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ほむら「ペルソナ……!!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 00:35:08.59 ID:gjrNu2db0
NOTICE
――――――――――――――――――――――――――――――――
>このSSは、ペルソナ4及びペルソナ3と魔法少女まどか☆マギカの
クロスオーバーです。
初SSなので、生暖かく見守ってくれるとそれはとっても嬉しいなって。



>基本はまどかキャラのみ登場させるつもりですが、
一部においてペルソナシリーズのキャラクターも登場します。




>戦闘シーンの地の文は入ったり入らなかったり。
日常パートは台本形式です。
>>1のやる気と気分によって変わります。



>一応、まどか☆マギカ本編にはないオリジナル設定があります。
というより、両者共に独自解釈バリバリです



>各キャラの交友関係は、本編10話を基準としています。
(引っ込み思案ではないまどか、ほむらに冷たくないさやか等)



>時折、安価による選択肢が挟まれる事があります。
ですが、ストーリーに関係する選択肢はごく一部で、基本的にどれを選んでも
物語の進行に支障はありません。
また、選択肢によってはそのキャラの性格に似つかわしくない事を言ったり、
キャラ崩壊を引き起こす可能性があります。注意して下さい。
――――――――――――――――――――――――――――――――
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713798788/

【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713788018/

ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713736565/

【安価】少女だらけのゾンビパニック @ 2024/04/20(土) 20:42:14.43 ID:wSnpVNpyo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713613334/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 00:46:40.81 ID:gjrNu2db0
#01「You're myself, I'm yourself」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 00:49:16.78 ID:gjrNu2db0
>……?
奇妙な場所で目を醒ました。
話し声が聞こえる…

奇怪な顔の男「ようこそ、ベルベットルームへ……」

奇怪な顔の男「ほう…これはまた、変わった定めをお持ちの方がいらしたようだ。フフ…」

「……!?」

イゴール「私の名は、イゴール。お初にお目にかかります」

「な、誰ですかあなた…誘拐ですか…!?」

イゴール「フフ、驚くのも無理はない。ここは夢と現実、精神と物質の狭間にある場所…」

イゴール「本来は何かの形で"契約"を果たされた方のみが訪れる部屋…」

イゴール「貴女には、近くそうした未来が待ち受けているのやも知れませんな…」

「な、さっきから何を…言ってる意味が分からないのですが…」

イゴール「そうでしたな。どれ、まずは貴女のお名前を伺っておくと致しましょう」

ほむら「名前……? ほむら。暁美、ほむらですけど…」

イゴール「絶望を討ち祓い、真実を照らし出す暁に灯る焔…と言ったところですかな。ふむ、良い名だ」

イゴール「近く、貴女の元に訪れるであろう"困難"を打ち砕く者の名としては相応しい…」

ほむら「困難……?」

イゴール「占いは、信用されますかな?」

>イゴールが手を翳した場所に、カードが並んでいく。
逆向きになった"塔"と正位置の"月"のカード…
これが、何の意味を示しているのだろうか。

イゴール「導き出された"未来"によりますと、貴女はこれから向かう地にて災いを被り、大きな"謎"を解くことを課せられるようだ…」

ほむら「災い……ですか?」

イゴール「もっとも。そして今年、貴女の運命は節目にあり、
もし謎が解かれなければ、貴女の未来は閉ざされてしまうやもしれません」

ほむら「そんな……!」

イゴール「私の役目は、お客人がそうならぬよう手助けをさせて頂く事でございます」

イゴール「おっと、ご紹介が遅れましたな。こちらは、同じくここの住人のマーガレットでございます」

>イゴールの隣に、独特な雰囲気を持った女性が座っている。
この人物が、マーガレットだろうか…

マーガレット「お客様の旅のお供をさせて頂きます。マーガレットと申します」

ほむら「あ…宜しくお願いします……」

イゴール「詳しくは、追々話すとしましょう」

マーガレット「それでは、再びお会いするその時まで、御機嫌よう……」

>意識が遠のいていく……
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/10/14(金) 00:53:44.26 ID:OE5nO0940
支援
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 00:58:28.76 ID:gjrNu2db0
4月11日(月・朝)ー晴れ 駅構内

ほむら「はっ…!!」

ほむら「ゆ、夢かぁ……」

>眠ってしまっていたようだ…
もう少しで、見滝原行きの電車が到着する。

ほむら「あっ、きたきた」

>電車が到着し、ドアが開いた。
ここからは複数の路線を経由して乗り換えをし、見滝原へと向かうことになる。
長旅になりそうだ…

>少し、休むことにした。
転校前の記憶が蘇ってくる…

「えー、知っていると思うが、暁美が見滝原へ転校する事になった」

男子生徒「しかし、お前も災難だったな。
元々病気がちで学校にもあんま来られなかったってのに、
今度は親の都合で転校か……ま、無理すんなよ?」

目つきの悪い女子生徒「暁美さん、転校するんだって?」

薄ら笑いを浮かべた女子生徒「暁美さんって、大人しいから田舎とか
合いそうだよね」

目つきの悪い女子生徒「いーや、逆じゃない?田舎の人って
すんごく喋るからさ、ノリ悪い暁美さんはすぐハブられそうな気がする」

薄ら笑いを浮かべた女子生徒「あっ、それ分かる!田舎に住んでる人って
初対面の人でもガンガン絡んでくるからさー、ウザいんだよね〜」

目つきの悪い女子生徒「それに比べて都会は素っ気ないからさ、
周り気にしなくてもなんも言われないし気楽だよね」

薄ら笑いを浮かべた女子生徒「人間関係とかイチイチ気にしなくても
いいもんね〜」

目つきの悪い女子生徒「あ・け・み・さ・ん♪あっちでも頑張ってね!」

>目が醒めてしまった…
思えば、転校前はあまりいい思い出がなかった。

>車内放送が流れている…
ここから、乗り換えをして見滝原まで一本で向かうことになる。

>列車を乗り換え、あれから随分と長い間揺られている。
長旅による疲れのせいだろうか、少し目眩を感じる…

ほむら「……ッ!!」

>激しい頭痛に襲われた。
夢で見た老人と、見知らぬ男性のような姿が見える…

ほむら「な、何なの一体?あれは……夢じゃなかったの?」

>突然、ポケットの中にしまっておいた携帯電話が振動した。メールだろうか…
画面には「駅まで迎えにいく 16時に改札前」とだけ書かれている。

車内放送「見滝原〜、見滝原」

ほむら「あ、降りなきゃ……」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 01:07:18.37 ID:gjrNu2db0
4月11日(月・夕方)ー曇り 見滝原駅改札口

>とても地方都市とは思えない光景が広がっている…

女の声「おーい!こっちこっち!」

絢子「おっ、なかなか可愛いじゃん」

絢子「ようこそ、見滝原へ。アンタを預かることになってる、鹿目絢子だ」

絢子「えっと、あたしはアンタの母ちゃんの旧友ってところかな?
昔会った事もあんだけど、覚えてないか。一応、挨拶しとくよ」

ほむら「あ、は、はいっ!初めまして!」

桃髪の少女「そんなに緊張しなくてもいいのに、家族なんだからさ!」

ほむら「あ、えっと……」

絢子「ああ、紹介が遅れたな。こっちは娘のまどかだ」

まどか「ほむらちゃん……だよね。宜しく!」

ほむら「まどか、さん?」

まどか「ね、ほむらちゃん。私も『ほむらちゃん』って呼んでるんだし、
ほむらちゃんにもちゃんと『まどか』って呼んで欲しいな」

ほむら「ふぇっ!?そ、そんな……いきなりは無理です///」

絢子「会って早々ノロケやがって……」

絢子「はっ、まぁいいさ。おーい!タツヤ!」

タツヤ「ほむらちゃほむほむ!うぇひひ!」

まどか「あっ、ママ!たっくん連れてきてるなら先に言ってよぉ!」

絢子「紹介は早い方が良いだろ?コイツは息子のタツヤだ」

ほむら「タツヤ君……それで、たっくんなんですね」

絢子「そ。んじゃ、一通り紹介も済んだし、家に戻るか。
今日は、ほむらの歓迎パーティだ!」

絢子「ほら、車に乗った乗った。……あー。ごめんよ、まどか。ほむら。
寄り道、していいか?」

まどか「どうしたの?」

絢子「ガス欠寸前だ。こりゃ参った……
普段車なんて使わないからさ、放っておいた罰が当たったみたいだ」

まどか「ママ、ガソリンとか気にしないタイプだもんね。
近くにガソリンスタンドあった筈だから、そこで給油していったら?」

絢子「そうさせて貰うよ。悪いね、疲れてるってのに
色々連れ回しちゃって」

ほむら「い、いえ!お構いなく」

>近くのガソリンスタンドへ寄ることになった…
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 01:13:53.19 ID:gjrNu2db0
4月11日(月・夕方)ー曇り 見滝原 ガソリンスタンド

スタンドの店員「らっしゃーせー!」

まどか「たっくんが愚図って聞かないよ……どうしよう」

ほむら「おしっこ、じゃないですか?」

絢子「で、どうなんだ?タツヤ、トイレ行くか?」

タツヤ「うん……」

絢子「オッケ。あっ、すみませーん!」

スタンドの店員「はいはい、トイレっスか?」

スタンドの店員「奥を、左だよ。左って分かる?お箸持たない方ね」

絢子「あはは……コイツ、まだ三歳なもんで。
まだフォークとスプーンしか使えないんだ」

スタンドの店員「そうっスか、じゃあ、あっちね。あっちに進めば、
トイレ見つかるから。分からなかったら、僕と同じ格好の人に訊いてごらん」

タツヤ「あいー!」

スタンドの店員「……どこか、お出かけで?」

絢子「いや、コイツを迎えに。東京から、今日越してきたんだ」

スタンドの店員「へぇ、東京からっスか……」

絢子「ああ。ついでに、レギュラーで満タン、頼むよ」

スタンドの店員「はい、ありがとうございまーす!」

絢子「タツヤが戻ってくるまで、あたしは休んでるよ。じゃ、そーゆー事で」

まどか・ほむら「はーい!」

スタンドの店員「……ね、君達、高校生?」

まどか「えっ?あ、いえ。中学生ですけど……」

スタンドの店員「そっか。いやさ、最近の子供って成長が早くて早くて。
そのせいで中学生と高校生、よく間違えちゃうんだよね〜」

スタンドの店員「で、君がその東京から越してきたって子?」

ほむら「そうですけど、何か?」

スタンドの店員「田舎だと聞かされてこっちに来たんだろうけど、
正直ビックリっしょ?」

スタンドの店員「ここさ、つい最近開発が進められてものすっごい有様に
なっちゃったんだよね。もっと都会の方行くと凄いよ?どこの近未来だよ、
って感じで」

ほむら「は、はぁ……」

スタンドの店員「んじゃ、これから同じ見滝原の住人として、宜しく頼むよ!」

ほむら「……!?」

>握手を交わした瞬間、強い目眩に襲われた。熱でもあるのだろうか…

スタンドの店員「おっと、仕事仕事……」

まどか「ほ、ほむらちゃん!?」

ほむら「……くッ!」

>タツヤがトイレから戻ってきたようだ。意識が朦朧とする…

タツヤ「ほむらちゃ、どしたのー?」

まどか「たっくん、ママ呼んできて!」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 01:16:27.22 ID:gjrNu2db0
絢子「どうした、車酔いか?」

ほむら「そうみたい……です」

絢子「そっかそっか。まぁ、心配すんなって。
ウチの旦那の作る美味いもん食って横になれば、すぐ治る!」

まどか「ま、ママ!ほむらちゃん、本当に苦しそうだよ!?」

絢子「元々身体が弱いんだろ?なら仕方ないさ」

絢子「それに、いつまでもここで過ごす訳にもいかないしな。
落ち着いたら、家に向かうよ」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 01:21:48.32 ID:gjrNu2db0
4月11日(月・夜)ー曇り 鹿目家

>鹿目家に到着した。
これから一年間、自分の家となる場所だ…

>テーブルの上には豪華な食事がたくさん並んでいる……

絢子「よっし!じゃあほむら。乾杯すっぞ!」

まどか「もー。ママったら、久しぶりにお酒飲めるからってはしゃいじゃって」

絢子「ったりめーだ!今日は飲みまくる!」

知久「僕としては、ママはお酒に弱いから今日も出さないつもりで
いたんだけどね……」

絢子「そうはいかねぇ。仮に出されなかったとしても、冷蔵庫から
自分で引っ張り出してくるつもりだったし」

知久「はは……ほむらちゃん、だっけ。沢山あるから、
遠慮なく食べてくれ」

ほむら「ありがとうございます!」

絢子「よし、まどか、ほむら。グラス持て」

絢子「それじゃあ……かんぱーい!」チャリン

まどか・ほむら「かんぱーい!」チャリン

絢子「しっかし、アンタも大変だよなぁ。親御さん、海外勤めだろ?
そういや、心臓の方はもう大丈夫なのか?」

ほむら「はい、なんとか。まだ激しい運動は無理ですけど、
人並みには生活出来るようになりました」

絢子「そうか。ま、一年限りだけど、しばらくは自分の家だと思って
気楽にやるといい」

ほむら「はい。お世話になります……」アセアセ

絢子「あー、ダメダメ堅い堅い。アンタは今日から鹿目家の
一員なんだから、ここにきて他人行儀なんてそんなのあたしが許さないよ?」

まどか「ママ、本気で怒らないでよ〜」

絢子「ははは、冗談だよ。誰だって最初はガチガチに緊張するもんさ。
ちょっとずつ、慣れていけばいいんだよ」

絢子「……ところでまどか。明日から学校だよな?」

まどか「え?学校は昨日からあったよ。始業式。
明日も、学活だけの短縮授業だけど」

絢子「違う違う。クラス分け、和子が担任になったんだろ?」

まどか「う……早乙女先生だけど……」

絢子「まどかも明日から二年生だ。弛むなよ?」

まどか「わ、分かってるってば……」

ほむら「えっと…どういう意味ですか?」

絢子「あたしと和子は長い間一緒でな。明日アンタが転校する
見滝原中の教師やってんだ」

ほむら「それってつまり……」

絢子「当たりだよ。まどかが何かしたら、ソッコーであたしに連絡が行くって
こと!」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 01:26:20.54 ID:gjrNu2db0
ほむら「あ、まどかさん……なんというか、その……同情します」

絢子「なーに言ってやがる。アンタも和子のクラスだよ」

ほむら「え"……」

まどか「ほむらちゃん……一緒に頑張ろ?」

ほむら「ほむぅ……」

>鹿目家の長い夜が更けていった…
風呂も済ませたし、明日のためにも今日は早く寝よう。
特別に割り当てて貰った自分の部屋へ向かう…

4月11日(月・夜)ー雨 自室

>テレビが一つと、隅に学習机。奥には布団がある。
今日はもう、寝てしまおうか…

>今日から一年間…ここで暮らすことになる…
うまくやっていけるだろうか…

>明日からは、学校だ。
とにかく、はやく眠ろう…
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 01:31:21.08 ID:gjrNu2db0




>……!?
ここは一体……?

>辺りは深い霧で覆われている…
景色に色がない…
モノクロの風景と、チェック柄の廊下がひたすら続いている…

>見知らぬ声が響く…
声は奥の方からしているようだ。

???「真実が、知りたいって…?」

???「それなら…捕まえてごらんよ…」

>視線の先に、ぼんやりと灯った非常口を示すランプがある…
階段を上り、扉へと近づいてみようか…

>扉の先に、何かの気配がする。
先へ進んでみようか…

ほむら「なっ、何……何なのこれ……!!」

>扉を開けると、歯車を隠した巨大な人形のようなものが待ち構えていた。
視線の先に広がるのは、滅ぼされた街だろうか。酷い有り様だ…

???「追いかけてくるのは、君か…」

???「ふふふ…やってごらんよ…」

>手には、一つの弓が握られている…
視界は悪いが、やるしかないだろう。

ほむら「くっ…!」

???「残念、外れだ。でも驚いたよ。この霧の中なのに、
少しは見えるみたいだね…」

ほむら「くっ、当たれぇ!」

>何度矢を放っても、人形には当たる気配がない…

???「なるほど…確かに面白い素質だ」

???「でも、簡単には捕まえられないよ…求めているものが"真実"なら、
尚更ね…」

[混迷の霧]

>辺り一帯が深い霧に包まれた…
視界が完全に奪われたせいで、攻撃が当たりそうにない…

???「誰だって、見たいものだけを見たいように見る…
そして霧はどこまでも深くなる…」

???「いつか、また会えるときを楽しみにしているよ」

>意識が遠くなってゆく…
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2011/10/14(金) 01:35:09.60 ID:IvqoQ1hOo
期待
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 01:36:27.64 ID:gjrNu2db0
4月11日→4月12日(火・朝)ー雨 自室

ほむら「……!!」

ほむら「……ゆ、夢オチ?」

>ドアをノックする音が聞こえる…

まどか「ほむらちゃーん、起きてる?朝ご飯食べに行こ!」

>そろそろ起きる時間だ。何やら、悪夢を見た気がする…
何だったのだろうか…

>今日から学校だ。
とりあえず、まどかと共に居間へ向かおう…

4月12日(火・朝)ー雨 鹿目家 居間

まどか「おはよー、パパ」

知久「おはよう、まどか、ほむら」

まどか「ママは?」

知久「タツヤが、行ってる。手伝ってやって」

まどか「はーい。行こ、ほむらちゃん!」

>まどかと共に、絢子さんを起こしに行くことになった…

4月12日(火・朝)ー雨 鹿目家 寝室

タツヤ「ママー、おきてー!あさ、あーさ!」バシバシ

>タツヤがしきりに布団を叩いている…
呑んだ翌日の朝からこれはキツそうだ…

まどか「たっくん、ちょっとどいて」

まどか「ほむらちゃん。いくよっ、せーのっ!」

ほむら「えっ、ちょっと待っ……」

まどか・ほむら「おっきろー!!」

鹿目 絢子「うぇぇぇええ!?...ん?」

鹿目 タツヤ「ママ、おきたねー」

まどか「ほむらちゃん、やったね!」

ほむら「……///」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 01:40:55.46 ID:gjrNu2db0
4月12日(火・朝)ー雨 鹿目家 居間

絢子「うーん…飯はまだ?」

知久「もう少しかかるよ。昨日の酔いが取れてないみたいだし、
先にまどか達と身支度を済ませてきて」

絢子「あいよ。ほむら、洗面所はこっちだ。ついて来な」

4月12日(火・朝)ー雨 鹿目家 洗面所

絢子「まどかの友人全員が二年に上がってもまどかと
同じクラスだなんて、これも和子てんてーのご厚意かねぇ…」

絢子「で、どうよ?最近友達とは仲良くやってんの?」

まどか「うん。仁美ちゃんは相変わらずだよ。ラブレターの処理に
困ってるってさ」

まどか「昨日の始業式の帰りなんか、靴箱にラブレターがぎっしり詰まってて
大変だったんだから」

絢子「ふん、直にコクる根性もねぇオトコはダメだ…」

絢子「んじゃ、さやかは?」

まどか「さやかちゃんも相変わらず。ママの事尊敬してたよ。
バリキャリで格好いいって」

絢子「流石さやかだ。見る目が違うね」

まどか「もう、ママったら……」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 01:45:31.51 ID:gjrNu2db0
4月12日(火・朝)ー雨 鹿目家 居間

>鹿目家の家族達と朝食を囲んでいる。
そろそろ、出発の時間だ…

絢子「まどか、ほむら。外はもうだいぶ小雨だけど、一応傘持ってけ。
あと、しばらくは雨が続くらしいから、傘を学校に忘れてくんじゃねーぞ?」

まどか「はーい。ほむらちゃん、朝ご飯食べ終わった?」

ほむら「んぐ…今食べ終わりま……すっ!?」ムグムグ

まどか「ほむらちゃん!?」

鹿目 絢子「あーあ、急いで食うからだ。ほれ、水」

ほむら「す、スミマセン……」ゴクゴク

まどか「だ、大丈夫?」

ほむら「はい。なんとか…」

絢子「もうあんまり時間もないぞ、早く出な。
初日から遅刻指導なんて受けたくないだろ?」

まどか「そうだね。ほむらちゃん、行こっ!」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 01:47:33.73 ID:gjrNu2db0




4月12日(火・朝)ー雨 見滝原中学

>見滝原中学の正門に到着した。
この先、どんな学校生活が待っているのだろう…

4月12日(火・朝)ー雨 見滝原中学 二年教室

座っている男子生徒「ツイてねぇよなぁ……このクラス、担任早乙女だろ?」

男子生徒の連れ「一年間、えんっえんあのクソ長い話聴かされんのかよ…」

座っている男子生徒「大体、オメーの彼氏の事なんざ知らねえよって
感じだよな」

男子生徒の連れ「『目玉焼きは固焼きですか?それとも半熟ですか?』とか、
どっちでもいいだろ!ってな」

髪の短い女子生徒「早乙女センセーかぁ……あたしら、まどかのママと
繋がりあるから余計やりづらくなりそうだな〜、はぁ……」

緑髪の女子生徒「そんな、普通に過ごしていれば何も問題はないと
思うのですが…」

髪の短い女子生徒「普通に過ごせないから困ってんでしょーが…
あの人の作る小テスト、それに試験問題!特に厳しいって有名なんだから…」

緑髪の女子生徒「ノート、お貸ししましょうか?」

髪の短い女子生徒「ふんだ!どーせ義務教育なんだし、勉強しなくても
進級出来るんだから、今年は授業サボりまくってやる!」

緑髪の女子生徒「そ、そうですか……」

まどか「さやかちゃん、仁美ちゃん。おはよー!」ガラッ

さやか「うーっす、まどか」

仁美「まどかさん、お早うございます」

さやか「んでまどか、今日はあの転校生と登校してきたらしいけど、どうよ?」

まどか「ん?普通に可愛い子だったよ。なんだか、守ってあげたくなる
感じっていうか…」
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2011/10/14(金) 01:54:17.53 ID:QKJtjEQLo
つまんね
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 01:55:00.65 ID:gjrNu2db0
さやか「ふーん、転校生がどれほどのものか、このさやかちゃんが
ジャッジしてやろうじゃないの!」

まどか「もう、さやかちゃんったら。上条くんの事はいいの?」

さやか「それとこれとは話が別。あたしは男も女も受け入れる寛容な心の
持ち主ですからな。はっはっは!」

仁美「これが、禁断の恋のカタチ……///」

まどか「仁美ちゃんもノらないの。……あっ、早乙女先生とほむらちゃんだ!」

さやか「おおっとやべやべ、着席しないと…
この学校、教室ガラス張りだからなぁ。生徒が何してるのか
すぐ分かっちゃうのが難点だな」

早乙女先生「はいはい、着席着席!」ガラッ

早乙女先生「ハッキリ言わせて貰いますと、私は今モーレツに機嫌が悪いです!」

さやか「アンタの機嫌が悪いのはいつもでしょうが…」ボソッ

早乙女先生「美樹さ〜ん?聞こえてますよ〜?」

さやか「」

早乙女先生「暁美さん!」

ほむら「は、ハイッ!?」

早乙女先生「ズバリ、鯛焼きは頭から食べますか?それとも尻尾からですか!?」

>唐突に質問を投げかけられてしまった。
どう答えるべきだろうか…
>>18と言えば、この場を切り抜けられるかもしれない……

――――――――――――――――
1.頭からでいいんじゃないかと…
2.尻尾からでいいんじゃないかと…
3.どっちでもいいんじゃないかと…
4.どうでもいい
――――――――――――――――
HELP:どれを選んでも物語の進行に支障はありません。
ステータスが上がったりもしませんのであしからず。
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/10/14(金) 01:56:33.87 ID:4VUQCcdBo
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2011/10/14(金) 02:03:34.03 ID:f0hd6DUAO
再安価?
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 02:06:48.00 ID:gjrNu2db0
ほむら「どうでもいい」

早乙女先生「えっ……?」

ほむら「……どうでもいい」

早乙女先生「………」ジワ……

さやか「早乙女先生を……泣かせた!?」

仁美「なんだか、不思議な雰囲気のする方ですわね…」

まどか「ほむらちゃん……それはないよ…」

>教室中が静まり返った。
クラスメートは皆驚いたような顔をしている…
少しだけ、勇気が付いた気がする…
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/14(金) 02:07:59.62 ID:+M8u8+tZo
「どうでもいい」は4主の得意技だからしょうがないな
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 02:09:26.19 ID:gjrNu2db0
>>20
やっぱりこういう場合って再安価した方が良いんですかね?
次回から気を付けます…
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 02:17:30.78 ID:gjrNu2db0
早乙女先生「…それでは、今日は皆さんに転校生を紹介します」

さやか「完璧に落ち込んでるよ…」

ほむら「暁美ほむらです。宜しくお願いします」

早乙女先生「暁美さんは、心臓の病気でずっと入院していたの。
どうか、優しくしてあげてね?」

早乙女先生「それで、暁美さんの席は……」

さやか「センセー、転校生の席、ここでいいですかー?」

早乙女先生「か、勝手に決めないの…」

>快活な少女に誘われ、隣の席へ着席することになった。
後ろにはまどかもいる…

さやか「よっ、転校生!やっぱ、近くで見てもカワイイなぁ
おさげにメガネっ娘とは、流石あたしの嫁が認めただけあるわ!」

ほむら「よっ……嫁!?」

まどか「ちょ、ちょっとさやかちゃん!」

早乙女先生「そこ、喋らない!出席を取るから、きちんと返事すること」

>新しい学校生活が始まる…
うまくやっていけるだろうか…
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 02:20:19.09 ID:gjrNu2db0
朝→放課後

早乙女先生「では、今日はこれでおしまい。明日からは、通常授業です」

校内放送『……先生方にお知らせします』

>校内放送だ…
何かあったのだろうか…

校内放送『只今より緊急職員会議を行いますので、
先生方は至急、職員室までお戻り下さい』

校内放送『また、全校生徒は各自教室に戻り、指示があるまで
下校しないで下さい』

早乙女先生「……との事なので、皆さんは私が戻ってくるまで教室で
待機していて下さいね」

>サイレンの音が聞こえる…
この放送と何か関係があるのだろうか…

さやか「うわ、マジ?放送鳴る前に帰っちゃえば良かったな〜」

仁美「それは危険ですわ、さやかさん。この霧じゃあ、まともに
歩くことすら…」

さやか「霧?」

まどか「本当だ、窓の外がまっしろ…」

さやか「うお、何じゃこりゃ。てか、早速野次馬集まって来てるし、
こりゃ本当にヤバいかもね〜…」

さやか「何にせよ、家には帰れない訳だ…」

さやか「あ、そだ。仁美、前に話したヤツ、やってみた?」

仁美「あ、すみません。まだ…」

さやか「そか、第一、雨の日の午前0時って時点で条件キツいもんね〜」

校内放送『全校生徒にお知らせします』

まどか「あ、まただ」

校内放送『学区内で事件が発生しました』

さやか「じっ、事件!?」

校内放送『出来るだけ保護者と連絡を取り、落ち着いて速やかに
下校して下さい』

さやか「お、落ち着けるかっ!」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 02:24:55.69 ID:gjrNu2db0
>教室内のざわめきが大きくなっていく…

さやか「転校生、こんな状況だし、一緒に帰らない?」

さやか「あたし、美樹さやか。んで、こっちは志筑仁美」

仁美「ほむらさん、今後とも宜しくお願いしますわ」

ほむら「あ、宜しくお願いします」

さやか「うん、ヨロシク!」

まどか「さやかちゃん、仁美ちゃん、ほむらちゃん。帰ろー」

さやか「あいよー!ほら、行こ」

まどか「あっ、そだ。さやかちゃん。この間貸したあれ、返せる?」

さやか「ぎ、ギクッ!」アタフタ

仁美「さやかさん、どうしました?顔色が優れませんわ」

さやか「ごめんッ!悪気はまるで無かったの!これは事故なんです!」サッ

壊れたCD「」ボロッ

まどか「嘘…でしょ?嘘……だよね?」

>まどかの手元に、ケースごとひび割れた何かのCDが手渡された…
そっとしておこう…

まどか「わ、私の『演歌・ベストセレクション』がぁ……」

ほむら(まどかさん、演歌なんて聴くんだ…ちょっと意外)

さやか「す、すいません……」

まどか「…弁償」

さやか「……へ?」

まどか「ウェヒヒ、当然だよね……?」

ほむら「ま、まどかさん、目が怖いです…」

さやか「これが、黒まどっち、邪神まどかと言われる所以よ…」

まどか「ティヒッ、食事、今度奢ってね?」

さやか「か、勘弁してぇ…」ズーン
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/14(金) 02:27:02.47 ID:t8ZwcGtDO
魔法少女関係の設定はなしと考えていいの?
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 02:32:57.72 ID:gjrNu2db0
>>27
はい。このSSの中ではまどか達は終始人間のままです。
おおざっぱに言ってしまえばP4キャラをまどか達に置き換えただけですね
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/14(金) 02:37:12.39 ID:t8ZwcGtDO
レス返しありがとう

長くなりそうだけど最後まで頑張ってください。
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 02:45:47.17 ID:gjrNu2db0
美津雄クンはカット。ごめんなさい

4月12日(火・放課後)ー曇り 見滝原中学 正門

仁美「はぁ……どうしましょう、コレ」ドッサリ

さやか「相変わらず、モテモテだねぇ?」

仁美「こんなに沢山、邪魔なだけですわ…」

まどか「いいなぁ、私も一通くらい貰ってみたいなぁ。ラブレター…」

さやか「小動物系癒しキャラとして学校中でその名を馳せているまどかが
何を言うか」

ほむら「そうなんですか?」

まどか「ち、違うよぉ!///」

4月12日(火・放課後)ー曇り 通学路

さやか「そういやさ、ほむらは何で転校してきたの?」

ほむら「親の都合で…海外勤めなので。
一人暮らしは酷だっていうので、まどかさんの家に居候してるんです」

まどか「居候だなんて…一年限りだけど、私達は家族だよ!」

さやか「なるほど。じゃ、転校生は今日から『鹿目ほむら』に改名だな!」

ほむら「……///」

仁美「い、いけませんわ!そんな…女性二人で同棲だなんて……///」

さやか「アンタは何を想像してるんだか…そんな事言ったら、姉妹家庭はどうなんのさ?」

仁美「長い夜にお互い寄り添いながら甘い吐息を掛け合う…
目覚めた心は走り出しますの!未来を描くために……」

さやか「ひ、仁美、何かキャラ変わってる……」

さやか「仁美も、ちょっと百合っぽい所を除けば普通に美人だと思うんだけど…」

仁美「さやかさん、またそういう事を……」

まどか「テンションが戻った」

さやか「学校でもすっごくモテるのに、彼氏ゼロ。これっておかしくない?」

仁美「も、モテるだなんて、そんな…」

さやか「おっと、言い逃れは出来ませんぞ?物証ならここにたんとありますからなぁ〜」ヒラヒラ

仁美「さ、さやかさん…」

まどか「あれ?どうしたんだろう…?」

ほむら「まどかさん、どうしました?」

まどか「ほら、向こうのほう。人だかりが出来てる」

野次馬の主婦「まさか、アンテナに引っかかってるなんて思わないわよねぇ…」

買い物中の主婦「こんな近くで死体だなんて…」

さやか「今なんて…し、死体!?」

ほむら「学校での放送は、この事だったのでしょうか…」

仁美「『事件』ですか…」

さやか「うぅ、なんか気味悪い…今日は、やっぱ寄り道ナシにしよ?」

まどか「そうだね…ほむらちゃん、帰ろう」

さやか「っつー事で。まどか、ほむら、仁美、また明日ね〜!」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 02:54:00.09 ID:gjrNu2db0
>>29
その言葉を励みに完走まで頑張ります!ありがとう!

まどか「うん、またあしたね!」

>二人は行ってしまった…
今日は寄り道せず、まどかとまっすぐ帰ろう…

4月12日(火・夜)ー雨 鹿目家

>絢子さんはまだ帰っていないようだ…
まどかの提案で、テレビを付けて『事件』の詳細を探ることになった。

アナウンサー『ではまず、本日最初のニュースです』

アナウンサー『本日正午頃、見滝原市で男性の遺体が発見されました』

>通学路がテレビに映っている…

アナウンサー『遺体で見つかった男性は警察の身元検証の結果、
汚職疑惑が持ち上がっていた美国議員の可能性が高いとみられています』

アナウンサー『なお、遺体は民家のテレビアンテナに引っかかったような形で
発見されました』

アナウンサー『何故このような異常な状態で発見されたのかは依然判明して
おらず、警察は事件と事故の両面から捜査を続けています』

>通学路の近くで、遺体が発見されたらしい…

>美国議員…
つい先日、汚職騒動が報じられたばかりだ。

まどか「へぇ…美国議員……」

まどか「それに、アンテナに引っかかってたって話は本当だったんだ…」

CMの声「ジュネスは、毎日がお客様感謝デー。来て、見て、触れて下さい」

CMの声「エブリディ・ヤングライフ・ジュネス!」

>何やら楽しげなショッピングモールのCMが流れている。
ジュネス、聞き慣れない名前だ…

まどか「エブリディ・ヤングライフ・ジュネス♪」

ほむら「じゅ…ジュネス?有名なんですか?」

まどか「あ、ううん。地方にだけあるの。ほら、東京だとイ○ンとか
ら○ぽーととかがメジャーでしょ?」

まどか「ここ、外見も技術力も東京に負けてないんだけど、一応、
"田舎"だからさ」

ほむら「確かに、田舎っぽくはないですよね。なんというか、
独特な街並みです」

まどか「それでね、今日はほむらちゃんの歓迎会も兼ねてみんなでジュネスに
寄ろうと思ってたんだけど、こんな状況だしね…」

ほむら「私の為に歓迎会だなんて、そんな…」

まどか「だーめ。企画兼主催者の私に逆らうことはできないのだ!
明日にでも、一緒に行こうね!」

ほむら「あ、ありがとうございます!」テレテレ

まどか「ウェヒヒ、楽しみだなぁ」

>夕食を済ませ、少しの間まどかと話をして過ごした。
新しい生活でまだ疲れている、今日はもう休もう…
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 03:01:47.06 ID:gjrNu2db0
これだけは譲れなかったジュネスネタ。
まどか達の利用していたショッピングモールはどちらかと言うと
ポロニアンモールに近いような気がしますが、気にしない


4月12日→4月13日(水・朝)ー曇り 通学路

>まどかと共に、待ち合わせの場所へ向かう。
既に、さやかと仁美は私達を待っていた…

まどか「さやかちゃん、仁美ちゃん。おはよー!」

さやか「おはよ!まどか、ほむら」

仁美「まどかさん、ほむらさん。お早うございます」

さやか「そーだ、まどか達、昨日のニュース観た?」

仁美「人がアンテナに…という話ですか?」

さやか「そう。あれ、どう思うよ?単なる事故とは思えないし、凶悪殺人犯の
見せしめとかかな?」

さやか「何にしても、わざわざ屋根の上にぶら下げるとか、
どうかしてるっての」

ほむら「殺人を犯している時点で、許されざる行為だと思います!」

さやか「おっ、珍しくほむらが食いついてきた!こりゃ、今日は雪が降るかもね」

ほむら「えっ……あっと……うぅ///」モジモジ

>他愛もない話をしながら、学校へ向かった。
授業も、今のところはきちんとついて行けている…
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 03:07:42.74 ID:gjrNu2db0
4月13日(水・放課後)ー曇り 見滝原中学

さやか「ほむら、授業お疲れ!」

さやか「……で、どうよ?ここにはもう慣れた?」

ほむら「あ、いえ…まだ、少し…」

さやか「ま、来たばっかだしね〜。前は、どこの学校通ってたの?」

ほむら「東京の、ミッション系の学校です」

さやか「み、ミッション!?」

ほむら「ふぇっ!?私、何かおかしな事言いました…?」

さやか「つーことは、銃とか撃ったりするわけ?手榴弾投げたりとか…」

ほむら「」ポカーン

ほむら「あ、えっと、そういう事じゃなくてですね、神様にお祈りを
捧げたりとか…」

ほむら「き、キリスト系の学校って事です。ミッションというのは
『伝道』という意味で、『任務』の方じゃ…」

さやか「あ、あはは…そうでしたかー…さやかちゃん、大失敗」

さやか「あー…でさ、今度一緒に何か食べに行かない?あたし、
いいトコ知ってんだ!」

まどか「さーやかちゃん!」

さやか「うっ!まどかのテンションがおかしいぞ…?こういう時は
大抵ロクな事が…」

まどか「CDのお詫びとして、私にも何か奢ってくれるとそれはとっても
嬉しいなって」ウェヒヒ

さやか「ま、まどかさん…?まだ根に持っておられるのですか…?」

まどか「ティヒヒ、当然でしょ♪仁美ちゃんも、何か奢ってもらお?」

さやか「はうっ!さやかちゃんの懐とハートにグサリときた!」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/14(金) 03:12:32.70 ID:yuWOYrxRo
コソーリ
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 03:15:18.61 ID:gjrNu2db0
仁美「いえ、さやかさんに悪いですわ。それに、家のお稽古ごとも
ありますし…」

さやか「今日はピアノ?日本舞踊?」

仁美「今日はお茶のお稽古ですの。もうすぐ受験だっていうのに、
いつまで続けさせられるのか…」

さやか「仁美も大変だねぇ。小市民に生まれて良かったわぁ…」

仁美「それでは、お先に失礼致します」

さやか「ん。じゃね!じゃ、あたしもそろそろ……」

まどか「おっと。今日は奢ってもらうまで帰しません!」

まどか「アイス。トリプルで」

さやか「こんなの絶対おかしいよ…」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 03:23:31.91 ID:gjrNu2db0
4月13日(水・放課後)ー曇り ジュネス フードコート

>キングサイズのトリプルアイスクリームが手渡された。
勿論、さやかの奢りだ…

さやか「んじゃ、コレ。歓迎の印って事で!」コトッ

さやか「…まどかのも奢りだからね?」

まどか「うん。知ってる。……わぁ!これスッゴく美味しいなー!」パクパク

さやか「なんか…なんか知らんけど、あたしの中の何かが黒く染まりそう…」

さやか「ん?って、あれ?恭介じゃん!」

>視線の先に、松葉杖をついた少年がいる…

ほむら「知り合い…なんですか?」

さやか「ま、そんなところかな。悪い、ちょっと席外すわ」

>少年の元へと駆け寄っていってしまった…

さやか「きょーすけ。なんか元気なさげじゃん?」

上条 恭介「ああ、さやかか。昨日、体調を崩して早退したからね…」

さやか「うそっ、大丈夫!?」

さやか「病み上がりで只でさえ不安定な時期なんだから、無理はしないでよ?」

上条 恭介「ははは、さやかは相変わらず世話焼きだなぁ」

上条 恭介「入院生活の疲れが今になって出てきただけさ。
心配しなくても、僕は平気だよ」

さやか「もう……何かあったら、何でも言ってよ?
出来る限り、力になってあげるからさ」

上条 恭介「ありがとう。さやかにそう言って貰えると、嬉しいよ」

さやか「……///」

上条 恭介「ん?そういえば、噂の転校生はあの子かい?」

>少年と目が合った。
こちらへ近づいてくる…

上条 恭介「君が、暁美ほむらさん?」

ほむら「はい、そうですけど…」

上条 恭介「さやかはどうだい?相変わらず、世話を焼いて回っているとか…」

ほむら「はい、とっても元気で、優しい人です」

さやか「て、照れるなぁ、もう…///」
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 03:35:23.72 ID:gjrNu2db0
上条さんがフルネームな事に深い意味はない。多分。



上条 恭介「そうか。お節介なところもあるけど、根はいい奴だから、
仲良くしてやってくれ」

さやか「な、何よそれ!それじゃまるで、普段は悪者みたいな言い方じゃん!」

上条 恭介「ははは。そんな事、思ってないさ。入院していた頃に
色々と良くして貰ったことは、今でも感謝してるよ」

ほむら「入院……?」

上条 恭介「ああ。ちょっと、交通事故で右手と足をやってしまってね。
それで、一年の頃はずっと入院していたんだ」

ほむら「それで、松葉杖を……」

さやか「ね、ところで恭介。また何か、欲しいCDとかある?」

ほむら「CD?」

さやか「恭介、こう見えてもプロのバイオリン奏者でさ。
んで、何か聴くかな〜、と思って」

>見たところ、人当たりの良さそうな人物だ。
親交を深める為にも、>>37と言ってみようか…
――――――――――――
1.腕の調子は?
2.優しいんだね
3.腕、早く治るといいね
――――――――――――
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 03:36:15.71 ID:gjrNu2db0
ミス、>>39です。恥ずかしい……
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/10/14(金) 03:42:18.70 ID:OE5nO0940
2で
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 03:47:47.65 ID:gjrNu2db0
ほむら「優しいんですね、美樹さん」

さやか「へ、へへ…///」

さやか「ほ、褒めるでない!私は幼なじみとして当然の事をしてるだけ!」

さやか「恭介が少しでも音楽に触れていられるように、ね」

上条 恭介「僕も、最初のうちは断っていたんだけどね。さやかがどうしても
って言うから…」

ほむら「お金とか、大丈夫なんですか?」

さやか「そんな、たまに買ってくるだけだよ。第一、そんなに浪費してたら
ほむら達にもアイスなんて奢る余裕ないしね…」

さやか「……てなわけで!レアCDハンターのさやかちゃんがとびきりの一枚を
見つけてきてあげるから、期待して待っててよね、恭介!」

上条 恭介「うん。楽しみに待ってるよ!」

>笑顔の裏に、どことなく暗い表情が垣間見える。
バイオリンを自分の手で弾けない事が、よほど辛いのだろう…
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 03:53:19.01 ID:gjrNu2db0
さやか「はぁ、やっぱり、脈ナシかぁ……」

さやか「やっぱり、恭介にとっての"一番"はあたしじゃなくてバイオリン
なのかな…」

ほむら「好き…なんですか?上条君の事……」

さやか「好きじゃないって言ったら嘘になるし、そうなのかも」

さやか「あーあ。やっぱり、"マヨナカテレビ"に頼るしかないか…」

ほむら「マヨナカテレビ?」

まどか「でも、あれはただの迷信でしょ?」キュップィ

さやか「まどかが復活した!……ってそうじゃなくて」

さやか「えーっとね、マヨナカテレビってのは、最近噂になってる
都市伝説みたいなもので、雨の日の午前0時に消えたテレビを覗くと
その人にとっての運命の相手が映るってヤツなんだけど……」

ほむら「へぇ、ちょっと怖いですけど、素敵ですね。それ」

さやか「んじゃさ、今晩みんなでやってみない!?丁度雨だし!」

まどか「『やってみない!?』って、さやかちゃんもやった事
ないんじゃない……」

さやか「へへ〜、バレたか。じゃあ、まどかとほむらは家に帰ったら
『マヨナカテレビ』を必ず観ること!いい?」

さやか「明日の学校で、テレビに誰が映ったか発表ね!」

>雨の日に運命の相手が映るという『マヨナカテレビ』の噂を聞いた。
今晩、試してみようか…
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 04:01:20.22 ID:gjrNu2db0
放課後→夜

4月13日(水・夜)ー雨 鹿目家

>時刻は既に23時を回っている。
もうすぐ、"マヨナカテレビ"の時間だ…

ほむら「絢子さんって、帰り…いつも遅いですね」

まどか「うん。いっつも、遅くまでお仕事してるみたい」

まどか「いつもなら、これくらいの時間に帰ってくるんだけど…」

ガチャリ

絢子「た、ただいまァ……」フラフラ

まどか「はぁ、またか。全くもう……」

絢子「うえぇ……」グデー

>完璧に出来上がってしまっている…
仕事仲間と飲みに行ったのだろうか。





絢子「聞いてくれよォ、まどかぁ。部長の奴がさぁ……」ブツブツ

まどか「はいはい。酔いが醒めたら、いくらでも聞いてあげるから」

アナウンサー『……次は、見滝原市で起こったあの事件の続報です』

ほむら「!」

>テレビに、再び見滝原の風景が映っている。
『事件』の続報…重要そうな情報だ。

絢子「ほむら、子供の癖してそんなのに興味持ったら、後々性格歪むぞ?」

アナウンサー『見滝原市で、美国議員が民家の屋根で変死体となって
見つかった事件』
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 04:05:41.61 ID:gjrNu2db0
アナウンサー『美国議員は生前、議員選挙で不正行為を働いたとして
汚職疑惑がかけられていた事が分かっています』

アナウンサー『番組では、遺体の第一発見者となった地元の学生に、
独自にインタビューを行いました』

絢子「ったく、マスコミの奴らもえげつねぇやり方すんなぁ。
大体、子供にそんな事訊くか?普通……」

>画面が切り替わり、学生の姿が映し出された。
顔や音声にはモザイクがかけられており、身元までは分からない…

現場リポーター『最初に見たとき、どう思いました?』

現場リポーター『死んでるって分かった?顔は見た?』

男子学生『え、えっと……』

現場リポーター『霧の日に殺人なんて、なんだか怖いよね?』

男子学生『…殺人なんですか?』

絢子「質問攻めじゃねぇか…これじゃあインタビューじゃなくて、誘導尋問だな」

現場リポーター『あ、えっと、この辺りで不審な人とか、見たりしなかった?』

男子学生『いや、僕は…何も』

現場リポーター『早退した帰りに見つけたって事だけど、早退は何か、
用事で?』

男子学生『いや、そういう訳じゃなくて…その……』

>男子学生はリポーターの問いかけに戸惑っているようだ。
時折画面の端の方に映る松葉杖…
良く見ると、今日ジュネスで出会った"上条恭介"に似ている気がする…

アナウンサー『賑やかな地方都市で起こった、悲惨な事件…』

アナウンサー『美国議員の死も含め、この事件が世間に与える影響は
大きそうです』

絢子「アンタらが与える影響の方が、よっぽど悪影響だってーの。
知ったような口で色々言うマスコミは嫌いだ…」

絢子「ま、あたしか言える立場でもねーけどな」

知久「あれ。ママ、帰ってたのか」

絢子「おう。タツヤは?」

知久「寝かしつけておいた。ほら、二人も早く寝ないと駄目だよ?」

まどか・ほむら「はーい!」

まどか「ねぇ、ほむらちゃん。今日はほむらちゃんの部屋で寝ていい?」

ほむら「え、えぇっ!?///」カァーッ

まどか「私の部屋って、テレビ無いからさ。パソコンじゃ無理だと思うし…
確か、ほむらちゃんの部屋にはテレビあったよね?」

ほむら「"マヨナカテレビ"…ですか?」

まどか「そ!最初は信じてなかったけど、なんだか興味沸いてきちゃって」

ほむら「ええ、いいですよ!」
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 04:13:51.01 ID:gjrNu2db0
4月13日(水・夜)ー雨 鹿目家 自室

>雨音が聴こえる…
電気を消し、閉め切った部屋は真っ暗だ。
そろそろ、0時だが…

>"雨の日の夜にテレビを見つめると、運命の相手が映る"…
さやかの話は、本当だろうか…

カチ カチ カチ...

4月14日、午前0時…

まどか「…0時だよ」ゴクリ

ほむら「映りませんね…」

ほむら「や、やっぱり、迷信だったんじゃないですか?今日はもう寝…」

まどか「待って!」

ほむら「……!!」

>突然、テレビに光が灯る。
砂嵐のようなノイズに、時折何かの映像がちらついている…

ほむら「嘘、電源は入ってないはずなのに…」

まどか「やっぱり、本当だったんだ。マヨナカテレビの噂…」



『我は汝……汝は我……』

『汝……扉を拓くのみ……』




ほむら「……ッ!?」

まどか「ほむらちゃん!?」

>頭の中に、誰かの声が響いてくる…

ほむら「声が……声が聴こえるんです。誰かが、私を…!」

まどか「こ、声!?」

ほむら「このテレビ、絶対何かありますよ。こんなの、普通じゃない」

>反射的に、テレビへと手が伸びる。
この声は、マヨナカテレビが原因だろうか…

まどか「ほむらちゃん……?って、手、手が!!」

>テレビの中に、手が吸い込まれてしまった。
ぐいぐいと引き込まれていく…

ほむら「う、うわ、抜けないッ…!助けてぇ!」

まどか「あぁぁ、どうしよう、頭まで入っちゃってる……」

まどか「と、とにかく、助けなきゃ!」グイグイ

まどか・ほむら「うわっ!」ドサッ,ガン!

ほむら「い、いたた…」スリスリ

まどか「な、なんとか抜けたね…」

>なんとか、テレビから抜け出すことが出来た。
一体、何だったのだろう…

まどか「あはは…こんなに騒いで、明日ママに怒られちゃうかもね」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/14(金) 04:22:12.06 ID:gjrNu2db0
とりあえず、今回の投下は一旦終了します。
書き貯めはまだまだあるので、明日の0時頃に再び再開する予定です。
それでは、また次回……
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga sage]:2011/10/14(金) 07:57:02.30 ID:v3dq+Bjk0
>地の文章がペルソナ風だ。
なんだか雰囲気が出ている……
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/14(金) 09:15:10.38 ID:rnCCb4ZIO
乙! 今のとこ、
シスコン番長→ほむら
キャプテンルサンチマン→さやか
足技系ドラゴン→まどか
って役割か。
48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/10/14(金) 11:14:07.98 ID:OfKm9gWW0
>>3
>>イゴール「絶望を討ち祓い、真実を照らし出す暁に灯る焔…と言ったところですかな。ふむ、良い名だ

お前、神裂だろww
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/14(金) 12:06:31.08 ID:HRaO6ryIO
あれっ?これ早乙女先生死ぬんじゃね?
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/14(金) 12:15:13.26 ID:rI90NY8zo
ほむほむ
51 :名無しNIPPER [sage]:2011/10/14(金) 12:44:14.31 ID:xmDvui9DO
それぞれの覚醒ペルソナがなんになるのか気になるな。
それはそうとクマでる?
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/14(金) 12:50:05.47 ID:nAHtybSWo
配役代えだから出ないんじゃね?
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/14(金) 12:50:29.08 ID:HRaO6ryIO
さやか→陽介
まどか→千枝
仁美→雪子
杏子→完二
QB→クマ
オリコ→りせ
キリカ→直斗

こんなイメージ
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/14(金) 12:58:46.16 ID:nAHtybSWo
マミさんェ……仁美がいるのに……マミさんェ……
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/14(金) 13:00:43.33 ID:HRaO6ryIO
マミさんは先輩ってのと早期死亡で二人目の被害者かとww
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/14(金) 13:31:25.74 ID:rnCCb4ZIO
あ、これ忘れてた
菜々子→タツヤ
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/10/14(金) 14:41:25.41 ID:VqA8KYPf0
>>55
話の流れ的に二人目の被害者は上条じゃない?
さやか→陽介であることを考えると…
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage saga]:2011/10/14(金) 15:40:35.00 ID:TK/6XvhR0
面白い
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/14(金) 15:53:57.57 ID:KaAFwPrIO
ペルソナやったことないけど面白い
支援
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/10/14(金) 23:29:19.19 ID:GDhyLQnLo
本家の雰囲気がでててよかった
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 00:13:49.66 ID:T/5tcQ420
午前0時はマヨナカテレビ…

投下を開始する前に、少しレス返しをば
>>46 >>60
初めからこれをやりたいが為にあえて台本形式で進めてました。
雰囲気が伝わったようで何よりです。

>>48
禁書はアニメしか観てないので分かりませんが、偶然の一致ということで
許して下さい…

>>51
正直言うと、まだはっきりとは決めていません。
一人につきペルソナ一体、魔女一体で進めようとも考えたのですが、
(さやかならオクタヴィアとオルフェウスといった具合に)
それだと杏子、ほむら辺りが辛いので…
それと、クマは出ます。べぇさんも出ます。クマかわいいよクマ。

>>54 >>55
マミさんも出ます。今回は喰われません。

>>47 >>53
だいたいあって…る?
実を言うと、人物が少なすぎるせいで黒幕サイドのキャラを
誰にしようかもの凄い迷ってます。

ペルソナを知らない人も楽しんで下さっているようで、感激。
良かったらアニメも観てね!

沢山の支援、ありがとうございます!
それでは、投下を始めたいと思います。
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/10/15(土) 00:14:34.76 ID:VU1v7G3io
>>1キター
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 00:21:54.77 ID:T/5tcQ420
4月14日(木・朝)ー雨 鹿目家 居間

まどか「あの、ママ。昨日は夜遅くに騒いでごめんなさい。
うるさかったでしょ?」

絢子「そんなに騒いでたか?何も聞こえなかったけど…」

知久「僕も、特に何も感じなかったけどな。タツヤも泣かなかったし」

絢子「多分、"のんれむ睡眠"だっけか?そういうので、
皆ぐっすり寝てたせいで気付かなかったんだと思う」

まどか「そ、そう?なら良いんだけど…」

絢子「全然良くない!夜更かしして、授業寝るんじゃねーぞ?」

まどか「う…気を付けます……」
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 00:26:08.20 ID:T/5tcQ420
4月14日(木・放課後)ー雨 見滝原中学

さやか「まーどか!授業、お疲れぃ!」

まどか「さやかちゃん、今日はずっとそんな調子だよね。
何か嬉しいことあった?」

さやか「昨日のマヨナカテレビ、覗いてみたら確かに恭介が映ったの!」

さやか「いや、本当は砂嵐が酷くてよく見えなかったんだけど、
あれは確かに恭介だったね!」

さやか「ところでまどか達はマヨナカテレビ、観た?」

ほむら「それが……」

>昨日の、身体がテレビに入ってしまった出来事を話した…

さやか「あっはは!何それ!」

ほむら「ほ、本当です!本当に手がテレビに…」

さやか「おさげにメガネ装備、天然ドジっ娘かと思いきや、実は電波な
不思議ちゃん!?……ったく、ほむらったらどこまでキャラ付けするつもり
なのよ〜」

さやか「はっ!萌えか!そこが萌えなのか!あたしみたいな快活おてんば
キャラはもうオワコンなのか!?」

まどか「さやかちゃん、さっきからテンションおかしいよ…?」

さやか「だって、恭介がテレビに…///」

まどか「……私、そういうのあんまり良くないと思う」

さやか「え?」

まどか「昨日のニュース、観たでしょ?遺体の第一発見者がなんとかって。
あれ、上条くんだと思う」

まどか「上条くん、ショックだったと思うよ?今日だって、
学校来てないみたいだし…」

さやか「……」

さやか「…はは、恭介に限ってそんな事ないって!そんなんで学校休むとか、
子供かっての!」

さやか「んで、ほむらがテレビに入ったって話だけど…」
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 00:28:31.27 ID:T/5tcQ420
さやか「"テレビが小さくて入りきらなかった"ってんなら、
もっと大きなテレビでやってみるってのはどう?」

ほむら「そんな、何が起きるか分からないんですよ!?」

さやか「ほ〜う?じゃあ、テレビに入ったって話は嘘なんだ〜?」

ほむら「嘘な訳ないじゃないですか!まどかさんも、見ましたもん。
私がテレビに入るところ…」

さやか「まどか、それ本当?」

まどか「うん。でも、今でも信じられないっていうか、何ていうか…」

さやか「……よし!ジュネスに行って、実際に確かめてみよう!」

ほむら「え、えぇっ!?」

さやか「"百聞は一見に如かず"ってよく言うでしょ?そういうこと!」

さやか「それに、あそこの家電売場ならそこそこ大きいテレビもあるし」

ほむら「ほ、本気ですか!?」

さやか「あたしはいつだって本気だよ。さ、行こ!」
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 00:32:31.53 ID:T/5tcQ420
>テレビに入れる事を証明する為、
みんなとジュネスへ向かうことになった…

4月14日(木・放課後)ー雨 ジュネス 家電売場

さやか「予想的中!これなら、人一人は余裕で入れそうだね」

>目の前に、60型ほどの大きなテレビがある。
これなら、全身が入りそうだ…

さやか「けど、なんなら、仁美も誘えば良かったかな」

まどか「仁美ちゃん、今日もお稽古みたいだよ。
ここ最近は、ずっと予定が入っちゃってるみたい」

さやか「そっかー、中学生の頃から稽古稽古って、過労死しなきゃ
いいんだけど…」

ほむら「それにしても、人、居ませんね…」

さやか「地デジ化して、大分経ったからね。客足も落ち着いてきたんでしょ」

ほむら「……?」

>今日は2011年の4月14日だが、地デジ化は確か夏からだ…
……そっとしておこう。

さやか「んじゃ、人がいないうちにサクッと入ってみてよ!」

ほむら「え、えーっと…えいっ!」ズボッ

>昨日と同じように、手が入ってしまった。
やはり、昨日の出来事は夢ではないようだ…

さやか「……え?マジ?」

まどか「改めて見ると、凄い……」

ほむら「最新型テレビの新機能!なんちゃって…」

さやか・まどか「ん、んな訳あるかっ!」

さやか「というか、本当に凄いな〜。"タネ"は?」

ほむら「タネなんてありませんっ!正真正銘、事実です!」

さやか「まぁ、ここまでやられて嘘だったら逆に凄いけどね…」

ほむら「その証拠に、ほらっ!」ズズズッ

さやか「わー!やんなくていい!やんなくていいから頭引っこ抜けー!」アタフタ

ほむら「あれ…なんか、中に広い空間が……」

さやか「中って何!?」

まどか「空間って…何!?」

さやか「つーかコレ、薄型テレビだよ!?」

まどか「さ、さやかちゃん!お客さんが来ちゃうよ!!」

さやか「んな事言われたって、どうすれば……」

まどか「早く!見つかったら大変だよ!」

さやか「ええい、ままよ!三人まとめて入っちゃえ!」ドンッ

まどさやほむ「う、うわぁーっ!!」
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 00:36:55.11 ID:T/5tcQ420
4月14日(木・放課後)ー???


>何かのスタジオのような場所に放り出された…
辺りは濃い霧に包まれており、よく見えない…

さやか「い、イタタ…というか、何なのよここ…」

>ここは、一体どこなのだろうか…
とりあえず、>>68と尋ねて皆の様子を伺ってみよう…
――――――――――――
1.ここはどこ?
2.怪我はありませんか?
3.……夢?
――――――――――――
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/15(土) 00:38:18.02 ID:Q/W7mwkOo
3
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2011/10/15(土) 00:38:23.08 ID:EYqY2Jlgo
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 00:44:03.44 ID:T/5tcQ420
ほむら「現実にこんな場所があるとも思えませんし、夢、ですかね……?」

まどか「そ、そうだよ!何か悪い夢でも見てるんだよ、私達……」

さやか「まさか……ってか仮に夢だったとしても、
こんな超展開な夢で目覚めたくないわ!」
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 00:47:33.87 ID:T/5tcQ420
まどか「こんな所に来ちゃって、どうしよう。か、帰ろうよ…」

さやか「帰るって、どこから?ともかく、出口を探す事が先決でしょ」

ほむら「お、お任せします…」

まどか「本当に、出口なんてあるのかな…」

さやか「まどか。それ、言いたくても言わないお約束」

さやか「とにかく、入れたんだから出れるはずでしょ?
調べてみないことには、どうにもならないよ…」





4月14日ー??? 建物内?

>建物らしきものを見つけた…
ひとまず、皆で入ってみる事になった。

まどか「ふー。まさか、こんな場所に建物があるとはね」

さやか「とりあえず、落ち着ける場所ゲット!脱出に使えるもの、
探してみようよ」

ほむら「携帯は…圏外。助けを呼ぶ事は、無理そうですね」

さやか「んじゃ、あたし、何か使えるものを……!?」

まどか「さやかちゃん?どうし……ひっ!」

ほむら「……!!」

>壁が、血のようなもので塗り尽くされている。
そこら中に貼られた何かのポスターのようなものは顔の部分が切り取られ、
無酷な姿を晒している…

まどか「うわぁぁん!帰る!今すぐ帰る!!」ビェェン

さやか「お、落ち着けまどか!にしても、血に首なしポスター…」

さやか「この人、相当恨まれてるのかな…?」

ほむら「み、見て下さい!こっちには、椅子と輪に結ばれたスカーフが…」

さやか「うげ、あからさまにマズい配置じゃん…」

ほむら「ここで、人が死んだ……?」

まどか「もうダメぇ…私、帰る……」グスッ

ほむら「私もなんだか、具合が……」

さやか「分かった。さっきの所に戻ろう。こんな所にいたら、
あたしらの精神が持たないわ…」
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 00:51:57.60 ID:T/5tcQ420
>部屋を後にし、元いた場所まで戻ってきた…

まどか「……うぅ。ママぁ、パパぁ」グスグス

さやか「あぁもう、泣くなって!絶対出れるから。ね?」

さやか「にしても、本当に何なんだろ…ここ」

ほむら「せめて、霧を晴らす事が出来れば…」

???「あーっ!き、君たち、一体何者クマ!?」

まどさやほむ「!?」

さやか「うわっ、何コレ!!ぬいぐるみじゃないよね?生き物?」

>目の前に、謎の生き物が現れた…
一体、何なのだろうか…

まどか「っていうか、喋ってる…」

さやか「『一体何者クマ!?』じゃないわよ!アンタこそ、何なのよ!?」
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 00:57:11.49 ID:T/5tcQ420
???「そ、そんなに大きな声を出さないで欲しいクマよ…」ガタガタ

>謎の生き物は怯えている…
……可愛い。

ほむら「あなた、誰なの? 名前は?」

クマ「クマは、クマクマ!」フンス

さやか「ややこしいわっ!」

クマ「ムッキー!何だ、その態度!」

クマ「大体、こっちは迷惑してるクマよ!」

まどか「迷惑って?」

クマ「最近、ここに人が放り込まれてきて、困ってるクマ…」

さやか「人を放り込む? 何の話よ?」

クマ「誰の仕業か知らないけど、"アッチ"の人にも少しは考えて欲しいって
言ってんの!」

さやか「いや、だから何の話よ……というか、ここは一体何なの?」

さやか「アンタなら、何か知ってるはずでしょ」

クマ「ここは、クマがずーっと住んでる場所。名前なんてないクマ」

さやか「……はぁ」グデー

クマ「ともかく!"シャドウ"が来る前に早く帰るクマ!」

ほむら「シャドウ?」

クマ「誰かがここに人を放り込んでるせいで、クマの世界はおかしくなって
きてるクマ…」

クマ「シャドウも、多分それが原因クマ」

さやか「って、答えになってないし…」

さやか「とにかく、ヤバい奴だって事は分かったよ」

ほむら「この霧を晴らすようなものは、持ってない? 万が一、シャドウに
遭っちゃったら大変だし…」

クマ「なら、これを付けるクマ!」サッ
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 01:00:29.93 ID:T/5tcQ420
>クマから、メガネを手渡された。
見た目は普通のメガネと、なんら変わらない…

まどか「これ…メガネ?」

さやか「アンタさぁ、ふざけてんの? こんなんでシャドウに太刀打ち
できる訳…って、うわっ!」

さやか「霧が、消えた……!」

まどか「本当だ、遠くまでくっきり見える」

ほむら「あの……」

クマ「どしたクマか?」

>メガネが2つになってしまった…
取っておこうにも、色形まで同じなので判別することが出来ない…

ほむら「……なんでもないです」シュン

クマ「? おかしな人クマね…」

クマ「さ、早く帰るクマ…」

さやか「いや、あたしら、帰り方が分かんなくて困ってんだけど…」

クマ「おろ? これを使えば、簡単に帰れるクマよ?」ボンッ

>いくつにも重なったテレビのようなものが出現した。
この中に入れば、帰れるのだろうか…

まどか「待って。向こうのほう、何か居る…!」

クマ「しゃ、シャドウだクマ!やっぱり襲ってきたクマ!」
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 01:11:25.27 ID:T/5tcQ420
さやか「ちょっ、どうすんのさ!? 対抗できる武器とか魔法とかないし、
あたしら戦える要素ゼロだよ!?」

クマ「とにかく、やるしかないクマよ!」

ほむら「くっ、また、頭痛が……」




『我は汝……汝は我……』



『双眸見開きて汝……今こそ発せよ!!』




『ぺ………』



『ル………』



『ソ………』



『ナ………!!』



ほむら「う、うぅぅあああああ!!!!」バッキィィン!!

まどか「ほ、ほむらちゃん!?」

さやか「ほむら!!」

クマ「お、およよよよ……!!」アタフタ


正直、書き貯めている最中、ここの展開をどうしようかかなり悩んだのですが
結局アニメ版とほぼ同じような形になりました。
ゲームだと、覚醒はもう少し後なんですけどね。
戦闘シーンはヘタクソな地の文が入るので、苦手な人は注意。
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 01:18:15.83 ID:T/5tcQ420
PLAYER ADVANTAGE!

失言のアブルリー
――――――――――――――――

>身体が軽い……こんな気持ちは始めてだ。
今なら、シャドウ達を打ち倒せそうな気がする…

推奨BGM Reach out to the Truth -First Battle-

シャドウとの距離はそこまで離れていない。
迷っている暇はなさそうだ……!!

「くっ……!」

隙を見せた私に向かって、シャドウがすかさず突進を仕掛けてくる。
私は後ろに飛び退いて、寸での所で攻撃をかわした。

思えば、この状況下。
こんな訳の分からない大男を従えて、舌を舐めずり回して待ち構える
シャドウがいて、それなのに―――
まるで疲れないし、怖くない。
そこの大男に至っては、まるで自分自身の身体を動かすように、
違和感なく全てが把握できる。
この大男が自分自身と同じように操れるのなら、このシャドウ達も
倒せるかもしれない。
私は、シャドウ達を倒せるようなあらゆる手段を念じた。
斬撃、打撃、雷撃、魔法……何でもいい。

この悪しき者達を、祓う力を……!!

「イザナギッ![スラッシュ]」カッ!

例えば、この矛はどうだ。
コイツでシャドウの身体を斬り裂いてしまえばいい。
念じるだけで事足りる。もう一人の『私』は、その巨大な矛を力に任せて
振り回し、叩き付けるように斬り下ろす。
瞬間、シャドウの身体はいともあっさりと二分され、弾け飛んだ。
――――これなら、いける……!

「あっ、危ない!」

突然響く声。
とっさに身体を反応させたものの、その一撃は大男、イザナギに向けられた。
全身を舐め回されるような不気味な感覚が走り、舐められた箇所がじくじくと
痛み出す。

「……ぐぁっ!」

イザナギの痛みは、私の痛み。
追撃を貰う前に、こちらも反撃しなければならない。
それも、とびきり強力な。
相手に十手を打たれる前に、こちらは一手で相手を制す―――強力な魔法を。

「……[ジオ]!!」

ばり、と私の周りを蒼い閃光が包む。
――――成る程、電撃か。

イザナギ、そして私の周りに纏わり付いていたシャドウ達は一瞬にして
電撃のバリアの前に屈し、弾き飛ばされた。
今は皆、だらんと舌を出し、無惨にも焦げた身体を跳ねさせている。

WEAK!――――1MORE!
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 01:26:32.54 ID:T/5tcQ420
「……これで終わりよ、[ジオ]!」

>シャドウ達を倒した…

>先程の戦いでもう一人の自分、困難に立ち向かうための人格の鎧
ペルソナ"イザナギ"を手に入れた!
―――――――――――――――――――――――――――――
ほむら「これが、私の力……」フゥ

さやか「すっ、すっげー!!」ワナワナ

まどか「いっ、今のどうやったの!?」

さやか「なんか、別人みたいだったよ!?」

ほむら「えっ……いや、その、私もよく…」

まどか「……あれ? ほむらちゃん、そんな宝石持ってたっけ?」

ほむら「宝石……?」

>いつの間にか、手に小さな宝石が握られている。
先程の出来事と、何か関係があるのだろうか…

クマ「す、凄いクマ! これなら、クマの世界を元に戻せるかも
しれないクマ!」

さやか「って、何勝手にあたし達が協力する前提で話してんのよ!」

まどか「とりあえず、今日はもう帰して……」





4月14日(木・夜)ー雨 ジュネス 家電売場

>クマの用意したテレビを介して、ジュネスへと戻ってきた…

まどか「ふー、一時はどうなるかと思ったけど、なんとか戻って来れたね」

さやか「ねぇ、ほむら。また"アレ"出してみてよ!」

ほむら「ここでですか!?」

さやか「大丈夫、誰も見てやしないって。ほら!」

ほむら「むむ……はっ!ほっ!たぁーっ!」ホムム...

シーン…

ほむら「……あ、あれ?」

>いくら念じても、ペルソナは発動しない…
"あの場所"でないと、無理なのだろうか…

さやか「駄目そう?」

ほむら「はい……」

さやか「にしても、本当にどうしちゃったのよ?いきなり大男なんて
呼び出しちゃって…」

ほむら「それが、私にも良く分からなくて……」

さやか「あー、もう決まりだ。ほむらはこの街を救う為に力を授けられた、
運命の救世主なんだわぁ!」

ほむら「そんな、救世主だなんて…」

まどか「でも、テレビに入れた事も、"あの場所"で起こったことも、
全部現実なんだよね…」

まどか「だとしたら、さやかちゃんの言ってる事もそこまで間違ってないと
思う」
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 01:37:48.01 ID:T/5tcQ420
さやか「確かに、あたし達の知らないところにあんな世界があったなんて、
ちょっと意外かも」

さやか「そだ、なんならまたいつか、入ってみる?」

まどか「さやかちゃん、冗談でもそんな事言わないでよ…」

さやか「あはは、ゴメンゴメン。っと、そういえば今何時だろ?」パカッ

さやか「うぇ!? もう夜じゃん!」

まどか「私達、結構長い間居たんだね…」

さやか「……あれ? 携帯の着信が入ってる。誰からだろ?」ピロリロリン♪

さやか「げ、お母さんからじゃん!早く帰らないと……」

まどか「私達も帰ろっか!」

ほむら「はい!」

4月14日(木・夜)ー雨 鹿目家

まどか「ただいまー!」

絢子「……おう、おかえり」

まどか「あれ? 今日は早いんだね」

絢子「まぁ…な。でさ、まどか」

まどか「どうしたの? 元気ないみたいだけど…」

絢子「…上条くんの事、何か聞いてないか?」

まどか「そういえば、今日休んでたって…」

絢子「そうか……」

絢子「実は、上条くんの両親から行方不明になった、と
連絡があってな…」

絢子「何か知っていることがあれば、教えて欲しいって…」

まどか「か、上条くんが!?」

>昨日、ジュネスで出会った上条恭介が行方不明になったという…
一体、何があったのだろうか…

まどか「知らない…何も、知らないよ。ちょっと、部屋で休むね……」

絢子「……ああ」

4月14日(木・深夜)ー雨 鹿目家 自室

まどか「そんな…行方不明なんて……」

ほむら「何があったんでしょうか…」

まどか「遺体を見ちゃったこと、よっぽどショックだったのかな…」

PiPiPiPiPi....

ほむら「あ、まどかさん。電話……」

まどか「うん……」ピッ

さやか『まどか、どうしよう…恭介が、恭介が!!』

まどか「……」

さやか『どうして…? 何で…? 恭介、恭介ぇ!!』

>上条恭介が行方不明になったという事を聞き、戸惑っているようだ…
>>79と声を掛けてみようか…
――――――――――――――――
1.上条くんの事が心配?
2.大丈夫だよ
3.泣いていてもどうにもならない
――――――――――――――――
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/15(土) 01:38:35.92 ID:Q/W7mwkOo
2
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 01:42:44.81 ID:T/5tcQ420
ほむら「大丈夫ですよ!もうこんな時間ですし、もし外を出歩いているなら
警察の方が保護してくれている筈です。だから心配しなくても――――」

さやか『警察なんて、アテに出来ないよ!どうせ、今だって
恭介を探してなんかないに決まってる!』

さやか『アイツ、人には何も伝えないままふらっと出ていく
なんて、本当わけわかんない……!』

ほむら「………」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 01:48:07.74 ID:T/5tcQ420
さやか『……あたし、やっぱり恭介の事が心配!』

さやか『ちょっと、外に出て恭介探してみるね!それじゃ!』プツリ

>電話は、切れてしまった…

まどか「さやかちゃん!!」

ほむら「……美樹さん」

まどか「私、さやかちゃんを探しに行く……!ほむらちゃん、
お留守番宜しくね!」ダッ

ほむら「ちょっ、まどかさん!!」ダッ

>時刻は、既に0時を回ろうとしている…

絢子「おう、どうした二人とも。って、オイ!何処に行くつもりだ!
飯は?風呂は!?」

まどか「後で絶対帰るから!ゴメン!」バタン!

4月14日ー雨 ???

>時刻が0時を回った…
何故か、道の街灯が全て消えている…

まどか「さ、さやかちゃんを探しに行こう!」

ほむら「でも、何処にいるのか見当もついてませんよ?」

まどか「それでも、ほっとけないもん!」

まどか「とりあえず、居そうな場所を一個ずつ回っていこうよ。まずは、
学校から」

ほむら「本当に、見つかりますかね…」

>まどかと共に、さやかを探す事になった…
それにしても、月の光がやけに明るい…





4月15日ー雨 ???

ほむら「なんだか、不気味ですね…」

ほむら「街灯だけじゃなくて、他のあらゆる"光"が消えて…」

まどか「それでも"月"だけは、妙に明るいんだよね」

ほむら「いつもの通学路じゃないみたい…人も居ませんし、
どうなってるんでしょう…」

まどか「もうすぐ学校に……あれ? 道、間違えちゃったかな?」

ほむら「そんな筈はないと思いますが…どうしました?」

まどか「学校が……ない?」

ほむら「ええっ!?」

まどか「というか、あの塔みたいなの、何!?」

>本来、見滝原中学があるはずの場所に不気味な塔がそびえ立っている…

まどか「ほむらちゃん、行ってみよう!」

ほむら「はい!」
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 01:54:10.63 ID:T/5tcQ420
4月15日ー雨 見滝原中学?

まどか「うそ……どうなってるの…?」

>場所は確かに、見滝原中学で間違いないはずだ。
しかし、今や学校は謎の塔に姿を変えていて、元の面影は微塵もない…

ほむら「と、とにかく、入ってみましょうよ!明日になってもこのまま
だったら、困ります!」

まどか「それは、そうだけど……何かあったら…」

ほむら「そしたら、"アレ"を呼ぶまでです。きっと今回だって、
うまくいきますよ」

>塔へと、入ってみることにした。
もしかしたら、さやかもこの中に居るかもしれない…

4月15日ー雨 見滝原中学? ???

>塔の中はひたすらに広く、狂気じみた配色をしている。
果たしてこの部屋に"端"があるのか、見当もつかない…
中央にはどこまでも伸びる階段があり、どこかへ続いているようだ。

まどか「うわ……私達の学校じゃないみたい」

ほむら「それに、この階段。どこへ続いているんでしょうか…」

まどか「おーい!誰か居ませんかー?」

ほむら「まどかさん、夜の学校に人が居るわけ……」

金髪の少女「あ、貴女達、どうやって入ってきたの…?」
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/10/15(土) 01:56:44.89 ID:BT8U2hk4o
すげぇ事するなw
そういやもうアニメやってたのね…
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 01:57:43.75 ID:T/5tcQ420
ほむら「ひっ!?」

金髪の少女「あ、っと……怖がらなくても良いわ。私は人間、貴女達の味方よ」

まどか「そりゃあまぁ、そうでしょうけど…」

金髪の少女「えっ、貴女達、"奴ら"を見てないの? ここへ来る途中に…」

ほむら「"奴ら"って?」

白い動物のようなもの「シャドウだよ。人の心を喰らう者達さ」

まどか「ま、また喋るぬいぐるみだ!」

金髪の少女「『また』? キュゥべぇ以外にも、居るのかしら…?」

キュゥべぇ「前例がない訳ではないだろうね。僕は、そのような話を
聞いたことは無いけれど」

金髪の少女「それにその制服…ここの学校の子?」

ほむら「そうですけど……」

金髪の少女「そう。少し、安心したわ。私は巴マミ。見滝原中学の三年生よ」

まどか「私は、二年の鹿目まどかです」

ほむら「えっと、暁美ほむらです。まどかさんと同じ、見滝原中学の
二年生です」

マミ「二人とも、宜しくね」

マミ「ところで、色々と話があるのだけれど…」

マミ「貴女達、ここへはどうやって来たの?」

ほむら「居なくなった友達を探す為に、家を出てきて、それで…」

キュゥべぇ「ふむ。どうやら彼女たちにも、"適性"があるらしいね」

マミ「そうね…。二人とも、携帯は持ってる?」

まどか「はい。ありますけど…あれ? 電源が切れてる!」

キュゥべぇ「やはりね。彼女たちには間違いなく、"素質"がある」

ほむら「どっ、どういう事ですか? "適性"とか"素質"とか…」

マミ「貴女達も、ここへ来る途中に感じたはずよ」

マミ「街中の明かりが消えて、機械は全て止まる。唯一、この月の光だけが
支配する世界を」

キュゥべぇ「僕たちはそれを、"影時間"と呼んでいる」
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 02:03:39.92 ID:T/5tcQ420
>>83
読み返してみると、強引な展開が目立ちますね…
何も考えずにサラッと読んで頂けたら幸いです。

ほむら「影時間……」

キュゥべぇ「影時間は、毎晩0時に必ずやってくる。一日と一日の狭間、"隠された時間"としてね」

キュゥべぇ「本来、影時間はシャドウに対抗できる何らかの力を持った…または持ちそうな。要するに"素質"がある人間にしかやってこない」

ほむら「シャドウ……知ってます、それ!」

マミ「……詳しく聞かせて!」

>一人(と一匹)に、マヨナカテレビとペルソナの事を話した…

マミ「マヨナカテレビ? それって、今私達の学校で噂になっている、あれ?」

キュゥべぇ「そして、君達は偶然テレビの中に入り、ほむらがそこでペルソナに覚醒した…興味深い話だね」
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 02:07:22.09 ID:T/5tcQ420
マミ「どうやらその宝石も本物みたいだし、間違いなさそうね」

ほむら「あ、また……」キラキラ

まどか「ほむらちゃんの持ってるこの宝石、何なんですか?」

マミ「"ソウルジェム"よ。ペルソナを呼び出す時に使う、召喚器みたいな
ものかな」

マミ「ペルソナを呼び出す時に生じる恐怖、戸惑いとか、そういった
"弱い魂"を打ち砕く事で、ペルソナの召喚をより安定した確実なものにするの」

マミ「無くても召喚は可能らしいのだけれど、ペルソナの召喚はどうしても
不安定なものになってしまうとか…」

ほむら「あの、思ったんですけど、ペルソナって"ここ"でも
出せるんでしょうか?」

キュゥべぇ「寧ろマミは、影時間のうちにペルソナに覚醒した。
ほむらは覚醒した原因こそ違うけれど、原理が同じなら召喚は可能なはずだ」

ほむら「……なら、やってみます」

>あの時体験した記憶を頼りに、強く念じてみる。
心の奥底から、力が湧き上がってくるのを感じる…

ほむら「……イザナギ!」パリィィン!!

まどか「すっ、凄い……!」

マミ「今日覚醒したとは思えない…!これは先輩も、負けていられないわ!」

マミ「……シャルロッテ!」パリィィン!!

シャルロッテ「」チンマリ

まどか「あー…なんというか、その…」

ほむら「イザナギに比べると…」

マミ「弱そうだと思った?」ガバァァァッ

ほむら・まどか「ひいぃぃっ!!中から何か出てきたぁ!」

マミ「ふぅ。とにかく、貴女達に素質があるのは分かったわ。それと、
シャドウに対抗できる力を持っている事もね」

まどか「いいなぁ、私もやってみたいなぁ。『ペルソナ!』って…」
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 02:11:21.76 ID:T/5tcQ420
マミ「貴女も、いつかペルソナ使いになれるわ。素質があるんだもの。
後はきっかけさえあれば、きっと手に入るはずよ。『もう一人の自分』が…」

キュゥべぇ「しかし、これで大分楽になりそうだね」

ほむら「…?」

マミ「あの、暁美さん。別に強制する訳ではないの。嫌なら断ってくれても
全然良いんだけど…」

マミ「私と一緒に、シャドウを退治してくれないかしら…?」

ほむら「……えっ?」

マミ「私は、今までずっと一人でシャドウと戦ってきた…」

マミ「この世から、影時間、そしてシャドウを無くす為に」

マミ「でも、周りには適性のある人は誰も居なくて…」

マミ「正直、辛かった。学校から帰れば、友達とも遊べずに
毎晩シャドウ退治…」

まどか「でも、深夜0時って言ったらみんな寝てますし、放っておいても
問題ないんじゃないですか?」

キュゥべぇ「確かに、その考えは間違ってない。適性のない人間は影時間を
感じる事すら不可能だからね。皆、棺の中でぐっすりとお休みさ」

まどか「棺? 何言ってるの? 吸血鬼じゃあるまいし…」

マミ「鹿目さん、私達は影時間が体感出来て、普通の人は出来ない。
この違い、何だか分かる?」

まどか「それは…適性があるかないか、じゃないですか?」

マミ「もっと簡単な事よ。普通の人達よりも、一日が長いの」

マミ「この埋め合わせが、"象徴化"。影時間の間、人間は棺のような姿に
変わるの」

キュゥべぇ「その棺。象徴化は、言わば"普通の時間"における、
人間の代わりだよ」

キュゥべぇ「影時間に、普通の人間は『存在してはいけない』。
だから、影時間のうちに起こった全ての現象に干渉されない棺の姿に
変わるんだ」

まどか(初めてマヨナカテレビを観た日…あれだけ騒がしくしたのに
誰も気が付かなかったのは、そのせいなのかな…)

キュゥべぇ「けど、シャドウを放っておくと現実世界にも影響を及ぼし始める」

マミ「"無気力症"。貴女達には、聞き慣れない病気かしら」

マミ「……言い方を変えましょう。理由のはっきりしない自殺や殺人は、
かなりの確率でシャドウが絡んでいる事が多いのよ」

キュゥべぇ「シャドウは、人の汚れた心から生まれた存在だ。
人間が心の奥底に押し込めている、欲望、憎しみを本能に動いている」

キュゥべぇ「そして、影時間のうちに人間の心を喰い尽くすんだ」
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 02:15:55.72 ID:T/5tcQ420
まどか「えっ、でも、普通の人間は影時間には象徴化するんじゃ…」

キュゥべぇ「確かに、適性『さえ』あれば人間は誰でも影時間を体感する事が
出来る」

キュゥべぇ「けどね。いくら素質や適性があっても、それは素質が『ある』と
いうだけで、必ずペルソナの覚醒に結び付くとは限らない」

キュゥべぇ「仮に、ペルソナ能力を持たない人間が影時間を過ごしたら
どうなると思う?」

キュゥべぇ「たちまち心をシャドウに奪われて、生きた屍同然になる。
そして、影時間が終われば自我が保てなくなって自殺。それで終わりだ」

まどか「そ、そんな……!」

ほむら「もし私がペルソナに目覚めていなかったら、二人とも学校へ
着く前に"殺され"ていたかもしれないって事ですか…?」

キュゥべぇ「……そういう事になるね」

マミ「だからこそ、私達ペルソナ使いはシャドウを狩り続けなければ
ならないの」

マミ「新たな犠牲者が出る前に、それを未然に防ぐのよ」

マミ「……どう? 暁美さん。貴女さえ良ければ、一緒に戦いましょう? 」

>マミは期待するような目でこちらを見ている。
>>89と言ってみようか…
――――――――――――
1.是非!
2.少し考えさせて
3.ふざけるな
――――――――――――
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/15(土) 02:17:52.80 ID:zRDlvULto
2
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 02:20:14.62 ID:T/5tcQ420
ほむら「シャドウ退治……ですよね? ちょっと、考えさせてくれませんか?」

マミ「そ、そうよね!いきなりこんな話されても、困るよね…」

ほむら「ペルソナとかシャドウとか、まだまだ整理の付かない事ばかり
なので……すみません」

マミ「い、いいのよ!同じペルソナ使いとして、これから宜しくね!」

ほむら「はい、宜しくお願いします」

>マミと同じ力を持つ者同士、握手を交わした。
心なしか、落ち込んでいるように見える。
そっとしておこう…
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 02:23:31.83 ID:T/5tcQ420
すみません、アニメが始まるので一旦投下終了します。
また30分後くらいに戻ってくる予定です。
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/15(土) 02:41:34.38 ID:toPRh0oB0
3もってのはこういうことだったのか……
クマがキュウべぇになるかとも思ったけどたしかにマミと組ませてるほうがしっくりくるか……上條くんどうなんだろう……
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/15(土) 03:03:47.87 ID:JPZxAibjo
けいおんで似たようなクロスSS見たことあるな
もしかしてけいおんでP4クロスSS書いたことある?
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 03:10:33.78 ID:T/5tcQ420
帰還しました。思ったよりアニメの進みが早くて焦る……

>>92
ペルソナ3の設定はうろ覚えなので、矛盾が特に多くなると思います。
……後日談、どうしよう。

>>93
いえ、けいおん×P4の作者さんとは別人です。
何せ、これが初SSなので……
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 03:18:11.69 ID:T/5tcQ420
では、投下します。

『我は汝……汝は我……』

『汝、新たなる絆を見出したり……』

>マミと親密になった事で、『影を狩る者達』コミュを手に入れた!
心に絆が芽生え始めたのを感じる…

ほむら「最後に一つだけ、良いですか?」

マミ「うん?」

ほむら「学校、明日には元に戻りますよね?」

マミ「それは心配しなくても大丈夫。影時間が終われば、ちゃんと元の地形に
戻るわ」

マミ「とにかく、家を飛び出してきたんでしょう? 影時間が終わる前に、
布団に戻っておきなさい」

まどか「そうだ、私達さやかちゃんを探さないと…!」

マミ「そうよね。この時間に動けるという事は、その子にも適性があると
いう事になるけど…」

キュゥべぇ「無駄だよ。その子もまた、行方不明になった人間を探しに
行ったんだろう?」

キュゥべぇ「行方不明になった彼にも適性がない限り、象徴化の作用が働く。
そうなったら、個人の特定はほぼ不可能だ」

キュゥべぇ「それよりも心配なのは、今も彼を探し回っているであろう
さやかさ」

キュゥべぇ「ペルソナ能力もなしに外を出歩けば、確実にシャドウの餌食に
なってしまうだろう」

まどか「……!!」

マミ「とにかく、探してみましょう!諦めるのはまだ早いわ」

キュゥべぇ「基本的に、僕達が救うのは個人ではなく全体の"心"だ。
今回のように個人を救出するケースは、極めて稀なんだけど…」

マミ「急ぎましょう。早くしないと、シャドウに喰われてしまうわ」

>マミと共に、さやかを探すことになった。
早く手を打たなければ、さやかの身が危険だ…!
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 03:24:21.27 ID:T/5tcQ420
>もしかしたら、さやかはまたテレビの中に入ろうとしているかもしれない。
二人に、ジュネスへ向かう事を提案した…

ほむら「巴さん、ジュネスに行くのはどうでしょうか?」

マミ「確か、貴女達はジュネスのテレビから"中"に入ったのよね」

マミ「だとしたら、あの子がまたテレビに入ろうとしている可能性も
あるけれど…」

マミ「…分かったわ。行きましょう」





4月15日(影時間)ー雨 ジュネス

まどか「あっ、あそこ!」

>雨の中、さやかは必死に自動ドアを開けようと試みている…

さやか「外は真っ暗だし、棺桶だらけだし、携帯は使えないし、
どうなってるのよー!」

まどか「さやかちゃん、良かったぁ…」

さやか「あれ、まどか? それにほむら。んでその人は…」

マミ「見滝原中学の三年生、巴マミよ。貴女が美樹さん?」

さやか「あ、はい……そうですけど…」

マミ「手短に言うわね。私達が送ってあげるから、今日はもう帰りなさい」

さやか「でっ…でも!」

マミ「二人から話は聴いてるわ。テレビの事も、全てね。行方不明の友達を
探しているんでしょう?」

さやか「はい。テレビの中に入れば、何か見つかるかなと思って…」

マミ「彼に献身的なのは良いけれど、何の考えもなしに動くのは褒められた
ものじゃないわ。貴女も見たでしょう? シャドウを…」

さやか「……」

マミ「とにかく、ここに彼は居ないわ。探すなら明日にした方が良い」
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 03:34:55.08 ID:T/5tcQ420
さやか「でも、放っておけませんよ…」

ほむら「とにかく、ここは危険です!シャドウに襲われる前に
早く帰りましょう」

さやか「シャドウって…あのクマゴローが言ってた化け物?」

ほむら「クマゴローではありませんけど…そうです」

さやか「待ってよ。何で"あたし達の世界"にもシャドウが居るの?
アイツらはテレビの中だけにしか居ない筈じゃ…」

キュゥべぇ「それは間違いだ。君は今、その"世界"の住人ではないからね」

さやか「わあっ!?また喋るぬいぐるみだ!」

キュウべぇ「君達は僕を見ると決まって同じ反応をするよね。
わけがわからないよ…」ハァ

さやか「全く。昼のクマゴローといい、この淫獣といい、
今日は厄日か何かなの?」

キュゥべぇ「その言い方はないよ、さやか…」ゲンナリ

マミ「はいはい。詳しい説明は学校でね。今日はもう帰りましょう」





4月15日(影時間)ー雨 美樹家

>マミと共に、さやかを家まで送り届けた…

マミ「シャドウが居なくて助かったわね。障気が薄いせいかしら」

キュゥべぇ「あくまでも、"奴ら"の本拠地は"タルタロス"だからね。
街中にいるシャドウは、元からそう多くない」

さやか「……タルタルソース? 何それ?」

キュゥべぇ「"タルタロス"だよ、さやか…」

ほむら「その、タルタロスというのもシャドウと何か関係が?」

マミ「……」モジモジ

まどか「マミさん…? 顔赤いですよ、大丈夫ですか?」

マミ「な、何でもないわ!……何でもない///」

まどか「……?」

マミ「とにかく、詳しい話は明日の学校で。それと美樹さん」

さやか「はい?」

マミ「何があっても驚かないようにね。
それと、朝が来るまで家からは絶対に出ては駄目よ?」

さやか「何だかよく解りませんけど、今日は送って貰って有り難う
ございました!」ペコリ

マミ「いえ、それじゃあ、また学校でね」

>さやかは家に帰っていった…
叫び声がした気がするが、気のせいだろう。
そっとしておこう…

>今日はもう疲れた…
まどかと共に早く家へ帰ろう。


さやかちゃんの家はマンションなんだから、機械が動かない影時間のうちは
自動ドア開かないんじゃね? とはくれぐれも突っ込まないように……
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/10/15(土) 04:00:01.35 ID:T/5tcQ420
>朝、絢子さんからキツいお叱りを受けて学校へ向かった…
食事や風呂は朝のうちに纏めて済ませたので、体がだるい…

4月15日(金・放課後)ー雨 身滝原中学 体育館

>授業の後、全校集会が開かれた。
"事件"についての事だろうか…
遺体の第一発見者であろう上条恭介が心配だ…

さやか「急に全校集会なんて、何があったんだろ?ほむらは、
何か聞いてない?」

ほむら「いえ、何も。それより美樹さん、昨日は大丈夫でしたか?」

さやか「昨日?何かあったっけ?」

ほむら「え、覚えて……ないんですか?昨日のこと…」

さやか「んー、悪い。思い出せないわ。確か、恭介を……」

さやか「…そうだ!恭介は!?」

まどか「今日も、来てないみたい。仁美ちゃんも、無断欠席だって」

さやか「そんな……」

ほむら「二人とも、無事だと良いんですけど…」

女性教師「えー、皆さん。校長先生から、大切なお話があります」

>大切な話…
何か、不吉な予感がしてならない…

校長先生「……今日は、皆さんに悲しいお知らせがあります」

ほむら「………」

校長先生「二年生の、上条恭介くんが……亡くなりました」
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/10/15(土) 04:06:53.56 ID:T/5tcQ420
#01「You're myself, I'm yourself」 fin.

next scene…
#02「The Contractor's Key」
100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/15(土) 04:17:51.11 ID:T/5tcQ420
……と、言う訳で、一話終了です。
かなり駆け足だった気がしますが、なんとか纏める事が出来ました。

また、二話の書き貯めをしなければならないので
次回の投下は少し遅くなるかもしれません。
たまに生存報告としてスレに現れる事もあると思うので、
投下まで気長にお待ち頂けると嬉しいです。
それでは、また次回…

途中からメ欄がsagaからsageに変わっていたのは何故だろう…
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/15(土) 04:26:45.22 ID:csS9Gkfeo

ペルソナ再現度がいいな
おりこ・かずみから誰か出して敵役にできないかね
どっちにしてもコミュ要員が足らなくなるな

あとデフォルトでsageチェック入れてるとそっち優先になるよ
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/10/15(土) 04:50:21.97 ID:VU1v7G3i0
乙。
次も期待してんぜ
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/15(土) 10:05:35.11 ID:5vzs9m1IO
>>1乙ー
P3Pしかやったことないけど4も面白そうだ
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/15(土) 11:12:14.20 ID:HQrpeL1A0

さやかアホス…浮かばれねえな
105 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage saga]:2011/10/15(土) 12:36:42.20 ID:JYwX4x6b0
面白い
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/10/15(土) 20:56:26.60 ID:BT8U2hk4o
3、4ベースだっけ?
マヨナカTVにタルタロスって見滝原ワルプル襲来よりヒドイw
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/16(日) 00:04:52.10 ID:3241uVHno
現在のポジションおさらい
鳴上悠→ほむら
花村陽介→さやか
里中千枝→まどか
天城雪子→?
巽完二→?
久慈川りせ→?
クマ→?
白鐘直斗→?
堂島菜々子→タツヤ
桐条美鶴(?)→マミ
幾月修司(?)→QB
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/16(日) 01:30:47.34 ID:XNbr5z0m0
クマはクマのままっぽいが
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/16(日) 06:05:27.85 ID:boXFyZtgo
クマ→クマではないのか?
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/10/16(日) 06:06:32.42 ID:xUr6stlvo
それはまだ分からない
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/16(日) 10:29:34.32 ID:z/Z3XybIO
>>110
いやクマでてたろ
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/17(月) 00:11:00.92 ID:a3bBZCDe0
どうも、>>1です。
二話投下の目処が立ったのでお知らせしたいと思います。
次回の投下は、うまくいけば明日、予定日は明後日です。
次回もまた0時頃に投下を始める予定なので、宜しくお願いしまする

そして、クマの人気に嫉妬、クマ大好きです。自分は直斗派なんですけどね。
でも直斗ポジのキャラが居ない。悔しい。一応一番近いのは
クールほむほむでしょうか…
>>101
なんと…うっかりしてました。
SSと一緒に>>1も成長していかなければ…
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/17(月) 00:16:31.76 ID:a3bBZCDe0
どうも、>>1です。
二話投下の目処が立ったのでお知らせしたいと思います。
次回の投下は、うまくいけば明日、予定日は明後日です。
次回もまた0時頃に投下を始める予定なので、宜しくお願いしまする

そして、クマの人気に嫉妬。クマ大好きです。自分は直斗派なんですけどね。
でも直斗ポジのキャラが居ない。悔しい。
一応一番近いのはクールほむほむでしょうか…

>>101
なんと…うっかりしてました。
SSと一緒に>>1も成長していかなければ…
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/17(月) 00:26:05.33 ID:a3bBZCDe0
>最近SS速報の調子がおかしい…
何故かレスが連投されている。それに、とても重い…
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage saga]:2011/10/17(月) 02:47:56.33 ID:5kP9u59K0
SS速報が重い時は注意した方が良い
投稿できない→書いた分が消えるに繋がるから
書き溜めしているんなら問題ないだろうけれど
してなかったらモチベーションがかなり下がる
だから事前にコピペなどをして事態に備えるのをお勧めする
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage saga]:2011/10/17(月) 02:49:40.60 ID:5kP9u59K0
すんません↑は行数が八十行越えたときの現象でしたほんとすんません永年ROMりますごめんなさい
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/17(月) 06:52:42.01 ID:wePtv9lIO
何かほっこりした
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 00:13:19.91 ID:WC9cOWle0
>>116
[落ち着け]
嘘ですごめんなさい、用心します…

という訳で、P4Gを買うべきかまどマギポータブルを買うべきか迷っている
>>1です。こんばんは。
2話分の書き貯めはまだ終わっていませんが、有言実行という事で。
少し短いかもしれませんが投下したいと思います。
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 00:16:32.57 ID:WC9cOWle0
#02「The Contractor's Key」
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 00:18:56.10 ID:WC9cOWle0
さやか「……!!」

まどか「そんな…!」

ほむら「美樹さん……」

校長先生「上条くんは今朝早く、遺体で発見され…」

校長先生「上条くんが何故亡くなったのか、警察の方々が捜査して下さっています」

さやか「………」

>上条恭介が、亡くなった…
やはりあの"事件"と何か関係があるのだろうか…
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 00:28:04.14 ID:WC9cOWle0
今気付いたんですけど>>98の(金・放課後)って何だ…
正しくは(金・午後)です。どうでもいいか。

>重苦しい空気が場を包んでいる…

4月15日(金・午後)ー雨 身滝原中学 廊下

>女子生徒達の噂話が聞こえる…

女子生徒「…死体、前の時と同じだったんでしょ?」

女子生徒の連れ「前はアンテナだったのが、今度は電柱らしいじゃん?」

女子生徒「コレって、連続殺人って事だよね?」

女子生徒の連れ「こ、怖〜…」

さやか「………っ!」ギロッ

女子生徒「…何アイツ、こっち見てくんだけど…」

女子生徒の連れ「ほら、上条くんの彼女って言われてる子だよ、
何か絡まれると面倒だし、シカトしよ?」

ほむら「…他人事のように好き勝手言うなんて、最低です」

まどか「気にしないで、さやかちゃん。放っておこうよ」

さやか「……あのさ。こんな事、あんまり考えたくないんだけど」

さやか「さっきの奴らは、恭介とこの前の遺体が、同じように吊されてたって
話してた」

さやか「それに、前はアンテナ。今度は電柱。なんとなくだけど、
恭介が殺されたのはやっぱりあの"テレビ"のせいだと思う…」

まどか「そ、そんなの出来すぎてるよ!偶然だよ、偶然。今回だって…」

さやか「じゃあまどかは、"あの世界"に迷い込んだ事もすっぱり忘れて
生きていけるの!?」

まどか「そ、それは……」

さやか「あたしは、どんな事をしてでも恭介が殺された理由を知りたい」

さやか「きっと、"あの世界"に何かの手掛かりが有るはずだよ。
だからあたし、もう一度テレビの中に入る…!」
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 00:32:03.74 ID:WC9cOWle0
まどか「だからって……さやかちゃんがそんな事する必要ないよ!」

まどか「それに、またシャドウに遭ったらどうするの!?
死んじゃうかもしれないんだよ?」

さやか「全部あたしの見当違いならそれでもいい。シャドウに襲われて
死んだって構わない。確かめたいの。恭介が、どうして殺されなきゃ
いけなかったのか……」

さやか「アンタ達なら、来てくれるって信じてるから!」ダッ

>さやかは、走り去っていってしまった。
止めに行くべきだろうか…

ほむら「とにかく、美樹さんを止めに行きましょう。前と同じ場所、
ジュネスの家電売場に、きっと居るはずです」

ほむら「それと、万が一の事も考えて巴さんも呼びましょう。
シャドウに太刀打ちできるのは、ペルソナだけですから……」





>テレビの中へ入ることになった時を考えて、マミを呼んだ…

マミ「お待たせ、美樹さんは!?」

ほむら「先に、ジュネスに行ったみたいです…」

マミ「美樹さん……それに、"彼"……」

マミ「どれもこれも、シャドウのせいよ。許してはおけないわ…!」

>まどか達と共に、ジュネスへ向かう。
先に行ったさやかが心配だ…
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 00:34:43.86 ID:WC9cOWle0





4月15日(金・放課後)ー雨 ジュネス 家電売場

まどか「あっ、居た!」

さやか「まどか、マミさん…それにほむら」

さやか「来てくれるって信じてたよ」

ほむら「美樹さん、それ……」

>さやかの手には、長いロープとゴルフクラブが握られている。
どうやら、本気なようだ…

さやか「はい、コレ。なんだか自分勝手な気もするけど、
頼れるのはアンタだけだから……お願い」サッ

マミ「……美樹さん、本気なの?」

さやか「幼なじみが殺されたんですよ? ここで引き下がる訳には
絶対にいきません…」

まどか「………」

さやか「まどかは、これをお願い」

まどか「……ロープ?」

まどか「そんな、無茶だよ!……こんなの、やめようよ…!」

さやか「無茶でも、やるの。これはあたし達にしか出来ない事だから」

ほむら「……分かりました」

まどか「ほむらちゃん…!?」

さやか「そう言ってくれると思ってたよ、ほむら」

>それぞれの身体にロープを巻き付け、体勢を整えた。
まどかが心配だが、行くしかない…

さやか「行こう、ほむら。マミさん」

ほむら・マミ「はい。(ええ)」
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 00:39:33.50 ID:WC9cOWle0
まどか「行っちゃった……」

まどか「んっ……ロープが引っ張られる…!」グイグイ

まどか「……えいっ!」ブチッ

まどか「……あ、切れちゃった」
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 00:41:26.99 ID:WC9cOWle0
4月15日(金・放課後)ー雨 ???

さやか「いたた…」

ほむら「ここは……」

さやか「間違いない、前来た場所と同じだよ!やっぱり、繋がってるんだ」

マミ「凄い……本当に、入れちゃった」

クマ「き、君達!また来たクマか!?」

クマ「何度も何度も……クマは迷惑してるって言ったはずクマ!」

マミ「な、喋ってる…?」

さやか「あ、アンタ、あの時のクマきち!」

クマ「クマは『クマきち』なんて名前じゃないクマ!」

クマ「大体君達、こんなに何回も"コッチ"に来れるなんて普通じゃないクマ!」

クマ「……なるほど。クマはよーく分かりました。"犯人"は、君たちクマね?」

ほむら「"犯人"? 何のこと…?」

クマ「最近、こっちの世界に誰かが人を放り込んでいる気配がするクマ」

クマ「そのせいで、こっちの世界はどんどんおかしくなってきてるクマ!」

クマ「君達は、自分から"ココ"に来れる。他人にムリヤリ入れられた
感じじゃないクマ!」

クマ「こんな事が出来るのは、君達しか居ないクマ!」

クマ「よって、君達が"犯人"に違いないクマ!」
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 00:44:09.93 ID:WC9cOWle0
さやか「黙って聞いてみれば、何よそれ!そんな訳ないじゃん!」

さやか「大体、あたし達だってこの世界の事まだ良く知らないし…」

クマ「言い逃れしても駄目クマ!じゃあ、君達が犯人じゃないって
証拠はあるクマか?」

さやか「証拠って……!」

ほむら「急に言われても……」

マミ「私はここに来たの初めてだし……」

クマ「ほら、やっぱり君達クマ!」

さやか「う、うっさい!あたし達はちゃんと、目的があって来たんだから!」

クマ「君達もおバカクマね〜…ここは一方通行!入ったら出られないの!」

クマ「クマがいないと出られないの、知ってるでしょーが!」

クマ「もっとも、"犯人"をそう簡単に帰す訳にはいかないクマ。
今日はみっちり、ここで取り調べクマ!」

さやか「別にいいもん。アンタの力なんか借りなくてもね、この命綱が……」

さやか「……あれ?」

さやか「切れてる……!!」

ほむら「い、今気が付いたんですか?」

さやか「そんなぁ……」ヘタッ

クマ「うぷぷー!やっぱりおバカさんクマね〜。今日は絶対に出して
あげないクマ!」
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 00:46:52.33 ID:WC9cOWle0
さやか「くぅ〜っ!ムカつくー!!」

さやか「それより、こっちの質問に答えてもらうわよ!
偶然落ちてきた昨日とは違って、今日は本気なんだから!」

さやか「あたし達の世界では、霧が出る度に人が死んでる!
しかも、今日でもう二度目…!」

さやか「絶対"ココ"と何か関係があるはずよ。知ってる事、全部答えて
もらうからね!」

クマ「霧が出る度に……死体?」

クマ「"そっち"で霧が出る日は、"こっち"だと霧が晴れるクマ」

クマ「霧が晴れると、シャドウが暴れるから、すごく危ないクマ」

ほむら「"こっち"が晴れだと、"あっち"は霧…?」

マミ「シャドウが暴れる…?」

クマ「さぁ、質問は終わりクマ!」

クマ「君達が犯人なのは分かってるクマ。今すぐ、止めるクマ!」

さやか「だから、違うって言ってんでしょーが…」
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 00:49:34.97 ID:WC9cOWle0
さやか「大体、ここは何なのさ? テレビのスタジオみたいな……」

クマ「スタジオ……?」

ほむら「だとしたら、あの"マヨナカテレビ"もここで撮影されて
いるのでしょうか……」

クマ「サツエイ……?」

さやか「だから……放り込まれた人間をここで撮ってるんじゃないか、って事」

クマ「ここには、元々クマとシャドウしか居ないクマ。
第一、クマはそんな事しないクマよ…」

さやか「……どうだか。っていうか、アンタが一番怪しいのよ!
ベラベラ喋るし、訳分かんない格好してるし!」

さやか「いい加減、正体見せやがれっ!」グイッ

スポン
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 00:52:04.88 ID:WC9cOWle0
クマ「……!!――――!!」ジタバタ

さやか「う、うわぁぁっ!!」

>勢いよく引っ張ったせいで、クマの頭が取れてしまった。
中身は空洞で、何もない…

マミ「頭が……取れた!?」

さやか「うそっ、身体は!? 脳みそは!?」

クマ「……君たちもヒドいことするクマねー!」カポッ

>クマは自力で頭を手に取ると、身体にはめた。
どうやら無事らしい…

クマ「クマ、犯人が君たちじゃないって信じてもいいクマよ?」

さやか「な、何よいきなり。あんだけ疑ってた癖に……」

クマ「君たちの反応からするに、犯人は別にいるみたいクマ」

さやか「だから、さっきからそう言ってるじゃん…」

クマ「その代わり君たちで真犯人を見つけて、こんな事やめさせて
欲しいクマ…」
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 00:56:16.87 ID:WC9cOWle0
>クマから、テレビに人間を放り込んでいる犯人探しの申し出を受けた…
イゴールの言葉が、心に蘇る…

『貴女はこれから向かう地にて災いを被り、大きな"謎"を解くことを
課せられるようだ…』

>解かなければならない"謎"とは、この事件の事だろうか…

クマ「君達だけが頼りクマ…約束、してくれるクマか?」

>自分達の潔白を照明するためには、引き受けるしかなさそうだ…

ほむら「分かりました。引き受けましょう」

マミ「そうね。この世界にもシャドウが居るのなら、放ってはおけないわ」

さやか「まー、こうなっちゃ仕方ないか……あたしも、恭介が殺された理由を
知りたいし」

さやか「んじゃ、一丁見つけてやろうじゃん? 真犯人!」

>さやかは張り切っているようだ。
>>131と答えるべきだろうか…
――――――――――――
1.勿論だ
2.お前の出る幕じゃない
3.やっぱりイヤだ
4.どうでもいい
――――――――――――
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/20(木) 01:00:11.01 ID:mge59fXf0
じゃあ1で
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2011/10/20(木) 01:01:35.62 ID:Oud55JA9o
3
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 01:02:22.95 ID:WC9cOWle0
ほむら「勿論です!もう二人も犠牲者が出ているのに、このまま知らない
フリなんて出来ません!」

さやか「おっ、なかなか強気じゃん。普段は頼りない感じだけど、
やるときはやるタイプだったりすんの?」

ほむら「あ、えっと……そんな…」

さやか「照れなくてもいいって。ペルソナ使って戦ってた時のほむら、
すごくカッコ良かったよ!いやホント、憧れるね!」

ほむら「ほ、褒めたって、何もありませんからっ……!」

さやか「それに比べて、あたしは"力"とか何にもないし…」

ほむら「……」

さやか「でもでも、今は頼れるペルソナ使いが二人も居るわけだし、
大丈夫でしょ!」

マミ「ええ。安心して。私と暁美さんで、何があっても貴女を守ってみせるわ」

さやか「やっぱり、先輩がいると心強いなぁ。あ、ほむらも
信頼してるからね!?」

ほむら「あ、ありがとうございます……」
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 01:05:33.55 ID:WC9cOWle0
クマ「よ、よかったクマ…引き受けてくれるって信じてたクマ…」

さやか「あんだけ疑ってた癖に…調子いいヤツ……」ハァ…

さやか「まぁ一応、これっきりの付き合いにはならなそうだし、名乗っとくよ」

さやか「あたしは美樹さやか。隣にいる金髪の女の人がマミさんね」

マミ「クマちゃんよね、宜しく!」

さやか「んで、こっちのメガネっ娘は暁美ほむらで……
ってか、あたしもメガネしてるんだった……」

マミ「そういえば、そのメガネ……貴女達、目悪かったかしら?」

クマ「ありゃ、マミサンはメガネしてないクマね。はい、コレ」サッ

マミ「霧が……晴れた?」カチャリ

さやか「どーゆー最新技術を使ってるのか分かりませんけど、
このメガネをかけると、何故だか霧が晴れるんですよねー…」

クマ「クマは手先が器用だから、メガネを作ることくらいお手の物クマ!」

>クマは指先(?)を微妙に動かしている。
正直、あまり器用そうな手には見えない…

さやか「どう見ても器用そうには見えないんだけど!」

クマ「よくそんな口が利けるクマね!メガネを掛けるだけで
霧が晴れるなんて、普通に考えたら大サービスクマよ!?」

クマ「そのメガネがあれば、犯人だって見つけられるはずクマ!」

ほむら「……けど、犯人を探すといっても、どうやって…」

クマ「それは、クマにも分からんクマ」

マミ「結局、自分達の足頼りって事ね…」

クマ「でも、この前ここに来た人間の事なら知ってるクマ」

さやか「ここに来た人間…? それって、テレビに放り込まれた人って事!?」

クマ「…そうクマよ?」

さやか「ね、ねぇクマきち!それって、この人じゃなかった!?」ユサユサ

クマ「や、やめれ〜!揺さぶるなー!」

>さやかが手にしている携帯の画面には、亡くなった上条恭介の画像が
映っている…

クマ「あっ、そう!この人クマ!」

ほむら「……!!」

さやか「クマきち、その人の所まで案内して!」
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 01:09:48.26 ID:WC9cOWle0




4月15日(金・放課後)ー雨 ???

>クマに案内され、上条恭介が姿を消したという場所までやってきた。
よく見ると、見滝原の風景に似ている…

マミ「ここ、見滝原にそっくりね…」

さやか「真っ赤な空と、霧以外はね…」

クマ「その"ミタキハラ"って所が、君達の住んでる世界クマか?」

マミ「ええ、そうよ」

さやか「仮にココが、そっくりそのまま"もう一つの見滝原"なら、この先は…」

クマ「あ、この前入ってきた人間は、あそこで姿を消したクマ」

>視線の先に、何か大きな建物がある。
コンサートホールだろうか…

さやか「や、やっぱり……!」

マミ「あれは…コンサートホール?」

さやか「マミさんには言ってなかったか…恭介は、プロのバイオリン奏者
だったんですよ」

さやか「昔は"天才少年!"なんて言われて、テレビにも出てたんですけど…」

さやか「でも、交通事故に遭っちゃって。それから、バイオリンの夢は
諦めたみたいで…」

マミ「………」

さやか「とにかく、行ってみよう!あそこに、犯人の手掛かりがあるかも!」
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 01:14:26.69 ID:WC9cOWle0





4月15日(金・放課後)ー雨 ???

Look at me Love to do. Look at me Love to do.
Look at me Love to do. Look at me Love to do...

さやか「な、何……これ……?」

>ホール内へと続く道はポスターが張り巡らされており、
ポスターはピンク色の油性マーカーのようなもので書かれた英語で
書き潰されている…

ほむら「それに、この写真……」

>上条恭介と、さやかが写っている写真だ。
さやかの首から上が切り取られている…

さやか「ふっ、ふざけないでよ!こんな……誰が…!」

さやか「犯人、居るんでしょ!出てきなさいよ!」ダッ

>さやかはホールへの扉を開け、走っていってしまった。
追いかけなければ…!





ほむら「……!!」

>ホールの中で、何人ものバイオリンを持った人物が演奏している。
姿ははっきりしないが、全員上条恭介に似ている気がする…

>音楽に混じって、誰かの声が聞こえる…
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 01:18:37.43 ID:WC9cOWle0
『こんなに小さいのに、凄いわねぇ…』

『将来が楽しみだな…』

『幼きプロのバイオリン奏者、上条恭介君です!』

『恭介、恭介、恭介………』

???『僕、さやかの事………』

さやか「恭介っ!?」

>上条恭介の声が響く…
辺りを見回しても、姿はない。

上条恭介の声『ずっと 嫌 い だった』

さやか「えっ……!!」

上条恭介の声『弾けもしない曲を毎日、毎日、毎日…!!』

上条恭介の声『さやかはさぁ…僕を虐めてるのかい?』

上条恭介の声『何で今でもまだ、僕に音楽なんか聴かせるんだ!
嫌がらせのつもりなのか?』

さやか「それは、恭介…音楽好きだから…!」

上条恭介の声『もう聴きたくなんかないんだよ!』
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 01:27:22.32 ID:WC9cOWle0
さやか「……っ!!」

上条恭介の声『さやかだけじゃない。親も、その周りの人も、全部……!』

上条恭介の声『生まれてから死ぬまで、僕の人生はずっと生き方が決められてた』

上条恭介の声『僕の父さんは、僕が事故にあってもバイオリンを手放そうとは
しなかった!』

上条恭介の声『……僕の腕が治らないと知りながらだ!』

上条恭介の声『…バイオリンの弾けなくなった僕に、今更何を望むって
言うんだ!』

さやか『……みんな、そんな事思ってなんかないよ!』

上条恭介の声『嘘だ!』

上条恭介の声『…みんな、消えてしまえばいい。音楽なんて、下らない。
バイオリンなんて、下らない!』

さやか「………!!」

さやか「違う…アンタは恭介なんかじゃない……!恭介はそんな事言わない!」

さやか「嘘だ……!嘘だ!恭介はそんな人じゃない!!」

???「…あはは!そんなに必死になって…バッカみたい」

マミ「……!?」

ほむら「美樹さんが……二人!?」
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 01:31:31.97 ID:WC9cOWle0
>どこからか、さやかと瓜二つの人物が現れた。
格好こそ違うものの、この人物は間違いなく美樹さやかだ…

もう一人のさやか「そうだよ。"あたし"は、アンタなんだから…」

クマ「およーっ!マントにミニスカとは、随分とハレンチな格好クマねー!」

ほむら「突っ込むところ、そこじゃないと思います…」

さやか「は、はぁ!? 何言って――――」

もう一人のさやか「隠さなくてもいいよ、全部、お見通しだから」

もう一人のさやか「惨めだなぁ…可哀想だなぁ……誰かに構って欲しいなぁ」

もう一人のさやか「本当はみんなに煙たがられてるの、知ってるクセに…」

もう一人のさやか「本当は一人じゃ何も出来ないくせに、
無理にでしゃばってみんなに迷惑かけて…」

もう一人のさやか「それで何かをした気になって、余計に嫌われる…」

もう一人のさやか「恭介の事だってそう」

もう一人のさやか「恭介がアンタに気がない事を知ってて、
アンタはCDを聴かせ続けた」

もう一人のさやか「こうでもしなきゃ、恭介を誰かに取られちゃうんじゃ
ないか、って」

もう一人のさやか「自分じゃとても勝てっこない、"誰かさん"に
大好きな恭介を取られちゃうんじゃないかって」

もう一人のさやか「でもそれも、裏目に出て…」

もう一人のさやか「言っておくけど、恭介のアレは"本心"だから」

さやか「違う!!」
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 01:37:49.41 ID:WC9cOWle0
もう一人のさやか「"恭介が殺された理由を知りたい"?
"恭介のためにここまで来た"?」

もう一人のさやか「……それも全部嘘だよね、"あたし"!」ニコッ

さやか「違う!!そんなんじゃ……そんなんじゃないっ!!」

もう一人のさやか「だから、隠さなくてもいいんだって」

もう一人のさやか「あわよくば、ヒーローになれると思ったんでしょ?」

もう一人のさやか「こんな刺激のない生活、ウンザリだもんねぇ?」

もう一人のさやか「大好きな彼にも振り向いて貰えない…学校も嫌…」

もう一人のさやか「目立ちたい、普通じゃ嫌だ、刺激が欲しい…」

もう一人のさやか「憧れてるんだよね?あたしみたいな"正義の味方"に…」

もう一人のさやか「今回の事件、楽しいよね、人が次々死んで…
表向きは辛そうにしてたけど、本当はワクワクしてしょうがなかった。
そうでしょ?」

もう一人のさやか「ヒーローになるにはうってつけ。
大好きな彼が死んだっていう、らしい口実もあるしさぁ!」

さやか「やめろ……!やめろ!!」フルフル

もう一人のさやか「我は影…真なる我……」

さやか「違う……違う!アンタなんか、"あたしじゃない"!!」

もう一人のさやか「ふふふ、はは…あはははははははっ!!!」

もう一人のさやか「そうだよね…認められる筈ないよねぇ、こんなあたし」

もう一人のさやか「だから、もうあたしはアンタなんかじゃない!」

さやかの影「あたしは、あたしだ!!!」バッキィィィン!!
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 01:43:43.95 ID:WC9cOWle0
ほむら・マミ「うわぁっ!」

>さやかの影は形を変え、人魚のシャドウとして襲いかかってくる…!

さやかの影 Oktavia von Seckendorff
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ほむら「もう一人の美樹さんが、怪物になった……!?」

クマ「あれは、サヤカチャンが心の奥に押し込めていた"内面"クマ!」

クマ「カタチは違ってもあれはサヤカチャンの"本心"だし、
サヤカチャンの一部クマ!」

クマ「サヤカチャンがそれを否定した事で、サヤカチャンの抑圧された内面が
シャドウとして現れ出たクマ!」

マミ「要するに、美樹さんから生まれ出たシャドウを止めるしか方法はない
って事ね!?」

クマ「そうクマけど…マミサンって意外とアグレッシブ?」

マミ「こいつは私が引き受けるわ!貴女は美樹さんを!」

ほむら「はいっ!」ダッ

ほむら「美樹さん!大丈夫ですか!?美樹さん!!」

さやか「やめて…違う……あたしは…!」

>さやかはうなだれており、とても話が出来る状況ではない…
>>142と声をかけてみようか…
――――――――――――
1.しっかりしろ
2.落ち着け
3.自分から逃げるな
――――――――――――
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/20(木) 01:46:01.36 ID:N4PWzBYQ0
3
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/20(木) 01:50:12.71 ID:FJ1aws/bo
wktk
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 01:52:35.73 ID:WC9cOWle0
ほむら「あなたがそんな事でどうするんですか!?」

ほむら「犯人、見つけるって言ってたじゃないですか!」

さやか「違う…違う!あんなの……!!」

ほむら「………―――っ!!」





ほむら「そうやって、いつまでも自分から逃げ続ける気なの?」
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 01:58:31.42 ID:WC9cOWle0
さやか「…………っ!!」

ほむら「…見なさい」

ほむら「巴さんは、貴女を守る為に戦ってるの」

ほむら「そしてあれは、紛れもなく貴女そのもの」

ほむら「貴女が貴女を閉じ込めて、見ない振りして。本当にそれでいいの?」

ほむら「私は"貴女"を止めにいく。答えは、貴女で考えて」
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 02:01:47.81 ID:WC9cOWle0
さやかの影「あたしはアンタの事なら何でも知ってるの!周りの奴らがアンタを
どう思っているのかも、全部ね!」

>ホールの座席のような場所に無数の人影が着席し、こちらを囲んでいる…

『上条くん、相当滅入ってるのに可哀想…』

『そうそう。美樹って奴、上条にやたら引っ付いてるらしいぜ』

『アイツ、何にでもしゃしゃり出てきて超ウザい…』

『『ウザい、死んじゃえ、居なくなればいい……』』

>大勢の人間の心の声が聞こえる…

さやかの影「アンタはねぇ、孤立するのが怖いから明るく振る舞っていただけ」

さやかの影「明るくて、みんなに好かれてる自分を"演じてただけ"なの」

さやかの影「結局、ウザいものはウザいのよ。どんなに頑張ったって、
アンタを見る目は変わらない。
アンタはただ、現実から目を背けてヘラヘラしてただけなのよっ!!」

さやか「嫌……もう嫌…やめて、やめてよ…!!」

マミ「美樹さん、"自分"を拒んでは駄目っ!!」
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 02:11:27.84 ID:WC9cOWle0
さやかの影「…だったらさぁ、もう死んじゃいなよ」ブンッ

マミ「きゃあっ!」ズサッ!

ほむら「巴さんっ!!」

クマ「よそ見してる場合じゃないクマ、来るクマ!!」

ほむら「くっ……!イザナギッ!!」パリィィン!!

さやかの影「あははははっ!!死んじゃえ、みんな死んじゃえ!!」

さやか「違う……!そんな事、思ってなんか…!」

ほむら「…………ーーっ!!」

ほむら「いい加減にしてよ!!」パチンッ!

さやか「ほむら……!?」

ほむら「役に立たないとか意味がないとか、勝手に自分を粗末にしないで!」

ほむら「あなたを嫌う人が居ればあなたを思う人が居るって、
どうしてそれに気付かないの!?」

ほむら「あなたは、みんなの気持ちを無駄にする気なの!?」

さやか「…………」

クマ「あれは、もともとサヤカチャンの中に居たものクマ…」

クマ「サヤカチャンに否定されたら、ああやって暴走するしかないクマよ…」

さやか「…………」
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 02:21:30.64 ID:WC9cOWle0
ほむら「好きだったんでしょう?上条くんの事。 なら、それでいいじゃない」

クマ「サヤカチャンは、ああいうところあってのサヤカチャンクマ」

クマ「だから、気にすることないクマ!」

さやか「そう……かな」

さやか「自分でも分かってたんだ、心のどこかでは誰かを憎んでるってこと」

さやか「今になっては、恭介に告白する事も叶わない願いだけどさ」

さやか「これからは、自分を隠さないで生きていくって誓うよ」

クマ「ぷぷぷー!フラれてやんのー!」ケラケラ

さやか「う、うっさいなぁ!クマきち!」

ほむら「本当に空気が読めないのね…」

さやか「……でも、そっか。"アレ"も、"私のもう一人の形"なんだよね」

さやかの影「……ぐぅっ、あぁ、ああああああ!!!!」

クマ「シャドウの様子が変クマ!"センセイ"、マミサン、今のうちに
やっつけるクマ!」

ほむら「言われなくてもっ……!!」

ほむら「[ジオ]!!」カッ!

さやかの影「ぐっ……!」

マミ「シャドウが体勢を崩したわ!暁美さん、一気に決めるわよ!」

『!!』

ほむら・マミ「イザナギッ!!」「シャルロッテ!!」

さやかの影「あぁぁああああっ!!」ビリビリバチイッ!
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 02:26:09.02 ID:WC9cOWle0
>さやかが人魚のシャドウから姿を変え、人間の形へ戻っていく……

さやかの影「ああ、あぁあ……!!」

さやか「ねぇ、"あたし"」

さやか「あたし、分かったんだ」

さやか「"アンタ"はあたしで、"あたし"はアンタなんだよね…」

さやか「今まで隠してて、押し込めてて、本当にごめん……!!」

さやかの影「……うんっ!」コクッ

>自分自身と向き合える強い心が、
"力"へと変わる…

>さやかはもう一人の自分…
困難に立ち向かうための人格の鎧、
ペルソナ"オクタヴィア"を手に入れた!
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/20(木) 02:37:02.08 ID:WC9cOWle0
はい、ぶった斬るように今回はここで終了です。
2話の書き貯めはまだ終わってないので、残りは土曜までには仕上げたいな、
なんて。それでは、今回はこの辺で…

あと、ほむらちゃんは二重人格ではありません。
戦闘になるとスイッチ入っちゃうんです。(嘘ですやってみたかっただけです)
メガほむがクールほむ状態で戦っているのを想像したら
ものすごくシュールですけど
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/20(木) 02:50:59.66 ID:k5Xirmpgo
乙〜
殺された上に嫌な役任せられる上条さんかわいそす
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/10/20(木) 08:32:03.39 ID:nN62Zy9AO

ゆっくりでいいんで完結させてくだしあ
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/20(木) 09:35:22.37 ID:AfXVkOmIO
ストレガはでるかな?

154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage saga]:2011/10/20(木) 12:13:48.12 ID:jFnjx8tE0
誰が上条さんの弟OR妹として出てくるかな
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/10/20(木) 13:58:19.92 ID:IBCQUTYb0
なんか全体的にペルソナキャラの役割だけでなく、コンプレックスも無理やり当てはめた性でマギカキャラが崩壊している。
花村のコンプレックスを無理やりさやかに当てはめているから違和感を感じる。

さやかのコンプレックスというか暗黒面はこんな感じだと思う。
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=20384322

説得力の無いセリフも目立つ
>ほむら「そうやって、いつまでも自分から逃げ続ける気なの?」
このセリフ、コンプレックスの塊であるメガほむに言われても全然説得力無いし、この話の最初からペルソナ使いのマミに言わせた方がまだ説得力があると思う。

>ほむら「役に立たないとか意味がないとか、勝手に自分を粗末にしないで!」
確かにさやかは暴走気味だったが、別に「役に立たないとか意味が無い」みたいな事言ってないから意味不明なんだけど(シャドウがそれらしい事を言っているが本人は否定してるし)。

>クマ「ぷぷぷー!フラれてやんのー!」
クマはシリアスな場面で茶化したりしないし、死人が出てるなら、なおさらこんな事言わないだろう。
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/20(木) 14:02:45.22 ID:N4PWzBYQ0
>>155
ゲームはわからんがアニメ版ではこのシーンでその台詞言ってんだがクマ
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/20(木) 15:38:32.39 ID:FJ1aws/bo
原作と違った一面が垣間見えちゃってもいいじゃない、ssだもの
P4の展開に忠実に進めてるなかでまどマギのキャラ使ってるんだからある程度の違和感は致し方あるまい
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/10/20(木) 16:21:43.62 ID:1m5uFamAO
>>155
関係無いけどガッツさんカッコよ過ぎワロタ
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/10/20(木) 19:26:24.76 ID:qEoe6lU0o
まあクロスどころか入れ替えSSだし、
このぐらい普通だろ
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/10/20(木) 19:31:35.97 ID:IBCQUTYb0
>>156
ゲームでは言っていない、
どちらにせよ、戦闘中に冗談を言うのは緊張感がなさすぎだろ…
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/20(木) 21:48:53.41 ID:YUIt/HGRo
>>160
アニメに文句言えよ
そもそもキャラクターの差し替えなんだから、原作と違う側面が出るのは当然だろ
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/10/22(土) 02:06:51.81 ID:bysJ2VpAO
これはペルソナじゃなければまどマギでもないからな。
批評家みたいに偉そうなとこからじゃなくて、一緒の目線から純粋に楽しもうぜ…
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/22(土) 03:11:31.01 ID:ywA39NyHo
ほむほむのペルソナもまどマギの中の魔女にした方が良かったんじゃないかなあ、と少し思った
まあマミさんのシャルロッテやさやかのオクタヴィアみたいにこれといった魔女がいないからしょうがないんだろうけど
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/22(土) 04:32:07.73 ID:IFyapa4bo
でも魔女だとペルソナが固定になるから
それはそれでどうなんだろう
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage saga]:2011/10/22(土) 12:15:09.50 ID:A2v3786k0
ほむら「クリームヒルト!」クイッ
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/23(日) 00:17:01.14 ID:1adYJNrIO
>>1マダー?
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/23(日) 04:30:20.67 ID:uM/KFHo30
どうも、>>1です。
家中の電化製品がストライキを起こしたようで、
電話、パソコン、PS3その他諸々の調子が一斉に悪くなり、投下もままならない
状態でしたが、なんとか復活したので生存報告&レス返しをば
2話の残りの分は、明日(?)中には投下出来ると思います。遅れてしまって
すいません…

>>155
>>1も、まどマギキャラでこの作品を書き進めていく以上、多少の違和感が
生じる事は仕方がないと割り切ってますので、それを踏まえた上で
読んでくれると嬉しいです。
ただ、2話に関して少しハシャイジャッタのは事実です。反省します。
また、>>1にもあるように選択肢によっては大幅なキャラ崩壊も
充分に有り得ますのでご留意を。

>>152
ありがとうございます。必ず完結させます。
書く気はバリバリあるので、今回のように>>1がマヨナカに来なかった
場合は、パソコンが壊れるなりして生存報告が不可能な状態である可能性が
高いです。サボってる訳ではありません。断じて。

>>153
ペルソナ勢をもっと増やした方がコミュ的にも楽なんじゃないかとも
思ったのですが、ペルソナを知らない方もこのSSを読んで下さっている
ようなので、あまり増やし過ぎるとそういった方が付いていけなくなるんじゃ
ないかとも思ったり。
ストレガの3人衆はお気に入りなので、機会があれば…

>>154
コミュキャラが少なすぎて本気で悩んでます。
どうしたら良いんでしょうかねこういう場合。
上条君から直々に2人目の子供を作るよう頼んで欲しいところです。
もう死んでるけど。

>>163
本当はほむほむのペルソナはワルプルになる予定だったのですが、
彼女はやはりボスの座が似合うだろうという事で、イザナギさんに代わって
貰いました。イザナギを従えるほむほむは、果たして見滝原を統べる番長に
なれるのか!?

>>164
アニメでは早速ペルソナチェンジをやらかしてしまった鳴上君。
悩みの種がひとつ増えました…
いっそラストまで全員のペルソナを固定してしまった方が楽ではあるんですが…
実際にイザナギ縛りなんてやろうとしたら事故ナギくらいのチート性能でなきゃ
まず無理ですけどね

>>165
まどっちのメギドラオンで地球がヤバい
まどかにはジャックフロストとか似合いそうですね
最初、マミさんのペルソナをトモエにしようと思っていた事は内緒…
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/23(日) 09:37:22.44 ID:3T7znjcao
楽しみにして舞ってる
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/23(日) 10:02:33.87 ID:x27M6Kt/o
追い付いた
期待して待ってる
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/23(日) 11:08:47.82 ID:luNp1DYfo
クリームヒルトって最早ニュクスだよなwww
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/10/23(日) 11:49:39.22 ID:I6i4tBos0
>>167
多少の違和感は仕方ないにしても、説得力が無かったり、意味不明だったりするのはキャラ崩壊以前の問題だけど…

>ほむら「そうやって、いつまでも自分から逃げ続ける気なの?」
このセリフとかコンプレックスの塊のほむらに言われても説得力は皆無
(自分のシャドウと向き合うイベントがあれば別だったがワイルドの能力のためストーリー上不可能)

>ほむら「役に立たないとか意味がないとか、勝手に自分を粗末にしないで!」
>ほむら「あなたを嫌う人が居ればあなたを思う人が居るって、どうしてそれに気付かないの!?」
>ほむら「あなたは、みんなの気持ちを無駄にする気なの!?」
このセリフは話の前の流れから意味不明で彼女が何を言いたかったのか分けが分からなかった、
これらのセリフをカットして本題のこのセリフを言わせた方が良かった。
>ほむら「好きだったんでしょう?上条くんの事。なら、それでいいじゃない」

選択肢もストーリーが変わるわけでもないんだし(これはゲームでも思ったけど)、
キャラ崩壊を招くだけなら選択肢を廃止にした方が良いじゃない?

>見滝原を統べる番長になれるのか!?
本編のあの有様をみると、ほむらは番町みたいにはなれないと思うけど、
そもそもほむらに番町役をやらせようとする事自体が無理がある気する。
(スパロボ補正並の修正かければ話は別だけど)
http://blog-imgs-43.fc2.com/y/a/r/yaraon/1316931346_1.jpg

>コミュキャラが少なすぎて本気で悩んでます。
別に廃止すれば良いじゃない?ゲームじゃないんだから全アルカナをする必要ないし。

>アニメでは早速ペルソナチェンジをやらかしてしまった鳴上君。
これは固定でもチェンジでもどっちでも良いじゃない?
固定なら仲間キャラみたいにLV上昇でステータスとスキルがパワーアップすれば良いんだし。
例:ジオ→ジオダインみたいな感じで、進化ならイザナギ→伊邪那岐大神
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/23(日) 11:57:48.54 ID:x27M6Kt/o
>>171
最初にキャラ崩壊の可能性があるって書いてるのにそれを指摘するのはお門違い

番長はネタだろそれも分からんのか?

ペルソナもまどかも好きなのは分かったから落ち着け
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2011/10/23(日) 12:10:49.95 ID:+wWTzB85o
ほっとけ
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/23(日) 13:15:25.83 ID:3T7znjcao
近頃は頭がおかしい人がいて物騒だなあ
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/23(日) 18:13:43.70 ID:rxWraQno0
めんどくせえ奴だな
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/24(月) 00:00:18.83 ID:TAGhub5y0
どうも、雨の日が来るとワクワクしてしまう>>1です
では、宣言通り2話の残りを投下したいと思います。
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/24(月) 00:04:42.16 ID:TAGhub5y0
さやか「これが、あたしの"ペルソナ"…」

マミ「結構手強かったわね。美樹さん、怪我はない?」

さやか「はい。ちょっと、疲れましたけど…」

マミ「あんな事があったんだもの。仕方ないわ」

マミ「むしろ、貴女はよく頑張ったわ。私があんな事を体験していたら、
きっと…」

さやか「そんな……」

さやか「恭介も、辛かったのかな……」

マミ「ねぇ、クマちゃん。彼は、テレビの中に放り込まれたのよね?」

クマ「そうクマ。この目でバッチリ見たクマ」

マミ「……あくまで仮説だけれど、そうだとしたら彼もまた"彼"のシャドウに
殺された、って事?」

クマ「おそらクマ」

クマ「ここにいるシャドウも、元々は人間の心から生まれたものクマ。
んで、霧が晴れると暴走する」

クマ「さっきみたいに"意志を持ったシャドウ"が大きくなって、宿主を
殺してしまうんだクマ…」

さやか「じゃあ、あたし達の世界で"殺され"たと思ってたものは、
全部シャドウが…」

マミ「美樹さん……」

さやか「そりゃあ、少しは悔しいと思ってますよ。
もっと早く気付いていれば、恭介を助けられていたかも知れない…って」

さやか「でも、今更どうにもならないじゃないですか。だったら、
全部受け入れて前に進むしかないと思ってます」

マミ「強いのね…」

さやか「表だけですよ。裏のあたしは、弱っちくて卑怯です」
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/24(月) 00:08:32.21 ID:TAGhub5y0
クマ「サヤカチャン、相当疲れてるクマ…」

クマ「シャドウもいなくなったみたいだし、一旦戻るクマね」

>クマの提案で、入口まで戻ることにした。

4月15日(金・放課後)ー雨 ???

ほむら「……」ホムホム

さやか「……」テクテク

マミ「……」テクテク

クマ「……」キュッキュッ

さやか「…………」

さやか「……わあっ!!」

ほむら「ほむっ!?」マミ「何!?シャドウ!?」クマ「サヤカチャン!?」

さやか「あはは、"ほむっ!?"だって!」ケタケタ

ほむら「な、何ですかいきなりっ!脅かさないでください!///」

さやか「いや〜…クールに決めてたあん時のほむらとは思えませんなぁ」

ほむら「あ、あの時はただ、ちょっと周りが見えなくなってただけです」

さやか「そういうもんかねぇ…」

ほむら「よくあるじゃないですか。焦ってる時とかに心ない事を言って
しまったり、攻撃的になったり…」

さやか「いや、あたしはあの豹変ぶりからしてそんな生易しいものじゃないと
思うね」

さやか「実はほむらにはステータスが設定されていて、
アイキャッチにはステータスが確認できたりとか…」

クマ「アイキャッチ? サヤカチャン、一体どしたクマか?」

マミ「最終話には人格が変わっていそうね…」

ほむら「巴さんまで本気にしないで下さい!それに、何ですか最終話って!」

さやか「ふーむ、[勇気:なくはない]か…まだまだですな」

ほむら「……もういいですっ!」プイッ

クマ「なんか良くワカランけど、サヤカチャンもセンセイも元気になった
みたいで良かったクマ!」
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/24(月) 00:13:32.00 ID:TAGhub5y0





4月15日(金・放課後)ー雨 ???

さやか「ふー、結構歩いたね。なんか、懐かしい感じ」クター

さやか「何はともあれ、これであたしもペルソナ使いですよ!」

さやか「輝くジェムは正義の証!ペルソナ使いさやかちゃん!」バーン!

マミ「まだなりたてなんだから、そんなに焦らないの」メッ

さやか「あ、あはは…」

さやか「でもこれで、テレビの中も安全に歩けるようにはなったし」

さやか「改めて、犯人探し頑張ろーっ!」

ほむら「確か、こっちの世界で霧が晴れる日。つまり、現実世界で霧が出る日に
シャドウが暴れるんでしたよね」

クマ「そうクマね〜」

マミ「逆に言えば、霧が晴れるまではテレビの中も安全って事になるわね」

マミ「……霧が晴れる前に被害者を助け出す、か…」
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/24(月) 00:19:07.38 ID:TAGhub5y0
クマ「あのー、クマ、少しギモンに思ったんだけどクマ」

さやか「ん?」

クマ「シャドウが人間の心から生まれた存在なら、クマは何から生まれた
存在クマ?」

さやか「えっ、アンタ、自分が何者かも分からないの?
そんなの、あたし達に分かる訳ないじゃん…」

クマ「クマ、生まれた時からここにいる。けど、生まれた時の事は分からない」

ほむら「……………」

クマ「クマ、生まれた時から一人だったクマ」

クマ「クマ、君達がいなくなってまた独りになるのはイヤクマ…」

クマ「また、来てくれるクマか?」

>クマは寂しがっているようだ。
>>181と言えば、クマを元気付けられるかもしれない…
―――――――――――――
1.当たり前だ
2.約束したから
3.独りぼっちは寂しいもんな
―――――――――――――
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2011/10/24(月) 00:23:32.63 ID:lEcCAlUvo
3
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/24(月) 00:34:34.33 ID:TAGhub5y0
さやか「独りぼっちは寂しいもんな、しゃーない。これからも来てあげるよ。
それに、アンタとも約束したしね」

さやか「犯人、ぶっ倒すってさ!」

ほむら「そうですよね、こんな場所にずっと独りで…」

マミ「おまけに、シャドウも居るのでしょう?そんな場所に独りでいる
あなたを放ってなんておけないわ…」

クマ「あ、ありがとうクマ…!」ウルウル

さやか「ったく、どんだけ寂しがり屋なのよ…」

マミ「また明日でも、明後日でも会いに行くわ。約束よ」

さやか「とりあえず、今日はもう解散!クマ、テレビお願い」

クマ「了解クマ!」キラキラ

さやか「いつになく嬉しがっちゃって。まったく…」

>クマの用意したテレビを介して、ジュネスへと戻ってきた…
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/24(月) 00:36:55.19 ID:TAGhub5y0
4月15日(金・夕方)ー雨 ジュネス 家電売場

さやか「ふいー、疲れたっと。…あ」

まどか「か、帰ってきた……」

まどか「………」ジワ...

さやか「あー、まどか。悪かった!謝ります、すいませんでしたッ!」アタフタ

まどか「…すっごく心配したんだから!」

まどか「ロープ切れちゃうし、夕方になってもみんな帰ってこないし…」

まどか「…うぇぇぇぇん!!」グスグス

さやか「だーもう、泣くなってば…」

さやか「あたし達は無事だから!ほむらもマミさんも、この通り!」

まどか「もういいもん!ほむらちゃん、さやかちゃんなんて放っといて帰ろ!」
プンスカ

ほむら「えっ、ああ、引っ張らないで下さい!一人で歩けますー!」

マミ「あはは…それじゃあ私も、そろそろ帰ろうかな。美樹さん、また明日ね」

さやか「あっ、はい!さようなら!」

さやか「……まどかには、迷惑かけちゃったかな」

テレビの音声『……派なお屋敷ですね、娘さんにも話を伺ってみましょう』

さやか「……ん?」

さやか「これ、仁美の家…」

さやか「なるほど、無断欠席ってのは、こういう事ね」

さやか「お金持ちは大変だねぇ……あたしも、帰るとしますか」
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/24(月) 00:40:06.37 ID:TAGhub5y0
夕方→夜

4月15日(金・夜)ー雨 鹿目家

まどか「ただいまー!」

知久「おかえり。まどか、ほむら」

知久「また友達と遊んできたのかい?」

まどか「うん、そんなところ」

知久「ならいいんだ。最近、ママがピリピリしていてね。
この前も、まどか達が夜中に抜け出して何かやっていた、と言いに来たし…」

まどか「あ、あはは…」

知久「まどかももう中学生だ。あれこれ言うつもりはないけれど、
どんな理由があったにせよ一度ママにちゃんと謝っておいた方が良いと思うよ」

まどか「う…ごめんなさい」

知久「素直なのはいい事だ。でもね、あんまりママに心配かけたら駄目だよ?」

知久「そうだ、もう少ししたらご飯にするから、二人は先にお風呂を済ませて
きて」

まどか・ほむら「はーい!」

>夜の間、二人で他愛もない話をしながら盛り上がった…
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/24(月) 00:43:31.09 ID:TAGhub5y0
4月15日(金・夜)ー雨 寝室

まどか「今日、さやかちゃん達がテレビに入って行っちゃった時は
どうしようかと思っちゃったよ…」

ほむら「でも、本人は満足げでしたよ。"自分"と向き合ったことで、
吹っ切れたんだと思います」

まどか「"自分"?」

ほむら「テレビの世界で、もう一人の美樹さんに会ったんです」

ほむら「美樹さんの……シャドウに」

まどか「シャドウ!?」

ほむら「いえ、大丈夫ですよ。シャドウは私と巴さんで退治しましたから」

ほむら「…そのシャドウは、美樹さんから溢れ出た"内面"だと、
クマは言ってました」

ほむら「怒り、憎しみ、欲望…この間の影時間に、巴さんの側にいた
キュゥべぇが言ってた事と同じ……」

ほむら「シャドウは人の心から生まれる存在。そして、美樹さんのシャドウも
同じようにして美樹さんの心の中から生まれた存在だったんです」

まどか「さやかちゃんの……裏側…」

まどか「……ごめんね、ほむらちゃん」

ほむら「えっ?どうしてまどかさんが謝るんですか?」

まどか「さやかちゃんやほむらちゃん、マミさんが大変な思いをしてるのに、
私はただ見ている事しか出来なくて…」

ほむら「そんな……」

まどか「私も何か、みんなの役に立てたらなと思うんだけどね」

まどか「それこそ、ペルソナが使えるようになれば…」

ほむら「……大切なのは、力なんかじゃないと思いますよ」

まどか「…え?」

ほむら「見ていてくれるだけでも、傍にいてくれるだけでも。
それだけで、私は充分です」

まどか「………」

ほむら「私、転校前は友達も居なくて、虐められてて…」

ほむら「でも今は、美樹さんやまどかさんと一緒に居られて、幸せです。
その気持ちはきっと美樹さん達にとっても、同じだと思います」

ほむら「だから、私達の傍に居て下さい。ずっと」

ほむら「人間は、絆がなければ生きていけない、弱い生き物ですから…」

まどか「…うん」

ほむら「そういえば、巴さんは今日も戦ってるのかな…」

まどか「……」

ほむら「ごめんなさい。ちょっと、未だに整理がつかなくて…」

ほむら「転校してから、テレビに入って、ペルソナに目覚めて、影時間を
知って…」

ほむら「全部ありえないような話だけど、それは全て現実で…」

ほむら「もう"何も知らない頃"には戻れないんですよね、私達」

まどか「ほむらちゃん…」
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/24(月) 00:52:28.84 ID:TAGhub5y0
ほむら「あ、いえ、忘れて下さい。私は、大丈夫ですから」

ほむら「…あ、もうすぐ0時だ」

まどか「また、誰か映るのかな…」

4月16日(土・影時間)ー 雨 午前0時…

ほむら「それにしても、マヨナカテレビって不思議ですよね」

まどか「?」

ほむら「巴さんは、影時間には全ての機械が止まると言ってました」

ほむら「それなのに、何故マヨナカテレビは映るのでしょうか…」

ほむら「そもそも、電源すら付いていないのに…」

ほむら「"普通の時間"を過ごしている人ならまだしも、影時間を過ごしている
私達はテレビが使えない筈ですよね」

ほむら「もしかしたら私がペルソナに目覚めたのも、テレビに入れるのも、
偶然なんかじゃなくて、"誰か"が『そうなるように仕向けた』。そして
このマヨナカテレビも、何か裏があったり…なんて」

ほむら「……あはは、そんな訳、ないですよね」

>突如テレビに光が灯り、人影が映る…
上条恭介の時と同じように、画像が乱れていて身元までは分からない…

まどか・ほむら「……!!」

まどか「これ……誰?」

ほむら「それに、奥にあるのは、お城…?」

まどか「そうだ…さやかちゃんに――――」

まどか「携帯は使えないんだった……」

まどか「…明日、学校でこのことを知らせよう。もちろん、マミさんにも」

ほむら「そうですね、明日の為にも、今日は早く寝ましょうか」
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/24(月) 00:57:39.45 ID:TAGhub5y0




>ここは…

イゴール「……ようこそ」

ほむら「またここに……どうやって連れて来たんですか?」

イゴール「ご心配めさるな。現実の貴女は、眠りについていらっしゃる」

イゴール「私が夢の中にて、お呼び立てしたのでございます」

>ベルベットルームへ招かれたようだ…
気になる事は山ほどあるが、考えるのはやめておこう…

マーガレット「貴女は、日常の中で無意識に目覚めを促され、
内なる声の導く定めを選び取った…」

マーガレット「そして見事、"力"を覚醒されたのです」

マーガレット「貴女のご友人も、同じようにして」

>マーガレットの言う"力"とは、ペルソナの事だろうか…

イゴール「これをお持ちなさい」

ほむら「これは……?」

>"契約者の鍵"を手に入れた。

イゴール「今宵から貴女は、このベルベットルームのお客人だ」

イゴール「貴女が支払うべき代価はひとつ…」

イゴール「"契約"に従い、ご自身の選択に相応の責任を持って頂くことです」
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/24(月) 01:00:55.85 ID:TAGhub5y0
ほむら「責任…?」

>あの時交わした、"殺人事件の犯人を突き止める"
という、クマとの約束の事だろうか…

イゴール「貴女の元へ降りかからんとする"困難"も、貴女が築かれし絆の力、
"コミュニティ"。そしてペルソナさえあれば、必ずや乗り越える事が
出来るでしょう」

イゴール「貴女が手に入れられた"ペルソナ"…」

イゴール「それは、貴女が貴女の外側の事物と向き合った時、
表に表れ出る"人格"…」

イゴール「様々な困難と相対する為自らを覆う、"覚悟の仮面"とでも
申しましょうか…」

イゴール「ペルソナ能力は、"心"を御する力。心とは、絆によって満ちるもの」

イゴール「絆が育まれぬ時、貴女の魂は影に染まるでしょう」

マーガレット「コミュニティ、すなわち絆の力は、単にペルソナを強くする為
だけの物ではありません」

マーガレット「ひいてはそれが、お客様を真実の光で照らす
輝かしい道しるべともなってゆくでしょう…」

イゴール「貴女へ覚醒したペルソナ能力は、何処へ向かう事になるのか…」

イゴール「ご一緒に、旅をして参りましょう…フフ……」
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/24(月) 01:04:58.35 ID:TAGhub5y0
#02「The Contractor's Key」 fin.

next scent…
#03「We are friends, aren't we?」
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage saga]:2011/10/24(月) 01:16:00.30 ID:a5OBL/660


さてと、じゃぁその三話とやらを投下してもらおうか
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/24(月) 01:24:59.96 ID:TAGhub5y0
>>190
>"書き貯め"が足りない…
投下間隔はなるべくアニメに合わせているのですが、
それ故に書き貯めをする時間が少なく、正直このペースでもかなりキツいです…
3話は来週には投下する予定なので、それまで待っていて下さいな

今更ですが次回予告のアレ、next「scene」ではなく「scent」(手がかり)
なんですね…勘違いしてました。恥ずかしい…
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/24(月) 01:32:28.23 ID:+LqRwlgDO

無理して速さを重視せんでもいいから
ゆとりを持って、楽しみながら書いてくれ
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage saga]:2011/10/24(月) 02:16:18.13 ID:a5OBL/660
>>191
すまんすまん急かしているがまぁ無理をしてほしいわけじゃないんだ
面白いからねやっぱり言わずにはいられない
だがそれで>>1を苦しめるつもりはないよ
楽しんで書いてくれたまえー
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/30(日) 12:56:41.16 ID:pHGCTqs70
どうも、謎のお菓子、"肉ガム"を食べてみたい>>1です。
ぎゃーゆっくり書いてたら本当に一週間経っちゃったぞー!
3話は今日投下する予定です!マヨナカまで、しばしお待ちを…
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/30(日) 12:57:11.44 ID:neV/HWyZo
舞ってる
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/30(日) 17:24:42.56 ID:FaHL9QI/0
ペルソナクロスが二つとも更新頻度高いから嬉しい
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 00:00:11.80 ID:hqCNAFKm0
どうも、最近ペルソナクロスが増えてきて嬉しい>>1です。
番長なら魔法少女全員攻略も夢じゃない!
こちらは相変わらず、矛盾・キャラ崩壊上等路線で突き進んでいきます。

アニメ、輪廻転生CD、リメイク、格ゲーと…ペルソナ4、キテマスね!
秋葉のまどカフェにも行かねば、今年は忙しくなりそうだ

では、宣言通り3話の投下を開始したいと思います。
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 00:01:57.81 ID:hqCNAFKm0
#03「We are friends, aren't we?」
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 00:06:33.36 ID:hqCNAFKm0
20--年-月-日←←←←2011年4月16日 [PREVIOUS DAY]





???「……………」

いじめっ子の男子生徒「おい、泣いちまったぞこいつ…」

男子生徒の連れ「知らねぇよ、お前のせいだろ?」

気の強そうな男子生徒「あーあ、オレ知らないっと」

???「ちょっと、女の子相手になにしてんのよアンタ達!」

男子生徒「げ、あいつは……ヤバい!逃げるぞ!」

男子生徒達「あっ、待てって!」

???「ったく、アイツら、寄ってたかって女の子いじめるなんてサイテー…」

???「あっ、そうだ。ケガは大丈夫?痛いところとか、ない?」

???「うぅ…ぐすっ、>>200…」

――――――――――――
1.大丈夫
2.ちょっと痛むかも…
3.コテンパンにやられた
――――――――――――
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/10/31(月) 00:12:42.11 ID:nzRPQGsJo
3
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 00:17:16.91 ID:hqCNAFKm0
???「……こてんぱんにされちゃった」

???「うわ、ホコリだらけ。大丈夫?」

???「うぇぇぇん……」グスグス

???「たはは、こりゃ、ココロのキズは深そうだね…」

???「いつまでも泣いてたら、また男子たちにからかわれるぞ?」

???「…うん」ゴシゴシ

???「うぉ、思ったより立ち直りはやっ!」

???「…ふふっ」

???「うん?」

???「あはは、なんだか、おっかしーなと思って…」

???「なんだと〜!?ヒトのことを笑うような子にはおしおきだぞーっ!」コチョコチョ

???「あ、ちょっ、やめて!くすぐったいよぉ!///」

???「うりうり〜!どんどんやっちゃうぞー!」

???「そだ、アンタ、名前は?」

まどか「かなめ、まどか!」

さやか「あたしは、みきさやか。ヨロシクね、まどか!」




202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 00:19:40.39 ID:hqCNAFKm0
20--年-月-日→→→2010年-月-日 見滝原中学 一年教室

さやか「…うーん、分からん!」

まどか「さやかちゃん。どーしたの……って、そのノート!?」

まどか「その宿題、今日までだよね…?何で今やってるの…?」

さやか「いやー、アハハ、その…」

さやか「ホームルームまでの時間でどうにかなるかなー、と思ってサボったら
こんな事に…」

さやか「まどか、ノ「だめです」

さやか「貴公は親友の切実な頼みを斬り捨てるというのか!?」

???「ホームルーム後に宿題を回収しますので、提出出来る人は
私の元までノートを持ってきて下さいな」

さやか「はっ!!」

まどか「あらら…」

さやか「こうなりゃ、最終手段だ…!」

さやか「学級委員様!お願いします!何でもしますからノートを
見せてくれませんでしょうかっ…!」

???「え……か、構いませんが…?」

さやか「おおぉ…これがクラスの長、学級委員のノートかぁ…」

???「あの…」

さやか「へぇ、"志筑仁美"さんね、覚えとくよ!この借りはぜーったい返す
から!どうか、クラスメートであり仲間である私奴に救いの手を…」

仁美「ふふっ、面白い方ですわね。さやかさん…でしたっけ」

さやか「そうだけど…なんか、デジャヴが…」

仁美「?」

さやか「あー、いや、アハハ…何でもないっすー!」

仁美「ふふっ、お名前、しっかりと覚えておきますわ」



203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 00:23:16.65 ID:hqCNAFKm0
2010年-月-日→→→2010年-月-日 志筑邸 深夜 パジャマパーティ

まどか「ねえ、さやかちゃん」

さやか「ん…まどか、まだ起きてたの?」

まどか「私達が初めて会った時のこと、覚えてる?」

さやか「急に何を……覚えてるけどさ。確か、まどかが男子に虐められてた
所をあたしが助けたんだっけ」

まどか「正解!」

さやか「んで、それがどうしたってのさ?」

まどか「いや、ちょっと思い出しただけ。あの時のさやかちゃん、とっても
格好良かったから…」

さやか「な、何じゃそりゃ。ただ男子を追っ払っただけじゃない…」

まどか「ううん。そんなことない。さやかちゃんは、人の為に尽くせる
素敵な人だよ」

さやか「て、照れるなぁ///」

まどか「それに、どんな人ともすぐに仲良くなれるし…」

さやか「仁美ねぇ……可愛らしい寝息立てちゃって」

まどか「……さやかちゃん」

さやか「ん?」

まどか「私達、友達だよね!」

さやか「そんなの、決まってんじゃん!まどかも仁美も、大切な友達だよ」

まどか「だよね。…さやかちゃん、お休み!」

さやか「はいはい、お休み。まどか」




204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 00:24:44.18 ID:hqCNAFKm0
2010年-月-日→→→2011年4月16日 [PRESENT DAY]

4月16日(土・朝)ー雨 通学路

>まどかと共に身支度を済ませ、待ち合わせ場所へ向かった。
しかし、仁美の姿がない…

さやか「あっ、まどか!ほむら!」

ほむら「おはようございます。そんなに慌てて、どうかしたんですか?
志筑さんも来てないみたいですし…」

さやか「それなんだよそれ!実は、昨日みんなが帰ったあとに
ジュネスのテレビを観てたら、仁美の家が映って…」

まどか「仁美ちゃんの家はお金持ちだし、いろんな人達とも繋がりが
あるみたいだから、テレビに出てもおかしくはないと思うけど…」

ほむら「昨日、学校に来れなかったのはそのせいでしょうか?」

さやか「んで、昨日の夜電話してみたらテレビに出てたことは
やっぱり本当みたいでさ。そん時はまだ安心してたんだけど…」

さやか「昨日のマヨナカテレビ、観てみたら仁美が映ってたような気がして…」

さやか「現に今日も、待ち合わせ場所来ないし…」

まどか「それって、仁美ちゃんが上条くんと同じように殺されたって
言いたいの?」
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 00:26:20.31 ID:hqCNAFKm0
ほむら「昨日のマヨナカテレビ、私達も観ましたけど…まだそう決まった訳
じゃないと思います」

ほむら「きっと、誰かと見間違えたんですよ」

さやか「でも、恭介は現に殺されてる…嫌でも疑いたくなるんだよ。
テレビの事」

さやか「これでもし、仁美まで死んじゃったら、あたし……!!」

>さやかは仁美の安否を気にかけているようだ。
"マヨナカテレビに映った人間は死ぬ"…上条恭介の事を考えると、
間違ってはなさそうだ…

>クマは、"テレビの中に人を放り込んでいる人間がいる"とも言っていた。
仮にそれが本当ならば、上条恭介はその"誰か"に殺された事になる…

>………

>謎は深まるばかりだ…
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 00:28:26.29 ID:hqCNAFKm0
ほむら「…きっと、先に学校へ行ってるんじゃないですか?」

さやか「……」

まどか「というより、仁美ちゃんに直接連絡した方が早いんじゃない?」

さやか「はっ!その手があったか!まどか、アンタ天才だよ!」

PiPiPiPiPi…

まどか「あれ?誰からだろう?」ピッ

まどか「……仁美ちゃん!?」

さやか「!!」

まどか「うん、うん。分かった。そっか…」

>どうやら、話し相手は仁美らしい。
だとすると、仁美はまだ生きている。

まどか「やっぱり、仁美ちゃんからだったよ。学級委員の集まりだって。
いつもより早く学校に行かなきゃいけなかったみたい」

さやか「な、なんだ…仁美のヤツ、要らぬ心配かけさせおって!」

まどか「ねぇ、さやかちゃん」

さやか「うん?」

まどか「さやかちゃん達は、"向こう"で何を見たの?上条くんは…
どうなったの?」

さやか「………」

さやか「恭介が死んだのは、やっぱりあのテレビのせいだったよ」
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 00:30:23.60 ID:hqCNAFKm0
さやか「クマが言うには、誰かが恭介をテレビに落としたって…」

まどか「それって……!?」

さやか「そう。ほむらみたいに、テレビに手を突っ込めるヤツが
見滝原に居るってこと」

さやか「テレビの中はシャドウだらけだから、テレビに落としさえすれば
自分に疑いを立てられることなく人を殺せる」

さやか「証拠も残らない上に自分の身を危険に晒さなくて済む。
あのテレビは、"犯人"にとって最高の"凶器"なんだよ」

さやか「もし、これからもこんな事が続くようなら、あたし達で
何とかするしかないよ」

まどか「でも……」
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 00:32:46.03 ID:hqCNAFKm0
さやか「第一こんな事件、警察がマトモに取り上げてくれると思う?」

さやか「"テレビの中に人が放り込まれた"なんて言っても、
信じてもらえるワケないって」

まどか「でも、テレビの中はシャドウだらけだし、さやかちゃんは…」

さやか「まどか、これなーんだ?」

まどか「ソウルジェム…?」

さやか「そ。これでさやかちゃんも、めでたくペルソナ使いの
仲間入りって訳!」

さやか「ほむらとマミさんも付いてるし、あたし達ならシャドウなんて
イチコロっすよ!」

まどか「…さやかちゃん、頑張りすぎて無理はしないでよ?」

さやか「流石に、まどかには敵いませんなぁ。あはは……」

ほむら「そういえば、美樹さんとまどかさんってどれくらい長い付き合い
なんですか?」

さやか「ん〜、そうだなー…」

さやか「って、やばっ!こんな立ち話してる場合じゃなかった!遅刻遅刻ッ!」

まどか「あっ、さやかちゃん、待ってー!!」

まどか「ほむらちゃんも早く!遅刻しちゃうよっ!」

ほむら「あっ、は、はいっ!」

>慌ただしい朝の日常が過ぎてゆく…

>事件解決までの道のりは、まだまだ遠そうだ…
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 00:37:58.18 ID:hqCNAFKm0
言い忘れていましたが、基本的にスケジュールはP4の通り進めていきます。
なので、もちろん土曜も学校あります。大変ですね。
見滝原中の場合、相当なボンボンの集まる学校みたいなので
土曜に学校があっても不思議じゃないとは思いますが…


4月16日(土・朝)ー雨 見滝原中学 二年教室

さやか「仁美ぃ!」ガラッ

仁美「さやかさん?どうかしまし――――」

さやか「どうしたもこうしたもないよ!ったく、学校一緒に行けないなら
先に言ってよね!」

仁美「急な用事でしたので…まさかそこまで取り乱されるとは…」

さやか「いやー、最近物騒だからさ。仁美が何か大変な目に遭ったらと
思って…」

仁美「……それ、上条くんの事ですの?」

さやか「………」

さやか「ともかくさ!用事がある時は連絡をしっかり入れること!
急に電話繋がんなくなったりしたら嫌だよ?」

仁美「ええ。分かりましたわ」

さやか「いやー、仁美に何もなくて本当に良かったよ…
気抜けちゃって授業寝ちゃいそ……」

まどか「ノート、見せてあげないからね」

さやか「ふん、いーもん。仁美のがあるしー」

仁美「まぁ、さやかさんったら…」

>マヨナカテレビと事件の関連性は、未だ謎に包まれたままだ。
放課後、皆と話し合った方が良さそうだ…
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 00:41:02.85 ID:hqCNAFKm0
4月16日(土・放課後)ー雨 見滝原中学 二年教室

まどか「やっぱり、今日も早く教室から出ていったね。仁美ちゃん」

さやか「普通に考えればお稽古ってとこだろうけど…これは要観察だな」

ほむら「マヨナカテレビでですか?」

さやか「それもあるけど…あの世界について一番詳しい奴に訊くのが確実だよ」

まどか「テレビの中にいたあの子だね」

さやか「そ。あのクマきちに、テレビの中は変わりないか訊くの。
どうやら、名探偵さやかちゃんの読みは外れてしまったみたいだし」

ほむら「読み?」

さやか「マヨナカテレビに映った人間は、死ぬ」

さやか「だって、いかにもありそうじゃない?
テレビの中に放り込まれたから、テレビに映っちゃうって」

さやか「恭介の時のことを考えるとそうじゃないかとも思ったけど、
現にマヨナカテレビに映った仁美はまだ生きてる」

ほむら「もしかして、別人だったのでしょうか…」

まどか「それもありえるよね。砂嵐がひどくて、顔までは見えなかったし」

さやか「あくまで推測よ。推測」

さやか「でもさ、犯人が何かの手違いで仁美を殺し損ねただけかもしれない。
犯人は、また仁美を狙うかもしれない」

さやか「なら、仁美に家から出ないように伝えれば犯行も阻止できるんじゃ
ないかな」
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 00:45:58.36 ID:hqCNAFKm0
さやか「犯人は、テレビを使って人を殺してる。まして、人一人を放り込める
サイズのテレビなんて、そうそうないし」

さやか「誘拐でもされない限りは、家から出なきゃ仁美の安全は保証される
でしょ」

まどか「でも、仁美ちゃんはお稽古もあるし…」

さやか「なら…お稽古場まで歩きじゃなくてリムジンで行かせるとか?」

まどか「いくらお金持ちだからってお稽古場までの道のりを
リムジンでは行かないと思うよ…」

さやか「だってしょうがないじゃん!思いつかなかったんだから!」

さやか「ほむら、アンタはどう思う?」

ほむら「え、私ですか……?」

>仁美が事件に巻き込まれない為には、>>212するしかないだろうか…

―――――――――――――――
1.稽古を休むよう連絡しよう
2.リムジンで行くよう伝えよう
3.仁美の事は諦めよう
―――――――――――――――
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/31(月) 00:50:06.18 ID:6pv/y8uOo
1
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 00:52:49.01 ID:hqCNAFKm0
ほむら「お稽古を休むように言うのがいいと思います。
狙われているのが本当に志筑さんだとしたら、今外に行くのは危険すぎますよ」

さやか「だよね。仁美には悪いけど、休んでもらおう。
それと、今月いっぱいは用心しておくように伝えておかないと…」

さやか「そうと決まれば、早速電話…」ピッ

>さやかへ仁美に稽古を休ませるよう提案した。
家から出なければ、犯行には遭わないはずだ…

さやか「あ、仁美? あのさ、お稽古の事なんだけど…」

さやか「うん、うん。そっか……うん、分かった。じゃね!」

ほむら「…どうでした?」

さやか「やっぱ休むのは無理だってさ。てか、信じてもらえてないみたい…
一応、ボディーガードは付けるって」

まどか「ボディーガードって…」

さやか「とにかく今は、見守るしかないよ。マヨナカテレビも含めてね」

さやか「それより、クマに会いに行ってみようよ。テレビの事なら、
アイツが一番詳しそうだし」

>さやかの提案で、ジュネスのテレビからクマに会いに行く事になった。
とにかく今は、マヨナカテレビに関する情報が欲しい…
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/10/31(月) 00:56:46.29 ID:6yOFPxER0
やっと追い付いた
これは良スレの予感
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 00:56:46.79 ID:hqCNAFKm0
4月16日(土・放課後)ー雨 ジュネス 家電売場

>家電売場は、人で溢れている…

まどか「うわ…すごい人」

さやか「なんで今日だけこんなに人が多いのさ…
これじゃ、テレビの中に入れないじゃん…」

まどか「あ、このチラシの日付、今日だよ。今日、セールみたい」

さやか「そんなこったろーと思ったよ…
けど弱ったな、これじゃクマから話を訊けないや…」

さやか「……………!!」

>さやかが何かひらめいたようだ。

>正直、不安だ…

さやか「ねぇ、ほむら。テレビに手だけ突っ込んで、クマ呼んでみてよ!」

ほむら「えぇっ!?でも周りにはいっぱい人が…」

さやか「何のためにあたし達が居ると思ってんのさ!
まどか、"カベ"やるよっ!」

まどか「う、うん…」ササッ

>テレビを覆うようにして、壁が作られた。

>……

>かなり恥ずかしい…

ほむら「い、いきます」

さやか「おうよ、後ろは任せろっ!」

がぶっ!――――――――[CRITICAL]

ほむら「…………!!!」

ほむら「………っ!!」ブンブン

>何かに噛み付かれたような気がする。
今声を出せば、確実に怪しまれてしまう…!

>耐え難い激痛を、根性で耐えた…
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/10/31(月) 00:57:25.79 ID:6yOFPxER0
寛容が上がったな
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 01:00:33.57 ID:hqCNAFKm0
さやか「おぉ!?どした!?」

ほむら「かっ…噛まれた……」

まどか「うわぁ、歯型までついてるよ…ほむらちゃん、大丈夫?」

ほむら「ほむぅ……」ゲンナリ

クマ「…なになに、コレ何の遊び?」

まどか「クマちゃん!?」

さやか「クマきち、最近、妙な事とか起きてない?」

クマ「ミョーな事?」

さやか「だから、人がそっちに来たりとか…」

クマ「ヒト?クマ以外は、ここにはだーれも居ないクマ。
クマは今日も一人寂しん坊クマ」

クマ「むしろ、寂しんボーイだクマ!」

さやか「うっさい!」

クマ「く、クマ……」シュン

まどか「けど、本当に誰もいないの?」

クマ「クマは、嘘なんて付かないクマよ!
クマの鼻は、今日もビンビン物語クマ!」

さやか「古ッ!!」

ほむら「とにかく、"向こう"にも変わりがない以上、今は様子を見るしか
なさそうですね」

まどか「マヨナカテレビ、だね!」

さやか「そうだ。ほむら、携帯番号とメルアド、交換しよう」

さやか「いつどこで何が起こっても、すぐに助けを呼べるようにさ」

さやか「あたし達も、ほむらに何かあればソッコーで駆けつけるから」
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 01:03:57.75 ID:hqCNAFKm0
>まどか、さやかと携帯番号、メールアドレスを交換した…
"事件"についての連絡は、これで行おう。
だが、影時間の間は電源が切れてしまうため連絡を取り合うことはできない…

さやか「んじゃ、二人とも。今日のマヨナカテレビ、絶対観てよね!」

ほむら「はい!」

まどか「……………」

さやか「…ん、まどか?」

まどか「…マミさん、置いて来ちゃったね」

さやか「……あー…」





>一方その頃、
見滝原中学 二年教室…

マミ「…あら?」

マミ「いない………」

マミ「………」

マミ「気になって私もマヨナカテレビを観てみたのに
みんな帰っちゃうなんて…」

マミ「……もう帰りましょう」
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 01:06:45.86 ID:hqCNAFKm0
放課後→夜

4月16日(土・夜)ー雨 自室

>鹿目家の家族達と食卓を囲んだ…
もうすぐ、0時になる。

まどか「もうすぐ、0時だね…」

ほむら「何もないといいんですけど…」

カチ カチ カチ…

4月17日(日・影時間)ー雨 午前0時…

まどか「……!!」

>テレビに映像が映った…!
前回までとは違い、映像は非常に鮮明だ!

>ドレスを着た女の子が、お城をバックに映っている。
これは……仁美だ!
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/10/31(月) 01:07:47.59 ID:6pv/y8uOo
まさかくるか!?
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 01:12:58.58 ID:hqCNAFKm0
???「こんばんは!志筑仁美でこざいますわ!」

ほむら・まどか「!?」ガタッ

???「今日はぁ、ワタクシが突撃!ナ・ン・パ大作戦を敢行いたしますの!」

???「ダイスキなカミジョーくんも死んじゃったしぃ〜」

???「今度は、手遅れになる前にこっちからアタックですのよ!」

???「ヤラセなし!修正ナシ!放送コード限界突破!
見えないトコロまで、勝負仕様…はぁと。てな感じでぇ…」

???「いざ、逆ナン大作戦、レッツゴーですわ!」

>映像は途切れてしまった…
一体、何だったのだろう…

まどか「…………」

ほむら「…………」

まどか「……寝よっか」

ほむら「……」

>かなり刺激的な映像だった…
今夜は、眠れる気がしない…

ほむら「……録画しておけばよかった」
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 01:16:32.68 ID:hqCNAFKm0
4月16日→4月17日(日・朝)ー 晴れ 自室




>…寝苦しい一夜を過ごした…

>最悪の目覚めだ…

ほむら「……?」

>携帯の着信が何件も入っている。
全てさやかからだ…

PiPiPiPiPi…

ほむら「はい?」

さやか『良かった、やっと出た…』

さやか『見たでしょ!?あのマヨナカテレビ!!』

さやか『あれ、仁美だよね!?ていうか、名乗ってたし!』

さやか『心配になって、今朝仁美の携帯にかけてみたんだけど
やっぱり出なくて…』

さやか『とにかく、至急ジュネスに集合ね!マミさんはこっちで連絡付けて
呼んどくから、それじゃ!』

>電話は、切れてしまった…

>……

>仁美の安否が心配だ…
まどかと共に、すぐにジュネスへ向かおう。

まどか「……zzz」

>まどかは、幸せそうな寝息を立てて眠っている…

>…まどかを起こして、ジュネスへと向かおう…
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 01:19:22.12 ID:hqCNAFKm0
4月17日(日・昼)ー晴れ ジュネス フードコート

さやか「おーっす!来たか!二人とも!」

>視線の先に、さやかとマミがいる。
私服姿が新鮮だ。

さやか「早速だが、昨夜のマヨナカテレビに映ったのは間違いなく仁美である」

さやか「チューコクを無視して稽古へと出掛けた仁美にも非はあるが、
今恨むべきは紛れもなく、犯人だということを忘れてはならない」

まどか「さやかちゃん、口調が変…」

マミ「なりきってるのよ。そっとしておきましょう」

さやか「本来ならば今すぐにでもとっちめてやりたい所だか、あいにく
我々は丸腰だ」

まどか「ゴルフクラブで犯人をやっつけられたらむしろ凄いよね」

さやか「そこでた。まずは、仁美救出作戦をアンゼンかつジンソクに
行うためにも、装備を整えなければならない」
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 01:21:26.80 ID:hqCNAFKm0
さやか「そこで、これから学校へ忍び込んで武器を調達しに行こうと思う」

一同「!?」

ほむら「武器って…学校に武器なんかありませんよ、普通!!」

さやか「野球部の金属バット、会議室にあるパイプ椅子…色々あるじゃん」

まどか「武器じゃないよそれ…」

さやか「じゃあスコップは? まどか園芸部だし、理由付けて盗んできてよ!」

まどか「さやかちゃん!!」

さやか「すんません、調子乗りすぎました…」

マミ「でも、美樹さんの意見も一理あるわね。ペルソナの力を過信しすぎると、
思わぬ致命傷を負うこともあるし…」

さやか「困ったな…この辺りに武器屋でもあれば……」

ほむら「武器屋って…ド○クエじゃないんですから…」

マミ「武器屋…?」

マミ「私、良いところを知っているのだけど…」

さやか「マジですか!?」

マミ「ええ。少し遠いけど、ここから行けない距離ではないわ。付いてきて!」




225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 01:24:13.20 ID:hqCNAFKm0
4月17日(日・昼)ー晴れ 工房だいだら。 店内

>店内には、所狭しと武器や防具が並べられている…

さやか「あのー…まさかその武器屋って…」

マミ「そう、ここよ。なかなか良いでしょ?」

まどか「わわ、本当にゲームの世界にいるみたい…」

ほむら「というかこのお店、法律的に大丈夫なんですか?」

マミ「武器じゃないわ。これはアート。芸術品よ」キリッ

さやか「そんなんで法律通っちゃうの!?」

さやか「というか、女子中学生が知ってて良い店じゃないですってココ!」

マミ「私の場合は特別よ。相手はシャドウなんだから、油断は出来ないもの」

マミ「それに、男子たちの間でも噂になってるし…ここ」

さやか「はぁ…分かりました……」

さやか「けど、どうしようかな…」

ほむら「あの、思ったんですけど」

さやか「ん?」

ほむら「武器を持ってジュネスまで戻ったら、警察に捕まりませんか?
"じゅーとーほーいはん"とかで…」

さやか「そん時はほら、『私達、刃物マニアなんです!』とか
言っちゃえば良くない?」

さやか「いや、それも怪しいか…」

まどか「じゃあ、上から制服を着て武器を隠すのは?」

さやか「今日、日曜だよ?制服着て歩いてたらどっちみち怪しまれるって…」

さやか「まぁ、それしかないか…」
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 01:27:24.04 ID:hqCNAFKm0
さやか「よし、一旦解散しよう。んで、夕方また集合ね。
昨日みたいに人が多くてテレビに入れないんじゃ意味ないし」

>一旦解散し、準備を整える事になった。
救出には、万全の状態で望もう…




『いよいよその"ペルソナ"…使いこなす時が訪れたようですな…フフ……』



4月17日(日・夕方)ー晴れ ジュネス フードコート

>準備を済ませ、ジュネスのフードコートへと戻ってきた。

さやか「これで、全員揃ったね」

さやか「恭介は助けられなかったけど、今回は何があっても仁美を助け出そう」

さやか「絶対…死なせないんだから!」

>さやかの熱い意志を感じる…
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 01:30:42.16 ID:hqCNAFKm0


『我は汝……汝は我……』

『汝、新たなる絆を見出したり……』

>さやかと親密になった事で、『美樹 さやか』コミュを手に入れた!
心に固い決意が芽生え始めたのを感じる…
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 01:34:06.31 ID:hqCNAFKm0
マミ「出発する前に、一つ約束しましょう」

マミ「絶対に、はぐれたり一人で行動したりしないこと」

マミ「シャドウの攻撃は見境がないわ。例えこちらがどんな状態であれ、
容赦なく襲いかかってくる。場合によっては命を落としかねないわ」

マミ「全員がまとまって行動すれば、そういった最悪のケースも避けられるの」

マミ「特に、鹿目さん」

まどか「………」

マミ「私達のフォローにも限界はあるわ。何が起きてもいいように
常に気を抜かずに行動してね」

まどか「…はい」

さやか「じゃあ、行きますか!」

さやか「仁美、待ってて。絶対助けるから!」

さやか「ほむら、アンタにも期待してるよ?」

>さやかは期待するような目でこちらを見ている…
>>229と答えようか…
――――――――――――
1.任せろ
2.足手まといになるなよ?
3.自信ない
――――――――――――
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/31(月) 01:36:31.70 ID:Hfk2xclDO
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 01:43:27.45 ID:hqCNAFKm0
ほむら「じ、自信ないです…」

さやか「アンタがそんなんでどーすんのさ!ペルソナだって、
テレビに入るのだって、ほむらが一番最初にやってのけた事なんだよ?」

マミ「けど、出来る限りのフォローはするから安心して。覚醒したての貴女が
無理する必要はないわ」

ほむら「ありがとうございます…」

さやか「怖がってたら進めないよ!さ、行こう!」





4月17日(日・夕方)ー晴れ ???

さやか「おーい、クマきちー。来たぞー?」

クマ「…クマ?」

まどか「なんだか、元気ないね…」

さやか「一体どうしたのさ?らしくない…」

クマ「クマは今、色々と考え事をしてるクマよ…」

さやか「考え事?中身カラッポのくせに?」

ほむら「"自分"が何なのか…考えてるの?」

クマ「そうクマ。ま、いくら考えても、なーんもワカラヘンがねっ!」

さやか「でしょーな…」

さやか「んで、考え事ばっかしてたアンタに訊くのは不安だけど、
昨日、ここに人来たでしょ?」

クマ「クマっ!?何で分かるクマ!?サヤカチャンはクマより鼻が利く
クマか!?」

さやか「クマクマうっさい!」

まどか「あのね、友達の仁美ちゃんって子が居なくなっちゃったの」

ほむら「何か、テレビの中は変わりありませんでしたか?」

クマ「確か昨日、君たちとお話をした後くらいから
誰かが居るよーな気がするクマ」

ほむら「入れ違い…!?」

さやか「くっそー!遊ばれてんな?あたし達…」

マミ「その子が居る場所は分かる!?」

クマ「気配は、アッチの方からするクマ」

さやか「あっちか…クマ、案内して!」





231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 01:46:22.26 ID:hqCNAFKm0
4月17日(日・夕方)ー晴れ ???

>クマに案内され、大きなお城のような場所に到着した。
城門には、"志筑城"と記されている。
マヨナカテレビで見た光景と同じだ…

さやか「うわ…きっつ。霧と相まって、禍々しいってレベルじゃないね…」

まどか「この中に、仁美ちゃんが…」

さやか「でもあれ、本当に本人なのかな?
やたらハイテンションだったし、口調もなんかおかしかったし…」

さやか「つーか、仁美が恭介に惚れてたって…ありえねーっつーの」

マミ(美樹さんのシャドウは美樹さん以外の"誰か"が彼に惚れていると
言っていたけれど、まさかここにいる彼女のこと…?)

ほむら「確かに、普段の志筑さんはもっとおしとやかな感じですよね」

まどか「普段はお嬢様口調だし、あんな事絶対言わないのに…」

さやか「まあ、仁美が危ないのは確かだよね」

さやか「こうしちゃいられない、行こう!」



232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 01:51:31.91 ID:hqCNAFKm0
4月17日(日・夕方)ー晴れ 志筑姫の城 1階

>城の中は、漫画のように派手だ。
真っ赤なカーペットの敷かれた長い廊下が続いている…

クマ「中はシャドウの気配がビンビンするクマ、気を付けるクマ!」

さやか「へっへー、遂にこれを使う時が来たか…」チャキッ

さやか「じゃーん、模造刀!読んで字の如く、刃は偽もん!」

さやか「マミさんは……って、け、拳銃!?」

マミ「"ナンブ2"よ。実銃、弾も入ってるわ」

マミ「そうだ、暁美さんの分もあるのよ。使ってみる?」

ほむら「い、いえ!遠慮しておきます……」

マミ「残念…暁美さん、拳銃似合うと思ったんだけどな…」

ほむら「どこからその考えが!?」

マミ「本当は、ショットガンが良かったのだけれど…撃ち方を間違えると
大怪我しちゃうしね」

さやか「おおう…今のあたしらの会話、完璧に強盗集団か何かだよ…」

クマ「あわわ、シャドウの気配が急に近付いたクマ!センセイ達が来たから、
シャドウが暴れ出したクマよ!」

マミ「…さあ、お喋りはおしまいにしましょう。行くわよ!」
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 01:57:05.83 ID:hqCNAFKm0
vs [戯言のアブルリー]

推奨BGM:Reach out to the truth
――――――――――――――――――――――――――――――――

「シャドウさんのお出ましね…」

"奴ら"は案の定、今回も現れた。
"あの時"と同じように、とても理性的とは言えぬ、良い意味で影らしい醜態を
晒しながら。
毒々しい縞が刻まれた球体のようなものに古典的な厚い唇が付き、
その奥からは巨大な舌が身を覗かせている。
舌から滴り落ちる唾液がびちゃびちゃと音を立て、深紅のカーペットを濃く、
黒く染め上げる光景はひどく不快で、醜かった。

「仁美のヤツ、随分手洗い歓迎してくれるじゃない?」

一方、さやかは余裕綽々と言った感じで、薄ら笑いを浮かべながら皮肉を
口にしている。この狂気的な状況にあっても尚取り乱さす、
少なくともそれくらいの冗談を言う余裕はあるようだ。
右手に光る宝石は、そんな彼女に呼応するように強く輝いていた。

「いっちょ、やったりますか!」

「……オクタヴィア!!」

青白い炎に包まれながら、"もう一人のさやか"が覚醒する。
本人の裏側、影としてではなく、困難に抗う為の"光"として。

「ふぅ…じゃ、早速始めるよ!ほむら、マミさん!」

「美樹さん、初めてなんだから無理しないで!」

「心配ご無用、いけますって!…[ガル]!」

さやかのペルソナ、オクタヴィアの持つ剣が空を斬る。
瞬間、身体に突き刺さるような激しい疾風が巻き起こり、シャドウは無残にも
無数の"風"に切り刻まれながら遠方の扉へと叩きつけられ、影となって失せた。

「おおっ、さやかちゃんかっくいー!」

「ヨユーぶっこいてる場合じゃないクマ!次が来るクマ!」

「イザナギッ…[ジオ]っ!」

どうやら先程のシャドウ達は本当に"歓迎"に過ぎなかったらしく、
今度はまるでほむら達を試すように容赦なく、無数の"番人"が
襲いかかってくる。
少しでも気を抜けば、大勢のシャドウ達に囲まれてジ・エンドだ。
一瞬も油断出来ない状態で、唯一電撃のバリアだけが、彼女達を守っていた。
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 01:59:33.28 ID:hqCNAFKm0
「仕方ないわね、突っ切るわ![突撃]ぃ!」

マミの召還したペルソナ、シャルロッテが、その巨大な姿態を振り乱し
シャドウ達を跳ね飛ばす。その数、ざっと20。それらが一斉に吹き飛び、
体制を崩した。

「逃がさないわよっ!!」

散り散りになったシャドウをかき集めるように、思い切り距離を詰める。
そして――――

「うわっ、グロッ!!」

「シャドウを、食べてる!?」

「一撃必殺、この子の得意技よ?」

「確かに、食われたらひとたまりもないっすね…」

「……敵、増援2体クマ!この階はこれで最後、やっつけれ!」

「何体来ても同じだ!ほむら、マミさん!一気に畳み掛けよう!」

「オーケー、分かったわ!速攻で片付けるわよ!」



『!!』

「[ジオ]!」/「[ガル]!」/「[突撃]!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 02:05:17.15 ID:hqCNAFKm0
戦 闘 描 写 が 難 し い



マミ「なんとか、この辺りのシャドウは片付けたわね。また現れないうちに、
上へ急ぐわよ!」

クマ「待つクマ、マドッチの様子が変クマ!」

さやか「マドッチ…?まどかの事? って、まどか!本当に大丈夫!?」

>まどかは、息を切らしてうなだれている…
意識も薄く、本当に辛そうだ…

クマ「マドッチはペルソナを持ってないから、シャドウに内面から
浸食されちゃってるクマ!このままじゃ―――」

マミ「迂闊だったわ、ペルソナを持たない者は優先的に狙われる…
もっと早く気が付くべきだった…」

マミ「[ディア]!……回復魔法をかけてみたけれど、どうかしら?」

>まどかの様子は、変わらない…

まどか「ひ……とみ」

さやか「まどか!?」

まどか「仁美ちゃんが、呼んでるの…私のこと……」

クマ「まずいクマ!マドッチ、シャドウに操られちゃってるクマよ!」

ほむら「操られてる!?」

さやか「そんな…!まどか!目を醒まして!」

クマ「これは多分、この城のシャドウが原因クマ。だから、シャドウを
生み出してるそのヒトミって子をなんとかしないと治らないクマね…」

マミ「志筑さんのシャドウ…美樹さんの時と、同じ!?」

ほむら「じゃあこの中に、もう一人の志筑さんが…?」

さやか「まどかを一旦外に出すか、それとも仁美を助けるか…!どうする!?」

>まどかは辛そうだ…
皆へ>>236と提案しよう。

―――――――――――――
1.まどかを外に出そう
2.仁美を助けて呪いを解こう
―――――――――――――
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/31(月) 02:06:53.01 ID:YtbcifV1o
1
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 02:12:57.55 ID:hqCNAFKm0
ほむら「とりあえず、一旦外に出ましょう!まどかさんの安全が最優先です!」

さやか「そうだね、まどか、立てる?」

まどか「出るなんてだめだよ…仁美ちゃんが待ってるのに……」

まどか「行かなきゃ…仁美ちゃんのところに……」

さやか「あっ、まどか!待てよっ!」

クマ「シャドウの干渉が強すぎるクマ!このままじゃマドッチはシャドウに…」

マミ「まずいわ、鹿目さんがシャドウに襲われる前に追いかけましょう!」





4月17日(日・夕方)ー晴れ 志筑姫の城 2階

さやか「くっ、次から次へと……」

さやか「…邪魔だぁ!」

マミ「倒しても倒してもキリがない…」

クマ「けど、マドッチの気配は近づいてるクマ、頑張るクマ!」

クマ「クマが察するに、マドッチはあの扉の向こうクマ!」

さやか「えぇい!面倒臭い!オクタヴィア!」ジャキン

スパンッ

ほむら「!?」

>オクタヴィアの剣で、扉が真っ二つに破壊された…

マミ「ちょっと美樹さん!鹿目さんに当たったらどうするの!?」

さやか「へへ、すんません…」

クマ「あれは…もう一人のマドッチクマ!?」

>まどかと瓜二つの人物がいる。
さやかの時と同じだ…
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 02:18:51.58 ID:hqCNAFKm0
さやか「まどかっ!!」

クマ「およよ、フリフリのピンクスカートとは…」

ほむら「あなたはそこにしか目がいかないんですか」

もう一人のまどか「ほらぁ、優しいさやかちゃんの登場だよ?
うれしくないの?」

まどか「………」

もう一人のまどか「あーあ。つまんない。さっきから黙りっぱなしなんだもん」

もう一人のまどか「泣いてばっかりで、本当ヤダ…」

まどか「うう"っ……うあぁあ…!!」

もう一人のまどか「……弱虫。あなた、人間として最低だよ」

さやか「……ふっざけんな!まどかはそんな事――」

もう一人のまどか「私は、あなた。あなたは、私。
隠したってだめだよ?今ここで、全部さらけ出してあげる」

まどか「やめて……!ひどいよ…!あなたは私なんでしょ…?
どうしてそんな事するの…?」

もう一人のまどか「私は、あなたの"裏側"。あなたが隠して、あなた自身が
嫌がってる"影"なの」

もう一人のまどか「でも、もうあなたに押し込められるのは嫌!」

もう一人のまどか「私は"私"を否定するあなたなんかじゃない…」

もう一人のまどか「私は私として生きる。だからさ――――」

もう一人のまどか「死んでくれる?」

さやか「アンタ…まどかに何かしたら…容赦しないよ」

もう一人のまどか「相変わらずさやかちゃんは優しいね…」

もう一人のまどか「好き…好き。大好きだよ、さやかちゃん」
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 02:20:42.78 ID:hqCNAFKm0
もう一人のまどか「格好よくて、何でも出来て…」

もう一人のまどか「私にないものを、全部持ってる」

もう一人のまどか「一人じゃ何も出来ない私と違って」

もう一人のまどか「そう。何も出来ない――」

まどか「さやかちゃんがいないと、何も出来ない――」

もう一人のまどか「物を言う勇気もなくて、勉強も出来ないし、迷惑かけて
泣いてばっかり」

もう一人のまどか「――――ずっと、さやかちゃんが羨ましかった…」

もう一人のまどか「好きだよ、さやかちゃん」

まどか「やだ…やだっ……!来ないで!見ないで!!」

さやか「まどか…!!」

クマ「きっとあれもまた、マドッチの"内面"クマね…」

ほむら「………」
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 02:23:41.28 ID:hqCNAFKm0
もう一人のまどか「あなたって、生きてる意味あるのかな?」

もう一人のまどか「人に頼ってばっかりで、"自分"が誇れるものもない」

もう一人のまどか「役に立ちたい…でもそれをする勇気もない」

もう一人のまどか「じゃあ、あなたって"何"なの?」

もう一人のまどか「カラッポの毎日を過ごして、カラッポの自分を生かして、
それに何の意味があるの?」

まどか「やめて……!もう…やめて……!!」

まどか「そんな事、思ってない…!私は、私は――」

さやか「まどか、言っちゃダメっ!」

ほむら「まどかさん!!」

マミ「鹿目さん!!」



「あなたなんて、私じゃない!!」



もう一人のまどか「ふふ、そっかぁ。そうやってまた、私を隠すんだね」

もう一人のまどか「もういいよ。私は、あなたなんかじゃない」

もう一人のまどか「"私"を受け入れられない、あなたなんかじゃない!」

まどかの影「私は、私………!!」バッキィィン!!
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 02:29:27.32 ID:hqCNAFKm0
>まどかの影は姿を変え、暗い根を張る羨望のシャドウとして
襲いかかってくる…!

まどかの影 Kriemhild Gretchen
推奨BGM:I'll Face Myself -battle-
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
クマ「およよよよ!マドッチのシャドウががががが!」

さやか「落ち着け!」

マミ「くっ、この根っこ、どうにかならないかしら…」

まどかの影「欲しい…欲しいよ……!!私にないもの全部…!」

――――[チャージ]

クマ「げーっ、まずいクマ!あの根っこ、他のシャドウ達から力を
吸い取ってるクマ!」

マミ「パワーアップしてるって事ね…」

さやか「怖がってたら始まりませんよ!来て、オクタヴィア!」パリィィン

さやか「その根っこ、ぶった斬ってやる![ガル]」

ガキンッ!

さやか「か、硬った!!」

まどかの影「うぅ……ああぁぁ!!」シュパッ

クマ「サヤカチャン、根っこが来るクマ!避けるクマ!」

さやか「ぐっ!!ああっ…!」[CRITICAL]

マミ「美樹さんっ!」

ほむら「…[ラクカジャ]!これで、しばらくは攻撃も凌げるはずです!」

マミ「美樹さん、下がって!ここは私達が引き受けるわ!」

さやか「ぐ…すみません…!!」

マミ「…消えなさい![メギドラ]!」バシュゥン!!

クマ「ダメクマ、効いてないクマ…!」

マミ「そんな…なんて硬さなの!」

クマ「あわわ、また根っこが来るクマ!」

マミ「速いっ…!反応が追いつかな――――」シュパッ

マミ「ぐあぁっ…!このっ…離れなさいよっ…!」グググッ

ほむら「巴さん!!」

クマ「センセイ、用心するクマ。あのシャドウ、ちょっと変クマよ…」

まどかの影「うぅ…嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ!」

まどかの影「弱いままでいたくない…!そんなの…嫌!!」

マミ「鹿目……さん…!!」

ほむら「……っ![スラッシュ]!!」ジャキッ

バキンッ!

ほむら「ぐっ、効かない…!やっぱり、駄目なの……?」

クマ「突っ立ってちゃダメクマ!センセイ、避けて!」

さやか「くっ……!」ダッ

さやか「ほむら、危ないっ!」ドンッ
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 02:32:48.31 ID:hqCNAFKm0
ほむら「うわっ!」

グサッ

ほむら「美樹さん!?」

さやか「へへ、借りは返さないとね…」

ほむら「どうして…私なんかかばって…!」

クマ「サヤカチャンは優しいクマね…」

さやか「…決まってんじゃん。友達だからだよ」

さやか「………」

さやか「くーっ!この台詞、一回言ってみたかったんだよね!」

クマ「前言撤回」

さやか「…まどか。友達として、あたしはアンタを止める」

さやか「だから、いい加減目を醒まして!」パリィィン

まどかの影「…例え相手がさやかちゃんでも、容赦しないよ」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 02:38:51.69 ID:hqCNAFKm0
推奨BGM:I'll Face Myself -battle- 輪廻転生アレンジ

まどかの影「…死んじゃえ!」シュパッ

さやか「…[スクカジャ]!」

さやか「鬼さんこちら…っと!」ダッ

ほむら「速い…動きがまるで違う…!」

さやか「お次は、[タルカジャ]!」

さやか「千切れろ!オクタヴィア!」ジャキッ

さやか「[ガル]!」カッ!

バシュッ!

クマ「根っこが切れたクマ!」

マミ「美樹さん、ありがとう…」

さやか「お礼は後で!今は、協力してあいつを倒しましょう」

マミ「そうね……ペルソナ!」パリィィン

まどかの影「マミさん…また縛られたいの?」シュパッ

さやか「…同じ手が通じるなんて思うなっ、オクタヴィア!」

まどかの影「!!」

さやか「変わりたいと思うなら、そんな根っこ張ってないで――――」ガシッ

さやか「自分で、外に出てみろっ!!」ブンッ

マミ「シャドウを、放り投げた!?」

さやか「マミさん、いくよっ!」

マミ「え、ええ!!」

『!!』

さやか「これで、トドメだぁぁあああ!!」
―――――――――――――――――――
マミ「シャルロッテ!!」

まどかの影「うぅぅ…ああぁぁぁ!!!」

>まどかの影は二人のペルソナに倒され、人型へと戻っていく…

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 02:42:47.91 ID:hqCNAFKm0
まどか「………」

まどか「あれが、私の裏側…」

クマ「マドッチ…?」

まどか「私、今まで"本音"が言えなかったの」

まどか「自分に自信がなかった。自分なんて生きててもしょうがないんじゃ
ないかって、何度も考えてた」

まどか「でもさやかちゃんや仁美ちゃん、ほむらちゃんにも相談できなくて…」

まどか「勇気がなかったの。怖かったから、うじうじして一人で悩んでた…」

まどか「でも、そんな自分が嫌いだった。だからせめて、みんなの前では
明るく振る舞おうとして、"自分"を押し込めて…」

まどか「ごめんね。辛かったよね」

まどかの影「………」

まどか「でも、もう大丈夫。私はあなたで、あなたは私だもん」

まどか「もう、隠さなくてもいい。"本当の自分"でいても、いいんだよね」

まどか「…ありがとう。"私"……」

まどかの影「…うん!」コクッ

>自分自身と向き合える強い心が、
"力"へと変わる…

>まどかはもう一人の自分…
困難に立ち向かうための人格の鎧、
ペルソナ"クリームヒルト"を手に入れた!
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 02:45:02.08 ID:hqCNAFKm0
さやか「うぉ、なんと神々しい…女神みたい」

ほむら「このペルソナ、どこかまどかさんに似てますね」

さやか「まどかをそのまま大人にしたような感じかな?」

まどか「これが、私の"ペルソナ"…」

まどか「……っ」ヨロッ

クマ「マドッチ!?大丈夫クマか?」

まどか「うん。ちょっと、疲れただけだから」

マミ「…ひとまず、一旦外に出ましょうか。鹿目さんが回復してから改めて
探索を再開した方が良いと思うわ」

クマ「今のところ、シャドウ達はワリカシ静かクマ。ヒトミちゃんも、
まだ大丈夫」

ほむら「こっちで霧が晴れる日…つまり私達の世界で霧が出るまでは、
志筑さんの安全は保証されると?」

クマ「そういう事クマ!」

さやか「けど、そのリミットを過ぎると仁美は自分の"影"に殺される…」

さやか「仁美を残して外に出るのは気が進まないけど、仕方ない。
一旦、体制を整えよう」

>さやかの提案で、城を後にした。
霧の日までは、仁美は安全らしい。





246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 02:49:04.39 ID:hqCNAFKm0
4月17日(日・夕方)ー晴れ ???

さやか「…これからどう動くかだけど、今後は仁美の救出を最優先に。
放課後は、出来るだけここに来よう。勿論、学校ない日もね」

さやか「あと、"無理しない" "一人で行動しない" "周りには内緒"。
オーケー?」

マミ「ええ。分かったわ」

ほむら「はい!」

まどか「うん」

まどか「あ、そうだ。まとまって動くなら、リーダーも必要じゃない?」

さやか「リーダーか…なるほど……」

さやか「ほむら、アンタは誰がいいと思う?リーダー」

>自分達をまとめるリーダー…
>>247がいいかもしれない…

――――――――――――――
1.もちろん自分
2さやか
3.マミ
4.まどか
5.ここはクマで
――――――――――――――
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/31(月) 02:49:48.18 ID:YtbcifV1o
5
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 03:03:16.64 ID:hqCNAFKm0
ほむら「……クマさん…とか?」

クマ「おおっ、流石センセイ!見る目があるクマ!」

さやか「な、何ですと!?」

ほむら「え、あ、いや…テレビの中のこととか、一番詳しいし…」

さやか「いやいやいやいや!ないない、絶対ない!」

さやか「第一コイツ、ペルソナ使えないんだよ!?」

クマ「むー!サヤカチャン、クマに失礼クマよ!」

さやか「だったらアンタ、シャドウと戦えるの?」

クマ「も、モチロンクマ!どっからでもかかってクマ!」

さやか「……」ツンッ

クマ「うわっ、やめれ〜」ジタバタ

>軽くこついただけで倒れてしまった…

さやか「弱っ!!」

さやか「とにかく、クマにリーダーは無理!改めて決めなおそう」

まどか「私は、ほむらちゃんがいいと思うな」

ほむら「私、ですか?」

さやか「確かに、それは一理あるかも。ほむらって結構冷静な判断とか
出来そうだし」

マミ「私も賛成かな。何かあればフォローするし、頑張りすぎなくても
いいわ」
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 03:07:24.46 ID:hqCNAFKm0
クマ「仕方ないクマねー…じゃあクマは、参謀担当!頭良いヒトの
ポジションで…」

さやか「アンタは黙ってなさい!」

クマ「く、クマ……」

さやか「…決まりだね。じゃあ本日から、"自称特別捜査隊"、結成!」

まどか「"じしょーとくべつそうさたい"?」

ほむら「しかも、"自称"って…」

さやか「んなっ!バカにしたな!?」

マミ「捜査か…私は、面白いと思うな」

さやか「でっ、ですよね!流石マミさん、話が分かる!」

マミ「それに、事件解決の鍵を私達が握ってると思うと、
なんだかワクワクするわ!」

>マミは、はしゃいでいる…

>緩くも固い結束感が場を包む…


250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 03:08:47.94 ID:hqCNAFKm0


『我は汝……汝は我……』

『汝、新たなる絆を見出したり…』


>困難をまた一つ乗り越えた事で、事件解決への意識がいっそう高まり…
"自称特別捜査隊"コミュを手に入れた!

>皆との絆が、少し深まった気がする…

251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 03:16:17.34 ID:hqCNAFKm0
さやか「じゃあ、明日からの活動に備えて今日は解散!」

さやか「特にまどかはよく休んでおくように!」

まどか「えへへ…はーい」

さやか「そういや、クマは何でほむらの事"センセイ"って呼んでるわけ?」

クマ「ペルソナに目覚めたのもセンセイが一番最初だし、みんなとは違う
スゴい力を感じるクマ!クマ、嘘つかない!」

さやか「"スゴい力"ねぇ…テレビに入ったのもほむらが一番最初だし、
やっぱ、何かあるのかね?」

ほむら「そ、そんな…」

さやか「ともかく、今日はここまでにしよう。もうクタクタ…」



252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 03:20:25.34 ID:hqCNAFKm0
>テレビの世界での探索を終え、家に帰った…


夕方→夜

4月17日(日・深夜)ー晴れ 鹿目家

>鹿目家の家族達と食卓を囲んだ…
今は、絢子さんと三人きりだ…

絢子「まどか、ほむら。まだ寝ないのか?」

まどか「え? あ、寝るけど…眠くはないかも…」

絢子「…だったら、付き合えよ。ほい、ココア」

>ココアを差し出された。
絢子さんの表情は、どこか険しい…

ほむら「あ、ありがとうございます」

絢子「なぁ、まどか。学校楽しいか?」

まどか「どうしたのいきなり…楽しいよ?友達もいっぱい居るし…」

絢子「ほぉ、それなら良かった」

絢子「友達か………」

絢子「…………」

>空気が重い…
それに、何故かとても緊張する…

絢子「……アンタ達、妙な事に首突っ込んだりしてないよな?」

ほむら「!!」

>思わぬ事を訊かれてしまった…!
この場を切り抜ける為には、>>253と言うべきだろうか…?

――――――――――――
1.何のこと?
2.いつも通りだよ
3.大したことじゃない
――――――――――――
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/31(月) 03:21:08.08 ID:X/ScMh8v0
2
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 03:25:26.30 ID:hqCNAFKm0
ほむら「別に、いつも通りですけど…」

絢子「いつも通り……か」

絢子「まどか、人の為に何かしようと考えた事はあるか?」

絢子「まぁ、訊くまでもないか」

まどか「………」

絢子「けどさ、そういう優しさが仇になる時だってあるんだ。
自分じゃどうしようもないと思った時は、黙って見てた方が良い事もある」

絢子「何でもかんでも関わる事が、その人にとっての本当の優しさって訳
じゃない」

絢子「……あたしったら、子供相手に何意味分かんない事言ってんだろうな。
酔いが回ったかな、ははは…」

ほむら「…………」

絢子「悪いな。付き合わせちまって。明日も学校だってのに…」

絢子「さ、もう遅いし、早く寝な」

>………

>今日はもう休もう…




255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 03:29:04.30 ID:hqCNAFKm0
>一方その頃、
深夜、巴家…

電話の声『それで?あの子達の様子はどうだい?』

マミ「はい。やはり、素質があったみたいです」

電話の声『目覚めたんだね、ペルソナに…』

電話の声『いやー、とんとん拍子に仲間が増えるね、本当に…』

電話の声『ともかくこれで、戦力は充分整った』

電話の声『近いうちに、彼女達をここへ招き入れてよ』

電話の声『素質のある彼女達を、是非この目で見てみたい』

マミ「ええ、必ず。彼女達なら、承諾してくれるはずです」

電話の声『…あとさ、たまには休んでもいいんだよ?』

電話の声『"マヨナカテレビ"なんて怪事件にも手を出してるんだろう?』

電話の声『ふむ、マヨナカテレビ………』

電話の声「マヨネーズが中にあるテレビ…これがホントの"マヨナカ"テレビ!」

電話の声『ぷっ、くくっ…!あははは!』

マミ「…切りますね」

電話の声『あっ、ちょっと待ってく――――』ピッ プーッ プーッ プーッ

マミ「……はぁ」

マミ「もうすぐ0時ね…出かけなきゃ」

マミ「………」

マミ「お母さん、お父さん。行ってきます…」
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 03:32:30.31 ID:hqCNAFKm0
#03「We are friends, aren't we?」 fin.

next scent…
#04「Somewhere not here」
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/10/31(月) 03:41:56.79 ID:hqCNAFKm0
はい。さやか主役回になってしまった3話でした。

P3との絡みが薄いぞ!とは言わないよーに。
3作品同時クロスはなかなか大変だぁ…

余談
ペルソナ3のOPはいつ見てもシャフトっぽいなぁ、と思ってしまうのでした
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/31(月) 03:43:13.01 ID:X/ScMh8v0

ペル4やったことないけど、やっぱり面白い!
次回も楽しみにして待っていますねー
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/31(月) 05:58:45.04 ID:AJwMC6vIO
乙!
でもって現在のポジションおさらい
鳴上悠→ほむら
花村陽介→さやか
里中千枝→まどか(雪子要素も含む)
天城雪子→仁美
巽完二→?
久慈川りせ→?
クマ→クマ
白鐘直斗→?
堂島菜々子→タツヤ
桐条美鶴→マミ
幾月修司(?)→?
?→QB
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage saga]:2011/10/31(月) 07:50:25.92 ID:zHJ2h1JJ0
安定して面白い
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/31(月) 08:11:39.58 ID:3FC89e2SO
マミさんメギドラって…。クリームヒルト万能無効でもついてんのか(笑)
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/31(月) 09:13:44.65 ID:AJwMC6vIO
>>261
本編通りのスペックにはならなくても、クリームヒルトはニュクスをペルソナにしたようなもんだしなぁwww
全耐性くらいはあるかもしれん
263 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/31(月) 09:39:24.81 ID:2qGd1OVIO
全門耐性もちかww

さやかは陽介ベースでまどかと千枝設定を分け合って
仁美とまどかで雪子を二分してるな
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/02(水) 00:36:24.81 ID:xdJArbXW0
どうも、>>1です。
例によって、来週までには4話を投下する予定です。

ここで少し補足。3秒でわかるペルソナ、スキル講座

スクカジャ:命中、回避率アップ
タルカジャ:攻撃力アップ
ラクカジャ:防御力アップ
ディア:HPを小回復
メギドラ:敵全体に大ダメージ
ガル:敵単体に風属性の小ダメージ
ジオ:敵単体に雷属性の小ダメージ
突撃:敵単体に物理属性の小ダメージ
スラッシュ:敵単体に物理属性の小ダメージ
チャージ:ちからをためる

いきなりタルカジャだのラクカジャだの言われても
わけがわからないよ、と指摘されかねないので書いてみた。
ペルソナは似たような名前の技が多すぎてぶっちゃけ>>1自身も
よく分かりません。ゴメンネ

戦闘に関しては、多少過剰演出気味な所もあります。
そこはまどさや友情パワーで補完を…
(例:メギドラ効かないのに何でガルが効くんだ)

サーバを移転しました@荒巻 旧サーバ:http://vs302.vip2ch.com/
265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]:2011/11/03(木) 21:25:51.29 ID:nT8zud7DO
敵全体に大ダメージはメギドラじゃなくてメギドラオンと突っ込んでみたり
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(東京都) [sage]:2011/11/03(木) 21:34:28.85 ID:7QFSbuTBo
>>265
メギドラオンは敵全体に「特」大ダメージだぞ
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(東京都) [sage]:2011/11/03(木) 22:10:39.48 ID:GFb4b1s6o
メギド系(万能)は中効果から始まるからな
というかそうじゃなければ使われないだろ
268 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]:2011/11/04(金) 20:27:32.74 ID:vBxz8llIO
>>266
P3、4だとメギドラは全体中ダメじゃなかった?
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]:2011/11/04(金) 20:35:16.24 ID:EQm18zR0o
>>268
メギドラは全体大ダメ
つか指摘する前にググれよお前ら。攻略wikiでも見ればすぐにでてくんだし

つーわけで効果議論は終了な
>>1、続き期待してる
270 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/07(月) 00:28:49.18 ID:Zw0D1a4h0
どうも、>>1です
思うように筆が進まなくて未だ4話分の書き貯めが終わっていないこの現状
一週間もあったのに…何故ッ…!
現時点での書き貯め分を投下すべきか、改めて書き貯めが完了してから
また来るべきか、悩みまする…
271 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]:2011/11/07(月) 00:36:53.75 ID:NZzuxCdDO
仕事じゃないのだから
期限きっちりに出来なくてもいいじゃないか
272 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/09(水) 00:03:16.96 ID:eEEwY7Q40
どうも、>>1です。
これ以上延び延びにさせる訳にもいかないので、
思いきって書き貯めをあるだけ投下したいと思います!
まどかマギカの映画化も決定したようで、興奮でますます筆が鈍るこの悪循環…
273 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/09(水) 00:13:04.22 ID:eEEwY7Q40
#04「Somewhere not here」
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/09(水) 00:15:26.76 ID:eEEwY7Q40
重い…

4月17日→4月18日(月・朝)ー晴れ 鹿目家

>鹿目家の家族達と朝食を囲んだ…

アナウンサー『…また、来週の水曜日からしばらく雨が降り続く模様です。
お出かけの際は、空模様に充分注意して…』

>天気予報だ…
雨が降り続くと霧が出る。

>確か、こちらが霧の日はテレビの世界では霧が晴れる。
霧が晴れると、シャドウが暴れ出す。

>こちらで霧が出る日。4月29日までには、必ず仁美を助け出そう。

アナウンサー『また、本日は満月となるでしょう。次の…』

ほむら「……?」

絢子「ああ、ちょっと変わってるだろ? そのニュース番組。
こんな早い時期から満月云々言われても…なぁ?」

>……

>…出かける事にした。
275 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/09(水) 00:19:41.97 ID:eEEwY7Q40
4月18日(月・朝)ー晴れ 通学路

>お互い、無言のまま待ち合わせ場所へと足を運んだ。
やはり、仁美の姿はない…

さやか「おはよー、まどか、ほむら!」

ほむら「…おはようございます」

まどか「おはよう」

さやか「んー? どったの二人とも?寝不足かー?」

まどか「…その、昨日はごめんね?」

まどか「みっともないところ、見せちゃって」

ほむら「どんな面があろうと、まどかさんはまどかさんですよ。
恥ずかしがる必要なんてありません」

さやか「そそ。気にしてないって!あたしの時も、あんなんだったし」

まどか「……」

まどか「そう、だよね」

さやか「まぁ、こうしてペルソナが手に入った訳だし、結果オーライじゃん?」

さやか「犯人がマヨナカテレビの真相を知ってる人間なら、
その犯人を捕まえられるのも、テレビの事を知ってるあたし達だけ」

さやか「あたし達でサクッと犯人捕まえて、全部吐かせるよ!」

>さやかは意気込んでいる…

>テレビの事を知ってしまった以上、もう後戻りはできない。
自分達で必ず犯人を見つけ出し、事件を解決しよう…
276 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/09(水) 00:21:15.69 ID:eEEwY7Q40
朝→放課後

4月18日(月・放課後)ー晴れ 見滝原中学 二年教室

さやか「今日はどうする? 早速、テレビの中行ってみる?」

ほむら「でも、まどかさんは目覚めたてですし、あまり無理させるのは…」

まどか「だっ、大丈夫だよ!私だってやれるよ!」

さやか「むー、確かに…まどか、気持ちは分かるけど…」

ガラッ

マミ「暁美さ…あっ、いたいた」

さやか「ん、マミさん。どうかしたんですか?」

マミ「ちょっとね…来て欲しい所があるのよ」
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/09(水) 00:24:42.92 ID:eEEwY7Q40
ほむら「来て欲しい所?」

マミ「そう。夕方、ジュネスで待ち合わせね。それと、家には夜まで帰れないと
思うわ」

まどか「うーん、ウチ、門限には厳しいんですけど…分かりました」

マミ「ありがとう。じゃあ、また夕方にね」

>マミは去っていってしまった。
"来て欲しい所"とは、どこの事だろうか…
とにかく、夕方は皆でジュネスに集まろう。

さやか「"来て欲しい所"ねぇ……一体なんだろ?」

ほむら「ペルソナ関連の話なのは、まず間違いないと思いますが…」

さやか「そうだよね。そういや、あたしがマミさんと初めて会ったときは、
訳も分からず帰されちゃったんだよね」

さやか「なんか空の色おかしかったし、家の中は棺桶だらけだったし…」

さやか「さては…ほむら!なんかあたしに隠してるな〜?」

ほむら「そ、それは…」

さやか「ふん、いーもんね。夕方、みっちり問いただしてやるから
覚悟しなさい!」

さやか「んじゃ、お呼ばれもかかっちゃったし、帰りますか…
今日の探索は中止ね…」

>一旦、帰る事にした。
278 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/09(水) 00:27:21.49 ID:eEEwY7Q40
放課後→夕方

4月18日(月・夕方)ー晴れ ジュネス フードコート

>約束の時刻になった。
夕日が眩しい…

マミ「来たわね、みんな」

さやか「んで、"来て欲しい所"って、どこなんですか?」

マミ「詳しくは話せないけれど、着けば分かるわ。案内するから付いてきて」

4月18日(月・夕方)ー晴れ ???

>マミに案内され、古い洋館のような場所へ到着した。

マミ「着いたわ、ここよ」

さやか「うへぇ、なんか凄いオーラ…」

まどか「でっかいね…」

マミ「ここ、元はホテルだったのよ。さ、中へ」
279 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/09(水) 00:34:23.77 ID:eEEwY7Q40
4月18日(月・夕方)ー晴れ ??? 1F

>中は、相当に豪華だ。
どうやら、4〜5階建てになっているらしい。

マミ「…この子達です」

謎の紳士「やぁ、こんにちは」

>扉の奥には、眼鏡をかけた髪の長い男がいる。
この館の主だろうか…

ほむら「…あなたは?」

幾月「僕は、幾月修司。見ない顔だろう? 一応、見滝原中の理事長も
やってるんだけどね…」

さやか「あー、パンフとかで名前だけは見たことあるなー、そういや」

幾月「理事長ってのは目立たないからねぇ…」

幾月「おまけに、この名前。"イ・ク・ツ・キ"なんて、言いにくいだろう?」

幾月「自己紹介は嫌いでね。油断すると、噛みかねん…」
280 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/09(水) 00:41:15.70 ID:eEEwY7Q40
幾月「まぁ、かけて。君達も、知りたいことが山ほどあるはずだ」

幾月「何か、訊いておきたい事はあるかい?」

ほむら「…あなた、理事長なんですよね? 何故ここに?」

幾月「何故って……君達を迎える為さ。駄目かい?」

まどか「私達を…迎える?」

ほむら「…"ペルソナ"について、何か知っているんですか?」

幾月「ああ。勿論」

ほむら「そもそも、巴さんとはどういう関係で?」

さやか「てか、何であたし達がペルソナ能力を持ってるって知ってるのさ!?」

まどか「さ、さやかちゃん…」

幾月「ははは、いいよ、気遣わなくて。堅苦しいのは嫌いだからね」

幾月「…さて。何から話そうか…」

幾月「まず、君達がここへ招かれた理由だ」
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/09(水) 00:45:28.86 ID:eEEwY7Q40
幾月「君達は、ペルソナが使えるね?」

幾月「なら、知っている筈だ。"シャドウ"という存在を――」

幾月「ああ、それと、こちらから一つ謝っておかなくちゃならない事がある」

幾月「君達の動向を、少し"拝見"させてもらった」

ほむら「それって…!?」

さやか「あたし達の事を監視してたの!?」

幾月「ちっ、違うよ!これはあくまで…」

さやか「何が違うって…?」ギリッ

幾月「い、いやー…少し語弊があったみたいだね、はは…」

幾月「正確には、巴くんと君達が初めて出会った日から、
巴くんに口頭で君達の行動の旨を伝えて貰っていただけなんだ…」

さやか「マミさん、この人とはどういう関係なんですか?」

マミ「それは……」

マミ「………」

幾月「僕と巴くんは、影時間に現れるシャドウの討伐を行っていてね…」

幾月「…といっても、僕はペルソナ出せないけど…」

幾月「ともかく、君達の存在を知ったのは本当に偶然だったんだ」

幾月「"素質"のある人間は、そう多くないからね」

さやか「……」
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/09(水) 00:53:37.58 ID:eEEwY7Q40
幾月「……結論を言おう」

幾月「"特別課外活動部"…」

幾月「表向きは部活って事になってるけど、実際はシャドウを倒す為の
選ばれた集団なんだ」

幾月「といっても、部員一人の寂しい部活だけどね…」

幾月「僕はそこの顧問をしている」

幾月「シャドウは、ペルソナ使いにしか倒せない」

幾月「つまり、シャドウと戦えるのは君達だけなんだ」

ほむら「要するに、私達に仲間になって欲しい…そういう事ですか?」

>幾月と名乗る謎の男から、協力してシャドウを倒すよう提案された。
>>283と答えるべきだろうか…?
――――――――――――
1.分かった
2.信用ならない
3.別にどうでもいい
――――――――――――
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(群馬県) [sage]:2011/11/09(水) 01:10:43.15 ID:1fVc/l6To
2
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/09(水) 01:36:41.83 ID:eEEwY7Q40
ほむら「いきなり"シャドウと戦ってくれ"だなんて、
ちょっと虫が良すぎるんじゃないですか?」

ほむら「こっちは、まだあなたの事も巴さんの事も全然知らないんですよ?」

幾月「お互いの事は、これから知っていけばいい。そうだろう?」

幾月「心配しなくてもサポートはするさ。シャドウとの戦いが命懸けなのは
君達も知っているだろ?」

さやか「……」

幾月「ペルソナ使いとシャドウは敵同士だ。君達がシャドウと戦うのは、
いわば宿命なんだよ」

幾月「無理にとは言わない。ただ、たまにここへ集まってくれるだけでいい」

幾月「それでも、駄目かい?」

ほむら「…分かりました」

幾月「…飲み込みが早くて助かるよ」
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/09(水) 01:40:28.94 ID:eEEwY7Q40
まどか「でも、私、手芸部と園芸部を兼部してて…」

さやか「心配するトコ、そこ!?」

幾月「それは大丈夫。ここの活動は、主にシャドウの現れる
影時間のみだからね」

幾月「なんなら、ここに住むかい?
ホテルを再利用したものだから、案外快適だよ?」

まどか「あ、えっと…遠慮します…」

幾月「ま、適当にくつろいでくれよ。ここに紅茶もあるし、さ?」

マミ「はい、どうぞ。私、紅茶の淹れ方には自信があるのよ?」コトッ

ほむら「あ、いただきます」

>甘い匂いが漂ってくる。
カップの温かさが心をも暖めるようだ…

>……

>……

>相当美味な紅茶だった…

まどか「マミさん、紅茶にも詳しいんですね」ズズッ

さやか「なんだかそういうの、憧れちゃうなー」ズズズッ

>……

>温かい紅茶を飲んだせいだろうか、少し眠い…

>少しだけ、目を閉じる事にした。




286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/09(水) 01:42:54.30 ID:eEEwY7Q40
夕方→影時間

4月18日(月・影時間)ー晴れ 特別課外活動本部

ほむら「……?」

>辺りはもう真っ暗だ。
思いのほか長い間眠ってしまっていたらしい…

幾月「…なに?シャドウがこちらへ向かって来てる?」

ほむら「…どうしたんですか?」

幾月「ああ、起きたか!少し、厄介な事になっていてね…」

幾月「シャドウを退治しに行った巴くんが、出先で大型のシャドウに遭遇して
追われてるみたいなんだ」

幾月「とにかく、君は他の子を起こしてくれ」

バン バン!!

幾月「なっ、何だ!?」

ガチャリ

マミ「……っはぁ、はぁ…」

ほむら「マミさん!?」
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/09(水) 01:46:22.36 ID:eEEwY7Q40
さやか「うっしゃいなぁー、もう…一体何がどういう…」ムクリ

マミ「駄目…振り切れなかった……シャドウが、ここへ来るわ…」

幾月「…何だって!?」

さやか「しゃ、シャドウ!?」

さやか「まどか、起きて!起きてったら!」ユサユサ

まどか「んー…なぁに、さやかちゃん」

さやか「寝ぼけてる場合じゃねーっての!シャドウが襲ってきたって!」

ドンッ!

一同「!!」

幾月「そうだ、怪我は!?」

マミ「いえ、大丈夫です…」

マミ「とにかく、こうなってしまったのは私の責任だわ。
私は玄関のシャドウを迎撃する。貴女達は、上へ逃げて!」

さやか「はっ、はいっ!!」





>階段を使って、屋上まで逃げる事になった。

>かなり大きな揺れが続いている…
シャドウが建物を攻撃しているのだろうか…

さやか「くっそー、この建物、何階建てなのよ!?」

まどか「せめて、エレベーターでもあれば…」

ほむら「あっ、あの扉、屋上です!」
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/09(水) 01:49:30.09 ID:eEEwY7Q40




マミ「もう下にシャドウは居ないみたいね…」

マミ「……」

マミ「いいんでしょうか、あんな事して…」

幾月「これも致し方ない事さ。戦力は一人でも多い方が、
君も負担が減っていいだろう?」

幾月「それに、普通に頼んだって影時間までここに残ってくれるとは限らない」

幾月「幸か不幸か、大型シャドウまでやって来てしまった。
彼女達の実力を知るにはうってつけじゃないか。そう思わないかい?」

マミ「……」

幾月「まぁ、ひとまず見守ろうじゃないか」
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/09(水) 01:51:39.81 ID:eEEwY7Q40
4月18日(月・影時間)ー晴れ 屋上

さやか「はぁ…はぁ……も、もうダメ…!」クタッ

ほむら「ひとまず、ここまで来れば…」

ドンッ!

まどか「うわっ、まただ!」

まどか「マミさん、大丈夫かな…」

ほむら「…!!」

ほむら「美樹さん、まどかさん、あれ…!!」

さやか「な、何よアレ!!まさか、登ってきたっての!?」

>シャドウに追い詰められてしまった…!
無数の手が生えた不気味な姿態が、満月の月明かりに照らされている…

さやか「よく考えたら、屋上って死亡フラグじゃん!
殺人鬼に追い詰められたりとか、そういう展開テレビで良く見るし…!」

まどか「…やるしか、ないのかな」

ほむら「まどかさん…!?」

さやか「まどか、無理しちゃダメだって!」

まどか「やらなきゃ、みんな死んじゃうよ!」
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/09(水) 01:56:14.23 ID:eEEwY7Q40
「………っ!!」


ドクン…ドクン…




『ペ………』



『ル………』



『ソ………』



『ナ………!!』



「うっ…うぁぁぁぁあああああ!!!」バッキィィィン!!
291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/09(水) 02:02:01.32 ID:eEEwY7Q40
さやか「まどかっ!!」

まどか「大丈夫…だから……!!」

さやか「仕方ない、まどかは下がって!無理はしないでよ!?」

さやか「さぁ、ちゃちゃっと片付けるよ![ガル]!」ジャキッ

WEAK!――――1MORE

ほむら「続けて…[ジオ]っ!!」バチィッ!

WEAK!――――1MORE

さやか「効いてる…!もうちょいだ!」

さやか「消し飛べ…![ガル]…!!」

>シャドウは疾風に飲み込まれ、成す術もなく弾け飛んでいく…
千切れたシャドウの腕は、未だにびくびくと動いている。

ほむら「終わった…?」

さやか「なんか、案外あっさり片付いたね」

ほむら「…ま、まだです!」

>千切れたシャドウの腕が、形をなしてまどかへと近づいている。

>助けなければ…!!

さやか「動けないまどかを襲うなんて、卑怯だぞ!」

さやか「まとめてやってやる、ガ…「待ってください!」

ほむら「まどかさんに当たったらどうするんですか!」

さやか「でっ、でも…」

ガシッ

ほむら「…!?」

>まどかから生まれ出たペルソナが、シャドウに手をかざしている。
まどかは膝を折り、息も荒い。とても辛そうだ…

スッ

パァァア…

ほむら・さやか「ひっ…!!」

ほむら「シャドウが…消えた?」
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/09(水) 02:05:16.23 ID:eEEwY7Q40
まどか「……っ」

さやか「まどか!?」

まどか「…も、もう大丈夫だから。ね?」

さやか「ちょっ、本当に大丈夫? てか、さっき何したの!?」

まどか「ちょっと疲れてたから…シャドウから少しだけ力を貰ったの」

さやか「あー、はいはい。HPとか言っちゃうとメタいからねー…
って、サラッと怖いコト言うなよ!!」

ほむら「敵から生命力を吸い取るって…なんか怖いです」

まどか「そんなっ、HPだけじゃなくてSPも吸い取れるよ!」

さやか「そういう問題じゃないから!もうその話題やめっ!!」

ガチャッ

幾月「きっ、君達!だっ、大丈夫かい!?」

さやか「ちょっとばかし、来るのが遅かったみたいですね?」

さやか「この通り!シャドウはあたし達で片付けました!」

幾月「うわ、凄いね…」

幾月「…怪我がなくて何よりだ。悪いね、突然こんな事に巻き込んでしまって」

さやか「ま、これでもペルソナ使いっスから!」キリッ

まどか「さやかちゃん…」

幾月「とにかく、今日は早めに休むといい」
293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/09(水) 02:10:54.56 ID:eEEwY7Q40
相変わらず戦闘がヘボくてすみません…
やたら長い地の文でもかさばるし、台本形式でも安っぽくなるしで…
きちんとした戦闘描写の構成が決まるのは一体いつになるのだろう?

幾月「子供なんて、グーグー寝てナンボだからね」

幾月「昔、漫画であったろう?"ぐーぐーナンボ"!」

ほむら「………」

>……

>場の空気が一瞬にして凍り付いた…

>明日も学校だ。幾月の言う通り、今日は早く寝よう…

>……

>仁美の救出、そして影時間…
問題は山積みだ…

>ひとまず、家に帰る事にした…
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/09(水) 02:20:55.61 ID:eEEwY7Q40
4月18日(月・影時間)ー晴れ 帰り道 [Full]

さやか「まどか、大丈夫?」

まどか「本当に大丈夫だってば。さやかちゃんは心配性だなぁ…」

さやか「いや、アンタにだけは言われたくないな…それ」

ほむら「……」

さやか「どうしたのさ、さっきから黙りこくっちゃって…」

ほむら「いえ、少し気になって…」

さやか「…あの幾月ってヤツ?」

さやか「確かに。どーにも信用ならないというか、胡散臭いというか…」

さやか「マミさんはあいつとどういう関係なんだろう?」

さやか「何にせよ、何か裏がありそうだよな〜」

さやか「あたし達には、実質的にシャドウ狩りの拒否権なんてない訳だし…」

さやか「こうなったら、シャドウ狩りのついでに影時間も
捜査するっきゃないな!」

ほむら「確かに、調べてみる価値はありそうですね。
ペルソナやシャドウについて、何か有力な情報が得られるかもしれませんし…」

4月18日(月・影時間)ー晴れ 鹿目家 [Full]

>家に帰ってきた…
テーブルには、ラップで包まれた二人分の夕食が置いてある…

まどか「……」

まどか「ごめんね。ママ、パパ」

ほむら「……」

まどか「これ、どうしようか…」

>ラップで包まれた夕食…
まどかの両親の心遣いが垣間見える…
ひとまず、>>295すべきだろうか…
―――――――――――――
1.温めずに今食べる
2.冷蔵庫に入れて明日食べる
―――――――――――――
295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(群馬県) [sage]:2011/11/09(水) 02:24:35.97 ID:1fVc/l6To
1
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/09(水) 02:28:24.87 ID:eEEwY7Q40
ほむら「日を置くと悪いですし、食べましょう」

まどか「……」カチャカチャ

ほむら「……」パクパク

>月の光で照らされた冷たい夕食を、口へ運んだ。
夜の寒さも相まって、舌が冷える…

>……

>静かだ…

>無言の食卓が続いている。
帰宅した自分達を出迎える人影はない…

>食事を早く済ませ、今日はもう休もう…
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/09(水) 02:32:18.47 ID:eEEwY7Q40
4月18日→4月19日(火・朝)ー晴れ 鹿目家 [あと28日]

絢子「まどか…また出掛けたろ?」

まどか「…ごめんなさい」

絢子「どうせ訊いたってはぐらかされるだろうから深入りはしないけどよ、
あたしがアンタ達の親だってことは忘れないでくれよ?」

絢子「物騒なこの時期に下手に出歩かれたら、誰だって心配するんだよ…」

絢子「なぁ、頼むよまどか。親を裏切るような真似はしないでくれ…」

まどか「……」

>重苦しい空気の中、学校へと出掛けた…
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/09(水) 02:34:24.34 ID:eEEwY7Q40
朝→放課後

4月19日(火・放課後)ー晴れ 見滝原中学 二年廊下 [あと28日]

さやか「授業も無事終わった事だし、またクマの所へ行ってみようか」

まどか「そうだね。早く仁美ちゃんを助けに行かないと…!」

さやか「あ、あのさ…」

さやか「丸一日置いて来ちゃったけど、飢え死にとか…ないよね?」

まどか「そうだ!差し入れも持っていかないと!
おっとっとに、うんまい棒に、リボンシトロン…あとロッキーも…」

ほむら「なんだか、お見舞いみたいですね…」

さやか「よし、マミさんも呼んで、またジュネスに行こう。
ほむら、マミさん呼んできて!」

ほむら「あ、はい!」
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/09(水) 02:36:29.64 ID:eEEwY7Q40
4月19日(火・放課後)ー晴れ 見滝原中学 三年廊下 3-A前 [あと28日]

>上級生達の噂話が聞こえる…

男子生徒「あいつ、新学期も学校来ねーとか、いい度胸してるよな。ホント」

男子生徒の連れ「出席日数とかヤバくね?あいつ、高校どこ行くんだろ」

女子生徒「さぁ?通信制とかじゃない?あいつ暗いし、
共学行ってもシメられて終わりっしょ」

男子生徒の連れ「あはは、確かに!」

男子生徒「ま、自業自得だな。学年中からハブられてんのに気付いて、
自分から手ぇ退いたんだろ」

ほむら「……?」

マミ「あら、暁美さん。どうしたの?」

ほむら「あ、巴さん」

ほむら「志筑さんを助けるために、巴さんも呼んでジュネスに集まろうかと
思って…」

マミ「そうだったの。待ってて、今支度するから…」

マミ「あ、その…」

ほむら「?」

マミ「昨日は、ごめんなさい。あんな事に巻き込んで…」

マミ「悪気はなかったの。けど……」

ほむら「い、いえ!気にしてませんよ!そんな…」

マミ「優しいのね、暁美さん…」

マミ「さぁ、行きましょうか。美樹さん達を待たせてはいけないわ」
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/09(水) 02:40:55.34 ID:eEEwY7Q40
書き貯めが尽きたので、今日はここまで…
短期間に色々詰め込みすぎると、展開がものっそい雑になる事が分かりました。
反省…

4話の続きは、また今週中にでも投下しようかなと考えてます。
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(東京都) [sage]:2011/11/09(水) 02:43:20.22 ID:SEBxgQNJo
まどっちはキタローも兼ねてるのか乙
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]:2011/11/09(水) 06:56:06.98 ID:5/S2gOiDO
マハマグナス
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です) [sage]:2011/11/09(水) 08:53:19.57 ID:0w3mXjtIO
まどか吸魔使えるのかww
304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/19(土) 19:55:24.20 ID:yM35yrcr0
どうも、風邪気味な>>1です。
先日、執筆に使っていたPCが遂にへたってしまい、
投下はおろか生存報告すら出来ない状況が続いてました。
スミマセン。>>1は生きてます。
幸いにも書き貯めはマミらなかったので、次の投下は近いうちに
出来ると思います。
305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/20(日) 23:52:50.58 ID:lvPpMVcso
まってますぞ
306 :!ninja [sage]:2011/11/24(木) 20:22:34.54 ID:cYBWTexKo
マダー
307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 18:33:13.31 ID:6+5rgV130
週一投下の野望を早々に打ち砕かれて、こんなんでいいのカッ!
どうも、>>1です。

コミュどうしようとか、今後の展開どうしようとか悩んでいたら
なかなか筆が進みませんでした…すみません
また、例によって今夜0時には投下する予定なので、しばしお待ちを…
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/25(金) 23:15:39.79 ID:v93CEihzo
投下予定キタ!
0時前には電源落としたモニターの前に正座待機だな
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/26(土) 00:00:02.31 ID:RCQ7TPL10
どうも、>>1です。
まどか☆マギカシークレットプロジェクトなるサイトがオープンした訳ですが、
一体何が始まるんでしょう…?

では、宣言通り投下を始めたいと思います。
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/26(土) 00:04:07.69 ID:RCQ7TPL10
4月19日(火・放課後)ー曇り ジュネス フードコート [あと29日]

>マミを誘い、まどか達と共にジュネスへと向かった…

さやか「今度の今度こそ、絶対に仁美を助けるよ!」

まどか「兵糧よし、武器よし、装備よーし!」

さやか「よし、かかれーっ!」

まどか「おーっ!!」サクサク

ほむら「ああっ、差し入れのおっとっと食べちゃダメじゃないですか!」

さやか「良いではないか良いではないか。腹が減っては戦は出来ぬぞ?
ほれ、食うかい?」カニカニ

ほむら「カニさん差し出しても駄目です!ほら、行きますよ?」

さやか「ちぇっ、ツレないヤツめ。おさかなだけに」サク
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/26(土) 00:12:03.16 ID:RCQ7TPL10
4月19日(火・放課後)ー曇り 志筑姫の城 [あと29日]

>クマに案内され、再び仁美が囚われている城までやってきた…

マミ「なんだか、シャドウが前より弱くなっている気がするのだけれど…」

まどか「前回来たときにいた私の影が、シャドウの力を吸い取っちゃった
みたいです」

クマ「クマ知ってるクマ。"ゴツゴーシュギ"ってこの事クマね!
何回も同じ敵と戦ってたらツライって、いつぞやの誰かが言ってたクマ」

さやか「そういうのいいから…」

さやか「それにしても、結構走破したと思うんだけど、今どのくらいなんだろ」

パチン.スッ…

マミ「明かりが消えた…!?」

まどか「て、停電かな?」

クマ「ま、まっ"クマ"闇クマー!!」アタフタ

さやか「まっ"暗"闇ね…」

ほむら「あ、あれっ!!」

???「あらあらぁ?サプライズゲスト?」

>スポットライトに照らされたドレス姿の少女が、こちらを見ている。
恐らく、彼女は"もう一人の仁美"で間違いないだろう…

さやか「ひ、仁美っ!?」
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/26(土) 00:17:17.43 ID:RCQ7TPL10
???「ふふっ、盛り上がってまいりました!」

???「と、言う訳でぇ…次はこのコーナー、行ってみよう!」


『やらせなし!白馬の王子様探し大作戦!』デデン!


ほむら「」

さやか「んなっ、何じゃこりゃ!?」

まどか「なんか、文字出てる…テロップ?」

マミ「ふざけないで!本物の志筑さんは何処!?」

???「ふざけるも何も、ワタクシが志筑仁美、本人でございますわ」

???「生憎ワタクシ、王子様探しで忙しいのです。貴女に構っている暇は
ありませんの」

???「さァ〜て、それでは、再突撃行ってきます!」

???「白馬の王子様、首を洗って待ってろよっ!」バキューン!

>もう一人の仁美は、去っていってしまった…
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/26(土) 00:24:47.43 ID:RCQ7TPL10
さやか「なっ、何よアレ!///あーっ!こっちまで恥ずかしくなってきたよ…」

マミ「今までのシャドウに比べると、その…大胆よね…」

ほむら「と、とにかく、追いかけないとっ!///」

4月19日(火・曇り)ー志筑姫の城 8階 最深部

>城の最深部である、最上階までやってきた。
この先に、仁美がいる筈だ…

さやか「仁美っ!!」

>ドレスを着たもう一人の仁美が、
本物の仁美を見下ろすようにして佇んでいる…

マミ「やっぱり…志筑さんが二人…」

もう一人の仁美「あらら?あらららら〜ぁ?」

もう一人の仁美「もしかして、さっき来たサプライズゲストのお方?」

もう一人の仁美「いくら探しても白馬の王子様は見つかりませんし、
この際女同士でも…」

まどか「ねぇ…どうしちゃったの仁美ちゃん…目を覚ましてよ…!」

クマ「今のヒトミチャンは、"何か"を見せたがってる。ビンビン感じるクマ!」

さやか「"何か"…?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――
戦闘をどれくらいの割合で入れれば良いのかいまいち分からない…
こんなんでヘバってたらタルタロスとかどーすんだって話ですけどね。
ひたすら上るだけじゃないかアレ…
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/26(土) 00:33:19.15 ID:RCQ7TPL10
もう一人の仁美「いえ、いっそこんな人生なんて、無い方がマシですわ」

まどか「仁美……ちゃん?」

もう一人の仁美「こんな…縛られた人生なんて…」

さやか「な、何言ってんのさ!?」

もう一人の仁美「ああ、誰か、私をここから連れ出して…」

もう一人の仁美「ここではない、何処かへ…」

マミ「連れ出す…?」

もう一人の仁美「……もう、うんざりですわ。お嬢様として生きるのも、
この口調も…」

もう一人の仁美「毎日毎日、稽古ばかり…」

もう一人の仁美「たまたまこの家に生まれた…それだけなのに!」

もう一人の仁美「どうして私だけが、こんな…!!」

もう一人の仁美「私だって、貴女達みたいな人生を歩んでみたかった!」

まどか「……」

もう一人の仁美「"お嬢様"としてじゃなく、一人の"人間"として!」

もう一人の仁美「もう、切れない糸で操られる"人形"になんてなりたくない…」

もう一人の仁美「家の誇り? 伝統…? そんなもの……」

もう一人の仁美「クソ食らえだわ!」

ほむら「……!!」

マミ「なんて事を…!!」

クマ「これも、ヒトミチャンの"内面"クマよ…
きっと、オケイコばっかりでウンザリしてたクマね…」
315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/26(土) 00:47:33.14 ID:RCQ7TPL10
もう一人の仁美「誰か!誰でもいいからここから私を連れ出して!」

もう一人の仁美「誰かの声も聞こえなくなるような、
誰の指図を受けなくてもいいような、どこかへ!」

仁美「…ッ!」

まどか「ひ、仁美ちゃん!?」

仁美「…偽物に、私の事を語る資格なんてありませんわ…!」

仁美「私は、そんな事…!」

もう一人の仁美「…素直になってよ、"私"」

もう一人の仁美「本当は、こんなフザケた喋り方だって、好きでもない稽古を
やらされるのだって、全部嫌…」

さやか「あ、アンタ…いい加減に…!」

もう一人の仁美「"上条くん"」

さやか「なっ…!?」

もう一人の仁美「好きだったんだ。ずっと。ずっとずっとずっと…」

さやか「う、嘘だ…!嘘に決まってる!」

もう一人の仁美「我は影…真なる我…」

もう一人の仁美「嘘じゃないわ。あの子は私で、私はあの子。
私は確かに、彼を愛していた…」

もう一人の仁美「そして貴女の事が、憎くてたまらなかった」

もう一人の仁美「私の方が、彼に尽くせる。そう思っていたのに―――」

もう一人の仁美「彼の隣には、いつも貴女がいた。彼の視線は、
常に貴女へ向けられていた」

もう一人の仁美「もし私が、上条くんに告白していたら、
上条くんはどうなっていたのかしら?」

もう一人の仁美「上条くんは、死なずに済んだのかも…?」

さやか「こ、根拠も何もないじゃん!そんなの…!」

もう一人の仁美「冗談。本当はもうどうでもいいの。貴女も、上条くんも、
私に結局何もしてくれなかった。何も変わらなかった」

もう一人の仁美「どんなに想ったって願ったって、上条くんは帰って
来ないから」

もう一人の仁美「だから私、ここで待ってるの。新しい王子様を。
私を導いてくれる素敵な人を…!」

もう一人の仁美「自分から動く勇気がないからじーっと待ってるの。
待ち続けてるの!」
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/26(土) 00:51:16.96 ID:RCQ7TPL10
仁美「そんな事…思ってなんか、いませんわ…!」

仁美「口を、慎みなさい…!」

仁美「…貴女なんて、貴女なんて…!」

まどか「仁美ちゃん、言っちゃダメぇ!」



『私の偽物に過ぎませんのよ!』



もう一人の仁美「ふふふ、あはっ、あはははははは!!」

仁美の影「そうよねぇ、生まれを恨んだ挙げ句、友達にまで嫉妬する
こんなに醜くて最低な自分、認められないよねぇ!?」

仁美の影「想ってた人も殺されて、待ってるのはタイクツな稽古…」

仁美の影「辛いでしょ。苦しいでしょ。でもね。それは私も同じなの」

仁美の影「"貴女"に縛られるのはもう嫌!家も、友達も、全部嫌!」

仁美の影「全部、消えてしまえばいい!」バッキィィン!
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/26(土) 01:06:34.92 ID:RCQ7TPL10
>仁美の影は姿を変え、逃れる事の出来ない呪縛に苛まれる
鳥の姿をした憤怒のシャドウとして襲いかかってくる…!

仁美の影 Roberta
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
仁美「…っ」フラッ

ほむら「し、志筑さん!」ダッ

仁美の影「邪魔よ!」

さやか「やばっ、シャンデリアが…ほむら、避けて!」

ほむら「なっ…間に合わな…「クリームヒルト!」

ほむら「ま、まどかさん!?これ…」

まどか「えへへ、この子、戦うより守ったりするのが得意みたい。
バリアもこの通り…」

仁美の影「くっ…ぅぅううううぁぁあああ!!」

クマ「今度はこっちに来るクマ!」

さやか「待って待ってストップストーップ!そんなに怒らないでー!」

さやか「こうなったら、この剣でシャンデリアを弾き返してやる![ガル]!」

マミ「み、美樹さん、無闇に風を起こしたら…!」

さやか「うぉあっちぃ!!火が、火がぁ!!燃えるー!」

仁美の影「…みんな、みんな燃えてしまえばいいのよ!」

まどか「違う…仁美ちゃんはそんな人じゃない!」

仁美の影「ほら…みんなして"私"を否定して…」

仁美「誰か、私を受け入れてよ!目を逸らさないでよ…!」

―――――――――――――――――――――――――――――――――
ペルソナ4話を観ていた際に、「鳥かごときたら鳥かごの魔女ロベルタしか
ないだろう!」と何も考えずに仁美の影にロベルタさんを採用して
しまいましたが、最近になって鳥は使い魔の方で、本体はえろっちい生足だと
いう事に気付いてしまった…速攻で爆破されてたから気付かなかったよほむほむ
318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/26(土) 01:11:53.59 ID:RCQ7TPL10
誤植っ…

× 仁美「誰か、私を受け入れてよ!目を逸らさないでよ…!」

○ 仁美の影「誰か、私を受け入れてよ!目を逸らさないでよ…!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――
まどか「…籠の中にいたって、鳥は羽ばたけないんだよ」

まどか「外に出たいなら、認めて欲しいなら、自分から籠を壊さなきゃ」

まどか「誰かに鍵を開けて貰うんじゃない。自分の力で、飛び立つの」

仁美の影「知ったような口を利かないで!人の苦しみも分からないくせに!」

まどか「…ううん。分かるよ。仁美ちゃんが辛い思いをしている事も、全部。
だから、私達が助けてあげる」

仁美の影「ふざけないで…!貴女達に何が分かるのよ!!」ドロォ

バシャッ

ほむら「くっ…熱っ…!」

マミ「そんな…ロウが足に絡み付いてっ、動けない…!」

さやか「熱い!熱い!ほんっとに勘弁して!足も身体も熱いッ!」アチャー

クマ「サヤカチャン、タフクマね…」
319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/26(土) 01:19:15.83 ID:RCQ7TPL10
仁美の影「燃えろ…燃えろ燃えろ燃えろ!!」――[コンセントレイト] [アギ]

>仁美の影が翼を振るうと、煌めく羽根は光を発し爆発した…!

まどか「ほむらちゃん…!クリームヒルト、庇って!」

まどか「っ…!ぁぁあああ!!」ゴォォオオオ

ほむら「まどかさんっ!!」
――――――――――――――――――――――――――――――――
さやか「まどか本人には攻撃が当たってないのに…苦しそう」

マミ「ペルソナと宿主は一心同体。ペルソナが攻撃を受ければ宿主にも痛みは
伝わるわ」

マミ「ペルソナを召還したり、攻撃に用いたりする時に疲れを感じるのは、
ペルソナを行使する際に宿主の精神や肉体を消耗しているからなの」

さやか「ふむふむなるほど…」

さやか「っていうかあたし達、説明以外出番ないですね…」

マミ「鹿目さんの回なんだから鹿目さんに華を持たせてあげないと…」

マミ「ピンチになった時に颯爽と現れて助けてあげるのが私達の役目よ!」

さやか「そ、そうですね!…[マハラクカジャ]!」
――――――――――――――――――――――――――――――――
320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/26(土) 01:24:43.41 ID:RCQ7TPL10
まどか「大丈夫…これくらいなら平気だよ」

仁美の影「ああ…あ、あああ…」

仁美の影「わたし…は…どうしたいの? どうされたいの…?」

仁美の影「私は…私はッ…ぅぁぁぁああっ!!」――――[焼き払い]

まどか「憎んだっていい。嫉妬したっていい。全部吐き出して、それでいいの」

まどか「貴女が人を憎んだ数だけ、私達が包んであげる…」

仁美の影「どうして…どうして向かってくるの…?友達さえ憎んで
しまうような…最低な私に…どうしてそんな事が言えるの!?」

まどか「最低だっていいよ。仁美ちゃんは仁美ちゃんだもの」

まどか「私ね…仁美ちゃんやさやかちゃんが羨ましかった」

まどか「さやかちゃんみたいに元気に振る舞う勇気もなくて…
仁美ちゃんみたいに何でも出来る訳じゃない」

まどか「じゃあ、私は何を誇って生きていけばいいんだろうって、
ずっと思ってた」

まどか「そんな自信のない自分が、たまらなく嫌いで」

まどか「でも、周りの目を気にして生きる方がよっぽど格好悪いんだって、
気付いたの」

まどか「"本当の自分"に、気付いたの」

まどか「隠す事なんてない。だって私達…友達だから…!!」

仁美の影「来ないで…来ないでぇぇぇえ!!」
321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/26(土) 01:29:10.05 ID:RCQ7TPL10
クマ「シャドウが弱ってるクマ!今クマ!」

さやか「よっしゃあ!やるよっ!」

マミ「一気に仕留めるわよ!シャルロッテ!」――――[暴れまくり]
<1MORE>

さやか「オクタヴィアッ!いっけぇぇえええ!!」――――[ガル]
<1MORE>

さやか「ほむら、任せたよ!」

ほむら「……イザナギッ!!」――――[スラッシュ]

>矛の強烈な一撃が直撃し、シャドウが壁に叩きつけられた…!

クマ「もう一押しクマ!センセイ、やっちまえクマ!」

仁美の影「ぐ…!!」ググッ

さやか「おっと、おとなしくして…[タルンダ]!」

ほむら「……飛んでいけぇぇええええ!!」ブンッ

仁美の影「くっ…ぁぁぁぁああああ!!!」

>仁美の影は、自らに生じた炎に包まれ、消失していった…
部屋に、淡い赤色の羽根が舞っている…

>しばらくすると、人型へと戻ったもう一人の仁美が姿を現した。
322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/26(土) 01:35:47.93 ID:RCQ7TPL10
仁美の影「………」

仁美「これが…もう一人の私…?」

仁美「…今まで、何を怖がっていたのでしょう…」

仁美「踏み出そうと思えば、変わろうと思えば、いくらでもやりようは
あったんですのね…」

仁美「でも、私はそれをしないまま、自分の不幸を人のせいにして…」

まどか「…変われるよ。今からでも!」

さやか「そうそう!あたし達、まだ若いんだから!」

さやか「稽古がイヤなら、盗んだバイクで走り出してもいいんだぞ?」

マミ「そ、それは駄目だと思うわ…色々と…」

仁美「さ、さやかさん…その…」

さやか「ん? ああ、いいっていいって!恭介の事は!」

さやか「仁美が恭介の事好きだったってのはちょっとビックリしたけどね。
嫁二人を遺して逝っちまうとは…全く恭介の奴め!」

さやか「ま、応援してるからさ。白馬の王子様探し!」

仁美「………!!///」カァーッ

仁美「ふふっ。でも、やっと分かりましたわ。自分がどうしたいのか、
どうすべきなのか…」

仁美「…私は貴女で、貴女は私…ですものね」

>自分自身と向き合える強い心が、
"力"へと変わる…

>仁美はもう一人の自分…
困難に立ち向かうための人格の鎧、
ペルソナ"ロベルタ"を手に入れた!
――――――――――――――――――――――――――――――――
流石に、足だけのペルソナというのは可哀想なので、仁美のペルソナは
名前はロベルタ、外見はコノハナサクヤをイメージして下さると有り難いです
――――――――――――――――――――――――――――――――
323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/26(土) 01:37:46.41 ID:RCQ7TPL10
仁美「うっ…」フラッ

まどか「仁美ちゃん、大丈夫!?」

キュルルルルー

仁美「………!!///」カァーッ

まどか「うわ、顔まっかっか///」

さやか「照れるでない照れるでない!お腹が減っているのだろう〜?」

さやか「さぁ、たらふく食いたまえ!」ガサッ

さやか「……」

ほむら「……」

まどか「……」

マミ「……」

>……

>人数分のリボンシトロン以外、差し入れのお菓子が全滅している…
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/26(土) 01:40:09.01 ID:RCQ7TPL10
さやか「なっ…!まどかだって食べてたクセに!」

ワーワー ギャーギャー

マミ「ま、まだリボンシトロンが残ってるじゃない!
これで乾杯しましょう!ね?」

クマ「く、クマの分は!?」

マミ「…悪いわね、クマちゃん。このリボンシトロンは5人用なのよ…」

さやか「どーせ中身カラッポなんだから、飲んだって意味ないでしょ」

クマ「く、クマーン!!」ガーン

さやか「じゃあ、あたし達は帰るね。また何かあったら宜しくー」プシッ

まどか「歩き飲みは危ないよ!転んで顔にかかっちゃうかも…!」

クマ「えええええっ!?」

さやか「どわぁっ!」ズルッ ビシャー

さやか「なっ、何よいきなり!!ずぶ濡れになっちゃったじゃない!」

クマ「君達、クマを置いていくクマか!?」

さやか「置いていくも何も、アンタは"こっち側"の存在でしょーが!」
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/26(土) 01:41:58.98 ID:RCQ7TPL10
仁美「"こっち側"?…そしてその方は…」

クマ「クマの事クマ? クマは、クマクマ!」

仁美「ちょっと仰っている意味が分かりませんわ…」

クマ「だから、クマはク…「ストーップ!」

さやか「アンタは存在が混乱を招くのよ!ちょっと黙ってなさい」

マミ「この事はまた追々話していきましょう。とりあえず今は外に出ないと…」

クマ「ま、待つクマ!」

さやか「まだ何かあるの!?」

クマ「ヒトミチャン、これを付けてみてクマ」

仁美「これは…」カチャッ
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/26(土) 01:45:16.87 ID:RCQ7TPL10
仁美「」

さやか「は、鼻メガネ…」

マミ(笑ってはダメ笑ってはダメ笑ってはダメ…)

クマ「"度"の入ってない、自信の失敗作クマ!」

さやか「どっちだよ!!」

仁美「そういえば、皆さんもメガネを…」

さやか「ぉぉおお!その状態で話されると結構クるっ…!」

マミ「このメガネをかけると…フフッ、霧が晴れるのよ…」

さやか「笑いましたよね!?今笑いましたよね!?」

仁美「…さやかさん、ちょっと試しにかけてみてくれませんか?これ…」

さやか「何でそうなるの!?話全然噛み合ってないよ!?」

15MINUTES LATER…
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/26(土) 01:51:27.89 ID:RCQ7TPL10
>さやかは顔に鼻メガネを掛け、頭にアフロヘアーのカツラを装着し、
ハンバーガーの刺さった模造刀を奇妙なポーズで構えている…

さやか「Q.あたしってバカ?」

ほむら「A.むしろアホです」

マミ「果たしてこのネタが分かる人間が何人いるのかしら…」

さやか「ってか、この格好いい加減恥ずかしいんだけど!
早く普通のメガネ出してよ!」

クマ「あんまりイジメるのも可哀想クマね。ヒトミチャン、これが本物クマ!」

仁美「凄い…霧がなくなったみたいにくっきり見えますわ」

さやか「ふいー…じゃあそろそろ帰りますか!」

まどか「さやかちゃんは帰るまでそのままでいて欲しいかなって」

さやか「さらっと超残酷な事言ったよこの子!?」

>……

>…

>無事、仁美を救出する事ができた。
これで、犯人の犯行は収まるだろうか?それとも…
328 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/26(土) 01:54:25.98 ID:RCQ7TPL10
#04「Somewhere not here」 fin.

next scent…
#05「Sunny day life」
329 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/26(土) 01:56:13.56 ID:RCQ7TPL10
アニメに間に合ったぞやったー!
次はコミュ回だー!うわあああああ!

…と、いう訳で4話終了です。
330 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/26(土) 10:17:11.82 ID:EKiPkKG/o
乙乙
アニメだと次はエビの怪だっけか
331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/12/05(月) 00:22:43.69 ID:ih3CqRQR0
どうも、コタツの魔女に魅入られた>>1です。
生存報告も兼ねて近状報告をば…

正直、コミュの難しさを思い知らされました。
人数不足ってレベルじゃないです。ハイ
しかも展開を練れば練るほど話は矛盾だらけに…

…もうちょっとだけ時間を下さい。投下は近いうちに必ずしますので…!
332 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(山陽) [sage]:2011/12/06(火) 11:29:25.98 ID:VUiiZmnAO
今から完治回が楽しみだ
アニメの完治回は凄まじかったしな
333 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/11(日) 15:44:42.51 ID:BvhZ9JM80
どうも、>>1です。
あーでもない、こーでもないと唸りつつ、なんとか5話を書き上げる事が
出来ました。
改めて振り返ってみると、まどマギって本当に主要メンバーが少ない…
故に、コミュ周りに関しては少々強引というか無理があるようなものが多いです
>>1の文章力に期待したら負け。という事で、あまり期待せずにご覧下さい。

なお、5話は今日の午前0時に投下予定です。

>>332
熱気立つ大浴場に突・入!…しちゃいません。
私にはローションの床で転げ回るまどか達を書く勇気なんてとてもありません…
アレをまどマギキャラでやった日には、どんな恐ろしいレスが付けられて
しまう事やら…
ですが、ムドカレーもとい物体Xの活躍する林間学校はやるつもりです。はい。
334 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 00:03:00.27 ID:EWCjwfGC0
某戦略諜報アクションゲームに熱中していて遅れました…
投下します。
335 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 00:04:49.07 ID:EWCjwfGC0
#05「Sunny day life」
336 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 00:08:20.55 ID:EWCjwfGC0
>……
テレビの中へ入ったので、今日はもう疲れてしまった…

>今日は、早く寝てしまおう…
――――――――――――――――――――――――――――――――
4月19日(火・深夜)ー曇り ベルベットルーム [あと28日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>……
身体に伝わる小さな振動で目が覚めた。
どうやら、再びベルベットルームへと招かれたようだ。

マーガレット「…急なお呼び立てをしてしまい、申し訳ございません」

マーガレット「一つ、大切な忠告を忘れておりました」

ほむら「大切な…忠告?」

マーガレット「……ご友人を救いに行かれることは崇高な行い…」

マーガレット「ですがそれは同時に、相次ぐ戦いで貴女様の精神をも
蝕んでいく事に、他ならないのです」

マーガレット「"コミュニティ"のもたらす絆を利用すれば、
貴女様のペルソナ能力の強化、そして自分自身の成長をも望める事でしょう」

マーガレット「くれぐれも、日々を急がず、貴女様の元へと迫る困難に備えて、
強い絆、繋がりを大切になさいますよう…」

マーガレット「迫り来る"困難"は、必ずしも一つであるとは
限らないのですから…」

>マーガレットからの助言を聞いた。
たまには、ベルベットルームに顔を出す事も必要だろうか…
――――――――――――――――――――――――――――――――
マーガレットと親密になった事で、『マーガレット』コミュを手に入れた!
――――――――――――――――――――――――――――――――
コミュリスト―――――――――――――――――――――――――――――
0 アルカナ:愚者・自称特別捜査隊コミュ RANK1
T アルカナ:魔術師・美樹 さやかコミュ RANK1
V アルカナ:女帝・マーガレットコミュ RANK1
W アルカナ:皇帝・影を狩る者達(巴マミ)コミュ RANK1
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
337 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 00:18:22.92 ID:EWCjwfGC0
――――――――――――――――――――――――――――――――
4月19日→4月20日(水・朝)ー曇り 通学路 [あと27日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>昨日は夜に出掛けなかったせいか、絢子さんからのお咎めはなかった。

>まどかと共に学校へ向かう…
待ち合わせ場所には、仁美の姿はない。

さやか「あ、おはよー!」

まどか「おはよう、さやかちゃん。あれ、仁美ちゃんは?」

さやか「しばらく休むってさ。あんな事があった後だもん。仕方ないよ。
今頃、こっぴどく怒られてるんじゃないかな…」

さやか「あ、でも"身体の方はなんともないから心配しないで"って言ってた。
ま、すぐ復帰するって!」

まどか「そっか、良かった…」

ほむら「次の犠牲者が出ないといいんですけど…」

まどか「とにかく、マヨナカテレビに要注意だね」
338 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 00:32:20.63 ID:EWCjwfGC0
人が居なさそうな予感…

――――――――――――――――――――――――――――――――
4月20日(水・朝)ー曇り 見滝原中学 二年教室 [あと27日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
早乙女先生「それであの男ったら"こしあんじゃないあんパンは食べられない"
とかなんとか…ブツブツ」

>早乙女先生の長い愚痴を、必死に耐えた…
少しだけ、根気がついた気がする…

早乙女先生「えー、授業も残り5分になってしまいましたが、
最後に一問だけ問題やります!当てますよ!」

さやか「ふぁあ…眠っ…早く終わんないかな…」

早乙女先生「はい!眠そうな美樹さん!」

さやか「うぇえっ!?あ、あたしっ!?」

早乙女先生「"was"は"am.is"の過去形。では、"were"は
何の過去形ですか?」

さやか「やばっ、うとうとしてたから聞いてなかった…!!」

さやか「ほ、ほむら!ちょっと教えて!耳打ちでいいからさ!」

ほむら「え、わ、私!?」

>さやかから助けを求められてしまった…
>>339と答えれば、正解するだろうか?
――――――――――――――――――――――――――――――――
1."we"の過去形
2."a"の過去形
3."are"の過去形
――――――――――――――――――――――――――――――――
339 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 00:47:07.32 ID:Jyca0coDO
340 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 00:55:12.27 ID:EWCjwfGC0
ほむら「"are"の過去形…だと思います」

さやか「"are"の過去形ですっ!」

早乙女先生「おっ、美樹さん偉い!正解です!」

早乙女先生「"were"は"are"の過去形で、これらをまとめて
"be動詞の過去形"と…」

>どうやら、正解だったようだ…

さやか「サンキュー、ほむら!なかなか頭いいじゃん!」

ほむら「ありがとうございます…///」

>さやかは、とても嬉しそうだ…
少し、さやかと仲良くなれた気がする…[♪♪]

朝→昼
――――――――――――――――――――――――――――――――
4月20日(水・昼)ー曇り 見滝原中学 二年教室
――――――――――――――――――――――――――――――――
>一時間目を終え、まどか達と10分休みを過ごしている…

さやか「いやぁ、さっきはもう本当に大助かりだよ!」

ほむら「そ、そんな…」

さやか「病院にいた間、勉強とかしてたの?」

ほむら「いえ。特には…」

さやか「なんと!? なのに勉強できるなんて…これが才能か…くやちい…」

まどか「でもさやかちゃん、体育とか得意でしょ?」

さやか「んー、まぁ…人並みには出来るけどさ。そこまでじゃないよ」

さやか「そういえば、ほむらは前の学校で何の部活やってたの?」

ほむら「部活は、やってませんでした」

さやか「そういや、休みがちだったんだよね。学校」

さやか「実はさ、昨日から運動部の募集かかってんだけど、
ほむらはやっぱしそういうガラじゃないよね…」

ほむら「ま、まぁ…持病が持病ですし…運動は得意じゃないです。
戦闘も、ペルソナに頼りっぱなしだし…」

まどか「そういえば、次の授業体育だけど…大丈夫?」

>……

>憂鬱だ…
341 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 01:00:24.69 ID:EWCjwfGC0
――――――――――――――――――――――――――――――――
4月20日(水・昼)ー曇り 見滝原中学 グラウンド [あと27日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
体育教師「今日は、走り高跳びです!」

体育教師「正面跳び、はさみ跳び、ベリィロール、背面跳び…色々と試して
跳んでみてね」

ほむら「」ゼェ.ハァ…

体育教師「って、暁美さん、大丈夫!?」

さやか「準備体操だけでダウンとは…重症だな」

まどか「あ、私、暁美さんを看てきます!」

体育教師「ありがとう、鹿目さん。そこの木陰で休ませてあげて」

まどか「ほむらちゃん、大丈夫!?」

ほむら「は、はい…」

まどか「ほむらちゃん、歩ける? あそこの木陰まで、一緒に行こう」

にやけている女子生徒「準備運動だけで貧血って、ヤバいよね〜…」

態度の悪い女子生徒「半年も休んでちゃ、ああもなるって。カラダ弱そうだし」

ほむら「……っ!」
342 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 01:09:34.44 ID:EWCjwfGC0
――――――――――――――――――――――――――――――――
4月20日(水・昼)ー曇り 見滝原中学 グラウンド [あと27日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
ほむら「……」

まどか「……」

ミキサヤカ、イッキマース!

ほむら「最低ですね…私」

まどか「ほむらちゃん…?」

ほむら「人には偉そうな事ばかり言って、自分は結局、変われないのかな…」

スーパージャーンプ!

まどか「そんな事ないよ。ほむらちゃんはちっとも悪くなんてない」

まどか「誰だって、クラスの全員と仲良くなんてなれないよ」

まどか「合わない人だって、嫌いな人だって、一人や二人居てもおかしくない。
そうでしょ?」

ウワアッ! アハハハ!

まどか「……実はね、私も、転校生だったんだ」

ほむら「えっ…?」

まどか「小学生の時にね、ここに引っ越してきたの。
勿論クラスでも浮いちゃって、虐められてた」

まどか「でも、さやかちゃんや仁美ちゃんと出会って、
こんな自分でも受け入れてくれる人がいるんだ、って思ったら
たまらなく嬉しかったの」

まどか「だから…さ」

まどか「ほむらちゃんも、きっと変われるよ。大切な人、見つかるよ」

まどか「私達も手伝うから…ほむらちゃんが変われるように」

ほむら「ありがとう…ございます」

まどか「もっと自信持って!笑ってた方が可愛いよ、ほむらちゃん!」

ほむら「///」

――――――――――――――――――――――――――――――――
『我は汝……汝は我……』

『汝、新たなる絆を見出したり……』

>まどかと親密になった事で、『鹿目 まどか』コミュを手に入れた!
絆が芽生えるのを感じる…
――――――――――――――――――――――――――――――――
343 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 01:15:54.87 ID:EWCjwfGC0
昼→放課後
――――――――――――――――――――――――――――――――
4月20日(水・放課後)ー曇り 見滝原中学 二年教室 [あと27日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>今日の授業が終わった…
マヨナカテレビは雨の日にしか映らない…
幾月からの呼び出しも特にない…

>何をしようか…

さやか「おーす、ほむら。授業お疲れー…」

ほむら「あ、美樹さん」

さやか「いやぁ、高跳びでは派手にずっこけるし、授業は相変わらず退屈だし、
眠くてたまんないわ…」

さやか「ほむら、今日ヒマ?見滝原町散策も兼ねて、どっか遊びにいかない?」

ほむら「構いませんけど…」

さやか「…むー、今日はいつにも増して暗いなー…ほ〜ら、テンション上げて
こー!」ガバッ

ほむら「ひゃっ///」

>半強制的に、遊びに付き合わされる事になってしまった…
これは、さやかの事をもっと良く知るチャンスかもしれない…
344 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 01:21:19.10 ID:EWCjwfGC0
――――――――――――――――――――――――――――――――
4月20日(水・放課後)ー曇り 中華料理屋 愛家 [あと27日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
さやか「じゃーん!見滝原町探検ツアー1回目の記念すべき場所は、
ここ"中華料理屋 愛家"です!」

さやか「"あいか"じゃなくて"あいや"ね。ここポイント」

ほむら「は、はぁ…」

さやか「ここ、"何でもあるから何にもない"っていうのかな…
ありきたりな場所ばっかりでつまらないっていうか…」

さやか「前は東京に住んでたらしいし、東京にはない変わり種を紹介しようと
思って」

さやか「ま、とにかく入ろう」





さやか「すいませーん、肉丼二つー!」

不思議な雰囲気の女性「肉丼、今日は扱ってない」

さやか「そんな事言わずにさぁ、お願い!」

不思議な雰囲気の女性「しょーがない。今日はサービスよー」

不思議な雰囲気の女性「その代わり、少し掛かるよー」

ほむら「…あの方は?」

さやか「ここの娘さんの、中村あいかさん。ちょっと不思議な人だけど」

あいか「呼んだー?」

さやか「呼んでない!呼んでないからっ!」

あいか「静かに待っててよー」

さやか「…とまぁ、あんな感じで…最近、出前のサービスも始めたとか」

ほむら「中華料理屋で出前がないというのもおかしな話ですけど…」

さやか「それもそうなんだけど、問題なのはそこじゃないの」

さやか「お客が何時、何処にいても絶対に配達するのがウリなんだって」

ほむら「何処でもって…テレビの中も?」

さやか「それは流石に無理でしょ…というか、食べてる暇あるの?」

あいか「はいー、肉丼おまちー。2人で1600円ねー」ドンッ

ほむら「……!!」

>肉、油、肉、油、肉…
物凄いボリュームだ…!
見ただけで腰を抜かしそうになってしまった…!

さやか「雨の日には、5倍増しの"スペシャル肉丼"もあるんだよね、これ」

ほむら「そんなに食べられる人がこの世に居るんですか…!?」

さやか「うん、部活帰りの男子達に大人気だよ。あたし達は、
大抵ジュネスかファーストフード店で食べるけど」

さやか「まぁ、急ぐ用事もないし。ゆっくりしてこ!」
345 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 01:27:18.86 ID:EWCjwfGC0
>さやかと軽い雑談を交わし、楽しい時間を過ごした…
話題は、事件に関するものに切り替わろうとしている。

さやか「……そういえば、最近雨降らないなぁ」

ほむら「マヨナカテレビ…ですか」

さやか「犯人は、どうしてこんな事するんだろう…」

ほむら「罪人の考えてる事なんて、私達には分かりっこないですよ。
考えるだけ無駄です…」

さやか「…恭介は、何の為に殺されたのかな?」

さやか「どうして、殺されなきゃいけなかったのかな…?」

ほむら「……」

さやか「あれから、恭介の家やあたしの家にマスコミが来るようになったの」

さやか「あいつら、自分達の利益ばっかり考えて、
こっちの事を分かろうともしないで目先の餌に食らいついて…!」

さやか「ありもしない嘘も平気で付いて…事を面白おかしくする為に
真実をねじ曲げて…」

さやか「…恭介は世間の餌になる為に、見世物になる為に殺されたの?」

さやか「そんなの、許されないよ…!!」

さやか「…あたしが、もっとしっかりしてれば、こんな事には
ならなかったのかな…」

>さやかは落ち込んでいるようだ。
>>346と声を掛けて、励ましてあげようか…
――――――――――――――――――――――――――――――――
1.さやかは悪くない
2.自分達がついてる
3.大変そうだね
――――――――――――――――――――――――――――――――
346 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 01:28:20.34 ID:jVgBAzXyo
2
347 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 01:36:28.66 ID:EWCjwfGC0
ほむら「…上条くんは、美樹さんのそんな姿、見たくないと思います」

さやか「……えっ?」

ほむら「私達がこの力を手にした以上、"真実"に触れられるのは私達だけ…」

ほむら「なら、"真実"を追って犯人を突き止める事が、私達の義務であり
上条くんにしてあげられる最高の供養だと思うんです」

ほむら「マスコミなんて、気にする必要ないですよ。私達がついてます!
だからどうか、そんなに自分を責めないで下さい…!」

さやか「ほむら…」

さやか「ごめんね。色々愚痴っちゃって…」

さやか「恭介の為にも、精一杯生きるべきだよね。悲しんでる暇なんてない」

さやか「一刻も早く犯人を見つけて、とっちめてやらないと!」

さやか「今日はありがと。なんか、すっきりしたよ」

さやか「…こんなあたしだけど、改めてこれからも宜しくね。ほむら!」
―――――――――――――――――
Community Rank up!!
[T魔術師・美樹さやか]――RANK1⇒2
―――――――――――――――――
348 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 01:44:19.34 ID:EWCjwfGC0
さやか「んじゃ、そろそろ出よっか」

あいか「はーい。まいどありー」

>少しだけ、さやかと分かり合えたような気がする…




――――――――――――――――――――――――――――――――
4月20日→→→4月29日(金・夜)ー雨 鹿目家 [あと18日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>あれから、特に事件も無く、平穏な日々が過ぎていった…
仁美の一件から、マヨナカテレビにも大きな変化はなく…
世間はゴールデンウイークを迎えようとしている。

絢子「まどか。あれから、学校では変わりないか?」

まどか「うん。仁美ちゃんも無事見つかったみたいだし、一安心だよ」

絢子「こっちとしちゃあ、まるで気が休まらないけどな…」

絢子「まどかに関わりのある子ばっかりが被害に遭って、気が気じゃないよ」

絢子「ほむらも気を付けな? 何かあったら、すぐ助けを呼ぶんだ。いいな?」

ほむら「はい、気を付けます!」

絢子「にしても、どうして警察は動かないんだ?
殺されてからじゃ遅いってのに…」

まどか「何か、理由があるんじゃないかな。警察が動けない理由とかさ」

絢子「そういうもんかねぇ…ま、警察なんて元からアテにしてねぇけど」

絢子「…そういや、ゴールデンウイークも近いな。何か予定とか、あるのか?」

絢子「それとも、3日間缶詰になって真面目に勉強?」

>そういえば、10日後、5月9日には中間試験も控えている…
しっかりと勉強もしなければ…
349 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 01:49:36.88 ID:EWCjwfGC0
絢子「そっか。ま、遊びも勉強も、よく考えてやりなよ。
泣いても笑っても、この3日間は帰って来ないんだぞ?」

まどか「はーい。あーあ…テスト嫌だなぁ…」

>事件も、今のところは落ち着き始めている。
迫り来る試験の憂鬱感を除けば、久々に安眠出来そうだ…
――――――――――――――――――――――――――――――――
4月29日→4月30日(土・朝)ー 曇り 通学路 [あと17日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>まどかと共に待ち合わせ場所へと向かった。
見覚えのある人影が立っている…

まどか「あれ、仁美ちゃん。もう大丈夫なの?」

仁美「ええ。おかげさまで。検査機関をたらい回しにされてしまったせいで、
登校許可が出たのはあれから随分後の事ですが…」

さやか「おーっす…あっ、仁美!大丈夫だった?」

仁美「はい。あ、その…すみません。色々迷惑かけてしまって…」

さやか「だから、それはもういいって言ったでしょ?
仁美が気負う必要なんて、全然ないんだよ」

さやか「あたしの時も、まどかの時も、みんなそうだったから。
ほむらは…ちょっと特殊だけど」

仁美「みんな…同じ?」

さやか「おうよ!だから、もっと気楽にいこうよ。ね?」

仁美「こんな私で…よければ」

まどか「もちろん!これからも宜しくね、仁美ちゃん!」

>仁美を救出した事により、全員が強い絆で結ばれている事を再確認した…
――――――――――――――――――――――――――――――――
『我は汝……汝は我……』

『汝、新たなる絆を見出したり……』

>仁美との絆を感じる…
仁美と親密になった事で『志筑 仁美』コミュを手に入れた!
――――――――――――――――――――――――――――――――

さやか「んじゃ、また放課後にでも集まろう。色々話さなきゃならない事も
あるしね」
350 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 01:53:36.40 ID:EWCjwfGC0
朝→放課後
――――――――――――――――――――――――――――――――
4月30日(土・放課後)ー晴れ 見滝原中学 屋上 [あと17日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
さやか「はい。お待ちどー!中抜けして差し入れ買ってきたよー」

仁美「これは…」

さやか「赤いきつねと緑のたぬきだよ。もしかして知らない?
CMでやってるんだけどな。『あーかいきつねとみどりのたぬき!』って…」

仁美「"カップ緬"ですわね!私、カップ緬を食べるのが夢でしたの…」

さやか「ハンバーガーは知っててカップ緬を知らないとは…本当に箱入り娘
なんだなぁ、仁美は」

さやか「じゃ、食べよっか。はい、ほむらはこれね」

>緑のたぬきを手渡された。
僅かに香る出汁の匂いと、器の温かさが食欲をそそる…
351 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 01:58:10.46 ID:EWCjwfGC0
さやか「で…何の話だっけ?」

まどか「今後の活動の話し合い。
この集まりもさやかちゃんが発案したんだから、しっかりしてよ…」

さやか「あはは…そうでした…」

さやか「仁美、あれから変わりない?」

仁美「ええ。あの日、家に帰ったらもうすっかり。
大事をとって、学校はしばらく休む事になりましたけど…」

さやか「そっか。それでさ…仁美に話さなきゃいけない事があるんだ」

仁美「な、何ですの!?まさか…告白!?///」

さやか「違うっての!もっと真面目な話!」

マミ「志筑さんの"あんな姿"を見ちゃってるから、素直に笑えないわ…」

ほむら「これが、"そーてーの危機"ってものですかね?」

まどか・マミ「ほむらちゃん(暁美さん)!!///」

>……?
二人は困惑している…

>勇気がガッチリ高まった……気がする。

さやか「ねぇ、仁美。あの日、どうやってテレビの中に入ったか覚えてる?」

仁美「テレビの中?さやかさん、一体何を…?」

さやか「ええっ!?もしかして何も覚えてないの!?」

さやか「じゃ、じゃあ、あたし達が仁美を助けに来た時の事は!?」

仁美「勿論覚えてますわ。あの時のさやかさんがおかしくておかしくて…」

さやか「あれ? あれれ?」

さやか「だからあの後、みんなでテレビの中から出てきたじゃん。
それと同じようにテレビに入った時の事も…」

仁美「あれはテレビの中だったんですの!? にわかに信じがたい話ですが…」

ほむら(テレビに入れられた時の事を、覚えてない…?)

仁美「記憶も曖昧で…気が付いたら、あの城の中に…」

マミ「テレビの中に入れられるまでの記憶がないとなると、
睡眠薬でも盛られたのかしら?」

さやか「うーん…ますます分からん…」

まどか「ただ一つ分かってるのは、犯人は"あっち側"じゃなく
私達と同じ"こっちの世界"にいるって事だけだね」

さやか「結局、進展なしかー…」

仁美「"あっち側"…?」

さやか「ああ、まだ説明してなかったね、"あっち"の事」

さやか「今学校で流行ってる、"マヨナカテレビ"ってあるでしょ?」

さやか「実はあたし達も仁美も、マヨナカテレビに入ったの」

仁美「テレビに…入る?」

さやか「そう。ジュネスのテレビからね。頭突っ込んで、そのまますとーんと」

マミ「そこで、貴女達がペルソナに目覚めたのよね」
352 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 02:06:48.44 ID:EWCjwfGC0
仁美「…そういえば、貴女のお名前をまだ伺っていませんでしたわね。
貴女は…」

マミ「あ、私? 私は、3年の巴マミよ。宜しくね」

仁美「と、巴…!? いえ、まさかそんな…」

マミ「あの…何かまずい事言ったかしら…?」

仁美「い、いえ!何でもありませんわ…」

さやか「どうしちゃったのさ急に? まぁいいや、続けるよ」

さやか「でね、テレビの中って凄く危険なの」

さやか「"シャドウ"…何て言ったら良いのかな。あたし達を邪魔する…敵?」

さやか「とにかく、その"シャドウ"に立ち向かう為の力が、"ペルソナ"。
あたし達がテレビの中で使ってた、あの力の事ね」

仁美「なるほど…」

まどか(あんまり伝わってないみたいだけど…)

ほむら(別に説明くらいなら"かくかくしかじか"でも
良かったんじゃないでしょうか…?)

さやか(それだとなんか味気ないでしょーが!)

>……
[Omission]
>…

さやか「結局こうなるのね…ま、捜査メンバーがまた一人増えた訳だし、
結果オーライか…」

まどか「そういえば、カップ緬、もう出来てると思うんだけど…」

さやか「おっと、あたしの赤いきつね…!」

まどか「ほむらちゃんは"たぬき"だったよね?私の"きつね"と
食べ合いっこしよ!」

>まどかの赤いきつねと、自分の緑のたぬきを交換した…
353 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 02:14:27.14 ID:EWCjwfGC0
ほむら「……!!」

>"赤いきつね"の良い香りが漂ってくる…
夕方の冷えた身体に染み入るその味は、箸を止める事を許さない…!

ほむら「ほむ、ほむほむはふっ、ほむっ!」ホムホムホムホム

まどか「ちょ、ちょっとほむらちゃん!!」

ほむら「……はっ!!」

>器からは、かまぼこや油揚げといった華やかな具達は綺麗に消え去っている…

さやか「く、食いすぎでしょほむら…」

ほむら「ごっ、ごめんなさい…!」

まどか「おあげ………」

ほむら「お腹が空いてて…つい……反省してます!」ガバッ

まどか「私のおあげ……」

マミ「鹿目さん!こ、今度ケーキでも食べに来ない?美味しいわよ?」

まどか「おあげ……!」ウゥッ

さやか「まだほむらのがあるじゃん。それで…」

まどか「"緑のたぬき"にはおあげも、卵も、ないんだよ…?」

さやか「……はぁ」

――――――――――――――――――――――――――――――――
Community Rank up!!
[0愚者・自称特別捜査隊]――RANK1⇒2
――――――――――――――――――――――――――――――――
354 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 02:20:17.06 ID:EWCjwfGC0
――――――――――――――――――――――――――――――――
4月30日(土・放課後)ー帰り道 [あと17日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
マミ「そういえば、鹿目さん達はゴールデンウィークに何か予定はあるの?」

まどか「特にこれといった用事はありませんけど…」

さやか「じゃあ、折角だから5人でどっか遊びに行かない!?」

仁美「さ、さやかさん。テストの方は…」

さやか「ちゃんと勉強もするってば。ただ、息抜きも必要じゃない?」

さやか「そうだ、ほむらはどっか行きたい所ないの?」

ほむら「私は、別にどこでも…」

さやか「じゃあ、ジュネスでほむらの歓迎会とか?」

まどか「いいね、それ!」

仁美「私も賛成ですわ。ほむらさんと、もっと仲良くなりたいですもの」

さやか「遂に未知なる転校生の本性が暴かれるのか…」

ほむら「そんな…ただの普通の転校生ですよ」

さやか「よし、そうと決まれば3日はジュネスに集まろうか!」

>さやかの提案により、5月3日はジュネスに集まる事になった…

>当日は予定を空けておこう。





さやか「それで、ビフテキをこう、がーっと…」

まどか「もう、さやかちゃんったら…」

マミ「…あら?」

ほむら「巴さん、どうかしたんですか?」

マミ「あの人…」
355 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 02:25:50.66 ID:EWCjwfGC0
>マミの指さす方向には、一人の少女が居た。
花壇を必死にかき分け何かを探しているようだ…

黒髪の少女「うあぁあああーっ!」

黒髪の少女「ないよ!ないよー!!」

黒髪の少女「どうしよう…ないよーー!!」

黒髪の少女「この下か? それともここか? いや違う…」

黒髪の少女「ああぁ、もうダメだ!生きていられない…!」

黒髪の少女「死んで償おう…さよなら私っ!」ウワーン

ほむら「………」

>…?
足元に何かが触れる感触がある…

>これは、ストラップだ!
恐らくあの少女が探しているものだろう。
渡してあげた方が良いだろうか…

ほむら「あのっ、これ……」

黒髪の少女「!!」

>言葉を発するなり、勢いよくこちらを振り返り、
ストラップを奪い取るように取った。
余程大切なものなのかもしれない…

黒髪の少女「うわぁーっ!逢いたかった!もう離さないっ!」

ほむら「あの…かわいいですね、それ」

黒髪の少女「可愛いなんてものじゃないよ!
このストラップは例えこの命に代えても守り通してみせるさ!」

さやか「一体あの娘は誰に向かって誓いを立ててるんだ…」

ほむら「じゃ、じゃあ、わ、私達はこれで…」

黒髪の少女「まだだよ!」

黒髪の少女「君へのお礼がまだ済んでないっ!
こんなんじゃ私の立場がないよ!」

ほむら「そんな、お礼なんて…」

キリカ「私は、呉キリカ。"恩人"の名前は?」

ほむら「お、恩人?」

仁美「多分、ほむらさんの事だと思いますわ…」

ほむら「あ、暁美ほむらです」

キリカ「おお!いい名前だね。君のおかげで"愛"は死なずに済んだよ。
ありがとう」

キリカ「さ、お礼は何がいい?」

さやか「はいはい!あたし満漢全席ー!」

マミ「程度を考えなさい…」




356 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 02:32:19.25 ID:EWCjwfGC0
――――――――――――――――――――――――――――――――
4月30日(土・放課後)ー晴れ ジュネス フードコート [あと17日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>結局、"お礼"として人数分のアイスを奢って貰った。
皆、嬉しそうな表情でアイスを頬張っている…

キリカ「……」

キリカ「…恩人はそれで本当にいーの?」

ほむら「はい。みんなが喜んでくれるなら、これで充分です」

キリカ「恩人は純粋なんだね…まるで子供みたいだ」

マミ「そういえばそのストラップ、とても大事そうに抱えているけれど
プレゼントか何かなの?」

キリカ「うん。私の最高の友達が手作りで編んでくれた、宝物だよ」

マミ「少し嫉妬しちゃうわね。そこまで仲が良い友達がいるなんて」

キリカ「本当は、"友達"なんて薄い言葉で片付けられるのもイヤなくらい
だけどね」

キリカ「私と彼女の間柄は、そんなもんじゃない」

仁美「その…随分とお熱いんですのね///」

さやか「何故頬を赤らめた!?」

PiPiPiPiPi…

キリカ「…おっと」

マミ「その"友達"から電話?」

キリカ「そうみたいだ。じゃあ、機会があったら、また」

――――――――――――――――――――――――――――――――
『我は汝……汝は我……』

『汝、新たなる絆を見出したり……』

>キリカとの絆を感じる…
キリカと親密になった事で『呉 キリカ』コミュを手に入れた!
――――――――――――――――――――――――――――――――

>キリカは去っていってしまった…

ほむら「呉キリカさん、か…」

さやか「なんか良く分かんないけど、悪い奴ではなさそうだね」

まどか「………」

まどか「最高の友達…」

まどか「私にも、出来るかな…」




357 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 02:37:18.70 ID:EWCjwfGC0
――――――――――――――――――――――――――――――――
4月30日→5月3日 [憲法記念日](火・朝)ー晴れ 鹿目家 [あと14日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>今日は、さやか達と会う約束をしている…

絢子「ん、どうした二人とも。出掛けるのか?」

まどか「ちょっとね。さやかちゃん達と会う約束をしてるんだ」

絢子「へっ…学生は時間が有り余ってていいよなぁ…
社会人は今日も元気に出社ですよっと…」

知久「丁度いいや。まどか、ついでにタツヤの世話も頼めるかい?
部屋の中で遊んでばかりだったせいか、ご機嫌ナナメなんだ…」

まどか(さやかちゃん達も、きっと喜ぶかも…)

まどか「はーい。たっくん、行こ?」

タツヤ「まろか、ほむほむ、じゅねすー!」
358 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 02:44:45.87 ID:EWCjwfGC0
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月3日 [憲法記念日](火・朝)ー晴れ ジュネス フードコート [あと14日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
さやか「まどかー、ほむらー!こっちこっちー!」

>さやかがこちらに向かって手を振っている。
人数分の席は既に確保してあるようだ…

さやか「ありゃ。タツヤ君じゃん。久し振りー!」

タツヤ「さやさや、さやさや!」パァア

さやか「そうかー、さやかお姉さんに会えて嬉しいかー!よしよし!」ナデナデ

まどか「たっくんは本当にさやかちゃんが好きなんだね」

さやか「あたしの溢れ出る母性が、タツヤ君を惹き付けてるんだよ。ね!」

仁美「物凄い自信ですわね…」

マミ「さ、二人とも座って。今日は暁美さんの歓迎会なんだから」

さやか「そうそう。そんな記念日だから…大奮発してこんなモノ
頼んじゃいました!」

さやか「じゃーん、ビ・フ・テ・キ! どーよ、このヤボったい響き!」

>かなり分厚いビフテキがテーブルに置かれた…
表面は脂でテカテカと光っており、いかにも"ボリューム満点"といった感じだ…

ほむら「なんと…」

さやか「おいしいかどうかは別にして、お腹は膨れるんだわ、コレ」

さやか「まぁ、何はともあれ、今日は祝日3連チャンの初日…そして気が付けば
6日後には地獄の中間試験ですよ…」

仁美「この3日間は、無駄にできませんわね…」
359 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 02:52:53.76 ID:EWCjwfGC0
マミ「そうだ。なんなら、いつか試験勉強もウチでやっていく?」

まどか「えっ、いいんですか?」

マミ「今となっては、みんな可愛い"後輩"だもの。
お互いの事をもっと良く知る方法としては、最適だと思うわ」

まどか「じゃあ、明日はマミさんの家で勉強会だね」

タツヤ「まみさん、べんきょー!」

さやか「…異義ありッ!!」

さやか「この3日間は現実逃避…じゃなかった。来るべきテストに向けて
気分をリフレッシュする為にあるのです!」

さやか「よってェ、明日は遊びに行く!!」

まどか「危機感がなさすぎるよ、さやかちゃん…」

さやか「いーのいーの、あたしなんて、勉強したってしなくたって
点数変わらないんだから!」

ほむら「凄い開き直り方ですね…」

マミ「けど、この辺りで遊べる場所なんてあったかしら?」

さやか「いっそ、隣町に行ってみる? あすなろとか、風見野とかさ…
風見野は歩いて行けるし、良いと思うなー」

マミ「風見野……」

ほむら「巴さん? どうかしました?」

マミ「あ、いえ。何でもないわ!何でも…」

まどか「風見野かぁ…うん、賛成!」
360 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 02:59:16.63 ID:EWCjwfGC0
マミ「ふふっ。じゃあ、お弁当も作って来なきゃね」

まどか「マミさん、料理出来るんですか!? すごーい!」

さやか「まどか…パパさんを見習いなさいな…」

マミ「あら、鹿目さん、もしかして料理した事ないの?」

まどか「いえ。一応、教えてもらってはいるんですけど上手くいかなくて…」

さやか「そうなんですよ!パパさんの料理は涙が出るほど美味しいのに、
娘の方はあんまりでして…」

まどか「むむっ!さやかちゃんだって料理出来ないじゃない!」

さやか「ま、まどかと一緒にすんなっ!料理くらい作れるわ!」

マミ「美樹さんは何料理が得意なの?」

さやか「オムライスです!」

>さやかはオムライスが作れると言うが、本当だろうか…?
>>361と声をかけてみよう。
――――――――――――――――――――――――――――――――
1.凄いね
2.本当に作れるのか?
3.ほ、ほむライス…
――――――――――――――――――――――――――――――――
361 :sage :2011/12/12(月) 03:27:57.71 ID:U+WBWxnp0
362 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 03:42:08.67 ID:EWCjwfGC0
ほむら「ほ、ほむライス…?」

まどか「……!?」

まどか「ほむらちゃん、今なんて…」

ほむら「ほむライス…」

さやか「ほむライス……だと!?」

マミ「ど、どんな料理よ、それ…」

仁美「聞き間違いもここまでくると清々しいくらいですわ…」

仁美(卵にくるまっている暁美さん……いい…!)

363 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 03:51:38.92 ID:EWCjwfGC0
さやか「くーっ!聞き間違えられたせいで、なんか無性に腹立ってきた!」

ほむら「え、ええっ!?」ガーン

マミ(暁美さんって、天然なのかしら…?)

さやか「なーんかみんなしてあたしの事料理出来ないみたいに言ってるけど…」

仁美(言ってないと思いますが…)

さやか「アンタらがそこまで言うんなら、
さいっきょーに美味い弁当、作ってきてやろうじゃんか!」

さやか「まどか、どっちの料理が美味しいのか勝負だ!」

まどか「その勝負、受けて立つよ…ほむらちゃんも手伝ってくれるよね?」

>互いの視線からはジオ、もとい火花が散っている…
威圧感で押しつぶされてしまいそうだ…

ほむら「ひゃ、ひゃいっ!もちろんです!」

マミ「暁美さんは、料理の経験はあるのかしら?」

>料理を全くした事がないと正直に告白した方が良いだろうか…
だが、そんな勇気はない…

ほむら「た、嗜む程度には…」

ホムラチャーンガンバロウネー!

>……

>…こんな状況でも、タツヤははしゃいでいる…
少し、心が休まったような気がした。
――――――――――――――――――――――――――――――――
『我は汝……汝は我……』

『汝、新たなる絆を見出したり……』

>タツヤとの絆を感じる…
タツヤと親密になった事で『鹿目 タツヤ』コミュを手に――――

まどか「ちょっと、ほむらちゃん聞いてる?」

ほむら「は、はいっ!」

まどか「二人で力を合わせれば、きっと美味しいお弁当が作れるよ!
ほむらちゃん、頑張ろうね!」

ほむら「はい…」

タツヤ「ほむほむ、とばっちりー?」

ほむら「うぅぅ…」
364 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 04:02:39.79 ID:EWCjwfGC0

>初めてのお弁当作り…うまくいくだろうか…
ひとまず皆と別れ、明日の風見野散策もとい料理対決に備えて
知久さんに夜通し料理を教わった…





>一方その頃、夜も更けた巴家…

電話の声「ふーん、風見野…」

電話の声「いいんじゃないかな? たまには息抜きも必要だ」

電話の声「あぁ、可愛らしい後輩達とピクニック…いいねぇ、羨ましいねぇ。
仲良き事は美しきかな。いやはや全く」

電話の声「そうだ、風見野に着いたら、あの子にも宜しく言っておいて
くれないか?」

電話の声「彼女の一番の理解者は、紛れもない君だからね」

電話の声「うん、頼むよ。それじゃ、楽しんでくるといい」
365 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 04:20:45.34 ID:EWCjwfGC0
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月3日(火・深夜)ー晴れ ベルベットルーム [あと14日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
マーガレット「…お客様がこれまでに育まれてきた絆、"コミュニティ"は
以下の通りとなっております」

マーガレット「お客様の運命を左右する鍵は、掛け替えのない絆そのもので
あるという事を、お忘れなきよう…」

コミュリスト―――――――――――――――――――――――――――――
0 アルカナ:愚者・自称特別捜査隊コミュ RANK2
T アルカナ:魔術師・美樹 さやかコミュ RANK2
U アルカナ:女教皇・志筑 仁美コミュ RANK1
V アルカナ:女帝・マーガレットコミュ RANK1
W アルカナ:皇帝・影を狩る者達(巴マミ)コミュ RANK1
]U アルカナ:刑死者・鹿目 まどかコミュ RANK1
]W アルカナ:節制・呉 キリカコミュ RANK1
]\ アルカナ:太陽・鹿目 タツヤコミュ RANK1
――――――――――――――――――――――――――――――――
366 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 04:25:07.43 ID:EWCjwfGC0
#05「Sunny day life」fin.

next scent…
#06「 Such power is not necessary」
367 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/12(月) 04:40:48.49 ID:EWCjwfGC0
5話終了です。気が付けば投下開始から4時間強も経ってる。
そして再びsagaがsageに変わっている…何故だ

投下中のレスの数を見るに正直需要があるのかないのか微妙なところですが、
とりあえず完結はさせたいと思います。
368 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 04:55:06.11 ID:zYBaaA1Go


投下中はレスはさみにくいじゃないですかー時間も時間だしな
369 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 07:57:52.60 ID:9ykNV/xgo
乙なのです。

ほむライス・・・ゴクリ
370 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 13:02:20.07 ID:XYLM/V/AO


突入しないかー、残念
371 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 21:21:06.77 ID:14PfZ+2/0
需要ないなんてとんでもない! 毎日楽しみにしてますよ
372 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 21:21:06.75 ID:14PfZ+2/0
需要ないなんてとんでもない! 毎日楽しみにしてますよ
373 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 00:33:16.57 ID:ZYhkCTUyo
更新されてた嬉しさで小躍りしそうな俺が通りますよっと
374 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 22:42:17.77 ID:lqoYiVs7o
さやか「オムライスです!」



さやか「スライムです!」

に空目した
375 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/23(金) 00:09:44.21 ID:u9p8L53j0
どうも、お久しぶりです>>1です。
ぶっちゃけちゃいますと、
想像ばかりが一人歩きして、続きがほっとんど書けてません。
10日もあったのに何やってたんだ、と言われればそれまでですが…
でも冬休みから本気出す。多分。

そしてマミさん改めキャンデロロさんの容姿も明かされたところで、
早速SSのネタにしようと目論んでいたりします。
魔女化してもキャンディ(?)を手放さないのは流石お菓子好きと
言った所でしょうか

そんな訳で、投下まではもう少し掛かります。
次回のマヨナカショートショートまで、今しばらくお待ち下さい…
376 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/23(金) 14:22:00.74 ID:EgNyn6N/o
マッテルヨ!
377 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/25(日) 23:59:17.00 ID:kZtqGkwd0
どうも、今朝は当然のように空の靴下が枕元にあった>>1です。

先日のP4を観て、「やっぱり選択肢にもそれなりに意味を持たせないと
駄目だよなぁ、コミュニティも名前だけで存在感薄いし…
そもそもどれを選んだからといって何かが変わるわけでもない選択肢を
設ける意味はあるのか?」と、疑問に思いまして、
今回は試験的に安価によるコミュニティとステータスの概念を
取り入れてみようと思います。

以前、「メガほむに説教されても説得力ねーよ」と言われた際に、
「やっぱり番長やらせるならクールでカオスな展開もこなせる
ノーマルほむのが良かったよなぁ…何でメガほむにしちゃったんだろう
俺ってほんとバカ…」と悩みまくった時期があるのですが、
要するに、メガほむちゃんがほむらさんになる過程を描きたかった訳なんですよ
でも、メガほむがほむらほむにレベルアップする兆しは全く見えないし、
コミュ障設定だったはずなのに仲間とはそれなりにいい雰囲気だしで、
マジでこれどうすんべ?って事になりまして。
「じゃあ、コミュニティで性格変えちゃえよ」と。
昔から「安価は絶対」とか言われてるし、
メガほむちゃんも安価の荒波に揉まれれば少しは成長するのではないか?
と思った次第です。

てな訳で、本当に少しですが6話の途中までを投下したいと思います。
さぁ、P3と絡ませると矛盾と伏線の貼り忘れが怖い怖い…!
378 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/26(月) 00:05:42.32 ID:GWcmaMZu0
#06「Such power is not necessary」
379 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 00:12:45.24 ID:GWcmaMZu0
――――――――――――――――――――――――――――――――
2011年5月4日 [みどりの日](水・朝)ー晴れ 鹿目家 [あと13日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>今は、お弁当作りの真っ最中だ。
おかずには唐揚げを採用し、いざ作ろうとしたところで
まどかの手が止まってしまった…

まどか「……」ウーム

ほむら「……」アワアワ

知久「……」ニマニマ

まどか「日本酒、目分量。みりん、目分量。塩、目分量。醤油、目分量…」

ほむら「まどかさん!?」

まどか「だって、小さじとか大さじとか言われても分からないんだもん!
もし味が薄かったり濃すぎたりしたらどうするの!?」

ほむら「言いたいことは分かりますけどその理屈はおかしいですって!」

まどか「いいや、入れちゃえ!」ドボッ

ほむら「あぁっ!?」

ほむら「と、知久さぁん…」

知久「頑張って二人で作ってごらん。さやかちゃんと勝負するんだろう?
僕が手助けしてしまったら真っ当な勝負じゃなくなるからね」

まどか「…片栗粉は普通のと強力粉があるね。"強力粉"の方がかっこいいし
そっちにしよう」ザッザッ

ほむら「ま、まどかさん…」




380 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 00:18:43.60 ID:GWcmaMZu0
どういう事だオイ…こいつ、エラー出てるじゃねえか!

朝→昼
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月4日(水・昼)ー晴れ ジュネス フードコート [あと13日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>いつものように、待ち合わせ場所であるジュネスへとやってきた…
目的地である風見野は、そこまで遠くなく徒歩で往復できる距離らしい。

さやか「来たね、まどか!」

まどか「さやかちゃんには絶対負けないよ…!」

>正直、不安だ…

仁美「さやかさん、自信の程は?」

さやか「あるに決まってんじゃん!
あまりの美味しさに、抱腹絶倒間違いなしだよ」

マミ「その"抱腹絶倒"が別の意味に思えて仕方がないのだけれど…
というか、使い方間違えてないかしら…?」

さやか「ま、期待してて下さいな!」




381 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 00:23:18.10 ID:GWcmaMZu0
見滝原町→風見野
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月4日 [みどりの日] (水・昼)ー晴れ 風見野 [あと13日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>風見野に到着した。
やはり、見滝原とは少し違う感じがする…

さやか「到着。といっても、見滝原と何かが変わるって程でもないけどね」

マミ「じゃあ、お腹を空かせる為にもどこか適当に歩いて回りましょうか」

さやか「賛成! とりあえずゲーセン行こうよゲーセン!」

まどか「ゲーセンって…そんなの見滝原にもあるでしょ?」

さやか「分かってないなぁ。ゲームで身体を動かすんだよっ!」

仁美「ゲームセンター…初めて行きますわね。ふふっ、楽しみですわ」

マミ「………」

ほむら「巴さん…?」

マミ「えっ? ああ、ごめんなさいね。ぼーっとしてて…」

さやか「マミさん、ここのところ様子が変ですよ。どーしたんですか?」

マミ「大丈夫よ、シャドウ狩りの疲れが溜まってるだけだから…」

まどか「マミさん、無理しないで下さいね?」

マミ「ありがとう、鹿目さん…」

さやか「ストレスを我慢するのは良くないぞって事で、思いっきりストレス発散
しちゃいましょう!」




382 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 00:26:08.03 ID:GWcmaMZu0
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月4日 [みどりの日](水・昼)ー晴れ 風見野 ゲームセンター [あと13日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>風見野町、ゲームセンター…
まどかとさやかは何やら新しく稼働したらしい格闘ゲームに熱中しており、
仁美はそれを真剣な表情で見守っている…


さやか「流石は鋼のシスコン番長!やっぱり強いねぇ!」

まどか「私のキャプテン・ルサンチマンの方が強いもん!」

さやか「言ったな〜? よしもう一回だ!」チャリン

仁美「ゲームセンター…なんて過激な場所なんですの…!」ゴクリ

まどか「あれ、そういえばマミさんは…」

さやか「向こうの方に、DDRをやりに行くって、さっ!」ガチャガチャガチャガチャ
383 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 00:31:17.29 ID:GWcmaMZu0
さやか「ふっ、貰ったぁ!」ジオダインッ!

まどか「ああっ、酷いよさやかちゃん!」ウワァーッ!

さやか「対戦中に喋るから負けるの!ほら、もう一回かかって来なさい!」

まどか「むー…」チャリン

ほむら「……」

>ふと、視線を移すと、マミが一人でダンスゲームをプレイしていた。
マミは、この間から少し様子がおかしい…
ゲームをプレイするついでに悩みを聞く事にした。

マミ「よっ…はっ、とっ…」

ほむら「ダンスゲーム、好きなんですか?」

マミ「いえ、そこまで好きって訳じゃないわ。私の友達が、得意だったのよ」

ほむら「得意"だった"…?」

ほむら「その友達とはもう、縁を切ったんですか?」

マミ「簡単に言っちゃえば、そうなるかな…」

マミ「……」

マミ「実は、その友達がね…風見野にいるのよ」

ほむら「それで、元気がなかったんですね」

マミ「…どうしていいのか、分からないの」

マミ「謝るべきなのか、そっとしておくべきなのか…」

マミ「そもそも、その友達に顔を向ける勇気すらない私には、
仲直りする資格なんてないのかもしれないけれど…」
384 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 00:34:59.91 ID:GWcmaMZu0
ほむら「そんな事ないですよ!その子だって、巴さんと仲直りしたいと
思ってるはずです」

ほむら「ただ、巴さんと同じように、言い出す勇気がないだけなんですよ」

ほむら「だからまず巴さんから、話をしてみたらどうでしょうか?」

マミ「私から…?」

マミ「…そうよね。このまま、喧嘩別れなんて…」

マミ「あの子もきっと、寂しがってる」

マミ「…ごめんなさい。一人でしんみりしちゃって…」

ほむら「いえ、応援してます。巴さん」

マミ「暁美さんの優しさには敵わないわね。本当に…」

>マミは、とても嬉しそうだ。
少し、仲良くなれた気がする…[♪♪]

さやか「よーう、お二人さん。調子はどうですかい?」

まどか「……」

>さやかとまどかは、ゲームを終えこちらの様子を伺いに来たようだ。
二人の顔色から察するに、おそらくさやかが勝ち越したらしい…
385 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 00:41:51.37 ID:GWcmaMZu0
マミ「そうね…そろそろお腹も空いてきたし、出ましょうか」

ドンッ

ほむら「あっ、すみません!」

>すれ違いざまに、乱れた風体の男とぶつかってしまった…

目つきの悪い男「あァ?」

男の連れ「どうした?」

目つきの悪い男「オイ、そこのお嬢ちゃん」

ほむら「……!!」ドキッ

マミ「…あなた達、暁美さんに何か用かしら?」

目つきの悪い男「ソイツ、俺にぶつかって来やがったんだけど」

俺の連れ「あちゃー…こりゃあタダじゃ帰せねェなぁ」

さやか(何なんだこの古すぎるカラみ方は…)

さやか「何よそれ? 意味分かんないし…謝ってるんだから別にいいでしょ?」

仁美「さ、さやかさん…!」

さやか「大丈夫。こんな連中にヘコヘコ頭下げる方が間違ってるんだよ」

目つきの悪い男「お嬢ちゃん、今"こんな連中"とか言っちゃったよねぇ?」

目つきの悪い男「ガキが生意気なクチ利いちゃいけないって
分からないのかなァ?」

さやか「アンタらだってガキでしょうが…バカじゃないの?」

男の連れ「ち、クソアマが…脱がして写メでもバラ撒くか?」

さやか「アンタら、サイッテー…」

目つきの悪い男「はぁ……」

目つきの悪い男「……俺さぁ、お前みたいな生意気な奴、
大ッ嫌いなんだよね…!!」

ドコッ!

さやか「うっ…ぐうっ…!!」ギリッ

>男の強烈な拳が、さやかの腹へと突き刺さった…
386 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 00:47:36.24 ID:GWcmaMZu0
さやか「この…ッ!」




赤髪の少女「オイオイ、昼間から何やってんのさ? アンタ達…」

赤髪の少女「ここはゲーセンだよ? 殴り合いなら余所でやってくれないか?」

ほむら「…!」

>気が付くと、自分達の後ろに同い年くらいの少女が立っていた。
大男を前にして、呑気にもロッキーの苺味を口に咥えながら、
余裕そうな表情をしている…

目つきの悪い男「…んだァ? お前…」

赤髪の少女「店員さんに迷惑が掛かるって言ってんだよ。さっさと出て行きな」

目つきの悪い男「…テメェに言われる筋合いは無ぇ」

赤髪の少女「あっそ。じゃ、無理矢理にでも引きずり出してやるよ」

目つきの悪い男「ほざけ…!!」ブンッ

赤髪の少女「ちゃんと狙えよ。だらしない…」スッ

>男のパンチを、身軽なステップを取りながらかわしていく…

赤髪の少女「…そらよッ!」バキッ!

>少女の鋭い一撃が、男の顔面へと直撃した…

>……

>男は鼻血を噴き出しながら気絶してしまった。
かなり痛そうだ…

男の連れ「チキッショ、お、覚えてろよ!」

赤髪の少女「はぁ、くっだらね…」

>少女はおもむろにしゃがみ込むと、男の財布から金を抜き取り始めた…

赤髪の少女「シケてんな…」

ほむら「あ、ありがとうございます!」

赤髪の少女「…はは、面白い奴だね。アンタ。人を殴り飛ばした相手に向かって
礼を言うなんて、相当なお人好しヤローだな」

さやか「……」

さやか「お礼なんて…言わないから」

赤髪の少女「…それでいい。アタシは、人に感謝されるような人間じゃない」




赤髪の少女「…なぁ? マミ?」

マミ「………」



387 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 00:53:04.48 ID:GWcmaMZu0
赤髪の少女「どうして、風見野に戻って来た?」

マミ「それは……」

赤髪の少女「大層なお仲間も連れて歩いちゃってさ」

赤髪の少女「もしかしてまだ下らないヒーローごっこを続けてるっての?」

マミ「……っ」

さやか「アンタ…いきなり出てきたと思えば…何なのよ…!
知ったような口を利かないで…!」

赤髪の少女「物事の本質が分かってないのはどっちだよ?
いいから、新人は引っ込んでな」

さやか「…バカにするな!あたしだって…!!」

赤髪の少女「アンタさぁ、"新入り"の癖して生意気なんだよ。
その力を少しも分かっちゃいねぇ」

ほむら("ペルソナ"の事を、知っている…!?)

マミ「あなたの方こそ…力があるのにどうしてそれを使おうとしないの!?」

マミ「言ってたじゃない…その力で沢山の人を幸せにするって!」

赤髪の少女「そんな力は、もうアタシには必要ない」

マミ「佐倉さん……!!」

赤髪の少女「アタシは、人を幸せに出来るような人間じゃないよ」

赤髪の少女「所詮、こんな生き方しか出来ない奴だったってだけさ」

赤髪の少女「それに、アタシの代わりなら幾らでも居るんだろ?」

赤髪の少女「なら、わざわざアタシを連れ戻す道理もない」

赤髪の少女「…アタシはもう、誰からも必要とされてないんだからさ」

マミ「そんな事ないっ!!」

赤髪の少女「それはアンタの中だけの話だろ? アンタがどんなに吠えたって、
アタシはもうアンタらの仲間なんかじゃない」

赤髪の少女「これに懲りたら、もうここには近付くな。
風見野にも、二度と姿を見せるんじゃねぇ」

マミ「待って…!」ガシッ

赤髪の少女「触んな!」バチンッ!

マミ「っ…!」

赤髪の少女「……じゃあな」

さやか「アンタ…!待ちなさいよ!!」

赤髪の少女「……」スタスタ

>少女は、去っていってしまった…
マミと少女は、一体どのような関係なのだろう…
388 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 00:59:02.51 ID:GWcmaMZu0
まどか「マミさん、大丈夫ですか?」

マミ「ええ…大丈夫…」

さやか「ったく…何なのよアイツは…!」

仁美「ともかく、もう出ましょう。騒ぎを起こす訳にはいきませんもの…」

――――――――――――――――――――――――――――――――
5月4日[みどりの日](水・昼)ー晴れ 風見野 どこかの大きな公園 [あと13日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
さやか「本当ムカつきますねアイツ…何なのよいきなり…」

マミ「……」

ほむら「巴さん。あの人が、"友達だった人"なんですか…?」

さやか「えっ、マミさん、あんな奴と連んでたんですか!?」

さやか「あんな奴、関わっても良い事なんてないですよ!」

マミ「うん……」

マミ「どうして…こんな事になっちゃったのかな…」

まどか「マミさん…」

さやか「だーっ!この話は止め止め!」

さやか「これから風見野に近付かなきゃ済む話じゃないですか。
アイツもそう言ってるんだし…」

さやか「それよりコレよコレ!まさか…忘れたとは言わせないよ、まどか!」

>可愛らしい青色のランチョンマットに包まれた弁当箱が置かれた。
外箱だけ見ればなかなか好印象だが、問題は味だ…

まどか「…もちろん。さやかちゃんには負けないよ!」

>こちらも、薄い桃色のランチョンマットに包まれた弁当箱が置かれる。
弁当の中身と調理過程を見てしまっている分、余計に不安だ…

さやか「審査員はほむらね。どっちが美味しいか、ジャッジしてもらいます」
389 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 01:01:37.51 ID:GWcmaMZu0
さやか「…んじゃあ、先ずはあたしから」パカッ

>蓋を開けると、綺麗な卵が姿を現した。
恐らく、さやかの言っていた得意料理のオムライスだろう。
これは期待できそうだ…!

仁美「まぁ……」

まどか「おお…」

さやか「へっへー。さぁ、その味に恐れ戦くがいい!」

ほむら「ほむっ…」パクッ
390 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 01:05:40.67 ID:GWcmaMZu0
>…

>……

>………

>…!?

>何やら奇妙な感触が口の中を支配している…

>……!!

>辛い…!!
本来、滑らかな卵とまろやかな口当たりのケチャップライスで絶妙な風味を
醸し出すオムライスだが、このケチャップライスらしきものは強烈な辛さだ…!

>舌が痺れて、意識が朦朧とする…
汗が止まらない…

>もはや、とろけるような卵の感触は微塵も感じられない…
噛む度に口全体に激痛が走り、辛さと熱さで気絶してしまいそうだ…!
襲い来る痛みのせいで、涙が止まらない…!!
391 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 01:10:50.57 ID:GWcmaMZu0
さやか「ちょ、ちょっとほむら!!」

>……!!
滴り落ちる汗と涙で、我慢している事を見破られてしまったのだろうか…?

さやか「泣くほど美味しいのか…そんなに喜んでくれて、
さや母ちゃん嬉しいよ…!」ダキッ

ほむら「……うぅぅうう"う"!!」ボロボロ

>さやかは、とても喜んでいる…[♪♪]
だが、料理の味に関しては絶対に言い出せない雰囲気だ…

さやか「ほら、マミさん達も食べてみてよ!」

ほむら「!!」フルフル

マミ「何だか、暁美さんの様子がおかしいのだけれど…」

さやか「気のせいですって!あーん…」

マミ「むぐ…」

マミ「むぐっ……!!」

マミ「むーっ!んんーッ!」ジタバタ

さやか「マミさん…そんなに美味しいんですね…ありがとうございます…!」

さやか「さ、次は仁美。行ってみよう!」

仁美「いえ…わ、私は結構ですわ…皆さんでじっくりと味わって――」

さやか「遠慮なんてしなくていいって、美味しいよ? ほら!」グイッ

仁美「……!!」バタッ

マミ「い、一撃でKO!?」
392 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 01:16:33.31 ID:GWcmaMZu0
>軽傷者二名、意識不明の重体者一名…
この生き残りを賭けた壮絶な料理対決を続ける事に、何の意味があるのだろう…

さやか「仁美は寝ちゃったけど、ともかく次はまどかの弁当だね」

まどか「う、うん…」パカッ

>形の整ったから揚げが姿を現した…
心なしか、輝いて見える…!

まどか「ほむらちゃん、食べてみて!」

ほむら「ほむっ」モグモグ…

>……

>舌が完璧に麻痺していて、正確な味まではわからないが…
とりあえず、生命の危機に晒される事は無さそうだ…

まどか「どう…かな?」

ほむら「おいひぃです…とっれも…!」

まどか「ほんと!? やったぁ!」

さやか「ほむら、なんか呂律回ってなくない…?」

ほむら「気のせいれふよ!多分…」

さやか「ま、いいや。で、どっちの料理が美味しかった?」

>これは…
どちらを選んでも良い結果になる気がしない…
とりあえず、>>393と言っておこうか…

――――――――――――――――――――――――――――――――
1.まどか
2.さやか
3.どっちも不味い
――――――――――――――――――――――――――――――――
393 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/26(月) 01:18:53.02 ID:7Q1xS55DO
1
394 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 01:22:13.50 ID:GWcmaMZu0
>まどかの料理も飛び抜けて美味しいという訳ではないが、
"料理"として成立している時点でまどかの勝ちだろう…

>ここは正直に、まどかを選んでおく事にした…

ほむら「…まどかさんの料理です」

まどか「ありがとう、ほむらちゃんっ!」

さやか「えぇっ!? あたしの敗因は一体…?」

マミ「その…美樹さんのオムライスは、辛かったのよ…とてつもなくね…
どうしてオムライスが辛くなるのかは永久に分かりそうにないけれど…」

仁美「さやかさん…オムライスには、一体何を入れましたの…?」

さやか「そもそも"オムライスは甘い"だとか、"しょっぱい"だとか、
そういう固定概念から脱却する為に…」

さやか「大人らしくディープでスパイシーな味わいを目指して…」

さやか「胡椒、唐辛子、タバスコ、鷹の爪、ハバネロ、ハラペーニョ…」

さやか「とにかく、辛そうなもので思いつく物は全部入れてみました!」

ほむら「」
395 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 01:27:42.20 ID:GWcmaMZu0
マミ「というか普通、オムライスにはタバスコなんて混ぜないわよ!?」

さやか「いやー…普通のじゃつまらないかなと思いまして…」

マミ「いいわ、美樹さん。今度家に来て、一緒に料理を勉強しましょう…」

さやか「マジですか!? 弱ったなぁ、また料理の腕が上がっちゃうよ」

>……

>もう手遅れかもしれない…

>……

>軽い雑談を交わした後、あちこちを見て回った。
結局、眠りに就くまでオムライスの激痛から解放される事はなかった…

>…

昼→夜
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月4日[みどりの日](水・夜)ー晴れ 鹿目家 [あと13日]
――――――――――――――――――――――――――――――――

>……

>再び大量の激辛オムライスを食べさせられる夢を見た…
もう当分オムライスは見たくもない…




396 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 01:37:38.11 ID:GWcmaMZu0
>一方その頃、見滝原、裏路地…

赤髪の少女「……」

ストリートの少年「オイ、あれ…!」

サングラスをかけた少年「風見野の"赤い幽霊"じゃねぇのか…?」

取り巻き「何で奴が見滝原に居るんだよ!?」

ストリートの少年「知るかよ!逃げるぞ!」

赤髪の少女「……」

赤髪の少女「ったく…人をバケモンみたいに言いやがって…」

白い肌の少年「…おや。こちらへ戻って来ていたのですか…」

赤髪の少女「アタシの勝手だろ? それくらい好きにさせろ」

眼鏡をかけた少年「なんや、また"薬"かいな?」

赤髪の少女「…ああ」

眼鏡をかけた少年「ほれ、受け取りや」ヒュッ

赤髪の少女「……」パシッ

眼鏡をかけた少年「"奴ら"、また動き始めたみたいやで」

赤髪の少女「興味ないね。アタシはもう連中の仲間じゃない」

眼鏡をかけた少年「アイツらの荷担ごう思て、こっち来たんやないのか?」

赤髪の少女「言っただろ? アタシは、あんなフヌケた奴らとは違う」

赤髪の少女「放っておいても勝手に死ぬさ。あんな奴ら…」

眼鏡をかけた少年「…まぁええ。アンタが奴らに味方する言うんなら、
アンタとは敵同士や。そん時は容赦せん」

赤髪の少女「…勝手にしな」

白い肌の少年「…世界は滅びを望んでいます。滅びによって、
救われるべきなのです」

白い肌の少年「"死"の意志を無為にして、生き続ける必要などない…
それなのに貴女は、"死"に抗おうとしているのですよ?」

白い肌の少年「今一度、ご自分のしようとしている事の重大さを
確かめるべきだと思うのですが…?」

赤髪の少女「はっ…相変わらず、アンタらの考えてる事はどうにも
理解出来ねぇな…」

赤髪の少女「…アタシはもう行く。じゃあな」

眼鏡をかけた少年「次会うた時は、敵同士かも知れへんけどな」

赤髪の少女「ふん…」
397 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 01:43:08.31 ID:GWcmaMZu0
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月4日→5月5日[こどもの日](木・昼)ー晴れ 鹿目家 [あと12日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>確か、今日はマミの家で勉強会を開く事になっていた。
場所は昨日予め訊いてあるので、支度をしたらすぐに出掛けよう…



――――――――――――――――――――――――――――――――
5月5日[こどもの日](木・昼)ー晴れ 巴家 [あと12日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
マミ「よく来たわね。さぁ、上がって」

ほむら「お邪魔します」

まどか「お邪魔しまーす」

さやか「おっじゃましまーす!」

仁美「お邪魔します…」

>質素な部屋だ…
テーブルやソファー、テレビなど、生活に必要最低限の物しか置かれていない…

マミ「つまらない部屋だけれど、くつろいでいって」

まどか「そんな事ないですよ、とっても素敵なお部屋です!」

マミ「ふふっ、ありがとう。今、紅茶とケーキを持ってくるわね」
398 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 01:46:23.91 ID:GWcmaMZu0
キュゥべぇ「僕の分も頼めるかい?」

まどか「あの子は…」

さやか「あーっ、いつぞやの淫獣!」

キュゥべぇ「やれやれ、部屋に上がり込んで僕を見るなり淫獣呼ばわりかい?」

キュゥべぇ「僕は性欲というものを持ち合わせていないし、
人間のように生殖本能がある訳でもないんだ。
だから、生殖本能の無い僕にそのような呼び方をする事は間違いだよ、さやか」

ほむら「あ、あの…」

まどか「お話好きな子なのかな…?」

さやか「何言ってるか全然分かんないし、そもそも冗談だし!
この説教マシーンが!」

キュゥべぇ「僕は機械じゃないよ? 僕の容姿と言動をどのように解釈すれば
機械に見えるのか、不思議で仕方がないね」

さやか「もういい!もういいよ!」

さやか「あーあ、まだクマきちの方が可愛く見えるわぁ…」

仁美「あの、この生き物は…?」

さやか「あたしらもよく分からないんだ。飼い主のマミさんに訊いた方が
早いんじゃない?」

マミ「キュゥべぇがどうかしたの?」

さやか「丁度いいや。マミさん、このキュゥべぇとか言うヤツ、
何者なんですか?」

マミ「その子は、シャドウ狩りの最中に保護したのよ」

まどか「要するに野良…猫なのかな?」
399 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 01:49:51.53 ID:GWcmaMZu0
さやか「イヤイヤ、人語を喋れる猫とか聞いたことないよ…」

さやか「まー、クマきちの件もあるし、今更何が来ても驚かないけどね…」

仁美「これが…生命の神秘…!」

まどか「仁美ちゃんって変なところで変なスイッチ入るよね」

マミ「…お待たせ、思う存分食べてね」

ほむら「わぁ…!」

さやか「コレ、駅前にある超人気店のケーキじゃないですか!」

まどか「"並んでも買えない超品薄ケーキ"だよね!」

さやか「ぐぬぬ…こんなケーキをペット如きに食わせるなんて…!
さぞかし舌が肥えているんだろうに…!」

さやか「…あれ、そういえば…」

まどか「どうしたの? さやかちゃん」
400 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 01:56:24.60 ID:GWcmaMZu0
さやか「マミさんのご両親はお仕事なんですか?部屋にいないみたい
ですけど…」

マミ「……私の両親ね、もういないの。"事故"で、死んじゃったんだ」

ほむら「……!!」

まどか「さ、さやかちゃん!」

さやか「あー、えっと…その…」

仁美「……」

マミ「いいのよ。私は平気。いちいち悲しんでいられないでしょう?
さ、勉強しましょう!」

キュゥべぇ「相変わらず切り替えが早いね、マミは」

マミ「ふふっ。3年生だもの。さぁ、試験までもう5日とないんだし、
今が追い込み所よ!」



401 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 01:58:42.01 ID:GWcmaMZu0
まどか「枕草子の著者は?」

さやか「えーっと…北条氏?」


ほむら「キリスト教を日本に広めたのは?」

さやか「ペリー!…じゃなかった。ハリスかな…」


仁美「電流=電圧÷抵抗、この法則を何というか?」

さやか「め、メンデルの法則?」


キュゥべぇ「pは素数、nは任意の自然数とし、
$(1+n)^p - n^p - 1$がpで割り切れる事を証明せよ」

さやか「分かるかぁ!そんな問題!!」

マミ「鹿目さん達は大丈夫そうだけれど、心配なのは美樹さんよね…」

さやか「な、なーに…テストなんてパパッと片付けてやりますよ…ナハハ…」

キュゥべぇ「やれやれ。このままじゃ、赤点は必至だね」

>……

>そろそろ日が暮れてきた…
皆で一通り復習に励んだ後、帰路へとついた。




>テストで良い結果を残せるよう、残りの3日間は勉強に勤しんだ…
402 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 02:03:27.24 ID:GWcmaMZu0
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月5日→→→5月9日(月・朝)ー曇り 見滝原中学 二年教室 [あと8日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>試験一日目…
特に詰まる箇所もなく、順調に解いていけた…

>途中、後ろから助けを求めるようなうめき声がした気がする…

――――――――――――――――――――――――――――――――
5月9日→5月10日(火・朝)ー曇り 見滝原中学 二年教室 [あと7日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>試験二日目…
朝、待ち合わせ場所にやってきたさやかは少しやつれていたような気がした…

>謎のうめき声に"答えを教えて欲しい"と言われた気がしたが、
そっとしておいた…
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月10日→5月11日(水・朝)ー晴れ 見滝原中学 二年教室 [あと6日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>試験三日目…
さやかは朝から俯き気味で、何やら独り言を呟いていた。

>途中、試験中にも関わらず寝息が聞こえた気がする…
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月11日→5月12日(木・朝)ー晴れ 見滝原中学 二年教室[あと5日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
早乙女先生「はい、そこまで。答案用紙を後ろから回収して下さい」

>長い試験期間が終わった…

>……

>得るものの大きな戦いだった…

さやか「んっ、ふぁ〜ぁ…よく寝たっ」

まどか「えっ、さやかちゃん寝てたの!?」

ほむら「昨日からずっとこんな調子ですが…」

仁美「答案は…真っ白!?」ペラッ

さやか「ん…何勝手に人の答案見てるの…よせやい、照れるじゃんか…///」

ほむら「完璧に寝ぼけてる…」

まどか「ど、どうするの!?こんなの絶対赤点だよ!」

さやか「いいのいいの!あたしは教室に居たって居なくたって
同じ点数が取れるんだから」

仁美「何だか聞こえの良いような言い方ですが、
全然解決にはなってないのでは…?」



403 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 02:10:38.30 ID:GWcmaMZu0
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月12日(木・放課後)ー晴れ 見滝原中学 校門[あと5日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>特に学校に残る用事もないので、マミを呼んで5人で帰る事にした…

>校門前に、暑苦しい茶色のロングコートを着た人物が立っている。
おそらく、幾月だ…

幾月「やぁ。これから帰る所かい?」

まどか「そうですけど…」

さやか「シャドウの件で、何かあったんですか?」

幾月「キミ、なかなか鋭いね。当たりだよ」

幾月「実は、見滝原周辺で僅かながらシャドウの反応が見られたんだ」

ほむら「それって、例の"影時間"に関係してるんですか?」

幾月「うむ。けど、影時間にシャドウが出る事自体は珍しい事じゃないんだ、
これが」

幾月「問題なのは、そのシャドウが少しばかり厄介な相手かもしれないって事」

マミ「"大型シャドウ"…ですか」

まどか「"大型シャドウ"?」

幾月「"子"には"親"がいるように、シャドウ達にもボスが居るって訳さ」

幾月「それで、反応の大きさから逆算して発現予測日を調べてみたんだけど…」

幾月「どうも、"5月17日"、"満月の日"に現れるらしい」

さやか「そんな、あと5日しかないじゃないですか!」

マミ「焦っていても仕方ないわ。まず、影時間に慣れる為にも"タルタロス"で
経験を積んで、大型シャドウに備えましょう」

さやか「ま、あたし達、何だかんだ言ってテレビの中で
シャドウ狩りまくってるんだし、その大型シャドウってのも楽勝っしょ!」

マミ「美樹さん。シャドウとの戦いは命懸けなの。油断すれば、勿論死ぬわ」

マミ「死にに行きたいのならそんな心構えでも良いかもしれない。
生きて帰りたかったら、もっと命の重さを知らなきゃ駄目よ」

さやか「う…分かりました…」

マミ「うん、よろしい!」

仁美「………」ポカーン

幾月「ん、君が新しい"適正者"かい?」

仁美「え、あ、はぁ…」

幾月「そうか。ペルソナについて分からない事も多いと思うけど、
じきに慣れるさ。まぁ、無理はしないようにね」

仁美("分からない事"どころか"何も分からない"とは言えませんわよね…)

マミ「それじゃあ、この事についてはまた近いうちに連絡するわね」
404 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 02:15:09.21 ID:GWcmaMZu0
>シャドウ達のボスである"大型シャドウ"は、5月17日に現れるらしい…
それまでに充分な力をつけておかなければ…

>1カ月前に迷い込んだ不気味な塔、
"タルタロス"でトレーニングを兼ねたシャドウ狩りを行う約束をした。

>今日は早く帰ろう…

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5月12日→5月13日(金・放課後)ー曇り 見滝原中学 二年教室 [あと4日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>今日の授業が終わった…

>放課後は何をして過ごそうか…
405 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 02:22:44.98 ID:GWcmaMZu0
――――――――――――――――――――――――――――――――
HELP:(急遽、試験的に実装した)コミュニティ、好感度について

放課後、特定のキャラクターと過ごす事でそのキャラクターの好感度が上昇し、
好感度が最大になるとコミュニティランクが1アップします。

言わずもがな、コミュニティランクが高ければ高いほど相手はほむらの事を
信頼している、という事になります
逆に選択肢を間違えて相手の機嫌を損ねてしまうと
リバース(逆位置)状態となり、好感度が上がりにくくなります。

その状態で更に選択肢を間違えるとブロークン(破滅)状態となり、
そのコミュニティのアルカナが消滅してしまいます。
要するに、お互い口も利かず絶交をしている状態です。
ブロークン状態に陥ったコミュニティが多いと、バッドエンドのフラグが
立ってしまうかもしれません。恐怖のぼっちエンドです。

また、いずれかのパーティメンバーのコミュニティランクが規定値まで
上昇した際は特定の選択肢を選ぶ事で、友人としてではなく、
恋人として関係を築く事が可能になります。
ですが、その分恋人対象になっているキャラに束縛されやすくなり、
他のキャラと同じ時間を過ごす事を嫌うようになったり、
他のキャラに嫉妬心を抱くようになります。

このコミュシステム自体取って付けたようなモノなので、
好感度についてはあまり深く考えずに、とりあえず「会いに行けば上がる」
くらいの認識でOKです。

また、ほむらだからまどかと好感度上がりやすいとか
さやかと好感度上がりにくいとかはないです。
――――――――――――――――――――――――――――――――
406 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/26(月) 02:25:59.86 ID:0z7dVK86o
恋人関係に関しては
3のシステムと考えれば良いのかな

番長マジ番長
407 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 02:31:21.82 ID:GWcmaMZu0
――――――――――――――――――――――――――――――――
HELP:(これまた試験的に実装した)ステータスについて
そうです。勇気とか寛容さとか、リア充を目指すなら必修事項なアレです。

どのステータスも基本的にはコミュやその他の選択肢で上がっていきます。
ステータスが高いと、気弱なメガほむモードから脱却出来るかもしれません
ステータスには
・勇気
・知識
・寛容さ
・根気
・伝達力があります
勇気を上げれば少し強気になり、
知識を上げれば信頼も高まり、コミュニティの成長も早まります
寛容さを上げれば無茶振りも許せる広い心の持ち主になり、
伝達力を上げれば発言に説得力が増し、
根気を上げればメンタルが強くなっていきます。

ステータスも一つを集中的に上げればいいという訳ではありません。
例えば勇気ばかり上げても伝達力が低いと、本編ほむらのように
「態度だけはデカいけど信用出来ない人物」として認識されてしまいます。
逆に伝達力が高くても勇気が低い場合、周りに流されてしまい自分の意見が
思うように言えない場合があります。
要するに、暁美ほむらという人物がどのような性格になるのかは
ステータス次第という訳です。
――――――――――――――――――――――――――――――――
408 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 02:44:15.21 ID:GWcmaMZu0
――――――――――――――――――――――――――――――――
Status
勇気:なくはない
知識:年相応
寛容さ:それなりに
伝達力:ちぐはぐ
根気:腑抜け

Impression
まどか:優しい人だと思っている
さやか:頼りないけれどほむらに信頼を寄せている
マミ:良き後輩だと思っている
仁美:友達だと思っている
――――――――――――――――――――――――――――――――

HELP:印象について
そのキャラがほむらの事をどう思っているのかを具体的に表したものが印象です
簡単に言えば、印象はキャラの心の内を表しています。
409 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 03:02:58.62 ID:GWcmaMZu0
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月12日→5月13日(金・放課後)ー曇り 見滝原中学 二年教室 [あと4日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>今日の授業が終わった…

>放課後は何をして過ごそうか…
――――――――――――――――――――――――――――――――
1.まどかと過ごすー[RANK1] 好感度:0%
2.さやかと過ごすー[RANK2] 好感度:30%
3.仁美と過ごすー[RANK1] 好感度:0%
4.マミと過ごすー[RANK1] 好感度:30%
5.一人で過ごして魅力を高める
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HELP:コミュイベントについて

基本的に、放課後誰と過ごすか、何をして過ごすかは普通の安価スレと
同じように、安価を取った人が自由に指定して貰って構いません。
(キャラごとのコミュイベを書くのが面倒臭くなった訳じゃないんだからね!)
出来るだけ安価に沿った形で進行していきます。
ですが、あまりにもムチャクチャな安価は再安価を取らせていただく
場合があります。
そして、>>1はこれまでの安価から見て分かるように
安価捌きがものっそい下手です。期待はしないように…

それでは早速安価を…
人居ないし安価は一つでいいよね…
――――――――――――――――――――――――――――――――
>>410(誰と、何をして過ごす?)
――――――――――――――――――――――――――――――――
410 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/26(月) 03:03:35.52 ID:Ubc52jweo
ほむほむ
考えることが急に増えたが>>1の負担は大丈夫か?
411 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/26(月) 03:07:07.32 ID:Ubc52jweo
あ、すまん
一応取ってしまったことになるなら

「まどか」と「買い物に行く」

無効なら安価下でお願い
412 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 03:15:52.75 ID:GWcmaMZu0
>>410
アニメのように、少し過ごして「ハイ、アルカナ手に入れました良かったね」
では少し味気ないと思ったので…
折角コミュニティがあるので安価を活かしてペルソナらしい要素も
入れていこうと思いまして

負担の方は更に増えると思いますが、
安価による即席執筆は放課後だけだと考えればまだ楽…か?
413 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 03:26:40.79 ID:GWcmaMZu0
安価も決まったと同時に書き溜めも尽きたので、またしばし籠りまする…
そんな訳で6話の続き、次回はまどかとのお買い物から始めたいと思います。
次回の投下は…年内に投下出来ればします!多分!

では、少し短いですが今回はここまでという事で…
414 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/26(月) 03:52:54.26 ID:Ubc52jweo

待ってる
415 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/26(月) 18:24:38.73 ID:4TzeReUs0
どうも、>>1です。
安価を受けてキーボードに手を伸ばしたはいいものの、
思うように筆が進んでません…
安価をもう少し指定するべきだったな、と今更ながらに後悔しております。

言い訳じゃないですけど、コミュキャラ全員分のコミュを、
展開から選択肢に至るまで全て考えるのはとんでもなく大変なんですよ。
しかも、(SS内で)暇な日は全てコミュに費やさなきゃいけないとなると、
ストーリーのプロットを除いてもコミュの文量だけで膨大な文字数を
書き切らなければならないという事に気付いて、
「こんなのやってられるか!」と、これを書きながら一人でキレています。

「安価を受けてそれを元に書き溜める」、これを全アルカナ分やってると
本気で身体が持ちそうにないので、コミュの展開は安価に投げて、
>>1自身はそれを元に即興でだらだらと書きつつ、展開次第でステータスや
好感度を上げたり下げたりしていきたいと思います。
人居ないから進むの遅くなりそうだし遅筆だけど頑張る!

とりあえず、安価>>416を指定しておきます
>>1は0時頃に戻ってきますので、
再開したら>>416を元にちょびっと書いて、
また安価指定してちょびっと書いて…を繰り返していこうと思います
――――――――――――――――――――――――――――――――
>>416(どこに買い物に行く?)
服屋、おもちゃ屋、スーパーなど…指定のない場合はジュネスで
――――――――――――――――――――――――――――――――
416 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/26(月) 18:25:43.45 ID:sAGd8awjo
そうだ本屋へ行こう
417 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/26(月) 22:34:52.50 ID:K2PZ8FM40
乙 待ってるぜ
418 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/27(火) 00:03:47.62 ID:C0oK7CQ00
どうも、>>1です。
書き溜めなしの即興で書くとか、正直挫折フラグがビンビンに立ってますが
頑張りたいと思います。超遅筆だけど許してね
419 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/27(火) 00:05:46.65 ID:QaDZAD1wo
頑張れ
420 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/27(火) 00:08:43.88 ID:C0oK7CQ00
>放課後は、まどかと過ごす事にした…

まどか「ん、ほむらちゃん、暇そうだね?」

ほむら「そ、そうですか?」

まどか「予定がないなら、一緒にどこか行かない?」

ほむら「え、良いんですか?」

まどか「駄目なわけないよ、私、いい本屋さん知ってるんだ。一緒に行こう?」



421 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/27(火) 00:16:45.34 ID:C0oK7CQ00
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月13日(金・放課後)ー曇り 見滝原 四目内書店[あと4日]
――――――――――――――――――――――――――――――――

>まどかに連れられ、小さな書店までやってきた…

まどか「よめない書店…って言うのかな? ここ、結構色んな本があるんだ」

ほむら「本屋さんなのに"よめない"って、何だかおかしなところですね」

まどか「そうだね…ほむらちゃんって、普段どんな本を読むの?」

ほむら「>>422…ですかね」
422 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/27(火) 00:22:52.70 ID:QaDZAD1wo
近代小説
夏目漱石とか
423 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/27(火) 00:27:58.96 ID:CEiW7L1Uo
少女漫画
424 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/27(火) 00:31:45.56 ID:C0oK7CQ00
はいはいミスミス
×四目内書店
○四目内堂書店

まどか「す、すごーい!ほむらちゃんって意外とオトナなんだね!」
――――――――――――――――――――――――――――――――
まどかの印象が変化しました
[見た目通り、勉強もできてオトナっぽい趣味を持つ人]
――――――――――――――――――――――――――――――――
ほむら「そ、そうでしょうか?」

まどか「うん。私なんて漫画ばっかりなのに…」

――――――――――――――――――――――――――――――――
1.何の漫画を読んでいるのか聞き返す
2.漫画を読んでいてもちっとも子供っぽくなんてないよ
3.漫画、家にあるなら読ませて
――――――――――――――――――――――――――――――――
安価指定…>>424
425 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/27(火) 00:34:12.39 ID:C0oK7CQ00
うわ、ヤバいよペース遅すぎるよ何だよこれ…

再安価>>426
426 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/27(火) 01:29:52.72 ID:C0oK7CQ00
何だか人が居ないみたいなので、また昼にでも来ようかと思います。
427 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/27(火) 01:37:51.27 ID:3wBlDn6f0
頑張れ
ゆっくりでもいいから完結させて頂きたい
428 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/27(火) 04:00:19.07 ID:5BaYR+/Xo
投下時間だいたい決めといてくれれば安価反応しやすい
429 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/27(火) 16:21:34.43 ID:Z2NSjQTho
今追いついた。コミュが楽しみだ

それにしても杏子ちゃんが誰かを庇って死ぬフラグがビンビン物語
430 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/27(火) 17:50:53.59 ID:FHl/sX2l0
どうも、>>1です
早速gdgdになってしまった安価コミュシステムですが、
0時に投下してもそりゃあ人居ないよな。みんな寝てるしな…って事で
コミュに関しては来れるときに来て随時更新していきたいと思います。
今まで通り、ストーリーないし本編は0時にまとまって投下する予定ですので、
宜しくお願いします
そもそも元から人がいないのに無理して安価進行なんてするんじゃなかった…

とりあえず、戻ってくるまでに改めて安価指定しておきます
大体22時から23時くらいには戻って来れると思います

安価>>431、内容は
――――――――――――――――――――――――――――――――
1.何の漫画を読んでいるのか聞き返す
2.漫画を読んでいてもちっとも子供っぽくなんてないよ
3.漫画、家にあるなら読ませて
――――――――――――――――――――――――――――――――
431 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/27(火) 18:09:09.31 ID:vDxVIeEho
3
432 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/27(火) 23:10:29.46 ID:BzGz94PN0
どうも、>>1です。遅くなってすみません。
投下します
433 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/27(火) 23:16:26.60 ID:BzGz94PN0
ほむら「漫画、家にあるなら読ませて下さい!まどかさんがどんな漫画を
読んでいるのか、気になって…」

まどか「えへへ、いいよ!」

まどか「凄く考えさせられるお話だから、きっとほむらちゃんも気に入るよ!」
――――――――――――――――――――――――――――――――
>まどかは嬉々として漫画について語っている…[♪♪]
好感度+99(RANK1から2へは自動ランクアップ)
――――――――――――――――――――――――――――――――
まどか「そうだ。新刊、何かあるかな…」

>何か、本を買っていこうか…
>>434の本を、手にとってみよう…
――――――――――――――――――――――――――――――――
1.これであなたも番長
2.絶対に笑えるギャグ100選
3.魔法少女かなめ★マギカ
4.ゲテモノ料理図鑑
5.さんすうドリル
6.13歳からの失敗しない会話術
――――――――――――――――――――――――――――――――
434 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/27(火) 23:19:15.92 ID:EEuInfxIo
1
435 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/27(火) 23:19:31.05 ID:vT5mc0CG0
6
436 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/27(火) 23:36:26.72 ID:BzGz94PN0
遅筆すぎて笑えない…

>勇ましいタイトルの付いた、貫禄のある本を手に取った。
これを読めば、[勇気]が付くかもしれない…

まどか「ほむらちゃん、それ何の本?」

まどか「なになに、"これであなたも番長"? あはは、ほむらちゃんでも
そんな本読むんだね」

ほむら「…うぅ///」

まどか「冗談だよっ。ほむらちゃんも、やっぱり格好いい人に憧れてるの?」

ほむら「そりゃあ、まぁ、少しは…」

まどか「だよね〜。私も、ママみたいな格好いい女の人になりたいなぁ」

まどか「それか、さやかちゃんみたいな元気な子になりたい!」

まどか「"なりたい"って言うだけじゃ、どうせ叶わないんだけどね…」

まどか「あ〜あ、何でも願いを叶えてくれる魔法のランプが本当にあれば
いいのになぁ…」

まどか「って、駄目だよね。自分の力で変わろうとしないと…」
437 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/27(火) 23:46:30.79 ID:BzGz94PN0
まどか「………」




まどか「それ、一緒に読んでもいいかな…?」

ほむら「ええ。読みましょう。一緒に。漢らしくなりましょう!」

まどか「ありがとう、ほむらちゃん!」

>……

>謎の友情が芽生えた気がする…
―――――――――――――――――
Community Rank up!!
[]U刑死者・鹿目まどか]――RANK1⇒2
―――――――――――――――――

>購入した本を抱え、帰宅した…
夜、自室のソファーで読んでみようか…
438 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/28(水) 00:17:43.13 ID:dMq/tCJ/0
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月13日(金・夜)ー曇り 鹿目家 自室[あと4日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
まどか「番長の掟その1…」

まどか「多くを語らず、かつ他者を寄せ付ける魅力を身につけよ」

まどか「確かに、"軽い"人はダメかも。落ち着いていて、
決める時にばっちり決める人がいいって事だね」

まどか「番長の掟その2…」

ほむら「漢たるもの、場を和ませる伝達力、いかなる状況にも対応できる
寛容さ、他者を惹き付ける知識、何事にも挫けぬ根気、
そして、現状を打ち破る勇気!それら全てを得るべし」

まどか「他人に気を利かせつつ、自分にも自信を持たなきゃ駄目って事だね」

ほむら「難しそうですね…」

まどか「番長の掟その3…」

ほむら「"ギャップ"を意識したキャラを心がけよ」

まどか「"恐そうだと思ってた人が実は凄くいい人だった!"っていうあれだね」

まどか「そうだ、ほむらちゃん」

ほむら「何ですか?」

まどか「低い声で"ハイカラだろ…?"って言ってみて!」

ほむら「え、えぇっ!?」

まどか「ほむらちゃん、お願い!」

ほむら「………」

ほむら「………」

ほむら「………」

ほむら「ハイカラだろ…?」キリッ

>耐え難い羞恥を覚えた…
まだまだ、番長への道のりは遠そうだ…

まどか「ほむらちゃん!今の凄い良かったよ!」

ほむら「え、えぇー…」

まどか「ほむらちゃん、もう一回お願い!」





>その後も散々恥ずかしい台詞を言わされ続けた…
恥ずかしさで沸騰してしまいそうだ…!
勇気が付いた気がする…["勇気"上昇、ステータス変動なし]

>今日は早く寝てしまおう…
439 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/28(水) 00:36:41.22 ID:dMq/tCJ/0
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月13日→5月14日(土・放課後)ー雨 見滝原中学 二年教室 [あと3日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>マミが教室へとやってきた…

マミ「先日の"大型シャドウ"の件なのだけれど…」

マミ「明日、みんなでタルタロスにシャドウ狩りへ行こうと思うの」

マミ「突然の連絡で悪いんだけど、そういう事だから、明日は予定を
空けておいてくれるかしら?」

>"5月15日"、午前0時に現れる不気味な塔"タルタロス"で、
トレーニングをする事になった。
明日は予定を空けておこう…

440 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/28(水) 00:42:08.60 ID:dMq/tCJ/0
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月13日→5月14日(土・放課後)ー雨 見滝原中学 二年教室 [あと3日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>今日の授業が終わった…
放課後は何をして過ごそうか…

安価>>441(誰と、何をして過ごす?)
――――――――――――――――――――――――――――――――
1.まどかと過ごすー[RANK2] 好感度:0%
2.さやかと過ごすー[RANK2] 好感度:30%
3.仁美と過ごすー[RANK1] 好感度:0%
4.マミと過ごすー[RANK1] 好感度:30%
5.一人で過ごして魅力を高める
6.5月15日まで進む(本編を進める)
――――――――――――――――――――――――――――――――
441 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/28(水) 01:12:44.44 ID:RRF3A4m/o
1
442 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/28(水) 01:16:36.51 ID:dMq/tCJ/0
>まどかと、何をして過ごそうか…?
再安価>>443でおなしゃす
443 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/28(水) 01:28:51.80 ID:0RvYDx+ao
番長についておしゃべりをして過ごす
444 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/28(水) 01:34:42.30 ID:dMq/tCJ/0
まどか「ほむらちゃん、今日暇?」

ほむら「はい。どうかしたんですか?」

まどか「別に何もないけど、ほむらちゃんとお話したくて」

まどか「安価に場所の指定はないし、ジュネスでいいよね。私が奢るよ」

ほむら「え、あん…か? 何ですかそれ?」

まどか「安価は安価だよほむらちゃん。それ以上でも、それ以下でもないの」

まどか「さ、行こう!ほむらちゃん!」

>強引に連れ出されてしまった…


445 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/28(水) 01:39:39.36 ID:dMq/tCJ/0
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月14日(土・放課後)ー雨 ジュネス フードコート [あと3日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
まどか「フードコートに来たは良いけど、今日雨だって忘れてた…」

まどか「wikiを見ながら日付の管理をするとこうなるって覚えておこうっと」

ほむら「うぃ…き?」

まどか「え? ああ、何でもないよ。ほら、座って!」
446 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/28(水) 01:56:48.54 ID:dMq/tCJ/0
まどか「ほむらちゃんは、ゲームとかする?」

ほむら「いえ、あまり…病院では寝てばっかりだったので」

まどか「そっか。眼鏡転生ってゲームは…知らないか」

ほむら「眼鏡転生?」

まどか「学園生活を楽しみつつ異空間の敵を打ち倒していくジュブナイル
学園RPGだよ」

まどか「登場人物は全員眼鏡をかけてるから"眼鏡転生"って
タイトルなんだって」

>……

>めちゃくちゃだ…

まどか「でね、主人公の鳴上くんって人が凄く格好いいの!」

まどか「田舎町に越してきた鳴上くんには菜々子ちゃんって妹がいてね」

まどか「その妹を愛するあまり"鋼のシスコン番長"ってあだ名がついてるんだ」

>まどかは話に熱中している…
>>447をしてみようか…
――――――――――――――――――――――――――――――――
1.適当に相づちを打つ
2.腐女子だったんですか…!?
3.どうでもいい
――――――――――――――――――――――――――――――――
447 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/28(水) 02:12:27.21 ID:gK90fgPho
448 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/28(水) 03:03:03.58 ID:dMq/tCJ/0
ほむら「あ、あはは…そうなんですか…」

>何とか話に食らいついた…
"寛容さ"が高まった…

まどか「はあぁ…こう世界が広いと、鳴上くんが実在した世界線も
あったんだろうなぁ…」

まどか「最初は口下手で人付き合いも苦手だった鳴上くんが、
仲間との友情、戦いを通して成長していく姿…」

まどか「前作の人達は色々と報われなかったけど、今作の人達はみんな明るくて
いい子だし…」

ほむら「………」

まどか「あと、個人的に、いつでもボタン全開&シャツ出しスタイルは
最高だと思うの!」

まどか「それでいてチャラチャラしてないし、礼儀正しくて節度も守れる…」

まどか「寡黙でクールなのに、内に秘めた思いはとびきり熱い」

まどか「番長が本当にいたらサイン貰いたいくらいだよぉ…」

ほむら「……」

まどか「きっと遠慮しつつもノリノリで書いちゃうんだろうなぁ…」

まどか「"サインなんて…"とか言ってる割に書き終わった後は
"死ぬまで取っておけよ"とか言うんだろうなぁ…」

まどか「ああぁ…///」

>その後も話は続いた…
"根気"が高まった…
――――――――――――――――――――――――――――――――
>まどかは嬉しそうにしている…[♪♪]
好感度+30
――――――――――――――――――――――――――――――――
449 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/28(水) 03:26:54.13 ID:dMq/tCJ/0
―――――――――――――――――――――――――――――――
Status
勇気:なくはない
知識:年相応
寛容さ:それなりに
伝達力:ちぐはぐ
根気:腑抜け

Impression
まどか:見た目通り、勉強もできてオトナっぽい趣味を持つ人
さやか:頼りないけれどほむらに信頼を寄せている
マミ:良き後輩だと思っている
仁美:友達だと思っている
――――――――――――――――――――――――――――――――
>鹿目 まどかとのコミュニティがRANK2になった。
これからも一緒に過ごし続ければ、更に仲良くなれるかもしれない…

>明日はタルタロスへ向かうことになる…
そして明々後日には"大型シャドウ"が現れるそうだ…

>早めに寝て、体調を整えておいた方が良さそうだ。
話を適当な所で切り上げ、明日に備えて帰宅した…
450 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/28(水) 03:38:35.20 ID:dMq/tCJ/0
そんなこんなで、コミュ終了です。
こんな感じでいいんでしょうか…?ちょっと短すぎる気もしますが
あ、キャラ崩壊は仕様です

次はきちんと書き溜めて、タルタロス潜入から始めたいと思います。
次回の投下は…このペースだと年明け後かもしれません

あと、好感度にしろステータスにしろ、
ゲーム中でも明確な数値が出される訳ではないので、
どれをどの程度上げればいいのかよく解ってなかったりします。
そこら辺も含めて追々調整していけたらいいな、とは思いますがね

そんな訳で、即興の辛さを知ったコミュイベントでした。
次回の投下まで、しばしお待ちを…
451 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/28(水) 04:04:59.29 ID:C4ccT6qZ0
452 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/28(水) 06:05:15.52 ID:tlP+A2jx0
乙です
453 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [saga]:2012/01/01(日) 19:28:36.34 ID:I63swCTT0
どうも、年を越したという実感が全くない>>1です。
6話の続きは、いつも通り今日の0時に投下する予定です。

ああ…書き直したい…
454 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/01(日) 20:35:42.42 ID:g3EWfQW+0
あけおめー
まってますよ
455 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [saga]:2012/01/02(月) 00:01:19.20 ID:spHOImFt0
新年になってもこれといった予定なんてあるわけない…

投下します
456 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [saga]:2012/01/02(月) 00:06:27.41 ID:spHOImFt0
朝→深夜

――――――――――――――――――――――――――――――――
5月15日(日・深夜)ー雨 見滝原中学 校門前 [あと2日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>雨が降りしきる中、校門前でマミを待った…

>見間違いでない限り、あの塔は"ここ"に存在していた。
だとすると、あの不気味な塔"タルタロス"とは見滝原中学の事なのだろうか…?

さやか「マミさん、おっそいなぁ。ってか、よりにもよって雨の日に
呼び出さなくてもいいと思わない?」



5/15 (SUN) 23:56



さやか「うー、外じゃ"マヨナカテレビ"見れないじゃん!」

まどか「でも、昨日観たときは誰も映ってなかったよ」



5/15 (SUN) 23:57



さやか「え、それ本当!? もしかして、犯人はもう諦めたのかな!?」

ほむら「まだ何とも…殺す対象を吟味しているだけかもしれませんし…」



5/15 (SUN) 23:58



さやか「要するに、犯人見つけて"私が犯人でしたごめんなさい"と吐かせるまで
安心出来ないって事か…」

仁美「こうして事件に身近な立場になってしまうと、なんだか恐いですわね…」


5/15 (SUN) 23:59


さやか「ビビってたら始まんないでしょ、私達は、ペルソナ使いなんだから!」




5/16 (MON) 00:00



457 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [saga]:2012/01/02(月) 00:12:27.77 ID:spHOImFt0
>……!!
学校が、音を立てて不気味な塔へと形を変えていく…!

>腕時計は…
0時を指したまま止まっている…!

>……

>"影時間"だ…

さやか「うわっ、何、地震!?」

仁美「さやかさん、あれ…!」

さやか「……へ?」

さやか「な、何よアレ…」

さやか「あたし達の学校は!? 教室は…!?」

さやか「一体、何がどうなっちゃってんのよ…?」

マミ「…お待たせ」

>後ろからマミがやってきた…

マミ「驚いちゃった?」

さやか「いや、驚くっていうか、最早そんなレベルじゃないっていうか…」

マミ「まぁ、ここでは難だし、中で軽く話しましょう」

まどか「雨宿りみたいな言い方ですね…」
458 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [saga]:2012/01/02(月) 00:21:21.30 ID:spHOImFt0
>一方、影時間の少し前…
見滝原のどこか…

「うん、ああ。君かい?」

「うん、うん。間違いないね」

「……」

「そうだね……まあ、考えておくよ」

「君も、その方が都合がいいんじゃないかい?」

「いっそ、あれに頼もうか? "復讐代行"…"魔女"達に」

「…冗談だよ」

「冗談を言うのは珍しいって? 酷い言われようだね…」

「……」

「じゃあ、また、今度」



459 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [saga]:2012/01/02(月) 00:29:17.48 ID:spHOImFt0
タルタロスのエントランスは、一時期公式サイトにあった
紫色の謎空間的なものを想像して下さるとありがたいです。
前々から思ってたんですけど、アレってタルタロスのエントランスに
そっくりですよね

え、そうでもない?
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月15日(影時間・日)ー雨 タルタロス エントランス 1F [あと2日]
――――――――――――――――――――――――――――――――

>中は、紫がかった空間に、床には虹色の魔法陣のようなものが浮き出ている…

>奥には階段があり、どこまで続いているのかまでは分からない。

仁美「ここは…」

さやか「うわ、"いかにも"って感じ。何だか燃えてきた!」

マミ「もう、遊びじゃないのよ?」

まどか「相変わらず、さやかちゃんは立ち直りが早いんだから」

さやか「いやー、やっぱりさ…あたし達のお陰で沢山の人が助かってると
思うと、なんだか嬉しくて」

マミ「でも、あまり無理はさせられないわよ? 危険だと思ったら、
私の判断で即座に脱出するわ」

さやか「へいへーい…」
460 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [saga]:2012/01/02(月) 00:36:57.92 ID:spHOImFt0
マミ「タルタロスは常に不安定で、日によって構造が変わってしまうの」

マミ「それに、こう暗いとどこからシャドウが襲ってくるか分からないわ。
気を引き締めてかかりましょう」

まどか・ほむら「はいっ!」

さやか「了解っす!」

仁美(うぅ…1ヶ月前までは普通の学生でしたのに、どうしてこんな事に…)

マミ「いい返事ね。その元気があれば、大丈夫」




――――――――――――――――――――――――――――――――
TARTAROS 1brock
1F エントランス→2F 世俗の庭テベル
――――――――――――――――――――――――――――――――
>階段を上り、タルタロス内部へと進入した…

>チェック柄の床に、血のような染みが点々とつけられている…

さやか「うわ…気味悪い…」

仁美「それに、とっても暗くて複雑で…迷ってしまいそうですわ」

>この様子だと、本当に迷ってしまいそうだ…
>>461と手をつなごうか…
――――――――――――――――――――――――――――――――
1.まどかと手をつなぐ
2.さやかと手をつなぐ
3.仁美と手をつなぐ
4.マミと手をつなぐ
――――――――――――――――――――――――――――――――
461 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 01:10:40.48 ID:c0Bno1wAO
1
462 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [saga]:2012/01/02(月) 01:17:23.49 ID:spHOImFt0
ほむら「……」ギュッ

まどか「ひゃっ…!」

ほむら「あ、えと、嫌だった…?」

まどか「う、ううん!そんな事ないよっ」

まどか「離れないように、ずっと繋いでて欲しいな」
――――――――――――――――――――――――――――――――
>まどかは照れている…[♪]
好感度+10
――――――――――――――――――――――――――――――――


――――――――――――――――――――――――――――――――
タルタロス 1block 2F 世俗の庭テベル 探索中
――――――――――――――――――――――――――――――――

さやか「……」チャキッ チャキッ

マミ「うん、不具合なし、と!」カチャリ

仁美「その…随分と物騒なものを持ち歩いてますのね…」

さやか「当たり前でしょ。相手は怪物なんだよ?」

マミ「あくまで気休め程度だけれど、あるに越したことはないわね」

さやか「ってか、仁美丸腰じゃん!あたしの模造刀、二本あるから貸そうか?」

マミ「威力に不満があるなら、私の拳銃も使うといいわ」

仁美「い、いえ…遠慮しておきますわ…」

さやか「いやいや、いざって時にないと困るよ?」

仁美「そう言われましても…」

さやか「ていうか、ほむらはまだそのゴルフクラブ使ってたのね…
元々ウチのだけどさ」

ほむら「なんだか愛着が湧いてきちゃって…」

さやか「まどかは何? それは…弓?」

まどか「弓道部の倉庫から…ちょっとね」

さやか「ぬふふ、まどかぁ、お主も悪ですなぁ…」

仁美「いいんでしょうか…こんな事して…」

さやか「なに、正義の為なら致し方あるまいよ!」
463 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [saga]:2012/01/02(月) 01:23:22.44 ID:spHOImFt0
マミ「……! シャドウの反応…!?」

>マミの持っているソウルジェムが、
淡い光を放ちながら光っている…

さやか「うわ、何か光ってる!」

さやか「これってシャドウ探知機にもなるのか、ハイテク〜!」

マミ「美樹さん、ぼうっとしている場合じゃないわよ!」

マミ「もうっ、仕方ないわね…!」チャキッ パァン! パァン!

>マミは、黒い水たまりのようなシャドウに銃撃を浴びせている…
あまり効果はないようだ…
464 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [saga]:2012/01/02(月) 01:31:29.92 ID:spHOImFt0
>マミは弾倉の空になった拳銃を放り投げ、
ポケットから新しい拳銃を取り出すと、射撃を続けた…

マミ「やっぱり駄目ね…!」パァン…

さやか「どんだけ予備あるんですか!」

マミ「ただの"再装填"<リロード>時間の短縮よ!」

さやか「うわぁ…今の…」

マミ「茶化さないの!///」

マミ「来て、ペルソナッ!!」

>マミがソウルジェムを掲げると、眩い光を放ちながらジェムが割れ、
マミのペルソナ"シャルロッテ"が姿を現した…!

マミ「鹿目さん!暁美さんも、早く!」

ほむら「は、はいっ!」

ほむら「ペルソナ…!!」カッ! パリィィィン!!

まどか「…クリームヒルト!」カッ! パリィィィン!!

マミ「みんな、来るわよ!」
465 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [saga]:2012/01/02(月) 01:39:58.06 ID:spHOImFt0
PLAYER ADVANTAGE!!

臆病のマーヤ
――――――――――――――――――――――――――――――――
BGM:Mass Destruction
ttp://www.youtube.com/watch?v=Q9E3VR8Fnj0

あの時となんら変わらない感覚が、身体を包み込んでいる…
それはまるで自分がもう一人いるような感覚で、
黒い衣を身に纏い大きな矛を手にした"もう一人の私"は、
目の前のシャドウを思い切り睨み付けた。ギリリと、強い力をこめて矛を
握り締めている感触が、はっきりと感じられる。

目の前のシャドウは、滑稽な表情をした仮面をつけ、何かに縋るように
不気味な手を動かしている…
確かな形を持たないその怪物は、まさしく"影"と呼ぶに相応しい外見だった。

「イザナギ…!![スラッシュ]!」

まずは、この無数に群がるシャドウ達の数を減らしていかなければならない。
もう一人の私は、その大きな矛でなぎ払うようにして一閃、斬り伏せた。
この"臆病者"、数こそ多いものの、個々の動きはそこまで早くない。
このまま吹き飛ばすなり、焼き払うなりすれば、殲滅は容易いだろう。
だが、この狭い通路で隙を突かれて攻め込まれでもすれば、水責めの要領で
たちまちシャドウに溺れてしまうだろう。

「あ、あわわ…!!」

「志筑さん、しっかりして!」

「ししし、しっかり!? そ、そうですわね…落ち着いて、深呼吸を…」

「志筑さん。いい? 落ち着いて、もう一人の自分を思い浮かべるの」

「ただ念じるだけで、考えるだけでいいわ。そうすれば、貴女のペルソナは
きっと応えてくれる」

「ペルソナ!?」

「ええ、ペルソナ」

「え、ええっと、ペルソナ様、ペルソナ様、おいで下さい!」

何やら後ろで茶番に近い会話が繰り広げられている最中でも、
"もう一人の私"と"もう一人のまどか"は攻撃の手を緩めない。
まどかが魔法で敵を混乱させて隙を作り、私がそれを消し飛ばす。
完璧に息の合ったコンビネーションで、極めてリズミカルに、極めて規則的に、
敵を排除していった。
けれども、倒せど倒せど影は暗闇から姿を現す。あの少女が言っていたように。
そんな時、御都合主義とはよく言ったもので――――

「ぺぺぺ、ペルソナっ!」

私達を取り囲んでいたシャドウ達は、困惑の表情を浮かべる少女の召還した
ペルソナにより身を焼かれ、灰と化した。
466 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [saga]:2012/01/02(月) 01:47:14.18 ID:spHOImFt0
仁美「…はっ!」

仁美「か、火事ですわ! 消火しませんと!」

まどか「仁美ちゃん落ち着いて!大丈夫だから!ね?」

仁美「消火器…消火器はどこですの!?」

マミ「無事召還出来たは良いけれど、この調子じゃまだ分かってなさそうね…」

マミ「さて、と」

マミ「じゃあ、一旦戻りましょう。みんな」

――――――――――――――――――――――――――――――――
タルタロス 1F エントランス←1block 2F 世相の庭テベル
――――――――――――――――――――――――――――――――
マミ「ふう…どうかしら。シャドウ狩りも、少しは慣れた?」

ほむら・まどか「はい!」

マミ「ふふっ、まだまだ元気そうね」

マミ「けど、問題は……」

仁美「」ポケー

まどか「あ、あはは…」

マミ「明日には吹っ切れているといいんだけど…」





>シャドウ狩りを終え、自分の中の、何かがハジけた…

>明日には"大型シャドウ"との戦闘も控えている…
今日は早く休もう…




戦闘は地の文SSなら地の文、台本SSなら台本といった感じで
統一した方が良いんですかね…?
467 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [saga]:2012/01/02(月) 01:54:21.13 ID:spHOImFt0
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月15日→5月16日(火・影時間)ー雨 鹿目家 自室 [あと1日]

鹿目まどか←暁美ほむら
――――――――――――――――――――――――――――――――

>鹿目家、自室…

>今日も、影時間がやってきたようだ…


「…やぁ」


>……!?
ベッドの隣りに、小柄な少年が立っている…


「だ、誰…!?」


「気を付けて。明日は満月だ」


「満月…満月が何なの…?」


「君が、"奴ら"と出会う日さ」


「奴らに立ち向かうには、準備する時間も必要だ」


「けど、時間は無限にある訳じゃない」


「誰かが言っていたよ。全てのものは、無限に有限なんだ」


「君も、薄々は感づいていると思うよ」


「"終わり"が来る…」


「"終わり"…?」


「うん。時は、平等に終わりを運んでくる。誰に対しても」


「たとえ、目と耳を塞いでいたとしてもね」


「ねぇ…何のこと…? 分からない…分からないよ…!!」


「時は、待ってくれないよ」


「忘れないで。僕は、ずっと君を見ているよ」


「どこにいても、何をしていても。しかるべき時に、しかるべき事をする」


「それが、僕の役目だから」


「役目…?」


「…今日はもう遅いし、僕は帰るよ。じゃあね」


「…待って、あなたは…!!」
468 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [saga]:2012/01/02(月) 02:18:56.94 ID:spHOImFt0
――――――――――――――――――――――――――――――――
Unknown←←←←///←←←2011年5月16日 [時の狭間]
――――――――――――――――――――――――――――――――
「君は、その身を犠牲にして数多くの魔法少女達を"救った"」

「その魂を、孵すんだ。元あった場所にね」

「かつて、君の親友が恨んでいた"孵卵器"と君は似ている」

「結局は、女神も死神も、そう変わらないのかもしれないね」

「君が行う"救い"を救済と捉えるか、無機質な死と捉えるか…」

「全ては、個人次第なんだよ」

「その点、君は恵まれているよね」

「人々から、求められている。反対に僕は遠ざけられてばかりでね…」

「君は君なりの"命のこたえ"を見つけたんだ、それは誇るべきだと思うよ」

「君と僕は、同じだ」

「消えたくても、求められ、そしてこの宇宙に固定されている」

「……」

「…バーン、似てるかい? "彼"の物真似」

「興味ないって? つれないな…」



469 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [saga]:2012/01/02(月) 02:36:00.73 ID:spHOImFt0
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月16日→5月17日(水・深夜)ー雨 特別課外活動本部 [Full]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>幾月に呼び出され、本部へと集まった…

幾月「…来たね」

幾月「奴の孵化まで時間がない、手短に話そう」

幾月「奴の出現場所は、見滝原、五郷駅のモノレールだ」

幾月「探索はいつも通り、巴くんを含めた4人…じゃなかった。
5人で行ってくれ」

幾月「…いけるね?」

マミ「…ええ。みんな、準備して!すぐに向かうわよ!」

>少し強引に支度をさせられ、足早に現場へと向かった…


何故か>>467-469間の書き溜めがマミっていたので、手打ちしていたら
遅くなりました…
470 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [saga]:2012/01/02(月) 02:39:40.88 ID:spHOImFt0
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月17日(火・影時間)ー雨 五郷駅 [Full]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>シャドウの居る五郷駅に到着した。
勿論、人の気配は全くない…

マミ「モノレールはこの先ね。都合良くプラットホームに停車しているって事は
ないだろうし、少し歩くわよ」

さやか「歩くって、線路をですか!?」

マミ「大丈夫よ。影時間のうちは、全ての機械が止まるわ」

マミ「勿論、モノレールも例外じゃない。動く事は絶対に有り得ないから
安心して」

さやか「なーんか、いまいち信用できないなぁ…」





マミ「…これね」

>このモノレールが、"大型シャドウ"の住処なのだろうか…

ほむら「なんか、普通ですね…」

マミ「中はどうなっているか分からないわ。慎重に行きましょう」
471 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [saga]:2012/01/02(月) 02:44:31.14 ID:spHOImFt0
うわああ>>469の(水・深夜)は間違いです
17日は火曜日やで…

――――――――――――――――――――――――――――――――
5月17日(火・影時間)ー雨 モノレール内部 [Full]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>中は、棺桶のようなもので埋め尽くされている…

さやか「うわ…」

仁美「…!!」

マミ「二人とも。これくらいで怖じ気付いてちゃ駄目よ」

マミ「さぁ、進みま――――」ガタンッ

まどか「えっ!?」

>列車のドアが一斉に閉まりだした…!

さやか「閉じ込められた…!?」

マミ「シャドウの仕業ね…みんな、離れないで!」




さやか「とは言ったものの…」

ほむら「シャドウが…居ない?」

さやか「あーあ、なんか気が抜けちゃうなぁ」

マミ「美樹さん、油断しないで。いつ何が起こるか分からないわ」

さやか「そう言われても…ねぇ?」

さやか「"大型シャドウ"って言うくらいなら、
もっとこう、ハラハラドキドキな展開があるもんなんじゃないですか?」

まどか「そんな事言って、本当になっちゃったら嫌だよ…」

ガタンッ

>……!?
動くはずのない列車が、線路を走り出した…!

ほむら「動いてる…!?」

マミ「そんなっ…!列車は動かないはずよ!?」

さやか「え……マジ?」

まどか「さ、さやかちゃん!!」

さやか「え、あたしのせいなの!?」
472 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [saga]:2012/01/02(月) 02:47:54.76 ID:spHOImFt0
マミ「不味いわね…おそらく、大型シャドウが列車全体を支配しているんだわ」

マミ「だとすると…このまま列車が走り続ければ…」

さやか「もったいぶってないで早く言って下さいよ!」

マミ「他の列車への衝突は免れられないわね。速度もどんどん上がってる…」

ほむら「衝突…!?」

マミ「多分…もって数分…」

まどか「そんなっ…!」

マミ「それまでにシャドウを倒して列車を止めればいいだけの話よ!」

マミ「みんな、先頭車両に急ぐわよ!付いてきて!」

さやか「そ、そんな…無茶だーッ!」



473 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [saga]:2012/01/02(月) 02:56:34.58 ID:spHOImFt0
――――――――――――――――――――――――――――――――
TIME LIMIT [07:59]
偽りの聖典 炎と氷のバランサー
――――――――――――――――――――――――――――――――
BGM:Wiping All Out
ttp://www.youtube.com/watch?v=sIu7HtyIkMs

>……!!
行く手を、無数のシャドウが塞いでいる…!

「あーもうっ!急いでるのにーっ!」

言葉の内容とは裏腹に、まるで緊張感のないトーンでそう言い放つと、
さやかはじれったそうに宝石を胸の前に掲げ、打ち壊した。

「来て、ペルソナ!」


「さぁ、オクタヴィア!やっちゃって!」

さやかの言葉に呼応するように、青白い炎のような光があたりを包んだ。
そして、もう一人の自分、最も忌まわしく、最も近しい存在が覚醒する。
勇ましい剣を片手に持ち、騎士のような鎧を身に纏う、"もう一人の彼女"。
その巨大な容姿に似合わぬ素早い動きは、シャドウ達の視界に留まる事を
知らず、シャドウ達を次々といなし、斬りつけ、弾き飛ばしていった。

「こりゃあ、さやかちゃん一人で充分そうかな?」

「美樹さん、なかなかいい動きをするわね。私も頑張らないと…!」

「ペルソナッ…!」

次に攻撃に乗り出したのは、マミだった。
金髪の可憐なロールヘアが靡き、同じように青白い光が彼女を包む。
そうして現れた"もう一人の自分"は、まるで脱皮でもするように
黒く毒々しい姿態を露わにし、扉から洪水の如く押し寄せるシャドウ達を
轢き潰し、はね飛ばしていった。
狭い列車内を所狭しと暴れ回り、壁に身体を打ち付けくねらせ、
時にはその鋭い牙を活かして、影を嬲り、弄び、貪り食った。
列車内は、さながら地震か、そうでなければ台風にでも煽られているように
ガタガタと音を立てて揺れ動き、車輪が鉄の線路を擦り付ける嫌な音が
響き渡っていた。
474 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [saga]:2012/01/02(月) 02:59:48.18 ID:spHOImFt0
「ちょっ、すげー揺れてますけど…脱線とか、しませんよね?」

「少しやりすぎちゃったかも…志筑さん、頼むわ」

「わ、わたくしですか…?」

「あー、なんかこう、説明しづらいんだけど…
とにかく、頭の中に浮かんできた呪文を唱えるだけでいいからさ!」

「ま、マハラギっ!!」

仁美の力ない叫びとは反対に、そうして唱えられた火炎魔法は
思いの外場違いな威力だったようで、影を焼き払うと同時に、
周りは瞬く間に赤色へと染まり、煌々と美しく燃え始めた。

「ちょ、ヤバいってこれ!座席燃えちゃってるよ!?」

「けど、シャドウの攻撃の手も止んだわ。先頭車両へ急いで!」

――――――――――――――――――――――――――――――――
5月17日(火・影時間)ー雨 五郷駅 モノレール先頭車両 [Full]
――――――――――――――――――――――――――――――――

>モノレール先頭車両…

>不気味な触手のような髪を動かし、仮面で目元を隠したその顔は、
薄ら笑いを浮かべている…

>これが、"大型シャドウ"…

ほむら「うわぁ…」

さやか「グロッ…んでちょっとエロい…」

まどか「……」

マミ「鹿目さん?」

まどか「えっ? あ、いえ。何でもないです!」

マミ「……構えて。来るわ…!!」
475 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [saga]:2012/01/02(月) 03:08:25.91 ID:spHOImFt0
――――――――――――――――――――――――――――――――
TIME LIMIT[02:15]
大型シャドウ Uプリーステス
――――――――――――――――――――――――――――――――
BGM:http://www.youtube.com/watch?v=qA15VyDQJyQ

「要するに、コイツを引き剥がせばいいんでしょ?」

「なら、話は簡単だよ。オクタヴィアッ!!」

さやかは再びペルソナを召還すると、その大きなサーベルを
バットのように力任せに振るい、その女教皇の身体を深く斬り付けた、
身体こそ辛うじて人間的な形を保ってはいるものの、それはやはり端から見れば
異形と呼ぶに他ならなかった。随所に蔦のように絡みついた、白と黒の触手。
ミュージカルか、歌劇にでも使われていそうな、古風の仮面で隠された素顔。
あられもない姿を露出し、足元にかかったショーツのような物体。
こいつには、隠す気がない。自分の姿も、行いも、全て。
ただ自分の視界だけを閉ざして、破壊と無慈悲な殺戮を繰り返す。

それは、私達にとって許しがたい行為だった。許してはならない行為だった。
シャドウそのものが手を下さずとも、少なくともシャドウによって"堕ちる"
人間は、多くいるのだ。シャドウ達の目的が何であれ、ペルソナ使いである
私達は、影を狩らなくてはならない。例え、それがどんな結末を招こうとも。

「マハラギッ!!」

「ガル!!」

「ジオンガ…!!」

全員が入れ替わり立ち替わり、攻め手を挟み続ける…
轟音と、光と、衝撃が、列車内を埋め尽くしていた。
それでも、列車は止まらない。"元凶"を倒さぬ限りは、止まらない。
床が軋み、吊革が踊り、座席が跳ねる。列車は、確実に速度を上げていた。
間に合わなければ、死ぬ。誰にも知られないまま。誰にも同情されないまま。
よもや日常を謳歌する人々は、世の事件が異形の化け物によって
引き起こされているという事など、永遠に知り得ないだろう。
"知れない"のではなく、根本から"理解できない"のだ。
そんな人々に同情を求める方が筋違いだと言えるだろう。
それに、"モノレール、前の車両に激突!中学生の遺体"などという
滑稽な大見出しが出されるより前に、私達の死因は改変される。
世界が日常を営む上で、最も当たり障りのない形で。
476 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [saga]:2012/01/02(月) 03:10:37.01 ID:spHOImFt0
TIME LIMIT[01:34]

「これだけやってるのに、まだくたばらないの…!?」

「諦めちゃ駄目よ、攻撃して!!」

「ジオ…!ジオンガ…!!」

まるで映画のワンシーンに放り込まれた危機的な状況の中、
火事場の馬鹿力、所謂クリティカルヒットの一つでも起こって欲しいと
願いつつも、そんな奇跡は叶うはずもなく、時間だけか過ぎていく。
ペルソナに覚醒したとはいえ、中身は普通の人間とさして変わらない。
不死身の身体を手にした訳でも、条理を覆すような魔法を手にした訳でもない。
ここにきて、私は超人になった訳ではないのだと、改めて思い知らされた。
結局、運命は変えられないのだろうか?
私達の"心の力"は、こうも弱いものだったのだろうか?
宝石が、黒く濁っているのに気が付く。魔力が、底を突いたのだ。

イザナギが、消えていく…
ペルソナを具現化させるだけの力も残っていなかった私は、
目を凝らし、なんとか持ち応えようと、歯を食いしばった…
さやかやマミといった他のペルソナ使い達もひどく消耗している様子で、
ただ無情にも、女教皇の笑い声と激しい揺れだけが、その場を支配していた。
ふうっと、飛び飛びになっていた私の意識の中、最後に聞こえた言葉だけが、
何度も頭の中で繰り返された。
477 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [saga]:2012/01/02(月) 03:14:10.58 ID:spHOImFt0










――――『アルカナシフト』









478 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [saga]:2012/01/02(月) 03:16:55.74 ID:spHOImFt0

「僕は…誰だ?」





「…探しました」





「君は…?」





「忘れたんですか…?」





「あなたは駄目…あなたは敵…」





「敵…?」




「生まれてすぐ、僕はこの地に降り立った…」




「あの時の僕は、不完全な状態だったんだ…」





「そうか、僕は…ずっと"彼女"の中に居たんだ」






「私には、選択の余地なんてなかった…!!」





「あなたの、本当の名前は―――」
479 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [saga]:2012/01/02(月) 03:19:27.04 ID:spHOImFt0




この刹那、
僕の誕生と






全ての生命の死が確定した。






人々はそれを知る術もなく
ただ静かに




迎えることになるだろう





Memento mori

――――死を想い、死を記憶せよ。
480 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [saga]:2012/01/02(月) 03:45:25.16 ID:spHOImFt0
#06「Such power is not necessary」fin.

next scent…
#07「Red ghost」
481 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [saga]:2012/01/02(月) 04:00:18.99 ID:spHOImFt0
6話終了です。
正直、疲れました…
もうね、ハタから見てもめちゃくちゃなの丸分かりですよ。ええ。
いつかきちんと話を練り直した物を建て直したいなぁ…
"ほむら「ペルソナ…!! 」FES"
みたいな感じで…

7話は、近いうちに必ず投下します。
書き上がったらまた報告なり何なりしますので、それまでお待ちを…
482 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 04:02:27.24 ID:Dc169EElo
おつおつ!
楽しみにしてますぞー
FESも楽しみね!
483 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 12:15:43.91 ID:QgEqBPOK0

丁寧で面白いと思うけど、だからこそ感想が付きにくいタイプな気がする
読んでる人は多そうなんだけどレスは少ないってスレあるよね(どこぞの投稿サイトでも閲覧数と感想の数が極端に違ったりとか)
484 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 04:55:55.41 ID:uQmGrYbY0
どうも、夜行性の>>1です。

何だかものすごい切り方をした割に、今後の展開がまるで思いついてないです。
どうやらこれは本当にFES版を建てなければいけないようだ…

とりあえず、SS内ではしばらく暇な日が続くので
ここらでコミュを挟んで濁ったお茶を更に濁したいと思います。
ひとまず今日の昼に本編の残りを少し投下して、そこから続けて
5月18日の放課後からコミュも進行させていくつもりです。
深夜だと人も少ないし何より寝落ちが怖いので…

無計画故に>>1もどう転ぶか分かったもんじゃないSSですが、
レスを励みにやれるだけやっていこうと思います。
485 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 11:49:53.37 ID:fcP8KSsX0
乙!
頑張ってー
486 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:04:36.09 ID:5wKDUC8G0
仕事初め? そんな事はどうでもいい

投下します。
コミュについては>>405-408
487 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:08:56.41 ID:5wKDUC8G0



繰り返す。私は何度でも繰り返す。

同じ時間を何度も巡り、たった一つの出口を探る。
あなたを、絶望の運命から救い出す道を――――



488 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:10:05.98 ID:5wKDUC8G0



知恵の実を食べた人間は、その瞬間より旅人となった…
カードが示す旅路を巡り、未来に淡い希望を託して。


そう、とあるアルカナがこう示した…
強い意志と努力こそが、唯一夢を掴む可能性であると…



489 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:12:08.46 ID:5wKDUC8G0




「だからね、全部わかったよ」

「幾つもの時間で、ほむらちゃんが私のために頑張ってくれた事、
何もかも」



「何度も泣いて、傷だらけになりながら、それでも私の為に」



「ずっと気づけなくてごめん…ごめんね…」


490 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:13:01.90 ID:5wKDUC8G0



そのアルカナは示した…
心の奥から響く声なき声…それに耳を傾ける意義を…



491 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:14:26.29 ID:5wKDUC8G0




「貴女は自分の人生が、貴いと思う?」

「家族や友達を、大切にしてる?」

「今とは違う自分になろうだなんて、絶対に思わない事ね」

「さもなければ、全てを失う事になる…」

「貴女は、鹿目まどかのままでいればいい。今まで通り、これからも」



「後悔している訳じゃないのよ」

「今の生き方も、あそこで死んじゃうよりは余程良かったと思ってる」

「でもね、ちゃんと選択の余地のある子には
きちんと考えた上で決めて欲しいの」

「私にできなかったことだからこそ、ね」



492 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:15:25.23 ID:5wKDUC8G0



そのアルカナは示した…
生が持つ輝き…その素晴しさと尊さを…



493 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:17:07.06 ID:5wKDUC8G0



「さやかちゃんも杏子ちゃんも、死んじゃった」

「どうでもいいって言うの?」

「…みんなあなたのせいで死んだようなものなのに!」

「ずっとあの子たちを見守りながら、あなたは何も感じなかったの?」

「みんながどんなに辛かったか、解ってあげようとしなかったの?」

「私、友達を助けに行かないと」

「みんな大事で、絶対に守らなきゃいけないから」

「その為にも、私今すぐ行かなきゃいけない所があるの!」

「…うん、ありがとう。ママ」





「…神様でも何でもいい」

「今日まで魔女と戦ってきたみんなを、希望を信じた魔法少女を、
私は泣かせたくない。最後まで笑顔でいてほしい」

「それを邪魔するルールなんて、壊してみせる、変えてみせる!」

「これが私の祈り、私の願い」

「さあ!叶えてよ……!!」



494 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:17:51.33 ID:5wKDUC8G0




そのアルカナは示した…
あらゆるものに毅然と向き合い、答えを決する、その勇気を…



495 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:19:31.66 ID:5wKDUC8G0



「悔しいけどね。正しい事だけ積み上げてけば、ハッピーエンドが
手に入るってわけじゃない」

「寧ろみんながみんな、自分の正しさを信じ込んで意固地になる程に、
幸せって遠ざかってくもんだよ」

「例え綺麗じゃない方法だとしても、解決したいかい?」

「なら、間違えればいいさ」



「そうだよ、自業自得にしちゃえばいいのさ」

「自分の為だけに生きてれば、何もかも自分のせいだ」

「誰を恨むこともないし、後悔なんてあるわけがない」

「アンタはもう対価としては高過ぎるもんを支払っちまってるんだ」

「だからさ、これからは釣り銭を取り戻すことを考えなよ」


496 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:20:08.92 ID:5wKDUC8G0



そのアルカナは示した…
己を導く存在、それを知ることの大切さを…



497 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:21:14.21 ID:5wKDUC8G0



「本当に、これから私と一緒に戦ってくれるの? 傍にいてくれるの?」

「参ったなぁ…まだまだちゃんと先輩ぶってなきゃいけないのになぁ…」

「やっぱり、私ダメな子だ」

「もう何も怖くない!」

「私、一人ぼっちじゃないもの…!」



「アタシだって、考えてみたらそういうのに憧れて魔法少女になったんだよね」

「すっかり忘れてたけど、さやかはそれを思い出させてくれた」

「怒ってんだろ? 何もかも許せないんだろ?」

「心配すんなよさやか。一人ぼっちは…寂しいもんな」

「いいよ、一緒にいてやるよ。さやか」


498 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:21:54.87 ID:5wKDUC8G0




そのアルカナは示した…
他者と心が通じ合う…その喜びと素晴しさを…



499 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:23:50.26 ID:5wKDUC8G0



「鹿目さん、私も魔法少女になったんだよ!これから一緒に頑張ろうね!」

「やった!すごいっ、すごいよほむらちゃん!」




「じゃ、いってくるね」

「それでも、私は魔法少女だから。みんなのこと、守らなきゃいけないから」

「ほむらちゃん。私ね、あなたと友達になれて嬉しかった」

「あなたが魔女に襲われた時、間に合って。今でもそれが自慢なの」

「だから、魔法少女になって、本当によかったって。そう思うんだ」

「さよなら。ほむらちゃん。元気でね」





「私は、鹿目さんとの出会いをやり直したい」

「彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい」


500 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:24:39.23 ID:5wKDUC8G0




そのアルカナは示した…
目標に向かって跳躍する、その力こそ人が命から得た可能性であることを…



501 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:26:47.85 ID:5wKDUC8G0



「騙してたのね。私達を…」

「何で教えてくれなかったのよ!」

「何でよ。どうして私達をこんな目に…!」

「こんな身体になっちゃって… 私、どんな顔して恭介に会えばいいのかな」

「こんな姿にされた後で、何が私の為になるって言うの?」

「私の為に何かしようって言うんなら、まず私と同じ立場になってみなさいよ」

「無理でしょ…当然だよね。ただの同情で、人間辞められる訳ないもんね!?」



「100メートル?何の事だ、どういう意味だ!」

「ふざけんじゃねぇ!」

「それじゃアタシ達、ゾンビにされたようなモンじゃないか!!」



「僕は魔法少女になってくれって、きちんとお願いしたはずだよ?」

「実際の姿がどういうものか、説明を省略したけれど」



「お前の正体も企みも、私は全て知ってるわ」

「絶対に、お前の思い通りにはさせない…!」



502 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:27:30.68 ID:5wKDUC8G0




そのアルカナは示した…
何もかもが不確か故に、正しき答えを導かねばならぬ事を…



503 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:29:19.75 ID:5wKDUC8G0



「キュゥべえに選ばれた以上、あなたたちにとっても他人事じゃないものね」

「そう、命懸けよ」

「だからあなた達も、慎重に選んだ方がいい」

「キュゥべえに選ばれた貴女達には、どんな願いでも叶えられるチャンスが
ある」

「でもそれは、死と隣り合わせなの」

危険を冒してまで叶えたい願いがあるのかどうか、
じっくり考えてみるべきだと思うの」

「美樹さん、あなたは彼に夢を叶えてほしいの?」

「それとも、彼の夢を叶えた恩人になりたいの?」

「同じようでも全然違う事よ。これ」

「ごめんね。でも今のうちに言っておかないと」

「そこを履き違えたまま先に進んだら、貴女きっと後悔するから」


504 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:30:08.52 ID:5wKDUC8G0




そのアルカナは示した…
時に己を見つめ、自らの意思で道を決する勇気を…



505 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:31:37.69 ID:5wKDUC8G0



「約束するわ…!絶対にあなたを救ってみせる!」

「何度繰り返す事になっても、必ずあなたを守ってみせる…!」



「誰も、未来を信じない。誰も、未来を受け止められない。だったら、私は…」

「もう、誰にも頼らない。誰に解って貰う必要もない」



「遅かれ早かれ、結末は一緒だよ。彼女は最強の魔法少女として、
最大の敵を倒してしまったんだ」

「勿論あとは、最悪の魔女になるしかない」

「今のまどかなら、恐らく十日かそこいらで、この星を壊滅させてしまうんじゃないかな?」

「その結果どうなるかも、見越した上だったの…?」




「まどか、たった一人の、私の友達…」

「貴女の為なら、私は永遠の迷路に閉じ込められても、構わない」


506 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:32:24.43 ID:5wKDUC8G0




そのアルカナは示した…
永劫、時と共に廻り続ける残酷な運命の存在を…



507 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:34:04.03 ID:5wKDUC8G0



「いざとなれば、この時間軸もまた無為にして、ほむらは戦い続けるだろう」

「何度でも性懲りもなく、この無意味な連鎖を繰り返すんだろうね」

「最早今の彼女にとって、立ち止まることと、諦めることは同義だ」

「何もかもが無駄だった、と」

「決してまどかの運命を変えられないと確信したその瞬間に、
暁美ほむらは絶望に負けて、グリーフシードへと変わるだろう」

「彼女自身も分かってるんだ。だから選択肢なんてない」

「勝ち目のあるなしに関わらず、ほむらは戦うしかないんだよ」

「その目で見届けてあげるといい」

「"ワルプルギス"を前にして、暁美ほむらがどこまでやれるか」


508 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:34:46.10 ID:5wKDUC8G0




そのアルカナは示した…
どんな苦難に苛まれようと、それに耐え忍ぶ力が必要な事を…



509 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:36:32.05 ID:5wKDUC8G0



「どうしてそうまでして戦うの?」

「希望を持つ限り、救われないって言うの?」

「…でも、でも。でも!」



「もうやめて…!みんな、みんな信じてたの!信じてたのに裏切られたの…!」



「ねぇ、さやかちゃん」

「このまま魔女退治を続けてたら、また昨日の子と会うんじゃないの?」

「だったらさ、先にあの子ともう一度会って、ちゃんと話をしておくべきじゃ
ないかな」

「探せばきっと、仲良くする方法だってあると思うの」

「やり方は違っても、魔女を退治したいと思う気持ちは同じでしょ?」



「…友達がね。大変なの」

「やってることも言ってることも、多分間違ってなくて」

「なのに、正しいことを頑張ろうとすればするほど、
どんどん酷い事になっていくの」

「間違ってないのに幸せになれないなんて、酷いよ…」

「私、どうしたらいいんだろう…」



510 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:37:15.03 ID:5wKDUC8G0



そのアルカナは示した…
避けようの無い窮状においてこそ、新たな道を探るチャンスがある事を…


511 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:39:27.06 ID:5wKDUC8G0



「もういい。もういいんだよ、ほむらちゃん」

「ほむらちゃん、ごめんね」

「――――私、魔法少女になる」

「私、やっとわかったの。叶えたい願いごと見つけたの」

「だからそのために、この命を使うね」





「それが魔法少女の運命よ」

「この力を手に入れた時から、解っていた筈でしょう」

「希望を求めた因果がこの世に呪いをもたらす前に、
私達はああやって消え去るしかないのよ」



「それじゃ…それじゃ私は、何のために…」

「これがまどかの望んだ結末だって言うの!?」

「こんな終わり方で、まどかは報われるの!? 冗談じゃないわ…!!」

「まどか、行かないで!!」




「まどかあぁぁぁッ!!」





512 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:41:26.43 ID:5wKDUC8G0



知恵の実を食べた人間は、その瞬間より旅人となった…
アルカナの示す旅路を巡り、未来に淡い希望を抱く…

しかし、アルカナは示すんだ…
その旅路の先に待つものが"絶対の終わり"だという事を。
いかなる者の行き着く先も…絶対の"死"だという事を!


513 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:47:46.06 ID:5wKDUC8G0
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月17日(火・???)ー? ベルベットルーム

鹿目まどか←暁美ほむら
――――――――――――――――――――――――――――――――

>……?
ここは…

イゴール「…ようこそ」

>エレベーターのような青一色の部屋に、
老人と一人の男が佇んでいる…

まどか「あれ、私…」

イゴール「ご心配には及びませぬ。貴女はまだ、生きていらっしゃる」

まどか「そうだ、私、シャドウと戦ってて…うっ…!!」

>記憶が曖昧で、はっきりと思い出せない…
頭を働かせると吐き気がする…

イゴール「そこの椅子にお座りなさい。楽な姿勢で構いません」

まどか「そういえば、あなた達は…」

イゴール「私の名はイゴール。お初にお目にかかります」

イゴール「そちらの者は、テオドア。私と同じベルベットルームの住人です」

テオ「お客様のお力添えをさせていただく、テオドアと申します」

まどか「あ、イゴールさん。テオドアさん。宜しくお願いします…?」

まどか「それで、ベルベットルームって…」

イゴール「精神と物質の狭間に存在する、"契約者"の為の部屋…
それがこのベルベットルームでございます」

テオ「お客様は"契約"を果たされた」

テオ「そして、避ける事の出来ない定めを背負いし者…
故に、ここへ招かれたのです」

まどか「"契約"…」

イゴール「実は以前にも、貴女と似たような定めを持った者がおりましてな…」

イゴール「彼は"命のこたえ"を見出し、幾多にも拡がる宇宙を大成させた…」

イゴール「そう。彼は私の、最高のお客人だった…」

まどか「あ、えっと…」

テオ「思い出話も大概にしたらどうです…?」

イゴール「…失礼。まずは貴女のお名前を訊いておかねばなりませんな…」

まどか「まどか。鹿目まどか…です」

イゴール「ふむ。"円"とな…」

イゴール「やはり、貴女の力は別格だ」

イゴール「その身一つにあらゆる神秘を宿し、
剰えそれを自在に使い分け、切り替える事が出来るとは…」

イゴール「正に万物斉同、全てを卓越した"無"の力…」

イゴール「どうやら貴女のペルソナは、"貴女"という存在が
特に色濃く残っておられるようだ…」

まどか「ええっと、つまり、それってどういう事なんですかね?」
514 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 13:51:53.75 ID:5wKDUC8G0
イゴール「貴女の力は、確かに強大だ」

イゴール「しかし、強大すぎるが故に、その光は全てを飲み込む影にも
成り得る…」

イゴール「フフ…その力、実に興味深い…」

イゴール「…さて、現実の世界では、少しばかり時が流れたようですな」

イゴール「では、再び相見えますその時まで、ご機嫌よう…」

――――――――――――――――――――――――――――――――
>大型シャドウとの戦闘をきっかけに、
新たな力、"アルカナシフト"が覚醒した…

>鹿目まどかとのコミュニティがアルカナの垣根を越え…
"刑死者"から"世界"へと変化した!
――――――――――――――――――――――――――――――――
515 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 14:01:36.47 ID:5wKDUC8G0
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月17日(火・影時間)ー五郷駅 線路上 [Full]

暁美ほむら←鹿目まどか
――――――――――――――――――――――――――――――――
>……!!
まどかが目を覚ましたようだ…!

まどか「……っ」

さやか「まどかっ!?」

まどか「さ、さやかちゃん…?」

まどか「そうだ、シャドウは? モノレールは?」

さやか「え、覚えてないの…?」

さやか「アンタ、叫びながらめちゃめちゃに魔法連発してたじゃない。
そりゃあもう冷や汗ダラダラ流しながらさ…」

まどか「うーん…覚えてないや…」

さやか「モノレールも、あたし達でブレーキかけて止めたから」

さやか「…つーか、ホント大変だったんだかんね!?」

さやか「いつ魔法がこっち飛んでくるかとヒヤヒヤしたよ…」

まどか「ウェヒヒヒ…」

マミ「ともかく、鹿目さんが無事で何よりだわ」

マミ「今日はもう解散しましょう。鹿目さんも疲れてるだろうし…」

マミ「鹿目さん、明日は授業中寝てよし!私が許可するわ!」

さやか「あっ、ずるーい!あたしも寝るー!仁美、ノート宜しくね」

仁美「さやかさんはいつも寝ているじゃありませんか…」





>一方その頃、
特別課外活動本部…

幾月「"シャドウ、交通機関を乗っ取る"か…」

幾月「これはいよいよ、"始まった"のかもしれないねぇ…」

幾月「モノレール…」

幾月「"モノレールにも乗れーる!"」

幾月「く、くく…あははははは!!」

幾月「メモメモ…と」
516 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 14:13:06.41 ID:5wKDUC8G0
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月17日→5月18日(水・朝)ー晴れ 鹿目家 [あと29日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>駅から帰宅し、
鹿目家の家族達と食卓を囲んでいる…

テレビの声『あなたの・テレビに・時価ネットたなか〜♪』

テレビの声『み・ん・な・の、欲の友♪』

詢子「くだらねぇ…」ピッ

>怪しげな通販番組は、一瞬で姿を消した…

>……

>切り替わったチャンネルでは、
明るい雰囲気の女性アナウンサーがニュースを読み上げている…

アナウンサー『…のニュースです』

アナウンサー『近年問題視されている"無気力症"ですが、
今回は専門家をお招きして、詳しいお話を訊きたいと思います』

コメンテーター『先生、"無気力症"というのは具体的にどういった
病気なんですかね?』

専門家らしき人物『無気力症は精神疾患の一つであり、言葉の通り
"個人の活動意欲を著しく低下させる病"です』

専門家らしき人物『会話を交わす事も満足に出来なくなり、
酷い場合には自らの意思で動くことすらままならない状態へと陥ってしまう』

コメンテーター『最近では、無気力症が原因とされている自殺や殺人など、
いい噂を聴きませんからね』

専門家らしき人物『ですが、今のところ目立った治療法は確立されておらず…』

詢子「"無気力症"ねぇ…」

詢子「あんなの、かかる方がバカなだけだっての…」

ほむら「……」

詢子「…どうしたよ? そんな辛気臭い顔してっと、本当にかかっちまうぞ?」

詢子「ははーん…さては、テストしくじったな?」

ほむら「えっ? ちがっ…そんなんじゃ…!」

詢子「おっと。答案隠そうったってそうはいかないよ」

詢子「家の隅から隅まで探して、例えシュレッターにかけても
かき集めてやるから覚悟しな?」

>何故か、あらぬ冤罪をかけられてしまった…
早く支度をして、学校へ向かおう…


517 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 14:20:28.26 ID:5wKDUC8G0
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月18日(水・朝)ー晴れ 通学路 [あと29日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
さやか「まどか。アンタ、今日学校休んだ方がいいんじゃないの?」

まどか「大丈夫だよ。もうすっかり治ったもん」

仁美「まどかさん、あまり無理はなさらないで下さいね」

まどか「うん。ありがと、仁美ちゃん」

さやか「んでさぁ、本当どうしちゃったのよ?」

さやか「てか、アルカナなんちゃらって何?」

まどか「私も…よく分からないんだ」

まどか「私があの子になったような感じがして、とっても怖かった…」

さやか「"あの子"って、ペルソナの事?」

まどか「うん。あの子の記憶が、手に取るように分かって…」

さやか「そういや、あたしの時も仁美の時も、あたし達のニセモンが
"あたしはお前だ"とか言ってたよーな…」

さやか「"もう一人の自分"って、もしかしてつまりそういう事なのか…?」

さやか「……はっ!」

仁美「さやか…さん? どうされました…?」

さやか「あたしの前世はあの人魚だったのか!?」

まどか「……そんなに間違ってないかも」

さやか「否定してよ!!」

まどか「むむむ…」

ほむら「………?」

まどか「………」ジーッ

ほむら「わ、私の顔、何かついてます?」

まどか「……やっぱり、違うよね…」

ほむら「違う!? 何が違うんですか!? まどかさん!?」



518 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 14:30:59.56 ID:N2UQPmNYo
期待してる
519 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 14:31:58.02 ID:5wKDUC8G0
朝→放課後
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月18日(水・放課後)ー腫れ 見滝原中学 二年教室 [あと29日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>大型シャドウとの戦闘を終え、ひとまずは落ち着く事が出来た…

>次の問題は、5日後、23日に訪れる雨の日の"マヨナカテレビ"だ。

>……
しばらくは暇になりそうだ…


23日はゲームだと午後から雨止んじゃいますけど細かい事はスルーの方向で…
520 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 14:39:53.53 ID:5wKDUC8G0
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月18日(水・放課後)ー腫れ 見滝原中学 二年教室 [あと29日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>今日の授業が終わった…

>放課後は何をして過ごそうか…
――――――――――――――――――――――――――――――――
1.まどかと過ごすー[RANK2] 好感度:40%
2.さやかと過ごすー[RANK2] 好感度:30%
3.仁美と過ごすー[RANK1]好感度:0%
4.マミと過ごすー[RANK1] 好感度:30%
5.一人で過ごして魅力を高める
6.5月23日まで進む
――――――――――――――――――――――――――――――――

安価指定>>521
(誰と、何をして過ごす?)
521 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 14:47:33.05 ID:N2UQPmNYo
1

まどかとデート
522 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 14:58:37.69 ID:5wKDUC8G0
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月18日(水・放課後)ー腫れ 見滝原中学 二年教室 [あと29日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
ほむら「でっ、でででデート…!?」

ほむら「デートっていったら…恋人同士で…その…」

ほむら「わぁぁぁあああ!///」

ほむら(ダメダメ、駄目だよ暁美ほむら…!ここで迷っていてどうする…!)

ほむら「あ、あのっ、まどかさん…?」

まどか「ん、どうしたのほむらちゃん?」

――――――――――――――――――――――――――――――――
1.前からあなたの事が好きでした!結婚して!
2.この後、時間あるかな…
3.デートしようぜ…
――――――――――――――――――――――――――――――――
安価指定>>523
どこに行くか場所の指定もして下さると有難いです
523 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 15:18:36.37 ID:e6m2/f2fo

アクセサリーショップ
524 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 15:41:03.66 ID:5wKDUC8G0
ほむら「この後、時間あるかな…」

まどか「うん。大丈夫だよ!」

まどか「そういえば、最近新しいアクセサリーショップが出来たんだよね」

まどか「いつかほむらちゃんと行ってみたいと思ってたんだ〜…」

ほむら「じゃあ、そこに行きましょうか!」

まどか「うん……ほむらちゃん、やけに張り切ってるね」

ほむら(デート…///)




――――――――――――――――――――――――――――――――
5月18日(水・放課後)ー腫れ アクセサリーショップ[あと29日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>まどかに連れられ、
新しく出来たというアクセサリーショップへはるばるやってきた…

>煌びやかに光るアクセサリーが、至る所に飾られている…

まどか「わーっ、これかわいいーっ!」

>まどかはアクセサリーを見比べ、目を輝かせている…

まどか「えへへ、どう? 似合うかな?」

>まどかはピンク色の小さなネックレスを付け、微笑んでいる…
心が癒される…

>体調が"普通"から"絶好調"になった………気がする。

まどか「そうだ、ほむらちゃん、これなんてどう?」

>……!?

>ラメのびっしり付いた、かなり派手なネックレスを差し出された…

>……

>付けるべきだろうか…
安価指定>>525
――――――――――――――――――――――――――――――――
1.付ける
2.断る
3.まどかが付けた方が似合うよ
――――――――――――――――――――――――――――――――
525 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 16:20:50.54 ID:yDf+Hal8o
とりあえず1
526 :以下、あけまして [saga]:2012/01/04(水) 16:26:12.45 ID:5wKDUC8G0
すんません具合悪くなってきたので一旦中断します。
体がだるい…

続きはまた0時頃に来れたら来ます。本当すいません
527 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 16:27:00.38 ID:yDf+Hal8o

お大事にー
528 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 22:14:36.68 ID:N2UQPmNYo


無理をせず休養してください
529 :以下、あけまして [saga]:2012/01/05(木) 02:26:56.76 ID:AayoYPKV0
どうも、>>1です。
風呂入ったらみなぎってきたので再開します。
コタツに籠もりっぱなしだと血の巡りが悪くなっていけない…
530 :以下、あけまして [saga]:2012/01/05(木) 02:48:18.82 ID:AayoYPKV0
ほむら「………」スッ

>…

>……

>………

>ネックレスが店内の照明に照らされて、キラキラと光っている…
かなり恥ずかしい…
――――――――――――――――――――――――――――――――
"寛容さ"がより高まった…
――――――――――――――――――――――――――――――――
まどか「ほむらちゃん、それ凄く似合ってるよ!」

ほむら「いやいや、絶対ヘンですってこんなの!///」

ほむら「私には派手すぎます…///」

>流石に、このネックレスを好んで付ける気にはならない…

まどか「えー、そうかなぁ…」

まどか「じゃあ、ほむらちゃんが良いと思うネックレス、選んでみてよ」

>ケースには、様々なネックレスが並んでいる…
>>531のネックレスを手に取ってみようか…
――――――――――――――――――――――――――――――――
1.三日月の形を模した青いネックレス
2.花を模した黄色のネックレス
3.ひし形の紫色のネックレス
4.しとやかなデザインの緑色のネックレス
5.小さな赤色のネックレス
6.上品な黒色のネックレス
――――――――――――――――――――――――――――――――
531 :以下、あけまして [sage]:2012/01/05(木) 02:54:43.75 ID:Y1CCrWOao
532 :以下、あけまして [saga]:2012/01/05(木) 03:25:02.16 ID:AayoYPKV0
>三日月を模した、青いネックレスを手にとった…

ほむら「これなんてどうでしょうか?」

まどか「わ、綺麗なネックレス…」

>自分で付けてみるのもいいかもしれないが、
"誰かにプレゼント"してみても良さそうだ…

まどか「ほむらちゃんはそれにするの?」

まどか「じゃーん、私はこれ!2つあるから、一緒に付けよっ」

>まどかの手には、ピンク色のネックレスが2つ握られている…

まどか「これで、ほむらちゃんとお揃いだね///」
――――――――――――――――――――――――――――――――
>まどかは嬉しそうだ…[♪♪]
好感度+40
――――――――――――――――――――――――――――――――

>その後も、まどかと買い物を楽しんだ…
533 :以下、あけまして [saga]:2012/01/05(木) 03:32:46.91 ID:AayoYPKV0
――――――――――――――――――――――――――――――――
5月18日→5月19日(木・放課後)ー晴れ 見滝原中学 二年教室 [あと28日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>今日の授業が終わった…
>放課後は何をして過ごそうか…
――――――――――――――――――――――――――――――――
1.まどかと過ごすー[RANK2] 好感度:80%
2.さやかと過ごすー[RANK2] 好感度:30%
3.仁美と過ごすー[RANK1]好感度:0%
4.マミと過ごすー[RANK1] 好感度:30%
5.一人で過ごして魅力を高める
6.5月23日まで進む
――――――――――――――――――――――――――――――――
[所持アイテム:青いネックレス]
―――――――――――――――――――――――――――――――
安価指定>>534
(誰と、何をして過ごす?)
534 :以下、あけまして [sage]:2012/01/05(木) 03:43:03.94 ID:fzEc/PCio
5
535 :以下、あけまして [saga]:2012/01/05(木) 03:53:13.90 ID:AayoYPKV0
安価ばっかりでゴメンナサイ>>536
(どこで、何をする?)
――――――――――――――――――――――――――――――――
1.一人お化け屋敷
2.一人カラオケ
3.公園散策
4.図書館で勉強
――――――――――――――――――――――――――――――――
536 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/01/05(木) 08:36:40.76 ID:2FuXn35Ro
3
537 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2012/01/05(木) 19:28:26.19 ID:7oNUUZI6o
>0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29,30,31,32,33,34,35,36,37,38,39,40,41,42,43,44,45,46,47,48,49
>50,51,52,53,54,55,56,57,58,59,60,61,62,63,64,65,66,67,68,69,70,71,72,73,74,75,76,77,78,79,80,81,82,83,84,85,86,87,88,89,90,91,92,93,94,95,96,97,98,99
>100,101,102,103,104,105,106,107,108,109,110,111,112,113,114,115,116,117,118,119,120,121,122,123,124,125,126,127,128,129,130,131,132,133,134,135,136,137,138,139,140,141,142,143,144,145,146,147,148,149
>150,151,152,153,154,155,156,157,158,159,160,161,162,163,164,165,166,167,168,169,170,171,172,173,174,175,176,177,178,179,180,181,182,183,184,185,186,187,188,189,190,191,192,193,194,195,196,197,198,199
>200,201,202,203,204,205,206,207,208,209,210,211,212,213,214,215,216,217,218,219,220,221,222,223,224,225,226,227,228,229,230,231,232,233,234,235,236,237,238,239,240,241,242,243,244,245,246,247,248,249
>250,251,252,253,254,255,256,257,258,259,260,261,262,263,264,265,266,267,268,269,270,271,272,273,274,275,276,277,278,279,280,281,282,283,284,285,286,287,288,289,290,291,292,293,294,295,296,297,298,299
>300,301,302,303,304,305,306,307,308,309,310,311,312,313,314,315,316,317,318,319,320,321,322,323,324,325,326,327,328,329,330,331,332,333,334,335,336,337,338,339,340,341,342,343,344,345,346,347,348,349
>350,351,352,353,354,355,356,357,358,359,360,361,362,363,364,365,366,367,368,369,370,371,372,373,374,375,376,377,378,379,380,381,382,383,384,385,386,387,388,389,390,391,392,393,394,395,396,397,398,399
>400,401,402,403,404,405,406,407,408,409,410,411,412,413,414,415,416,417,418,419,420,421,422,423,424,425,426,427,428,429,430,431,432,433,434,435,436,437,438,439,440,441,442,443,444,445,446,447,448,449
>450,451,452,453,454,455,456,457,458,459,460,461,462,463,464,465,466,467,468,469,470,471,472,473,474,475,476,477,478,479480,481,482,483,484,485,486,487,488,489,490,491,492,493,494,495,496,497,498,499
>500,501,502,503,504,505,506,507,508,509,510,511,512,513,514,515,516,517,518,519,520,521,522,523,524,525,526,527,528,529,530,531,532,533,534,535,536,537,538,539,540,541,542,543,544,545,546,547,548,549
>550,551,552,553,554,555,556,557,558,559,560,561,562,563,564,565,566,567,568,569,570,571,572,573,574,575,576,577,578,579,58
538 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/06(金) 04:51:23.96 ID:nPdhxZag0
どうも、>>1です。
昨日は丸一日繋がらないし、何やら謎の書き込みがあるし、
しばらく見ない間に一体何があったんだってばよ…

とりあえず、今日はもう寝ます…
明日の0時頃にまた来ると思います。それでは。
539 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/06(金) 09:37:19.91 ID:u1VNHTjr0
丸一日繋がらないのって俺だけじゃなかったのか
最近更新頻度高くてうれしいです
540 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) :2012/01/06(金) 18:28:31.12 ID:29zWLLRAO
昨日は本当に参ったよ。どのクロスオーバーにも繋がらなかったから、サイトが消滅したのかと本気で思ってた。
541 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/07(土) 00:04:45.60 ID:MIN9crSN0
どうも、>>1です。
どうやら昨日のサーバー凍結は海外絡みらしいですね。
アメリカの児童ポルノ監視団体が通報か何かしたらしいです。
何があったのかは知りませんが

それでは、再開します
542 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/07(土) 00:29:03.17 ID:MIN9crSN0
>今日は珍しく誘いがなかった…

>少し、公園をふらついてみる事にした。



――――――――――――――――――――――――――――――――
5月19日(木・放課後)ー晴れ 見滝原 どこかの公園 [あと28日]
――――――――――――――――――――――――――――――――
>歩いて公園までやってきた…

>公園という割に遊具はなく、子供が遊べるようなスペースも見当たらない…

>……

>噴水の色が、時折変化している。
どういう技術を用いているのだろう…

>夜に見れば、それなりに綺麗かもしれない。

>少し、ベンチで休む事にした…

>…

>……

>………

ポカッ

>……!!

>誰かに叩かれた気がした…

半袖の子供「うわ、なんだこいつ。死んでるんじゃねーの?」

野球帽の子供「まじ? やっべーな! "リョーキサツジン"ってやつ!?」

体格のいい子供「じゃあ、あそこの木にぶらさげておくか?」

>……!?

>起きなければまずそうだ…
しかし、起きるタイミングが掴めない…!
どうやって起きようか…
安価指定>>543
――――――――――――――――――――――――――――――――
1.普通に目を開ける
2.飛び起きて驚かせる
3.幽霊の真似をする
――――――――――――――――――――――――――――――――
543 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/01/07(土) 00:32:22.03 ID:SfXILOOWo
3
544 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/07(土) 01:01:53.99 ID:MIN9crSN0
半袖の子供「まじやめとけって! たたられるぞ!」

野球帽の子供「死体のユーレイ、出たりしてな…」

>……

>今だ……!
今しかない……!

ほむら「くっくっく…」

子供達「「「うわっ!?」」」

ほむら「私を起こそうとするのは誰だぁ〜…」

ほむら「うらめしや〜…」

ほむら「痛いよぉ…苦しいよぉ…」

半袖の子供「うわーっ、出たーっ!!」

野球帽の子供「やっべ!これやっべぇって!呪われるって!」

体格のいい子供「に、逃げろーーッ!!」

ガシッ

ほむら「待てぇ…」

子供達「「「ひっ!!」」」

ほむら「孫の代まで祝ってやる〜…」

半袖の子供「……え?」

ほむら「……幽霊かと思った? 残念、ほむらちゃんでした!」

子供達「」

>迫真の演技で、子供達を騙す事に成功した…!

――――――――――――――――――――――――――――――――
"勇気"がガッチリ高まった!
"伝達力"がより高まった。
――――――――――――――――――――――――――――――――

半袖の子供「な、何だ…ユーレイじゃねーじゃん…」

体格のいい子供「おねーさん、おもしろいな! 良かったら遊ばない?」

>子供達の遊びに付き合うことになった…
どの遊びをしようか…
安価指定>>545
――――――――――――――――――――――――――――――――
1.鬼ごっこ
2.缶けり
3.サッカー
――――――――――――――――――――――――――――――――

心臓病? そんな設定は忘れました。
545 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 01:13:47.04 ID:oNpKvvWC0
3
546 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/07(土) 01:43:40.10 ID:MIN9crSN0
野球帽の子供「サッカーしようぜ、サッカー!」

半袖の子供「おまえ野球帽かぶってるくせにサッカーやるのかよ」

野球帽の子供「べつにいいだろそんなの。3対3、キーパー2人でゴールここな」

>敷地内で唯一植えられている木の枝を折り、白線が引かれた…

体格のいい子供「じゃあオレ、むこうでオニゴやってる奴呼んでくる!」

ほむら「ねぇ君。ここ遊具ないけど、退屈しない?」

半袖の子供「タイクツはしないけど、他に遊び場ないからしょーがねーんだよ」

ほむら「そっか…」

体格のいい子供「おーい、人数集めてきた!」

野球帽の少年「よし、はじめるか!」

体格のいい子供「待て待て、おーい、おまえやらないのか?」

緑髪の子供「カラダ動かすのキライだから、やらない…」

>小柄な女の子が、俯きながらこちらへ歩いてきた…

体格のいい子供「たのむよ、おまえ居ないと3対2になっちゃうんだよ…」

緑髪の子供「………」

>女の子は暗い表情のまま俯いている…
何か声をかけてあげられないだろうか…

安価指定>>547
――――――――――――――――――――――――――――――――
1.一緒にやろう
2.サッカー嫌い?
3.自分も運動はニカデだ
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547 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 01:46:22.81 ID:oNpKvvWC0
3
548 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/07(土) 03:19:33.42 ID:MIN9crSN0
P4アニメから帰還、再開します。

ほむら「私も運動はニカデだから…さ」

緑髪の子供「………」

ほむら「でもね、身体動かすのって、結構楽しいし…」

緑髪の子供「………」

ほむら「ね、ね!やろう!」

緑髪の子供「………」

>チーム分けは、自分と、女の子、野球帽の男の子になった。
それぞれが配置に付き、ゲーム開始の瞬間を待つ…

体格のいい子供「………」

体格のいい子供「……キックオフ!」

ほむら「………!!」ダッ

体格のいい子供「……って言ったら始めな!」

ほむら「……ッ!!」ズデン

半袖の子供「あはは、転んだ!」

体格のいい子供「今だ!キックオフ!始め!」

ほむら「ぐぬぬ……!」
――――――――――――――――――――――――――――――――
"寛容さ"がより高まった。
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緑髪の子供「おねーさん、だいじょうぶ?」

ほむら「あはは…大丈夫…大丈夫だから…!」

半袖の子供「おらっ、シュート!」ダンッ

野球帽の子供「うわっ!」

>目にも留まらぬ速さで蹴り飛ばされたボールは、
あっという間に線を越えていってしまった…

>その後もゲームは続き…

ほむら「完敗…だね」

緑髪の子供「うぅ……ごめんなさい…」

ほむら「え、いや、私も動けなかったし…」

ほむら「そんなに自分を責めなくてもいいんじゃないかなー…なんて…」

緑髪の子供「ありがとう…おねーさん…」
――――――――――――――――――――――――――――――――
>子供達と触れ合った事で、ほのかな絆の芽生えを感じた…

『我は汝……汝は我……』

『汝、新たなる絆を見出したり……』

"正義"属性のコミュニティ"???"を手に入れた!
――――――――――――――――――――――――――――――――
>子供達に別れを告げ、家へと帰った…

>走っては転び、ボールに躓き、ボロボロになった制服が原因で
その後、家族会議に発展した…
549 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/07(土) 03:37:39.93 ID:MIN9crSN0
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5月19日→5月20日(金・放課後)ー晴れ 見滝原中学 二年教室 [あと27日]
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>今日の授業が終わった…

>放課後は何をして過ごそうか…
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1.まどかと過ごすー[RANK2] 好感度:80%
2.さやかと過ごすー[RANK2] 好感度:30%
3.仁美と過ごすー[RANK1]好感度:0%
4.マミと過ごすー[RANK1] 好感度:30%
5.一人で過ごして魅力を高める
6.5月23日まで進む
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[所持アイテム:青いネックレス]
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安価指定>>550
550 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2012/01/07(土) 04:45:38.69 ID:4HY6R+pFo
6
551 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/07(土) 05:19:30.36 ID:MIN9crSN0
Community
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Status:暁美ほむら

勇気:若者級
知識:年相応
寛容さ:情け深い
伝達力:そこそこ
根気:腑抜け
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>公園で子供と触れ合い、絆の芽生えを感じた…
"正義"属性である新たなコミュニティを開放した!

>"勇気"が"なくはない"から"若者級"へレベルアップした。
"伝達力"が"ちぐはぐ"から"そこそこ"へレベルアップした。
"寛容さ"が"それなりに"から"情け深い"へレベルアップした。

>そして、久しぶりの"マヨナカテレビ"…
今夜は何を映すのだろう…

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5月20日→→→5月23日(月・深夜)
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552 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/07(土) 05:47:42.18 ID:MIN9crSN0
コミュ回終了です。相変わらずグダグダですね。これはひどい

それと最近、割と本気でFES版の構想を練ってます。
もっとストレートに言うと、"仕切り直し"がしたいです…
「ここをこうすりゃあ良かったなァ」とか、「こォすべきだったよなァ」とか、
今現在このSSは身体中の穴という穴から未練をたらたら垂れ流しながら
書いてるんですよ。
じゃあ書くの止めるのか、と言われれば大声でNOと言い張れますが、
如何せん、「これだけ長いSSを書く上で、何も考えてなさすぎた」
というのが正直なところです
>>1のテンションばっかり高くて、SSがそれに付いて来れなかった、
という感じでしょうか。

原稿用紙じゃあるまいし、行き詰まったら丸めて捨てるというのは
正直気が進みませんが、本当ににっちもさっちもいかなくなってしまった場合
そういった処置を取らせていただくかもしれません。
ぶっちゃけ、今からでも書き直したくてたまらないんですがね

そんな訳で、次回は本編を進める予定ですので、少し遅くなります。
553 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 13:58:35.32 ID:oNpKvvWC0

楽しみにしてます
554 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 22:29:12.57 ID:kRuOOMu4o
なぜバイツァした
乙!
555 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/08(日) 17:44:30.59 ID:vu9fHmpH0
どうも、>>1です。
散々悩んだ挙げ句、
遂にクールほむ主人公のFES版執筆に取りかかってしまいました…
いざ書き始めてみると意外に難しい。
単なる焼き直しにするのか、魔法少女関連の要素を入れるか否か、
それとも番長達やキタローを出してペルソナオールスターズを結成させるのか、
はたまた設定だけを引き継いでオリジナル展開をさせるのか…
一応、>>1なりにあれこれ考えてはいますが。

焼き直しするにしても台詞まで一字一句同じだと手抜[禁則事項です]になりかねないし、
(細かい所は変えていきますが)同じ話を2度やる訳ですから、皆飽きる。
このマンネリをどう乗り切るかが>>1の今後の課題ですね

とりあえず、このスレをどうするかは考え中です。
今の所は、まだHTML化等は保留という事で。
また何か>>1の方で動きがあれば、ここで告知したいと思います。
556 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/08(日) 20:15:13.66 ID:DhB24d6Qo
続きも書くFESも書く両方書かないといけないのが>>1の辛いところだな
557 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/09(月) 17:13:45.82 ID:kDD1cnL60
どうも、>>1です。
FES版を書き始めたはいいものの、ぜんっぜん進んでません。
同じ話を二度やるのはやはりマンネリとやらが邪魔してどうも上手くいかない…

>>556
メガほむ版とクールほむ版、>>1は両方書く事を強いられているんだ!
…と、いうわけで、こっちのスレも残します。
わーい!>>1の寿命がどんどん縮まるぞー!目指せ過労死!

FES版とこちらの大まかな違いは、
・クールほむほむが主人公であること
・勇気、知識といったステータス要素の有無
・コミュの全体的な見直し
・選択肢2割増(当社比)
台詞や演出も元より少し削いだり変えたりしているので、
一概に「FESがいい!」とは言えないかもしれません。

あわよくば、また0時頃にFES版を建ててほんのちょびっと(10レスくらい)だけ
投下できると思います。
結局は>>1の自己満かつ誰得な焼き直しスレなので、
あまり期待せずにお待ち下さい。
558 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/01/09(月) 18:24:58.58 ID:mOcUO/53o
立てたらこっちにもurl貼ってほしいな
559 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 20:14:03.96 ID:1Wwvhkli0
俺の読むSSが増えるということか
コレは嬉しい
560 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 22:18:41.70 ID:LiJqqasco
0時が楽しみだ
561 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/01/10(火) 00:03:05.46 ID:0eD5TZXE0
FES、はじめました
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1326121194/
562 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/02(木) 01:35:54.13 ID:6aVKX/oYo
こっちの更新も待ってます!
563 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2012/03/11(日) 19:03:07.89 ID:SIi/mB0Bo
こっちは更新しないのか
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