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まどか「鹿目友人帳」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 00:46:39.83 ID:VaUAy4/Ko
私、鹿目まどか。
見滝原中学校に通う普通の中学生です。

優しいパパとカッコいいママ、可愛い弟のたっくん。
そしてたくさんのお友達と楽しい日々を送る、本当に極々普通な中学生です。

……でも、一つだけ。
自分で言うのもなんなんですが、人とは違う所があるんです。
私が人とは違う所。それは――



――小さな頃から時々、変なモノを見るということです。


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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [sage]:2011/09/21(水) 00:47:23.07 ID:VaUAy4/Ko



鹿目友人帳



夏目友人帳とまどかマギカのクロスオーバーとなります。
独自解釈、ご都合展開が多々含まれるのでお気をつけください。
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 00:48:26.64 ID:VaUAy4/Ko
物心ついた頃から「それ」は見えるようになっていました。
病院や事故があったという場所、人気の無いところになんかでよく見掛けます。
まぁ、見たらすぐに逃げ出しちゃうんですけど。

直感って言うのか、なんとなく分かるんです。あれは良くないモノだって。

他のみんなにこの事はナイショです。
当然パパやママにも。
言っても信じて貰えないだろうし、きっとみんなは私を変な子だと思うから。

私は今の日常が大好きです。
みんなと一緒に過ごす、楽して、大切な、掛け替えのない時間。
笑いあっているこの時を壊してしまうようなことは、出来ればしたくありません。
だから、あれのことは気にしないよう心掛けてきました。

でも、時々考えてしまうんです。
私にあれが見えることに、何か意味があるんじゃないか……って。
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 00:52:01.78 ID:VaUAy4/Ko
・・・

まどか「ただいまー」

知久「お帰りまどか。よっと」ゴソッ

まどか「わっ! 何、その荷物?」

知久「これかい? 遠縁の人なんだけど……まどかのお婆ちゃんにあたる人のものなんだ」

まどか「お婆ちゃん?」

知久「夏目レイコさんっていうんだけど、覚えているかい?」

まどか「え、ええっと……」

知久「あはは、仕方がないかもしれないね。まどかがたっくん位の時に一度会っただけだから」

まどか「そんなに昔!? それじゃあ覚えてないよぉ」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 00:52:36.25 ID:VaUAy4/Ko
知久「それでね、そのレイコさんの遺品が新しく見つかったそうなんだ」

まどか「それがこれ? でも、こういうのって家族の人が受け取るんじゃないの?」

知久「……レイコさんには家族がいないらしいんだ」

まどか「えっ」

知久「かなり若くに亡くなったらしくてね」

知久「この遺品も親戚をたらい回しにされていた所をママが引き取ったのさ」

知久「『遺骨と遺品位、静かにさせてやれ』ってね」

まどか「そうだったんだ……」

知久「亡くなったのがずいぶん前だし、仕方のないことなのかもね……」

知久「さぁ、暗い話はここまでにしよう。これを片付けたら、夕飯の用意をするからね」ゴソッ

まどか「うん」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 00:53:37.16 ID:VaUAy4/Ko
まどか(レイコさん、か。なんだか凄く懐かしい名前。やっぱり私、何か覚えてるのかな?)

まどか「あれ? テーブルの上に……」

ヒョイ

まどか「これも遺品? 手帳かな? パパってばうっかりしてるなぁ」

まどか「えっと、『友人帳』?」

パラパラ…

まどか「全然読めない。これ、外国の文字?」

まどか(友人帳っていう位だし、外国人のお友達の名前なのかな?)
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 00:54:08.46 ID:VaUAy4/Ko
――ミツケタゾ

まどか「ッ!?」

――ミツケタゾ、ユウジンチョウヲ

まどか「パ、パパ……?」

まどか(じゃない……まさか、『あれ』!?)

ガラッ

まどか(窓の方――!)バッ!
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 00:54:44.76 ID:VaUAy4/Ko

                     /¨ヽ
                  /    ヽ‐-  ._  ___
                  _.  -‐ '     _}:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ `ヽ
           __    /:.:.:.:.:.:.:.:!      ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\}
        | ヽ/. : :.:.:.:.:.:.:,'  ___  '   ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
        l  : : : : :.:.:.:.:. ' ,イ::ヽ ヽ '_  ',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
           ', / ` ‐- ' ´  { レ' ⌒` __    !'´     `ヾ}
            V、 ,ィ:r 、           '    }       >'´
         {、 { レ'‐   、 ,  ,       _.ノ__   ,  '´
            ', ー_´   、_ノー '´      /  _.ゝ'"
           、 _,              _{ {_ /
           ヽ         _.z≦彡"
             ` ァ-‐-、z==彡''"´
                 {  ) ,)>'´
              >‐'´

丸い猫「小娘、そいつを寄越せ」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 00:55:57.96 ID:VaUAy4/Ko
まどか「………」

丸い猫「………?」

まどか「……猫が、喋った?」

丸い猫「 」ピキッ

丸い猫「猫ではなああああああああい!!」

まどか「きゃあ!?」

丸い猫「全く、この愛らしい姿に見とれていたと思えばそんなくだらないことで」

まどか「くだらない、かな……?」

丸い猫「まぁいい。小娘、さっさとそれを私に寄越せ。それは私にこそふさわしい物だ」

まどか「ちょ、ちょっと待って。あなたは何? レイコさんとどういう関係なの?」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 00:58:36.15 ID:VaUAy4/Ko
丸い猫「なんだ? レイコから何も聞かされていないのか?」

まどか「聞かされるも何も、レイコさんのことを知ったのは今日だし」

まどか「この友人帳のことだって、レイコさんの遺品の中にあっただけで、詳しいことはなんにも……」

丸い猫「はぁ、レイコの縁者に友人帳が渡ったと聞いて来てみれば、こんな何も知らない小娘が持っているとは」

まどか「ご、ごめんなさい……」

まどか(なんで私知らない猫に謝ってるんだろう?)

丸い猫「仕方がない、この私がお前にもわかるように説明してやろう」

まどか「あ、お願いします」

まどか(別に頼んでないんだけどな……)
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 00:59:29.05 ID:VaUAy4/Ko
丸い猫「お前、名は?」

まどか「鹿目まどか」

丸い猫「鹿目。まずその友人帳だが、それはレイコが従わせた魔女の名前が書かれてある」

まどか「魔女?」

丸い猫「レイコの血縁ならばお前も見たことがあるだろう? 人には見えないモノを」

まどか「人に見えない……あっ」

丸い猫「心当たりがあるようだな。それが魔女だ。と言っても、お前が見たのは一部だろう」

丸い猫「魔女は滅多なことがない限り姿を表すことがないからな」

丸い猫「レイコは強い霊力を持っていてな、それが原因で他の人間どもからは白い目で見られていた」

丸い猫「レイコはいつも一人だった」

まどか「レイコさん……」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:01:41.78 ID:VaUAy4/Ko
丸い猫「そのうちレイコは持ち前の霊力を使って、魔女相手に暇つぶしを始めたおった」

丸い猫「見かけた魔女に片っ端から喧嘩を吹っ掛け、勝ったら無理やり名前を書かせて服従させていったのさ」

丸い猫「あるときはほとんどいじめだった時もあったな」

まどか「レイコさん……」

丸い猫「まぁ、そんなわけでレイコは連戦連勝。そして子分の証である名前を書かせたのが」

まどか「この友人帳?」

丸い猫「如何にも」

まどか「それじゃあ、猫ちゃんがこれを欲しがるのって、名前が書いてあるから……?」

丸い猫「私が魔女に見えるのか?」

まどか「え、と……」

丸い猫「少しは否定しろ!」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:02:59.42 ID:VaUAy4/Ko
まどか「それじゃあなんで友人帳を?」

丸い猫「そんな面白そうなもの、放っておく手がないだろう? さ、早くそれを渡せ」

まどか「……ダメ」

丸い猫「にゃにぃ!?」

まどか「あれは、魔女は悪いものだよ。あれを好き勝手できるなんて、考えただけでも……」ゾクッ

丸い猫「ふん。お前は弱い存在だからそう思うのだ」

まどか「むっ、そういう猫ちゃんだって強そうに見えないよ」

丸い猫「にゃにおう!? 私はこれでも『斑』という強大な力を持った大妖怪で」

ピリリ

まどか「あ、さやかちゃんからメール」

丸い猫「無視するな!!」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:03:57.96 ID:VaUAy4/Ko

さやか『これからCDショップ行くんだけど、付き合ってもらっていいかな?』

まどか「お夕飯までまだ時間があるし……『いいよー』っと、送信」

丸い猫「なんだ、出かけるのか?」

まどか「うん。友達に誘われてね」

丸い猫「それじゃあ、友人帳は重荷だな。どれ、そこに置いていけ」

まどか「いかないよ」

丸い猫「にゃ!?」

まどか「私がいないうちに友人帳を持っていくつもりでしょ?」

丸い猫「当たり前だ」

まどか「じゃあダメ。魔女とか友人帳とかよくわからないけど」

まどか「いまはこれを猫ちゃんに渡しちゃいけないっていうのはわかるの」

まどか「だから、これは私がしばらく預かっておくからね?」

丸い猫(ちっ、小娘だと思って下手に出れば……)
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:05:03.94 ID:VaUAy4/Ko
・・・

いつもの喫茶店

まどか「おまたせ、さやかちゃん」

さやか「あ、まどか。ごめんね、帰りに誘えばよかったんだけど、今日用事あって行けるかどうか微妙だったから」

まどか「大丈夫。また上条くんのお見舞いでしょ?」

さやか「え、ま、まぁ、うん」

まどか「ティヒヒ、それじゃ、次のお見舞いに持ってくCDも見に行こっか?」

さやか「ええい! まどかのくせに生意気だぞー!」

まどか「あはは、くすぐったいよさやかちゃん」

さやか「このこのー!」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:05:43.02 ID:VaUAy4/Ko
まどか「ティヒヒヒ! あっ……」

丸い猫「にゃー」

まどか(付いて来てる!?)

さやか「? どったの?」

まどか「なんでもない! なんでもないよ! 早く行こ!!」

さやか「お、おー」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:07:28.92 ID:VaUAy4/Ko
・・・

CDショップ

さやか「♪」ブンシャカブンシャカ

まどか「……」

丸い猫「……」ジー

まどか(お店の外から見られてる……)

まどか(どうしよう、別に気にする必要はないんだけど、あんなに見られてると変に意識しちゃうなぁ)

まどか(さやかちゃんの用事が終わったら早く帰ろう)
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:08:00.50 ID:VaUAy4/Ko
――タスケテ

まどか(!?)

――タスケテ

まどか(ま、また声? でも、今度は頭の中に響いてくるような……)

――タスケテ! マドカ!

まどか「! 呼ばれてる……!」ダッ!

丸い猫「!」

さやか「? まどか……?」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:08:33.66 ID:VaUAy4/Ko
・・・

廃倉庫

まどか「どこ! どこなの!?」

――タスケテ

まどか「こっち……?」

ゴオォッ!(犬カレー空間展開)

まどか「! こ、これって、魔女……!?」

Anthony「ワラワラ」

まどか「ひっ! に、逃げ……」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:09:01.60 ID:VaUAy4/Ko
Anthony「ワラワラワラワラ」

まどか「囲まれてる!?」

まどか(だ、誰か、助け……)

丸い猫「鹿目ェ!!」

カッ!!

Anthony「ヒィ」

まどか「ね、猫……」

ドロン!
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:09:28.86 ID:VaUAy4/Ko


                                      ,,,-・・´ヾ ̄ ̄゛゛ヽ、__\__
                        --ー―"" ̄ ̄    ヾェャニン       _ヽ ヾ`〕
                         `ヽ、、..:::::::::::::::.         彡__,,,,_三_ノ
                           ``ヽ-ー""    ┗下":::::::::::::::::::,,,,-‐"`
                            /:::::::::...       乂ィィ:;:;:;:;:;:;:;フ
              厂 ̄ >^ ̄\     /:::::::::               `ヾ、
 ̄ヽ          /"  /     j  , ・・":::::::::::      .:.:.:.:.:.:.:,,,,-――-、,,/
   }  _      |:.:.:.    _  ト/:::::::::::::::: .         .:.:.:.:.:/"´
   ヽ /.:. \    |:.:.:   / ┘  |     / /.:.      : : : {    ______
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まどか「……ちゃん?」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:10:14.97 ID:VaUAy4/Ko
斑「死にたくなかったら乗れ、鹿目!」

まどか「う、うん!」

ダッ!

まどか「猫ちゃん、だよね? ここはどこなの!?」

斑「ここは魔女の結界の中だ。恐らく友人帳欲しさにお前を閉じ込めたんだろう!」

まどか「友人帳? なんで……」

斑「魔女にとって友人帳に名前を書かれているのは命を握られているのも同意」

斑「隙ができたところを食ってやろうと思っていたが、まさか魔女に先を超されるとはな。このうつけめ!」

まどか「ご、ごめんなさい……あれ?」

斑「ふん、まぁいい。さっさとここを出るぞ!」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:10:43.58 ID:VaUAy4/Ko
ゴゥッ!

まどか「! 景色が変わった?」

斑「ちっ、気づかれたか」


                                  __
            ______     r;;;;;ヽ、          ,/;;;;;;;;;;}
          ,ノ-、 , : :,,,,ヽ、___|lO,;;;;;;;\       /;;;;;;;;;;;O;;|
         /: : :-: : : ::{__}: ヾ `ヾ、,,;;;;;;;ヽ     /;;;;;;{、__,,,;;;;;;;|
         {-、: : ( ): : : : : : :| , /  ヽ、;;;;ヽ   /;;;/ --', {、,_|:{
        |ゝ-': : : : : : :___: :.|ヽ `、ヽ __ヽ;ヽ /;;;;/,.――=>;;;l
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       /: : : : : : : : : : : : : :| /`ヽ,..  l、 >, |-- 、、 `ヽ、};;;ヽ
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       |,.l |: : :ll: : :_: : : : : | ヽ,. ノ ,- = ) {:;:;:レ,ヽ, ヽ, ヽ、 l:,。;;l
        |: : | |: :| |: : :|l: :| - ナ__l , r-, ノ, {;_::人ヽヽ ヽ ,>。;;;;|
        |: : | U/|: : :| |: | -,-  } r ' ,.イ,}___/ゝ ヽ  Y o;;r;ヽ
        |: : | /: : :|: : | |: | ノ   u ,; :/;;;r</`ヽヽ、 ヽ,o:r'`ヽ、
         l: :}   rl: : :| `´> ,.イ  ,. r-―/------lヾv,r,{
         |-----ヽ: :| r,  r、___,i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,イ;;|   ヽ
         ヽ;;;;;;;;;;;;;;ヽ:|;;;;{_ ,};;;;,--'´       l;;;|
          // / / ヽ、/ハヽ
      ____,.r,/ /  /   /,へヽ ヽ、
    /--'´ //  ノ/  //  ||  ヾ}
   /     | ,|  //   `


まどか「これが、魔女!?」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:11:34.50 ID:VaUAy4/Ko
まどか「これが、魔女!?」

斑「こうなれば無理やり……!」

シュルルル!

まどか「なにこれ? 蔦!?」

斑「ちっ! 鹿目、しっかり捕まっていろ!」ダッ!

まどか「きゃああああああああああああ!?」

シュタッ

斑「ここに隠れていればしばらくは撒けるか……?」

まどか「私たち、どうなっちゃうの?」

斑「魔女に見つかるにしても、ここから出られないにしても、死ぬことに変わりないだろうな」

まどか「死……!?」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:13:21.42 ID:VaUAy4/Ko
斑「……仕方ない。友人帳が減ってしまうからあまりやりたくはなかったが。鹿目」

まどか「はい!?」

斑「いいか、生きてここを出たければ私の言うことをよく聞け」

まどか「え、ええっ!?」

斑「いいから聞け!」

まどか「はい!」

斑「魔女が狙っているのはお前の持っている友人帳に書かれている名前だ」

斑「それを奴に返すことが出来れば、奴を解放することができるかもしれん!」

まどか「解放?」

斑「質問は後にしろ! 今はとにかく私の言うとおりに動け!」

まどか「う、うん!」

斑「よし、行くぞ!」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:13:48.06 ID:VaUAy4/Ko
・・・

ゲルトルート「キョロキョロ」

斑「こっちだ!」ダッ!

ゲルトルート「!」

シュルルルル!

斑「グルァアアウウウウ!!」

ザシュ!

斑「そんなものが私に通じると思ったか!?」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:14:44.54 ID:VaUAy4/Ko
・・・

まどか「えと、まずは……!」

斑(まずは相手の姿をイメージしながら友人帳を開き、念じろ)

まどか「我を守りし者よ、その名を示せ!」

パラパラパラ

ピン!

まどか「これ!」

斑(次に必要なのはレイコの唾液と息。縁者のお前ならいける!)

斑(契約書を破って加え、両の手を強く打ち合わせる)

パァン!

まどか(猫ちゃんがさっき言ったとおりなら、後は……!)
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:15:40.46 ID:VaUAy4/Ko
斑(集中し、ふっと――)

まどか(――息を吐く)

フゥ……

                                  :      jし':::::/   .//
                                   .       !||:!:{   /.'
                                  ;       ;| j:::| !  〃
                                  i.       j/ハj ,
                                  '..         /  ,. /
                                      {{      /  //
                                   }}      / .
                                 /'    //
                                〃    /'
                ヽ /,    }i       __ /    〃
               \ ))'////ノ    ∧ ∨     /
             ∠⌒ヾv' /=-‐くノ   ./  \|   /
        ヾ.ー=≦⌒≧=-  __,∠二≧=- ./   //\
          >-  / /   三三 《≧=_ |  //   ,
.        /   ,'  /     マミァ  ̄ }__j/ ̄    /
       /イ   ,       ,厶ィ       {___/


まどか「……!?」

まどか(頭の中に、誰かの記憶が入ってくる……)

まどか(もしかして、魔女の……?)
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:16:24.22 ID:VaUAy4/Ko
・・・

薔薇園

「今日も綺麗に咲いてる」

「みんながいるから、私は寂しくないよ。だから、もっと綺麗に咲いてね……」

ガサッ

「?」

グシャ

レイコ「あっ」

「ああっ! 薔薇が……!」

レイコ「ごめんなさい。ちょっと急いでたから」

「酷い……私の、私の大切な薔薇……う、ひっく……」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:16:50.18 ID:VaUAy4/Ko
レイコ「んー……」ゴソゴソ

「……?」

レイコ「はい。元通りとは行かないけど、これで勘弁して頂戴」

「添え木……」

レイコ「綺麗な薔薇ね。あなたが育てたの?」

「う、うん」

レイコ「そっか。きっと大切に育ててるのね、すごく綺麗に咲いてるわ」

「……分かるの?」

レイコ「ええ」ニコッ
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/21(水) 01:16:55.34 ID:MB05hnGS0
3期か
なんかもったいない
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:17:21.15 ID:VaUAy4/Ko
・・・

レイコ「そう、お父さんの薔薇園を」

「親戚の人は売ってしまおうって言うんだけど、私はここが大好きだから」

レイコ「いいわね、大切にできる思い出があって。……あら? その石」

「これ? これはね」

レイコ「……ねぇあなた。私と勝負しない?」

「勝負?」

レイコ「そ、勝負。もちろん『力』を使っても構わないわ」

「!」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:18:28.03 ID:VaUAy4/Ko
・・・

「負けた……」

レイコ「ふふ、私の勝ちね。約束通り、私の子分になってもらうわよ?」

「子分……?」

レイコ「そう、子分。私が呼んだら、私の助けに来てね」

レイコ「代わりに、私の気が向いたら、またここに来てあげる」

「ホント!?」

レイコ「ええ。またここの薔薇も見たいしね」

(レイコが来てくれる?)

(もう、寂しくなくなる……?)
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:18:54.37 ID:VaUAy4/Ko
・・・

「おじさん達、誰……?」

「やめて! この薔薇園は、パパが……!」

「壊さないで! お願い! やめて!!」

「やめてええええええええええええええええ!!」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:19:34.97 ID:VaUAy4/Ko
「……みんな、潰されちゃった」

「……パパの薔薇……私の、最後の家族……」

「レイコに……また見せたかったのに……」

「……レイコ……」

「会いたいよ……レイコ……」

「どうして会いに来てくれないの……レイコ……?」

「レイコ……レイコ……」

「サミシイヨ、レイコ」ピシッ

      ___
.       i i
        }{
.      {, ,}
     ,ノ ヽ、_
   //:::::::|ヽ:.、\
  /::::/:::::::::| ヽ:ヽ ヽ
 /:::::/:::::::::::|  i::::ヽ ヽ
 |:::::{::::::::::::|  }:::::} }
 |:::::::|:::::::::::|   !::::::ソ /
 ヽ-‐ヽ. ̄1  i¨゙7 /
  \ヽ、ヽ_| ///
     `ー-----'´
       ヽ /
       | |
.         |.|
.       ||
        |

パキィィィィィィン!
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:20:12.70 ID:VaUAy4/Ko
・・・

まどか「……!」

ゲルトルート「……レイコ……」

ゲルトルート「……アイニキテクレタンダネ……」

ゲルトルート「……アア、レイコ……」

パァァ

まどか「あっ……」



薔薇の少女「ありがとう、レイコ……」



シュワァァァ……
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:20:56.04 ID:VaUAy4/Ko
まどか「消えた……?」

丸い猫「恐らく、名前を得たことで解放されたんだろう」

まどか「猫ちゃん、知ってたの? 魔女が元は人間だって」

丸い猫「さぁな」

まどか「……あの魔女は、どうなったのかな?」

丸い猫「レイコは『解放される』と言っていたな。その言葉を信じるなら……」

まどか「ねぇ」

丸い猫「ん?」

まどか「友人帳には、今みたいな子達の名前がいっぱい書いてあるんだよね?」

まどか「私、あの子たちを助けてあげたい」

丸い猫「何?」
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:21:22.03 ID:VaUAy4/Ko
まどか「あの子たちの記憶、すごく悲しいものだった」

まどか「いろんなものに絶望して、たくさんの人を憎んで魔女になってた」

まどか「もし、さっきみたいに名前を返すことでそんな気持ちを少しでも救ってあげられるなら」

まどか「私、すべての魔女に名前を返してあげたい」

丸い猫「やめろ勿体無い。第一、危険だぞ?」

丸い猫「さっきも見ただろう。魔女は生あるモノに絶望を振りまき、それを食らって生きている」

丸い猫「友人帳を持つとなれば、その標的がお前に集中するのは火を見るより明らかだ」

丸い猫「それでもやるのか?」
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:21:49.71 ID:VaUAy4/Ko
まどか「……きっと、レイコさんはこうなることが分かってて、名前を書かせたんじゃないかな?」

まどか「だから、レイコさんがやり残したことを、私がやり切りたいんだ」

まどか「もし、私が途中で死ぬことがあったら、友人帳は猫ちゃんに譲るよ」

丸い猫「!」

まどか「だから猫ちゃん、力を貸して」

丸い猫「…………」
                    ___/^\
             _.. : : "´: : : . .  ̄¨ >  .
     .  -‐…  ⌒ ー- .. ___..>'′ _\
     {       、_   _.. -‐…    、,     ヽ
     ` .      ニ            '^     ーヘ
        ヽ       ‐'′                }
        ;       ノ
       _」
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    . : : : : : : : :\                  /
   . : : : : : : : : : : : }>::. ..,,___________ ,,..。ッ'〔
  /: : : : : : : : : : : :/   ̄`¨ ー-===(jノ´   、
 . : : : : : : : : : : : /
 : : : : : : : : : : :, '                      }
 : : : : : : : : :/
 : : : : :_. '゙                           ,'
 v‐ ´                          /
先生「……先生だ」
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:22:42.28 ID:VaUAy4/Ko
まどか「え?」

先生「先生と呼べ。お前の用心棒をやるのだから、それくらいはしてもらわないとな」

まどか「……うん! よろしくね、ニャンコ先生!」

先生「だから猫じゃないと言っておろうが!」

マミ「魔女の反応が無い……?」

まどか「!?」

マミ「残りの魔力からして、ここにいたのは間違いない。それじゃあ、あなたが……?」

まどか「え?」

さやか「まどか! どこに……って、あれ?」

まどか・マミ・さやか「……これ、一体どういう状況?」
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [saga]:2011/09/21(水) 01:23:18.26 ID:VaUAy4/Ko
第一話「魔法少女と友人帳」

※キュウベエは適当にマミさんに助けられました。
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/09/21(水) 01:39:01.83 ID:3p3/uNO80
>>1乙 おいおい、なにこの面白そうなスレ 頑張れるとこまででも良いから、書いてくれ!
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/09/21(水) 01:59:42.72 ID:KwzDkw/0o
スレタイに惹かれるものがあるな
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/21(水) 02:04:47.47 ID:+Kvd/iqa0
乙ですたー
夏目友人帳は未読だけど、これは面白そう
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国) [sage]:2011/09/21(水) 02:24:33.29 ID:UzjLMdeAO
QBが先生かと思ってたが普通に本人か
レイコさんもそのままだし夏目キャラもいろいろ出るのかな
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/21(水) 08:32:07.27 ID:waBCCUiDP
期待
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/21(水) 15:16:04.35 ID:w/WPOCMoo
期待せざるを得ない
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/21(水) 19:38:57.80 ID:Hpv0KmHDO
見事だ。
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2011/09/21(水) 21:20:20.28 ID:VY+sf9U4o
色々無理がある気がするけど期待

というかレイコさんは魔法少女ボコしてたの?
50 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/21(水) 22:43:04.34 ID:VaUAy4/Ko
――小さな頃から時々、変なモノを見ました。

それはどうやら、『魔女』と言われるモノの類だそうです――
51 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/21(水) 22:43:31.29 ID:VaUAy4/Ko
・・・

マミさんち

マミ「どうぞ。これくらいしかおもてなし出来ないけれど」

さやか「そんな! お宅に上げてもらって、お茶やお菓子までご馳走になっちゃって」

まどか「それに先生の分まで用意してもらちゃって……」

先生「ガツガツガツガツ」

マミ「ふふ、可愛い猫ちゃんね。鹿目さんの飼猫?」

まどか「ま、まぁ、そんなところです」

さやか「まどか、こんなブーネコ飼ってたっけ?」

先生「 」カチン
52 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/21(水) 22:44:46.06 ID:VaUAy4/Ko
                         : : \ 、       V!/: : : :        _ノ
                          : : Y i      Y' /^ >‐v ‐=≦..__       : : : :/: : .
__                          : : Yi :      /  /  {     : : ̄三二ニ=‐- //: : : : : : .
三二=::..._               : : : : : : : : : : 川     / /   { :从:\:从:ヽトミ.: : :彡'⌒   -- -‐=/: : :
三三三三二=::..._           : : \ー-= ノ/  -‐ァ゙ 〃 / ノY{r\爻_\{ `<_        /: : : :
三三三三三三三三二=‐┐     __≧     / . :从/!/イ_'ーヘ: ト个ー-      、}     /: : : :    ←さやか
三三三三三三三三ヽ三/^三三三\ _..::( ̄ ̄¨`<__: : :ノj:「リ`、          -、>  ≦___: : : :
三三三三三三三三三V三三三ニ>'゙ .:∧::>'"    { \ `T:.<  \         〉     _..x≦: : : :
二三三三三三\三三{三三ニ/  ..:://       、ヽ\゚} ヽ : :\          { ‐-=ニ.._: : : :
    ̄¨`<三三\三三三/    .:/゙              r   \_:::ヽ          }
        >ニ==''"⌒        ¨ミ==‐-=: .._      `¨{__, r‐,¨ 1       , イ
     =≡"                    `¨丶::: `Y⌒ヽ     ` -ヽ }  _.. x<     マ==
  =≡"                           `寸∠.ノ     、`  ミ V´:::三三≧x、    \: : : :
=≡"                                  \:::.ヽ           ∨::三三三三>  _ \: : : .
                                       ヽ:: ゙,      人   |三三三彡'゙ : : ̄ ̄ ¨`: : : :
                                         Y !   / : :`=┘三彡'゙ : : : :
                                          } }、_.≠-‐┐三三\   j、: :
                                          斗'"     ノ三三三/    气: : : .
                                            _..i:l:| .:三三三∧   !  \: : : .
                                             川.::::::::三三三/三\  |!    \: : : :

さやか「いったー!! 何するのよ、このブーネコ!?」

先生「にゃー」ツーン

まどか「ご、ごめんねさやかちゃん! こら、先生!」

マミ「ふふ、きっと美樹さんが失礼なことを言ったから怒ったのね」

さやか「えぇ、まさかぁ……」

まどか「あ、あはは……」
53 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/21(水) 22:46:09.42 ID:VaUAy4/Ko
マミ「それじゃあ二人共、そろそろいいかしら?」

まどか「は、はい!」

マミ「そんなに緊張しないで。別に取って食べようってわけじゃないから」

さやか「あ、じゃあ聞きたいんですけどいいですか?」

マミ「何かしら?」

さやか「なんで私たち、マミさんの家に招いてもらったんですか? 正直何が起きてるか全然わからないんですけど」

マミ「そうね。それは鹿目さんが一番よく知っているんじゃないかしら?」

さやか「まどかが?」
54 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/21(水) 22:46:43.63 ID:VaUAy4/Ko
マミ「……あの場所には間違いなく『魔女』がいたわ」

まどか「!」

マミ「でも、私が駆けつけたときにはもういなかった……」

マミ「つまり、誰かが魔女を追い払ったと考えるのが妥当よね?」

まどか「もしかして、マミさんも……」

マミ「ええ」

| |     | .|  |/      / |   /   | /           ,-|-r T´  |   || |
.! l     ! |  |.     ̄/ ̄/ ̄/ ̄ ̄T/           '´  |/  l .!  /   | |.!
ヘ l     、 |  |   // ./  /   _,. /            _二_!___ | l ィ   / ,リ
/,ヽi     V .|   /    .!  /ニ二__.             イ<//|ヽ|,' /.!  /
  lゝ 、    ゙、 |  ,/  ,.. -r=i/////l|`             rミゝ/リ  |/ /  / l\
 i ´ヽ    ヽ | /  /´´_,.)//ゝ__ノ/,|              |  o,/   /  / | l ヽ
.,ヽ   ヽ    ヽl/    ヾ    ̄ ,/                ー´   / ,.'  //  ヽ
..\ __i、   ヽ      ゝー‐ '´                   /.イヽ / /   l }
\ \  ` \   ヽ                       ハ\ヽ' ´ |  |/ /   //
 ヽ  ヾー-r、 `ヽ、 ヽ、 \\\\             ゝ       // /   /イヽ
   ヽ Y ´  `ヽ、   ̄                         / ´ ` ヽ、/,.< ,|i .!
―--、l  |     |`ヽ、           、____ _,       ,. '        \ .)/ !
    `ヽi,r―、_,r-|  ヽ ヽ、         ` ー― '´     , イ            \  .|
      \ \\\  \ヽ、ヽ 、            ,イ  l;;|       /      ヽノ
         ヽ ヽヽ ヽ   `ヽヽ、 `゙ -  _ ,.イ/./ |  |;;|      /        ヽ
         ヽ ヾヽ \    `゙ -`゙、ヽ-,.r'´/ / !   |;;|     V /         `ー
          ヽヽ ヽ、, r  ̄ ` ヽ、  i .| i   / ,. --、.|;;|     V
           ヽV ´        \ | | | ,ノ/     `ヽ、     |

マミ「あなたと同じ、魔法少女よ」ドヤッ
55 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/21(水) 22:47:45.99 ID:VaUAy4/Ko
まどか「え?」

マミ「……え?」

まどか「あの、マミさんも『アレ』が見えるんじゃ?」

マミ「え、ええ。だから、あなたも魔法少女なんでしょ?」

まどか「いや、その、まず魔法少女って何ですか?」

マミ「え?」

まどか「え?」

さやか(話しについていけないんですけど……)モグモグ
56 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/21(水) 22:48:12.74 ID:VaUAy4/Ko
マミさん説明中・・・

マミ「つまり、魔女をから人を守る存在。それが魔法少女ってわけ」

マミ「分かってもらえたかしら?」

さやか「んー、いきなりそんなこと言われましても……」

マミ「まぁ、普通はそう思うわよね」

さやか「あっ! 信じてないわけじゃないですよ!? ただ、話があまりにも唐突すぎるっていうか」

マミ「大丈夫よ。いきなりこんな話をして、信じて欲しいなんていう方がおかしいもの」

マミ「鹿目さんは魔女のことは知っているようだったし、あなたもと思ったんだけれど」

さやか「いやー、なんかご期待に添えなくてすみません……」

マミ「いえ、私の方こそ勝手な思い込みで連れてきてしまってごめんなさい」

さやか「いえいえ。それにしても、なんでまどかは魔女のことなんて知ってたの?」

マミ「魔女が突然消えてしまったのも気になるわね」

まどか「あ……えと……」
57 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/21(水) 22:54:47.91 ID:VaUAy4/Ko
・・・

数十分前

先生「……鹿目」ヒソヒソ

まどか「何? 先生」

先生「友人帳のことだが、あの黄色女には言うなよ? もちろん隣の青女にもだ」

まどか「あ、そうだよね。友人帳のことまで言ったら、話がややこしくなりそうだし」

先生「そういう問題ではないのだが……。どうにも嫌な予感がするのだ」

まどか「え?」

先生「とにかく、言うなよ? 絶対に言うなよ?」ゴゴゴ

        ∧      ,、
        / ,>‐- .._/ |
      / {:_:_:三三/  |
     〃 , ヽ::::::/ ,`ヽ _ {
      /ヽ.__ノ.::::::..  ノ = }
    { `   Y⌒Y `´_  ,
     ヽ   |_/   ー /
     _.>::..     . .-‐<

まどか「わ、分かってるよ」
58 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/21(水) 22:56:01.31 ID:VaUAy4/Ko
・・・

まどか(マミさんには悪いけど、先生と約束したし……)

まどか「すみません、実は私にも詳しいことはよく分からないんです」

マミ「分からない?」

まどか「その、何が起こったのかとか、自分でも整理がついていなくて、なんて説明すればいいのか……」

マミ「……そう。ごめんなさいね、なんだか攻めるような言い方になってしまって」

まどか「い、いえ、大丈夫です……」

マミ「とりあえず、あなたは魔法少女じゃない。これは間違いないのね?」

まどか「は、はい……」

マミ(せっかく魔法少女の後輩ができたと思ったのに……)

まどか(ごめんなさいマミさん……)

さやか(何この空気……)
59 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/21(水) 22:56:28.51 ID:VaUAy4/Ko
さやか「あー! でもでも、さっきの話が本当なら、マミさんは魔女を倒す正義の味方ってことですね!」

マミ「え? あ、ああ、そういうことになるのかしら」

さやか「すごいなー! かっこいいなー!」

まどか(さやかちゃんナイス!)

マミ「そう? でもね、聞こえはいいけど、常に危険と隣り合わせなのよ」ドヤッ

さやか「そうなんですか?」

マミ「代わりといってはなんだけど、もちろんいいこともあるんだけどね」

さやか「いいこと?」
60 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/21(水) 22:56:54.47 ID:VaUAy4/Ko
QB「それについては僕が説明させてもらうよ!」ヒョコ

先生「!」ピクッ

さやか「うわぁ! 何ですかコイツ!?」

マミ「こら、驚かせちゃダメでしょうキュゥべえ」

QB「そういうつもりはなかったんだけどね。おや?」

      ', ';:.:.:.:.:.\                         /.:.:.:.:.:;' ,'
      ', ';:.:.:.:. /                        \ .:.:.:.:;' ,'
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     》′ (        、: : : : : .::::::::::::::::::::::::::::::::: '         /
     ,'  ヽ           \: : ::::::::::::::::::::::::::::::/
    ;  `¨  < /::ヽ       ‐-----‐           {
             \:;ハ                      }
    {   、_`ー   ヽ}         _
                    丶_,.    //::::::::}ヽ   ‐'      ,
     、        (__,、     ̄ ``丶._}  二´   ,′
      \          ヽ.__)         、_       ,::{
       》x。                    、__     ,::什|
       〃/∧  .                       ,.ィ'///:]
       {{////>、  `  .._              _..。≪/////;
       V/////>、     }≧ァy‐;─‐=   ,.x<///////
61 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/21(水) 22:57:20.21 ID:VaUAy4/Ko
先生「………」

まどか「先生?」

マミ「どうしたの、キュゥべえ?」

QB「いや、なんでもないよマミ」

QB「改めまして、僕の名前はキュゥべえ。よろしくね、鹿目まどか。そして、美樹さやか」

まどか「その声、もしかしてあなた、私に助けを求めてた……」

さやか「てか、なんで私たちの名前を?」

QB「実は、君たちにお願いがあってね」

QB「僕と契約して、魔法少女になって欲しいんだ!」
62 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/21(水) 22:58:29.18 ID:VaUAy4/Ko
QB説明中・・・

さやか「要するに、さっきマミさんが言ってたいいことって」

さやか「人間を魔女から守る代わりに願いを1つだけ叶えてくれるってこと?」

QB「そういうことになるね」

さやか「願いかぁ。金銀財宝とか、満漢全席とか、酒池肉林とかでもいいの?」

QB「そんなことはお安い御用さ!」

さやか「スゲェ! でも1つだけかぁ……」

マミ「今無理に決める必要はないわ。たった1つの願いだし、魔法少女のこともよく分かってないでしょうから」

マミ「だから、まず魔法少女がどういうものか見てみない?」
63 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/21(水) 23:00:43.06 ID:VaUAy4/Ko
まどか「お仕事見学ってことですか?」

マミ「早い話がそういうことね」

マミ「予め魔法少女がどういうことをして、どういうリスクを負うのか知っていれば、契約もしやすいでしょ?」

さやか「なんだか楽しそう! まどか、見るだけ見てみようよ」

まどか「ど、どうしようかな」

マミ「無理強いはしないわ。ゆっくり考えて、その上で決めて。今日はもう遅いしね」

さやか「わ、もうこんな時間!?」

まどか「早く帰らないとパパに怒られちゃう……」

マミ「さ、この話はまた明日。気をつけて帰ってね」
64 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/21(水) 23:04:00.05 ID:VaUAy4/Ko
・・・

さやかと別れた帰り道

まどか「魔法少女かぁ……」ぽやーん

先生「呆けた顔をしおって。そんなに気になるのか? 鹿目」

まどか「うん。マミさんの話を聞いてたら、すごくかっこいいなって思って」

先生「あの娘、自分の話にかなり酔っているように見えたがな」

まどか「魔法少女かぁ。でも、今の私には魔女に名前を返すって役目もあるし……」

先生「なんだ、まだ一人にしかなを返していないというのにもう音を上げるのか」

まどか「ち、違うよ! そうじゃなくて、魔法少女と掛け持ちしてもいいかなって」

先生「そんな考えでは必ずどちらかが疎かになるな」

まどか「でも、魔法少女になったほうが魔女を見つけやすくなるのも確かでしょ?」

先生「ふーむ」
65 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/21(水) 23:05:32.65 ID:VaUAy4/Ko
まどか「魔法少女として人を守って、名前を返して魔女を助ける」

まどか「大変だけど、私にしか出来ないことだと思うの」

先生「なぜ見ず知らずの者の為にそこまでお前がする? 鼠一匹分の特にもならんだろうに」

まどか「……私、今まで誰の役にも立たなくて、これからもそんな人生を送っていくと思ってたの」

まどか「毎日みんなに囲まれて、それはそれで幸せだったんだけど、このままでいいのかなって疑問に思う自分もいて」

まどか「でも、魔法少女になって、誰かの役に立てるようになったら、きっと自身を持って生きて行ける気がするの」

まどか「だから……」

          /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/∧∨/     }:}
        ー=イ: : : : : :/: : :,: : : : : : : : : : : : : : : : : : :| |: :y:⌒ヽー、//
         /: : /: / : : /l.: : : : : : : : : : : :.ハ: : : : | |γ: : : : : : : ヽ
        ./: : イ.:/,: : :/  l : : :./: : : : : : : :!: :.l : : : :| |': : : : : : : : : :.ハ
       // /:/:-≠‐- |: :.∧: :.l: : : : : |: : l : : : :V!: : : : : : : : : : : ',
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           //l/ __    !:./´ | :/ヾ\ : ! : :!: : :./ l: : : : : : : : : : :|: : :',
             /: |"⌒ヾ   l/   |/     ヾ! : : : :./ /イ,:: : : : : : : : :.|: :ト ゝ
          l: : l .::::..         __     |: : : :./、: : |: : : : : : : : : :.|: :|
          |: /ヽ  ,      "⌒ヾ    リ: : :./ .}ノ.! : l : : : : : : : |: :|
          |/  l \       :::::...    / : : / / |: l : : : : : : : !: :|
            |八 \ ゝァ       ./ : : /´     |: :ハ: : : : : : : ト:.:|
                ヽ{ `ー ┬ =ニ二/ : : /ー- .、  |ハ| ∨: : : : :/ ヽ
                  _    ィ| ̄ ̄ ̄./: : : ′ハ  ヽ      : : : :./
            /  ̄`丶、   .ムイ / l'   、    ヽ: /
           /       \  ー‐ ´  ./    \.   }/
          /     ヽ       、     /   l    〉
        〈         ∧       ̄{_}    l  //
            \         Y               // /
            ヽ`ヽ、   |              /  ./〉

まどか「魔法少女になって、魔女も人も助けることが出来たら、それはとっても嬉しいなって」
66 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/21(水) 23:06:13.65 ID:VaUAy4/Ko
先生「……くだらん。重度のお人好しだな、お前」

まどか「だ、ダメかな?」

先生「鹿目」

まどか「ん?」

先生「どちらも救いたいというのなら、あのキュゥべえとかいう奴のいう言葉を鵜呑みにするでないぞ?」

まどか「? どうして?」

先生「ああいう甘美に聞こえる言葉には、大抵裏があるものだからな」

まどか「裏?」

先生「なにより……」
67 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/21(水) 23:07:43.02 ID:VaUAy4/Ko
             r  、     _____     /  |
             |   >〃´ : : :.:.:.:.:ヽY´   l
             |    / : : : : :.:.:ノ (.:.}    ,'
             /    {: : : : : :.:.:.:⌒/   〈
              / 、  ` ‐----‐' ´   _,   ヽ
                / ` /\   l | | | l / } ニ   '
            ′`  ヽ.__>    <__ノ      }
               {  `ニ    ,____X____,  ニ´ァテ、 /
            '          |   |    / O V
            ヽ       |   |    /    }
                 \__    ヽ.__.ノ   /    ;
             / ``ヾミ=ァ=ャ=彡'     〈
            /       ゝ.lノ        ヽ

先生「可愛いマスコットは私で間に合っておる!!」

まどか「そこなの!?」

先生「あやつめ、先程も私にガンを飛ばして来おった! 宣戦布告されて黙っておれるか!?」

まどか「はぁ……それより早く帰ろう。先生のこと、パパに相談しないとだし」

先生「おお、そういえば。今日の私の夕飯がまだ決まっていなかったな」

まどか「先生を飼ってもいいかを聞くの。もう、調子いいんだから……」
68 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/21(水) 23:08:16.21 ID:VaUAy4/Ko
・・・

ほむホーム

ほむら「………」カリカリカリ

ほむら(ふぅ、書きだしてみたけれど、この時点で結構相違点があるのね)

ほむら(大きな点としては、今日の放課後)

ほむら(あの場所でキュゥべえの元に最初にたどり着いたのは巴マミだったこと)

ほむら(それに、まどかの周りを知らないブタネコが付き纏っていたこと)

ほむら(他にも何点か相違が見られるわね。もうちょっと調査が必要かしら)

ほむら(……今回の時間軸は、何か微妙にズレがある)

ほむら「一体、何が起きているの?」
69 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/21(水) 23:09:06.26 ID:VaUAy4/Ko
第二話「契約の使者」

※説明会、俗にいう間延び回

※現在のまどかの認識
魔女:絶望した人の末路
魔法少女:魔女から人を守る正義の味方

※レイコさんがボコしていたのは魔法少女でおk
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/21(水) 23:37:38.26 ID:ZMB+aaSDO
レイコさん魔法少女ぼこして友達にしたのか
それなんてスケバン?
タイマンはったらダチってか。
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/09/21(水) 23:40:03.27 ID:d4XcKpDWo
魔法少女全員と友達になるおと……女だ!
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/21(水) 23:51:36.09 ID:w/WPOCMoo
さすがレイコさん魔法少女に勝てるのかwww
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/22(木) 00:01:32.96 ID:isFpBZnDO
ところでレイコさんまどかの母方、父方どっちの祖母だろ。
意外と夏目もまどかの遠縁でこの世界にいたりして。
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/22(木) 02:38:27.09 ID:R/SplzRro
>まどか「私たち、どうなっちゃうの?」
>斑「魔女に見つかるにしても、ここから出られないにしても、死ぬことに変わりないだろうな」


これを見るに強さ的には魔女=魔法少女>にゃんこ先生 なのかな?
ゲルトが特別強いのかもしれないけど
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/09/22(木) 14:32:10.28 ID:tE/RFOHzo
そういや夏目4期やるんだってな
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/22(木) 23:42:46.42 ID:rgqD/hNDO
>>74
妖にも先生より強いのはゴロゴロいる。

原作ではだいたいこんな感じ
一般妖<チンピラ妖<越えられない壁<並の敵妖<先生<夏目<レイコ<大妖怪
77 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:10:00.21 ID:XtjnIxQVo
――小さな頃から時々、変なモノを見ました。

他の人には見えないようです。

それらはどうやら、『魔女』と言われるモノの類だそうで。

私のお祖母ちゃんである夏目レイコさんは強い霊力を持っていて、

その力で魔女を倒して回り、名前を書かせて子分にしていたそうです――
78 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:12:06.40 ID:XtjnIxQVo
・・・

放課後

マミ「それじゃあ、魔法少女体験コース第一弾。行ってみましょうか!」

さやか「はーい!」

まどか「よろしくお願いします」

マミ「二人共来てくれたのね、嬉しいわ」

さやか「もちろんですよ! 私なんて武器持参ですし!」バットー

マミ「あら、気合十分ね」

まどか「あ、私も……武器ではないんですけど……」

マミ「これは?」

まどか「もし魔法少女になった時の服のデザイ――」
79 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:13:22.33 ID:XtjnIxQVo
先生(女子高生)「おい店員。このスルメパスタと豚肉と白菜のソテーと日本酒を持って来い」

店員「お、お客様。当店では日本酒は取り扱っておりません」

先生「なんだ、品揃えが悪い店だな」

まどか「 」

マミ「……どちら様?」

まどか「え、えっと……」

先生「私か? 私はコイツの先生だ」

さやか「先生、ですか?」

先生「まぁ、用心棒の様なものだと思ってくれ」

さやか「はぁ」

マミ「……鹿目さん。大丈夫なの、この人?」ヒソヒソ

まどか「すみませんマミさん。どうしてもついていくって聞かなくて……」ヒソヒソ
80 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:13:49.52 ID:XtjnIxQVo
先生「おい、聞こえているぞ」

マミ「あっ、ご、ごめんなさい。ところで、先生……さん?」

先生「なんだ?」

マミ「これからどこに行くのか、わかっているんですよね?」

先生「当然だ。魔女探しに行くんだろう?」

マミ「はい! それが分かってるってことは、あなたも魔法少女だったり!?」キラキラ

先生「いや、違う」

マミ「あ、はい。ですよね……」シュン

まどか「ま、マミさん。先生のことは気にしなくていいですから、行きましょう」

さやか「そうですよ。私、マミさんの活躍早く見たいなー」チラチラッ

マミ「そ、そう? そうよね! それじゃあ早速行きましょう!」
81 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:15:41.38 ID:XtjnIxQVo
先生「待て」

マミ「え?」

店員「お待たせ致しました。スルメパスタ、豚肉と白菜のソテー、子羊のステーキ」

店員「ベルギーチョコレートケーキ、雪だるまアイス、シーソルトソーダになります」

先生「私がこれを食ってからにしろ」

まどさやマミ「…………」

先生「なんだ? やらんぞ」モグモグ
82 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:16:23.28 ID:XtjnIxQVo
・・・

先生「ふぅ、食った食った」

マミ「……改めて、魔女の探索に行きましょうか」

まどか「は、はい」

QB「お待たせマミ」

マミ「キュゥべえ! 遅かったわね」

QB「ちょっと魔法少女候補を見つけてね」

QB『ところでマミ、彼女は誰だい?』

マミ『先生さん? 何でも鹿目さんの知り合いらしいわ。詳しくは分からないけど……』

QB『ふーん……』

先生「………」
83 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:16:54.33 ID:XtjnIxQVo
さやか「それでマミさん。この広い街でどうやって魔女を探すんですか?」

マミ「それはね、これを使うのよ」
             ,.,
            {, ,}
           ,ノ ヽ、_
         /     \
        /        ヽ、
       /,i....       ....i. l
       ヒ,r-、ミ 、, - 、,/ -,,r.}
       レヾ二彡(88)ミ二'´ヾ
       ヽ     ̄    /
        \  , , , , , , , /
           >------<
           ̄ ̄ ̄ ̄
さやか「うっわー! 綺麗な宝石!」

まどか(あれ? この宝石、どこかで見たような……?)

マミ「これはソウルジェム。私が魔法少女である証であり、力の源よ」

マミ「これを使えば魔女の魔力を追いかけることが出来るの」

さやか「へぇー!」

まどか(気のせい、かな)
84 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:17:44.82 ID:XtjnIxQVo
・・・

病院付近

マミ「魔女の気配はこの辺ね」

さやか「えっ、ここって恭介が入院してる病院じゃん!?」

まどか「マミさん、アレ!」

             |ヽ,
             | {     /|  ,.,
             | ヽ_,./ i_//
        \ 、_ノ ////     /
          \  ///////, /  L __
          ノ /////////////  ,r' ̄
         __/ ///////////////(
      ―-'´--、 //////////////ゝ
          ノ _   ///////__ ( ̄    
         /´  `i  ,-rヽ;;;;|;;;;;;;;;\     
               |,/ ヾi:: -t
              /    ヽ、|
             ,/  

マミ「魔女の結界! 不味いわね……」

さやか「どういうことですか!?」

マミ「病人のような弱った人は魔女の格好の餌食なの」

マミ「こんなところに魔女が巣食ったら、何人被害者が出るか分からないわ」

さやか「そんな……!」
85 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:18:24.71 ID:XtjnIxQVo
マミ「幸い孵化して間もないみたいだし、今なら……」

まどか「早く行きましょう! マミさん!」

マミ「ええ。けど……」チラッ

先生「ん? なんだ?」

マミ「本当に来るんですか?」

先生「だからそう言っているだろう」

マミ「でも、魔法少女以外の人を入れるのは――」

先生「鹿目達もそうだろうが。行くなら早く行け」

マミ「……分かりました」

さやか「うへー、まどかの先生キツイ人だねー」ヒソヒソ

まどか(もぉ、先生ェ……)
86 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:18:50.49 ID:XtjnIxQVo
・・・

魔女の結界内入口

さやか「ここが魔女の結界……」

まどか「先生、お菓子落ちてるからって食べないでね?」

先生「誰がこんな薄気味悪いものを食べるか、うつけ」

ほむら「待って」

まどか「! ほむらちゃん!?」

さやか「どうして転校生がここに……?」

マミ「あなた、昨日キュゥべえを傷つけた魔法少女!」

まどか「え!?」

さやか「転校生が魔法少女!?」
87 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:19:16.76 ID:XtjnIxQVo
ほむら「巴マミ。この先にいる魔女は、あなたには荷が重すぎる。手を引きなさい」

マミ「キュゥべえをあんな目に合わせておいてよく言うわ」

マミ「差詰め、自分の獲物を横取りされたくないってところかしら?」

まどか「なんでそんなこと……」

QB「魔法少女は魔女が落とすグリーフシードで自分の魔力を回復することが出来るんだ」

さやか「じゃあ転校生は、自分の回復アイテムを取られたくないってこと?」

QB「客観的事実だけを並べれば、そう推測できるね」

ほむら「私はグリーフシードに興味はない。もしも魔女が落としたのなら、あなたに譲るわ」

マミ「信じると思う?」

ほむら「いいから、早く手を引いて。さもないと……」

マミ「今日は後輩も来てるの。あまりカッコ悪いところ、見せさせないでもらえるかしら?」

ほむら「あなたは――!」

マミ「交渉決裂のようね」
88 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:19:54.37 ID:XtjnIxQVo
シュルルルルル!

ほむら「!」

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         .l::i::::::::i‐ -|、_|::/  l:::::|  ヽ:::{ ヽ::_|,ゝ、ヽi:::::::::::::i:::::|
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    /:::::::イ::::::::::::/  ヽ::::::ヽ ー―---,,,-- 、 _____// ;:l|::::::/      ヽ

ほむら「くっ……こんなことしてる場合じゃ……!」

マミ「帰りには解放してあげるわ。行きましょう、みんな」

まどか「は、はい」

ほむら「ま、待って……!」

先生「……」ジィー

ほむら「?」

先生「プークスクス」

ほむら「 」イラッ
89 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:20:21.33 ID:XtjnIxQVo
・・・

魔女の結界道中

マミ「はぁ!」

ダンダンダン!

さやか「うわぁ!」

まどか「カッコイイ……!」

マミ(体が軽い!)

マミ(守りたい人の為に戦うなんて始めて!)

マミ(こんなにも温か気分になれるなんて……)

                     ○ <もう、何も怖くない!
                      く|7
                   ┌'弋
                       ,亅  |
                 // \|
                //    \    へ
               //.        \ ///
              くx  ◎       // \
                \      // /  .\
                 \   // /  /  \
                  ヽ// /  /  /  \
                  //        /  / \
                 く/\          /  / \
                     \          /  / \
                      \            /  / \
                        \       /  /  /  \
                         \           /  / \
                           \            /    \
90 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:21:07.38 ID:XtjnIxQVo
・・・

魔女の結界最深部

シャルロッテ「……」

まどか「あれがここの魔女?」

さやか「なんだ、全然大したことないじゃん。やっちゃえマミさん!」

マミ「ええ!」

ダンダンダン!

さやか「カッコイイ! これならあんな魔女なんてすぐ倒しちゃうね!」

まどか「うん、そう――『倒す』?」

さやか「どうしたのまどか?」

まどか「さやかちゃん、今、魔女を倒すって……」

さやか「当たり前じゃん。これ、『魔女退治』なんだし」

まどか「えっ、そんな、マミさんそんなこと一言も――!」

さやか「だって魔女って危険なんでしょ? 倒さなきゃ街を守れないじゃん」
91 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:21:44.12 ID:XtjnIxQVo
QB「なんだいまどか?」

まどか「倒された魔女はどうなっちゃうの!?」

QB「……どうしてそんなことを聞くんだい?」

まどか「いいから教えて! お願い!」

QB「多くはグリーフシードを落として消滅するね」

QB「それ以降は二度と孵化しないよう僕が回収するから――」

QB「君たちで言う所の『死』という概念に当てはまるといっても過言じゃないんじゃないかな?」

まどか「そんな……!」


                                          ハヽ
                                        { ハ |
                                          ̄| |
                                              ,| |<⌒{\           ノ}
                                       . < :| |   廴∧、    _   rfハ}
                                     . <⌒丶  | | > ´ ∧ \  ノ爪⌒)ソ/
                                   . <       :}) :{八      ∧  弋}⌒)く
                           . <        > ´ \\     .∧ .,.イノ=ミ /
                         . <        > ´     Y⌒Y       // )::::::::ノアニ
                       . <        > ´            乂_ノ  o / .//⌒><ヽ\
               . <        > ´                \\ ___ ^ー个=ァ∠=ミ_ノ
             . <        > ´     ;';';';';厂}            ー=ミ ヽ /::/:::∧
.        . <        > ´       ∠二二.ノ        > ´   \}У::∧/
     . <        > ´                     > ´        /:::/
   / \       > ´            . <ヽ      > ´               /:::/
   {:j`ヽ\> ´            . <:::::::::::::::::} > ´               /{::/
    ',:::::::ヽ \            . <:::::::::::::::::::::::::::://                 < _/
    ',::::::∧  ,      . <:::::::::::::::::::::::::::::> ´
.      ',::::::∧  ,. <:::::::::::::::::::::::::::::> ´
      ∨::::∧  ,::::::::::::::::::::::::> ´
       \::ハ :}:::::::::::::> ´
        \ノ }> ´

マミ「トドメ、行くわよ!」

まどか「!!」
92 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:22:19.48 ID:XtjnIxQVo
まどか(ダ、ダメ! 魔女は、その子は――!)

マミ「ティロ――ッ!!」

まどか「マミさん待ってッ!!」

マミ「えっ!?」

にゅるん!

マミ「あ」

             \/////////////                   ∨/////////                    |///////////
                    \//////////                     ∨///////                   |/////////
                \///////                  ,..<∨/////>..、                    |./////./
                  \////            lー 、<:::::::::::∨///:::::::::::>.、                  |.////
                   \/            イ ̄   ∨:, - ‐‐ ∨/ ‐‐ - 、:::::>               |//
                                  ノ 〈 ヽ( )//    ∨  〉   \                 レ'
                                  /    丶/   /     /      ヽ
                             乂    /     /     /  ヽ    ' ,
                               ノ   /     {   /     ',       }
                              从彡/     八 /     ― -レ、〉   l
                                 >〈    /   リ 、     ,     ヾ    lー - 、
                              /  ∧   〈仁示ヽ     ィ示心 〉  /_  ヽ
                              {   〈 丶  弋/:叨       N//:ワ / /__>  〉
                             ∧   丶 ∧  ',`‐‐´   l    `ー‐´///   / /ヽ
                            〈 ヽ   ` ヾ_ゝ            l  {   / /   }
                               入 \  _∠ >     ⊂⊃     <ヽ_丶/   /  /
                                〈 /`ー /   l::l  ≧z- __ -z<  l::l  ̄ヽ彡´ /ヽ
                                  ヽl  /   .l::l   ヾ  V  //   l::l   ',- ‐´〉 /
                                / ー  .l::l/    》 ( ) 《     l::l    \//
                                 ヽ     ∨     〈ゝ∨く〉    ',:l    /
                                ゝ    /      //ヾ、     ヽ   ≦
                                    〉--- l          ll           l --〈
                                 l   :l       ⊂ll⊃         l   l
                                 ∧  ∧       王       ∧  {
                                 /.∧  :l ` ー - ‐ <l l l > ‐ - ‐ ´∧  ',
             //|                 ///∧ :l / ヽ::::::::::⊂l l l⊃:::::ソ ヽ //∧  ',                |\
           ////|                    /////∧|     > 、:::::l l l:::::::イ  ////∧   }             |//\
         //////|                ///////∧  /  丶     /   //////∧ /                |////\
       ////////|              /////////∧/     ヽ  /   ////////∧                 |//////\
93 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:23:29.21 ID:XtjnIxQVo
さやか「マミさ――ッ!!」

まどか「ああ――!!」

まどか(どうしよう、私のせいだ! 私が止めたせいでマミさんが!)

まどか(でも、止めないとあの魔女が……でも、マミさんが……!!)

まどか(私が、私が、私が……!!)

まどか(――――――ッッッ!!!)





ガチンッ!!




マミ(――……痛く、ない?)

マミ(私、確かあの魔女に……?)

マミ(何が……え?)

マミ(――誰かにお姫様だっこされている……?)
94 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:24:21.58 ID:XtjnIxQVo
      /    |:   ヽ ヽ : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
      /   . :∧: : : : : \} : : : : : : : : : :!: : : : : : : : ',
      ,'  . : :/ ヽ __: : : : \: : : : : : : : :|: : : : : : : : ;
      /  /: /  / ヽ: :\: : :\: : : : : : : |: : : : : : : : : !
     ,′:/: /    _.z\: \__: :\_レ‐ 、:|: : : : : : : : : |
     l://{    '_j少'´ \: \ ̄: | ヾ |: : : : : : : : : |
    /ィ´: :リ         |:\: ヽ: :!   |: : : : : : : : : |
     |: : :/           !: !: \∨ _ノ/!: : : : : :|: : : |
     |: 八             |: |: : : : :| /:|i: : : : :|: : : ト、
    ノ|: /:.:ハ  __        |: | : : : : : : : : || : : : | : : :|\
     | : :/ |,   `      |:∧: : : :} : : : j :| : : : |: : 八
     i: /   !:,        j/ l : : ハ: : : : : !: : : : :|: : : : \
     |/   |∧      /   j: / : : : : : j|: : : : :| : : : ト、_\
     l     ! : ト--r--- ‐┐ /: / : ノ: : : /_|: : : : :! : : : |
        | :| : :!: : : :| : :|/. / /. : : :,′| : : : : : : : : '、
        |:./|: : :ト、: : | : /. :/. : : :/   ! : : : : : : : : : \
         j/ :!: : l \ : :ノ/. : : :/     l: i : : : : : : : : : : ヽ
       / ||: :|   >'´ . : : /     |: |: : : : : : : : : : : :∧
        j八 : | / x=≦´__       |: |: : : : : : : : : : : : : ',
           ヽ|/: ,∠ニミ 、::::.`ヽ    |:∧: : : : :| : : : : : : : :l
           r/    \\::..:\   |'  \  :|: : : : : : :  !
          /--- 、    \\:::..\    \:!: : : : : : : :}:|
         /     \    \\:::..\    八: : : : : : :ハ|
           /          \     ヽ \:::..ヽ    ヽ: : : :/
        !          \    } }:::::::L ___うノ

先生「まったく、世話の焼ける阿呆だ」

            /: : : : : : : : : : : : : : : : 〉: : : : : : \
            /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
           //: : : : : : : : : : : : : :/..イ: : : : : : : : : : : : : '.
           //: /: : : : : .′ : : //  !: : : : : : : : : : : : : : '.
        .′: :′: : : /   //   i: !: : : : : : : : '.: : : :|
        i! i: .!: : : -/―/ j/      _j:/|: : ハ: : : ./: :'.: :.U
        i! i. :!: : : | /  /      |`ト、; |: : :.′: } r=ミ
        i! i: .!: : : |ァ==ミ        -ノ、V ヽ| /: : :,.=!! 〃
        i!ハ '. Kl rし.::ハ     xァテミメ从 ′: : 《r⌒ヒ》 .ヘ、
             ヽY V;;;;:゚ノ       rし.:::::}ヽ刈: : :ハ: じj/: : : : ヽ
             .小///  ,    ヽ::::ソ / ./,ハ: V: : : : : : : : :/}
          rく:人         /// / イノ У: : : : : ,ィ彡'  ,. ヘ、
            ノ:. _ヽ:ヘ   r- 、      /ノ   /: : : : : :/ _/ : : : : :ヽ
           (: : :|.|:_\:> 、  ー '  _..  ' ´ ノ  l: : : : : :/_,ィ勿' : : : : : ,ィ刋
.        n_ ,,.ノ ヽヽ ト、  ┬−     _  /  ,^、: : : : i三彡': : : : : :ムィ'"

マミ「……!」
95 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:26:04.13 ID:XtjnIxQVo
まどか「せん……せい……?」

先生「鹿目! 友人帳だ!」

まどか「あっ……わ、私……私……」ポロポロ

先生「早くしろッ!!」

まどか「――! う、うん!!」ゴソッ

まどか「わ、我を守りし、ズズッ、者よ! その名を、示せ!」グスッ

パラパラパラパラ

ピンッ!

さやか「ま、まどか!? 何やってんの!? てか今、魔女の、マミさんが、先生で……!?」

ビリッ

まどか「さやかちゃん! これ持ってて!」クワッ

さやか「はいぃ!!」
96 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:26:42.17 ID:XtjnIxQVo
パァン!

まどか(シャルロッテ、名前を返すよ。受け取って――!!)

フゥ・・・
                                  :      jし':::::/   .//
                                   .       !||:!:{   /.'
                                  ;       ;| j:::| !  〃
                                  i.       j/ハj ,
                                  '..         /  ,. /
                                      {{      /  //
                                   }}      / .
                                 /'    //
                                〃    /'
                ヽ /,    }i       __ /    〃
               \ ))'////ノ    ∧ ∨     /
             ∠⌒ヾv' /=-‐くノ   ./  \|   /
        ヾ.ー=≦⌒≧=-  __,∠二≧=- ./   //\
          >-  / /   三三 《≧=_ |  //   ,
.        /   ,'  /     マミァ  ̄ }__j/ ̄    /
       /イ   ,       ,厶ィ       {___/
97 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:27:41.35 ID:XtjnIxQVo
・・・

病室

「おなかすいた……」グゥ

レイコ「こんにちは!」

「!?」

レイコ「あなた、一人? 随分暇そうね」

「お、お姉ちゃん、誰?」

レイコ「私? 私は夏目レイコ」

「レイコ?」

レイコ「ねぇあなた、暇なら少し勝負しない?」

「え?」

レイコ「体が動かせないあなたにも出来る簡単な勝負。そうね、ジャンケンがいいかしら?」

レイコ「私が勝ったら、あなたは私の子分になるの」

レイコ「あなたが勝ったら、あなたの欲しいものなんでもあげるわ」

「……本当?」

レイコ「ええ。ただし勝負は一回こっきり。どう?」

「や、やる!」
98 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:28:19.49 ID:XtjnIxQVo
・・・

「ぶぅ………」カキカキ

レイコ「私の勝ち! ジャンケン弱いのね、あなた」

「むぅ……」

レイコ「拗ねないの。とにかく、これであなたは私の子分だからね?」

「……ねぇ、お姉ちゃんは何しにきたの?」

レイコ「私? そうね、ちょっとこれを治しにね」サスリ

「ほっぺの傷……?」

レイコ「石、ぶつけられたの」サスリ

「なんで?」

レイコ「私は気味が悪いんですって」
99 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:29:08.94 ID:XtjnIxQVo
「……痛い?」

レイコ「ええ、痛いわ。でもね、人が痛い思いするよりずっとマシ」

「え、なんで?」

レイコ「さぁね。なんでだと思う?」

「…………わかんない」

レイコ「まぁそうよね。じゃあ、あなたの病気が治ったらお菓子でも食べながら話してあげる」

「お菓子じゃなくてチーズがいい」

レイコ「ん?」

「わたし、チーズが好きなの。だからチーズじゃなきゃやだ」

レイコ「ふーん。まぁチーズも悪く無いわね、考えておくわ」

「うん!」

レイコ「それじゃあ、またね」
100 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:29:34.63 ID:XtjnIxQVo
・・・

「…………ッ!」ズキン

「ッ! ッ、ッッッ!!」

パァァ

「はぁ……はぁ……」

(ソウルジェム……真っ黒……)

(もう、魔法じゃ痛いの、止められない……)

(治しても、治しても、治しても……また、痛くなる……)
101 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:30:03.62 ID:XtjnIxQVo
ズキン!

「ぐうぅぅぅッッッ――!!」

(もう嫌、嫌だよ……痛いの、嫌、嫌………!)

(…………)

(――……ああ)

「オナカスイタ」ピシィ

        ___
.       i i
        }{
.      {, ,}
     ,ノ ヽ、_
   //:::::::|ヽ:.、\
  /::::/:::::::::| ヽ:ヽ ヽ
 /:::::/:::::::::::|  i::::ヽ ヽ
 |:::::{::::::::::::|  }:::::} }
 |:::::::|:::::::::::|   !::::::ソ /
 ヽ-‐ヽ. ̄1  i¨゙7 /
  \ヽ、ヽ_| ///
     `ー-----'´
       ヽ /
       | |
.         |.|
.       ||
        |

パキィィィィィィン!
102 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:30:57.23 ID:XtjnIxQVo
・・・

まどか「――……!」

シャルロッテ「……レイコ、アリガトウ。ナマエヲカエシテクレテ」

シャルロッテ「モウワタシ、イタクナラナクテイインダヨネ……?」

シャルロッテ「ダレカヲ、イタクシナクテイインダヨネ……?」

まどか「……うん、いいんだよ」

シャルロッテ「ヨカッタ……」



お菓子の少女「――レイコ。私、チーズが食べたいな」



シュワァァ・・・
103 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:31:30.48 ID:XtjnIxQVo
まどか「は、はぁぁぁ…………」ヘナヘナ

さやか「……ま、魔女が」

マミ「消えた……」

先生(ようやく二人目か。こんな調子で大丈夫か? 鹿目)

マミ「……あ、ああ! あの!!」

先生「ん?」

マミ「お、お、降ろして欲しいんですけど……!」

先生「おお、そうだったな」ヒョイ

マミ「あ、ああ、ありがとうございました!!」

先生「私がいて良かったな。お前、死んでいたぞ?」

      ,‥   ........._  __  
    ;   , r``⌒    ⌒   `\
    ;  /        ん  ヘ   \     
   , ∠ /  /  ノ /´ \  }ヘ ヘ_ ヽ     
    ( ∨^ヽ,  lー /~ノ    ヽ 卜-〉 }  〉 ;  
  ィ-うイっメ l ノ ノ/     ∨_ヽ〉∧ } ;
 ; し入人ノ~) リ ノ{i::::ji|      {i::::jii|ノ ∨ ;
   (__uイぅく ツ 辷zリ      弋cjリ )   .
  ;  < ト-く`⊂ニ⊃//ヘヘヘヘ、/////厂) ;
 ; く~\ __ `\___∠_____ゝ__ノ/人 ;
; く~\__  \ノ /(:::::-∪-:::}   し// 人
 /~入  つ-´//~`ソ:ハヽイ ノ  ~て__/ 入
 し′ `¨´  _レ/  レ′ケ´l / ノ    ` ~´り
        く_,く.、   んnl /ノ
   , 〈   ノミメゝ\ _ノ匚フ入
   \\ くメミメミl:ハイイ∪入ン
     ` `  ヾメミl:ミメミメミメン´
          ヾ~゙~バ了
           ∨゙ V

マミ「は、はい……! はい!!」

先生(……何故この娘は私にこんなにも熱い視線を投げつけてくるのだ……?)
104 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:32:03.50 ID:XtjnIxQVo
・・・

QB「これは……驚いたな」

QB「まさか魔女をあんな風に撃退するなんて」

QB「いや、あれはもう、解放と言っていいだろう」

QB「すべてのエネルギー法則が完全に無視されている」

QB「鹿目まどか。まさか君まで暁美ほむらのようなイレギュラーだとはね」

QB「さて、少し早いが、そろそろ動くべきなのかもしれないね」

QB「まどか、君には一体どんな力が眠っているんだい?」
105 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/23(金) 01:32:43.74 ID:XtjnIxQVo
第三話「お菓子の痛み」

※現在のまどかの認識
魔女:絶望した少女の末路(原因不明)
魔法少女:人を守る為に魔女を倒す者
スタンス:魔女も人も助けたい。しかし魔法少女は…(矛盾発生中)

※ほむほむはまだ縛られています

※レイコさん回想シーンは完全なる偽造!
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/23(金) 03:18:17.99 ID:eQq2cF7Uo

魔法少女になることを躊躇する理由が出来たか
このまま契約せずに済むといいが
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/23(金) 08:49:35.81 ID:TzWIIFTkP
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/23(金) 16:06:24.63 ID:twDWwBwAO
これは期待
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/09/23(金) 16:49:51.36 ID:3GEgoWUAO
またひとつ巡回スレが出来てしまったか
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/09/23(金) 22:42:21.09 ID:HxoD1InAO
さやかがここから先どう足を引っ張ってくるか
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]:2011/09/23(金) 22:49:38.60 ID:CoFHJwwz0
身体が無事な時点で開放されたGSがどうなるかと言いたいところだが、まどか世代で魔女化しても友人帖に記されるわけじゃないからなぁ
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/09/23(金) 23:42:07.26 ID:+If1AMHM0
面白いから頑張ってー。
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/24(土) 21:08:25.74 ID:BoSUTrrno
期待できそうなSSだ
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/09/25(日) 20:32:11.47 ID:UXMB2Ol1o
ゴロがいいな
鹿目友人帳
115 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/27(火) 01:39:43.39 ID:TOhmLKVgo
見滝原町 鉄塔

杏子「…………」

杏子「――間違いねぇ」

杏子「あいつは、ここにいる」

杏子「待ってろよ、――……!」

: : : : : : : : : : : : : /: : |: : :ヽ: : : :\/: :/: : : ;イ: / i: :/ |: : : |: : ||
: : : /: : : : : : : : / : : |:|i: : : ヽ: : : /::,イ: : : / |:/ー、}/  |: : :/: : !:|
: : /: : : : : : : : /{: : : |:|:|: : : /⌒|:,' ,' : : / |'  乂  |: :/|: : ,'||
: /: : : : : : : : /Y : : |:|:|: : :| '⌒|{ !: : /   √气\}/ |: / リ
/: : : : : : : : /| ヾ: : : |:从'`\ 〔| |: /     //` /  }/
: : /: : : : : : : |  \:从'    `ーヘ |::|      〈/  (   ノ
: /.: : : : :/: : :|    〉          !:{    ハ、、    ,
/: : : : : ,i ̄`ー‐‐'メ、           ヾ、       r'
: /: :/: :||       `ヽ 、    \      〜,‐'
/ : /∠||>―――――-、 \  / \  /  ,へ
,': /  }|          \ ∨    `     \ \
: :i   |/´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\》、\              \ \
:.:|  /    /       \\|              \ :>
: |/    /             \\            r、\∩
116 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/27(火) 01:40:10.99 ID:TOhmLKVgo
QB「やぁ、まさか君の方からこの街へ出向いてくるとは思わなかったよ」

: : : : : : : : : : : l: : :::::| |: |        /      ヽ: : : : : : : : : :  : : : : :l: : i:: : : : : : :
: : : : : : : : : : : :l: : ::::| .、:|      /      __,r-,ヽ: : : : : : : : :  : : : :l:.|i: :|: : : : :/
: :ヽ: : : : : : : : : l: : :::| ヾi     /    ,. イ´//ヽ| ヽ: : : : : : : : : : : : :::| |: |: : /
: : :ヽ: : : : : : : : : ヽ:::|  ヾ、  /   イ-、//////i.| ヽ: : : : : : : : : : : :::||:|: /
: : : :ヽ: : : : : : : : ::::::::|   ヽ //,/  、_ノ//////|  ヽ: : : : : : :: : : : :::::||:|/ /
: : : : ::ヽ: : : : : : : : :::::ヽ  ,X  ィ     V/////r リ   |: : : : : : : : : :::::/ |: | /-......
: : : : :::::::i 、: : : : : : : ::::::<´   !     V ゝ-' ,/   |: : : : : : : : : ::/  |::|  {:::::::::
: : : : : : ::ヽ ヽ、: : : : :::::::ヽ         ヽ   ,/    |: :l: : : : : : ::::/   |::!    ̄}:::
 \: : : ::::ヽ ヽ ヽ、: : : : ::::ヽ         ー='     |: :l: : : : : :::::/   |:!   /::::
   \: : ::::ヽ ヽ ` ヽ:、: :::\              |: :l: : : : ::::::/   /    l:::::::
    \: : ::ヽ }     ̄ ̄              /:i::::: : : :::::/        レ'´
      `ヽ、:::Y                     //i::::: : ::::/
        /                     / |:: :::::::/          r-―'
       ノ                      /  |:::::::::/          l::::::::::
     <´                         /:::::/          /:::::::::::
     ヽ                        /::/           /::::::::::::

杏子「――ッ!」ジャキ

QB「そんな邪険にしないでほしいな」

杏子「うるせえ。ミンチになりたくなかったらとっとと失せろ」

QB「やれやれ、どうやら僕は相当嫌われているようだ」

杏子「当たり前だ。お前さえいなけりゃ、あいつは――!」
117 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/27(火) 01:41:16.85 ID:TOhmLKVgo
QB「まぁいい。僕も今回は君に伝えたい事が1つあっただけだからね」

杏子「伝えたい事だ……?」

QB「実はこの街にイレギュラーが二人現れてね」

QB「一人は契約した覚えのない魔法少女」

QB「もう一人は魔女を消しさってしまう少女だ」

杏子「……魔女を消し去る?」

QB「そうとしかアレを形容する言葉が見つからないのさ」

杏子「どういうことだ」

QB「僕にも詳しくことは分からない」

QB「今わかっているのは、彼女が魔法少女でないこと」

QB「それから、彼女に消された魔女はグリーフシードを落とさないこと」

QB「この2つは間違い無いだろう」

杏子「おい、魔女は魔法少女にしか倒せないんじゃないのかよ?」

QB「だから言っているだろう? 僕にも詳しいことは分からないって」

杏子「ちっ、使えねぇ」
118 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/27(火) 01:42:31.17 ID:TOhmLKVgo
QB「それに彼女のアレは倒すなんてものじゃない。魔女を解放していると言っていい」

杏子「!」

QB「魔法少女の君にとって、グリーフシードを落とさないまま魔女を消しさってしまう彼女は脅威だろう?」

杏子「……それでアタシを焚き付けたってことか?」

QB「僕は真実を言ったまでだよ」

杏子「………」

クルッ

QB「どこへ行くんだい?」

杏子「探しに行くんだよ、そのイレギュラーをな」

杏子「お前の言うとおり、こちらとしても食い扶持が減るのは勘弁願いたいんでね」

QB「君のスタンスが変わっていないようで安心したよ」

杏子「それで? そいつの名前はなんて言うんだい?」

QB「まどか。鹿目まどか。それが彼女の名前さ」

杏子「鹿目まどか……」
119 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/27(火) 01:43:03.91 ID:TOhmLKVgo
杏子(そいつなら、もしかしてあいつを――)

ヒュン

QB「……やれやれ」

QB「これでまどかの力の鱗片でも分かればいいんだけれど」







          ,.r '  ̄ ヽ、                         ,r '  ̄ ヽ
         ,/  ,. ;;;;;;;;i´`i ゙、                       /  ,,;;;;;;;;;;;i´`i゙、
         |  l;;;;;;;;;;;;;;i'´ |                       |  l;;;;;;;;;;;;;;i'´ |
          、  ヽ;;;;;;;ノ  /                        、  ヽ;;;;;;;ノ  / 
          ヽ、    ノ                         ヽ、    ノ 
             ̄ ̄                              ̄ ̄




                       ヽ____,--、__ノ



QB「――まどか、君のその力は、人の身には有り余るシロモノだよ」
120 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/27(火) 01:44:48.86 ID:TOhmLKVgo
・・・

マミさんち前

バタン

さやか「………」

まどか「………」

さやか「マミさん、強がってたけど……」

まどか「うん……。あんな怖い目にあったんだもん、相当参ってるよね……」

さやか「私たち、勝手に魔法少女に幻想抱いてたけど、あんなに危ないものだったなんて……」

まどか「今回は先生がいてくれたから良かったけど、そうじゃなかったらって、考えるだけで……」ゾクッ

さやか「まどか……」

まどか「うっ、うぅ……!」グスッ

女子高生ニャンコ先生「ふん、よく泣くやつだな。お前は」

さやか「先生! 少しはまどかの気持ちも考えて!」

先生「何故だ? コイツはああなることを自分から望んだんだぞ?」

さやか「自分から望んだ……? まどか、どういうこと?」
121 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/27(火) 01:45:58.93 ID:TOhmLKVgo
まどか「それは……」

先生「美樹。今のお前が聞いても混乱するだけだ」

さやか「で、でも!」

先生「鹿目、帰るぞ。腹が減った」

まどか「あ、うん……。さやかちゃん、今日はマミさんのこともあったから……」

さやか「………そう、だね。ただ、話せる時になったら、ちゃんと話してね?」

まどか「それはもちろんだよ!」

さやか「ならいいや。それじゃあね、まどか、先生!」ダッ

まどか「あっ! ……うん」

ドロン

ニャンコ先生「全く、本当にお前ら人間はままならない生き物だな」

まどか「みんながみんな、先生みたいに強いわけじゃないよ」

先生「当たり前だ。私をお前たち人間と一緒にするな」
122 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/27(火) 01:47:28.71 ID:TOhmLKVgo
まどか「……先生」

先生「む?」

            |  l|     ハ l、ヽ     !ヽ ヽ\     ヽ   |     |
            |  | l    | |lヽヽ    |__ヽ, -r―r―― |   |   l  | |
       l    l, i l |l |    .| ヽ--r――==L _,>==L==ミミ=@l  |ヽ  l  | /
 |     |     || | / |l,イ   | !.  ヽ \/TT////、(l _,、 \` |  .| ヽ  / /
 |     i |    l | |,|/|--|   | ヽ  ヽ \ l|/////> l リ  \ |  | /i  | |
 |     |.| ,. -イi´|イ,. |_ |   |  ヽ  ヽ  ヽ 、___,. -'_-つ V  |/|l   /
 |    ,lィ´  ,/-/(l ̄`  ヽ  |      ヽ と,-- ' ´   ヽヽ|  ,|l |l  /
  l   ,.イl | ,イ////==/>  ヽ |          / / / / / ;; |  | .|| | X
  ヽ   |V// l|//|///リ`,}   ヽ    、            ; ; l| / リ | ,/ \
  ヽ   l |/ヽ ,|;;;/`゛> '´, ,-'                   , ; リ /   .レ
   ヽ  |リヽ ヽ| ´´     //         , --       ,;/ VX
     ヽ ト、ヽ ヽ ; ; / / /        ,   '        ,イl  / ヽ
!     ヽ| ヽ   ゛;          r‐'´          / /l/l ∧  ヽ   //
ヽ    ヽ|``ヽ  ゛、                   / /  | / .ヘ  ヽ  //
..∧    l| | .| \  ゛、               / //  レ   .ヘ  ヽV /
/ ヽ   li| V   l`ー-゛ -------------- '´ //        ヽ r--,

まどか「マミさんを助けてくれて、ありがとう」ギュ

先生「……お前に泣かれると夢見が悪いからな」

まどか「うん。ごめんね、ありがとう。……ごめんね」グスッ

先生「……ふん」
123 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/27(火) 01:48:16.05 ID:TOhmLKVgo
・・・

まどか「さ、帰ろっか」

先生「なんだ、もう泣き止んだのか?」

まどか「まだまだ名前を返さないといけない魔女はたくさんいるんだもん」

まどか「泣いてばかりいられないでしょ!」

先生「やれやれ、泣いた人間がまた笑うとはよく言った――」

ほむら「鹿目まどか」

まどか先生「!?」

                                   /:::::::::/::::::::::::::::::/::::::::/:.:.:.:/、:.:\ ヽ\\
                                /:::::::::/::::::::::::::::::/':_:/:|:.:.:. 〃 |:.:.:. |\:!\ヾ!ヽ
                                  /:::::::::/:::::::::::::::::./::|:/::::`|ヽ//  |:.:.:/|.:.:.ノヽ _ | '
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                            i::::::::::::ィ::::::::::::::::.':.::.:.:.:.:.:.::.:.:.:ヽ     ィ=ミ、、|:./!.|:.:.|
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                 〈.:.:.::.:¨ −ミ:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ./:/:     | :|      :|:.:.:.:.     ヽ
                     ,\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:<._一'′____ L:_j       :广:.:.:.: ̄    〉
                /::::::\:.:.:.:.:/.:.:.:!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ       /:.:.:.:.:     /

ほむら「話があるの。いいかしら?」

まどか「う、うん」

先生(此奴……この私に気配を感じさせなかった……!?)

ほむら(またこの猫……)
124 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/27(火) 01:49:28.65 ID:TOhmLKVgo
・・・

ほむら「巴マミを見て分かったでしょう。魔法少女がどういうものか」

まどか「うん……」

ほむら「分かったら、もう魔法少女になりたいなんて思わないことね」

まどか「それは大丈夫……だと思う……」

ほむら「え?」

まどか「その、魔法少女って、私の考えていたのとかなり違ったから……」

まどか(魔法少女になったら、魔女を救えない……じゃあ、魔法少女って……)

ほむら「……そう」

まどか「ねえ、ほむらちゃん」

ほむら「何かしら?」

まどか「魔法少女って、なんなのかな?」

ほむら「……キュゥべえから聞いていない?」

まどか「希望を振りまく存在、だっけ? でも、私にはそうは思えないの」

ほむら「! ……何故?」

まどか「それは……言えない。でも、違うの。なんだか、違う……」

まどか「みんなこのままじゃ傷つけあって、最後には絶望しか待っていない。そんな気がして……」

まどか(マミさんが人を守るために倒していた魔女が、元は人だなんて知ったら……)
125 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/27(火) 01:51:25.47 ID:TOhmLKVgo
ほむら「まどか、もしかして、あなた……!」

まどか「?」

ほむら「――……いえ、なんでもないわ」

ほむら「あなたがどうしてそう思ったのかは知らない。けど、考えていることは間違っていないわ」

まどか「それってどういう――?」

ほむら「ここから先のことは、あなたが知る必要はない」

まどか「で、でも私!」

ほむら「話は終わり。それじゃあ」ファサ

まどか「待って、ほむらちゃん!」

ほむら「……知らなくていいの、あなたは」

まどか「え――」

カチッ

まどか「!? き、消えちゃった……」

          /   \ ____
         ,′    {: : : : : : : : :::.`ヽ ____
          {       '、: : : : : : : : : :.:.:.:.:}       /
         〃、      \: : : : :.:.:.:.:.:.:./      /
        /、` /丁:::ァ、  ̄ ̄ ̄ ̄      /
       Y    ̄⌒'ヽ ヽ    ,.-‐r::.x、_,.  {
       {    二      、,  -‐┴-'、ヽ ニ |¨:.:.、
        ,        ‘-‐'^ヽ._)   ー‐    j:.:.:.:..\
       ∧                 ̄   八:.:.:.:.:.:.\
        /. : \                 ,〃.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
        ,′  {:ミx、            _..x<:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Y
      {     \:::三ニァ=‐r-----‐=彡'′ \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|

先生(先ほどの物言い……まさかあやつ、魔法少女の真実を……)
126 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/27(火) 01:51:56.86 ID:TOhmLKVgo
・・・

さやかの帰路

さやか「……はぁ」

さやか「どこかで気が晴らししようと思ったけど、全然気乗りしないや……」

さやか「……ま、そうだよなー」

さやか(助かったとはいえ、人が死にかけるとこ見ちゃったんだから……)

さやか(まどかもなんか余所余所しいし、あの先生とかいう人も転校生もよくわかんないし)

さやか(マミさんに至っては……)

さやか「……あーもー! 考えるのはあたしの不得意分野だってのに!!」ガシガシ

さやか「帰ろう。うん、そうしよう。そして寝よう……?」

?「ぐす、ひっく……うぇぇ……」
127 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/27(火) 01:52:27.31 ID:TOhmLKVgo
さやか(迷子?)

さやか「お嬢ちゃん、どうしたの?」

?「ひく、はぐれちゃったの……」

さやか「はぐれた? お母さんと?」

?「違うよ、キョーコ……」

さやか「キョーコ?」

さやか(友達かな? まぁなんにしても、このまま放っておく訳にもいかないか)

さやか「そのキョーコちゃん、だっけ? 私も一緒に探してあげようか?」

?「! 本当?」

さやか「ホントホント。だからほら、泣き止んだ泣き止んだ!」

?「う、うん」グシグシ

さやか「よし、えらいぞ!」

?「えへへ」

さやか「それじゃ、まずは自己紹介ね。あたしは美樹さやか。お嬢ちゃんは?」
128 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/27(火) 01:53:27.38 ID:TOhmLKVgo
    __                   /: イ: ,-
   -_: : : :`ヽ,......_r- 、,.. -――- - r‐-/⌒ヽ: :/: `ヽ
   ,..イ: : :./   ヽ-=: : : : : : : : : : : : :{    }-: :`ヽ `
  /: :,ィ: : :.{,.イ: :-´: : : : : : : : :l: : : : : : : ヽ_ノ、: : : : :\
  /:イ/: :/: : : ,: : : : : : : : : : : |: : :l: : : : : : : : :ヽ `ヽ: : : : ,
   /:イ: : : : :/: : : イ: : : : : : : :!: : :!: : : l: : : : : : :,   `ヽ:.l
    /: /: : /: : : : :|: : : : : : : :.!: :.:|: : :.:|: : : }: : : ,    /
     {:./: : イ: : : l: : !,: : : : : :l:.リ、VI: : :/!: : /: : : : ,
     {: :/: |: : :从ノ、: : : : : :|/l/ ト、 / |: :/: : : : : }
     |: {从!: :{r=rttォ、、: : : :! イ云心下/: : : : : : :l   …ゆま
     l从{,ハ: :{  マ、rム ヽ: :.|  マ、_∨,: : /: : : : : :.!
        /: :ヾjハ. ∨ソ ,.Y   ゞ- '/: :/: : : : : : :|
     /:イ: : : :八      _     /: :/: ,: : :/: : リ
      / 从: l: : : >. .,ィ-っ`  イ/: :イ: /: :./l:从{
      {: :{: !从',: : / イ、.T、´- '/:イ: :/ l: / /
       VI   `/  イ,〉 `ヽ  ,〉- '^ヽ
           /{   ハ    ∨// ///∧
          /l \_ノ//!ー--' ∨///////}

さやか「ゆまちゃんか。うん、かわいい名前だ!」スッ

ゆま「ひっ」

さやか「? ああ、ごめんごめん。いきなり頭を撫でるのは馴れ馴れしかったよね」

ゆま「あ、ごめんなさい……」

さやか「?? まぁいいや。さ、キョーコちゃんを探しに行こっ」ニッ

ゆま「……うん!」
129 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/27(火) 01:53:53.22 ID:TOhmLKVgo
・・・

まどかんち

まどか「……あれ?」パラパラパラ

                ヘ、____
                /   /: :三三三7=─-- .._
              {  〃: : :三三三/     /
                / /: : : :三三:::::/     イ
             /  {: : : 三三:::〃     !
                ヽ.. 三三:: '゙         ;
            { ' ==    ===   ',    ,
             . = 、__      = ´    /
             ヽ //`ー' 。・.     ..イ
           /⌒)<.._ __    __.. イ::::!
        ,. '"´  ̄  ゝ.._ノ__.云' ̄    .:三::
       /          └‐--     /三:::;
      〃         /。\        〃三::;′
 r─ 、 /         { ゚o゚ ヽ   /三三/
  \ Y           ヽ    }  /三三:::/

先生「どした、鹿目?」

まどか「なんだか、友人帳のページが――」

コンコン

まどか「え、窓?」
130 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/27(火) 01:55:07.64 ID:TOhmLKVgo
::::l::::::::::|::::V '、 弋、`タノ ,゙ l|:'"   ゝ、ー| /'"/  lトイ;;;;;l::I:lノ  /ル l::/:::
:::::ト,::::::::l:::::::::::'、 `゙"´ ,'  l:       リ  ', ヘ 弋ノ ;リ   メ //|/:::
入l ゙、::::::{:::::::::::``''ー - '             ',  `'ー-'゙  , ' ///:::
::::::::/\::l::::::::::::::::::::::::::::゙、,,,,,,,......、、、 ,     ,,,、、'ー――--'  ノ'゙/::: /
へ<、,」 `::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ィ::,'               /:::,/ /
/:;:;/:;:;゙ヽ、::::::::::::::::::::::::::::_::::::::::::::::,'               ''"´ノ/-'
/:;:;:;:;:;:;:;:;:;゙ヽ、:::::::::::::::::::l{rt,、-、.,_'                 /´ヽ
ヘ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;゙ヽ、:::::::::::::::`゙'''ー-,、ニ'=ュ            ,/'::::::::::\
',:;ヾ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|:゙ヽ、::::::::::::::::::::',           _,,.、、r'''゙::::::::::::::::::::::
 ,:;:ヾ,:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;{:::::::::i:`'ヽ、 _,,,..、ィ-t_,,,..、、ィ-‐''''"/::::::::::::::::::::::::::::::::::::

まどか「 」

杏子「あんたが鹿目まどかか?」

まどか「 」

杏子「おい、どうなん――」

まどか「きゃあああああああああ!!?」

杏子「お、おいバカ! そんな大声出したら誰かに見つかんだろ!!」
131 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/27(火) 01:56:26.52 ID:TOhmLKVgo
・・・

杏子「悪かったよ、窓から入ってきて」

まどか「こっちこそごめんね。いきなりだったから驚いちゃって……」

先生(鹿目、此奴も魔法少女だぞ)コソコソ

まどか(えっ!?)

杏子「あんた、キュゥべえと面識あるんだろ? あたしは佐倉杏子、魔法少女だ」

まどか(あ、自分から名乗ってくれた)

杏子「鹿目まどかで合ってるよな?」

まどか「う、うん。でも、なんで私のこと……」

杏子「キュゥべえに聞いた。アンタがよく分かんねー力で魔女を解放してることも」

まどか「!」

先生(ち、あの白饅頭にバレておったか)

杏子「それで、アンタに頼みがある」

まどか「……何?」

杏子「あいつを――ゆまを救ってやってくれないかッ!?」ドゲザ

まどか「え、えっ、へっ!?」アタフタ
132 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/27(火) 01:57:48.06 ID:TOhmLKVgo
・・・

杏子説明中・・・(馴れ初めはおりマギ準拠)

まどか「………」

杏子「それでさ、まぁ二人で気楽にやってたわけさ」

杏子「楽しかったよ。久しぶりに家族……いや、今は関係ないな」

まどか「それで、ゆまちゃんを救ってって……?」

杏子「………ゆまは……」

: : : i: : : : : : 、: : : : : : :ヽ: : ヾ:..:ヽ: : : : :ヽ: : : : : : : : : ヘV: /: :i::i: : Vii/ l三/三三Aiiii|
: : : i: : : : : |\ヽ: : : : : : :ヽ、:ヽヽ:、 \: : :ヽ: : : : /: : : ヽヽ,: :::|ノiii/ /,三.i三三|  liii|
: : : i: : : : : |:::: ヽ:、ヽ: : : : : .ヾ、ヽ:、  \: :::ヽ: : : : : : :、: Y,ヽ>/iii/ /三三i三三|  |iiii|
: : : i: : : : : |::: :::ヽヽヽ:、: : : :.、:i ヽ:i  ,,>< :゙、: : : : : :ヽ:i>,/iiii/ /三三/ 三三l|  |三|
: : : :l: : : i: :|:::   :.、、:、: :、: : : i:| iノr'´   \::.: 、: : : : : i:ァ>-/三三 /三三三|  |l三、
: : : :.i: : : i、:.、    ヽ,ヽ:.、: : : :|/l:|     _ヽ: :i: : : : :l:tイ/,三三 .i.三三三 |\ |,三ヽ
: : : : : : : :i、: .、    i:, ヽ:、: イ  | ,/ ,イ-l| ゙、:i: : : : :i:|/三三三 i 三三三 |/ ヾ-rr}
:ヽ: :i: : : :i:.i ヽ:、    !  l:iX: :|   /////ヽ| |: i: : : : i/,.三三三 | 三三三 |    !!!!、
: :ヽ:ヽ: : :i:ヽ ヾ.、     !' l: | / / .V.ノ、 }<i |: i: : : /三三三三/三 三 三.|     ヽ
: : : : ヽ : : : ヽ  \      l:.| !/|   V`゙´ リ ,i:.i l: :/三三三三 /三三三三.|     `
: : : : :.ゝヽ: __ヽ_       リ       ゝー' /:/ .|<三三三三 / 三三三三 |  , '  ̄
: :ヾ:.:.:ヽ\\: \:::::::..              ノ  /,:イヽミ三三/三三三三三.| '´
: : :\:.:.ヽ::::\`゙ー-:::::::::..              /ノ,,| /   T-rL,三,r=、三r-'   ,
: : : : : ヽ:.ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::.     , - 、      / /   / //   ,'__ , --- 、_ /
: : : : : : : : :ヾ、::::::::::::::::::::::::::::::, - '´    `ヽ、  ,/ ./  / // ,r '´  __   ` ー 、  ,..-
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. . : : :\ヽ,r ' ´         ヽ、  \ /  ム.///  ,... イ;;;{       `゙ヽ、
/ ̄,ヘ: _::.:.:.:.:..: : : :ヽヽ          、  \  |  /{ ノ=、 ,.r'´   ,l;;;;|          l
  /  /ヽ ̄/`ヽ::::i             \  ヽ.| / .`}t<´    r '´             |

杏子「――……魔女になっちまったのさ」
133 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/09/27(火) 01:58:21.61 ID:TOhmLKVgo
第四話「救いと少女(前)」

※おりこ☆マギカ未読者のための解説
ゆま:杏子が魔女から助けた少女。杏子を慕っているぞ!

※先生分が薄くなってきた気がするが、そんなことは無かったぜ!
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/27(火) 02:15:10.97 ID:Wmsm57vDO
乙、先生マジ先生。
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/27(火) 03:04:15.26 ID:RooWg+mGo

人の姿の魔女か……しかもゆまとは悲しすぎる。
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/27(火) 03:36:04.83 ID:qEIz5IODO

さやかピンチ&友人帳に名前なさそうで地味にヤバくないか
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/09/27(火) 10:16:28.93 ID:Lm+Q2lIgo

たしかに名前載ってないしどうしようもなくね
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2011/09/27(火) 18:43:08.56 ID:8IxJoBb0o
乙ー
その辺はどうにかするのが作者だろうし気にする必要はない
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/10/02(日) 23:22:01.76 ID:4qIjY1sO0
保守
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/03(月) 00:49:42.00 ID:Nh7xaw8po
>>139
ここは保守は要らんし無用にageると叩かれるぞ
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) :2011/10/03(月) 01:31:30.94 ID:gnLNH8uAO
保守
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/03(月) 05:35:29.00 ID:+7bZGuDIO
だから保守はいらんというに
支援、ならまだ書き手のモチベーションが上がるかもしれないが
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/10/03(月) 11:45:34.11 ID:MmlVO4TN0
乙!
また面白そうなスレを見つけてしまった
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/10/06(木) 16:23:21.45 ID:wZZP4i5P0
支援

友人帳に名前の載ってない魔女にどう対処するのやら・・
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage saga]:2011/10/06(木) 17:32:45.11 ID:asfaugnc0
回想シーンで泣きそうになる
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/10/13(木) 19:30:41.25 ID:vkba7h/p0
しっえーん
俺は魔女さんたちの最後の一言に泣きそうになった
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2011/10/13(木) 19:31:08.28 ID:vkba7h/p0
しっえーん
俺は魔女さんたちの最後の一言に泣きそうになった
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/10/21(金) 22:22:08.86 ID:8PWw72BIo
支援
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/10/28(金) 16:07:27.62 ID:F6PoyDRN0
支援
150 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/10/29(土) 01:12:12.61 ID:Z3SHJKTKo
近日中に投下出来る、かもしれません・・・
とりあえず生存報告を兼ねて報告を
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(青森県) [sage]:2011/10/29(土) 01:18:46.24 ID:589yTjkco
少なからず期待している
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/29(土) 01:33:19.98 ID:AwyxMWato
多いに期待してる
153 :由美亜 :2011/10/29(土) 16:18:22.85 ID:1FK9knfv0
期待してます!
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/29(土) 17:02:15.50 ID:AwyxMWato
sageろ
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/10/29(土) 17:51:33.90 ID:3PO9lZcAO
乙追い付いた

続きに大変期待している
156 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/11/09(水) 01:29:06.23 ID:SP9joZjNo
: : : : :|: : : /: :/: : : |: : : /  //   ////////     \: : : : |    丶: : |  \: : :
: : : : :|: : /: :/: /: : |: : /  |   /∧/////.        \: : |    ヽ: |≧x  \:
: : : : :|: /: :/: /i : : |: /|      弋  ̄//           \|      ィテ心
: : : : :|/: :/ :イ: |: : :|/: |       `ー ''                 //////i ヽ
: : : : : : : : / l: :|: : : : : !                             ///////l
: : : : : : : / . l: :|: : : : : |                         /∧/////   i
: : : : : : /   l: :|: : : : : |                          イ   ̄//.    |
: : : : : / .   |: :! : : : :八                ,         弋辷_シ    /
: : : : /     i:/|: :イ /  \
: : : /       |/ :/.    \         ___
: : /         |/      \        `` _、                /
.∨                 __>            `                  イ :  
                 イ\   i  、                       //:
                _|  ヽ_ |   >  _________ _  イ: /: : : :
           __ イ  ̄ l     ̄   ー┬ ー―――――./-、         |:/: : :/
.    /  ̄ ̄    //     |        l | l         /   ヽ       /: /

まどか「………えっ……………?」

先生「…………」

まどか「それって……」

杏子「そのまんまの意味さ。ゆまは、あたしの目の前で魔女になったんだ」

まどか「で、でも、キュゥべえはそんなこと一言も!」

杏子「『聞かれなかった』」

まどか「?」

杏子「あいつが魔女になったゆまの目の前でほざきやがったのさ」

杏子「自分は魔法少女のデメリットについては聞かれなかった。だから言わなかったってな」ギリッ

まどか「そんな……あんまりだよ!」

杏子「ああ、あたしもそう思うよ。最低な奴、なんて、あたしが言えた義理は無いけどさ」

杏子「とにかく、あいつにとっちゃ、あたしたちの生き死になんて家畜が死ぬのと同じなのさ」
157 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/11/09(水) 01:31:10.06 ID:SP9joZjNo
まどか「だからって、酷い……!」ジワッ

                  / /: / / : : / |: : : : :|/:`ヽ
                  /: ,.:/ /:: : :/::/ : : : : }: : : : : ヽ
                    / :/ ,!: !: : :厶/ !: : : :/:: : : : : : : ',
                i/ { |: | : /: : :/|:\/ /:: : : : : : : ',
          ,‐---― ´ ̄`ヽ `!: ! /フ⌒ヽ、/:X: : :/ : : : : : i
.        /   ̄`ヽ     ト<|: i/O(__ツ l/l/|: : / : : : : : : i、
        {      |    }./|从 ゚o      ノ: /: :/: : : : :/ \
.       Y⌒   i   /∧ .川       - 、| ∧: : : : :|  /
        /       |   }  .i `i ゙ヽ ′ (_ツ }/: :i : :/|/l/
    _/    / 厶-=´  ノ/\     0<} /:|::/: : : :}
 ̄ ̄/      | ./ー-ァ-=´ .厂\ ゙>-‐i´: /|: /: :|//| : /|
  /       |/  /// !¨  /―| /l :/ ゚。∧: :/ .|::/
. /           }  ∨ .i .|_ン    \|/  0 |/  |/
/            /      .∨_ -―  ̄ /
======、、 /  ア‐-‐ ゙´\     ./
       ヾ/  /         Y   /

杏子「……あんたは、ゆまの為に泣いてくれるんだな」

まどか「だって、だって私……!!」

まどか(知ってるの、どんな思いでみんなが魔女になったか)

まどか(みんな苦しんでた、いろんな悲しい思いをして、絶望して……)

まどか(そんなみんなの思いを踏みにじるようなこと、どうしてできるの?)

まどか(答えてよ、キュゥべえ……!)
158 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/11/09(水) 01:31:42.30 ID:SP9joZjNo
・・・

まどか「……ごめんね、本当に辛いのは杏子ちゃんのはずなのに」グスッ

杏子「気にすんな、あたしは気にしてないからさ」

まどか「うん……」

杏子「それじゃ、話を戻すぜ」

まどか「ゆまちゃんを救って欲しい、だよね?」

杏子「ああ」

まどか「……私でよければ、協力するよ」

杏子「本当か!?」

まどか「うん! 一緒にゆまちゃんを」

スタッ

先生「ちょっと待て、鹿目」
159 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/11/09(水) 01:32:17.40 ID:SP9joZjNo
まどか「先生?」

杏子「な、喋った!? こいつ、キュゥべえの仲間か!」

先生「私をあんな出来損ないのマスコットと一緒にするでないわ! このうつけめ!」

杏子「なにぃ!? ……うつけってなんだ?」

まどか「え、えーと……」

先生「全く……」

まどか「そ、そんなことより杏子ちゃん。先生はキュゥべえの仲間じゃないよ、口は悪いけど」

先生「おい!」

杏子「そうなのか?」

先生「ふんっ。まあな、私はこいつの用心棒だ」

まどか「魔女に名前を返す間、私のことを守ってもらってるの」

杏子「名前? 魔女に名前なんてあるのか?」

まどか「えっと、少し長くなるんだけど……」
160 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/11/09(水) 01:33:13.37 ID:SP9joZjNo
まどか説明中・・・

杏子「なるほどな、それが『魔女を救う』ってことか」

まどか「突拍子も無い話かもしれないけど……」

杏子「まぁ、魔法少女なんてもんがあるんだ。そういうこともあるんじゃねーの?」

杏子「それより、素手で魔法少女と渡り合えるあんたのばーさん。一体何モンだよ……」

まどか「えっと、何なんだろう?」

先生「私に振るな。それより鹿目、お前そんなに安請け合いしていいのか?」

まどか「安請け合いって、名前を返すのは私にしかできないことなんでしょ?」

先生「その名前だ。佐倉と言ったか? ゆまとか言う魔法少女はいくつだった?」

杏子「詳しい歳は知らないけど、10歳くらいだったか……?」

まどか「……もしかして」

先生「そう、レイコが死んだのはそれよりも前の話だ」

先生「レイコが生きているうちに産まれたかどうかも定かではない少女の名前が、友人帳に載っていると思うか?」
161 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/11/09(水) 01:33:52.14 ID:SP9joZjNo
まどか「じゃあ、この友人帳には……」



先生「千歳ゆまの名前は載っていない、残念だがな」



まどか「そんな……!」

杏子「……そっか」

まどか「!」

杏子「やっぱり、私があいつを楽にしてやるしか無いみたいだな」

まどか「……ごめん、杏子ちゃん」

杏子「アンタが謝る必要ないだろ? 元々、あたしの自己満足みたいなもんだ」

まどか「でも……」

杏子「急に押しかけて悪かったな」ガラッ

まどか「あっ」

杏子「……嬉しかったよ、ゆまの為に泣いてくれてさ」

まどか「ま、待って! 杏子ちゃ――!」
162 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/11/09(水) 01:34:36.49 ID:SP9joZjNo
ガチャ

詢子「まどか、そろそろご飯……ん?」

杏子「あ」

詢子「おっ、友達が来てたのか」

杏子「い、いや、あたしは」

詢子「初めて見る子だね?」

まどか「う、うん。杏子ちゃんっていうの」

詢子「杏子ちゃんか、いい名前だな。はじめまして」

杏子「は、はじめまして」

詢子「そうだ、良かったら食って行かないか? 晩御飯」

杏子「へ、あ……め、迷惑じゃ……」

詢子「若い子が遠慮するなって」ナデナデ

杏子「あ……」
163 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/11/09(水) 01:35:11.35 ID:SP9joZjNo
詢子「親御さんにはあたしから連絡しとくからさ」

杏子「……それは、大丈夫、です」

詢子「そうかい? じゃあ、先に行ってるよ。まどかも早く来なよ?」

まどか「う、うん」

詢子「ニャンゴローもな?」

先生「にゃぁ」

バタン

杏子「………」

.        1ヽ         /\
       |: : :\        /: : : `、
       | : : : : \    //⌒ヽイ ̄二>
       |: : : : ‐=ニ二三工: : : : : \ー<
     _⊥へ: : : : /////: : : : : : : : ヾ/∧
   / ̄: : : : : : : ヽ: ∨///: : : : : : : : : : : ∨/
  /: : : : ヽ: : : : : ヽ: ∨/: : : : : : : : : : : : : : Y
  |: |: ヽ: ヽ: : : : : |::ノ//: : : : : : : : : : : : : : : |
  |: 人: ヽ:: : |: : : : : | //|: : : : : : : : : : : : : : :|
  |/ ヽk.ト、: | |: : : //" イ: : : : : : : : : : : : : : :|
       ヽlハ|/: / : |: : : : |: : : : : : : : : : :|
─━━━━(/// |: : : : |: : : : :|: : : : : : : : : : :|
        ≧ェ⊥__∠|: : : : : |: : : : : : : : : : :|
        r┴<   |: : : : : :|: : : : : : : : : : :|
        |      |.: : : : : :|: : : : : : : : : : :|
        |  \   |: : : : : : :| : : : : : : : : : :|

杏子(久しぶりに頭なんて撫でられたな……)
164 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/11/09(水) 01:35:38.90 ID:SP9joZjNo
・・・

その夜

まどかの部屋

まどか「ごめんね、うちのママが強引に……」

杏子「いいさ。こっちこそ晩飯ごちそうになっちまったしな」

まどか「それはいいよ。パパもママもたっくんも、お客さんが来て嬉しそうだったし」

まどか「パパなんて、杏子ちゃんが何度もおかわりしてくれるからすごく喜んでたよ?」

杏子「はは。……良い家族だな」

まどか「うん」

杏子「やっぱりあんたは、魔法少女にならなくて正解だよ」

まどか「……うん」

杏子「魔法少女の願いなんて碌なもんじゃない。あたしが魔法少女にさえならなけれりゃ……」
165 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/11/09(水) 01:36:07.74 ID:SP9joZjNo
まどか「でも、杏子ちゃんが魔法少女じゃなかったら、ゆまちゃんは助からなかったんだよね?」

杏子「!」

まどか「魔法少女の願いで壊れたものも、確かにあると思う」

まどか「けど、その願いが本当に間違っていたかどうかは、最後まで誰にも分からないよ」

まどか「もちろん、自分にも」


      /:/  /: : : : ::::|:l: : ::::::::l: |   ヽ: i: : : : :::::i、: :i、:::::::::l: : : :::::::::i:::l:、:::::::::、ヽ::ヽ
     ./:/   l: : : :::::::::l:l: : :::::::ハ:.|     i:ト: : : :::::ハ: :| ヽ:::::l: : :::::::::::l: l:::ヽ::::::::i ヽ:::!
     l::/   .!: : : :::::::::|:ヽ: ::::::l |:.|     l:| l: : : :::l  |:!,.,イ::::l: : :::::::::::l/i:::::ヽ:::::::| ヽ:!
    .!:/   .|: : : ::::::::::ハ::i: : :::| l|      | l: : ::ノr'´|:,!  ヽ::l: : ::::::::::レ:|:i::::::|、:::::|  .!:|
    |:l    |:i: : ::::::::V .l::i、: ::| リ     七i:'´/  ,_|!,r―, V: ::::::/::/::l:::i::::::|ヽ:::|  l:|
    |l    .|::i: : :::::::T' 'TTヽTニー     イ/,r,i<!//i / l: ::::/:::/=ヽ::i::::::| |::|   |
    |    |i::iヽ: : :::::l t-|-r-==、       /  iイ、ソ |  /: :::/:,イヽ ! | :i: :| |::|
    |     |::i::| ゝ: : :ヽヽ  ri/Yi         ヽー ' /::::/ /ち//i: : :l: | |::|
         |:i ヽ |:\: :ヽ  弋ニソ        / / / /:, r '´ r''´ノ::l : : l: | |:l
         |:i  ヽ|: :{ ゝ、ヽ / / l  ,          '   ,ヘイ: : : : l: : : l:| |:l
         l::|   l: :.| ヽ                   /: : l:|: : : : i: l: : l:| |/
         l::!   !:::|   ヽ、      ___      ,. イiヽ : : l:l: : : ::l: :l: :X
         l:.!    !::|   i`ゝ、      `   ,. '´ |: : :l: :`: :l:i: : : :l: :l : : :ヽ
             .!:|    ヽ: : |` T ,.-,r-_'´_,.r-'ニニ}: l: : : : :l: : : : :l: :ヽ: : ヽ
              !|     ヽ:.|  |:.iヽ| ,r,. r:.'´:::::::::::,:::!-i__: : : :|: : : : |: : ヽ: : :ヽ

杏子「……自分にも、か」

まどか「ごめんね、偉そうだったよね……」

杏子「いや……。わりぃ、今のは忘れてくれ」ガバッ

まどか「うん。おやすみ、杏子ちゃん」

杏子「ああ。おやすみ………――まどか」
166 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/11/09(水) 01:36:42.53 ID:SP9joZjNo
・・・

深夜

杏子「ぐぉー……」

まどか「……………」

まどか「先生、起きてる?」

先生「――ああ」

まどか「先生は、知ってたの?」

先生「お前、前にも同じようなことを聞かなかったか?」

まどか「答えて、先生」

先生「……知らなかったといえば嘘になるな」

先生「と言っても、レイコが口にしていたのを聞いただけだがな」

まどか「レイコさんは、なんて言っていたの?」

先生「さあな」

まどか「……そっか」

先生「言及しないのか?」

まどか「うん。なんとなく、分かる気がするから」

先生「なら聞くでないわ」
167 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/11/09(水) 01:37:44.31 ID:SP9joZjNo
まどか「ティヒヒ……ねぇ、先生」

先生「ん?」



まどか「願うことって、なんなのかな?」

まどか「願った先に絶望しか待っていないなら、やっぱり、間違ったことなのかな……?」



先生「……さぁな」

まどか「………」

先生「答えは自分で見つけるものだ。どういう答えを出すか、最期まで見届けてはやる」

まどか「……ありがとう、先生。おやすみ!」ガバッ

先生「…………」

                     , ヘ       _ノ^〜
            ,-、___.  -‐r‐〈  '、   〜'"
           __{   { : : : : V/ノ  \   〜〜'^ー'⌒
        ,.x≦//7   ` ‐--‐'´-‐"¨ ヽ  _.-、_,〜〜
      /. : : : : : ,'  -‐ "¨  、,    _ }
   /⌒/. : : : : : : : {  _   t__ノ >'   -,′
    { ,'. : : : : : : : : 入  -    V  {   ノ
   ヽ!: : : : : : : : ノ   `‐z、_______ゝ_ノィ '´
     { ` ‐--‐ '        ̄¨`‐'´ }
    ヽ                 /
      `ー ------ --------- ‐'
168 :鹿目友人帳 ◆9QScXZTVAc [saga]:2011/11/09(水) 01:38:29.06 ID:SP9joZjNo
後半戦の前半戦は以上です
続きは後日
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(千葉県) [sage]:2011/11/09(水) 02:52:35.66 ID:qLxpRS5zo
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(関西・北陸) [sage]:2011/11/09(水) 19:04:01.43 ID:RrAfsrZAO
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/11/09(水) 20:44:49.54 ID:suK8x4eJo

先生の妙な安心感
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西・北陸) [sage]:2011/12/02(金) 21:11:35.42 ID:bVhuJ58AO
保守
173 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/20(火) 17:33:58.65 ID:SP3FCgR20
支援じゃー
174 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 20:05:53.09 ID:qWQKmo5do
しえ
175 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 01:36:39.21 ID:tDQeSnGMo
ダメかな
176 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 00:17:39.06 ID:Du2o907AO
あと5日で削除対象か
177 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 00:21:41.58 ID:vvb/683Io
また始まったことだし思い出してくれないかな
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/01/08(日) 17:55:44.56 ID:9Ixcel20o

                .....::::::::::──:::::..........
.             /:::::::::::::::::::/::::::::::____:::\
           /:::::::::::::::::::::::::;ィホ孑"⌒ ̄¨ミメヘ
          /::::::::::::::::::::::::::/:::::::/;ィ :::/ ::::::::!::::::::::':,
          ,'::::::::::::|:::::::::::::::| ::::/:/ |:::/ |::::::/|::::::::::::::::.
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         | ::::::::::: |:::::::::::::::l/yr=ミ:、   レ′ |;斗v::| :::|     \       /
         | ::::::::::: |:::::::::::::::| :{_ヒri}゙     /行ミt/| :::|     < マダカァー! >
         | ::::::::;Y:::::::::::::::!  ̄´       ヒrリ.》 j:::::|     /        \
         l :::::八-|:::::::::::::::| """"     '  ,,,,,, ,::::::|      ̄|/\/\/ ̄
         |::::::::::::`|:::::::::::::::|    {ニニニィ   ,::::::::|
         | ::::::::::: |:::::::::::::::|    {   ∨  .ノ ::::::|
.          八:::::::::八::::::::::::::|> ..  ゙こ三/ .<:::::::::::|
          / ::::::::::::::::∧:::::::::::|__  ≧y‐<:::::| ::::::::::::::|
       /::::::/⌒ヽ- ヘ:::::::::|  ̄テメx;;_ :::::/|:::::::::::::::|
.      /:::/       ∧:::::|  _  ||/:::::/ .| :::::::::::::!
      //           ∧:::|'⌒ \|||::::/  |:::::::::::::;
.    ノ"         !   Y    `マI⌒`゙|リ|:::::::/
    (──- ,,     |   `}    ,ム  ,ノ| | :::/
    /::\      \    |    |     / | ∨  | |::/
  /:::::::::::X      \ ノ    人  /| i|  Yノ j∧
 /::::::::::::〈      ヽ/      `´  | i|  | i|/ \ヽ、
/::::::::::::::::::}    | 丿           | i|  | i|   i }
179 : ◆9QScXZTVAc [sage]:2012/01/09(月) 05:33:50.40 ID:KsRLjHVAO
一応生存報告しておきます
もう少ししたら投下できると思います
お待たせしてすみません
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/01/09(月) 12:34:41.33 ID:U3Kigk+F0
いつまでも待ってる!!
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/11(水) 18:27:43.51 ID:VwDc7OHWo
まどかママは滋さんと同じ呼び方か
つるふかニャンゴロー可愛い
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/02/01(水) 23:03:55.79 ID:Y3uGbzPH0
まだかな
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/01(木) 04:38:15.25 ID:UR221f+7o
待ってるぞ
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/03/26(月) 16:00:46.40 ID:WDwJg0Gno
舞ってる
185 : ◆38JOcCX9YY [sage]:2012/04/01(日) 00:07:06.01 ID:biWbODeAO
翌朝。
杏子ちゃんの姿はありませんでした。
パパが言うには、朝早くにうちを出て行ってしまったそうです。
たまたま野菜のお世話をしていたパパにお礼を言って。

まどか「……はぁ」

先生「朝から辛気臭い声を出しおって」

まどか「だって、結局杏子ちゃんの力になれなかったのは事実だし……」

先生「無駄に背負い過ぎるのはお前の悪い癖だな。そのうち心労に潰されるぞ」

まどか「そんなこと言われても……」
186 :酉違うけど1です ◆38JOcCX9YY [sage]:2012/04/01(日) 00:20:10.76 ID:biWbODeAO
先生「私を見習え」

まどか「先生を?」

「………」

まどか「はぁ……」

先生「にゃあっ!?なんだそのあからさまに呆れたため息は!私はお前の先生だぞ!?」

まどか「反面教師、だよね」

先生「鹿目ェ!」

まどか「行ってきまーす」

先生「無視するなァ!!」
187 : ◆38JOcCX9YY [sage]:2012/04/01(日) 00:38:57.21 ID:biWbODeAO
通学路

まどか(先生はあんな言いぐさだけど、私のこと、心配してくれたのかな)

まどか(昨日の夜も、なんだかんだで安心させてくれたし……)

まどか(……何かおやつ買って帰ってあげよう!)

仁美「おはようございます、まどかさん」

まどか「あ、おはよう仁美ちゃん」

仁美「あら? さやかさんはご一緒では……?」

まどか「さやかちゃん? そういえば、今日は見てないよ」

仁美「まぁ。先に行ってしまわれたのでしょうか」

まどか「さやかちゃんの場合、寝坊の方がしっくりくるけど……」

まどか(なんだろう、変な胸騒ぎがする)
188 : ◆38JOcCX9YY [sage]:2012/04/01(日) 00:41:42.57 ID:biWbODeAO
生存報告代わりに、短いですが投下しました
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/01(日) 02:59:49.83 ID:+GrS0nZIO
うむ
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/01(日) 06:00:05.88 ID:7v44zFy2o
乙!生きてて良かった。
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/04/03(火) 08:44:16.34 ID:3HmnurTNo
乙乙!
いつでも舞ってるからな
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/04/04(水) 07:18:45.29 ID:7kLrAuURo
超久々の投下だな、乙
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/04(水) 20:49:07.84 ID:VkoeLmVKo
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/05(木) 05:36:09.70 ID:UX62kMHCo
やばい面白い
そしてまどかの主人公っぷりと先生がイケメン過ぎてやばい
195 : ◆38JOcCX9YY :2012/04/21(土) 00:18:37.98 ID:ZXkhVczAO
――放課後

仁美「まさか、お家にも帰ってらっしゃらないなんて……」

まどか「うん……」

まどか(さやかちゃん、昨日はマミさんのことで落ち込んでたけど、学校を休むようには見えなかった)

まどか(それに、さやかちゃんがお家にも連絡しないでどこかに泊まるなんて考えられないよ)

まどか(やっぱり何かあったんだ。さやかちゃん、どこに行っちゃったの……?)

ガサッ

まどか「きゃっ!」

仁美「あら?」

先生「にゃー」

仁美「猫………なのでしょうか?」
196 : ◆38JOcCX9YY [sage]:2012/04/21(土) 00:19:48.13 ID:ZXkhVczAO
まどか「って、先生!」

仁美「まぁ、まどかさんの飼い猫でしたの?」

まどか「う、うん。まぁ……」

先生「……」こいこい

仁美「あら、ふふっ。まるで手招きしているようですわね。可愛い」

まどか(もしかして、ついて来いってこと?)

先生「……」ダッ!

まどか「あっ! ごめん仁美ちゃん! 私先に帰るね!」ダッ

仁美「あっ、まどかさん!?」
197 : ◆38JOcCX9YY [sage]:2012/04/21(土) 00:21:00.71 ID:ZXkhVczAO
―――

まどか「はぁ、はぁっ! 待って先生!」

先生「まったく、この私の愛らしい姿を見て悲鳴などあげおって」

まどか「急に出てきたら誰だって驚くよぉ!」

先生「ふんっ。それよりも美樹の奴、拙いことになっているかも知れんぞ」

まどか「! さやかちゃんが!?」

先生「さっき、魔女の気配を感じた辺りで美樹のニオイがした」

先生「恐らく、巴の一件で気落ちした所を狙われたのだろう」

まどか「そんな……じゃ、じゃあ、さやかちゃんは……」
198 : ◆38JOcCX9YY [sage]:2012/04/21(土) 00:22:26.01 ID:ZXkhVczAO
先生「早とちりするでないわ馬鹿者」

先生「美樹のニオイは街のあちこちに残っておる。そして、何故か魔女の気配が残っているのも同じ場所だ」

先生「この意味するところが分かるか?」

まどか「え、えと……」

先生「魔女が美樹を連れ回していたかもしれない、ということだ」

先生「そして、魔女の気配はまだ移動を続けている。美樹のニオイもな」

まどか「魔女が、まださやかちゃんを連れてるってこと?」

先生「可能性の話だ。確認してみないことには分からん」
199 : ◆38JOcCX9YY [sage]:2012/04/21(土) 00:23:25.90 ID:ZXkhVczAO
まどか「……お願い先生! 私をさやかちゃんがいるところまで連れてって!」

先生「まったく、巴といい美樹といいお前といい、自分から面倒事に首を突っ込みおって」

ドロンッ

斑「高くつくぞ? 乗れっ!」

まどか「うんっ!」

ゴオォッ!

まどか(さやかちゃん、無事でいて……!)

――

見滝原某所

ゴオォ…

杏子「? なんだありゃ」

まどか『……!』

杏子「まどか!? なんだってあんなもんに乗って」

杏子「……あの方向。まさか」
200 : ◆38JOcCX9YY [sage]:2012/04/21(土) 00:25:06.43 ID:ZXkhVczAO
今回はここまでです
投下頻度はもう少し上げたいところ
内容も短くてはすみません…
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/21(土) 00:46:16.63 ID:LSEyq6X+o
乙乙
舞ってた
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/04/21(土) 01:05:20.45 ID:3dJtZU6Ro
俺も舞ってた
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/21(土) 01:18:43.93 ID:cGHZaBDx0
待ってた
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/21(土) 02:22:58.29 ID:UwywVbkIO
うむ
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/21(土) 16:28:35.04 ID:xkLgg2KIO
良作に出会えた
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/04/24(火) 06:20:56.94 ID:38K9RHivo
乙乙!
ずっと舞ってた!!
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/27(日) 05:03:54.98 ID:JiJQzRY6o
まだ終わらんよ
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/06/02(土) 18:58:44.65 ID:No8qOSay0
答えはすでにある…

>>1のcard open舞っている
209 : ◆38JOcCX9YY [saga]:2012/06/07(木) 19:19:31.36 ID:4fVYfNHAO
時間間隔かなり空きながらになりますが、少し投下します
210 : ◆38JOcCX9YY [saga]:2012/06/07(木) 19:25:21.81 ID:4fVYfNHAO
………

同時刻 廃ビル群

さやか「いやー、なかなか見つからないねぇ、キョーコちゃん」

ゆま「うん……」

さやか「あ、そ、そんな落ち込まないで! 必ずこのさやかちゃんが見つけてあげるからさ!」

ゆま「………」

さやか「あ、あらー? そんなに信用ないかなぁ、あたし?」

ゆま「……さやかはふしぎだね」

さやか「へ?」

ゆま「みんな、いつの間にか探すのをやめて、どこかへ行っちゃうのに」

ゆま「さやかはずっとゆまについててくれてる」

ゆま「どうして?」
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/06/07(木) 20:56:36.99 ID:dTXB+wUBo
少しって1レスだけかよw
212 : ◆38JOcCX9YY [saga sage]:2012/06/07(木) 21:05:46.35 ID:7buTlKZ7o
さやか「……どうして、ってもなぁ……」ポリポリ

さやか「ゆまちゃんを放っておけないし、小さい子一人じゃ危ないし……」

ゆま「それだけ? みんなも同じようなこと言ってたよ?」

さやか「そうだなぁ……」

: : : : : : : : : : : i: : /: ハ:.|   ヾ, ヽ: : : : : | |l     '´  l/ i//ヽ\   |: : :l:::: : :
: : : : : : : : : : l::i: :/: : :| l:|    ヾ .ヽ: : : : | !        ヾゝー゙' ヽ  |: : :l:::: : :
: : : : i: : : : : :.l::i: : : : :|  l:|     ヾ ヽ: : :.|          ヾr ̄  l}   |: :/::::: : :
: : : : :i: : : : : :::::゙、: : :.|  |:!   __ ヽ  ヽ: :|           ヾ、 _り  |: :i::::::: : :
: : : : :.ヽ: : : : :::::l、: : :|   >〃<      ヾ              ̄   | ,' |::::::: :
: : : : : :ヽ: : : : :::|ヽ: : |  ,イ//ゝ<\                  ヽ ヽ レ  l:::::: : :
: : : : : : :ヽ: : : ::::| ヽ: | / { ヽ// ヽヽ             ヽ ヽ ヽ      |::::: :
: : : : : : : ヽ: : : ::|  ヾ|l!  ヾ ゝ、=' l}                       /i::: : :
: : : : : : : :::ヽ: : :.{   ヽ   ヽ   ,リ       、              /::::l::::: :
: : : : :i: : ::::::::ヽ: :ゝ、       ` ー'         `      ,        ,,イ:_:_,l:::: :
: : : : :l: : : :::::::::ヽ: i {ヽ                      ノ     / |/.|:::: i
: : : : : l: : : ::::::::::l:ヾ ヽ,ヽ    ヽ ヽ ヽ        ー‐      /  // |:: /
: : : : : :ヽ: : :::::::::ヽ::::::::ヽ、i                      / ,./ /  |:A
:ヽ: : : : ヽ: : ::::::::::ヽ:::::::::::ヽ                 ___ ,.--'二 イ    |:l }
:::ヽ: : : : ヽ: : : ::::::::ヽ ̄ ̄ ̄` ーt;;;;t======、   ̄ー ̄---、 | {        /レ /
: ::::ヽ: : : ::::ヽ: : ::::::::ヽ       |;;;;|     ヽ        ! .! !       / /

さやか「……人を助けるのに、理由なんていらないから。かな?」
213 : ◆38JOcCX9YY [saga sage]:2012/06/07(木) 21:32:18.72 ID:7buTlKZ7o
ゆま「? どういうこと?」

さやか「まぁ、ちょっと恥ずかしい話なんだけどさ。私、正義の味方に憧れてて」

さやか「最近、そんなヒーローみたいな人に会えたんだ」

さやか「強くてかっこよくて優しくて、私の目標はこの人だ! って思った」

さやか「それで、その人みたいになるにはどうすればいいか考えたんだけど……」

さやか「まぁーこれがなんにも思い浮かばなくてね」タハハ

さやか「だから、ヒーローになりたいとか誰かを助けたいとか、難しいことを考えるのはやめたんだ」

さやか「考えるのは性に合わないし、私の憧れてる正義の味方は、損得なんて考えないしね」

さやか「まぁ、強いて理由をあげるなら、私が助けたいと思ったから助ける。これが一番近いかな」
214 :ゆまの呼称:×さやか○さやかお姉ちゃん ◆38JOcCX9YY [saga sage]:2012/06/07(木) 21:42:46.25 ID:7buTlKZ7o
さやか「……って、なんかマジになっちゃたね。ごめんごめん」

ゆま「うんうん。さやかお姉ちゃんのまっすぐな気持ち、伝わってきたよ」

さやか「おお! ゆまちゃんは物分りがいいね! 私の嫁にしてあげようか?」

ゆま「うん! でもね、お嫁さんにならなくてもいいの」

さやか「うん?」

ゆま「さやかお姉ちゃんはね……」

: : : : : : : : : : /:/: : : : _,...彡イ:_: : : : : ://: : : : : : : : : : : ヽ: : : : :.
: : : : : : : : /イ/: : :ー:-: : :l´/: : :,..イ: :/: : : : : : /: : : : : /: : :l: : :l
: : : : : : : : { lr,イ: : : :l: : :-―r ''''´ /:/: : : : : : /: : : : : /: : : :|: : :}
: : : : : : : : ∨ l: : : :.:|: : : l: :.{    ´/: : : : : : :/: : : :,.イ: : : : :j: : :
: : : : : : : : :.:ヽ|: : : : |: : : |VI   /: : :_,..彡イ_彡イ: :/: :/: : /: : /
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: |: : : :|: : : :|: :|: : : : |: : : |            ヽ: : : : /: : /: ,イ
: |: : : :|: : : :|: :リ',: : :.|: : : |、      、--,   /: /:/: /l:/l:/
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:,从: :////∧   \`ヽ!`ヾ > _ /: : /: : :/: :/
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ゆま「これからずっとゆまと一緒にいるの」
215 :ゆまの呼称:×さやか○さやかお姉ちゃん ◆38JOcCX9YY [saga sage]:2012/06/07(木) 21:48:21.63 ID:7buTlKZ7o
さやか「え……?」

ゴワァァァ

さやか「っ!?」

さやか(な、なにこれ、景色が変わった!?)

さやか(あれ……そういえば私……一体どれくらいゆまちゃんと一緒にいたの……?)

さやか(ぜ、全然思い出せない……なにこれ、これじゃまるで……)

ゆま「さやかお姉ちゃんは、正義の味方……」スタ

ゆま「みんなを守ってくれるヒーロー……」スタ

ゆま「ゆまを守ってくれる……」スタ

ゆま「ゆまを愛してくれる……」スタ

さやか「ゆま……ちゃん……?」
216 : ◆38JOcCX9YY [saga sage]:2012/06/07(木) 21:54:42.64 ID:7buTlKZ7o
「見つけたよ、ゆま」

ザシュッ

ゆま「!」

さやか「!」

スタッ

「街中移動してるもんだから、あちこちに魔力が散って手間取っちまったよ」

ゆま「……キョーコ!」

      /:/  /: : : : ::::|:l: : ::::::::l: |   ヽ: i: : : : :::::i、: :i、:::::::::l: : : :::::::::i:::l:、:::::::::、ヽ::ヽ
     ./:/   l: : : :::::::::l:l: : :::::::ハ:.|     i:ト: : : :::::ハ: :| ヽ:::::l: : :::::::::::l: l:::ヽ::::::::i ヽ:::!
     l::/   .!: : : :::::::::|:ヽ: ::::::l |:.|     l:| l: : : :::l  |:!,.,イ::::l: : :::::::::::l/i:::::ヽ:::::::| ヽ:!
    .!:/   .|: : : ::::::::::ハ::i: : :::| l|      | l: : ::ノr'´|:,!  ヽ::l: : ::::::::::レ:|:i::::::|、:::::|  .!:|
    |:l    |:i: : ::::::::V .l::i、: ::| リ     七i:'´/  ,_|!,r―, V: ::::::/::/::l:::i::::::|ヽ:::|  l:|
    |l    .|::i: : :::::::T' 'TTヽTニー     イ/,r,i<!//i / l: ::::/:::/=ヽ::i::::::| |::|   |
    |    |i::iヽ: : :::::l t-|-r-==、       /  iイ、ソ |  /: :::/:,イヽ ! | :i: :| |::|
    |     |::i::| ゝ: : :ヽヽ  ri/Yi         ヽー ' /::::/ /ち//i: : :l: | |::|
         |:i ヽ |:\: :ヽ  弋ニソ        / / / /:, r '´ r''´ノ::l : : l: | |:l
         |:i  ヽ|: :{ ゝ、ヽ / / l  ,          '   ,ヘイ: : : : l: : : l:| |:l
         l::|   l: :.| ヽ                   /: : l:|: : : : i: l: : l:| |/
         l::!   !:::|   ヽ、      ___      ,. イiヽ : : l:l: : : ::l: :l: :X
         l:.!    !::|   i`ゝ、      `   ,. '´ |: : :l: :`: :l:i: : : :l: :l : : :ヽ
             .!:|    ヽ: : |` T ,.-,r-_'´_,.r-'ニニ}: l: : : : :l: : : : :l: :ヽ: : ヽ
              !|     ヽ:.|  |:.iヽ| ,r,. r:.'´:::::::::::,:::!-i__: : : :|: : : : |: : ヽ: : :ヽ
                    ヾ|__,.L:::| !/::::::_:_:,.ノr―/ / ̄ ̄ ` ヽ: :.l: : : ヽ: : ヽ
                 , r ' ア/:\ヾ _,.=ニ-':::::::::::/ /       ヽ:l: : : : ヽ: : ヽ
                 /  //,.-,'ァ-、;ヽ、ヽ、:::::::::::::::| |        ヽ:i: : : ヽ: : :ヽ
                 | //:::( (, !じ'/,r-ソノ:::::::::::::::| |           ヽ: : : : ヽ: : :ヽ
                 | /::_::,.,ノ `,´:'´:::::::::::::::::::::::::::l |  _       ヽ : : : :ヽヽ: :ヽ
                レ::::::レ,.!.∧ヽソ::::::::::::::::::::::::::::i, | '´ -、     __`: : : : : :ヽヽ: :ヽ
               /:::::::::::::/ ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/lll ヽ   ,A  ,r '´  ヽ: : : : : ヽ ヽ: ヽ
               i:::::::::::::::o::::::::::::::::::::::::::::::::::::::////ヽヽ,/:i: :Y,  ,.r'  ̄ ヽ: : : : : :ヽ ヽ: :ヽ
               {::::::::::::::::::::::::::_:_:_:::::::::::::::////////ゝ,ノ:ヽi: :V´     ヽ: : ヽ: : :ヽ \: :\
                !::::::::::0:::::::::::: ヾ////////////////: : : l l: : ヽ     ヽ: : :ヽ: : ヽ  \: :\
               '、:::::::::::::::::::::::::: ヾ//////////////i: : : : l ヽ: :ヽ     ヽ: : :ヽ: : :ヽ  \:::\
                |::::::::0::::::::::::::::::::::ヾ///////////: :|: : : : |:.:|: : :ヽ      ヽ: : ヽ: : ヽ   \:.:ヽ

杏子「ご丁寧にこんな厳重な結界まで貼って。突き破るのに苦労したよ」
217 : ◆38JOcCX9YY [saga sage]:2012/06/07(木) 22:00:26.56 ID:7buTlKZ7o
さやか「ま、魔法少女……?」

ゆま「キョーコ! 迎えに来てくれたんだ! キョーコ!」タタタッ

杏子「っ近づくな!!」

ジャキッ

さやか「! あんた、そんな小さな子になんてもの向けて!」

杏子「どこの誰だか知らねーが、魔法少女のことを知ってんなら、あんたもこいつから感じただろ?」

杏子「魔女の気配ってやつをさ」

さやか「っ……!」

杏子「思い当たる節があるみたいだね。そうさ、こいつはもう人間じゃねえんだ」

ゆま「キョーコ……」

杏子「黙れっ!!」
218 : ◆38JOcCX9YY [saga sage]:2012/06/07(木) 22:09:08.05 ID:7buTlKZ7o
杏子「お前はゆまじゃない! 本物のゆまはアタシの目の前で魔女になったんだ!!」

さやか「!?」

杏子「ゆまの姿で、ゆまの声で、アタシを呼ぶな!!」

杏子「これ以上、アタシを惑わせるな……!」

杏子「ゆまは……アタシの家族はもうこの世にいないんだよ……!!」

ゆま「………キョーコ」

杏子「……だから、さ」

ジャキッ

杏子「終わらせてやるよ……ゆま……」
219 : ◆38JOcCX9YY [saga sage]:2012/06/07(木) 22:22:04.80 ID:7buTlKZ7o
ガシィッ

杏子「!?」

さやか「そんなこと……させない!」

杏子「ばっ、離せこのボンクラ!! 自分が何言ってんのか分かってんのか!?」

さやか「アンタにゆまちゃんはやらせないって言ってんのよ!!」

杏子「この……まだ口づけの効果が……!」

さやか「違う! 私は私自身の意思でこうしてるの!」

杏子「お前、相手は魔女だぞ!?」

さやか「じゃあなんでアンタは泣いてるのよ!?」

杏子「なっ……」
220 : ◆38JOcCX9YY [saga sage]:2012/06/07(木) 22:37:04.89 ID:7buTlKZ7o
ゆま「……もう、いい……」

ヒュー

杏子「! あぶねえ!!」ガバッ

さやか「きゃっ!?」

ズシィィィン!

さやか「な、なにこれ、でっかい……ハンマー……?」

杏子「ぼさっとしてんな! 次が来るぞ!」

さやか「わ、わかって……!? 足が、しびれて動けない!」

杏子「なにっ!?」

杏子(まさか、さっきのハンマーの衝撃波か!?)

ヒュー ヒュー

杏子(くそっ! こいつを抱えたままじゃ避けれねぇ……!)

杏子「万事休すかよ……!」
221 : ◆38JOcCX9YY [saga sage]:2012/06/07(木) 22:48:31.40 ID:7buTlKZ7o
カッ

ズシィィィン

杏子「……な」プラーン

斑「どうした佐倉、まるで捨て犬にでもなったような顔をしおって」

杏子「そ、その声……お前まさか……!」

まどか「さやかちゃん! 杏子ちゃん! 二人共無事!?」

さやか「無事、だけど……ま、まどか、これ」

まどか「詳しいことは、ちゃんと説明するから! 今は逃げよう!」

杏子「! 待て! アタシはあいつを!」

まどか「でも、まずはさやかちゃんを安全なところまで逃さないと!」

斑「……どうやら、それは無理そうだぞ。鹿目」

まどか「えっ?」
222 : ◆38JOcCX9YY [saga sage]:2012/06/07(木) 22:55:22.77 ID:7buTlKZ7o
ズシズシズシィィィン

まどか「な、なにこれ!?」

さやか「ハンマーがうず高く積み上がって……もしかして、バリケード?」

杏子「逃がしてくれるつもりはないみたいだね。なら……!」バッ

まどか「ま、待って! 杏子ちゃん! ゆまちゃんと戦うなんて、そんなの絶対おかしいよ!!」

杏子「ここまで放置したのはアタシの責任だ。自分の尻くらい、自分で拭かないとな」

杏子「それと、そこのボンクラ」

さやか「あ、あたし……?」

杏子「ちょっと嬉しかったぜ。ゆまを人間としてみてくれてさ」ダッ

さやか「あっ、ちょっと!」
223 : ◆38JOcCX9YY [saga sage]:2012/06/07(木) 23:08:27.03 ID:7buTlKZ7o
ズシィィィン! ズシィィィン!

斑「ちっ! 拙いぞ鹿目! このままでは私たちは仲良くノシイカだ!」

斑「強行突破になるが、脱出するぞ!」

さやか「そんな! じゃああいつを放っておくっての!?」ズイッ

まどか「それに杏子ちゃんも! このまま放っておけないよ!」ズイッ

斑「ええい! お前たちはちょっとは自分の心配をしたらどうだ!?」

まどか「でも!」

斑「〜〜〜! ……分かった。鹿目、友人帳を出せ」

まどか「えっ? でも、名前はないって先生が……」



斑「レイコの願いは、『すべての魔法少女に挑み、名前を受け取ること』だった」


224 : ◆38JOcCX9YY [saga sage]:2012/06/07(木) 23:19:22.15 ID:7buTlKZ7o
まどか「……え? 願いって……じゃあ、レイコさんも……」

斑「昔話は後でしてやる。今はこの願いの意味を考えろ」

斑「もしも、この願いが正しく叶えられているのなら……」

まどか「!」

………

杏子「……やっぱり、甘かったのかな」

杏子「今のゆまを倒したら、グリーフシードがソウルジェムになってさ」

杏子「お前が戻ってくるんじゃないかって、結構本気で考えてたんだけどね」

ゆま「………」ボロッ

杏子「今まで背ぇ向けてたせいかな。神様は奇跡なんか起こしてくれなかったらしい」

杏子「むしろ、お前をその姿のまま魔女にするなんて……罰にしても重すぎるよ」
225 : ◆38JOcCX9YY [saga sage]:2012/06/07(木) 23:21:49.58 ID:7buTlKZ7o
ゆま「キョー……コ……」

杏子「ああ、心配すんなよゆま」

杏子「ちゃんと、一緒にいてやるからさ」

            ,-、 /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:::::::::ヽ: :ヽ:::::::::::::::::::::/
           /Y: : l: : : : : : ヽ:::::ヽ: : : : `ヽ、:::::ヽ: :\::::::::::::::::、
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        /: : : l: : iヽ{ ヽ、:ヽ: : : : : :\、:ヽ:、: : : : : : : ヽ: : : : : ヽ::::::::ヽ
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       レ i/ l:i: : ヾ rTリ ' ヾ、ヽ: :ヽ>{, ヽ: : : : : : : :ヽ: : : : : : : : : :.:.:.:::::::`::ヽ..、
         '  ヽi、: :iヽ |;.}   ヽ:ヽ: :.l }'ヽ ノ: : : : : : : : :ヽ: : : : : : ::::::::::ヽ`ヽ、:::::::::::`::ー..-..、
            ヽヽノ  '     ヽ:.i: :| -,'イ: : : : : : : : : : : ヽ::::::::::::::::::::::::::::ヾ/` ゙ ー--::::::::::::::
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   ,r‐〈 .| Y |r-、     ` 、   __ - ' ヽ//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ: : /::::::::::::::: ;     ;:: : : ::::::::::::::::::::,'
 ,r〈ヽ ヽ| ,!r‐' ,)ヽ       ̄     / /         , ':::::::::::::::::::::::;    ,':::::::::::::::::::::::::::,'
 .>、ヽヽJ` ー'ヽ ./            //         l :::::::::::::::::::::,:'     ,'.:::::::::::::::::::::::;
 { ヾ'       .!            / ___  -_-      , ` --       (::::::::::::::::::::::, '
  ヽノ       ,ノ ,、__          /r,. - '´ ´       l           ゙ ゙ ::::::::::::::,:'
   ヽ      ,レ'´: : :|         |'´           l            ,;:::::::::::(,,,,,,,,,,,,
    ヽ   ,ノ : : : : : |          |            l           '::::::::::::::::::::::::::::::゙:、

杏子「一人ぼっちは、寂しいもんな」

杏子「ゆま……」
226 : ◆38JOcCX9YY [saga sage]:2012/06/07(木) 23:25:42.23 ID:7buTlKZ7o
まどか「ダメェェェェェェェェェェェ!!!」

杏子「っ!?」

ゴウッ

斑「鹿目!!」


              ,. - -――ニ> .ヽ、__      /\                 /\
             /    , - =ニニ: : : : : :`ヽ、  l   ヽ         | \    /   ヽ
            / , =ニ: :--: : : : : : : : :`:ヽ:、: : :\|,..   ヽ  _____  l  \ ./      ヽ
         ,. : :,. - ,,ァ: ニ, _: : : _: _:_:_: : : : : : : :ヽ, /   , -彡:‐:‐: : : : : : :ヾー- 、Y       }
      ,. - , . イ/  , -: : : : : : : r- -、: : : : : :ヽ、: :/----=,ヲ: : : : : :_: : : : : : : : : : : : : : :\     /
    //  /  /: : : : : : : : : :}   \: : : : : : :<   ,ノ: : : ,: ,===, ,_: : : : : :ヽ: : : : : : : : : :ヽ   ヽ
   /:/    / /: : : : : :,-_--、_,/     \: : : : : >: r: : ,.. -: : : : :/: : : : _: ,-,: : : : : : : ): : ヽヽ  l
   /i    /: : : : : : : ,: : : : :,> 、 _     \,r '´ : : : :/: : : : : i/: /: :,イ '´ i:i:i: : :i、:K: : : : : : ヽ '
   |   /: : : : : , - '´/:/            ー,-, イ:i: :,イ:=,-' ,/    l: :i: : Vヾ.、: :/: : : : : i
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       l: : :i: {   //              /    l: V: : / 、         XA:}:_:/_ l: : :/:|
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         ヽ: :、  \: :-,=-        /  , イ: : :イr=i  ./´r';;;;}     {:、 r;;;;;i ヽ  .レ-/
           レ     ))         !,/, -‐ ´  l{ ,! ' 弋-ソ      ヽ:i`:'リ ` <vi/
                          //      ヽVi    ̄    ,    ヽ: ヽ  rノ/
                         l: {ヽ,         、            \:\ノ'´
                         ヾ{           ヽ、    ‐ -    ,. . へ:.ヽ、
                           ヽ iVi       ,...、  i -   -t ´     ) )
                             \\,_,. -<,r==>' L ー― _ノ- 、__, ―-<
                              `゙ >/   / /    θ    ヽヽ   ヽ

まどか「我を守りし者よ! その名を示せ!」
227 : ◆38JOcCX9YY [saga sage]:2012/06/07(木) 23:30:45.32 ID:7buTlKZ7o
パラパラパラパラ…ピシッ

ヒュー…

杏子「ば、バカ!! 何やってんだ! 早く逃げろ!!」

まどか「逃げないよ!」

杏子「っ!」

まどか「杏子ちゃんの思いを、絶望で終わらせたりなんか、しない!!」

パァン!

まどか(ゆまちゃん、名前を返すよ。受け取って……!)

フゥ……

                                  :      jし':::::/   .//
                                   .       !||:!:{   /.'
                                  ;       ;| j:::| !  〃
                                  i.       j/ハj ,
                                  '..         /  ,. /
                                      {{      /  //
                                   }}      / .
                                 /'    //
                                〃    /'
                ヽ /,    }i       __ /    〃
               \ ))'////ノ    ∧ ∨     /
             ∠⌒ヾv' /=-‐くノ   ./  \|   /
        ヾ.ー=≦⌒≧=-  __,∠二≧=- ./   //\
          >-  / /   三三 《≧=_ |  //   ,
.        /   ,'  /     マミァ  ̄ }__j/ ̄    /
       /イ   ,       ,厶ィ       {___/
228 : ◆38JOcCX9YY [saga sage]:2012/06/07(木) 23:36:27.65 ID:7buTlKZ7o
………

杏子「オラァ!!」

ザシュッ!!

ドシィィィン

杏子「へっ! 大したことねーな! っいて……」

ポゥ…

杏子「おっ……」

ゆま「キョーコ、大丈夫?」

杏子「まぁな。でも、こんくらいのかすり傷、別に魔法を使うほどでも……」

ゆま「ゆまはキョーコの役に立ちたいの! だからいいの!」

杏子「……ったく、あんまり使い過ぎるなよ? グリーフシードの残りも少ねえんだから」

ゆま「うん! 節約しながらキョーコの役に立つ!」

杏子「ホントに分かってんのかよ……」
229 : ◆38JOcCX9YY [saga sage]:2012/06/07(木) 23:40:12.88 ID:7buTlKZ7o
杏子「さて、仕事も済んだし飯食いに行くか!」

ゆま「やったー!」タタタッ

杏子「おいおい、はしゃぎ過ぎてコケんなよ?」

ゆま「あっ!」ガッ

ガシッ

杏子「言わんこっちゃない」

ゆま「ごめんなさい……」シュン

杏子「ま、いいさ。そんじゃ、行くぞ」グイッ

ゆま「あ、手、繋いだまんま……」

杏子「? 嫌だったか?」

ゆま「うんうん! ゆま、キョーコの手好きだよ!」

杏子「ははは、なんだよそれ」
230 : ◆38JOcCX9YY [saga sage]:2012/06/07(木) 23:45:43.73 ID:7buTlKZ7o
杏子「バカ言ってないで、行くぞ?」ギュ

ゆま「うん!」ギュ

ゆま「……ねぇ、キョーコ!」

杏子「あん?」

ゆま「ゆまね……」

………

犬の少女「キョーコノコト、ダイスキダヨ……」

杏子「……ああ、ああ!……知ってたさ!」

杏子「アタシも、大好きだ……ゆま……!」

犬の少女「キョーコ……」

パァァァァァ…
231 : ◆38JOcCX9YY [saga sage]:2012/06/07(木) 23:55:23.53 ID:7buTlKZ7o
………

翌日

川沿いの土手

杏子「あいつ、どうしてる?」

まどか「さやかちゃん、少しの間外出禁止なんだって」

杏子「ははは、まぁ、一晩帰らなかったらそうなるわな」

まどか「たっぷり怒られたらしいよ。それこそ、一年分くらい」

杏子「……世話、掛けたね。アンタにも、あいつにもさ」

まどか「それはいいんだ。さやかちゃんも気にしてないって」

まどか「京子ちゃんは、これからどうするの?」

杏子「ん、そうだな……また、気楽な魔法少女生活にでも戻るかね」

まどか「そっか」
232 : ◆38JOcCX9YY [saga sage]:2012/06/08(金) 00:06:30.53 ID:ydN8Swxvo
杏子「まぁ、何かあったら言ってくれよ。まどかはゆまの恩人だからな」

杏子「どこにいようとすぐに駆けつけるぜ」

まどか「ティヒヒ! ありがとう、杏子ちゃん」

杏子「ん! それから……あいよ、お近づきの印ってやつだ」つ

まどか「? ……ウメス棒?」

   |: : l: : : : : :{: : |ヽ: : : : : :{ヽ:ヽ     ,X:ヽ \: : :ヽ   \: :\: : : : : : : :V: : /: :
   |: : l: : : : : :l: : | ヽ: : : : : :iヽ:ヽ  /  ,>、,-r<===r-  ヽ: : ヽ: : : : : : :V:/: : :
   |: :li: : : : : :|: i: {  ヽ: : : : :ヽ ヾ、 '  イ ,/ ////C, リ    \:ヽ: : : : : : V: : :
   |: l |: : : : : :l:|T:「 ̄` ヽ: : : ヽ  `    |  {/////}       チ: : : : : : : V: :
   |:.| .l: : : : : :l:.| ヾ_ __ 二ヽ: : ヽ        l/ー ' リ        イ: : : : : : ヾ}: : :
   |:l ゙、: : : : :ヾl イ V//c` \:.、       ゝ―‐'        彡:, '  ̄ヽ:.}: :
   l:|  ヾ、: : : :ヽ ! {///}   `゙                    ,.<´`ヽ i:l: : :
    l:|  ヾヽ: : :.ヽ {,ーリ                       /,....`゙  |: : :
       ヽ ヽ: :ヽ\ヽ´  ノ        ,. ヘ           )  }  ノ: : :
          lヽ:ヽ         ,.  '´   ,- |          ⊂ '  /:, -=
          |        ,. '´    ―   ノ         ,........ - ',イ /:
           ヽ       ヽ       ,/         /: : : :/   /: :
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                        ̄  //,.::::´:::::::::::::::::/       |: : : :

杏子「くうかい?」

第四話「救いと少女」 終
233 : ◆38JOcCX9YY [saga]:2012/06/08(金) 00:11:48.66 ID:ydN8Swxvo
たいっっっっへん長らくおまたせして申し訳ありませんでした。

なんとか杏子回終了です。
ゆまのキャラが若干おかしいのは魔女化のせいってことで。
オリ要素が濃くなってきたので、若干ビクつきながら執筆しております。
それから誤字多すぎてほんとすみません。やっぱり書き溜めしないとだめですね。

今回いろいろと説明していない部分がありますが、それは次回以降説明する予定です。

次回はニャンコ先生回兼マミさん回を予定しております。
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/08(金) 00:14:00.33 ID:dqoqP1Xbo

いい話だった
それにしてもレイコさん契約してたのか
魔法少女としてどのような最後を迎えたのやら
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/08(金) 00:31:49.88 ID:B35wM1td0
今日見つけて一気に読んだわ
乙!
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/06/08(金) 12:13:34.30 ID:r94g/XRJo
投下乙、次も楽しみ
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/06/09(土) 22:06:33.36 ID:sSrw86Yy0
また面白いスレを見つけてしまった・・・・・
乙。
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/06/10(日) 03:07:15.21 ID:UT2LC6aq0
乙ー
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/10(日) 18:29:37.93 ID:RTJqga0IO
読んだ。次回も楽しみにしてるよ!
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/02(月) 19:10:30.49 ID:P2sPJ+7IO
支援
夏目友人帳は知らないけど面白いよ
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/13(金) 15:54:20.61 ID:NQv5SDDio
まだかな?
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(香川県) [sage]:2012/08/20(月) 14:22:02.46 ID:VKRuMkRU0
一ヶ月コメなかったのか危ない危ない
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/09/22(土) 09:24:07.79 ID:yG1sDCge0
おつおつおー
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) :2012/09/22(土) 10:31:42.40 ID:FM9xzNgE0
縺繧
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(香川県) [sage]:2012/09/22(土) 21:58:44.55 ID:c3e0yiLu0
落ちていないだと
どういうことなの・・・
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/09/29(土) 12:24:03.01 ID:q8yElZRP0
ニャー
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/10/14(日) 05:40:05.58 ID:1A/m4xyF0
未だか?
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