:5v3YmALE0
そしてヘリはどんどんこっちに迫ってくる

澪「あれ軍事用だよな」

唯「危ないよね」

私たちは向きを変えて逃げることにした

ミサイルなんて飛ばされようものならいくら私たちでもひとたまりも無い

唯「ほら、あずにゃん急ごう」

梓「はっはい!!」

私たち三人は走り出す

そのとき後ろから機関銃の音がする

澪「完璧に狙われてるな」

澪「みたところ琴吹カンパニーだぞ?」

唯「ムギちゃんに見つかっちゃったかなー?」

「おとなしく投降しろ!!」

うしろから拡声器越しのそのセリフを聞いて私たちは武器を納めた
277 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/28(水) 23:47:45.30 ID:5v3YmALE0
睡魔に襲われたから早いけど投下終わり
なんか一瞬スレが荒れてごめん
278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/09/28(水) 23:48:52.70 ID:BbjcEouAO
乙です!
あなた様が謝る必要全然ないですよ!
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/28(水) 23:49:24.25 ID:WptEzpH9o
乙〜
何も言わずにスルーすれば良いと思うよ
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sagesaga]:2011/09/28(水) 23:53:27.04 ID:pOJIrNuSO


これぐらいの荒れで凹むなら、VIP行かなくて正解
281 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/29(木) 00:00:45.65 ID:F31jW9mK0
いや、俺の豆腐メンタルが引き起こした問題だからなwww
完結まで頑張るからついてきてくれるとうれしい

>>280
今それをひしひしと感じているところであります…
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/09/29(木) 00:35:02.83 ID:6oOEw5S4o
乙。
いつも待ってるから、自分のペースで頑張ってくれ。
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/29(木) 05:22:50.38 ID:pkoHkOcYo
乙です。
まあ、あのくらい荒れてるとは思わないけどそんだけ応援してる人が多いってことですよ。
284 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/29(木) 22:35:42.32 ID:F31jW9mK0
すまん今日忙しすぎて投下できなさそう
時間を見つけてちまちま書き溜めするから明日の投下は多めになるかもしれない
じゃあよろしくお願いしまする
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/29(木) 22:38:35.75 ID:WIx+Dgbco
わかったよー舞ってるね
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(西日本) [sage]:2011/09/29(木) 23:30:36.49 ID:snUTaYtNo
俺も正座で舞ってる
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/29(木) 23:44:30.36 ID:z1rvOsieo
土下座しながらF5連弾して待ってる
288 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/30(金) 17:01:48.45 ID:UQ2ikucP0
書き溜め消化してく

>>276の続き




私たちは日ごろから琴吹カンパニーへの対処は細心の注意を払っていた

しかし見つかってしまった

所詮素人の考えだ

二年間も逃げ切れただけよしとしよう

そして私たちはヘリへ乗るように促される

澪「ここは従うべきだ」

梓「そうです。行きましょう」

そう言って二人はヘリに乗る

私もそれに続く

ヘリに乗り込むと私たちは特に縛られたりするわけでもなくそのままだった

澪「これは本格的にムギが私たちを見つけたと思っていいな」

そうつぶやく澪ちゃん

私たちはその場では特に話さずヘリが止まるのを待った

そしてヘリはどこか広い荒野に着陸する
289 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/30(金) 17:02:48.07 ID:UQ2ikucP0

私たちはその場所へ降りる

梓「なんだか不気味ですね」

たしかに周りには何も無い

澪「どうせまた地下にあるんだ」

その澪ちゃんの予想は当たった

ヘリに乗り込んでいた一人の強化兵がポケットから何か取り出す

何か無線機のようなもの

そしてその無線に何かを言ってポケットにしまいなおす

そのとき地面が開く

一辺2mほどの正方形の穴ができた

そして少しすると下からエレベーターのようなものが出てくる

「お前たちだけでこれに乗れ」

私たちは言われるがままにエレベーターに乗り込む

私たちを乗せたエレベーターは地下へと降りていった

しばらく降りるとエレベーターが止まった

梓「下りろってことなんですかね?」

唯「そうかもね」

唯「降りちゃおっか」

私たち三人はエレベーターから降り、前へ進む

そして前には少し厳重そうなドアがあった
290 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/30(金) 17:03:15.67 ID:UQ2ikucP0
澪「入るか」

そう言って澪ちゃんはドアを開ける

「探したわよ」

唯「見つからないようにしてたもん」

唯「ムギちゃん」

紬「そんな怖い目しないでよ唯ちゃん」

そう言ってムギちゃんは両手を上げる

唯「でもっ」

澪「ここで討論しても意味無い」

私を手で制す

澪「何でここにつれてきた?」

紬「最近怪物が増えてきちゃって」

紬「あなたたちに手伝ってもらいたいの」

澪「断ったらどうなるんだ?」

紬「人類は滅亡よ」

澪「そうか…」

紬「だからお願い」

紬「協力してほしいの」
291 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/30(金) 17:03:43.03 ID:UQ2ikucP0
唯「いいよ」

梓「唯先輩、即決すぎです」

あたふたするあずにゃん

唯「人類は滅亡させたくないもん」

唯「それにムギちゃんは私たちの友達でしょ?」

唯「たしかにちょっと怒ってるけどそれは別問題だもん」

唯「友達のお願いは断らないよ」

澪「変わらないな唯は」

そう言って澪ちゃんは笑う

紬「ありがとう…唯ちゃん」

紬「でも何で二年間も私たちから逃げていたの?」

澪「特に理由は無いよ」

澪「私たち三人のほうが動きやすいからな」

私たちは嘘をついている

あずにゃんがいろいろ調べた結果琴吹カンパニー内ではりっちゃんは死んだことになっている

もし生きているとばれればりっちゃんは殺されかねない

この二年で琴吹カンパニーは強化兵の技術に力を入れてる

大人数対適合者一人だと負けるかもしれないし

それを考えて琴吹カンパニーには情報を与えるわけには行かない

だから逃げていたのだ

まぁつかまっちゃったから嘘をつきとおすしかない

それから私たちは少し質問をされ、部屋を与えられた

各自その部屋に向かうことにした
292 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/30(金) 17:04:15.06 ID:UQ2ikucP0
書き溜め消化終了
またいつものように夜からちまちま書いてく
293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/30(金) 17:05:04.15 ID:RDAVKFWwo

裸ネクタイで舞ってる
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/09/30(金) 18:16:04.37 ID:mvcJqDR60
1乙

ずいぶん変態増えたなwww
295 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/30(金) 22:34:25.57 ID:UQ2ikucP0
投下してく
>>291の続き




私は自分の部屋に入ると部屋の真ん中に設置してあったベッドに寝転ぶ

どうしてこうなってしまったのだろうか

みんなでまたバンドがやりたい

ギー太はもうなくなってしまったかもしれないけど

それでもギターはまだたくさんあるはずだから

こんな世界だけど私はまたみんなと仲直りして仲良くバンドをやりたい

ギターなんて最近ぜんぜん触ってないなぁ

なんて思いながら自分の手を見る

唯「人間じゃないんだったっけ」

そうつぶやく

この部屋には誰もいない

私の放った言葉がむなしく反響する

涙が出てきた

こんなことになるなんて思いもしなかった

もうこんな世界になってから6年がたとうとしている

それなのにこうやってたまに私の望んでいた世界と現実のギャップに悩む

そしてまた私たちの物語は動き出す

296 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/30(金) 22:39:50.69 ID:UQ2ikucP0
トントン

ノックの音がする

唯「はいどうぞー」

といいながら私は涙をぬぐう

澪「ここであってたか」

入ってきたのは澪ちゃんだった

唯「どうしたの?」

澪「またもや急展開だ」

澪ちゃんは深刻そうな顔をする

澪「律が発見された」

唯「ここにいるの!?」

澪「言葉が悪かったな」

澪「目撃されたんだ」

唯「どこで?」

澪「ここの近くだそうだ」

澪「発見したのは強化兵の小隊」

澪「そしてその小隊は連行しようとしたがほぼ全滅」

澪「生き延びた一人がここまで帰ってきた」

澪「化け物みたいに強かったそうだ」

唯「強くなってるのは私たちだけじゃないんだね」

澪「それともうひとつだ」

そう言うと澪ちゃんは息をひとつ吸う
297 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/30(金) 22:45:13.31 ID:UQ2ikucP0
澪「律に同行者がいたそうだ」

澪「その同行者は憂ちゃんが使っていた大剣を持っていたらしい」

唯「それは憂なの?」

澪「いや、フードをかぶっていて顔は見えなかったらしい」

唯「でも憂の可能性は高いよね」

澪「あぁ」

澪「律と憂ちゃんは一緒にいる可能性が大きくなってきた」

唯「どうしてかな?」

澪「まだ原因はわからない」

唯「そうするとりっちゃんたちの捜索は私たちが積極的にやらないとね」

澪「そうだな」

澪「私たちが説得しないとな」

そう話していると

梓「唯先輩!!大ニュースです!!」

あずにゃんがすごい勢いで入ってきた

そして澪ちゃんと同じ内容を話し始めた

琴吹カンパニーの情報の漏洩がひどいよね

大丈夫なのかな?
298 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/30(金) 22:52:02.46 ID:UQ2ikucP0
そしてその日からりっちゃんと謎の同行者(おそらく憂)の捜索が始まった

紬「みんな頼むわ」

紬「りっちゃん達の目的がわからない今私たち人類にとって危険要素でしかないから…」

澪「それはわかってる」

澪「だからこそ私たちに捜索の任務を積極的にまわしてほしいんだ」

紬「もちろんよ」

さっそく私たちは捜索任務を任された

唯「えーあずにゃん来ないのー?」

梓「私一応非戦闘要員ですし…行きたいんですけど規則で行けないんです」

残念そうに言うあずにゃん

唯「えっと…今回は二人の強化兵同行?」

梓「前に抜け出したせいで監視が厳しくなったみたいですね」

唯「澪ちゃんの方も?」

澪「あぁ二人同行するみたいだな」

唯「今回は違う任務だけどがんばろうね澪ちゃん」

澪「そうだな」

私たちはそう言って別れた
299 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/30(金) 23:09:00.79 ID:UQ2ikucP0
唯「二人が私と同行の強化兵?」

強化兵1「そうだよ」

唯「ん?…その声もしかして」

強化兵1「久しぶりー唯」

唯「あ!!エリちゃん!!」

エリ「いやー覚えててくれるとは思わなかったよー」

なつかしのクラスメイト

瀧エリがそこにいた

エリ「髪伸びたね唯」

そう言って私の頭をなでる

唯「会えるなんて思って無かったよ」

エリ「私もだよ」

エリ「あの事件があった日親と偶然旅行でこっちにきててさ」

エリ「間一髪で生き延びたよ」

エリ「でさ、親が怪物にやられちゃって生きる道なくなってさ」

エリ「女の子なのに兵士やってるんだ」

自虐的に微笑むエリちゃん

唯「いろいろ大変だよね」

唯「早く平和な世界になるといいね」

エリ「そしたらさ、また放課後ティータイムの演奏聞かせてね」

唯「あったりまえだよー」

なんだか心が温かくなる

ちなみにもう一人の強化兵の人は知らない人でした
300 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/30(金) 23:15:06.95 ID:UQ2ikucP0
私たちは今回ヘリで任務へ向かう

エリちゃんもしっかり兵士をやっている

任務になると真剣な表情になる

エリ「気を抜くと死んじゃうからさ」

そう言って笑う

それに強化兵に女の子が意外に多いことも判明した

エリ「なかなかかわいい子いるんだぜ旦那」

唯「私悪代官じゃないよー」

なんてすごく平和な会話をしていた

エリ「さ、ここが今回の任務の地だよ」

私たちは上陸する

唯「ここは…」

そう

ここは前にも来た

憂との初任務の地

唯「りっちゃんの家があった集落か…」

エリ「来たことあったんだっけ」

エリ「ここでも目撃証言があったみたいでさ」

エリ「調べてみる価値はありそうだよ」

唯「そうだね」

唯「じゃあ行こうか」

私とエリちゃん名前の知らない強化兵で集落を探索することにした
301 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/30(金) 23:20:32.63 ID:UQ2ikucP0
まずりっちゃんお家に行くことにした

唯「ものがなくなってる…」

前来たときにはあったものがすべてなくなってる

エリ「もぬけの殻だね…」

唯「もう少し調べてみる必要はあるね」

うわぁああああああああああああ

突然後ろから叫び声が聞こえた

唯「なに!?」

後ろを振り向くと名前の知らない強化兵が怪物に襲われていた

エリ「はやいっ!!」

この怪物、スピードがほかのに比べると桁違いだ

唯「私にはかなわないけどね」

それを上回るスピードで動ける

短刀を出し、怪物の首を落とす

エリ「おみごと…」

私は名前の知らない強化兵の脈をたしかめる

唯「息をしてない…」

エリ「この怪物力も桁違いなんだね」

唯「エリちゃんも気をつけてね」

エリ「そうするよ」

私たちは奥へ歩を進めた
302 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/30(金) 23:22:00.91 ID:UQ2ikucP0
キリが悪いけどここで投下終了
また明日がんばる
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/09/30(金) 23:24:12.56 ID:G/ns0rnAO
乙!
もしかして僕の要望に応えてくださった!?
304 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/09/30(金) 23:29:37.37 ID:UQ2ikucP0
>>303がエリちょんをリクエストした人ならそのつもり
305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/01(土) 00:03:23.93 ID:YHIKyHI4o
出演したらそのキャラ、ピーされるかもと思うと、リクエストを躊躇してしまう。
306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/10/01(土) 00:25:20.83 ID:kF4Fdc2S0
>>305
それでもこの>>1がSSにだしてくれるならっ!!
姫子ちゃんお願いします
307 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/01(土) 14:28:59.27 ID:lOVwTHoZ0
今頃起きた>>1参上
メシ食ったら投下する
今日は暇だから一日中投下できるかもしれないwww
付き合ってくれwww
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/01(土) 14:46:13.64 ID:WHlxailEo
よっしゃあ!全裸待機!
309 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/01(土) 14:58:53.34 ID:lOVwTHoZ0
>>301の続き




そして私たちは本棚の後ろの研究室へ向かう

足音を殺す

唯「突入しよう」

その合図で私たちは研究室に入る

エリ「誰もいないみたいだね」

研究室の中には誰もいない

例によって

唯「機材も全部運び出されてるね」

エリ「やっぱりりっちゃんはここに来たんだね」

「そう、さっきまでいたんだぜ」

後ろから声がする

そのときショットガンの音が鳴り響く

その音とともにエリちゃんが倒れる

唯「エリちゃん!!」

急いで駆け寄る

エリ「大丈夫だよ」

エリ「コレくらいじゃ死なないと思うからさ」

そういうエリちゃんはだいぶ無理しているように見える

唯「許さないよ」

唯「りっちゃん」

後ろにいた人物に話しかける

律「だいぶ目に殺気がこもってるな」

律「いい目だ」

そう言ってショットガンを構える

律「おやすみだな」

りっちゃんは笑う
310 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/01(土) 15:12:14.59 ID:lOVwTHoZ0
すまん急用だ!!
しばらくしたら投下開始できるかもしれない
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/01(土) 15:29:07.51 ID:pPhEujFDO
りっちゃんがDMCのダンテみたいだ
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2011/10/01(土) 16:23:37.67 ID:GhSJ9AfAO
追いついた
あなたか。。 4円
313 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/01(土) 16:43:18.26 ID:lOVwTHoZ0
すまんかった
投下再開
314 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/01(土) 17:03:39.58 ID:lOVwTHoZ0
しかしそのショットガンをおろす

律「時間が無いんだったな」

律「また今度だ」

そう言ってりっちゃんきびすを返す

唯「待って!!」

律「あんまり時間ないんだけどな」

少し困ったようにつぶやく

唯「憂と一緒なの?」

りっちゃんは黙って外へ出ようとする

唯「答えてよ!!」

私はりっちゃんの腕をつかむ

その腕は驚くほど冷たい

律「劣化がさ、止まらないんだよ」

律「これ以外何も言うことは無いよ」

そして私の腕を振り払い歩き出す

315 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/01(土) 17:08:25.36 ID:lOVwTHoZ0
唯「そっか…憂も一緒に居るのかな」

憂もあの時仮怪物化の力を手に入れた

だから多分憂も劣化が始まってる

そもそも憂は生きているのだろうか

あの大剣を持ってるからって憂とは限らない

下手な希望は持たないようにしよう

もう絶望はしたくないから

私は瀕死のエリちゃんを背負って外へ出た
316 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/01(土) 17:19:43.24 ID:lOVwTHoZ0
応急処置をし、迎えに来たヘリに乗り込む

ヘリの中でエリちゃんは苦しそうにする

琴吹カンパニーにつくと治療室へ運ばれた

私は治療室の前で待つ

「きっと助かるよ」

後ろから声がした

唯「??」

振り向くとそこにはまたもや懐かしい人物が居た

唯「あ、姫子ちゃん」

唯「久しぶりだね」

姫子「ま、あたしは唯が居たこと知ってたんだけどな」

そういたずらっぽく笑う

姫子「看護の勉強のためにこっちに来てたから助かったよ」

唯「そっか」

唯「姫子ちゃん看護士になるっていってたもんね」

姫子「夢はかなったんだけどさ」

姫子「なくしたものの方が大きかったよ」

どこかはかなげにつぶやく

姫子「ま、エリは大丈夫だって」

姫子「元気満タンだからな」

とよくわからないことを言って励ましてくれた

私もつられて笑う
317 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/01(土) 17:38:11.29 ID:lOVwTHoZ0
しばらくすると医者が出てきた

医者は無言で首を横に振る

私と姫子ちゃんは崩れ落ちた

せっかく会えた友達なのに

唯「もうライブ見れないじゃん!!」

私は叫ぶ

大切な友達がまた一人

大切な人がまた一人

私の前から消えてしまった

318 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/01(土) 17:59:09.06 ID:lOVwTHoZ0
すまんちょっとアイディア練る
しばし待たれよ
319 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/01(土) 20:53:57.34 ID:lOVwTHoZ0
風邪ひいたっぽい
今日は投下できそうにないすまん
320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/01(土) 21:03:05.34 ID:WHlxailEo
お大事に
ゆっくり治せよ
321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/10/01(土) 21:04:37.17 ID:Pc56No3AO
唯と姫子と同時に私も崩れ落ちた

乙。お大事に
322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/10/01(土) 21:22:54.13 ID:DWYdE7hzo
>>319
今追いついた乙です
この時期は体調崩しやすいから気を付けてください
323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) :2011/10/01(土) 22:25:36.91 ID:ELq9FcNro
お大事に
俺はやっと風邪治したとこだ…
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/10/02(日) 04:04:06.03 ID:RYfhHitto
エリ......いっちまったか。

>>1
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/02(日) 12:09:10.99 ID:eHzR3T0Eo
思ったよりあっさりいっちまいやがった・・・。
326 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/02(日) 23:20:15.12 ID:J1l8oriJ0
またせた
もう少し経ったら投下する
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) :2011/10/03(月) 00:09:51.15 ID:XWx8SxVzo
頼んます
328 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/03(月) 00:30:43.04 ID:yz7v+lcL0
>>317の続き




殉職者の遺体はすぐには処分されない

ウィルスを体から取り除くのだ

その作業に数日かかるらしい

唯「少しだけここにいれるみたいだよエリちゃん」

そう言ってエリちゃんの頭をなでる

そして自分の部屋に戻る

姫子ちゃんは少しふさぎ気味になってしまった

私はそうもいかない

適合者だから

任務に行かなくちゃいけない

怪物を倒しに

りっちゃんを探しに

私の心はもうはちきれそうだ

やっと会えた仲間とはすれ違い

大事な人は次々と消えていく

こんな暮らしもう嫌だよ

そう言っても逃れられない

怪物の私はここにしか居場所は無い

コンコン

私の部屋のドアをたたく音がした
329 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/03(月) 00:32:35.06 ID:yz7v+lcL0
梓「大丈夫ですか唯先輩?」

唯「ちょっと大丈夫じゃないかな」

唯「抱きつかせて」

そう言うとあずにゃんは私のほうへ来る

そして抱きつく

あずにゃんは無言だ

唯「あったかあったかだよ」

梓「あったかあったかですね」

こんな時間が続けばいいのに

そう思った
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/03(月) 00:35:57.64 ID:cUJoEv8Mo
え?
なんだろうこの違和感。
331 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/03(月) 00:38:17.36 ID:yz7v+lcL0
そしてしばらく経つと任務の指令が来た

唯「大剣を持ったなぞの人物が目撃されたか…」

唯「忙しいね」

そうつぶやく

唯「じゃ、私行かなきゃだから」

そう言って立ち上がろうとする

しかしあずにゃんは離れようとしない

唯「どうしたの?」

梓「どうしたもこうしたもないです」

梓「最近唯先輩は疲れてるように見えます」

梓「私がそばにいてあげますから休んでください」

唯「それはできないよあずにゃん」

唯「私にもやることがあるからさ」

梓「それなら私も背負います」

梓「唯先輩の痛みを背負います」

唯「だめだよ」

唯「あずにゃんも私にとって大事な人だからさ」

唯「苦しんでほしくないんだ」

唯「私がその分がんばるよ」

梓「行かないでっ…」

そう言うとあずにゃんは泣き出す

唯「ほーら泣かないの」

私は頭をなでる

梓「ぐすっ…最近夢を見るんです」

梓「唯先輩がいなくなる夢」

梓「そんなのやです」

そう言うとあずにゃんは私の胸に顔をうずめる
332 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/03(月) 00:42:02.56 ID:yz7v+lcL0
>>330
違和感あったか?




唯「大丈夫だよ私は」

唯「みんなの唯先輩は無敵だよ」

梓「死亡フラグ立てないでください」

困ったように笑うあずにゃん

唯「その笑い顔が私は一番好きだよ」

梓「そんな照れることいわないでください」

そういいつつもにやけるあずにゃん

かわいいよまったく

唯「じゃあ私行くね」

梓「死んじゃったりしたら許しませんよ」

唯「任せてよ」

そう言って私は部屋を出る
333 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/03(月) 00:48:47.16 ID:yz7v+lcL0
任務の詳しい説明を受けてからバイクで目的地に向かう

唯「憂に…会えるのかな…」

私はまた期待してしまった

そして目的地に着く

その場所は昔は有名だったテーマパーク跡地

私は武器を構えて中へ進入する

ちなみに強化兵の同行は無理を言って断った

もう私の前では誰も死んでほしくないから
334 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/03(月) 00:52:06.41 ID:yz7v+lcL0
しばらく進むとひときわ大きな建物があった

唯「でっかいなー」

そうつぶやくと周りから音が聞こえた

唯「まぁそりゃそうだよね」

私は武器を構えなおす

周りには怪物

ざっと20はいるだろう

多分倒せる

こんなところで死ぬわけにはいかない

私は怪物の集団に突撃する
335 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/03(月) 00:55:09.05 ID:yz7v+lcL0
数分で片付いた

私も着実に強くなっている気がした

唯「憂みたいな人はいなかったか…」

そういいながらまた建物を見上げる

唯「!?」

上に何か人影が見えた気がした

しかし次の瞬間消えた

今のはなんだったんだろう

唯「憂なのかな?」

「そうかもしれないしそうでないかもしれない」

後ろから不意に声がした

私は銃を短刀を構えながら振り返る

唯「憂…」
336 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/03(月) 01:00:39.75 ID:yz7v+lcL0
憂「ひさしぶり」

憂「唯さん」

そこにいたのは憂だった

まだ記憶は取り戻せていないようだ

唯「無事みたいだね」

憂「いろいろあったからね」

少し自虐的に笑う

唯「じゃあ帰ろっか?」

そう言うと憂は首を横に振った

憂「ごめんなさい…」

憂「劣化が始まったの」

唯「大丈夫だよ」

唯「すぐ治るから!!」

すると憂は悲しそうな顔をする

憂「このまま琴吹カンパニーに戻っても実験の対象になるだけだよ…」

憂「私はまだ生きたい」

憂「だから戻れないよ」

唯「でも私は憂といたいよ」

憂「それもできない…」

憂「迷惑掛けちゃうよ」

唯「そんなこと無いよ!!」

私は言う

憂は目を伏せる
337 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/03(月) 01:08:09.92 ID:yz7v+lcL0
憂「ごめんね」

憂「もう私は戻れないんだ」

そう言って後ろを向く憂

唯「待ってよ」

そして私は憂の腕をつかむ

冷たい

あれ?前にもこんなことあったな

そう

その腕の感触は、冷たさはりっちゃんの腕と似ていた

憂「私も律さんみたいに劣化が結構ひどい状態まで来てるんだよ」

憂「だからもう私のことは忘れて」

そう言って腕を振り解かれる

そして走り去る憂

私は呆然とした

憂のことを忘れる?

無理に決まってるよ

憂はこの世界で一番大事な人なんだよ

憂がいなかったら私だめだめだよ

感情がこみ上げてくる

「あら?唯じゃない」

また後ろから不意に声が聞こえた
338 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/03(月) 01:21:34.34 ID:yz7v+lcL0
唯「いやーあんなところに和ちゃんがいるとは思わなかったよー」

私はまた和ちゃんの家に来ていた

和「あんなところで黄昏てるから何事かと思ったわよ」

唯「ちょっと失恋したんだ」

和「唯からそんな言葉が出るとは思わなかったわ」

唯「失礼だなー」

唯「そういえば会うのも二年ぶりくらいになるんだね」

和「一応手紙のやり取りはしてたじゃない」

私たちは届くことがめったに無いといわれている郵便施設を介して手紙のやり取りをしていた

やはりうわさは本当らしくめったに届かなかった

それでも一ヶ月に一度くらいはやり取りができた

唯「直接会うのは久しぶりだねってことだよ」

和「そうね」

和「でも私はそんなに長く感じなかったわよ」

唯「平和だったんだねー」

和「これでも私なりに少しは律の事を調べたわよ?」

唯「む、初耳ですな」

和「私が今日あそこに行ったのも過去に一度あそこに律が行ったからよ」

唯「そうなの?」

和「信頼できる情報じゃないからね…なんとも言えないけど」

和「行っている価値はあるかなと思ったのよ」

唯「さすが和ちゃんだね」
339 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/03(月) 01:31:21.98 ID:yz7v+lcL0
和「どうやら律の劣化は相当進んでいるようよ」

そう言って和ちゃんは私に写真を見せる

その写真に写っていたものは手が悪魔のように黒くなっているりっちゃんだった

和「このままじゃ人間でも怪物でもなくなってしまうわ」

唯「どういう意味?」

和「これはあくまで推測なんだけど」

和「仮怪物化は名前こそ怪物だけどもまったく種類が違うかもしれないのよ」

唯「というと?」

和「怪物化はあのウィルスの効果で成り立つもの」

和「律が悩まされている劣化は仮怪物化の影響ではないかもしれない」

和「そもそも仮怪物化がほんとに怪物へ近づく行為なのか」

和「それがいまいち辻褄があわないのよ」

和「だから私は怪物化と仮怪物化をまったく別のジャンルだと結論付けたのよ」

唯「なるほどね」

和「そう考えるとかなり考えやすいのよ」

和「律が殺した怪物化について研究していた科学者たちが理由がわからないのもうなずけるわ」

和「これもまた推測なんだけど…」

ひとつ深呼吸をするわちゃん

和「仮怪物化は琴吹カンパニーの陰謀なのかもしれない」

そう言った
340 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/03(月) 01:42:30.55 ID:yz7v+lcL0
和「仮怪物化は密かに琴吹カンパニーが進めていた実験かもしれないの」

和「対怪物用にね」

和「仮怪物化の理論で行けば適合者じゃなくても力は手に入る」

和「でもその代償として劣化が起こる」

和「その途中段階で律は仮怪物化の研究を盗んだのかもしれない」

和「いえ、盗んだのよ」

唯「でも琴吹カンパニーが実験をしている証拠が無いんじゃない?」

和「無いわ」

和「でも考えられる可能性はそれしかないのよ」

和「私もムギに感づかれないように律の家にいったことがあるわ」

和「それで本棚の後ろの実験室も見たわ」

和「あの技術は琴吹カンパニーのものに似てるのよ」

和「多分研究が盗まれたのに気がついたのは律が失踪してからだと思うわ」

和「だから今琴吹カンパニーはわざわざ適合者を使って律を探している」

もしかしてこれが原因で憂も戻れないなんて事を言ったんじゃないだろうか

確かに話の筋は通っている

和「もしかしたら律は完全に仮怪物化を理解してないかもしれないわ」

唯「和ちゃんが言ってることが正しければりっちゃんたちは助かるかもしれないの?」

和「正しいという確証が得られれば可能性はあるわ」

和「そもそも仮怪物化とは何なのか」

和「それは琴吹カンパニーで研究をしてる科学者たちにしかわからないかもしれないわ」

唯「じゃあいろいろがんばって調べてみるね」

和「えぇ」

和「大切な友達を救いましょ」

私は和ちゃんの家を後にした
341 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/03(月) 01:43:37.62 ID:yz7v+lcL0
今日の投下は終わり
少し鬱展開ルートも見せつつ書いてみた
なんか矛盾がありそうな気がしてきたから見かけたら教えてくださいな
ではまた明日
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/03(月) 13:11:59.79 ID:Nh7xaw8po
おつ
343 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/03(月) 20:55:41.42 ID:yz7v+lcL0
しばらくしたら投下開始する
344 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/03(月) 22:33:06.06 ID:yz7v+lcL0
>>340の続き



私は和ちゃんの家を後にして琴吹カンパニーへ向かった

憂とりっちゃんを救えるかもしれない

そう思うと体が軽く感じた

しかし私が到着したころ琴吹カンパニーでは大変なことが起きていた
345 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/03(月) 22:36:27.55 ID:yz7v+lcL0
私が琴吹カンパニーにつくと見張りの強化兵が見当たらなかった

中に入ってるんだろう

そんな気持ちでバイクを押しながら中へ入った

バイクを置いて中に入る

なぜか中から銃声が聞こえる

私は走って内部へ行った
346 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/03(月) 22:41:37.04 ID:yz7v+lcL0
中に何体も怪物が入り込んでいた

私は何体か倒し強化兵に聞いた

唯「何があったの?」

そう聞くと強化兵は少しおびえたように

「遺体がよみがえったんです」

それはずいぶんイレギュラーな自体だね

私はムギちゃんのところへ向かうことにした

澪ちゃんはこういうときに限って遠くへの任務

あずにゃんはどこにいるかわからない

なによりいつもと違うのは一般人もここに入る

守らなきゃ

そのとき後ろから悲鳴が聞こえた

まずはこっちから対処しなきゃだね

そうつぶやきながら悲鳴の元へ急ぐ
347 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/03(月) 22:44:54.02 ID:yz7v+lcL0
少し入り組んだ道を進んでいくとそこには姫子ちゃんがいた

唯「どうしたの姫子ちゃん?」

唯「ここにも怪物が来たの?」

私がそう聞くと引きつった顔でドアのほうを指差す

そこには

唯「エリ…ちゃん…?」

怪物化したエリちゃんがいた

言葉も発さずこっちへくる

この雰囲気はいつもの怪物とどこか違う

そう思いとっさに身構える



エリちゃんが私に言った言葉が脳内で再生される

エリちゃんとの思い出が私の頭の中を駆け巡る

唯「どうしよう…倒せない…」

そうつぶやいた
348 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/03(月) 22:49:37.18 ID:yz7v+lcL0
私がためらっているとエリちゃんは攻撃してくる

私はもろに食らう

反撃ができない

なんでだろう

いつから私はこんなに弱くなったんだろう

力が入らない

涙が出てくる

私の心は

いつの間にこんなに弱くなっていたんだろう

前を見る

無表情でエリちゃんはこっちに迫ってくる

かわせない

立てない

見たくない

負の感情があふれ出てくる

蹴られる

殴られる

私はおかしいほどに反撃ができない

今まで見たいに体に力が入らなくなっていた

唯「あれ?おかしいな?」

そんなことを言ってると不意に体が持ち上げられた
349 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/03(月) 22:53:57.62 ID:yz7v+lcL0
姫子「アホ唯」

姫子「ボーっとしてたらやられちゃうよ?」

私を背負う姫子ちゃん

姫子「逃げ切れないと思うけどがんばるよ」

そう言って走り出す姫子ちゃん

そのあとをエリちゃんが追ってくる

それでも奮闘する姫子ちゃん

でもかなうわけがなく非情にも距離は縮まる

パァン

銃声が聞こえる

後ろで倒れる音が聞こえた

姫子ちゃんは止まる

私は姫子ちゃんの背中からおり、後ろを向く

後ろではエリちゃんが足を撃たれて倒れていた

しかし目はこっちを見てる

周りを見渡すと強化兵が何人もいた

「一斉射撃をします」

「避けてください」

私はなぜか力が入らない

無理だよ

その思いも届かない
350 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/03(月) 22:59:26.23 ID:yz7v+lcL0
するとエリちゃんの前に姫子ちゃんが両手を広げて立ちはだかる

姫子「殺すな!!」

そう叫ぶ

姫子「あたしの大事な友達なんだよ!!」

「それはもう人間ではない」

「どかなければ撃つ」

まるで機械のように無機質な声が聞こえる

だが姫子ちゃんは動かない

姫子「やってみろよ」

そう言ってにやりと笑う

私は手を伸ばす

届きそうに無いけど姫子ちゃんのほうへ手を伸ばした

姫子ちゃんは私に気がついた用でこっちを見る

姫子「大丈夫だよ」

姫子「さすがに撃たれないからさ」

その次の瞬間雨のように銃声が鳴り響いた

私にたくさんの血が降りかかってきた

これはなんだろうか

自分の血まみれになった手を見る

さっきまで目の前にいた姫子ちゃんも倒れていたエリちゃんも無い

いないのではない

無い。のだ

跡形も無く消えてしまったのだ

あたりに血を撒き散らしながら消えたのだ

私はもう一度自分の手を見る

唯「うわぁあああああああああああああああああ」

叫んでから私の意識は途切れた
351 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/03(月) 23:00:14.07 ID:yz7v+lcL0
今日の投下終了
途中の感想言ってくれるとありがたい
また明日投下する
352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]:2011/10/04(火) 00:24:29.41 ID:MLtQRQpao
おつです。
いやいやすごく熱い展開けど今回状況が飲み込めなくて感想書きにくい。
消えたってどういうこと!?
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/04(火) 00:40:16.44 ID:dAAGnuFOo

消すなんて酷いや……

>>352
肉片一つ遺さず死んだって事じゃないか?
354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/04(火) 00:45:19.76 ID:lr3Q8ffNo
そ、そんなぁヒドいや
355 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/10/04(火) 22:00:23.07 ID:hxM/sh6U0
今日は忙しくて顔が取れそうだから投下できない
明日がんばる
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/04(火) 22:08:03.94 ID:WOZPR341o
忙しくて顔が取れそうって表現初めて聞いたw
ゆっくり休んでくれ。
357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/05(水) 01:49:45.14 ID:DpMl90nSO

ゆっくり自分のペースで
楽しみにしてます
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/11(火) 02:04:37.98 ID:8JmhvyuIO
6日経っちゃったよ
359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) :2011/10/12(水) 21:16:40.68 ID:Cp2aeoGyo
まあゆっくりやってくだされ
360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) :2011/10/12(水) 21:17:20.07 ID:Cp2aeoGyo
まあゆっくりやってくだされ
361 : ◆TWvuoarrw. :2011/10/13(木) 16:40:25.42 ID:BmJCvM+m0
最近現われなくてすまんかった
実は車にひかれて右腕骨折してたwwwwww
今日も病院だから投下できるか分からんけど明日辺りから投下はじめる予定
まだ需要があるのかが気になるところだけど・・・
362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/13(木) 18:43:56.95 ID:2KEGXAtDO
まあ無理せずがんばれ
363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(西日本) [sage]:2011/10/13(木) 19:14:50.96 ID:W6ObLfp2o
無理せず自分のペースでおk
あと需要はある、少なくとも俺にはあるます
364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/13(木) 20:22:00.67 ID:TOG+hjw3o
生きててよかったね、気長に待ってるからゆっくり療養してよ。
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) :2011/10/13(木) 23:06:12.17 ID:Gu0AckMGo
オシカッタナ
366 : ◆TWvuoarrw. :2011/10/17(月) 16:55:41.50 ID:h+XkLL7g0
みんなまたせた
治療が完了した
今日の10時ごろから投下はじめる
367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/17(月) 17:19:53.27 ID:04c7GSZbo
待ってたがんばれ!
368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/10/17(月) 19:45:51.94 ID:K/oY3/cBo
きたああああああああああああああああ
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/10/17(月) 20:34:32.24 ID:L24YRj1Eo
これでかつる!
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/17(月) 21:26:19.04 ID:d+MTg0mHo
あと30分ちょいか
371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/17(月) 21:54:43.30 ID:YFEzu/1SO
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) :2011/10/17(月) 23:06:54.66 ID:NGCXjjTmo
おや…
373 :sage :2011/10/17(月) 23:08:23.11 ID:NGCXjjTmo
おや…
374 : ◆TWvuoarrw. :2011/10/17(月) 23:16:06.15 ID:AJl4ITFe0
なんでPCから投下出来ないんだよ
もう一時間も苦戦してる
もう少し待ってくれ
375 : ◆TWvuoarrw. :2011/10/17(月) 23:16:10.31 ID:gT1aswmd0
一時間もまたせてすまない
ちまちま投下してく
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(西日本) [sage]:2011/10/17(月) 23:18:52.23 ID:BTTNTVEVo
私待つわ
377 : ◆TWvuoarrw. :2011/10/17(月) 23:20:59.94 ID:gT1aswmd0
書けた!!
>>374>>375も俺だぜ
今からがんばる
378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/10/17(月) 23:21:09.48 ID:YFEzu/1SO
無理すんな
なんなら日付変わってからでもいいよ
379 : ◆TWvuoarrw. :2011/10/17(月) 23:21:11.09 ID:gT1aswmd0
書けた!!
>>374>>375も俺だぜ
今からがんばる
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(西日本) [sage]:2011/10/17(月) 23:21:17.60 ID:BTTNTVEVo
書き込みから反映に数分かかってるがな…サーセン
381 : ◆TWvuoarrw. :2011/10/17(月) 23:23:01.00 ID:gT1aswmd0
ごめんなんかここまで遅いとさすがにやる気で無いわ
いらいらが止まんないわ
とりあえずとくいじゃないけど書きためして深夜に投下してみるわ
382 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/10/18(火) 00:22:44.47 ID:819iKqB+o
待ってるが無理はスンナ
383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/10/18(火) 02:17:27.95 ID:M591oHXEo
同じく、待ってるが無理は禁物だぞ。
384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/18(火) 05:55:30.19 ID:3uTBSQv2o
昨夜は重かったからしかたないさ。
385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/10/25(火) 21:08:31.78 ID:V2PDeZ1Oo
あれ?
投下が…ない
386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/25(火) 21:40:14.21 ID:1skbqYNco
vipで書いてた?気のせいかもしれんが
387 : ◆TWvuoarrw. :2011/10/26(水) 20:35:58.30 ID:Ti+onXt40
待たせたな
ちまちま投下していこうと思う

>>385
すまん今からはじめる

>>386
vipは叩かれそうだから投下してないわwww
こっちでしかSS書いてない
388 : ◆TWvuoarrw. :2011/10/26(水) 20:38:22.49 ID:Ti+onXt40
>>350の続き

私が目を覚ますと見知らぬ天井を見ていた

自分の右腕を見ると点滴が通っていた

それを見て私は長い間眠っていたんだろうなと感じる

わたしは重い体を持ち上げあたりを見下ろす

唯「姫子ちゃん…エリちゃん…」

失われてしまった友達の名前を言う

目の前で銃撃によって肉片一つ残さず消えた友達の名を

389 : ◆TWvuoarrw. :2011/10/26(水) 20:41:50.21 ID:Ti+onXt40
私は右腕に通っていた点滴を抜き立ち上がる

「あんまり無理はしないほうがいいぞ」

ふと声が聞こえた

唯「あ、澪ちゃん」

澪「唯は無理しすぎだ」

澪「この際少し休め」

そう言ってこっちを見る

唯「そういうわけにはいかないんだ」

唯「憂を、りっちゃんをまだ助けてあげられて無いもん」

澪ちゃんはやれやれといった表情をして私の隣に座った

澪「私もがんばってるよ」

澪「お願いだから少し休んでくれ」

澪「唯の精神状況があんまりよくないのは私にもわかるよ」

私の頭をなでる澪ちゃん

あぁ

落ち着く

私はしばらくそのまま動けなかった
390 : ◆TWvuoarrw. :2011/10/26(水) 20:44:53.28 ID:Ti+onXt40
しばらくすると澪ちゃんは任務だといって部屋から出て行ってしまった

私はまたひとりになる

ボーっと部屋を見渡す

なんだか力が入らない

今日はすごく無気力だ

もう寝よう

そして私は眠りについた
391 : ◆TWvuoarrw. :2011/10/26(水) 20:50:21.26 ID:Ti+onXt40
私は夢を見た

私はギー太を持っている

隣を見ればあずにゃんがかっこいいソロを弾いている

耳を澄ませばそのソロのリズム打ちをしているのはりっちゃんのドラムだ

それをカバーするかのように澪ちゃんのベース

そのすべてに色をつけるムギちゃんのキーボード

音楽が聞こえた

私も参加しよう

私はギターを構える

そして鳴らす

音が出ない

鳴らす

音が出ない

鳴らす

音が出ない

私の左の指から血が滴る

弦が錆びてる

そう思ったときにはもう遅かった

弦が切れ始める

みんなは演奏を続けてる

私もやらなきゃ

弦の無いギターで演奏しようとする

しかしギターから出るのは不協和音

みんなの演奏の音を掻き消す

弦がないせいでアンプからは雑音が流れる

左手の傷が広がる

そこで私はギターを捨てて走り去った

音の聞こえないところへ
392 : ◆TWvuoarrw. :2011/10/26(水) 20:53:08.81 ID:Ti+onXt40
私はまた目を覚ました

汗で体がぐっしょりだ

嫌な夢を見た

現実ではそんなことありえない

むしろみんなで演奏なんて…

ネガティブな感情が私を襲う

「おきてたんですね先輩」

おぉ

その声はいとしの後輩

あずにゃんくんだね

あずにゃんは私のほうへ来る

梓「あんまり無理しないでくださいね?」

唯「澪ちゃんにも言われたよ」

また平和な時間が訪れた
393 : ◆TWvuoarrw. :2011/10/26(水) 20:57:19.26 ID:Ti+onXt40
そうやって穏やかに数日が過ぎた

私の治療もすっかり完了し動きも元に戻った

早速任務に行くことになった

さいしょは腕鳴らし

怪物の討伐だ

私が寝ている間に強化兵同伴の制度はなくなったようだ

ムギちゃんなりに悩んだのだろう

私は胸に手を当てる

死んだ姫子ちゃんとエリちゃんのためにもしっかり生きなきゃなと思った

その思いだけで私は強くなったような気がした

バイクに乗り私は目的地へ向かった
394 : ◆TWvuoarrw. :2011/10/26(水) 21:05:22.14 ID:Ti+onXt40
はやいけど投下終了で
これからはたぶん毎日投下できると思う
きたいしてまっててくれ
395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/10/27(木) 06:32:34.89 ID:YYqHYzwqo
乙!待ってる
396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2011/10/27(木) 06:35:39.69 ID:3BOY+huCo
お、再開したか
期待してるぜ
397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/27(木) 13:53:00.46 ID:Ze6HRbDIo
乙でした無理せず続けてください。
398 : ◆TWvuoarrw. :2011/10/31(月) 23:12:54.19 ID:T7rG7ZnSO
あんまり投下出来なくてすまん
話の構成に詰んでる
もうしばらく待っててくれ
399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]:2011/11/01(火) 19:58:01.23 ID:56zAN3Oso
待ってる

サーバを移転しました@荒巻 旧サーバ:http://vs302.vip2ch.com/
400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]:2011/11/03(木) 19:55:23.15 ID:QxWnJPqTo
いつまでも 待つぞ
401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(不明なsoftbank) [sage]:2011/11/03(木) 20:25:09.49 ID:mHkgMQa0o
うむ
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]:2011/11/04(金) 06:07:30.71 ID:WKBfFA67o
やっと、追いついた
>>1さん無理はしないでねノ
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(埼玉県) [sage]:2011/11/05(土) 14:34:15.80 ID:DCdj9EUMo
舞ってるね
404 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/11/16(水) 22:58:47.74 ID:rs9rhLtS0
ずいぶん時間開けてすまない
投下始める
405 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/11/16(水) 23:04:38.21 ID:rs9rhLtS0
>>393の続き




私は目的地へとたどり着く

怪物が次々現れる

私はそれをただひたすら殺す

そこには感情も何もない

「ずいぶん、変わったな」

後ろから不意に声が聞こえた

唯「りっちゃん…」

後ろにいたのは律だった

律「そんなお通夜みたいな顔するなって」

私の顔を見ていう

唯「私のことを殺しに来たの?」

律「あいにく今日はそんなつもりじゃなくてな」

そう言って笑う

唯「じゃあ何しにきたの?」

そう言うと率はショットガンを構える

律「話はここらにいる怪物を倒してからしよう」

私はうなずき敵の方へ向かう
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛媛県) [sage]:2011/11/16(水) 23:04:49.09 ID:Znf3iBKTo
なんと!
407 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/11/16(水) 23:10:43.77 ID:rs9rhLtS0
適合者が二人もいれば怪物を倒すのに時間はかからなかった

唯「それで、話って?」

律「回りくどいのは無しだ」

律「憂が居なくなった」

そう言って目を伏せる

律「あいつの劣化がひどくてな」

律「もうほとんど限界の状態なんだよ」

律「あたしもそうなんだけどな」

律「それでもうほとんど動けない状態なのにあいついきなり起き上がってさ…」

律「お姉ちゃんに渡さなきゃっていってどっか行っちまった」

律「それで今唯に会いに来たんだけどなんか知らないかな?」

唯「ごめんわからないよ」

唯「ずっとりっちゃんと一緒だと思ってたから安心してたけど」

唯「私ってダメなおねえちゃんだね」
408 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/11/16(水) 23:13:28.07 ID:rs9rhLtS0
律「ま、そういうことだ」

律「見かけたらこっそり教えてくれ」

そう言ってりっちゃんはどこかへ歩き出す

私はまたひとりぼっちになる

唯「憂、どこにいるの?」

私はそう、つぶやく
409 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/11/16(水) 23:17:09.06 ID:rs9rhLtS0
それから私は前線に復帰し第一線で戦うようになった

澪ちゃんは琴吹カンパニーではほとんど見かけなくなった

仕事が立て込んでいるみたいだ

私はたまにもらえる休みで和ちゃんのところへ行ったりする

そしてとても他愛の無い話をしたり、そうやって時間を過ごす

部屋に戻ればあずにゃんが優しく迎えてくれる

こうやって平和じゃないけど平和な日々は続いていった

410 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/11/16(水) 23:22:54.41 ID:rs9rhLtS0
そして物事が狂い始めるのは突然

そのとき私は和ちゃんの家にいた

この日も他愛の無い話をして休日を満喫するはずだった

が、急に琴吹カンパニーから緊急のメールが来た

唯「なんか急に行かなきゃいけなくなったみたい」

和「大丈夫なの?唯?」

唯「大丈夫だよ」

唯「全然大したことない任務だよ」

和「適合者も大変なのね」

唯「まぁね」

そう言って笑う

和「あまり無理しちゃダメよ?」

唯「心配しなくて大丈夫だよ」

唯「すぐ帰ってくるからね」

私はそう言って和ちゃんの家を出る

そして玄関の前に立つ

ドアに寄りかかる

私はひとつ大きく深呼吸をした

そしてさっき届いたメールを見直す

”平沢憂が確認された、任務の内容は平沢憂の討伐”

そう書いてあった
411 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/11/16(水) 23:23:44.89 ID:rs9rhLtS0
早いけどここで投下終了
久しぶりの投下なのにすまん
これからは時間取れ次第投下してく
412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/16(水) 23:25:01.51 ID:OECg856po
413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/17(木) 13:06:31.39 ID:MJTmfgFTo
乙でした。
無理せずにね。
414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/17(木) 14:49:05.50 ID:wigtUAjxo
乙。また貴重な憂がかわいそうな事になりそうな悪寒
415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛媛県) [sage]:2011/11/17(木) 23:05:53.99 ID:tmt77dqIo
アクション系のSSだと憂ちゃんは唯ちゃん覚醒のためにつらい役回りに
なることが多いね。しあわせになってほしいけど、どうなるかな。
416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(不明なsoftbank) [sage]:2011/11/18(金) 19:25:47.71 ID:hYfTJJVvo
それでも唯ならなんとかしてくれる・・・
417 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/11/18(金) 20:02:48.02 ID:+yFvrRWg0
投下始める
418 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/11/18(金) 20:05:40.77 ID:+yFvrRWg0
私は任務の内容に愕然とした

それでも和ちゃんだけには気づかれないように

涙がこぼれないように

必死にこらえた

そのまま適当な言い訳をして部屋から出る

任務を再度確認する

そして私は近くにあった柱に寄りかかる

唯「なんで憂を…」

気が付けば涙が頬を伝っていた

もう、私の心は限界かもしれない
419 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/11/18(金) 20:12:51.91 ID:+yFvrRWg0
そして涙を拭い歩き出す

不意に背中に衝撃がきた

敵かと思い武器を構えるがそれを離す

後ろから私に衝撃を与えたもの

それは和ちゃんだった

衝撃といっても大したことはない

ただ、私を抱きしめてるのだった

和「何があったかわからないけど無理しないで」

そう言って私の背中に顔をうずめる

唯「私もうだめかもしれない」

和「ダメなら諦めてもいいから」

和「だから私の前からいなくならないで!!」

そういう和ちゃんは泣いていた

唯「大丈夫だよ絶対帰ってくるから」

私は弱々しく言う

自信がないのだ

和「待ってるからね?」

分かったとつぶやき私は歩を進める
420 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/11/18(金) 21:10:07.38 ID:+yFvrRWg0
いつものようにバイクに乗り琴吹カンパニーを目指す

風を切りながら進み

最愛の妹のことを考える

その妹をこの手で殺めなければいけないのだろうか

律が言ったことを信じるなら憂はもう瀕死の状態のはずだ

それなのに私と戦って勝てるのだろうか

もう後戻りは出来ない

この世界はもうだめなんじゃなかいと思った
421 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/11/18(金) 21:13:42.38 ID:+yFvrRWg0
琴吹カンパニーに着くと大規模な作戦会議が行われた

どうやら殺してでも憂の細胞のサンプルが欲しいみたいだ

直接は言ってないがそういうふうに聞こえる

私は作戦をろくに聞かず任務へ出撃した

422 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/11/18(金) 21:22:51.01 ID:+yFvrRWg0
指定のポイントを探しているとあっさりと憂が見つかった

しかしその目はどこか虚ろでどこを見ているのかわからない

唯「憂?大丈夫?」

私は声をかける

憂がこっちを向く

するとなぜか背中にあった大剣を構える

その瞬間銃声がした

思わず目をつぶってしまった

目を開けると目の前にいたはずの憂がいなくなっていた


ぎゃぁああああああ


後ろから大きな悲鳴が聞こえた

そこには憂が大剣を振り回して任務に参加していた強加兵たちを斬っていた

そして憂こっちを見た

恐怖を感じた
423 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/11/18(金) 21:29:42.72 ID:+yFvrRWg0
憂は加速をつけこっちに向かってくる

私はそれをギリギリの距離で避ける

憂のスピードは人間離れしている

むしろほぼ完全な怪物並みのスピードだ

憂は大剣を振りかぶる

私は嫌な予感がして避ける体制に入る

そのまま切りかかってきた

さらに早い

これもギリギリで避ける

そのまま勢いを殺さず憂の大剣は地面に当たる

砂煙が舞う

私は短刀を構える

もしかしたら話し合いでなんとかできるかもと思っていたが甘かった

再起不能にして話を聞かせるしかないみたいだ

424 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/11/18(金) 21:35:06.84 ID:+yFvrRWg0
砂煙が晴れて視界が良くなった

世の中には見ないほうがよかったものがあるというがこれはまさにそれだ

さっきの攻撃で地面が割れている

そこまで深くないが相当な力がないとこんなの出来ない

唯「ごめんね憂、私も本気でやるからね」

私は憂に飛びかかる

425 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/11/18(金) 21:37:25.33 ID:+yFvrRWg0
何回も打ち合う

スキがあれば攻撃を打ち込む

すべての攻撃を絶対にかわす

そうやって戦いは続いた

あんな大きい剣を振り回してるのに疲れの色が全く見えない

その時私の短剣が砕かれた

憂は怪しく笑う

もう勝ち目はないのだろうか

攻撃をかわす防戦が始まった
426 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/11/18(金) 21:44:06.99 ID:+yFvrRWg0
私は何回も斬られた

正直立っているのが限界だ

憂はそれでも攻撃をやめない

体がもうもちそうにない

ついに私は倒れこんだ

だけど意識は無駄にはっきりしている

「さ、憂これまでだよ」

後ろから声が聞こえた

憂がそっちを向く

そしてショットガンの音が鳴り響いた

「こんなの当たらないか」

「かわされちゃったら銃の意味ないな」

「唯、ちょっと待ってろ」

唯「わかったりっちゃん」

私は目を閉じた
427 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/11/18(金) 21:54:56.43 ID:+yFvrRWg0
私が目を開けると車の中にいた

とても綺麗とは言えないジープの中

当たりを見回すと何かがあった

それを触ってみた

それは憂だった

寝息を立てている

運転席の方を見る

茶色い髪

りっちゃんがいた

私は助手席へ向かう

唯「なにがあったの?」

律「お前の妹を黙らせただけだよ」

律「ちょっと強くて手こずったけどな」

そう言って笑う

律「ま、劣化がいくら進んでもまだ死ぬレベルじゃないしな」

律「希望の光はないわけじゃない」

律「実は劣化の症状を抑えられるかもしれないしな」

そう言ってポケットからカプセルを取り出す

律「実は和にちょっと協力してもらってな」

唯「和ちゃんが…」

律「あいつは独自に劣化についての研究をしてたからな」

律「これはさ、最後の希望なんだ」

律「憂が目覚めたらこれを使うんだ」

得意げにポケットにそのカプセルを入れる

428 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/11/18(金) 22:02:00.98 ID:+yFvrRWg0
とりあえず今日の投下終わりです
明日もできたら投下する
429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [sage]:2011/11/19(土) 00:20:36.30 ID:x+OPW6Neo
>>428

待ってる!
430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/19(土) 05:51:18.72 ID:TXpBVmuJo
おつおつ!
無理せずにね。
431 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/11/29(火) 23:10:40.58 ID:YCBkI9pV0
投下始める

>>427の続き




そして私たちはそのジープで道なき道を走っていった

律「憂起きないなぁ…」

唯「きっとすぐ起きるよ」

唯「私の妹だもん」

得意げに話す私

律「まーそうだな」

にやっとするりっちゃん

律「もし何かあったら憂を連れて逃げろよ?」

唯「急にどうしたの?」

律「いやさ、気がつかないか?」

律「ずっと追いかけてきてる奴らがいる」

律「多分琴吹カンパニーだな」

唯「じゃあ保護してもらえば…」

律「それはできそうにないな…」

そう言って目を伏せる
432 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/11/29(火) 23:19:13.92 ID:YCBkI9pV0
律「あたしと憂はもう怪物として扱われてる」

律「多分殺されるな」

律「いや、人体実験のモルモットかな」

律「唯だけなら戻れそうだけどな」

唯「いや、憂と…りっちゃんと一緒にいるよ」

私はりっちゃんの目を見た

律「そっか…多分これからは楽な道のりじゃないぞ?」

律「なにがあってもお前が憂を支えてやらなきゃダメなんだぞ?」

唯「大丈夫だよ任せて」

律「もうそろそろ琴吹カンパニーの方からもアクションがかかってくるはずだ」

律「下手したら三人とも殺される」

律「頑張って生きよう」

律「和がくれた薬もある」

律「これであたしたちも人間に戻れるかもしれない」

律「そしたらさ、澪と梓と来れるかわからないけどムギも呼んでさ」

律「どっか静かな田舎でのんびりバンド活動でもしよう」

唯「うん…そうだね」

私の目からは涙がこぼれ落ちる
433 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/11/29(火) 23:30:40.97 ID:YCBkI9pV0
律「どうした?」

唯「グスッ…なんかなつかしくってさ…またあの放課後に戻りたいね」

律「あの状況は無理でもまたみんなで集まれるから!!」

律「だから泣くな?」

唯「うん…」

唯「またみんなで…」

ドゴォオオオオン

急に後ろから轟音がした

りっちゃんにジープのアクセルを強く踏んだ

加速するジープ

律「思ったより攻撃が早いな」

律「あたしたち消されちゃうかもな」

そう言って笑う
434 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/11/29(火) 23:40:50.30 ID:YCBkI9pV0
私は頷いて憂の隣に行く

律「前見ろ唯!!」

その声に釣られて前を見る

そこにはたくさんの強化兵が整列していた

律「ジープは捨てよう」

律「憂抱えて外に飛べ!!」

私はそれを合図に憂を背負い外へ飛ぶ

この体のおかげで私は着地できた

私は近くの岩場へ走る

そして憂を岩に寄りかからせる

私は武器を取る

唯「憂、絶対に守るからね」

私はそうつぶやいた

こころなしか憂が笑ったように見えた
435 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/11/29(火) 23:42:25.59 ID:YCBkI9pV0
突然の睡魔に襲われたから投下終了
こんなに遅筆なSSにつきあってくれてるひといたら感謝
436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛媛県) [sage]:2011/11/30(水) 00:13:41.59 ID:/CTy4hQao
読んでるよ
遅筆でもOK、楽しみにしてます。
437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/02(金) 19:58:43.36 ID:BM9eeElDO
エリ殺した律と仲直りかよ
438 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/02(金) 21:59:17.48 ID:xWj/vLero
おつかい頼まれて家出て数歩で醤油と砂糖間違えるくらいだし
そんなこと忘れたんだろww
439 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 22:09:59.60 ID:2AXouVux0
さぁ今日は書くぞー
10時半になったら書き始めるます
しばらく間開けてすまんかった
440 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/12/12(月) 22:10:41.54 ID:2AXouVux0
酉忘れてたwww
441 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 22:25:07.85 ID:55ph0fmSo
再開ktkr
442 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 22:31:44.52 ID:1D2qnT4xo
舞ってた
443 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/12/12(月) 22:43:47.66 ID:2AXouVux0
>>434の続き




私たちは戦った

なんのためにかなんてわからない

それでも私はひたすら剣を振るった

しかし強化兵の数は一向に減らない

私たちも疲弊してきた

そしてりっちゃんと背中合わせになる

律「きりないなこりゃ」

唯「これじゃ逃げ切れないよ」

律「そうかもしれないな…」

そういってりっちゃんは構え直す

律「ま、やれるところまでやろう」

笑顔になる

このりっちゃんの笑顔の裏には大事な仲間を殺した敵とは思えなかった

唯「頑張ろうか」

私たちはかけた

444 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/12/12(月) 22:49:53.50 ID:2AXouVux0
四方八方から飛んでくる攻撃や弾丸

すべて回避や防御しつつ立ち回る

するとついに私たちは囲まれてしまった

また背中合わせになる私たち

律「本格的にまずいなこれ」

唯「うん…まずいね…」

律「しゃーない」

そう言ってりっちゃんは武器を下ろす

唯「!?」

律「何も降参しようってわけじゃないさ」

そう言うとりっちゃんは腕を抑える

律「ちょっと目をつぶってろ、唯」

言われたとおりにする私

そして、一瞬風が吹いた気がした
445 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/12/12(月) 23:18:30.75 ID:2AXouVux0
そして後ろからりっちゃんの声が聞こえた

律「いいか唯?絶対に後ろを向くな?」

律「いまから憂をお前に背負わせる」

律「しっかり掴んだら前に向かって走れ」

律「それで遠くに行け」

律「遠くに、遠くに」

唯「え?どういうこと?」

私が振り向こうとする

律「こっち向くなっていったろ!!」

私は前を見る

唯「どうしたの?りっちゃん?」

律「憂を背負え」

私の背中に重みが加わる

律「さぁ、行け」

そう言い放たれる

唯「やっぱりりっちゃんを置いてけないよ」

律「何言ってんだよ」

律「すぐ追いつくよ」

律「ちょっと怪我したから応急処置してから追いつくよ」

律「このペースに合わせてたら追いつかれちまうしな」

律「さ、行け」

押し出される私と背中の憂

446 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/12/12(月) 23:25:24.55 ID:2AXouVux0
唯「早く追いついてね」

私は駆け出す

でも私気づいてたよ?

ジープの中で言った

”もし何かあったら憂を連れて逃げろよ?”

あの言葉がずっとひかかってたんだ

りっちゃんは最初からこうなることが分かってたんだ

後ろを無垢なと言って理由はいまいちわからないけれど

それでもりっちゃんは私たちを逃がそうとした

なに大きな理由があったんだろう

だから私はりっちゃんの願い通りに逃げるよ

ごめんね

弱くてごめんねりっちゃん
447 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/12/12(月) 23:30:05.54 ID:2AXouVux0
さて…と 

唯たちはもう行ったかな?

走り去る唯の背中を視界から消えるまで追った

そんなことを考えながら私は自分の腕を見る

律「ちょっとあばれすぎちったなこれ」

私の腕は完全に怪物化していた

律「まーいっか」

律「どうせこれで最後だろうしな」

そう言いながら私は振り返る

律「ずいぶんといるもんだな」

律「強化兵って」

私の司会にはたくさんの強化兵

律「じゃ、いっっちょやりますかね」

律「田井中律のスペシャルソロライブだ!!」

私はそう叫び強化兵の大群につっこむ
448 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/12/12(月) 23:32:21.83 ID:2AXouVux0

〜澪〜

私が任務から帰ると律の情報が入ってきた

どうやら大勢の強化兵と戦闘していたようだ

どうせ律が全部倒したのだろうと思っていたが

配備されている人数が桁違いだった

澪「様子見に行くか…」

私はその地へ向かうことになった
449 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/12/12(月) 23:45:16.52 ID:2AXouVux0
私がそこに着く頃には雨が降っていた

強化兵の死体がそこらじゅうに転がっていた

それをよけながら私は律を探した

そして少し歩くと律はいた

横たわっていた

地面が濡れているのも構わず膝を付き抱き起こす

澪「おい律!!」

律「え…?あ、澪…か…」

その声に力がなかった

澪「しっかりしろ!!」

律「ごめんなぁ…澪」

律「さい…ご…まで…守れそうに…ない…や…」

澪「しゃべるなっ!!」

律「まーどなるなって…」

律「ゆい…たち…逃げれたかな…」

澪「唯もいたのか?」

律「まーな」

律「逃げれたみたいで…よかったよ…」

律「み…お…ご…めん…」

そういうと私の大親友は動かなくなった

雨が私の頬を伝う

雨だけじゃない

私の涙もだ

澪「うわぁああああああああああああああああああああああああああああ」

450 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/12/13(火) 00:08:53.48 ID:6o7xNUSg0
すまん
続きは後日で!!
451 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 00:15:58.69 ID:slgoYX/lo

りっちゃん……
452 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 02:18:21.75 ID:ji6vgcrto

りっちゃん死んじゃったか…
453 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 22:07:23.86 ID:nFb6/cdfo
       /:::/::::::::;: --- 、:::::::::|::::::::ヽ
        |::::|:::::::├――┤:::::::l::::::::::|
        |:::」.ィ ┴――┴‐- L::::::::|
       |´ : | , -‐ 、   ‐- 、| `T ト、     ありゃー
       l: : : |{  じ   じ  }: : :V::::::}     唯とうとう死んじゃ…って私っ!?
        〃!: : | ー      ー | i: : }_/
      / |:i ; | u   '     jイ : ハ
          l:ト、:ト .  ^TTIト .イ/: /: :ヽ
       | ヾ ィ>イl川´}∨∠ェー ´
       _.. ヘ ヽ 川||/  ハー- ._
    , ィ''´    }  ンrtく  {      /ヽ
   /  l 、\ {_/ |o| \_}     /  ,
   {、 l  >--\   |o|     、 ,′   、
   ハ_} / _二ヽ \ Ll       V/     ヽ
   {  /   -- 、ン‐ヘ         {i   __}
   に7  ‐ァ-一'’_¨二\二二¨ `Y⌒ヾ_-―‐ノ
  //  /ヽ、<´ ミ=三ゝ=ミ `>ノ ノ  `ヽ |
454 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/12/16(金) 16:04:00.73 ID:OeOR9APo0
さて、書きたいことがたくさんあるから投下してくぜ!!
455 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/12/16(金) 16:09:24.53 ID:OeOR9APo0
>>449の続き




〜唯〜

私は憂を背負いだいぶ走った

そしてある部屋の前に立っている

私はノックをする

「どうしたの?唯?」

唯「ごめんね。ちょっと面倒ごとに巻き込まれちゃってさ」

「私の家にも強化兵が訪ねてきたわ」

唯「迷惑かけちゃったね」

唯「あんまり時間がないから単刀直入に言うね」

唯「憂を匿って欲しい」

私が言うとその人は一瞬考え

「いいわよ」

そう答えた

私は家の中へ入れてもらい憂をベッドへ寝かす

唯「じゃあ、私いかなきゃいけないところがあるからさ」

「どこにいくつもり?」

唯「みんなのところかな」

そう言って笑う
456 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/12/16(金) 16:10:24.67 ID:OeOR9APo0
「ダメよ!!」

「今あそこに行くなんて死にに行くようなものよ!?」

唯「私はもう…死んでるからさ

そう言って走り去る


ごめんね和ちゃん
457 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/12/16(金) 16:13:14.32 ID:OeOR9APo0
私は武器を構えて琴吹カンパニーへ向かう

途中で出会った強化兵は全部切り捨てた

私の頭の中は黒い感情で埋めつくされていた

そしてゲートへたどり着く

門番も切り捨て門を開ける

奥には予想通りたくさんの強化兵がいた

唯「りっちゃんもこんな人数相手にしてたのかな?」

私はつっこんだ

命なんてもういらない
458 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/12/16(金) 16:17:54.35 ID:OeOR9APo0

〜澪〜

私はひとしきり泣いたあと空を眺めていた

何も考えられずただぼーっとしていた

律が死んだなんて考えられなかった

いや、死んだなんて思ってない

動かなくなったのは寝てるだけだ

そう、自分に言い聞かせる

泣けば全てが流れるような気がしていたが涙も枯れた

本部に侵入者が現れたと言うメールが何通も来ていたが全部無視をした

もう壊れてしまえ

全部壊れればいいんだ

空を見上げると綺麗な満月がそこにはあった

いつの間にか夜になっていた

もう夜でも昼でも

冬でも夏でも

律に会いたい

また話したい

頭にあるのはそれだけだった

律の亡骸は笑っている

一体私にどうしろというのだろうか
459 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/12/16(金) 16:22:38.44 ID:OeOR9APo0
私は立ち上がる

澪「こんな時までお前たちはやってくるのか?」

周りには強化兵がいた

そいつらは琴吹カンパニーが攻撃されていて劣勢だから私に戻って来いと

要点をかいつまんでいえばそういう内容のことを言っていた

私は頷いた

律は

このまま土に返すべきだと思った

これが正しいことじゃないのも分かってるし

世間的にもきっとおかしいことなのだろう

そんなこと気にしてられない

私は迎えに来た強化兵と琴吹カンパニーへもどることにした
460 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/12/16(金) 16:28:35.97 ID:OeOR9APo0

〜唯〜

斬っても斬っても

殺しても殺しても

減らない強化兵たち

こんなにいいたのかと

変な関心を覚えてしまう

空にはもう月が登っていて私たちを照らした

今私は不思議なほど冷静だ

ただ無心に強化兵を切る

この行動に何の意味があるのか

そんなことはわからないけど私は切った

りっちゃんのかたき?

憂をまもるため?

みんなに会いたいから?

どれも違う

いや、どれも正解でどれも違うのかもしれない

今の私にその正解を導き出すすべはないし

導き出したとして何が変わるのだろうか?

よくわからない私はただ暴れる。斬る。撃つ。殴る。蹴る
461 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/12/16(金) 16:37:46.36 ID:OeOR9APo0
そしてその状況はある瞬間から一変した

誰かが私を斬った

私の反応速度より早く

強化兵にできる芸当じゃない

唯「やっぱり澪ちゃんか」

澪「よくも律を見捨てたな…」

澪「唯!!」

そう言って私に突っ込んできた

私たちは打ち合う

強化兵は少し下がった位置にいた

当たりたくないのだろう

武器のスペックや実力の良さもあって

この戦いは明らかに劣勢だった

そして負ける時は来た

澪ちゃんの剣が私を貫く

澪「ごめんな唯…でも私はやっぱり許せない」

唯「ごめんね澪ちゃん…悪いのはは私だから」

唯「先にりっちゃんののところいってるね」

そう言って私の意識はどこかに行った
462 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/12/16(金) 16:45:52.78 ID:OeOR9APo0

〜澪〜

唯を貫いた剣を抜く

地面に倒れこむ唯

これで、おしまいだ

私はそう思った

みんな取り返しのつかない世界にいて

もう私の力じゃどうにもできない

剣をしまい歩こうとしたそのとき

大きな爆発音がした

周りを見ると強化兵の一角で爆発が起きていた

その爆発をきっかけにあちことで爆発が起きる

強化兵たちも逃げ惑い始めた

澪「一体何が起きてるんだ?」

「やってやるです」

「私だってやるときはやりますよ?」

背後から不意に声が聞こえた

澪「あっ…梓!!」

後ろを振り返るとそこには誰もいなかった

梓「よかった…まだ息はあるみたい・・・」

いつのまにか唯のところにまで行っていた

梓「私は誰も死なせません」

私の目を見てそういった

そしてあずさはポケットから何か取り出し地面に叩きつけた

煙玉だった

あたりが見えなくなった

梓「じゃ、お先に失礼しますね」

梓「澪先輩」

そう言うと梓の気配が消えた

あまりの突然の出来事に私は何もできなかった
463 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/12/16(金) 16:58:45.10 ID:OeOR9APo0

〜律〜

私は目を開けた

体はまだ重かった

律「あ〜危なかったな〜」

そんなことを言いながら無理やり起きる

私は生きていた

いや、これも正確には足君んだことなんだけどさ

なぁ?ムギ?
464 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/12/16(金) 17:12:26.93 ID:OeOR9APo0
つい数週間前のことだった

唐突にムギから連絡が入り

私の抹殺が決定されたと言う事実を聞かされた

今までムギがその案を通さないように頑張ってくれていたのは知ってたし

私自身もうそろそろだと思っていた

話を聞くとムギより上の奴らがその命令を出したらしくて反対できなかったらしい

そしてムギは提案してきた

紬「一旦仮死状態になる薬があるんだけどそれでなんとかできないかしら?」

自ら仮死状態になれば肉体的には私は適合者だし死なない

さらに仮死状態になってるから死んだと思われる

これでなんとか誤魔化せるだろう

ちょっと作戦としては頼りないが今のところ最良の選択だろう

私はその案を飲んだ
465 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/12/16(金) 17:14:45.32 ID:OeOR9APo0
そして、今私は生きている

しかし逆に顔を晒して生きていてはいけない

律「なんかかっちょいい布でもまいとくか!!」

私はそんなことを言いつつあてもなく歩きだした

澪に会いたいな

そんなことを思いつつ
466 : ◆TWvuoarrw. [saga]:2011/12/16(金) 17:18:51.12 ID:OeOR9APo0

〜梓〜

なんとか唯先輩の救出に成功した…

いきなり和先輩から連絡がきて…

まぁ、終わりよければすべてよしだよね!!

そんなことを考えながら

背負っている唯先輩を見る

梓「絶対助けますからね、唯先輩」

私はそうつぶやき

和先輩の家へ向かった
467 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/16(金) 18:10:00.51 ID:pD9wDJP4o
乙でした。
みんな生きてて良かった。
468 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 02:11:45.03 ID:qqikvTiDO
みんな生き残ったとしてももうハッピーエンドは無理だな
469 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/20(火) 22:32:46.63 ID:wIfkPWl6o
乙乙!
470 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/16(月) 22:06:10.76 ID:62W1A02Z0
まだか
471 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) :2012/02/12(日) 15:42:08.73 ID:QioMqJvAO
生きてる?
472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/07(水) 22:16:24.27 ID:+KmwB/bY0
まだかな
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