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ほむら「モンスターボール!?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:23:26.04 ID:sPU2EcLF0
魔法少女まどか☆マギカとポケットモンスターのクロスオーバー作品です。

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ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713522243/

旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713353246/

木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1713351945/

いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713279251/

【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713277692/

こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713183168/

【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/

アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713089503/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:23:49.71 ID:sPU2EcLF0
ほむら「また救えなかった……」

またいつもの病院で目を覚ます。
全力でワルプルギスの夜に攻撃しても倒すまでには至らず、結局まどかは契約し
魔女化してしまったのだった。

ほむら「……今度こそ! 今度こそまどかを救う!」

そう胸に秘め、何時もの様に病室から飛び出した。

ほむら「暁美ほむらです。よろしくお願いします」

挨拶を終え、まどかに釘を刺す何時ものパターンを終え、私はQBをまどかに会わせないために
行動を開始しようとしたが、なぜかまどか、美樹さやか、他数名の生徒達は教室を後にしようとしない。

ほむら「鹿目さん……終業なのに帰らないの?」

まどか「あ、ほむらちゃん……今ね、皆とポケモンやってるの」

ほむら「ポケモン?」

聞いたことのない名前だった。

さやか「あれ、転校生ってまさかポケモン知らないの?」

ほむら「入院してたから……」

さやか「あーそっか……それじゃ仕方ないかー」

まどか「それじゃあ私がほむらちゃんにポケモンを教えてあげるね! DS持ってる?」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:24:28.35 ID:sPU2EcLF0
ほむら「DS? ごめんなさい、ゲームとかも病室には持ち運び禁止されてたから」

まどか「そっかー……じゃあ最新作のポケモンはできないけど、私のアドバンスを貸してあげる!」

ほむら「い、いいの!?」

まさかまどかから持ち物を借りる事ができるなんて……
暁美ほむらが内心で喜びを露にしていると、不意に美樹さやかがやってくる。

さやか「まどかー、転校生になに貸すの?」

まどか「えとね、まずはファイアレッドを貸そうかなって」

ほむら「なんかカッコイイ名前なのね」

さやか「元は赤、緑なんだけど、丁度発売当初の時代に合わせて作り直しされた作品なんだよ。
     それで同じ名前だと紛らわしいからそういう名前にしたんじゃない?」

ほむら「そ、そうなの……」

それからポケモン。ポケットモンスターの簡単な説明を聞いた暁美ほむらは、その日は
鹿目まどか、美樹さやかと共に自宅へと向かっていった。
驚いた事に、今回のループでは美樹さやかはCDを買いにいく事はなく巴マミとの顔合わせもなかった。

ほむら「QB、ざまあないわね」

そして翌日。
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:24:54.70 ID:sPU2EcLF0
ほむら「中々奥深い世界ね」

まどか「でしょ? それが一通りクリアできたらルビーとエメラルドを貸してあげるからね」

ほむら「まどかの持っているDSの作品も含めたらどれくらいポケモンってあるの?」

さやか「えーと、ルビサファエメにレッドグリーン、ダイパプラに、HGSS、ブラックホワイトかな」

ほむら「眩暈を感じるほどの量ね……」

まどか「えへへ……でも、とっても面白いんだよ?」

さやか「転校生はまだ始めたばかりだけど、このゲームにどっぷりと浸かっていくとめざパ氷とか
     6V、夢特性とか言い出すようになるかも」

ほむら「ごめんなさい、ちょっと意味が解らないわ」

まどか「大丈夫だよ。さやかちゃんみたいになっちゃったら、ちょっと危ないから」

さやか「まどかー、どういう意味よそれー!」

まどか「そのまんまの意味だよさやかちゃん」

さやか「このー、対戦が下手糞だからってやさぐれちゃってー!」

まどか「私連れ歩きできるからそれでいいもーん」

どうやらポケモンというゲームには人によって遊び方が異なるらしい。
それを理解した暁美ほむらは、まどか達とゲームをするためにポケモンというゲームにのめり込んで行く。
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:25:25.64 ID:sPU2EcLF0
それからちょっとして。

QB「僕と契約して魔法少女になってよ!」

ほむら「やべ、ポケモンに夢中になっててこいつの事忘れてた」

暁美ほむら、今ループで最初の失態。

マミ「あら、貴方達もポケモンやってるの?」

なんやかんやあって薔薇の魔女を始末した後、暁美ほむら達はマミルームへと来ていた。
そこで巴マミは、DSを取り出しゲームを起動させる。

マミ「貴方達はどんな遊び方をしてるの?」

まどか「私はポケスロンとか連れ歩きで色んな所を歩いています。
    後はたまにブラックでミュージカルしたりとか」

さやか「私はクラスの仲間や恭介と対戦したりです」

ほむら「私は……やっとレッドをクリアしたばかり」

マミ「それじゃあ私は鹿目さんと近い遊び方をしているのかな?
   私もHGでピカチュウを連れ歩きしてるのよ」

ほむら(ちょくちょく話題にでる連れ歩きって何かしら?)
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:25:58.26 ID:sPU2EcLF0
またちょっとして。

QB「大変だ、このままだとグリーフシードが孵って魔女が生まれてしまう」

さやか「あー、家に帰ったらまたイーブイの厳選始めないとなー
     目指せ6Vですよ!」

ほむら「まどか! ついにDSを買ったわ! また一歩まどかに追いついたわね」

まどか「本当ほむらちゃん!? ソフトは何を買ったの?」

ほむら「美樹さやかに言われてプラチナを買ったわ」

QB「いや、聞けよ!」

さやか「なにQB? 魔法少女になる話なら断ったじゃん」

まどか「そうだよ! 私達は魔女と戦うよりポケモンをやってたいの」

QB(くそっ、このゲームジャンキー共がっ!)

このループでは、ポケモンは超国民的ゲームです。

ほむら(ざまぁwwwww)

さやか「でもこのままだと魔女がでちゃって困るならマミさん呼んで、四人でポケモンしない?」

まどか「あ、それいいかも!」ピポパ

まどか「マミさーん、グリーフシードあったから、魔女倒してついでに皆でポケモンしよー」

マミ「把握」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:27:04.66 ID:sPU2EcLF0
魔女の結界

マミ「もうなにも怖くない」

シャル「ぱっくんちょ」

ほむら「ふう、危機一髪ね……」サラァ

まどか「やったねほむらちゃん!」

ほむら「ええ、なんとか最初のジムを突破できたわ! これも全てまどかのおかげよ」

QB「おい、遊んでる場合じゃねぇぞ! マミが食われちまったぞ」

さやか「あっ……ま、マミさーーーーーん!!!!」ブワッ

ほむら(巴マミの事すっかり忘れてたわ)

巴マミ、シャルロッテに食われ殉職。

ほむら「しょうがない、まどかを守るためにも私ががんばらないと」カチン

その後、シャルを即効で撃破し、三人は巴マミ追悼バトルを開催する。

QB「まさか君が本当に魔法少女だったとはね」

ほむら「本当に? とはどういう事かしら?」

QB「初めて君と会ったとき、魔法少女特有の物を感じてね、ずっと君を監視してたのさ。
  だが、実際監視をしていると、君は魔女を倒しにいくどころか、家でずっとポケモンをやっていたからね
  本当に魔法少女かどうか疑っていたんだ」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:27:48.02 ID:sPU2EcLF0
さやか「ていうか、転校生が戦ってたならマミさん死ななかったんじゃ?」

まどか「違うよさやかちゃん! ほむらちゃんはずっと戦ってたんだよ?
     クロガネジムのヒョウタと!」

さやか「そっかー、じゃあしょうがないかー」

QB(どういう思考回路してんだこいつ等)

それからまた色々あって

まどか「え、さやかちゃん契約しちゃったの?」

さやか「うん、恭介とガチバトルがしたくてねー。キュゥベェと契約してぱぱっと腕治して貰ったんだ」

ほむら「後悔はないのね」

さやか「全然! そりゃ魔女と戦ってる時ポケモンできないのは辛いけどさー、あはは」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:28:32.26 ID:sPU2EcLF0
ちょっとして

使い魔「ブーンwwwwwブーンwwwww」

まどか「さやかちゃん使い魔だよ!」

さやか「ちょっと待って、後もう2個卵を孵化させて!」

まどか「もう……」

杏子「お前等なにやってんだ?」

さやか「ん? その格好、魔法少女?」

杏子「使い魔の前でゲームだなんて随分余裕なんだな」

さやか「しょうがないじゃん! 今イーブイの厳選してる最中なんだからさー」

杏子「イーブイ? ああポケモンか……懐かしいな」

さやか「あんたもポケモン知ってるの?」

杏子「昔やってたよ、今はもうやってるどころじゃないけどな」

さやか「そうなんだ。ふーん」

杏子「っておい!人の話を聞くときはちゃんと相手の目を見ろよ!」

さやか「ごめん、今忙しいから……あ、魔女いたらやっつけていいからね」

杏子「なんなんだあいつ……」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:29:12.20 ID:sPU2EcLF0
それから数日後

さやか「恭介がバトルを全然してくれなくなった……」

まどか「ど、どうして?」

さやか「最近ずっと仁美とポケモンばっかしてるの……
     私がバトルを一緒にやろって言っても、今は仁美にポケモンのテクを教えてるから駄目って」

ほむら(話を聞いてるだけなら小さい悩みだけど、美樹さやかが契約に踏み切った理由を考えると
     結構やばいわね。 後何日持つかしら?)

まどか「さやかちゃん元気だして!」

さやか「はぁ……どっかに負けそうになっても電源を切らないで、恭介みたく正々堂々とガチバトルをしてくれる
     人いないもんかなぁー」

ほむら「WIFIにでも繋ぎなさいよ」

さやか「WIFIは電源切る奴いるからだめー」

ほむら「学友は?」

さやか「あいつ等あたしより弱いから駄目」

ほむら(めんどくさいわね本当に)

さやか「はぁ……」

さやか(もう一度恭介に会おうかな……)
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:29:46.64 ID:sPU2EcLF0
上条家前

さやか「……」

杏子「なんだ? 入らないのか?」

さやか「あんた……」

杏子「お前、その家の坊ちゃんのために願い使ったんだってな。
    ばっかだよなーたった一度の奇跡をそんな事に使いやがって」

さやか「あんたに何が解るのよ」

杏子「さあな、あたしはQBから話をちょろっと聞いただけだし」

さやか「恭介はね! 唯一私のガチパに対抗できるパーティを持ってるのよ!」

杏子「ガチパ? ポケモンの話? 悪いけど金銀で時止まってるからよく分かんないわ」

さやか「それを……そんな事だなんて! 許さない!」チャキ

杏子「ちょッ! そんなに怒る事かよそれ!?」

さやか「絶対ゆるさない!」

杏子「ま、待てよ! ドンパチするにしてもこんな家の前でやるのは流石にまずいだろ」

さやか「そうね……じゃあついてきて、そこであんたを叩きのめしてやるから」
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:30:22.03 ID:sPU2EcLF0
橋の上

さやか「さあ、戦いましょう」

杏子「別にいいけど、後悔するなよな」チャキ

まどか「待ってさやかちゃん!」トタタ…

さやか「まどか!? それに転校生も」

ほむら「いい加減名前で呼んでもらいたいわね」

さやか「何しにきたのよ!」

まどか「さやかちゃん、喧嘩なんて駄目だよ!」

さやか「邪魔しないで! アイツは私の願いを侮辱したの!」

まどか「だからって……WIFIに繋いで戦えばいいだけでしょ?」

さやか「電源切られたことないからそんな事言えるのよ!」サッ

まどか「ッ! ごめんさやかちゃん!」ポイ
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:31:00.90 ID:sPU2EcLF0
ほむら「あっ」カチン

さやか「まどか! あんたなんて事を!」

さやか「……」

ドサッ

杏子「おい、こいつ死んでるじゃねぇか!」

QB「君達まほ(ソウルジェムについて説明中)なのさ」

杏子「なんてこったい」

ほむら「やっと拾ってこれたわ……」

ほむら(こんなに走ったの久しぶりかも……ずっとゲームやってたし)

さやか「……? あれ……?」
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:31:31.24 ID:sPU2EcLF0
さやかの家

さやか「なんでソウルジェムの事黙ってたの!?」

QB「聞かれなかったからだよ」

さやか「このさい肉体がゾンビになった事はどうでもいいわ!
     でも、あんたがもっと早くこの事を教えてくれていたら6V性格一致はでたかもしれないのに!!」

QB「? ごめんちょっと意味が解らないよ」

さやか「だって肉体は飾りなんでしょ? なら睡眠を取る必要ないって事だよね」

QB「うんまあ……そうとも言えるね」

さやか「それじゃあ厳選できる時間が増えるって事じゃん! どうして今まで黙っていたの!?」

QB「普通は魂と肉体が分離した事について突っ込まれるはずなんだが……
  本当に君達は変わっているね」

さやか「よーし! 早速厳選がんばっちゃいますよー!
     もしかしたら厳選してる間に恭介がバトルしてくれるようになるかもしれないし」

QB(なんだか妙に前向きになったなぁ……これじゃあ魔女化しないかも)
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:32:25.84 ID:sPU2EcLF0
魔女の結界

さやか「出ない出ない出ない出ないでなーーーい!!!」ガンガンガンガン

エルザマリア(なにこの気ちがい、マジ怖いんですけど)

さやか「6V性格一致がでなーーーい!!」ドシュッ!

杏子(あいつ、なんて戦い方してんだ……)

ほむら「ふう、ギラティナをついに捕まえたわ」

まどか「やったねほむらちゃん!」

杏子(こいつ等はこいつ等でゲームしてるし……いやまあポケモンは面白いから解るけどさ)

さやか「フシュルルル……6V……6V……」

ほむら「なんだか最近人間離れしてきてるわね彼女」

まどか「うん……私さやかちゃんとちょっとお話しようと思うんだ。
    最近のさやかちゃん、ちょっとおかしいから」

ほむら「ええそうね……ここ最近ずっと6V6Vとか、性格一致とか言ってて怖いわね」

QB「僕としては、魔女の結界で平然とゲームをしている君達の神経のほうが怖いけどね」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:33:37.44 ID:sPU2EcLF0
雨の中

まどか「さやかちゃん……もう6Vとかやめようよ……そんなんじゃ何時か壊れちゃうよ(DSが)」

さやか「ああでもしなきゃ6V性格一致が出ないかもしれないから」

まどか「それで出たとしても、さやかちゃんの為にならないよ」

さやか「あたしの為ってなに?」

さやか「6V性格一致がいまだに出ないあたしになにがためになるって言うの!」

まどか「わ、私はただ……さやかちゃんが昔みたいにポケモンを楽しんでくれればいいって考えて……」

さやか「だったらアンタが6V性格一致のイーブイ出してよ!!」

まどか「さやかちゃ……ん」

さやか「無理だよね! 連れ歩きでポケスロン如きやって喜んでるようなヌルゲーマーのまどかには
     厳選なんて始められる訳ないもんね!!」

まどか「さ、さやかちゃん……」

さやか「ついてこないで! こうなったらあたし一人で6V性格一致イーブイ♀を出すから!」タタタ…

まどか(♀固定!? さらにハードルあげちゃ駄目だよさやかちゃん……)

さやか(馬鹿だよあたし、調子にのって♀固定とか言い出して……確立20%だよ!)
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:34:31.36 ID:sPU2EcLF0
ほむホーム

杏子「最近美樹さやかだっけ? あいつどんどんやばくなってないか?
    なんか鬼気迫るっていうか……あいつ、本当にゲーム楽しんでいるのか?」ピコピコ

ほむら「人には色々な楽しみ方があるから……ポケスロン楽しい」

杏子「しっかし、何時の間にかポケモンがこんなに進化してたとはなー、
    新しいポケモンが増えてバトルも奥が深くなったし、はまる訳だよなー」

ほむら「そのアドバンス、まどかのだから壊さないでね」

杏子「解ってる解ってるって」

ほむら「……そういえば、なんで貴方は私の家にいるの?」

杏子「あ? そりゃお前がワルプルギスの夜がくるからーとか言ってたから」

ほむら「ポケスロンに夢中になってて忘れてたわ」

杏子「おいおいしっかりしろよ」

ほむら「ごめんなさい、予想以上に連れ歩きシステムと寄り道が豪華で……」

杏子「まあ、気持ちは解るけどさ……でも、なんだってワルプルギスの夜が来ることなんか知ってるんだ?」

ほむら「まあ色々と……」

杏子「そうなのか? ゲームばっかやってる姿しか見たことないけど、案外色々やってたんだな。
    どんな手口使って知ったんだ? 少し教えてくれよ」

QB「それは僕も興味があるね、暁美ほむら」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:34:59.16 ID:sPU2EcLF0
杏子「てめぇ! どっから沸いてきやがった!」

QB「やれやれ、僕をゴキ」

パァン

ほむら「一度くらいは始末しておかないと」

杏子「へー、なんだか妙に生々しい武器だな。 あたしは槍なのに」

ほむら「個人差があるから……」

杏子「ふーん。 なあアドバンスとエメラルド少し借りていいか?」

ほむら「アドバンスはまどかのなんだけれど……」

杏子「あー、じゃああたしが連絡いれるからさ」

ほむら「待って、なら一緒にまどかに会いにいきましょう」

杏子「お、いいねそれ」

QB「僕もついてい」パァン
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:36:06.56 ID:sPU2EcLF0
公園

まどか「さやかちゃん、どこ行っちゃったんだろう……
     私も厳選っていうの始めてみようかなぁ……」

ほむら「まどか!」

まどか「あ、ほむらちゃん」

ほむら「まどか!貴方の言うとおり、連れ歩きは最高だったわ!
     バクフーンに話しかけたら、ほむほむ(主人公)に抱きついてきてくれたり
     アイテムを持ってたりして本当に最高よ!」

暁美ほむら、満面の笑み。

まどか「ほ、ほむらちゃん……そうだよね……やっぱり楽しみ方って人それぞれだもんね」

ほむら「ええそうよ……だからまどかにはまどかの、美樹さやかには美樹さやかの……
     ポケモンの数だけ冒険があるのよ」

まどか「……私、やっぱりいままで通りのやり方でポケモンを楽しむ!
     そして、さやかちゃんにもう一度ゲームは楽しくやるものだって思い出させる!」

ほむら「ええそうね。ポケモンは楽しんでやるものだから」

杏子「あ、まどか! アドバンス借りていい?」

まどか「え? いいよ!」

杏子「よし! あたしもポケモンをもう一度やってさやかのライバルになってやるんだ!
    そうすれば、あいつもポケモンの楽しみを思い出すかも知れないからな」

QB(この世界はポケットモンスターというゲームで回っているのだろうか?)
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:39:17.12 ID:sPU2EcLF0


杏子「あ、さやか!」

さやか「……あんた」

杏子「探したんだぜ……もう少しすればほむらとまどかも来るよ」

さやか「手間かけさせたね」

杏子「なんだ? やけに大人しいじゃねぇか……厳選が終わったのか?」

さやか「うん……終わったよ。
     やっと6V性格一致♀のイーブイが出たんだよ……」

杏子「やったじゃねぇか!」

さやか「でも……」

美樹さやかはバックから壊れたDSを取り出し佐倉杏子に見せる。

さやか「もう、どうでもよくなっちゃった」
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:40:27.41 ID:sPU2EcLF0
少し時は戻り

「だからさ、エルフーンはやどりぎと身代わりで主導権握らなきゃ駄目な訳よ」

「エルフーンとか厨ポケじゃないッスかwwww」

「は? エルフーン舐めてんの? コットンガードの効果甘く見るなよな」

若いホストが二人、終電の電車の中でポケモンについて熱く語っている中、
美樹さやかは厳選を続けていた。
そして、奇跡は起きた。

さやか「やった!ついに6V性格一致♀のイーブイがでたぁぁぁぁああああ!!!」パアァァァ

心の中を暖かな風が通り抜けるのを感じた。

「お、君すげーじゃん!おめでとう」パチパチパチ

拍手が起こる。
うれしい、後はこのままセーブすれば。
その時、それはおきた。

バキッ!

プラスチックが割れる音。
力みすぎた結果だった。
もう片方の手はガッツポーズをしていたからかも知れない。
壊れて手から落ちたDSは、電車の床へと落ちていった。
なにも握っていない片方の手でDSを追いかける。

ドカッ!

鈍い音が車内に響いた。
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:40:58.11 ID:sPU2EcLF0


杏子「さやか……」

さやか「あたし、もうなにもかも分らなくなっちゃった
     あれだけがんばって厳選してたのに……毎日毎日、授業と魔女狩りの時以外ほとんどずっと
     厳選をし続けてたのに……」

さやか「6V性格一致性別一致なんてうかつに手を出すものじゃないんだね……」

さやか「厳選なんてするから、恨みや妬みが溜まって、学友が厳選成功したって聞く度に
     そいつを呪わなきゃいられない……」

さやか「あたし、分ってたんだ。
     厳選っていうのはどこかで妥協と諦めが必要だって……」

さやか「でも、あたしは諦め切れなかった……妥協もできなかった……
     そしてポケモン本来の楽しさを見失ってた……」

杏子「……」

さやか「あたしってほんとバカ」ピシ
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:41:25.27 ID:sPU2EcLF0
QB(うおっ! さやかが魔女化した!? あんなにゲームジャンキーだったさやかが魔女化するだなんて!
   一体どんな絶望が彼女を覆ったというんだい!?)

QB(分らない事だらけだ……やはりこのポケットモンスターというゲームを一度星に送り
   解析してみない事には……)

QB(解析が終了した暁には、まどかと契約する糸口も見えてくるかもしれない!)
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:42:18.08 ID:sPU2EcLF0
なんやかんやあって

杏子「まどか! もういい戻れ!」

まどか「杏子ちゃん!」

杏子「さやか……一人で対戦はできないもんな
    だから、あたしが傍にいてやるよ」

佐倉杏子は自爆した。

オクタヴィア・フォン・ゼッケンドルフを倒した!
鹿目まどかは2555の経験値を手に入れた。
ピコン 鹿目まどかはLvがあがった!
鹿目まどかは契約するを覚えた。
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:42:56.44 ID:sPU2EcLF0
ほむホーム

ほむら「ふぅ……ついにHGをクリアしたわ。
     残りは最新作のブラック、ホワイトだけね」

QB「やあほむら」ヒョコ

ほむら「なんの用かしら?」

QB「君は美樹さやかの葬式にはでないのかい?」

ほむら「葬式? 美樹さやかの遺体は佐倉杏子が預かっていたはずだけれど」

QB「佐倉杏子は杏子ボムになって亡くなったよ」

ほむら「美樹さやかが言っていたラティボムみたいに言わないで貰いたいわ」

QB「で、どうするんだい? 残った魔法少女は君一人だよ」

ほむら「手は考えてあるわ……」

QB「へぇ、ずっとゲームばかりしていた訳じゃないみたいだね」

ほむら「ええ……私は負けないわ! ワルプルギスの夜に勝って、まどかとポケモンをするためにも!」

QB「君達がそこまでのめり込むポケモンとは一体なんなんだい?
   検証のために星に送っては見たが、取るに足らないゲームの一つという結果がでただけだし」

ほむら「QB、ポケモンというゲームはそんな目線からでは図れないわ……
     ゲームの中に居る自分の分身と、その仲間のポケモンと共に旅をして、色んな所を見て
     色々な経験をして、ポケモンマスターを目指すの」
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:43:41.98 ID:sPU2EcLF0
ほむら「そんな経験を一切しないで、ただ解析しただけじゃポケモンの魅力を理解する事はできなくてよ」

QB「……どうやら僕が思っていた以上に深そうなゲームみたいだね」

ほむら「ええ、美樹さやかみたいな中毒患者を生み出す一面もあるみたいだけれど」

QB「やはり興味深いね」

ほむら「さてと、まどかの所に行ってこようかしら」

QB「僕もついていこうかな」

ほむら「潰すわよ」

QB「君の見ている所で契約はしないさ」

ほむら「信用できないわ」

QB「やれやれ、それじゃあ僕は君の部屋に居るよ」

ほむら「陰獣め」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:44:16.76 ID:sPU2EcLF0
まどかの家

ほむら「お邪魔するわ」

まどか「いらっしゃいほむらちゃん」

ほむら「まどかの部屋はいつ見ても綺麗ね……」

まどか「そ、そうかな?」

ほむら「私の家は今散らかってるわ……ワルプルギスの夜を倒すために配置する爆薬の配置図とか
     なんやらで」

まどか「そ、そうなんだ……」

ほむら「ええ」

まどか「ねぇほむらちゃん」

ほむら「なに?」

まどか「ほむらちゃんは死なないよね?」

ほむら「愚問ね、まどかと一緒にポケモンをやるためにも私は死ねないわ!」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「だから、そんな悲しい顔をしないでまどか……
     さ、折角まどかの家に来たんだし、一緒に図鑑を完成させましょ?」
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:45:03.61 ID:sPU2EcLF0
まどか「やったぁポケモン図鑑完成だよ!」

ほむら「こっちも完成したわ! まどかが私の持っていないポケモンを持っててよかったわ」

まどか「そ、そんな! ほむらちゃんのほうが沢山私が持ってないポケモンを持ってたよ!」

ほむら「でも伝説系のポケモンはまどかが皆持ってたし」

まどか「えへへ、映画は必ず全部上映中に見に行ってたしね」

ほむら「ギザミミピチューっていう珍しいピチューも見れてよかったわ」

まどか「よかったねほむらちゃん」

ほむら「後は、最新作のブラック、ホワイトを残すだけね!」

まどか「それなんだけどほむらちゃん……」

ほむら「まどか?」

まどか「私、最新作のポケモンは実は好きじゃないんだ」

ほむら「どうして? 同じポケモンなのに」

まどか「最新作の地方、イッシュっていう外国なんだけどね……
     魔女になっちゃう前のさやかちゃんみたいな人が沢山いるの」
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:45:40.16 ID:sPU2EcLF0
ほむら「それは……異様な世界ね」

まどか「ちょっと極端すぎるけど……でも力がないからポケモンを開放したほうがいいって言ったりする人も居るし
     ポケモンって強くなくちゃ持ってちゃいけないのかなぁ?」

ほむら「違うわまどか! ポケモンに強い弱いなんて関係ないわ!
     一番大事なのは、自分のポケモンを信じる事、愛する事よ」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「イッシュだかなんだか知らないけど、ぱぱっとクリアして
     新しく増えたポケモンとイッシュを旅行する事にするわ!」

まどか「ほむらちゃん……実は連れ歩きシステムなくなったんだよ」

ほむら「ほむッ!?」

まどか「あ、でもバトル中、ポケモンは常に動いてくれるようになったよ!」

ほむら「うーん、一長一短ね」

まどか「後は自分でやってみてからのお楽しみだね」

ほむら「ええそうね」
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:46:10.68 ID:sPU2EcLF0
時間は経ち

ほむら「お暇するわ……」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「大丈夫、私は勝つわ!」

まどか「う、うん……あ、そうだ!
     これ、お守りだよ」

ほむら「これは……」

暁美ほむらに手渡された物、それはポケットモンスターブラックだった。

まどか「ほむらちゃん、これ絶対に返してね。
     私、ホワイトは持ってないから」

ほむら「まどか……解ったわ! 必ずワルプルギスの夜を倒してこれを貴方に返すわ!」

まどか「ほむらちゃん、がんばって!」
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:46:40.69 ID:sPU2EcLF0
ワルプルの結界の中

ほむら(ごめんなさいまどか……これ、貴方に返せそうにないわ)

暁美ほむらはワルプルギスの夜の圧倒的な力の前に成すすべも無く吹き飛ばされ、
瓦礫の中に埋まっていた。

ほむら(勝てない……やはり私一人では勝てない……)

QB「やあ暁美ほむら、どうやらまだ息はあるし、絶望しきってはいないようだね」

ほむら「キュゥベェ!?」

QB「僕だけじゃないまどかもいるよ」

まどか「ほむらちゃん!」タタッ

ほむら「まどか……あれ程来ては駄目と言ったのに」

まどか「でも、でも……胸騒ぎがしたんだもん」

ほむら「……ごめんなさいまどか。
     こんな無様な姿を見せてしまったわね、でももう大丈夫よ!」フラ…

痛む体に鞭打ち立ち上がるほむら。
まどかを守るためなら自分の命は投げ出しても惜しくは無い。
ただ、まどかの笑顔を守れるのならば。
そう自分に言い聞かせ、再度己を奮い立たせようとする。
しかし、底を突きかけた魔力はもはやこれ以上戦う事をほむらに許してはくれなかった。
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:52:14.30 ID:6QOMnPNT0
ドサッ

まどか「ほむらちゃん!」

ほむら「だ、大丈夫よまだグリーフシードがあるから」

QB「と、言ってもそれが最後の一つのようだね」

事実だった。
ゲームにどっぷりはまり込み、魔女退治をほぼ全てサボった結果であった。

ほむら「くっ……せめて、もっと仲間が居れば……」

頭の中で思った言葉が口から出てしまう。
しかし、そんな事を呟いても死んだ者は戻ってこない。
暁美ほむらは、今まさに四面楚歌であった。

まどか「ほむらちゃん……」

QB「まどか、どうするんだい? 頼みの暁美ほむらはこの様。
   幾らゲームジャンキーの君でも、流石にこの状況の不味さは解るよね」

ほむら「くっ! インキュベーター!」

QB「さあ、まどか……僕と契約するんだ」

ほむら「駄目、駄目よまどか! 貴方が契約してしまったら私は!」

まどか「…………」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:53:48.27 ID:6QOMnPNT0
まどか「ごめんねほむらちゃん。
     ゲーム、返して貰う事できなくなっちゃった」

離れていくまどか、QBと契約する所を見せないためなのだろう。
それからほんの少しの時が流れ、周囲に光が溢れた。
それはまどかが契約をした証だった。
その結果、何時もの見慣れた光景が眼下に広がる。

QB「凄まじい力だったね。
   だが、こうしてワルプルギスの夜は討たれ、まどかは魔女化した。
   僕にとっては大満足の結果だよ」

ほむら「まどか……」

手元に残されたまどかのブラック。
主を失った、ただのゲームソフト。

QB「君はゲームの主役のようにはなれなかったね」

ほむら「……」

QB「君の能力についてはある程度把握している。
   どうせ君はまた別のループを迎えるのだろう?
   永遠に終わる事のないイタチゴッコを続けるために」

ほむら「ッ!」

QB「断言しよう暁美ほむら。
   君が美樹さやかや巴マミを生かしたとしてもワルプルギスの夜は倒せない。
   なぜなら君達全員の力を単純に足し算しても鹿目まどかには及ばないからだ」

ほむら「だったら強くなるまでよ!」
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:55:22.75 ID:6QOMnPNT0
QB「無理だね。
   君が持つポケモンというゲームに出てくる生き物ならともかく、君達人間と魔法少女には
   純粋なレベルアップという概念は存在しないんだ。
   どんなにがんばっても、アニメのヒーローのようにはなれないんだよ君達は」

ほむら「だったらさらに努力をすればいいだけ!」

QB「はぁ……君達人間というのはどうしてそんなに愚かなんだい?
   なら、もっと分り易く言うとしようか。
   君達如きが、ワルプルギスの夜には勝てっこないんだよ」ニッコリ

QB「鹿目まどかのような、ヒーローになるべくして生まれた人間とは違ってね」

QB「そう結局君は、君達はただの脇役なんだよ」

QB「ヒーローをかっこよく映すための、噛ませ犬。
   多少の活躍はできても、最後は必ず主役の横で活躍を見守るか途中で死ぬ存在。
   正直居ても居なくてもさほど問題はない存在なのさ」

ほむら「……」

QB「解っただろう暁美ほむら」

QB「それでも君は、この無駄とも言えるイタチゴッコをまだ続けるつもりかい?」

ほむら「続けるわ……」

QB「君は愚かだね」

ほむら「なんとでも言うがいいわ! 私は必ずまどかを助ける!
     あの時、そう誓ったのだから!」
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:55:55.48 ID:6QOMnPNT0
ループをするために、魔力をこめる。
次こそは必ずまどかを救うため。
ループが始まり、周囲の景色が歪み始める。
そして、何時もの景色が瞳に映るはずだった。

ほむら「なに? この光は!」

ループの最中、光が手の中から溢れ始めた。
その光の源はまどかから預かったあのゲーム。

ほむら「光が広がって……」

思わず目をつぶる。
それ程光は激しく、同時にほのかな暖かさを感じた。
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:57:07.04 ID:6QOMnPNT0
ほむら「ここ……は?」

目を覚ました時、そこは何時もの見慣れた景色ではなかった。
訳の分らない機材、妙な音をたてる機械、何時もの病院にはない物ばかりだった。

ほむら「どうなっているの一体?」

立ち上がりあたりを見回す。
人の気配はまったくないが、部屋の中には生活感が所々に残っている所から
この部屋の持ち主は留守にしているだけなのかもしれない。

ほむら「これは!」

そんな中、テーブルの上に載っていた一つの玉に目がいく。
ゲームの中で散々己の分身が投げたあのボール。

ほむら「モンスターボール!?」

思わずボールを手に取る。
ほどよい重量感、軽くたたいてみてもボールの材質がプラスチックではない事が解る。

ほむら「そんな……まさかここは!」

後ずさりし、先ほどまで寝ていたベッドの上に思わず腰をかける。
ちょうどその時、部屋の扉が開かれ、一人の女性が部屋へと入ってきた。

ほむら「貴方は……アララギ博士!」

取扱説明書に載っていたアララギ博士その人が暁美ほむらの前に現れた。
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/25(金) 00:58:51.49 ID:6QOMnPNT0
色々はしょって色々つめこんだ結果、かなりちぐはぐな内容になってしまった。

次回に続きます
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西・北陸) [sage]:2011/11/25(金) 01:03:55.81 ID:Ss0o6pCAO
これは期待
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西・北陸) [sage]:2011/11/25(金) 01:11:03.57 ID:vLN0EEdAO
乙そして支援
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/25(金) 01:31:54.26 ID:BTILr0hDO
プロローグ終了ってわけか…

期待!
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東海・関東) [sage]:2011/11/25(金) 09:24:12.92 ID:wKFynnGAO
てっきり魔女を捕まえるのかとw
期待
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(群馬県) [sage]:2011/11/25(金) 19:17:58.37 ID:sWgAWtdr0
乙、ただポケモンやりながらいつもの…と思ったらここまでプロローグだったかww
これは期待
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [saga]:2011/11/26(土) 21:11:37.90 ID:FauKYbb+0
続きを投下するお
44 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/26(土) 21:22:57.90 ID:FauKYbb+0
アララギ「あら、目が覚めたみたいね。
      よかったわ」

ほむら「あ……貴方が何故ここに?」

心の中で今の状況を必死に確認する。
何故彼女がこの世界に存在するのか? ゲームの世界の存在が何故見滝原に?
思い当たる事といえば、ゲームから放たれたあの光。

ほむら(まさか、私はゲームの世界に!?)

アララギ「大丈夫かしら? 貴方、研究所の近くで倒れてたのよ」

ほむら「……そうですか」

ほむら(やはりここはゲームの中の世界? でもループはちゃんと成功している。
     ゲームの世界と決め付けるには早いわね)

アララギ「貴方、お名前は?」

ほむら「暁美ほむら」

アララギ「ほむらちゃんね。 とってもかわいい名前じゃない」

ほむら「ありがとうございます……」

アララギ「それじゃあ次に、御家はどこにあるのかしら?
      ご両親に連絡してあげるわね」

ほむら「両親は……いないわ」
45 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/26(土) 21:25:55.40 ID:FauKYbb+0
アララギ「……ごめんなさい。 辛い事聞いちゃったみたいね」

ほむら「いえ……気にしないでください」

おそらくではあるが、この世界に私の両親は存在しないだろう。
まどかも、美樹さやかも、巴マミも、佐倉杏子もその他諸々も。

ほむら「……ん?」

そんな中瞳に飛び込んでくる一枚のポスター。
そこには上条恭介主演の音楽コンサートの日程と内容が書かれたポスターがあった。
そして、そのポスターには魔女を作り出す魔性の男、上条恭介本人が写っていた。

ほむら「そんな! まさか!」

思わず素っ頓狂な声をあげるほむら。
あまりの出来事に思わず身構えるアララギ。

ほむら(ど、どうして上条恭介が!?
     待って、上条恭介が存在するとしたらまさかまどかも!?)

アララギ「ど、どうしたのほむらちゃん?」

ほむら「アララギ博士! あのポスターの詳細を詳しく」

アララギ「ああ、海外のジョウト地方に住む音楽家よ。
      凄いわよね、あの年でコンサートを開くほどの腕前だなんて……
      噂ではバトルの腕前も凄いらしいわよ」

ほむら(やはり、上条恭介はこの世界に存在する。
     という事はやはりまどかも存在する!)
46 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/26(土) 21:26:38.90 ID:FauKYbb+0
ほむら「ありがとうございますアララギ博士」

アララギ「え、えぇ……貴方上条君のファンなの?」

ほむら「いえ……ただ、知っているだけですので」

アララギ「そう……」

ほむら「あの、アララギ博士……ここはどこなんですか?」

アララギ「ここはカノコタウン、様々な点が集う街よ」

ほむら「カノコタウン……」

やはりここは見滝原ではなかった。
なんとも言えない不安と共に、状況を把握する事ができたためたふつふつととある好奇心が芽吹く。

ほむら「あの……ポケモン持ってるんですよね?」

それはリアルでポケモンを触れられる喜びであった。
今までは画面の中でしか触れ合う事のできなかったポケモンと現実に触れ合える事ができる。
暁美ほむらはその事を心底喜んだ。

アララギ「ええ! 今居るのはチラーミィだけだけど見せましょうか?」

ほむら「お願いします」

アララギ「出ておいで」

ボールからポケモンが飛び出し床の上に姿を現す。

ほむら(こ、これが生で見るポケモンの迫力! な、なんだか感激するわね)
47 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/26(土) 21:27:46.59 ID:FauKYbb+0
チラーミィ「ラミィ!」

ほむら(はわわ……か、かわいい……まどかがイッシュのポケモンは可愛い子が多いって
     言ってたけど、本当にかわいいわ!)

チラーミィを抱きしめて、頬を摺り寄せたい欲求を押さえながらチラーミィを観察するほむら。

アララギ「ほむらちゃんは初めてポケモンを見るのかしら?」

ほむら「いえ……こっちの方のポケモンを見るのは初めてで……」

アララギ「そうなの! という事は貴方も海外から来たのね」

ほむら「ええはい……という事になると思います」

アララギ「でも、それならどうして倒れてたりしたのかしら?」

ほむら「分かりません。 その辺の記憶がスッポリと抜けているんです」

まさか別次元から来たとは言えないので、適当に誤魔化す暁美ほむら。
その誤魔化しが通用したのか、アララギ博士はそれ以上言及はしてこなかった。

ほむら「あの、私はこれからどうすればよいのでしょうか?」

アララギ「そうね……外に出て行ったとしても当てもなさそうだし……」

アララギ「ねぇ、貴方ポケモンは持っているの?」

この世界では割と当たり前の事を訪ねられるほむら。
そんな事を尋ねられる理由はいたって簡単で、ポケモントレーナーならば
行く先々のポケモンセンターで無料で食住を提供して貰えるからだ。
ただし、これは子供だけに通用するのだが。
48 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/26(土) 21:28:25.62 ID:FauKYbb+0
ほむら「ごめんなさい、私ポケモンは持っていません」

アララギ「そうなの……じゃあ、貴方ポケモンに興味はあるかしら?」

ほむら「えっ……あ、あります! ポケモン大好きです!」

思わず立ち上がるほむら。
見滝原では、まどかと自分達の好きなポケモンについて一晩丸々語り合ったぐらいだ。

アララギ「なら……貴方、ポケモントレーナーになってみない?」

ほむら「……いいんですか? 自分で言うのもあれですが、こんな素性も知れない者にポケモンを与えても」

アララギ「ふふ、あんなに笑顔でポケモンが大好きって言うんですもの……
      そんな子がポケモンを悪い事には使わないでしょう?」

どうやら知らぬうちに笑顔になっていたらしい。

ほむら「私もポケモントレーナーにしてくれるんですか?」

アララギ「ええいいわよ! 一週間後、この街から二人の子が旅立つ事になっているの
      その時、その子達にポケモンをあげるからそのついでにね」

ほむら(チェレンとベルね)

取扱説明書に載っていた眼鏡君と妙な帽子を被った女の子が脳裏に浮かぶ。

ほむら(でも、二人という事は主人公の子はいないのかしら?)
49 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/26(土) 21:29:09.75 ID:FauKYbb+0
それから一週間、暁美ほむらはアララギ博士の手伝いをしながら
この世界についての知識を深めていった。
当分はこの世界で生きる事になるため、情報という物はとにかく沢山必要になるからだ。

ほむら(ふむ……多少は理解できたわね。
     今、この地方ではプラズマ団とかいう連中があちこちで問題を起こしているようね)

新聞を見ながら、プラズマ団という存在について少し思考をめぐらせる。
彼等はギンガ団のような存在なのか? それともロケット団、アクア団やマグマ団と言った存在なのか?

ほむら(この世界には○○団っていう存在が多いわね本当に)

新聞をたたみ、チラーミィと共に部屋の掃除を開始する。

ほむら(研究者ってだいたいの人がこんな感じなのかしら?)

画面と違って実際に触れ合うからこそ解った事がある。
アララギ博士は、研究以外の事に関しては結構ずぼらな所があった。
掃除をあまりしない事、インスタント食品を主食にしている事等数え上げればきりがないほどである。

ほむら(でも、一つの事に熱心になるっていう事はそういう事かしら?)

実際ほむら自身も、ポケモンにのめり込んでいる間は、カップ麺を主食にし
部屋の片付けもろくにしなかった。
その結果、佐倉杏子が来た時の第一声が

杏子「うわ、きたねぇな」

だった。
50 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/26(土) 21:29:40.61 ID:FauKYbb+0
一週間後。

アララギ「あらいらっしゃいチェレン!」

チェレン「今日はアララギ博士、ポケモンが貰えるとか」

取扱説明書に載っていたチェレンその人が本当に現れた。

ほむら(後は、ベルが来るだけなんだけれど)

アララギ「ええ、でもまだベルが来てないから待っててね」

チェレン「ええ……解りました」

ベル「ごめんなさーい! 遅くなりましたー!」

息を切らせながら研究所に飛び込んでくるベル。
これで、ライバルと思わしき人物は全員そろったようだ。

ほむら(それにしても、BWではライバルが二人もいるのね……
     原作ではどんな風に成長を遂げたのかしら?)

チェレン「ベル、君がマイペースなのはうんたらかんたら」

ほむら(チェレンはHGSSのライバルみたいな感じかしら?)

ベル「はーいごめんなさい、チェレンにアララギ博士!」

ほむら(ベルは……ルビサファかしら?)
51 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/26(土) 21:30:41.10 ID:FauKYbb+0
アララギ「さて、皆そろった事だし……早速三人にポケモンを上げるわね」

チェレン「三人? という事は君もポケモンを貰うのか」

ほむら「ええ……」

チェレン「ふむ、一週間前に博士の研究所に厄介になった女の子がいると聞いたけど
      それが君で合っているかい?」

ほむら「ええ、合っているわ」

ベル「厄介になるって、なにかあったの?」

アララギ「この子はね、私の研究所の前に倒れていたんだけど、どうして倒れていたのか
      どうやってこの国に来たのかといった記憶が欠如しているらしいの」

チェレン「欠如? なんだか怪しい素性だな君は。
      持ち物とかに住所とかの記載は?」

アララギ「なにも無かったわ……そして、ご両親は既に他界しているとの事よ」

チェレン「……ごめん」

ほむら「気にする必要はないわ……既に過ぎた事だから」

ベル「え、えと……お名前はなんていうの?」

ほむら「暁美ほむらよ」

ベル「そ、そうなんだ。私はベル! よろしくね」

チェレン「僕はチェレン。よろしく」
52 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/26(土) 21:31:27.73 ID:FauKYbb+0
簡単な挨拶を終えると、研究所の奥からアララギ博士が三つのモンスターボールを持って現れた。

アララギ「さ、一人に一つずつボールをあげるわ! どれを選ぶか三人で相談してね」

ほむら「このボールにはそれぞれどんなポケモンが?」

アララギ「まずは炎タイプのポカブ。
      次に草タイプのツタージャ。
      最後に水タイプのミジュマルね」

ほむら(インキュベーターが入ってなくてよかったわ……
     それにしても、ミジュマルね)

暁美ほむらの脳裏に学校でのやりとりが思い出される。

ほむら「ようやくルビーのリーグ前までたどり着いたわ!」

まどか「やったねほむらちゃん! それをクリアしたら残りはDSの作品だね」

ほむら「そういえばDSの最新作の最初に選べるポケモンってどんな感じなの?」

さやか「あー、個性的かな? 結局炎格闘になる豚や」

ほむら「ネタバレはやめてちょうだい」

さやか「ごめんごめん! そだね、おじさんっぽい水タイプとトカゲっぽい草タイプが居るよ」

ほむら「おじさんっぽい?」

さやか「どんな姿なのかはやってからのお楽しみ」
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長野県) :2011/11/26(土) 21:31:57.63 ID:XO70C0mw0
ほむ
54 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/26(土) 21:32:02.74 ID:FauKYbb+0
チェレン「まずは誰が選ぶか……」

ベル「うーん、迷うねぇ」

ほむら(HGではヒノアラシを選んだから炎タイプはやめておこうかしら……
     となると、草タイプのツタージャか水タイプのミジュマル……
     でもおじさんっぽいっていうから不安ねミジュマルは)

ほむら「二人とも、決まらないのなら私が先に選んでいいかしら?」

チェレン「ああ、構わないが?」

ベル「うん、私も大丈夫だよ」

ほむら「じゃあ、私はツタージャを選ばせていただくわ」

チェレン「ふむ、なら僕はポカブにしようかな」

ベル「じゃあ私がミジュマルだね! えへへ、私この子欲しかったんだぁ♪」

ボールから出したミジュマルを抱きしめて喜ぶベル。

ほむら(そうね、実際はああやってポケモンと交流を深めるものなのね)

ミジュマルと交流をするベルを見たほむらは、ベルにならい自分もツタージャをボールから出す。

ツタージャ「……」

ほむら「私はほむら。暁美ほむらよ……これからよろしくねツタージャ」
55 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/26(土) 21:32:50.30 ID:FauKYbb+0
ツタージャに手を差し出す。
それを見たツタージャは、手を差し出された意味が理解できずしばらく手を見つめていたが
しばらくして、そっとほむらの手を触る。

ほむら(やべっ鼻血でそう)

その一連の動作に、暁美ほむらはただただ萌えていた。

ほむら(やばいわね、これがイーブイだったりピチューだったりしたら
     確実に鼻血を出していたかも知れないわ)

ベル「皆、自分のポケモンを選んだよね?」

チェレン「ああ」

ベル「ならさ、早速ポケモンバトルしようよ!」

チェレン「……あのねベルまだ弱いポケモンとは言え、研究所の中でバトルをするのは流石にね」

ほむら(弱い……か、そうよね。
     今のツタージャは、私が魔法少女に成り立ての頃のようなものだものね)

お玉を片手に、ドラム缶をぼこぼこにしたのをしみじみと思い出す。

アララギ「そうね、バトルをするならお外でやってきてね」

ベル「じゃあお外いこっか」

チェレン「ああ、そうだね」
56 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/26(土) 21:33:29.71 ID:FauKYbb+0
研究所の外

ベル「よーし! まだこの子達は弱いんだから戦って育ててあげないと!」

ほむら「そうね……自分の身を守るためには強くならなければいけないから……」

ベル「じゃあほむらちゃん! 私とバトルしよ!」

ほむら「え、私が?」

ベル「うん」

ほむら「でも、水タイプのミジュマルと草タイプのツタージャじゃ……」

アララギ「大丈夫よ、お互いまだノーマルタイプの攻撃技しか覚えてないからね」

ベル「へっ、どういう事? 水鉄砲とかまだできないの?」

チェレン「当然だよ、まだこの子達はもらったばかりなんだから……
      戦って強くなったら水鉄砲とかは覚えてくれるよ」

ベル「そ、そうなんだ……私、テレビの知識しかないから」

帽子を深く被り直すベル。

ほむら「でも、水鉄砲を覚えてても私のツタージャには効果があまりないわよ
     草タイプだし」

ベル「あ、そうだね……でも、今お互いノーマルしか覚えてないなら」

ほむら「ええ、お互いの力量が勝敗を決める事になるでしょうね」
57 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/26(土) 21:34:30.23 ID:FauKYbb+0
ベル「それじゃあ改めて私とバトルしようほむらちゃん!」

ほむら「ええ」

ツタージャとミジュマルが互いに睨み合う。
どちらか素早さが早い方が先に攻撃を行うの繰り返し。
ライバルとの最初の戦いで幾度も繰り広げられた最初のバトルの光景。
しかし、現実はゲームのようにはいかないものである。

ベル「ミジュマル! 距離をつめて一気に体当たりよ!」

ほむら(先に攻撃してきたという事はあのラッコ、結構素早いのね)

ツタージャ「タ、タジャ!」

突然わたわたとしだすツタージャ。
暁美ほむらはその意味がさっぱり解らなかった。

ドンッ!

体当たりを受けたツタージャが吹っ飛ばされ地面に激突する。

ほむら(相手の行動が終わったから次は私の番ね)

ベル「よーし! もう一度体当たりよミジュマル!」

ほむら(えっ、ターン制じゃないの?)

ほむら(って当たり前じゃない! ゲームじゃないんだから!)

ハッとするほむら。
こうなるとツタージャが慌てていた理由も解る。
58 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/26(土) 21:35:35.08 ID:FauKYbb+0
ほむら「くっ、ツタージャ! 攻撃をかわして体当たりよ!」

時既に遅し、ツタージャは二回目の体当たりを受け気絶してしまった。

ほむら「ツタージャ!」

急いでツタージャに駆け寄り、ツタージャを抱き起こす。

ベル「や、やった! 勝ったよミジュマル!」

一方勝利したベルはミジュマルを抱きかかえ、初めての勝利に喜びの声を上げる。

チェレン「ほむらはテレビはあまり見ないのかい?」

ほむら「ニュースとかしか……」

チェレン「そうか……道理でバトルの指示が遅いわけだ。
      よくやってるリーグバトルの番組とかを見るのをお勧めするよ。
      僕とベルはよくそういうった番組を見てたから指示のタイミングとかについては大体分かるからね」

ほむら「そう……助言、感謝するわ」

この世界での自分は、ツタージャと同じく魔法少女になりたての状態だと言う事を痛感するほむら。
この世に生を受けてから今に至るまで、生でポケモンの戦いをテレビ等で見てきた者と差であった。

チェレン「よしベル! 次は僕と戦って貰うよ」

ベル「うん、負けないよ!」

二人の戦いはチェレンの勝利で終わった。
59 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/26(土) 21:36:14.11 ID:FauKYbb+0
アララギ「どうやら初めてのバトルは終わったみたいね」

チェレン「はい……凄いですねこんなに小さいのに凄いパワーを秘めています」

ほむら「ええ、実際にこの目で見てみると改めて色々な事を学ぶ事ができたわ」

ベル「うん、私もポケモンの凄さを知る事ができたよー」

アララギ「ふふ、それはよかったわ。
      それに、バトルを経験した影響かな? 君達のポケモンも警戒を解いてきた感じね」

抱きかかえたツタージャの顔を見るほむら。
そんなほむらの顔をのぞき返すツタージャ。
ほむらの顔が赤くなった。

アララギ「さて、それじゃあ今度は私が皆にポケモンを上げた理由だけれど」

チェレン「ポケモン図鑑ですよね」

ベル「ポケモン図鑑?」

ほむら「オーキド博士が作り上げた、捕まえたポケモンの詳細なデータを登録するための高性能の機械よ。
     これを開発した影響でポケモンへの理解は大きく深まったと言われているわ」

ベル「へー、ほむらちゃん凄いんだね! 私、そんな事ぜんぜん知らなかったよ」

アララギ「ほむらちゃんは物知りなのね」

ほむら「……知り合いにそういった事に詳しい人がいましたから」

チェレン「へぇ、是非ともその人に会いたいものだね」
60 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/26(土) 21:36:56.96 ID:FauKYbb+0
アララギ「それじゃあ、早速三人にポケモン図鑑を上げるわね」

アララギ博士から図鑑を渡され、早速図鑑を開くほむら。
そこにはツタージャの詳細なデータが載っていた。
さらに図鑑を見て判明した事だが、どうやらゲームと違い彼等は四つ以上の技を普通に使う事ができるらしい。

ほむら「あら、貴方女の子だったのね」

データを見た時に記された♀のマーク。
これはツタージャが雌である事の証。

アララギ「後はポケモン達とイッシュを適当に回ってこのイッシュに住むポケモンを沢山図鑑に記録してくださいね」

チェレン「分かりました」

ベル「色んな所に行けるんだね! 一緒にがんばろうねミジュマルー」

ほむら(ああ……ポケモンと一緒に各地を旅する事。
     これこそ私の望んでいた事! でも、まだ足りない人がいる)

鹿目まどか。
暁美ほむらの隣でポケモンをプレイし、笑顔を常に絶やさなかった少女。

ほむら(まどか……もしかしたらこの世界にきたのはまどかの意思だったのかも知れない……)

改めてツタージャの顔を覗き込む。

ほむら(今、私は一人じゃない……まだ一匹だけれどツタージャが居る。
     ツタージャが居てくれる)

やさしくツタージャを抱きしめるほむら。
それに答えるかのように、ツタージャは小さく鳴き声あげた。
61 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/26(土) 21:37:30.29 ID:FauKYbb+0
アララギ「それじゃあ、早速ポケモントレーナーとしての一歩ね!
      一番道路に向かいましょう」

ベル「はーい!」

一番道路

アララギ「さてと、それじゃあ今度は野生のポケモンについて説明するね」

ほむら「戦って弱らせてモンスターボールで捕まえればいいと聞いたのだけれど」

アララギ「ええ、だいたいはそれで合ってるわ! でも百聞は一見にしかず!
      私が実際にポケモンを捕まえて見せるわね」

その後、博士の手持ちのチラーミィとミネズミの戦いが始まり、博士の投げたモンスターボールでミネズミは捕獲された。

アララギ「と、これがポケモンを捕まえる際の一連の動作みたいなものかな」

ベル「へー、博士すごーい!」

アララギ「これからはその凄い事を貴方達がやるのよ」

ほむら「ええ、そうね……仲間は沢山いたほうがいいからね」

ベル「うん!」

チェレン「賛成だね。
      一人では出来る事に制限があるが、仲間が増えれば増える程その制限は小さくなるからね」
62 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/26(土) 21:38:27.45 ID:FauKYbb+0
アララギ「それじゃ私は研究所に戻るから」

レクチャーを終え研究所に戻っていくアララギ。

チェレン「それじゃあ、早速次のカラクサタウンに向かうとしようか」

ベル「うん、あそこに行かないとモンスターボール買えないしね」

ほむら「この街には売っていないの?」

ベル「うん、ドラッグストアとかならあるけど、ボールを売ってるお店はないよ」

チェレン「この街では博士がポケモンをくれるからね、自力でポケモンを捕らえる必要がないから
      ボールの販売店はこの街にはないんだ。
      それに、もしボールが欲しくてもカラクサタウンはさほど遠くないからね」

ベル「あ、そうだ! ねぇチェレン、ほむらちゃん!」

ほむら「どうしたのベル?」

ベル「折角だからさ、誰が一番沢山のポケモンを捕まえるか勝負しない?
    冒険をするんだからなにか目標があったほうがいいしね」

チェレン「ふむ、それは面白そうだね。
      沢山ポケモンを捕まえればそれだけデータも埋まるからね。
      博士も喜んでくれるだろう」

ベル「ほむらちゃんはどうする?」
63 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/26(土) 21:39:30.39 ID:FauKYbb+0
ほむら(沢山捕まえるという事は、ベトベターとかドガースのようなポケモンも含まれるのよね……
     流石にそういうポケモンはちょっと……)

懐いたベトベターやドガースは、そのトレーナーに対しては毒ガスを出さないらしいが
そこまで、付き合いきれるかどうかほむらには分からなかった。
男性ならまだしも彼女は女性、それも少女である。
そのためゲームなら兎も角、実際にはあまりお関わりにはなりたくなかった。

ほむら「ごめんなさい、ベトベターとか捕まえるような事になるかもしれないから私は遠慮するわ」

ベル「ベトベター?」

チェレン「外国に生息するポケモンだよ。
      ヘドロみたいな外見をして、毒ガスを出すポケモンらしいね」

ベル「ふぇぇ……たしかに沢山捕まえるならそういったポケモンも捕まえないといけないのかー」

チェレン「まあ、データを取るだけなら捕まえなくてもいいし、その辺は臨機応変かな?」

ベル「そっかー、でもそうなるとそういうポケモンが平気なチェレンの方が有利なのかな?」

チェレン「いや、そういう事はないとは思うが……」

ほむら「私に提案があるわ」

チェレン「ふむ、どんな内容だい?」

ほむら「折角ポケモンと旅をする機会を得たのだから、楽しんで旅をしましょ?
     なにかに縛られて、ポケモンと向き合うと大切な事を沢山見失って、同時に失ってしまうわ」

そう、美樹さやかのようにね。
64 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/26(土) 21:40:09.67 ID:FauKYbb+0
ベル「そっか……図鑑を作る事だけが目的じゃないもんね!
    折角の旅立ちなんだから、私達も楽しまなきゃだもんね」

チェレン「そうだね。図鑑ばかりに意識を集中させていたら
     見える物も見えなくなってしまうしね」

チェレン「うん、それじゃあ僕達三人は楽しく旅をしながらできるだけポケモンのデータを集めて
      博士の研究を手伝う事にしようか」

ベル「うん!」

ほむら「ええ……」

ほむら(この旅の最中にまどかと出会う事ができればいいのだけれど……
     もし、この地にいなかったらカントーやジョウトの方にも行ってみようかしら)

チェレン「さあ、行こうかベル! ほむら!」

ほむら「ええ、行きましょう……」

ほむら(そういえば人物紹介の欄に乗っていたNという男はいつ出てくるのかしら?
     紹介に乗っているぐらいだから、どこかで必ず見かけるはずだと思うのだけれど)

まだ見ぬNという存在を脳裏に留めながら、暁美ほむらはチェレン達とカラクサタウンに向けて
歩き始めていった。
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長野県) :2011/11/26(土) 21:40:30.93 ID:XO70C0mw0
支援
66 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/26(土) 21:41:06.99 ID:FauKYbb+0
人物紹介

暁美ほむら  魔法少女

アララギ博士 イッシュの博士。 ゲームでは初の女性の博士

チェレン  ほむらと共に旅立った少年

ベル   ほむらと共に旅立った少女

ツタージャ  ほむらの最初のパートナー ちなみに♀

ポカブ   チェレンの最初のパートナー ♂

ミジュマル ベルの最初のパートナー ♂
       美樹さやかにおじさんっぽいと評されていた。

明日も投下できればいいなぁ。
とりあえず今回の投下はこれで終わりです
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/26(土) 21:46:51.94 ID:k7tFqP/8o
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都) [sage]:2011/11/26(土) 22:03:33.60 ID:UyOOHOyPo

良いなぁこの旅が始まる前のドキドキ感

ブラック……甥っ子に持っていかれなければ
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/26(土) 22:11:39.87 ID:GlHVgQ+P0
乙です
いつの間にこんなスレが…期待
70 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/28(月) 23:09:00.98 ID:OvIFVPhR0
投下するお
71 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/28(月) 23:10:13.75 ID:OvIFVPhR0
ベル「あ、ほむらちゃん!」

道路を歩いている途中で分かれたベルとチェレンが、共にカラクサタウンの前で待っていた。

ベル「ほむらちゃん! 早速私ポケモン捕まえたんだよ!」

ほむら「そう」

ベルはボールからヨーテリーを出し、笑顔でほむらに見せる。

チェレン「まさか、僕達の中で最初にポケモンを捕まえたのが君とはね」

ベル「えー、どういう意味よチェレン」

チェレン「いや、ごめん」

先にベルがポケモンを捕まえたのが少々悔しいらしい。

ほむら「この先に見える街がカラクサタウンかしら?」

ベル「そだよー! ねぇほむらちゃん! 一緒に街の中を見て回ろうよ!」

チェレン「そうだね、昼食を取るついでに街の中を案内してあげるよ」

ほむら「それは助かるわ」

ベル「じゃーいこー!」

ベルに手を引っ張られ街の中へ入るほむら。
そんな二人の様子を見ながらチェレンも駆け足で二人の後を追いかける。
72 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/28(月) 23:10:58.29 ID:OvIFVPhR0
ピピピ……
カラクサタウンに入った途端、ベルのライブキャスターが音をたてる。

ベル「はいはーい!」

アララギ「あ、皆に言い忘れた事があったから連絡したんだけど……
      カラクサタウンについたら、そこの街のポケモンセンターに来てくれないかしら?
      皆にセンターの事紹介しておくの忘れちゃったから」

チェレン「しっかりしてくださいよ博士」

アララギ「そういう事だから! じゃねー」

そのまま一方的に切られるライブキャスター。

チェレン「仕方ない、まずはポケモンセンターに行こうか……」

ほむら「案内をお願いするわ」

チェレン「任せてくれ」

カラクサタウン ポケモンセンター

アララギ「ハーイ! ポケモンと共に道を行く! これがトレーナーの醍醐味よね。
      そんな新米トレーナーの皆さんに、一番大事な施設の説明をするわね」

チェレン「博士……センターでそんな大声を出さないでくださいよ」

アララギ「ポケモンセンターの凄い所はー、まず! 体調を崩したポケモンや傷ついたポケモンの回復ができる事!
      しかも無料なのよ」
73 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/28(月) 23:12:01.31 ID:OvIFVPhR0
チェレン「博士、流石にそれぐらいの事なら皆知ってますよ(ナチュラルに無視しやがった)」

アララギ「もう! こういうのは雰囲気っていうのがあるのよ」

チェレン「そ、そうですか……」

アララギ博士の言葉に苦笑いするチェレン。

ベル「じゃあ、早速ポケモン預けてみようかな」

ジョーイ「かしこまりました」

ベルからモンスターボールを預かったジョーイはボールを持って部屋の奥へと行く。
次に出てきた時は持っていたボールを持っていなかった。

ほむら「先ほどベルが預けたボールを持っていないみたいだけれど」

アララギ「怪我とか病気が一瞬で治る訳ないでしょ?
      ポケモンを預けたら、そのポケモンが治るまで専用のメディカルマシンで治療してくれるのよ」

ほむら(流石にゲームみたいに、数秒で全回復とはいかないみたいね)

逆に言うとゲームだからこそあんな超回復ができるのかと納得する。

チェレン「僕のポケモンは怪我もしてないから預けなくても大丈夫かな」

ほむら「私のツタージャも平気ね」
74 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/28(月) 23:12:30.73 ID:OvIFVPhR0
アララギ「それじゃあ次にパソコンの説明をしようかしら」

チェレン「ポケモンを預けたり、受け取ったりできるんですよね?
      他には博士と通信をしたりできると聞いてますが」

アララギ「もう、なんで全部言っちゃうのよ」

チェレン「いや、あの……流石にそれぐらいは子供でも知っていますから」

ほむら「……一つ気になる事があるのだけれど」

アララギ「なにかしら?」

ほむら「預けたポケモンはどこに行くのかしら?」

アララギ「それなら大丈夫よ! 責任を持って私がちゃんと管理しますから」

ほむら「パソコンの中に預けられる訳じゃないのですか?」

チェレン「ほむら……ポケモンはデータじゃないんだよ?
      このパソコンでできる事と言ったら(アニメの預かり受け取り原理を説明中)という訳さ」

ほむら「そ、そう……貴方物知りなのね」

チェレン「それ程でもないさ」

アララギ「……私、チェレン嫌いになっちゃうかも」
75 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/28(月) 23:13:05.51 ID:OvIFVPhR0
アララギ「さてと、これで説明は終わったし、私は研究所に戻るからね」

ベル「そういえば博士、さっきまで研究所にいたのにどうして私達より早くセンターに?」

アララギ「空を飛ぶって便利よ。
      貴方達も、早く飛行タイプのポケモンを捕まえるといいわ」

そう言い残し徒歩で帰っていくアララギ。

チェレン「帰りは徒歩なんですか……」

チェレンは思った。変な人だなぁと

ほむら「センターの説明も終わった事ですし、街の中を案内して貰えるかしら?」

ベル「うん! いいよ」

チェレン「待ちなよベル。
      君はポケモンを預けているんだからちゃんとセンターに残るんだ。
      ほむらの案内なら僕がしておくよ」

ベル「あ、そうだね……それじゃあ後で合流するからね」

ほむら「ええ」

チェレン「さ、街の中を案内するよ」
76 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/28(月) 23:13:52.37 ID:OvIFVPhR0
カラクサタウン

民間人「「「わいわいがやがや」」」

チェレン「おや、人が集まっているね」

ほむら「何をしているのかしら?」

チェレン「気になるね、少し見に行こうか」タタタ…

ゲーチス「私の名前はゲーチス! プラズマ団のゲーチスです」

ほむら(こんな所でプラズマ団といきなりご対面とは……
     なんだか今後面倒な事に巻き込まれそうね)

ゲーチス「本日お話するのは、ポケモンの解放についてです!」

民間人「「「なに? 話?  解放?」」」

ゲーチス「我々人間はポケモンと共に暮らしてきました。
      お互いを求め合い、必要としあうパートナー……
      そう思っておられる方が多いでしょう」

ゲーチス「ですが、本当にそうなのでしょうか?
      実は、我々人間がそう思い込んでいるだけ……
      そんな風に考えた事はありませんか?」

ほむら(うっ……苦い粉や草ばっか食わした事あったわね
     ごめんなさい、でもその後マッサージして上げたから許して……)
77 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/28(月) 23:14:49.73 ID:OvIFVPhR0
ゲーチス「トレーナーはポケモンに好き勝手命令している……
      仕事のパートナーとしてもこき使っている」

ゲーチス「そんな事はないと誰が言い切れるでしょうか!」

ほむら(たしかにないとは言い切れないわね……)

ゲーチス「いいですか皆さん! ポケモンは人間とは異なり未知の可能性を秘めた生き物なのです。
      我々が学ぶべき所を数多く持つ存在なのです。
      そんなポケモン達に対しワタクシ達人間がすべき事はなんでしょうか?」

民間人「「「なあに? 解放?」」」

ゲーチス「そうです! ポケモンを解放する事です!
      そしてこそ、人間とポケモンは初めて対等になれるのです。
      皆さんもポケモンと正しく付き合うためにどうすべきかよく考えてください!
      という所でワタクシ、ゲーチスの話を終わらせていただきます」

ゲーチス「御静聴感謝します」

話を終えたプラズマ団は、そのままそそくさと逃げるようにどこかへ行ってしまった。
そして、そんな後姿をほむらはなんともいえない気持ちで見つめていた。

おじさん「今の演説、わし達はどうすればいいんだ?」

お兄さん「ポケモン解放とかありえないっしょ」

思い思いに先程の演説の感想を述べながら散っていく民衆。
78 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/28(月) 23:15:56.50 ID:OvIFVPhR0
チェレン「なんだったんだ一体?」

ほむら「さあ……一言で片付ける事はできない内容を話していたわね」

チェレン「ポケモンを解放する事で初めて対等になるだって?
      意味がわからないね」

ほむら「……そうね。 ポケモンの気持ちを知らないで一方的に解放してしまうのも
     ポケモンには悪い事でしょうからね」

?「へぇ……面白い事を言うんだね」

突然現れる帽子をかぶった緑髪の青年。
その髪色からどことなく、先程のゲーチスを連想させる。

ほむら(N? としか思えないわね……取扱説明書の人物欄の絵そっくりですし)

チェレン「誰だい君は?」

?「今は僕の事はどうでもいいだろう? それよりも、君達のポケモン喋っているよね」

ほむら「……」

チェレン「ほむら……こいつひょっとして頭が」ヒソヒソ

?「……そうか、君達にもポケモンの声は聞こえないんだね。かわいそうに」

ほむら「貴方にかわいそうと言われる筋合いはないわ」

N「それもそうだね。失礼、僕の名前はN」
79 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/28(月) 23:16:40.27 ID:OvIFVPhR0
チェレン「N? おかしな名前だね」

ほむら「ナチュラル・ハルモニア・グロピウス……」ボソッ

チェレン「? 今なんて?」

ほむら「いえ、なんでもないわ」

ほむらはいつぞやに巴マミにばらされたNの本名を思わずつぶやく。

ほむら(巴マミ……貴方はNが好きだったわね)

シャルロッテに食われる前に、熱心にNについて語っていた巴マミの姿を思い出す。

N「さ、こちらが名乗ったんだ。君達の名前も教えておくれよ」

チェレン「僕はチェレン。こっちが暁美ほむらだ。
      ポケモン図鑑の完成を目指して旅にでた所さ。
      もっとも、僕の目的はポケモンリーグのチャンピオンになる事も含まれているが」

N「ポケモン図鑑ね……。
 それを完成させるために、数多くのポケモンをモンスターボールに閉じ込めるのだろう?
 僕も君達と同じトレーナーだが、いつも疑問で仕方がない。
 ポケモンはそれで幸せなのかってね?」

ほむら「私は閉じ込めていないのだけれど」

暁美ほむらは腕にツタージャを抱いている。
彼女はツタージャを貰ってからここに来るまで一度もツタージャをボールに戻していない。
80 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/28(月) 23:18:01.11 ID:OvIFVPhR0
N「詭弁だね。ボールの数が増えればいずれはその子もボールに閉じ込めるのだろう?
 さらに言えば、進化をしても閉じ込めるんじゃないのかい?」

ほむら(……めんどくさいわね。揚げ足を取りたがるところとか美樹さやかそっくりだわ)

N「話がそれたね……僕は君達のポケモンの声を聞きたいんだ」

チェレン「……いい医者を紹介する必要はあるかい?」

N「いらないよ。僕はポケモンの声が聞こえるんだ」

チェレン「本当かよ」

ほむら「強ち嘘ではないのかも知れないわ……ポケモンの中にはテレパシーで人間に語りかけてくる者も
     いるとまどかから聞いた事あるわ」

チェレン「まどか? 君の知り合いかい?」

ほむら「ええ……まあ」

ほむら(迂闊な事を口走ってしまったわ)

N「ほむらといったね……君のポケモンの声をもっと聞かせて貰おう!」

ポケモントレーナーのNが勝負をしかけてきた

N「さあ行くんだ! 友達!」

Nはチョロネコをくりだした。
81 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/28(月) 23:18:50.34 ID:OvIFVPhR0
ほむら「貴方もボールに閉じ込めているじゃない」

N「言ったろう、僕はそれが疑問でならないと」

ほむら「疑問に思うのなら、ボールから出して連れ歩いてあげたらどう?」

N「僕の友達を奪う奴がいるかも知れないだろう?」

チェレン「いや、なんなんだよお前……メンドーな奴だな」

N「さあほむら! 僕はポケモンを出しているんだ、君もそのツタージャをだしなよ」

ほむら「……仕方ないわね、お願いねツタージャ」

ツタージャ「タジャ!」スト

N「友達! まずはひっかくで様子をみようか!」

チョロネコ「チョロ!」タタタ…

ほむら「ツタージャ! つるの鞭で迎え撃ちなさい」

ツタージャ「タジャ!」ヒュッ

爪をたてて向かってくるチョロネコの顔面につるのムチを当てるツタージャ。
一方のムチを食らったチョロネコは悲鳴を上げて、ムチが当たった顔を押さえる。

ツタージャ『おととい来なさい!』

満足そうに「タジャ!」と一鳴きするツタージャ。
82 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/28(月) 23:19:43.59 ID:OvIFVPhR0
チェレン「へぇ……一番道路で少し鍛えたみたいだね」

ほむら「当然よ、いつまでも弱いままでいる訳にはいかないから」

N「まだいけるかい?」

チョロネコ「チョロ!」

ムチの痕が残る顔でほむらとツタージャをにらみ付けるチョロネコ。
どうやらまだ戦闘不能にはなっていないようだ。

ほむら「まだやる気みたいね……ツタージャ!
     このまま距離をつめてもう一度ムチをお見舞いしなさい!」

チョロネコめがけて走り出すツタージャ。

N「いまだ、引っ掻くだよ!」

ほむら「甘いわ、跳びなさいツタージャ!」

空を掻くチョロネコの爪。
攻撃を外した後、すぐに体勢を立て直し後ろ振り返る。
しかし、そこには目と鼻の先に迫ったツタージャのムチが一瞬見えただけだった。

ほむら「勝負ありね」

気絶したチョロネコを飛び越え戻ってくるツタージャを抱きしめるほむら。

ほむら「よくやったわ、流石は私のパートナーね」

チェレン「それで、ポケモンの声とやらは聞こえたのかい?」
83 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/28(月) 23:20:35.08 ID:OvIFVPhR0
N「……」

チェレン「?」

N「そんな事を言うポケモンがいるのか……!?」

突然うろたえだすN。
そんなNを見て、チェレンはやはり警察か救急車を呼んだ方がよかったかなと後悔する。

N「くっ……モンスターボールに閉じ込められているかぎり……
 ポケモンは完全な存在にはなれない!」

N「僕はポケモンという友達のため、世界を変えなければならない!」

捨て台詞を残し立ち去っていくN。
残された二人には妙な疲労感だけが残される結果となった。

ほむら「なんだったのかしら?
     友達と思うのなら連れ歩きをしてあげればいいのに」

改めてツタージャを抱きしめるほむら。

チェレン「そうだね……アイツの言う事には色々と矛盾が存在している。
      出来る事なら二度と関わり合いになりたくないが」

ほむら「きっとまた関わる事になるでしょうね」

チェレン「僕もそんな気しかしないよ……」
84 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/28(月) 23:22:01.20 ID:OvIFVPhR0
チェレン「と……アイツのせいで街の案内をする事ができなかったね……
      少し遅れてしまったけど、僕が知っているかぎりの案内をするよ」

ほむら「ありがとうチェレン」

チェレン「いや、気にしないでくれ……
      昔、散々ベルに連れまわされたから、案内は慣れているんだ」

カフェ

フェンス越しから下町の景色を一望できる小さなカフェ。
チェレンがお勧めの場所があるといいついてきたので、案内された場所は
いくつか階段を上った場所にある小さなカフェだった。

チェレン「いい景色だろ? ベルとこの街に買い物に来てた時よく寄ったんだ」

ほむら「そうね……たしかにいい景色だわ」

運ばれてきた紅茶を口に運びながら景色を眺める。
お勧めと言われるだけあって、非常に美しい景色であった。

ほむら(美しいわね……それに街のあちこちに自然が残っている)

まるで御伽噺の世界にいるような錯覚を覚えるほどの景色。
いや、実際に自分は御伽噺の世界に居るのだと改めて言い聞かせる。

ほむら「チェレン、これから貴方はどうするの?」

チェレン「次のサンヨウシティのジムリーダーと戦おうと思っている。
      トレーナーが強くなるためには、各地にいるジムリーダーと戦うのが
      一番の近道だからね」
85 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/28(月) 23:23:17.64 ID:OvIFVPhR0
ほむら「そう……そういえば貴方はリーグチャンピオンを目指しているのよね」

チェレン「ああ」

ほむら「一つ、助言をしてあげる」

チェレン「なんだい?」

ほむら「世の中にはチャンピオンより強い存在がいるわ」

チェレン「……冗談だろう? リーグチャンピオンはその座につくため数多くの難敵と戦うんだ。
      なのに、チャンピオンより強い存在が居るわけないだろう」

ほむら「居るわ……シロガネ山に」

遠くを見るように話すほむら。
HGでリーグを突破した後すぐに、シロガネ山でレッドに挑み惨敗した事を思い出していた。
もっとも、この世界にレッドがいるかどうかは定かではないのだが、チャンピオンより強い存在がいるという事を
身をもって学んだ瞬間であった。

チェレン「シロガネ山?」

ほむら「ジョウトに存在する山の事よ」

チェレン「……ふうん。それで、その情報がなんの役にたつんだい?」

ほむら「チャンピオンになっても、まだ上を目指し続ける事ができるわ」

チェレン「たしかに……ね。だが、まだ僕はチャンピオンにすらなっていないよ」

ほむら「なるんでしょう? チャンピオンに……」
86 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/28(月) 23:24:14.57 ID:OvIFVPhR0
チェレン「……ああ。なるよチャンピオンに」

ほむら「がんばりなさい。貴方の道は貴方しか進む事ができないのだから」

チェレン「君は、どんな道を歩む気なんだい?」

ほむら「私は……この空の下のどこかにいる友達を探しにいく」

チェレン「そうか」

なんとも不思議な会話をしているものだな。
ただ、そのおかげで暁美ほむらという少女のほんの一面を見れた気がする。
チェレンはそう思い、運ばれてきたコーヒーにシュガーとミルクを入れ口に含む。

チェレン「……見つかるといいね」

ほむら「ええ……必ず見つけてみせる」

もう一度空を見上げ、すぐに視線をテーブルに戻す。
テーブルの上では、ココアの入ったカップを持ったツタージャが、ほむらの視線に気づいたのか
ほむらの顔を覗き込む。ほむらの顔が赤くなった。

ほむら「チェレンもポカブを出してあげたら?」

チェレン「そうしたいのは山々だけど、火を吐かれたら大変だからね」

ほむら「もっとポケモンを信頼してあげなさい……
     ポケモンには愛情を持って接するものよ」

チェレン「……そうだね。君の言う事ももっともだ」
87 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/28(月) 23:25:03.04 ID:OvIFVPhR0
ポカブをボールから出したチェレン。
その後二人は、もう少しだけカフェでの一時を楽しみポケモンセンターへと戻っていった。

ベル「あ! チェレン、ほむらちゃん! 見て見て、ミジュマル達、すっかり元気になったんだよー」

笑顔でミジュマルをチェレンとほむらに見せるベル。
彼女もほむらをマネして、連れ歩きをしている。

ほむら「よかったわねベル」

ベル「うん!」グゥー

ベル「あ……あはは、安心しちゃったらお腹すいちゃった」カァァ

帽子を深く被りなおすベル。少々恥ずかしいのだろう。

チェレン「そういえば、まだ昼食を済ませてはいなかったね。
      このまま、このポケモンセンターで昼食をとらせて貰おうか」

ベル「うん! そうしよう!」

ほむら(そういえば、未成年のトレーナーは無料なのよね……
     佐倉杏子がいたら大喜びしていたでしょうね)
88 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/28(月) 23:25:48.23 ID:OvIFVPhR0
ベル「あーおいしかったー」

チェレン「よし、昼食もとった事だし、僕はこのままサンヨウシティに向かうよ」

ほむら「ジムリーダーと戦うのよね」

チェレン「ああ、そして何時かはチャンピオンになってみせる」

ベル「へー、チェレンはチャンピオン目指してるんだ! がんばってね」

チェレン「ああ、サンヨウシティでまた会おう」タタタ…

ほむら「私もサンヨウシティに向かうわ」

ベル「そうだね、あそこにもポケモンは沢山いるしね!」

ほむら「ええ……」

ベル「でも、その前に……ほむらちゃん! もう一度私とバトルしようよ!
    ご飯食べてる時にNっていう変質者と戦って勝ったんでしょ?」

ほむら「ええまあ……」

ベル「という事は、ほむらちゃんは最初に私と戦った時より強くなってるって事だからね」

ほむら「Nが弱かったというだけかもしれないけど」

ベル「そんな事ないよー! チェレンがバトルの事褒めてたんだし!
    ねぇもう一度戦おうよー」

ほむら「分かったわ……」

ほむらとしては無駄な争いは避けたかったが、一歩も譲らないベルに結局折れる形となった。
89 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/28(月) 23:29:02.36 ID:OvIFVPhR0
ポケモントレーナーのベルが現れた。

ttp://www.youtube.com/watch?v=veFUTGhRS28

ベル「ルールはお互いのポケモン全てが戦闘不能になった方が負けだよ!」

ベルはヨーテリーをくりだした。

ほむら(ツタージャしかいない私の方が不利ね。
     でも、今は最初に戦った時の私じゃない)

ほむら「ツタージャよろしく頼むわ」

ツタージャ「タジャ!」

ベル「よーし! ヨーテリー、かぎわけるだよ!」

ヨーテリー『フンフン……この甘ったるいにおい、ココアを飲んだな!』

ツタージャはカフェで飲んでいた物を見破られた。

ベル「あ、あれ? かぎわけるって攻撃技じゃないの?」

ほむら「……かぎわけるはゴーストタイプにノーマル等の技を当てる時に使う技よ。
     ゴーストタイプ以外には効果がないわ」

ベル「え、そうなの? 知らなかったー」

ほむら「ツタージャ、体当たりで弾き飛ばしなさい!」

ツタージャ『人のにおいを嗅ぐなんて変態!』ドガッ
90 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/28(月) 23:30:03.78 ID:OvIFVPhR0
無防備になっていたヨーテリーが体当たりによって吹き飛ばされ地面に落下する。

ほむら「次はツルのムチよ!」

ベル「ヨーテリー立って!」

しかしヨーテリーは中々立ち上がることができない。
先ほどの体当たりが急所にあたり思いのほかダメージを受けていたのだ。
そして、やっとの思いで立ち上がった時にはムチで体を叩かれヨーテリーは戦闘不能になる。

ベル「うわわわ……も、もしかしてこれってピンチ!?
    で、でも私負けないよ! お願いミジュマル!」

ベルはミジュマルをくりだした。

ベル「ミジュマル! 水鉄砲だよ!」

ミジュマル「ミジュー!!」

ほむら「かわしてツルのムチよ!」

発射された水弾を飛んでかわすツタージャ、そしてそのまま攻撃を避けられ呆けた顔をしているミジュマルの顔に
ムチを叩きつける。

ベル「かわしてミジュマル!」

ミジュマル「ミ、ミジュ!」バッ

だが、攻撃は紙一重の所で回避される。

ほむら「無駄な足掻きね、そのままムチをお見舞いしなさい」

飛び込む形で攻撃をよけたミジュマルだが、流石に次の攻撃まで避けきる事はできず
背中をムチで叩かれ地面に再度倒れる。
91 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/28(月) 23:31:00.97 ID:OvIFVPhR0
ベル「ふわあ……ほむらちゃんなんだかいきなり強くなったね……
    最初に会った時とはぜんぜん別人みたいだよぅ」

ほむら「一番道路で少し鍛えたから……」

ベル「そうじゃないよ、指示のタイミングとか的確さとか、まるでテレビで見るベテランのトレーナーみたいだったよ」

ほむら「き、気のせいよ……」

ほむら(魔女との戦いとゲームの経験だなんて流石に言えないわ)

ベル「あーあ、なんだか悔しいなぁ……私もほむらちゃんみたいに強くなりたいなぁ」

ほむら「大丈夫よ、努力すればすぐに私を追い越せるわ……
     私がベルを追い越したみたいに」

ベル「そ、そうかな? それじゃあ私ももっとがんばらなくちゃ!」

ほむら「一つアドバイスをしてあげるわ」

ベル「なになに? バトルの事?」

ほむら「ええ、もし先程の時みたいに攻撃を飛び込むような形で避けた際は
     ポケモンが立ち上がるまで命令するのを待つのはナンセンスよ」

ベル「え……でも、立ち上がらないとなにもできないよ?」

ほむら「もし私がベルの立場だったら、私はミジュマルに転がって立ち上がるように命令するわね
     そうすれば、先程のムチも避けれたはずよ」

ベル「あ、そっか……」
92 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/28(月) 23:31:32.31 ID:OvIFVPhR0
ベル「うん……あたしもっともっとポケモンを育てる!
    ほむらちゃん、また今度一緒にバトルしてね!」

ほむら「ええ……」

ベル「それじゃあバイバーイ!」

ほむら(なんとか勝てたわね……
     でも、流石にこの子だけだとこの先は辛そうね、仲間を増やさないと)

ほむら「ツタージャ、私達もサンヨウシティに向かいましょう。
     そこで仲間を増やさないとね」

ツタージャを抱き上げ、ほむらはサンヨウシティへと向かっていった。
93 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/28(月) 23:32:52.38 ID:OvIFVPhR0
今回の投下はここまでです。

仲間のポケモンをどうするか悩む(´・ω・`)
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/28(月) 23:39:13.54 ID:UalQJTgQo
95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/29(火) 00:10:59.52 ID:4LF8RMVDO
乙!

懐かしいな。俺もツタージャを選んだわ。

改めて見るとNって結構中二病なんだな。マミさんが惹かれるわけだ。
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/29(火) 01:12:34.81 ID:Le7okTUP0
乙です!
まどか勢がどう絡むのか楽しみ
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [sage]:2011/11/29(火) 20:52:20.98 ID:RbXBkFlyo
技が何個でもってアニメ初期の方だっけか
98 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/29(火) 22:47:29.54 ID:1wZtR3Sj0
>>97

その辺の説明は近いうちにできたらいいな。
99 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:16:26.56 ID:c2bhuulT0
今回はサンヨウジム突破まで
100 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:17:57.57 ID:c2bhuulT0
サンヨウシティ ポケモンセンター

ジョーイ「おはようございます。今日も一日がんばってくださいね」

サンヨウシティについた時、既に日は沈み始めていたためほむら達はシティのセンターで一泊をした。
翌日、ほむらは預けたモンスターボールを受け取り改めて街の中を探索し始める。

ほむら「チェレン?」

街の中を粗方見回った時、トレーナーズスクールという建物に入るチェレンの姿を発見する。

ほむら「彼、ここの学生なのかしら?」

腕の中のツタージャに尋ねるように呟くほむら。
その呟きを聞いたツタージャは『さぁ?』とでも言いたいのだろうか、首をかしげただけだった。

トレーナズスクール

チェレン「ん、ほむらじゃないか。君も基礎を再確認しにきたのかい?」

ほむら「基礎? いえ、私は貴方がここの生徒なのかと思って」

チェレン「ここはポケモントレーナーになる前の子供達や、バトルから離れて久しいトレーナー達が
      バトルの基本や、状態異常の知識を学ぶために来る場所だよ」

ほむら「なら貴方には必要のない場所では?」

チェレン「何事も基礎を疎かにしてはいけないからね」

ほむら「そうね……基礎は大事ね」
101 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:18:34.94 ID:c2bhuulT0
チェレン「そうだ、君に問題を出そう、技マシンの使用回数は無限であるか否か」

ほむら「秘伝マシン以外は有限じゃなかったかしら?」

チェレン「ははは昔はね、でも最近は無限に使う事の出来る新技術が開発されてね
      何度でも使えるようになったんだよ」

ほむら「そうなの、それは便利ね」

チェレン「じゃあ次は、ポケモンの進化をキャンセルする方法だけどどうすればいいか知ってるかい?」

ほむら「……Bボタンでキャンセル?」

チェレン「なんの話をしているんだい?」

ほむら「き、聞かなかった事にしてちょうだい」カァァ…

チェレン「まあ一般的には進化はポケモンの意思やトレーナーの意思である程度左右はできるらしいね。
      でも、あまりにも進化を我慢させすぎると体力を使い果たして倒れてしまうという事例もあるみたいだ」

ほむら「興味深い話ね。
     そういった事が起きないようにするにはどうしたら?」

チェレン「かわらずの石を持たせるのが一番だとこの本には書いてあるね」

ほむらに、スクールで使われている教科書を見せるチェレン。

チェレン「どうだい、基礎ってのは馬鹿に出来ないものだろ」

ほむら「ええ、たしかにそうね」
102 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:19:14.19 ID:c2bhuulT0
チェレン「そういえば、君は何故ここに来たんだい?」

ほむら「貴方がここに入るのを見たからここの生徒だったのかと思って」

チェレン「なるほどね。僕がここに来たのはここにジムリーダーが来てると聞いてね、
      勝負をして貰うためにここに探しにきたのさ」

ほむら「それで、リーダーは見つかったのかしら?」

チェレン「どうも来るのが一足遅かったらしい、先程までここでタイプについて講義をしていたそうだよ」

ほむら「そう、それは残念だったわねチェレン」

チェレン「いや、そうでもないさ……おかげでもう一度基礎について学びなおす事ができたからね」

ほむら「私も助かったわ、進化をキャンセルすると倒れてしまう事例があったなんて知らなかったし」

チェレン「ところでほむら、僕とバトルをしてくれないかい?」

ほむら「……何故?」

チェレン「ああ、新しくポケモンを捕まえてね。そのポケモンの技や能力を少し把握したいんだ。
      なんせ引っ掻くしかまだ分からないからね。
      次の理由は、ポケモンに道具を持たせた時の優位性の研究かな」

ほむら「ヤチェやソクノ等と言った実の事かしら?」

チェレン「流石にそんな高価な実は持っていないよ。
      オレンの実でどれくらい体力を回復できるのか知りたくてね」

ほむら「それを知るだけなら私でなくてもいいと思うのだけれど」
103 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:19:42.17 ID:c2bhuulT0
チェレン「ここに来るまで色々なトレーナーと戦ったが、駄目だね。
      彼等は弱すぎる。あんな強さではとてもじゃないが参考にならない」

ほむら「戦った相手をこき下ろすのはあまり関心しないのだけれど」

チェレン「彼等からバトルを挑んできたからね……
      強いのかと思ったら弱くてがっかりさ」

ほむら「それで、私という訳なのね」

チェレン「ああ、君との戦いなら遠慮なく全力を出せそうだ。
      あの変質者との戦いぶりを見た限りね」

ほむら「私は無駄な争いは好きじゃないのだけれど……
     進化キャンセルによって起こった事例や、技マシンについて教えてもらった恩もあるし
     相手をするわ」

チェレン「そうか、それは助かるよ」

ほむら「ルールはどうするの?」

チェレン「お互いのポケモンを全滅させた方が勝者だ」

ほむら「解ったわ。遠慮なくかかってきて」

チェレン「ああ、遠慮はしないよ」
104 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:20:18.83 ID:c2bhuulT0
ポケモントレーナーのチェレンが勝負をしかけてきた!

ttp://www.youtube.com/watch?v=veFUTGhRS28

チェレン「ポカブよろしく頼むよ」

ポカブ「ポカポッカー!」バッ

チェレンの横にぴたりとくっついていたポカブがほむらの前に躍り出る。

ほむら「くっ、辛い戦いになりそうね……お願いツタージャ!」

ツタージャ「タジャ!」

チェレン「ポカブ、火の粉で攻撃をするんだ!」

ほむら「ツタージャかわしなさい!」

命令通りに火の粉を飛んでかわすツタージャ。

チェレン「やはり飛んでかわしたね、いまだポカブ! 着地の瞬間を狙って体当たりをするんだ!」

ほむら(しまった!)

ツタージャ「タジャ!?」

着地した瞬間の無防備なツタージャにポカブの体当たりが炸裂する。
ドサリという音と共に床に激突するツタージャ。だが、すぐに起き上がりまだ余力がある事を表す。
105 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:21:13.41 ID:c2bhuulT0
チェレン「実は君がベルと戦っている所を観察させて貰ってね、君のツタージャが飛んでかわすのを主体と
      していたから利用させて貰ったよ」

ほむら「次はないわ」

チェレン「ああ解ってる……だが、君のツタージャに一撃を食らわしたのは事実だ!
      ポカブ、火の粉だ!」

再度ツタージャめがけて吐かれる火の粉。
それを左に避けてかわすツタージャ。当たれば今の体力ではひとたまりもないため必死だ。

チェレン「中々すばしっこいね、でもいつまで避けきれるかな?
      ポカブ、攻撃の手を休まずに火の粉だ!」

ほむら「とにかくかわしなさい!」

ひたすら火の粉を避けるのに専念するツタージャ。
だが、同時に相手の間合いに入りきらないのを見るとよく訓練されていると思うチェレン。

チェレン(まさか短時間の間にここまでツタージャを鍛えるとは……
      間合いの取り方も、まだまだ甘い所があるがこなしている。
      先日の話を含めて考えると、彼女は底が見えない……)

立て続けに吐かれる火の粉。
このままかわし続けても拉致があかないと思うツタージャだが、ほむらはいまだ回避を命じたまま動かない。
不信に思うツタージャだが、次の瞬間ほむらが回避を命じ続けた理由が解った。

ポカブ「ポ、ポカッ! ゲホッ……ゴホッ!」

突然咳き込み、ゼェゼェと荒い息をあげるポカブ。
トレーナーのチェレンも何が起きたか分からないという表情をする。
106 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:21:50.24 ID:c2bhuulT0
ほむら「オーバーヒートしたわねチェレン。 熱がたまり過ぎて呼吸器官を少しやられたんでしょうね」

ポカブを指差すほむら。それを合図に体当たりでポカブをふっとばすツタージャ。

チェレン「まさかそんな事がおきるとはね……
      火の粉を連続で吐かせ過ぎて排熱が追いつかなくなったか……これは僕の失策だな」

立ち上がりツタージャから距離をとるポカブ。

チェレン「だが、君と同じく次はないさ! ポカブ、尻尾を振るで防御を下げるんだ!」

ほむら「ここで補助技? ならまた一撃を与えるまで! ツタージャ、体当たりよ!」

尻尾を振った影響で防御が一ランクダウンするが、お構い無しにポカブに体当たりをするツタージャ。
これで後一撃与えることができればポカブは戦闘不能に成る程のダメージを与えるが

チェレン「ポカブ、オレンの実を食べるんだ」

持っていたオレンの実を食し受けたダメージを回復するポカブ。

ほむら「厄介ね……」

チェレン「どうするほむら? 君のツタージャは防御が下がった影響でポカブの体当たり、火の粉
      どちらを一発くらっても倒れるはずさ」

ツタージャの顔を見るほむら。
先程まで回避をし続けていたためか体には汗が浮き出て呼吸も少し荒い。

ほむら「たしかにこのままツタージャで戦うのは不利ね……
     なら! ツタージャ戻りなさい! 選手交代よ」
107 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:22:33.59 ID:c2bhuulT0
チェレン「へぇ……まさか二匹目を捕まえていたとはね」

ほむら「ツタージャだけでは限界があるから」

腰からボールをとり、フィールドに投げるほむら。
ボールの中からは、チェレンが今まで通った道路ではまったく見かけなかったポケモンが飛び出したきた。

タブンネ「たぶんねー」

チェレン「……見ないポケモンだね」

ポケモン図鑑を取り出しタブンネの情報を確認するチェレン。

チェレン「ヒヤリングポケモンか……どうやって捕まえたのか後で教えて貰うよ」

ほむら「タブンネ! おうふくビンタよ」

チェレン「ちょッ! 人が図鑑を見ている時に攻撃をするなんて卑怯だぞ!」

パシンパシンと平手打ちを五回貰うポカブ。

ほむら「戦いは非情よ、図鑑を見ている間攻撃をしてはいけないという決まりはあって?」

チェレン「い、いや……そんなものはないが」

ほむら「覚えておきなさいチェレン。そうやって油断していると、いつか貴方か貴方のポケモンの頭が
     喰われる事になるわよ」

チェレン「くっ……たしかに油断をしていた。だが、これ以上油断はしない!
      ポカブ、火の粉だ!」
108 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:23:07.43 ID:c2bhuulT0
ほむら「はたくよタブンネ!」

チェレン「ポカブ! 避けた所を火の粉だ!」

タブンネが回避をする所を見極めるために一度攻撃を止めるポカブ。
だが……

ほむら「そのままつっこみなさいタブンネ!」

火の粉を一発貰ってもタブンネは倒れないとふんだほむらはそのままタブンネを特攻させる。
この攻撃に面食らったポカブは驚きにより無防備となり、そこをはたくで沈められる。

チェレン「くっ! まさかそのまま特攻させるとは……」

ほむら「タブンネを捕まえるときに動きの遅さが目立ったのよ……
     だから回避を命じてもこの子はきっと回避しきれない、だから回避をさせずに特攻させたのよ」

戻ってきたタブンネの顔を見るほむら。
ほむらがふんだとおり火の粉を耐え切る事はできたが予想以上に体力を削られているのが見て取れた。

ほむら「特性の影響ね……よく耐えたわタブンネ、少し休んでなさい」

タブンネを後ろに控えさせツタージャを再度フィールドに送る。

チェレン「君の戦い方は本当に参考になる。だからもっと君の戦い方を見て、盗ませて貰うよ!
      僕がチャンピオンとなるために……行けチョロネコ!」
109 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:23:48.39 ID:c2bhuulT0
ほむら「チョロネコ……昨日Nが使っていたポケモンね」

チェレン「ああ、中々いいポケモンと思ってねゲットしてきたのさ」

ほむら「そう……でもチョロネコとの戦い方は心得てるわよ」

チェレン「果たして、そう言いきれるかな? チョロネコ猫の手だ!」

チョロネコの尻尾を振る。ツタージャの防御が下がった。

ほむら「ツルのムチよ!」

ムチを食らいダメージを受けるチョロネコ、だが戦闘不能になるほどのダメージは受けていない。

ほむら(どういう事? 猫の手という技を使ったのに何故尻尾を振っているの?
     猫の手も借りたい? 私のポケモンの技を借りる技ではなさそうだけど……)

ピコーン! ほむらの頭に電球が灯る。

チェレン「猫の手だ!」

ほむら「火の粉に注意しなさい!」

チョロネコの口から吐かれた火の粉がツタージャに迫る。
ほむらから咄嗟に注意を受けたものの、突然の出来事に面食らったツタージャは回避が遅れ
避け切れなかった尻尾が火の粉の炎に包まれる。

ほむら「くっ……もう少し早く気づければ」

ツタージャ「たじゃ〜」

涙目で火傷を負った尻尾を持つツタージャ。
まだ戦う事はできそうだが、明らかに戦意が落ちている。
110 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:24:18.68 ID:c2bhuulT0
ほむら(火傷の影響で攻撃力が下がったのね……やってくれるわチェレン!
     でも、チョロネコの体力もさほど残ってはいないはず、たぶんいけるわね)

チェレン「まさかもう見切られるとはね……本当だったら今出た火の粉でツタージャは完全にダウンしているはずだったんだが」

ほむら「最初に尻尾を振ったのが仇になったわね」

チェレン「運だから仕方ないさ……チョロネコ、引っ掻くでツタージャを倒すんだ!」

ほむら「ツタージャ、ツルのムチで迎え撃ちなさい!」

目の前に迫ったチョロネコの引っ掻くをステップを踏み避けるツタージャ。
Nとの戦いでチョロネコの間合いを把握された故の悲劇。チョロネコはそのままムチの一撃を受け倒れた。

チェレン「……成る程ね、君との戦いは本当に参考になるし、自分がまだまだ未熟だと気がつける」

ポケモントレーナーのチェレンとの勝負に勝った。
111 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:24:51.51 ID:c2bhuulT0
チェレン「流石だよほむら……いささか卑怯に思う所もあったが、満足する戦いができた」

ほむら「ああいう手を使うのはこれっきりよ……ベル相手に使ったら泣かれるかも知れないし
     貴方にはもう通用しない。他のトレーナーは図鑑自体を持っていない人が多いし」

チェレン「……たしかにベルにそんな手を使ったら酷いよーとか言って喚き散らしそうだね。
      使わないのが懸命かな」

ほむら「そうね。さてと、ポケモンセンターに行ってツタージャ達を回復させないと」

チェレン「ああそうだね、僕もセンターに行って回復させるとしよう」

ポケモンセンター

ベル「あーチェレンにほむらちゃんだー! 二人してセンターに来るなんてどうしたの?」

チェレン「ほむらとバトルをしたんだ」

ベル「そうだったんだー。 ねぇチェレンほむらちゃんは強かった?」

チェレン「ああ、最初の頃の姿は見る影もない……
      恐ろしいぐらいの成長速度さ」

ベル「だよねー、ねぇほむらちゃん……イッシュに来る前は何をしてたのー?」

ほむら「……長い長い旅をしていたわ」

ベル「へ? 旅を?」

ほむら「ええ……」
112 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:25:24.18 ID:c2bhuulT0
結局それ以上の言葉はほむらの口からは出ることはなかった。
ベルは少々不満そうな表情をしていたが、チェレンに諌められこれ以上の言及は止めた。

ジョーイ「はい、お預かりしたポケモンは皆元気になりましたよ」

ジョーイからツタージャとタブンネの入ったボールを受け取るほむら。

ベル「ねぇ、チェレンとほむらちゃんはこの後どうするの?」

ほむら「私はまだ未定ね」

チェレン「僕はジムリーダーに挑むよ」

ベル「じゃあさ、私達三人一緒にリーダーに挑もうよ!」

ほむら「待ち時間がかかると思うけど……ポケモンの回復には時間が必要だし」

チェレン「いや、その心配はないよ。この街のジムリーダーは三人居るって言う話だし」

ほむら「という事は一人に一人ずつという訳ね」

ベル「そうそう! ねぇ皆でジムに行こうよー」

チェレン「僕としては構わないが……君はどうするほむら?」

ほむら「そうね、バッジはあって困る物でもないしジムに挑戦するとするわ」

チェレン「決まりだね、一緒に行こうか」
113 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:35:15.09 ID:c2bhuulT0
サンヨウジム

???「あれ、皆さんジムに挑戦なさるんですか?」

ベル「うん! ここのジムリーダーさんって三人いるって聞いたから」

???「そうですか、ジムに挑戦するんですね……
     つかぬ事をお聞きしますが、ジムで使用するポケモンは何を?
     あ、これは規則ですのでお答えして貰います」

ほむら「規則? 貴方何者なのかしら」

デント「僕はこのジムのリーダーの一人デントです。
    ちなみにジムでのバトルのルールは一対一の戦いですので
    その戦いに使うポケモンの名前だけ教えてください」

チェレン「教えるのは構わないが、そっちのポケモンも教えて貰えるのかい?」

デント「後でちゃんとお教えします」

ベル「本当? えとね、私はミジュマルだよ!」

チェレン「僕はポカブを使おうと思う」

ほむら「なら私はツタージャね」

デント「なるほど、ではバトルの準備ができるまでジムの中でお待ちください。
    ちょうど三人居ることですし、面白い戦い方をしましょう」

ほむら「面白い?」

デント「おっと、その内容は後でお教えしますよ」
114 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:35:52.06 ID:c2bhuulT0
ガイドー「おっと、新しい挑戦者ですね!
      私はジムのガイドを担当しているガイドーと申します
      ここはレストランを改装して作られたジムで、ポケモンの基礎をご馳走するのが
      ジムの特色になっているんですねー。
      ちなみに、食事もできますよ」

チェレン「僕らはジムリーダーとバトルというご馳走を馳走になりにきたんだが」

ガイドー「なるほどなるほど、では準備ができるまでこれでも飲んでいてください」

おいしい水を貰った。

チェレン「仕方ない適当に待たせて貰うよ」

ほむら「そうね、飲む? ツタージャ」

ほむらが差し出した、おいしい水の入ったボトルを受け取るツタージャ。
キャップを外し、喉を鳴らしながらおいしい水をボトル半分まで飲む。

ツタージャ「タジャー!」

ほむら「あら、結構飲んだわね」

ベル「おいしい水って本当においしいからねー。あたしのパパもよく飲んでるんだよー」

チェレン「僕はサイコソーダの方が好きだけどね」
115 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:36:28.16 ID:c2bhuulT0
???「お待たせしました……特別ルール、ローテーションバトルの舞台の準備が整いました」

チェレン「ローテーション? それに君は誰だい?」

コーン「コーンと申します。以後お見知りおきを」

ベル「それじゃあローテーションバトルってなあに?」

ポッド「それは俺が説明する! 俺はポッド、ローテーションバトルとは
    三匹のポケモンが場に存在するバトルだが、戦う事ができるのはお互い一匹のみ!
    残りの二匹は後衛となるのだが、バトル中いつでも前衛と後衛を入れ替える事ができるのを頭に入れておけよ」

チェレン「ふむ……という事は僕のポカブが前衛にいる時にほむらのツタージャがすぐに前衛に躍り出ても
      いいわけなんだね?」

ポッド「そうだ」

コーン「それと、後衛のポケモンは前衛になるまで基本見ているだけです。
    うっかり攻撃させたら失格になるのでご了承ください。
    次にローテーションバトルはその特殊な戦闘方法故、ターン制をとらせていただきます」」

ベル「ふぇぇ……なんかすごい複雑なんだね」

ほむら「でも、普通のバトルと違って面白そうね」

チェレン「ああ、早くバトルを始めようじゃないか」

コーン「ではこちらへ」
116 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:36:52.11 ID:c2bhuulT0
青髪のコーンに案内されジムの一番奥へ行くと、緑髪のデントがフィールドの前で待っていた。
案内を終えたコーンと赤髪のポッドはすぐにデントの隣へと行くとモンスターボールを構える。

デント「ルールはお互いのポケモン全てを戦闘不能にした者が勝者となります」

チェレン「それで、君達の使うポケモンはなんなんだい?」

デント「僕はヤナップを使います」

ポッド「俺はバオップだ」

コーン「ヒャップです」

ほむら「お互い、草、火、水のタイプという訳ね。
     どれかがどれかに強く、どれかがどれかに弱い」

デント「前衛を入れ替えるときは、交代するポケモンにトレーナーが命令してください」

ベル「わ、わかったよー」

デント「では、早速バトルをしましょうか……
    サンヨウジム名物のタイプ学習バトル、たっぷりとご馳走になってください」

チェレン「受けてたつよ」
117 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:37:20.86 ID:c2bhuulT0
ジムリーダーのデント、ポッド、コーンが勝負をしかけてきた!

ttp://www.youtube.com/watch?v=S0pI_AkHKSI&feature=related

三人組「行け! ヤナップ、バオップ、ヒャップ!」

ほむら等「行きなさい(行け! 行って!)ツタージャ、ポカブ、ミジュマル」

フィールドにお互いのポケモン全てが出揃う。
まず最初に前衛となったのはツタージャとヤナップ。お互い草タイプのため得意の属性ダメージでは効果が薄い形となる。

デント「さて、お互いどうでましょうか」

ほむら(ここでツタージャに攻撃をさせてバオップが出てきた場合厄介ね……
     それを見越してベルにミジュマルを出させる方法もあるけど見破られて、ヤナップに攻撃されたら
     かなりのダメージを受ける可能性があるわね)

チェレン「どうするほむら? 僕がポカブを前衛にだすか?」

ほむら「それを予想されてヒャップを出されたら?」

チェレン「そうか……じゃあどうする?」

ベル「あ、あたしがミジュマルを出す?」

ほむら「いえ、ここは様子見かしら……ツタージャ、ツルのムチよ!」

ポッド「行けバオップ! みだれ引っ掻きだ!」

お互いが命令を出し、バオップと場を入れ替えるヤナップ。
118 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:37:52.68 ID:c2bhuulT0
デント「ツタージャを場に残したままにするとはね、てっきりポカブに交代すると踏んだんだけど」

コーン「当てが外れたな」

ポッド「チッ、こんな事なら焼き尽くすを命令すればよかったぜ」

バオップ『貰ったァ!』

バオップの爪がツタージャの体を捉える、だがツタージャはステップを踏み攻撃を華麗に回避する。

ツタージャ『これで!』

ツタージャのはなったムチがバオップの体に命中するが、大してダメージを与えることはできずに終わる。

バオップ『チッ、なかなかやる』

ベル「やったぁ! 流石ほむらちゃんのツタージャだね!」

チェレン「だが、効果は薄いだろうね……次はベル、君が行くんだ」

ベル「うん、ミジュマル! 水鉄砲だよ」

コーン「ヒャップ! 水鉄砲だ!」

ミジュマル「ミジュー!」バッ
119 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:38:32.01 ID:c2bhuulT0
互いの水鉄砲が激突し、相殺する。

コーン「ふむ、お互い読みが外れたようだね」

チェレン「よし、次は僕が行こう」

ほむら「待ってチェレン、ここは私のツタージャが……」

ベル「待ってほむらちゃん! 相手もそれを予想してるかも、だったらあたしのミジュマルで……」

チェレン「いや、それこそ敵の思う壺かもしれない……やはり僕のポカブが」

やいのやいの

デント「ははは……やはり次の戦法で少し揉めてるね」

ポッド「まあしょうがねぇだろ……そもそもローテーションバトルってのはお互いの次の手の読みあいなんだからな……
    特に今回のような属性ジャンケンの場合はな」

コーン「しかし、こちらは次の手が決まったというのにあちらは悠長な事だね」

デント「ローテーションバトルはターン制だからね、相手の手が決まるまでは待つしかないさ」

ベル「よぉーし、ミジュマル水鉄砲だよ!」

ポッド「バオップ、焼き尽くすだ!」

しまったという表情をするポッド。
120 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:39:08.92 ID:c2bhuulT0
先に動いたバオップがミジュマルめがけて炎を吐き、その炎に包まれるミジュマル。
だが、すぐさま水鉄砲を放ち反撃をする。

バオップ『ぐッ!』

水鉄砲を受けたバオップが衝撃で地面に倒れるが、立ち上がる。
先ほどの水鉄砲でかなりのダメージを受けたがまだ戦えるようだ。

コーン「なかなかやりますね……今のところ読みあいはこちらの負けですが、
     この先もそうとはいきませんよ」

ほむら「ツタージャ、ツルのムチよ!」

ポッド「バオップ、焼き尽くすだ!」

チェレン「しまった、まさかそのまま攻撃してくるとは」

再度バオップの口から炎が吐かれ、ミジュマル同様炎に包まれる。
だが、そんな状況でも体に火の粉を纏いながらバオップにツルのムチを当てる。

ツタージャ「けほッ……」

あちこちに焦げ目をつけ、口から黒い煙を吐き出すツタージャ。
そして、その前方にはツタージャの攻撃で戦闘不能になったバオップが倒れていた。

ポッド「まさか急所に当たるとは……読みには勝ったが運には見放されたか」

デント「これはまずいね……均衡が崩れてしまったみたいだ」

コーン「ならば、こちらも均衡を崩すまで」
121 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:39:42.70 ID:c2bhuulT0
ベル「どうするほむらちゃん? このままヒャップを倒すことができれば、後はチェレンに全部任せられるよ」

チェレン「いや、相手もそれを狙うかもしれない……ここはツタージャにそのまま攻撃させたほうがいいかもしれないね」

ベル「でも、ツタージャのダメージもかなり溜まってるよ」

ほむら「水鉄砲とツルのムチならまだ耐えれると思うけど……急所にさえ当たらなければ」

ベル「じゃあ、そのままツタージャで攻撃しても大丈夫だね!」

ほむら「恐らく……ツタージャ、ツルのムチよ!」

デント「ヤナップ、乱れ引っ掻きだ!」

完全に読み違えた結果となる。

ピシッ! ヤナップの体に再度ムチが打ち付けられるがそれをものともせずツタージャに向かい
その鋭利な爪でツタージャの体を狙う。
だが、ツタージャ自身も爪を食らうまいとステップを踏み回避をしようとするが、焼き尽くすで受けたダメージがあまりにも大きく
上手くかわしきる事ができなかった。

ヤナップ『とどめた!』

2回、3回、4回、連続で体を引っ掻かれたツタージャはついに戦闘不能となりその場に倒れる。

ほむら「くっ……二人とも後は任せたわ」

倒れたツタージャを抱き上げ後ろに下がるほむら。
122 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:40:24.96 ID:c2bhuulT0
ベル「ど、どうしよう……」

チェレン「お互い二体二か……ならここは一つ勝負に出るべきかな。
      行けポカブ! 火の粉だ」

デント「ヤナップ、ツルのムチだ!」

コーン「だから言ったじゃないかデント! 相手の属性的にミジュマルを出してくる確立の方が低いと」

デント「でもねぇ、万が一という事もあると思って」

ポカブの火の粉を受け、かなりのダメージを負うヤナップ。
一方のポカブは、相性の影響で少量のダメージですんだ。

チェレン「ふむ、これで戦局はこちらの方が有利か」

ベル「よーし! なら次は私がー! ミジュマル、体当たりだよ!」

コーン「ヒャップ、舌で舐めるだ!」

ヒャップ『こいつはラッコからアシカへワープ進化する味だぜ』ベロリンチョ

ミジュマル『うへぇ気持ち悪い!』ゾゾゾ……

顔を舐められ身震いするミジュマル。だが、すぐに萎えた戦意を奮い立たせ、ヒャップに体当たりをする。

コーン「麻痺を狙ったんだが、無駄に終わったみたいだな」

デント「こちらが圧倒的に不利になったね」
123 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:41:09.51 ID:c2bhuulT0
チェレン「ここはもう一度ポカブでいくか……」

ベル「いいのチェレン? もしかしたらそれを狙ってるかも知れないよ」

チェレン「大丈夫さ、僕には秘策がある」

ベル「秘策?」

チェレン「それは見てのお楽しみだ、ポカブ、火の粉!」

ポカブ「ポカポッカー!!」

コーン「ヒャップ、水鉄砲!」

場に出たポカブを見、笑みを浮かべるコーン。

コーン(勝ちに急いだな……)

ポカブの吐いた火の粉により、ダメージを負うが未だ健在のヒャップ。
そのまま水鉄砲を吐き、ポカブに大きなダメージを負わせることに成功するが

チェレン「ポカブ、オレンの実を食べるんだ」

コーン「なんだと!? 道具を持たせていたとは」

オレンで回復をしたポカブは元気を取り戻す。
124 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:42:09.17 ID:c2bhuulT0
デント「ははは、これは完全に僕たちが不利だね。
    でも、僕達はそう簡単には負けないよ、ヤナップ! ツルのムチだ」

チェレン「ポカブ、火の粉だ!」

火の粉によって倒れるヤナップ。

チェレン「よし、これで残るは一匹だ」

コーン「もう打つ手はないか……すまないヒャップ、乱れ引っ掻き!」

ベル「ミジュマル、体当たりだよ!」

そしてヒャップもヤナップの後を追うように倒れ、ジムリーダーの手持ちは全て戦闘不能となる。

ガイドー「勝負あり、この戦い挑戦者チームの勝ち!」

チェレン「中々面白い戦いができたよ……それに、ポケモンバトルにこんな一面があったと学ぶことができた。
      感謝するよ」

デント「ええ、僕らも楽しい戦いができました。
    それでは、皆さんにジムバッジをお渡しします」

ほむら「どうもありがとう」

ベル「わぁーい! 初めてのバッジだー」
125 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:42:43.55 ID:c2bhuulT0
デント「それとこれを受け取ってください。
    これはこのジムで勝利したトレーナー全員に送られる品です」

三人はわざマシン83 ふるいたてるを受け取った。

デント「その技マシンを使えばふるいたてるを覚えることができます。
    攻撃と特攻が両方上がるすぐれた技です」

コーン「しかも無制限に使えるよ」

デント「ただ、完璧にマスターするまで少し練習が必要ですけどね」

ベル「それじゃあ一杯技を覚えさせて万能なポケモンを作ろうかな」

チェレン「それは無理な話だねベル。覚えたはいいが、ほとんど使わないような技は
      ポケモンが忘れてしまうし、なにより記憶していたはいいけど、出し方を完璧に思い出すことができなくて
      中途半端な技が出てしまう可能性がある、何事も程ほどが一番だよ」

ベル「そ、そうなんだ……うん、程ほどにしておくね」

ほむら「技マシンを使うときに練習が必要と聞いたけどどのくらいの期間かしら?」

デント「そう長くはないが、ポケモンのがんばりによるかな?
    そうですね、少し説明しましょうか」
126 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:43:29.98 ID:c2bhuulT0
ツタージャ『メロメロを技マシンで覚えたわ! 早速使ってみよう!
       う、うふーん』

ミジュマル『??? 何をしてるんだい君は』

エモンガ『あはは、だっさーい! 本場のメロメロをこの小悪魔エモンガ様が見せてあげるわ!
      うっふ〜ん』キラキラ

ミジュマル『うひょー! エモンガたーん! 愛してるよー!』

エモンガ『ふふ、この程度造作もないわ』ドヤァ

ツタージャ『くっ、流石に覚えたばかりじゃ足元にも及ばないわね……
       でも、私だって努力すればあれぐらいできるはず!』

数日後

ツタージャ『ミジュマル……私キレイかしら?』キラキラ

ツタージャのメロメロ

ミジュマル『うひょーこいつはたまラッコ! 涎ズビッ!』

ツタージャ『ふう、練習の成果がでたわね』
127 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:43:57.59 ID:c2bhuulT0
デント「という風に、覚えたてはぎこちない動作でも、練習を重ねることによって技への知識が深まり
    より効率的に技を使うことができるようになるんですよ」

チェレン「なるほどね……技の訓練は欠かさずやった方がいいみたいだね」

デント「はい、では皆さんこれからも鍛錬をかかさずがんばってくださいね」

ベル「うん、デントさん達も元気でねー」

チェレン「さて、まずはポケモンセンターに行ってポケモンの回復をしないとね」

ほむら「そうね、ツタージャを回復させないといけないし」

ベル「うん、じゃあ皆でセンターにいこっか!」
128 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/11/30(水) 23:46:48.24 ID:c2bhuulT0
今回の投下はこれで終了です。

次回は オラ! 夢の煙だせ ゲシゲシ辺りを予定しております 
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/01(木) 09:51:04.21 ID:pnRXj1GSO

まさかまどかは中の人繋がりでジムリーダーになるのか?
130 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/01(木) 23:41:46.31 ID:EfUUPbVP0
夢の跡地のイベント終了まで投下します
131 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/01(木) 23:42:35.40 ID:EfUUPbVP0
夜 ポケモンセンター

ほむら「さっぱりしたわね。ツタージャ、タブンネ」

ジムでの戦いの後、ほむらはツタージャの回復が済むと手持ちのポケモンと共に
今日一日の疲れを取るために、センターの浴場に浸かっていた。

ツタージャ「たじゃ〜♪」

コーヒー牛乳の入った瓶を両手に持ち笑顔を浮かべるツタージャ。
隣ではタブンネが、苺牛乳を飲んでいる。

ほむら「まだ寝るには早い時間ね……少し夜風にあたろうかしら」

タブンネ「たぶんねー!」

手持ちのポケモンと共にセンターを出るほむら。
すると、突然白衣を着た眼鏡の女性に呼び止められる。

マコモ「ヤッホー! アタシはマコモ。
     アララギ博士に頼まれて貴方に渡す物があるの」

ほむら「アララギ博士? 貴方一体何者? どうして私を知っているの?」

マコモ「少し前にベルちゃんって子に会ってね、貴方がまだセンターに居るって聞いたから
    迎えに行く途中だったのよ。
    それと貴方を知っている理由はライヴキャスターのおかげよ」

ほむら「ご丁寧に」

マコモ「それじゃあ早速ついてきて!」
132 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/01(木) 23:43:50.78 ID:EfUUPbVP0
マコモの家

マコモ「ねぇほむらちゃん、貴方達ってイッシュに生息する全てのポケモンと出会う旅をしているんでしょ?」

ほむら「ええ……」

ほむら(他にも目的はあるけれど)

マコモ「そっかー、あ! 私の部屋は二階だからついてきて」

マコモの部屋

ほむら(なんだか不思議な部屋ね……
     変な機械に繋がれたベッドが置いてあるわ)

マコモ「改めて自己紹介するね、私はマコモ! トレーナーについて研究しているの。
    ちなみにアララギ博士は大学時代の友達でね、貴方達の手伝いを頼まれたの」

マコモ「と……これ受け取って! アタシから貴方の旅を応援するバックアップよ」

秘伝マシン01 いあいぎり を受け取った。

ほむら「こんな貴重な物を受け取っていいのかしら?」

マコモ「うん、アタシからのバックアップだから気にしないで!
     と言いたい所なんだけど……ちょっとお願いしてもいいかしら?」

ほむら(やっぱりなにかしらイベントがあったわね……)
133 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/01(木) 23:44:21.74 ID:EfUUPbVP0
ほむら「何をすれば?」

マコモ「あのね、サンヨウシティのはずれに夢の跡地って言われている場所があるんだけど、
    そこに生息しているムンナというポケモンが出す夢の煙が欲しいの」

ほむら「夢の煙?」

マコモ「うん、それがあればねドリームシンク(*ゲーム内ではゲームシンク)っていって
    ちょっとすごい事ができるようになるのよ」

ほむら「すごい事?」

マコモ「それは夢の煙を取ってきてからのお楽しみよ」

ほむら(これってまさか、まどかが言っていたネットに繋げて何かをするための
     イベントかしら? たしか夢を見るとか言っていたような)

マコモ「それじゃあ夢の煙の事お願いするね」
134 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/01(木) 23:47:00.79 ID:EfUUPbVP0
夢の跡地

ほむら(ここが夢の跡地……何かしら、不思議な力を感じるわね)

ベル「あっ、ほむらちゃんもここに生息しているムンナを探しにきたの?」

夢の跡地に入るなり、突然後ろから現れるベル、
どうやらムンナを探してうろうろしていたらしい。

ほむら「ええ、マコモという人に頼まれて」

ベル「そうなんだ、私と同じだね。
   じゃあさ、一緒にムンナを探そうよ」

ほむら「そうね、その方が早く見つかるかしら」

ほむら(それにしても、工場跡かしらここ? あちこちにドラム官が散乱してるわね。
     それよりも気になるのは瓦礫の山ね、鉄骨が見えた柱や穴の開いた壁……
     何か、巨大な爆発がここで起きたのかしら?)

ベル「! ねぇねぇ、今壁の向こうからなにか物音が聞こえなかった?」

ほむら「いえ……聞こえなかったけど……」

ベル「うーん、でもたしかに聞こえたと思うんだけど……ねぇほむらちゃん、行ってみようよ!」

ほむら「分かったわ」
135 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/01(木) 23:48:56.02 ID:EfUUPbVP0
ベル「あ、見たことないポケモン!」

ムンナ「むううん……」フヨフヨ

ベル「あ、待ってぇ!」

ほむら「なにかしらあのポケモン……」カチャ

ベル「そうか! 図鑑でたしかめればいいんだね」カチャ

ほむら(あれがムンナというポケモンなのね)

ベル「ほむらちゃん追いかけよぅ!」
136 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/01(木) 23:50:00.07 ID:EfUUPbVP0
ムンナ「……」

ベル「やっと追いついたぁ」

???「ムンナみっけ!」

突然瓦礫の山の影から現れる謎の二人組み。

???「ほらほら! 夢の煙だせ!」

ムンナ「むぅ……!」

ベル「ちょっと! 貴方達だあれ? なにしてるの!?」

???「私たちか? 我々プラズマ団は愚かな人々からポケモンを解放するために日夜闘っているのだ」

PZ団2「なにをしているのか? このムンナやムシャーナというポケモンが夢の煙という不思議なガスを出して
    色んな夢を見せるそうじゃない。
    それを使い、人々がポケモンを手放したくなる夢を見せて、人の心を操るのよ」

ほむら「そんな理由のために夢の煙を?」

PZ団2「そんな理由だと!? 我々の目的はポケモンの解放! そのためならどんな手でも使う」

PZ団1「オラ! 夢の煙出せ!」ゲシゲシ
137 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/01(木) 23:52:32.27 ID:EfUUPbVP0
ベル「酷い! 夢の煙を出させるためにポケモンを蹴ってる!
   どうして? 貴方達もトレーナーなんでしょ?」

PZ団2「そうだ、私達もポケモントレーナー。
     だけど私達の戦う理由は貴方達と違ってポケモンを自由にするため!」

PZ団1「そして私達がポケモンを自由にするとは、力ずくでポケモンを奪う事!
     というわけで、お前達のポケモン私達が救いだしてやろう!」

ベル「えええ!? ど、どうしてそうなるのぉ!?」

ほむら「……ふざけないで」

ベル「えっ?」

ほむら「貴方達がポケモンを救う?」

突然光がほむらを包み、周囲にいた者達は皆目を覆う。
光が収まった時、そこに居たのは不思議な形状の盾を持ち、服装を変えた暁美ほむらが立っていた。
138 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/01(木) 23:53:16.30 ID:EfUUPbVP0
ベル「ほ、ほむらちゃん?」

カチン

ベル「!?」

突然目の前に居たほむらの姿が消え戸惑うベル。

ほむら「貴方達が行う事を私は解放とは認めない!」チャキ

PZ団1「な、なに!? いつの間に目の前に……」

拳銃を突きつけられ戸惑うプラズマ団。

PZ団2「はっ、どうせ玩具だよ!」

ダァンッッ!
ほむらの拳銃が火を吹き、辺りに重音が響く。

ほむら「これで解ったかしら」

PZ団2「ひっ……」

頬を伝う血液を触り後ずさりをする団員2。

PZ団1「な、なんなんだお前は……」

PZ団2「こ、これは悪夢よ……きっとそうに違いないわ」
139 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/01(木) 23:54:27.41 ID:EfUUPbVP0
ほむら「悪夢? いいえこれは現実よ」

ベル「ほ、ほむらちゃん……」

ほむら「……次は当てるわ」チャキ

PZ団1「ヒィッ!」ガクガク

ベル「や、やめてあげてよぉほむらちゃん!」

ほむら「止めないでベル」

??「その辺にしてくれるかい?」

その声は過去のループで散々聞いた声。
ほむらにとって、全ての元凶の一部であり、ほむらにこの力を与えた存在。

ほむら「キュゥべぇ!」

QB「……僕を知っているのかい? ほむらといったね、君は何者だい?」

ほむら「お前に答える義理はない!」

QB「そうか……まあ君の事は追々調べるとして……そこの二人、ゲーチスから伝言だよ」

PZ団1「げ、ゲーチス様から?」

QB「お前達何を遊んでいるのだ、我々は愚かな人間とポケモンを切り離すのだぞ。
   その役目果たせぬというのなら……と彼は言っていたよ」
140 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/01(木) 23:54:59.18 ID:EfUUPbVP0
PZ団2「ま、まずい……こ、これは急いでゲーチス様の元に戻らなければ!」

PZ団1「あ、あぁ……謝って許して貰わなければ!」スタコラサッサ

QB「さて、僕はこれで去らせて貰おうかな」

ほむら「待ちなさい!」チャキ

QB「何故それを僕に突きつけるんだい?」

ほむら「……」

QB「だんまりかい、なら遠慮なく引き金を引くといい……
   先程のやり取りを見た限り、人やポケモンぐらいなら簡単に殺せるんだろう? その武器は」

ベル「っ!」

ほむら「……」

QB「そうか、そこに居る女の子がいるから撃てないんだね?
   なら、僕はこれで去らせて貰うよ」

ほむら「くっ……」

QB「それじゃあまた会うことがあったら会おう」
141 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/01(木) 23:57:58.80 ID:EfUUPbVP0
ほむら「キュゥべぇ……」

ベル「ほ、ほむらちゃん……あ、あのね一杯質問あるんだけどいい?」

ほむら「……ええ」

ベル「じ、じゃあその姿どうしたの? それとさっきの凄い音がする銃は?
   後、あの喋るポケモンは?」

ほむら(魔法少女という事は喋れないわね……この世界にも魔法少女が居るかどうか分からないし。
     となると喋れるのはこの銃とQBに関する一部の情報ね)

ほむら「この姿については話せないわ……話すと貴方も不幸になるかもしれないから……
     それとこれに関してよね」

ほむらは銃を盾から取り出しベルに見せる。

ほむら「これは私が作った物よ」

ほむら(流石に異世界の代物とは言えないわね)

ベル「ほ、ほむらちゃんが? ど、どうしてそんな危ない物を?
    あの白いポケモンが人やポケモンぐらい簡単に殺せるって言ったけど本当なの?」

ほむら「ええ……否定はしないわ」

ベル「ど、どうしてそんな物を作ったの!」

ほむら「本当ならこれは永遠に使う機会なんてないと思っていたわ……でも」
142 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/01(木) 23:58:29.73 ID:EfUUPbVP0
ほむら「ポケモンを、あんな理由のために傷つける事ができるなんて……
     私はそれが許せなかった」

ベル「ほ、ほむらちゃん……でも、だからといってやりすぎだよぉ……」

ほむら「ごめんなさいねベル」

ベル「じ、じゃあ次はあの白いポケモンだけど……図鑑を開いても情報が殆ど登録されなかったの
   でも、ほむらちゃんはあのポケモンを知ってるみたいだから」

ほむら「あれは他者を不幸に陥れる存在よ……
     決して関わっては駄目、お願いよ」

ベル「え……う、うん……。
    あ、も……もう一つ質問があるの」

ほむら「なにかしら?」

ベル「え、えっとぉ……」カチャ

ポケモン図鑑を開き、とあるページを見せるベル。

ほむら「なっ!」

そのページを見、ほむらは思わず驚きの声を上げる。
143 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/01(木) 23:59:13.20 ID:EfUUPbVP0
No.Unknown インキュベーター
No.Unknown 暁美ほむら

ほむら(何故、私の名前が……ポケモン図鑑はポケモンだけを記録するんじゃないの!?)

ほむら(考えられるのは一つ……ソウルジェムが原因かしら?)

懐から己の魂、ソウルジェムを取り出す。

ベル「わぁ綺麗」

ほむら(魂をソウルジェムにされた影響で、私達は人間というカテゴリーから外れ魔法少女というカテゴリーに
     属されるようになった。
     ポケモン図鑑が反応したのはそれが原因? 分からないわね、良くも悪くも私はこの世界ではイレギュラーすぎる)

ほむら「ごめんなさいベル、それに関しては私もまったく分からないわ……」

ベル「そ、そうなの……」

ほむら「ええ」

ベルの元に歩むほむら。
その途中で服装が元に戻り、ベルは再度驚きの声を上げる。

ほむら「ごめんなさい、怖がらせてしまったわね」

ベルと彼女が腕に抱くミジュマル、そして自分の手持ちであるツタージャとタブンネに謝るほむら。
144 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/01(木) 23:59:51.98 ID:EfUUPbVP0
ツタージャ「……」

ほむら(やはり私を少し怖がっているわね。
     無理もないわね、拳銃を使ってしまったのですから)

ツタージャ「タ……タジャー」ピタリ

恐る恐るほむらに近づき足に抱きつくツタージャ。

ほむら「ごめんなさい、私を許してくれるかしら?」

タブンネ「たぶんね〜」ダキ

ほむら「ありがとう……」
145 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/02(金) 00:00:32.92 ID:bbWl/Ev20
マコモ「あっムンナ!」

ベル「あ、マコモさん」

マコモ「待ちきれなくて来ちゃった」

ムンナ「むにぃ……」フラフラ

小さなキラキラと輝くピンク色の綿のような物を残し奥へと去ってゆくムンナ。

ベル「あっムンナが行っちゃった……」

マコモ「……何かあったの?」

ベル「え、えと……」

ほむら「プラズマ団がムンナを狙っていたのでベルと共に追い返しました」

マコモ「そうなんだ……って、あれは夢の煙!
     これで私の研究が完成するわ!」

ベル「あの綺麗な綿みたいなのが夢の煙だったんだ……」

マコモ「二人とも私の部屋に来てくれるかしら、
    二人に協力して欲しい事があるんだけど」

ベル「あっ……はい」
146 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/02(金) 00:01:22.56 ID:bbWl/Ev20
マコモの部屋

マコモ「じゃじゃーん! この謎の白い液体の正体はなーんだ?」

ベル「え? え? あの……わかんないです」

マコモ「ふふふ、これはモーモーミルクって言ってミルタンクっていうポケモンから取れる特別なミルクなんだよ。
     貴方達二人の協力が必要になるまで時間がかかるからこれを飲んで待ってて」

ベル「あ……はい」

ほむら「ツタージャ、タブンネ飲んでいいわよ」

ツタージャ「タジャー♪」

マコモ「ショウロ、これを機械の中に入れて」

ショウロ「はいお姉ちゃん」

ベル「何をしてるんですか?」

マコモ「今ね、ドリームシンクの調整をしている所なの……
    これに夢の煙を使って眠っているポケモンの夢や記憶を見ることができるのよ」

ほむら「それは……凄いわね」

マコモ「ええ、これが成功すればポケモンの夢をレポートにまとめて学会に提出できるようになるわ。
     他には何かにトラウマを持っているポケモンの夢を見て、そのトラウマの原因について知ることができるようになったり
     過去にポケモンを虐待した人間を捕まえる事ができるようになると私は思っているわ」
147 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/02(金) 00:01:57.78 ID:bbWl/Ev20
ショウロ「準備できたよ」

アララギ「ハーイ! マコモー私に用があるんだって?」

マコモ「グッドタイミング! 見て、ついにドリームシンクが完成したのよ」

アララギ「あら凄いじゃない……それで私に用って?」

マコモ「貴方にこの機会の実用性を評価して貰おうと思って」

アララギ「そういう事なら任せて」

マコモ「という訳で、二人ともポケモンを一匹ずつ貸して貰えるかしら?」

ベル「じゃあ、私ミジュマルを」

ほむら「ツタージャでいいかしら」

マコモ「ありがとう二人とも! じゃあまずはミジュマルからね……
     そこのベッドにミジュマルを寝かせてあげて」

ベル「あ、はい……大丈夫だよミジュマル……たぶん」

ミジュマル『不安になるような事言わないでおくれよ』

マコモ「それじゃあ、早速夢の煙投入」プシュー

ミジュマル「Zzz……」
148 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/02(金) 00:02:35.37 ID:bbWl/Ev20
フタチマル『俺はフタチマル。流離の一匹狼さ……だが、アシカになるのはノーサンキューだぜ』

チュリネ『わぁフタチマルさんなの、かっこいいの』ポッ…

フタチマル『おっとお嬢ちゃん、俺みたいな奴に惚れちゃあいけねぇよぉ』

ミルホッグ『フタチマルの旦那、大変ですぜ!』タタタ

フタチマル『どうしたいミルホッグ』

ミルホッグ『隣町で事件ですぜ、悪徳の高利貸しが暴利を貪ってるって話ですぜ』

フタチマル『そいつは許せねぇな……このシェルブレードで成敗してやろう』

ミルホッグ『さっすが旦那! 頼りにしてますぜ』
149 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/02(金) 00:03:15.45 ID:bbWl/Ev20
ほむら「……なんだか時代劇みたいね」

ちなみに鳴き声しか聞こえていないので、会話の内容はポケモン以外には解らない。

ベル「あのポケモンってミジュマルが進化した姿なのかなぁ?」

アララギ「ええそうよ、フタチマルっていうのよ」

ベル「へー、ミジュマルって進化するとあんな風になるんだぁ」

マコモ「ショウロ、ミジュマルを起こしてあげて」

ショウロ「はーい」ペチペチペチ

ほむら(叩いて起こすの!? なんて原始的なのかしら……)
150 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/02(金) 00:03:58.31 ID:bbWl/Ev20
ミジュマル『顔がめっちゃ痛い……』ヒリヒリ

タブンネ『ご、ご愁傷様』

マコモ「次はツタージャの番ね」

ツタージャ『ひぃ』

マコモ「さ、ベッドに横になってねー」

ミジュマル『がんばれよー』

マコモ「よしと、夢の煙投入」プシュー

ツタージャ「Zzz……」
151 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/02(金) 00:04:28.61 ID:bbWl/Ev20
ジャノビー『待ってよーツタージャちゅわあぁぁん』

ツタージャ『ひぃッ! お、追いかけてこないで!』

ジャノビー『ツタージャは俺の嫁』ツルノムチ

ツタージャ『し、触手プレイ!?』

ジャノビー『ツタージャちゃん、ちゅっちゅっ!』チュッチュッ

ツタージャ『ひぃぃ!! だ、誰か助けてー』ゾゾゾ…
152 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/02(金) 00:06:02.49 ID:bbWl/Ev20
ツタージャ「うーんうーん……」

ベル「凄いうなされてるよ」

アララギ「なんか無理やり迫られてるみたいね……」

マコモ「これ以上はR18になりそうだから今すぐ起こしてあげないと」

ショウロ「起きろー」ペチペチペチ

ミジュマル『僕は一体どんな夢見てたの?』

タブンネ『時代劇みたいな夢だったよ』

ミジュマル『そうか、それならいいや』
153 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/02(金) 00:06:30.41 ID:bbWl/Ev20
アララギ「色々と貴重な物が見れたわね」

ツタージャ『頬が痛ひ……』シクシク

ミジュマル『いや、それだけで済んだんだから御の字だって』

タブンネ『特に貴方の場合は』

ツタージャ(……どんな夢を見てたのかしら)

マコモ「後はもっともっと機械を改良しないと……まずは頬を叩かずに起こすための道具や機械でも
    開発しようかしら」

アララギ「そうねぇ……流石に平手打ちで起こすのはどうかと思うわ」

ベル「あれじゃあ寝かされたポケモンがかわいそうだよぉ」

マコモ「まだまだ課題はたくさんあるわね……
    あ、二人ともお疲れ様でした。貴方達のおかげで研究が大幅に進んだわ!
    どうもありがとう」

ほむら(これでようやく眠れるわね……軽く散歩をして寝るつもりが、もう夜中だわ)
154 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/02(金) 00:08:20.93 ID:bbWl/Ev20
今回の投下はこれで終了します。

>>129
ジムリーダーは原作と同じ予定です。
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [sage]:2011/12/02(金) 00:28:48.67 ID:66FyxEFho
つまりマスターボールをほむほむに投げると…
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/02(金) 00:29:55.39 ID:4Lxzst620
乙です
ほむほむ本気出しちゃったよ…
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/02(金) 07:03:30.86 ID:H3OQZvUIO
ポケモンの世界って銃とか存在しないのか
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [sage]:2011/12/03(土) 23:55:19.11 ID:Aae1qXm5o
流石にあるんじゃね?
テッポウオとかみずでっぽうとかタネマシンガンって名前が付くくらいだし
159 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 00:21:22.85 ID:T7/dTOG00
3番道路のイベント終了まで投下します
160 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 00:21:50.36 ID:T7/dTOG00
ほむら「そこを右、次は後ろに飛んで回避、そしてすぐさま左にツルのムチ!」

ツタージャ「タ……タジャッ!」ピョンピョン

ツタージャ『えーい!』ビュン

ほむら「中々いい動きをするようになったわね……でも、まだまだ動きに隙が多いわ、そんな事では
     使い魔にすら倒されてしまうわよ」

タブンネ『使い魔ってなに?』

ツタージャ『さあ? 話には聞くけど見たことはないよ』

ほむら「次は実戦の訓練よ、私の持つおたまで頭を叩かれないように逃げ回りなさい」

ツタージャ『どうしておたまなのかしら?』

タブンネ『なにか思いいれでもあるんじゃない?』

ほむら「さあ行くわよ、力(時間停止)は使わないからできるだけ逃げ回りなさい」

タブンネ「たぶんね〜!」タタタ…

ツタージャ「タジャー!」タタタ…
161 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 00:23:43.66 ID:T7/dTOG00
ほむら「ふう、いい汗かいたわね……センターに戻って朝食を食べてから先に進みましょう」

タブンネ『いたた……足速いなぁ……』

ツタージャ『森とか林の中だったらもっと逃げられた自信あったんだけどなぁ……』

タブンネ『マスターって、トレーナーになる前なにしてたのかなぁ?』

ツタージャ『さあ……ここに来る前の記憶がないって……』

タブンネ『ふーん、なんだか謎が多い人だよね』

ツタージャ『うん』

タブンネ『記憶戻らないかなぁ』
162 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 00:24:32.51 ID:T7/dTOG00
ポケモンセンター

ほむら(今日の朝食は魚の切り身となめこの味噌汁と白いご飯……
     こういう食生活は私達の世界と変わらなくて案心したわね本当)

TV「七時のニュースをお伝えします。最近頻繁に発生しているネットの通信障害ですが、
  ポケモンの悪戯による可能性が高いとリーグ協会が、本日正式に声明を発表しました」

ほむら(こっちでの放送は主にポケモン関係の出来事が毎日のように放送されるのね……
     あれだけ多種多様なポケモンが存在するのですから、何かが起きてむしろ当然なのかしら)

ほむら「ご馳走様……」
163 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 00:25:10.32 ID:T7/dTOG00
3番道路

ほむら(幼稚園でポケモンを園児に見せていたら時間がかかってしまったわ……)

ツタージャ(疲れたぁー)グッタリ

タブンネ(人間の小さい子供ってあんなにパワフルなんだねぇ……)グッタリ

チェレン「おや、ほむらじゃないか……こんな所で何をしてるんだ?」

ほむら「この近くの幼稚園で保育士に園児にポケモンを触れさせあってやってくれと頼まれて……」

チェレン「そうなのか……」

ほむら「ええ、かなり元気が有り余ってるみたいで、私のポケモンはこの通りバトルもしてないのにぐったりしているわ」

チェレン「残念だな、折角君と会ったんだしバトルをしたかったんだが」

ほむら「新しいポケモンでも捕まえたのかしら?」

チェレン「いや、以前と変わらず二匹さ……だが、君と戦うと面白いからね」

ほむら(チェレンには悪いけど今回はパスね……流石に疲れきったこの子達にバトルは無理でしょうし)
164 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 00:26:13.49 ID:T7/dTOG00
???「どけどけどけー」

チェレン「ん?」

ほむら「プラズマ団ね……チェレン道をあけましょう、関わると厄介だわ」

チェレン「ああそうだね」

ほむら達があけた道を走り去っていくプラズマ団×2

チェレン「やれやれ、なんだったんだいったい?」

ほむら「さあ?」

チェレン「まあ、今考えても仕方がないか……ほむら、これから君はどうするんだい?」

ほむら「そろそろお昼時だから、ここで昼食でもとろうかと」

バッグの中からオニギリと林檎を取り出すほむら。

ほむら「お食べ」

タブンネ『わぁおいしそう』

チェレン「そうか、もうそんな時間か……じゃあ僕もついでに昼食をとるとするか」
165 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 00:27:17.72 ID:T7/dTOG00
少しして

ベル「あ、チェレンにほむらちゃん!」

チェレン「ん、ベルじゃないか? どうしたんだい?」モグモグ

石に腰掛、食事を取っていた二人と二人のポケモンの許に女の子を連れたベルが現れた。
呼吸が荒い事から走っていたらしい

ベル「そんな事より、プラズマ団みなかった?」

チェレン「それならあっちの方に行ったよ」

あんぱん片手にプラズマ団の去っていった方角を指差すチェレン。

チェレン「で、どうしてプラズマ団を探しているんだい?」

ベル「もう! 逃げ足が速いんだからぁ!」

女の子「お姉ちゃん……あたしのポケモン……」

ベル「大丈夫! 大丈夫だから泣かないで、ね?」
166 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 00:28:06.81 ID:T7/dTOG00
チェレン「なにがなんだか……」

ほむら「その子、ポケモンをプラズマ団に奪われたみたいね」

ベル「そう! そうなんだよ! この子の大事なポケモンがプラズマ団に取られちゃったんだよ」

チェレン「ええ!? なんだってそんな事をするんだ奴等は」

ほむら「力ずくで他者のポケモンを奪い、ボールから解放させる。
     それが彼等の掲げるポケモンの解放だそうよ」

チェレン「とんだ団体だな……あの演説を聞いた時から怪しいとは思っていたが
      まさかここまで狂ってるとはね」

ベル「二人ともお願い! この子のポケモンを取り返してきてよ!」

チェレン「解った、あの連中を倒してポケモンを取り返してくるよ。
      ベル、君はこの女の子を守ってるんだよ」

ほむら「いえ、それは得策じゃないわね……
     もしかしたら連中は大勢いる可能性があるし、戦力は多いほうがいいわ」

ベル「で、でも……そうしたらこの子はどうするの?」

ほむら「ここの近くに幼稚園があるからそこで面倒を見て貰いましょう」

チェレン「それなら安全だね」
167 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 00:29:08.17 ID:T7/dTOG00
ベル「預けてきたよー二人ともー!」

チェレン「よし、さっそく連中を追いかけようか」

ほむら「最後に見てからざっと二十分ぐらいかしら……空を飛ぶとか使われてなければいいんだけど」

チェレン「その時はあきらめてジュンサー(この世界でいう警察)さんに報告するしかないだろうね」

ベル「そうならないためにも早く行こうよ!」

チェレン「ああ……そうだね」

ベル「あ……その前にほむらちゃん」

ほむら「何かしらベル?」

ベル「あの危ない奴は使っちゃだめだからね」

ほむら「ええ……使わないわ」

チェレン(危ない奴? なんだろう、新しいポケモンか? でも別のポケモンを持ってる風には見えないしなぁ)
168 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 00:30:26.03 ID:T7/dTOG00
地下水脈の穴

チェレン「周辺の人に聞いた結果、奴らはここに逃げ込んだらしい」

ベル「本当? じゃあ早速中に入って捕まえようよ!」

チェレン「待ったベル! ポケモンの体調は万全なのかい?」

ベル「うん大丈夫! 心配しないで」

チェレン「ほむらの方は?」

ほむら「食事を取ったから大丈夫だと思うけれど」

チェレン「そうか……でも、万が一ということがある。
      あまり無理はさせないでくれよ」

ほむら「ええ」
169 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 00:31:04.58 ID:T7/dTOG00
ベル「あ、プラズマ団!」

PZ団1「なんだ? さっきの小娘じゃないか」

PZ団2「そこの奴等はお前の仲間か?」

ベル「あの女の子にポケモン返してやりなさいよぉ!」

PZ団1「あんな子供にポケモンは上手く使えない! それではポケモンがかわいそうだろう?」

PZ団2「お前等のポケモンも同じだ! 我々プラズマ団に差し出せ! その方がポケモンも喜ぶだろうよ!」

ポカブ『だってよ』

ミジュマル『ノーサンキュー、ベルちゃんの方があんな格好している奴らより何千倍もいいわ』

ツタージャ『私も今のマスターと一緒にいたい』ピト

ほむら「どうやら私のツタージャは私から離れたくないみたいね……
     私の足に抱きついているのがその証拠よ」

PZ団2「ならば奪い取ってやるまでだ!」
170 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 00:31:51.87 ID:T7/dTOG00
プラズマ団の下っ端が勝負をしかけてきた!

ttp://www.youtube.com/watch?v=xbsw42pkGXQ&feature=related  BGM VSプラズマ団

PZ団1「ゆけいミネズミ!」

ほむら「こいつは私が相手するわ、チェレンとベルはそいつを」

PZ団2「ちょwwwこっち二人掛りとかwwww」

チェレン「たしかに一人相手に二人掛りは大人気ないかな?
      でも、他人のポケモンを強引に奪うような輩には容赦をしたくないんでね」

ベル「私も怒ってるんだからねー!」

ほむら「タブンネ、行きなさい」

タブンネ「たぶんね〜」

PZ団1「ん、珍しいポケモンを持っているんだな……是が非でも奪わせて貰うぞ!」

ほむら「タブンネ、おうふくビンタ」

PZ団1「みきりだミネズミ!」
171 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 00:32:40.11 ID:T7/dTOG00
ミネズミ『見えた!そこだ』サッ

タブンネ『あ、あれ……凄い回避力……あれが俗に言う超回避かしら?』

ほむら「もう一度おうふくビンタよ」

PZ団1「ふっ、ならばもう一度みきりだ!」

ほむら(みきりってゲームでは連続で使うと失敗しるけど、こっちでは普通に何度も使えるのかしら?)

ミネズミ『みきっ……うぉっ!』ドサッ

バランスを崩してその場で派手に転ぶミネズミ。

ほむら(やっぱり失敗はするのね)

タブンネ『貴方に恨みはないけど、貴方のマスターがいけないのよ』パシンパシン

ミネズミ『いだだ……二度もぶったね! 親父にも打たれた……事はあったな』
172 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 00:33:15.99 ID:T7/dTOG00
ほむら(おうふくビンタの回数ってどんな判断で増減してるのかしら?)

PZ団1「く、くそ……だが、このままではすまさんぞ!」

ほむら「はたくよ」

PZ団1「かみつけ、ミネズミ!」

ミネズミ「ミズミズ!」

ガチン!
歯と歯がぶつかる大きな音が響く。
タブンネに攻撃をかわされた影響で空を噛んだ事が原因である。

タブンネ『マスターの訓練に比べれば貴方の攻撃なんて避けるのは簡単よ』パシン

タブンネの攻撃を受けミネズミは倒れた。

ほむら「勝負ありね……威勢の割にはたいしたことなかったわね」

PZ団1「ぐぬぬ……こんなガキに負けるとは」

PZ団2「ぎゃあああ!! やっぱ二人は無理ィィィ!! プラーーズマーー!!!」

ベル「うるさいなあもう」
173 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 00:33:48.87 ID:T7/dTOG00
PZ団1「なぜだ……なぜ正しき我等が負ける!?」

チェレン「君達が正しい? 冗談を……君達みたいな連中が正しいなら世も末だよ」

ベル「さあ、あの子から奪ったポケモンを返してあげて!」

PZ団3「返す必要等ない!」

PZ団4「大変だったな、我々の気高き理想を理解されないばかりか邪魔までされるとは」

PZ団3「お前達、二対二で勝負をしようじゃないか! 我々の結束を見て、我々が正しいという事を知るがいい!」

ほむら「お話にならない連中ね……」

チェレン「ああ、まったくもってメンドーな連中だよ」

ベル「泥棒が正しいわけないよ! 絶対許さないんだから」

チェレン「ああベル、幼馴染のコンビネーションで彼等を思い知らせよう」

ベル「うん! がんばるよチェレン!」
174 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 00:34:32.23 ID:T7/dTOG00
プラズマ団の下っ端×2が勝負を仕掛けてきた!

ttp://www.youtube.com/watch?v=xbsw42pkGXQ&feature=related  BGM VSプラズマ団

PZ団3、4「行けミネズミ!」

ミネズミ1「ミズー」

ミネズミ2「ミズミズー」

ベル「がんばってミジュマル!」

チェレン「チョロネコ、頼むよ」

ほむら(どんな戦い方をするのかしら、ここは拝見させて貰いましょう)

PZ団3「ミネズミ! かみつくだ!」

PZ団4「よーし、ならこっちはにらみ付けるであのラッコの防御を下げてやれ!」

ベル「ミジュマル! 水鉄砲で攻撃だよ」

チェレン「かみつくか……チョロネコ、噛み付いてくるミネズミの動きをよく見るんだ」
175 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 00:35:20.79 ID:T7/dTOG00
ミネズミ2『なに見てんだこのラッコ!』

ミジュマル『うわ、そんな目でにらみつけないでくれ……怖い』

ミジュマルの防御が下がった。

ミネズミ1『チャンスだ、俺の歯の一撃を受けてみやがれ』

ベル「わわ! ミジュマル避けて!」

チェレン「その必要はない、チョロネコ! ミジュマルを守るんだ!」

チョロネコ『ほいきた』

ミネズミ1『なんだ? 自分から噛まれに来るとは相当なマゾだな! 遠慮なく噛み付いてやるぜ』ガブリ

チョロネコ『もっと顎に力入れろよ、ぜんぜん痛くねーぞ』

ベル「チェレン、チョロネコは大丈夫なの?」

チェレン「平気さ、悪タイプだから悪タイプの技には耐性がある。
      さあ、今だベル! 噛み付いてるミネズミに水鉄砲だ」

ベル「うん! お願いミジュマル!」

ミジュマル「ミッジュー!!」

ミネズミ1『ぐぇッ!』

ミジュマルの水鉄砲をもろに受け、ミネズミ1は戦闘不能になる。
176 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 00:35:56.07 ID:T7/dTOG00
チェレン「後はあいつだけか、ベル後は君が決めちゃうんだ」

ベル「うん、ミジュマル水鉄砲で倒しちゃえ」

チェレン「チョロネコ、砂かけで援護だ」

ミネズミ2『ひぃ! 助けてくれー』

PZ団1(容赦ねぇなぁ……)ヒソヒソ

PZ団2(やっぱポケモン一匹だけだと不利だよなぁ……)ヒソヒソ

PZ団3(でも下っ端の俺達に配布されるポケモンなんてミネズミやヨーテリーぐらいだし……
     世知辛いよなぁ)ヒソヒソ

PZ団4「プラーズマー! 負けちまったー!
     こんなガキ共に俺達プラズマ団が負けるなんて……」
177 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 00:36:36.49 ID:T7/dTOG00
PZ団4「くそッ! 俺達はポケモンを解放するために愚かな人間からポケモンを奪うのだ!
     何故それを邪魔する!」

チェレン「だったら本当に愚かな人からポケモンを奪えばいいじゃないか
      それをせずに、普通の女の子からポケモンを奪うだなんて、言っている事とやっている事が矛盾しているだろ」

PZ団3「……お前達のようなポケモントレーナーが、ポケモンを苦しめているのだ!」

ベル「どうして? どうして私達がポケモンを苦しめているの?」

ほむら「気にする必要はないわベル、所詮詭弁よ」

PZ団1「このポケモンは返してやろう……だが、このポケモンはあんな子供に使われ可哀相だぞ
     いつか自分達の愚かさに気づけ!」

ほむら「可哀相かどうかはそのポケモン自身が決めることよ……第三者の貴方たちが土足で入り込んでいい
     領域ではないわ」

PZ団2「ならばお前のポケモンが可哀相でないと言えるのか!」

ほむら「それは言えないわ」

PZ団3「ほれみろ!」

ほむら「だけれど、貴方達が言える言葉でもないわ」サラァ

チェレン「そうだね、特に君達のような連中が一番言ってはいけないだろう言葉だね」

PZ団4「ここは引いてやる……だが次はお前達のポケモンを解放してやるからな」スタコラサッサ
178 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 00:39:08.80 ID:T7/dTOG00
チェレン「ポケモンの眠れる力を引き出すトレーナーがいる……
      そして、そんなトレーナーを信じて応えるポケモンがいる……
      それなのに、どうしてポケモンが可哀相なんだろうねぇ」

ベル「よく分からないよ……ポケモンと人は昔から一緒に暮らしてきたのに……」

ほむら「……ポケモンがいる事が当たり前になっている……
     当たり前だから、いて当然だから……そんな考えに凝り固まった人がポケモンを泣かせるのでしょうね」

ベル「どういう事?」

ほむら「ポケモンに感謝を忘れてはいけないという事よ……
     憶えておきなさい、世界にポケモンという生き物が存在している事が奇跡なのだと」

チェレン「奇跡?」

ほむら「ええ……もし、この世界にポケモンがいなかったら……
     そう考えた事はあるかしら?」

ベル「ううん……そんな事考えた事もなかったよ」

ほむら「だからこそ、先程の言葉を憶えておきなさい……」

ベル「う、うん……」

ほむら「さ、ポケモンを返しにいきましょう」
179 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 00:39:35.94 ID:T7/dTOG00
幼稚園

女の子「わーい! あたしのポケモン取り返してくれてありがとう!
     これ、お礼のボール!」

チェレン「ヒールボールだね、捕まえたポケモンを即座に回復してくれるボールだね」

ベル「へぇ……色々なボールがあるんだねぇ」

ほむら「他にも色々なボールが存在するわ、ネットボールやタイマーボール等ね」

ベル「ふぇぇ……ポケモン以外にも沢山憶えておかなきゃいけない事があるんだね」

ベルは帽子を深く被り直した。

ほむら(癖なのね、あれ……)

ベル「よーし、それじゃあ私はこの子を御家まで送っていくから! チェレン、ほむらちゃん! バイバーイ!」

チェレン「ふう……一段落だね」

ほむら「ええ」

チェレン「それじゃあ僕は先に進もうと思う、シッポウシティでまた会おう」

ほむら「解ったわ」
180 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 00:40:08.10 ID:T7/dTOG00
ほむら(とかなんとか言ってたけど、まさかこんなにも早くチェレンと再開するなんて)

三番道路

チェレン「ほむらストップ! あっちに色の濃い草むらがあるだろ」

ほむら「ええ……たしかに普通の草むらとは色が違うわね」

チェレン「あそこではたまにポケモンが二匹飛び出してくるから気をつけてくれよ
      じゃ、僕はシッポウシティに向かうよ」

ほむら(もしかしてこれを教えてくれるために、ここで待っていてくれたのかしら?)
181 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 00:45:43.05 ID:T7/dTOG00
今回の投下はこれで終了です。

>>157
一応銃なりバズーカなりは存在していますが、アニメのロケット団が使うような殺傷兵器は
存在しないと思います。 たぶんですが
(映画だとかなりやばい兵器が出てきますが、大体が大型で人が持てない様な物ばかりなので除外します)

そのためほむらが持っている武器は、この世界ではオーパーツ的な存在になりそう。

182 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 00:47:55.17 ID:T7/dTOG00
やばい間違えた

×一応銃なりバズーカなりは存在していますが、アニメのロケット団が使うような殺傷兵器は 存在しないと思います

○一応銃なりバズーカなりは存在していますが、アニメのロケット団が使うような非殺傷兵器なので、ほむらが使うような殺傷兵器は存在しないと思います。
183 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 00:53:56.88 ID:T7/dTOG00
次回は ジム戦〜ヤグルマまで書けたらいいなぁ。

所でこれを見ている人達はBW登場ポケモンでどんなポケモンが好きなんでしょうか?
私はマラカッチとペンドラーが好きです
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/04(日) 01:38:50.66 ID:1CPskiyA0

俺もペンドラー好きよ
アーケオスとかオノノクスとか
可愛い系ではチラチーノだな
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [sage]:2011/12/04(日) 04:44:58.03 ID:iq/xF07/o
マッギョ
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(奈良県) [sage]:2011/12/04(日) 08:36:20.98 ID:EVqyW6xH0
ズルッグとかヒトモシ、マラカッチあたり
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(山陽) [sage]:2011/12/04(日) 13:01:43.86 ID:rVvnJo6AO
可愛さならドレディア、モノズ。
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/04(日) 13:44:23.06 ID:N9zXqPnJ0
かっこよさ…ドリュウズ、アーケオス
かわいさ…エルフーン、チラチーノ
言い表せない魅力…ギギギアル、マッギョ
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東海) [sage]:2011/12/04(日) 15:05:18.26 ID:I8yeP7XAO
俺もマッギョだなー
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(香川県) [sage]:2011/12/04(日) 15:47:46.72 ID:SPEmwF9Mo
ゾロアークが好き
杏子ちゃんに似合いそう
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福井県) :2011/12/04(日) 16:57:38.79 ID:DAVbz+pao
前の手持ちって言う感じにしたら?
あ、でもでねぇか…
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都) [sage]:2011/12/04(日) 17:10:07.13 ID:x7wYG+yX0
>>191 上げるなよ…

イッシュの草タイプはみんな魅力的だよなー、マラカッチ好きに悪い奴は居ない
俺はエルフーンのほうが好きだがな…あとはバルジーナとかキリキザンが好きです

…あれ?ほむらヒヤップ貰ってないような?いや意図的ならいいんだけども
空を飛ぶや波乗り要員は何になるのか期待しよう
それとほむらはトリッキーな感じだから是非ともヒウンにいるゾロアを仲間にして欲しいな!
あと色違いのポケモンを何かゲットしてくれたら個人的に嬉しいなって!
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(福井県) [sage]:2011/12/04(日) 17:27:20.07 ID:DAVbz+pao
>>192
わりぃ 設定変えたからsageてなかった
次から気をつけるよ

色サーナとか手持ちに持ってたらかっこいいよね
ルカリオとか
194 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 23:26:17.51 ID:T7/dTOG00
投下します。
195 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 23:27:24.43 ID:T7/dTOG00
シッポウシティ

ほむら(三番道路を抜けたどり着いた先は倉庫群だった……
     異様な光景ね、倉庫の中に人が住んでいるというのは)

ほむら「あの……この街ではどうして人が倉庫の中に?」

お姉さん「あら旅の方? この街ではね誰も使っていない古びた衣服の工場や倉庫を
      希望にあふれた若い人達がアトリエとして使い出したの!
      それが芸術の街と呼ばれるシッポウシティのはじまりなのよ」

ほむら(中々に歴史がある街だったのね……そう考えてみると、倉庫に住む光景というのは味があるのかしら?
     あら、あそこに中々風情があるカフェがあるわね……少し一休みしていこうかしら)

ほむら「どうもありがとうございます」

お姉さん「いえいえ〜この街の景色を楽しんでいってね」

ほむら「ツタージャ、タブンネ、あそこのカフェで少し一休みしましょう」
196 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 23:27:52.75 ID:T7/dTOG00
カフェ ソーコ

ほむら(ポケモンと共に過ごす午後の優雅な一時……紅茶とケーキも絶品だしアコーディオンの音色も素晴らしいわね)

ほむら「ここに巴マミが来たら、きっと気に入るでしょうね……」

タブンネ『誰?』

ツタージャ『さぁ……知り合いだと思う』

ほむら「ツタージャ、頬に生クリームがついてるわよ」ゴシゴシ

????「へぇ、これは中々絵になる光景だねぇ」

ほむら「誰かしら……」

ツタージャ『なんか、ちゃらそうな男の人……』
197 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 23:28:39.77 ID:T7/dTOG00
アーティ「おっと失礼……僕はアーティ、しがないアーティストさ」

ほむら「そのアーティストが私に何の用かしら?」

アーティ「いやね、黒髪の美少女がポケモンと共に優雅な午後の一時を楽しむ。
      そんな姿を見てインスピレーションが刺激されてしまってねぇ……いてもたっても居られずに話しかけたって訳だよ」

ほむら「び……美少女?」

アーティ「お世辞ではないさ……そうだ、写真を撮らせてもらっていいかい?
      是非ともこの光景を絵にさせて貰いたい」

ほむら「……私は別に構わないけど……貴方達はどうする?」

ツタージャ「タジャ〜♪」

タブンネ「たぶんね〜」

ほむら「たぶん大丈夫だと思うわ」

アーティ「へぇ、変わっているね……態々ポケモンにも了解を求めるだなんて」

ほむら「ポケモンは物ではないわ……」

アーティ「そうだね。ポケモンは物ではない……だが、最近はポケモンを便利な生き物扱いしている輩も増えてきている。
      だからこそ、プラズマ団なんていうおかしな連中が活発に活動をしているのかな?」

ほむら「……悲しい事ね。ポケモンと出会える、それだけでも素晴らしい事なのに」
198 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 23:29:52.37 ID:T7/dTOG00
アーティ「君は実に面白い事を言うんだね……と、それじゃあ写真を撮らせて貰うよ」パシャ

アーティ「もう一枚別のアングルから……」パシャ

アーティ「うん、中々にいい物が撮れたかな」

ほむら「そう……それはよかったわね」

アーティ「そうだ、君に写真のお礼がしたい! 君の名前を是非教えてくれるかい?」

ほむら「暁美ほむら」

アーティ「暁美ほむらだね。どうだい? 僕に写真の恩を返させてくれないかい?」

ほむら「どんな恩返しをしてくれるのかしら」

アーティ「そうだね……君、虫ポケモンは好きかい?」

ほむら「虫というと、バタフリーやストライク、ビークインといったあの?」

アーティ「へぇ、中々に虫ポケモンに詳しいみたいだ。
      うん、そういった虫タイプのポケモンさ」

ほむら(序盤はお世話になったけど、後半まで使った事はあまりないわね……
     でも、ヌケニンには色々と助けられたわね……)
199 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 23:31:05.03 ID:T7/dTOG00
ほむら「好き……と言えば好きなのかしら?」

アーティ「なるほどね。だったら僕に虫ポケモンの素晴らしさについてレクチャーする機会を与えてくれないかい?
      虫ポケモンに対する愛なら多くの人に負ける気はないからね」

ほむら「……」

アーティ「いや、いやらしい事をする気はないからね!?」

チェレン「おや、ほむらじゃないか……何をしているんだい?」

アーティ「君は誰だい?」

チェレン「僕はチェレンだ。
      ほむらとは一緒に旅立ちをした仲かな。
      それで、貴方はほむらと何を?」

ほむら「なんでも虫ポケモンの素晴らしさについてレクチャーをするとか……」

チェレン「怪しいね。ほむら、こういう人にはホイホイついて行くと碌な目に会わないよ。
      トイレに連れ込まれてお茶の間では放送できないような事をされるかもしれないよ」

アーティ「いや、そういうのが目的じゃないからね本当!
      ああもう、僕はこういう者だよ」

アーティはトレーナーカードをほむら達に見せた。

チェレン「まさかジムリーダーだったとは……失礼しました」

アーティ「解ってくれたならいいんだよ。
      それでほむらちゃん、虫タイプのジムのリーダーである僕に虫ポケモンの素晴らしさを
      レクチャーさせてくれないかい?」
200 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 23:31:35.79 ID:T7/dTOG00
ほむら(ジムリーダー直々に教えてくれるというのなら講義を受けるのも手かしら……
     ポケモンの新しい見方ができるかもしれないし)

ほむら「じゃあ、よろしく頼めるかしら?」

アーティ「ああ、任せてくれたまえ」

チェレン「僕も行っていいかい? 虫ポケモンについて色々知ることができる機会なんて早々ないからね」

アーティ「ああ構わないさ」
201 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 23:32:33.04 ID:T7/dTOG00
ヤグルマの森

チュリネ「チュリチュリ!」

クルミル「くるる! くるる!」

フシデ「……」ノソノソ

チェレン「面白いポケモンが沢山いるね」

ほむら「ええ、進化したらどんな姿になるか興味が湧くわね」

アーティ「それじゃあ、早速虫ポケモンについての素晴らしさを話させて貰おうか」

アーティ「……で……僕のハハコモリが……これがまた……」

チェレン(うわ、自慢が始まった……まさかこれがレクチャーなのか?)
202 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 23:33:11.40 ID:T7/dTOG00
二十分後

アーティ「という訳なのさ!」

チェレン(本当に自慢話ですべてが終わった……)ゲッソリ

ほむら(疲れたわ……ただひたすら疲れたわ)ゲッソリ

アーティ「さて、どうだい君達? 虫ポケモン使ってみる気になったかい?」

チェレン「ええ……まあ、いいんじゃないんですか?」

ほむら「そうね……折角だからなにか捕まえてみようかしら」

アーティ「おおいいねぇ! 是非ともその捕まえた虫ポケモンで僕のジムに挑んでくれたまえ」

チェレン「いや、炎タイプと飛行タイプのポケモンで挑ませていただきます」

アーティ「ははは、たとえ苦手なタイプで挑まれても全力で相手をするまでさ」
203 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 23:34:24.86 ID:T7/dTOG00
虫ポケモンを探している最中……

チュリネ「チュリチュリ♪」コロコロ

モンメン「♪」コロコロ

ほむら(はわわ……ポケモンが戯れている……可愛いわ……
     鼻血でそう)

ツタージャ『なんかマスターの視線が怪しい』

タブンネ『きっとあの二匹を捕まえるのかも知れないね』

ツタージャ『なるほど、ああやって観察して隙を伺っているのね』

タブンネ『たぶんね』

ほむら(……あの綿みたいなポケモン、モンメンっていうのね……
     枕にしたら凄く気持ちよさそうね……)

ほむら(い、いけないわ……ポケモンを物みたいに扱うだなんて……
     こんな事を考えていた事をまどかが知ったら嫌われてしまう!)

ほむら(で……でも、可愛い……持って帰りたい……ふわふわ)
204 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 23:35:24.50 ID:T7/dTOG00
チェレン「おやほむら、なにかいいポケモンでもいたかい?」

ほむら「あそこに天使がいるわ」

チェレン「天使? 見た感じ草タイプのポケモンが二匹じゃれあってるようにしか見えないが」

ほむら「貴方は駄目ねチェレン……こうやってポケモンの何気ない日常を知ることができる事こそ喜びなのに」

チェレン「いや、そういう番組みればいいだけだろ?」

ほむら「テレビでは駄目なのよ、こうして直にポケモンの姿を見る……これが大切なのよ」

チェレン「そういうものかい」

アーティ「ふむ、やはりほむらちゃんは面白い事を言うね……
      ポケモンが見せるなにげない普段の一コマ……普段よく見る姿だからこそ美しく見えるものもあるしね」

チェレン(芸術に関してはさっぱりだよ僕は)

ほむら「虫ポケモンじゃないけど捕まえようかしら……」

アーティ「どれを捕まえるんだい?」

ほむら「できれば両方を……」

チェレン「ほむらストップ! 君は既にツタージャがいるじゃないか……これ以上草タイプを増やしても
      バトルで炎タイプを出されると不利になると思うが」
205 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 23:36:59.84 ID:T7/dTOG00
ほむら「チェレン……なにもポケモンはバトルだけをする生き物ではないわ
     ポケモンと共に暮らす、それだけでも十分じゃない」

チェレン「……ポケモンとは戦ってこそ輝くと僕は思うが」

アーティ「それはポケモンの一面でしかないよ、ポケモンとは昔から人と共にこの世界を歩んできたんだ。
      それなのに、戦いしかないというのは悲しくないかい?」

チェレン「たしかに一面でしかありませんが、それでも戦いはポケモンにとって必要なものです。
      でなければ、チャンピオンも存在しません」

アーティ「たしかにね……君の言うとおりだ。
      僕達はポケモンを戦わせ、その力量を示し今の地位を得た」

チェレン(やはり強さか……手に入れて見せる! チャンピオンになる力と、レッドという男に勝つための力を!)

チェレン「アーティさん、これで失礼します。 僕は早速捕まえたポケモンを鍛えてシッポウジムに挑戦しようと思うので」

アーティ「ああ、アロエ姉さんに挑むのかい、がんばってくれたまえ」
206 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 23:37:37.64 ID:T7/dTOG00
アーティ「中々手厳しい子だったねぇ……だがまあ彼の言う事も尤もなんだが」

ほむら「チェレンにはチェレンの進む道がありますから」

アーティ「その進む道を誤らねばいいんだけどね……何年かした後に悪人として出会ったりするなんて最悪だろう?」

ほむら「もし誤ろうとしているのなら、それを正す大人がいればいいと思いますが……」

アーティ「ところがどっこい、大人というのもそんなに良い人ばかりとは言えないからねぇ……
      なにがどうしてなのか、プラズマ団だなんて集団に入ってしまう連中もいるしね」

ほむら「……」

アーティ「おっとすまないね、こんな事は君達みたいな子供に話すことじゃなかったね。
      さ、幸いにもまだあの二匹は近くで遊んでいる事だし捕まえるといいんじゃないかな?
      その後は、虫ポケモンを捕まえにいこうか」

ほむら「ええ……」
207 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 23:38:18.82 ID:T7/dTOG00
チュリネ「チュリ!」

ボンッ! コロコロ

モンメン「!!」

ほむら「ツタージャ! モンメンの逃げ場を塞ぐのよ!」

ツタージャ「タジャー!」

カチッ

アーティ「いいねぇチュリネを捕まえたよ」

ほむら「よし、後はモンメンだけね!」ポイ

ボンッ!
208 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 23:39:44.04 ID:T7/dTOG00
ほむら「これで私の手持ちはツタージャ、タブンネ、チュリネにモンメン」

アーティ「皆女の子だねぇ、もっともチュリネは女の子しかいないんだけどね」

ほむら「そうなんですか?」

アーティ「ああ、進化したら綺麗な子になるよ! ホウエン地方に住んでいる人達に結構人気かな」

ほむら(ホウエン……人と結婚したポケモンがいたとかそういう伝承があった場所ね。
     それと、♂のラルトスを捕まえてキルリアに進化した時のやってしまった感があったわね……
     ダイパで、エルレイドが出てなんとかなったけれど)

アーティ「さ、次は虫ポケモンだね! 僕のお勧めはクルミルかな?
      君達に語ったハハコモリの進化前だよ」

ほむら「フシデはホイーガでしたっけ?」

ほむら(名前の感じから蛾になるのかしら? なんか嫌ね……モスラみたいのだったならいいのだけれど)

アーティ「ああ、最後はペンドラーに進化するよ」

ほむら(ペンドラー? やばい、名前から姿が想像できない……でも名前だけならペンドラーの方が
     ハハコモリより強そうね)
209 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 23:40:24.20 ID:T7/dTOG00
ほむら「フシデにしようかしら……」

アーティ「ええ!?」ガビーン

ほむら(そ、そんなにがっかりした表情にならなくても)

アーティ「フシデか……そうかフシデか……まあ、フシデも可愛いしねぇ」

ほむら「り、両方捕まえます」

アーティ「そうかい!? そいつは名案だね」パァァ

ほむら(やり難いわ)
210 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 23:41:12.91 ID:T7/dTOG00
ほむら「という訳で捕まえてきた」

ほむら(不味い、タイプが非常に偏っているわ……まあ、博士の許に一度預けて面倒を見て貰えばいいか……
     それに、いざとなったら盾の中にボールをしまっておけるし)

アーティ「素晴らしいね! 君はきっといい虫ポケモン使いになれそうだよ」

ほむら「別に虫ポケモン使いは目指していないのだけれど……」

アーティ「まあそういう事にしておこうか……それじゃあ一度シッポウシティに戻ろうか」

ほむら「ええ」
211 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 23:41:45.68 ID:T7/dTOG00
シッポウシティ

アーティ「いやあ、実に楽しめた! 丁度スランプになっていた頃でね、いい息抜きができたよ」

ほむら「そう……」

アーティ「感謝するよほむらちゃん。僕はまだ暫くこの街に居る予定だから何かあったら言ってくれ!
      それじゃあまたね」

ほむら(中々面白い人だったわね……自分のポケモン自慢するのはやめてほしかったけれど)

ほむら「さて、折角捕まえたんですからこの子達を鍛えてあげないと……進化した姿が気にしなるし」

クルミル『がんばるの』

チュリネ『お花を見たいの』

モンメン『抱っこー』

フシデ『ご飯食べたい……』

ツタージャ『炎タイプがきたら非常にヤバイわねこれ』

タブンネ『飛行も駄目ね……ほんとにね』
212 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 23:42:22.99 ID:T7/dTOG00
ほむレポート

ほむら「博士、そちらに図鑑のデータを送りました」

アララギ「あら、ありがとうほむらちゃん……うーん、やっぱりまだネットの通信障害がでてるわねぇ……
      普段ならすぐにデータが届くのに、まだ通信中だわ」

ほむら「テレビではポケモンの仕業と言っていましたが?」

アララギ「たぶん違うでしょうね……障害の規模が大きすぎるから、ポケモンがやったとは説明ができないわ」

ほむら「では組織的な犯行……または個人のサイバーテロでしょうか?」

アララギ「分からないわ、これだけの障害は初めてですから」

ほむら「そうですか」

アララギ「どちらにせよ、早いところ直って欲しいものねぇ」

ほむら「これでは迂闊にポケモンを博士の許に送れなさそうですしね」

アララギ「ええ、ベルが沢山ポケモンを捕まえて送ってきてくれたけど、届いたのはかなり時間がたってたし……
      本当に困ったわねぇ」

ほむら(やはりプラズマ団が絡んでいるのかしら? 調べようにも、この世界の勝手はまだ把握しきれてないし
     今は静かに情報を待つのが一番かしら……)
213 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 23:42:53.07 ID:T7/dTOG00
とある船の上

男「おい、あの子可愛くない?」ヒソヒソ

男2「ああ、しかも凄い乳してるぜ……揉みたいもんだ」ヒソヒソ

男1「おいおい……あんまり変な事考えるなよ」ヒソヒソ

男2「ワリィワリィ……」ヒソヒソ

??「ねぇ、そこのお兄さん」

男1「え、俺?」

??「ヒウンシティまでまだ暫くかかりますしバトルでもしませんか?」

男1「お、いいねぇ! ルールはどうする?」

??「そうですね、あまり激しいバトルをして廻りに迷惑をかけるのもあれですし一対一でどうですか?」

男1「解った! それじゃあ俺のとっておきで勝負してやるぜ」

男2「うらやましいなぁ……俺がバトルしたかったぜ」
214 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 23:43:24.72 ID:T7/dTOG00
ポケモントレーナーの巴マミが勝負を仕掛けてきた!

ttp://www.youtube.com/watch?v=0QEa4TiHDBA&feature=related  巴マミのテーマ

男「行け、ラッタ!」

マミ「ピカチュウ、お願いね」

ピカチュウ「ピカ!」バッ

男(鼠同士か……だが、こっちは最終進化系、あっちはまだライチュウになっていない……
  スピードにさえ気をつければいけるか?)

マミ「ピカチュウ、電光石火!」

男「ラッタ、こっちも電光石火だ!」

ピカチュウ『そこ!』ドカッ

男「は、早い!」

ピカチュウの一撃を受け甲板に叩き付けられるラッタ。

マミ「いまよ!アイアンテールで追撃!」

男「ま、まずい! 起きろラッタ!」

ラッタ「……!」ムク

起き上がり身を反らした直後に、ラッタがいた場所にアイアンテールの一撃がはいる。
もしあれが決まっていたと思うと……ぞっとする男であった。
215 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 23:43:56.99 ID:T7/dTOG00
男「くそ! ラッタ、ふいうちだ!」

ピカチュウ「!」

ラッタのふいうちを受け、宙に飛ばされるピカチュウ。
だが、宙で体制を立て直したピカチュウは、そのままラッタめがけて10万ボルトを出す。

男2「うおッ!凄い閃光だ……」

閃光が消え去ると同時に、何かが倒れる音が響く。

男「ら、ラッタ!」

マミ「勝負ありね……お兄さん達、あまり女の子が居るところで胸がどうのこうのとお話するのは
   関心しませんよ」ニコ

男2「うっ……すいません」

男1(俺、とばっちりじゃねぇか)

マミ「それじゃあ……ピカチュウ、お部屋で一緒に紅茶を飲みましょうか」

ピカチュウ「ピッカー♪」
216 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 23:44:28.45 ID:T7/dTOG00
男1「強かったな今の子……」

男2「お前が弱すぎるだけじゃね?」

男1「言うなよ……」

男2「しっかし、可愛い子だったよなぁ」

男1「それは認める」
217 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 23:45:07.92 ID:T7/dTOG00
マミ(もうすぐイッシュにたどり着く……ああ、早くNに会いたいわ。
   会って一緒に観覧車に乗って、円運動や数式について語り合いたい)

ピカチュウ(なんかまたよくない事考えてそう……)

ピカチュウ『もう、しっかりしてよマミちゃん! そんな風にだらけた表情を浮かべてると
       悪い人や危険なポケモンにパクッてやられちゃうよ』

ピカピーカ! ピカピカー!
悲しいかな、ポケモンの言葉は人間には理解できないのだ。
それが、ソウルジェムの影響で人外となった人間でも。

マミ(はぁ……N、できる事なら貴方をゲーチスの魔手から解放してあげたい)

ピカチュウ(だめねこれは……仕方ない勝手に紅茶でも飲んでよう)

紅茶の入ったカップを両手で持ち、中の液体を器用に飲むピカチュウ。
その間も、マミに視線を送っていたがだらけた表情が変わらないのを見て、最後に大きなため息を零す。

ピカチュウ(お願いだからしっかりしてよぅマミちゃん……)

マミ(N……円運動……ロッソ・ファンタズマ……ティロ・フィナーレ
   フューチャー、フレンド、ブレイブ……ポケモン……世界を変えるための数式)ボー
218 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/04(日) 23:51:04.98 ID:T7/dTOG00
今回の投下はこれで終了です。 次回はジム戦〜ヤグルマを予定しています。

>>192
要望の方はできるだけ反映させたいと思います。

これを御覧の方の中で、誰々にあのポケモンを捕まえて欲しい等の要望があったら遠慮なく
書き込んでください。 できるだけ反映させたいと思います。

ただ、レシゼクやコピペロス以外の伝説系とかはちょっとご勘弁を……

最後に、好きなポケモンの書き込みありがとうございます。
他にも 俺(私)はBWのポケモンでこいつが好きという方がいたら遠慮なく書き込みください
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/04(日) 23:57:36.28 ID:1vEMo19U0
>>1

サザンドラ誰かに持たせたいけどゲーチスと被ってるんだよな...
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(山陽) [sage]:2011/12/05(月) 00:01:32.07 ID:UHU0i/FAO
乙!
マミがでてきたってことは、杏子ちゃんも出てくる可能性が・・・・!
ほむほむには是非、デスカーンの有用性を体験してほしい。
221 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/05(月) 00:02:24.65 ID:pjApfpMR0
>>219
被ってもまったく問題はないです。

こちらの方でなんとかするので
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(山陽) [sage]:2011/12/05(月) 00:13:33.56 ID:UHU0i/FAO
さやかはシュバルゴが似合いそう。
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県) [sage]:2011/12/05(月) 01:19:28.63 ID:bmipjvpXo
これまでの感じだと
ほむほむシェイミとか好きそうだけど…
草タイプばっか増やしてもなww
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西地方) [sage]:2011/12/05(月) 02:18:45.80 ID:/bqWhAwqo
嫁パーティーになってもいいじゃない

誰かさんにミルタンクなんて間違っても言っちゃだめだぞ!
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(山陽) [sage]:2011/12/05(月) 19:58:47.92 ID:UHU0i/FAO
>>224
ミルタンクは杏子ちゃんだろ。
おいしいモーモーミルクを飲めるからな。
ドダイトスも木の実をつけるからもってそうだ。
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西地方) [sage]:2011/12/05(月) 20:04:15.52 ID:FnNcO0+zo
>>225
ナッシーの がんめんを くう
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(山陽) [sage]:2011/12/05(月) 20:06:47.71 ID:UHU0i/FAO
自分の顔面をはっぱカッターで削って差し出すナッシー想像してフイタ
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都) [sage]:2011/12/05(月) 20:43:44.29 ID:yUNvZKE20
ほむらはヒヒダルマとか似合わないと思うし、育てるなら貰い火が特性のシャンデラかウルガモスかな
でもメラルバ進化するの遅いし、石で進化するシャンデラのほうが適役かなぁ 色違いが可愛いから出来たらそれで
あと歯車関係でギアルも似合うよね、あとユニランもとっても可愛いなって 太陽の石はチュリネとモンメンどっちに使うのか気になる
ところで、チュリネとモンメン両方捕まえてるってことはバージョンの違いとかはあんまり関係ないのかな?
Nは未来が見える青年なのに対して、ほむらは未来から来た少女…これ関連で何かイベントがあって欲しい

マミさん連れ歩いてるのピカチュウか…他は厨二病っぽかったり優雅なポケモン好きそうだよね
地方とか関係なく例を挙げるならばヘルガーとかアブソルとかロズレイドとか好きだと思うんだ
ソーラービームを指示する時にティロフィナーレとか言ったり、やどりぎで相手捕らえてレガーレヴァスタリアとか言いそうだし
Nとの観覧車イベント、きっとほむらがやるんだろうな…マミさんも乗せたげてよお! ところで、ほむらの事知ってるのかな…

さやかは廃人だから、ゲームで厳選してたようなイーブイ♀をシャワーズにしてほしいなって。体の形状がオクタヴィアに似てるしさ
めざパ氷持ちのポケモンも持ってそうだよな…あとはさやか的に高速アタッカーや耐えてカウンター系のを使いそう
例えば剣舞神速ルカリオとかメタバ不意打ちキリキザンとかかな ちょっと硬くない鋼タイプ使ってるイメージなんだよね
パワーも、スピードも、あるんだよ。とか言わせたい 恭介はジョウトに居るみたいだし、さやかもジョウトなのかな…

あんこちゃんは2世代までみたいだからリザードンとか使いそうなイメージだなぁ、それかブースターちゃん
眩惑魔法が得意なんだし、影分身(ロッソファンタズマ)するゲンガーとか、怪しい光やエアスラで惑わせるクロバットとかも使いそう
それともワイルドなポケモンを使うのかな、リングマとかその辺りの 個人的にザングースとか似合いそうだけどね…
タワーオブヘブンの屋上で鐘を鳴らしてお祈りしてる杏子ちゃんを是非とも見たいなって思ってしまうのでした


長々と妄想垂れ流し失礼したぜ 続き期待して待ってるよ!
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西地方) [sage]:2011/12/05(月) 21:13:00.41 ID:mIa23XhLo
なげえなげえなげえ
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東海) [sage]:2011/12/05(月) 21:15:31.39 ID:lELm66CAO
>>225-227
トロピウス「…………」
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [sage]:2011/12/05(月) 21:50:53.07 ID:pOeB2c1Po
紫だし色ゾロアークとか
イリュージョンでよからぬ事しそうだけどな!
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都) [sage]:2011/12/05(月) 22:24:47.00 ID:yUNvZKE20
マミ「やっぱりイッシュ地方を代表するポケモンといえばサザンドラよ。私はモノズを育てるわ!」
     ↓
マミ「この子、物に噛み付く癖があるみたい…目もあまり見えないみたいだし先が心配ね…」
     ↓
マミ「やった!とうとうジヘッドをサザンドラに進化させたわっ!……え?」 バクンッ
     ↓
マミ「」 モグモグ

こんな未来しか想像できない
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/06(火) 00:19:00.04 ID:8R67Z3Yjo
マミさんに好きに組ませたら
伝説厨PTになりそうなイメージw

個人的に思い入れがあるのはコイキング→ギャラドスなんだけど
誰か使わないかな。似合いそうなキャラが思いつかないけど。
234 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:21:05.78 ID:VUnR46jP0
投下します  今回はヤグルマイベント終了まで
235 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:21:36.28 ID:VUnR46jP0
翌日

ほむら「じゃあ、このまま三対三で戦いなさい。勝った方にはミックスオレをご馳走するわ」

暁美ほむらは昨日捕まえたポケモンを鍛えるため、自分の手持ちのポケモンを模擬戦で鍛えていた。

ベル「わぁ……ほむらちゃん一杯ポケモン捕まえたんだねぇ」

先日の夜、ポケモンセンターで出会ったがベルが、バトルの研究のためにほむらの訓練を見に来ていた。

ほむら「ええ……と言ってもこの子達でパーティは固定という訳ではないけれどね……
     必要に応じてポケモンの種類は変えていかないといけないし、時には博士の許で一時期預かって貰う必要もあるわね」

ベル「それじゃあツタージャもいつかは博士の許に?」

ツタージャ「タジャ!?」ガビーン

ほむら「貴方はミジュマルを預ける?」

ベル「えぇ……私はミジュマルと離れたくないなぁ」

ほむら「そういう事よ」

ベル「?? よ、よく分かんないや」

帽子を深くかぶり直すベル。
236 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:22:25.02 ID:VUnR46jP0
ほむら「そこまでよ! 勝利したチームはタブンネチームね」

タブンネ「たーぶんねー♪」ピョンピョン

チュリネ「チュリチュリ♪」

フシデ「……」グッタリ

ほむら「凄いわねタブンネ、フシデだけ戦闘不能になるなんて……
     ツタージャチームはもう少しがんばりが必要かしらね……
     後半モンメンの技で素早さを落とす作戦に出たのはよかったけどね」

ベル「ふぇぇ……模擬戦なのに本格的なんだねぇ……
    でも、ツタージャチームの方がタイプ的に不利じゃないかなぁ?」

ほむら「そうね……けれども、苦手なタイプだからと戦いを避け続ける訳には行かないでしょう?
     むしろ、苦手だからこそ相手の技や特性を熟知しないといけないのよ」

ベル「む、難しいんだねぇ……」

ほむら「こればっかりは慣れね」

ベル「で、でも……ほむらちゃんって戦いは好きじゃないんでしょう?
    なのに、なんでバトルの練習をしているの?」

ほむら「無駄な争いが好きじゃないだけよ」

ベル「そ、そうなんだ」

ベル(ポケモンバトルに無駄も無駄じゃないもあるのかなぁ?)
237 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:22:57.57 ID:VUnR46jP0
センター

ほむら「ポケモンの回復が終わったわ」

ベル「これからどうするのほむらちゃん?」

ほむら「ジムに挑もうと思っているわ……バッジはあって困る物ではないと前に話したでしょう?」

ベル「え……う、うんそうだね」

ほむら「ここでバッジを入手したら、次はアーティに挑もうと思っているわ」

ベル「アーティ?」

ほむら「私に虫ポケモンの自慢話をしていった男よ……
     この次の街のジムリーダーなのだけれど」

ベル「ええ!? ほむらちゃんもう次のジムのリーダーと会ったんだぁ……
    どんなポケモンを使う人なの?」

ほむら「虫ポケモンよ」

ベル「む、虫かぁ……ちょっときついかなぁ?」

ほむら「だからこそ苦手な相手の技や特性等をポケモンに教え込む必要があるのよ」

ベル「そ、そっかぁ……ほむらちゃんがさっき言ってた意味、理解できた気がする」

タブンネ「たぶんね〜」

ベル「うん、たぶんね」ニコッ
238 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:23:42.68 ID:VUnR46jP0
シッポウジム

ほむら(なんだか博物館みたいな所ね……)

ツタージャ「タジャ!」ユビサシ

ほむら(ん……あそこにいるのはN……)

N「おや……君はたしかほむらと言ったね」

ほむら「ええ、でも貴方と話す事は何もないわ……消えて貰えるかしら?」

N「随分だね……まあいいや。
 僕はね、誰にも見えない物が見たいんだ。
 ボールの中のポケモン達の理想……トレーナーという在り方の真実!」

ほむら「……」

N「そしてポケモンが完全となった未来! どうだい? 君もそんな未来を見たくはないかい?」

ほむら「私は、私のポケモンと鹿目まどかの笑顔がある未来を見れればそれでいいわ……」

N「そうかい……期待はずれだったな……それよりも僕と僕の友達で未来を見ることができるかどうか
  君でたしかめさせて貰うよ!」
239 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:24:51.52 ID:VUnR46jP0
謎の青年Nが勝負を仕掛けてきた!

ttp://www.youtube.com/watch?v=cFMHpAry8Pg&feature=related  VS N

ほむら(どうしてこうなった)

N「友達、お願いするよ」

Nはマメパトを繰り出した!

ほむら(こうなったらやるしかないわね……)

ほむら「フシデ、出番よ」

N「飛行タイプに虫タイプをぶつけるだなんてね……ポケモンが可哀想だ」

ほむら「さて……それはどうかしら? フシデ、丸くなるよ!」

フシデ『こういうのはホイーガさんが得意だよね』コロコロ

フシデの防御力が上がった。

N「防御を高めても無駄さ……かぜおこしだ!」

マメパト「パトー!」

マメパトの起こしたかぜおこしで大きなダメージを受けるフシデ。
240 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:25:44.54 ID:VUnR46jP0
ほむら「いまよ、転がりなさい!」

N「へぇ……マメパト、電光石火でかわすんだ」

マメパト『スマブラでは復帰技!』

マメパトの電光石火。
電光石火により一時的に速度を速めたマメパトは、転がってくるフシデを難なく回避する。

マメパト『ふぅ……』

N「いけない友達! 後ろだよ」

マメパト『ハッ!?』

後ろを振り向いたときには遅かった。
Uターンして転がってきたフシデの一撃を受け、派手に突き飛ばされるマメパト。
だが、攻撃はこれで終わりではなかった。
再度Uターンをしてきたフシデはマメパトをもう一度跳ね飛ばし、戦闘不能にする。

フシデ『うっ……気持ち悪い』ウップ

N「くっ……まさかUターンしてくるとはね」

ほむら(これぞミルタンク戦法よ……ゲームだと回避されると終わりだけど、
     こっちはかわされてもUターンしてくれるから助かったわ)
241 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:26:24.89 ID:VUnR46jP0
N「次は君だオタマロ!」

ほむら「妙なポケモンね……フシデ交代よ! クルミル行きなさい!」

N「今度は僕の苦手なタイプか……」

ほむら(どんな技をしてくるのか分からない……ただ水タイプだったのは正解みたいね)

ほむら「葉っぱカッターよ!」

N「超音波だ」

オタマロから発せられた超音波により、瞳が渦巻き模様になるクルミル。
混乱した中で出した葉っぱカッターはあさっての方向へと飛んでいく。

クルミル「くりゅりゅ〜」ピヨピヨピヨ

ほむら(頭の上にひよこが飛んでいる……か、かわいいわ)キュン

N「流石だよ友達、次は輪唱だ」

ほむら「まずい! ツタージャ、交代よ!」

混乱したクルミルをボールに戻し、ツタージャをフィールドに出す。
だが、無防備な状態でフィールドに出たため輪唱をよける事はできずにダメージを負う。
242 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:27:13.95 ID:VUnR46jP0
N「このままツルのムチでオタマロを倒す気かい? でも、そうはいかないよ。
  オタマロ、超音波だ!」

ほむら「ツタージャ、あの音波の輪をよけたらできるだけ近づきなさい!」

ツタージャ「タジャ!!」タタタ

輪をステップで回避し、オタマロに近づくツタージャ。
一方のオタマロは近づかせまいと連続で超音波を出すが、悉くをかわされていく。

N(強い……前に戦った時とは動きがまったく違う!)

ほむら「グラスミキサー!」

ツタージャ「タジャー!!」

N「しまった!」

オタマロ『ぐぇッ』

ベチョッ! という独特な音が辺りに響く。

ほむら「そのままツルのムチで追撃よ!」

ツタージャ『正直始めて見た時、気持ち悪かったです』ペチン

N「と、友達!」
243 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:28:09.06 ID:VUnR46jP0
N「ドッコラー、友達の敵を討つんだ!」

ドッコラー「どっこら!」

ほむら(あの浮き出てるの血管かしら……なんかグロテスクね)

N「ドッコラーけたぐりだ」

ほむら(あ、角材で殴ってくるわけじゃないのね……)

ほむら「避けなさいツタージャ!」

ツタージャ「タジャ!」サッ

ほむら「ツルのムチ!」

N「ドッコラー、ツルを角材に巻きつけるんだ!」

ドッコラー「どっこら!」

ツタージャ『しまった! ツルが角材に……』
244 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:29:16.96 ID:VUnR46jP0
角材にツルが巻きついた影響で動きの大半が封じられるツタージャ。
得意技を逆手に取られた形となる。

N「こうなると純粋な力比べだね……ドッコラー! 角材を振り回すんだ!」

ツタージャ『め、目が回る〜』

為す術もなく、ドッコラーに振り回されるツタージャ。

N「ドッコラー、地面に叩きつけてあげるんだ」

ドッコラー『あらよっと!』

べチン!

ツタージャ「げほッ!」

地面に叩き付けられ大きな咳をするツタージャ。
ほむらはすぐに近寄り顔を見るが、既にツタージャはノックアウトしていた。

N「これで一匹目だね」

ほむら「まだ一匹よ……」

ほむら(でも、あの力はかなり厄介ね……どうにか動きを止めれれば……
     止める? そういえばあの子がそんな技を!)
245 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:29:46.24 ID:VUnR46jP0
ほむら「モンメン、頼むわよ!」

N「ドッコラー、けたぐりだ!」

ほむら「しびれ粉」

N「ッ! しまった!」

モンメンの出した粉を全身に浴び麻痺するドッコラー。

ほむら「宿木の種!」

さらには種を植え付けられ、体力を徐々に奪われてゆく。
結局、麻痺が自然治癒しても再度粉を浴びせられたため、その後もドッコラーは何もできずに戦闘不能となる。

N「まだ未来は見えない……世界は決まっていない……」

ほむら(なんなのこの人は……)
246 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:30:29.23 ID:VUnR46jP0
N「今の僕と友達とではポケモンを救い出せない……
  世界を変えるための数式は解けない……」

ほむら(そんな数式があるのなら、人は争いを起こさないのよ)

N「僕には力が必要だ……誰もが納得する力……
  必要な力は解っている、英雄と共にこのイッシュを建国した伝説のポケモンゼクロムとレシラム……
  僕は英雄になる、そして君達と友達になる」ブツブツ

タブンネ『行っちゃった……変な人』

ほむら「なんだったのかしら本当……」

またもやどっと疲れだけが残る結果となった。
もう二度と彼とは関わりたくない……だが、きっとまた関わる事になるだろうという予測が頭から離れる事はなかった。
247 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:31:05.02 ID:VUnR46jP0
シッポウ博物館

ほむら「ここがジムかしら……」

「うーむ! この骨格はいつ見ても惚れ惚れとしますなぁ……そうは思いませんか?」

ほむら「……これはポケモンの化石?」

キダチ「おっと! 私は副館長のキダチと申します……いきなり話しかけてしまって申し訳ない」

ほむら「いえ……」

キダチ「そうだ! 折角御来館くださったんだ、館内を案内しましょう」

ほむら(見た感じジムとは思えないけど……でも、どこかにあるのなら案内してくれそうだし
     案内して貰おうかしら)

ほむら「お願いします」ペコリ

キダチ「まずはこの骨格! これはドラゴンタイプの骨格ですね……
     恐らく世界各地を飛び回っているうちに不慮の事故でそのまま化石になったようです」

ほむら(可哀想な……カイリューかしら? このポケモン)
248 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:31:44.02 ID:VUnR46jP0
キダチ「これは隕石ですね、空からビューンって降ってきたらしいですよ。
     専門家の話では何らかの宇宙エネルギーを秘めているとかいないとか」

ほむら(ああ、これはデオキシスのイベントかしら? ダイパでもこういうのあったわね)

キダチ「最後に……これはライトストーン! 別名光の石とも軽い石とも言われています。
     砂漠で見つかった以外には説明がないただの石なんですが、綺麗なので飾っています」

ほむら「博物館なのにそんな物を飾っていていいんですか?」

キダチ「もしかしたら古代の生物の一部かも知れませんし、ミカルゲのようなポケモンの一部かも
     知れませんからね……まあただの石だとは思うんですけど」

ほむら「時が来れば判るという事ですか?」

キダチ「そんな感じですね……まあ、ポケモンの一部だとかご大層な代物でなくていいです。
     博物館になんの意味もない綺麗な石が飾ってあるのも素敵じゃないですか?」

ほむら「人によるでしょうね」

キダチ「そうですね。では、ジムの入り口に案内しましょう!」
249 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:32:12.86 ID:VUnR46jP0
ジム内部

キダチ「この奥に強くて優しいジムリーダーが待っています。
     まあ、ジムリーダーのアロエは私の奥さんなんですけどね」

ほむら「そうですか……態々案内をして頂き感謝します」

キダチ「いえいえ、ではがんばってください」

ほむら(アロエ……というのね。
     ノーマルタイプの使い手らしいけれど、どんなポケモンを使ってくるのかしら?)ジー

タブンネ『ん、なあにマスター?』

ほむら(タブンネとか使ってくるのかしら? 格闘タイプが欲しい所だけれど、
     流石にNの使っていたドッコラーは……)

タブンネ『なんか考え込んでるね』

ツタージャ『このジムでの戦い方を考えてるんじゃないかなぁ?』

クルミル『がんばるの!』

タブンネ『そうだね、がんばるしかないね……ほんとにね』

ツタージャ『そうね、なんせまだ二つ目のジムだもんね』
250 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:32:41.89 ID:VUnR46jP0
ガイドー「博物館のその奥で挑戦者を待つポケモンジム!
      なんだか雰囲気あるっすよねぇ! という訳でこれあげるッス!」

おいしい水をもらった。

ほむら「ど、どうも……」

ガイドー「たぶん知っていると思いますが説明させて貰いますよー。
      このジムはノーマルタイプのポケモン使いがいます!
      ただ、ノーマルって格闘タイプが苦手なんですよね……
      もし苦戦するようでしたら、この近くの草むらで出現するドッコラーやダゲキ、ナゲキを捕まえるのを
      お勧めするッス!」

ほむら「ダゲキ、ナゲキ?」

ガイドー「そうッス! ちょっと見てみますか?」

ほむら「ええ、どんな姿をしているか気になりますから」

ガイドー「んじゃ、この本をどうぞ」

ほむらはポケモン写真集という本を受け取った。
パラパラと本をめくり現れる、ダゲキとナゲキのツーショット。

ほむら(これ……ポケモンなのよね?)

本を閉じたほむらは、格闘は今の所いらないという気持ちを新たに、ジムを進んでいった。
251 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:33:12.78 ID:VUnR46jP0
Q おなべでぐつぐつあっためて食べるとおいしいもの、なんだ?
  一 ポカブ
  二 ブーピッグ
  三 ケンタロス
  四 ポフィン

ほむら「…………」

ほむら(なんなのこの問題は? 明らかに四つ目が正解じゃない)

ツタージャ『ポカブっておいしいの?』

タブンネ『ポケモン食べるの駄目絶対』

ほむら「正解は四のポフィンね……」
252 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:33:52.43 ID:VUnR46jP0
ジムリーダーの間

アロエ「いらっしゃい! シッポウ博物館の館長にしてジムのリーダー!
     それがこのアタシ、アロエだよ!」

アロエ「さあて挑戦者さん、愛情こめて育てたポケモンでどんな戦い方をするのか研究させて貰うよ!」

ttp://www.youtube.com/watch?v=S0pI_AkHKSI&feature=related VSジムリーダー

ジムリーダーのアロエが勝負をしかけてきた!

アロエ「ルールは挑戦者のあんたが三匹、アタシが二匹だ! どちらかが互いのポケモンを戦闘不能にした方の勝ちだよ」

ほむら「二対二ではないのかしら?」

アロエ「一応バッジ二つ目はまだ初心者の領域だからね、手加減がまだ必要だろう?」

ほむら「ああ、なるほど……ジムの方も色々考えてるのね」

ほむら(ゲームだと主人公側はほぼ六匹固定だけど、こっちではそうもいかないみたいね)

アロエ「行きな、ハーデリア!」

ほむら「ハーデリア……ヨーテリーの進化系ね。
     突進が怖いわね……モンメン、任せたわ!」
253 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:34:35.49 ID:VUnR46jP0
アロエ「へぇモンメンを使うのかい……よく育っているようだね」

ほむら「どうもありがとう……モンメン、痺れ粉よ!」

アロエ「突進だよ!」

ハーデリア『し、痺れる〜』ビリビリ

アロエ「ありゃ、こんなにも早く麻痺するとはね……特性の影響かい」

ほむら「ええ、悪戯心の力よ」

アロエ「やっかいだねぇ、ハーデリア! 突進だよ」

モンメン『やどりぎ〜』

ハーデリアは宿木の種を植え付けられた。

ハーデリア『し、痺れてうごけなーい』ビリビリ

ほむら(今の所は順調ね……)
254 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:35:25.68 ID:VUnR46jP0
アロエ「厄介だねぇ本当に……なんとか突進しておくれ」

ハーデリア『こ、根性〜!!』

ほむら「避けなさいモンメン!」

アロエ「無駄さ! アタシのハーデリアは足が速いんだよ」

ハーデリア『遅い遅いおそーい!』ドガッ

モンメン『ふぎゅ!』

ハーデリアに跳ね飛ばされ地面にたたき付けられるモンメン。
打ち所が悪かったらしく、大きなダメージを負っていたが、辛うじて戦う事ができそうだった。

ほむら(不味いわね……もう一度突進を貰えばモンメンは完全にダウンしてしまうわ)

ほむら「交代よ、タブンネ任せたわ」

タブンネ「たぶんね〜」
255 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:35:58.88 ID:VUnR46jP0
アロエ「麻痺してなけりゃタブンネに一発お見舞いできたんだが」

ほむら「まだ麻痺が治癒しないみたいね……タブンネ、おうふくビンタよ!」

タブンネ『本日はいつもより多く叩かせていただきます』パンパンパンパンパン

ハーデリア『あいだだだ……やってくれたわね! 突進をしてやるぅ!』

麻痺が治癒し、目の前のタブンネを突進で跳ね飛ばすハーデリア。
一方の飛ばされたタブンネは、顔から地面に激突し鼻血を垂らす。

タブンネ『いたた……鼻打った……』ポタポタ

ハーデリア『あははは! いい気味よ!』

宿木が体力を奪う。

ハーデリア『うあ……宿木の事すっかり忘れてた』バタ

タブンネ『突進のしすぎよ貴女……反動ダメージをよく考えないと』ポタポタ

ほむら「ほらタブンネ、ティッシュ」

アロエ「うーん、突進オンリーは流石に無茶だったねぇ
     でも、次の子はそうはいかないよ! 行きな、ミルホッグ』
256 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:36:37.00 ID:VUnR46jP0
ミルホッグ『ほほう、それで?』

ほむら「これは……ミネズミの進化系ね」

タブンネ『負けないよ!』E ハナニティッシュ

アロエ「ミルホッグ、敵を討ってってやりな!」

ミルホッグ『ハーデリア、敵は討ってやる』

ほむら(何をする気かしら……)

ミルホッグの敵討ち

ミルホッグ『ラッシュ! ラッシュ! ラッシュ! 威力140ラッシュ!』

タブンネ『きた! 所見殺しきた!』

ミルホッグ『敵は討ったぜハーデリア』

ハーデリア『いや死んでないから』

攻撃を受け戦闘不能になるタブンネ。

ほむら(なんて威力なの……あんな威力の技をたて続けに連発されたら全滅するわね)
257 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:37:18.03 ID:VUnR46jP0
ほむら「行きなさいモンメン」

モンメン『痺れ粉ー』

ミルホッグ『ほほう、それで?』ビリビリ

タブンネ(しっかり痺れてるじゃない……)

アロエ「本当にやっかいだねぇ、痺れ粉は」

ミルホッグは痺れて動けない。

ほむら「宿木の種!」

アロエ(またこのコンボかい……口惜しいねぇ。
     でも、異常技には異常技さね)

アロエ「催眠術だよ!」

ミルホッグ『麻痺している、だがそれがなんだというのだ』ポーン

モンメン『眠いー』Zzz…

ほむら(寝顔、可愛いわね)

アロエ「敵討ちだよ!」

ミルホッグ『無理』ビリビリ
258 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:37:52.88 ID:VUnR46jP0
ほむら「よくやってくれたわモンメン、ツタージャ! 最後は貴方が決めなさい!」

ツタージャ『ツルのムチ!』

ミルホッグ「ミルホ!?」ドタッ

足にムチを巻きつけそのままひっぱる。
麻痺でうまく体が動かないため踏ん張る事ができず、ミルホッグは転倒する。

ツタージャ『貰ったわ!』

そのまま倒れたミルホッグにグラスミキサーをしかける。

ミルホッグ『ま、まだまだぁ!!』ムク

麻痺が解け立ち上がり、ツタージャに催眠術をしかけるが
攻撃をかわされ、顔面にツルのムチを食らいついにミルホッグは戦闘不能となる。

アロエ「へぇ、たいしたもんじゃないかアンタ! 惚れ惚れする程の戦いっぷりだよ」

ほむら「ありがとう」サラァ

アロエ「さ、このベーシックバッジはアンタの物だよ、それとこれはジムを攻略したトレーナー全員に
     送られる技マシンさ、中身は かたきうち 仲間が倒されて入れ替えたポケモンが
     この技を使うとき、一度だけ威力が増加する面白い技だよ」

ほむら(そうだったの……面白い技があるものね)
259 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:38:21.00 ID:VUnR46jP0
アロエ「うーん、久々に楽しいバトルができたわ……アンタ名前は?」

ほむら「暁美ほむら」

アロエ「ほむらちゃんだね……どうだい? これからアタシの博物館を一緒に見学しないかい?」

ほむら「それはキダチさんに……」

キダチ「ママー!」

ツタージャ『ママ……』

チュリネ『スネオっていう名前が似合いそうなの』

キダチ「ママ!! 大変! たいへんだよ! プラズマ団っていう連中が骨をいただくって」

アロエ「なんだってぇ!? 一体全体どういう事だい? ほむら、悪いけど案内は後だよ」
260 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:39:26.65 ID:VUnR46jP0
博物館

アロエ「ちょっとあんた達、おふざけはよしとくれ」

PZ団1「きたかジムリーダー! 相変わらず白衣が似合っているな!」

PZ団2「我々プラズマ団はポケモンを自由にするため、博物館にある骨をいただく」

PZ団1「我々が本気を出せば、どんな事でもできるという事を知らしめる為
     あえてお前の前で奪ってやろう!」

PZ団2「そーれ、煙幕だ!」

PZ団3「コータス! 煙幕だ!」

PZ団4「マグマラシ! お前もだ!」

キダチ「わっぷ! 凄い量の煙だ!」

警報「火災を探知しました。スプリンクラーを作動します」

PZ団2「うわっつめてぇ!」

PZ団1「だから言ったじゃないか、博物館で煙幕はまずいって!」

PZ団3「五月蝿い、いいからこれをもって行くぞ」スタコラサッサ
261 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:41:39.39 ID:VUnR46jP0
アロエ「なんてこったい……」

キダチ(ママ、ギャグやってる場合じゃないよ)

アロエ「あいつら、地の果てまで追い詰めて叩き潰してやるよ!」タタタ…

キダチ「あああ……お、追いかけないと!」

ほむら(服……びしょ濡れだわ)

ツタージャ『博物館の中で煙幕駄目絶対』

タブンネ『ほんとにね』

クルミル『頭の骨が持っていかれちゃったの……』

フシデ『なんだか間抜ね』
262 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:42:21.41 ID:VUnR46jP0
シッポウシティ

アロエ「どこへ行った……必ず追い詰めて叩き潰してくれる」フシュルルル

アーティ「おや、アロエ姉さんじゃないか! 博物館から出るだなんて何かあったのかい?」

アロエ「アーティじゃないか……あんたまた製作が行き詰ったのかい?」

アーティ「ああ、それに関してなんだが実はもう解消して……おぉ!?」

博物館から出てきたびしょ濡れのほむらに瞳を奪われるアーティ。
服が濡れ、肌にピッタリとくっ付いたその様は、多くの男の目を奪っていた。

ほむら「なに? 私の顔になにかついてる?」

アーティ「ああいやいやいや、写真とっていいかな? 今の君からはさらにインスピレーションを刺激される」

ほむら「そう……ご自由にどうぞ」

チェレン「ストップほむら! 君は一度鏡を見た方がいい」

突然現れるチェレン。眼鏡を抑え格好をつけるが、頬が赤い。

アーティ「それで、アロエ姉さん……一体なにがおきたんだい?」パシャパシャパシャ

アロエ「どうもこうもないさ! 展示品のドラゴンタイプの骨の頭部をプラズマ団に持ってかれたのさ!」
263 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:43:06.48 ID:VUnR46jP0
ベル「あれ、ほむらちゃん……そんなにビショビショになってどうしたの?
   それにこれはなんの集まり?」

チェレン「やあベルか、ちょっと問題が発生しているみたいなんだよ……
      プラズマ団が、この博物館の展示品を盗んだらしい」

ベル「えぇ!? あいつ等またそんな酷い事を?」

アロエ「誰だいこの子達」

ほむら「私の知り合いよ」

アロエ「そうなのかい、それならちょっと手伝って貰いたいんだけどねぇ」

ベル「う、うん! 私手伝うよ!」

アロエ「それじゃあ、アタシは街の中と三番道路を探してくる……
     そっちの二人の子の内、片方はアタシを手伝っておくれ、もう片方はこの博物館に残っておくれ」

ベル「チェレン、私アロエさんを手伝ってくるね」

チェレン「ん、ああ……がんばれよベル」

アロエ「アーティとほむらちゃんはヤグルマの森の方を探索してきておくれ」

アーティ「よしほむらちゃん、一緒に泥棒退治といこうか……
      その前にポケモンの回復と着替えをしてきたほうがいい」

ほむらが持っていたベーシックバッジを指差し、その後センターを指差すアーティ。
ジム戦を行ったのを察しての言動である。
264 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:43:46.50 ID:VUnR46jP0
着替えを終えて ちなみに着替えはポケモンセンターで借りた服

アーティ「よしほむらちゃん、早速ヤグルマの森に向かおうか」

ほむら「ええ」

ヤグルマの森

アーティ「そうだほむらちゃん、ヤグルマの森を抜けるには二つの道があるんだ」

ほむら「そっちの大きな通り道と、私とチェレンが貴方のレクチャーを受けた脇道ね」

アーティ「そう! 脇道は森の中を抜ける道になっているんだがそっちの方を頼めるかい?
      僕はこのまま真っ直ぐ進んで、この森の出口をふさごうと思う」

ほむら「貴方が森の道を進んだ方が適任と思うのだけれど」

アーティ「なら、君は大勢のプラズマ団が出口を突破しようとするのを阻止できるかい?
      僕は君がポケモンセンターで着替えをしている間に、ジム戦では使えない
      主力のポケモンをつれてきたからね、僕なら阻止できるという訳さ」

ほむら(最悪火気を使えば、足止めは可能なのだけれど……
     警察に捕まる可能性もあるわね……ここは従うのが一番かしら)

ほむら「解ったわ、我侭を言ってしまったみたいねごめんなさい。
     私はこのまま森の中を進んでいくわ」

アーティ「ああ、頼むよほむらちゃん! 出口に近づく輩は僕と僕のポケモンが皆倒すから安心してくれ」
265 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:44:24.73 ID:VUnR46jP0
森の道

ほむら(これだけ草木が生い茂っていると何かを探すだけでも大変ね)

PZ団1「なんだ? まさか子供が追いかけてくるとはな……俺達もなめられたものだぜ!
     痛めつけてやるから覚悟しろ」

ほむら(と、思ったらあっさり見つかったわ……堂々と道の真ん中に立ってるとは思わなかった)

PZ団1「行けメグロコ!」

ほむら(ワニ……水タイプかしら? でもヒポポタスみたいなパターンもありそうね)

ほむら「クルミルがんばりなさい」

クルミル『葉っぱカッターなの』

PZ団1「あー、やられたー」

ほむら(読みはあたったわね)

PZ団1「クソッ! 子供のくせにしゃらくさい!」

ほむら「貴方、骨は持っているの?」

PZ団1「残念だな、俺は骨なんて持ってないぜ」

ほむら「無駄な時間をとらせてくれる……」
266 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:44:59.20 ID:VUnR46jP0
???「そこ行く君! ちょっと助けて貰えないか?」

ほむら「貴方、何者?」

モリト「おっと失礼、俺はポケモンレンジャーのモリトだ!」

ほむら「ポケモンレンジャー……というと、スタイラーというベーゴマみたいな道具を使って
     ポケモンをキャプチャ(心を通わせる事)するあの?」

ちなみにポケモンをキャプチャすると、一時的に力を貸して貰える状態になる。

モリト「へぇ、君は物知りなんだねぇ……そう! 俺はそのポケモンレンジャーのモリトだ!」

ほむらの脳裏に、ポケモンレンジャーを知る切欠となったやりとりが思い出される。
267 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:45:51.20 ID:VUnR46jP0
それは巴マミがまだ殉職する前の話……
その日、ほむら達はマミの家でポケモンをやっていた。

ほむら「ダイゴ、貴方もついに私のほむほむに敗れる時がきたのよ」

まどか「がんばってほむらちゃん!」

ピンポーン

さやか「マミさーん、インターホン鳴ってるよ」

マミ「あ、私が呼んだ友達がきたのね」

ほむら(貴方、友達いたのね……)

マミ「いらっしゃい」

織莉子「久しぶりね巴マミ……なんだか優秀なゲーマーが現れたと聞いたけど……」

ほむら(あー、まどかを一度殺した女じゃない……敵は討ちたいけど、今のループでは
     する必要ないかしら?)

キリカ「マミー、君の作る紅茶は好きだよ……一番は織莉子だけどね」
268 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:46:30.75 ID:VUnR46jP0
時は流れ 巴マミ殉職後の教室

キリカ「あーくそ! さやか強いなー」

さやか「ふふん、ガチパはもっと強いぞー」

織莉子「まどかさんとほむらはどんな遊び方をしていますの?」

まどか「私は、連れ歩きとかポケスロンとかコンテストをやってるよ」

ほむら「私も同じ感じかしら……ポケモンと直に触れあえる連れ歩きは最高ね」

キリカ「へぇ、触れあえるのが好きなら他のポケモンゲームやるといいかもよ」

ほむら「他の? 他にもポケモンのゲームが?」

まどか「うん、ポケモン不思議なダンジョンとかポケモンレンジャーとかあるよ」

仁美「不思議なダンジョンは名の通りシレンやトルネコ、チョコボといった入る旅に中の作りが変わる
    不思議なダンジョンを巡る冒険ができるゲームですわ」

キリカ「レンジャーは、ベーゴマみたいな道具を使ってポケモンの力を借りてシナリオを攻略するタイプだねぇ」

ほむら「興味深いわね……私もやってみようかしら」

織莉子「それなら私の知り合いのゆまって女の子からゲームを借りてきてあげるわ」

ほむら「それは助かるわ、美国織莉子」
269 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:47:02.27 ID:VUnR46jP0
美樹さやか 6V性格一致♀固定宣言後

ゆま「はいこれ、ゆまの持ってるゲームだよ」

まどか「よかったね、ほむらちゃん」

ほむら「ありがとうゆま、全部クリアしたら感想を教えるわね」

織莉子「ゆまも貴方達と同じような感じでポケモンを楽しんでいるから、気があうと思うわ」

杏子「へぇ、本当にポケモンのゲームって増えたんだなぁ……アタシももう一度ポケモンやろうかなぁ」

まどか「ねぇ織莉子さん、キリカちゃん、ゆまちゃん、私とポケモン交換しない?」

ほむら「まどか、私は?」

まどか「ほむらちゃんはその前に一度リーグを攻略しないとね」

ほむら(交換はまだお預けなのね……悔しいわ)

織莉子「ええいいわよ」

キリカ「あー、織莉子がいいっていうなら私もいいよ」

ゆま「ゆまもー」ニッコリ
270 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:47:50.05 ID:VUnR46jP0
ほむホーム

ほむら(これがポケモンレンジャー……ウクレレ持ったピチューかわいい)

杏子「おー、そんなゲームもでてたんか……あ、ライコウだ! なつかしいなぁ」

ほむら(本家とはたしかに毛色が違うけどこれはこれで……)

杏子「お、次は不思議なダンジョンか」

ほむら「主人公はイーブイ、相棒はロコンよ」

杏子「そういやまどかが空の探検隊は御三家以外の主人公が増えたとか言ってたしな
    つっても御三家のほとんどをアタシは知らないんだけどさ」

ほむら「名前は何にしようかしら……ほむほむは本家で使っているし……」

杏子「名前はしっかりつけようねってゆまに釘刺されてるしな」

ほむら「そうね、イーブイのゆまとロコンのあんこなんてどうかしら?」

杏子「おい! なんでアタシとゆまがコンビなんだ? 普通にほむらとまどかでいいじゃねぇか……
    ん? て、あたしはあんこじゃねぇ! キョウコだ!」

ほむら「貴方ね……幾ら私がまどかと親しくても、そんな事したら変態じゃない」

杏子「だからってなんであんこ? それにゆまもさ」

ほむら「貴方とゆまちゃんってお似合いだと思うから」

杏子「へっ? なしてよ」
271 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:48:19.82 ID:VUnR46jP0
ヤグルマの森

モリト「おーい、大丈夫かい君?」

ほむら「え、あ……ごめんなさい、レンジャーの事を思い出していたの」

モリト「ああそうだったのかい」

ほむら「それで、私になにか用ですか?」

モリト「私が保護したポケモンがプラズマ団に攫われてしまってね……
    野生のポケモンをキャプチャして、取り返そうかとも思ったんだが
    奴等のポケモンは中々に手ごわくてね」

ほむら「それで、私のポケモンをキャプチャしようと?」

モリト「キャプチャさせてくれるならありがたいが、先程のプラズマ団との戦いを見た感じ
    君は強いトレーナーだと認識したからね……どうかポケモンを救って欲しい」

ほむら「なら事のついでに助けてあげるわ」

モリト「それは助かるよ! さあ、奴等はこの先に逃げていった!」
272 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:48:53.38 ID:VUnR46jP0
PZ団2「ははは、俺は時間稼ぎのためだけにここに残ったのさ残念だったな」

ほむら(捨て駒ね)

モリト「うーん、なんだかプラズマ団があちこちにいるねぇ」

ほむら「シッポウシティの博物館から展示品を盗んだのよ」

モリト「へぇ、大それた事をする連中だねぇ……」

PZ団「「「プラーズマー!!!」」」

モリト「おや、出口の方から連中の断末魔が聞こえるね」

ほむら「アーティに挑んで全滅したみたいね」

モリト「アーティというとヒウンシティのジムリーダーかい?
    そんな人と知り合いだなんて、君は凄い女の子だね」

ほむら「それ程でもないわ」サラァ
273 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:49:31.56 ID:VUnR46jP0
PZ団「くそ、出口はふさがれ、森に隠れていた仲間も全滅……もはやこれまでか」

モリト「ああ、あいつだよ! 私のポケモンをさらって行ったのは」

PZ団「くそ、追ってか! ミネズミ、時間稼ぎをするんだ!」

ミネズミ「ズミー」

ほむら「チュリネ頼むわ」

モリト「待ってくれ、ここは私が!」

スタイラーを取り出しミネズミに投げるモリト。
するとスタイラーはミネズミの周りで円をかき、徐々にミネズミにモリトの気持ちを伝えてゆく。

PZ団「うわわ、お前レンジャーだったのか!」

モリト「もう遅い! お前のミネズミは私の気持ちを察してくれた!」

ミネズミ「ズミ!」ガブ

PZ団「あいたぁー!! この野郎、俺にかみつくなんてどういう了見だ!?」

ミネズミに噛みつけたプラズマ団は、懐からモンスターボールを落とす。
これがモリトの攫われたポケモンなのであろう。

モリト「ありがとうミネズミ」

PZ団「く、くそ……所詮他人から奪ったポケモンか……」
274 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:50:22.95 ID:VUnR46jP0
ほむら「貴方達はまだそんな事をしているというの!? 他者から無理やりポケモンを奪う
     それがポケモンの解放だと本当に信じているの!?」

PZ団「当然だとも! お前みたいな子供に我々の気高き理想が理解できるか!」

ほむら「そんな物が気高き理想? 冗談じゃない! そんな我欲に塗れた理想を気高いと言えるだなんて
     貴方達はおかしいわ!」

PZ団「なんとでも言うがいい! だが、どうあがいても最後には私達プラズマ団が正しかったという事を知る事になる」

ほむら「なら、私はその最後の最後まであがき続ける……ポケモンを苦しめる貴方達のような存在に
     私は負けない」

PZ団「ふん! 我々も容赦はするものか! 貴様達のような連中に酷使されるポケモン全てを解放するまでな!」

モリト「酷使って……君が攫った私のポケモンは怪我をしていた所をやむなく保護したんだけどなぁ。
    それなのに酷使って言われても困るんだよねぇ」

PZ団「ならばなぜボールを使う必要がある!」

モリト「そのボール、普通のモンスターボールじゃないだろ? ヒールボールっていう奴さ
    怪我をしたポケモンの応急治療に使うにはもってこいのボールだからね」

PZ団「そうやって自己を正当化するがいい! ボールにポケモンを閉じ込めるという愚かさに気づくまでな」
275 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:50:54.98 ID:VUnR46jP0
PZ団「この骨は返してやる……」

ほむら「結構大きいわね」

モリト「カイリューかいこれ?」

PZ団「くっ……これで我等の……そして王の望みが叶わなくなるというのか」

???「大丈夫ですか? 王に忠誠を誓った仲間よ」

突然後ろから現れる不思議な格好をした男。
男はほむら達を押しのけると、プラズマ団の団員の許に向かい、彼を安否を気遣う。

PZ団「七賢人アスラ様! 折角奪った骨を奪い返され無念です」

アスラ「よいのです……調査の結果、我々プラズマ団が求める伝説のポケモンとは無関係でしたから」

PZ団「そ、そうだったのですか……」

アスラ「しかし……我々の理想を穢し、そして活動を妨害する貴方は見逃せませんね……」

ほむら「私も貴方達を見逃す気はないわ」

アスラ「ほほう、ならば二度と我々に刃向かわぬようにここで徹底的に貴方のポケモンを痛めつけてさしあげましょう」

ほむら「私のポケモンに危害を加える気なのね……いいわ、なら私はもう容赦をしない」スッ

アスラ「おや、綺麗な石ですね……それを差し出して命乞いでもしますか?」

ほむら「命乞いは、貴方達がする事になるわ」
276 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:51:37.84 ID:VUnR46jP0
アーティ「おおっとまったぁ! なにやら虫ポケモンが凄い殺気を察知して騒いでいたから何事かと思ったよ」

アスラ「貴方は……ヒウンジムのジムリーダーですね」

アーティ「なんだか偉そうな人がいるねぇ……君もプラズマ団の仲間なのかい?」

アロエ「ちょっと待った! やっと見つけたよプラズマ団!」

ベル「ふぇぇ……アロエさん待ってよー」

アロエ「誰だいアンタ? アンタが親玉かい?」

アスラ「私はプラズマ団七賢人の一人、アスラです。
     同じ七賢人の一人、ゲーチスは言葉を使いポケモンを解き放たせる!
     残りの七賢人は仲間に命令をして実力でポケモンを奪い解放する……
     だが、こうなってしまうと分が悪いですな」

モリト「そりゃあこっちは五人、あんた等は二人いるけどバトルできるのはあんた一人だしね」

アスラ「ポケモンレンジャーにジムリーダーが二人……
     敵を知り己を知れば百戦して危うからず。ここは素直にひきましょう」

アスラ「ですが、我々はポケモンを解放するために、愚かなトレーナーからポケモンを奪う!
     ジムリーダーと言えどもこれ以上の妨害は許しません。
     何れ決着をつけるので、その時をお楽しみに」

ベル「えぇ! ポケモンを奪うなんて駄目だよう!」

アスラ「貴方も愚かな方ですね……一人で歩く時は精々気をつけるとよいでしょう」
277 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:52:15.16 ID:VUnR46jP0
ベル「あれ!? き、消えちゃった……」

アロエ「素早い連中だねぇ……」

アーティ「これじゃあ追いかけようにも追いかけようがないな」

アロエ「でも、骨が取り返せてよかったよ……感謝してるよほむらちゃん」

ほむら「大したことはしていないわ」サラァ

モリト「いやぁ大した事さ! なんせあのプラズマ団に一歩もひかずに善戦し続けたんだからね
    傍で見ててハラハラするどころか、逆に安心したよ」

アーティ「そうだったのか……これはほむらちゃんがジムに来るのが待ち遠しいね
      ヒウンジムで待っているからね」タタタ…

アロエ「ふふふ、ほむらちゃんならいつか凄いトレーナーになれるかもね……
     このアタシがほむらちゃんのトレーナーの腕を保証するよ」

ベル「す、凄いねほむらちゃん」

アロエ「これはあたしからのお礼だ、受け取っておくれ」

ほむら「これは……月の石ね」

ベル「わぁ凄い! ポケモンが進化する時に必要な石だね」
278 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:52:48.76 ID:VUnR46jP0
モリト「私からもお礼だ……是非受け取ってくれ」

ほむら「これは太陽の石……」

モリト「君の手持ちのモンメンとチュリネ、どちらかに使うと進化するよ」

ほむら「それはいい事を聞いたわ」

ベル「そ、そうなんですか……私もモンメンかチュリネを捕まえて進化させようかなぁ」

モリト「それともう一つ、君がポケモンに純粋な愛情を注いでいるのを見てね……
    私が保護をしたこの子を育ててみないかい?」

ほむら「でも、それは貴方のポケモンでは?」

モリト「この子を助けたのはレンジャーの仕事としてさ……
    傷が癒えた今、この子を野生に返すのが次の私の仕事なんだよ。
    でも、一度は捕まえてしまったからね、そのまますぐに野生に返すのはしのびないのさ」

ほむら「それで私に?」

モリト「押しつけてるようにも思うが、どうだい?
    勿論、嫌ならこの子はちゃんと野生に返すけどね」

ほむら「解りました……大切に育てます」

モリト「そうか、是非ともこの子をよろしく頼むよ」
279 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/06(火) 23:53:19.36 ID:VUnR46jP0
ほむら「でてきなさい」

エモンガ「エモー」

ベル「わぁエモンガだ!」

アロエ「電気と飛行の両方のタイプを持ったポケモンだね。
     私の知り合いにエモンガが好きな子がいるよ」

ベル「どんな人なんですか?」

アロエ「ふふふ、必ず出会う事になるさ……その知り合いにはね」

ベル「そ、そうなんですか……
    どんな人なんだろう? 気になるなぁ」

アロエ「さ、疲れただろう? 今日はシッポウのセンターに戻って休むといいよ」

ほむら「ええ、そうさせて戴くわ……私の手持ちも七匹になってしまった事だし」

ベル「私はここでチュリネかモンメン捕まえてからいくね」

ほむら「二匹捕まえるのもいいものよ」

ベル「太陽の石を二個用意するの大変だから、片方は手に入れてからにするよ」
280 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/07(水) 00:00:16.60 ID:U1s96PT00
今回の投下はこれで終了します。

次回はヒウンでほむらがまたポケモンを捕まえる予定です。
どんなポケモンか当てたらなんかオマケ書く

ちなみに今回出てきたレンジャーのモリトさんは倒すとカゴの実をくれるただのトレーナーです。

281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(山陽) [sage]:2011/12/07(水) 00:07:17.25 ID:Z2CDYI8AO
コアルヒーかメグロコか?タイプ的に。
282 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/07(水) 00:53:33.12 ID:U1s96PT00
あああ 説明とか返信書くの忘れてた。

>>223

シェイミと聞くとミーに感謝するでしゅ
しか思い浮かばない

>>224

嫁パーティーいいよね
旅パは嫁が基本

>>228

バージョンの違いとかは存在しません。
ユニランだろうがゴチミルだろうがチュリネだろうがなんでも出てきます。

>>233

そういえばコイキングってイッシュじゃ見ないな
説明だと何処にでもいるような感じするけどなんでだろう


後、オマケ書くの後にタブンネって入れるの忘れてた。
軽い気持ちで書きこんでください
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/07(水) 11:29:47.61 ID:mc34I4+DO
ポケスペのようにトレーナーにダイレクトアタックはあるかな?

まどか「キバコ!りゅうのいかり!」
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(山陽) [sage]:2011/12/07(水) 19:54:05.78 ID:Z2CDYI8AO
>>283
キバゴの♀だからキバコ?
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都) [sage]:2011/12/07(水) 20:29:29.23 ID:AD7hYSir0
ヒウンシティの中で捕まえるのならゾロアだろうか?リゾートデザートで化石は手に入れないのかなぁ
それとアーティさん、その写真を言い値で買おう ジムのハチミツ壁もこれが狙いだったのか…恐ろしいぜ

アイリスとまどかって同じ声だったよね
まどかが「どどんがどーん!」とか言ってるとこ想像してワロタ
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西地方) [sage]:2011/12/07(水) 21:01:26.19 ID:o5VWQIJFo
アイリス「ぶーーん、ぶーーん、ウェヒヒヒwwwwww」
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都) [sage]:2011/12/07(水) 22:07:06.09 ID:AD7hYSir0
織莉子はきっとサーナイトやエーフィとか使うと思うんだ それとキリカはエルレイドやブラッキーを使うといいと思うよ
そしてゆまは10歳になってないと思うからトレーナーになれないけど、猫系のポケモンを連れて杏子と一緒に行動してそう

モブなのにレンジャーのモリトさん太っ腹すぎだろwwwwwwエモンガ可愛いよね!
このままモブトレーナーにも色んな出番があったら嬉しいなって。タイガさんが活躍する所とか見てみたい
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(奈良県) [sage]:2011/12/07(水) 22:35:25.02 ID:KQhJmmna0
これってみんな最初は違う地方に飛ばされてるんだろうか
289 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/07(水) 23:29:20.85 ID:U1s96PT00
ごめん今日ちょっと投下無理になりますた。
ので、今日は返信だけです。 申し訳ねぇ

>>283
ベル「そんな事したら捕まっちゃうよぉ」

>>285
ヒウン内部とは限りません、周辺もあり
ヒントとしては知っている人は知っている
お気軽にお答えください。 大したオマケじゃないんで

>>287
モブトレーナーさんはこれから先もちょくちょく絡んできそうです。

>>288
その辺は後々お分かりになるかと。
でもご推測は正しいです。
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/07(水) 23:52:45.02 ID:aS5daj5W0
>>288
5人と5地方だしそうかも
291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/08(木) 02:20:39.34 ID:oUhBk8pZo
ポケモン食べるのダメ、ゼッタイで思い出したけどダイパの図書館だったかなぁ…
食べたコイキングの骨を綺麗に川に戻すと魂がなんだらかんたら
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/08(木) 02:46:02.09 ID:Xq8+uo8DO
>>298
野試合でルール無しだと利用できるものは、武器だろうが、釣竿だろうが、ビリヤードのキューだろうが、バリアーだろうが、野生のポケモンだろうがなんでもしちゃうのがポケスペ。

四天王のカンナさんなんて、レッドを3対1で負かした後に自分のルージュラの特別な氷人形を使って生きたまま氷漬けにしちゃうぐらいだし
293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(山陽) [sage]:2011/12/08(木) 03:48:48.33 ID:u92La5LAO
>>292
未来予知乙
294 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:20:06.44 ID:rsiawEr10
投下します。

皆さんはリバティーガーデンを知っている又は憶えていますか?
295 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:20:59.26 ID:rsiawEr10
スカイアローブリッジ

ほむら(随分と長い橋なのね……かれこれ八分ぐらいは歩きっぱなしね)

タブンネ『ひぃ…はぁ……ま、まだ着かないの?』

ツタージャ『まだっぽいわね……ほら、がんばりなさいタブンネ』

タブンネ『むぅ……マスターの肩に乗ってないで貴方も歩きなさいよ』

ツタージャ『いやよ、疲れちゃうもの』

タブンネ『そうやって横着してると、太って肩から降ろされるよ』

ツタージャ『貴方よりずっと軽いもの私』

タブンネ『ぐぬぬ……』

ほむら「あ、ビルが見えてきた……あれがヒウンかしら」

タブンネ(こういう時だけボールに戻りたいなぁ……)
296 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:21:29.53 ID:rsiawEr10
ヒウンシティ

ほむら(ここがヒウンシティ……どことなく東京とかを連想させる都会ね)

通行人「………」

ほむら(どこもかしこも人が忙しなく歩いている……こういう風景はどこに行っても変わらないものね)

ポケモンセンター

ベル「あ、ほむらちゃん!」

センターで休憩を取っていると、ベルが後ろから現れほむらの肩を叩く。

ほむら「あら、ベルじゃない……貴方もこの街に?」

ベル「うん! 見て、私もベーシックバッジ取ったんだよ」

バッジケースからベーシックバッジを取り出し、満面の笑みでそれを見せる。

ほむら「よかったわねベル」

ベル「ねぇほむらちゃん、折角会ったんだからここの名物ヒウンアイスを食べに行こうよ」

ほむら「アイス? そんな物が名物なの?」

ベル「うん、ガイドマップにはとっても有名なアイス屋がここにあるって書いてあるよ」

ほむら「そうなの、それなら食べに行きましょうか」

ベル「うん!」
297 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:22:12.85 ID:rsiawEr10
アイス屋

アイス屋「ありがとうございましたー」

ほむら(所々に青い筋が入ったソフトクリーム、中々見ないタイプのアイスね)

ベル「アイス二個くださーい!」

アイス屋「あ、お客様! お客様は今月のご来店人数千人目です! これをどうぞ」

ベル「え? 私千人目だったの?」

アイス「どうぞ、リバティーガーデン行きのチケットです」

ベル「あ、ありがとうございます」

ベル「ほむらちゃーん! なんかチケット貰ったよー」

ほむら「よかったじゃない」

ベル「でも……どうしようこれ」

ほむら「リバティーガーデンに行って来ればいいじゃない」

ベル「折角だから一緒に行こうよ! 三名様まで行けるらしいよ」

ほむら「という事はチェレンを入れて三人ね」
298 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:22:54.05 ID:rsiawEr10
ツタージャ『リバティーガーデンだって』ペロペロ

タブンネ『聞かない名前だね』ペロペロ

ミジュマル『どんな所なんだろう』ペロペロ

ベル「そうだね、ライヴキャスターでチェレンを呼ぶね」

ほむら「そうね」

ベルがライヴキャスターを起動したその時、ほむらの耳に聞きなれた声が入り込む

??「あっ! ほむらじゃねぇか!」

ほむら「その声は……佐倉杏子」

声の主は佐倉杏子。
幾度のループの中で安定した精神と戦力を持つほむらにとっても仲間にできれば信頼できる人物である。
そんでもってボムになった子である。

杏子「まさかアタシ以外にこっちに来てる奴がいたとはなー」

ベル「ほ、ほむらちゃんのお友達?」

ほむら「ええ……」

杏子「へぇー、面白いポケモン捕まえてるなぁ……カントーと違ってこっちは本当に面白いポケモンが多いな」

ほむら「貴方、カントーにいたの?」

杏子「ああ、こっちには昨日ちょっとした用事できたんだよ」
299 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:23:31.00 ID:rsiawEr10
ほむら「用事?」

杏子「ま、な……所でさ、リバティーガーデンがどうのこうのって話してたじゃんか」

ベル「え……うん、チケット貰ったから」

杏子「へぇー……なぁ、アンタが良ければアタシをそこに連れてってくれないか?」

ベル「えぇ!?」

ほむら「ちょっと待ちなさい……初対面の人にいきなりそんな事を頼むなんて虫がいいわよ」

杏子「いいじゃねぇか、色々と観光したいんだよ」

ベル「あ……カントー地方から来たって言ってたもんね」

杏子「そうそう、だから観光できる所は観光したいのさ」

ベル「じ、じゃあ一緒に行きますか?」

ほむら「ベル……いいのかしら?」

ベル「うん! だって何れはカントーに帰っちゃうんでしょう? それならいい思い出を作って貰おうと思って」

ミジュマル『チェレン涙目だな』

ツタージャ『ポカブもね』

ミジュマル『あいつ進化したよ、チャオブーになったんだよ』

タブンネ『進化できるっていいね』
300 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:24:01.97 ID:rsiawEr10
杏子「しっかし、見慣れないポケモンだよなぁ……食うかい?」サッ

チョコバーを取り出しツタージャに渡す杏子。

ツタージャ『チョコバー貰っちゃった♪』

タブンネ『いい人なのかな? マスターと友達っていうくらいだし』

ほむら「私のポケモンに餌づけをしないで貰いたいのだけれど」

杏子「いいじゃねぇか」

ベル「そういえばカントーにはどんなポケモンがいるんですか?」

杏子「アタシの手持ちでよけりゃ」

杏子はボールからキュウコンとアーボックを出す。

ベル「わぁ凄い! こんなポケモンがいるんだぁ」

ほむら「結構育ってるのね」

杏子「まあね、元は貰ったポケモンだけどしっかり育てたからね」

ほむら「他にはいないのかしら?」

杏子「あー、こっちには連れてきてない」

ほむら「そうなの」
301 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:24:43.42 ID:rsiawEr10
船着き場

杏子「ほむら、船が来る前に一つ確認したい事がある」

ほむら「なにかしら?」

杏子「お前、ソウルジェムをよく見た事あるか?」

ほむら「いえ……こっちに来てからはじっくりと見てはいないけど」

杏子「それよく見てみろよ……吃驚するぞ」

ほむら「……」スッ

ソウルジェムを取り出し、それをよく見る。

ほむら「ッ!」

そして見つける。
それは小さな文字だった。

ほむら「時間停止PP97/99」

ほむら「どういう事?」

杏子「よく分からんが、アタシ達魔法少女はこの世界じゃポケモンに分類されちまってるみたいなんだ」

ほむら(それでポケモン図鑑が反応したのね)
302 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:25:24.19 ID:rsiawEr10
ほむら「原因はソウルジェムでしょうね……これの影響で人外の力を得たために、人間というカテゴリから外れて
     ポケモンのカテゴリに属する事になったのね(恐らくだけれど)」

杏子「厄介なもんだが……おかげで得する事もあったぜ」

ほむら「なにかしら?」

杏子「グリーフシードを使わなくても穢れを減らす事ができるんだよ」

ほむら「それは本当?」

杏子「ああ、アタシが魔法を使うとPPがどんどん減っていってな……それと共にソウルジェムが濁っていったんだ。
    そんで、濁りがやばい事になった時ある事を思い出してね」

杏子「これ、なんだかわかるかい?」サッ

ほむら「ピーピーエイド」

杏子「そ、これを食えばPPが回復して濁りも回復したって訳さ」ボリボリ

ピーピーエイドの中身の錠剤を食べる杏子。
すると、彼女が手にしていたソウルジェムの濁りが解消していく。

杏子「まあ、これのおかげで魔女狩りなんてしなくて済むんだが……
    問題は値段が高いんだよな」

ほむら「盗みはしていないでしょうね?」

杏子「まさか……給料貰ってるしな」

ほむら「給料?」
303 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:26:06.84 ID:rsiawEr10
杏子「ああ……ポケモントレーナーとして雇って貰ってるのさ」

ほむら「そう……」

杏子「もう一つ話があるがいいか?」

ほむら「なにかしら」

杏子「お前、魔女を見たか?」

ほむら「いえ……ソウルジェムも反応しないわ」

杏子「アタシもだ。
    もしかしたらこっちには魔女はいないのかも知れないな」

ほむら「という事は……ワルプルギスの夜も」

杏子「もし居なければそういう事になるな」

ほむら「まだ確定できる情報ではないわね……でも知識として持っておく事にするわ」

杏子「もし魔女と出会ったら、次会った時に教えてくれよ」

ほむら「ええ……分かったわ」

ベル「ほむらちゃーん杏子ちゃーん! 船がきたよー」

杏子「よし、行こうかほむら」

ほむら「ええ」
304 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:27:08.69 ID:rsiawEr10
リバティーガーデン

200年前にとある大富豪がこの島を買い取り、人とポケモンが自由に暮らせる世界を願ってリバティーガーデン島と名付けた

ベル「なんだか騒がしいね」

杏子「おいアンタ、なんかあったのかい?」

旅人「プラズマ団だよ! プラズマ団の連中がここで暴れてるんだ!」

杏子「プラズマ団!? チッ……」

女性「灯台しかないこの島で彼等は何をしようとしているのかしら?」

ほむら「なにか、目的がありそうね……」

杏子「悪いほむら、ちょっとプラズマ団を片づけてくるからここはお前に任せた!」

ベル「あ、危ないよ杏子ちゃん!」

ほむら「大丈夫よ、ああ見えて頼りにはなるから」

ベル「で、でも……一人じゃ危ないよ! 私、ここで皆を守ってるからほむらちゃんは杏子ちゃんを」

ほむら「解ったわ、ここは頼むわよベル」

ベル「うん! プラズマ団がここにいる人達に危害を加えようとしたらやっつけるからね!」
305 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:29:17.91 ID:rsiawEr10
ほむら「プラズマ団、この島で何を」

PZ団1「我々はここに閉じ込められたビクティニというポケモンを解放するために来たのだ!
     それを邪魔するというのなら容赦はせんぞ!」

ほむら「ビクティニ……聞かない名前ね。
     悪いけど、貴方達が絡むと碌な事にならない予感がするから倒させて貰うわ」

PZ団1「なんだと! 行けメグロコ!」

ほむら「クルマユ、葉っぱカッター」

PZ団1「くそッ! 崇高な目的を邪魔しやがって!」

ほむら(ビクティニの解放が崇高な目的? なにか裏を感じるわね)

灯台内部

ほむら(中にはプラズマ団がうろうろしているわね……佐倉杏子はまだこっちには来てないみたい)

警備員「おお! こんな所にプラズマ団以外の人がくるなんて……助かったよ!」

ほむら「一体なにが?」

警備員「よく分からんが、この灯台の地下にビクティニというポケモンがいて、奴等はそのポケモンを狙っているみたいなんだ」

ほむら(なにか特別な力があるポケモンなのかしら? 兎にも角にも、連中の手に渡らせない方がよさそうね)
306 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:30:40.27 ID:rsiawEr10
PZ団2「この島に居るビクティニは無限のエネルギーを作り出すと言われている!
     それを得ようとするのを邪魔するのなら、容赦はしないぞ!」

ほむら(無限のエネルギー……そのエネルギーを何に?)

PZ団2「行け! 俺のポケモンよ」

ほむら(いちいち相手をするのは時間がもったいないわね)スッ

PZ団2「ん、なんだそれ? うわ、光が!」

ほむら「さようなら」カチン

PZ団2「あれ……今たしかにここにガキが……」

光と共に消えさる少女に唖然とするプラズマ団。
少女を探し右往左往する内に、彼は佐倉杏子に出会う事になる。

深部

ほむら(時間を停止すると一秒につき1PP減っていく……
     でもピーピーエイド等で回復できる事を考えれば強化されたのかしら?)

PZ団3「ん!? お前、何時の間にここに!」

ほむら「今しがたよ……そのポケモンがビクティニというポケモンかしら」

PZ団3「そうだ! そのポケモンを手にした者はあらゆる勝負で勝利する事ができるという……
     無敵の力を得る事ができるのだ!」
307 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:31:26.68 ID:rsiawEr10
PZ団3「それがこのポケモン、ビクティニだ!
     そして、この部屋はビクティニを匿うために作られた秘密の部屋!」

ほむら(秘密という割には一本道だったけれど)

PZ団3「200年前にとある大富豪がこの島を買い取り、この地下室にビクティニを閉じ込めた!
     それ以来、ヒウンにおける目撃情報は200年前を境にピタリとやむ……
     だが、我々プラズマ団は見つけたのだ! 200年前に姿を消したビクティニの子孫を!」

PZ団3「我々プラズマ団はビクティニを解放をし、目的を実現させるためにその力を使わせて貰う!
     それを貴様のような子供に邪魔はさせん!」

プラズマ団の下っ端が勝負を仕掛けてきた!

ttp://www.youtube.com/watch?v=xbsw42pkGXQ&feature=related VSプラズマ団

PZ団「ゆけ! ミルホッグ」

ほむら「行きなさいツタージャ!」

ツタージャ『食らえ!』

ミルホッグ『遅い! 催眠術だ』

ツルのムチをかわし、催眠術を放つ。
だが、催眠術はかわされ振り出しに戻る。

ツタージャ『眠りが厄介ね……あれに当ったらいつぞやのモンメンみたいに』

ほむら「ツタージャ、近づいてグラスミキサー!」

PZ団「ミルホッグ、催眠術だ!」
308 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:32:10.10 ID:rsiawEr10
ミルホッグ『これで近づけまい!』ポーン

ツタージャ『当らなければ!』

再度催眠術をかわし、ミルホッグの懐に飛び込む。

ツタージャ『グラスミキサー!』

ミルホッグ「ミルホッ!!」ドサッ

至近距離からのグラスミキサーを受け、派手に床に叩きつけられるミルホッグ。

ミルホッグ『くそっ……中々やるな!』ムク

ツタージャ『進化前だけど甘くみないでよね』

ほむら「ツルのムチ!」

PZ団「ええい! 眠らせるんだよミルホッグ!」

ツタージャ『馬鹿の一つ覚えみたいに催眠術ばかり!』

ポーン

ツタージャ『Zzz……』

タブンネ『しっかりひっかかってるじゃない』
309 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:33:05.46 ID:rsiawEr10
PZ団「ははは、これでそのツタージャはお終いだな」

ほむら「交代よチュリネ!」

チュリネ「チュリチュリ♪」

PZ団「チャンスだ! 噛みつけ」

ほむら(一発噛みつかれたぐらいでチュリネは倒れない……
     むしろ催眠術をしなかったのが貴方の失敗よ)

チュリネ『眠り粉!』パラパラ

ミルホッグ『Zzz……』

PZ団「お、おい! はやく起きろミルホッグ!」

ほむら「チュリネ、後は任せるわ……」

チュリネ「チュリチュリ〜♪」
310 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:33:31.63 ID:rsiawEr10
PZ団3「くそッ! 勝利を掴み損ねたか……いや、まだ負けてはいない!」

突然立ち上がりビクティニの許に走り出すプラズマ団。

PZ団3「オラッ! 食らえ!」ゲシゲシ

ビクティニ「テ、ティニー!!」

ほむら「何をしているの!?」

PZ団3「何をしているかって? ボールにポケモンを入れるにゃ弱らせないといけないからな……
     だが、俺の手持ちはお前に戦闘不能にされた! ならば俺が弱らせてやればいいだけだろう?」

ほむら「ふざけないで! ポケモンを捕まえるならバトルで正々堂々と勝負するのが当たり前じゃない!」

PZ団3「当たり前? そんな理由のためだけに我々の崇高な目的を諦める事はできんのだ!」

ほむら「崇高な目的ですって? 貴方達のやる事を崇高な目的とは言わない!
     やっている事はただの犯罪よ!」

PZ団3「何も知らぬ小娘が知ったような口を!」

ほむら「ポケモンの事を分かろうとしない連中が知ったような口を!」サッ

盾の中から電流の弾ける改造スタンガンを取り出す。
ムンナの一件で拳銃を迂闊に使うと厄介な事になりそうだという事を察しての行いである。

ほむら「安心しなさい、貴方はただの人間よ……だから、死ぬ事がなくてよかったわね」カチン
311 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:34:16.05 ID:rsiawEr10
ドサッ

時を止め、スタンガンを押し当てプラズマ団を気絶させる。

ほむら(何故なの……どうしてこの国ではこんな連中がのさばっているの?)

ビクティニ「…………」ビクビク

ほむら(この子がビクティニ……200年前にこの灯台の地下に閉じ込められたビクティニの子孫)

ほむら「怖がらないで……私は貴方の味方よ……貴方を苦しめた男は私が倒したわ」

ツタージャ『ねぇ、今マスターって何をしたのかなぁ?』

チュリネ『いつの間にかプラズマ団が気を失って倒れてたの』

タブンネ『こ、高速移動かな? タブンネ』

ツタージャ『違うと思う……』

タブンネ『やっぱり?』
312 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:34:47.06 ID:rsiawEr10
ビクティニ「ティニー!」ダキ

ほむら「いい子ね……あいつに蹴られた所は大丈夫かしら?」

ビクティニ「ティニ!」

ほむら「お腹に痣ができてるわね……でもそれ以外に外傷は見当たらないし……
     軽傷で済んで本当によかったわ」

チュリネ『ポケモンを虐めるなんて酷いの』

タブンネ『ほんとにね!』

ほむら「ビクティニ、ここは危険よ……私と一緒に外に行きましょう?」

ビクティニ「……」

ほむら「大丈夫、外に行っても私が必ず貴方を守ってあげる……だから、ね?」

ビクティニ「ティニ―♪」

ほむら「それじゃあこのボールに入ってね」

モンスターボールを取り出し、ボールをビクティニに投げる。
ボールはほとんど抵抗をする事なく捕獲成功のサインを示す。

ほむら(プラズマ団……この子を襲ったおとしまえは必ずつける)

ほむら「さ、ビクティニ……これで貴方は私の仲間よ」

ボールからビクティニを出し、ビクティニの頭を撫でる。
313 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:35:18.96 ID:rsiawEr10
杏子「おおっと……まだ捕まってなかったか」

ほむら「佐倉杏子……やっときたのね」

杏子「ん、なんでお前がここに? 待ってろって言ったはずだけど」

ほむら「ベルに頼まれたのよ……貴方一人では危険だからと」

杏子「それでも、アタシより早くここに来れるとは思ってなかったけどな」

ほむら「どうやら貴方の方に連中が行っていたみたいね……おかげで
     私はすんなりとここまで来れたわ」

杏子「そうかい……ま、こいつが無事ならそれでいいわ」スッ

ほむら「何故モンスターボールを取り出すのかしら?」

杏子「決まってんだろ、こいつをこのままにしたら危険だしな……
    だからアタシが捕まえてやるんだよ」

ほむら「その必要はないわ、既にこの子は私のポケモンだから」

杏子「……チッ、面倒な事になったな」スッ

ソウルジェムを取り出し変身する佐倉杏子。
その行動に敵意を感じ取ったほむらはすぐさま身構える
314 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:35:58.69 ID:rsiawEr10
杏子「悪い事はいわない、そいつを渡してくれよ」

ほむら「何故この子が必要なのかしら?」

杏子「アタシはロケット団員なんだよ……これで意味は解るだろ?」

ほむら「貴方、ロケット団なんかに!」

杏子「拾って貰った恩さ……それにアタシはロケット団は昔から嫌いじゃなかったしさ
    子供心にカッコイイ悪役って思っていたよ……特にサカキは一番好きなトレーナーさ」

首からさげていたRのマークのネックレスを見せ、にやりと笑みを浮かべる佐倉杏子。
一方の暁美ほむらはネックレスを見て、険しい表情となる。

ほむら「この子は渡さないわ……渡せばどんな悪事をするか……」

杏子「ハッ! ソウルジェムの真実を知ったんだ! その結果を考えりゃ悪も善もないだろ!?
    穢れが溜まって魔女にならないだけマシってもんだろう?」

ほむら「それとこれとは話が違う!」

杏子「違わないさ……呪いか奇跡か……それだけの差だろ? アタシ達魔法少女はな!」

ほむら「ッ……!」

ベル「まほうしょうじょ?」

ほむら「ベル!」
315 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:36:26.85 ID:rsiawEr10
入口に視線を向ける。
そこにはたしかに声の主のベルが立っていた。

杏子「チッ聞かれちまったか……ま、そこまで悪い連中じゃないよロケット団は……
    奉仕活動もしているし運送業や航空業とか諸々の社会活動をしているしね」

ほむら「それでも、ポケモンの仇なす存在である事には変わりない!」

杏子「ま……そういう一面もたしかにあるな……それは否定しない。
    けどな、世の中表があれば裏がある、そういうものだろ?」

ほむら「貴方が裏に回るとはね……」

杏子「なぁ、お前も一緒にこいよ……たしかにそういう一面があるんならさ
    アタシとほむらで変えていこうじゃないか」

ほむら「断るわ……今の所、貴方の組織に属するメリットが存在しないのだから」

杏子「じゃ、メリットがあったら所属するのかい?」

ほむら「メリット次第よ……」

杏子「そうかい……」

ほむら「……」

ベル(ほ、ほむらちゃんと杏子ちゃんて友達同士じゃなかったの? どうしてこんなに険悪な雰囲気なんだろう……
    それに魔法少女ってなんだろう?)
316 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:37:55.23 ID:rsiawEr10
杏子「話を戻す。ビクティニを渡しな」

ほむら「断ると言ったはずよ」

杏子「ちぇ……めんどくせーな……やるしかねぇか」

ほむら「ッ!」チャキ

ベル「あ!」

拳銃を取り出し構えるほむら。

杏子「おいおい、こっちでそんな血生臭いやり取りはやめよーや……
    今のアタシ達にはコレがあるんだからさ」

モンスターボールを取り出し構える佐倉杏子。
それ聞き、暁美ほむらもボールを構える。

ベル「ほ、ほむらちゃん!」

ほむら「邪魔をしないでベル! これは私と佐倉杏子の戦いなの」

杏子「そういう事、邪魔だからすっこんでな」
317 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:38:28.66 ID:rsiawEr10
ロケット団員の佐倉杏子が勝負を仕掛けてきた!

ttp://www.youtube.com/watch?v=JbToZMnIgfE&feature=related VSロケット団

杏子「キュウコン! よろしく頼むよ」

キュウコン『ま、また……戦うの?』ボロボロ

ほむら「随分傷ついてるわね」

杏子「まさかほむらとまで戦うとは思ってなかったからね……
    持ってきた回復剤も使いきっちまったしな」

ほむら「エモンガ、出番よ!」

エモンガ「エモー♪」

杏子「お、かわいいなーそいつ」

ほむら「よそ見している暇はないわよ! エモンガでんげきは!」

エモンガ『でんげきはー!!』

杏子「ゲッ! よ、避けろ!』

キュウコン『無理だってばー!』ビリビリ

杏子「やってくれるじゃねぇか……怪しい光だ!」

エモンガ『ふわぁ……目がチカチカする』ピヨピヨピヨ
318 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:39:06.33 ID:rsiawEr10
杏子「よし炎の渦だ!」

ほむら「……厄介ね」

エモンガ『あっつぅーい!』ピヨピヨピヨ

エモンガ『もう! お返しだよ!』

分けも分からずエモンガは自分を攻撃した。

エモンガ『あいたたた……』ピヨピヨピヨ

タブンネ『エモンガちゃんやられちゃいそう』

杏子「よしよし、電光石火で沈めてやるか……」

エモンガ『おれは しょうきに もどった』

分けも分からずエモンガは自分を攻撃した。

キュウコン『電光石火!』

エモンガ『げほっ! ご、ごめんマスター、やられちゃった』

攻撃が命中し倒れるエモンガ。
だが、エモンガは最後に置き土産を残す。

キュウコン『ペロ、これは静電気!』ビリビリ

キュウコンは麻痺した。
319 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:39:42.51 ID:rsiawEr10
ほむら「タブンネ、お願いよ」

杏子「畜生……静電気持ちだなんて聞いてねぇぞ!」

ほむら「電光石火をしたのが仇になったわね佐倉杏子!
     おうふくビンタよ!」

パンパンと平手打ちの軽快な音が鳴り響き、その場に崩れるキュウコン。

杏子「まいったなこりゃ……アーボック、頼むよ」

アーボック『蛇睨み!』

タブンネ『ヒッ!』

タブンネは麻痺した。

ほむら「嫌な技ね……」

杏子「よし、今度は嫌な音で防御を下げるんだ!」

アーボックの口の中からなんとも言えない耳触りな音が辺りに響き渡り
タブンネの防御を大きく下げる。

タブンネ『か、体が痺れて動けない……』

アーボック『動けないんなら好都合』

巨大な牙をむき出し、タブンネに見せつける。
恐怖心を煽りたてた後、アーボックはタブンネを噛み砕こうとする。
320 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:40:14.53 ID:rsiawEr10
タブンネ『いだーい!!』

タブンネ悲鳴が響き渡り、ベルは思わずその惨状から視界をそむける。

杏子「そのまま 戦闘不能になるまで噛みついてるんだ!」

ほむら(このままでは不味いけど麻痺で体が動かない以上どうする事もできない……
     ポケモンをかえても麻痺にらみをまた貰ってしまったら)

タブンネ『も……もうだめ』

結局その後も動く事ができずにタブンネも戦闘不能になる。

ほむら「タブンネ、よく休みなさい……」

杏子「次はなんだ? 早く出してこいよ」

ほむら(チュリネを出して眠り粉をやっても、粉を出す前に睨まれたらお終い……
     辛うじて動けたとしても、眠り粉が命中するとは限らない……)

ほむら「なら、先に動ける子を出すまで!」

ボールを投げ、ポケモンをフィールドに繰り出す。

杏子「な、なんだこいつ!?」

エルフーン「キャフーン♪」
321 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:40:52.15 ID:rsiawEr10
杏子「ひ、羊か? いや違うな……どちからというと綿っぽいな」

ほむら「エルフーン、痺れ粉!」

杏子「ハッ、粉を出す前に痺れさせてやるよ蛇睨みだ!」

だが、佐倉杏子の予想以上の速さで粉が周囲に撒き散らされる。
特性の影響で相手より早く変化技を出せるエルフーンの強みである。

杏子(こ、こいつアーボックの睨みより早く粉を撒き散らしやがった!)

ほむら「今度はそちらが麻痺に苦しむ番ね」

ベル(あれがエルフーンなんだ……じゃあ、私のチュリネに石を使うとどんな風になるんだろう)

ほむら「エルフーン御苦労様、ツタージャ! 痺れて満足に動けない今がチャンスよ!」

ツタージャ「タジャー!」

杏子「チッ、アーボックなんとか動くんだ!」

だが、麻痺で痺れた体は思うように言う事を聞かず、ツタージャのツルのムチを
体に受けるアーボック。
相性の問題でダメージは少ないが、プラズマ団との戦いで蓄積したダメージを考えると
持って数発という状態だ。

ほむら「このまま攻撃を加えなさい!」
322 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:41:50.19 ID:rsiawEr10
ツタージャ『グラスミキサー御馳走しちゃう』

アーボック『葉っぱで視界が!』

さらに命中も低下し、戦局が完全に不利になった事を実感する。
かろうじて、攻撃する事ができても視界を遮られた影響で攻撃を外し
ツタージャに再度グラスミキサーを馳走される。

ツタージャ『もう限界みたいね……貴方みたいなポケモンと戦うのは初めてだったよ』

アーボック『俺もお前みたいなポケモンは初めてだ……麻痺したままやられたのは癪だが、まあ楽しめたさ』ドサッ

杏子「アーボックもやられちまったか……」

ほむら「私の勝ちね佐倉杏子」

杏子「ああ、お前の勝ちだ……しゃーね、ビクティニは諦めるよ
    力ずくで奪おうにも、アタシはアンタの能力には相性悪いしさ」

ほむら「理解できているのなら」

杏子「だが、ロケット団の件は諦めないぜ……必ずお前を勧誘してやるからな」

ほむら「勧誘もなにも、ロケット団は壊滅寸前だったと思うけれど?」

杏子「いんや、金、銀……HG、SSとはちょっと事情が異なってるみたいでよ」

ベル(ハートゴールド? ソウルシルバー? なんだろう、また分かんない単語が出てきた)
323 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:42:30.89 ID:rsiawEr10
杏子「なんか子供といざこざはあったみたいだけど、まだジムリーダー続けてるっぽいし……
    この前はバカンスにも出かけたから全然健在だよ」

ほむら「そ、そうなの……それでその子供って?」

杏子「さあね、下っ端のアタシにゃ極秘事項だからって教えてくれなかったよ」

ほむら(やはりレッドなのかしら? それとも別の誰か?)

杏子「ほむら、ビクティニを大事にしてやれよ」

ほむら「奪い取ろうとした本人が心配しなくても大丈夫よ」

杏子「アタシは純粋に保護をするために来たのさ……プラズマ団がビクティニの力を得ると
    ロケット団側もちょっと困るからね……」

ほむら「そう……だとしても貴方達には渡せないわ」

杏子「上にはアンタの事は伏せておくよ……どうせ束になってかかってもアンタが本気を出せば
    誰も勝ち目はないしな」

ベル(えぇぇ!? ほむらちゃんってそんなに凄い人なの?)

ほむら「それが得策ね」

杏子「んじゃ、アタシは帰るよ……ヒウンで仲間を待たせてるからな」

ほむら「仲間?」
324 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:43:07.49 ID:rsiawEr10
杏子「あー、お前イエローバージョンやった事あるか?」

ほむら「ないわ」

杏子「そっか……じゃあ名前教えてやるよ、ムサシとコジロウって言うんだそのアタシの仲間な」

ほむら「そう」

杏子「じゃあなベル……それとここでの話は内緒な……
    でないと悪い魔法少女がお前を殺しにくるぞ」

ベル「ヒッ!」

杏子「冗談じゃねぇからな……」チャキ

槍を召喚し喉元に突きつける。
ただの脅しではない事を分からせるための行動である。

ほむら「…………」

杏子「じゃあなほむら、ベル! また会うまで達者でな」
325 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:43:37.09 ID:rsiawEr10
ベル「…………」

ほむら「ごめんなさい、巻き込んでしまって」

ベル「ま、魔法少女……ほむらちゃんと杏子ちゃんは魔法少女」

ツタージャ『冗談じゃないみたいね』

タブンネ『魔法少女って何するの?』

エルフーン『僕知らない』

フタチマル『俺も』

エモンガ(あ、進化してる……)

ほむら「そう魔法少女よ……」

ベル「ほむらちゃんは一体何者なの?」

ほむら「私はポケモントレーナーであり魔法少女の暁美ほむら……それ以外の肩書をココでは持たないわ」

ベル「ココ?」

ほむら「…………」

ベル「ねぇほむらちゃん……私も魔法少女になれるかな?」
326 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:44:18.13 ID:rsiawEr10
ほむら「なんのために魔法少女に?」

ベル「なれば、自分自身を変えられるかなって?」

ほむら「やめなさい……そんな幻想を抱ける存在ではないわ」

ベル「ど、どうして? 魔法少女ってアニメや漫画とかにでてくるような奴なんでしょ?」

ほむら「違う……そんなんじゃないわ……私達魔法少女はそんな夢みたいな存在じゃない!」

ベル「そ、そうなの? ご、ごめんね……私、魔法少女の事漫画とかでしか見た事ないから」

ほむら「一つ教えてあげる……魔法少女になるという事は死ぬという事よ」

ベル「え……」

ほむら「嘘偽りではないわ……魔法少女となった時点で貴方は死ぬ」スッ

ソウルジェムを取り出しベルに見せる暁美ほむら。
一方のベルは、何故その綺麗な石を取り出されたのかまったく分からなかった。

ほむら「この宝石、貴方は何だと思う?」

ベル「よ、よく分からないけど綺麗だよ」

ほむら「これが私よ」

ベル「え?」
327 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:44:49.63 ID:rsiawEr10
ベル「ど、どういう意味なの?」

ほむら「これが死ぬという事……」

ベル「よく……わかんないよ」

ほむら「それと魔法少女になったからって、自分を変える事はできないわ……
     自分を変える事ができるのは自分自身だけよ……ベル」

ベル「自分自身?」

ほむら「そう……もし自分自身を変えたいと思うなら、貴方自身の力でやり遂げなさい」

ベル「…………できるかな?」

ほむら「やってみなさい」

ベル「……うん」

ほむら「それでいいのよ……決して魔法少女になろうだなんて考えない事ね」

ベル「…………」
328 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:45:27.14 ID:rsiawEr10
ツタージャ『どういう意味?』

タブンネ『実はマスターはゾンビだった?』

フタチマル『でも生きてるじゃん』

エルフーン『あの石がマスターな理由は?』

チュリネ『わかんないの』

エモンガ『つまりは……細かい事は気にする必要はないって事ね!』

タブンネ『たぶん……たぶん? タブンネ!』

ツタージャ『まあ、実は魔法少女でした、でもポケモントレーナーです。
       これでいいんじゃないかしら?』

ビクティニ『よく分かんないけど凄い肩書だね』

クルマユ(他人が聞くとわけがわからない肩書だけど……)
329 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:46:12.86 ID:rsiawEr10
リバティーガーデン

PZ団3「おのれ! ビクティニと共に歩むという事はビクティニの過酷な運命を受け入れるという事だぞ!
     その覚悟がお前みたいな小娘にあるというのか!!」

ほむら「過酷な運命ならもう沢山背負っているわ……重荷が一つや二つ増えるぐらいどうという事はないわ」

警官「おら、連れてけ」

PZ団3「プラズマ団は不滅だー!」

PZ団2「プラーズマー!」

アララギ「ハーイ! ほむらちゃーん!」

ほむら「アララギ博士! 何故ここに?」

アララギ「ベルがライヴキャスターで助けを求めてきてねー
      そんでもって警察に連絡してこうして駆けつけてきたって訳」

ベル「ほむらちゃんの所に来たのは、アララギ博士の事を話そうと思って……」

アララギ「その子がビクティニね」

ほむらの隣を浮遊していたビクティニに近寄り、頬を撫でるアララギ。
330 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:46:50.67 ID:rsiawEr10
アララギ「ビクティニはその小さな体からあふれるエネルギーを発散させ、
      そのエネルギーを浴びたポケモンや人は全身に力が漲り、何時もよりも数倍以上の力を出す事ができるようになった」

アララギ「結果、その力を自らの野望や目的のために狙う人間が続出してね……
      ここの島を買い取った富豪はそんなビクティニの運命を悲しんだのでしょうね」

アララギ「ただ……ビクティニを部屋に閉じ込めていたのは間違っていたと思うけどね……
      だからねほむらちゃん、これからはビクティニに色んな世界を見せてあげて頂戴」

ほむら「はい……」

アララギ「ポケモンの能力を野望や目的のために悪用するのではなく、
      正しく向き合う事ができれば私達人間とポケモンの未来は明るくなると思うのにね……」

ベル「……」

アララギ「さ、ヒウンシティに帰りましょう」
331 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/08(木) 23:51:17.68 ID:rsiawEr10
今回の投下はこれで終了です。

>>291
それは伝承で現在は食うとポリスという事で一つ。

>>292
なにそれ怖い。
身近な物を武器に使うのは問題ないと思うけど 凍らせたりするのをやると
ポケモンでやらなくてもよくね? って事になりそう
332 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/08(木) 23:52:04.40 ID:vKkhNT6ho

333 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/09(金) 00:06:47.57 ID:UwiTajBho
ブーバーが粉々に砕かれたりとか手裏剣にボールついてたりとか色々あったなぁ
まぁポケモン[ピーーー]のはゲームの方でも普通にやってたけど
334 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/09(金) 00:28:57.98 ID:YIKvkpnAO
乙、一気に世界が広がったなあ
杏子がまさか敵になるとは

ゾンビコダックとアーボック真っ二つはトラウマ
335 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/09(金) 01:26:28.32 ID:fRrlG7nDO
乙!

ほむらの現在の手持ちってどうなってんの?
いつの間にか進化してるのもいるし

あと、次で博士にポケモン渡して六匹にするのかな?
336 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/09(金) 01:27:16.55 ID:17bGl7wb0
>>333
アニメよりの描写をしているので、ぬっころすのは無しの方向でいかせてもらいます。
ただ、流血表現とかはあるのでご注意を

>>334
あのアーボック再生するんだよね。
次出てきた時ふつうに生きててびっくりしたと思ったらそういう事だった。


300突破いたしました。
これからも当SSにお付き合い頂けると幸いです。
337 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/09(金) 01:37:27.63 ID:17bGl7wb0
>>335
すっかり忘れてた今書く! そろそろ詳しい紹介書かないと

現在の暁美ほむらの所持ポケモン

ツタージャ  最初に貰った手持ち ほむらの腕の中か肩が定位置
タブンネ   2番目に捕獲された子 連れ歩き状態
クルマユ   クルミルが進化
エモンガ   モリトに貰ったポケモン
チュリネ   ヤグルマで加入
エルフーン  ヤグルマで加入、骨のイベントでモリトから貰った石で進化
フシデ    ヤグルマで加入、現在は博士の所
ビクティニ  今回加入

性別はALL♀

ベルの手持ち

フタチマル   PZ団との戦いで進化
ハーデリア   ベルが2番目に捕獲したポケモン
チュリネ     ヤグルマで捕獲、石を手に入れたら使う気でいる


チェレンの手持ち

チャオブー  トレーナー等の戦いを経て進化
チョロネコ  2番目の捕獲ポケモン


巴マミの手持ち

ピカチュウ

佐倉杏子の手持ち

キュウコン
アーボック
338 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/09(金) 01:46:34.93 ID:QLGt9itDO
>>1乙だ!

ビクティニ加入は、ほむらという名前通り燃え上がれって意味合いか

ボールの開閉スイッチを壊すのは勝利への近道、ほむらなら時間停止で余裕だな
339 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/09(金) 02:56:09.23 ID:wbOqVjQyo
ムサシ、コジロウときたら

ニャアアアアアアアアアアッス!!!!
340 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/09(金) 03:34:09.60 ID:sitq28GAO
>>1おt・・・・「ソオォォォォナンッス!!!!」
341 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/09(金) 04:02:39.76 ID:fjTEuiC9o
乙カレー空間

ほむらや杏子がポケモン世界にやってきたときの反応と
ポケモン世界のベルやポケモンたちが魔法少女という存在に抱く感想
これこそクロスの真髄やな! 超面白いです続き待ってます
342 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/09(金) 05:14:05.77 ID:lEb3r1ueo


ほむらのポケモンだけ全員♀と明言されているのにはどんな意図があるんだw
343 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/09(金) 07:38:31.81 ID:sHhc61i70
>>342マラソンしないってことだろ
344 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/09(金) 14:13:01.15 ID:bSPRe8apo
乙なんだよ
>>そんでもってボムになった子である。
には盛大に吹かざるをえなかった
345 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/09(金) 14:59:52.52 ID:X4tCfTxDO
僕っ子エルフーンか……鼻血でた

進化したときのリアクション見たかったな
346 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/09(金) 21:00:10.65 ID:NYGP39QS0
乙!
畜生久々にポケモンやりたくなっちまったじゃねえかw
347 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/09(金) 21:08:34.15 ID:zz9CVrM10
「そんなかっこう やめちまえ!」という訳で杏子ちゃん脱がせますね
なんというかシルバーと色々共通点あるような気がしなくもない

恭介がジョウトにいるならさやかもそうなのかな
となるとマミさんとまどかはホウエンとシンオウって事だろうか…

つーかエルフーン可愛いやべぇぇぇきゅんきゅんきゅぃぃ!!
原作と違ってベルはバオップじゃなくてチュリネ捕まえたんだな…ドレディアも期待せざるを得ない
348 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/09(金) 21:45:25.43 ID:vDhr2ExIo
シロガネ山に篭ってるのがまどかママになってたりしてな
349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/12/10(土) 00:04:24.76 ID:E5HtFjQw0
さやかちゃんはきっとサトシみたいに世界中を旅してるはず。そして今は…
350 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/10(土) 00:49:40.73 ID:QYMO/RuYo
ブラックホワイトやってなかったけど、プラズマ団てこんなキチガイれんちゅだったのか
351 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 02:37:07.69 ID:9SvfiAMN0
深夜のゲリラ投下 内容は番外編です
352 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 02:37:51.59 ID:9SvfiAMN0
外伝  佐倉杏子

カントー地方のとある場所

「失礼しますサカキ様……」

サカキ「アポロか……入れ」

アポロと呼ばれた男は、大きく頭を下げると身だしなみを整え、部屋の中へと入る。
部屋の奥では、カーテン閉まった窓に背を向け大きな葉巻を咥えペルシアンを撫でながらソファに腰掛ける
ロケット団のボス、サカキが笑みを浮かべていた。

アポロ「報告をします……ロケットカンパニーの今月の業務実績です」

サカキ「それは後でいい……活動の方を聞かせろ」

アポロ「ハッ! 現在我々ロケット団はホウエン、シンオウ、イッシュに支部をたてるために活動をしている最中ですが……
     申し訳ございません、思うような戦果を上げる事はできていない状況です」

サカキ「他の地方ではまだ我々の名を知る者は少ない……焦らず動け」

アポロ「はい!」

サカキ「それと、私が拾ったガキはどうしている」

アポロ「佐倉杏子ですか? 彼女は実に優秀です……このまま実績を上げれば幹部に推薦されても
     誰も文句を言うますまい……ランスですら、彼女の働きには一目置いています」

サカキ「そうか……」
353 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 02:38:41.09 ID:9SvfiAMN0
佐倉杏子がサカキと出会った日

杏子(ポケモンが居る世界……かれこれここに来て一週間以上たつが……
    金がねぇからモンスターボールは買えないし、ポケモンがいないからセンターで飯は食えねぇし
    困ったなぁ……)

佐倉杏子は窮地に立たされていた。
一週間の間、魔法を使って飢えを凌いでいたが、ソウルジェムには穢れがこれでもか! と言うほど溜まり
これ以上魔法を使うと、美樹さやかのようになってしまう状態だった。

杏子(かといって、何も食わないままだと確実に死んじまう……どうにかならねぇもんか)

タマムシの街中をふらふらと彷徨っている中、とある男と彼女はぶつかる。

杏子「いってーな、ちゃんと前見て歩けよ!」

立ち上がり、難癖をつける佐倉杏子。
一方の男は深く被っていた帽子を取ると、笑みを浮かべて謝罪の言葉を述べる

「これは失礼した……急いでいるので失礼する」

杏子(こ、この顔はサカキ! う、嘘だろ……ロケット団の最高権力者がなんでここに?
    って、ここにはあのゲームセンターがあったんだった!)

杏子「ま、待てよ!」

「なにか?」

杏子「あんた、ロケット団のサカキだろ」

彼女の言葉に一瞬で表情を変えるサカキ。
このまま警察を呼ばれると、彼としてはかなり困った事になる。
354 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 02:39:34.60 ID:9SvfiAMN0
サカキ「だとしたらどうする?」

いつでも彼女を気絶させる算段はとれていた。
またはポケモンを出し、追い払う算段も取れている。
後は目の前の少女が何を言うのかを待つだけだった。

杏子「ほ、本当にサカキなのか!?」

だが、予想は彼の斜め上を行く。

サカキ「ああ……私こそがサカキだ」

その声を聞くなり、突然憧れた表情を浮かべる少女。
昔からこういった憧れの目をする者を多く見てきた故に、彼女が憧れを抱いていると言う事を察する。

杏子「ほ、本物のサカキに会えるなんて! な、なぁ! ロケット団はまだ解散してないよな?」

サカキ「解散? おかしなことを言う……我々ロケット団はまだ健在だ」

杏子「よ、よかったぁ〜」

心底ホッとする表情を浮かべる少女。
サカキには何故少女がそのような表情を浮かべるのが分からなかったが、
ロケット団に入ってもいない少女がロケット団を心底心配しているのは感じ取れた。
355 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 02:40:35.72 ID:9SvfiAMN0
サカキ「親でもロケット団に入っているのか?」

杏子「いんや、親父達はもう……」

悲しげな表情を浮かべる彼女の顔を見、嘘を言っていない事を理解する。

サカキ「では、何故我々を心配する? 自分で言うのも難だが、我々は褒められるような活動をしている訳ではない」

杏子「なんでって……アタシ、あんたが好きだから」

サカキ(愛の告白……という訳ではなさそうだな)

サカキ「何故だ?」

杏子「だってアンタ、カッコいいじゃん! 子供心にずっと憧れていたよ」

サカキ「面白い事を言う……まあ、お前の事はどうでもいい。
     それよりも、何故私の顔を知っている?」

杏子「それは言えねぇ……でも、アタシはアンタを知っていて、なおかつロケット団とアンタが好きだ。
    情報はこれだけでもいいんじゃねぇか?」

サカキ「ロケット団に入りたいのか?」

杏子「い、入れてくれるのか!?」

サカキ「どういう経緯で私の顔を知ったか知らんが、街中で私がサカキだと看破った貴様に興味が湧いた……
     いいだろう、お前が望むなら我がロケット団に勧誘してやる」
356 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 02:41:25.00 ID:9SvfiAMN0
時は戻り

サカキ(思い返せばあれが佐倉杏子との出会いだったな……)

アポロ「サカキ様、一つお耳に入れて貰いたいお話が……」

サカキ「なんだ?」

アポロ「イッシュという地にビクティニという多大なエネルギーを作り出すポケモンがいると聞きます」

サカキ「多大なエネルギーか……」

アポロ「そのポケモンがプラズマ団の手に渡れば少々厄介な事になります……
     あの団体は、伝説のポケモンを蘇らせ世界を我が手にしようと企んでいますので」

サカキ「ビクティニのエネルギーを利用し、ポケモンを蘇らそうという魂胆か」

アポロ「どうしましょうか……アテナとラムダの両名を派遣しますか?」

サカキ「たかがポケモンを蘇らせただけで何ができるというのだ?
     どんな大も小に負ける事がある……そうであろう?」

アポロ「あの少年との戦いですか?」

サカキ「もし、そのポケモンが蘇ってもあの少年なら倒すであろうな……」

アポロ「……私もそう思います」

サカキ「だが、警戒はしておくか……佐倉杏子に行かせろ、実績を上げているのならば
     十分な働きはするであろう」

アポロ「かしこまりました」
357 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 02:42:01.75 ID:9SvfiAMN0
団員室

アポロ「佐倉杏子、居るか?」

杏子「ん、アタシになんか用か?」

ノックをすると、Rのネックレスを首からぶら下げた赤毛の少女が部屋から出てくる。
口にはチェロスが咥えられており、煎餅の入った袋を持っている。

アポロ(菓子好きと聞いていたが、ここまでとは)

むしろそれ程食って太らないのが感心だった。
聞いた話では、アテナが太らない秘訣を彼女から聞いているとかいないとか

杏子「おー、アポロさんじゃん! なんか任務かい?」

アポロ「ああ、お前にはイッシュという外国に行って貰う……そこでビクティニというポケモンを捕えて欲しい」

杏子「ビクティニ? どんなポケモンなんだい?」

アポロ「すまないが、ポケモンの姿の詳細な情報は入手できていない……
     現地で調べて貰えないか?」

杏子「んー、解った!」

アポロは佐倉杏子のこういった所を気にいっていた。
どんなに過酷、面倒な任務でも深く考え込まずすぐに笑顔で即答をする。
そして、その任務を必ずやり遂げるのである。
358 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 02:42:44.64 ID:9SvfiAMN0
杏子「だけど、アタシ一人じゃ辛そうだな……何人か寄こして貰えないかい?」

アポロ「ふむ、構わないが……誰を連れていくんだ?」

杏子「ええと……そうだ!」

佐倉杏子の脳裏にイエローVerのお月見山等のやりとりが思い浮かぶ。
ムサシとコジロウ……イエローバージョンだけに登場するロケット団員。
アニメからの逆輸入。 当時は燃えたものである。

杏子「ムサシとコジロウを頼む」

アポロ「ムサシとコジロウ?」

アポロの脳裏に、かつて幹部候補であり、現在は失敗を重ねて落ちぶれた団員の顔が浮かぶ。
何故彼女はこの二人を指名したのか分からないが、指名した以上なにか意味があるのかも知れない。
アポロはすぐにライヴキャスターで部下に連絡を取る。

アポロ「ムサシとコジロウを寄こして貰えないか? 彼等に極秘任務を与える」

部下「了解しました」

アポロ「一つ聞かせて貰いたい……何故あの二人を? 他に優秀な者なら多いと思うが」

杏子「え? あいつ等優秀じゃん……」

アポロ「?」

アポロには彼女の言う事が理解できなかった。
これまでの報告を聞く限り、彼女が例の二人と会ったという話は聞かないが、それでも彼女は二人を評価していた。
359 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 02:44:20.77 ID:9SvfiAMN0
一方の佐倉杏子は下っ端しかいなかったロケット団の中でいち早く顔有りで出た彼等を優秀と捉えていた。
アポロやラムダ等の存在はHGをプレイしていたほむらに見せて貰い知ったが、それでも最初に顔有り名前有りで
出たのは彼等が最初である。
といっても、思いで補正とそれで優秀と決めつける彼女の思考は少々ズレているのだが、アポロには知る由もない。
ちなみにアニメは見ていない。

アポロ(この佐倉杏子があの二人を評価しているのか……あの二人にはなにか隠された才能があるのやも知れん、
     それを見抜けぬとは……このアポロ、まだまだ人を率いるには未熟やも知れん)

杏子「それとさ、任務を終えたら観光してきていい?」

アポロ「ああ、それぐらいなら構わない……」

杏子「よっしゃ! あっちで珍しいポケモン捕まえてくるぞー!」

アポロ「そうか、あっちにはこちらの地方にいないポケモンが数多く生息すると聞いたな」

杏子「土産になんか捕まえてくるか? といっても、アタシはあそこに住んでいるポケモンまったく知らないけどさ」

アポロ「ふむ……できれば悪タイプのポケモンがいいな」

杏子「悪か……見た目で判ればいいんだけどな、アポロさんのデルビルみたいに」

アポロ「それなりに期待はしておく……まあ、別のタイプのポケモンでもいいぞ」

杏子「あいよ。 それじゃあ明日早速行動に移らせて貰うよ」

アポロ「良い成果を期待している」

杏子「ああ、不測の事態がなけりゃ大丈夫だ」

彼女の言う不測の事態がなんなのかは検討がつかないが、そんな事態が起きない事をアポロは願うばかりだった。
360 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 02:44:51.32 ID:9SvfiAMN0
コジロウ「ムサシー聞いたか? 現在お株を上げまくってる期待の元新人佐倉杏子が俺達を極秘任務の助っ人に選んだってよ」

ムサシ「うそ……佐倉杏子ってボスが直々に勧誘した子でしょ? それにアタシ達その子に会ってないのに
     なんで名前知ってるのかしら?」

ニャース「なーんか噂にでもなってたのかニャぁ?」

コジロウ「悪い噂としか思えないが……それならなんでだろうな?」

ムサシ「そんな事よりも、これはチャンスよ! ここで私達が頑張りを見せれば幹部昇進支部長昇進よ!」

コジロウ「おお! そうなったら最高だな!」

ニャース(あのペルシアンの座も奪えて万々歳だニャ)

コジロウ「よーしムサシ! 今回は本気で行くぞ!」

ムサシ「ええ、杏子って子には負けていられないわ!」

ニャース「気合いれていくニャー!」
361 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 02:48:16.94 ID:9SvfiAMN0
今回のゲリラ投下はこれでお終い。

>>346
おーい磯野ーポケモンやろうぜー

>>350
プラズマ団の行動の一部はオリジナルが含まれていますが、
宗教色の強いイカレた連中なのは間違いないです。
子供向けなのに……
362 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/10(土) 02:57:37.59 ID:MJExVvcDO


ビクティニは貴重な努力値稼ぎとして捕獲してないな〜
363 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/10(土) 03:21:19.39 ID:FHUk9gHwo
ゲーム知らないかーちゃんが何故かピカチュウとニャースだけ覚えてる

しゃべる猫ってのが決め手らしい
364 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:13:23.33 ID:9SvfiAMN0
投下します。 今回はヒウンのプラズマ団イベント終了まで
365 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:14:07.72 ID:9SvfiAMN0
ポケモンセンター

ほむら「それでは博士、チュリネをよろしくお願いします」

アララギ「ハーイ! しっかりと面倒をみるから安心してね」

チュリネの入ったボールを受け取り、センターを後にするアララギ。
通信が不調な状況を考えると、ありがたいとほむらは思う。

ほむら(しかし、何時になったら通信障害は直るのかしら……)

ベル「……」ボー

ほむら(それよりも、今はベルの事が心配ね……)

チュリネを抱いたまま、椅子に座って空を眺めるベル。
先程から微動だにせず、フタチマルも困った顔をしている。

ほむら(リバティーガーデンでの出来事が流石に堪えたかしら……)

ほむら「ベル、さっきからボーッとしてどうしたの?」

ベル「あ……えっとね、チュリネが進化したらどうなるのかなってずっと考えてた」

ほむら(私にはベルの思考が読めないわ)
366 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:14:44.37 ID:9SvfiAMN0
ベル「ねぇほむらちゃん、モンメンが進化したときどんな感じだったの?」

ほむら「そうね……」

ほむらの脳裏に過去がよぎる。

ほむら「クルマユも進化した事ですし、太陽の石を使ってどちらか進化させようかしら」

ツタージャ『どっちが進化するのかしら?』

タブンネ『さあ? 進化後の姿が想像できないから……』

ほむら(ベルがチュリネを捕獲したから、私がモンメンを進化させて見せようかしら……
     それとも先にチュリネを進化させて、こんな子になるって教えてあげようかしら……)

ほむら「……」ジー

モンメン『なんで見てるのかなぁ?』

チュリネ『なんか恥ずかしいの』

ほむら(モンメンを進化させたらワタッコみたいになるのかしら?
     チュリネは、スボミーからロゼリアみたいな感じかしら?)

ほむら「迷うわね……」
367 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:15:33.79 ID:9SvfiAMN0
ほむら(モンメンはもふもふ……ふわふわ……チュリネは種子のような感じ……
     でもチュリネが進化すると綺麗になるってアーティが言っていたし……チュリネかしら?)

ほむら(いや、待ちなさい暁美ほむら! なればここはあえて情報のないモンメンを進化させるのが
     得策やも知れぬわ……)

ほむら(でも、変なポケモンに進化しちゃったらどうしましょう……
     ゲーム内で進化すると可愛くなくなるポケモンもいると言っていたし……)

モンメン『ずっと考え込んでる』

チュリネ『御飯の事を考えてるのかも知れないの』

タブンネ『うん、違うと思うよ』

クルマユ『明らかに進化の事だと思うよ』

ほむら「決めた! チュリネの進化はベルに見せて貰う事にしてモンメン、貴方を進化させるわよ」

太陽の石を持ち、モンメンに与えるほむら。
するとモンメンは光に包まれ、徐々にシルエットを変えてゆく。
368 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:16:09.17 ID:9SvfiAMN0
ほむら(綿? かしら……随分モコモコした感じね)

光の中から見えるシルエットから感想を述べるほむら。
そして光が消えた時、ほむらの前にモンメンが進化したエルフーンが姿を現す。

エルフーン「キャフーン♪」

ほむら(ひ、羊かしら? でも背中にはがくがついているから綿花がモチーフかしら?)

ツタージャ『進化した気分はどう?』

エルフーン『動きやすくなったかな?』

ほむら(まあ、兎にも角にも……)

ほむら「可愛いわよエルフーン! そのふわふわがいっぱい増えてよかったわね」ダキ

タブンネ『ツタージャは進化しないの? もう進化できる頃会いじゃないの?』

ツタージャ『私は当分いいや……進化するとマスターの肩とかに乗れなくなれそうだし』

タブンネ『楽してると太るよ』

ツタージャ『貴方より軽いもの私』
369 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:17:19.49 ID:9SvfiAMN0
ほむら「とまあ、こんな感じで進化した時は思いっきり抱きしめてたわ」

ベル「そうなんだ……私もミジュマルが進化した時は抱きしめちゃった」

ほむら「チュリネが進化した時も抱きしめてあげなさい」

ベル「うん、そうする!」

ほむら(どうやら元気になったみたいね……悩んでた内容も別件みたいだったしよかったわ)

ほむら「ベル、私は街の中を見てくるわ……ジムが何処にあるか調べてくるの」

ベル「いってらっしゃい! 私はお昼ご飯食べてから探しにいくね」

ほむら「そういえばもうそんな時間ね……途中で軽く食事を取る事にしようかしら」

ベル「この街、ポケモン同伴禁止のお店が多いから気をつけてね」

ほむら「そんな店はこっちから願い下げよ」

ベル「ほむらちゃんらしいね」

ほむら「そうかしら? だいたいそういう店はビジネスマンとかが多そうだから、私が入っても場違いよ」

ベル「そっかー、そういう考え方もあるね」

ほむら「それじゃあ、また後で会いましょう」

ベル「うん! 今度はチュリネが進化した姿を見せられるようにするよ」

ほむら「楽しみにしているわ」
370 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:18:37.04 ID:9SvfiAMN0
昼時  とあるカフェ

ほむら(まさか目に入る店のほぼ全てがポケモン同伴禁止とは思わなかったわ……
     この街はポケモンとの触れあいより、人間生活を重視しているのね)

ほむら(でも、ポケモンの姿はちらほら見かけるし、これが普通の大都会の在り方なのかしら?)

ほむら「すいません、メニューのAセットを一つ貰えるかしら?」

赤毛の店員に話しかけるほむら。
赤毛の店員は赤い眼鏡をかけなおすと、愛想のよい笑いで答える。

「どーもー、Aセットですね」

ほむら(ムサリーナ……見え透いた営業スマイルね)

名札を見て店員の名前を確認する。

ほむら「後は、このポケモン用のランチセットを六つお願いできるかしら?」

ムサリーナ「六つですね……大型のポケモンはいらっしゃいますかー?」

ほむら「いないわ……全員小型か中型よ」

ボールからポケモンを出し、椅子や机の上に座るように命令する。

ムサリーナ「かしこまりましたー」
371 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:19:17.00 ID:9SvfiAMN0
店内

ムサリーナ「コジロウ……珍しいポケモンを持った娘が来てるわよ……
       あの娘のポケモンを奪ってボスに献上するのはどう?」ヒソヒソ

コジロウ「そうしたいのはやまやまだけどな、こっちで問題を起こすなって上から
      きつく言われてるだろ? ムサシ」(ウェイター姿)

ニャース「そうだニャ、それにあんこちゃんにも迷惑がかかるニャ」(コック姿)

コジロウ「ま、次の指令が来るまでこうしておとなしくバイトでもしながら
      この国を観光するのがいいんじゃないかぁ? 折角の休暇込の任務なんだし」

ムサシ「その任務のビクティニを未だに捕まえられてないんだけど」

ニャース「あんこちゃんがなんとかしてくれると思うニャ」

コジロウ「写真とかがあれば、俺達もビクティニを探せるんだけどなー」

ニャース「そもそも幻と言われてるポケモンがそんな簡単に見つかるとは思わんのニャ」
372 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:19:52.84 ID:9SvfiAMN0
ほむら(遅いわね……)

ムサリーナ「お待たせしましたー」

ほむら「どうも」

ムサリーナ(愛想の悪い娘だね)

ツタージャ『そういえば、どうしてマスターってセンターで食事をあまり取らないんだろう?』

タブンネ『態々こういう所にきてご飯食べてるって事は騒がしいのが嫌いなのかなぁ?』

クルマユ『かも〜』

食器の音を最小限に控えながら、スパゲッティを食すほむらを見つめる彼女のポケモン達。
静かに黙々と食事をする姿は絵になると皆同じ感想を述べる。

ビクティニ『マカロンおいしい』モグモグ

地下室から解放されたビクティニは、お菓子のマカロンを気に行ったのか頬張っている。
373 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:20:37.89 ID:9SvfiAMN0
エルフーン『ココアおいしい』

タブンネ『そうだね〜ココアおいしいね』

食事を終え、午後のティータイムに入った彼女のポケモン達は
ココアの入ったカップを片手や両手に、談笑を始める。

ツタージャ『私は紅茶がいいかな?』

エモンガ『あー、大人ぶってる』

ツタージャ『ち、違うもん! 私、紅茶が好きだもん』

タブンネ『背伸びしなくても大丈夫だよ』

ツタージャ『背伸びじゃないもん……』

エルフーン『ココアおいしい』

クルマユ『うん、そうだねぇ』

ビクティニ『マカロンおいしい』
374 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:21:21.13 ID:9SvfiAMN0
ほむら(私のポケモンは皆仲がよくて助かるわ……)

ポケモン同士のやりとりを見つめながら紅茶を啜るほむら。
食事を終え、ポケモン達も食事を終え一向は再度ジム探しを再開する。

ヒウンジム前

ほむら(ここがジム……虫タイプ使いだからビクティニやフシデ、エモンガが戦えるわね。
     と、言ってもエモンガはタイプ相性がいいだけで攻撃はあまり期待できないわね)

チェレン「おやほむらじゃないか」

ほむら「あらチェレン……ジムに挑んでいたのね」

チェレン「ああ、少し手こずったがジムバッジを手に入れたよ
      それはそうと、君はまた面白いポケモンを捕まえたみたいだね」

ほむらの隣を浮遊していたビクティニを指差すチェレン

チェレン「図鑑で確認させて貰っていいかい?」

ほむら「構わないわ」

チェレン「へぇ、ビクティニっていうのか……なんでNo000なんだろうね?」

ほむら「アララギ博士がNoについてなんか言ってたような気がするけど、
     別の事に気がいってて憶えてないわ」

チェレン「そうか……だけど炎タイプだからこのジムでは有利に戦えると思うよ」
375 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:22:39.05 ID:9SvfiAMN0
チェレン「ほむら、僕はこのままイッシュ地方の全ジムリーダーに勝つ!
      そしてポケモンリーグに向かいチャンピオンをこの手で下す!
      そうすれば多くの人が僕を強いトレーナーと認めてくれる」

ほむら「強さを追い求めていきたいのね……チェレンは」

チェレン「僕がチャンピオンになれば、僕は人々の記憶に残る!
      そうすれば、僕と言う個人がイッシュで認められた事になる!
      その時に、僕は初めて生きていると実感できるはずだ」

ほむら「それが貴方の進む道なれば、進んで行きなさい……
     ただ、後悔をしないようにしなさい……
     貴方の望む生と、他者、ポケモンが望む生は違うのだから」

チェレン「どういう意味だい?」

ほむら「貴方の追い求める物と貴方のポケモンが追い求める物は違うという事よ」

チェレン「何故だい? 僕のポケモンなんだ、彼等もチャンピオンになる事を望んでいるはずさ」

ほむら「そうね、貴方の事を深く信頼しているのならそうでしょうね……」

チェレン「君は僕がポケモンから信頼を得てないと言いたいのかい?」

ほむら「違うわ、信頼を得られるようにしなさいと言いたいだけよ」

チェレン「そうかい……僕はポケモンセンターに行ってポケモンを休ませてくる……
      君はバッジを早く入手するといい、そしたら僕とまた戦おう」

ほむら「そう……ね」
376 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:23:13.29 ID:9SvfiAMN0
アーティ「うわ!」

チェレンがその場を去った後、突然アーティがジムから現れほむらの隣にいたタブンネと激突する。

アーティ「いたた……大丈夫かい?」

タブンネ「たぶんねー」

ツタージャ『お気の毒さま』

アーティ「あ、ほむらちゃんじゃないか! 君のおかげでとてもいい作品が書けたよ!」

ほむら「どうも」

アーティ「所でジムに挑戦するつもりかい?」

ほむら「ええ」

アーティ「そうだったのか……困ったな。
      実はプラズマ団がこの街に出たと通報があってね」

ほむら「大変ですね」

アーティ「ああ、野放しにしておくと何をするか分かったもんじゃないからね」

ほむら「よければ手伝いましょうか?」

アーティ「本当かい!? いやー助かるよー、プライムピアという波止場に行くからついてきてくれ!」
377 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:24:15.78 ID:9SvfiAMN0
プライムピア

アーティ「ここがプライムピアだよ」

ベル「あ……ほ、ほむらちゃん」

ほむら「ベル、一体どうしたの?」

アーティ「プラズマ団がこの子のポケモンを奪っていったんだよ」

ベル「ほむらちゃんどうしよう……私のムンナが取られちゃったよぅ」

????「あたしね、おねーちゃんの悲鳴を聞いて必死に追いかけたんだよ!」

ほむら(この声はまどか! じゃない!?
     よくよく聴くと限りなくまどかに近いけど、まどかとは違うかしら?)

????「でも、この街大きいし人がいっぱいいるから見失っちゃったよ」

アーティ「アイリス、君は出来る事をしたんだから十分だよ」

ほむら(アイリスというのねこの子……)

アイリス「でも駄目だもん! 人のポケモンを盗っちゃ駄目だよ!!
      ポケモンと人は一緒に居るのが素敵なんだもん!」

ほむら(流石まどかに似てる声の持ち主、いい事を言うわね)

アイリス「お互いないものを出し合って支えあうのが一番だもん!」
378 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:24:46.79 ID:9SvfiAMN0
プライムピア

アーティ「ここがプライムピアだよ」

ベル「あ……ほ、ほむらちゃん」

ほむら「ベル、一体どうしたの?」

アーティ「プラズマ団がこの子のポケモンを奪っていったんだよ」

ベル「ほむらちゃんどうしよう……私のムンナが取られちゃったよぅ」

????「あたしね、おねーちゃんの悲鳴を聞いて必死に追いかけたんだよ!」

ほむら(この声はまどか! じゃない!?
     よくよく聴くと限りなくまどかに近いけど、まどかとは違うかしら?)

????「でも、この街大きいし人がいっぱいいるから見失っちゃったよ」

アーティ「アイリス、君は出来る事をしたんだから十分だよ」

ほむら(アイリスというのねこの子……)

アイリス「でも駄目だもん! 人のポケモンを盗っちゃ駄目だよ!!
      ポケモンと人は一緒に居るのが素敵なんだもん!」

ほむら(流石まどかに似てる声の持ち主、いい事を言うわね)

アイリス「お互いないものを出し合って支えあうのが一番だもん!」
379 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:25:34.91 ID:9SvfiAMN0
ベル「アイリスちゃん……」

アーティ「解っている、だから僕達がこの子のポケモンを取り返すよ」

ほむら「そうね、ベルのポケモンは必ず助け出してあげる……
     でもその前に、盗まれた時の状況を教えて」

ベル「えっとね……お昼御飯を食べ終わって、デザートにヒウンアイスを買いに行ってね……
   その後、波止場でアイスを食べようと思って細い路地に入ったらプラズマ団に囲まれて……」

ベル「私、必死に抵抗したしフタチマルも頑張ってくれたんだけど、後ろから来たプラズマ団に
    ムンナの入ったボールを奪われちゃって……」

アーティ「それで悲鳴を上げて、それに気づいたアイリスが現れて彼等を追いかけて今に至ると。
      しかし困ったな、この街にはただでさえ人が多い、そんな中で連中を探すだなんて
      まさに雲を掴む話だ」

アイリス「あ、プラズマ団!」

突然アイリスが大声を上げほむらの後ろを指差す。
急いでほむら達が後ろを向くと、そこにはプラズマ団の衣装を着た女が立っていた。

PZ団「な、なんでジムリーダーがいるの!?
    折角うまく行ったから全てのポケモンをそのガキから奪おうと思ってたのに
    って、逃げなきゃだわ!」スタコラサッサ

ほむら(時間停止で捕まえたいものだけれど、ここで変身してなおかつ力を使ったら
     余計面倒な事が起こるわね……)
380 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:26:17.46 ID:9SvfiAMN0
アーティ「ほむらちゃん行くよ! アイリスはその子がこれ以上襲われないように守るんだ!」

アイリス「解った! ベルおねーちゃんのボディガードをしてるね!
      だから絶対、プラズマ団をやっつけてね」

ほむら「ええ、約束するわ」

ジムのある通り

アーティ「ん、ジムの方向か? 行こうほむらちゃん」

ほむら「ええ」

そのビルはジムの前に立つビルだった。
現在ビルの中を借りている企業はなく、誰も出入りをしていないとの事だったが、
何故かビルの前にはプラズマ団がたむろしている状態である。

ほむら(隠すという気がないみたいね)

PZ団1「いないいないいない! この中に仲間とか七賢人様とかは居ないぞ!
     嘘だと思うなら俺を倒して確かめてみろ!」

ほむら「遠慮なく倒させて貰うわ」

PZ団1「言いやがったな! 俺はこのガキを片づける! お前等はアッチの男を倒すんだ」

PZ団2「任せろ!」

PZ団3「二対一だ! ちゃちゃっと終わらせてやるぜ」

アーティ「できるといいけどね」
381 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:27:06.04 ID:9SvfiAMN0
プラズマ団の下っ端が勝負を仕掛けてきた!

ttp://www.youtube.com/watch?v=xbsw42pkGXQ&feature=related VSプラズマ団

PZ団「いけメグロコ!」

ほむら「行きなさいクルマユ!」

アーティ「おっ、進化したんだね! 是非ともハハコモリに進化させてあげるんだよ」

ほむら「葉っぱカッターよ」

PZ団「くそ、草タイプ持ちかよ! いちゃもんつけろメグロコ!」

メグロコ『おいおい、同じ技出すのはカッコ悪いぜ』

クルマユ『な! じゃあ同じ技出さないもん!』

クルマユはいちゃもんをつけられた。

ほむら(ポケモンを変えればいいだけじゃない)

クルマユ『葉っぱカッター!』

一撃で沈むメグロコ、あまりにも力量の差がある光景であった。

PZ団「くそ、お前も行けメグロコ!」

ほむら「チェンジよクルマユ、行きなさいエルフーン!」
382 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:28:11.75 ID:9SvfiAMN0
メグロコ『ダメおししてやんよ!』

エルフーン『できるの?』

ハッとするメグロコ、気づかぬ内に体のあちこちが痺れ満足に動く事ができない。

メグロコ『い、何時の間に痺れ粉を……』

エルフーン『僕の特性だよ♪』

ほむら「メガドレイン」

PZ団「ま、またしても俺のポケモンがやられるとは……」

倒されたメグロコをボールに戻すプラズマ団、だが彼の不敵な笑みは消えていない

PZ団「こうなったら、他人から奪ってきたポケモンを出してやるぜ!」

ほむら(他人から……何を出す気かしら? 様子見ね)

PZ団はゴルバットを繰り出した!

ほむら(ゴ、ゴルバットですって!? 観光にきていたトレーナーが盗まれたのね、気の毒に)

PZ団「おらぁ! いけ名前わかんないけど蝙蝠ポケモン!」

ゴルバットは言う事を聞かない
383 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:29:55.25 ID:9SvfiAMN0
ほむら(どんなポケモンかも知らないで使うなんて正気なの? この連中は!)

ゴルバット『なんで見ず知らずの人間の命令気かなあかんねん……あかん腹減ったわ』

PZ団「おいこら! ちゃんと命令を聞け!」

ゴルバット『お、あそこに美味そうな子おるやん』

突然エルフーンに突撃するゴルバット、その行動を見てプラズマ団は命令を聞いたと思い喜ぶ。

PZ団「そ、そうだ! そのまま突撃しろ!」

ほむら「かわしなさいエルフーン!」

だが、高速で突っ込んできたゴルバットの突撃をかわす事はできず、エルフーンはゴルバットと正面衝突しひっくり返る。

ゴルバット『腹満たしたいんや、我慢してちょ』ガブリ

エルフーン『い、痛ーい!!』

傷口から何かを吸い出される感覚がエルフーンを襲う。
力を込めてゴルバットをどかそうにも、徐々に力が入らなくなる感覚にエルフーンは戸惑う。

ほむら(一体何が目的なの? 技を命令された訳でもないし……エルフーンに腹をたてた?
     それともじゃれついているだけなの?)

しかし、エルフーンの体に張り付いたまま動こうとしないゴルバットを見るとじゃれついているとは到底思えない。
そして、さきほどまで引き剥がそうとばたつかせていた手足が動きを止める。

ほむら(これは異常だわ! あのゴルバット、私のエルフーンに何かをしている!)
384 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:31:19.00 ID:9SvfiAMN0
ゴルバットが何をしているのか気付いたのはタブンネをフィールドに出した時だった。
ゴルバットが顔を上げタブンネを見ると、ゴルバットの牙には赤い液体がべったりと付着していた。

ほむら(こ、こいつ……まさか吸血を!? 命令を聞いたとは思えないし何故?)

PZ団「おお! お前吸血できたんか! コロモリとは違うな!」

ゴルバット『ごっそさん……眠うなってきたから寝るわ』

ゴルバットは鼾をかきながら眠り始めた。

PZ団「ハァ!?」

ほむら(行動が読めない……)

ほむら「エルフーン大丈夫?」

ひっくり返ったままのエルフーンに近寄り安否を確認する。
腹部に牙の後と、そこから少量の血液が流れ出ているのを見るとやはり吸血を受けていたのが分かる。

ほむら(失態だわ……もっと早く気づいてあげれれば)

エルフーンを抱き上げ表情を窺う。

ほむら(貧血を起こしてるわね……ゲームの図鑑では300ccの血液を一度に吸うと書いてあったけど
     どのくらい吸われたのかしら?)
385 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:31:55.29 ID:9SvfiAMN0
PZ団「お、おい! 起きろよ! 起きて戦えよ!」

ゴルバット「Zzz」

ほむら「命令を聞かないようでは貴方の負けという事になるわね」

PZ団「な、なんだよ畜生! 人のポケモン奪ったくらいでマジかよ!」

PZ団2、3「ぎゃあああ! こいつ強いいぃぃぃいい!! プラーズマー!!!」

アーティ「そりゃ僕の本気時のパーティだしね」

PZ団1「ま、まずい……プラズマ団としてマズイ! 略してプラズマズイ!
     これは七賢人様に報告せねば!」スタコラサッサ

アーティ「大丈夫かい、君のエルフーン。
      なんだか問題が発生したように見えたが」

エルフーン『だ、大丈夫だよ……』

アーティの声に反応し、顔を上げ手を振るエルフーン。
恐らく自分は平気だと言いたいのだろうが、表情を見る限りあまり平気そうとは言えなかった。

アーティ「すぐにポケモンセンターに連れて行った方がいいね」

ほむら「でも、内部にはきっと大勢プラズマ団がいるわ……
     ここで私が離脱してしまうと、貴方が敗れる可能性がある……
     そしてこのまま逃げられたら奪われたポケモンは返ってこない」
386 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:32:31.63 ID:9SvfiAMN0
アーティ「しかし、君のポケモンの事も心配なんだよ」

ほむら「いい傷薬で応急手当をしたからしばらくは平気だと思うわ……
     その間にプラズマ団を倒せばいいだけよ」

アーティ「だ、だがね……」

ほむら「アーティ、私は他人が大切にしているポケモンを奪うプラズマ団は許せない……
     なによりも、私の友人が連中の被害に遭っている、それを見逃すはできないのよ」

アーティ「そうか……君の決意が固いならこれ以上僕は何も言わないよ」

ほむら「ごめんなさい、ポケモンを苦しめたいのではないの……
     ただ、私が抜けてしまった事でベルのポケモンが返ってこない……これだけはなんとしても避けたいの!」

アーティ「ベルちゃんはいい友達を持ったね……君達の友情が羨ましいよ」

アイリス「あ、皆ー!」

ほむら「アイリス……」

アイリス「はぁ、迷っちゃった……ライヴキャスターで説明されてもちんぷんかんぷんだよ」

アーティ「アイリス、ここにプラズマ団がいる……
      恐らくだとは思うが、奪われたポケモンもここにいると思う」

アイリス「そうなの? それじゃあ早速乗り込もうよ! 少ないけどあたしも今ポケモン連れてるし」

アーティ「ようし、それじゃあ皆で乗り込むよ!」
387 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:33:24.43 ID:9SvfiAMN0
アイリス「よーし! がんばろう皆!」

ほむら「ベル、フタチマルは戦える?」

ベル「う、うん! ミックスオレ飲んだから元気になったよ」

フタチマル『人間の飲み物マジうまい』

ツタージャ『ミックスオレおいしいよね』

ビクティニ『僕、飲んでみたい』

フタチマル『ちょっとした怪我をした時なら飲ませてくれるんじゃないか?』

ほむら「なら、準備はいいわね……行くわよ!」

ベル「ほ、ほむらちゃんはいいの? なんかエルフーンが凄いぐったりしてるけど」

ほむら「ミックスオレを飲ませるから多分なんとかなるわ」

フタチマル『ほらな、怪我をすれば飲めるって』

タブンネ『ほんとだね』
388 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:34:09.80 ID:9SvfiAMN0
内部

ほむら「ゲーチス!」

ゲーチス「おやおや私を御存知でしたか……それで、ジムリーダーのアーティさんがこんなビルに
      態々どのような御用で?」

アーティ「プラズマ団とかいう連中が、人のポケモンを盗んで解放とかほざいてるんだけど
      そこの所どう思う?」

スムラ(七賢人)「ジムの前に隠れ家を用意するのも面白いと思いましたが案外早くバレましたな」

アーティ(そりゃバレるっしょ)

ゲーチス「たしかに……まあワタクシ達の素晴らしいアジトはもう既に用意してありますからね」

アーティ「僕の話を聞いて貰いたいんだが」

ゲーチス「さて、貴方がたはイッシュ地方建国の伝説は御存知ですかな?」

アイリス「知ってるよ! 黒と白のドラゴンポケモンでしょ?」

ほむら(またドラゴンなの? ディアルガ、パルキア、ギラティナときてまたドラゴン……)

ゲーチス「そう! 多くの民が争っているこの国をどうしたら纏められるか?
      その理想を追い求めた英雄の許に現れ知識を授け、彼に刃向かう者達に容赦なく牙をむいた!」

ゲーチス「それが黒と白のドラゴンポケモン!」

ゲーチス「英雄とポケモンのその姿! その力が! 争いを続ける者達の心を一つに纏め
      イッシュを作り上げたのです!」
389 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:35:00.36 ID:9SvfiAMN0
ゲーチス「今一度、英雄とポケモンをこのイッシュに蘇らせ人々の心を掴めば
      いとも容易くワタクシの……いやプラズマ団の望む気高き世界にできるのです!」

ほむら「力による支配をこの国で行うおうというの!?」

ゲーチス「とんでもない……英雄とポケモンさえ蘇れば人々は我々に従うのです」

ほむら「その英雄が、本当に国を纏めたいという思いならば問題はないわ!
     でも、その英雄が人々を支配したいと思っているのならば、ポケモンの牙がむかれるのは
     なんの罪もない人々やポケモン達じゃない!」

ゲーチス「貴方がたは自分が咎人でないと言えるのですかな?
      ポケモンをボールに閉じ込め、彼等の自由を束縛する人間達……
      そんな者達が罪がないと言い切れるのですかな?」

ゲーチス「そう、だからこそ牙がむかれるのは正しい事なのです。
      ポケモンを道具のように扱う愚かな人間達にはね」

アーティ「それは違うね、このヒウンには沢山の人がいて其々のライフスタイルもバラバラ
      特にビジネスマンとかが多いから、ポケモン同伴が可能な飲食店も他の街に比べて少ない!
      それに、人が多すぎて彼らが何を望んでるのかもまったく分からないけどね」

アーティ「だけどね、それでも皆ポケモンと一緒に笑顔で過ごしているよ。
      ポケモンを大事にしているよ……初めて出会う人ともポケモンを通じて話しているよ
      交換やバトルをしたりしてね」

アーティ「そんな人達が咎人だって? 僕はとてもそうは思えないな!」

ゲーチス「詭弁を……偽りの笑顔、偽りの友好、偽りの愛情……
      そんなもので罪を逃れるつもりですかな?」
390 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:35:50.51 ID:9SvfiAMN0
アーティ「アンタ、カラクサタウンで演説したんだってね……
      僕はね、その演説の内容を教えて貰って感心したよ。
      ポケモンとの付き合い方を考え直す切っ掛けをくれてね……」

アーティ「そして同時に、そんな演説をする人間に会ってみたいとも思った……
      きっとその人は不器用だけどポケモンを愛しているんだと思った」

アーティ「それが蓋を開けてみればどうだい!
      ポケモンの事を何一つ考えもせず、英雄とポケモンに頼るだけの男だったとはね!
      ポケモンとの正しい付き合い方をこの暁美ほむらちゃんに教えて貰うべきだね」

ベル「ほむらちゃんに?」

アーティ「そうだよ……彼女は真剣にポケモンと向き合ってる……
      とってもポケモンが好きなのが分かる、愛してるのが分かるんだよ」

アイリス「ほむらおねーちゃん凄いんだね」

ほむら「そ、それ程でもないわ」テレテレ

アーティ「君達プラズマ団がやっているのは、ほむらちゃんのようにポケモンを心から愛する人達を
      苦しめる行いでしかないんだよ」

ゲーチス「ふむ、チャラそうな外見をして中々キレ者のようだ……
      そして、貴方が暁美ほむらでしたか……ふむ、なるほど」

スムラ「あの娘の近くを浮遊しているポケモンがビクティニです」

ゲーチス「君は中々面白い人間のようですな……部下の報告では中々に頭も良いとか……」
391 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:36:26.74 ID:9SvfiAMN0
ほむら「…………」

ゲーチス「ワタクシは頭のいい人間が大好きでしてなぁ……王のために世界各国から知識を持つ
      人間を集め七賢人を名乗っている程です」

ゲーチス「どうですか暁美ほむらさん……真にポケモンを愛する貴方ならプラズマ団に入る権利がある……
      我々と共にきませんかな?」

ほむら「断るわ……貴方達がポケモンを愛しているとは到底思えない」

ゲーチス「そうですか……ではビクティニを渡しなさい……
      そうすれば、今回は引き揚げてあげましょう」

ほむら「断る」

ゲーチス「そうですか、では実力行使しかなさそうですね」パチン

ゲーチスが指を鳴らすと、部屋の奥から大勢のプラズマ団が現れる。

ゲーチス「ざっと二百人おります……この数相手にどれだけ戦えるか見ものですね」

アーティ「こーれは不味い事になったねぇ」

ベル「ど、どうしよう……後ろも沢山プラズマ団がいるよ」

アイリス「むぅ……卑怯だよ! 大人なら正々堂々と勝負しなよ!」

ゲーチス「ならば、貴方方も同じような手を使うといい、そうすれば正々堂々となるではありませんか」

アイリス「むむむ……」
392 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:38:36.48 ID:9SvfiAMN0
ゲーチス「存分にやりなさい、ですが殺してしまわないように……彼等のポケモンは良い戦力になりますからね」

PZ団×200「了解しましたゲーチス様!」

それぞれがポケモンを出し身構える。
大体40〜50匹のポケモンに囲まれるようになったほむら達も手持ちを全て出し、応戦する構えを取る。

アーティ「こりゃ、人生最悪の日になるかな?」

アイリス「縁起でもないよー」

ほむら(魔法少女になれば私と私のポケモンだけは脱する事ができる……
     人を殺せば皆が助かる……でも、それをしてしまったら……)

ベル「フタチマル頑張って!」

ゲーチス「おや、暁美ほむらさん……貴方が腕に抱えているエルフーン、どうにも具合が宜しくなさそうですな。
      可哀相に、そんな状態で激戦に耐えれるでしょうかねぇ?」

ほむら「傷ついている子を狙うつもり!?」

ゲーチス「殺しはしませんよ……ですがまあ、二度と我々に刃向かわず、なおかつ我々の命令しか聞けないように
      体にたっぷりと恐怖を教え込んで差し上げますよ……もっともそのエルフーン以外のポケモンにも教え込みますがね」

アーティ「下衆だな」

チェレン「まったくだね」

ゲーチス「!?」
393 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:39:42.04 ID:9SvfiAMN0
突然入口の方からチェレンの声がし、プラズマ団で埋まっている入口に視線をやるほむら。

チェレン「こんな所でどんちゃん騒ぎしていいのかい? もうすぐ僕が呼んだ警察が沢山くるけど」

ゲーチス「姿は見えませんが、勇ましい事ですね……突然現れてその様な事を仰っても説得力がないですよ」

チェレン「残念だけど、君達の話はライブキャスターで聞いてるからね……
      ベル、彼等に見せてあげなよ」

ベル「え……う、うん!」

ライヴキャスターを掲げるベル。
それを見たゲーチスは表情を変える。

しばしの沈黙の後、ゲーチスは重い口を開く

ゲーチス「……ここで警察と衝突するのは得策ではないですね。
      そこな娘、ポケモンは返してあげましょう。貴方の勇気に免じてね」

ムンナ「むにぃ!」

ベル「わぁ、無事でよかったねムンナ!」

ゲーチス「撤収ですよ……皆さん運がよろしいようで」

アーティ「勝利の女神に微笑んで貰えたようだよ」

PZ団×200「撤収! 撤収だー!!」ドドドド
394 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:40:26.60 ID:9SvfiAMN0
アイリス「はぁ……怖かったよぅ」

ベル「う、うん……今になって震えがきちゃった」

アーティ「今回だけは本当に運がよかった……それもこれもベルちゃんとチェレンのおかげかな?」

チェレン「僕はベルから連絡を受けてすっとんできただけですよ……
      ベルったらただ助けてとか、危ないとかいう言葉だけで具体的な内容を教えてくれませんでしたからね。
      それで警察も動くはずはないですし、相手が無駄に頭が良くて助かりましたよ」

ほむら「ベル、貴方は本当にお手柄だわ……誇りなさい、これは貴方の功績よ。
     貴方自身が、ムンナを取り返したと言っても過言ではないわ」

ベル「え……そ、そうかなほむらちゃん?」

ほむら「ええ……貴方がチェレンに連絡していなかったら私達はポケモンを全て失っていたわ」

ベル「そ、そっか……えへへムンナ、ほむらちゃんに褒められちゃった」

ムンナ『やったねベルちゃん』

フタチマル『なんか不吉だな』
395 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:41:06.05 ID:9SvfiAMN0
ツタージャ『私達助かったんだね……』

タブンネ『タブンネ……助かったと思う』

クルマユ『怖かったぁ……』

エモンガ『でも、なんでマスターは魔法少女とかいうのにならなかったんだろう?
      キョーコって人の話だと強いんでしょ?』

ツタージャ『たぶんアレを使っての話だと思う……』

ビクティニ『アレ?』

タブンネ『……とっても怖い武器』

エモンガ『そんな危ない物持ってるの?』

ツタージャ『うん……でも、使う気はないって』

タブンネ『私もアレは使わない方がいいと思う……皆が大変な事になるから』

クルマユ『……』
396 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:41:39.03 ID:9SvfiAMN0
ポケモンセンター

ツタージャ『エルフーン、回復するまで時間かかるって』

タブンネ『やっぱり? 凄い顔色悪かったもんね』

アーティ「これから君達はどうするんだい?」

ベル「私は、もっとヒウンシティを見てみたいと思ってる」

アイリス「あ、それならあたしも一緒に行く! 二人だと安全でしょ?」

ベル「うん! 一緒に行こうかアイリスちゃん」

チェレン「僕は、ほむらがバッジを貰うまで待つ……」

ほむら「チェレンにこう言われているから、バッジを得るために貴方と戦いに行くわ」

アーティ「そうかい、それじゃあ僕はジムで待っているからね」

ほむら「ええ、解ったわ」
397 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:42:55.26 ID:9SvfiAMN0
チェレン「ほむら、油断はしないようにね」

ほむら「忠告感謝するわ……」

チェレン「もっとも、君なら負けるはずがないと思うけどね」

ほむら「私も負ける時は負けるわ……そして、チェレン貴方もそうでしょう?」

チェレン「たしかにね……君にはまだ勝てていない」

ほむら「でも次は分からないわ……私は貴方に負けるかもしれないし
     また勝つかも知れない」

チェレン「今度こそ負ける気はないさ……必ず君を下して見せる」

ほむら「戦う以上、私も負ける気はないわ……」

チェレン「それじゃあ楽しみにしているよほむら」

アイリス「ねーねー、あの眼鏡の人ってほむらおねーちゃんのライバル?」

ほむら「友達よ……ココで出来た大切な友達」ニコ

アイリス「そうなんだ……ねぇあたしとも友達になろうよ!」

ほむら「ええ、いいわよアイリス」

アイリス「本当!? やった、あたしとおねーちゃんは友達だね」ユビキリ

ほむら「ええ」ユビキリ
398 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:43:24.39 ID:9SvfiAMN0
4番道路

チェレン(ここでほむらを待つとしよう)

マミ「あの……」

チェレン「ん、僕に用ですか?」

マミ(あ、この子チェレンだわ……)

マミ「えと、ライモンシティってここを真っ直ぐで会ってるかしら?」

チェレン「ええ、会ってますが」

マミ「そう、よかったわ! どうもありがとうチェレン」

チェレン「どういたしまして……」

チェレン(ん? どうして僕の名前を知っていたんだ?)

呼び止めようにも既に巴マミは遠くに行ってしまっており
結局彼は呼びとめるのを諦める。

チェレン(それはそうと、胸出かかったなぁ……
      ほむらやベルとはまた違った魅力だな)

チャオブー『顔赤いぞ』
399 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/10(土) 23:45:17.51 ID:9SvfiAMN0
今回の投下はこれで終了です。  次回は4番道路まで進められたらいいな。

化石はどっちがいいかなぁ
400 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/10(土) 23:47:53.21 ID:ZoEwFaFH0
200人にフイタwwww
チェレンかっこよかったと思った矢先にこれかww 
マミさんのどこ注目してんだよww
401 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/11(日) 00:15:47.44 ID:DlzOD8xIo
ポケモン少女ほむほむの弱点は強すぎることか…
402 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/11(日) 00:35:39.78 ID:ZEkQ/P0Do
>>400
胸が出かかった……つまりポロリ寸前だったんだから
男の子ならしょうがないな
403 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/11(日) 01:11:33.19 ID:8RJBejfRo


マミさんのおっぱいに注目してしまうのは男であればしかたのないこと
しかしこの更新頻度の高さは凄いな
読者としてはこれほどありがたいものはない
404 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/11(日) 02:50:51.35 ID:02XFWlZ9o
一気に読ませてもらった
面白かったよ
405 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/11(日) 10:55:38.97 ID:CFVLTDgJ0
最近はこのスレを楽しみに仕事してる
406 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/11(日) 17:07:04.82 ID:1P7r4wry0
そういえば3人組のセリフは「幹部昇進支部長“就任”」のはず
サトシはこの世界に居るのかな? 居なくても失敗ばかりなのだろうか

化石は名前の響き的にほむらはツバサを選びそうなイメージ フタっていうのも妙だし
ビクティニがマカロン好きなのは映画からだよね あの短いおててを使ってココア飲んでるエルフーンとか俺を悶え死なせる気ですか

オノノクス!ツタージャにハサミギロチンだよっwwwwwwウェヒヒwwwwwwwwww
ところでアーティの本気メンバーって何だろ…アイアントとかイワパレスとかかな
407 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/11(日) 19:04:08.28 ID:s4tPyrFDO
化石は守ることを覚えるためにも亀の方がいい希ガス
408 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 00:00:46.47 ID:zdLa9IVAO
ムサシとコジロウとニャースは開発に回した方がロケット団の為になる気がするぜ・・・・。
409 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 07:49:35.46 ID:fDANoAhe0
ゴチルゼルほむらに似合いそうだなぁ・・
410 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 18:57:38.34 ID:zdLa9IVAO
ピュアズロックに居るミュウツーさんとさやかはなんか気が合いそうな気がする・・・・
411 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:13:04.78 ID:UlwKp35x0
4番道路に入るまでを投下します。
412 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:13:45.74 ID:UlwKp35x0
ヒウンジム

ガイドー「どうもー、このジムでは進み方に戸惑うかもしれませんが、虫になった気持ちでがんばってくださいねー
      あ、おいしい水どうぞ」

ほむら「ありがとう……」

ほむら(毎回くれるのねこれ……
     それにしても、虫の気持ち……前方には蜂蜜かしら? 琥珀色の甘ったるい香りのする壁みたいな物があるわね)

プルプル

ほむら(どうすればいいのこれ? 触ってもべた付かないのが不思議ね。
     無理やり通り抜けろという事かしら?)

ツタージャ『いい匂い……』

タブンネ『ちょっと舐めてみようかな』ペロペロ

タブンネ『ベェー!! 消毒液の臭いの味がする!』ペッペッ

ツタージャ『うわぁ……舐めなくてよかった』

ガイドー「あ、言い忘れてたッスけどそれ舐めないでくださいね! 見た目や匂いは甘い蜜っぽいッスけど
      全然違う物なんで」

タブンネ『そういう事は最初に言ってよ……』
413 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:14:34.64 ID:UlwKp35x0
ほむら「フシデ、ポイズンテール」

フシデ「フシ!」ドガッ

クルミル「く……くりゅりゅ……」ドサッ

クラウン「あー! クルミルがやられてしまった」

ほむら「私の勝ちね……このスイッチは押させて貰うわ」

フシデ「……」

ほむら「あらフシデ、どうかしたの?」

フシデ「!」

突如フシデが光を纏い始め、徐々にシルエットを変えていく。

ほむら(あ、進化が始まったのね……どんな子になるのかしら)

ホイーガ「……」

ほむら「た……タイヤ?」

ホイーガ『転がりたくなってきた』ウズウズ

ツタージャ『ちょっとやめてよ』
414 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:15:26.59 ID:UlwKp35x0
クラウン「おー、進化しましたねー! おめでとうございます」パチパチ

ほむら「ど、どうも」

クラウン「アーティさんの許まではもうちょっとかかりますからがんばってくださいね」

ほむら「ええ……」

ホイーガ『クルミルは私に任せろー』ゴロゴロ

タブンネ『やめて! 狭いから転がらないで!』

ツタージャ『味方を蹴散らさないで敵を蹴散らして欲しいわ……』
415 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:16:38.32 ID:UlwKp35x0
リーダーの間

アーティ「さっきはありがとー! そして、僕のジムにようこそ!
      さあ、早速バトルしようか、僕の虫ポケモンが君のポケモンと戦いたいとずっと騒いでてね」

ほむら「時間はかかったけれど、ようやく貴方と戦えるわ」

アーティ「それじゃあ早速バトルといこうか!」

ttp://www.youtube.com/watch?v=S0pI_AkHKSI&feature=related VSジムリーダー

アーティ「勝負はお互い三対三、いい勝負をしようか」

ほむら「解ったわ」

アーティ「頼むよホイーガ!」

ほむら(毒、虫タイプ……ここは効率よく弱点を狙えるビクティニが得策ね)

ほむら「ビクティニ、がんばってきなさい」

ビクティニ「ティニー♪」

アーティ「へぇ、ビクティニっていうんだそのポケモン……」

アーティ(まずいねぇ、あのポケモンが何を使ってくるか分からない……羽で浮いてるから飛行かな?
      それとも浮遊持ちかな?)
416 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:19:32.43 ID:UlwKp35x0
ほむら「ビクティニ、火炎弾!」

アーティ「ええ!? 炎タイプなのかいその子!?」

ホイーガ『最近のポケモンは飛行か浮遊持ちじゃないのに浮いてるの多いよな』

火炎弾を受け大きなダメージを負うホイーガ。
さらに火傷も負ったらしく、うまく力が入らなくなる。

ホイーガ『ポイズンテール!』

それでも素早い反撃を行うホイーガ。
攻撃に反応し回避行動を取るビクティニだが、間に合わずポイズンテールをもろに受ける。

ビクティニ「ティニ!」ベチャ

攻撃を受け小さな体は床に落下するビクティニ。

ほむら「大丈夫ビクティニ?」

ビクティニ「ティニー」ピース

すぐに起き上がり、ほむらにVサインをするビクティニ。
特性の影響なのかは知らないが、Vサインをするのがビクティニは好きだった。

ほむら「まだいけるようね」

アーティ「こっちは厳しいかな? でもまだいけるよ!」
417 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:20:27.92 ID:UlwKp35x0
ホイーガ『ポイズンテール!』

ビクティニ『ねんりき!』

先に動いたホイーガによって、ポイズンテールを受け空に弾き飛ばされる。
だが、空中で態勢をたてなおしたビクティニは、ホイーガにねんりきを当てて反撃する。

ホイーガ『え、エスパータイプの技まで持ってるとは……』ドサッ

アーティ「わお、炎エスパーか……虫タイプにはきっついねぇ」

ビクティニ「ティニー♪」

アーティ「だが、こっちにはまだ面白いポケモンがいるよ! イシズマイ、頼むよ」

ほむら(名前に石、岩虫かしら? ヤドカリみたいな外見だけど……もしや水虫?
     どのみちビクティニには辛いわね)

ほむら「頼むわツタージャ!」

ツタージャ「タジャ!」

アーティ「へぇ、ここで草タイプを出してくるのかい」

ほむら「水か岩……どちらかのタイプが入ってると思ったから」

アーティ「んぬぅ……中々に鋭い」
418 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:21:14.80 ID:UlwKp35x0
ツタージャ『グラスミキサー!』

イシズマイ「……!」

ほむら(効いている、やはり岩か水ね)

アーティ「砂かけだ」

イシズマイ『砂かけちゃうぞ』

ツタージャ『うあ、目に入った……しょぼしょぼする』グスッ

イシズマイによりばら撒かれた砂が目に入り、涙を流すツタージャ。

ほむら(相手は持久タイプね……早めに勝負をつけたい所だけれど)

ツタージャ『えーい! ツルのムチ!』ペチン

避けられ床を叩く。

イシズマイ『もういっちょ砂かけ』パッパッ

ツタージャ『あぅ……目が痛いよ……』グスッ
419 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:21:55.05 ID:UlwKp35x0
ほむら(不味いわね、命中を連続で下げさせられすぎたわ……ここはポケモンを交換するべきかしら)

ほむら「交替よツタージャ! ビクティニお願い」

アーティ「うちおとすんだイシズマイ!」

イシズマイ『発射!』ポン

イシズマイから発射された石は正確にビクティニに命中し、床に落下する。
それでも起き上がり、Vサインを見せる事から戦意はまだ残っているようだ。

アーティ「しぶといね……」

ほむら(もって一発……ならここは攻勢に出てもっとダメージを与える方が得策ね)

ほむら「ビクティニ、火炎弾!」

ビクティニ「ティニー!」

イシズマイ『なんの、もう一発お見舞いしてくれる』

火炎弾が命中し、火傷を負うイシズマイ。
だが、二発目のうちおとすを受けたビクティニは、目を回して気絶する。

ビクティニ「てぃ〜に〜」バタ

ほむら「よく頑張ったわビクティニ……ツタージャ! このままお願いするわ」
420 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:22:48.47 ID:UlwKp35x0
ツタージャ「タジャ!」

アーティ(意地でも次のポケモンは出さないつもりかな? ツタージャだと分が悪いのにね……
      もっともこっちは戦局が悪いけどね)

ツタージャ『グラスミキサーをもう一度御馳走してあげる!』

イシズマイ『葉っぱがー!』

葉により視界を遮られるイシズマイ。
その影響で虫の抵抗をしたのだが、ツタージャには回避されてしまう。

ツタージャ『これでお仕舞よ!』

ツルのムチの一撃を受け、完全の石の中に引っ込んでしまうイシズマイ。
どうやら完全に戦意を失ってしまったようだ。

アーティ「やるねぇ……」

ほむら「三匹目はハハコモリかしら?」

アーティ「良く分かったね……その通りだよ!」

アーティはハハコモリ(♂)を繰り出した。

アーティ「この子は僕の主力のハハコモリ(♀)の子でね」

ほむら「なら、こっちはホイーガよ!」
421 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:23:30.27 ID:UlwKp35x0
アーティ「うーんこりゃ不味い……守るんだハハコモリ!」

目の前に輝く壁を出し攻撃に備えるハハコモリ。

ホイーガ『ポイズンテール』ペチン

ハハコモリは攻撃から身を守り、ポイズンテールをかわす。

ホイーガ『無駄な抵抗を! ポイズンテール!』

ハハコモリ『葉っぱカッター!』

葉がホイーガに襲いかかるが、まったくダメージを受ける気配がない。
ハハコモリは詰みを予感し、ポイズンテールの一撃で床にたたきつけられる。

ホイーガ『もう一発ポイズンテール!』

ハハコモリ『ま、まもり!』

ホイーガ『またぁ!? 往生際が悪いんだから』ペチン

アーティ(こりゃ駄目だ……ごめんよハハコモリ)

ホイーガ『三度目のポイズンテール!』ベチン

ハハコモリ『タイプ的に勝ち目ないよ……』
422 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:24:09.08 ID:UlwKp35x0
アーティ「いやはや……君は強いねぇ」

ほむら「ありがとう」

アーティ「さ、これがジムバッジさ! 僕に勝った証だよ」

ほむらはビートルバッジを受け取った。

アーティ「どうだいカッコイイバッジだろう? それとこれは僕に勝利したトレーナー全員に贈っている
      技マシン76「むしのていこう」だよ」

ほむら「さっきイシズマイが使ってた技ね」

アーティ「避けられちゃったけどねぇ、この技に当るとね特攻も下がるオマケつきなんだよ
      そういうなんでもない事が、バトルでは重要だからねぇ」

ほむら「ええ、砂かけで思い知ったわ」

アーティ「それはそうと君は旅に出てるんだよね?」

ほむら「ええ」

アーティ「君は旅に出てどんな発見をしたかな? 僕はね子供の頃虫ポケモンの美しさに純情ハートを奪われてね。
      絵を書いたり、勝負したりを繰り返して……それでも未だに新しい発見があるんだ!
      ポケモンと共に暮らすこの世界は、本当に不思議で満ちているんだね」
423 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:25:08.55 ID:UlwKp35x0
ほむら「そう……たしかにこの世界は不思議で一杯ですね」

アーティ「そう! 君も沢山の不思議を発見してくれたまえー
      あ、それと虫ポケモン使いもできたら目指してくれていいよ」

ほむら「き、気が向いたら……」

アーティ「そうかい? なら是非とも気が向いて欲しいね」

ほむら「そ、そうね……」

ヒウンシティ

ほむら(ハハコモリ……クルマユが進化するとあんな風になるのね。
     サーナイトとミミロップを思い出したわ)ジー

クルマユ(なんか見られてる……恥ずかしい)

タブンネ『ツタージャちゃん、ビクティニちゃんがんばったね』

エモンガ『ホイーガの方はすっごい余裕だったね』

ホイーガ『相手が悪かった! 私は草には強いから』

ツタージャ『ビクティニやられちゃったけど大丈夫?』

ビクティニ『僕は大丈夫だよ!』

タブンネ『後はエルフーンだけだね』

エモンガ『誰が博士の所に行くんだろう?』

ツタージャ『ホイーガじゃない? 進化してからちょっと強暴になったし』

ホイーガ『潰しちゃうぞ』

ツタージャ『ひぃ!』
424 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:25:53.75 ID:UlwKp35x0
ポケモンセンター

ほむら「それじゃあホイーガをよろしくお願いします」

アララギ「ハーイ! あ、そうだ……できたらお茶汲みとかできそうなポケモンも送ってね〜」

ほむら(私のポケモンを便利な助手扱いにしないで欲しいのだけれど……面倒を見て貰う手前
     そんな事は言えないし……)

ほむら「善処します」

アララギ「期待してるよー! あ、ビクティニちゃん送ってくれてもいいよ?」

ほむら「安全なんですか?」

アララギ「襲撃されたら空を飛ぶで逃げるからー」

ほむら「や、やめておきます……必ず博士が逃げ切れるとも限らないんで」

アララギ「はぁ……そう考えると、プラズマ団って面倒な団体だよね。
      ほむらちゃんも、プラズマ団には負けないようにね〜バイバイ」プツン

ほむら(プラズマ団……次はどこで何をする気かしら?)
425 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:26:30.62 ID:UlwKp35x0
ヒウンシティ

ほむら「あら、ベルじゃない」

ベル「あ、ほむらちゃん!」

4番道路へ続く道を歩いていると、突然ビルの入り口からベルが姿を現した。
なんでも、とある人の開催しているパーティにアイリスと参加して、カントー等のトレーナーと交流していたらしい。

ほむら「そう、それはよかったわねベル」

ベル「えへへ、おかげで外国のポケモンも結構見せて貰ったんだよ」

図鑑を開き、ノコッチ トゲピー ピカチュウ プリン ライボルト ロトムの項目をほむらに見せる。

ほむら(ロトム……夜にあの洋館にでも行ったのかしら?)

ベル「ねね、ほむらちゃん! 私と一緒にバトルしようよ! アイリスちゃんに鍛えて貰ってちょっとは強くなったんだよ!」

ほむら「そのアイリスは?」

ベル「まだ会場にいるよ、私はちょっと疲れたから風に当りに来たの」

ほむら「そう……解ったわ、貴方が望むなら私は受けて立つわ」

ベル「ありがとうほむらちゃん! よーしルールは四対四だよ!」

ほむら「ええ」
426 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:27:04.34 ID:UlwKp35x0
ポケモントレーナーのベルが勝負を仕掛けてきた!

ttp://www.youtube.com/watch?v=veFUTGhRS28&feature=related  VSライバル

ベル「がんばれハーデリア!」

ほむら「行きなさいツタージャ!」

ツタージャ「タジャ!」

ベル「えぇ!? いきなり博士から貰ったポケモンを出すの!?」

ほむら「ええ、ツタージャツルのムチよ!」

ツタージャ『転ばせてあげる!』

ベル「危ない! ジャンプして回避だよ!」

ベルの命令でジャンプでムチを回避するハーデリア。
着地後、ハーデリアはすぐにツタージャへと全速力で突進する。

ほむら「かわしてツルのムチ!」

突進をステップを踏みかわすツタージャ。
すれ違いざま、ムチでハーデリアの足を掬い上げハーデリアを派手に転ばせる。

ほむら「チャンスよグラスミキサー!」

ベル「わわ! ハーデリア、転がって起き上がって! そしたら奮い立てるだよ!」

ツタージャ『グラスミキサー!』

ハーデリア『あぶな!』ゴロゴロ
427 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:27:36.37 ID:UlwKp35x0
間一髪で攻撃を避け立ち上がり、自らを奮い立て攻撃と特攻を上げる。

ほむら「今よ、宿り木の種!」

ツタージャ『えいや』ポイ

ハーデリアは種を植え付けられた。

ベル「あぅあぅ……え、えと……そ、そうだ! かたきうちだよ!」

ほむら「技マシンの技ね……ツタージャ、メガドレイン!」

ハーデリア『誰も倒れてないから威力70です』バシバシバシ

ツタージャ『いたた、お返しよ!』

メガドレインでハーデリアの体力を奪い、傷を癒す。
さらに宿り木が体力を奪い、ツタージャの傷を癒していく。

ベル(ううん、状況がとっても悪いよぅ……で、でも負けないよ!)

ベル「突進だよハーデリア!」

ほむら「回避しなさい!」

攻撃を再度ステップで回避するツタージャ。
そのままツルのムチで反撃をしようとするが
428 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:28:37.14 ID:UlwKp35x0
ベル「ハーデリア! ジャンプだよ!」

ツタージャ『ッ! よ、避けられた!』

ベルの命令でジャンプしたハーデリアに攻撃をかわされるツタージャ。

ほむら(躊躇することなくベルの命令を聞く……相当な信頼関係を築いてるみたいね。
     負けられないわ! 私だって、ポケモンともっともっと信頼関係を築いてみせる!)

ほむら「メガドレイン!」

ベル「突進だよ!」

僅かにツタージャが早く動き、突進前にメガドレインでハーデリアの体力を奪い尽くし
ハーデリアはその場に沈む。

ツタージャ『やっと奮い立てるで増加したかたきうちのダメージを回復しきれたわ』

ベル「むむ……ムンナお願いね!」

ほむら「ムンナね、ホイーガ! は……預けちゃったのよね……
     エスパーにはエスパーよ、ビクティニ!」

ビクティニ「ティニー♪」

エモンガ『がんばってねビクティニ』

タブンネ『ジムにいたトレーナーなんかより、ベルちゃんのポケモンと戦いたいなぁ』

ツタージャ『私、あそこじゃずっとマスターの隣で見てるだけだったし、ここ一番で活躍できて嬉しいな』
429 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:29:29.32 ID:UlwKp35x0
ベル「ど、どんな技使うポケモンなんだろう……よ、よし! ムンナあくびだよ!」

ムンナ「むにゃ……」

ビクティニ『ふわぁ……なんだか眠くなってきちゃった』

ほむら(やるわね……)

ほむら「ビクティニ、火炎弾!」

ビクティニ「ティニー!」

火炎弾が直撃し、ムンナはダメージと火傷を負う。

ほむら(どうやら火傷を負わせやすい技のようね……これは便利だわ!)

ビクティニ『僕、もう眠いや……』

攻撃の後、睡魔に襲われ眠り始めるビクティニ。

ベル「チャンスだよムンナ、月の光で体力回復だよ!」

ムンナ「むにぃ……」ピカピカ

昼間だというのに、謎の月光が舞い降りムンナの傷を癒していく。
アーティ、私もう不思議を見つけたわとほむらは思った。
430 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:30:17.98 ID:UlwKp35x0
ほむら「眠りが実に厄介だわ……ビクティニ起きなさい!」

ビクティニ「Zzz……」

ムンナ『サイケ光線!』

虹色の輪っかのような光線が発射され、ビクティニに命中する。
だが、タイプの関係でビクティニに思った程のダメージを与える事はできない。

ベル(効果が悪いのかな……あんまり効いてるようには見えないや)

図鑑を開きビクティニの項を確認する。

ベル(やっぱりエスパーが入ってる! だからビクティニを出したんだねほむらちゃんは
   そういえばプラズマ団の人が言ってたっけ、己と相手を知れば百戦なんちゃらら)

ビクティニ『ふわぁ……おはやう』ゴシゴシ

ほむら「ビクティニ、火炎弾よ!」

ベル「も、もう目を覚ましちゃった! えと、もう一回あくびだよ!」

ビクティニ『火炎弾!』

ムンナ「むにぃ!」

火炎弾が命中し、月の光で回復した以上のダメージを負うムンナ。
先程からじわりじわりと体力を奪っていった火傷のダメージの影響で、ムンナは戦闘不能となる。
431 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:31:26.80 ID:UlwKp35x0
ベル(つ、強い……やっぱりほむらちゃんは強い!)

ベル「ほむらちゃん、次はエルフーンを出してよ!」

ほむら「エルフーンを?」

ベル「えへへ、がんばってドレディア!」

ドレディア「レディア♪」

ほむら「そういう事……」

ほむら(と、言ってもエルフーンの体調はセンターに預ける前よりほんの少しよくなっただけ……
     あまり戦わせたくはないけれど……ベルが出した以上仕方ないわね)

ほむら「がんばってエルフーン」

エルフーン「キャフーン」

エルフーン『あぅ……眩暈がする』

ボールから出るなり、額を抑えるエルフーン。
対するベルの目から見ても不調なのがよく分かる。

ベル(ありゃ、もう完治してると思ったんだけど……悪い事しちゃったかな)
432 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:32:07.80 ID:UlwKp35x0
ベル「でも、アイリスちゃん曰く、戦いはひじょーだよ! 花びらの舞いだよ!」

ドレディア『ワタクシの舞いを見てくださいませ』

突如ドレディアの周りを色取り取りの花びらが舞い始め、その全ての花びらがエルフーンに牙を剥く。

ほむら「コットンガード!」

エルフーン「キャフーン♪」ポフン

攻撃が当たる前に、巨大な綿を出し自身の防御を大幅に増加させる。
その影響で、花びらは巨大な綿によって威力を削がれ、エルフーンは大したダメージを受けずに終わる。

ほむら(花びらの舞いが似合うポケモンね……お嬢様……志筑仁美が好きそうなポケモンね。
     あと、中沢君だったかしら……彼やサーナイト等が好きな人にも受けそうなポケモンよね)

ほむら(まあ、私はエルフーンの方が好きかしら。
     こう、もこもこっとして可愛らしいポケモンは見てて癒されるし……ブースターとか抱っこしたい)

エルフーン『あぅ……』

ほむらが思考の旅から戻ってきた時、エルフーンが再度花びらの舞いのダメージを受け
倒れこむのが移る。暁美ほむら大失態を犯す。

ベル「や、やったぁ! ドレディアもうちょっとだよ!」

エルフーン『目が霞むよぅ……周りがぐるぐるするよぅ……』

ほむら「ま、待ってベル! これ以上は無理だわ……」

激しい動きをしたせいか、貧血の影響がもろに現れるエルフーンを抱き上げるほむら。
やはり戦闘は無理だったと思い、先程戦いを断らなかった自分を頭の中で叱責する。
433 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:32:46.38 ID:UlwKp35x0
ほむら「エルフーン、これを飲みなさい」

ミックスオレの入った缶を渡し、床に下ろすほむら。
缶を受け取ったエルフーンは、それをゆっくりと口に運び飲み始める。

ほむら(困ったわね……ここはもう一度ビクティニに頼るしかなさそうね)

ほむら「ビクティニお願いよ!」

ビクティニ「ティ、ティニ!」

マカロン片手にフィールドに飛び出すビクティニ。
もう出番はないだろうと油断しきっていた結果である。

ベル「花びらの舞いだよ!」

ドレディア「レ……れでぃあ……」ピヨピヨピヨ

ドレディアは訳も分からず自分を攻撃した。

ベル「あ、あれ? どうしていつの間にか混乱してるの?」

ほむら「花びらの舞いはそういう技よ! 威力が高く連続して攻撃できるけど最後は必ず混乱してしまうの」

ベル「あ、そうだったんだ……じゃあ一度言えば二度も三度も命令しなくていいんだ」

ほむら(え、注目するのそこ?)

ほむら「……ビクティニ火炎弾!」
434 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:33:24.76 ID:UlwKp35x0
結局その後は混乱で思うように攻撃ができず、ビクティニの火炎弾と焼き尽くすによってドレディアは沈む。
最後にはベルの最初のパートナーであるフタチマルがフィールドに出る。

ベル「がんばってフタチマル!」

ほむら「こっちはエモンガ、貴方よ!」

エモンガ「エモー♪」

ベル「わわ、いきなり不利なタイプだよぉ……」

ほむら「でんげきは!」

ベル「フタチマル、覚えたてだけどがんばってアレをやって!」

フタチマル『うっ……仕方ない……』

でんげきはが体を貫き、膝をつきそうになる。
だが、態勢を立て直しフタチマルはベルの言うアレを行う。

フタチマル『へぃそこのエモンガちゃん……俺と一緒に二八蕎麦でも食べないか?』キラキラ

エモンガ『あぅ……か、かっこいい……』ズキューン

ほむら「め……メロメロですって!?」

エモンガはメロメロで技が出せない。

フタチマル『シェルブレード!』
435 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:34:03.55 ID:UlwKp35x0
ホタチから飛び出す水の刃がエモンガを斜めに切り裂くが、エモンガは喜びと痛みの混じった声を上げるだけだった。

エモンガ『や、やさしくしてよぅ……』

フタチマル(やりにくい喃)

ほむら「エモンガ! でんげきはよ!」

エモンガ『フタチマル様ァー!』メロメロ

フタチマル『シェルブレード!』ズバ

エモンガ『きゅう……』

ツタージャ『……メロメロ、恐ろしい技!』

タブンネ『どうしよう、私達全員♀だからメロメロを受けると大変だよ』

クルマユ『ビクティニいるから大丈夫じゃない?』

ビクティニ『僕……♀だよ』

ツタージャ『はい駄目! 私達全滅!』

ほむら「ツタージャ、貴方の出番よ!」

ツタージャ『あぅ!』
436 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:34:55.01 ID:UlwKp35x0
フタチマル『ツタージャ、どうだい? 俺とこの後歴史博物館に行かないか?』キラキラ

ツタージャ『私、歴史博物館じゃなくて植物園に行きたいわ……』ズキューン

ツタージャはメロメロにかかった

ベル「や、やったあ! このままツタージャも倒しちゃえ!」

ほむら(やばッ! メロメロやばい、まじやばい! ゲームじゃあると便利レベルだけど
     こっちは本気でやばい!)

フタチマル『連続斬り!』

ツタージャ『痛い! 虫の技等およしくださいませ』メソメソ

フタチマル(年下の女の子虐めてるみたい……)

ほむら「ツタージャ、グラスミキサーよ!」

ツタージャ『フタチマル様にこんな野蛮な事はしたくありませんの……でも……
       ワタクシの愛を受け取って!』

フタチマル(あ、まさか攻撃してくるとは思わんかった)

もろにグラスミキサーを受け沈むフタチマル。

ツタージャ『ハッ! 私は一体何を……』

タブンネ『フタチマル様にこんな野蛮な事はしたくありませんのん……』

クルマユ『でもん、ワタクシのLOEVをうけとってん』

ツタージャは死にたくなった。
437 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:35:50.69 ID:UlwKp35x0
ベル「あうぅ……アイリスちゃんと鍛えたのに勝てなかったよぅ」

ほむら(危なかったわ……実に危なかったわ……まさかメロメロがあそこまでやばい代物とは思わなかった)

後ろを向き、帽子を深く被り直すベル。
そして、その目に涙を溜めているのにほむらは気づく。

ほむら(ベル?)

ベル「私、ほむらちゃんやチェレン、アイリスちゃんみたいな強いトレーナーにはなれそうにないなぁ……」

ほむら「ベル、それは間違いよ」

ベル「で、でも……私、また負けちゃったもん……プラズマ団にもポケモン奪われちゃうし」

ほむら「それは弱さが原因ではないわ……ベル、本当の強さはね、ポケモン勝負の勝ち負けは関係ないの」

ベル「どういう意味?」

ほむら「本当に強い人がどうして強くなったか知っている?」

ベル「え……バトルが上手いから?」

ほむら「違うわ、本当に強い人はね諦めないから強くなったのよ」

ベル「諦めないから?」

ほむら「そう……昔、髪の青い友人が言っていたわ」
438 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:36:49.30 ID:UlwKp35x0
さやか「え、バトルで強くなる秘訣? そりゃ6Vとか3Vを諦めない事でしょ?
     そういうのを諦めずに積み重ねたからバトルでは強者でいられるんだって」

ほむら(流石にこの言葉をそっくりそのまま言ってもベルには分からないわね……
     貴方の言葉を内容を変えて使わせて貰うわよ美樹さやか)

ほむら「バトル……いえ、真に強い人はね。
     バトルで負けても諦めずに前に進む人の事よ……敗北を己の糧にして、
     鍛錬を積み重ね続けて、少しずつ強くなっていくの。その積み重ねよ」

ベル「そうなんだ……」

ほむら「ベル、後ろを向かず前を向き続けなさい……後ろにあるのは……」

ほむらの脳裏にまだ魔法少女になる前の自分が映る。

ほむら「ッ! 後ろにあるのは過去の自分しかないのだから!
     貴方は前を向いて、貴方の進む先にある貴方自身を目指しなさい!」

ベル「進む先にある私自身?」

ほむら「そう……諦めずに直向きに走り続けなさい、気付いた時にはかつて自分が夢見ていた自分になれるわ
     それともう一つ……自分のポケモンを信じなさい……どんな事があってもね」

ベル「……う、うん! 私信じるし、がんばるよ! それに絶対諦めない、自分で自分自身を変えてみせるよ!」

ほむら「ベル……がんばりなさい」
439 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:37:24.98 ID:UlwKp35x0
ポケモンセンター

ジョーイ「えぇ!? この子を戦わせたんですか?」

ベル「ご、ごめんなさい……私がほむらちゃんにお願いしちゃったんです」

その後、体調を再度崩したエルフーンと、お互いの傷ついたポケモンを預けるために
ポケモンセンターへと行き、体調不良のポケモンにはバトルをさせないようにとジョーイにきつく叱られる二人。

アイリス「ねぇベルおねーちゃん、なにかあったの?」

ベル「え、どういう意味?」

アイリス「なんか、さっきより生き生きとしてるっていうか……やる気に満ち溢れてるっていうか」

ベル「えへへ、がんばる目標が見つかったんだよ!」

アイリス「そうなの? 頑張ってねおねーちゃん!」

ベル「うん! ねぇアイリスちゃん……今はまだ私は弱いけど、いつかはアイリスちゃんを超えてみせるよ!」

アイリス「じゃあ、アタシはそうならないように特訓しよーっと!」

ベル「だったら私はうんとうんと特訓するんだー!」

ほむら(ほほえましいわね……)
440 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:38:04.32 ID:UlwKp35x0
タブンネ『ところでこれどうしよう』

ツタージャ『技マシン45「メロメロ」……』

クルマユ『使って覚えてみれば?』

エモンガ『あー、じゃあ私使ってみる!』

ツタージャ『ど、どうぞ……』

円盤を受け取り、頭にそれを乗せるエモンガ。
しばらくすると、技の使い方を覚えたのか円盤を頭から降ろす。

エモンガ『ねぇ、フタチマルさん』

フタチマル『ん、なんだいエモンガ?』

オレンの実片手に振りかえったフタチマルの目にへんてこなポーズをしたエモンガが映りこむ。

エモンガ『ね、ねぇ私綺麗?』

フタチマル『メロメロかそれ?』

エモンガ『うん』

フタチマル『修行が足りぬでござるな』

エモンガ『がーん』
441 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:38:39.62 ID:UlwKp35x0
エモンガ『むっかー、一発でメロメロをマスターしたからってなにさ』

ツタージャ『素質……かしら?』

ビクティニ『そんなのあるの?』

ツタージャ『かもしれないし、違うかもしれない』

フタチマル『まあ、がんばれや……』

エモンガ『次は絶対メロメロにしてあげるもん』

フタチマル(それは断りたいな……)

タブンネ『ツタージャも覚えてみれば?』

ツタージャ『色々できるムチに主力のミキサー、補助の種にドレイン。
       これ以上はいらないと思うけど?』

タブンネ『♂を虜にすれば、戦いが楽だと思うよ?』

ツタージャ『なら貴方が覚えなさいよ』

タブンネ『う……うーん、修行が足りぬとかは言われたくないなぁ……』

ドレディア『それよりもトレーナーさんに断りもせずにマシンを使っていいのですか?』

エモンガ『あ!』

クルマユ『よかったね使用回数無制限の新型マシンで』
442 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:39:27.43 ID:UlwKp35x0
キャラ紹介

暁美ほむら

タイムリープ中にまどかのゲームから発した謎の光によりイッシュ地方へとやってきた。
現在の目的はプラズマ団の殲滅と、鹿目まどかの探索。
そして、自分のポケモン達と世界を旅行する事。

ツタージャ ♀

ほむらの最初のパートナー。
回避能力に優れ、隙を見て一撃を叩きこむ戦法を得意とする。
紅茶を優雅に飲むほむらの姿に憧れ、紅茶を好きになろうと努力している。

タブンネ ♀

二番目に捕獲されたポケモン。
耐久型で、肉を切らせて骨を断つ戦い方をする。
だが、避けれる攻撃は避けるため中々にしぶとい。

クルマユ ♀

クルミルが進化したポケモン。
進化した影響で動くのがだるい。
ハハコモリの姿を見て早く進化したいと思っている。

ホイーガ ♀

フシデが進化したポケモン。
進化の影響で、転がりたくて仕方がない。
博士の研究所で今日もころころしている。
443 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:40:11.44 ID:UlwKp35x0
チュリネ ♀

ヤグルマで捕獲されたポケモン。
進化したエルフーンを見て、自分も早く進化したいと思っている。
お花が好き。

エルフーン ♀

太陽の石でモンメンが進化したポケモン。
進化した影響で動きやすくなり、もこもこも増えて喜んでいる。
悪戯心という特性を持つが、普段はとても大人しい。

エモンガ ♀

ヤグルマでモリトから貰ったポケモン。
明るく非常に元気で、ツタージャや仲間をからかうのが好き。
メロメロをするのが下手。

ビクティニ

リバティーガーデンで捕獲されたポケモン。
なんでも無限のエネルギーを作り出すとか、そのせいでプラズマ団に狙われている。
自称♀ 図鑑では性別が読み取れない。マカロンが好き。
444 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:40:54.64 ID:UlwKp35x0
チェレン

ほむらやベルと共に旅だった。
イッシュ地方のチャンピオンを目指している。
なんでも自分が生きた証を残したいとか

チャオブー ♂

チェレンの最初のパートナー。
そして最初に三匹の内で最初に進化したポケモンである。
チェレンに連れ歩いて貰っているので、色々見て回る事ができて御満悦。

チョロネコ ♂

チェレンに二番目に捕獲されたポケモン。
たぶん次に出る時は進化している。
進化するとドロンジョ様みたいになる。

他にもまだポケモンはいるが未登場なので紹介は次回に
445 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:41:29.28 ID:UlwKp35x0
ベル

ほむらやチェレンと共に旅だった。
自分自身を変えたいと思い、悩む女の子。
普段はとても明るく、元気いっぱいである。

フタチマル ♂

ベルの最初のパートナー。
アシカになるのはノーサンキューらしい。
時代劇の世界にとても憧れている。

ハーデリア ♀

ベルが二番目に捕獲したポケモン。
ヨーテリーというポケモンが進化するとハーデリアになる。
突進が脅威。

ムンナ ♀

ベルが夢の跡地で捕まえたポケモン。
ゲシゲシされたり、プラズマ団に誘拐されたり幸薄い種である。
月の石で進化できる。

ドレディア ♀

チュリネに太陽の石を使って進化したポケモン。
お嬢様のような淑やかな姿をしている。
走る時はぴょんぴょんと跳ねる。
446 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:42:11.25 ID:UlwKp35x0
巴マミ

Nに会うためにイッシュにきた。
できれば彼をゲーチスから解放させたいと思っている。
魔法少女の真実を知る前に殉職したので、真実を知らない。

ピカチュウ ♀

マミのパートナー。
マミと一緒に居る事が好きだが、マミが思考に入ると耳になにも入らなくなるのが心配事。
マミが紅茶を出す事ができるため、紅茶が好きになった。

佐倉杏子

ロケット団員
昔からロケット団に憧れていたらしく、現在は団員として活躍している。
Rマークの服装を嫌い、Rマークのネックレスをつけて団員である事を証明している。

アーボック ♂

支給されたポケモンの一匹。
かなり育っており、大勢のプラズマ団を相手に奮闘した。
体調が万全だったらもっと戦えた。

キュウコン ♀

支給されたポケモンの一匹
同じくかなり育っているが、アーボック程は育っていない。
そのせいかアーボックより傷を負いほむらと戦っていた。
447 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:43:08.09 ID:UlwKp35x0
アララギ博士

ほむら達にポケモンを上げた人。
研究以外の事に関してはずぼら。
ちょっと変な人とチェレンに思われている。

マコモ

ポケモンの夢を見る機会を作り上げた。
起こし方が叩いて起こすという原始的な方法で、
現在改良に勤しんでいる。

美国織莉子

今ループでは巴マミの友人であった。
未来を予知する事ができる。

呉キリカ

織莉子が好きな女の子。
対象の速度を遅くする魔法が使える。

千歳ゆま

今ループでは佐倉杏子との面識がない。
織莉子に救って貰った模様。

美樹さやか

厳選に命をかけ厳正によって命を散らした。

鹿目まどか

暁美ほむらが彼女の事を探している。

インキュベーター

なんかしてる
448 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/12(月) 23:48:34.05 ID:UlwKp35x0
今回の投下はこれで終了いたします。 次回は4番道路、ライモンシティを予定

>>400
チェレンも男ですし……

>>403>>405
どうもありがとうございます。
お互い仕事がんばりませう。

>>406
投下した後に気づいた。 もう手遅れだったので脳内変換しておいてください。

>>410
ミュウツーもどっかで出さないとなー
どこで出すかは未定だけれど
449 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 23:51:06.17 ID:zdLa9IVAO
乙!
ほむほむきゃわきゃわ
450 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 23:59:08.08 ID:FHjdJMPn0
>>1乙!

やっぱり一人一匹くらい伝説を持たせるんでしょうか?
451 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/13(火) 00:24:10.15 ID:A+VqMbNQ0
>>450
未定です。 ただ、今の所レシゼクは決まってます。
452 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 00:40:14.41 ID:uNFwqd0DO
乙!

ほむらの手持ちは見事に♀ばっかだな

そのうちメロメロ対策用に♂も捕まえるのかな?

でも、そうしたらハーレムが出来上がるなww




うらやまs
453 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 01:17:04.61 ID:nTQbcQW70
さやかもどっかで出てくるのかな
厳選厨のさやかが魔女化してこのまま終わりだったらリアルに後味悪ぃ・・・
俺は配布商法と夢に嫌気さしてポケモンやめたけど厳選の辛さは知ってるから頑張ってほしいんだぜ

雨パでグドラとかシャワーズとか使ってくれると良いなー
454 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 17:56:27.76 ID:j6F2TCxAO
今「ミュウツー 我ハココニ在り」見終わったんだが、「大都会に不思議なポケモンが住んでいる」って都市伝説があっちの世界では囁かれてるんだな。
455 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 18:42:53.88 ID:gx1EB65Jo
ツタージャがマミさんを狙ってる気がした
456 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/14(水) 12:20:26.78 ID:nAFOEomM0
どうでもいいかもしれないけど魔法少女とポケモンの性格や個性知りたい
457 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:08:23.93 ID:xGN2/z0/0
投下します。 今回はほぼ会話メイン
458 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:09:21.85 ID:xGN2/z0/0
4番道路 砂嵐の吹き荒れる大地。

タブンネ『いだだだ……砂の粒が当って痛い!』

ツタージャ『こんな所でマスターを待つなんて、チェレンも変わった人だよね』

タブンネ『だねぇ……あんまり長くは居たくないなぁ』

山男「おう、お嬢ちゃん! 色の濃い砂にはポケモンが潜んでいるから気をつけるんだぞ」

ほむら「ご親切にどうも」

山男「なあに気にするな!」

ほむら(ポケモン探索しようかしら……でも、その前にチェレンとバトルするのが先かしら?)

ほむら「探索が先ね! チェレンには悪いけど待って貰いましょう」
459 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:10:06.69 ID:xGN2/z0/0
釣り人「私という魅力的な釣り針に引っかかったな! トリャー!」

バスラオ『うわ、男かよ……ナイワー』

ほむら(釣り人か釣りをしている……私も釣り竿が欲しいわね、ボロの釣り竿とかはもうすぐ手に入るのかしら?)

釣り人2「よっし大漁大漁! いやぁ釣りは楽しいのぅ」

ほむら(羨ましい……釣りといえばポケモンの醍醐味の一つよね……)

釣り人2「お、どうしたんだい君? もしかしてバトルがしたいのかい?」

ほむら「え……いえ、そんなつもりは……」

釣り人2「まあ、そうは言わずにさ! さっきからずっと釣り糸を水面に垂らして待っているばかりだったから
      体のあちこちが痛くてさ……運動がてらに付き合ってくれよ」

ほむら(水タイプのポケモンとはあまり戦ったがなかったわね、私のポケモンに経験を積ませるためにも
     ここは申し出を受けるのがよさそうね)

ほむら「受けて立ちます」

ノリマサ「よし! 私はノリマサ、よろしく頼むよ」

ほむら「暁美ほむら、よろしくお願いします」
460 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:10:58.32 ID:xGN2/z0/0
ほむら(いい戦いが出来たわ……バスラオの情報も得れたし言う事なしね。
     それに……)

チェレン「やあ、ほむら! ようやくビートルバッジを手に入れたみたいだね」

ほむら「チェレン……」

チェレン「早速、どちらが強いトレーナーなのか確かめるために勝負させて貰うよ」

ほむら「約束だったものね……受けて立つわ」

チェレン「今度は僕が君を倒してみせる!」

ほむら「簡単に負ける気はないわ」
461 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:11:46.15 ID:xGN2/z0/0
ポケモントレーナーのチェレンが勝負を仕掛けてきた!

ttp://www.youtube.com/watch?v=veFUTGhRS28&feature=related  VSライバル

チェレン「ルールは四対四、手加減抜きで挑ませて貰うよ」

ほむら「解ったわ……こちらも全力で相手するわ」

チェレン「行け! マメパト」

ほむら「飛行タイプ……エモンガ、貴方の出番よ!」

エモンガ「エモー♪」

チェレン「前々から思ってたんだが、これって後からポケモンを出す方が有利じゃないか?」

ほむら「なら最初にポケモンを出さなければいいじゃない」

チェレン「じゃあ、今度はぜひとも君から出してもらおうかな」

ほむら「……まあそうね、それが公平かしら」

チェレン「そうして貰うと助かるよ……それじゃあマメパト、電光石火だ!」

ほむら「でんげきはよ!」
462 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:12:31.39 ID:xGN2/z0/0
マメパト『やけくそじゃー!』ベチ

エモンガ『いたッ! でんげきは!』

チェレン「避けるんだマメパト!」

マメパト『ちょwww無茶言うなって!』

羽ばたき空へと飛び立つマメパト、だがエモンガの放ったでんげきはは誘導されるようにマメパトへと迫っていき、
マメパトの体を無慈悲に貫く。

マメパト『100%命中する技に避けろとは殺生な』ボト

そのまま落下し、戦闘不能になるマメパト。

チェレン「まさか一撃で倒されるなんてね……一発ぐらいは耐えられると思ったんだが」

ほむら(バスラオ特訓の成果が出たみたいね)

エモンガ「エモォ♪」

チェレン「だが、次はこういかないよ……一気に決めさせて貰う! チャオブー!」

チャオブー「チャオブ!!」

ほむら(炎タイプ……あ、そういえば美樹さやかが炎、格闘になるとか言ってたわね……
     ごめんなさいチェレン、ベル曰く勝負はひじょーよ)

ほむら「エモンガ交代! ビクティニ、出番よ」

ビクティニ「ティニー♪」ピース
463 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:13:22.41 ID:xGN2/z0/0
チェレン「炎タイプに炎タイプか……どういうつもりだい?」

ほむら「その子、格闘入ってるんでしょ?」

チェレン「な……なにを言っているんだい一体? そ、そんな事ある訳ないじゃないか……ハハハッ」

ほむら(図星ね……ありがとう美樹さやか、貴方のネタバレがこんな所で助かるとは思わなかったわ)

ほむら「ねんりきよ」

チェレン「くそッ! ニトロチャージだ!」

ビクティニのねんりきにより、大きなダメージを受けるが構わずニトロチャージを放つチャオブー。
自らのスピードを技により増加させるが、ビクティニには効果が薄く割と平気そうな顔をしている。

チャオブー(こりゃ厄いぜ……)

チェレン「分が悪いな……」

ほむら(ポケモンを交換する気かしら? もし出すならチョロネコ……悪タイプだと思うけれど……
     なら炎の技で攻めるのがいいかしら?)

チェレン「チャオブー、交代だ! 行け、レパルダス!」

ほむら「来ると思ったわ! ビクティニ、火炎弾!」

レパルダス(ちょwwww読まれてるじゃん!)
464 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:14:24.46 ID:xGN2/z0/0
交代後の隙をつかれ、放たれた火炎弾をもろに受け火傷を負うレパルダス。

ほむら(火傷にそこそこなダメージ……これならいけるかしら?)

ビクティニ『火炎弾!』

チェレン(交代はなしか……だがダメージはかなり与えられるはずだ)

レパルダス『おいうち!』

高速でビクティニに近づきおいうちで攻撃をする。
だが、火傷により威力低下の影響により思ったほどのダメージを与える事はできずに終わる。

ビクティニ『おかえしだよ!』

目の前に迫る火炎弾をジャンプでかわし、身構える。

ほむら(中々の身のこなし……これ以上ビクティニにダメージを蓄積させるのは得策ではないわね……
     ここは悪タイプの弱点をつくとしましょう)

ほむら「交代よ! ハハコモリ、貴方の出番よ!」

ハハコモリ「ハハァーン!」

チェレン(うわ、的確に苦手なタイプで攻めてくる……一見隙が多いようで隙がいがいと少ないな、彼女のポケモンは)

チェレン「おいうちでダメージを与えるんだ!」
465 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:15:08.68 ID:xGN2/z0/0
レパルダス『これぞ追い打ちの真価!』

ハハコモリ『ッ! これで!』

レパルダスに糸を吐き、交換後の隙を埋めるハハコモリ。
一方のレパルダスは吐かれた糸を身にまといながらも、なんとかハハコモリに一撃を与えるが
その自慢の動きは糸によって半分束縛された状態になる。

チェレン(交換後の僅かな隙も、テクニックでカバーするか……高度なテクだけど、君はもう物にしたというのか?)

ほむら(あんなふうにして交換後の隙をカバーする事ができるのね……新しい特訓メニューを考えようかしら)

ハハコモリ『虫食い!』ガブッ

レパルダス『ぎゃあ! 俺のオヤツまで頂かれたちまった!』

ハハコモリ『オレンの実……おいしい♪』

レパルダスの持っていたオレンの実を食べながら、笑みを浮かべるハハコモリ。

レパルダス『もうだめだ、火傷にオヤツの喪失……やる気でねぇ』

戦意を喪失し、戦闘不能になるレパルダス。

チェレン(もう二匹も!? どうしてだ……どうして彼女のポケモンを倒す事ができない!?)

チェレン「くそッ! ホイーガ、出番だ!」

ホイーガ『どうもーヤグルマの森でチェレンさんに捕獲されましたー』

ハハコモリ『あ、ご丁寧にどうも』ペコリ
466 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:15:56.89 ID:xGN2/z0/0
ほむら(ホイーガ……アーティの自慢の時に捕獲していたのね。
     しかし、相性が悪いわね……ビクティニはエスパー持ちだし……となったら)

ほむら「ハハコモリ、交代よ! タブンネ、貴方の出番よ!」

タブンネ「たーぶんねー!」

チェレン(ビクティニを出すと思ったんだが……やはり相性を気にしてきたか!)

チェレン「ポイズンテールだ!」

ほむら「秘密の力よ!」

タブンネ『ええと……砂をかけちゃえ!』

大量の砂と泥をホイーガめがけてなげるタブンネ。
だが、その砂ごとポイズンテールで叩き斬り、タブンネにダメージを与える。

タブンネ『いたた……すごい馬鹿力』

ほむら「もう一度秘密の力!」

タブンネ『今度こそ!』

ホイーガ『ポイズンテール!』スカッ

攻撃を外すホイーガ。
秘密の力で投げられた砂の粒が目に入り、涙の影響で視界不良を起こしていた。
467 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:16:43.46 ID:xGN2/z0/0
攻撃を外した影響で、全ての砂と泥を体に浴びせられダメージを負うホイーガ。

チェレン(やるな……まさか命中ダウンの効果があるとは思わなかったよ)

ほむら(もう一度秘密の力を使うべきか……それともなにか補助技を使うべきか……
     そういえば、タブンネって補助技覚えてたかしら?)カチャ

ポケモン図鑑を開き、タブンネの項を確認する。
その間も意識はフィールドに向け、隙を作らないように心掛ける。

チェレン(ほむらもタブンネに何かを持たせているかも知れない……)

チェレン「虫食いだ!」

ほむら「あった! いつの間にか覚えていたとはね……メロメロよタブンネ!」

ツタージャ『え、タブンネってメロメロ自力習得できたんだ』

エモンガ『でも、訓練してる所みたことないよ?』

タブンネ「たぶんね〜☆」キラッ

ホイーガ『な、なんて可憐な子なんだ……』ズキューン

ホイーガはメロメロになった。

エモンガ『不公平よ! なんでタブンネが上手く使えて私が使えないのよ!』
468 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:17:24.21 ID:xGN2/z0/0
ハハコモリ『才能かしら?』

ツタージャ『……でしょうね』

チェレン「く、くそ! なんとか戦うんだホイーガ!」

ホイーガはタブンネにメロメロだ。

タブンネ『おうふくビンタ!』パシンパシンパシンパシン

ホイーガ『うはwww嬉しスwwwww』ヌヘラ

タブンネ(き、気持ち悪い……)

チェレン「ホイーガー! 戦うんだホイーガ!!」

ホイーガはタブンネにメロメロだ。

タブンネ『秘密の力!』

ついに戦闘不能となり倒れるホイーガ。
そして、メロメロの恐ろしさをチェレンは知る。

チェレン(ま、まさかメロメロがこんなに恐ろしい技だったとは……テレビじゃ異性の相手を強引に振り向かせる
      非モテの技だと思っていたのに……)

チェレン「チャオブー、もう君に任せるしかない!」

ほむら「ビクティニ、後は貴方が仕留めなさい」
469 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:18:28.46 ID:xGN2/z0/0
ビクティニ『ねんりきー』

チャオブー『なんという一方的な戦い……』

ねんりきによって沈むチャオブー。

チェレン「……自信はあった。 だがなぜ僕は君に勝てない!?」

ほむら「私が貴方のポケモンの弱点を付けるポケモンを多く持っていたからでしょうね……
     それと、メロメロの恐ろしさを知らなかった事よ」

チェレン「君は、誰からそれを?」

ほむら「ベルよ……正直に言って本当に苦戦させられたわ」

チェレン(……僕は、ベルにも劣るというのか……)

ほむら「チェレン、貴方はもっと多くのポケモンを捕まえてみたらどうかしら?
     そうすれば、もっと多くの事が見えてくると思うのだけれど」

チェレン「多くのポケモン? そうしたいのはやまやまだけど……誰が預かってくれるんだい?」

ほむら「アララギ博士が預かってくれると思うけど」

チェレン「博士が?」

丁度その時、チェレンのライブキャスターが音をたてる。
470 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:19:16.35 ID:xGN2/z0/0
チェレン「はい、チェレンです」

アララギ「ハーイ! アララギよ、皆元気にしてるー?」

チェレン「博士ですか、丁度よかった……僕がポケモンを捕まえたら博士は預かってくれますか?」

アララギ「え? 別に構わないわよ! ベルのもほむらちゃんのも預かってるし……
      それに研究所に送って貰うとポケモン研究も進むしね」

チェレン(うわ、僕だけ知らなかったのか……)

アララギ「そうねー、最近だとベルからバオップ、ほむらちゃんからホイーガを預かったわよ」

チェレン「どうも……沢山捕まえて手持ちが一杯になったら博士の所に送ります」

アララギ「うん、楽しみに待ってるわよ! と……渡したい物があるからライモンシティの手前のゲートで
      待ってるわね」

チェレン「ベルには渡さないんですか?」

アララギ「それがねー、呼び出してるんだけど気づいてくれてないみたいなの……
      きっと張り切ってポケモンと鍛錬をしているんだと思うわ」

チェレン「そうですか……」

アララギ「それじゃあゲートでまた会いましょう」プツン

チェレン「……という訳らしい、僕はポケモンを休ませてゲートに向かうよ」

ほむら「そう、私はこの辺りをもう少し探索してから向かう事にするわ」

チェレン「そうか……良い発見があるといいね」
471 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:20:11.32 ID:xGN2/z0/0
4番道路

コハル(パラソルお姉さん)「こんにちは〜今日も砂嵐がすごいですね」

ほむら「ええ……お風呂に入りたくなります」

コハル「砂嵐をよけるために傘をさしてる訳じゃないですけど……こんなに砂嵐がすごいと
     いやになっちゃいますよ」

ほむら「そうですね」

コハル「と……そうだ。
     私、今リゾートデザートで発掘している団体さんに頼まれてこんなの配ってる所なんです」

ほむら「求む発掘員……連絡先はこちら……責任者美国織莉子……」

コハル「今、シンオウの考古学者美国博士のお子さんの織莉子さんが来てるんですよ!
     なんでも、シンオウのチャンピオンと交流があるらしいです」

ほむら「そう……という事は結構有名なのね」

コハル「もしよかったら行ってみてはどうですか? 結構いいお金が貰えるそうですよ」

ほむら「どうもありがとう……行くだけ行ってみるとします」

コハル「あ、コハルっていう人の紹介って言ってくださいね〜
     でないと、アルバイト代貰えないんで〜」

ほむら「解りました」
472 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:21:05.12 ID:xGN2/z0/0
リゾートデザートと4番道路の境目の地。
道路建設中の企業の資材置き場の場所を借り、発掘チームがキャンプを作っていた。

ほむら「あの……ビラを見てきたんですけど」

発掘員「あ、そうですか! ではさっそく面接をしましょう」

ほむら「いえ、美国織莉子に用があるんですが」

発掘員「織莉子さんに? 一体どんな用事で?」

ほむら(佐倉杏子が、私を憶えていたという事は他の連中も憶えていると思うのだけれど……)

ほむら「暁美ほむらが会いに来たと、そう伝えて貰えるかしら?」

発掘員「解った、伝えてこよう」

ほむら(素性確認とかされないでよかったわ)

数分後

織莉子「暁美さん……貴方も」

ほむら「ええ……まさか貴方もココに来てるとは」

キリカ「ちょっと私達三人にして貰えるかな?」

発掘員「あ、はい」スタコラサッサ
473 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:22:10.44 ID:xGN2/z0/0
ほむら「ツタージャ、タブンネ……今から大事な話をするから、外で待ってて貰えるかしら?」

ボールから他のポケモンも出し、室内から外へと自分のポケモンを追いやる。
ここから先は、かなりデリケートな話になると予想しての行動であった。

ほむら「貴方達は出さないの?」

織莉子「私達は先にポケモンを置いてきたから」

ほむら「行動が早いわね」

織莉子「ありがとう……早速だけれど、貴方は何時頃ここに?」

ほむら「かれこれ三週間ぐらい前かしら……アララギ博士の研究所の近くで倒れていたらしいわ」

織莉子「私とキリカは、あのワルプルギスの夜の日に、もっていたDSから光が溢れて
     気が付いたらこっちにいたの。それが三週間ぐらい前、という事は貴方と同じね」

キリカ「それも不思議な事に、こっちで生きていた記憶も本みたいについてきてね」

ほむら「どういう意味?」

織莉子「私達という個がこっちの世界にも居たか……あるいは、DSの光が原因か……
     謎は深まるばかりですわ」

キリカ「ほむら、君はなにか心当たりがないかい?」

ほむら「……一つあるわ」

織莉子「と、いうと?」

ほむら「まどか……鹿目まどかの願い」
474 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:22:44.75 ID:xGN2/z0/0
キリカ「なるほどね、彼女ならそれぐらいの芸当ができるかもね」

織莉子「つまり、彼女の願いで私達はこの世界で個を得て生活をしていたという事かしら?
     だったら、何故私達はこっちに来る前……見滝原の記憶があるのかしら?」

ほむら「そこまでは……それに、私はこっちで暮らしていた記憶が存在しないわ」

キリカ「ふむ、どういう事だろうね? 分るかい織莉子ー?」

織莉子「なんとも言えないわね……人によって度合いが違うのかしら?
     私達は先程も言ったように、ここで生きていたという記憶が本を読んだ感じにあるわ」

キリカ「うん、どうやら呉キリカという人物は、この年になるまでポケモンと触れあった事がなかったようだねー」

織莉子「私もなかったようね……だけど、父が政治家ではなく考古学をやっていたようで、
     考古学を学んでいたようよ。美国織莉子という人物は」

ほむら「それでこっちで発掘を」

キリカ「ちなみに千歳ゆまは、ココとあっち……両方とも親に虐待を受けていたそうだよ。
    ただ、一つ違うのはジュンサーに助けてもらって孤児院に居た事かな?」

ほむら「千歳ゆまは今どこに?」

織莉子「シンオウにある私の屋敷に……孤児院の方から連絡が突然来て吃驚したわ」

キリカ「ゆまはまだポケモンが持てないからねぇ……だから今はトレーナーになるための勉強をしているよ」

ほむら「そう……」
475 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:23:31.80 ID:xGN2/z0/0
織莉子「これから貴方はどうするのかしら?」

ほむら「私はまどかを探すわ」

キリカ「まどかか……彼女も記憶を持っているのかな?」

ほむら「どうなのかしら……まどかだけは判らないわ……
     他の人、恐らくだけれど鹿目まどかと関係がある人物はありそうだと思うわ」

織莉子「そう考えると……私達三人と、巴マミ、佐倉杏子、美樹さやか、暁美ほむら、志筑仁美……
     後は彼女の両親とかが思い浮かぶわね」

キリカ「両親かー」

ほむら「どうなのかしら? まどかの両親は珍しくポケモンをやらなかったらしいけど」

織莉子「どうしてそこでポケモンが出るのかしら?」

ほむら「私達全員とまどかを結び付ける物、それはポケットモンスターでなくて?
     現に貴方もポケモンのソフトがささったDSが光ってこっちにきたのでしょう?
     私は、まどかから預かったポケモンブラックのソフトが光ってこっちに来たわ」

キリカ「となるとポケモンかー」

織莉子「……ポケモンのつながりという事ね」

ほむら「ええ、それしか私には考えられないわ」
476 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:24:30.29 ID:xGN2/z0/0
織莉子「どうにかして真実を知りたいものね」

ほむら「問題はどうやって知るかね」

キリカ「それこそポケモンの力を借りるしかないんじゃないかい?
    たとえば、ジラーチに願いを叶えて貰うとか」

ほむら「それも一つの手ね……」

織莉子「と、言ってもジラーチがどこにいるか皆目見当がつかないわね」

ほむら「映画で配布という訳にもいかないし……どうにかして探し出したいものね」

織莉子「そうね、恐らくだけれど鹿目まどかのおかげで私達はゲームではなく、本物のポケモンと触れあえた。
     なら、彼女にこの恩を返す必要があるわね」

キリカ「そうだね、織莉子とこうして旅行ができるのもまどかのおかげだ」

織莉子「ジラーチ……後は鹿目まどかを探索する手伝いをしてあげるわ」

ほむら「いいのかしら?」

織莉子「恩は返すものよ……こんなにとてつもない恩を貰ったのですから返さないとバチがあたるわ」

キリカ「織莉子がそういうなら私も協力するよ」

ほむら「感謝するわ」

織莉子「と、いっても何時見つかるかは分からないわよ……この世界は相当広いから」

ほむら「私の方でも探して見る」
477 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:26:16.51 ID:xGN2/z0/0
織莉子「なかなか有意義な情報を得られたわ……」

ほむら「私もよ……」

キリカ「君は私達以外にも魔法少女に会ったかい?」

ほむら「佐倉杏子に……今はロケット団員になっているわ」

織莉子「なんでまたロケット団なんかに……不思議な子ね」

ほむら「憧れていたそうよ」

キリカ「ふうん」

織莉子「佐倉杏子の情報感謝するわ……こちらも何か情報を得たら知らせるわ」

キリカ「ライブキャスターはあるかい?」

ほむら「いえ……持っていないわ」

織莉子「なら、私のをあげる……」

ほむらは織莉子からライブキャスターを受け取った。

ほむら「感謝するわ美国織莉子」

織莉子「その中には私とキリカ、ゆまの連絡先が入っているわ……
     なにかあったら連絡をするし、そっちも連絡を頂戴」

ほむら「ええ」

キリカ「次はどっちに?」
478 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:27:00.32 ID:xGN2/z0/0
ほむら「ライモンシティ」

織莉子「ライモンね……」

織莉子(ゲーム通りだと、Nとのイベントがあるけれど……ここがゲームと同じ状況で動いてるとも
     言えないわ……余計な情報は無用ね)

ほむら「? 私の未来に何か見えたかしら?」

織莉子「そんなぽんぽんと見えるような力ではないわ……」

ほむら「そう……」

キリカ「まあ、イッシュの方は君に任せるよ。
     こっちはシンオウに帰ったら探してみるからさ」

ほむら「期待しているわ、美国織莉子、呉キリカ」

織莉子「貴方の方も期待しているわ……イッシュで鹿目まどかを見つけたら連絡を頂戴ね」

ほむら「約束する」

織莉子「それじゃあまた……」

ほむら「ええ」
479 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:28:15.23 ID:xGN2/z0/0
4番道路ゲート

ほむら(まどか……貴方は記憶があるのかしら? ないのかしら?)

アララギ「ハーイ! ほむらちゃん!」

ほむら「アララギ博士……」

チェレン「随分と4番道路を探索したみたいだね……センターでポケモンを預けた僕より遅かったしね」

ほむら「色々あってね」

ツタージャ『随分長く話してたよね』

タブンネ『なんの話してたんだろう?』

アララギ「あ、ほむらちゃんいつの間にかライブキャスター持ってる!」

チェレン「どうしたんだいそれ?」

ほむら「知り合いから貰ったのよ……連絡用にと」

アララギ「そうなの、それなら私とチェレン、ベルの連絡先も登録しましょう」

ほむら「お願いします。貰ったばかりで使い方が分からなくて」

ほむらはアララギ博士からライブキャスターのレクチャーを受けた。

アララギ「これでOKかな! そうそう私がここに来た理由はね。
      カミツレに呼ばれて電気タイプのポケモンの事色々聞かれている時に君達の事思いだしてね」
480 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:28:48.43 ID:xGN2/z0/0
アララギ「用事というのはこれ! ハイパーボールを貴方達にあげようと思って」

チェレン「どうも」

アララギ「一緒にいたいポケモンと出会ったら惜しむことなく良い性能のボールを使う事!
      そのポケモンとの出会いは、それが最初で最後かも知れないからね」

チェレン「たしかにボールがなければポケモンは捕まえられませんからね」

アララギ「それと、ポケモン図鑑の完成をお願いした私が言うのもちょっとおかしいけど旅を楽しみなさいね」

チェレン「はい、ほむら達と旅立つ時に約束しましたから」

アララギ「あらそうだったの? まあ、ポケモン図鑑のほうもよろしく頼むわね。
      さてと、私はベルと会いに行ってくるから……またねー」

チェレン「僕とベルを旅に出させるためにポケモンと図鑑をくれた……
      そういう事らしいね」

ほむら「それに私が加わったという訳ね」

チェレン「正直言って君の事を怪しい人物だと思っていたよ……最初に会った時はね。
      でも、君がポケモンと触れあっている姿を見ると、とても悪い人には思えないね」

ほむら「ありがとうチェレン」

チェレン「さて……折角だし4番道路でポケモンを捕まえるとするかな。
      それで博士の研究が進むかもしれないしね。
      それじゃあ後でライモンシティで会おう」

ほむら「ええ……ライモンシティで会いましょう」
481 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:29:29.62 ID:xGN2/z0/0
ライモンシティ

PZ団1「爺さん! アンタが育てやをやってんのは知ってるんだ!
     なんたって俺たちはプラズマ団だからな!」

PZ団2「アンタ所には、数多くのポケモンが預けられてるんだろう?
     俺達の気高き理想のために、そのポケモンを解放させて貰うぞ!」

爺さん「なんという無茶を! 育て屋というのは、ブリーダーを夢見る者達や
     幼い子供達、多くのトレーナーがポケモンと触れあったり、ポケモンを預けたりする場所なのじゃ」

PZ団1「それがどうした!? ポケモンを不幸にする大本を駆逐すれば、不幸になるポケモンが減るだろうが!」

PZ団2「そうだ! ブリーダーもトレーナーもポケモンを苦しめる輩は滅びちまえばいい!」

爺さん「こりゃ駄目だ話にならん」キョロキョロ

爺さん「おっ! そこなお嬢さん!」

ほむら「え? 私ですか?」

爺さん「助けてくれ、プラズマ団とかいうイカレた連中に絡まれてるんじゃ」

ほむら「プラズマ団!?」

PZ団1「なんだ? 邪魔するってんならお前のポケモンを奪ってやるぜ!」

ほむら「相手になるわプラズマ団……」
482 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:30:35.44 ID:xGN2/z0/0
PZ団「いけーヤブクロン!」

ほむら「ごみ……袋?」

爺さん「ありゃヤブクロンというポケモンで毒タイプのポケモンじゃな」

ほむら(毒タイプ……地面かエスパーが効果的ね……
     4番道路で穴を掘るの技マシンを貰って、覚えさせた子を訓練して貰ったし成果をためそうかしら)

ほむら「タブンネ、行きなさい!」

タブンネ「たぶんねー!」

ほむら「穴を掘る!」

タブンネ『よーし! 土竜攻め開始!』

スコップを取り出し穴を掘り始めるタブンネ。

爺さん(街中で穴を掘るとはのぅ……地震をするよりかはマシかの)

PZ団「あ、こりゃ終わったわ」

タブンネのあなをほる攻撃を受け、戦闘不能になるヤブクロン。
あっという間の出来事。プラズマ団は攻撃すらできなかった。
483 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:32:10.39 ID:xGN2/z0/0
PZ団1「こりゃやべぇ! どこかに逃げるぞ!」

PZ団2「遊園地とかがよさそうだ!」スタコラサッサ

爺さん「おお! ありがとうよ」

ほむら「貴方、育て屋といったわね……」

爺さん「そうじゃがどうかしたかね?」

ほむら「ポケモンを二匹預けると卵ができると聞いたのだけれど」

爺さん「卵が欲しいのかい? 一応家ではそういうのもやっておるが、設備さえ整えれば家庭でも作ると思うがの」

ほむら(ああ、別に預ける必要はないのね……それもそうね、あっちはゲーム……こっちは現実ですし)

ほむら「という事はポケモン量産とか起きてるのでは?」

爺さん「量産? なんでまたポケモンを量産なんぞするんじゃ? 目的が分からんのう」

ほむら「いえ……知人が個体値うんぬんで量産させてたから」

爺さん「個体値? そんなもんでポケモンを左右するなど可哀相じゃのう……
     一番大事なのは努力だというのに」

ほむら(3Vとか6Vとかいう仕様は一応の所存在しているけど、さほど意味はないみたいね
     まあ、それなら美樹さやかのような人がいても数は少なそうね)

ほむら「態々答えていただきありがとうございます」
484 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:32:55.98 ID:xGN2/z0/0
爺さん「その知人に言っておきなさい、馬鹿な事はせずポケモンと仲良くやりなさいと」

ほむら「ええ……知人に出会ったらそう言っておきます」

爺さん「それじゃあワシは帰るとするかの……お嬢さん、本当にありがとうな」

ほむら「礼を言われるほどの事ではないわ」サラァ

爺さん「それじゃあ3番道路にきたら顔を出しておくれ、ワシはそこで育て屋をやっておるのでな」

ほむら「ええ、いつか寄らせて戴くわ」

爺さん「うむ、楽しみにまっておるぞ」
485 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:35:15.75 ID:xGN2/z0/0
ベル「あ、ほむらちゃん!」

ほむら(ベルがこっちに来たという事は博士には会えたのかしら?)

ベル「はー、すっごいねぇこの街! 博士に教えて貰って通り見どころがいっぱいありそうー!」

ほむら「見どころ? どんな施設があるのかしら?」

ベル「えとね、遊園地にねビッグスタジアム、リトルコートにバトルサブウェイに……
    なんといってもミュージカルがあるんだよ!」

ほむら(そういえばまどかがたまにミュージカルで遊ぶとかいってたわね。
     何をするのかしら?)

ほむら「ミュージカルについて教えてくれないかしら」

ベル「えとね、ポケモンに衣装や小道具を持たせてショーをやったりしてるんだよ!
    でも、今日はジョウトからかみじょーって人がポケモンとコンサートしてるんだって」

ほむら「かみじょー? それって上条恭介の事かしら?」

ベル「えと……たしかそんな感じの人!」

ほむら(彼はまどかにさほど関わっていないけど存在がある……
     でも、あっちの記憶は存在しているのかしら?
     それに、美樹さやかと志筑仁美、この二人は絡んでいるのかしら?)

ベル「よーし! 私、ちょっと街中を見てくるねー」

ほむら「ええ、気をつけなさい」
486 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:36:31.49 ID:xGN2/z0/0
ミュージカル前

ほむら(ここがミュージカル……中で上条恭介がコンサートを開いているはず)

ミュージカル内部

さやか「あ、転校生!!」

ほむら「ッ!?」

ほむら(い、いきなり美樹さやかに会うなんて!)

さやか「あ……ご、ごめん……あのさ、あんた暁美ほむらっていう名前じゃない?」

ほむら「そうよ美樹さやか」

さやか「あ……や、やっぱりあんたも記憶が?」

ほむら「ええ……その様子を見る限り貴方もあるようね」

さやか「仁美もね……でも恭介はない」

ほむら「やはりね」

さやか「やはり? どういう意味?」

ほむらは織莉子と話した内容を誰にも聞こえないように美樹さやかに打ち明けた。
ちなみにツタージャ達はボールにいれた。
487 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:37:16.25 ID:xGN2/z0/0
さやか「そっか……私と仁美も織莉子さんみたいな境遇でさ……
     家もあるし家族もいるけど、こっちの記憶は本を読んだ感じでさ」

ほむら「貴方達も個が存在していたのね……」

さやか「あれもこれも、全てはまどかのおかげなのかなぁ?
     私がポケモンの楽しみを見失ってたのを見抜いて、こっちに送ったのかなぁ?」

ほむら「まだ真相は明らかにはなっていないわ……」

さやか「あ、杏子はどうしてる?」

ほむら「佐倉杏子ならロケット団に」

さやか「えー? 入るならまだギンガ団のほうがいいのに」

ほむら「どっちも服装は悪趣味だけれど」

さやか「あはは……たしかにね」

突如拍手の音が響き、ホールへと向かう扉が閉まる。
どうやらコンサートが始まったようだ。

さやか「あ……恭介のコンサート始まっちゃった」

ほむら「こちらでは仲は良好なの?」

さやか「えーとねこっちのさやかちゃんが、ポケモンにあまり興味をしめさない子だったからねぇ。
     そんで、あたしがポケモンを貰うと吃驚した表情してたよ……
     で、ポケモンの事をあたしと仁美に今は教えてくれてる」
488 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:38:09.63 ID:xGN2/z0/0
ほむら「そう……それはよかったわね」

さやか「まあね、でも個体値の話をしたら恭介にめっちゃ叱られたけどね。
     ポケモンを数字で評価するな! ってね」

ほむら「所詮ゲームはゲームという訳よ」

さやか「うん、本当に実感したよ……だから、あたしはこっちではまどかみたいにポケモンと触れあって
     強くなろうと思ってるんだ」

ほむら「それがいいわ美樹さやか」

さやか「あ、それはそうとあんたソウルジェム見た?」

ほむら「ええ、私達魔法少女はポケモンのカテゴリーに入っているわ」

さやか「あーやっぱりかー、道理でソウルジェムがねぇ……
     そうだ、技使い切った事ある?」

ほむら「……ないわ、魔女化してしまうもの」

さやか「それがねぇ、使い切っても魔女化しないみたいよこれ」

ほむら「そうなの?」

さやか「うん、試しに使い切ったらさ、悪あがきしちゃって派手に転んで腰打っちゃったよ」

ほむら「魔法少女のシステムが向こうとココで違うのかもしれないわね……
     やはり、私達魔法少女はココではイレギュラーと考えるのが妥当ね」

さやか「あんたがまどかに魔法少女になるなって理由、魔女になってから解ったよ……
     今更になってからだけどね」
489 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:38:57.64 ID:xGN2/z0/0
ほむら「過ぎた事よ、今を精一杯ポケモンと共に過ごせばいいと思うわ」

さやか「だね」

ほむら「志筑仁美もここに?」

さやか「うん、今はコンサートを聴いてると思う」

ほむら「そう……彼女は私達が魔法少女だと知っているの?」

さやか「いんや、でもココに居るのが夢ではないって事は理解してる。
     その上でポケモンと一緒に過ごしてるよ」

ほむら「ココに居る事に対して疑問は?」

さやか「そりゃ持ってるよ……でも、それ以上に本物のポケモンと触れあえる喜びの方が大きいみたい」

ほむら「……何れ彼女にもこの事を話した方がよさそうね……
     まどかを探す助けになるかもしれないし」

仁美「鹿目さんがどうかしましたの?」

さやか「あれ……仁美?」

仁美「さやかさんがまだいらっしゃいませんから探しにきましたの!
    ……暁美さんで合ってますか?」

ほむら「ええ、貴方も記憶がある事は美樹さやかから」

仁美「そうでしたの……貴方も記憶を持っていて嬉しいですわ」
490 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:39:57.88 ID:xGN2/z0/0
さやか「ねぇほむら、私達の事と織莉子さんと話した内容の事全部話しちゃう?」ヒソヒソ

ほむら「そうね、後で話すと二度手間になってしまうし」ヒソヒソ

さやか「仁美、ちょっと……いや、かなり大事な話があるんだけど」

仁美「あらそうですの? それはやはりココの事ですか?」

ほむら「ええ、察しが良くて助かるわ……志筑仁美」

仁美「でしたらコンサートの外でお話いたしましょう……
    ワタクシ、もしかしたら驚きのあまり大声を上げてしまうかもしれませんので」

ほむら「解ったわ」

ライモンシティ

仁美「ここならよいでしょう」

暁美ほむら、美樹さやかはこれまでの経緯、織莉子と話した内容を打ち明けた。

仁美「……道理でさやかさんの服装が変わっていると思いましたわ」

さやか「え、そこ?」

仁美「それに魔法少女だなんてお伽話やアニメの中だけの世界と思っていましたのに……
    身近にそれ程多くの人がいらしただなんて」

さやか「あはは……そうだね」

仁美「……これが見滝原だったらワタクシ、もっと驚いていたかも知れませんが……
    今現在、奇跡を目の当たりにしていますと、驚きは案外薄れるものですね」
491 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:41:58.23 ID:xGN2/z0/0
仁美「解りました! ワタクシも鹿目さんの探索ご協力しますわ!
    幸いにも、こちらの志筑仁美も財力がありますので」

ほむら「助かるわ志筑仁美」

仁美「お礼等よいのです……ワタクシ達多くの人間が夢見た本物のポケモンと触れあえる世界。
    そこに鹿目さんが連れてきてくれたのですから」

さやか「ほむら曰く、まだ未確定だけど……限りなく確定に近いしね」

仁美「……あら、もうこんな時間! もうすぐ恭介さんのコンサートが終わりますね」

さやか「あー、でもまだ終わるまで時間あるのかー
     ねぇほむら……折角会ったんだしバトルしない?」

ほむら「ポケモンバトル?」

さやか「そう! 恭介と仁美意外とまだ戦った事ないからさー。
     それに、結構珍しいポケモン持ってるんだよあたし! 仁美のおかげなんだけどさ」

ほむら「6Vのイーブイでも手に入れたの?」

さやか「イーブイはもういるけど、別のポケモンだよ。
     イッシュに生息してる珍しいポケモンを持ってるの」

ほむら「残念だけど、私BWはまだ未プレイだからなにが珍しいのか分からないわ」

さやか「ありゃ……てっきりもうプレイ済みかと思ったのに」

ほむら「貴方が魔女になった後、かなり忙しかったから……」
492 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:42:44.73 ID:xGN2/z0/0
さやか「その辺は分かんないからいいや……んじゃバトルでお互いのポケモンを確認しようよ」

ほむら「解ったわ。
     貴方がどれだけポケモンに愛情を注いでいるか確認してあげる」

さやか「おー、流石まどかと同じ連れ歩き同好会は言う事が違うね!
     でも、あたしだってポケモンを愛してるんだぞー!」

仁美「ルールはどうしましょうか?」

さやか「時間的に二対二がいいかな?」

ほむら「お互い二匹ね……受けて立つわ美樹さやか!」

さやか「こっちも負ける気はないよてんこ……暁美ほむら!」

仁美「ふふ……ではお互いモンスターボールを二個持ってくださいね」

さやか「よーし、あたしはこの子とこの子だ!」

ほむら(何を出してくるか分からないわね……ツタージャとタブンネ?
     それとも麻痺を優先的に狙えるエルフーン?
     エスパー、悪対策にハハコモリ……迷うわ)

さやか「おーい、早くポケモン決めてよ」

ほむら「そうね、それじゃあ私はこの子とこの子にするわ」

お互い二つのボールを持ち、構える。
493 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:43:25.48 ID:xGN2/z0/0
ポケモントレーナーの美樹さやかが勝負を仕掛けてきた!

ttp://www.youtube.com/watch?v=KSILByegk6I&feature=related VSジョウトトレーナー

さやか「フタチマル、お願いね!」

フタチマル「フタチ!」

ほむら「フタチマル……たしかに珍しいわね」

さやか「さあ、あんたの一番目のポケモンは?」

ほむら「ハハコモリ、出番よ!」

ハハコモリ「ハハァーン!」

さやか「へぇ……面白いじゃん」

ほむら(相手は水タイプ、ならこっちが有利ね)

ほむら「葉っぱカッター!」

さやか「甘いよほむら! こっちはあんたよりもポケモンを知ってるんだ!」

フタチマル『冷凍ビーム!』

ハハコモリ『ウソッ!?』

発射された冷凍ビームにより、放った葉を貫き冷凍ビームがハハコモリに炸裂する。
494 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:44:20.69 ID:xGN2/z0/0
ハハコモリ『まさか冷凍ビームをしてくるなんて……』

フタチマル『これでトドメさ! 連続斬り!』

ハハコモリ『葉っぱカッター!』

放たれる葉っぱカッターを食らいながらも、ホタチでハハコモリを斬り裂くフタチマル。
斬られたハハコモリは、膝をつくとそのまま地面に倒れ戦闘不能となる。

ほむら(つ……強い、流石は美樹さやか……まどかに廃人と言われるだけはある)

ほむら「まさか冷凍ビームを覚えさせているとは思わなかったわ」

さやか「ふふん、さやかちゃんを甘く見てはいかんのだよ」

ほむら「御苦労さまハハコモリ、次は貴方よビクティニ!」

ビクティニ「ティニー♪」

さやか「えぇ!? どこで捕まえたのよその子!」

ほむら「リバティーガーデンよ」

さやか「うそ……くそー、あたしも捕まえたかったなぁ……」

ほむら「ビクティニ、念力!」

さやか「まあ、二匹目を出すまでもなさそうだね……フタチマル、波乗り!」

フタチマル『アタイの波は容易く乗れないよ!』
495 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:45:15.82 ID:xGN2/z0/0
フタチマルに呼び寄せられた波は、ビクティニを飲み込む。
それから少しすると、水は徐々に消えていき、地面に横たわったビクティニが現れる。

ほむら「ビクティニ!」

ビクティニ「ティ……ティニ!」

さやか「トドメだよ、シェルブレード!」

フタチマル『これでお終いだよ!』

ホタチから出された水の刃は正確にビクティニの体を斬り裂く。
だが、それでもビクティニは倒れなかった。

フタチマル『こらえたか……だけど、時間稼ぎにしかなんないよ!』

次のシェルブレードによって倒れるビクティニ。

仁美「勝負ありです、さやかさんの勝ちです」

ほむら「かなり育ってるわねそのフタチマル」

さやか「まあね。ココにきてポケモンを貰ってから育成には一度も気を抜いちゃいないからね」

仁美「あ、丁度恭介さんのコンサートが終わる時間ですわ」

さやか「そっか、それじゃあねほむら! また後で会おう」タタタ

ほむら(風のように去って行ってしまった……
     考えてみれば、美樹さやかと良好な関係を築けたのは、ポケモンのおかげなのよね……
     他のループでは大概、彼女と険悪な雰囲気になったというのに)

ほむら「日も傾いているわね、今日はセンターで泊りましょう……」
496 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/14(水) 23:49:37.40 ID:xGN2/z0/0
今回の投下はこれで終了です。 次回はどこまでか完全に未定。

>>456
できたら書きたいけど、手持ちポケモンは増える一方なので
いつかは未定になりそう。
497 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/15(木) 00:01:23.65 ID:rsAicdlAO
乙!
次回が楽しみだ。
498 :sage :2011/12/15(木) 02:02:59.24 ID:psE7pmQz0

BWは虫が強いよねぇ
499 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/15(木) 03:09:46.04 ID:w2r9tshAO
乙でした!
さやかのもう一体の手持ちやおりキリも何使うか気になる所だ
500 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/15(木) 03:25:19.92 ID:UG0z4P3Ao
フーディンに執事服を着せちゃったりする織莉子さんかわいい
501 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/15(木) 18:10:47.42 ID:YSU4/CFJ0
なんじゃこりゃ
502 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/15(木) 18:16:52.80 ID:rAyVKInF0
織莉子とキリカはワルプルさんが現れるときにもDS持ってってたんだな
503 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/16(金) 21:17:29.76 ID:2IVycM3Co
追いついた
なんかポケモンやりたくなってくるなあ
504 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:12:40.54 ID:NtPh6bcr0
投下します。
505 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:13:22.13 ID:NtPh6bcr0
見滝原  ワルプルギスの夜襲撃前夜

QB「やあ織莉子、どこかに行くのかい?」

織莉子「インキュベーター……そうよ、キリカとゆまと一緒に旅行に行くの」

QB「旅行? 君達はワルプルギスと戦わないのかい?」

織莉子「何を言っているのかしら……そんな事する暇があったらポケモンをやっているわよ。
     今回旅行にいく理由は、落ち着いてゲームができないからですし」

キリカ「そういう事だよインキュベーター、避難所とかじゃ落ち着いてゲームすらできないしね」

ゆま「ばいばいキュゥべぇ」

QB「見滝原から逃げたとしても、まどかが魔女化すれば自ずと世界が終るのだが」

織莉子「ならその時までポケモンをやってるわ」

QB「……僕には君達の思考回路がさっぱり読めないよ……」

織莉子「そろそろ消えてくれないかしら? ゆまと勝手に契約を結んだ貴方を私達は怒ってるのよ」

キリカ「なんなら今すぐ一匹始末するかい? 織莉子」

織莉子「部屋が汚れてしまうわ」

QB「……解ったよ、僕は去らせて貰うよ美国織莉子、呉キリカ、千歳ゆま」
506 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:14:07.78 ID:NtPh6bcr0
旅行先

織莉子「ふふ、バトルサブウェイはペアで挑むものよね」

キリカ「そうだね、一人でやるよりも何倍も楽しめるよ」

ゆま「ゆまも頑張ってサブウェイ用のポケモンを用意するよ!」

丁度この時、ほむらはワルプルギスに負け重傷を負い、まどかが契約をする。

ゆま「……あれ、DSが光ってる?」

織莉子「……なにかしら? もしかしたらDSが寿命なのかしら? こんな事ならゲームをやってないでもっと未来を
     見ておくべきだった!」

キリカ「落ち着いて織莉子、どうやら寿命という訳じゃ……」

織莉子「なに!? 光が広がって!」
507 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:15:04.73 ID:NtPh6bcr0
織莉子(これは走馬灯?)

織莉子の脳裏にこれまで歩んできた道のりが現れては消えてゆく。

学友「えー、織莉子さんのお父さん汚職したの?」

織莉子の父は政治家であった。

織莉子「ええ、ポケモンに夢中になってて気づいたらうっかりとしてらしいわ」

学友「そっかー、じゃあしょうがないね」

織莉子「もう……こんな事になって恥ずかしいわ」カァァ

マミホーム

マミ「ねぇ織莉子さん、織莉子さんはもしポケモンの世界に行ったら何をしたい?」

まどか「お父さんみたく政治家を目指すんですか?」

織莉子「ふふ、もしポケモンの世界に行けるなら私は考古学者になりたいわね……
     アレフの遺跡やリゾートデザート、調べてみたい物は多いですから」

ほむら「たしかに……ああいった遺跡は実際に見てみたいわね」

まどか「そうなんですか! 織莉子さんならきっと良い考古学者になれそうですよね」

キリカ「織莉子ならなるさー、私が保証するよ!」

さやか「おー、流石呉キリカ! 織莉子さんにメロメロだねぇ」
508 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:15:52.25 ID:NtPh6bcr0
織莉子「……ゆめ?」

ゆっくりと体を起こし、布団から出る美国織莉子。
彼女が起きたのを確認すると彼女のポケモン、サーナイトが彼女のコップにコーヒーを注ぐ。

織莉子「ありがとう……」

キリカ「織莉子ー! 今日も砂嵐が舞う素敵な天気だよ!」

織莉子「おはようキリカ……ニューラもね」

ニューラ「ニュラ!」

呉キリカのポケモン、ニューラにも挨拶をする。
キリカとニューラが椅子に座ると、サーナイトが二人分のコーヒーをカップに入れ持ってくる。

キリカ「うん、素晴らしいモーニングコーヒーだね。
    流石織莉子のポケモンなだけはあるよ」

織莉子「キリカ、今日は早いのね」

キリカ「ほむらと会ったせいかな、ココに来る前の事を夢見てね……」

織莉子「そう……私と同じね」

キリカ「暁美ほむら、彼女は今何をしているのだろうね?」

織莉子(……彼女が物語の主人公ならNと……
     いえ、それはないわね。彼女は主人公という役柄ではないし)

織莉子「ライモンシティを観光中かしらね」

コーヒーを啜り、織莉子はゆっくりと瞳を閉じた。
509 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:16:38.91 ID:NtPh6bcr0
ライモンシティ 現在夏に突入

ベル「おはようほむらちゃん!」

ほむら「ベル……おはよう」

朝食を取るためにポケモンセンターの食堂へ行く途中、ほむらはベルと出会う。

ベル「よーし、今日も沢山食べてライモンシティを観光するんだ!」

ほむら「そうね……私も少し観光しようかしら」

ベル「じゃあさ、一緒にミュージカル行こうよ!」

ツタージャ『ミュージカルって私達が小道具とか持ってショーをしてる場所でしょ?』

タブンネ『どんなショーをしてるのか楽しみだね』

フタチマル(時代劇とかやってないかなぁ……)

ほむら(今朝の献立は野菜スープと焼き立てのパン……おいしい)
510 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:17:30.39 ID:NtPh6bcr0
ミュージカル

ベル「わぁ凄い! 中はとっても広いねー」

ほむら「ええ……改めて見ると広いわね」

オーナー「おや、初めまして! 私はこのミュージカルのオーナーですよろしく!」

ほむら「どうも」

オーナー「ふうむ、お二人の連れ歩いているポケモン……中々に素晴らしい!
      ポケモンにグッズをつけて着飾ってあげる事をドレスアップというのですが
      是非やってみてくれませんか?」

ほむら「い、今からですか?」

オーナー「はい」

ベル「わぁ面白そう! ねね、一緒にやろうよぉほむらちゃん」

フタチマル『勘弁してくれ俺は♂なんだ』

ツタージャ『諦めなさいよ、貴方のトレーナー乗り気じゃない』

ほむら「わ、分かったわ」

オーナー「ではこのグッズケースを差し上げます」

ほむら「どうも……」
511 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:18:06.59 ID:NtPh6bcr0
試着室

ベル「フタチマル、さっそくドレスアップしようね」

フタチマル『勘弁してくれ!』

ほむら「どうしましょう……誰をドレスアップさせるか迷うわね」

タブンネ『いろんなグッズがあるね』

ツタージャ『チャイナ服ですって、こんなのをポケモンが着るの?』

ハハコモリ『色々サイズがあるのですね、これなんてツタージャちゃんにピッタリじゃないかしら?』

ハハコモリの持つセーラー服を見て、首を激しく左右に振るツタージャ。

エモンガ『わぁ、これ振るとしゃかしゃか音が鳴るよ』

エルフーン『マラカスだねそれ』

ビクティニ『おもしろーい』

ほむら「そうね……折角だし、着せ替えさせてドレスアップさせようかしら……
     おいでツタージャ」

ツタージャ「タジャ!?」
512 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:19:03.37 ID:NtPh6bcr0
数分後

ベル「じゃじゃーん! 見て、私のフタチマルかわいいでしょ?」

フタチマル『♂なのにドレスを着るなんて……死にたい』

ほむら「あら、中々いいセンスねベル。でも、私のツタージャも負けてないわ」

学生服を着、鞄を持ったツタージャが現れ、思わず驚きの声を漏らすベル。

ベル「わあ凄い! ツタージャとってもかわいいよ!」

エモンガ『ツタージャかわいいよwwwww』

ビクティニ『凄い凄い!』

タブンネ『とっても似合うよツタージャ』

ツタージャ『そ、そうかな?』テレテレ

オーナー「おお! これは素晴らしいセンスだ!
      初めての人は誰しも恥ずかしがってコスプレには手を出さないというのに……」

ベル「そうなんですか?」

オーナー「ええ、ポケモンとトレーナー、両方が恥ずかしがってしまう人が多いですね」

ベル「とっても楽しいのに……」

フタチマル『恥ずかしい死にたい』
513 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:19:36.56 ID:NtPh6bcr0
オーナー「ちなみにドレスアップしたポケモンはミュージカルに参加する事ができるんですよ。
      普段ここはポケモンのミュージカルを行っているので、気が向いたら是非ともミュージカルに
      参加してみてください」

ほむら「ええ……気が向いたら是非とも」

ベル「うん、私も参加する!」

オーナー「では舞台で出会える日を楽しみにしています」

ベル「さーて、次はどこに行こっかな? 遊園地にでも行ってみようかな」

ほむら(遊園地……たしかプラズマ団がそこに逃げ込んだような)

ベル「よーし! ライモン見物をまだまだしよっと」

ほむら(私もまだ見てない所が沢山あるし、遊園地は後で行けばいいかしら……)
514 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:20:31.62 ID:NtPh6bcr0
ミュージカル前の通り

ベル「パパ!? どうしたのこんな所で?」

ほむら(パパ? あの人がベルの父親……)

ベルのパパ「どうもこうもお前を連れ戻しにきたんだよ。
        ママから聞いたけれど、ここまで旅をしたんだ、もう十分じゃないか」

ベル「やだあ! ほむらちゃんやチェレン、私のポケモン達ともっともっと旅をするんだもん!」

ベルのパパ「駄目だ! 余所は余所、家は家だ!」

ベル「だ、だったら私は私、パパはパパだもん!」

ベルのパパ「なんだと! いつからお前はそんな口答えを!」

ベル「ひゃ! ほ、ほむらちゃん助けて!」サササ

ほむら(わ、私の後ろに隠れないで!)

ベルのパパ「誰だね君は」

ほむら「暁美ほむら、ベルとチェレンと共に旅だった者です」

ベルのパパ「そうか……ベル! 出てきなさい! 話はまだ終わってないぞ」

ほむら「……ベル、貴方は変わりたいのよね」
515 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:21:11.51 ID:NtPh6bcr0
ベル「え……う、うん……」

ほむら「なら、今がチャンスよ……自分自身の力で自分を変えてきなさい」

ベル「え……どういう事?」

ほむら「自分の意志で、旅を続けるという事を貴方の父親に解らせるのよ」

ベル「……で、できないよぉ……パパ、怖いもん」

ほむら「貴方は自分を変えるんでしょ? 前にも話したけど何時までも後ろを見ていてはだめ。
     前を向いて、歩きなさい……」

ベル「……う、うん……」

ベルのパパ「さあベル、家へ帰るぞ」

ベル「や、やだ! 私、帰らないもん!」

ベルのパパ「コラ! 我儘を言うんじゃない!」

ベル「絶対やだ! 私、旅を続けるもん!」

ベルのパパ「そんな事、パパ許しませんよ!」

「お嬢さん、旅をお続けなさいな」
516 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:21:50.13 ID:NtPh6bcr0
ベルのパパ「誰です貴方? 今は親子で話している最中なんです」

カミツレ「失礼、私はカミツレ……ジムのリーダーとモデルをやっています」

ベル(ほ、本物のカミツレさんだぁ……凄いなぁ)

カミツレ「勿論世界には色んな人がいます。
      自分とは考えがまったく異なる人がいて、時には傷つく事もあるかも」

ベルのパパ「そうでしょうそうでしょう! 私はそれが心配で心配で」

ほむら「心配だからと言って折角芽生えた芽を摘むのはどうかと思うけど」

ベルのパパ「どういう意味だね?」

ほむら「ベル、ここから先は貴方の言葉で貴方の父親を説得しなさい……
     そこのカミツレとかいう人の言葉を借りるのではなく、自分自身の力でよ」

ベル「え……あ……」

ほむら「貴方は一人ではないわ、貴方にはポケモンがいるでしょう?」

フタチマル「フタチ!」

ベル(そ、そうだよね……通りすがりのカミツレさんに助けて貰っちゃだめだよね。
    自分自身で旅を続けるっていう意志が大事なんだもんね!)

カミツレ(私、お邪魔だったかしら……)
517 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:22:42.83 ID:NtPh6bcr0
ベル「パパ……私ね、ここまで来るまでに沢山沢山、色々な経験をしたんだ」

ベルのパパ「ベル……」

ベル「時には怖い目にも遭ったし、楽しい事もあったし嬉しい事もあった。
    ここまで旅をしてこれて本当によかったって私、思ってる」

ベルのパパ「だからそこまで経験できたらもう十分だろう?」

ベル「十分じゃないよ! 私、まだまだ沢山見たい! 沢山経験したい!
    世界はとっても広いんだもん! もっともっと歩いて、見て、聞いて、触れて、
    ポケモンと出会って旅をしたい!」

ベル「それをパパには邪魔させない! 私の旅を終わらせて欲しくない!」

ベルのパパ「……」

ベル「パパ、きっと私この先色んな苦労をするし怖い目にも遭うと思う……
    でも、そういった経験をして成長した私をパパに見て欲しい」

ベルのパパ「……どうやら、昔テレビで怖い番組を見て一人でお風呂に入るのが怖くて
        泣きついてきたベルはもういないみたいだな」

ほむら(ベル……)

ベル「は、恥ずかしいよパパ……」

ベルのパパ「解った! そこまで言うなら旅を続けなさいベル。
        そして、成長をした姿を見せておくれ」

ベル「うん! 私がんばる! うんとうんと強くなってパパに会いに行くよ!」
518 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:23:32.29 ID:NtPh6bcr0
ベルのパパ「ほむらちゃんだったね……私のベルの事、頼んでいいかい?」

ほむら「私の助けが必要な程、ベルは弱くないわ……貴方が思う以上にベルは強いですから」

ベルのパパ「そうか……がんばれよベル! お父さんは応援してるからな」

ベル「うん……頑張るよパパ!」

ベルのパパ「じゃあなベル」

ベル「お父さん! バッジを全部手に入れたら一度家に帰るから!」

カミツレ「……いいお父さんね」

ベル「うん……ちょっと頑固だけどね」

カミツレ「親子の間に割り込んでしまってごめんなさいね……
     言い争いをしてるのを見ちゃったから、つい声をかけちゃった」

ほむら(ジムリーダーって暇なのかしら?)

カミツレ「貴方達トレーナーみたいね……それにバッジを全部集めるだなんて……
      ポケモンジムにいらっしゃい、私が旅の厳しさを教えてあげるから」
519 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:24:36.17 ID:NtPh6bcr0
ベル「はぁ……こ、怖かったぁ」

ほむら「よくやったわねベル……貴方は今前へと一歩を踏み出したのよ」

ベル「ありがとうほむらちゃん……私もっともっと踏み出して行くね!
    じゃあねほむらちゃん!」

ほむら「じゃあねベル……」

さやか「ほほう、中々優しいじゃない転校生」タタタ

ほむら「美樹さやか……貴方見てたのね」

さやか「まさかアンタがベルと知り合いだったとはね」

ほむら「どこから聞いていたの?」

さやか「ベルが色々な経験をしたんだ〜のくだりかな」

ほむら「そう」

さやか「チェレンとも知りあいだったりする?」

ほむら「ええ」

さやか「じゃあNは?」

ほむら「二度と関わりたくないわ」

さやか「なるほどなるほど……へぇ、アンタがねぇ」

ほむら「何? 言いたい事があるならはっきりしなさい」
520 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:25:11.06 ID:NtPh6bcr0
さやか「あんたのツタージャってアララギ博士から貰ったの?」

ほむら「ええ」

さやか「やっぱりか……ふぅ〜ん」

ほむら「何が言いたいの?」

さやか「いやネタバレになるからやめておくよ……
     ただ一つ言える事は、がんばんなって事かな」

ほむら「……」

さやか「さってと、観光を続けよっかなぁ〜
     折角恭介についてきてイッシュまで来たんだしね〜」

ほむら「……」

さやか「じゃあねほむら! さ、行こっかイーブイ」

イーブイ「イーブイー♪」

ほむら(なんなのよ一体……
     がんばんなってどういう意味なのかしら?)
521 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:26:28.87 ID:NtPh6bcr0
遊園地

マミ(N……こんなに人がいたらNが探せない……
   待って、もしかしたらもう観覧車イベントは終わっているかもしれない……)

マミ(そ、そんな……Nと観覧車に乗れないだなんて! そんなのあんまりよ! 皆死ぬしかないじゃない!)

マミ(駄目よ巴マミ、取り乱しては駄目……クールに冷静にいくのよ巴マミ……
   貴方は一度、調子こいて魔女に殺されているんですからね)

ピカチュウ(また変な事考えてるよマミちゃん……)

マミ「はぁ……ねぇピカチュウ、一緒に観覧車に乗りましょうか」

ピカチュウ『乗るー!』

マミ(ふふ、あんなにはしゃいじゃって……かわいいわね)

係員「申し訳ございません、観覧車は二人乗りなんですよ」

マミ「え、ポケモンと一緒じゃ駄目なの?」

係員「サーセン、駄目なんスよ」

マミ「そ、そんな……最悪だわ」

山男「おや、お嬢ちゃん観覧車に乗りたいのかい?」

マミ「ええ……でもポケモンと一緒だと駄目だって……」

山男「そうかそうか、こんなイケナイ夏を満喫できないのは辛いよなぁ!
    そこでだ、ボクと一緒に観覧車に乗らないかい?」
522 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:27:04.52 ID:NtPh6bcr0
マミ「え?」

ナツミ「僕は山男のナツミ! この暑苦しい夏の一時を共にエンジョイしよう!」

マミ「え……ちょ!?」

ナツミ「さあ観覧車に突入だ! ついてきたまえお嬢ちゃん!」

マミ「え、あ……はい……」

マミ(山男のナツミなんて観覧車イベントでいたかしら?
   もしかして男と女で乗る人って違うのかしら?)

ナツミ「さあ、乗ろうか」

マミ「は、はい……」

係員(あれはナツミさん! 女の人と乗るなんて珍しいなぁ……
    まあでも、あの人は観覧車が好きなだけだし問題ないか)

観覧車の中

ナツミ「おおう、ムシムシしてとして……まるでサウナみたいだな」

マミ「窓……開けません?」

ピカチュウ(気持ち悪いよぅ、この山男)
523 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:27:43.71 ID:NtPh6bcr0
ナツミ「アアァ、窓を開けても熱いなァ……お嬢ちゃんの肌を汗がつたっているぞ」

マミ「夏の観覧車ってこんなに暑いんですね……知らなかったわ」

ナツミ「ところでお嬢ちゃんには今、恋人とかいないのかい?」

マミ「え……今はまだ……でも、会いたい人はいます」

ナツミ「それは男かい!?」

マミ「ええ……」

ナツミ「ほぅ! どんな男なんだい? 容姿は? 年齢は? 好きな食べ物は?」

マミ「ええと、容姿はなんだか中性的で、歳は二十歳よりは前かな?
   食べ物は知らないですけど観覧車が好きですね」

ナツミ「ほほぅ! 是非ともその青年とも観覧車に乗りたいものだねぇ!
    ボクのパトス(情熱)がビンビンになっているよ!」

マミ「ナツミさんは観覧車が御好きなんですね」

ピカチュウ(……Nとかいう人ドンマイ)

マミ「ッ!?」グラグラ

謎の振動と共に動きを止める観覧車。
どうやら停電が起きたらしく、遊園地の全ての乗り物が停止している。
524 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:28:18.74 ID:NtPh6bcr0
マミ「ライモンシティの方も停電しているみたい」

ナツミ「おおぅ……こんなムシムシとした観覧車の中で閉じ込められてしまったのか」

ピカチュウ(マミちゃんは私が守る!)

マミ「そのうち動き出すと思いますし……紅茶なんてどうですか?」

ナツミ「おお、すまないね! 心を落ち着かせるために一杯貰おうか」

マミ「はいどうぞ」

ナツミ「すまないね」

ナツミ(どこから出したんだこの紅茶? まあいいか)

ピカチュウ(早く! 早く動いてぇー!)

マミ「ふぅ……暑いわね」

ナツミ「うん、熱いねぇ! ボクのパトスと同じぐらい熱い!」

マミ「ふふ、ナツミさんは面白い人ですね」

ナツミ「ははは、よく言われるよ」
525 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:28:56.44 ID:NtPh6bcr0
ライモンシティ

ほむら「停電?」

男「おおなんという事だ! 今こそ俺が太陽の輝きを世に知らしめる時!
  と言う事で君にこれをあげよう……」

太陽の石を貰った。

男「俺もいつか、あんな風にでっかく熱くなりたいんだよ……」

ほむら「が、がんばってください……」

男「太陽万歳!」

ほむら「…………」

ほむら(一度博士に連絡したほうがいいかしら……
     プラズマ団がなにかをやらかした可能性があるし)
526 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:29:32.49 ID:NtPh6bcr0
ポケモンセンター

ほむら(ここは停電していない……発電機が施設内にあるのかしら?)

さやか「あ、ほむら!」

ほむら「美樹さやか……貴方もここに」

さやか「いやー吃驚したよ、ホテルにいる仁美達と連絡してたら突然街中の電気が消えちゃったし
     で、ほむらはなんでここに?」

ほむら「博士と連絡をするためよ……もしかしたらプラズマ団がなにかをしたのかもしれないし」

さやか「そんなイベントはなかったと思うけど」

ほむら「ゲームはゲーム、現実は現実よ」

さやか「そっか……必ずしもゲーム通りという訳じゃないしね」

ほむら「すいません、アララギ博士と連絡を取りたいので個室を借ります」

ジョーイ「アララギ博士ですか? はいどうぞ」

パソコンを起動し、アララギ博士と連絡を取り始めるほむら。
停電が起きても平常運転なのがポケモンセンターの強みであり、有難味である。
527 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:31:15.86 ID:NtPh6bcr0
アララギ「ハーイ! なにかあったの?」バリバリ

煎餅を片手に画面に出るアララギ博士。

ほむら「……今ライモンシティが大停電になっているのですが、プラズマ団による影響ですか?」

アララギ「んー、テレビで見る限りじゃ原因不明みたい……
      なにかが凄い沢山電力を使ってるみたいよ」ボリボリ

ほむら「なにかが?」

さやか「この街を停電させる程の電力を使うって凄くない?」

ほむら「異常ね……少し調べてみる必要があるわね」

アララギ「ほむらちゃん、お隣の子は新しくできた友達かな?……ズズ」オチャススリ

さやか「あ、美樹さやかです! よろしくお願いします」

アララギ「はいどうも! そうだほむらちゃん、ちょっと待ってて!
      ついでに渡したい物が……」

画面の前から離れ部屋を去っていくアララギ。
しばらくすると、ガソゴソと何かを探す音がうっすらと聞こえ始める。

ほむら(何を探しているのかしら……ん?)

ふと、ソウルジェムから反応が起きる。

さやか「ほむら……これって」
528 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:32:52.05 ID:NtPh6bcr0
ほむら「……ココにも魔女がいたなんてね」

さやか「でも、アタシ達魔女にならないんじゃ?」

ほむら「何か別の要因があってなったのか……それとも死んだ貴方達がココにいるように
     魔女もココに来ているとか……」

さやか「どっちみち、確かめてるしかないって事ですか!」

ほむら「ポケモンをボールに戻しましょう……ここから先は血生臭くなるわ」

さやか「はいよ!」

ポケモンをボールに戻し、画面を見つめる四つの瞳。
すると突然キーボードが独りでに文字を打ち始める。

H.N.ELLY

ほむら「ハンドルネーム、エリー?」

H.N.ELLY「今日は本当に楽しかったねぇ、また行きたいね。 今度はお弁当持って行こう」カタカタ

さやか「は?」

ほむら「くる!」

画面の中に引きずり込まれるほむら達。
その場に残されたのは一台のパソコンだけ。

アララギ「ほむらちゃーん! おまたせー、チラーミィが閉まっちゃってた……アレ? ほむらちゃん?」
529 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:33:35.65 ID:NtPh6bcr0
魔女の結界の中

さやか「あそこ!」

ほむら「あれがハンドルネームエリー」

さやか「あいつ、前に私が倒した事あるよ!」

ほむら「なら、任せていいかしら?」

さやか「ちょっと、折角二人いるんだから一緒に戦おうよ」

ほむら「私と貴方の魔法では相性が悪いんですもの……」

さやか「そういやアンタの魔法って何? あんまり詳しく見た事ないし」

ほむら「無駄話している暇はないわ、くるわよ!」

エリー「遊びましょう?」

目の前に画面が現れ、文字が打ち込まれる。
どうやら目の前の魔女は遊んで欲しいらしい

さやか「どうするほむら?」

ほむら「血生臭い遊びを望んでいるみたいね」チャキ
530 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:34:10.68 ID:NtPh6bcr0
エリー「……」スッ

空間が歪み、一匹のポリゴンが現れる。

さやか「ぽ、ポリゴンじゃん!」

エリー「バトルバトル♪」

ほむら「……トレーナー気どりという訳? 魔女のくせに」スッ

さやか「そっちがその気なら受けて立つよ!」スッ

モンスターボールを取り出し構える二人。
相手は二体、こちらも二対、ダブルバトルに突入しようとしていた。

ttp://www.youtube.com/watch?v=kh75rdPA84A&feature=related   BW 伝説系

ほむら「美樹さやか、貴方は何を?」

さやか「フタチマル! イーブイは戦闘訓練してないからね」

ほむら「他にポケモンは?」

さやか「イーブイ以外に二匹! オオタチとミニリュウ!」

ほむら「ミニリュウ? どこで捕まえたの?」

さやか「釣った! ゲームと同じ場所で釣れたよ!」

ほむら(釣り竿持ちなのね羨ましい……)
531 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:34:48.80 ID:NtPh6bcr0
ほむら「行きなさいエルフーン!」

エルフーン「キャフーン♪」

さやか「いたずら?」

ほむら「ええ!」

さやか「期待してるよ! フタチマル、お願いね!」

フタチマル『アタイに任せな!』

エリー「クスクス」

ポリゴン『シグナルビーム!』

エルフーン『痺れ粉!』

僅かに早く動いたエルフーンにより麻痺するポリゴン。
だが、それでもお構いなく発射されたシグナルビームがエルフーンに迫る。

フタチマル『危ないよ!』ズバッ

しかし、シェルブレードの一撃がシグナルビームを反らし、攻撃からエルフーンの身を守る。

エリー「でんげきは」
532 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:35:28.34 ID:NtPh6bcr0
さやか「あ、まずい!」

ほむら「エルフーン、攻撃をかばいなさい!」

フタチマルの前に飛び出し、でんげきはを受けるエルフーン。
相性の影響でダメージは少なく済んだ。

さやか「あいつ電気タイプなのかな?」

ほむら「恐らく……この電脳空間のような結界が証拠かしら」

さやか「とりあえず早く魔女を弱らせよう、弱ったらきっと捕まえる事が出来ると思うから」

ほむら「私達と同じポケモンならね……エルフーン! エリーに痺れ粉!」

エリー「シグナルビーム」

ポリゴン『シグナルビーム』

エルフーン『ふ、二つも? よ、避けられないよ!』

ポリゴンのビームを辛うじて回避するものの、エリーのビームが命中し大きなダメージを負う。

フタチマル『貰ったよ!』

フタチマルのシェルブレードがポリゴンを捕え斜めにその体を切り裂く。
533 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:36:18.88 ID:NtPh6bcr0
さやか「やった! ポリゴンを倒したよ!」

エリー「クスクス」スッ

再度空間が歪み、中から今度はポリゴン2が現れる。

ほむら「どうやら先に魔女をどうにかしたほうがよさそうね」

さやか「フタチマル、エリーにシェルブレード!」

ほむら「エルフーン、エリーに宿り木!」

エルフーン『えい!』ポイ

エリーは宿り木を植え付けられた。

ほむら(このままエリーの体力を奪い、ボールで捕獲したいけど……
     魔女も捕まえられるのかしら……)

エリー「シグナルビーム」

再度エルフーンめがけ攻撃をするエリー。
だが、今度は同時攻撃でなかったため、かろうじて攻撃をエルフーンは回避する。

フタチマル「フタ……チ」ドサッ

さやか「ああ! フタチマル!」

どうやらポリゴン2のでんげきはを食らったらしく倒れるフタチマル。
歯を食いしばりながら立ち上がるのを見る限り、まだ戦意は残っているらしい。
534 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:37:00.19 ID:NtPh6bcr0
フタチマル『やってくれたね! 倍返ししてやるよ!』

シェルブレードでポリゴン2を切り裂く。
しかしポリゴン2は倒れない、それどころか自己再生をし回復をする。

フタチマル『チッ、めんどうな奴だよ』

さやか「エリーに冷凍ビーム!」

フタチマル『先にあのポリゴンを倒したいけど、仕方ないね』

冷凍ビームをエリーに放ち、攻撃するフタチマル。
その攻撃を避けようと回避行動を取ろうとするエリーだが、麻痺によって体がうまく動かず
冷凍ビームをくらい地面に落下する。

ほむら「今がチャンスよ!」

さやか「いけっハイパーボール!」

ボールを投げエリーを捕獲しようとする。
だがポリゴン2がボールを弾き、捕獲を妨害する。

さやか「邪魔くさいなぁ!」

ほむら「エルフーン、ポリゴン2に痺れ粉!」

ポリゴン2『シグナルビーム』
535 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:37:44.38 ID:NtPh6bcr0
痺れ粉を受けなおも反撃するポリゴン2。

ほむら「避けなさい」

命令通りに、飛びこむ形で攻撃を回避するエルフーン。
その後、ゆっくりと立ち上がり態勢を整える。

ポリゴン2『ロックオン』

エルフーン『えっ!?』

体にロックオンマーカーをつけられ焦るエルフーン。
次の攻撃はどれだけ逃げ回ろうとも避ける事ができないためである。

さやか「フタチマル、冷凍ビーム!」

そうはさせじとポリゴン2に冷凍ビームを放つフタチマル。
しかし、その攻撃はエリーの放ったでんげきはにより中断される。

フタチマル『ご……ごめん、アタイはここまでみたい』

でんげきはを受け倒れるフタチマル。

さやか「オオタチ、出番よ!」

オオタチ「オオタチィ!」
536 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:38:16.94 ID:NtPh6bcr0
さやか「オオタチ、かいりき!」

オオタチ『握りつぶしちゃる!』ギギギ

ポリゴン2を掴み、力任せに押しつぶす。

ポリゴン2『放電』バリバリ

オオタチ「オオダチィ!!」ビリビリ

放電を受けひっくり返るオオタチ。
そこを狙うかのようにエリーのでんげきはがひっくり返ったオオタチに直撃をする。

さやか「な、なんでアタシのポケモンばっか狙うのよ!」

ほむら「エルフーン、葉っぱカッター!」

ポリゴン2『シグナルビーム!』

ほむら(動きが速い!)

葉っぱカッターを放つ前に、ポリゴン2のシグナルビームがエルフーンの体を貫き
エルフーンも戦闘不能となる。

ほむら「ツタージャ、全力でいきなさい!」

ツタージャ「タジャ!」
537 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:39:03.83 ID:NtPh6bcr0
ツタージャ『ツルのムチ!』

ツルを伸ばし、ポリゴン2を捕えるツタージャ。
そのまま地面に叩きつけようとするが、ポリゴン2は激しく抵抗をし逆に振り回される。

オオタチ『手助けしてあげる』

それを見たオオタチが、ツタージャを手助けし二人の力でポリゴン2は地面に叩きつけられる。

さやか「よし、邪魔が消えた!」

再度ハイパーボールを投げ、エリーを捕えようとする。
だが、ボールはシグナルビームで破壊され捕獲は失敗する。

さやか「ああもう!」

ほむら(まだ体力が残っているみたいね……宿り木の影響で徐々に体力は減っていると思うけど)

ほむらの予想通り、エリーの体力は宿り木に徐々に奪われ
その戦意を削いでいった。
しかし、それでもエリーは笑い声を画面に打ち込み攻撃を続ける。

ほむら「チッ、ツタージャ! グラスミキサー!」

攻撃の合間を縫うように全速力でエリーに近寄り至近距離でグラスミキサーを放つ。
その移動速度と回避の的確さを見て、美樹さやかは驚きの声を上げる。

さやか「凄いじゃんあのツタージャ! よく育ってる」

ほむら「褒め言葉は後で聞くわ」
538 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:40:33.98 ID:NtPh6bcr0
攻撃を受け床に倒れるエリー。
ポリゴン2はオオタチのかいりきで押しつぶされた状態。
今ならなんの邪魔もなくボールを当てる事ができる。

さやか「いけー! ハイパーボール!」

美樹さやかの投げたボールはエリーを吸い込むが、すぐにエリーはボールから飛び出す。

ほむら「今度は私よ」

ほむらもハイパーボールを投げエリーを捕獲しようとする。
しかし結果は美樹さやかと同じくすぐにボールから飛び出してしまう。

さやか「むむ……しぶとい」

ほむら「ただ単に捕まえにくいだけよ、ボールをありったけ投げなさい!」

さやか「ハイパーボール高いんだぞー! 大人しく捕まれー!」ポイ

ボールが床に落ち、蠢く。
しばらくの間ボールは抵抗を続けていたが、捕獲完了のサインが出、結界が消え現実世界へと戻る。
そこはほむら達が借りていた一室の中、どうやら戻ってこれたらしい。

さやか「ふぅ……捕まえた」

ほむら「よくやったわ美樹さやか」

アララギ「あれほむらちゃん? 突然いなくなって吃驚しちゃったわ」

ほむら「ごめんなさい……少し野暮用があって」

アララギ「あ……今速報でライモンシティの停電が直ったって!
      それに各地で起きてた電波障害も消えたみたいよ」
539 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:41:05.59 ID:NtPh6bcr0
さやか「それって……」

ほむら「これが犯人だったみたいね」

アララギ「あら? 犯人はポケモンだったの?」

ほむら「いえ……ポケモンと言うかなんというか」

さやか「どうするこれ?」ヒソヒソ

ほむら「迂闊にバトルで使うと大変な事になるかもしれないわ……」ヒソヒソ

さやか「じゃあアララギ博士に預けちゃう? 五匹しかポケモン持てなくなるのは勘弁だし」

ほむら「……私の盾に隠すという手もあるけど」

さやか「でも、ボールで捕まえられるって事はポケモンでしょ?
     ポケモンなら悪さをしないと思うけど」ヒソヒソ

ほむら「そうね……なら博士に預けちゃいましょう」ヒソヒソ

さやか「えーと、アララギ博士! この子預かってください」

アララギ「え? 別にいいわよーどんなポケモンなのかしら?」

ほむら「恐らくデータがないポケモンだと思います……」

アララギ「そうなの? それじゃあ新種を発見したって事ね!
      お手柄よ二人とも」
540 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:41:33.04 ID:NtPh6bcr0
ほむら「申し訳ないですが、そのポケモンについては世間に公表しないで貰えますか?」

アララギ「あらどうして?」

さやか「正直言うと結構危ないポケモンなんで……」

アララギ「データの収集もしないほうがいいかしら?」

ほむら「一応捕獲はしているので、それぐらいなら平気だと思いますが」

アララギ「解ったわ、データの収集はするけど世間には公表しないわね……
      私達科学者の間だけの秘密にしておく」

さやか「お願いします……」

アララギ「それじゃあねー二人ともー」プツン

さやか「……疲れた」

ほむら「ええ……いつ殺しにくるか分からなかったし、気が気でなかったわ」

ほむら(でも、これでワルプルギスの夜が来てもマスターボールでなんとかなりそうね)
541 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:41:59.81 ID:NtPh6bcr0
観覧車

ナツミ「おっ動き始めた」

マミ「暑い……意識が朦朧と……」

ナツミ「これはいけない! ボクが人工呼吸をしよう」

ピカチュウ『10万ボルト!』ビリビリ

ナツミ「オオゥ! 素晴らしい刺激だ!」

マミ「今日は厄日なのかしら?」

ピカチュウ『早く降ろしてぇー!』

ナツミ「がんばれーお嬢ちゃーん!
    もうすぐ外にでれるぞー」

マミ「が……がんばります」グッタリ
542 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:43:09.85 ID:NtPh6bcr0
今回の投下はこれで終了です。 次回はプラズマ団イベント、カミツレ撃破まで進めたいなぁ……
543 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/16(金) 23:44:33.85 ID:uxMFoSwao
捕まえた魔女の出番はあるのかな
544 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/16(金) 23:53:08.56 ID:mdsKvXfj0
乙!
面白いけど個人的にはポケモンonlyがよかったかな・・?
545 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/16(金) 23:53:39.29 ID:BYeqGFqXo
おお まさかの魔女捕獲wwwwww
シャルロッテちゃんとか飛び出してきたらどんなに弱くても最後まで使う自信があるww
546 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/16(金) 23:56:09.69 ID:aUoQTJLz0
魔女ポケモンktkr ということはほむほむにもマスターボールを投げたら・・・
547 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/16(金) 23:57:28.40 ID:NtPh6bcr0
>>543
あるある

>>544
ポケモンonlyだと、どんな話を書けばいいんだろう?
548 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/17(土) 00:14:08.86 ID:6nYo0OjKo
おつおつ
捕まえた魔女の出番もあるのね 楽しみだなー
549 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/17(土) 00:23:35.42 ID:ovA0T2dt0
>>547
いや、それはまた別の機会に書いてくれれば
ほむら達が別の地方に行く、とか?
550 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/17(土) 00:43:57.37 ID:f/AyZWQDO
乙!

エリーのタイプってなんだろ?

エスパー/ゴースト とか?


てかこのタイプの組合せのポケモンっていたっけ?
551 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/17(土) 04:26:32.52 ID:KGYKeGV50
>550
電撃タイプもあるきがする
552 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/18(日) 23:10:16.76 ID:wyzaC4Ej0
投下します。 カミツレ戦は少しお預け
553 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/18(日) 23:11:10.28 ID:wyzaC4Ej0
ライモンシティ ポケモンセンター

ほむら「さあチュリネ、これで貴方もドレディアに進化よ」

ほむらはドレディアに太陽の石を使った。

ドレディア「レディア」

タブンネ『おー、進化した』

ドレディア『皆さま、どうぞこれからもよろしくお願いいたします』ペコリ

エルフーン『性格も変わっちゃった』

ドレディア『エルフーンちゃん、後でワタクシと遊びません?』ニッコリ

ほむら(イッシュの草ポケモンは印象深い子が多いわね……最高だわ!)

ほむら「さて……誰を送ろうかしら……」

ハハコモリ『ツタージャちゃんにお洋服作ってあげる』

ツタージャ『い、いらないわよ!』

エモンガ『じゃあ私の作ってー!』

ほむら(草タイプが多いからハハコモリを預けましょう)

ほむら「という訳で、ハハコモリをお願いします」
554 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/18(日) 23:12:01.29 ID:wyzaC4Ej0
アララギ「ハーイ! 了解したわ!
      早速お茶汲みとかを勉強させるわね」

ほむら「……研究もしてくださいね」

アララギ「任せといてー、じゃねー」ブツン

ほむら「……遊園地に行ってプラズマ団でも捕まえようかしら」

遊園地

マミ「気持ち悪い……脱水症状ねこれは」

ピカチュウ『くらくらする……』

マミ「木陰で一眠りして体を休めましょうかピカチュウ」

ピカチュウ『うん!』

マミ(Nと観覧車に乗りたかったけど、まずは体調を整えないとね)

マミ「Zzz……」
555 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/18(日) 23:12:35.92 ID:wyzaC4Ej0
ほむら「中々大きい遊園地ね」

ツタージャ『観覧車! 観覧車あるよ!』

タブンネ『マスター、乗ろうよー!』

エモンガ『乗りたーい!』

ほむら(私のポケモンが観覧車を指差して大騒ぎしている……そんなに魅かれるものかしら? 観覧車って)

N「おや……君は」

ほむら「さあ行きましょう……」

N「……プラズマ団を探しているんだろう?」

ほむら「いいえ、私のポケモン達と遊びにきただけよ」

N「嘘はいけないよ……僕にはお見通しさ。
  彼等は遊園地の奥に潜伏していると思う、ついてきたまえ」ガシ

ほむら「腕を掴まないで貰えるかしら」

N「さあいこう」

ツタージャ『なんなのあの人?』

エモンガ『変態』

タブンネ『変態かな?』
556 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/18(日) 23:13:09.94 ID:wyzaC4Ej0
観覧車前

N「ふむ……どうやらこの辺にはいないみたいだね。
  観覧車に乗って高所から探す事にしよう」

ほむら「それでは見つけても捕まえられないじゃない」

N「僕はね観覧車が大好きなんだ……あの円運動、力学……
  美しい数式の集まりとは思わないかい?」

ほむら「興味ないわ」

N「さあ乗りたまえ、この観覧車は二人乗りなんだ」

ほむら「折角だけれど、貴方とは乗りたくないわ……
     何をされるか分かったものではないし」

N「? 僕は君になにもしないさ……話をしたいだけだよ」

ほむら「私は話す事等ないわ……消えてくれるかしら?」

N「僕にはあるのさ……君とどうしても話したい事がね」

ほむら「面倒な人ね、貴方は」

結局根負けをし、観覧車に乗りこむほむらとN
557 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/18(日) 23:13:43.81 ID:wyzaC4Ej0
ツタージャ『たかーい!』

エモンガ『すごーい!』

ビクティニ『空が近いね』

N「先に言っておくよ……僕はプラズマ団の王だ」

ほむら「……」

N「ゲーチスに乞われて一緒にポケモンを救うんだよ」

ほむら「……」

N「この世界にどれ程のポケモンがいるだろうか? 考えた事があるかい?」

ほむら「……」

N「だんまりだね。
  そろそろ終わりか……」

ほむら「貴方達にポケモンは救えない」

N「どうかな?」

ほむら「救えないわ……救えるはずがない」
558 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/18(日) 23:14:48.70 ID:wyzaC4Ej0
遊園地

PZ団1「N様!」

PZ団2「N様ご無事ですか!?」タタタ

N「大丈夫、ポケモン救うために集まった人も僕が守るよ。
  僕が戦う間に、君達は逃げたまえ」

PZ団1「し、しかし……」

N「……暁美ほむら、僕の考えが解るかい?」

ほむら「時間稼ぎという訳ね」

N「僕の見た未来通りだね……」

マミ「N!!」バッ

マミ(寝過ごすだなんて大失態だわ!)

N「……この未来は見ていないな」

ほむら(巴マミ!?)

マミ「N、貴方はゲーチスに騙されているのよ! 目を覚まして!」

PZ団1「なにを言う! 七賢人様を侮辱するな!」

マミ「やる気かしら? 相手になるわよ!」

N「……彼等に戦えるポケモンはいない、僕が相手になるよ」
559 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/18(日) 23:15:28.54 ID:wyzaC4Ej0
マミ「N……」

ほむら「巴マミ……」

マミ「あらほむらちゃんいたの? 貴方もこっちに来てるとは思わなかったわ!
   Nの目を覚まさせるために力を貸して貰うわよ」

ほむら「え……えぇ……」

N「全力でいくよ……」

プラズマ団のNが勝負を仕掛けてきた!

マミ「ほむらちゃん、初めての共同作業ね」

ほむら「えぇ……そうね」

ttp://www.youtube.com/watch?v=8kAtY3KuafA&feature=related  巴マミのテーマ 別Ver

N「頼むよ友達」

Nはメグロコ、シンボラーを繰り出してきた

マミ「チェリム! お願いね」

ほむら(シンボラー……初めて見るポケモンね……アンノーンの進化系かしら?
     でも、性別があるから違いそう……)

ほむら「エモンガ出番よ!」

エモンガ「エモー♪」
560 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/18(日) 23:16:08.38 ID:wyzaC4Ej0
マミ「チェリム、日本晴れ!」

N「メグロコ、エモンガにどろかけ! シンボラーはチェリムにエアカッターだ」

ほむら「エモンガ、シンボラーにスパーク!」

チェリム『日本晴れー!』パアァァ

チェリムは特性フラワーギフトにより姿を変えた。

エモンガ『スパーク!』

シンボラー『エアカッター!』

エアカッターでスパークを切り裂き、身を守る。
だが、全てを散らす事はできず、少量のダメージを負う。

メグロコ『どろかけ』バッバッ

エモンガ『ぺっぺっ、汚い!』

マミ「ふふ、このまま一気に決めちゃうわ……
   ティロ・フィナーレ!」

チェリム『ソーラービーム!』

突如チェリムに光が集まり、巨大なエネルギー波をメグロコに向けて発射する。
その強力な威力になすすべもなくメグロコは戦闘不能となる。
561 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/18(日) 23:17:08.67 ID:wyzaC4Ej0
エモンガ『でんげきは!』

シンボラー『エアカッター!』

後ろに迫るでんげきはを背にチェリムをエアカッターで切り裂くシンボラー。
当りどころが悪かったのかチェリムはそのまま戦闘不能となり、攻撃をしたシンボラーもでんげきはに体を貫かれ
大きなダメージを貰う。

N「ダルマッカ、出番だよ」

マミ「マリル、お願いね!」

ほむら(ダルマッカ……炎タイプ、だからマリルという訳ね)

マミ「マリル、雨乞い!」

ほむら(また天候を変えるの? すいすい持ちという訳でもないのに何故かしら)

ほむら「でんげきはでシンボラーにとどめを」

エモンガ「エモー♪」

エモンガの放ったでんげきはに体を貫かれ戦闘不能となるシンボラー。
しぶとい相手だったわねとほむらは思う。

ダルマッカ『炎のパンチ』

攻撃後のスキを狙われ、回避が間に合わず攻撃を受けるエモンガ。
562 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/18(日) 23:20:14.28 ID:wyzaC4Ej0
エモンガ『げほッ! いままで食らった攻撃の中で一番痛いよぅ……』

ほむら(これ以上は無理そうね……交代した方がいいかしら)

ほむら「こうたいよエモンガ! ドレディア、進化してからの初バトルよ」

ドレディア「レディア」

N「ズルッグ、出番だよ」

マミ「マリル、バブルこうせん!」

ほむら「ドレディア、フラフラダンス!」

マミ「ちょ、ちょっと! それって私のポケモンも!」

ほむら「忘れてたわ」

ドレディアのフラフラダンスにより、ドレディア以外の全てのポケモンが混乱する。
その影響でダルマッカは自分を攻撃し、マリル、ズルッグ共に自傷する。

マミ(ダルマッカは攻撃力が高いから、倒してからにしたかったけど仕方ないわね)

マミ「マリル、こうたい! ピカチュウ、任せるわ」

ほむら(ああそのために……その戦法はたしかに便利よね)

ピカチュウ『任せてマミちゃん!』

ほむら「はなびらの舞い!」

マミ「かみなり!」
563 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/18(日) 23:21:35.29 ID:wyzaC4Ej0
雨の中、必中の雷がダルマッカに直撃し戦闘不能となる。
ズルッグも、はなびらの舞いの一撃を受け、大きなダメージを負い戦闘不能となる。

N(トモエマミという人物がこなくても、僕は勝つ事はできなかった……
  そういう意味ではこの現実も、見た未来とさほど変わる事はない)

N(しかし、負けるにしてもこの現実は僕の見た未来とはまったく違う……
  暁美ほむら、君は一体……)

N「君は強い……だが、僕には変えるべき未来がある……そのために!
  僕はチャンピオンを超える!」

マミ「N……」

N「誰にも負けない存在となり、全てのトレーナーにポケモンを解放させる!
  君がポケモンと一緒にいたいとそう望むなら、各地のジムバッジを集めポケモンリーグへ迎え!
  そこで僕を止めてみせるんだ」

ほむら「興味ないわ……貴方がチャンピオンを超えたとしても、それで誰にも負けない存在という訳では
     ないですもの」

マミ「ほ、ほむらちゃん!」

ほむら「自惚れないでN……世の中にはチャンピオンより強い存在がいるのよ」

N「その存在に僕がなるのさ……それ程の強い気持ちでなければ、ポケモンの解放等できない」

ほむら「くだらない……貴方達にはポケモンを解放等できる訳がない」

N「待っているよ暁美ほむら……君は必ず来る……僕にはわかるからね」
564 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/18(日) 23:22:53.66 ID:wyzaC4Ej0
遊園地

ほむら(行ってしまった……警察に通報すればよかったわ)

マミ「N……運命は変える事はできないの? 人は必ず円環の理に導かれてしまうの?」

ほむら(何を言ってるのかしら?)

マミ「ほむらちゃん……私、Nを追うわ! 次に現れる場所は予想がついてるから」タタタ

ほむら「あ、巴マミ!」

ほむら(わけがわからない)

ツタージャ『私達を解放するってさ』

タブンネ『してどうするの?』

エルフーン『わかんない……野生に戻されるのかなぁ?』

ビクティニ『僕、もうあそこには帰りたくないよ』

ツタージャ『大丈夫、マスターならきっとあの変態を倒してくれるよ!』

タブンネ『変態っていうか、プラズマ団の王様だね』

エモンガ『ベー! プラズマ団なんて大嫌い!』

ドレディア『戦いは避けられそうにないですね』

ほむら(疲れたわ……魔女との戦いとか含めてなんだか濃厚な一日だったわね……
     もう今日は寝ましょう)
565 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/18(日) 23:23:37.73 ID:wyzaC4Ej0
翌日 ポケモンセンター

ほむら(そういえば、ここのジムってどこにあるのかしら?)

チェレン「やあほむら、今日もいい天気だね」

ほむら「あらチェレン……サングラスなんかしてどこかいくの?」

チェレン「リゾートデザートにポケモンを探しにいくのさ……
      なにか面白いポケモンを見つける事ができるかもしれないしね」

ほむら「リゾートデザート……遺跡があると聞いたけど」

チェレン「ああ、そういう所には珍しいポケモンがいたりするからね……探しにいくんだよ」

ほむら「面白そうね……ついていこうかしら」

その時、ほむらのライブキャスターが音をたてる。
どうやらアララギ博士が呼び出しているらしい

チェレン「君だけだね……僕のは鳴っていないよ」

ほむら「はい、アララギ博士」

アララギ「ほむらちゃん大変! ほむらちゃん達から預かったあのポケモン大変だよ!」

ほむら「どんな問題が?」

アララギ「研究所のエネルギーを使って空中に文字とか出して遊んでるからここのエネルギーが
      大変な事になってるの! 至急ビクティニを送ってくれないかしら?」
566 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/18(日) 23:24:38.20 ID:wyzaC4Ej0
ほむら(……そういえば無限のエネルギーを作るとか言ってたわね。
     でも、安全なのかしら? 一応他にもポケモンを送っておきましょう)

ほむら「解りました……ビクティニとポケモンを数匹送るのでよろしくお願いします」

アララギ「ごめんねほむらちゃん」

ほむら「いえ、元はと言えばこちらの責任もあるので……」

ほむら(送るのはエルフーン、ドレディア、ビクティニ、まとめ役にタブンネを送ろうかしら。
     手持ちが二匹だけになってしまうけど、捕まえれば問題ないし平気ね)

ほむら「タブンネ、しっかり監視するのよ」

タブンネ「たーぶんねー!」

ドレディア『エルフーンちゃん、あっちでいっぱい遊ぼうね』ニッコリ

エルフーン『こ、怖いよドレディアちゃん……ど、どうしてハサミ持ってるの?』

ドレディア『夏だし暑いでしょ? すこしさっぱりさせてあげる』チョキチョキ

エルフーン『やだあ! アッチに送らないでマスター!』ガシッ

ほむら「どうしたのエルフーン? 離れるのが寂しいの?」

エルフーン『もこもこ刈られちゃう!』

ほむら「……困ったわね」
567 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/18(日) 23:25:16.40 ID:wyzaC4Ej0
チェレン「行きたくないなら連れてってあげればいいじゃないか」

ほむら「でも、そうすると他の子達に悪いわ……皆離れたくないでしょうし」

ツタージャ『……我儘で言ってる訳じゃないからなんとも言えないなぁ』

タブンネ『うん、ドレディアちゃんに刈られちゃうしね』

エモンガ『もこもこが無くなったエルフーンも見てみたい!』

エルフーン『ひどいよ』

ドレディア『さ、一緒に行きましょうエルフーンちゃん』ダキ

ドレディアに抱きあげられ連れて行かれるエルフーン。
そんなエルフーンを何もできずに申し訳なさそうに見送るツタージャ。

エモンガ『ばいばいエルフーン! また後で会おうねー』

エルフーン『やー!』

ドレディア『どうして嫌がるの? 前みたいに一緒に遊びましょう』ニッコリ

タブンネ(お淑やかな子になったと思ったらSッ気が……)

ほむら「それじゃあビクティニの事頼むわよ皆」

タブンネ「たーぶんね!」
568 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/18(日) 23:25:51.92 ID:wyzaC4Ej0
ライモンシティ

チェレン「それじゃあ僕はリゾートデザートに向かうよ」

ほむら「私は準備をしてから行くわ……水を大量に買った方がよさそうだし」

チェレン「そうだね、そうするといい」

ほむら「あっちでまた会いましょうチェレン」

チェレン「ああ」

ツタージャ『二人だけになったわね』

エモンガ『そーだねー』

ほむら「ショップでおいしい水を買い込みましょう……行くわよツタージャ、エモンガ」
569 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/18(日) 23:26:23.92 ID:wyzaC4Ej0
買い物の帰り

男「やっぱりポケモンの仕業かねぇ?」

男2「かもしれないな……あんな不思議な事人間の力じゃ起こせねぇ」

ほむら(なんの話かしら……魔女絡みじゃなければいいんだけど)

男1「しかしねぇ、並のポケモンであそこまではできないと思うが」

男2「他にどう説明しろって言うんだ? ありゃポケモンの仕業さ! 間違いねぇ」

ほむら(怪しいわね……魔女かもしれないわ)

ほむら「すいません、なにかあったんですか?」

男2「ああ、16番道路にある森の奥でちょっとな……」

男1「変なんだよ、誰もいないトレーラーの奥で一休みしてたら
   いつの間にか原っぱで寝てたんだよ……」

男2「こんな事できるのはポケモンしか考えられないって訳で話をしてた所さ」

男1「でもよ、普段あのトレーラーには女性がいるって話じゃん……
   勝手に使って怒ってほっぽりだされたんじゃないか?」

男2「普通は起こすだろ!?」

男1「まあたしかに……」

ほむら(不思議な話ね……16番道路に行ってみようかしら)
570 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/18(日) 23:27:06.59 ID:wyzaC4Ej0
16番道路

ほむら(ここにある森の奥にトレーラーがあって、そこには普段女性がいる……
     情報が少なすぎるわね、独自に調査が必要だわ)

森の中

杏子「あーだりぃ……やっぱ勘違いだったかなぁ」

杏子(ライモンシティで聞いた噂から、魔女かと思ったんだけどやっぱ違うのか?
    どこに行ってもソウルジェムは反応しねぇし)

ムサシ「ねーコジロウ……なんだってアタシ達こんな所彷徨ってるのよ」

コジロウ「さあ? 杏子ちゃんに聞くしかないんじゃないか?」

ニャース「もう疲れたニャー……あのトレーラーで一休みしたいニャー」

杏子「そうだな……中で休ませて貰おうか」

トレーラー

杏子「すいませーん、休ませてくださーい」

女性「……」

ムサシ「無視? むかつくわねぇ」

コジロウ「おいおい、こんな所で暮らしてるぐらいだ、なにか訳ありなんだろ」
571 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/18(日) 23:27:52.68 ID:wyzaC4Ej0
杏子「おいアンタ、返事ぐらいしてくれない?」ガシ

女性「!」キッ

杏子「な……なんだよ」

杏子(睨みつけてくる事ねぇだろ……うぜーな)

杏子「なあ、少し休ませて貰えないか?」

女性「……」プイ

ムサシ「絶対馬鹿にしてるわよあの女」

杏子「おい! なんか言えよ!」

コジロウ「まーまーまー! 抑えて抑えて! きっと訳ありなんだって」

ニャース「……こいつ本当に人間なのかニャ?
      ニャー達と同じ気配を感じるニャー」

杏子「……たしかに、普通の人間とは違いそうだな」

女性「……」

杏子「おいアンタ、本当に人間か? 人間なら喋れなくても字ぐらい書けるだろ?」

紙を取り出し、ペンを渡す佐倉杏子。
だが、それでも女性は何も書かず、むしろペンの使い方すら分からないようだった。
572 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/18(日) 23:28:47.11 ID:wyzaC4Ej0
ニャース「怪しいのニャ」

コジロウ「たしかに……普通人間なら筆談できるしな」

杏子「おい、お前何者んだ? メタモンが変身した姿か?」

女性「……!」

女性「アーク!」

女性の姿が徐々に獣の姿へと変わっていく。
ゾロアーク、それが女性に化けていたポケモンの正体。

ニャース「ぽ、ポケモンだニャ!」

ムサシ「うそ!? ポケモンが人間に化けるだなんて聞いた事ないわよ!」

杏子「ポケモンなら好都合だ、このまま捕まえてやるぜ!」
573 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/18(日) 23:31:12.25 ID:wyzaC4Ej0
時は流れ、ほむらが森の奥へと到着する。

ほむら(あのトレーラーが話にでてた……)

杏子「捕まえたー!」

ほむら(あの声は佐倉杏子! 何を捕まえたのかしら)

ツタージャ『あれ……なんかここ変じゃない?』

ほむら(なに!? 景色が変わってゆく……)

トレーラーが消え、辺りには一面の花畑が広がる。
ゾロアークが捕獲された事によりイリュージョンが解けたのだ。

杏子「ほむらじゃねぇか……ここで何してんだ?」

ムサシ(いつぞやの無愛想なガキじゃないか)

ほむら「貴方こそここで何をしているのかしら?」

杏子「ポケモンを捕まえたのさ……ゾロアークっていうんだぜ」

ほむら「ゾロアーク?」

杏子「ああ、どうやらアタシ達はこのゾロアークっていうポケモンに化かされてたみたいだな。
    見ろよこの花畑……こいつを捕まえる前は木しかなかったんだぜ」

ゾロアーク「……」

ほむら(狐かしら? キュウコンとはまた違った魅力ね)
574 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/18(日) 23:32:01.25 ID:wyzaC4Ej0
杏子「中々強そうなポケモンを捕まえられたし、帰るとするかな」

ほむら「待って佐倉杏子……魔女の反応は?」ヒソヒソ

杏子「ない……アタシもそれを疑って来たけど、犯人はこいつさ」ヒソヒソ

ほむら「そう……」

杏子「ああ、じゃあなほむら……」

ほむら「ええ……さようなら佐倉杏子」

ムサシ「あのジャリガール、杏子とただならぬ仲みたいね」ヒソヒソ

コジロウ「暁美ほむらちゃんか……結構かわいいじゃないか」

ニャース「連れてるツタージャ、かわいいのニャ〜」

ほむら(ニャースが喋っている……)

ツタージャ(ニャースが喋ってる……)
575 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/18(日) 23:32:38.12 ID:wyzaC4Ej0
佐倉杏子達が去って

ほむら「無駄足ね……でも、綺麗な場所だわ」

ゾロア「アンアン!」

ほむら「ポケモン?」

ゾロア「アンアンアン!」

ツタージャ『見た事無いポケモン……』

ゾロア『人間だ! ボク人間見るの初めてデス!』

エモンガ『そうなの? さっきのゾロアークっていうポケモンが原因なのかな?』

ほむら「珍しそうなポケモンね捕まえようかしら」

ゾロア『怖い! なんか取り出した!』

ほむら「ツタージャ、逃がさないようにしなさい」

ツタージャ『仲間にする気みたい、覚悟しなさい』

ゾロア『ヒッ! ボク、強くないデス!』

ほむら「ハイパーボールでいいかしら」ポイ

ボールは数回蠢き、捕獲完了のサインを出す。
576 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/18(日) 23:33:47.95 ID:wyzaC4Ej0
ほむら「ゾロアを捕まえたわ」

ゾロア『こ、怖かったデス』

ほむら(特性イリュージョン……中々面白そうなポケモンね
     性別は♀……リゾートデザートで♂のポケモンを捕まえようかしら)

ゾロア『これから何処いくデスか?』

ツタージャ『リゾートデザート』

ゾロア『こ、怖い所じゃないデスよね?』

エモンガ『行った事ないよ』

ゾロア『ヒッ! ぼ、ボク怖いのやです』ビクビク

エモンガ『臆病!』

ゾロア『本当に怖いのやなんデス』

ツタージャ『でも、決定権はマスターにあるもの』

ほむら「さて、リゾートデザートに行くとしましょう……」

ゾロア『あぅあぅ……』

ゾロア(こんな事なら興味本位で人間を見に行かなければよかった)
577 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/18(日) 23:35:33.68 ID:wyzaC4Ej0
今回の投下はこれで終了です。  次回はリゾートデザート、カミツレ戦を予定しております。
578 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/18(日) 23:36:51.35 ID:5gOyzPxjo
>>1
579 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 00:34:56.63 ID:QDC98vzDO
乙!

ボクっ子ゾロアちゃんかわいい!

てか、ひこうが入っているエモンガにどろかけが当たってたな。
まあゲームじゃないんだし、地震ならまだしも、どろかけぐらい当たるか。
580 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 02:38:19.11 ID:3AcgiJKDO
マミさんがピカチュウにかげぶんしん命令するとき、
ロッソファンタズマと言うんじゃないか心配だったけど大丈夫だったよ


1乙
581 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 03:08:06.63 ID:fgBdpUteo
マミさんがロッソファンタズマを指示するたびに何故か減っていくあんこちゃんのPP
582 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 06:06:41.34 ID:pm8EU+ZIo

マミさんがほむほむを呼ぶときって暁美さんじゃなかった?
583 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 14:45:30.28 ID:5cP95S+Uo
前ループでポケモンのお陰で仲良くなってたんじゃなかろうか
584 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:21:16.44 ID:ouvN5hF30
投下します。 今回はカミツレ戦終了まで
585 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:21:43.87 ID:ouvN5hF30
リゾートデザート

チェレン「やあほむら、遅かったね。なにかあったのかい?」

ほむら「少し寄り道をね……でもおかげでポケモンを捕まえれたわ」

足元に寄り添っていたゾロアを抱き上げチェレンに見せる。

チェレン「へぇ、見た事無いポケモンだね……ふむ、悪タイプのポケモンか」

ポケモン図鑑を開きゾロアのデータを確認する。

ゾロア『サングラス……怖い人じゃないデスよね?』

ツタージャ『普段は眼鏡をかけてるし、怖い人じゃないわよ』

チャオブー『そうそう、なんも心配ないさ』

ゾロア『ほっ……』

エモンガ『臆病』
586 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:23:01.09 ID:ouvN5hF30
ほむら「ここには古代の城と呼ばれる場所があると発掘団から聞いたけれど」

チェレン「ああ、少し行った先にあるよ……案内してあげよう」

ほむら「助かるわチェレン」

チェレン「まあ、内部は砂が溜まって十分に観光はできなかったけどね……
      だから発掘団が態々来ているんだろう」

ほむら「そう……」

チェレン「さあこっちだ! 野生のポケモンに注意してくれ、色の濃い砂地に潜んでいるからね」

ほむら「ええ、気をつけるわ」

チェレンの後に続き、砂嵐の中を進み続けるほむら。
周囲には目印になりそうな物はなく、一人で歩いてくると砂嵐の視界不良の影響で
たどり着くには相当な時間がかかったであろうと予測する。

チェレン「ここが入口だ」

ほむら「……なにかしらこれ? 古代の石像かしら」

ぴくりとも動かない石の像を撫でながら、像を調べる。

ほむら(その割には新しそうだし……なにより風化が見当たらない……
     入口の目印として最近置かれた物かしら?)
587 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:23:36.33 ID:ouvN5hF30
古代の城

科学者「おや、君は……友達を連れてきたのかい?」

チェレン「ええそうです」

科学者「そうかそうか、見ての通り砂に埋まっている状態だね……
     満足に観光は出来ないと思うが見て行ってくれたまえ」

ほむら「感謝します」

ツタージャ『あちこちで人がうろうろしているね』

エモンガ『スコップで砂を掘ってるけど、なにか埋まってるのかなぁ?』

ゾロア『骨とか出てきたらどうしよう……』ビクビク

科学者「ああそうだ、流砂には気をつけてくれよ」

ほむら「流砂?」

チェレン「あちこちにくぼみがあるだろう? あそこを走り抜けようとしたりくぼみの真ん中を
      通り過ぎようとすると、砂に呑まれて下の階に落ちてしまうんだよ。
      一度、チャオブーが落ちて大変だったよ」

ほむら「そう……気をつけるわ」
588 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:24:08.71 ID:ouvN5hF30
しばらくして

チェレン「粗方見回ったようだね」

ほむら「ええ……見てない所は下の階ぐらいね」

チェレン「下に行ってもすぐに戻れるし、一度落ちてみるかい?」

ほむら「下には何が?」

チェレン「こことさほど変わらないかな……ただ、デスマスっていうポケモンがちらほらといたよ」

ほむら「デスマス……興味深いわね、行ってみるわ」

チェレン「僕達はここで待っているよ」

ほむら「行くわよツタージャ、エモンガ、ゾロア」

ゾロア『ヒッ! ぼ、ボクやです』

ツタージャ『逃がさないわよ』ガシ

ツルのムチで逃げるゾロアを捕まえ、流砂に飛び込むツタージャ。
それにほむらとエモンガも続き、一向は下の階へと落ちて行った。
589 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:24:43.85 ID:ouvN5hF30
エモンガ『ペッペッ! うぇー口に砂が入った』ペッペッ

ほむら「砂まみれね……センターでシャワーを借りる事にしましょう」

軽く体をはたき砂を落とす。
粗方落とし終えると、デスマスというポケモンを探しにほむら達は行動を開始する。

デスマス「ですます!」

ほむら「結構簡単に見つかったわね」

デスマス「デスマス!!」

ほむら(悪タイプかしら? 黒いし……腹部の顔が不気味ね)

ほむら「ツタージャ、リーフブレードで攻撃よ!」

ツタージャ「タジャ!」

リーフブレードが命中し、地面に倒れるデスマス。
その直後、ツタージャは体に違和感を感じる。

ツタージャ(なにかしら……なんか体がへん)

体を確認すると、いつのまにかあちこちに乾いた包帯が巻きついていた。
特性ミイラの効果で、ツタージャの特性がミイラになっていたためである。

ほむら(あら可愛い、ハロウィンスタイルかしら……)

ほむら「と、デスマスを捕まえないと」
590 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:25:20.75 ID:ouvN5hF30
ボールを投げデスマスを捕獲する。

ほむら(ゴーストタイプだったのね……特性がミイラ、攻撃した相手の特性をミイラにしてしまう効果があるのね。
     これでエルフーンの悪戯心を封印されると、ちょっと痛いわね)

デスマス「ですます!」

ツタージャ『あ、包帯が消えた……戦闘が終わると治るのねこれ』

ゾロア『こ、怖かった……』

エモンガ『戦ってないのにビビらないでよ』

デスマス『どうもーワシ、新しく仲間になったデスマスでーす、よろしくな』

ツタージャ『どうも……』

ゾロア『ヒッ!』ビクビク

デスマス『ちなみにゴーストタイプな』

ゾロア『お、お化け!』ビクビク

デスマス『悪タイプのくせにびびりやな』

エモンガ『見ての通り臆病でねー、困っちゃう』

ツタージャ『なんで貴方が困る必要あるのよ』
591 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:25:50.57 ID:ouvN5hF30
バックパッカー「あ、人だ!」

ほむら「貴方も落ちてきたの?」

パッカー「えへへ、流砂の中にこれがあったのを見つけちゃって……
      広いに行ったら落っこちちゃったのよ」

化石を二つ取り出しほむらに見せる女性のバックパッカー。

ほむら「化石……復元するとポケモンになる奴よね」

パッカー「そうそう! 珍しいポケモンになると思ってねー
      まあそのせいでここに落ちちゃってずっと彷徨ってるのよ」

ほむら「知人の話ではすぐに上に戻れると聞いたけど」

パッカー「そうなの? デスマスに追っかけまわされててそれどころじゃなくてさー」

ほむら「それじゃあ、私と上に戻る道を探す?」

パッカー「本当? それは助かるよ」
592 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:26:21.74 ID:ouvN5hF30
古代の城

パッカー「助かったー! どうもありがとうね」

ほむら「大した事はしていないわ」サラァ

パッカー「そうだ、お礼に私の見つけた化石を一個あげる」

ほむら「それはありがたいわ……どれにしようかしら」

パッカー「どれでも好きなのでいいよ」

ほむら「じゃあ、蓋の化石を貰おうかしら」

パッカー「それでいいんだね? はいどうぞ」

ほむら「ありがとう」

パッカー「こっちこそー、本当に助かったよー」

チェレン「お帰りほむら。デスマスは見つけられたかい?」

ほむら「ええ、捕獲できたわ」

チェレン「そうか、そろそろ日も暮れ始めている、センターに戻らないかい?」

ほむら「そうね、砂まみれだし早くシャワーをあびたいわ」

チェレン「じゃあ戻ろうか」
593 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:27:06.75 ID:ouvN5hF30
翌日 ライモンシティ

ほむら(この街のどこかにあるジムを探さないと)

遊園地

ほむら「……シャイニングビューティー……」

ベル「あ、ほむらちゃん! なにしてるのぉ?」

ほむら「あらベル……貴方こそここで何を?」

ベル「んとね、フタチマル達と観覧車に乗りにきたの」

ほむら「そう……私は今からジムリーダーに挑むの」

ベル「そうなの!? がんばってねほむらちゃん!」

ほむら「電気タイプ使いだから、さほど苦戦はしないと思うわ」

ベル「え、電気タイプのジムだったの? 私が挑んだ時はツバメ返しとおいうちと電光石火しか
    されなかったよ? ゼブライカはニトロチャージしてきたし……なんのジムかよく分かんなかったなぁ」

ほむら「ツバメ返し……それにニトロチャージ……ツタージャは今回は見学ね」

ツタージャ「タジャ!?」ガーン

ベル「それじゃあがんばってねほむらちゃん! エモンガのツバメ返しに気をつけてねー」タタタ

ほむら(エモンガとゼブライカを出してくるのね……相手は)
594 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:27:54.03 ID:ouvN5hF30
ほむら(どうしましょう……正直このメンバーで挑むのは不安だわ)

ゾロア『マスターはなにしてるんデスか?』

ツタージャ『どういう戦い方をするか考えてるのよ』

ほむら(ゾロアは悪の波動を使えるけど、捕まえたばかりで訓練をしていないし……
     デスマスも同じで、正直勝ち目が見えないわね)

ほむら「決めたわ、博士に預けたポケモンをこっちに戻しましょう」

エモンガ『誰が戻ってくるのかなぁ?』

ツタージャ『草タイプの子はお留守番でしょうね』

ポケモンセンター

アララギ「ハーイ! どうかした? ほむらちゃん」

ほむら「ライモンジムに挑むのでポケモンを手持ちに戻したいのですけど」

アララギ「そう? 誰を戻すのかしら?」

ほむら「タブンネを」

アララギ「タブンネちゃんね、ちょっと待ってて」
595 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:28:43.86 ID:ouvN5hF30
博士の家

タブンネ『また新しいお茶の葉を買ってこないと』

急須にお茶の葉を入れ、ビクティニが温めた薬缶から急須にお湯を注ぐ。
現在、一部のほむらのポケモンは雑用係をさせられていた。
ほむらには家族がいないため、捕まえたポケモンを預かってくれる人がおらず。
こうして働くのは家賃代も含まれているためである。

タブンネ『博士、お茶入りましたよー』

机の上に急須と湯呑を置き、研究所を出ようとする。

アララギ「あ、タブンネちゃん! ほむらちゃんが貴方を呼んでるわよ」

タブンネ「たーぶんね?」

アララギ「ジム戦らしいからがんばってね」

ビクティニ『がんばってね〜』

頭にコードをつけたビクティニが手を振りながら激励の言葉をタブンネに送る。
ほむら達が捕まえた魔女、エリーが研究所のエネルギーを湯水のように使い遊びまくるので
枯渇したエネルギーを補うために、ビクティニのエネルギーを拝借している。

ハハコモリ『あら、タブンネちゃんマスターの所に?』

切り終えたバームクーヘンを持ち、現れるハハコモリ。
596 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:29:17.88 ID:ouvN5hF30
アララギ「あら、ありがとうね」

バームクーヘンを口に放り込み、湯呑に入ったお茶を啜る。
その間にタブンネは、転送装置へ向かい転送を待つ。

タブンネ『私がいない間、よろしくね』

ハハコモリ『ええ、がんばってね』

にこやかな笑顔でタブンネを見送るハハコモリ。

アララギ「それじゃあほむらちゃん、タブンネを送るわね」

ほむら「お願いします」

アララギ「行ってらっしゃーい」

モンスターボールに戻り、ほむらの許へ転送されるタブンネ。

ビクティニ『僕も行きたいなぁ』

ハハコモリ『今ビクティニちゃんが行っちゃうと、博士が大変よ?』

ビクティニ『そっかー、じゃあがんばる』

ハハコモリ『えらいえらい、マカロン買ってきてあげる』

博士との買い出しのさいに、マカロンを買う事を約束する。
お茶の葉が切れているのだ、きっとこの後買いにいくだろうと思い準備をするハハコモリ。

アララギ「さてと……あらお茶の葉空っぽみたいね……買いに行こうかしら」

タブンネの持ってきた空缶を手に持ち呟く。
予想は当たったようだ。
597 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:29:59.08 ID:ouvN5hF30
ライモンシティ

ほむら「お帰りタブンネ」

タブンネ「たーぶんねー!」ダキ

ほむらに抱きつき再開の喜びを行動で表現する。

ほむら「後は美樹さやかに連絡をして……」

ライブキャスターを起動し、美樹さやかを呼び出す。
しばらくすると、画面に美樹さやかが現れ第一声を告げる。

さやか「ん、なんか用? また魔女?」

ほむら「いえ……前にフタチマルが冷凍ビームを使った件なんだけれど」

さやか「ああ、技マシンだよあれ」

ほむら「その技マシン貸して貰えないかしら?」

さやか「いいよ、誰に覚えさせるの?」

ほむら「タブンネに」

さやか「今どこ? ライモンシティ?」

ほむら「ええ」

さやか「そっか、ホテルからポケモンセンターに向かうよ」

ほむら「手間をかけるわ」
598 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:30:34.07 ID:ouvN5hF30
数分後

さやか「ほい、これで大丈夫かな」

頭の上のディスクを取り、ディスクケースに技マシンをしまう。
どうやら冷凍ビームの基礎は学べたようだ。

ほむら「これでタブンネが冷凍ビームを」

さやか「訓練必要だけどね……あたしのフタチマルも使いこなすまで時間かかったし」

フタチマル『おかげで草タイプに一方的に負ける事はなくなったけどね』

タブンネ『それはすごい』

ツタージャ『……なんかずるい』

フタチマル『あんたもアタイみたいに苦手なタイプに大ダメージを与えられる技を覚えるんだね』

ツタージャ『そんな技マシンあるかなぁ?』

フタチマル『アタイは知らないなぁ……』

ほむら「助かったわ美樹さやか……貴方に助けられるとは思ってもみなかったわ」

さやか「おー? どういう意味ですかそれ? もしかしてさやかちゃんを馬鹿にしてる?」

ほむら「褒めたのよ……」

さやか「素直じゃないなぁ転校生」

ほむら(私を憎まない美樹さやかというのはちょっとやりづらいわね)
599 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:31:27.08 ID:ouvN5hF30
用事を終え、美樹さやかは観光を再開する。
ほむらは冷凍ビームの特訓のために付近の草むらに移動しようとしていた。
丁度そんな時、ポケモンセンターにベルが飛び込んでくる。

ベル「あ、ほむらちゃ〜ん!」

ほむら「どうしたのベル?」

ベル「観覧車二人乗り専用だって乗れなかったよぉ」

ほむら「そうだったの……なんだか微妙な観覧車ね」

ベル「そうだ、ほむらちゃんはカミツレさんに挑んだの?」

ほむら「まだよ……今からタブンネを訓練してそれから挑むの」

ベル「訓練するの? 私も一緒に訓練していい?」

ほむら「積極的ね、歓迎するわ」

ベル「ありがとう! 一緒にがんばってバッジを全部集めるんだ!」

ツタージャ『貴方のマスター、変わったわね』

フタチマル『引っ込み思案な所があったけど、消えてくれよ』

エモンガ『家のマスターは変わらないね』

タブンネ『家のマスターは、あれでもう完成してるんじゃないかなぁ?』

フタチマル『早熟だなぁ……あれぐらいの年の女の子って家のマスター(ベル)みたいな感じじゃないの?』

ツタージャ『余所は余所、家は家って事』
600 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:32:29.00 ID:ouvN5hF30
その日の午後

タブンネ『冷凍ビーム!』

ツタージャ『ッ!』

タブンネの冷凍ビームが命中し、氷の中に閉じ込められるツタージャ。
どうやら完全に使いこなす事ができるようになったらしい

パリン!

氷が割れ、割れた氷の欠片の中からツタージャがはい出してくる。
本気で回避をしていたが、回避を先を読まれそこに冷凍ビームを打たれたのである。

ツタージャ『凄いわねタブンネ……私ももっとがんばらないと』

タブンネ『ツタージャちゃんは相変わらずがんばりやだね』

ツタージャ『そ、そうかな? マスターの役に立ちたいからがんばってるだけだし』

エモンガ『私だってがんばってるもん! ねぇねぇフタチマルさーん、私をみてぇん』クネクネ

フタチマル『メロメロのつもりか? 修行が足らぬでござるな』

エモンガ『ぶー』

デスマス『色気が足らん』

ゾロア『くねくねしてるだけだったデスよ』

エモンガ『うっさい! ゾロアの癖に生意気だよ』

ゾロア『ヒッ! エモンガさんがいじめる!』
601 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:33:17.60 ID:ouvN5hF30
ほむら「ふぅ……これでカミツレ戦は万全ね」

ベル「ほむらちゃんの訓練相変わらずすごいんだね……」

ほむら「訓練には妥協があっては駄目なのよ……どこかで妥協をすると、実戦ではそれが死につながるから」

ベル「それって魔法少女も?」

ほむら「……ええ、私は魔法少女になって、目的を得てからはずっとそうしてきたわ」

ベル「そっか……アニメみたいにはいかないんだね」

ほむら「あれは空想の世界ですから……現実はもっともっと厳しいわ」

ベル「……」

ほむら「今日は訓練に付き合ってくれてありがとうベル。
     貴方のポケモンの動きからも色々とヒントを得れたわ」

ベル「そ、そうかな? 私の方が色々学べたよ」

ほむら「そう? それはよかったわね」

ベル「えへへ……」

ほむら「そういえば、貴方はこの先の街には行かないの?」

ベル「んとね、橋が封鎖されてて先に進めないの……プラズマ団が関係してるんじゃないかなぁ?」

ほむら「またあいつ等なのね……面倒を増やしてくれるわ」

ベル「だから、封鎖がとけるまでこの街でスポーツを観戦したり、バトルサブウェイの戦いを観戦したり
    ミュージカルを見たりして過ごそうかなって」
602 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:33:52.24 ID:ouvN5hF30
ほむら「それはいいわね。カミツレに勝ったら私もそうしましょう」

ベル「その時は一緒に見ようね!」

ほむら「ええ、約束するわ」

ほむら(封鎖という事は巴マミも巻き込まれて先に進めないのではないかしら?)

そのほむらの予想は的を得、巴マミは封鎖の影響で足止めを食らいライモンシティをうろうろしていた。
その最中……

マミ「あれはほむらちゃんとベル!」

話かけようと暁美ほむら達に近寄るマミ。
そこで巴マミは、ほむらも同じ魔法少女である事を知る。

ほむら「……ええ、私は魔法少女になって、目的を得てからはずっとそうしてきたわ」

マミ(嘘……ほむらちゃんが同じ魔法少女だなんて……どういう事なの!?
   まさか、私が死んだせいで彼女が? いいえ巴マミ! QBが魔法少女であると一度呟いていたはずよ……
   と言う事は……ほむらちゃんは私を見捨てたという事?)

巴マミの脳裏に過去が思い返される。
603 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:35:15.94 ID:ouvN5hF30
見滝原 マミルーム  薔薇の魔女撃破後

マミ「え、暁美さんはポケモン初心者なの? 珍しいわね」

まどか「だから、今は私達が教えてる所なんです」

マミ「そう……だったら私も色々と教えてあげようかしら」

ほむら「まどかがいるからいいわ」

まどか「でも、色々な人にアドバイスを聞いた方が私は面白いと思うよ?」

ほむら「そう? まどかがそう言うなら……よろしく頼むわ巴マミ」

マミ「呼び方が硬いわね……折角なんだからもっと砕けた呼び方しましょうよ?
   私は暁美さんの事ほむらちゃんって言うから、ほむらちゃんはマミさんって」

ほむら「巴マミ」

マミ「もう、マミさんって呼んでよ」

ほむら「……」

マミ(そうね……考えてみれば私達まだ会ったばかりですものね……私が一方的に好意を押し付けても駄目だわ!
   ほむらちゃんから好意を勝ち取るためにも、親身になってポケモンを教えないとね)

回想を終える巴マミ。

マミ(なのに……ほむらちゃん、いえ暁美さんは……私を魔女から……
   っ! だめよ巴マミ! 憶測で決めつけるのはよくないわ……ちゃんと彼女に確認を取らないとね)
604 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:36:01.24 ID:ouvN5hF30
考え込んでいるうちにベルとほむらは別れ、その場にほむら一人が残される。
またとない機会。巴マミは魔法少女の件を話すためにほむらの許へと向かっていった。

マミ「暁美さん……」

ほむら「巴マミ……やはり封鎖の影響で足止めされていたみたいね」

マミ「貴方、魔法少女だったのね」

ほむら(あ、そういえばあの時は一度も変身してなかったわ……マミが死ぬまで)

ほむら「ええ、私も貴方と同じ魔法少女よ」

マミ「私と会った時、貴方はもう魔法少女だったとQBの呟きを耳にした事があるのだけれど本当かしら?」

ほむら「ええ、ポケモンをしてて変身をしなかっただけよ」

マミ「なら……あの時、私を助ける事ができたのではなくて?」

ほむら「ごめんなさい巴マミ……クロガネジムのヒョウタに手こずっていてそれどころではなかったわ」

マミ「……じゃあしょうがないわね」
605 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:36:56.03 ID:ouvN5hF30
巴マミから発せられていた、緊迫感が解かれ何時もの穏やかな表情に戻る。
ほむらにとっては何故、マミから緊迫感が発せられていたのかすら分からなかった。

マミ(でも、ちょっとは怒ってるのよ! だからまた仲良くなるまでほむらちゃんって呼ばないんだから)

マミ「暁美さん、橋はいつになったら架かるのかしら?」

ほむら「さあ? 誰がその橋の責任者なのか私は知らないわ」

マミ「たしかカミツレさんが架けてくれたわ」

ほむら「彼女なら明日、バッジを得るために挑むからその時に橋の事を話すわ」

マミ「それは助かるわ! お願いするわね暁美さん」

ほむら「礼を言われる程の事ではないわ」
606 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:37:39.46 ID:ouvN5hF30
翌日 ライモンジム

ほむら「ジェットコースターがジムの中を走っている……」

ガイドー「どうッスか? 驚いたでしょう!
      このジムは見ての通りジェットコースターなんすよね!
      まあ、とりあえずはこれを差し上げるッス!」

おいしい水を貰った。

ほむら「……どうも」

ガイドー「このジェットコースタージムはまずジェットコースターに乗る!
      次にプラットホーム、足場の事ッスね! そこでポイントを切り替えて進む仕組みッス」

ガイドー「行動が制限されたり、待ち時間が長くて挑戦者にはめっちゃ不評ッスけど
      我慢して進んで欲しいッス! あと、エチケット袋も用意してあるんで好きに使って欲しいッス!
      くれぐれもコースターの中では吐かないで貰いたいッス」

エチケット袋もついでに貰った。

ほむら「……乗り物酔いする人には辛いジムね」

ガイドー「そういう面からは超不評ッス! 一部の人にはトレーナーを拷問するジムとまで言われてるッス
      本当にゲーフリは何を考えてるのやら」

ほむら「ゲーフリ?」

ガイドー「建設会社ッスよ! ここのジムを作った人達ッス! ヒウンシティに本社があるッス」

ほむら(ゲームフリークの事ね……成程、それで建設会社……)
607 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:38:29.74 ID:ouvN5hF30
ほむら(ウッ! 一回転した……)

プラットホームに降り、床に座り込む。
高速で揺られ続けたため、流石のほむらもこれにはまいり、眩暈をおこしていた。

ほむら(気持ち悪い……不評になる訳だわ……待ち時間も無駄に長いし……)

しばらくし、体調を万全に整えたほむらはカミツレの許まで進む。

カミツレ「来たわね……あまりのスピードにクラクラしてない?」

ほむら「酔ったわ」

カミツレ「そう……なら今度は私のポケモンで貴方をクラクラさせてあげる」

ジムリーダーのカミツレが勝負を仕掛けてきた!

ttp://www.youtube.com/watch?v=S0pI_AkHKSI&feature=related VSジムリーダー

カミツレ「ルールは三対三よ!」

ほむら「了解したわ」

カミツレ「エモンガ、がんばりなさい」

エモンガ「エモー!」

ほむら「タブンネ、よろしく頼むわ」

カミツレ「ふふ、ボルトチェンジ!」

ほむら(電気技ね……まあ気にする事はないかしら)

タブンネ「たぶんね!」
608 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:39:08.27 ID:ouvN5hF30
身構えるタブンネに、ボルトチェンジで攻撃するエモンガ。
ボルトチェンジが命中し、よろけるタブンネを尻目にエモンガはモンスターボールに戻り
別のエモンガがフィールドに飛び出す。

ほむら「そういう技……中々面白いわね。
     でも……」

タブンネ『冷凍ビーム!』

タブンネから放たれた冷凍ビームは、正確にエモンガを貫きエモンガを床に落下させる。

カミツレ「まさか冷凍ビームをね……」

戦闘不能となったエモンガをボールに戻し、次のボールを構える。

ほむら「飛行タイプが仇になったわね……」

カミツレ「ダンゴロで攻めてくるトレーナーは多かったけど、冷凍ビームで攻めてくるのは貴方が初めてよ」

ほむら「どうも」

カミツレ「ゼブライカ、がんばりなさい」

ほむら「タブンネ交代よ! デスマス、よろしく頼むわ」

デスマス「ですます!」

カミツレ(……何をする気かしら)

ほむら「デスマス、呪い!」
609 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:39:48.19 ID:ouvN5hF30
自らに釘を打ち込み、ゼブライカに呪いをかけるデスマス。
呪いの影響で、今後ゼブライカは体力を奪われ続ける事となる。

デスマス『呪いはワシ等ゴーストタイプの十八番や』

ゼブライカ『ニトロチャージ!』

そのままニトロチャージで沈められるデスマス。
呪いで体力の半分を消費したのが原因である。

ほむら「頼むわよツタージャ!」

カミツレ「ツタージャ? 舐められたものね……」

ほむら「悪の波動!」

ツタージャ「タジャ!」

カミツレ(どういう事!? 何故草タイプのツタージャが悪タイプの技を!?)

勿論このツタージャはツタージャではない。
ゾロアの特性イリュージョンにより、ほむらの手持ちのツタージャに化けたゾロアである。

ツタージャ「タジャー!!」

悪の波動を受け、大きなダメージを追うゼブライカ。
草タイプの技を放つと思っていた所に、悪タイプの技がきたため驚き行動が一瞬停止してしまった。
その結果、満足に回避する事ができずもろに悪の波動をくらってしまった。

ゼブライカ『草タイプの癖に洒落た事を! ニトロチャージ!』
610 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:40:22.99 ID:ouvN5hF30
炎を纏いツタージャを攻撃する。
攻撃を受けたツタージャは、倒れるがすぐに立ち上がりその姿を変えてゆく。

カミツレ(見慣れないポケモンね……あのポケモンがツタージャに化けていたという事ね)

ゾロア『ぼ、ボクまだやれるデス!』

カミツレ(あのポケモンはまだまだ戦える……けれどゼブライカはもう限界ね……
      呪いの影響で体力を減らされ続けている……)

カミツレの思考通り、呪いの影響で倒れるゼブライカ。
残ったのはエモンガ一匹、もはや彼女に勝ち目は存在しなかった。

カミツレ「エモンガ、がんばって」

ほむら「交代よ! タブンネ、沈めてきなさい」

タブンネ「たーぶんね!」

エモンガから放たれるツバメ返しを受けるも、タブンネはものともせず冷凍ビームで反撃をする。
攻撃を避けようと必死になるエモンガだったが、攻撃は正確にエモンガを貫き戦闘不能となる。

カミツレ「……クラクラさせるつもりが、いつの間にか私の方が貴方のポケモンでクラクラさせられたみたい」

ほむら(あんまり電気タイプのジムって感じがしなかったわね……)

カミツレ「ステキ……ほれぼれしちゃうファイトスタイルね。
      貴方、いいトレーナーね……感激したわ」

カミツレ「さあ受け取りなさい……ボルトバッジよ。
      それとこれは技マシン72「ボルトチェンジ」よ」

ほむら(面白そうな技ね、エモンガに覚えさせようかしら)
611 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:40:50.95 ID:ouvN5hF30
カミツレ「貴方、次はホドモエシティに?」

ほむら「ホドモエ?」

カミツレ「ええ、そこにジムがありますもの……でも、今はホドモエには行けないわね」

ほむら「封鎖されていると聞いたわ」

カミツレ「そうね……貴方や、ベルちゃんをここで足止めするのも勿体無いわ……
      私が通れるようにしてあげる」

ほむら「感謝するわ」

カミツレ「私をクラクラさせてくれたお礼よ……」

ほむら(次の目的地はホドモエシティという訳ね……16番道路から先の封鎖は解けないのかしら?)

ほむら「あの、16番道路の封鎖は?」

カミツレ「それは知らないわ……道路工事でもしてるんじゃない?」

ほむら(……16番道路の先はどうなっているのかしら、気になるわね)
612 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/20(火) 23:44:05.79 ID:ouvN5hF30
今回の投下はこれで終了です。
600突破しました。これからもお付き合いいただけると幸いです。

余談ですが、ポケモンと信長の野望がコラボしたようで……
どうやらポケモンの世界では現実世界の歴史上の人物が存在する地方があるらしい
613 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/20(火) 23:50:19.05 ID:9ZmnraaAO
乙!
次回が楽しみだぜ。
614 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/20(火) 23:52:47.15 ID:/an1EdpEo
615 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 00:02:03.22 ID:2q0gceZq0

ポケモン+ノブナガは割とガチで気になってる
616 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 12:44:20.01 ID:IUegxgt0o
乙乙
617 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 13:42:10.30 ID:hw9Gr91DO
信長の野望を全く知らないから3行で説明して
618 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/23(金) 23:39:53.37 ID:JyHTke6O0
wwktk
619 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/23(金) 23:57:06.66 ID:o+BgUAGb0
>>618
ageんなカスがァァ!!
620 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 00:38:13.61 ID:PN1nmUGY0
ポケモン+ノブナガの野望を初めて聞いた時マジで
「訳が分からないよ」ってなった…

そう言えば今更だがアーティ戦の時イシズマイに草が効いてたが効果普通じゃなかったっけ?
621 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 18:31:56.96 ID:FklHdHtY0
今日こそ>>1はくるのだろうか
622 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 20:06:21.79 ID:qWQKmo5do
>>1はお楽しみのようです
623 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/25(日) 20:45:42.97 ID:mgx+JaM60
>>1はクリスマスはお忙しいようで
624 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/26(月) 10:34:05.94 ID:l89JSOqY0
今日こそは来てくれ>>1
625 : ◆Hdxm6UtaOU [saga]:2011/12/26(月) 16:41:46.33 ID:Z4Pp6mZZ0
申し訳ない。
年末の影響で超仕事が忙しいんで元旦すぎるまで更新は難しいです。

>>623
仕事してたわー
626 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/26(月) 18:57:14.78 ID:jB14fh4AO
まちます。
627 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/26(月) 19:45:32.38 ID:Pquq8nmE0
>>625
この時期に忙しいとか、ほんと乙です
楽しみに待ってます
628 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/27(火) 21:25:24.65 ID:3frVYs8E0
>>625
仕事がんばれ
629 :627 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 19:43:05.31 ID:nGaOn3fM0
ほむ
630 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 03:08:39.46 ID:7q0ru9/wo
タマムシジムを覗いてるじいさんを押しのけてエリカちゃんを舐め回すように視姦したい
631 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) :2012/01/01(日) 19:46:37.84 ID:EWvoSQk80
ほむ?ほむむむむ?
632 :以下、あけまして [sage]:2012/01/03(火) 22:19:43.61 ID:LQJGXepW0
あれから、一年と三ヶ月がたった……
633 :以下、あけまして [sage]:2012/01/03(火) 23:09:20.66 ID:Z9NJjl/D0
何気なく毎日チェックしてしまう
634 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 15:02:41.55 ID:8KqdIp1e0
>>1
ついつい毎日通っちゃう/////
635 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 15:19:06.05 ID:ZL8HpOyE0
くやしい……でも通っちゃう!ビクンビクン
636 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/01/06(金) 16:52:51.49 ID:WqN0yeFAO
予想以上に豆腐メンタルワロタ
637 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/01/07(土) 02:51:17.93 ID:v7Mg9IpY0
>>1はまだお忙しいようで
638 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2012/01/09(月) 09:09:22.41 ID:3YiWUZfAO
まだか
639 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/01/09(月) 13:34:04.51 ID:BJE5NpBd0
      ☆ チン     マチクタビレタ〜
                        マチクタビレタ〜
       ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ヽ ___\(\・∀・)< まだ〜?
            \_/⊂ ⊂_ )   \_____________
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
       | 愛媛みかん |/
640 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/01/10(火) 23:51:57.48 ID:fhn09+KKo
まだかね
641 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/11(水) 00:12:47.75 ID:L1GRd2c5o
大昔に青しかやったことないけど楽しい
642 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage saga]:2012/01/11(水) 00:16:15.57 ID:b+IyaQcW0
きながにまちましょうや
643 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/11(水) 19:27:24.28 ID:N6PIPJ+A0
まだかなー
644 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/01/14(土) 13:44:53.18 ID:Orgthcif0
そして、35年後……
645 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/01/14(土) 17:43:57.46 ID:s5uYJ1lyo
ポケモン抱えて歩くほむらちゃんまだかなー
646 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/01/15(日) 21:46:08.76 ID:k6C032WAO
ほむほむは何歳になっても俺を愛せるよ
647 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/01/15(日) 22:59:23.80 ID:PuZJJkBv0
俺もほむほむが何歳になっても愛せるよ
648 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) :2012/01/16(月) 00:30:13.72 ID:5SksMHId0
俺はほむほむが台所にでてくる虫になっても愛せるよ
649 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) :2012/01/16(月) 00:47:56.09 ID:ol+n80DAO
毎日チェックしてるけど、音沙汰無しですね…
650 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/16(月) 11:10:00.75 ID:2QIVjnSIO
追いついた!
続きまだかなー
651 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) :2012/01/16(月) 15:54:19.31 ID:5SksMHId0
リアルが忙しいなら生存報告だけでもあると有難い
無理に書けとはいわないからさ
652 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/16(月) 16:07:49.75 ID:X/A0hYtco
なんて俺得スレなんだ・・・
653 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/01/16(月) 16:52:00.07 ID:5SksMHId0
ageてた すみません
654 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/18(水) 08:17:46.15 ID:fPWCQNRDO
せめて生存報告だけでも欲しいな
655 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/01/19(木) 21:56:26.80 ID:mhj2N4ga0
>>654禿同
そうでなくても需要がありまくりなスレだから、たとえ1年くらいかかってもいいから完結してほしい
656 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/20(金) 15:36:05.58 ID:s2jgXq4m0
まどか再開までは読みたいアル
657 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/01/20(金) 21:22:02.99 ID:elTKsQvT0
今思いついたんだけど、アニメとコラボして、この前の
「トルネロスVSボルトロスVSランドロス!」
とかの内容をこのスレでもやるとかすればネタにも困らないし、いいと思うんだ
658 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) :2012/01/23(月) 17:53:37.18 ID:7cuTCH7AO
これだけ音沙汰がないと作者の身に何かあったのか、本気で心配になってきたな。
659 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/01/23(月) 19:47:16.92 ID:S8DyKVZr0
飽きて書くのやめるならそれはそれで仕方ないから、
生存報告だけして畳んでくれればいいんだが
何の音沙汰もないのがなあ
660 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/24(火) 17:29:50.86 ID:isAlDmms0
飽きたのかな・・
661 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/24(火) 17:59:14.00 ID:lPcaShljo
ポケモンやってみたいからDS買おうかと思ったけど
ポケモンくらいしかやりたいの無いから結局寿命間近だった外付けハードディスク買っちゃった
662 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/01/24(火) 19:56:46.70 ID:qtIhdoOP0
>>661
DSliteマジおすすめ
アドバンスのカセットできるし、DSのゲームもできるし。
現環境ではエメラルドとかがポケモン育てんのに使う場合があるから
lite買ったら、エメラルドとプラチナ買うと良いよ










これが今話題のステマ
663 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/26(木) 09:19:49.87 ID:buWaM7Fco

こんな終わり方なんてないよ…あんまりだよっ…!
664 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/01/30(月) 21:52:47.76 ID:4qaCF7oAO
なんか、一部のSSが新年明けてから投下が遅くなるor音信不通が多いな
リアルが忙しいのは良いことだが…
665 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/02/02(木) 21:27:16.33 ID:+1jlKzf20
人生相談のことか
666 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/02/03(金) 07:50:58.58 ID:5xrLwouDO
何かあったのかな、心配だ
667 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) :2012/02/03(金) 08:17:16.24 ID:3snbV+bAO
>>666

年が明けた後に更新するって書いてあったからね。作者さんが心配…
668 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/02/03(金) 10:08:44.56 ID:y3HQBf7AO
就活じゃね?時期的に。
669 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/03(金) 16:05:38.68 ID:KB1xUbsPo
仕事忙しいってちょっと上に書いてあっただろ・・・
黙って待てよ
670 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage saga]:2012/02/04(土) 01:26:16.04 ID:9JdW2Imf0
続きは忙しいならもうどっちでもいいから生存報告してほしいね
671 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/13(月) 04:18:58.50 ID:4kI5sJzqo
>>644が真実味を帯びはじめた
672 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage saga]:2012/02/22(水) 01:32:34.19 ID:MIXDwvKz0
>>1はご無事なのだろうか
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