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ダークマターに花束を -
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1 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/09(金) 22:08:52.00 ID:oE//EIbK0
垣根帝督が何故か生きてて、初春と出会っちゃうお話です。
注意 完全なる妄想。
所々の違和感。
グダグダな文章。
SS初心者なので、色々と酷い部分がありますが、どうぞよろしくお願いします。
キャラ崩壊はなるべくしないように気をつけます。
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
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アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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エルヴィン「ボーナスを支給する!」 @ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
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2 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/09(金) 22:09:19.62 ID:oE//EIbK0
時刻は学校の下校時間、街をテクテクと歩く少女が居た。
道行く人は振り返らずにはいられないような、まるで花瓶のように、頭に覆うように飾られた花。
腕には風紀委員の腕章。
初春飾利は学園都市の治安を守る風紀委員をやっている。
しかし今日は休み。これから親友の佐天涙子と一緒に、新しく出来たばかりの小物屋に行く約束をしているのだ。
今はその待ち合わせ場所に向かっている途中だった。
心なしか足取りも軽やかだった。
「あの、風紀委員さん」
突然、後ろから初春に話しかける者が現れた。
「はい?」
振り向くと、初春よりも少し年上の女が、青白い顔で立っていた。
「どうかしましたか?」
3 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/09(金) 22:09:50.81 ID:oE//EIbK0
「ろ、路地裏に、人が倒れているんです……」
か細い声で、路地裏を指差しながら早口に女は言った。
「それでは私は、忙しいので……」
それだけ言って、女は立ち去ってしまった。
「あ、待ってください!」
そう言ったが、女は振り返ず、そのまま人込みの中に姿を消してしまった。
女の様子を疑問に思いながらも、初春は急ぎ足で女の指差していた路地裏へ入った。
「……!?」
4 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/09(金) 22:10:21.01 ID:oE//EIbK0
路地裏へ入った途端、ツンとした鉄の匂いが鼻につく。
地面には斑に赤黒い液体。
耐え難い匂いを堪えながらも、路地裏を進む。
赤黒い液体の水溜りの前で、初春は足を止めた。
水溜りの中心には、病院服を着た血だらけの男が倒れていた。
「大丈夫ですかっ!?すぐに救急車を呼びますから!」
心の中で、初春は緊急時間だと呟いた。
すぐに携帯電話で救急車を呼ぶ。
男は辛うじて息をしている状態だった、怪我をしているのは脇腹で、内臓らしき物が飛び出している。
5 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/09(金) 22:10:49.04 ID:oE//EIbK0
酷い状態だった。一体何が起きたのか。
初春は青ざめた顔の女を思い出した。
とりあえず初春は路地裏から出ようとした。が、止められた。
止めたのは、他でもない怪我人の男だった。
怪我人の男は右腕でがっちりと初春の腕を掴んでいる。
怪我人とは思えない強さだった。
「意識が、あるんですね……?」
男はゆっくりと、顔を上げる。
首まである茶色い髪が、汗と血でべったりと土気色の顔に張り付いている。
今にも止まってしまいそうなか細い呼吸と、死体のような虚ろな顔。感覚が麻痺し、既に痛みを感じなくなったのだろう。
6 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/09(金) 22:12:00.55 ID:oE//EIbK0
その顔を見たとき、初春は頭の中が真っ白になった。
誰もが目を引くような整った顔立ち。彫刻みたいな高い鼻と、切れ長の目。
垣根帝督。
目の前の死にそうな男の顔と、あの時自分を見下していた男の顔が、重なった。
7 :
◆CjyeZwq5EN.k
:2011/09/09(金) 22:12:34.28 ID:oE//EIbK0
投下終了です。
短くてすいません。
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(愛知県)
[sage]:2011/09/09(金) 22:23:57.50 ID:I44Y9Vbyo
>>1
乙
楽しみにしてるよー
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/09(金) 23:34:54.45 ID:lBaIetVSO
>>1
乙
すごい期待してる
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/09(金) 23:37:41.74 ID:ysU8s/hAO
帝春かよ
乙
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/09(金) 23:37:58.64 ID:2NTfTsMDO
久々の定温物質期待
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/09(金) 23:39:38.80 ID:p/p/G6aIO
あ、いかん。これは今までにないほど期待
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岩手県)
[sage]:2011/09/09(金) 23:50:26.88 ID:hT8Plaxwo
アルジャーノン?
14 :
◆CjyeZwq5EN.k
:2011/09/10(土) 13:33:23.39 ID:yyoU8Ye40
>>8
>>9
コメントありがとうございます!そういう優しい言葉をかけられると調子に乗ります。
>>10
帝春だよ!
>>11
頑張ります!
>>12
ありがとうございます!期待に答えられるよう頑張ります!
>>13
アルジャーノンに花束がモデルになってますが、ストーリーはほぼ関係ないです!
投下します!
15 :
◆CjyeZwq5EN.k
:2011/09/10(土) 13:33:59.96 ID:yyoU8Ye40
放課後。
学校が終わった初春は、風紀委員の支部へ向かう。
結局昨日は、佐天との約束をすっぽかしてしまった。
日を閉じると、あの光景が瞼の裏に浮かぶ。
二つの光景。
思わず初春は肩を擦った。
もう痛くない、完治をしたはずなのに、つい、肩を擦ってしまう。
怪我をしていないかを確認するかのように、肩を擦る。
今でも時々あの時の夢を見るのだ。
自分を見下す垣根帝督、文字通り、踏み潰される肩。
人を邪魔な障害物としか見ていない、あの目。
確実にあの出来事は、初春にとってのトラウマとなっていた。
16 :
◆CjyeZwq5EN.k
:2011/09/10(土) 13:34:33.55 ID:yyoU8Ye40
風紀委員支部が見えてきた。
初春は頭からあの出来事を振り払い、支部に入る。
「こんにちはー」
いつもの調子で初春が挨拶をしながら入ると、既に中に居た固法が同じように挨拶を返してくる。
どうやらまだ初春と固法の二人しか来ていないようだ。
「初春さん、昨日は大変だったらしいわね」
「はい、せっかくの休暇がなくなっちゃいましたよー」
固法が言うと、ハハハと苦笑いをしながら初春が答える。
昨日は救急車に同乗して、取調べを受けた。
風紀委員である以上、仕方ないと分かっていても、休暇が吹っ飛んでしまうのはつらい。
17 :
◆CjyeZwq5EN.k
:2011/09/10(土) 13:35:33.28 ID:yyoU8Ye40
「あ、それでは私は病院に行って来ます」
今日はその報告書を書かなければならない。
支部を出て、垣根が入院しているであろう病院に向かう。
噂によれば、垣根帝督は口にするのもおぞましい方法で、ほぼ原形を留めていないながらも、無理矢理生きてさせられている状態と聞いたが、あれは人間の形をしていた。
噂はデマだったようだ。
初春は病院に入ると、あらかじめ事情を話してある垣根の主治医に会い、休憩所で話を聞いた。
「うん、まず患者についてだったね?」
カエル顔の医者はカルテを片手に話し始めた。
確認を行ったところ、怪我人は学園都市第二位の垣根帝督で間違いはなく、何故あのような状況なのかは不明。
怪我は鋭い刃物で何者かに切られて出来た物で、急所は外れており、手術さえすれば命には別状はなかった。
しかし怪我をした後に長い間放置をされていたようで、出血多量で死に掛けていた。
18 :
◆CjyeZwq5EN.k
:2011/09/10(土) 13:36:03.20 ID:yyoU8Ye40
それだけでない。
「脳には異常が無かったから心因性の健忘……つまり精神的な理由での記憶喪失だね」
「記憶喪失、ですか……」
初春のメモを取る手が止まった。
「うん、そうだね」
「ところで、彼は身元は分かったからいいけど、どうやらお見舞いに来てくれるような親しい人物がいないようでね、寂しい思いをしているんだ」
カエル顔の医者は紙コップのコーヒーを飲むと、ゆっくりと自然な動作で喋り始めた。
「多分今、何がなんだか分からなくて混乱をしていると思うんだ」
初春はカエル顔の医者の顔を見る。
「だから、君が患者をリラックスさせてほしんだ。僕からのお願いだよ」
医者からの予想外のお願いに、初春は戸惑った。
19 :
◆CjyeZwq5EN.k
:2011/09/10(土) 13:36:30.39 ID:yyoU8Ye40
「大丈夫、そんな難しい事じゃないよ。少しだけ自己紹介と簡単な会話をしてくれればいい。それだけで患者は安心するからね?」
御礼はするから、と頼み込むカエル顔の医者を見た後、初春は戸惑いながらも、小さく頷いた。
一人ぼっちで寂しい思いをしている病人と聞いたら、優しい人間は放っておく事が出来ないのだ。
その患者が畏怖の対象であってもか。
初春はぐるぐると思考を巡らせながら、垣根がいるであろう病室へ向かった。
20 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/10(土) 13:36:57.58 ID:yyoU8Ye40
一旦投下終了です。
21 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/10(土) 14:48:02.82 ID:yyoU8Ye40
再び投下します
22 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/10(土) 14:48:34.07 ID:yyoU8Ye40
「失礼しまーす……」
学校の職員室に入るときのような萎縮をしながら、初春は病室の扉を開ける。
扉に頭だけを突っ込んで、初春は不安そうな顔で病室を見た。
「……」
病室には、新品の病院服を着て、包帯を巻かれた垣根が居た。
垣根は初春を見ると、ほんの少しだけ瞳を動かした。
それだけ。
垣根の表所はピクリとも動かず、無表情のまま、初春を見つめたままで固まっている。
初春はゆっくりと病室に入り、垣根に近づいた。
23 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/10(土) 14:49:28.52 ID:yyoU8Ye40
「……」
垣根は一言も喋らない。
ただ、近づいてくる初春の顔に視線を合わせる。
「こんにちはっ」
初春が挨拶をすると、垣根は僅かに口を開き、もごもごと動かした。
右腕を喉に当てる。
声を出そうとしているのか。
「…………ォあっ、ゲホッゲホッ」
声を出そうとして、垣根は咳き込んだ。
「だ、大丈夫ですかっ!?無理しないで下さい!」
苦しげな様子の垣根の背中を、初春は擦った。
やがて咳が止まると、初春は背中を擦るのをやめて、近くにあった椅子に座った。
24 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/10(土) 14:49:58.85 ID:yyoU8Ye40
「……」
声の出し方も忘れてしまっているのだろうか、初春は垣根を見つめた。
垣根は相変わらず無表情で、ぼうっと初春を見つめていた。
まだ情緒も発達していない幼児か、あるいは廃人のようだった。
「……始めまして、初春飾利です」
お願いを了承してしまったのだ、なにか会話をせねばならないと、初春は自己紹介をした。
「……」
垣根は喋らない、僅かに口を開いて、パクパクと金魚のように動かすだけ。
25 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/10(土) 14:50:26.56 ID:yyoU8Ye40
どうすればいいんだろう……初春は頭を抱えた。
喋り方すら忘れてしまっているのは予想外だった。
そうこう悩んでいるうちに、30分が経っていた。
初春はどうしようもない事を悟り、椅子から立ち上がった。
「あ、明日また来ますから!さようなら!」
そう言って、駆け足で病室から出て行った。
初春が病室から出て行き、再び垣根は一人になった。
「うぃ、はう……」
一人ぼっちの病室で、扉を見ながら、垣根は呟いた。
26 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/10(土) 14:50:57.61 ID:yyoU8Ye40
投下終了
ていとくんは少しずつ賢くなります
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/10(土) 15:38:30.10 ID:Z3ju/9Tdo
また完結まで読みたい作品が増えた訳よ
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/10(土) 17:37:30.69 ID:Q7tyqNpQ0
末尾が「た」ばかりで読んでてキツイ
がんばれ、応援してる
29 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/10(土) 18:06:31.76 ID:/0BVs7dSO
乙
完結までついて行きます
30 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/11(日) 23:25:50.17 ID:/Ql08bsN0
>>27
ありがとうございますって訳よ。結局、完結は絶対させる訳よ。
>>28
本当た。改めて読んだら『た』ばっかりた。指摘をありがとうございますた。
>>29
ありあとおすぁいまあす!
投下します
31 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/11(日) 23:26:16.99 ID:/Ql08bsN0
二日目
次の日、学校を終えた初春はそのまま風紀委員支部には行かず、病院へ向かう。
初春の手にはお気に入りの店で買った焼きプリン。
白い箱の中には二つ入っており、初春の分と、垣根の分だ。
あくまで、寂しい思いをしている記憶喪失の人間の為に。
昨日初春が垣根に対面した時に表れた感情は、恐れとか、怒りとか、憎しみとかではなく、
……哀れみだった。
あんな大怪我を負って、しかも記憶喪失。
親しい者はおらず、病院のベッドに一人ぼっち。
誰も自分の事を知らない、自分は何もかも知らない。
それがどんなに孤独で、心細いかは、あるいは何も感じないのかは初春には想像もつかなかったが、その状況が絶対につらいと言う事だけは理解できる。
こんな自分でも助けになれるのなら、喜んで働こう。
32 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/11(日) 23:26:51.77 ID:/Ql08bsN0
初春は心の中でそう呟いてから、付け足す。
垣根のためではない、つらい思いをしているであろう人間のためである。
垣根≠つらい思いをしているであろう人間。
初春は彼のような、自分の目的のために相手を傷付けて良いと思っているような人間は嫌いだ。
トラウマを差し引いても、初春は垣根が嫌いだ。
「プリンかい?あぁ、大丈夫だよ。むしろ歓迎するよ、彼は食事の仕方まで忘れてるからねぇ?」
垣根の主治医に了承を取ってから、初春は病室へ向かう。
食事の仕方まで忘れているなら、教えればいいのだろうが、どうやって教えればいいのだろうか?
幼児と同じ感覚でいいのか……
「……」
すぐに頭から考えを振り払い、苦笑いをしながら病室の扉を開けた。
なんとかなればいいけど……
33 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/11(日) 23:27:25.34 ID:/Ql08bsN0
「って、大丈夫ですかーっ!?」
病室に入ってすぐに初春は叫ぶ。
なんと垣根がベッドから転がり落ちて、微動だにしていないからである。
すぐに初春は駆け寄り、垣根の様子を確かめる。
垣根の目は開かれていた。
感情の無い、何考えているのか分からない魚のような目だ。
垣根の目はじーっと初春に向けられている。
相変わらず無表情だが、昨日と違って口がぽかんと開けられたままになっている。
本当に、魚のようだ。
34 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/11(日) 23:27:53.89 ID:/Ql08bsN0
「あの、オデコが赤くなってますよ?」
そう言ってみたものの、とくに垣根に反応は無い、昨日と同じで僅かに瞳が揺れただけ。
「本当に、貴方はわけが分かりません、ね!」
そう言いながら、垣根の腕に繋がれている点滴が抜けないように細心の注意を払いながら、初春は垣根の肩を担ぎ上げて、無理矢理ベッドに戻す。
それだけで初春の顔は真っ赤になり、息が上がる。
「はふぅー……ちょっと休憩」
垣根を見ていると、少し前に見た迷子の少年を思い出した。
一言も喋らず、表情は無表情、歩いている途中で転んでも、普通に起き上がってまた歩き始める。
子供=感情豊か。
と言われてはいるが、最近はこういう子も結構多いらしい。
たしかサイレントベビーだったか……初春はちょっと前に習った家庭科の授業を思い出す。
「……」
ベッドに横たわった垣根は、相変わらず初春を見つめている。
35 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/11(日) 23:28:24.72 ID:/Ql08bsN0
「あ、垣根さん」
そういえばといった様子で、初春が白い箱を見せる。
じゃじゃーんっといった効果音がついてきそうだ。
「おいしいプリンを買ってきたんです、よかったら食べませんか?」
「……」
垣根の視線が白い箱に移る。
「ここのプリンはとっても美味しいプリンですが、値段が高くて簡単に買えないんです」
「でも今日は、二つ買うと割引だったんですよ!」
プリンとプラスチックのスプーンを取り出し、片方を垣根の前に出す。
「はい、どうぞ」
「……?」
36 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/11(日) 23:29:01.08 ID:/Ql08bsN0
垣根はプリンを見つめたまま固まっている。
表情の変化は無いが、疑問を浮かべているのはなんとなく分かる。
垣根はぎこちない動きで腕を動かし、両手の平で目の前のプリンを掴んだ。
しかし手の平の力は弱々しく、プリンが真っ逆さまに落ちてしまう。
「危ないっ!」
しかしベッドに落ちる寸前のところで、初春がキャッチをして事なきを得た。
初春はこういった時はいつもより鋭いのだ。
「……よかったよかった、大切なプリンですからね」
そう言いながら、初春は垣根に笑いかける。
「!」
垣根の顔を見てすぐに、初春は僅かに目を見開く。
37 :
◆CjyeZwq5EN.k
:2011/09/11(日) 23:31:19.71 ID:/Ql08bsN0
「垣根さん!いま笑いましたよね!」
「……」
無表情。
「……気のせい?」
じーっと至近距離で垣根を見ながら、初春は呟く。
「ま、いいか。そんな事よりプリンです」
この様子では、垣根は自分でプリンを食べる事は不可能だろう。
初春はプリンと垣根を交互に見る。
数秒の間、沈黙が続く。
「やるしかないですよね……」
意を決して、初春はスプーンでプリンを掬い取り、垣根の口の前に差し出した。
顔は赤く、地面を向いていた。
垣根が幼児の姿だったら良かったのに。
心の中で初春は叫んだ。
38 :
◆CjyeZwq5EN.k
:2011/09/11(日) 23:32:05.52 ID:/Ql08bsN0
投下終了です
初春ちゅぱちゅぱしたい
39 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/11(日) 23:40:56.88 ID:+LM0ZHNDO
乙
しゃべらないていとくんってなんか新鮮だ
40 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/11(日) 23:45:17.43 ID:2X8yuTRSO
乙
初春いい子だなぁ…
とりあえず
>>1
をちゅぱちゅぱしたい
41 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(兵庫県)
[sage]:2011/09/12(月) 00:09:54.39 ID:U+g8uyfYo
もしかして、タイトルの元ネタ聞いたらネタバレになってしまうパターン?
42 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2011/09/12(月) 05:00:16.76 ID:OA00KEfJo
>>41
>>14
43 :
◆CjyeZwq5EN.k
:2011/09/13(火) 19:14:45.42 ID:CUFzqDF80
>>39
喋らないていとくんは書いてて楽です
>>40
初春可愛いよ初春、
>>1
は舐めてもおいしくないよ
>>41
ならないよ!
>>42
わざわざありがとうございます
投下します
44 :
◆CjyeZwq5EN.k
:2011/09/13(火) 19:15:12.17 ID:CUFzqDF80
そんな初春の叫びなど知らず、垣根は口をパックリと開けて、プリンを食べる。
飲み込むと、すぐに催促するようにあーんと口を開ける。
内心、一人恥ずかしがっている自分が馬鹿みたいだと思いながらも、初春はほぼ作業的に垣根の口にプリンを運ぶ。
「おいしいですか?」
垣根は僅かに顔を初春に向けたが、すぐに視線をプリンに戻し、口を開ける。
どうやら気に入っているようだ。
改めて見ると、垣根はやはり整った顔立ちをしている。
初めて会ったときのあの格好では、はっきり言ってチンピラ、良い(?)言い方をするとホストにしか見えなかった。
しかし病院服を着ている今は、女子中学生が好みそうな、高確率で恋人が死ぬような恋愛映画に出てきそうな雰囲気を醸し出している。
病弱の美少年(?)と言う奴である。
45 :
◆CjyeZwq5EN.k
:2011/09/13(火) 19:15:38.57 ID:CUFzqDF80
初春は複雑な気持ちになりながらも、食べ終えたプリンを片付け、自分の分を取り出した。
「では、私もいただきまー……」
「……」
自分の分のプリンに食らいつこうとする初春。
それを見つめる垣根。
無表情だが、目には感情がないが、誰だって垣根の意図は分かる。
『プリンがもっと食べたいのだ』
「これは、私の分で……」
初春がぷるぷるとしながら呟く。
「……」
46 :
◆CjyeZwq5EN.k
:2011/09/13(火) 19:16:14.33 ID:CUFzqDF80
ただ初春を見つめるだけの垣根。
「私はこのプリンが、大好きで……」
「……」
「プリン……」
「……」
「……」
結果、初春は自分の分であるプリンを垣根にあげてしまった。
といっても、すぐに食べさせたわけではなく、箱にしまって冷蔵庫に入れておく。
あまり糖分の摂りすぎは良くないし、今は夕食前なのだ。
おあずけをくらった垣根の顔は、どことなく不満げに見えなくもない。
47 :
◆CjyeZwq5EN.k
:2011/09/13(火) 19:16:53.65 ID:CUFzqDF80
カエル顔の医者の話では、垣根は全ての記憶を失ってしまったのみで、どんどん学習してどんどん知能が高くなるそうだ。
とくに垣根のように生まれついて天才的な頭脳を持ち、しかも綺麗さっぱり記憶が無いようなら、知能が高くなるスピードはとても早いかもしれない、と医者が言っていた。
それか、知能が身体に追いつく前になんらかの原因で記憶を戻すかもしれないらしい。
なるほど、今の垣根は図体だけがやたら大きくなってしまった幼児か。
初春は一人合点をし、椅子から立ち上がった。
「それでは垣根さん、私はこれで失礼しますね。プリンが恨めしいですけど」
さようならと言って立ち去ろうとした時、垣根の手が初春の服の裾を掴む。
「か、垣根さん?」
48 :
◆CjyeZwq5EN.k
:2011/09/13(火) 19:17:26.26 ID:CUFzqDF80
「……」
振り向くと、垣根の目の辺りが少しだけ赤くなっていた。
「え、」
「……ぅ」
初春の志向が止まった。
目の前には涙目の垣根(かわいくはない)今は風紀委員の仕事があるので急がなければいけない状況。
「ああああ……なんてことでしょう」
混乱気味の初春。
初春の服の裾を掴む力を強くする垣根(かわいくない)
「本当にごめんなさい!私にはやらなければならない事があるんです!」
罪悪感にさいなまれながらも行こうとする初春は、まるで愛する我が子を捨てる母親のようだった。
49 :
◆CjyeZwq5EN.k
:2011/09/13(火) 19:17:58.07 ID:CUFzqDF80
「お願いですから、泣かないで下さい!明日また来ますから!」
初春の気迫に押されたのか、垣根は初春の裾から名残惜しそうに手を離す。
「それでは、また明日!」
そう言うと、振り返らずに、病室を出て行った。
振り返ってしまったら、きっと駄目になる。色々な意味で。
とくに悪い事はしていないはずなのに、申し訳なさで胸がいっぱいだった。
「あれは垣根帝督!あれは垣根帝督!ホスト!チンピラ!多分タラシ!すごく最低!極悪人!えーとえーと……」
そんな事を言いながら、初春は病院を出て、駆け足で風紀委員の支部へ向かった。
50 :
◆CjyeZwq5EN.k
:2011/09/13(火) 19:18:23.70 ID:CUFzqDF80
投下終了
51 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/13(火) 20:35:06.83 ID:oyblhUYPo
帝春がもっと増えればいいのに
乙!!
52 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/13(火) 20:38:51.46 ID:q+n7YtySO
乙
不覚にも垣根くんが可愛いと思ってしまった…
それにしても初春はまじ天使だな
53 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/13(火) 21:05:01.06 ID:ltR7CCgDO
乙
>涙目の垣根(かわいくはない)
ワロタww
54 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/13(火) 21:35:25.20 ID:Swgjedb10
初春可愛いのに
ていとくん涙目可愛くないwww
55 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2011/09/14(水) 04:45:14.01 ID:H1qMlo53o
おつ!
56 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/16(金) 23:29:39.78 ID:3azvEx2d0
>>51
禿同
>>52
初春は俺の天使
>>53
どんなイケメンはかわいくならない
>>54
初春可愛いよ初春
>>55
ありがとう
投下します
57 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/16(金) 23:30:29.91 ID:3azvEx2d0
風紀委員支部に入ると、既に全員着ていた。
「こんにちは初春、今日はいつもよりの遅いのですね」
だらだらと椅子に身体を預けた常態で、常盤台中学の制服を着たツインテールの少女、白井黒子が挨拶をする。
「まあここ最近はほとんど仕事がないから、構わないんだけどねー」
同じようにだらだらと椅子に身体を預けた固法が、どこか困ったような口調で言う。
しかし表情は幸せそうにしている。
ここ最近の学園都市は平和そのもので、起こる事件は数分で解決できるような可愛い物ばかり。
平和は良い事だ。
しかし平和になれば平和になるほど、風紀委員が暇になり、平和ボケをする。
「ですの……」
平和ボケをしてしまった人物、白井黒子は間の抜けたような表情で呟く。
58 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/16(金) 23:31:04.76 ID:3azvEx2d0
「どうしたんですか白井さん、元気ないですね」
初春が話し掛けると、黒子は深く溜息を吐く。
「聞いてくださいですの初春……」
それから、つらつらと黒子は愚痴を言い始める。
お姉様が猿人類にご執心で構ってくれない、能力に頼りすぎでだらけ癖がついた、しかも太った、結標に名前を馬鹿にされたやら、他愛も無い物だらけだった。
初春はうんうんという相槌と、所々に感想を織り交ぜて答える。
「ですの、ありがとうございますの、お陰でスッキリしたんですの」
「いえいえ」
59 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/16(金) 23:31:37.13 ID:3azvEx2d0
「ですの、」
ぽつりと黒子が呟く。
最近、黒子が『ですの』と言う数が極端に増えている。
「なんか『ですの』が増えましたね」
「本当ですの!?」
指摘をされると黒子は、わたわたと焦った様子になる。
「はい、本当ですね」
「実は先生に一回注意されたんです、せめて無意識のうちに言わないようにしなきゃ」
「はは、『ですの』がない白井さんはすごく違和感があります」
「あぁ!『ですの』がないと喋りにくいんですのー!」
こんな感じの会話と、時々仕事をしながら、あっという間に帰りの時間になった。
60 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/16(金) 23:32:13.12 ID:3azvEx2d0
「さようならですの初春、」
「うん、さようなら白井さん」
夕ご飯は何を作ろうかと考え込みながら、初春は帰り道を歩く。
「どこ見て歩いてんだチキショウッ!!」
突然、道の真ん中で怒声が響く。
見ると目の前には、揃いも揃ってだらしない格好をした男達。
何故かこの街に多く生息する、不良である。
数人の不良は、一人の人間によってたかって怒声を浴びせかけていた。
怒声を浴びせられている人物は、初春の位置からは見えない。
早く何とかしないと。
初春は急いで止めに入ろうとするが、
「おい待ちやがれっ!!」
「このクソ野郎!」
どうやら、絡まれていた人物は逃げたらしい。
初春はほっと胸を撫で下ろす。
61 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/16(金) 23:32:50.34 ID:3azvEx2d0
が、安心するのも束の間、
「おい、何見てんだよガキ」
「うぇっ!?」
気が立っている不良に、今度は初春が絡まれる。
ムシャクシャした気持ちを紛らわすためのストレス解消のためにだ。
「ご、ごめんなさい……」
「ひゃはは!ごめんなさいだってよー!」
「何コイツ、おもしれー」
男達は、ゲラゲラと下品に笑う。
道行く通行人は、同情の目で初春を見が、助けようとはしない。
初春は震えながらも、声を搾り出す。
「じ、風紀委員です。通行人の迷惑になっていますので……道を、開けてください」
「あぁ?」
不良の一人が眉を顰める。
62 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/16(金) 23:33:32.61 ID:3azvEx2d0
「お前が?全然強そうには見えねえなぁ?なに?何か強い能力でも持ってんの?」
「風紀委員は違いますねー」
風紀委員。この言葉が彼等の神経を逆なでする。
「なんだよ、俺達無能力者は道を歩いてるだけで邪魔になるわけ!?」
「そういうわけでは……」
「うるっせぇっ!!こんのクソガキィッ!!いいか、俺達はスキルアウトと接点持ってんだぞっ!?」
本格的に大変な事になる。
もう駄目だ。
初春は泣きそうになるが、必死に堪える。
すぐに泣きそうになる自分が、たまらなく嫌だった。
「……いい加減にしなさい、邪魔よ」
初春の後ろで、少女が声を上げる。
63 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/16(金) 23:34:21.05 ID:3azvEx2d0
14歳程度の、小柄な少女だ。
少女は不相応な、まるでホステスのような背中の開いた丈の短いドレスを着ている。
ドレスとても不良の相手を出来るようには見えない。
「道を、開けなさい」
しかし、ドレス少女がそういうと不良たちをあっさりと道の端に避け、
「すみませんでした!許してください!」
「悪気は無かったんです!どうか、お願いします!」
その上謝罪つきで。
「あ、ありがとうございますっ!」
すぐに初春はお礼を言う。
とりあえず助かった、と二度目の安心をする。
64 :
◆CjyeZwq5EN.k
[sage]:2011/09/16(金) 23:35:06.86 ID:3azvEx2d0
「あなた、風紀委員なんでしょ?助けて欲しいの」
ドレスの少女は言う。
「? 構いませんけど、なにをですか?」
断る理由は無い。
「カエル顔の医者がいる病院に連れてって、私、方向音痴なの」
「カエル顔の医者……ですか」
初春の頭に、すぐに垣根の主治医が浮かぶ。
「カエル顔の医者なら、第七学区の総合病院に心当たりがあります」
「第七学区……多分そこ」
「わかりました、近くなので案内しますね」
かくして、二人は第七学区の総合病院へ向かう。
65 :
◆CjyeZwq5EN.k
:2011/09/16(金) 23:35:56.34 ID:3azvEx2d0
投下終了
グェッへッへ、心理定規ちゃんマジビッチ可愛い。
66 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/16(金) 23:50:46.80 ID:Hrpa1Oiw0
おつですの
67 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/17(土) 01:07:03.04 ID:NKGMv1WSO
乙
心理定規ちゃん可愛い……ですの
68 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2011/09/17(土) 18:22:45.39 ID:BQzEpOL0o
おつおつ
69 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/09/18(日) 11:15:18.26 ID:nYHScvbNo
俺の心理定規ちゃんをビッチ扱いとはいい度胸だな
よろしいならば決闘だ
70 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/09/18(日) 20:45:38.89 ID:lsq3xv6AO
>>69
援護が必要なら任せろ
71 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/19(月) 13:39:56.13 ID:eIz8WDDIO
>>69
右の銃をとれ(コソ
72 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/09/21(水) 18:17:30.92 ID:k4fcCse2o
>>69
俺が見届け人になろう
73 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]:2011/09/21(水) 18:18:26.95 ID:k4fcCse2o
ごめん
あげたミス
吊ってくる
74 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関東・甲信越)
[sage]:2011/09/21(水) 19:04:28.72 ID:jRanyJUAO
乙
>>69
ならば背中を援護する
75 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岩手県)
[sage]:2011/09/21(水) 22:02:53.00 ID:qgydPPWeo
なにこの流れ
76 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/09/22(木) 07:30:14.30 ID:tlROAifSO
>>75
それだけ心理定規の事が大好きなんだよみんなww
ヘタれてる黒子可愛い
あわきんと仲よかったりするのかww
77 :
VIPにかわりまして統括理事会がお送りします
[sage]:2011/10/03(月) 13:36:21.33 ID:YTMyS+aR0
とある魔術の禁書目録劇場版公開決定!!!!!
更に新約とある魔術の禁書目録3巻は12月10日に発売決定!!!
劇場版の詳細は10月11日発売の電撃文庫マガジンで!
78 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2011/10/07(金) 01:17:20.27 ID:Ngm+BBGSO
まだかしら…
79 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/10/29(土) 20:12:06.46 ID:9WThR+Zko
かしら…
80 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2011/10/31(月) 01:55:16.56 ID:Ah70ue0Jo
ら…
81 :
◆wAMZMhl.uLOP
:2011/11/12(土) 14:08:21.90 ID:BkxoYHBv0
作者です、今まで間をあけててすいませんでした。
色々と忙しい事が続いていました。
初春ペロペロしたいよ。
今から続きを投下します。
本当にすいませんでした。
82 :
◆wAMZMhl.uLOP
:2011/11/12(土) 14:13:16.23 ID:BkxoYHBv0
あれ、トリップが違う。
すいません、前のトリップを忘れてしまいました。
これではもしかしたら私が偽物かもしれません。
アチャー
83 :
◆wAMZMhl.uLOP
[sage]:2011/11/12(土) 15:30:38.40 ID:BkxoYHBv0
病院に着くと、ドレスの少女はてくてくと受付に行き、何かを聞いてから、エレベーターに乗る。
初春もそれに続く。
「何で着いてくるの?」
同じくエレベーターに乗った初春に、ドレスの少女は怪訝そうな顔をする。
「私も病院に少し用があるので」
「そう……」
初春は垣根のいる病室の階を押そうとしたが、既にそれは押されていた。
ドレスの少女も同じ階に知り合いがいるのだろうか、
目的の階に着くと、ドレスの少女はエレベーターを出る。
「何で着いてくるの?」
「私もこの階に少し用があるので」
「そう……」
二回目の同じような会話をしながら、初春とドレスの少女は目的の病室に向かう。
84 :
◆wAMZMhl.uLOP
[sage]:2011/11/12(土) 15:31:08.08 ID:BkxoYHBv0
そして、二人は同じ病室の前で立ち止まる。
「……」
ドレスの少女がなんともいえぬ表情で初春を見つめる。
初春はちょっと困ったような表情をした。
「偶然ですねー……」
「そうね……」
そう言いながら、病室のドアを初春が開ける。
「こんばんわー……」
垣根はベッドの上ですやすやと眠っていた。
「寝てますね……」
ドレスの少女は、駆け足で垣根に近づくと、
「垣根っ、起きてっ、垣根っ!」
垣根の肩を掴み、がくがくと揺すり始める。
「ちょっ、ちょっと!何してるんですか!?」
85 :
◆wAMZMhl.uLOP
[sage]:2011/11/12(土) 15:31:37.93 ID:BkxoYHBv0
すぐに初春はドレスの少女を止めようとする。
しかし既に遅く、垣根はゆっくりと目を覚ます。
「垣根、やっと起きたわね……」
「……」
ぼんやりとした頭で、垣根はきょろきょろと目を動かす。
そして、垣根の目の動きがぴたりと留まる。
「うい、はる……」
初春を発見した垣根は、ごく自然な動作でドレスの少女を払い除けて、初春に抱き付く。
「!?」
ドレスの少女は床に倒れこみ、
「きゃぁっ!?」
初春は思わず声を上げた。
86 :
◆wAMZMhl.uLOP
[sage]:2011/11/12(土) 15:32:05.96 ID:BkxoYHBv0
床に座り込んだドレスの少女は、大きく目を見開いて、垣根と初春を交互に見つめた。
「ちょっといったいどういうことなのよ!?」
ドレスの少女はぷんぷんとしながら、初春に詰め寄る。
「か、垣根さんは、記憶喪失で……おっ、重い!重いです垣根さん!倒れますっ!私、倒れますっ!」
垣根に寄りかかられて今にも倒れそうな初春は、ギリギリと必死に踏ん張る。
「記憶喪失……!?」
ドレスの少女は困惑した表情を浮かべたが、すぐに元の表情に戻り、
「そう、だったら、」
ゆっくりとした動作で立ち上がる。
87 :
◆wAMZMhl.uLOP
[sage]:2011/11/12(土) 15:32:35.96 ID:BkxoYHBv0
「もう垣根を連れ戻す必要はなくなったわ」
ドレスの少女は初春に背を向けると、
「……覚えておきなさい、私はレベル4の心理定規(メジャーハート)」
そう、呟いてから、心理定規は病室を出て行った。
「あっ、待ってくださ……」
すぐに追いかけようとしたが、ついに初春は耐えられなくなって、背中から倒れた。
88 :
◆wAMZMhl.uLOP
[sage]:2011/11/12(土) 15:33:04.45 ID:BkxoYHBv0
投下終了
これからぐんぐんていとくんの頭が良くなる。
89 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(東京都)
[sage]:2011/11/12(土) 15:35:55.75 ID:ePke/8F/o
乙!
90 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/11/12(土) 17:31:40.07 ID:OsIm4dwvo
wktk
91 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(佐賀県)
[sage]:2011/11/12(土) 23:06:02.41 ID:9SeWu4jAo
心理定規ってLV4だったっけ?
しかし定温未現定規とか俺得すぎる
92 :
◆wAMZMhl.uLOP
[sage]:2011/11/13(日) 15:51:55.48 ID:8Bxcujo00
>>89
>>90
ありがとうございます!
>>91
多分レベル4、うろ覚えでスイマセン。定温未現定規俺も大好き。ていとくんが挟まれてるのが良い。
投下しまする
93 :
◆wAMZMhl.uLOP
[sage]:2011/11/13(日) 15:52:33.76 ID:8Bxcujo00
風紀委員の腕章をつけた常盤台中学の少女は、自慢のツインテールを靡かせる。
華奢だが、しっかりと筋肉のついたスレンダーな体。
お人形のような可愛らしい顔。
いつもの白井黒子である。
そして、黒子の隣りには霧が丘女学院の制服を着崩した、お下げの少女。
こちらは形が良く程よい大きさの胸と尻に、反してしっかりと締まったウェスト、いやらしく肉のついた太ももに形の良い足。
モデルでも十分やっていけそうな顔。
いやらしい結標淡希である。
この二人の共通点は、美少女・空間移動能力者の二つ。
それ以外は正反対と言っても良いかもしれない。
94 :
◆wAMZMhl.uLOP
[sage]:2011/11/13(日) 15:53:07.10 ID:8Bxcujo00
「ですの……」
「また『ですの』が増えてるわよ?」
「全然治らないんですの……なんだか悪化してる気がするんですの……」
二人がいるのはオープンカフェ。
悩める乙女である黒子のお悩みを、大人のお姉さんである結標が相談しているのだ。
「聞いて欲しいんですの」
「はいはい」
元々敵対していた二人が、どうしてこんなに親しくなったのか知らないが、とりあえず何故か二人は親しいのだ。
「初春の付き合いが最近悪いんですの、せっかく風紀委員の仕事で休みが多くなったというのに……」
「あの子にだって色々あるのよ」
「色々というとなんですの?」
「たとえば、彼氏……とか」
黒子が手に持っていたティーカップを握り締める。
ビキッ、バキッ、と景気良くカップが割れる音が鳴る。
95 :
◆wAMZMhl.uLOP
[sage]:2011/11/13(日) 15:53:35.66 ID:8Bxcujo00
「たとえばの話なんだから、そんな本気にならないでちょうだい。というか、それくらいの事だったら本人に直接聞けば良いじゃない?」
「聞いても誤魔化されたんですのー!」
うがーっと黒子はテーブルに突っ伏す。
「あなた最近暗い話題ばかりね、なんか最近良い事無かった?」
「……褒められたんですの」
「何を?」
「…………黒子の名前を」
「ブッフゥウウウウウウウゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウッ!!」
勢い良く結標は口に含んでいた飲み物を噴出す。
「『良い名前じゃねェか、俺は気に入ったぜ?』と申しておりましたの……」
そう良いながら、黒子は顔を赤くする。
「よ、世の中広いわね、一度見てみたいわよその人の顔を」
口の拭きながら、結標はねーよ、と頭の中で叫んだ。
96 :
◆wAMZMhl.uLOP
:2011/11/13(日) 15:55:50.45 ID:8Bxcujo00
「!?」
突然、黒子が顔を上げる。
「どうしたの?」
「あれ、」
黒子の指差した先にはてくてくと歩く初春がいる。
「初春ですの」
「そうね」
「ちょっと行って来ますの、」
結標が、ちょっと待ちなさい、と言う暇も残さずに、黒子は能力を使って姿を消した。
「まったくもう……」
最近、寂しさからかまってちゃんになりつつある黒子に、結標は溜息を吐いた。
97 :
◆wAMZMhl.uLOP
:2011/11/13(日) 15:56:18.71 ID:8Bxcujo00
投下終了
98 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/11/13(日) 16:31:02.07 ID:xMAcIkbSO
乙
あわきんと黒子ってなんかしっくりくるな
99 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(愛知県)
[sage]:2011/11/13(日) 16:32:25.78 ID:8S6juPkXo
俺得コンビ登場
100 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
[sage]:2011/11/13(日) 21:27:20.60 ID:b9UD3IRX0
乙
この二人が仲良いSSは好きだ
101 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(東京都)
[sage]:2011/11/14(月) 18:13:28.97 ID:OcGMtGxDo
おつ
102 :
◆wAMZMhl.uLOP
:2011/11/20(日) 00:05:15.58 ID:IPG8Ht2e0
投下します
103 :
◆wAMZMhl.uLOP
:2011/11/20(日) 00:06:03.57 ID:IPG8Ht2e0
「う゛い゛は゛る゛ぅ゛う゛う゛っ!!偶然です゛の゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛お゛お゛お゛お゛っ!!」
奇声を上げながら、黒子は突然初春の視界の真ん中に現れる。
「ひぃいっ!?し、白井さんっ!?」
突然の白井黒子に驚いた初春は、口をあんぐりと開け、目を真ん丸に見開く。
「ですのっ!」
そして、突然表れた黒子は初春に抱き付く。
「あちゃー」
黒子を追うように現れた結標は、その様子を見てまた溜息を吐く。
「白井さん!離してください!」
「構って欲しいんですの!構って欲しいんですの!」
最近どのような変態行為をしても、愛しのお姉さまからの痛みの伴う愛が無いせいで、黒子は愛に飢えているのだ。とりあえず誰でもいいから構って欲しいのだ。
周りの人々は、ヒソヒソと何か言いながら二人を避けて行く。
104 :
◆wAMZMhl.uLOP
:2011/11/20(日) 00:06:30.69 ID:IPG8Ht2e0
「(理性を失っているわ……)」
その様子を見て、他人のフリを突き通す結標だが、彼女もヒソヒソ言われる対象であることに変わりない。主に格好が。
「しっ、白井さん、分かりましたから!離してくださぁいっ!明日、佐天さんとかを誘って皆で遊びに行きましょう!」
「今がいいんですの!今がじゃないと黒子は寂しくて死んでしまうんですの!」
かつての気高い白井黒子はもういない。
しがみ付いてくる黒子から逃れようと、もがく初春の手提げの中から、ストンッと薄い本が一冊落ちる。
「(絵本?)」
硬い丈夫な表紙で、薄くて横に長い絵本を、結標が拾う。
表紙には緑色の怪獣の絵、タイトルは『ぼく は かいじゅう』という安直な物だ。
「(弟でもいるのかしら?)」
とりあえず結標は、荒ぶる黒子に能力を使い、近くに移動させてしまう。
105 :
◆wAMZMhl.uLOP
:2011/11/20(日) 00:07:02.68 ID:IPG8Ht2e0
「!?」
突然、黒子がいなくなり初春はバランスを崩してよろけるが、結標が支えて倒れる事は無かった。
「あ、ありがとうございます……」
「どういたしまして」
「何するんですのーっ!」
近くの自動販売機と自動販売機の間に転移された黒子は、プンプンと怒りながら、必死に這い出ようともがく。
「しばらくそこで頭を冷やしてなさい」
「ですのーっ!」
「(能力使えばいいのに……)」
思ったが、なんだか面白かったので言わないでおいた。
106 :
◆wAMZMhl.uLOP
:2011/11/20(日) 00:07:30.88 ID:IPG8Ht2e0
「あとこれ、落としてたわよ」
結標が初春に絵本を手渡す。
「えっ、すみません、何から何までありがとうございます」
「そんな畏まらなくてもいいわよ」
「なんで絵本ですの?」
挟まったままの黒子が質問をする。
「えー……」
初春は口ごもる。
とても本当のことは言えない。
「親戚……!親戚の子供がなんか、こう、物凄い速さで読み書きを覚えまして……だったら次は言葉かなー?と……」
汗を掻きながら口ごもりながら言う。
つくづく初春は嘘がへたくそである。
107 :
◆wAMZMhl.uLOP
:2011/11/20(日) 00:08:08.75 ID:IPG8Ht2e0
「そうだったんですの!ふーん、そうだったんですの!」
「読み書きを先に覚えちゃうなんて、すごいじゃない」
しかし何故か二人はあっさりと騙される。
初春は嘘吐かないという信頼のおかげなのだろうか、それともただのアホなのだろうか。
「あははー、そ、それでは失礼します!」
引きつった笑みを浮かべながら、初春は走り去っていった。
「親戚の子供だったら仕方ないわね」
「このショタコン」
「あらもうこんな時間、私は帰るわ」
「えっ、ちょ、待つんですのー!」
その後、黒子が能力で脱出すれば良いと気付くのは、15分後。
108 :
◆wAMZMhl.uLOP
:2011/11/20(日) 00:08:39.40 ID:IPG8Ht2e0
投下終了です
109 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/11/20(日) 00:14:19.32 ID:PLdpTg3DO
面白い
絶対書き切ってくれ
110 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
[sage]:2011/11/20(日) 01:31:41.13 ID:/kXdJlR00
何この白井さんかわいい
乙
111 :
◆wAMZMhl.uLOP
:2011/11/26(土) 14:04:24.38 ID:UizgBdcI0
投下します
112 :
◆wAMZMhl.uLOP
:2011/11/26(土) 14:05:49.25 ID:UizgBdcI0
「こんにちはー、垣根さん起きてますか?」
病室に入ると、垣根は心待ちにしていたと言う顔で初春の方を向く。
聞くまでも無かったみたいだ、と初春は心の中で呟く。
「垣根さん、今日は渡したいものがあるんです」
そう良いながら、初春は手提げから絵本を何冊か取り出す。
「?」
垣根はなんだこれは、という顔で絵本を見つめる。
113 :
◆wAMZMhl.uLOP
:2011/11/26(土) 14:06:21.28 ID:UizgBdcI0
「絵本です、正真正銘の絵本ですよ。その調子で言葉も覚えてしまいましょう」
数日前、何気なく本屋で見つけた読み書きの本を垣根に渡すと、数日足らずで完璧に読み書きを覚えてしまったのだ。
しかし垣根は言葉のほうをまったくと言って良いほど覚えていなかったので、読み書きの意味が無かった。
初春は数冊の絵本を横に並べ、
「さあ!どれから読みましょうか?」
本の題名はそれぞれ、『ぼく は かいじゅう』『はね の ない てんし』『びりびり』『さかな おいしい』
114 :
◆wAMZMhl.uLOP
:2011/11/26(土) 14:06:50.41 ID:UizgBdcI0
「……」
どうしようか、そんな顔で垣根は絵本を見つめる。
「あ、オススメはこの『はね の ない てんし』です。絵がとっても綺麗ですし、語彙が豊富だったので」
初春が指差した絵本を、垣根は手に取る。
「では、それで決定ですね!」
初春は本を開き、ゆっくりと、丁寧に読み始めた。
「むかし、むかし、もっとむかしに、てんごくという ばしょが ありました……」
窓の外は、いつの間にか空に雲がかかり、雨が降りそうになっていた。
それとも、雪かもしれない。
115 :
◆wAMZMhl.uLOP
:2011/11/26(土) 14:07:25.25 ID:UizgBdcI0
投下終了です
次から視点がていとくんにうつる
116 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/11/26(土) 14:14:47.39 ID:8nmYLF/SO
乙
117 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(愛知県)
[sage]:2011/11/26(土) 16:13:25.72 ID:d8f0HEqQo
まってたわー
118 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/12/04(日) 22:08:50.84 ID:BiLnHcjDO
マダかな まだカナ-
119 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2012/01/06(金) 22:36:50.28 ID:Qc2drUrd0
まだー?待ってるよー
120 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2012/02/05(日) 23:04:15.31 ID:QFkqEndVo
空間能力者同士は能力使えないぞ〜
43.95 KB
[ Aramaki★
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