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こちら千代田区秋葉原ブラウン管工房2階研究所 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/02(日) 03:40:58.67 ID:mJEQ2WKpo
こち亀×シュタゲのクロスものです

注意
・クロスが苦手な方は注意してください
・シュタゲ本編ベースに話を作っているのでネタバレの可能性があります。
極力気をつけて話を作っていこうと思いますが、ご注意ください

・小分けにして投下します
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(安価&コンマ)コードギアス 薄明の者 @ 2025/07/23(水) 22:31:03.79 ID:7O97aVFy0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753277463/

ご褒美にはチョコレート @ 2025/07/23(水) 21:57:52.36 ID:DdkKPHpQ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1753275471/

ビーノどっさりパック @ 2025/07/23(水) 20:04:42.82 ID:dVhNYsSZ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1753268681/

コナン「博士からメールが来たぞ」 @ 2025/07/23(水) 00:53:42.50 ID:QmEFnDwEO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753199622/

4日も埋まらないということは @ 2025/07/22(火) 00:48:35.91 ID:b9MtQNrio
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1753112915/

クリスタ「かわいいだけじゃだめですか?」 @ 2025/07/19(土) 08:45:13.17 ID:AK1WfFLxO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1752882313/

八幡「新はまち劇場」【俺ガイル】Part1 @ 2025/07/19(土) 06:35:32.67 ID:BGCulupRO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1752874532/

【安価・コンマ】力と魔法が支配した世界で【二次創作】 @ 2025/07/18(金) 23:44:57.84 ID:Xc8IdKRvO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1752849897/

2 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/02(日) 03:43:50.82 ID:mJEQ2WKpo
2010年 7月28日 亀有公園前派出所

両津「な ん だ と!!!!」

大声で揺れる派出所
両津がスポーツ新聞を読みながら突然叫んだ為、周りが驚く。

麗子「もう、両ちゃん急に大声ださないでよ!」

驚いて落とした書類を拾いながら両津に文句を言う麗子

中川「どうしたんです、先輩?」

両津「IBN5100が一億で売れてるだと…!」

中川「IBN5100…?」

両津「1975年にIBNで発売されたレトロPCだよ!当時も相当な値段だったが、まさか1億とは…」
3 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/02(日) 03:45:13.36 ID:mJEQ2WKpo
麗子「信じられないわ、なんでそんな物が1億も?」

両津「わしに聞くなよ、しかし今になってそんなに価値のあるパソコンだとは…」

両津が携帯を開き、通話を始める。

両津「おい本田!今すぐ派出所に来い!3分以内だ、いいな!」

本田『ええっ、これから動物園でデート…』pi

両津「ふう、これでよし。」

麗子「本田さん可愛そう…」
4 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/02(日) 03:46:05.13 ID:mJEQ2WKpo
中川「なにか当てがあるんですか、先輩?」

両津「ない!だがこういうものはあるべきところにはあるはずだ…そう、秋葉原とかにな!」

ブロロロロロロ!

両津「おお、来たか!」

本田「両津の旦那、いったい何の騒ぎで呼んだんだ!?」

両津「事情は後で話す、急いで秋葉原にいくぞ!」

本田「よっしゃああ!行くぜ旦那ァ!」

ブロロロロロロロロロロ…
5 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/02(日) 03:47:48.07 ID:mJEQ2WKpo
麗子「んもう!両ちゃんたらすぐ仕事サボるんだから!」

中川「こういう時の先輩は部長がいないと止められないからなぁ…」

半ば呆れ顔で両津を見送る二人であった。


-秋葉原

両津「流石は本田だな、あっという間についてしまった!」

本田「せんぱ〜い、なんでまた秋葉原に用があるんですか?」

両津「実は、わしは今IBN5100というレトロパソコンを探しているのだ。」

本田「そ、そんな物のために呼んだんですかぁ〜折角これからデートだったのに…」

両津「オホン、本田君…IBN5100は何を隠そういまや時価にして1億で売れる機械なのだ…」
6 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/02(日) 03:48:58.52 ID:mJEQ2WKpo
本田「ええ!いちおモガモガ」

両津「ばかっ声が大きい!…わしは長年のカンでIBN5100は今も秋葉原に眠っていると思っている。」

本田「カンですかぁ…」

両津「いいからさっさと探すぞ!なんとしてもわしらで確保するんだ!」

本田「ひいいい〜〜」

真夏の秋葉原を、元気な中年が動き回る

両津「まずはこのラジオ会館だな!」

本田「ここからですかぁ…」

両津「つべこべ言わずさっさといくぞ…」
7 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/02(日) 03:49:53.96 ID:mJEQ2WKpo
両津が言いかけたとき、かすかに叫び声が聞こえた

両津「…」

本田「先輩?どうしたんですか?」

両津「おい、今男の悲鳴が聞こえなかったか?」

本田「いえ?何も聞こえませんでしたよ?」

両津の勘が、非常事態を告げる

両津「いや、上の階から確かに聞こえた…いくぞ、本田!」

本田「えっちょっ待ってくださいよセンパーイ!」

猛ダッシュで階段を駆け上がる両津
8 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/02(日) 03:52:01.45 ID:mJEQ2WKpo
両津(かなり小さい声に聞こえたが確かに悲鳴だった…)

とりあえず最上階まで向かおうと足を速める両津
しかしその時

両津「うわっ!」

視界がとつぜん歪んでブラックアウトしたのに戸惑う両津

両津「な、なんなんだぁ〜!」

視界が戻るとそこはビルの外だった

両津「はぁ!?」

部長「何事だ両津、突然大声を上げるんじゃない!」

両津は狐につままれたような顔をする。

9 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/02(日) 03:55:07.83 ID:mJEQ2WKpo
両津「えっいや、あの…さっきまでラジオ会館にいたはずなんですが…」

部長「両津、こんな時にふざけるんじゃあない!」

いつにもまして部長の顔に皺がよる

両津「あ、いえっその…!」

部長に問い詰められタジタジになる両津

両津(な、なんだ、何が起こってるんだ?部長は今日は非番のはず…いやいやそこじゃないな)

部長「両津、聞いているのか!一般人をラジオ会館に近づかせるんじゃないぞ、いいな!」

そう両津に厳命すると、部長は自分の持ち場に移動する
10 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/02(日) 03:56:22.12 ID:mJEQ2WKpo
両津(ラジオ会館?一体何が…)

両津「なん…だと…」

さっきまでラジオ会館の中にいたはずだったが、めまいがしたと思ったらラジオ会館の外で封鎖作業にあたっていた、そして当のラジオ会館に目を向けると…

両津「ど、どうなっているんだ…?」

先ほどまで自分がいた筈のラジオ会館には大きな人工衛星のようなものが突き刺さっていたのだった。

………………………………
…………………………
……………………
………………
…………
……
11 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/02(日) 03:58:39.29 ID:mJEQ2WKpo
7月31日 

秋葉原 AM11:00

両津(ううむ、まるで夢を見ているようだな。)

非番である両津は再び秋葉原へやってきた
ラジオ会館を封鎖の外から眺めている。

両津(それにしても、空から衛星が落ちて来たにしてはずいぶん形がしっかり残ってるじゃないか。)

高高度から落ちてきた衛星は大抵燃え尽きるか分解しながら地上に落下するものだが、目の前にある衛星のようなものはそのような様子はなく、原型をとどめている。

両津(ううむ、やっぱりわしは疲れていたのかもしれないな、難しい事を考えるのはよそう、いまはそれよりIBN5100だな!)
12 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/02(日) 04:02:50.94 ID:mJEQ2WKpo
衛星落下という出来事は、IBN5100の価値の前に両津の脳内から排除されてしまった。

アキバ中のパーツ屋や老舗店舗を練り歩き探し回ったがやはり色よい回答は得られない

両津「ううむ、流石にこの業界の人間ならIBN5100の今の価値は知っているよな…」

左近寺「お、両津じゃないか!」

両津に声をかけてきたいかつい男、警察署の同僚である左近寺である。

両津「左近寺じゃないか、お前こんなところで何をやっているんだ?」

左近寺「いやあ、実はどきメモの新シリーズのプロモーションが今、アキバで開催されていてそれを見に来たんだ。」

左近寺「でも、衛星の騒ぎで中止になっているのを忘れていてな・・・うううう、さおりぃ〜〜」

大の大人(しかもいかつい)がめそめそ泣くのはなんとも不気味である。
13 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/02(日) 04:04:18.24 ID:mJEQ2WKpo
両津「ちょうどいいところにいたな、一緒にレトロパソコン探しをしないか?もちろん分け前はあるぞ!」

左近寺「レトロパソコン?もしかしてIBN5100か?」

両津「なんだ、左近寺も知ってたのか。」

左近寺「おいおい、その話を教えてくれたのは両津じゃないか」

馬鹿な事を言うなぁ、という顔をする左近寺、ぎょっとする両津

両津(いかん、わしはもしかしてボケてしまってきたのか?)

全く記憶にない事を言い出す左近寺に戸惑いをみせる両津

左近寺「まあ暇だし付き合うぞ。」
14 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/02(日) 04:06:11.36 ID:mJEQ2WKpo
両津「そ、そうか、助かる。」

当然ながら2人になったところでさしたる成果はなく

左近寺「やっぱり見つからないな。」

両津「ううう〜わしは諦めんぞ!」

左近寺「じゃあ俺はそろそろ寮にもどるぞ。」

両津「そうだな、もうこんな時間か。」

アキバは夜ともなるとパーツショップやらは軒並み店じまいをしてしまう。

あっと、左近寺が思い出した動作をする。

左近寺「そういえば最近両津に教えてもらった店ってアキバに有ったよな?」

両津「店?」
15 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/02(日) 04:08:11.09 ID:mJEQ2WKpo
左近寺「おう、たしかメイクィーン…」

両津「もしかしてメイクィーンニャンニャンの事か?」

左近寺「おう、それそれ、時間も丁度いいし、メシ食べたいから連れて行ってくれよ。」

両津「そうだな、ハラも減ったし食べに行くか!」

左近寺「それにしても、両津がメイド喫茶のツテがあるなんて意外だったぜ。」

両津「ああ、ソコの店長っていうのがまだチビ娘なんだが、一本芯の通ったなかなか見所のある奴でな、電極スパークから紹介されて来て、事業についてアドバイスをした事があるんだよ。」

もちろん最初もらえる報酬にとびついただけだが、元来のオタク気質のある両津は求道者という立場としてその店長に好感をもっている。

16 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/02(日) 04:10:53.58 ID:mJEQ2WKpo
左近寺「なるほど、メイド喫茶を紹介するなんて珍しいと思ったぜ。」

両津「以来たびたびそこの店長とは付合いがあるんだよ。」

メイクィーン・ニャンニャン PM6:00

フェイリス「いらっしゃいませニャン★あ、りょーつニャン!」

両津を確認するなり飛び切りの笑顔で出迎えるフェイリス

両津「おう、元気そうだなフェイリス、今日は同僚を連れてきたぞ。」

フェイリス「ニャンニャン、ところで今日はボルにゃんも来ているニャン!」

両津「なに、ボルボが?」

左近寺「ボルボも来ていたのか。」

席に目をやると確かにボルボがいた、鼻を伸ばしただらしない顔で
17 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/02(日) 04:13:26.71 ID:mJEQ2WKpo
両津「おう!ボルボ!」

ボルボ「お、両津か、左近寺も一緒だな。」

両津「おう、今日はちょっと野暮用でな。ボルボこそどうしたんだ?」

ボルボ「ううむ、実は祖父から古いパソコンを探すよう頼まれてな。」

左近寺「じゃあお前もIBN5100を?」

ボルボ「お前らも探していたのか?」

両津「なんだよ、ボルボも探してるのか…よし、3人協力してさがさないか?もちろん分け前は3等分だ。」

ボルボ「うむ、いいだろう。俺はどうもこの手の探索は苦手でな。両津がいれば心強い。」

左近寺「俺も異議はない。」
18 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/02(日) 04:14:35.68 ID:mJEQ2WKpo
じゃあきまりだな、とあっさり共闘することになった3人

フェイリス「ニャンニャン、ご注文お伺いしますニャン★」

両津「じゃあオムライスを頼む、大盛りでな!」

左近寺「じゃ、じゃあ俺も同じ奴で」

フェイリス「ところで貴方のお名前はなんて言うニャン?」

左近寺「さ、左近寺竜之助です!」

こういうやり取りに慣れていない左近寺はおもわず上がり気味になる。

フェイリス「ニャンニャン、たつのすけニャン、これからもこのお店をごひいきにニャン!」

飛び切りの笑顔で”たつのすけ”と呼ばれた左近寺のHPは既に0になっていた。

19 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/02(日) 04:15:49.85 ID:mJEQ2WKpo
訂正

左近寺「さ、左近寺竜之介です!」
20 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/02(日) 04:17:26.87 ID:mJEQ2WKpo
8月1日 亀有公園前派出所  PM3:00

両津「ちょっとパトロール行って来る。」

麗子「あら、行ってらっしゃい」

麗子は返事をしながら、両津を見送る

麗子「今日は両ちゃんすごくまじめだったわね。」

丸井「ほんと、両さんにしては珍しく静かだったし…」

中川「部長も非番なのに、珍しい事もありますね…パトロールはしっかり朝昼とやっていますし。」

などと今日一日の両津の勤務態度を珍しがる
21 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/02(日) 04:18:54.74 ID:mJEQ2WKpo

実のところパトロールにかこつけて自転車でアキバまで行って情報収集にいそしんでいるだけだった。
両津の足なら車よりずっと早く秋葉原に到着する。

両津(ううむ、今日も相変わらずめぼしい話は無いか)

しいていえば、白衣の青年や、若い女性がおなじくIBN5100を探し回っているという
話を聞けただけに過ぎなかった。

両津(ううーむ…このまま引き下がるのは惜しいし悔しいな…!)

見た目も怖い角刈りの警察官が険しい顔をしているのでそれとなく通行人からも避けられている両津。

そのおかげで、両津は妙な光景にでくわす。
22 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/02(日) 04:20:39.20 ID:mJEQ2WKpo
神社から白衣の男と若い女がなにやら重たそうな荷物を運び出しているように見える。

両津(白衣・・・若い女…IBN5100・・・!まさか!)

両津の勘は非常に冴えていた

両津「お、おいそこの二人、一体何をやっている!」

男「な、何ってポリスメンがいったいこのメァッドサイエンティストに何の用…」

女「ちょっと岡部!ちゃんと持ちなさいよ!」

両津「ええい、ごちゃごちゃ言わず話さんか!」

岡部「むぅ、助手よ…ちょっと荷物を降ろそう…」

助手と呼ばれた女「そ、そうね…って助手って呼ぶな!」

なんだか仲のいいのか悪いのかわからない男女だと両津は思った。
23 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/02(日) 04:25:34.22 ID:mJEQ2WKpo
両津「まあ、まず名前を言ってもらおうか。」

職務質問の体で中身を聞きだそうとする両津

岡部「ふっ、何を隠そう俺は未来ガジェット研究所の所長にして狂気のメァーッドサイエンティストゥ・鳳凰院凶真だッ」

チャキっと激鉄の音が聞こえる

両津「名前は正確に言え」

岡部「岡部倫太郎 18歳 東京電機大学1年生です。」

流石の岡部も権力には弱かった

助手?「牧瀬紅莉栖、18歳です。」

両津「ふーん、で、お前らは一緒に何を運んでいたんだ?」
24 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/02(日) 04:27:21.74 ID:mJEQ2WKpo
岡部「いや、実は古いパソコンを神社から借りまして…実験材料です。」

両津「古いパソコン?怪しいな、あけて見せてくれ。」

紅莉栖「判りました、どうぞ確認してください」

そう言って箱を開けると
紛うこと無きIBN5100が収められていた

両津「おお…」

岡部「さあ、もういいだろうポリスメンよ、助手よ、さっさと研究所まで運ぶのだ。」

両津「まて、女にそんな重たいものを持たせるんじゃない。わしが持っていってやろう。」

岡部「なにっ本当か!?それは助かる!」

25 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/02(日) 04:28:48.95 ID:mJEQ2WKpo
両津「あとわしはポリスメンではない、両津だ!そして敬語を使え、敬語を!」

紅莉栖「両津さん、御免なさい…あとでしっかり言い聞かせますから…」

もちろん善意だけで運ぶわけではなく、このPCの出所や使い道等をさりげなく聞く為の準備に過ぎない。

両津「クソ、結構重いな…」

紅莉栖「すごい、私たち二人がかりでやっと運べる重さなのに…」

両津「しかし何でまたこんなデカブツを運んでいたんだ?」

岡部「いくらポリスメンでもそれは…」
26 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/02(日) 04:30:24.15 ID:mJEQ2WKpo
両津は肩で抱えるように持ち直し、銃をとりだし岡部の額に当てる。

両津「お し え ろ 」

チャキっと激鉄が上がる音がする
銃口は岡部の鼻の穴にあてられる

岡部「い…YES」

紅莉栖(日本の警察官ってめったに銃を抜かないっていうけど、そうでもないのね…)

さすがにすべてを話すわけには行かないので(ハッキング等がバレると不味い)それとなく暈して伝える

岡部「じつは、古いプログラムコードを解析していて、その解析にはどうしてもこのパソコンが必要になって探していたんです。」

両津「ふーん、まるで一時流行したジョン・タイターみたいだな。」

ジョン・タイターという単語を聞くなり岡部の顔が青くなる。

両津「どうした?岡部。」
27 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/02(日) 04:31:12.59 ID:mJEQ2WKpo
岡部「いえ、なんでも…」

そうこうしている内に研究所のあるビルに到着する

岡部「ラボはこのビルの2階です。」

両津「なに?大学生のクセにビルに部屋を借りているのか?」

岡部「あ、ハイ…ここのオーナーの好意で安く借りれているので…」

すっかり萎縮する岡部
へたな事を言うとマジで銃をぶっ放しかねないと気が付いている。

両津「まあいいや、さっさと運ぶぞ!」

そうして無事にIBN5100はラボに到着したのであった。



28 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/02(日) 04:32:30.10 ID:mJEQ2WKpo
今日の分はオワリです
4〜5日くらい後に続きをupする予定です。
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/02(日) 05:35:21.33 ID:Pi4KR0DSO
おつおつ

これは期待できそうなコラボだwwww
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/02(日) 08:19:20.60 ID:oKuw2Q1IO
                     ___, - 、
                    /_____)
.                    | | /   ヽ || 父さんな、実は未来から来たんだ
                    |_|  ┃ ┃  ||  
                   (/   ⊂⊃  ヽ)        /  ̄  ̄ \
                   !   \_/  !        ( ( (ヽ U   ヽ
                   ,\ _____ /、       | −、ヽ\ U   !
   ゝ/  ̄ ̄ ̄ \     /. \/ ̄\/   .\     | ・ |─ |__   /
   / U____ヽ    |  |  _┌l⊂⊃l  |  |    ┌ - ′  )   /
   | | /  ─ 、−、!    |  |  / ∋ |__|  |  |    ヽ  / U ヽ <
   |__|─ |   ・| ・ |    |  /`, ──── 、 |  |     ` ─┐  ?h ̄
   ( U ` ─ o−i    ヽ /     U   \ .ノ_      .j ̄ ̄ |
    ヽ、U ┬─┬ノ / ̄ ./            ヽ- 、\    /   ̄ ヽ\
  // /ヽ─| | ♯|  /   i   U      U   | ..) ) \  i  ./   |\\
  | |  /  `i'lノ))┘/ , ─│             !-l⊂⊃l┐__ヽ__/\ / |   | |
  | |  | ̄| / /| / ( (... .ヽU    U        / |____|∈  __./ .|   | |
  |_|/ヽ、_/  ./   ` ─ /\        U  /ヽ      ̄ \-──| \|_|
   | |  |───/____i  l=======l  |_____ __\  |\ | |
   |/ ヽ── |______\  l二|^|二二|^|二l 丿______ |_丿 \|
  l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | |      | |.  | |   | |  | |         | |  ̄ ̄ ̄ l
   | ̄| ̄ ̄ ̄ ̄.| |────| |.  | |   | |  | |.──────| | ̄ ̄ ̄| ̄|
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(四国) [sage]:2011/10/02(日) 13:47:16.01 ID:3E5iq6DAO
楽しみにしてます`ω´
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/02(日) 14:47:49.51 ID:vKnWSW3Eo
期待
しかしシュタゲSSとは一見解りづらそうなスレタイだが大丈夫か
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/02(日) 20:51:46.31 ID:q3XO3l8e0
乙。
自分はそれとなくわかったけど、
確かに『岡部「」両津「」』といった形とかにしておいたほうが無難だったかも。
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2011/10/02(日) 21:39:49.43 ID:OwLQ76KXo
まあ宣伝スレで聞いた上で判断したんだしな
俺もいいと思ったし
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/02(日) 22:02:46.04 ID:d6VVIJVho
「こちら」って見た瞬間こち亀SSを連想できたけど
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/10/02(日) 22:12:45.01 ID:rbQw+11Go
俺はブラウン管工房でシュタゲだと思ったが
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/03(月) 21:00:28.43 ID:cLhBRXPvo
今んとこすごく面白い

期待
38 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/04(火) 00:47:26.37 ID:H+PRrPXYo
一回目の投稿から早速の訂正申し訳ない。

>>23

チャキっと撃鉄の音が聞こえる

>>26

チャキっと撃鉄が上がる音がする
銃口は岡部の鼻の穴にあてられる

すこし小出しになりますが、ラボメンとの挨拶まで7レスほど投下します。

39 :KRK ◆hUHoLGUAN2 :2011/10/04(火) 00:51:39.21 ID:H+PRrPXYo
ブラウン管工房前 PM6:00

いざ2階へ駆け上がろうとしたとき、店から若い女性が出てきた

店員らしき女性「あれ?岡部倫太郎と・・・おまわりさん?」

岡部「お、バイト戦士、仕事はもう終りか?」

バイト戦士「うん、で、なんで岡部倫太郎がおまわりさんが一緒にいるわけ?」

岡部「う、ウム…実はIBN5100を入手してな」

バイト戦士「うっそー!すごい、どうやって手に入れたの?岡部倫太郎やるぅ!」

尊敬のまなざしでバイト戦士が岡部を見つめる
40 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/04(火) 00:53:04.03 ID:H+PRrPXYo
両津「おおい、いい加減重いから運びたいんだが。」

バイト戦士「そちらのおまわりさんは誰?」

岡部「ああ、実はIBN5100を借り受けた後に職務質問をされてしまってな…」

バイト戦士「あはは、岡部倫太郎ってばみるからに不審者だもんねー」

ケラケラと笑うバイト戦士

両津「オホン…両津だ、葛飾署の両津勘吉だ、よろしくな。」

バイト戦士「…リョーツ…カンキチ…?」

名前を聞いたとたんバイト戦士から笑顔が消えた
41 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/04(火) 00:54:44.77 ID:H+PRrPXYo
かと思いきや

鈴羽「あ!あの!お会いできて光栄です!あ、阿万音 鈴羽です!」

いつものバイト戦士らしくない対応をするので岡部が訝しがる

岡部「んんー?バイト戦士よ、両津さんを知っているのか?」

岡部の言葉ですこし我に帰ったバイト戦士

鈴羽「あ、いや…そうそう!葛飾署の両津さんといえば有名な警察官だから!」

まるでとってつけたかのような理由だが

両津「そ、そうか!わしも有名になったもんだな、わははは!」

当の本人は気を良くしたのか先ほどまで重たい荷物を持たされて不機嫌になっていたところ、みるみる笑顔になっていく。

その後バイト戦士が助手に気が付きなぜか険悪な雰囲気になる
鈴羽のまるで親の仇がごとき扱いでこんど紅莉栖が不機嫌だ
42 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/04(火) 00:56:12.42 ID:H+PRrPXYo
紅莉栖「もう、なんなのあの娘!初対面なのに本当に失礼ね!」プンスコ

岡部が宥めている横で両津は研究所を見回す

両津(なるほど、所詮大学生のお遊びサークルだろうと舐めていたが、それなりに活動しているようだな。)

視線の先にはパソコンと向き合うデブと裁縫をしながらこちらを見る娘の姿が映っていた

天然そうな娘「…オカリン、おまわりさんと一緒にどうしたの?もしかして本当にわるいことをしちゃったの?」

涙目になる天然そうな娘

その声に気が付いたデブがこちらを向く

デブ「おお…オカリン警察官と同伴なんてなにやらかしたん?ょぅν”ょ誘拐?痴漢?」

岡部「まゆりにダルよ、いくらなんでも出迎えの挨拶にそれはないだろう」

43 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/04(火) 00:57:24.04 ID:H+PRrPXYo
この岡部という男はどれだけ信用が無いんだろうと両津は思った。(人のことは言えないが。)

岡部「オホン…フゥーハハハハ!ついにこの鳳凰院凶真はっ!IBN5100を入手したぞ!」

突然大声を上げる岡部に若干引き気味の両津と紅莉栖

おおっ、と、驚く天然とデブ

痛さが戻ってきた岡部を見て両津は

両津「アイツっていつもああなのか?」

紅莉栖「ええ…そうみたいですね…」

岡部の素にいまだ慣れぬ二人であった。
44 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/04(火) 00:59:37.77 ID:H+PRrPXYo
ダルと呼ばれたデブ「ところで、マジでどういうことなん?なんでおまわりさんがここにいるん?」

まゆりと呼ばれた天然「そ、そうだよオカリン、まゆしぃは心配なのです。」

両津「ああ、わしは葛飾署の警官、両津勘吉だ。まあ成り行きで手伝ったので問題はないぞ」

いまのところはな、と心で付け加える。

まゆり「そうなんだ〜、わたしは椎名まゆりです、よろしくお願いします両さん!」

ダル「いきなり警察官にタメ口とかさすがまゆ氏パネェっす…橋田至です、ダルってよばれているお!」

両津「気にするなよ、わしもあまり畏まられるのは好きじゃない。」

45 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/04(火) 01:00:13.47 ID:H+PRrPXYo
まゆり「えへへ、両さんだね〜」

ダル「わかったお、両さん!」

紅莉栖「ええと、両さん、ね。」

岡部「ふぅ、そうならそうと早くいってくれ両さん」

両津「ただし、岡部、おまえはダメだ。」

ポン、と岡部の肩をたたき拒絶する両津

岡部「ホァァアアアアイ?」

どっとまわりが笑いに包まれる。
冗談だ、と両津は面白い顔をした岡部を宥めるのであった。
46 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/04(火) 01:02:50.37 ID:H+PRrPXYo
以上、こんどこそ次回は日曜日頃予定です。
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/04(火) 01:08:50.57 ID:3hMz2Xeho
両津はどういう存在になっていくんだろ
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/04(火) 06:35:50.42 ID:Cr9K67s30
これはすごく期待
つか両さんの知り合いに300人委員会に該当しそうな奴いくらでもいそうだぜ!
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/04(火) 07:56:15.13 ID:FfIcpeJgo
岡部が蔑ろにされそうでちょっと心配だが、今の所面白いわ
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/04(火) 16:41:35.03 ID:5P3Mq/X6o
おおおお
これは面白そう

期待してます!
51 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/04(火) 23:13:08.16 ID:H+PRrPXYo
レスありがとうございます。
知ってる人はしってるかもしれないけど、両さんはタイムトラベルもしたことあるよねww
ドマイナーなキャラをモブで出すのでネタがわからなかったらスマン
こち亀のほうはキャラは多いからモブにこまらないっていう。

のんびりあげていく予定ですが、長すぎず、短すぎずを心がけて話を組み立てていこうと思います。
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [saga]:2011/10/05(水) 01:35:34.09 ID:jE2+V/Xg0
どんな絡ませ方する気だw
53 :KRK ◆hUHoLGUAN2 :2011/10/06(木) 00:20:42.09 ID:0odtLE1Xo
週末の予定が埋まってしまい投下する事が困難になりそうなので
前倒しで40程投下します
予告がまったく当てにならない;;;;;
54 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:22:10.63 ID:0odtLE1Xo
やがてまゆりが帰宅の時間となった為ラボを離れる事になった
まゆりが去った後、紅莉栖が岡部に話しかける

紅莉栖「それで、IBN5100とSERNの事について教えてほしいんだけど。」

岡部がぎょっとする
この場にはまだ両津がいるというのに。

岡部「えっ…ああ、その件はまた後で…」

両津「ん?岡部…お前なにか隠しているな?」

紅莉栖はしまったと思ったが手遅れのようだ

ダル「オカリン、もう隠しきれないっしょ。」

岡部「ええい!とはいってもだな…」
55 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:23:19.13 ID:0odtLE1Xo
両津「おいおい、ここまで機械を運んでやったんだ…そろそろIBN5100の本当の使い道を教えてもらってもいいんじゃないか?」

にやにやと悪い顔をする両津

岡部「ぐ…ぬぬ…」

岡部が紅莉栖を睨むが
紅莉栖が舌をだし、いたずらっこの顔をする

岡部「し、仕方がない…両さん、ここで今から話す事は他言無用に願いたい…」

両津「いいだろう、ここまで来たらわしらは一連托生。これでもわしは口は堅いと評判なのだ。」

56 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:24:31.91 ID:0odtLE1Xo
岡部はこれまでの事を洗いざらい話す事にした
メールの事
バナナの事
そしてSERNへのハッキングの事

単に”警察官”だからとか”隠し事が出来ない”だろうとかそういう理由ではなく
岡部自身もこの両津という警官には思うところがあった。

岡部(そう…この目の前の警察官は知っていた、”ジョン・タイター”の事を、何故知っていたのか俺も確認せねばなるまい。)

紅莉栖「うそ…ハッキングだなんて大丈夫なの?」

紅莉栖がたじろぐ
しかしダルの仕事に穴はないだろうと、岡部は信頼している

両津「おいおい…穏やかな話じゃあないな。」

正直両津は面白半分に聞いていたが少々後悔をした
こいつらのやっている事が事実だとすれば、ある日黒い服の男たちがやってきてGAMEOVER…なんて事になりかねないだろう
57 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:26:20.05 ID:0odtLE1Xo
両津「ハッキングの事はわしも見逃してやる。だがそのバナナの話とメールの事はわしはどうしても信じられん。」

岡部「信じられないのは無理もない、だがわれわれは実際にやってしまったのだ。」

両津が紅莉栖のほうをみると、コクン、とうなずく
こんな事で嘘を言うような女には見えなかった

事を知られてしまった以上会話に気を付ける事も無くなり、岡部はいつもの調子でこれからの事を話し出す、
紅莉栖からSERNについてもう少し調べて欲しいといわれた岡部はダルにSERNの件を優先させる、IBN5100での解析は後回しになったようだ

両津はむすっと、釈然としないという顔でソファーによしかかる

両津(正直ブラックホールだなんだと胡散臭い。しかし、こいつらはワシを警官と知っている以上変な嘘を言うような連中じゃあなさそうだ…いや、それより重要なのは過去に送れるメールの件だな!)
58 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:27:13.63 ID:0odtLE1Xo
とたんに何かお金の儲かりそうなキーワードを頭に思い浮かべる両津

両津(ここは地を出したら警戒されかねん、ゆっくり取り込んでいこう。)

お金の事になると非常に計算高く、頭の回転が良くなる両津であった

これから紅莉栖が実験をしようとしていた為、両津も参加することにした
紅莉栖が白衣を着たとたん岡部が興奮しだして紅莉栖の手を握る
岡部の相変わらずな行動に紅莉栖も困惑気味のようだ

両津(若い連中のほれたはれたはどこもいっしょか。)
微妙な誤解をしつつ、両津は実験をひとまず目で見守る事にする

しかし、実験は失敗
どうやら成功率はそんなに高くはないのかもしれない
何回か試したがいずれも失敗した為両津も飽きてくる

59 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:29:06.83 ID:0odtLE1Xo
両津「なんだ、ぜんぜんゲル化しないではないか。」

残念そうに両津はつぶやく
その後岡部と紅莉栖が失敗の原因について話していると、おなかのなる音が聞こえた
時計をみるともう8時だ

両津「まあ、今日は遅いしワシはこれで帰るぞ。」

紅莉栖「今日はどうもありがとうございました。」

両津「いいってことよ、それより実験が成功したら絶対わしにも教えてくれよ。」

そういって両津は岡部と紅莉栖の二人とアドレス交換をする

両津「じゃあな、またヒマが出来たら来るよ。」

そういって両津は自転車を回収する為に柳林神社へむかう
60 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:30:48.35 ID:0odtLE1Xo
両津を見送る二人

紅莉栖「ねぇ、岡部…」

岡部「なんだ助手よ?」

紅莉栖「両津さんに実験の事を話してしまって大丈夫だったのかしら?」

岡部「まあ、あの場では誤魔化しが効かなかったしな、なにより…」

いいかけて岡部はやかんに火をかけていた事を思い出した

岡部「それよりカップ麺をたべようではないか。」

紅莉栖「あっちょっと岡部!もう!」プンスコ



61 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:31:45.71 ID:0odtLE1Xo
8月2日 PM12:30ラボ

両津「うおっす!」

まゆり「あ、両さんだ、トゥットゥルー★!」

岡部「両さん、仕事中ではないのか?」

両津「んなもんパトロールのついでだから問題ない、それより実験は上手くいきそうなのか?」

どうやら両津も一度や二度の失敗では諦めはしないようだな、と岡部は内心安心したような、不安なような複雑な気持ちになる。

紅莉栖「これからバナナをレンジに入れて実験するところですよ。」

昨日のようにアツアツのバナナにならなければいいなと両津は思う

紅莉栖「じゃあ両さんと私でレンジを監視するから岡部とまゆりさんと橋田は皿を見ていて。」

62 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:33:28.05 ID:0odtLE1Xo
両津と紅莉栖が配置に付く

120秒にタイマーをセット、やがてレンジが起動し…両津は驚愕する

両津「ばっ…そんなバナナ…」

紅莉栖「ぶふっ」

古いネタだ、とおもうが紅莉栖には十分のようだ
ただ岡部と橋田とまゆりには聞こえてすらいなかった

結果として実験は成功、バナナは見事ゲルバナナへとテレポートのオマケつきでクラスチェンジを果たす

両津「まさか本当にゲル化するとは…」

両津(すごいぞ、こいつらのやってる事は本物なのか!)
63 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:34:39.93 ID:0odtLE1Xo
どうやら岡部の説どおり、時間帯によって成功するのではないかという仮説は立証されたようだ
岡部の仮説が立証された事によってまた調子に乗っている
紅莉栖もすこし悔しそうだ

紅莉栖「じゃあ次はDメールね。」

両津「いよいよか、本当に過去にメールがおくれるんだな?」

岡部「ではウィッケードネスミドルエイジポリスメンたる両さんよ、自分が被験者となるがいい!」

なんだか妙な肩書きをつけられたなと思う両津だが、今は気にしないでおくことにする。
両津の携帯を電話レンジ(仮)にセットする。

両津「じゃあ、文面はこれ、と。」

-両津は天才-

64 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:35:52.97 ID:0odtLE1Xo
起動し、タイマーが70をさした時、橋田の手が電話レンジの蓋を開ける

両津「おおお!なんだこれは!」

明らかに異常事態だった、放電現象が始まり、電話レンジはきしみ、床を圧迫しているように見える

やがて放電現象は収まり、Dメールの送信が終ったことを告げる

両津「さて、携帯を確認しよう…」

果たしてメールは5日前の日付で来ていた。

両津「おおお…」

紅莉栖「実験は成功ね。」
65 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:36:51.88 ID:0odtLE1Xo
両津(こいつはとんでもない機械だな…この機械があれば…ぐふふ)

岡部(この警察官はなんか悪い事を考えている気がするな。)

実験はつつがなく終了したところで紅莉栖が引き続き動作を確認したいと言うので
岡部はコンビニへ、両津は勤務へ戻っていった


PM2:00 亀有公園前派出所

両津「うぉっす!」

麗子「あら、両ちゃんの帰りなさい。」

部長「最近まじめに勤務しているようだな。いい傾向だ。」

両津「ぶちょー、私はいつだってまじめですよ?」

部長「まったく、褒めると両津はすぐこれだ、それが出来て当然なんだから威張ることではないぞ。」
66 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:37:49.76 ID:0odtLE1Xo
ほぼいつものやり取りで終始していた。

だが若干両津が気になる事が有った
衛星落下以降、この派出所には何か変わった、その変わった部分がどうも見出せない

両津(ううむ?なんだこの違和感は…この派出所に来るたびに覚える違和感はなんなんだ?)

中川「ただいまもどりました。」

部長「おお、中川ご苦労だな、奥さんの様子はどうだ?」

両津「奥さん?」

麗子「やだ、両ちゃん、圭ちゃんの奥さんじゃない。」

両津はまるで狐につままれたような、そんな感覚をおぼえた。
67 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:38:52.33 ID:0odtLE1Xo
両津「お、おい中川…奥さんって…」

中川「?どうしたんです先輩?」

両津「ドッキリ…じゃないよな?」

中川「先輩のジョークは高度でわかりにくいですよ、やだなぁ。」

どっと笑いが派出所を包む

両津(待て待て…状況を整理したい…独身貴族まっしぐらな中川が結婚…?いつ?)

両津「で、中川…奥さん…の様子とは?」

中川「はい、6ヶ月目にして母子ともに順調でした。」

部長「そりゃあよかったな、中川もこれから大変なんだから気を引き締めないとな。」

麗子「うふふ、羨ましいわぁ。」
68 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:40:31.19 ID:0odtLE1Xo
両津「で、中川の嫁さんはどんな顔してたっけ?」

おそるおそる聞いてみる事にする両津

中川「あはは、先輩はいつもその手で写真を見ようとしますね、どうぞ。」

携帯の写真を見ると中川と凛とした美女が写っており、ついでに酒瓶をもって楽しそうにラッパのみをしている自分や派出所の面々の姿も写っていた

写真のファイルには「最愛の漆原**さんとかけがえの無い仲間と」と記されている。

両津(わけがわからん…一体どういうことなんだ)

その後両津は本田、ボルボ、左近寺、非番の寺井にも連絡を取ったが答えは一緒だった

69 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:42:21.43 ID:0odtLE1Xo
両津「部長、そろそろ時間なんで帰ります…」

部長「おお、気をつけてな。」

自転車にのる気力もないのか引っ張って持っていく。

麗子「両ちゃんなんか変よね?元気もないし」

部長「たまにまじめに勤務して脳がオーバーヒートしたんだろう、なあに明日になったら元の両津にもどってるよ。」

ですよね、と派出所の面々は明るく笑う

両津(まるでわしだけ別の世界に来てしまったようだ…)

とにかく今の両津には起きている出来事を冷静に処理する能力はなくなっていた
こういうときやる事は一つ

両津「ええい、めんどくさいな、ボルボ達でも誘ってのみに行こう!」

こうして次の日の早朝にゲロまみれで部屋で寝ている状態で覚醒するまでの記憶はなくなったのであった
70 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:43:25.74 ID:0odtLE1Xo
8月3日 AM9:00 ニコニコ寮

両津「ふぁ〜〜〜ぁ…臭ぇな…」

朝、目を覚ますとゲロの海で寝ていたという現実が待っていた
部屋はゴキブリが駆け巡り、ゴミは産散乱している

両津「…夢じゃないよな…」

昨日起きた不可解な事を思い出し気分が優れなくなる
幸い今日は非番なので今日は一日だらだらしようかと思う。

ふと、携帯をみると岡部から昨日メールが来ていた。

「ジョン・タイターについて知っている事はあるか?」

71 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:44:16.15 ID:0odtLE1Xo
両津「なんだこりゃ…?」

ジョン・タイターのことは両津もよく知っている、そういえばジョンタイターもIBN5100
を追っていたな、とぼんやりした頭で考える

両津「…」

両津はなにげなくメールをみて、岡部に会って見ようと思った

シャワーを浴び、ゲロの臭いを落とす、酒の臭いまでは落ちたかはわからないが

両津は岡部に連絡をとることにする

pllll.pllll.

岡部「もしもし…」

両津「おう、岡部か?昨日はメールに気が付かなくてすまなかったな。」

岡部「おかまいなく、両さんは今日はラボに来られますか?」

まあ、この男もあの痛いキャラを人によってきちんと使い分けが出来るようになれば普通に付き合えそうだ、と両津は思う
72 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:44:42.47 ID:0odtLE1Xo
両津「おう、わしは今日非番だからな、じつはわしもラボに行こうと思っていたんだ。」

岡部「判りました、紅莉栖も昼から来るそうなのでそれまでには来て下さい。」

両津「わかった。」

岡部「エル・プサイ・コングルゥ」

両津「はぁ?」

岡部「っしまった…いつもの癖で…」

両津「とにかく昼だな、それまでには必ず行くぞ、じゃあな。」

ブツっと電話を切る。

73 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:45:52.54 ID:0odtLE1Xo
両津「とりあえず、メシでも食べてから行くか。」

両津は秋葉原へ行き、ちょっとはやめの食事をサンボで採り、ラボへ向かう事にした

ラボへ入ると、また見慣れない女が増えていた

両津「…いよっす、岡部、なんだか人が増えていないか?」

カシャっと写真をとられる

両津「コラ、人の許可を得ず勝手に撮るんじゃない!」

いきなり写真を撮られ不機嫌になる両津

根暗な女「ぇ…ぁ…ぅ…」

岡部「両さんすまない…この指圧師はしゃべるのが苦手なんだ。」

74 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:46:50.76 ID:0odtLE1Xo
そうすると、とても人の技とは思えない速度でメールを打っているようだ

岡部の携帯がなる。

両津(もしかして会話を携帯で済ませているのか?…ずいぶん前に面倒をみた携帯家族みたいな女だな。)

両津は若干めんどくさそうに根暗な女を見る

岡部「良く聞け指圧師…この人は両津さんといってだな、この粗野で極悪そうな面をしている警察官だが
このラボの名誉相談役だ。わがラボにとっては恩人といっても過言ではないのだ。」

女がこちらを見る

萌郁「桐生…萌郁…」

両津「両津勘吉だ、よろしくな。」
75 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:47:46.45 ID:0odtLE1Xo
両津と萌郁が挨拶し終えたところで紅莉栖が実験準備にはいる

実験にあたってはどうも下の階のビルのオーナーから文句を言われてたらしく
あまり回数はこなせそうにないようだ

そこで実験開始の交渉役として両津が選ばれてしまった

理由は簡単だ

「両さんは強いから大丈夫」

両津「まったく、面倒くさそうな事を人におしつけやがって。」

さっそく1Fのお店を訪ねる。
両津「うぉっす。」

挨拶をすると、つるピカハゲオヤジがどっかり椅子に座っていた

つるピカ「あん?いらっしゃい」
76 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:48:37.02 ID:0odtLE1Xo
無愛想な男だ、とうのが第一印象だ

両津「じつは訳あって上でやっている実験を今日もやらせてほしいのだが。」

つるピカハゲオヤジは聞くなりはムスっとする

つるピカ「ああ、いくらおまわりさんでもその願いは聞き入れられねぇな。」

両津「そこを何とか頼むよ。」

つるピカ「大体アンタあいつらの何なんだ?」

両津「故があって名誉相談役という立場にされてしまったらしいな。」

つるピカハゲおやじは”あいつらときたら警察官までまきこみやがって…”とつぶやく

つるピカ「おまわりさんがそこまでというのなら仕方が無いな。」

77 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:49:28.03 ID:0odtLE1Xo
つるピカ「おい、バイト!」

鈴羽「はーい!」

つるピカ「ちょっと俺はでかけてくるから店番頼むな」

両津「ご協力感謝する。」

つるピカ「岡部に会ったら伝えてください、家賃1万円うわのせだからなって。」

ああ、きっと月末の請求書をみて岡部は驚くかも知れんな、などと思った

そういうわけで無事許可を得たのでその旨ラボメンに伝える

紅莉栖「さすがは両さんね、まさか許してもらえるだなんて。」

橋田「さすが両さんだお!あのムキムキ頑固な店長があっさりひくなんて。」

78 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:50:24.72 ID:0odtLE1Xo
岡部「両さん、いったいどんな手をつかったんだ?」

両津(岡部にはかわいそうだから家賃の件は伏せておこう。)

そっと、記憶を封印する。

そうしていると窓の外から声が聞こえたので岡部が反応して窓を覗く

どうやら鈴羽が自転車の手入れをしているらしい、やりとりが聞こえてくる

両津「鈴羽も不真面目なやつだな。」

一同がヒマをみては勤務中にラボにやってくる両津をみいる
(おまえがいうな)の目で

どうも一日空けたら電話レンジとやらのバージョンがあがってたり、紅莉栖がツンデレなどという話になってしまっている。

萌郁が早く実験をとせかすので粛々とはじまる

79 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:51:29.86 ID:0odtLE1Xo
今日はまゆりがメールを送るようだ
結果として実験は再び成功
その結果に萌郁もおどろいている(ようにみえる)

実験の振動で鈴羽がなにかをいっているようだが気にすることは無いだろう

岡部「さて、ラボメンの諸君…」

などと話を切り出し円卓会議とやらが開催された
Dメールの実践的な利用を開始するらしい

いよいよだな、と両津は考える。

その実践的な利用について紅莉栖がつっかかってきた。
当然の反応だろう

実践的即ち過去改変に他ならない。
80 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:52:20.99 ID:0odtLE1Xo
まあ岡部もいきなり世界を大きく変えるような実験はしないようだが

紅莉栖「アンタ、バタフライ効果って知ってる?」

そう、過去を変える以上どんな些細な事でも未来には大きな影響を及ぼすかもしれない、という考えだが岡部も負けじと反論する

こうなってしまっては水掛け論のほかない
そうこう言い争っているうちに紅莉栖が押されていく
実験は続行されるようだ

そうして岡部がこの問題の検証について解を示した

岡部「宝くじをあてるのだ!」

ずばり両津が期待した解を岡部が示したのだ

両津「ほほう、それはいい考えだな。」

紅莉栖「ちょっと両さん!」
81 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:53:56.05 ID:0odtLE1Xo
岡部「フゥーハハハ、助手よ、名誉相談役もこういっていることだし、第1回の検証実験は宝くじでいこうではないか。」

ぐぬぬと、紅莉栖は引き下がる。
まゆりはトラックの荷台いっぱいのバナナで買収され
ダルはPCパーツのことで頭が一杯
ついでに両津もお金のことで頭が一杯だった

タイムマシンを目の前にしても、やることはさほど多くは無い、と
岡部がのたまう

代案の出せない紅莉栖はむすっとしている

岡部が一人携帯を始める。
その儀式が終るといよいよ実験は開始される
82 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:55:21.15 ID:0odtLE1Xo
両津「ではロト6でためしてみよう、これなら毎週抽選しているぞ。」

さすが両津はお金の事はすぐに頭が回る

橋田「じゃあ、それでやるかお、ええと、先週は…」

橋田「ちょっ、2億とか!」

ラボが少々どよめく。

両津「おお、大きく出たな。」

バン、と岡部の背中をたたく

岡部があわてて一等は不味いといいだす

両津「ここで引き下がるとはお前それでもリーダーなのか!」
83 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:55:52.78 ID:0odtLE1Xo
少々声を荒げる両津

岡部「いや、そうではなく…一等は少々目立ちすぎる。」

むっと両津は眉をうごかす

まあ岡部のいわんとすることは両津もわかった
確かに実験の段階で注目を集めるのは不味い

両津(まあいいか、この機械さえあればおもうがままだな、ぐふふ)

やがて岡部が出した結論は
3等70万円

まあ大学生程度なら遊べる金額だ

両津「よし、これで当たったらみんなで美味しいもんでも食べにいこう、いい店を知っているぞ!」
84 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:57:01.20 ID:0odtLE1Xo
おいしいものと聞いてまゆりが反応する

まゆり「わー、たのしみだなぁ」

紅莉栖「岡部ってばチキンよね」
岡部が先ほど実験に反対した紅莉栖のことを持ち出し言い合いになる

とりあえずメールの作成を萌郁が担当する事になった
おくり先は1週間前の岡部の携帯
レンジが起動する
放電現象が始まり
岡部がボタンに指をかけ

岡部「エル・プサイ・コングルゥ!」

瞬間 

世界が歪む

85 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:57:41.52 ID:0odtLE1Xo
両津「ぐぉ…」
岡部「ぐぅ…」

ほぼ同時に頭を抱える二人

まゆり「オカリン、両さん大丈夫?」

両津「あいたたた、急にめまいが…」

紅莉栖「二人とも大丈夫?」

違和感…
先ほどまで立ち会っていたダルがPCに座り込み
紅莉栖はソファーで本を読む
萌郁、まゆりの立ち位置は変わらず
86 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 00:58:40.03 ID:0odtLE1Xo
両津「あれ?わしはさっきまでレンジの前にいたはずなんだが。」

両津は台所でカップめんを作っていた

両津「…岡部、ちょっとこっちにこい。」
両津に呼ばれて岡部が隣に来る
小声で話しかける

両津「おい、わしたちはさっきまで宝くじのメールを送っていたよな?」
岡部「ええ、間違いなく。」

だが二人以外は至極冷静に通常通りの行動をしていた

岡部が携帯を取り出しメールを確認する

両津「おお…成功…しているな。」
87 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 01:00:21.34 ID:0odtLE1Xo
岡部が紅莉栖に聞く
しかし怒られた
怒られた
宝くじのことなど最初から無かったかのように

ダルにも同じように聞く
しかし、反応は似たような感じ

たった今行われていた実験を
彼らは感知していなかった
それどころか

ダル「オカリンのそのアイディアはGJだわ〜」

まゆり「でもそんなのは現金だとおもうな〜」

などとのたまっている

88 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 01:00:48.75 ID:0odtLE1Xo
両津(この感じ、わしは知っているぞ…中川の時と一緒だ!)

対する岡部はただ呆然としている

そこへラボの扉がひらいた

女?「あの…こんにちは…」

一見すると可憐な少女がたたずんでいた

女?「あ…れ…?両さん?」

なぜか両津の名前を知っているルカ子

両津(いかん、どこかであったような気がするが…思い出せないな。)

89 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 01:01:54.72 ID:0odtLE1Xo
両津からしてみれば初対面のはずだがどこかで見たような、そんな不思議な少女

とりあえず両津は挨拶してみることにする

両津「お、おう、久しぶりだな。」

両津が返事をかえすとおひさしぶりです、ととても美しい笑顔で返してきた

まゆり「あ、るか君だ〜」

どうやら、るかという名前らしい…くんとはなんだ、と両津が
首をかしげる

どうやら、このるか、という少女は両津とは知り合いかつ、まゆりの友達らしいということで両津は認識する事にした

両津(一体何がどうなっているんだ?あのメールのせいなのか…?)

両津「わ、わるいがワシはそろそろ帰るぞ…すこし具合がわるくてな。」
90 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 01:02:34.85 ID:0odtLE1Xo
ダル「ウッソ、両さんも具合悪くなる事があるん?」

紅莉栖「両さん、大丈夫ですか?」

まゆり「気をつけて帰ってね〜(´・ω・`)ノシ」

両津はかなり混乱している

岡部「あ、両…さん」

両津「…どうした?」

岡部「いいえ、お気をつけて。」

るか「すごい…凶真さんが敬語を使っている…」

まゆり「えへへ、両さんはこのラボの名誉相談役なのです」

わいわいとにぎやかになるラボを後にする両津

とりあえず今は何も考えたくないのでさっさと寮に戻る事にした
91 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 01:03:58.46 ID:0odtLE1Xo
帰り際、鈴羽が自転車をいじくっているところに出くわし、鈴羽が敬礼つきで挨拶を
してきたが、とりあえず両津は生返事ですませた

両津(いかん、あまりの出来事にノイローゼになりそうだな。)

自転車にまたがり、一路寮へ向かおうとすると本田が声をかけてきた

本田「いょう、両津の旦那!」

いつもどおりの本田の挨拶に安心する両津

両津「よう、本田か、これからどこかへ行くのか?」

本田「何ってこれからデートだよ」

両津「そうか、乙姫とは相変わらず上手くやっているようだな。」

92 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 01:04:56.51 ID:0odtLE1Xo
本田がポカンとする

本田「おいおい、両津の旦那ァ、冗談きついぜ。俺の彼女は乙姫なんて名前じゃねぇよ。」

ぎょっとする

両津(ま、まさか・・・)

本田「やれやれ、俺の彼女はこいつだぜ!」

そういって写真を見せてきた

言葉にするのも憚る容姿にみえる…プリクラにはおおきく、“ようかいだ“
と書いてあった
本田「これからブタ子さんと海へドライブに行く予定だ、邪魔しないでくれよな、あばよ!」

そういって颯爽と走り去る本田

93 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 01:05:25.74 ID:0odtLE1Xo
両津(これは、かなりヤバイ事になっているんじゃないのか?)

自問自答をする
岡部をとめるべきだった
目先の金や欲に惑わされるべきじゃなかった

後悔…
しかし後の祭り…
万事休す…

その後どうやって寮に戻ってきたかが曖昧だが
両津は帰るなり布団に横になっていた

深い 深い眠りにつく
94 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 01:07:09.72 ID:0odtLE1Xo
…………………
…………………
…………………
…………………
…………………


両津は荒野を『南無阿弥陀仏』と大きくペイントされた戦車で走りぬけていた

周りには戦車以外にも大勢の異形や人相が悪い人間たちが一緒に行動していた

わしは見た事がある

これは地獄の鬼やその地獄に落ちた者たちの群れだ

向かう先にはロボットのような兵隊やどこかの特殊部隊のような姿をした連中が道をふさいでいた

95 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/06(木) 01:07:57.54 ID:0odtLE1Xo
(ここはどこだ、わしはどこに向かっているんだ?)

声も出ず訳もわからずただ“わし”がそこにいるのをじっと見ているしかなかった

“わし”のとなりには久しぶりに見た閻魔大王の姿があった

ますます訳のわからない夢だな、とおもいつつ

意識は再び遠のいていった。

…………………
…………………
…………………
…………………
…………………

96 :KRK ◆hUHoLGUAN2 :2011/10/06(木) 01:09:09.05 ID:0odtLE1Xo
本日分投下終了です
予告とかなんだか約束守れない気がするので
随時投下にしとこうかとおもいます。

97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/06(木) 01:10:03.39 ID:gTForGwAo
乙!
面白い!
98 :名無しNIPPER [sage]:2011/10/06(木) 01:11:51.66 ID:pQ8yqXiDO
乙!
投下に関してはやり易いほうで良いのでは。
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/06(木) 01:27:27.75 ID:btS/XxqSO
乙です
流石の両さんも過去改変したら後悔はするか

同僚の名前は勝手に変えたけどな!
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/06(木) 01:52:34.74 ID:IelC4iCDO
理香ちゃまは登場すんのかねぇ?
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/06(木) 18:22:04.20 ID:61MsOj5Ao
続きキター!
お疲れ様です
期待して待ってます
102 :KRK ◆hUHoLGUAN2 :2011/10/07(金) 07:45:46.62 ID:rUMIZbdso
乙ありがとです。

Tips

妖怪田ブタ子さん
ttp://www.exblog.jp/blog_logo.asp?slt=1&imgsrc=200905/29/92/b0046392_050275.jpg
103 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/07(金) 07:51:56.56 ID:rUMIZbdso
sageわすれたOTL
104 :KRK ◆hUHoLGUAN2 :2011/10/08(土) 21:04:20.33 ID:J8Q+lX46o
8月4日 亀有公園前派出所 PM9:00

両津「うぉっす…」

眠った筈だが、両津の目の周りには隈が出来ていた
訳のわからない夢も原因だろうが大本はやはり昨日起きた「ブタ子」事件だろう。
本田の未来を変えてしまったのではないかという後ろめたさが消えない

麗子「あら、両ちゃん…どうしたの?顔色悪いわよ?」

両津「ああ、ちょっと調子が悪いんだ。」

反応も弱い
いままで両津が体調不良などということは無かった為、派出所の面々は両津を気遣う

中川「先輩、無理しちゃだめですよ。今日は早退したほうが…」
105 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/08(土) 21:07:09.51 ID:J8Q+lX46o
両津「いや、大丈夫だ…気にしないでくれ…。」

競馬の中継も聞かず、サボりもせず黙々と書類を片付ける両津

麗子「両ちゃん…」

中川「先輩、大丈夫かな。」

部長「みんなご苦労。」

部長が出勤してきた

部長「なんだ両津、お前顔色悪いぞ、大丈夫なのか?」

両津「部長、おはようございます…心配ありません。」

部長「そうか、あまり無理してはいかんぞ。体調管理はしっかりしとけよ。」
106 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/08(土) 21:08:16.91 ID:J8Q+lX46o
静かに派出所の時間が流れる

両津(岡部たちは今日も実験しているんだろうな…どうする…やはり今からでも止めさせたほうがいいかな?)

メールを過去へ送っただけでここまで劇的に環境が変わってしまっては本当に取り返しのつかない事になってしまうのではないか、と頭をよぎる。

脂汗が出る。

両津(ええい、ウジウジ考えても仕方が無いな、うん、本田には悪いが諦めてもらおう。)

それに本人たちも幸せそうだし、と考えたところで

PM 14:30

視界がぶれた

107 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/08(土) 21:08:54.20 ID:J8Q+lX46o
両津(またか!)

どうやら岡部たちが実験を成功させたらしい
両津は辺りを見回す

麗子「?」

中川「?」

部長「どうしたんだ両津、突然立ち上がって。」

どうやらすぐにわかるような変化はないようだ。

両津「いえ、すみません部長。誰かに呼ばれた気がして…」
などと適当にごまかす。

麗子「朝から調子悪そうだったし、疲れてるんじゃない?」

108 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/08(土) 21:09:47.66 ID:J8Q+lX46o
そういって、甘いお菓子とお茶をだしてくる麗子

両津「すまんな…」

あの感覚に襲われた為、一瞬警戒してしまったがどうやら今のところは
問題ないらしい

勤務表をみると、寺井もちゃんといる

両津「そ、そういえば中川、奥さんは元気か?」

中川「ええ、元気ですよ。どうしたんです先輩、急に?」

両津「いや、なんでもないんだ…」

109 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/08(土) 21:12:36.15 ID:J8Q+lX46o
嫁、と口にしてふと思い出した
昨日ラボに来た少女
誰かに似ていると思ったら中川の嫁だ、多分姉妹か何かだろう

両津(そうすると昨日わしの知っていたのも合点がいく、なにせ中川とわしは親戚だから結婚式にも顔をだしたのだろう)

両津(とりあえずラボへいこう、岡部が何をしたか聞かないと)

両津「部長、今日はどうも体調が優れないので早退しても大丈夫ですか?」

部長「そうか、今日の様子を見る限り嘘でもないだろう、よし、かえっていいぞ。」

両津「ありがとうございます。」

中川「先輩、お疲れ様です」
110 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/08(土) 21:14:02.61 ID:J8Q+lX46o
麗子「そうよ、両ちゃん。しっかり直しなさいよ。」

仲間の気遣いが心に沁みる

両津「おう、悪いな…先に帰るぞ。」

そういって自転車にまたがりラボへ向かう両津

途中左近寺やボルボにも出会ったが…変化なし
本田に会ったが相変わらず件の彼女のことを自慢する…変わりなし
特殊刑事課の連中も見かけたし、爆竜大佐から受け取りたくないメールも受け取った
心配になってめったにしない実家への連絡と弟への連絡もしたが変わりは無かった

そのことが両津に若干の心の余裕を齎す
111 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/08(土) 21:15:29.54 ID:J8Q+lX46o
未来ガジェット研究所 PM15:30

キキッといい音が響く
店の前にチャリを置くと鈴羽が挨拶をしてきた
昨日のように敬礼ではなくなったが、やはりぎこちない
緊張をしているようだった

両津「おう、今日も元気がいいな鈴羽」

鈴羽「は、はい、お気遣い感謝します!」

妙に気を張っているというか何というか、両津にとってはあまり心地いいものではない

両津「まあ、なんだ、鈴羽もそんなに他人行儀にすることはないぞ、両さんとよべ、両さんと。」

鈴羽「いえっそんな…」
112 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/08(土) 21:16:29.55 ID:J8Q+lX46o
これだ、何をそんなにかしこまっているのか理解できない

両津「あのなぁ鈴羽、わしはそういう堅苦しいのは大嫌いなんだ、もっと気軽に接してくれ。」

鈴羽「あ…ええと、両…さん」

両津「そうだ、振袖合うも他生の縁ってやつだからな、そう固くなるなよ。」

鈴羽「はい、わかりました…両さん!」

両津「まあまだちょっと硬いがそれでいいぞ、バイト頑張れよ。」

1日ぶりに笑顔が戻る両津
そういって両津はラボへ向かう

113 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/08(土) 21:20:29.80 ID:J8Q+lX46o
両津「うぉっす!」

岡部「あっ両さん…いいところに。」

紅莉栖「こんにちは、両さん…またサボりですか?」

橋田「両さんこんー」

まゆり「両さんトゥットゥルー!」

どうやらラボも平常どおりだった

紅莉栖「両さん、実はひとつ確認したい事があるんです。」

岡部「桐生、萌郁…両さんはご存知ですよね?」

ラボに緊張が走る

114 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/08(土) 21:26:07.32 ID:J8Q+lX46o
両津「ああ、あのメールをやたら打つ根暗な女だな、そいつがどうかしたか?」

岡部「…フゥーハハハハハハハハハ!どうだ助手よ、俺が正しいだろう!何が脳内嫁だ、
このメェアーッドサイエンティストゥ鳳凰院凶真がそんなもの作り出すはずが無かろう!」

突然大声をだしたかとおもったらいつもの病気が始まったようだ。

両津「な、なんだ、どうしたんだ一体?」

紅莉栖「両さん、仕込み…とかじゃないわよね?」

岡部「どぉ〜した助手よ…潔く負けを認めんか、負けを」

さっぱり訳がわからないという顔をする両津

両津「わかったから岡部、説明しろ。」
115 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/08(土) 21:27:37.98 ID:J8Q+lX46o
岡部は今日やった実験について話した
午前中のダルの実験、まゆりの実験、そして
萌郁がDメールを送った事…

両津「おい、まさか…」

岡部「いや、心配しないでくれマッドポリスメン!萌郁は大丈夫だ…」

両津「そ、そうか…」

少し安心したような、そうでないような。

紅莉栖「ちょっとまって、じゃあもしかして両さんにもリーディングシュタイナーっていうのが?」

岡部「どうやらそうらしいな…」

両津「まて、また判らない単語を出すんじゃない…なんだそのリーディングシュタイナーというのは。」

岡部「リーディングシュタイナーとは、選ばれし者だけが持つ魔眼…ッ世界の改変を観測することのできる能力だ!」

と、調子にのってきたのでかるくひっぱたく。

紅莉栖「にわかには信じられないけど、両さんもそんな体験をしているだなんて…。」

両津「そうか…」
116 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/08(土) 21:28:37.46 ID:J8Q+lX46o
あまり嬉しくない様子の両津

岡部「?どうしたんです、両さん」

両津「実はその事で話しておきたい事がある。」

両津は唯一相談できるであろう岡部たちに自分の体験した事を話した

紅莉栖「バタフライ…エフェクト…」

ダル「しんじられねーお。」

岡部「まさか…」

両津「現実に起きた事なんだ、わしも一体何がなんだか…」

117 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/08(土) 21:29:15.48 ID:J8Q+lX46o
岡部「いや、しかしだな…両さんのことが本当に起きたとして…Dメールが原因というのは矛盾があるんじゃないか?」

両津「矛盾?」

岡部「われわれの送ったDメールはいずれも最大で一週間前に送ったメールばかりだ、両さんの後輩の事はそのさらにずっと前の出来事…」

紅莉栖「それもそうよね…たしかにそれを考えるとDメールが直接の原因とは考えられないかも…」

両津「ううむ、では一体何故…」

ますます訳がわからないという顔をする両津

岡部「ともかく、両さんの身の回りに起きた現象を解明しないと、そのためにはDメールの検証は絶対必要だとおもう。」

紅莉栖「そうね、それが解決への近道かも。」
118 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/08(土) 21:30:38.57 ID:J8Q+lX46o
二人がかりで説得されてしまい、両津も折れる他無かった

両津「ううむ…わかった…必ず解明して元に戻してくれよな。」

岡部「善処しましょう。」

すぐに実験を中止したところで変わった事象について元通りになるはずもない
いまは原因の解明のために実験を続ける他ないのだろうと、自分に言い聞かせる事にした両津

両津「じゃあ、今日はそろそろ戻るよ、じゃましたな。」

ダル「両さん乙〜」

とりあえず頭のなかにあったしこりは話す事によってある程度は解消された

両津(とりあえず今は様子を見守るしかないか…)

そういって両津はラボを後にし、今日も寮でさっさと眠ることにした。


119 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/08(土) 21:31:07.20 ID:J8Q+lX46o
今日の投下はおわりです…また後日投下いたします。
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/08(土) 21:53:17.72 ID:gVT83jdYo
乙です
121 :名無しNIPPER [sage]:2011/10/08(土) 22:14:46.59 ID:ylPI63NDO

なんか鈴羽の態度を見てると両さんの未来での評価が気になるな
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/10/08(土) 23:52:41.16 ID:Dctnlr8AO
両さんならレジスタンス内で伝説になってても不思議じゃない
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富士山) [sage]:2011/10/09(日) 11:02:57.81 ID:uG/N5oK90
てか今でも現役で戦ってそう
そして今思い出したが、電極スパークがタイムマシンを作ったことがあったな・・・
あれは四人も乗れるし未来にもいけるし・・・・
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/09(日) 16:49:10.99 ID:RDwzxjoF0


両さんならその気になれば一人で未来も変えられる気がする
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/10(月) 02:48:50.53 ID:O6y3VNjuo
乙!
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/26(水) 22:02:26.51 ID:3VNWpXqIO
おもしろそうなスレを発見した
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/27(木) 20:50:17.24 ID:vt5d9+7fo
期待して待ってます
128 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/10/28(金) 22:53:03.69 ID:Vxg4X2voo
ながらく音沙汰なくてごめんなさい。
ちょっと仕事がヘァンパナイ状態で;
あした夜ぐらいから続きあげていきますです。
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/28(金) 23:15:29.93 ID:8uIh28X5o
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/29(土) 02:07:21.41 ID:tfIcZ830o
きたきたきたきた
キターーーーーーー!
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/10/29(土) 15:10:10.30 ID:WL4zJbmv0
第236話『湯けむりポロリ 2001年京都の旅』でターミネーターと両津の子孫が出てきたな
132 :KRK ◆hUHoLGUAN2 :2011/10/29(土) 23:26:49.25 ID:7fXUZ3Ljo
久々の割にはちょっと短いですが8スレほどやります。
133 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/29(土) 23:28:30.18 ID:7fXUZ3Ljo
8月5日 外神田

体調不良を理由に休暇の申請した両津が今日もラボへ顔を出しにいく

紅莉栖「あ、両さん。」

向かう途中、紅莉栖と出くわした

両津「お、紅莉栖じゃないか、これから行くのか?」

紅莉栖「ええ、両さんも…そんなに頻繁に顔をだして仕事は大丈夫なんですか?」

両津「ああ、体調不良ってことにしてあるからな、問題ないだろう。」

紅莉栖「不良警官ですね、わかります。」

くすっと笑う紅莉栖

両津「ばかもん、自由人なんだよ、わしは。」
134 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/29(土) 23:29:32.42 ID:7fXUZ3Ljo
答えになっていないと、紅莉栖は笑う

しばらく歩いていると、紅莉栖が呟いた

紅莉栖「…両さんは、やっぱり実験は危険だと思っていますか?」

両津「そうだな…わしはこれ以上はやっぱり危険だとは思う。」

だが、と断りを入れる

両津「ここで止めても、変化した日常が変わるわけでもないからな。おまえたちにはしっかり働いてもらうぞ」

わはは、と笑い飛ばす両津

紅莉栖「両さん…」
135 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/29(土) 23:30:46.60 ID:7fXUZ3Ljo
両津「なにしけた面してるんだ、それよりも何か甘いものでも買っていくか?」

紅莉栖「いいんですか?」

両津「かまわん、頭脳労働には甘いものが一番だからな」

ほんとうですか、と嬉しそうな顔をする紅莉栖

いい店を知っているんだ、と紅莉栖をつれて寄り道をする両津であった


正午 ブラウン管工房前

両津「やれやれ、随分寄り道をしてしまったな。」

紅莉栖「お陰さまでちょっとした観光もできましたし、ありがとうございます。」

いいってことよ、と会釈をして階段を上ろうとすると、黄色い悲鳴が聞こえてきた
136 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/29(土) 23:32:22.07 ID:7fXUZ3Ljo
両津「ん?なんだ?ラボから聞こえたぞ?」

紅莉栖「行ってみましょう!」

ドタドタ、と階段を上る二人

バタン、と乱暴に扉が開く

両津「こら!お前たち何を…」

紅莉栖「岡部、今悲鳴は何…なの…」

扉を開けた先には

とってもかわいらしい女の子が
顔を赤くして、涙を浮かべ短いスカートを抑えて赤くなっていた
137 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/29(土) 23:34:05.47 ID:7fXUZ3Ljo
両津「こら、お前達、警察官の前で淫行とはいい度胸だな!」

紅莉栖「岡部!ちゃんと説明しなさい!」

怒りの声を上げる二人

岡部「ちょ、誤解だ!るか子は…」

るか子「ひいいいん…両津さんにまでみられ…ぐすっ」

両津「言い訳は聞かんぞ岡部。」

岡部「お、落ち着いてくれ両さん、るか子は、るか子は…」

手錠をちらつかせてにじり寄る両津

まゆり「あれ?紅莉栖ちゃんはともかく、両さんってるか君と知り合いなんじゃなかったっけ?」

るか子「ええ、お姉ちゃんの結婚式以来ですけど…あっ」
138 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/29(土) 23:36:03.40 ID:7fXUZ3Ljo
まゆり「もしかして…教えてないの?」

るか子はコクリとうなずく

まゆり「両さん両さん、オカリンを捕まえるのはまって〜」

両津「なに?」

紅莉栖「えっ?」

まゆり「るか君は、おとこのこ なんだよ〜」

一瞬、時が止まる

紅莉栖「ちょっと冗談はやめてよ…こんなに可愛らしい娘が男の子のはずが…」
139 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/29(土) 23:37:21.23 ID:7fXUZ3Ljo
紅莉栖「違うわよね?るかさん?」

ふるふる、と顔を横に振るるか子

るか子「ボク、男…です…」

顔を真っ赤にして答えるるか子

両津「ばっ、馬鹿な!麻里愛みたいなのがこの世にもう一人いるとは…」

岡部「ほ、本当ですって!る、るか子、証拠をみせて」

いいかけて紅莉栖に殴られる岡部

岡部「ぐぺぇ!」
140 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/29(土) 23:38:32.89 ID:7fXUZ3Ljo
紅莉栖「ちょっとなにさせようとしてるのよ!」

両津「ほ、本当なんだな?」

るか子「本当です…」

さめざめと泣き出するか子

両津「わ、わかったわかった、ホラ、甘いお菓子も持ってきたから食べよう、な?」

ダル「Fooo,両さんcool!」

まゆり「うわ〜おいしそう!たべよう、るか君!」

るか子「え、いいんですか…」

両津「おお、食べろよ、遠慮はいらん。」

紅莉栖「そ、そうね、お茶でもしながら落ち着きましょうか」

岡部「…クスン」

るか子のコスプレ代償は岡部への紅莉栖の右ストレート一発だった
141 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/10/29(土) 23:40:37.17 ID:7fXUZ3Ljo
短いですが、本日分投稿完了っす
この3週間の間にPCはオダブツにになるわ、仕事が立て込むわで
顔も出せずもうしわけなかったです。

142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/30(日) 00:06:14.70 ID:PZEe35ijo
乙です
しっかり書いてあるなーと思いました
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/30(日) 21:59:48.87 ID:rRKldcR5o
おつー
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(神奈川県) [sage]:2011/11/10(木) 00:04:44.72 ID:u+G0gMLYo
のんびり更新で構わない
待ってるぜ
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) :2011/11/10(木) 17:11:55.05 ID:8gjIqLj1o
まだかなまだかな
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]:2011/11/10(木) 20:03:34.32 ID:RcQp1C3DO



お気に入り追加!
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]:2011/11/11(金) 01:11:42.68 ID:xIRiqh3+o

これは続きが気になる
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/17(木) 17:57:48.60 ID:y0oeusk6o
続きまだー?
とりあえず無理せず作ってください
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/21(月) 10:30:09.91 ID:cTIw/LbIO
マダカナー
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(神奈川県) [sage]:2011/11/21(月) 19:58:08.87 ID:T0+JBX4Go
ぼちぼち落ちるぞこれ
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東日本) [saga sage]:2011/11/23(水) 01:20:27.33 ID:EXije8c70
作者のカキコが10月末だから年末までOKじゃね?
152 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage saga]:2011/11/27(日) 23:32:32.08 ID:3Vn0QLmko
ようやく仕事がカタづいてきたので今週中に続きをあげていきます
もう流刑はいやだよ・・・
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(埼玉県) [sage]:2011/11/27(日) 23:37:54.72 ID:gu6B+S7Zo
お待ちしてました!

楽しみにしています。
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/28(月) 16:36:46.78 ID:8hiHwzPCo
おおお
キターーーーーー
楽しみに待ってます!
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(不明なsoftbank) [sage]:2011/11/28(月) 19:48:45.72 ID:Dt1O1Acqo
エタらなければいつまでも待つさ
でも生存報告はしてね
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/29(火) 13:16:34.44 ID:RvcxmLnIO
続きが気になってたんだ
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) :2011/12/04(日) 00:10:02.21 ID:J72BsyTmo
まーだー?まーだー?
158 :KRK ◆hUHoLGUAN2 [sage]:2011/12/05(月) 00:03:15.92 ID:MEKKTGFno
ごめんなさい、ちょっと予定外の出来事がおきてしまって、もう2〜3日時間をください…ホント予告詐欺ですみませんです…
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(岩手県) [sage]:2011/12/05(月) 00:05:00.83 ID:u3mnWc57o
待ってるよー
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/05(月) 00:10:47.56 ID:H4WVJZ8Vo
待っとるよー
161 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/09(金) 13:25:44.02 ID:t5CaKcHIO
待ってゐ
162 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/10(土) 23:59:55.87 ID:YkjmrVTSo
ちょwwwwwwwwwwwwwwかえってこねぇwwwwwwww
163 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/11(日) 00:06:02.56 ID:8RJBejfRo
ままままままままだあわてるようなじかんじゃじゃじゃじゃじゃじゃ
164 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/11(日) 16:21:55.11 ID:SGO04w2fo
こないーこないー
日曜日終わっちゃうー
165 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/14(水) 18:41:08.13 ID:okr70/IEo
うわー!
水曜日だーっ!
166 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/17(土) 10:25:22.73 ID:Od7E7F/do
土曜日キターッ!!
167 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 23:19:30.10 ID:0BrL97V0o
続き気になりすぎて眠れない…
168 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/25(日) 23:09:06.74 ID:lrwvaYzYo
旬を過ぎてモチベ下がったんだろうな
169 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 20:25:53.76 ID:W3w3u+D+o
ま…まだなのか…
170 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 21:31:06.86 ID:KCipMDnjo
シュタゲSSで完結したのを見たことがない
171 :以下、あけまして [sage]:2012/01/03(火) 11:01:54.94 ID:CA+KPNeco
帰ってこない…
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/10(火) 21:34:47.95 ID:kGJRUg9F0
まつわ
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 19:07:06.71 ID:JxI9iVpGo
まてない…もうだめだ!
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/01/25(水) 19:12:09.13 ID:kcTJ3lMZo
コネ━━━━━━('A`)━━━━━━!!!!!!!
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/04(日) 15:22:44.63 ID:Ysr7703Ao
あたしまつわー
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/03/04(日) 15:57:05.55 ID:fpJUqRwe0
追いついた面白い
いつまでも待ってる
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/05(月) 04:03:45.21 ID:wNXZxLDIO
これ面白いな

まだまだ待てるぜ!メルツェェェル!
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