このスレッドはSS速報VIPの過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みできません。。
もし、このスレッドをネット上以外の媒体で転載や引用をされる場合は管理人までご一報ください。
またネット上での引用掲載、またはまとめサイトなどでの紹介をされる際はこのページへのリンクを必ず掲載してください。

佐天「過ちを超えて、気付く本当の優しさ」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/11/26(土) 23:02:42.97 ID:ovUENf+W0
一人の少年が路地裏を歩く。自分の家へと帰るために。
家には自分を待ってくれている家族がいる。過ちを犯した、クソッタレな自分を
受け入れてくれる、自分にはもったいないほど暖かな存在。
傷ついた自分を、自分の闇ごと纏めて包み込んでくれる、優しい存在。
そこでふと思い出す、先程の光景。自分には似合わない事をしたな、と自嘲の笑みを浮かべる。

「俺も、あいつに感化されすぎだな…まァいい、とっとと帰るか」

彼の足音のリズムが加速する。彼を待つ人たちの下へ帰るために。
少年―一方通行―はいつものように路地裏を歩く。傷ついた翼を広げて――




薄暗い路地裏で、ひとりの少女が佇んでいる。少女の名は佐天涙子。
彼女は先程までスキルアウトの方々に絡まれていた。しかし、彼女はひとりのヒーローによって救われた。
どこまでも真っ白で、燃えるような紅い瞳を宿したその少年に。
その少年の瞳を除いた瞬間、佐天は彼の抱えている深い闇と、その狭間で揺れ動く
強い意志を感じたような気がして、暫く彼の瞳に魅入っていた。
2,3言交わして、彼が去った後も佐天は先程の余韻を感じていた。
しかし、いつまでもそこに留まっている訳にもいかず、彼の言ったとおりにすぐに帰ることにした。

「……また、会えるといいな」

名前も言わずに去っていった少年に、少なからず興味を抱いた佐天は、早足で自分の寮へと帰る。
今だけは大事にしていたい、抱かれていたい、汚れのない未来の手(ときめき)を護るように……
佐天涙子は知らない。この後彼女たちを待ち受ける運命を――




無敵への憧れから禁忌に手を染めた少年と、力を求めるあまりに大切なものを失った少女。
似ているようで似ていない二人が出会ったことにより、運命の歯車が回りだし、
その歯車は二人をも取り込み、さらに拡大していく。
再び彼らが相見える時、彼らが奏でる最後の旋律(Last Impression)は、出会った時とは違うメロディを奏で
観客はその音色に合わせ終わりのない世界(Endless Waltz)を創り上げる。
彼らが造った世界で、彼らが目にしたものとは・・・・・・・・・



    ―――最強(さいじゃく)と最弱(さいきょう)が交差する時

  

                              物語は始まる―――
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714136403/

少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

2 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/11/26(土) 23:05:44.69 ID:ovUENf+W0

前スレ
アレイスター「絶対能力者最終計画(ファイナルプロジェクト)だ」土御門「」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1307197776/


という訳で上のスレの続きです
タイトルはたまたまEW借りてきたんで、それに感化されたんだとww
恐らく佐天さんが一方通行に「私を殺しに(ry」的な感じにはならないと思いますw
3 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/11/26(土) 23:06:37.25 ID:ovUENf+W0

上条さんでも分かる前回のあらすじ


☆の策略によりとある旅館に集められた4組の男女。
上条当麻、御坂美琴、一方通行、佐天涙子、浜面仕上、麦野沈利、垣根帝督、初春飾利の8人は、
なぜか1週間この旅館で生活することに!?
☆が言った「リア充になれば絶対能力者」という嘘を信じて、奔走する超能力者たち…
そして不器用ながらもその仲を深めていく彼らを尻目に日常生活をエンジョイする元神の右席最強をはじめとする協力者たち。
彼らに幸せが訪れる日は、絶対能力者へと進化する日はくるのか!?

現在3日目
4 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/11/26(土) 23:07:35.01 ID:ovUENf+W0

人物紹介


上条当麻

本作の主人公その1。不幸ながらも毎日を平和(?)に過ごしている。
美琴とは晴れて恋人となった。現在第6学区のテーマパークでデート中。
インデックスがイギリスに帰ったため、家計に余裕が出来たのか知らないが
PSPを買えるくらいにはなっているようだ。


御坂美琴

本作のヒロインその1。ツンデレビリビリレールガンの異名を持つ常盤台の超能力者。
上条に自分の募った思いを曝け出し、やっと恋人同士に。
ツンとデレの割合は9:1……異論は認める。
5 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/11/26(土) 23:08:04.84 ID:ovUENf+W0


一方通行

本作の主人公その2。学園都市最強のもやしで、長いことセロリだと思われていたが、実は違ったらしい。
でも相手が中1なのは仕様です。上条に感化されたのか、路地裏で困っている人をたまに助けているらしい。
美琴とは和解済みだが、ここは原作でどうなるのかが楽しみなところ。


佐天涙子

本作のヒロインその2。美琴の友人で、良く不良に絡まれる、案外不幸体質。
一方通行に助けてもらい、軽く一目惚れしてしまった。再開したときに
一方通行が超能力者だと知り、募る思いは羨望と相まって更に拡大していったようだ。
6 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/11/26(土) 23:09:05.19 ID:ovUENf+W0


浜面仕上

本作の主人公その3。元スキルアウトのリーダーで、現在はアイテムの下っ端として働いている。
よく仕事でミスるが、麦野の飴と鞭により、現在に至るまでお咎めなし。そのせいもあってか、彼が麦野に向ける
好意も次第に強くなっているようだ。爆発しろ。


麦野沈利

本作のヒロインその3。浜面とは上司と部下の関係(?)。失敗ばかりの彼をいつも気遣ってくれる
優しい姐さん的な存在。でもキレると超怖いです。
フレ/ンダ≠フレンダ
7 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/11/26(土) 23:09:58.48 ID:ovUENf+W0


垣根帝督

本作の主人公その4。学園都市で一番メルヘンな男。常識が通用しない自由っぷりには誰もついていけず、
クーデターの時もその才能をいかんなく発揮し、一方通行にベクトルパンチの刑に処された。
現在初春とセブンスミストのスイーツフェスティバルに来ている。


初春飾利

本作のヒロインその4。第177支部に所属する風紀委員。情報処理能力が高く、
本気を出せば学園都市のネットワークを全てを掌握することもできる。
自分に対して酷い行いをした垣根を許す寛大な一面を持つが、たまに黒い分部が出る。
8 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/11/26(土) 23:10:35.38 ID:ovUENf+W0


右方のフィアンマ

学園都市在住の魔術師。ロシアで滝壺に命を救われ、現在は彼女と二人で暮らしている。
聖なる右も元通りに戻り、絶好調な人。意外と鈍感。


滝壺理后

学園都市暗部「アイテム」所属。ロシアで助けたフィアンマに信頼を寄せていて、
色々とアプローチをしかけてみるが鈍感ゆえに気付かぬ彼だけど……大丈夫、
そんなふぃあんまを私は応援している。
9 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/11/26(土) 23:11:01.30 ID:ovUENf+W0


土御門元春

上条のクラスメイト。今回恐らく一番頑張っている人。
科学と魔術をまたにかける男に救いは来るのか!?


インデックス

ステイルの彼女。相変わらず食欲は旺盛で、某食べ放題のお店と出禁になったほど
現在はイギリス清教から支援があるのでステイルも安心だね!


ステイル・マグヌス

イギリス清教の炎の魔術師。インデックスに想いを寄せていたが、ついに救われた。
おめでとうステイル、これからも頑張れよ。
ルーンは常に1000枚は持ち歩いているとか……
10 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/11/26(土) 23:12:11.26 ID:ovUENf+W0
人物紹介終えたところで今日はここまで

見てくれた方ありがとー

それではまた今度(^ω^)ノシ
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/26(土) 23:23:32.69 ID:9eGrmqyuo

         /|
       /  |   φ(・ω・´)
           |  /  oノ )
     |\   L/     〈〈
  __  \
__   |
   |  |
   |
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西地方) [sage]:2011/11/27(日) 00:01:13.29 ID:rPfHopa30
前スレを音速で読んできたZE!
次スレおめでとー!今日読み始めたけど面白いぜ!
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/27(日) 01:31:28.82 ID:be2Z6PUxo
スレ立て乙!

>ゲコ太なのにも拘わらず幼児の類は一切見えない。ゲコ太意味ねーじゃん。

↑の地の分の冷静なツッコミに思わず吹いたww
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(神奈川県) [sage]:2011/11/27(日) 07:27:10.11 ID:HEibSsRQ0
>>1

続き舞っている。
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/27(日) 10:39:11.44 ID:vmZO9h0AO
茶店さん路地裏で絡まれ過ぎです
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県) [sage]:2011/11/27(日) 16:21:24.73 ID:Yi9iQvbEo
>>1

>>15
あの子は襲われて輝く子だから…
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西地方) [sage]:2011/11/27(日) 22:28:36.20 ID:rPfHopa30
ところで前スレで失神してた赤髪ってだれなんだよ?
ステイル?
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(茨城県) [sage]:2011/11/28(月) 01:07:37.96 ID:xcy5tWys0
乙なんだよ!
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/28(月) 17:44:36.18 ID:QCXUusQdo
テンプレ展開ばんざい
20 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/11/28(月) 19:30:38.30 ID:nJzbDg0k0
こんばんはー


たくさんの応援レスありがとうございます!!

乙が>>1の元気とやる気になります!


今日は9時くらいから更新したいと思います……その前に上琴午前の部最後の安価をば



>>17
前スレの>>995にそれらしいことをほのめかすような仕草が・・・・・・・
>「ある者は神に祈りを捧げ、」の所ですね




このスレは安価と大量のメタと皆の乙で出来ています。
完結目指して頑張りますので、みなさん応援よろしくお願いしますm(。。)m

21 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/11/28(月) 19:32:47.50 ID:nJzbDg0k0
広場についた上条は、少し残っていた酔いを飛ばした後、パンフレットを広げた。

上条「さて、次はどこに行きませうか……」

上条がパンフレットを見ながら呟く。やはり美琴のことが心配らしく、安全なものを選んでいるようだ。

美琴「ん−、じゃあこれがいいんじゃない?」


美琴が選んだアトラクション……>>23
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(神奈川県) [sage]:2011/11/28(月) 19:49:41.28 ID:8Z0FVQHW0
幽霊屋敷
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東海) [sage]:2011/11/28(月) 19:54:16.85 ID:5LJXwskAO
↑のでお願いします
24 : ◆HOZlQYR1MY [sage]:2011/11/28(月) 20:01:09.33 ID:nJzbDg0k0
了解です
25 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/11/28(月) 21:09:19.57 ID:zIXGeobY0
それじゃ、投下します
26 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/11/28(月) 21:10:15.36 ID:zIXGeobY0
上条「幽霊屋敷・・・・・・・・・か。まあ大丈夫だろう」

美琴「それじゃ、行きましょう」



〜幽霊屋敷前〜


上条達は、幽霊屋敷の前につく。ジェットコースターと違って幽霊屋敷には結構人が並んでいた。


上条「ここは結構混んでるんだな」

美琴「やっぱりカップルが多いわね」

上条「結構時間かかりそうだな」

美琴「それだけ人気なんでしょうね」
27 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/11/28(月) 21:11:39.46 ID:zIXGeobY0
上条「美琴はおばけとか平気なのか?」

美琴「うーん、見たことないから分かんないけど、おばけぐらいでビビってたら超能力者失格よね」

上条「その解釈は間違ってるぞ」

美琴「当麻は平気なの?」

上条「俺はおばけより怖い目に何度も遭ってるからな……言ってて悲しくなってきた」

美琴「あ、アハハハハハ……」

上条「……とまあこんな話をしていたらあっという間に俺たちの番ですよ」

美琴「そうみたいね」
28 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/11/28(月) 21:13:20.29 ID:zIXGeobY0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



係員「当アトラクション内での能力の使用はお控えください」

美琴「はーい」

上条「それじゃ、手ぇ繋いどくか」

美琴「そ、そうね」

係員「それでは、お楽しみください……」

















係員「と、ミサカは遠ざかっていくお姉様の背中に手を振ります」ノシ




美琴(アイツもか!!!!)

上条「?」
29 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/11/28(月) 21:16:11.31 ID:zIXGeobY0

 〜幽霊屋敷〜


美琴「暗いわね…」

上条「なんか生暖かい風が……」

しばらく歩くと、前方に扉を発見した。

美琴「あ、あれドアじゃない?」

上条「あ、ホントだ」

上条達がドアを開ける。その先には・・・・・・・・・

ゾンビ×10「」ギロ

無数のゾンビたちが、上条たちを見つめていた。
30 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/11/28(月) 21:16:48.43 ID:zIXGeobY0
上条「」

美琴「」

上条「」ダラダラ

美琴「」ガクブル

上条は無言でドアを占める。     

上条「……えぇ」

美琴「こ、怖かった」

上条「なにあのクオリティ、マジパネェ」

美琴「さ、流石学園都市。伊達じゃないわね……」

上条「次、行くか」

美琴「そ、そうね」

上条と美琴は歩きだした。
31 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/11/28(月) 21:17:48.77 ID:zIXGeobY0
その後も―――


美琴『ゆ、床からいっぱい手が…』



上条『ぞ、ゾンビが追っかけてくるー!!!』

32 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/11/28(月) 21:18:28.35 ID:zIXGeobY0



…とか、


美琴『あれ、当麻どこ?』

上条『ここは、隠し扉!?』

美琴『とうまぁ……グスン』

上条『美琴ー!!』

おばけs((えぇ・・・・・・・・・))
33 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/11/28(月) 21:19:22.43 ID:zIXGeobY0



……とか、


上条『道に迷った』

美琴『えっ』

上条『多分こっちだと…』ガラッ


ドラキュラ『へー先輩ってこの仕事けっこう長いんですか?』

狼男『ああ、最近だと驚かし方がマンネリ化してきたから新しい驚かし……方を……』

上条『』

美琴『』

ドラキュラ『』

狼男『』

上条『あ、あの、道の迷いまして……』

ドラキュラ『あ、そっすか』




……的なことがあったりしたが、二人はなんとか無事に出られたようだ。
34 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/11/28(月) 21:20:44.53 ID:zIXGeobY0


そんなこんなでお昼になり……


上条「もう昼か……そろそろ腹減ってきたから昼飯にしようぜ」

美琴「あ、ちょっと」

上条「どうした?」

美琴「お昼、なんだけどさ…」

上条「うん」

美琴「作ってきたんだけど…」

上条「ほう」

美琴「一緒に、食べよ?」

上条「もちろんですことよー!こうも早く美琴タンの手料理が食えるなんてなー。
……あれ、でもいつ作ったんだ?」

美琴「朝ホテルの厨房借りたんだ」

上条「へー、しっかりしてるな。んじゃ、そこのベンチに座って食べようぜ」

二人で近くのべベンチで食事をとることにした。
35 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/11/28(月) 21:23:05.48 ID:zIXGeobY0
今日はここまでです。

気づいたんですが、俺おばけ屋敷行ったことなかったです^^;

……という訳で上琴前半しゅーりょー

次回は垣春の予定

ではまた
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東海) [sage]:2011/11/28(月) 21:26:00.05 ID:5LJXwskAO
>>1乙です
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/28(月) 22:02:01.34 ID:w4WIvr+bo
乙なんだよ!
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(神奈川県) [sage]:2011/11/28(月) 22:09:59.38 ID:8Z0FVQHW0
>>35臨場感にあふれない理由はそれが原因か…

幽霊屋敷は二人以上が正解…
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/28(月) 22:41:01.12 ID:3KvntSono
乙!
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関東・甲信越) [sage]:2011/11/28(月) 22:45:26.14 ID:tM4t/KKAO
近くのベベンチがちょっとツボったけど乙
41 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/11/29(火) 21:27:20.57 ID:d82V6Yfn0
たくさんの乙ありがとうございます

木曜から定期テストなので1週間ほど更新できませんorz
なので先に安価のフリだけ……

>>38
>>1の家の近くに動物園とか遊園地とかなくて……

>>40
やってもうた///
42 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/11/29(火) 21:30:42.08 ID:d82V6Yfn0


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


一方その頃、垣根と初春はセブンスミストの中にあるレストランで休憩中であった。

垣根「ふぅ……まさか午前中で8割の店回っちまうなんて思わなかったぜ」

垣根(食ったものどこに行ったんだろう……)

そう言いながらレストランの椅子に座りコーヒーを啜る垣根。彼があまり好まない
ブラックコーヒーを飲むのも、スイーツフェスティバルで滅多に取らない甘味を大量に摂取したこともあるだろう。

そんな垣根の座っている隣には、大量の買い物袋があった。何でも初春が同じ仕事場の同僚にプレゼントするらしい。
……代金は垣根持ちだが。

初春「何言ってるんですか、垣根さんがいなかったら全部回ってましたよ」

初春がオレンジジュースを飲みながら答える。

垣根「……俺足でまといかよ」

ガックリと垣根が肩を落とす。あれだけ頑張って結果がこれだったらまあしょうがないよ。

初春「あ、でも一人で回るときより数倍楽しかったですよ!」

テンションが下がった垣根に、初春がフォローを入れる。

垣根「そりゃあよかった」

初春「で、残り回り終わったら普通にショッピングとかしません?」

垣根「そうだな(まあ金は全部俺持ちだけどな)」

初春「男なんだから度量は広くないとダメですよ」

垣根(心を読まれた!?)

43 :ここまで ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/11/29(火) 21:31:35.26 ID:d82V6Yfn0

――――――――――――――――――
――――――――――――
――――――




初春「さて、全部回りましたし、ショッピングでもしましょうか!」

垣根「そ、そうだな……」

垣根(まさか最後の店がジャンボスイーツ専門店だったとは……)ウプ

初春「元気ないですよー、ほら、あそこ行ってみましょう!!」


初春が指さした先にあった店>>44
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(兵庫県) [sage]:2011/11/29(火) 21:38:38.35 ID:REYEwZ7Wo
ぬいぐるみやさん
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/30(水) 03:10:24.99 ID:oeaJk5+wo
乙なんだよ!
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/11/30(水) 13:22:43.66 ID:+yC/1bY/o
乙!
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西地方) [sage]:2011/12/06(火) 01:51:51.56 ID:MVM8SzEp0
さて・・・もうすぐ一週間たつが・・・
48 : ◆hJw0lVZUQc [sage]:2011/12/06(火) 06:26:51.09 ID:pcolSHSlo
お疲れさん!
まぁ気長に待つよ
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [sage]:2011/12/06(火) 13:06:04.32 ID:/QE6esGCo
>>48
酉が付いてる。>>1が来た!
とか一瞬思っちまった
50 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/06(火) 23:23:55.89 ID:UcjofISs0
大変長らくお待たせいたしましたwww

テスト終わったー!!(色んな意味で)

という訳で続きというか安価のヤツをば
51 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/06(火) 23:25:34.85 ID:UcjofISs0
垣根「ぬいぐるみ屋さん……ねぇ」

初春「いいじゃないですか!」

垣根「いや、別に良いと思うぜ」

一応フォローを入れる垣根。

初春「ですよねー。たまにはこういうのもいいかなと思いまして」

垣根「そうだな、童心を忘れないのはメルヘンであるための秘訣の一つだしな」ウンウン

初春「……」

垣根「い、入口でいつまでも喋ってるのもアレだし、入ろうぜ」

初春「そうですねー」


――――――――――――――
――――――――――
――――――
52 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/06(火) 23:31:07.41 ID:UcjofISs0


早速ぬいぐるみ屋さんに入る二人。中は意外と広く、店内には
ぬいぐるみたちが所狭しと並んでいた。

垣根「へー、結構色んなのがあるんだな」

初春「学園都市の学生って基本一人暮らしじゃないですか、だから
   ホームシックになりがちな人って多いらしんですよ。それで寂しさを紛らわすために
   ぬいぐるみを買う学生とか結構多いらしいんですよ」

垣根「へぇ」

初春「『風紀委員の心得、第4章、第2節〜学園都市における一般生徒のホームシックや鬱病等に
   対する対処・治療法〜より抜粋』です」

垣根「…」

初春「それじゃあちょっと見てくるんで、垣根さんも好きなの見ててください。一通り見て欲しい物あったら一緒に買いましょう」

垣根「おう」

初春「見終わったらここに戻ってきてくださいね」スタスタ

垣根「あいよ」ノシ

垣根「……行ったか」

垣根「ま、他にやることないし、テキトーに見て回るか」スタスタ
53 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/06(火) 23:32:09.39 ID:UcjofISs0


垣根「ん、コイツは……」









           ミ\                      /彡
           ミ  \                   /  彡
            ミ  \               /  彡
             ミ   \            /   彡
              ミ   \         /   彡
               ミ    \      /   彡
                \    \   /   /
    ミ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  |  |  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄彡
     ミ____        \  |.  .| /        ____彡
           / ̄ ̄\|´ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄`i|/ ̄ ̄\
          /   / ̄|               || ̄\.   \
        /   /   |〕   帝凍庫クン   .||   ´\   \
       /    │   ..|              ||    |     \
     /    /│    |___________j|    |\.     \
     彡   /  │  ./..|   -―- 、__,        |ト、  | ´\    ミ
      彡/   │ ../ |   '叨¨ヽ   `ー-、  || \ |    \ ミ
            │ / ..|〕   ` ー    /叨¨)  ..||   \|     
    r、       |/   !         ヽ,     || \  \      ,、
     ) `ー''"´ ̄ ̄   / |    `ヽ.___´,      j.| ミ \   ̄` ー‐'´ (_
  とニ二ゝソ____/ 彡..|       `ニ´      i|  ミ |\____(、,二つ
             |  彡...|´ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄`i| ミ |
             \彡 |               .|| ミ/
                       |〕 常識は通用しねぇ  ||
                  |             ..||
                  |___________j|




54 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/06(火) 23:33:07.78 ID:UcjofISs0
垣根「……なんだこれ」

垣根「すげぇムカつくんだけど何か憎めない、むしろ愛着が湧いてきやがった」

垣根「……」

垣根「…………後で買うか」
55 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/06(火) 23:34:12.46 ID:UcjofISs0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

初春「何か気に入ったものありました?」

垣根「ああ、初春は?」

初春「そうですね、何個か候補が挙がってますので一緒に来てくれますか?」

垣根「おう、いいぜ」
56 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/06(火) 23:34:53.62 ID:UcjofISs0

初春「まずはこれです」

垣根「これは……」








                 _,,..  -―――-  、、
               ,. ‐'"´             `丶 、
               /                    `丶、
             /      ノ    '⌒i               丶  _     __,,...._
          /             ‐く               \   ̄ ̄     ゙i
         j           、__,ノ                         _,,.. -''′
           l       ノ
            |                          ,r''"´ ̄``丶 、  __,. -- .、
            |                ̄ ̄`ヽ                          i
           |                 ___,ノ                       ノ
         !                                        ,/
           ゙ 、                                   ,. - '
            \                             ,..  -‐'"
             丶、                   _,,,. -‐ '"
                `` ''''ー‐-------―‐ ''''""´





57 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/06(火) 23:35:53.10 ID:UcjofISs0

初春「なんか可愛くないですか?」

垣根「色々と問題があるな、却下」

初春「えー!?」

垣根「ほら、次行くぞ」

初春「はーい……」

58 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/06(火) 23:40:42.04 ID:UcjofISs0


初春「次はこれなんですけど」

垣根「…」




                   ,、
                   /\l        「l、   __
          〈^\     /7〉〉 \ヮ/ /7||  /フ /   
           〵ヘ~`ヽ、 / ヘヘ こト♀イこ ー、^´/ / /^ヘ
           〵\  ノ ̄∧∨L !ョ¥ョ! ヾヽ / / / /^|〵〉
            \ ◯ー<l)/o7_\_/〵|o|「 ̄〇....../ / | ^|
             / ̄/\/^|/⌒l〵,,⌒〵⌒l了^:::::://  〉 |
           /  /./へ, ヽ(ヨ|(´(⌒)rF)ノ  //     |
          /   〈/  /   〉^?^ ー  〈_  / / 「.}     |
        /     /  /  厂ナ/ ̄/|囗|ヘ ̄乙 | | |_/     |
       /    ///7/| / /〈 ヲ|〵|囗|/f 〉| | |  /    |
     /     /7/⌒/7 |子〉,  ./ |_」ヘ、〈`〵 | | /\    |
    /      / // //  /^|〉  /ー‐~ヘ 〈 | ヘ ヘ   \  |
   /    /  |7/^7/ /  〵 /    〵 / 厂〵〵   \|
  /   /   // 7/  |,ー、ノ〵/     〵/γ<〉 〵〵   |
 /  /     // /   / ̄|《.〉          ( //〵〵  |フ
/ /      // /   | ▽ 〵λ         〉 V<  〵〵 |/
/       //o/   |   / )         〈_/~^> 〵〵|
        // /    ヽ曰/ ノ          〉_/ ̄〵 \/
        / /     〉,  〈            \\「|
         ̄    / ̄ ̄ーV|              ̄   
             7 ̄/\_Λ
            //7 /_」ー」
          / ̄ ̄/_/
           ̄ ̄ ̄           





59 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/06(火) 23:42:27.93 ID:UcjofISs0
垣根「……俺的にはゼロカスにして欲しかったかな。でもここはぬいぐるみ屋であってプラモショップじゃない。
   あと俺は常識が通用しないだけで常識知らずじゃない」

初春「はぁ……でもゼロカスは羽のところふわふわしてましたよ」

垣根「マジかよパネェな学園都市常識が通用しねえ。ってかあんならそっちを持ってこいよ」

初春「いいと思ったんですけどね」

垣根「普通のぬいぐるみは無いのかよ」

初春「今度はちゃんとしたの出しますよ」
60 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/06(火) 23:43:31.80 ID:UcjofISs0
垣根「で、ちゃんとしたのって?」

初春「ちゃんとしたっていうか、最初に見たときすぐに気に入った、って言うんですかね?」

垣根「へぇ、それなら大丈夫そうだな」

垣根(あれ、ここの売り場さっき俺が来たところじゃん)

初春「えっと、これなんですけど」





           ミ\                      /彡
           ミ  \                   /  彡
            ミ  \               /  彡
             ミ   \            /   彡
              ミ   \         /   彡
               ミ    \      /   彡
                \    \   /   /
    ミ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  |  |  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄彡
     ミ____        \  |.  .| /        ____彡
           / ̄ ̄\|´ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄`i|/ ̄ ̄\
          /   / ̄|               || ̄\.   \
        /   /   |〕   帝凍庫クン   .||   ´\   \
       /    │   ..|              ||    |     \
     /    /│    |___________j|    |\.     \
     彡   /  │  ./..|   -―- 、__,        |ト、  | ´\    ミ
      彡/   │ ../ |   '叨¨ヽ   `ー-、  || \ |    \ ミ
            │ / ..|〕   ` ー    /叨¨)  ..||   \|     
    r、       |/   !         ヽ,     || \  \      ,、
     ) `ー''"´ ̄ ̄   / |    `ヽ.___´,      j.| ミ \   ̄` ー‐'´ (_
  とニ二ゝソ____/ 彡..|       `ニ´      i|  ミ |\____(、,二つ
             |  彡...|´ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄`i| ミ |
             \彡 |               .|| ミ/
                       |〕 常識は通用しねぇ  ||
                  |             ..||
                  |___________j|

61 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/06(火) 23:44:12.48 ID:UcjofISs0
垣根「」

初春「えっと、ダメでした?」

垣根「いや、あの、いいと思うぜ」

初春「ホントですか!?」

垣根「ってか、俺もこれ買おうと思ってたんだ」

初春「えぇ!?」

垣根「ま、いいんじゃねえの?さっさと買っちまおうぜ」

初春「そ、そうですね」


この後、二人で1つずつ帝凍庫君を買いました。
62 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/06(火) 23:46:15.89 ID:UcjofISs0
今日はここまでです。

次回は心理定規が出るかも!?

今年もさみしいクリスマスだ!!もう何も怖くない……

ではまた次回お会いしませう

63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(チベット自治区) [sage]:2011/12/06(火) 23:57:03.13 ID:u+YOj0DEo
おつ
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西地方) [sage]:2011/12/06(火) 23:59:22.10 ID:MVM8SzEp0
帝凍庫クンだと・・・!?
一家に一つはほしいZE!
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/07(水) 00:09:45.62 ID:IglKfDPH0
まさかのWかと思ったがそんなことはなかったぜ・・・
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県) [sage]:2011/12/07(水) 22:44:11.67 ID:Yt9mJ1UWo


帝凍庫クンフィギュアまじ欲しい
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/07(水) 23:16:21.84 ID:ud0RfzX/o
乙なんだよ!
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/07(水) 23:20:15.03 ID:EXPngorvo
69 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/10(土) 18:51:22.19 ID:9nsbM8BT0
どうも>>1でーす


乙どうもです!

>>64>>66
帝凍庫クンの人気に嫉妬ww

>>65
AAが見つからなかったもので^^;

ゼロカスはガンダムで2番目に好きな機体
1番はやっぱ運命かな


それでは投下
70 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/10(土) 18:54:58.21 ID:9nsbM8BT0
垣根帝督は一人、アクセサリーショップの前にいた。
先ほど初春が「ちょっと待っててください」と言って足早にどこかに行ってしまったのだ。
恐らくお手洗いだろうが、某ツンツンのように「どこ行くんだ?」みたいなデリカシーのないこと言わなかった。
だってメルヘンだもの……
という訳で一人取り残された垣根は、近くにあったアクセサリーショップを見てみることにしたのだ。

垣根「ふーん、意外と安いもんだな」

普段あまりアクセサリーの類を身に付けない(というか身に付けている暇がない)垣根は、表示価格の低さに軽く驚いていた。
といっても、今垣根が目にしているのは入口に置いてあるセール品であるが……

垣根「中には入ればもっといい物あるかな」

垣根(初春に何かプレゼントでもしてやろっかな)

そんなことを思いながら、ショップの中に入る。
店内は、15疊ほどの広さで、軽めのアクセサリーや、ダイアモンド等の宝石なども取り揃えてあった。
71 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/10(土) 18:57:12.24 ID:9nsbM8BT0
垣根「結構物が多いな」

垣根が暫く物色していると、後ろから声が掛かる。

店員?「お客様、本日はどのようなものをお求めでしょうか?」

垣根「ああ、一応プレゼントなんだけど……」

垣根(あれ、この声……)

どこかで聞いたことがある。そう思った垣根は、店員の方に顔を向けた。

垣根「てめえは……心理定規!?」

店員→心理定規「如何なされましたか?」フフッ

そこには、垣根の同僚、心理定規がいた。
驚く垣根を見て心理定規が不敵に微笑む。
72 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/10(土) 18:59:10.24 ID:9nsbM8BT0
垣根「てめえ、何でこんな所にいんだよ」

心理定規「だって、私ここの店員ですもの」

よく見ると、彼女はここの制服を着ている。
意外だった。彼女が光の世界で働いていることに。

垣根「は?金なら暗部の仕事で腐るほどあるだろ」

心理定規「ええ」

垣根「だったらどうして?」

心理定規「まあ、強いて言うなら、『人間観察』かしらね」

垣根「悪趣味だなオイ」

心からそう思った。ちょっと感心したさっきの自分を殴りたい
73 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/10(土) 19:07:46.14 ID:9nsbM8BT0
心理定規「褒め言葉と取らせてもらうわよ」

垣根「勝手にしろ」

心理定規「この店には色んな人が来るわ。自分を飾り付けるために来る人、互いを自分色に染めようとする人、
     人生最大の勝負を挑もうとする人……数え切れないくらいね」

垣根「……」

心理定規「この前の11月22日なんかは凄かったわね。確か……『いい夫婦の日』でしたっけ?」

垣根「ああ、そんなのもあったな」

心理定規「学園都市は大人が少ないからそんなイベントとは無縁だと思っていたのだけれど……人間って不思議よね。
     なんでもその日にプロポーズをしようとする人が多かったらしいわ。この店にも沢山の人が来たわ」

垣根「何かに縋り付きたかったんだろ」

心理定規「ええ、そうみたい。……貴方はさっき私のこと悪趣味だ、って言ったじゃない?」

垣根「ああ、言ったな」

心理定規「この能力って便利でね、心の距離を調節するだけで、誰にも言えない相談とかを勝手にしてくるのよ」

垣根「へえ……」
74 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/10(土) 19:09:37.32 ID:9nsbM8BT0
心理定規「心の距離を調節してるから、私の言ったことが全てその人にとっての真実となるの。笑っちゃうわよね」

心理定規「でも、その相談に私が乗ったおかげで恋人ができた、プロポーズが成功した、って言う人が
     わざわざこの店に、私にお礼を言いに来るの」

心理定規「最初はバカバカしく思ったわ、それに滑稽だった、面白半分でやったことに感謝されるなんて。
     でも……何人も何人も私の前に来て、お礼を言って、私がそれに応える……」

心理定規「いつしかそれが嬉しくなってきたの、私の能力で誰かが幸せになれる。そう思うと、この仕事も何だか楽しくなってきたわ」

心理定規「……貴方は、そんなのは偽善だ、とか言うんでしょうね。でも貴方はどう?」

垣根「……何が言いてえんだ?」

心理定規「今のあなたの中にあるのは使命?それとも罪の意識かしら?」

垣根「テメエ……!」

垣根は心理定規を睨みつける。が、彼女は特に悪びれる様子もない。
75 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/10(土) 19:11:11.61 ID:9nsbM8BT0
心理定規「さっきまで一緒にいた娘は、貴方が前に怪我を負わせたっていう風紀委員ね?」

垣根「ああ……」

心理定規「一度殺そうとした相手と一緒にデートなんて、随分丸くなったわね」

垣根「うっせえ」

心理定規「あら、否定はしないのね」

心理定規「……土御門からこの計画の内容は聞いているわ。絶対能力者最終計画……随分と素敵な名前じゃない」

垣根「……!?」

垣根は内心驚いていた。何故この女がこの計画を知っている?仮に計画のことを土御門から聞いたとしても、計画の内容までは話す必要のないはずだ、と思ったからだ。

心理定規「でも、今の貴方じゃ駄目ね。まだあの娘を利用しようとしている、今の貴方では」
76 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/10(土) 19:12:13.55 ID:9nsbM8BT0
垣根「……ハッ、何を言い出すかと言えば」

垣根「テメエが言ってんのは、今からミンチにする豚に情けをかけろって言ってんのと同じことだ」

垣根「生憎だが、俺にそんな義理は持ち合わせちゃいねえよ」

心理定規「……本当にそれがあなたの本心?」

垣根「は?」

心理定規の言葉に、垣根は言葉が詰まる。

心理定規「それがあなたの本心なら、この計画を知った時点で破棄していたはずよ」

心理定規「貴方は、心のどこかでちゃんとあの娘を気遣っている、貴方は無意識のうちにその感情を心の奥へ奥へと追いやっているだけ」

心理定規「確かに私たちは人に言えないようなことを沢山してきた。けれど、人は、人は必ずやり直せるのよ……」
77 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/10(土) 19:13:53.61 ID:9nsbM8BT0
垣根「やり直せる……この俺が?」

心理定規「ええ、ちゃんと自分の気持ちに気付けば、きっと……」

垣根「……」

垣根は、初春の事を思い出す。自分が殺そうとした相手。でも、そんな自分にちゃんと向き合ってくれる初めての人間。
ちゃんと向き合って話したのはつい数日前なのに、もう何年も一緒にいるように錯覚してしまう。
垣根は気づいてしまった、何故このような感情が湧いてくるのか。

垣根「チッ、わーったよ……テメエにそこまで言われちゃ仕方ねえ」

心理定規「自分の気持ちに気づいた?」

垣根「ああ、恐らく前から気づいてた、でも気づかないふりをしてた。多分怖かったんだと思う」

垣根「ホント、俺としたことが情けねえよな」
78 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/10(土) 19:14:45.88 ID:9nsbM8BT0
心理定規「ええ、本当にね。……行ってきなさい、そこに答えはあるはずよ」

垣根「ああ、世話になったな」

心理定規「それと、これを」

垣根「ん?なんだこれ」

心理定規「貴方とあの娘に、私からささやかな贈り物よ」

垣根「そうかい、じゃあな」

心理定規「ええ、いい報告を期待しているわ」

垣根「はいはい」











心理定規「全く、素直じゃないんだから」
79 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/10(土) 19:15:26.36 ID:9nsbM8BT0


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


初春「垣根さん、どこに行ってたんですか!?」

垣根「悪い悪い」

初春「もう……それで、次はどこに行きます?」

垣根「……なあ初春」

初春「はい?」

垣根「空、飛んでみたくねえか?」ニヤ

80 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/10(土) 19:17:54.02 ID:9nsbM8BT0
といった所で今日はここまでです

途中文章が支離滅裂になっている気がしますが、
そこは目を瞑ってくれると幸いです。



次回、ていとくんは男を見せられるのか!?



次も不定期です

それでは〜ノシ

81 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/10(土) 21:35:23.86 ID:lh4tgxvjo
乙なんだよ!
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/10(土) 23:21:28.03 ID:u7nywdTQo
乙!
83 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/11(日) 02:50:56.68 ID:IlrMgz1t0
超乙ッス!
ここの垣根は安定のメルヘンだね
84 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/11(日) 02:53:39.37 ID:wTH8pZh8o
>>1
85 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/14(水) 21:22:16.04 ID:XbbKeQ7h0
こんばんわァ>>1です

友達が新約まだ読んでないからすげぇ「ネタバレしたい!!」ってドS心を揺さぶられるwww

乙ありがとうです

それでは投下します
86 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/14(水) 21:23:18.72 ID:XbbKeQ7h0
初春「うわぁ……」

垣根「上から見下ろす学園都市ってのもなかなか良いもんだろ?」

初春「そうですね!」

垣根と初春は学園都市の空にいた。
別にジェット機で飛んだり広告塔でもある飛行船に乗っているわけではない。
垣根の未元物質により現出した羽で空を飛んでいるのだ。なんてメルヘン。
先ほどの垣根の誘いに、正直若干引いた初春であったが、垣根に「ちゃんと話したいことがある」と言われ、仕方なく承諾した。
しかし、垣根は飛べても初春は飛べないので、散々議論した結果、一度やったことがある、という理由でお姫様だっこという形になった。
最初は恥ずかしがっていた初春だったが、学園都市の景色を眺めているうちに緊張がとけたのか、
今は純粋に景色に魅入っていた。

初春「……そういえば、話したいことって何ですか?」

垣根「それは、だな……」

垣根が言い淀む。先程の心理定規との会話をそのまま言うのもなんだか抵抗がある。
何より初春を傷つけてしまうだろう。それでは元も子もない。
87 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/14(水) 21:24:00.62 ID:XbbKeQ7h0
垣根「……まずはお前に謝りたい」

初春「?」

初春が首を傾げる。

垣根「お前に傷を付けたこと、ずっとちゃんと謝ろうと思ってたんだ」

初春「それは、ちゃんと解決したじゃないですか。今更そんな……」

垣根「それだけじゃねえんだ……」

初春「えっ?」

垣根「俺は、お前を利用してきた。詳しいことは言えないが、目的を達成するためにお前を踏み台にしようとしていたんだ」

初春「……!?」

初春の顔が驚愕の色に染まる。突然こんなことを言われたら驚くのは当然だが、信頼しようとしていた人物に
裏切られた、そんな感覚を初春は覚えた。
88 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/14(水) 21:24:45.92 ID:XbbKeQ7h0
初春「……だから、そのことを私に言っても私が逃げないよう、空に来たんですか?」

初春が、震えながら垣根に問う。垣根のことだから、ちがう、と返答が来るであろうと思っていた初春は、
垣根から返ってきた返事に軽く驚く。

垣根「……んー、それも半分くらいあったんだけどさ。今空を飛んでるのは純粋に初春にこの景色を見せたかったからなんだ」

初春「へ?」

垣根「夕焼けに染まる大都会、綺麗だと思わねえか?」

初春「そう……ですね」

垣根「この眺めをお前に見せたかったんだ」

初春「……」

垣根「……最初はな、別にお前を利用するのに何も躊躇いは無かった。最低だよな、一度殺しかけた人間をまた利用するなんて。
   でもな、お前と一緒に過ごしてるとさ、何か心が温かくなるんだよ。なんでか分かんねえけどさ、お前と一緒にいるとこう思えてくるんだ」

垣根がここで一呼吸置く。

垣根「こんな俺でもさ、人間らしい心が残ってたんだな、って」

初春「……ッ!!」
89 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/14(水) 21:25:28.28 ID:XbbKeQ7h0
垣根が続ける。

垣根「おかしいよな、出会ってまだほんの数日しか経ってないのにさ。俺みたいな人間のクズは、こんな事思っていいはずねえのに」

初春「そんなことありません!!」

垣根「え?」

初春「垣根さんは、ちゃんと他人を思うことが出来る人です!!」

垣根「……何を根拠に」

初春「だったら、わざわざ謝ったりなんかしないはずです」

垣根「……」

初春「私だって、最初垣根さんと出会ったときは最悪の印象でした。出会ってすぐに肩を踏まれましたから」

垣根「……すまん」

初春「でも、ちゃんと話しているうちに分かってきたんです。垣根さんはとても優しい人だ、って」

垣根「……」

初春「だから、だから……ッ」
90 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/14(水) 21:26:12.92 ID:XbbKeQ7h0






初春「……こんなにも私は貴方の事を好きになれたんです!!」

垣根「!!」

初春「私はいつの間にか、垣根さんが大好きになってました!!」ポロポロ

初春の目から涙が溢れる。目からこぼれ落ちた涙は宙を舞い、学園都市の街並みに消えていった。
暫く二人の間を沈黙が支配する。

垣根「……ハハッ」

沈黙を破ったのは、垣根の笑い声だった。

垣根「本っ当に最低だな、俺は」

垣根「自分で気づいたつもりになってたけど、全然ダメだったわ」

初春「……はい?」

垣根「あーなんてゆうかそのー……」

初春「……」

垣根「あーもうチクショウ!!そのアレだよアレ、…………俺もお前が好きだってことだよ!!」

初春「ふえぇっ!?」
91 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/14(水) 21:27:02.09 ID:XbbKeQ7h0
垣根「……何か口に出すと恥ずかしいな、コレ」

初春「もう……」

二人の口からは、自然と笑みがこぼれていた。

垣根「……女を泣かせるなんて、メルヘン失格だな」

初春「そうですよ」フフ

垣根「俺は、救われてもいいのか?こんなクソッタレな俺が……」

初春「いいんです、垣根さんだって、ちゃんとしたひとりの人間なんですから」

垣根「そうか・・・・・・・・・ありがとうな、初春」

初春「別にいいですよ」

垣根「こんな俺だけど、よろしく頼むぜ」

初春「はい!!」

垣根は、初春を抱きしめた。
92 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/14(水) 21:27:35.24 ID:XbbKeQ7h0


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


地面に降りた垣根たちは、自分たちが飛んだ場所からかなり離れた場所にいることに気づいた。

垣根「なあ、ここ何処だ?」

初春「えっと、第6学区……みたいですね」

垣根「そっか」

垣根(それにしても、人目につかないように路地裏に降りたが……静かすぎるな。まあ、気のせいか)

垣根「そんじゃ、ちょっと遠いけど帰るか」

初春「そうですね」

垣根たちが帰ろうとした瞬間、二人の携帯が路地裏に鳴り響く。
垣根は嫌な予感がした。この予感が当たらないように願った。

垣根「……電話か」

初春「こっちもです」
93 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/14(水) 21:29:55.10 ID:XbbKeQ7h0

二人は、仕方なく出ることにした。

垣根「ハァ…………もしもーし、こちら垣根……は?」

初春「もしもし……はい、はい ………えぇっ!?」

垣根「ああ、ああ……分かった、すぐに行く」

初春「場所は……はい、分かりました。すぐに行きます」

電話が終わった垣根は、初春の様子を伺った。

垣根「…………初春?」

初春「垣根さんも、ですか?」

垣根「ああ、そうみてえだ…………どうやら帰るのはちょっとだけ遅くなりそうだな」

太陽が、少しずつ地面に吸い込まれ、やがて辺りに夜の帳が降りた。
94 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/14(水) 21:32:56.43 ID:XbbKeQ7h0
今日はここまでですの

冬休みも近づいてるので、また安価スレでもやろうかなーとか思ったり思わなかったりwwwww

このデート篇が終わったら誤字や文章の改善を含めて一回スレの建て直しをしたいと思います。

ではまた(o・・o)/~
95 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/14(水) 21:59:51.35 ID:Kx/bKReOo
otu
96 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/14(水) 22:38:16.21 ID:eoP8484Do
乙にゃんだよ!
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/15(木) 00:03:45.49 ID:F4W7Vj8Qo
98 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/18(日) 22:37:59.98 ID:7G1dJqwG0
こんばんわ
乙どうもです

では投下します
99 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/18(日) 22:40:03.51 ID:7G1dJqwG0
あ、そうそう
今回からは上琴に戻ります。
時間もすこし遡ります。
100 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/18(日) 22:41:24.38 ID:7G1dJqwG0
ベンチに座る上条と美琴。美琴の隣にはどこからか取り出したバスケットが置いてある。

上条(あれどっから出したんだろう・・・・・・)

美琴「お弁当といっても時間がなかったから簡単なサンドイッチぐらいだけど・・・・・・」

上条「美琴たんが作ってくれたならなんでもいいですことよー」

美琴「たん言うな。じゃあこれ」

美琴がバスケットの蓋を開ける。そこにはごくごく普通のサンドイッチが入っていた。

上条「それじゃ、いただきまーす!」

上条はそれを一つ掴んで一口かじる。

美琴「ど、どうかな?」

上条「・・・・・・美味いよ」

美琴「本当?」

上条「ああ、俺が食べたサンドイッチの中では一番だな。店に出しても良いレベルですよ」

美琴「エヘヘー」

上条「ほら、美琴も食べようぜ」

美琴「うん、いただきます」
101 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/18(日) 22:43:47.32 ID:7G1dJqwG0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


上条「昼ご飯も食べ終わったことだし、下の階の動物園でも行くか」

美琴「・・・・・・でも、私の出す電磁波で動物たちに嫌な思いさせちゃうかも」

上条「心配すんなって、上条さんと手を繋いでれば無問題ですよ」

美琴「それもそうね」フフ

上条「・・・・・・こういう時はこの右手も良いもんだなって素直に思えるよ」

美琴「何で?」

上条「この右手のおかげで美琴の笑顔が見れるんだからな」

美琴「もう」///

上条「それじゃ、行こっか」

美琴「うん!」
102 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/18(日) 22:45:04.20 ID:7G1dJqwG0


 ―エレベーター内―

エレベーターの中で、美琴は動物園が楽しみなのか、陽気に鼻歌を歌っていた。

美琴「動物園なんて何年ぶりかしらね」

上条「ちなみに上条さんは初めてです」

美琴「あ、そっか」

上条「なんか初めての事ばっかだな、でも新鮮でいいな」

美琴「ポジティブねー

上条「まあな」

美琴「ここってかなり広いからきっと沢山動物がいるわね」

上条「だな。美琴はどんな動物が好きなんだ?」

美琴「そうね、特にこれが好き!っていう動物はいないかな、でも強いて挙げるとしたらネコかしらね」

上条「へー、家でも一匹飼ってますよ。雄の三毛だけど」

美琴「え!?雄の三毛ってすごいレアじゃない!!」
103 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/18(日) 22:47:56.96 ID:7G1dJqwG0

上条「え、マジ!?」

美琴「うん、生まれる確率は大体10032分の1って言われてるわ」

上条「へー、そうなんだってなんだその意味深な数字。そうだ、もしあれだったら今度家に見に来いよ」

美琴「え、いいの?」

上条「大歓迎ですよーっと。お、エレベーター着いたみたいだな」

美琴「そうみたいね」

上条と美琴がエレベーターを出ると、そこには屋内とは思えない異様な光景が広がっていた。
屋内にも関わらず、植物園のように鬱蒼と生い茂る木や草花。地下なのにディスプレイにより空が映し出されている天井。
上条は、外に出てきてしまったかと一瞬戸惑った。

美琴「す、すごい・・・・・・」

上条「ああ、これ本当に屋内か?」

美琴「良くここまでやったわよね」

上条「まったくだ、流石学園都市」

美琴「えっと、入場ゲートはあそこね。このパスを見せれば通れるのよね?」

美琴は腕に取り付けてある腕輪に目をやる。

上条「ああ、後このタイプのパスはプレミアムなんたらって奴で売店の飲み物とかが無料になるそうですよ」

美琴「なんか説明が曖昧ね・・・・・・まあいいわ、行きましょ」
104 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/18(日) 22:50:30.60 ID:7G1dJqwG0


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


係員「ちぃーっすお姉様、とミサカは挨拶します」

美琴「・・・・・・もう隠す気はないのね」

上条「え?え?どうして妹達が?」

係員「上の階で会いませんでしたか?」

美琴「アンタは鈍感すぎよ、このバカ」

係員「お姉様は上条さんとデートですか?あ、ちなみにミサカは無所属なんで、とミサカは補足説明をします」

美琴「ええ、そうよ(無所属??)」

係員「お、これはプレミアムなんたらパスではないですか」

上条「あ、ホントにそういう名前なんですね」

係員「はい、それでは楽しんできてくださいね、とミサカは二人に手を振ります」

上条「じゃーなー」
105 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/18(日) 22:52:35.87 ID:7G1dJqwG0

二人は動物園の中に入る。二人が最初に目にした動物は・・・・・・、

オオカミ「(・ω・)ワン」

美琴「あ、狼じゃない!」

上条「そうみたいだな、上条さん初めて見ましたよ」

美琴「私もよ、それにニホンオオカミ・・・・・・・・・・・・あれ?確かニホンオオカミって絶滅したはずじゃ・・・」

上条「ここに説明書いてあるな、どれどれ・・・・・・」

『学園都市の最先端クローニング技術により現代に復活したニホンオオカミ(ry』

上条「・・・・・・だそうです」

美琴「・・・・・・何か、私としては凄く複雑な気持ちになるわね」

上条「まあ、そうだな。でもこいつらはこいつらなりに生きてるんだ、たとえクローンだとしても。
   だから俺達が口を出すことじゃないな。それにこれはちゃんと世間に認められてるしな。
   元々クローン技術っていうのは、こういう世間のために使うのが目的なんじゃねーの?」

美琴「・・・・・・そうね、少なくとも軍用クローンなんかよりよっぽどマシね」

上条「おいおい・・・・・・」

美琴「ちょっと気分が暗くなっちゃったわね」

上条「まあまあ、それより狼ってかっこいいな」

美琴「急に話のベクトルを変えたわね」

上条「せっかく来たんだから楽しまないとな。俺もお前の沈んでる顔は見たくないし」

美琴「もう・・・・・・」

上条「んじゃ、次行こうぜ」
 
106 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/18(日) 22:54:30.14 ID:7G1dJqwG0


ライオン「ミ`Д´彡ウガー」

上条「これが百獣の王ライオン・・・・・・」

美琴「テレビで見るより迫力が全然違うわ」

上条「ライオンって昼間動かないイメージしかないけど、ここのライオンはよく動くな」

美琴「そうね・・・・・・あれ?」

上条「どうした?」

美琴「ほら、あそこの一匹、何か違わない?」

上条「本当だ・・・・・・ライオンなのにシマシマだ、なんでだろう?」

美琴「すいませーん、飼育員さーん」

飼育員「はいはいどうしました?とミサカは呼ばれたので返事をします」

上条「ちょwww本当にいるよwww」

飼育員「・・・・・・この人はどうしたんですか?」

美琴「気にしないで」ハァ

107 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/18(日) 22:56:11.77 ID:7G1dJqwG0

美琴「なんであのライオンシマシマなの?」

飼育員「ああ、ライガーの事ですか」

上琴「ライガー?」

飼育員「はい。まあ一言で言ってしまえばライオンと虎の子供です、とミサカは簡潔に説明します」

美琴「へえ、そうなんだ」

飼育員「ちなみに当動物園では、あの子の他にあと2頭のライガーがいますよ」

上条「学園都市パネェ」

飼育員「あ、あと探せばホワイトライオンもいるはずですよ」

上条「・・・・・・あ、あれだな。一匹だけ真っ白だ」

美琴「なんか風格があるわね」

飼育員「どこぞのモヤシとは大違いですね」
108 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/18(日) 22:58:23.61 ID:7G1dJqwG0


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


一方「へェっくしょィ!!!!!」

佐天「大丈夫ですか?」

一方「あァ、きっと誰か噂してンな」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
109 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/18(日) 22:59:32.64 ID:7G1dJqwG0

飼育員「呼びましょうか?」

美琴「え!いいの!?」

飼育員「ええ、お姉様に喜んでもらえれば妹冥利に尽きるってものですよ、とミサカは笛を吹きます」ピー

飼育員(妹)が笛を吹くと、こちらへ一頭のホワイトライオンがやってきた。

美琴「へえ、近くで見ると意外と大きいわね」

上条「あれ、コイツ目が赤いんだな」

飼育員「はい、突然変異らしいです、おっと紹介が遅れました。こちらホワイトライオンのセロリです。
    気づいたらそう呼んでました。後悔はしていません」キリッ

セロリ「ミ`・ω・´彡がおー」

上条「ちょwwwwwww」ブフッ

美琴「セロリwwwww卑怯よwww」ブフッ

飼育員『吠えてンじゃねェぞ三下がァ』裏声

上条「もうwwwやめてwww」

美琴「〜〜〜〜wwww」バンバン
110 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/18(日) 23:01:41.70 ID:7G1dJqwG0

 ―数分後―

飼育員「落ち着きましたか?」

美琴「ええ、もう大丈夫。それより・・・・・・」

上条「コイツは美琴の電磁波浴びても平気なんだな」

飼育員「はい、ミサカ達がいつもいるのでもう慣れてしまったみたいです。
    なのでお姉様が心配することはありませんよ」

美琴「そっか・・・・・・ねえ、さわってもいい?」

飼育員「はい、いいですよ」

セロリ「ミ`・ω・´彡うがー」

美琴「・・・・・・」ソーッ ピト

美琴「キャー!触っちゃった!!ライオンの鬣って結構ふさふさしてるのね」

飼育員「毎日ちゃんとブラッシングしてますから。そんじょそこらのライオンとうちのライオンを
    一緒にしてもらっては困りますよ」フフン
111 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/18(日) 23:02:42.55 ID:7G1dJqwG0

上条「じゃあ上条さんも・・・・・・」

セロリ「ミ`Д´彡ガー」

上条「・・・・・・やめときます」

飼育員「懸命な判断ですね」

美琴「それじゃ、そろそろ次いきましょ」

上条「そうだな、じゃあな」

飼育員「では」ノシ

セロリ「ミ`・ω・´彡がおー」
112 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/18(日) 23:05:31.90 ID:7G1dJqwG0
といった所で今日はここまでです

火曜日と水曜日が球技大会で若干テンションが上がってるんですが
学年分けなんで俺たち1年生はヒドいことになりそうですwww

ではまたお会いしましょう
113 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/18(日) 23:17:42.77 ID:Hzvm3tNBo
乙にゃんだよ!
114 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/18(日) 23:32:46.42 ID:DGFiQOHD0
乙ー
球技大会も頑張ってー。ツンデレを押し倒すハプニングとかあればいいね!
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/19(月) 00:22:53.84 ID:PmeZJNTVo
乙!
愉快なハプニングを期待してるぜ
116 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/23(金) 00:43:43.80 ID:lmpit9IW0
どうも>>1です

球技大会も無事に終わり、今日から冬休みです!やったー
・・・・・・何か先生に2回も怒られたけど


>>114>>115
体育委員にハプニング期待するなしwww


今日は書きためないのでゆっくり投下します
117 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/23(金) 01:02:41.12 ID:lmpit9IW0
続いて二人が向かった先にあったのは・・・・・・


 〜アフリカコーナー・草食系〜


上条「アフリカの動物みたいです」

美琴「そうね」

上条「お、あれは」

象「パオーン」

子象「パオーン

美琴「アフリカゾウね、しかも子供と一緒だわ」

上条「和みますねー」




美琴「あっちにいるのは・・・・・・」

シマウマ「ヒヒーン」

上条「シマウマの群れですね」

美琴「・・・・・・あの服一方通行と同じね」

上条「ブハッwww!!お前なぁ!」

美琴「ごめんごめん」




上条「全く・・・・・・お、あれって確か」

キリン「ナキゴエワカンネ」

上条「キリンだよな。確かキリンは舌が長いんですよね!上条さん知ってますよ」

美琴「誰でも知ってるわよ」

上条「」




美琴「あれってシロサイかしら、確か密猟とか乱獲で数が激減してるって・・・・・・」

サイ「ボー・・・」

上条「全然動きませんことよ」

美琴「立ったまま寝てるのかしら?・・・・・・」
118 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/23(金) 01:14:00.41 ID:lmpit9IW0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



美琴「それにしても、よくこれだけの種類の動物を集めたわねー」

上条「何でも世界中から取り寄せてるんだってさ。それに傷ついた動物を保護して動物園で飼育してるらしい」

美琴「へー、学園都市も結構いいところあるのね」

上条「そうだな」

美琴「・・・・・・ハッ!」キュピーン

上条「どうした?」

美琴「何かが私を呼んでいるわ!当麻、こっちよ!!」

美琴がいきなり何かを言うと、向こうの方へ走っていった。

上条「えっ、ちょ、おい待てって!!」

上条は慌てて美琴を追いかけて走り出す。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



上条「いきなり走り出したと思ったらこれかよ・・・・・・」

美琴「えへへー」

美琴は何やら催し物をするであろうステージの近くにいた。側にあった看板には、
大きく『ゲコ太ショー』と書いてあった。少し先ではゲコ太と子供たちが戯れていた。

美琴「見ていくよね?ね?」

上条「・・・・・・はいはい」

仕方なく上条は美琴に付き合うことにした。

上条(ま、喜んでくれるならいっか)
119 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/23(金) 01:25:08.89 ID:lmpit9IW0
ゲコ太ショーを見終わった後、まだ行っていない動物のコーナーなどに行き、動物園を満喫した二人。
二人が一階に戻ってくると、窓から見える空はすっかり赤く染まっていた。

美琴「もう暗くなるわね」

上条「そうだな・・・・・・」

美琴「・・・・・・もう帰ろっか?」

上条「いや、最後にあれ、乗っていこうぜ」

上条が指さした先には、建物の屋上へと伸びていくエレベーターがあった。
テーマパーク内に入る前に外から見たとき、建物の屋上に設置され一際目立つ、特大の観覧車乗り場へと続くエレベーターだ。

美琴「観覧車?」

上条「そ、デートの最後は観覧車でしょやっぱり」

美琴「わかってるじゃない」

上条「まあな、それじゃ行こうぜ」

上条が手を差し出す。美琴がそれを掴む。今日一日で何回もやった仕草だ。

美琴「うん・・・・・・」

そのまま上条に引かれてエレベーター乗り場まで行く。
120 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/23(金) 01:32:34.50 ID:lmpit9IW0


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


観覧車内に二人の影が落ちる。上条と美琴は向かい合って座っている。
今の二人に会話はなく、観覧車内は静寂が支配していた。

上条「あの、さ」

沈黙に耐えれなかったのか、上条が口を開く。

美琴「なあに?」

上条「いや、こういうのって初めてだから緊張しちゃってさ」ハハ

美琴「そのセリフアンタが言う?自分から誘っておいて・・・・・・まあ、別に当麻だけが緊張してるわけじゃないわよ」

上条「そっか」

美琴「うん」

上条「・・・・・・」

美琴「・・・・・・」

上条「・・・・・・そろそろ頂上につくな」

美琴「・・・・・・もうそんなに経ったのね」

上条「そうみたいだな」

美琴「・・・・・・あのさ」

上条「ん?」

美琴「隣、行ってもいいかな?」

上条「・・・・・・おう」
121 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/23(金) 01:40:27.06 ID:lmpit9IW0

美琴が上条の隣に行こうとして席を立ったときに、軽く観覧車ないが揺れる。

美琴「キャッ!」

上条「危ねえ!」

美琴がバランスを崩してしまい、結果的に上条が美琴を抱きしめる形になってしまった。

上条「あ、悪い」バッ

美琴「ふにゃー」バリバリバリ

上条「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!??」パキィン

上条が抱きしめていた手を放してしまい、美琴が漏電する。
上条は幻想殺しで防いだものの、美琴の漏電のせいで観覧車が止まってしまった。
しかし、幸か不幸かその場所は偶然にも観覧車の頂上だった。

122 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/23(金) 01:49:40.25 ID:lmpit9IW0
『只今機会にトラブルが発生したため、一時停止します。暫くお待ちください。
尚、動き出す際は揺れることがありますのでご注意ください、とミサカは注意を促します』

上条「あちゃー」

美琴「ご、ごめんなさい・・・」

上条「いいっていいって、それより見てみろよ」

美琴「・・・・・・うわぁ、綺麗」

観覧車の窓からは、紅に染まった学園都市の街並みと、沈みかけた夕日が映し出され、
美琴は思わず感嘆の声を上げる。

上条「観覧車からの眺めも売りの一つなんだってさ」

隣で上条が言うが、美琴の心は既に景色に奪われており、上条の言葉は耳には入っていなかった。
123 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/23(金) 01:57:25.32 ID:lmpit9IW0
上条「・・・・・・おーい、美琴サーン」

美琴「え、えっ、何?」

上条「そんなに綺麗だった?」

美琴「うん、何だかわからないんだけど、やっぱりこの街には思い入れがあるから」

上条「そっか・・・・・・」




それから暫く二人の間に沈黙が流れる。




美琴「当麻・・・・・・」




美琴が上条を見つめ囁く。その仕草に上条の心臓が先程よりも早く動き出す。




上条「美琴・・・・・・」




気付けば、上条も美琴の名を呼び、彼女を見つめていた。
そのまま美琴は目を閉じ、観覧車の中で二つの影が重なった。



―――――――――――――――
――――――――――
――――――
124 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/23(金) 01:59:31.93 ID:lmpit9IW0
今日はここまでです

なんか疲れて集中できないや


クリスマス更新目指して頑張ります!!





・・・・・・自分で言って悲しくなった
125 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/23(金) 02:11:11.69 ID:PWxGEX7D0
超乙ッス!
上琴はほんといいわ   
126 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/23(金) 10:39:26.44 ID:wSlBX55Fo
乙なんだよ!
127 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/23(金) 18:25:37.54 ID:ypZiOCnRo
乙!
128 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/24(土) 01:17:45.63 ID:M13fLYot0
>>1
ただし、今年は1人じゃな(ry
129 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/25(日) 02:49:17.12 ID:rkpfU3MP0
どうも>>1です乙ありがとう!!

今回は短めの番外編を投下したいと思います
130 :番外編・とある聖夜の忘年会 ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/25(日) 02:52:35.64 ID:rkpfU3MP0
垣根「クリスマスパーティーやろうぜ!!」

ファミレスに3人を集めたかと思えば、いきなり垣根がそんなことを言い出した。

一方「いきなりなンなンですかァ?・・・・・・あ、俺ステーキセットな」

上条「そういえばもうクリスマスかー、じゃあ上条さんも」シミジミ

浜面「お前ら自分で頼めよ、俺もそれにしよう・・・・・・確かに今年は特に色々あったな。良い思い出から悪い思い出まで」

垣根「だな。俺は一方通行にぐちゃぐちゃにされる夢をみた」

一方「どンな夢だ。まァ俺も今年は何かと忙しかったな。実験やったり暗部入ったり」

上条「上条さん生まれて初めて海外に行きましたよ、あと飛行機から落とされた」

浜面「俺は10月当たりから一気に忙しくなったな。あと同僚がまっぷたつにされる夢見た」

垣根「・・・・・・と言うわけで、お疲れさん会って事でさ、明日のクリスマス皆で集まらねえ?」

浜面「(クソッ、俺の渾身のギャグをスルーするとは・・・・・・)お疲れさん会って・・・・・・忘年会じゃねーの?」

垣根「勿論忘年会もやるけどさ、忘年会ってやっぱゴチャゴチャするじゃん」

浜面「まあ言われてみればそうだな」
131 :番外編・とある聖夜の忘年会 ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/25(日) 02:53:39.52 ID:rkpfU3MP0
垣根「だからさ、明日はひっそりとクリスマス祝おうぜ。なんなら彼女連れてきてもいいし」

一方「・・・・・・なンかあいつらもこンな事話してそォだな」

上条「あ、それわかる。それでさ、こうやって話してると電話が掛かって来て『明日皆で集まらなーい?』
   みたいなk『ハナテココローニキーザン-ダユーメヲー(ry』・・・・・・」

垣根「ドンピシャだなww」

浜面「なにこのシンクロ率」

一方「・・・・・・とっとと出ろよ」

上条「おお、そうだな」ピッ

上条「もしもーし」

美琴『あ、もしもし当麻?今佐天さん達と一緒に居るんだけどね、明日皆で集まらないかーって言ってるんだけど』

垣根「なんかもう素晴らしいな」
132 :番外編・とある聖夜の忘年会 ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/25(日) 02:54:57.28 ID:rkpfU3MP0
上条「・・・・・・ああ、今こっちでも集まろうかって話してたところなんだ」

美琴『そうなんだ!!じゃあ決まりね。時間とかはこっちで決めておくからー!じゃあね』ブツ

上条「・・・」

浜面「嵐のようだとはこの琴だな」

一方「上手いこと言ったつもりか」

垣根「っつーわけで、明日はクリスマスパーチーだな!」

上条「上条さんは初のクリスマスですよー」

一方「初めてのクリスマスが女連れなンて流石上条くンですねェ」

上条「やめろよ///」

浜面「今の確実に褒めてねえだろ・・・・・・あ、店員さんこっちです」

垣根「明日は楽しくなりそうだ・・・・・・あ、俺もステーキセットで」

浜面「結局全員同じかよ!!」
133 :番外編・とある聖夜の忘年会 ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/25(日) 02:56:34.47 ID:rkpfU3MP0


 〜次の日〜


昨日、クリスマスパーティーは夕方からということを美琴から聞いた上条は、
午前中は暇だし美琴とデートでもしようかなーなんて計画を立てていたのだが、
美琴の方から先にお誘いがあったので、上条は先越されたなーなんて思っていた。
途中で一方通行と佐天を見かけたので一緒に行動したりしていると、気付けばもう空は紅く染まっていた。

上条「ところで、パーティーってどこでやるの?」

美琴「え、当麻の部屋だけど?」

上条「」

上条「・・・・・・え?」

美琴「だーかーら、当麻の部屋にみんな集まってパーティーするのよ」

上条「・・・・・・なんじゃそりゃ」

あ、だから昨日美琴の方から誘いが来たのか、と上条は一人で納得する。

上条「俺の部屋って・・・・・・狭くね?」

佐天「狭い部屋だからこそ、一体感が出るじゃないですか!!」

一方「諦めろ、今頃垣根の野郎が頑張って部屋飾りつけてるから」カカカ
134 :番外編・とある聖夜の忘年会 ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/25(日) 02:58:38.39 ID:rkpfU3MP0
佐天「ちなみに麦野さんと初春が料理を作ってますよ」

一方「浜面は何時もの様にパシリだ」

上条「はぁ・・・・・・不幸・・・・・・いや、幸運なのかな?」

美琴「いいじゃない、気にしたら負けよ」

上条「全くだよ!」




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





 〜上条の部屋〜



垣根「ようお前ら、遅かったな」

インターホンを鳴らすと、垣根が出迎えてくれた。何で自分の部屋に入るのに
わざわざインターホン鳴らさないといけないんだよ。

垣根「まあとりあえず上がれって」

上条「いやここ俺の部屋―――」

部屋の中は、一言で表すとメルヘンだった。それ以上でもそれ以下でもない。なんか雰囲気がふわふわしてる。

上条「・・・・・・なんじゃこりゃ」
135 :番外編・とある聖夜の忘年会 ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/25(日) 03:01:09.08 ID:rkpfU3MP0
垣根「今回は特別に、未元物質クリスマスverだぜ!!おっと絶対右手で触んなよ」

一方「・・・・・・おいおい、なンで空間に羽が漂ってンだよ」

垣根「いいところに目を付けたな!これは雪をイメージして「そげぶ!!」パキィィィンうわあぁ!?上条テメー!!」

上条「目障りです」

一方「よくやった」

垣根「ちくしょう・・・・・・」


   ガチャ


浜面「おらぁー、飲み物買ってきたぞ・・・・・・って大将帰ったんだ」

上条「おう・・・・・・おいおまえこれ酒じゃねーか!!」

浜面「酒じゃない!アルコール入り清涼飲料水だ!!」

上条「酒じゃねーか!!」

ワーワーギャーギャーソゲブーアッテメーマタヤリヤガッタナー

麦野「・・・・・・っせーんだよ!!少しはこっち手伝えや!!!」

男達「すんません麦野さん」
136 :番外編・とある聖夜の忘年会 ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/25(日) 03:03:12.50 ID:rkpfU3MP0
麦野「ったく・・・・・・ほら、料理できたからそっち持っていきなさい」

上条「わかりやしたぜ麦野姐さん!!」

初春「お願いしまーす」

浜面「了解です初春さん!!」

一方「へェ、結構本格的だな」

上条「ターキーだ!ターキーがある!!」

一方「騒ぐなよみっともねェ。とっとと運べ」

垣根「お前も働けよ!」

一方「杖突きに強要すンなよ」

垣根「うわ、むかつく」

佐天「一方通行さーん、買ってきたグラス洗ってくれませんかー?」

一方「・・・・・・おォ」

垣根「wwwww」

一方「後でぶっ殺す」カチ

シュバババババ

一方「ほらよ」カチ

佐天「ありがとうございます!」

浜面「一瞬でピカピカ、だと!?」

美琴「みんなー、並べ終わったし座りましょう?」

皆「はーい」

それぞれがテーブルの周りに座る。

垣根「そんじゃ乾杯の音頭を上条君どうぞ」

上条「え、俺!?」

垣根「そりゃあこの部屋の主なんだし」
137 :番外編・とある聖夜の忘年会 ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/25(日) 03:05:21.64 ID:rkpfU3MP0

上条「そうか、じゃあ僭越ながら・・・・・・」

上条「えっと、皆今年は色々あって大変だったと思う。だけど、その苦労を乗り越えてきたからこそ
   今俺たちは出会い、今こうしてここにいるんだと思うんだ。俺はこの出会いをずっと大切にしたい。
   来年もこのメンツで仲良くやれたらいいな」

一方「・・・・・・それじゃただの忘年会だ」

上条「ハハ、それもそうだな・・・・・・じゃあ皆、今夜は楽しんで行こうぜ!!メリークリスマス!!!」

全員「メリークリスマス!!!!」

その日上条の部屋は、夜遅くまで笑い声が絶えることはなかった。
138 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2011/12/25(日) 03:07:22.09 ID:rkpfU3MP0
という訳で番外編終わりです

明日は友だちと初ボードに逝ってくるんだ
男だけっていうのがミソなwww

ではまた(・ω・)ノシ
139 :麻琴たん ◆mygAWRCTDY :2011/12/25(日) 04:21:44.00 ID:We6/cv/Z0
乙!
140 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/25(日) 06:04:58.04 ID:adg1MuZI0
>>1にメリークリスマス
141 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/25(日) 11:41:26.42 ID:10D40eXjo
乙にゃんだよ
142 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/25(日) 21:09:51.70 ID:qLmR1sRgo
おつん
143 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/26(月) 00:03:40.82 ID:Wy9DrUQyo
乙!
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 02:15:07.21 ID:3tRgVehIo
男だけのボードが楽しすぎて中々帰ってこないんだよ…
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/01/07(土) 16:59:44.88 ID:sPa8JrTFo
ボードは何かの隠語だった可能性も…
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 22:30:33.46 ID:iAXA5xaIO
お前の部屋にゴキブリが出ないなら、一生住んでやる男友達と初めてのボードでミソ…
分からぬ
147 :麻琴たん :2012/01/08(日) 16:48:18.00 ID:MhxCwy5o0
今頃だけどこのスレが出来た日が俺の誕生日だ
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/01/08(日) 17:20:00.72 ID:X62lLX0AO
>>147
お前の誕生日何かどうでもいいわ
ageんなクソが
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/08(日) 23:59:05.34 ID:u0LJ80Hi0
>>148 クソは言い過ぎだセミ野郎
やさしくアドバイスできねぇのか?
150 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/10(火) 00:17:44.15 ID:JUwmL0VM0
>>1です

暫く放置していてすいませんでしたorz
親戚廻りとか宿題とか種の再放送とか弟がスケートで全国決めたりとか色々大変で・・・・・・

今週中には更新できるように頑張りますんで応援よろしくお願いします!


>>148>>149
やめたげてくださいきっと悪意はないんです

151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/01/10(火) 00:50:30.24 ID:XoGHAikE0
乙!
待ってるぜ
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/01/10(火) 05:11:49.64 ID:PlmziygD0
>>150

暖炉の前にいるような話を舞っている。
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/10(火) 22:38:15.17 ID:GU4+Iz0mo
私はそんな>>1を応援してる
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/11(水) 08:36:03.26 ID:DvwS7Fue0
>>150
弟すごいじゃん。大会がんばってほしいじゃんよー

もーまんたいですー
応援してるのですよー
155 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/12(木) 21:38:40.33 ID:TWURP21A0


どうも>>1です

待っててくれた人アリガトー!とっても嬉しいです。

暫くというかかなり時間が空いてしまいましたが、投下したいと思います。

今回から暫くシリアルです。では


156 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/12(木) 21:41:13.03 ID:TWURP21A0


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



上条と美琴が観覧車から降り、そろそろ帰ろうとゲートの方に向かっていた。
ゲートにいる妹達に挨拶でもしていこうかなーなんて、考えながら歩いていたその時だった。



ドォォォォン!!!



上条「!?」


突如、後方で派手な爆発音が何重にも重なり、当たりに響きわたる。
上条が振り向くと、アミューズメントの至る所で爆発が起こり、火柱や煙が立ち上っていた。
突然起こった事態に、人々は戸惑い、ゲートに向かって走り逃げ出そうとするが、
ゲートは何故か閉ざされ、この施設からは出られなくなっていた。
そして、そのゲートの窓口にいるはずの妹達の姿はなかった。


美琴「一体何なのよ、これは!?」


突然の出来事に動転しているのか、美琴が大声で叫ぶ。
すると、近くのスピーカーから声が聞こえてきた。


『おい、こガガゃんと入っザザーのか?』

157 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/12(木) 21:43:13.27 ID:TWURP21A0


何やら外部からの接続らしく、本来のアナウンスにはない雑音が混じっていた。


『よし、これで大丈夫だな・・・・・・え、これもう入ってんの?うわぁマジかよーテンション下がるわー』


上条「・・・・・・」


・・・・・・突然スピーカーから聞こえてきた声は、なんとも緊張感に欠ける男の声だった。
この一大事に何呑気なことをしているんだ、と上条は思ったが、
この状況からして、このふざけた声の主が恐らくこの惨事を引き起こしている張本人だということを理解した。



『キヲトリナオシテ・・・・・・えー、我々は“グレムリン”、今この施設は我々の手の中にある。繰り返す、我々は“グレムリン”―――』


上条「はぁ!?グレムリンだって!?」

158 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/12(木) 21:46:30.87 ID:TWURP21A0


いきなり出てきた“グレムリン”という言葉に、上条は驚愕の声を上げる。
そして、この襲撃がただのスキルアウトなどとは別次元の非日常の世界だということを察知した。
尚もグレムリンと名乗った男の演説は続く。


『本来ならこの計画はもっと後にやる筈だった・・・・・・だが、テメエが居る所為で
 計画が前倒しになっちまったんだよ・・・・・・』



何を言っているのか上条はすぐに理解できなかった。だが、何故計画が前倒しになったのか―――
それはこの施設にとある人物がいるから。そしてその人物とはグレムリンと少なからず関係があるもの。
それを考えるとその人物は自ずと限られた。


上条「まさか・・・・・・」








『・・・・・・もう分かってんだろ!幻想殺し!!!』






美琴「!?」

上条「・・・・・・ッ」

159 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/12(木) 21:50:24.41 ID:TWURP21A0


この一言で上条は現実を思い知らされる。今、この場で起こっている惨事は偶然でも何でもない、
自分がこの場にいた為に引き起こされたことだ、という事に。
視界げ狭まる、息が苦しい。呼吸が荒くなっていくのが自分でもわかる。
自分の所為で他人が傷つく。突きつけられた現実を、上条は直視出来ないでいた


美琴「当麻・・・・・・」


美琴が震えながら上条に呼びかける。上条を励まそうとしての事だろう。
・・・・・・暫く(ほんの数十秒だが、上条にはそれより遥かに長く感じた)時間が経った。
呼吸も落ち着いてきた、頭も正常に働いている。上条は美琴に言った。


上条「ありがとう、もう大丈夫だ」


上条は今現在も所々で起きている爆発を睨みつけて言った。


上条「・・・・・・絶対に、お前たちの思い通りにはさせねえ!」

160 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/12(木) 21:51:55.64 ID:TWURP21A0


それに応えるかの様に、スピーカーから挑発的な声が流れる。


『俺は今この施設の一番下・・・・・・水族館にいる、俺を止めたかったら来なよ。まあ・・・・・・
 来れたら、の話だけどな。くっくっくっ・・・・・・はっはっはっはっはっ!!』


いつの間にか人影が上条と美琴を取り囲んでいた。何人かは銃火器を所持しているが、
それ以上に上条が驚いたのはその人数の多さだった。軽く50人以上はいる。
もしこのフロア以外のフロアも制圧に行っているのなら、さらにこれ以上の人数がいるのだろう。


上条「な・・・・・・ッ、どうやってこんな人数を!?」


『流石に俺達だけじゃ一気に制圧は難しかったからな、スキルアウト、だっけ?
 その人たちにも協力してもらったよ』


美琴「・・・・・・道理で数が多いわけね」


『さあ、頑張れよ幻想殺し。せいぜい俺を失望させないでくれ』

161 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/12(木) 21:54:58.31 ID:TWURP21A0


上条「ぐっ・・・・・・畜・・・生、こんなところで!!」


上条は、囲んでいたスキルアウトの一人にタックルをかます。


スキルアウト「ぐあっ!?」

上条「美琴、死ぬなよ!!」


そう言った後、上条は全力で走り出した。


スキルアウト「あっ、待ちやがれ!!」


上条を追ってスキルアウトが走る。そして、その場には美琴と、
スキルアウトや魔術師が残った。

162 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/12(木) 21:56:22.49 ID:TWURP21A0


美琴「・・・・・・なによ「死ぬなよ」なんて。もっと気の利いた事言えないのかしら」


美琴がため息をつく。


魔術師「・・・・・・随分余裕そうだな」


状況を理解していないのか?と魔術師の一人が馬鹿にしたように美琴に聞く。


美琴「そんな訳ないじゃない、それにアイツはアイツなりに私に気を遣ってくれたのよ、多分」

魔術師「は?」


魔術師が首を傾げる。それに対し、美琴はにやりと表情を歪め―――


美琴「私が・・・・・・全力で暴れられるようにね!!」


電撃を辺りに放った。美琴の体から紫電が迸り、周囲の敵をなぎ払う。


美琴「来なさい、今私はすっごくムカついてんのよ」


美琴が不敵に笑った。


163 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/12(木) 21:59:37.99 ID:TWURP21A0



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



モニターの前に戻ってきた土御門達は、その画面が移す光景に驚愕していた。


フィアンマ「・・・・・・おいおい、ちょっと抜けて酒飲んでる間に大変なことになってるぞ、滝壺よ」

10777「私はミサカですよ、とミサカは貴方n酒臭っ!?」

滝壺「お水だよ、ふぃあんま」

フィアンマ「すまないな」

打ち止め「どうしよう、さっきから何人かの個体と連絡が取れない・・・・・・
     あそこで働いてる個体達だと思うってミサカはミサカは事実を口にしてみる」パクパク

土御門「・・・・・・恐らく、奴らはスキルアウトと魔術結社グレムリン、そして元暗部下部組織の構成員達だ。
    資料で見た事のある顔が何人かいた」

滝壺「・・・・・・目的は、学園都市への復讐とかみじょうの右手?」モグモグ

土御門「ああ、多分な」

打ち止め「皆が危ない!早く助けにいかなくっちゃ、ってミサカはミサカは慌ててみたり」パクパク

フィアンマ「確かに幻想殺しと超電磁砲のコンビでも危ないだろうな。あとパフェを食うのをやめろ」

164 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/12(木) 22:01:47.77 ID:TWURP21A0


10777「現在、MNW内で同じようなスレが乱立してます、恐らくあの施設にいる妹達がスレ主ですね」

土御門「・・・・・・そいつらはなんて言ってる?」

10777「『あ・・・ありのまま起こったことを話すぜ。後ろから変な臭いをかがされて気づいたらグルグル巻きになっていた。
    何を言っているのかわか(ry』とか、『あの時セロリと一緒にいたらこんなことには・・・・・・あたしって、ほんとバカ』
    とか・・・・・・あまり緊張感を持っていないのでしょうか。中には安価で脱走しようとするアホも・・・・・・
    おっと、スネークがログインしてくれましたね。これで恐らく彼女たちは大丈夫でしょう」

滝壺「すねーく?」

10777「妹達の中で特に隠密行動などに長けた個体をミサカたちはそう呼んでいます」

土御門「で、そのスネークは何て?」

10777「『たった今施設内へ侵入した、安心しろおまいら』だそうです」

滝壺(どこから入ったんだろう)

10777「!むむ、これは・・・・・・」

土御門「どうかしたのか?」

165 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/12(木) 22:03:08.99 ID:TWURP21A0


10777「今興味深い情報が・・・・・・『さっきまで俺の隣に大食いシスターがいたんだけどwwwwww
   そんでもってでかいのが火出してシスター連れて逃げたったwwww俺も助けろww』だそうです」

土御門「\(^o^)/」

フィアンマ「/(^o^)\」

打ち止め「遊んでる暇はないよーって、ミサカはミサカは憤慨してみる!」

土御門「すまないな、ちょっと意識がとんでたぜい。・・・・・・とにかく、今日のデートは中止だ。
    連絡を取ってあいつらを向かわせる」

フィアンマ「俺様たちはどうする?」

土御門「・・・・・・とりあえず行ってみるか」

フィアンマ「・・・・・・ああ、それが良さそうだ」

土御門「ワープに人数制限は?」

フィアンマ「あるわけないだろう」

土御門「助かるぜーい」

166 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/12(木) 22:05:03.12 ID:TWURP21A0


土御門「・・・」

土御門(・・・・・・それにしてもまさか禁書目録までいるとは・・・・・・ステイルなにやってんのマジで)

土御門(ヘタしたらこの事件・・・・・・かなり大事になるかもな)

土御門「・・・・・・」

土御門「ちょっと抜けさせてもらうぜーい」


そう言うと土御門は部屋を出た。


土御門「・・・」ピポパ

土御門「・・・」prrrrrr

『やあ土御門』

土御門「どうしてあいつらを放っておいた、気づいていたんだろう?アレイスター」

☆『・・・・・・勿論、最初から気づいていたさ』

土御門「じゃあ何故!?」

167 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/12(木) 22:07:56.07 ID:TWURP21A0


☆『ふふっ、舞台は少し派手な方が丁度いいと思ってね』

土御門「なっ!?」

☆『それに、これしきの敵を排除できないようでは真のカップルとは呼べないな』

土御門「貴様・・・・・・!!(それはお前の価値観だろう)」ギリ

☆『おっと、そう怒らないでくれたまえ。それでは私も少し力を貸そう』

土御門「・・・・・・何だと?」

☆『ふふっ、では』ブツ


そう言ってアレイスターは一方的に通話を終了した。


土御門「・・・・・・力を貸す?一体なnゴツン痛っ!?」


言い終わる前に土御門の頭の上に何かが落ちてきた。

168 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/12(木) 22:11:02.89 ID:TWURP21A0


土御門「・・・・・・何だ?これは」


それは、どこにでも売っていそうなごく普通の携帯音楽プレーヤーだった。


土御門「音楽プレーヤー?・・・・・・これが力か?」


土御門が手にとって眺めていると、近くに1枚のメモ用紙が落ちているのに気づいた。


土御門「何だ?・・・・・・これの説明書か?」

土御門「・・・」

土御門「・・・・・・フッ、成程な。じゃあこれは有難く使わせてもらうぜ」



土御門はメモを丸めて自分のポケットに入れ、フィアンマ達が待つ部屋へと戻っていった。
ちなみにそのメモ用紙にはこう書かれていた。



『この音楽プレーヤーには、簡易型の幻想御手(レベルアッパー)が入っている。
 これを聞くと30分の間だけ、自分の能力を超越した力を手に入れられる。
 勿論副作用なんてないさ、ただし、1人1回限りしか使えないがね。
 ふふっ・・・・・・さて、もしこれを超能力者達が聞いたらどうなるかね、非常に興味深いよ。
 スピーカーで一斉に流したりしたら面白そうだね。
 まあ、使うも使わないも君次第だけどね。いい結果を期待しているよ』

     


169 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/12(木) 22:15:32.94 ID:TWURP21A0


と、言うわけで今日はここまでです!

グレムリンが何で遊園地占拠しようとするんだよ、という疑問はゴミ箱に捨ててきてください。

生意気にオリキャラなんて出しちゃってもう・・・・・・

バックスペースの連打で腱鞘炎にならないように気を付けます

次回も不定期です。期待しないでまっててください


ではまた



来週から学校だーやだー

170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/12(木) 22:59:02.20 ID:Uy8DKz2zo
乙!
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/12(木) 23:25:25.76 ID:f/wYpOYGo
乙にゃんだよ!
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/01/13(金) 01:27:47.16 ID:4h3PowsT0
乙なのですよー
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/13(金) 18:36:08.86 ID:TksHeHvt0
乙ッス
174 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/29(日) 17:55:24.62 ID:2qd8ro2K0

どうもお久しぶりです>>1です

学校が忙しくてゴタゴタだったので全然書く暇が無かったのです


では投下、所変わってセロリのターン?
175 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/29(日) 17:56:24.48 ID:2qd8ro2K0



佐天と一方通行は、楽しくデートを満喫していた。
と言っても、佐天が一方通行を一方的に連れ回していただけなのだが・・・・・・
しかし、つい先ほど一方通行の携帯に着信音が鳴り響いた。ディスプレイ画面を見て、
一方通行が『ちっ、土御門の野郎か』と零していたのを佐天は耳にした。
一言二言交わしているうちに、一方通行の表情がどんどん強ばっていくのが見えた。
何か起こっているのだろうか?それともただの世間話かな?などと考えていたが、
結果は前者、しかもかなり大事であることなどこの時佐天は知る由もなかった。


一方「おい」


携帯で話を終えた一方通行が佐天に声をかける。


佐天「なんですか?」

一方「もう楽しい時間は終わりみてェだ」

佐天「え?」


一瞬何を言っているのかわからなかったが、先程の表情からして、何かあったのだろう

176 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/29(日) 17:58:30.71 ID:2qd8ro2K0


一方「本当は、お前にはこっちに来て欲しく無ェンだけどな・・・・・・ハッ、俺の言えたことじゃ無ェか」


一方通行が呟き、自嘲気味に笑う。そして言った。


一方「・・・第六学区でテロが発生、三下と超電磁砲が巻き込まれたそォだ」

佐天「えっ・・・・・・」


頭が真っ白になる。テロ?巻き込まれた?誰が?御坂さんが?

あははっ、でもきっと大丈夫だよ、だって御坂さん強いもん、私と違って。


一方「数がクソ多い上に学園都市の外の能力者まで来てやがる・・・・・・恐らくアイツらじゃ勝てねェ」


一方通行は魔術を知っていたが、佐天は魔術やオカルトを知らないため、そう言っておいた。


佐天「そんな・・・・・・!?」


佐天の顔が驚きの色に染まる。


一方「今から俺も向かう。お前はどォする?先に帰るか?」


177 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/29(日) 17:59:58.87 ID:2qd8ro2K0


佐天に問いかける。佐天は考えた。きっと私がいても足でまといになるだけだ。
恐らく他の人たちも向かったのだろう。初春はああ見えても凄腕のハッカーだ。きっと垣根さんと一緒に行ったはずだ。
浜面さんも、自分は車の運転ができる、と言っていた。麦野さんを車に乗せて向かっているんだろう。
私には・・・・・・何もない。
・・・・・・また、私だけ仲間外れかな?


一方「・・・・・・あァー」


一方通行が口を開いた。


一方「一応言っとくが、俺はお前を足でまといになンて思ってねェかンな?」

佐天「えっ?」

一方「ほかの奴らだってそォだ。それにもし万が一お前のことを足でまといなンて言う奴がいたらこの俺がぶン殴ってやっからよォ。
   ・・・・・・その、なンだ。もっとテメェに自信持て」

佐天「一方通行さん・・・・・・」

178 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/29(日) 18:01:13.56 ID:2qd8ro2K0

一方「・・・・・・それにあれだ、もしかしたらァ、オマエが応援してくれたらなンかすげェ力とか出たりしてなァ、背中に翼とか生えたりするかもなァ」

佐天「・・・」


半ばやけくそになり、そんなことを言った一方通行。自分で言っておいて恥ずかしくなり、顔が少し赤くなる。


一方「・・・・・・チッ、また柄にもねェ事言っちまった」

佐天「ありがとうございます!!私も一緒に行きます!いえ、行かせてください!!」

一方「チッ・・・・・・礼言ってる暇あンならさっさと行くぞ」


その時、一台の車が一方通行達の前に止まる。
窓から浜面が顔を出した。

179 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/29(日) 18:03:16.68 ID:2qd8ro2K0


浜面「お前ら!話は聞いてるか!?」

一方「あァ」

浜面「だったら早く乗れ!」


浜面が急かす。向こうも結構急いでいるようだ。


佐天「垣根さんは?」

麦野「あの二人は偶然近くにいたからすぐに飛んでいったそうよ、文字通りに」

佐天「そ、そうなんですか」

一方「・・・乗ったぜ、とっとと出せ」

浜面「おうよ、飛ばすぜ!しっかり捕まってな!!」


一方通行達を乗せた車は、猛スピードで第六学区へと向かった。




――――――――――――――――――――
―――――――――――――
―――――――
―――

180 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/29(日) 18:04:25.53 ID:2qd8ro2K0













その頃、上条は―――













181 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/29(日) 18:05:54.89 ID:2qd8ro2K0



上条「はぁ・・・はぁ・・・・・・クソ、まだ追ってくんのかよ」



―――追いかけてくるスキルアウト達から逃げ回っていた。出来るだけ一般人は巻き込みたくはなかった
上条だったが、幸か不幸か、上条達以外の人間は皆捕まっているようで、周りには上条とそれを追う方々だけだった。
先ほど美琴と別れたのは、自分がいるせいで美琴が本気を出せないのではないか、という心配と、
少しでも敵をこちらに引きつけておきたかったからである。事実、超能力者の怖さを知っているスキルアウトの方々は、
ほぼ上条に向かった。スキルアウトを引き込んだのは、上条への対策か、それともただの戦力不足か。
チラっと後ろを見た上条は、苦虫を噛み潰したような表情を一瞬だけ見せ、すぐさま猛ダッシュで追いつかれないように振り切ろうとする。



上条「少し・・・・・・距離をとれたか・・・・・・?」



曲がり角を曲がり、姿が見えなくなったスキルアウト達を尻目に、上条が呟く。
このまま行けばうまく撒けるだろうか。そう思いながら上条は走り続けた。


182 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/29(日) 18:06:45.14 ID:2qd8ro2K0













―――その行為が自分を追い詰めている事に気づかずに・・・。












183 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/29(日) 18:08:15.21 ID:2qd8ro2K0


上条が走り続ける。どうやらうまく撒いたようだ。そう思って次の曲がり角を曲がった・・・。


上条「・・・・・・は!?」


そこには何もなく、ただ無機質な壁が立ち塞がっているだけだった。


上条「い、行き止まり!?」


背後から足音が聞こえる。上条は、自分が誘い込まれていたことを理解した。
事実、彼らは何日も前から計画を練っていて、この施設の見取り図も入手していた。
この空間は、いつもは物置として使っているので、スペースなどほとんどないのだが、先日、心優しいお兄さん方が
要らなくなったものを処理してくれたおかげで、いつもより広々としていた。
無論、その時はその心優しいお兄さん方がテロを企てている何て思いもしなかっただろう。
結果的に、上条は再度追い詰められる形となってしまった。


184 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/29(日) 18:09:30.68 ID:2qd8ro2K0


上条「おいおい、マジかよ・・・・・・」


上条は危機を感じ後ずさる。だが後ろは壁だ、逃げ道はない。


上条「・・・・・・クソッ、ここまでか・・・」

スキアウA「大人しくしな!!」

スキアウB「へへっ、もう逃げ道はねえぜ」

リーダー「観念しろ、おとなしく負けを認めるんだな」

上条「・・・ちくしょう」ギリ


もう駄目か・・・・・・・上条が諦めかけた、その時だった。


185 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/29(日) 18:10:24.93 ID:2qd8ro2K0








ピーンポーンパーンポーン







上条「は・・・?」




186 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/29(日) 18:12:17.29 ID:2qd8ro2K0



余りにも唐突に、場違いな音をスピーカーが発した。

そしてその後に言葉が続く。



『えー、この施設にお越しの皆さん及びテロリストの方々にお伝えします』


この声には、聞き覚えがあった。飴玉を転がしたような甘ったるい声。その声の主は―――


上条「初春さん!?」


『現在警備員が救助のため向かっています、安心してください。


   ・・・・・・そして只今より、私たちの全戦力を持って貴方達を制圧します。


            ・・・・・・・・・・・・それでは、“ミッション・スタート”』


187 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/29(日) 18:13:13.51 ID:2qd8ro2K0



そこで放送は途切れる。その数瞬後、上条の真上で何かが割るような音がした。
上を振り向くと、窓ガラスが破られ、そこから誰かが入ってくるのが見えた。
背中に6枚の純白の翼を纏い、ゆっくりと上条へと向かって降りてくる。


垣根「よお、楽しそうなことやってんじゃん。俺も混ぜれよ」

上条「垣根!!」


垣根は、顔に笑みを浮かべながら上条に話しかける。
上条はいきなり垣根が現れたことにより、軽く混乱しているようだ。


垣根「無事みたいだな」

上条「ああ、って言うかなんでお前がここに?それにさっきの放送は!?」

垣根「土御門から連絡があった。放送は飾利が外からハッキングをかけた。
   そしてMNWを介してこの作戦もこの施設内の妹達に知らせてある」

上条「作戦?」

188 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/29(日) 18:14:40.60 ID:2qd8ro2K0


いきなり出てきた作戦という言葉の意味が分からず、上条が垣根に問う。


垣根「・・・その話は後だ、今はこいつらを片付ける」

上条「あ、ああ」



垣根の登場により、スキルアウト達に動揺の色が見られる。
想定外の事態―――超能力者の登場に、困惑するスキルアウト達。


垣根「さて、と」

リーダー「ぐっ・・・」

垣根「覚悟は出来てんだろうな、あぁ?」


たった今から、学園都市第2位による圧倒的な蹂躙が始まる―――


『あ、垣根さん、誰も殺しちゃダメですよ?』


垣根「・・・調子狂うなぁ」


そして垣根がため息をついた。


189 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/01/29(日) 18:21:20.85 ID:2qd8ro2K0

今日はここまでです

そういえばこの前ゲーセンに行ったら禁書のねんどろいどぷち第二弾が出てたので
ついついコンプしちゃいました。


といっても四種類とったくらいでコンプになるのかはわかりませんがww

全部取るのに1500円かかっちゃいましたwセロリさんかわええww

それを話したら友達がスゲースゲー言うから
中2の時にクレーンで無双したらクレーンマスターってあだ名付けられたの思い出しましたwww

そんなにスゴイでしょうか?よくわかりません・・・・・・

それではまた次回

2月中にできるように頑張ります!!

それでは〜ノシ
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/29(日) 21:32:46.26 ID:qsXR45r+o
乙なんだよ!
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/29(日) 23:33:20.76 ID:eVEHPCNDO
乙!

佐天さんはやっぱり無能力者かわいい
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/30(月) 02:01:37.24 ID:ae73olcQo
おつおつ

ねんぷちは某所の怪しいお店では単品600円〜800円で売られてまして、普通の人はそれ以上かけないとゲット出来ない計算なわけですから
一個辺り400円も掛かってないのは充分凄いと思いますww
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/30(月) 07:56:38.14 ID:Y99LYirSO
戦闘以外の所で役にたったりするしな佐天さん
佐天さん居なかったら万全な状態でセレスに挑めなかったし
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/02/03(金) 12:44:11.55 ID:GqXHf5V+0
>>193
テレスティーナ・木原・ライフライン
わざと間違えてるならスマソ
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/06(月) 04:38:51.30 ID:rvlEnv5SO
>>194
素で間違えてたありがとう
196 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/02/12(日) 15:36:45.51 ID:ugdKj83f0

どうも久しぶりです

時間が空いてしまいましたが投下しようと思います

197 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/02/12(日) 15:38:47.46 ID:ugdKj83f0



垣根がアミューズメントパークに凸る少し前のこと―――――


垣根「さて、ここか・・・」

初春「ですね」


二人はそのアミューズメントパークの門の前に来ていた。勿論門は閉まったままである。


初春「そろそろ来ますかね・・・・・・」


初春はここに来る前に予め知り合いに連絡を取っておいた。恐らくまだこの事件は
公になっていないはず、ならば大事になる前に自分の信頼がおける相手にまっ先に連絡しようと思ったからである。



1分ほど待っていると、見覚えのある紋章をあしらったワゴンが何台か近くに停った。
その先頭の台の中から、一人の人物が飛び降りてこちらにやって来た。
年齢は20代後半くらいだろうか。長い髪を後ろで無造作に束ねた髪型をしている。
垣根はその女性に見覚えがあった。


198 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/02/12(日) 15:39:45.32 ID:ugdKj83f0


垣根(・・・・・・!?あの時の)

黄泉川「警備員じゃん!連絡をくれたのはお前達か?・・・・・・ってお前はいつかの風紀委員じゃん?」

初春「どうも」


ぺこりと初春がお辞儀をする。


黄泉川「・・・・・・それにお前はあの時一方通行と・・・・・・」

初春「あ、紹介が遅れましたね。この人は学園都市第2位の超能力者の垣根帝督さんです」

垣根「・・・・・・ども」


やはりあの時の警備員か。垣根はあの時のことを思い出し自己嫌悪に浸る。
相手も自分に良い感情は抱いていないだろう。なにせ翼で腹を貫かれたのだから。

199 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/02/12(日) 15:41:09.65 ID:ugdKj83f0



垣根「あの時の怪我は・・・・・・」

初春「?」


やった本人が聞けた義理じゃないが、一応聞いてみた。
あの時気絶していた初春は、訳が分からずキョトンとしている。


黄泉川「ん、ああ。別にもう大丈夫じゃん」

垣根「そうか・・・・・・すまなかった」


謝って許してくれるとは思っていない。けど、謝りたかった。
自分のワガママで起こしたような事件だから尚更だ。


黄泉川「・・・・・・別に、もう気にしてないじゃん。それよりお前も更生してくれたみたいでよかったじゃんよ」

垣根「・・・・・・本当に・・・」

黄泉川「あーもう、その話は後にするじゃん!それより今回の事件は!?」


話を切り上げ、黄泉川が問う。

200 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/02/12(日) 15:42:06.68 ID:ugdKj83f0



初春「あ、はい。えーっと・・・・・・スキルアウトと思わしき人たちがこの施設を乗っ取ったみたいです」

黄泉川「数は?」

初春「数え切れませんね」


きっぱりと言い放った。


黄泉川「んなっ・・・」

初春「相当計画を練ってきたようで、犯行がすごくスムーズです」

黄泉川「そうか・・・・・・閉園間際で客が少なかったのがせめてもの救いじゃん」

初春「ですね」

垣根「で、策はあるのかよ、初春」

初春「はい、ある程度は、でもそれはとりあえず全員揃ってから話しましょう」

黄泉川「全員?」


201 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/02/12(日) 15:43:04.12 ID:ugdKj83f0



黄泉川がその言葉に疑問を抱いたとき、目の前から1台の車が猛スピードで突っ込んできた。


垣根「ちょっ、お前なぁ!!」


それを垣根が翼で包み込んで勢いを殺す。そして停った車のドアが開き、その中から
学園都市で最も凶暴な二人の超能力者が姿を現した。


一方「・・・・・・おい、この紹介どォにかなンねェのかよ」

麦野「いきなり何言ってんのよ」

初春「お二人とも、お疲れ様です」

一方「全くだァ」

黄泉川「あ、一方通行!?」


一方通行を見た黄泉川は、素頓狂な声を上げた。


202 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/02/12(日) 15:44:22.12 ID:ugdKj83f0


一方「・・・・・・なンでてめェがここにいンですかァ?」


その一方で、一方通行は黄泉川を見てあからさまに嫌そうな顔をしていた。


黄泉川「何故って、学園都市の平和を守るのが警備員じゃん」

初春「私が呼んでおきました」

一方「チッ、余計なことしやがって・・・」

麦野「あら、あんた警備員に知り合いがいたのね」

一方「・・・・・・あァ、色々あってな」

麦野「そう、私は麦野沈利。学園都市の超能力者第4位よ」

黄泉川「そうか、よろしくじゃん」


麦野と黄泉川は何故か硬い握手を交わしていた。


203 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/02/12(日) 15:47:48.46 ID:ugdKj83f0


垣根「それよりよぉ、運転手の馬鹿面君はどんなどんな運転してんだよゴラァ!!下手したら全滅だったぞ今の!」


垣根がフロントガラスを睨みつけながら車を蹴る。すると、窓から馬鹿面もとい浜面が顔を出した。


浜面「わ、悪い。一方通行が急げって言うもんだから」

一方「俺の所為にすンですかァ?」

浜面「ひどい、理不尽だ!!」


一人嘆く浜面。そして彼は後ほどさらなる地獄へと落ちることになる。


黄泉川「・・・・・・浜面?」

浜面「げぇ、黄泉川!?」

黄泉川「・・・」

浜面「・・・」ダラダラ

黄泉川「・・・・・・後で話があるじゃん」

浜面「不幸だ・・・」


がっくりとうなだれる浜面。そして涙目になりながらドアを開けて外に出てきた。


204 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/02/12(日) 15:48:57.17 ID:ugdKj83f0


佐天「あ、一方通行さぁ〜ん」


続いて後部座席から佐天も顔を出した。その足取りは少々フラフラとしていた。


一方「オイ、大丈夫か?」

佐天「ら、らいひょうぶれすよ〜」

一方「・・・」


前言撤回、かなりダメだ。そう思った一方通行はチョーカーのスイッチを入れ、佐天の頭に手を置いた。


一方(浜面くンは後でオシオキだなァ)

佐天「うにゅ〜・・・・・・ハッ!私は何を!?」

一方「気にすンな」


それを見ていた黄泉川は、『あいつは確か幻想御手の時の・・・』と佐天のことを思い出していた。
何気にいろんな人物と関わりがある黄泉川であるが、一方通行と佐天の二人を見て、『あいつも随分丸くなったじゃん』と母親のように呟いていた。
その後、『孫の顔はいつ見れるじゃーん?』と一方通行と佐天に聞いて、恥ずかしさのあまり一方通行の背中から
黒翼が出そうになり、上条達のおかげでなんとか抑えられるのだが、それはまた別の話である。


205 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/02/12(日) 15:51:01.64 ID:ugdKj83f0


垣根「で、作戦ってのは?」

初春「はい、まずは―――――



 〜説明中だよ〜




初春「―――――ということです」

一方「・・・・・・へェ、なかなかのもンじゃねェか」

麦野「じゃあ、それで行きましょう」

黄泉川「私たちはここで待機でいいじゃん?」

初春「はい、よろしくお願いします。それと垣n(ry」

垣根「それじゃ、早速行ってくるぜ!」バッサァァァァ


初春が何か言おうとしたが、垣根はまっ先に飛び立ってしまった。


初春「もう・・・・・・」

麦野「なんか言いたいことでもあった?」

初春「いえ、別に」

麦野「ふーん」

206 : ◆HOZlQYR1MY [saga]:2012/02/12(日) 15:57:55.37 ID:ugdKj83f0

ここまでです

今回はちょっと短かったですね

前回の少し前ってことになってます


なんか最近になって急に忙しくなってあんまり書ける時間がないんですが、
読んでくれてる人がいるみたいなので、とても励もになります

次回も不定期です


それでは〜






粒機波形高速砲と2億Vの電撃あれば陽電子砲作って撃てるかな〜?

207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/02/12(日) 22:56:49.35 ID:jjurgwfR0
>>1

陽電子砲撃つなら、多分ベクトル操作や未現物質も必要不可欠になるかと(撃った瞬間自爆しかねないから)
あとは、根性で……
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/12(日) 22:58:38.77 ID:IRwK82RIo
乙なんだよ!
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/02/13(月) 08:59:56.80 ID:KWYnlQVk0
>>206 melt downer+加速装置(accelerator)+未現物質(blanket)

揃ってはいるな…
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/22(水) 03:13:46.01 ID:qjfEOTkOo
おつ
え、なに?学園都市の頂点4人の合体技的な?
想像しただけで胸熱すぎてヤバいんだけど
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2012/02/27(月) 00:00:06.12 ID:cNrLGKqO0
>>1 忙しいだろうけど

楽しみにしてるよ!!
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/18(日) 02:10:56.69 ID:M3CRaxhvo
舞ってる
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/27(火) 00:48:25.89 ID:P/pfsmPjo
そろそろ生存報告だけでもほしいかも
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/11(水) 02:45:19.34 ID:x/ZDSB40o
もう時間がないんだよ…
106.32 KB   
VIP Service SS速報VIP 専用ブラウザ 検索 Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)