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マドカ「せーのっ メダロット!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:34:38.80 ID:HizzJjV2o



 『メダロット』それはテクノロジーが生み出した、まったく新しいロボットである

 『ティンペット』と呼ばれる基本フレームに、人工知能『メダル』を搭載

 さらに様々な『パーツ』を合体させることで、無限の能力を引き出すことができるのだ!

 ―――――――――



第一話

見滝原市の 転校生!
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:35:52.05 ID:HizzJjV2o

マドカ
「よくやってるコマーシャルだね それ」

サヤカ
「何度も聞いてるうちに覚えちゃった 今更こんなCM流す意味あんのかなぁ?
「このご時世にメダロット持ってないのなんて滅多に見ないよ 絶滅危惧種よ」

マドカ
「……はは」

サヤカ
「おっと そういえばここに一人いたっけ ゼツメツキグシュが
「もう中学も 二年生になったんだし マドカはメダロット欲しいとか 思ったことないの?」

マドカ
「うーん 私は……」

サヤカ
「迷ってるヒマがあるなら おもいきって買っちゃえばいいのになあ
「これなんかどう? FSL型メダロット『ファンシーロール』!
「フリフリの女の子タイプで マドカに ぴったりだと思うけど」

マドカ
「いつもカタログ持ち歩いてるの サヤカちゃん?
「あ でも この子かわいいね」

サヤカ
「でしょお? ちょいと型は古いけど 今でも人気でどこも品薄なんだって
「見つけたら思い切って買ってみるのも……」

ヒトミ
「おはようございます マドカさん サヤカさん
「今日は私が最後ですか お二人とも早いですね」

サヤカ
「おはよ ヒトミ」

マドカ
「おはよう ヒトミちゃん」

ヒトミ
「何のお話をしてましたの?」

サヤカ
「マドカは メダロット買わないのかなーって
「うちのクラス いや学年 いや学校全体でも
「メダロット持ってないのなんて マドカくらいのもんじゃない?」

マドカ
「それは大げさだよぉ」

サヤカ
「そーかな」

ヒトミ
「でも 珍しいことには変わりませんわよ
「小学校に入る前から持っていたなんて人も いるみたいですし」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:37:27.68 ID:HizzJjV2o

サヤカ
「私はいつごろ買ってもらったっけ そんなに昔じゃなかったと思うけど」

ヒトミ
「マドカさんは ご両親に駄目だと言われているわけではないのでしょう?」

マドカ
「うーん まあそうなんだけど」

サヤカ
「それとも お金がないとか?」

マドカ
「それもあるかも…… おこづかい ヌイグルミとかに使っちゃって」

ヒトミ
「なににしても じっくり考えてから決めるのが一番だと思いますわ」

マドカ
「うん そうだよね」

???
『サヤカ こんなことしてるヒマ あるの』

サヤカ
「え? あ 二人とも 時間時間!」

ヒトミ
「あら ちょっとのんびりお話しすぎましたかしら」

サヤカ
「ちょっとやばいかも 急ご!」

マドカ
(今聞こえた声…… そうか サヤカちゃんのメダロットだ かしこい子だなあ)

マドカ
「って ああ ちょっと待ってよおー」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:38:29.50 ID:HizzJjV2o


 ―――――――――


サヤカ
「はーはー ちょっと急ぎすぎたかも」

マドカ
「朝からくたくただよお」

ヒトミ
「逆に余裕ができてしまいましたわね」

サヤカ
「ま 遅刻するよりはいいけどさ……
「あれ?校門の周りに人が集まってる」

マドカ
「何かあるのかな?」



 ・・・・・・・・・

◇見滝原中学校 校門前


強気な男子生徒
「ルールは1対1 勝った方が負けた方からパーツを一つ貰う真剣ロボトル
「それでいいな?」

地味な男子生徒
「お おう 望むところだ!」



「「メダロット 転送!!」」


>シュィイイイイイイン!!
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:39:01.74 ID:HizzJjV2o


強気な男子生徒
「いくぞ シアンドッグ!」

シアンドッグ
「ワウッ」

地味な男子生徒
「たのむ モンキーゴング!」

モンキーゴング
「ウキッ」



【シアンドッグ】 イヌ型 TYPE-XY 二脚
DOG-01 リニアカノン
DOG-02 スナイプライフル
DOG-03 アサルトライフル
DOG-04 ジュウザー


【モンキーゴング】 サル型 TYPE-XY 二脚
MON-01 スモークガス
MON-02 スカウトハンド
MON-03 スカウトアーム
MON-04 ニゲアシ



強気な男子生徒
「いくぜ ロボトルファイト!」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:40:20.06 ID:HizzJjV2o

サヤカ
「うわっ こんなところでロボトルやってるのお」

ヒトミ
「門を塞がれて入れませんわね」

マドカ
「…………」

サヤカ
「おやあ? どうもマドカさんはロボトルに興味がおありのようで」

マドカ
「え?いや えっと」

ヒトミ
「授業までには時間がありますし ちょっと見物していきましょうか?」

サヤカ
「それいいかもね 早速よく見える場所を確保!
「はいはいちょっとごめんなさいね〜」

マドカ
「あ 待ってよお」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:41:07.25 ID:HizzJjV2o

弱気な男子生徒
「モンキーゴング スカウトアーム!」

モンキーゴング
「ききっ」

>ガション

シアンドッグ
「む」

弱気な男子生徒
「いけえ!」

モンキーゴング
「キィッ!」

シアンドッグ
「よっ」

>すかっ!

強気な男子生徒
「へっ ヘナチョコめ ……よーし 充填終わってるな
「シアンドッグ スナイプライフル!」

シアンドッグ
「カチッ」
《ミギウデ ジュウテン 00》

強気な男子生徒
「撃て!」

>ばぁん!!

モンキーゴング
「ウギっ」ガツッ
《キャクブ ダメージポイント 70》

地味な男子生徒
「ああっ」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:42:00.66 ID:HizzJjV2o

サヤカ
「イヌ型 対 サル型かあ どっちが勝つかな?」

ヒトミ
「今のところシアンドッグ 一歩優勢 ですわね」

サヤカ
「でも 格闘タイプのメダロットは 一度ハマると手がつけられなくなるからなあ まだわからないよ」


>ばんっ!

地味な男子生徒
「あああ〜っ」

《ヒダリウデ ダメージポイント 100 キノウテイシ》


サヤカ
「あ おサルの左腕がやられた」

ヒトミ
「あっさり 決着ついてしまいそうですわ」


モンキーゴング
「キイ!」

>ごん!

シアンドッグ
「ぎゃ」
《トウブ ダメージポイント 30》


サヤカ
「お やり返した」


地味な男子生徒
「がんばれ モンキーゴング!」

強気な男子生徒
「くそっ 油断するな!」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:42:48.79 ID:HizzJjV2o
ヒトミ
「まだ どうなるかわかりませんね」

サヤカ
「手に汗握る白熱の戦い! ロボトルの醍醐味だねえ」

マドカ
「うーん……?」
(なんだか難しくて よくわからないなあ)

サヤカ
「あらら 『複雑で何やってるのかわからない』って顔してる
「しかたない そんなマドカのために このサヤカちゃんが メダロットからロボトルについてまで
「懇切丁寧に説明してあげましょう!」

マドカ
「お おねがいします」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:43:33.32 ID:HizzJjV2o

 メダロットっていうのは、主に(株)メダロット社の販売するおもちゃのこと

 さっき言ったCMのとおり、メダロットは骨組みである『ティンペット』

 そこに装着する『パーツ』

 そして脳に当たる『メダル』この全部つけてこそ完璧な物になるの

 メダロットのパーツは『頭』『右腕』『左腕』『脚部』の四つに分かれてて、そのうち

 『頭』が壊れちゃうとメダロットは機能停止!

 パーツの種類にもいろいろあって、射撃、打撃の武器だけじゃなく防御、味方の援護、相手の妨害……

 足も車両型や飛行型……ほかもろもろ パーツの組み合わせはまさに無限大!

 今目の前でやってるのが、そんなメダロット同士を戦わせる遊び『ロボトル』

 子供から大人まで、メダロットを持った人『メダロッター』なら誰でも夢中だよ!

 メダロットをその場に転送したり、指示を出したりするのは腕に付けた『メダロッチ』一つでオーケー

 いろんなパーツ 味方メダロット同士のコンビネーション そしてマスターの指示

 お互い死力を尽くして、先に相手リーダーの機能を停止させた方の勝利!

 勝ったら相手メダロットのパーツを一つ貰える これが公式戦のルールだね



サヤカ
「こんなとこかな?柄にもなくついつい熱く語っちゃった」

マドカ
「ううん ありがとう
「とってもためになったよ」

サヤカ
「いや ははは」

ヒトミ
「お二人とも そうこうしているうちに決着がつきそうですわ」

サヤカ
「え?」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:44:55.94 ID:HizzJjV2o
地味な男子生徒
「今だ いけーっ!」

強気な男子生徒
「シアンドッグ ジャンプだ!」

シアンドッグ
「はっ」

>ぴょんっ

モンキーゴング
「うき?」

地味な男子生徒
「う うしろ!」

シアンドッグ
「ジャキッ」

>ズガン!


《トウブ ダメージポイント 100 モンキーゴング キノウテイシ》


モンキーゴング
「ジ ジジッ」

>カクン

地味な男子生徒
「ああ そんな……」

強気な男子生徒
「へへへ ごくろうさま
「約束通りこいつの右腕もらってくゼ 左手は壊れてるし」



サヤカ
「あー 肝心なとこ見逃しちゃったか」

ヒトミ
「無傷とはいかなくても 終始あちらが圧倒していたようですわね」

サヤカ
「ま 私がやれば そう楽に勝たせてはあげませんけど」

マドカ
「あはは すごい自信だね……」


ガタイのいい男性教師
「こらーっ お前ら! そんなとこで何やってる!」

地味な男子生徒
「わわっ」

強気な男子生徒
「やべっ」



サヤカ
「おっと 早く教室いこ!」

ヒトミ
「あら いつのまにやらこんな時間でしたのね」

マドカ
「あっ 二人とも早いよ まってよお〜」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:45:34.25 ID:HizzJjV2o

 ・・・・・・・・・


◇見滝原中学校 マドカたちの教室

>ガラッ

サヤカ
「セーフ!」

>キーンコーンカーンコーン

サオトメ
「ほら もう皆揃ってるわよ 急いで席に着きなさい」

マドカ
「は はあい」


>ザワザワ・・・

サオトメ
「静かに! 今日は皆さんに大事なお話があります」

>しーん・・・

サオトメ
「さて それでは メダロットを組む時 パーツは必ず純正で揃えるべきだと思いますか?
「はいナカザワ君!」

ナカザワ
「え? え えーと 好きなようにすればいいんじゃないかと……」

サオトメ
「その通り! 人それぞれ 好きなように組めばいいのです 自由なカスタマイズこそメダロットの醍醐味!
「女子の皆さんは くれぐれも 『メダロットは純正じゃなければダメだ』などと言うような
「モノのわからぬ男とはお付き合いしないように!
「そして 男子の皆さんは 将来そんな大人にはならないように いいですね!!」


サヤカ
「まーた駄目だったみたいだねえ」

マドカ
「ははは……」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:46:12.77 ID:HizzJjV2o

サオトメ
「……あとそれから 転校生を紹介します
「入ってきて アケミさん」

マドカ
(普通 そっちのほうが 先じゃないのかなあ)



三つ編みメガネの女子生徒
「…………」

サオトメ
「それじゃ 自己紹介!」

三つ編みメガネの女子生徒
「……アケミ ホムラです
「…… よろしく おねがいします」


「・・・・・・・・・」


サオトメ
「そ それだけ?」

ホムラ
「…………」

サオトメ
「んー コホン! それでは アケミさんに質問ターイム!」

「アケミさんって どこから来たの?」
「メダロット 持ってる?」
「おみくじ町って どんなところ?」
「好きなテレビ番組は?」
「女の子のスカートをめくったことは?」

>ガヤガヤガヤ

ホムラ
「…………」

サオトメ
「コラコラ いっぺんに質問しない!アケミさん 困ってるでしょ!
「やっぱり 質問はあとでゆっくり 一人ずつね
「えーと アケミさんの席は……」


サヤカ
「おとなしそうな子ねえ」

マドカ
「うん」
(なんとか お友達になれないかな?)
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:46:47.25 ID:HizzJjV2o

 ・・・・・・・・・

◇休み時間


ホムラ
「…………」

>まわりには クラスメイトが集まってる。


マドカ
(ううっ 人がいっぱいで近づけないよ 席も遠いし
(このままじゃ 話すきっかけもできないや)

サオトメ
「カナメさん ちょっといいかしら?」

マドカ
「はい?」

サオトメ
「実は 転校生のアケミさんのことだけど つい最近まで 心臓の病気で入院していてね」

マドカ
「し 心臓ですか!?」

サオトメ
「もちろん今はよくなったのだけど まだ薬は飲まないといけないそうなの
「カナメさんは保健委員よね? 休み時間の内に アケミさんを 保健室まで案内してあげてくれないかしら」

マドカ
「は はい!」

サオトメ
「うん いい返事! アケミさんもまだ わからないこと沢山あるだろうから 力になってあげてね」

マドカ
「わかりました!」

サヤカ
「マドカ どうしたの?」

マドカ
「あ サヤカちゃん
「それがね アケミさん つい最近退院したばかりらしくて
「お薬飲むために 保健室まで……」

サヤカ
「ほほう その案内役がマドカと
「お 転校生と会話のチャンス!? 私もいっしょに行っていいかな」

ヒトミ
「あら それなら私もご一緒させてください
「……と言おうと思ったのですけど いきなりぞろぞろ押し掛けても 迷惑かもしれませんわ」

サヤカ
「うーん そっかあ
「じゃ 今のところはマドカ一人で行って来てよ 後でその友達として 私とヒトミを紹介ってことで
「自然な流れじゃない?」

マドカ
「そうだね 行ってくるよ」

サヤカ
「あ マドカ! アケミさんて あんまり気の強そうなタイプに見えないし
「仲良くなろうと思ったら こっちから ちょっと図々しいくらいに踏みこんでみるのもアリだよ!」

ヒトミ
「サヤカさんは いつもいつも 誰にでも図々しいような気がしますけど」

サヤカ
「な なにおう」

マドカ
「あはは……ありがとう サヤカちゃん」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:47:22.41 ID:HizzJjV2o

気さくな女子生徒
「髪 長いね!どんなシャンプー使ってるの?」

ホムラ
「…… ……」

興味津々な女子生徒
「部活入ってた?運動系?文化系?」

ホムラ
「…… ……」

噂好きな女子生徒
「前の学校は どんなとこだった?」

ホムラ
「その…… ……」


マドカ
「みんな ちょっといいかな……?」

気さくな女子生徒
「どうしたの カナメさん?」

ホムラ
「…………」

マドカ
「あのね アケミさん 休み時間には 保健室で お薬飲まなきゃいけないの
「それで これから私が案内するんだけど」

興味津々な女子生徒
「あ そうだったの? 邪魔してごめんね」

ホムラ
「いえ……」

マドカ
「私 保健委員なんだ 場所 わかる?」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:48:17.37 ID:HizzJjV2o

 ―――――――――

◇見滝原中学校 廊下


ホムラ
「…………」

マドカ
(な なにを話せばいいんだろう)
「えっと……私 カナメ マドカ
「よろしくね?」

ホムラ
「……はい よろしくお願いします」

マドカ
「…………」

ホムラ
「…………」

マドカ
(うう……いざ初対面の子とお話しするとなると なんか緊張しちゃうな
(アケミさんのほうが 慣れない所で心細いはずなのに しっかりしないと!)

ホムラ
「あの」

マドカ
「へっ!?」

ホムラ
「ここは……ええと どっちですか」

マドカ
「あ!ご ごめん こっちだよ」
(しまった ぼーっとしてた……)

ホムラ
「…………」

マドカ
「…………」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:48:59.45 ID:HizzJjV2o

『仲良くなろうと思ったら こっちから ちょっと図々しいくらいに踏みこんでみるのもアリだよ!』


マドカ
(ええい 信じてるよ サヤカちゃん!)
「ねえ アケミさん!」

ホムラ
「……はい」

マドカ
「ええと その ……ホムラちゃんって 呼んでもいいかな?」

ホムラ
「…………」

マドカ
(ううっ ちょっといきなりすぎた?)

ホムラ
「はい ……どうぞ」

マドカ
「ありがとう ホムラちゃん!
「ええと あのう ……これからよろしくね!」

ホムラ
「……はい よろしくお願いします」

マドカ
「……えへへ
「あれ もう着いちゃった ここが保健室だよ 覚えられた?」

ホムラ
「はい ……ありがとうございました カナメさん」

マドカ
「いいのいいの これも保健委員のお仕事だもん
「でも それは関係なくても 声かけてみたかったんだ
「またあとで お話しようね!」

ホムラ
「……はい」

マドカ
「それじゃあね!」
(ふう とりあえず名前は覚えてもらえたかな?)
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:50:29.25 ID:HizzJjV2o

 ・・・・・・・・・



サヤカ
「よ おかえり どーだった?」

マドカ
「ちょっとだけお話できたよ サヤカちゃんのおかげかな」

サヤカ
「そっか 時間はあるんだし 少しずつ仲よくなれればいいね
「アケミさんも 転校したばっかで 色々あるだろうしさ」

ヒトミ
「そうですね」



 ・・・・・・・・・

◇授業中


数学教師
「じゃあこの問題を 前に出て……
「アケミ やってみなさい」

ホムラ
「…………」

数学教師
「どうした?」

ホムラ
「すみません わかりません……」

数学教師
「あ…… 君は休学していたんだったな
「後で誰かにノートを借りておくように」


 ・・・・・・・・・

◇体育の授業


体育教師
「次!」

ホムラ
「…………」

>タッタッタッ

>バッ!

ホムラ
「…………」ボフッ

体育教師
「うん 入院明けって聞いていたけど そこまで悪くないね よく頑張りました
「はい 次!」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:51:21.54 ID:HizzJjV2o

サヤカ
「あんまり 目立たない子だねえ 見た目含めて
「ま 転校生だからって 何か特別な物を期待する方が無茶なんだけどさ」

マドカ
「ホムラちゃん 久しぶりの学校で緊張してるんだよ きっと」

サヤカ
「お 早速名前呼び? やるねえマドカ」

マドカ
「ん? へへ サヤカちゃんのアドバイスのおかげかな」

ヒトミ
「サヤカさんは 特に何か考えてアドバイスしたわけじゃなさそうですけどね」

サヤカ
「な なんだとう」


 ・・・・・・・・・

◇昼休み


マドカ
(ホムラちゃんとも一緒に食べたいけど また色んな人に声掛けられてるんだろうなあ)


サヤカ
「おーい マドカ ヒトミ!」

>サヤカちゃんがホムラちゃんを連れてやってきた。

ホムラ
「…………」

マドカ
「サヤカちゃん ホムラちゃんも どうしたの?」

サヤカ
「へへへ 他の人に誘われる前にさらってきちゃった
「ごめんね 突然?」

ホムラ
「いえ そんな…… ありがとうございます」

サヤカ
「そんな堅苦しくしないでいいよお わたしマドカの友達 ミキ サヤカ
「よろしく ホムラ!」

ヒトミ
「私はシヅキ ヒトミです
「重ねてよろしくおねがいしますわ ホムラさん」

ホムラ
「ミキさんと シヅキさんですね ……あの こちらこそ よろしくお願いします
「……あ ごめんなさい…… 私 あんまりこういうの 慣れてなくて ……」

サヤカ
「ああ 名前? まだ抵抗あるなら 無理することはないよ
「これから仲良くなってけばいいんだし ね?」

マドカ
「うん!」

ホムラ
「…………」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:51:50.16 ID:HizzJjV2o

 ・・・・・・・・・


サヤカ
「へーっ ホムラもメダロット持ってるんだ?」

ホムラ
「はい 一応……」

サヤカ
「よかったらさ 今日の放課後 見せてもらってもいいかな?
「一緒に遊ぼうよ」

ホムラ
「え 今日ですか……」

サヤカ
「あー 都合が悪いなら……」

ホムラ
「……いえ 少しなら大丈夫です」

サヤカ
「ほんと? なんだか無理に付き合わせちゃったみたいで 悪いね」

ヒトミ
「私も 今日は習い事があってあんまり時間が取れないので ちょうどいいですわ」

サヤカ
「あ そうだったっけ
「……ヒトミはお嬢様でさあ いつも色んなお稽古のかけもちで ハードスケジュールなんだよ」

ホムラ
「へえ…… シヅキさんってすごいんですね」

ヒトミ
「そう素直に褒められるとちょっと照れますわね そんなに大したものじゃありませんわ」

サヤカ
「謙遜することないのに それでさ ホムラのメダロットって……」

ホムラ
「ええと……」

マドカ
(やっぱりメダロットの話になるとついていけないなあ こういう時はちょっとさびしいや
(それにしても ホムラちゃんも持っていたんだ メダロット)

ヒトミ
「どうしました マドカさん?」

マドカ
「え? ううん なんでもないよ」

サヤカ
「じゃあホムラの了解ももらったことだし 今日の放課後は公園に寄っていこう!
「ホムラとヒトミの用事があるからそんなに時間はかけられないけど 二人とも いいよね?」

ヒトミ
「ええ 大丈夫ですわ」

マドカ
「うん」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:52:42.69 ID:HizzJjV2o

 ―――――――――


◇放課後 近所の公園


サヤカ
「お いい具合に 人いないね」

ホムラ
「……いいところですね 広くて眺めも良くて」

マドカ
「ホムラちゃんは ここ来るの初めて?」

ホムラ
「はい 最近引っ越してきたばかりで この辺りの事は あまり……」

マドカ
「そっか それじゃあこれからも 色んなところに行ってみようよ みんなで!」

ホムラ
「……そうですね」

サヤカ
「おーい なにやってんのー? こっちこっち!」

ホムラ
「…………」

マドカ
(……もしかして 余計なお世話だったかな)

ヒトミ
「マドカさん 二人に置いていかれてしまいますわよ」

マドカ
「あ うん……」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:53:19.55 ID:HizzJjV2o

 ・・・・・・


サヤカ
「さて それじゃあ早速 ホムラのメダロットを拝見させてもらいますか
「さっきは もったいぶって あんまり教えてくれなかったからなあ」

ホムラ
「あの そんな大したことは……」

ヒトミ
「まあまあ 見てもいないうちに謙遜されても困りますわ」

サヤカ
「そうそう 大丈夫だよ 馬鹿にしたりはしないから」

マドカ
「サヤカちゃん その言い方はちょっと……」

サヤカ
「え? はは ごめんごめん
「ほら ホムラも気にしないでどうぞ!」

ホムラ
「えと はい……
「メダロット 転送」

>シュイイイイイイィィィィイン!


???
「…………」

【セーラーマルチ】 女子学生型 TYPE-XX 二脚
SLR-01 バリアブルヘアー
SLR-02 パテリィバルカン
SLR-03 ショートショット
SLR-04 フレアギャザー


マドカ
「あっ かわいい」

サヤカ
「おっ 人気のSLR型メダロット セーラーマルチ! いい趣味してますなあ」

ホムラ
「エイミーっていうんです」

サヤカ
「へぇっ よろしく!」

エイミー
「…………」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:54:09.55 ID:HizzJjV2o

ホムラ
「ごめんなさい なんだか無口な子で……」

ヒトミ
「メダロットはマスターに似るって よくいいますわね」

サヤカ
「そーなの? 私は初めて聞いたけど……
「まあいいや ともかく メダロッターとメダロッターが出会った時 やることは一つ!」

マドカ
「へ?」
(それこそ初耳だよ)

サヤカ
「メダロット 転送!」

>シュイィィィィィィィィィ!


???
「やっ」

【プリティプライン】 ヴァルキュリア型 TYPE-XX 二脚
VAL-01 リフレクトミラー
VAL-02 ドントムーブ
VAL-03 シャインシールド
VAL-04 テンプルマスター


エイミー
「…………」

ホムラ
「このメダロットは……」

ヒトミ
「サヤカさんのメダロット VAL型 プリティプラインのジャンヌちゃんですわ」

サヤカ
「ふふ かっこいいでしょ」

ジャンヌ
「ね?」

マドカ
「う うん そうだね」

エイミー
「…………」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:54:37.65 ID:HizzJjV2o

ホムラ
「ええと それで…… 『やること』っていったい」

サヤカ
「もっちろん 決まってるでしょ? さあ! レッツロボトルよ!」

ホムラ
「ええっ?」

ヒトミ
「言うと思ってましたわ」

マドカ
「サヤカちゃん ロボトル好きだもんねえ」

ホムラ
「えっと でも…… 私あんまりやったことないですから 弱いし それに……」

サヤカ
「いやいや そんなにかしこまらないでよ パーツのやりとりはもちろんなし
「ただの遊びだからさ 練習だと思って ね?」

ホムラ
「はあ……」

エイミー
「…………」

ホムラ
「わかりました やってみます……」

サヤカ
「お そうこなくっちゃ! でも初心者なら色々教えながらのほうが やりやすいかな?
「ついでにマドカにも説明できるし」

ホムラ
「?」

マドカ
「私 メダロット持ってないんだ えへへ……」

ホムラ
「そうなんですか…… お願いします ミキさん」

サヤカ
「私も 人に教えられるレベルってほどじゃあないんだけどね……
「まあ とにかくやってみよっか!」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:55:47.15 ID:HizzJjV2o

エイミー
「…………」

ジャンヌ
「…………」

ホムラ
「…………」

マドカ
(誰も動かないよお)

サヤカ
「えーっと まずは メダロッチで『インフォメーション』を見てみよっか」

ホムラ
「インフォメーション…… ですか? これかな……」ピッ

>シュイン!

ホムラ
「わ」

マドカ
「わあっ」


team ホムラ

R エイミー【セーラーマルチ】 TYPE-XX 二脚
頭 SLR-01 バリアブルヘアー
右 SLR-02 パテリィバルカン
左 SLR-03 ショートショット
脚 SLR-04 フレアギャザー
H索敵 Rガトリング Lライフル


e.team サヤカ

R ジャンヌ【プリティプライン】 TYPE-XX 二脚
頭 VAL-01 リフレクトミラー
右 VAL-02 ドントムーブ
左 VAL-03 シャインシールド
脚 VAL-04 テンプルマスター
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:56:24.86 ID:HizzJjV2o

ホムラ
「何か 画面が出てきました」

サヤカ
「ロボトルになると 相手の情報を見ることができるの
「メダロットのタイプやパーツなんかのね teamっていうのはそのまんま 今は私とホムラの名前が入ってる

「その下の『R』は『リーダー』 今は1対1だからあんまり関係ないけど
「ロボトルは相手チームのリーダーを倒して初めて勝ちになるから 忘れないでよ

「横がそのメダロットの名前 それから素体のタイプ 『XX』はメス型 『XY』がオス型ね

「『二脚』っていうのは脚部タイプのこと 二本足だから二脚……そのまんま

「さらに各種パーツの名称がのってて 自分のメダロットなら どんな行動が出来るかも見れるのよ

「装甲を表すメーターがその下の……」

ホムラ
「えーと……」

マドカ
「サヤカちゃぁん 一度に言わないでよ ワケわかんなくなっちゃう」

サヤカ
「あはは ごめんごめん でもなんとなくわかればいいのよ なんとなく」

ホムラ
「なんとなくですか……」

サヤカ
「そ 実際に戦ってみるのが一番 手っ取り早く覚えられるから
「というわけでえ」

ホムラ
「え?」

サヤカ
「ロボトル ファイト!!

ホムラ
「ろ…… ろぼとる ふぁいとぉ」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:57:15.95 ID:HizzJjV2o

サヤカ
「ジャンヌ! まずは様子見よ」

ジャンヌ
「じりっ」

ホムラ
「えっと……」

サヤカ
「ほらほら 動かなきゃ何も始まらないよお? とにかく撃ってみなよ」

ホムラ
「ええ? でも」

サヤカ
「なーに プリティプラインの左腕パーツ『シャインシールド』 は ちょっとやそっとじゃ傷一つつかない丈夫な盾
「遠慮せず攻撃してみなさい」

ホムラ
「……わかりました
「エイミー パテリィバルカン」

エイミー
「ガチッ」
《ミギウデ ジュウテン 03》

《02》

《01》

サヤカ
「ガード!」

《00》

ホムラ
「ガトリング はっしゃ」

>ズガガガガガ!!!

ジャンヌ
「…………」

>ズガガガガ!!

サヤカ
「…………」

>ズガガガ!

ホムラ
「…………」

>ぷしゅん

エイミー
「…………」
《ミギウデ ホウネツ 02》
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:57:49.89 ID:HizzJjV2o

ヒトミ
「……あれだけ撃ったのに 一発も当たりませんでしたわね」

ホムラ
「……エイミー 今度は左腕を」

エイミー
「……」

>スッ

サヤカ
「む 今度こそ 来るよ!」

ジャンヌ
「む」

ホムラ
「ショートショット!」

>バンッ!!

ジャンヌ
「…………」ボーッ

エイミー
「…………」プシュッ
《ヒダリウデ ホウネツ 02》


サヤカ
「…………」

ホムラ
「狙い撃っても あたらない……」

ヒトミ
「これは 初心者以前の問題のような?」

マドカ
「どういうこと ヒトミちゃん?」

ヒトミ
「メダロットの頭脳であるメダルは 性格もそれぞれ よって行動の得手不得手があるのですわ
「アケミさんのメダロットは もしかしたら射撃があまり得意ではないのかもしれません」

マドカ
「へえ そういうのもあるんだ」

サヤカ
「それか パーツのメンテナンスをきちんとしてないかだねえ
「ロボトルの経験ほとんどないみたいだけど そういうのは?」

ホムラ
「私は 大事にしてあげているつもりですけど……」

エイミー
「…………」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:58:33.39 ID:HizzJjV2o

ヒトミ
「心当たりはありませんか うーん 今考えても仕方がないですわね」

サヤカ
「どうしたもんかなあ」

ヒトミ
「それでしたら 頭部パーツを使ってみるのは? 確かセーラーマルチは索敵が使えたはず」

マドカ
「索敵って?」

ヒトミ
「レーダーで敵の動きを感知して 隠れている相手を見つけたり 自分の攻撃を当てやすくしたりするのですわ」

ホムラ
「やってみます…… エイミー さくてき」

エイミー
「…………」カチッ


>ピッピッピッ


ホムラ
「ライフルこうげき」

《ヒダリウデ ジュウテン 00》

エイミー
「…………」バッ

ジャンヌ
「…………!」

>バンッ!


ジャンヌ
「…………」ボーッ

マドカ
「あれっ」

ヒトミ
「……そもそも 動きもしない 隠れもしない相手に 索敵はあまり意味ありませんわね」

サヤカ
「おいっ」

ホムラ
「…………」

マドカ
「はは……」



>そんな調子で時間が過ぎていった。
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 20:58:59.52 ID:HizzJjV2o

 ・・・・・・・・・


ホムラ
「あの ごめんなさい そろそろ……」

ヒトミ
「あら もうこんな時間でしたのね」

サヤカ
「二人はもう時間切れかあ」

ホムラ
「…………」

サヤカ
「どうしたの? そんなに 気にする事ないって」

マドカ
「そうだよ 私なんてメダロット持ってすらいないんだから」

ホムラ
「…………」

サヤカ
「またみんなで遊ぼうよ ね?」

マドカ
「うん!」

ホムラ
「…… ……今日は ありがとうございました」

ヒトミ
「あ アケミさん…… お二人とも それではまた明日」

マドカ
「あっ うん またねヒトミちゃん ホムラちゃん」

サヤカ
「また明日!」


>ホムラちゃんとヒトミちゃんの二人と別れた。
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 21:00:40.65 ID:HizzJjV2o

 ・・・・・・


サヤカ
「まだちょっとカタかったなあ ホムラ
「ロボトルすればすぐ打ち解けられると思ったけど 失敗しちゃったし」

マドカ
「まだ会ってはじめてだもん これからだよ」

サヤカ
「そーだね そんなに難しく考える事ないかぁ
「あ そういえば これから帰りにCD屋寄ってもいい?」

マドカ
「うん だいじょうぶだよ
「それってカミジョウ君に?」

サヤカ
「あら やっぱりわかっちゃう?」

マドカ
「まあね」
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 21:01:07.38 ID:HizzJjV2o

 ―――――――――


 CDショップ

サヤカ
「じゃあ私 あっちのほうにいるから」

マドカ
「うん わかった」


マドカ
(えーと 私もちょっと見てまわってみようかな?
(あ この人の新しいアルバム出てたんだ でもお金ないし…… 視聴するだけにしよう)

 ♪♪♪

マドカ
「……♪」

 ♪♪♪

マドカ
「……♪♪」

 ♪♪ケ…

マドカ
「……♪♪♪」

 ♪ス…ケ…

マドカ
「……?」
(あれ なにかへんな声が聞こえたような? ただのノイズかなあ)

 タス…ケテ…

マドカ
「……!」

 タスケテ……!

マドカ
(違う 気のせいじゃない!
(誰か 助けてって呼んでる!)

 タスケテ……!

マドカ
(……いかなきゃ!!)







サヤカ
「……あれ マドカ? どこいったのかなあ」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 21:01:55.87 ID:HizzJjV2o

 ―――――――――

◇夕暮れの路地裏


マドカ
「はあ はあ ええっと こっち……だよね?」

>…… ……

マドカ
(!! 人の声だ!
(でも私を呼んでたのとは違う どうしよう そーっと覗いてみる?)

>…… ……

マドカ
「…………」



宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツA
「じゃあ確かに預けたロボよ どこかに落としたりしたら シャレにならないロボ 気をつけるロボ」

宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツB
「任せるロボ あとはアジトに持っていくだけだし だいじょうぶロボ」


マドカ
(……へんなかっこの人? が二人だ なにをしているんだろ……)


宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツB
「でも わざわざこんなゴツゴツのカバンに入れておく必要あるロボ? 重くて邪魔になるロボ」

宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツA
「それだけ大事なものということロボ オレだってここまで苦労したロボよ ガマンするロボ」


マドカ
(あっちの人が持ってる大きなカバンには なにか大事な物が入ってるみたい)


宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツB
「ところで 持っていく前にちょっとコレの中身を見てみたいロボ
「ちょっとくらい いいロボよね?」

宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツA
「それは無理ロボ 頑丈なカギがかかってて どれだけ頑張っても開けられないロボ
「きっと 下っ端のオレタチに 持ち逃げされたりしないようにするためロボ」

宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツB
「……試してみたロボね」

宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツA
「……誰だって気になるロボ 一度は見てみたいと思うロボ だってここに入っているのは……」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 21:02:35.90 ID:HizzJjV2o

マドカ
「…………」


>ニャアーッ


マドカ
「わっ」
(こ こんなところに ねこ?)

宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツA
「!!!」

宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツ
「そこに誰かいるロボ!?」


マドカ
「あっ……」


>見つかってしまった!


マドカ
「……ええっと あの 私はたまたま通りかかっただけで…… そのう」

宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツA
「……なんだ ただの女の子ロボ」

宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツB
「でも 見られたロボよ 黙って帰すわけにはいかないロボ」

宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツA
「そうロボね ちょっとかわいそうロボが……」

マドカ
「え? え?」

宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツA・B
「「メダロット 転送!! ロボ」」

>シュイイィィィィィィン!!

こうもりみたいなメダロット
「ばさっ」

ゴキブリみたいなメダロット
「かさっ」

マドカ
「……!!」
(メ メダロット!)
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 21:03:10.90 ID:HizzJjV2o

宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツA
「ゴーフバレット その子を逃がすなロボ!」

宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツB
「お嬢ちゃん 大人しくしているロボよ さもないと痛い目見るロボ」

マドカ
(ど……どうしよう!)

こうもりみたいなメダロット
「ばさっ」

マドカ
「!!」

ゴキブリみたいなメダロット
「かさっ」

マドカ
「!!!」

宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツA
「さあっ 観念するロボ」

>メダロットたちが近付いてくる!

マドカ
(ううっ 私が助けに来たはずなのに…… こんなことになっちゃうなんて
(誰か助けてぇ……!)





>ズガガガガガガ!!



こうもりみたいなメダロット
「ガッ」

ゴキブリみたいなメダロット
「ギッ」

マドカ
「……!!」


>何かに撃たれてメダロットたちはひるんだ!
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 21:04:02.06 ID:HizzJjV2o

宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツA
「なんだロボ なにがあったロボ!?」

宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツB
「あ! あそこロボ!」


黒いメダロット
「…………」プシュゥ


マドカ
(またメダロット!? でもあの子は 私を助けてくれたのかな……?)


宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツB
「あいつが邪魔したロボ! バッドハッカー!」

黒いメダロット
「…………」

>ズガン!

《トウブ ダメージポイント 100 バッドハッカー キノウテイシ》


宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツB
「…… …… ……」

宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツA
「ゴ ゴーフバレット! あのメダロットを倒すロボ!」


黒いメダロット
「…………」ガチッ

>バシュッ!

>黒いメダロットの頭から何かが撃ち出された!


宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツB
「な……なんだロボ?」

宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツA
「わーっ ミサイルロボ 逃げるロボ!」

こうもりみたいなメダロット
「きっ きっ」

宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツB
「こっちに来るなロボ!」


>ズガァアアン!!
>バキッ!

《トウブ ダメージポイント 100 ゴーフバレット キノウテイシ》
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 21:04:33.03 ID:HizzJjV2o

マドカ
「きゃ……」


>ひゅるるる……


マドカ
「わ わ わ」
(今の爆風で 何か飛んできた!?)

>ぱしっ

マドカ
(とっちゃった!)


宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツA
「やられたロボ! 強すぎるロボ!」

宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツB
「ボロボロロボ!」


黒いメダロット
「…………」ジャキッ

>黒いメダロットが銃を突きつける!

宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツA
「ひーっ まいったロボ! 降参ロボ!」

宇宙服みたいな恰好のアヤシイヤツB
「逃げるロボー!」


>怪しいかっこうの二人(?)は逃げ出した。


マドカ
(えーと えーと)

サヤカ
「マドカ!」

マドカ
「あっ サヤカちゃん!」

サヤカ
「なにやってんの こんなとこで!? よくわかんないけど とりあえず 逃げるよ!」

マドカ
「えっ でも ちょっと ああっ」


>サヤカちゃんに手を引かれ、走ってそこから逃げた……
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 21:04:59.57 ID:HizzJjV2o

 ―――――――――


サヤカ
「はぁっ はぁっ ここまでくれば大丈夫かな」

マドカ
「う うん」

サヤカ
「もうっ 心配したのよ? 勝手にどっかいっちゃうし 見つけたと思ったら なんか 変なのに巻き込まれてるし」

マドカ
「ご ゴメンネ」

サヤカ
「……ま 無事ならよかったわ ああいうのは セレクト隊とかがなんとかするでしょ
「疲れたし 帰ろうか?」

マドカ
「うん そうだね」



マドカ
(さっき飛んできて取ったもの 思わず持ってきちゃったけど
(これって メダロットのメダル……だよね
(あの人たちが持ってたカバンに入ってたのかな どうしよう どうすればいいんだろう なんだかわけわかんないよ
(それに 私に聞こえた声 ひょっとして この……)

サヤカ
「マドカ?」

マドカ
「え? あ ううん なんでもないよ」


マドカ
(……今日は疲れたなあ もういいや 明日考えよう……)


>ポケットにメダルを入れたまま、家に帰った。
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 21:05:28.19 ID:HizzJjV2o

 ―――――――――

 ――――――

 ――――

 ――



黒いメダロット
「…………」

>にゃーん

黒いメダロット
「…………」


>コツッ コツッ


???
「…………」

黒いメダロット
「…………」

???
「……あれは?」

黒いメダロット
「見つからない」

???
「……そう」

黒いメダロット
「どうする」

???
「…………」

黒いメダロット
「…………」

???
「…………」

黒いメダロット
「…………」

???
「……明日 考えるわ」

黒いメダロット
「そう」

???
「…………」

黒いメダロット
「…………」

???
「…………」

黒いメダロット
「…………」

>にゃーん


>コツッ コツッ コツッ……


 第一話 見滝原市の 転校生

 終わり
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 21:06:08.37 ID:HizzJjV2o

◆今日の獲得パーツ…… ではなく メダル


金ぴかに光るメダル。

何かの幼虫のような絵が描かれている。
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/18(日) 21:07:20.00 ID:HizzJjV2o

Q なにかだいじなこと 忘れてない?

A 魔法少女なんて なかった


 次回 第二話
 カレーなる メダロッター!
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/18(日) 21:09:49.00 ID:5AQ+1z+Do
久々にワクワクするスレタイキタコレ
まどかはしらないけど
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/09/18(日) 21:12:21.78 ID:XWzemqKO0


マドカの相方はメタビ―? それともブラックビートルかな?

44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/18(日) 21:15:11.42 ID:dh3qwPL90
カブト系じゃなかったらブラックスタッグか?それかロクショウ?
メダロット×まどまぎは新しいなメダロットスレもっと増えろ
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/09/18(日) 21:20:37.05 ID:5w7k6y0Q0
我らがうるちさんの出番が待ち遠しいぜ
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/09/18(日) 21:49:59.07 ID:K/7yPaQAO
青春が蘇る!!
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/09/18(日) 22:17:02.68 ID:DhZHg3OAO
期待

ヒカル兄ちゃんはでるのかな
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/18(日) 22:25:03.11 ID:xE6N/wNBo
メダロットは早くDSで出すべき
すれ違いロボトルとか燃えるじゃないか
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/18(日) 22:57:13.82 ID:pKONBzfYo
待ってたぜ!
まどかのメダロットはどの機体になるか期待

>>48
え?DSならもう……あっ! …ごめん、なんでもない…。
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [saga sage]:2011/09/18(日) 23:24:57.21 ID:y/wlKMgT0
DSは難易度だけは良かった。
ストーリーとキャラとメダフォースは残念だった。
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山形県) [sage]:2011/09/19(月) 00:10:55.17 ID:S4Ru0eRdo
>>49
DSなんて無かったんや
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/19(月) 00:12:42.56 ID:als/MP1Io
メダロット弐コアが久々にやりたい。
でも。ない。
3でもやろうかな。

>>49

嫌な……事件だったね
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/09/20(火) 07:42:59.59 ID:z4JAZ/ogo
おもしろいアル
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/09/23(金) 23:00:54.55 ID:OIlfqtN20
これは期待
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:04:16.82 ID:a/6qouczo

 『メダロット』それはテクノロジーが生み出した、まったく新しいロボットである

 『ティンペット』と呼ばれる基本フレームに、人工知能『メダル』を搭載

 さらに様々な『パーツ』を合体させることで、無限の能力を引き出すことができるのだ!

 ―――――――――





 第二話
 カレーなる メダロッター!
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:04:50.62 ID:a/6qouczo

◇マドカの家


マドカ
「う うーん」

マドカ
「ふわあ ……あっ! 今何時!?」
(…… よかった 寝坊はしてないや 昨日の夜はなかなか寝れなかったから ちょっと不安だったんだ
(考えることがいっぱいで)


>机にメダルが置いてある。


マドカ
(昨日拾っちゃったメダル…… やっぱりあの人たちに返すべきなのかな? でも なんだか怪しい人だったし
(それに 聞こえた 『助けて』っていう声が もしこのメダルのだったら……)

マドカ
(うーん…… わからないことだらけだよ せめてこの子と お話しできたらなあ
(誰かにメダロットを借りて 聞いてみようかな それから あのアヤシイ人たちに返すか セレクト隊に届けるか 考えよう
(それまで 私が持ってることになるけど……ごめんね)

マドカ
(そういえば 昨日助けてもらったメダロットに お礼言いそびれちゃったっけ
(ちゃんと言いたいけど 暗くて どんなメダロットなのかよくわからなかったし……
(もう一度見ればわかるかもしれないけど パーツが変わってたら どうしようもないもんなあ)

マドカ
「はあ なんだかやることいっぱいだよ」

>コンコン

トモヒサ
「マドカ 起きてるかい? もうご飯できてるよ」

マドカ
「はあい」
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:05:29.69 ID:a/6qouczo

 ・・・・・・・・・


マドカ
「リボン どっちにしようかなあ 昨日と同じでもいいかな?」

ジュンコ
「んー…… こっち」


マドカ
「赤いほう? 派手すぎない?」

ジュンコ
「これくらいが丁度いいさ よく似合ってるよ これでマドカもモテモテだ」

マドカ
「からかわないでよお……」

>スルッ

マドカ
「あっ リボンが」

>コンッ

ジュンコ
「マドカ ポケットから何か落ちたよ」

マドカ
「え?」
(……あっ ポケットに入れておいたメダルが!)

ジュンコ
「ん? …… こいつは……」

マドカ
「あ あははは」

ジュンコ
「メダル……?
「……もしかして こっそり一式 買っちまったとかじゃあないよな?」

マドカ
「い いや メダルだけだよ 帰り道に落ちてたの かわいそうだから拾ってきちゃった」

ジュンコ
「ふうん…… 拾った ねえ」

マドカ
「う うん」

ジュンコ
「で? こいつはどうするつもり? 今日セレクト隊に届ける予定だったなら 私がついでに行ってくるけど」

マドカ
「え!? ……えーと ええと」
(ど……どうしよう?)
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:06:21.75 ID:a/6qouczo

ジュンコ
「…………」

マドカ
「…………」

ジュンコ
「別にさ 駄目ってわけじゃないんだよ マドカなら大丈夫だろうとも思ってる
「好きにすればいいさ」

マドカ
「…………?」

ジュンコ
「でも メダロットはただのおもちゃじゃない 今じゃ 気軽に買えるようなものだから勘違いしやすいけど
「そこだけは間違えるなよ」

マドカ
「え? うん……」

ジュンコ
「じゃ これ」


>メダルを返してもらった。


ジュンコ
「おっと そろそろ行かないと遅れるよ マドカも遅刻しないよーに」

マドカ
「!」


 ・・・・・・・



マドカ
「いってきまーす!」

パパ
「いってらっしゃい」

タクヤ
「いってらさい!」



マドカ
(ママは 結局何を言おうとしてたのかな……)

>よくわからなかった。
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:06:54.44 ID:a/6qouczo

 ―――――――――


サヤカ
「あ やっと来た! マドカ 遅いぞー!」

マドカ
「ごめんね サヤカちゃん ヒトミちゃん」

ヒトミ
「今日も走ることに?」

マドカ
「ひい」

サヤカ
「こんなとき ミニハンドルがあれば…… って 登下校で勝手に使っちゃいけないんだっけ」

マドカ
「ミニハンドルって?」

サヤカ
「マドカ 知らないの? 相変わらず メダロットのことは勉強不足だなあ
「クルマメダロットに付けると 乗って走れるようになるやつで……」

ヒトミ
「サヤカさん また時間がなくなりますわ」

サヤカ
「え あ いっけない! 二人とも早く!」

マドカ
「ま…… まってよおー」
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:07:48.89 ID:a/6qouczo

 ―――――――――

◇見滝原中学校 マドカたちの教室



サヤカ
「ふーっ 今日もなんとか間に合ったかあ」

ヒトミ
「もうこれきりにしたいですわ……」

マドカ
「あはは ごめんね……」


ホムラ
「…………」


マドカ
「あっ ホムラちゃん おはよう!」

ホムラ
「…………」

マドカ
「…… ホムラちゃん?」

ホムラ
「……!
「……おはようございます」

サヤカ
「どしたの ぼーっとして?」

ホムラ
「いえ…… 大丈夫です」

マドカ
「そう? 体調が悪くなったらすぐ言ってね」

ホムラ
「はい ……ありがとうございます カナメさん」


>キーンコーンカーンコーン


サオトメ
「はい 席についてくださーい」

マドカ
「あ 先生来ちゃった
「またあとでね ホムラちゃん」

ホムラ
「…………」


>眠くて授業を受けるのがちょっと大変だった……
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:08:25.83 ID:a/6qouczo

 ・・・・・・・・・

◇昼休み 教室


サヤカ
「えっ ヒトミ用事あるの? またみんなで遊ぼうと思ったんだけど」

ヒトミ
「はい 今日はすぐに家に帰らないと」

マドカ
「そっかあ ホムラちゃんは?」

ホムラ
「昨日と同じくらいの 時間までなら……」

マドカ
「大丈夫なんだ よかった」

サヤカ
「んー じゃあ今日は三人で?」

ヒトミ
「残念ですわ またの機会にご一緒させてください」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:09:04.62 ID:a/6qouczo

 ・・・・・・・・・

◇放課後 教室


サヤカ
「ふー 終わった終わった んじゃあ頑張ってね ヒトミ」

ヒトミ
「はい
「では お先に失礼しますわ」

マドカ
「うん また明日ね ヒトミちゃん


>ヒトミちゃんは先に帰った。


マドカ
「私達も行こっか?」

サヤカ
「おー!」

ホムラ
「はい……」



快活な女生徒
「あっ ちょっとまって アケミさん!」

ホムラ
「…………?」


>ホムラちゃんがクラスメイトの子に呼び止められた。


快活な女生徒
「さっき 三年生の先輩に頼まれたの 転校生を呼んできてくれって」

マドカ
「転校生って ホムラちゃんのことだよね?」

サヤカ
「他に居ないもんなあ 三年生に呼び出されるなんて どういうことだろ
「ホムラ 心当たりある?」

ホムラ
「いえ……」

快活な女子生徒
「私は それだけしか言われてないから よくわからないけど……
「校舎裏で待ってるからすぐ来てくれって とにかく お願いね!」


>タッタッタッ・・・

>それだけ言って、足早に去ってしまった。
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:09:39.08 ID:a/6qouczo

サヤカ
「あー 行っちゃった
「しかし校舎裏って またベタな」

マドカ
「なんだか危ないよ ホムラちゃん 断ってきたほうがいいんじゃ……」

ホムラ
「……いえ 大丈夫です 二人は先に行って待っててください」

サヤカ
「ほんとに大丈夫? 一緒についてこうか」

ホムラ
「学校の中で危ないこともないだろうし 平気ですよ」

マドカ
「うん……」

サヤカ
「じゃあ正門のとこで待ってるよ なにかあったら大声出すのよ すぐ飛んでくから!」

ホムラ
「はい それじゃあ またあとで……」


>ホムラちゃんは一人で教室を出ていってしまった。
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:10:05.62 ID:a/6qouczo

マドカ
「…………」

サヤカ
「しっかしその先輩は ホムラ一人に何の用事なんだろう」

マドカ
「うーん……」

サヤカ
「人気のない校舎裏に呼び出してやることといえば……
「お礼参りか?」

マドカ
「ええー? 転校したばっかりで それはいくらなんでも」

サヤカ
「じゃあ 告白とか」

マドカ
「そ……それこそ まだ転校して二日目なのに?」

サヤカ
「ふと見かけたとき 一目ぼれしましたー! とか ありそうじゃない?
「あんまり目立たないけど よくよく見れば ヒトミと並べるレベルの美人よ ホムラって
「……たぶん」

マドカ
「じゃ ほ 本当にそうなのかな」

サヤカ
「わかんないけど…… 行ってみる? こっそり様子見に」

マドカ
「う…… うん」

サヤカ
「よーし じゃ早速 追いかけ……る前に」

マドカ
「…………?」

サヤカ
「ごめん ちょっとトイレ行ってくる!」

>ダダダダッ

マドカ
「あっ サヤカちゃん ……行っちゃった」

マドカ
(うーん どうしよう? サヤカちゃん 遅くなるかなあ 先に一人でホムラちゃんを追いかけようかな
(ええと 校舎裏って言ってたっけ 急がなきゃ)


>校舎裏へ向かった。
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:10:37.97 ID:a/6qouczo

 ―――――――――

◇見滝原中学校 校舎裏



ホムラ
「…………」

よく吠える男子生徒
「あっ やっと来たな!」

無口な男子生徒
「…… …… 遅い」

姉御肌な女子生徒
「待ちくたびれたわよぉ アンタが東京から来たっていう転校生?」

ホムラ
「……そうですが 何か……?」

姉御肌な女子生徒
「別に取って食おうってんじゃないさ
「なぁに 田舎者のアタシらに 都会の珍しいメダロットを ちょいと見せてもらえないかと思ってねぇ」

ホムラ
「…………」

よく吠える男子生徒
「とぼけようったってムダだぜ その腕のメダロッチが なによりの証拠!」

無口な男子生徒
「…… 昔 イベントで販売された 数量限定の ブラックカラー…… 今 このあたりじゃ まず 手に入らない レア物……」

ホムラ
「…………」

姉御肌な女子生徒
「もったいぶらずに出してみなさいよぉ それとも 先輩の言うことが聞けないってのかい?」

ホムラ
「…… 見せるだけ…… で いいんですか?」

よく吠える男子生徒
「おーいおい ホントにそれで済むと 思ってんのか!?」

無口な男子生徒
「……やること 決まってる……」

姉御肌な女子生徒
「当然! 真剣ロボトルよぉ!」


悪ガキ三人組
「「「メダロット 転送!!!」」」

>シュイイイイイイイィィィィ!!!
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:11:08.72 ID:a/6qouczo

ホムラ
「…………」



マドカ
(やっとついたよ 見つからないように そーっと……
(…… あれっ 思ってたのと 全然違う光景!?)

>ホムラちゃんが先輩三人と三体のメダロットに囲まれてる!


よく吠える男子生徒
「おらっ どうした 怖いのか?」

無口な男子生徒
「……早く メダロット 出せ……」

ホムラ
「…………」

>きょろきょろ


姉御肌な女子生徒
「はっ こんなとこ誰も来ちゃくれない 覚悟決めなさいよぉ」

ホムラ
「…………」


マドカ
(どうしよう!? よくわからないけど 大変なことになってる! 早く 先生を……
(ううっ でもその前にホムラちゃんが…… どうしよう なんとかしなきゃ!!)


ホムラ
「…………」

>ホムラちゃんは左腕を構えた……

姉御肌な女子生徒
「やっと やる気になったぁ?」

よく吠える男子生徒
「へへっ そうこなくっちゃ」




ホムラ
「…… メダロット てんそ……」


マドカ
「待ってください!!」

>マドカはとりあえず飛び出し声をあげた!
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:11:42.72 ID:a/6qouczo

無口な男子生徒
「……!」

よく吠える男子生徒
「なっ」

姉御肌な女子生徒
「なーにぃ アンタ?」

ホムラ
「……カナメさん!?」


マドカ
「…………!!」
(思わず飛び出しちゃった……!!)



姉御肌な女子生徒
「アンタ コイツの友達? なんだか知らないけど 今アタシらはそこの転校生と話してんの
「邪魔すんじゃないわよぉ」

無口な男子生徒
「……関係ないヤツ 引っ込んでろ……」

よく吠える男子生徒
「そーだ そーだ!」

マドカ
「うう…… で でも……!」

姉御肌な女子生徒
「そうだ それとも アンタがコイツの前に アタシらとやろうってのかい?」

よく吠える男子生徒
「おっ そりゃいいや! 手に入るパーツが一つ増えるぜ!」

姉御肌な女子生徒
「ほらほら だったら さっさと出しなさいよ すぐ終わらせてあげるからぁ」

マドカ
「えっ ……あの 私 メダロットは……」
(……メダルだけしか……)

無口な男子生徒
「……メダロット 持ってない……?」

よく吠える男子生徒
「なんだ そりゃ!」

姉御肌な女子生徒
「……はぁー? アンタ ほんと なにしに出て来たわけぇ?」

マドカ
「…………」

姉御肌な女子生徒
「あのねぇ アタシら別に カツアゲでパーツ奪おうとか そういうことしてるワケじゃないのよぉ
「アクマで 正式なロボトルのルールにのっとって その子と遊ぼうとしてんの」

よく吠える男子生徒
「メダロット持ってないんじゃ そんなルール わからないか!」

マドカ
「わ 私だって それくらいは」

姉御肌な女子生徒
「だったら アンタが出しゃばったところで どーにもならないってことくらい わかんない?」

無口な男子生徒
「……メダロットも持ってないようなヤツは 引っ込んでろ……」

よく吠える男子生徒
「お家に帰って 大人しくしてるんだな!」


>言いくるめられてしまった……
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:12:09.63 ID:a/6qouczo

マドカ
「………… うう……」

ホムラ
「……カナメさん」

マドカ
「ごめんね ホムラちゃん 私……」

ホムラ
「私を心配して 助けに来てくれたんですよね」

マドカ
「でも 私 なにもできないのに……」

ホムラ
「その気持ちだけで嬉しいです それに 大丈夫ですよ
「パーツは取られちゃうかもしれないけど 私のエイミーがいなくなるわけじゃない
「メダルがあれば メダロットは すぐ 元通りになりますから」

マドカ
「でも……」




姉御肌な女子生徒
「ふん 邪魔が入ったけど このまま有耶無耶ってワケにはいかないよ」

無口な男子生徒
「…… ロボトル……」

よく吠える男子生徒
「メダロットを傷つけたくないなら パーツだけ置いていくんだな
「そうすりゃ見逃してやるぜ」

ホムラ
「…………」

マドカ
「ホムラちゃん……」







???
「そこまでよ!」
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:12:40.37 ID:a/6qouczo


ホムラ
「…………」

マドカ
「えっ……?」


>突然どこからか声が聞こえた!


よく吠える男子生徒
「なんなんだ さっきからあ?」

無口な男子生徒
「…… また 邪魔者 ……」

姉御肌な女子生徒
「性懲りもなく どこのどいつだい!?」


金髪ロールの女子生徒
「まったく よってたかって下級生をイジメて…… それが先輩のやることかしら?
「流石に感心しないわね」


姉御肌な女子生徒
「げっ」

よく吠える男子生徒
「お オマエは」



サヤカ
「マドカ! ホムラも やっと追い付いた!」

マドカ
「あっ サヤカちゃん!」

ホムラ
「……ミキさん」

サヤカ
「もうっ 一人で先に行ったかと思えば アンタ まーた妙なことに巻き込まれてる
「一体どういう状況よ? それにあれは 三年生の トモエ マミ先輩じゃないの」

マドカ
「……トモエ先輩って?」

サヤカ
「相変わらず メダロット関係の事には疎いんだから……
「トモエ先輩といえば ここ見滝原中学 校内ロボトルランキング一位のツワモノ
「ちょっとした有名人よ?」

マドカ
「一位? っていうことは……」

サヤカ
「この学校の中で あの人に敵うメダロッターはいないってこと!」

マドカ
「わぁっ」
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:13:18.43 ID:a/6qouczo

姉御肌な女子生徒
「アタシらに何の用? やましいことなんてぜーんぜんやっちゃいないわよぉ」

無口な男子生徒
「……そうそう」

よく吠える男子生徒
「ルールを守って 清く正しく ロボトルしようとしてただけだぞ!」

マミ
「呆れた 三人がかりで 無理矢理 真剣ロボトルふっかけて パーツを奪っていくなんてやり方が
「カツアゲとどう違うっていうのよ」

姉御肌な女子生徒
「ふんっ 弱いのがいけないのよぉ 負けなきゃパーツ取られないんだから」

無口な男子生徒
「……そうそう」

よく吠える男子生徒
「そーだ そーだ!」

マミ
「……言ってもわからないみたいね なら……」

姉御肌な女子生徒
「やろうってのかしらぁ?」

マミ
「あなたが言うには 勝ったほうが正しいんでしょう? なら 実力でわからせてあげるわ」

姉御肌な女子生徒
「けっ 相手になってやろうじゃないのぉ」

よく吠える男子生徒
「で でも こいつ 本当に強いですぜ」

無口な男子生徒
「……ランキング一位は ダテじゃない……」

姉御肌な女子生徒
「なにビビってんのよぉ
「ランキング一位だか二位だかマミだか知らないけど 一人でアタシら三人相手に 敵うわけないでしょぉ」

よく吠える男子生徒
「そ そーっすよね!」

マミ
「あら やっぱり 三人がかり? そのほうが 手間が省けて嬉しいわ」

姉御肌な女子生徒
「ふんっ 言うじゃないのぉ
「マゼンタキャット 出番よ!」

よく吠える男子生徒
「ええい いけっ シアンドッグ!

無口な男子生徒
「……イエロータートル」
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:15:52.93 ID:a/6qouczo
【マゼンタキャット】 ネコ型 TYPE-XX 二脚
CAT-01 テイザー
CAT-02 スタンガン
CAT-03 スタンスティック
CAT-04 キャットウォーク

【シアンドッグ】 イヌ型 TYPE-XY 二脚
DOG-01 リニアカノン
MON-02 スカウトハンド
DOG-03 アサルトライフル
DOG-04 ジュウザー

【イエロータートル】 カメ型 TYPE-XY 戦車
TOT-01 バッテリー
TOT-02 ノーマルレーザー
TOT-03 ハイパーレーザー
TOT-04 コーラタンク


マミ
「あなたたちは ちょっと離れててね」

サヤカ
「あっ はい! ほら 二人とも」

マドカ
「う うん」

ホムラ
「…………」




マミ
「メダロット 転送!」


>シュイイイイィィィィィン!


マミ
「アリスちゃん 頼んだわよ!」

アリス
「はぁい」


【ピンクラビー】TYPE-XX 浮遊
RBT-01CH ナガイミミー
RBT-02CH ウサミミホー
RBT-03CH ウサミミキジュー
RBT-04CH ピョントホッパー
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:16:25.95 ID:a/6qouczo

サヤカ
「おーっ あれがトモエ先輩のメダロット! 生で見るのは初めてだわ」

マドカ
「ウサギさんみたいで かわいいなぁ」

サヤカ
「RBT型メダロット ピンクラビー! かわいい見た目とは裏腹に 全身銃器のイカしたやつよお」

マドカ
「じゅ じゅうき」




姉御肌な女子生徒
「目に物見せてやんなさぁい」

マゼンタキャット
「ふしゃっ 任せて下さいニャ!」

よく吠える男子生徒
「昨日手に入れたばかりの 新しいパーツ 試してやるぜ!」

シアンドッグ
「ぶん殴ってやりますぜ!」

無口な男子生徒
「……がんばれ」

イエロータートル
「……がんばる」
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:18:01.32 ID:a/6qouczo

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓


Robottle Information
  フィールド 校舎裏


team マミ

R  アリス【ピンクラビー】 TYPE-XX 浮遊
頭 RBT-01CH ナガイミミー
右 RBT-02CH ウサミミホー
左 RBT-03CH ウサミミキジュー
脚 RBT-04CH ピョントホッパー

 VS

team シンカーズ
master R 姉御肌な女子生徒 2 よく吠える男子生徒 3 無口な男子生徒

R  マゼンタキャット TYPE-XX 二脚  2 シアンドッグ TYPE-XY 二脚  3 イエロータートル TYPE-XY 戦車
頭 CAT-01 テイザー             DOG-01 リニアカノン         TOT-01 バッテリー
右 CAT-02 スタンガン            MON-02 スカウトハンド        TOT-02 ノーマルレーザー
左 CAT-03 スタンスティック         DOG-03 アサルトライフル      TOT-03 ハイパーレーザー
脚 CAT-04 キャットウォーク         DOG-04 ジュウザー          TOT-04 コーラタンク



>ロボトル ファイト!!
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:18:37.50 ID:a/6qouczo

マミ
「さーて アリスちゃん 手っ取り早く いくわよ!」

アリス
「りょうかい マミ」

>キュイイン


よく吠える男子生徒
「アイツら なんかやるつもりみたいですぜ」

姉御肌な女子生徒
「一機だけで なにできるってのよぉ 気にせず突っ込みな!
「マゼンタキャット!」

マゼンタキャット
「がってんニャ!」
《ミギウデ ジュウテン 05》


マミ
「ウサミミホー 発射!」

アリス
「よ」

>カチッ

《ミギウデ ジュウテン 00》

>ズガガガガ!


姉御肌な女子生徒
「よけろっ!」

マゼンタキャット
「にゃっ にゃっ ギニャッ」ガツンッ
《キャクブ ダメージポイント 10》


姉御肌な女子生徒
「ちっ やっぱり簡単に近づかせちゃくれないみたいね」

よく吠える男子生徒
「だったら俺が! シアンドッグ アサルトライフルだ!」

シアンドッグ
「へいっ」
《ヒダリウデ ジュウテン 00》

>バァン!


アリス
「おっとと」ヒョイッ
《ミギウデ ホウネツ 03》
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:19:33.15 ID:a/6qouczo

よく吠える男子生徒
「くそう 機動性の悪い 浮遊パーツなのに なんで当たらないんだ!?」

無口な男子生徒
「……ふらふら動いて 狙いをつけられないようにしてる 近付こうにも ガトリングが厄介……」

姉御肌な女子生徒
「だったら 数で攻めりゃあいいのよぉ」


>ササッ


アリス
「? ?」

マミ
「あらら 囲まれてしまったわ」



姉御肌な女子生徒
「これなら 逃げ場はないわよぉ」

よく吠える男子生徒
「よーし 一斉攻撃だ!」



アリス
「マ マミィ」

マミ
「ふふ 大丈夫よ」



姉御肌な女子生徒
「マゼンタキャット スタンスティック!」

よく吠える男子生徒
「シアンドッグ もう一度 アラルトライフルだ!」

無口な男子生徒
「……ハイパーレーザー じゅうてん」
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:20:05.62 ID:a/6qouczo

シアンドッグ
「おりゃあ!」
《ヒダリウデ ジュウテン 00》

>バンッ!





サヤカ
「ああっ」

マドカ
「……!!」






シアンドッグ
「ガッ」
《ヒダリウデ ダメージポイント 30》

よく吠える男子生徒
「……えっ?」

>シアンドッグの狙いが逸れる!



イエロータートル
「レーザー はっしゃ」
《ヒダリウデ ジュウテン 00》

>バァン!

イエロータートル
「ぎゃ」
《トウブ ダメージポイント 15》

無口な男子生徒
「な」

>イエロータートルの狙いも逸れる!



マゼンタキャット
「ニャ ニャ ニャ」バチチッ
《ヒダリウデ ジュウテン 00》


姉御肌な女子生徒
「マ マゼンタキャット!」

マゼンタキャット
「にゃ?」


>ビシュゥゥゥゥーッ


>ジュガァッ!


マゼンタキャット
「ギニャーッッ!!」
《ミギウデ ダメージポイント 100 キノウテイシ》
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:20:37.30 ID:a/6qouczo

アリス
「わあ」

マミ
「ね?」



姉御肌な女子生徒
「てめーッ なにしてくれてんのよぉ! アタシのマゼンタキャットが!」

無口な男子生徒
「お おれじゃない シアンドッグに撃たれて 狙いが逸れた……」

姉御肌な女子生徒
「ああ゙!?」ギロッ

よく吠える男子生徒
「ひっ ち ちがいますよお 俺のシアンドッグも 誰かにやられたんですよお」

姉御肌な女子生徒
「あー? あいつのウサギメダロット以外に 一体 誰がいるってのよぉ?」

無口な男子生徒
「…… ……あ」

姉御肌な女子生徒
「あ?」


マミ
「仲間割れしてる暇 あるのかしら?」

アリス
「♪」
《トウブ ジュウテン 00》


よく吠える男子生徒
「あ」

姉御肌な女子生徒
「マゼンタキャットォ!」



マゼンタキャット シアンドッグ
「「盾」」

イエロータートル
「な゙」



>ズガガガガガガガガガ!!



>ガシャッ

《トウブ ダメージポイント 100 イエロータートル キノウテイシ》



無口な男子生徒
「ひ ひどい……」

よく吠える男子生徒
「いや カメ型なら 装甲も厚いかと思って」

姉御肌な女子生徒
「ふん カタキはとってやるわよぉ」
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:21:32.58 ID:a/6qouczo

アリス
「ぷしゅっ」
《トウブ ホウネツ 05》

マミ
「まず一体 ってとこね」


マドカ
「ひゃあー……」

サヤカ
「す すごい」



よく吠える男子生徒
「くっそう しかし さっきのは なんだったんだ?
「シアンドッグ わかるか!?」

シアンドッグ
「ワタシにも なにがなんだか……
「でも なんとなく 上から撃たれたような」

よく吠える男子生徒
「上ぇ?」

姉御肌な女子生徒
「この辺り 校舎以外 登れるとこなんかないわよぉ 屋上に スナイパーでもいるっての?」

シアンドッグ
「いるかいないかわからないスナイパーより 目の前の機関銃ですよお」

マゼンタキャット
「近づけない 撃っても当たらないじゃあ 勝ち目なんてないですにゃあ」

マミ
「降参する?」

姉御肌な女子生徒
「だーれが! あんたたちも なかよく弱気になってんじゃないわよぉ!」

よく吠える男子生徒
「よ よおし 俺がいいとこ見せてやりますぜ! 昨日手に入れたばかりの 新パーツ ぶつけてやれ!」

シアンドッグ
「へいっ」
《ミギウデ ジュウテン 02》

アリス
「やられる前にぃ」

>ジャキッ

マゼンタキャット
「させるかニャ!」

>マゼンタキャットが飛びかかってきた!

アリス
「わ わ わ」

>パン!パン!パン!

マゼンタキャット
「ニャ ニャ ニャ」ヒョイ ヒョイ ヒョイ

アリス
「ありゃりゃ」プシュッ
《ミギウデ ホウネツ 03》
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:22:26.41 ID:a/6qouczo

よく吠える男子生徒
「いまだ! シアンドッグ スカウトハンド!」

>ガチッ
《ミギウデ ジュウテン 00》

シアンドッグ
「うおーっ!」

>シアンドッグが殴りかかる!

アリス
「あーららら」

マミ
「……ふふ」



>ぶおん!!


>ふらっ


シアンドッグ
「ありゃ?」

よく吠える男子生徒
「ありゃりゃ?」

姉御肌な女子生徒
「ちょっとぉ かるーく避けられてんじゃないのよぉ」

よく吠える男子生徒
「ま まだだ!」


シアンドッグ
「うおーっ!」ブォン!

アリス
「よ」ヒョイッ

シアンドッグ
「りゃーっ!」グォン!

アリス
「ほ」ヒョイッ
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:23:41.81 ID:a/6qouczo

よく吠える男子生徒
「なーんで 当たんないんだ!?」

シアンドッグ
「ぜーはーぜーはー」

マミ
「昨日手に入れたばかりのパーツって言ってたけど それまでは 多分 射撃パーツだったのでしょう?
「いきなり変えて そんなもの 使いこなせるわけないじゃない
「正反対の 格闘パーツよ それ」

よく吠える男子生徒
「……あ」

マミ
「メダルも脚部も 相性合っていない 使い慣れてもいない そんな攻撃 当たるほうが難しいわよ」

アリス
「いつものが イチバンよ」



姉御肌な女子生徒
「こんの 馬鹿! また 足 引っ張りやがったわねぇ!」

よく吠える男子生徒
「だ だってえ なんとなく サル型のパーツは うまく 扱えるような気がしたんですよおー」

無口な男子生徒
「……結局 気のせい」

よく吠える男子生徒
「くそう シアンドッグ なんとかしろ!」

シアンドッグ
「ナントカ?」

よく吠える男子生徒
「なんとかだ!」

シアンドッグ
「……だーっ!」ブンブンブン

>ハンマーをやみくもに振りまわす!

マミ
「そこで 右!」

アリス
「ひょいっと」

シアンドッグ
「ら?」

>こけっ!

シアンドッグ
「おうっ」

>ごちん!
《トウブ ダメージポイント 05》

よく吠える男子生徒
「おおう……」


アリス
「ハイ トドメね」ジャキッ
《ヒダリウデ ジュウテン 00》


>ズガガガガガガ!


よく吠える男子生徒
「な わ な」

>がしゃっ

《トウブ ダメージポイント 100 シアンドッグ キノウテイシ》
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:24:18.87 ID:a/6qouczo

マゼンタキャット
「ぽつん」

アリス
「一人ぼっちになっちゃったねぇ」

マミ
「まだ 続ける?」

姉御肌な女子生徒
「きーーっ! マゼンタキャット スタンスティ……」

>ズガン!

マゼンタキャット
「ニャ!?」

姉御肌な女子生徒
「な!?」

>マゼンタキャットの足元に銃弾が撃ち込まれた!

よく吠える男子生徒
「ま まただ! どこから飛んで来たんだ……!?」

無口な男子生徒
「……あ 上に」

姉御肌な女子生徒
「なあんですってぇ?
「……ありゃ メダロットじゃないのよぉ!」






???
「……バレタ ワ」
《トウブ ホウネツ 07》



team マミ

2 【サイレントリーフ】 TYPE-XX 飛行
頭 ERH-01NF ロングレンジ
右 ERH-02NF オブスキュア
左 ERH-03NF エネマス
脚 ERH-04NF スタビリティ
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:25:13.92 ID:a/6qouczo

よく吠える男子生徒
「飛行型か! 指示があるまで 屋上の見えない所に隠れて
「撃つ時には 隠蔽パーツを使ってたんだな!」

姉御肌な女子生徒
「ちょっとぉ ニ体もメダロットがいるなんて 聞いてないわよぉ!」

マミ
「あら 聞かれなかったもの」

無口な男子生徒
「ぬけぬけと……」


>屋上のメダロットが下りてきた。

マミ
「ごくろうさま イーディスちゃん」

イーディス
「ミッション ノー コンプリート ヨ」

アリス
「まだ 残ってる」ジャキ

マゼンタキャット
「ニャ!?」

マミ
「あらあら 数が逆転してしまったわね
「やっぱり 降参する?」

姉御肌な女子生徒
「ぬぬぬう」
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:25:47.03 ID:a/6qouczo

よく吠える男子生徒
「けっ 余裕こいてられるのも 今の内だ!
「アネゴの手にかかれば ニ体だろうが三体だろうが ひとひねりだぜ! ……ですよね?」

無口な男子生徒
「……ここからが 本番」

姉御肌な女子生徒
「お」

よく吠える男子生徒
「お?」

姉御肌な女子生徒
「お」

無口な男子生徒
「お……」


姉御肌な女子生徒
「覚えてなさいよぉ!」


>スタタタターッ


>・・・・・・。


よく吠える男子生徒
「アネゴー!」

無口な男子生徒
「待って!」

マゼンタキャット
「おいてかないでニャー!
「あっ そういえば これ パーツですにゃ」ガチャッ

マミ
「あら どうも」

マゼンタキャット
「完敗だったにゃ でも 次は負けないニャー!」


>タタタタ・・・・・・



>三人組は みんな逃げ出してしまった。


マミ
「メダロットのほうが できた子ねえ」

イーディス
「ヨクアルコト ヨネ」

アリス
「…… そうかなー?」


 Winner team マミ!



〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:26:14.80 ID:a/6qouczo

マミ
「ふうっ ……と あなたたち ケガはない?」

マドカ
「あっ はい! あの ありがとうございました……!」

ホムラ
「…………」

サヤカ
「マドカと ホムラを 助けてくれたんですよね!」

マミ
「ええ さっきの子たちが 下級生を呼びだして
「何か 悪いことしようとしてるって聞いたから 後をつけてたの
「途中で見失って 遅くなっちゃったけど 間に合ってよかったわ」

マドカ
(ホントに よかったよお……)

マミ
「自己紹介が遅れちゃったわね 私は 三年生の トモエ マミ よろしくね」

サヤカ
「あ! あたしは 二年の ミキ サヤカっていいます
「こっちは友達の カナメ マドカと アケミ ホムラ」

マドカ
「よ よろしくおねがいしますっ」

ホムラ
「……お願いします」

サヤカ
「あのっ すげー カッコよかったです さっきのロボトル!」

マミ
「ふふ ありがとう
「ちょっとずるい手 使ったけれどね」

サヤカ
「いやあ それでも 真似なんかできないほどでしたよお
「あの強さには 一体どんな秘訣が……」
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:26:46.61 ID:a/6qouczo

マドカ
(サヤカちゃん トモエ先輩とのお話に すっかり夢中だ
(これから遊びに行く予定だったこと 忘れてるんじゃないかなぁ)


ホムラ
「……あの カナメさん」

マドカ
「ホムラちゃん どうしたの?」

ホムラ
「ちゃんと お礼 言ってませんでしたから
「助けに来てくれて ありがとうございました」

マドカ
「え…… でも 私 なにもしてないよ……
「お礼なら 先輩に 言うべきだよ」

ホムラ
「……それでも 自分じゃ 何もできないかもしれないと思っても 来てくれたじゃないですか
「嬉しかったです カナメさんが飛び出してくれたとき」

マドカ
「…………」

ホムラ
「……でも あんまり 無茶しないでくださいね」

マドカ
「う うん…… あの
「……ありがとう ホムラちゃん」

ホムラ
「…………?」



マドカ
(ホムラちゃんは ああ言ってくれたけど やっぱり 私は なんにもできないままだった
(私も 戦えるようになったら 例えば あのとき 自分でホムラちゃんを助けることが出来たら……
(……私も 誰かのためになれるのかな)





第二話
カレーなる メダロッター!

終わり
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:27:22.88 ID:a/6qouczo


◆マミの 今日の 獲得パーツ

VS シンカーズ

CAT-02 スタンガン
右腕パーツ
行動-なぐる サンダー

>電撃攻撃 感電させて 相手の動きを一時停止させる
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/09/25(日) 22:27:59.49 ID:a/6qouczo

Q イッキ君やヒカル兄さんはまだかよ おう早くしろよ

A 今のところ 『メダロット』の人間達を登場させる予定はないのです
  そういうクロスssを 期待して開いてくれたのなら すまぬ…… すまぬ

Q でも なーんかどこかで覚えのある モブが いたんですけどお

A それは気のせい 全くの別人なので 所々口調や性格が変だったりしますが 仕様です
  これから先 仮にそういう人が出ても もちろん ゲームやアニメやマンガとは 無関係です

Q じゃあ 前回の後ろに出てきた ロボロボ言ってるあいつらは なんなんですかね……

A あいつらは どう考えても人間じゃないので ノーカン




次回

第三話
イタズラ集団 ロボロボ団!
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/09/25(日) 22:30:14.49 ID:TI8X26uzo
ちょくちょく挟む小ネタもまた面白いね
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/25(日) 22:34:29.71 ID:O6VTJoXbo
乙カレー
漫画を思い出させるロボトル内容だった
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/09/25(日) 23:29:41.13 ID:Cmb8y0/Ao
乙 アニメ版好きだったなぁ
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/25(日) 23:48:36.18 ID:VFCXf5JDO
俺は藤岡版の初代カンタロスが好きだったなぁ。
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/09/26(月) 00:01:55.40 ID:ttm+AjdVo

リーダーならRじゃなくてLじゃない?
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/26(月) 00:49:29.66 ID:MmAmkAH20

そういやアニメだとイワノイのシアンドックはサルメダルだっけか?www
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [saga]:2011/09/26(月) 01:30:41.09 ID:zcbr7Lpo0
乙〜
ストーリー的にはゲーム版・アニメ版・漫画版どれ寄りなんだろう?

まさかのサイレントリーフw
navi最強の索敵&狙撃要員じゃないか
ゲーム版naviは序盤からサチのお世話になりっぱなしだった
しかし、サチって漫画版では準レギュラー、ゲーム版も序盤では出番めっちゃあったのに、何で一般クラスメイト扱いになってしまったのだろう……?
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/26(月) 02:31:38.09 ID:1S1WvCqIO
サチが思い出せない
ブラックスタッグの強さが以上だったのは覚えてる
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/26(月) 02:32:08.80 ID:1S1WvCqIO
ルミナスか
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2011/09/26(月) 03:34:44.13 ID:EzkbhCvAO
カブトメダルかクワガタメダルか、それが問題だ。
可愛さで選ぶならクワガタバイザンとかいいよね!
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/26(月) 07:57:23.97 ID:JRCFLjTDO
一瞬さやかがコマチばりにコスプレしてほむらを助けるのかと思ったww

それかまたヒカル兄さんが唐突にパーツ一式くれるのかと
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/26(月) 22:09:12.50 ID:enBpNnDu0
強メダロットすぎて嫌われてるブラックメールカッコイイから俺は好きだよ
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/26(月) 22:43:34.14 ID:JO5IqgWNo
ゴッペラーは出るのか?
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/09/26(月) 22:47:33.04 ID:1ILhv3eAo
バンチュー「あ?なんか言ったか?」
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/09/27(火) 23:13:52.47 ID:9kjp/XaM0
naviはラーヴァが優秀だったなぁ
プーパー系もかっこよかったし是非リメイクを・・・
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2011/09/28(水) 00:13:01.74 ID:v542w4zAO
ナビのメダは良いデザインが多かったよな……。
ナビ子にブレザーマルチにノエル、ローズブーケに名前忘れたけど人魚型のメダ・・・・借りパクさえされなければ・・・・・・。
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/09/28(水) 02:55:31.66 ID:iD9fq7lfo
今でも俺のナンバーワンはグランビートル
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/09/28(水) 13:31:12.40 ID:Z46D+oMpo
クワガタは基本カッコいい
ビートかセルヴォならビートの方がいいけど
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/09/28(水) 18:17:35.92 ID:QjQjKZ47o
ビート・・・・・?セルヴォ・・・・・・?そんなメダロットいた……?
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) :2011/09/29(木) 04:10:20.60 ID:4SZd4veAO
やべー懐かし過ぎて泣けてきた…
メダロットはキャラとストーリーが最高だったわ
イッキのその後とか未だに妄想しちまう

108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/09/29(木) 04:12:37.45 ID:4SZd4veAO
さげ忘れた
すいませんorz
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/09/29(木) 04:32:34.16 ID:Bv391JpU0
メタビーはもちろんだけど3のザウルスとプラントメダルは俺の嫁
いつでも一緒だったぜ…
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/29(木) 08:15:10.41 ID:tUM8ZzXXo
このクロスは楽しみだ
あんこちゃんとQBがどう出るか期待
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/09/30(金) 09:19:51.38 ID:VENLWvEso
カブトメダルのレベルと熟練度を序盤でカンストさせたのはいい思い出
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/09/30(金) 23:45:54.32 ID:sJ1d7hM5o
書き込み頻度は週1くらいかね
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/10/01(土) 15:35:13.91 ID:NfeJW2rpo
真型は面白いのにキャラデザのせいで無かった事にされて残念だね
ストーリーやパーツのパラメーターが少し使い回しってのもちょっとアレだけど
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/10/01(土) 19:15:48.18 ID:JnpJ7MgRo
後ミニゲームとかな!   まぁ、1でもメダルの入手法とか面倒な要素たっぷりだったけどさ
ワンダースワン版ってどんなのだったんだろうなぁ……
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 18:42:30.43 ID:lHwqz04Mo
>>92
あなたのおかげで 恥の上塗りをせずにすんだ ありがとう
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 18:43:20.81 ID:lHwqz04Mo
 


『メダロット』それはテクノロジーが生み出した、まったく新しいロボットである

 『ティンペット』と呼ばれる基本フレームに、人工知能『メダル』を搭載

 さらに様々な『パーツ』を合体させることで、無限の能力を引き出すことができるのだ!

 ―――――――――




第三話
イタズラ集団 ロボロボ団!
 
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 18:44:20.71 ID:lHwqz04Mo


>危ないところを マミさんに助けてもらった日の 放課後……


◇見滝原中学校 校舎裏


サヤカ
「おーい マドカ ホムラ!
「これから マミさんと一緒に 悪者退治に行くよ!」

マドカ
「へ? いつのまに そんなことに
「というか マミさんって」

マミ
「私がお願いしたのよ 先輩なんて堅苦しい呼び方 あまりされたくないからね
「あなたたちも 気楽に呼んでくれたら 嬉しいわ」

マドカ
「わ わかりました
「……それで 悪者退治って?」

サヤカ
「ふふふ それは話すと長くなるんだけどねえー?」

マドカ
「はあ」

サヤカ
「まずね 私はなんと マミさんに弟子入りすることにしたのよ!」

マドカ
「ええ?」

サヤカ
「あのカレーなロボトル! 圧倒的かつ美しい! そこにシビレた! 憧れた!
「弟子入りして そのヒミツに迫っていけたらと そう思ったワケよ」

マドカ
「へえ」

サヤカ
「そこで聞いたらね なんとマミさんは メダロットを悪用する謎の軍団から
「人知れずこの町の平和を守る 正義のメダロッターとして 日夜戦っていたのだ!」

マミ
「そんな大げさなものじゃないけど……」
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 18:44:52.91 ID:lHwqz04Mo

サヤカ
「マミさんは 今日もこの町のため 戦う! そこへついてって お手伝いしようと そういうわけよ」

マドカ
「それで 悪者退治?」

サヤカ
「うん
「マドカとホムラも 来てくれるよね?」

マドカ
「ええと でも私は 何の力にもなれないんですけど」

ホムラ
「……私も ロボトルは からっきしで」

マミ
「いいのよ 一緒に来てくれるっていうだけで とっても嬉しいの
「安全は保障するわ」

マドカ
「そうですか それじゃあ せっかくだし」

ホムラ
「…………」

サヤカ
「やっほう 決まりね!」

ホムラ
「私は まだ なにも」

サヤカ
「さあー 行きましょう マミさん! 正義のメダロッターサヤカちゃんと共に この町の平和を守りましょう
「おー!」

マミ
「すごいはしゃぎっぷりね ミキさん」

マドカ
「あ あはは」
(うれしいんだろうなあ すごいメダロッターの マミさんに会えて)

ホムラ
「…………」
 
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 18:45:28.89 ID:lHwqz04Mo

 ――――――――――

◇見滝原市 商店街


サヤカ
「ところで その悪者って どんなやつなんです?」

マミ
「あなたたち 聞いたことない? 最近現れた ロボロボ団って名乗る人達
「メダロットを使って 悪いことばかりしてるのよ」

マドカ
「はあ ロボロボ団……」
(ロボ? どこかで 聞いたような)

サヤカ
「そんなやつらと戦うなんて さてはマミさん 普通の中学生じゃないのでは?
「正体は 政府に雇われた 正義のヒーロー! だったり……」

マミ
「まさか そういうのじゃないわよ あくまで自主的に ね」

サヤカ
「くうー! 見返りもなく ただの善意で 悪と戦えるなんて やっぱり 正義のヒーローだ!」

マドカ
「すごいんですね マミさんは!
「でもいいんですか そんなことしていて?」

マミ
「いいのよ とくに することないしね」

マドカ
「そうですか……」
(いいのかなあ 三年生なのに 受験とか)

サヤカ
「それで そのロボロボ団は いったい どんな悪事を」

マミ
「そうねえ 例えば……」



???
「誰か そいつを捕まえてくれーっ! 食い逃げだあ!」



マミ
「…… みたいな…… ん?」
 
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 18:46:17.85 ID:lHwqz04Mo

緑スーツに金魚鉢のようなヘルメットをかぶったアヤシイやつ
「ふっふっふ 大成功ロボ! 食べ終わって レジでお金を払う前に メダロットを厨房で暴れさせて 大パニック
「その隙にこっそり 店を出る作戦 うまくいったロボ!」

バッドハッカー
「ロボロボ ロボロボ」


【バッドハッカー】 ゴキブリ型 TYPE-XY 二脚
CRH-01 あんしスコープ
CRH-02 ひっかけワイヤー
CRH-03 ずっこけワイヤー
CRH-04 インライン


サヤカ
「わあっ ファミレスから なんか変なのが出てきた!」

マミ
「さっそく出たわね ロボロボ団!」

サヤカ
「あの 緑スーツに金魚鉢のようなヘルメットをかぶったアヤシイやつが
「その ロボロボ団ですか!」

マドカ
「あ あれって」
(見たことある メダルを拾った時にいた 変な人と メダロット!)

ホムラ
「…………」



ファミレス店長
「ま まてえ」

ロボロボ団員
「悪事が終わった後は 気持ちがいいロボ!
「こーこまーでおーいでー ロボ」

ファミレス店長
「ぜーはーぜーはー く……くそう」グッタリ

ロボロボ団員
「さーて アジトに帰って 今日の任務を報告するロボ
「……ロボ?」


マミ
「…………」

>マミさんが前に立ちはだかった!
 
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 18:47:01.76 ID:lHwqz04Mo

ロボロボ団員
「ちょっと そこのガキんちょ オレは急いでるロボ 見てわからないロボ?
「邪魔するなロボ!」

マミ
「悪いけど 見過ごせないわ メダロットを使って悪事を働く あなたたち ロボロボ団!」

ロボロボ団員
「へえ オレタチも ずいぶん有名になったロボね
「サインが欲しいなら 書いてやるロボ ……って こんなことしてるヒマ ないロボ!」

マドカ
(あれっ わたし 気づかれてない? ひょっとして 前に見たロボロボ団とは 別人なのかな)

ファミレス店長
「ぜーぜーはーはー こ……こいつめ!」

ロボロボ団員
「あ゙ー ほら 追いつかれちゃったロボよ」



マドカ
「だいじょうぶですか?」

ファミレス店長
「ふう ああ どうもありがとう」

サヤカ
「なんで あんなのに 食い逃げされるはめに」

ファミレス店長
「いやあ 最初はただのお客に見えたんだけど
「支払いの前に 突然厨房に現れた アイツのゴキブリメダロットが 暴れ出して!」

マドカ
(ただのお客……? あれが……?)

サヤカ
「ただのお客ぅー? あれがぁ!? あからさまに怪しいじゃないですか あんなの!」

ファミレス店長
「ウチの店員は 見た目で人を判断しないのだよ いくら怪しかろうと みな等しくお客様
「今回はそれが アダになったけど」

サヤカ
「はあ……」

マドカ
(あの恰好で どうやって ゴハン 食べるんだろう……
(そのときは ヘルメット 脱いだのかな)
 
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 18:47:54.95 ID:lHwqz04Mo

マミ
「さあ 観念して きちんとお金を払うのね」

ロボロボ団員
「あー残念ロボ 1円も持ってないから 払いたくても 払えないロボ」

マミ
「なら とっとと お縄につきなさい!
「メダロット 転送!」

>シュイイイイイン!

アリス
「ホンジツ 二度目のとうじょーう」


アリス【ピンクラビー】ウサギ型 TYPE-XX 浮遊
RBT-01CH ナガイミミー
RBT-02CH ウサミミホー
RBT-03CH ウサミミキジュー
RBT-04CH ピョントホッパー


サヤカ
「あ いつのまにやら ロボトルが! マミさん 加勢します!」

マミ
「ありがとう ミキさん」

サヤカ
「メダロット 転送!」

>シュイイイイイ!


ジャンヌ【プリティプライン】ヴァルキュリア型 TYPE-XX 二脚
VAL-01 リフレクトミラー
VAL-02 ドントムーブ
VAL-03 シャインシールド
VAL-04 テンプルマスター


ジャンヌ
「チームロボトルは ひさしぶり」

アリス
「よろしくねぇ」


>二体のメダロットがロボロボ団の前に立った!
 
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 18:48:58.59 ID:lHwqz04Mo

バッドハッカー
「ロボ……」たじっ

ロボロボ団員
「ニ人がかりなんて タゼイにブゼイロボ 卑怯だロボ!」

サヤカ
「アンタみたいのには 言われたくない!」

ロボロボ団員
「こ こうなったら…… あれしかないロボ!」

>だっ

マミ
「あっ」

サヤカ
「あ!」

>ロボロボ団員は マミさんたちに背を向け 走り出した!


マドカ
「こっち来た!?」

ファミレス店長
「ひ」

マドカ
「わ わたしの後ろに 隠れないでぇ」


ロボロボ団員
「バッドハッカー あっちの いかにも気が弱くて 運動の苦手そうな女の子を 捕まえるロボ!」

バッドハッカー
「ロボーッ!」

>ばばっ!

ホムラ
「きゃ」

マドカ
「ああっ ホムラちゃん!」


>ホムラちゃんがメダロットに捕まっちゃった!
 
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 18:49:49.55 ID:lHwqz04Mo

ロボロボ団員
「ふっふっふ お望み通り ヒキョウなことをしてみたロボ
「この子を無事に返してほしければ 大人しく 道を開けるロボ!」

マミ
「う……」

サヤカ
「こ こいつっ」

ファミレス店長
「なんて大人げないことを……」

ロボロボ団員
「ほらほら どうするロボ?」


アリス
「どうするの?」

マミ
「……下がって アリスちゃん」

アリス
「うう」

ジャンヌ
「く」

ロボロボ団員
「うんうん それでいいロボ」

ホムラ
「…………」

マドカ
「ホムラちゃん……!」




ホムラ
「……あまり強く掴まないで 痛いわ」

バッドハッカー
「え? あっ ごめんロボ」

>ぱっ

ロボロボ団員
「ロボ?」

ホムラ
「はっ」

>がつん!

バッドハッカー
「ぼっ!?」

>腕が離れた隙にメダロットを蹴り飛ばした!
 
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 18:50:33.66 ID:lHwqz04Mo

マミ
「……! 今よ アリスちゃん!」

アリス
「よっ」

>ガガガガ!

バッドハッカー
「ロボ〜!」

>牽制射撃に慌てている!

マドカ
「ホムラちゃん こっちに!」

ホムラ
「…………」コクン

>たたたたっ


ロボロボ団員
「な」


マミ
「よかった アケミさん……」

サヤカ
「ふう 一時はどうなることかと思ったわ ホムラ 意外とやるのねえ」

マドカ
「ケガとかしてない? 大丈夫?」

ホムラ
「……はい 平気です」

マミ
「ごめんなさい 安全は保障する なんて 偉そうなこと言っておきながら……
「危険な目に会わせてしまって」

ホムラ
「いえ 私の不注意も ありましたから」
 
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 18:51:43.89 ID:lHwqz04Mo

ロボロボ団員
「あーっ もう逃げられたロボ! なにやってるロボ!」

バッドハッカー
「あのままじゃ ケガさせてしまうところだったロボ
「メダロットは ニンゲンをキズつけること できないロボ」

ロボロボ団員
「うぐぐ……
「あっ でも あの女の子のとこに 集まってる 今は チャンスだロボ!
「戻るロボ バッドハッカー」

>シュイン!

ロボロボ団員
「あとはスタコラサッサだロボーッ」


>ロボロボ団員は逃げ出した!


ジャンヌ
「サヤカ!」

サヤカ
「え? あ! アイツ また逃げた!」

マミ
「メダロット 転送!」

>シュイイイイイン!

マミ
「イーディスちゃん ロボロボ団を追って!」

イーディス
「リョウカイ ヨ」


イーディス【サイレントリーフ】クロコサギ型 TYPE-XX 飛行
ERH-01NF ロングレンジ
ERH-02NF オブスキュア
ERH-03NF エネマス
ERH-04NF スタビリティ
 
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 18:52:52.03 ID:lHwqz04Mo

サヤカ
「そっか 飛行型なら あいつを見失わずに追跡できますね!」


>イーディスがロボロボ団員を追いかける!


ロボロボ団員
「ロボッ!? ええい 負けるかロボ!」

>すたたたたたーっ

イーディス
「ゴキブリミタイナ スバシッコサ ネ!」

>びゅん!



マミ
「私達も 行きましょう!」

サヤカ
「はい!」

マドカ
「み みんな 早いよおー」

ホムラ
「…………」


>ロボロボ団を走って追いかける!






ファミレス店長
「食い逃げとかの 損害保険って ないのかなあ
「ないんだよな……」
 
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 18:53:29.13 ID:lHwqz04Mo

 ―――――――――

◇見滝原市 住宅街

サヤカ
「くっそう あいつ どこ行った?
「マミさんのメダロット ちゃんと くっついてくれてると いいんだけど
「やられちゃってたり しませんよね?」

マミ
「あまり離れると 詳しい状態がわからなくなってしまうし 指示も出せないから
「もし戦いになっていたら ちょっと マズいわね」

サヤカ
「やっぱり マミさんのメダロットとはいえ 自分だけじゃ 厳しいもんですか」

マミ
「はっきり 目に見えるほどの性能差でも ない限り
「マスターと一緒に戦うメダロットと それのないメダロットとでの 勝敗は はっきりしているって
「研究結果が 出ているそうよ」

サヤカ
「へえー…… そうなのかあ 初めて聞きました」

マミ
「ロボトルで大事なのは なにより パートナーとの絆というわけね」

サヤカ
「つまり 人間といてこその メダロットってわけだな うん
「もっと敬え!」

ジャンヌ
『ワタシがいないと 朝も 起きられない くせに』

サヤカ
「……もちつもたれつ って やつですね マミさん」

マミ
「ふふ 仲がいいのね
「だから 私達もなるべく 離れたくはなかったのだけど………
「メダロッチに反応があるから 機能停止は してないはず
「それに 危なくなったら 逃げるように言ってあるし 大丈夫だと 思うけど」

サヤカ
「ふうむ そのへんの 細かな心配りできるあたりが 強さのひみつなのかなあ」

>たったったっ

マドカ
「や やっと追いついた サヤカちゃん 早いよお」

ホムラ
「…………」

サヤカ
「あ いつのまにか置いてっちゃってた?
「ゴメンゴメン マミさんとの話に すっかり 夢中になっちゃって」

マミ
「ホントは あんまり こういう話 してる場合じゃないんだけどね
「大丈夫かしら イーディスちゃん……」

サヤカ
「どこまでいったんでしょうねー……」


>マミー!!
 
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 18:53:57.48 ID:lHwqz04Mo

サヤカ
「ん?」

マドカ
「なにか 声がきこえたような」

マミ
「……私の メダロッチからだわ!」

イーディス
『マミ キコエテル ノ!?』

サヤカ
「そっか 通信圏内まで 近づいたから」

マミ
「イーディスちゃん よかった 無事だったのね」

イーディス
『ブジジャナイワ ヨ! コレ ヤバイッテ
『マズイッテ イルナラ ハヤクキテ ヨ ……ヴワー!
『……ザ ザ ……ザ』

《エラー ツウシンケンガイ》


マミ
「イーディスちゃん!? ……また反応が……
「逃げ回っているうち また 圏外に行ってしまったのかしら」

サヤカ
「ちょっと マズい様子でしたね」

マミ
「そうね…… ごめんなさい 少し 急ぐわ」

サヤカ
「どこまでも ついてきますよお」


>タタタタッ……


マドカ
「ああっ またおいてかれちゃった」

ホムラ
「…………」

マドカ
「……二人には悪いけど ゆっくり行こうか?
「どうせ なんにもできないしね……」

ホムラ
「……そうですね また捕まったりして 足を引っ張ってもいけないですし」

マドカ
(さっきも上級生に捕まっていたし ホムラちゃんって なんだか 悪い人に絡まれやすいような
(私も 人のこと 言えないけど……)
 
 
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 18:54:46.33 ID:lHwqz04Mo

 ―――――――――

>ザ ザザッ……

イーディス
『…… キャア! イイカゲン シツコイワ ネ!』


サヤカ
「あ 通信が」

マミ
「こっちの方から 反応が…… 待ってて イーディスちゃん!」


 ―――――――――

◇住宅地のはずれ 廃ビル前


>しゅぱぱぱぱ

イーディス
「ワ ワ ワ」

>ズガガッ!

イーディス
「ギャン!」ボテッ
《キャクブ ダメージポイント 100 キノウテイシ》

>がくんっ

イーディス
「ア アラ トベナクナッチャッタ ワ……」


食い逃げロボロボ団員
「ふーっ やっと大人しくなったロボ やれやれ 助かったロボよ」

助っ人ロボロボ団員
「フフフ 飛行メダには 対空パーツ! これ ジョウシキ ロボ」

ゴーフバレット
「キーッ」


【ゴーフバレット】 コウモリ型 TYPE-XY 飛行
BAT-11 サイコミサイル
BAT-12 エレクトミサイル
BAT-13 マグネミサイル
BAT-14 グレイブ



マミ
「そこまでよ!」


食い逃げロボロボ団員
「わ 追いつかれたロボ」

助っ人ロボロボ団員
「ちょっとこいつに 手間かけすぎたロボ」
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 18:55:57.46 ID:lHwqz04Mo

サヤカ
「やっと見つけた! って げげ アイツら 増えてるよ
「それに マミさんのメダロット ボロボロだ!?」

マミ
「イーディスちゃん!」

イーディス
「ウー チョット オソカッタワ ネ
「アノ コウモリ アイショウサイアク
「ツカズハナレズ ニゲルノデ セーイッパイ ヨ……」

マミ
「ありがとう あなたのおかげで 逃げられずに済んだわ
「あとは任せて ゆっくり休んで……」

>ピ
>シュウン


サヤカ
「ちょこまかしてくれちゃって もー 逃がさないわよ!」

マミ
「ボロボロにされてセレクト隊に連れて行かれるか セレクト隊に連れて行かれてボロボロにされるか
「あなた達に 好きな方 選ばせてあげるわ」

食い逃げロボロボ団員
「ローボロボロボ! こっちも二人 そっちも二人
「数が同じなら オマエらみたいなガキンチョには 負けないロボ!」

助っ人ロボロボ団員
「ワレワレ 悪のヒミツ組織 ロボロボ団の力 見せてやるロボ!」

マミ
「頭数が同じじゃなきゃ 中学生の女の子相手にも戦えない 悪のヒミツ組織ねえ」

サヤカ
「ちょっとアレですよねぇ あとその格好もダサい」

助っ人ロボロボ団員
「よ……よけいなお世話だロボ! 黙ってくれてたらいいのに これだから 子供はキライなんだロボ!」

食い逃げロボロボ団員
「この制服だって もっとカッコいいのがあれば そっちを着てるロボよ!」

マミ
「あ…… 全部 痛いところ ついちゃったみたい ごめんなさいね」

食い逃げロボロボ団員
「ぐぐぐ……こうなったら 手柄をあげて 出世して もっといい服に変えてやるロボ!
「バッドハッカー! まずは このナマイキなガキども けちょんけちょんにしてやるロボー!」

バッドハッカー
「ロボロボ ロボロボ」

助っ人ロボロボ団員
「いけー ゴーフバレット! だロボ」

ゴーフバレット
「キキッ」


サヤカ
「マミさん!」

マミ
「ええ!」

マミ サヤカ
「「メダロット 転送!!」」

>シュイイイイイイイイ!!

アリス
「かわいい イモウトブンの カタキ!」

ジャンヌ
「チームロボトルは ひさしぶり
「……これ さっき 言ったばかり」
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 18:57:35.52 ID:lHwqz04Mo

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Robottle Information
  フィールド 廃ビル前


team マミ&サヤカ
master 1 マミ 2 サヤカ

1  アリス【ピンクラビー】 TYPE-XX 浮遊  2 ジャンヌ【プリティプライン】 TYPE-XX 二脚
頭 RBT-01CH ナガイミミー           VAL-01 リフレクトミラー
右 RBT-02CH ウサミミホー           VAL-02 ドントムーブ
左 RBT-03CH ウサミミキジュー         VAL-03 シャインシールド
脚 RBT-04CH ピョントホッパー         VAL-04 テンプルマスター


 VS


team ロボロボザコ
master 1 食い逃げロボロボ団員 2 助っ人ロボロボ団員

1 バッドハッカー TYPE-XY 二脚  2 ゴーフバレット TYPE-XY 飛行
頭 CRH-01 あんしスコープ       BAT-11 サイコミサイル
右 CRH-02 ひっかけワイヤー     BAT-12 エレクトミサイル
左 CRH-03 ずっこけワイヤー     BAT-13 マグネミサイル
脚 CRH-04 インライン          BAT-14 グレイブ



>ロボトル ファイト!
 
 
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 18:58:06.42 ID:lHwqz04Mo

サヤカ
「あいつらのメダロット どっちもすばしっこくて やなカンジだなあ」

マミ
「それでも やり方はいくらでもあるものよ
「作戦があるの 協力してくれるかしら?」

サヤカ
「もちろんですよ!」

マミ
「ありがとう ミキさん ……さーて いくわよ アリスちゃん!」

アリス
「りょーかい!」


助っ人ロボロボ団員
「フフフ オレたちのコンビネーションの恐ろしさ おもい知るロボよ
「ゴーフバレット エレクトミサイルロボ!」

食い逃げロボロボ団員
「バッドハッカー ずっこけワイヤーロボ!」

バッドハッカー
「ガチッ」
《ヒダリウデ ジュウテン 19》

ゴーフバレット
「キキッ」
《ミギウデ ジュウテン 02》

《01》


サヤカ
「あっち ジュウテン はやっ」

《00》

ゴーフバレット
「キーッ」

>バシュシュシュシュシュ!


サヤカ
「うわーっ 来ましたよ マミさん!」

マミ
「だいじょうぶ 対空タイプのミサイルは 早さと手数があるぶん 火力は低いの
「飛行型の機動力を逆手に取って ダメージを与える攻撃だから 大した傷にはならないわ」


>スパパパパパン!

ジャンヌ
「盾 べんり」カカッ
《ヒダリウデ ダメージポイント 03》

アリス
「おっとと」ガツッ
《キャクブ ダメージポイント 07》
 
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 18:58:47.39 ID:lHwqz04Mo

サヤカ
「ほんとだ たくさん撃ってきたけど ほとんど見当違い」

アリス
「イーディスは まんまとそれに やられちゃったみたいだけどねぇ」

イーディス
『ウルサイワ ネ!』

マミ
「……ちょっと静かにしててね イーディスちゃん」

サヤカ
「でも これなら大したこと なさそーですね
「ジャンヌ 今のうちに突っ込んで!」

ジャンヌ
「やあーっ」

>タッタッタッ


バッドハッカー
「カササッ」
《ヒダリウデ ジュウテン 03》

《02》


ジャンヌ
「はっ」

>ぶんっ!

バッドハッカー
「ささっ」

>すかっ!

《ヒダリウデ ジュウテン 00》


サヤカ
「くっそう もう一度……」

マミ
「待って ミキさん!」

サヤカ
「へ? と 止まって!」

ジャンヌ
「おっとと」


食い逃げロボロボ団員
「おやっ よく気づいたロボね」

バッドハッカー
「ぷしゅっ」
《ヒダリウデ ホウネツ 10》
 
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 18:59:17.64 ID:lHwqz04Mo

マミ
「対格闘攻撃用トラップね うかつに近付くと危ないわ」

サヤカ
「た 助かりました…… でも どうすれば?」

マミ
「地面に仕掛けられたトラップよ よく見て注意すれば踏むことはないし
「隙が大きいパーツだから そこら中 地雷だらけになることもない
「それに こっちには射撃装備のアリスちゃんがいるわ トラップをしかけようとするところ 狙い撃ってやりましょう」

サヤカ
「なるほど こういう時こそ コンビプレーですね!」

助っ人ロボロボ団員
「ふっふっふ そう うまくいくロボかね?」

ゴーフバレット
「キキッ」
《ヒダリウデ ジュウテン 00》

>バシュシュシュシュシュシュ!

サヤカ
「うわっ また!」

ジャンヌ
「ガード」カツッ
《ヒダリウデ ダメージポイント 07》

アリス
「わ わ」ガンッ
《ミギウデ ダメージポイント 05》


バッドハッカー
「アト 3……2……1」

>プシューッ
《ミギウデ ホウネツ 00》

食い逃げロボロボ団員
「よーし こんどは左だロボ!」
 
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 18:59:55.33 ID:lHwqz04Mo

サヤカ
「あーもう チマチマしつこいわねー ……あっ あのゴキブリメダロット またなにかやるつもり!?」

マミ
「アリスちゃん ウサミミキジュー準備!」

アリス
「あいさー」

>カチッ
《ヒダリウデ ジュウテン 05》

バッドハッカー
「ロボッ?」
《ミギウデ ジュウテン 11》

サヤカ
「よーし ジャンヌも マミさんに続くのよ!」

ジャンヌ
「了解」



《03》   《09》

《02》   《08》

《01》   《07》


《ヒダリウデ ジュウテン 00》  《ミギウデ ジュウテン 06》


サヤカ
「やった 隙だらけ!」

アリス
「よおし」

>ジャキッ

助っ人ロボロボ団員
「おーっと そうはさせんロボ!」

バッドハッカー
「キキーッ」

>バシュシュシュシュシュシュシュ!

サヤカ
「うわっ またあ!?」

>辺りにミサイルが散らばる!

アリス
「ねらいがつけられない…… あ痛っ」ゴチッ
《トウブ ダメージポイント 05》

ジャンヌ
「く」カツッ
《ヒダリウデ ダメージポイント 10》
 
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 19:00:26.50 ID:lHwqz04Mo

アリス
「こんのお もういちど……」

マミ
「ストップ!」

アリス
「へ」

助っ人ロボロボ団員
「む また イノチビロイしたロボね」

バッドハッカー
「ぷしゅっ」
《ミギウデ ホウネツ 10》

マミ
「今度は 対射撃トラップのようね……」

サヤカ
「そんなあ これじゃ攻撃できない!」

食い逃げロボロボ団員
「ふっふっふ この作戦のオソロシサ オマエラもわかってきたようだロボ?
「おバカなガキんちょのために トクベツにこの作戦 教えてやろうじゃないかロボ 耳の穴広げて よーく聞くロボ!」

サヤカ
「はあ」

助っ人ロボロボ団員
「まずゴーフバレットが 充填が早くて範囲の広い対空ミサイルで足止めするロボ」

食い逃げロボロボ団員
「すかさずバッドハッカーがトラップを仕掛けるロボ! 相手は攻撃できなくなるロボ」

助っ人ロボロボ団員
「そうすると 対抗して向こうは別のパーツを使ってくるロボ もちろんゴーフバレットがそれを止めるロボ」

食い逃げロボロボ団員
「その隙に またバッドハッカーのトラップだロボ! 相手はいよいよ攻撃できなくなるロボ」

助っ人ロボロボ団員
「そうなったら 後はやりたいほうだいロボ! ゴーフバレットの攻撃で ジワジワとキノウテイシに追い込むロボよ」

食い逃げロボロボ団員
「名付けて『チリもつもれば ボロボロボ』作戦だロボ!」

サヤカ
「なんか ペラペラと喋ってくれましたねえ」

助っ人ロボロボ団員
「オマエラはもう ゴキブリホイホイに捕まったゴキブリのようなものだロボ
「降参するなら 今のウチロボよ」

食い逃げロボロボ団員
「今なら土下座するだけで許してやるロボ 出血大サービスだロボ!」
 
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 19:01:10.35 ID:lHwqz04Mo

サヤカ
「くっそお そっちこそ ゴキブリそのものみたいな 恰好のくせに!」

マミ
「まあ 土下座までして許してもらおうとは思わないものね そろそろ反撃しましょうか?」

サヤカ
「えっ できるんですか!?」

マミ
「所詮ロボロボ団の考えた作戦だしねえ 穴だらけよ 実際」

食い逃げロボロボ団員
「ムキーッ オレタチが徹夜して考えた作戦に ケチつける気かロボ!」

助っ人ロボロボ団員
「そういうことを言うのは このカンペキな包囲網 破ってからにするロボ!
「ゴーフバレット 行くロボ!」

食い逃げロボロボ団員
「バッドハッカー もうひとつ 格闘トラップ 設置用意だロボ!」

バッドハッカー
「ロボロボ」カチッ
《ヒダリウデ ジュウテン 18》

ゴーフバレット
「キーッ」
《ミギウデ ジュウテン 00》

サヤカ
「またか こりずに!」

>バシュシュシュシュシュシュ!


ジャンヌ
「は」カツッ
《ヒダリウデ ダメージポイント 13》

アリス
「ああもお」カンッ
《ヒダリウデ ダメージポイント 15》


サヤカ
「マミさんっ」

マミ
「うーん 私がわざわざ言わなくても ミキさんならこれを切り抜ける方法 わかると思うのだけど」

サヤカ
「へ そうですか?」

マミ
「自分のメダロットのパーツ 忘れちゃった?」

サヤカ
「うーんと えーと…… ……あっ 頭パーツ! 射撃攻撃反射の リフレクトミラーだ!」

マミ
「正解! うまく狙って使えば 不利な状況もひっくり返せる便利なパーツね 全然思いつかなかった?」

サヤカ
「たはは 使いどころが難しくて あんまり…… これがあること すっかり忘れてました」

マミ
「それなら 反射のタイミングはこっちで指示を出すわ
「なんとか相手を誘いこんでみるから 任せてちょうだい」

サヤカ
「はい!」
 
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 19:01:59.23 ID:lHwqz04Mo

助っ人ロボロボ団員
「よそ見して 何をやってるロボ? スキありロボ!」

バッドハッカー
「キーッ」

>バシュシュシュシュシュシュシュ!

ジャンヌ
「…………」カカッ
《ヒダリウデ ダメージポイント 18》

アリス
「マミィー まだなのお?」

マミ
「ごめんなさい 待たせたわね さあ 反撃開始よ!」

アリス
「おおっ」

食い逃げロボロボ団員
「なーにをこそこそ話していたか知らないロボが ムダムダだロボ!」

サヤカ
「んなこと言ってられるのも今のうちよ! ジャンヌ リフレクトミラー!」

ジャンヌ
「ずいぶん 久しぶりのパーツ」

>キュイイイィン
《トウブ ジュウテン 20》

マミ
「右腕 充填!」

アリス
「よー」
《ミギウデ ジュウテン 05》


バッドハッカー
「カチッ」
《ヒダリウデ ジュウテン 00》

食い逃げロボロボ団員
「格闘トラップ 設置だロボ!」

>ぶしゅん!

>プシューッ
《ミギウデ ホウネツ 10》

助っ人ロボロボ団員
「これで格闘トラップは二個目 バッドハッカーの弾幕も合わせれば そう簡単には近付けないロボ!
「オレならまずムリロボ 降参安定ロボ」

マミ
「じゃあ 近付かなければいいのでしょう?」

アリス
「そーだあ」
《ミギウデ ジュウテン 03》

食い逃げロボロボ団員
「そのための射撃トラップだロボ 忘れたのかロボ?
「この守りは ゼッタイムテキなのだロボー!」

マミ
「あら そのトラップで守られてないのが あっちにいるじゃない」
 
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 19:02:32.74 ID:lHwqz04Mo

ゴーフバレット
「……きっ?」


サヤカ
「そうだ いくら射撃トラップを仕掛けても 空まではカバーできない!」

食い逃げロボロボ団員
「ん〜? いいところに目をつけたロボが それも当然! 考えてあるロボ」

助っ人ロボロボ団員
「オレのゴーフバレットは飛行型ロボ! 飛び回っていればオマエらの攻撃なんてあたらんロボ」

サヤカ
「でも そっちだって攻撃せず いつまでも飛んでるだけってのはできないでしょ
「パーツを使う時はこっちに向かってこないといけない 格闘はもちろん 射撃でも狙いをつけるためにね
「そこを狙うのが 飛行型メダ攻略の定石ってやつよ!」

助っ人ロボロボ団員
「ところがそうはいかないのだロボ! ここまでのゴーフバレットの攻撃を見てなかったのかロボ?」

サヤカ
「え? えーと…… ……あ!
「そうか 弾幕を張るタイプの 数うちゃ当たる攻撃だから 元々狙いをつける必要がないんだ!」

助っ人ロボロボ団員
「そのとおりだロボ! おかげでゴーフバレットは 反撃を気にせず 撃ち放題というわけだロボ」

食い逃げロボロボ団員
「この どこまでも計算された スンバラシイ作戦…… さっきはナマイキ言ってたロボが どこにも穴はないロボよ
「ううっ 徹夜で考えたかいがあったというものだロボ……!」


マミ
「あら それはどうかしらね?」

《ミギウデ ジュウテン 00》

アリス
「んんっ」

>ズガガガガ!

ゴーフバレット
「きいっ!?」

>かすっ

助っ人ロボロボ団員
「ロボ!?」

マミ
「あら おしかったわ 残念」

アリス
「あらら」シュウッ
《ミギウデ ホウネツ 03》
 
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 19:03:04.85 ID:lHwqz04Mo

食い逃げロボロボ団員
「だ……だいじょうぶかロボ? もう少しで当たってたロボよ」

助っ人ロボロボ団員
「ま マグレだロボ ヘーキだロボ!」

マミ
「あら ホントに ただのマグレだと思うかしら?」

助っ人ロボロボ団員
「!?」

マミ
「ただの子供だと思ってると 痛い目みるってこと…… 次は 当てるわよ」

食い逃げロボロボ団員
「ほ ほんとにだいじょうぶなのかロボ? なんか ヤバイロボよ!
「このままじゃ 先に コチラがやられてしまうかもロボ!」

助っ人ロボロボ団員
「うぐぐ…… ゴーフバレット! そいつをイッキに片付けるロボ!
「サイコミサイルだロボ!」

ゴーフバレット
「きーっ」
《トウブ ジュウテン 04》

>ゴーフバレットが アリスを狙って突っ込んでくる!

アリス
「なんか ねらわれてる?」
《ミギウデ ホウネツ 00》

マミ
「右よ!」

>さっ

ゴーフバレット
「きっ」
>ささっ
《トウブ ジュウテン 03》

マミ
「後ろよ!」

>さっ

ゴーフバレット
「ききっ」
>ささっ
《トウブ ジュウテン 02》

マミ
「もっと 右!」

>さっ

ゴーフバレット
「きききっ」
>ささっ
《トウブ ジュウテン 01》

マミ
「ちょっと 左!」

>さっ

ゴーフバレット
「ききーっ」
>ささっ
《トウブ ジュウテン 00》


助っ人ロボロボ団員
「サイコミサイル はっしゃだロボ!」

ゴーフバレット
「きいーっ!」
 
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 19:03:45.98 ID:lHwqz04Mo




マミ
「今よ ミキさん!」

サヤカ
「がってん しょうちです!」






>バシュシュシュシュシュシュ!

>キイィーン

>ズガガガガガガガーッ



助っ人ロボロボ団員
「やったロボ!」



ゴーフバレット
「ギ ギギッ」

助っ人ロボロボ団員
「……ロボ?」

>がしゃっ

《トウブ ダメージポイント 100 ゴーフバレット キノウテイシ》



助っ人ロボロボ団員
「ロッ ロボーっ!?」
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 19:04:36.84 ID:lHwqz04Mo

サヤカ
「やっほう 大成功!」

ジャンヌ
「アタマ くらくらする」
《トウブ ホウネツ 10》


助っ人ロボロボ団員
「なんだロボ どうしたロボ なにがあったロボ!?」

食い逃げロボロボ団員
「オレにきくなロボーッ」

サヤカ
「ふーっふっふ おバカなロボロボ団にもわかるように 説明してあげましょうかあ?
「といっても ただ 反射しただけなんだけどね 説明おわり」

助っ人ロボロボ団員
「……反射ロボ?」

マミ
「そう 空に逃げ場のなくなったあなたのゴーフバレット 焦ってアリスちゃんを倒しに来るのはわかっていたもの
「でも ただ撃っただけじゃ 火力が足りない 近付いて多くの弾を当てようとした そうでしょ?
「そこを反射したおかげで アタマに一撃というわけよ」

助っ人ロボロボ団員
「オ オレタチの カンペキな作戦が……ロボ」

食い逃げロボロボ団員
「ぐう〜っ まだ バッドハッカーが残ってるロボ 負けてないロボ!」

サヤカ
「そのバッドハッカーだけどさあ そこで動けなくなってるよ」

食い逃げロボロボ団員
「……ロボ?」


バッドハッカー
「タスケテロボロボ」ジタバタ
《キャクブ ダメージポイント 25》
 
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 19:05:28.11 ID:lHwqz04Mo

食い逃げロボロボ団員
「うぎゃあ なにやってるロボ!」

マミ
「あらら 反射の流れ弾に当たって 自分の仕掛けた罠に引っかかったみたいね」

サヤカ
「やっぱ ゴキブリホイホイには ゴキブリが入るもんだよ」

マミ
「そういうわけで アリスちゃん」

アリス
「はあい」
《トウブ ジュウテン 00》

サヤカ
「あらっ 用意いいですね」


>キュイン
>ズガガガガガガガガ!

>がしゃっ

《トウブ ダメージポイント 100 バッドハッカー キノウテイシ》



サヤカ
「やりい!」

マミ
「ま こんなものね」

ジャンヌ
「盾で守って 頭で反射 今日ほとんど動かなかった」

アリス
「うごけないあいて撃つのって なんかたのしいねえ」

ジャンヌ
「な」

アリス
「?」



>Winner team マミ&サヤカ!



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145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 19:06:12.29 ID:lHwqz04Mo

食い逃げロボロボ団員
「ま……負けてしまったロボ こんな子供ふたりに……」

助っ人ロボロボ団員
「ボスになんてイイワケすればいいロボー!?」

マミ
「……ボス?
「あなたたち 大人しくその話を……」


食い逃げロボロボ団員
「しかあし! ワレワレロボロボ団は このていどではくじけないロボ!」

助っ人ロボロボ団員
「そして ゴキブリのようにしぶといのだロボ!」

サヤカ
「自分で言っちゃったよ ゴキブリって」

食い逃げロボロボ団員
「いつか必ず オマエラにぎゃふんと言わせてやるロボ!」

助っ人ロボロボ団員
「首を洗って待ってるロボよ!」

ロボロボザコ
「「おぼえてロボ〜!!」」

>すたたたたたたたーっ

>ロボロボ団員は逃げ出した!


サヤカ
「あっ あいつら!」

マミ
「しまった…… イーディスちゃんがいないと とても後を追えそうにないわ」

サヤカ
「くっそお あと一歩で捕まえられたのに 残念ですね……」

マミ
「そうね でも また必ずロボロボ団は現れる……
「ミキさん 次も私に協力してもらえないかしら? もちろん 強制はできないけど」

サヤカ
「えっ いやいやそんな! こっちこそ 足引っ張っちゃいけないと……
「私なんかで良かったら よろこんで協力させてくださいよ!」

マミ
「……ありがとう ミキさん」

サヤカ
「はい! よーし 見滝原市の平和は このサヤカちゃんとマミさんが
「ガンガンジャリジャリ暑苦しいほど守ってあげちゃいますからねー」

マミ
「ふふ…… 頼りにしているわね
「あら? そこに落ちているのは」

サヤカ
「パーツですかね? ちょっと壊れてるけど」

マミ
「きっと 慌ててメダロットを回収した時 忘れていったんだわ
「せっかくだから貰っておきましょう あなたのメダロットの活躍のおかげだものね」

サヤカ
「へ いいんですか? それじゃあそのお エンリョなく」


>ピ
>シュイン
 
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 19:06:46.12 ID:lHwqz04Mo

マミ
「もうすぐ陽が落ちるわね 帰りましょうか?」

サヤカ
「そうですねえって あれ なにか忘れてるような」



マドカ
「や やっと追い付いた……」

ホムラ
「…………」

マミ
「あっ」

サヤカ
「マドカ ホムラ ……はは ごめん 置いてったまんまだった……」

マドカ
「それはいいけど どうせなんにもできないし……
「ロボロボ団はどうなったの?」

サヤカ
「あと一歩のところで 逃げられちゃったよ」

マドカ
「そうなんだ……」

サヤカ
「あ でもねえ どうせこれからも現れるロボロボ団 マミさんと一緒に退治することにしたのよ
「マドカとホムラもどう? 見滝原の平和を守る 愛と正義のメダロッターチ−ム!」

マドカ
「わたしは メダロット持ってないし……」

サヤカ
「あ そーだった」

ホムラ
「……今日みたいに 邪魔をしてもいけないので……」

サヤカ
「そっかあ 残念だなあ」

マミ
「あら 私だけじゃ不満かしら?」

サヤカ
「いやいや そーいうことじゃないですよお!」

マミ
「ふふ 冗談よ…… もうかなり暗くなってきたし 解散しましょうか
「三人とも 遅くまで付き合わせてしまって ごめんなさい」

サヤカ
「いえいえ 十分見返りありましたから マミさんみたいな人に コーチつけてもらえるなんて!
「こりゃあ メダマスター サヤカちゃんの登場も 遠くないんじゃないかなあ?

マドカ
「あはは……」


>みんなと別れて、家に帰った。
 
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 19:07:36.09 ID:lHwqz04Mo

 ―――――――――

◇夜 マドカの部屋


マドカ
「……メダロットかあ」

マドカ
(やっぱり メダロットを使う人にも 色々いるんだよね
(メダロットを使って悪いことしようとする ロボロボ団とか
(それを許せない マミさんやサヤカちゃんみたいな人たちとか

(今日の朝 ママが言おうとしたこと なんとなくわかるような気がするな……

(……ロボロボ団といえば 昨日拾ったメダル 返さなくて正解だったのかな
(悪い事に使われたら この子もかわいそうだもんね

(……このメダルといえば メダロッチを借りて この子とお話しするつもりが すっかり忘れちゃってたよ
(いろいろあったから 仕方ない……なんてことにしておこう

(うん おやすみ……)





第三話
イタズラ集団 ロボロボ団!

おわり


 
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 19:08:32.71 ID:lHwqz04Mo




◆サヤカの 今日の 獲得パーツ

VS ロボロボザコ

CRH-02 ひっかけワイヤー
右腕パーツ
行動-せっち 射撃トラップ

>一定の空間内に効果のあるトラップ 射撃攻撃に反応し 炸裂してダメージを与える



 
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/02(日) 19:09:21.80 ID:lHwqz04Mo





Q くどい

A 憧れてたんだ ジョジョとか ポケスペみたいな とことん理詰めの戦闘……
  熟練度が上がれば もっと 読みやすい文になるかもしれない ならないかもしれない


Q 俺の嫁機体 まだ?

A スィーカマーたん ちゅっちゅっ




次回

第四話
はしれ ヘッポコメダロッター!

 
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州) [sage]:2011/10/02(日) 19:27:46.62 ID:UNHf1rFAO

俺は好きだぜ>>文体
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/10/02(日) 19:45:17.25 ID:ZPEIU6Fdo
乙 ちょっと読みづらいが俺もだ

昔は対水とか対空とかわからずに、地形にあった脚部パーツ使ってボコボコにさたなぁ……
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2011/10/02(日) 20:04:25.36 ID:N/K2SkaAO
乙!
続き待ってるぜ
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/10/02(日) 21:25:36.86 ID:YP5cqZAco
乙!まどマギメダスレを待っていた!
この文体は好きだし、続き待ってるぜー
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/10/02(日) 22:35:49.33 ID:mVPzqSvk0
乙。>>1の好きにやるよろし

俺も1は地形とか一切無視してたな…
メタビーとまもるの騎士型車両とシリーズお馴染みになるナースでゴリ押しだった
今考えると狂気の沙汰だ
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/03(月) 01:21:58.72 ID:os4Z+mrAo
>>154
俺がいる
脚部は全員タンクor潜水だった
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/10/03(月) 03:02:50.83 ID:0wYVYusV0
コノトラクターの常時充填+リボルバーで熟練度上げるのがデフォだったわ
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/10/03(月) 20:16:14.03 ID:VaWYvD8AO
やっぱりロボロボは金魚鉢だよな!
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/05(水) 01:47:47.49 ID:hgWRmqlz0
このスレ読んでてメダロットやりたくなって途中放置してたDS終わらせたよ
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:38:02.91 ID:G1Zrf3Uso






 『メダロット』それはテクノロジーが生み出した、まったく新しいロボットである

 『ティンペット』と呼ばれる基本フレームに、人工知能『メダル』を搭載

 さらに様々な『パーツ』を合体させることで、無限の能力を引き出すことができるのだ!






 ―――――――――


第四話
はしれ ヘッポコメダロッター!



 
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:38:37.42 ID:G1Zrf3Uso


>みんなで ロボロボ団を追いかけた その次の日……


 ―――――――――

◇マドカの部屋


マドカ
「うーん……」



マドカ
「ふわー よく寝たあ……
「今 何時? 休日だからって あんまり寝坊しちゃ いけないよね」

>すくっ

マドカ
「どうしようかなあ 今日は……
「…… ……とりあえず 下に降りよう」




タクヤ
「おあよー!」

マドカ
「うん おはよう!」

トモヒサ
「おはよう マドカ 朝ごはんできてるよ」

マドカ
「おはよう パパ ……ママは?」

トモヒサ
「少し前に家を出たよ 最近忙しいみたいで 早くから休日出勤
「すごく眠そうだったけど 大丈夫かな」

マドカ
「そうなんだ せっかくの祝日なのに」

トモヒサ
「昨日 急に仕事が入ったみたいでね 会社が これからって時だから 仕方ないのかもなあ
「そのぶん ママがお休みの時は うんとサービスしないとね」

マドカ
「そうだね 私も お手伝いしないと!」

トモヒサ
「ふふ よろしく頼むよ
「ご飯 食べるだろう? 顔 洗っておいで」

マドカ
「はあい」
 
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:39:31.47 ID:G1Zrf3Uso

 ・・・・・・・・・


マドカ
「ふう お昼まで なにしようかなあ

「…… …… ……
「うーん…… …… ……」


マドカ
「……そうだ メダル! 今日もまた 忘れちゃうところだった
「サヤカちゃんにメダロットを借りて お話してもいいか聞いてみないと
「ええっと メールしよう…… 『午後 遊びに行っても』」


トモヒサ
「マドカー ちょっといいかい?」


マドカ
「はーい! ……メールは 後でもいいかな」

>タッタッタッ……

マドカ
「どうしたの パパ?」

トモヒサ
「ああ ごめん マドカ
「実は ママが 仕事に使う書類を 家に忘れてしまったみたいでね」

マドカ
「ええっ」

トモヒサ
「朝早かったから 寝ぼけていたんだろうなあ……
「それで タツヤと一緒に これからママのところへ行ってくるけど
「お昼はオムライスの予定だったのに タマゴをきらしてしまっているんだ」

マドカ
「オムライス!」
(パパの作ってくれる オムライス とってもおいしいんだよね)

トモヒサ
「帰って来てすぐ作れるように おつかい 頼まれてくれないかな?」

マドカ
「任せてよ パパ」

トモヒサ
「うん ありがとう
「そこのコンビニでいいから…… おっと 細かいのがないな
「これだけ渡しておくよ」


>5000円 うけとった。


トモヒサ
「それじゃあ すぐ行ってくるから 頼んだよ マドカ」

マドカ
「はあい パパも 気をつけてね」



>パパとタツヤは 車に乗って出かけていった。



マドカ
「それじゃ 私も 行こうかな」
 
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:41:16.01 ID:G1Zrf3Uso

 ―――――――――

◇コンビニエンスストア 『ショップ ケンケー』


コンビニ店長
「なあ ショウ君 これの処分 どうしたもんかね」

コンビニ店員 ショウ
「そーっすねえ 倉庫の奥でホコリかぶってたやつですし だいぶ古いモンですからねえ
「探せば もっといいモンが そこそこの値段で手に入りますし
「安くしたとこで 誰か欲しがりますかねえ」

コンビニ店長
「ううむ そうだよなあ でも捨てるのも もったいないしなあ
「一緒に倉庫にあったものと 抱き合わせで なんとか売れないものか」

コンビニ店員 ショウ
「……あー それなら いい感じのがあった気がしますね」

コンビニ店長
「ほう?」

コンビニ店員 ショウ
「ホラ これとこれとこれで ちょーど一式でしょ
「限定1個 超お買い得 初心者セットってことにすれば メダロット持ってないどっかの誰かが
「ひょっこり 釣られてくれるんじゃないすか」

コンビニ店長
「ふーむ いいかもしれんな」


>ガーッ
>ピロピロ ピロピロ


コンビニ店長
「いらっしゃいませー」

コンビニ店員 ショウ
「らっしゃーせえ」


マドカ
(えーっと タマゴは……
(……あっ あれって 確か)


タンマツ
《…… …… …… ……》

マドカ
(メダロット情報端末 『メダRoppi』
(町の建物のいろんなところにあるから 見かけたことは何度もあるけど 触ったことはないや
(メダロットって 私には 縁のないものだって思ってたから)

メダRoppi
《…… …… …… ……》

マドカ
(…… メダロットかあ)


>ピッ


メダRoppi
《ゴリヨウ ノ メニュー ニ タッチ シテクダサイ》

マドカ
(『メダロットの最新情報をお届け メダジャーナル』『パーツ・ティンペット メンテナンス予約受付』『店舗取り寄せカタログ』
(へえ 他にもいろいろある)
 
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:42:33.39 ID:G1Zrf3Uso

>『メダロット 初心者ガイド』

マドカ
「………」

>ピッ

マドカ
(『メダロットのしくみ』『メダロットの歴史』『ロボトル公式戦ルール』『はじめてのロボトル』……
(……まだいっぱいあって どれから見ればいいのか……
(あ『メダロットのしくみ』は この前 サヤカちゃんに聞いたのと ほとんど同じだ
(えーと じゃあ……)



コンビニ店員 ショウ
「キミっ メダロットに 興味があるのかい?」

マドカ
「きゃっ!?」

コンビニ店員 ショウ
「ああ ごめんごめん 驚かせちゃって でも そんなに熱心に見てるんだ 興味 あるんだろ?」

マドカ
「えっと ええ はい……」

コンビニ店員 ショウ
「そうだろ そうだろ! それで 見たところメダロッチ 持ってないようだけど キミ メダロットは……」

マドカ
「えっと 持ってない です……」

コンビニ店員 ショウ
「そうだろ そうだろ! だと思ったんだよ うん」

マドカ
「は はあ」

コンビニ店員 ショウ
「そこで!」

マドカ
「わっ!?」

コンビニ店員 ショウ
「そんなキミに ちょーど今 オススメの商品があるんだよね
「どうだい コレ! なんと あの KBT型メダロット! ……の かなり 型が古いやつ
「……だが 今でも ジューブン 通用するだろ! カブトムシは 男の子の憧れだもんな! って ああ……
「……まあ 女の子でも 虫 好きな子は いるだろ! 女の子が 女型メダ以外 使っちゃ駄目って法律も ないしな!
「キミ カブトムシとか 金属ゴテゴテのロボットとか 好き?」

マドカ
「え えーっと」

コンビニ店員 ショウ
「そうか 好きか! じゃあピッタリだな よかったな!
「そんな皆の憧れ KBTメダ一式に 今ならなんと! ティンペットも付けてしまうぞ!
「……まあ 中古 なんだけど…… 状態はいいし むしろ ちゃんと動くって保障されてるってことだ!
「キミ 本とかゲームとか 中古のは 触りたくもないって タイプ?」

マドカ
「え えーっと」
 
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:43:05.58 ID:G1Zrf3Uso

コンビニ店員 ショウ
「そうか 大丈夫か! なら問題ないな よかった!
「そして そんな 太っ腹セットに なんとなんと! 大サービスで 正真正銘 新品ピカピカの メダロッチまで付けてしまう!
「……まあ これも 型落ちの古いモデルなんだけど…… なあに 流行りの最新モデルなんて買ったら
「周りみんな 同じの持ってるなんてことに なりかねないしな! 逆に味があって いいと思うぞ!
「キミ ケータイとか 服とか 流行に合わせたもんじゃないと 我慢ならないって タイプ?」

マドカ
「え えーっと」

コンビニ店員 ショウ
「そうか 別に気にしないか! 親孝行にもなるし いいと思うぞ!
「どうだい こんな赤字覚悟の大放出品 『今から キミも メダロッター!』セットがなんと……
「……あっ そういえば メダルがないな…… まあ メダルは メダロットの頭脳! パ−ツとかと まとめて買うよりは
「別の所で じっくり 自分で選んで買ったほうが いいだろ! ちなみに今 メダルは売り切れてるので ウチにはない
「キミ ひょっとして メダルだけ たまたま持ってたりとか しない?」

マドカ
「あ えーっと メダルだけなら……」

コンビニ店員 ショウ
「なに 持ってるって!? それはすごい偶然だな このメダロットが キミに 買ってほしいと思っているに 違いない!
「ならもう 今すぐ 買ってしまうしかないんじゃないか? なんせ 現品1セット限りの 超 お買い得品だ
「ふと目を離した瞬間 売り切れ なんてことになったら 悔しいだろ! 買うなら 今すぐ 時間は 待ってはくれないぞ!
「さて 気になる お値段だけど えーと キミ 今 いくら持ってる? 5000円?
「なら この『今から キミも メダロッター!』セット 激安 特価 お値打ち価格 4,980円のところを
「キリよく 5000円ポッキリで さあどうだ!?」

マドカ
「え えっ あの」

コンビニ店員 ショウ
「さあ! さあ!」

マドカ
「そのう あのう」

コンビニ店員 ショウ
「さあ! さあ!」

マドカ
「ひ…… あのっ ……失礼しましたー!」


>ガーッ
>ピロピロ ピロピロ


コンビニ店長
「…………」

コンビニ店員 ショウ
「……チッ 逃げられちまいましたねえ ガラにもなく 熱いセールストークまで 考えたってのに」

コンビニ店長
「……ショウ君……」
 
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:43:39.49 ID:G1Zrf3Uso

 ―――――――――


マドカ
「はーっ ビックリしたあ 思わず 逃げてきちゃったよ……
「……あっ タマゴ 買ってない」

マドカ
「どうしよう 一度出たお店 また入るのって なんだか 気まずい……
「そうだ ちょっと歩くけど 向こうのスーパーまで行こうかな そのほうが 安く買えそうだし」

マドカ
「ついでに なにか お菓子でも…… いやいや
「パパのお金だし 駄目だよね うん」


>歩いてスーパーに向かった。
 
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:44:07.58 ID:G1Zrf3Uso

 ―――――――――

◇生鮮スーパーマーケット 『うおのめ』


マドカ
(祝日だけあって 人も多いや
(いろんなものがあって 目移りしちゃうけど…… まずは タマゴ タマゴ)

マドカ
(ええっと どこにあったっけな……
(あれ? あそこにいるの ひょっとして)


>三つ編みメガネの女の子が カゴを持って買い物してる。


マドカ
「ホムラちゃん?」

ホムラ
「! ……あっ カナメさん? こんなところで 奇遇ですね」

マドカ
「やっぱり ホムラちゃん! ほんとに偶然だね ホムラちゃんも おつかい?」

ホムラ
「……ええ まあ そんなところです」

マドカ
「ふうん……」

>カゴの中身は カップ麺 インスタントラーメン レトルト食品 出来合いのお惣菜 ……他にも そんなのばっかりだ

マドカ
(家の人 あんまり お料理とかしてくれないのかな……)

ホムラ
「……カナメさん?」

マドカ
「あっ ゴメン なんでもないよ
「でもホムラちゃん 引っ越してきたばかりで よく ここ わかったね?
「色々安いってパパもお勧めなんだけど あんまり 目立たない所にあるから」

ホムラ
「……ええ 偶然見つけて 助かりました」

マドカ
「そっかあ ……あっ タマゴ 買いに来たんだった
「ごめんね お買い物の途中に 呼びとめちゃって」

ホムラ
「……いえ もう レジを通して 帰るだけですから」

マドカ
「あれっ そうなの? ……えーと えーと
「……す すぐ終わるから ちょっとだけ 待っててくれる?」

ホムラ
「……はい 構いませんけど……」

マドカ
「ありがとっ ごめんね!」

>たたたっ

マドカ
(って おっと 混んでるお店の中で 走っちゃ 危ないよ)

ホムラ
「…………?」
 
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:44:40.80 ID:G1Zrf3Uso

 ・・・・・・・・・


レジ打ちの店員
「……はい 5000円 お預かりします
「4,755円のお返しです ありがとうございました」


>タマゴパックを買った。


マドカ
「おまたせ ホムラちゃん」

ホムラ
「いえ 私も ちょうど今…… でも どうしたんですか?」

マドカ
「ん…… えへへ せっかくだから 途中まで一緒に帰っても いいかなって
「それとも この後 用事あったかな」

ホムラ
「……いえ 特にないですし それは いいんですけど…… カナメさんと 家の方向 同じなんでしたっけ」

マドカ
「…………あ」
(ホムラちゃんの 家の場所 知らないや)
 
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:45:09.43 ID:G1Zrf3Uso

 ―――――――――

◇見滝原市 住宅街


マドカ
「へえっ じゃあ そんなに遠くないね
「私の家からなら サヤカちゃんの家までと 同じくらいの距離かなあ」

ホムラ
「そうなんですか」

マドカ
「うん ……あっ ということは…… 朝も 学校まで いっしょに行けるかも?
「いつも サヤカちゃん ヒトミちゃんと 待ち合わせて 学校に行ってるんだけど……
「ホムラちゃんも どうかな いっしょに行かない?」

ホムラ
「……いいんでしょうか そんないきなり」

マドカ
「全然へーきだよ もう友達なんだから!」

ホムラ
「…………」

マドカ
(う また 突然こんなこと……
(ホムラちゃん相手だと なんか図々しくなっちゃう気がする
(でも 私達 もう友達…… だよね?)

ホムラ
「……そうですね カナメさん」

マドカ
「……うん!
(よかったあ 変に思われないで)

マドカ
「ええっと ホムラちゃんの家からなら 待ち合わせ場所より 私の家が近いかな
「一度 私の家に来てもらって そこから 一緒に行く?」

ホムラ
「はい ……お願いします」

マドカ
「あ でも 引っ越して来たばかりで いきなりここ来てって ちょっと辛いよね
「よかったら この後 ホムラちゃんの家 行ってもいいかな
「とりあえず 明日の朝は 私が 迎えに行くよ」

ホムラ
「いえ…… 大丈夫です 住所を教えてもらえれば わかりますから」

マドカ
「へ? 住所だけで わかっちゃうの?」

ホムラ
「ええ…… そういうの 得意なんです」

マドカ
「わあ すごいね ホムラちゃん…… 私 ずっとここに住んでるけど
「住所だけ言われても どこがどこかなんて わかんないよ」

ホムラ
「別に すごいとかじゃあ…… 私は たまたま そうなっただけですから」
 
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:45:40.27 ID:G1Zrf3Uso

マドカ
(……? なんだか気になるけど あんまりセンセクしないでおこう)
「じゃあ 住所…… あ そうだ メールアドレス交換しようよ!
「そうすれば 簡単に教えられるし 何かあったら 電話とかも」

ホムラ
「……ごめんなさい 私 携帯電話 持ってないんです」

マドカ
「あれっ そうなんだ……
「どうしよ 書くもの無いし 困ったな」

ホムラ
「あ…… それなら 大丈夫です メダロッチがあるので」

マドカ
「え メダロッチって そんな機能まであるの?」

ホムラ
「いえ ただ エイミーに覚えておいてもらうだけです この子 記憶力いいんですよ」

エイミー
『…………』

マドカ
「そうなんだ えっと…… じゃあ言うけど いいかな エイミー……ちゃん?」

エイミー
『…………』

ホムラ
「……大丈夫です どうぞ」

マドカ
「ええと それじゃあ …… …… ……」

エイミー
『…………』

マドカ
「…… …… ……だよ もう一度 言おうか?」

エイミー
『…………』

マドカ
「あのう……」

ホムラ
「……あ 大丈夫です ありがとうございました」

マドカ
「そ そっか」
(メダロッチの中にいるから ちゃんと話聞いてくれてたか 全然わかんないよ
(よく伝わるなあ やっぱり 自分のパートナーだと 違うのかな)
 
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:46:16.63 ID:G1Zrf3Uso

マドカ
「…………」

ホムラ
「……カナメさん?」

マドカ
「あっ ごめん
「……ねえ ホムラちゃん いきなりなんだけど」

ホムラ
「……?」

マドカ
「メダロットといっしょにいるのって どんなかんじ?」

ホムラ
「……難しいですね どうして そんなことを?」

マドカ
「……えーと どうしてかな」

ホムラ
「……ふふ なんですか それ」

マドカ
「あはは なんだろうね」

ホムラ
「……悪くは ないですよ」

マドカ
「……そっか そうだよね」

ホムラ
「…………」

マドカ
「…………」

ホムラ
「カナメさん 私の家 こっちのほうなので」

マドカ
「あ そっか ありがとうね いろいろ」

ホムラ
「いえ こちらこそ」

マドカ
「じゃあ また明日!」

ホムラ
「はい
「…… ……また あした」


>ホムラちゃんと別れた。
 
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:46:45.43 ID:G1Zrf3Uso

マドカ
(メダロット…… メダロット かあ
(どうして わたしこんないきなり メダロットのこと 考えるようになったんだろ
(ちょっと前までは 別に 必要ないかなあって思ってたけど 今は…… 私もって そう思ってる)

(マミさんやサヤカちゃんみたいに 悪い人をやっつけるために 戦いたいから?
(昨日 ホムラちゃんが危ない目に会った時 なにもできなかったから?
(……でも これじゃあ)


>『メダロットは ただのおもちゃじゃない そこだけは間違えるなよ』


マドカ
(……ママ)


>ぶつぶつ ぶつぶつ


マドカ
「うーん…… メダロット…… メダロットかあ
「メダロット…… メダル…… メダル……?
「はっ」

>ごそごそ

>ポケットの中に 固くて 冷たい感触……


マドカ
(メ メダル!
(また すっかり 忘れてた!)


マドカ
「ううっ さっき ついでに ホムラちゃんにお願いすればよかったなあ
「まだ 追いつけるかなあ 今からこんなこと聞いても 迷惑じゃないかなあ」

「……えーい とりあえず 行ってみよう!」


>引き返して ホムラちゃんを追いかけた。
 
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:47:22.30 ID:G1Zrf3Uso

 ―――――――――

マドカ
「ううん こっちかな……? まだ そんなに 離れてないと思うけど」


>シュイイィィィン!!


マドカ
「……この音 どこかで……?」


>ロボロボ ロボロボ


マドカ
「……それに この声!
「まさか ホムラちゃん……
「ど どうしよう でも…… とにかく 行かなきゃ!」

>タッタッタッタッ……
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:48:16.18 ID:G1Zrf3Uso

 ―――――――――

◇住宅街 寂れた駐車場


ロボロボ団員A
「ふふふ 逃げられないロボよ」

ロボロボ団員B
「おとなしく オマエの持ってるレアメダルを こっちによこすロボ」


ホムラ
「……あなたたち レアメダルがなんなのか 知っているの?」


ロボロボ団員A
「う ……実は 知らないロボ ただ レアメダルを見つけたら 取ってこいって メイレイされてるだけだロボ」

ロボロボ団員B
「でも レアっていうくらいだから 貴重なものには違いないロボ!」

ホムラ
「……なら どうして 私がレアメダルを持っていると わかったのかしら
「人違いかもしれないのに」

ロボロボ団員A
「誤魔化そうとしてもムダロボ こっちには ボスにもらった この 『レアメダルサーチャー』 があるロボ」


>手のひらサイズの 丸い機械のようだ。


ロボロボ団員B
「近くのレアメダルに反応して 場所を教えてくれる すぐれものロボ!
「上のヒトタチには 『ロボロボ団員100人よりは よっぽど役に立つ』 と もっぱらのヒョウバンだロボ」

ロボロボ団員A
「この反応を追っていたら オマエを見つけたというわけロボよ 納得したロボか?
「もういいなら さあ! レアメダルを渡すロボ!」

ホムラ
「ほんとうに そのレーダーが 私に反応していたの? 故障ということも 十分ありえるんじゃないかしら」

ロボロボ団員A
「いちいち 文句の多い子供ロボね! すごく予算のかかった 高価な機械と聞いてるロボ
「そう簡単に 壊れたりしないロボ!」

ロボロボ団員B
「……いや でも もしかしたらってこともあるロボ オレタチが見間違えたとか
「それか ほんとうに 壊れてたりするかもしれないロボ……」

ロボロボ団員A
「お…… オソロシイこと 言うなロボ! 見間違いとかならともかく
「オレタチが壊したなんてことだったら 何ヶ月 ただ働きさせられるか わかったもんじゃないロボ!」

ロボロボ団員B
「と とにかく もう一度スイッチ入れて 確認してみるロボよ」

ロボロボ団員A
「そ…… そうするロボ」






メダロッチの声
『早く 片付けましょう』

ホムラ
「…………」コクッ
 
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:49:10.51 ID:G1Zrf3Uso


>ピコッ ピコッ


ロボロボ団員A
「よかった ちゃんと反応してるロボ 壊れてないロボ」

ロボロボ団員B
「ふう 冷や汗かいたロボ…… ロボ?
「ちょっと待つロボ レアメダルの反応が 二つあるロボよ」


ホムラ
「……メダロット てんそ……
「……?」



ロボロボ団員A
「こ これって どういうことだロボ?」

ロボロボ団員B
「……あの女の子が レアメダル 二つも持ってるってことだロボ
「つまり……」

ロボロボ団員A
「オレタチ 大手柄だロボ!」



メダロッチの声
『……どういうこと?』

ホムラ
「さあ 故障じゃないかしら
「どうでもいいわ とっとと……」









マドカ
「ホムラちゃん!」



 
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:49:57.49 ID:G1Zrf3Uso

ロボロボ団員A
「な」

ロボロボ団員B
「誰だロボ!」

ホムラ
「……カナメさん!? どうしてここに……」

マドカ
「え えっと ちょっと いろいろ……
「それより あれ ロボロボ団だよね!? それに メダロット…… 早く逃げないと!」


ロボロボ団員A
「おーっと そうはいかないロボ」

>どんっ!

マドカ
「きゃっ」

ロボロボ団員B
「オレタチ これから 大事なお仕事だロボ
「子供は とっとと おうちに帰って ファミコンでもしてるロボ」

ロボロボ団員A
「邪魔するつもりなら オレタチのメダロットが 相手になってやるロボ!」


ヘビみたいなメダロット
「キシャーッ!」

トンボみたいなメダロット
「ジャアーッ!」


マドカ
「う……」

ホムラ
「……逃げてください カナメさん」

マドカ
「でも ホムラちゃんが」

ホムラ
「いいから!」

マドカ
「!! …………」

ホムラ
「私は 大丈夫ですから……」


ロボロボ団員A
「ん…… どうしたロボ ロボトル しないロボか?」


マドカ
「だ…… 誰か 呼んでくるから…… すぐ 戻ってくるから……
「待ってて ホムラちゃん ……ごめんね……!!」


>タタタタッ……

 
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:50:22.96 ID:G1Zrf3Uso

ロボロボ団員A
「あれっ 行っちゃったロボ
「あの子は オマエの友達じゃ なかったロボ?」

ロボロボ団員B
「戦いもしないで トモダチ見捨てて 逃げるなんて
「まったく とんだ ヘッポコメダロッターも いたもんだロボ!」

ホムラ
「…………」

ロボロボ団員A
「とにかく これで ジャマはなくなったロボ
「レアメダル いただくロボ!」








メダロッチの声
『どうするの? 倒すだけなら 楽だけど』

ホムラ
「……戻ってきたとき 見られたら 面倒になりそうね
「適当に時間を稼いで あの子が来た後 逃げましょう」

メダロッチの声
『なら パーツは変えたほうがいいわ』

ホムラ
「ええ」


>ピ ピ ピピッ


ホムラ
「……メダロット 転送」

>シュイイイイイイ!
 
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:51:21.11 ID:G1Zrf3Uso

 ―――――――――

◇見滝原市 住宅街


マドカ
「はあっ はあっ はあっ」

(どうしよう…… どうしよう どうしよう どうしよう!
(誰か 早く誰か呼んでこないと ホムラちゃんが!)


マドカ
「はあっ はあっ はあっ」

(セレクト隊……は ここからじゃ遠いし 交番も このあたりにはないし……
(メダロットを持ってるなら 誰か……)


マドカ
「はあ…… はあ…… はあ……」

(誰か…… 誰か 助けて……!)



???
「そこのアナタ お待ちなさいな」



マドカ
「はあ…… はあ…… え? だ だれ?」


???
「お急ぎのトコロ シツレイするけど ちょっとお時間 よろしいかしらん?」

マドカ
「え…… メ メダロット?」


>曲がり角の影に 魔女みたいなメダロットが立っている。


魔女みたいなメダロット
「あらっ メダロットが 占いしちゃ おかしいかしらぁ?」

マドカ
「占い……? あっ ほんとだ……」


>メダロットの前には 水晶玉の乗った台が置いてある。

>『あなたの未来 占います』
 
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:52:23.49 ID:G1Zrf3Uso

マドカ
「へえ ほんとに いろんなメダロットがいるんだ……
「って こんなことしてる場合じゃない! ……メダロット!」

魔女みたいなメダロット
「あわただしい お客様だこと」

マドカ
「お願い 助けて下さい! ……誰かの ……メダロットの助けが 必要なの!」

魔女みたいなメダロット
「トウトツでアイマイなお願いねえ どんなお悩みか 知らないけれど
「どうもアタクシじゃ 力になれそうにないわね? 攻撃用パーツ ついてないもの」


マドカ
「あ そうなんですか…… ごめんなさい ありがとうございました」


>たったったっ


魔女みたいなメダロット
「末のイモウトなら 武器どっさりの 頼れる子なのだけれどねえ
「……て だからあ ちょっと お待ちなさいって」


>こけっ
>ばたん!


マドカ
「ううっ いたた……」

魔女みたいなメダロット
「……いまのは アタクシ なあんにもしてないわよ?
「ほら 占い師の言うこと 聞かないから 不幸になっちゃう」

マドカ
「ま まだ 占ってもらってもないのに……」

魔女みたいなメダロット
「いいから 黙って お聞きなさいな」

マドカ
「でもっ 私 ほんとに 急いでるんです! 早くしないと 友達が……!」

魔女みたいなメダロット
「ほんとは 自分で なんとかしたいんでしょう?」

マドカ
「…… ……え?」

魔女みたいなメダロット
「『誰か助けて』 じゃなくて 自分が その子 助けてあげたいんでしょう?
「アナタの 強いキモチ アタクシには はっきり見えてるわ」

マドカ
「…………」

魔女みたいなメダロット
「なら どうして 迷う必要があるの?
「戦うのが怖い? その友達は 今 もっと怖い思いをしてるかも
「なにもできないかもしれない? そりゃあ なにもしなければ なにもできない 当たり前よね

「もしかして 『メダロットを 自分勝手な理由で 利用しようとしてる』 とか
「勝手に ヘンな勘違い してるのかしらん?」

マドカ
「……!!」
 
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:53:00.38 ID:G1Zrf3Uso

魔女みたいなメダロット
「せっかくだから 教えておいてあげるけどねえ
「メダロットは ココロも カラダも ニンゲンなんかより よっぽど丈夫にできてるの

「くだらないことで いっつもいつも 戦争だのなんだのって 喧嘩ばかりの ニンゲンと比べて
「フトコロが広いって言うのかしら? ちょっとやそっとのことは 気にもしない」

マドカ
「…………」

魔女みたいなメダロット
「あなたがちょっと迷惑かけたくらいで 気に病む必要ないのよね
「……それでも 良心が痛むなら 思いっきり こきつかった後 謝ってあげなさいな」

マドカ
「……あやまる?」

魔女みたいなメダロット
「そ 『利用しちゃってごめんなさい』 ってね
「アタクシたちメダロットには 心がある ただの道具じゃないの
「友達を想う心も きっと同じ

「アナタのパートナーが どんな子か知らないけれど 話せば アナタの気持ち わかってくれるんじゃないかしらね」

マドカ
「…………」

魔女みたいなメダロット
「決心がついたなら ホラ 行きなさい
「急いでるんじゃあ なかったかしらん?」

マドカ
「あっ そ そうだった!」

魔女みたいなメダロット
「相談料 オマケしておくわねえ」


マドカ
「……あのっ ありがとうございました!」


>たたたたたっ……




魔女みたいなメダロット
「最後まで あわただしい お客様だこと
「さて 店じまい 店じまい」







「あたくし しがない 占いメダロット

「当たるも八卦 当たらぬも八卦……」


 
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:53:57.39 ID:G1Zrf3Uso

 ―――――――――


マドカ
「はあっ はあっ はあっ」


>たったったったったっ


マドカ
「はあっ はあっ はあっ」


>たったったったったっ


マドカ
(友達を助けたいの なにもできなかった自分を 変えたいの
(お願い 今だけでもいい 後で 私にできることなら なんでもするから だから

(……私に 力を貸して!!)


>マドカは メダルをぎゅっと握りしめ 走り続けた……
 
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:54:38.95 ID:G1Zrf3Uso

 ―――――――――

◇コンビニエンスストア 『ショップ ケンケー』


コンビニ店員 ショウ
「はーっ コレ どうすりゃいいんだよ 無駄に場所とって ジャマでしょうがない
「さっきの子に 無理矢理にでも 売りつけときゃよかったなあ……」


>ガーッ
>ピロピロ ピロピロ


コンビニ店員 ショウ
「らっしゃーせー…… あれっ キミは」


>ガーッ


マドカ
「はあっ はあっ はあっ……」


コンビニ店員 ショウ
「やっぱり コレ 買う気に」

マドカ
「あのっ! このメダロット 売ってください!」


>どんっ!

>マドカは レジ前に置かれたメダロットを指差し 言った!


コンビニ店員 ショウ
「へ? あ…… へえ
「そりゃ 願ったり叶ったりだけど いーの そんな簡単に決めちゃって……」

マドカ
「お願いしますっ 時間がないんです!」

コンビニ店員 ショウ
「あ ああ…… んじゃ 5000円になります」

マドカ
「はい ごせん…… ああっ!?」

コンビニ店員 ショウ
「ど どーした」

マドカ
(……そうだ タマゴ買ったから お金が足りなくなったんだ!
(それに タマゴも いつのまにかなくなってる どこかで 落としたのかな……)

コンビニ店員 ショウ
「えーと ひい ふう ……4,750円か」

マドカ
「…………」

コンビニ店員 ショウ
「……いいよ これくらい まけといてやるよ」

マドカ
「えっ いいんですか?」

コンビニ店員 ショウ
(ま もともと テキトーに決めた値段だし)
「こんごとも ごひいきにってことで」

マドカ
「……ありがとうございます!」
 
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:55:45.92 ID:G1Zrf3Uso

コンビニ店員 ショウ
「じゃあ 4,750円 お預かり……と」


>お金がなくなった。


コンビニ店員 ショウ
「これで このメダロット KBT型 【メタルビートル】 は キミのもんだ!
「はい これ メダロッチ 電源は…… よし ちゃんとつくな」

マドカ
「…………」


>マドカは メダロッチを 腕に付けた!


コンビニ店員 ショウ
「あとは このパーツと ティンペット……
「それに メダロット初めて買う人の ユーザー登録だけど」

コンビニ店長
「……理由は知らないけど 急いでるんだろう? こっちで組み立てとくから 行っていいよ」

コンビニ店員 ショウ
「あ 店長」

マドカ
「……いいんですか?」

コンビニ店長
「もともと ウチの店 パーツとティンペット セットで買ってくれたら
「無料で 組み立てサービスやってるからね ……ショウ君 まさか 忘れてたのか?」

コンビニ店員 ショウ
「いやあ ははは」

コンビニ店長
「ちょっと メダロッチ 貸してくれるかい? ……ピピッと よし
「このティンペット 登録しておいたから あとは自由に呼び出せるはずだよ
「組み立てておくから メダロッチで呼び出して 君のメダルを入れるんだ すぐ 動いてくれる」


>マドカのメダロッチに 『TINPET 2010 XY』 登録完了!


コンビニ店長
「後で もう一度店に来てくれ 細かいことの登録なんかは そのときでいいだろう」
「さあっ 行っておいで」

マドカ
「はい! ありがとうございました!」


>ガーッ
>ピロピロ ピロピロ

>たったったっ……


コンビニ店員 ショウ
「ひゅーっ 店長 カッコイイっすねえ」

コンビニ店長
「ん? ははは ちょうど 同じ年頃の 娘がいるんでね 応援してやりたくなったのさ」

コンビニ店員 ショウ
「なるほど 父親の顔 ってやつっすね
「ふーん 普段は パッとしない雇われ店長も 変わるもんだなあ」

コンビニ店長
「……聞こえてるぞ ショウ君」
 
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:56:50.06 ID:G1Zrf3Uso

 ―――――――――

◇見滝原市 商店街


サヤカ
「マミさんの足 引っ張るわけにはいかないし あたしたちも もっと 強くならないとね!
「さーて どんなパーツ 買おうかなあ ジャンヌ なにがいい?」

ジャンヌ
「射撃パーツが ほしい ……かもしれない」

サヤカ
「しゃげきぃ? 別にいいけど ジャンヌのメダルには 合わないんじゃないかなあ
「マミさんも言ってたでしょ メダルも 脚部も合ってない 慣れてもいないパーツ いきなり 使いこなせるわけないって」

ジャンヌ
「……ダメ?」

サヤカ
「うーん…… ものは試しに 一度 使ってみるのも いいかも」


>たったったったっ


サヤカ
「ん? 向こうから 走ってくるのって
「おーい マドカー」

マドカ
「あっ サヤカちゃん! ごめん ちょっと急いでるんだ
「……また あとで!」


>たったったったっ……


サヤカ
「あ 行っちゃったよ どうしたんだろ あんなに走って」

ジャンヌ
「おいかける?」

サヤカ
「んー…… そだね 気になるし ほっとけないわ
「行くよ ジャンヌ!」

ジャンヌ
「パーツは おあずけ」
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:57:22.04 ID:G1Zrf3Uso

 ―――――――――

◇住宅街 寂れた駐車場


>ズガガガガ! ピシュン ピシュン


ホムラ
「…………」

エイミー
「…………」


エイミー 【セーラーマルチ】 女子学生型 TYPE-XX 二脚
SLR-11 バリアブルヘアー
SLR-12 パテリィバルカン
SLR-13 ショートショット
SLR-14 フレアギャザー


ロボロボ団員A
「マクドスネイク ウィルスこうげきロボ!」

ロボロボ団員B
「ドラゴンビートル ヘビーウェイター はっしゃだロボ!」


>きゅいん きゅいいん
>バババババババ!


《ミギウデ ダメージポイント 60 ショウジュンキノウ イジョウハッセイ セイコウリツ ゲンショウ》
《ヒダリウデ ダメージポイント 90 ダンソウ ハソン シヨウフノウ》
《キャクブ ダメージポイント 25 ウケイ ソウコウ ショウハ》


ロボロボ団員A
「もう虫の息だロボ あとひといきロボ!」

ロボロボ団員B
「レアメダル持って帰って たっぷり ボーナス もらうロボ!」
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:58:13.00 ID:G1Zrf3Uso

ホムラ
「……限界ね 逃げてくれたのなら それでいいわ
「エイミー」

エイミー
「…………」

>ガチッ キュイイィ
《ミギウデ ジュウテン 03》


ロボロボ団員A
「今さら なにやっても ムダロボよ」

《02》

ロボロボ団員B
「レアメダル イタダキだロボ!」

《01》

>たったったったった……

《00》







マドカ
「メダロット 転送!」




>ピシュン!

>バチッ バチッ バチッ


ロボロボ団員A
「ロボ!?」

ロボロボ団員B
「ロボロボ!?」


>バチッ バチッ バチバチバチバチッ


ホムラ
「……カナメさん どうして」

マドカ
「ごめんね 待たせちゃって
「わたし やっぱり 逃げられない!」





>バチバチバチバチバチバチッ

>シュイィイィイイン!





【メタルビートル】 カブトムシ型 TYPE-XY 二脚
KBT-11 ミサイル
KBT-12 リボルバー
KBT-13 サブマシンガン
KBT-14 オチツカー
 
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:59:01.83 ID:G1Zrf3Uso

ホムラ
「……この メダロットは」

マドカ
「…………」


ロボロボ団員A
「ローボロボロボロボロボ!
「誰が来たかと驚いたら さっきの ヘッポコメダロッターじゃないかロボ!」

ロボロボ団員B
「そんなオンボロ 持ってきて どうするつもりなんだロボ?」

ロボロボ団員A
「ヘッポコメダロッターにお似合いの ポンコツメダロットだロボ
「こいつはケッサクだロボ!」




サヤカ
「はあ はあ はあっ…… あ あれって……?
「マドカにホムラ ロボロボ団 それから マドカのメダロット?
「な なにがなんだか さっぱり わかんない」

ジャンヌ
「じゃあ だまって みてましょ」




マドカ
「わたし メダロットのこと ぜんぜんわからないし
「パーツとかにも 詳しくないし ロボトルだって やったことない
「たぶん わたしは あなたたちより ずっと弱い」

ロボロボ団A
「じゃあ なんで 戻ってきたロボ?
「おうちで 大人しくしてれば よかったロボ」

マドカ
「それでも 逃げたくなかったの 友達を放っておくなんて できないから
「わたしは弱いけど 負けたくない」



>マドカは メタルビートルの背に メダルをはめた!

 
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 20:59:45.37 ID:G1Zrf3Uso


マドカ
「なにもわからないから 今は メダロットを信じて 戦う!」



>ぴいん!

>カチッ

>カリカリカリカリカリカリカリカリ……


マドカ
「…………」

ホムラ
「…………」


>カリカリカリカリカリカリ…… ぶうん!

マドカ
「……!」


>ギ ギギッ
>ギギギッ


マドカ
「……う 動いた……」

ホムラ
「…………」


>ギギギギッ ガガガガ……

>ウィイイイィィ――――


メタルビートル
「…………」


>ざっ


マドカ
「歩いた……」

ホムラ
「…………」
 
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 21:00:39.45 ID:G1Zrf3Uso


>ざっ ざっ


メタルビートル
「…………ガ ピッ ガガッ」


>ざっ ざっ


メタルビートル
「ギ ギッ ……ピピピ ……ピ」


>ざっ ざっ


ロボロボ団員B
「こっち 来るロボよ!」

ロボロボ団員
「……あんな オンボロ 100体あったところで 怖くないロボ
「はやく やっつけてしまうロボ!」

マクドスネイク
「キシャーッ!」


>ロボロボ団のメダロットが 襲いかかる!


マドカ
「あ あぶない!」







メタルビートル
「ギ・ギ・ギ


「……ガァーーーーーーーーッ!!!」








ホムラ
「な……」

マドカ
「きゃっ……!」

ロボロボ団員AB
「「ロボーーッ!?」」


サヤカ
「ま まぶしい」
 
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 21:01:33.46 ID:G1Zrf3Uso

 ・・・・・・・・・



マドカ
「う ううん……」

ホムラ
「…………」

マドカ
「あっ えっ どうなったの!?」




メタルビートル
「…………」


>ガシャッ ガシャン

《マクドスネイク キノウテイシ》
《ドラゴンビートル キノウテイシ》


マドカ
「た 倒した……の?」

ホムラ
「……そうみたいですね」




ロボロボ団員A
「……いつのまにやら 負けてるロボ
「どういうことなのロボ……」

ロボロボ団員B
「ああ せっかくの レアメダル二枚も手に入れる チャンスがロボ……
「ロボッ?」

>ピコッ ピコッ

ロボロボ団員B
「レアメダルサーチャーの反応 一つしかないロボ さっき 確かに二つあったはずロボ
「やっぱり 壊れてたロボ?」

ロボロボ団員A
「じゃあ この一つの反応も 怪しいロボよ
「……ええい こんなもの! だロボ!」

>ポイッ

ロボロボ団員A
「くそーっ アジトに帰ったら 絶対怒られてしまうロボよ! オマエタチのせいだロボ!」

ロボロボ団員B
「おぼえてロボーッ!」


>すたたたたたた……

>ロボロボ団員たちは 逃げ出してしまった。
 
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 21:02:23.29 ID:G1Zrf3Uso






マドカ
「…………」

ホムラ
「…………」

サヤカ
「…………」

マドカ
「……あれっ サヤカちゃん!?」

サヤカ
「いやあ 気になって 追いかけて来ちゃった」

マドカ
「あっ ごめんね ちょっと 慌ててたから……」

サヤカ
「うん それは いいんだけど……」




メタルビートル
「おい」



ホムラ
「…………」

サヤカ
「…………」


マドカ
「……えっ わたし?」

サヤカ
「ほかに 誰がいんのよ マドカのメダロットでしょ?」

マドカ
「いや まあ そうなんだけど」
(パーツだけはね……)


メタルビートル
「おまえには いろいろ 言いたいことがあるけど
「まず最初にだ ……オレは 眠ってたところを 起こされるのが 大キライなんだ」

マドカ
「……へ?」

サヤカ
「ちょっと なんか 穏やかじゃないわよ」


メタルビートル
「ヒトが せっかく 気持ちよく眠ってたところを 無理矢理起こしやがって このやろー!」

>ズガガガガガガガ!

マドカ
「えっ ちょっ えっ まってー!」

 
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 21:03:33.98 ID:G1Zrf3Uso



サヤカ
「なんか あたし 途中から来たから わけわかんないんだけど
「説明 してもらえんのかなあ」

ホムラ
「……まず 助けてあげましょうよ」

サヤカ
「しょーがない このサヤカちゃんの 華麗な助け舟 見せてあげますかあ」




ホムラ
「…………」


ホムラ
「レアメダルサーチャー……ね」


>すっ



サヤカ
「ん? どしたの ホムラ」

ホムラ
「いえ ちょっと 靴ひもが」

サヤカ
「……まず 助けてあげようよ」




メタルビートル
「だ」

マドカ
「わ」

メタルビートル
「が!」










第四話
はしれ ヘッポコメダロッター!

おわり
 
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 21:04:45.07 ID:G1Zrf3Uso






◆マドカの 今日の 獲得アイテム


・メダロッチ

>ちょっと古い型だけど 新品ピカピカ 真っ白なメダロッチ。



・男型ティンペット

>中古だったけど 動作は保証済み。 ほんとは 女の子型が よかったなあ……なんて



・KBT-1X カブトムシ型メダロット 【メタルビートル】 パーツ一式

>バランスのいい 射撃タイプの メダロット。
>男の子のあこがれ 金ピカの かぶとむし! ……だけど かなりの 旧式。


KBT-11 ミサイル
頭パーツ
行動-うつ ミサイル

>敵を追尾する 反応弾 誘導性能は高くないが 火力があり 爆風が思わぬ効果を生むことも


KBT-12 リボルバー
右腕パーツ
行動-うつ ライフル

>癖がなく 扱いやすい 射撃攻撃 高い命中率を誇る KBT型の右腕


KBT-13 サブマシンガン
左腕パーツ
行動-ねらいうち ガトリング

>活躍の場が広い 射撃攻撃 隙のない連射で 敵を追いつめる


KBT-14 オチツカー
脚部パーツ
タイプ-二脚 遠隔

>バランスのよい 二脚タイプ 安定感のあるフォルムで 射撃に揺れる身体を支える





 
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2011/10/09(日) 21:06:13.33 ID:VuGNaIFAO
ニヤニヤが止まらないwwwwwwwwww
乙wwwwwwww
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/10/09(日) 21:06:31.74 ID:G1Zrf3Uso




※ためにならない豆知識

・ショウさん

>昼はコンビニ 夜はホストクラブの見習いと、忙しく働くフリーターのお兄さん。
>昔 メダロットについての大事件を解決したことがあるとか、元 ロボトル世界チャンピオンだとか、
>夜な夜な飛び回る正義の怪盗だとか、メダロッター最高の称号 メダマスターの地位に立つ者だとか、
>そういうことは いっさい ないらしい。 ただの フリーターである。


・コンビニの店長

>24時間営業のコンビニエンスストア 『ショップ ケンケー』 の店長。
>ぱっとしない中年おやじだけど、家族思いの いいお父さんである。
>マドカたちと同じ年頃の娘がいるそうだが、べつに 伏線とかでも なんでもない。






Q けっきょくこいつかよ 芸がないなあ

A メダロットの主人公の相棒は KBTって 昔から決まってるのだ
  KWG派だったって? 性能に惹かれ 3から鞍替えしたって奴は 許さんぞ






次回

第五話
その名はメタビー
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/10/09(日) 21:24:39.29 ID:8seWFGLAo
乙  元々KWG派だった俺は深い悲しみに包まれた

いや、カブト好きだけどね
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/09(日) 21:47:44.06 ID:ayjnUS+IO
なんだろうなこのワクワクは
初めてメダ2やった時のこと思い出したわ
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/10/09(日) 21:52:34.18 ID:eOiEGU/Po
頭をトランプルに変えて戦ってました
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/10/09(日) 21:56:48.23 ID:e5ZpTqGv0
5000円で200円の卵パックを買うイベントは最早鉄板だよな
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/10(月) 00:33:53.78 ID:IWYcx/KS0
乙!
まぁマドカだし格闘型なKWG型よりも射撃型のKBT型のがしっくりくるなwww
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/10(月) 03:17:34.72 ID:+TTYzkT6o
メ・タ・ビー! メ・タ・ビー!

スイカシルシルって名前にしたのは俺だけか?
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/10(月) 17:48:50.64 ID:XfIV150Co
俺2しかやったことないんだけど、他のシリーズだとレトルトカレーじゃないのか
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/11(火) 12:22:54.92 ID:CVBP8vzBo
メダ2のピコペコの破壊力が半端ない
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/10/11(火) 14:50:49.46 ID:hzgQEoLTo
フレクサーソードとサブマシンガンの超火力は誰もが通る道
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/11(火) 19:26:34.62 ID:ivKJiK8IO
ソード取れるまで粘るよな、アレ
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/11(火) 19:32:57.69 ID:sdQMT4L/o
今思えば当時、メダロットほどセーブ&ロードをやったゲームは無かった
欲しいパーツが出るまで何度も繰り返したからな
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/12(水) 01:05:12.78 ID:txoRZoaIO
負けてサブマシンガンとられた状態でセーブして泣いた思い出
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga sage]:2011/10/14(金) 17:36:50.31 ID:/1III7SF0
メダ1でオチツカーを売ってデスボムを買ったのも良い思い出よ…。
メタ付いてなくて良かった!
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/10/14(金) 18:18:25.78 ID:23TBy36Ko
弐COREでビーストマスターのパーツコンプの為に何回も挑戦したり
メダロットRでベイアニットをメタビーの強化型と勘違いしていたのは俺だけじゃないはず
209 : [sage]:2011/10/23(日) 15:02:46.51 ID:YiGyJjldo
ついに 二週間も たってしまった
一区切りつくと 別のネタが浮かび 書きたくなってしまうのは まれによくある
投げ出すつもりは毛頭ないので メダ3DSの続報を待つくらいの 気長な心で 待ってくれたら うれしいです



Q けっきょく なにやってたんだ オラッ

A ほむほむとまどっちが えんかんごに けっこんしたら
  こどもは なんにん できるかなあ とか
  そんなことばかり かんがえてました
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2011/10/23(日) 15:16:18.25 ID:Z9X8qA3AO
おう。
是非とも書ききってくれお願いします
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/10/25(火) 22:51:03.26 ID:4cHJ8YTq0
アニメメダロット配信とかマジか
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2011/10/26(水) 00:56:58.18 ID:3hj02UUAO
>>211
くわしく
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/10/26(水) 03:23:26.72 ID:81DvLnC10
ニコニコのフルアニMAXってチャンネルで配信されるらしくて1話は上がってたんだが今は何故か消えてる
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2011/10/26(水) 10:15:10.54 ID:3hj02UUAO
ありがと
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/10/26(水) 19:58:33.96 ID:JxcAJQbLo
でっかく生きろよ漢なら
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/27(木) 00:40:51.19 ID:PkGVdtcco
横道それずにまっしぐら
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/10/28(金) 20:58:43.54 ID:idC9AhVc0
本当にメダロット公式配信(予定)来たぁぁぁぁ!
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/10/28(金) 20:59:31.17 ID:idC9AhVc0
本当にメダロット公式配信(予定)来たぁぁぁぁ!
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2011/10/28(金) 23:17:15.49 ID:W1Dw+WhAO
嬉しいのは分かったから落ち着けーー!!!
俺も嬉しいぞ!!!
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/10/29(土) 10:57:42.48 ID:8ya+dgJqo
配信と勝手が違うのは分かるけど
テレビでやればいいのに。土曜の朝とか
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/10/31(月) 23:56:25.36 ID:1dmbdwhXo
またアニメ作らないかな
222 : [sage saga]:2011/11/06(日) 17:27:33.80 ID:s8J3tZZJo
やあ (´・ω・`)

ようこそ、まどか☆マギカ×メダロットスレへ。
このちゃわんむしシェイクはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。

うん、「まだ」なんだ。済まない。
スペナグメノーグの顔もって言うしね、ビビビィーッビッビッ…ドドン!ダダダダダ・ダン!キュゥン…ダダダダダ・ダン!『べつのパーツにかんつうした!』
されて許してもらおうとも思っていない。

でも、このレスを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「ヴェイグマン・ウェーブに脚部をぶち抜かれた状態で試みるいっせいそうしゃ」みたいなものを感じてくれたと思う。
アニメ無印公式配信に湧くメダロットスレで、そういう気持ちを忘れないで欲しい、そう思って
この謝罪レスをしたんだ。


じゃあ、注文を聞こうか。
メニューは二種類しかないけどね。「Aランチ」か「Bランチ」だ。とーってもまずいコーシーもついてお得だぞ。
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(中部地方) [sage]:2011/11/06(日) 19:44:28.59 ID:G8HtWTJCo
もうすぐ最後の更新から一ヶ月だけど、続き書かないのかな
いいとこだったのに
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(長野県) [sage]:2011/11/06(日) 19:44:33.26 ID:ViLhrBH+o
マスター、カツカレーうどん定食はないのか?
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(山陽) [sage]:2011/11/07(月) 21:44:46.25 ID:s2VSDJtAO
プリンアイスwwwwwwプリンアイスwwwwwwww


売ってない・・・・・・・・・・・
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) [sage]:2011/11/18(金) 01:09:33.06 ID:2CAPoZcWo
>>224
興味あるー!
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長野県) [sage]:2011/11/24(木) 22:42:35.68 ID:YK1awvS9o
続きはないんですか!?
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関東・甲信越) [sage]:2011/12/04(日) 04:27:01.16 ID:AXDshu9AO
せーのっ…
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(山陽) [sage]:2011/12/04(日) 23:10:16.77 ID:rVvnJo6AO
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都) [sage]:2011/12/05(月) 00:31:17.84 ID:IaP3iWzB0
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長野県) [sage]:2011/12/05(月) 00:39:02.58 ID:71gJgKpoo
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/05(月) 01:14:34.50 ID:9Ryq97jvo
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(中部地方) [sage]:2011/12/05(月) 01:18:39.19 ID:I8y6pqr2o
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関東・甲信越) [sage]:2011/12/06(火) 15:44:29.40 ID:QmGjkddAO
235 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 14:55:20.36 ID:7pTOVchro
ロボトろーぜっ!
236 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 22:07:16.96 ID:j6F2TCxAO
合意と見てよろしいですね!?
237 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/20(火) 23:59:02.58 ID:v+CCjvVAO
それでは…
238 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/28(水) 00:10:25.92 ID:9ITUEsgAO
ロボトルゥ…
239 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/28(水) 21:47:00.16 ID:eeaeI/LAO
ふぁいとぉぉぉっ!!!!!!
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/04(土) 05:19:45.43 ID:H9zcS3MR0
12話配信と同じタイミングで復活してくれると信じてる
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