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スネーク「こちらスネーク、学園都市への潜入に成功した」 -
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1 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
:2011/11/13(日) 00:49:31.83 ID:BJjFCy9D0
禁書SSです。
ところどころ矛盾するところや、(笑)となるところもあるかも知れませんが
ご愛嬌ということで、よろしくお願いします!
あと、書き込みは初めてなのでなにか不備があれば教えてください
では、始めます。
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
[
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]: ID:???
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ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
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もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。
パンティ「ガーターベルト大丈夫かー」ストッキング「血が止まらないわー」 @ 2025/07/26(土) 02:27:49.65 ID:OmgbeFOdO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753464469/
うんち @ 2025/07/25(金) 23:18:36.55 ID:tsEvWZe2o
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1753453115/
天龍「イキスギィ!イクイク!ンアーッ!枕がデカすぎる!」加賀「やめなさい」 @ 2025/07/25(金) 19:40:58.85 ID:LGalAgLLo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1753440058/
(安価&コンマ)コードギアス 薄明の者 @ 2025/07/23(水) 22:31:03.79 ID:7O97aVFy0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753277463/
ご褒美にはチョコレート @ 2025/07/23(水) 21:57:52.36 ID:DdkKPHpQ0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1753275471/
ビーノどっさりパック @ 2025/07/23(水) 20:04:42.82 ID:dVhNYsSZ0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1753268681/
コナン「博士からメールが来たぞ」 @ 2025/07/23(水) 00:53:42.50 ID:QmEFnDwEO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1753199622/
4日も埋まらないということは @ 2025/07/22(火) 00:48:35.91 ID:b9MtQNrio
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1753112915/
2 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 00:51:07.42 ID:BJjFCy9D0
オタコン「スネーク、今君のいる学園都市に核兵器が運び込まれたとの情報が入った」
スネーク「全く、あの事件が終わってようやく休めるかと思ったらこれだ」
オタコン「本当にね。……話を戻すが、核の発射までは比較的時間があるとのことだ」
スネーク「そりゃまたどうして?」
オタコン「核を発射するための砲台が無いからさ。砲台が無ければ当然撃つこともできない。おそらく砲台は完成品を運び込まずに部品を持ち込んで、組み立てるんだろう。なにしろ砲台は大きいからね。目立たないようにしなきゃいけない」
3 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 00:52:14.82 ID:BJjFCy9D0
スネーク「なるほど……で、どのくらい余裕があるんだ?」
オタコン「およそ2週間…ってところかな。でもスネーク、なるべく急いだほうがいい。実は核兵器を持ち込んだ犯人が分かっていない。当然、運ばれた場所も。つまり情報は核兵器が運ばれたということだけだ」
スネーク「おいおい、それじゃあ俺はどうしたらいい?」
4 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 00:53:27.78 ID:BJjFCy9D0
オタコン「とりあえずそこで情報を手に入れてくれ。こちらもMk.Vでサポートするよ。あと、できるだけ見つからないようにね。周りの人たちは、敵ってわけじゃないけど見つかると厄介だ。今回の任務にあたってスネークのオクトカムにステルス機能を付加しておいた。有効に使ってくれよ」
スネーク「わかった」
オタコン「それから、僕以外にもう一人、サポートをつけた。君も良く知っているぞ」
スネーク「?」
5 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 00:55:09.85 ID:BJjFCy9D0
ドレビン「よう、スネーク。 久しぶりだなっ」
スネーク「……! ドレビン!」
オタコン「ドレビンには主に学園都市の超能力者についてサポートしてもらう」
スネーク「……超能力者?」
ドレビン「あぁ、学園都市には異能の力を持つ人間がわんさかいるんだぜ。例えば火を操ったり、瞬間移動したりな」
スネーク「……」
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 00:56:13.56 ID:BJjFCy9D0
ドレビン「そうそう、学園都市にはレベル5っつうすんげーやつもいr」
スネーク「ドレビン」
ドレビン「なんだ?」
スネーク「悪いがお前の冗談に付き合ってる暇は無い」
ドレビン「なーに言ってんだよスネーク! 本当なんだぜ!? 嘘じゃない!」
スネーク「人間が生身の状態で火を操れるわけないだろう。それに瞬間移動なんてありえない。まるで某有名な格闘マンガみたいじゃないか」
ドレビン「それが起こるのが学園都市なのさ」ドヤッ
スネーク「……。 任務を開始する」
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 00:57:41.43 ID:BJjFCy9D0
―とある大通り―
スネーク「(ずっとステルスをするわけにもいかない……。とりあえずこの街に溶け込むような偽装をしなければ。レジスタンスを尾行してたときのカモフラージュで大丈夫だろう)」ウィーン
スネーク「(……これでよし)」
―同時刻、ジャッジメント第177支部―
初春「今日は暇ですねー」
白井「町が平和な証拠ですわ」
固法「白井さん、交代の時間よ」
白井「すぐ行きますわ」
初春「パトロールですか?」
白井「えぇ、暇つぶしにはもってこいですの」
8 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 00:59:09.26 ID:BJjFCy9D0
―同時刻、とある研究所―
?「核兵器搬入、完了しました!」
???「よし……準備は整った。……すべてはアレが指し示すとおりに……」
―PM10:37 とある路地裏―
スネーク「学園都市……思った以上に巨大な都市だ…。研究所も多数存在する。しらみ潰しに探していては時間が足らない……か」(ステルスモード中)
TRRRRRRRRTRRRRRR
9 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:00:24.17 ID:BJjFCy9D0
オタコン「大きさは東京のおよそ1/3。人口は約230万人といったところかな」
ドレビン「人口の8割は学生、都市は23の学区に分割されている。……単独行動じゃカバーしきれないな、スネーク」コーラグビグビ
スネーク「デカイ迷路に迷い込んでる気分だ」
オタコン「……こうなると学園都市側に協力者が必要になりそうだね」
スネーク「協力者か……確かにこの広さじゃ道案内が必要だな」
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:02:06.01 ID:BJjFCy9D0
ドレビン「協力者を選ぶなら、なるべく高位能力者がいい。それも2〜3人がベストだ」
スネーク「ドレビン、またその話か。そのノウリョクシャとかいう」
ドレビン「あぁ」
スネーク「……あのな、お前の言う能力者が存在するとすれば、それこそ超常現象か、イカサマ手品師(マジシャン)かだ。あいにく俺は前者を信じたこともないしこれからもそうだろう。そしてイカサマ手品を見るほど物好きじゃあない」
ドレビン「安心しろスネーク。そこにいるのは、きっと腕の立つ手品師(ノウリョクシャ)さ」
スネーク「それは是非ともサインが欲しいものだな」
プツッ
11 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:03:09.74 ID:BJjFCy9D0
スネーク「……さて、協力者を探すか」
白井「ジャッジメントですの。そこの殿方、姿を隠しても無駄ですのよ。出てきてらっしゃいな」
スネーク「!?」
―数十分前、ジャッジメント第177支部―
初春「ふーん♪ ふふーん♪」カタカタ
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:04:57.65 ID:BJjFCy9D0
初春「白井さんもパトロール行っちゃったし、暇ですねー」カタカタ
ソサクサ
初春「……ん? 誰でしょう、この人は?」
PRRRRRRPRRRRR
白井「初春? なんですの?」
初春「今、第七学区のBC通路付近に不審な人を発見しました」
白井「! ……特徴は?」
13 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:06:14.33 ID:BJjFCy9D0
初春「性別は男性、年齢は60ほどですが、体つきはかなりガッチリしています。
監視カメラにははっきり映っているのですが、彼の横を通り過ぎる人達の反応からして実際は目に見えていないと推測されます。
たぶん視覚阻害系の能力者だと思います。気をつけて!」
白井「……分かりましたわ。初春は引き続きその男の動きを捕捉しつつ、最短ルートで私を導いて下さいな」
初春「了解です!!」
――
14 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:07:20.73 ID:BJjFCy9D0
白井「(……このあたりですの……)」
白井「(……確かに目視では全く分かりませんわね……)」
白井「(低能力者なら視覚を邪魔されても気配でわかりますが……)」
白井「(気配が全くありませんの……おそらくレベル4クラスの高能力者……)」
白井「(……気を引き締めなければ……)」
15 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:08:29.47 ID:BJjFCy9D0
PRRRRRRPRRRRR
初春「白井さん、今丁度白井さんの右、3メートル先にいます……!」
白井「……よし、行きますわ」タタタッ
白井「ジャッジメントですの。そこの殿方、姿を隠しても無駄ですのよ。出ていらっしゃいな」
スネーク「!?」
16 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:10:01.55 ID:BJjFCy9D0
スネーク「(……どうなってる……? オクトカムは今間違いなくステルスモードだ……ならどうして……?
故障か? いや、偽装率を示す数値が100を示している……間違いなく作動している!)」
TRRRRRRRTRRRRRR
オタコン「スネーク、大変だ! 監視カメラで誰かが君のことをずっと監視している!」
スネーク「なんだって!? だがステルスは作動してるぞ!?」
オタコン「そのオクトカムに搭載されているステルスは光を透過、回折して姿を消すものじゃない!
簡易的に光を周りの環境に合わせて屈折させているに過ぎない!
それでは人の目は誤魔化せても、機械には効果が無いんだ!」
スネーク「っ! その監視カメラをどうにかできないのか!」
17 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:11:30.56 ID:BJjFCy9D0
オタコン「さっきからジャミング信号を送っているんだが、ことごとくブロックされてる!この速度は尋常じゃない!
相手はかなりやり手だよ!」
スネーク「くそっ、ステルスの効果も切れたか……とにかく、見つかった以上は……!」
オタコン「スネーク!! 無茶するな!!!」
プツッ
18 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:12:59.89 ID:BJjFCy9D0
スネークはスタンナイフとハンドガンを持ち、CQC特有の構えを見せる
白井「……銃にナイフ……やる気ですのね」
白井も戦闘態勢に入り、拘束用の鉄矢に手を触れる
スネーク「すまないが、そこを通してもらえないか」
白井「ナイフと銃をか弱い乙女に向ける男のセリフではありませんの」
スネーク「……ならば少し眠っていてもらおうか」
白井「……はぁ……そういう三下のセリフは……」ヒュン
スネーク「消えた!?」
白井「死亡フラグですわよ?」
19 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:13:59.98 ID:BJjFCy9D0
白井は一瞬にしてスネークとの距離をつめ、スネークの目の前に白井の飛び蹴りが迫る
スネーク「!! ぐっ!」
しかしスネークとて様々な事件を解決しあらゆる戦闘術を身に付けた歴戦の兵
間一髪白井の強烈な蹴りを受けすばやく距離をとる
白井「わたくしの蹴りを……!」
スネーク「……」
20 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:15:00.77 ID:BJjFCy9D0
TRRRRRTRRRRR
スネーク「ドレビン! マジシャンだ! マジシャンがいたぞ!」
ドレビン「だから言ったろう?」
スネーク「突然姿が消えたんだ……そしたら急に目の前に……一体どうなってる?」
ドレビン「彼女の能力は『空間移動(テレポート)』だ。自分の触れたもの、あるいは自分自身を瞬時に移動することができるんだ」
スネーク「テレポート……」
ドレビン「お前さんにはすぐには信じられんだろうが、今はとにかく目の前の危険から逃げることを優先するんだ。テレポーターの攻撃パターンは多彩だ。油断するな!」
スネーク「分かった」
プツッ
21 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:16:46.78 ID:BJjFCy9D0
スネーク「……」
スネークは考える
『自分の触れたもの、そして自身の瞬間的移動』
そこにある最も注意すべき事柄
スネーク「……あの鉄矢……飾りじゃなさそうだ」
――
ヒュン
ドガッ、ヒュン、バキッ
スネークは驚異的な身体能力で白井の体術に挑むがやはり高速かつ変則的な白井の攻撃に次第に防戦一方になってしまう
スネーク「ぐっ……」
白井「もう諦めたらどうですの? わたくしのテレポートについて行くのがやっとのようですし」コツコツ
22 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:18:49.75 ID:BJjFCy9D0
白井は僅かにスネークとの距離を詰める
スネーク「あまり人とは接触したくなかったのだが」
スネークは機を待つ
白井「あなたがわたくしに攻撃した時点で公務執行妨害ですの」シュババ
スネーク「!!」バッ
それは白井が鉄矢に触れ、矢が消えた瞬間
スネークはこの時を待っていた
銃を構える
そして躊躇わずその引き金を引いた
23 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:20:41.97 ID:BJjFCy9D0
白井「!!」
放たれた銃弾はスネークの狙い通り、白井の足元の地面に命中した
白井の意識僅かに逸れたことにより鉄矢の出現座標がズレ、スネークの後方に現れた
ガッ
クルッ バチーン
矢の出現と同時にスネークは白井に近づき、すばやくCQCを仕掛け直投げした
スネーク「動くな」
スネークが再び銃を構える
そのまま後ずさり
できるならこのまま逃げるべき
スネークはそう考えていた
24 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:22:19.63 ID:BJjFCy9D0
白井「……ふふふ……」
スネーク「……」
ヒュン
スネーク「!!」
シュッ バターン!!
白井「足止めにもなりませんわよ」
白井はスネークの直投げの怯むことなく背後にテレポートしスネークを上下にひっくり返してしまった
白井「テレポートは、こういうふうにも使えますの。もう諦めなさいな」
白井はスネークを拘束するため近づく
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:23:56.07 ID:BJjFCy9D0
スネーク「ふん!!」バッ
ひっくり返ったままのスネークの手から、何かが放たれた
ピカッーーー!!
スタングレネード
光と音で相手の視覚と聴覚を同時に奪う手榴弾だ
スネークの手から離れたスタングレネードはきれいな放物線を描き、白井の目の前で爆発した
白井「!!! なんですの!?」
太陽を直視したような強烈な光と凄まじい炸裂音が白井を襲う
白井「くっ! 油断しましたわ!」
視界を奪われた白井はテレポートもできずその場に立ちすくむしかなかった
十数秒後、視界の戻った白井の目にスネークの姿はなかった
26 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:26:27.85 ID:BJjFCy9D0
―とある大通り裏―
スネーク「ようやく撒いたか……」
TRRRRRTRRRRR
オタコン「どうやら振り切れたみたいだね」
スネーク「しかし本当にいたんだな……」
オタコン「スネーク、彼女の詳細なデータを入手した。彼女の名は白井黒子。能力はレベル4の『空間移動』。
常盤台中学1年、ジャッジメント第177支部に所属している」
スネーク「ジャッジメント?」
27 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:27:35.14 ID:BJjFCy9D0
オタコン「別名『風紀委員』。アンチスキルと呼ばれる学園都市内の警察組織とは別に、
能力を有する生徒たちが主に学校内の治安維持を行う準警察組織だ。まぁ簡単に言えば第二の警察のようなものだね」
スネーク「また厄介な奴に目をつけられたものだな」
ドレビン「そりゃあそうさ。レベル4だしな」
スネーク「……さっきからオタコンやお前が言っているレベルっていうのは、一体何なんだ?」
ドレビン「ようやくスネークも能力者に興味を持ち始めたか。よし、俺が説明しよう」
28 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:29:22.28 ID:BJjFCy9D0
ドレビン「学園都市には、能力を持っている人がたくさんいるってことは、もう分かるよな?
で、能力ってのもピンキリで大きく分けて6つに分けられている。 まず、『レベル0(無能力者)』。
学園都市人口の約六割がこれにあたる。もちろん、能力開発を受けてない俺やオタコン、それにお前さんもこれに該当する。
ま、その名のとおりさ。『能力を持たないもの』。詳しく言えば全く無いとは言えないが無いに等しいってわけだ」
スネーク「ここに住む人すべてがあんな能力を持っているわけじゃないのか」
ドレビン「そういうこと。んで次が『レベル1(低能力者)』。これも多くの生徒に該当する。これも似たようなもんだ。
日常生活では役に立ちづらい、たとえば、スプーン曲げができる程度だ。
その次の『レベル2(異能力者)』もレベル1とほとんど変わらん」
ドレビン「レベル2の上が『レベル3(強能力者)』。ここがいわゆる区切りだ。エリートか凡夫か、のな。
レベル3になるとかなり便利になる」
スネーク「これまでの話からすれば、レベル4は凄そうだな」
ドレビン「その通り。『レベル4(大能力者)』は日常生活のみならず、軍隊において戦術的価値を得られる領域になる。
さっきみたいに瞬間移動してみたり、物体に噴射口を生成して弾丸のように射出できる能力もある」
スネーク「すごいな……」
ドレビン「驚くのはまだ早いぜ、スネーク。学園都市最高レベルにして7人しか存在しない『レベル5(超能力者)』。
一人で軍隊と対等に戦えるほどの力だ。まず勝てる相手じゃない」
スネーク「一人で軍隊と……さぞ恐ろしい力を持っているんだろうな」
オタコン「とにかく、レベル4とレベル5は一対一じゃまず勝ち目がない。出会ってしまったらとにかく逃げるんだ」
スネーク「そうだな、そんな奴らの相手はしてられん。発見次第早々に逃げr」
御坂「あんたそこで何してんのよ」
スネーク「!?」
29 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:30:50.40 ID:BJjFCy9D0
晴れた昼下がりにピチピチのスーツを着た筋肉ムキムキのおじいさんが耳に手をあててブツブツ言っていれば誰でも不思議がるだろう
普通の人なら気にしつつも素通りするだろうが、好奇心の強い御坂にかぎりそれは無い
スネークを発見するやいなや、その好奇心を抑えられず、声をかける
御坂「そこで何してんのって聞いてんのよ」
スネーク「(まずい……逃げるのに必死で変装し忘れてた……!)」
スネーク「(とにかく上手く言いくるめるしかない)」
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:32:25.81 ID:BJjFCy9D0
スネーク「歳のせいでな……耳が痛くなってしまってね」
御坂「そんな風には見えなかったけど。それにその服は?」
スネーク「これは外気の気温によって内側の温度を調整できる特殊なスーツだ。
一般にまだ発売されてないもので俺がモニターになって調べていたんだ」
御坂「……」
スネーク「(……)」
御坂「ふぅん。やっぱり学園都市っていろんな人がいるのね。まぁいいわ。私は飲み物買いに来ただけだし」テクテク
スネーク「そうか……(助かった……)」
御坂「……」
スネーク「?」
御坂「チェストォォォオ!!!!!」バキイ!!!
自販機「ありがとうございます///」ガコン
スネーク「!?」
31 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:33:59.42 ID:BJjFCy9D0
御坂「んじゃあ私は帰るから」グビグビ
スネーク「……あぁ、気をつけてな(今のうちに……)」
白井「やっと見つけましたわ!!」
スネーク「!!??」
御坂「黒子じゃない。あんたこの人の知り合いだったの?」
白井「お姉さま! その男は怪しい人物ですの! わたくしの制止を振り切って逃げだしたんですの!」
スネーク「ぐっ……」
御坂「あんた、やっぱり変な奴だったのね! どうりでおかしいと思ったのよ!
おじいさんが変態じみた格好して! 覚悟しなさい!」バチバチ
スネーク「!」バッ
御坂は突然電撃を放ったがスネークは間一髪それをかわす
32 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:35:02.56 ID:BJjFCy9D0
TRRRRRRTRRRRRR
ドレビン「スネーク! 彼女がさっき言っていたレベル5だ!」
スネーク「なんだって!?」
ドレビン「御坂美琴、学園都市第3位、レベル5の『電撃使い(エレクトロマスター)』だ!」
スネーク「第3位? ここには230万人も人がいるんじゃないのか!? まさか……」
ドレビン「あぁ、彼女は学園都市のトップ3だ」
スネーク「なんてこった……それにその能力名からして、電気を操るようだな。雷でもおこせるのか?」
ドレビン「……」
スネーク「おいおい、冗談だ。まさかそんなことが」
ドレビン「あるんだスネーク。現実にな。」
スネーク「そんなバカな。雷をか?」
ドレビン「それだけじゃない。地中に存在する陽子と自由電子から成る物質、鉄などの金属類も彼女の味方だ」
オタコン「スネーク、戦うことを考えたらだめだ。君とその二人じゃ分が悪すぎる。とにかく逃げるんだ!」
プツッ
33 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:36:46.18 ID:BJjFCy9D0
スネークは二人と相対する
逃げなければならない。そんなことは百も承知だ
しかし、隙が無い。絶望的に
方や空間移動、もう一方はレベル5の第三位ときた
スネーク「……」
やはり脱出のカギはスタングレネードか。移動に優れる白井の動きを止めるのが効果的か
スネークが様々な考えを巡らせていると御坂が口を開ける
御坂「黒子、あんたアイツを捕まえるのよね?」
白井「えぇ、そうですが。……まさかお姉さま!」
御坂「私も協力する。関係者だしね」
白井「ですが……」
御坂「大丈夫よ。一発で捕まえる」チャリ
34 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:37:43.22 ID:BJjFCy9D0
白井「それは! 超電磁砲を使うつもりですの!?」
御坂「大丈夫よ。死にはしないわ」
白井「……お姉さま。後で始末書書かされるのはわたくしですのよ」
御坂「う……」
白井「まぁいいですの。でもお姉さま、やりすぎはいけませんわよ」
御坂「わかってるわ」
御坂はスネークに話しかける
御坂「ねえ、超電磁砲(レールガン)って知ってる?」
スネーク「……」
御坂「電磁加速を物体に加えて射出するものなんだけど」
オタコン「スネーク!! 超電磁砲が飛んでくるぞ!!」
スネーク「分かってる」
オタコン「早く逃げなきゃ!」
スネーク「オタコン、あいつらは俺を[
ピーーー
]つもりはない」
オタコン「でも!」
35 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:39:51.28 ID:BJjFCy9D0
御坂はコインをポケットから取り出し指ではじく
スネーク「逃げる隙はない。それにおそらくアレはあいつの大技なんだろう。必ず繰り出した後に隙ができる」
スネーク「なぁに、手はあるさ」
オタコン「どうやって……」
御坂の体から帯電した電気が溢れる
スネーク「俺にはたくさんの『おもちゃ』があるからな」
スネークはどうやって取り出したか、
いやそれ以前にどうやってその小さなバックパックに入っていたのか分からない大きく歪な銃を取り出した
36 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:41:03.19 ID:BJjFCy9D0
オタコン「それは……」
スネーク「あいつが何をもって超電磁砲(レールガン)と言っているのか分からんが……」
スネークのもつ銃から強力な電気が流れ始め、甲高く不気味な音をたてる
スネーク「俺が本物の『レールガン』を見せてやる」
37 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:42:21.81 ID:BJjFCy9D0
スネークと御坂が放ったレールガンは相対し、ぶつかり合う
互いの電撃はうねりを伴って相手を消しとばさんとする
射出時刻は同時。速度もほぼ同じ。しかし、
御坂「!!!」バッ
御坂は目の前で起こった予想外の結果にすばやく対応しスネークとの距離を空ける
スネークの放ったレールガンが御坂のそれを抉り、消し去ったのだ
御坂「そんな……割と本気で撃ったのに……」
御坂「あんた……何者なの? あたしの超電磁砲を……どんな能力を使ったっての?」
スネーク「俺には君みたいな手品じみた能力など持っていないし、自分の素性を言うつもりもない」
スネークはその場から立ち去ろうとする
ガチャ
スネーク「……ん?」
スネークは自分の手を見ると見覚えのない手錠のようなものがつけられていることに気付いた
白井「では、あなたの事を色々調べさせてもらいますの」
38 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:43:33.86 ID:BJjFCy9D0
時は太陽が伏せ始める時刻。良い子のみんなはお家に帰る時間だ
濁った灰色の雲と鮮やかなオレンジに照らされた空を見上げながら、スネークはなぜかある言葉を呟きたくなった
スネーク「……不幸だ……」
39 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:44:27.09 ID:BJjFCy9D0
―PM7:30 とある研究所―
???「本当に発射台は作らないのですか?」
???「どうやら核を嗅ぎつけた連中が学園都市に潜入したらしい。派手な動きは出来ん」
???「では、どうするので?」
???「問題無い。……ククク……」
???「?」
???「発射台が無くとも核は撃てるんだよ……」
40 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:45:37.87 ID:BJjFCy9D0
―同時刻 ジャッジメント第177支部―
白井「あれから一時間ですが」
スネーク「……」
御坂「口を割らないわね……」
初春「アンチスキルに任せましょうか」
佐天「おじいさんなのにホントに筋肉ムキムキなんですねー」
スネークは白井、御坂に連行され、ジャッジメント第177支部に到着した。それが今から一時間前のこと
スネークは白井や御坂から様々な質問をされたが、まるで雑音のように聞き流していた
みな(佐天を除く)がしびれを切らしていたとき体内通信がスネークを呼び出した
41 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:46:46.13 ID:BJjFCy9D0
オタコン「なぁスネーク。いっそこの子たちに協力を依頼したらどうだ? 害はないし、なにより白井と御坂は強い。
初春も僕とやりあえるくらいハッキングに長けている。それに……」
スネーク「それに?」
オタコン「彼女らと協力しなきゃここから逃げることもできないじゃないか。それとも何か策はあるのかい?」
スネーク「オタコンっ!」
オタコン「ははは、怒るなよ、スネーク」
ドレビン「スネーク、俺もオタコンに賛成だぜ。敵陣を突破する上で御坂の爆発力はかなり重宝する。
白井のような隠密に適した能力も必要だ」
スネーク「彼女たちは信用できるのか?」
ドレビン「大丈夫さ」
スネーク「確証は?」
ドレビン「スネーク……確かにお前は今まで色んな任務についてきた。人間の信用性は最重要問題だろう。
だけどな、この子らはまだ純粋な子供だ。それだけで十分確証を持てるぜ、俺はな」
スネーク「……分かった。話をしてみよう」
42 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:47:44.75 ID:BJjFCy9D0
スネークはゆっくりと口を開いた
スネーク「俺はある任務を遂行するためにここにきた」
御坂「ある任務?」
スネーク「……」
スネーク「ここに核が運び込まれた」
4人「!!」
スネーク「俺はその核を無力化するために動いている」
白井「そ、そんな話聞いたことありませんわ!」
御坂「警備はどうなってるのよ!?」
初春「怖いです……」
佐天「核を持ちだした犯人は分かってるんですか?」
スネーク「こちらが持っている情報は核が持ち運ばれたことだけだ。残念ながらな」
白井「あなた、お名前は?」
スネーク「コードネームはスネークだ」
初春・白井・御坂「!!」
43 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:49:28.48 ID:BJjFCy9D0
初春「あの伝説の……」
白井「BIGBOSSですの……?」
佐天「初春たち知ってるの?」
白井「BIGBOSSといえば、ジャッジメントで正式採用されている近接戦闘術の原型になったCQCを
彼の師であるザ・ボスとともに編み出した人ですの。
彼は冷戦の最中、単身敵地に乗り込む潜入ミッションを得意としていてその功績から『愛国者(パトリオット)』と呼ばれ、
BIGBOSSの称号と母国の英雄としての地位を得たんですの」
初春「そのときのコードネームは確かネイキッド・スネークでしたね。
ていうか佐天さん!歴史の教科書にも普通に載ってるじゃないですか!」
佐天「あれ、そうだっけ、あはは〜」
白井「しかしBIGBOSSはもう故人のはずですが……」
スネーク「こらこら、勝手に俺をBIGBOSSと決めつけるな。俺はソリッド・スネーク。BIGBOSSじゃない。
俺はBIGBOSSのDNAから生みだされたクローンだ」
初春「シャドーモセス島事件やガンズ・オブ・ザ・パトリオット事件を解決に導いたっていう、あのスネークさんですか?」
スネーク「関わったことは違いないが別に俺が解決したわけじゃない」
御坂「外国にすごい老人がいることは聞いたことあったけど、まさかスネークさんだったとはね……」
44 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:50:54.42 ID:BJjFCy9D0
白井「それで、さっきの話の続きですが」
スネーク「あぁ、それで君たちにt」
MKV「ここからは僕が説明するよ」
4人「!!」
スネーク「オタコンか」
今までスネークのそばにいたMKVがステルスを解き、オタコンが映った画面をみなに向けながら現れた
45 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:52:12.86 ID:BJjFCy9D0
御坂「あ、あんたは?」
オタコン「今までずっとスネークをこいつでサポートしてきた者だ。オタコンとよんでくれ」
オタコン「さて、自己紹介はこれくらいにして、本題に入ろう。単刀直入に言う。君たちに敵の核武装解除を手伝ってもらいたい」
佐天「手伝うって……」
白井「急な話ですの」
46 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:53:36.25 ID:BJjFCy9D0
オタコン「順を追って説明しよう。僕らの所属している団体に学園都市に核が持ち込まれたという情報が入った。
幸い持ち込まれたのは核弾頭のみ。砲台は運び込まれなかった。砲台は部品を持ち込んでの現地建設。
その期間およそ2週間。しかし情報はそれのみ。
砲台建設の猶予を考慮してもスネーク1人だけでこの広い学園都市の中から犯人を見つけ出すのは無理だ。
そこでこの任務に協力してくれる協力者を探すことにした。そこで最初にあったのが白井だ」
白井「えぇ、初春から連絡があってスネークさんを見つけましたわ」
オタコン「初めはとにかく逃げなきゃと思ったけど、
後で君たちの能力や経歴をバンクで調べていたら僕らが求めていた協力者にぴったりだと思ったんだ」
オタコン「そんなわけで君たちにこの任務の協力をしてもらいたいんだ」
佐天「……」
白井「……」
初春「え〜っと……」
オタコン「……」
スネーク「……」
47 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:54:48.69 ID:BJjFCy9D0
御坂「あたしやるわ」
御坂以外「!!」
御坂「なんかよくわかんないけど、危険なんでしょ。核なんか発射されちゃたまったもんじゃないわ。わたしが止めてみせる!」
白井「わたくしもやりますわ!お姉さまと一緒ならたとえ火の中水の中お姉さまの短パンの中ぁぁ!!」
御坂「やめなさい」ビリビリ
白井「あふん」
スネーク「……」
初春「私も……役に立てるかわからないですが……協力します!」
佐天「あたしもー!」
オタコン「助かるよ、ありがとう。良かったな! スネーク」
スネーク「あぁ、腹イタのアキバより頼りになりそうだ」
白井「でも具体的何をやればいいんですの?」
オタコン「基本的にはいつもと同じで構わない。でもこのジャッジメントに連絡が来る事件に積極的に参加してほしい」
初春「どうしてですか?」
オタコン「あくまで僕の予想だが、敵は準備をしてるんだ」
スネーク「どういうことだ?」
48 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:56:22.75 ID:BJjFCy9D0
オタコン「ここに核を運んできたということは、少なくとも目標はここじゃない。
そして、核を発射するという行為は非常に目立つ。発射直前まで分からないように何らかの手を打ってくるはずだ」
オタコン「だが、ここは学園都市だ。ただ隠れるだけじゃ見つかってしまうだろう。
そこでここのセキュリティを欺く装置、或いはそれに準じた装置を作るはずだ。
そして、その機能テストを何らかの『事件』に紛れ込ませる可能性が高い。その方が正確なデータがとれるからね」
佐天「それを私たちが悟られないように調べていけばいいんですね!」
オタコン「その通り」
オタコン「こんなところかな。ジャッジメントの白井君と初春君はいつものようにジャッジメントの仕事に。
御坂君は事件が起こったら参戦してくれ」
白井「わかりましたわ」
初春「了解です!」
御坂「まかせて!」
佐天「あの〜私は……?」
オタコン「佐天君は……」
佐天「ごくり……」
オタコン「スネークの服を選んできてくれ」
全員「は?」
49 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:57:22.31 ID:BJjFCy9D0
オタコン「だってスネーク、こんなに暑いのに変装用の服がコートなんてありえないよ」
スネーク「確かに暑いな」
オタコン「だろ? だから佐天君と夏服でも買ってきなよ。偵察も兼ねてね」
スネーク「オタコン、遊んでる場合じゃないんだぞ」
オタコン「そんなつもりはないよ。スネークだって科学が発達したこの街に興味があるんだろう? いい機会じゃないか」
スネーク「それと夏服と関係があるのか?」
オタコン「まぁ細かいことは抜きでさ、行ってきなよ!」チラ
佐天「! じゃ、いきましょっか! スネークさん!」
スネーク「お、おい」
オタコン「スネークのことは話しちゃだめだよ〜」
佐天「分かりました〜」
バタン
白井「あの、一体……」
オタコン「いろいろあってね。こんなときだけど、少しでも気を楽にしてもらいたくて。
任務のサポーターとしてじゃなく、彼の親友としてね」
全員「……」
オタコン「はは、ごめんね、辛気臭くしちゃって。さ! みんな頼んだよ!」
全員「は、はい!」
50 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:58:45.50 ID:BJjFCy9D0
一週間後 PM3:40
―ジャッジメント第177支部―
初春「あれから一週間ですけど……特に何もおきませんね」
白井「そうですわね……向こうから動いてもらわないと困りますわ」
御坂「じれったいわね〜」
佐天「そーですねー」
Prrrrrrrprrrrrr
ピッ
白井「はい……! 分かりましたわ! すぐに行きますの!」ピッ
御坂「どうしたの?」
白井「各学区で能力者の能力が発動しない事件が一斉に起こっていますの!」
51 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 01:59:48.72 ID:BJjFCy9D0
佐天「能力が……」
初春「発動しない?」
御坂「それって、前にあったキャパシティダウンみたいな感じ?」
白井「えぇ、確かに似ていますわ。ただ、キャパシティダウンのように能力を阻害するのではなく、完全に封じてしまうようなのですの」
スネーク「君たちの能力が使えなくなるのか?」
白井「そういうことになりますわ」
オタコン「とにかく、現場に行こう! おそらく敵の仕業だ!」
スネーク達は被害が多かった3つの学区に絞った
御坂・スネーク組は第13学区、初春・白井組は第7学区、佐天・MKV(オタコン)組は第18学区に向かう
52 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 02:02:43.41 ID:BJjFCy9D0
―第13学区 PM4:15―
御坂「ぐっ……」
スネーク「どうした?」
御坂「能力干渉が強くなった……これ以上は進めない……」
スネーク「……」
TRRRRRTRRRR
スネーク「ドレビン、これは、やはり……」
ドレビン「あぁ、乱雑開放事件で使われた『キャパシティダウン』に類似したものなら、
御坂がどのくらい自由に能力を使えるかが、そのまま干渉をもたらしている何かとの距離に関わる可能性が高い。
御坂のその様子なら……」
スネーク「そいつはこの近くにあるわけか」
ドレビン「おそらくな」
スネーク「キャパシティダウンのように分かりやすい装置だと良かったんだが、あいにくこの周辺に目立った装置は発見できない」
ドレビン「ならソリッド・アイの『暗視モード』を使ってみるんだ。目には見えないものでも熱源があればそれで捉えることができる」
スネーク「分かった」
プツッ
53 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 02:04:07.36 ID:BJjFCy9D0
スネークは眼帯にしか見えないソリッド・アイを操作し暗視モードに切り替える
それによりスネークは壁と一体になった小さな熱源を発見した
スネーク「これか……」
肉眼で発見するのはほぼ不可能。仮に分かったとしても僅かな違和感を感じるだけ、そんな程度だった
スネークはサプレッサー付きのoperatorを数弾撃ちこんだ
スネークの銃撃を受けたその装置は音を発することなくその効力を失った
御坂「……能力干渉が無くなった……スネークさん、ありがとう」
スネーク「こっちも君のおかげで素早く発見できた」
54 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 02:06:11.61 ID:BJjFCy9D0
TRRRRTRRRRR
スネーク「こちらスネーク、第13学区の能力干渉装置を破壊した」
オタコン「お疲れ、こっちも今終えたところだ」
スネーク「アレは……」
オタコン「間違いない。オクトカムだ」
スネーク「一体どうなってる?いくら科学が進んだ街とはいえここまでの軍事技術を用いるのは普通じゃない」
オタコン「答えは簡単さ、スネーク」
オタコン「犯人は『愛国者』とのパイプを持っていたか、あの戦争経済に精通していたか……」
スネーク「まさか」
オタコン「そう考えるのが妥当だ」
スネーク「……」
ドレビン「スネーク、オタコン、ちょっと聞いてくれ」
二人「?」
ドレビン「今回の能力干渉装置、通称『キャパシティブレイク(能力停止)』の仕掛けられていた、
第7学区、第13学区、第18学区の共通点が分かった」
スネーク「なんだ?」
ドレビン「学校だ。3つの学区全てが多くの教育機関をもっていたんだ」
55 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 02:07:22.22 ID:BJjFCy9D0
オタコン「つまり……」
ドレビン「敵の狙いは、はじめから能力者の無力化。いよいよ動き出すかもしれないぜ」
オタコン「でも核砲台はまだ完成していないはずだ!」
ドレビン「あぁ、でも敵さんがその問題を解決した可能性もある」
オタコン「あのときみたいに……?」
PRRRRRRPRRRRR
白井「こちら第7学区の白井。……なんとか干渉装置を停止できましたの」
御坂「お疲れ、黒子。大変だったでしょ」
白井「はい……体が空っぽになってしまったのような感覚になってしまいましたわ。
でも初春の遠隔操作のおかげでなんとかなりましたの」
佐天「初春やるじゃん!!」
初春「えへへ、がんばりました」
御坂「犯人の特定はできそうですか?」
オタコン「うーん、今からやってみるけど……」
???「その必要はない」
御坂・スネーク「!?」
56 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 02:09:59.61 ID:BJjFCy9D0
今日のところはここまでです。
禁書というか、超電磁砲ですね、訂正します
また明日投下します。では、おやすみなさい
57 :
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(長野県)
[sage]:2011/11/13(日) 02:13:16.44 ID:YNSt7yqOo
乙
期待してるぞ
58 :
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(岡山県)
[sage]:2011/11/13(日) 02:13:30.72 ID:cUfJ8uEYo
乙
59 :
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(東京都)
[sage]:2011/11/13(日) 02:17:22.36 ID:KdZ6j66Ko
乙
60 :
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[3797KB]:2011/11/13(日) 05:41:48.76 ID:sEvEvWre0
乙1MGSにも超能力者おったぞ
61 :
!ninja
[sage]:2011/11/13(日) 09:55:19.42 ID:dfo3pN9io
続きお願いします
62 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 10:09:46.61 ID:4bAaUp+Po
ESPはそんな直接的な能力じゃないからな
らな
精神感応系ならスネークも納得したろうが
63 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 10:34:10.04 ID:RU85RZeI0
>>1
です。今日の午後(1時くらい?)から再開します。
>>60
サイコマンティスはMGS4の「今からお前のコントローラーを動かしてやる!
できるだけ水平な場所に置くんだ!」に不覚にもにやついてしまいましたwwwwww
>>62
ESPってオプスにもいましたよね? 女の人で(名前忘れた)
64 :
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[sage]:2011/11/13(日) 10:35:54.28 ID:IJiCEKOJo
乙
65 :
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(東京都)
[sage]:2011/11/13(日) 10:38:03.18 ID:mbjy+d0Ho
ウルスラ(エルザ)か。RAXAを良い感じに使えるんだっけ
66 :
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(長屋)
:2011/11/13(日) 13:00:14.03 ID:RU85RZeI0
>>65
そうだった!
では再開します
スネーク「誰だ!」ガチャ
???「銃を下げろよ、ソリッド・スネーク」
スネーク「!! なぜ俺の名を!?」
???「ははは! もはや今のわたしに知らないものなんてないんだよ!」
御坂「……なんであんたがここに……」
スネーク「知り合いか?」
御坂「えぇ、一番会いたくない知り合いだったんですけどね」
???「つれないねぇ、レールガン。久々の再会なんだ、もっと喜べよ」
御坂「誰があんたなんかと……!」
スネーク「一体誰なんだ」
御坂「……テレスティーナ・木原・ライフライン。乱雑開放事件の犯人です」
スネーク「!!」
67 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:01:56.08 ID:RU85RZeI0
テレス「そういうこと。もちろん、お前が破壊してくれちゃった能力停止を作ったのもわたし」
御坂「今度は何がしたいわけ!?」
テレス「何って言われてもなぁ。わたしはただ」
テレス「『樹形図』に導かれただけさ」
御坂「樹形図に……」
スネーク「導かれた……?」
68 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:02:52.45 ID:RU85RZeI0
スネーク「それより、核をここに持ち込んだのはお前か?」
テレス「核? あぁ。すべてを消しとばすために派手な花火を用意したわよ。誰かさんが気にしてた砲台も一緒にねぇ」
スネーク「!!!」
テレス「お前たちの動きなんか初めから丸わかりだ。今お前がいるのはあの『学園都市』だぜぇ?」
スネーク「ちっ……」
テレス「それに、砲台をいちいち作るなんて面倒なことはしないわよ。なんたってこっちには『動く発射台』があるんだから」
スネーク「動く発射台?……! まさか……!」
テレス「ヒヒッ、そうだ……METALGEARだよ!」
スネーク「!!」
69 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:04:01.61 ID:RU85RZeI0
御坂「メタルギア……?」
スネーク「ばかな! メタルギアだと!?」
テレス「くくく……なぁに簡単な話さ。……お前が新型メタルギアの情報を得、タンカーに乗り込んだあの日……」
スネーク「!!」
テレス「米海軍は対メタルギア用(同胞殺しの)メタルギア、『METALGEAR RAY』を完成させ、それを世界に拡散すべく、
量産化に乗り出そうとしていた。しかしオセロットによりそれは失敗に終わる。
続くビッグシェル事件で、雷電が量産型RAYを破壊する
。さらにガンズオブパトリオット事件において最後のRAYもソリッド・スネークが操るREXの前に屈する。RAYは潰えた。
……そう……思ったか?」
スネーク「RAYは確かに破壊した! 間違いない!」
テレス「確かに、あのRAYは死んだ。だが、確かに量産化は成功したんだ」
スネーク「……!」
70 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:04:56.05 ID:RU85RZeI0
テレス「そう、RAYの設計図さ。私の父、木原幻生は自身の持つ世界中の強力なパイプを使って、設計図を入手した。
金が無ければただの紙切れだが、ジジイの手にかかればなんてことはない。すぐに出来たよ、RAYが!」
スネーク「くっ……」
テレス「わたしはそこからさらに一歩踏み入れることにした。メタルギアの小型化だ。
核を射出できる最も小さいメタルギアを目指した。となると従来の砲台では不可能だ。
ロケットが必要になる。そこで核弾頭のみを射出できるある技術を見つけた。御坂、おまえのおかげだよ……くくく」
御坂「どういうことなのよ?」
テレス「レールガンだ。レールガンの強力な加速力を利用して核弾頭を撃つ」
御坂「!!」
71 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:05:58.96 ID:RU85RZeI0
テレス「もともとREXに搭載されていて、リキッドがそれを奪い、使おうとしたレールガン。
これに学園都市で研究されたエレクトロマスターの技術を併せ使えばメタルギア小型化は容易に成功した。
これによりメタルギアは従来のおよそ0.3倍になった。だいたい駆動鎧と同じくらいの大きさだ」
テレス「準備は整った。……いよいよ全世界に放射能の雨を降らせる日が来たわけだ、あはははは!!」
御坂「そんなことさせるわけないでしょ!」バチバチ
御坂は電気を左手に集めテレスに向かって放った。が、
バチチチチ
御坂「弾かれた!?」
御坂の電撃がテレスを捉える直前、何らかの力により弾かれ、標的を失ったように近くの街路樹に直撃した
72 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:06:55.91 ID:RU85RZeI0
スネーク「あいつの周りの……」
スネークの視線に沿うように御坂はテレスを見る
御坂「!」
それまでテレスを取り巻いていた人型の機械がテレスを守るように変形していた
御坂「こいつら……電磁波を……!」
テレス「あーはっははは!! 残念でしたぁ!! てめぇの電撃はもうあたらねぇよ!!
お前の放った電撃を逆演算して同極の電磁波を作ったのさ!」
スネーク「そんなことが……あり得るなんて……」
テレス「さぁて、テストは成功、あいさつも済んだ。もうここには用はねぇ。ここらで消えさせてもらうわ」
テレス「あ、そうそう、お前らにいいことを教えてやる。核発射は明日の午前6時。場所は第23学区。
……止めれるものなら、止めてみやがれ。 じゃあな」
73 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:07:53.22 ID:RU85RZeI0
御坂「っ、逃がすわけないでしょ!」バチバチ
ヒュン
スネーク「消えた……」
御坂「テレポート……? どうなってるのよ……」
無音の足跡を残し、テレスは消え去った
74 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:09:11.06 ID:RU85RZeI0
―ジャッジメント第144支部―
御坂「なんなのよ、あいつ!!」バン
白井「落ち着いて下さい、お姉様っ」
初春「でも、黒幕があの人だったなんて……」
スネーク「……」
御坂「それにしてもあいつなんであたしの電撃を……」
佐天「テレポートみたいなのも使ってたって言ってましたね」
スネーク「能力を複数もつことはおかしいことなのか?」
白井「えぇ、普通は一個体に一種類だけですの。ただ……」
白井「能力を複数持つ個体、マルチスキル(多才能力)。この能力をもつ人物と接触したことがありますの」
スネーク「マルチスキル……」
75 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:09:52.62 ID:RU85RZeI0
御坂「木山先生のことね」
初春「でもあれは幻想御手(レベルアッパー)によるものですよね? もうなくなったんじゃ……」
白井「相手が木原ならどうなっていてもおかしくないですの」
オタコン「じゃあ僕は、木原の戦力を調べておくよ」
スネーク「頼んだ」
佐天「でも、これからどうしましょう? 明日には核を撃っちゃうみたいだし……」
御坂「そうね、とにかく今は一刻も早くあいつを止めなきゃ!」
スネーク「待つんだ、御坂」
御坂「どうしてですか!? こうしてる間にあいつは!」
76 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:11:07.58 ID:RU85RZeI0
スネーク「敵の能力が把握できてないうちに動くのは得策じゃない。
まして俺たちが向かうのは敵の本陣だ。当然激しい抵抗に遭うだろう」
御坂「……」
スネーク「対してこちらは五人。言い方は悪いがまともに戦えるのは俺を除けば二人だ。
戦力差は歴然……ならばこちらも相応の作戦を練らなければならない。そういう意味でも、ここは抑えるんだ」
御坂「う……分かりました……」
オタコン「スネーク、相手の戦力がわかった」
初春「はやっ!」
オタコン「時間がないから大雑把に言うよ。敵歩兵は30人ほど、およそ20人が敵拠点の外を、残りが内側を守っている」
オタコン「さらに敵軽機械兵、木原の作ったロボットのことだけど、それが5機。
これはすべて内側に配置されている。分かってると思うけど、こいつらはみんな対御坂用の相殺電極機構を備えている。
御坂を先頭に、正面突破! なんてことは無理だ」
御坂「う……」(←そのくらいなら……と思っていた人)
77 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:13:10.65 ID:RU85RZeI0
オタコン「ただ、相殺電極機構は敵拠点内の装置によって統率、制御されている。そいつをなんとかすれば正面突破も難しくないね」
スネーク「そうなると効果的なのは、白井のテレポートか」
白井「そういうことになりますわね」
佐天「でも白井さんのテレポートでは全員を運ぶことはできませんよね?」
白井「えぇ、そうですわね。どうしますの?」
オタコン「敵地潜入は少数のほうがいい。それに……潜入任務ならここにエキスパートがいるじゃないか」
スネーク「……分かった、俺が行こう」
78 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:14:36.62 ID:RU85RZeI0
御坂「スネークさんなら問題ないわね!」
スネーク「よし、では俺と白井が先行潜入、敵目標装置制圧後、御坂、佐天が正面から突撃、
初春はオタコンと一緒に後方支援という方針でいこう」
全員「はい!!」
オタコン「これから暗くなって潜入には最適な環境になる。
各自、準備を済ませ次第、すぐに動こう!」
ワイワイガヤガヤ
スネーク「御坂」
御坂「なんですか?」
スネーク「この戦いの前に、お前の疑問を解決しておこうと思ってな」
79 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:15:43.30 ID:RU85RZeI0
スネーク「お前と俺が一度闘ったとき、お前は自分のレールガンが破られたことに驚いていたな」
御坂「はい……同じ電気系統の力で負けたことがなかったので……」
スネーク「確かに電圧の大きさから考えれば完全にお前のレールガンのほうが優秀だ。だが問題はお前が使っているそのコインだ」
御坂「コイン?」
スネーク「ああ、これを見てみろ」ゴソッ
御坂「これは……!」
スネーク「そう、あの時俺が使ってたレールガンの弾だ。撃ちだす初速、空気抵抗、重量、全てにおいてコインよりも有利なんだ」
御坂「そうだったんだ……」
スネーク「これを一発だけお前に預ける。コインと勝手が違う分、体に多くの負荷がかかるだろうからな。
本当に必要になったときだけ使うんだ」
御坂「分かりました、ありがとうございます」
ワイワイガヤガヤ
80 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:16:55.46 ID:RU85RZeI0
スネーク「佐天」
佐天「どーかしましたか?」ニコッ
スネーク「いや、君は無能力者だったな」
佐天「……そうですけど」
スネーク「いや、そういうつもりで言ったわけじゃないんだ、すまない。……今回の任務、遂行のカギはおそらく君だ」
佐天「……え? なに言ってるんですかぁ! あたしなわけないじゃないですか〜」
スネーク「いいか、良く聞くんだ。君はたしかに能力は無いかもしれない。だが、君にしかできないことだって必ずある」
佐天「わたしにしか……できないこと?」
スネーク「みんなから聞いてるぞ。乱雑開放のとき一番活躍したのは君だってな」
佐天「!」
スネーク「佐天、能力がないことは決して悪いことではないんだ。それを受け入れ、前を向けばきっと君は――――――」
81 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:17:55.30 ID:RU85RZeI0
―PM9:00―
オタコン「よし、みんな準備できたかな」
全員「はい!」
スネーク「では、これより作戦を開始する」
82 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:19:01.49 ID:RU85RZeI0
―PM9:30 第23学区某研究所兼敵アジト前―
白井「こちら先行組。無事目的地に到着しましたわ。初春、テレポートに最適なポイントを指示しなさい」
初春「分かりました、ポイントを白井さんの携帯に添付しておきます」
ドレビン「スネーク、ちょっといいか」
スネーク「どうしたドレビン、全然登場できなくてお怒りか?」
ドレビン「意外と書いていくと登場機会が少ないんだよ、俺って」コーラgbgb
スネーク「おい」
ドレビン「まあ、それは置いといてだ、お前さんに頼まれてた敵武装の件だが」
スネーク「どうだった」
ドレビン「間違いない。過去にID登録されていたPMC特有の武器だった」
スネーク「なに……!?」
ドレビン「さらに奴らの武装を見るに、SIG、M14にレミントン……どれもやつらの武装に近い」
スネーク「リキッドか!?」
ドレビン「わからん……だが、オクトカムのことといい、ややこしくなってきたな……
まぁ、今はとにかく目の前の事を片付けようぜ。そうすりゃ勝手に向こうから出てきてくれるさ」
スネーク「あぁ、そうだな」
白井「スネークさん、そろそろよろしいですか?」
スネーク「あぁ、行こう」
83 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:20:04.93 ID:RU85RZeI0
―PM9:40 敵アジト内―
ヒュン
スネーク「どうやらばれずに潜入出来たようだな」
白井「そうですわね、あとは早く敵の標的を落とさなければいけませんわね」
スネーク「あぁ、初春はどうだ?」
初春「敵目標捕捉してます! 白井さんの携帯に常時送信しておきます!」
白井「……! こっちですわ!」タタタッ
スネーク「……」ダダダッ
―敵アジト深部―
白井「……っく……」ガクッ
スネーク「白井! どうした!?」
白井「おそらく敵のキャパシティブレイクの影響ですの……これ以上は……」
スネーク「分かった、ここからは俺一人で行こう。携帯を借りるぞ」
白井「お手数をかけますわ……」
スネーク「気にするな」
84 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:21:04.70 ID:RU85RZeI0
TRRRRRTRRRR
オタコン「どうやら敵目標のすぐ近くまで来たようだね」
スネーク「あぁ、だが敵の警備が予想以上に手薄だ。……誘導か?」
オタコン「仮にそうだとしても、僕たちは行くしかない」
スネーク「あぁ。安心しろ、へまはしない」
プツン
痛めた腰を叩きつつ、スネークは手元から武器を取り出す
それは御坂と戦ったときに見せた大きく、歪な銃
スネークは直線上に目標を捉え、エネルギーをためる
キイーンという音を立てながら、弾丸は撃ちだされる軌道を見据える
スネーク「しっぽは掴んだ。そろそろ出てきてもらおうか―――木原」
85 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:22:11.41 ID:RU85RZeI0
最大までためられたレールガンによって放たれた弾丸は凄まじい速度で飛びだし寸分の狂いもなく敵の装置を貫いた
凄まじい轟音と砂煙がアジト内を包む
突然起こった出来事に敵は混乱する
そして、それは同時に、こちらの突撃の合図だった
御坂「!! 今よ、佐天さん! 正面から突撃するわ!!」タタタッ
佐天「はっ、はい!」タタタッ
敵A「な、なんだ、こいつら!?」
敵B「さっきアジト内で爆発があったし、一体どうなってる!!」
御坂「悪いけどあんたらの質問に答えてる暇はないの!」バチバチ
御坂「ちょっとそこでおねんねしてなさい!」バチイ!
敵AB、その他「ぎゃあああああああ!!!」
佐天「(……やっぱりすごいや、御坂さんって……怒らせちゃだめだねこりゃ)」
御坂「さて、あらかた片付いたわね、行きましょ!」
佐天「そうですね」ビクビク
御坂「?」
86 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:25:15.49 ID:RU85RZeI0
バチバチ ギャアアアアアア ナンダアノオンナハー
スネーク「どうやら派手にやってるみたいだな」
白井「お姉さま楽しそうですの……」
TRRRRRRTRRRRR
オタコン「スネーク、もうすぐ御坂たちが合流するよ!」
スネーク「分かった」
タタタッ
御坂「スネークさん! 黒子!」
佐天「お待たせしました!」
スネーク「大丈夫だ、時間どおりd」
白井「おねぇさまあぁん!! 大丈夫でしたかぁあ??? どこかお怪我をしてらしたらわたくしが傷口をぺろぺろしてさしあげますn」
御坂「やめい」バチ
白井「あふん」クロコゲ
スネーク「まるでコントだ……」
佐天「あは、いつものことですよ」
御坂「さて、ここまでは予定通りみたいね」
スネーク「あぁ、もう敵の兵士も残ってないだろう。残るは」
佐天「木原だけ……」
87 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:28:39.37 ID:RU85RZeI0
???「遅かったじゃねぇか」
一同「!」
現れたのは木原だった。しかし
スネーク「それが……新型のメタルギアか!」
彼女はメタルギアに乗っていた。それはスネークが何度も対峙してきたそれとは違い、ずいぶんと小さかった。
しかし、小さくもそれは、間違いなくメタルギアとしての凶悪さを放っていた
テレス「ああ、最終テストも通過した。あとは核を撃つだけだ」
白井「もう一度聞きますわ! あなたの目的は何ですの!?」
テレス「くくく……まあ、ここまで来た褒美に話してやろう」
テレス「前も言ったろう?『樹形図』に導かれたと」
御坂「だから樹形図って……! まさか!」
テレス「あぁ、お前らもお世話になってたろう? 『樹形図の設計者(ツリーダイアグラム)』だよ!」
88 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:31:04.60 ID:RU85RZeI0
佐天「でもあれは破壊されたってニュースで!」
テレス「あははは!! そうだ、破壊されたとも!! でも、あれは単なる演算専用なんだぜ?」
テレス「演算しかできねえコンピュータが単独で機能できるわけねーだろが。
ツリーダイアグラムはなぁ、アレ以外にもうひとつ、存在するんだ、くくく……」
一同「!」
御坂「もうひとつ……?」
白井「聞いたことありませんわ……」
テレス「正確にはその二つでツリーダイアグラムだ。それをうまく隠して演算に特化したもののみを公表したんだ」
テレス「もうひとつのツリーダイアグラムは演算を含めたあらゆるものの『監視・管理』を司る、その名も……『GW』だ」ニタア
89 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:33:45.60 ID:RU85RZeI0
スネーク「ばかな!!」
テレス「おおおっと、みなまで言うな、スネーク。確かにGWはあのとき破壊された。
だが言ったよな? ジジイのパイプはすげぇってよ?」
佐天「そのパイプを使って設計図を?」
テレス「設計図というよりかはヒントだな、ここで行われてきた能力開発のな」
御坂「能力開発の……」
白井「ヒント……?」
テレス「……SOPシステム」ボソッ
スネーク「っ!!」
90 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:37:26.72 ID:RU85RZeI0
テレス「くくくっ、ははは!! そう! SOPシステムだ!!
戦争が経済の大部分を占め、代理戦争が当たり前のように繰り返されていたとき開発された画期的な兵士心理制御、武器統制システム!!
それを参考に学園都市で作ったんだよ、似たようなものをな!」
テレス「……お前らがなぜ能力を使えるか、知ってるか?」
御坂「それは、『パーソナル・リアリティ(自分だけの現実)』をきっかけとして……」
テレス「くくくっ、なんだ? それ」
御坂「……え?」
テレス「そんな精神論みたいなもんでホントに能力が使えると思ってたのかよ? あ?」
佐天「でも学校でもそうやって教わって……」
テレス「残念ながら不正解だ。お前らが能力を使える本当の理由は」
テレス「お前らの体内にナノマシンが組み込まれてるからだ」
全員「!!」
91 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:40:47.00 ID:RU85RZeI0
御坂「そっ、そんな話聞いたことない!」
白井「あり得ませんの!」
テレス「そりゃ被験者にばれたらまずいだろ。能力検査のときにこっそり埋め込んだのさ」
御坂「そんな……あのときに……!」
テレス「能力ってのは、その能力を記憶しているナノマシンが特定の個体と結びついて、適応したとき初めて発現するんだ。
ナノマシンとそいつの相性が悪けりゃ能力なんて使えない」
テレス「そして能力のレベルは、ナノマシンとそいつがどのくらい適合してるかの度合いによって決められる。
レベル1なら能力は使えるがナノマシンと上手く適合できてないからナノマシンに読み込まれている能力の1/10も使えない。
逆にレベル5ならナノマシンに読み込まれている能力を100%引き出せるどころかそれを応用して120%、150%引き出せるやつもいる」
テレス「戦闘時の心理状態を調整するSOPシステムに『能力』という新しい価値を付加した、通称AOPシステム。
これが学園都市における能力の真相だ」
スネーク「高レベルのナノマシンを適合者からコピーして、それを量産化させれば、強力な戦力になる……
御坂の電撃を防ぎ、テレポートを使ったあの機械にAOPシステムの技術が使われていたのか……!」
テレス「ご名答」
92 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:42:51.04 ID:RU85RZeI0
白井「うそ……」
御坂「あたしたちの能力が……偽物なんて……」
佐天「あわわ……」
テレス「能力開発はもう十分済んだ。あとはこの技術を使ってここ学園都市を中心に世界をまとめる……
今回の核発射はその第一歩だぁぁあ!!! 」キュイーーーン
スネーク「くっ!」キュイーン
御坂に向けられた銃口。スネークはとっさに間に入る
テレス「無駄だ! てめぇのレールガンの出力じゃあこいつは突破できねぇんだよ!!」ドーーーーーーーーーン!!
スネーク「うおおおおお!!!!」ドーーーーーン!
93 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:45:00.47 ID:RU85RZeI0
双方から放たれた雷撃
しかし、その差ははっきりしていた
まるでテレスの狂気に呼応するかのように、
雷撃はスネークのレールガンを飲み込んでいく
スネーク「くそっ!」
テレス「ひゃはははは!!! 伝説の老兵が、ざまぁねえなぁ!!」
御坂「……」
白井「……」
佐天「(どうしよう……どうしよう……あたしが何とかしないと……
でも、無能力者のあたしになにができるの? どうせあたしなんかがいても足手まとい……)」
――能力がないことは決して悪いことじゃないんだ――
佐天「!!」
94 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:47:16.93 ID:RU85RZeI0
――君にしかできないことだって必ずある――
佐天「(そうだ……こんなときでもあたしにできることは、必ずある!)」
――それを受け入れて、前を向けばきっと君は――
佐天「(あたしにできること……あのときはバットで機械を壊した……今は……)」
――能力者にも負けない本当の『強さ』を手に入れることができる――
佐天「みんなを絶望から救いだすこと!!」
95 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:50:49.64 ID:RU85RZeI0
――
佐天「御坂さん! 白井さん! 聞いて下さい!!」
御坂「……」
白井「……」
佐天「確かに、能力はナノマシンによって生まれてるのかもしれません! でも! それは間違いなく御坂さんたちの力です!!」
御坂・白井「!」
佐天「きっかけがナノマシンだっていいじゃないですか! それは、もう御坂さんたちの一部なんです!
その力を伸ばそうと、一生懸命に努力したこと、その力を使って悪い人たちを懲らしめたこと……
そして、御坂さんが御坂さんであること! 白井さんが白井さんであること! これは絶対に変わらないことです!!」
佐天「もう恐れないでください! あなたたちに与えられたその力は……」
佐天「あなたたちを導く正しい力なんだ!!!」
96 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:52:08.92 ID:RU85RZeI0
――
テレス「そろそろ限界かぁ? スネークよぉ? まぁ、このレールガンにここまで抵抗できたのは褒めてやる。
だが一人じゃどうにもならなかったようだなぁ? さすがはレベル5の力だ」
スネーク「……子供たちを利用して集める能力(コレクション)は嬉しいか?」
テレス「あん?」
スネーク「子供たちの未来を奪うことが……大人の仕事か……!?」
テレス「……気付いてやがったか」
テレス「あいつら(能力者)がわたしの手ゴマになることを」
97 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:54:06.23 ID:RU85RZeI0
スネーク「能力がナノマシンによるものなら……キャパシティ・ブレイクはナノマシンに直接干渉を与えることで、
能力を抑制していたはずだ。さらにSOPシステムを参考にしたなら能力者の精神コントロールができることも容易に想像できる」
スネーク「最終的には能力者の精神を完全にコントロールする機械でも作ろうとしてたんだろう。
……キャパシティ・ブレイクはその前段階だったわけか」
テレス「さすがだ……その通り、能力ナノマシンを量産化した後、オリジナルをどうするかが問題だった。
核を落とせばもちろん学園都市の人間が黙ってないからな。反乱を防ぐために、精神をコントロールして戦力にする」
スネーク「人間を……機械と同じように扱うのか!」
テレス「そのための、学園都市だよ」
テレス「おしゃべりは終わりだ。ここでお前を……消す!」
スネーク「くそっ!」
テレス「無駄だぁあ!! 一人じゃどうにもできんだろ!! 消し飛べぇええ!!」
???「なら……二人同時に相手してみなさいよ」チャリーン
98 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 13:57:31.01 ID:RU85RZeI0
テレス「なに!?」
バチチチチチチチ!!
スネーク「御坂か!」
御坂「遅れてごめんなさい! でも、もう大丈夫!」
テレス「きさまぁああぁああ!!!!!」
御坂「ついでに、いいもの見せてあげるわ」スッ
スネーク「それは……」
御坂「そ、スネークさんがくれたレールガン用の弾よ。こいつでけりをつけるわ」
スネーク「そいつはいい。これで重たいレールガンを担がなくて済む。……終わらせよう、御坂」
御坂「えぇ!」
御坂「木原………あんただけは絶対に許さない。人をいじりまわして、道具みたいに扱って……」
テレス「ちっ!」
御坂「でも、感謝もしなきゃ」
テレス「?」
99 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 14:00:22.72 ID:RU85RZeI0
テレス「あんたの作った能力がわたしに力をくれたの。この場であんたを……叩きのめす力をね!!!」バチチチ!
御坂「これで……」キュイーーーン
スネーク・御坂「終わりだああああ!!!!」
テレス「ちきしょおおおおおお!!!!」
ドゴーーーーン
100 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 14:02:55.00 ID:RU85RZeI0
スネーク「……やったか」
御坂「えぇ、やっとね」
佐天「御坂さん! スネークさん!」タタタッ
御坂「佐天さん! よかった、無事で!」
佐天「わたしは御坂さんたちの方が心配でしたよ」
スネーク「佐天、よく頑張ってくれた。 君は……本当に強くなったな」
御坂「佐天さん、本当にありがとう!」
佐天「えへへ」
白井「おねぇさまぁぁん!!」ガバッ
御坂「だー! 疲れてんだから抱きつくな!」バチ!
スネーク「またか……だが、悪くない」スパー
――
数日後 とある病院
101 :
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(関西地方)
[sage]:2011/11/13(日) 14:03:48.66 ID:SICe2u/Go
ドゴーンwwwwwwドゴーンってwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
102 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 14:05:09.02 ID:RU85RZeI0
オタコン「……先生、今なんと……?」
リアルゲコ太「スネークの中にある新型FOXDIE、これは治せる、と言ったんだ」
スネーク「本当か!?」
リアルゲコ太「わたしを誰だと思っているんだね? まぁ、任せておきなさい」
スネーク「まさか、本当に治るとはな。……せっかく来たんだ。ここで今までの分、たっぷり休むとしよう」
オタコン「それならサニーも連れてこないとね」
スネーク「俺は病院食があるから大丈夫だぞ」
オタコン「サニーが聞いたら悲しむよ、それ」
トントン、ガチャ
103 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 14:08:08.77 ID:RU85RZeI0
御坂「スネークさん、具合どうですか?」
佐天「入院したって聞いてびっくりしましたよ」
白井「一応、御老体ですしね」
初春「どのくらいで治りそうですか?」
スネーク「怪我自体は問題ない。持病が医者にバレてちょっと入院することになっただけだ、心配するな」
白井「そうでしたの。でしたら退院した後に、皆さんとお出かけしません? 学園都市を案内しますわ」
スネーク「それは楽しみだな。是非いかせてもらおう」
御坂「じゃあ、またちょこちょこ来ますね」
スネーク「あぁ」
四人「失礼しましたー」
バタン
オタコン「かわいい女の子四人連れてデートか、両手に花だね、スネーク」
スネーク「いっぺんに娘が四人できた気分だ」
104 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 14:10:53.25 ID:RU85RZeI0
>>101
書いてた時はなにも思わなかったのに、読み返すとドゴーンってwwww
オタコン「……」
スネーク「……」
スネーク「……オタコン」
オタコン「なんだい、スネーク」
スネーク「おれがあいつのところへ逝くのは、少し先になりそうだ」
オタコン「そうだね。……だからこれからは、ゆっくり生きていこう」
スネーク「……あぁ」
???「あのー」
スネーク・オタコン「ん?」
上条「今日から隣のベッドで入院することになった、上条です。よろしくお願いします!」
スネーク「」
上条「……あの、どうかしましたか?」
スネーク「……いや、なんでもない。短い間だがよろしくな」
上条「はい!」
スネーク「……」
この少年とは、一度どこかで会ったことがあるような気がした、スネークなのであった……
105 :
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(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 14:12:11.69 ID:RU85RZeI0
――
???「木原がやられたらしいな。問題は起こりそうか?」
???「大丈夫だよ」
???「全く、お前はいつ見ても不気味な奴だ」
???「それはお互い様だろう」
???「それで、あの計画は?」
???「順調さ。そろそろ実行できる」
???「くくく……いよいよ、復活ってことか」
???「あぁ、先代は皆死に、機械ごときにその地位を奪われてしまったが……それも終わる」
???「そろそろ出かける。お前もいつまでもひっくり返ってないで体動かせよ、アレイスター」
アレイスター「あの計画が始まれば……嫌でも動くよ」
アレイスター「(この計画が成就すれば……わたしたちは……)」
アレイスター「真の『愛国者』になるのだ……!」
デデデーン
おわり
106 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 14:13:21.12 ID:RU85RZeI0
ってことで終わりました。拙い文でしたが読んでくれた方ありがとうございます!
107 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/11/13(日) 14:13:44.85 ID:yCL4+n6go
展開早いなオイ
108 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/11/13(日) 14:22:08.52 ID:RU85RZeI0
>>107
あんまりダラダラするのもあれだなっと思って簡潔にしようと思ったんですが短すぎたかな…
109 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(岡山県)
[sage]:2011/11/13(日) 18:51:09.83 ID:cUfJ8uEYo
乙
自分も書きたくなってきた
70.09 KB
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