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男「頼む」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) :2011/10/18(火) 02:57:04.53 ID:83ztmYDJ0
女「またですか」

男「そういうところだろ、ここは」

女「そうですね」

男「・・・どうだ」

女「大丈夫そうです。命は」

男「・・・そうか」

女「あなたも怪我してるじゃないですか」

男「ああ」

女「治療しますからこっち来てください」
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諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714136403/

少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/10/18(火) 02:58:44.62 ID:83ztmYDJ0
男「いつもすまんな」

女「野戦病院というのはそういうものです」

男「ふむ・・・」

女「よかったですね」

男「む」

女「これでまた戦えますよ」

男「・・・」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/10/18(火) 03:02:02.99 ID:83ztmYDJ0
女「あなたが連れてきた彼は」

男「む」

女「もう戦えません」

男「・・・そうか」

女「この施設で命は辛うじてつなぎとめられます」

女「でも」

男「そろそろ行く」

女「待ってください」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/10/18(火) 03:04:22.44 ID:83ztmYDJ0
女「そうやってあなたは何度も戦場に行っては」

女「怪我をして、怪我をした仲間を連れて戻ってくる」

男「ああ」

女「いつまで続ける気ですか」

男「この戦いが終わるまで」

女「こんなこと続けてたら」

女「この野戦病院は再起不能者でいっぱいになってしまいます」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/10/18(火) 03:07:58.19 ID:83ztmYDJ0
男「そう・・・だな」

女「あなたは強いですね」

男「強い・・・?」

女「怪我もいつも軽い」

男「違う」

女「違う?」

男「逃げ回っているから」

女「そうなんですか」

男「勇気がないんだ俺は」

6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/10/18(火) 03:11:42.45 ID:83ztmYDJ0
女「いつまで続くんですかね」

男「この戦いか」

女「そうです」

男「どうだろうな」

女「防戦一方なんでしょう」

男「俺たちの役目は」

男「攻めてくる敵をここで食い止めることだ」

女「そうですね」

男「ここを突破されたら」

男「この先の、俺たちの街が潰される」

女「逃げ回ってるくせに口は達者ですね」

男「・・・そうだな」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/10/18(火) 03:15:10.97 ID:83ztmYDJ0
女「敵方が諦めるまで終わらない」

女「怪我人は増える一方」

女「いつか、終わりますよね」

男「そう・・・かもな」

女「良くない結果で」

男「・・・」

女「違いますか」

男「かもしれない」

女「それでもあなたは戦いますか」

男「それでも俺は戦う」

女「どうして」

男「・・・守りたい」

女「・・・無理です・・・よね」

男「・・・」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/10/18(火) 03:20:46.13 ID:83ztmYDJ0
女「今まで何人殺したか、覚えてますか」

男「はて、な」

女「逃げ回ってるのではないのですか」

男「そうだな」

女「嘘」

男「逃げ回ってるんだ」

女「あなたは誰よりも人を殺してる」

女「みんな言ってますよ」

男「・・・そうか」

女「誇ればいいじゃないですか」

男「誇れるものではない」

女「みんなを守ってるのはあなたなんですよ」

男「俺一人ではない」

女「そのくらい強いと聞いてますけど」

男「所詮噂だろう」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/10/18(火) 03:25:14.82 ID:83ztmYDJ0
女「あとどれくらい、もつんですか」

男「なんの話だ」

女「この拠点ですよ」

男「ずっともたせるさ」

女「嘘」

男「もたせ・・・たい」

女「もちませんよね」

男「・・・かも、な」

女「わたしたちの街は、背に崖を背負っています」

男「わかっている」

男「俺たちの街なんだから」

女「逃げ場はありません」

男「だから守る」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/10/18(火) 03:30:30.97 ID:83ztmYDJ0
女「・・・もう行くんですか」

男「・・・ああ」

女「帰って、来ますか」

男「・・・」

女「帰って、来てください」

男「・・・わかった」

女「怪我なら治してあげます」

女「命がなくならない限りは」

男「・・・ああ」

女「行ってらっしゃい」

男「行って、来ます」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/10/18(火) 03:33:20.63 ID:83ztmYDJ0
女「・・・はあ」

女(何度目になっただろう、男を見送るのは)

女(いつからだろう、男に敬語を使うようになったのは)

女(なんでだろう、男が遠い存在になったのは)

女「人殺し・・・」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/10/18(火) 03:34:56.64 ID:83ztmYDJ0
男「・・・ふう」

男(何度目になっただろうか、女に見送られるのは)

男(いつからだろうか、女が俺に敬語を使うようになったのは)

男(理由はとっくにわかってる)

男「人殺し、か・・・」
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/10/18(火) 03:39:41.10 ID:83ztmYDJ0
女(銃声は、まだ遠い)

女「大丈夫ですか、調子は悪くないですか」

女(でも少しずつ、確実に近づいている)

女「無理して動いちゃだめですよ」

女(逃げ場がない街の最前線)

女「お薬しっかり飲んでくださいね」

女(こんな延命、意味あるのかな)

女「注射しますよ、少し我慢してください」

14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/10/18(火) 03:44:00.11 ID:83ztmYDJ0
男(拠点までは、まだ距離がある)

男「手榴弾、投擲する!」

男(でも少しずつ、確実におされている)

男「この森は俺らのテリトリーだ、焦らなければ勝てる!」

男(逃げ場がない街の最前線)

男「うかつに顔を出すなよ!」

男(少しでもながく、俺たちの街を守りたい)

男「今だ、撃て、撃て!」
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/10/18(火) 03:53:05.44 ID:83ztmYDJ0
女(男は、強いんだろうな)

「いつも治療すまねぇな」

女(いっぱい、人殺してるのかな)

「くそ・・・痛ぇ・・・」

女(いつも血まみれだもんなあ)

「俺、明日には戦線復帰できますかね」

女(返り血、なんだろうな)

「私も戦わなきゃならないのに・・・」

女(守ってる人数より、殺した人数の方が多いのかも)

「死にたくねぇよぉ・・・」

女(なんで、こうなっちゃったのかな)
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/10/18(火) 03:59:42.87 ID:83ztmYDJ0
男(強い、のか、俺は)

「ぐああ!」

男(何人殺した)

「やめ、やめてくれぇ!」

男(血の匂いが、とれなくなった)

「くそ、森のなかに迂闊にはいるな!」

男(けど、それにも慣れた)

「この街さえ落とせば終わりなんだ!」

男(街にいる人数より、殺した人数のほうがとっくに多い)

「ぎゃあああああああ」

男(なんで、こうなったんだろうな)
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/10/18(火) 04:03:15.26 ID:83ztmYDJ0
ダメだ寝よう・・・。明日再開したい。
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/10/18(火) 16:01:50.60 ID:cxfXV8//o
ほう・・・・・
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2011/10/18(火) 16:49:30.63 ID:vfl7uZZso
これは
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/10/18(火) 22:18:40.49 ID:83ztmYDJ0
「女ちゃんは、逃げないのかい」

女「逃げる場所なんてないですよ」

「でもこの病院もだいぶ人数が減ってきてるんだぜ」

女「そうですね」

「諦めて街に逃げちまってるやつが大半」

女「意味、ありませんよね」

「かもなあ」

女「わたしは最後まで、ここでみんなを助けたいんですよ」

「いい根性だ、男はいい嫁もらったなあ」

女「嫁なんて、男とはただの幼馴染ですよ」

「はっは、男のヤロウも同じこと言ってたな」

女(男も、か・・・)
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/10/18(火) 22:26:56.09 ID:83ztmYDJ0
「向こうが退却した!俺らも退却だ!」

男(限られた、退く場所)

「お・・・男、す・・・まねぇ・・・」

男「大丈夫だ、ちゃんと連れ帰ってやる」

「戻っ・・・ても、もう・・・戦えねェかも・・・」

男「ああ、ゆっくり休め」

「おいてっても・・・いいんだぜ・・・もう使えねェ兵士だ・・・」

男「俺は最後まで、一人でも多く助けたいんだ」

「馬・・・鹿だな・・・全く、女も・・・惚れるわけ・・・だぜ・・・」

男「女はただの幼馴染だよ、そういうんじゃないさ」

「へ・・・女も・・・そんなこと・・・言ってたな・・・」

男(女も、か・・・)
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/10/18(火) 22:32:40.85 ID:83ztmYDJ0
男「頼む」

女「はい、おかえりなさい」

男「ああ、こいつ・・・寝てるだけだと思うが」

女「・・・そうですね、治療します」

男「すまんな」

女「いえ、わたしの仕事ですから」

男「そうか」

女「あとであなたも来てくださいね」

男「ああ、外にいる」

女「呼びに行きますよ」

男「・・・すまんな」

女「・・・煙草は程々にしてください」

男「・・・ああ」
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/10/18(火) 22:40:47.16 ID:83ztmYDJ0
男(この煙草も、あとどのくらいあるのか)

男(地産地消の土地であるとはいえ)

男(それも限りがある)

男(他から仕入れていたものが少しでもある以上)

男(いつか、それは尽きる)

男(いつか、どうしようもない時が来る)

男「ふぅー・・・」

女「程々に、って言いましたよね」

男「程々だ」

女「これでも、ですか」

男「これでも、だ」

女「・・・今日は何人、殺したんですか」
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/10/18(火) 22:49:19.47 ID:83ztmYDJ0
男「逃げ回っていた」

女「それはもういいです」

男「味方の数しか確認してない」

女「味方の数は確認してるんですね」

男「当然だろう」

女「今回は、大分減りましたね」

男「・・・そうだな」

女「銃声も、大分近づいてきました」

男「・・・そう、か」

女「この病院も、大分人が減ってるみたいです」

男「・・・お前も逃げ」

女「逃げませんよ」

男「・・・」

女「まだ戦ってるじゃないですか」

女「みんなも」

女「あなたも」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/10/18(火) 22:58:24.51 ID:83ztmYDJ0
男「お前も」

男「戦ってくれるか」

女「こういう形でよければ」

男「これ以上は望んじゃいないさ」

女「これ以上できることはないと思っています」

男「いつもすまんな」

女「いえ」

女「・・・皮肉ですね」

男「む」

女「わたしは命を助けて」

女「あなたは命を奪う」

男「・・・」

女「それでも、目的は一緒だなんて」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/10/18(火) 23:04:51.58 ID:83ztmYDJ0
男「・・・ふぅー・・・」

女「・・・吸い終わったなら、中に入ってください」

男「ん」

女「治療します」

男「ああ」

女「肺までは治せませんよ」

男「・・・」

女「・・・煙草の在庫はまだありますけどね」

男「・・・あとでくれるか」

女「考えておきます」

男「・・・すまんな」

女「はやく入ってください」

男「ああ」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/10/18(火) 23:06:12.24 ID:83ztmYDJ0
男「・・・ふぅー・・・」

女「・・・吸い終わったなら、中に入ってください」

男「ん」

女「治療します」

男「ああ」

女「肺までは治せませんよ」

男「・・・」

女「・・・煙草の在庫はまだありますけどね」

男「・・・あとでくれるか」

女「考えておきます」

男「・・・すまんな」

女「はやく入ってください」

男「ああ」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/10/18(火) 23:07:09.26 ID:83ztmYDJ0
こんな感じで思いつくたびゆっくり書いていきたい
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/10/18(火) 23:07:57.44 ID:83ztmYDJ0
こんな感じで思いつくたびゆっくり書いていきたい
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2011/10/18(火) 23:53:41.79 ID:TCf7itWP0
面白いです
ハードボイルド系ってやつですか?
ゆっくり待ってますので頑張ってください
31 :1 [sage]:2011/10/19(水) 01:04:21.44 ID:0uxlk3NA0
なんか重かったときちょくちょく二連投してんな・・・サーセン
32 :1 [sage]:2011/10/19(水) 01:12:28.98 ID:0uxlk3NA0
男「痛っ・・・」

女「我慢してください」

男「ああ・・・」

女「こんな簡単な治療で済むのはあなたくらいです」

男「そんなことはないだろう」

女「縫合の治療のほうが多いくらいなんです」

男「そうか」

女「・・・やっぱり強いんですね」

男「強くなんて、ないさ」

女「強い、ってなんでしょうね」

男「なんだろうな」

女「あなたみたいに、何人も何人も[ピーーー]人は強くないんですか」

男「どう、だろうな・・・」

女「・・・人を[ピーーー]ときって、どういう気分ですか」

男「・・・」
33 :1 [sage]:2011/10/19(水) 01:14:05.27 ID:0uxlk3NA0
ちょww今までこのワード打ってなかったのか俺ww気づかなかったwwww

ちょい>>32書き直す
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/19(水) 01:15:31.61 ID:g9vo0+SRP
メ欄にsaga
35 :1 [sage]:2011/10/19(水) 01:16:48.09 ID:0uxlk3NA0
男「痛っ・・・」

女「我慢してください」

男「ああ・・・」

女「こんな簡単な治療で済むのはあなたくらいです」

男「そんなことはないだろう」

女「縫合の治療のほうが多いくらいなんです」

男「そうか」

女「・・・やっぱり強いんですね」

男「強くなんて、ないさ」

女「強い、ってなんでしょうね」

男「なんだろうな」

女「あなたみたいに、何人も何人も殺している人は強くないんですか」

男「どう、だろうな・・・」

女「・・・その銃で人を撃つときって、どういう気分ですか」

男「・・・」

女「そのナイフで人を刺すときって、どういう気分ですか」

男「・・・」

女「人の命を奪うときって、どういう気分ですか」

男「・・・」

女「わたしにも、できますか」

男「やめろ」
36 :1 [sage saga]:2011/10/19(水) 01:18:11.23 ID:0uxlk3NA0
>>34 そういう機能だったんですか・・・知らんかったorz
これでいいのかな?
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/19(水) 01:19:14.87 ID:g9vo0+SRP
おk
38 :1 [sage saga]:2011/10/19(水) 01:21:27.35 ID:0uxlk3NA0
>>37 thx!
39 :1 [sage saga]:2011/10/19(水) 01:23:12.25 ID:0uxlk3NA0
>>37 thx!これで「殺す」って打っても大丈夫なわけだ

せっかく書き直したから>>32>>35でいいや
40 :1 [sage saga]:2011/10/19(水) 01:24:06.52 ID:0uxlk3NA0
>>37 thx!これで「殺す」って打っても大丈夫なわけだ

せっかく書き直したから>>32>>35でいいや
41 :1 [sage saga]:2011/10/19(水) 01:36:12.03 ID:0uxlk3NA0
男「お前はここで人を救う」

男「俺は前線で戦う」

男「それが俺とお前それぞれの戦い方だろう」

男「それでいいんだ」

女「・・・わかって、いますよ」

男「・・・すまん」

女「いえ」

女「わたしこそ、すいません」

男「・・・いつも感謝している」

女「わたしも、感謝しています」
42 :1 [sage saga]:2011/10/19(水) 01:44:47.96 ID:0uxlk3NA0
女「・・・もう何か月ですかね」

男「む」

女「この拠点で戦い始めてから」

男「隣町が落ちてから、か」

女「半年近くになりますか」

男「そう、だな」

女「たくさん、人が死にましたね」

男「・・・ああ」

女「わたし達の街の一割ほどですか」

男「戦える者の、四割と記憶している」

女「もう、半分くらいしかいないんですね」

男「戦える者は、もっと少ない」

女「・・・もう一度だけ聞かせてください」

女「そして、現時点のあなたの考えでいい」

女「答えてください」

女「あとどれくらい、もつんですか」
43 :1 [sage saga]:2011/10/19(水) 04:14:47.50 ID:0uxlk3NA0
男「・・・場所を変えよう」

女「・・・わかりました」

男「この建物の外で話す」

女「・・・」


男「ふぅー・・・」

女「煙草吸いに出たわけではないですよね」

男「それもある」

女「程々に」

男「ああ」

女「それで」

男「正直に話す」
44 :1 [sage saga]:2011/10/19(水) 04:16:14.56 ID:0uxlk3NA0
めっちゃ重くなって>>43投稿できなかった
とりあえず今日はここまでー
支援ありがとうです
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/10/19(水) 10:14:10.57 ID:g9vo0+SRP
鯖落ちしてた感じ
おつ
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/10/30(日) 16:30:51.23 ID:hm2YZbx+o
待ってるぜぃ
47 :1 [sage saga]:2011/11/28(月) 00:50:17.07 ID:bp6FzwoW0
そろそろ再開したい・・・けど時間ないお・・・
48 :1 [sage saga]:2011/11/30(水) 05:37:38.46 ID:47nglUHW0
ちょっとだけ書こう


男「今はまだ、敵は大した量ではない」

男「それでも、これだけの被害が出ている」

男「俺の知っている限りだが」

男「敵はまったく本気じゃあない」

女「どういう、ことですか」

男「所詮こんな辺鄙なところに来ているのは」

女「下っ端の、小隊ってことですか」

男「そう、だ」

女「それなのに」

女「こんなに犠牲が出ているんですか」

男「・・・そう、だ」

女「本隊がきたら」

女「どうなりますか」
49 :1 [sage saga]:2011/11/30(水) 05:43:58.21 ID:47nglUHW0
男「・・・」

女「おしまい、ですか」

男「・・・口には、出したくない」

男「それを言ってしまったら」

男「すべて終わってしまいそうで」

女「守りきれませんか」

男「・・・言ったろう」


男「俺は、逃げ回っているんだ」


男「現実から、逃げ回って」


男「考えることから、逃げ回って」


男「死からも、逃げ回って」


女「そう、かもしれません」

男「なにも、考えていないんだ」

女「・・・」

男「考えるのが、怖い」
50 :1 [sage saga]:2011/11/30(水) 05:48:58.92 ID:47nglUHW0
女「みんな、怖いです」

男「女も、怖いか」

女「わたしも、怖いです」

女「失うのが、怖いです」

女「街も」

女「友達も」

女「家族も」


女「もちろん、あなたも」


女「怖いのは」

女「あなただけでは、ないんです」

男「そう、だな」

女「あなたは、間違ってないと思います」

男「そう、かな」

女「わたしは、そう信じています」

男「・・・俺も、そう信じたいな」
51 :1 [sage saga]:2011/11/30(水) 05:55:28.20 ID:47nglUHW0
女「あなたが、最後まで戦うというのなら」

女「わたしも、最後まで戦います」

男「・・・ありがとう、な」

女「いえ、こちらこそ」

男「・・・でも」

女「でも?」


男「・・・敵には有名な将がいる」

男「王の側近だ」

女「・・・」

男「その男が率いた戦闘は」

男「誰一人として、生かさないそうだ」

女「そう、なんですか」

男「今は、耐えられるんだ」

男「そいつが来たら」

男「っ・・・」

女「言わなくて、いいです」

男「すまん」

女「大丈夫、大丈夫です」
52 :1 [sage saga]:2011/11/30(水) 05:56:22.74 ID:47nglUHW0
また時間があれば書きます。
落ちなきゃいいけど・・・w
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/30(水) 16:36:00.77 ID:8auUQgg0o
乙。

大丈夫、じゃないかな。もちろん >>1 次第だけど。
楽しみに待ってるから
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/01(木) 19:11:34.52 ID:FcTJMK4Wo
おつ
>>1が月一に生存報告したら落ちないな
まぁそうなると酉あったほうが良さそうだけど
55 :1 ◆TONNCBkpxg [sage]:2011/12/30(金) 03:59:25.93 ID:gItDZ8By0
やばい落ちる・・・!ということで実家から酉つけて投稿
ちょいと話も進めませう・・・
56 :1 ◆TONNCBkpxg [sage]:2011/12/30(金) 04:15:25.07 ID:gItDZ8By0
男「・・・すまんな」

女「謝らないでください」

男「俺は・・・」

「敵襲だああああー!!!!」

男「っ!」

女「!!・・・行きます、よね?」

男「ああ、行く」

女「帰ってきてくださいね」

男「・・・わかっている」

女「約束です」

男「ああ」
57 :1 ◆TONNCBkpxg [sage]:2011/12/30(金) 04:24:46.21 ID:gItDZ8By0
女(敵の本隊はいつか来てしまう)

「・・・街に、帰りたいんです」

女(こんな街に苦戦して)

女「いいと、思いますよ」

女(多大な犠牲は出せない)

「でもっ・・・」

女(それでも)

女「あなたの家族も、待っていると思います」

女(それでもそれまでは)

「ごめんなさい・・・あなたを残して・・・」

女(それまでだけでも)

女「大丈夫、人手は・・・まだ足りています」

女(まだ、生きている)

「本当に・・・ごめんなさい」

女(あの人も)

女「いえ、交戦中ですので、遠くはありませんがお気をつけて」

女(わたしも)

「ありがとう・・・!」




女「煙草、用意しておこっかな」
58 :1 ◆TONNCBkpxg [sage saga]:2011/12/30(金) 04:38:26.41 ID:gItDZ8By0
男(敵の本隊では、ない)

「くそぉ!こんな田舎街程度に!」

男(こんな街に苦戦して)

男「出過ぎるな!自分の命を優先しろ!」

男(多大な犠牲は出せない)

「撃て!隠れてる奴らをあぶりだせ!」

男(それでも)

男「動揺するな!適当に撃ってもあたらない!」

男(大丈夫、だ)

「数ではこっちが勝ってるのに・・・!」

男(今は、まだ)

男「敵も残りわずかだ!気ぃ抜くな!」

男(まだ、生きている)

「ダメだ!撤退する!」

男(あいつも)

男「深追いするな!罠に気をつけろ!」

男(俺も)

「く・・・くそおおお!」




男「っ!」
59 :1 ◆TONNCBkpxg [sage saga]:2011/12/30(金) 04:50:38.29 ID:gItDZ8By0
男「はぁ・・・はぁ・・・」

「くそ・・・ここまで、か」

男「味方は退いたというのに、特攻するとは、な」

「やられっぱなしは、性に合わなくてな」

男「こんな事をして命を捨て、何になるというのだ」

「あぁ?まわりみろや」

男「っ・・・!」

「俺一人の命でこんだけ犠牲だせりゃあ十分だろうが」

男「貴様・・・」

「殺せよ」

男「味方は貴様を尻目に退いていったんだぞ」

「だからなんだよ」

男「命が、惜しくはないのか・・・」

「惜しかったらこんなとこにゃあこねぇよ」

男「くっ・・・」

「まぁ、無駄だったかもしれねぇなぁ」

「知ってんだろうよ、てめぇだって」

「次にゃあうちの兵士長様が来るぜ」

男「!!!!」

「そのツラ、知ってんだな」

男「王の、側近か」

「そうよ、鼠一匹生きては逃さねぇ」

「噂の殺戮マシーンよ」

男「・・・」

「他の街の制圧に出てたんだが」

「どうやら手が空いたらしい」

「次は来るぜ」

男「・・・黙れ」

「てめぇらの田舎街もこれで終わりだ」

男「黙れよ・・・」

「みんな仲良く逝っちまいな」



男「黙れええええええええ!!!!」
60 :1 ◆TONNCBkpxg [sage saga]:2011/12/30(金) 04:54:19.87 ID:gItDZ8By0
女「おかえりなさい」

男「ああ」

女「怪我、してますね」

男「ああ」

女「縫います、こっちへ来てください」

男「ああ」


女「あなたしか、戻ってこられなかったんですね」


男「・・・ああ」
61 :1 ◆TONNCBkpxg [sage saga]:2011/12/30(金) 04:58:49.08 ID:gItDZ8By0
女「約束は、守ってくれました」

男「誰も、守れなかった」

女「それでもあなたは、帰って来てくれた」

男「俺だけしか、帰ってこられなかった」

女「あなただけでも、帰ってこれてよかったです」

男「よくなんかないだろう!!」

女「・・・わかっています」

女「よくなんてありません」

女「それでも」


女「わたしは、よかったです」


男「・・・すまん」

女「いえ、おつかれさまです」
62 :1 ◆TONNCBkpxg [sage saga]:2011/12/30(金) 05:09:03.54 ID:gItDZ8By0
女「はい、終わりましたよ」

男「ありがとう」

女「痛みますか」

男「大丈夫だ」

女「縫合する傷が、大丈夫なわけありません」

男「でも、大丈夫だ」

女「・・・そうですか」


女「外に、でませんか」

男「・・・そうだな」

男「俺も話したいことがある」

女「いいニュースでは、なさそうですね」

男「・・・出よう」
63 :1 ◆TONNCBkpxg [sage saga]:2011/12/30(金) 05:14:10.44 ID:gItDZ8By0
男「っと・・・」

女「はい」

男「・・・いいのか」

女「程々に、ですよ」

男「わかった」

男「・・・ふぅー・・・」

女「そんなに美味しいんですか、煙草」

男「不味いぞ」

女「そういうものですか」

男「そういうものだ」

女「一本拝借して」

男「おっ・・・おいおい」

女「こうですか」

男「・・・吸いながら火をつけるんだ」

女「こう・・・っ!げほっ!げほっ!」

男「おっおい、大丈夫か」

女「はぁ・・・なにがいいんですか、これ」

男「・・・」
64 :1 ◆TONNCBkpxg [sage saga]:2011/12/30(金) 05:23:43.30 ID:gItDZ8By0
男「随分人が減ったな」

女「わかりますか」

男「ああ」

女「みんな街に戻りました」

女「治療をしていた方」

女「怪我をした方」

女「皆、家族に会いに」

男「そうか」

男「お前は、いいのか」

女「孤児院の方々にはよくしてもらいました」

女「その恩返しとしても、ここにいるべきだと思っています」

男「そう、か」

女「あなたも同じではないのですか」

男「ああ、そう思っている」


女「・・・今日は銃声が、かなり近くに来ていましたね」

女「あなたが帰ってくる、その少し前に」

男「そう、だな」


男「次は、来る、らしい」
65 :1 ◆TONNCBkpxg [sage saga]:2011/12/30(金) 05:29:51.35 ID:gItDZ8By0
女「例の、ですか」

男「そう、だ」

女「そう、ですか・・・」

男「終わり、かもしれない」

男「だから、街に戻っても、いいんだぞ」

女「あなたはどうするんですか」

男「俺は、行く」

女「それならわたしも残ります」

男「いいのか」

女「散々言ったはずです」

男「そう、だな」

女「・・・拠点に残っているみんなに、伝えますか」

男「・・・そうしよう」

男「みんなに、すべてを話そう」

男「そして、街に戻りたい人は戻ってもらおう」

男「みんなの、したいようにしてもらいたい」

女「・・・わかりました、みんなに集まってもらいます」

男「俺から、言う」

女「・・・すいません、お任せしてもいいですか」

男「構わんさ」
66 :1 ◆TONNCBkpxg [sage saga]:2011/12/30(金) 05:58:37.82 ID:gItDZ8By0
男「・・・ふぅー・・・」

女「演説ご苦労様です」

男「演説なんて大層なものではないさ」

女「ご立派でした」

男「それで、ほとんど残らなかったがな」

女「それでも少し、戦える方が残ってくださいました」

男「これで、いいんだよな」

女「わたしは、いいと思います」


男「・・・夜が冷える季節になってきたな」

女「そうですね」

女「あ、そういえば」

男「ん・・・?」
67 :1 ◆TONNCBkpxg [sage saga]:2011/12/30(金) 06:11:39.34 ID:gItDZ8By0
男「珈琲なんてまだあったのか」

女「いえ、それが、今日変な方がいらっしゃいまして」

男「来た・・・?この拠点にか」

女「そうです、行商人の方なんですが」

男「行商人?どうやってここまで」

女「わたしもどうやってきたのかわからないんです」

男「この周りは敵国の検問に囲まれているはずだ」

女「そのはずなのですが。飄々とした方で何を語る暇もなく、この珈琲だけ置いて行かれたんです」

男「どうやって検問を抜けたんだ・・・」

女「出て行ったかと思ったらもうすでに姿はありませんでした」

男「行商と名乗って抜けられるような検問ではないはずだ」

女「わたしもそう聞いています」


男「・・・一人そこいらなら、逃げられるのかもな」


女「・・・そうだったらあなたはそうしますか」


男「・・・お前だけでも」


女「それで生き残ってわたしは幸せですか」


男「すまん、聞かなかったことにしてくれ」
68 :1 ◆TONNCBkpxg [sage saga]:2011/12/30(金) 06:14:22.40 ID:gItDZ8By0
女「・・・どうぞ」

男「敵の兵ではなかったのか」

女「毒は入っていませんよ」

男「調べたのか」

女「勿論」

女「薬学を心得るわたしが言うので間違いないです」

男「そうだな」

女「暖かいうちにどうぞ」

男「いただこう」
69 :1 ◆TONNCBkpxg [sage saga]:2011/12/30(金) 06:35:56.44 ID:gItDZ8By0
男「・・・美味いな」

女「良い珈琲ですね」

男「どこの物なのか」

女「わかりませんね」

男「しかし、美味い」

女「こんな良いものが飲めるとは」

男「何者だったのだろうな」

女「まったくです」

男「ふぅー・・・」

女「今日は中で寝れるみたいですね」

男「そうだな、見張りはやってくれるらしい」

女「ゆっくり休めますね」

男「ああ・・・」
70 :1 ◆TONNCBkpxg [sage saga]:2011/12/30(金) 06:42:43.22 ID:gItDZ8By0
女「ゆっくり休んでください」

男「そうする」

女「いつ、次、が来るかわかりませんけど」

男「・・・ああ」


男「・・・なあ」

女「はい」

男「怖くは、ないか」

女「怖い、です」

男「そうか」

男「俺も、だ」

女「大丈夫、ですよ」

男「大丈夫、だ」

女「ゆっくりお休みください」

男「ああ、おやすみ」

女「おやすみなさい」
71 :1 ◆TONNCBkpxg [sage saga]:2011/12/30(金) 06:47:53.77 ID:gItDZ8By0
男「ふぅー・・・」

女「あれからもう、3日過ぎましたね」

男「ああ」

女「静か、ですね」

男「嵐の前の静けさ、なのだろうか」

女「かもしれませんね」

男「・・・ずっとこのまま、来なければいいのにな」

女「・・・わたしもそう思っています」

女「そう、願っています」

男「天気もいい、今夜は星も綺麗だな」

女「ロマンチストですね」

男「見たまま言っただけだろう」

女「確かに、綺麗です」
72 :1 ◆TONNCBkpxg [sage saga]:2011/12/30(金) 06:50:45.55 ID:gItDZ8By0
さていよいよ物語は佳境(のつもり)です。
次書くときには完結したいなぁ・・・
ぐっだぐだに長くしてしまって、レス残してくれてた方には非常に申し訳ないっす・・・
次は近いうちに書いて完結させますので読んでる方いたらご容赦くだしあ・・・
73 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 08:43:04.80 ID:LXoJGYR2o
お久しぶりです
74 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/01(日) 15:46:33.37 ID:LHQndWroo
乙。年が明けたな、おめでとう。
今年もがんばって書いてくれ
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/02/04(土) 16:49:13.97 ID:CK9AfkqTo
まだかな
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/09(木) 22:38:31.43 ID:kGLeJ97R0
ふm
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/03/23(金) 23:38:56.25 ID:vgRt+Hfyo
待ってますよ
78 :1 ◆TONNCBkpxg [sage saga]:2012/03/26(月) 02:35:30.41 ID:4UqykllK0
就かtゲフンゲフン…等で書く暇もあまり無く、予告したくせに数ヶ月放置してしまったのにまだ残してくれた人がいることに感謝です・・・!
ようやくすこしばかり落ち着いたので数日中に書きます絶対書きます一人でも見ててくれる以上
完結させねぇわけにはいかねぇぜ!
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/03/26(月) 22:28:43.93 ID:lkilCCTKo
キター!リアルを大事に頑張れ!
待ってるぜ
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/03/27(火) 12:07:24.06 ID:OwU0Q2WKo
俺「頼む」
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/27(火) 22:14:34.29 ID:FFI4pYcWo
待ってるとも
82 :1 ◆TONNCBkpxg [sage saga]:2012/03/31(土) 02:44:21.84 ID:/sCiacet0
とりあえず、すこーしだけ投下・・・!
必ず完走しきるので・・・今日はコレで許してくだしあwww
83 :1 ◆TONNCBkpxg [sage saga]:2012/03/31(土) 02:45:11.24 ID:/sCiacet0
男「だいぶ、落ち着いてしまったな」

女「そんな場合ではありませんが」

男「む、すまん」

女「でも、わたしも落ち着いてしまいました」

男「患者のほうも、な」

女「街へ帰った方も大勢ですが」

男「・・・残った兵は、今いるだけ、か」

女「そう、なりますね」
84 :1 ◆TONNCBkpxg [sage saga]:2012/03/31(土) 02:46:07.11 ID:/sCiacet0

男「これが、正しかったのだろうか」

女「戦ったことが、ですか」

男「稼いだのは時間だけ」

男「結末は・・・」

男「奇跡でも起きなければ変わらない」

女「そうですね」

男「よかったのか、これで」

女「どうなんでしょうね」

男「どうなんだろうな」
85 :1 ◆TONNCBkpxg [sage saga]:2012/03/31(土) 02:46:33.19 ID:/sCiacet0
女「では」

男「む」

女「こう考えてみては如何でしょう」

女「奇跡を掴める確率を少しでも上げるために」

女「奇跡を起こすために戦ってきた」

男「奇跡、か」

女「それなら」

女「戦った価値には、値するのではないでしょうか」

男「そう、か」

女「わたしは、そう思いたいです」

男「・・・俺も、そう思いたい」
86 :1 ◆TONNCBkpxg [sage saga]:2012/03/31(土) 02:47:03.22 ID:/sCiacet0
男「なあ」

女「はい」

男「・・・やっぱり、いい」

女「なんですか」

男「なんでもない」

女「・・・気になるって、わかるでしょう」

男「ん・・・」

女「なんですか」

男「・・・敬語」

女「・・・」

男「いつから、だったかな」
87 :1 ◆TONNCBkpxg [sage saga]:2012/03/31(土) 02:47:32.12 ID:/sCiacet0
男「前は普通だったはずだが」

女「・・・どうして、でしょうね」

男「どうして、だろうな」

女「・・・今更、戻せませんよ」

男「・・・構わない、さ」

女「今更・・・」

男「すまん」

男「忘れてくれ」

女「・・・はい」
88 :1 ◆TONNCBkpxg [sage saga]:2012/03/31(土) 02:50:05.93 ID:/sCiacet0

男「ふぅー・・・」

女「あなたが煙草を吸い始めたの、いつでしたっけね」

男「もう数年前、か」

女「どうして」

男「ん」

女「そんなもの、始めたんですか」

男「どうして、だったかな」

女「美味しくも、ないのに」

男「・・・大人に、なりたかったのかもな」

女「大人、ですか」

男「自立、というか、なんというか」

女「そんなもので、大人になれるのでしょうか」

男「さて、な」
89 :1 ◆TONNCBkpxg [sage saga]:2012/03/31(土) 02:51:40.76 ID:/sCiacet0
男「孤児院で育てられ」

男「優しい人たちに囲まれて」

男「困ったことがあれば助けてもらって」

男「恩返しがしたくて」

男「それでも助けられて」

男「大人になったら、恩返しがしたい」

男「そう思っていた」

女「煙草が恩返しになりますか」

男「言い訳、かもな」
90 :1 ◆TONNCBkpxg [sage saga]:2012/03/31(土) 02:52:52.25 ID:/sCiacet0
とりあえず書き溜め排出ここまで・・・
ここ以降は俺が書いては直してるもんでなかなか進みませぬ・・・でも書ききるよ!
絶対書ききります!
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/03/31(土) 06:40:43.53 ID:c+80Enkmo

いつまでも待ってるぜ
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/02(水) 22:07:21.49 ID:2ohlIxrvo
丸一ヶ月、か
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/31(木) 22:33:40.21 ID:QaNl6n5mo
二ヶ月……、
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/31(木) 22:35:23.01 ID:FbwhLYE4o
いよいよヤバイな……
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/18(月) 19:39:23.92 ID:YVIoR+ZUo
おーい >>1はまだか
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/27(水) 22:00:54.16 ID:w4ZAjq47o
もうだめかもわからんね……
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/07/02(月) 00:47:09.39 ID:+Y4UoYgqo
いやぁぁぁあああ
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