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男「ゆ、幽霊なのか?」女「ち、違います!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/12(土) 20:53:16.16 ID:T7Jp6ojAO
〜科学部〜

男「部長、最近何を作っているんですか?」

部長「……」カチャカチャ

男「なるほど…黙秘するわけですか」

部長「……」カチャカチャ

男「いいですよ。部長がそのつもりなら…こっちにも考えがあります」

部長「……」カチャカチャ

男「部長に告白しますよ?」

部長「お断りします」クルッ

男「即答っ!?」

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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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2 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/12(土) 20:55:21.50 ID:T7Jp6ojAO
男「な…しかし、そこまで嫌なら教えた方がいいですよ?」

部長「それはそれ、これはこれ」

男「何故そこまで頑ななんですか!」

部長「好みのタイプじゃない」

男「そっちの話じゃないですよ!」

部長「?」

男「首を傾げないでください」

3 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/12(土) 20:56:03.38 ID:T7Jp6ojAO
男「俺が言っているのは部長が作っている物の事です」

部長「?」

男「だから、首を傾げないでください」

部長「うむ、気に入った」

男「俺の事がですか?」

部長「首を傾げるの」

男「確かに破壊力はありますけど……」

部長「?」

男「ぐふっ!?」

男(不意打ち…上目づかいだ…と?)

4 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/12(土) 20:56:45.90 ID:T7Jp6ojAO
部長「そうだ」

男「教えてくれるんですか?」

部長「友は?」

男「今日は学校休みですよ」

部長「今…放課後だよ?」

男「言い方が悪かった。友が学校を休んでるんです」

部長「何で?」

男「さあ…何ででしょう?」

部長「風邪?」

男「あいつが風邪ひくわけないですよ」

5 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/12(土) 20:57:27.11 ID:T7Jp6ojAO
部長「何か隠してる?」

男「まさか!教えてくれないから仕返しをしてるとか、そういう事では決して……」

部長「知ってるんだ」

男「何故…わかった?」

部長「自分で言った様なもの」

男「バレバレでしたか?」

部長「うん」

6 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/12(土) 20:58:13.78 ID:T7Jp6ojAO
部長「で、どうしたの?」

男「あいつの事だ…今頃……」

部長「何で遠い目で空を眺めているの?」

男「実はあいつ……」

部長「?」

男「何故、そこで首を傾げる」

部長「タイミングが悪かった」

男「何のですか?」

部長「ツッコミ」

男「俺の話がボケ前提ですか……」

部長「そりゃそうだ」

男「つか、それでツッコミてなんですか?」

部長「笑いの新境地…かな?」

男「とにかく気に入ったんですね」

部長「うん、気に入った」

7 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/12(土) 20:58:51.80 ID:T7Jp6ojAO
男「まあ、仕方ないからゲロりますけど」

部長「じゃあ、トイレに行って」

男「もどすって意味じゃないですよ」

部長「臭いのは嫌いです」

男「だから吐きませんって」

部長「ほら、男も教えてくれない」

男「この……部長めっ!」

部長「そうだよ」

男「はぁ……」

8 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/12(土) 20:59:29.57 ID:T7Jp6ojAO
男「幽霊探しですよ」

部長「幽霊?」

男「科学部員なのに幽霊探しですよ?」

部長「つまり、友は幽霊部員だと」

男「そういう事じゃないですよ」

部長「?」

男「まあ、今のはタイミングはいいですね」

9 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/12(土) 21:00:09.35 ID:T7Jp6ojAO
部長「それで?」

男「ああ、最近出るって噂になってた町外れの廃墟に行くって言ってました」

部長「ふーん」

男「部長は幽霊信じてますか?」

部長「いたら楽しいよね」

男「そりゃ確かに」

10 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/12(土) 21:00:49.53 ID:T7Jp6ojAO
男「まあ、昨日の夜に突然電話で伝えられたので…こっちは驚きとドキドキが隠せませんでしたけど……」

部長「男は信じてるんだね」

男「何故わかった!?」

部長「バレバレ」

男「そんな分り易い奴ですか?」

部長「うん」

男「ま、そりゃ…いたら会ってみたいですよ」

部長「それで何するの?」

男「細部まで観察します」

部長「………」

男「ただの知的好奇心からです」

11 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/12(土) 21:01:26.79 ID:T7Jp6ojAO
部長「友は電話で何て言ってた?」

男「えっと、確か『今から、幽霊探しに噂の廃墟に行って来る!』って言ってましたよ」

部長「それ…昨日の夜だよね?」

男「……ん?」

部長「だから、昨日の夜にかかって来たんだよね?」

男「あ……」

部長「随分長いね」

男「あいつ…何やってんだ?」

12 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/12(土) 21:02:08.28 ID:T7Jp6ojAO
ク〜ル〜♪ キットク〜ル〜♪ オレハク〜ル〜♪

部長「着信?」

男「友からですね……」

部長「着信音」

男「触れないでください」

13 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/12(土) 21:02:48.56 ID:T7Jp6ojAO

男『もしもし…友か?」

友『男!落ち着いて聞け!いいから落ち着いて聞けよ?とにかく焦るなよ?絶対だぞ?』

男『お前が落ち着け』

友『わかった!!』

男『………』

友『………』

男『それで…どうした?』

友『幽霊を見つけた』

男『へ〜…えっ!?』

友『今から連れてそっちに行くから!』ブチッ

男『おい、詳しく教えろ。物理的干渉は可能なのか?どうなんだ?しかし、幽霊を見たって具体的に……』


男『……切られてた』

14 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/12(土) 21:03:30.12 ID:T7Jp6ojAO
部長「何だった?」

男「友が幽霊を連れて来るそうです」

部長「そっか」クルッ

男「やけにアッサリしてますね」

部長「だって…多分、幽霊じゃないし」カチャカチャ

男「あ〜そうな…ん!?」

部長「……」カチャカチャ

男「ど…どういう事ですか!?」

部長「……」カチャカチャ

男「部長の作っている物と何か関係があるんですか?」

部長「……」カチャカチャ

男「まあ、部長の事だから…そうだとは思いますけど……」

部長「……」カチャカチャ



男(友、早く来ないかなぁ……)

15 : ◆G8uE0peKURC0 [sage]:2011/11/12(土) 21:04:37.61 ID:T7Jp6ojAO
取り敢えずここまで。

>>1は息抜きに書いているので進行は遅い。

オチまでの構想はあるので、多分年内には終わります。

暇つぶしに読んでもらえれば嬉しいです。

16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(鹿児島県) [sage]:2011/11/12(土) 21:12:45.02 ID:IqeCvRtR0
一回の投下をもうチョイ増やしてほしい

まあ乙
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/12(土) 22:14:31.41 ID:S22PfAkIO
>>1
面白いぞ期待してる
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西地方) [sage]:2011/11/12(土) 23:23:43.72 ID:WAv9KGut0
一回でこれだったら充分じゃない?
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関東・甲信越) [sage]:2011/11/13(日) 01:24:55.07 ID:jrBRqHsAO
>>16 いや 十分だろ
そもそも そんな簡単に増やせるかよ
茶碗にゴハンを多めに盛るみたいにいかないぞ
20 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/13(日) 21:21:13.16 ID:cNSHVX4AO
間違い訂正。
>>13
×男『もしもし…友か?」

○男『もしもし…友か?』

21 :昨夜 ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/13(日) 21:23:05.87 ID:cNSHVX4AO
〜廃墟前〜

友「遂に来たぞ!」

友(ここに幽霊がいるんだよな)キョロキョロ

友(にしても……汚い)

友「手入れされてないんだ。仕方ないっちゃ、仕方ないか」

友(つーか、何でここが廃墟になったんだっけ?)

友「………」



友「まあ、まずは噂の幽霊だな」

22 :昨夜 ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/13(日) 21:23:46.67 ID:cNSHVX4AO
【1F】

友「生活感に溢れていたであろうリビングに到着っ…と」

友(外と比べて中は案外…形は保ってるもんだな……)キョロキョロ

友「何か、幽霊と関係のありそうなもの無いかな……」ガサガサ

友(めぼしいものは何もないな)

 『な、何もありませんよ』

友「ん?俺、声に出してたか?」

友(…気のせいか?)

友「………」キョロキョロ

友(うん、気のせいだろ)

友「うし、次の部屋に行きますか」



 『……えっ?』

23 :昨夜 ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/13(日) 21:24:22.00 ID:cNSHVX4AO
友(ここって、金持ちの別荘だったんだっけ?)

友「…広い」

友(1階にリビング…で、この部屋は……)ガシッ


 ガチャガチャ

友「………」

友「………」ガシッ


 ガチャガチャ



友「開かねえ……」

24 :昨夜 ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/13(日) 21:24:55.86 ID:cNSHVX4AO
友「鍵が必要って事か?」

友(確かに鍵穴はあるけど……)

友「錆び付いてて開きにくくなってるだけか?」

友「………」ガシッ


 ガチャガチャ


友「どちらにしろ、開かないなら仕方ないな」

友(ホラーゲームとかでありがちな展開だな……)

友「まあ、ゲームなら玄関が閉まって出られないとか……」

友「………」




友「見に行ってくるか」

25 :昨夜 ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/13(日) 21:25:35.67 ID:cNSHVX4AO
友「開く…よな?」ガシッ


 ガチャン


友「………」


 バタンッ


友「ここから入って来たんだし当り前か」


友(出そうな雰囲気ではあるんだけどな……)

 『か、帰るんじゃないんですか?』

友「と言われても、見つけるまでは……」

友(誰かいる!?)クルッ

友(ど、どこだ?)キョロキョロ



友「誰もいない……」

 『』

26 :昨夜 ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/13(日) 21:26:10.15 ID:cNSHVX4AO
友「確かに声が…」キョロキョロ

友「人影がない」

 『』

友(まてよ、つまり俺に話しかけているのは……)

友「幽霊かっ!!」

 『』

友(ここにはいないか…まだ、見てない所は……)

友「むこうだな!」



 『……帰ろう』

27 :昨夜 ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/13(日) 21:26:44.95 ID:cNSHVX4AO
友「ここは!」ガチャッ

友「……風呂場か?」

友(中々の広さ)

友「ん?あれは……」ヒョイ

友「丸まったティッシュペーパー?」

友(……幽霊のか?)

友「………」ポイッ



友「見なかった事にしよう」バタンッ

28 :昨夜 ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/13(日) 21:27:16.39 ID:cNSHVX4AO
友「ここは?」ガラッ

友「……和室?」

友(ここの造りはどうなってんだよ……)

友「円形の卓袱台に座布団……」

友(ここで、和みたい)

友「今度、茶と煎餅でも持って来るか」ピシャッ

29 :昨夜 ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/13(日) 21:27:54.89 ID:cNSHVX4AO
友(1階は大体見たな……)

友「つー事は、次は2階だな」

友(でも…疲れたしな……)

友「………」


友「やっぱ、和室で和もう」ガラッ


友「……ちょとだけ寝るか」ピシャッ

30 :昨夜 ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/13(日) 21:28:36.46 ID:cNSHVX4AO
ここまで。

レス感謝です。

>>1はオチまでの構想があると言っても、書き溜めはないのでペースはゆったり進行。

平日はあまり来れないので、書き溜めといて土日に来ます。

平日にも来るかもしんないけど……。


まあ、息抜きに書いてるものが楽しんで読んでもらえてるなら幸いです。

31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/13(日) 21:34:27.72 ID:b0juPiVSO
ふむ
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/14(月) 01:16:06.23 ID:n4WcbduIO
期待
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(千葉県) [sage]:2011/11/15(火) 00:43:56.71 ID:S6LZGWbL0
廃墟で和むとかすげぇな
34 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/18(金) 17:49:02.32 ID:bUDWZblAO
友「…ふああ……ん?」

友(ど…どこだ?ここは……)キョロキョロ

 『え?あ、あの……』

友(そういえば…幽霊探しに廃墟に……)

 『き、昨日からずっとここにいたんですか?』

友(疲れたから、ここで寝たんだった)

友「今…何時ぐらいだ?」

 『も、もう夕方ですよ?』


友「……えっ?」

35 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/18(金) 17:49:43.27 ID:bUDWZblAO
友「も、もう夕方?」

 『は、はい』

友「一体…俺はどれだけ寝ていたんだ……」

 『あの…大丈夫ですか?』

友「せっかく、幽霊探しに来たのに……」

 『え、えっと……』

友「……ん?」


友(声が聞こえる……)

36 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/18(金) 17:50:18.13 ID:bUDWZblAO
友「誰かいるのか?」

 『え?』

友(そういえば、昨日も……)

友「どこにいるんだ?」

 『え、えっと…その……』

友「声はこっちの方からだな」クルッ

友(姿が見えない。幽霊か?)


友「……」ジー

37 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/18(金) 17:50:52.41 ID:bUDWZblAO
 『あ、えっと…その……』

友(何かうっすらと……)

 『そんなに見つめられると……』

友「……あっ!」

 「!?」ビクッ

友(ま、間違いない……)

 「……どうしたんですか?」

友「そこにいろ!」

 「えっ?」

友(男に連絡しとくか)

38 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/18(金) 17:51:25.75 ID:bUDWZblAO
友「―――――」

 「何の話をしてるんだろう?」

友「――幽霊を見つけた」

 「……えっ?」

友「……これでよしっと」

 「あ、あの幽霊ってどこに?」

友「ここにいるだろ」


 「……へ?」

39 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/18(金) 17:52:01.60 ID:bUDWZblAO
 「え?ここに幽霊がいるんですか?」

友「うん、俺の目の前に」

 「も、もしかして……私の事ですか?」

友「違うのか?」

 「わ、私は幽霊じゃないですよ!」

友「ん……そうか!名前は?」

女「名前ですか?女ですけど……」

友「悪かったな女。幽霊は名前じゃないからな!」

女「そ、そういう事じゃないです!」

友「俺は友っていうんだ。よろしく!」

女「話が聞いてもらえないっ!」

40 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/18(金) 17:52:37.05 ID:bUDWZblAO
友「という事で……」

女「どういう事ですか?」

友「俺とつきあってくれ!」

女「いきなりの告白っ!?」

友「間違えた……」

女「何をですか……」

友「俺と連れ添ってくれ!」

女「生涯の約束っ!?」


友「………」


女「………」

41 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/18(金) 17:53:08.51 ID:bUDWZblAO
友「まあ、その……何だ?」

女「こっちが聞きたいです!」

友「こんな時…何て言えば良いかわからない」

女「それは私も同じです」


友「………」


女「………」

42 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/18(金) 17:53:41.89 ID:bUDWZblAO
友「俺にさらわれてください」

女「愉快な誘拐犯ですね」

友「とにかく一緒に来てもらおう」

女「何がしたいんですか?」

友「女を連れて行きたい場所がある」

女「え?」

43 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/18(金) 17:54:19.55 ID:bUDWZblAO
友「つー事で行くぞ!」

女「え?」

友「何してんだ、早く行くぞ!」

女(状況が全く……)

友「とにかく行くぞ!」パシッ

女「〜〜〜っ!?」

女(手…手を繋いで……)

友「消えてもらっちゃ困るからな!」

女「消えませんよ!」

44 : ◆G8uE0peKURC0 [sage]:2011/11/18(金) 17:55:34.73 ID:bUDWZblAO
こんな感じで、ここで一区切り。

レス感謝。読んでもらえてると嬉しいもんです。

>>1は会話を楽しんで書きながら着々と物語を進行していってます。
意外と自分でも適当に入れた言葉が伏線になってたり……。


まあ、この続きは明日って事で。


45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/18(金) 19:47:12.59 ID:UOPkZrFIO
46 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/19(土) 20:03:24.44 ID:XI7O7NHAO
〜科学部〜

部長「……」カチャカチャ

男「部長…友まだ来ませんね」

部長「もう来てるよ」カチャカチャ

男「何でわかるんですか?」

部長「?」クルッ

男「可愛いけど、イラッとしました」

47 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/19(土) 20:04:06.87 ID:XI7O7NHAO
男「それにしても部長」

部長「何?」

男「友がもう来てるって言うのは……」

部長「本当」

男「え?でもまだ……」

部長「もう、そこにいる」スッ

男「えっ!?」クルッ



男「………」

48 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/19(土) 20:04:48.09 ID:XI7O7NHAO
男「部長……」

部長「何?」

男「いませんよ?」

部長「いるよ」

男「えっ?」クルッ


男「………」

男「やっぱり……」

 『男…おまえ……何してんだ?』

男「!」

男(友の声だ…と?)

49 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/19(土) 20:05:26.79 ID:XI7O7NHAO
男「友…いるのか?」

『目の前にいるだろ』

男(目の前?)

男「………」ジー

男(何かうっすらと……あ)

友「何で見つめてんだよ」

男「ああ、いたのか」

友「いたよ!」

50 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/19(土) 20:06:04.49 ID:XI7O7NHAO
男「いつからいた?」

友「今、入って来たんだが……」

男(音も気配もなかったんだが……)

男「………」


男「おまえは忍者か」

友「何の話だ」


51 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/19(土) 20:06:42.26 ID:XI7O7NHAO
男「それで?」

友「ん?」

男「幽霊は?」

友「連れて来たぞ」

男「どこにいる?」

 『幽霊じゃありませんって!』


男「……ん?」

52 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/19(土) 20:07:25.39 ID:XI7O7NHAO
男(友の隣にうっすら……あ)

男「ゆ、幽霊なのか?」

女「ち、違います!」

友「名前で呼ばないと怒られるぞ」

男「そうなのか?」

女(そういう事じゃないのに……)

男「えっと…男だ。よろしく」

女「……女です」

友「それからこの人が部長な」

女(ん?どこかで……)

部長「よろしく」

女「は、はい。こちらこそ」

53 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/19(土) 20:08:00.56 ID:XI7O7NHAO
男「しかし、いたんだな幽霊」

友「だよなあ……」

女「だ、だから……」

部長「幽霊じゃないでしょ」

男・友「「!?」」

男「な、何でそう言えるんですか?」

部長「証拠がない」

男「………」

友「………」

男・友(確かに……)

54 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/19(土) 20:08:38.35 ID:XI7O7NHAO
女「そ、そうです!何で私が幽霊扱いなんですか?」

友「女が廃墟で突然現れたから」

女「突然じゃないですよ!」

友「でも…実際、姿が見えなかったしな」

女「友さんが無視してたんじゃないですか!」

友「…そうだっけ?」


女「………」

55 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/19(土) 20:09:10.82 ID:XI7O7NHAO
男「友…わかった」

友「何が?」

男「女が幽霊じゃないなら……」

女「ないなら?」

男「忍者なんだろ。くノ一」

女「ち、違います!」

部長(男は忍者が好き?)

56 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/19(土) 20:09:50.39 ID:XI7O7NHAO
男「なら、幽霊だ」

女「違います。ちゃんと実体もありますよ」

男「そうだよな…幽霊なら何で実体があるんだ?」

女「もちろん、幽霊じゃないからです」

友「そーいう種類の奴もいるんじゃないのか?」

女「幽霊に種類も何もないですよ」

男「よし、認めたか」

女「そういう事じゃないです!」

部長(確かに忍装束は良い)

57 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/19(土) 20:10:29.11 ID:XI7O7NHAO
男「冗談はこれぐらいにしよう」

女「冗談じゃないですよ……」

友「だよな、幽霊だもんな」

女「もう疲れました……」

男・友(確かに……)


部長「………」


部長「男…お茶」

男「そうですね。わかりました」

58 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/19(土) 20:11:06.94 ID:XI7O7NHAO
部長「………」ズズー

女「全く…私は幽霊じゃないのに……」ズズー

友「わかったよ。悪かったな……」ズズー

女(そんなに影薄いかなあ…私……)ズズー


男(幽霊だって証拠はないけど……なら、何で見えなかったんだ?)ズズー

男(そういえば友も……何か原因がありそうだな)ズズー


59 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/19(土) 20:11:42.70 ID:XI7O7NHAO
部長「……ふむ」コトッ

男「どうしました?」

部長「そろそろ帰れ」

友「そういや…大分暗くなってきたな」

部長「続きはまた明日」

女「あの…私は?」

友「女は明日も来るだろ」

女「確定ですか……」

60 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/19(土) 20:12:22.08 ID:XI7O7NHAO
男「女は…道はわかるか?」

女「え〜と…友さんに凄い勢いで連れて来られたので……」

友「連れて来たので……」

男「じゃあ…廃墟まで行くか」

女「……はい」

友「そうだな」

男「では…部長、お疲れ様です」

部長「うん」

男「ほら、行くぞ」ガラッ

女「は、はい」

友「おう!」


――ピシャッ





部長「……」クルッ


部長「……」カチャカチャ


部長「まだ…かかる」カチャカチャ


61 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/19(土) 20:13:04.64 ID:XI7O7NHAO
ここまで。

続きは明日にでも。
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(千葉県) [sage]:2011/11/19(土) 20:21:06.42 ID:uxLkt+l/0
乙!
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(鹿児島県) [sage]:2011/11/19(土) 20:32:17.58 ID:P80Lyoff0
>>19
すまんな
ほかの巡礼地の一日の投下量が不自然に多いんだ
感覚がマヒってた
64 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/20(日) 20:14:01.85 ID:xL5Fy5wAO
〜廃墟前〜

男「ここまでで大丈夫か?」

女「はい、ありがとうございます」

友「明日も来るからここで待ってろよ!」

女「わ…わかりましたよ」

男(しかし、ここは……ん?)


男「………」

友「男…どうかしたか?」

男「いや…何でもない」


男(……気のせいだな)

65 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/20(日) 20:14:37.05 ID:xL5Fy5wAO
女「じゃあ、私はこれで……」

友「絶対、明日もいろよ。消えんなよ!」

女「べ、別に消えたりしませんから!」

女(うう…また、幽霊扱い……)

男「気をつけてな」

女「あ、はい。では……」



――――




男「俺達も帰るか」

友「……だな」

66 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/20(日) 20:15:08.32 ID:xL5Fy5wAO
男「あのさ……」

友「どした?」

男「廃墟の中ってどうだった?」

友「どうだも何もな……」

男「何か変な所なかったか?」

友「んー、変な所って言われてもな……」

男「………」

友「つか、何でそんな事を聞くんだ?」

男「少し…気になっただけだよ」

友「何が?」

男「………」

男「何でもない」

友「何だよそれ」

67 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/20(日) 20:15:38.09 ID:xL5Fy5wAO
友(でも、変な所か……)

男「どうした?」

友「ん?少し考え事だよ」

男「……お前が?」

友「俺だって考え事がある時もあるさ」

男「結局、いつも思い付きなのにか?」

友「……そうか?」

男「そうだろ」

68 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/20(日) 20:16:07.88 ID:xL5Fy5wAO
男「友はさ……」

友「何だよ」

男「幽霊って信じてるか?」

友「良くわかんねえ…けど、いたら楽しいだろうな」

男「ああ、そうだな」

69 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/20(日) 20:16:39.94 ID:xL5Fy5wAO
友「あのさ男……」

男「どうした?」

友「まださ…良くわかんないけど……」

男「何が?」

友「幽霊だよ。幽霊って実際にはどんな感じ何だろうな?」

男「……さあな」

友「女は幽霊じゃないみたいだし……」

男「科学的に解明もされてないからな」

友「だからこそ…何か夢があって良いよな!」

男「………」


男「そうかもな……」

70 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/20(日) 20:17:15.63 ID:xL5Fy5wAO
友「おっと、ここまでだな。じゃあまた明日な!」

男「ん?ああ、またな」



――――




男(そういえば……友と女が見えなかったのは何が原因だ?…幽霊が関係するのか?)

男(実際にいる、いないにかかわらず……見えなかったのは事実だ……)

男(同じような現象……共通点は……)

男「……廃墟か?」

男「噂の廃墟の幽霊……」

男(関係ないとは言えないよな……さっきのも……)

男(ん?そういや……女は何の為に廃墟に?)


男「……明日、聞いてみるか」


71 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/20(日) 20:18:17.08 ID:xL5Fy5wAO
友(変な所……か)

友(考えてみたら、あの廃墟の中…変な所だらけだったような……)

友(どの部屋も整っている気がしたし……)

友(1階にあった開かないドアとか……2階も見てないな)

友(そういや…男が気になった事って何だ?)

友「まあ、廃墟の事だよな……」

友(廃墟の前で何かぼうっとしてたし……何か…見たのか?)

友「もしかして……噂の幽霊か?」

友「………」


友「とにかく、あそこに何かあるのは確かだな」

友(今日は帰って休んで……)


友「明日の夜。もう一度、中を調べてみるか……」

72 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/20(日) 20:18:53.18 ID:xL5Fy5wAO
女(いきなり、変な事になっちゃったな……)

女「でも、楽しかったな……」

女(久しぶりだな…あんなの……)

女「………」

女「幽霊……か」

女「………」


女「もう…会えないのかな……」

73 : ◆G8uE0peKURC0 [sage]:2011/11/20(日) 20:20:37.44 ID:xL5Fy5wAO
ここまで。レス感謝。

続きは多分…水曜に。
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/20(日) 21:13:29.70 ID:TIV7Zj+SO
うむ
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(千葉県) [sage]:2011/11/20(日) 21:26:17.80 ID:4rNp3+XG0
乙!
気長に待つ
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(宮城県) [sage]:2011/11/20(日) 21:42:20.49 ID:BuMFW7ZK0
このままだと友×女になるな。
新ジャンル?期待
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(青森県) [sage]:2011/11/20(日) 23:25:59.14 ID:IVLjqafao
乙!!
楽しみに待たせてもらう
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(鹿児島県) [sage]:2011/11/22(火) 18:41:59.52 ID:vsf9OGTA0
男は部長
友は女ですね
なんかその方がいい気がしてきた。
79 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/23(水) 20:38:47.12 ID:KFut0wrAO
――回想――

〜廃墟前〜

女「……」ペラッ

女「……」ペラッ

女「……うん」パタン

女(面白かった。特に、主人公がヒロインを助けに来る所とか……)

女「……」

女「もう、読み終わっちゃった……」


女「……はあ」

女(何で、あんな事で喧嘩しちゃったんだろ……)

女(飛び出して、こんな所まで来ちゃったけど……)

女「まだ、帰りづらいな……」

 『どうしたのだ?』


女「……え?」

80 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/23(水) 20:39:24.38 ID:KFut0wrAO
女(だ、誰かいるの?)

 『あー、そんなに警戒する事はない』

女(ど、どこにいるの?)

 『ただ、君みたいな可愛い女の子が一人で……こんな所にいるのが珍しかったからな』

女「か……可愛い?」

女(は、初めて言われた……)

 『私からすれば羨ましい程に可愛らしいぞ』

女「そ、そんな事……」

 『ん、照れてるのか?実に可愛いやつめ』

女「て、照れてないです!」


女(ん?そもそも、どこから……)

81 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/23(水) 20:40:05.52 ID:KFut0wrAO
 『ハッハッハ……実に面白い』

女「な、何がですか?」

 『こうして、君と話すのがな』

女「そ、そうですか?」

 『ああ、そもそも……ここに人が来ること自体珍しくてな』

女「そ、そうなんですか……」

『だから、今。こうして、目の前の可愛らしい女の子とおしゃべりが出来て……私は嬉しい』

女(……え?目の前?)ジー

 『ん?どうかしたのか?』

女(何か……うっすらと……)

女「あ、あなたは?」

姉「む?そういえば、紹介がまだだったな……私は科学者のお姉さんだ!」


女「……へ?」

82 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/23(水) 20:40:39.04 ID:KFut0wrAO
姉「ん?そんなに驚く事か?」

女(白衣を着た人が目の前にいた……?)

姉「確かに……私は、炊事、洗濯、掃除など家事全般は出来ないが……これでも立派に大人だ!」

女「それは立派に言える事じゃないですよ!」

姉「む?そうか?……だが、しかし……」ジー

女「な、何ですか?」

姉「君は笑った顔が素敵だな!」

女「〜〜っ!?」

姉「先程までの落ち込んだ暗い顔はいらん」

女「べ、別に暗い顔はしてないですよ!」

姉「ハッハッハ!」

女「な、何でそこで笑うんですか!」

83 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/23(水) 20:41:09.63 ID:KFut0wrAO
姉「何事も笑顔が一番だからな。笑いはエネルギーになる」

女「そうなんですか?」

姉「そうだ、常に私が証明している」

女「確かに……元気そうですね」

姉「君も笑顔の方が可愛いぞ」

女「な、何言ってるんですか!」

姉「……照れ屋なのか?」

女「ち、違います!」

84 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/23(水) 20:41:43.81 ID:KFut0wrAO
姉「しかし……どうしたのだ?」

女「何がですか?」

姉「いや……先程、落ち込んでいただろう?私で良ければ相談に乗るぞ?」

女「そ、それは……」

姉「なーに、遠慮する事はないぞ。私はこれでも人生経験は豊富な方だ。恥ずかしながら、性経験は全くないがな!」

女「な、何を言ってるんですか!」

姉「意外だったか?」

女「そういう事じゃないですよ!」

85 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/23(水) 20:42:19.21 ID:KFut0wrAO
姉「それで……どうしたのだ?」

女「……大した事じゃないですよ?」

姉「それでも構わんよ」

女「……喧嘩したんです。些細な事で」

姉「些細な事?」

女「……幽霊がいるかいないかで」

姉「……ん?」

86 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/23(水) 20:42:51.60 ID:KFut0wrAO
女「私はいると思うんですけど……お兄ちゃんはそんなものいないって」

姉「……ふむ」

女「それで口喧嘩して……家を飛び出して来ちゃって……」

姉「……そうか」

女「けど、お兄ちゃんの言う事も間違ってないから……実際にいるかわからないし……」

姉「君は……いると信じているのか?」

女「……」

女「良くわからないです。でも、いたら楽しいかなって思って……」

姉「ハッハッハ!実に面白いな!」

女「……え?」

87 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/23(水) 20:43:20.38 ID:KFut0wrAO
姉「楽しそうか……うむ、良いな!」

女「そ、そうですか?」

姉「ああ!とても良い!」

女「でも、科学者なら幽霊とかは信じてないんじゃ……」

姉「科学者だからだ!」

女「へ?」

88 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/23(水) 20:43:53.28 ID:KFut0wrAO
姉「自分が信じたものを探究していくのが、私の科学者としての信条だからな!」

女「じゃ、じゃあ……」

姉「ああ、私は幽霊を信じている」

女「もしかして、ここでやっているのは……」

姉「幽霊や心霊現象などの解明だ」

女「そ、そうなんだ……」

89 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/23(水) 20:44:28.91 ID:KFut0wrAO
姉「どうやら、ここは不思議な場所らしくてな……」

女「そうなんですか?」

姉「ああ、変な事が度々起きるそうだ」

女「変な事?」

姉「前の持主はそれが原因でここを手放したそうだしな」

女「どんな事が起こったんですか?」

姉「全く、わからん」

女「え?」

90 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/23(水) 20:44:59.71 ID:KFut0wrAO
女「わからないって?」

姉「何も情報がなくてな……」

女「でも、持主が手放した原因ぐらいはわかるんじゃ……」

姉「それが……その原因すらわからない」

女「な、何でですか?」

姉「さあな……だからこそ調べがいがある」


女(ん?でも、変な事って……)

91 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/23(水) 20:45:35.74 ID:KFut0wrAO
姉「何かが起きているのは事実だ。それがわかれば、幽霊がいる事を証明出来るかもしれない……」

女(さっき、見えなかったのは……)

姉「ところで、君。私の助手にならないか?」

女「……」

女「……へ?」

92 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/23(水) 20:46:13.65 ID:KFut0wrAO
女「い、いきなり何ですか!?」

姉「いきなりではない。君を見た瞬間からピーンと来ていた事だ」

女「何がですか!?」

姉「私は可愛い子に目が無いからな」

女「ど、どういう事ですか!?」

姉「私が君を見て、興奮したと言う事だ」

女「わけがわからないし、身の危険を感じましたよ!?」

93 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/23(水) 20:46:45.16 ID:KFut0wrAO
姉「まあ、そう警戒するな」

女「警戒もしますよ!」

姉「ほら、私の胸に飛び込んで……」

女「飛び込みません!」

姉「良いではないか!」

女「良くないです!」

94 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/23(水) 20:47:22.54 ID:KFut0wrAO
姉「……」

姉「フッ……冗談だ!」

女「冗談に聞こえませんでしたけど……」

姉「?」

女「何で首を傾げるんですか?」

姉「まあ、それで……どうだ?」

女「や、止めておきます」

姉「……チッ」

女「ぜ、絶対冗談なんかじゃないっ!?」

姉「?」

女「うん。本気でしたね」

95 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/23(水) 20:47:53.92 ID:KFut0wrAO
姉「そうか……私が嫌いだから……」

女「き、嫌いじゃないですけど……」

姉「そうか……ならっ!」

女「それとこれとは別問題です」

姉「そうか……」ズーン

女(お、落ち込んでる……?)

女「……はあ」

96 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/23(水) 20:48:27.67 ID:KFut0wrAO
女「……また」

姉「……ん?」

女「また、来ますから……」

姉「おお、そうか!」

女「それと……ありがとうございました」

姉「ん?」

女「おかげで……元気が出ました」

姉「なに、気にするな」

女「じゃあ、私……そろそろ帰りますね」

姉「うむ、気をつけてな」

女「はい」

姉「む……そうだ」

女「な、何ですか?」

97 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/23(水) 20:49:00.10 ID:KFut0wrAO
姉「まだ、君の名前を聞いてなかったな」

女「私ですか?私は女って言います」

姉「女?そうか……女か」

女「じゃあ、私はこれで……」

姉「ああ、兄によろしく言っといてくれ」


女「え?あ、はい」


98 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/23(水) 20:49:39.31 ID:KFut0wrAO
女(変な人だったな……)

女「……」

女(いる、いないはわからないけど……)

女「いると良いな……幽霊」

女(それにしても、見えなかったのは何でだろう?)

女「あの人が幽霊だからだったりして……」

女「……」

女「まあ、違うだろうな……」

女「それにしても、お兄ちゃんの事を知っているみたいだったけど……」

女(もしかして、あんなに幽霊を否定するのも……何かあの人との間であったから?)

女「……」

女「なら、聞かない方が良さそうだな……」


――――――


99 : ◆G8uE0peKURC0 [sage]:2011/11/23(水) 20:50:26.42 ID:KFut0wrAO
ここまで。

続きは……来週末になりそうです。

100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東海・関東) [sage]:2011/11/23(水) 21:13:17.59 ID:LkH0BDbAO

面白かった
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/23(水) 21:20:14.09 ID:j4DyWLTSO
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(鹿児島県) :2011/11/25(金) 18:35:31.38 ID:+934JXNL0
来週末くらいなら待つ
新キャラ続々いいね
103 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/27(日) 19:53:12.67 ID:zIFH+pBAO
〜科学部〜

部長「……」ウトウト

男「部長が寝ている」

男(しかし、部長がここで寝てるなんて珍しいな……)

部長「……」コクコク

男「それにしても、可愛い」

部長「……」スヤスヤ

男(だ、抱き締めたい!!)

男(だ、だが我慢だ!そんな事をすれば、部長が起きてしまう!!)

部長「……」ムニャ

男(うん、見てるだけで十分だ)

104 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/27(日) 19:53:45.27 ID:zIFH+pBAO
男「疲れてたのかな?」

男(そういえば、最近ずっと何か作っているんだよな)

男「結局、何を作ってるのかはわからないけど……」

男「きっと、昨日も遅くまで作ってたんだろうな」

男「……」

男(今はぐっすり休んでください、部長!)

友「ただいまっ!」ガラッ

女「何で、ただいまなんですか?」

友「ここは、家みたいなもんだからな!」ピシャッ

部長「……ん」パチッ

男「」

友「ん、どした?」

男「友っ!!」

友「な、何だよ」

105 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/27(日) 19:54:18.88 ID:zIFH+pBAO
男「おまえ、自分が何をしたかわかってるのか?」

友「何で怒ってんだよ」

男「わからないのか?残念だ」

友「一体、俺が何したっていうんだ?」

男「部長が起きた……」

友「え?」

男「おまえが元気よく入って来るから、部長が起きちゃったんだよ!!」

友「お、おい……」

男「部長の可愛い寝顔を堪能していたのに……」

友「な、何か悪かったな」

男「……もう良いさ」

106 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/27(日) 19:54:48.52 ID:zIFH+pBAO
男「……はあ」

友「まあ、元気出せよ」

男「最近、部長分が足りないから補充してたのに……」

友(かなり、落ち込んでるな。しばらくはこのままかも……)

部長「……」

部長「男、お茶を」

男「はい、わかりました!」

友「……」


107 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/27(日) 19:55:17.79 ID:zIFH+pBAO
部長「……」ズズー

男「どうですか?」

部長「……」ズズー

男「部長?」

部長「……上出来」コトッ

男「そうですか、良かった」

女「立直り早いですね」

男「あ、いたのか」

女「酷い……」


108 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/27(日) 19:55:48.12 ID:zIFH+pBAO
女「友さんと一緒に入って来たじゃないですか!」

男「ごめん。部長しか見えてなかった」

女「……」

女「じゃあ、私の影が薄いわけではないんですね?」

男「そう、かな?」

女「何で自信なさげに言うんですか……」

友「俺は、女は今のままが良いと思うぞ」

女「そ、それって――」

友「女はそれを含めて女だからな」

女「……」

109 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/27(日) 19:56:17.77 ID:zIFH+pBAO
女「ど、どうせ私は存在感ないですよ!」

女(期待した私が馬鹿みたいだ……)

友「女、何で怒ってんだ?」

女「怒ってないですよ」

友「……女」

女「何ですか?」

友「もしかして、今日はあの日か?」

女「違います!!」

110 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/27(日) 19:56:51.40 ID:zIFH+pBAO
女「……はあ」

女(何か馬鹿らしくなって来ちゃった……)

友「悪かったな」

女「もう良いですよ」

女(私ってやっぱり、影薄いし魅力ないのかな……)

友「ほら、これやるから機嫌直せよ」

女「え?」

友「美味いぞ。酢昆布」スッ

女「……いただきます」

女「……」モグモグ

女(酸っぱい……)

111 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/27(日) 19:57:20.32 ID:zIFH+pBAO
部長「……」

男「……」

男「部長も何か食べますか?」

部長「煎餅は?」

男「ありますよ」

部長「うん、もらう」

男「わかりました」

112 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/27(日) 19:57:51.55 ID:zIFH+pBAO
友「やっぱり、酢昆布は美味いな」モグモグ

女「確かに、この酸っぱさが程よくて」モグモグ

男(何だかんだ言っても仲良いな……)

部長「……」パリパリ

男「……」ズズー

男(落ち着くなあ……)

男(ん?そういえば、今日は友も女も見えるな)

男(昨日は、廃墟から戻って来た時には見えなかったよな?)

男「……」コトッ

113 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/27(日) 19:58:21.99 ID:zIFH+pBAO
男「あのさ、友」

友「ん、何だ?」

男「今日って、女と廃墟で待ち合わせてたんだよな?」

友「ああ、そうだぞ」

男「……」

男(昨日の事があったから、女にあんな言い方をしたが……)

男(そういえば、今日は入って来た時も今も見えるんだよな……何でだ?まあ、見えるのが正常なんだが……)

友「それが、どうかしたのか?」

男「ん、ああ。少し気になったからな」

男(昨日とは何が違うんだ?)


114 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/27(日) 19:58:52.54 ID:zIFH+pBAO
友「……そういえば、俺も廃墟で気になる事があったな」

女「何かありましたっけ?」

友「女が廃墟に来る前の事だよ」

女「私が来る前?」

友「ああ」

男「それで、何があったんだ?」

友「それがな……」


――――――


115 : ◆G8uE0peKURC0 [sage]:2011/11/27(日) 20:02:34.19 ID:zIFH+pBAO
ここまで。レス感謝!

あんまり間隔あけるのは……と思ったので少し切りは悪いですがこんな感じで。

続きは火曜または水曜に。

116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/27(日) 20:11:44.81 ID:U0/ECrASO
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/27(日) 21:34:27.11 ID:3hfvZYbno
おつ
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(千葉県) [sage]:2011/11/27(日) 23:13:57.20 ID:Hv0Fqqu90
オツ
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/27(日) 23:35:11.19 ID:88P32MwSO
あざーっす
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東海・関東) [sage]:2011/11/28(月) 01:50:03.83 ID:0kY4w0+AO
乙乙
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [sage]:2011/11/28(月) 08:16:59.95 ID:sH5A/KHc0
支援
122 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/30(水) 19:44:42.64 ID:c7LFbilAO
〜廃墟前〜

友「あれ?女はまだ来てないのか?」

友(早く着きすぎたか?)

友「まあ、待ってれば来るだろ」

友(しかし、相変らずだな。ここは)

友「……」

友(中が気になる!だが、それは今日の夜だ!)

友「……」

友「女、早く来ないかな……」


「だから、いないと言っているだろう!!」

友「!?」

友(な、何だ!?)

123 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/30(水) 19:45:13.83 ID:c7LFbilAO
姉「フッ、兄よ。そんなに興奮するな。私に発情したのか?」

兄「確かに、君は魅力的だがな。今はそんな事を話してはいないだろう?」

姉「そうか、私の事がそんなに愛しいのだな」

兄「おい、論点がずれている」

姉「恥ずかしがらずとも、私を抱いても良いんだぞ?」

兄「恥ずかしがってるわけじゃない!」

姉「何だ、据膳も食えないのか?」

兄「……」

124 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/30(水) 19:45:43.92 ID:c7LFbilAO
姉「どうした?」

兄「やはり、君に言い合いでは勝てないと痛感したんだよ」

姉「そうか」

兄「全く……冗談でもそういう事は控えた方がいいぞ。本気にするのもいるだろうからさ」

姉「むう……」

兄「まあ、君の性事情はどうでもいいが」

姉「童貞のくせに……」

兄「そ、それは関係ないだろう!!」

姉(童貞なのか……)

125 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/30(水) 19:46:16.89 ID:c7LFbilAO
兄「そもそも、何で君がそんな事を知っているんだ?」

姉「先程までは知らなかったぞ」

兄「……」

姉「あんなに、動揺するとはな……」

兄「忘れてくれ」

姉「まあ、恥ずかしい事ではない」

兄「君に知られた時点で恥だ」

姉「そう言うな。まだ若いじゃないか」

兄「……はあ」


126 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/30(水) 19:46:50.36 ID:c7LFbilAO
兄「話を戻すが、ハッキリ言って幽霊はいない」

姉「フッ、聞き飽きたな。最近、私を連れ回してはその事ばかり……」

兄「君にも見せただろう?」

姉「各地の心霊スポットの現状か?」

兄「ああ」

姉「全く、あんなものを見せても私の意志は変わらんと言うのに」

兄「だが、君もわかったはずだ。幽霊なんていない事がな」

姉「ふむ……」

127 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/30(水) 19:47:23.35 ID:c7LFbilAO
兄「大抵、幽霊なんてものはただの見間違いだったりするんだよ」

姉「だが、必ずしもそうとは限らないだろう?」

兄「……」

姉「それに、私は非常に疑問に思っていたのだが……」

兄「……何だ?」

姉「おまえ、何でそんな事を言うのだ?」

兄「……」

128 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/30(水) 19:47:55.00 ID:c7LFbilAO
姉「少なくともおまえは幽霊を信じていたし、それを否定しようが他人にまで押し付ける様な奴ではなかったはずだ」

兄「……」

姉「私の所に突然来たと思ったら、各地の有名な心霊スポットに行くと言い出し……」

姉「旅費はおまえ持ちで宿まで予約してあると言い……」

姉「終いには、相部屋なのに私に手を出さない……」

姉「おまえはそれでも男か!」

兄「そうじゃないだろ……」

129 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/30(水) 19:48:30.25 ID:c7LFbilAO
姉「そうだな。私に隠し事など、実に男らしくない」

兄「……」

姉「卒業前からだな。おまえの様子が変わったのは……」

兄「気付いてたのか?」

姉「気付かない方が変だ」

兄「そうか……」

姉「何か訳があるのなら、いい加減話せ」

兄「……」

130 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/30(水) 19:49:06.04 ID:c7LFbilAO
姉「話せないならもう良い。私はここで研究を続けるからおまえは……」

兄「――っ!!」パシッ

姉「な、なな、何だ!!いきなり手をつかむなど――」

兄「わかった」

姉「……え?」

兄「君に……姉に全部話す。だから、もう少しだけ付き合ってくれないか?」

姉「フッ……それで良い。わかった、付き合ってやる」

兄「……ありがとう」

姉「気にするな。私とおまえの仲だろう?」

兄「……そうだな。詳しい事は家で話すよ」

姉「ああ、ついて行こう」

131 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/30(水) 19:49:42.05 ID:c7LFbilAO
友「な、何だったんだ?」

友(幽霊がどうとか、言い争ってたみたいだけど……)

友「……」

友「それにしても、変なカップルだったな……」

友(女の人が一瞬だけ見えなくなった気がしたし……)

「友さん!」

友「……ん?」

132 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/30(水) 19:50:13.03 ID:c7LFbilAO
女「お、お待たせしました!」

友「そんなに待ってないけどな……」

女「そうですか?」

友「……」ジー

女「な、何ですか?」

友「消えてないな」

女「当り前です!」


133 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/30(水) 19:50:43.99 ID:c7LFbilAO
女「全く……」

友「じゃあ、行くか!」パシッ

女「〜〜っ!?」

友「どうした?」

女「い、いえ。何でもないです!」

友「そっか」

女「……はい」

友「行くぞ」

女「はい!」

134 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/30(水) 19:51:19.02 ID:c7LFbilAO

――――――


友「……という事があったんだよ」

男「……変なカップル?」

友「ああ。女の人の方は白衣着てたしな」

女(白衣を着た女の人?)

男(科学者か何かか?)

女(あの人……なのかな?)

135 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/11/30(水) 19:52:00.21 ID:c7LFbilAO
男(まあ、友の話によるとその女の人が一瞬見えなくなった気がしたんだよな……同じ現象か?)

女(あの人だとしても、どこに行ってたんだろう?それに、カップル?)

友「まあ、結局。何なのかはわかんないけどな」

男「……そうだな」

男(廃墟と幽霊、そして変なカップル……か)

男「……」

男(そういえば……)

男「あのさ、女」

女「何ですか?」

男「女は廃墟で何してたんだ?」

女「……へ?」

136 : ◆G8uE0peKURC0 [sage]:2011/11/30(水) 19:57:57.20 ID:c7LFbilAO
ここまで。レス感謝!

意外と沢山の人に読んでもらえている様で……。

>>1は年内には終わるとか言ってたけど、今のペースじゃ終わる気がしない……。

ゆっくりペースでこれからも投下していくので、それでも良ければ最後まで御付き合いください。


続きは月曜までには何とか……。

137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/30(水) 20:17:05.42 ID:oVTXGnASO
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/30(水) 22:43:42.52 ID:MckeW4TIO
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東海・関東) [sage]:2011/12/01(木) 10:20:50.00 ID:1x2AsOEAO

謎解きみたいなの好き
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(鹿児島県) [sage]:2011/12/03(土) 11:59:52.31 ID:XGtz77t20
女「ねぇ、天秤座今日何位??」男「12位」

の再来か
141 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/04(日) 20:43:39.00 ID:uvYK8rmAO
女「何してたって?」

男「友が廃墟に行ったのは幽霊探しの為なんだけど……女が何の為に廃墟にいたのか聞いてなかったから」

友「確かに。やっぱり、幽霊探しか?」

女「えっと、幽霊探しというよりは……」

友「いうよりは?」

女「友達探し……ですね」

友「……」

男「……」

男・友「友達探し?」

142 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/04(日) 20:44:11.18 ID:uvYK8rmAO
友「えっと、それはどういう――」

男「友っ!ここは空気を――」

女「多分、考えている事と違いますから!」

友「じゃあ、友達がいなくて一人淋しく廃墟で友達作りの練習をしてたとかじゃ……」

女「違います」

友「そ、そうか」

女「私にだって友達はいますよ」

部長「……」ズズー

143 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/04(日) 20:44:44.97 ID:uvYK8rmAO
部長「……それで?」コトッ

女「え?」

部長「友達探しっていうのは?」

女「それは、何というか……」

友「その友達探しって、もしかして幽霊と関係あるのか?」

女「それは、良くわかんないんですけど……」

男(友達探し……か。何か引っ掛かるな)

男「まあ、話を聞かせてくれないか?」

女「えっと、私が前に廃墟に行った時の事なんですけど……」


――――――


144 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/04(日) 20:45:17.79 ID:uvYK8rmAO
〜廃墟前〜

女「あの、こんにちは」

姉「おお、女!来てくれたのか!」

女「まあ、約束しましたからね」

姉「私は嬉しいぞ。ほら、抱き締めてやろう!」

女「え、遠慮します」

姉「そうか、残念だ」

女「それで……その荷物どうしたんですか?」

姉「ん?」

145 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/04(日) 20:45:48.72 ID:uvYK8rmAO
姉「ああ、そうか。聞いてないのか」

女「え?」

姉「私はしばらく、ここを離れる」

女「そ、そうなんですか?」

姉「ああ。折角、来てもらって悪いのだがな……」

女「どこに行くんですか?」

姉「フフッ、秘密だ。帰って来たら教えてやる。楽しみにしておけ」

女「?」

146 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/04(日) 20:46:20.93 ID:uvYK8rmAO
姉「では、私はもう出発するから後は頼んだぞ」

女「……へ?」

姉「私が戻って来るまで、ここを頼む」

女「た、頼むって――」

姉「なーに、たまに様子を見に来てくれれば良い。それに、中に私の研究資料があるから読んでもらって構わないからな」

女「ま、まあ、それぐらいなら……」

姉「では、私はもう行く。何かあったら戻ってきた時に教えてくれ」

女「は、はい。わかりました」

姉「フフッ、行ってくる!」

女「い、行ってらっしゃい」

147 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/04(日) 20:46:57.35 ID:uvYK8rmAO
女「行っちゃった……」

女「……」

女(何か凄く楽しそうだったな……)

女「……はあ」

女(幽霊の研究について聞こうと思ってたのに……)

女「廃墟……か」

女(そういえば、一回も中に入った事はないなあ……)

女「い、いるのかな……幽霊」

女(変な事が起こるんだよね……)

女「……」

女「うん、入ってみよう」

148 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/04(日) 20:47:27.60 ID:uvYK8rmAO
【1F】

女「ここは……リビングかな?」

女(散らかってる……)

女「掃除とか出来ないって言ってたからなあ……」

女「……」

女(これじゃあ、どこに何があるかもわからない……)

女「まずは、掃除しようかな」

149 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/04(日) 20:48:07.21 ID:uvYK8rmAO
女(それにしても、中は意外としっかりしてるなあ。外から見るとぼろぼろなのに)ゴシゴシ

女(箒や雑巾もあったし、家具も置いてあるし……)サッサッ

女(あの人が用意したのかな?)キュッキュッ

女「……」

女「もとから置いてあったものだろうなあ……」

女(あの人が用意するとは思えないし……)

女「前の持主の……かな?」

150 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/04(日) 20:48:42.47 ID:uvYK8rmAO
女(ここを手放したって言ってたけど……)

女(荷物をそのままにしておくのは変……だよね?)

女「……」

女「大分、片付いたし色々と調べてみよう」

女(そういえば、研究資料を読んでも良いって言ってたな……)

女「どこにあるんだろう?」

女(片付けてた時にそれらしいものはなかったし……)

女「……」

女「一部屋ずつ見て回ろうかな」

151 : ◆G8uE0peKURC0 [sage]:2011/12/04(日) 20:49:41.33 ID:uvYK8rmAO
ここまで。レス感謝!

多分、次回で話の全貌が少しは見えてくるはず……。

謎解きとかホラーは若干、入ってるのかな?
良くわからない。

基本、軽い会話を書くのが好きなのだけど……そのせいで伏線回収が大変になっている現状。

続きは水曜にでも。

152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/04(日) 21:15:16.51 ID:gsQGj8JIO
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/04(日) 22:12:53.71 ID:T7Uzow+SO
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西地方) [sage]:2011/12/04(日) 23:11:38.10 ID:NRkoXeaGo

ホラー・・・
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(千葉県) [sage]:2011/12/05(月) 00:04:57.57 ID:7y3Er68V0
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東海・関東) [sage]:2011/12/05(月) 03:41:29.08 ID:Ja2us5PAO
乙!
157 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/07(水) 21:27:13.07 ID:E+EnDIHAO
女「……」ガシッ

ガチャガチャ

女「……」

女(開かないな……)

女「鍵がかかってるのかな?」

女「……」

女「次の部屋に行こう」

女(何かありそうなんだけどな……)

158 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/07(水) 21:27:44.99 ID:E+EnDIHAO
女「ここは?」ガチャッ

女「お風呂場……かな?」

女(特に何かあるわけではなさそうだなあ)

女「……ん?」

女(ドアの縁に何か書いてある)

女「……」ジー

『上方注意』

女(上方注意?)

女「特に、何もないけど……」

女(何の事だろう?)

女「……」

女(次の部屋に行こう)バタンッ


――カタン

159 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/07(水) 21:28:14.30 ID:E+EnDIHAO
女「ここは?」ガラッ

女(……和室だ)

女(卓袱台と座布団もある)

女(部屋の雰囲気が他と何か違う)キョロキョロ

女「ん?」

女(何だろう?)

女「誰かがいるような……」

「……おい」

女「え?」

160 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/07(水) 21:28:44.45 ID:E+EnDIHAO
「何つっ立ってんだ?まあ、座ってゆっくりしたらどうだ?」

女(女の人……かな?声が聞こえる)

「取り敢えず、座れって。話はその後だ」

女「は……はい」

女(ど、どこにいるの?)

「あー、あんまり気にしないでくれ。面と向かって話すのは苦手なもんでな」

女(そう、言われても気になる)

女「……」

女(うん、まずは座って落ち着こう)ポスッ

161 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/07(水) 21:29:14.60 ID:E+EnDIHAO
女「えっと、あなたは?」

「そういう事は、まず自分から名乗るのが礼儀ってもんだろ?」

女「そ、そうだね。私は女って言うんだけど……」

「そっか。女か。よろしくな」

女「え、うん。それで……」

部長「ああ、私は部長ってんだ」

女「部長?」

部長「ああ」

162 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/07(水) 21:29:44.75 ID:E+EnDIHAO
女「部長さんは何でこんな所に?」

部長「友達を待ってんだよ」

女「友達?」

部長「ああ」

女(何か友達と約束してあるって事かな?)

女「あの、その友達っていうのは――」

部長「そういや、女は何しに来たんだ?」

女「え?」

163 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/07(水) 21:30:22.10 ID:E+EnDIHAO
部長「こんな廃墟に。用事でもあったのか?」

女「えっと、それは……」

部長「何か探しものか?」

女「どちらかというと……探しものなのかな?」

女(幽霊についての研究資料を探してるし……)

部長「何だよ。ハッキリしねえな」

女「私にも良くわからないから」

部長「自分でも良くわからないね……。そういや、おまえ、あの白衣の女の知り合いか?」

女「白衣の女?」

女(あの人しかいないな)

女「うん、知り合いだよ」

部長「……そうか」

164 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/07(水) 21:30:52.08 ID:E+EnDIHAO
女「えっと、それがどうかしたの?」

部長「良い事を教えてやる」

女「……へ?」

部長「研究資料っていうのならあいつ鞄に入れてたから探してもないぜ」

女「そ、そうなんだ……」

女(確かに、そういう所ありそうだもんなあ)

女「……はあ」

女「でも、何でそんな事を知ってるの?」

部長「ん?」

165 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/07(水) 21:31:27.95 ID:E+EnDIHAO
部長「何で知ってるかって?そりゃ、何だ。その、心配だったからな」

女「心配?」

部長「何でもねーよ。まあ、あいつは多分、大丈夫だろうからな」

女「ど、どういう事?」

部長「あいつが何やってるか知ってるだろ?」

女「幽霊についての研究だよね」

部長「ああ、そう幽霊。アレの研究だな」

女(……アレ?)

166 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/07(水) 21:31:58.97 ID:E+EnDIHAO
部長「まあ、女もアレを探しに来たってのなら気をつけろ」

女「う、うん」

女(話が良くわからない……)

部長「わかんねえ方が良い事もあるってことだよ」

女「心が読まれた!?」

部長「様子みりゃわかる」

167 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/07(水) 21:32:36.48 ID:E+EnDIHAO
部長「どうしても知りたいってのなら、まずはおまえの友達を探せ」

女「友達?」

部長「ああ、友達はいつもここにいるから」

女「その友達っていうのは?」

部長「会えばわかる」

女「え?」

部長「まあ、今日はもう帰れ」

女(確かに暗くなってきたしなあ)

女「……わかりました」

部長「気をつけろよ」

女「はい」

女「……」ピシャッ

女「……」

女(結局、どこにいたんだろう?)

168 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/07(水) 21:33:15.48 ID:E+EnDIHAO
〜廃墟前〜

女「……」

女(結局、何だったのかな?)

女(部長さんは前からここにいたの?)

女(あの人は部長さんの事知ってるのかな?)

女「……」

女「わかんない事だらけだなあ……」

女「知りたかったらまずは友達を探せ……か」

女(明日から探しにこよう)

女「……ん?」

169 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/07(水) 21:33:51.06 ID:E+EnDIHAO
女「……」

女(……女の子?)

女(廃墟に何しに来たんだろう?)

女「……」

女(部長さんが待ってるって言っていた友達?)

女「……」

女(ついて行っても……)

ゴロゴロ

女「……ん?」ポチャッ

女「雨!?」

女「な、何でいきなり……」

女(気になるけど……)

女「早く帰ろう」

170 : ◆G8uE0peKURC0 [sage]:2011/12/07(水) 21:37:42.39 ID:E+EnDIHAO
ここまで。レス感謝!

段々、ややこしくなってきてます。

ここから、一気にクライマックスまで行けたら……。

まだ、かかりそうだけどね。

続きは日曜にでも。

171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/07(水) 21:41:02.50 ID:ehqSdvzXo
部長の口調が変わったからわかりづらい
これは演出上の必要があって意図的に変えてるの?

それとも、最初の部長とは別の部長?
172 : ◆G8uE0peKURC0 [sage]:2011/12/07(水) 22:24:14.84 ID:E+EnDIHAO
>>171さん

申し訳ない。
その事については次の投下の話で説明があります。

本当はそこまでを今回にしたかったんですが、切りが悪くなりそうだったので……。

今後もわかり辛い所が出てくると思いますが、話の中でわかる様にして行きます。

それでも、わからない事。または、わかり辛い所がありましたら完結後にお願いします。

173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/07(水) 22:51:38.42 ID:L8QyC2+do
興味深いな
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(千葉県) [sage]:2011/12/07(水) 23:24:53.86 ID:NBk5pxZT0
175 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/08(木) 15:02:44.69 ID:T3oY/RXAO

続き気になるわ
176 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/11(日) 18:12:51.21 ID:8ZJ/8RrAO


――――――


女「という事があって……」

男「……」

友「それで、友達探しか?」

女「はい。そうなんですけど……」

友「どうかしたのか?」

女「その友達が全然見つからなくて……」

友「……」

男「……」

友「というか、男。さっきからどうしたんだ?」

男「……あのさ」

友「ん?」

177 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/11(日) 18:13:42.77 ID:8ZJ/8RrAO
男「友は女の話を聞いて変だと思わなかったのか?」

友「……変?」

男「……はあ。わかってないか」

友「何がだよ」

男「まあ、まだ俺もわからない事が多いけどな。ともかく、まずは時系列が早い出来事から整理しよう」

友「早い出来事から?」

男「ああ……女!」

女「な、何ですか?」

男「女が廃墟に幽霊に関して行った時の事を教えてくれ」

女「廃墟に行った時?」

男「そう。幽霊に関した事で行った時だ。初めて行った時から順番に……出来れば、日時も教えてくれ」

女「わ、わかりました」

部長「……」クルッ

178 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/11(日) 18:14:16.58 ID:8ZJ/8RrAO
女「えっと、私が初めてあの廃墟に行ったのは二週間前の午後四時頃です」

友「二週間前なのか?」

女「ええ」

男「友、何か気になる事でもあるのか?」

友「それが、単なる偶然かもしれないけど……廃墟の幽霊の噂が流れ始めたのがちょうど二週間前なんだよ」

男「そうなのか……」

男(偶然……なのか?それとも……)

男「……」

男「女、続けてくれ」

女「はい」

179 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/11(日) 18:15:19.98 ID:8ZJ/8RrAO
女「幽霊がいるかいないかでお兄ちゃんと喧嘩をしちゃって、それで廃墟まで行って本を読んでたら白衣の女の人にあったんです」

友「へえ、お兄ちゃんか。兄妹いたんだな」

女「はい。そういえば、言ってませんでしたっけ?」

友「ああ、初めて聞いた」

男(いるかいないかで喧嘩。という事は女の兄は信じてないって事か……もしくは、何かを知ってるって事だな)

男「……」

男「その女の人っていうのはさっき言っていた人?」

女「はい。姉っていう人で実際、どんな事をしているかはわからないけど廃墟で幽霊の研究をしてる人ですね」

友「幽霊の研究ね……」

女「これで、二週間前の事は全部かな」

男「わかった。ありがとう」

180 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/11(日) 18:15:52.02 ID:8ZJ/8RrAO
女「そういえば……」

友「ん?」

女「初めて、姉さんにあった時に姿が見えなくてうっすらと見える様になったんだけど……多分、私の気のせいいですね」

友(それって、女と同じ……)

男(同じ現象だな。共通点でわかっているのは廃墟だけ……)

男(情報を整理すればもっと、原因が見えてくるはずだ)

女(次に会った時には見えたから気のせいだよね?)

友(一体なにが起こってんだ?)

女「……」

男「次、頼む」

女「あ、はい」

181 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/11(日) 18:16:56.61 ID:8ZJ/8RrAO
女「私が次に廃墟に行ったのは一週間前の午後三時頃ですね」

男「大分、間があいてるな」

女「えっと、喧嘩して廃墟に行った後からお兄ちゃんがしばらく外出は控えろって……」

友「何でだ?」

女「良くわかんないです。聞いても教えてくれなかったし……」

男「女はそれで良かったのか?」

女「うん。お兄ちゃん何か悩んでたみたいだし……それに、家事出来るの私だけだから……」

男「そ、そうなのか……」

友「大変そうだな」

女「もう慣れましたからね」

男「ん?なら、どうして一週間前は廃墟に行ったんだ?」

女「お兄ちゃんがしばらく旅に行くって出かけちゃったし、あの人とまた来るって約束してたから……」

友「ふーん、旅か。どこに行ったんだ?」

女「それが、急に行っちゃったから聞けてないんです」

男(急に?気になるな)

182 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/11(日) 18:17:32.36 ID:8ZJ/8RrAO
男(まあ、まずは……)

男「その一週間前に行った時ってさっきの?」

女「はい、友達探しの話です」

友「俺と女が出会ったのが昨日だから……それまで毎日廃墟に行ってたのか?」

女「はい、そうですよ」

女(実際には友さんとは一昨日会ってますけど……)

男(……なるほどな)

男「わかった。ありがとう」

女「いえ、どういたしまして」

友「……なあ、男」

男「ん?」

友「結局、変な事って何だ?」

男「気付かなかったか?」

友「何に?」

男「話の矛盾点にだよ」

友「矛盾点?」

183 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/11(日) 18:18:03.27 ID:8ZJ/8RrAO
友「それって、友達探しの話についてか?」

男「ああ、明らかにおかしな点があっただろ?」

女「おかしな点……ですか?」

男「ああ。女も気付かないか?違和感に」

友「……」

女「……」

部長「……」カチャカチャ

友・女「「あっ!!」」

184 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/11(日) 18:18:52.50 ID:8ZJ/8RrAO
女「そ、そういえば……」

友「何で部長が出てきたんだ?」

男「それだけじゃない、女から聞いた限りじゃ俺達の知っている部長とは違う」

女「た、確かに……部長さんは一週間前にあった部長さんとは何か違います!」

友「何かややこしいな」

女(何で昨日名前を聞いた時に気付かなかったんだろう?どこかで見たような気はしたんだけど……)

男「全く同じ名前の人は俺の知ってる限りではこの町にはいない」

友「確かに……いないな。俺も知らない」

女「私もです」

男「だけど、それだけじゃない」

友・女「「え?」」

185 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/11(日) 18:19:28.29 ID:8ZJ/8RrAO
女「他にも何かあるんですか?」

男「その部長と名乗った人物……その人が、女に幽霊を探すならしておけって言った事をもう一度思い出してみてくれ」

女「えっと、まずは友達を探せ友達はいつもここにいるから……ですね」

友「……ん?」

男「気付いたか?友」

友「ああ、男が何を言いたかったのかわかったぜ」

女「え?」

186 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/11(日) 18:20:05.84 ID:8ZJ/8RrAO
女「ど、どういう事ですか?」

男「友達はいつもここにいるから……そう言ったんだよな?」

女「はい、そうで……あっ!」

男「一体、その部長は何を待ってたんだ?意味がありそうな言葉を使い幽霊について何かを知っている様な素振りをする」

男「そんな事をしているのに友達を廃墟で待っていると言う。明らかに自分の言ってる事と矛盾している」

女「確かに……そうですね」

男「それに、もう一つ気になる事がある」

友「何だ?」

187 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/11(日) 18:21:07.70 ID:8ZJ/8RrAO
男「幽霊の研究をしている人を知っていて、その人が出かける用意をしているのも知っていた……」

男「友なら、しばらくの間出かける時はいつ頃に準備をする?」

友「いきなり何だよ」

男「まあ、教えてくれ」

友「わかったよ……俺なら前日の夜かな」

男「女は?」

女「私は事前に荷物はまとめておいて、前日の夜に確認しますね」

男「ああ、大体の人がそうだろうな。出かけるのがわかっていれば、前日には用意をするだろうし確認もするだろう」

女「もしかして……部長さんはその前からずっと廃墟にいたって事ですか?」

友「むしろ廃墟に住んでいたりして……」

男「それはないはずだ」

友・女「「え?」」

188 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/11(日) 18:22:14.45 ID:8ZJ/8RrAO
男「住んでいたり廃墟に通ってたりすれば、その人にでかけてる間の事を頼めば良いだろう?」

男「幽霊の研究をしている人は廃墟に住んでいる。だから、部長に会ってない事はないだろうし女より深い仲になっているはずだ」

女「そう……ですね」

友「ん?でも、なら何で準備をしたのを知っているんだ?女に嘘をついたって事か?」

男「ああ、そうだと思う。多分、その資料を偶然見た事があって見られたら困る事が書いてあったからじゃないか?」

女「そうなのかな?嘘を言っている様には聞こえなかったけど……」

男(確かに俺も引っ掛かってるんだよな。聞いた限りじゃ、白衣の女の人を心配してたし、偶然見たって言うのも……)

男(そもそも、嘘じゃないなら何でだ?)

部長「……」ピタッ

189 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/11(日) 18:23:30.79 ID:8ZJ/8RrAO
男(その研究資料の内容も……)

男「……」

男(駄目だ……出て来ない。真相に近付いている気はするんだけど……)

部長「……男」クルッ

男「ん、部長?どうしました?」

男(そういえば、部長は何かを知ってる?……いや、知らないわけがない!!)

男「部長!部長は何か――」

部長「友の話」

男「……へ?」

部長「今日、聞いた友の話」

男(友の話?)

男「……」

男「……そうか。そういう事か!!」

女「ど、どうしたんですか?」

友「何かわかったのか?」

男「ああ。何で荷物の中に研究資料が入ったのかがな」

部長「フッ……」クルッ

男「それに、なぜ女が廃墟で会った部長がその事を知っているかも」

部長「……」カチャカチャ

男(俺の推理が正しければ……廃墟にいた部長は紛れもなくこの科学部にいる部長だ)

友「それで、どういう事だ?」

男「俺のさっきの考えは間違いで、誰も嘘をついてないって事だよ」

女「へ?」

190 : ◆G8uE0peKURC0 [sage]:2011/12/11(日) 18:26:07.53 ID:8ZJ/8RrAO
ここまで。レス感謝!

今回、1レスの分量が多いです。推理回。女が廃墟で会った部長が科学部の部長!?
その謎は次回、解明。
次回でまだわかってない謎の殆どは消化されるかな?

なにはともあれ、終わりが見えて来た。けど、見えなくなるのは未だにわからず。

何とか年内に終われそうです。物語も意外と終盤。

続きは一週間後の日曜に。

191 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/11(日) 19:58:36.46 ID:PqEey17SO

ちょっと見直してくる
192 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 13:33:52.77 ID:rMDNPsUGo

名探偵男?
193 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 00:11:30.10 ID:8eqj0KtAO

まだわからんなあ
194 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/15(木) 22:55:55.01 ID:WK58vFA50

真実はいつも一つ!
195 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/18(日) 19:33:46.83 ID:d7yGxUGAO
友「嘘をついてない?」

男「ああ」

女「どういう事ですか?」

友「そうだぜ男、何でそんな事が言えるんだ?」

男「気付いたからだよ。全部繋がっている事に」

女「繋がっている?」

友「話が良くわかんないんだが……」

男「幽霊についての話が色々とあったわけだが……そこには共通点があったんだよ」

友「共通点?」

196 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/18(日) 19:34:21.20 ID:d7yGxUGAO
女「もしかして……廃墟ですか?」

男「ああ。それも、廃墟の中だ」

友「廃墟の中?」

男「友も女も不思議に思ったんだろ?見た目はボロボロなのに、中は意外としっかりしている事に」

女「確かに、建物の中だけは人が住めるぐらいには整えられてましたね」

友「そうなんだよな……まるで、中だけ綺麗に掃除した感じだったし……」

男「それだよ」

友「ん?」

197 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/18(日) 19:34:54.86 ID:d7yGxUGAO
男「掃除した感じ……そう思うのは当然だ。掃除されていたんだからな」

友「ああ、そういえば女が掃除したんだったっけ?」

女「え、でも私が綺麗に掃除したのはリビングだけだし、毎日していたわけでは……それに、和室」

友「和室?」

女「あそこだけ、やけに綺麗だったんですよ。他の部屋と比べて」

男(なるほど、やっぱり……)

友「和室……か」

友(汚かったら和もうとも思わないしな)

友「じゃあ、誰かが掃除しているって事か?」

198 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/18(日) 19:35:25.80 ID:d7yGxUGAO
男「ああ。それに、掃除されていた証拠もあるはずだ」

女「証拠……ですか?」

男「箒に雑巾、どこに置いてあった?」

女「えっと……リビングですね」

男「やっぱりな」

友「リビングに置いてある事が証拠になるのか?」

男「ああ。十分に証拠になる」

199 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/18(日) 19:35:54.26 ID:d7yGxUGAO
友「何でだ?」

男「リビングって日本でいう居間の事なんだよ」

女「居間は家族が団欒する場所ですよね?」

男「ああ。そう定義されているな」

友「ん?別に掃除道具が置いてあっても不思議じゃないぞ?」

男「けど、リビングには別の意味を含む場合があるんだよ」

友「別の意味?」

200 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/18(日) 19:36:23.41 ID:d7yGxUGAO
男「玄関のすぐそばにある来客用の部屋をリビングと呼ぶ場合があるんだ」

女「あっ!そういえば、入ってすぐの場所にありました!」

男「普通、居間の意味でのリビングは家の奥の方に造られるものなんだ」

友「でも、それが何で掃除されてた根拠になるんだ?」

男「来客用の部屋に箒や雑巾がすぐに見つかる場所に置いてあると思うか?」

友「……そういう事か」

201 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/18(日) 19:36:54.39 ID:d7yGxUGAO
男「それに、あそこに住んでいた人がそういう礼儀がない事をするとは思えない」

女「確かに、元々は屋敷の様な所ですし……」

友「金持ちの別荘とかいう話もあったしな」

男「だから、誰かがあの家にあったものを出したのか持って来たって事になるんだ」

女「なるほど、だから掃除されていたと言えるわけですね」

男「その通りだ」

202 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/18(日) 19:38:00.85 ID:d7yGxUGAO
友「じゃあ、姉って人が掃除したのか?」

女「それはないと思います。掃除が出来ないと言っていましたし、現に私が行った時は散らかってましたから」

友「そっか。じゃあ、誰なんだ?」

男「それが誰かの前に、これでハッキリとわかった事があるはずだ」

女「わかった事?」

男「女が行った時、廃墟は散らかっていた。つまり、誰も片付けていない事になる」

友「そりゃそうだろ……ん?でも和室は綺麗だったって女は言ってたよな」

女「ええ……」

男「つまり、女が来る前から毎日の様に掃除をしていた人がいるっていう事だ」

女「もしかして……和室が他の部屋より綺麗なのはあまりつかわれてないからかな?」

男「いや、和室にいるのが好きだからだろうな」

女「え?」

203 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/18(日) 19:38:43.84 ID:d7yGxUGAO
男「ともかく、掃除道具がリビングのすぐに取れる場所にある。それに、女が掃除をしたリビング以外の部屋も綺麗って事から誰かが掃除をしている事は明白だ」

友「まあ、それはわかったけど……結局、どういう事だ?」

女「確か……何で研究資料が鞄に入っているのかと部長が何故それを知ってるのかがわかったって話でしたよね?」

男「そうだぞ」

友「つーか、そんな事が今の話からわかるのか?」

男「ああ」

204 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/18(日) 19:39:27.66 ID:d7yGxUGAO
男「良く考えてみればおかしい事に気付くだろ?何で女が行った時はリビングが散らかってたんだ?」

女「それは……何でだろう?」

男「毎日の様に掃除をする人がいる。なのに、何故その日は散らかっていたのか……」

友「それは姉って人が散らかしたからじゃないか?」

男「しばらく出かけるっていうのにか?」

女「そうなんですよね。出かけるなら前日に荷物はまとめてあるはずだし……」

男「ああ、その事から考えられるのは急に行くことになり準備をしたのが当日って事だよ」

女「急に?」

205 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/18(日) 19:40:03.17 ID:d7yGxUGAO
男「前日に用意をしたとするなら、散らかっていても掃除されるはずだ。なのに、散らかっていた」

女「しかも、前日に出かけるのがわかっていたなら部屋を散らかす様な事はしないはずですし……」

友「そうか、だから当日に行くことになったって事だな!」

男「ああ、けどその事から新たな疑問が生まれるんだ」

友「新たな疑問?」

206 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/18(日) 19:41:04.99 ID:d7yGxUGAO
女「その新たな疑問っていうのは何ですか?」

男「当日決めたっていう所からわかると思うんだが……数日間出かけるのを自分で突然決めると思うか?」

女「えっと、でもあの人ならやりそうな気が……」

男「それはないだろうな。部屋が散らかっていたんだから」

友「散らかってるのが関係あるのか?」

男「散らかってるって事は誰かに誘われて急いで準備したから……としか考えられないからな」

女「研究中に散らかったというのは?」

男「それこそないだろう。自分の研究を途中でほかってなんて事は科学者ならしないはずだ」

女「なるほど」

207 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/18(日) 19:41:35.42 ID:d7yGxUGAO
友「そうなると、誰かが姉って人を誘ったということか」

女「でも、誰ですかね?」

男「多分、女が良く知っている人だよ」

女「私の良く知っている人?」

友「誰だ?」

男「友、今日来たときに言ってたよな」

友「ん?」

208 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/18(日) 19:42:16.27 ID:d7yGxUGAO
男「今日、廃墟で変なカップルにあったって」

友「ああ、言ったな」

男「女の人の方は白衣を着ていたって言ってたろ?」

友「うん、着てたな」

女「じゃあ、やっぱり――」

男「ああ、その人は姉という人だろうな」

友「……あの人が?」

209 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/18(日) 19:42:46.47 ID:d7yGxUGAO
男「それに幽霊について言い争ってたんだろ?」

友「ああ」

男「そこでわかったんだ。多分、男性の方が女の兄だってことがな」

女「そうですか。私のおにい――お兄ちゃんっ!?」

友「あれが女の……お兄ちゃん?」

女「で、でも何で?」

210 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/18(日) 19:43:20.75 ID:d7yGxUGAO
男「女に聞いておきたいんだが……二人は知り合いだったんじゃないか?」

女「あっ!姉さんはお兄ちゃんの事を知っているみたいでした!」

男「なら、間違ない。誘ったのは女の兄だ」

友「なにが根拠だ?」

男「時間帯と態度。後は……勘だな」

友「そうか勘か」

男「けど、みんなの話をまとめて出た結論だからな」

女「そうですか」

211 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/18(日) 19:44:06.97 ID:d7yGxUGAO
友「でもさ、時間帯や態度ってどういう事だ?」

男「まず、一週間前に女は廃墟に行った。それは何故だった?」

友「女のお兄ちゃんがしばらく旅に出て、姉って人と約束があったからだろ?」

男「そう。おそらく、その日に女の兄は誘いに行った。その後すぐに準備を始めたって事だろう」

友「確かに、それなら状況も理解出来るな」

女「けど、どうしてですか?お兄ちゃんだって断言出来るのは……」

男「それはな、幽霊の噂が流れていたからだ」

女「……噂?」

212 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/18(日) 19:44:39.64 ID:d7yGxUGAO
男「女の兄は幽霊を信じていない。だからこそ、噂を聞けば一回廃墟に行っているはずだ」

友「噂が流れたのが二週間前だから……その頃か?」

男「ああ。そして、自身の知り合いである姉って人に会った」

女「そこであの人が幽霊の研究をしているのを知った……」

男「ああ。だからこそ、女の外出を控えるように言ったんだ」

友「それ関係あるのか?」

男「大アリだ」

213 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/18(日) 19:45:18.68 ID:d7yGxUGAO
男「女、今までに外出を控えろって言われた事は?」

女「えっと、あの一回だけですね」

男「そうか」

友「結局、どう関係するんだ?」

男「ポイントは女の兄は幽霊を信じていないって事だ。言い争いをするぐらいな」

友「なら、尚更関係ないんじゃ――」

男「だからだよ」

友「へ……?」

214 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/18(日) 19:45:48.51 ID:d7yGxUGAO
男「普通、幽霊を信じてないからって喧嘩をして言い争いなんかおきるか?」

友「そう言われると……」

女「そういえば、お兄ちゃんの様子は変だったような……やけに否定してきましたし……」

男「そこからわかるんだ。信じてないわけじゃなく知っているからこそだって事がな」

友「幽霊を……知ってる?」

女「私のお兄ちゃんが?」

男「ああ」

215 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/18(日) 19:47:33.36 ID:d7yGxUGAO
男「だからこそ控える様に言い。廃墟に行かない様にしていたんだろうな」

女「でも知っているって何を?」

男「それはわからないけど……多分、幽霊が人体に及ぼす影響についてじゃないかな?」

友「幽霊が人体に?」

女「及ぼす影響……ですか?」

男「まあ、推論だけどな」

友・女「「……?」」

男(多分、あの現象は……)

男「……」

216 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/18(日) 19:48:09.93 ID:d7yGxUGAO
男「まあ、とにかくこれでわかったはずだ。なぜ、研究資料が鞄の中に入ったのか」

女「急に私のお兄ちゃんに誘われて……急いで準備したからですか?」

友「だから資料も入った……と」

男「ああ、それが結論だ」

友「ん?でも何でそれを部長が見れたんだ?」

男「それは見てたからだよ」

友「いや、意味がわからないんだが……」

男「ですよね。部長」

部長「あー、やっとわかったのか。待ちくたびれたぜ」カチャカチャ

友・女「えっ!?」

217 : ◆G8uE0peKURC0 [sage]:2011/12/18(日) 19:49:03.64 ID:d7yGxUGAO
ここまで。レス感謝!

引き続き、謎解き回。
次回解明とか言ってたけどそこまで行かなかった……申し訳ない。

盛り上がりに欠けるけども後3、4回で終わる……かな?

続きは水曜にでも。

218 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/18(日) 20:36:25.58 ID:CFN5GiLLo
おつー
219 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/18(日) 21:42:59.84 ID:+QbzRy1+0
おつ
220 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 14:29:18.36 ID:zR4XsWRSO
つまり……どういうことだってばよ
221 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/19(月) 17:48:21.52 ID:blpHQ7qY0
つまり女はやっぱり幽霊ってことすか
222 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/20(火) 02:25:47.90 ID:gbJdU+bAO
コナンくんなら読者に隠してそう言う事だったのか!とか言い出す辺りか
223 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/21(水) 20:05:14.43 ID:DTZh80JAO
部長「全く……私の出番が全然回って来ないしよ。もう、忘れられてんのかと思ったぜ」カチャカチャ

友「へ?」

女「これって廃墟で聞いた……部長さんの声?」

男「忘れるわけないですよ部長」

部長「けっ、ならもう少し早く進めろって」カチャカチャ

男「はは……すみません」

友「結局……」

女「どういう事ですか?」

224 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/21(水) 20:06:24.99 ID:DTZh80JAO
男「女が廃墟で聞いた部長の声は間違いなくこの科学部の部長のものだって事だよ」

友「ええっ!?」

女「でも、確かに今聞こえましたし……」

友「でも男!部長は一週間前の女が廃墟に行ってる時間帯は一緒に部室にいなかったか!?」

男「いたぞ。それも間違いなく」

友「おい!なら、何だ?クローンなのか?」

男「いくら部長にそれが出来る知識と技術があってもここにある設備じゃ無理だ」

女(知識と技術あるんだ……)

友「なら、どうやったんだ?瞬間移動か?」

男「それも違う」

友「なら……どうやって?」

男「そこにある機械だよ」

友「え?」

225 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/21(水) 20:06:55.93 ID:DTZh80JAO
友「それって部長が最近作っている奴か?」

男「正確にいえば、その機械はもう出来ている……そうですよね部長?」

部長「……うん。その通り」クルッ

女「え?さっきとは……」

部長「あれは機械音声」

女「え……?」

友「あれが機械音声?」

部長「うん」

226 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/21(水) 20:07:57.46 ID:DTZh80JAO
男「つまり、部長は何か作っていたのではなく操作していたんだ」

女「えっと、でも操作って言っても……どういったものなのですか?」

部長「……偵察?」

友「え?盗撮?」

女「友さん違います。偵察です」

友「ほうほう、女は白か」ジー

女「な、なな何を!ていうか何で知ってるんですか!?」

友「この機械に映ってるぞ」

女「え?」

女「……」

女「何で映しているんですか!?」

部長「暇だったから……」

女「も、もうお嫁に行けない…………」

友「心配すんな。俺がお前をもらう」

女「…………へ?」

友「あ……」

男「……」

227 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/21(水) 20:08:28.23 ID:DTZh80JAO
男「続き……話して良いか?」

女「は、はい!!」

友「お、おう」

男「……」

女(と、友さんがわ、私を……)モジモジ

友(な、何か勢いに任せていってしまった……お、女が可愛いのがいけないんだっ!!)

男「……」

男(何この雰囲気……)

228 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/21(水) 20:09:01.94 ID:DTZh80JAO
男(だが、この雰囲気なら俺も行けるかもしれない――)

男「部長!付き合っ――」

部長「お断りします」

男「…………」

男(せめて最後まで言わせてくださいよ……)

友「で、続きは?」

男「……はあ」

229 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/21(水) 20:09:32.49 ID:DTZh80JAO
男「部長は幽霊の研究の様子をみていたって事だ」

友「だから鞄に資料を入れるのも見ていたと……そういう事か」

男「そうだな」

女「でも、結局それはどういったものなんですか?」

男「さあ、わからん」

女「根拠もないのにわかったんですかっ!?」

男「いや、些細な事だが根拠はあったんだよ」

女「どんなですか?」

230 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/21(水) 20:10:05.72 ID:DTZh80JAO
男「部長は興味の持った事には強くこだわるんだ」

友「ああ、そうだったな。こないだまで蘇生薬作るって作ってたからな」

女「……蘇生薬?」

友「まあ、犬ぐらいの大きさの生物しか蘇生出来なかったけどな」

女「出来たんだ……」

友「それに、生き返ったらどこかに行っちまったし……」

女「え?それ、良いんですか?」

男「まあ……それはおいておこう」

女(おいておくんだ……)

231 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/21(水) 20:10:45.82 ID:DTZh80JAO
男「それに、部長がその機械を弄っている時に友が廃墟で幽霊を見つけた話をしたらさ……幽霊じゃないって行ったんだ」

女「それが……根拠ですか?」

男「部長は可能性があればそれを自分の目で確認するまで断言したりしないからな」

女「……そうなんだ」

男「だから、部長が廃墟の中の様子を見ている事も推測出来たんだ」

女「まあ、納得します」

女(非現実的な機械だけど……蘇生薬作れるのなら作れるのかも……)

232 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/21(水) 20:11:17.21 ID:DTZh80JAO
女「そういえば、部長さんが幽霊に興味を持ったのがわかった理由は?」

男「態度……かな?何か最近、やたら楽しそうだったし……」

女「そうなんですか」

友「……あのさ」

男「ん?」

友「部長は幽霊について何か知ってるんだよな?」

男「だろうな。ここ最近ずっと見てたみたいだし……」

友「もしかして、噂を流したの部長か?」

部長「そうだよ」

男「ん?」

233 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/21(水) 20:11:53.10 ID:DTZh80JAO
友「だよな、幽霊について何かわかったから噂を流して興味がある人を廃墟に行かせて様子を見てたわけだ」

部長「うん。おかげで幽霊がどこにいるか特定した」

友「ど、どこにいるんですか!?」

部長「一階にある入れないドアの向こう」

友「やっぱり、あそこか……」

女「えっ!?あそこに幽霊がいるんですか?」

友「らしいな、怪しいとは思っていたが……」

女「そうですね」

男(何か……違和感が…………)

234 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/21(水) 20:12:26.67 ID:DTZh80JAO
友「よし!じゃあ、早速――」

男「駄目だ!!」

友「……は?」

男「今日はもう帰って明日にしよう」

友「きゅ、急にどうしたんだよ」

女「そ、そうですよ」

男(大事なことを見落としていた……)

男「とにかく、明日に全員で行けば良いんじゃないか?もう遅いしさ」

女「あっ!そろそろ私も帰らないと!お兄ちゃん帰って来てるみたいだし……」

友「……そっか。わかってんなら焦る必要ないし、明日行けばいいか」

友(夜に行くのも止めとくか……)

部長「……」

235 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/21(水) 20:12:59.88 ID:DTZh80JAO
部長「うん、終わろうか」

友「じゃあ、帰るか」

女「そうですね」

男「そう……だな」

友「じゃあ、部長!また明日!!」ガラッ

女「し、失礼しました」

部長「……うん」

男「……」

236 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/21(水) 20:13:30.85 ID:DTZh80JAO
友「ん?どうした?……男?」

男「悪い。先に帰ってくれ。部長と話したい事がある」

友(なるほど……)

友「ああ、わかった。今度は上手くいくと良いな」

男「ん?……ああ」

友「じゃあ、女!」パシッ

女「ふぇ!?」

友「早いとこ帰るぞ」

女「は、はい!!」



――ピシャッ

237 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/21(水) 20:14:37.00 ID:DTZh80JAO
男「……」

部長「……」

男「もう、良いですよ」

部長「……何が?」

男「気付きましたから」

部長「――そうか。いやー難しいな。私は演じづらいし。何と言っても感情表現が下手だ」

男「あなたは何いってるんですか?そこが部長の魅力なのに」

部長「そうか?だけど、バレる様な事はしてないと思うんだけどな……」

男「あなたは似せ過ぎてたんですよ部長に」

部長「ん?ああ、そっか。すごく正直だからな。じゃあ、昨日の友が来た時か」

男「良く考えたらわかったのに……部長が入れ代わっている事に」

部長「……」


男「あなたは部長じゃない!幽霊だ!!」

部長「……」ザザッ


幽霊「……正解だぜ」スウッ

238 : ◆G8uE0peKURC0 [sage]:2011/12/21(水) 20:15:41.35 ID:DTZh80JAO
ここまで。レス感謝!

当初の構想通りここまで進行してきました。
まさに急展開。いや、急転回かな。

非常にややこしい部分もありますが……。
後、二回ほどで終わると思うので宜しければ御付き合いください。

では、続きは日曜に。

239 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 20:48:42.06 ID:6pr9sjDFo
えええ
240 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 22:33:11.71 ID:aPIbWdGpo
うぉぉ・・・
241 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 22:57:09.92 ID:xF+263CFo
幽霊なら犯しちまえよ
242 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/22(木) 02:39:50.94 ID:Jh2BmcZb0
つまり……どういうこと(ry
243 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/22(木) 06:44:26.38 ID:VwZH2FlCo
この前くらいからどういうことなのかわかんないわ…
244 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/25(日) 20:03:39.74 ID:pqYJTagAO
幽霊「だけど……残念だな」

男「……どういう事だ?」

幽霊「もう少し楽しめると思ってたんだが……滑稽な推理がな」

男「……」

幽霊「何から何まで……全部に理由があると思うのか?」

男「それは……」

幽霊「あるわけないさ、全部――――」

245 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/25(日) 20:04:07.47 ID:pqYJTagAO



『――幽霊の仕業なんだから――』


246 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/25(日) 20:04:53.30 ID:pqYJTagAO
幽霊「見えなくなる現象?廃墟の噂?開かないドア?二階?風呂場のドアの縁の文字?和室で聞こえた部長の声?部屋が綺麗なのは?女の兄は幽霊を知っている?幽霊の研究とは?各地の心霊スポットの現状?友達探し?部長が作ったもの?」

男「……」

幽霊「ざっと、こんなものだろ?わからない事は……何なのだろうと首を傾げただろ?」

男「……」

幽霊「?」

男「……はじめからか」

幽霊「ああ、また正解だぜ」

247 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/25(日) 20:06:42.92 ID:pqYJTagAO
幽霊「折角、信じてもらえてるんだ。期待を裏切る様な事はしないさ」

男「一体……何なんだよ」

幽霊「何だって何が?私の存在?今更何を言ってるんだよ。私は最初からいたじゃないか」

男「……」

幽霊「……はあ、ハッキリ言うとな。こうなったのは男のせいなんだぜ?」

男「俺の……せい?」

248 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/25(日) 20:08:20.25 ID:pqYJTagAO
幽霊「そうさ、私に気付かなかったらみんなで幽霊を見つけて終われたのにさ……」

男「本当に……そうか?」

幽霊「嘘を吐くわけないだろ?」

男「ドアの向こうに幽霊なんていないんじゃないのか?」

幽霊「何で言い切れるんだ?」

男「ただの……勘だ」

幽霊「まあ、正解だぜ」

249 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/25(日) 20:09:55.26 ID:pqYJTagAO
幽霊「あれはただの飾りだ話をややこしくして……何だかんだ有耶無耶にして私が部長に成り代わる為のな」

男「ヒントを出し過ぎたんだよ。決め手は、噂を流したのが部長ってとこだ」

幽霊「……」

男「友が言ってた事は有り得ない。部長は誰かに様子を見させるなんてしない自分で見る」

幽霊「……」

男「それに、噂みたいな不確かな情報は流さない」

幽霊「そうか……あくまでも推理するつもりか?」

男「……」

250 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/25(日) 20:10:28.86 ID:pqYJTagAO
男「推理なんてものじゃない」

幽霊「なら、何?どうするんだ?」

男「ただ……」

幽霊「ん?」

男「おまえが部長に成り代わったのが赦せない――それに俺が気付けなかったのが赦せない……それだけだ」

幽霊「フッ、ならどうする?」

男「科学者がまず、実験を始める前にする事……わかるか?」

幽霊「……さあ?」

男「仮説を立てるんだよ」

251 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/25(日) 20:11:58.20 ID:pqYJTagAO
幽霊「それが……どうした?」

男「今回の件でただ一つ俺が気になった事は――幽霊がなぜ部長に成り代わろうとしたのか――だ」

幽霊「……」

男「全てに理由がない?それは有り得ない。おまえが混乱させようと仕組んだ謎もあるだろうが――それは真実を隠す為だろ?」

幽霊「……そうか?」

男「今までの話から俺が立てた仮説……おまえがやろうとしていた事……それは――」

252 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/25(日) 20:12:29.20 ID:pqYJTagAO



「――部長に成り代わることではなく俺達を幽霊にすること――」


253 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/25(日) 20:12:59.89 ID:pqYJTagAO
男「それが……おまえの目的だろ?」

幽霊「……」

男「代わるのは部長じゃなくても良かった。むしろ、女の方が良かったはずだ」

幽霊「……何で?」

男「まだ俺達が良く知らないからだよ。幽霊かどうか……バレる可能性だって低いだろ?」

幽霊「へえ……」

男「でも、それは出来なかった。部長がいたからな」

254 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/25(日) 20:14:09.73 ID:pqYJTagAO
幽霊「何いってるんだ?部長がいたから?もう……いないだろ?」

男「部長はまだ廃墟にいるはずだよ。だから、おまえは友も女も姉って人も誰一人として幽霊に出来なかった――そうだろ?」

幽霊「……」

男「……さあ、じゃあ始めようか」

幽霊「……何をする気?」

男「ん?全部、ハッキリさせるんだよ」

幽霊「どうやって?」

男「今の状況はさっきまでと違って推理なんて必要ないからな」

幽霊「……ん?まあ、推理なんて意味ないな」

男「こんな形でこそあれ幽霊に会えたんだ。あの時にもう入れ代わっていたのなら――俺が幽霊に会ったら何をしたいか……覚えているよな?」

幽霊「ん?……まさか――男ッ!!」

男「……」ニヤッ

男「俺の仮設が正しいかどうか、全部おまえの仕業なのか、幽霊とは何なのか――――」

255 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/25(日) 20:14:37.54 ID:pqYJTagAO



「――実験開始だ」


256 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/25(日) 20:15:12.81 ID:pqYJTagAO
ここまで。レス感謝!

申し訳ない。わからないorわかりづらい部分は話の都合上そうなってしまいました……。

今回の……全部、私のこじつけ何だぜ?幽霊みたいなわけのわからない存在のせいなんだぜ?だから、わからなくて当然だ。

というのに繋げたくて……。

一応、男の推理はこじつけな部分もあるけど理屈は通しているので……。
でも、やっぱりわからない部分もあるから……。

難しく考えないのが一番なのかな?

……。

次回、最終回。

水曜日の夜8〜12時のどこかに来ます。

257 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/25(日) 21:28:14.17 ID:k1oTPpgIO

俺はバカだから細かいこと気にしない
面白く読ませてもらってる
258 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/25(日) 21:45:34.80 ID:5todLERSO
何かもう色々わからんけど支援
259 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/25(日) 21:59:42.50 ID:bn0QOwg90
>>256で萌えた
おつ
260 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/26(月) 00:07:44.51 ID:s0Fd3Rxgo
分かったような分からないような
261 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/26(月) 12:57:53.43 ID:pnZhIqgCo
もやもやする
262 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/28(水) 21:22:27.39 ID:YAlKeoMAO
〜科学部〜

男「……」ガラッ

部長「あ、男……」クルッ

幽霊「……」モジモジ

男「……」ピシャッ

部長「……」

男「……部長」

部長「……」クルッ

男「……はあ」

幽霊「……」モジモジ

男(昨日のあの後から……)

幽霊「お、男ぉ……」

男(こうなるとはな……)

263 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/28(水) 21:23:03.60 ID:YAlKeoMAO
幽霊「……なあ、男と私はもう恋人同士なんだろ?」

男「ち、違うっ!!」

幽霊「は、恥ずかしがらなくて良いぜ!あ、あんな事までしたんだから……わ、わからなくもないけどな」

部長「……変態」ボソッ

男「……」

男(性的な事はやってない……)

男「……部長」

部長「……」クルッ

264 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/28(水) 21:23:34.41 ID:YAlKeoMAO
部長「……何?」

男「……怒ってますか?」

部長「……ううん。それについては……」

幽霊「えへへ……」ギュッ

部長「……」

男「あ、おいっ!!」

幽霊「あ、あったかいぜ……」

部長「お、怒ったり……してないから……」ニコッ

男(嬉しいはずの笑顔が怖い……)

幽霊「……むう」

265 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/28(水) 21:24:04.62 ID:YAlKeoMAO
幽霊「お、男は渡さないからな!ずっと一緒にいるって昨日私と約束したんだぜ!!」

男「そ、それは――」

部長「へえ……そうなの?」ニコッ

男「は、はい……」

部長「そうなんだ……」

男「で、でもそれにはわけが――」

部長「フフッ……」

男「……部長?」

部長「知ってるよ」

男「……え?」

266 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/28(水) 21:24:38.11 ID:YAlKeoMAO
男「知ってる?」

部長「うん」

幽霊「も、もしかして……見てたのか?」

部長「うん、もちろん」

幽霊「な……なな、なあ〜〜ッ!!」プルプル

部長「まさか、あなたがあそこまで……」

幽霊「い、言うな!!し、仕方ないだろ!!初めてだったんだから!!」

男「ご、誤解を招く言い方は止めろって!」

幽霊「じゃ、じゃあ……ほんとにする?」

男「うっ……そ、それは……」

幽霊「フフッ……冗談だぜ」

男「……はあ」

267 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/28(水) 21:25:07.57 ID:YAlKeoMAO
男「で、結局……部長は全部知ってたわけですか?」

部長「うん。その通り」

幽霊「……こうなる事もわかってたのか?」

部長「信頼してたからね」

幽霊「そうか……」

部長「そうです」

268 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/28(水) 21:25:36.88 ID:YAlKeoMAO
男「……不思議だな」ボソッ

幽霊「ん?な、何だ?」

男「……何でもない」

幽霊「?」

男「……」

男(今回の事の顛末――――)

269 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/28(水) 21:26:07.76 ID:YAlKeoMAO

『ある女の子が幽霊に興味を持った。その子は人並み外れた才能の持主だった』


『廃墟に幽霊がいた。その幽霊は寂しがり屋だった。けれど、自分の気持ちを素直に表す事が苦手だった』


『幽霊の研究をする為に廃墟に来た人がいた。廃墟では不思議な事が起こる。そんな話を聞いたからだった』


『幽霊を信じている女の子がいた。ある日、兄と喧嘩をして廃墟に訪れ、偶然廃墟で科学者に出会った』

270 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/28(水) 21:26:43.53 ID:YAlKeoMAO

『才能ある女の子は幽霊の事を調べた。そこで、廃墟の事を知った』


『幽霊は久々の人の訪問に驚きと嬉しさを感じていた。けれど、姿を見せるわけにはいかなかった』


『科学者は様々な観点から調べた。けれど、一向に成果があがらなかった。一つ気になる事と言えば、知らぬ間に部屋が綺麗になっている気がした事だ』


『ある男は幽霊の噂を聞いた。そして、以前のトラウマが蘇った。多分、あいつもいるのだろうと思い自分の気持ちにけりを付ける為に廃墟に向かった』

271 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/28(水) 21:27:14.50 ID:YAlKeoMAO

『廃墟で何があったか女の子は突き止めた。そして、それを確かめる為に廃墟に向かった』


『幽霊は姿を見せずにすむ方法を考え付いていた。それは、相手を幽霊にするという事だった』


『科学者は知り合いに会った。学校を卒業して以来だ。懐かしさと何故か胸の高鳴りを感じた』


『ある男は廃墟で知り合いに会った。気持ちを伝えようと思っていたが相手の様子を見るとどうも以前と同じ結果になる気がした。なので、軽く談笑して帰った』

272 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/28(水) 21:28:10.17 ID:YAlKeoMAO

『女の子は廃墟で幽霊を探した。けど、見つけられなかった。幽霊に聞こえる様に自己紹介をして、また来ると言った』


『幽霊は女の子の正直な気持ちが嬉しかった。けど、素直に受け止める事が出来なかった。そして、そこで新たに閃いたのが誰かに成り代われば幽霊にする事も簡単になると言うものだった』


『科学者は悩んでいた。成果が出ないという事もあったがその他にも理由はあった。けれど、その理由は自分では良くわからなかった』


『ある男は悩んでいた。どうすればこっちに興味を引く事が出来るのかと考えを巡らせていた。そして、なるべく幽霊から遠ざける為の計画を立てる事にした』

273 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/28(水) 21:29:06.10 ID:YAlKeoMAO

『女の子は再び廃墟に向かった。途中、見知らぬ女の子を見掛けた。特に気にする事もなく廃墟に入った』


『幽霊は計画を進めていた。けれど、突然廃墟から人がいなくなってしまった。しかし、直ぐにとある女の子に会った。どうにかしてこの子と代わろうと思い話しかけた。取り敢えず、女の子がまた廃墟に来るように仕組んだ』


『科学者は知り合いの突然の訪問に驚いた。急に、自分について来いと言われた。その勢いに押され了承した。出かける寸前に女の子に会った。少し不思議に思ったが特に気にかける事なく出掛けた』


『ある男は約束を取り付ける事に成功した。上手く行くかはわからない。後は自分次第だった』

274 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/28(水) 21:30:00.69 ID:YAlKeoMAO

『女の子は廃墟で幽霊を見つけた。そして、敢えて幽霊を挑発した。ある部屋に閉じ込められた。だが、問題はない計画通りだ。後は成行きを見守るだけだった』


『幽霊は挑発されて感情的になり女の子を廃墟の一室に閉じ込めた。予定とは違ったが入れ代わる事に成功した。そして、科学部に向かった』


『科学者は旅先で不満に思っていた。何故、私が幽霊の研究をしているのが気に入らないのだろう。そういえば、卒業前にも同じ様な事があった気がした』


『ある男はまずは舞台を整える事に専念した。前と同じ失敗はしない。しかし、彼女の意志は変えられない。それを感じていた。もし、変わらなかったらあの時の事を話して自分の気持ちを伝えようと決意した』

275 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/28(水) 21:30:37.95 ID:YAlKeoMAO
男(――誰がどう思ってどんな事をしたのか……詳しい事はわからない)

男(推測する事は出来ても……それが真実とは限らない)

男「……ははっ」

幽霊「だ、大丈夫なのか?さっきから様子が変だぜ?」

男「大丈夫だよ」

幽霊「な、なら良いんだけどよ……」

男(結局、何に対してもハッキリわかるのは自分がどう思ったのか……だ)

男(そうだな……簡単に言えば今回の事の顛末は――)

276 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/28(水) 21:31:05.08 ID:YAlKeoMAO



『幽霊を信じていたら、いつの間にか幽霊に会えた』


277 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/28(水) 21:32:06.15 ID:YAlKeoMAO
男(うん。それだけだな)

部長「で、男はどうするの?」

男「え?どうするのって言うのは?」

部長「幽霊との間に子どもは出来るか試すの?」

男「な、何を言ってるんですか!?」

幽霊「わ、私は別に……男がしたいなら……」

部長「それで?」

男「えっと、それはですね……というかそろそろ友が来るんじゃないですか?」

部長(はぐらかした……)

幽霊「むう……」

男(昨日、俺は特に何かやったわけじゃないのにな……)

男(ただ、幽霊だって言った後に一瞬だけ……やけに寂しそうな顔をしたから……昨日は――)

278 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/28(水) 21:33:07.62 ID:YAlKeoMAO

『だから、俺とずっと一緒にいてくれ!!』

『……へ?さ、細部まで観察とかをするんじゃないのか?』

『……して欲しいのか?』

『そ、それは……』

『俺は良くおまえの事を知らない。部長に成り代わっていたおまえしか見てないからな』

『……』

『最初は腹が立った。でも、思い返せば楽しかったんだよ。だからさ、今度はおまえの事が知りたい』

『わ、私のこと?』

『ああ、幽霊って何なのか――それは今日から調べて行けば良い。だから、その為にも一緒にいてくれ。嫌だとは言わせない』

『な、何で……わ、私は――』

『関係ない。今までよりこれからだ』

『良い……のか?わ、私は――』


――ギュッ

『……へ?』

『こうしなきゃ消えるつもりだろ?そうはさせない』

『……』

『だから、そうだな……率直に言うぞ?俺と――」

279 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/28(水) 21:33:43.09 ID:YAlKeoMAO
「――じゃあ、女の兄ちゃんとあの人が?」

「はい。家に帰ったら何故か二人ともいて……」

「ふーん。まあ、俺達も……」

「そ、そうですね」

「……」

「……」

「お、着いたぞ」

「は、はい」

「さて、男はどうなったのかな……」

「男さんが何か?」

「まあ、入ればわかるさ」

「そうですか?」

280 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/28(水) 21:34:14.09 ID:YAlKeoMAO
友「ただいまっ!」ガラッ

女「やっぱり、ただいまなんですね」

友「まあな!」

女「えっと、こんにち……え?」

友「ん?どうし……ん?」

友「……」

女「……」

友・女「「……誰?」」

281 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/28(水) 21:35:20.67 ID:YAlKeoMAO
部長「部長です」

友・女「「それはわかってます」」

部長「息ピッタリだね」

友「いやあ……」

女「そ、それほどでも……」

男(思い返したら凄く恥ずかしかった…………)

友「お、おい男っ!」

男「……ん?来てたのか?」

友「来てたよ。で、どうなってんだ?」

女「えっと、その人は……」

男「ん?ああ……こいつは――」

幽霊「男の恋人だ」

友・女「「へ?」」

男「ち、違うっ!!」

女「じゃあ……」

友「も、もしかして……ゆ、幽霊なのか?」

男「あー、今は違うな」

女「……今は?」

友「じゃあ、何なんだ?」

男(そうだな。こいつは今は――)

282 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/28(水) 21:35:52.45 ID:YAlKeoMAO



「――俺の友達だ」
『――友達になってくれ!!』




――完――

283 : ◆G8uE0peKURC0 [sage]:2011/12/28(水) 21:37:02.98 ID:YAlKeoMAO
終了です。
ありがとうございました。

何とか書きたいものが書き切れた……。

これで話の始まりから終わりまで繋がった……と思います。

一応、この最後のシーンに繋げる為に随所に伏線は入れてありました。わかり難いけど……。

宜しければ、始めからもう一度読んで戴くとわかる……かな?

では、この作品にここまで御付き合いくださりありがとうございました!

284 : ◆G8uE0peKURC0 [sage]:2011/12/28(水) 21:38:24.24 ID:YAlKeoMAO
さて、今から途中で宣言していた様に……。

まだもやもやする。
どういう話かわかんない。
ここって結局どういう事なの?

等の疑問・質問または感想等がある方は気軽にしてください。

リアルタイムで返せるかはわかりませんが必ずお答えします。

依頼は年明け少し前には出します。なので、何かありましたら大晦日の午後6時頃までには答えておきます。

テーマとか設定とか……。
話の中で詳しく語られてない所とか……。
演出面の事だとか……。

一応、全部考えがあってやった事なので……答えられます。
むしろ、聞かれなきゃ答えません。

では、何かありましたら。

285 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/28(水) 21:56:48.12 ID:LJpaTmqyo
まともな小説を読み込んだことも書いた経験もないってことだけはわかった
SS? ラノベの二次創作と違って、オリジナルの話っぽかったから読んでみたけど
尋ねたいと思えるほど引き込まれなかった

趣味と自己満足でやってるんだろうし、何かを求めるのもお門違いなんだろうね
よかったと思うよ

これからも頑張ってね
286 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/28(水) 22:49:06.45 ID:alWx7SQ00
おつー
最初らへんの丸まったティッシュペーパーの真相やいかに!?
あとこれのテーマ?がいまいち把握できなかった><

この二つです暇があればご回答お願いします!
287 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 03:23:23.34 ID:sR2gq3OSo
結局、廃墟で人が見えなくなるのはなんだったのか
幽霊が誰かと入れ替わるってどういうこと?
この二つがわからない
288 : ◆G8uE0peKURC0 [saga]:2011/12/29(木) 07:10:44.74 ID:kadgHwdAO
>>286

丸まったティッシュペーパーの真相はですね……。

廃墟の風呂場にあったというのに意味がありまして……。
風呂は普通裸で入る場所ですね。
裸……つまり、着飾ったりしていないありのままの姿を指すわけです。
要はこれは、幽霊の心の中を暗示するものなんです。

……わかり難いですね。

えっと、簡単に言うと……。
廃墟=幽霊
風呂場=幽霊の内面
丸まったティッシュペーパー=幽霊の心
という風に対応しているんですね。

そして、丸まったティッシュペーパーはクシャクシャになっているわけです。
それが幽霊が気持ちが素直に表せないという事をそれとなーく示していたわけです。

後、丸まったティッシュペーパーってゴミですよね?
それが片付けられていない事から掃除をしていたのは幽霊だっていう事も示してました。

後、この作品のテーマなんですが……
「見えないものの繋がり」
が一応のテーマです。

作中でも男が言ってましたけど、幽霊の定義って見せかけだけで存在しないものなんです。

それぞれがそんな幽霊ってものを追い求めた中で最終的に見えないけど確かに存在する繋がりを得たまたは確信した。

それがそんな存在自身である幽霊とも繋がった事でハッキリした。

……という感じです。
289 : ◆G8uE0peKURC0 [sage]:2011/12/29(木) 07:14:55.83 ID:kadgHwdAO
>>287

廃墟で見えなくなるのはですね……。

廃墟って外はボロボロ中は綺麗なわけです。
これは、廃墟の外と中が別空間になっている事を表してます。

この話の中で廃墟という建物は実際にありますが、明らかに内面が異様なわけです。
これは、幽霊よりの世界を表しています。

なので、長時間中にいると幽霊の様になってしまうという事です。
設定としては、幽霊の方に人が深く関わると人が幽霊になる。
幽霊が深く人の方に関わると人の様になる。という感じです。

また、幽霊が誰かと入れ替わるって言うのは簡単に言えば幽霊が入れ替わった相手のドッペルゲンガーの様になるわけです。

幽霊よりの時は姿を自由に変えられるわけでして……。

だからこそ男に言い当てられた時は表記が幽霊になったわけです。
姿も部長から変わって元に戻ってるんです。

ちなみに、部長は入れ替わられていた時は廃墟の開かないドアの部屋にいました。
でも、何故幽霊の様にならなかっのか?

それは、その部屋から外を見て外……つまり人との強い繋がりを持っていたからですね。

……これでわかりましたか?

290 : ◆G8uE0peKURC0 [sage]:2011/12/29(木) 07:16:57.66 ID:kadgHwdAO
感想・疑問・質問ありがとうございます。

回答でわからない事があったらお手数ですが再度質問してください。

こんな作品を最後まで読んでもらえているのは素直に嬉しいです。

引き続き何かありましたらお願いします。

もっとこうした方が良かったなどの批判もありましたらお願いします。

291 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 08:12:53.43 ID:6k9zwWrQo

幽霊の元の姿ってどんな?
後、男は最初から部長が幽霊だって分かってたの?
292 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 08:14:49.92 ID:HdR/bmKIO

なんか駆け足で終わった感じが否めない
293 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 16:01:02.53 ID:i/Tp2ynb0
>>288
わかりやすい解説ありがとうございました!
これで今夜も寝れそうです
294 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 18:37:07.89 ID:sR2gq3OSo
>>289
なるほどわかった
ありがとう

295 : ◆G8uE0peKURC0 [sage]:2011/12/29(木) 20:55:58.01 ID:kadgHwdAO
>>291

幽霊の元の姿は「めだかボックス」の名瀬夭歌(黒神くじら)をイメージして書いてました。

後、男は始めから気付いていたわけではありません。徐々に本当の部長との違いと言うか違和感を感じて行って……という事です。

296 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 21:09:32.19 ID:0GWb1Yy1o
正直最後の投下はよくわからなかったけどそれまではすごく面白かったです
297 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 22:48:13.66 ID:6k9zwWrQo
>>295
ありがとう
298 : ◆G8uE0peKURC0 [sage]:2011/12/31(土) 18:19:49.97 ID:bHZXo3oAO
少しでも楽しんでもらえたようで嬉しいです。

皆様方ありがとうございました!!

依頼出して来ます。

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