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王様「おお!!ゆうしゃが次のレベルになるためには…」 ゆうしゃ「カットで」 -
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1 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:28:20.34 ID:ZxZkUE9zo
◆bYs74oxxCg
元→ 王「おお!!ゆうしゃが次のレベルになるまでには… ゆうしゃ「カットで」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1319867666/
立て直し
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荒巻@管理人★
(お知らせ)
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バームくんへ @ 2025/06/11(水) 20:52:59.15 ID:9hFPsRzXO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749642779/
秘境 @ 2025/06/10(火) 00:47:53.81 ID:BDVYljqu0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749484073/
【安価】上条「とある禁書目録で」鴻野江「仮面ライダー」【禁書】 @ 2025/06/09(月) 21:43:10.25 ID:qDlYab/50
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749472989/
ツナ「(雲雀さん?!)」雲雀「・・・」ビショビショ @ 2025/06/07(土) 01:30:36.87 ID:AfN9Rsm0O
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749227436/
【安価コンマ】障害走を極めるその5【ウマ娘】 @ 2025/06/06(金) 01:05:45.46 ID:RaUitMs20
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1749139545/
貴様たちの整備のお陰で使いやすくしてくれてありがとう @ 2025/06/04(水) 20:56:21.03 ID:QjuK6rXtO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1749038181/
阿笠「わしの乳首に米粒をくっ付けたぞい」コナン「は?」灰原「は?」 @ 2025/06/04(水) 04:01:13.39 ID:ZjrmryLdO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1748977273/
レッド(無口とか幽霊とか言われるけどまだ電脳世界) @ 2025/06/02(月) 21:21:00.13 ID:ix3UWcFtO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1748866860/
2 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:29:04.70 ID:ZxZkUE9zo
ゆうしゃ… ゆうしゃ…
私の声が聞えますね…
ゆうしゃ「聞えてません」
聞えてますね、聞き分けのない人のセーブデータは消しますよ
わたしはすべてをつかさどる者
あなたはやがて真の勇者として わたしの前にあらわれるでしょう…
ゆうしゃ「滝の精かなんかですか」
ちがいます、はなしの腰を折らないでください
しかし その前にこの私におしえてほしいのです あなたがどういう人なのかを…
ゆうしゃ「すべてをつかさどる者(笑)」
黙りなさい さぁ私の質問に正直に答えるのです 用意はいいですか
ゆうしゃ「はい、ムッツリすけべになる用意は万全です」
あなたの真の名前を―
ゆうしゃ「あ」
生まれた月を―
ゆうしゃ「1月」
生まれた日を―
ゆうしゃ「1日」
あ 1月1日 生まれ 山羊座 これでよろしいですか
というか真面目に答えてください
では ゆうしゃ 私はこれからいくつかの質問をします
ゆうしゃ「メモは万全です」
さあ始めましょう
あなたにとって―
ゆうしゃ「はい」ゆうしゃ「はい」ゆうしゃ「はい」ゆうしゃ「はい」
ゆうしゃ「はい」ゆうしゃ「はい」ゆうしゃ「はい」ゆうしゃ「はい」
どんな理由であれ一度交わした約束を破ってしまうのは許されないことと思いますか?
ゆうしゃ「いいえ」ゆうしゃ「いいえ」ゆうしゃ「はい」
そうですか…そんなにむっつりスケベになりたいのですか それでは最後の質問をします
ゆうしゃ「はい」ゆうしゃ「はい」
私はすべてをつかさどる者、今あなたがどういう人なのかわかったような気がします
さあ目を覚ましなさい
3 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:29:37.45 ID:ZxZkUE9zo
それはゆうしゃが16歳になるたんじょう日の事だった…
「おきなさい、おきなさい わたしのかわいいゆうしゃや。」
「おはよう、ゆうしゃ、もう朝ですよ。」
「今日はとても大切な日、ゆうしゃが王様に旅立ちのゆるしをいただく日だったでしょ」
「この日のためにおまえをゆうかんな男の子に育て上げたつもりです」
ゆうしゃ「はいはい」
「さぁ、母さんについていらっしゃい」
「ここからまっすぐいくとアリアハンのお城です。」
「王様にちゃんとあいさつするのですよ、さあ いってらっしゃい。」
ゆうしゃ「分かってるってば」
「母さんはいつも帰りを待ってるわ、ここからは一人よ」
ゆうしゃ「だーかーらー」
ゆうしゃ「(そういえば旅に出ればあいつともう会う事もないのか…)」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ゆうしゃ「(けどあいつを危険な目に遭わせていいのか、いや 無理には誘えないな)」
遊び人「行ってきまーす、叔母さんー!! 叔父さーん!!」
隣の家から少年が出てきた
遊び人「おおーい、ゆうしゃー ちょっと待ってー!!」
ゆうしゃ「おお、遊び人じゃないか、すまないが――」
遊び人「旅に出るんだって、僕もついて行きたいんだ」
ゆうしゃ「それは…しかし…」
遊び人「魔王を…倒しに行くんでしょ」
遊び人「一人で行くのは卑怯じゃないかな」
ゆうしゃ「――遊び人 すまない…ひょっとしたら旅の最中では死ぬかもしれない、それでもいいのか」
遊び人「死なないように頑張るさ、兄さんに会うまではね」
ゆうしゃ「やっぱりお前、あの時の事を…」
遊び人「ゆうしゃには関係無いよ、僕の問題だ、さあさあ 王様に会いに行こうよ」
ゆうしゃ「…」
4 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:30:13.62 ID:ZxZkUE9zo
【アリアハン城】
王様「よくぞ来た!、ゆうかんなるオルテガの息子ゆうしゃよ」
王様「すでに母から聞いているだろうが そなたの父オルテガは戦いの末 火山に落ちてなくなってしまった」
王様「しかし その父のあとを継ぎ 旅に出たいというそなたの願いしかと聞き届けたぞ!」
王様「そなたなら きっと 父の遺志を継ぎ世界を平和に導いてくれるだろう」
遊び人「(ねぇ、本当なの ゆうしゃ)」
ゆうしゃ「(うちの親父…オルテガはキャタピラーの肉が好きでさ)」
遊び人「(それ…本当に人間なのか疑問なんだけど)」
ゆうしゃ「(旅の途中でその色違いに出会って、「色違い!、これは神の導きか!! ムシャムシャ 」って喜んで食べたら死んだらしい)」
遊び人「(死神の導きだった訳だ、たぶんどくいもむしだろうね…あるいは砂漠にいるかえんムカデ)」
遊び人「(全然言ってること違うじゃん、捏造とかどうなの)」
ゆうしゃ「(ほんと、勇者死んじゃいました♪って――)」
王様「おい!聞いておるのか!」
「「は…はい!」」
王様「ゴホン…話を続けるぞ、敵は魔王バラモスじゃ」
王様「世界のほとんどの人々はいまだに魔王バラモスの名前すら知らぬ」
王様「だがこのままではやがて世界は魔王バラモスの手に……」
遊び人「(なんで国民が20人くらいしかいない王様が知ってるんだろうね)」
ゆうしゃ「(魔王軍から融資受けてるらしいぞ、それで財政をまかなってるらしい。その筋だろうな)」
王様「それだけはなんとしてもくいとめねばならぬ!」
王様「ゆうしゃよ魔王バラモスを倒してまいれ!」
王様「しかしひとりでは、そなたの父オルテガの不運をふたたびたどるやもしれぬ」
ゆうしゃ「芋虫は食べないってば」
王様「町の酒場で仲間をみつけ、これで仲間たちの装備をととのえるがよかろう」
ゆうしゃは50Gと武器、防具をうけとった!
王様「ではまた会おう!、ゆうしゃよ!」
貰ったもの:50G どうのつるぎ たびびとのふくx2 こんぼうx2 ひのきのぼう
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ゆうしゃ「なぁ遊び人、俺は言いたいことがあるんだが」
遊び人「それは僕も言いたい」
『魔王倒しに行けつってんのにこの装備と50Gはねぇだろ!!』
遊び人「ゆうしゃ、とりあえず酒場の近くにあるルイーダさんのへそくり25G貰っておこうよ」(ルイーダの酒場近くの樽に25Gあります)
ゆうしゃ「だな、王様の50Gの半分もへそくりがあるなんてさすがルイーダさんだ」
だな、 はははははははは…
5 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:30:36.80 ID:ZxZkUE9zo
【アリアハンの酒場、ルイーダ】
ゆうしゃ「さて、どういうやつを仲間にするか」
遊び人「うーん、とりあえず僧侶さんは欲しいね できれば女の!」
「男は…お察しください」
ゆうしゃ「俺もそう思う、とくに女の僧侶はいいものだ」
遊び人「気が合うな、どうしても男僧侶のあれは受け入れられないんだ」
ルイーダ「あらいらっしゃい、仲間をお捜し」
ゆうしゃ「はい、いい人材はいますかね」
ルイーダ「今フリーなのは… 武闘家(女)僧侶(女)この子たちは姉妹ね
あとは…魔法使い(女) 盗賊(男) この二人は気むずかしいから大変かもね」
ゆうしゃ「わかりました、それぞれに声をかけてみます」
【武闘家&僧侶 姉妹】
ゆうしゃ「すみません、旅の仲間を探しているんです――」
遊び人「こんにちわ!!、僕がリーダーの遊び人です、美しいお二方、以後よろしく」
ゆうしゃ「おい…、俺が勇者でリーダーだろうが」
遊び人「なははははは…冗談だよ、冗談、 すみません、こんにちわ」
僧侶「ひっ…」
武闘家「ちょっと!、姉さんが怖がってるじゃない!、姉さんはねぇ、コミュ障なの!」
「レベルでいったら10くらいなの!」
遊び人「いくつからいくつまでですか」
武闘家「1〜10までよ」
ゆうしゃ「MAXじゃないか…」
僧侶「そ…そこまで言わないでよ、武闘家!、ちゃんと話せるわ!」
武闘家「だから旅に出てくれる人もいなくて大変なんだからね!」
僧侶「だったら私を置いて一人で行けばいいじゃない」
武闘家「姉さんを置いていったらこのチンケな酒場の男にくいものにされちゃうからよ!」
ルイーダ「チンケ…」
僧侶「うう…それは」
ゆうしゃ「あのー、俺たち、旅の仲間を探してるんですが」
武闘家「うーん、わたしは全然かまわないんだけど、姉さんがねぇ… ほら、あれだから」
僧侶「…」←あれ
遊び人「(回復役は欲しいし、なんとか説得してきてよ勇者)」
ゆうしゃ「(おれが!?)」
遊び人「(だって勇者じゃん)」
ゆうしゃ「それを言われると… ああ、行けばいいんだろ!、行けば!?」
6 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:31:04.80 ID:ZxZkUE9zo
ゆうしゃ「こんにちわ」
僧侶「こ…こんにちわわわわわわ」
ゆうしゃ「僕たちと旅に出て貰えませんか」
僧侶「ででで…でも」
僧侶「だ…だって私…人としゃべるのが苦手で」
ゆうしゃ「でも、旅に出れば改善されるかもしれませんよ」
僧侶「いやです!!、知らない人達と旅なんて!!」
ゆうしゃ「妹さんも一緒に来てくれるそうです、レーベまで行ってみてダメなら戻ってきます、それならどうですか」
僧侶「でも…」
ゆうしゃ「(仕方ない…ゆうしゃ家直伝のあれを使うしかないか)」
ゆうしゃ「はい、アメちゃんだよー」
僧侶「わーい」
ゆうしゃ「一緒に来てくれるー」
僧侶「うん、いいよー」
遊び人「誘拐犯の手口だ、しかも古い」
コソッ…
武闘家「(やっぱり駄目でしょう)」
ゆうしゃ「いえ、来てくれるそうですよ」
ボソッ…
アメあげたら一発で
僧侶「わーい、アメちゃんだー」
ゆうしゃ「どうする遊び人、他の二人にも声かけておくか」
遊び人「うーん一応だけして話だけしておこうよ、仲間はいっぱいいたほうが楽しいし」
ゆうしゃ「あのー」
魔法使い「なんだ」
遊び人「(クールな雰囲気の人だね、ゆうしゃ)」
ゆうしゃ「(クールな人もいいぞ…)」
遊び人「(そうか、そういう性癖が…)」
ゆうしゃ「(ないわ!)」
魔法使い「今私は忙しい、邪魔をしないでもらおうか」
ゆうしゃ「そこをなんとか…」
魔法使い「君たちがあの…ナジミの塔に行けるレベルになったら考えなくもないが」
「今のレベルでは…用はない」
武闘家「(何! この人感じわるくない!?)」
僧侶「(ペロペロ そんな事言ってはだめよ、人それぞれなんだから)」
ゆうしゃ「分かりました、僕たちがナジミの塔を攻略してきたらまたお声をかけます」
魔法使い「無事に戻ってくれるのならいいのだがな」
ゆうしゃ「どうですかね」
・・・・・・・・・・・・・・
7 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:31:31.07 ID:ZxZkUE9zo
武闘家「どうしてあんな人にも声かけたんですか」
ゆうしゃ「冷静な人は欲しいし、何より魔法使いは火力があるからね、ぜひ欲しいところなんだ」
武闘家「けど遊び人さんは…」
ゆうしゃ「あいつには目的があるんだ、俺もその手伝いをしてやりたい」
ゆうしゃ「うまくいけば戦闘の主力になってくれる」
武闘家「はあ…そこまで言うなら」
遊び人「おーいゆうしゃー、さっきの盗賊の人見つかったよー」
ゆうしゃ「おう、分かった〜、今行くよ」
武闘家「あの二人見ててどう姉さん」
僧侶「そうね、二人とも仲が良くて羨ましいな…」
武闘家「珍しいね、姉さんがそんな事言うなんて」
僧侶「だって…私に声をかけてくる人はいつもいるだけでいいとか、いつまでも付きまとうしつこい人ばかりだったけど、あのゆうしゃさんは何か違う気がする
の」
特にアメをくれるところが
盗賊「俺に用があるってのはあんたか」
ゆうしゃ「仲間になって貰いたいんです」
盗賊「…ダメだな」
ゆうしゃ「なぜです」
盗賊「どうやったって俺達はアリアハンから逃げる事はできない、だったらここで満足するしかないだろ」
盗賊「俺達は島の囚人なのさ…」
ゆうしゃ「だったら俺達がアリアハンから出る方法を見つけたらどうする」
盗賊「そのときは仲間になってやるよ、まぁ無理だろうがな」
ゆうしゃ「その約束忘れるなよ」
遊び人「結局仲間になってくれたのは武闘家さんと僧侶さんだけかー」
ゆうしゃ「仕方ないさ、俺達のレベルは1だもんな、完全にダメって言われた訳じゃないし、まだ希望はあるさ」
ゆうしゃ「武器・防具配布しまーす」
ゆうしゃ「遊び人には…こんぼうだな 僧侶もこんぼうだな、武闘家は守りに難があるし、たびびとのふくを渡しておく」
はーーーい
ゆうしゃ「隊列は…」
勇武
遊僧
でいく
遊び人「HP順とか?」
ゆうしゃ「まぁそんな感じだ、僧侶とかはHP低いし、守っていあげないとな」
武闘家「あの人頼りになるね姉さん」
僧侶「そうね、頼れる人とアメをくれる人はみんないい人だわ」
8 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:32:02.07 ID:ZxZkUE9zo
【フィールド】
遊び人「よっしゃああああ! 冒険開始ー♪」
ゆうしゃ「そうはしゃぐなよ、モンスターが出るかもしれないぞ」
僧侶「も…モンスターが出たら私、どうすればいいですか!」
ゆうしゃ「そうですね…とりあえず作戦を「めいれいさせろ」にしておきますから俺が指示を出します、それで戦いを覚えて貰えますか」
僧侶「…はい! 分かりました頑張ります!!」
遊び人「アリアハン周りってスライムとかでしょ、まぁ、だいじょーぶでしょ」
武闘家「ゆうしゃさん!モンスターです!!」
ゆうしゃ「全員配置につけ!」
スライムx2とおおがらすがあらわれた!!
僧侶「え…あう…」
ゆうしゃ「落ち着いてください!、俺と武闘家が殴って僧侶さんが回復です。 命令だします!」
遊び人「僕は!」
ゆうしゃ「みんながんばれ」
遊び人「扱いわるいっ!!」
武闘家のこうげき!、スライムにダメージ!
スライムのこうげき!、ゆうしゃにダメージ!
スライムのこうげき!、ゆうしゃにダメージ!
ゆうしゃ「ぐっ…」
僧侶「回復しますか!」
ゆうしゃ「いや、まだいいよ、黄色のラインになってからで十分だ」
あそびにんのこうげき! スライムは倒れた!
遊び人「よっしゃ!」
(中略)
まもののむれを倒した 経験値とGを得た!
ゆうしゃ「勝利だ!」
遊び人「いえーーーい!!」
武闘家「どうだった!姉さん、モンスターとの戦いは」
僧侶「ちょ…ちょっと怖かったけど、楽しかったわ 運動するのってこんなに楽しいのね」
遊び人「でしょー、やっぱり戦うのはいいよねー!」
ゆうしゃ「まあな、戦いには危険もあるんだ、あせらず、ゆっくりレベル上げていこう」
こうしてゆうしゃ達の初戦闘は大勝利で終わった…
その後何回か戦闘を行った一行…
9 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:32:29.07 ID:ZxZkUE9zo
テレッテテテテテー 武闘家のレベルが上がった!
武闘家「やった−!レベルアップだー!」
僧侶「やったわね、私もそろそろレベルアップかしら」
その後…
テレッテテテテテー 遊び人のレベルが上がった!
遊び人「やったー!」
テレッテテテテテー 僧侶のレベルが上がった!
僧侶「や…やりました!レベルアップです!」
ゆうしゃ「俺のレベルアップまだかー」(勇者はレベルアップが遅い)
テレッテテテテテー 勇者のレベルが上がった!
ゆうしゃ「どうです、旅の感想は…」
僧侶「そうですね… も…もうちょっとだけ一緒に旅をしてみたいと思います」
・・・
遊び人「やったぁー!!」
武闘家「姉さん…」
ゆうしゃ「一応理由を聞かせてもらえますか」
僧侶「なんとなくなんですが、二人ともいい人そうに見えて… 私とはなしできるし…、私もこの性格を直したいんです!、お願いします!」
ゆうしゃ「いやーとても嬉しいです!、何しろ僧侶が居るのといないのとじゃ 難易度が全然違いますしね」
ゆうしゃ「歓迎しますっ!」
武闘家「やったね、姉さん!、仲間が増えるよ」
僧侶「そ…そうですか!、私ガンガン回復しますよ!!」
【レーベ】
ゆうしゃ「一旦休憩にしよう、MPも減ってるし」
僧侶「どうしてですか まだHPはありますが」
ゆうしゃ「俺達はやくそうをまだもってないから、回復手段がないのよ」
僧侶「なるほど…」
遊び人「あ!、じゃあ僕は民家のタンス漁ってくるから〜 期待しててね〜 」
僧侶「遊び人さん元気ですね…私はもうクタクタです…」
武闘家「聞きたいんですけど、人の家のタンスとか勝手に漁ったりして怒られたりしないんですか」
ゆうしゃ「どうなんだろ、王様からお触れが出てるのかもね、たぶん触れちゃいけない事なんだろう」
武闘家「そうなんですか」
ゆうしゃ「そういうもんなんです、疑問に思ってはいけない事なんです」
遊び人「ヒャッハ- 有り金全部よこしなー!」
村人「お断りします。ベギラマ!」
・・・・・・・・・・・・
遊び人「すいません、分けてください。文無しなんで」
10 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:32:54.61 ID:ZxZkUE9zo
僧侶「この後どうするんですか」
ゆうしゃ「うーん、この町の近くにある塔への入り口を探してナジミの塔に行くかな」
武闘家「そういえば魔法使いの人が攻略したら仲間になってくれるって言ってましたよね」
僧侶「ゆうしゃさん、あの人も仲間にするんですか」
ゆうしゃ「仲間にしようと思う、よく分からないけど必要な人間な気がするんだ」
【宿】
ゆうしゃ「収穫は」
遊び人「聞きたい、ききたいでしょ〜」
ゆうしゃ「はやくはやく」
遊び人「種と本貰ってきたから、売れば金になるねー」
ゆうしゃ「種は…とりあえず俺が使うか、一番前だし」
ゆうしゃ「拾ったGは」
遊び人「使っちゃった♪ ちょっと良い物買っておいたよ、何かはひみつだけどね」
ゆうしゃ「おいおい、変なもの買ってきてないよな」
遊び人「機会があったら使うよ〜♪」
【翌日】
武闘家「さぁ行きましょう!、ゆうしゃさん!」
ゆうしゃ「ノリノリだなー」
武闘家「そりゃーもう!レベルアップですよ! テンション上がりまくりです!」
一方…
遊び人「大丈夫ですかー僧侶さん」
僧侶「だ…大丈夫です、私朝弱くて…」
遊び人「待ってますか?」
武闘家「姉さん、待ってた方がいいんじゃないの。」
僧侶「嫌よ、私がいなくて誰がPTのHPを支えるのよ」
ゆうしゃ「頼もしくて何よりだ、準備はいいな!」
コクッ
ゆうしゃ「よーし行くぞ!、塔への入り口を探すんだ!」
おーーー!!
11 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:33:28.47 ID:ZxZkUE9zo
ゆうしゃ「の前に、武器と防具を買おう」
ズコー
ゆうしゃ「だいぶGがあるし、装備を充実させとこう」
遊び人「だよね」
武闘家「ゆうしゃさん、私、『けいこぎ』お願いします、前から欲しかったんです!!」
遊び人「僕は…皮の帽子かな、何も被ってないし」
僧侶「私は…今はいいです」
ゆうしゃ「遠慮しなくていいんですよ、余裕ありますし」
僧侶「いえ、本当にいいんです、後衛ですし、ダメージ受ける回数も少ないですし」
ゆうしゃ「そうですか…じゃあ貯めておきますからいつでも言ってくださいね」
【レーベ周辺】
武闘家「あれじゃない!、入り口って」
僧侶「そうね、いかにも「入り口」って雰囲気よね」
ゆうしゃ「なんで気づかなかったんだろうな」
ゆうしゃ「引き締めていくぞー」
【地下】
武闘家「ふわぁ…これは広いわ」
ゆうしゃ「どこに行ったらいいか分からないな…」
遊び人「てきとーにあるいてりゃ見つかるっしょー」
僧侶「適当でいいんですか」
モンスターが現れた!!
ゆうしゃ「気を引き締めろ!」
フロッガーx4
ゆうしゃ「てやっ!」
ゆうしゃのこうげき! フロッガーにダメージ!
武闘家「フロッガーがつよいわ!!」
フロッガー「ピヨーン」
遊び人「そしてあの顔うぜええええええ!!」
僧侶「ホイミ!!」
武闘家「姉さんナイス!」 こうげき!!
フロッガー達を倒した
ゆうしゃ「地上に比べると強いな… 帰れるかな…」
遊び人「辛気くさい顔しないで、ゴーゴー!」
以降、何度か戦闘を行い…
12 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:33:51.54 ID:ZxZkUE9zo
【ナジミの塔】
ゆうしゃ「ふう…ここがナジミの塔か」
遊び人「この置物なんなんだろほんと、センス無いわ」
僧侶「迷子になっちゃいそうです…」
ゆうしゃ「はぐれないように隊列組んでいくぞ!、ひとつずつ部屋を探して行くからな」
武闘家「りょーかいです!」
僧侶「はい」
遊び人「ここまで来るまでにいくつ部屋回ったか…、もう飽きたよー」
ゆうしゃ「そういうなって、もう少しだ」
僧侶「それにしてもここの敵は強いよね…ここに住むなんてどんな人なんだろう」
武闘家「ねーほんと、こんな塔で生活できてるなんてちょっと頭のおかしい人に決まってるわ」
【頂上】
ゆうしゃ「こんにちわ」
老人「おお!、夢の通りじゃ!、お主らこの『盗賊の鍵』が欲しくてやってきたのじゃろう!」
ゆうしゃ「そ…そうですが、どうして分かったんですか」
老人「昨日、夢を見たのじゃ、男2人と女2人がこの塔を上ってくる夢をのお」
僧侶「(夢なんかのお告げなんかで、ほいほい渡しちゃっていいんでしょうか…)」
遊び人「(いいんだよ、たぶん。この人ボケ始めちゃってるみたいだし、おとなしく貰って帰ろうよ)」
『盗賊の鍵』を手に入れた!!
老人「それから…もうひとつ頼みたい事があるんじゃが」
遊び人「(介護だな)」
ゆうしゃ「(流石にこの塔で介護はちょっとな)」
ゆうしゃ「なんですか」
老人「魔法使いという女が酒場にいるはずじゃ、もう待たなくてよい」
老人「好きに生きてくれと伝えてくだされ」
ゆうしゃ「分かりました、伝えておきます」
ゆうしゃ「(よかった…)」
13 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:34:28.32 ID:ZxZkUE9zo
老人「それから、帰る時はそこを飛び降りるとよい、下まで直通じゃ」
・・・・・・
武闘家「死ぬわ!!」
僧侶「そんな…ゲームじゃありませんし、3Fから落ちたら普通死にますよ」
ゆうしゃ「じゃあ、やっぱりこの塔また下るのか…はぁ…」
遊び人「ふふん♪」
遊び人「こんなこともあろうかと 鍛え続けたこの体!!」
ゆうしゃ「全然鍛えてないだろお前、ちからのステ見てみろ、そんな事言っていいのは半分仮面付けた黒幕だけだ」
ガサガサッ…
遊び人「じゃーん♪」
つ『滴る愛液〜美人姉妹 inモンバーバラ』
僧侶「きゃあっ!」
武闘家「ちょっと!何みせんのよ!!」
遊び人「あ…間違えた、これ僕の私物だった、本物はこれこれ」
武闘家「その私物の方が問題な気がしなくもないわ」
僧侶「姉妹の前で姉妹モノってどうなの」
ゆうしゃ「(そ…それは限定verだっ、後でそれ貸してくれっ!……)」
つ『キメラの翼』
遊び人「これ使えば一発で脱出♪」
ゆうしゃ「レーベで買ってたのはこれか!、お前…頭ケガしてないか、かしこさ低いのに…」
武闘家「正直『うんのよさ』以外取り得の無い人だと思っていました(30代主婦の感想)」
僧侶「これを使ってから彼氏ができました(20代OLの感想)」
・・・・・・・
遊び人「辛口すぎる!!、あーもう!! 使っちゃうよ、『キメラの翼!!』」
ワープ→レーベへ
現在、ゆうしゃLv4 遊び人Lv5 武闘家Lv5 僧侶Lv5
【レーベ】
ゆうしゃ「いててて…もうちょっとうまく着地してくれよ」
遊び人「使ったの初めてなんだよ、これであの家に入れるだろ」
ゆうしゃ「(で…さっきのあれなんだが、後で貸してくれ)」
遊び人「もうキメラの翼はないよ、何を言ってるかわからないなー」
ゆうしゃ「…300Gでどうだ」
遊び人「交渉成立だ、好きだね ゆうしゃ」
14 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:34:56.99 ID:ZxZkUE9zo
【魔法の球の家】
盗賊の鍵を使った
爺「おお…まさかこの家に入ってくるものがおるとは、鍵かけてたのに」
武闘家「筋金入りの引きこもりね」
僧侶「どうやって生活してたんの …年金かしら」
ゆうしゃ「これが…」
爺「そうじゃ、これが魔法の球じゃ」
爺「これをやろう」
ゆうしゃ「はい、ありがとうございます」
爺「これを使えば扉を破壊する事ができるだろう」
爺「なにしろ、おじさんの魔法の球だからね!」
・・・・・・・・・・・・・・・・
爺「お…おじさんの魔法の球だからね!」
ゆうしゃ「…5000円で売ってきます」
爺「じょ…冗談じゃ!、これで旅の扉が開かれるぞ」
【アリアハン・ルイーダの酒場】
ゆうしゃ「魔法使いさん」
魔法使い「うん…確かお前たちは…」
ゆうしゃ「おじいさんから伝言です『好きに生きてくれ』と」
魔法使い「…そうか、分かった 伝言ありがとう」
魔法使い「ふむ…分かった、私をPTに入れてくれないか、頼むよ」
ゆうしゃ「それは俺達がナジミの塔を攻略したからですか」
魔法使い「そういう事にしておこう」
魔法使い「よろしく頼むな」
ゆうしゃ「こちらこそ」
僧侶「…」
武闘家「よろしくね〜」
遊び人「魔法使いさんキター よろしくー」
魔法使い「その…僧侶さんだったか、あなたは…」
僧侶「すす…すみません!!緊張してしまいまして…」
魔法使い「このしゃべり方だとすぐ嫌われてしまってな、良かった嫌われなくて…」
ゆうしゃ「案外良い人だったな」
遊び人「ねーほんと、最初は冷たそうな人だとばっかり、残念だった! ゆうしゃ」
ゆうしゃ「だから違うって!!」
魔法使い「魔法使いだからって何度も声を掛けられてイライラしていたんだ、すまなかったと思う」
ゆうしゃ「いまから旅の扉を通ってアリアハンを脱出します」
魔法使い「了解だ、私のLv7だ、そこそこの魔法は使えるので後衛は任せてくれよ」
15 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:35:26.57 ID:ZxZkUE9zo
盗賊「話は聞かせてもらったぜ!!」
ゆうしゃ「あんたは…盗賊さん」
盗賊「さんはいらないぜ、今から仲間になるんだからよ」
ゆうしゃ「ほんとですか!!」
盗賊「ああ、アリアハンじゃどてかい事ができねえ…」
盗賊「この寂れた島国で終わる俺じゃない!、扉が閉まった時は諦めもしたが、俺も仲間に加わらせてもらうぜ」
武闘家「うわー、遊び人さんよりテンション高い人きたー」
僧侶「ひっ…」
盗賊「なんだ、あんたらも仲間か、俺は盗賊だ、よろしくな!」
遊び人「よろしく!!」
僧侶「陽気すぎて怖い…」
武闘家「けど悪い人じゃなさそうだよ、あんなに楽しそうな人も珍しいよ」
盗賊「さあさぁ、こんな所でくすぶってねぇでさっさと旅の扉とやらにいこうぜ!!」
ゆうしゃ「ちょ…、それ俺のセリフだって!!」
「「なははははははは…」」
6人に増えたゆうしゃたち、いよいよ島国脱出の機会
魔法使いLv7
盗賊Lv6
【解説パート】
ゆうしゃ「さて…2人仲間が増えたわけだが、隊列は…」
魔法使い「私は後衛だろうな、HP少ないし、打たれ弱いし、すぐ死ぬし…、ほんと役立たずだわ…」
武闘家「ああああー!!、そんな事ないです!!、魔法使いさんの魔法の威力はすごいですよ!! ねぇ! 姉さん!!」
僧侶「そそ…そうね!!」
魔法使い「そうか! …ならいいんだが」
ゆうしゃ「まぁこんな感じだろう」
盗 勇 武
僧 魔 遊
僧侶「...盗賊さんも前なんですか、そんなにたいりょくが高くない印象ですけど」
ゆうしゃ「あーそれは…」
盗賊「よし!、教えてやろう!、守備力はたいりょくと装備だけじゃなくて、『すばやさ』も参考の数値になってんだ」
「簡単に言うと!、素早い俺は見た目以上に堅いって事だ」
武闘家「へー、じゃああたしも結構守備力高いんだー」
ゆうしゃ「解説もってかれた…」
魔法使い「逆に戦士は素早さが遅くて装備の割に意外と脆かったりする事もあるぞ」
遊び人「うんのよさは…」
魔法使い「魔法回避率に影響する、まぁ今は低くてもそんなに支障はないね」
遊び人「ショボーン」
16 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:35:54.64 ID:ZxZkUE9zo
【いざないの洞窟】
ゆうしゃ「ここに魔法の球を置いて・・・ってもう開いてるぞ!!」
盗賊「なにっ!」
老人「すこし前だったかのう…青年がやってきてここを魔法で爆破して通っていったわい」
遊び人「な…何だって〜!! いつ!、だれが!」
ブンブンブン!
老人「お…おちついてくれ若いの」
ゆうしゃ「ちょっと、爺さん死んじゃうって!!」
遊び人「これが落ち着いていられるか!!、早く答えて!」
老人「う…うむ、本を持った青年が強力な魔法でこの壁を壊していったぞい」
遊び人「くっ…遅かったか…」
ゆうしゃ「そう落ち込むなよ、本人か分からないし、第一今のお前のレベルじゃ絶対無理だって」
遊び人「それは!!、分かってるけど…」
盗賊「なんなんだ、遊び人の奴、急に態度が変わって」
武闘家「さぁ、ゆうしゃさんの話ではやらなきゃいけない事があるとかなんとか」
魔法使い「はやく入らないのか、もう開いてるぞ」
僧侶「いきましょうよ」
【いざないの洞窟内】
武闘家「この洞窟穴だらけだなー、跳んで越えられないんですか」
魔法使い「無理だと思うな、ジャンプコマンドないし」
盗賊「この洞窟を越えればいよいよこのアリアハンとおさらばだぜ!!」
僧侶「きっと今までより敵が強いと思います、早めに回復した方がいいでしょうか、ゆうしゃさん」
ゆうしゃ「そうしてくれ、あとここで盗賊と魔法使いの実力を見せて貰おうかな」
魔法使い「任せて貰おう」
魔法使い「くくく…私のギラで洞窟中のアリクイ共を全滅してやる…ふふ」
ゆうしゃ「ええっ!」
・・・
魔法使い「軽い冗談だ、本気にするな」
ゆうしゃ「冗談ならいいんだけどね…うん(良い人ってのは撤回しよう)」
武闘家「(願わくばギラがこっちに飛んでこない事を)」
遊び人「…」
17 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:36:20.14 ID:ZxZkUE9zo
【戦闘中】
魔法使い「ギラ!」
アルミラージ4体に17前後のダメージ!
アルミラージたちを倒した
魔法使い「ヒャド!」
魔法使いのヒャド! おばけありくいに34のダメージ! おばけありくいを倒した
武闘家「つ…つよおお!、私の打撃が15前後だから…」
僧侶「2倍くらいね」
魔法使い「ふふん、どうだ 魔法使いの火力を舐めるなよ!!」
盗賊「う…火力は勝てねえぜ、だか俺の盗みテクを見ろ!」
【戦闘後】
経験値とGを得た
盗賊はやくそうを盗んでいた
盗賊「どうだぁ!、こっそり盗んできたぜ」
ゆうしゃ「おお〜ナイスだ盗賊!!」
武闘家「けどたかが、やくそうだよね」
盗賊「されどやくそうよ、俺が入れば時々盗んできてやるぜ」
ゆうしゃ「頼りになるなー、やっぱり仲間にして良かった」
ゆうしゃ「やっぱり兄さんの事が気になるのか」
遊び人「うん…兄さんが家から『悟りの書』を奪って逃げていった日からずっと忘れられないよ」
ゆうしゃ「そのせいで余ってた遊び人に就く事になったんだよな」
遊び人「うん、遊び人も悪くないけど やっぱり賢者になりたかったかな」
遊び人「……」
ゆうしゃ「だがな 冒険は始まったばかりだろ、レベルを上げれば強くなる こんな所でうじうじしてる暇はないだろ」
遊び人「それは…そうだけど」
ゆうしゃ「だろ 遊び人の仕事はPTを盛り上げる事だ、お前が落ち込んでると全員の士気に影響する」
遊び人「………」
遊び人「そうだね、よし!!、はりきって盛り上げていくぞ―――!」
ゆうしゃ「あっ、走るな!、モンスターに見つかるだろうが―――!」
よかった、立ち直ってくれて、勇者って大変だなー
18 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:36:53.83 ID:ZxZkUE9zo
【三又の分かれ道】
ゆうしゃ「うーん、どこに行こうか」
遊び人「はーい! 僕なら左に行きまーす」
ゆうしゃ「理由は」
遊び人「左利きだからです」
ゆうしゃ「そんなに左利きは珍しくないな、ハイ次!」
武闘家「はーい!私はまっすぐだと思います」
ゆうしゃ「理由は」
武闘家「人間の目はいつも前を向いてるから―――」
ゆうしゃ「草食動物に生まれ変わるか、ハイ次!」
僧侶「え…わ、私ですか!、うーん… うーん… やっぱり――」
ゆうしゃ「ハイ次!」
僧侶「ひどい…」
魔法使い「どっちでもいい」
ゆうしゃ「そういう奴一人はいるよな、ハイ次!」
盗賊「右だ」
ゆうしゃ「理由は」
盗賊「誰かが最近石畳を歩いた形跡があるんだ、そんなに古くない」
ゆうしゃ「右に行きます」
遊び人「ええー!」
武闘家「なんでですかー!」
僧侶「私なんて聞いてももらえなかったのに…」
ゆうしゃ「異論は認めません」
魔法使い「大丈夫かな、このPT」
結果…
○右
盗賊「だろ!、探索は盗賊の十八番だからな、おまえらとは違うのさ−」
ゆうしゃ「俺も右だと思ってたぞ」
遊び人「ぶー ぶー 自分は何も言わなかったくせに」
武闘家「ぶー ぶー 後から言うのって卑怯よね」
ゆうしゃ「さ…さぁ!さぁいよいよロマリアだ」
魔法使い「誤魔化したな」
アリアハン編おわり
19 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:37:20.06 ID:ZxZkUE9zo
【ロマリア周辺】
盗賊「やったああああああ!! あの寂れた島国ともこれでおさらばだ!! いやーありがとう! ゆうしゃ」
ゆうしゃ「別に大した事やってないよ、元々扉開いてたし」
盗賊「逃げたつもりが閉じ込められたとはこの事だぜ」
僧侶「ロマリアには何があるんですか?」
ゆうしゃ「王宮がある」
遊び人「モンスター闘技場がある」
ゆうしゃ「いや王宮だろ」 遊び人「いや闘技場でしょ」
ピリピリピリピリ
【ロマリア】
ゆうしゃ「まずは王宮にあいさつに行こう」 遊び人「いや先に闘技場で資金を稼ごうよ」
ゆうしゃ「まずは王様に会ってなにかしら貰っておくべきだろ、常識的に考えて」
遊び人「ゆうしゃは王様を甘く見てる、どうせ王様なんて大したものくれないんだから先に資金優先だろ、常識的に考えて」
ゆうしゃ「俺が勇者だ、リーダーの決定だぞ」
遊び人「ぐぬぬ…」
魔法使い「どっちでもいいが王宮には朝に行った方がいいだろうな、混んでるのは嫌だし」
遊び人「2:1になったぞ」
ゆうしゃ「…よし、ならジャンケンで決着をつけようじゃないか、勝った方の言うことを聞く」
遊び人「ほほお…、遊び人にゲームを挑むとは…、返り討ちにしてやんよ!」
じゃーんけーん
ポン!
ゆうしゃ(グー) 遊び人(チョキ)
遊び人「馬鹿なっ!?」
ゆうしゃ「ジャンケンなんてものは運武天武・・ 勝つときもあれば負けるときもあるっ・・ 見通しが甘いっ・・」
武闘家「はーい決定〜、王様に会いに行こうよ」
20 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:38:03.68 ID:ZxZkUE9zo
【ロマリア王宮】
ロマリア王「おお!ゆうしゃが次のレベルになるまでには――」
ゆうしゃ「カットで」
ロマリア王「そんな! 出番少ないのに!?」
・・・・・・
ロマリア王「お主たちに頼みたい事がある」
ロマリア王「金の冠を盗まれてしまった、取り返してくれ」
僧侶「初対面の人に図々しい人ですね」
遊び人「だから言ったのに…王様なんてさ」
「クエストは面倒なわりに、報酬は勇者の称号差し上げます(笑)とかしょぼいもんだよ!」
※偏見です
ロマリア王「盗んでいったのは大盗賊カンダタじゃ、気をつけなされ、謁見は以上じゃ」
・・・・・・・・・・・・・
盗賊「カンダタだってーーーーー!?」
魔法使い「ボリューム下げプリーズ」
武闘家「知ってるの?」
盗賊「そりゃ…」
PT「そりゃ…???」
俺の親父だからな
・・・・・・・
えええええええええええー!!??
ゆうしゃ「お前あれだぞ、カンダタ(変態)だぞ」
遊び人「盗賊ってあの変態(カンダタ)の息子だったのかーー!?」
盗賊「だれだ!! 今、変態って書いてカンダタって読んだ奴!!」
魔法使い「変態遺伝子は受け継がれるらしいぞ、いつかお前も… カワイソス」
盗賊「同情が辛いんだが」
盗賊「親父とはここしばらく会ってない、俺は家を飛び出してアリアハンに逃げてたんだ」
僧侶「…で、そのお父さんの変態さんが――」
武闘家「姉さん、盗賊のお父さんの名前は変態じゃないよ」
盗賊「もうやめてくれえええええええ!!」
ゆうしゃ「話を戻そうか、そのカンダタが盗んでいった冠を取り返してくればいいんだな、息子が行ってもいいのか?」
盗賊「問題ねぇさ、親父とは敵対してるんだ、むしろぶっとばす良い機会だ」
魔法使い「その変態から金の冠を奪い返せばいいんだな、正義の味方の仕事だ、殺しても問題ないのだろう?」
盗賊「そ…それはちょっと… だが親父は脳筋だから装備は固めていったほうがいいぜ」
遊び人「だからこそ…次は闘技場で資金を稼ぎに行こう!!」
ゆうしゃ「わかった、わかった…」
21 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:38:32.09 ID:ZxZkUE9zo
遊び人「ここは僕に任せてもらおうか」
ゆうしゃ「渡す金は300Gだ」
ゆうしゃ「前回のブツの礼だ、中々楽しませてもらったよ」
遊び人「き…期待されてねぇ… まぁいい! 1000Gにして返してやるさ!」
魔法使い「私にも90G貸してくれ、1回試してみたいんだ」 (魔法使いlv9)
ゆうしゃ「ああ、いいぞ」
三時間後…
遊び人「ムシャクシャしてやった、反省はしていない」
武闘家「見事にスってきたー!!、ある意味予想通り!!」
僧侶「自分で負けフラグ立ててたし」
盗賊「ありがちすぎる奴」
ゆうしゃ「期待通りだった」
遊び人「ま て」
ゆうしゃ「しかし魔法使いはどこに行った?」
おい、あそこでスゲー儲けてる奴がいるらしいぞ
マジでか?、この闘技場で稼いでる奴なんざ…
魔法使い「案外簡単だった、キャタピラーに賭けるだけのだれでもできるお仕事です」
ゆうしゃ「あいつ出たり入ったりしてたのはそのせいか」
ドン! 5000G (出禁の口止め込み)
魔法使い「店員の親父にもう来ないでくれって哀願された、こっちが悲しい」
モンスターがお互いを殺し合う姿をもっと見たかったのに…
武闘家「やったーゴールドだー!!、装備変更ターイム!! いえー」
盗賊「不吉な声が聞えた、幻聴だと信じたい」
僧侶「出番が少ない」
遊び人「解せぬ」
カザーブにてフル装備完了
ゆうしゃLv8 遊び人Lv9 盗賊LV8 武闘家Lv9 僧侶Lv9 魔法使いLv9
22 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:38:57.47 ID:ZxZkUE9zo
【変態の塔】
盗賊「ここはシャンパーニの塔だ、訂正しろ」
【シャンパーニの塔】
魔法使い「ギラー ギラー♪」
ゆうしゃ「魔法使いがギラで虐殺していくからあまり出番がない、というかあいつどんだけMPあるんだ」
武闘家「あたしが会心の一撃を出す<ギラ 納得行かない! 」
遊び人「僕は、やくそう係かよ!」
僧侶「ニフラム! ニフラム!」
さそりばちA「今日僧侶にすれ違いざま「ニフラム!ニフラム!」って言われた。 何のこっちゃ?」
さそりばちB「ニフラムは敵を消し去る呪文だ。ようするに「消えろ」って事だ」
さそりばちC「しかも経験値が入らないから、「貴様の経験値すらいらねー」と言う事だ」
さそりばちA「死にたい」
モンスターは逃げ出した!
【シャンパーニの塔最上階手前】
カンダタ子分A「ぼ…ぼっちゃん!!」
盗賊「久しぶりになるなお前ら」
カンダタ子分B「やっと親方の後を継いでくださるんですね!!」
盗賊「いや…、ぜっっっったいに嫌だ!!」
カンダタ子分C「そ…そんなぁ…」
盗賊「死なない程度に痛めつけてやる、これでも元仲間だ」
盗賊「さぁ…勝負――」
魔法使い「ギラ! ギラ!」
カンダタ子分A「今日魔法使いに戦闘中、ギラ!ギラ!って言われた。 何のこっちゃ?」
カンダタ子分B「ギラは敵を焼く呪文だ。ようするに「燃えろ」って事だ」
カンダタ子分C「もう唱えられてね?」
カンダタ子分ABC「ぎゃああああああああ!!」
盗賊「おい!魔法使い! 死んでねぇだろうな!!」
魔法使い「ああ大丈夫だろう、人間相手には手加減する用にしてる」
盗賊「な…ならいいが俺の出番が取るな」
23 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:39:30.71 ID:ZxZkUE9zo
カンダタ「ん…誰だ!?」
ゆうしゃ「こっちも聞きたい、あなたはただの変態か、それともカンダタか」
カンダタ「私は変態ではない、カンダタだ」
武闘家「その格好でよく言うわ!!」
魔法使い「新手のモンスターか、可哀想に…人間みたいな格好をしている」
盗賊「親父…ロマリア王の依頼で、金の冠を返して貰うぜ!!」
カンダタ「なぜだ!!、我が息子、盗賊よ!! なぜ後を継いでくれんのだ!、いつでも私は譲ってやるのに」
盗賊「親父は盗賊として一流だ、尊敬できる親父だと俺は思う」
盗賊「だがな……………………仕方ねえんだよ!! だって… だってよ…」
「カンダタの名を継ぐ人間はその格好をしなきゃならねえ!!」
盗賊「その覆面+パンツ+斧の3連コンボ…それだけは死んでもゴメンだ!!、俺は変態と呼ばれたくない!!」
カンダタ「馬鹿者!!、これはカンダタ家伝統の正装であるぞ!!、そんな息子は勘当だ!!」
盗賊「ああ勝手にしろ!!」
ゆうしゃ「(流石にそれは同情する)」
僧侶「(やだなぁ…あの格好で生活するの)」
武闘家「(そりゃ出て行くわ)」
カンダタ カンダタ子分x4
【戦闘中】
魔法使い「ギラ――」
ゆうしゃ「待て、先にスクルトをくれ」
魔法使い「ギラが使いたい」 ウズウズ
ゆうしゃ「打撃で死んだら元も子もないだろ、3回くらいスクルトしたら好きにしていいから」
魔法使い「はい…」
魔法使い「スクルト!!」
僧侶「ピオリム!!」
武闘家「会心の一撃!!」
盗賊「こうげき!!」
遊び人「え… や、やくそう!!」
カンダタ「なっ…このわしがああああああ!!!!」
カンダタ「ぬわっーーーーーーーーーーー!」
カンダタ「うっ…私の負けだ」
僧侶「会話だけならまともな人間に見えるんですけどね」
ゆうしゃ「雑魚だったな」
盗賊「ああ、こうげきと痛恨しか出せないボスは雑魚と相場が決まってるんだこれ」
遊び人「後で海底宝物庫行こうか」
盗賊「そこだけはやめておこう、割とマジで」
24 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:40:18.85 ID:ZxZkUE9zo
魔法使い「しまったあああああ!!」
武闘家「どうしたんですか?」
魔法使い「もうMPがない…残念だ」
ゆうしゃ「(助かったなカンダタ、うちの魔法使いのMPが切れて)」
カンダタ「ゆ…ゆるしてくれ!!、金の冠は返す!」
ゆうしゃ「いいえ」
カンダタ「ゆ…ゆるしてくれ!!、金の冠は返す!」
ゆうしゃ「いいえ」
カンダタ「ゆ…ゆるしてくれ!!、金の冠は返す!」
ゆうしゃ「いいえ」
遊び人「ゆうしゃ、遊んでないで早く許してあげて」
ゆうしゃ「はい」
カンダタ「あ…ありがたい!、私が敗れようとも第二第三のカンダタが現れ お前たちを倒すだろう」
盗賊「俺かよ」
僧侶「今あの人余裕で塔から飛び降りましたけど、生きるって不思議な事なのね」
武闘家「特別な訓練を積んでる云々」
ロマリア王「よくきた!ゆうしゃが次のレベルになるには…」
ゆうしゃ「やっぱりカットで」
盗賊「ほらよ、金の冠を取り返してきてやったぜ!!」
ロマリア王「おお…確かにこれは金の冠だ」
ロマリア王「うむ、君たちを正式に勇者と認めよう」
遊び人「やっぱり」
ロマリア王「それは別として…代わりに王になってみないか?」
ゆうしゃ「いいえ、面倒そうなんで」
ロマリア王「して…やはり代わりに王になってみないか?」 (以下略)
ゆうしゃ「いいえ」「いいえ」「いいえ」「いいえ」「いいえ」「いいえ」「いいえ」「いいえ」
盗賊「しつけえええええええ!!」
武闘家「そんなに働くのが嫌かあんたは」
遊び人「あ、じゃあ僕が王様になりまーす!!」
ゆうしゃ「えっ!?」
その後、遊び人王はロマリア中の女性にガーターベルトを着用する法案を国会に通し、一部から莫大な支持を得たが、
ルーズソックス派との抗争とロマリア中の女性を敵に回した罪は重く、わずか3日でクーデターが起こり、王宮が陥落したのは今でも語り継がれる伝説である
その後ロマリアではロマリア王が闘技場で遊んでいる所を国民に拉致られて、嫌々再び就任したという
ロマリア編終わり
25 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:41:05.21 ID:ZxZkUE9zo
【すごろく編】
【戦闘中】
キャタピラーx2があらわれた!
盗賊「またこいつらかー スクルトがうっとうしいんだよなー」
武闘家「まぁねー、けど今のLvなら余裕で勝てるけどー」
ゆうしゃ「(そういや親父がキャタピラーが旨いってよく話してたけど…)」
ゆうしゃ「キャタピラー…」
―――――――――ピキーン
魔法使い「ヒャド!」
遊び人「こうげき!」
ゆうしゃ「…… 魔法使い…頼む、メラでとどめをさしてくれ」
魔法使い「?、まぁいいが」
魔法使い「メラ!」
キャタピラーx2を倒した
ゆうしゃ「よし、これで… ゴクリ…」
ノロッノロッ…
遊び人「 …? はっ!? 」
ゆうしゃ「(・・・・・・)」
遊び人「みんな!、ゆうしゃを止めて!!」
僧侶「?、もう戦闘は終わりましたよ」
盗賊「急にどうしたんだ」
ゆうしゃ「ああ…上質そうな肉、焼き加減も完璧だ… 」
遊び人「いいから!!、今はゆうしゃの人間としての尊厳がかかっているんだ!!」
盗賊「?、まぁ…おらよ」
ゆうしゃ「は…離せ!! 盗賊!!」
遊び人「ゆうしゃはこいつを食べようとしてるんだ!!」
武闘家「な…そんな馬鹿なことあるわけ……」
遊び人「ゆうしゃのお父さんの好物もキャタピラーだったんだ!、その血が今…目覚めようとしている」
武闘家「な…そんな!?」
ゆうしゃ「離せーー!!、俺はーー!!!!!!」
盗賊「なんてパワーだ!」
盗賊「魔法使い!!、ラリホーだ!、眠らせて黙らせるしかない!!」
魔法使い「ら…ラリホー!!」
僧侶「もし効かなかったら…」
武闘家「効かなかったら諦めるしかないわ…あとはゆうしゃさんの思うがまま」
武闘家「一気にグロSSになるわ」
僧侶「そんな…」
26 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:41:33.97 ID:ZxZkUE9zo
ゆうしゃ「う… うわっ!! む…むねん……」
グー…グー
盗賊「今の内にキャタピラーの死体を捨てるんだ!」
遊び人「もうやってるよ!」
魔法使い「これのどこが食べられるって言うんだ…」
ラリホーの効果が切れた
ゆうしゃ「はっ!?、俺は何を!?」
遊び人「いいんだ…、もう全部終わった事なんだ」
僧侶「良かった…グロ展開じゃなくて…」
盗賊「お互い親父で大変だな」
武闘家「魔法使いがいなかったらどうなってたか」
ゆうしゃ「…みんな何だ!? その哀れみの目は!? なぁ…教えてくれ!! なぁ!! 誰か教えてくれよっ!!」
誰も答えてはくれなかった
そんなこんなで、すごろく場へ
27 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:42:04.32 ID:ZxZkUE9zo
ゆうしゃ「ここがすごろく場か」
ゆうしゃ「すごろく券は…今は3枚ある」
盗賊「はいはーい!、俺が行きまーす!」
遊び人「いや、娯楽の天才この遊び人こそ」
武闘家「なんか楽しそうー わたし行きたいです」
僧侶「かわいいところねー」
魔法使い「…3枚か 2分の1といったところか」
ゆうしゃ「はいはい、分かった分かった くじで決めるぞ」
盗賊「♪」
遊び人「♪」
武闘家「ええー、外れかぁ」
僧侶「わ…わたしですか!! が…がんばります」
ゆうしゃ「外れか」
魔法使い「外れ組はここで観戦だな」
【盗賊の場合】
盗賊「いよいよゴールの前まで来たが…」
盗賊「あの落とし穴がな…」
盗賊「…賽に運命を託すってか!! そりゃ!」
三
→三マス後落とし穴
盗賊「うっ…」
魔法使い「盗賊終了のお知らせでした」
ゆうしゃ「あーあ、まぁ仕方ないか、しかしよくあるよなこれ」
ピュンピュンピュンピュンピュンピュンピュンピュンピュン←行ったり来たりしてる盗賊
武闘家「なんで盗賊は行ったり来たりしてるの」
ゆうしゃ「落ちる現実が受け止められないんだよ」
盗賊「うわーーーーー!」
ゆうしゃ「あ…落ちた」
【遊び人の場合】
遊び人「何も無い床を調べますか? 当然調べる!!」
しかし 落とし穴だった!!
遊び人「なっ!?」
ゆうしゃ「調べたくなるのは分かるがな」
遊び人「そんなーー!!」
28 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:42:27.41 ID:ZxZkUE9zo
【僧侶の場合】
僧侶「えいっ!」
床を調べますか?
僧侶「怖いんでやめます」
僧侶「やっとゴールの前まで来ました…」
僧侶「でもここでPTの役に立ちたいの!!」
僧侶「お願い!届いて!!」 「えいっ!」
パパパパパパパパパパー パパパパパー
僧侶「えっ!? えっ!?」
ゆうしゃ「やった-!!、すごろくクリアだ!!、ナイス!!僧侶」
武闘家「やったあああああ!」
魔法使い「おめでとーう」
僧侶「わ…わたし、役に立ったんですね!」
ゆうしゃ「ああそうだ! 大金星だ!」
僧侶「ずっと…不安だったんです、回復ばっかりで出番も少ないし…いらない子なんじゃないかって…」
「ポジション的には王女と爺と一緒にいる僧侶に近いんじゃないかって」
武闘家「そんな事ない!、いつも姉さんがホイミで回復してくれるから私達もがんばれるの」
「それに姉妹だからきっと占い師の人よ!」
僧侶「う…うう…」
武闘家「もおー泣かないでよ姉さん」
僧侶「く…クリアしたらこの穴から落ちればいいんですね」
ゆうしゃ「そうだ」
ゆうしゃ「あ…待った!!宝箱の中身を…」
ヒューン
ゆうしゃ「あ…!! あああああああああああーーー」
武闘家「あちゃー」
ゆうしゃ「つ…次からは宝箱の中身をとってから落ちるんだ いいね…」
武闘家「…姉さん」
僧侶「えっ!?」
僧侶「わ…わたし何かいけない事を…」
ゆうしゃ「い…いや、気持ちだけで十分だよ、おつかれさま」
ゆうしゃ「(そうだ…すごろく券落ちてないかな… はは…)」
29 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:43:11.74 ID:ZxZkUE9zo
【1F】
盗賊「お前何考えてるんだ!!、床なんか調べる必要ねーだろうが!!、だから落ちるんだよ!」
遊び人「そっちだって落ちてるじゃんか!、床を調べたくなるのが人ってもんなの!」
盗賊「そりゃ分かるが普通ゴール優先だろうがああああ!」
盗賊「…くっそー、もう少しだったのに」
ヒューン
ゆうしゃ「商品GETだぜ」
ゆうしゃはすごろく場で、すごろく券を拾い、宝箱の鋼の剣と500Gを手に入れて戦力の強化に当てたとか
【カザーブ】
村人「むかしはこの村でもどくばりを売っておったぞ」
ゆうしゃ「どくばりってなんですか」
村人「魔法使い専用の武器じゃ、1ダメージしか与えられないが、確率で即死する武器じゃ」
魔法使い「なに!?、今は売ってないのか!?、なあ、どうなのか!?」
盗賊「(あいつには絶対渡したくないと思う奴こっそり挙手)」
遊び人「ノ」
僧侶「ノ」
武闘家「ノ」
村人「昔それで魔王を倒した奴がおっての、それ以降危険だからと販売禁止になったのじゃ」
「道具屋に在庫があるかもしれんが、厳重に管理されているから無理じゃろうな」
魔法使い「…そうですか」
ゆうしゃ「(俺達、盗賊の鍵持ってるから開けられるんじゃないか?)」
遊び人「(貰いに行ってもいいけど絶対に魔法使いに知られないようにしてね、命に関わるから)」
ゆうしゃ「(いわずしもがな)」
【夜の宿】
ゆうしゃ「明日に備えて寝るぞ〜」
メンバー「はーい」
20分後…
ゆうしゃ「さて…みんな寝たな、じゃあさっきの道具屋に言ってみるか」
ゆうしゃ「特に魔法使いは…よし、もう寝てるな」
コソコソ
30 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:43:37.16 ID:ZxZkUE9zo
【道具屋】
店員「いらっしゃい」
ゆうしゃ「!?、起きてたんですか!?」
店員「ああ、あんたも欲しいんだろ、どくばり」
ゆうしゃ「そもそもどうして夜も起きてるんですか?」
店員「たまに宝箱が開けられて、どくばりを一つ持って行かれるからね それならいっそ起きてて売ろうかなと思ったんだ」
ゆうしゃ「なるほど… 何Gですか?」
店員「50Gだ」
ゆうしゃ「いただきます、夜までごくろう様です」
店員「いえいえ」
ゆうしゃ「(さて…どくばりは手に入れたが今は魔法使いには絶対渡せないな…、どうしよう。)」
「メタルスライムとかが出た時にでも渡すか、それまでは俺が持っていよう」
【ノアニール編】
村人「この北にはノアニールの村がある」
ゆうしゃ「ノアニール?」
武闘家「あ、聞いた事ありますよ この大陸の最北端にある村で 近くには確か…」
武闘家「えっとお…確か… 」
魔法使い「エルフ」
武闘家「そう!、近くにはエルフたちが隠れて住んでるってはなしなの」
ゆうしゃ「へぇ〜、まぁ新しい所だし 行ってみるか」
遊び人「新たな町へレッツゴー!」
魔法使い「・・・」
31 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:44:05.96 ID:ZxZkUE9zo
【ノアニール】
男「ぐうぐう……」
女「ぐうぐう……」
ゆうしゃ「……この村どうなってるんだ」
僧侶「村の人たちがみんな寝てる…」
遊び人「ってか、立って寝てる人器用だなー」
武闘家「そういう問題じゃないでしょ!、これ絶対おかしいよ」
ゆうしゃ「!?」
ゆうしゃ「(あの女の人…角度を変えればスカートの中身が見えるかもしれない…!!)」
ゆうしゃ「(確かに眠っている人に触れたり、アレな事をするのはNGだと思う… だが…)」
見るだけならっ・・
ゆうしゃ「(まずはみんなの注意をそらす)あっちの方へいってみようか」
盗賊「そうだな」
遊び人「って言ってもみんな寝てるけどねー」
ゆうしゃ「(そしてすかさず… チラッ!! )」
僧侶「ゆうしゃさん」
ゆうしゃ「!?」
ゆうしゃ「な…なにかようかな」
僧侶「いえね、私、後衛職の中では僧侶って、ちからが強い方なんですよ 知ってました?」
ゆうしゃ「へ… へぇ… そうなんだ、知らなかったよ」
僧侶「殴ったら痛いと思いますよね」
ゆうしゃ「そうですね」
僧侶「ふふっ ですね」
ゆうしゃ「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHA(下手をすれば…この展開…殺られる)」
僧侶「大丈夫です、安心してください、仏の顔も三度って言うじゃないですか」
ゆうしゃ「そ…そうだな、一度間違いを犯してもあと二回…」
僧侶「そうです、三回までは仏様は許してくれます よかったですね」
ゆうしゃ「はい」
けど神様は一度しか間違いを許してくれませんよ
背筋の寒くなるゆうしゃが一人、そこにいた
32 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:44:34.56 ID:ZxZkUE9zo
【一人だけ起きてる男】
老人「どうかエルフたちにゆめみるルビーをかえしてやってくだされ!でなければ村にかけられた呪いがとけませぬのじゃ。」
盗賊「ゆめみるルビー?、それは高く売れんのか?」
老人「それをうるとはとんでもない!」
・・・・・・・・・・
老人「…で呪いを解いてほしいのじゃ」
僧侶「呪いっていうのは…この状態の事ですよね」
武闘家「うーん、みんな寝ちゃってるもんねー」
遊び人「そのルビーとかなんとかがいるって事かぁ」
ゆうしゃ「で…その『ゆめみるルビー』ってのはどこにあるか知りませんか」
老人「西の洞窟の最深部に眠っているという噂じゃ、しかしワシもジジイ、そこまではできん」
老人「そこで君たちにこの!…」
ゆうしゃ「(図鑑…)」
魔法使い「…行くのか?」
ゆうしゃ「!?」
ゆうしゃ「うん、寝てるのも可哀想だしね、とりあえず話ができる人が この人しかいないし、行くしかないんじゃない?」
魔法使い「…そうか」
遊び人「なんか困ったこととかあるの?」
魔法使い「気にしなくていい」
遊び人「…ならいいけど、顔色悪いよ」
爺「モンスター図鑑を… って置いて行くでない!!」
【西の洞窟】
バンパイアx2 マタンゴx3
ゆうしゃのこうげき! バンパイアに18ダメージ!
バンパイアのヒャド! とうぞくに32ダメージ!
盗賊「ぐっ…こいつは強力だぜ」
マタンゴのあまいいき! そうりょは眠ってしまった!
僧侶「Zzzzz…」
武闘家「姉さん寝ないで!!、盗賊の回復はやく!!」
33 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:45:02.42 ID:ZxZkUE9zo
遊び人「駄目だ、起きない! 仕方ない僕がするよ!、やくそう!!」
あそびにんのやくそう! とうぞくのHPを32回復!
ゆうしゃ「(まずい…このままじゃジリ貧だ、一旦逃げるか?)」
魔法使い「(一旦逃げた方がいい、ここの敵はかなり強い)」
ゆうしゃ「くっ…逃げるぞーーーー!!」
ゆうしゃたちは逃げ出した!!
盗賊「やべー、やべー、 あまいいきからのヒャドはかなりきついぜ」
僧侶「あれ?、私」
武闘家「やっーと起きたか もー」
僧侶「いい夢だったのに… 川で石を積んで遊ぶの楽しかったなぁ…」
武闘家「それって三途の――――」
僧侶「その三途のなんとかってどこに流れてるの?」
武闘家「…おかえり」
盗賊「しっかし、この洞窟の敵は厄介だなぁ、特にマタンゴの甘い息」
武闘家「ああ〜分かる、寝てる時って何もできないし、そこにバリイドドッグなんて来た日にはもうね」
魔法使い「あいつら攻撃翌力が高いのに加えてルカナンを唱えてくるからな、どうやって唱えるんだ? あの口で ドロドロしてるぞ」
遊び人「まぁまぁ、やばくなったらリレミトすりゃいいっしょー、そのMPだけは残しておいてね」
魔法使い「それは言わずとも、MPには余裕がある」
盗賊「リレミト使えるってのはいいよなぁ、一発で帰れるし」
ゆうしゃ「魔法が使えない区域で 「リレミト!」 しかしこうかがなかった!」
「マジで…もうMPねーよ、モンスターから逃げられねえよ… 死んでしまうとは情けない〜 」 って勇者は全国各地にいるらしいぞ」
盗賊「不吉な事いうなよ」
【BF2】
僧侶「何かしら…この光」
ゆうしゃ「ああこれは回復ポイントだな」
武闘家「回復ポイント?」
ゆうしゃ「この光を浴びるとHPとMPが全回復するから全員浴びていこう」
PTのHP、MPが回復した!
盗賊「おっしゃ!、あと少しだぜ!」
34 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:45:35.28 ID:ZxZkUE9zo
【BF4】
ゆうしゃ「…ここが最下層か」
遊び人「じゃあここにゆめみるルビーってのがあるんだよね」
武闘家「――、あー! あれじゃない!?」
ゆうしゃ達は宝箱を発見した
ゆうしゃ「…開けてみよう」
パカッ
ゆうしゃはゆめみるルビーを手に入れた!
遊び人「依頼クリアー!!」
ゆうしゃ「まだこの宝石を返しにいかないと」
武闘家「へー、きれいな宝石ねー」
盗賊「…ふむ、中々上質なやつだな」
ゆうしゃ「売るなよ」
盗賊「わーってるって、そこまでするかよ」
魔法使い「…リレミトするぞ、いいか」
コクッ
魔法使い「リレミト!」
洞窟→洞窟入り口
【入り口】
ゆうしゃ「…しまった」
武闘家「え?、何かしましたっけ?」
ゆうしゃ「さっきの爺さんにエルフ達がどこに住んでるか聞くの忘れてしまった」
遊び人「あー!、確かに!、聞いておけばよかったなあ」
魔法使い「…知ってるよ」
ゆうしゃ「あ、聞いておいてくれたのか?、いやー助かるよ」
魔法使い「…こっちだ」
【エルフの隠れ里】
ゆうしゃ「こんにちは」
エルフ「ここは エルフの隠れ村よ、 あっ、人間とはなしちゃママにしかられちゃうわ」
武闘家「あんまり人間は歓迎されていないのね」
僧侶「…ちょっとさみしいな」
エルフ「ごめんなさい、女王様は人間がお嫌いなの」
魔法使い「…(やはり言わなくてはならない、この時が来てしまったか)」
エルフ王女】
エルフ王女「人間ですか、ゆうしゃが次のレベルになるには…」
ゆうしゃ「カットで」
エルフ「無礼であるぞ人間!!」
35 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:46:04.27 ID:ZxZkUE9zo
ゆうしゃ「失礼でした、でもこれテンプレなんで」
エルフ王女「良いのです、して…私に何か用ですかアリアハンの勇者
エルフ王女「私達は人間を好みません、はやく立ち去ってもらいたいものです」
ゆうしゃ「なぜそんなに人間を嫌うのです?」
エルフ王女「…昔話をしましょう」
その昔、エルフの娘のアンは一人の人間を愛してしまったのです
そして…『ゆめみるルビー』を持ち去り 未だに帰ってきません
可哀想な娘のアン…悪い男に騙されてしまったのでしょう。
魔法使い「…違う」
エルフ王女「…何が違うのです、しょせんエルフと人間。アンは騙されたのでしょう」
魔法使い「違う!!」
エルフ王女「…そこまで言うからには何か理由があるのですよね」
魔法使い「私がここにいる、それが理由だ」
エルフ王女「…どういう事です」
魔法使い「アンは…私の母だ」
!?
エルフ王女「アンは!?、今はどこにいるのです!」
魔法使い「…私が小さい時に病で死んだよ」
エルフ王女「おお!! 私のアン!! どうして…どうして… 人間と… 」
魔法使い「黙れ…」
魔法使い「二人は…愛し合っていた… だから私が生まれた」
魔法使い「母は言っていた、ゆめみるルビーを持ち出したのは間違いだったと、だが返しに行く勇気がなくて、仕方なくあの洞窟に隠していたと言っていた」
魔法使い「両親は…こんな私を愛してくれた、幸せだった…」
「人間と…エルフは愛し合えるんだ 」
エルフ王女「…………」
エルフ王女「おお母を許してくれ! アン! 私が…あなたたちを許さなかったばかりに…」
・・・・・・・・・・・・・・・
魔法使い「…いいんだ、もう だが…人間達を憎むのはやめてくれ」
魔法使い「二度と…人間とエルフ 私のような…ハーフエルフか が辛い思いをするのを母は望まないと思う」
エルフ王女「エルフ王として、アンの母として、謝罪します」
エルフ王女「しかし、ゆめみるルビーが無ければ他のエルフに示しつなない」
ゆうしゃ「手に入れてきました、僕たちはそのために来たのです」
エルフ王女「…アリアハンの勇者 …礼を言わなくてはならないようですね」
ゆうしゃ「それで…」
エルフ王女「分かっています、ノアニールの方々を目覚めさせなければなりませんね」
36 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:46:45.90 ID:ZxZkUE9zo
エルフ王女「これを持って行きなさい」
ゆうしゃはめざめの粉を手に入れた!
エルフ王女「これで目覚めることでしょう」
魔法使い「感謝いたします、王女」
エルフ王女「 …できれば …できれば おばあさまと呼んでもらえないでしょうか」
エルフ王女「あなたにもエルフ王家の血が流れています、その権利はあるでしょう」
魔法使い「………はい おばあさま」
エルフ王女「…ありがとう」
【ノアニール】
ゆうしゃはめざめの粉を使った!
ノアニールの人々は目覚めた!
男「ふああああ…なんか眠いなぁ」
女「あらいやだ。こんなところで寝てたの?恥ずかしいわ」
少年「うー、トイレトイレ」
・・・・・・・・・・・・・
魔法使い「・・・今まで黙ってて悪かった」
魔法使い「私は…このパーティを……去る」
武闘家「なんでよ…」
僧侶「…そんなせっかく仲間になったのに」
魔法使い「私は人間じゃない、人間は亜人種を嫌うだろう」
ゆうしゃ「待て、最後に話をしていってもいいんじゃないか」
魔法使い「……」
盗賊「お前人間じゃなかったんだな」
魔法使い「!?」
武闘家「ちょっと!盗賊 そんな言い方って…」
魔法使い「そうだ、私は純粋な人間じゃない…」
盗賊「だがな、仲間なら人間だろうがエルフだろうがモンスターだろうが、俺はどっちでもいい」
魔法使い「し…しかし…」
遊び人「まぁねー♪ だって別に半分エルフだからってどうこうするって訳じゃないしー」
武闘家「…まあね」
僧侶「そうですよ、だって…私達は…」
「ゆうしゃPTなんですから」
魔法使い「・・・」
盗賊「俺はモンスターが仲間でもいいぜ」
武闘家「くさった死体でも?」
盗賊「う…うむ、臭いがしないならオッケーだ!、どんとこい!」
遊び人「Xかよ」
37 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:47:12.75 ID:ZxZkUE9zo
ゆうしゃ「これを渡しておくよ」
魔法使い「?」
魔法使い「これは…どくばり!、どこでこれを」
ゆうしゃ「渡すかどうか迷ったけど、今の魔法使いなら渡してもいいと思う」
ゆうしゃ「先行投資としてな、勝手にパーティを抜けるなよ」
魔法使い「わ…わたしはここに居ていいのか??」
ゆうしゃ「よろしい」
魔法使い「わたしは… ここにいて… いいんだな……」
遊び人「あれー? まほーつかいさん泣いてるのー?」
魔法使い「泣いてなんかいない!!」
武闘家「へー かお赤いよー ははっ!!」
魔法使い「だから泣いてないって!!」
ゆうしゃ「さて…湿っぽいのは後だ!、今日はノアニールの人達を救ったお礼を貰って騒ぎまくるぞー!!」
遊び人「宴会では私の出番のようですね勇者殿」
ゆうしゃ「ふふふ…そちの活躍楽しみにしておるぞ」
遊び人「ゆうしゃ殿も悪いお方だ…」
ゆうしゃ、遊び人「「ふっ…ふふふふ…」」
武闘家「HAHAHAHAHA 今の話はすべて聞かせてもらったー」
僧侶「我らが怪盗姉妹、世のため人のため成敗してくれるー」
ゆうしゃ「な…なにやつ、ええい! 出会え出会え〜」
武闘家「刺客か…先に全部倒させてもらったあああ!!」
ゆうしゃ「な…なんと、ならば貴様も道連れだ!遊び人」
遊び人「みなさーん、犯人はこいつでーす」
ゆうしゃ「な… 裏切ったのかこの俺を!! 俺を売ったのか!! こ、この裏切り者ー!!!」
遊び人「私は常に強い者の味方だ」
僧侶「あなたに逃げ口は用意されていないわ、観念しなさい!」
盗賊「…ゆうしゃがやられたようだな、だが奴は幹部の中でも最弱…」
魔法使い「…ふ、ふふっ ははははははははは!!」
38 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:47:38.18 ID:ZxZkUE9zo
【ノアニール】
爺「みなさんにはなんとお礼を言ったらいいか」
ゆうしゃ「いいんですよ、それより俺達宴会しますんで、酒と食べもの、それといい場所ありますか」
爺「おお、なら広場がよかろう、町の人間たちにはわしから伝えておく」
ゆうしゃ「助かります」
【ノアニールin広場】
ゆうしゃ「カンパーイ!」
全員「カンパーイ!」
盗賊「さあさあ飲め飲め!!」
僧侶「ゆうしゃさんって16歳って…」
ゆうしゃ「? 何か勘違いしているようだが、実在の人物とは関係ないし、登場人物はみんな18歳以上なんだ… ははは…」
遊び人「ゆうしゃの目が遠い目をしてる…」
ゆうしゃ「だから何も問題はナインダー」
武闘家「※二十歳からです」
盗賊「知るかー、今日は騒ぐぞー!!」
※30分後 若干酔い
武闘家「だいたいねー、戦士と武闘家ってなんで何も技ないの? わたしもせいけんづきとか使いたいよおおおおおおおおお!!」
盗賊「おまえらはいいだろー、会心の一撃が出せるんだからよぉ…それに比べて…盗賊は 初期メンバーから外されてるんだぞおお」
盗賊「初めてのひとはいっつも 勇 戦 魔 僧 で… 盗賊の場所ねーよ… 登場はSFC版からだし…」
武闘家、盗賊「ねー(なー)ほんと、魔法使える人はいいよ(ね)なー」
魔法使い「おい僧侶、あんなぁこと言われてるぞ」
僧侶「まぁえでバカスカなぐってるだけぇのひとたちに わたしたちの気持ちが… 分かるわけないじゃないですかああああ!!」
魔法使い「まったくだ!、気が合うな僧侶」
盗賊「なんだとぉ!!、モンスターたちと前で戦ってるのはおれたちだぞ!!」
武闘家「そーよ そーよ 」
僧侶「んねぇ!!、HP少ない組はいつも怖いんですよおお それで回復が間に合わなかったらぁ…怒られるし」
ゆうしゃ「僧侶…飲み過ぎじゃ…」
僧侶「なあに言ってるんですかあ ゆうしゃさん!! ここはねえ! 戦場なのおお! 飲めないやつは負けるんですよおお!」
遊び人「ぎゃはははははは、ゆうしゃ、君も飲まなければなあああああ!!」
ゆうしゃ「お…おい… むご…むご…」
2時間後…
39 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:48:06.43 ID:ZxZkUE9zo
魔法使い「私は君とも戦いたい…」
武闘家「やめてくださいよ、わたしが本気を出したら魔法使いが勝てるわけないじゃないですか」
魔法使い「なんだってえ!!」
武闘家「やりますか!!」
僧侶「この私を忘れて貰っては困る、さあ戦争だ」
武闘家「くらえー」
僧侶「くらえー」
魔法使い「くらえー」
ポコポコポコポコ
盗賊「我らがゆうしゃ軍、敵地に潜入しました!!」
ゆうしゃ「うむ、よろしい、まずは遊び人、君が爆弾を抱えて敵地につっこんで…」
遊び人「私の命と引き替えに勝利ですね、よろこんで引き受けします」
ゆうしゃ「全軍撤退する」
遊び人「なんと!、将軍、どうして…私が…」
ゆうしゃ「君が死んでも代わりはいっぱいいるのだよ…、さあ突入したまえ!!」
遊び人「嫌です!!、祖国には妻と娘が…」
ゆうしゃ「君は見た目からして独身だろう!!、見え透いた?をつくでない!!」
遊び人「それはあんまりでは!?」
盗賊「将軍…私が行きましょう」
ゆうしゃ「しかし、だな、曹長である君がいくのは戦力が…」
盗賊「いいのです、さあ! だれか私に火薬を取り付けなさい!!」
4時間後…
遊び人「だからぁ○×◎♪☆△□♂∴@!!」
僧侶「なにいってん♂∴△◎@△○×□♪☆!!」
ゆうしゃ「そうだそうだ!!△△◎@○」
盗賊「いやそれは♪☆△□♂だろ!!」
武闘家「それって∴△◎@△○×」
魔法使い「えええええ!!♂∴△○△◎@」
40 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:48:36.18 ID:ZxZkUE9zo
【朝】
・・・・・・・・・・・・6つの死体が転がっていた
ゆうしゃ「あうあうあ…」(訳 つ…次からは気をつけよう…、頭が…)
遊び人「あうあうあ…」 (訳 昨日のこと何にも覚えてないわ…、ってか頭いてえ… )
武闘家「あうあうあ…」 (訳 何か昨日凄い戦いをした気がするわ…)
僧侶「あうあうあ…」 (訳 だめです…何も思い出せない…)
盗賊「あうあうあ…」 (訳 か…からだがうごかねえ…、やば…吐きそう…」
魔法使い「あうあうあ…」(訳 昨日は久しぶりに騒いだ気がするな、でも限度ってものが… あ…る…)
その日は一日中だれも動けなかった
後日の朝
僧侶と盗賊はまだ眠っているところに4人の会話
ゆうしゃ「ハーフエルフって具体的に何か人間と違うところはあるのか?」
魔法使い「よくぞ聞いてくれた、まず第一に…寿命が常人より20年くらい長い!」
武闘家「……そんだけ?」
ゆうしゃ「(いやそんな平均寿命レベルの事じゃないと思うぞ)」
魔法使い「…まだあるぞ!、耳を見てみろ」
ゆうしゃ「(ほら)」
遊び人「あ! …ちょっと細長い!!」
魔法使い「うむ、少しエルフの血が影響してる」
ゆうしゃ「あんまり人と変わらないな…」
魔法使い「…よし、最後に凄い特徴を教えてやろう!」
武闘家「おおっ!!、まだ何かすごいのがあるのね!!」
魔法使い「聞いて驚くなよ…、エルフは一般的に美形とされてるから…」
「私も凄く美人だ!」
ゆうしゃ「…」(どうするんだ、この雰囲気)
武闘家「…」(いや、実際そうだけどさ)
遊び人「…」(…逃げよう 逃げるんだ)
41 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:49:14.72 ID:ZxZkUE9zo
武闘家「あ!、私、姉さん起こしてこないと!!」
ゆうしゃ「!?、(その手があった)俺は盗賊を起こしてくるかな…」
魔法使い「…おい!」
武闘家、ゆうしゃ「さーて起こしてくるかなー(気にするな 気にするな…) 」
遊び人「さて僕も…」
魔法使い「まて、もう起こしに行くやつはいないぞ」
遊び人「いや… でも…」
魔法使い「…説明してもらおうか」
遊び人「ぼ…ぼくですか…」
魔法使い「お前以外に誰がいるんだ」
遊び人「やっぱり? 言わなきゃだめ?」
魔法使い「はやくしろ」
遊び人「…いや急に美人とか言われたから二人とも面食らっちゃったんだよ、たぶん 」
魔法使い「おかしかったか?」
遊び人「間違ってはいないけど… ほら面と向かっていわれると恥ずかしいじゃん 自分美人です!!って」
魔法使い「あ! う…うむ… 流れで言ってしまったが確かにそうだな」
遊び人「でもあんまり人間と変わりなくて良かったね、エルフだなんだって騒がれると大変だし」
魔法使い「それは思う、人の中にはエルフの事を毛嫌いしているものもいるらしいしな…」
魔法使い「お前はどう思う?」
遊び人「…別にいいんじゃない?、嫌な人はこのPTにいないみたいだし」
魔法使い「…そうか」
実は彼女、自分の存在を全員が本当に認めてくれているかどうか信じれずにいた
しかし、PT内でも一番馬鹿…、ともかくアホそうな遊び人まで
真顔で言うからに、このPTの人間は信用してもいいのではないかと思った。
ノアニール編おわり
ゆうしゃLV14 遊び人Lv15 武闘家Lv14 僧侶Lv14 盗賊Lv14 魔法使いLv14
42 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:49:40.90 ID:ZxZkUE9zo
【アッサラーム編】
ゆうしゃ「…橋?」
盗賊「橋…か、こういう所を抜けると敵の生態系が変わるんだぜ」
武闘家「へー、もの知りだね」
盗賊「ああ、親父にくっついて旅をしてた時も橋を渡ると,今までとは違う敵が出てくるもんだ」
ゆうしゃ「そういう事言うと…」
モンスターがあらわれた!!
あばれザルx2
盗賊「新手か!、」
遊び人「で…でかい!」
あばれザル「グワー」
僧侶「ひっ… ま…ま 任せます」
魔法使い「おちつけ! スクルト! これでどうだ!」
全員の守備力が上昇した!
あばられざるのこうげき! 武闘家に15のダメージ!
武闘家「きゃあ! 」
ゆうしゃ「スクルトで強化してるのにこのダメージ… かなり強いぞ」
遊び人「はっはっはー、これで動けまい!!」
→あばれザルの尻尾を掴んでる遊び人
あばれザル「ザンネンダッタナ シッポ ガ ジャクテン トイウコトヲ コクフクシテナイトデモ オモッタカ! 」
あばれザルのこうげき! あそびにんに20のダメージ!
PT「しゃ…しゃべった!!!!」
遊び人「そ…そこじゃないでしょ!!、はやく回復してよー」
僧侶「べほ…」
ゆうしゃ「ベホイミで回復しなくていい!、ホイミで十分のダメージだ!」
僧侶「わ…わかりました! ホイミ!」
そうりょのホイミ! あそびにんのHPを30回復
盗賊「おりゃあ!!」
とうぞくのこうげき!あばれざるに17のダメージ!
ゆうしゃのこうげき!あばれざるに20のダメージ!
ぶとうかのこうげき!あばれざるに16のダメージ! あばれざるはたおれた!
ゆうしゃ「よし、あと一匹だ!」
あばれザルたちをたおした
ゆうしゃ「ふう…」
盗賊「脳筋もなかなか強かったぜ」
43 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:50:06.30 ID:ZxZkUE9zo
そんなこんなでアッサラームへ
【アッサラーム(昼)】
ゆうしゃ「ここがアッサラームの町か」
武闘家「ふわー 石造りの町だー」
魔法使い「砂漠が近くにあるからだろうな、石なら砂を通さないんだ」
盗賊「まぁ…アッサラームは昼が本番じゃないしな」
僧侶「どういう事ですか?」
盗賊「本場は夜って事だよ」
ゆうしゃ「夜になるまでに買い物を済ませるか、いい武器や防具が揃ってるだろう」
遊び人「さんせー 新しい町にきたらやっぱり店だよね」
【お買い物タイム】
商人「おお! わたしの ともだち!おまちしておりました。」
商人「売っているものを みますか?」
僧侶「(ゆうしゃさんもう友達になったんですか? はやいですね)」
盗賊「(ありゃ、カモられてるな…、見るだけならいいが 買うのはよしたほうがいいと思うぜ)」
ゆうしゃ「(…任せろ、お買い物上手と言われたゆうしゃ家の実力…見せてやる)」
ゆうしゃ「見ますよ」
44 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:50:34.13 ID:ZxZkUE9zo
つ マジカルスカート
おお! お目が高い!24000ゴールドですがおかいになりますよね?
ゆうしゃ「いいえ」
おお おきゃくさんかいものじょうず。わたし まいってしまいます。
では 12000ゴールドにいたしましょう。これなら いいでしょう?
ゆうしゃ「いいえ」
おお これ以上まけると私 大損します!でもあなたは ともだち!では 6000ゴールドに
いたしましょう。これならいいでしょう?
ゆうしゃ「いいえ」
おお あなた ひどいひと!わたしに くびつれといいますか?
ゆうしゃ「はい」
わかりました。では 3000ゴールドに――― ってお客さんいまなんと
ゆうしゃ「首をつってくれるらしいな、はやく頼むよ」
ゆうしゃ「(遊び人よろしく)」
遊び人「(まかせてくれ、こんな事だろうと思ったよ)」
遊び人「なあ!、この人今から首つるってさー!! 見においでよー!」
僧侶「(えっ!? えっ!?)」
盗賊「(いいから合わせろ)」
武闘家「マジでー!、しんじゃうのー? かわいそー!」
盗賊「(武闘家は… ノリノリすぎ)」
僧侶「(こんな事していいんですか…)」
盗賊「(いいんだよ、一回こういう奴らには痛い目にあわせてやった方がな)」
盗賊「そうか…あんたも大変だな… 死ぬ姿は俺達が見届けてやるから… ああそこのあんた、ロープを用意してくれ 」
魔法使い「可哀想に… こんな事もあろうかと太いロープを用意しておいた、さあどうぞ」
僧侶「えっと…、葬式の手配とか しておきます?」
盗賊「(お前が一番キツいよ)」
商人「いや…言葉の綾でしてね…」
ゆうしゃ「はい、台も用意してあげますよ、さあどうぞ」
ゆうしゃ「ところで…」
――この商品の値段っていくらでしたっけ?
商人「な…あんたらさてはグルだな!」
ゆうしゃ「いやですね、通常価格の倍の値段で売る人よりはマシだと思いますけど」
商人「(な…知ってて声をかけてきたのか)」
45 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:51:02.39 ID:ZxZkUE9zo
おいおいなんだなんだ、昼間から自殺騒ぎか
あのおじさん今から何するの? 見ちゃいけません!!
ゆうしゃ「…でいくらですっけ」
商人「………1500ゴールドだ」
ゆうしゃ「ありがとうございます、3つお願いしますね」
商人「3つ!? 本気かい!?」
ゆうしゃ「適正価格で買うんですよ、何か問題でも?」
商人「ぐぬぬ…」
商人「…やれやれ、アンタ達には負けたよ、さあ持って行ってくれ、もう二度と来るなよ」
ゆうしゃ「ボロい商売やめたら来ませんよ」
ゆうしゃ「はい、4500G」
ゆうしゃ「というわけで3人はマジカルスカートを着てもらう」
武闘家「3人同じ服ですか…」
ゆうしゃ「冒険してるとわりとよくある事だよ」
魔法使い「男3人はいいのか?」
ゆうしゃ「ああ、俺達はいいんだよ、普通の店で買ってくる」
ゆうしゃ「いくぞ、遊び人、盗賊」
【防具屋】
ゆうしゃ「遊び人は…前使ってたみかわしの服だな」
遊び人「お下がりかよ」
ゆうしゃ「これしか装備できるやつがないだろ、買ってやりたいのは山々だが、仕方ない」
ゆうしゃ「回避率上昇もいいぞ」
ゆうしゃ「ターバン…よし、ターバンを買っておこう、少し守備力が上がるはずだ」
遊び人「りょーかい、やれやれ」
盗賊「俺は?」
ゆうしゃ「…新しく装備できるやつがないからそのままだな、すまん」
盗賊「…しゃーねえか」
ゆうしゃ「カザーブでだいぶ揃えてしまったからな、あとは俺の鉄の鎧くらいか」
ゆうしゃ「あとやくそうだな、だいぶ使ってしまったし、補充しておくか」
46 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:51:30.32 ID:ZxZkUE9zo
【宿】
お着替え中…
武闘家「姉さん、思うんだけど」
僧侶「なに?、武闘家」
武闘家「魔法使いや僧侶がスカートを着るってのは分かると思うの、だってそんなに動かないし」
武闘家「けどさ…武闘家がスカートはいて戦うっておかしくない?、まる見えよ」
僧侶「スパッツはいてればいいんじゃない?、別におかしくないし」
武闘家「…あ、その手があった それ採用」
魔法使い「…スカートの中にスパッツは反則だろ …展開的に」
こうして男の夢は絶たれるのであった…
【アッサラーム(夜)】
ゆうしゃ「この先でこの町の踊り子が踊ってるらしいんだ、行ってみよう」
盗賊「そう!、やっぱアッサラームっていえば踊り子だよなあ、ゆうしゃ分かってるじゃねえか」
ゆうしゃ「この町の文化に触れておこうと思うんだ」
武闘家「へぇー 本音は」
ゆうしゃ「すごく見に行きたい って言わせるなよ!!」
僧侶「まあね… 踊り子っていうのはおもしろそうだからいいですけど」
遊び人「踊り子!、さっき聞いた話だとビビアンって子が一番らしいよ」
ゆうしゃ「…はやくいこう 終わる前に…」
【劇場前】
踊り子?「こんばんは お嬢さん。星がとってもきれいな夜ね。」
魔法使い「ああ、そうだな、星がきれいだ…」
武闘家「そーだね! 砂漠の星ってほんとにきれいね」
踊り子?「あーら すてきな お兄さんがた! ねえ…ぱふぱふ しましょ」
ゆうしゃ「ああいや… 遠慮しておくよ」
遊び人「僕そういうの興味ないんだ」
盗賊「やめておくよ」
僧侶「!?」
僧侶「(ゆうしゃさんも大人になったんですね…)」
そして魔法使い、武闘家、僧侶が劇場に入ろうとした瞬間
47 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:52:03.36 ID:ZxZkUE9zo
ゆうしゃ、遊び人、盗賊 「「「 あ! あれはなんなんだ!! 」」」
武闘家「えっ!! どこどこ!!??」
魔法使い「クイクイッ(顎で) …」
僧侶「ゆうしゃさん・・・」
遊び人「僕!、僕からお願いします!!」
盗賊「なっ!? 俺が先だ!! 引っ込んでろ!!」
ゆうしゃ「リーダーからだろう、こういう事は」
踊り子?「あーら そんなにお相手できないわ。ひとりづつ順番を決めてね」
ゆうしゃ「よし!ジャンケンだ!」
じゃーんけん ポン!
ゆうしゃ「(パー)」 遊び人「(パー)」 盗賊「(チョキ)」
盗賊「よっしゃあああああああああ!!!」
ゆうしゃ「くっ…」
ダン! ゆうしゃは悔しさのぶつけどころを失い、おもいっきり地面を殴りつけた
踊り子?「じゃああなたね、着いてきて」
盗賊「へっへー 悪いなお前ら」
遊び人「次は僕だからね!! ゆうしゃ、二番目を決めるぞ 」
ゆうしゃ「…そうだ ここで俺は負けるわけにはいかない 決着をつけるぞ!」
ゆうしゃさん・・・・・・・・・・・・
後ろから声が聞えたのに最初に気がついたのはゆうしゃだった、それはゆうしゃの背筋を凍らせるのに
十分の破壊力をもったドスの聞いた声だった
そして次に気づいた遊び人、彼はどうやって言い訳をするか瞬時に考えていた、しかし…この状況を打開できる
案は世界中を探してもなかっただろう、なぜなら…
今回は3人だという事だ
48 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:52:43.24 ID:ZxZkUE9zo
僧侶「武闘家、あなたは武器を外しなさい、死なれると面倒だわ」
武闘家「わ…わかりました、姉様」
僧侶「それから…魔法使い!」
魔法使い「はい」
僧侶「あなたには遊び人をお願いします、ゆうしゃは私が相手します」
魔法使い「心得た」
ゆうしゃ「(や…やられる やらやられるれる やられる やられるううううううううううう!!! )」
遊び人「(どうするんだよ!ゆうしゃ! 絶対3人怒ってるよ! 特に僧侶なんてキャラ崩壊してるよ)」
ゆうしゃ「(もう…だめだ…俺達の旅はここで終わるんだ… そうだ、佐賀へ行こう…)」
遊び人「(現実逃避してる場合か!!、勇者の勇の字は勇ましいの勇だろ!)」
ゆうしゃ「(違うんだ…あくまで俺は『ゆうしゃ』であって勇者ではないんだ… だからひらがななんだ…)」
遊び人「(…そうだ!魔法の球! まだ持ってるよね!! 結局使わなかったやつ)」
ゆうしゃ「(しかしあれを爆発させるには火がいるだろう)」
遊び人「(いやいや!! ゆうしゃはメラ使えるでしょ!! 一度も使ってないけど)」
ゆうしゃ「(え…あ そうだった! メラで爆発させその煙で逃げるぞ)」
遊び人「(よし…それしかない…)」
僧侶「心の準備はできましたか?」
ゆうしゃ「いち… にの… さん!」
ゆうしゃ「メラ!」
魔法使い「そ…それは魔法の球!、その煙で逃げる気か!?」
ゆうしゃ「その通りだ!」
ゆうしゃ「それ!」
ボン!
チリチリチリチリチリ… ←ねずみ花火が動き回る音
ゆうしゃ「・・・・・・」
ゆうしゃ「役にたたねええええええええええええ!!!」
遊び人「終わった…」
僧侶「…よく分かりませんが、安心してください、ケガをしても私がホイミで回復してあげますから」
ゆうしゃ「それは一般的に拷問と呼ばれる行為です」
武闘家「(あのーそれなりに私は手加減しますから、私は怒ってませんし、その…姉さんが怖くて)」
ゆうしゃ「(だったら僧侶を止めてください…)」
49 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:53:20.01 ID:ZxZkUE9zo
魔法使い「当店ではサービスをコースでお届けしております」
遊び人「魔法使いも僧侶に脅されてるんだよね? そうだと言ってよ」
魔法使い「メラコース、ヒャドコース ギラコース の三つがあります」
魔法使い「私のお薦めはギラコースです、シェフが満足します」
遊び人「絶対趣味入ってるよね… ギラが好きだからって…」
魔法使い「安心してください、死ぬまでいくお客様は稀です、せいぜい火だるまになる程度でしょう」
遊び人「全然無事じゃないんですけど…」
武闘家「盗賊はどうするの姉さん?」
僧侶「捨て置きなさい、出てきてからじっくり相手してあげるわ」
ゆうしゃ「(最後の手段だ、二人で全力でダッシュして3人を振り切る)」
遊び人「(でも3人じゃ…)」
ゆうしゃ「(希望はある、なぜなら…3人はスカートだという事だ)」
ゆうしゃ「(中身を気にしてスピードが落ちる可能性大だ)」
遊び人「(ゆうしゃ、君はそこまで考えてマジカルスカートを…)」
ゆうしゃ「(結果的にそうなっただけだ、選んだのには関係ない)」
ゆうしゃ「(よし…10秒後だ同時に走るぞ)」
遊び人「(了解だ)」
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
ゆうしゃ、遊び人「ゼロ!!」
ダッ! 二人は走りだした、モンスターから逃げるよりも速く
魔法使い「ま…まて!!」
僧侶「逃がしませんよ」
遊び人「残念だったね!、そのスカートじゃ追いつけまい!!」
魔法使い「し…しまった、今の私達はスカートだ… こ…これでは…」
ゆうしゃ「昼にスカートを選んだのは偶然だけど… 意外なところで役に立ったあああ」
僧侶「きゃっ…」
しかし、一人だけ通常の速さで走ってくる者がいた、それは武闘家だった
50 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:54:11.94 ID:ZxZkUE9zo
しかし、一人だけ通常の速さで走ってくる者がいた、それは武闘家だった
武闘家「ごめんねー ゆうしゃさんたちー 失敗したらどうなるか私も分からないの」
ゆうしゃ「な…なに!! スカートで全力疾走だと…」
遊び人「待て、という事はだ、今振り向けば 中身が…」
ゆうしゃ「……どうする ええい一瞬だけ!」
クルッ
ゆうしゃが振り向いた瞬間
武闘家「はい、タッチ」
ゆうしゃ「なん… だと…」
武闘家「わたし、PT内でも盗賊に並んで一番速いですよ、ごめんね」
武闘家「それから…」
スパッツはいてますよ
スパッツはいてますよ、その一言でゆうしゃと遊び人の心は折れていた
、捕まった恐怖 そして何より夢を打ち砕かれたことにより、二人の精神は崩壊していた
一方盗賊
踊り子?「さあ…明かりを消すわよ…」
盗賊「やっぱり明かりはなしですか?」
踊り子?「ごめんねー、明かりがあると…」
盗賊「えっ?」
踊り子?「明かりを消すわよ…」
ぱふ… ぱふ…
盗賊「…… これは…気持ちいい 最高だ… あいつらにも後で楽しませてやりたいくらいだ」
???「そうか坊主、そんなに私のぱふぱふは気持ちいいか」
盗賊「・・・・・・えっ」
盗賊「ぬわーっっっ!!!」
この盗賊、叫び声が親父と同じである
アッサラーム編おわり
51 :
◆bYs74oxxCg
:2011/11/30(水) 21:55:03.62 ID:ZxZkUE9zo
コピるの疲れたんで明日に続きます、長いよー
52 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:43:45.33 ID:V/S/TtBxo
【戦闘中】
じこくのはさみがあらわれたx4
ゆうしゃ「蟹のモンスター…? 砂漠に? とにかく全力でいくぞ!」
じこくのはさみはスクルトを唱えた! 守備力が110上昇!!!
武闘家「てやあああ!!」
ぶとうかのこうげき! じこくのはさみに1のダメージ!
盗賊「くらえ!」
とうぞくのチェーンクロス!
じこくのはさみに1のダメージ!
ミス!じこくのはさみはダメージを受けない!
ミス!じこくのはさみはダメージを受けない!
ミス!じこくのはさみはダメージを受けない!
武闘家「ああああーー!! 全然効いてないよお!」
ゆうしゃ「なん… だと… 物理攻撃がまったくきかないぞ!!」
盗賊「グループ攻撃も意味ないぜ」
魔法使い「ベギラマ!」
まほうつかいのベギラマ!
じこくのはさみに31のダメージ!
じこくのはさみに37のダメージ!
じこくのはさみに34のダメージ!
じこくのはさみに36のダメージ!
魔法使い「ふはははは! どうだ! 消えろ!! 雑魚ども!!」
遊び人「(完全に悪役顔です、どうもありがとうございました)」
僧侶「わたしもいきます!」
そうりょのバギ!
じこくのはさみに11のダメージ!
じこくのはさみに14のダメージ!
じこくのはさみに12のダメージ!
じこくのはさみに16のダメージ!
じこくのはさみたちをたおした。
ゆうしゃ「よし! 助かったーー!! 砂漠には魔法が効く敵が多いのかな…」
キャットフライがあらわれた!! x4
武闘家「あっ かわいい」
盗賊「目を見なきゃな」
武闘家「…見なきゃよかった」
53 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:44:26.02 ID:V/S/TtBxo
キャットフライのマホトーン!
ゆうしゃマホ
盗賊マホ
魔法使いマホ
僧侶マホ
盗賊「俺は魔法使えないから関係ないぜ」
僧侶「ホイ… むぐぐ」
しかし魔法は封じられている!
魔法使い「しまった! ベギ… むぐぐ」
しかし魔法は封じられている!
ゆうしゃ「全員打撃系の行動をしろ! 回復はやくそうでするんだ!!」
遊び人「やくそうなら任せろー バリバリ」
魔法使い「やめて!」
武闘家「小芝居打ってる場合ですか!! こうげき!!」
キャットフライを倒した
ゆうしゃ「魔法封じか…かなり厄介だな、次にあいつが出たら打撃で殴るか 先に倒すかどちらかをしないとな」
盗賊「ああ、回復がやくそうだけじゃ金もかかるしな」
僧侶「回復できないと出番ないです…」
【閑話】
暑い
ゆうしゃ「…暑い」
遊び人「あつい!」
盗賊「あついー」
武闘家「あついよー!」
僧侶「日焼けが…」
魔法使い「…」
武闘家「もー 暑い!! なんで砂漠に街とか作っちゃうの? 土地が安いから? ルーラで行ったことない人達の事考えてよ!」
ゆうしゃ「…そういうな …もう少しなはず…だ…」
遊び人「あれ… すごく綺麗な雲… え? 分かれ道?」
盗賊「おい! しっかりしろ!! それたぶん天国と地獄の分かれ道だから!!」
魔法使い「…ヒャド」
魔法使い「涼しい…」
「「「「「さっきからお前だけ熱そうじゃないのはそれのせいかよ!!」」」」」
武闘家「ずるいっ!!」
ゆうしゃ「どうして俺達にはないんだ!?」
54 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:44:51.73 ID:V/S/TtBxo
魔法使い「…聞かれなかったからだ、欲しいなら言えばいいだろう」
ゆうしゃ「それはそうだが」
魔法使い「それ、ヒャド!! 」
ゆうしゃ「あ…涼しい …」
イシスの街へ
【イシス城下街】解説パート
女「ここは砂漠の国イシス、いまは亡きフアラオ王のつくった国です。」
ゆうしゃ「イシスにもモンスター闘技場はあるわけだが」
ゆうしゃ「前々回やったのでカットだ、また遊び人の奴が大損するだけだろう」
遊び人「解説パートでまでそういうキャラ付けするか」
ゆうしゃ「実はイシスの街は語りどころが少ない」
武闘家「どういう事ですか?」
ゆうしゃ「アッサラームのイメージが強いのと、ピラミッド攻略のための中継地点としての意味が大きいからな」
ゆうしゃ「何がいいたいかと言うと…」
「カットだ、城にすぐ向かう」
僧侶「ソクラスさんあんまりです…」
以上解説パート、本編どうぞ
【イシス(城)】
兵士「イシスのおしろに ようこそ」
兵士「イシスのおしろに ようこそ」
ゆうしゃ「こんにちは、アリアハンのゆうしゃです、王様に挨拶をと」
兵士「なんと!、ではこのままお先に進みください」
ネコ「にゃーん。」
僧侶「邪悪な気配を感じます… ニフラム!!」
ネコ「な…なぜ… 私が魔王の使い魔だと…」
僧侶「だって…尻尾ありませんよ」
ネコ「なんだとー!! しまったあああああ!!」
まさかの夜イベント消化で王女面前へ
55 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:45:25.08 ID:V/S/TtBxo
【イシス王女前】
衛兵「王女様の御前である、粗相のないようにな」
ゆうしゃ「もちろんです」
盗賊「( 「カットで」 って言えるのかこいつ)」
イシス王女「よくいらしてくださいました、アリアハンの勇者」
イシス王女「ゆうしゃが次のレベルになるためには…」
ゆうしゃ「カットで」
イシス王女「やはりそうですか、噂は本当なのですね」
ゆうしゃ「?」
イシス王女「アリアハンの勇者は王からレベルを聞かないと…」
ゆうしゃ「し…しつれいしました!!、やっぱり教えてください」
イシス王女「ふふふ、いいのですよ、特別扱いというのも悪いですから」
イシス王女「他のものは下がりなさい、ゆうしゃ一行と秘密の会談があります」
衛兵「し…しかし… 王女様の身の安全が…」
イシス王女「――下がりなさい」
武闘家「(うわー 威厳あるなー)」
衛兵「――か…かしこまりました、部屋を出るぞ」
衛兵たちは部屋を出て行った。
ゆうしゃ「あの… 会談とおっしゃられましたが…・」
イシス王女「――うそです」
ゆうしゃ「は?」
イシス王女「長いこと王女を務めていると こう…いろいろ貯まってくるものもあるのです」
イシス王女「良いタイミングで来てくださりました、またのんびりとできそうです」
ゆうしゃ「は…はぁ…(王様っていうのも大変なんだな)」
イシス王女「…? あの…そちらの方 以前私と謁見したことがありませんでしたっけ?」
遊び人「え? ぼ、ぼくですか? ここに来るのは初めてですけど…」
イシス王女「…雰囲気が全然違いますね、失礼しました、しかし顔はそっくりなんですが…」
イシス王女「――そうでした、その方から伝言を携わっています」
遊び人「えっ?」
イシス王女「少し前に来た男は、私にそっくりな男が来たらこう伝えてくれとおっしゃっていました」
弟よ、ピラミッドの最上階で待っている
56 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:45:52.34 ID:V/S/TtBxo
と
遊び人「兄さんだ!!」
ゆうしゃ「あの人、ここに寄っていたんだな 良い手がかりが手に入ったぞ」
遊び人「うん…あの事は絶対に聞かなきゃいけない」
そう絶対に
イシス王女「確かに伝えました、ピラミッドに行くなら子供たちの童歌を聞いておくといいでしょう」
イシス王女「しかし…ピラミッドは魔物の巣窟、十分注意していくことです」
ゆうしゃ「王女様、謁見と伝言の件、ありがとうございました」
イシス王女「いえいえ、こちらにも得はありましたよ、ギブアンドテイクといったところです」
イシス王女「お気をつけて…」
【イシス王宮】
ゆうしゃ「いやー、王女様はまともすぎて助かったよ」
武闘家」「そうですねー 綺麗な人でしたしー 」
魔法使い「これまで出てきた王たちは全員何かしら変な事に巻き込んできたからな」
例:アリアハン王、ロマリア王、エルフ王女
僧侶「また変な王様が出てくるんじゃないかとひやっとしましたよ」
遊び人「…準備を整えて早く行こう、兄さんが待ってる」
盗賊「お前さっきからおかしくないか? 顔がひきつってるが」
遊び人「… え? そうだった? いやー 王女様綺麗だったなー、王様はみんな女性だったらいいのに」
僧侶「それじゃバランスが悪くなってしまいますよ」
ははははははははは
ゆうしゃ「(本当にそうか?、無理してるんじゃないのか…)」
【???】
?「やっと来たか、しかし男3に女3のパーティか…」
?「リーダーは当然… ゆうしゃ君か」
?「遊び人、お前は私が… いや、そんな資格は私にはない、お前だけには私と同じになって欲しくない」
?「だが…」
?「レムオル!!」
?の姿は透明になった
57 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:46:46.97 ID:V/S/TtBxo
【イシスのピラミッド】
盗賊「でけー!!」
僧侶「誰か住んでるですかね」
魔法使い「ピラミッド…古代の王の墓だな 一説によればピラミッドパワーという力があるとか」
魔法使い「まあ、真実はわからんがな、他にもクフ王など時代によって大きさや位置が――」
ゆうしゃ「カットで」
【ピラミッド内】
盗賊「ストップ」
武闘家「えっ?」
盗賊「ふむふむ… やっぱり…」
盗賊は進行方向の床を踏んだ
ガタッ
落とし穴が現れた
盗賊「やっぱり、落とし穴だな、ピラミッドというからにはトラップはあると思っていたが こんなにすぐとはな」
ゆうしゃ「盗賊、とりあえず罠が仕掛けられていそうな所は教えてくれ、引っかかってからでは遅い」
盗賊「まかせろ、久しぶりに俺の力を見せる時が来たぜ」
武闘家「(最近出番少なかったもんね…)」
僧侶「(しーっ!!)」
【閑話】
盗賊「…やはり迷路になっているな、マッピングしたほうがいい」
ゆうしゃ「マッピング?」
盗賊「行ったことのある道や入った部屋を記録するんだよ、そうすると探索の効率が上がる」
ゆうしゃ「案外地味な作業するんだな、てっきり豪快に進んでいくものかと」
盗賊「馬鹿野郎、盗賊ってのはクールに、そして素早く、そして大胆にだ、マッピングは初歩の初歩だ」
盗賊「やらない奴は盗賊として三流だぜ」
ゆうしゃ「そ…そうか…すまなかった(すごくまともな事言ってるんだが、俺達は盗賊じゃないからな、そこのところは否定したい)」
武闘家「盗賊っていけいけな感じするけど慎重派なんだね」
僧侶「そうね、お父さんはあんな感じなのに」
盗賊「それもこれも親父に教わった事だ」
ゆうしゃ「そうなのか?」
盗賊「見た目だけで判断してるだろ、絶対」
?「ふむ…あの盗賊という男はなかなかできるやつだな、マッピングとはな 初歩の初歩だがやる意味は大きい」
?「だが遊び人…お前は何を考えている… 復讐か、それとも疑念 あるいは殺意 私には…」
58 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:47:12.22 ID:V/S/TtBxo
【戦闘中】
ミイラ男があらわれたx4
ゆうしゃ「…どうやって男だって判別するんだ、よし包帯を解いて…」
僧侶「ゆうしゃさん」
盗賊「(腐った女だろ…それは見たくない)」
魔法使い「第一、男だったらそれはそれで立ち直れないだろ」
ゆうしゃ「ゆるさん!! こうげき!!」
八つ当たりされた
盗賊「チェーンクロス!!」
遊び人「こうげき!!」
僧侶「こうげき!!」
魔法使い「ギラ!」
ミイラ男たちを倒した
【戦闘中】
だいおうガマx2 かえんムカデx2
武闘家「こうげき!」
僧侶「盗賊さん!!、HPが残り少ないです! ベホイミ!」
魔法使い「ベギラマ!」
だいおうガマに36のダメージ!
【宝箱】
ゆうしゃ「宝箱が3つ並んでる…」
僧侶「え?、はやく全部開けないんですか」
ゆうしゃ「いや、そうしたいけどね、嫌な予感が…」
盗賊「待て待て、魔法使い インパスだ」
魔法使い「MPがもったいなくないか? それより攻撃に使った方がいいと思うが 」
盗賊「ありゃどれかにモンスターが潜んでるぜ、3つも宝なんておかしいに決まってる」
盗賊「戦闘になったらどうせMP使うだろ」
ゆうしゃ「モンスターは嫌だな」
ゆうしゃ「よし…インパスを使って行こう、安全第一だ」
魔法使い「わかった」
魔法使い「インパス!」宝箱の中は赤く光っている
魔法使い「インパス!」宝箱の中は赤く光っている
魔法使い「インパス!」宝箱の中は青く光っている
59 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:47:43.04 ID:V/S/TtBxo
盗賊「やはりそうか、2つもトラップとはえげつない事してくれるぜ」
武闘家「あのまま開けてたら…」
僧侶「戦闘になってただろうね」
盗賊「しかも青い奴は空箱だ、最悪だな」
ゆうしゃ「とりあえずこのモンスターが潜んだ箱は縄で口を塞いでおこう」
人喰い箱「・・・マジですか」
ゆうしゃ「口を塞いでおけば誰も襲えないしな、南無」
人喰い箱「ちょ…乱暴に閉めないで 痛い痛い… ってか少しはトラップに引っかかれよ!!!!」
盗賊のおかげでまったく罠には引っかからないゆうしゃ一行は上の階へ
【謎解き部屋】
ゆうしゃは思い出した!
「まんまるボタンはふしぎなボタン。まんまるボタンでとびらがひらく。東の西から西の東へ
西の西から東の東。」
ゆうしゃ「(たぶんここで初めて、思い出す機能使った人は多いだろう…)」
ゆうしゃ「(ちなみにSFC版だ、でないと盗賊がいなくなってしまうからな…)」
武闘家「え、東の西とか東って左だっけ、右だっけ」
僧侶「…違うわよ、武闘家、東はね…」
上よ
武闘家「え、そうだっけ?、忘れてたー」
・・・・・・・・・・・・・・
ゆうしゃ「(…放っておこう、うん、)」
ゆうしゃ「……東はこっちでその西だからこれで…」
パチ パチ パチ パチ ガタッ
盗賊「あっさり謎解きしよった…、もうちょっと困れよ…」
ゆうしゃ「よし!開いたぞ!」
60 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:48:09.33 ID:V/S/TtBxo
【謎解き先の宝箱】
ゆうしゃ「空箱………」
盗賊「どういう事だ?、誰かがすでに開けていったということか」
遊び人「――兄さんだ、兄さんが持って行ったんだ!」
遊び人「兄さんが上にいる!!、だからはやく行かないと!!」
魔法使い「…おちつけ、焦って行動すれば罠のえじきだぞ」
遊び人「でも!!、でも!!」
僧侶「そうですよ、落ち着いてください」
ゆうしゃ「そうだ、騒いだって変わらないぞ」
遊び人「ゆうしゃに僕の気持ちが分かるわけないよ!!」
盗賊「おいリーダーの命令は聞けよ」
ゆうしゃ「――――静かにしろと言っている」
遊び人「…」
武闘家「…」
僧侶「…」
魔法使い「…」
盗賊「…」
ゆうしゃ「いいか、上で相手が待っていると言っているんだ 焦らずゆっくり進めばいい」
ゆうしゃ「お前の気持ちは分かる… だが、和を乱すな」
遊び人「…………ごめん」
ゆうしゃ「いいんだ、わかってくれれば」
パーティ内には険悪な空気が流れた
61 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:48:38.08 ID:V/S/TtBxo
【5F】
?「お疲れ様、よくここまで来てくれたね」
ゆうしゃ「? だれか今しゃべったか?」
盗賊「後ろだ!!」
えっ!?
賢者「ふむ…、待ってるのもつまらないから 隠れてついてきてみたけど、無駄な時間だったかな」
武闘家「どうやってついてきたっていうのよ!!、後ろを振り返ってもだれもいなかったよ!!」
僧侶「そもそも、あなたはだれですか?」
盗賊「(顔が遊び人に似てるって言えば似てるな、背の高さが違うが)」
賢者「レムオルの魔法で姿を透明にして追いかけていたんだよ、初めまして武闘家さん、僧侶さん」
遊び人「……兄さん」
賢者「おっと…大事な弟に声をかけないとは失礼だったかな 久しぶりだね遊び人」
遊び人「どうして…あの時…」
僕はあの日、賢者になるための悟りの書を貰って、賢者になる予定だった
でも…兄さんが僕から悟りの書を僕から奪っていってしまった
しかし…必ず職には就かなくてはならない だから余っていた遊び人の職に僕は就くことになってしまった。
遊び人「あれがあれば僕は賢者になれたのに!!」
賢者は少し笑いながら言った
賢者「―――少し黙ってくれないか、私は先に話したいことがあるんだ それからでもかまわないだろう」
賢者「なぁ?」
遊び人「…くっ」
賢者「勝手ながら君たちに点数をつけさせてもらったよ」
盗賊「はぁ?、点数だと? お前何様のつもりだよ」
賢者「まぁそう、つんけんしないで聞いてみなよ」
賢者「ゆうしゃくん、久しぶりだね」
ゆうしゃ「…そうですね」
賢者「君は75点だ、仲間の個性を引き出して戦う良いリーダーだ」
賢者「しいて悪いところをあげれば君は遊び人に甘すぎる、僕だったら遊び人が和を乱した時点でptから追放してるね」
ゆうしゃ「あなたには関係ないことだ!!」
賢者「おお怖い」
賢者「そこのかわいらしい武闘家の子と僧侶の子は50点といったところかな」
賢者「武闘家の子は攻撃一辺倒すぎる、素早さを生かして回復に回ってもいいはずだ、危うく盗賊くんが死ぬところだったよ」
賢者「僧侶の子は回復に行動を回しすぎだ、あと少しのHPしかないモンスター倒せば結果、総ダメージは減る」
武闘家「…」
僧侶「…」
62 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:49:49.61 ID:V/S/TtBxo
賢者「盗賊の君は90点だ、」
賢者「マッピングや宝箱に対する警戒心、どれも素晴らしい、戦闘面でも十分の活躍をみせた」
賢者「だが…まだレベルが低いのと反抗的な態度が気にくわない」
盗賊「うるせえ、お前なんかの評価はどうでもいいんだよ」
賢者「魔法使いの彼女、君は60点」
賢者「攻撃魔法を使いすぎだ、ラリホーやマヌーサなど、有効な魔法を使えば戦いはもっと有利にすすんだ」
賢者「特にギラだ、ギラばっかり使ってるなんてギラマスターになるつもりかい?」
魔法使い「どうでもいい」
賢者「そして遊び人…」
お前はマイナス10点だ
遊び人「!?」
賢者「お前は戦闘面でも役にたたない、だが…あえてそこは無視してあげよう」
賢者「しかし、お前のその態度はなんだ、遊び人としての自覚が足りないんじゃないのか」
賢者「遊び人の仕事はパーティを盛り上げる事」
賢者「そんな事も分からないなんてお前は遊び人としても、このパーティの仲間としても失格だ だからマイナス10点」
ゆうしゃ「あんたは一体なんなんだ!!、俺達に点数をつけて何が楽しい? そもそもここに呼んだ目的はなんだ?」
賢者「おお怖い、そんなにたくさん質問されても私は一人しかいないよ」
賢者「君たちをここに呼んだのは2つ理由がある」
賢者「第一に君たちの実力を見たかった、これは個人的な理由だ」
賢者「だが…期待外れだったよ このパーティには役に立たないやつが多いね、ゆうしゃ君も大変だろう」
ゆうしゃ「黙れ!!、あんたに言われる筋合いはない」
賢者「うーん困ったねえ、ゆうしゃ君に嫌われてしまったよ、僕たち友達だろう?」
ゆうしゃ「俺の友達は遊び人だけだ、あんたは…俺の敵だ」
賢者「私のことは嫌いかい?」
ゆうしゃ「嫌いだ」
賢者「正直だねー」
賢者「もう一つの目的は… 魔王様直々の勅命でね…
武闘家「魔王!!??」
盗賊「魔王だって!?、まさかそいつは」
ゆうしゃ「バラモス…」
遊び人「魔王…」
僧侶「人間でありながら魔王に手を貸すのですか!!」
魔法使い「魔王の使いだと…」
賢者「言ってなかったかな、私は…魔王軍の幹部 『賢者』 以後よろしく頼むよ」
63 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:50:31.16 ID:V/S/TtBxo
武闘家「なんて人なの…人間でありながら魔王に手を貸すなんて…」
遊び人「兄さん!どうして魔王軍なんかに!」
盗賊「クズめ」
賢者「さて…その勅命の話に移らせてもらうよ」
賢者「その勅命とは…『アリアハンの勇者の抹殺、または、けんじゃ家の人間を捕獲し連れてくること』」
僧侶「え!?、けんじゃ家っていえば アリアハン屈指の名家で 優秀な賢者をたくさん排出している家柄じゃないですか!!」
武闘家「けんじゃ家の人間…? そんな人いた?」
盗賊「いやいや、いないだろ、俺達の中に賢者はいない」
賢者「そこにいるだろう? 賢者のなりそこないがさ」
遊び人「…僕だ」
盗賊「おいおい、こんな時に冗談言うなよ、お前がけんじゃ家の出身なわけないだろ」
武闘家「そうだよ!! こういう時に冗談言うなんて」
魔法使い「……いやあり得る、なぜならこの男も賢者で遊び人とは兄弟と言っていた」
遊び人「そうだ…僕はけんじゃ家の次男『遊び人』 騙してたわけじゃない… でも言えなかった」
遊び人「だってけんじゃ家の人間は全員優秀だったから… 僕だけ… 僕だけ賢者じゃないんだ!!」
ゆうしゃ「…」
盗賊「…」
魔法使い「…」
僧侶「…」
武闘家「…」
賢者「けんじゃ家…忌まわしい家だ、私にとって意味のある時間ではなかった… だが今は感謝しているくらいだ」
賢者「私に賢者としての力を与えてくれたのだからね!!!」
賢者「皮肉なものだ、自分たちの育てた人間が魔王の配下だとはね」
魔法使い「…まさかけんじゃ家の人間が魔王軍に寝返っていただと …そんな事があるのか」
賢者「…そうだ、それが現実さ」
盗賊「まて、ゆうしゃは分かる、アリアハンの勇者といえば魔王軍最大の敵だ」
盗賊「だがどうしてあいつを連れて行く必要がある? あいつはただの遊び人だぞ」
賢者「ふーむ、その件に関しては私に感謝して欲しいものだね」
賢者「私が魔王様に頼んだのだよ、出来損ないの弟だが、賢者にすれば使い道はあるとね」
賢者「お前の悟りの書を私が奪ったのもこのためさ」
遊び人「賢者!!??」
賢者「そうだ、お前が私について来ればゆうしゃ君を私が[
ピーーー
]事もないし、魔王様の力で賢者にしてやると言っている」
賢者「もちろん魔王軍には加わってもらうが」
賢者「誰もが得するいいプランだと思わないか? 私はやさしいからね」
ゆうしゃ「黙れ… 」
ゆうしゃ「俺達があんたを倒せば関係ない!! 勝負だ!! 」
64 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:51:02.51 ID:V/S/TtBxo
賢者「ゆうしゃ君10点減点だよ、本当は私がレムオルが使って追ってきたと言った時点で逃げるべきだったがね」
賢者「ベギラゴン!!」
強力な炎の波がゆうしゃたちの前を横切った
ゆうしゃ「しまった…レムオルが使えるということは、かなりの高レベルだということか…」
武闘家「どど…どうしよう!!!」
盗賊「…勝ち目がねぇ」
誰もが希望を見いだせなかった、誰もが自分が死ぬ その恐怖に押しつぶされそうであった
ゆうしゃ以外は
賢者「ベギラゴンを食らったらひとたまりもないだろうねえ、明日は5つの焼死体がみつかるよ ふふ」
ゆうしゃ「リレミトだ!!」
魔法使い「リレミ…」
賢者「ああ、そこの魔法使いの子、いますぐリレミトをやめないと かわいい顔をメラゾーマで焼いちゃうよ」
賢者「ただれた顔はさぞ醜いだろうねぇ、若いうちからそんな顔は嫌だろう?」
魔法使い「くっ…」
賢者「ひどいよなぁ、話の途中で帰るのは失礼だと思わないのかい?」
賢者「だが…」
賢者「私は自分の優しさが怖いよ… 、…時間をあげよう 今日を含め3日間だ あさってまでには答えを出してくれ」
賢者「君たちの出す答えに期待してるよ、私はあさってのこの時間に、このピラミッドの前で待っている」
ゆうしゃ「なんだって… 俺達が逃げる事は考えないのか」
賢者「君たちごときのレベルで私に勝てるはずないだろう、3日間は長いようで短いよ、じっくり考えるんだね!!」
賢者「ハハハハハハハハハハハハッ!!!!」
賢者「リレミト!!」
その後、誰も話をせずに宿まで戻った 唯一の会話は
ゆうしゃ「リレミトだ」
魔法使い「リレミト」
そして6人は各自の部屋に戻った、何も語らず。
65 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:51:33.14 ID:V/S/TtBxo
【翌日】
ゆうしゃ「あいつに対して俺か遊び人を差し出したとしてもだ」
ゆうしゃ「必ず俺達が生き残れる保証はありませーん」
ゆうしゃ「よってー」
ゆうしゃ「あいつを倒すための案を考える会、開始しまーす」
パチパチパチパチ
ゆうしゃ「まばらな拍手をありがとう」
武闘家「はーい、ホワイトボードに書いていきます、書記の武闘家です」
盗賊「マジックペンこわすなよ」
武闘家「ほっとけ」
ゆうしゃ「今のところ分かっている特徴を挙げていくぞ」
・少なくともレムオル、ベギラゴンが使えるレベル(30程度か?)
・賢者であること
・魔王軍の幹部(自称)
・あと2日以内に対策を立てないと俺達全員死んじゃう
・腹が立つ性格
ゆうしゃ「よろしく」
武闘家「はいはい」
キュッキュッ
魔法使い「全面的に同意するが、最後のはお前の感想だろ」
ゆうしゃ「そこ、リーダーが話してる時に口を挟まない」
遊び人「…どうしよう、まったく思いつかないんだけど」
魔法使い「お前には期待してない、気にするな」
遊び人「…ひどい」
僧侶「でも私達があの人に勝ってるのって人数だけですよね、実際」
盗賊「端から見ればリンチだよな、今回は逆だが」
遊び人「戦隊モノでさ、怪人1人に対して5人で戦いを挑むって明らかにおかしいよね、正義の味方が何してんの」
ゆうしゃ「奴らは地球を守るという大義名分があるからいいんだ、子供も気にしてないだろ」
ゆうしゃ「『勘違いするな!俺達は1の力を5分割して戦っているだけだ!』というセリフがあるように」
ゆうしゃ「気にするな、ってか気にしないで」
武闘家「でも、6人でかかってもさ、あいつベキラゴン使えるからさ、一発で蒸発しちゃうよね」
ゆうしゃ「そこなんだよ、単体攻撃ならなんとかなるんだが全体攻撃は防ぎようがない」
ゆうしゃ「範囲外からでは打撃攻撃は通らないしな」
66 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:52:13.45 ID:V/S/TtBxo
魔法使い「そこが魔法の利点だ、MP消費してるんだからこれぐらいあっていいだろ」
盗賊「鞭はどうなんだよ鞭は」
魔法使い「後ろになるほど威力下がるだろ、ツカエネ」
盗賊「てめぇ最強の鞭 グリンガムさんディスってんのか!! ああん!!??」
遊び人「ま、まぁ…まぁ… 鞭はMP消費しないしどっちも良いところあるんだしね」
僧侶「今はどうでもいいトークしなくていいでしょう、解決策をね…」
武闘家「えっと… 『鞭<全体魔法』 」
盗賊「待った!! まだ納得してねーぞ 」
魔法使い「それでいい、うむ」
ゆうしゃ「書かんでいい!!」
ゆうしゃ「じゃああいつの弱点! 弱点をつく!!」
僧侶「こういう時に家族がいるといいですね、遊び人さん、何か弱点知りませんか?」
遊び人「…知らない」
魔法使い「お前ほんと役立たずだな!! こういう時くらい活躍しろよ」
遊び人「今回は僕が悪いんじゃないよ! 兄さんは弱点とかないんだ」
遊び人「昔から苦手なものがないんだよ、ってか僕知らない」
・・・・・
遊び人「と…とにかく… 特定のものに弱いとかはないんだよ! 遺伝子的にないの!!」
盗賊「(悪い遺伝子全部あいつにいってる可能性高いよな)」
僧侶「(私、未だに2人が兄弟だって信じられないです)」
ゆうしゃ「(顔だけ似てるぞ、顔だけだが)」
魔法使い「(いいところもあるんじゃないか たぶんだが)」
遊び人「聞えてるから!!! 、あと『たぶん』付けないで!! 魔法使い!」
キュッキュッ
『兄(無敵)>弟(雑魚)』
遊び人「書くなああああああああああああああ!!」
67 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:52:41.84 ID:V/S/TtBxo
僧侶「じゃあ…こんなのどうですか」
僧侶「こっそり近づいて、魔法が使えないように手で口を塞いじゃうんです、どうです?」
ゆうしゃ「お!、やっとまともな案が出てきたな!!、さっきから意味のない会話だったからな、そろそろ本題に入るぞ」
武闘家「うーん、私か盗賊辺りなら近づけそうだけどさー」
僧侶「私達は素早さが高くないから無理ですよね」
魔法使い「だな」
遊び人「レベル高いから格闘戦でもそれなりに戦えちゃうよね、兄さんは」
僧侶「どっちの味方してるんですか…」
ゆうしゃ「口を塞ぐというのがかわいらしいな、いかにも僧侶らしい」
僧侶「そ…そうですか??」
ゆうしゃ「口を塞ぐとなるとかなり接近しなければならないな」
うーん…
盗賊「…なら魔法で封じればいい!! そうだ!
僧侶はマホトーンが使えるだろ!! それで魔法を封じたらどうだ!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ゆうしゃ「お前天才か!、そうだ、マホトーンがあったじゃないか!!」
僧侶「ですね!! 私マホトーンならもう習得してます!!(使ったことないですけど)」
武闘家「おおおおおおおすごいじゃん盗賊!!、やっぱり私が見込んだ男だけあるわ!」
盗賊「いつなったんだよ、だがどうだ!? それなら勝てそうだろう!!」
勝ち目が見えた、誰もがそう思った
1人反論する者がいた
その案には決定的な欠落がある、無理だ
えっ!?
ゆうしゃ「どうしてだ!? 確かにマホトーンは確率で効く魔法だから安定性に欠けるが…」
魔法使い「――それもある、だが最大の理由は…」
奴はマホカンタが使えるということだ
68 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:53:07.79 ID:V/S/TtBxo
あっ!?
武闘家「マホカンタ?」
盗賊「よくわかる解説」
自分に向けて唱えられた呪文を全て唱えた相手に跳ね返す魔法
ただし自分の使った魔法は返さない
魔法使い「マホカンタは魔法使いになったものがLv24程度で覚えられるんだ、当然習得してるだろう」
遊び人「なんでまだ習得してない魔法のことを知ってるの?」
魔法使い「おじいさまに魔法使いの習得できる本を見せてもらったことがあるんだ」
武闘家「おじいさま? おじいさまって誰のこと?」
魔法使い「…そういえば言ってなかったな、盗賊は知らないと思うがナジミの塔にいた老人はな」
魔法使い「私の魔法の師匠なんだ、Lv20近くあるそうだ」
僧侶「(ボケてるとか言ってた人がいたような…)」
遊び人「(さ…さぁね!? 知らないなあ…)」
ともかくだ
魔法使い「あいつがマホカンタを唱える可能性は高い」
魔法使い「回復の要である僧侶がマホトーンで封じられればひとたまりもないだろうな」
・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
ゆうしゃ「…よし、決めた」
僧侶「何をですか?」
ゆうしゃ「レベルを上げる、とりあえずレベルをあげよう、そうしなければ勝ち目も何もない」
ゆうしゃ「できるだけレベルを上げるんだ、それしかない」
武闘家「りょーかいです」
キュッキュッ
レベル上げがんばる いくよー
この案は至極まともであるが、果たして2日間でできるのかは誰もが不安であった。
だが、やるしかなかった。
69 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:53:47.81 ID:V/S/TtBxo
【イシス前】
ゆうしゃ「とは言っても、もう一つやることがある」
ゆうしゃ「それは俺達の装備の充実だ」
ゆうしゃ「そこで… モンスター闘技場で資金を稼ぎ、この近くのすごろく場内の景品およびよろず屋で強力な武器、防具を手に入れるんだ」
ゆうしゃ「…今までの経歴から魔法使いが適任だと思うんだが」
魔法使い「いいのか?、私のレベルを上げなくて」
ゆうしゃ「…マホカンタが使える以上、強力な魔法を習得できてもそれを活かす機会がないかもしれない」
ゆうしゃ「…分かってくれ」
魔法使い「別に嫌というわけじゃない、それでいいか確認しただけだ」
魔法使い「モンスター同士の戦いを見るのは楽しいしな」
僧侶「でも魔法使いさん1人じゃすごろく場までの道のりで敵が出てきた時に困りますよね」
ゆうしゃ「そうなんだ、だから1人付き添いが必要なんだが」
ゆうしゃ「俺はレベルが低いからあげないとな うん、そうだな(悲しいなこれ)」
僧侶「私は戦闘中に回復しないといけないんで、すみません、ついて行けません」
その発言を聞き、3人の人間が目を背けた
魔法使い「そこの3人、なぜ目を背ける」
盗賊「い…いや別に…(あいつの魔法が後ろから来ると思うと…怖い)」
武闘家「(し…しーらない…)」
遊び人「(スリザリンは嫌だ… スリザリンは嫌だ…)」
魔法使い「うーむ…誰にするか…」
金魚すくいですくわれる金魚に似ているだろう
魔法使いは3人の顔を見回したあとに…
魔法使い「ふむ…ついていきたそうな顔してるな遊び人」
スリザリン!!
70 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:54:09.16 ID:V/S/TtBxo
遊び人「やっぱり僕だと思った!! だっていつもこういう扱いだもん!!」
魔法使い「うむ、私には分かるぞ その顔は私について行きたそうな顔だ」
遊び人「お願いしますついて行きたいです!!」
といった顔だ
遊び人「魔法使いはメガネをかけた方がいいよ、かわいいし」
魔法使い「そうか、褒めてくれてありがとうな」
「ゆうしゃ、経費にメガネを入れておいてくれ」
ゆうしゃ「了解(…メガネいるか?)」
遊び人「嫌みでいったの!! そういう反応禁止!!」
魔法使い「そうと決まれば、さぁ行くぞ!! 新しいモンスターが私たちを待っている!!」
遊び人「ちょ…ちょっとおーーー!!」
魔法使いは遊び人の腕を掴み走っていった
魔法使い「はーっはははははははは!!!!待っていろ、こうもりおとこ!、キラービー!」
遊び人「ちょ…足もつれた!! すと…ストップ… ああああああああ砂が!! 口にいいい ごごごごごごご…」
ズルズルズルズルズル
女にひきづられながら男は去っていった
盗賊「あいつら仲いいな」
武闘家「ね、楽しそうだよね、いつも」
僧侶「扱いは酷いですけどね」
ゆうしゃ「あの2人相性悪いから不安なんだがな… いつも喧嘩ばっかりしてるし」
!?
ゆうしゃ「1回注意したほうがいいのかな……」
・・・・・・・・・・・・・・
盗賊「(あいつにもメガネ必要か)」
武闘家「(鈍感主人公ってどうなの)」
僧侶「(……言い返せないよ! ゆうしゃさん!)」
盗賊「(自分に関係ないからセーフだろ 、たぶん)」
たぶんを付けるとなんでも不安に聞えるから不思議である
修行編スタート、以降、ピラミッドでの修行
71 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:54:37.91 ID:V/S/TtBxo
2人と分かれた4人はピラミッドに到着した。
ゆうしゃ「…また来ることになったな」
武闘家「待ってろー、モンスターたちー!!」
盗賊「おい、そんなに走るなよ 待てっての」
盗賊は武闘家を追いかけた
僧侶「…緊張感の欠片もないですね」
ゆうしゃ「だな」
2人が中に入ろうとした寸前
きゃあああああああああああああああ!!
悲鳴が聞えた
ゆうしゃ「どうした!!??」
武闘家「あああああ、落ちるううううううううう!!」
盗賊「くっ…」
そこには落とし穴に落ちそうな武闘家を盗賊が掴んで支えていた
かなり盗賊は辛そうだ
ゆうしゃ「待ってろ!、今助ける!」
武闘家「あああゆうしゃさん! はやくううううう!!」
盗賊「お…おい 揺らすな!! そんなに揺らすと…」
あああああああああああああああああああああああああ!!
その声は部屋中に木霊した
ゆうしゃ「お…おい!!ーーーーーーーーー」
2人は落ちていってしまった
僧侶「ど…どうしましょう… もし下が針の山だとしたら…」
考えたくない最悪の事態だった
だがそれは杞憂に終わった、下から声が聞えてきた
72 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:55:12.74 ID:V/S/TtBxo
盗賊「アホか!!、俺がお前の腕を掴んでるのに 揺らすやつがあるか!!」
武闘家「だってあんたじゃ心細いんだもん!!」
盗賊「そりゃ俺が頼りないって言いたいのか!! 仮にも盗賊だぞ!!」
武闘家「ふんっ… ちょっと揺らしたくらいで落ちちゃうなんて」
武闘家「腕の筋肉ないんだね、かわいそー」
盗賊「自分が落とし穴に引っかかってることを棚にあげんなああああああああ!!」
武闘家「戦闘職ならしっかり支えてよおおおおおお!!」
盗賊「第一だな―――」
ゆうしゃ「………大丈夫そうだな」
僧侶「心配して損したかも」
ゆうしゃ「おーい、盗賊ー、武闘家ー 大丈夫かー」
盗賊「おー、大丈夫だー」
武闘家「生きてまーす」
ゆうしゃ「俺達もそっちにいこうかーーー?」
盗賊「いやいいぞーーー 、そっちはそっちで頼むー 」
盗賊「それよりやくそうだー やくそうを落としてくれーーー」
ゆうしゃ「わかったーーーー 気をつけろよーーー」
ゆうしゃは持っているやくそうを下に落とした
盗賊「うけとったぞーーーーーー」
ゆうしゃ「おーーーーーーーー」
武闘家「やっぱりあんたと一緒はやだ、姉さん来てー」
盗賊「ほう、そんなに俺がいやなら1人で脱出してもいいんだぞ」
武闘家「へん!! そんなことしたらあんたも1人でしょ 本当はそんなこと無理だって分かってるくせにー」
盗賊「くっ… ああそうですよ!! はやくここを脱出するぞ武闘家!!」
73 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:55:35.76 ID:V/S/TtBxo
ゆうしゃ「あいつらは自力で脱出するってさ、僧侶、俺達はどうする……?」
僧侶「そうですねー、適当に歩きまわりますか」
ゆうしゃ「…そうだな、2人しかいないし」
2人ずつに分かれたゆうしゃパーティ
ゆうしゃ、僧侶 inピラミッド
ゆうしゃ「…………」
僧侶「…………」
ゆうしゃ「僧侶」
僧侶「なんですか」
ゆうしゃ「こんなときに何だが」
ゆうしゃ「ちょっと…相談に乗って欲しい…」
僧侶「…いいですよ、聞きます」
ゆうしゃ「俺は…勇者としてしっかりやれてるか?」
僧侶「私はいい勇者だと思いますけど…」
ゆうしゃ「今回の一件でリーダーとして不安になってきた」
ゆうしゃ「俺は…あいつが憎い」
ゆうしゃ「あの賢者は俺の仲間を点数で判断しようとした」
ゆうしゃ「何が僧侶と武闘家50点だ! 俺は…100点だと思ってる」
ゆうしゃ「遊び人との付き合いは長いから分かるがあいつがいると俺は気持ちが軽くなる」
ゆうしゃ「何せ馬鹿だからな、面白いやつだ」
ゆうしゃ「戦闘面は…まぁ、やくそうの扱いだけはピカイチだな」
僧侶「なんとなく分かりますよ」
ゆうしゃ「魔法使いも盗賊も今じゃ点数では判別できないかけがえのない仲間だ」
ゆうしゃ「なんだかんだみんな仲良くやってると思う」
ゆうしゃ「だが…それはみんなが優秀なだけで俺が勇者として優秀なわけじゃないんじゃないかって」
ゆうしゃ「……すごく不安なんだ」
僧侶「……ゆうしゃさんはたぶん勇者としては半人前でしょう」
ゆうしゃ「…」
僧侶「…でもゆうしゃさんはすごくいいリーダーだと私は思います」
74 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:56:03.55 ID:V/S/TtBxo
僧侶「だって…私は少なくともこのパーティに居て幸せです」
ゆうしゃ「なんでさ?」
僧侶「だって私に仲間が出来たんですよ!、すごく嬉しいです!!!、武闘家は大事な妹です」
僧侶「でも…ゆうしゃさんたちと出会って…」
僧侶「遊び人さん、盗賊さん、魔法使いさん …ゆうしゃさん」
僧侶「私にはこんなに仲間が出来て 私はすごく嬉しいです!!」
僧侶「ゆうしゃさんは私にとって…恩人なんです」
ゆうしゃ「そんな大層なものじゃないよ、俺自身はただの人さ」
僧侶「違いますよ、ゆうしゃさんは凄い人です」
僧侶「(わたしにとっての…大切な人)」
ゆうしゃ「少し…?をついていたかもしれない」
ゆうしゃ「…さっきあいつが憎いといったが本当に憎いのは………俺自身の弱さだ」
ゆうしゃ「俺がもっと強ければ!、あんなやつに遅れを取る事は…なかった」
ゆうしゃ「俺がもっと強ければ…」
僧侶「…」
・・・・・・・・・・・・
僧侶「じゃあがんばってレベルを上げましょう!、レベルを上げれば強くなります!!」
僧侶「そして…ゆうしゃさんは勇者になるんです、私達の勇者に」
ゆうしゃ「……俺が勇者に」
・・・・・・・・・・・・
ゆうしゃ「……そうだな」
俺は勇者になる、いや、なってみせるそのためには戦うんだ!
ゆうしゃ「よし行くぞ!!僧侶、俺の後ろにいろ!! 回復は任せたぞ」
僧侶「はい!! 行きましょう!!」
モンスターがあらわれた!!
ゆうしゃ「てやああああああああああああ!!」
こうしてゆうしゃと僧侶は戦った、僧侶のMPが切れるまで
75 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:56:38.83 ID:V/S/TtBxo
【閑話】
ゆうしゃの名前
僧侶「ゆうしゃさんが『勇者になる宣言』をしたわけですが」
ゆうしゃ「名前は当分ゆうしゃでいこう」
ゆうしゃ「漢字で表現するとこうなる」
遊び人「勇者っていつから勇者なの?やっぱり勇者のお父さんが勇者になった時から?」
遊び人「勇者って勇者になるためになにか勇者らしい事してるの?」
ゆうしゃ「……」
ゆうしゃ「…どうだ」
僧侶「えっと… どれが名前の勇者ですか…………」
ゆうしゃ「……………」
ゆうしゃ「そんな訳で名前は『ゆうしゃ』だ」
【ピラミッド地下】
盗賊「第一だな――― あの落とし穴は前に来た時に俺がみつけたやつだろうが」
武闘家「……」
盗賊「ちゃんと人の話は――」
武闘家「……」
盗賊「……」
盗賊「聞いてんのか!!」
武闘家「…!? は…はい!!」
盗賊「『はい』ってなんだお前」
盗賊「ひょっとして…」
武闘家「(ま…まさか… ばれた…)」
76 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:57:07.41 ID:V/S/TtBxo
俺に襲われると思ってるのか
武闘家「ズコー」
盗賊「ああ確かに女の子1人と野郎1人ってのは不安かもしれんがな」
盗賊「安心しろ!!」
お前の体には全く興味がない
武闘家「なんでよ!! ってか違うから!! そういう事じゃなくて…」
盗賊「じゃあなんだってんだよ」
武闘家「………」
武闘家「………やだ 教えない」
盗賊「……困ったなぁ まぁ仕方ないだろ 落ちたのはお前なんだからな」
盗賊「そんなに俺が怖いなら少し距離を取れ」
盗賊「ただし、見失うほど離れるなよ、探すのが面倒だからな」
武闘家「……え ちょっと盗賊!!」
盗賊は武闘家から離れていった
武闘家「どどどどど…どうしよう… いっちゃった…」
【数分後】
盗賊「おーい武闘家ー ついてきてるかー」
武闘家「……」
盗賊「聞いてるのかーーーー」
武闘家「……」
盗賊「しゃあねぇな… 戻るか… めんどくせえやつだ」
仕方なく来た道を戻った盗賊
盗賊「全然動いてねぇじゃねえか!! 何考えてるんだ」
武闘家「だ…だって… ここ暗いでしょ… 」
盗賊「だからどうしたってんだよ」
武闘家「だったら出るのよ… アレが…」
盗賊「何が出るんだよ、モンスターか?」
武闘家「ゆーれいよ!! こういう所には出るの… わたし…ゆーれいだけは駄目なの…」
盗賊「は? ゆ ゆうれい… だと…」
77 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:57:38.51 ID:V/S/TtBxo
盗賊「なーははははっははっっはっはははっは!!!!」
おもいっきり笑われた
盗賊「そんなの迷信に決まってるだろ! 見たことねーよ!!」
盗賊「確かに『ゴースト』とかはゆうれいに似てるけどありゃモンスターだろ」
「お…お前… この歳にもなってゆうれいを信じてるとか… プププ」
武闘家「ううううううう 悪い!? だって攻撃が当たらないのよ!? 怖いと思わないの!?」
盗賊「プププププ い…いや… ぜんぜん… プププププ 」
武闘家「わ…笑うな!! も…もう盗賊なんて知らない!! どっかいっちゃえ!!」
盗賊「そうか、じゃあな」
武闘家「わわわわわわわ」
武闘家「ま…まって!! うそ うそ だから 私から離れないで!! お願いだから!!」
盗賊「ふーむ だれか俺が頼りないととか言ってたなぁ… 誰だったかな…」
武闘家「ごめん ごめん!! だからお願い!!」
盗賊「わるいわるい、ならどっか俺の体を掴んでろ、そうすれば離れないだろ」
武闘家「ううううううううううう…」
この後、盗賊の服には強いしわができてしまった
【階段】
盗賊「…?」
武闘家「どうしたの」
盗賊「…この床 下の階があるな、下から風が来る」
ゴソゴソゴソゴソ
盗賊「…やっぱりな、隠し階段だ」
武闘家「そ…そんなのいいから早くここを出ようよ」
盗賊「やーだね 隠し階段って事は下にお宝があるんだろうぜ」
盗賊「お決まりのパターンだ」
武闘家「えええええええー やだやだーー ここいやだーーー 」
盗賊「そうか、1人で出ていいぞ」
武闘家「う… それは… んんんんんんんんんんんんん…」
盗賊「…なら置いて行っちまうぞ」
武闘家「ま…まってーーーーー!!」
仕方なく武闘家はついていった
78 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:58:13.01 ID:V/S/TtBxo
武闘家「どうしてわたしはここにいるんだろう」
盗賊「お前が引っかかるからだろ」
武闘家「わ…わたしは悪くねぇ!!」
盗賊「さてはクローンかお前」
【黄金の爪】
盗賊「おおおおおおおおおおー」
盗賊「いかにも! いかにもお宝っぽいやつがあったあああああ!!」
盗賊「インパスするやつはいねーがこういう宝に普通いないだろ? お約束だし」
武闘家「で…でも呪われちゃうかもよ、魔法使いが言ってたけど、ここお墓なんだって…」
武闘家「わたしたち墓荒らし じゃん…」
盗賊「だいじょーぶだって よく言うだろ」
死人に口無しって
武闘家「(それは殺人犯のセリフだよ…)」
武闘家「(それに死人が口を出すから呪いじゃん…)」
盗賊「よーし、開けるぞーーー♪♪」
パカッ
とうぞくはおうごんのつめを手に入れた!
盗賊「おおおおお いかにも高そうなやつだ!! 爪か…
「武闘家 お前装備できるんじゃねえのか?」
武闘家「……うん やってみる」
武闘家は黄金の爪を装備した
武闘家「おー 今まで鉄の爪だったけどすごい攻撃翌力だー」
盗賊「すげーぜ! こりゃいいもん拾ったぜー」
武闘家「わたしのこの腕が真っ赤に燃える」
武闘家「勝利をつかめととどろき叫ぶ」
武闘家「シャイニングフィンガー!!!」
盗賊「お、お前もそれ見てたのか」
盗賊「じゃあ俺はこのチェーンクロスで」
盗賊「ハーハハハッハハ この馬鹿弟子がああああああ!!」
キュイーン
武闘家「師匠おおおおおおおおおおお!!」
盗賊「なーはははははあははあ!!」
その後2人はGガンごっこを楽しんだ モンスターが出るかも知れない場所で
79 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:58:40.96 ID:V/S/TtBxo
盗賊「…ふぅ、いやー中々楽しかったぞ」
武闘家「やっぱりシャイニングのままで良かったと思うの」
盗賊「いやゴッドもいいと俺は思う」
盗賊「…さあ 帰るか!」
武闘家「そうね」
「おうさまの ざいほうを あらすものは だれだ。」
盗賊「…え」
謎の骸骨が突然2人の目の前に現れた
武闘家「うぎゃあああああああああああああ!!!!!!!」
盗賊「ば…ばか…首を締めるな… い…意識が…」
盗賊の意識は途絶えた
そう盗賊は死んでしまったのだ その後 武闘家は盗賊の亡骸を抱えて外へ向かった
武闘家「待った待った!! ちょっと盗賊! 私を一人にしないでええええええ!!!」
ぶとうかはとうぞくにパーティアタックを仕掛けた
盗賊「…ん」
武闘家「起きてえええ!! 私を人殺しにさせないでよ!」
ガンッ!! ドカッ!!
盗賊「あああ… ん 俺は…」
武闘家「起きてええええええええええええええ」
ガンッ!!
盗賊「がはっ… おい… へぶっ! 」
武闘家「はぁ… はぁ… 」
盗賊「おい!!!!!」
武闘家「よ…良かったああああ 生きてたああああああああああああ」
「 王様の財宝を荒らすもの… 」
盗賊「ちょっと黙ってろ! 今は大事な話をしてるんだ」
盗賊「おい、そこになおれ」
武闘家「なおれってどういう意味よ」
盗賊「そこに正座!!!」
武闘家「はい…」
盗賊「…どういうつもりですか、武闘家さん」
80 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 13:59:11.35 ID:V/S/TtBxo
武闘家「…はい」
盗賊「まさか俺を[
ピーーー
]つもりだったんじゃないですかね」
武闘家「ち…違います」
盗賊「そうですか 気絶してる俺に拳をたたき込むとはね」
「お前は鬼か」
武闘家「う…だって怖かったんだもん…」
盗賊「上の世界に行きそうだったぞ」
武闘家「…はい ごめんなさい」
盗賊「(こう素直に謝られると言えないよなぁ… 甘いかな…俺 )」
盗賊「…… …… 二度とするなよ 初回だから許すんだからな」
武闘家「はい…」
王様の宝を荒らすもの…
盗賊「あ、いいぞ続けてくれ」
モンスターがあらわれた!!
盗賊「え」
武闘家「え」
盗賊「な…なんだあの数!!」
武闘家「やっぱり呪いだあああああああああ!!」
ミイラ男「ウガー!!!」
だいおうガマ「ラリホー!」
しかし効果はなかった!!
盗賊「…? ここじゃ魔法は使えねぇのか?」
盗賊「何しろ俺達は魔法使えないからな、気づかなかったぜ」
武闘家「そ…そんな事言ってる場合じゃないよおおおおおお!!」
盗賊「そうだったああああああああ!! 掴まれ武闘家!」
盗賊は自分の左手を差し出した
武闘家「え? ああうん…」
武闘家は盗賊の手を取った
盗賊「にげろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
武闘家「うぎゃああああああああああああああああああああああああ!!!!」
二人の声はピラミッド中の地下に広がり新たなモンスターを引き寄せた
81 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 14:00:12.37 ID:V/S/TtBxo
遊び人・魔法使い
魔法使い「…長い戦いだったな」
遊び人「…何が」
魔法使い「こうして3万ゴールドを手に入れイシスの街の前にいるわけだが」
魔法使い「長い戦いだった…」
魔法使い「ツモするたびにゴールドを台に投げ込んだり」
魔法使い「魔女の館に放り込まれたり」
魔法使い「鉄骨を渡ったりもしたな」
遊び人「・・・・・・・・・」
遊び人「ちょっと待って!? 今の何さ」
魔法使い「何って… さっきまであった事だろう…?」
遊び人「いやいやいや!! そんな事あった!?」
魔法使い「…何のことだ?、さっぱりわからん」
遊び人「聞けええええ!!」
かくしてすごろく場へ向かう二人
【戦闘中】
遊び人、ぼうぎょ
魔法使い、ベギラマ
遊び人「…前衛かよ 僕もHP高くないから防御しかねえええ」
魔法使い「お前、女に前を任せる気か、外道かお前」
遊び人「どっちが外道だって」
魔法使い「…よく聞えない、あー 聞えない」
【すごろく場】
魔法使い「おーい マジカルスカートがダブってしまったんだが…お前着るか?」
遊び人「着ないよ! 似合わないし」
魔法使い「……似合うと思うんだがなぁ」
遊び人「そんな顔しても着ないよ、歩く変態にする気か」
魔法使い「よろずやでこんなものを買ったんだが、見てくれ」
遊び人「…杖? 何この杖」
魔法使い「…わからん だがなんとなく格好良かったので人数分買っておいた」
遊び人「僕装備できないんだけど…」
魔法使い「…じゃあ戦闘中に『なげる』か」
遊び人「忍者か」
遊び人「僕はモーニングスターを手に入れたよ」
魔法使い「これは…僧侶が装備できるな しかしこれは…」
遊び人「ちょっと怖い武器だよね」
モーニングスター ←トゲ付きの鉄球にチェーンがついてる武器
82 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 14:00:50.36 ID:V/S/TtBxo
魔法使い「お前に当てたら楽しそうな武器だ やってみていいか?」
遊び人「やめてください死んでしまいます、ってかマジで死ぬ」
魔法使い「そうか… つまらん」
遊び人「つまらんって何だよ、つまらんって」
【ピラミッド】
ゆうしゃ「…ふぅ こんなくらいでいいかな」
僧侶「そうですね、も…もう限界ですし」
ゆうしゃ「大丈夫? 今回は6人じゃなかったし辛かったかもね」
僧侶「いえいえ!! そういうわけじゃないんですけど初めてレベル上げ的なことしたなーって」
ゆうしゃ「確かにな、俺達てきとーに ここまで進んできたからな」
その時遠くから声が聞えた
盗賊「や…やったあああああああ 外だああああああ!! 太陽の光バンザイーーー 」
武闘家「あああああ! もうお化けいないよね!? そうだよね!? やったあああああああ!!!」
盗賊「ランランラン♪」
武闘家「ランランラン♪」
二人は小躍りしていた… なぜか砂漠で
ゆうしゃ「……何してんだ」
僧侶「……(かわいい)」
盗賊「!?」
武闘家「!?」
盗賊「い…いやぁ… その…」
武闘家「な…なんでもないです!!」
ゆうしゃ「ダンスならアッサラームの踊り子に教えてもらえよ」
盗賊「そ…そうですね ハハハ…」
武闘家「そ…そうですよね…」
僧侶「いい感じだったのに」
盗賊「そ…それよりいいもん手に入ったぞ、黄金の爪ってんだ!!」
武闘家「そ…そうだ それそれ シャイニングフィンガー! 」
ゆうしゃ「おお、いかにも強そうな爪だな 地下で手に入れたのか?」
83 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 14:01:33.40 ID:V/S/TtBxo
武闘家「そうなんです、代わりに呪われてましたけどね… 」
僧侶「呪い!? 大丈夫なの? 武闘家!?」
武闘家「え…まぁ そうだと思う ピラミッドにいるとモンスターに襲われるけど」
ゆうしゃ「エンカウント率上がるから便利かも」
武闘家「エンカウント率?」
ゆうしゃ「敵に遭遇する確率のことね」
僧侶「あのお二人は…」
遊び人「待った待った!! 僕モンスターじゃないから!! いやあああああああああ!」
魔法使い「ベギラマ!! ベギラマ!! 」
ゆうしゃ「最近いつもこれだな」
僧侶「ワンパターンになってきましたね」
魔法使い「…ふぅ 満足した」
遊び人「満足するかどうかで人に魔法を撃たないでください!!」
ゆうしゃ「そっちは?」
遊び人「スルーか」
魔法使い「この格好いい杖x6とマジカルスカートの余りとモーニングスターだ」
魔法使い「モーニングスターは僧侶に持ってきた」
僧侶「…これをですか」
盗賊「イメージ崩れちゃうよなあ これ」
僧侶「…どう思います ゆうしゃさん」
ゆうしゃ「いいんじゃない、俺の僧侶のイメージとぴったりだよ」
(ノアニール&アッサラーム参照)
僧侶「あれはゆうしゃさんが悪いんですよ!!」 とりあえず…保留で 」
ゆうしゃ「うそうそ」
遊び人「あと魔法使いが この杖? を買ってきたんだけど武闘家とか装備できないよね これ」
武闘家「無理だねー だって杖だもんー」
ゆうしゃ「…この杖名前は?」
魔法使い「…………………」
盗賊「忘れたのか」
魔法使い「まふーじの杖だったか、すまん ついデザインに惹かれてな」
ゆうしゃ「まふうじの杖じゃないのか」
僧侶「…この杖 魔を封じるってことですよね 要は」
ゆうしゃ「うーむ… 魔を封じるってどういう意味だ…」
84 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 14:02:58.29 ID:V/S/TtBxo
盗賊「魔封波!」
武闘家「魔封波返し!!」
ゆうしゃ「カットで」
遊び人「あ、じゃあさ、この武器の名前叫んだりとかしたら効果が発動するとか?」
盗賊「お前な、ゲームじゃないんだぞ」
ゆうしゃ「………」
ゆうしゃ「やってみよう、ものは試しだ」
ゆうしゃ「まふうじの杖!!」
僧侶たちは魔を封じる霧につつまれた!!
僧侶「ええ!!??」
盗賊「これさ、マホトーンの効果があるんじゃね?」
武闘家「さっきさ、遊び人が魔法使いの悪口言ってたよ」
魔法使い「なに!? ギ…むぐぐ」
武闘家「マホトーンの効果ね」
遊び人「その確認方法やめてください」
ゆうしゃ「盗賊、お前使えるか?」
盗賊「ん? 貸してみろ」
盗賊も使うことができた
ゆうしゃ「…誰でも使えるようだな」
僧侶「でもマホカンタに跳ね返されたら意味ないですよね…」
ゆうしゃ「…だな 一旦帰るか!! もう疲れたし」
魔法使い「…さすがに疲れたな、もう休みたい」
武闘家「きゅうけー」
ゆうしゃ6人はイシスの宿に戻った。
85 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 14:03:26.67 ID:V/S/TtBxo
【閑話 星降る腕輪 inイシス】
ゆうしゃ「ゆうしゃです、今から星降る腕輪を取りにいきたいと思いまーす」
遊び人「今回は2人でいく理由は?」
ゆうしゃ「一番暇そうなやつを連れてきました」
遊び人「そうですか… そうですよね… 」
ゆうしゃ「んんんー さてー 今からー お城に向かうわけですがー」
遊び人「探偵っぽいな、ゆうしゃ」
ゆうしゃ「入り口が見つからん」
遊び人「んー どこだろうねー 」
…10分後
ゆうしゃ「みつからん」
…20分後
遊び人「あ、あった ここじゃない?」
ゆうしゃ「おお、ここか では早速…」
先を進んだ
ゆうしゃ「宝箱だ! これが星降る腕輪かー」
がいこつ「わたしの ねむりを さましたのは おまえたちか?」
ゆうしゃ「あ、はい ってかこの会話カットしていいですよね 結局くれますし」
がいこつ「…それは困る、私の存在意義に関わるからだ」
ゆうしゃ「カッ――」
がいこつ「カットするとやらんぞ」
ゆうしゃ「はい」
がいこつ「では その宝箱の中身を 取ったのも お前か?」
ゆうしゃ「はいはい!!」
がいこつ「おまえは 正直者だな。 よろしい。 どうせもう私には 用のないもの お前たちに くれてやろう」
ゆうしゃ「はいそうですね!! はやくください!!」
遊び人「ゆうしゃ、頼み方が雑だよ」
がいこつ「…お前意味のない会話嫌いだろ」
ゆうしゃ「!? な…なぜそれを…」
遊び人「(見てりゃわかるよ…)」
こうして星降る腕輪を手に入れたが誰が装備するかはまだ未定である
86 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 14:06:47.84 ID:V/S/TtBxo
【宿】
ゆうしゃ「一日目が終了しましたー みなさんレベルの申告をどうぞー」
ゆうしゃlv19
武闘家lv18
盗賊lv17
僧侶lv19
魔法使いlv17
遊び人lv17
ゆうしゃ「んんんんんんん…」
ゆうしゃ「俺と僧侶以外あんまり上がってないな」
盗賊「俺達は逃げまくってたからなー 敵が多すぎてな」
魔法使い「こっちは遊んでた といってもアイテムのためだが戦闘回数が多かったわけではないしな」
ゆうしゃ「…よし、各自睡眠を取るように!! 夜更かしをした奴には…」
ゴクッ…
ゆうしゃ「―――いや、やめておこう 言ったら泣くだろうしな 知らない方がいいこともある」
「「「「「気になる…(だが食らうのも嫌だ………・)」」」」」」
盗賊「おい、寝る前にコーヒー飲まねえか? よく眠れるぜ」
僧侶「知ってます? 実はね…この近くにはゆうれいが――」
武闘家「いやあああああああああああ!!!」
魔法使い「寝たやつ、特にお前から 焼いていく」
遊び人「泣かないよ… 僕強い子だから…」
ゆうしゃ『寝ろ!!!!!!!』
はい…
・・・・・・・・・・・・・
5人は部屋に戻って寝た。
ゆうしゃ「ふう…みんな寝たか」
ゆうしゃ「しかし…」
87 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 14:07:13.25 ID:V/S/TtBxo
このままじゃ勝てない、ベギラゴンの威力はさっき聞いたが100前後らしい。マジカルスカートには魔法耐性があるから(20%カット)
およそ、僧侶、武闘家、魔法使いのダメージは70〜80だが 、ゆうしゃ、遊び人、盗賊へのダメージは90〜110程度となる
これでは間違いなく全滅する、最大HPが足りない だからレベルを上げようとするのは妥当だと思う
だが…期間が短すぎる、無理だろう…
なら 魔法を封じればいいのだがマホトーンに対して、先読みで必ずマホカンタを唱えられてしまうだろう
…こうなれば俺達のマホトーンは反射される。確率で効く魔法だが マホトーンが使える(ゆうしゃ、僧侶)の回復魔法が封じられる可能性がある
回復魔法の使えないPTなんて雑魚もいいところだ。あ、やくそうがあったな それは計算に入れてなかった
魔法使いはまふうじの杖を持ってきてくれたが、マホカンタが使われれば同じことだ。
…まとまらない まだ次の日があるからいいが 『魔法を封じる』これしかないだろう… しかしどうするか、魔法を封じるには…
僧侶「ゆうしゃさん、もう寝た方がいいですよ」
ゆうしゃ「僧侶!?」
僧侶「すみません、起きてしまいました、でも考えすぎも良くないと思うんです」
僧侶「明日みなさんに相談しませんか?…」
ゆうしゃ「…僧侶 気遣い無用だよ でも…ありがとう」
僧侶「…じゃあ お休みなさい ゆうしゃさん」
ゆうしゃ「ああ、おやすみ」
ゆうしゃ「(そうだった、戦うのは俺だけじゃないんだ。 みんなの話を聞いた方がいいかもしれない)」
ゆうしゃ「(ありがとう…僧侶)」
88 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 14:07:48.28 ID:V/S/TtBxo
【翌日】
ゆうしゃ「おきろー 今日はレベル上げ行くぞーーーー 」
「「「「「ふあああああああああああい」」」」」
【イシス】
ゆうしゃ「今日は6人でレベル上げ行くぞーー 」
武闘家「結局あの罰ってなんだったんですかー?」
ゆうしゃ「うん? じごくのはさみx4と1人で戦闘するんだ」
魔法使い「―――
ゆうしゃ「魔法禁止な」
魔法使い「」
盗賊「うわぁ…それは嫌だな 全然ダメージ入らないからきついぞ…」
僧侶「よかったぁ…」
ゆうしゃ「そんな事はどうでもいいんだ、さぁしゅっぱーつ!!!」
【砂漠】
ゆうしゃ「歩きながらでいいから聞いてくれないか」
ゆうしゃは昨日考えていた事を話した
「「「「うーむ…」」」」
盗賊「…そういやピラミッドの落ちた先 地下は魔法が使えないみたいだったぜ」
武闘家「え、そうだったの」
盗賊「俺達は魔法使えない組だからな気づかなくても仕方ない、敵のラリホーが空撃ちに終わってラッキーだったぜ」
ゆうしゃ「ああ、お前らが落ちた先か、そうか魔法使えないのか… 使い道があるかもしれない」
遊び人「関係ないかもしれないけどさ」
ゆうしゃ「うん?」
遊び人「これ、僕も使えるんだよね まふうじの杖 魔法使えない人がマホトーンってけっこう驚かない?」
魔法使い「ああ、確かにな マホトーンが使えるのは僧侶系と勇者だけだ 魔法使いである私もこれを持っていればマホトーンが使える」
ゆうしゃ「ふーむ、役に立つかどうか微妙なところだな」
ゆうしゃ「だがありがとう! ヒントになったかもしれない!! やっぱり仲間っていいな!! 」
盗賊「別に気にするなよ、俺も一緒に考えてやっよ」
遊び人「――
魔法使い「期待してない」
遊び人「言わせて」
89 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 14:08:16.48 ID:V/S/TtBxo
武闘家「(ゆうしゃさん今日はなんだかやさしいんじゃない?)」
僧侶「(そうね、基本的にやさしいけど 今日は一段と…)」
武闘家「(不安なんじゃない?)」
僧侶「(えっ 何が?)」
武闘家「(明日の戦いが よ わたしたち明日戦うんだよ)」
僧侶「(…がんばりましょ、生き残るためにもレベルを上げるのよ)」
武闘家「(そうね、姉さん)」
【ピラミッド】
魔法使い「妙に敵が多く出てくる気がするんだが…」
武闘家「あ、たぶんこれのせいだよ 黄金の爪 って言うの」
魔法使い「…格好いい! シャキーンってやってみてくれ」
武闘家「シャキーン!!」
魔法使い「おー 金色の爪とはセンスがいいな」
僧侶「前世は赤だったりしてね」
冗談もさながらにゆうしゃたちはピラミッドで戦った
ゆうしゃ「僧侶は回復以外に一切MPを使うな! 生存時間を増やすんだ」
僧侶「はい!」
ゆうしゃ「盗賊! 武闘家! お前たちは魔法使いの魔法でダメージを受けたやつを狙い打ちにしろ!」
ゆうしゃ「頭数を減らすんだ!!」
盗賊「了解」 武闘家「おっけー♪」
ゆうしゃ「魔法使いは星降る腕輪で先制してグループ攻撃だ!」
魔法使い「心得た」
ゆうしゃ「俺と遊び人は打撃でダメージソースになるぞ! お前も攻撃だあ!!」
遊び人「りょ…りょうかい!!」
彼らはゆうしゃの指揮でひたすら戦った。これまでの楽しい戦いとは違って
生き残るために
そうして時間は過ぎていき、砂漠の太陽は地平線に沈んだ
90 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 14:08:43.69 ID:V/S/TtBxo
【宿屋】
ゆうしゃ「はぁ… はぁ… さ…さすがに…」
「「「「「「つかれたああああああああああ!!!」」」」」」
ゆうしゃ「とりあえず全員風呂入れ! 汗臭いぞー」
武闘家「えー やだー!! はやく入ろ 姉さん」
僧侶「そ…そうね 行きましょ 魔法使いさん」
魔法使い「そうだな… 魔法使いなのに肉体労働とな」
僧侶「ゆうしゃさん、のぞきに来たら明日の日の出は見られませんよ」
ゆうしゃ「俺がそんな事するわけないだろう」
「・・・・・・・・・・・・・(信用ゼロ)」
ゆうしゃ「戦いの前に死にたくないからな」
(…納得)
魔法使い「あー」
遊び人「言わせないよ、ってか行かないから、このやりとり以降禁止ね。」
魔法使い「!? そ…そうなのか… 」
遊び人「うん」
魔法使い「…ほんとうに、ほんと?」
遊び人「はい」
武闘家「(からかってやろーっと)」
武闘家「盗賊♪、あなたは来てもいいんだよ♪」
盗賊「……・」
ジーッ…
盗賊「…… ハ?」
盗賊の仕草はアメリカ人がよくやるあのポーズであった
武闘家「何よ!! わたしの体には興味ないの!? ほら!? 体の一部とか!?」
盗賊「あー確かにあるかもな 肺が丈夫そうだなー とか 心臓が強そうだとか 」
武闘家「それ臓器だから!! 確かに体の一部だけど、外! 外見みてよ!!」
盗賊「あーもう 早く行ってこい」
「 やだ、武闘家の体臭きつすぎ… (10代盗賊さんの感想)」
武闘家「あのポップアップでよくでるやつみたいな顔すんなーー!!」
91 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 14:09:21.14 ID:V/S/TtBxo
ゆうしゃ「(僧侶、あとお願いね)」
僧侶「(すみません、早く行ってきますんで)」
ゆうしゃ「(そうしてくれ… だんだんカオスになってきた)」
魔法使い「ううう…もう知らない!! もう遊び人とは遊んであげないんだからーーー(泣)」
ダッダダダダダダダ
3人は大浴場に向かった
ゆうしゃ「おい、魔法使い 泣いてたぞ 追いかけなくていいのか」
遊び人「あー 大丈夫だよ あれ嘘泣きだし たぶん追いかけてくれってサインだけど無視しちゃお」
スタスタスタスタ
魔法使い「おい、どういう事だ ここは追いかけて 『ごめんなさい、以降もお願いします』って頼むシーンだろうが」
遊び人「ほら」
盗賊「(マジかよ)」
魔法使い「TAKE2行くぞ 遊び人準備しろ」
遊び人「やるの?」
魔法使い「当然だ」
遊び人「ところで あー あー 声出てる?」
魔法使い「うむ、大丈夫だ あー あー こっちはどうだ」
遊び人「うん、大丈夫 じゃあ、さっさと終わらせようか」
TAKE2
魔法使い「ううう…もう知らない!! もう遊び人とは遊んであげないんだからーーー(泣)」 (2回目)
遊び人「ごめんごめん!! じゃあ やってもいいから! どうぞ!!」
魔法使い「そうか…?」
魔法使い「じゃあ…」
魔法使い「見に来たら[
ピーーー
]からな、来るなよ」
遊び人「ええ!! どうしても…ですか?」
魔法使い「ミディアムに焼かれたくなかったらな」
ゆうしゃ「・・・・・・・・」
盗賊「・・・・・・・・・・」
遊び人「いえー!!」
魔法使い「いえー!!」
パチッ!!
2人はハイタッチした
「「どうだった!!??」」
ゆうしゃ、盗賊「「 勝手にやってろ!!!!!! 」」
92 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 14:09:51.62 ID:V/S/TtBxo
魔法使い「…なかなか良かったと思うが」
遊び人「そうだよ、面白かったのに…」
「なぁ?」
「ねぇ?」
ゆうしゃ「……さっさと」
ゆうしゃ「さっさと風呂に行けええええええええええええええ!!!!」
・・・・・・・・・・・・
魔法使い「…じゃあな」
遊び人「ああうん じゃあね」
魔法使い「…本当に来るなよ」
盗賊「(あいつの影響でどんどん魔法使いがアホになってる気がするんだが)」
ゆうしゃ「(気のせいじゃないと思うぞ、もちろん悪い意味で)」
93 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 14:10:17.21 ID:V/S/TtBxo
【大浴場】
武闘家「ひゃっほおーーー」
ザブーン
僧侶「あ、お湯もったいないわよ」
僧侶「こういう時は体から洗うのがマナーよ」
武闘家「あ、そうだねー でも これやらないと大浴場に来た気がしなくてさ」
ジャー ジャー
僧侶「気持ちいい−」
武闘家「私達がお風呂に入ってる描写とか今までなかったけど、別に入ってなかったわけじゃないからね」
・・・・
僧侶「誰に話してるの?」
武闘家「え、さ…さぁ?」
武闘家「こうして見るとさー」
えいっ!
武闘家は僧侶の胸をわしづかみにした
ひゃあ!?
僧侶「な…なにするの!!」
武闘家「女って動かないと こういうところに脂肪つくんだねー 姉さんも例外じゃなかったんだー 」
僧侶「んん! ばか… やめっ… あっ… 」
武闘家「お…おおう…」
僧侶「そんな事する子にはおしおきよーーーー」
僧侶は武闘家の脇をくすぐりまくった
武闘家「あはははははは!! そこっ 駄目だって!! ギブ! ギブ !! ギブ!!!」
僧侶「さっきはよくもやってくれたなー それー 」
武闘家「やったわねー!! お返しだーー!! 」
僧侶「やん!! どこ触ってるのよ!!」
武闘家「姉ちゃんいい乳してんじゃねえか… へへ… おじさんと遊ばないかい?」
僧侶「実際姉だし!! 完全におっさんだから!! まって まってえええええ!!」
ガラッ
魔法使い「…何してんだ」
94 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 14:10:43.55 ID:V/S/TtBxo
【閑話】
その間にゆうしゃたちも軽く風呂に入った
盗賊「これだけか」
ゆうしゃ「詳しく話して誰が得するんだよ」
盗賊「……確かに」
【作戦】
ゆうしゃ「えー、さっきの雰囲気では言い出せなかったことなんだが」
あいつを倒す作戦、思いつきました
「「「「「えええええええええええええ!!!!」」」」」
遊び人「唐突だな!」
盗賊「さっきまでに一体何があったんだよ!」
武闘家「すごーーい!!」
僧侶「そ…そうなんですか!?」
魔法使い「本当かよ」
ゆうしゃ「……はい」
ゆうしゃ「その作戦とは――」
ゆうしゃ「――― ――― ―― ―― ―――」
ゆうしゃ「―― ― ――― ――――― ―――」
ゆうしゃ「――― ――――― ―――― ―――――」
ゆうしゃ「――― ――― ―― ―― ―― ―」
ゆうしゃ「ただ、この作戦には不安要素もある」
ゆうしゃ「それは―――」
武闘家「……できるよ」
僧侶「…やります」
魔法使い「……いいだろう」
ゆうしゃ「………」
盗賊「…まぁそう気負うなって、やってみるさ」
遊び人「………できるかな」
ゆうしゃ「頼むぞ、展開しだいでお前は重要な役割だ」
ゆうしゃ「・・・・・・頼む 俺に力を貸してくれ」
コクッ
コクッ
コクッ
コクッ
コクッ
その日は全員早く眠った、そして翌日、いよいよ賢者との約束の日となった。
95 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:18:41.62 ID:V/S/TtBxo
【決戦の日】
ゆうしゃたちはピラミッドを背にして、賢者を待っていた。
もうすぐ3日前の同時刻となる。普段は騒がしいパーティだが今日に限っては黙々としていた
そして……
砂漠の地平線から、男が現れた
3日前、ゆうしゃ達を全滅寸前にしておきながら考える猶予を与えるという舐めプレイをかました男の第一声は…
賢者「やあ!! 久しぶりだね!! 3日ぶりかなー ねぇ? 答えは出た?」
ゆうしゃ「…ああ 答えは出たよ」
賢者「そう!! いやーうれしいよ 約束の時間に来なかったらどうしようかと思ってたよ」
賢者「まぁ、その時は草の根分けてでも探すんだけどさ」
賢者「ねぇ!? 答えは!? どっちなのさ」
ゆうしゃ「その前にそのしゃべり方はやめてくれませんか、演技みたいで気持ち悪いです」
賢者「ああー、ごめんねー」
―――これでいいか
ゆうしゃ「そういう感じだと助かります」
賢者「そうだな、では答えを聞かせてくれ」
ゆうしゃ「俺達の答えは・・・・・・」
ジャキン ジャキン ジャキン ジャキン ジャキン ジャキン
6人は各々の武器をかまえた
96 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:19:07.47 ID:V/S/TtBxo
ゆうしゃ「これだ」
賢者「なるほど… どちらもお断りというわけか」
賢者「君たちは… 私を倒せるとでも思ってるのかい 」
ゆうしゃ「ああそうだ、俺達はこの3日間を無駄に過ごしたわけじゃない」
ゆうしゃ「俺は、あんたを ―――」
―――倒す
賢者「では、戦闘といこうか お先にどうぞ 低レベルのゆうしゃ君」
――――――戦闘が始まった
ゆうしゃ「先手必勝!! マホトーン!!」
僧侶「マホトーン!!」
魔法使い「ベギラマ!」
盗賊「こうげき!」
盗賊「こうげき!」
遊び人「こうげき!」
賢者「―――そうくると思ったよ」
賢者「マホカンタ!!」
賢者のまわりに光の壁が発生した
ゆうしゃのマホトーン! しかし光の壁に跳ね返された! ゆうしゃマホ
そうりょのマホトーン! しかし光の壁に跳ね返された! そうりょマホ
まほうつかいのベギラマ! しかし光の壁に跳ね返された! 魔法使いに24のダメージ!
ゆうしゃ「な… マホカンタだと!!」
僧侶「ま…魔法が使えません!!」
魔法使い「ぐっ……」
97 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:19:30.12 ID:V/S/TtBxo
賢者「…私の魔法を封じようとした点は評価できる だがマホカンタの事も計算してなかったのか 」
賢者「少々失望したよ、しかも僧侶は防御の要だろう? するなら君一人でするべきだったね」
賢者「魔法の使えない僧侶なんて ただの人だよ」
ゆうしゃ「魔法を封じる作戦は破られた!! みんな逃げろ!!!」
盗賊「逃げろおおおおおお!!」
6人は脇目もふらずに真剣な顔つきでピラミッドに向かった
賢者「6人いるんだから6方向に逃げた方がいいんじゃないかーい?」
賢者も後を追った、笑いながらだが
ゆうしゃ「騙されないぞ!!! そうすれば1人を殺さず人質に取って 残り5人を脅して呼び出すだろう!!」
賢者「…………」
賢者「誘導したつもりだったんだがね… 作戦が破れたのに… 意外に冷静だねー 評価できるよ」
【ピラミッド】
ゆうしゃたちは隊列を崩さずにピラミッドに入った
ゆうしゃ「まっすぐ進めーーーー!!!」
賢者「あんまり逃げるのもなあ」
ゆうしゃたちは一つ目の小部屋を進むと通路で止まった
賢者「やれやれ、 やっと観念したか 」
当然、賢者もゆうしゃたちの後を追って道を進んだ
だが…その先には落とし穴が待っている そう、その先には2日前に盗賊と武闘家が落ちた
魔法の使えない空間が
ゆうしゃ「(気づくな!!、気づくな!! そのまま落ちてしまえ!!)」
カッカッカッ… 賢者の足音のみが聞える
賢者「…………」
賢者「うあああああああああああああああああああ!!!!」
賢者「落とし穴だとおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
ヒューン
98 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:19:55.67 ID:V/S/TtBxo
賢者「――ってやった方が良かった? 私はあんまり演技が上手い方じゃないんだ、批評はやめてくれよ」
ゆうしゃ「ぐっ… 知っていたのか… 」
賢者「イシス王女に会わなかったのかい? 私の所に来たということは当然 話はしたんだろう?」
賢者「なら、このピラミッドには魔法の使えない空間がある という事くらいは知ってるさ」
カンカン 足で床を叩いた
賢者「ここだろう?、落とし穴っていうのは」
ゆうしゃ「ぐっ… くそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
遊び人「も、もうだめだあああああ!!!!」
武闘家「う…うそ……」
僧侶「そんな…」
盗賊「ぐっ…」
魔法使い「ちっ…」
賢者「さて、もう策は尽きたかな もういいよね」
賢者「ベギラゴン!!」
ゆうしゃ「隊列を変われ!!」
【隊列】
武 魔 僧
盗 勇 遊
ベギラゴンの激しい炎がゆうしゃたちを襲った
魔法使い「ぼうぎょだ!!」
武闘家「ぼうぎょ!」
僧侶「ぼうぎょ!」
ゆうしゃ「やくそう!」
遊び人「やくそう!」
盗賊「やくそう!」
狭い通路にいるので後ろの3人には炎は届かない
3人はマジカルスカートによる魔法軽減効果と防御の2段構えで とにかく魔法のダメージを下げる
回復魔法は使えないがやくそうは誰でも使える よって男3人がやくそうで戦線を支える
99 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:20:36.35 ID:V/S/TtBxo
賢者「こんなところか」
賢者「しかしいつまでそれが続く? 第一さ、前にいるのは女の子だぞ 最低の男だね ゆうしゃ君」
ゆうしゃ「黙れ!!」
「これしか… これしか… これしか方法が無かったんだ!!」
武闘家「…」
魔法使い「…」
僧侶「…」
賢者「その作戦に賛成なのかなー 女の子達はさ」
ゆうしゃ「……」
賢者「マヒャド!」
ベギラゴンとマヒャドは同じ程度のダメージしか与えられないが単に気分で変えた賢者
ぼうぎょ!! やくそう!!
賢者「ベギラゴン!!」
ぼうぎょ!! やくそう!!
賢者「ベギラゴン!!」
ぼうぎょ!! やくそう!!
賢者「ベギラゴン!!」
ぼうぎょ!! やくそう!!
そのやりとりが何度か続いた、確かに3人は生き残ってはいたが何度もベギラゴンやマヒャドの強力な呪文にやられ
体は傷付いていった。
賢者「これはどう? メラゾーマ!!」
ゆうしゃ「一番HPの低い魔法使いが狙われるぞ!! 魔法使いに集中して使え!!」
「「了解!!」」
ゆうしゃ「次は魔法使いが狙われるとみせかけて、一番高い武闘家だ!!」
「「了解!!」」
賢者「おお、先読みか やるねゆうしゃくん けどあんまり長くは続かないだろうね」
ゆうしゃ「とにかく続けろ!! チャンスはある!!!」
賢者「なるほど… ゆうしゃ君が狙ってるのはMP切れか 確かに私の呪文は消費MPがかなり高い」
賢者「だが!! 私ほどになれば…」
祈りの指輪を何個も持っていてもおかしくないだろう?
賢者の左手には わしづかみにされた祈りの指輪があった
祈りの指輪:失われたMPを回復させるアイテム だが8分の1の確率で壊れてしまう
ゆうしゃ「な… なんだ!! その量は!!」
賢者「果たして耐えられるかな この指輪が全部壊れるまで…さ」
100 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:21:04.87 ID:V/S/TtBxo
その後しばらくして
魔法使い「ぐっ…もう限界だ!!」
賢者「君が最初に音を上げたか 可哀想に」
遊び人「くっ… もう見てられないよ!! ゆうしゃ、隠してる場合じゃないよ!!」
遊び人は懐からまふうじの杖を取り出した
遊び人「これで!!! やるしかない!!」
ゆうしゃ「馬鹿!! それはマホカンタが切れてからだと言っただろう!!!」
盗賊「て… テメェ!! ゆうしゃの作戦を聞いてなかったのか!!!」
遊び人「でも!! あれじゃあんまりだよ!!!」
ゆうしゃの作戦はこうだった
落とし穴に落ちなかった場合、賢者の攻撃を防御でしのぎ マホカンタが切れるのを待つ
そしてマホカンタが切れた瞬間を見計らって全員でまふうじの杖でマホトーンをかける
賢者はすでに ゆうしゃと僧侶の魔法を封じているのでマホカンタをかけることはない
この作戦は2人しかマホトーンを唱えられない という先入観があってこそ成立する作戦だった
だが…すでにネタは割れてしまった、もう意味はない作戦だ
たった1人の仲間の手によって
魔法使い「な…なにをしている!! それは… ぐっ…」
僧侶「な…なんてことを!! 」
武闘家「ばかああああああああ!!!!」
ゆうしゃ「やはりお前を…パーティに入れたのは失敗だった…」
ゆうしゃ「友達だからと軽く入れたのが間違いだった」
ゆうしゃ「この役立たずがあああああああああああああああ!!!!!!」
ゆうしゃの心の叫びだった、そして遊び人の顔をおもいっきり殴り飛ばした
遊び人「がっ! わ…悪いのは僕じゃない… 穴のある作戦を考えたゆうしゃだ!!!」
ゆうしゃ「なんだと!? お前が先走らなければ成功していただろうに!!」
遊び人「作戦を考える方はいいさ!! 考えるだけだからさ!! でも…」
遊び人「実行する方の身にもなってよ…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
101 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:21:38.99 ID:V/S/TtBxo
賢者「まふうじの杖… マホトーンの効果のある杖か 珍しいじゃないか どこで見つけたんだ」
賢者「だからあいつは外せと言っただろう、本当の敵は目の前にいるやつじゃない」
足をひっぱる味方だよ
賢者を包んでいた魔法の壁が消え去った
賢者「無駄話をしすぎたね、マホカンタは切れてしまったが もう一度かけ直すよ」
盗賊「ちくしょおおおおおおおおおおおおおお!!」
ゆうしゃ「馬鹿! 前に出るな!!!」
前にいる3人を無視し盗賊が髪を逆立て怒りに任せて突っ込んでいった
賢者「邪魔だ、どけ」
賢者は足で盗賊を左に蹴り飛ばした
盗賊「がっ… ち…ちくしょうおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
賢者「戦いの最中は常に冷静でないとね」
賢者「さぁ…また耐久戦か マホカンタ―――」
賢者の前に光の壁が発生した、また、振り出しに戻ったに見えた
だ が
そのとき、目に見えぬスピードで突っ込んでいった女がいた
その女は、先に突っ込んだ盗賊の影に隠れて賢者に接近した
そして腕にはめた鉄の爪で賢者の体を大きくそらし
落とし穴のある床まで吹っ飛ばした
賢者「がはっ!! な…」
武闘家「 お ち な よ ♪ 」
賢者「ああああああああああああああああああああ!!!」
ヒューン
賢者は落とし穴に落ちた
ゆうしゃ「全員その落とし穴に落ちろ!!!」
「「「「「了解!!!!!」」」」」
102 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:22:17.35 ID:V/S/TtBxo
6人は落とし穴に落ちていった
【ピラミッド地下】
賢者「ぐ…」
賢者「おおう!!??」
6人が落とし穴から落ちてきた
盗賊「(ぐっ… まさか さっき飛ばされたので足に傷が!? )」
ゆうしゃ「……俺達の勝ちだ」
賢者「な…なぜあんなスピードで突っ込んできたんだ… なぜ…」
賢者「そ…そもそも あんな動きは事前に打ち合わせでもしていなければ――――――」
賢者「ま…まさか!!」
ゆうしゃ「そうだ、ここまでが俺の作戦だ」
ゆうしゃ「悪いな、こんな役目与えてしまって(後で土下座するぐらいの気持ちはある)」
ゆうしゃ「手加減は出来なかったのは仕方ないぞ、演技だとばれたら終わりだからな」
遊び人「気にしないでよ、僕見た目だけなら凄くアホに見えるらしいんだ」
遊び人「役にたったよね!!」
ゆうしゃ「(……そのセリフを真顔で言わないでくれ 頼むから俺に謝らせてくれ)」
ゆうしゃ「あんたはあいつを舐めすぎだ、おどるほうせきよりはかしこさは高い」
遊び人「褒めてるんだよね、そうだよね!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
誰もツッコミは入れなかった
ドラクエXでは仲間にするおどるほうせきのかしこさは5までしか上がらず、20に達しないと言うことを聞かないので
かしこさの種をつぎ込むプレイヤーはよくいる
盗賊「お…俺にもボロい役押しつけやがって…」
ゆうしゃ「ぴったりだろ? 女の子を守るナイトみたいでさ」
盗賊「…どこに女がいるって」
武闘家「ここおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
103 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:22:58.35 ID:V/S/TtBxo
ゆうしゃ「と…ともかくだ、これであんたは終わりだ、あんたの言葉を借りるなら…
魔法の使えない賢者なんて…
ただの人だ、それもちょっとHPの高いな
ゆうしゃ「魔法使い!! 僧侶!! 俺達のHPは任せたぞ!!」
魔法使い「こういうのあいつの役目だろ …まぁ仕方ないか 魔法の使えない魔法使いなんてただの人らしいからな」
ゆうしゃ「(ザクッ)」
僧侶「わ…わたしの出番って ひょっとしてマホトーンかけられて やくそうで回復するだけ…」
ゆうしゃ「(ザクザクッ!!)」
ゆうしゃ「(なんかすいません)」
ゆうしゃ「さて…どうする…? あんたに勝ち目はないぞ」
賢者「ぐ…ぐううううううううううううう!!!!!」
賢者「ああああああああああああああああ!!!!!」
賢者はもちろん魔法職だが、打撃も実用性はあるレベルだ、ましてや ゆうしゃたちよりレベルは高い
賢者は突っ込んできた
けんじゃのこうげき! ゆうしゃに34のダメージ!!
ゆうしゃ「無駄だ!!、俺達は以前とは違う!! レベルも上げて あんた程度の打撃なら余裕で受けきれる!!」
僧侶「やくそう!」
ゆうしゃのこうげき! けんじゃに13のダメージ!
ぶとうかのこうげき! けんじゃに15のダメージ!
ゆうしゃ「回復もできない、そして俺達は6人だ、あんたは1人」
「もう無理だ、諦めろ」
賢者「ぐ… ひ…卑怯だとは思わないのか!!」
ゆうしゃ「思わないね」
ゆうしゃ「これは1対1で戦う決闘じゃない」
「ただの殺し合いだ」
ゆうしゃ「悪いがそんなに俺は勇気あふれる勇者じゃない 合理的に進めさせてもらうよ」
ゆうしゃ「卑怯とでもなんとでも言え」
ゆうしゃ「俺は…勝つためなら何でもする」
ゆうしゃ「たとえ… 友を囮にしても 仲間の女の娘3人を盾にしようとも」
ゆうしゃ「みんなの命が守れるなら俺は全力を尽くす」
ゆうしゃ「それが…俺の戦い方だ」
賢者「………」
104 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:23:25.86 ID:V/S/TtBxo
僧侶「(か…格好いいです!! ゆうしゃさん!!)」
盗賊「(う… あいつそんなに格好良かったか? 今日は別人だぜ)」
武闘家「(かっこいー♪ けどたまにそういう悪役いるよね)」
賢者「まて、あの武闘家のスピードはなんだ、その説明はどうした」
ゆうしゃ「ああ、あれか あれは星降る腕輪だ」
武闘家「これ付けてると凄く速くなるんだよ!! 通常の3―――」
ゆうしゃ「いつもの2倍だ、ただでさえ速い武闘家だから恐ろしい速さに見えただろう」
武闘家「あう…」
賢者「私の負け…」
ゆうしゃ「そうだ」
賢者「…殺せ、もう用はないだろう」
ゆうしゃ「だが、あんたは殺さない」
賢者「!? どういう意味だね…」
ゆうしゃ「確かにあんたは俺の仲間に点数を付けるような奴で」
「俺としては殺してもかまわないと思う面がある」
ゆうしゃ「だが…」
「それでも家族を殺されるのはつらいっ…!!!!!」
遊び人「!?」
ゆうしゃ「俺には分かる、親父が死んだ時はそれは泣いたよ」
ゆうしゃ「だからあんたのためじゃない、あいつのためだ…」
ゆうしゃ「俺は… 殺さない……」
ゆうしゃ「いや… 殺せない……」
ゆうしゃ「ちょっと…自分勝手かな」
誰もゆうしゃを責めはしなかった
ゆうしゃ「…ありがとう これより ここを脱出する 出口は分かるな 武闘家、盗賊 」
武闘家「こっち」
盗賊「ばか、…こっちだ つ… すまん」
105 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:23:57.67 ID:V/S/TtBxo
ゆうしゃ「だがここを出る前に祈りの指輪を全部渡せ」
賢者「わかった」
ゆうしゃ「服の隙間に隠しているかもしれない、盗賊 やってくれ」
盗賊「男の身体検査は嫌だが… そうも言ってられないか」
念入りにチェックした
盗賊「…? 鍵か」
賢者「持って行け、私にはもう必要のないものだ」
盗賊「そうか、遠慮なくもらっておくぞ」
盗賊「ないぞ」
ゆうしゃ「よし」
ゆうしゃ「次はMPを全部使い切れ メラゾーマを連打しろ そのあとニフラムで調整する」
賢者「なるほど… ここから出ても魔法が使えないようにする気だな」
ゆうしゃ「そうだ、それだけあんたの魔法は凄い そこは認める」
賢者はメラゾーマを連打した
賢者「はぁ… はぁ… 全部使ったぞ」
ゆうしゃ「よし、賢者を拘束するぞ イシスの王宮の牢に閉じ込める」
・・・・・・・・・・・・・・・・・
黙々と賢者を縄でくくった
ゆうしゃ「しっかり結び目をつけて、縄抜けなんてされないように」
了解
ゆうしゃ「…行こう」
106 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:24:21.31 ID:V/S/TtBxo
【砂漠】
賢者「日の光か… いい光だ」
ゆうしゃ「長いこと拝めないからな、じっくり見ておいてくれ」
賢者「ゆうしゃ君、これだけは言わせて欲しい」
ゆうしゃ「…なんだ」
悟りの書には手を出すな
賢者「あいつに悟りの書を使わせないでくれ、頼む」
ゆうしゃ「敗者の弁は聞かない」
ゆうしゃ「(……どういう事だ、賢者にするなではなく悟りの書を使うな とは…)」
ゆうしゃ「(もしかして悟りの書は賢者になるだけのアイテムではないのか……?)」
賢者「……」
【イシス王宮】
イシス王女「まぁ、ゆうしゃが次のレベルになるためには…」
ゆうしゃ「カットで」
ゆうしゃ「魔王軍の尖兵を捕らえました、投獄してください」
イシス王女「まぁ…その方は以前の… 魔王軍の尖兵とは…?」
ゆうしゃ「彼は人間でありながら、魔王軍に手を貸しています また魔法が使えますので常に魔法は封じておいてください」
ゆうしゃは全てのいきさつを話した
イシス王女「まぁ!! しかしその話を信じていいのですか…ゆうしゃ」
ゆうしゃ「信じてください」
イシス王女「…わかりました」
イシス王女「来なさい!! この者を牢に入れるのです」
『『『『『はは!!!!!!』』』』』』』
ゆうしゃ「それでは僕たちはこれで失礼します、ご協力感謝いたします 王女 」
107 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:24:48.98 ID:V/S/TtBxo
【?】
?「これで…良かったのですか?」
??「はい、ご迷惑おかけしました」
?「そうですか…しかし 何故そこまで…」
??「私は…彼らが魔王を倒すのを信じています」
?「それならば仲間になると言えばよろしいのでは」
??「……駄目です 私はそう…長くありません、自我を保てるのはもう少しでしょう」
??「ですが…消える前に私は強くなって欲しかった!! この先に待ち受ける敵の前に!!」
??「そのためならこの体がどうなってもよかった…」
?「しかし、ゆうしゃの話では本気でかかってきているようでしたが」
??「そうです、そこまでしないと演技だとばれてしまいますから」
?「もし戦いのゆうしゃの仲間が死んでしまう そんな事は考え無かったのですか」
??「もし誰かが私の攻撃で死んでしまったら ザオリクで生き返えらせるつもりでした」
??「その後、メダパニか何かで記憶を改ざんしようと考えていたのですが」
??「杞憂に終わったようです、予想以上の動きでして」
??「まふうじの杖までは予想してました」
??「その案にかかったフリをして最後は逃げるつもりだったのですが」
??「自分からその案を弟に先走らせ 仲間割れしたと思わせる」
??「最後は力押しの星降る腕輪で吹っ飛ばす」
??「いい作戦ですよ、裏をかくのは得意みたいですね」
??「本当に殺されるんじゃないかとひやひやしました」
?「死ぬのは嫌ではないのですか」
??「私が死んだら…その時です」
?「…そうですか」
??「彼らは強くなりました、私を倒すために知恵を絞り、レベルも上げ 万全の状態で挑んできました」
??「予想以上の動きを考慮すれば全員に120点を付けてやりたいですね」
?「……」
?「あなたは…この後どうされるのですか」
??「そうですね… イシスのお城の地下で余生を過ごすとしますか」
??「案外牢獄の中も楽しいかもしれませんし」
?「差し支えなければ会いに行ってもよろしいですか」
??「いいですけど、鉄格子ごしですよ」
?「かまいません」
その後2人は他愛もない会話を続けた
108 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:25:45.97 ID:V/S/TtBxo
?「――ですね」
??「もう、やめてくださいよ」
??「……………」
??「…………」
??「あ゛っ…」
?「どうなさったのです!?」
??「あ゛ああああああああああああああああああああああああーーーー!!!!!!」
??「離れてください!! 王女!!」
イシス王女「まさかもう!?」
??「(離れなければ… ここを離れなければ!!!!!!)」
?「医療班を今 呼びます!!」
??「駄目だ!!間に合わない! ル… ルーラああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
イシス王女「賢者さん!!! 賢者さーーーーーーーん!!!!!!!!!」
【????】
賢者?「…………」
今日のゆうしゃの言動に仲間5人は尊敬の念を感じていると同時に
話しかけづらい雰囲気をつくりだしていた
ゆうしゃ「…」
ゆうしゃ「…みんな今日はおつかれさま このあとだが…」
5人は当然緊張していた
だが…
ゆうしゃ「ぱあっっっと騒ぐぞーーー!!! 準備はいいかー?」
は? 5人はそう思った
武闘家「い…いや どういう…」
ゆうしゃ「何ってそりゃ、勝ったんだから祝賀会に決まってるだろ それ以外に何があるっていうんだ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
盗賊「ふふふ…ははははははは!! やっぱりそうだよな!! お前はそういう奴だよ」
僧侶「お店の予約してきますねー」
ゆうしゃ「よろしくー」
遊び人「いつつつつ… 腫れちゃってるよ」
109 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:26:26.16 ID:V/S/TtBxo
ゆうしゃ「全力で殴ったのは… まぁ仕方ないな!! だって演技なんだし!!」
遊び人「演技でもこっちのケガは本当なんだけど!!」
魔法使い「……ほれ、氷を作ってやったからこれで冷やせ」
遊び人「!? まさかこの氷に何か仕掛けが…」
魔法使い「なんでそんなに驚くんだ、あ゛あ゛!!?? 私がやさしくしたらおかしいか」
遊び人「おかしい」
魔法使い「お前の私に対するイメージっていったい…」
遊び人「でもありがとね、魔法使い」
魔法使い「そうか、30秒で治せ」
遊び人「それは無理」
魔法使いは頬に直接押しつけた
魔法使い「ぎゅー」
遊び人「冷たい!ってか 痛い痛いーーーー!! 押しつけすぎ!!」
盗賊「………」
武闘家「こっち来なよ」
盗賊「なんでだ」
武闘家「いいから!!」
盗賊「お…おい!!」
武闘家「あんた、足ケガしてるでしょ」
盗賊「…してない」
武闘家「ほんとに?」
盗賊「ああ」
武闘家「ふーん…」
武闘家「ふんっ!!」 武闘家は盗賊の足を踏みつけた
盗賊「あああああああああああああああああ!!!!!」
盗賊「何すんだ!!! い゛ってえ… お前 ケガしてるところに塩を塗り込む気か!!! 」
武闘家「やっぱり… ケガしてるじゃない!!」
盗賊「その確認の仕方はどうなんだ、悪化したらどうするんだ」
武闘家「はい、ちょっとそこに座って 」
盗賊「無視か」
110 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:26:52.54 ID:V/S/TtBxo
盗賊「いらねーよ、勝手に治るわ」
武闘家「化膿したらどうすんの 足は私達の武器じゃん」
武闘家「すわんなよ」
盗賊「……………」
なくなく盗賊は椅子に座った
武闘家「すり潰したやくそうを傷に塗り込むと治りがいいんだよ、遊び人さんに貰ってきた」
盗賊「アイテムってゆうしゃが管理してるんじゃないのか」
武闘家「やくそうだけ別枠らしいよ、遊び人さんがすぐ使うから」
盗賊「……作業分担?」
武闘家「…あ! 先に消毒しないと… 焼酎でいいや消毒作用あるし」
盗賊「………」
傷口に焼酎をかけて、武闘家は塗り薬のようにやくそうを傷口に塗った
盗賊「痛っ…」
武闘家「がまん がまん」
武闘家「あとは…」
包帯を取り出し足の形に合わせて巻いていった
サラサラサラサラ
盗賊「……上手いな」
武闘家「えっ!?」
盗賊「いや、ケガの手当がだよ かなり手慣れてるじゃないか」
武闘家「自分でケガの手当ぐらいできないとねー 女なら」
盗賊「お前はどう見ても男っぽい 女には見えない」
武闘家「悪かったわね、女っぽくなくってさ!!」
包帯をきつく結んだ
盗賊「きついきつい!!」
「まあ少し女っぽいところもあるから安心したが」
武闘家「今頃気づいたのー? この魅力的なボディ♪に」
盗賊「おう、魅力的なボディ(笑)がんばれ」
武闘家「(笑)つけんな」
武闘家「はい!! おしまい!! もういいよ」
盗賊「………」
武闘家「じゃあね、わたしもう行くから」
盗賊「…………ありがとな」
武闘家「うん? 何?」
盗賊「だからありがとうって!!」
武闘家「2回も言わなくてもいいよ お大事にー♪」
盗賊「……聞えてるじゃねぇか」
111 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:27:23.52 ID:V/S/TtBxo
【乾杯】
ゆうしゃ「ええー とにかくみんなお疲れさまー 」
ゆうしゃ「乾杯していいですかー ?」
「「「「「 いいでーす 」」」」」
ゆうしゃ「よーし行くぞー」
ゆうしゃ「かんぱ―――」
「「「「「カンパーイ!!!!!」」」」」」
ゆうしゃ「…合わせてくれ …ううっ」
遊び人「あーあ ほらゆうしゃ泣いちゃったじゃない やりなおしー」
盗賊「めんどくさいやつ」
武闘家「はやくー」
魔法使い「……はやくしろ」
僧侶「待ちますよ、ゆうしゃさん」
ゆうしゃ「いい?? ほんとに? やっていい??」
盗賊「ああ、いつでもいいぞ」
ゆうしゃ「…よし かんぱ――」
「「「「「カンパーイ!!!!!」」」」」
ゆうしゃ「もう泣かないよ俺、だって勇者だから」
…意地悪だった
【今日の立役者】
武闘家「今回の立役者といえば、なんと言ってもこのわたし!! 武闘家だよね」
魔法使い「…確かに あのゴミ野郎をダストシュートに投げ込んだのは武闘家だな」
僧侶「そうね、女の娘だって頑張るんだから」
パチパチパチ
盗賊「じゃあそのサポートをした俺も来るだろ」
遊び人「いや待ってよ、あれは僕の演技あってこそじゃないか」
遊び人「一番は譲るけどベスト3には入れて欲しいなー」
ゆうしゃ「(俺!! 俺!!)」
僧侶「私もがんばりましたよ!! マホトーンを掛けられる役とか… やくそうを渡すとか… 」
僧侶「あれ…涙が出てきた おかしいな…」
武闘家「はいテッシュ」
僧侶「…ありがと」
盗賊「ほら、僧侶はあの炎と氷を耐えたじゃないか なあ!!」
僧侶「そうでしたね、ありがとうごさいます」
112 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:28:00.71 ID:V/S/TtBxo
魔法使い「…ちっ あいつがもっと抵抗していれば私のどくばりを出していたのだが…」
ゆうしゃ「(だから俺!! 俺!!)」
魔法使い「あっさり投降しよって… つまらん」
ゆうしゃ「ほら…他にもいるだろ? 作戦を考えたやつとか!?」
武闘家「あーあれって誰が考えたんだっけ 忘れちゃった(振り)」
ゆうしゃ「……」
盗賊「おい、冗談だから 泣かないんじゃなかったのか」
ゆうしゃ「も…もうお前らなんてしらない!!!」
僧侶「はいどうぞ テッシュ」
ゆうしゃ「……ありがと」
ゴシゴシゴシ
遊び人「でもゆうしゃよくあんな作戦思いついたよね、3段構えでさ」
ゆうしゃ「だろ!? 一時間で考えたんだ もう必死だったんだぞ」
盗賊「(立ち直り速いな)」
武闘家「(あんな作戦一時間で考えたんだ… すごい…)」
ゆうしゃ「特にベギラゴンを耐えるところなんだが、計算が大変でな」
ゆうしゃ「電卓が必要だった」
魔法使い「(そこか!? 大変なところって 紙で計算するのが大変って意味なのか)」
ゆうしゃ「あとは…そう!! 黄金の爪!」
ゆうしゃ「危うく黄金の爪を付けたまま決戦に行かせるところだったのが危なかったな」
ゆうしゃ「あのまま行ってたらモンスターに襲われまくってたところだ」
ゆうしゃ「みんなの情報を集めていったらこんな作戦になった」
ゆうしゃ「このくらいかな」
盗賊「(なんだこいつ…天才なんじゃねぇのか)」
魔法使い「(…頭良かったんだな)」
ゆうしゃ「あと何か質問とかある?」
僧侶「それ先に言うことですよね」
ゆうしゃ「まぁまぁ後日談として」
遊び人「しつもーん、殴られる役はいつ決めたの」
ゆうしゃ「速攻で決めた、お前しかいないと思った」
113 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:28:26.41 ID:V/S/TtBxo
ゆうしゃ「なかなか演技が上手かったからな(すいません、一番馬鹿っぽい奴を選びました、油断してくれると思ったんだ)」
遊び人「そ…そう? そんなに上手かった?」
ゆうしゃ「おう、それはもう魔法使いの事が心配で堪らなさそうな顔だったぞ」
遊び人「……」
ゆうしゃ「なぜ黙る」
武闘家「質問いいですか?」
ゆうしゃ「いいよ」
武闘家「どうして王様とかに相談しなかったんですか」
ゆうしゃ「…ハイ この話はやめ!! やめよう」
武闘家「ちょっとー!!」
ゆうしゃ「(こういう場合は大体王様とかは助けてくれないもんなんだ)」
ゆうしゃ「(常識的に考えて勇者一人に魔王倒しに行かせるか?)」
ゆうしゃ「(大軍隊を送って倒した方がいいに決まってる)」
ゆうしゃ「(待てよ、じゃあ俺の存在価値って…)」
ゆうしゃ「…答えよう 世界を守るためだ」
武闘家「…答えになってないんだけど」
こうして6人は互いの健闘を称え合った
その後…
ゆうしゃ「(僧侶ちょっと話が)」
僧侶「(え? なんですか 大事な話ですか?)」
ゆうしゃ「(うん、凄く大事な話 聞いて欲しい)」
僧侶「(ま…まさか!!!! 私に… きゃっ♪)」
ゆうしゃ「(お店の外でいいから)」
ゆうしゃ「…………聞いてくれ」
僧侶「……はい!!」
ゆうしゃ「今日の俺は…どうだった?」
114 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:29:18.76 ID:V/S/TtBxo
ゆうしゃ「今日の俺は…どうだった?」
僧侶「すごく ……格好良かったですよ」
ゆうしゃ「………勇者としては?」
僧侶「勇者としてですか????? ……私の意見でいいんですか?」
ゆうしゃ「それでいいから教えてくれ」
僧侶「……」
僧侶「…ゆうしゃさんひょっとして 自分だけ戦闘でいい所見せられなかったの気にしてます?」
ゆうしゃ「(ギクッ)」
僧侶「やっぱりー そうだと思いましたよ そんな顔してます」
ゆうしゃ「う…その通りだ」
僧侶「じゃあ私の意見をいいますから目をつぶってください」
ゆうしゃ「…っ よし、つぶったぞ」
ゆうしゃ「……」
ゆうしゃ「…待て 話を聞くのに目をつぶる必要あるか?」
僧侶「はい♪」
そっとゆうしゃに近づいていった僧侶は…
軽くゆうしゃの頬にそっとキスした
僧侶「チュッ」
ゆうしゃ「…へ?」
僧侶「これが…答えです」
僧侶「がんばってくださいね!! 私の勇者さん」
僧侶「いつでも力になりますよ、私で良ければの話ですが」
ゆうしゃ「…うん」
僧侶「じゃあ、お休みなさい♪」
僧侶「でも、私の部屋に入っちゃ駄目ですよ、ぶっ飛ばしちゃいますから」
僧侶は飛びはねながらゆうしゃを後にして店に戻った
ゆうしゃ「…………」
ゆうしゃ「…………」
ゆうしゃ「…………」
ゆうしゃ「…………」
ゆうしゃ「(やば… 俺、僧侶の事… ちょっと好きかも)」
115 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:30:23.67 ID:V/S/TtBxo
【翌日】
ゆうしゃ「俺達の戦いは…これからだ!!!!」
・・・・・・・・・・・・・・・
シラー
ゆうしゃ「も…もう一度言うぞ」
ゆうしゃ「俺達の戦いは…これからだ!!!!」
誰も答えてくれなかった
イシス編終わり
ここまでが前スレの内容です、ここから始まります
116 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:31:48.19 ID:V/S/TtBxo
【砂漠の国、イシス】
ここは砂漠の国イシス そこでは「イシス王女」と呼ばれる王女が毎日の公務を果たしている
この王女、絶世の美女と呼ばれるが自分の美しさは永遠ではないとひがんでいる節があるのだ
そんな王女は今日の公務 庶民との謁見を行っていた
イシス住民「イシス王女 お初にお目にかかります」
イシス住民「今日もお美しゅうございます王女」
イシス王女「面を上げなさい、話をどうぞ 」
また私の美しさを語るか、確かに私は人から見て自分が美しいと自覚はしてはいる
だが、そんなものはすぐに過ぎてしまうのだ 人間だれもが歳を取る
それは自分の美しさを損なうという事だ 何が美人だ それは一過性のものにすぎない
贅沢であるがこの私の悩みが分かる者などいないであろう…
イシス住民「はは! 実はオアシスの水の量が 少なくなっているのです」
イシス王女「なんと!! それは大変ではないですか!」
水は砂漠の民の生命線だ、水無くして私達は生きられない
イシス住民「はい、まだ井戸には水はあります ですが 雨が降らねば今年の水は足りません なんとかしていただけないでしょうか」
イシス王女「…分かりました 今、結論は出せませんがその件は重大な問題です 必ず解決してみせましょう」
イシス住民「はい!!!! ありがたき言葉!! 王女様っ…」
イシス王女「水の奪い合いが起きないように気をつけなさい」
イシス住民「はは!!」
王女も人間だ、疲れを知らないわけではない、今日の王女は疲れがたまっていた
それを見かねて側近が
王女側近「お疲れですか王女 まだ今日はもう一人いらっしゃいますが」
117 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:32:15.07 ID:V/S/TtBxo
イシス王女「かまいません」
王女側近「ですが!! 旅の人間のようです、追い返しても良いでしょう! それより王女のお体の方が心配です」
イシス王女「いけません、旅の人間は常に旅先の他国と繋がりを持っています。
「そして我が国をとを比較します、追い返したとあればイシスの国に泥を塗ることとなります」
イシス王女「通しなさい!!!」
「王女!! もういません!! 帰ってしまったようです」
王女側近「馬鹿者!! なぜ止めなかったのだ! 」
「そ… それが急にいなくなってしまって…」
イシス王女「見ての通りです、我が国の悪評は広まるでしょう」
王女側近「………………」
イシス王女「今日はもう疲れました 全員この部屋から出て行きなさい」
「「「「「しかし!! 王女を守るのが我らの宿命です」」」」」
イシス王女「…………………出て行きなさい!! もううんざりです!! あなた達のその態度!!」
イシス王女「出て行きなさーーーーーーーーーーーい!!!!!!」
……………
部屋には王女一人となってしまった
118 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:32:45.85 ID:V/S/TtBxo
今日は皆に八つ当たりしてしましました 私が王で本当に良かったのでしょうか
誰かおしえてくれないものですか
イシス王女「…と言っても誰もいないのですがね」
イシス王女「…はぁ」
王女はため息をついたその時……
「八つ当たりは良くないんじゃないかなぁ」
イシス王女「!?」
イシス王女「誰!?」
「ここです、ここー」
イシス王女「人を呼びますよ!!!」
「あなたが追い出したんじゃないですか」
イシス王女「う…そうですが」
「いいでしょう、姿を見せます」
男は魔法を解除し、姿を見せた 部屋には一人の男が立っていた
イシス王女「……どこから入ったのですか」
?「どこからと言われますと、扉からです あ、でも透明だったので気づかれませんでしたが」
イシス王女「何者ですか」
?「おっと 自己紹介がまだでした 私の名前は賢者です よろしくお願いしますね 王女様」
イシス王女「賢者…?」
賢者「そうです、賢者です。今日最後の謁見者です。」
イシス王女「ではいなくなった人というのは」
賢者「私です」
賢者「私の話を聞いてもらえますかね」
イシス王女「名前だけでなく、目的も教えなさい 不審者」
賢者「これはこれは いえ王女様にちょっと伝言を頼みたくてですね」
イシス王女「旅人風情がですか」
賢者「そうです、図々しいお願いですよね」
イシス王女「全くです、用件を言いなさい」
119 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:33:28.72 ID:V/S/TtBxo
賢者「良いのですか!? てっきり依頼か何かをされると思っていましたが」
イシス王女「そんなに心の狭い王はロマリア王ほどでしょう、私は違います」
賢者「……困ったなぁ せっかくそのオアシスの件は私が解決しようと思ったのに」
イシス王女「あなたなら出来ると」
賢者「できますね」
イシス王女「しかし、これは国の問題 旅人に任せるわけにはいきません」
賢者「それでは私の気がすまないのです、恩義は返さないといけません」
「どうですか? こんなプランは」
賢者「私は伝言を頼む、その引き替えにオアシスの問題を解決するというのは」
イシス王女「むむむ…」
イシス王女「…ではお願いしましょうか、あなたがそこまで言うのでしたら」
イシス王女「しかし誰か監督する人間が必要ですね… うーん…」
まてよ、この賢者という者、透明になる魔法が使える様子
なら誰にも知られる事なく、私を外の世界に連れて行ってくれるのではないか
イシス王女「あなたは先ほど透明になる魔法を使っていましたが、他の人間にも有効ですか?」
賢者「はい、あんまり大人数は無理ですが」
イシス王女「安心しました、では私が監督の任に就くとしましょう」
賢者「は…?」
イシス王女「聞えませんでしたか、私がついて行くと言っているのです」
賢者「王女様自らですか!?、それは…………………」
イシス王女「嫌ならその話を断っても良いのですよ」
賢者「(私が言い出した話なのに… なんでこっちが脅迫されてるんだ…)」
賢者「い…いやでも!! 私が王女様を連れ出したと知れたら犯罪者ですよ!? わたしが!」
イシス王女「問題ありません、あなたが捕まることはないでしょう」
賢者「なぜですか、理由をお聞かせください」
イシス王女「私が全力でもみ消すからです」
賢者「国家権力恐るべしっ!!……」
こうして王女の休日が始まる…………………………………
120 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:33:54.29 ID:V/S/TtBxo
イシス王女「そうと決まったら早くお願いします、一刻も早くオアシスに水を満たさねばなりません」
賢者「自分が外に出たいだけじゃないですか?」
イシス王女「……分かりました 人を呼びましょう あなたは牢獄へ送られます」
賢者「わかりました!! 行きますから!! 人呼ばないで!!」
イシス王女「そうですか、お願いしますね」
賢者「(気を効かせるんじゃなかった…)」
賢者「私から離れすぎないでください、透明化の効果が受けられなくなります」
イシス王女「分かりました」
賢者「レムオル!!」
2人は透明になった
【王宮内】
賢者「(王女様、音までは隠せません 慎重に)」
イシス王女「(外はまだですか、賢者)」
賢者「(私の話… 聞いてますか… 不安なんですがっ………… )」
【王宮外】
イシス王女「(うーん! 太陽の光は素晴らしいですね!!、外というのはいいところですね)」
イシス王女「(こういうのはわくわくします、あなたはしませんか?)」
賢者「(外で過ごすことが多いので… 普通ですね )」
イシス王女「(しかも美人さん付きです)」
あれ…? デジャブ??
賢者「(自分で言っちゃいますか? ふーむ 美人ですか…)」
賢者「………どうなんだろう」
イシス王女「(なぜです、あなたは私が美しいと思いませんか?)」
賢者「(……その話は依頼が終わってからにしましょう)」
イシス王女「(教えなさい!!)」
賢者「(大声ださないでください!! 周りの人に気づかれます)」
イシス王女「(くっ… ああ言えばこう言う人ですね!! )」
121 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:34:29.91 ID:V/S/TtBxo
【城下街】
イシス王女「あれはなんですか?」
賢者「あれは路上販売ですね でも高い枝を切るハサミって砂漠で売れるのか?」
イシス王女「ではあれは」
賢者「あれは果物を売っていますね なかなか見たところ鮮度の良いものです」
ヒョイ 王女は一つつまみ
パク 口のなかに放り込んだ
イシス王女「なかなかのお味でした」
賢者「あ!! だめですよ!! 代金を支払わないと!!」
イシス王女「なぜです、私は王女ですよ」
賢者「だったら国の代表として食い逃げはやめてください!!!!」
イシス王女「ではあなたがお支払いになって」
賢者「くうううううううう… 無駄な出費が…」
なくなく支払う事になった
イシス王女「ではあれは」
賢者「…またですか」
イシス王女「いいじゃないですか、せっかく城の外に出られたことですし」
賢者「そんなに王女としての仕事は大変なのですか?」
イシス王女「それはもう!! 毎日知らない人と会って!! 話をして!!」
賢者「私もその一人ですよ」
イシス王女「ああ、あなたはいいです 面白いので」
賢者「面白いかどうかなんですか……」
122 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:35:14.60 ID:V/S/TtBxo
イシス王女「(しかし庶民の暮らしとは良いものですね、活気にあふれています)」
賢者「(あなたは普段外には出られないのですか)」
イシス王女「(公務以外で出る事はありません、ましてや男と二人で出たと分かれば …死刑ですね あなたが)
賢者「(そうですか、わたしが…
って!? 王女様が言い出したことでしょう!! ばれたらちゃんと弁解してくださいね)」
イシス王女「(前向きに善処します)」
賢者「(…政治家め!!!!! 信用ならん!!)」
【イシスのオアシス】
イシス王女「もう魔法を解いていいでしょう」
賢者「そうですね、解除します」
イシス王女「あなたと離れられて幸せです」
賢者「そこまで言われると気のあるセリフに聞えるから不思議ですね」
イシス王女「やはり外の空気はいいものです、王宮では敬語の嵐で疲れます」
賢者「王女ちゃん、ノッてる感じー?」
イシス王女「黙りなさい」
賢者「敬語が嫌だというからしたのに」
イシス王女「でもあなたは敬語を使いなさい」
賢者「じゃあ特別な人間ですね」
イシス王女「ええ、そうですね 誘拐犯さん」
調査を開始した…
123 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:35:43.80 ID:V/S/TtBxo
賢者「……ふーむ 水の量が減っている原因は 水の出口に何か詰まっているからのようです」
イシス王女「なら、それを取り除けば良いのではなくて?」
賢者「…深いですよ ちょっと準備がいりますね」
イシス王女「私に何かすることはありますか」
賢者「では私から離れてください、危険ですから」
イシス王女「分かりました」
賢者「ドラゴラム!!!」
ドーン!!
賢者(ドラ)「離れてくださいね、うっかり踏みつけたらせんべいになっちゃいますからーーー」
イシス王女「ド…ドラゴン!!! モンスターがあらわれました!!」
謎のドラゴンがあらわれた!!
賢者(ドラ)「戦闘イベントじゃないです、ボケないでください」
イシス王女「冗談の通じない人ですね」
賢者(ドラ)「じゃあーー 潜って詰まってるものを取ってきますねーーーー」
ゴボゴボゴボゴボゴボゴボ……
賢者(ドラ)「詰まってるのは…」
124 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:36:15.84 ID:V/S/TtBxo
賢者(ドラ)「何だこれは 石か? しかも積み上げられてる」
賢者(ドラ)「まあいいか そりゃ!!」
ドラゴンは石をどかしはじめた
賢者(ドラ)「ふう… これでいいだろう」
賢者(ドラ)「上がるか」
ブクブクブク…
賢者(ドラ)「終わりましたー 王女さまーー」
ボン! 人間に賢者は戻った
イシス王女「お疲れ様です、水でもどうぞ」
賢者「さっきまで水の中にいた人間に水を奨めますか」
イシス王女「ではガムなどを」
賢者「王女様なのにガムなんて持ってていいのですか?」
イシス王女「これは秘密ですよ、賢者さん」
賢者「では遠慮無く」
イシス王女「何が詰まっていたのですか?」
賢者「どうやら石が詰まっていたようです」
イシス王女「石…ですか? 砂ではなくて」
砂なら分かる、この辺り一帯は砂漠だからだ だが石…? 人工的に作られたのではないか
賢者「私には誰かが意図的に置いたように見えますね」
イシス王女「私もそう思います」
賢者「この国で水に関する最終責任者は誰ですか」
イシス王女「私です」
賢者「いえ あなた以外での話です」
イシス王女「なら、水管理局の『大臣』でしょう 彼は私の次に水に関する決定権を持っています」
賢者「(砂漠の国にはそんな局があるんだ…)」
賢者「なら、犯人はその大臣という方でしょう」
イシス王女「……?」
125 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:36:48.21 ID:V/S/TtBxo
賢者「分かりませんか? 水の総量が減れば 結果、水は貴重なものとなります」
賢者「そうなれば、水を管理する者として自分の地位が上がる」
賢者「いい性格をしてますね」
賢者「水はこんなに綺麗なのに」
イシス王女「…判断は下すには早いでしょう」
賢者「…まあそうですね 問い詰めたら吐くかもしれませんが」
イシス王女「もう少し外に居てはいけませんか?」
賢者「駄目です、あまり長いこと出ていては 露見する可能性も上がります」
イシス王女「……しょんぼり」
賢者「しょんぼりなんて真顔で言わないでください、帰りますよ」
『お前!! そこで何をしている!!!』
賢者「誰だ!!(王女様!!私の後ろに隠れてください)」
イシス王女「は…はい!!」
『どうしてそこにいる、まさか!!?? お前がオアシスの水をせき止めている犯人か!!』
賢者「違う!! 私はむしろ解決しにきた者だ!!」
『なに? ではお前は大臣の仲間ではないのか』
賢者「そちらこそ何者だ、正体を言え!! この変態マスク!!」
『誰が変態マスクだ! 私はカンダタ この街の人間にオアシスの問題を解決するように依頼されたのだ』
賢者「どう見ても犯罪者じゃないか… さてはモンスターだな!」
カンダタ『最近はこういう連中が増えて困る、これはカンダタ家伝統の正装であるぞ』
賢者「(う…? ?ではないようだ むしろ?であって欲しい…) 王女様出てきてもよろしいですよ」
イシス王女「初めまして、王女です」
カンダタ「王女…? まさかこの国の王女か!? そっちこそ犯罪者ではないか!! この誘拐犯!!!」
賢者「違うわ!!」
イシス王女「…この人に誘拐されて お願い!!助けて!!」
カンダタ「ふむ、では王宮までお届けしよう」
賢者「王女様!! 冗談がきついです!!! 私が捕まってしまいます!!」
イシス王女「――――という冗談は置いておいて、もう問題は解決されました。 ご安心を」
カンダタ「おおそうであったか! なら私の出番はなさそうだ」
賢者「あの…」
イシス王女「ですが…誰が犯人か心辺りはありませんか?」
126 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:37:36.43 ID:V/S/TtBxo
カンダタ「…どうやら大臣という人間が怪しいと聞いている 大臣の仲間がオアシスに近づく姿を見たとの話を依頼者から聞いた」
賢者「やはりそうでしたか。 王女様、聞いての通りです」
イシス王女「ありがとうございました カンダタさん ご職業は?」
カンダタ「盗賊団を経営しておる、といってもだ 庶民から略奪することはない」
賢者「カンダタってあの変態で有名なあの人だったのか!! いやー有名人ですよあなた」
カンダタ「それ以上は怒るぞ」
賢者「…すみません」
イシス王女「賢者さん、私を王宮まで連れて行ってください 大臣と話をします」
賢者「そうです、早く帰りましょう」
イシス王女「貴重な情報をありがとうございました、カンダタさん またお会いする機会があれば」
カンダタ「いや、私と出会うということは酷い政治をしているところだぞ 会わないほうがいいでしょうな」
イシス王女「まぁ ではあなたに会わないように良い政治をしなくては」
カンダタ「うむ 精進なされ それでは私はこれで失礼させてもらうよ」
賢者「ありがとうございましたーーーー」
カンダタ「さらばだ」
イシス王女「では帰りましょう、賢者さん」
賢者「はい レムオル!!」
賢者は王宮まで王女を送った
イシス王女「大臣を呼びなさい!!!!」
賢者「私は?」
イシス王女「透明になってでも隠れていてください」
大臣「何かご用でしょうか、王女」
イシス王女「お前ですね オアシスの水をせき止めた人間は」
大臣「めっそうもない!! 砂漠の民にとって水は貴重なもの それをせき止めるなど…」
イシス王女「(そう簡単に白状しませんか)」
賢者「(ちょっと話合わせてくださいね)」
イシス王女「(えっ?)」
ゴニョゴニョ…
127 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:38:04.55 ID:V/S/TtBxo
賢者はレムオル状態で扉を出て行き呪文を唱えた
モシャス
大臣「心外です王女 私がそのような事をするなど うう…」
大臣はおめおめと泣き出した
バタン!!
男「大臣どういう事ですか!? 工事の代金を支払わないというのは!!!」
大臣「だ…だれだね 君は」
男「工事の下請け人ですよ!! 金が払われないとはどういう事です!!」
大臣「馬鹿な!! 先払いしたであろう!! 貴様…・さてはっ!! 契約違反をうたって二重取りする気か」
イシス王女「ほう…前払いでしたか 太っ腹ですね大臣」
大臣「なっ…王女これは…… ちがっ…」
イシス王女「黙りなさい、衛兵たちよ!! 集まりなさい!!」
『『『『はっ!!!!』』』』
イシス王女「大臣を捕らえるのです。 この者は砂漠の民の命である水を汚しました!! その罪は重い!!」
大臣「放せ!! 無礼者!! なぜ… なぜ… 私だと…」
イシス王女「たまには外に出ることですね、大臣 了見が狭まりますよ」
イシス王女「捕らえよ!!」
男「どうでした、王女様」
イシス王女「やはりあなたは演技が下手ですね 白々しいですよ」
ボンッ!!
男は賢者の姿になった
賢者「そうでしたか? 自信あったのに」
イシス王女「さて… なぜ私が美しくないか 理由を聞かせてもらいましょうか」
128 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:38:32.82 ID:V/S/TtBxo
賢者「あ、覚えてました?」
イシス王女「当然です」
賢者「ではなぜかお話しましょう」
賢者「美しさとは永遠のものだからです」
イシス王女「は…?」
賢者「美女と言われた人間は70、80のおばあさんになっても美しいのです」
イシス王女「しかしおばあさんですよ、それがどう美しいのです」
賢者「分からない人ですね、心がですよ」
イシス王女「こころ?」
賢者「確かにあなたは大層美しい容姿をお持ちだ」
賢者「だが…美しさというものをはき違えています」
賢者「あなたは自分の美しさを『若い』から この一言で済ませようとしています」
イシス王女「……」
賢者「それは本当に美しいというものなのか」
「私はこう思うのです、美しい女性とは魂が美しいからではないのか」
賢者「きっとそれは永遠であると考えます」
賢者「いかがでしょうか」
イシス王女「あなた、中々のロマンチストですね」
賢者「そうですか?、初めて聞きました」
イシス王女「ふふっ… そうですね なんとなくわかった気がします 美しさというものがなんなのか」
賢者「あくまで私の持論ですがね」
イシス王女「さて、こんな話をしてくれた賢者様 あなたの伝言を教えてください 」
賢者「様はやめてくださいよ、恥ずかしいです」
賢者「あのですね…」
賢者はゆうしゃと弟 その仲間たちがここを訪れること、そして自分に攻めに向かってくるように演技をするように頼んだ
イシス王女「…本気ですか」
賢者「本気です」
イシス王女「……止めても無駄ですか」
賢者「無駄です、強行します」
129 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:39:36.63 ID:V/S/TtBxo
イシス王女「…分かりました、その依頼承りました」
賢者「ありがとうございます、王女様」
イシス王女「様はやめなさい、仰々しいですよ」
賢者「では王女」
イシス王女「それでよろしい」
イシス王女「今日はなかなか楽しい日でした、賢者さん」
賢者「私は気苦労が絶えませんでしたよ…」
イシス王女「まぁそう おっしゃらずに」
賢者「さっきの王女はお綺麗でしたよ」
賢者「悪人に裁きを下す時の顔はまるで水戸黄門のようでしたよ」
イシス王女「…いまいちわかりにくい例えですね」
賢者「とにかく さっきの王女は『美しい』…っとちょっと見とれてしまいました」
イシス王女「お世辞が上手いのですね(まぁ…)」
イシス王女「今日はありがとうございました、イシスの国は救われました」
賢者「いえいえ、これも旅人の役目です 王様に依頼されるのはもう慣れてます」
イシス王女「ではもう一つお願いしてもよろしいですか」
賢者「ろくでもないものは勘弁ですよ」
イシス王女『旅が終わったらまたここに戻ってきてくれますか』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
賢者「んんんんん… 戻ってくるとは言えませんが また寄るというのであれば」
イシス王女「そうですか、次に来た時は盛大におもてなしさせてもらいます」
賢者「ではごちそうを用意してください」
賢者「では…失礼しました」
イシス王女「……」
賢者「さようなら」
イシス王女「…さよならはやめましょう、二度と会えないみたいです」
賢者「…………」
そうなるかもしれませんとは言わなかった
賢者「ではまた会いましょう 王女」
イシス王女「……また会いましょう賢者さん」
王女はまた一人となってしまった……………………
そして王女の休日は終わった
だが、もう王女が部下に八つ当たりする事はなかったという…
130 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/01(木) 18:40:23.13 ID:V/S/TtBxo
兄弟って似たような人を好きになりますよね
王女はまだ出番ありそうな感じです
131 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(中部地方)
[sage]:2011/12/04(日) 08:32:24.35 ID:1XKnzQ4a0
俺は兄貴と全然好のみが違ったなwwwwww
兄貴の嫁さん見たときは表情をこらえるのに必死だったわwwwwww
132 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(関西地方)
[sage]:2011/12/04(日) 15:53:19.98 ID:NRkoXeaGo
また立て直したのね
乙
133 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:26:53.34 ID:9kXQbeEqo
【旅の扉inロマリア】
ゆうしゃ「……開かない」
えっ?
ゆうしゃ「『盗賊の鍵』じゃ開かないみたいだ …どうしよう」
盗賊「そういや賢者の奴から鍵を奪ってたんだが」
ゆうしゃ「…見せてくれ」
まじまじとゆうしゃは鍵を見つめた
ゆうしゃ「ふーむ これは魔法の鍵だな たぶんこの模様の扉はこれで開けられるんだろう」
ガチャガチャ
ゆうしゃ「開いた」
盗賊「(なんで俺に渡したんだろうな 持っていれば俺達が困るのに)」
僧侶「盗賊さーん 置いていっちゃいますよーーー」
盗賊「わるいー いま行くー 」
ゆうしゃ「はい、集まってー 扉入るから」
魔法使い「おいもっと詰めろ、入らん」
ゆうしゃ「押さない、押さない 武闘家 その辺詰めてあげて」
武闘家「分かりましたー」
遊び人「扉が狭すぎるんだけど」
盗賊「ちょっと6人じゃ狭いな」
ワープ→ポルトガ周辺 ゆうしゃLV21 遊び人LV20 盗賊LV20 武闘家LV20 僧侶LV21 魔法使いLV20
134 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:27:47.59 ID:9kXQbeEqo
【ポルトガ】
子供「ここは ポルトガだよ」
ゆうしゃ「こんにちわ、ここはポルトガって言うんだ」
子供「うん、お兄ちゃんは?」
ゆうしゃ「アリアハンから来たんだ、王様に会いに来たんだ」
子供「そうなの!? じゃああっちの方にあるから行ってみるといいよ」
ゆうしゃ「うん、教えてくれてありがとうな」
【由来】
盗賊「ポルトガってどう考えてもポルトガルだよな」
遊び人「じゃあロマリアだってローマ+イタリアじゃん」
僧侶「じゃあアリアハンはなんなんでしょうね」
魔法使い「アーリアじゃないか? アーリア+ハンでアリアハン」(アーリア人)
僧侶「あ、なるほど」
【呪いの恋人たち】
サブリナ「カルロス? どこなの? カルロスーー」
ゆうしゃ「どうしたんですか?」
サブリナ「カルロスを見ませんでしたか」
ゆうしゃ「その…カルロスという方は」
サブリナ「ああそうでしたね!! この… このくらいの 馬なんですが」
サブリナは腕を上げてカルロスの大きさを表した
ゆうしゃ「調教師とか何かで、逃げ出したとか?」
サブリナ「とんでもない!! カルロスは私の恋人です!! 失礼しちゃうわ!!」
ゆうしゃ「…? 先ほどは馬とおっしゃられていたのでは」
サブリナ「カルロスと私は魔王バラモスに呪いをかけられてしまったようなのです」
ゆうしゃ「呪い…とは?」
サブリナ「昼はカルロスが馬になり、夜は私が… 猫になってしまいます」
ゆうしゃ「では元々は人間なのですか!?」
サブリナ「そうです、いつの日かこんな体になってしまったのです ううっ…」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ゆうしゃ「…僕たちは魔王バラモスを倒すために旅をしています、一刻も早く魔王を倒してあなた方の呪いを解いてみせます」
サブリナ「そうなのですか!? ではお願いします!!」
遊び人「おおーい、ゆうしゃー そのカルロスって言う人ってこの人ってか馬じゃないのー? 呼ぶと付いてくるんだー」
サブリナ「ああああああ!! カルロス どこに行っていたの!?」
カルロス?「ヒヒーン!!」
135 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:28:08.37 ID:9kXQbeEqo
サブリナ「今日は森まで散歩に行く約束でしょ さあ行きましょう」
サブリナ「すみません、失礼します」
ゆうしゃ「…大変そうだな」
盗賊「だな、だからこそ俺達がいるわけだが」
ゆうしゃ「…がんばるさ」
盗賊「ああ、さあ行こうぜ」
カルロス?「ヒヒーン!!」
サブリナ「きゃ! カルロスだめよ こんな所じゃ…」
サブリナ「こらっ!! もう!!カルロスったらえっちなんだから… それは森についてからの」
サブリナ「お た の し み ♪ 」
カルロス?「ヒヒヒヒーン!!!!!」
ゆうしゃ「…」
盗賊「…」
ゆうしゃ「やっぱり魔王倒さなくてかも」
盗賊「わかるか…分かるぜ…」
魔法使い「よくやった魔王」
僧侶「…… 獣――」
武闘家「駄目よ!! 姉さんそれ以上は!!!」
136 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:28:47.51 ID:9kXQbeEqo
【ポルトガ城】
ゆうしゃ「……宝箱があるんだが」
ゆうしゃ「どう見たってバリアが張られている」
魔法使い「あの…」
ゆうしゃ「取りに行くやつは黒こげだな これ」
盗賊「男3人の中で決めっか」
ゆうしゃ「そうだな、それがいい」
魔法使い「おい」
僧侶「いえ、やっぱり均等にくじで決めましょう 仲間外れも寂しいですし」
盗賊「…いいのか? 黒こげだぞ 死にはしないだろうが ボロボロになるぞ」
ゆうしゃ「反対だ、変にケガをされても困る」
僧侶「女だからって行かせないっていうのは差別ですよ」
魔法の言葉で
盗賊「ううう…こう言われるとな(反論不能)」
武闘家「きっちり決めようよ」
ゆうしゃ「んんんん…仕方ないか」
魔法使い「聞け」
遊び人「…まぁいいんじゃない?」
ゆうしゃ「…くじ配るぞ」
ゆうしゃはどこからともなく 箱形のくじを用意した
遊び人「今回は箱形なの?」
ゆうしゃ「別にどうでもいいだろ、じゃあ赤いくじをひいた奴が行くって事で」
遊び人「じゃあ赤いくじは僕が作るよ、僕は最後に残ったやつでいいから」
ゆうしゃ「(頼みたいことがあるんだが)」
遊び人「(自分だけ体張らなかった事気にしてるんでしょー 過去を引きずる男は嫌われるよ)」
ゆうしゃ「(お前が言うなよ 全部赤で頼む)」
遊び人「(やると思ったけどね)」
ゆうしゃ「(公平感は作らなければならないからな)」
遊び人「じゃあゆうしゃからね(分かった)」
ゆうしゃ「おう、じゃあ箱はお前が持っててくれ(痛いだろうな)」
遊び人「はい、どうぞ」
ゴクッ…
周りの空気が少し静まった
137 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:29:15.73 ID:9kXQbeEqo
ゆうしゃ「それっ!!」
ゆうしゃのくじには赤い色が塗られていた
ゆうしゃ「一発目で出るか普通!? 行ってくればいいんだろ 行けば!!」
遊び人「はいはい、さっさと行ってらっしゃい」
ゆうしゃ「ブツブツブツ…」
遊び人「あ、この箱もういらないから捨ててくるね」
武闘家「待って、その箱貸してみてよ」
ゆうしゃ「メラ!」
・・・・・・・・・・
箱は燃えてしまった
ゆうしゃ「必要ない」
タッタッ
僧侶「(まさかゆうしゃさんわざと…)」
盗賊「(そんなわけないだろ、自分から焼き鳥になりに行くやつがいるか いるけどな) 」
魔法使い「……もう知らね」
ゆうしゃ「行くぞ…」
バリバリバリバリ
ゆうしゃ「あぎゃああああああああああああ!!!」
プスプスプス…
ゆうしゃ「…は゛い取ってきた いてててて」
いかりのタトゥー
まふうじのつえ
スタミナのたね
ゆうしゃ「まふうじの杖は持ってるから売ればいいな」
僧侶「ベホイミ!! 黒こげじゃないですか!!! んもぅ!!」
ゆうしゃ「だいじょうぶ… こういうのでは死なないお約束だから」
僧侶「そうであってもです!!!!」
138 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:29:43.54 ID:9kXQbeEqo
僧侶はゆうしゃのHPを回復した
ゆうしゃ「はぁ…ついてないぜ」
『『『『うそつけ!!!!』』』』
ゆうしゃ「じゃあ王様に会いに行こうか」
魔法使い「( …言っておいた方がいいかな )」
魔法使い「(ひじょーに言いにくいことなんだが)」
ゆうしゃ「(なんだ)」
魔法使い「(もうトラマナ覚えてるから体張らなくてよかったぞ、って格好つけすぎ)」
ゆうしゃ「(…先に言ってくれ!!!! 、ってか秘密にしてくれ 格好悪いから)」
魔法使い「(…じゃあお前を親身に慕ってる僧侶に話してくるかな)」
ゆうしゃ「(秘密にしてください お願いします)」
リーダー…?
139 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:30:16.03 ID:9kXQbeEqo
【王謁見】
ポルトガ王「おお!! ゆうしゃが次のレベルになるためには…」
ゆうしゃ「カットで」
ポルトガ王「そなたが件の勇者か」
ゆうしゃ「有名になっていますか」
ポルトガ王「うむ、最後まで王にセリフを言わせない無礼者としてな」
ポルトガ王「だがこのポルトガ王、この程度の無礼で腹を立てる王ではないぞ!!」
ポルトガ王「よくぞ来た、勇者、ゆうしゃよ」
ゆうしゃ「寛大な王ですねポルトガ王」
ゆうしゃ「王は何かをお探しのようですが」
ポルトガ王「もう知ってるのか、話が早くて助かる」
ポルトガ王「はるか東の国では くろこしょうが多く取れるという。
東に旅だち東方で見聞したことを報告せよ くろこしょうをもちかえったとき そなたらを 勇者と認め 船を あたえよう!」
ゆうしゃ「船ですか!?」
ポルトガ王「そうだ、どこぞのロマリア王とは違うぞ、船だ!!」
ポルトガ王「私は気前がいいだろう!!」
ゆうしゃ「はい!! あのギャンブル大好きでろくに謝礼もよこさないロマリア王とは違いますね!」
盗賊「(だな)」
僧侶「(ですね)」
遊び人「(だね!!)」
武闘家「(うん!!!)」
魔法使い「(そうだな!)」
ポルトガ王「うむうむ なかなか話の分かる男ではないか ハハハハッ」
ポルトガ王「こいつをもっていけ」
ポルトガ王「これを見せればアッサラーム近くのノルドは通してくれるだろう」
○○○を貰った!!
ゆうしゃ「(ま…まさかこれは…)」
ポルトガ王「(うむ、あいつも中々特殊な性癖を持っておるものだ)」
ゆうしゃ「(僕はこっちには興味がないのですが)」
ポルトガ王「(ノルドはノーマルな方も持っている、見せて貰うがよい)」
140 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:30:41.36 ID:9kXQbeEqo
ゆうしゃ「ありがとうございますポルトガ王(いいもの貰いました)」
ポルトガ王「ハハハハハ また来るが良いぞ(ちゃんと渡せよ)」
ゆうしゃ「ええ、船を頂きにまた来ますよ」
ゆうしゃはポルトガにて王からあるものを貰った、そしてアッサラームのノルドのところへ向かった
ゆうしゃ「さて、ルーラするか 遠いんでな」
遊び人「あ、今回ルーラ初登場だね」
ゆうしゃ「あんまりルーラでピョンピョン飛んでると 因果律的な何かに引っかかるからしないけど、明らかに遠い場合は使って行くぞ」
武闘家「因果律的な何かって」
ゆうしゃ「お約束」
ゆうしゃ「集まってー」
「はーい」
ゆうしゃ「ルーラ!!」
→アッサラームへ
ゆうしゃ「じゃあ、話にあったノルドとやらの洞窟へ向かうぞーー」
141 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:31:13.36 ID:9kXQbeEqo
【ノルドの洞窟】
ノルド「お前たちは誰だ」
ゆうしゃ「あ、ゆうしゃです あなたがノルドさんですね」
遊び人「こんにちわ、遊び人です」
盗賊「盗賊だ」
武闘家「こんにちわー 武闘家です」
魔法使い「魔法使いだ」
ノルド「自己紹介をしろという意味ではない、何の用だ」
ゆうしゃ「これを王様から承っているのですが」
ノルド「…なんだそれは」
ゆうしゃ「ちょっとこちらへ」
ゆうしゃは部屋の角まで連れて行って話をした
ゆうしゃ「(これが例のブツですっ……!!)」
ノルド「(…まさかこれは!!!! 君!! それを見せなさい!)」
ゆうしゃ「(ポルトガ王から頂きました、どうです? )」
ノルド「(むむむむむ…素晴らしい!!!! パッケージだけでいけそうだ)」
ゆうしゃ「(俺にもあなたのコレクションを見せてくれると王が言ってましたが…)」
ノルド「……いいだろう、こっちに来なさい」
ゆうしゃ「みんなはちょっと待っててくれ!!! 話をしてくる!!!!」
142 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:31:44.16 ID:9kXQbeEqo
魔法使い「…変態め」
遊び人「仕方ないよ、あれがゆうしゃだから」
魔法使い「アレがリーダーでいいのか時々不安だ」
僧侶「ゆうしゃさんは何をしに行ったんですか?」
盗賊「…知らん(ゆうしゃのアホめ)」
遊び人「…さ さぁ? 知らないや… (貸しイチだぞゆうしゃ)」
魔法使い「しいて言うなら…男の楽園?」
武闘家「魔法使い、それいっちゃだめよ」
盗賊「…………………ナニしにいってんだ」
1時間後…
ゆうしゃ「ありがとうございました!!」
ノルド「君も中々の知識を持っている、将来有望だぞ」
ゆうしゃ「いえいえ」
ノルド「土産だ、これを持って行け」
ゆうしゃ「!?」
「いいのですか」
ゆうしゃ「ありがとうございますっ・・ ありがとうございますっ・・」
ゆうしゃ「ところで…道を開けて欲しいのですが」
ノルド「おおおお そうか 少し待っておれ」
カンカンカン!!! ドンドンドン!!!!
ノルド「終わったぞ、通るといい」
ゆうしゃ「ありがとうございまーす!!」
「「「「「ありがとーございましたー」」」」」」
143 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:32:30.62 ID:9kXQbeEqo
【バハラタ】
ゆうしゃ「ここがバハラタか」
僧侶「ハバラダ?」
ゆうしゃ「バハラタな」
ゆうしゃ「………この街の名前変えた方がいいと思う、言いにくい」
ゆうしゃ「この街にくろこしょうが売られているらしいな」
魔法使い「そもそも、『くろこしょう』にそんな価値があるのか? ただの香辛料だろう」
盗賊「それが… 違うんだなー これが」
盗賊「知ってるか? こしょうってスパイスの王様って言われるくらい重要なんだぜ」
盗賊「金には及ばないものの、昔はこしょうで給料を支払うところがあったくらいだ」
「「「「「へーーーーーー」」」」」
ゆうしゃ「お前こういう事よく知ってるなー」
武闘家「博識だねーー」
盗賊「だろ?」
魔法使い「言い換えれば?」
僧侶「この人に任せれば大丈夫!! 安心のおたすけ解説キャラ」
盗賊「………………」
…………………
盗賊「あれ…塩水が…」
144 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:32:58.32 ID:9kXQbeEqo
くろこしょう
青髪の剣士「君たちもくろこしょうを買いに来たのかい?」
ゆうしゃ「そうですけど」
青髪の剣士「あいにく、今は売ってないよ」
ゆうしゃ「え、なんでですか?」
青髪の剣士「なんでも主人の娘が攫われたとかで」
ゆうしゃ「え!? 人さらいですか」
青髪の剣士「そうらしい、だからここで足止めさ」
…
ゆうしゃ「(なんであの人剣持ってるのに助けにいかないんだ)」
武闘家「(だ…だめです!! ゆうしゃさん!! あのひとは…)」
ゆうしゃ「(知ってるのか、武闘家)」
武闘家「(彼の異名はHIKIKAEKEN、伝説の剣士よ)」
ゆうしゃ「(すごい人なのか!?)」
武闘家「(いいえ、基礎ステータスの雑魚具合とバトルマスターなのに戦士しかマスターしてない事から来る俗称です)」
武闘家「(のちに仲間になるモンスターの方が強いですし)」
遊び人「(きっといい人だよ… 分かるなぁ… 気持ち…)」
ゆうしゃ「(………やっぱり放っておこう、その爺さんを探すぞ)」
145 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:33:47.09 ID:9kXQbeEqo
【広場】
爺「だめじゃグプタ!! 行ってはらなぬ!!」
グプタ「どうしてですか!! こうしている間にもタニアは…」
爺「お前が行ってどうする 捕まるのが関の山じゃ」
グプタ「分かっています、でも婚約者が捕まっているのに 助けに行かなきゃいけない男がいますか!!」
ゆうしゃ「…何かあったんですか」
爺「おお! 旅の方聞いてくだされ実はわしの孫娘のタニアが悪党共に攫われてしまったのじゃ」
爺「そこの男が婚約者のグプタ、わしは彼らに店を継がせようとしていたのじゃが……」
ゆうしゃ「攫われてしまったと」
グプタ「…行きます、止めても無駄ですよ 見ず知らずの旅の方に任せてなんていられません」
グプタ「僕が!! タニアを助けてみせます!!」
ゆうしゃ「お…おい!!」
グプタはタニアを助けに向かってしまった
ゆうしゃ「……どうする?」
僧侶「助けてあげないと! グプタさんが…」
武闘家「そうだよ、グプタさんもタニアって人もかわいそうだよ!!」
魔法使い「現金な話だが、行かなければくろこしょうは手にはいらん」
ゆうしゃ「行こう、グプタさんを追うんだ」
盗賊「…爺さん その悪党ってやつはどんな格好だった」
爺「…マスクで顔を隠しておった、詳しくは分からん」
盗賊「…そうか」
ゆうしゃ「その、悪党のアジトみたいなところって分かりますか」
爺「ここから東に進んだ所にあるそうだ」
爺「頼む!! 二人を… 助け出してくれ」
ゆうしゃ「よし、行くぞ! グプタさんのため、タニアさんのため」
…くろこしょうのため
船のため!!!!!!!!
146 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:34:14.30 ID:9kXQbeEqo
【戦闘中】
男「ぐっ…」
男がモンスターに襲われていた
ゆうしゃ「加勢します!! みんな行くぞ!!」
「おう!!」「ああ」「うん!!」「はい!!」
盗賊「チェーンクロス!」
武闘家「黄金の爪!」
僧侶「バギ!!」
ゆうしゃ「鋼の剣!」
男「ふぅ… 助かったよ君たち さすがに多勢に無勢でね」
ゆうしゃ「大丈夫でしたか」
……………………………………………
盗賊「……親父!!??」
男「盗賊!? なぜお前がここに!?」
男「それから私を親父と呼ぶな、勘当したと言ったはずだが」
盗賊「うっ…確かにそうだが、じゃあカンダタ」
男「こういうセリフを一度言ってみたかったのだ」
盗賊「軽いな!! 親父」
男「ああ!! 息子よ」
『ハハハハハハハハハ…』
ゆうしゃ「えっ… えっ…?」
武闘家「ねぇ、盗賊のお父さんって…」
遊び人「そうだよ、あの…」
魔法使い「――変態マスク」
147 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:34:54.67 ID:9kXQbeEqo
しかし、男はそんな格好をしていなかった、中年の男性のように見える
盗賊「それでなんで親父がここに!?」
男「この先にカンダタ盗賊団を名乗る、偽物が現れたとの情報を掴んだのだ」
「なんでも道具屋の娘を攫ったとか」
盗賊「まさか…親父」
男「馬鹿者!! 天下のカンダタ盗賊団が人さらいなどせんぞ!!」
盗賊「それを聞いて安心したぜ、俺達もそこに向かうところなんだ 一緒に行くか?」
男「なに!? んー しかしゆうしゃ君… 私と君は敵対しているはずだが」
ゆうしゃ「…………………」
ゆうしゃ「あのー本当にカンダタなんですよね」
ゆうしゃ「こう、確証が持てないのですが…」
五人の総意だ
男「…これなら分かるか?」
男はマスクをかぶった
『『『『『 あ!!!! カンダタだ!!!! 』』』』』
5人の声が重なった
カンダタ「分かっていただけただろうか」
ゆうしゃ「それは、もう!! はいカンダタですね」
盗賊「ゆうしゃ、殴るぞお前」
ゆうしゃ「いやー どうもマスクの方が印象が大きいんで」
僧侶「マスク被っていただいて初めて分かりました!! こんにちわ カンダタさん」
カンダタ「うむ、久方ぶりだな ゆうしゃ君、僧侶君だったか」
ゆうしゃ「…で ですね」
148 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:35:19.38 ID:9kXQbeEqo
ゆうしゃ「いいですよ、一緒に行きましょう 別に今は戦う理由がないですし」
盗賊「ゆうしゃ!! お前… いいやつだな…」
カンダタ「では一時的に参加させてもらおう よろしく頼むぞ」
『よろしくー』
【雑談】
武闘家「よろしくー」
カンダタ「うむ、なかなか良い武器をお持ちだ、格好いいぞ小娘」
武闘家「小娘じゃないよ!! わたしは武闘家!!」
カンダタ「おうそうか、すまんかったなぁ!! ハハハ」
武闘家「どうですか? この爪」
カンダタ「私は商人ではないので詳しくは言えないが…」
カンダタ「5000Gはくだらない品だ、強度も… 貸してみなさい」
武闘家「どうぞ」
カンダタ「…いいぞ うちの盗賊団に欲しい品だ」
武闘家「あげませんよー!!」
カンダタ「なら君ごと来るか?」
武闘家「えっ!?」
カンダタ「…どうだね、この旅が終わったらうちに――」
ゆうしゃ「勝手にうちの仲間を勧誘しないでください!! カンダタさん!!」
盗賊「あー こいつは駄目だ、何しろ ゆう――」
武闘家「わー! わー! だめ!! それ以上は!!」
149 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:35:50.45 ID:9kXQbeEqo
【上下関係】
カンダタ「このパーティにいる間は私にも指示をくれてかまわん」
ゆうしゃ「え!? じゃあ俺の命令に従ってくれるっていう事ですか」
カンダタ「そうだ、一人だけ違う行動を取れば軍団はバラバラになる それを避けるためだ」
ゆうしゃ「(年上に指示かぁ…微妙な気分 でも言ってくる事は間違っていない)」
ゆうしゃ「はい、では俺から指示は出します けど強制はしませんので」
カンダタ「ハハハ!! 甘いのう ゆうしゃ君」
ゆうしゃ「年上に命令ってなんかいい気分しませんし」
武闘家「(こう…うちのパーティはなんでこうも軽いの)」
僧侶「(楽しい事が一番だからでしょ、ゆうしゃさんの人徳です)」
武闘家「(姉さん、えらくゆうしゃさんにご熱心だけど好きなの???)」
からかいの気持ちもこめて 直球ストレートを投げ込んだ
僧侶「(なっ… なな!! そ… ソンナコトナイデスヨー)」
武闘家「(顔、赤いよ)」 わかりやす!!
僧侶「(っ… いいじゃない!! 人の勝手じゃないの!!! 取らないでね!!!!)」
武闘家「(取らない、取らない)」
僧侶「(んもう 知らない!!)」
150 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:36:16.24 ID:9kXQbeEqo
【目的】
ゆうしゃ「…なんで金の冠なんて盗んだんですか」
カンダタ「ゆうしゃ君…」
カンダタ「まさか…事情を知らずにロマリア王に手を貸していたとか……」
「いわないだろうね」
ゆうしゃ「(ギクッ!!)」
カンダタ「(やっぱり)」
カンダタ「ロマリア王は大事な王冠をモンスター闘技場の拡大化のために売ろうとしていたのだ」
カンダタ「それで市民から王冠を助けてくれ!! との依頼を受け盗んだのだが…」
ゆうしゃ「…俺達が取り返してしまった」
カンダタ「まぁあの『遊び人』とかいう仲間の子が王になっている間に王冠は回収したから、結果オーライだ」
カンダタ「(しかし…あの少年 どこかで見た覚えがあるのだが… まぁ重要な人間ではなかったのだろうな)」
カンダタ「とにかく気にすることはないぞ」
ゆうしゃ「…気をつけます」
カンダタ「若い時にはいろんなミスをする仕方ない だが、リカバリーを忘れるな」
カンダタ「若い時には私も多くの間違いをしたものだ」
ゆうしゃ「(さすが盗賊団の首領なだけあって重みがあるなぁ… この機会に勉強させてもらうか)」
ゆうしゃ「なら今回で汚名返上しますよ」
カンダタ「楽しみだ」
【オフ】
ゆうしゃ「部下の人達は…」
カンダタ「ゆうしゃ君、今日は何曜日だい」
ゆうしゃ「日曜日ですけど」
カンダタ「普通、休みだろ 今日はオフ 休日だよ 私も今日はプライベートでここにいる」
ゆうしゃ「えっ!? 休みあるんですか!? 盗賊団なのに」
カンダタ「もちろんだ、週休二日 夏、冬にボーナスも出る」
ゆうしゃ「えっ!!?? 普通の会社みたいじゃないですかそれ」
カンダタ「あのね、これくらい普通だよ むしろ四六時中モンスターと戦ってる君たちの方が特殊なんだよ」
カンダタ「これが企業なら、ブラックだよ ブラック」
ゆうしゃ「うそーん」
151 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:36:44.76 ID:9kXQbeEqo
【ひとさらいの洞窟】
ゆうしゃ「…みんなに言わなくてはいけないことがある」
全員がゆうしゃの顔を見た
……迷子になった
カンダタ「君!! 汚名返上すると言ったではないか!! 即回収かね!! フラグ!!」
ゆうしゃ「だってこの洞窟同じような部屋が続いてるんですよ!! そりゃ迷子になりますよ」
魔法使い「開き直るな」
僧侶「何を書いてるんですか? 盗賊さん」
武闘家「みせてよ」
盗賊「あっ!!??」
武闘家に持っている紙を取られた
ゆうしゃ「これ何?」
盗賊「今まで通ったところの地図だよ、ちゃんとマッピングしてたのに…」
盗賊「俺がお役立ちキャラだとか言うから…」
盗賊「…………言い出しづらくて」
……………
……………
……………
……………
……………
ゆうしゃ「凄いな盗賊!! さすがはカンダタの息子だけあって知らないことは何も無いな!!」
フォローその一
カンダタ「お…おう! お前が優秀なのは私が一番良く知っておるぞ」
フォローその二
武闘家「ほら、役立ちキャラはいつも出番もらえるじゃん ねっ!?」
フォローその三
僧侶「や…縁の下の力持ちって感じですよ!!!」
盗賊「もうちょっと格好いい感じが良かった…」
…フォロー失敗
152 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:37:11.04 ID:9kXQbeEqo
ゆうしゃ「ほ…ほら!! この地図があれば楽に進めるから! なっ!?」
盗賊「………」
ゆうしゃ「なっ!?」
説得失敗
カンダタ「盗賊、あれをやろう」
盗賊「…まだ俺はカンダタの名を継ぐとは言っていないが」
カンダタ「お前、あれ好きだろう 戦いの前に一度やっておこうではないか」
盗賊「…………分かった」
※茶番におつきあいください
カンダタ『我らがカンダタ盗賊団、鉄の掟!!』
カンダタ『そのいち!!』
盗賊『貧しいやつからは取るな 金持ちから取れ!!』
カンダタ『そのに!!』
盗賊『女、子供に傷をつけるな どんなことがあっても手を出すべからず!!』
カンダタ『そのさん!!』
盗賊『常に盗賊としての誇りを持て!!』
盗賊『それが!!』
『『我らがカンダタ盗賊団!!!!!』』
『ハッハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!』
遊び人「(ああいうのあるんだ…)」
僧侶「(ちょっと恥ずかしいですよね…)」
遊び人「(だよねー)」
僧侶「(ですよね)」
ゆうしゃ「(格好いい…)」
『『えっ!?』』
ゆうしゃ「(うちでもああいうの作るか)」
『『やめてください』』
153 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:37:42.37 ID:9kXQbeEqo
カンダタ「どうだ、元気でたか」
盗賊「ああ、親父 元気でたよ」
カンダタ「お前、この掟好きだよな 私も好きだ」
盗賊「ああ、この掟だけは今も守ってるぜ」
カンダタ「お前一度戻って……………………… ――いやなんでもない」
盗賊「まぁ、なんだ その地図使ってさっさと向かってくれ ゆうしゃ」
ゆうしゃ「分かった(いいなぁ… 父親って)」
武闘家「そういえばよく私に怒ってくるけど、手は出さないわ」
僧侶「ちゃんと掟を守ってるってことじゃないの それって」
武闘家「(あれ… けどそれって わたしが女として見られてるってこと…?)」
武闘家「(まぁ、どうでもいいかー)」
【偽カンダタ盗賊団】
ゆうしゃ「お前達!! よくもタニアさんたちを…」
盗賊「てめぇら!! よくもカンダタ盗賊団の名前を使って悪事を働いてくれたな!! 覚悟しやがれ!!」
僧侶「愛し合う二人を引き裂くなんてあなたたちは何を考えているんですか!!!」
僧侶「神に代わって… おしおきです!!!!!!」
武闘家「よくわかんないけど覚悟するんだね!!」
魔法使い「雑魚は消えろー!!」
遊び人「めんどうごとばっかり起こしてくれて… もうちょっとスムーズに話を進めさせろ!!!!!!」
ゆうしゃ「あの…」
言わせてもらえない
ゆうしゃ「と…とにかく お前たち、覚悟はいいな!!!!」
偽カンダタ部下A「見ろよあいつ、ちょっと泣いてるぜ」
ゆうしゃ「お前、死にたいらしいな 」
偽カンダタ「………何の騒ぎだ」
盗賊「あ!! 全然似てねえじゃん!! お前エリミネーターだろ!! 親父のマスクはそんなダサくねえ!!」
カンダタ「やあ、偽者君」
偽カンダタ「ま…まさか本物のカンダタが…」
154 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:38:13.12 ID:9kXQbeEqo
カンダタ「よくも私の名前を語ってくれたな、偽物」
偽カンダタ「ええい!! 偽物が現れたぞ 全員かかれ!!!!!!」
偽カンダタ部下「はい!!! 首領!!」
盗賊「偽物ごときが言ってくれるじゃねえか!!」
――戦闘開始
カンダタ「ゆうしゃ君!! 指示をくれ!!」
ゆうしゃ「わかりました!! みんな聞け!!」
ゆうしゃ「僧侶!! 君はガンガン魔法で攻撃してくれ バギでかまわない」
ゆうしゃ「魔法使い!! お前は今回は補助に回れ!! スクルトぶっぱだ!!! 固めろ!!!」
ゆうしゃ「遊び人!! お前は魔封じの杖で魔法を封じつつ、やくそうだ 適当に見えて結構重要だ!!」
ゆうしゃ「武闘家、盗賊、カンダタ、俺は 今回 突撃するぞ!! 盗賊のグループ攻撃の後に俺達がとどめをさす!!」
ゆうしゃ「今回は短期決戦だ 覚悟はいいよな!?」
『わかった!!!!』 『了解』 『おっけー!!』
盗賊「てめぇらよくもカンダタの名を傷つけてくれたな 許さないぜ!!!!」
ゆうしゃ「いくぞ!!!!!」
偽カンダタ「くううううううう まさかカンダタが勇者と組んでるとは!!!」
ゆうしゃ達は既にかなり力をつけており、基礎能力値に差があった
戦況は圧倒的にゆうしゃたちが有利で、偽軍団になすすべはなかった
偽カンダタ「くそおおおおおお!!!」
圧勝だった
155 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:38:40.58 ID:9kXQbeEqo
ゆうしゃ「無事でしたか!? グプタさん!? タニアさん!?」
グプタ「あ…あなたはあの時の… えっと…」
ゆうしゃ「ゆうしゃです!!! 空気読んでください!!!!」
タニア「ゆうしゃさん!! そのレバーを引けば扉は開きます!!」
ゆうしゃ「なに!? よし…」
ガタン!!
グプタ「ああタニア!! ごめん…僕…」
タニア「いいの!! あなたが助けに来てくれただけで 私…」
タニア「す…すごくうれしかったよ」
グプタ「ほ…ほんと!?」
タニア「ええ… 格好よかったわ」
グプタ「タニア!!」
タニア「グプタ!!」
二人は固く抱き合った
ゆうしゃ「くそう!! 助けに来たのに釈然としない!! 爆発しろ!!!」
カンダタ「こいつは…どうする」
盗賊「そりゃもちろん、殺して…」
偽カンダタ部下「しゅ…首領!!!」ボロッボロッ…
偽カンダタ「だめだ、私達は負けたのだ さあ…首を持って行け」
偽カンダタ部下「そんなのは駄目です!! 首なら私達全員のものを差し上げますから!! 首領だけは…」
偽カンダタ「ばかもん!! 自分の命は大切にしろとあれほど…」くううううううう…
盗賊「黙れ!! お前らはなぁ… 天下のカンダタに泥を塗ったんだよ 罪は重いぜ」
カンダタ「―――謝れ」
偽カンダタ「…すみませんでした」
カンダタ「違う!! そこの二人にだ!! もし謝って許してもらえたのなら…
カンダタ「私は……もう何もいわん」
盗賊「親父!!」
カンダタ「お前は黙っておれ」
156 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:39:08.48 ID:9kXQbeEqo
偽カンダタ「その…すみませんでした」
グプタ「……彼女の体に傷をつけてないですよね」
偽カンダタ「…はい」
グプタ「それを聞いて安心しました、歯食いしばってくださいね」
!?
へぶっ!?
おもいっきり殴られた
グプタ「二度と僕たちの前に現れないでください それを守ってくれるなら今回の事は不問にします」
グプタ「タニアに傷なんて作ったらあなた達は絶対許しません!!! …けどまぁ 無事でしたし」
偽カンダタ「…すみませんでした!!!!!」
タニア「その方たちは?」
ゆうしゃ「あ、うちの仲間たちです」
カンダタ「どうも、お二人とも無事でしたか」
グプタ「あれ? さっきの人とはちょっと違いますね」
ゆうしゃ「こっちが本物です、今はちょっと仲間になってもらってます」
グプタ、タニア「助けていただき、ありがとうございました」
カンダタ「なになに 少し用が重なっただけのこと こっちはゆうしゃ君の手柄だ」
ゆうしゃ「(なんか手柄にされてしまった)」
157 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:39:36.58 ID:9kXQbeEqo
盗賊「…なんで偽カンダタを殺らなかったんだ、親父」
カンダタ「お前もまだ青いな、あの偽カンダタを見ろ 部下に慕われているだろう」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
偽カンダタ部下「良かったですねっ… 首領が生きていてくださり、私達は嬉しいです!!」ボロボロッ
偽カンダタ「お前たちには迷惑をかけた… 本当に申し訳ない…」ボロボロッ
偽カンダタ部下「いいえ、ふがいない私達が悪いのです… もっと私達がつよければ…」ボロボロッ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
盗賊「そのようだが」
カンダタ「だったらその芽を摘み取ってはいかん、あれには一種のカリスマ性が必要なものだ」
カンダタ「おい、偽者」
偽カンダタ「は…はい!! カンダタさん」
カンダタ「お前たち、本物のカンダタ盗賊団に入る気はないか」
カンダタ「いま我が盗賊団は優秀な人材を絶賛募集中だ」
偽カンダタ「ほ…ほんとうですか!!」
カンダタ「本当だ」
『聞いてくれ!! カンダタさんが私たちを仲間にしてくれるそうだ』
偽カンダタ部下一同「あ…あのカンダタ盗賊団に俺達が!!……」
カンダタ「ただし、一番下っ端からだぞ!!! その曲がった根性………たたき直してくれる!!!!!!」
『あ…ありがたき幸せ!!!!!!』
カンダタ「これぐらいの器の大きさはなければな」
盗賊「………………」
カンダタ「お前にまだこの仕事は任せられんな」
カンダタ「もう少しゆうしゃ君の所で経験を積むことだ」
盗賊「……ああ」
ゆうしゃ「じゃあ…もどりますか!!」
魔法使い「リレミト!!」
158 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:40:14.14 ID:9kXQbeEqo
【閑話】
カンダタ「この者たちを連れて行くので私は失礼させてもらうよ」
ゆうしゃ「今回はお力を貸していただきありがとうございます」
カンダタ「次に会う時は敵かもしれないぞ」
ゆうしゃ「そのときは全力でお相手します」
カンダタ「そうか、それから盗賊を頼むぞ あれでも息子だ」
カンダタ「よろしくたのむ」
頭を下げられた
ゆうしゃ「まぁ俺は盗賊の力を当てにしてるんで、いなくなると困ります」
ゆうしゃ「またどこかで」
カンダタ「ああ」
カンダタ「君たち、また会おうぞ」
遊び人「楽しかったよ、カンダタさん またねー」
僧侶「こちらこそ、ちょっと勘違いしてましたが…いい人ですね」
武闘家「またねー おじさんー」
盗賊「…またな」
魔法使い「じゃあな、変態マスク」
カンダタ「手痛いな」
【くろこしょう】
ゆうしゃ「タニアさん取り返してきました」
ゆうしゃ「くろこしょうちょうだーい」
僧侶「軽すぎです、ゆうしゃさん」
爺「君たちには感謝しきれない、どうぞ好きなだけ持って行ってくれ」
グプタ「あなた方のおかげでタニアと結婚できます、ありがとうございました」
グプタ「タニアもほら」 ギュッ
手を握った
タニア「ありがとうございます、これで…グプタと…きゃっ!!」
ゆうしゃ「へ…へぇ… そ…そうですかぁ… へぇ…」
僧侶「ゆうしゃさん我慢してください!! 確かにこの甘い夫婦は腹が立ちますけど抑えて!!!!」
ゆうしゃ「俺の怒りが臨界点に達しそうだよ」
くろこしょうを貰った
ゆうしゃ「…とりあえずくろこしょうは貰ったんで これでおしまい!!」
ポルトガ・バハラタ編終わり
159 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:40:37.84 ID:9kXQbeEqo
【ゆうしゃパーティの掟】
ゆうしゃ「思ったよりもカンダタ盗賊団の掟が格好良かったのでうちでも作ろうと思う」
ゆうしゃ「紙に自分の考えたフレーズを入れてシャッフルして決める」
ゆうしゃ「ちゃんと書けよ」
紙を配った
ゆうしゃ「♪ よーし引くぞーーー」
『明るく楽しく元気よく』
ゆうしゃ「この微妙に下手な字は遊び人だな」
遊び人「悪かったね!!」
ゆうしゃ「まぁ、まずまずの滑り出しだ」
ゆうしゃ「次は…」
『勇気を持って』
ゆうしゃ「…これは俺だ」
ゆうしゃ「次は…」
『うなる拳で敵を倒す』
ゆうしゃ「あーこれは武闘家だなー」
武闘家「そうでーす どうですか?」
ゆうしゃ「うんうん、なかなかいいね いいのが出来そうだ」
ゆうしゃ「さーて次はー」
『敵に情けを掛けるな』(盗賊)
ゆうしゃ「……まぁギリギリ大丈夫だな!!!! これまでの3つが良かったし!! これぐらいあっても…」
ゆうしゃ「つ…つぎで盛り返す……」
『憎しみの炎で敵を焼きつくせ』(魔法使い)
ゆうしゃ「できるかああああああああああああああああ!!!!!!」
ゆうしゃ「もう無理だ!! これから好転できると思うか!? 無理だ!!!」
僧侶「ま…まってください!!!!! 私のフレーズで持ち直してみせます」
ゆうしゃ「お…おう 君だけが頼りだっ… 僧侶…!!!!」
『倒した相手にも慈悲の回復魔法を』
ゆうしゃ「やっぱ駄目だああああああああああああ!!!!!!」
『明るく楽しく元気よく』『勇気を持って』『うなる拳で敵を倒す』『敵に情けを掛けるな』
『憎しみの炎で敵を焼きつくせ』『倒れた相手にも慈悲の回復魔法を』
ゆうしゃ「最後の3つで台無しだよ!!!! 俺達どんなに鬼畜なんだよ!!!!」
ゆうしゃ「勇気を持って明るく敵を殴り、敵に容赦せず、炎で焼き尽くし あげくの果てに 倒れた相手を回復して再び戦わせるだと!?」
ゆうしゃ「鬼か!? 俺達は!? 慈悲の欠片もないわ!!」
ゆうしゃ「だめっ!! やっぱりこれはなし!!! もうやらない!!!!」
160 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:41:54.36 ID:9kXQbeEqo
ちょっと本編に組込むか分からないですけど短編どうぞ
冒険SSのつもりなんですが、全く冒険してないんでショートストーリーです
161 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:43:36.36 ID:9kXQbeEqo
【ライラック】
魔法使い「お前、以前にメガネをかけた方がいいと言っていたが」
遊び人「え!? その話まだ引っ張るの?」
魔法使い「当然だ、そこに店がある お前…私に買え」
遊び人「え!?冗談のつもりだったんだけど…」
魔法使い「男に二言はない」
遊び人「あります」
魔法使い「ない」
遊び人「ある」
魔法使い「ない!!」
遊び人「ある!!」
ブチッ
遊び人「ちょ…ちょっと!!首引っ張らないで!! 服が伸びる!!」
魔法使い「うるさいな、静かにしてろ」
ズルズルズルズル
…引っ張られていった
ピロピロピロ♪
店員♀「いらっしゃいませ♪」
魔法使い「メガネを買いに来た」
店員「では、視力を…」
魔法使い「いや、その必要はない 伊達メガネだ」
店員「そうでしたか」
店員「あの…」
店員「そちらの方は…」
162 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:44:09.42 ID:9kXQbeEqo
魔法使い「ああ、こいつか 連れだ」
店員「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
店員「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
店員「大丈夫でしょうか…ゴミクズのようですが…」
魔法使い「ああ大丈夫だ、こいつ丈夫だから」
遊び人「丈夫じゃないです!! 痛いっての」
魔法使い「あ、起きた」
魔法使い「なっ!?…」
魔法使い「だ…だれだ!!! お前にこんな目に遭わせたやつは!!!!」
遊び人「………………………僕の目の前にいます」
魔法使い「そんなやつがいたら私がぶっ飛ばしてやる!!! 安心しろ!!!」
遊び人「すいません、やっぱり彼女の視力を測ってあげてください」
遊び人「あるいは、脳に異常がないか検査をしてもらった方が彼女のためでしょう」
店員「ハ… ハハハハハハハハハ…(大丈夫かしら)」
163 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:44:37.06 ID:9kXQbeEqo
【選び】
店員「どのようなフレームをお探しですか」
魔法使い「…あまり考えていないので適当に持ってきてくれ」
店員「わかりました〜 あなたに似合うものを探しますね」
店員「こちらなんていかがでしょうか」
魔法使い「どれ」
魔法使い「…どうですか」
店員「あら!? お似合いですね!!」
魔法使い「当然だ、私に似合わないものは無い」
店員「(実際そうだから言い返せないわ この人)」
ワイワイ ガヤガヤ
遊び人「(ふーん、アクセサリーとかも売ってるんだー)」
遊び人「(これは…宝石!! ってか高っ!!!!)」
…………………
店員「てはこちらは」
魔法使い「…これもいいな」
…………………………………
魔法使い「…うーん」
魔法使い「…遊び人 ちょっと来い」
遊び人「なにー」
164 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:45:17.63 ID:9kXQbeEqo
魔法使い『……………お前が私のフレームを選べ』
遊び人「え!?」
魔法使い「お前の無いセンスで私に最も似合うものを探せ」
魔法使い「お前が払うんだ、選ぶ権利の『欠片』くらいはある」
遊び人「えーー 自分のものでしょ? 自分で選びなよ」
魔法使い「うるさいな、さっさと探してこい」
遊び人「んもう、はいはい」
物色し始めた
遊び人「うーん…これかな」
濃い赤のフレームを取った
魔法使い「適当に選んでないよな」
遊び人「ないよ、思考時間3秒の果てに考えついた結論だ」
魔法使い「…まあいい かけてみれば分かる」
カチャ
魔法使い「どうだ」
いつもより、ちょっとクールに見えた 社長秘書タイプだ
遊び人「あーーー やっぱりこれがしっくり来るね かわいいよ」
魔法使い「ほ…ほんとか!?」
遊び人「無いセンスで選んだけどどう?」
魔法使い「いや、そうではなくて、かわいい か そうでないかだ どうなんだ!!」
遊び人「か…顔 ち…近いです」
魔法使い「!?」
魔法使い「あ!! あ …すまんな ちょ…ちょっとっと 興奮してしまったしたんだ」
遊び人「かわいいか、かわいくないかで言ったらかわいいよ」
魔法使い「そ…そうか…………」
魔法使い「…な、なんでこれなんだ 他にもあるだろう」
165 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:45:50.48 ID:9kXQbeEqo
遊び人「えっ!? だって赤好きでしょ 炎の魔法好きだから赤で、ちょっと暗い感じの赤色が一番似合うと思ったんだ」
遊び人「どう?」
魔法使い「(み…みごとにあたっている……)」
魔法使い「じゃ…じゃあ、これにしようかなぁ…」
遊び人「えっ!? これでいいの!?」
魔法使い「いいんだ、これに決定だ お前がそう思うなら私はそれでいい」
遊び人「(いいのかなぁ… 本人が満足してるからいいか)」
遊び人「じゃあお会計お願いします」
店員「あ、はーい♪ こちらの品…」
店員「900Gです」
遊び人「あ、はーい (残り100Gしかない…もう駄目ぽ…)」
そのとき
魔法使い「待て」
遊び人「え!? まさか払ってくれるの!?」
魔法使い「いやだ」
遊び人「だったらなによ」
166 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:46:34.99 ID:9kXQbeEqo
魔法使い「私もお前に何か買ってやる」
遊び人「…え」
短い沈黙の後に
魔法使い「…聞えなかったか」
魔法使い「私もお前に何か買ってやると言ってるんだ」
遊び人「…………………………………」
遊び人「ええええええええええええええええ!!!!!」
遊び人「大丈夫!? 熱とかない!? 最近流行りのインフルエンザとか… まさか脳に感染するタイプのウイルスとか!!!!」
魔法使い「しゃべるな」
モゴモゴ 口を塞がれた
魔法使い「やはりお前だけに金を払わせるのは不平等だ お前も好きなものを持ってこい」
魔法使い「私が買ってやる」
魔法使い「早く選べ」
遊び人「でもこのフレームは僕が選んだんだから 僕への物は君が選ばないとおかしくない?」
魔法使い「……確かに一理ある」
魔法使い「よろしい、私が選んでやろう」
魔法使い「(あれは派手すぎるな…)」
魔法使い「(こっちは地味すぎる…)」
魔法使い「(…これはチープすぎる)」
魔法使い「(これは…あいつには合わないな)」
遊び人「まだー?」
魔法使い「ええい、そこで待ってろ」
店員「女性の買い物は長いんですよ」
…30分経過
167 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:46:59.00 ID:9kXQbeEqo
魔法使い「……これだ!!!!!」
遊び人「どれ?」
魔法使い「このライラックのブローチだ、昔、ライラックの花を母が庭に植えていた、私はこの花が好きなんだ」
遊び人「え、ライラックって白もあるよね、なんで紫なの?」
魔法使い「知らん、うちの庭には紫しか無かったんだ それしか知らない」
魔法使い「とにかく付けてみろ」
遊び人「え… こ…こうかな……」
魔法使い「うむ、馬子にも衣装だな 際だつ」
遊び人「孫って僕、孫じゃないよ」
魔法使い「どうだ、気に入ったか」
遊び人「うん、いいねー じゃあこれを買ってくれるってことでいいの?」
魔法使い「ああ、いいぞ」
魔法使い「こっちはいくらだ」
店員「700Gです」
魔法使い「(…しまった気をきかせすぎたか 残金100Gか…)」
店員「あのー 少しお聞きしたいのですが…
「あなた方は…」
店員「付き合っていらっしゃるのですか?」
『『違います』』ここまでコンマ5秒
168 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:47:54.80 ID:9kXQbeEqo
遊び人「こんな危険な横暴女を好きになる男なんていないでしょ」
魔法使い「こんな役立たず、誰が好きなものか」
突如、お互いに胸ぐらを掴み
魔法使い「だれが危険な横暴女だ、コラ 訂正しろ」
遊び人「そっちこそ役立たずとはなんだ!! 最近は仕事してるでしょ そっちこそ訂正しろ」
バチバチバチバチ
店員「(仲はいいみたいですね)」
店員「ああいいです、そうではなさそうなので」
「なんでもない関係なんですよね!?」
『・・・・・・・・・・・・・・・』
店員「それから…お客様、喧嘩なら外でお願いしますね」 パキパキ
『『あ…その……すみません……………』』
【After】
店員「変わった二人でした そういえばライラックの花言葉って… なんでしたっけ…」
店員「店員失格ですね、後で調べておくとしましょう」
その後、二人の買い物は経費では落ちず、結局自分で負担することとなった
おしまい
169 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/05(月) 22:49:59.75 ID:9kXQbeEqo
急に暇になったのでこの短編を書きました、上手く表現できませんが、いろいろ終わったので暇です
そろそろ彼が転職しそうです。名前は据え置きでいいでしょうか
170 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(東京都)
[sage]:2011/12/05(月) 23:15:11.57 ID:I9hlgHWi0
わっふるわっふる
171 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(長屋)
[sage]:2011/12/05(月) 23:29:01.37 ID:RXgvCX71o
乙
据え置いて欲しいし、性格も変えてほしくない。以上一意見でした。
172 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/12/06(火) 01:39:10.27 ID:5di3kV6Wo
ライラックの花言葉って何だよー?
173 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(熊本県)
[sage]:2011/12/06(火) 18:03:55.51 ID:7ivhQfQoo
>>172
初恋・友情とかだった気がする
174 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
(東京都)
[sage]:2011/12/06(火) 21:10:35.42 ID:GHbjWAHqo
乙
175 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)
[sage]:2011/12/07(水) 00:29:08.20 ID:1ZEfZqfHo
>>173
ありあり
なんかいいなー
176 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 20:47:06.07 ID:5HmD32bBo
【戦闘中】
ゆうしゃ「またモンスターか…… ああまたか…」
メタルスライムがあらわれた!! マッドオックスがあらわれた!!
!?
ゆうしゃ「よっしゃあああああ!!! メタルスライムきたあああああああああ!!!!」
????????????????
……………………
…………………
……………
…………
………
…
僧侶「なんでそんなにテンション高いんですか?」
ゆうしゃ「だってメタルスライムだぞ!? メタルスライム!!!!!」
ゆうしゃ「経験値!!! 経験値!!! いっぱいもらえるぞおおおおおお」
ゆうしゃ「マッドオックスなんて無視無視!! メタルスライム一本!!」
ゆうしゃ「行くぞー♪ 僧侶♪」
僧侶「は……はい♪ 行きましょー」
ゆうしゃ「よし、みんな聞いてくれー」
ゆうしゃ「どくばりでジリジリ削りつつ、武闘家はガンガン攻撃して会心の一撃狙いだ!!!!!!」
ゆうしゃ「経験値!! 経験値!!」
僧侶「ゆうしゃさん落ち着いてください」
ゆうしゃ「これが落ち着いていられますか!? 僧侶さん」
僧侶「いや…あの……」
武闘家「うりゃー!!!」
ぶとうかのこうげき!! メタルスライムに1のダメージ!!
盗賊「てや!」
とうぞくのこうげき!! しかしダメージを受けない!!
ゆうしゃ「ちっ…」
まほうつかいのどくばり!! メタルスライムに1のダメージ!!
ゆうしゃ「よしよし」
そうりょのこうげき!! しかしダメージを受けない!!
あそびにんのこうげき!! メタルスライムに1のダメージ!!
ゆうしゃのこうげき!! しかしダメージを受けない!!
ゆうしゃ「逃げるな…… 逃げるな…… 絶対に逃げるな!!!!!!!!!! 」
メタルスライム「ひっ!?…………」
メタルスライムのメラ!! ゆうしゃに9のダメージ!!
177 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 20:47:34.75 ID:5HmD32bBo
ぶとうかのこうげき!! メタルスライムは倒れた
歓喜の瞬間である
ゆうしゃ「よっしゃああああああああああああああ!!!!!!!!」
ゆうしゃ「いえーい!!!」
手を差し出した
僧侶「え?」
ゆうしゃ「なに?ってハイタッチだよ ほら」
僧侶「………」
そっと手を出した
『いえーーい!!!』
『い…いえーい……』
…………………………………
……………………………
……………………
……………
………
…
僧侶「(ゆうしゃさんがあんなに嬉しそうなの初めてみました)」
盗賊「(あいつ、経験値大好きの守銭奴ならぬ、経験奴なんじゃないか)」
僧侶「(でも楽しそうでうれしいです)」
【ダーマ周辺】
ゆうしゃ「ダーマの神殿が見えてきた」
盗賊「船は?」
ゆうしゃ「後回しだ」
ゆうしゃ「寄り道していこう」
178 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 20:48:00.20 ID:5HmD32bBo
【ダーマ神殿】
ゆうしゃ「といっても誰か転職したいやついる?」
遊び人「したい」
武闘家「しません」
僧侶「僧侶を極めます」
盗賊「他の職に興味はない」
魔法使い「魔法こそすべて」
ゆうしゃ「だよなぁ… 俺は転職できない(勇者は転職できない)だし誰もいないよな」
ゆうしゃ「それにそれぞれの名前と職が食い違うとややこしい」
遊び人「ぼく!! ぼく!!」
ゆうしゃ「お前は賢者になるんだろ、悟りの書を探さないとな」
遊び人「あ……そうだけど」
ゆうしゃ「確かに他の職になる道もある、でもそれでいいか?」
遊び人「よ…よくないです」
ゆうしゃ「なら、悟りの書を探そうか しばらく遊び人で我慢してくれ」
きっと以前の事は賢者の負け惜しみだろう、魔王軍の幹部ならその程度の?をついてもおかしくない
そう…関係ないはずだ
ダーマ人「悟りの書ですか? それなら近くにある塔に――」
ゆうしゃ「あっさりだな!! 悟りの書!!! でも本当なんですか?」
ダーマ人「そうらしいですけど結構その塔のモンスターは強いんで大変ですよ」
ゆうしゃ「はぁ…、ありがとうございます」
ゆうしゃ「らしい、近くの塔とやらに行ってみよう」
179 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 20:48:30.50 ID:5HmD32bBo
【ガルナの塔】
ゆうしゃ「ここがガルナの塔か」
遊び人「うわ…高いなぁ…」
盗賊「馬鹿と煙は、高いところが好きってのは本当なんだな」
武闘家「どういうこと?」
盗賊「無駄に高いところに重要なアイテムを設置するってことだ」
僧侶「ここに賢者となることができる悟りの書があるんですね」
魔法使い「あいつのためというのが癪だかな」
僧侶「あ、そのメガネどうしたんですか?」
魔法使い「これか? 自分で買ったんだ」
僧侶「じゃあ遊び人さんが付けてるブローチは?」
魔法使い「自分で買ったんだろ」
僧侶「へぇー、この伊達メガネどこで買ってもらったんですか?」
魔法使い「そこらへんだ」
……………………………
僧侶「へー」
中に入る一行
【戦闘中】
ゆうしゃ「またメタルスライムだ!!!! しかも3匹!! やっほおおおおおおお!!!!! 」
盗賊「カットしてやる」
戦闘後
ゆうしゃ「逃げられた……」
ゆうしゃ「ああもう駄目だ!!!!、あの経験値が手には入っていたかを思うと……………………………」
ゆうしゃ「あああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
僧侶「落ち着いてください!!! 崩壊しちゃいます!!」
……キャラが
180 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 20:48:58.21 ID:5HmD32bBo
【ロープ】
ゆうしゃ「…………ロープの上を渡るのか」
遊び人「やっほーー よいよい」
曲芸をしながら渡っていった
魔法使い「…余裕だな」
あっさり
武闘家「ほら、あんたも渡って」
盗賊「おう」
武闘家「(ニヤッ)」
武闘家「…………………えい!!」
グラグラグラ
盗賊「うおおおおう!? 揺らすんじゃねぇ!!」
盗賊「お返しだ、おらおら」
グラグラグラ
武闘家「うわっ!? あぶな!? どーすんの もうちょっとで落ちるところだったじゃない!!!!」
盗賊「ちっ…………………落ちなかったか」
武闘家「『ちっ』って何よ!!」
武闘家「お返しーーーーーーー!!」
盗賊「やったな!!!!!コラッ!!!!!」
ゆうしゃ「二人ともやめろ!!!!! 落ちたらどうするんだ!!」
武闘家「…一時休戦としましょう」
盗賊「そうだな」
盗賊「お前ならあれくらいじゃ落ちないだろうからな」
武闘家「ふん、そっちだって余裕だったくせに」
ゆうしゃ「だからってやるな!!」
ゆうしゃ「さぁ僧侶、君も行って」
僧侶「あ…先にどうぞ……………………………」
ゆうしゃ「だめ、先に行って 最後は俺がやるから」
僧侶「……………………………じゃあ」
行ってきます
僧侶「……………………………」
僧侶がロープに乗り
一歩
二歩
三歩目を進んだ時
181 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 20:49:26.36 ID:5HmD32bBo
僧侶「やっぱり…」
「やっぱり無理ですううううううう!!!!!」
ゆうしゃ「!? どうした!?」
僧侶「高いところ……だめなんです」
ゆうしゃ「え!?」
ゆうしゃ「ナジミの塔とかは大丈夫だったじゃない」
僧侶「それは!! 地面に足が着いてるからで……」
僧侶「こんな不安定なところわたれませえええん」
ゆうしゃ「と…とりあえず戻ってきて……それくらいはできるよね」
僧侶「は…はい………」
ゆうしゃ「つかまって」
僧侶「………」
手を握った
ゆうしゃ「…………………」
僧侶「…………………」
気まずい沈黙
……………………………
……………………………
……………………………
……………………………
……………………………
ゆうしゃ「……でどうする? ここを渡らないと先にいけないけど」
僧侶「わたし…ここで待ってます、先に行ってください」
僧侶「みんなが帰ってくるまで待ってます」
ゆうしゃはしかめ面をした
ゆうしゃ「だめ」
僧侶「先に行ってください!!」
ゆうしゃ「だめ!!!」
僧侶「ここで待ってますから!!」
ゆうしゃ「だめだ 君も一緒に行くんだ!!」
僧侶「なんでですか!!!!」
僧侶「私しか回復できないからですか!? だからついてこいと!!!!」
僧侶「そういうことですか!!!!!」
182 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 20:49:53.55 ID:5HmD32bBo
ゆうしゃ「違う!!」
ゆうしゃ「自分のことを……そんなものだと思ってるのは大きなかんちがいだ!!」
ゆうしゃ「俺は!! 僧侶の仕事だけじゃなくて 仲間として!! ここに置いて行くのは ぜっったいに嫌だからね!!」
ゆうしゃ「回復魔法だけしてもらうなら、どんな僧侶だって金を払えば付いて来るさ」
ゆうしゃ「けど君が!! 君がいなきゃ…… 君でなければパーティは崩れる」
ゆうしゃ「うちのパーティには君がいるんだ、もちろん俺もそう思う」
ゆうしゃ「絶対に置いて行かないからね」
ゆうしゃ「ぜったいに」
僧侶「……………………………」
僧侶「……………………………」
顔は赤く染まり 泣き崩れた
僧侶「……………………………ひっぐ」
僧侶「ご……………………………」
僧侶「ご…ごめんなさ〜い!」ポロッ ポロッ
ゆうしゃ「あわわわわわわ…」
ゆうしゃ「ははははははい!!、ハンカチ」
ゆうしゃ「ほら 涙拭いて…」
ゆうしゃ「もう いい顔が台無しじゃないか……」
僧侶「ぐすっ…」
ゆうしゃ「泣かないで、渡る方法を一緒に考えるからさ」
ゆうしゃ「ほら立って」
僧侶「う、うん……………………………」
……………………………
…………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
………
……
…
183 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 20:50:32.36 ID:5HmD32bBo
【解決策】
ゆうしゃ「下を向くと怖いんだよね」
僧侶「はい…」
ゆうしゃ「ならずっと目を閉じてればいい」
僧侶「それじゃ歩けません」
ゆうしゃ「大丈夫、歩くのは俺だから」
僧侶「???? え?」
ゆうしゃ「目を瞑って、何も考えないで しばらく瞑ってて」
僧侶「…………はい」
目を瞑った
体がふんわりとやわらかく持ち上がる感覚がした
そして誰かに支えられているのが足と背中から伝わってきた
目を開けるなと言われたが、一瞬だけ目を開けると……
真剣な顔と恥ずかしい顔のあいだ、そんな顔のゆうしゃが
お姫様だっこでロープを渡っていた
顔が赤くなっていくのを感じ、何か一言、言おうとしたが
真剣な顔に気圧され
目を瞑ったふりをしていた
僧侶「……………………………」
渡りきって向こう岸まで到着した
ゆうしゃ「……………………」
僧侶「……………………………」
僧侶「……………………………」
僧侶「なんでお姫様だっこなんですか」
ゆうしゃ「え!? まさか目開けちゃった…?」
僧侶「……っ はい………………」
ゆうしゃ「……………………………ごめんさない」
僧侶「謝らないでください、別に怒ってるわけじゃないんです」
ゆうしゃ「おんぶするっていう案もあったんだけど……」
ジー 胸に向けられていた
僧侶「胸ですか!? 私の胸が邪魔だから…」
ゆうしゃ「あ!? ち…ちがうよ!? 邪魔とかじゃなくて……」
ゆうしゃ「ソレが当たってたら渡るとかそれどころじゃなくなりそうで……」
僧侶「だから!?」
ゆうしゃ「そ…そです そうなんです!! 気持ちよさそうだからやめたんです!!!」
184 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 20:51:01.24 ID:5HmD32bBo
ゆうしゃ「あの…やっぱりセクハラですか? 訴えられますか? 裁判のときって示談にできますか…?」
僧侶「え!? あ い…いいです!! 私が悪いんですから!!!!!」
僧侶「ほんと!!! ごめんなさい!! 私がふがいないばかりに……」
ゆうしゃ「え!? あ…こっちこそ ご…ごめんなさい」
僧侶「でも…降ろしてください」
ゆうしゃ「え!?」
僧侶「まだ抱いたままなんですけど……」
ゆうしゃ「ごめんなさい!! すぐ降ろします ハイ!!」
僧侶「(ちょっと残念ですけど……)」
僧侶「(それにしてもゆうしゃさんの手、やわらかかったなぁ… これなら高いところ苦手でもいいかも…)」
ゆうしゃ「でも高いところが苦手なのはがんばって治してね」
僧侶「ハハハハハハハハハハハ… がんばります、絶対治しますんでハイ」
185 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 20:51:44.39 ID:5HmD32bBo
【5F】
ゆうしゃ「……………………………」
僧侶「……………………………」
ゆうしゃ「また来たああああああああ!!!」
僧侶「そうですねえええええええええ!!!」
ロープ再登場
これまでの構造からしてこのロープの真ん中辺りで降りると悟りの書がある部屋まで行ける
だが
僧侶「……………………………」
ゆうしゃ「僧侶、俺は覚悟を決めたよ」
僧侶「………………何を」
ゆうしゃ「行こう、もう一度目を瞑ろう」
僧侶「やっぱり!? またやるんですか!? (嬉しいような恥ずかしいような)」
ゆうしゃ「………………俺は勇者になる」
僧侶「こんな時にも格好いい台詞で誤魔化そうとしないでください」
ゆうしゃ「じゃあそこの4人!!!」
→ 遊び人、盗賊、武闘家、魔法使い
ゆうしゃ「何も見るな、何も感じるな、五感をすべてシャットアウトしろ」
ゆうしゃ「こっちを見たら………………」
――命はない
『あ、あの…はい……………………………』
ゆうしゃ「……………………………行きます」
僧侶「やさしくお願いしますね……」
ゆうしゃ「ふんっ!!」
持ち上げた
僧侶「あの…こんな状態で言うのもなんですけど」
僧侶「もうちょっと脇を締めてもらえますか、落ちそうで」
ゆうしゃ「ごめんそこまで考えてなかったよ、分かった」
僧侶「注文が多くてすみません」
ゆうしゃ「いやいいよ」
ゆうしゃ「よっと!!」
186 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 20:52:31.31 ID:5HmD32bBo
ゆうしゃ「さっきも思ったけど、重いんだな
僧侶「どういう意味ですか!? 私が太ってると!?」
ゆうしゃ「太ってないよ!? 思ってたよりも重かったってだけで……」
僧侶「やっぱりそうじゃないですか!?、失礼しちゃいます!!」
ゆうしゃ「ちちちちちがいます!! 初めて人を抱いたから」
僧侶「………………………………」
また黙った
『あ、あの…』
ゆうしゃ「何!? こっち今忙しいんですけど!!」
『全部聞えてるんで、その…早くしてください』
ゆうしゃ「……………………………」
僧侶「……………………………」
ごめんなさい
黙々と渡った
ゆうしゃ「じゃあ飛び降りるから」
僧侶「大丈夫ですか? 飛び降りても」
ゆうしゃ「三階くらいまでの高さなら大丈夫って」
ゆうしゃ「――――バキでやってた」
僧侶「中学生ですか!?」
187 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 20:53:02.38 ID:5HmD32bBo
ゆうしゃ「とにかく行くぞ!!!」
僧侶「ハイ!!!」
ヒューン
魔法使い「で…では行きましょう みなさん……………………………(動揺中)」
盗賊「ど…同感ですいきましょ 武闘家ちゃん(動揺中)」
武闘家「そ…そうですね とーぞく君(動揺中)」
遊び人「こう、ぴょーんとね、飛び降りれば大丈夫ねえ みんな……………… (動揺中)」
……………………………
…………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
ゆうしゃ「しまったあああああああああ!!!!!」
ゆうしゃ「抱えたままじゃ膝も肘もつけないじゃないか!!!!」
ドン!!!!
ゆうしゃ「い゛ぎゃあああああああああああああ!!!!」
ゆうしゃ「ひざがあああああああああ」
188 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 20:53:37.60 ID:5HmD32bBo
二人分の重量が足に伝わった
僧侶「あ…あの…大丈夫でしたか」
ゆうしゃ「ハハハハハハハハ… 軽くパリーンと逝きそうだったけど」
ゆうしゃ「鍛えたからかな、死ぬ程痛かっただけで済んだよ」
僧侶「し…死ぬほど…」
ゆうしゃ「生きてますから!! 大丈夫!!」
僧侶「も…もうしわけないです」
ゆうしゃ「い…いいんです、僧侶のためだから……………………………」
僧侶「そ…そこまで私のことを…」
僧侶「え!? あ、あ… もう降ります!!」
僧侶「降りますから!!! ねっ!?」
ゆうしゃ「そ、そそそそうですね!?」
降りた
僧侶「あの― あ…ありがとうございま――」
ヒューン
盗賊「よっ」
ヒューン
ゆうしゃ「いで!!」
ヒューン
遊び人「とう」
ゆうしゃ「ごはっ!?」
ヒューン
武闘家「えい」
ゆうしゃ「うぎゃああああああ」
ヒューン
魔法使い「とどめだ」
ゆうしゃ「」
ピクッ ピクピクッ……
『『『『こんなところにクッションが』』』』
僧侶「ゆ…ゆうしゃさーーーーーーん!!!!!!!!」
ゆうしゃ「」
189 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 20:54:13.78 ID:5HmD32bBo
【悟りの書】
ゆうしゃ「あった」
ゆうしゃ「これが…」
ゆうしゃ「悟りの書だ…」
盗賊「無事だったんだな」
ゆうしゃ「当たり前だ」
遊び人「じゃあ早くちょうだーい」
ゆうしゃ「お前すぐ物を無くすからだめだ」
遊び人「えー」
ゆうしゃ「転職する時に渡すから」
?です、ちょっと賢者の言っていることが気になるんで自分もついていきたいだけだ
遊び人「ねぇ〜ゆうしゃくーん♪ お姉さんがこんなに頼んでもだめー?」
ゆうしゃ「気持ち悪いから駄目」
魔法使い「……………………………リレミト(アホだ)」
【ダーマ神殿】
ゆうしゃ「ん、じゃあ行ってきます」
遊び人「……行ってきます」
盗賊「緊張してんのかお前」
遊び人「ちょ……ちょっとね」
盗賊「お前の脳じゃ心配するだけ損だ、やめとけ」
ゆうしゃ「たしかに」
遊び人「あ、あはははははは」
……………………………
遊び人「そうですね」
190 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 20:54:44.40 ID:5HmD32bBo
【転職】
神官「君たちは転職を希望かね」
ゆうしゃ「あ、俺は違います 転職するのはこっちの」
遊び人「どうも」
ゆうしゃ「こいつです」
神官「おおそうかね、ちなみにレベルは…」
遊び人「………僕いくつだっけ」
ゆうしゃ「自分のレベルぐらい知っておけ、LV22だ」
神官「ふむ、20を越えているね 転職可能だ」
ゆうしゃ「レベルって関係あるんですか」
神官「ああ関係あるよ、20以下の未熟者に転職をさせるわけにはいかない」
ゆうしゃ「良かったな」
遊び人「うん」
ゆうしゃ「それで……………」
ゆうしゃ「あの……悟りの書を持っているんですが」
ゆうしゃは持っている悟りの書を神官に見せた
神官「ほほう、では君は賢者に!?」
遊び人「そうでーす」
神官「(大丈夫かい?、あんまり こう言いたくないんだが………)」
ゆうしゃ「(素質はあります、それは保証しますんで)」
神官「……………………………」
神官「……………………………」
神官は悟りの書を見て
!?
神官「……………………………」
神官の顔つきが険しくなった
神官「(君、彼の保護者かね)」
ゆうしゃ「(保護者っていうかリーダーです)」
神官「(それを持ってこっちに来なさい)」
ゆうしゃ「?……………………………はぁ」
遊び人「え、何かあったの」
神官「なに、世間話です しばしお待ちを」
191 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 20:55:17.50 ID:5HmD32bBo
【会話】
神官「単刀直入に言おう」
ゆうしゃ「????…」
神官「その悟りの書はおかしい」
ゆうしゃ「はぁ!?」
神官「何かおかしい、おかしいんだ」
神官「その紙からは何者かの、思念といえばいいか そんなものを感じられるのだ」
ゆうしゃ「気のせいでは」
神官「私はこの道40年の男だ…直感的に怪しいと思った」
神官「とにかく!! 彼にこれを使わせるのには反対だ」
ゆうしゃ「そんな!? あいつは賢者になることを夢見て生きてきたんですよ!? 使わせてやってください」
神官「…それでもだ たのむ!! 私を信じてくれないか 嫌な予感しかしない」
神官「使えば精神を浸食されるような…… 例えば」
――――呪い
ゆうしゃ「冗談……………………………じゃないですよね」
神官「本気だ、こいつは呪われていると考える」
神官「私を……信じてくれ!!!!!!!」
ゆうしゃ「……………………………」
ゆうしゃ「……………………………」
ゆうしゃ「……………………………」
ゆうしゃ「……遊び人、お前の夢は叶えてやりたい、遊び人なんて底辺職業の生活を変えてやりたい」
ゆうしゃ「俺は……どうしたらいいんだ!!!!」
ゆうしゃ「俺は…………………………………」
192 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 20:56:07.52 ID:5HmD32bBo
神官「!?、彼は……遊び人の職業なのか」
ゆうしゃ「珍しいですよね、取り得といえば運の良さだけ、あんな職業誰もやりたがらない職なのに」
神官「いや、運の良さだけではない」
ゆうしゃ「え!?」
神官「彼に悟りの書は必要ない、すぐに賢者に転職可能だ」
ゆうしゃ「は?」
神官「だから転職できると言ったのだ」
ゆうしゃ「ええええええええええええええええええ!?」
ゆうしゃ「そっちの方がびっくりですよ!! なんで!? どうして!? いつ!?」
神官「落ち着きなさい、話が進まないから」
ゆうしゃ「そ…そうですね」
神官「そもそも遊び人という職業についた者がレベル20を越えることはほとんど無い」
神官「たいてい、名前の通り遊び回り、そのまま死んでいくのが通例だ」
神官「多くの者は知らないことだが、遊び人がLV20に達している場合」
神官「遊び人の者は賢者となることが可能だ」
ゆうしゃ「う…うそでしょう」
神官「もう廃れてしまったことだが………事実だ」
神官「はっきりいってこれはすごいことだぞ」
ゆうしゃ「あいつの強くなるための信念がですか?」
神官「それもそうだ、よく強くなることを目指したものだ
が、何より周りが遊び人を仲間として認めていたということがすごいのだ」
神官「ふつう、何のとりえの無い人間を仲間に入れるかね?」
ゆうしゃ「しませんね」
神官「だろう?、ありえないだろう??」
神官「だからそんな事をする者はここ10年ほど無かった」
神官「仮に仲間にしても、使い道が見つからずLV20まで待つのは極めて苦しい」
神官「よく彼をここまで育てたと思うぞ」
ゆうしゃ「いや、あの 別に育ててたわけじゃないんですが」
神官「君たちはすごいぞ」
ゆうしゃ「そんなにですか? いやぁそんなに褒められると……」
神官「君がリーダーと言ったね」
ゆうしゃ「そうですが」
神官「尊敬するよ」 手を出した
握手をした
ゆうしゃ「どうも(あいつとは一緒に旅をしてただけだがなぁ)」
193 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 20:56:33.81 ID:5HmD32bBo
神官「こんなにいい日は久しぶりだ はりきって儀式をさせてもらう」
ゆうしゃ「……………………………で、つまりあいつは賢者に転職できると?」
神官「ああ、そうだ」
ゆうしゃ「や……やったあああああああああああああああ!!!!!」
ゆうしゃ「あいつが…賢者に………… やったな!! くぅぅぅ…」
神官「泣くのは早い、儀式に取りかかろう」
ゆうしゃ「はい!!」
よく分からないが賢者が言っていたことに合致していた
魔王軍がなぜ助言をしたのか、分からない
結局、悟りの書は使わなかった これはどういうことだったのだろうか
………………詳しい人間に聞く必要があるな
遊び人「……………………………終わった?」
ゆうしゃ「ああ、お前は…賢者になれるってさ」
遊び人「どうしたのさ?、赤いけど」
ゆうしゃ「…っ すごく…嬉しいよ」
遊び人「……………………………どうしたんだろ 神官さんお願いします」
神官「ああ、遊び人君」
神官「転職を司る神よ、彼に賢者としての道を歩ませたたまえ」
神官「はぁ!!!」
光に包まれた
遊び人「うわっ!? まぶし!?」
194 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 20:56:59.65 ID:5HmD32bBo
……………………………
…………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
神官「……………………………」
神官「おめでとう、君は晴れて賢者だ」
遊び人「え!?、もう終わりですか」
ゆうしゃ「け…けけけけけんじゃに……」
ゆうしゃ「お前はなったんだああああああああ!!!!」
遊び人「ゆ゛うしゃ…僕 賢者になったよぉ……」
ゆうしゃ「…グスッ ああ、おめでとう……………………………」
固く抱き合った
遊び人「……………………………」
ゆうしゃ「……………………………」
しばらく沈黙が続いた
遊び人「僕…がんばるからね、今まで迷惑をかけた分いっそう」
遊び人「がんばるから」
ゆうしゃ「ああ…、期待してるからな 遊び人改め賢者」
遊び人「名前はそのままだから」
ゆうしゃ「そうか、てっきり『けんじゃ』とかになると思ったが」
遊び人「没になったのよそれ」
195 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 20:57:35.79 ID:5HmD32bBo
神官「君たちにわずかながらの品を贈らせてもらう」
ゆうしゃ「え? そんなのあるんですか」
神官「とくべつだよ、私のお古だが受け取ってくれ」
神官「君にはこいつをやろう」
裁きの杖を貰った
遊び人「杖、あ!! 装備できるようになってる!!」
神官「道具として使えばバギの効果がある、重宝するだろう」
遊び人「ありがとうございます」
神官「君にはこいつだ」
くじけぬこころを貰った
神官「たぶん君にぴったりだ」
ゆうしゃ「笑えばいいんですよね、これ」
神官「がんばって(哀)」
神官「(あの悟りの書を…渡してくれないか)」
ゆうしゃ「(……はい もう必要のないものですから)」
神官「(こいつは厳重に管理させてもらう)」
ゆうしゃ「(どうぞ)」
196 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 20:59:19.20 ID:5HmD32bBo
【らいあー】
二人は戻ってきた
武闘家「おつかれー♪」
盗賊「おう、終わったか、儀式」
ゆうしゃ「ああ……………………………」
僧侶「転職したんですね!?」
ゆうしゃ「そうだ……………………………」
魔法使い「ふん……」
ゆうしゃ「――みんな、聞いてくれ」
僧侶「どうかしたんですか?」
ゆうしゃ「転職した影響か……あいつの性格が変わってしまったんだ」
盗賊「は?……」
ゆうしゃ「よくあることらしい、転職するとグラフィックが変わってしまうとか、性格が豹変するとか」
武闘家「うそー!?」
ゆうしゃ「嘘じゃない、神官に聞いたんだ」
ゆうしゃ「あいつは今……しごくまともだ」
魔法使い「いや、ありえん… そそそそうだ……、ありえない」
魔法使い「ててて…転職したぐらいで変わるとかありえん……」
ゆうしゃ「本当なんだ!!」
197 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 20:59:54.79 ID:5HmD32bBo
ゆうしゃ「円周率言ってみろ!! 遊び人!!」
遊び人「3」
ホッ… 普通だ
遊び人「ではなく3.14で多くは計算する、記号はπ」
――――うそだろ
ゆうしゃ「元素記号でCは炭素だが、Nは何?」
遊び人「窒素、空気中で最も割合を占める元素でおよそ80%」
遊び人「熱によって変化しづらい」
―――駄目だ、もう終わりだ
魔法使い「ううう……… うそだ……………………」
魔法使い「ハハハハハハ… これは夢なんだ そうに違いない………」
盗賊「落ち着け」
魔法使い「そうなんだろ……そうだと言えよ」
遊び人「違います、魔法使いさん」
魔法使い「 『さん』だと、お前、私に『さん』づけだと… ふざけてるのか!?」
遊び人「いいえ、そうではありません 僕は賢者となり生まれ変わりました」
遊び人「僕は過去を捨てました、まだレベルは1ですが みなさんよろしくお願いします」
深くお辞儀をした
198 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 21:00:57.86 ID:5HmD32bBo
武闘家「あ、ご丁寧にどうも(すごく丁寧だなー、顔も引き締まってるし)」
盗賊「よろしくな(まとも要員やっと増えた…… このパーティにまともな奴は俺しかいなかったから)」
僧侶「ああああ、あの……よろしくお願いします」
遊び人「こちらこそ、僧侶さん」
魔法使い「黙れ……………………………」
魔法使い「お前なんて遊び人じゃない!!」
遊び人「何を言っているんですか? この顔を忘れてしまったんですか」
魔法使い「お前はもっと……アホで 私のことはいつも呼び捨てなんだ!!! 思い出せ! ギラ」
遊び人「やめてください!!、何をするんですか!?」
遊び人「魔法は人に向けて使うものではありません、気をつけてください」
遊び人「分かりますよね」
魔法使い「……………」
以前のあいつはどこにいってしまったんだ… こんなの私が知っている遊び人じゃない
以前のあいつはもうこの世にはいない………………?
返せ、前のあいつを返せ、神がいるなら……返してください!!!!
……………………………
……………………………
…………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
199 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 21:01:23.84 ID:5HmD32bBo
遊び人「なーんて、どうも遊び人、改め賢者になりました!!!」
遊び人「以後よろしくー みんなー」
は?
ゆうしゃ「く…くくくくく……… みんな見事に騙されたな」
遊び人「ねー、そんなのゲームの中だけだよねー、前とぜーんぜん変わってませーん」
遊び人「どーもー」
ゆうしゃ「たまにはこういうのもいいだろ?」
ゆうしゃ「ドッキリでした〜」
武闘家「あははははは!!! だよね− そんなの無いよねーー あはははははは」
盗賊「くそっ… 代わりが見つかったと思ったのによぉ!!」
盗賊「ハハハハハハハハハハハ!!!」
僧侶「ゆうしゃさん騙しましたね!?」
ゆうしゃ「そうそう、さっきの問題の答えは全部先に教えてたの」
僧侶「もう!? びっくりしたじゃないですかー!!」
ゆうしゃ「こういうのをやってみたかったんだ」
僧侶「………………」
ツンツン
ゆうしゃ「?」
僧侶「あれ」
200 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 21:02:31.70 ID:5HmD32bBo
遊び人「改めてよろしく♪、魔法使い」
魔法使い「……………………………」
魔法使い「……………………………貴様」
魔法使い「よくもだましたなぁーーーーー!!!!!」
後ろに回り込まれ、足を払われ「膝十時固め」の体勢となった
ドン!!
遊び人「いでででででで!!! いだぁ!?」
魔法使い「黙れ!! 私の心配を返せ!!! お前の安い一生をかけて返せ!!」
魔法使い「お前がいなくなったらどうしようかと思ったぞ!! 分かるか!? お前に!?」
遊び人「わかるか!!」
弱 中 強 死
『執行猶予、実刑、無期懲役、死刑 死刑は駄目だな、それは死んで居なくなってしまう』
魔法使い「なら無期懲役だ!!! 司法の判決を受けろ!!」
遊び人「そんな!? ちょっとからかっただけなのに!!」
魔法使い「大魔法使い帝国憲法前文に書いてあるだろう」
『遊ビ人、魔法使イニ心配ヲカケタバアイ無期懲役ト処ス』
遊び人「絶対今作った!! そんなの聞いたことないもん!!」
遊び人「そしてその憲法における僕の位置たかぁ!!!」
魔法使い「今聞いたな、今から有効だ」
遊び人「無茶苦茶すぎる!!」
遊び人「弁護側は反論の準備があります!!」
魔法使い「弁護側に発言権はありません」
遊び人「その裁判おかしい!! 裁判長!! 文句言ってやってください!!」
ゆうしゃ「裁判を続行とする」
遊び人「裏切り者!!! 共犯のくせに!!」
ゆうしゃ「俺は勇者だ」
遊び人「今それ関係ないだろ!!」
201 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 21:02:53.98 ID:5HmD32bBo
ギッギギギギギギギギ
魔法使い「さぁ、そろそろ締め付けが苦しくなってきただろう!!!!」
遊び人「あ゛ーーーーーーー!!!」
遊び人「ギブ!! ギブ!!」
魔法使い「ギブアップは無い、無制限一本勝負だ」
遊び人「レフリー!!!」
武闘家「あ、みてみてー ちょうちょー」
僧侶「ほんとだー、綺麗ねー」
盗賊「心が癒されるな」
遊び人「無視か!!」
魔法使い「今回はお前が悪いんだ……………………………」
魔法使い「大体は私が悪いが…今回は……………………………」
魔法使い「私を心配させたお前が…………」
魔法使い「お前が全面的に悪いんだああああああああああああ!!!!」
遊び人「ああああああああああ!!!!」
遊び人「ごめんなさ―――」
ギシッ
遊び人「………………」
ダーマ神殿の神聖な空間に鈍い音が広がった
ゆうしゃLV22 遊び人LV23→賢者LV1 盗賊LV24 武闘家LV22 僧侶LV23 魔法使いLV23
ダーマ編終わり
202 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 21:04:33.52 ID:5HmD32bBo
短編どうぞ、↓の会話は悟りの書を手に入れてからの会話です
ツンツン
ゆうしゃ「なに?」
僧侶「………………」
僧侶「ありがとうございました」
ゆうしゃ「あ!? さっきの……」
僧侶「それ以上言わないでください!!」
ゆうしゃ「そ…そうですか」
僧侶「何かお礼をさせてください」
ゆうしゃ「お礼?、お礼が目的でやったわけじゃないしなぁ」
ゆうしゃ「けどリーダーだからって責任感でやったわけでもないよ」
僧侶「じゃあ個人的に?」
ゆうしゃ「!?、ま…まぁ流れとしてそうなりますが」
僧侶「じゃあやっぱりお礼させてください、何がいいですか?」
ゆうしゃ「おいしいお菓子」
僧侶「お…お菓子ですか!? それは……」
ゆうしゃ「え!? 料理とか得意じゃない? なら別の……」
僧侶「いえいえ!! 大得意です!! 今度!!腕を披露させてもらいます」
ゆうしゃ「ほんと!? じゃあお願いしようかなー 楽しみにしてるよ」
僧侶「お任せください!!」
私……………… 家事の中で料理だけは苦手なの
けど言っちゃったし!! やるしかない
でもゆうしゃさんのためならきっとできるわ!!(根拠不明)
れ…れんしゅうしよっと…………………
203 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 21:05:08.37 ID:5HmD32bBo
【パンはパンでも食べられないパン】
武闘家「姉さん、なぞなぞの問題出すよ」
僧侶「…?」
武闘家「パンはパンでも食べられないパンってなーんだ?」
僧侶「あ、それなら分かるわ フライパンでしょ」
武闘家「ぶー」
僧侶「え!? 違うの!?」
武闘家「答えは――」
―――――姉さんが作ったパンよ
……時間を巻き戻そう
僧侶「武闘家、ゆうしゃさんにお菓子をあげたいの」
武闘家「唐突ね、姉さん」
僧侶「理由は言えないけど作りたいの」
武闘家「姉さん、その顔ではバレバレだわ」
赤い
僧侶「だから、お菓子の作り方を教えて欲しいの」
武闘家「分かったわ、姉さん その依頼引き受けたわ」
204 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 21:05:46.45 ID:5HmD32bBo
武闘家「まずはゆうしゃさんの好きなお菓子を聞くことから始まるよ」
僧侶「分かった、ゆうしゃさんに聞いてくるわ」
武闘家「ストップ」
武闘家「待って、先に聞くべき人がいるの」
遊び人「え? ゆうしゃが好きなお菓子…? 」
武闘家「友達の遊び人さんなら知ってるはず」
僧侶「な…なるほど!!」
遊び人「えーっとね 確かクッキーだったかな」
遊び人「あんまり甘すぎないやつね、それと一緒に飲む紅茶が大好きだったかな」
遊び人「よく家に遊びに行った時食べたから」
武闘家「情報は手に入ったわ、後は実践よ!!!!」
僧侶「分かったわ、武闘家!!!!!」
・・・・・・・・・・・現在に至る
武闘家「姉さん、正直に言うわ」
僧侶「…ゴクッ」
武闘家「姉さんの料理の腕は壊滅的よ」
僧侶「な…なんですってーーーーー!!!」
武闘家「人類は滅びないけど、食材は滅びるわ かなりアレなレベルよ」
僧侶「…どのあたりが」
武闘家「第一に、調理器具の使い方に問題があるわ」
武闘家「包丁を持たせれば危うく小指入りの料理を作り」
「オーブンで焼かせれば爆発させるし」
武闘家「神様もサイコロに運命を託すわ」
僧侶「・・・・・・・・・・・どうしよう」
武闘家「でも大丈夫!! この武闘家!! 諦めることを知らないわ!!」
武闘家「姉さんのクッキー 完成させてみせるわ」
僧侶「お願いします!! 師匠!!」
205 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 21:06:21.77 ID:5HmD32bBo
武闘家「いい?、材料は多めに用意したわ 失敗を恐れないで」
僧侶「はい」
武闘家「次に、レシピメモ これは姉さんがトンデモ食材を入れるのを防ぐためよ」
僧侶「え? アレンジとか…」
武闘家「甘い!! チョコレートパフェより甘いわ」
武闘家「いい? アレンジを加えるのは基本ができてから、まずはスタンダードな物を作るのよ」
僧侶「分かりました!!」
武闘家「そして、私の監視 ちょっとづつ指示するから言われた通りに作るの」
武闘家「これは姉さんのためだわ、指示をしっかり聞いてね」
僧侶「わ…わっかりましたー!!」
武闘家「では作業に移るわ」
【調理中】
武闘家「それ強力粉!! 麺を作るときに使うやつよ」
武闘家「クッキーに使うのは薄力粉!!」
武闘家「ちがーう!! それは塩!! 砂糖と間違えるっていうベタな間違いしないの!!」
僧侶「あ…ほんとだ」
武闘家「しっかりボウルを支えてね それから練っちゃだめだよ サクサクしなくなっちゃうからね」
僧侶「は…はい!!」
武闘家「生地は混ぜ終わったわね」
僧侶「はい」
武闘家「少し休憩よ、ラップをかけて冷蔵庫に入れて30分待つわ」
僧侶「はーい」
武闘家「この間に私がオーブンを温めておくわ」
僧侶「30分立ちました」
武闘家「うん、じゃあ取り出すよ 落とさないようにそっとね」
僧侶「そーっと……」
取り出した
武闘家「じゃあヘラで伸ばして型でくり抜くよ」
206 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 21:06:47.26 ID:5HmD32bBo
僧侶「あ!! 型は用意してあるの」
武闘家「どれどれ」
僧侶「スライムとスライムベスとメタルスライムの型よ」
武闘家「全部同じ型だから!? それ!!!!!!!!!!!」
僧侶「なんて、他にもドラキーやももんじゃのもあるわ」
武闘家「焦らせないで……お願いだから…… 心配なんだから………………」
僧侶「くり抜いたわ」
武闘家「うん、順調ね 順調すぎて怖いくらいだわ」
僧侶「や…やればできるもん!!」
武闘家「そうね、パンの一件は撤回するわ」
武闘家「オーブンに入れて15分くらいジー と焼くわ」
僧侶「分かりました」
チン!!
武闘家「いよいよ完成よ」
僧侶「や…やった!!!」
僧侶「さっそく取り出して…」
武闘家「数多くの先人がここでミスを犯してきたわ」
武闘家「うっかりこけてバラバラのクッキーをプレゼント」
武闘家「そんな事させないよ、肩を掴んでるから絶対こけない!!! 完璧!!」
僧侶「と…取り出したよ!! おいしそう!!」
武闘家「うん、いい香りだね これを袋に詰めるの」
僧侶「出来たよ…武闘家………………」
僧侶「私…お料理できたよ!!!」
武闘家「すごいわ!! ここまでがっちりサポートすれば出来る事は証明された!!」
武闘家「自信を持っていいよ!!!」
僧侶「うん!!!!」
袋に詰めた
207 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 21:07:19.40 ID:5HmD32bBo
僧侶「あとは紅茶ね、葉っぱはあるから適当に淹れれば大丈夫よね?」
武闘家「ふふふふふふ… ここでテンポアップよ」
武闘家「ここから先はミスのしようが無いからできる女アピールタイムです!!」
武闘家「まず!! カップもポットも先に温めておくの!! こうすることで香りが引き立つわ!!」
武闘家「そして勢いよくポットに入れるの」
武闘家「ちょっとした工夫でおいしく飲めるからやったほうがいいよ」
僧侶「わ…わっかりました!! 師匠!!」
武闘家「もうあなたは弟子ではないわ、私が教えられることは全部教えたわ」
武闘家「免許皆伝よ」
僧侶「あ…ありがとうございます!!」
武闘家「じゃあゆうしゃさんを呼んでくるね」
僧侶「え? もっていかないの」
武闘家「途中でこけて落とすわ、確実に」
『あ!!躓きました』
『バリバリバリ あークッキーが!?』
『大丈夫、君が作ったものなら食べるさ』
武闘家「あれ?ぐっとえんど? とにかく!!」
武闘家「最後まで気は抜けないの、姉さんだから」
208 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 21:07:41.65 ID:5HmD32bBo
ゆうしゃ「クッキーを作ってくれたとか!?」
僧侶「で…できました!! 私、出来ましたよ!!」
ゆうしゃ「ひょっとしてこれかな、うーん楽しみだ」
僧侶「じゃあ紅茶淹れますね」
先ほどの忠告に従い、双方にお湯を入れて温めてから
紅茶を勢いよく注いだ
ゆうしゃ「うーん、いい香りだ」
ズー
ゆうしゃ「ちょっと渋いのがいい、誰に聞いたの?」
僧侶「遊び人さんに」
ゆうしゃ「あ、あいつに聞いたのかなるほど」
僧侶「が…がんばりました」
ゆうしゃ「では本命のクッキーを…」
ゴクッ…
サクッ……
ゆうしゃ「………………」
僧侶「………………」
僧侶「ど…どうですか?」
ゆうしゃ「おいしい」
ゆうしゃ「おいしいよ!!」
ゆうしゃ「この紅茶は…」
ゆうしゃ「うん!!熱すぎるくらいがちょうどいい!!」
僧侶「や…やったあああああ!!!」
ゆうしゃ「食べてみなよ」
僧侶「では」
僧侶「……おいしい 私の料理がこんなにおいしいなんて!?」
ゆうしゃ「意外?」
僧侶「ぜぜぜぜぜぜんぜん!! 当然の結果ですよ!!」
209 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 21:08:14.73 ID:5HmD32bBo
ゆうしゃ「武闘家が大変だったって」
僧侶「あ、聞いてたんですね、すみません」
ゆうしゃ「それを入れてもがんばったよ、素朴な味わいがいい」
僧侶「アレンジとか……」
ゆうしゃ「だめ!! それはだめ!!」
僧侶「しゅん…」
ゆうしゃ「俺の母さんもさ、クッキーが得意だったんだけど」
ゆうしゃ「今食べたクッキーもそんな、こうあったかい味がするよ」
僧侶「それはもう!! ゆうしゃさんのことを思って作りましたから」
ゆうしゃ「………………………………」
パクパクパク
素早く口につぎ込み
ゆうしゃ「ごちそうさま」
僧侶「え!?、もう!?」
ゆうしゃ「ありがとう!! また食べさせてねーーーーーーー」
走って逃げた
僧侶「え!? えええええええええええええ!!!!?????」
ゆうしゃ「だめだ、絶対俺僧侶のこと好きだ」
ゆうしゃ「あんなこと言われて気が向かない方がおかしい、絶対好きだ」
ゆうしゃ「でもどうしよう、告白して振られたら、もうリーダーとしてやっていく自信がない」
ゆうしゃ「ってか、魔王を倒すって当初の目標どうした、どうでもいい話になってるような」
ゆうしゃ「あれ? これ誰に向かって話してるんだ、誰でもいいから」
ゆうしゃ「どうしたらいいか教えてください!!!!!」
210 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/10(土) 21:13:09.58 ID:5HmD32bBo
円周率って3で計算するようになってたんですね、3.14だとずっと思っていました
やっと遊び人君の転職が終わりました、がんばれ
次回は、船をもらうorムオルに先に寄る かは未定です(順序が変わるだけ)
お疲れ様でした
211 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/11(日) 01:32:28.80 ID:vqRWIeVlo
3.14でもいいよーてか別に決まってるわけでもないし
乙
212 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/11(日) 06:51:46.27 ID:D3HWT+aDO
支援
これはいいSSだー
213 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/11(日) 10:08:43.13 ID:M2b336M/0
なぜ名前を賢者にしないのかな?
読んで混乱しないだろうか・・・
214 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/12(月) 13:14:49.31 ID:5mGW+Sseo
たしかにややこしいけど賢者にするとイメージ崩れる気がする
215 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/12(月) 20:02:37.97 ID:Hv27NFqQo
そもそもイシス編で「賢者」は登場してるし
216 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 12:59:03.60 ID:BbR9/Yhyo
【雨】
ポツッ ポツッ…
ザァアアアアー
ゆうしゃ「雨降ってきたぞー、傘-」
ザー
バサッ バサッ バサッ
ゆうしゃ「あんなにいい天気だったのに」
ザー
僧侶「雷様が怒ってるんですよ」
ザー
ゆうしゃ「こんな時になぁ…」
ザー
僧侶「雷様は偉いんです!! あんまり失礼な事いっちゃだめですよ」
ザー
僧侶「怒らせるとおへそをとられちゃいます!!!!」
ゆうしゃ「…冗談だよね」
……………………………
…………………………
………………………
…………………
………………
…………
………
…
ポツッ
ゆうしゃ「あ、やんだな」
217 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 12:59:29.23 ID:BbR9/Yhyo
傘を持った武闘家は
武闘家「魔神剣!!」
水が飛んだ
盗賊「虎牙破斬!!」
大きくジャンプし連撃
ゆうしゃ「特技が無いからって… やるならアバンストラッシュにしておけ」
盗賊「じゃあお前がやってみろよ」
武闘家「そーだよ、やってください」
ゆうしゃ「………いいだろう」
ゆうしゃ「少年時代に練習した技ッ…」
ゆうしゃ「アバンストラシュ!!」バシュ!!
ただし傘
218 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 12:59:57.33 ID:BbR9/Yhyo
武闘家「おー!!!!」
盗賊「か…完璧だ……」
ゆうしゃ「どうだ、昔死ぬほど練習したからな ブラッディースクライドも出来るぞ
」
武闘家「え!?」
『どうだ!!』 『おお!!』
一方……
ブンッ!!
遊び人「社長!! ナイスショットです!!」 (傘)
魔法使い「ふーむ…いまいち伸びが悪いな 君、5番アイアンを持ってきてくれ」
遊び人「は…はい!!!」
僧侶「ど…どうぞ」(自分の傘)
遊び人「あ…ありがとう、僧侶君、これで契約も…」
僧侶「やりましょう、我が社のためです」
魔法使い「君は中々気が効くじゃないか 君んとことの契約だが……」
遊び人「………いかがでしょうか」
魔法使い「まだ駄目だな、それより何か飲み物を」
遊び人「(く…この取引先の社長 気むずかしいんだよな……………………… だが
諦めないぞ!!)」
僧侶「専務、がんばってください!」
219 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:01:27.69 ID:BbR9/Yhyo
【7Y】
ゆうしゃ「ちょっとこいつのレベル上げておこう」
ゆうしゃ「ぶっちゃけ1じゃ前より弱いから」
遊び人「……否定できません!!」
ゆうしゃ「隊列変更」
勇
盗 武
遊
魔 僧
ゆうしゃ「今まで以上に柔らかいこいつを守る陣形だ」
ゆうしゃ「護衛陣形とも言う」
ゆうしゃ「この辺にいるメタルスライムを狩ろう」
ゆうしゃ「50Gさえ払う気はないぞ(蘇生金=レベルx50)」
武闘家「れっつごー」
魔法使い「………………気をつけろよ」
遊び人「ああ、横から魔法が飛んでくると」
魔法使い「違うわ!! モンスターにだ 死なないようにせいぜい頑張るんだな」
遊び人「大丈夫だって、みんな強いから」
魔法使い「その油断がいかんと言ってるんだ」
遊び人「心配性だなー」
魔法使い「お前の命がどれくらいか知りたいか」
遊び人「?」
魔法使い「お前の命は今7Yだ」
遊び人「そのYって何」
魔法使い「やくそう7個分(8Gx7)」
遊び人「安っ!! ってかやくそうで換算するのをやめろ」
魔法使い「とにかくそれだけ軽いのだ、おとなしくしてろ」
220 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:02:02.63 ID:BbR9/Yhyo
戦闘中】
ゆうしゃ「よっしゃ!! メタルスライムきたああああああ!!」
武闘家「当初の目的忘れてません?」
ゆうしゃ「わ…忘れてないよ………………」
盗賊「さっさと倒してレベルあげんぞ」
魔法使い「同感だ、前に出てどくばり使う」
【戦闘中】
遊び人「裁きの杖!!」
魔法使い「どくばり」
武闘家「うりゃー!!滅殺!!」
ゆうしゃ「メタルスライムメタルスライムメタルスライムメタルスライムメタルスラ
イムメタルスライム」
盗賊「呪文唱えるな、こうげきだ!」
僧侶「えい!!」
ゆうしゃ「逃がさない、絶対に逃がさない」
メタルスライム「に…逃げます!!」
魔法使い「逃げるな」
メタルスライム「逃げます」
魔法使い「私は逃げるなと言ったんだ」
メタルスライム「いや、しかし…」
メタルスライム「困ったなぁ…ここで逃げる予定だったのですが」
ゆうしゃ「そこをなんとか」
メタルスライム「あなた達の都合も分かります」
メタルスライム「うーん………………………………」
………………………………
221 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:02:28.51 ID:BbR9/Yhyo
魔法使い「隙あり!! くらえ!!」
メタルスライム「ちょ………………………………………」
ゆうしゃ「考えてる暇なんてない!! 南無三」
武闘家「闇討ち上等!!」
盗賊「………………………………勇者パーティ?」
メタルスライム「ひでぶ」
不意打ちを決めた
メタルスライムを一体倒した
遊び人「レベルあーっぷ」
遊び人「LV8になりましたー♪」
ゆうしゃ「よし、もういいだろ 以前の陣形に戻すぞ」
ちなみに8までで習得する魔法
メラ スカラ ヒャド ギラ
ホイミ ニフラム ピオリム マヌーサ ルカニ
ゆうしゃ「やっとお荷物から解放されたわ………………………………」
遊び人「すみませんね!」
僧侶「おめでとうございます」
僧侶「(本当は一番嬉しいくせに… 素直じゃない人)」
盗賊「まぁなんにせよ、戦力強化だ やったな」
遊び人「どーもー」
魔法使い「……お」
おめでとうと言いたい
遊び人「お?」
魔法使い「お…おめでとう」
遊び人「うん、みんなありがとう」
ゆうしゃ「さて、船を貰いに行こうか」
ゆうしゃ「ルーラ!!」
→ポルトガ
222 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:03:01.44 ID:BbR9/Yhyo
【エキスパート】
少し戦闘を行って
盗賊「なぁ、さっきの戦闘を見てて思ったんだが」
盗賊「魔法使い、遊び人 メラを使ってくれ」
『お前に?』『ドMなの?』
盗賊「あのな」
「冗談だって」
ボンッ!!
………………………
魔法使いのメラを100とするなら遊び人の生み出したメラは80といった大きさだった
盗賊「少し変だと思ったんだが」
盗賊「……なんか魔法使いに比べてしょぼくね?」
遊び人「ああ… ん……それはね あんまり僕魔法の才能がなかったんだ」
遊び人「言ったでしょ? だから悟りの書で……」
盗賊「あっ…」
地雷を踏んだ
遊び人「でも兄さんのせいで失敗して、家を追い出されたんだ、今は別居中、普通の
家に住んでるよ。」
「だから普通の家柄のゆうしゃとも会えたんだ」
遊び人「それに魔法のエキスパートである魔法使い、僧侶さんにはちょっと劣るかな
…って」
遊び人「ゆうしゃは見た通り器用だから両方使い分けてるけど、僕は……」
あまり器用じゃない
223 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:04:06.62 ID:BbR9/Yhyo
盗賊「あ…いやスマン ちょっと好奇心で言ってみただけなんだ その…馬鹿にして
るとかじゃなくてな」
魔法使い「魔法使い、僧侶 両方の職の呪文が唱えられるだけで十分だ」
魔法使い「第一、お前が私と同じレベルの魔法を出せるのなら私の存在意義がない」
魔法使い「お前に出来ることをしろ、それ以上は望まん」
遊び人「…知ってるよ」
盗賊「……嫌なこと思い出させたな」
遊び人「別にいいよ、気にしてないし 前よりはいいでしょ、やくそう使ってたころ
よりは」
遊び人「それに今は賢者だしね!!」
盗賊「そいつはそうだ!! ハハハハハハ!!!!!」
無理に笑ったのは彼への気遣いだろう
224 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:04:35.00 ID:BbR9/Yhyo
【ポルトガ】
サブリナ「ねぇ〜カルロス 今日はどこに行くぅ?」
ゆうしゃ「無視しよう」
『うん』『そうだな』『はい』
【ポルトガ王宮】
ゆうしゃ「くろこしょう、無事入手してきました」
ポルトガ王「おおゆうしゃが次のレベルになるためには…」
ゆうしゃ「カットで、船ください」
ポルトガ王「よく戻ったなゆうしゃ」
ゆうしゃ「(例のモノの方ですが)」
ポルトガ王「(おおう!? どうであったか ノルドの趣味は)」
ゆうしゃ「(ちょっとSMに偏りが見られましたがコレクションの量は半端じゃなかっ
たですね すごいです)」
ポルトガ王「(お土産は?)」
ゆうしゃ「(え!?)」
ひそひそ会話をしていたが
ポルトガ王「まさかないと申すか!!」
ゆうしゃ「言ってくださいよ!!」
つい大声を出してしまった
225 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:05:27.18 ID:BbR9/Yhyo
武闘家「何騒いでるの?」
僧侶「くろこしょうは手に入れましたが…?」
魔法使い「………………………………」
知らんぞ
ポルトガ王「君はなぜ持ってこない!? あの中には裏モノの……………………………
…」
ゆうしゃ「裏なやつはアウトです!! あなた王様でしょう!?」
ポルトガ王「それとこれは別だ!! 私も一人の男だ」
ゆうしゃ「微妙に格好良く見えて、実際めちゃくちゃ格好悪いセリフですよ!!」
………………………………………
ポルトガ王姫「あなた、ちょっと来なさい」
ポルトガ王「お前は黙っておれ!!今は大事な………………………………」
ポルトガ王姫「私は来なさいと言ったのですよ」
ポルトガ王「あっ!? なぜここに………………………………そのハイ すみませんで
した」
ポルトガ王姫「ゆうしゃさん、船は差し上げます、どうぞ持って行ってください」
ゆうしゃ「はい」
ポルトガ王姫「あなた、部屋まで」
ポルトガ王「ハイ………………………………」
盗賊「…ここ王様との謁見室だよな」
僧侶「ゆうしゃさん、まさか………………………………」
ポルトガ王のせいだ、と言いたい
ゆうしゃ「あ……いやその…… そうですごめんなさい!!」
が素直に謝った方が傷は少ない事は学んだ
僧侶「はぁ…、やっぱりですね もう 荷物から全部出してください」
ゆうしゃ「(殴らないの…?)」
僧侶「(もう慣れましたよ、早く出してください)」
226 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:06:06.68 ID:BbR9/Yhyo
ガサッガサッ
ドンッ!!
ゆうしゃ「これで全部です」
積み上げると膝まで来る高さだ、その物体の彩色は主にピンク色
僧侶「ほんとーに全部ですね」
ゆうしゃ「はい」
本当に全部だ
ジー まじまじと見つめられた
ゆうしゃ「照れる」
僧侶「こんな時じゃなければ」
僧侶「ここでお気に入りだけ隠してるとかだったら怒ってたんですけど」
僧侶「本当に全部みたいですね」
ゆうしゃ「(信じてもらえた)」
僧侶「こういうのは買いたくなるのは分かりますよ」
僧侶「でも……女は見たら処分する運命にあるんです」
僧侶「許してくださいね」
ゆうしゃ「えっ………………………………」
僧侶「では」
積まれたモノに
僧侶「はぁ!!!」
正拳をたたき込んだ
バキバキバキ!!
僧侶「またつまらないものを壊してしまいました」
ゆうしゃ「あああああああ…ノルドさんに貰ったのも消えた………………………………………」
227 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:06:32.31 ID:BbR9/Yhyo
おきのどくですが―――
僧侶「もう買っちゃ駄目ですよ、次はほんとー!!に許しませんからね 絶対ですよ」
ゆうしゃ「はい…気をつけます」
ちょっと涙が出ていた
虚無感
日常的な例えで言えば切手収集家が集めていた切手を勝手に使われてしまった時に似
ている
ゆうしゃ「(も…もう知らん!!、あいつも巻き込んでやる)」
ゆうしゃ「知ってるか!?、遊び人の荷物の中にもあるんだぞ!! アレなもの」
遊び人「あ!? ゆうしゃ、自分のものが全部無くなったからって八つ当たりを…」
ゆうしゃ「お前も道連れじゃ!」
遊び人「お前それでも勇者か!!」
遊び人「でも関係ないもんね!? そうでしょ!? 僧侶さん」
僧侶「そうですね、私には関係ありません」
私には
遊び人「え、何そのニュアンス」
228 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:07:06.98 ID:BbR9/Yhyo
人にはオーラというものがある、黄色のオーラ、紫のオーラ 赤いオーラ
黒いオーラ
魔法使い「うん♪ どうしたのかな?」
完全笑顔(ただし黒い)
遊び人「あははははははは………………………………」
笑って誤魔化そうとするが、いつも不機嫌な人が笑っていると恐ろしく感じる
魔法使い「うん? お前が何を持っていようが私には関係ないからな」
魔法使い「お前に私が怒った事が一度でもあったか?」
笑顔が素敵
遊び人「い」
いっぱいあります、言えなかった
遊び人「そ……そうですよね魔法使いさん」
魔法使い「敬語、5点減点」
遊び人「(今のはなんだ…まさかあのポイントが貯まると………………………………
………)」
魔法使い「長考、1点減点」
遊び人「こうしてる間にも!!」
魔法使い「言い訳をどうぞ」
229 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:07:37.91 ID:BbR9/Yhyo
遊び人「その…出来心で…」
魔法使い「言い訳するな、10点減点」
遊び人「くっそ!! 誘導尋問か」
魔法使い「褒めれば上がる事も」
遊び人「(褒める…?)」
遊び人「魔法使いはいつもやさしくて、いい人です!!」
魔法使い「大嘘、15点減点」
遊び人「分かってるのか!! 自覚ある悪意だよ!!!」
遊び人「(くっそ… これが無ければただのかわいい女の子なんだが…… いかんせ
ん)」
魔法使い「………………………………」
魔法使い「……プラス5点」
遊び人「嘘!? 今の口に出てた!? 今の嘘だから ねぇ!?」
魔法使い「そうですか(棒)」
遊び人「そのプラス要らないから聞かなかった事にして!! ねぇ!?」
魔法使い「その要望には答えられない」
遊び人「あーあ…………………………………」
遊び人「くっそ…… なんで本音がでちゃうかなぁ………… 」
魔法使い「………………………………………」
魔法使い「(じょ…情状酌量のよちあり……………)」
魔法使い「メラ」
荷物燃えた
遊び人「あー!!」
魔法使い「感謝しろ、お前への危害はやめておいてやった これでも譲歩だ」
僧侶「(これで譲歩らしいですよ)」
ゆうしゃ「寛大な処置、感謝します」
遊び人「ねぇ燃えてるよ、ここ一応王様と会う謁見室だよね」
武闘家「そうだね、でもここでこんな会話をしてること自体がおかしいんだけどね」
盗賊「………カワイソス」
遊び人「ああ…燃えてるよ ハハハハハハハ…」
230 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:08:03.36 ID:BbR9/Yhyo
【男の隠し場所】
武闘家「ねぇあんたはああいうの持ってないの」
盗賊「持ってない」
武闘家「ホモなの?」
盗賊「ぶっ!!」
盗賊「違う、持ってたが全部取られたんだよ」
盗賊「男は男の隠す場所を本能的に知っている」
武闘家「ふむふむ」
盗賊「そして俺の家は盗賊の一家だ」
武闘家「だったよね」
盗賊「それから導かれる結論は……っ!!」
買っても盗まれる、これに尽きる
武闘家「あー なるほど 全部取られちゃったのか」
盗賊「くっ… そうなんだよ 親父は平然と俺が隠してるものを発見するんだ」
盗賊「もうやってらんねぇよ………………………」
武闘家「………………………………………今夜、一杯やっとく??」
盗賊「……そうしてくれ、俺の気が済むまでな」
武闘家「先に酔いつぶれてもそのまま放っておくからね」
盗賊「お前もそうだぞ」
武闘家「私は大人だからいいの」
盗賊「え」
231 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:08:32.63 ID:BbR9/Yhyo
【船】
船員「ポルトガ王…ポルトガ王姫様からの許可は出ております」
ゆうしゃ「まだ駄目だったんだ王様」
船員「…説教中です」
船員「船の操縦のしかたですが」
ゆうしゃ「あ、そうですね 教えてください」
船員「舵を切るだけです、動力は主に風ですが、蒸気機関も補助で積んでおります」
船員「よって経験のない勇者殿でも操縦可能です」
船員「マニュアル、置いておきますね」
ゆうしゃ「それはありがたい、ちなみにルーラしたとき………………………」
ゆうしゃ「何故か船までついてくる機能は………………………」
船員「もちろん完備しております、因果律的な何かのせいで」
ゆうしゃ「そうですか、便利ですね、因果律的な何かって」
【船内】
ゆうしゃ「おおー、いい船だ」
一般的な船だ、マストもある
武闘家「船かぁー 移動範囲が広がるね、姉さん」
僧侶「そうね、今まで行けなかったところにもいけるようになるわ」
盗賊「船旅か………………………………」
遊び人「悪くないよね、船旅」
魔法使い「潮風が気持ちいい」
232 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:09:00.01 ID:BbR9/Yhyo
【操縦者】
ゆうしゃ「じゃあ俺が操縦でいいか?、ってか他にやりたいやついる?」
ゆうしゃ「出来ればずっと俺がやりたいんだが」
盗賊「……遠慮しとく」
魔法使い「おまかせ」
僧侶「お願いします」
遊び人「よろしく」
武闘家「わたしにもちょっとやらせて、ゆうしゃさん」
ゆうしゃ「よしよし、ちょっとだけな」
カラカラカラカラ
ゆうしゃ「おもかじいっぱーい!!!」
僧侶「(ノリノリ)」
遊び人「(好きなんだよ、ああいうの)」
魔法使い「ゆうしゃ、そっちは取り舵だ」
ゆうしゃ「と…とりかじいっぱーい!!!」
僧侶「(めげない ゆうしゃさんっ…!!)」
233 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:09:54.05 ID:BbR9/Yhyo
【患者】
しばらくして
昼寝をしている者
ゆうしゃの隣で地図を見ている者
釣りをしている者
…顔色の悪い者
盗賊「う…」
顔色が悪い盗賊の心配した僧侶が
僧侶「…盗賊さん 顔青くないですか………………………………」
盗賊「き…きのせいだ………………………………」
明らかな強がりだ
遊び人「いや、これはどう見ても………………………………」
船酔い
盗賊「ま…まさか!! 盗賊が船酔いなんて情けない真似が………………………………
」
武闘家「や…やばいって!! 盗賊!! トイレトイレ!!」
盗賊「ああ…時が見える………………………………」
武闘家「ぎゃあああああ!! もうやばいって!!」
234 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:10:16.30 ID:BbR9/Yhyo
魔法使い「貰ったばかりの船がゲロまみれに………………………………」
僧侶「不吉なこと言わないでください!!」
武闘家「あわわわわわわわわ……」
ダッシュでトイレへ向かった
武闘家「いい、ひーひーふー だよ」
盗賊「それは…」
ら…ラマーズ法
その一言のあと、酸っぱい臭いが漂ってきた
盗賊「あー楽になった」
武闘家「洒落になんないよ、船酔いなんて」
盗賊「う… 一回だけだ、もう大丈夫」
武闘家「一生船酔いだったら笑えないよね」
盗賊「……笑えねぇよ!!」
235 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:10:59.88 ID:BbR9/Yhyo
遊び人「どう? 操縦の感覚は」
ゆうしゃ「うーん、かなり簡単だ 本当に操縦できるか不安だったけどやってみたら
なんのことも」
遊び人「夜とかはどうなの、みんな寝てるじゃん」
ゆうしゃ「よく分からない謎の人物が操縦してる、細かい事を言うな」
遊び人「怖っ!!」
僧侶「幽霊…この船で無念死んだ船長の怨念が………………………………」
武闘家「ガクガクガクガククガク」
僧侶「冗談なのに」
青い空、白い雲、青い海 そんな美しい景色の中
ゆうしゃも船の操縦にも慣れて、船旅を満喫していた
ゆうしゃ「んー、だいぶ慣れてきたなー」
ゆうしゃ「それ!! とりかじいっぱーい!」
カラカラカラカラカラカラ
ボスッ
ゆうしゃ「ぼすっ?」
回しすぎて舵が台座から落ち、下にころころと転がっていった
ゆうしゃ「あわわわわわわわわ…」
ドン!!
下の段に落ち
ドン!!
また落ち
ドン!!
一番下に落ちた先で
ガンッ!!
昼寝していた人物の頭に直撃し、舵は止まった
236 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:11:26.03 ID:BbR9/Yhyo
遊び人「ぐえっ!!!」
ゆうしゃ「あ、やべ」
遊び人「きゅ〜」
気絶してしまった
ゆうしゃ「し…しーらね」
盗賊「おいどうしたんだ」
釣りをしていた盗賊が話しかけてくる
ゆうしゃ「その舵投げてくれ」
盗賊「さては遊んでたな」
ゆうしゃ「ぎくっ…」
盗賊「だがここからじゃ届かないぞ」
盗賊「武闘家、パース」
クルクルクルクル
武闘家「あいよ、ナイスパス」
上に居た武闘家にパス
武闘家「姉さんいくよー」
僧侶「え!?」
武闘家「それ」
クルクルクルクル
僧侶「おっとと……」
なんとかキャッチした
更に上にいた僧侶へ
ゆうしゃ「あと一回だ、頼むー」
僧侶「わ…わかりましたー」
僧侶「(でも私の力で届くかな?、おもいっきり投げるしかないわ)」
僧侶「えい!!!」
クルクルクルクル
美しい放物線を描いて飛んでいった舵は
ポチャ
美しく海に落下した
237 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:11:55.74 ID:BbR9/Yhyo
ゆうしゃ「あー!!!!」
僧侶「よく考えたら私ノーコンでした」
ゆうしゃ「先に言ってくれ!!!」
魔法使い「…おい起きろ」
足でげしげし
遊び人「………………………………………」
げしげし
魔法使い「起きろ!!」
げしげし
遊び人「………………………………………」
魔法使い「新しく覚えたイオラの威力を試してみるか」
遊び人「やめたげてよぉ!!!」
魔法使い「起きたな」
遊び人「あ、はい」
ゆうしゃ「大丈夫だったかー?」
遊び人「全然大丈夫じゃないです!」
238 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:12:22.21 ID:BbR9/Yhyo
ジー
僧侶「わ…私が悪いんですか!?」
盗賊「一般的に見れば」
武闘家「でも一番悪いのは………………………………………」
ジー
ゆうしゃ「落とした俺ですよね、分かりますよ、行ってきます!!」
タッタッタタッタ
ザブーン
海に飛び込んだ
ゆうしゃ「はぁ… はぁ…」
ボタッボタッ 海から戻ってきたゆうしゃ
ゆうしゃ「くっそ…… はぁ…はぁ…」
ゆうしゃ「誰だこんな事したやつ」
『お前だよ!!』
僧侶「あの…なんかすみません」
239 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:13:38.03 ID:BbR9/Yhyo
船で旅をしている途中、いつのまにか寒い地域に突入していた
そして6人は船内の隅に固まっていた
ガタガタガタガタガタガタ
揺れる音は波のせいではなく
震えてる6人のせいであった
ゆうしゃ「緊急事態が発生しました」
ゆうしゃ「寒いです」
盗賊「だ…暖の取れるもの探してくる」
ゆうしゃ「お願いします!!」
盗賊「武闘家、上着持ってろ、邪魔だ」
トスッ
武闘家「……寒くないの」
盗賊「寒い」
ゆうしゃ「げ…現在、ストーブを取りに盗賊が向かっているわけだが」
僧侶「ささささささ…ささささ」
武闘家「さむいよお…」
魔法使い「せ…船内じゃ魔法を使えない…、小火になる」
遊び人「ガクガクガクガクガク」
5人は船内の隅に寄りあっていた
ゆうしゃ「何かしゃべるんだ…寒いのを意識したら負ける」
僧侶「しししししし…しりとりしましょう」
遊び人「そそそそそ、そうしよう」
魔法使い「よよよよし、賛成だ、しりとりの『り』からだ、武闘家」
武闘家「り…『リストラ』」
僧侶「ら…『ラッコ』」
魔法使い「こ…『こおり』」
遊び人「り… また『り』か 『履歴書の資格のところ』」
ゆうしゃ「なんで全部寒いものを連想させる物を言うんだ!!!」
ゆうしゃ「しかも最後の履歴書の資格のところって意味分かってるのか!?」
240 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:14:12.82 ID:BbR9/Yhyo
武闘家「ゆうしゃさん、『ろ』ですどぞ」
ゆうしゃ「まだ続けるの!? ろ…『ろうそく』」
『苦し紛れの言い訳をしたあとの相手の目』
『メールかと思ったら業者からのメールだった時』
ゆうしゃ「やめろ!!!!」
ゆうしゃ「もうやめ!!、なんでこんな気分にならなきゃならんのだ!!」
僧侶「でも何かに集中してないと気になりますし」
ゆうしゃ「寒いのに集中してるんだよ!!、ワードが」
ゆうしゃ「…僧侶、指冷たくない?」
僧侶「つ冷たいです」
ゆうしゃ「腕とか触って熱持って行っていいから」
僧侶「え」
僧侶「それじゃ…」
ゆうしゃ「いいの、冷たくて痛そうなのが見てらんない」
ゆうしゃ「武闘家、君は?」
武闘家「あ、上着借りてるんでいいです、お気遣いどうも」
ゆうしゃ「…そ、そう? ならいいけど」
僧侶「そ…それじゃ」
僧侶「で…ではお言葉に甘えて」
ピタッ
ゆうしゃ「い゛っ…」
やはり冷たい
僧侶「暖かいです……」
ゆうしゃ「ぞ…そうですか 良かった」
僧侶「優しいんですね、ゆうしゃさん」
ゆうしゃ「お…お仕事の一環です」
嘘です、格好いいところ見せたいだけです
僧侶「仕事かぁ………………………………………」
残念そうだ
241 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:14:48.99 ID:BbR9/Yhyo
もう一人暖かそうな人物がいた
魔法使い「暖かい……」
遊び人「冷たい冷たい!!」
腕ではなく背中に手を入れられていた
魔法使い「我慢しろ、寒いんだ」
遊び人「せめて腕にしてください」
魔法使い「ここの方が暖かい」
空気に触れないので背中はとても温かい
熱を奪われている方は大変だが
遊び人「僕が風邪を引いてしまいます」
魔法使い「引いてから考えろ」
遊び人「遅いよ それじゃ」
魔法使い「…注文の多いやつだ」
背中からは取り出された
魔法使い「じゃあ首な」
遊び人「首を絞める気か」
魔法使い「どんな奴だ!!」
それも応急処置にすぎず
5人は限界を向かえつつあった
武闘家「もうこんなところにはいられないわ!! 私は先に戻らせてもらう!!」
魔法使い「ちょっと甲板の様子見てくる」
僧侶「あと5分だけ寝かせて………………………」
遊び人「僕、戦う前に言っておかなきゃいけないことがあるんだ………………………
」
ゆうしゃ「みんなおちつけ!! 今のセリフからすると間違いなく死ぬぞ!!」
ゆうしゃ「お前だけが頼りだ、盗賊………………………………………」
242 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:15:20.21 ID:BbR9/Yhyo
バタッ
盗賊「あ、呼んだ?」
ゆうしゃ「めちゃくちゃ呼んでます、早くストーブつけて!!」
盗賊「コンセントは?」
ゆうしゃ「え!? まさか電気ストーブなんてオチは」
盗賊「そうだが」
船に電気が通っているわけがない
ゆうしゃ「終わった!! 冒険終了!! コンセントなんてあるか!!」
ゆうしゃ「凍死だよ凍死!!」
盗賊「はぁ…」
盗賊「そんなミスするわけないだろ、灯油ストーブだ」
ゆうしゃ「はー良かった……………………」
ゆうしゃ「こういう時に冗談やめてくれ!!!! ね!? ね!?」
ゆうしゃ「いつか俺、心労で倒れちゃうから」
盗賊「あー、灯油入れてきたから持つの手伝え、重い」
ゆうしゃ「はいはいはい」
その後の6人は仲良くストーブの前に円を作ることとなった
『あったかぁい………………………………………』
そして、冷たい大地に到着した
243 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:15:47.87 ID:BbR9/Yhyo
【不死鳥・ラーミア】
ここは寒い寒い土地のレイアムランドのほこら
魔法使い「ベギラマ」
遊び人「ギラ」
雪を溶かして進んでいくと
ゆうしゃ「………………………?」
大きな卵と6つの台座、エルフが2人現れた
エルフA「わたしたちは」
エルフB「わたしたちは」
たまごを まもっています
たまごを まもっています
6つの オーブを 金の冠の 台座に ささげたとき……。
でんせつの 不死鳥 ラーミアは よみがえりましょう
盗賊「金の冠?」
ゆうしゃ「別物な、ややこしい」
魔法使い「ひょっとして…エルフか?」
エルフA「はい、魔法使い様 エルフ女王様から聞いております」
魔法使い「そ…そうか おばあさまは元気でやっているだろうか」
エルフB「ええ、皆元気にお過ごしです、お変わりなく」
魔法使い「そうか…よかった………………………」
244 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:16:51.11 ID:BbR9/Yhyo
ゆうしゃ「6つのオーブを集めればいいんですね」
エルフA「はい、決してオーブ集めても」
エルフB「願いがなんでも叶う龍が現れたり」
エルフA「七つの曜日にちなんだ団体が作られたり」
エルフB「名前を呼んではいけない人を[
ピーーー
]こともできません」
『不死鳥、ラーミアが復活します』
ゆうしゃ「案外ミーハーなんですね」
エルフA「よく言われます」
エルフB「よく言われます」
僧侶「この卵に入ってる鳥さんを蘇らせるんですね」
盗賊「鳥さんって言い方はどうも……」
魔法使い「食べられるだろうか」
ゆうしゃ「食べるなよ」
ゆうしゃ「卵を孵化させるためにはオーブがいるってことだ」
ゆうしゃ「依頼みたいなものだと考えればいいな」
遊び人「ぶっちゃけ、そういうことだね」
武闘家「え? なんで復活させないといけない……むぐぐぐぐぐぐ」
口を塞がれた
ゆうしゃ「細かい事を言うな、ややこしい」
ゆうしゃ「当面の目標はできた、『世界に散らばるオーブを集める』」
ゆうしゃ「これが俺達の目標だ、いいな?」
6つのオーブ編、序章 終わり
245 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:17:28.73 ID:BbR9/Yhyo
酒瓶を持った盗賊が武闘家にはなしかけた
盗賊「ラウンジでいいか?」
武闘家「おっけー、待ってて つまみと割る物持ってくるから」
盗賊「あいあい」
タッタッッタタッッタ
トクトクトクトク お酒をついだ
武闘家「大将、どうですか景気は」
盗賊「ぼちぼちだな」
トクトクトクトク
盗賊「おっ もういいぜ」
武闘家「水割りー」
ストレートでは飲めない
盗賊「ほれ、そっちもついでやる」
武闘家「あーら、お兄さん 私にお気があって?」
盗賊「冗談言ってるとついでやらんぞ」
武闘家「はいはい」
コップを渡した
盗賊「二人しかいねえんだ、お互いにつぎ合うのがマナーってもんだろ」
武闘家「マナーとか気にするんだ」
盗賊「ああ、誰でもな」
武闘家「あんた、ほんっとーに紳士だよね、盗賊としての自覚あんの」
盗賊「盗賊だからって全員ががさつなわけじゃねーぞ」
盗賊「繊細な奴だっている、臆病者もいるし、勇敢な奴だっている」
盗賊「思ってる以上に盗賊ってのは種類が多いんだぜ」
武闘家「へー、ごめんねちょっと無神経だったわ」
盗賊「すぐ謝るのやめろよ、怒りづらいだろ」
246 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:18:06.16 ID:BbR9/Yhyo
盗賊「んじゃ、乾杯といこうか」
盗賊「かんぱ……」
盗賊「おいそっちは」
武闘家「――なんか気の効いたセリフ言いなよ、『君の瞳に乾杯っ!!』とかさ」
盗賊「うわっクサッ そういうのがいいのか? それはないわ」
武闘家「あくまで例としてあげたの!!、ほら女の子と一緒に飲むんだから」
武闘家「なんか言うのが男の役目でしょ」
盗賊「むむむむむむむむむむ………………………」
盗賊「……よし」
盗賊「新たな旅立ちに」
盗賊「乾杯」
武闘家「乾杯」
武闘家「いいじゃん、いいじゃんかっこいいー♪」
盗賊「やば、すげー恥ずかしい……………」
武闘家「ほら飲んだ飲んだ」
盗賊「そうだな」
ゴクッゴクッ…
盗賊「……っ!! くぅ…」
武闘家「…ふぅ」
盗賊「あのさ」
武闘家「何よ」
盗賊「あの2人どう思う」
武闘家「どう思うって」
盗賊「いや分かるだろ」
ゆうしゃ←―→僧侶
武闘家「あーそれね、気づいてないわけないじゃない」
武闘家「たぶん気づいてないの本人たちだけだよ」
盗賊「だよなぁ、ゆうしゃと僧侶はバレバレの公然の秘密ってやつだろ」
盗賊「あの二人、お互い気づいててやってんのか?ってよく思う」
武闘家「あれ全然気づいてないんだよ、なんでだろーね」
盗賊「見てりゃ一発だろ、面倒だからくっついて欲しいぜ」
武闘家「見てるのも楽しいけど?」
盗賊「趣味悪いぜ」
武闘家「おろ?、また紳士病ですか盗賊さん」
盗賊「余計な口を開くな」
またコップについだ
武闘家「さんきゅー」
247 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:18:33.73 ID:BbR9/Yhyo
盗賊「海か…ひょっとしたら母さんに会えるかもな」
武闘家「お母さんいるの?」
盗賊「そりゃそうだ、男が子供産むか」
武闘家「それはそうだけど」
盗賊「親父は盗賊、母さんは海賊なんでこうなったか」
武闘家「野蛮人に育ってもおかしくない」
盗賊「だろ?、逆に反面教師だったのかもな」
武闘家「あー!! やっぱないわ、だってカンダタさん紳士だったもん」
武闘家「初老のいい人だもん、あの格好じゃなきゃ」
盗賊「覆面はまだセーフなんだ、問題はパンツ、パンツなんだ」
盗賊「あれが駄目だ、覆面だけならまだ……許せる」
武闘家「お父さんのことなんだかんだ好きなくせに」
盗賊「ん…それは 否定できないが」
武闘家「もう後継いでいいと思うんだ」
盗賊「嫌です」
武闘家「面白そうだし」
盗賊「そういえばお前達姉妹の――」
武闘家「さぁ!!飲んだ飲んだ!! ハイハイお客さん飲んで飲んでー」
盗賊「おおおおう!? こぼしそうになっただろうが」
武闘家「おおっと、ごめんごめん」
結局話は聞けなかった
248 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:18:59.26 ID:BbR9/Yhyo
スー スー
武闘家「んー、ムニャムニャ」
盗賊「…っおい!! おきろ!!」
スー スー
盗賊「だめだこりゃ、完全に寝てやがる」
盗賊「…はぁ しゃーねぇな」
盗賊「よっ!!」
武闘家を担いだ
盗賊「…まてよ、このままの体勢だと吐く可能性があるな」
盗賊「……それは困るな」
盗賊「…おんぶか」
武闘家を背に乗せた
盗賊「…軽いな、こいつこんなに軽かったのか」
盗賊「…まぁいい さっさとこいつを部屋に運んで俺も寝るか」
………………………………………
……………………………………
…………………………………
………………………………
……………………………
…………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
武闘家「ふにゃぁ……」
249 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:20:24.80 ID:BbR9/Yhyo
盗賊「猫みたいなやつ」
武闘家「はれー?」
武闘家「あー、わたし寝ちゃったんだ」
盗賊「おい、起きたなら自分で歩け」
武闘家「やーだー」
盗賊「わがままな奴」
盗賊「男の前で無防備に寝るなよ、襲われるぞ」
武闘家「へーきへーき、あんただもん」
盗賊「俺だっていつそうなるか分からんぞ」
武闘家「信頼してるもん」
盗賊「そういう信頼のされかたもどうかと思うが」
武闘家「ねぇー盗賊ー わたし、言い忘れてたことがあった」
盗賊「……? なんだ」
トイレ
盗賊「トイレ!?、あとどのくらい持ちそう……?」
武闘家「さんじゅう―――」
盗賊「30秒!? あーもう!! このまま行くぞ!!!」
ダッダッダダダダダダダ
廊下を走り
タイムリミットの30秒まであと10秒
盗賊「うおおおおおおおぉ!!」
盗賊「と…到着!!!」
自分でも驚きの好タイムで到着した、足の速い盗賊ならではの技だ
バタッ!! 扉開け
盗賊「ほら早く入れ!!」
武闘家「うん…」
250 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:20:45.29 ID:BbR9/Yhyo
武闘家「……一命はとりとめ取り留めました」
盗賊「…良かった」
盗賊「じゃない!! もっと早く言え!!!」
盗賊「なんでお前をトイレまで送らなならんのだ!!」
武闘家「我慢してたけど無理だったの!!」
盗賊「俺はお前のお父さんじゃないぞ!!」
武闘家「じゃあ今からパパって呼んであげるわ」
盗賊「なんでだ!!」
一方………………………………………
お休み中のゆうしゃ
スースー
ゆうしゃ「……喉渇いた」
タッタッタタ
台所へ向かう途中
盗賊が武闘家をおぶってトイレまで送っている姿を見て
ゆうしゃ「!?」
ゆうしゃ「…まあいい 先に水だ水」
ゴクッゴクッ
ゆうしゃ「くぅううう!!」
生き返った
ゆうしゃ「ふぅ…」
(盗賊「なんでお前をトイレまで送らなならんのだ!!」)
(武闘家「我慢してたけど無理だったの!!」)
(盗賊「俺はお前のお父さんじゃないぞ」)
(武闘家「じゃあ今からパパって呼んであげるわ」)
(盗賊「なんでだ!!」)
ゆうしゃ「………………………………………」
ゆうしゃ「………………………………………」
ゆうしゃ「…何してんだ」
251 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:21:14.59 ID:BbR9/Yhyo
!?
盗賊「あ…これはその………………………………………」
ゆうしゃ「…まさかそういうプレイ?」
盗賊「ち…ちが」
ゆうしゃ「お…俺は何も見てないぞ」
ゆうしゃ「俺は実は夜盲症なんだ、全く見てない、見てないぞ」
ゆうしゃ「どうぞ、続けてください」
ゆうしゃ「では失礼する!!」
ダッタダッタダッタ
盗賊「ちょっと待てえー――!!」
走りながら
ゆうしゃ「見てない、お休みなさい、さようなら!!」
盗賊「待てやああああああああ!!!」
翌日
いきさつを話して
ゆうしゃ「……なんだそういうことだったのか」
盗賊「分かってもらえたか」
ゆうしゃ「てっきりそういうプレイだったのかと」
盗賊「お前の頭はピンク一色だな!!!、どう見たらそうなるんだ!!」
ゆうしゃ「そ…そんなこと思ってないわ!!!」
盗賊「説得力ゼロ」
ゆうしゃ「あう」
252 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/17(土) 13:23:35.56 ID:BbR9/Yhyo
前回の疑問への解答
名前は変えないつもりです、賢者にしたらお兄さんとダブりますし
何より賢い者かどうか
ややこしいですがおつきあい いただけると幸いです
今回、やや短くなってしまいました 序章編で盛り上がりどころも少なくてごめんね
次回からオーブを集める話の中盤とも言える地点に入ります
今だに出身のはっきりしない二人(武闘家、僧侶 姉妹)の出身地は…?
そろそろ好きなキャラなんかが居てくださると幸いです
ではまた
253 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/18(日) 17:32:17.61 ID:CDNvp5mO0
名前、了解です。今回の投下で割と違和感がないと思いました
俺は武道家×盗賊のちょっとだけ大人なやりとりが好きですよ〜
次も期待しています
254 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/18(日) 22:40:29.71 ID:6oxpPedWo
おっつん!
255 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/19(月) 22:11:11.49 ID:qr1xq3Mgo
乙!
256 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 21:40:34.50 ID:WSAvsLWTo
【ランシール】
入り口
女「ここは ランシール。 ちいさなむらよ」
ゆうしゃ「確かに…レーベの村くらいの大きさに見えなくもない」
【道具屋】
主人「いらっしゃい、いらっしゃい やくそうにどくけしそう まんげつそうはいかがですかー?」
ゆうしゃ「そういえば最近めっきりやくそうの出番が無いな」
魔法使い「ひっぐ… かわいそうなやくそうちゃん!! 捨てられちゃったんだね……」
遊び人「人聞きの悪い事言うな!! ホイミの方が経済的でしょ!」
魔法使い「そうやってお前はいくつもの女(やくそう)を捨てるんだ、最低だな!!」
遊び人「女(やくそう)ってなんだー!! 可哀想なのはこっちだ!!」
主人「そこの旅人さん、どうですやくそうは」
ゆうしゃ「あー、まだ余ってますし いいです」
主人「そうおっしゃらずに、うちでは珍しい物を売ってるんだ 見ていってはどうだね」
ゆうしゃ「珍しいもの…?」
【きえさりそう】
主人「こいつの効果は見てみないと分からない」
主人「初回だからタダにしておいてあげるから買っていってくれよ」
ゆうしゃ「まぁ… 良いものであれば」
主人「………………………てい!!」
道具屋の主人の姿はみえなくなった!!
ゆうしゃ「おおおおおう!!!」
主人「どうだね、きえさりそうの力は」
主人「こいつを使えば一時的に姿を消すことが出来るんだ」
ゆうしゃ「買った」
僧侶「即答………」
ゆうしゃ「アタッシュケース一杯のやくそうまたは言い値で買おう」
主人「300Gだ、お買い得だろう……??」
盗賊「こういうの大概あやしいもんだけどなぁ…」
主人「いえいえ、ちゃんと効果が発揮されなければ店の評判も落ちます」
主人「特に男性から…懇意にさせてもらっています」
魔法使い「これはアウト」
257 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 21:41:04.21 ID:WSAvsLWTo
ゆうしゃ「か…買った!!!」
5個購入した
武闘家「使ってみた方がいいんじゃない?」
ゆうしゃ「だな、大事な場面で不具合が起きたら困る」
きえさりそうを使ってみた
ゆうしゃ「おお!! 本当に消えたぞ」
遊び人「声は聞えるから音は消せないみたいだね」
主人「お買い上げありがとうございました」
【持ち主】
ゆうしゃ「♪〜」
盗賊「これは犯罪臭がする」
武闘家「不祥事で逮捕かぁ… 嫌だなぁ」
僧侶「みんな駄目ですよ、ゆうしゃさんの事信用しなくちゃ」
!?
いつもは真っ先に言いそうな僧侶だが
僧侶「ゆうしゃさん、あと4つ 全部持っててくださいね」
ゆうしゃ「えっ!?」
僧侶「何もおかしくありません、持っているのが普通ですよ」
僧侶「それにきっとゆうしゃさんはいい人ですから」
「覗きに使ったり」
ゆうしゃ「(ギクッ!!…)」
「誰にも知られずに部屋に侵入してあんな事やそんな事…」
僧侶「するはずありませんよね? 私、信じてますから」
『大丈夫、あんたが浮気しても私、あんたの事一生愛し続けるから』
の類義語
ゆうしゃ「ハハハハハハハ…冗談きついなぁ…」
258 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 21:41:42.52 ID:WSAvsLWTo
僧侶「冗談じゃありません、 信じてますよ」
ゆうしゃ「(ここまで言われたら絶対使えない!! 裏切った時に何されるか分かったもんじゃない)」
武闘家「(成長してるわ)」
遊び人「(んーでもゆうしゃがしない方に10G)」
武闘家「(え、何でですか)」
遊び人「(い…嫌がることはしないかなーって僕はそう思う 思います)」
魔法使い「(へー(棒))」
魔法使い「(はっきり言ってやれよ)」
ヘタレだって
【神殿】
ゆうしゃ「…全然迷うことなく着いてしまいました」
ランシールの神殿は通常では見つけられない場所にある
盗賊「そうだな、画面スクロールしないと見られないものも」
盗賊「こっちからしてみれば簡単に見つかる場所にある」
武闘家「内部事情はそこまでよ」
ランシール神官「ここは勇気を試す場所」
ゆうしゃ「勇気!? 勇気と言えば…勇者である俺が行くべきだな」
ランシール神官「しかし君たちは鍵を持ってはおらぬ」
ランシール神官「鍵を手に入れてからまた来るがよろしい」
ゆうしゃ「あ…そうですか ちなみに鍵はどこに」
ランシール神官「それぐらい自分で見つけるのだな 挑戦者」
ランシール神官「ただ…エジンベアに行くといいだろう何かヒントがあるはずだ」
ゆうしゃ「…………ボソッ」
つんでれ
ランシール神官「黙れ!!エジンベアはここから東に行って北だ さっさと行け!!!」
ランシール神官「さいごの鍵を手に入れてからまた来い!!!!」
259 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 21:42:18.23 ID:WSAvsLWTo
【エジンベア】
スタスタスタ
ゆうしゃ「……………」
衛兵「エジンベアとは由緒正しきお城である。
衛兵「田舎者は帰れ!!!」
左に避ける
ゆうしゃ「……………」
衛兵「田舎者は帰れ!!!」
素早く右に避ける
ゆうしゃ「……………!!」
衛兵「田舎者は帰れ!!!」
ゆうしゃ「通してくんない……………グスッ」
僧侶「泣きそうな顔しないでくださいよ!!」
ゆうしゃ「だって…一応俺 世界を救おうとしてる勇者だよ!?」
遊び人「ヘタレんな」
盗賊「一応な、一応」
魔法使い「おう、一応勇者君」
ゆうしゃ「……田舎者 田舎者ですみませんね!!!」
武闘家「ゆうしゃさん、ここはわたしに任せてください」
ゆうしゃ「何か策があるのか、武闘家」
武闘家「はい……強行突破します」
武闘家「そのためにありったけのすばやさの種をわたしに!!」
ゆうしゃ「え!? 俺…種は最後まで取っておく派なんだけど」
遊び人「最後までもったいなくて結局使わないだろ」
遊び人「エリクサーとかも最後の戦いでしか使えないタイプだし」
遊び人「僕は使う機会があればガンガン使った方がいいとおもうけど」
武闘家「とにかく出してください!!!」
ゆうしゃ「うう… さよならすばやさの種」
260 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 21:42:47.69 ID:WSAvsLWTo
武闘家「姉さん、遊び人さんこっち来て」
遊び人「?…いいけど」
僧侶「????」
『いい? わたしが―――したら――――』
『ふむふむ…』
『なるほど……………でも大丈夫????』
………………………………………
…………………………………
…………………………
…………………
…………
武闘家「準備は万端、細工は流々 仕上げを御覧じろってね」
【殺人的な突破方法】
タッタッタッタッタ
武闘家「通して」
衛兵「田舎者は帰れ!!!」
武闘家「そうはいかないよ」
武闘家「姉さん!! 遊び人さん!!!」
『わかった!!」『うん!!!』
遊び人「ピオリム!!」
僧侶「ピオリム!!」
ピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリム
ピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリム
ピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリム
ピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリム
ザッザッザッザッザザザザザ
すさまじい速さで通路を通ろうとした
ゆうしゃ「なっ!? 武闘家が二人に!?」
魔法使い「い…いや違う!! あれはあまりにも速くてそう見えるだけだ!!」
武闘家A「どう!? 武闘家の速さ+星降る腕輪+ピオリムによるブーストは!!!!」
武闘家B「どう!? 武闘家の速さ+星降る腕輪+ピオリムによるブーストは!!!!」
ピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリム
ピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリム
ピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリム
ピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリム
ピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリム
261 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 21:43:21.09 ID:WSAvsLWTo
ゆうしゃ「や…やったか!!??」
魔法使い「やめろ!! それ絶対やってないパターン」
盗賊「ぶ…武闘家!!気をつけろ そいつただ者じゃない!!」
衛兵「田舎者は帰れ!!!」
田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!
田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!
田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!
田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!
田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!
武闘家「な…なにー!!」
ゆうしゃ「なん…だと… あっちも二人に」
魔法使い「ただの衛兵Aじゃなかったのか!!」
武闘家「良い速さだ!! だけど私は負けない!! 姉さん、遊び人さん 追加のピオリムを!!」
魔法使い「も…もう肉眼では捕らえられん!!」
ピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリム
ピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリム
ピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリム
ピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリム
ピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリム
ピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリムピオリム
武闘家「ぐうぅぅぅぅ!!! 殺人的な加速だ…!」
衛兵「田舎者は帰れ!!!」
田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!
田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!
田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!
田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!
田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!田舎者は帰れ!!!
ゆうしゃ「やめろ!! お前は生身の人間なんだ!! そんなに体を加速させたら………」
武闘家「わたしはまだ…自分を敗者と認めていない!!!」
武闘家「ぐはっ…!!」
血をはき出した
盗賊「やめろ… やめろって言ったじゃねえか…………………」
武闘家「と…とうぞく…………………私の金魚にえさ…やっておいてね…………………」
盗賊「お前金魚飼ってないだろ!!!」
僧侶「ベホイミ、ベホイミ」
体を回復させた
僧侶「もう… だから言ったのに」
武闘家「もうちょっとだったのに……」
衛兵「はぁ… はぁ… い…田舎者は帰れ!!!」
遊び人「あっちも疲れてるんだ…………………」
262 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 21:45:26.98 ID:WSAvsLWTo
ゆうしゃ「…………………??」
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■ ■
■ ■
■ ここを通りたい方へ ■
■ ■
■ ■
■『ここを通るためにはきえさりそう等を使い透明になると良いでしょう』 ■
■ ■
■ ■
■ ■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■
■
■
■
ゆうしゃ「あのさ…」
ゆうしゃ「きえさりそう使っていい?」
ゆうしゃ「クイクイ」看板を指挿す
………………………………………
………………………………………
気まずい沈黙が走る
(先に言えよな…)
(やっちゃった感………………………………………)
(血まで出したのに………………………………………)
きえさりそうを使い透明となった
263 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 21:45:55.31 ID:WSAvsLWTo
衛兵「あー 何もみえなーい きこえなーい 」
武闘家「はらたつううううう!!!! 正面突破は駄目ってかあああああああああ!!!」
衛兵「どぞーお通りくださーーい」
衛兵「ワタクシー 透明になっている奴は通せと言われているのでーーーーー」
武闘家「こんの!!! 一発殴らないと気が済まない!!!」
盗賊「ハイハイ、行くぞ」
武闘家「やーだーーー なぐるーー」
盗賊「やめなさい!!」
武闘家「やーだーーーー」
魔法使い「なんだあの茶番」
ゆうしゃ「あなたが言いますかね」
【エジンベア城内】
男A「この世界のどこかに海の水を 干上がらせる 壺があるらしい。
え?この城に?まさか……」
男B「その昔 海に沈んだ 祠があるそうです いまは浅瀬になってるとか」
子供「ぼく知ってるよさいごのカギってどこかの祠にあるんだよね」
ゆうしゃ「時給………………………………………いくらですか??」
………………………………………
……………………………………
………………………………
……………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
………
……
…
264 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 21:46:23.96 ID:WSAvsLWTo
【エジンベア王宮、謁見の間】
エジンベア王「おお!!ゆうしゃが次のレベルになるためには…」
ゆうしゃ「カットで」
ゆうしゃ「……あれ?」
ゆうしゃ「田舎者よばわりしませんね、意外です」
エジンベア王「それは門の前の衛兵Aだけじゃ、すまんのうアリアハンの勇者」
エジンベア王「彼も悪い奴ではないのだ、反復横跳び世界記録を持つが故、かなり精神を疲弊しているようだ」
魔法使い「衛兵Aだったんだ…………」
エジンベア王「許してやってくれ」
ゆうしゃ「ええ、まぁそうだろ? 武闘家」
武闘家「ううん… まぁそこまで言われると……………………」
エジンベア王「よく来た、ゆうしゃ わしに何か用かのう」
ゆうしゃ「はい、僕たちはさいごの鍵なるアイテムを探しているのですが」
ゆうしゃ「どうやらこの城にそれを手に入れるための壺があるとの情報を得ました」
………………………………………
ゆうしゃ「単刀直入に聞きます、持って行ってもかまいませんか、エジンベア王」
エジンベア王「ううむ…それは地下の仕掛けを解けば持って行っても良い」
ゆうしゃ「仕掛け?」
エジンベア王「そうじゃ」
エジンベア王「元々たいしたアイテムではないし、君たちは魔王を倒すために戦っておるのだろう?」
ゆうしゃ「はい、その通りです」
エジンベア王「では協力しない理由がない、かまわん」
エジンベア王「わざわざ確認を取りに来る程のことではないのにのう……」
エジンベア王「殊勝な心がけじゃ、褒めて使わす」
ゆうしゃ「はは!! ありがとうございます」
エジンベア王「また顔を見せるとよい、歓迎するぞ」
ゆうしゃ「きえさりそう、用意しておきますね」
エジンベア王「ホホホホホホホホホホホホホホホホホホ……」
盗賊「(なんか…えらく普通だったよな)」
僧侶「(最近の王様は変な人ばかりでしたからね、協力的な方が増えてくださると助かるのですが)」
265 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 21:47:02.22 ID:WSAvsLWTo
【仕掛け】
仕掛けを解く前の状況
ゆうしゃ「(どんな仕掛けがあるのかなーーー♪)」
ゆうしゃ「(魔方陣とかかなーー♪ はたまたクイズとかーーー♪ とんち問題とかもいいなー♪)」
仕掛け部屋に着いてからの状況……………………
ゆうしゃ「……………………簡単すぎんだろ!!!」
ゆうしゃ「ハイハイハイハイ」
岩をさくさくとどかしていった
ゆうしゃ「僧侶そこどいて!!」
僧侶「は…はい!!」
ゆうしゃ「はいおしまい!!! 終了!!」
乾きの壺を手に入れた
ゆうしゃ「誰でもできるわ!! 解けなかった奴表に出ろ!!!」
盗賊「ざっくりすぎんぞ」
魔法使い「機嫌……悪くないか」
ゆうしゃ「別に!? 手応えのある仕掛けを期待してたのにとか、もうちょっと楽しみたかったとか!」
ゆうしゃ「期待外れだったとかーーー!!!」
ゆうしゃ「全然ありませんけど!!!!!」
僧侶「(ああ… やっぱりそうだったんですか……)」
盗賊「(あーあ 機嫌損ねちゃったぞ… 知ーらねー)」
魔法使い「(キャタピラーとか持ってくるか? 喰い付くと思うんだが)」
武闘家「(それは絶対だめ)」
ゆうしゃ「チイイイイイイイイイイ… もっとまともな仕掛けは無かったのか……………………」
遊び人「きゅ…きゅうにレベル上げたくなっちゃったなー、メタルスライムとか倒しに行きたいなぁ…」
『気使われてる!!』
266 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 21:47:32.06 ID:WSAvsLWTo
ゆうしゃ「メタルスライム!? そんなもん…」
(や…やっぱり駄目か……………………)
ゆうしゃ「メタル狩りじゃああああ!!!! メタルスライム狩りに行くぞ!!!」
僧侶「そ…そうですね…行きましょう!!」
盗賊「お…おう そうだな…」
魔法使い「い…良い考えだ……」
武闘家「そ…そうだね!!!」
ゆうしゃ「目標10匹!! それだけ倒すまでは帰らないからな!!!!」
しばらくメタル狩りに励むこととなった……………………
メタルスライム「ぷるぷる、僕は悪いスライムじゃないよぅ…」
ゆうしゃ「経験値が現れた!! 倒せ倒せ!!!!!」
メタルスライム「うわぁー」
ゆうしゃ「悪いスライムでなかろうと俺の目の前にいるモンスターは全て敵だああああああああああ!!!!」
盗賊「……勇者?」
ゆうしゃ「ふぅ…すっきりした……………………」
僧侶「お疲れ様でした」
ゆうしゃ「うん、なんだかさっきまで凄い事言ってたかもしれないけど気にしないでね」
僧侶「あはははははははははは……・」
盗賊「よ…良かったな……………………」
ゆうしゃ「みんなお疲れ、浅瀬って所を探しに行こう」
267 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 21:47:57.48 ID:WSAvsLWTo
【The last key】
ゆうしゃ「さいごの鍵…どんなアイテムなんだ……………………」
盗賊「通称、the last key どんな扉も開けられるそうだぜ」
魔法使い「一気に中二臭くなったな、さいごに手に入る鍵だからさいごの鍵でいいだろう
武闘家「ださい」
盗賊「う…うるさい!!」
ゆうしゃ「乾きの壺を…」
僧侶「ここでたたき割ればいいんですね、えい!!」
手刀が飛んでくる
ゆうしゃ「わわわわ… そんなわけ無いでしょ!! たぶん置く感じだよ」
カチャン 乾きの壺を置いてみた
ズ…ズズズズズズズズズズズズ!!!!
ゆうしゃ「み…みんな何かに掴まれ!!」
ゴ…ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
海が干上がり、洞窟が出来た
ゆうしゃ「お…おお 結構それっぽい感じだな」
ゆうしゃ「入ってみよう、準備良いな」
コクッ…
268 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 21:48:30.04 ID:WSAvsLWTo
【最後の鍵の部屋】
ゆうしゃ「こんな形の模様の真ん中に宝箱があるな」
こんな形→*
魔法使い「一応インパスしておこうか」
ゆうしゃ「そうだな」
魔法使い「インパス!!」
盗賊「用心深いのは流石だぜ」
ゆうしゃ「残念だがミミックや人喰い箱の出番はないぞ」
魔法使い「…よし!! 問題ない、開けていいぞ」
ゆうしゃ「では…」
パカッ
さいごの鍵を手に入れた!!!
ゆうしゃ「へぇー こいつが…」
金色の鍵を手に入れた
ゆうしゃ「なになに…取り扱い説明書だと……??」
ゆうしゃ「便利な時代になったものだ」
『この鍵はマネマネ金という金属で出来ています、鍵穴の形に合わせて鍵の形を変化します』
『なのでどんな扉も開ける事ができますが……犯罪には使わないように』
『それから尻の穴に―――』
その先は破れていたので読めない
ゆうしゃ「なんかここで途切れてるな、自主規制か」
ゆうしゃ「とにかくこいつがあればどんな扉も開けられるのか へぇー」
盗賊「この旅が終わったらその鍵を俺にくれよ、役に立つ」
ゆうしゃ「うちに進入しないっていうならいいだろう」
盗賊「よろし、約束しよう」
ゆうしゃ「最近は指紋認証なんかも増えたがな」
盗賊「………………………………………」
………………………………………
…………………………………
……………………………
………………………
………………
………
…
さいごの鍵編終わり
269 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 21:49:08.54 ID:WSAvsLWTo
【ムオル】
船旅の最中に寄った村では………………………………………
男「「ここは ムオル 最果ての 村です」
ゆうしゃ「ムオルですか」
武闘家「世界って丸いんだから最果てなんてないんじゃない?」
僧侶「え!? 世界の端は滝になってるって………………………………………」
遊び人「違うよ、象に世界は………………………………………」
盗賊「何年前の話してるんだおまえら」
ゆうしゃ「この大陸で、『最果て』って意味だろ」
魔法使い「ややこしい奴だ」
男「その…私も仕事ですので」
ゆうしゃ「時給は?」
男「時給100Gですが」
ゆうしゃ「結構いいですね!、この仕事やれば良かった」
男「いや…この仕事大変ですよ どのくらいかと言うと道路で看板持っている仕事ぐらい大変です」
ゆうしゃ「………………………………………」
ゆうしゃ「あ…その……適当な事言ってすみませんでした」
ゆうしゃ「その……がんばってください」
270 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 21:49:37.74 ID:WSAvsLWTo
【街中】
女「あれ…?」
爺「……ポカパマズか?」
6〜8歳くらいの子供が話しかけて来た
子供「わーい!! ポカパマズさんだーーー!!」
ゆうしゃ「…?」
子供「やだなー忘れちゃったの?、ぼくだよぼく」
ゆうしゃ「いや…君の会ったのは初めてだ」
子供「ひどいよポカパマズさん!! 僕の事をもう一人の息子ようだって言ってくれたじゃない!!」
ゆうしゃ「ええ!? 息子!?」
僧侶「うわぁーん、武闘家〜ゆうしゃさんが、ゆうしゃさんが……」
武闘家「泣かないで姉さん、子持ちでもいいじゃない、ね?」
武闘家「愛の前には些細な問題よ、女がいたら寝取っちゃえばいいんだよ」
僧侶「でも…… そんな……」
武闘家「私の勇気を分けてあげるわ」
武闘家「さあ私の胸に飛び込んできなさい、姉さん」
僧侶「ありがとうっ…!!」
ガシッ
ゆうしゃ「勘違いだ!! 俺はそんな男じゃないから!! ねぇ!? 聞いてるの僧侶」
僧侶「そうだ、ガムテープと包丁を買わないと…ヘヘヘヘヘヘヘ…」
ゆうしゃ「ちゃんと話を聞けぇー!!」
271 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 21:50:04.30 ID:WSAvsLWTo
遊び人「渾身の一発芸……聞いてくれるかい? 魔法使い」
魔法使い「…いいだろう、お前の芸 無表情で乗り切って滑らせてやろうっ…!!」
遊び人「ふん…そんな事言っていいのかな 聞け!!」
遊び人「ゆうしゃの下半身と掛けまして僕の前の職業と解きます」
魔法使い「そのこころは?」
遊び人「どちらも遊んでいます」
魔法使い「ぶっ!!」
魔法使い「ハハハハハハ!!、すまんやっぱり無理だった!! いや…プププププ…………」
遊び人「どうだい、負けを認めるかい」
魔法使い「認めよう、今のは中々良かった」
遊び人「そうだろう クククククク…」
ゆうしゃ「良くあるか!!! うまくないんだよ!!」
盗賊「……ゆうしゃ 聞いてくれ」
ゆうしゃ「お前もか」
盗賊「たとえ…お前が隠し子持ちだとしてもだ……」
ゆうしゃ「お…おおう………………………………………」
盗賊「俺は来来世ぐらいでは顔見知りくらいにはなってやる、安心してくれ」
ゆうしゃ「来来世の顔見知りって限りなく赤の他人だろ!! 遠回しなのが余計むかつく!!」
272 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 21:50:34.55 ID:WSAvsLWTo
僧侶「という冗談はさておきポカパマズさんってだれ? 僕?」
ゆうしゃ「………………………………………?」
ゆうしゃ「へ………………………………………??」
僧侶「良く考えてください、ゆうしゃさん、自分が何歳だと思ってるんですか」
ゆうしゃ「あ………………………………………」
年齢的に6〜8歳の子供がいるはずが無い、そんな事にも気づいていなかった
むしろそこまで行けば芸術の域だろう
僧侶「お疲れ様でしたみなさん」
『おつかれでしたー』『どもー』
魔法使い「だが… さっきのは……くくくくくく…」
思い出し笑い
遊び人「面白かった?」
魔法使い「くくくく…ああ。良かったよ」
ゆうしゃ「笑うな!!」
ゆうしゃ「くっ…みんなダーマでの事を根に持ってたな!!」
子供「あれ…よく見たらちょっと違うや」
子供「本当にぼくのこと知らないの? ポポタだよ」
ゆうしゃ「ポポタ? 知らないなぁ…」
ポポタ「うーん、じゃあやっぱり違うのかな」
ゆうしゃ「そうだと言ってよ」
割と真剣に
273 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 21:51:05.33 ID:WSAvsLWTo
ポポタ「おかーさーん!!」
ポポタ母「どうしたのポポタ、大声だして」
ポポタ母「あら、ポカパマズさんまた寄っていらっしゃったんですか」
ゆうしゃ「あの…俺はポカパマズって名前じゃないんですけど」
ポポタ「うん、ぼくもさいしょはそう思ったんだけど違うみたいなんだ」
ポポタ母「あら………………………………………」
ポポタ母「そっくりですが違うようですね」
ゆうしゃ「そのポカパマズさんって言う人はどういう人なんですか」
ポポタ母「普通の男性でしたよ、旅の途中だとかで」
ポポタ母「あ!! ひとつ変わったところが!!」
ゆうしゃ「どこが…?」
ポポタ母「なぜか芋虫が好きだったことです」
遊び人「お父さんだね」
盗賊「これは明らか」
魔法使い「決定」
僧侶「決まりましたね、何しろゆうしゃさんも…」
武闘家「姉さんそれ秘密!! トラウマになっちゃうから」
ゆうしゃ「ええい静かに!!」
ゆうしゃ「僧侶、今のは…」
僧侶「ちょっと口が滑っただけです、なんでもありません!!」
ゆうしゃ「なんでもあるから口が滑るんでしょ!! 教えて!!」
僧侶「だめ!!(これはゆうしゃさんのためよ…僧侶…)」
ゆうしゃ「くっ………」
知らない方がいい事がある
274 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 21:51:34.89 ID:WSAvsLWTo
ポポタ母「違いましたっけ、詩人さん」
詩人「ええ、アリアハンから来たと言っていましたね、確かアリアハンでの名前はオルテガ……」
ゆうしゃ「オルテガ!!」
ゆうしゃ「父さんだ!!」
ゆうしゃ「いつですか!? 父さんは今どこに!?」
ポポタ母「ずいぶん前の話ですので……」
ゆうしゃ「……そうですか」
ポポタ母「わかりかねます」
ポポタ母「ポカパマズさんは元気にしていらっしゃいますか?」
ゆうしゃ「あ…いや……その…………………………」
ゆうしゃ「…………………………」
ゆうしゃ「まだ家に帰ってません、それだけは言えます」
ポポタ「えー? そうなのー?」
ポポタ母「………………………………………」
ポポタ母「静かにしてなさい」
ポポタ母「今日はこの村に泊っていってください、ポポタも喜びます」
ゆうしゃ「あ、でも旅が……」
僧侶「いいんじゃないんですか、私はいいと思います」
盗賊「好きにしたらどうだ」
魔法使い「もしもし、ハイ 変質者が男の子を攫って……」
遊び人「もしもし やっぱり手違いでした 犯人は女です 凶暴な性格なので注意してください」
魔法使い「ベギラマ」
遊び人「うわっちぁあああああ!!」
ポポタ「あははははははは、おもしろーい」
武闘家「ポポタ君、真似しちゃ駄目だよ、あの二人だから出来るやりとりだから」
ポポタ「え!? そーなの!???」
275 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 21:52:06.24 ID:WSAvsLWTo
ゆうしゃ「…………………………分かりました今日は泊まって行きます」
ポポタ「わーい、じゃあお兄ちゃん遊んでくれるのー?」
ポポタ母「こら、遊びに来たわけじゃないのよ」
ゆうしゃ「いえ、いいんですよ ポポタ君、何したい?」
ポポタ「うーんとねー おえかき!!」
ゆうしゃ「そうか、じゃあ一緒にやろうか」
ポポタ「うん!!」
ゆうしゃ「ポポタ君、何で描こう」
ポポタ「クレヨンもいいけど…色鉛筆かなー 待っててー おうちからもってくるからー
ゆうしゃ「じゃあおねがいねー」
ポポタ母「ポポタったらあんなに嬉しそうに……」
僧侶「ポカパマズさん(オルテガ)はそんなに村人に慕われていたのですか?」
ポポタ母「それはもう、とても優しい良い方でした」
ポポタ母「うちの主人とも仲が良くてお酒を飲んでいましたね」
ポポタ母「虫のどの部位がおいしいか語っていましたね」
僧侶「やっぱり変わってます」
ポポタ母「あなたもそう思いますか」
ポポタ「おにーちゃん それあかじゃなくてだいだいだよー」
ゆうしゃ「え!? そうだった? ごめーん」
ポポタ「もー しっかりしてよー」
ポポタ母「あら、もう打ち解けたようですね」
僧侶「ふふふふふふふ… 楽しそう」
ゆうしゃ「よーし出来たぞー」
ポポタ「わーい できたー」
ポポタ母「どれどれ」
ポポタ母「じょーずに出来たじゃないポポタ」
ポポタ「えへへへへへ…」
ゆうしゃ「ここに居るみんなの絵を描いたんだ」
ゆうしゃ「ここに来た記念にね」
絵にはゆうしゃ、ポポタ、ポポタ母、遊び人 盗賊 僧侶 武闘家 魔法使い
の8人が仲良く笑って手をつないでいた
276 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 21:52:34.33 ID:WSAvsLWTo
武闘家「わー みんな楽しそうだね」
僧侶「ええ、平和ね……」
盗賊「もうちょっと俺はかっこいいぞ」
ポポタ「えー そうかなー?」
魔法使い「ポポタ君、実物を見るとややガッカリするから見ちゃだめだぞ」
ポポタ「うん、やっぱりそうだね」
盗賊「ポポタくううううん!!」
遊び人「ポポタ君 じょーずだねー」
ポポタ「うん! いっしょーけんめい描いたんだよーー」
遊び人「あははははははは 才能あるかも」
ゆうしゃ「飾ってくれる?」
ポポタ「うん、おかーさん!! 額持ってきてー」
ポポタ母「はいはい、ちょっと待ってて
僧侶「優しいのは父親譲りなのかしら」
ゆうしゃ「俺が?」
僧侶「ポポタ君」
ゆうしゃ「あらら…」
僧侶「(とゆうしゃさん)」
ポポタ母「ハイ! これでいいかしら」
ポポタ「おかーさん ありがとー」
ポポタ母「でもね、そろそろお夕飯ですよ、帰りましょ」
ポポタ「えー まだおにいちゃんと一緒にいるー!!」
ポポタ母「だめよ」
ゆうしゃ「明日旅立つ時にも声かけるからさ」
ゆうしゃ「そのときに…ね?」
ポポタ「……うん」
ゆうしゃ「また明日ね、ポポタ君」
ポポタ「ばいばーい」
ゆうしゃ「ばいばーい」
277 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 21:53:07.15 ID:WSAvsLWTo
その日の夜…………………………
ゆうしゃは夢を見ていた
ゆうしゃ「……? どこだここは」
ゆうしゃ「…………?」
突然男が現れた
男「…………」
剣、鎧、兜、盾を装備した男が現れた
ゆうしゃ「父さん!!!」
しかし既に死んでいるはずの男だ
いるはずが無い事にも気づいていなかった
ゆうしゃ「父さん!! 生きてたんだね!」
男「………」
何も答えてくれなかった
ゆうしゃ「母さんには会ってあげた? 心配してたんだよ」
男「………」
口を歪ませたが、声は無かった
ゆうしゃ「今 俺は魔王を倒す旅をしてるんだ! 聞いてくれ」
ゆうしゃ「遊び人は知ってるでしょ?、友達の」
ゆうしゃ「あいつ、賢者になったんだ!! 今は心強い仲間だよ …頭悪いままだけど」
ゆうしゃ「あと盗賊、すごく頭がいいんだ、うちのパーティのご意見番 …厳しいけど」
ゆうしゃ「それから武闘家、明るくて強い女の子なんだ! 末恐ろしいけど」
ゆうしゃ「盗賊と武闘家は俺と一緒に前衛なんだ、頼もしいよ」
ゆうしゃ「魔法使い、ちょっとって言うかすごく怖い奴だけど」
ゆうしゃ「…でも面白い奴 あと絶対言っちゃいけないことは言わないくらいのやさしさはあるよ」
ゆうしゃ「……最後に僧侶」
ゆうしゃ「間の抜けた所があるけどすごい努力家なんだ」
ゆうしゃ「俺以上に勇ましいところもあるいい子」
ゆうしゃ「それから…………………………………………俺の好きな人」
男「…………………………」
何も答えなかったが顔は笑っていた
278 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 21:53:40.21 ID:WSAvsLWTo
ゆうしゃ「ねえ父さんは? 今何をしてるの」
ゆうしゃ「ねぇ? ねぇ?」
男「…………………………」
苦悶の表情を浮かべた
男「…………………………」
何か思い出したような仕草をし
男は被っていた兜を脱いでゆうしゃに渡した
ゆうしゃ「…? これを俺に??」
男はうなずいた
ゆうしゃ「…分かった」
ゆうしゃ「ねぇどうして何も答えてくれないの?」
男「……………………」
男はゆうしゃの頭をなでた
ゆうしゃ「………どうして」
男は背中を向け、手を振った
背中は『また会える』そんな事を語っていた
ゆうしゃ「父さん!! せっかく会えたのにまた居なくなっちゃうの?」
ゆうしゃ「まだ話はいっぱいあるんだ!! 聞いてよ!!」
ゆうしゃ「父さん、とうさーーーーーん!!!」
そこで意識は途切れた
279 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 21:54:08.62 ID:WSAvsLWTo
バサッ!!
早朝………………………………………
ゆうしゃ「……夢か」
ゆうしゃ「夢の中とはいえ父さん…会えて嬉しいよ」
ゆうしゃ「ポポタ君にも教えてあげようかな……」
ゆうしゃ「それにしてもあの兜は…?」
ベットから起き上がるとテーブルの上には
さっきの夢で貰った兜が置いてあった
ゆうしゃ「!?」
ゆうしゃ「夢じゃ…なかったのか…………………………!!」
ゆうしゃはその兜を被ってみた
ゆうしゃ「…サイズ ぴったりだ」
ゆうしゃ「ありがとうっ… 父さんっ…!!」
兜を抱きしめ、目からは涙がこぼれていた
…………………………
………………………
……………………
………………
…………
………
……
…
ゆうしゃ「今日はポポタ君とのお別れがあるからいそがないと」
ゆうしゃ「……この兜 大事に使わせてもらうよ」
ゆうしゃはオルテガの兜を手に入れた
280 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 21:54:52.58 ID:WSAvsLWTo
【9人目】
ゆうしゃ「おはよう」
一通りの挨拶を済ませた
ゆうしゃ「昨日の約束通り、ポポタ君に別れを言わないとな」
遊び人「ゆーしゃその兜は?」
ゆうしゃ「これか? いつも頑張ってる俺へのプレゼントかな」
僧侶「…プレゼントかぁ」
ゆうしゃ「そろそろみんなの装備も新調しようと思うんだ」
ゆうしゃ「次あたりで買おうな」
ポポタ「おにーちゃーーーん!!」
ゆうしゃ「お ポポタ君 早起きだねーーー」
ポポタ「ポカパマズさんがうちにきたのー!!」
ゆうしゃ「えー!!??」
ゆうしゃ「わ…わかった!!! すぐ行く」
タッタッタタタタタタ
【ポポタ宅】
ポポタ母「あら、ゆうしゃさん いらっしゃい」
ゆうしゃ「父さんが…帰ってきたと聞いたのですが」
ポポタ母は飾ってある絵を指挿した
ゆうしゃ「…………あっ!?」
昨日までは8人だった絵が
9人に増えていた
その男は兜を着けておらず頭が見えていた
その顔はゆうしゃそっくりだった………………………………………
ゆうしゃ「そういうことか…………………………………………」
281 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 21:55:18.84 ID:WSAvsLWTo
ゆうしゃ「…………父さん」
ポポタ母「不思議なこともあるのですね」
ポポタ「ね!? ね!?」
ゆうしゃ「ああ…ありがとうな…ポポタ君」
…………………………
……………………
…………………
……………
…………
………
……
ゆうしゃ「きっと生きてる」
ゆうしゃ「父さんはどこかで…生きている そんな気がする……」
ゆうしゃ「それは夢じゃない………………………………………」
ムオル編終わり
282 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 22:04:06.14 ID:WSAvsLWTo
【Give and Take】
ここは宿屋の一室
コンコンコン
魔法使い「あーそーぼ−」
遊び人「やーだーよー」
コンコンコンコン
魔法使い「あーそーぼ−!」
遊び人「やーだーよー!」
コンコンコンコンコンコン
魔法使い「あーそーぼ−!!」
遊び人「やーだーよー!!」
ダンダンダンダン!!
魔法使い「遊ぶぞ」
遊び人「いやです」
ブチッ
魔法使い「メラ!!」
…扉は燃えてしまった
遊び人「ちょっとーー!!!」
魔法使い「開けない奴が悪い」
魔法使い「せっかく休みを貰ったのだ、遊びに行こう」
遊び人「魔法使い、僕は…今すごく忙しんだ」
魔法使い「そうか、宿屋のロビーにあるブラックジャックを借りて
ベットの上でポテチを摘みながら読むのがそんなに忙しいか」
遊び人「僕は…真剣だよ」
魔法使い「嘘つけ!! 誰がどう見ても暇な奴だろ!!」
遊び人「カンダタさんが週7はブラックだって言うから……」
本日お休み
魔法使い「おーけー、5分やろう その時間で準備すべし」
魔法使い「5分後にこの部屋からお前の首を持ち 引きずって出よう」
遊び人「また引きずるのかよ!! わかった、わかったから…5分ね」
魔法使い「いーち、にー、さーん よーん ごー」
魔法使い「5分経ったぞ行くぞ」
遊び人「速すぎる!!!」
283 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 22:04:35.75 ID:WSAvsLWTo
【おくら】
魔法使い「♪〜」
遊び人「で、どこ行こう」
魔法使い「♪〜」
遊び人「聞いてますー?」
魔法使い「え!?」
遊び人「何も考えてないとか無いよね」
魔法使い「何も考えてない」
遊び人「そこは思いつきでも有りましたって言い張ってよ」
魔法使い「どうやったらお前のような引きこもりを部屋から出せるかだけを考えていた」
遊び人「旅をしている時点で引きこもりとは縁が無いと思うんだ」
魔法使い「むむむむむむむむ…」
魔法使い「……図書館なんてどうだ」
遊び人「図書館?」
魔法使い「賢者となり、これまでより魔法に関する知識が必要になってくるだろう」
遊び人「えー 勉強かー」
魔法使い「つべこべ言うな、お前のおくらのような脳みそに中身を詰めてやる」
遊び人「たぶん「おから」って言いたいんだよね、おくらはネバネバの方だから」
284 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 22:05:01.47 ID:WSAvsLWTo
【図書館】
魔法使い「言っておくが」
『図書館では静かに』
遊び人「分かってるって」
魔法使い「分かっているならよろしい、行くぞ」
魔法使い「待て」
遊び人「な…なに?」
魔法使い「漫画コーナーへ颯爽と向かおうとするな」
魔法使い「実用書だ、実用書 少し待ってろ」
カタッ
魔法使い「(初心者向けは…これだな)」
魔法使い「待たせたな」
しばらくして………………………………………
ペラッペラッ…
『モンスター別、魔法効果全集』
魔法使い「(……ふむふむラリホーに耐性のあるモンスターは…と)」
伊達であるのにクイッとあげてみたりした
魔法使い「(!? こいつはギラ系無効なのか… 他の魔法を使うべきだな……)」
遊び人「(あの…)」
魔法使い「(なんだ、もう飽きたか)」
285 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 22:05:29.60 ID:WSAvsLWTo
遊び人「(……字が難しくて読めません)」
………………………………………
………………………………………
魔法使い「辞書……………使ったことあるか?」
遊び人「あ…ありません」
………………………………………
………………………………………
魔法使い「………………………………………」
魔法使い「………………………………………」
魔法使い「………………………………………」
魔法使い「………………………………………」ハァ…
魔法使い「あっちだ」
286 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 22:06:27.14 ID:WSAvsLWTo
【図書館オープンスペース】
魔法使い「ここなら多少の音や声も許される」
魔法使い「ただし限度っていうものがあるぞ」
魔法使い「どの字だ、見せろ」
遊び人「…これ」
『よくわかる魔法 初級編』
『メダパニの項、敵の脳に作用し正常に物事を判断できない錯乱状態にさせる魔法、単体に有効』
魔法使い「ふむ」
魔法使い「めだぱにのこう、てきののうにさようし せいじょうに ものごとをはんだんできない
さくらんじょうたいにさせるまほう たんたいにゆうこう」
遊び人「おー」
魔法使い「……この字が読めない方が問題だと思うぞ」
遊び人「じゃあこれは?」
『ヒャダインの項、空気中の水分を凝縮し氷の結晶を作り出す魔法 ヒャダルコとは違い 敵全体に有効
』
魔法使い「ひゃだいんのこう、くうきちゅうにすいぶんをぎょうしゅくし こおりのけっしょうをつくり
だす まほう ひゃだることはちがい てきぜんたいにゆうこう」
遊び人「な…なるほど!!」
遊び人「じゃあこれは?」
287 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 22:07:10.45 ID:WSAvsLWTo
魔法使い「あーもう!!! 分かった!! 全部私が読んでやるから!!! 貸せ!!
魔法使い「だいいっしょう まほうつかいとそうりょでつかえるまほうのちがい―――――――――――――――」
………………………………………
……………………………………
…………………………………
………………………………
……………………………
…………………………
………………………
……………………
遊び人「すー すー」
魔法使い「起きろ」
足を踏みつけられた
遊び人「い゛ったーーーーーー!!!!」
(ちょっとなに? 大きな声だして)
(うるさい!!)
魔法使い「すみません、連れが…」
ペコリ
魔法使い「ほら、お前も謝れ」
遊び人「あ……すみません」
(しっかりしてくださいよ)
(男の方は駄目駄目だなこれ)
魔法使い「(寝るな、しっかり話を聞け)」
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
本の読み聞かせが終わって
288 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 22:08:18.72 ID:WSAvsLWTo
カランカラーン
魔法使い「はぁ…はぁ… つ…つかれたー!!」
遊び人「だからお礼にこうしてファミレスでごちそうをと」
魔法使い「とりあえずファミレスで済まそうという発想が貧相だな」
遊び人「あう…」
魔法使い「まぁいいだろう、ここ、全部お前のおごりな」
遊び人「う…まぁそうですね」
ウェーター「ご注文はお決まりでしょうか」
魔法使い「ああ店員、メニューの左から右まで全部持ってきてくれ」
遊び人「ちょっとーーーー!!!???」
ウェーター「かしこまりました」
遊び人「待って、違います僕は甘口のカレーお願いします大盛りで」
魔法使い「…カルボナーラひとつ」
ウェーター「ふふふふふふ…… かしこまりました」
魔法使い「何かおかしな事でもあったか」
遊び人「…いやぁ?」
【食事中はマナーを守れ】
魔法使い「無理矢理連れ出しておいて言うセリフではないのだが」
魔法使い「私と一緒にいるのが嫌ならそう言え」
遊び人「今日の流れからその言葉は予想外だよ」
遊び人「僕は楽しいよ、君といるの」
魔法使い「本当か!? それは良かった……」
魔法使い「じゃ……じゃああまた誘ってもいいな」
遊び人「やだ」
魔法使い「私を喜ばせておいて最後に突き落とすのか!? こ…この鬼畜め!!!!」
遊び人「今度は僕から誘うよ」
魔法使い「!?…………………………いつ」
遊び人「そのうち」
魔法使い「約束だぞ、破ったら承知しないからな」
ウェーター「あのー」
魔法使い「なんだ、今は話の途中だ」
ウェーター「カレーとカルボナーラお持ちしました」
魔法使い「そうか、そこに置いておいてくれ」
『いただきます』
魔法使い「でさっきの続きだがな―――」
289 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 22:09:08.81 ID:WSAvsLWTo
カッカッカッ
遊び人「もふふふふふぁふぃふぉふふぇふふぉ」(もちろんだとも)
魔法使い「食べながら話すなよ」
魔法使い「……私もいただくとするか」
魔法使い「いただきます」
ゆうしゃ「ハハハハハハハハ… ここにいたのかぁああああああああ!!!」
遊び人「あふぇふーひゃふぉふぉしふぇふぉふぉふぃふぃるふぉ?」
魔法使い「『あれ、ゆうしゃどうしてここにいるの』だとよ」
ゆうしゃ「お前…自分の借りてる部屋の扉 燃やしただろう」
魔法使い「あ、やべ」
ゴクッ
食べているものを飲み込もうとしている喉を塞いだ
遊び人「ん゛ー!!!!」
魔法使い「私も見たぞ、コイツがやったんだ」
ゆうしゃ「そうかあ…アハハハハハハ…… お前のせいで宿屋の主人には大目玉をくらうし」
ゆうしゃ「修理費請求されてんだぞ!!! お前が払え!!!!」
遊び人「ぐぐぐぐ ふぉふぇふぁふぁふぉーふふぁいふぁふぁっふぁの」
(それは魔法使いがやったの!!)
魔法使い「私が全部やりましたと自供しているぞ、連れて行っていいぞ」
ゆうしゃ「ホウ…そうさせてもらうよ ついてこい!!!」
遊び人「違うって!! 僕じゃない!!」
ゆうしゃ「言い訳は後で聞こう、修理費払うか自分で扉を作り直すかの2択だ」
290 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 22:10:39.28 ID:WSAvsLWTo
カチャン
魔法使い「ふぅ… ごちそうさま」
魔法使い「…あ ここの支払いまだだったな」
魔法使い「……………すみません お勘定お願いします」
店員「かしこまりました」
291 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/23(金) 22:12:11.45 ID:WSAvsLWTo
次回、サマンオサ編
今回オーブ集めてねぇ……
292 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/23(金) 22:31:28.85 ID:+GSQxw5Vo
乙
ランシールからエジンベアへは南西へ向かった方が早いんじゃないか?
293 :
SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[sage]:2011/12/25(日) 16:02:02.10 ID:nBsPeOs9o
乙
294 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:10:39.80 ID:mFE5panCo
サマンオサ編 前編どうぞ 今年最後の更新
295 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:11:06.09 ID:mFE5panCo
【サマンオサ】
犬「ウー ワンワン!!!」
盗賊「野良犬か、エサ欲しいんか うん?」
犬「ワンワンワン!!」
盗賊「ちょっと待ってろ、宿屋の厨房から何か持ってきてやるから」
盗賊「本当は駄目なんだが、こっそりな、こっそり」
カタッ
盗賊「ほら、食べな」
犬「くぅーん………」
盗賊「何だ違うのか?」
犬「ワンワン!!」
盗賊「うーん、困ったな……」
盗賊「とりあえずそれ食べておけよ、腹が減っては何も盗れぬって言うし」
犬「くぅーん……」
盗賊「………俺の喰ってるやついるか?」
犬「ワン!!」
盗賊「そうか…ちょっとだけだぞ ほらよ」
ハグッハグッハグッ
盗賊「そんなにがっつくなよ、どんだけ食べてなかったんだ」
犬「ワンワンワン!!!」
盗賊「そうか嬉しいか、俺も嬉しいぞ」
犬「ワンワンワン!!」
ゆうしゃ「おい、盗賊何してるんだー 城に行くぞー」
盗賊「おう、いま行くぜー」
盗賊「じゃあなワン公」
犬「クゥーン………」
【サマンオサ城前】
城前衛兵「貴様、何者だ」
ゆうしゃ「えっと…ゆうしゃですけど」
城前衛兵「名前は聞いておらぬ、この城に何用か」
僧侶「ゆうしゃさん、それ前にやりましたよ」
ゆうしゃ「王に謁見をと……」
城前衛兵「………………………………………本当か」
296 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:11:37.74 ID:mFE5panCo
盗賊「(なんだか不穏な雰囲気じゃねーか?)」
魔法使い「(うむ、嫌な予感しかしない)」
城前衛兵「サマンオサ王に謁見とはな、アポは」
ゆうしゃ「アポ?」
武闘家「(アポイントメントのことです、簡単に言うと会う約束です)」
武闘家「(衛兵は王様と会う約束はしたか?って聞いてるんですよ)」
ゆうしゃ「(な……なるほど)」
ゆうしゃ「すみません、何しろ急なものでアポは……」
城前衛兵「なに? では駄目だ、ここは通せん」
ゆうしゃ「……え」
城前衛兵「もう一度言おうか、ここは通せない」
ゆうしゃ「えー!?」
ゆうしゃ「そ…そこをなんとか」
城前衛兵「駄目だ、これは王のご意志なのだ 絶対に通せぬ」
ゆうしゃ「むむむむむむ…… 分かりました今日は引き下がります」
ゆうしゃ「その…アポはどのようにすれば取れるので」
城前衛兵「知らぬ」
ゆうしゃ「え……」
城前衛兵「知らぬ、私の管轄外だ 自分で調べるのだな」
ゆうしゃ「………………………………………」
ゆうしゃ「みんな、一旦帰ろう 無理して嫌われても困る」
盗賊「(……あっちから入れそうだな)」
遊び人「そうだね……なんか駄目っぽいし」
僧侶「……しかたありません」
盗賊「ふーん、こっちが開いてるから……こうで………………………………………」
武闘家「何してるの」
盗賊「いやな ここからなら入れるかなっと思ってな」
武闘家「え? ちょっと行ってみようよ」
魔法使い「このまま帰るのも癪だな」
盗賊「ゆうしゃ、カギ カギ貸してくれ」
ゆうしゃ「おいおい、勝手に入ったらまずいだろ」
盗賊「大丈夫だって、城の中には人がいっぱいいるんだ 誰がどこにいるかなんて」
盗賊「知るわけがねぇさ」
盗賊「はやくしろって」
297 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:12:08.95 ID:mFE5panCo
ゆうしゃ「はぁ…勝手にしろ」ポイ
最後の鍵を渡した
盗賊「おっとっと……」パシッ
盗賊「よし…進入だ!」
武闘家「おー、それっぽくなってきたね」
魔法使い「よしよし、いいぞ」
遊び人「……どうする? 僧侶さん」
僧侶「3人だけで行かせても不安ですし、ついて行くしかありませんね」
僧侶「行きましょう、ゆうしゃさん」
ゆうしゃ「おいおいおい……………」
『俺ワクワクすんぞ!』『こちら進入に成功した』
ああもう!! 行くさ、行けばいいんだろ!?」
タッタッタタタタタタタ
298 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:12:55.25 ID:mFE5panCo
【サマンオサ城内】
ゆうしゃ「入ってしまったものは仕方ない」
盗賊「案外ノリノリじゃないか、ゆうしゃ」
ゆうしゃ「入るまでは!! そういう意見でしたね あんまりキョロキョロするなよ、怪しまれるから」
遊び人「え…………」キョロキョロキョロ
ゆうしゃ「……行ってるそばからな」
ゆうしゃ「よろしく」
魔法使い「棺桶に入れて行動させるぞ、おい」
【侵入者】
ゆうしゃ「ここだけ妙に豪華だな」
武闘家「偉い人の部屋とかじゃないんですかー」
バタッ
サマンオサ姫「あ…ああああああ」
サマンオサ姫「あなたたち!!! どこから入ってきたの!!!!」
盗賊「や…やばっ!?」
僧侶「あ…あわわわわわわ………………………………………」
ゆうしゃ「あ…あの……怪しい者ではないのですが」
サマンオサ姫「皆、そう言います!!」
遊び人「怪しい者です よろしくお願いします」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
ゆうしゃ「アホか!! 自分から『ハイ、僕たちは怪しい者です』なんて言うやつがあるか!!」
武闘家「(お……終わった………………………………………)」
盗賊「(………………………………………終了 今のうちに何か貰っておこう……死に土産に……)」
僧侶「(あーあ…………………)」
299 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:13:34.06 ID:mFE5panCo
サマンオサ姫「あははははは〜はははははは〜!!!」
サマンオサ姫「おかしな人ですね、いいわ、少しお話しましょ」
『えっ?』
遊び人「よく言われます」
ゆうしゃ「(け…結果おーらい?)」
僧侶「(ユーモアのある人で助かりました…………)」
魔法使い「………………………………………」
武闘家「盗賊、そのポケットに入ってるもの」
盗賊「う…しゃーねーな、戻しておくよ」
サマンオサ姫「まずどうやってこの城に入ってきたの」
盗賊「ちょちょっとカギで開けて入ってきた、警備薄いなぁ」
サマンオサ姫「まあ、言っておきますね」
ゆうしゃ「城の前で止められまして」
サマンオサ姫「ああ、お城の前で お父様との約束はありまして?」
サマンオサ姫「と聞かれたのですね」
ゆうしゃ「はい」
サマンオサ姫「お父様がそう言えと命令したのですよ」
サマンオサ姫「本当は国民が入って来られないようにするために言っているだけなの」
ゆうしゃ「では入れなかったのは」
サマンオサ姫「あなたの責任ではありませんわ」
ゆうしゃ「(よかった)」
サマンオサ姫「最近のお父様はおかしいわ………………………………………」
ゆうしゃ「………………………………………」
サマンオサ姫「わたしにも会いに来てくれなくなってしまったし……」
サマンオサ姫「わたし………………………………………さみしいです」
300 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:15:13.47 ID:mFE5panCo
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
遊び人「そんな顔しないで ねっ ねっ!?」
遊び人「ちょ……ちょっと待っててね」
遊び人「紙……これでいいや」
遊び人「♪〜〜」
紙を折って
遊び人「はい、出来たー!!」
サマンオサ姫「これは?」
遊び人「これふうしゃっていうんだ」
遊び人「これを………………………………………」
遊び人「ふー」
カラカラカラカラ
遊び人「息を吹きかけると回るんだ」
遊び人「ね!? 面白いでしょ?」
盗賊「子供だなぁ、お前」
僧侶「へー!」
武闘家「面白いじゃない」
ゆうしゃ「折り紙だけは、得意だからな」
遊び人「だけは余計じゃ」
サマンオサ姫「まあ!? おもしろーい」
遊び人「はいっ」
サマンオサ姫「?」
301 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:15:40.35 ID:mFE5panCo
遊び人「これあげる、だから寂しそうな顔しないで」
遊び人「ねっ!?」
サマンオサ姫「これを私に……?」
サマンオサ姫「はい……ありがとうございます」
ゆうしゃ「お邪魔しました、貴重な話をありがとうございます」
サマンオサ姫「ええ、またこっそりいらして」
遊び人「じゃあねー」
遊び人「きっとお父さんも元のやさしいお父さんに戻ってくれるさ」
僧侶「さようならー」
魔法使い「………邪魔した」
武闘家「ばいばいー」
盗賊「じゃあな」
………………………………………
……………………………………
…………………………………
………………………………
……………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
………
……
…
サマンオサ姫「ふー」
カラカラカラカラ
サマンオサ姫「ふふふ………」
302 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:16:42.19 ID:mFE5panCo
【サマンオサの王】
武闘家「あ、あれ王様じゃない?」
魔法使い「ふむ…そうだな 私を門前払いしてくれた王だな」
魔法使い「顔を拝んでおいてもいいはずだ」
盗賊「俺は見るぞ」
ゆうしゃ「そーっとだぞ そっと、一応俺達侵入者だから」
ゆうしゃ「そー」 盗賊「そー」僧侶「そー」
遊び人「そー」 武闘家「そー」魔法使い「そー」
ゆうしゃ「って6人全員で見る事ないだろ!!!」
兵士「お前たち!! そこで何してる!!」
ゆうしゃ「あちゃー」
サマンオサ王「!?」
サマンオサ王「む!! お前たちどこから入ってきたのじゃ!! 怪しいやつめ!!」
サマンオサ王「兵士長、このものたちを牢にぶちこんでおけい!!!」
ゆうしゃ「やばっ!? ばれた!!!」
兵士長「王よ!?」
サマンオサ王「貴様、ワシに口答えする気か」
兵士長「い…いえ!! 兵士たちよ集まれ!!」
兵士A「は…はっ!!」
兵士B「了解であります」
兵士C「………………………………………」
兵士長「その者たちを牢へ連れて行くぞ」
ゆうしゃ「そ……そんなぁ!? 勇者なのに!?」
サマンオサ王「勇者……なおさらいかんな!」
盗賊「横暴だ!!(さっき盗った物も返したしやましいことはない)」
サマンオサ王「なにぃ……!!」
兵士「我慢してください」
僧侶「いたっ…!! 何するんですか」
ゆうしゃ「おい!!、もっと丁寧に扱ってくれ」
サマンオサ王「そいつらを牢に連れて行け!!!」
兵士長「ははっ!!!」
武闘家「そ…そんなのありぃ?」
魔法使い「そうだ、ちょっと勝手に入ったくらいで……」
兵士長「だからどうした、王の命令は絶対だ」
兵士長「さっさと歩け!!」
303 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:17:16.09 ID:mFE5panCo
兵士長「(言うことを聞け、話をややこしくする気か)」
ゆうしゃ「(?)」
ゆうしゃ「くっ…… みんな言うことを聞いてくれ」
兵士長「そうだ、それでいいのだ!! 愚か者め」
兵士長「王よ、これで」
サマンオサ王「うむ、無礼者の処罰はお前に任せる」
遊び人「(処罰!?)」
武闘家「(しっ… 静かに!!)」
兵士長「はは!!」
兵士長「こっちだ!! 来い!!」
サマンオサ王「興が冷めた、もうよい わしは眠りにつく」
側近「はは!! 王の仰せのままに」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
兵士長「………………………………………」
兵士長「またか」
ゆうしゃ「また?」
兵士長「今月に入って5人目、ああ お前たちは6人だったから10人だな」
ゆうしゃ「そんなに!?」
兵士長「最近の王はおかしい、これは秘密だぞ」
兵士長「逆らう者は所かまわず牢にぶち込む」
兵士長「……いったいどうしたものか」
ゆうしゃ「……で俺達は」
兵士長「しばらく牢で反省してもらう」
ゆうしゃ「反省・・・お前だぞ 盗賊」
盗賊「俺か!? そうですね入ろうって言ったのは俺だ はいそうでしたそうです俺が悪かった」
盗賊「ごめんなさい」
魔法使い「自己完結しよった………………………………………」
兵士長「おとなしくしてくれ、後で釈放してやる」
遊び人「ほんと!?」
魔法使い「お前が話に入るとややこしくなる、黙ってろ」
ゆうしゃ「どうなってるんだここの王様」
兵士長「以前とは別人だ………………………………………」
304 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:17:41.79 ID:mFE5panCo
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【サマンオサ、牢獄】
兵士長「さぁ入れ」
盗賊「ちっ…しゃーねーか」
兵士長「牢番、いつもの通りに」
牢番「またですか、兵士長 バレたらどうするんですかもう」
兵士長「なに、王は短気な方だ 覚えておらぬだろう」
兵士長「もう来るなよ、6人組」
ゆうしゃ「前向きに善処する可能性があります」
兵士長「懲りてないなお前」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【牢獄内】
武闘家「まさか牢まで入れられるとは思っていなかったよね」
僧侶「そうね、兵士長さんの話だと釈放されるみたいだけど」
ゆうしゃ「はぁ……気むずかしい人なのかな、サマンオサ王」
魔法使い「いくらなんでも乱暴すぎる」
遊び人「そうだね」(君が言うか)
魔法使い「誰がお前が言うなだ」
盗賊「騒ぐなって言われただろうが、静かにしてろ」
『・・・・・・・・・・』
305 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:18:09.41 ID:mFE5panCo
【面会】
牢番「ひ…ひめ!? どうしてこんなところに!?」
サマンオサ姫「通しなさい」
牢番「ははっ!!」
サマンオサ姫「み…みなさん捕まってしまったのですか!!」
ゆうしゃ「あ、はい………………………………………」
サマンオサ姫「気をつけてと言いましたのに………」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
ゆうしゃ「面目ない」
サマンオサ姫「ご安心ください、私がお父様に掛け合ってみます」
サマンオサ姫「怪しい人ではない…と」
サマンオサ姫「……ね!!」
遊び人「…僕?」
盗賊「(たぶんお前に言ったんだよ)」
ゆうしゃ「しかし………」
サマンオサ姫「い…行って来ますから!! 安心して待っててくださいね!」
魔法使い「メラ、メラミ、メラゾーマ、ギラ、ベギラマ、ベギラゴン、ヒャド、ヒャダルコ、ヒャダイン、マヒャド、イオ、イオラ、イオナズン、トラマナ、インパス――――」
僧侶「何してるんですか」
魔法使い「集中させてくれ」
遊び人「お願いしますー」
サマンオサ姫「はい!!」
………………………………………
……………………………………
…………………………………
………………………………
……………………………
…………………………
………………………
……………………
…………………
……………
…………
………
……
…
306 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:18:48.32 ID:mFE5panCo
サマンオサ姫「ごめんなさい……駄目でした」
サマンオサ姫「『ワシに逆らう気か、縁を切るぞ』なんて言われました…………………」
遊び人「『縁!?』それは……大変だったよね」
サマンオサ姫「期待させてごめんなさい……」
遊び人「いや!! いいんですよ 仕方有りませんよね」
サマンオサ姫「すみません…………………」
遊び人「たぶん朝になったら出られますし、ありがとうごさいました」
サマンオサ姫「そう言ってもらえると助かります……」
ガチャ
サマンオサ姫「これ、みなさんで食べてください」
僧侶「これ、お姫さまが…?」
サマンオサ姫「はい、こっそり厨房借りちゃいました へへへっ……」
盗賊「……旨い」
盗賊「お姫さまなんて料理できねーもんだと思ってたが中々いけるぜ」
武闘家「うん、おいしいね」
遊び人「おいしー」
サマンオサ姫「あの……お口に合いませんか?」
魔法使い「マホカンタ、メダパニ、シャナク、レムオル、ドラゴラム、アバカム、ラナルータ、イオナズン、パルプンテ―――――」
サマンオサ姫「あのーーー!!!」
魔法使い「は…はい!!」
サマンオサ姫「あの……お口に合いませんか?」
魔法使い「あっ…… いまから食べるところだ」
サマンオサ姫「そうですかぁ、よかったぁ」
魔法使い「………」モグッ
魔法使い「…………………悔しいがうまい」
僧侶「こんなところですが食事だけはまともでありがたいです」
サマンオサ姫「いえいえ…」
(でも…お父様どうしてしまったの……?)
ゆうしゃ「何からなにまでありがとうございます、姫」
サマンオサ姫「いえいえ、わたしはこれで」
サマンオサ姫「おやすみなさい」
タッタタタタタタ
307 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:19:17.10 ID:mFE5panCo
【牢獄】
ゆうしゃ「ふぁーあ……」
ゆうしゃ「はぁ……とりあえず寝よう、みんな疲れただろう」
盗賊「……そうだな、やる事もない」
ゆうしゃ「俺達3人が固まって寝るから後は勝手によろしく……」
僧侶「………………………………………」ふぁーあ……
僧侶「そうさせてもらいます」
魔法使い「…………眠い」
武闘家「おやすみ……」
遊び人「すー、すー」
ゆうしゃ「おら、ここで寝るな こっちに来い」
ズルズルズル
遊び人「ムニャムニャ… いたいよぉ……」
308 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:19:52.02 ID:mFE5panCo
【朝】
『………長』
『おい、こいつらと話をさせろ』ハァ
『大丈夫ですか、汗だくですよ』
『構ってられるか、一大事だ』ハァハァ
『……おい!!』
『………起きろ!!』
ゆうしゃ「……ふにゃ」
兵士長「さっさと起きんか!!!」
ゆうしゃ「あなたは…兵士長さん?」
兵士長「少し困った事になった」
ゆうしゃ「困った事?」
兵士長「お前達を処刑しろとの王の命令だ」
ゆうしゃ「ええー!?」
兵士長「さっさと逃げろ、王には私から仲間同士で殺し合って死んだとでも伝えておく」
ゆうしゃ「でもあなたに責任が……」
兵士長「安心しろ、私は極めて真面目な兵士長だ 減俸半年と降格程度で済む」
兵士長「可能性がある」
ゆうしゃ「可能性ですか」
ゆうしゃ「でも………………………………………」
兵士長「デモもテロもない、自分の立場を考えろ 死ぬぞ」
カチャカチャカチャカチャ バタン!!
兵士長「出ろ」
309 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:20:19.56 ID:mFE5panCo
ゆうしゃ「分かりました、おい!! 起きろ!!!」ユサユサ
盗賊「敵襲か!?」
ゆうしゃ「ここは牢獄だ、出るぞ」
盗賊「お…おう…………」
盗賊「おいお前も……」
遊び人「あははははははははははは…… むにゃむにゃ……」
盗賊「………………………………………こいつは後回しだ」
ゆうしゃ「僧侶!! 起きろ!!!」ユサユサ
僧侶「ん……んん ゆうしゃさんそこはだめぇ……」
ゆうしゃ「どんな夢見てるんだ!! 起きろ!!!」
僧侶「…うるさいなぁ」
僧侶「むにゃ…」
僧侶「へっ!? は は ゆうしゃさん!!! どどど…どうしてそこに」
僧侶「え……えっち!!」
ゆうしゃ「違うから!!! けどその夢の内容後で聞かせて欲しい」
僧侶「いやですー」
ゆうしゃ「そんなことは後でいいんだ俺」
ゆうしゃ「起きろ!!!!! 起きないと処刑されちゃうんだぞ」
310 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:21:01.30 ID:mFE5panCo
僧侶「しょ……処刑!?」
盗賊「おいおい、処刑かよ……」
僧侶「武闘家、魔法使いさんおきて」
魔法使い「……どうした、そんな慌てた顔をして」
武闘家「ん……ねえさん どーしたの」
僧侶「処刑!! 処刑されちゃうんだって!!!」
武闘家「ええええーー!!!?」
魔法使い「ゆうしゃさんの次回作にご期待ください」
ゆうしゃ「打ち切るなよ!」
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
武闘家「やっぱり、首スパーンとやられちゃうのかな……」
盗賊「いや、電気椅子とかかもしれんぞ……」
僧侶「ずっとおやつ抜きなんてのもあり得ます………」
ゆうしゃ「ずいぶんかわいい処刑だな、そんなのならいいんだけど」
遊び人「Zzzzzz……」
武闘家「………………………………………」
僧侶「………………………………………」
魔法使い「………………………………………」
盗賊「………………………………………」
ゆうしゃ「………………………………………」
ゆうしゃ「ある意味大物がいるんだが」
盗賊「こいつだけ置いて行って処刑させるか」
武闘家「いいすぎよ」
魔法使い「………………………………………」
ズルズルズルズルズル 首持ち
遊び人「すー すー ………」
魔法使い「準備完了」
僧侶「それ……いいんでしょうか」
ゆうしゃ「頭ぶつけてこれ以上頭悪くするなよ……」
311 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:21:37.63 ID:mFE5panCo
兵士長「………………………………………」
兵士長「こ…この際、そ…それは置いておくとしてだ」ハハッ
盗賊「(めっちゃ動揺してるぞ、兵士長)」
兵士長「この牢獄、抜け道があるらしい 詳しい場所は分からないが」
兵士長「探せばあるはずだ がんばって探してくれ」
兵士長「健闘を祈る」
ゆうしゃ「ありがとうございました、兵士長」
兵士長「勇者様を死なせるわけにはいかないだろう?」
牢番「好き者ですね、兵士長」
兵士長「見過ごすお前もな、牢番」
【逃げ道】
ゆうしゃ「抜け道と言われても…………」
盗賊「こういうのは壁に設置されてるもんだが」
盗賊「むむむむむむむ……」ペタペタペタ
壁を触っていった
盗賊「…………この壁 動くぞ」
盗賊「5倍以上の――」
ゆうしゃ「よし武闘家 行くぞ」
武闘家「はいはーい、ふん!!!」
ゆうしゃ「ふんぬ!!」
魔法使い「(私たちはいいだろうか…足でまといになりそうだが)」
僧侶「(そうですね、あまり力の強い方ではありませんし)」
魔法使い「今のうちに……」
魔法使い「ほら、起きろ」ペシペシペシ
遊び人「ん…………」
魔法使い「処刑」
遊び人「処刑!?」
魔法使い「されそうだから逃げるそうだ、起きろ」
遊び人「節々が痛いのは」
魔法使い「引きずってきたからだ」
遊び人「あ…そうか…………」
僧侶「(なんだか慣れっこみたい)」
遊び人「………で今は」
魔法使い「その扉が開かないそうだ、お前も手伝ってこい」
遊び人「うん、待ってー 僕もやるよーーーーー」
ゆうしゃ「やっと起きたか、そっち持ってくれ」
遊び人「はいはーい」
312 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:22:04.11 ID:mFE5panCo
武闘家「あーわたしたちだけじゃ無理、盗賊あんたも」
盗賊「………………………………………しゅん」
武闘家「たまにボケてもつっこまれないからってしょげないの」
武闘家「良いことあるって」
盗賊「ちっ… わかったよ」
盗賊「てい!!」
ズ…ズズズズズズ……
ゆうしゃ「ひらいたぞ!!」
トタタタタタタタ
313 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:23:13.07 ID:mFE5panCo
ゆうしゃ「…………だれだ!!」
?「だれかそこにおるのか」
?「おるのじゃな!?」
ゆうしゃ「………」
盗賊「なっ…!? お前よくも俺達を牢に入れてくれたな!!!」
僧侶「お・・・おちついて!!」
盗賊「ふんっ…」
武闘家「ねっ」
盗賊「………………………………………」
?「ワシはこの国の王じゃ」
ゆうしゃ「王!?」
ゆうしゃ「俺達が会った王様は……」
?「ワシの偽者じゃ」
『えーっっーーーーーーーー!!!』
ゆうしゃ「………………………………………本当かぁ?」
魔法使い「いや…… でもそっくりだ」
遊び人「似てるね」
武闘家「うん」
?「本当じゃ!! ワシが王様なのじゃ 信じてくれ!!」
ゆうしゃ「わ…わかりましたって」
?「頼みがある、あいつをこの剣で殺してくれ」
?「奴はモンスターでありながらワシに化けておる」
?「ワシを信じてザクッっとやってしまってくれ」
?「このサマンオサ王、一生の頼みじゃ 頼む」
?「奴を殺してくれっ・・・・・・!!」
ゆうしゃ「へっ… でも……」
?「おお!! やってくれるか……… ありがたや………………………………………」
?「頼んだぞ………ワシはまた眠りにつく…………奴を殺したらまた報告に来てくれ……」
ゆうしゃ「まだ何も言ってないんだが…………………」
ゆうしゃ「やればいいんだろ、やれば!!」
サマンオサの王とは別れた
314 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:23:47.97 ID:mFE5panCo
ゆうしゃ「………………………・??」
僧侶「どうしたんですか」
ゆうしゃ「いやな、なんか物足りない気がするんだよ 気のせいならいいんだが」
武闘家「気のせいでしょ、あの本物の王様を貰った銅の剣でザクッとやっちゃおうよ」
………………………………………
……………………………………
…………………………………
………………………………
……………………………
…………………………
………………………
……………………
…………………
……………
………
…
ゆうしゃ「…………………」
ゆうしゃ「……出口だな」
315 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:24:24.89 ID:mFE5panCo
ゆうしゃ「うおっ まぶしっ」
盗賊「そんなにまぶしくないぞ」
僧侶「やっぱり外はいいですねぇ、空気が澄んでいます」
武闘家「ハァー、危うく処刑されるところだったなんて信じられないわよ」
魔法使い「……どうする あのジジイは」
ゆうしゃ「……なんだか物足りない気がするんだけどなぁ」
盗賊「放置してこの町からおさらばしてもいいっていえばいいんだが」
ゆうしゃ「……だめだ、勇者としてモンスターが王になっているという話を聞いて」
ゆうしゃ「黙って出て行くのはいけないことだ」
僧侶「個人的には?」
ゆうしゃ「勇者である俺を牢屋閉じ込めてくれちゃったり、傲慢で鼻持ちならない態度、ましてやアポなんて業界用語で軽くあしらってくれたり超むかつくからぶっ飛ばしたい」
ゆうしゃ「……って」
ゆうしゃ「言わせないでよ!!!!」
僧侶「正直ですね」
武闘家「殴り込みだ!!」
盗賊「クーデターだー」
ゆうしゃ「やめなさい」
魔法使い「夜襲なんていうのはどうだ、王の寝首をかくんだ 銅の剣で」
ゆうしゃ「鋼の剣ってことは俺か!? 俺に始末させる気だな でもだめだ」
ゆうしゃ「王様はああ言ったが、俺としては………・」
ゆうしゃ「『客観的事実』が欲しいところだ」
遊び人「きゃっかんてきじじつ?」
ゆうしゃ「例えば、化けてる所を目撃するだとか誰がそう見ても間違いないことだ」
遊び人「???????」
ゆうしゃ「…………………」
ゆうしゃ「ごめん」
ゆうしゃ「……説明する相手間違えた 忘れてくれ」
316 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:24:51.20 ID:mFE5panCo
ゆうしゃ「他のみんなは分かったか」
盗賊「ああ、確かにそうだな 万が一ってこともある」
武闘家「わっかりましたー」
魔法使い「ちっ……」
僧侶「わわわ……わかりません………………………………………」
ゆうしゃ「………………………………………」
武闘家「………………………………………」
盗賊「………………………………………」
魔法使い「………………………………………」
ゆうしゃ「後でじっくり教えてあげるから……うん」
遊び人「僕はー?」
ゆうしゃ「一万光年くらいかかるからやだ」
遊び人「えー」
盗賊「ゆうしゃ……一万光年は時間じゃなくて………………………………………」
距離だ
317 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:25:44.69 ID:mFE5panCo
『そんなあなたに!!!』
ゆうしゃ「?」
『この真実を映し出す鏡、ラーの鏡を9800Gの大特価』
『更にいまならもう一面、安いよ安いよー!!』
ゆうしゃ「どこかで見たような………」
『そこのお兄さん、あなただけに出血大サービス!! 今なら鏡を拭く布が付いてくるよー』
『さぁ買った買ったー!!』
ゆうしゃ「あ!! お前は…………」
『商人!!!!』
商人「へ…… あ…あんたらは………………………………………」
忘れてしまった人もいるだろうが
アッサラームでボッタくりをしていた商人
ゆうしゃ達の脅迫によってマジカルスカートx3を4500Gで売ってくれた
おっちゃん
今では店を変え、露店で怪しげな鏡を売っている身である
ゆうしゃ「脅迫言うな」
ゆうしゃ「また怪しい物を売ってるな」
商人「い…いえ? この鏡にはイシスの水管理大臣の判もありますし」
ゆうしゃ「水の管理と鏡と何が関係あるんだ!! 絶対怪しい」
商人「さぁ……今日は店終いです また今度……」
盗賊「まぁ待とうじゃないか、なぁ?」
武闘家「おじさん、娘とかいる? 可哀想だね」
商人「な…なぜ!?」
魔法使い「僧侶知ってるか? 私また新しい魔法を覚えたんだぞ」
僧侶「へぇーどんな魔法なんですか」
魔法使い「ああ、ヒャダインっていうんだ」
魔法使い「使えば相手は一瞬で氷の刃でザクザクっと痛みを感じる―――」
318 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:26:33.87 ID:mFE5panCo
魔法使い「暇を与えつつ致命傷を与えられるんだ」
僧侶「へー、すごいですね そんなの人に当てたら駄目ですよ」
魔法使い「受けてみるか、商人」
商人「そんなぁ!! やめてください!!! はなしますから、ねっ!?」
ゆうしゃ「そのラーの鏡って話について聞かせてくれ」
ゆうしゃ「真実を映すっていうのが気になる」
魔法使い「ヒャダインうっていーい?」
遊び人「だめぇーーー!!」
魔法使い「おい本気にするなよ」
遊び人「君が言うと本気に聞えるから!!!」
魔法使い「死ぬほどのことはしてないはずなんだが……」
魔法使い「………………………………………………」しゅん
商人「話しますよ」
319 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:26:59.31 ID:mFE5panCo
商人「あの後アッサラームには居づらくなりまして」
ゆうしゃ「あ……それはスマン………………………………………」
商人「この町にやってきました」
商人「どうやらこの町にはラーの鏡の伝説があるらしくて」
商人「それなら、ちょちょっと偽物を売って小銭を稼ごうかなと」
ゆうしゃ「ふーん、ここに並んでるのはただの鏡か」
商人「そうです」
ゆうしゃ「ラーの鏡の伝説について詳しく」
商人「ラーの鏡は全てを見通す鏡、たとえモシャスなどで姿を変えていようともラーの鏡にかかれば一発、元の姿が映されます」
商人「厚化粧の方はすっぴんになるらしいです」
僧侶「えっ!?」
ゆうしゃ「え…僧侶 化粧とかしてるの?」
僧侶「あ…あの……化粧液とかはだめですか」
商人「それぐらいは問題ないかと」
魔法使い「それぐらいは普通だろう、私だってしている」
盗賊「――― ――― ―――」
武闘家「してるから、失礼ね」
ゆうしゃ「あー女の子トークは楽しみだけど、後でね」
ゆうしゃ「でも伝説ってことはどこかにあるんじゃないのか」
商人「私もそう思って調べてみたんですが南の洞窟にあるとの情報を得ました」
商人「でもモンスターが強くて……」
商人「だからここで偽物を売っていたのに……」
商人「あんたたちが通りかかってしまったんだよ!!!!!」
320 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:27:27.40 ID:mFE5panCo
ゆうしゃ「偽物を売っている奴が悪い」
盗賊「悪い」
武闘家「悪い」
魔法使い「爆ぜろ」
遊び人「そりゃだめだよ」
僧侶「いけませんね…」
ゆうしゃ「ま、今回は役にたったよ、ハイ情報料1000G」
商人「え!? こんなに」
盗賊「そ…そんなにか!!」
ゆうしゃ「インチキ情報だったときに殺しても文句言われないようなゴールドを渡しておく」
商人「ほ…本当ですって!!!」
ゆうしゃ「前科持ちなんでね」
ゆうしゃ「じゃあな商人、あんまり人を騙すなよ」
遊び人「じゃーねー ばいばいー」
僧侶「売れるといいですね」
盗賊「ちと高いが」
魔法使い「街角でいいふらしてやる」
武闘家「やめときなよ、生活かかってるんだし」
武闘家「かわいそうだよ ううっ…」ニタニタ
魔法使い「楽しそうにみえるが」
武闘家「えっ… ふふふっ……」
商人「はぁ……あの6人に会うとろくな事にならないな………」
商人「しかし なんで情報料を「後で払う」って言わなかったのだろうか…」
商人「しかもこっちは情報料よこせなんて言ってないし」
商人「暗に信用してますよ っていいたいのか? 分からない人だ」
商人「まあいい、こっちはこっちの商売をするだけだ」
商人「さあさあ!! 安いよ安いよー!! ラーの鏡が大特価―――――」
321 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:27:53.94 ID:mFE5panCo
【ラーの鏡の洞窟】
ゆうしゃ「商人が言っていたところはここだな」
ゆうしゃ「地図もらってくればよかったか」
………………………………………
…………………………………
…………………………
…………………
…………
……
…
【戦闘中】
【色違いの出現確率は1/8192】
キラーアーマーが現れた!!
ゆうしゃ「む…赤い鎧型モンスターか」
ゆうしゃ「さまようよろいの色違いだな……」
キラーアーマーA「違うわ!!! あんなのと一緒にするな!!」
キラーアーマーDは仲間を呼んだ!! ベホマスライムが現れた
ゆうしゃ「またホイミスライムの色違いが……」
盗賊「もうやめとけ」
武闘家「てやぁー!!!」
キラーアーマーに54のダメージ!!!
武闘家「よっし もうすこし!!」
ベホマスライムのベホマ!! キラーアーマーの傷が全回復
武闘家「なーにー!!」
盗賊「回復される前に倒すしかない!」
ゆうしゃ「ベホマスライムは優先的に倒せ!!」
322 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:28:19.37 ID:mFE5panCo
キラーアーマーDのルカナン!!
仲間の守備力が低下!!
遊び人「スクルト!!」
仲間の守備力が上昇!!
魔法使い「スクルト!!」
仲間の守備力が上昇!!
キラーアーマーC「くっ… ダメージが与えられん……」
ゆうしゃ「スクルトで固めれば楽勝だ!! 無駄使いするな!」
『了解!!』『わかったー』
盗賊「おらぁ!!!」
グループ攻撃!!
キラーアーマーA〜Dに15程度のダメージ!!
僧侶「わ…わたしよりベホマスライムの方が優秀なんて…」
ベホイミ<ベホマ
僧侶「そんなのいやー!!! さばきのつえ!!」
バギの効果!!
キラーアーマーとベホマスライムを倒した………
323 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:29:39.79 ID:mFE5panCo
【死者が生き返る】
ゆうしゃ「ゾンビマスター…………………」
僧侶「ゾンビマスターがどうかしましたか?」
ゆうしゃ「あのモンスターザオラルが使えるよね」
僧侶「あ、はい 私も少し前に習得しました」
ゆうしゃ「うん、あのモンスターくさった死体を仲間として呼ぶよね」
僧侶「はいはい」
ゆうしゃ「でもおかしいよな、ザオラルで生き返ったはずなのにくさった死体を生き返らせるって、そもそも生き返らせたのに死体ってどういう事」
僧侶「し…死体は死体ですよ、あんまりそこに突っ込むとシャドーは影ですけどじゃあ本体はどこにいるの? とか私、言い出しちゃいますよ」
ゆうしゃ「確かに…………………」
ゆうしゃ「でも俺達、死んだらどうなっちゃうのかな」
僧侶「それは……かなしい」
ゆうしゃ「いや、かなしいとかじゃなくて。死んだらそのまんまなのかなって」
僧侶「なんだぁ、そうですか」
僧侶「ちゃ…ちゃんと生き返らせてあげますよ!! 二分の一ですけど」
ゆうしゃ「ああ二分の一ね、大事なところで駄目なんでしょ」
僧侶「言っちゃだめ」
324 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:30:06.66 ID:mFE5panCo
【ガメゴンロードの悪夢】
ガメゴンロードAはマホカンタを唱えた
ガメゴンロードAの前に光の壁が現れる
魔法使い「こっちは無視してBにルカニだ
ガメゴンロードBの光の壁に反射された
盗賊の守備力がダウン
盗賊「あーっ!!!」
魔法使い「あ……すまん」
武闘家「盗賊、一回兜はずして」
盗賊「?」
武闘家「そうすると守備力が戻りそうな気がするの」
ゆうしゃ「デフォルトでマホカンタだと……その癖守備力が高いなんて」
ゆうしゃ「面倒極まりない奴だ!!」
ゆうしゃ「逃げるぞ」
遊び人「賛成」
僧侶「賛成」
盗賊「賛成」
魔法使い「賛成」
武闘家「賛成」
ゆうしゃ「よし、撤退する」
しかし回り込まれた!!
ゆうしゃ「ガメゴンロードぉおおおおおおお!!!!」
325 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:30:55.56 ID:mFE5panCo
【欲にまみれた人ほど、うんたら】
ゆうしゃ「むむむむ… 宝箱が大量に……」
盗賊「怪しすぎ、放置安定だろ」
ゆうしゃ「しかしだな… 魔法使い!! 全部インパスしていく!!」
魔法使い「めんどうだ、パス」
ゆうしゃ「その怒りは遊び人にぶつけてくれ、文句一切無し」
魔法使い「承知した インパスしよう」
遊び人「承知したじゃねーよ!! あっさり売るな!!!」
インパスインパスインパスインパスインパスインパスインパスインパス
インパスインパスインパスインパスインパスインパスインパスインパス
盗賊「大したものはないと思うんだがな…」
盗賊「まぁミミックあたりと戦うよりはマシだがな」
すごろくけん、合わせて1000G程度 ちからのたね などを手に入れた
ゆうしゃ「微妙なアイテムだがコレクター精神を刺激されるんだ」
ゆうしゃ「お疲れ様です」
魔法使い「はぁ… はぁ… さすがに疲れた……」
タッタッタッタタタタタ
ゆうしゃ「落下するみたいだ」
盗賊「俺が先に降りよう、ロープを貸せ」
ゆうしキゃ「おう」
ギュンギュンギュン
盗賊「行ってくる」
トタッ
盗賊「降りたぞー お前らも来いー」
ゆうしゃ「わかったー」
ゆうしゃ「僧侶、君は最後だ下でみんなが受け止めてくれるよ」
僧侶「いつもすみません…………………」
ゆうしゃ「苦手なものの一つくらいあるって」
僧侶「一つじゃないんですけど……」
ゆうしゃ「いっぱいあったっていいって!!」
326 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:31:23.16 ID:mFE5panCo
【ラーの鏡】
ラーの鏡を手に入れた
ラーの鏡「こんちにわ」
武闘家「しゃ…しゃべった!!!」
ラーの鏡「物語の重要アイテムです、そりゃしゃべりますよ」
盗賊「フレンドリーな鏡だなおい」
武闘家「あのー幽霊とかじゃないんですよね………………………………………」
盗賊「実は前の持ち主の怨念が………」
武闘家「イヤー!!!!」
盗賊「はははは」
ラーの鏡「自分で言うのも難ですけど、知能が高いんです」
僧侶「頭いいんですねー」
ラーの鏡「六の段までは完璧です」
盗賊「鏡にしては上出来だ」
武闘家「七の段で躓いたクチね」
ラーの鏡「その通りです」
僧侶「あなたが真実を映す鏡さんですか」
ラーの鏡「いかにも私がラーの鏡です」
ラーの鏡「よく分からない洞窟に閉じ込められて大変でしたよ もう」
ゆうしゃ「ちょっと力を貸してくれないか」
ラーの鏡「いいですよ、ここから出してくれるのでしたら」
ゆうしゃ「こんなところすぐにおさらばさ、いいだろう」
ゆうしゃ「よろしくな、ラーの鏡」
327 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:31:51.73 ID:mFE5panCo
ゆうしゃ「あ…… 握手は出来ないな ごめん」
ラーの鏡「いえいえ」
ラーの鏡「それよりお名前は………」
ゆうしゃ「ゆうしゃだ」
ラーの鏡「ではよろしくお願いします、ゆうしゃ様」
ゆうしゃ「リレミト」
リレミト→洞窟前へ
ラーの鏡「まぶしいー 太陽の光サイコー!!」
僧侶「良かったですね」
ラーの鏡「湿気ったところにいるとさびちゃうんですよ、面も汚くなっちゃうし」
ラーの鏡「大事にしてくださいね、うっかり落として あっ…」
ラーの鏡「 『てへっ 落として割っちゃったから捨てるねー♪』 」
ラーの鏡「って離脱するのナシですよ、本当に もっと格好いい死に場用意してくださいよ」
ゆうしゃ「最後までしぶとく生きてそうだなお前」
武闘家「ぱりーん」
ラーの鏡「やめてー!!」
………………………………………
……………………………………
…………………………………
………………………………
……………………………
…………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
328 :
◆bYs74oxxCg
:2011/12/30(金) 18:33:39.65 ID:mFE5panCo
サマンオサは複雑なんでいつもの文字数でまとめられませんでした 前後編になることをお許しください
次回、サマンオサ編 後編
お疲れ様でした
329 :
以下、あけまして
[sage]:2012/01/03(火) 01:48:35.88 ID:JcGskCJSo
おつんつん!
330 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:05:49.47 ID:bIQeWaaLo
新年明けまして ちょっと遅くなりましたがサマンオサ編 後編行きます
今年もお付き合い いただければ
331 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:06:46.59 ID:bIQeWaaLo
【牢獄】
『ホホホホホホホ……ついにやってきた』
『非力なるワシが人間共を騙し、国王となる日が!!』
『長い間この牢獄で待機しておった甲斐があるというものじゃ……』
『このみすぼらしい格好で生活もこの日のためじゃ………………………………………』
『世界を救う勇者が 王座に座る王を蹴散らしワシに王位を譲るとは皮肉なものよ』
『まさかワシが本物のサマンオサ王ではなく、ただの鬼面導士であるとは夢にも思うまい』
『ホホホホホホホホホホ…………』
『それにしても変化の杖とは素晴らしいのう』
『これを使えば望んだ姿に変身できるのじゃ、これを使えばどんな姿にも変身できる』
『変身も完璧じゃ、王になりすませば誰にもわかるまい』
『こんな杖を拾うなんて僥倖!! 僥倖じゃ…… ホホホホホホホホホ……………』
『さぁ早く来い勇者………………………………………ワシは待っておるぞ……』
332 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:08:00.67 ID:bIQeWaaLo
【サマンオサ】
ゆうしゃ「ではラーの鏡が手に入ったことのでサマンオサ王を倒しに行こうと思う」
ゆうしゃ「その前に武器、防具の新調してきたのでうけとってくれ」
『まほうのよろい×3』『くろずきん』『ゾンビキラー』『ぬいぐるみ(宝)』
僧侶「うーん、重いですね鎧」ガシャンガシャン
遊び人「そうだね、ちょっと重いかも」ガシャンガシャン
ゆうしゃ「魔法耐性あるんだぞ、それ」ガシャンガシャン
盗賊「ヘェ、頭巾か中々洒落てるぜ」
武闘家「へへー、黒衣みたいじゃないこれ」
盗賊「闇に紛れるってね……」
盗賊「実はこれまでロクな頭装備が無くってな」 元 木のぼうし 守6(汎用)
武闘家「男は大変だね」 元 けがわのフード 守10(女性専用)
盗賊「全くだ、差別だ」
ゆうしゃ「ゾンビキラーは俺だ、今まで鋼の剣 ありがとう」
ゆうしゃ「ゾンビ…アンデット系に効果があるんだろうな」
ゆうしゃ「……ぬいぐるみどうぞ」
魔法使いが装備できる防具は非常に少ない
魔法使い「うむ」
魔法使い「ちゃ…チャック………」プルプル
遊び人「ファスナーって言いなよ」ギューーーーーーン
魔法使い「ふう……」
魔法使い「…………………コスプレかこれ?」モフモフ
333 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:08:28.84 ID:bIQeWaaLo
武闘家「ねこみみ触っていい?」
魔法使い「いいぞ」
武闘家「うわ ふわっふわだー」サワサワ
遊び人「前見えるの?」
魔法使い「見えん、やってくれ」
遊び人「おっけー」
服にハサミを入れていった
ザクザクザクザク
ゆうしゃ「おい勝手に装備を――」
魔法使い「これで見やすくなった」
顔だけ見えてる着ぐるみの図(猫)
ゆうしゃ「あちゃー」
武闘家「これ、テーマパークにいたら嫌だなぁ」
盗賊「子供の夢ぶちこわしだ」
ゆうしゃ「一旦休憩だ、城には夜に忍び込む」
ゆうしゃ「いくらなんでも白昼堂々とやるわけにもいかない」
ゆうしゃ「では、おやすみ」
………………………………………
………………………………
……………………
…………
……
…
334 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:09:09.19 ID:bIQeWaaLo
【夜】
ホー ホー
ゆうしゃ「それではサマンオサ城への侵入を開始する」
ゆうしゃ「任せたぞ、盗賊」
ゆうしゃ「一時的にリーダー件を譲ろう」
盗賊「おもしろい、やってやるぜ」
盗賊「衛兵に見つからないように進むぞ」
盗賊「物陰に隠れて、そっと 焦らずに行く」
盗賊「衛兵を殺しながら行くのはまずいので(後の処理が面倒)気絶、あるいは眠りにさせる」
盗賊「ここまでで質問ある奴」
僧侶「はい」
盗賊「いいぞ」
僧侶「気絶ってどうやるんですか?」
盗賊「手刀で」
トスッ
盗賊「・・・・・・・・・みねうちだ」
僧侶「おー」
魔法使い「格好いいな」
盗賊「―――とやるのは素人では難しいので普通に殴り倒す」
僧侶「あらら」
武闘家「誰でも思いつくわ そんなの!!」
盗賊「格好つけずに堅実に行く」
盗賊「他に質問は?」
「・・・・・・・・・・・・・」
盗賊「よし、進入開始だ 」
盗賊「足音が立てば気づかれる」
盗賊「音を立てない事に専念しろ」
遊び人「はーい」
盗賊「返事だけはよろしい」
盗賊「では…行くぞ」
335 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:09:51.10 ID:bIQeWaaLo
ササッササササササササササ
武闘家「ダンボールとかいらないのかな」ワクワク
盗賊「無駄口叩くべからず、楽しんでんじゃねーよ」
武闘家「こういうのいいよね、夜の大きな建物はワクワクするよ」
盗賊「気持ちは分かるが静かにしてろ、な アメちゃんやるから」
武闘家「わーい」
武闘家「じゃないよ!! いらないよ!!」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
『シー』
武闘家「ごめん……………」
盗賊「気づかれちゃいねーようだ」
僧侶「あ、アメ持ってるんですか?」
盗賊「………欲しいのか」
盗賊「そらよ」ホイ
僧侶「んー おいしい」
遊び人「あー僕もほしい」
ゆうしゃ「ラッキーターンならあるぞ」
遊び人「幸せの黒い粉は?」
ゆうしゃ「もちろん」
遊び人「サンキュー」バリバリバリ
ゆうしゃ「さっさと食べろよ、音出てるんだから」
336 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:10:20.68 ID:bIQeWaaLo
盗賊「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
盗賊「(今から王を殺しに行く連中の台詞か?これ)」
盗賊「(こんなのんきな奴ら聞いた事ないぜ)」
盗賊「(はぁ・・・なんでこんなパーティ選んじゃったんだろ 俺)」
魔法使い「暴れザルのマーチいるか?」モグモグ
盗賊「はぁ…… もらおう……」
盗賊「(甘いな…………チョコレート…………………)」
………………………………………
…………………………………
……………………………
……………………
……………
…………
……
…
【敵兵】
『おまえたち!! そこでなにしてる』
盗賊「気づかれた!!」
魔法使い「ラリホー!!」
衛兵「なっ!?」スピー スピー
魔法使い「突破だ」
盗賊「良くやった」
魔法使い「当然だ」
『おい!!なにがあった!!』
ゆうしゃ「ふんっ!!」
衛兵「ぐわっ…」ガツン
ゆうしゃ「………」
ゆうしゃ「みねうちだ……」
ゆうしゃ「って誰か言ってたな」
盗賊「もう許してくれ」
盗賊「(頼れるんだかそうでないんだか………………………………………)」
337 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:11:18.16 ID:bIQeWaaLo
ゆうしゃ「……ついに王の部屋までたどり着いた」
ゆうしゃ「よくやった、盗賊」
盗賊「返すぜ、リーダー権」
ゆうしゃ「……おい ラーの鏡 起きているか」
ラーの鏡「はい、ゆうしゃ様」
ゆうしゃ「よし、王の姿をこの鏡によって映す」
ゴクッ…
ラーの鏡「全開パワー!!!!!」
ゆうしゃ「大声だすな!!!!!!」
大きな声で起きてしまった
王様「………」ムクッ
ドロドロドロドロドロ
王様「みーたーなぁーーーーー!!!!」
僧侶「きゃあああ モンスター!!!!」
武闘家「うわぁ……なんだあの格好」
皮のこしまきに棍棒を持ったトロール(♀)21歳
趣味はお料理
王様「俺様は♂だぁ………………………………………」
訂正、皮のこしまきに棍棒を持ったトロール(♂)21歳
魔法使い「お前の兄貴に似ているな」
遊び人「似てないよ!!!」
338 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:12:43.15 ID:bIQeWaaLo
王様(元)「ウケケケケケケケエケケケケケケ」
王様(元)「よくわかったナァ」
王様(元)「俺様はボストロール!!!! 魔王バラモス様の忠実なる下僕!!!」
ボストロール「変化の杖で化けていたのによくわかったナァ」
ボストロール「ウケケケケケケケケケケ、秘密を知られたからには生きては返さんぞぉ!!」
ゆうしゃ「ま………)」
ゆうしゃ「(まずい…………!!!)」
ゆうしゃ「(こいつは難敵かもしれない………)」
ゆうしゃ「(冷静に分析しろ………)」
ゆうしゃ「(どう見ても奴はパワータイプのモンスターだ、手に持ったいる棍棒がそれを示している)」
ゆうしゃ「(そしてあの 太い腕、足かなり鍛えられている)」
ゆうしゃ「(このタイプのモンスターには守備力の底上げ、スクルトで固めるのが一番だ)」
ゆうしゃ「(守備力を上げれば後衛の仲間も十分通常攻撃に耐えられるようになるだろう)」
ゆうしゃ「(だがこいつはボスモンスター、そんなに甘くないはず・・・・・)」
ゆうしゃ「(痛恨の一撃………………………………………)」
ゆうしゃ「(あるはずだ………………………………………)」
ゆうしゃ「(痛恨の一撃にはこっちの守備力はお構いなし、自分の攻撃翌力そのままを与える事が可能だ)」
ゆうしゃ「(すばやさの半分が守備力に加算されているため盗賊や武闘家は頑丈だ)」
ゆうしゃ「(だが痛恨に関して言えば………………………………………)
ゆうしゃ「(最大HPの高さこそが最も重要だ)」
339 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:13:14.15 ID:bIQeWaaLo
ゆうしゃ「(何せ守備力は関係ない、一定の大ダメージだ)」
ゆうしゃ「(そして…このパーティで最も最大HPが高いのは)」
………………………………………俺だ
ゆうしゃ「(俺なら奴の攻撃を受けても死にはしない…はずだ)」
ゆうしゃ「(確証は……ない)」
ゆうしゃ「(………何せ一度も受けた事はないのだから)」
ゆうしゃ「(もし・・・・・・・ もしもだ)」
ゆうしゃ「(俺以外の誰かが痛恨を受ければ………………………………………)」
ゆうしゃ「(仲間が・・・死ぬ・・・・・・・・・・・・・・・)」
ゆうしゃ「(死ぬ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)」
ゆうしゃ「(ザオラルで生き返る保証がない、いやそれ以上に)」
ゆうしゃ「( 仲間が死ぬのは嫌だ )」
ゆうしゃ「(なら…トロールの注意を俺が引きつけるしかない)」
ゆうしゃ「(俺が全ての痛恨の一撃を受けるように仕向ければいい)」
ゆうしゃ「(幸い、奴の頭は弱そうだ(中身的に) )」
ゆうしゃ「(やれよ俺)」
ゆうしゃ「(できるか?)」
ゆうしゃ「(いや、しないとな・・・・・・・・・・本物の勇者なら)」
ゆうしゃ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
340 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:13:47.56 ID:bIQeWaaLo
ゆうしゃ「ほう…お前がここのボスか」
ボストロール「そうだァ………… どうだびびっちまったかァ?」
ゆうしゃ「あーあ、こんな奴かよ」
ゆうしゃ「戦ってもいないが分かる、お前弱いだろ」
ボストロール「なにィ………………………………?」
ボストロール「ウガアアアアアアア!!!!」
ボストロール「もういちど言ってみろォ!!!!」
ゆうしゃ「お前、弱いだろ」
ボストロール「オマエ、俺様の痛恨の一撃を食らったことあるのかァ…?」
ゆうしゃ「いや、ないが」
ゆうしゃ「なんだったら本格的に戦おう前に受けてやろうか?」
ゆうしゃ「痛恨の一撃ってのをさ」
僧侶「(ちょっと何言ってる――――――――ぐっ)」
ゆうしゃ「(僧侶、黙っててくれ)」
僧侶「(ええ!? で…でも……)」
ゆうしゃ「(黙ってろって言ったんだ)」
僧侶「(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)」
ゆうしゃ「いや 俺だったら簡単に避けられるだろうが」
ゆうしゃ「(無理です)」
ゆうしゃ「一度くらい受けてやってもいいぜ」
ボストロール「言ったナァ!!!! そこを動くなァ!!!」
ボストロール「一撃でオマエ コロス!!!!!」
ゆうしゃ「やってみろよ、死なないよ 俺は」
ボストロール「クラエ!!!! 痛恨の一撃!!!!!!」ブンッ
僧侶「ゆうしゃさん!!!」
盗賊「避けろ!!!」
遊び人「ゆうしゃ!!!」
魔法使い「アホ、避けろ」
武闘家「ゆうしゃさーん!!!!」
ゆうしゃ「(避けられないんだよ・・・・・・・・・)」
ドン!!!!!
341 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:14:16.30 ID:bIQeWaaLo
ゆうしゃ「(ぐっ…………)」ハァハァ
ゆうしゃ「(な…なんていう威力なんだ……)」ボタボタボタ
ゆうしゃ「(残りは……28!? 瀕死じゃないか俺……)」
ゆうしゃ「(だが耐えた、耐えたぞ!!!!!)」
ゆうしゃ「(意識が……)」フラフラ
ゆうしゃ「(倒れるな、笑え 余裕を見せるんだ)」ボタボタボタ
ゆうしゃ「(奴の怒りを買え、怒らせろ)」ボタボタボタ
ゆうしゃ「ど…どうした そんなものか やっぱり弱いなお前」ボタボタボタ
僧侶「ち…血が……………………」
ゆうしゃ「回復してくれ……………………頼む」
僧侶「ベホイミ!!!」
遊び人「ベホイミ!!」
ゆうしゃ「(た…助かった…… 意識がはっきりしてくる)」
ゆうしゃ「(ここが攻めどころだ)」
ゆうしゃ「言ってやろうか」
ゆうしゃ「ちっぽけな人間一人 倒せないお前は」
ゆうしゃ「よわい」
ゆうしゃ「よわい、弱い弱い弱い弱い弱い弱い!!!」
ボストロール「う…」
ボストロール「嘘だァ!!! 俺様は強い!!! 強いだァーーーー!!!!!!!」
ボストロール「ゼッタイに許さないぞオマエ!!!! タオス タオス タオス!!!!」
ゆうしゃ「(よし!!!! 挑発成功!!!!)」
ゆうしゃ「戦闘と行こうぜボストロール」
ゆうしゃ「(でも…この戦闘中は俺に痛恨来まくるんだろうなぁ……)」
ゆうしゃ「(痛いのは…… 嫌だな )」
ゆうしゃ「(この戦闘中に何度死にかけるんだろ……)」
ゆうしゃ「でも………………………………………」
ゆうしゃ「(仲間が死ぬのは嫌なんだ……)」
戦闘開始――――――――
342 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:14:44.81 ID:bIQeWaaLo
【戦闘中】
先制攻撃は武闘家
武闘家「てやっ」
通常攻撃
盗賊「おらぁ!!」
ボストロール「邪魔ダァ!!! どけぇ!!」
ボストロール「ヨワクないぞぉ!!! オマエぇ!!!!」
ズンズンズンズン
ボストロール「クラエェー!!! この棍棒の一撃を!!!」
ゆうしゃ「(よし……俺に集中してるぞ)」
ゆうしゃ「(新品の鎧に替えて正解だった、通常攻撃には守備力も大事だ)」
攻撃の直前に先制で
魔法使い「スカラ!!」ニヤッ
それを察知してスクルトではなくスカラを唱えてくれた
攻撃される相手が分かっているならスカラの方が効果がある
ボストロールのこうげき!! ゆうしゃに39のダメージ!!
遊び人「スクルト!!」
守備力が上昇
他のパーティメンバーの守備力をあげるのももちろん大事
僧侶「ピオリム!!」
素早さが上昇
先制して安定して回復を行うために素早さを上昇させた
343 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:15:11.41 ID:bIQeWaaLo
【戦闘中】
戦闘途中にて……
魔法使い「ふっ…ふふふふふふ 新魔法いくぞ!」
魔法使い「バイキルト!!」
バイキルト、味方単体の攻撃翌力が2倍になる魔法
武闘家の攻撃翌力が2倍に
武闘家「おお!! みなぎるパワー!!!」
魔法使い「くくくくく…… まだ遊び人は覚えていない魔法だ」
武闘家「サンキュー!!」
盗賊「(ゆうしゃが引きつけてるおかげで当て放題だぜ)」
盗賊「くらえ!!!」
通常攻撃
魔法使い「バイキルト!!」
盗賊の攻撃翌力が2倍に
ボストロール「クラエエエエエエエ!!! 痛恨の一撃!!」ブンッ
ゆうしゃ「(がぁああああああ!!!)」
ゆうしゃ「(ま…まただ……!! 負けるわけには!)」
ボストロール「どうダァ!!!!! ハハハハハハハハハハ!!!」
遊び人「ベホイミ!!」
僧侶「ベホイミ!!」
一人のベホイミでは回復しきれないので2人がかりで回復を行う
ゆうしゃ「ウケケケケケケケケケケケケ…………………」
挑発を誘うように笑った
ゆうしゃ「(な……なんちゅう馬鹿力だ)」
ボストロール「なにぃー!!!!!」
ボストロール「クソッ!! 絶対タオス タオス!!!!!」
遊び人「スクルト!」
盗賊「へへ、いいサンドバックだぜ」
武闘家「やっちゃうよーーー」
ボストロール「ぐううう…邪魔だ オマエラ!!!」
344 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:15:37.50 ID:bIQeWaaLo
ゆうしゃ「(……………回復されては殴られて瀕死になるって拷問だな)」
ゆうしゃ「(体の節々が………………………………………)」
ボストロール「ウガァーーーーーーーーーー! クラエ!!」ブンッ
ゆうしゃ「(がぁぁあぁぁぁぁああああ!!! ひ…左腕が……)」
『ベホイミ!!』 『ベホイミ!!』
ゆうしゃ「はぁ…… はぁ……」
ゆうしゃ「(頼む……武闘家、盗賊 俺はあまり攻撃に参加できない……)」
ゆうしゃ「(早く倒してくれ………… お前たちが頼みだ……)」
一方二人は
盗賊「足だ、足を狙うぞ 武闘家 一カ所を集中攻撃だ!!」
武闘家「おっけー任せて お願い 発動してね 会心の一撃」
盗賊「おらぁ!!」ザシュ
武闘家「てやっ」ガンッ
ボストロール「ウルサイはえどもめ!!! イタッ!! イタイゾォ!!」
ゆうしゃ「ほらほらどうした、来ないならこっちから行くぞ」
ゆうしゃ「ゾンビじゃないがゾンビキラーの初攻撃だ」
ゆうしゃ「ふんっ!!」ザ゙ンッ
ボストロール「あぎゃあああああああああ!!!!」
ボストロール「くそおおおおおお!!! [
ピーーー
]えええ!!!」
ゆうしゃ「(よし、またこっちにあいつの意識が来てる)」
ガンガンガン
ドンドンドン
ヤァー テヤァー
345 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:16:26.61 ID:bIQeWaaLo
【戦闘中】
遊び人「た・・・・・・・・・・・たたたたたたたたたたた大変だ!!!!!」
遊び人「ゆ……ゆうしゃ?! 僕魔法が使えなくなっちゃったんだけど!!」
ゆうしゃ「なにぃ!? 単にMPが切れただけじゃないのかぁー!? そんなオチじゃないのよなぁ!? そうだといえよ!」
遊び人「…………あ」
ゆうしゃ「ほら見ろ!! こっちは大変なんだ、邪魔すんな!!」
ゆうしゃ「指輪で回復してろ!!!!」
遊び人「ご…ごめん!! でも冷たいよぉ!!」
ボストロール「ウガァーーーーーーーーーー!」ガンッドカッ
遊び人「い…いのりの指輪!!」
MPを回復
遊び人「うう…最大MPが低いからかなぁ……」イジイジ
後衛・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
遊び人「うわぁ……痛そうだなぁ……」
僧侶「ベホイミ!!」
僧侶「回復が足りません!! 回復してください!!」
遊び人「はい!! ベホイミ!!」
僧侶「ゆうしゃさんが相手を挑発しているうちにやっちちゃいますよ!!」
魔法使い「どうした、いつもオロオロしてるが頼もしいな僧侶」
僧侶「あんな無茶な戦いが嫌なだけです!! 早く終わって欲しいんですよ!! この戦闘!!」
僧侶「もう!! どうしてあんな事しちゃうんですかね!? 見てるこっちは心配なんですよ」
僧侶「男の人って無茶が好きなんですかね!?」
魔法使い「………もう奥さん気取りか、気が早いな」
僧侶「そ…そんな言い方ないですよ!! お…おおおくさんなんて……」
僧侶「は…はやすぎます!!!」
魔法使い「…………………」
魔法使い「……本気にするなよ」
346 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:16:52.32 ID:bIQeWaaLo
前衛よりから声が
ゆうしゃ「こらぁー!!! こっちが戦ってるのにくっちゃべってる奴があるかーーーー!!!!!」
僧侶「すみません!! すぐ戻ります!!」
魔法使い「不真面目だったな、すまん」
ボストロール「ウガァー!!! 無視すんなぁー!!!!」
ゆうしゃ「いいかげん倒れろやぁーーー!!!!!」
盗賊「よし、こっちも行くぜ!!」
武闘家「とどめだぁー!!!! 会心の一撃!!!!!」
ゆうしゃ「ゾンビキラー頼むぞ!!」
三人の攻撃によって
ボストロール「ウガァーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
ドスン………………………………………
鈍い音をたててボストロールは倒れた
武闘家「はぁ… はぁ… でたよ……… 会心の一撃」
ゆうしゃ「よくやった」
盗賊「………脈無し、完全に死んでる」トスッ
ゆうしゃ「(こいつはまともに戦えば強い、オツムが残念なだけで持っているパワーは俺とは比べものにならない)」
ゆうしゃ「(もしこいつが人並みの知力を持っていたなら……)」
ゆうしゃ「(徹底的に後衛職を付け狙う、俺ならそうする)」
ゆうしゃ「(そいつらを殺し、回復手段 補助呪文を断つ)」
ゆうしゃ「(そして回復手段の断たれた前衛をじっくり倒す)」
ゆうしゃ「(仲間の一人、二人)」
ゆうしゃ「(いや、全滅もあり得ただろう………)」
ゆうしゃ「(俺は……全力を尽くしたよ……)」
ゆうしゃ「(これでまた一歩近づいたかもしれない……・)」
ゆうしゃ「(世界を救う勇者に……)」
347 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:17:19.83 ID:bIQeWaaLo
ゆうしゃ「勝った!!!!! 勝ったぞ!!!!」
まともにボス級の敵を倒したのは初めてだった
カンダタ戦→圧勝 賢者戦→奇策 偽カンダタ戦→圧勝
それは血を滾らせ、ゆうしゃを興奮させていた
盗賊「いえー!!!」パシッ
武闘家「いえーい!!」パシッ
ゆうしゃ「ハハハハハハハハハハハ」バシッ
『ハハハハハハハハハハハ!!!』
盗賊「いやー戦いやすかったよ、お前ボロボロじゃないか」
ゆうしゃ「そうなんだよ、HPは回復しているとはいえ 体の筋や骨がギシギシ言ってる」
武闘家「やったね!! バイキルトすごいわ!!」
魔法使い「そうだろうそうだろう、分かってるじゃないか」
遊び人「いのりのゆびわ!! いのりのゆびわ!!」
僧侶「あはははは、もう終わりましたよ」
遊び人「えっ!?」
僧侶「回復役が二人いると安心できますね、遊び人さんのおかげでゆうしゃさんを守れました」
遊び人「いや、でも途中でMP無くなっちゃってね てへへへへへ……」
ゆうしゃ「さぁ!! 報告に……………」
ゆうしゃ「い…いててててててて……」
僧侶「湿布……必要ですか? ゆうしゃさん?」
ゆうしゃ「ん……うん かなり無理したみたいだ」
僧侶「後で貼ってあげますね」
ゆうしゃ「………………ああ」
348 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:17:45.31 ID:bIQeWaaLo
ゆうしゃ「まだ兵士は来ていないようだ、先に…牢獄にいる王様を助けに行かないとね」
タッタッタタタタタタタタタ
→牢獄
ラーの鏡「もしかして僕の出番って ここだけ……?」
武闘家「……まぁそうだろうね」
ラーの鏡「もう僕お払い箱ですか!?」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
ラーの鏡「しゅん……………」
僧侶「あのー、私の鏡として使うっていうのはだめかな」
ラーの鏡「使ってくれますか」
僧侶「いいですよ、大きな鏡が欲しかったところです」
ラーの鏡「やったー!! ありがとうございます!!」
ゆうしゃ「所有者変更ってことでいいか?」
ラーの鏡「ゆうしゃ様、ありがとうございました これからは僧侶様にお仕えします」
僧侶「そんな大げさに…………」
ゆうしゃ「いいじゃないか、俺が鏡を持っていても役にたたないしな」
僧侶「そうですか……? では」
僧侶「今、ふくろを持っていないので船に戻ってから入れてあげますね」
ラーの鏡「はい、助かりましたぁ……」
僧侶「(私も勇者さんみたいに人………)」
僧侶「(ではなくて鏡ですけど、救ってあげたい)」
そんな風に思っていた
349 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:19:19.65 ID:bIQeWaaLo
【牢獄】
盗賊「僧侶が鏡を抱えてると遺影みたいに見えるな」
遊び人「遺影?」
ゆうしゃ「死んだ人の写真のことだ」
僧侶「ちょっと!! 不謹慎なこと言わないでくださいよ!!」
ラーの鏡「そーだ そーだ」
魔法使い「急に態度がでかくなったな うっかり手を滑らせて割るかもしれんぞ」
ラーの鏡「ひ!? ひぃー」
遊び人「この人は怒らせちゃ駄目だよ、悪魔みたいな人だから」
武闘家「(核の発射ボタン スイッチオン………………………………………!!)」
ラーの鏡「ありがとうございますっ……!! 忠告ありがとうございますっ……!!」
魔法使い「ほぅ………………………………………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
遊び人「きゃあああ!!!!」
魔法使い「生きて帰れると思うなよ」
ゆうしゃ「ふざけてないでサマンオサ王に会うぞ、無駄話は後だ」
盗賊「……そうだな 悪く言って悪かったな鏡」
ゆうしゃ「おーい、サマンオサ王 剣でとどめとはいかなかったが倒してきましたよ」
?「おお!! そうか………………………………………」
?「ようやってくれた………………………………………」
350 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:21:05.16 ID:bIQeWaaLo
?「(ねんがんのおうざをてにいれたぞ!!)」
キラッ
ラーの鏡「?」
?「な……なんじゃ……・その鏡は!!!!」ドロドロドロ
僧侶「か……からだがアイスみたいに溶けちゃってます」
ゆうしゃ「いちいち かわいいたとえをありがとう! だがお前何者だ!! サマンオサ王じゃないな!!!!」
?「か…体が維持できぬぞえ・・・・・・・・・・・・・・・・」
ドバァ・・・・・・・
ゆうしゃ「お……おまえは………………………………………」
『鬼面道士!!』
きめんどうし「ホホホホホ、そうぞえ」
ゆうしゃ「王に…・・なりかわろうとしていたのか!!! 本物は何処だ!!」
盗賊「逃げ場はないぞ」
武闘家「そうなんだよ!! 逃げられると思わないで」
魔法使い「攻撃対象決定」
きめんどうし「たしかにのう、ではこれではどうじゃ!!!」
『へんげのつえ!!』
ボンッ!!
鬼面同士は変化の杖によってゆうしゃの姿に変身した
ゆうしゃ(偽)「どうじゃ、この姿で攻撃できるか? ホホホホ」
ゆうしゃ「な…なにーーーーーーーーーーー!!!!」
ゆうしゃ「(ひ…卑怯者め)」
ゆうしゃ「(こ…これじゃ攻撃できない………)」
ゆうしゃ「(だが奴を倒さなければ本物の王様を見つける手がかりを失うことになる)」
ゆうしゃ「(く…悔しいが………………………………………)」
ゆうしゃ「(『みんな!! 俺の姿で戦いづらいだろうが ぶっとばしてくれ』これでいこう)」
ゆうしゃ「(辛い思いをさせると思う、だがこれも勇気だ)」
ゆうしゃ「(よし………………………………………)」
351 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:21:33.76 ID:bIQeWaaLo
ゆうしゃ「みんな―――――――――」
僧侶「総員、とつげーき!!!!」
全員『おー!!!!!!』
ゆうしゃ「こらぁーーー!!!!!」
盗賊「おら!!」ゲシゲシ
ゆうしゃ(偽)「ぎょえ!! 蹴るでない」
魔法使い「偽物め!!! ベギラマ!!!」ボワッー
ゆうしゃ(偽)「あっつっあああ!!! 溶けるううううううう!!!!!」
武闘家「偽物なんて許さないよ!!」ガンガン
ゆうしゃ(偽)「ぎゃああああああああ!!! 顔がぁ………」
ゆうしゃ(偽)「お前たち血も涙もないな!?」
『『『『だって、本物じゃないから!!!』』』』
案外ドライだった
ゆうしゃ「あぁ……微妙な気分」
僧侶「偽物ごときに気をつかう必要はありませんよ」
ゆうしゃ「だからって、ちょっとは躊躇してほしいよ……」
僧侶「偽物に腹を立ててるんですよ、みんなそうです」
ゆうしゃ「そう!? そうだといいんだけど………………………………………」
352 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:22:07.75 ID:bIQeWaaLo
ゆうしゃ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
僧侶「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ゆうしゃ「僧侶」
僧侶「はい」
ゆうしゃ「嘘は良くないよ、やさしさはときに人を傷付ける」
僧侶「そうですね………………………………………」
きめんどうしを倒した
テッレー
盗賊「ふぅ……雑魚敵だったな」
武闘家「おまけ戦闘イベーント、楽勝だね」
遊び人「いっ!? いってぇ………」ゴツン!!
魔法使い「遊び人ガーード!!!」サッ
遊び人「げふっ!」ゴツン!!
ゆうしゃ「お前たちは楽しんでただろ、反省しろ」
武闘家「姉さんはなんで参加しなかったの?」
僧侶「やっぱり……・偽物とはいえちょっとね……」
武闘家「ふーん、まぁそういう考えもあるよね」
353 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:22:52.47 ID:bIQeWaaLo
【朝】
ゆうしゃ「というわけなんですよ、兵士長、サマンオサ姫」
兵士長「王は偽物だったのですか…………」
サマンオサ姫「よかったぁ……お父様は私の事を嫌いになったわけではないのね」
兵士長「それなら、納得がいくな」
兵士長「みのむしの丸焼きや、ムカデの煮物を作らされて調理人たちが嘆いていたからな」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
盗賊「(普通気づくだろ、そんな奴いねーよ)」
武闘家「(ないない)」
ゆうしゃ「あのー、その時点でおかしいと思いませんか? 」
僧侶「(ムカデの煮物かぁ…… 作ったら ゆうしゃさん喜んでくれるかしら!?)」
武闘家「(姉さん、冗談に聞えないわ、 冗談だとしたら悪質だわ)」
兵士長「すっかり騙されてしまった!! おのれトロールめ!」
ゆうしゃ「……大丈夫かこの国」
兵士長「では勇者、本物の王はどこだ・・・・・・・?」
ゆうしゃ「………それが 分からないから相談に来たのです」
兵士長「むぅ…… どうしたものか 私達に心あたりなんてないぞ」
354 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:23:26.69 ID:bIQeWaaLo
………………………………………
……………………………………
…………………………………
………………………………
…………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
…・・…
……
…
犬「ウー、ワンワン!!!!」
盗賊「あ!? お前は………………………………………」
盗賊「ついて来ちまったのか……」
ゆうしゃ「知ってる犬か?」
盗賊「ああ、街で見つけた野良犬なんだけどよ、懐いちまったかぁ……」
犬「ワンワン!!!!」
僧侶「きゃっ!? 何するの?」
ゆうしゃ「おい、僧侶から離れろって」
犬「ワンワンワンッ!!」
ラーの鏡「あ…割らないで!! やめてください!!!」
犬「ワンワン!!!」
犬はラーの鏡をのぞき込むと…………
355 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:23:55.53 ID:bIQeWaaLo
ボンッ!!
サマンオサ王「ふぅ……一時はどうなるかと思ったわい」
サマンオサ王「おお!! ゆうしゃが次のレベルになるためには……」
ゆうしゃ「な……」
ゆうしゃ「に…偽物だ!!!!」
ゆうしゃ「二度ある事は三度あるのか……」
ゆうしゃ「三体目………!!」
サマンオサ王「誰が三体目じゃ!! 本物じゃ、本物!!!!!」
ゆうしゃ「あ…そうなんですか カットで」
サマンオサ姫「お…お父様!!!」
サマンオサ王「おお!! わが愛しの娘よ!!!」
ガシッ
サマンオサ姫「おとーさまーーーーー!!!」
サマンオサ王「ひさしぶりじゃのう……元気にしておったか……」
サマンオサ姫「さみしゅうございました… さみしゅうございました……」
サマンオサ王「よしよし……怖かっただろうに………」
356 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:25:03.18 ID:bIQeWaaLo
サマンオサ王「それから君」
盗賊「お…俺か!?」
サマンオサ王「助かったよ、君に食事を貰わなければあやうく餓死するところだった」
盗賊「そりゃよかったな」
盗賊「だがまさか王様が犬に変えられてるなんてなぁ……」
サマンオサ王「サマンオサ王、この恩は一生忘れんぞ」
盗賊「そう思うんなら、キャッシュで頼む」
ドスッ
武闘家「調子乗ってんじゃないの」
盗賊「いいじゃねーか、貰ったって」
武闘家「ゲンキンすぎ」
盗賊「現金だけになぁ!? ハハハハハハハハハ!!!」
『…………………………………………………』
ゆうしゃ「………………………………」
遊び人「………………………………」
魔法使い「………………………………」
僧侶「………………………………」
武闘家「………………………………」
サマンオサ王「………………………………」
サマンオサ姫「………………………………」
兵士長「………………………………」
兵士「………………………………」
サマンオサ王「……………ゴホン」
サマンオサ王「かまわん、かまわん、旅の資金ぐらいはやろうぞ」
盗賊「……………………どうしてこうなった」
357 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:25:31.47 ID:bIQeWaaLo
【謝罪】
サマンオサ姫「みなさん、今回の件では大変ご迷惑をおかけしました……」
サマンオサ姫「経過はどうであれ、あなた方を投獄してしまいました……」
サマンオサ姫「サマンオサを代表してお詫びします………」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
盗賊「俺はいいぜ、がっぽり礼を貰ったからな」
僧侶「おいしかったですよ、お姫様のスープ 今度はちゃんとした所でご一緒しましょう」
武闘家「もー、そんなに畏まられても困るんだよねー 気にしないで」
遊び人「良かったね! お父さんが無事で!!」
サマンオサ姫「はい!! 勇気づけられました!!!」
サマンオサ姫「あなたと会えて、私 嬉しいです」
魔法使い「………………………………………っ」
ボソッ
魔法使い「(あいつだけはやめておけよ、ろくでもない奴だ 私には分かる)」
サマンオサ姫「(いい人じゃないですか、私好きですよ 明るい人)」
魔法使い「(す…すき!? や……やらんぞ!! あいつは私のおもちゃなんだ)」
サマンオサ姫「(いいお友達になれそうです、あなたも私の友達になってくれますか?)」
魔法使い「(友達!?)」
魔法使い「ハハハハハハハハハハハハ………………………………………」
魔法使い「(ハハハハハハハハ……いいだろう 友達でもなんでも……ハハハハハハ……どうぞ)」
遊び人「なに話してるの?」
魔法使い「うるさい!!! あっちいけ!!」
サマンオサ姫「お友達になりませんかってお話してたんですよ」
遊び人「あ、僕もなるー へへー友達ーーーー」
サマンオサ姫「ともだちー」
握手をした
ギュッ
魔法使い「(これじゃ道化だ………………………………………はぁ………)」
358 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:25:58.59 ID:bIQeWaaLo
武闘家「わたしもー」
盗賊「いや、俺は……」
ゆうしゃ「逃げるな盗賊」
盗賊「うう…………」
僧侶「はいっ!!」
全員と握手した
盗賊「こういうのはどうもなぁ…………」
ゆうしゃ「最近じゃ牢に入れられる勇者も珍しくないですよ、たぶん次回作でも牢に入れられると思います」
ゆうしゃ「なんだかんだで変化の杖が2つ手に入りましたし、おそらく来る必要があったんでしょう」
僧侶「ゆうしゃさん、メタメタです」
サマンオサ姫「またサマンオサに寄ってくださいね、サマンオサは勇者パーティを歓迎します」
ゆうしゃ「ええ、旅の資金を援助してもらったりしていたせりつくせりです」
ゆうしゃ「今度会う時は魔王を倒した時です」
サマンオサ姫「まあ」
359 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:27:14.86 ID:bIQeWaaLo
サマンオサ姫「さよーならーーー」
兵士長「また寄ってくれ、勇者君」
ゆうしゃ「食事には気を配ってくださいよ、ほんと」
サマンオサ王「トロールの死体はどうするかね」
ゆうしゃ「銅像とかにしておけばいいんじゃないですかね、観光名所とかにしちゃえば」
サマンオサ王「なかなかいいアイデアだ!! よし銅像にするぞ」
サマンオサ姫「お父様、倒れてもタダでは起きませんね」
武闘家「犬にされてたのにすごいタフネス……」
ゆうしゃ「パワフルな人だ」
僧侶「盗賊さん、いくら貰ったんですか。ゴールド」
盗賊「5万ゴールドだが」
僧侶「取りすぎじゃないですか?」
盗賊「いいだろ、偉い奴からはどれだけとってもいいってで決まってるんだよ」
僧侶「だれがそういったんですか……それ」
盗賊「きみも盗賊になれる!!(入門編)だが」
僧侶「ハウツー本…………………………」
魔法使い「はぁ………………………………………」
遊び人「ため息なんてついちゃって」
魔法使い「(暢気でいいな………… ったく)」
遊び人「知ってる? 暗い顔してるとしわが増えるんだって」
魔法使い「……しわが増えたらお前のせいだぞ、責任とれよ」
遊び人「責任って、おばあさんになるまで面倒みろ……ってこと?」
魔法使い「い…いや!! そういう意味で言ったんじゃない 忘れろっ!!」
ガンッ
後頭部を強打された
遊び人「あう……」バタッ
ゆうしゃ「ん? 凄い音がしたが こいつどうしたんだ」
魔法使い「と…突然昼寝をしだした……」
ゆうしゃ「……このコブは」
魔法使い「と…突然 か…蚊に刺されたらしい」
ゆうしゃ「大きくないか、蚊にさされたにしちゃ」
魔法使い「と…突然変異で巨大化したんだ、私も驚いた」
ゆうしゃ「????…………本当か?」
僧侶「ちょっとゆうしゃさんこっち来てください!!」
ゆうしゃ「なんだ」
魔法使い「(ナイス!!…助かった………………………………………)」
僧侶「特にようは無いんですけど………………………………………」
ゆうしゃ「はぁ………………………………………」
武闘家「(苦しくない?………その言い訳)」
360 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:28:37.40 ID:bIQeWaaLo
【宿】
僧侶「どのあたりですか」
ゆうしゃ「こ…このへん……」
僧侶「はいはい」ペタペタ
ゆうしゃ「はぁ〜、効く〜」
僧侶「自分の体はもっと大事にしてくださいよ」
ゆうしゃ「分かってる」
ゆうしゃ「でも なら なぜ俺がしようとしてることを止めなかったんだ」
僧侶「……………もう旅をして長くなります、止めても無駄だったでしょう」
ゆうしゃ「むぐぐ」
僧侶「誰だって学習します、でも無茶しないで欲しいという気持ちは分かってくださいね」
ゆうしゃ「はいはい」
僧侶「旅も長くなりますね………………………………………」
ゆうしゃ「僧侶」
僧侶「はい?」
ゆうしゃ「故郷って恋しくなったりしない?」
僧侶「…………しません」
ゆうしゃ「心配してるんじゃないの、家族とか」
僧侶「………………………………………」
僧侶「はい!!最後の一個」ペシーン
ゆうしゃ「い゛てっ」
僧侶「私、もう寝ますね おやすみなさい!!」
タッタタタタタタタ
ゆうしゃ「………………………………………」
ゆうしゃ「……聞いたのはまずかったか」
僧侶「……っ」
ごめんなさい、話したくないの、ごめんなさい ごめんなさい
ごめんなさい………………………………………
361 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 22:32:37.35 ID:bIQeWaaLo
始まってから3ヶ月でここまでってどういうことだ……
次回、ランシール(完結編) 関係ありませんがF完結編のエリート兵の切り払いは異常
362 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/01/08(日) 22:50:37.61 ID:DhB24d6Qo
乙!
安定してるな
363 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/08(日) 23:27:44.45 ID:bIQeWaaLo
サマンオサ編終わり
ゆうしゃLV26 遊び人(賢者)LV16 盗賊LV25 武闘家LV26 僧侶LV25 魔法使いLV26
すみません、素で忘れてました………………………………………
364 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/01/11(水) 20:21:28.94 ID:1PPSFX8Uo
乙
365 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/01/14(土) 07:49:07.89 ID:ifDRTw7to
まーだかな
366 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/16(月) 18:06:13.39 ID:0edgneyno
今週分、基本的に7〜10日ペース
オーブ一個目、ランシール完結編
367 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/16(月) 18:06:58.61 ID:0edgneyno
【ランシール神殿】
ランシール神官「遅い!!」
ゆうしゃ「!?」
ランシール神官「最後の鍵を手に入れるのにいつまでかかっているのだ!!」
ランシール神官「トロールなんかと戦ってないか、牢屋に入れられてないか」
ランシール神官「心配して夜も眠れなかったぞ!!!」
ゆうしゃ「なんで知ってんですか」
ランシール神官「ゴホン…」
ランシール神官「まぁいい、ここによく来た」
ランシール神官「オーブを求めてきたのだな」
ゆうしゃ「はい」
ランシール神官「よろしい、ここから先は一人だ、仲間は置いて行くことになる」
ランシール神官「地球のへそにはブルーオーブが眠っている」
ランシール神官「それでもよろしければこの扉を潜るがよい」
ランシール神官「まぁ、お前には無理だろうがな」
ゆうしゃ「……だとさ」
ゆうしゃ「誰が行く」
遊び人「はいはい!! 僕が行く〜」
武闘家「はいはい!!いや、わたしが」
盗賊「いやいや!!、俺が行こう」
魔法使い「ハッハハハ!!、私以外ありえんだろう!!」
僧侶「はいはい!!わっ、私が行きます……」
ゆうしゃ「そうか?なら俺も」
『『『『どーぞ、どーぞ』』』』
僧侶「あっ、どうぞ どうぞ」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
ゆうしゃ「わかった、俺が行こう」
ゆうしゃ「だが、一つ言っておこう」
368 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/16(月) 18:07:21.13 ID:0edgneyno
ゆうしゃ「やるならね……」
ゆうしゃ「もうちょっと上手くやれ!!!!」
武闘家「ねえさーんーーー」
僧侶「うう…恥ずかしいよ」
盗賊「汚染してる気がする」
ランシール神官「(……………なんなんだこいつら)」
ランシール神官「決まったかね」
ゆうしゃ「はい、俺が行きます」
僧侶「あの………」
ゆうしゃ「なに?」
僧侶「これ、持って行ってくれますか」
ゆうしゃ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ゆうしゃ「まだらくものいと?」
僧侶「そうです!!、入り口に取り付けておいて……
最後に迷ったとしてもその糸を辿っていけば無事に帰ってこられるんです!!」
僧侶「子供のころ、そんなお話を聞いたことがあるんです 持って行ってください」
ゆうしゃ「あ……ありがとう つかわせてもらうねっ」
ゆうしゃ「(どうしよう……これ)」
ゆうしゃ「(オーブを取ったらリレミトしようと思ってたんだけど…………)」
ゆうしゃ「(うわぁ…………)」
僧侶「はい」
僧侶「無事に……帰ってきてくださいね…………」
ゆうしゃ「ああ、もちろん そのつもりだよ」
369 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/16(月) 18:07:46.76 ID:0edgneyno
【地球のへそ】
ゆうしゃ「リレミトで帰ってくるとはいえ、気持ちを無下には出来ないな」
ゆうしゃ「ここにまだらくものいとをくくりつけておこう」
ゆうしゃ「しかし、糸をくくりつけるって……」
ゆうしゃ「最深部にはミノタウロスいるのか、それは勘弁してほしい」
ゆうしゃ「僧侶は神話なんて良く知ってるな」
ゆうしゃ「………………………………………」
ゆうしゃ「はぁ……、なんだかな」
ゆうしゃ「一人で旅をするって案外さみしいものだな……」
ゆうしゃ「うん………………………………………」
ゆうしゃ「一人で行動するのは初めてだ」
ゆうしゃ「『地球のへそで勇気を試す』……」
ゆうしゃ「『勇気を試す』か、いったいどんな障害が待っているんだ……」
ゆうしゃ「しびれくらげ六匹とか待ってたら笑えないな」
ゆうしゃ「ハハハハハハハハハハハ」
ゆうしゃ「ハハハハハハハハハ……」
ゆうしゃ「はぁ………」
【ランシール神殿】
僧侶「これでばっちりね!!」
魔法使い「あ……ああ そうだな」
武闘家「う、うん……………………」
僧侶「我ながらいいアイデアだと思うわ」
魔法使い「(リレミト……………………)」
武闘家「(しっ!! 気づいてないんだからそっとしておいて!!)」
魔法使い「(うむぅ……)」
武闘家「はあ」
武闘家「ゆうしゃさんいないと何したらいいかわかんないね」
魔法使い「いちおう、休みというわけじゃないんだよな」
僧侶「ゆうしゃさんが今頑張ってるんですからダメ!」
魔法使い「どうどう、分かってるから…… そう怒るな」
僧侶「はっ!? すみません!! ちょっと感傷的になっちゃいました」
370 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/16(月) 18:08:40.25 ID:0edgneyno
ランシール神官「ああ〜!! 不安だぁ〜」
ランシール神官「やっぱり仲間と一緒に行かせた方が良かったかなぁ……」
ランシール神官「いや、それは規則だし……」
ランシール神官「あああああああ!! 無事でいてくれよ勇者 お前が帰って来なかったら私は……」
武闘家「よくある事なんだけど、自分より取り乱している人がいると自分はなんか安心できるよね」
僧侶「少し落ち着いたわ」
遊び人「盗賊、お願いがあるんだけど」
盗賊「なんだ、金は貸せないぞ」
遊び人「格闘戦を教えて欲しい」
盗賊「なに…?」
遊び人「暇になった今こそやっておきたいんだ」
盗賊「本気か」
遊び人「うん」
盗賊「ならいい、真面目にやれよ」
遊び人「うん!!」
盗賊「よし、街の外までダッシュだ 走れ!!」
遊び人「はい!!!」
タッタタタタタタ
僧侶「行っちゃった」
武闘家「男だもの、修行と聞いたら燃えるわよ」
魔法使い「あいつ、魔法はどうするんだ」
武闘家「さあ? 盗賊がうまくやってるでしょ」
魔法使い「夕飯までには帰ってこいよーーーー」
遊び人「うんーーー」
武闘家「これから晩ご飯の用意するけど 二人は?」
僧侶「じゃあ、私も作るわ」
武闘家「不安要素が増えたわ」
僧侶「うう」
魔法使い「……では私も参加しよう」
武闘家「えっ……………」
371 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/16(月) 18:09:14.78 ID:0edgneyno
武闘家「ねえ一応聞いておくけど魔法使い、料理できる?………」
武闘家「(あんまり期待してないけど………………………)」
僧侶「(な・か・ま!! な・か・ま!!)」
武闘家「姉さん、怒られるよ」
魔法使い「できるぞ」
『『ええー!?』』
武闘家「うそーぉ!! 性格的に無理だと思ってたのに」
僧侶「ええ〜」
魔法使い「露骨か」
魔法使い「なんだ、その『したことはない、当然だ』」
魔法使い「『私のように高貴な者が作るなどあってはならない』」
みたいな反応を待っていたかのような態度は」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
魔法使い「一人暮らししていたんだから当然だろ!!」
魔法使い「勝手なイメージを押しつけてもらっては困る」
魔法使い「料理くらいできんと…生きていけんぞ」
魔法使い「師匠への飯は私が作っていた(ただし柔らかい物のみ)」
魔法使い「レベルは素人に毛が生えた程度だが……」
魔法使い「できるものはできるんだ!!」
魔法使い「自立できない弟子などな」
魔法使い「即 破門だ 破門」
372 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/16(月) 18:09:45.61 ID:0edgneyno
武闘家「へ、へぇ……」
魔法使い「女が料理をすべきという時代は終わったと言っても自炊できるに越したことはない」
魔法使い「女で料理できない奴とか最低だよな」
魔法使い「うん、間違いない」
僧侶「や……」
僧侶「やめて!! 少し前まで出来なかった私を蔑むのはやめて!!」
武闘家「(でも…ねぇ……)」
魔法使い「……できなかったのか 僧侶」
武闘家「ちょっと前まではね」
魔法使い「すまん………」
僧侶「ううっ……練習したもの 大丈夫よ」
武闘家「仕方ないわよ、箱入り娘だったんだから」
僧侶「うう、そうよね 仕方ないよね」
武闘家「だって食べるもの着るもの全部用意されてたしね、家から出るなって あれ軟禁だったよね」
僧侶「そうよ……………」
僧侶「でももう戻りたくないわ、あんなところ……」
武闘家「そうよね、出たのは間違っていないと思うわ」
魔法使い「…・・箱入り娘!? 初耳だぞ」
僧侶「あっ…」
武闘家「あっ…」
魔法使い「そんな話があったのか……」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
魔法使い「(何かまずかったか…… この空気!!)」
魔法使い「さ、さあさあ 調理開始だ、時間はないぞ」
魔法使い「他の奴には黙っておいてやる」
魔法使い「その代わりといっては難だが」
魔法使い「がんばろう、旨いものをつくろう」
魔法使い「なっ」
373 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/16(月) 18:10:13.24 ID:0edgneyno
武闘家「あぁ………………………」
僧侶「うん………………………」
武闘家「ごめん、姉さん」
僧侶「いいのよ、その件は」
僧侶「それにあなたが私のためにしてくれたことよ」
僧侶「今でも感謝しているわ」
武闘家「姉さん……」
魔法使い「口は堅いから安心しておけ」
武闘家「信用します」
僧侶「信じるわ」
………………………………………
……………………………………
…………………………………
………………………………
……………………………
…………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
374 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/16(月) 18:10:44.76 ID:0edgneyno
【地球のへそ・洞窟】
【戦闘中】
ゆうしゃ「さまようよろいにマッドオックス、キラーエイプ………」
ゆうしゃ「以前に倒した奴らばかりだな、一人でもなんとかなるだろ」
ゆうしゃ「ベギラマ!!」
ゆうしゃ「おっと、MP節約しないと」
ゆうしゃ「一人旅だし……はぁ」
【戦闘後】
ゆうしゃ「つててててて……、僧侶、回復してくれ………」
ゆうしゃ「………………………………………」
ゆうしゃ「?………………………………………」
ゆうしゃ「……そうか、今 一人だったな……」
ゆうしゃ「ホイミ」
ゆうしゃ「ホイミ」
自分のHPを回復した
ゆうしゃ「はぁ……なるべく早く帰ろう」
【大地の鎧】
ゆうしゃ「インパス……は使えない」
ゆうしゃ「運試しか」
ミミック「ケケッ!!」
ゆうしゃ「ゲッ!!」
ゆうしゃ「ミミックだ!!!」
ゆうしゃ「ええい今のレベルならなんとかなる!!」
ミミック「口を縛られた弟の敵!! とってやるぞ!!」
ゆうしゃ「あの時のやつかよ!!!」
※イシス編参照
ミミック「そうだ、口を縛られ流動食しか食べられなかったんだぞ!!」
ゆうしゃ「人喰い箱が流動食かよ!!」
ゆうしゃ「このっ!! 口さえ縛ってしまえばこっちのものだ」
ミミック「うぐぐぐぐぐぐ、すまん 兄ちゃんも一緒に流動食を食べるからな……」
ミミック「同じ釜の流動食を食おう……」
ゆうしゃ「もうツッコまんぞ」
ゆうしゃ「ふう、一件落着」
ゆうしゃ「あとは……」
ゆうしゃ「『大地の鎧』…か 防御力高いな」
ゆうしゃ「いいな、着替えよう」
375 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/16(月) 18:11:13.08 ID:0edgneyno
【調理中の3人】
武闘家「でもね…… 姉さん……お願いだから包丁だけは持たないで……怖いわ……」
魔法使い「両手で持って中段に構えを取り」
魔法使い「『こ…この……!! 泥棒猫!!!』」
魔法使い「『ゆうしゃさんを返して!!』」
魔法使い「『あ…ああああなたには死んでもらます!!』」
魔法使い「あると思う」
僧侶「できるもん! こっそり練習したもの!!」
僧侶「血がドバドバ出てきたけど自分で回復したもの!!」
武闘家「失敗したのね」
僧侶「見てなさい」
トントントントントントントントントントントントン……
トントントントントンザクッ
魔法使い「ざくっ?」
僧侶「ぎゃー!!」ダラダラダラ
武闘家「きゃーはこっちよ!! 早く回復して!!!」
僧侶「ホイミ!!」
指の傷を治した
僧侶「ふう……」
トントントントントン
僧侶「キャベツを切り終わったわ」
魔法使い「血がいっぱいついてるのはいいのか おい 赤いぞ」
魔法使い「それ明らかに自分の血だろ」
僧侶「大丈夫よ、焼けば水分と一緒に蒸発するわ」
魔法使い「炎はそんなに万能じゃないぞ」
武闘家「そんなわけないでしょ!! 切り直しよ!!」
僧侶「ええー……」
376 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/16(月) 18:11:43.53 ID:0edgneyno
【焼き】
魔法使い「火の扱いなら任せろ」ジュー ジュー
武闘家「へぇーやっぱり炎が好きだから?」
魔法使い「まあな」
魔法使い「あと」
魔法使い「焼いた後の臭いがいい」
僧侶「あー、確かに」
………まぁ食材だけとは限らんが
武闘家「姉さん、ベホマを早く覚えて」
僧侶「分かったわ」
【スキル】
武闘家「ふふーん♪」
鱗を包丁の背で取る、その後魚を三枚におろし、刃を入れていき刺身を作る
魔法使い「私なんかとはレベルが違うな………」
武闘家「毎日全員分の食事を作ってるんだから」
魔法使い「……初耳だが」
武闘家「いい忘れてたの、本当はもっと早く言っておきたかったんだけど」
魔法使い「え……」
武闘家「細かいことを言うのはよくないと思うの」
武闘家「さーて、ふーん まぁまぁの出来ね」
僧侶「これでまぁまぁなんだ…………」
僧侶「そろそろゆうしゃさんが帰ってくると思うの」
僧侶「迎えに行きましょ」
魔法使い「くたばってなきゃいいが」
武闘家「大丈夫っしょ、総合力じゃトップだし」
僧侶「早く行きましょ、ゆうしゃさん きっと待ってるわ」
377 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/16(月) 18:12:24.47 ID:0edgneyno
【たちされ】
石像「ひきかえせ!」
石像「ちゃんとガスの元栓閉じたか?」
ゆうしゃ「う…気になる」
ゆうしゃ「ええい、たぶん誰かが閉じてるだろ」
※ちなみに宿屋にて調理中なので栓は開いている
ゆうしゃ「先に進もう」
石像「ひきかえせ!」
石像「家に鍵を掛けたか?」
ゆうしゃ「うっ… どうだったかな……」
ゆうしゃ「だが進むぞ」
ゆうしゃ「妙に所帯じみてるな」
石像「ひきかえしたほうがいいぞ!」
ゆうしゃ「今度はなんだよ、もう何を言われても止まらないぞ」
石像「仲間が襲われている、今なら間に合うぞ」
ゆうしゃ「なに!?」
ゆうしゃ「(まさか……いや まさかだ)」
ゆうしゃ「(俺のいない間に………………………………………)」
ゆうしゃ「(ええい!!)」
ゆうしゃ「こんなところにはいられるか!! 俺はリレミトで戻るぞ」
ゆうしゃ「リレミ…………………」
石像「ま…まて、今のは嘘だ 無事だ」
石像「それからそんな台詞は死亡するぞ」
ゆうしゃ「……驚かせるなよ」
石像「戻るのも一つの勇気、仲間を見捨ててまで手に入れる物があろうか」
ゆうしゃ「おお」
ゆうしゃ「確かに」
石像「お前の勇気は試された 先に進むといい」
ゆうしゃ「そういう仕掛けだったのか、なるほど……」
ゆうしゃ「でも無事かな……みんな…………………」
ゆうしゃ「そろそろ最深部だ……」
378 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/16(月) 18:12:47.49 ID:0edgneyno
ゆうしゃ「またもやインパス無し…… インパスが癖になってるな」
『ブルーオーブをてにいれた』
ゆうしゃ「ふう、これがオーブか」
ゆうしゃ「青色の球だ、うん それ以上でもそれ以下でもないな」
ゆうしゃ「オーブを手に入れるまで長かったが、一個目ゲットだぜ」
ゆうしゃ「はぁ……」
ゆうしゃ「一人でしゃべっててもむなしいな………………………………………」
ゆうしゃ「『地球の中心で独り言を話す』」
ゆうしゃ「売れなさそう……………」
ゆうしゃ「何言ってるんだろ」
ゆうしゃ「戻ろう、みんなどうしてるかな………」
ゆうしゃ「リレミト」
ゆうしゃ「?」
ゆうしゃ「リレミト」
ゆうしゃ「リレミト」
ゆうしゃ「リレミト」
ゆうしゃ「リレミト………」
ゆうしゃ「リレミト!!!」
ゆうしゃ「はっ…」
ゆうしゃ「……………発動しない」
ゆうしゃ「う、嘘だろ!? 道なんて覚えてないぞ(リレミトするつもりだったし)」
ゆうしゃ「ど…どうしよう…………………」
ゆうしゃ「はっ!?」
ゆうしゃ「………役にたった、まだらくもいと」
379 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/16(月) 18:13:13.61 ID:0edgneyno
【ランシール神殿】
僧侶「神官さん、ゆうしゃさんはまだ…………」
ランシール神官「ああああああああーーー!!」
ランシール神官「私は駄目な男だ、規則がなんだ 人の命には代えられない……」
ランシール神官「どうして一人で行かせてしまったんだあああああああ!!!」
ランシール神官「ハハッ ハハハハハハ……」
ランシール神官「ハハハハハハハハハハハハ!!!」
ランシール神官「そうだ、アリアハンに行こう」
魔法使い「大丈夫か、こいつ」
武闘家「もしかしてゆうしゃさんが地球のへそに行ってからずっと出てたんじゃないよね」
魔法使い「ありえるぞ」
僧侶「ねぇ!! 神官さん!!! ゆうしゃさんはーーー!!!」
ランシール神官「あぁ…… まだだ、まだ帰ってこないんだよぉ…… ヘヘッ」
僧侶「そ…そうですか……(かなりキテるわ……、気持ち悪い……)」
僧侶「無事でしょうか……」
ランシール神官「ああ……あなたも心配ですかぁ…… ハハハハハ…」
僧侶「一緒にしないでください」
僧侶「必ず帰ってきます、だって勇者だからっ」
ランシール神官「ハハハハハハハハハハ………」
武闘家「聞えてないよ」
380 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/16(月) 18:13:44.00 ID:0edgneyno
【ランシール神殿】
ゆうしゃ「ただいま」
僧侶「あ、おかえりなさい!! どうでしたか」
武闘家「おかえりー」
魔法使い「ちっ」
ゆうしゃ「今、ちっ って言ったよな」
ゆうしゃ「(ああ、やっぱりいいなぁ 仲間って)」
ゆうしゃ「(ちょっと寂しかったのは黙っておこう)」
僧侶「無事で何よりです!! オーブはみつかりましたか」
『ブルーオーブ』を見せた
僧侶「おめでとうございます」
ゆうしゃ「ああ、僧侶、役に立ったよ、まだらくもいと」
僧侶「やっぱり!! 役に立ったんですね」
ゆうしゃ「ああ……すごく…………………」」
武闘家「(えっ)」ヒソヒソ
魔法使い「(気使ってるんじゃないのか)」ヒソヒソ
武闘家「(にしてもあんなに嬉しそうな顔で言うことないじゃない)」ヒソヒソ
僧侶「おかえりなさい!!」ヒソヒソ
ランシール神官「お前達、仲間内で騒ぐでな」
ランシール神官「ぐすっ…」
ランシール神官「目的を果たしたのだから、帰れ帰れ!!」
僧侶「神官さん、私達より心配してましたよ」
武闘家「ねー」
ランシール神官「うるさい!! とっとと失せろ!!!」
ゆうしゃ「はいはい、帰ろう」
381 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/16(月) 18:14:11.65 ID:0edgneyno
ゆうしゃ「ん……? 二人はどうしたんだ 迎えに…来てくれない?」
魔法使い「特訓」
武闘家「特訓だってさ」
ゆうしゃ「特訓?、あの二人でなんて珍しいな」
ゆうしゃ「二人で何をするっていうんだ?…………」
ゆうしゃ「俺の挑戦はどうでもいいとな」
ゆうしゃ「…」
ゆうしゃ「いや、待ってても無駄だし有意義な時間の使い方か」
ゆうしゃ「もう戻ってるかもしれないから宿屋に戻ろう」
【修行】
盗賊「俺の鞭術をたたき込むぜ」
遊び人「おねがいします!」
盗賊「いいか、鞭は手首の動きだけで振るものでも、腕の力だけで振るもんじゃねぇ」
盗賊「体全体を使うんだ」
盗賊「左効きなら左腕を中心に重心を作り」
盗賊「それを鞭の柔軟性を利用しつつ相手にたたきつける」
盗賊「分かったか」
遊び人「うん」
盗賊「よし、やってみろ」
遊び人「やあ!!」パチン
あさっての方向
遊び人「あちゃー」
盗賊「……最初はこんなもんだ」
盗賊「もう一度」
遊び人「やあ!!」パチン
10分後・・・・・・・・・・・・・・・・・・
盗賊「ダメだありゃ、才能ゼロ」
盗賊「もっと別の方法………………」
盗賊「こいつの良い所……」
盗賊「騙すのは得意だったな……」
盗賊「演技」
盗賊「化ける…………………」
盗賊「コピー………………」
382 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/16(月) 18:14:46.34 ID:0edgneyno
盗賊「お前、真似するのは得意か」
遊び人「あ、うん 結構上手いと思うよ」
盗賊「なら俺の動きを全部真似してみろ」
遊び人「真似?」
盗賊「何も考えずにただただコピーし続けろってこった」
盗賊「体の動かし方なんて結局パターンなんだ、コピーしてみろ」
盗賊「ま、それじゃ一流にゃなれねーが それでお前には十分」
盗賊「(要は馬鹿向け)」
遊び人「ふーん、わかった コピーだね」
盗賊「はぁ!!」パシーン!!
遊び人「やぁ!!」ペチン
盗賊「もう一度!!」
盗賊「はぁ!!」パシーン!!
遊び人「やぁ!!」ペチーン
盗賊「これを100セット!!」
遊び人「えぇ〜!?」
盗賊「甘えんな、強くなりたいんだろ」
遊び人「は〜いー」
盗賊「はぁ!!」パシーン!!
遊び人「やぁ!!」ペチーン
100セット後
遊び人「はぁ…… はぁ…… きゅ、きゅうけー!」
盗賊「よくやった、だいぶ似てきてるぞ」
盗賊「コピーさせたのは正解だったな」
盗賊「要は頭使わなきゃいいんだな、こいつ」
盗賊「分かってきたぞ、こいつの扱い方」
遊び人「盗賊!!教えてくれて ありがとう!!」
盗賊「一日でマスターできたと思うなよ、二週間はやれ」
盗賊「毎朝船の甲板でしごいてやる、早起きしろよ」
遊び人「はーい……」
盗賊「外でモンスターと戦ってみるか、自信つくだろ」
383 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/16(月) 18:15:17.88 ID:0edgneyno
【戦闘中】
盗賊「ええい 俺の後ろに隠れるな!! 接近戦の練習だろ!!」
遊び人「は…はい!!」
遊び人「やあ!!」 パチーン
シャーマンA〜Dに7のダメージ
盗賊「はぁ……元々がしょぼいから過度な期待はできねえな」
盗賊「しかし、鞭使いになりたいとはいいセンスしてるぜ、グループ攻撃はザコ戦で有効だからな」
盗賊「物理攻撃じゃ、俺の劣化コピーとして活躍できそうだ」
遊び人「劣化……」
盗賊「魔法基本だろうが、賢者だろ」
遊び人「でも、兄さんは接近戦もこなせてたからさ やっぱり武器攻撃も使えたらなー って」
盗賊「(確かにあの時のケリは魔法職にしては強かったな)」
盗賊「(そうだろうか)」
盗賊「ほんとうか…?」
盗賊「実はいい格好したいってだけじゃねーのか うん?」
盗賊「後ろじゃ目立たねえからな、男ならそうだろ」
盗賊「良いところ見せたい相手でもいるのか」
遊び人「うっ…………」
盗賊「それでも構わん」
遊び人「えっ」
盗賊「動機が不純なほどやる気は続くもんだ」
盗賊「経験者は語るぞ」
遊び人「????」
盗賊「さあ!! 次が来るぞ!!」
遊び人「はい!!」
…………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
384 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/16(月) 18:15:46.43 ID:0edgneyno
【帰り道】
武闘家「あ、今日の晩ご飯豪華ですよ」
ゆうしゃ「そうか!! いやー『初』オーブを手に入れた祝いとしてもいいな」
ゆうしゃ「長かったな、なんだかんだで」
魔法使い「オーブ編(笑)」
ゆうしゃ「言い返せない」
僧侶「がんばったんですよ!!」
ゆうしゃ「…………僧侶も作ったの」
僧侶「はい」
ゆうしゃ「不安になってきた」
僧侶「ちょっと!!」
ゆうしゃ「冗談だって、期待してるよ」
ゆうしゃ「クッキーもおいしかったし……」
武闘家「あれ、半分私の作品な気がする」
【宿屋前】
盗賊「おう、おそろいか」
武闘家「うわっ、きたない!! ちゃんと着替えてきなよそれ」
遊び人「鞭でバンバンしごかれました」
僧侶「かわいそうに……」
遊び人「そりゃもうバシバシやられました」
盗賊「誤解を招く言い方をするなよ」
ゆうしゃ「おい」
盗賊「飯は」
武闘家「もう準備できてるよ」
盗賊「腹減った、飯が先だ」
ゆうしゃ「おい、何か言うことがあるだろ」
盗賊「あ、生きてたんだ それからオーブおめでとう 以上」
ゆうしゃ「雑すぎ」
盗賊「簡潔にまとめて何が悪い」
ゆうしゃ「気持ちをこめろ」
385 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/16(月) 18:17:06.56 ID:0edgneyno
遊び人「ゆうしゃお帰り!! どうだった? 地球のへそ」
遊び人「へそでやかんとか沸かせるかな!? よっぽど大きな人なんだね!?」
遊び人「どんな人だったの!?」
ゆうしゃ「地球は人じゃない!!」
遊び人「な…なんだってーーー!! じゃあサインは?」
ゆうしゃ「あるか!!」
ゆうしゃ「(この馬鹿っぽい会話………)」
ゆうしゃ「(帰ってきたって実感するなぁ…… この感じ)」
僧侶「どうですか」
ゆうしゃ「おおー、お城の食事みたいだ」
武闘家「ま、ちょっと本気だしたらこの程度よ」
武闘家「あーあと、魔法使いさんも作ったんですよ」
『『『え……』』』
盗賊「(毒とか入ってねーよな……)」
盗賊「(毒殺の実に9割は女だからな……・)」
盗賊「(非力故に……)」
盗賊「(いや、あいつ力あったな…… では一体……・)」
ゆうしゃ「(いや、液体爆薬なんてのも……)」
ゆうしゃ「(体内でドカンと)」
遊び人「(可哀想だよ!! でも食べられるものではあると信じたいよ!!)」
魔法使い「聞えてるぞ」
魔法使い「私に対する評価はよーく、わかった」
魔法使い「後で覚えておけよ」
386 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/16(月) 18:17:34.72 ID:0edgneyno
【祝杯】
ゆうしゃ「では、オーブ初入手を祝して………」
盗賊「てめぇ!! そりゃ俺がキープしてたやつ!!」
遊び人「べーっ だ早い者勝ちだよーだ」
武闘家「まだいっぱいあるから取り合わないの!!」
魔法使い「ふふふふふ」クイクイ
僧侶「なんですか、これ」
魔法使い「一見ただのゴマ団子」
魔法使い「だがしかし……中身は全部……からしだ!!」
魔法使い「これを……そっと遊び人の皿に進入させる」
ポイッ
魔法使い「ククク……反応が楽しみだ」
僧侶「怒られても知りませんよ」
魔法使い「ククククク・・・・・・・・・・」
ゆうしゃ「お前達!! 注目!!!」
ゆうしゃ「(はぁ……仲間がいて嬉しいような悲しいような)」
ゆうしゃ「リーダーが話してるんだから聞け」
『は…はい……………』
ゆうしゃ「では、乾杯」
『『『『『『乾杯!!』』』』』
387 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/16(月) 18:18:02.66 ID:0edgneyno
【食事中】
ゆうしゃ「いやー、まさかリレミトが使えないとは」
僧侶「リレミト!? そういえば……それを使えば糸もいらないし一瞬で戻ってこられる……」
ゆうしゃ「ああ!! 違うんだ 使えなかったんだよ だからまだらくものいとは本当に役に立ったんだ」
ゆうしゃ「ありがとう、あれを辿って無事に戻ってこられたよ」
僧侶「そうだったんですか〜 良かったぁ……」
盗賊「んなもんちゃんと覚えてない奴が悪いんだよ」
ゆうしゃ「終わったら一発で帰れると思って覚えてなかったんだ 甘かったよ」
盗賊「俺がいれば注意してやったんだが…… まぁ僧侶のアイデアは古典的だが中々………」
盗賊「参考にさせてもらうぜ」
僧侶「こういう事に貪欲ですよね 盗賊さん」
盗賊「うん? まあそうだな どうでもいいことも覚えていれば土壇場で役に立つかもしれないだろ」
盗賊「経験だよ、経験」
ゆうしゃ「俺も探索術を学ばなきゃな」
ゆうしゃ「探索に関しては ほとんど盗賊に任せっきりだからな」
ゆうしゃ「今回の件で学んだよ」
盗賊「適材適所だろ」
盗賊「戦闘中はお前の指示が一番だ、戦闘術はお前がナンバーワンだ」
僧侶「そうですよ、ゆうしゃさんの指示はいつも的確で 信頼しているんですよ」
ゆうしゃ「(そんなに褒められるとは……)」
ゆうしゃ「そんなに期待されるとちょっと緊張するなぁ、最善の手を打ってるつもりだ」
ゆうしゃ「最善の手……か」
388 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/16(月) 18:18:52.33 ID:0edgneyno
【G】
ゆうしゃ「ん?……このキャベツ妙な臭いが……」
武闘家「姉さんまさか!?」
僧侶「してないわよ!! ちゃんと宿屋のGちゃんのエサにしたわ」
武闘家「Gにエサを与えないでください!!」
僧侶「公園のハトみたいに言わないで!!、Gちゃんよ!! あの子も生きてるの!!」
武闘家「それに女の子がGの話をするのはNGよ!!!」
武闘家「エサをやらなくてもあいつらは勝手に生きていくわ!!」
ゆうしゃ「……気のせいかな あ、ちょっと焦げてるからそのせいか」
武闘家「Gはつぶしなさい、いいわね」
僧侶「ええー……」
389 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/16(月) 18:19:20.47 ID:0edgneyno
【ゴマ団子】
魔法使い「(ククククさあ食べろ…………)」ジー
魔法使い「(さあ、まだか………)」ジー
遊び人「あのさ」
魔法使い「!!」
遊び人「これ、欲しいの?」
魔法使い「えっ………」
遊び人「なーんだ、やっぱりそうだったのか〜」
遊び人「じーっと見ちゃってさ」
遊び人「はい!、あげるよ」ニコニコ
魔法使い「い…いや私は……」
遊び人「遠慮しなくていいって〜 はい どうぞ」ニコニコ
魔法使い「(うう…こいつ笑いながらサラッと酷い事を言う……)」
遊び人「はい、どーぞ」
魔法使い「うう……」
パクッ
魔法使い「か」
遊び人「か?」
魔法使い「辛ああああああい!!!」
魔法使い「ああああああああああーーーー!!!!」
魔法使い「みーずー!!!」 HELP!!
僧侶「あーあ……」
武闘家「姉さん何か知ってるの?」
僧侶「自業自得だと思うわ」
武闘家「????」
390 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/16(月) 18:19:48.40 ID:0edgneyno
遊び人「どどどど……どうしたの!!!」
魔法使い「ばかもの……これはお前用にからしを大量に入れておいたものなのだ……」ううっ…
魔法使い「それを私に食べさせるとは……さては貴様 鬼畜だな………」ううっ……
遊び人「自業自得じゃないか!! はい水」
魔法使い「ん」ゴクッゴクッ
魔法使い「ううううう……」
魔法使い「今回の一件にはさすがに私も堪忍袋の尾が切れた」
盗賊「いつもじゃね?」
武闘家「うん」
ゆうしゃ「誰が悪かったんだっけ 俺には分からなくなってきた」
魔法使い「ほらほら、お前の大好きな肉の焦げだぞ、ほらほら食べさせてやるからおいで」
遊び人「い、いや……いいです ほら…焦げてる所は食べられないじゃん……はははは」
魔法使い「遠慮することないぞ、ほらほら女の子に食べさせてもらうなんてな」
魔法使い「なんていいシチュエーションだとは思わないか? うん? ふふふふふ……」
遊び人「いやああああああああああああ!!!」
【食事はマナーを】
盗賊「………」カチャカチャカチャカチャ
盗賊「はぐっ…… うめぇ」カチャカチャカチャカチャ
盗賊「………もう一個もらっとくか」
武闘家「もう少し食事中のマナーってものはないの」
盗賊「断る」
盗賊「食事中ぐらい好きにさせろ」
盗賊「先に食わなければ負ける、負けは許されん」
盗賊「というわけでお前としゃべってる暇はない」
盗賊「悪いな」
武闘家「なんじゃそりゃ」
盗賊「料理は旨いので礼は言っておく」
盗賊「ありがとう」
盗賊「はぐっ、はぐっ、はぐっ」
武闘家「(すっごい喜んで食べてるのは嬉しいけど)」
武闘家「(もうちょっとマナーってものをね)」
391 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/16(月) 18:20:29.25 ID:0edgneyno
【朝・ランシール神殿】
ゆうしゃ「ありがとうございました」
ランシール神官「また来たのか」
ランシール神官「今更用はないだろう」
ランシール神官「私、捨てられちゃった……」
盗賊「(汚染……)」
ゆうしゃ「気色悪いので帰っていいですか」
ランシール神官「本題に入ろう、私に用か」
ゆうしゃ「いえ、この土地を離れるので礼を言っておきたくて」
ランシール神官「そうか」、義理深い奴だ」
ランシール神官「ふむ、お前達に会えてよかった」
ランシール神官「機会があればまた会おう」
ゆうしゃ「はい、俺達は旅を続けます」
遊び人「ばいばいー」
盗賊「じゃあな」
僧侶「心労に気をつけて」
武闘家「確かに」
魔法使い「オーブが無いのにここを守ってどうするんだ」
ゆうしゃ「さようなら」
………………………………………
……………………………………
…………………………………
………………………………
……………………………
…………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
ランシール神官「言ってしまった」
ランシール神官「あああ!!! 心配だぁ〜!! 頼む!! 死ぬなよ勇者そして仲間たち」
ランシール神官「影ながら応援しておくぞ!!」
ランシール完結編 おわり
392 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/16(月) 18:27:23.81 ID:0edgneyno
最近はハーレムものの流行で肩身が狭いパーティの男女比率5:5ですが
やっぱり基本が一番のような気がしなくもない
ハーレム案を考えて2秒で切り返した
今回が恐らくオーブ編、最後の日常回
500KB越えました
では次回に
393 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/01/17(火) 20:47:00.66 ID:ttNGgPdGo
乙
男女比5:5で良いと思うよ
394 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:11:01.69 ID:aG/+akido
土曜日に更新したい、投下
395 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:11:32.67 ID:aG/+akido
【テドン】
ゆうしゃ「うっ……なんだか不気味な街だな」
僧侶「廃墟……この崩れ方はいいですね興味をそそられます」
僧侶「いいですよね、廃墟」
ゆうしゃ「僧侶…もしかして廃墟マニア?」
僧侶「にわかですよ」
僧侶「恐らくこの崩れ方からして地震……? だと思われます」
ゆうしゃ「すごいな」
盗賊「金目のものは……なさそうだ つまんねぇ」
武闘家「ううううううううう………嫌な予感がする」
魔法使い「怖いものなんてあるのか」
武闘家「幽霊関連はだめぇ〜」
遊び人「……………ああうん ………そうだね」
魔法使い「ギラ」ブワッ
遊び人「あっちゃーー!!」
僧侶「あー暖かいーーー」
武闘家「順応……している?」
ゆうしゃ「しっ!! 誰か来るぞ」
骸骨「いらっしゃいませーーー!! テドンへようこそーーー!!」
骨が丸見えの骸骨登場
396 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:12:03.36 ID:aG/+akido
武闘家「ぎゃあああああああああああ!!!!!!」
武闘家「ギブ!! ギブ!! ギブ!!」
ゆうしゃ「ええい取り乱すな! 何者だ!!」
骸骨「私、テドンの観光大使を務めさせてもらいます『骸骨』」
骸骨「以後、お見知りおきを」
ゆうしゃ「また変な奴が………………………………………」
盗賊「あんた、死んでるのか」
骸骨「いえ、元から死んでるんです あ、でも酒が飲めないのが悔しいですねーー」
骸骨「だはははははははは」
骸骨「なにせ胃がありませんからーーー!! ははははは」
ゆうしゃ「死んでるのに陽気な奴……」
骸骨「で、皆さんどうです 観光していきませんか皆さん」
『『『『『『遠慮させてもらいます』』』』』』
骸骨「ええー!? そこは行きますっていいましょうよ ねぇーいいでしょー」
骸骨「ねぇーーーーーーーーーーーー」
骸骨「いいでしょーーーーーーーーー」
ゆうしゃ「怖がっている奴が約一名いるんで」
武闘家「ううっ……」ブルブルブル
397 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:12:37.05 ID:aG/+akido
骸骨「この町にはグリーンオーブがあるのになぁー」
骸骨「乗ってくれたらあげるのになー」
ゆうしゃ「なに!?」
骸骨「いかがです」
ゆうしゃ「よし乗った」
武闘家「ええー!? ムリムリムリーー!!」
盗賊「男が最初から諦めるなよ!! どうして努力しないんだ」
武闘家「女だってば!!」
盗賊「あれ…そうだったか」
骸骨「では6名様ごあんなーい!!!」
骸骨「あ、入場料なんですけど」
ゆうしゃ「金取るのか」
骸骨「いえいえ、お金なんて ゼロ タダですよ」
盗賊「タダより高いものはない、裏があるはずだ」
骸骨「まっさかーーー」
骸骨「些細な物ですよ」
ゆうしゃ「なんだ」
骸骨「寿命を10年ほど…………」
398 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:12:59.50 ID:aG/+akido
魔法使い「今から地獄に送ってやってもかまわんが?」
魔法使い「消し炭がご所望か、いや土の中 今度は土葬をご所望か」
僧侶「ダメですよ、こういうやからにはニフラムです」
僧侶「ピカーっと一発で消し去ってあげましょう」
武闘家「ううっ…… ムリ!! ムリ!!」
遊び人「死体が死体に……なーんて」
ゆうしゃ「後払いでいいですか」
ゆうしゃ「分割1000年払いくらいで」
骸骨「は…はい!! それでいきましょう ハハハハハ……」
盗賊「(それ回収不可だろ……………)」
骸骨「ではご案内ーーー」
399 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:13:49.31 ID:aG/+akido
骸骨「見てくださいあれがこの街一番の広場」
骸骨「―――の廃墟です!!」
ゆうしゃ「ちょっと意味がわからない」
僧侶「へぇー!! この瓦礫の崩れ具合…… なんでしょう震度…4?」
僧侶「あ、建築基準が甘いですね だから崩れたんでしょう」
骸骨「お目が高い!! その通り」
骸骨「この広場は廃墟マニア御用達の場所」
骸骨「いわば『聖地』!!」
盗賊「骸骨が聖地言うなや」
僧侶「ふむふむ……この砂埃…… 土屑、いいなぁ……」
僧侶「本でしか読んだことなかったけど……やっぱり実物はいい!!」
ゆうしゃ「ここにきてすごくイキイキしてる気がする」
僧侶「わぁー」
ゆうしゃ「あまり離れるなよー」
僧侶「分かってますー」
400 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:14:16.90 ID:aG/+akido
武闘家「ううううううううう………」
遊び人「怖いんですか」
武闘家「そ……そりゃもう!! 後ろに隠れてていいですか」
遊び人「それは……………別にどうぞ」
寄るな
武闘家「?…………誰かしゃべった?」
『いや?』
『さあ?』
離れろ、離れろ ハナレロ……
ハナレロ!!
武闘家「………………………………………ひっ!!」
武闘家「い…嫌な電波を受信したわ」
遊び人「?」
武闘家「………やめておきます」
遊び人「?」
401 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:14:48.93 ID:aG/+akido
武闘家「盗賊〜 ヘルプー」
盗賊「あ? まだ怖いのか このヘタレ」
盗賊「俺の後ろに隠れるというのは甘え」
武闘家「女の子への優しさで」
盗賊「優しさは求められぬ」
盗賊「ギブ」
盗賊「アンド」
盗賊「テイク」
用は代償をよこせと言うことだ
武闘家「………そこをなんとか」
盗賊「三日間、俺の好きなもんを飯に出すって事なら考えてやろう」
武闘家「(むむむむむ……栄養バランスが偏っちゃうけど三日なら取り戻せるはず……)」
武闘家「よし乗った!! それでいいから……はやく……」
盗賊「ちっ」
402 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:17:11.46 ID:aG/+akido
遊び人「ねえ、電波ってなに?」
魔法使い「察知するんだ」
遊び人「?……」
魔法使い「ところで私には何か言うことはないのか」
遊び人「僕の後ろには立たないで」
魔法使い「…………」
魔法使い「嫌か」
遊び人「後ろじゃ防御もできない」
魔法使い「……ならマホトーンをかけろ」
遊び人「えっ」
魔法使い「ボサッとするな、早くしろ」
遊び人「やだよ、恥ずかしいもん」
魔法使い「恥ずかしいのはこっちもだ」
遊び人「じゃあやめたらいいんじゃない」
魔法使い「……なるほど そうだな」
魔法使い「………っておい 終わりか!!」
遊び人「はい」
魔法使い「はいじゃないが」
遊び人「では理由をどうぞ」
魔法使い「怖い」
遊び人「そうですかではどうぞ」
魔法使い「はい」
遊び人「ってなんだこれ!!」
遊び人「ねえ、ほんとうにこわいの」
魔法使い「こ わ い の !!」
魔法使い「(お前を盾にしていれば襲われても助かるかもしれん)」ピタッ
遊び人「!!」
遊び人「(これが電波かっ…!!)」
403 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:17:38.83 ID:aG/+akido
【道具屋】
骸骨「次は…!!」
骸骨「テドンで最も大きな店の……!!」
『の……?』
骸骨「廃墟!!」
『『そうだと思った』』
骸骨「ここは どうぐやです。 どんな ごようでしょう?」
魔法使い「骸骨が番台に立つとはシュールな光景だ」
ゆうしゃ「さも居たように始められてしまった」
武闘家「ひっ!!……」
404 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:18:08.73 ID:aG/+akido
ゆうしゃ「期待していないが、何を売っているんだ」
骸骨「どれを おもとめですか?」
やくそう 8G
どくけしそう 6G
どくそう 10G
おとぎりそう 100G
まんげつそう 20G
せいすい 20G
ゆうしゃ「ああいつものアイテムだなぁ…………………」
ゆうしゃ「――――と思っているところに見慣れないアイテムがいくつかあるんだが」
ゆうしゃ「弟切草使ったらHPを100回復するのか、そうかそれなら買うが」
骸骨「あ、これ そこら辺で生えてた雑草です」
骸骨「名前を付けたら売れるかなーって」
ゆうしゃ「詐欺じゃないか、詐欺」
魔法使い「オススメは」
骸骨「聖水です」
骸骨「あ…でも私にかけないでくださいよ、骨が溶けちゃうんで」
魔法使い「……わかった」
魔法使い「聖水10個頼む!!」
魔法使い「ふふっ…… ふふふふふふふふ…………………」
盗賊「絶対やる気だろ」
ゆうしゃ「冗談ですので気にしないでください」
ゆうしゃ「(金の無駄使いをするなよ)」
魔法使い「(チッ)」
405 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:18:37.40 ID:aG/+akido
骸骨「いよいよ最終目的地………」
この家場所が………………………………………
骸骨「私が死んだ場所です!!!!」
骸骨「いやー逃げ遅れちゃって へへ」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
骸骨「あれ……ここ笑うところですよ」
<(笑えねーよ………………………………………)
<(笑えない………………………………………)
ゆうしゃ「……ご愁傷様です」
遊び人「……その しっかり成仏してください」
魔法使い「……聖水をかけようとして悪かった 謝ろう」
僧侶「……ザオラルは」
僧侶「もう無理ですよね……すみません」
盗賊「…………」パンパン
武闘家「ううっ…… その……ご冥福をお祈りします」
406 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:19:03.69 ID:aG/+akido
骸骨「や…やだなぁーー!! みなさんそんな辛気くさい顔しないでくださいよ」
骸骨「普段、僕はここにいないんです」
ゆうしゃ「……? どういうことだ」
骸骨「ここに勇者様が訪れた時に天国から派遣されてきたんです」
骸骨「だから、みなさんがこの村を出て行ったら また天国に戻ります」
骸骨「いいですよー!! 天国!! 下界の人に詳しいことは話せませんが」
骸骨「食べるものにも苦労しませんし、綺麗な人いっぱいいるんですよ!!」
骸骨「ま、今かみさんが実家に戻ってるんですけどね!! うちの家族」
ゆうしゃ「家族も一緒に?」
骸骨「ええ、一緒に」
骸骨「でもね」
骸骨「みなさんが出て行ったら天国に戻ります」
骸骨「死んでからもまた会えました」
骸骨「僕は今、幸せです」
骸骨「だから……そんな辛そうな顔はやめてください」
ゆうしゃ「……そうか」
ゆうしゃ「けっこう楽しかったよ、骸骨 道具屋で売ってた物は全部買い取るから」
骸骨「本当ですか!? いやー助かります」
遊び人「うん、死んだらまた会おうね」
骸骨「君、早死にをするタイプだよね がんばって生き残って」
魔法使い「神がいるなら私は天国に連れて行くように伝えておいてくれ」
骸骨「前向きに善処すべからず努力します」
僧侶「今度会う時は天国の廃墟について語りませんか」
骸骨「ええ!! 死んだ時は語り合いましょう」
盗賊「おう、死んだ時はよろしくな」
骸骨「こちらこそ、よろしくおねがいします」
武闘家「ううっ………………………………………」
骸骨「……怖いですか やっぱり僕」
武闘家「うん…まだ…… でも頑張って治すよ 天国で見ててね 頑張るから」
骸骨「ははっ、では上から見てますよ」
407 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:19:29.25 ID:aG/+akido
骸骨「あ、オーブ渡しておかなくちゃ」
骸骨「これがグリーンオーブです」
骸骨「どうぞ」
ゆうしゃ「拝借します」
骸骨「何しろ私のグリーンオーブですから」
ゆうしゃ「感動的なシーンですよ ここ」
骸骨「では!! また、死んだ時に!!」
ゆうしゃ「やっぱりそれおかしい」
骸骨「ばいばーい〜〜〜」
各々手を振り別れを惜しんだ
骸骨は6人を見送り、再び天国へ帰っていった……………………………
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ふぅ……面白い人だったな」
『あら、お帰りなさい』
「あれ…君 実家に帰ったんじゃ…………」
『ばかねぇ、昨日帰ってくるって連絡したでしょ』
「え……そうだったっけ」
『ちゃんと人の話を聞いてなさい』
『今月は小遣い半分、外食禁止ですからね』
「げー」
『げーじゃないわよ、あなたが紛らわしい事するからでしょ』
「酔った人を介抱してただけなのに…………」
『それに気づいたから帰ってきたんでしょうが』
『今日は遅くなるの?』
「今日は早めに帰ってくるよ」
『そう、それが賢明ね』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
テドン編 おわり
408 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:20:46.61 ID:aG/+akido
【レッドオーブ編】
『おい、そこの船 止まりな!!』
『ヒャッハー船長 今日は宴ですねぇー!! ハハハハ!!』
ゆうしゃ「……?」
ゆうしゃ「か」
ゆうしゃ「海賊だぁーー!!」
盗賊「呼んだか」
ゆうしゃ「いや、海賊が出た」
『『な、なんだってーー!!』』
ゆうしゃ「全員集合!!」
ゆうしゃ「いち!!」
盗賊「にっ」
武闘家「さん」
魔法使い「し」
僧侶「ご」
遊び人「ろくー」
ゆうしゃ「おーい、一人いない奴がいるぞー!!」
遊び人「いる!! いるから そういうボケはいいよ!!」
『止まれ!!』
ゆうしゃ「止まれと言われて止まる奴がいるか!!」
ゆうしゃ「全速前進だ!!」
『ケケケケケケ……俺達から逃げられると思うなよ……』
僧侶「追いつかれます!!」
ゆうしゃ「ちっ……追いかけてくる船は何隻だ」
魔法使い「確認!! 四隻だ」
ゆうしゃ「四隻だと…!? 俺達を舐めているな」
ゆうしゃ「悪いが破壊させてもらうぞ」
ゆうしゃ「俺達の命の見積もりが甘いという事を教えてやる!!」
409 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:21:19.30 ID:aG/+akido
ゆうしゃ「よし、最も火力のある魔法使いは後ろの船を」
ゆうしゃ「僧侶は左の船を」
ゆうしゃ「遊び人は右の船を」
ゆうしゃ「それぞれ魔法をぶっとばしてやれ!!」
魔法使い「ククククク……ハーッハハハハハハハハ!!!」
遊び人「悪役っぽい声が聞えるぅーーーー!!」
僧侶「誰も死なないでねぇー!!」
魔法使い『イオラ!!』
僧侶「バギマ!!」
遊び人「ベギラマ!!」
『全速旋回!! 避けろぉーーー!!』
盗賊「遠距離攻撃できない俺達はどうする」
ゆうしゃ「余ってる銅の剣を………」
ゆうしゃ「なげる!! 投げて牽制しろ」
ゆうしゃ「3人に比べて威力は劣るから2人でやれ」
ゆうしゃ「俺も少ないMPだが魔法攻撃をする、やってくれ」
武闘家「りょうかーい、えい!!」ヒュン
『ぎゃあああーー!!』
盗賊「HAHAHA、ダーツの的にしてやるぜ!!」ヒュン
『こいつら強いぞぉーーー!! 全部隊てったぁーい!!』
ゆうしゃ「ふぅ……お疲れみんな 敵は撤退したぞ」
魔法使い「もう少し焼きたかった」
僧侶「も……もう来ないで欲しいです」
遊び人「はぁ………………………………………」
盗賊「……………………………………………」
盗賊「つまんねえ海賊だなぁ、あいつら」
武闘家「なにが」
盗賊「もうちょっとスマートに襲えねえのか」
410 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:21:44.96 ID:aG/+akido
ゆうしゃ「このままで済むと思うなよ……海賊共」
ゆうしゃ「世界を股に掛ける勇者を敵に回したことを後悔させてやる」
魔法使い「よーし、やれーやれー」
僧侶「悪事には天罰を」
盗賊「なんか複雑な気分………………………………………」
ゆうしゃ「殴り込みだぁー」
遊び人「なぐりこみだぁーーーー」
『・・・・・・・・・・・・・・・』
武闘家「…で、具体的には」
ゆうしゃ「この辺りにアジトがあるはずだ、探すぞ」
ローラー作戦…………
………………………………………
……………………………………
…………………………………
………………………………
……………………………
…………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
411 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:22:18.54 ID:aG/+akido
【海賊のアジト】
盗賊「見張り……二名」
盗賊「はぁっ!!」ガンッ
『うっ……』
盗賊「悪いな」
ゆうしゃ「……進入成功だ、良くやった」
ゆうしゃ「おい、ここにいるだろ ここの責任者だせ!!」
海賊A「なんだ、お前達 おかしらにアポ取ってんのか」
ゆうしゃ「アポ……」
嫌な記憶蘇る ※サマンオサ編
僧侶「ゆうしゃさん、そもそもアポなんていらないですよ」
ゆうしゃ「そうだった!! 関係ない 俺達の船を襲っただろ!!」
海賊A「ハァ……? お前は何を言っている 今日はうちは休みだが」
盗賊「しらばってくれてんじゃねーよ、さっさと出せや!!!」
海賊A「なんだとテメェやる気かぁ あ゛゛!?」
盗賊「俺の船を遅うとは良い度胸だぜ」
ゆうしゃ「まて、俺の船だ」
盗賊「それ相応の覚悟はあるんだろうなぁ………」
上等海賊「なんだ、うっせぇなぁ」
海賊A「あ、聞いてくださいよ 変な奴らがいちゃもんつけてくるンスよぉー!!」
上等海賊『ハァ…… 生言ってくれんじゃねーの おめぇそこどけや』
海賊「ヘェ!! どうぞ!!」
上等海賊「おうおうおう」
412 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:22:46.88 ID:aG/+akido
盗賊「なんだテメェ、やる気かオラ」
上等海賊「ば……ばかやろぉ!!!」
盗賊「誰が馬鹿だ、知り合いに一人いるが」
遊び人「ほっとけぇー!!」
盗賊「誰とまで言ってないぞ」
上等海賊「い…いえ!! あなたにではありません」
魔法使い「なんだ、こいつ急に態度を軟化させたぞ」
上等海賊「おい、オメェ ぼっちゃんじゃねーか!! なんて無礼を」
盗賊「は……お前なんてしらねえぞ」
上等海賊「あなたがご存じなくても私は知っております」
上等海賊「盗賊様ですね、よくいらっしゃいました」
海賊「ぼっちゃん?」
上等海賊「おかしらのご子息だぁーー!! 覚えておけこのクズ!!」
上等海賊「お前……死んだな」
盗賊「……死ぬか」
海賊「ひぃー!! すみません!! すみません!! この通りです」
武闘家「やめてあげなよ」
ゆうしゃ「おい、盗賊 説明しろ」
盗賊「ああ、どうやらカンダタ盗賊団、海の部みたいだ」
盗賊「海に出たことはなかったからな」
ゆうしゃ「海の部? そんなのあるのか!?」
盗賊「組織が広すぎてわかんねぇ、陸は親父が、海は母さんが治めてるはず」
ゆうしゃ「なんでもアリだなお前んとこ」
盗賊「うるせえ」
僧侶「海賊さん切り捨てられてかわいそう………」
盗賊「あー分かった!!、許すから俺を責めるな めんどくせえ」
上等海賊「おかしらの部屋まで案内します」
盗賊「おう、頼むぜ」
413 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:23:12.64 ID:aG/+akido
【おかしら】
盗賊「よう」
おかしら「あー、クソ………あいつらまた船ぶっこわしやがって……」
おかしら「あいつら経費の事考えてるのかねぇ……」
盗賊「おーい」
おかしら「………あ、ここの食費をちょっと削って…………」
おかしら「あーダメだ、ここの戦意を削ぐとまずいわ……」
おかしら「だからって補給班からでも……」
盗賊「おーーい」
おかしら「ああ、いたの 盗賊 おかえり」
ゆうしゃ「………お姉さん?」
盗賊「いや、母だ」
遊び人「……あれで?」
遊び人「あの肌、ツヤで? どうみても20代後半………」
おかしら「あまり細かいことは言うと嫌われるよ、あんた」
おかしら「でも褒めてくれてありがと」
414 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:23:43.51 ID:aG/+akido
僧侶「女性に年齢のはなしはNG」
武闘家「……この場合はオッケーなんじゃない?」
魔法使い「…………人妻キラーめ 間男 間男」
遊び人「待った!! それは違うから僕ノーマルだから!!」
盗賊「揉めるから、あえてツッコまないぞ」
おかしら「………で、なんのようだい 金なら貸さないよ」
盗賊「生憎、金には苦労してねえ」
おかしら「だったら早くかえんな、こっちは来週の慰安旅行の経費が足りなくて困ってんだ シッシッ」
盗賊「息子に対してその扱いはどうなんだ」
遊び人「いいなぁ……慰安旅行」
ゆうしゃ「うちが嫌ならカンダタ盗賊団の子になればいいでしょ!!」
遊び人「やだぁー、僕、ここの子ー」
魔法使い「旅なんだから全部旅行みたいなもんだろうが」
盗賊「…………」
盗賊「俺達の船を襲った奴は誰だ」
おかしら「はぁ?、うちの団員は今日は休みなはずだけどねぇ」
おかしら「休みにまで海賊稼業してる奴がいたらぶっとばしてやるところだがね」
盗賊「……………?」
盗賊「わかんねぇ、とにかく襲われたんだ」
盗賊「まぁ……しらねえならいいわ じゃあな」
415 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:24:34.88 ID:aG/+akido
おかしら「そういや、なんであんたこんなところにいるんだい」
おかしら「カンダタの名を継ぐんじゃなかったのか」
盗賊「うっ……」
武闘家「マスクが嫌だったんだって」
盗賊「あっ!! 余計な事言うな」
おかしら「ハッハッハ!! あんたも嫌だったのか」
おかしら「いやぁ……まさか『俺と結婚したら仮面夫婦になるな』…って」
おかしら「うまくないんだよ、あいつ」
僧侶「笑えない」
おかしら「本人はギャグのつもりで言ったみたいだけど、さすがにそれはねぇ」
遊び人「かめんふうふって?」
ゆうしゃ「たぶん、お前は知らないほうがいい」
盗賊「いつ親父にあった」
おかしら「一週間前、生存報告の時会ったかな」
おかしら「まだピンピンしてやがったよあいつ」
盗賊「けど離婚するのは嫌なんだろ?」
おかしら「まあねえ………あの人とは最初は本当にそりが合わなくてねえ……
そりゃもう喧嘩の毎日だったのよ…… でもね………仲間の事を一番に考えて動くあの人の勇ましさ…………
どんな敵も仲間に受け入れる包容力………男らしくて格好いいわぁ…………」
おかしら「って、何言わせるんだい!!! お子様にする話じゃないよ!!」
ゆうしゃ「誰も話せって言ってないですよ」
おかしら「しっしっ、かえんな もう用はないだろ」
盗賊「ああ、帰らせてもらうぜ じゃあな」
おかしら「おう、あのアホンダラによろしく伝えておいてくれ」
416 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:25:00.29 ID:aG/+akido
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
上級海賊「おい、貴様何者だ!!」
?『はぁ!? なんでお前なんかに話さなきゃいけないわけ』
?『すっこんでなよ、ケガしたくなかったらさ』
上等海賊「なにぃ……このカンダタ海賊団(海の部はその名)に向って生意気な奴だ」
上等海賊「ハハハハハハハハハハハハ!!!!」
?『あんたじゃラチが開かないわ』
―――黙りなよ
バキッ グチャ バキッ
上等海賊「お……おかしらぁ…………」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
?『おい!!ここかぁ!! うちの若い奴をいたぶってくれたやったちゃあ!!』
おかしら「また変な奴が来たねえ」
盗賊「うっせーな、じゃからしい」
?『うるさいのはそっちだよ、短小』
盗賊「適当な事いうなぁ!! てめぇ」
武闘家「短小なんだって」
僧侶「へぇー」
魔法使い「オワタ」
盗賊「ま……まて、信じるな!! 勝手な事いいやがってこの………」
「この………おんなぁ!!」
?『はぁー!? 女が海賊やってちゃいけないっていうのかい』
盗賊「そこにいるが」
おかしら「ノシ なんだ小娘」
?『あ…そう』
417 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:25:26.90 ID:aG/+akido
盗賊「お前の用件はどうでもいい、邪魔だ どけ」
?『あああーーー!!! うっとうしいやつ!!』
賊「あー!! 船長!! こいつらです 俺達の船やったの」
ゆうしゃ「お前達が勝手に襲ってきたんだろうがぁー!! 全面的にお前達が悪いだろぉ!!」
僧侶「そうよ!! 文句を言われる筋合いはないわ!!」
武闘家「言いがかりよ!!」
?『このバコタ盗賊団に楯突くとは良い度胸してるわ』
ゆうしゃ「名前ぐらい名乗ったらどうだ、いつまで『?』君でいるつもりだ」
?『名前……?』
女盗賊「女盗賊だ、落とし前突けて貰おうか」
ゆうしゃ「お前が何をしたかは知らないが身に覚えのない事だ」
ゆうしゃ「断る」
遊び人「断った」
僧侶「断りましょう」
武闘家「断れば」
盗賊「断ったとき」
魔法使い「黙れ」
女盗賊「お前達、仲良いな!! って」
女盗賊「そんな事はいい、うちの団員の中には魔法に恐怖を覚えるようになっちまった奴もいるんだぞ」
女盗賊「高笑いしている女にやられた…… とベットでうなっている者もいるんだぞ!!」
魔法使い「身に覚えのない話だ」
ゆうしゃ「知り合いに一人います」
僧侶「私も知っているような気がする」
魔法使い「耐性がないからだろ」
遊び人「そうそう……いつも食らっている僕には耐性が……」
遊び人「ってあるか!! やめて欲しいわ!!」
418 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:26:05.69 ID:aG/+akido
女盗賊「ええい、お前達の漫才に付き合っている暇はない!!」
女盗賊「……………決着をつけようじゃない」
ゆうしゃ「どんな方法で」
女盗賊「格闘家なら拳で決着をつけるべき」
女盗賊「勝てば相手の全てを手に入れる」
女盗賊「負ければ、全てを失う」
女盗賊「そんな戦いをしようじゃない」
武闘家「へぇ…… いい脳筋じゃない」
遊び人「の う き ん !! の う き ん !!」
ゆうしゃ「お前は脳馬鹿」
女盗賊「そして……対戦相手は……お前!!」ビシッ
盗賊「俺か」
女盗賊「そうさ!! あたしに生意気な口を聞いた奴は生かしておけない」
盗賊「ほう」
女盗賊「対戦方法は2対2のタッグマッチ、リングアウト、あるいは戦闘不能になったメンバーを出した者」
「あるいは頭部を破壊された者は失格となる」
盗賊「お前もファイターか」
女盗賊「あたしは部下の賊と組む」
賊「へい!!、おねしゃす!!」
女盗賊「お前もパートナーを選びな」
盗賊「そりゃ頭のいいゆうしゃに…………」
女盗賊「ちなみに女の中からな」
419 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:26:44.01 ID:aG/+akido
盗賊「なにぃ!?」
女盗賊「当たり前だろ、こっちも男と女のタッグなんだそっちが男と男のタッグじゃ不公平だろ」
盗賊「お前、さっきは女だから馬鹿にしてみたいな事言って男女平等を語った癖に」
盗賊「今度は女扱いしろだと、だから女は嫌いなんだ」
盗賊「自分に都合の良い時だけ男女平等を語る卑怯なやつ」
女盗賊「なんとでも言え」
ゆうしゃ「盗賊、お前なんか恨みでもあるのか……」
僧侶「(……ちょっと胸が痛い話)」
魔法使い「(クイクイ)」 わたし
僧侶「(あなたはちょっと違う気がします)」
盗賊「いいだろう、乗ってやる」
盗賊「女のメンバーからだろ」
420 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:27:09.59 ID:aG/+akido
【魔法使い】
盗賊「(……まず、一人除外する)」
魔法使い「今お前私の事を最初に除外しただろ!! そんなに怖いか!!」
盗賊「(うっかりで後ろから援誤が来たらたまんねえ)」
【僧侶】
盗賊「(戦闘時に回復は超魅力的だが)」
盗賊「(ドジなんで除外……っと)」
僧侶「今、失礼な事考えたでしょう ねえ ねえ!!」
ゆうしゃ「僧侶、怒らない 怒らない」
ゆうしゃ「な、な」
僧侶「……んもう」
ゆうしゃ「……事実だし」
僧侶「ゆうしゃさんー!!」
【武闘家】
盗賊「よし、お前だ、よろしく頼む」
………消去法
武闘家「わたしの事 消去法で選んだでしょ」
盗賊「邪推良くない」
武闘家「ふーん」
武闘家「………いいわ、その信頼」
武闘家「拳で答えてあげるわ」
421 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:27:45.66 ID:aG/+akido
女盗賊「決まったかい」
盗賊「ああ」
女盗賊「リングを準備してくる、少し待ってな」
武闘家「ひとつ言っておきたかったんだけどさ」
盗賊「……なんだ」
武闘家「あの女盗賊をさ……あんた殴れるの?」
武闘家「女は殴らないんじゃなかったの…………」
盗賊「…………あ」
盗賊「あああーーー!!!!」
422 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/21(土) 19:29:13.06 ID:aG/+akido
中途半端だがここで切り
あれ…主人公って誰だっけ…………
次回レッドオーブ編完結
423 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/01/23(月) 22:58:03.44 ID:0asEVIJWo
乙乙です
盗賊…
424 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/01/24(火) 20:52:46.95 ID:1vddg/kDo
乙
425 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/01/25(水) 20:28:34.72 ID:ENjfPLAdo
今日はきてくれるかな
426 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/25(水) 21:19:10.13 ID:V868ZH+8o
盗賊「やべぇ!! すっかり忘れてたぞ」
武闘家「……どうすんの?」
盗賊「がんばる」
武闘家「がんばる…って 大丈夫なの? ひょっとして強がってない?」
盗賊「つ……つよがってなんかいるもんか!!!」
武闘家「口調変わってるよ」
盗賊「幸い、もう一方の方は男だ そっちを狙う事にする」
武闘家「……………」
武闘家「……不安だなぁ この戦い」
女盗賊「むぅ……審判が必要だな」
女盗賊「おい、そこのババア 審判しな」
おかしら「ババア………??」
盗賊「終わった」
おかしら「おいそこの小娘、いまあたしをババアって呼んだか ん?」
ガスッ ドカッ
女盗賊「あっいたっ… 言ってません…」
おかしら「いーや言ったよな」
おかしら「今、あたしの右手には何があると思う?」
女盗賊「ひぃいいいいいい」
おかしら「お前の心臓だよ」
女盗賊「ぎゃああああああああああああああ!!!!!!」
体中に傷を作って帰ってきた
女盗賊「はぁ…… はぁ……」
盗賊「よし、試合開始と行こうぜ」
女盗賊「待った!! こっちは満身創痍だ お前達にはスポーツマンシップというものはないのか!?」
盗賊「知ってるか?」
武闘家「知らなーい おいしいんじゃないかな」
女盗賊「テメェー!!!」
【解説席】
ゆうしゃ「ところでスポーツマンシップって何かもちろん知っているよな」
遊び人「ははははは、もちろん 甘いんでしょ」
ゆうしゃ「……予想通りだ」
魔法使い「………ばか」
おかしら「あー、回復してやりな まともな勝負にならないから」
僧侶「えーっと、ザラキっと」
女盗賊「[
ピーーー
]気か!!」
427 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/25(水) 21:19:35.71 ID:V868ZH+8o
僧侶「ベホイミ ベホイミ」
傷ついた体を回復した
女盗賊「ふぅ…………」
女盗賊「あの……おば」
おかしら「」ギッ
女盗賊「お姉さんに審判をやってもらうぜ」
盗賊「ああ、いいぞ」
賊「へへっ、船長と一緒に戦えるなんて光栄だぜ」
おかしら「両者、位置に着き」
試合開始!!!!
428 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/25(水) 21:20:25.61 ID:V868ZH+8o
戦闘が始まった
盗賊の狙いは二対二の戦いではなく一対1の戦いが二組存在する状態
武闘家vs女盗賊 盗賊vs賊の組み合わせ
その目論見は成功した
女盗賊「ちっ 邪魔だよ!!」
武闘家「悪いけどわたしの相手してもらおうじゃない」
賊「船長!?…………」
盗賊「おっと、お前の相手はこっちだ」
ゆうしゃ「なるほど、男の方だけ狙えば全力で戦える」
ゆうしゃ「これなら全く問題ない」
魔法使い「・・・・・・・・・・そうかな、上手くいきすぎている」
僧侶「がんばってー 武闘家ーーー」
僧侶「お姉ちゃん応援してるからねーーー」
遊び人「みんながんばれーーー」
429 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/25(水) 21:21:00.68 ID:V868ZH+8o
【リング】
しかし、そうは上手くかない
これは二対二、一人で戦っている状況ではあり得ない事も発生する
武闘家「きゃっ!?」
女盗賊「へへっ 隙だらけなんだよっ!!」
女盗賊の回し蹴りによって武闘家は吹き飛ばされてしまった
賊「船長!!」
女盗賊「おうよ!!!」
相手は女盗賊、賊
吹き飛ばされた武闘家に盗賊を助けにいく時間はない
ごくわずかだが 一時的に二対一の状況が発生する
この時間は盗賊にとって地獄の時間である、なぜなら
盗賊「くっ・・・・・・ くっそぉーーー!!!!」
一人で二人を相手にするにはおよそ四倍の力量差が必要とされる。 実力がほぼ互角なら
間違いなく負ける
更に、盗賊は女盗賊に攻撃を仕掛ける事ができないそちら側の攻撃に対しては防御するばかりである
武闘家「盗賊!!!」
吹き飛ばされた武闘家も黙ってはいない、後ろから盗賊を女盗賊から引き離すために走った慣性を利用して跳び蹴りをはなつ
女盗賊「くっ!?」
後ろからの反撃にのけぞり離れる、これにて一旦仕切り直し
だが、この間に盗賊は二人からの攻撃を受け、ダメージは蓄積される
女盗賊と賊は二対二の基本、一方を戦闘不能にし二人で一人を叩くセオリーを守って戦っている。
もちろん盗賊も武闘家もそんな常識は知っている、だが女盗賊を攻撃できない盗賊には有効な作戦ではない だから一対一の二組を狙って戦っていた
430 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/25(水) 21:21:29.11 ID:V868ZH+8o
ゆうしゃ「恐れていた事態に・・・・・・何か作戦は・・・・・・」
おかしら「おっと、アドバイスは禁止だよ それじゃあんたも戦いに参加している事になるだろ」
ゆうしゃ「・・・・・・そうですか すみません」
僧侶「どういう事ですか?」
魔法使い「こういう事だろ」
魔法使い「作戦をゆうしゃが与えてしまったら思考する人間がこちらは三人、あちらは二人 不公平な試合にならないように配慮しているんだろ」
遊び人「な・・・・・・ながい…………」
魔法使い「お前には後でゆっくり教えてやるから黙って見てろ馬鹿」
僧侶「・・・・・・なるほど 道理ですね」
ゆうしゃ「応援は構わないでしょう」
おかしら「ああ、それは構わないよ あっちもしてるし」
賊B「賊ーーー 船長の足を引っ張るんじゃねぇーぞ!!」
賊C「きゃーー 船長かっけぇーーー!!!」
賊D「はいどっちが勝つか賭けてーー 今のオッズは女盗賊1.4 盗賊4.5だよーーー」
ゆうしゃ「賭は」
おかしら「後で試合料金取ろうかね」
431 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/25(水) 21:22:14.34 ID:V868ZH+8o
思わない形で最大のチャンスが盗賊達に訪れる
武闘家の会心の一撃で賊が気絶、圧倒的有利となった
女盗賊「ちっ・・・・・・なにやってんだい!! さっさと起きな!!!」
武闘家「チャーンス!!!」
盗賊「…………」
武闘家「何ボサッとしてんの、いくよ!!!」
女盗賊「くっ・・・・・・」
葛藤の末、攻撃には参加しなかった
武闘家「やあ!! はぁ!!!! とおりゃ!!!」
武闘家は女盗賊に拳を振り続ける
しかし盗賊、何もできない これが致命傷
女盗賊から絶対に聞きたくない一言が漏れる
女盗賊「・・・・・・・まさかお前」
女盗賊「女が殴れない・・・・・・・??」
不意の一言にいつもは冷静な盗賊も『しまった!!』っと声を出してしまった
ゆうしゃ「あちゃー、バレたか」
ゆうしゃ「タイミングが悪かったな、表情にモロ出てたし」
魔法使い「致命的なミスだ」
僧侶「・・・・・・・・・これで女盗賊側は有利になりました」
僧侶「・・・・・武闘家頑張って お姉ちゃん何もできないけど」
ゆうしゃ「俺達には応援しか出来ない、だから精一杯応援しよう、僧侶」
僧侶「がんばってーーー!!」
遊び人「がんばれーーー」
女盗賊「ははぁーん、そうなんだ ふぅーん・・・・・・・」
武闘家の攻撃を受けつつも余裕を取り戻した
432 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/25(水) 21:23:11.71 ID:V868ZH+8o
その後、賊も気絶状態から目を覚ます
賊「いててててて・・・・・・・」
女盗賊「やっと起きたかこのクズ!!」
女盗賊「作戦変更、この野郎は放置してあっちの武闘家を狙いな」
賊「了解しました!!」
最大のチャンスの後には最大のピンチが訪れる
最悪の事態となった
女盗賊は賊と二人がかりで武闘家に攻撃を仕掛け始めた
盗賊ももちろん武闘家を助けるためにカットに入るが
女盗賊「へっ どうだあたしを攻撃できるかい?」
賊との間に女盗賊が割り込む、よって攻撃を中断した盗賊
その間に・・・・・・
武闘家「きゃぁああああああ!!!!」
ガクッ
武闘家は傷つき続ける事になる…………
女盗賊「おらっ どうした? ふふふふふっ」
賊「楽勝っすね 船長!!! ハハハハハ!!!」
武闘家「くぅ……二人がかりじゃ歯が立たない」
武闘家「(まずいかも…………)」
その後も執拗に武闘家だけが二人に集中攻撃を受け続けた
盗賊も善戦したが歯が立たない
僧侶「ひどい…………」
おかしら「当然さ、戦いは非情さ 弱点があればそこを突く」
おかしら「なんの問題もない話さ」
おかしら「あたしは審判をしてるんでね、息子だろうと公平にやらせてもらうよ」
433 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/25(水) 21:23:32.62 ID:V868ZH+8o
武闘家「(一人じゃ……絶対負ける!!)」
武闘家「(何か……心を揺り動かす言葉を……………………………………)」
武闘家「・・・・・・っ!! はぁ・・・・・・ はぁ・・・・・・」
武闘家「ひ…ひとつ言っておくわ」
武闘家「あんたが守りたいものはなに?」
盗賊「守りたいもの…………」
武闘家「このままじゃ確実に負けるよ!! いいの!?」
武闘家「あんたが守りたいのはあの女盗賊!? それともわたし!? それとも……掟?…………」
盗賊「お……俺は…………」
盗賊「…………」
盗賊「…………」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
盗賊「…………らしくねぇ」
盗賊「俺とした事が らしくねぇんだよ!!!」
盗賊「スマン!! 俺が悪かった 後で必ず謝るから勝つぞ」
盗賊「俺は女盗賊、お前を殴る 掟には背くが」
盗賊「仲間が傷ついたまま見てるよりはよっぽどいい!!!」
盗賊「スマン親父!! スマン母さん!! カンダタ盗賊団の奴ら!! 俺は掟に背くぞ悪い!!!」
武闘家「……………………………………」
武闘家「とうぞく〜 遅いんだけどぉ〜」
盗賊「疲れたろ、しばらく休憩してな 後は俺が引き受ける」
盗賊「悪いな!! 女盗賊 怪我してもしらねえからな!!」
盗賊「ハッハハハハハハハハハハ!!!」
434 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/25(水) 21:23:58.27 ID:V868ZH+8o
おかしら「やけくそだ」
ゆうしゃ「吹っ切れたなあいつ」
僧侶「武闘家〜 まだ大丈夫ーー!?」
武闘家「うん〜 ちょっと休憩〜〜」
女盗賊「なんだかよく分からんがやるぞ 相手は一人だ」
賊「へい!! 船長!!」
盗賊「そりゃ負けフラグだぜ!!!」
盗賊「ちなみに今の俺はキレたナイフだぜ!!!」
盗賊「覚悟してもらおうか!!」
ゆうしゃ「興奮しすぎてちょっとおかしな事いいだしたな」
ゆうしゃ「大丈夫かな、あいつ」
魔法使い「女を殴る事に快楽を覚えなきゃいいんだが」
遊び人「…………」
僧侶「(目が、『お前が言うな』って言ってます……)」
盗賊「ハッハハハハハハハハハハハ!!!!」
脳内にドーパミンどばどばの盗賊は痛みもそれほど感じなくなっていた
盗賊「ヘヘッ ワッハハハハハハハハハハハ!!!!」
賊「船長……かなりこいつキテますよ」
女盗賊「や……やばいね……(頭が)」
狂気の盗賊に怖じ気づいてしまう事態に
盗賊も本能に任せ、ひたすら二人に正拳、ひじ撃ち 足かけ なんでもやった
女盗賊「くっ…………なんて重い拳だ……これが男の拳」
盗賊「もう俺は迷わないぞ、勝つ、勝つ 俺はかぁーっつ!!!」
一人にも関わらず、気迫で 盗賊は相手を翻弄しはじめた
435 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/25(水) 21:25:05.95 ID:V868ZH+8o
更に
二人の連続攻撃を受けた武闘家も休憩状態から復活
武闘家「ふっかぁーつ 今までありがとね」
盗賊「よぉ!! さっきまではすまなかったなぁ!! さぁ行くぜ!!」
武闘家「私の力1、盗賊の力1、合わせて11!!!」
武闘家「負けないよ!!!」
ゆうしゃ「伝染してるぞ計算おかしいし」
遊び人「え、合ってないの?」
魔法使い「お前は本当に良い子だなぁ……うん………」
魔法使い「可哀想な頭で……ううっ……」
僧侶「いっけぇーーー!! 武闘家ーーー けちょんけちょんにしちゃええええーーー」
ゆうしゃ「僧侶!?」
盗賊「俺に作戦がある」
武闘家「言ってごらん」
盗賊「まずお前が二人に突撃する」
武闘家「ふむふむ」
盗賊「そしてお前が二人を倒す、完璧な作戦だ」
武闘家「さっきまでと一緒じゃないの!!」
盗賊「………とさっきまではそうだった」
武闘家「ですね」
盗賊「ここからは違うぜ」
盗賊「俺達のチームワーク 見せてやろうぜ」
武闘家「うん」
436 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/25(水) 21:25:33.33 ID:V868ZH+8o
女盗賊「賊!! しっかりしな!!! あっちの武闘家は復帰したとはいえ疲労してんだ まだこっちが有利さ」
賊「そうですね! 船長!!! まだやれますよ」
武闘家「だってさ」
盗賊「事実だろ」
この後はなかなか二対一の構図は生まれなくなった、盗賊が本気で戦えるようになったためだ。 互いに拳と拳をぶつけ合い、一種の演舞のようになり、見る者を魅了した
盗賊「はぁああああ!! とぉりゃあ」
女盗賊「ふんっ!!」
武闘家「やあっ!!!」
賊「いきますぜ〜!!!」
戦闘の後半戦、打って変わって観客も黙る静かな試合に
膠着状態が続く
膠着状態が崩れたのは……………………………………
一人、もう限界が近づきつつある人間がいたからだ
437 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/25(水) 21:26:33.36 ID:V868ZH+8o
武闘家「……っ はぁ…… はぁ……」
やはり、前半のダメージが響く 武闘家のスタミナは燃え尽きそうになっていた
武闘家「も……う……限界 最後にあっちの賊を道連れにリングアウトするわ
「後は……よろしく」
盗賊「………分かった さっきまでは本当に済まなかったと思っている」
盗賊「すまなかった……」
武闘家「それは負けたときに言いなよ」
武闘家「じゃ」
最後の力を振り絞り賊に突進攻撃
女盗賊「……!! こいつあんたを道連れにする気だ 待ってな!! 今あたしが………」
盗賊「おっと…… 行かせねえぜ こっちは通行止めだ」
女盗賊「くっ… どけぇ!!!」
盗賊が立ちふさがり援護を防ぐ
武闘家「はぁああああああああ!!!」
賊「せんちょぉおおおおおお!!!!!」
ドサッ……………………………………
おかしら「武闘家、賊 リングアウト!!! 失格!!」
武闘家、賊 リングアウトで失格 原因は武闘家の体当たり
盗賊「最後の攻撃が体当たりかよ…… 男を見せて貰ったぜ」
武闘家「女だ!!!」
438 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/25(水) 21:27:01.38 ID:V868ZH+8o
女盗賊「ちっ………」
賊「すみません!!! 俺がしっかりしていれば……」
女盗賊「減給半年だ」
賊「ひぇえええええええ!!!!」
おかしら「(あっちも給料制だったのか…………)」
【救護】
僧侶「二人ともこっちに来てください、回復しますよ」
賊「お……俺もですか!?」
僧侶「ついでですよ、ついで」
賊「はわわわわわわわぁ!!!! 初めて女性に優しくされた気がします!!!」
ゆうしゃ「おい、黙っていないととどめを刺すぞ」
賊「………………………………………はい」
僧侶「(ま……まさか嫉妬!? いいかもしれない……でへへへへへへ)」
武闘家「姉さん、笑ってないではやく」
僧侶「はっ!? ベホイミ ベホイミ」
二人の傷をいやした
439 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/25(水) 21:27:37.59 ID:V868ZH+8o
【リング】
盗賊「タイマンと行こうぜ」
女盗賊「まぁいい、願ったりかなったりだ」
『会ったときからお前の事が………………………………………』
女盗賊「大嫌いだったんだよ!!!!!」
盗賊「同意見だ」
『同じような名前は二人もいらねえ!!! 決闘だ こらッ!!!』
遊び人「気にしてたんだ」
魔法使い「あいつらは真面目に戦ってるのだろうか」
二人の決闘が始まる、盗賊の拳は剛の動作、速さと力強さを兼ね備えた拳
女盗賊は力では盗賊に劣るものの、女性ならではのしなやかな筋肉を活かした柔の拳
盗賊「はぁ!!!!」
女盗賊「とぅ!!」
戦士や魔法系職業に比べて遙かに速い盗賊だが女盗賊はそれを越えるスピードで攻撃を回避しつづける
盗賊「(速い!!! 俺より速い奴なんてそうは居なかったのに……)」
盗賊に焦りの気配が見えてくる
だが女盗賊も焦っていた
普段なら自分にはかすりもしないはずの攻撃、ギリギリのところで避けてはいるものの、速さと力強さを兼ね備えた盗賊の攻撃は脅威に感じていた
両者の考えている事はただひとつ、相手に隙を作り出させる事
440 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/25(水) 21:28:05.43 ID:V868ZH+8o
女盗賊「あっ!!!」
あさっての方向を指さす
盗賊「そんな手が通用するかっての」
失敗……
盗賊「あっ!!! 今日はスーパーの卵が安い日だ」
女盗賊「悪いね、食料調達は全部部下にやらせているんだ」
盗賊「くっ……(やはりロクでも無い奴だ)」
ゆうしゃ「もう俺はつっこめない」
おかしら「おいそこの対戦者二人、あと五分で試合決着を付けろ もう立ってるの疲れた」
盗賊「審判からの通達だ、五分で決めるぜ」
女盗賊「いいだろう」
短期決戦の空気が走る
女盗賊には秘策があった、男にのみ有効な攻撃
金的攻撃、内蔵を直接攻撃される攻撃 以上
441 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/25(水) 21:29:51.98 ID:V868ZH+8o
女盗賊「ふんっ!!!!」
深く腰を落とした正拳付き
渾身の攻撃、どんな男でもそこは鍛えられない
一撃で沈むはずだった
盗賊「その攻撃、読んでたぜ!!!」
しかし盗賊その攻撃を読んでいた、その攻撃を膝をクロスさせる事でガード とっさの反応
女盗賊「なっ!?」
盗賊「おらぁあああああああ!!!!」
攻撃を防御され驚いている隙を突き盗賊のカウンター
攻撃のために深く落とした腰を持ち、女盗賊を抱え上げ リング外まで全身のバネを利用し投げつける
女盗賊「うわぁぁあああああああああ!!!!!!!」
ドサッ……………………………………
おかしら「勝負あり、女盗賊リングアウト!!!」
おかしら「よって勝者、盗賊、武闘家ペア!!!!」
『わああああああああああああああああああ!!!!』
周りで見ていた観衆も総立ちで健闘をたたえた
遊び人「勝ったあああああああ」
魔法使い「やったやったーーー」
手を取り合い喜び会う者
魔法使い「………ギラ」
遊び人「何したってんだ」
ゆうしゃ「おおおおおおおお!!!!」
僧侶「きゃああああ!!!」
叫ぶ者
442 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/25(水) 21:30:50.17 ID:V868ZH+8o
盗賊「勝ったああああああああああああ!!!!!」
拳を天に向けて叫んだ
武闘家「やたーぁああああああ!!!!」
武闘家「でもどうして分かったの、最後の攻撃が金的攻撃だって」
盗賊「ん?、そりゃぁ これと喧嘩になったときに執拗に狙われたからだ」
これ→おかしら
おかしら「(悪かったね、狙ってばっかりで)」
盗賊「追い詰められた女は大概そうするらしい、だから対抗策ばっちりだ」
武闘家「まぁなんにせよ勝ったから全て良し!!!!」
盗賊「わははははははは そうだな!!!!」
ははははははははは………
ゆうしゃ「僧侶、今回俺は必要あったのかな」
僧侶「あなたは夢をみているのよ、ゆうしゃさん」
ゆうしゃ「そうかな……」
女盗賊「負けた……このあたしが……」
女盗賊「強い……強い男……………………………………」
女盗賊「惚れた!!! 結婚してくれ」
盗賊「嫌です」
女盗賊「即答されたぁあああああうわぁあああああんんん!!!!」
盗賊「いやだって、お前の事嫌いだし」
盗賊「飯も作れなさそうだし、一緒にいると疲れそうだし傲慢な態度が何より気に入らない」
女盗賊「うわあぁああああああ全部当たってたああああああ!!!!」
盗賊「最後に……………………………………」
盗賊「申し訳ないがまな板はNG」
443 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/25(水) 21:31:21.29 ID:V868ZH+8o
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
女盗賊「負けました」
とどめを刺した
ゆうしゃ「そうか!? この戦い……何か足りないと思うものはなかったか」
遊び人「乳揺れ!!!!」
ゆうしゃ「正解だぁ!!!」
遊び人「僕も何か足りないと思ってたんだ」
ゆうしゃ「女同士の戦いで乳揺れがなかったら何が残るのっての」
遊び人「そうそう!!!!」
二人はスタッフによりおいしく料理されました
【目当ての】
賊「あ……すみません 船長は結構ほれっぽいところがあるんで……今日の所は……」
盗賊「おう、さっさと連れ帰ってくれ」
盗賊「あと、慰謝料」
もちろんそっちも忘れていなかった
賊「あ…この宝箱から一つ……一つで手を打ってくれませんか」
盗賊「ふむ……物によるな」
パカッ
金銀財宝の中に一つ……
レッドオーブが
盗賊「!?」
盗賊「おい、こいつをよこせ これは俺達に必要なもんだ」
賊「……? ああこれはアクア団だったかそんな海賊から奪った宝石ですね なんか海を増やすとかなんとかわけの分からない事を言う宗教団体でしたが」
賊「これでよろしいですか」
444 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/25(水) 21:32:06.98 ID:V868ZH+8o
盗賊「これで手をうってやる」
盗賊「戦い、楽しかったぜ 賊」
賊「ええ、こちらこそ 今度手合わせ願いたいです」
盗賊「だがアレは連れてこないでくれ」
賊「……それに関しては何も」
盗賊「レッドオーブゲット」
【例外】
女盗賊「うわぁあああああああんんんん」
武闘家「ちょっと、かわいそうだよ 何か言ってあげなよ」
盗賊「うるせー、このくらい突き飛ばさねえとネチネチ付きまとわられるんだよ 放置放置」
盗賊「中途半端にキープすんのも嫌だし」
おかしら「はわぁああ もう寝て良いかい 疲れた」
おかしら「それから掟は最後まで常に更新されてるの、あんた忘れたの?」
盗賊「……?」
おかしら「『ちゃんと例外もある』って書いてあるから」
おかしら「そんなに律儀に守ってたらどうするんだよ、女、子供に囲まれて全滅だよ」
盗賊「えええええーーー!?」
今までの葛藤はなんだったのだろうか
ゆうしゃ「いててててて……何か夢を見ていたようだ」
遊び人「頭が痛い……」
ゆうしゃ「終わったか」
盗賊「おう、オーブゲット」
ゆうしゃ「!?」
ゆうしゃ「唐突な手に入れ方だな」
ゆうしゃ「まあこれで三つ目 あと三つだ」
ゆうしゃ「これで半分だな!!」
遊び人「うん!!!」
445 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/25(水) 21:32:35.23 ID:V868ZH+8o
………………………………………
……………………………………
…………………………………
………………………………
……………………………
…………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
武闘家「まな板」
盗賊「……」
武闘家「まな板」
まな板二号の糾弾
盗賊「だ……だいじょうぶだって」
盗賊「お前のまな板は料理に使えるじゃん!!」
武闘家「最高の褒め言葉をありがとう」
こうして勇者のパーティは五人となった
そう、彼らの冒険はこれからだ
レッドオーブ編終わり
446 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/25(水) 21:35:13.23 ID:V868ZH+8o
盗賊のアダ名が決定しました、キレたナイフです
次回ジパング編 僧侶と武闘家の過去に迫る話となるはず
447 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/01/25(水) 23:00:36.54 ID:Pk9kdTv+o
乙です
いちも面白い
448 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/01/25(水) 23:39:52.28 ID:PDpz1PzSO
乙です
アクア団て……そりゃ別のゲームだw
449 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/01/26(木) 12:59:35.55 ID:f6OxXES5o
盗賊はまな板で調理されたか・・・
450 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福島県)
[sage]:2012/01/26(木) 17:51:40.27 ID:/1t6VReY0
※マグロ的な意味で
451 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/29(日) 11:59:54.60 ID:483cPxZDo
トリップ確認
452 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/29(日) 12:00:53.07 ID:483cPxZDo
【ジパング序章】
僧侶「次はどこに行くんですか?」
ゆうしゃ「どんな時でも情報収集しておくもんだね」
ゆうしゃ「戦っている間にバコタ盗賊団から聞き込みをしておいたんだ」
ゆうしゃ「噂では………」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
ゆうしゃ「ジパングにオーブがあるみたいなんだ」
僧侶「ジパング!?」
僧侶「だめ!!! ジパングはだめ!!! 行っちゃだめです!!!」
ゆうしゃ「お、おい……急にどうしたんだ僧侶」
僧侶「やだやだ、やだぁ〜〜〜〜〜!!!!!」
ゆうしゃ「……聞いてないし」
らちが開かないので妹を連れてきた
武闘家「……どうしたんですか」
ゆうしゃ「いやね……」
ゆうしゃ「次はジパングに行くって言ったら急に僧侶が………」
武闘家「ジパング!?」
武闘家「(もう………隠しきれないかなぁ………)」
武闘家「(はっきり言っちゃった方がいいかも)」
武闘家「それは地雷踏んじゃいましたね ゆうしゃさん」
ゆうしゃ「地雷!? まずかったか………」
武闘家「姉さん、話すよ」
僧侶「いやぁああああああああ」
武闘家「もう言っちゃった方が楽だって」
僧侶「ぐすん……………」
武闘家「ゆうしゃさ――――」
僧侶「………待って、やっぱり自分で話す」
武闘家「………そう」
453 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/29(日) 12:01:26.49 ID:483cPxZDo
僧侶「ゆうしゃさぁん、ジパングは……」
ゆうしゃ「ジパングは?」
僧侶「私達の故郷ですぅ…………」
ゆうしゃ「………どういう事だよ」
武闘家「姉さんはヒミコとなるための勉強をしていたの」
武闘家「ジパングは女帝制で、ジパングの中で最もヒミコにふさわしいと思われる人を次世代のヒミコに選ぶの……」
ゆうしゃ「一応聞いておくけど、武闘家はなぜならなかったの」
武闘家「足りないんだって」
ゆうしゃ「なにが?」
武闘家「何が足りないかって!? 生まれた時から無理でした」
武闘家「欠損部位があるんだって!? ねぇ!?」
―――――御察しください
ゆうしゃ「そ……そうかぁ…… 聞いちゃ悪かったね……」
僧侶「ううっ………………………………………」
僧侶「食べるものにも、着るものにも……なんの苦労もありませんでした」
僧侶「大事にされてきました……」
僧侶「でもっ……………………………………」
僧侶「そこに私はいませんでした」
ゆうしゃ「……………自分がいない?」
僧侶「お母さんに言われた通りにヒミコを目指してきました」
僧侶「でもっ……気づいたんです それで私の一生は良かったのかって」
僧侶「親の敷いたレールの上を走っているだけでいいのかって……」
ゆうしゃ「(……俺は勇者オルテガの息子として勇者となろうとしている)」
ゆうしゃ「(それに疑問を思わなかった事は……ないことはない)」
ゆうしゃ「………………………………………」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
僧侶「だから!!! 武闘家と一緒に自分を変えるために旅に出たんです………」
僧侶「自分探しの旅を…………」
僧侶「後々になって気づいたんですけど…、これ………ただ逃げただけですよね…………」
僧侶「だめな人ですよね………………………」
454 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/29(日) 12:01:54.71 ID:483cPxZDo
ゆうしゃ「はたから見ればそうだね」
僧侶「……………………………………」
ゆうしゃ「でも頑張ったじゃない、人見知りも治ったしレベルは上がり実力も付いた。僧侶は立派なパーティメンバーだよ だめな人じゃない!!」
ゆうしゃ「当初の目的は十分果たしてるじゃないか、なあ?」
武闘家「そう……そうね!!!」
ゆうしゃ「だから……いい!!!」
ゆうしゃ「それでいいじゃないか、きっとヒミコは別の人がなってる」
ゆうしゃ「それでいいと思う」
ゆうしゃ「俺はそう思うよ」
僧侶「……………………………………」
僧侶「ありがとうございます………」
僧侶「でもっ…!!! ジパングには行きたくないんです」
僧侶「ヒミコになる事を期待してくれていた両親に会わせる顔がないんです」
ゆうしゃ「……………………………………」
ゆうしゃ「……気持ちは分かった 伝わった」
うしゃ「だが、ジパングには行く」
僧侶「えー!?」
ゆうしゃ「仕方ないだろう、ジパングにはオーブがあるんだぞ 行かなきゃ……」
ゆうしゃ「最終回まで海を漂い続ける事になるぞ」
僧侶「それはぁ………」
455 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/29(日) 12:02:20.43 ID:483cPxZDo
ゆうしゃ「策はある、安心してくれ」
ゆうしゃ「ここに変化の杖が二本ある、これでジパング出身の僧侶、武闘家は変化する そうすることによって6人は見知らぬ国から来た外人として扱われるわけだ」
ゆうしゃ「これなら現地の人に気づかれる事もないはずだ ……どうだ」
武闘家「おおー、わりと良案」
僧侶「…………………」
ゆうしゃ「騙すみたいで悪いけど、そうしよう」
ゆうしゃ「君を置いて行くのはもってのほかだ、だめだぞ」
僧侶「……………………………………」
僧侶「守ってくれますか」
ゆうしゃ「もちろん」
僧侶「………………………………………信じていいですか」
ゆうしゃ「俺が僧侶に嘘をついたことがあるか?」
僧侶「わりと」
ゆうしゃ「ですよね、今回は違う 約束だ」
僧侶「約束ですよ、指切りげんまんですよ!!!」
ゆうしゃ「うむ」
ゆびきりをして約束をした
その後、他の面々も集まってくる
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
盗賊「……っ よしそこまで!!」
遊び人「はぁ…… 朝から重労働だよぉ………」
タッタタタタ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
魔法使い「むう……やはり船の中ではぐっすり眠れないな」
魔法使い「明日は宿屋に泊りたいものだ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
456 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/29(日) 12:02:52.77 ID:483cPxZDo
【変化】
ゆうしゃ「ちょっと集まってくれ、変化の杖を使うから」
ゆうしゃ「僧侶」
僧侶「なんでしょう」
ゆうしゃ「……変化は今まで会った人の中からした方がいいよ、その人の雰囲気とかが流用できるし」
ゆうしゃ「まぁ、サマンオサ姫あたりで行こう 予行演習だ」
ゆうしゃ「……どうぞ」
僧侶「えいっ!!」
ボンッ
サマンオサ姫「……こんな感じでしょうか」
サマンオサ姫「みなさん、よく来てくださいました」
ゆうしゃ「うんうん、似てる 大丈夫 かわいい」
盗賊「よく化けたもんだ」
遊び人「♪〜 似てる似てる」ニコニコ
武闘家「元の雰囲気が似てるからね」
魔法使い「おい、ちょっとニコニコしてないかお前」
遊び人「し……してないよ 言いがかりだ!!」
魔法使い「お前ちょっとサマンオサ姫に気があったんだろ、いやそうに違いない」
遊び人「な!? ないない」
魔法使い「ふーん…… へぇー」
遊び人「信じてないでしょ」
魔法使い「信じられるか」
サマンオサ姫(僧侶)「この姿がいいならずっとこうしてますけど……」
サマンオサ姫(僧侶)「(あんまり嬉しくないけど…………)」
ゆうしゃ「いやっ!!! 今回だけだ!!! 元の方が…………その………いいし」
サマンオサ姫(僧侶)「そうですか!? う…・うれしいです………」
457 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/29(日) 12:03:28.29 ID:483cPxZDo
ゆうしゃ「武闘家は……まぁ旅の中で会ってきた男から選んで」
サマンオサ姫(僧侶)「…そうね」
遊び人「そうだね」
魔法使い「あっ…… まあ……がんばれ」
盗賊「くっ……プププププ クククククククク……ハハハハハハハ!!!!」
武闘家「みんなぁ!?」
武闘家「待って!! なんでそうなるのよ!!!」
ゆうしゃ「体型が似ていた方がいいと思う、これは冗談じゃなくて戦術的判断で」
ゆうしゃ「使い慣れない体じゃ動きづらいでしょうに」
武闘家「なんで断りづらい事いうんですか!?」
武闘家「ううっ…………でも一回だけ試させて!!!」
ボンッ
サブリナ(武闘家)「ど……どうだぁ!!!」
サブリナ(武闘家)「!?」
持たざる者が自分の力量以上の力を手に入れてしまった時
所有者に重大な負担をかけることになる
ウェイトを積んだ武闘家にはいつものキレはない
サブリナ(武闘家)「お……重いっ…………これがおっぱいのもたらす重力っ……………!!!」
サマンオサ姫(僧侶)「結構重いんだよ、それ 肩凝るし」
盗賊「もういい…! もう…休めっ…! 休めっ…! 武闘家っ…!」
魔法使い「やめろ!! もう武闘家のライフはゼロだ!!!」
遊び人「……これが持つ者と持たない者の違いっ…………」
ボンッ
武闘家「悔しいけど……っ悔しいけどっ……諦めます」ボロッボロッ…
盗賊「なにも泣くこたぁねえだろ」
ゆうしゃ「言った……だろう……」
武闘家の変化先はグプタ君に決定し、争議を起こしたがまもなく鎮圧された
変化の杖には制限時間があったため、一度解除しギリギリのところで変化することとした
そして六人は黄金の国、ジパングに到着した
458 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/29(日) 12:03:56.30 ID:483cPxZDo
【黄金の国、ジパング】
子供「わーガイジンだー」
遊び人「がおー」
子供「わーっ!!!!」
女「ジパングへようこそ」
コソッ
ゆうしゃ「ばれてないみたいだね」
サマンオサ姫(僧侶)「この人、道具屋の娘さんです 面識ありますけど 全然気づいていません」
サマンオサ姫(僧侶)「変化……大丈夫みたいです」
ゆうしゃ「(まず成功ってところか)」
ゆうしゃ「俺達は探し物をしているんですけど………」
女「それならヒミコ様に相談するといいわ!! 今のヒミコ様のおかげで国はかわったのよ!!! 親切に探してくださるわ」
ゆうしゃ「(慕われているんだなぁ…… ここは○○です って言うバイトの人まで言うなんだから)」
サマンオサ姫(僧侶)「(私の時はそんな話聞いた事ないです、代が変わっているみたいです)」
ゆうしゃ「それでヒミコ様は今どこに」
女「この先を右にいってすぐよ、ガイジンといえどもきっと会ってくださるわ」
ゆうしゃ「親切にありがとうございます」
459 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/29(日) 12:04:23.51 ID:483cPxZDo
【私、この国に教えを広めに来た】
男「わたしこのクニにわたしたちの信じる者ひろめにきました」
男「でも! オー! ここでは ヒミコ神様ね!」
男「陸を増やせば人が住めるところ増えるのにね!」
ゆうしゃ「陸を増やしたら海がなくならないか?」
男「そんなのカンケーないね! 陸はひとが育つためには不可欠! わかる!?」
グプタ(武闘家)「(なんかやばい人じゃないですか?)」
ゆうしゃ「(俺もそう思う、その女言葉が引っかかるからあまりしゃべらない方がいいね 武闘家)」
グプタ(武闘家)「(……ですね、引っかかりますけど)」
盗賊「(くっくくくくくく…… 女なのに男装っ……!!)」
グプタ(武闘家)「今のあんたの状況を教えてあげるわ」
「まな板の上の鯛よ」
男「陸は人の生活を豊かにしてきた! 陸はすばらしい!!」
ゆうしゃ「海も陸も大事だろうが、山の幸と海の幸を組み合わせたほうが料理も旨いだろう」
ゆうしゃ「それとも何か、寿司無くして生きていけるのか 俺は嫌だぞ」
ゆうしゃ「どっちも無くなったら困る」
男「オー! だったら陸でサカナ育てたらいいね! 陸はスバラシー」
男「海イケナイ、ワカルー!?」
ゆうしゃ「だめだこりゃ、ほうっておいて行こう」
460 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/29(日) 12:04:52.14 ID:483cPxZDo
【ヒミコの屋敷】
ゆうしゃ「ヒミコ様に会いたいのですが」
女「ははっ、では少々お待ちください 今は他のお客様がいらしております」
ゆうしゃ「そうですか、では待ちます」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
……………………30分後
女「遅いですね」
ゆうしゃ「ですね」
盗賊「(忍び込むか)」
ゆうしゃ「……まずいだろ、初対面の人に悪い印象を与えるのは後々面倒だ」
ゆうしゃ「それにちょっと楽しみなんだ、ヒミコっていう人がさ」
ゆうしゃ「出来れば仲良くなりたい」
ゆうしゃ「(そういえば…最近言ってないな……『カットで』って)」
女「少し……様子をみていただけますか?」
ゆうしゃ「では入ってもよろしいので?」
女「いくらなんでも遅すぎます、私が持ち場を離れる事ができません」
女「お客様に頼むのは恐縮ですが、お願いできますか」
ゆうしゃ「分かりました、剣などはここに置いておきますね」
女「そうですね、刃物はこのカゴに入れてお持ちください 鍵を掛けますので」
カチャ
女「鍵はここを出る時の門に掛けてありますのでそこで解錠してください」
ゆうしゃ「了解です」
461 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/29(日) 12:05:20.17 ID:483cPxZDo
【大和撫子】
ゆうしゃ「さっきの人、すごく丁寧な対応だったなぁ」
ゆうしゃ「大和撫子っていうんだっけ、二人ともジパング出身だからかな」
ゆうしゃ「言葉使いが丁寧だし、(基本的に)性格がおしとやかなのは」
ゆうしゃ「そう思うとなんだかジパングが好きになれそうだ」
サマンオサ姫(僧侶)「や……やだなぁ 照れるじゃないですか 慣れですよ、慣れ」
グプタ(武闘家)「周りが丁寧だったから影響されたんだと思いますよ、実感ないなー」
盗賊「愛は年収だぜ」
遊び人「なでしこは七変化するもんだよ」
魔法使い「お前達は何を言っているんだ」
……………………………………
…………………………………
……………………………
………………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
462 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/29(日) 12:05:56.90 ID:483cPxZDo
?「いつになったら娘は見つかるのです!! ヒミコ様!! 何をしていらっしゃったのですか!!」
ヒミコ「そうは言えども他国との国交をあまり持たぬジパングが他国に捜索を求めるのはかなり難航すると言うたであろう」
?「そこをなんとかするのが王でしょうに!!」
ヒミコ「むう……(これで174回目……早く帰ってもらいたいものだ………)」
ゆうしゃ「あのーー」
ヒミコ「!?」
ヒミコ「(ナイスタイミングで来よったわ!!!)」
サマンオサ姫(僧侶)「!?」
グプタ(武闘家)「!?」
サマンオサ姫(僧侶)「う……うそ!? おかあさん………」
グプタ(武闘家)「こ……こんなところでなにやってるの!?」
ゆうしゃ「(あ……あれが!?、お母さん!?)」
ゆうしゃ「(うわぁ……化粧はケバいし 声はキンキン声)」
ゆうしゃ「(いかにも…の教育ママって感じだ)」
グプタ(武闘家)「大当たりすぎてつらい」
ゆうしゃ「(僧侶もあれくらいの歳になったらああなるのかな……)」
サマンオサ姫(僧侶)「(なりませんよ!!!! 子供の自由は保証します!!!)」
ゆうしゃ「(そう信じたいです)」
サマンオサ姫(僧侶)「(私、怒りますよ!!!)」
姉妹母「なんなのです!!! 今は私の謁見時間のはずです!!!」
ゆうしゃ「とっくに過ぎてますよ、今度は俺達の番です」
ヒミコ「そうじゃ、とっとと代われ(いや、むしろ帰れ)」
姉妹母「キー!! ああ言えばこういう人ですね!!!」
ヒミコ「(?…………)」
ヒミコ「(二人……本来の姿ではない者がおるの)」
ヒミコ「(この女からの依頼はこれで174回目じゃ……いいかげん覚える)」
ヒミコ「(探している娘の情報とも一致する……)」
ヒミコ「(もしや……この二人が探している人物か?)」
ヒミコ「(であるなら、さっさと正体を明かして………)」
463 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/29(日) 12:07:01.66 ID:483cPxZDo
………………………………………
ゆうしゃ「俺達はまぁその……なんですか 世界を救う勇者やってるんですけど」
ゆうしゃ「この国にオーブがあるとの噂を聞きました」
ゆうしゃ「そこでヒミコ様なら何かご存じかと思いまして面会に参ったのです」
ヒミコ「(ゆ……勇者!?)」
ヒミコ「(む、むむむむむむ……………………………………)」
――――中略
姉妹母「ヒミコ様!! 早くしてください!!! こいつらの次は私の謁見時間です!!!」
ヒミコ「(……っ!! ええい!!!!)」(まだやる気だったのかこの女!?)
ボンッ ボンッ
僧侶「え!? ちょ……ちょっと………!? ええー!?」
武闘家「あ……あれ!? 変化の杖の効果が……」
ゆうしゃ「(え!? もう変身時間が切れたのか!? まだ十分あったはずなのに………)」
姉妹母「あっ……あああああーーー!!!!!」
姉妹母「そ……そうりょ……………… ぶとうか………………」
姉妹母「ど……どこに行ってたの!? 僧侶!? 武闘家!?」
姉妹母「とくに僧侶!!! あなた…勝手にいなくなっちゃって………」
姉妹母「ま……まだ間に合うわ!!! さ…さあ!!いらっしゃい あなたには次世代のヒミコになる可能性が十分にあるわ!!!」
武闘家「お母さん……………………………………」
姉妹母「武闘家!!! あなたね!!!」
姉妹母「どうしてお姉ちゃんを連れ出したりしたの!!! お姉ちゃんはヒミコになるのよ!! お……親不孝な娘だわ!!!」
武闘家「そ……そんなぁ……………………………………」
盗賊「おい、そこの化粧のケバいババア ちょっと黙っててくれないか」
盗賊「俺の耳があんたの金切り声は嫌だって言ってんだ」
盗賊「黙ってろ」
姉妹母「誰がケバいって!?」
盗賊「おう、分かってんじゃねえか」
464 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/29(日) 12:07:33.74 ID:483cPxZDo
遊び人「ほ…ほら、みんな顔怖いよ もっとにっこり笑ってさ……」
姉妹母「馬鹿は黙ってなさい!!!」
遊び人「なんで知ってるんだ!!!」
ゆうしゃ「おい、そこのババア、こいつに馬鹿と言った事を訂正しろ!!」
ゆうしゃ「こいつは馬鹿じゃない、大馬鹿だ!!!! 間違えないでもらおう!!」
ゆうしゃ「前人未踏の馬鹿に対して失礼だろうが!!」
魔法使い「そ……そうだ!!!! 大大馬鹿なんだ!! お前にこいつの何が分かるというんだ」
武闘家「そうよ!! 訂正して!! 大馬鹿だって!!」
盗賊「あったりまえだ!! 大馬鹿」
僧侶「そ……そうよ!! 大馬鹿なのよ!!」
遊び人「みんなして馬鹿馬鹿言うなぁ〜!!!」
遊び人「うわぁ〜〜〜〜ん!!!」
姉妹母「とにかく!! 戻ってらっしゃい僧侶 まだやり直せるわ」
僧侶「いやっ!! 私は魔王を倒すために戦うのよ!!」
姉妹母「魔王と戦う!?」
姉妹母「女の子が戦う必要なんてないの、そんなのは変態パンツや男に任せてあなたは家に戻るのよ」
魔法使い「うるさい、女だって戦うわボケ」
盗賊「そりゃ差別発言だぜ、あと変態パンツって誰の事言ってんだ 返答次第ではキレるぞ」
武闘家「……………………………………」
姉妹母「あなたも戻ってらっしゃい、どこに出しても困らないように修行をするのよ」
武闘家「……わたしだって姉さんがヒミコになってくれたら嬉しいよ、でも姉さんが行くっていうならわたしはそれを叶えてあげたいの」
武闘家「一緒にいてあげたいの…………………」
武闘家「だって……………………………………」
武闘家「二人きりの姉妹だもの」
武闘家「戻りたくない……」
465 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/29(日) 12:08:06.12 ID:483cPxZDo
僧侶「ゆ〜うしゃさ〜ん〜〜〜〜〜」
ゆうしゃ「泣きそうな声で頼まなくても分かってる、そこのババア……」
ゆうしゃ「じゃなかった…………姉妹母さんですっけ?」
ゆうしゃ「今の彼女たち(というよりパーティ全員)の保護者は俺です、勝手にパーティから引き離さないでください 困ります」
姉妹母「わたしはね!! この子達を腹を痛めて産んだのよ!!!」
姉妹母「ぽっと出のあなたに保護者の資格はないわ」
ゆうしゃ「ここにいる5人の命は俺が預かっています、ここは譲れません」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
姉妹母「……………………………………」
姉妹母「さては……………………………………」
姉妹母「あなたね!! 私の娘達をたぶらかしたのは…… 二人ともこんな子じゃなかったのに……… 私に従順な…良い子だったのに…… みんなあなたのせいよ!!!」
ゆうしゃ「(知らんがな)」
遊び人「ねえ、たぶらかすってなに?」
盗賊「主人公の特権だよ」
姉妹母「とにかく!!!! 家に帰るわよ 来なさい!!!」グイグイ
僧侶「いーやーぁーーー!!!」
ゆうしゃ「行くな!!!」グイグイ
466 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/29(日) 12:08:29.47 ID:483cPxZDo
ヒミコ「ええい!!!! 静まれ!!!!」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
ヒミコ「ここはどこだ」
ヒミコ「ジパングを治めるヒミコの御前ぞ」
ヒミコ「礼儀というものを知らぬか」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
ヒミコ「喧嘩両成敗じゃ」
ヒミコ「いい案がある、聞け」
ヒミコ「この先の洞窟に『やまたのおろち』という龍が住んでおる」
ヒミコ「そいつは草薙の剣を持っておる、倒せば手に入るであろう
草薙の剣を手に入れた場合そこにおる 女二人は勇者のパーティに残り、手に入れられなかった場合二人は家に戻る」
ヒミコ「どうじゃ、後腐れのないようにわかりやすくしたぞ」
……成功じゃ
467 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/29(日) 12:09:01.05 ID:483cPxZDo
ゆうしゃ「俺はいいが……」
僧侶「分かりました、単純明快ですね やろうじゃないですか!!」
武闘家「やまたのおろちがなんだってのよ!!」
盗賊「ほう……強そうな名前だ さぞ強いんだろうぜ」
遊び人「僕はいいよ」
魔法使い「……草薙の剣で何が悪い」
ゆうしゃ「………………………………………」
ゆうしゃ「……俺達はかまわない」
ゆうしゃ「そっちは」
姉妹母「ふんっ!! そんな事言ってそのまま逃げる気でしょう!!!! 騙されませないわよ!!」
ヒミコ「……では一人 人質として残れ」
ゆうしゃ「(人質!?…………)」
ゆうしゃ「(むう…………)」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
姉妹母「待ちなさい、私に決めさせなさい」
ゆうしゃ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ヒミコ「…決めさせなさい」
おのれ、邪魔するか
468 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/29(日) 12:09:59.33 ID:483cPxZDo
姉妹母「僧侶、残りなさい」
ゆうしゃ「!?」
ゆうしゃ「(僧侶無しで戦うのか…!!)」
ゆうしゃ「分かりました」
僧侶「そんなっ!! 私も行きます!!!!」
ゆうしゃ「(……………………………………怪しい)」
ゆうしゃ「(……念のため予防線を張っておくか)」
僧侶「ゆうしゃさん!?」
ゆうしゃ「命令だ、残れ」
僧侶「……………………………………」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・』
コソッ
ゆうしゃ「(必ず草薙の剣を手に入れて帰ってくる、待てるな)」
僧侶「(……………………………………)」
ゆうしゃ「(俺が信じられないか)」
僧侶「(……………………………………)」
ゆうしゃ「(必ず手に入れて帰ってくる、いいな!?)」
僧侶「はい………」
ゆうしゃ「では僧侶はお願いします」
姉妹母「ええ、私の事はもっと信用してください」
ゆうしゃ「(そうですね、まる)」
ヒミコ「わらわは長い謁見に疲れた、部屋に戻らせてもらうぞ」
ゆうしゃ「はい、必ず草薙の剣を手に入れて帰ってきます」
ヒミコ「また会おうぞ」
……………………………………
…………………………………
………………………………
……………………………
…………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
こうして五人は部屋から出て行った………………………………………
469 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/29(日) 12:10:28.05 ID:483cPxZDo
【白黒はっきりと】
姉妹母「帰るわよ、僧侶」
僧侶「えっ!?」
姉妹母「あんな約束どうでもいいわ、戻って勉強よ」
僧侶「ちょ……ちょっと!!! そんな勝手な!!!」
姉妹母「あなたには時間がないの!!! 遅れた分は取り戻さなきゃいけないのよ!!!」
僧侶「いやーっ!!!!」
姉妹母「きなーさーい!!!!」
バタッ
「はぁ………こんなことになってたか」
僧侶「ゆうしゃさん!?」
「………………………………………」
盗賊「悪かったな、俺で」
盗賊「つまんねー、俺もやまたのおろちと戦いたかったぜ」
僧侶「………………………………………」
盗賊「露骨にガッカリするなよ、傷付くぞ」
僧侶「えー!!!??? そんな顔してませんよ!!!」
僧侶「文字じゃ伝わらないからって勝手な事言わないでくださいよ!!」
盗賊「嘘だ、場を和ませるジョークだ」
僧侶「和みませんよ!!! でもありがとうございます!!」
姉妹母「あんの勇者っ…!! 全然信用してないじゃないの!!!!」
盗賊「人のこといえるかボケ」
盗賊「あー伝言、『用心棒を一人置いておくんでよろしく』」
盗賊「僧侶には『気楽に待ってて』」
盗賊「以上」
僧侶「はぁ〜、助かりました〜〜〜〜〜」
僧侶「でも…・・四人で大丈夫ですか!?」
盗賊「さあ? あいつがそう判断したんだからいいんだろ」
盗賊「……ほらよ」
470 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/29(日) 12:11:12.45 ID:483cPxZDo
ポン
僧侶「????」
盗賊「マグネット式100均オセロ」
僧侶「オセロー!?」
盗賊「遊び人から借りてきた、暇だろうからやってろって」
僧侶「こんなときに!?」
盗賊「こんなときだから ……だとよ」
僧侶「はあ…… なんだか日常に戻った気がします」
盗賊「あいつはいつも平常運転だ、俺、先手黒」
僧侶「私、後手白ですね」
盗賊「まあ座れや」
パチパチパチ
「こっち捲ってください」
「あいよ」
パチパチ
パチパチパチパチ
姉妹母「ちょ…ちょっと!!!!」
盗賊「うるさい!!! 邪魔だ どっか行ってろ!!!」
姉妹母「キー!!!」
僧侶「(はぁ……なんだかんだでいつも私の事考えてくれてるのね……嬉しい)」
盗賊「ああは言ったものの心配だからってさ」
僧侶「人の心の声に勝手に入り込まないでください!!!!」
盗賊「カドとったり」
僧侶「あー!!!! 待った!」
盗賊「待ったなし」
471 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/29(日) 12:11:50.89 ID:483cPxZDo
【勇者達】
ゆうしゃ「あのババアは全く信用ができないので盗賊を置いてきた」
ゆうしゃ「これで僧侶の身の安全は保証されたわけだが」
ゆうしゃ「今回、俺達は四人 気を引き締めて行こう」
ゆうしゃ「モンスターとの戦闘も極力避けて行く」
遊び人「僕が……僧侶さんの代わりをするんだね」
ゆうしゃ「……ちょっと違う」
遊び人「?」
ゆうしゃ「お前はお前、僧侶は僧侶だ」
ゆうしゃ「お前なりの戦いを見せてくれ、僧侶の代わりは誰もいないんだ」
遊び人「……あんまよくわかんないや いつも通りでいいの?」
ゆうしゃ「回復寄りに魔法を使うってだけでいい」
ゆうしゃ「…もちろんお前の代わりもいない」
ゆうしゃ「誰も欠けちゃだめだ」
ゆうしゃ「進もう、二人の自由のために」
武闘家「はい!!!! まだわたしはこのパーティにいたいです!!! 戦いたいです!! がんばります!!」
ゆうしゃ「その息だ」
ゆうしゃ「絶対に勝とう」
『コクッ……』
ゆうしゃ「では進もう、隊列は」
勇 武
遊 魔
472 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/29(日) 12:12:19.60 ID:483cPxZDo
魔法使い「(今回は僧侶も盗賊もいない……回復担当の僧侶、私の代わりにターゲットとなる盗賊無しの四人だ……)」
魔法使い「(四人……つまり……………)」
魔法使い「(普段の1.5倍の攻撃が来ると考えられる……)」
魔法使い「(蘇生魔法は無し、(もっとレベル上げろ遊び人)それでやまたのおろちに勝てるだろうか……)」
遊び人「…………」
魔法使い「(………!! 今回は私に攻撃が回ってくる)」プルプル
魔法使い「(仲間も二人居ない)」プルプル
遊び人「ねー」
魔法使い「(………………………………………)」プルプル
魔法使い「(震えてるのか? この私が? ば…ばかばかしい)」
遊び人「ねー聞いてるの?」
魔法使い「!!??」
魔法使い「ばっ……ばばばばばばばばばばかもの!!!」
魔法使い「急に声を掛けるんじゃない!!!」
遊び人「あのね……ちょっとさ四人じゃ怖いからさ 手、つないでくれない?」
魔法使い「はっ……ハァー!?」
魔法使い「なっ……なぜお前と手をつながなくては……」
遊び人「………………………………………」
魔法使い「」
遊び人「………………………………………」
遊び人「………………………………………」
遊び人「………………………………………」
遊び人「………………………………………」
ボソッ
遊び人「怖いんでしょ」
遊び人「………………………………………」
魔法使い「(……っ!! なんで分かるんだ!!! こいつは!!)」
遊び人「(みんなに言っちゃうよ)」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
473 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/29(日) 12:13:01.30 ID:483cPxZDo
魔法使い「……分かった、つないでやる」
魔法使い「いいか!! 手をつなぐのはお前が迷子にならないための手綱のようなものだそれ以上でもそれ以下でもなく、他意はない そこに、全く、一切の感情は無い 感情というものを捨て去った私に不可能な事はない故に描写的になんの問題もなくまたお前から感情を引き起こされる可能性は皆無であることを頭に入れた上でそれを努力し忠実に守ると約束できるなら僅かながらの良心によって手を繋ぐという行為になんの問題がないことであるだろう。以上の事を理解した上でだ」
遊び人「はい!!!」
魔法使い「本当に分かっているのだろうな」
遊び人「はい!!!」
魔法使い「……よし 手をだせ」
遊び人「ど、どどどどうぞ……」
魔法使い「う……うむ」
お互いに目を合わせず、そっぽを向いてそーっとそっと近づけ
柔らかく手を握った
遊び人「…………」
魔法使い「…………」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
遊び人「柔らかいね、君の手」
魔法使い「……っ!!」
ギリギリと力を込めた
遊び人「痛い痛い痛い!!!!」
魔法使い「ふんっ!」
遊び人「ごめんなさい!! 余計な事いいました!!!」
魔法使い「それは他の女と比べて言ったのか」
遊び人「………………………………………」
魔法使い「言ったのか!?」
遊び人「…………」
魔法使い「他の女と手を握った事は」
遊び人「……ありません」
魔法使い「ふん、なら一生に一回のチャンスを記憶に刻んでおくのだな」
魔法使い「お前なんかと手を握ってくれる女などそうはいないぞ」
魔法使い「ありがたく思うんだな」
遊び人「君は」
魔法使い「は?」
遊び人「あるの?握った事?」
魔法使い「有るに決まってるだろ」
「お父さんと」
遊び人「たぶん、それはノーカンだと思うよ」
474 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/29(日) 12:14:15.68 ID:483cPxZDo
ゆうしゃ「武闘家、聞きたい事がある」
武闘家「どうぞ」
ゆうしゃ「あの二人は仲がいいんじゃないかな」
武闘家「い……今更すぎますよ!!! とっくに気づいてましたよ」
ゆうしゃ「ええっー!?」
武闘家「気づいてなかったのはゆうしゃさんと……」
本人達だけですよ
手を繋いだまま歩いていき……岩に対して
遊び人「ぐえっ」
魔法使い「ぎゃっ」
『いったぁあああああ〜〜〜!!!』
……衝突した
遊び人「ふー! ふー! いったぁ〜」
魔法使い「いてててて」
魔法使い「ええい、お前が手を離さないからだろう!!!」
遊び人「そっちが ぎゅっ って持ってるからこっちは離したかったのに離せなかったんだよ!!!」
魔法使い「いーや、お前の方だ お前が力強く持ちすぎなんだ」
遊び人「絶対そうなのに………ブツブツブツブツ…………」
遊び人「はぁ……気使うんじゃなかった……」
魔法使い「…………ほら繋ぎなおすぞ、早くしろ」
魔法使い「(む……? 私は何を恐れていたのだろうか ふーむ……さっきの騒ぎで忘れてしまった)」
475 :
◆bYs74oxxCg
:2012/01/29(日) 12:16:29.02 ID:483cPxZDo
次回、ジパング完結編(できれば変化の杖編も)
本編とは一切関係無いデータ
僧侶 B89 W65 H87
武闘家 B76 W56 H75
魔法使い B84 W61 H85
女盗賊 B78 W57 H82
サマンオサ姫 B87 W63 H86
おかしら B81 W59 H82
イシス王女 B83 W61 H86
サブリナ B85 W65 H84
男のデータが欲しい人はどうぞ
476 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2012/01/29(日) 13:33:15.48 ID:ln4IMbgio
乙
武闘家は女盗賊に変化すればよかったんじゃ…
477 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/01/29(日) 15:21:00.80 ID:RsCNbjbAo
乙
男達のデータも欲しいです
それにしても武闘家・・・
478 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/01/31(火) 02:13:48.93 ID:4sibda8po
義理の母(になるかもしれない)にババアってww
479 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/01/31(火) 02:30:52.94 ID:j73wVfv4o
乙
武道家…
480 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:12:05.88 ID:UBxy6Rlfo
ジパング完結編
481 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:14:04.32 ID:UBxy6Rlfo
遊び人「でもさ、こうやって手を握るとさ、誰とでも友達になれそうに思えるから不思議だよね」
魔法使い「ポエムが口から出ているぞ、口にチャックをしておけ」
遊び人「ポエムじゃないよ!!」
遊び人「僕は……悪い事してなかったらモンスターとも友達になれると思う」
魔法使い「それはケースバイケースだろ」
魔法使い「一生わかり合えない人間だっているはずだ、人が全部お前と同じ考えだと思うなよ」
遊び人「むぅ……」
魔法使い「エルフの中には人間という種族全体を嫌う者が大勢いる、これは事実だ」
魔法使い「………まぁ 私の存在で少しは緩和されたようだが」
魔法使い「お前の考えは…私は分からなくもない」
遊び人「そうだよね!!」
魔法使い「(だが 手を取り合えば友達か…… 子供の考える事だ)」
魔法使い「……まてお前、誰とでもって 私の事を言ってるだろ」
魔法使い「誰でもいいのかおい」
遊び人「あーっ!!??」
武闘家「な!? なに!?」
ゆうしゃ「どうした!?敵か!?」
遊び人「よく考えたたらスライムに手が無いじゃん……どうやって手を繋ごう……」
遊び人「頭でいいのかな?…… あ、でも怒っちゃうかも………」
遊び人「いや!! きっと手に近いところがあるはず……」
遊び人「!? でもゴーストとか実体がないやつは………」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
482 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:14:26.76 ID:UBxy6Rlfo
武闘家「………」
ゆうしゃ「………」
魔法使い「………」
ゆうしゃ「……っ!! 処分しておけ」
魔法使い「うむ」
魔法使い「ベギラマ」
ゆうしゃ「すまない、武闘家 僧侶の事で不安だろうけど……」
武闘家「いえ……姉さんがまた戻ってきたら笑いたいな って……」
ゆうしゃ「ゆっくり行こう、時間はある」
武闘家「はい」
ゆうしゃ「俺達もつないでおくか?」
武闘家「嫌です、まだ姉さんに刺されたくありません」
ゆうしゃ「ちょっと!?」
武闘家「っははははは」
武闘家「これくらいの冗談は言えるってことですよ」
ゆうしゃ「あっ……そう……」
ゆうしゃ「(これも俺のせいか、変化するというアイデアは良かったと思う、だが二人を不用意にジパングに近づけるべきでは無かった)」
ゆうしゃ「(この失敗は……必ず次回に活かすぞ)」
ゆうしゃ「(……しかし)」
ゆうしゃ「(、変化の杖が解けるには少なくともあと20分はあったはず それがなぜ解けた?…………… 時間を計り損ねたか? それにしては長すぎる)」
ゆうしゃ「(……今は分からない事か)」
483 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:14:58.33 ID:UBxy6Rlfo
【般若の面】
魔法使い「インパス」
魔法使い「問題ない」
パカッ
ゆうしゃ「この兜……すさまじいデザインだ……」
ゆうしゃ「………守備力は高そうだが怪しすぎる」
ゆうしゃ「被らないほうがいい、危険だ」
ボソッ
魔法使い「……格好いい」
ゆうしゃ「絶対に被るなよ、いやフリとかじゃなくて本当に」
魔法使い「分かっている」
【離せ】
魔法使い「……おい もう離せ 手がベタベタしてきた」
魔法使い「お前はナメクジか、粘液か」
手汗です
遊び人「違います〜〜!!」
魔法使い「早く手に入れて戻ろう、この汚れてしまった左手を洗いたい」
遊び人「ひどい……人をばい菌呼ばわりかよ」
ハンカチで手汗をぬぎとった
魔法使い「あー汚い汚い」
遊び人「………」ショボン
「・・・・・・・・・・・・・・」
魔法使い「おい、真に受けるなよ」
遊び人「べー、だ お返しだ」
魔法使い「お……おい あ、ちょっとやめて……」
服に手汗を塗りたくられた
魔法使い「うっ……わかった!!! ごめんごめん!!!」
遊び人「ふんっ………」
ゆうしゃ「あのな………」
ゆうしゃ「なすりつけあいをするのは後にしてくれないかな」ピキピキ
(何しにきてるんだ、こいつら!!!!……)
484 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:15:26.74 ID:UBxy6Rlfo
『こいつが悪い』
武闘家「(どっちも悪いよ……)」
【八岐大蛇とは………】
「(ふふふ、面白い あれが噂に聞く勇者)」
「(……だいぶ体は鈍ってしまっているか)」
「(人の世界に長く居すぎたか……ふっ)」
「(全力でいかせてもらう)」
「(……なぜなら)」
――この体に流れる魔物の血が勇者との戦いを望んでおる)」
「(これも運命、戦わねば)」
「(ふっ……だがフルメンバーでないのは残念だ)」
「(しかしこうでもしなければ戦えはしないだろう)」
「(あの少女たちには悪い事をしたな)」
「(あの女が邪魔だったのも事実だが、早く帰れよ本当に)」
「(毎日来る根気の良さだけは褒めてやりたい)」
「(……だが事情を話す訳にはいかぬ)」
「(全力で相手をしてもらわねば)」
「(勇者との戦いを所望し 八岐大蛇、いざ参る)」
やまたのおろち「ギャー!!!」
485 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:16:14.07 ID:UBxy6Rlfo
ゆうしゃ「………!! やまたのおろち!!!」
「お前の持つ草薙の剣!! 二人の自由のために頂く!!! 覚悟しろ!!!」
一方僧侶たち………………………………
オセロ四戦目、盗賊;○×○
僧侶;×○×
僧侶「……」
パチパチ
盗賊「……」
パチパチ
盗賊「……暇だな」
僧侶「……ですね」
盗賊「あそこで騒いでる奴はいいのか、ほうっておいて」
姉妹母「○☆△!! ※□◎!!!!」
僧侶「いいです、私、ここだけの話 お母さんの事 あんまり好きじゃないんです」
盗賊「ストレートだな、しかもここだけの話を本人がいる部屋でか」
僧侶「聞えてませんよ」
盗賊「………」
僧侶「どっちかっていうと……お父さんの方が好きです」
盗賊「そういやいねーな、どこいってんだ」
僧侶「お父さん旅に出ちゃって、いつ帰ってくるか分からないんですけど」
僧侶「………!! お父さん帰ってきたらゆうしゃさんと取り合いになっちゃうかも……へへへ……」
盗賊「顔をこっちに向けないでくれ、割と気持ち悪い」
僧侶「でもお父さんが帰ってきたら万事解決かもしれません、お母さんはお父さんには逆らえませんから……」
盗賊「ふーん、帰ってくると楽でいいな」
486 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:16:39.68 ID:UBxy6Rlfo
僧侶「どうしてゆうしゃさんが来てくれなかったんでしょうか……」
盗賊「指揮官がいなくなると困るからだろ、苦肉の策だろうぜ」
盗賊「遊び人の指揮で戦えるか?」
僧侶「…………たぶん無理です」
盗賊「だろ? 行ってあげたいけどそれじゃ作戦が成功する確率が下がる」
盗賊「……で、俺……っと」
盗賊「帰ってきたら、いやあ、やまたのおろちは強敵でしたね とでも言ってやる」
「俺を置いていった嫌みだ嫌み」
僧侶「でもそれは根本的な解決になりませんよね、盗賊さん」
盗賊「そうだが、その台詞は引っかかる」
僧侶「……ゆうしゃさん無事かしら」
盗賊「さあ、案外くたばってるかもしれんぞ」
僧侶「縁起でもない事言わないでくださいよ!!!」
盗賊「制限時間はねえんだ、むしろ遅い方が安全である証だ」
盗賊「気長に待とうぜ、暇ならお祈りでもしてろ」
僧侶「無事に帰って来ますように!!」
盗賊「本当にやるのかよ」
………………………………………
……………………………………
………………………………
…………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
487 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:17:10.71 ID:UBxy6Rlfo
【八岐大蛇】
―――戦闘開始
武闘家「たぁ!!!」
武闘家の先制攻撃
ゆうしゃ「はぁ!!!」
続いてゆうしゃの攻撃、今回は四人なので盗賊の攻撃は無し
魔法使い「おなじみのスクルト!!!」
遊び人「スクルト!!」
守備力強化、おなじみ
僧侶が居ればピオリムも使っていた、しかし……今はいない
八岐大蛇の攻撃は火炎の息
『『『『ぎゃああああああああああ!!!』』』』
火炎の息はブレス系統攻撃、フバーハで軽減可能だがまだ習得していない
耐性防具を着けているのはゆうしゃのみ(ドラゴンシールド)三人は大きなダメージを受ける
ゆうしゃ「があああああ!!!! だがドラゴンシールドには火炎・吹雪に耐性があるんだ!!!」
武闘家「や……焼けるぅううう!!!!!」
軽装備の武闘家、実は盾装備はおなべのふた(現時点最強盾)
武闘家の装備できる盾は、(おなべのふた、風神の盾)の二つしかない
武闘家最大の弱点は装備面である、強い防具が装備できない点だ
代わりに会心の一撃は他の職業と比べ遙かに確率が高い
それが魅力だ
遊び人「慣れてるから痛くない 不思議!!」
魔法の鎧には魔法耐性があるがブレス系に耐性は無い通常通りのダメージ
………だが精神耐性が有る人物、へこたれない
誰のせいかまでは言わない
魔法使い「大声で言うな!!! 遊び人! 回復しろ!!」
着ぐるみに服に付いた炎を消しながら叫ぶ者
488 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:17:37.67 ID:UBxy6Rlfo
遊び人「ベホイミ!!」
まずは魔法使いを(最大HPの関係上)
次に武闘家を回復、僧侶が居たら一瞬でできる作業も二度手間
ゆうしゃ「ホイミ」
……そんなにダメージを受けなかったゆうしゃは自力で回復
物理攻撃、攻撃魔法、回復魔法 なんでも出来る勇者の特権
器用にこなす男
ゆうしゃ「火炎の息の後は回復に専念しろー!!」
遊び人「ううっ……回復魔法も練習しとけば良かった……」
遊び人「ベホイミ」
やはり僧侶には劣る回復値、僧侶の80%ほど。
本当に魔法が下手である
火炎の息にはなんとか対応出来ているが、これが激しい炎だったら全滅だっただろう
不器用貧乏の遊び人
ゆうしゃ「後悔なら後でしろー!! 今はベストを尽くせー!!」
四人になった事で指揮は簡単になった(状況把握が容易)、代わりに戦力は3分の2
いつもとは勝手が違うことを頭に置かなければならない
僧侶の回復を当てにする、盗賊の魅力的な物理防御
……あると思って回復を怠ればうっかり一人が死に、また一人………
正しく指揮をしなければ全滅する
指示は常に的確でなければならない
武闘家「姉さんーーー!!!」
武闘家「(また……旅をするの、一緒に!!!!)」
その思いが伝わったのか、いつもに比べて会心の一撃を多く出す武闘家
魔法使い「……………………手を取り合うか ふっ だが今は草薙の剣を手に入れる事が先決!!!」
魔法使い「……勝利のために戦う!!!」
魔法使い「(………………本当に手を取り合えたらいいのだが)」
ゆうしゃ「(誰も言わないから言っておく)」
ゆうしゃ「盗賊ー!!、的が減って攻撃がよく来るぞーー 居て欲しいーー!!!」
ゆうしゃ「それにダンジョンでも少し迷子になったからなーー!!!、お前がいないからだーーー!!」
フォロー
489 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:18:03.44 ID:UBxy6Rlfo
やまたのおろち「(ふふふふふ!!!、血がたぎっておるわ!!)」
やまたのおろち「(これが勇者との戦い……、フルメンバーが揃っておらんでもこれだけ戦うとは!!)」
やまたのおろち「(やはり……あの勇者の指揮が良いからかの? 他の三人も生き生きしておるわ)」
やまたのおろち「(ククククク……元来争いを好まぬわらわもこの時だけは血が騒ぐぞ!!!!)」
やまたのおろち「(ハハハハハハハハハハ!!!!!)」
やまたのおろち「(ハーッハハハハハハハハハハハ!!!!)」
口から火炎を噴き出した、八岐大蛇は興奮していた
強き者と戦う喜び、八岐大蛇が争いを好まないのは自分より強い者に会ったことがないからであった。
しかし、今は血が沸き肉が踊る興奮これ以上の幸福があろうか
やまたのおろち「ギャーーーーーッ!!!」
八岐大蛇なのに五つしか頭がない事は誰も突っ込まなかったが
独立した頭五つが四人を襲う
ゆうしゃ「武闘家!!」
武闘家「はい!!」
二人が遊び人と魔法使いの前に立ちふさがる
遊び人は賢者で良い防具が着られるとはいえレベルが他のメンバーに比べ低い
魔法使いは相変わらずの紙装甲
武闘家「今回は盗賊が居ない……からゆうしゃさんにもガードに来てもらったってわけ」
武闘家「結構さ…盗賊の事、わたし 当てにしてたみたい!!!」
490 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:18:31.87 ID:UBxy6Rlfo
ゆうしゃ「お前に恨みは無い、だが!!!!」
剣を上段に振り上げ八岐大蛇の足に攻撃する
足を止めれば機動力が落ち、戦いが楽になるのは確実
巨大で体重の重い魔物には有効である
ゆうしゃ「お前を倒し、二人とまた冒険に出る!!!」
ゆうしゃ「負けられない!!!」
魔法使い「バイキルト!!!」
攻撃翌力を増加した
右足に剣を差し込み大きなダメージを与えた
やまたのおろち「ギャーーーーーーーーーーー!!!!」
指揮官の判断は常に冷静だった、回復のタイミング 戦闘中に八岐大蛇の攻撃パターンを予測し次の攻撃は何かを予想して指示し、予想が外れた時のケアも忘れなかった。
八岐大蛇、人間の世界で過ごしすぎた体は久々の戦いで滾っているが本調子とはいえない 故に耐久に難があった
ゆうしゃ達優勢で戦闘は進み
やまたのおろち「(……っ!! はぁ…… はぁ……)」
やまたのおろち「(こ…ここまでかの)」
限界に達した
やまたのおろち「ギャオギャオ」
ゆうしゃ「?」
ゆうしゃ「なんだ? 様子がおかしいぞ」
武闘家「?」
遊び人「えっ?」
魔法使い「ん?」
やまたのおろち「ギャ、ギャギャギャギャ」
八岐大蛇は草薙の剣を落とした
491 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:18:59.25 ID:UBxy6Rlfo
ゆうしゃ「……!! これは…… いやこれが草薙の剣」
ゆうしゃ「草薙の剣だ!!!!」
武闘家「や……やったーー!!!! これを持って帰ればヒミコ様との約束が果たせる」
魔法使い「お……おお!! やったな!!」
武闘家「いえい!!」
魔法使い「い……いえい…」
ゆうしゃ「つまり!?」
武闘家「自由!!!」
ゆうしゃ「やった!!!!」
『ははははははははは!!!!』
やまたのおろち「ギャ、ギャオギャオギャオ」
八岐大蛇は傷ついた体を引きづりながら去ろうとした
ゆうしゃ「……!! いや まだだ、こいつにとどめを刺していない」
ゆうしゃ「魔物には……とどめを刺さなければ……!!」
やまたのおろち「(……後は次世代に任せるか そうだよな)」
やまたのおろち「(人であるのも中々楽しかった……)」
492 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:19:40.54 ID:UBxy6Rlfo
遊び人「ま……待って!!!」
ゆうしゃ「!!??」
やまたのおろち「!!??」
遊び人「ねえ、待ってよゆうしゃ!! 今さ、このやまたのなんちゃらにとどめを刺す必要はないんじゃないかな!!!」
やまたのおろち「(こんな時になんだが 名前……覚えておけよ)」
遊び人「だ…だってさ!! こいつはさ 特に何もしてないんだよ!!!」
遊び人「ヒミコさんには草薙の剣を取ってきて、って言われただけでしょ!!??」
遊び人「[
ピーーー
]ことはないじゃない!!!」
ゆうしゃ「だ……だがなぁ……………」
遊び人「ね!!! お願い!!!」
遊び人「それにさ、戦いを挑んだのは僕たちだよ!? あっちからしかけてきたわけじゃないしさ!! 見逃してあげようよ!!! ねっ!! お願い!!!!」
魔法使い「……」
ゆうしゃ「………!!!!!!!」
ゆうしゃ「……ああもう!!! どうしたらいいんだよ!!!!」
ゆうしゃ「お前はなぜそんなに拘る!?」
遊び人「この通り!!! この通りだからさ…」
頭を地面にこすりつけて嘆願した
ゆうしゃ「!!??………」
武闘家「……いいですよ、わたしは」
ゆうしゃ「いいのか!?」
武闘家「頭下げた人にあそこまで言われてやれませんよ、それにわたしは姉さんと自由になることです。 八岐大蛇の命を取ってこいとまでは言われてない以上……」
武闘家「……どうでもいいことです」
武闘家「……好きにさせてあげましょうよ」
493 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:20:09.06 ID:UBxy6Rlfo
ゆうしゃ「……っ!! 当事者が良いって言ってるんだ」
ゆうしゃ「……俺も 従うよ」
ゆうしゃ「……早く帰って僧侶を安心させてあげたいしな(取って付けた)」
魔法使い「勝手にしろ!! こいつが後で復讐に来たらお前を食べさせるからな」
遊び人「や……やったーーー!!! 良かったね 君!!」
やまたのおろち「(へ……変な人間じゃ…………)」
やまたのおろち「(ま…まぁおかげで生き延びる事ができた)」
やまたのおろち「(礼を言いたいがこの姿では……)」
やまたのおろち「ギャオギャオギャオ」
何をいっているかは分からない
遊び人「わかんないけど、ありがとって言ってたらどういたしまして!!」
遊び人「へへへへへ」
やまたのおろち「(ほ…本当に へ…変な奴じゃ……)」
ドスン、ズサッドスンズサッドスン…………………………
右足を引きずって八岐大蛇は去っていった
魔法使い「おい!!! さっさとリレミトするぞ!!! 馬鹿は置いて行く」
遊び人「そ……そんなぁ……!!!」
魔法使い「男が簡単に土下座なんてするもんじゃない!!! 反省しろぉー!!」
魔法使い「ゆうしゃ、武闘家 集まれ」
「コクッ」「コクッ」
遊び人「えっ ちょっと本気で……」
魔法使い「リレミト!!!」
遊び人「うわぁーーーー!!!! 僕も自力でリレミト!」
→ジパングの洞窟前
その後、置いて行かれた遊び人は三人とは別のルーラでジパングに到着し合流した
一方
494 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:20:36.40 ID:UBxy6Rlfo
…………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
僧侶「…………………………」
盗賊「…………………………」
『遅いなぁ………』
僧侶「何か作りましょうか」
盗賊「遠慮しておく」
僧侶「即答しないでください」
僧侶「ゆうしゃさんの好みとか知ってます?」
盗賊「何でも食べるな、あいつ」
盗賊「芋虫も」
僧侶「その話題はナシの方向で」
『・・・・・・・・・・・・』
僧侶「……私、気になってたんですけど」
盗賊「なんだ」
僧侶「どうして武闘家は男に変化するように言われたんでしょうね」
僧侶「体型的には女盗賊さんが合ってるはずですが」
盗賊「前回(レッドオーブ編)で俺が嫌だって言ったから除外したんだろ」
盗賊「悪いがあの女盗賊は見るのも嫌だ、武闘家が変化している偽物だとと知っていても……ぞっとする」
僧侶「そんなに嫌なんですか」
盗賊「ああ、鳥肌がたつぜ」
盗賊「俺はじっくり観察して女を決めるタイプなんだ、あんな速攻求婚するような軽い女には興味ねえ 吐き気がする」
僧侶「はー」
僧侶「(ゆうしゃさんはどうなんでしょう、好きなタイプとか……)」
僧侶「武闘家は頼りになる男が好きだって、守ってくれるんじゃなくて一緒に戦ってくれるタイプの」
盗賊「へー へー どうでもよし」
僧侶「ひどい!!! それはいいすぎですよ!!!」
盗賊「知らぬ、存ぜぬ」
僧侶「可哀想……武闘家…………」
495 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:21:13.13 ID:UBxy6Rlfo
【????】
やまたのおろち「ま……まさか人間に命を救われるとはな」
やまたのおろち「……そろそろやつらも戻ってくる」
やまたのおろち「ヒミコの姿に戻らなければ……」
やまたのおろち「っ!!」
自分の体をヒミコに似せた
ヒミコ「……っ!! まだ右足が………」
ゆうしゃに刺された傷が痛む
ヒミコ「まだ……歩けるか いつつつつ……」
ズサッズサッ…………………………
…………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
ゆうしゃ「もう許してやるか」
武闘家「そうですね」
魔法使い「ったく………馬鹿だな」
武闘家「……ちょっと笑ってません? 魔法使いさん」
魔法使い「?……そうか?」
武闘家「そうですよ」
遊び人「ま、まってぇえーーーーー!!」
ゆうしゃ「はぁ」
496 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:21:40.46 ID:UBxy6Rlfo
合流】
ゆうしゃ「そうりょぉーー!!!!」
僧侶「あ…ゆうしゃさーん!!」
盗賊「俺の時とは大違いだ……はぁ」
魔法使い「ただいま、ファザコン、マザコン ロリコン」
盗賊「やめてくれ」
武闘家「ただいま」
盗賊「おう、お疲れさん」
武闘家「優しくて……気持ち悪い」
盗賊「ねぎらったらこれだよ」
盗賊「まぁ手に入れたんだろ?」
武闘家「もっちろん」
ゆうしゃ「草薙の剣だ!!」
僧侶「やったやったーー!!!」
ゆうしゃ「お…おい 恥ずかしいからやめろって……」
僧侶「きゃっ きゃっ きゃっ」
僧侶はゆうしゃにじゃれ合った
姉妹母「あっ……ああああああ………」
武闘家「お母さん!! しっかりして!!」
ゆうしゃ「わかったわかった!!」
遊び人「今日は赤飯にする?」
魔法使い「そうだな」
ゆうしゃ「こらぁーー!!!」
姉妹母「………はぁはぁ」
姉妹母「み……みとめないわ!!!」
姉妹母「きっとこれは偽物よ!!!」
497 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:22:17.62 ID:UBxy6Rlfo
ヒミコ「い……いや……それは本物じゃ………」
右足を引きずったヒミコが現れた
?「(………………………………!!)」
?「(………………………………!!)」
姉妹母「そ…そんな どこに証拠が………」
ヒミコ「貸してみい」
ゆうしゃ「はい」
ヒミコ「なびけ!! 草薙の剣よ!!」
青い光に包まれた
ヒミコ「こいつの特殊効果での、ルカナンの効果があるのだ」
ヒミコ「ルカナンの効果を持つのは世界広しといえどこいつ一本じゃ」
ヒミコ「つまり……これが証じゃ」
姉妹母「そ……そんなぁ………………………………」
姉妹母「やだやだやだ!!!」
ゆうしゃ「あれ、僧侶が駄々をこねてる時に似てるよ」
僧侶「……血は争えませんね、言い返せないです」
ヒミコ「ええい!! そういう約束であっただろうに!!」
姉妹母「やだやだ〜〜!!」
盗賊「悲しいな、見るのが」
武闘家「ごめんなさい………………………………」
ヒミコ「(めんどうなやつだ!!! まったく人間には変わった奴が多すぎる!!)」
????「おーーい……家に誰もいないぞーーーどこだー 姉妹母ーーー」
498 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:22:48.61 ID:UBxy6Rlfo
僧侶「あ、お父さん!!」
武闘家「おーいお父さんーーー」
姉妹父「おお!!! 我が愛しの娘達よ!!」
姉妹父「ハハハハハハハ!!!」
二人を抱き上げた
武闘家「わわわわわ」
僧侶「わわわわわわ」
盗賊「女二人分だぞ!? ……すげえごつさだ」
盗賊「あ、ウェイトが無い奴いるからか、把握」
姉妹父「今帰ったぞ!!! ハハハハハ」
僧侶「どこにいってたの?」
姉妹父「なーに、ちょっとアッサラームまでな」
武闘家「へー」
姉妹父「む、今変な目で見たろう、仕事だ 仕事!!」
武闘家「分かってるって、おかえり!」
姉妹父「僧侶、大きくなったな(特に胸が)」
僧侶「お父さん」
姉妹父「武闘家、お前は……縮んだ?(全体的に)」
武闘家「お父さん」
『お父さん!!!!』
姉妹父「ハハハハハハ!!!!」
499 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:23:10.76 ID:UBxy6Rlfo
姉妹母「あ、あなたーー!!!」
姉妹父「どうした、そんな顔して」
姉妹母「こ…この人たちが私達の娘を誘拐しようとして!!!!」
ゆうしゃ「……ごめん、合ってるところを教えてくれ」
魔法使い「この人たち、までだな」
姉妹父「な…なんだってーーーー!!!!」
姉妹父「お前達……!!」
姉妹父「誘拐されるほどルックスがあったか?」
『お父さん!!!!』
姉妹父「あ、いたっ、父親に何をするんだ」
『自分の娘に何をいっているんだ!!』
姉妹父「うっ………………………………」
500 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:23:37.48 ID:UBxy6Rlfo
ゆうしゃ「か…軽すぎる………………………………」
姉妹母「そ…僧侶なんてヒミコとなる道をやめるって…・!!」
姉妹父「まだ諦めてなかったのか………………………………」
僧侶「えっ!?」
姉妹父「自分がヒミコに成れなかったからって子供に押しつけるのはやめろとあれほど………………………………」
僧侶「お母さん」
姉妹母「ホホホホホホホホ」
武闘家「笑って誤魔化したなーーー!!!」
姉妹母「ほら、今日は天気が良いから」
姉妹父「二位じゃだめなのか、本当に」
僧侶「そんな理由で!!!」
武闘家「二位でいいのよ!!! お母さん!!」
姉妹母「ううっ………………………………でもさ」
姉妹父「デモもテロもあるか!!」
ゆうしゃ「(あれ…なんかデジャブ)」
姉妹父「後でじっくり話を聞こう」
姉妹父「問題は……」
501 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:24:05.65 ID:UBxy6Rlfo
姉妹父「この四人は何者なのだ」
僧侶「この人たちは……」
武闘家「わたしたちのパーティ!」
姉妹父「パーティ!? あのシャンデリアとかがある方ではなくてか!?」
武闘家「わかりにくいボケはやめてほしいの」
姉妹父「ふむ……で旅の目的は?」
僧侶「魔王バラモスを倒す旅よ」
姉妹父「バラモス!?」
姉妹父「こ……このパーティの責任者は誰だ!!」
ゆうしゃ「(!? これは父親権限が来るパターン……?)」
ゆうしゃ「俺ですけど」
姉妹父「おま……おまえは勇者か?……」
ゆうしゃ「はい」
姉妹父「おい、姉妹母!!」
姉妹母「なんですか!? あなた」
姉妹父「今すぐ家から色紙を持ってこい!! 四十秒でだ!!!」
姉妹母「は………………………………」
姉妹父「どうなってもしらんぞーーー!!」
姉妹母「わ……わかったわ、あなた」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
意味が分からない
………四十秒後
姉妹母「持ってきたわ!!」
遊び人「はやっ!?」
姉妹父「………………………………その」
姉妹父「サインを………………………………」
ゆうしゃ「サイン!?」
姉妹父「悪いかね!?」
ゆうしゃ「いいですよ!!」
シャッシャッ
ゆうしゃ「はいどうぞ」
姉妹父「やったーーー!!! 有名人のサインゲットだ」
武闘家「お父さん……恥ずかしいからやめて……」
502 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:24:46.57 ID:UBxy6Rlfo
姉妹父「………………………………」
姉妹父「まてぇーーー!!! ということはだ」
姉妹父「娘達は勇者のパーティメンバー……」
ゆうしゃ「そうです」
姉妹父の目に覇気がやどった
姉妹父「………娘を危険な目に遭わせてないかね」
ゆうしゃ「していないといえば嘘になります」
姉妹父「そうだな、正直だ」
姉妹父「……この男をどう思う、娘達よ」
僧侶「優しい人」
武闘家「頼れるリーダー」
姉妹父「……そうか、無理をさせてないだろうな!?」
ゆうしゃ「可能な限りさせてません」
姉妹父「うちの娘を傷物にしてくれたら勇者といえど許さないからな」
姉妹父「……肝に銘じておけよ」
ゆうしゃ「はい」
大きな声ではっきりと答えた
姉妹父「……気に入っているか、今の場所が」
僧侶「うん」
武闘家「そうだよ」
姉妹父「好きにするといい、自分の人生くらい責任を持てよ」
姉妹父「それから!!! 変な男には……ひっかからないようにな」
姉妹父「むしろこっちが大事だ」
僧侶「はははははは……」
武闘家「上を向いて歩こうよ、姉さん」
姉妹父「娘達をよろしくたのむ」
ゆうしゃ「はい、責任をもって預かります」
盗賊「……ひょっとして万事解決か?」
魔法使い「みたいだな」
503 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:25:16.33 ID:UBxy6Rlfo
ヒミコ「はぁ……はぁ…… もういいだろう」
ヒミコ「最後に……」
ヒミコ「……少年 こいつはお前にやろう」
姉妹母「名刀草薙の剣をですか!?」
姉妹父「ヒミコ様!?(格好からそうだと思われる)」
ヒミコ「よいのだ」
遊び人「えっ!?」
遊び人「いや……でも僕 鞭が……」
ヒミコ「おまえは実に馬鹿じゃのう、『くさなぎ』じゃぞ」
ヒミコ「草をなぎ払った事から付いた剣の名前じゃ、鞭もなぎ払うであろう」
ヒミコ「問題ないはずじゃ、取っておけ」
遊び人「えーっと、盗賊 いいの?」
盗賊「別に……まあいいんじゃねえか? 鞭はグループの敵に攻撃
単体の敵には剣の方が有利だしな」
盗賊「だが、お前にはもったいない剣だぜ」
遊び人「でも……どうして僕に?」
ヒミコ「なんとなくじゃ」
遊び人「はぁ」
ヒミコ「ちなみにその剣のルカナンは何度でも使える 便利じゃぞ」
ルカナン、守備力を低下させる魔法 ルカニは単体であるがルカナンはグループに使う事ができる 代わりに効力はルカニの半分だ
ヒミコ「(……礼は返したぞ、少年)」
504 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:25:42.14 ID:UBxy6Rlfo
ゆうしゃ「………」
ヒミコ「どうした」
ゆうしゃ「い…いえ!! なんでもありません お気遣いありがとうございます」
ヒミコ「それからオーブであったな、心当たりはあるぞ」
ゆうしゃ「えっ!?」
ヒミコ「……どれ えっと………あいつ どこにしまったのじゃ」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
ヒミコ「あったぞ こいつじゃ」
ゆうしゃ「ぱ、パープルオーブ!?」
ゆうしゃ「失礼ながら、どうして教えてくださらなかったのか理由を聞かせてもらえませんか」
ヒミコ「どうしてもお前達にはやまたのおろちと戦って欲しかったのじゃ、許せ」
ゆうしゃ「良いように使われたってわけですね・・・…」
ヒミコ「無償で手に入るのは駅前のティッシュのみじゃ」
「ギブアンドテイク・・・・・・当然じゃ」
ヒミコ「用も済んだであろう、さらばじゃ」
ゆうしゃ「……今日はジパングに泊っていきます 皆疲れたでしょうから」
ヒミコ「……そうか」
ヒミコ「………好きにするが良い」
日が暮れてきた
その日は僧侶と武闘家は自分の家で過ごし、他の四人は邪魔をしてはいけないからと宿屋にて四人は眠った、……はず
505 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:26:56.33 ID:UBxy6Rlfo
【深夜】
ヒミコ「………………………………」
ヒミコ「………………………………」
ヒミコ「そこに居るのは……誰じゃ」
?「………………………………」
?「………………………………」
?「私だ」
ヒミコ「お主か、宛が外れたのう」
魔法使い「そうか」
ヒミコ「……妾の正体に気づいてか?」
魔法使い「………………………………まあな」
ヒミコ「そうか……お主からも何か違う気配がしとったのじゃ」
ヒミコ「……純粋な人間ではないな」
魔法使い「うむ、人間とエルフのハーフだ」
ヒミコ「ほう、ハーフとな、珍しい」
ヒミコ「………何を考えている?」
魔法使い「茶番を仕掛けた張本人…いや人でもないか」
ヒミコ「そうじゃ、先の洞窟で戦ったやまたのおろちは……妾だ」
魔法使い「なぜそんな事をした?、意味が分からない」
ヒミコ「血が…疼くのじゃよ、勇者と戦えとな」
ヒミコ「人を襲っても何の楽しみも覚えぬ妾も本日だけは興奮したぞ」
ヒミコ「いい戦いだった」
魔法使い「フルメンバーなら楽勝だ」
ヒミコ「くくく、そう強がらんでもよい 怖かっただろう」
魔法使い「ふん」
魔法使い「それに変化の杖を解いたのもお前だろう」
ヒミコ「あれは失敗だった、人質を取られるとはおもわなんだ」
ヒミコ「単にオーブの代償として向わせれば良かったと思う」
魔法使い「結果オーライだから何もいえんが性格がよろしくないようだ」
506 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:27:22.78 ID:UBxy6Rlfo
ヒミコ「妾を殺しにきたか」
魔法使い「いや?」
ヒミコ「では何のために会いに来た」
ヒミコ「それ以外に理由があるか?」
魔法使い「友になりにきた」
ヒミコ「はっ……?」
魔法使い「握手をしよう」
ヒミコ「……?」
怪訝に思いながらも手を出した
魔法使い「これで私達は友だ」
ヒミコ「魔物と友になってどうする、仲良く歩くか?」
魔法使い「それもいいだろう、そうするか?」
ヒミコ「おいおい」
魔法使い「悪い事をしていなければ、魔物でもなんでもいいんだと」
魔法使い「そうらしいぞ」
魔法使い「……他人の言葉だがな」
ヒミコ「ほう、子供の考えそうな事だ」
魔法使い「くくくく……私もそう思うぞ」
507 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:28:06.98 ID:UBxy6Rlfo
ヒミコ「悪い事……?あるぞ ジパングの国民を騙しているということがあるな」
魔法使い「悪い噂は聞かなかったぞいいじゃないか、本物はどこだ」
ヒミコ「………………………………」パチン
指をはじくとまるで結界が解けたように光に包まれた
魔法使い「うっ」
目の前に立っている女と同じ顔をした女が苦しそうに眠っていた
ヒミコ「衰弱らしくてな、体力が低下しておる」
ヒミコ「まさか魔物に代役を頼むとは思いもよらなんだ」
ヒミコ「女帝ゆえの孤独…藁にもすがる気持ちだったのだろう」
魔法使い「……」
魔法使い「……人が好きなのか?」
ヒミコ「好きではない、だが興味はある それだけで引き受けたはずだった」
魔法使い「だった?」
ヒミコ「お前達を見ていると好きにもなるぞ、楽しすぎる」
魔法使い「なんだ、お前もか」
「ハハハハハハハハハハ!!!!」
ヒミコ「いや、おかしいおかしい」
魔法使い「ハハハハハ」
ヒミコ「気が合うのお」
魔法使い「だな」
508 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:28:37.75 ID:UBxy6Rlfo
魔法使い「名前は?、ヒミコは仮の名だろう」
ヒミコ「八岐大蛇だ」
魔法使い「それは種族名だろ、名前ではない」
ヒミコ「むう……………」
ヒミコ「やまたのおろちじゃから、オロちゃんでどうじゃ」
魔法使い「おろちゃん!?」
魔法使い「ぷぷぷぷ……いやいいぞ……それ」クククク
ヒミコ「わ……笑ったな!!」
魔法使い「いやいや、可愛い名前だなと思って」
オロちゃん「ええい、笑うでない!」
魔法使い「末永く頼むぞ、友達少ないんだ」
オロちゃん「何人くらいだ」
魔法使い「七人目だ」
(……パーティメンバー込みで)
オロちゃん「少ないないのう」
オロちゃん「また旅に出るのだろう、あてはあるか」
魔法使い「……いや?」
オロちゃん「北に向え、良いことがあるぞ」
魔法使い「ほう、情報をありがとう」
509 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:29:03.41 ID:UBxy6Rlfo
魔法使い「お前は……これからどうする」
オロちゃん「またヒミコの振りをする、新しいヒミコを選ぶまでな」
魔法使い「選んだらお役御免だろう? そのあとは?」
オロちゃん「勇者に頭を下げるかの」
オロちゃん「悪い事してないから仲間に入れてっと……」
魔法使い「………………………………」
魔法使い「砂漠にオアシスが一つあるとする」
魔法使い「先に住んでいた動物のオアシスを別の動物が取ろうとする時」
魔法使い「先に住んでいる動物は全力で戦うぞ」
魔法使い「オアシスを守るためにな」
オロちゃん「………………………………わかりにくすぎる例えだ」
………………………………
…………………………
…………………
……………
………
……
…
オロちゃん「………そこにもう一人おるだろう、姿をみせい」
?「いや、一言で俺は帰らせて貰うよ」
?「おろちゃーん〜〜、そのセンスはないと思うぞ」
オロちゃん「うるさい!! ほうっておけ」
?「真面目な話をしよう」
?「もしお前がジパングの国民を虐げるのなら」
?「今度は俺がお前にとどめを刺す」
オロちゃん「怖いのう」
―――勇者という職業は
510 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/02(木) 22:31:10.31 ID:UBxy6Rlfo
次回、ネクロゴンド編
Q.主人公が空気のようだが
A.何、気にすることはない
ゆうしゃ 172cm 69kg
遊び人 165cm 54kg
盗賊 170cm 65kg
賢者 180cm 78kg
商人 169cm 80kg
カンダタ 176cm 84kg
グプタ 172cm 72kg
僧侶 157cm ――
武闘家 150cm ――
魔法使い 158cm ――
おろちゃん160cm ――
体重は秘密
511 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2012/02/03(金) 07:22:19.87 ID:LXUx9evho
おろちゃん可愛すぎてやばい
512 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(北海道)
[sage]:2012/02/03(金) 07:32:32.52 ID:VG24eUUEo
おろちゃんのそれ、全長じゃないよね?
513 :
◆bYs74oxxCg
[sage]:2012/02/03(金) 19:02:33.21 ID:1myS1XTuo
ヒミコ形態の時です、実際はメートル単位となります
514 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/02/03(金) 23:09:27.20 ID:lVGll9xmo
160mか
515 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/07(火) 20:06:19.30 ID:jqs7h6kXo
【北】
魔法使い「北に向わないか、ゆうしゃ」
ゆうしゃ「?、北か……そうだな北に向おうか」
魔法使い「理由は聞かないのか?」
ゆうしゃ「気分さ」
【過疎地帯】
ゆうしゃ「……一軒だけ家があるが」
僧侶「周りに何もありませんね」
ゆうしゃ「過疎ってるなぁ」
遊び人「過疎ってるって誰もいないの?」
盗賊「『過疎』ってのは一応誰かいるけど少ないってことだ、誰かいるだろ」
僧侶「行ってみましょうよ」
ゆうしゃ「そうだな」
ゆうしゃ「入ってみよう」
………………………………
……………………………
…………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
516 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/07(火) 20:06:57.93 ID:jqs7h6kXo
【グリーンラッド】
ゆうしゃ「ごめんくださーい」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
ゆうしゃ「?」
老人「………おお また人に会えるとは……」
ゆうしゃ「こんにちわ」
老人「ここはグリーンラッド、何も無いところじゃ」
武闘家「本当に何も無いね、窓から見ても緑一色だし」
盗賊「役満だぜ」
魔法使い「まっさらな土地だ、手抜きじゃないのかこれ?」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
老人「ついに手に入れられなかった……変化の杖 それだけが心残りじゃ」
ゆうしゃ「変化の杖を求めて?」
老人「生涯をかけ数多の海を駆け抜け」
老人「例え火の中、水の中、森の中、スカートの中」
僧侶「キャーッ!!!」
武闘家「姉さん落ち着いて!!」
盗賊「何やってたんだよ………」
ゆうしゃ「遊び人」
遊び人「ゆうしゃ」
『同類の臭いがする』
ゆうしゃ「……ああ」
遊び人「そうだね」
ゆうしゃ「老人、変化の杖を手に入れてどうするんだ?」
517 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/07(火) 20:07:28.44 ID:jqs7h6kXo
老人「それは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
老人「若い女の娘に変化して体を堪能する、男ならそれがわかるだろう?」
『なん……だと……』
二人は膝から床に倒れ込んだ
魔法使い「ど…どうしんだ!? 二人とも!?」
ゆうしゃ「あ……遊び人………………………………」
遊び人「ゆ……ゆうしゃ………………」
遊び人「僕たちは何も気づいていなかったんだ」
遊び人「変化の杖の、可能性という名の未来を…………」
ゆうしゃ「俺だってそうだ、俗世を離れ真面目な事ばかり考えていた……」
武闘家「待って、そっちの方が俗世だと思うよ」
ゆうしゃ「自分の本当の気持ちに、女の娘に変化したいという気持ちに!!」
ゆうしゃ「気づく事ができなかったんだ…………」
ゆうしゃ「本当の自分はまさに今!! ここにある………」
遊び人「未来は今……僕らの手の中にある」
『こんな単純な事にも気がつかなくなっているなんて……………』
『腕が鈍っているな……………』
僧侶「ピキピキピキピキ」
魔法使い「い……いつもの事だろう、落ち着こう」
僧侶「そうですよね、いつもの事ですから多めに見ましょうか」
518 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/07(火) 20:07:54.89 ID:jqs7h6kXo
ゆうしゃ「ああ…………すまなかったな ポルトガでお前を巻き込んだのは間違いだった。たとえ俺の物を捨てられようとも二人で分け合えば良かったんだ」
ゆうしゃ「お前は……許してくれるか?」
遊び人「あの時は恨みもしたよ、でも……」
遊び人「……僕たちは気づく事ができたんだ、全てを水に流そう」
遊び人「同士として………………………………」
ゆうしゃ「遊び人!!!」
遊び人「ゆうしゃ!!!」
涙を流し、堅く抱き合った
『うわぁあああああああああああああああ!!!!』
盗賊「きたねえなあ」
老人「お前達は……わしの理念を理解できるかの?」
『できる!!!』
老人「分かってくれるか、そうかそうか……」
ゆうしゃ「まだ俺達は立ち直れます。 ここに…変化の杖が二本あります」
老人「なんとぉーー!!! これが運命か……」
老人「しかし……この歳になって…………………」
ゆうしゃ「今からでも遅くありません、受け取ってください、我が同士」
遊び人「僕たちはあなたへの感謝の印としてこの杖を進呈します」
『同士として!!』
519 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/07(火) 20:08:25.54 ID:jqs7h6kXo
僧侶「もういいですよね、怒っても」
魔法使い「そろそろ限界だ、茶番に付き合っておれん」
魔法使い「引導を渡してやる」
状態異常には毒、マヒ、混乱、眠り、マホトーンなどがあるが
どれも厄介なものである
状態異常、気絶 二名
その後彼らを見た者はいない………
ゆうしゃ「ううう………………せめて ダイイングメッセージを……」
遊び人「犯人は家政婦………………」
盗賊「あーあ…… ジパングじゃ頭使ったのになぁ」
僧侶「台無しですよ!! 本当に!!」
老人「」
武闘家「わりといつものことですよ」
520 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/07(火) 20:08:47.98 ID:jqs7h6kXo
十分後…………………
ゆうしゃ「すみません、調子に乗りました」
遊び人「反省してます」
武闘家「立ち直り早いね」
ゆうしゃ「変化の杖を渡すのはやぶさかでもないんですが」
老人「交換としようぞ、良い物がある」
魔法使い「ほう」
押し入れから………
盗賊「ピンクいなぁ……」
遊び人「同士!!、TS物ばっかりですよ!!!」
ゆうしゃ「ちょっとここではタイトルは言えませんね、倫理的に」
老人「すまぬ!! 間違えたこっちじゃ!!!」
老人「『ふなのりのほね』じゃ、こいつをくるくると回すとだな」
盗賊「意味あるのか、くるくる回るだけなら風車でいいぜ」
老人「シルバーオーブまで導いてくれる」
521 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/07(火) 20:09:18.75 ID:jqs7h6kXo
ゆうしゃ「!? ドラゴンレーダー的な物ですか」
老人「そう簡単ではない」
老人「これはわらしべイベントという奴じゃ」
わらしべイベント、特定の人物に指定されたアイテムを持って行くと新しいアイテムと交換する、最後には重要アイテムとなる事が多い
由来はわら一束から商人の娘と結婚することに至ったわらしべ長者から
老人「お主たちが手に入れた変化の杖から ふなのりのほねへと変わり、また新しいアイテムを手に入れていくというものなのじゃ!!」
老人「つまり、さっさとわしに変化の杖をよこせ!! こういうことじゃ!!」
魔法使い「おい、本音が出てるぞ」
ゆうしゃ「わらしべイベントなら仕方ないよな、僧侶」
僧侶「……そうですね 早く渡して帰りましょう」
僧侶「イベントですから」
ゆうしゃ「どうぞ」
変化の杖を一本渡した
522 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/07(火) 20:10:00.20 ID:jqs7h6kXo
老人「ねんがんの変化の杖をてにいれたぞ!!」
ゆうしゃ「ふなのりのほねを」
老人「うむうむ、どうせわしには使い道の無いものじゃ やろうぞ」
ふなのりのほねを手に入れた
老人「さっそくさっそく!! 心が躍るわ!!! 変化するぞい!!」
老人「さーって『どっち』にしようかの」
武闘家「おじいさん、今わたしの事除外したよね、そうだよね怒っていいよね」
盗賊「だめだ」
武闘家「だめじゃないよ!?」
老人「ふふふふふ、二人ともいい体つきじゃ……」
魔法使い「変態め」
僧侶「これには同意します」
老人「さーてさてさて……よし!!!! 決めた!! そっちの……」
魔法使い「スライム」
老人「スライム?」
ボンッ
老人「???????」
老人「む?……手がないぞ、胸も、尻も」
……不意の一言で念に失敗しスライムの姿に変化してしまった
魔法使い「(……チャンス!!)」
魔法使い「スライムがあらわれた!!!」
魔法使い「良く聞け!! このスライムは私達に害をなす悪いスライムだ」
魔法使い「女の敵は焼き尽くせ、燃やし尽くせーー 燃えろー」
僧侶、武闘家『おーーー』
523 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/07(火) 20:10:59.83 ID:jqs7h6kXo
魔法使い「メラ!!」
スライム(老人)「わっ、ちょっとまてい!!! 見ていただろう!? 変化する所を」
魔法使い「知らぬ、存ぜぬ」
スライム(老人)「ぴきー 悪いスライムじゃないよう」
魔法使い「貴様は悪だ」
僧侶「ホイミ」
僧侶「変な使い方しないでくださいよ!!! あなたは悪です!!」
(万が一に備えて回復)
武闘家「スライムじゃ しょうがないよね、うん」
スライムを手でホールド
ゆうしゃ「同士、わらしべイベント終了です、帰ります」
(君子、危うきに近づかず)
遊び人「また会いましょう」
(止めに入ったらまたさっきみたいになるからやだ)
コマンド?
→逃げる
スライム(老人)「は……薄情者ーーーー!!!」
武闘家「なぜわたしが除外されたか教えてくれますか、おじいさん ねえ」
武闘家「ねえ!!!???」
僧侶「あなたに正義はありません、私には正義があります」
魔法使い「手加減……忘れてしまったよ そんな言葉」
無事に解放されたのは一時間後の事だった
524 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/07(火) 20:11:25.44 ID:jqs7h6kXo
カラカラカラカラ
ふなのりのほねが仲間の元へ帰るために動き出す
【南80 東103】
ゆうしゃ「なるほど、数値で示してくれるのか」
盗賊「こいつは親切だぜ」
ゆうしゃ「よし!! そこに船を向わせよう」
………………………………
……………………………
…………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
525 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/07(火) 20:12:11.94 ID:jqs7h6kXo
【幽霊船】
武闘家「わたし、実家に帰らせて貰います」
ゆうしゃ「待った、結論を出すには早すぎる」
武闘家「なんでまた!? 幽霊船!? 狙ってるんじゃないかって思いますよ」
盗賊「一つアドバイスがある」
武闘家「!? 聞かせて!!」
盗賊「怖いと思うから怖いんだ、俺は怖くないからどうでもいい」
武闘家「全くアドバイスになってない!!」
ゆうしゃ「一人残るのもそれはそれで怖いぞ」
僧侶「幽霊の大群が私達の船に来たら……どうするの?」
僧侶「戦える?」
武闘家「た…たしかに………」
ゆうしゃ「ターゲットが6つに分割されていた方が安全じゃないか?」
武闘家「………」
武闘家「うう」
魔法使い「大丈夫だ、こっちには盾が3人いるんだ」
遊び人「盾の単位は人じゃないです」
武闘家「わかりました!! いきますよ!! 克服するための努力をするって行っちゃいましたしね!!」
盗賊「一人で歩けよ」
武闘家「当たり前よ!! 舐めて貰っちゃ困るわ!!」
【幽霊船、内部】
武闘家「反省しています、舐めてました」
武闘家「だから助けてください」
盗賊「安い決心だったな」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
なぜこんな会話がされたかというと………
526 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/07(火) 20:12:43.31 ID:jqs7h6kXo
………………………………
……………………………
…………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
ゆうしゃ「幽霊船というだけあって船はボロい、沈没しないのが不思議なくらいだ」
魔法使い「穴が空いたら普通、船は沈没しないか? どう見ても船体に穴が…・」
盗賊「謎の浮翌力が働いているんだ、気にするな」
ブツブツブツブツ
武闘家「武道の神様よ、わたしをお守りください…… 神の加護を……」
盗賊「・・・・・・・・・・・・・・」
盗賊「(変 化 の 杖 を か せ)」
魔法使い「?」
不思議に思ったが 残ったもう一本を渡した
ボンッ
盗賊?「ところでよう、なんで怖がる?」
武闘家「だーからー………」
近くにいた盗賊は骨まみれの骸骨になっていた
武闘家「ぎゃあーーーーーー!!!!!」
盗賊「俺だって!! く苦しい……調理されるーーー!!!!」
体を締め付けられた
武闘家「あ……ごめん!! ごめん」
ボンッ
盗賊「はぁ…… はぁ…… だめじゃねえか」
僧侶「からかっちゃだめですよ、もう」
盗賊「すまねえ、危うく今夜のおかずになるところだったぜ」
527 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/07(火) 20:13:10.40 ID:jqs7h6kXo
【むち】
武闘家「この船じゃ戦えません………」
遊び人「じゃあ、今回は僕が前に出ようかな」
武闘家「お願いします…………」
ゆうしゃ「おお、じゃあ特訓したっていう鞭を見せて貰おうか」
遊び人「任しといてよ」
……………
…………
………
……
…
盗 勇 遊
僧 魔 武
【戦闘中】
盗賊「とうっ!!」
盗賊のグループ攻撃、に32のダメージ
魔法使い「ベギラマ!!」
後ろからの援護
遊び人「てやっ!!」
鞭で敵をなぎ払う
ゆうしゃ「いてっ!?」
………隣にいたゆうしゃに当たった
遊び人「ご…ごめん……」
ゆうしゃ「横に誰がいるのか見てやろうな!? なっ!?」
僧侶「怒っちゃだめですよ、初めてなんですから」
ゆうしゃ「当たってみればわかるけど結構痛いよ!?」
遊び人「ごめん、ゆうしゃ…………」
魔法使い「鞭(無知)の知 ……か」
武闘家「今、なんか言った?」
魔法使い「い…いや!? なにも!?」
武闘家「60点ぐらいかな、うん」
魔法使い「聞えてるじゃないか!!」
528 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/07(火) 20:13:57.25 ID:jqs7h6kXo
船の内部は魔物の巣窟となっていた、中には魂だけのもの、骨の化しているもの
多種多様な魑魅魍魎が住んでいた
そして、船の最深部 船長室
…………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
ゆうしゃ「この船……沈んだらやばいな ほんと、なんで沈まないんだろ」
奥から何者かの声がする
幽霊船船長「ワハハハハハハ、ワシの船が沈まぬ理由を知りたいとな」
武闘家「ぎゃーーーー!!! 骸骨ーーー!!」
ゆうしゃ「勝手に入ってすみません」
幽霊船船長「まあよい、答えてやろう」
幽霊船船長「この船の下部は非情に軽いのだ!! だから沈まぬのじゃ」
船がなぜ浮くか?、それは船の上部には水より重い物を持ってきて、下部には水より軽いものを持ってくる(例、木材)水より軽いので浮翌力が発生する
ゆうしゃ「なるほど!! 確かに下が軽いと浮翌力が大きくなるからな」
幽霊船船長「おうおう、しかしどうしてお前達はここに入ってこれた?」
幽霊船船長「常人には見えぬはずだが」
ゆうしゃ「それは、この骨に導かれてきて」
ふなのりのほねを見せた
幽霊船船長「そうか……こいつか よく帰って来た……」
遊び人「知り合いなんですか?」
幽霊船船長「はぐれてしまってなあ………こいつを待っていたんだ」
幽霊船船長「お帰り…………………………」
幽霊船船長「もう思い残すことはない……」
ゆうしゃ「その怨念で……」
幽霊船船長「借金返せ!! お前に借した100G!! まだ返して貰ってねえんだよ」
ゆうしゃ「安っ!?」
529 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/07(火) 20:14:26.03 ID:jqs7h6kXo
幽霊船船長「ったく…………」
幽霊船船長「お互いに勝手に死にやがって…………」
幽霊船船長「天国で……ちゃんと返せよ」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
幽霊船船長「お前達に渡すものがある、受け取ってくれ」
幽霊船船長「オリビア岬の通行証だ、そのふなのりのほねと交換してくれ」
幽霊船船長「この通りだ!! 頼む……………………………」
頭を下げて懇願された
ゆうしゃ「お気の毒様です……どうぞ ふなのりのほねを…………」
幽霊船船長「おお!! すまぬ…… すまぬ……」
オリビア岬への通行証を手に入れた、代わりにふなのりのほねを渡した
ゆうしゃ「これでオリビア岬を通れます」
僧侶「ありがとうございした」
盗賊「こっちも気をつけるぜ」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
幽霊船船長「………………言い忘れていたが」
幽霊船船長「この船は……………………」
――もうすぐ沈没するぞ
530 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/07(火) 20:15:24.03 ID:jqs7h6kXo
ゆうしゃ「えっ!?」
幽霊船船長「私達が再会を果たした今、この船は必要なくなるのだ」
幽霊船船長「かなりガタが来ているしな」
幽霊船船長「急いで帰らないと巻き込まれるぞ」
盗賊「にげろぉーーーー!!!」
その一言で全員走り出した、周りにいた魔物も無視し、一心不乱に自分達の船を
目指した。
ダッダダダダダッダダッタ
ゆうしゃ「いいか!? 絶対にこけるなよ!? 絶対だぞ」
遊び人「ゆうしゃぁ それいっちゃだめぇーー!」
僧侶「あたっ」
……転けた
遊び人「やっぱりぃいいいーーー!!」
魔法使い「僧侶……君の犠牲は……無駄にしないっ」
僧侶「そんなぁ!? まってぇーーー!!」
武闘家「ねえさん、こっちにつかまって!!」
僧侶「う……うん………………」
ゆうしゃ「こけちゃダメだっていったろ!!」
僧侶「ううっ……」
531 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/07(火) 20:15:56.45 ID:jqs7h6kXo
ゆうしゃ「大丈夫だ! 俺達は助かる 助かるんだ!! まだ時間はある」
危機的状況で自分達だけは助かる、そんな発言は危険である
『『『『『『余計な事言うなっての!!』』』』』
ブスブスブスブス
盗賊「後ろの方が沈没しただしたぞーー いそげーー!!」
遊び人「わぁああああ お魚のえさになるのはやだぁーーー」
ゆうしゃ「もう少しだ、いそげーー」
僧侶「ピオリム!! 少しだけ早くします!!」
あまりにはやすぎるとついていけないので少しだけピオリム
船までやっとの事で近づき
ゆうしゃ「飛び込めーーー」
盗賊「とぅ」
武闘家「やっ」
力の強い二人が先に入って引き上げる作戦
盗賊「掴まれ!!」
鞭をロープの代わりに使い、引き上げようとしている
魔法使い「うむ」
ズル…ズル………
遊び人「ぎゃぁああああああああ!!!!」
ブチブチブチブチ
遊び人「なんでいばらの鞭!? 腕に食い込むぅーー!!」
盗賊「仕方ねえだろ、これしか無かったんだ」
盗賊「それとも何か、魔法使いにいばらの鞭使わせるか? うん?」
遊び人「それはだめだけどぉーー 食い込むぅーー!!!」
魔法使い「悪いな」
532 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/07(火) 20:16:25.13 ID:jqs7h6kXo
武闘家「姉さんつかまって!!」
……早めに僧侶を入れて安心したい
僧侶「て…手が…… と…とどかない…… もう少し………」
武闘家「あと……もうちょっと……」
僧侶「むむむむむ………………」
ゆうしゃ「……ええい!! 武闘家、下がれ!!」
武闘家「え!? ええ……」
ゆうしゃ「僧侶は体丸めて!!」
僧侶「え……ええ」
丸まった僧侶の体を掴み
ゆうしゃ「ちゃんとキャッチしてくれよ!!」
力任せに船体に投げつけた
僧侶「きゃぁああああ!!!」
ドスッ
武闘家「きゃっち〜」
僧侶「む 無茶苦茶ですよぉ」
ゆうしゃは自分の脚力で船まで飛び上がった
ゆうしゃ「時間がなかったんだ、あのままじゃお陀仏だったぞ」
僧侶「すみません………………」
脱出してすぐ、幽霊船は完全に沈んだ………
間一髪だった………………
ゆうしゃ「せめて脱出するまで待っててくれれば良かったのに……」
遊び人「たいたにーっく!!」
盗賊「この船も沈んじまうぞ、やめとけ」
533 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/07(火) 20:16:57.91 ID:jqs7h6kXo
オリビア岬】
ここに許可証と通行料金をいれてください
↓
その一言が書かれた箱が置かれていただけで
水門など船の通行の障害になる物は何も無かった
ゆうしゃ「警備甘すぎるだろ」
僧侶「野菜の無人販売所みたいでいいんでしょうか」
盗賊「ってか許可証なくても通れるんじゃね」
遊び人「一応許可証を入れとこうよ、もういらないし」
ゆうしゃ「そうだな、持ってても邪魔だしな 用も無く袋に入れるのは無意味だ」
許可証を箱に入れた
ゆうしゃ「……で? 通行料金は……」
「一人当たり400G」
武闘家「高っ!?」
盗賊「無視して通っちゃおうぜ」
魔法使い「同感だ、2400Gは高すぎる 放置安定だ」
僧侶「生活かかってるんですから、ここはまず 値引き交渉してみましょう」
ゆうしゃ「できるか? 箱に?」
僧侶「もー少し安くなりませんかーーーーーーー!!」
叫んでみた
534 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/07(火) 20:17:23.61 ID:jqs7h6kXo
『むむむむむむ……』
ゆうしゃ「今誰かしゃべったか?」
武闘家「いや?」
遊び人「誰もしゃべってないよ」
『私です』
ゆうしゃ「だから誰なんだよ」
『私ですってば!!』
『この岬の主です』
ゆうしゃ「どこからしゃべってるんですか!?」
『木霊に乗せて伝えているのです、場所はひみつ♪』
盗賊「声がババア声だな」
『誰がババアだコラァ!!』
武闘家「怒らせちゃまずいよ」
ゆうしゃ「何もいってませんよーー」
『そうでしたか、何も聞えてませんから』
盗賊「(現実逃避って奴か)」
『本題に入りますよ』
『もう少し安くならないかという希望ですが』
僧侶「はいー」
『この岬周辺の霧を取り除くオプションを付けて400Gではどうですか?』
ゆうしゃ「この霧を取り除いてくれるかぁ……事故が無くて嬉しいんだが」
ゆうしゃ「そこをなんとかーー もうちょっとーー」
535 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/07(火) 20:17:49.80 ID:jqs7h6kXo
『こっちも通る人が少ないので負けられないんですよぉ』
『びた一文負けられませんーーーーーー』
遊び人「もう一声!! お姉さん!!」
『お姉さん!?』
『あなたもそう思いますよね!? 四捨五入っていいですよね!?』
遊び人「はいーー」
『むー じゃあ380G これでどうですか?』
魔法使い「今、あっさり値引きしなかったか」
遊び人「ありがとーお姉さんーーー」
『いえいえーーー』
遊び人「(だいたいお姉さんっていっておけば安くしてくれるよ)」
盗賊「世渡り上手なやっちゃ」
ゆうしゃ「この岬の主は単純で助かる」
『それから!! 料金を踏む倒そうとした二人!! 反省しなさい!!』
魔法使い「反省はしている、後悔はしていない」
盗賊「無人なのが悪いだろ」
僧侶「全く反省してない…………」
チャリンチャリン
380x6=2280Gを投下した
536 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/07(火) 20:18:15.28 ID:jqs7h6kXo
ゆうしゃ「通ってよろしいですかーー?」
『はい、こちらの方でも確認しましたーー どうぞー 今、霧も消しますーー』
濃く辺りを覆っていた霧が徐々に晴れだした
ゆうしゃ「これで見やすくなったな」
霧が晴れて周りの景色も見ることができるようになる
武闘家「きれーな水だなぁ」
僧侶「あ、サカナ!!」
武闘家「え、どこどこ」
遊び人「いたーー!! あそこだーー」
武闘家「あれ鮫だよ!! 逃げてーー!!!」
ゆうしゃ「なにーー!?」
盗賊「2280Gは痛いが事故って船が大破するよりはマシか」
魔法使い「ちい」
ゆうしゃ「全速前進だ!!」
船の動力を上げて逃げに入った
霧があったら気づかなかった………かもしれない
537 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/07(火) 20:18:49.90 ID:jqs7h6kXo
【ほこらの牢獄】
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
がいこつ「あ、みなさんまたお会いしましたね」
ゆうしゃ「えっと……だれ?」
がいこつ「もうっ! 忘れちゃったんですか」
ゆうしゃ「いやっ……知らないよなぁ?」
武闘家「しらないー」
がいこつ「やだなぁ、テドンでお会いしたじゃないですかー もうー」
魔法使い「また骸骨の格好か」
盗賊「似たような格好だからわかんねーよ、見分けつかねえよ」
ゆうしゃ「だよな」
僧侶「私は分かりますよ、こんにちわ」
がいこつ「こんにちわ、僧侶さん」
武闘家「奥さん帰って来たの?」
がいこつ「え!? そりゃまあ そういえばそうなんですけど」
魔法使い「煮え切らない態度、さてはまた逃げられたとか言い出すんだろう」
がいこつ「ぎくぅーーー!!!」
遊び人「そうなんだ」
がいこつ「別に僕の話はいいじゃないですか!! ガイアの剣!! 受け取ってくださいよ」
ゆうしゃ「ガイア、オルテガときて なんでマッシュは来ないんだ」
がいこつ「おばけきのこがマッシュルームの可能性だってあるじゃないですか!」
武闘家「たぶん形が似てるのは しいたけとかだと思うよ」
538 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/07(火) 20:19:15.40 ID:jqs7h6kXo
がいこつ「そんなことはいいんですよ!! もう!! 僕早く帰りたいんですから」
がいこつ「はい!! どうぞ!! ガイアの剣!!」
ゆうしゃ「お…おう…… 分かった」
ガイアの剣を受け取った
がいこつ「では!! さようなら!!」
僧侶「忙しい人ですね」
ゆうしゃ「またなんかやらかしたんだろう」
がいこつ「あーー!! 言い忘れてました!!」
がいこつ「それは火山で使ってくださいね!! 無くしたり売ったりしちゃだめですよ!!」
ゆうしゃ「分かった分かった、早く帰ったほうがいいだろう」
僧侶「さようなら」
盗賊「じゃあな」
がいこつ「あーー!! まだまだ!! もう一つありました!!」
ゆうしゃ「今度はなんなんだ」
魔法使い「早くしろ、こっちまでイライラする」
遊び人「はやく!!! はやく!!!」
僧侶「急いで」
盗賊「さっさとしろよ」
武闘家「まだあるんですか」
がいこつ「お気を付けて!!」
『『『『『『早く帰れや!!!』』』』』』
六人の声が揃った
がいこつ「もー 天国も人使いあらいんですから じゃあね!! ばいばい!!」
ゆうしゃ「軽いやっちゃ…………」
盗賊「……軽いノリの奴が多すぎる気がするぜ」
539 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/07(火) 20:19:55.53 ID:jqs7h6kXo
【火山】
ゆうしゃ「なるほど……この台座にガイアの剣を差し込めばいいんだな」
ゆうしゃ「刺したら七年前に戻りそうだな……」
盗賊「マスターソードじゃねえよ」
台座から音が…………
『100Gをいれてね!!』
『100Gをいれてね!!』
魔法使い「そんなにこの台座は100Gが欲しいのか」
僧侶「あざといですね、これ」
ゆうしゃ「100G?……遊び人の手取りから引いておくか」
遊び人「なんで僕のから引くのさ!?」
ゆうしゃ「無駄使いしてばっかりだろうが」
100Gを入れた
そうすると……謎の機械音が鳴り周りに音が流れ始めた
『モンスターがあらわれた!!』
ゆうしゃ「敵だ!! 戦うぞ!!」
スライムが八体現れた
魔法使い「スライム?……今更……」
ゆうしゃ「いや!! 八体で登場したということは……」
盗賊「くそっ、あたんねえ すばしっこいやつらだ」
ゆうしゃ「奴らは………………………………」
―――合体能力を備えている!!
遊び人「八神がったーい!!」
武闘家「ひょっとしてこの剣がガイアの剣だから?」
みるみるスライムは寄り集まり、大きなスライムと化した
スライムはキングスライムとなった!!
540 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/07(火) 20:20:23.07 ID:jqs7h6kXo
ゆうしゃ「的が大きくなっただけだ!! むしろ好都合!!」
魔法使い「メラミ!!」
僧侶「ピオリム!!」
通常の敵とは違い、かなりの耐久力を備えていたキングスライムと戦っていると……
『オーブがゆうきでみちあふれた!』
『カードを差し込み ガイアの剣でつきさせ!!』
武闘家「な…なに!? この音!?」
ゆうしゃ「か…カード!? 持っていないぞ!?」
遊び人「これじゃないの!? 落ちてたカード!!」
ゆうしゃ「これか!? これを台座のかざすところに入れて……」
ゆうしゃ「ふんっ!!」
台座にガイアの剣を差し込んだ
『とどめの一撃発動!』
『エターナルスラッシュ!!』
ゆうしゃ「お…おう…………」
その音の後大ダメージを与えたようで、キングスライムは消滅した
『あそんでくれてありがとう!!』
その機械音の後、火山は噴火し火山によってせき止められていた
道を通ることができるようになった
ゆうしゃ「…………なんだったんだ 今の」
541 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/07(火) 20:20:57.70 ID:jqs7h6kXo
次回でネクロゴンドは完結します
542 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(茨城県)
[sage]:2012/02/07(火) 23:56:16.91 ID:c3NHruJS0
乙。一気に読ませてもらったよ
543 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/02/08(水) 00:44:33.93 ID:AVKLwFu0o
乙
まさかのアーケードゲーム出現www
544 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/02/08(水) 19:38:23.01 ID:wa0ELw4SO
追い付いた
このパーティーのノリ好きだ!
皆いいキャラしてっけど盗賊武闘家が好きだ
545 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/11(土) 20:44:42.57 ID:Ni/JBREzo
ネクロゴンド〜商人の町序章まで
546 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/11(土) 20:45:33.40 ID:Ni/JBREzo
【ネクロゴンドの洞窟】
ホロゴーストがあらわれた!!
ゆうしゃ「見たことの無いモンスターだ!! 気を引き締めろ!!」
ホロゴーストはザキをとなえた!
ゆうしゃ「ザキだとぉ!?」
ゆうしゃのもっていた いのちのいしは くだけちった!!
ゆうしゃ「(うわぁあああああああ!!!! あ…危うく死ぬところだった)」
僧侶「ザキですって!?」
ゆうしゃ「六人がかりでマホトーンを掛けろ!! 戦闘はそれからだ!!」
ゆうしゃ「まふうじの杖!!」遊び人「まふうじの杖!!」
盗賊「まふうじの杖!!」 僧侶「まふうじの杖!!」
武闘家「まふうじの杖!!」 魔法使い「まふうじの杖!!」
ホロゴーストA〜Dの魔法は封じられた!!
ホロゴーストCのザラキ! しかしまほうはふうじられている!!
ゆうしゃ「ザラキ!? 危険すぎる あいつからは絶対目を離すな!!」
ゆうしゃ「(終盤になり敵も凶悪になってきたか……………)」
ゆうしゃ「命の石を補充しておこう、一人二つは確実に」
その後のじこくのきしの やけつくいき(全体にマヒを与える)や
またの登場、ガメゴンロード
ゆうしゃ「ガメゴンロードォ!!!」
守備力が高い、マホカンタを使う、HPが高いの三拍子そろった厄介な奴
遊び人「なびけ!! くさなぎのつるぎ!!」
…………は草薙の剣の登場で緩和された
547 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/11(土) 20:46:10.58 ID:Ni/JBREzo
ネクロゴンドの洞窟を進んでいる勇者一行………
ゆうしゃ「ずいぶん長い洞窟だな……何時間歩いたんだ………」
僧侶「だいぶMPも使い果たしてきました……」
盗賊「さっきから同じような絵柄が続いてる………」
盗賊「ストップ」
ゆうしゃ「ストップ?」
盗賊「俺はここで待ってるから先に行ってくれ」
ゆうしゃ「大丈夫か? モンスターに会ったらどうする」
盗賊「そのときゃ逃げ出すさ」
盗賊「さっきから不思議な感覚がする」
盗賊「はよ行けや」
魔法使い「盗賊は置いて来た、正直―――」
盗賊「ついて行けるわ」
武闘家「怖くなったら叫んでいいんだよ?」
盗賊「女みたいな真似が出来るか」
ゆうしゃ「……分かった、気をつけて」
……………
…………
………
……
…
盗賊を残し、先に進んだ
548 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/11(土) 20:46:58.68 ID:Ni/JBREzo
盗賊「よう、また会ったな」
『えっ!?』
盗賊「はぁ……やっぱりそうだったか」
僧侶「あれ!? 私達先に進みましたよね? なんで盗賊さんが前に………」
遊び人「ジャンプしてきたの?」
盗賊「ああ違う違う」
盗賊「この道はな、ループしてるわ」
盗賊「たまにあんだよ、どう進んでも入り口まで戻っちまうやつ」
盗賊「つまり俺が瞬間移動したんじゃなくてお前らが戻ったんだよ」
盗賊「というわけで戻れ、少し前の分かれ道が本当の道だ」
ゆうしゃ「よく気がついたな」
盗賊「同じ図柄が何度も何度も続いてりゃそりゃ気づくさ」
盗賊「気づかないお前らが間抜けなんだよ」
一言多い盗賊
ゆうしゃ「……よし 盗賊、お前は今からホロゴースト専門な」
ゆうしゃ「マホトーンが効かなかったらお前を盾にするから」
ゆうしゃ「命の石を渡すから存分にザキを受けてくれ」
ゆうしゃ「………」グッ
親指を上に立てた
武闘家「かえろかえろ、頭のいい人はほっといてさ」
魔法使い「グッドラック」
549 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/11(土) 20:47:35.74 ID:Ni/JBREzo
盗賊「お……おい 待てって……」
遊び人「やっぱりさっきの道を右だったかな」
僧侶「そうですね、そっちが本命でしたようで」
置いて行かれた
ガヤガヤガヤ
ゆうしゃ「それにしてもここの敵は強いな」
魔法使い「うむ、厄介な技ばかり使ってくる」
武闘家「姉さんMP残ってる?」
僧侶「まだ大丈夫よ、心配しないで」
盗賊「え?………」
盗賊「本当に置いて行くのか」
盗賊「え、ちょ……」
盗賊「俺をおいていかないでくれー!!」
550 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/11(土) 20:48:06.41 ID:Ni/JBREzo
【やいばのよろい、いなずまのけん】
ゆうしゃ「この洞窟で手に入った刃の鎧、稲妻の剣は良い性能をしている」
ゆうしゃ「刃の鎧は物理ダメージ反射、稲妻の剣は現時点で最強の攻撃翌力」
ゆうしゃ「また装備を変えるか……面倒だな…………」
ブチッ
武闘家「それはねー 装備できる人はいいんですよーー でもねー 装備できない人は……」
武闘家「楽しそうに装備変更してるのを見てるだけなんですよ!!」
………心からの叫び
武闘家「わたしなんて未だに装備が………」
武器:おうごんのつめ(登場当時は最強の武器 当時は)
参照として各メンバー武器
ゆうしゃ:稲妻の剣 82 (現在最強の攻撃翌力 イオラの効果有)
遊び人 :草薙の剣 65 (ルカナンの効果) お古のチェーンクロスも持っている(27)
盗賊 :鋼の鞭 40 (グループ攻撃可)
僧侶 :裁きの杖 37 (バギの効果有)
魔法使い:毒針 1 即死の追加効果、メタル系に対して有効 そもそも物理攻撃はしない
武闘家 :黄金の爪 50 特にナシ 単体攻撃
鎧:ぬいぐるみ(顔部分が破けた物) 魔法使いは現在身かわしの服 回避率に期待して変更
盾:おなべのふた(未だに、誰でも装備できる 守備力は2)
兜:ぎんのかみかざり 若干守備力が低いがまともな分類
アクセサリー:星降る腕輪 唯一のまともな装備
551 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/11(土) 20:48:27.43 ID:Ni/JBREzo
武闘家「これは……文句言っていいはず」
盗賊「断る」
武闘家「なぜ!?」
盗賊「甘えんな!! 装備が貧弱だからなんだ!? もっと努力しろよ!」
※盗賊の装備
武器 鋼の鞭
鎧 黒装束
盾 ドラゴンシールド(炎、吹雪ブレス系耐性)耐性面ではPT第二位(一位はゆうしゃ)
兜 黒頭巾(銀の髪飾り>黒頭巾)
アクセサリー 疾風のリング
防御では星降る腕輪の効果で上がっている武闘家に劣る
……がドラゴンシールドの耐性のおかげで総合的な防御面では高い盗賊
盗賊「…………」
武闘家「…………」
武闘家「ドラゴンシールドを装備しておいてそのセリフはないよ」
批判の声が
盗賊「……すまない 言い過ぎたかもしれん」
ネクロゴンドの洞窟はかなりの難易度を誇ったが慎重に進み
無事、ネクロゴンドの洞窟を突破した
552 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/11(土) 20:49:33.23 ID:Ni/JBREzo
【目的地】
ゆうしゃ「あの山の向こうにあるのが……魔王バラモスの城」
ネクロゴンドの先は魔王バラモスの城がギリギリ目視できる距離にある
しかし、魔王バラモスの城は高い山に囲まれていて周りも海、空から入るしかない
つまり不死鳥ラーミアを復活させなければならない
ゆうしゃ「・・・・・・・・・・・・・」
魔法使い「まだ行けるわけではないだろ」
僧侶「ゆっくり行きましょう、ゆっくり………」
ゆうしゃ「……そうだな、オーブを集めきるまでは入る事はできないんだ」
ゆうしゃ「焦らず……オーブを集めよう」
ゆうしゃ「(………こんなに近くにあるのに 進むことは出来ない)」
ゆうしゃ「(もどかしいな……)」
遊び人「空は飛べないの?」
盗賊「空を飛ぶにゃ飛空挺みたいなのを作らなきゃならんだろ」
盗賊「今じゃ現実的じゃねえな」
ゆうしゃ「……気を取り直してシルバーオーブの祠へ向おう!!」
………………………………
……………………………
…………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
553 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/11(土) 20:50:25.43 ID:Ni/JBREzo
【ネクロゴンドの祠】
ネクロゴンド神官「よくぞ来た!! 勇者達よ!!」
ネクロゴンド神官「よくぞネクロゴンドの洞窟を越え、ここまでやってきた」
ネクロゴンド神官「……ということは?」
ネクロゴンド神官「この私の持つ、シルバーオーブを受け取りに来たということで間違いないな!?」
ゆうしゃ「その通りです」
ネクロゴンド神官「しかし!! タダでやるわけにはいかん」
ネクロゴンド神官「試練を受けてもらう事になるぞ!!」
ゆうしゃ「しかしですね ヘトヘトですよ、神官様」
ネクロゴンド神官「安心しろ、使うのは頭だ これから出す問題に答えられたらシルバーオーブをやろう」
ゆうしゃ「……なるほど」
ネクロゴンド「六人だから問題は六問だすか……、間違いは一つだけ許す」
僧侶「わー クイズですかー 面白そうね、武闘家」
武闘家「クイズかぁ、どんなのかな」
遊び人「クイズ!! クイズ!!」
ネクロゴンド神官「ではでは」
ネクロゴンド神官「だーれが呼んだか神官くん〜 わ〜〜」パチパチパチ
遊び人「わ〜〜〜」パチパチパチ
僧侶「わ〜〜〜」パチパチパチ
武闘家「わ〜〜〜」パチパチパチ
乗ってくれる三人
ゆうしゃ「……………」
盗賊「……………」
魔法使い「………………」
『・・・・・・・・・・・・・・・・』
ネクロゴンド神官「そこっ!! ノリが悪いぞ!!」
魔法使い「わー(棒)」パチパチ
盗賊「………」パチパチ
ゆうしゃ「………」パチパチ
554 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/11(土) 20:50:53.71 ID:Ni/JBREzo
遊び人「クイズー♪」
魔法使い「戦力外は黙っていてもらおうか」
遊び人「戦力外じゃないよ!! クイズ得意だもんねー」
盗賊「カルト的なクイズは辛い、いけそうか?」
ゆうしゃ「難しい問題は捨てよう」
ネクロゴンド神官「よろしいか?」
ネクロゴンド神官「では第一問!!」
『Uにおいて、紋章を集める事になるがその紋章の数と形を答えろ』
ゆうしゃ「(早速難しい問題が………)」
555 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/11(土) 20:51:19.92 ID:Ni/JBREzo
盗賊「任せろ、答えは………… 星、月、太陽、水、命」
盗賊「この五つだ!!」
ネクロゴンド神官「む!?、忘れがちな事だがよく覚えていたな、正解だ」
盗賊「よっし」
武闘家「どーでもいい事覚えてるよね」
盗賊「悪いが俺はやりこみ派なんだよ」
ネクロゴンド神官「次行くぞ」
ネクロゴンド神官「第二問!!」
『次のうち、雷の属性を持つ呪文は?』
『ラナルータ、ギラ、イオ』
556 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/11(土) 20:51:45.57 ID:Ni/JBREzo
ゆうしゃ「(ライデインが無いが………)」
魔法使い「クックククク……… 簡単な問題をありがとう ギラだ」
ゆうしゃ「え!?」
魔法使い「歴史書を見れば分かる事だ」
魔法使い「少し意地悪な問題だが 私にとってはサービス問題だな」
ネクロゴンド神官「むむむむ………やるな」
ネクロゴンド神官「では第三問!!」
『ナンバリングシリーズで仲間を蘇生させる呪文があれば……全て答えろ』
557 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/11(土) 20:52:27.39 ID:Ni/JBREzo
ゆうしゃ「シリーズを通してか、範囲が広くなるな」
僧侶「ザオラル、ザオリク、メガザルの三つです!!」
武闘家「おお姉さんさっすがー 伊達に僧侶やってないよね!!」
僧侶「そうよ!! 覚えたんだから!!」
ネクロゴンド神官「ぶー、やっと間違えてくれたな」
僧侶「えー!?」
ネクロゴンド神官「ゲントの杖の悪口はやめるんだ!!」
ネクロゴンド神官「…………正解はザオラル、ザオリク、メガザルそして……」
ザオリーマだ
僧侶「あーっ!?」
某僧侶が偶に出す呪文
僧侶「完全に忘れてました!! ごめんなさい!!」
盗賊「いや、今のは仕方ない」
魔法使い「そうだ、僧侶は悪くない 間違いはまだ一問だ」
ゆうしゃ「そうだそうだ、どっちかと言えばゲントの杖の方が印象に残るからな」
ゆうしゃ「存在感の無い男僧侶が悪いんだ」
僧侶「他にもマスターゾーンなんていうのもあるがあれは特技か」
ネクロゴンド神官「では気を取り直して四問目」
ネクロゴンド神官「頭を柔らかくしていけよ」
『手も鼻も耳も無い、足もない、手もない でも目はある口はある』
『こんなやつ しっているか?』
558 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/11(土) 20:52:53.50 ID:Ni/JBREzo
ゆうしゃ「は……はぁ?」
盗賊「たぶんなぞなぞだぜ、これ」
魔法使い「障子」
僧侶「あるのは目だけです」
武闘家「これモンスターかな?………そんな人いないし」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
遊び人「分かった!!」
ゆうしゃ「……ハイ みんな頑張って考えてーー」
盗賊「待ってくれ!! 今考えっからよ」
魔法使い「待った! 待った!」
遊び人「ゆうしゃぁ!?」
ゆうしゃ「冗談だ 間違えるなよ」
遊び人「よっし……」
559 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/11(土) 20:53:50.07 ID:Ni/JBREzo
遊び人「スライム!!」
ネクロゴンド神官「おお、他にも当てはまるものはあるが正解だ なかなかやるな」
ネクロゴンド神官「私もスライムの目と口は愛らしいと思う」
遊び人「ですよね!!」
遊び人「ねえねえ、バブルスライムはどう思います?」
ネクロゴンド神官「ちょっと緑がな……毒々しい」
遊び人「あーー確かにーー」
魔法使い「……まぁ役に立ったな 褒めてやろう」ボソッ
遊び人「水色だったらさわやかですよねー」
ネクロゴンド神官「うむ、そうだな シャーベットのようでいいのだが」
『・・・・・・・・・・・・・・』
魔法使い「おい聞けよ!! 褒めてるんだぞ」
武闘家「まぁまぁ、正解したんだから………」
魔法使い「だからと言って私からの労いの言葉を無視していいはずがないだろう!!」
魔法使い「告訴も辞さない」
盗賊「(会話に割り込んだのお前じゃね? って話はやめておこう)」
僧侶「とりあえず、ありがと って言ってあげてください」
遊び人「ありがと……?」(なんて言ってたか聞えなかったけど……)
魔法使い「よろしい、元気が出ただろう?」
ゆうしゃ「無茶苦茶だな」
ネクロゴンド神官「では第五問に移るとしよう」
『ベビーパンサー(のちキラーパンサー)に名前をつける場面で付けられる名前』
『ボロンゴ、ゲレゲレ、ブックル あと一つはなに?』
ゆうしゃ「(また分からない問題が!?)」
560 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/11(土) 20:54:15.54 ID:Ni/JBREzo
武闘家「チロル!!」
ネクロゴンド神官「むぅ……なぜわかった」
武闘家「チロル派だからね」
ネクロゴンド神官「そうか、チロル派だったのか…… 付けた名前には思い入れがあるか」
ゆうしゃ「10G」
盗賊「10G」
遊び人「10G」
僧侶「10G」
魔法使い「10G」
武闘家「?」
遊び人「ゆうしゃ……全然答えてないよね」
ゆうしゃ「(!?)」
ゆうしゃ「お…おれはいいんだ みんなが分からない問題を解けばいいから」
遊び人「あ、なるほどーー じゃあさっきのも全部分かってたんだ!!」
純粋無垢な一言は人の心を傷付けることもある
魔法使い「(さっすがーゆうしゃは頭がいいな なぁ? なぁ?)」
ゆうしゃ「ハハッ… ハハハハハハ……」
僧侶「(分かる問題が来るといいですね)」
ゆうしゃ「(ピンポイントで俺が分からない問題を出してくる……)」
僧侶「(一緒に間違えましょう!)」グッ
ゆうしゃ「(いや、もうミスできないし)」
561 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/11(土) 20:54:49.30 ID:Ni/JBREzo
ネクロゴンド神官「では最終問題、これに正解せんとオーブは渡せないぞ」
ゆうしゃ「(答えないのは威厳に関わるから答えたい!!)」
『君たちはオーブを集め魔王バラモスを倒し平和をもたらす』
『マルかバツかで答えて貰おう』
遊び人「それって質問……………」
武闘家「それはもちろん………」
ゆうしゃ「静かに」
ゆうしゃ「答えはマル、必ずオーブを集め魔王バラモスを倒します」
ネクロゴンド神官「いい答えだ、よろしい!! シルバーオーブは君たちの物だ」
ネクロゴンド神官「受け取りたまえ、シルバーオーブだ」
盗賊「最後にいい話に持って行こうとしてなかったか」
ネクロゴンド神官「さあ受け取りたまえ!!」
盗賊「おい、答えろよ」
ゆうしゃ「細かいことはいいんだ、頂こう」
自分が答えられたし
ゆうしゃ「拝借します」
ネクロゴンド神官「うむ、私もクイズが出来て楽しかったぞ また機会があればやろう」
僧侶「勉強不足でした………」
ネクロゴンド神官「気をつけて帰れよ、帰りもネクロゴンドの洞窟を通っていかねば……」
ネクロゴンド神官「特にホロゴーストとじごくのきしは大変だっただろう、どうだ?私が力になっても…… いやそれ以上に仲間として付いていってもかまわんのだぞ」
ネクロゴンド神官「まあその場合は毎日クイズ漬けの日々を………」
ゆうしゃ「カットで」
ゆうしゃ「ルーラ!!」
その場を後にした
ネクロゴンド神官「っておい!! 最後まで聞けよ」
562 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/11(土) 20:55:15.49 ID:Ni/JBREzo
【商人の町、序章】
老人「わたし ここにまちつくりたい」
ゆうしゃ「片言ですね」
老人「きにしない これ ほうげん」
遊び人「ほーげん?」
僧侶「言葉使いが鈍ってたりすることですね」
老人「イエローオーブ ひとをあつめるとみつかる ふしぎ」
ゆうしゃ「人ってどのくらい………」
老人「まちができるくらい にぎやか わたし そんなまち ほしい」
ゆうしゃ「……そんな事言われても そんな知識はないんだが」
老人「だから しょうにん つれてきてほしい ゆうのうなやつ あたまいいやつ」
老人「まち つくってほしい それだけが ねがい」
老人「いっしょうのねがい たのむ」
僧侶「商人の知り合い……一人いますけど」
武闘家「あの人何してるかな、ってか怪しい商売ばっかりしてるし」
ゆうしゃ「どっかで捕まってるんじゃないかと思う」
遊び人「でもあの人以外に知り合いいないよね、商人って」
ゆうしゃ「むぅ…… まだサマンオサにいるかな」
ゆうしゃ「確認に行ってくる、少し待っててくれ」
僧侶「ついていきましょうか?」
ゆうしゃ「いや、一人で充分 その間 ゆっくりしていてくれ」
僧侶「そうですか? ではお言葉に甘えて……」
ゆうしゃ「そうそう、羽も伸ばさないとな」
ゆうしゃ「ルーラ!!」
ゆうしゃ→サマンオサへ
563 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/11(土) 20:55:41.28 ID:Ni/JBREzo
【サマンオサ】
【城前】
ゆうしゃ「アリアハンの勇者ですが」
城前衛兵「ゲ!? 勇者!?」
ゆうしゃ「アポはありませんよ」
城前衛兵「ハハハハハハ……」
※サマンオサ編参照
ゆうしゃ「別に怒ってるわけじゃありませんですし、通してもらえますか?」
城前衛兵「は…ハッ!! どうぞ あなたはサマンオサの英雄ですから!!」
城前衛兵「どうぞ!! お通りください!!」
ゆうしゃ「ありがとう」
ゆうしゃ「(英雄か…… ちょっと照れくさいな)
【謁見室】
サマンオサ王「おお!! ゆうしゃが次のレベルになるためには……」
ゆうしゃ「カットで」
サマンオサ王「やはりこうでなくてはな」
ゆうしゃ「はい」
サマンオサ王「改めて礼を言わせてもらうぞ 勇者」
ゆうしゃ「こちらは仕事ですから、サマンオサ王」
サマンオサ王「トロールの銅像だが」
ゆうしゃ「本気だったのですか!?」
サマンオサ王「娘が嫌がるので却下となった………」
ゆうしゃ「それはそうですよ」
サマンオサ王「アリだと思うんだがなぁ………」
ゆうしゃ「無いです」
564 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/11(土) 20:56:08.75 ID:Ni/JBREzo
サマンオサ王「他の仲間達はどうした、今日はお前一人か」
ゆうしゃ「ま…まぁそうなんですが 今日はサマンオサ王にお聞きしたい事があるのです」
サマンオサ王「ワシのスリーサイズか? 上から……」
ゆうしゃ「カットで」
ゆうしゃ「話の腰を折られると話が進みません、手際よく」
サマンオサ王「……………(むぅ)」
ゆうしゃ「この街に こう……見た目は中年のおっさんで怪しげな物を売っている商人という男がいたはずなのですが………」
サマンオサ王「街で鏡を売っていた男か?」
ゆうしゃ「その男です!!」
サマンオサ王「そいつならこの城おる、訴えられて今は牢におるぞ」
ゆうしゃ「(………予想通りすぎて困る)」
サマンオサ王「そいつに何か用か?」
ゆうしゃ「その男、貸してもらえませんか? 商人が必要なんです」
サマンオサ王「ふむ、お主の頼みなら貸してやらんこともないが」
サマンオサ王「何をするつもりだ?」
ゆうしゃ「町を作ろうと思っているのですが、生憎 そういった知識はないので専門家の意見を仰ぎたいと」
サマンオサ王「町か!? いいのう そういった事ならいいだろう」
ゆうしゃ「ありがとうございます!!」
サマンオサ王「兵士長に伝えよ、商人を連れてこいとな」
兵士「ははっ!!」
サマンオサ王「もうすぐ刑期も終わるし いい更正活動になるだろう」
ゆうしゃ「(深く考えてるなぁ………)」
サマンオサ王「牢の飯代も浮く」
ゆうしゃ「(深すぎる)」
565 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/11(土) 20:56:36.00 ID:Ni/JBREzo
【サマンオサ牢獄】
兵士長「おい、商人出ろ、サマンオサ王直々の依頼だ」
商人「!? ま…まさか極刑に……い…いやだー!! まだ死にたくないーー!!」
兵士長「(面倒な奴……… まぁそう思うのは無理ないが)」
兵士長「なんでも勇者と共に町を作れとのことだ、別に死ぬわけではない」
商人「え!? あ…あのゆうしゃと…………」
兵士長「早く出ろ、こっちも仕事なんだ」
商人「は…はぁ………」
【移動中】
兵士長「お前、今まで何をしてきたんだ 詐欺か? 詐欺ばかりか」
商人「詐欺とは人聞きの悪い! 効能には個人差があるっていうレベルですよ!!」
兵士長「深夜通販レベルといいたいのか」
商人「そうですよ!」
兵士長「フリーダイヤルはあるのか」
商人「ありませんけどよ! もったいないですし」
兵士長「そこは用意しておけよ!!」
兵士長「重要なのはそこだろ………」
兵士長「ま…まぁなんだ もう帰ってくるなよ」
商人「前向きに善処するべく努力します」
兵士長「帰ってくるなと言っているんだぞ!!」
566 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/11(土) 20:57:11.13 ID:Ni/JBREzo
【謁見室】
兵士長「お連れしました!! サマンオサ王!!」
サマンオサ王「すまぬな、兵士長 人手不足で」
兵士長「休暇がいただければ幸いであります!!」
サマンオサ王「うむ、考えておこう」
兵士長「しかし王よ!! そのセリフは三日前にもお聞きしました!!」
サマンオサ王「そうであったか? 知らぬなぁ……」
ゆうしゃ「(絶対知ってるじゃん)」
ゆうしゃ「久しぶりだな」
商人「ま…まぁそうだな………」
ゆうしゃ「嫌か、俺は嫌と申すか」
商人「い…いや!? そうではないですけど……」
ゆうしゃ「堅いのはナシだ、これからは一緒に働いて貰うんだ仲良くしてくれ」
ゆうしゃ「敬語ナシで行こう」
商人「た…たのみますよぉ!?」
ゆうしゃ「本当だって、町を作って貰わなくてはならん いがみ合ってたら何も進まないからな」
サマンオサ王「商人 精進せいよ」
商人「は…はい!!」
兵士長「勇者君、久しぶりだな」
ゆうしゃ「その件ではお世話になりました、兵士長」
兵士長「今度お手合わせ願いたい」
ゆうしゃ「今は忙しいので、後ではだめですか?」
兵士長「魔王を倒した後はやめてくれよ、流石に魔王を倒した男から一本取れるとは思わん」
ゆうしゃ「や…やだなぁ 兵士長 勝つこと前提じゃないですか」
兵士長「そうだろう?」
ゆうしゃ「……がんばります」
ゆうしゃ「勝手なお願い聞き入れていただき 感謝いたします」
ゆうしゃ「失礼しました、サマンオサ王」
サマンオサ王「うむ、さらばだ」
サマンオサの城を後にした
567 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/11(土) 20:57:45.02 ID:Ni/JBREzo
ゆうしゃ「ルーラ!!」
商人「ま…待ってくれ!!」
ゆうしゃ「なんだ?」
商人「町を作るには私一人では無理だ、仲間を呼ばねば」
ゆうしゃ「なるほど、一人では流石に無理か」
商人「町の外観、内政、人材集め それらは専門家の話を聞くのが一番」
ゆうしゃ「偉くやる気になってないか?」
商人「町を作るんでしょう? つまり私は町長 偉くなれるということだ!」
商人「偉くなれば金もガッポガッポですよ ワハハハハハ!!」
ゆうしゃ「わかりやすい理由だ」
商人「……で 予算は?」
ゆうしゃ「? 元出は10万Gくらいならあるが(パーティ予算)」
商人「す…少ない!? ……こりゃ大変ですよ よく10万Gで町を作れると思いましたね!?」
ゆうしゃ「パーティに一人異常にギャンブルに強い奴がいるから大丈夫だ」
ゆうしゃ「ロマリア辺りの財政に負担を掛けるレベルで済む」
商人「そ…そうか? それならいいが…… 手伝ってもらわんと困るぞ?」
商人「町の中と外を行ったり来たりしてるだけで町が作れるわけじゃないんだからな!!」
ゆうしゃ「な…なんだってーー!?」
商人「そんなうまい話があるか!!」
ゆうしゃ「た…大変そうだな………」
かくして町づくりが始まる・・・・・・・・・・・・・・・・・
商人の町 序章 終わり
568 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/11(土) 20:58:23.11 ID:Ni/JBREzo
オーブ編 最終章です、終わったら短編を挟みたいです
569 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/02/12(日) 09:10:29.43 ID:jFYPPHK7o
乙
なんか商人魂がもえてるね
短編楽しみ
570 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/02/12(日) 12:00:58.69 ID:g3GB+BNTo
乙〜
つか、
>>1
の知識結構あるなw
571 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西・北陸)
[sage]:2012/02/13(月) 10:53:19.82 ID:bXE5FhEAO
追いついた
続き超期待
572 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:30:38.24 ID:HgOPasybo
商人とゆうしゃが合流した
商人「……というわけで私が偉くなれるように協力してくれ」
盗賊「隠す気がなくてむしろ清々しいな」
商人「私も本気だぞ、町づくりの仲間を紹介しよう」
商人「まず、建物 宿屋や飲食店を建てるためには大工が必要となる」
商人「大工さんだ!!」
大工「オウ!! ニイチャンたちよろしくなっ」
ゆうしゃ「ゴツイ人だが結構優しいぞ」
大工「オラァ、早く働くてぇぜ 商人の旦那!!」
商人「三度の飯と同じくらい仕事好きな方だ」
盗賊「飯には期待できるぞ」
大工「オオ!! そりゃー助かるぜ」
盗賊「専属コックがいるからな」
商人「次に外観、噴水や町並みを考えてくれる庭師さんだ」
庭師「みなさまがた、よろしくお願いします」
ゆうしゃ「気の良いお姉さんだ、設計なんかを担当してくれる」
庭師「町づくりに参加させていただき光栄ですわ」
庭師「ふふふふふっ…… また仕事ができます…………」
遊び人「お淑やかな人だね」
魔法使い「……それが?」
遊び人「いや、だから………」
魔法使い「それが私にどう関係するのだ」
遊び人「ん………何でもないです」
573 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:31:10.54 ID:HgOPasybo
商人「最後に………町に住みたい人々を集める派遣さんだ」
派遣「………………」
派遣「…………………派遣だ」
ゆうしゃ「………無口なのは気にしなくて良い」
商人「愛想は良くないが、人を拉致……………」
商人「……ではなくて!! 集めるのは得意な人だ」
武闘家「(今、拉致って言わなかった?)」
遊び人「(僕も聞えたよ!!)」
僧侶「(気のせいよ、そんな悪い人はいないわよ)」
派遣「拉致任務………了解!!」
武闘家「ね!?」
僧侶「あなたたちは夢を見ているのよ」
商人「以上!! この三人が町造りの専門家だ よろしく頼む」
【各員担当】
ゆうしゃ「……それで、俺達の担当なんだが」
遊び人「え? 町と外を行ったり来たりするんじゃないの?」
ゆうしゃ「ダメらしい…………」
ゆうしゃ「まず………………」
ゆうしゃ「僧侶、君は商人の教育係だ」
僧侶「きょ…教育係ぃ!?」
ゆうしゃ「あの猫背じゃ威厳もあったもんじゃない、ヒミコになるための特訓が活かされると思う」
ゆうしゃ「………指導者は大事だぞ ……信頼してる」
僧侶「はい!! お任せください!! ゆうしゃさん」
ゆうしゃ「………時々見に行くから」
僧侶「あ、心配だから………」
ゆうしゃ「そうそう、初老のおじさんに間違った事を教えてないか……な」
僧侶「どっちの心配してるんですか!?」
ゆうしゃ「(とりあえずこれで口を濁しておこう)」
574 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:31:44.32 ID:HgOPasybo
ゆうしゃ「次に町の建築、これは全員参加といいたいところだ 暇な時間があればドシドシ参加してくれ」
ゆうしゃ「主な担当は盗賊、武闘家 二人で行ってくれ 力仕事メインだ」
盗賊「力仕事を押しつけやがって」
武闘家「あれ?…………これ男の仕事じゃ…………」
ゆうしゃ「頼むぞ」
盗賊「ああ」
武闘家「あれ? 露骨にスルー?」
ゆうしゃ「遊び人、悪いがあの庭師のお茶くみでもしてくれ」
遊び人「それ雑用じゃん!」
ゆうしゃ「あの人マネージャーがいないと仕事ができないんだってさ」
ゆうしゃ「一人だと仕事の効率が落ちるらしい、誰でもいいから一人……」
ゆうしゃ「なんてことは無かったな!! お前にしか出来ない仕事だ 頼むぞ」
遊び人「うん!! 分かった!!」
盗賊「(言いくるめられてんぞ)」
魔法使い「ちっ……(なんであいつの周りには女が常にいるんだ………)」
ゆうしゃ「次に資金調達」
ゆうしゃ「ロマリア辺りでガンガン稼いでくれ、ギャンブルでな」
魔法使い「(えっ!?)」
魔法使い「(一人だけ別行動!? しかも海外出張とな)」
魔法使い「こ…断る」キョロキョロ
魔法使い「そ…そんなギャンブルで稼いだ金で誰が喜ぶというのだ?!」キョロキョロ
魔法使い「本当に……町の事を思っているのなら……」
魔法使い「そんな方法は考え無いはずだ!!」キョロキョロ
僧侶「あれ? 目が泳いでるような………」
武闘家「しっ!! いま もっともらしい理由を考えてるんだから!!」
575 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:32:07.64 ID:HgOPasybo
ゆうしゃ「な……た 確かにその通りだ」
ゆうしゃ「ギャンブルで手に入れた金では一時的な解決にはなっても長期的な打開策とはならず」
ゆうしゃ「更に汚い金ということで町の人々の士気も下げることを懸念しているのだな!?」
魔法使い「あ…ああ……その通りだ(正直、そこまで考えて無かった)」
ゆうしゃ「すまない!! これは俺のミスだ」
ゆうしゃ「では町の警護、兼 周りのモンスターを狩って資金にしてくれ」
ゆうしゃ「多くのモンスターを攻撃できる魔法使い、頼むぞ」
魔法使い「………一人で?」
ゆうしゃ「当然だ、一気に魔法で倒すんだからな 一人で充分」
魔法使い「はぁ…………(まぁこの町から離れるという事態は避けられたか………)」
僧侶「あれ? ゆうしゃさんの担当は?」
ゆうしゃ「最初は派遣さんのところに行こうと思ったんだがな…………」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
派遣「俺達を町造りに参加させてもらい、ありがたいと思っている 礼を言わせて貰う」
ゆうしゃ「?、むしろこっちが礼を言いたいくらいだが」
派遣「……いや そうばかりではない」
派遣「俺達は住んでいた町では後ろ指を指される身」
派遣「大工は才能を妬まれ町を追い出され」
派遣「庭師は自分の設計を周りに理解されず」
派遣「そして俺は……… ふっ…………」
ゆうしゃ「……………」
派遣「まぁ俺の話はいい、とにかく感謝の言葉を贈ろう」
ゆうしゃ「俺は人集めの手伝いをさせてもらいたいと思うんだが」
派遣「必要ない」
ゆうしゃ「………人集めは一人で行うのか」
派遣「ああ、一人の方が俺にはやりやすい」
派遣「代わりと言っては難だがお前達の船を貸してもらいたい」
派遣「大人数を運ぶのに適しているからな」
ゆうしゃ「なるほど、いいでしょう」
ゆうしゃ「拉致は問題ですよ」
派遣「ふっ……… 俺達のように町に居られない人間など世界にごまんと居る」
派遣「そんなやつらを集めるさ」
ゆうしゃ「気をつけて」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
576 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:33:07.61 ID:HgOPasybo
ゆうしゃ「いらないと言われてな、ハハハ」
ゆうしゃ「そんなわけで俺は全ての仕事にまんべんなく参加しようと思う」
ゆうしゃ「……それぞれ担当の所に行ってくれ」
ゆうしゃ「よし、それじゃ各自解散!!」
【大工】
大工「ニイチャンたちが俺んとこかぁ よろしくなぁ ハハハ!!!」
大工「うんうん、二人ともいい筋肉の付き方だ こりゃあいい仕事してくれるぞぉ」
盗賊「何すりゃいいんだ、大工さんよ」
武闘家「何も知らされてないんですが」
大工「ンー? まぁそうだな まずは…………」
大工「あの辺の木を斧で切ってくれ 家を一軒建てりゃ自信もつくだろぉ」
大工「まずはぁ木材、どんなもん作るにも木材だ」
大工「庭師の奴から家の図案をもらってネーから準備のさらに下準備だ」
大工「木を斬りにいくぞ」
スタスタスタスタ
大工「おい、男が歩くなって」
大工「ホラホラ、走った走ったーー!!」
ダッダダダダダダダ
武闘家「うわぁん、女の子なのにぃーー」
盗賊「走れ走れーー!!」
ゆうしゃ「(走ると疲れる、うん 後回しだ)」
後の体力も考えて
577 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:33:38.11 ID:HgOPasybo
【庭師】
庭師「あら、あなたが………」
遊び人「はい!!」
庭師「いかにも無能、いや無脳そうな方で助かります」
庭師「図案を書いて消しての単純作業の繰り返し、更に地味な事ばかり仕事ですので頭が空っぽな方の方が向いておりますの」
遊び人「僕向きの仕事っていうですね!! わっかりましたー」
庭師「前向きなのもいいですね、助かります(そして扱い易い)」
庭師「さっそく仕事をしましょう、大工には図案を渡さなければ彼らは仕事ができません」
大工「さ、座ってください」
遊び人「はーい」
遊び人「♪〜〜」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
魔法使い「(くぅううう…………、楽しそうに仕事しよって…………)」
魔法使い「(はいはいってお前はイエスマンか、ノーって言えよ)」
ゆうしゃ「おい」
魔法使い「(こっちは一人なのに………)」ボソッ
ゆうしゃ「おい!!」
魔法使い「!?」ハッ
ゆうしゃ「何をしているんだ? 仕事は? どうした?」
魔法使い「ハハハハハハハ………これからだ」
ゆうしゃ「ならいいが」
ゆうしゃ「サボっている……… 魔法使いにはありえないな なぁ?」
魔法使い「ハハッ ハハハハ…………」
魔法使い「(はぁ………)」
魔法使い「適当に倒してくるか………」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ゆうしゃ「どうでしょうか?」
庭師「今のところは……、まぁまぁの仕事ぶりです」
ゆうしゃ「飽きないようにしてくださいね、子供は飽きるのが早いですから」
578 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:34:16.95 ID:HgOPasybo
遊び人「あきたーー!!」
ゆうしゃ「………ほら」
庭師「まだ十分ですけど………」
ゆうしゃ「十才の子供をアシスタントに使ってると思ってください」
庭師「お菓子とかあげたほうがいいんでしょうか」
ゆうしゃ「糖分は集中力を増加させますし、子供達のアイドルです」
庭師「なるほど」
【商人】
商人「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
商人「私が言うのも難だが」
商人「この娘で大丈夫か」
ゆうしゃ「問題ないっ、………と言い切りたい」
僧侶「希望的観測っ…………」
僧侶「私の実力を過小評価されているようなので少し実力を見せますね」
僧侶「まずは体の姿勢から行きましょう」
商人「し…姿勢?」
僧侶「背筋をピシッっと伸ばして歩きましょう」
僧侶「それだけで威厳力アップです、元気そうに見えますし」
僧侶「あとはしゃべり方、こうお腹の辺りから声を出す感じで語尾を安定させて」
僧侶「あ…、あとそれから………」
商人「ま…待った!! 覚える事が多すぎる メモを取るから……」
僧侶「どうですか? わかりましたか? 私の実力は」
ゆうしゃ「素人目にはいけそうだな」
ゆうしゃ「じゃ………」
ゆうしゃ「時々見に行くよ、俺は大工さんの所にいくから」
僧侶「はぁーい………(残念………)」
ゆうしゃ「おっさんが一日に覚えられる事には限界があるよ」
ゆうしゃ「キリの良いところで終わってこっちに来なよ、いいね」
僧侶「はいっ!!(やった!!)」
商人「(まさか年下に教えられるとは思わなかった……………)」
579 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:34:46.66 ID:HgOPasybo
【大工、その2】
盗賊「ふんっ!!」ドスッ
盗賊「………っとと」
大工「ニーチャンよぉ、フラついてんぜ」
大工「斧に振り回されてる感じがすっぞ、腕の力じゃなくて体の力で振りな」
盗賊「(ふん、まあやってやるか)」
盗賊「…ん!!」ドスン
盗賊「(お?……今度はフラつかなかった)」
大工「どーだぁ、できんだろ」
盗賊「おう、まだ腕がしびれてるがな」
僧侶の元を離れて大工の手伝いへ
ゆうしゃ「(なるほど…… 教えるのが上手いな)」
ゆうしゃ「ふんっ」ドスッ
大工「そっちのニイチャンは考えすぎ、もっと無心で振れ」
ゆうしゃ「(あらら)」
ゆうしゃ「(無心、無心っと………)」
ゆうしゃ「ふんっ!!」
大工「うめぇぞ、うんうん」
武闘家「わたしー 箸より重い物持ったことないんですけど……」
大工「この子の箸って何kgだい」
盗賊「特訓用に二本で四kgだったか」
ゆうしゃ「……怒られるぞ」
武闘家「分かりましたよ!! やりますよ」ブンッ
大工「なかなかじゃねえか、女にしちゃよくやるほうだ」
武闘家「ありがとうございます(二の腕とか筋肉付きそうだなぁ…… ああ…)」
遊び人「あー みんな〜〜〜〜」
ゆうしゃ「どうした、仕事は」
遊び人「はい!!、とりあえず一枚図案だってーー 届けてって」
ゆうしゃ「(なるほど、おつかいか)」
遊び人「んーと後なんて言ってたかな、木を切るときは僧侶さんを連れて行きなさいだって」
ゆうしゃ「…………」
ゆうしゃ「………ひょっとしてバギで切り裂けってことか」
そっちの方が楽なのは明白
580 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:35:11.54 ID:HgOPasybo
大工「オ…オウ 今のは原始的な方法だ ちょっと自信つけさせようと思ってな」
盗賊「おい!!」
武闘家「ちょっとーーー!!」
大工「組み立てがメインだ、そっちは魔法に頼れねえからよ」
盗賊「最初からやれよ……とはまあ言わないでおく」
盗賊「(結構自信つくもんだ)」
しばらく僧侶が来るのを待って………
遊び人「あれ……僕のバギは?」
ゆうしゃ「ああ、木に切り込みが入ったな うん 切れなかったけど」
僧侶「みなさーん、終わりましたよ〜〜〜」
みっちりしごかれた商人
その内容とは…………
【内容】
僧侶「嫌みの無い感じにするには金に汚いのはもってのほかです」
商人「金は正義です」
僧侶「そう見えないようにするんです!! 金色の物は全部外してください」
商人「威厳につながるのでは?」
僧侶「新興の町長が高級時計なんてつけてたら嫌みにしか見えません」
僧侶「外しましょう」
商人「…………後で返してくださいよ」
僧侶「偉くなるということは大きな責任も伴うということです………」
僧侶「間違いは許されません………」
商人「偉くなればどうとでもなるんじゃ」
僧侶「恐怖政治で上手くいった国はそう多くありません、いずれ崩壊します」
僧侶「国王制も、臣民の信頼なくしては成り立たない世の中になっています」
僧侶「信頼される事、これは簡単じゃありません」
僧侶「時間のみが解決してくれるでしょう……………」
商人「信頼……………」
僧侶「ま、お仕事ですから商人さんのこと 一応は信頼してますよ!!」
商人「手厳しいですな」
僧侶「それから、怪しげな物を売っていた事は密に、密に」
僧侶「あまり良い印象を受けないでしょうから」
商人「……そうですか」
………という矯正の後、合流した
581 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:35:44.04 ID:HgOPasybo
商人「おっさんに力仕事はきついんですが……」
ゆうしゃ「僧侶、バギでこの辺りの木を切り裂いてくれ」
僧侶「? はい、分かりました」
僧侶「バギ!!」
辺りの木はバサバサと音を立てて倒れた
大工「ヨッシャ、おまえたち 運べーー!!」
『おーー』
遊び人「ん゛? お…重い……」
ゆうしゃ「一人で持とうとするからだ」
遊び人「あ、軽くなったーー」
ゆうしゃ「でも庭師さんの所に戻らなくていいのか?」
遊び人「あ、そうだったーー 十分でもどれって言われてたんだった」ボトッ
ゆうしゃ「ぎゃーーー 急に手を離すなぁーー!!」
遊び人「じゃあねーー」
商人「おっさんに力仕事はきついです」
『『わかったから、そこでみてろ!!』』
商人を除く者達が切り倒した木材を運んだ
商人「しょぼん………」
そしてもう一人しょぼくれている人が………
582 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:36:09.50 ID:HgOPasybo
【資金調達】
ポツポツポツ
魔法使い「早めに切り上げたい」
現在、仲間無し、一人で町(になる所)の周りを歩き続けて敵を待つ
あまり遠出をすると逃げ切れない可能性もあるため遠出は避ける
負けそうになったらルーラで脱出したらいいんじゃないか?
という考えもあったがそれは胸の奥にしまっておいた
なるべく町から離れないように歩いている
魔法使い「……効率良くガンガンいこうぜ状態だな」
魔法使い「イオラで敵を一掃して帰ろう」
魔法使い「イオラ!!」
魔法使い「(この時ばかりは自分のMPの高さが恨めしい)」
芝居形式で想像してみる
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
遊び人「MPがなくなりましたー」
ゆうしゃ「そうかーー もう戦えないなーー」
遊び人「そうでーす、だから帰りまーーす」
ゆうしゃ「おう、そうだなーー」
魔法使い「いや帰っちゃだめだろ」
遊び人「だってぇーーー」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あくまでイメージ
魔法使い「!! し……しまった……自分の考えている事に自分で突っ込む」
魔法使い「セルフツッコミということか? そうなのか?」
魔法使い「………………………………」
魔法使い「………これじゃ一人で妄想と会話しているかなり寂しい人じゃないか!」
魔法使い「…………もうしゃべらないでおこう」
魔法使い「イオラ!!」
魔法使い「イオラ!!」
魔法使い「……………」
魔法使い「……………」
出会ったモンスターを倒す、ゴールドを拾うの繰り返し
合いの手も、励ましてくれる人もいない
魔法使い「………さみしいよ」ボソッ
583 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:36:36.86 ID:HgOPasybo
【?】
派遣「……………」
派遣「………お前も行く先がないんだろ?」
男「え?」
派遣「共に行こう、今 俺達は新しい町を作っている 共に働く仲間を捜しているところだ」
男「……なぜ私に声をかけたんですか」
派遣「そんな気配がするのさ、お前からな」
男「……どこに行けばいい」
派遣「海岸に船が留めてある、興味があるなら来い」
派遣「船には俺一人だ、暴動を起こせばすぐ占拠できるぞ?」
派遣「好きにするといい」
男「不思議な男だ……… なぜか信用できる」
派遣「……男に捨てられたか そこの女」
女「え!?」
派遣「もう一度、熱く燃え上がる恋をしてみたくないか」
女「いやなんで……………」
派遣「俺のことなどどうでもいい、興味があるなら海岸にある船に来い」
派遣「(まだまだ………人を集めるには足りない)」
派遣「(俺は……なんで………こんな事をしているんだろうな)」
派遣「これで五人か」
派遣、 勧誘人数 五名
584 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:37:08.55 ID:HgOPasybo
【庭師、その2】
遊び人「渡してきましたー 宿屋をつくるんですねー」
庭師「その通り、宿屋がまず大事 住むところがなくてはいけませんからね」
庭師「コーヒー煎れてくださる?」
遊び人「はーい」
庭師「ミルクのみ少量で」
遊び人「はーい………」
庭師「遅かったですね」
遊び人「いろいろありまして」
遊び人「……怒ってますか」
庭師「いいえ、仕事がたまってるのでよろしくと」ドサッドサッ
遊び人「え、ちょ こんなに………」
庭師「時間通りに帰って来てくださいね」
遊び人「(絶対怒ってる………)」
仕事の内容事態は辛くない、責任者の印を書類にしなければならないので
書類に判子を打ち続ける作業だ、問題は
―――机に向ったままという事
机に向うと眠くなる症候群に掛かっている人物には辛い
遊び人「あの……あとどのくらいで終わりますか」
庭師「ざっと見て四時間くらいでしょうか」
庭師「……ふむ 次は劇場を作らないといけませんね」
遊び人「誰か代わってぇ〜〜〜〜!!」
・・・・・・・・・・・四時間後
ゆうしゃ「おーい、助けに来たぞーー」
お助け勇者
585 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:37:42.78 ID:HgOPasybo
遊び人「すー、すー」
ゆうしゃ「寝てるし、おい 仕事しろよ」
庭師「二時間ほどで机に倒れ込まれました」
ゆうしゃ「代わります」
庭師「助かります、ささ 座って座って」
ゆうしゃ「見たところ判子を押し続ける作業のようですね」
庭師「はい、あと三百枚ほどありますので」
ゆうしゃ「三百枚!? あいつがやったのは……」
庭師「五十枚ほど」
二時間で五十枚、つまり十二時間で三百枚……………
ゆうしゃ「………僧侶、俺 帰れなさそうだよ」
庭師「初日ですから、わたくしもお手伝いします」
【夕食】
魔法使い「ただいま」
MPが切れたのでもう戦えない、言い訳は立つ
僧侶「んもう遅いですよ〜〜」
武闘家「心配してたんだよ、遅いから」
魔法使い「そ、そうか!? それはすまなかった……」
盗賊「飯はよ、お前が来るまで我慢して待ってたんだぞ」
魔法使い「そ、それはすまない」
盗賊「?」
魔法使い「あと二人いないようだが………」
庭師「お連れしました」
遊び人「すー、すー」
ゆうしゃ「居眠り要員がいたせいで遅くなった、魔法使い、すまない そっちの方に行けなかった」
魔法使い「!? べ、別にいいんだ うん」
盗賊「(なんかさっきからおかしくねえか)」
武闘家「(…予想外の反応だったからじゃないの?)」
庭師「みなさま、お邪魔してすみません」
僧侶「いえいえ」
ゆうしゃ「ええ、助かりました」
魔法使い「………おい起きろ!!」
遊び人「………」
586 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:38:03.30 ID:HgOPasybo
魔法使い「私が起きろっていっただろう?」ベシベシ
遊び人「いたたたた……」
ゆうしゃ「お前の代わりにこっちが大変だったんだぞ」
遊び人「ごめんごめん、机に向うと眠くなるんだよ これが」
ゆうしゃ「明日からミカン箱に変更してみよう、効率が上がるかもしれない」
遊び人「……そういう問題じゃないと思うんだけど」
庭師「机が一つ空きますね」
遊び人「乗らないでください、ほんとに」
魔法使い「…………」
魔法使い「言うことがあるだろ?」
遊び人「ああ!! そうだね」
遊び人「結構痛かった、顔は痛いよ」
魔法使い「…………」
空気読めや この野郎、無視してやる
遊び人「うそうそ!! なんで黙っちゃうの? お帰り 」
魔法使い「あっ、そ」クルッ
……追ってくれるかな?
遊び人「ねー、待ってよーー」スタスタ
追ってくれた! ふふっ
魔法使い「ま た な い 」スタスタ
ゆうしゃ「…先に食べるか」
僧侶「長くなりそうなんで先にいただきましょ」
盗賊「もう胃袋が限界だぜ」
武闘家「肉料理多めにしてみました」
盗賊「肉は血となり肉となる、毎日肉だなこりゃ」
武闘家「けんこーに悪いからだめよ」
『いただきます』
587 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:38:39.73 ID:HgOPasybo
【夜】
男「………この船か」
女「新しい出会い……」
翁「老後の生活………」
道具屋の娘「新店舗開店………反対かぁ……」
ダンサー「劇団を追い出されちゃった…………」
派遣「今日はあなた方五人だ、……よろしくたのむ」
頭を下げた
『いや…謝られても』
特に理由もなく集められて困惑している五人
なぜ、ここに来たか それは………わからない
派遣「今、我々は働き手、および町に住む人間を探している」
派遣「興味のない方は声をかけて申し訳ない」
派遣「まだまだ発展途上だが、お力添えをしていただけないか」
男「話の前に なあ!? 聞かせてくれ」
派遣「………なんだ」
男「どうして俺達は集められた? なぁ? それなりの条件があったはずだ」
その質問は誰もがしたかったようで 目が物語っていた
派遣「…………」
派遣「一人でいるのは寂しくないですか?」
派遣「一人きりじゃ悲しくないか?」
派遣「孤独を感じているだろう方々を集めました」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
派遣「悲しく一人で過ごす夜が続いても………」
派遣「…………太陽はまた登ります」
派遣「なら……共に太陽を見ませんか?」
派遣「新しい町で!!」
大きく声を張り上げた
翁「おもしろそうじゃのう! ……で どこにあるんじゃ? ワシの老後の新居は」
翁「ワシは老い先短いのでのう、早めに頼むぞい」
道具屋の娘「あ、あと新店舗の土地代は安くしてくださいよ、こっちも切り詰めてますから」
ダンサー「劇場も早く作ってね♪ まだ踊り足りないの」
派遣「………………ありがとうございます」
派遣「船でくつろぎください………」
派遣「(これでは宗教の勧誘だな……)」
派遣「(しかし、スパイとして働いてきた知識がこんなところで役に立つとは)」
派遣「(人生とは何があるかわからないものだな………)」
588 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:40:29.45 ID:HgOPasybo
派遣「移民……収穫を連れてきた」
ゆうしゃ「今、収穫って言い直さなかったか」
派遣「さまざまな思いを持ってこの町に来ている 尊重してやれ」
ゆうしゃ「……分かった」
男「何をすればいい」
ゆうしゃ「そうだな、今日は魔法使いの所にいってやってくれ」
男「了解した」
ゆうしゃ「機嫌を損ねるなよ」
ダンサー「ねー劇場は〜〜?」
ゆうしゃ「そちらは庭師さんに、今原図を作っているそうなのでそちらに要望を」
ダンサー「はーい♪」
翁「どうしたらええのかのう」
商人「でしたら、礼儀作法を教えてもらえないか」
翁「伊達に歳はくっとらん、まかせんさい」
道具屋の娘「道具屋は〜〜?」
大工「ネエチャン道具屋かい、もうちょいまてな まだ作ってっからよ」
道具屋の娘「そうですか〜 ではおじさま方のお茶なんか用意させてもらいますねー」
大工「頼んだぞぉ」
大工「ヨッシャ、準備はできたぞ」
大工「今日は家の土台作りだ」
武闘家「土台ですか?」
大工「ソーソー、砂利なんかを引いて家がうごかねえようにすんだよ」
盗賊「……なるほど 砂利は海から腐る程拾えるしな」
大工「……砂利はここに来るマエに集めて置いたから心配いらねっぞ」
大工「オマエラは砂利袋から砂利を出して敷き詰めるんだ」
大工「己の肉体をつかってな」
盗賊「さっそくガテン系の仕事がやってきたようだぜ こりゃ」
武闘家「もう諦めたった、完全に戦力扱い」
ゆうしゃ「おーい」
盗賊「助っ人をこき使うのも手だ」
ゆうしゃ「……?」
盗賊「砂利を敷き詰めるんだと、がんばれ」
ゆうしゃ「そりゃお前もな」
大工「サーサー、くっちゃべってねえで仕事した仕事ーーー!!」
『はーーーい!!』
準備段階では柱を地面に打ち付ける、砂利を敷き詰める、そして家の採寸
一流の大工は基本も忘れない
589 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:41:01.13 ID:HgOPasybo
大工「………この図案だとこっちは大きめにスペースとらねえと んー」
ゆうしゃ「測定は俺がやりましょうか?」
大工「バッキャロメェ、素人にできっかよ コレは俺の仕事!! 特権なんだ」
ゆうしゃ「それは申し訳ない事を」
大工「ホリャ、オマエも行った行った!!」
ゆうしゃ「了解了解」
【資金調達】
男「敵の注意を引きつけます!」
魔法使い「む、頼むぞ イオラ!!」
男「やりましたね!」
魔法使い「盾が出来たおかげでかなり楽になった」
男「(今、盾って言わなかったか…?)」
魔法使い「早く今日のノルマを終えて戻るぞ!」
男「ストーカーですか」
魔法使い「違う、何度も言うようだが監視だ」
【建築】
道具屋の娘「麦茶入りましたよーー」
『はーい』『オウ』
やかんからお茶をがぶ飲みした
武闘家「……ちゃんとコップにつごうね」
盗賊「お前だけだよ」
武闘家「あー、このお茶薄めすぎだよーー」
道具屋の娘「え!? そうですか」
武闘家「うん、水っぽくなりすぎてるよ もうちょっと茶葉入れた方がいいね」
武闘家「あとあと、塩飴欲しいな」
道具屋の娘「塩飴?」
武闘家「うん、塩分が不足すると体内の塩分濃度が下がるから補給しないと」
道具屋の娘「すみません! そこまで気がつかなくて」
大工「随分詳しいようだが」
盗賊「健康オタクなんだろ」
大工「………(あのままで充分結婚できそうじゃないか)」
590 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:41:46.85 ID:HgOPasybo
【設計】
ダンサー「ですから!! ステージがもっと大きくないと踊れないの!! 」
庭師「いいえ、ステージを大きく取ると観客席を確保できません」
庭師「これだけは譲れません、お許しください」
ダンサー「だめなのーーー もっと大きくないとやだぁーーー」
庭師「紅茶、冷めた物を」
遊び人「はーい」
遊び人「どうぞ」
ダンサー「はぁ…… はぁ……」
庭師「少し落ち着きになって、ステージを大きく取るとそれだけダンサーの人数も多く取らなくては迫力に欠けます」
庭師「まだ、人数の少ない今 多く取るのは危険です」
ダンサー「ううううう……」
庭師「増築の用意もありますからもう少しお待ちになって」
ダンサー「分かったわ……」
庭師「ささ、仕事仕事」
ダンサー「はぁい………」
庭師「それから遊び人、もうあなた来なくてよろしくてよ」
遊び人「ええ−!?」
庭師「ダンサーがほとんどやってくれますし」、
ダンサー「(待って、一人でやれってこと?)」
庭師「そうですね…… 資金調達の方に行ってはどうでしょうか」
遊び人「本当ですか!? いやー助かります」
庭師「仕事中の三分の一は眠っているのにですか」
遊び人「あ、あははははは………」
遊び人「じゃあ魔法使いの所にいってきまーす」
591 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:42:12.76 ID:HgOPasybo
庭師「(そこに隠れている二人)」
男「バレましたよ……」
魔法使い「な……完璧な偽装が……」
庭師「頭のてっぺんが見えてますよ」
魔法使い「しまった!? そこまで考えていなかった……」
庭師「資金が足りないと苦情が来てますよ、ノルマギリギリだって」
魔法使い「(うっ…… 確かに)」
男「(だからもっと働きましょうって言ったのに…)」
魔法使い「(うるさい!、黙ってろ)」
庭師「ですから、彼を解放しました」
男「早く帰らないとバレますよ」
魔法使い「……っ そうだった 急いで戻るぞ!!」
…………
………
……
…
【町外れ】
遊び人「あれ? まだ仕事中はずだけど………」
遊び人「誰もいない…………」
592 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:42:38.14 ID:HgOPasybo
町は順調に発展していき、最初は宿屋だけだった建物も
道具屋、劇場、武器屋、防具屋、商人の家と次々と建っていった
ゆうしゃ達も不要となり、移民たちだけで生活が送れるようになっていった
【スキャンダル】
商人「はぁ…… 勉強するにつれて偉くなるのも大変なんだと思わされる」
僧侶「自分の行動に責任が伴いますから……」
僧侶「ゆうしゃさんもきっと……勇者としての責務を果たすのに苦労していると思うんです……」
商人「どうしたものですかね」
僧侶「ま、そういう時は下に付いている人間が支えてあげればいいんですけどね 私はいつも助けられてばかりですが」
実はそうでもないが
ゆうしゃ「商人、ちょっと来てくれ」
ゆうしゃ「僧侶、お疲れ あとでお昼たべよう」
僧侶「あ、じゃあ おひる作りますね!!」
ゆうしゃ「いや、必要ない」
僧侶「ないんだ……」
ゆうしゃ「武闘家と一緒に作ったならいいけど、うん」
ゆうしゃ「でも最近上手くなった、食べられるようにはなったし」
僧侶「ですよね!」
593 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:43:05.37 ID:HgOPasybo
ゆうしゃ「商人」
商人「……」
ゆうしゃ「商人、俺がいいたい事はなんとなくわかっているだろうか」
商人「はい………」
ゆうしゃ「今、この町は人工 五十人を越え、充分『町』というにふさわしいと言える」
ゆうしゃ「だが………」
ゆうしゃ「町長であるあなたにはスキャンダルがある」
ゆうしゃ「それは詐欺まがいの商売をしていたという点だ」
ゆうしゃ「俺は……話をするべきだと思う」
ゆうしゃ「いつか、この事実が露見した時 混乱を招くだろう」
ゆうしゃ「強制はしない、だが…………」
商人「だが……………」
ゆうしゃ「俺ははっきりと伝えるべきだと思う」
ゆうしゃ「サマンオサで懲役に付いて充分反省したと、俺なら言う」
商人「勇者……………」
商人「私もそう思うよ…… 今から町民を集める 伝えてくれ」
ゆうしゃ「そう言ってくれると思ったよ」
ゆうしゃ「準備に向おう」
594 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:43:38.08 ID:HgOPasybo
ざわざわざわざわ・・・・
ざわざわざわざわ・・・・・
『なんだ? 重大な話って』
『やっぱり増税じゃない? ちょっと低すぎると思ったのねー』
『ちょこっとなら、ちょこっとならいいんだけどね…… ここ、住み心地いいから……』
『ん、まぁね…………… なんていうかあったかいからさ……』
『町長も町作りに手伝ってたしさー 真面目だよねーー』
ゆうしゃ「みなさん!! 今から町長の大事な話があります お聞きください!!」
ざわざわざわざわ・・・・
ざわざわざわざわ・・・・・
ゆうしゃ「(まったく静かにならん……)」
魔法使い「静かにせんとお前達一人づつにメラミを放っていくが?」
『・・・・・・・・・・・・・・・・』
それほど大きな声ではないはずなのに 皆黙った
ゆうしゃ「(助かる)」
595 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:44:09.33 ID:HgOPasybo
商人「みなさん!! お、おおおお集まりいただきありがとうございます」
『キャー 町長さーん!!』
『ちょーちょーー!!』
商人「お静かに………」
商人「私は………みなさんに隠していた事があります」
商人「わたくし!! 商人は!! サマンオサ の牢獄にいたことがあります」
『は? 何をいってるんだ……』
『なにかの冗談でしょ………』
商人「本当です!! 偽のラーの鏡を売ろうとしている所を王宮に見つかって投獄されていました!!」
ドサッ
商人「ごめんなさい……… ほんとーにごめんなさい!!」
演説台から降りて土下座をした
『ちょっとちょっと・・・・・・・・・・・』
『なんてこと・・・・・・・・・・・・・・』
聴衆を困惑させてしまった
商人「反省しております!! 牢獄で頭を冷えました!!!」
商人「申し訳ありませんでしたっ………!!」
『なんだとぉ!?』
大声を上げた人物が
盗賊「てめぇ……、前科者が町長になんてなれると思ってんのか」
盗賊「犯罪者には罰を与えねえとなぁ?」
盗賊「なぁ?」
遊び人「そうだねぇ 仕方ないよねぇ」
盗賊「おい、準備できてんのか そっちは」
武闘家「待って待って…… これ重いんだから……」ズルズルズル
僧侶「おもいぃ…………」ズルズルズル
二人は水面から泡が吹き出る大きな瓶を引きずって登場した
596 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:44:37.08 ID:HgOPasybo
盗賊「町長にはこの釜でじっくり反省してもらう」
盗賊「ま、五分も もちゃいいな 皮膚のただれる臭いが楽しみだぜ」
つまらん仕事だ 胸糞悪いぜ
商人「……わかりました」
『そんな!? 火傷しちゃうわ!!』
『でもさ…… あいつらの言うことも一理あるよ 前科があるやつが町長なんてさ…………』
商人「……………ゴクッ」
商人「ぎゃああああああああああ!!!!」
指の妻先を入れただけで激しい熱が襲う
『ひどい・・・・・・・・・』
盗賊「ほら、ちゃんと肩までつからなくちゃだめだぜ?」
これを勇者がやってはだめだ、なぜなら勇者がこれをやれば品位が落ちてしまう。 それは後々の旅で厄介な事になると盗賊はわかっていて仕事をしている
盗賊「手伝ってくれ」
遊び人「あいあい」
商人を瓶に押し込んだ
商人「あ゛あ゛ああああああーー!!!!」
熱湯の中で悶え苦しむ商人
『・・・・・・・・・・・・・・・・』
聴衆も見るに堪えない顔で目を背けた
『見てられない…………』
597 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:45:08.25 ID:HgOPasybo
ゆうしゃ「これで……いいのか?」
ゆうしゃ「住んでいる町の町長があんな目にあってるのに」
ゆうしゃ「それで、いいのか?・・・・・・・・・・」
魔法使い「見ろ!! 奴らの凶暴そうな顔を!! 奴らは心にモンスターを飼っている悪魔のような二人組だ みなそう思うだろう!?」
盗賊「(あ、てめ 台本にない事までしゃべりやがって)」
遊び人「(心にモンスター飼ってるのは君だろ)」
『い……言われてみれば……………』
『確かに…………』
[[思うんかい!!]]
ゆうしゃ「町長を救えーー!! あの悪(断定)の手先の言う通りにさせるなーー」
盗賊「(絶対に許さない、絶対にだ)」
『そうだそうだーーー いくらなんでもやりすぎだーーー!!』
『よくよく見れば怪しそうな奴ら!!』
盗賊「(手はず通りになったのが悲しい)」
遊び人「逃げろおおおおーーー!!!」
聴衆の波に襲われる前に逃げ出した二人
『まてぇえええええ!!!』
先行して二人を追いかける者
『大丈夫ですか!? 町長!?』
助けに入る者
598 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:45:30.67 ID:HgOPasybo
いつの間にかいなくなっていた武闘家、僧侶
いそいで瓶から商人を引きずり出す
商人「ごほっ…… ごほっ…………」
『大丈夫です!! 私達は町長について行きます なぁ? みんな!?』
一人が声をあげれば
『そうよそうよ、この町が私は大好きだもの!! 罪は償えたわ!!』
賛同する人々
『それにしても……あの二人 絶対に許さない おい!! 町をあげて追いかけるぞ!!』
『『『おーー!!!』』』
汚れ役を引き受けた二人 逃げ切らねば、袋だたきに遭うのは間違いない
『まてぇーーーー!!!!』
追いかけられる二人の会話
盗賊「逃げ足には自信があるっ」
遊び人「また損な役回りがぁーーー」
盗賊「ところで、なぜ お前がここにいると思う?」
盗賊「やるなら一人で良かったのに」
遊び人「とくに理由は? ないんじゃないのーー!?」
盗賊「いや、非情にに大事な役割があるぞ」
599 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:45:56.65 ID:HgOPasybo
遊び人「?」
盗賊「ここは二手に分かれよう」
走っている足に引っかけた
遊び人「えっ…………」
盗賊「ここは二手に分かれよう」
遊び人「嘘だろぉ!?ーーーーーー」
宇宙ロケットが発射されるとき、重量を軽くするために一部を切り離す
そんな状況
しかし、思わぬ助け船が…………
魔法使い「みなさん、こいつは私が始末します」
丁寧な言葉使いで正義の使者のように颯爽と登場
『いや しかし………』
魔法使い「魔法によって肉が裂け、臓器が露出するのをお見せするのはどうかと思いまして………」
魔法使い「もう一方の男を狙ってはどうかと。。。」
『・・・・・・・・分かりました!!!』
あっさり了解
魔法使い「(こんな格言を知っているか?)」
魔法使い「(策士、策に溺れるって…………)」
ウィンクを飛ばした
盗賊「ハハッ ハハハハハ………」
脇目もふらずに走り出した、風より早く、光より早く
全ては自分の命の安全のために
600 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:46:23.96 ID:HgOPasybo
遊び人「助かったぁ〜〜〜」
魔法使い「?」
遊び人「ありがとう」
魔法使い「礼を言われるいわれはない、嘘は嫌いなんだ」
遊び人「えっ」
魔法使い「肉が裂け、内蔵が飛び出るは誇張表現だったか」
魔法使い「先日、レベルアップした」
自分がレベルアップしたら普通、仲間は喜んでくれる
こんな場合を除いて
遊び人「嘘だろぉおおおお!!!」
同じ叫び声が聞える
盗賊「嘘だろぉおおおお!!!」
一人で町の住民全員から逃げ切るのは至難の業だ
『この先を右に曲がると森があって隠れやすいよ』
盗賊「えっ?」
背の低い、男のような人物が自分に追いつくような速さで そっとささやきその場を去った
確認しておくべき事だが、盗賊は足が速い
盗賊「………助かる!!!」
601 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:47:06.41 ID:HgOPasybo
【清算】
商人「罪は償えたでしょうか……」
ゆうしゃ「たぶんな」
ゆうしゃ「これで許してもらえるだろう、あんな湯に俺はつかる勇気はない」
ゆうしゃ「金を積まれても無理だな」
商人「では私は勇者に…」
ゆうしゃ「調子に乗るな」
商人「……」
商人「いたたたたたた…………」
僧侶「アロエを持ってきました、患部に貼りますから」
ゆうしゃ「待った!! 僧侶、俺が貼る」
僧侶「?」
ゆうしゃ「あっちにいってて」
僧侶「あ、男ですもんね 確かに」
商人「(案外嫉妬深いことだ)」
ゆうしゃ「(そんな権利はやらん)」
ゆうしゃ「しかしなぁ…… 釜にゆでられて身を清めると聞いた時は俺も驚いたぞ」
商人「これくらいせねば……過去を清算することなんてできませんよ
」
ゆうしゃ「だからってやりすぎだぞ、後で二人にも謝っておけよ」
商人「遊び人君は詰め合わせのお菓子を、盗賊君は現金をと言われてます」
ゆうしゃ「(片方おかしくないか?)」
商人「もういいです、ありがとう」
ゆうしゃ「続けられそうか?」
商人「はい、まだ学ぶことはいっぱいありそうですが努力します」
ゆうしゃ「少し前はアッサラームの商人だったとは思えないな」
商人「はははははは、ですね」
老人「 イエローオーブ できた まちの ひとびと こころ ひとつ 」
ゆうしゃ「ああ、お久しぶりです」
老人「これ ゆめ わたし こそ イエローオーブ うけとれ」
老人の影は消え、黄色の球体が転がっていた
ゆうしゃ「最後のオーブ、イエローオーブ 確かに頂いた」
商人の町編 終わり
これで6つのオーブが全て揃った、不死鳥ラーミア復活の時
602 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/16(木) 20:48:22.38 ID:HgOPasybo
前略、風邪を引きました
次回は短編で口を治したいです
603 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/02/17(金) 00:39:15.98 ID:nTCjSztSO
>>602
乙そしてお大事に
盗賊と遊び人は損な役回りだなwwwwww
604 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/02/17(金) 03:22:16.70 ID:dCz+IUXCo
乙
盗賊と並走した足の速い男は誰〜?
605 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2012/02/18(土) 01:33:59.78 ID:/R7XzlEZ0
乙
606 :
◆bYs74oxxCg
[sage]:2012/02/18(土) 19:56:07.30 ID:al4HudKAo
>>604
その……前回の装備品の話で素早さの事から推測すると……
ってか一人居なくなってる人いますよね、あの人です
明日くらいからまた書き溜めます、熱が下がってきました
607 :
◆bYs74oxxCg
[sage]:2012/02/20(月) 22:04:50.13 ID:1VV4/2eAo
※本日休日
【レトロな雰囲気】
『テレ テレ テレテレテレーーーー』
『テレ テレ テレテレテレーーーー』
ゆうしゃ「……良い感じにレトロでいいなぁ…………」
遊び人「ゲームやってたんだ、ゆうしゃ」
ゆうしゃ「んー 難しい」
遊び人「あ、なっつかしいなぁ…… ゆうしゃはいつもEvilばっかりだったよね」
GoodとEvilはパーティで両立できない、Neutralとの複合は可
ゲーム内での性格のこと
ゆうしゃ「装備が良いからな、忍者使いたいし」
忍者はEvilのみ選択可能な職
遊び人「僕はGoodがいいなぁ、Loadが好きなんだよ」
LoadはGoodのみ選択可能な職
ゆうしゃ「ゲームじゃこだわらないんだよ、勇者でもEvilを使っていいだろ」
遊び人「確かに」
遊び人「今どこ?」
ゆうしゃ「B5だ、Priestがかなり成長してきて便利」
遊び人「何人いるの」
ゆうしゃ「2人」
Priest=いわゆる僧侶
ゆうしゃ「暇だったらマッピング手伝ってくれ、同時進行じゃ大変なんだよ」
遊び人「はいはい、たしか前やってた時は……………」
「トラップでテレポーターに引っかかったのに電源を切らずにそのまま進行」
「決定ボタン押して石の中に送られてロストしちゃったんだよね………」
ロスト=完全に死亡すること、復活不可
このゲーム内では『死亡』して失敗すると『灰』さらに失敗すると『ロスト』
存在自体が抹消される
ゆうしゃ「嫌なこと思い出させないでくれ!!…………あの後 当分やれなかったんだぞ………」
ゆうしゃ「だが……………」
ゆうしゃ「今回はThiefを引き連れているから大丈夫、欲張らない」
Thief=宝箱の罠を解除できる職、要は罠を解除できるインパス
遊び人「あ、宝箱出てきた」
ゆうしゃ「『開けない』っと………」
遊び人「意味ないじゃん……………」
608 :
◆bYs74oxxCg
[sage]:2012/02/20(月) 22:05:15.79 ID:1VV4/2eAo
『したにおりるかいだんをみつけた』
遊び人「もういいよね、一旦戻ろ」
ゆうしゃ「いやまだまだ………」
『テレテレテレテレーーー♪』
『シェイドがあらわれた』
ゆうしゃ「逃げる」
遊び人「妥当だけど………」
『シェイドのエナジードレイン! せんしのレベルが下がった』
このゲームでは敵の攻撃で仲間のレベルが下がる、ロストする次に怖い
ゆうしゃ「うわぁああああああ!!!!」
遊び人「と、とりあえず!!ディスペルで………」
ゆうしゃ「そ……そうだ倒さないと」
『いきのこったものたちはGと経験値を得た』
ゆうしゃ「レベル………下がった………」
遊び人「やっちゃったね…………」
遊び人「戻ろう」
ゆうしゃ「そうだな………」
冒険者たちは歩き続ける
『テレ、テレテレテレーーー♪』
遊び人「あ、敵の先制攻撃」
『・・・・・・・・・・・・・・・・』
せんし1はしんだ
せんし2はしんだ
そうりょはしんだ
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
前衛の3人が死亡、つまり後衛3人のみで進む
遊び人「オワタ」
ゆうしゃ「やっちゃったぁああああ!!!」
ゆうしゃ「ウワァアアアアアアンン」
609 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/20(月) 22:05:50.23 ID:1VV4/2eAo
遊び人「とりあえず4Fまで戻ってエレベーターで帰ろう、ねっ!?」
ゆうしゃ「……………………」
遊び人「かわろっか?」
ゆうしゃ「うん…………」
遊び人「昔からさ……」
遊び人「ゲームは僕の方がうまいんだよね」
遊び人「ロマリアで行き先決めたときだってジャンケンじゃなかったら勝ってたのにね、運で勝負だったから」
ゆうしゃ「なんだよなぁ、実戦だったらもっと戦えるだけどなぁ……」
ゆうしゃ「逆にお前はそのゲームの知識が活かせないのが不思議だ」
遊び人「いわないでよ、集中できる物には強いんだよ 人間って」
遊び人「貢ぎ物を」
ゆうしゃ「お菓子か、………何がいい」
遊び人「甘いやつね」
………………………………
…………………………
…………………
……………
…………
……
…
遊び人「………よし4F突入♪、後はエレベーター探して帰ってガント寺院にいって蘇生させるだけ」
遊び人「せんしのレベルは仕方ない、まだ歳取ってないし大丈夫!! まだ活躍できるって」
ゆうしゃ「うまいなぁ……」
遊び人「ゲーム脳だからね」
ゆうしゃ「いばれることじゃないが」
遊び人「ええっと……確か東に7で扉開けて………」
ゆうしゃ「覚えてるんかい」
遊び人「あ、蘇生させるゴールドある?」
ゆうしゃ「かき集めれば」
遊び人「足りなかったらキャラ作って回収しないとね」
遊び人「♪〜〜〜あ、こいつは眠らせて………… こっちは後回しでいいや」
遊び人「んで〜〜ここは回復でしょ〜〜〜〜」
ゆうしゃ「生き生きしてんなぁ………」
『うえへのかいだんをみつけた』
610 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/20(月) 22:06:18.41 ID:1VV4/2eAo
無事王宮まで帰還に成功
ゆうしゃ「やったぁあああ!!!」
遊び人「イェーイ!!」パチン
ゆうしゃ「イェーイ!!」パチン
遊び人「冷静に考えれば全部ゆうしゃのせいなんだけどね」
ゆうしゃ「言わないといて」
遊び人「蘇生っと……… うわぁ…蘇生金1500Gかぁ きついなぁ」
ゆうしゃ「助かった!! お前が来てくれなかったら…………」
遊び人「まーねーー♪ このくらいは余裕だよ」
ダンダンダンダン!!!!
扉を叩く音が
『!?』
ゆうしゃ「な……なんだ………?」
遊び人「さ、さぁ…………………?」
魔法使い「抵抗せずおとなしく出てこい」
魔法使い「約束の1時間前だと言うのに集合場所にいなかった、探したのに」
遊び人「なんで!? まだ時間あるじゃん」
現在は約束の時刻の30分前
遊び人「1時間も前からいくなよ!! 行きますから」
魔法使い「早くしろ、1日は短い」
ゆうしゃ「どこか行くのか?」
遊び人「植物園にね、花が咲く季節だし」
ゆうしゃ「女々しいぞ、お前」
遊び人「悪かったね!!」
ガチャ
魔法使い「……………」ズンズンズン
遊び人捕獲
遊び人「首持つことないじゃない!! ねぇ待って………」
魔法使い「時間がないと言っておるだろうに」
魔法使い「邪魔したな」
ゆうしゃ「じゃ…………じゃあな…………」
遊び人「い……いってきます……………」
611 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/20(月) 22:07:06.52 ID:1VV4/2eAo
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
遊び人「待ちきれなかったなら言えばよかったのに」
魔法使い「は…はぁ? 何をいってるんだか」
遊び人「今日はね、植物園で花の種を配ってるんだって」
魔法使い「………で?」
遊び人「一緒に種を埋めに行こうってことで誘ったの」
魔法使い「やるじゃないか、いい考えだ」
魔法使い「花は好きか?」
遊び人「うん、このブローチ貰ってから花に興味が出てきてね」
魔法使い「そうか」
魔法使い「私も大好きだ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ゆうしゃ「(続きをやるか……………)」
画面には………『けちな不信心者め!』
ゆうしゃ「蘇生金………足りてない!!」
612 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/20(月) 22:07:33.01 ID:1VV4/2eAo
【パーティの台所】
武闘家「はっ はっ!! とおりゃぁ!!」
細く、白い手から激しい空気の波と共に拳が打ち出される
盗賊「速いだけではっ!!」
男らしく放たれた拳を左手でガードする
盗賊「…………ふんっ!!」
ガードした左手をそのまま突き出し
左手を盾で相手をプッシュするようにして、武闘家を吹き飛ばした
ズサァーという音を立てて武闘家が吹き飛ばされる
武闘家「それ反則〜、わたし体重軽いんだから………」
盗賊「勝負に反則もイカサマもねえ」
僧侶「怪我してない? ベホイミ」
武闘家「女は傷付けないって誓約はどこにいったのよ」
盗賊「…………」
盗賊「ここにある」
自分の胸を叩いた
武闘家「上手いこといったつもりか!! もう一回!!」
『ここにある』=心の中に誓約は有る…………という事と
胸が大きいかどうかで女であると判断する………………ということを掛けている
盗賊「おい!!構えてないやつに打ち込む奴があるか!!」
武闘家「勝負に反則もイカサマもないのよ!!」
盗賊「あ、こりゃ失礼」
僧侶「頑張って〜〜〜〜」
613 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/20(月) 22:07:58.93 ID:1VV4/2eAo
盗賊「はぁ!! とおりゃ!!」
武闘家「なんのなんの!!」
僧侶「(んもう、ゆうしゃさん 休みだっていうのに二人でゲームやってるなんて不健康すぎます)」
僧侶「(こっちは拳と拳でわかり合えるっていいなぁ…………)」
僧侶「(私は瞑想でもしますか)」
僧侶「(心を落ち着かせて…………)」
盗賊「とおりゃ!!」
武闘家「はぁ!!!」
僧侶「お……落ち着かせて………」
盗賊「……………ふんっ」
回し蹴りを放った
武闘家「おわっと!?」キュ
盗賊「あ゛ーーー!!!」
打ち所が悪かったようで倒れてしまった
武闘家「きゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
盗賊「僧侶!!回復!! 武闘家が倒れた」
僧侶「手加減ってものを知らないんですか!! んもう!! 全然集中できないじゃないですか」
盗賊「おい!! 生きてるかーー!! しっかりしろーー」ペチペチ
武闘家「んー……………」
盗賊「仰向けに倒れてると胸が小さくなるぞ」
武闘家「!!」ガバッ
盗賊「……嘘だけどな」
武闘家「人を〜〜傷付ける嘘は〜〜〜〜〜ついちゃいけないんだよぉ〜〜〜〜〜!!!」グニュグニュ
盗賊「痛い痛い、やめろ 目が覚めたか」
僧侶「ベホイミ、大丈夫?」
武闘家「うん、なんとか」
僧侶「休日なのに修行なんて二人とも真面目ね」
『やることが他にない』
僧侶「あ……そう……………………」
614 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/20(月) 22:08:49.75 ID:1VV4/2eAo
時系列では商人の町の前に位置する
【暗闇の中の作戦】
派遣「………またですか、ポルトガ王」
ポルトガ王「そこをなんとか!! 君の活躍には期待しているのだよ」
派遣「自分で言うのも難です俺には役不足、しょうもない理由で海外に派遣しないでもらいたい」
ポルトガ王「君が!! 優秀だから………………」
派遣「その依頼内容がロマリア王に借りパクされたコレクションの回収」
ポルトガ王「貴様!! 王の命令が聞けぬと申すか」
派遣「任務は行う、だがもうこれっきりにして頂きたい プロである俺に王の特殊な性癖のお世話は御免被る」
ポルトガ王「いいからさっさといけい!! いつ妻に見つかるか分からん」
この男、派遣 現在はポルトガにて仕える男。
他国の、時勢の観察、潜入捜査のプロである戦闘のプロ………ではないが護身術はかなりのもの
だがそれはあくまで逃走用で正面切って戦う事が目的ではない
かなわないと見れば逃げる、戦うのは好きではない
派遣「………任務」
派遣「(ロマリアには夜に侵入)」
派遣「任務………了解!!」
派遣「(ロマリア城には何度も突入経験有、何の問題もない)」
派遣「(作戦成功確率95%)」
派遣「(どんな任務でも俺は全力を尽くす、それが仁義)」
………………………………
…………………………
……………………
………………
…………
……
615 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/20(月) 22:09:28.83 ID:1VV4/2eAo
【ロマリア城、夜】
派遣「(現在位置、ロマリア城前 これより侵入開始)」
派遣「(ロマリア城、防衛ランクB 原因:資金不足 王の浪費癖)」
「また王が頻繁に代わるためそのつど警備システムの変化が発生 兵の不満増加)」
派遣「(城上部からの侵入を試みる、鍵縄の用意 万端)」
ガシャン
派遣「(手応え確認、引っかかった)」
派遣「(跳躍開始)」トシュ
派遣「(城の外郭部分に到着)」
派遣「(オールグリーン、辺りに人の気配無し)」
派遣「(これより内部への侵入を開始する)」
カツンカツンカツン………
派遣「!! 何者かの足音確認 待避する」ザッ
物陰に隠れた
派遣「(?………人の姿が見えない)」
派遣「(夜目は効くほうだ見間違いか?)」
派遣「(再度確認を試みる)」
カツンカツン………
派遣「……やはり足音はする、しかし人の姿を目視不可」
派遣「(となれば奴は体を周囲と同化させているのではないかと仮定できる)」
派遣「!? まずい、この先はロマリア王夫妻の寝室」
派遣「(ロマリア王のコレクションは二階の隠し部屋、方向が違う)」
派遣「(故にしょうもない依頼を受けた同士(全く嬉しくないが)ではない)」
派遣「これは…ロマリア王の命が狙われている!?」
派遣「ロマリア王が[
ピーーー
]ば主人であるポルトガ王もさぞ悲しむだろう」
派遣「(なんだかんだ仲がよろしいからな、俗物同士で 俗物めが)」
派遣「(しかし……他国のスパイが深夜の城内に侵入…外交問題になりかねん)」
派遣「(任務の優先順位変更、もう一人の侵入者の排除を優先する)」
616 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/20(月) 22:10:10.92 ID:1VV4/2eAo
カツンカツン
派遣「(敵勢力…一名)」
派遣「(戦闘に関してはプロではない……)」
派遣「姿が見えないのであれば音を聞けばいい、音で判断しろ この低音………っっ!!」
全神経を耳に集中させる、侵入者の足音だけに気を使う………………
カツンカツンカツン
派遣「 対象一名 対象の体重は60前後、普通の体型であれば身長は約175~180cm………男か?」
派遣「(まだこちらには気づかれていない)」
派遣「相手に気づかれていないというアドバンテージを活かすには…………」
―――一撃で決めるしかない…………!!!
派遣「(人体の急所、それは体の中心に集まっている 有名どころでは目や心臓、……金的も)」
派遣「毒針なら人体の心臓に近い所に刺した方がいい、心臓は体中に血液を送るポンプの役割がある そこを制圧すれば体中に毒が回るのが速い」
カツンカツンカツン
派遣「(理論をこね回している場合ではない、優秀な男はチャンスは逃さない)」
カツンカツンカツン…………
派遣「(残り7歩…………奴が曲がり角を回った瞬間、そこを狙う)」
カツンカツンカツン…………
カツンカツンカツン…………
派遣「残り1歩っ………」
カツン
派遣「(今だ!!)」
派遣は隠れていた障害物から出て 自分の足音を消しつつ接近し
そこには何もない…ように見える透明な人物の背中に毒針を向けた
617 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/20(月) 22:10:38.40 ID:1VV4/2eAo
?「!?………なっ!?」
派遣「(外した!!、腕でガードされたか だがっ……!!)」
?「……………っ!! 初仕事でこれかっ………」ガクッ
派遣「(毒は効いているようだ、麻痺毒だ、時期に動けなくなる………)」
体の透明化が解けていく、やはり身長180前後の大男だ
?「チッ………厄介な毒を盛りやがって………… キアリー」
派遣「(魔法が使えるのか!?、だが……まだ治ってはいないようだ)」
派遣「(もう一撃……………命中させる)」
?「この………たかが人間ごときに……!!」
?「メラゾーマ!!」
派遣「(メラゾーマだと!?)」
飛んできたメラゾーマを間一髪の所で回避した、辺りが炎に照らされて明るくなる
派遣「(黒い服装………顔もマスクで隠しているとはな 明らかに暗殺者)」
派遣「(今更ながらうっかり城の住人を刺してしまったという事態でなくて良かった)」
派遣「(むしろそっちの方が国際問題だ)」
派遣「(だが……………………………)」
派遣「(メラゾーマ等という高レベル呪文を唱える奴と戦って勝てるか?)」
?「………っ まだ毒は治らないか 痺れる…………」
?「だが俺の体に傷を付けた代償は………」
?「貴様の命で償って貰うぞぉ!!」
派遣「(かなりのストレスを感知)」
派遣「(逃走決定、この場を後にする)」ダッ
?「………っ!! メラゾーマ!! メラゾーマ!!」ダッダダ
派遣「(かなりの激昂、プライドの高い人物と判断)」ダッダダ
派遣「(だが当たらなければどうということはない)」ダッダダ
618 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/20(月) 22:11:06.82 ID:1VV4/2eAo
まさにその通り、夜は派遣が最も得意とする場 闇は自分の姿を隠し視覚情報を遮断する
メラゾーマの回避はもちろん、その余波によって明るく照らされている所を避けて走り続ける
?「貴様ァーーー!!!!」ダッダダ
派遣「(任務に対して生の感情をむき出しにするなど愚の骨頂)」ダッダダ
冷静な判断で追っ手を振り切ろうとする
?「ピオリム!!、ピオリム!!」
麻痺毒も治って相手の頭も冷えてきたのか、素早さをドーピングして追いすがる
ここにきて素早さの増加、非情にまずい
派遣「………っ、速い!! 魔法で強化してきたか」
派遣「(隠れる場所は…………)」
?「追いついたぞ、人間」
魔法で強化された足の速さには流石に追いつかれる
……回り込まれてしまったか
派遣「……お前も人間だろう?」
?「……そうか、お前にはそう見えるよな そうかそうか」
派遣「………何がいいたい、勝者の余裕か」
?「よくもこの体に傷を付けてくれたな、大切な体に」
?「死ね」
派遣「……………」
派遣「………任務失敗」ガサガサ
?「何をする気だ」
おもむろに爆弾を取り出すと
619 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/20(月) 22:11:36.72 ID:1VV4/2eAo
?「自爆する気か!?」
派遣「いや………」
激しく壁に投げつけた
激しい爆発音が城中に鳴り響き兵士たちが集まってくる
『なにごとだーーー!!』
『爆発音がしたぞーーーー!!』
派遣「撤退する」
?「……っ しまった!! レムオル!!」
再び透明化の魔法を唱える、兵士達が集まって気がつかれてはまずい
派遣「(こちらは自分の足頼みか………)」
派遣「(夜が明ける前に脱出せねばな………)」
『いたか!?』
『いや……まったく………』
『ロマリア王を起こせ!! またクーデターかもしれんぞ!!』
ロマリアでは一度クーデターが起こっている、ロマリア編参照
『了解!!』
………………………………
……………………………
………………………
……………………
………………
……………
…………
………
……
…
620 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/20(月) 22:12:19.54 ID:1VV4/2eAo
派遣「以上、任務報告終了」
ポルトガ王「………………」
ポルトガ王「しばらく休暇をやろう、養生せい」
派遣「(信頼を失ったか………)」
ポルトガ王「この城も警備の強化を行わねば」
派遣「はい、必要あると考えられる」
ポルトガ王「しかし、そんな奴がロマリアに潜入していたとは…」
派遣「かなり高レベルの魔法使いでした、危険です」
ポルトガ王「同盟国にも通達をせねばな、夜の警備を厳重にするようにとな」
派遣「……………申し訳ない 任務を途中で放棄し、あろうことか取り逃がすなど……」
ポルトガ王「……よく帰って来た 命あっての物種だ」
派遣「……………っ!! 任務失敗」
【俺の道】
派遣「(王はああ言ってくれたが………)」
派遣「(自分の未熟さが恨めしい)」
派遣「(任務を遂行出来なかったスパイなど必要のない者なのに…………………)」
派遣「(俺は………どうすれば………)」
『さーさー、よってらっしゃい見てらっしゃい 伝説の鏡が今なら大特価!!』
派遣「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
派遣「(断言できる、偽物だ)」
商人「お兄さん、どうです!? おひとつ!!」
派遣「必要ない」
商人「そう言わずに!! この世の中に必要の無いものなんてないですって!!」
派遣「必要のない………ものはない………!?」
商人「そうですとも!! だからおひとつ」
派遣「……………!!!!!」
派遣「良い言葉を貰った、転職を考えさせてくれ」
商人「は…………?」
派遣「俺は転職するぞ!!」
商人「は………?」
派遣「俺をあなたの店で働かせて欲しい、必要なものなどないはずだろう!?」
商人「あ……いやその…………」
派遣「新しい……俺の道、俺のロード……………!!」
商人「(雇う金がないんだが…………)」
621 :
◆bYs74oxxCg
:2012/02/20(月) 22:14:01.95 ID:1VV4/2eAo
次回、兄弟喧嘩
どうしても任務に失敗すると自爆すると思ってしまう
今回ゆうしゃがやってたゲームのシステムを一部流用してます(前衛、後衛とか パーティが6人とか)
622 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岡山県)
[sage]:2012/02/21(火) 00:34:21.45 ID:u6y/6cEEo
めがてんしか思い浮かばないな
623 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2012/02/21(火) 11:35:48.98 ID:gpYROtwCo
Wizardryじゃねーの?
裏ボスに半年かけて育てたパーティーが3ターンで全員首刎ねられたのはいい思い出
624 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/02/22(水) 07:51:17.90 ID:4xVyPI9Oo
Wizなつかし
でも僧侶2に戦士2って…
さすがゲーム下手な勇者
625 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/24(金) 14:23:43.73 ID:hp7GGzSvo
遊び人「いっぱいもらっちゃったね!、花の種」
魔法使い「ああ、だが……どこに植える? まさか旅をしながら花を育てるわけにもいかないだろ?」
遊び人「むー、確かに……」
遊び人「あ!!、じゃあさ!!商人の町でそだててもらお………」
魔法使い「おまえなぁ……、一応お前は町長を辱めた犯人として町の人々から………」
バタッ
魔法使い「・・・・・・・・・」ツンツン
遊び人「………………………………」
魔法使い「……おい 何かの冗談か」
遊び人「………………………………」
魔法使い「おいしっかりしろ!! 目を覚ませ!! 聞えているのか!! おい!!」
遊び人「………………………………」
………………………………
……………………………
…………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
……
…
626 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/24(金) 14:24:19.66 ID:hp7GGzSvo
ここはアリアハンのお屋敷の庭、一人の少年が魔法の特訓をしている…………
『…………はぁ!! メラっ!!』プスン……
『も……もう一度!! メラ!!』ブスブスブス…
『おい、当主様がお呼びだ』
『は…はい!! 今行きます……(賢者になるための……悟りの書をくれるのかな?)』
『ついてこい』
『(賢者になったら…………魔法も…………上手く使えるようになるかな!?)』
『(そうだといいな!!)』
………………………………
……………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
トントン
『入っていいですか?』
『…………………入れ』
627 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/24(金) 14:24:38.87 ID:hp7GGzSvo
『お父さん久しぶりです!!、何ヶ月ぶりか…………』
『何度も言うように父上と呼べと言っただろう』
『あ…そうだったね 父上 ……で!! 今日は………』
『まぁ、もう呼ばれることもないのだが………』
『?…………』
『そこに、お前の部屋の荷物がある』
『あ!! 勝手に入ったの!? ひどいなぁ』
『それを持って………出ていけ』
『え・・・・・・・・・・・・・・・』
『お前はこの家に必要ないのだ』
『なんで!!、僕が賢者になるのは!?』
『魔法がロクに使えない賢者など不要以外の何者でもない、悟りの書は兄の方に渡す』
『そもそもお前が成れると本気で思っていたのか、ありえないだろう』
『この屋敷から出て行け、この恥さらしめ お前の存在そのものが家族の名誉を傷付けているのだ』
『そ…そんな………お父さん……………』
『もう私を父と呼ぶな、お前とは今後一切の縁を切る』
『縁を…………切る…………』
『もう二度と顔を合わせないということだ、消えろ 私の目の前からな』
『……………お父さんは僕の事が嫌いなの?』
『嫌いだ、それからもう父と呼ぶな』
『さっさと出て行けい!!!』
『う………うわぁああああんんんんん!!!!』ドタドタドタ
認めたくなかった、自分を育ててくれた父親に不要だとはっきり言われたことを……
認めたくなかった・・・・・・・・・・・・・・・・・・
628 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/24(金) 14:25:04.80 ID:hp7GGzSvo
バタバタバタバタ ドタドタドタ
大きな音を立てて部屋に男が入ってくる
『父上!! どういう事ですか!?』
『どうもこうもない、不要な者を排除したまでだ』
『止めてきます』
『ならん、兄弟愛など不要 ただ強くなる お前はそれだけを考えればいい』
『あなたは冷たすぎる!!、私は止めますよ』
『フッ・・・・・・・・・・・』
『止めに行けば………あいつを始末するかもしれんぞ?』
『家出扱いにした方が世間体がいいが 邪魔者は……排除する』
『クッ……(外道め・・・・・・・・・・) ならせめて!! 養子縁組を組ませてもらいたい』
『せめて!! せめて!! 住む場所を………』
『………勝手にしろ、援助はせんぞ 自分の金で援助するんだな』
『そうさせてもらう!!』ドタドタドタ
『(待っていろ………私には……お前に何もできないが……これくらいは………)』
629 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/24(金) 14:26:14.89 ID:hp7GGzSvo
【帰宅】
僧侶「ふたりとも、日も暮れてきたし 宿屋に戻りましょ」
盗賊「ん? ああそうだな・・・・・・・・・・・・・・・」
盗賊「いい戦いだった」
武闘家「うん、やっぱりスピードだけじゃなくてパワーも必要だって思わされたわ」
盗賊「どんなに力があっても当たらなければ意味はねえ、ヒットアンドアウェーで来られたらきつかったな」
自分の攻撃を当てた後、その後相手の射程外まで逃げる戦術、速さに自信のある者がこの戦術を使うと
敵を完封できることもある
武闘家「まあそれは練習だからナシよ」
武闘家「あんただって未だに顔の周りが狙えないくせに」
盗賊「慰謝料を請求されたらたまらん」
僧侶「もどーるわーよーー!」
630 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/24(金) 14:26:54.77 ID:hp7GGzSvo
ゆうしゃ「んーーーーークリアしてしまった…………」
ゆうしゃ「エンディングでは大金と国の近衛兵になる権利が貰えたな…… 俺達もそんなのが貰えるのかな……」
宿家主「ゆうしゃさーん、お客様ですよーー」
ゆうしゃ「?…………誰だろう 他のみんななら『お客様』じゃないだろうし」
トントン
ゆうしゃ「どうぞー」
神官「久しぶりになる、ゆうしゃ君」
ゆうしゃ「あ、あの時の!! お久しぶりになります」
遊び人の転職の義を行った神官、二人にとっては恩人の神官様
くじけぬ心とさばきの杖を渡してくれたのもこの神官である
ゆうしゃ「………? 何かありましたか」
神官「……悟りの書の一件を覚えているかね」
ゆうしゃ「はい、確か遊び人の職に付いて居る人物はそのまま賢者になる事ができる」
ゆうしゃ「だから遊び人は賢者になるのに悟りの書は必要無かった………… 」
ルーラ→イシスへ
631 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/24(金) 14:27:38.73 ID:hp7GGzSvo
神官「その悟りの書が問題なのだ」
ゆうしゃ「……………」
神官「あの後賢者に転職しようとを訪れるものが何人も訪れた」
神官「………彼らが持ってきた悟りの書も君たちが持っていたのと同様のものだった」
神官「だから私はその悟りの書を全て回収した
賢者になることを夢見てきた者達には鬼だ悪魔だの言われたがね」
ゆうしゃ「………そうだったんですか」
神官「その後、私はあの悟りの書を研究し続け」
神官「そして………ある結論に至った」
ゆうしゃ「………………結論とは」
神官「悟りの書を使った人間は精神を汚染される、悪の心に支配されてしまう」
ゆうしゃ「!!」
ゆうしゃ「もし……あなたが俺を止めてくれなかったら…………俺はあいつを………」
神官「…………だろうな」
ゆうしゃ「だから……賢者は悟りの書に近づくなと………」
ゆうしゃ「俺が……………人の言うことを聞いていれば…………」
神官「あまり自分を責めるな………」
ゆうしゃ「クソッ…………」ドンッ
神官「もし………悟りの書に汚染された賢者を見つけたら………私を呼んでくれ」
ゆうしゃ「………はい クソッ………………なんてことだ」
ゆうしゃ「すみません、用事が出来ました 失礼します」
神官「…………私もダーマに戻らなければならない ……職務を放棄するわけにもいかん」
ゆうしゃ「(会わなければ…………賢者に………………………………)」
ゆうしゃ「ルーラ!!」
ルーラ→イシスへ
632 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/24(金) 14:28:22.22 ID:hp7GGzSvo
【砂漠の国、イシス】
兵士「イシスの城へようこそ」
ゆうしゃ「女王様に謁見をもらいたい、大至急だ」
兵士「…………では武器防具をここに置いて行ってください」
兵士「それから手錠を、荒っぽい事はできません」
ゆうしゃ「(囚人に会いに行くのに手錠か……………)」
ゆうしゃ「(前に比べて随分警備が堅いな……何かあったのか?)」
ゆうしゃ「何かあったんですか?」
兵士「ええ……王女は必要無いとおっしゃっていたんですが……ロマリアに賊が侵入したそうで」
ゆうしゃ「賊!? それで!? 無事だったんですか」
兵士「壁に穴が出来ただけで済みました、幸いです」
ゆうしゃ「そうですか……」
兵士「あまり王女は他国との連携を持ちたがりませんから………」
ゆうしゃ「砂漠に囲まれて独立してますしね…… (でもそんな事言ってる場合か?)」
ゆうしゃ「それより、早くやってくれ」バラバラ
武器と防具を外した
兵士「了解しました」ガチャ
両手に手錠を掛けられた
ジー
ゆうしゃ「(これじゃ俺が囚人みたいだ)」
633 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/24(金) 14:28:44.38 ID:hp7GGzSvo
【女王の御前】
イシス女王「おお!! ゆうしゃが次のレベルになるためには……」
ゆうしゃ「カットで」
イシス王女「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ゆうしゃ「お気に触れましたか」
イシス王女「いえ……別に……………」
イシス王女「………賢者に用ですか」
ゆうしゃ「その通りです、面会の許可を頂きたい」
イシス王女「それは………できません」
ゆうしゃ「なぜです!! 自体は一刻を争います」
イシス王女「いなくなってしまったのです………私の目の前から………」
ゆうしゃ「は・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」
イシス王女「・・・・・・・・・・・」
ゆうしゃ「どういう事ですか!、説明をして頂きたい」
イシス王女「それは…………………」
イシス王女は賢者の話を始めた
賢者の手によってイシスの水不足問題が解決した事
賢者はゆうしゃ達を鍛えるために立ち塞がった事
それにイシス王女も関わっていた事
そして……………賢者は悟りの書によって汚染されていた事
ゆうしゃ「俺達はあなたたち二人の手の平で踊っていたというわけですね」
イシス王女「…………」
ゆうしゃ「責めているわけじゃありません、確かに賢者を倒すために俺達がしっかりレベルを上げ
後の戦いで役にたったことは事実です」
ゆうしゃ「ボストロールや、やまたのおろちの戦いで楽ができました、その点は俺達は感謝すべきだと思います」
ゆうしゃ「少し、強引だと思いますがね」
イシス王女「私もそう思います」
634 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/24(金) 14:29:13.03 ID:hp7GGzSvo
ゆうしゃ「聞きたいのはその先です」
ゆうしゃ「どうして他国との連携を取らなかったんですか」
ゆうしゃ「危険人物なら指名手配する手もあったでしょう」
非難の意味をこめていった
イシス王女「この国は砂漠の孤島です…… 他国との繋がりはありません………」
ゆうしゃ「何を言っているんですか!!、半分操られた人間を野放しにする方がよっぽど危険でしょうに!!」
イシス王女「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
イシス王女「彼は帰ってくると言いました! また会えると…… また会えると言いました!」
ゆうしゃ「王女……自分を見失わないでください!! 操られているならそんな約束を覚えているはずがありません!」
ゆうしゃ「門で……俺はこの通り手錠をかけられました」
ゆうしゃ「兵士の話によるとロマリアが襲われたそうですね……… ひょっとして…」
イシス王女「言わないでください!! 言わないで………」
ゆうしゃ「確証は持てません、ですが 可能性は大いにあります」
イシス王女「……」
ゆうしゃ「……こちらからも情報があります」
ゆうしゃ「………吉報です」
ゆうしゃ「彼の呪いはダーマにいる神官様が解けるとおっしゃっていました……」
ゆうしゃ「何か新しい情報が入れば連絡します、失礼しました」ガタッ
635 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/24(金) 14:29:45.67 ID:hp7GGzSvo
ゆうしゃ「王女」
イシス王女「なんでしょうか……」
ゆうしゃ「間違ったらやり直せばいいんです」
ゆうしゃ「やり直しの効かなくなるうちにね」
ゆうしゃ「やり直しますよ、僕はね」
イシス王女「………」
ゆうしゃ「僕たちはラーミアを復活させに行きます」
ゆうしゃ「空を飛べるようになれば 駆けつけるにも探すにも重宝しますからね」
ゆうしゃ「世界に国はここだけじゃありませんし」
きつい言葉使いで言った
ゆうしゃ「(やるべき事を整理しよう、まず…遊び人…以外の仲間に相談)」
いきなり真実を伝えるには重すぎる
ゆうしゃ「(その後、真実を伝えるか検討)」
ゆうしゃ「(ラーミアの復活)」
ゆうしゃ「(賢者捜索、又は……放置して魔王討伐に向かう)」
ゆうしゃ「(……あくまで選択肢の一つとして考えておこう、その方がいい)」
ゆうしゃ「(みんなの元へ戻ろう)」
「ルー………………」
ゆうしゃ「……手錠のこと忘れてた、外して貰わないと」
636 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/24(金) 14:30:13.58 ID:hp7GGzSvo
その後、養子の家は決定し屋敷から城下街の庶民宅に移った
スタスタスタ
『(養子組を組まされていた……、前から準備してたのかなぁ……僕が要らないから……)』
『・・・・・・・・・・・ここが』
トントン
『だれ〜〜〜〜〜〜〜』
『あのぉ…………………………』
『あ、君ねーーー いいよー入って〜〜〜〜』
子供A『はい……………』
『いらっしゃい』
子供A『初めまして………… これからよろしくお願いします……』
『そうかしこまらいの!、さ、座って!! おひるまだでしょ?』
子供A『別に……いらない…………』
『お姉さんの料理が食べられないっていうの?、うん?』ズンズンズン
…顔をしかめて詰め寄られた
子供A『あ、いや……食べます おばさん』
おばさん『おばさん?、もう一度いってごらん? 痛くないから』ギシギシ
おばさん、この言葉をもう使ってはいけないと思った
子供A『痛い痛い!!、食べます!! お姉さん!!!』
お姉さん『それでいいのよ、もう さ、おあがり』
ハグハグハグ
子供A『ん、おいしい!! それに温かいですね! この料理』
お姉さん『作りたてだからね』
子供A『作りたてってこんなにおいしいんだ!! へぇーー!!!』
お姉さん『あ……そう…………(………ずっと冷えた料理だったのかしら)』
637 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/24(金) 14:30:39.86 ID:hp7GGzSvo
バタッ
子供B『おばさん!! かくまってください!!』
おばさん『(あ…また来たわね………)』
子供A『誰ですか?』
おばさん『隣の子供よ、勇者オルテガの息子なのよ』
子供A『勇者!?、すごい!!』
子供B『いやあ………危うく捕まるところだった ありがとうおばさん』
おばさん『だれがおばさんだって〜〜〜〜〜』グリグリ
子供B『あ゛ーーーやめてくださいーーーー 』
子供B『あれ? おばさん こいつは?』
お姉さん『ん?、うちで預かる事になった子』
子供A『あの……よろしく』
子供B『おう!、よろしくな』
お姉さん『ゆうしゃ君、いろいろ教えてあげてくれないかな………』
ゆうしゃ『?…… いいよ、今日からよろしくな えーっとお前は……』
お姉さん『ほら、名前を言って……』
子供A『僕は…………』
ゆうしゃ『名前は?』
遊び人『僕は…遊び人!! よろしくね!! ゆうしゃ君!!』
ゆうしゃ『君はいらないぞ、町でも回ろうぜ』
遊び人『う……うん………』チラッ
お姉さん『いってらっしゃい、暗くなる前に帰ってくるのよ』ニコッ
遊び人『は……はい!!』
638 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/24(金) 14:31:05.76 ID:hp7GGzSvo
【城下町】
ゆうしゃ『おっと、これやっとかないとな』
遊び人『え…なに?』
ゆうしゃ『握手だよ握手』
遊び人『握手?』
ゆうしゃ『握手をしたらみんな友達なんだってよ!、昨日やってたアニメで言ってたんだ』
右手を差し出した
遊び人『う……うん………』
ぎこちなく左手を差し出した
ゆうしゃ『ばかっ!! 右手と左手で握手ができるか!!』
遊び人『そうだった!!』
ガシッ
ゆうしゃ『これで俺達は友達だ、んじゃまずは銭湯にでも行くか』
遊び人『汗を流しにいくの?』
ゆうしゃ『お前は本当に馬鹿だな、銭湯に行く理由なんて………』
―――覗き以外ありえないだろ?
遊び人『そ………そうなの!? 初めて知った』
ゆうしゃ『ああ、俺にとって銭湯は覗くためにあるようなものなんだよ』
遊び人『よ…よし行こう!! 覗きに』ドキドキ
ゆうしゃ『お? 偉くやる気だな……銭湯まで走るぞ!!』ダッ
遊び人『うん!!』ダッ
遊び人『でもさ、でもさ! この時間だとさ!』ダッダダッダ
ゆうしゃ『なんだなんだ!、もう少しゆっくりしゃべれ』ダッダッダ
遊び人『ついてからでいいや! いこっ!!』ダッダッダ
639 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/24(金) 14:31:31.42 ID:hp7GGzSvo
【銭湯】
ゆうしゃ『この岩場を上れば……………』
遊び人『この先に………』
ゆうしゃ『ああ、そういう噂だ 生きて帰ってきた奴はいないらしいがな』
遊び人『ええー!? 大丈夫なの?』
ゆうしゃ「その帰って来た一号二号に今からなるんだよ」
ゆうしゃ『ん……… 湯気で隠れているが見える 見えるぞ!!』
遊び人『………静かにして、集中してんだから』
ゆうしゃ「(やっぱりノリノリなんだが)」
ゆうしゃ『・・・・・・・・・・』ゴクッ……
遊び人『・・・・・・・・・・・』ゴクッ……
その先には…………
婆『いい湯ですねぇ………、お肌に艶が戻ってくるみたい』
婆『ええ、若い頃に戻った気分じゃよ……』
そこは女の園、銭湯の常連客の婆さんばかりの文字通り『女湯』
生きて帰った奴はいない、つまりそういう事だった
ゆうしゃ『・・・・・・・』ガクガクガク
遊び人『・・・・・・・・』ガクガクガク
ゆうしゃ『つ、つまらないものを見てしまった……… うぇええ………』
遊び人『だ…誰が得するんだよ……あれ………』
ゆうしゃ『これは……俺達の心の中だけにしまっておこう、いや しまっておきたくないけど』
遊び人『うん………、そうだね…………』
二人は項垂れて銭湯を後にした
640 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/24(金) 14:32:19.92 ID:hp7GGzSvo
【宿屋】
魔法使い「そうりょぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」ボロボロ
僧侶「ど…どしたんですか!?、まさか……遊び人さんを殺っちゃった………」
魔法使い「急にたおれたんだ、私は……私はどうしたらいいんだぁ…………」ボロボロボロ
僧侶「……まずはベットまで運びましょう 話はそこからです」
【ベット】
僧侶「んー、診察結果を発表します」
魔法使い「・・・・・・・・・・・」ゴクッ
僧侶「過労です」
魔法使い「は・・・・・・ そんな……大丈夫なわけないだろ!!」
魔法使い「倒れたんだぞ!!、路上で!? 過労!?」
僧侶「大丈夫ですから!!、原因は分かりませんが過労で眠ってるだけです!!」
魔法使い「ほんとだな…… ほんとにほんとだな・・・・・・・・・・・・」
僧侶「しばらく寝かせてれば じきに目が覚めますよ!!」
魔法使い「ああ・・・・・・・・よかった・・・・・・・・・・・・」
僧侶「見境無く魔法をぶっ放すから倒れちゃったんじゃないんですか……」
魔法使い「そうかな……… 一日一回が限度だよな……」
僧侶「(普通は一日ゼロ回です)」
魔法使い「ごめんな…… もうお前で実験しないから…… 死んではだめだぞ………」
魔法使い「・・・・・・・・・・・・」シクシク
僧侶「血圧も顔色も脈も問題ありませんから、おちついて………」
僧侶「(これ以上この話を続けたらまずそう、もうフォローできそうにありません)」
641 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/24(金) 14:32:56.59 ID:hp7GGzSvo
僧侶「あれ……? ゲーム機が置きっぱなし」
魔法使い「ゆうしゃがやってたんだろ・・・・・・」
僧侶「ゆうしゃさん片づけずにどっかいっちゃたんですかね!」
僧侶「ちゃんと片づけないと・・・・・・・・・・」ガサガサガサ
・・・・・・・数分後
僧侶「ふう、これで良しっと………」
僧侶「ゆうしゃさんどこいったんでしょう……? 買い出し? 武器や防具の補充にいったのかしら…」
ドンっと外から大きな音がした
僧侶「?……」
窓の外を見ると
ゆうしゃ「………」
ゆうしゃが一人佇んでいた
僧侶「あ、ルーラで他の場所にいってたのね おーい ゆうしゃさーんーー」
ゆうしゃ「……僧侶か」
ゆうしゃ「悪い、話がある」
ゆうしゃ「できればみんなも呼んでくれ」
僧侶「・・・・・・・・・・・・?(元気が無い……何かあったのかしら……)」
642 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/24(金) 14:33:24.50 ID:hp7GGzSvo
賢者編、始まります
643 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(福島県)
[sage]:2012/02/24(金) 15:49:35.28 ID:G1kkqf4uo
乙であります
644 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/02/24(金) 21:46:22.24 ID:3VFHvmS3o
乙!
645 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西・北陸)
[sage]:2012/02/24(金) 22:45:24.21 ID:9Hc+uzaAO
乙
646 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/02/25(土) 16:16:13.62 ID:G2bu/P1qo
ここにきて追いついた・・・・だと!?
647 :
◆bYs74oxxCg
[saga sage]:2012/02/26(日) 15:00:21.68 ID:qiZtYm1Ko
>>630
で 『ルーラ→イシスへ』と書かれてますが誤植です
本当に申し訳ない
648 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/02/26(日) 16:57:50.16 ID:ghy0P0GSO
乙!賢者編wktk
649 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:32:45.55 ID:V99rUC2Po
ガチャン
盗賊「………ふぅ」
タオルを肩に乗せて盗賊が洗面台にいる
キィー
武闘家「ふーー、気持ちよかった……」
隣のシャワー室からもタオルを頭に乗せて武闘家が
柑橘系のリンスの香りがする、汗でベタついた髪はもう昔
サラサラの髪が帰ってきた
僧侶「盗賊さん、武闘家 ゆうしゃさんが集まって欲しいそうです……」
盗賊「あ? 何かあったのか」
僧侶「・・・・・・・・みたいです」
武闘家「あれ? でも魔法使いと遊び人さんは?」
僧侶「遊び人さんは寝てる、お疲れみたい」
僧侶「魔法使いさんはもう向ったわ」
650 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:33:18.74 ID:V99rUC2Po
盗賊「何寝てんだあいつ、たたき起こせよ」
僧侶「だめです!!」
僧侶「安静にしておかないと……」
盗賊「ん?、そうか……………大声だすなよ」
僧侶「(一体何があったんですか……ゆうしゃさん)」
僧侶「(悲しそうな目で……どうして………)」
………………………………
……………………………
…………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
651 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:33:40.30 ID:V99rUC2Po
ゆうしゃ「……遊び人はどうした」
魔法使い「……倒れてしまった、私のせいだ!!……きっと……」
ゆうしゃ「そんなに体はヤワじゃない、これまで幾度となく魔法使いの魔法を受けてるだろう」
ゆうしゃ「それならもっと前に倒れてるはずだ(これもおかしい)」
魔法使い「そうか・・・・・・・ でも……」
ゆうしゃ「……あいつ寝てるのか(言い方は非情に悪いが好都合だ。俺はあいつに嘘をつかなくて済んだ…)」
ガチャン
三人が入ってくる
僧侶「連れてきました」
ゆうしゃ「ありがとう、僧侶 さ 座ってくれ」
盗賊「おい 遊び人がいねえがあいつ無しで話を進めていいのか?」
ゆうしゃ「・・・・・・いい、居たらいたでそれはそれで………」
魔法使い「おい、いない方がいいと言いたいのか」
眉にしわを寄せて答えた
ゆうしゃ「………順を追って説明する」
652 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:34:08.77 ID:V99rUC2Po
ゆうしゃ「皆、覚えていると思うが旅の途中でイシスに寄ったよな」
武闘家「ああ、この黄金の爪を手に入れたところですね」
ゆうしゃ「そうだ、そして賢者に会ったよな・・・・・・・・」
ゆうしゃ「賢者は魔王軍の人間、そう言っていたのを覚えているだろうか」
盗賊「ああ、90点とかなんとか 点数付けられた覚えがするぜ」
僧侶「何点だったっけ?」
武闘家「40点ぐらいだったかな」
魔法使い「静かにしてくれ」
ゆうしゃ「ゴホン………」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
ゆうしゃ「………辛くも俺達は勝利した」
ゆうしゃ「だが……」
ゆうしゃ「賢者は魔王の手先では無かった、むしろ味方だった」
653 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:34:34.94 ID:V99rUC2Po
『!?』
衝撃の発言に四人は困惑の声を上げた
武闘家「うーん……それ本当ですか?」
僧侶「え!?、でも私達を襲ってきましたよ ちょっと………」
盗賊「そうだな、急に言われても信じられるわけがねえ」
魔法使い「……味方だと信じられないな」
口々に反論の声が出てくる、しかしこれは自然な反応
だから説得力を持たせるために一言
ゆうしゃ「証拠はある、イシス女王と共謀して俺達をハメに来ていた」
ゆうしゃ「そのイシス女王から直接、今さっき イシスに行って聞いた話だ」
僧侶「あ、だからルーラで……」
ゆうしゃ「そうだ(これはナイスフォロー)」
ゆうしゃ「これは信頼できる情報ソース」
ゆうしゃ「間違いないと思う」
654 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:35:02.00 ID:V99rUC2Po
武闘家「む…まあ 王様だもんね それなら信用できるかも」
盗賊「けどなぁ………」
魔法使い「信頼できる……か?」
・・・もう一押しする必要があると踏んだ
ゆうしゃ「それに俺達は賢者に勝つためにかなりレベルを上げたよな?」
ゆうしゃ「レベルを上げたおかげでこれまでのボス戦でそれほど苦労しなかった」
ゆうしゃ「それが目的だったんだ・・・・・・・・・」
魔法使い「「なるほど…確かにそんなに苦労しなかったかもしれないな」
僧侶「マホトーンを覚えるために修行しましたね、ピラミッドで」
その時には黄金の爪が大活躍した、エンカウント率上昇役として
盗賊「ケッ、俺達は手の平で踊ってたってわけかよ」
655 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:35:32.69 ID:V99rUC2Po
納得してもらえたようだ、次の話題に移ろう
ゆうしゃ「ここからが本題だ、詳しくは説明をはぶくが 今の賢者はこう…」
どう説明するか迷った、詳しく説明しすぎると話が長くなるし、不安にもさせる
だからある程度情報を絞って伝える
ゆうしゃ「ざっくりですまないが悪意に体を乗っ取られている状態なんだ」
僧侶「それは最初にピラミッドで会った時点でですか?」
ゆうしゃ「いや違う、その時はまだ正気を保っていたらしい その後抑えられなくなって完全に体支配されているということだ」
魔法使い「ややこしいな、今正気かどうかもわからないんだろう?」
ゆうしゃ「そうだ」
ゆうしゃ「さらに……」
ゆうしゃ「これは可能性だがロマリア王暗殺未遂の疑いもある」
盗賊「暗殺!? …スマートじゃねえな」
カンダタ盗賊団(有)は予告状を書いたり紳士的、盗みすら芸術と化す
建前上、闇の組織なので上場はできない
魔法使い「暗殺………」
656 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:35:53.72 ID:V99rUC2Po
ゆうしゃ「…………それをどう、あいつに説明するか」
ゆうしゃ「それをみんなに相談したいんだ………………………」
盗賊「さっさと伝えとけよ、頭軽いんだから騙されてからじゃ おせーしよ」
武闘家「……言わない方がいいんじゃないかな、ショックも大きいだろうし」
武闘家「自分の兄が……良い人で 今は操られてるなんて……… きっと認められないよ」
僧侶「私は早めに伝えるべきだと思います、後々伝えられるよりは………」
僧侶「(それにどうして教えなかったか問い詰められた時 誰も反論できないでしょう)」
魔法使い「…………すまない ノーコメントだ すまない……」
ゆうしゃ「無理に答えないでくれ、俺も迷っているんだ」
ゆうしゃ「………」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
ゆうしゃ「とにかく考えておいてくれ、どの道寝てる間は伝える事は無理だ」
ゆうしゃ「あいつがいつ起きるか分からないがそれまでには答えを出して、また集合しよう」
ゆうしゃ「明日はロマリアに行って事情を聞きに行く、遊び人は宿屋の主人に任せておくから大丈夫」
ゆうしゃ「情報を集めなきゃな」
657 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:36:24.15 ID:V99rUC2Po
………………………………
……………………………
………………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
トントン
魔法使い「………生きてるか?」
魔法使い「あ……お粥作ったから起きたら食べてくれ それから卵スープも置いておくから」
魔法使い「他に必要なものはあるか?」
遊び人「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
魔法使い「………ごめんなさい」
魔法使い「だから目を覚まして おねがい」
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
658 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:36:47.53 ID:V99rUC2Po
ゆうしゃ『またなー』
遊び人『うん、ゆうしゃ君!』
ゆうしゃ『君はやめろよ』
遊び人『(ああ楽しかった!!)』
遊び人『帰ろっと』
遊び人『(あれ…でもどこに? 屋敷には戻れない)』
遊び人『あのお姉さんの所にいけばいいのかな)』
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
【お姉さんの家】
遊び人『(入っていいかな?)』
家のドアを軋ませて玄関に入った
キィ……………
659 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:37:19.56 ID:V99rUC2Po
遊び人『・・・・・・・・・・・』
遊び人『・・・・・・・・・・・』
お姉さん『ただいまは?』
遊び人『わあ!?』
お姉さん『ただいまは?、外から帰ったらただいまって言わないと』
遊び人『あの……ただいま』
お姉さん『おかえり』
遊び人『あ……ただいまって言ったらおかえりって言葉が帰ってくるんですね!!』
遊び人『これから気をつけます!』
お姉さん『あ………そう…………』シュン
お姉さん『まず手を洗ってらっしゃい、それから着替えて』
遊び人『はーい!』
660 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:37:41.41 ID:V99rUC2Po
【準備】
遊び人『あの……着替え持ってこないと』
お姉さん『ああいいのよ、こっちにあるから』
遊び人『(・・・・・・・・・・? 何であるんだろ)』
ガサガサ
遊び人「あの着ました」
お姉さん『うん! 似合うわ』
遊び人『(ちょっと使い古してある…誰か使ったのかな)』
お姉さん『とってもっ…… 似合っているわ………』
遊び人『(なんで泣いてるんだろ……)』
ドンドンドン!!
『おーい開けてくれーー おーい』
お姉さん『あ…… 帰って来たわ』
遊び人『誰ですか?』
お姉さん『私の だ ん な 、迎えにいってあげて』
遊び人『は…はい!』
『おーい、開けてくれーー』
遊び人『開けましたーーー』
『おう、すまんな……って』
『おお、聞いてたぞ 君が遊び人君だな これからよろしくな』
遊び人『あ…はい!! よろしくお願いします!! えと……』
『おじさんでいいよ、『!?』 その服………』
遊び人『?・・・・・・・』
おじさん『あ…気にするな さ、入れてくれ』
661 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:38:11.75 ID:V99rUC2Po
………………………………
……………………………
…………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
お姉さん『お帰りなさい、あなた』
おじさん『ただいま、お前』
おじさん『・・・もう大丈夫か?』
お姉さん『ええ、もう…いつまでも気にしてたらあの子も浮かばれないと思うの』
おじさん『……そうか、がんばったな』
遊び人『あ…あの!!』
おじさん『なんだ? 困った事でもあったか?』
遊び人『おじさんもやっぱりお兄さんって呼んだ方がいいですか!!?』
遊び人『おばさんって言ったら怒られたんで!!』
おじさん『ぶっ… ふっ…ふふ…… はははははは!!!』
おじさん『おじさんで良いよ、このおばさんとは違うから』
おじさん『それにその歳でお姉さんはないだろ』
お姉さん『い…言ったわね!? 女はね! いつまでもお姉さんなのよ』
おじさん『そうか、そうかそれは失敬』
662 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:38:47.94 ID:V99rUC2Po
おじさん『よしよし、お風呂行こうか 怒られる前にね』
遊び人『はーい』
ドタドタドタドタ
……………
…………
………
……
…
遊び人『けどやっぱりおじさんの事はお兄さんって呼べないと思うよ』
おじさん『本当にお兄さんがいるからかい?』
遊び人『なんで知ってるの!?』
おじさん『一回だけ会ったことあるんだ』
遊び人『あんまりね、兄さんとの記憶はないんだけど……』
遊び人『一つだけ覚えてる事があるんだ』
おじさん『へぇ、どんなお話だい?』
遊び人『うんとね……』
663 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:39:26.01 ID:V99rUC2Po
【誰がために】
遊び人『どうして兄さんは強くなろうと思うの?、強くなってどうするの』
賢者『なんだ、そんな事も分からないのか』
賢者『強くなれば誰かを守れるようになる、それだけで理由は充分』
遊び人『じゃあ、誰かのために強くなるってこと!?』
賢者『……それも違うな』
遊び人『え?』
賢者『強くなるのは自分のため』
賢者『戦うのは誰かのためさ』
賢者『自分を強く保てば結果的に誰かを守れる、私はそう思うよ』
遊び人『ふーん、難しいんだね』
賢者『ま、お前に哲学は早かったかな』
遊び人『キンコンカンコンするやつ?』
賢者『・・・・・・それは鉄学だ』
……………………
………………
……………
…………
………
……
…
664 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:39:59.86 ID:V99rUC2Po
朝の集まり、パーティの面々が集まってくる
ゆうしゃ「みんな……寝られたか?」
眠るのにいつもより時間がかかったがなんとか眠った人も
僧侶「ふぁああああ、あんまり眠れませんでした」
深く眠れなかった人も
盗賊「ぐっすりだ、気にしても始まらん」
………ドライな人も
武闘家「うわ、ドライ〜」
いつもより早起きした人も
魔法使い「・・・・・・・・・・・・」ジトジト
駄目な人も
目に隈を作り、せっかくの美人が台無し、きめ細かく白い肌に黒い隈は非情に目立つ
見ていて痛々しい
ゆうしゃ「おい……大丈夫か?」
魔法使い「……ぐっすりだ」
『『『『うそつけ・・・・・・・・・・・・・』』』』
僧侶「あの……これどうです? 隈が目立たなくなるようにファンデーションを……」
魔法使い「……貰っておく ありがとう」
ゆうしゃ「ルーラ」
→ロマリアへ
665 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:40:47.84 ID:V99rUC2Po
【ロマリア】
ワー! ワー!
ざわざわざわざわ ざわざわざわわざわざわ
キャーーー!!
ざわざわざわ ざわざわ ざわざわざわ ざわざわ
ギャーーー!!
ゆうしゃ「騒がしいな……」
僧侶「それは……王様の命が狙われたんですから」
『命が狙われるのも当然だーー さっさとやめろーーーー!!』
『やめちまえ−−−−、税金安くしろーーー!!』
『無駄使いするなーーーー 国民に返せーーーー!!!』
『金かえせ!! 金かえせ!!』
ゆうしゃ「………違うみたいだぞ」
実はロマリアでは反王朝デモが起こっていた、原因は王の使い込み
なんでも銀髪の十三才と勝負して大負けしたらしい
その賭けの対象が……なんとロマリアの国庫
つまりロマリア国民の税金を賭の対象にしていたとのこと
それを誰かが漏らしてしまいこのような事態になっている
666 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:41:19.13 ID:V99rUC2Po
僧侶「他国の政治に口だしするのも悪いんですが酷いと思います」
ゆうしゃ「そうだな、これは酷い」
魔法使い「(頼む…空気を読んでくれロマリア王 今はお前のようなクズ野郎の戯言に付き合っている暇はないんだ………)」
【ロマリア王宮内】
兵士「誰だ!!、ここを通ることはまかり通らん!!」
武闘家「どうどう、そう言わないで」
僧侶「(今のうちです!)」
ゆうしゃ「(ナイス!、頼りになるぅ!)」
ゆうしゃ「デモの隊員ではないんですが」
ゆうしゃ「以前……ロマリア王が暗殺されそうになったそうですね」
兵士「うむ! その通りだ だが我々優秀な兵士によって追い払った!!」
※追い払ったのは派遣
ゆうしゃ「そうですか!」
とりあえずおだてておこう
ゆうしゃ「その件について、王との対談を求めてここに来ました」
兵士「本当に……デモの隊員ではないのだな!? そうなのだな!?」
盗賊「ああ」
兵士「なら通ってよろしい、だが武器と防具は置いて行け 防犯上これだけは譲れぬ」
ゆうしゃ「(やはり前より警備が厳しくなったな)」
武闘家「(ってか いいの? 通って?)」ボソッ
兵士「王朝が崩壊すれば再就職先を探さねばならん!!私のためにも! それだけは頼むぞ!!」
盗賊「(ロマリア国民に俗物多すぎだろ)」
667 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:41:49.47 ID:V99rUC2Po
【ロマリア王】
『ギャー!! 許せない!!』
『説明しろーーー!!』
『やめちまえーーーー!!』
武闘家「(また騒がしいんだけど…………)」
今度は王宮内の人間からの批判の声が聞えてる、内容は外とあまり変わりない
ロマリア王「・・・・・・・・」スタスタスタ
『お待ちくださいロマリア王!! 説明を!!』
ロマリア王「待てまてい!! 客がおるではないか!! そっちが優先じゃ!」
『騙されませんよ……その手は二度くいません』
ゆうしゃ「あの」
ロマリア王「だからいると言っておるだろうに(ええい、しつこい奴めさっさと帰れよもう)」
ゆうしゃ「あの!!!」
ロマリア王「お!?……おお ゆうしゃが次のレベルになるためには……」
ゆうしゃ「カットで」
668 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:42:17.48 ID:V99rUC2Po
ロマリア王「ほれみい!!、居るであろう!?」
『ちっ・・・・・・・・・・・・・・(都合良く登場しやがって……)』
盗賊「よう、金の冠は奪われてねえか? 王様よお」
ロマリア王「むう……そろそろ売ろうかと考えている(金になるし)」
盗賊「おい、いいのか おい」
ゆうしゃ「俗物王……じゃなかった ロマリア王、お久しぶりです」
ロマリア王「勇者か、今 この国は危機に瀕しておる」
わしのせいで
ゆうしゃ「そうですか(無関心)」
でも今はそんな事はいいんだ、重要な事じゃない
ゆうしゃ「こちらからあなたにお聞きしたい事があります」
ゆうしゃ「先日、城の壁が一部破損したそうですね」
ロマリア王「うむ、賊が侵入したのだ この鉄壁の警備を潜り抜けてな」
鉄壁の警備の突破者、確認できるだけで二名
669 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:43:32.99 ID:V99rUC2Po
ロマリア王「このわしの命を狩りとろうとする奴がおったようでの」
ロマリア王「おかげでまた借金が増えてな…………許さん」
実際今の情勢ではあり得ないと思う方があり得ない、つまりあり得ないことはないという事で
………? つまりどういう事だ
ロマリア王「・・・・・・・?????」
ゆうしゃ「何かご存じありませんか?、特徴など……」
ロマリア王「お……おお!! そうだな」
ロマリア王「兵士の話ではまったく姿を確認できなかったそうだ
さも霧のように消えたとの報告が入っている」
ゆうしゃ「霧のように消えた………」
ゆうしゃ「(それはつまり……透明化 可能性が高まったな)」
ゆうしゃ「重要な情報をありがとうございます、ロマリア王」
ロマリア王「そう思うんならゴールドを置いて行ってくれ、頼む(哀)」
武闘家「いろんな王様に会ってきたけどさ、まさか王様にゴールドをせびられるとは思ってなかったわ」
僧侶「……なんか可哀想ですから置いて行きましょ ……切実すぎます」
ゆうしゃ「一人1000G置いて行きます」
一応ロマリア王は被害者だ、今この国がどうなっているかはロマリア王に任せればいいが
もし賢者が生存し、謝りに来た時の事を考えると 恩を売ってロマリア王の機嫌を取っておく事に越したことはない むしろ、必要経費だ
金を渡して罪が軽くなる……倫理には反しているかもしれない
だが司法取引というものもある、世界はギブアンドテイクで回っていると俺は思う
司法取引=犯罪者が仲間の情報を引き渡す事によって自分の罪を軽くする事を求めること
670 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:43:59.43 ID:V99rUC2Po
ロマリア王「た…助かる」
ゆうしゃ「一旦戻ろう、遊び人が目覚めてるかもしれない」
ゆうしゃ「(みんな……答えは出たか…………!?)」
【最後の希望】
『助けてくれ・・・』
『助けてくれ・・・・・・・』
遊び人「……?」
『助けてくれ・・・』
『助けてくれ・・・・・・・』
遊び人「……にいさん?」
『そうだ・・・・・・聞えているか・・・・・・・弟よ・・・・・・』
遊び人「聞えてるよ!!、でも兄さんは……」
遊び人の記憶ではイシスの牢獄に捕らえられていると思っている
助けてくれ=脱走の手伝い だと思ってもおかしくない
671 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:44:35.71 ID:V99rUC2Po
『頼む・・・・・・助けてくれ ここは寒いところだ・・・・・・・』
『はやくしてくれ・・・・・・・ もう・・・・・・・・』
遊び人「とにかく!、助けて欲しいんだね!?」
『そうだ・・・・・・そして・・・・・・・・・・・・・・』
『―――私の言葉に耳を貸すな・・・・・・・・・・・』
遊び人「?………………」
バサッ!!
遊び人「あ…あれ!? 兄さん!? どこ………」
遊び人「そ…そうだ、魔法使い! 一緒にいたはずなのに…」
遊び人「ここは……ベット?」
遊び人「兄さん…………」
グゥー
……生理現象には勝てない、なにせ昨日から何も食べて無いのだから
遊び人「………お腹すいたなぁ」
遊び人「何か食べるもの………」
遊び人「あ!!お粥だ 誰か知らないけどありがとう!! 頂きます」
モグモグモグ
遊び人「んーおいし あ、スープもある」
遊び人「冷めてるけど、なんか温かいなぁこのお粥」
遊び人「冷たい………………」
672 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:45:01.55 ID:V99rUC2Po
遊び人「冷たいって言えば 寒いところってどこだろ………」
遊び人「寒い、寒い………」
寒い思いをしたとこ…、そういや前にすごく寒い思いをしたところがあったような……
遊び人「あ!!、分かった!!」
遊び人「そこは…………」
遊び人「レイアなんとかの祠だ!!」
遊び人「えーっと誰もいないから書き置きしておかないと」
……それぐらいの知恵は働くようだ
『ぼくは今、レイアなんとか(名前わすれた)のほこらにいます
兄さんがたすけてほしいって夢にでてきたんだ
気をつけて行くからしんぱいしないで 遊び人より』
遊び人「うーん でも 兄さんって魔王軍の人だったような……」
遊び人「(なんで僕に助けてって言うんだろ?)」
遊び人「(でも……あの声は真剣だった 本当に助けて欲しいんだ」
遊び人「(もし…罠だとしても、行かないわけにはいかないよね)」
ルーラ!
673 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:45:27.68 ID:V99rUC2Po
それとは行き違いになって・・・・・・・・・・・
ズドン!
僧侶「もうちょっと上手く着地できないんですか、ゆうしゃさん」
ゆうしゃ「中々慣れないんだよ、ごめんね」
魔法使い「…………」ウズウズ
武闘家「早くいこ」
ゆうしゃ「宿屋主さん、遊び人の様子は……」
宿屋主「ああ、あの人ならお目覚めになって出かけていきましたよ」
魔法使い「目が覚めた!?、ああ良かった………」
ゆうしゃ「出掛けた!?、行き先は!?」
宿屋主「さあ……そこまでは………」
ゆうしゃ「………あいつの泊まっていた部屋に入ろう」
ゆうしゃ「……嫌な予感がする」
【置き手紙】
魔法使い「(あっ!お粥……食べてくれたんだな)」
武闘家「な・に・か 手がかりになるものは…… っと」
僧侶「あ、ご飯を食べた形跡があります 元気になったんですね」
盗賊「んー、布団がまだあたたかい まだそう遠くに行ってないだろ」
ゆうしゃ「………?」ピラッ
ゆうしゃ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ゆうしゃ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
674 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:46:25.01 ID:V99rUC2Po
ゆうしゃ「……………急げ」
ゆうしゃ「急いでレイアムンドの祠に向かうぞ!!」
盗賊「な…なんだよ」
ゆうしゃ「これを見ろ! 話は後だ! 俺は先に行く!!」
ゆうしゃ「あいつが危ない!!」
盗賊「『!?』……、おい待て! 俺も行く!!」
ゆうしゃ「ルーラ!!」
武闘家「な…二人とも!!」
僧侶「こ…これを見ていったのよ!!」
魔法使い「私達も追うぞ!!」
魔法使い「ルーラ!!」
【レイアムンドの祠】
賢者「(………ついに見つけた、ここに不死鳥ラーミアが眠っているのだな)」
賢者「(王宮の警備が苦しいので散策してみたら、おもいも寄らない収穫が……)」
賢者「(俺は運がいい…………)」
賢者「(台座のラーミアの卵を海に捨てれば永遠に復活する事はない)」
賢者「(全てが終わる)」
賢者『そうはいかん!!』
裏賢者「……なんだ表の方か、意識だけのお前に何ができる」
表賢者『私の呼びかけに弟は答えてくれた! 時期にくる!』
表賢者『勇者たちを連れてな!』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
遊び人「にいさーん、どこーーー」
遊び人「にいさーんーーーーー」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
675 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:46:50.48 ID:V99rUC2Po
表賢者『(な…なぜ一人で来た!?、仲間たちは………)』
表賢者の目論見外れる、一人では自分を殺す事はできない
いつも仲間と共に行動していると思い込んでしまったからか
裏賢者「お前が奴を呼んだのか もうこれは俺の体だ」
表賢者『そうだ!、もうお前のすきにはさせん!!』
裏賢者「だが俺にとって一人で来たのは好都合………」
表賢者『そ…それくらいあいつも知恵が回る!、別人だと気づくはずだ!!』
裏賢者「果たしてそうかな・・・・・・・・・・」
表賢者『気づいてくれ……頼む 私を………こいつを……殺してくれ』
裏賢者「もうお前は引っ込んでいろ、頭の中でごちゃごちゃ話されてはかなわん」
表賢者『う………うぐぐぐぐぐぐ…………』
裏賢者「お-い、ここだ」スタスタ
遊び人「兄さん、ストップ それ以上近づいたら逃げるからね」
裏賢者「(ま…まさか………もう気づいたか?)」
遊び人「マホトーンをかけるからね、兄さんは一応 僕たちの敵なんだから」
裏賢者「(焦らせやがって・・・・・・)」
裏賢者「あ…ああ かまわない いいぞ(こいつ一人ならマホトーンをかけられても体術だけで充分圧倒できる……)」
遊び人「マホトーン!!」
676 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:47:29.74 ID:V99rUC2Po
遊び人「……よし おっけー ……これで安全確保っと」
裏賢者「よく来てくれた」
遊び人「……で何? 兄さんは今イシスの牢獄にいるはずなのにどうしてここにいるの」
裏賢者「そうそう、それはイシス王女と俺の作戦だったんだ」
裏賢者「俺は魔王軍の人間などではない」
その言葉に偽りはないがな・・・
遊び人「で…でも!、そんなの信じられるわけないだろ!!」
裏賢者「なんならイシス王女に聞いてきてもかまわないぞ、それに俺がここにいる理由はどうつける?」
遊び人「逃げた」
裏賢者「逃げ出した?、どうやって?」
遊び人「それは……わかんないけど」
裏賢者「それにこうして話をしてるんだ」
裏賢者「マホトーンも甘んじて受けた、もう少し信用してくれてもいいだろ?」
遊び人「……で助けて欲しい事ってなに? やっぱり夢だったのかな」
裏賢者「あ……ああ!!(……そんな形で呼んでいたのか)」
裏賢者「別に大したようじゃない」
何せこいつも賢者になったはず、それなら憑依可能だ 今、殺すことはない
こいつを懐柔して素体のストックとして生かしておこう
裏賢者「お前の俺に対する誤解を解いておこうと思ってな、助けてなんて言って悪かった」
遊び人「誤解って……」
677 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:48:01.45 ID:V99rUC2Po
バタバタバタ
血相を変えてとんできたゆうしゃ、額からは汗が垂れている
ゆうしゃ「遊び人ーーーーーー!!!!!」
遊び人「あ…ゆうしゃ、メモ見てくれた?」クルッ
ゆうしゃ「そんな悠長な話をしている場合じゃない!!」
ゆうしゃ「はやくこっちに来い!!、そいつは敵だ!!」
遊び人「大丈夫だよ、マホトーンかけてるし」
裏賢者「そ…そうだよ、ゆうしゃ君 何を言っているんだ」
ゆうしゃ「騙されるな!! 俺の言うことを聞いてくれ!」
ゆうしゃ「お前の兄は操られているんだ!!、そいつは本物じゃない!!」
裏賢者「騙しているのはそっちだ、兄の言うことが聞けないのか!」
(まずい……こいつはもう知ってるのか ならば!!)
裏賢者「メダパ……」
盗賊「(何か呪文を唱えようとしている!?)」
盗賊「させるかぁ!!」ヒュン
盗賊は腰に刺しているナイフを抜いて、まっすぐ投げつけ牽制した
裏賢者「クッ!?」クルッ
その遠距離攻撃にのけぞりながらも回避した
だがその妨害によって魔法を唱えるのを断念した
678 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:48:27.21 ID:V99rUC2Po
一方の三人
武闘家「二人とも! 早く!!」
僧侶「はぁ…… はぁ…… ゆうしゃさん待ってぇ……」
魔法使い「た…体力の無い人には……きつ……い んだが……」
武闘家「もう少しだから! んもう!」
・・・・・・出遅れていた
ゆうしゃ「俺を信じろ、そいつは敵だ、本当のお前の兄じゃない」
裏賢者「信じるな!!、きっとゆうしゃ君は操られているんだ!!」
ゆうしゃ「デタラメを言うな!!、いいから早く来い!!」
裏賢者「デタラメ…………? 本当にそうかな………そんな証拠なんてどこにもない」
ゆうしゃ「(推理物なら間違いなく犯人なんだが!)」
遊び人「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
679 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:48:58.50 ID:V99rUC2Po
遊び人「一つ質問をしていいかな?」
遊び人「兄さん……強くなるのは誰のため?」
ゆうしゃ「(・・・・・・何を言ってるんだ?)」
裏賢者「急になんだ」
裏賢者「強くなるのは………」
裏賢者「仲間のため、仲間のためなら自分は強くなれる」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
遊び人「・・・・・・・・・・・・・・・・」
遊び人「ゆうしゃ、こいつは兄さんじゃない」
遊び人「僕はゆうしゃを信じるよ!」
遊び人「どうもさっきからおかしいと思ってたんだ!!」
遊び人「よくよく考えてみれば兄さんは俺なんて言わないし!!」
そこに気づくとは……天才か
遊び人「僕はどうしたらいい…………!!」
ゆうしゃ「(………俺を信じてくれてありがとう)」
ゆうしゃ「よし!!、そいつを連れてルーラしろ!!ここじゃ戦うには狭すぎる」
ゆうしゃ「行き先は広いほうがいい……」
ゆうしゃ「そうだ……行き先は…………」
『砂漠の国イシス!!!』
遊び人「ルーラ!!」
ゆうしゃ「こっちもルーラをするぞ!!」
魔法使い「はぁ…はぁ…………休ませてくれ…………」
僧侶「行きましょう! ゆうしゃさん!」
ゆうしゃ「ああそうだ!、絶対に…………」
ゆうしゃ「絶対に救ってみせる!!」
680 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/02/27(月) 18:50:56.85 ID:V99rUC2Po
次回、責任
余談ですが、よくよく考えると友人と兄が取り合ってるシーンじゃ……
たまげたなぁ
戦闘パートです
681 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/02/29(水) 03:50:20.31 ID:d5KQsPxDO
ん?ダーマに連れていくんじゃないのか
682 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/03(土) 07:38:21.55 ID:6adX2uQ2o
レイアムンドの土地から二つの光が砂漠に向って進んでいた
それはルーラの呪文で移動する時の残照
賢者「………っ!!」
悔しい、なぜバレたのか分からない
遊び人「へへー ばーか 騙されないよーっだ」
馬鹿に馬鹿と言われるとは世も末だ
ゆうしゃ「アホな事いってないでこっちに来い!」
遊び人「あいあい」ダッダダダ
陣形
盗 勇 武
僧 遊 魔
ゆうしゃ「(魔法使い、ダーマ神官を呼んできてくれ)」
ダーマには転職したての人レベル1の人が大勢いるはず
その人たちが俺達の戦闘に巻き込まれる、あるいは人質に取られる可能性だってある
一方、ここは広大な砂漠で、周りには何も無い。ただただ砂ばかりで民家も無い
あるとすれば オアシスとピラミッドぐらいだ。ドンパチやっても何の問題も無い
魔法使い「生きてた・・・ 良かった・・・」フワフワフワ
ゆうしゃ「(おい!聞いてるのか!)」
魔法使い「(わ……分かっている!) ルーラ!!」
陣形
盗 武
僧 勇 遊
683 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/03(土) 07:38:57.46 ID:6adX2uQ2o
ゆうしゃ「……・お前は何者だ」
裏賢者「それはこいつに言っているのか?、それとも俺に聞いているのか?」
・・・・・・・・・・・・一見すると意味不明な発言だ
ゆうしゃ「ではその俺とやらに聞こう」
裏賢者「・・・・・・その神官とやらが来るまでの時間稼ぎがしたいのだな」
ゆうしゃ「そうかな」
裏賢者「クッククククク………」
ゆうしゃ「クッククククク………」
お互いに嫌な笑い方をした
裏賢者「こっちもマホトーンがもうすぐ切れる、いいだろう おしゃべりといこうか」
マホトーン中に攻撃を仕掛けてもいい、だが賢者を助ける事を考えると下手に手を出してしまうのも危険であ
るのは事実
更にマホトーンが戦闘途中で切れた場合のリカバリーが取りづらい
数ではうわまっている以上、安全策を取りたい
裏賢者「お前達はこう思ったことはないか?」
裏賢者「他者より強く、他者より偉くなりたい」
裏賢者「自分より劣っている人間を蔑み、優越感に浸りたい」
裏賢者「そんな事を思った事はないのか?」
盗賊「あるぜ、否定はしない」
僧侶「そういう言い方は……よくないと思いますけど」
ゆうしゃ「蔑むかどうかは知らないが他者より強くなりたい、これは誰だってある それがどうした」
裏賢者「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
裏賢者「・・・・・・・・・・・・・・・・・・それがどうしただと」
裏賢者「賢者は誰もが憧れる、勇者に継ぐ人気を誇っている」
裏賢者「それ故、なろうとする者は数多くいた」
ゆうしゃ「(いた………過去形か)」
684 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/03(土) 07:39:25.61 ID:6adX2uQ2o
裏賢者「だがっ………… 悟りの書の数には限界がある」
裏賢者「だれもが賢者となれるわけではない」
裏賢者「悟りの書を手に入れられずに夢を絶たれた者、あるいは他の仲間が使ってしまい使う事ができなかっ
た者」
裏賢者「そんな彼らの……… 成功した者たちへの憎み!妬み! 心の闇は大きな意志を作り出した…………
」
裏賢者「この俺という存在を……」
裏賢者「俺は彼らを代表して!!、この活動をしている」
裏賢者「俺は殺す、権力を持つ者を、夢も、希望も」
『・・・・・・・・・・・・・・・・』
ゆうしゃ「なるほど…、そういう事だったのか」
ゆうしゃ「悟りの書の数に限りがある事なんて百も承知なはずだ」
ゆうしゃ「挫折なんて誰もがする、それを他人に押しつけようとするなんてな」
ゆうしゃ「ただの自己満足なんだよ!!」
遊び人「今すぐそっから出て行け!!、今なら許してあげなくもないよ!」
僧侶「あなたは紛れもない悪です!、もう許しておけません!!」
盗賊「屑め、賢者が何もかも優れたような言い方しやがって……」
盗賊「魔法が使えなくても、俺達にはこの鍛えられた体がある」
武闘家「そう!賢者が万能じゃない 尖った能力を持った人だって必要なの……」
武闘家「それにね! だからって人を襲って良い理由になんてならないんだよ!!」
裏賢者「黙れ、黙れ 黙れ 黙れぇーーー!!!!」
裏賢者「お前達はいい、強いから」
裏賢者「力のない者は……誰かに寄生してでも強くなるしかないじゃないか」
685 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/03(土) 07:39:59.84 ID:6adX2uQ2o
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【ダーマ】
外には転職したてでレベル1になっている者が仲間に守られながら戦っている光景が広がっていた
『俺を守ってくれーーー』
『来たよ!メタルスライム!! レベルアップのチャーンス♪』
『やった!!ーーーレベル8だーーーーーー』
魔法使いはそれには目もくれずダーマ神殿の内部に走っていった
ダーマ神殿の中には転職希望の人が列をなしていた
今日は転職祭りのようで、いつもなら3〜5人程度なはずだが今日は10人以上の長蛇の列
神官とは面識の無い魔法使いには誰が誰だか全く分からない
魔法使い「(誰が誰だか………全く分からん………)」
苛々は頂点に達し、最後尾にいた女戦士に噛みついた
魔法使い「…………っ! おい、神官とはどいつだ どこなんだ!!」
女戦士「ちょっとお前なんだよ、割り込んでくるな」
魔法使い「いいから答えろ!!」
魔法使い「時間が無いんだ」
女戦士「(ど……どうどう)」
女戦士「お……おう………… あっちの一番奥ににいるのが神官様だ」
女戦士は神官を指さした
魔法使い「すまない!!」ダッダッダダタ
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
686 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/03(土) 07:40:26.09 ID:6adX2uQ2o
神官「……君、割り込んじゃだめだよぉ 」
不敬な魔法使いを丁寧にたしなめた
神官「今日は忙しいんだから………転職なら並んでね」
魔法使い「賢者を見つけた!、早く来い」
神官「何!?」
神官「ど…どこにいるんだ」
魔法使い「イシスだ!!、何か準備がいるのか!?手伝うぞ 今は一刻を争うからな!!」
神官「む…むぅ………………………………」
神官「君たち!、急用を思い出した 後にしてくれ」
『ええーーー!!!』
『せっかく来たのにーーーーーーーーーー』
神官「本当にすまない!!」
神官「準備をしてくる!」
魔法使い「何が必要なんだ!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そんな事があって……
ストッ
上手にルーラで着地を行い、魔法使いと神官が合流した
魔法使い「そうだ、馬鹿馬鹿しい話だ 転職するとは今までの自分を見つめ直し、新たな道を探してなるもの
だ」
魔法使い「中途半端な連中が……寝言を言うなよ」
魔法使い「賢者になってもお荷物な奴だっているんだぞ!」
遊び人「ほっといてください!」
ゆうしゃ「魔法使い!そのまま神官の護衛に入ってくれ!」
魔法使い「了解した!」
戦いには参加できない神官の護衛についた
神官「ゆうしゃ君、彼が…………」
ゆうしゃ「そうです、お願いします」
神官「・・・・・・・・・・・・・・」
周りを見渡した
687 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/03(土) 07:40:56.26 ID:6adX2uQ2o
神官「あなた、僧侶ですね」
僧侶「は…はい!!そうですが………」
神官「君の力が必要だ、あの悪魔を消し去る魔法を君は習得している」
僧侶「へっ……?」
僧侶「(そんな魔法…習得してたかしら………)」
神官「ニフラムだ、邪気を祓う魔法ニフラム。その力を私の魔方陣で強化する」
神官「ただ発動に時間が掛かるのと全MPを消費してしまうんだ」
僧侶「じゃ…じゃあ私は戦闘には…参加できない?」
神官「…その通りだ、だが君が彼を救えるかどうかの鍵だ、自分が使える最高のニフラム成功させて欲しい」
僧侶「………」
ゆうしゃ「…行くんだ」
僧侶「死なないで」
ゆうしゃ「もちろん」
僧侶「私!、あなたの役に立って見せますから!!」
神官は黙々と魔方陣を描いていく、ニフラムの効果を高めるための術式を魔方陣に込め
それをこの場、つまり砂漠に適応させていく………
僧侶「(…………集中、私の全力を込めたニフラム 絶対に成功させてみせます)」
僧侶「(私もかつて、救ってもらった事があります)」
僧侶「(それを今!!、他の人にお返しする番です)」
僧侶「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
僧侶「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
僧侶「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ひたすら意識を集中させる
裏賢者「さてさて、こっちもマホトーンが切れた」
丁寧な話し方をしているが顔は歪み、怒りの表情を浮かべていた
裏賢者「もうしゃべるのに飽きてきたしね、早いとこさ……」
―――消えてろよ
戦闘が始まる
688 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/03(土) 07:41:39.87 ID:6adX2uQ2o
ゆうしゃ「かかれ!」
その一言で二人が飛び出した、盗賊と武闘家が素早さを活かして先制攻撃を仕掛ける
裏賢者「くっ…………………」
二人による連係攻撃、爪と鞭の応酬
盗賊「魔法を発動する暇なんて与えるかよ!!」
武闘家「はぁああああああ!!!」
遊び人「がんばれーーー!!」
エールが後ろから飛んでくるが、いやお前もがんばれよとは言わない
二人は素早く接近戦に、ゆうしゃはその間に入って強烈な一撃を狙う
裏賢者「(一人一人の性能差では勝っているが……四体一では分が悪いか)」
裏賢者「(一旦距離を取ろう)」ザッ
裏賢者「あらら・・・結構強いね君たち」
裏賢者「じゃあこっちも……仲間を増やそうじゃないか」
盗賊「お前は一人じゃねーか、何いってんだこいつ」
裏賢者「ほらほらいるじゃない」
―――君の隣にさ
汚い笑顔を見せた
裏賢者「メダパニ!」
黄色の光が武闘家を包んだ
武闘家「いやっ!………な……なに!?」
689 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/03(土) 07:42:34.58 ID:6adX2uQ2o
盗賊「・・・・・・・・・・・・・・・・何をした」
裏賢者「さあ戦ってくれ、僕の兵隊さん」
武闘家「……………はい」トロン
武闘家からは生気が消え、目からは光が失われていた
何を考えているか全く分からない表情、混乱していた
裏賢者「まっ…、あんまり難しい命令は無理だけどね」
武闘家「了解しました・・・・・・・・・・・・・・」
ゆうしゃ「き…貴様ぁ…………」
大声を上げようとしたがその前に激しい雄叫びをあげる人物がいた
盗賊「貴様ァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
盗賊「女を洗脳し……戦わせるだと…………」
盗賊「男の風上にもおけねぇ………」
盗賊「許さん」
盗賊「貴様は………絶対に許さん」
盗賊「俺は貴様を許さんぞォーーーーー!!!!!」
裏賢者「だってこっちは一人だもの、一人くらい貰ってもいいじゃない」
盗賊「いいわきゃねえだろぉーーーーーー!!!!!」
裏賢者「……この子案外可愛いね、しばらくメダパニ解除しないで俺の召使いとして使うかな」
盗賊「…………やらせろ」
ゆうしゃ「………なんだ」
盗賊「俺があいつの目を覚まさせてやる」
盗賊「戦わせてくれ、いや戦わせろ」
いつもは忠実にゆうしゃの命令通りに動く盗賊が
初めてかもしれないスタンドプレーに走った
顔からは血管が浮き出て、怒りの表情がうかがえる
ゆうしゃ「……いけ」
690 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/03(土) 07:43:00.70 ID:6adX2uQ2o
盗賊「(…………………あいつの目を覚まさせたら次は貴様だ)」
盗賊「おい!!誰かナイフを貸してくれ なるべく攻撃力の低いやつな!!」
なぜ攻撃力の低いナイフなのか、それは自分を傷付けないため
元より武闘家に刃を向ける気はない、ナイフの峰の部分を使って戦う
峰で戦うのは使用者には非情に危険だ、自分の方向に刃が向いているからだ
そんな時に鋭いナイフではノックバックで自分に危害が及ぶ
遊び人「あ…じゃあ聖なるナイフ、これで!!」トシュ
盗賊「助かる」パシッ
裏賢者「んー?、じゃあ君が戦っちゃう? いいよ行ってらっしゃい」
武闘家「・・・・・・・・・・・はい」トロン
ゆうしゃ「戦場から離脱しろ!」
盗賊「言われなくてもやってやる、こっちだ」ダッダダダダ
武闘家「・・・・・・・・・・・・・・・」ダッダダダダ
二人は砂漠の彼方へ消えた
ゆうしゃ「遊び人、俺の後ろに隠れろ!俺の兜は状態異常の耐性がある」
オルテガの兜には状態異常に強い耐性を持っている
ザキやメダパニ、ラリホー等の厄介な状態異常を防ぐ事ができる
ゆうしゃ「お前までメダパニを受けたら3:2の戦いになってしまう!!」
遊び人「わ…わかった」
691 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/03(土) 07:43:26.53 ID:6adX2uQ2o
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【後方】
僧侶「ぶ…ぶとうか!! あ…あなた…………」
神官「集中してください!、まだ魔方陣は完成していません 精神統一を乱してはいけない!!」
僧侶「(ごめんね……お姉ちゃん何もできなくて…………)」ひっぐ…
僧侶「(ごめんね…………………)」ひっぐ…
魔法使い「屑が………スクルト!!」
ゆうしゃと遊び人の守備力を上昇させた
攻撃魔法を放ってもいいがここは遙か後方 後ろからゆうしゃと遊び人に誤射するわけにはいかない
だから補助魔法を掛ける、それなら外れる事もない
裏賢者「メラゾーマ!!」
魔法使い「マホカンタ!」
時折飛んでくる魔法攻撃から僧侶と神官を守る
いつもは仲間の後ろで安全に魔法を使える魔法使いだが今回は逆
自分の身を挺して二人を守る、恐怖の戦闘
魔法使い「(前衛を張っている三人はこんな恐怖に耐えていたのか……)」
魔法使い「(後ろで温々としては分からない事だ、マホカンタを切らせば命の危険もある)」
魔法使い「(恐怖には負けない……、絶対に二人を守ってみせる)」
僧侶「(今、お姉ちゃんに出来る事は魔方陣を完成させること……)」
僧侶「(みんな…一緒に戦えなくてごめんなさい……)」
僧侶「(私もがんばるから)」
僧侶「(だからみんなもがんばって)」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
692 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/03(土) 07:43:54.55 ID:6adX2uQ2o
ゆうしゃ「(盗賊、武闘家、僧侶)」
ゆうしゃ「(俺達は今離れている、だが一つの目的のために戦う)」
ゆうしゃ「(信じているぞ、盗賊 武闘家の目を覚まさせてくれ)」
ゆうしゃ「(僧侶、君の力が必要だ 君ならやれる)」
ゆうしゃ「(信じているよ、君は昔とは違う」
ゆうしゃ「勇者になろうとする俺を支えてくれる立派な……仲間、…それ以上だ)」
裏賢者「ホラホラぁ、二人で勝てると思うの? メラゾーマ!!」
遊び人「へへっ…当たらないもんね!! 二人だってやれる!!」
ゆうしゃ「そうだ、アリアハンにこの二人有り と言われた俺達の力を見せてやる!!」
693 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/03(土) 07:44:25.40 ID:6adX2uQ2o
【責任】
盗賊「(……なんでこんな事になっちまったんだ)」
盗賊「なんでこんな事になっちまったんだよぉ!! 答えろよ!!」
武道家「…………………………………」ブンッ
全く反応は無かった
無表情のまま、無言で装備している右腕の爪攻撃を放つ、それをナイフの峰で盗賊がガードする
武闘家は反撃に移られる前に盗賊の有効射程距離外へ逃げる
盗賊には反撃のチャンスすら無い、素早さを活かしたヒットアンドウェー
盗賊の勝利条件は二つ
1.頭に衝撃を与え混乱状態から復帰させる
2.武道家を殺す
2はあり得なかった、すぐ盗賊は選択肢を黒く塗り潰した
なんとしても頭への一撃、これを決めなければ
だが武道家は自分よりはるかに早い
星降る腕輪の効力によって強化されているパーティーの中で唯一追い付く可能性があったのは盗賊だけ
誰にでも出来る事じゃない だから買って出た、そう自分に言い聞かせた
盗賊はナイフと装備した盾で守りに徹しているが限度というものはある
何回か爪で引き裂かれ、致命的ではないものの傷を負っていた
盗賊「(このままじゃ先に俺がくたばっちまう…)」
盗賊「(確実に頭に一撃を叩き込む方法……)」
盗賊「(そもそもだ、ナイフで頭に攻撃を仕掛ければあいつの顔に傷をつけちまう)」
こんな状況なのに盗賊は武闘家の顔の心配をしていた
694 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/03(土) 07:45:04.26 ID:6adX2uQ2o
盗賊「(顔は女の命だ、後に傷を残してしまえば…あいつは俺を許しちゃくれねぇだろう)」
盗賊「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
盗賊「(フッ……………違うな)」
盗賊「(許せないのは俺の方だ、そんな事しちゃいけねぇと俺のプライドが許してくれねぇ)」
盗賊「(やっぱり俺はお前のためじゃなくてプライドのためにやっていたよ)」
盗賊「(そのプライドを傷付けないために…俺は顔に傷を着けずに脳に衝撃を与える)」
盗賊「(やってみるさ)」
――何をしても恨むなよ
武道家は再び突っ込んできた、盗賊は先ほどまでと同じように盾とナイフの二つの壁を用意していた
そこまでは同じだった……
『いやあああああああああーーーーーーーーーーーーー!!』
武闘家の叫び声が砂漠に広がった
695 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/03(土) 07:45:31.41 ID:6adX2uQ2o
結論から言えば、武道家は混乱状態から元に戻った
盗賊は盾とナイフの二段構えでガードすると見せかけて……ガードしなかった
いや、逆に当たりに行った
武道家の装備している黄金の爪を自分の右肩に刺込み、逃げられないようにしたのだ
両手で武道家の肩を掴み、自分の頭で、大きく振りかぶり 武道家に頭突きを食らわせたのだ
頭突き攻撃は見られていて当たるほど有効な攻撃ではない
攻撃リーチは短く、人体の最大の弱点ともいえる頭を差し出す 使用者にとって危険極まりない攻撃
だが頭突きは攻撃面積が大きい分、傷になりにくい、ちょっとタンコブができるだけ、今考えつく最良策だった
だからあえて受けた、その一撃を、自分の身を犠牲にして。
……盗賊は運がいい、その攻撃は会心の一撃ではなかったただの通常攻撃、助かった
盗賊「よ…よぉ、お目覚めかい?」
武道家「い…今抜くからね!?」
今まで自分が何をしていたのか全く分かっていない武闘家だが自分が盗賊を刺してしまったことはわかった
頬は濡れていた
盗賊「抜くな……、薬草は持ってるよな………」
刺し傷は刺した時より抜くときの方が出血が多い、もし薬草を持っていなければ刺したまま行こうと考えていた
武道家「あるよ!!、ごめん……ごめんね……」
盗賊「謝んな……、俺がしたくてしたことだ…………」
武道家「で…でも………」
盗賊「謝るなってんだろ!!」
盗賊「!! いててて………………」
武道家「今、薬草を塗るから……」
盗賊「俺のしたかった事にケチつけんじゃねえよ」
696 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/03(土) 07:45:58.87 ID:6adX2uQ2o
『・・・・・・・・・・・・・・・・』
武闘家「うっ………… うっ……………」
盗賊「泣くなよ」
盗賊「操られた方に責任はねぇ、お前が望んでこんなことをしたのか?」
武道家「の!、望んでなんて………いないよ………」
盗賊「だったらいい、それより言うことがあるだろう?」
武道家「え…」
盗賊「助けてくれてありがとうだろうが貧乳野郎!!」
武道家「(ひ…貧乳野郎……)」
武道家「あ…あの………………ありがとう」
盗賊「それでいいんだ、助けてもらった方はありがとう、それが助けた奴への最大の恩返しだ、助けた甲斐があるってな」
武道家「ごめん…」
盗賊「謝るなっただろうが!!」
武道家「…(なんて言えば良かったのよ……)」
盗賊「…まぁいい、肩を貸せ、薬草じゃ治りきらん、僧侶にベホイミでもかけてもらうわ
そこまでお前は杖代わり」
武道家「はい……」
武道家は盗賊を支えながら皆の元へ戻った
武道家「貧乳は…嫌い?」
盗賊「わりと」
武道家「あ………そう………………」
697 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/03(土) 07:47:42.53 ID:6adX2uQ2o
【無】
前線で戦えるのは実際二人、魔法使いははるか後方、僧侶は精神統一中
武闘家は……混乱している 盗賊は交戦中
故にまともに戦えるのはゆうしゃと遊び人の二人
攻撃では…………
ゆうしゃは遊び人を囮にして攻撃を仕掛ける、遊び人には状態異常の耐性が無い
だから状態異常魔法を決めたいところだが そこがゆうしゃの狙い 遊び人は前で賢者の注意を引きつつ あまり攻撃には参加しない、回避に徹する
裏賢者「メダパニ!!」
遊び人「………っ!!」ヒュン
回避だけに専念すればいつもの3倍は避けられる、攻撃する時には必ず隙が生まれる
その隙が無く、常に逃げ腰 魔法は当たりにくい
その攻撃の隙を突いてゆうしゃが攻撃を試みる
ゆうしゃ「…………………っ!!」
しかし賢者はスカラをかけているためあまり物理攻撃が効かない、ルカニで下げたいところだがそこも………
裏賢者「マホカンタ!!」
しっかりマホカンタで封じ込んでいる、マホカンタの持続時間はあまり長くないのでマホカンタが切れている時にはルカニで守備力を下げるが それ以外では魔法は無意味 反射される
効果が薄いと分かっていても物理攻撃を仕掛けるしかない
裏賢者「ベギラゴン!!」
守備面ではかなり苦しい、いくら防具による軽減効果があっても賢者が繰り出す魔法は最上級の魔法ばかり 僧侶が回復を行えない今 頼みの綱は薬草と遊び人のベホイミのみ
一時下がることも強いられる
ゆうしゃ「(あいつ魔法上手くなってないか………? 回復量がいつもより良いな)」
しかしこのままでは拉致があかない、延々と攻撃を受ける、回復するのループ何をしても延々と繰り返される
698 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/03(土) 07:48:09.65 ID:6adX2uQ2o
裏賢者「ザラキ!!」
しびれを切らした賢者が戦法を変更する、ザキ系魔法による確率勝負 当たれば即死 当たらなくても二人にはかなりのプレッシャーとなる
何せ、当たってしまえば死んでしまうのだから
ゆうしゃ「(………っ!! ザラキ 通常時なら死と隣り合わせの恐怖の魔法だが )」
ゆうしゃ「(ネクロゴンドの洞窟で学んだ!、命の石はいくつあっても足りないと)」
ネクロゴンドの洞窟を通って以来、ゆうしゃは即死魔法に対してかなりメタを張っていた
パーティ一人一人の腰には袋がぶら下がっていて 命の石が一人十個入っている
パキン!!
その一つ目が壊れた、避けきれなかったらしい
裏賢者「命の石か………だがっ!!」
その命の石にも限りがある、全てを使い果たし、枯渇させるつもりだ
ゆうしゃ「フッ……いいのかな? そんなに魔法を連発して 残りMPは気にしなくていいのかな?」
強がりだ、命の石とMP消費では明らかに命の石の方が先に無くなる
無くなればザラキをまともに受けることになる
僧侶がニフラムを完成させる前に俺達が死ねば次は魔法使いに襲いかかり次は僧侶と神官
――全滅は免れない
699 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/03(土) 07:48:36.06 ID:6adX2uQ2o
裏賢者「その前にお前達は死んでいるさ!!!!」
裏賢者「ザラキ!!!」
ゆうしゃ「…………っ!!(このままじゃまずい!!)」
ゆうしゃ「俺は……負けるのか?」
ゆうしゃ「いつかザラキをくらって死ぬ、そんなのは怖くない」
ゆうしゃ「けど……仲間は…………守りきれなかった」
ゆうしゃ「本当に終わってしまう・・・・・・・・・・・」
ゆうしゃ「俺はここまでか・・・・・・・・・?」
………………………………
……………………………
…………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
遊び人『ねえねえ、ゆうしゃ君は勇者なんでしょ? すごいね!』
ゆうしゃ『……そんな事無いよ 父さんはどこ行ったかわかんないし……勇者なんてなりたくないかな……』
遊び人『えー!?嫌なの!? もったいないなぁ』
ゆうしゃ『お前にはわかんないよ』
遊び人『だってさ! 格好良くない!? 勇者ってさ 魔王をドカドカって倒してさ』
遊び人『みんなを救ってさ、格好いいよね!!』
ゆうしゃ『格好いい………』
遊び人『格好いいよ!! うん!!』
ゆうしゃ『格好つけるためだけに勇者になる………ってのはいいのか?』
遊び人『いいんじゃないかな!』
ゆうしゃ『格好付けたら女の子にモテるかな!?』
遊び人『それはわかんないけど………』
ゆうしゃ『まあいいや! そう言われると面白そうだな勇者!』
遊び人『でしょでしょ!』
700 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/03(土) 07:49:01.88 ID:6adX2uQ2o
ゆうしゃ『じゃあ旅に出るときはお前も一緒だからな』
遊び人『うん! がんばるよ』
ゆうしゃ『あ……』
ゆうしゃ『でもお前 魔法へったくそだよな やめよっかな……』
ゆうしゃ『体も強くないし……』
遊び人『えー』
ゆうしゃ『うそうそ、昔 父さんが言ってたんだけどさ…………』
『勇者に負けは許されていない』
ゆうしゃ「勇者に…………負けは!! 許されていない!!」
遊び人「!!」
ゆうしゃ「(考えろ、奴に勝つ方法を 勝利を!!)」
ゆうしゃ「(負ければ全てを失う……勝て、勝って掴みとれ 全てを)」
701 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/03(土) 07:49:30.18 ID:6adX2uQ2o
遊び人「(……………ゆうしゃ、考えがあるなら言って 僕はなんだってやる)」
遊び人「(例え危険だって、今がかわるわけじゃない 僕は何も考えられないけど)」
遊び人「(やれって言われたら絶対にやってみせる、命にかえても)」
ゆうしゃ「(………………………………)」
確かに遊び人は何も考えていない、だが決意は本物だった
ゆうしゃは思った、今、遊び人も覚悟を決めている、それに答えなければ
――その時、ゆうしゃに天啓の案が浮かぶ、決まれば一撃で賢者は戦闘不能
死ぬ事も無く、生きたまま拘束できる
ゆうしゃ「(隙を作らせなければ… 大きな隙を)」
ゆうしゃ「(相手の意表を突く、奇策)」
ゆうしゃ「(奇策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)」
ゆうしゃ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ゆうしゃ「どんなに危険でもやるか」
遊び人「やろう」
遊び人「自分のために強くなって誰かのために戦う、そんな時かもね」
ゆうしゃ「・・・・・・・行こう」
作戦を説明した、できるだけ簡潔に、悟られないように
702 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/03(土) 07:50:03.25 ID:6adX2uQ2o
遊び人「バギマ!!」
バギマの竜巻によって砂が巻き上げられる
裏賢者「目くらましか!、バキクロス!!」
その竜巻とぶつかるように強力なバキクロスを発生させる
バギマの方が威力が低いので賢者の放ったバキクロスの余波が遊び人を襲う
遊び人「ぐわぁあああああああ!!!」
体は風の刃に切り裂かれ、皮膚からは血が流れている
このまま放っておけば死ぬ、回復が必要だ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
魔法使い「!!」
魔法使い「(行きたい………助けに行きたい……………)」
魔法使い「(行きたいけど…………)」
僧侶「できることをしましょう!!」
魔法使い「!!」
僧侶「(信じます、あなたは勝ちます、だから私も信じて)」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
703 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/03(土) 07:50:27.86 ID:6adX2uQ2o
ゆうしゃ「隙有り!!」
バキクロスを放っている間にゆうしゃが突撃を仕掛ける、完全に遊び人は囮
目くらましを仕掛けると見せかけて本命はゆうしゃの急所攻撃
賢者の首筋めがけて剣を突きつける
裏賢者「(そんな単純な手が通用するか、遊び人が囮なのは明らか 本命はゆうしゃの攻撃だという事はとうに読めている)」
ゆうしゃ「ベギラマ!!」
裏賢者「なっ!?」
このタイミングでマホカンタが切れる、マホカンタが切れる周期を測っていたゆうしゃ
その合間を縫っての奇襲魔法攻撃
裏賢者「だがっ、この程度!!」
ベギラマ一発では大したダメージにならない、回復魔法一発で回復できる程度
むしろここは反撃に出るべき
裏賢者「メラゾーマ!!」
巨大な火球が襲う
ゆうしゃ「あ゛ーーーーー!!」
炎の球が体に命中する、至近距離で当たったのでカスってもいなく体全体で受けてしまった
裏賢者「勝った……、もうこの状態からは立ち直れない…………」
勝利の笑みを浮かべた、次は魔法使いに襲いかかろうと思う
そう思った矢先、後ろから声がする
遊び人「これでゲームセットだ!!」
遊び人がバギマを放ったのは、目くらましを起こすためでも、ゆうしゃの囮になるためでも無く
自分の姿を砂嵐に隠すため、回復が必要なほどのダメージを受けて。自分は回復していると思わせるため
そして般若の面を被らせるため
704 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/03(土) 07:51:02.03 ID:6adX2uQ2o
裏賢者「ぐわぁああああああああ、な…なんだ…………この兜は…………」
一瞬何が起こったか全く分からない、しかし時期にわかってくる……
遊び人「それが有る限り魔法は使えないよ!、混乱しちゃうからね!!」
裏賢者「な…なにぃ!?」
賢者の視界はグラつき、何が何だか全く分からない状態 周りにあるものが何であるかさえ分からない
ゆうしゃ「これで終わりだ………」
ゆうしゃ「そいつは般若の面、被ってしまったが最後 自分の力では脱ぐことが出来ない呪われた兜」
ゆうしゃ「呪いを解かなければ魔法も使えない!!」
裏賢者「…………シャナク!!」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
しかし何もおこらなかった……
ゆうしゃ「無駄だ!!、いっただろ、魔法は使えないんだ!!」
ゆうしゃ「もうお前は魔法を唱えられない」
ゆうしゃ「反面防御力が異常なまで上がってしまうがそれは……」
ゆうしゃ「魔法なら関係無い!!、魔法攻撃を仕掛け続ける!」
遊び人「メラミ!! メラミ!!」
中級の火球が賢者を襲う、マホカンタはかけなおせない
裏賢者「う…うそだ……………こんな手が………………」
裏賢者「うわぁああああああああああああああ!!!!」
魔法を唱えられない賢者は二人に突っ込んできた、持っている杖を振り回しているのと般若の面によりその姿はまさに鬼
ゆうしゃ「いったろ、ゲームセットだと」
ゆうしゃ「魔法の使えない賢者など勇者の敵じゃない!!!」
自分に言い聞かせた、勝てると
ゆうしゃ「(信じているぞ、僧侶 俺は成功させた、後は君だけだ 必ず成功させてくれ)」
その信念を元にひたすら攻撃を受けきった
705 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/03(土) 07:52:11.08 ID:6adX2uQ2o
遊び人「ベホイミ!!」
遊び人は二人の瀕死のHPをなけなしのMPで回復させた、もう命の危険はない
その後、しばらくして・・・・・・・・
神官「できたぞ!!」
僧侶「…………行きます!!」
僧侶「(お願い、彼を救って、邪を祓う魔法………)」
僧侶「ニフラム!!」
魔方陣が光だし、僧侶のニフラムの効果を極限まで高める その代償として僧侶は全MPを消費してしまう
邪を祓う光が賢者を襲う
裏賢者「ぐわぁああああああ!!、な…なんだ…………この光は…………」
裏賢者「(こ…この体にいられない!!)」
賢者の口から黒い霧が吹き出した、その霧は実体を持たず、砂漠に佇んでいた
一方の表の賢者はその場に倒れて気絶した
神官「しまった逃げられた!!、とどめを刺すんだ ゆうしゃ君」
僧侶「はぁ…………はぁ……………… け…結構きついですね……」
魔法使い「本当にMPを全て消費してしまったのか・・・?」
僧侶「はい………、もう魔法は使えません……………」
『いやあああああああああーーーーーーーーーーーーー!!』
僧侶「な…なに!? この声……悲しい叫び声………」
706 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/03(土) 07:52:37.45 ID:6adX2uQ2o
ゆうしゃ「わかってます!!」
黒い霧「………ならストックの方に入るまで!!」
ゆうしゃ「ストックだと!? まさか…………」
黒い霧が遊び人の口の中に入っていった
遊び人「な…なに!?、むぐぐぐぐぐ…………」
黒い霧「(こいつの体を使ってもうワンラウンドだ、もう二の鉄は踏まない、絶対に勝てる)」
黒い霧「(さぁ・・・・・・・・・・・・・・・・体をよこせ)」
頭の中に霧が侵入していく・・・・・・・・・・
魔法使い「遊び人ーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
ゆうしゃ「!!」
このままでは遊び人が敵になってしまう………
ゆうしゃ「遊び人!!何も考えるな!!」
遊び人「そ…そんな事言われたって余計に何か考えちゃうでしょ……… うぐぐぐぐぐ」プルプル
ゆうしゃ「なら何か考えろ!!、お前 素数の最初の数字っていくつか知ってるのか?」
707 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/03(土) 07:53:04.59 ID:6adX2uQ2o
普通ならいくつか候補を出してみる、何かそれっぽい答えをだそうと努力してみるはず
しかし、もう一つの選択肢がある
遊び人「わかんない」
その質問に思考停止した遊び人 答える気さえ無い、その頭の中は無、支配する余裕もない無
黒い霧「な……空間が狭まっていく……………」
黒い霧「このままでは……俺は消える?」
黒い霧「いやだー!! 消えたくない!!」
それが黒い霧の辞世の句、黒い霧は遊び人の頭の中で消滅した
遊び人「うーん、やっぱり最初の数字の1かな?」
ゆうしゃ「お前ほど馬鹿な奴を俺は知らない」
708 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/03(土) 07:53:35.06 ID:6adX2uQ2o
次回、賢者編完結 お疲れ様でした
709 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/03(土) 08:33:34.03 ID:bCZqdzZro
乙
710 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
:2012/03/03(土) 08:50:42.11 ID:GmzbBVvA0
篠田真理子のアイコラ
いけてるフル勃起w
http://6118.teacup.com/ryonogg/bbs/smartphone/thread/list/thread_id/52/thread_num/l50/?
西尾由加里アナ、緻密すぎ笑た
http://6118.teacup.com/ryonogg/bbs/smartphone/thread/list/thread_id/51/thread_num/l50/?
711 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/03(土) 10:58:15.19 ID:2xoo7mEDO
アツい展開だった
乙
712 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/03/03(土) 12:34:33.09 ID:bBJXrVZMo
乙!
713 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/03(土) 14:35:51.23 ID:KdXb4Iumo
感動した
痛みに耐えて
よく頑張った
714 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:08:09.27 ID:IOtCFVELo
【耳】
魔法使い「あの……さっきの騒ぎで聞けなかったんだが」
魔法使い「目が覚めたんだな」
遊び人「うん!、もうばっちりだけどそれが?」
魔法使い「分かっている、分かっているぞ」
私に対して怒っているんだろ、うん 分かっている
遊び人「は…はぁ…………………?」
?
魔法使い「その……な、私から提案があるんだが」
遊び人「は?」
魔法使い「なんでもいい、私にして欲しい事をいえ」
それが償いだ
魔法使い「……なんでもいいぞ、どんな願いも叶えてやろう」
遊び人「え!?……本当!?」
魔法使い「私の力を越えるものはむりだがな」
魔法使い「それからえっちなのもだめだぞ、はじくぞ バチーンするぞ」
715 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:08:37.08 ID:IOtCFVELo
遊び人「じゃあ、じゃあ! みみ、触っていい?」
魔法使い「その願いは私の力を越えている」
遊び人「いいじゃん!触るだけ、ふにふにしたかったの! その耳」
魔法使い「だめだ、耳以外の場所だ 耳はだめなんだ」
遊び人「………えい」フニフニ
魔法使い「あっ……だめだっていっただろ!!」
遊び人「やっぱりぃ、この耳……できる 柔らかくていい…」
先の少し尖った耳を優しく撫でていく
魔法使い「んっ……!」
遊び人「え……どしたの?」
耳を触るのをやめた
魔法使い「は……はぁ………たっ、助かった……………」
魔法使い「すー、はー」
深呼吸をした
魔法使い「だ、だから耳は触ってはいけないといったろ!!」
魔法使い「エルフの耳は敏感なんだ、触ってはいけないと教えて貰わなかったのか」
716 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:09:15.21 ID:IOtCFVELo
遊び人「?」フニフニ
魔法使い「あっ……やめ………… んん!!」
魔法使い「やめて……ください………」
遊び人「やめてください!?」
魔法使い「みっ……みみはだめなんだ……頭がおかしくなる……」
遊び人「やばい、人の弱み握ったみたいで悪い気がする」フニフニ
実際に握ってます
遊び人「でも なんか楽しい」フニフニ
魔法使い「あっ……やめっ……」
魔法使い「も……もういいだろ!!、やめて」
遊び人「くださいは」フニフニ
ちょっぴりいたずらこごろが浮かんだ遊び人
魔法使い「やっ……やめてください!!」
遊び人「分かった」
耳を触るのをやめた
魔法使い「…………っ、はぁ………た…助かった…………」
魔法使い「(ま…まぁこれで許して貰えるだろ、大切な何かを無くしてしまった気がするがこれでいい、これでいいんだ)」
717 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:09:48.67 ID:IOtCFVELo
ゆうしゃ「俺はあいつにどうしても聞きたい事があるんだが」
僧侶「……何がですか?」
ゆうしゃ「戦闘中に気になってな」
ゆうしゃ「な…なぁ、聞きたい事があるんだが」
遊び人「んー? なにー?」
ゆうしゃ「なあ遊び人、お前……魔法上手くなってないか?」
遊び人「…え 聞きたい? 聞きたい!?」
ゆうしゃ「いや……やっぱりいいや…………」
そういわれると急に聞きたくなくなる現象
遊び人「えー、なんだそれーー」
ゆうしゃ「んじゃあどうしたんだよ、ドーピングでもしてんのか」
遊び人「いやーねー、こっそり特訓してたんだーー魔法」
ゆうしゃ「いつだよ、そんな所あったか?」
遊び人「みんなが寝た後にねー、こっそりこっそり…………」
ゆうしゃ「まさかお前……」
ゆうしゃ「二日前、何時間寝た、答えてみろ」
昨日は熟睡してたからな二日前を聞こう
遊び人「二時間くらいかな」
ゆうしゃ「三日前は」
遊び人「えーっと、一時間くらい?」
ゆうしゃ「(うわぁ………倒れたのはそのせいだ 過労と睡眠不足が祟ったんだな………)」
718 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:10:17.89 ID:IOtCFVELo
ゆうしゃ「ベギラマは」
遊び人「あんなのすぐ治るって!、も…もしかしてゆうしゃ頭悪くなった?」
遊び人「何回も受けると体が受け身を取れるようになってね」
ゆうしゃ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ゆうしゃは焦りの表情を浮かべた、起こしてはいけない悪魔、パンドラの箱を好奇心で開けてしまった女神
魔王を目覚めさせてしまったような罪悪感 世界の終わり、そして始まり
ゆうしゃ「すまない、この話は後にしよう うんそうだな」
遊び人「え?」
――騙したな
魔法使い「よくも騙してくれたなぁーーーー!!!」
魔法使い「私のせいじゃなかったないか!!、ただの自己管理不足!!」
魔法使い「馬鹿に体調管理はできないとはこのことだな!!」
魔法使い「ベギラマ!!」
遊び人「ぎゃーーーーーーーーー!!」
昨日もう撃たないと言ったのはなんだったのか
魔法使い「あんな恥ずかしい真似までさせて!、あろうことか睡眠不足!!」
魔法使い「嫁に行けなかったらお前が悪いんだぞ!!」
遊び人「耳触っただけなのに!!」
魔法使い「ちょっと良い声だしちゃったじゃないか!!」
魔法使い「それにお前のせいで……見ろ!!」ゴシゴシ
魔法使い「この目の周りの隈!!、美人が台無しだろ!! 文化遺産級の犯罪だぞ」
自称美人、自称
魔法使い「謝れ!!」
遊び人「それはごめんなさい!!」
魔法使い「謝って済む問題か!!」
謝れ→ごめんなさい→謝って済む問題か
719 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:11:06.41 ID:IOtCFVELo
魔法使い「お粥も作ったし!、夜も何回か見に行ったし……………」
魔法使い「いいかげんにしろ!!」
遊び人「心配かけてすみませんでした・・・・・・・・・・・・・・」
魔法使い「これからは一日一回ベギラマが飛んでくると思え、覚悟しろよ」
遊び人「はい………」
魔法使い「今日は私のファンサービスだ、無制約デーだ」
魔法使い「Good Luck」ボワッ
遊び人「ぎゃーーーーーーーーー!!」
魔法使い「さあ!、私のサービスを受けるがいい!!」
遊び人「そんなサービスやだーーーーー!!!」
魔法使い「さあ、さあ!!」ボワッ
ゆうしゃ「神官様、今回は礼を言い尽くせません あなたがいなければ…」
神官「……………彼の言っていた事も事実だ、賢者になれる者は稀」
神官「ダーマの神官として、私も胸が痛い・・・・・・」
ゆうしゃ「俺思いますけど、あいつが賢者になれるなら誰でもなれると思いますよ」
神官「はははは、本当にそう思うか」
ゆうしゃ「え、ええ……」
神官「近すぎると見えないものもあるということだ」
僧侶「・・・・・・・・・・・」クイクイ
ゆうしゃ「そうですね……」
神官「これからは賢者になろうとする者に遊び人の職を奨めてみようと思う」
神官「賢者になれるかはそいつ次第だがの……」
ゆうしゃ「・・・・・・なれますよ、悟りの書なんて無くても」
720 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:11:34.69 ID:IOtCFVELo
神官「無視ですか!!」
ゆうしゃ「無視してないよ、僧侶」
ゆうしゃ「話に割り込んじゃだめだろ」
僧侶「あ・・・・・・・・・・・・・・・・すみません」
ゆうしゃ「僧侶、信じてたよ」
僧侶「そ…そうですよね! 信じてましたよ!! 私も!!」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
ゆうしゃ「実は二回くらい僧侶じゃだめだと思った、嘘ついた」
僧侶「あ…じつのところ、二回くらい あ…ゆうしゃさん こりゃ負けるわって思いました」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
ゆうしゃ「じゃあお互い様ということで」
僧侶「そうですね!!」
『ははははは』
ゆうしゃ「何か副作用とか無かった?、MPが空っぽなだけ?」
僧侶「すごく疲れました……体じゃなくて精神的に」
ゆうしゃ「今夜はゆっくり眠ってくれ、お疲れ様」
僧侶「あなたの方がボロボロじゃないですか!、何回!? 魔法を受けたと思ってるんですか」
僧侶「それはこっちが言いたいです」
>遊び人『助けてーーー!!!』
>魔法使い『南無三!』
ゆうしゃ「………………………………」
僧侶「………………………………」
ゆうしゃ「そろそろ助けに行かないと五人パーティになりそうだから助けに行ってくる」
僧侶「お気をつけて」
ゆうしゃ「おーい、そのへんにしておけーーー」
721 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:12:31.58 ID:IOtCFVELo
【ブーメラン】
武闘家に支えられた盗賊が戻ってきた
盗賊「………全部終わっちまったようだな」
武闘家「・・・・・・うん」
>遊び人『助けてー!!』ダッ
>魔法使い『私の受けた痛みと苦しみを知れーーー!!』ダッ
>ゆうしゃ『お…お前達早すぎ………………………………』ダダダ
盗賊「あれで終わってなかったらブン殴ってるところだ」
武闘家「姉さん・・・ベホイミ使える?」
僧侶「ごめん・・・今MPが無いの 祈りの指輪……つかう?」
盗賊「オイ、勇者 じゃれ合ってないでお前が回復しろや」
>遊び人『やめてーーーー』ダダダ
>魔法使い『助けなど来ん!!』ダダダ
ゆうしゃ「…!? どうした…その傷」
盗賊「猫に噛まれてな」
盗賊「タチの悪い猫で噛みつくんだ」
武闘家「」
自分が悪いので何も言い返せない
ゆうしゃ「ホイミ!!」
盗賊の傷を癒した
盗賊「ふぅ………………………………助かった」
武闘家「………………………………」
盗賊「今日の献立は俺が決めるぞ、いいな」
武闘家「うん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
盗賊「元気だせよ、もう終わった事だ」
722 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:13:03.69 ID:IOtCFVELo
僧侶「神官さん、この般若の面は外せますか?」
神官「うむ…、少し待っててくれ 今般若の面の呪いを解く」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』カパッ
神官は般若の面を脱がせた
『う…ううっ………………………………』
遊び人「兄さん!!」
賢者「う…、か…体が痛い………………………………」
遊び人「良かった!、生きてるよね!?」
賢者「あ…ああ………………………………」
賢者「あいつは……」
ゆうしゃ「こいつの頭んなかで消えた、消滅だ」
盗賊「どけ」グイッ
盗賊「おいテメェ、よくもやってくれたな あ゛あ゛?」
盗賊「お前だけは絶対に許さん、覚悟してけよコラ」
盗賊「舌噛むなよ、あっさり死なれては困る」
賢者「………………………………」
賢者「……私は罪人だ」
賢者「好きにしてくれ」
武闘家「………………………………」
武闘家「やめて!!」
盗賊「うっせぇ!!、お前に言われる筋合いはねえ!! これは俺の問題だ」
盗賊「女を騙して手駒にするような奴を生かしておくわけにはいかなえんだよ」
武闘家「うそだったの………………………………」
武闘家「操られていた方に責任はねえってのは……うそだったの………?」
盗賊「……………っ!!」
自分の先のセリフを自ら否定している事に気づいてしまった
盗賊「…………っわかったよ」
盗賊「やめりゃいいんだろ、なんで俺が悪いみたいになってんだ」
723 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:13:24.32 ID:IOtCFVELo
盗賊「こいつの謙虚さに免じて今回だけは許してやる!!」
盗賊「こりゃ例外だぜ!! 」
賢者「………………………………」
遊び人「兄さん、喜ぼうよ ここはさ」
遊び人「最近笑った?」
賢者「いや………………………………」
汚い笑い顔しか見せていなかった
遊び人「だったら笑おうよ」
賢者「こうか」ニタッ
遊び人「気持ち悪い」
賢者「お前がやれと言ったんだろ」
賢者「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
賢者「本当に申し訳ない事をした、君たちに酷い事もした あろう事か操られるとは」
賢者「自分を……許しておけない」
賢者「今は……自責の念で一杯だ」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
724 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:13:51.72 ID:IOtCFVELo
ゆうしゃ「……賢者、俺はあなたを引き渡さなければならない」
賢者「………分かっている」
遊び人「え!?」
賢者「ロマリアを襲った事は 奴に支配されながらも覚えている」
賢者「罪人は……罰を受けなければならない………………………………」
ゆうしゃ「なるべく情状酌量の余地があり、反省しているという事も伝える」
ゆうしゃ「できるだけ罪が軽くなるように…………」
賢者「………意味が無い、もう私は死んだ人間だ………………………………」
乾いた音が賢者の頬からした
僧侶「甘えないでください!、生きて……生きて罪は償ってください」
僧侶「私達がした事を無駄にする気ですか!?」
賢者「………………………………痛かった」
僧侶「死んだら痛みも感じられません」
賢者「………………………………」
僧侶「次はグーで行きますよ」
725 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:14:42.13 ID:IOtCFVELo
ゆうしゃ「マホトーン!」
マホトーンによって魔法を封じた
ゆうしゃ「しばらくかけっぱなしにさせてもらう」
賢者「……好きにしてくれ」
ゆうしゃ「……ロマリアに移動しよう」
ゆうしゃ「ルーラ!」
【ロマリア】
『やめちまえーーー!!!』
『ロマリア王のバカヤローーー!!!』
『金返せーーーーーーーーーーー!!!』
魔法使い「空気読めよ」
僧侶「どちらかと言うと通常時のあなたも」
魔法使い「な…なんだと!?」
僧侶「そこ、驚くところですか!?」
賢者「……………………………………」
遊び人「久しぶりだね、兄さん こうやって歩くのも」
賢者「……ああ」
賢者「恨んでるだろ、私を」
遊び人「もういいよ、恨んでたって強くなれるわけじゃないしね」
賢者「……立派になったな」
遊び人「そう?」
賢者「そうさ・・・・・・」
賢者「養子先では辛くなかったか」
遊び人「うーん、結構楽しかった気がする」
遊び人「二人とも優しくしてくれたし」
賢者「そうか…それは良かった………………………………」
遊び人「あんまり昔の事は思え出せないんだ、不思議だね」
賢者「脳のキャパシティが小さいんじゃないのか、ふっ」
遊び人「きゃ…キャパシティ?」
キャパシティ=容量の事
賢者「(……かなり探したからな、多くの候補から選んだ養子先だ)」
賢者「(新しい家族……なじめんでたか……本当に良かった……)」
賢者「(だが私はもう…………)」
賢者「(もう家には帰れないな…………)」
賢者「(家に帰る?、生きて……か)」
賢者「(生きて償う……辛い事だ)」
726 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:15:08.29 ID:IOtCFVELo
武闘家「みなさーーん、どいてくださーい!」
ゆうしゃ「急用なんですー通してくださーい」
盗賊「オラオラ、どけっての」
三人が人の波をかき分けてロマリアの王宮に入っていった
727 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:15:45.04 ID:IOtCFVELo
【ロマリア王宮内】
ゆうしゃ「?・・・・・・・・・・」
女が兵士に止められている
頭巾女「そこをなんとか……………」
兵士「だめだ!!、ここは通せない!!」
私のため給与のために
ゆうしゃ「あの……どうかしたんですか?」
頭巾女「!! おっ……………………おお」
兵士「ム、先の勇者だな お前達は通って良いぞ 今回の件とは関係無いからな」
遊び人「え、僕のいない間に」
僧侶「………ってわけで」
僧侶「………で」
僧侶「……っていうことなんですよ」
ロマリアの状況を説明した
遊び人「なるほど!、全く分からない」
盗賊「説明する時間が無駄だったな」
ゆうしゃ「この人も俺達が面倒を見ます、通してくれますか」
兵士「そういう事ならいいだろう」
728 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:16:11.19 ID:IOtCFVELo
頭巾女「おっ……おっ………」
賢者「……………いよいよか」
頭巾女「おっ!!おおゆうしゃが………………………」
ゆうしゃ「?……………」
頭巾女「わっ………わたしです勇者」バサッ
イシス女王「………………………」
僧侶「おっ……王女様ーーーーーーーーーー!?」
武闘家「シーッ!! お忍びだと思うよ こんな庶民的な格好だもの」
ゆうしゃ「かっ…カットで!」
魔法使い「チッ、私と並ぶと美人が揃って困るな」
僧侶「自称」
武闘家「自称」
魔法使い「自称じゃない!!」
遊び人「そ…そうだよ うん」
魔法使い「えっ」
遊び人「えっ」
賢者「王女様………………………」
イシス女王「様はやめなさいと言ったでしょう、賢者……………」
賢者「うっ…うっ…………………」
イシス女王「また会えましたね」
賢者「はいっ………!!」
729 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:16:44.92 ID:IOtCFVELo
ゆうしゃ「イシス王女」
イシス王女「なぜ…ここにいるかですね」
ゆうしゃ「その通りです」
イシス王女「アクションを起こしてみようと思います、ロマリアとの国交を結び」
イシス王女「うまくいけば………」
イシス王女「彼の件をなんとか許して貰えるように取りはかろうと思いまして」
賢者「そんな…… そこまで………」
イシス王女「私もあなたに荷担していたのですよ、共犯です」
賢者「…………」
イシス王女「一緒に来てもよいでしょう、よいと言ってくださいよ」
賢者「………まきこんでしまい申し訳ない」
イシス王女「ネガティブな人ですね!!、まだ操られてるんじゃないですか」
賢者「・・・・・・・・・・」
イシス王女「あなたも相当の馬鹿者のようですね 巻き込み型の人間ですよあなた」
魔法使い「イシス王女には見所がありそうだ」
遊び人「なんのだよ」
イシス王女「行きましょう勇者、賢者 ロマリア王の所まで」
『もう逃げられないですよ!!、ロマリア王!!』
イシス王女「あの」
ロマリア王「ええい万事休すか!!!」
イシス王女「おい」
ゆうしゃ「落ち着いてください、僕も経験しました」
ゆうしゃ「ロマリア王!!」
ロマリア王「おっ…おお ゆうしゃが…………」
ゆうしゃ「カットで」
ロマリア王「すまんな!!客のようだな!!、ハハハこれは残念」
武道家「(すごくうれしそうだけど)」
『チッ………狙ってるんじゃないのかあいつら』
ロマリア王「なんじゃ!!、なるべく手長くな」
僧侶「(ああ、手短にの対義語)」
730 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:17:05.73 ID:IOtCFVELo
ゆうしゃ「真面目に聞いてください、真面目な…話ですよ」
ロマリア王「…わかった、聞こう」
ゆうしゃ「…ある男の話をしましょう」
ゆうしゃ「彼は最初敵として俺達の前に立ち塞がりました」
ゆうしゃ「そして俺達は自分たちがいかに弱いか思い知らせられました」
ゆうしゃ「しかし、その男は悪い人間ではなかったのです」
ゆうしゃ「そう、俺達を鍛えるために来たのです」
ロマリア王「ほう、それは殊勝な事だ」
ロマリア王「王道の展開だな」
ゆうしゃ「彼に残された時間は短く、俺達と会った後に自分の体は乗っ取られてしまったのです…」
ゆうしゃ「そして彼は……………」
賢者「…もういい」
賢者「もうやめてくれ!!」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
賢者「私です!!ロマリア王!!、あなたの命を狙ったのは…」
ロマリア王「なんと!!、それは真か勇者」
ゆうしゃ「…はいその通りです」
遊び人「でっ……でも それは兄さんがやりたくてやってたんじゃなくて…」
遊び人「わるいやつに操られてたからで」
遊び人「悪くないってわけじゃないけど そんな所考えてください!」
ロマリア王「貴様か!、城を壊した奴は!!」
圧倒的無視、聞いてない
731 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:17:32.29 ID:IOtCFVELo
賢者「……そうです、そしてあなたの命を狙っていました」
ロマリア王「着いてこい、話がある 他の者は下がれ」
イシス王女「お待ちください!!ロマリア王 私も同席させてください」
ロマリア王「む…むぅ………………………」
イシス王女「お願いします!!」
ロマリア王「この者にゆかりのある者のみ着いてこい、人数は少ない方がいい」
ロマリア王「この人数で部屋に入ると窮屈でかなわん」
ゆうしゃ「俺と遊び人も行く 他のみんなは待っててくれ」
盗賊「行け、俺はあいつに興味は無い」
僧侶「お気をつけて」
魔法使い「フン!、勝手にしろ」
武闘家「軽い罪だといいね……うん………」
自分も同じような境遇なのでなんとも言えない武闘家
遊び人「行ってくる」
真面目な顔……をしているつもりの遊び人
ゆうしゃ「行こう、審判の時だ」
………………………
…………………
………………
…………
……
…
732 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:18:05.65 ID:IOtCFVELo
【俗物】
ロマリア王「貴様がワシの命を狙った犯人とな」
賢者「その通りでございます……」
ロマリア王「罪は償わねばならぬ、これも分かるな」
賢者「はい………」
ロマリア王「ワシの下した審判に文句をつけぬな」
賢者「………」
ロマリア王「答えろ!!」
賢者「お…おおせのとおりに…………」
ロマリア王「言ったな、その者達も聞いたな ワシの審判に一切の文句をつけぬと」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
ロマリア王「聞いたな!!」
『はい・・・・・・・・・・』
一体どんな罰を下すのかビクビクしていた四人
だが・・・・・・・・・・・・・・・・・・
733 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:18:31.36 ID:IOtCFVELo
ロマリア王の顔が真面目な顔からにやけた顔に移った
ロマリア王「よし、1000万G用意しろ、それなら許してやる」
賢者「い…1000万G!?」
ロマリア王「ワシへの慰謝料が900万G、城の修繕費に100万Gじゃ」
・・・・・・・・城の修繕費はポルトガ王から送られたようだが????
ロマリア王「(二重取り成功)」
ロマリア王「さあ払え、さあ、さあ!!」
賢者「い…1000万G…………は流石に………」
ロマリア王「そうかそうか、払えぬと申すか」
イシス王女「で…では私が…………!!」
ロマリア王「なに!?、イシスの王女が払ってくれると」
ロマリア王「(むぅ………………………)」
イシス王女「……はい、1000万G 必ず用意させてもらいます」
ロマリア王「しかし困ったなぁ、イシスからでは関税がかかるのう、それに贈与税も、そう…2000万Gほど」
イシス王女「に!?2000万G!?」
2000万G+1000万G=3000万G
余談だがロマリアの借金も3000万Gだ
ロマリア王「困ったなぁ、困ったなぁ……」
完全におちょくっているロマリア王
734 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:18:58.63 ID:IOtCFVELo
ゆうしゃ「ロマリア王!!、他に……何か何かないのですか………」
ロマリア王「(来た!!)」
ゆうしゃ「何か別の手を………………………」
遊び人「お願いします」
イシス王女「私からも!!」
ロマリア王「フム…………、考え無くはない」
ゆうしゃ「いかにしてその方法とは…………」
ロマリア王「ワシの代わりに王となれ」
その発言には誰もが口をポカンと開けて何が起こったのか、そしてどういう発想でこの結論に至ったのか
どうしてこの場で言ったのか まるで意味がわからない、そんな顔をしていた
ロマリア王「それにな!!、王が命の危機に晒されるなど日常茶飯事!!」
ロマリア王「食事の中には砂が入ってるし、靴の中にはボンド入ってるし!!」
ゆうしゃ「(微妙な嫌がらせすぎる)」
ロマリア王「パンツには茶色のクレヨンで茶色をつけられるわ!!」
イシス王女「(いったいこの国はどうなっているのでしょう)」
ロマリア王「もうたくさんじゃ!!、だからお前にやる!!」
ロマリア王「ロマリア王としての称号を!! やる!!」
735 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:19:24.50 ID:IOtCFVELo
賢者「あの……私の罪は………償いは………………………」
ロマリア王「そんなもんワシが知るか!!、勝手に償っておけ!!」
ロマリア王「お前が罪を償おうと償わないとワシの……あ いや国の借金になんの影響も及ぼさん!!」
それが命を狙われた人間の言う言葉か、仮にも王じゃないのか
ロマリア王「だが王にはなれよ それが条件だ!!」
賢者「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
イシス王女「良かったじゃないですか、賢者 許して貰えるようで……」
賢者「釈然としませんがね………」
遊び人「やったね!! 兄さん!!」
――そうか…合点がいった
736 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:19:50.36 ID:IOtCFVELo
遊び人「なにが」
ゆうしゃ「俺達はまんまとロマリア王の誘導尋問にかかっていたんだ」
ゆうしゃ「まず、個人では払う事の出来ない1000万Gという法外な金額を要求する」
ゆうしゃ「賢者は当然払えない」
ゆうしゃ「しかし思わぬ助け船、イシス王女が肩代わりをするといいだす」
ゆうしゃ「これには焦ったはず」
ゆうしゃ「…しかしロマリア王は頭が回る、咄嗟にイシスとは国交が無い事を盾に税金の要求」
ゆうしゃ「恐らく3000万Gが借金なのだろう」
ゆうしゃ「イシス王女が払えればそれで良し、借金はチャラ」
ゆうしゃ「払えなければ…さっきみたいに王権を渡して借金も継がせれば 自分は逃げられる」
ゆうしゃ「さらに、別の案を出させたのはあくまで俺達、ロマリア王じゃない」
ゆうしゃ「罪悪感ゼロ」
ゆうしゃ「まさに自分の事しか考えていない人間の発想だ」
ロマリア王「解説に感謝の念を送ろう勇者」
ロマリア王「だが金はやらんぞ」
……誰も要求してない
ゆうしゃ「………ということだったんだよ!!」
賢者「最初から……… そこまで考えて………」
遊び人「あの……最初から………」
イシス王女「話が長くなります、後にしてください」
737 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:20:16.68 ID:IOtCFVELo
ロマリア王「………というわけで」
ロマリア王「ホレ、金の冠だ これを………」
賢者の頭に無理やりかぶせた
ロマリア王「ハイ!、今から君はこの国の王!! そしてワシはただの男 後はよろしくな!!」
ロマリア王は部屋を出ていった
四人はポカンと口をあけて見送った
738 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:20:42.24 ID:IOtCFVELo
【M】
賢者「・・・・・・・・・・・」シクシク
許して貰えたこととに泣いていた
遊び人「良かったね……兄さん 一回僕も王様になったけどだめだった」
遊び人「でも兄さんなら行けるよ、きっと」
賢者「……ああ 今から私はロマリア王だ」
賢者「自分の罪を……償ってみせる」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
男「わははははは!!ワシは自由じゃ!!」
臣下「ロマリア王!!、この件について……」
男「残念!!、今のワシはロマリアの王ではない!! ただのひと!! ワシに何を言おうと無意味じゃワハハハハハハハハ!!」
男「見ろ!、冠を被っておらんぞ!!」
臣下「な……た……確かに 冠が無い」
男「次世代のロマリア王はワシの出てきた部屋におるでの 後はそいつが全て引き継ぐぞ!!」
借金も
男「まーずーはーーー、すごろく場にいこうかのーーー ハハハハハ楽しーーーーー!!!!!」
臣下「おい!!こんな奴はほうっておけ 問題は今のロマリア王だ とつげーき!!」
『オーーーーーーー!!!』ドタドタドタ
臣下たちはついさっきまで王だった人間の横を通り過ぎた
ロマリア国民は打算でしか動かない
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
739 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:21:09.77 ID:IOtCFVELo
ゆうしゃ「これも償いだ賢者、だが比較的軽い罪で良かった」
ゆうしゃ「本当によかったと思ってる」
賢者「・・・・・・・・・・・・・・ああ」
賢者「君たちに私は救われた」
賢者「私も誰かを救ってみせる、この国の人々を」
イシス王女「何か困った事があれば連絡をください」
賢者「はい王女様」
イシス王女「様をやめなさいと言ったでしょう、今はあなたも王ですのよ」
賢者「…そうでした」
遊び人「あ、兄さん 後で商人の町に来てね」
賢者「え」
遊び人「なんでもあの釜に入るんだって やっぱり入らないとだめみたい」
賢者「え、その釜ってなんだ」
ゆうしゃ「……摂氏100度の釜だ 大丈夫 前例があるから、うん」
前例、商人
遊び人「その時は僕が押してあげるから」
賢者「・・・・・・・・・・・・・」
賢者「お前以外に私の事嫌いだろ」
遊び人「あ、分かっちゃう?」
賢者「ハハハハハハハハハハ!!!!」
遊び人「アハハハハハハハハ!!!!!」
二人は笑い合った
臣下「いたぞーーーーっ!!ロマリア王だ!!!!」
『金返せーーーーーー!!!!』
『先月と先々月の給付ーーーー!!!』
740 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:21:36.18 ID:IOtCFVELo
賢者「ま……まずい 王女、ゆうしゃ君、弟よ この部屋から逃げなさい!!」
イシス王女「戴冠式には呼びなさいよ賢者!!!」
賢者「はっ!! もちろんですとも」
もう貰っているが
イシス王女「三日後会いましょう!! ロマリアとの国交を結ぶために……ね」
賢者「いいですとも!!」
賢者「さあ……ありがとう なんていったらいいか」
ゆうしゃ「俺は俺の道を行きます、あなたはあなたの道を!!」
ゆうしゃ「行くぞ遊び人!! 飛び降りるぞ!!」
遊び人「えーー!!!ちょっと待って」
ゆうしゃ「はやくしろ!!、追っ手がくる」
遊び人「あ…あの兄さん!!!!」
賢者「なんだ」
遊び人「今度じっくり話そうね」
賢者「…………っ!! ああ!!」
賢者「さあ何でも聞くぞ!! 私がロマリア王だ」
臣下たちが部屋に入ってくる
741 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:22:04.67 ID:IOtCFVELo
臣下「そうですか、まずは接待費と称してギャンブルに使ってた金を返してください」
臣下「今すぐ、100万G用意してください」
賢者「えっ」
臣下「若くして耳が遠くなってしまわれたご様子、今すぐ100万G用意してくださいね」
賢者「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
イシス王女「キメラの翼」ビューン
ゆうしゃ「ジャンプ」
遊び人「てやっ」
三人は逃げ出した
賢者「……………………おい」
賢者「三人とも帰らないでくれーーーーー!!!!!」
賢者「誰かお金を……」
賢者「私に金を貸してくれーーーーーーーーーーーー!!」
賢者編終わり
742 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/07(水) 19:26:37.54 ID:IOtCFVELo
次回短編かカバ編か
短編のサブタイ用意してますがどうでしょうか
・ロマリア再建黙示録(本編補完)
・ハーフミニッツヒーロー(コメディ)
・離れられない二人(キャラストーリー)
743 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/07(水) 19:42:15.68 ID:U23M7ewWo
乙
短編三つやってから次行こうぜ
744 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/08(木) 00:15:31.05 ID:lsrcGDmMo
いいね三つやっていこうぜ!
賢者いいキャラだあいされてるな
745 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/03/08(木) 03:47:58.72 ID:Y2ZFihyKo
時間空くと忘れちゃいそうだから短編やるなら本編時系列と同じくらいのタイミングがいいな
746 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2012/03/08(木) 19:22:54.38 ID:K++mfFESo
追いついた
747 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/08(木) 22:13:02.43 ID:G9plUTX/o
【ハーフミニッツヒーロー】
ゆうしゃ… ゆうしゃ……わたしの言葉が聞えますね
ゆうしゃ「……はい」
あなたには30秒で世界を救って貰います
ゆうしゃ「……はい」
ゆうしゃ「はい!?」
もう一度いいましょう、残り30秒です バラモスを倒してきてください
ゆうしゃ「さ…流石に30秒では……………」
残り27秒です、教会で祈ると時間が戻ります レンジでチンしてね
ゆうしゃ「晩ご飯!?」
「…………ってそんな事言ってる場合じゃああーーー」
ゆうしゃは走り出した、30秒で世界を救うために
748 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/08(木) 22:13:30.82 ID:G9plUTX/o
母「起きなさい……私の可愛い……………」
ゆうしゃ「まず俺がやるべきこと、それは教会を探すこと!!」
母「王様には挨拶をしたの?」
ゆうしゃ「30秒じゃ世界を救うなんてとても無理!!」ダッタダッ
母「ま…待ちなさいゆうしゃ!! 王様への挨拶はー?」
ゆうしゃ「世界を救ってからにしてくれ!」
アリアハンの町の中を走り出した
ゆうしゃ「道具屋……後回しだ 武器屋……気になるが…後回しにしよう」
ゆうしゃ「あった! 教会だ!!」
………………………
…………………
……………
………
……
…
ゆうしゃ「えーっと、どこで時間を戻すんだ……?」
小さな箱が置いてある
『時間戻し料、【100G】ここに入れてね♪』
749 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/08(木) 22:13:56.49 ID:G9plUTX/o
ゆうしゃ「有料!? ケチすぎる……………」
ゆうしゃ「所持金は……50G」
ゆうしゃ「100−50は……50」
ゆうしゃ「まだ50G足りない!!」
《残り17秒》
ゆうしゃ「うわぁあああああ!!、残り17秒!?」
ゆうしゃ「とりあえずスライム!! 外に出て倒してこよう」
【フィールド】
スライム「ぷるぷる、僕――」
ゆうしゃ「こうげき! こうげき!! こうげき!!!」
ひたすら叫び続けた
スライム「ぎゃー」
ゆうしゃ「レベルアップが早い! もうレベル4か」
《残り6秒》
ゆうしゃ「走ってばっかりだぁーーーー!!!!!」ダッダッダ
《残り3秒》
750 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/08(木) 22:14:22.42 ID:G9plUTX/o
【教会】
ゆうしゃ「はぁ…… はぁ………」
チャリン
ゆうしゃ「よし……これで時間が戻るはずだ」
《残り29秒》
ゆうしゃ「またカウントダウンが始まったか」
『時間戻し料、【200G】ここに入れてね♪』
ゆうしゃ「なっ!? 値上げ……」
ゆうしゃ「しかし今はそんな事を考えている場合じゃない!」
ゆうしゃ「まだ俺は弱すぎる」
ゆうしゃ「レベルアップ&武器購入だ」
《残り25秒》
ゆうしゃ「次はスライムより もっと強いオオアリクイだ!!」
神速でオオアリクイを倒していく
ゆうしゃ「時間が無いんだ!、カット カットォー!!」
《残り12秒》
ゆうしゃ「よし!!なんとか1200Gを手に入れた」
ゆうしゃ「これで武器なんかを買えるぞ」
751 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/08(木) 22:14:50.64 ID:G9plUTX/o
【武器屋】
武器屋「なんにいたしま……」
ゆうしゃ「銅の剣と革の鎧ね! ここに代金置いておくから!!」
武器屋「え、ちょ…お客さん」
ゆうしゃ「あと4秒なんだよ!」
《残り3秒》
【教会】
ゆうしゃ「………っ 納金完了」
『時間戻し料、【300G】ここに入れてね♪』
ゆうしゃ「(一回ごとに100Gづつ高くなっていくのか)」
ゆうしゃ「次はロマリアだーーー!!」
【いざないの洞窟】
ゆうしゃ「魔法の球が必要な気がするが、別にそんな事は無かったぜ!」
老人「えっ ちょ……」
ゆうしゃ「地図はもらっていくぜ!!」
いざないの洞窟を抜けた
《残り13秒》
752 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/08(木) 22:15:16.39 ID:G9plUTX/o
【ロマリア】
ロマリア王「金の冠取り返して」
ゆうしゃ「よし!、教会に行って納金」
『時間戻し料、【400G】ここに入れてね♪』
ゆうしゃ「残高1800G まだ余裕がある」
ロマリア王「あの」
ゆうしゃ「悪いが残り28秒なんだよ!!」
ゆうしゃ「別の勇者に頼んでくれ!」
【旅の扉】
ゆうしゃ「魔法の鍵!?、そんな物必要は無い! こじ開ける!」
扉兵士「え、ちょ 勝手な………」
バキバキバキ
ゆうしゃ「よっし!、扉崩壊!!!」
ゆうしゃ「次はポルトガだ!」
兵士「待ったーーーーーっ!!」
《残り20秒》
753 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/08(木) 22:15:44.64 ID:G9plUTX/o
【ポルトガ】
ゆうしゃ「よしここでレベルアップ&武器強化!」
ゆうしゃ「少し冒険してGを使い切るぞ」
残ゴールド 72G
鋼の剣を買った、攻撃力重視
ゆうしゃ「倒せば貯まっていく 問題なし!」
ポルトガの外に出て敵を倒し続けた
【教会】
『時間戻し料、【500G】ここに入れてね♪』
ゆうしゃ「……よし ギリギリセーフ!」
《残り4秒》 残G 600G
《残り30秒》 残G 100G
ゆうしゃ「次は船を手に入れるぞ!!」
754 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/08(木) 22:16:10.73 ID:G9plUTX/o
【ポルトガ城】
ポルトガ王「船が欲しかったら黒胡椒をもってこい」
ゆうしゃ「厨房に行ってください!! 船は貰います ありがとうございました!!」
終了
ポルトガ王「え、ちょ」
ゆうしゃ「船をありがとうございます!!」
教会に一度寄ってから船に乗船した
ポルトガ王「待てぇーーーー!!!」
【航海中】
ゆうしゃ「ダッシュできない!!」
マーマンがあらわれた!
ゆうしゃ「船で引き飛ばしてやるぜ!」
マーマン「ギャーーー!!」
《残り17秒》
755 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/08(木) 22:16:36.46 ID:G9plUTX/o
【不死鳥ラーミア】
エルフA「わたしたちは…」
エルフB「不死鳥ラーミアを守っていま――」
エルフA「6つオーブを集めてください」
ゆうしゃ「そんな物は必要無い!!」
ゆうしゃ「おい!ラーミア!! 起きろ!!」ゲシゲシ
ラーミア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ゆうしゃ「………目玉焼きにするぞ!!」
ラーミア「ピクピク」
ゆうしゃ「しょうゆとソース、どっちにしようかなー」
ラーミア「やめてーーーーーーー!!!」
ゆうしゃ「よし目が覚めたな、俺を乗せて飛べ 教会へ行くんだ!!」
ラーミア「え…どこ……?」
ゆうしゃ「北にさっさと行くんだ!!」
ゆうしゃ「あと7秒なんだよ!!」
ラーミア「わ…分かりました」
ラーミアはゆうしゃを乗せて飛び出した
756 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/08(木) 22:17:03.56 ID:G9plUTX/o
【教会】
『時間戻し料、【600G】ここに入れてね♪』
《残り1秒》 残600G
ゆうしゃ「危ないところだった」
ゆうしゃ「ここで金補充だ」
ゆうしゃ「またモンスターを狩るぞ」
残4000G
ゆうしゃ「よし、敵も強くなってGの入手量が増えたな」
ゆうしゃ「良い武器と防具に交換だ」
破邪の剣と魔法の鎧を買った
残700G
『時間戻し料、【700G】ここに入れてね♪』
ゆうしゃ「よしぴったり」
ゆうしゃ「もう少し稼いでから行こう」
残1700G
『時間戻し料、【800G】ここに入れてね♪』
ゆうしゃ「…よし、一回分、まだ余裕あるな」
《残29秒》
ゆうしゃ「待っていろ魔王バラモス」
ゆうしゃ「30秒でも世界を救ってみせる!!」
757 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/08(木) 22:17:39.24 ID:G9plUTX/o
【上空】
ラーミア「つっ疲れました……」
ゆうしゃ「とにかくバラモス城まで持てばいい!! 後は野生に帰れ 許す!」
ラーミア「ひぇええええ」
【バラモス城】
ゆうしゃ「よし屋根伝いに入っていって……」
ゆうしゃ「屋根裏から侵入だ!」
ゆうしゃ「仕掛けなんて全部無視だ無視」
(バラモス「え、何それ」)
ゆうしゃ「よしバラモスの部屋だ!!」
バラモス「よくぞ来たなゆうしゃよ我が魔王バラモス、そなたのはら――」
ゆうしゃ「カットォーーーー!!!」
バラモス「わたをくいつくし……………………………」バタッ
相手のセリフを言い切る前に首をはね飛ばした
ゆうしゃ「俺には生き別れた親父がいたような気がしたが 別にそんな事は無かったぜ!」
ゆうしゃ「俺は30秒で世界を救ったんだ!」
758 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/08(木) 22:17:55.48 ID:G9plUTX/o
………………………………
……………………………
…………………………
………………………
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
ゆうしゃ「え、何コレ僧侶」
僧侶「え……ここにあった漫画ですが」
「ハーフミニッツヒーロー(1)」
(1)が最終巻
ゆうしゃ「…続きは?」
僧侶「打ち切られちゃいまして」
ゆうしゃ「気になるなーーっ」
僧侶「面白かったんですけどね」
ゆうしゃ「しかしこの勇者は随分忙しそうだな 言葉使いも焦ってる時は荒いし」
僧侶「ですね、言ってることはかなり無茶苦茶ですしね」
ゆうしゃ「やっぱり30秒じゃ無理だよなぁ、ハハハ」
僧侶「ですよね! 今日はもう遅いんで お休みなさい」
ゆうしゃ「ああ、お休み僧侶」
ゆうしゃは眠った
759 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/08(木) 22:18:23.62 ID:G9plUTX/o
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
ゆうしゃ… ゆうしゃ… 私の声が聞えていますね……
あなたには30秒で世界を救って貰います
760 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/08(木) 22:54:44.53 ID:7Iv+CJbEo
乙
わろた
761 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/03/08(木) 23:01:51.96 ID:ObVeSYtRo
乙
こんなゲームあったなw
762 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/09(金) 08:31:54.00 ID:rnYZpXiDO
勇者30あれは好きだった
姫バージョンとか色々あったしなかなかの良ゲー
763 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/10(土) 17:19:01.71 ID:ynePL5Z3o
【ロマリア再建黙示録】
ロマリア国王生活一日目
賢者「待て、少し話をしよう」
臣下「待てません、早く払ってください」
賢者「私は国王になりたてだ、この国の財政、情勢について全く知らない」
賢者「故に、どこから資金を捻出するか 考えつかない」
臣下「払………」
賢者「払えない、これは確定的事実」
賢者「払えないものは払えないのだ」
臣下「うぐぐぐぐぐ……」
無理だと理論的に説明された、これ以上言い返せない
賢者「(理論責めが有効だな、こいつ)」
賢者「ロマリアの情勢を教えてくれ」
臣下「…………っ! はい」
764 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/10(土) 17:19:27.69 ID:ynePL5Z3o
【ロマリア国の情勢って】
臣下「ロマリア国は国土は広く、町には活気のあふれる良い町です」
臣下「しかし、税金が高い 福祉が整っていないなどの弱点を抱えております」
臣下「更に国民の大半が打算でしか動かないという教育方針です」
賢者「(おい、弱点の方が多いぞ 最初に活気がある〜〜で誤魔化しておいて 後半ボロボロだぞ)」
臣下「ロマリア最大の問題は王の浪費癖」
賢者「(もうやめてくれ)」
臣下「ご覧の通りこの王宮内は…………」
臣下「金色に光輝いております、前の王が権力の象徴と言い」
臣下「強行した……策であります」
賢者「ちなみにいくらかかった」
臣下「700万Gほど・・・・・・・・・・」
賢者「頭が痛い………………」
765 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/10(土) 17:19:53.68 ID:ynePL5Z3o
賢者「大体分かった」
臣下「え?……いえ 本当におわかりになられたのですか?」
賢者「IQ115の私だ、一を知って十を知るなど造作もない」
臣下「一般人よりは優れているご様子」
一般人はIQ100
賢者「王として初めての命令を下す」
賢者「この金色の王宮の金箔を全部剥がせ、美術品も数品残して全部売れ」
臣下「全部!?」
賢者「全部だ」
賢者「借金をしているのにこんな所に住めるか」
賢者「今すぐ売ってこい!!!!」
臣下「は…ハッ!!」ダッダッタ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
臣下「今度の王は中々骨があるそうだぞ」
ロマリア兵士長「私には思い上がりの若造にしか見えないが」
臣下「今すぐ金箔を剥がす作業に移れ、それから前王のコレクションも全部売るそうだ」
ロマリア兵士長「なに!?」
ロマリア兵士長「この国の国王は王権が移るたびに方針が変るから大変だ…」
ロマリア兵士「兵士長!、何かあったのですか?」
ロマリア兵士長「金箔剥がしだ、他の兵士にも伝えろ!」
ロマリア兵士「ハッ!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
766 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/10(土) 17:20:28.75 ID:ynePL5Z3o
臣下「作業、滞りなく終わりました!」
賢者「そうか、よくやった」
賢者「ところで臣下」
臣下「なんでしょうか」
賢者「一人で見ろよ」
臣下「な…なんのことですか?」
賢者「背中に隠しているものはなんだ」
臣下「ハ…ハハッ!! 申し訳ありません つい…私も男ですから」
賢者「その辺の塩梅は任せる」
賢者「(熟女ってなんだ、お前の趣味に文句を言いたくないがもう突っ込まないほうがいい)」
賢者「だが!!、金の誤魔化しがあった場合は……」ヒュン
自分の首を親指で切った
臣下「……首 職無し」
賢者「いや……………」
賢者「ギロチンだ」
臣下「ひぇええええええええ!!!!!」
賢者「(これぐらい言っておかないとダメだな)」
767 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/10(土) 17:21:10.23 ID:ynePL5Z3o
ロマリア生活二日目
臣下「ロマリア王」
賢者「なんだ」
臣下「ご親族を名乗る方が王宮の前に来ておりますが」
賢者「馬鹿っぽい奴か」
臣下「いえ、男と女です」
賢者「……ロマリア王は忙しいので会えないと言え」
賢者「それから これはロマリア王の言葉ではなく 臣下 お前の言葉で伝えろ」
臣下「なぜでしょうか」
賢者「会いたがっているが部下の独断で追い返されたという体裁を取りたいのだ」
臣下「……かしこまりました」
臣下「ロマリア王、馬鹿っぽいご親族を名乗る方が来られました」
賢者「丁重にもてなせ」
…………
………
……
…
遊び人「兄さん、どう?どう?」
賢者「ああ、聞いたぞ……ガーターベルトか どちらかといえば私は白ロングソックス派だが」
遊び人「清純派だね、兄さん」
賢者「そうだな」
遊び人「でね、靴下から出てる金具の所がね…………」
賢者「ふむ…………」
賢者「しかし…………」
遊び人「あ、そこに気づいちゃう?…………」
賢者「落ち着け、足の太さでそれは変るものだ」
賢者「…………って」
賢者「なんだ!!、こんな話をしに来たのか!?」
遊び人「……そうだけど」
768 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/10(土) 17:21:31.85 ID:ynePL5Z3o
賢者「もうちょっと具体的な、ほら 今までどうだった? とか」
遊び人「あー」
遊び人「いいじゃない、それより これからの事を話そうよ」
賢者「これから?」
遊び人「そうそう、昨日の話より明日の話をしようよ」
賢者「明日はイシス王女が来るぞ」
遊び人「兄さん…………違うって」
賢者「・・・・・・・?」
その後、たわいもない会話をして遊び人は帰った
ロマリア生活三日目
イシス王女「随分王宮がさっぱりしているようですが」
賢者「売りました、全部」
イシス王女「全部!?」
賢者「……今は借金を返す事が先決ですから」
賢者「イシス王女 イシスの護衛の兵士は」
イシス王女「王宮の前で待機させています」
賢者「兵士に止められた……か 今警備を解除させます」
賢者「臣下、伝えてくれ」
臣下「ハッ」
イシス王女「さりげなく人払いしましたね」
賢者「おわかりですか」
769 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/10(土) 17:22:18.24 ID:ynePL5Z3o
イシス王女「先日お話の通り、ロマリアとの国交を結びに参りました」
賢者「書類仕事ですから調印をお願いします」
イシス王女「ええ、実印を持ってきました」
賢者「こちらも前王から譲り受けた実印を……」ガサガサ
引き出しに入っている王冠から判子を取り出した
イシス王女「王冠の中にあるんですね」
賢者「画期的だと思いますよ」
賢者とイシス王女はふたつの印を同時に押した
二つの国、ロマリアとイシスはたった一枚の紙面の上で国交を結んだ
まだ何も始まっていない、これから始まる
賢者「具体的な話をしましょう」
イシス王女「品格が出てきましたね」
賢者「まだ三日目ですよ」
イシス王女「イシスで求められているのは水、水です」
イシス王女「ロマリアから水を輸入できるとひじょーに助かります」
賢者「ロマリアで求められているのは金、金です」
イシス王女「賢者」ピキッ
賢者「冗談です、あまり本気にしないでいただきたい」
イシス王女「私以外にそのギャグを使わないでくださいね、余裕でつかみ合いものですよ」ピキピキ
賢者「首にかけた手を離してからその発言をしてください」
770 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/10(土) 17:22:54.58 ID:ynePL5Z3o
『・・・・・・・・・・・・・・・』
賢者「水ですか……、ロマリアは海が近く 水にはそう苦労していません」
賢者「ある程度の輸出は可能です」
イシス王女「そうですか、助かります」
賢者「一ガロン何Gにしますか」
イシス王女「あなた、ロマリアに犯されていますよ、金額の交渉を最初にするなんて…」
賢者「ハッ!?」
賢者「すみません、輸出経路の話し合いをしましょう」
イシス王女「ロマリアからは西に向い、橋を渡り、アッサラームを経由してイシスに到着しますね」
賢者「説明ありがとうございます」
イシス王女「かなりの輸送費がかかりますね……」
賢者「その通り、陸路ではね」
イシス王女「陸路では………?」
賢者「船で水を運びましょう、船なら一気にショートカットできます」
イシス王女「船、簡単に言いますね」
賢者「船があれば輸送時間、コスト ともに削減できます」
イシス王女「イシスに船はありませんよ」
賢者「ロマリアにも船はありません」
『・・・・・・・・・・・・・・・・』
『・・・・・・・・・・・・・・・・』
イシス王女「…………」ピキピキピキ
賢者「黙って笑顔で私の首を掴まないでください、あてはあります」
771 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/10(土) 17:23:21.00 ID:ynePL5Z3o
イシス王女「どこですか」
賢者「振興の町で人集め用に船を大量に生産したと聞きます、そこで借用交渉しに行きましょう」
ボソッ…イシスの金で
イシス王女「あなた、若干犯されていますよ、不安です」
賢者「臣下、戻ったか?」
臣下「ハッ、イシスの兵士たちの拘束を解除しました」
賢者「我々は振興の町に向う、後は任せた」
臣下「ハッ!!」
賢者「行きましょう」
イシス王女「あら、あなたがエスコートしてくださるのね」
賢者「ルーラですがね」
臣下「ハッ!?」
臣下「ロマリア王!、王自ら………」
賢者「もう一度言おう」
賢者「後は任せた」
臣下「ロマリア王ぉーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
賢者「ルーラ!!」
勝手にロマリア王はいなくなった
772 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/10(土) 17:25:08.65 ID:ynePL5Z3o
【振興の町】
イシス王女「あなた、戴冠式に私を呼びませんでしたね」
賢者「開催しなかったんですよ」
賢者「お金無いんで、 戴冠式開くと確実にお金掛かるんで」
賢者「切実に その件だけは許してもらえませんかね 本当に」
イシス王女「切実ですねぇ、そこまで言われると可哀想な気がします」
?「止まれ、何者だ」
賢者「ま…待ってくれ 私達は怪しいものじゃない」
賢者「………………?」
賢者「あーーーーーっ!!!!!」
その叫び声の後、頭を地面にこすりつけた
賢者「すみません!! その…あの……」
派遣「俺には面識が無い」
賢者「ロマリアで…その… 会いましたよね 深夜」
賢者「メラゾーマとかかなり放ったような……」
派遣「すまないが俺は過去を捨てたのだ過去にお前に会っていたとしても今の俺は過去の俺では無い
これ以上俺の過去をお前がほじくりかえすようならそれなりの制裁を下さねばならないことになるがどうする?」
賢者「……」
派遣「俺は商人様に会い、人生をやり直したのだ これ以上の詮索はやめていただきたい」
イシス王女「(長い、要はもう気にしてないということですね)」
773 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/10(土) 17:25:34.83 ID:ynePL5Z3o
賢者「……そうですか」
立ち上がった
派遣「この町に何の用だ」
賢者「町の責任者に会いにきたのですが」
イシス王女「これでも王が二人いるのですよ」
派遣「王…? どの国の王だ」
賢者「ロマリア王です」
イシス王女「イシスの王です」
派遣「ロマリアは新しい王が就任したらしいな、あなたか」
賢者「(あなたに変更したぞこいつ)」
派遣「イシスの女王は性格はキツいが美人だと聞いている、人物像にぴったりだ」
イシス王女「砂漠の流砂に飲まれて消えてください」
派遣「ですが、お美しい」
イシス王女「賢者、美しいですか 私は」クルッ
賢者「わりと」
イシス王女「………」シクシク
賢者「口で擬音を表現しないでください、王女」
賢者「まあお待ちを」
賢者「『わりと』……と続いて」
賢者「『わりと……良い』 か 『わりと……悪い』 か判断できませんよ」
賢者「今回、私は『わりと…良い』という意味で使いましたが」
イシス王女「もう少しストレートに伝えなさいよ」
賢者「不器用な男ほどそうです」
イシス王女「女性から誤解を受けますよ」
774 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/10(土) 17:26:00.25 ID:ynePL5Z3o
派遣「ゴホン……………………」
派遣「……いいだろう、だが俺もついていくぞ あくまで商人様の護衛が任務だ」
賢者「……どうぞ」
賢者「(しかし、少し前に命のやりとりをした男なんだが)」
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
商人「ぶつぶつぶつぶつ…………」
派遣「商人様、お客様です」
商人「ん?派遣か 珍しいな私に客など」
派遣「ほとんど私が済ませておきますから、お忙しいでしょう」
商人「ふむ、そうなんだなぁ 町長になったはいいもののやることが多すぎて……」
派遣「それから、本日の町民からの苦情はゼロです」
商人「そうかそうか、毎日アンケートをさせているが 未だにアンケートに答えるのが面倒だという苦情が一つ来ただけだな」
派遣「素晴らしい税金塩梅ですから、商人様は」
商人「そう褒めないでくれ」
イシス王女「……………………」
賢者「……………………」
商人「お…おお すまなかった ささ、お座りください」
775 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/10(土) 17:26:31.21 ID:ynePL5Z3o
商人「ふむふむ……ロマリアとイシスの王様……………………」
商人「その二人が私に会いに来る…………」
商人「……………………っええ!?」
商人「あなたたちが!?」
賢者「三日目ですが」
イシス王女「驚くのも無理がありませんね」
商人「こ・こ・こ こんな町に来ていただき光栄ですすす!!」
賢者「そう畏まらないで欲しいな、少し前まで庶民でしたから」
商人「派遣、紅茶とお菓子をお持ちなさい!」
派遣「かしこまりました」カタン
賢者「……この町に船が多くありますよね?」
商人「その通りでございます、移動用にかなりの船を造船し準備しております」
イシス王女「……その 一部を借用させてもらえないかと」
商人「借用……ですか」
イシス王女「もちろん借用の代金は持ちます、イシスの慢性的な水不足を解決するためにお願いします」
商人「……そうですねぇ ふーむ……………」
商人「うーむ……………………」
商人「うーむ!!…………」
難しい顔をした、いくらロマリアとイシスの国王であっても初対面の人間に船を貸せるか?
…と言われると非情に厳しいものがある
776 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/10(土) 17:27:06.74 ID:ynePL5Z3o
賢者「(芳しくないようですよ、王女)」
イシス王女「(かなり迷っているようですね、うむ………)」
イシス王女「(もう少し雑談で警戒を解きましょう)」
イシス王女「ま、まぁ お茶が来るまで待ちましょう」
賢者「そ、そうですね」
…………
………
……
…
派遣「紅茶とクッキーをお持ちしました」
賢者「これはいいにおいですね、焼きたてですか」
派遣「俺が焼いた」
賢者「!?」
イシス王女「!?」
派遣「自分で言うのも難だがかなり旨いはずだ」
派遣「……おっと おいしくいただけるはずです」
派遣「お召し上がりください、お二方」
777 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/10(土) 17:27:27.27 ID:ynePL5Z3o
二人はクッキーに手を伸ばした
賢者「……これはこれは ミルクの味がきいていて」
イシス王女「言うだけあって美味しいです、どうもありがとう 派遣」
派遣「お褒めにいただきありがとうございます、王女」
賢者「とても美味しいです」
派遣「…………そうですね はい」
賢者「興味無しか!?」
【壺】
イシス王女「部屋に入った時から気になっていたんですけど……」
イシス王女「あの壺……? 人が入るくらいの壺が飾ってあるんですが」
イシス王女「あれは……商人さんの趣味ですか?」
商人「ああ、あれですか…………」
商人「あれはですね…………」
商人「あの壺に熱湯を貼りましてね」
商人「浸かったんですよ、私」
賢者「ん?…………」
賢者「(どこかで聞いた事があるような…………)」
778 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/10(土) 17:28:04.44 ID:ynePL5Z3o
賢者「失礼」
賢者「この町の名前って…………」
商人「『商人の町』です、最初は勇者バーグなんかにしたらどうかと言ったんですが」
商人「町長の名前が入ってる方がいいと勇者に言われましてね…………」
賢者「じゃ…、じゃあ!! 遊び人、僧侶、武闘家、盗賊、魔法使いも………」
商人「ええ、知ってますよ 一緒に町を作った仲ですからね 特に僧侶さんにはいろいろ教えてもらいましたよ」
賢者「そうですかぁ!!」
イシス王女「(…………会話に混ざれない)」
賢者「………っで ゆうしゃ君と戦う事になっちゃいましてね」
商人「そうですか……あなたも………… 私もですね………」
賢者「まぁ、アッサラームで…………」
商人「その後は牢獄に入れられたり…………」
賢者「僧侶さんには思いっきりひっぱたかれましたよ、痛かったです」
商人「おっちょこちょいが無くなれば良い子なんですけどねぇ」
賢者「いやー、商人さん」
商人「いやー、賢者さん」
『お互い大変でしたねぇ』
賢者「ハハハハハハ」
商人「ハハハハハハ」
イシス王女「(会話に混ざれない、さみしい…………)」
779 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/10(土) 17:29:04.03 ID:ynePL5Z3o
商人「よし!、ゆうしゃ君の知り合いならお貸ししますよ」
賢者「本当ですか!?」
商人「最初の三ヶ月はお試し期間で無料とさせてもらいます」
イシス王女「(サービス精神豊富な人、そして今だ 会話に混ざるチャンス)」
商人「ただし!!」
賢者「………なんですか」
商人「壊さないでくださいよ、三隻お貸ししますから、全部無事に返してください」
賢者「はい!もちろんです」
イシス王女「それはそれは…………」
賢者「ははははははは…………」
イシス王女「やりましたね、三ヶ月は無料で使えます」
賢者「そうですね、王女」
イシス王女「水が輸入できるようになればイシスの国民も喜びます」
賢者「これで全部決まったな」
賢者「(ん?、何か忘れているような…………)」
商人「あなたもあの壺に浸かった仲間として…………」
賢者「そうだったぁーーーー!!!」
その後、賢者は熱湯の貼られた壺の中に入れられて
賢者「あ゛ーーーーーーーーー!!!!」
イシス王女「我慢してください、これも償いです」グイグイ
賢者「王女、抑えすぎですーーーー!!!!」
商人「頑張ってください…………(哀)」
賢者「いたたたたたた…………」
イシス王女「私も辛かったです、あんな事をさせられるなんて…」
賢者「ノリノリでしたよ」
780 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/10(土) 17:29:57.59 ID:ynePL5Z3o
賢者「何はともあれ船を借りる事ができました」
イシス王女「そうですね、これで少しは金巡りがよくなるでしょうね」
賢者「金がねぇ……全然足りないんですよ」
賢者「いっぱい輸入してくださいよ、水」
イシス王女「何を言っているんですか、貿易なのですから」
イシス王女「イシスからも輸入するんですよ」
賢者「え!?」
イシス王女「驚く事はありません、他国の商品を輸入するのには金が掛かります」
イシス王女「ですが…………」
イシス王女「それは長期的に考えれば、ロマリアにプラスになる事なのです」
イシス王女「他国への興味、理解 さらに刺激による消費の増加の見込み」
イシス王女「まだまだですね」
賢者「何年も王をつとめているだけありますね… そこまで考えつかなかったです」
イシス王女「これから学んでいけばいいんですよ、ロマリアの…………」
イシス王女「ロマリアの王としてね」
賢者「王女…………」
イシス王女「そろそろ兵士たちが騒ぎ出したころでしょう、戻らなくては」
賢者「臣下…………大丈夫かな」
賢者「ルーラ!!」
781 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/10(土) 17:31:14.22 ID:ynePL5Z3o
【ロマリア】
臣下「落ち着いていただきたい!!」
イシス兵士「そのセリフを何度聞いたか!?」
イシス兵士「王女はどこにおられる!!」
ロマリア兵士「…………ですから ロマリア王と…………」
イシス兵士「王女にもしもの事があったらどうする気だ!!」
イシス兵士「これだからロマリアは…………」
ロマリア兵士「なんだと!? ロマリアを侮辱するとは………」
イシス兵士「やるか!?」
ロマリア兵士「そっちこそ!!」
ヒューン
イシス王女「やめなさい、私はここにいます」
イシス兵士「王女!? どこに…………」
イシス王女「安心なさい、ロマリア王は少なくともあなたより強いですから」
イシス王女「万が一があれば彼が盾となり私の代わりに死亡するでしょう」
賢者「(おい、死んでるぞ)」
イシス兵士「この男がですか!?」
イシス兵士「私にはそう思えません」
イシス王女「失礼な口を聞くものではありません」
782 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/10(土) 17:31:42.62 ID:ynePL5Z3o
イシス王女「勇者と同程度の実力がある……と言えばあなたでも分かりますよね」
賢者「(いや負けたんですが、たった二人に)」
イシス兵士「うぐぐぐぐぐぐぐ…………」
賢者「もう話は着いた、イシス王女 では…………また」
イシス王女「また…………なんですか?」
賢者「また会いましょう」
イシス王女「ふふっ……そうでなくては」
イシス王女「ではまた」
賢者「ええ」
イシス王女「また明日」
賢者「明日ァ!?」
イシス王女「(ルーラで帰れるならいつ来ても構わないでしょう)」
賢者「(いいわけありません!、公務は!?)」
イシス王女「(勝手に抜け出せばいい話の事です)」
賢者「(この王女、王にあるべき人ではない)」
イシス王女「(あなたが言うセリフでもないんですよ)」
賢者のロマリア借金返済計画は始まったばかり、それはこの一歩
世界を救う勇者とは別に、傾きかけたロマリアという国を救う王として賢者は奔走していく
783 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/10(土) 17:34:36.26 ID:ynePL5Z3o
小ネタ
ゆうしゃ「リアリストだ」
遊び人「えっと…ロマンチスト?」
盗賊「…フェミニスト ってなんて事言わせるんだ」
賢者「……テロリスト」
784 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[saga]:2012/03/10(土) 18:41:33.24 ID:ynePL5Z30
>>770
でイシス王女が西って言ってますが実際は東です… 失礼
785 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/11(日) 03:19:04.89 ID:94jD6IC2o
乙!
賢者と商人はいいトモダチになりそう金の面で
786 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(大阪府)
[sage]:2012/03/11(日) 11:52:14.83 ID:i8xX8xVso
乙
787 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/03/11(日) 15:56:26.66 ID:PLQcERrmo
乙!
賢者がドンドン汚れて行ってる気が…
788 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/12(月) 21:52:04.06 ID:kZE6uO/go
【離れられない二人】
?「まだ…………駄目そうかの」
?「ごめんね…………私のために」
?「そう言うな、割とお主の真似も上手くなってきたんだぞ」
?「そう?…………みんな…………元気にしてる?」
?「ああ、滞りなく 平和じゃ」
?「ありがとう……」
――オロちゃん
オロちゃん「その呼び方、もう定着してもうたんかの」
ヒミコ「そうね、気に入っているわ」
オロちゃん「内心わらっておらぬか」
ヒミコ「そんな事ないよ」
オロちゃん「もう少しまともな名前にしておけば良かった…………」
789 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/12(月) 21:52:30.62 ID:kZE6uO/go
【ヒミコのヒミツ】
オロちゃん「しばらく生活を共に進めていってわかった事だが」
オロちゃん「お主の病気は正直言って妾にもわからぬ」
オロちゃん「だが、妾の魔力を供給している限り生き延びられるようじゃ」
オロちゃん「おかげで会話程度なら出来るようになったな」
ヒミコ「うん……やっとまともに話せるようになったところだもの」
オロちゃん「絶対に布団からでるなよ、絶対安静じゃ」
ヒミコ「でも…………」
ヒミコ「勇者に殺されていたら…………私も生きていなかった」
オロちゃん「そうなんじゃ、だが勇者を責めることはできん あくまで奴は責務を果たしたに過ぎんからな
」
ヒミコ「うん…………勇者様はすごいよね オロちゃんに勝つなんて」
オロちゃん「ほ…本調子じゃなかったんじゃ!! 今なら楽勝ぞ」
ヒミコ「ほんとかなー」
オロちゃん「本当じゃ!」
ヒミコ「ははははは……ゴホッ ゴホッ」
オロちゃん「それみい」
オロちゃん「…………正直、早く元気になって欲しい お主から離れられん」
ヒミコ「どこか行っちゃうの………?」
オロちゃん「そういうわけでは無い、だが不便だろう? ずっと同じ部屋にいるのは」
オロちゃん「人間にもあるだろう?、煩わしいという感情が」
ヒミコ「…………私はさみしい」
オロちゃん「どこにもいかん!、治るまではな」
ヒミコ「……そう なら良かった」
オロちゃん「だから体は早く治すんじゃ」
790 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/12(月) 21:52:56.41 ID:kZE6uO/go
【ヒミツはヒミツで】
オロちゃん「入れ替わっている事は 魔法使い、ゆうしゃ この二人以外にはバレていないようじゃ」
オロちゃん「そもそも、バレていたら国をあげての大騒ぎじゃがの ははは」
ヒミコ「その妾ってのやめようよ、ちゃんと私は私って言うのに」
オロちゃん「むぅ………、当初は女帝のイメージだけで演じておっての これが定着してもうたんじゃ」
オロちゃん「誰も違和感を感じずに生活しているいるのだから 誰も気にしておらんのだろう」
ヒミコ「違和感感じてるよ」
違和感は『ある』『なし』
ヒミコ「でもそれ以外はばっちりだね、ほんと 本当にそっくり」
オロちゃん「見ていたら双子に見えるのう」
ヒミコ「お姉ちゃんができたみたい」
オロちゃん「後から妾は出来たのだから妾が妹だろう」
ヒミコ「いいの!、お姉ちゃんで」
オロちゃん「意外にお主、我が強いのう」
791 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/12(月) 21:53:29.14 ID:kZE6uO/go
『ヒミコ様、お客様です』
オロちゃん「!?」
ヒミコ「!?」
オロちゃん「隠れい」
ヒミコ「うん」
『ただの旅人ではございません、お気を付けください』
オロちゃん「うむ、分かった 通せ」
『ははっ』
ヒミコ「(どんな人なんだろうね)」
オロちゃん「(おとなしくしておれよ、仮にもお主は病人なのじゃから)」
792 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/12(月) 21:54:01.44 ID:kZE6uO/go
【謁見者】
?「お初にお目に掛かります、ヒミコ様」
オロちゃん「おお!、久しぶりじゃのう 少年」
賢者「いや…お初に…」
オロちゃん「妾のやった草薙の剣はどうじゃ、名刀じゃろう?」
オロちゃん「なにせ妾の体内に…おっとこれ以上は」
賢者「草薙の剣?」
オロちゃん「…おい 草薙の剣をどこにやった」
賢者は草薙の剣を装備していない
オロちゃん「まさか!、勝手に売ったのではあるまいな!!」
オロちゃん「名刀草薙の剣を……」
オロちゃん「もしそうなら……ただでは…………」
怒りの表情を浮かべた
これにはたまらず賢者も
賢者「ヒミコ様!!、私は初めてお会いしましたよ!!」
賢者「それに、あなたから草薙の剣をもらった覚えはありません」
と声をあげた
793 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/12(月) 21:54:28.12 ID:kZE6uO/go
オロちゃん「…………?」
オロちゃん「よく見たら身長が違うの、成長期か」
賢者「違います、たぶん弟の方です」
身長差15cmあるのにこの言われよう
賢者「こんな顔をした」
顔の筋肉を弛緩させた
賢者「やつでしょう?」
オロちゃん「お!…………そんな感じじゃ そうかそうか」
オロちゃん「人違いか、すまんのう」
賢者「はぁ…………可哀想だ」
オロちゃん「…………でお主は何者じゃ?」
賢者「あなたの言う少年の兄で元ロマリア王の賢者です」
賢者「本日はヒミコ様との会談を求めてまいりました」
オロちゃん「なんと、兄とな どおりで間違えるわけじゃ」
オロちゃん「(よくよく見ればあんなキリッとした顔は少年にはできんの)」
モンスターにもこんな事を言われる遊び人
ロちゃん「もう一つの肩書き、ロマリア王とな…………」
オロちゃん「(おい、ロマリア王はこんな青年なのか?)」
ヒミコ「(ううん、もっと俗っぽいおじさんなはずだよ)」
オロちゃん「失礼じゃが本当にロマリア王かの、証拠となるものが欲しい」
賢者「そうおっしゃると思いました」
794 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/12(月) 21:55:01.16 ID:kZE6uO/go
賢者「これがロマリア王の証、金の冠です」
オロちゃん「(間違いないかの)」
ヒミコ「(うん、大丈夫 本物だよ)」
オロちゃん「ロマリア王として認めよう」
賢者「ありがとうございます」
オロちゃん「そのロマリア王が辺境のジパングに何のようかの」
賢者「その事なんですが…………」
賢者「貿易を結んで欲しいのです」
オロちゃん「貿易…………とな」
賢者「現在のロマリアの状況を説明しましょう」
オロちゃん「…………」
オロちゃん「大変そうじゃのう」
賢者「でしょう」
ヒミコ「(かわいそうだよ、オロちゃん 結んであげて)」
オロちゃん「(そう言うな、もう少し交渉の余地があるじゃろ)」
795 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/12(月) 21:55:39.11 ID:kZE6uO/go
オロちゃん「具体的にどうしたいのじゃ、ただ貿易をしたいというのではあるまいな」
賢者「そうですね、具体的に話をすると…………」
賢者「ジパングでは昔ながらの民芸品 埴輪や首飾りなどを作っていますね」
オロちゃん「ふむふむ、確かにその通りじゃ」
オロちゃん「逆を言えば産業が遅れているとも言えるがな、ロマリアは先進国 自慢か」
賢者「いえいえ」
賢者「それはそれです、先ほど土産物屋にいって数点購入してしまいましたよ」
いくつか土産を見せた
ヒミコ「(うまいね、この人)」
オロちゃん「(切れ者のようじゃな)」
賢者「よろしくお願いします、本当に前王の借金がかさんで…………」
賢者「イシスからの貿易の利益ではまかなえないんです」
オロちゃん「こちらが提供するものはわかった ロマリアからは何が出せる」
賢者「災害時の非常食となる缶詰など、文明の限りを尽くします」
オロちゃん「…………なるほど この辺りは地震も多いからの」
オロちゃん「それは臣民も喜ぶであろう」
賢者「正直な事を申しますと…………!!」
賢者「自由貿易でこちらの利益を得たい所です」
オロちゃん「うむ、正直じゃの」
賢者「ですが、あえて保護貿易 関税の値段はそちらに任せます」
賢者「ですから、末永く ロマリアをお願いします」
圧倒的な搾取による短期的利益より、長期的な利益
時間をかければロマリアは潤いつつ、ジパングとの友好関係を結べる
イシス王女の助言のたまものである
796 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/12(月) 21:56:04.60 ID:kZE6uO/go
オロちゃん「…………」
オロちゃん「(どうする?)」
ヒミコ「(さっきから良いって言ってるじゃない、いいよ 結んであげて)」
オロちゃん「よかろう、何か書面にサインせねばならんな」
賢者「ありがとうございます!!」
頭を下げた
オロちゃん「一国の王が簡単に頭を下げるものでないぞ」
賢者「こちらから勝手に申し込んできたことですから…………」
オロちゃん「頭を下げるとは屈服するという意味じゃ 気をつけい」
賢者「今後、気をつけます」
賢者「では書類を作りましょう、ヒミコ様」
オロちゃん「様をつけるな、同盟国じゃぞ」
賢者「そうでした、ヒミコ」
オロちゃん「うむ」
賢者「運搬方法なんですが、やはり船で……」
オロちゃん「ふむふむ……そういうからにはロマリアには船が……」
ロマリアとジパングは同盟国となった
…………
………
……
…
797 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/12(月) 21:56:30.25 ID:kZE6uO/go
【夜】
ヒミコ「ねえ、オロちゃん」
オロちゃん「ん?なんじゃ」
ヒミコ「私なんかより……立派な王様だよね、オロちゃん」
オロちゃん「……そんな事はないぞ」
オロちゃん「所詮妾は影武者、本物の王ではないんじゃ」
オロちゃん「本物の王であるお主にはほど遠い」
ヒミコ「でも!私なんかよりすごくはたらいて……」
オロちゃん「確かにお主の病気が治った時に備えて」
オロちゃん「お主にバトンを渡せるように努力しているつもりじゃ」
オロちゃん「だが……いつか妾が必要ではなくなる時がくるじゃろう」
オロちゃん「それは別れではない」
――卒業じゃ
798 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/12(月) 21:58:28.14 ID:kZE6uO/go
他の短編書いてたら遅く(ry(長そうなんで後々公開)
カバも待ちくたびれていると思うので次回からカバ編に移ります
799 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2012/03/13(火) 00:23:16.05 ID:XGglj9eyo
乙
>>793
の
>賢者「あなたの言う少年の兄で元ロマリア王の賢者です」
これ『元賢者のロマリア王』だよね?
800 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(千葉県)
[sage]:2012/03/13(火) 03:56:51.96 ID:NGic/no1o
>顔の筋肉を弛緩させた
遊び人の扱い酷えww
801 :
◆bYs74oxxCg
[saga sage]:2012/03/13(火) 10:05:01.08 ID:MhLsSK40o
>>799
うわああああああ すみません 誤変換です
○現ロマリア王 ×元ロマリア王
802 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/03/13(火) 10:23:55.06 ID:B9ha4JdIo
乙!
遊び人の扱いwww
803 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(兵庫県)
[sage]:2012/03/13(火) 10:43:07.59 ID:5AgJEAqgo
遊び人と賢者ってそんなに似てるんだな
804 :
◆bYs74oxxCg
[saga sage]:2012/03/15(木) 14:33:42.77 ID:he9MwFYso
遊び人と賢者はそっくりです、身長と頭の中身を除いてそっくりです
805 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/15(木) 17:59:56.69 ID:wVxaVeKxo
遊び人っていつも笑ってる気がする
806 :
◆bYs74oxxCg
[saga sage]:2012/03/16(金) 15:56:31.17 ID:rwqwAMwko
【レイアムンドの祠】
ゆうしゃ「…………いろいろあったが」
ゆうしゃ「無事!、オーブを6つ集める事に成功した」
ゆうしゃ「ささやかながら俺からみんなに感謝の言葉を贈る」
ゆうしゃ「ありがとう!!」
僧侶「いえいえ……、なんだかんだ働いてたのはゆうしゃさんで……」
武闘家「改まって言われると……ねぇ?」
遊び人「照れくさいよね」
盗賊「おい、まだ早いだろ、まだ魔王とは戦ってもいねえんだぜ」
魔法使い「最終決戦の前にちょっと言ってみたいのか、ただそれだけか」
ゆうしゃ「…………もうちょっと素直に受け取って欲しい」
ゆうしゃ「行くぞ!、不死鳥ラーミアの復活だ」
【プレゼント】
エルフA「みなさん」
エルフB「お久しぶりですね」
ゆうしゃ「賢者が来た時はどうしてたんだ」
エルフA「ラーミアの後ろに隠れて」
エルフB「やりすごそうと思っていました」
ゆうしゃ「全然守ってないじゃないか!!」
807 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/16(金) 15:56:54.70 ID:rwqwAMwko
エルフA「魔法使い様」
魔法使い「うん? なんだ」
エルフB「おばあさまから贈り物があります」
魔法使い「…………?何かあったのか」
エルフA「いえ」
エルフB「魔王との戦いで役にたつだろうとエルフの里のよろず屋の商品をお届けします」
魔法使い「そんなに気をつかう必要はないと伝えてくれ」
エルフA「ですが」
エルフB「女王様はとても心配していらっしゃいます」
魔法使い「…………」
魔法使い「大丈夫だ、私は仲間を信じるぞ」
魔法使い「ありがたくもらっておく」
エルフA「左様でございますか、ではお好きなものをお取りください」
魔法使い「…………待て 私だけにか?」
エルフB「いえ、お仲間の方の分もどうぞ」
魔法使い「ありがとう」
様々な武器、アイテムを手に入れた
魔法使い「…………だが」
魔法使い「ステレオボイスはやめてくれ、耳がおかしくなる」
左右からエルフの声が聞えるのだ
エルフA「はい」
エルフB「わかりました」
魔法使い「分かってないだろ!!」
808 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/16(金) 15:57:20.34 ID:rwqwAMwko
ゆうしゃ「ゴホン…………」
ゆうしゃ「俺達はオーブを6つ集めた」
ゆうしゃ「これでラーミアが復活する、間違いないな」
エルフA「はい」
エルフB「その通りです」
ゆうしゃ「これはみんなの力で手に入れたものだ」
ゆうしゃ「一人一個オーブを台座にはめてきてくれ」
ゆうしゃ「…………ブルーオーブ」
ブルーオーブは地球のへそでゆうしゃ一人で侵入し手に入れた
いかに自分が仲間を頼っていたか思い知らされた
盗賊「…………レッドオーブ」
レッドオーブは女盗賊の船からの貢ぎ物として手に入れた
その時は武闘家とタッグを組み、自分が不甲斐なかった事を思い出す
武闘家「…………グリーンオーブ」
やっぱりお化けは怖い、しかしそれだけではない事を知った
自分のお化け嫌いを治したいと思った
魔法使い「…………パープルオーブ」
ジパングで会った女帝ヒミコはやまたのおろちだった
しかし、とどめは刺さず 手を繋ぎ 友となった
遊び人「…………シルバーオーブ」
シルバーオーブを手に入れるのに、遊び人は貢献した
また、その後の賢者との戦いでも 今までとは違う 役に立つ男である事を証明した
僧侶「…………イエローオーブ」
商人の町では商人の教育係となった僧侶、俗世的な考えの商人の考えかたを改めさせた
ヒミコになるための特訓は無駄ではなかった
ゆうしゃ「おのおの、オーブは持ったな 台座にはめよう」
五人はうなずいた
カチャッ……
809 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/16(金) 15:57:47.42 ID:rwqwAMwko
六人が台座にオーブをはめると6つのオーブがラーミアの卵を温めだした
そして時期に…………
ピキッピキピキピキ
『いよいよ不死鳥ラーミアの復活か……』
ラーミア「うーん……あと5分」
『寝ぼけてやがるっ……!!』
ゆうしゃ「すー」
大きく息を吸い込み
ゆうしゃ「目玉焼きにするぞーーーーーーーーーーー!!」
ラーミア「!?」
ラーミア「やめてーーーーーー!!!」
最後の殻を破り、ラーミアが現れた
ゆうしゃ「僧侶、漫画から得た知識って大事だね」
僧侶「ふふふふっ…… そうですね」
武闘家「?……」
僧侶「いろいろあったのよ」
810 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/16(金) 15:58:25.57 ID:rwqwAMwko
ラーミア「……って誰ですかーー 起こしたの」
ラーミア「絶対に働きたくないです、絶対に働きたくないです」
ラーミア「もう勇者のタクシーになるのはごめんですーー」
魔法使い「ゆうしゃ!、目玉焼きより私はスクランブルエッグがいいぞ!!」
盗賊「……じゃあ俺は卵焼きな 甘くないの」
ゆうしゃ「なっ……! 勝手に決めるな これは俺の問題だ」
魔法使い「オーブはみんなで集めたんだろう!?、私達にも決める権利はある」
遊び人「そーだそーだ、僕はかに玉がいいぞーー」
ラーミア「みなさん!!!!」
ラーミア「なんで私の調理法で喧嘩してるんですか!?」
ラーミア「ほら、私、鳥 生きてます!!」
武闘家「なるほど、ローストチキンがいいってことね……」
僧侶「唐揚げにしてくれない?、分けてさ」
ラーミア「そうじゃありません!!」
ラーミア「分かりました!、働きますから 調理しないで……」
ゆうしゃ「最初からそう言えばいいのに」
ゆうしゃ「なぁ?」
『うん』
811 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/16(金) 15:58:51.95 ID:rwqwAMwko
ラーミア「言いように使われた気分……」
エルフA「わたしたちは」
エルフB「不死鳥ラーミアを調理します」
ラーミア「やめてくださーーーい!!」
【搭乗者】
ラーミア「では……バラモス城へ向って飛びましょう」
ラーミア「ちなみに私、美味しくないですよ」
エルフA「以外や」
エルフB「以外ですね」
ラーミア「私の背中に乗ってください」
ゆうしゃ「よし、みんな乗れー」
盗賊「よっしゃ」ドスッ
僧侶「よろしくお願いしますね!」トン
遊び人「とやっ」ドスッ
魔法使い「…………タクシー捕まえた」トン
武闘家「…………すごくもふもふしてる」トン
……
ラーミア「ぐっ……お…重い!!」
ラーミア「なんであなたたち六人なんですか!?」
ラーミア「基本的に私、四人乗りなんですよ」
ゆうしゃ「そういう発言やめてください」
812 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/16(金) 15:59:18.80 ID:rwqwAMwko
武闘家「女の子3人だからなんとかなりませんか?、ラーミアさん」
盗賊「体重の軽い奴がいるからな、うん」
ラーミア「ま…まぁ?私は優秀ですから 二人分ぐらい余計に運ぶ事わけないですけど」
遊び人「トリ○ピーに似てるよね、ラーミア」
ラーミア「あー重いわーー、眠いわー」
ラーミア「もう働けないっぴー」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
魔法使い「目玉焼きにはやっぱり塩だよな」
盗賊「いや醤油だろ」
ゆうしゃ「なにいってるんだ、ソースだろ」
ラーミア「やめろぉーーーーーーー!!!!」
六人はトリ……ラーミアに乗った
813 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/16(金) 15:59:44.81 ID:rwqwAMwko
【上空】
僧侶「あ……!!」
ゆうしゃ「?……」
僧侶「私、高いところ苦手でした……」フラフラ
ゆうしゃ「そういえば!」
※ダーマ編参照
僧侶「終わった…私の冒険」
僧侶「私の冒険はこれからです……………」
僧侶「次回作に…………あああああああ!!!!!」
六人乗っている乗り物の上で暴れると非情に危険
遊び人「あわわわわ……」グラグラ
ラーミア「暴れないでください!!」
ゆうしゃ「打ち切られてる!!、おちつけ!!」
魔法使い「ラリホー!!」
僧侶「ああ…………」
僧侶「Zzzz……」
ゆうしゃ「…………便利だな、魔法って」
魔法使い「これでいいだろう、だが支えておかないと僧侶が落ちるぞ」
魔法使い「支えてやれ」
ゆうしゃ「俺が!?」
魔法使い「他の奴に頼むのか?」
ゆうしゃ「むぐぐぐぐぐぐ……」
僧侶を抱きかかえた
盗賊「ひゅひゅー」
ゆうしゃ「茶化さないでくれ!!」
僧侶「すー、すー えへへへ……」
814 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/16(金) 16:00:10.29 ID:rwqwAMwko
【プチプチ】
遊び人「……この羽」ブチッ
ラーミア「いたっ!、引っかかってますって」
遊び人「あ…ごめん」
ラーミア「もう少し丁寧にあつかってくださいね」
ラーミア「私の肌ってデリケートなんですから」
遊び人「バリケード?」
ラーミア「なんで肌に障壁を貼らなきゃいけないんですか!」
ラーミア「デリケート、デリケートです」
魔法使い「…流石にエルフにも羽は無かった」
魔法使い「ちっ」
【共】
盗賊「腹減った……」
武闘家「あ、おべんと作ったけど食べる? みんなの分もあるよ」
遊び人「やったーおべんとーー」
魔法使い「ほうほう、ハンバーグにサラダに……」
魔法使い「…ずいぶん健康思考だな」
武闘家「外食ばっかりじゃ添加物いっぱいだもんね、さあ食べよ」
盗賊「…………うめぇ 飯が美味いのは良い」
盗賊「このパーティ入って良かった」
ゆうしゃ「……おまえらな」
ゆうしゃ「これからバラモスの城に向うんだぞ」
ゆうしゃ「遠足じゃないんだよ!!!」
815 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/16(金) 16:01:09.19 ID:rwqwAMwko
ラーミア「あの……私のぶんってあります?」
武闘家「あ…ごめんなさい 用意してなかった」
ラーミア「…残念」
武闘家「でっ、でもみんな分けてくれるよね」
遊び人「うん、もちろんだよ はいどうぞ」
ラーミア「ありがとうございます…」パクッ
ラーミア「ところでこれは?」
遊び人「卵焼きだけど」
ラーミア「共食い!?」
僧侶「すー、すー」
魔法使い「僧侶には後で食べさせてやろう」
盗賊「そうだな、起こすとまた騒ぎ出すからな」
ゆうしゃ「お前たち…」
ゆうしゃ「お前たち緊張感持てぇーーーーーー!!!」
今から魔王城に飛び込む勇者パーティじゃない
ゆうしゃ「魔王城に着くぞ!、もう……頼むよ」
816 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/16(金) 16:01:36.97 ID:rwqwAMwko
【バラモス城前】
ラーミア「えっと…………この辺りなはずです」
ゆうしゃ「ありがとう、ラーミア」
ゆうしゃ「ネクロゴンドの先の岩山に囲まれたバラモス城」
ゆうしゃ「今が決戦の時!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
僧侶「あれ……?」
武闘家「姉さん起きた? お腹空いたでしょ」
僧侶「うん…………みんなもう食べた?」
魔法使い「もう食べてしまったが僧侶が食べ終わるまでは待とう」
僧侶「みんな…………ありがとう…………」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ゆうしゃ「…………」
ゆうしゃ「俺だけなのか!?、やる気になってるのは!!」
ゆうしゃ「みんな!!、魔王の城の前なんだぞ!!」
ゆうしゃ「こんなんで大丈夫なのかよ!!」
参考データ、バラモス城突入時のレベル
ゆうしゃLv29 遊び人(賢者)Lv24 盗賊Lv30 僧侶Lv30 武闘家Lv29 魔法使いLv29
817 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/16(金) 16:02:11.20 ID:rwqwAMwko
ここはバラモス城内・・・・・・・・・・・・・・
【ダメージ床】
ゆうしゃ「む…………ダメージ床か」
ゆうしゃ「嫌なことを思い出すな」
※ポルトガ編参照
魔法使い「見栄を張ってもろくなことにならんぞ」
魔法使い「トラマナ!!」
魔方陣が現れてダメージ床のダメージを無効化した
魔法使い「あまり私から離れるなよ、離れると…………」ドスッ
遊び人「わとととと……」
遊び人を魔方陣から押し出した
遊び人「ぎゃーーーーー!!!!」ブスブスブス
魔法使い「…………こうなる」
盗賊「なるほど、気をつけよう」
武闘家「これは危険ね」
遊び人「だからってねぇ!! あたたたた…………」
僧侶「ベホイミ!」
遊び人「ありがとう…………」
魔法使い「私から離れると酷い目にあう、よくわかっただろう」
遊び人「突き飛ばしたくせに!!」
ゆうしゃ「頼む、ここは魔王城なんだ 自重してくれ」
切実な思い
818 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/16(金) 16:02:41.48 ID:rwqwAMwko
【戦闘中】
アークマージがあらわれた!
ゆうしゃ「久しぶりだな!、通常戦は」
武闘家「いや他にも戦ってますよ」
僧侶「特殊攻撃にイオナズンとありますが」
アークマージ「イオナズンを使いますよ」
僧侶「イオナズンとは何のことですか?」
アークマージ「魔法です」
僧侶「え、魔法?」
アークマージ「はい、魔法です、敵全員に大ダメージを与えます」
僧侶「…で、そのイオナズンが当パーティにどのような影響を及ぼすと」
アークマージ「はい、敵を全滅させます」
僧侶「いえ、当パーティに敵う敵はいません、それに人に被害を与えるのはいけない事ですよ」
アークマージ「でも魔王にも勝てますよ」
僧侶「いや、勝つとかそういう問題じゃなくってですね……」
アークマージ「敵全体に100以上与えるんですよ」
僧侶「ふざけないでください、それに100ってなんですかイオラは60ですよ」
アークマージ「100ヒットポイントです。HPとも書きます。ヒットポイントというのは…」
僧侶「やめてください」
アークマージ「あれあれ? 怒らせていいんですか?使いますよ イオナズン 」
僧侶「いいですよ 使って下さい イオナズンとやらを それで満足したらやられてください」
アークマージ「…………」
アークマージ「…………」
アークマージ「…………運が良かったな 今日はMPが足りないみたいだ」
魔法使い「イオラ!!」
・・・・・・・・・・・・・・・アークマージを倒した
819 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/16(金) 16:03:27.89 ID:rwqwAMwko
ゆうしゃ「さすがに魔王城だけあって敵が強いな…………」
盗賊「ああ、アークマージの奴、倒れた仲間にザオリクかけてたのに生き返らなかったんだぜ」
盗賊「書類には『ザオリク使えます』って書いてあったが実はザオラルだったらしい…………」
ゆうしゃ「書類詐欺だな…………」
盗賊「ああ…………」
ゆうしゃ「…………じゃない」
ゆうしゃ「そうじゃない!!」
ゆうしゃ「今は魔王城内!、敵の総本部」
ゆうしゃ「分かってんの?、みんな」
遊び人「分かってるに決まってるでしょ、魔王っていったらアレでしょ」
遊び人「まおーさまなんでしょ?、強いんでしょ」
ゆうしゃ「そう!、魔王は強いんだ 気持ちを引き締めていかないと負けるんだ」
魔法使い「ああ、分かっているぞ」
――今晩はカバの塩焼きだな
武闘家「ごめん、それは違うの…………」
ゆうしゃ「そうだよな!!武闘家」
武闘家「カバは運動量が多いからステーキとかの方が向いてるの……」
武闘家「塩焼きは魚の時にしてね…………」
ゆうしゃ「それも違う!!」
武闘家「分かってますよ、ちょっと乗っかってあげただけじゃないですか」
ゆうしゃ「お前達……魔王を舐めてるだろ…………」
820 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/16(金) 16:03:57.02 ID:rwqwAMwko
僧侶「ま…、まぁ…ね?ゆうしゃさん」
僧侶が壁に寄りかかると…………
ガコン
僧侶「!?」
ゆうしゃ「僧侶、また何か変なスイッチ踏んじゃったんじゃないか……?」
魔法使い「あれじゃないのか、ほら 鉄球がごろごろと転がってくるとか」
僧侶「そんなぁーーー!?」
…………
………
……
…
【?】
バラモス「来たな!!、勇者よ!!」
ゆうしゃ「お前が…………魔王バラモスか」
バラモス「いかにも!、ワシが魔王バラモス…………」
魔法使い「カバの異名は伊達ではないようだな………ククッ」
バラモス「(クククク…………戦いが始まったらどんな攻撃を仕掛けるか)」
バラモス「(じっくり考えておこう)」
バラモス「(ワシの攻撃方法はまず打撃攻撃 その次に痛恨の一撃 こいつは相手の防御力を無視したダメージを与えるのだ)」
バラモス「(相手の回復サイクルを崩すのに有効な攻撃じゃ)」
バラモス「(他にも激しい炎、メラゾーマ、イオナズン等)」
バラモス「(強力な全体攻撃を数多く備えている)」
バラモス「(激しい炎はフバーハで、メラゾーマとイオナズンはマホカンタでそれぞれ対策できるがワシは常に二回行動 ひとたまりもないはずじゃ)」
バラモス「(バシルーラやメダパニ特殊攻撃もワシは使える)」
バラモス「(バシルーラは問答無用で奴らの中から一人戦闘不能にする強力な攻撃、メダパニは混乱 同士討ちするがいい 勇者どもよ)」
バラモス「(これは多くは知らない事だがワシの生命力は高く)」
バラモス「(自動回復が行われるのじゃ、その量100ポイント)」
バラモス「(生半可な攻撃ではワシは倒せない)」
バラモス「(ワシは無敵じゃ、ハハハハハハ!!!)」
821 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/16(金) 16:04:24.94 ID:rwqwAMwko
バラモス「減らず口はそこまでじゃ」
バラモス「ワシの強さに驚き戦くがいい」
バラモス「ついに ここまで来たか ゆうしゃよ」
バラモス「この大魔王バラモス様に逆らおうなどと身の程をわきまえぬ者たちじゃな」
バラモス「ここに来たことをくやむがよい」
バラモス「ふたたび 生き返らぬよう そなたの はらわたを 喰らいつくしてくれるわっ!」
ゆうしゃ「絶対に負けない、なぁみんな!!」
僧侶「ええ、行きましょう!!」
遊び人「やってやるよ!!」
武闘家「全力を尽くすよ!」
盗賊「おう!、任せておけ」
魔法使い「喰らい尽くしてやる、お前のはらわたごとな」
ゆうしゃ「これが最後の戦いだ、行くぞ!!」
――戦闘開始
822 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/16(金) 16:04:52.88 ID:rwqwAMwko
ゆうしゃ「かまえ!!」
バラモス「(魔王たるワシになにをしても無駄無駄!!)」
ゆうしゃ「眠りの杖!!」遊び人「眠りの杖!!」
盗賊「眠りの杖!!」 僧侶「眠りの杖!!」
武道家「眠りの杖!!」 魔法使い「眠りの杖!!」
バラモス「はっ・・・・・・・?」
六人は一斉に杖を取りだし杖の効力を発揮させた
状態異常系統の魔法は確率で決まる、成功する時もあれば失敗する時もある
あるいは状態異常に完全な耐性を持っていて、状態異常は一切無効
そんなモンスターはボス系統に非常に多い
だがバラモスは違った
武道家「眠りの杖!!」
一度目の催眠効果、ラリホーは効果が発揮されなかった
しかし二回目
盗賊「眠りの杖!!」
バラモス「Zzzzz…………」
眠りの杖の効果が発揮された バラモスは眠りにつく
――魔王であるにも関わらず
その後の四人の眠りの杖はというと
バラモス「はっ!?」
起きたバラモスに再びかける
追い討ちをかけるように眠らせる
バラモス「Zzzzz…………」
823 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/16(金) 16:05:30.04 ID:rwqwAMwko
その次は補助魔法バイキルトとスクルト、ピオリム(まだフバーハは未習得)をゆうしゃが指示する
魔法使い「バイキルト!!」
遊び人「スクルト!」
僧侶「ピオリム!!」
バラモス「はっ!?」
起きたバラモスに
僧侶「眠りの杖!」
バラモス「Zzzzz…………」
眠りの杖で眠らせる
その繰り返し
ゆうしゃ達は知らない事だが、バラモスに催眠効果が発揮されるのは
約4分の1 六人がかけて失敗する確率は4096分の729
簡単な数字に置き換えると5〜7%しか無い 六人で掛ければ十分現実的だった
ゆうしゃ「こんなにうまくいくとは思わなかった」
ゆうしゃ「お手柄だそ!!、僧侶!!」
僧侶「はいっ!」
盗賊「あんまり大きな声を出すなよ、起きたらまたかけ直さないといけねぇだろ」
ゆうしゃ「…その通りだな」
なぜバラモスにラリホーが効くとわかったのか
なぜ眠りの杖を持っているのか
それには時間をさかのぼる必要がある……………
バラモス「Zzzzz…………」
…………
………
……
…
824 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/16(金) 16:05:57.47 ID:rwqwAMwko
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
魔法使い「天使のローブとな」
エルフA「はい」
エルフB「お似合いになるかと、ただし女性限定ですので3着のみ」
エルフA「ご用意させてもらいました」
魔法使い「天使…………」
魔法使い「少し着替えてくる」
魔法使い「見ちゃだめだぞ」
ゆうしゃ「見に行かない、身に危険がおよぶから」
盗賊「…………天使とかっ」
天使の服を着た悪魔、そう言いたい
遊び人「…………」
魔法使い「覚えておけよ」
※十分後
魔法使い「…………どうだ」
天使のローブは白と桃のツートンカラー
首もとはピチッと締まっていて、お腹に近づくにつれて広がっていくローブ
魔法使い「どうだ!、声も出ないだろう」
『・・・・・・・・・・・・・・・・』
ゆうしゃ「(おい、結構似合ってるぞどうするんだこの状況)」
盗賊「(知るかよ、俺には天使の皮を被った悪魔にしか見えんぞ)」
遊び人「…………」
武闘家「はぁあああ、きれー 本当に天使みたい…………」
僧侶「そうね……、男性からみたら魅力的に見えるね」
僧侶「私も同性ながらみとれるわ…………」
魔法使い「ありがとう」
嬉しそうな顔をした、実際嬉しい
825 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/16(金) 16:06:25.59 ID:rwqwAMwko
武闘家「でも蹴り上げる時に邪魔かな…… ごめんね」
武闘家にはローブは邪魔になる、着れば似合うのに……
僧侶「私は貰います、ありがとうございます」
エルフA「いえいえ」
エルフB「私達も嬉しいです」
魔法使い「どうしたどうした」
魔法使い「なんとか言ってみろ」
魔法使い「なんとか言えよ、遊び人」
遊び人「…………」
魔法使い「おいどうした、本当に声も出ないのか」
遊び人「ごめん、頭痛くなってきた…… 休憩させて…………」
魔法使い「おい!!」
遊び人「(やばいやばい、似合いすぎてる……見てると……)」
遊び人「(こうっ………… ああもうよくわかんない!!)」
魔法使い「ちっ…… なんだあいつ………」
魔法使い「(似合ってなかったかな…………私)」
顔を下に向けて俯いた
魔法使い「天使のローブは……キャンセルだ」
エルフA「残念」
エルフB「無念」
826 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/16(金) 16:06:57.09 ID:rwqwAMwko
武闘家「(やばっ、話題変えないと)」
武闘家「そ… 他にもありましたよね!?」
エルフA「はい」
エルフB「こんなものもどうでしょうか」
僧侶「…………なんですか? これ」
エルフB「眠りの杖です」
僧侶「眠りの杖?」
エルフA「普通の杖としても使えますが」
エルフB「ラリホーの効果が秘められています」
ゆうしゃ「ラリホーか……、催眠魔法だな」
ゆうしゃ「魔法使いは……、攻撃魔法の方が好きだからあまり使わないが」
ゆうしゃ「力強い魔法がいつも飛んでくるな」
モンスターにも遊び人にも
魔法使い「攻撃的と言ってくれ」
武闘家「それ…………問題発言じゃない?」
ゆうしゃ「確率で敵を眠らせる、眠らせればその相手は行動不能となる」
ゆうしゃ「その間は殴り放題、いい効果だ」
ゆうしゃ「……まあ俺に決める権利はないんだがオススメだな」
エルフA「魔法使い様、お決めください」
エルフB「あなたに決定権があります」
魔法使い「もらっておこう、おばあさまの気持ちだ」
魔法使い「ゆうしゃの言うこともあるしMPの節約にもなる」
基本的に杖の効果はMPを消費しない またほとんどの効果が装備できない者も使用可能
例、まふうじの杖
エルフA「女王様も」
エルフB「さぞ喜ばれるでしょう」
魔法使い「だからそのステレオをやめろ!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
827 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/16(金) 16:07:18.12 ID:rwqwAMwko
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
僧侶「ま……またなんかやらかした感じですか…………私」
ゆうしゃ「…………僧侶はすごいよ」
ゆうしゃ「ドジな所を除けば」
僧侶「否定できません!!」
魔法使い「…………何にも起こらないみたいだぞ」
ゴ!ゴゴゴゴゴゴ・・・・・
武闘家「な…………なになに!?」
遊び人「あわわわわわわわ…………」
盗賊「下がってろ!!」
壁がせり出し、扉が現れた
盗賊「扉・・・・・・・・・・・?」
遊び人「隠し部屋だって!、入ってみようよ」
盗賊「馬鹿野郎、罠の可能性だって充分ある」
盗賊「勇者ホイホイかもしれんぞ」
ゆうしゃ「…しかし」
武闘家「気になりますよねぇ?」
盗賊「…………分かる、だから俺がいるんだろう?」
盗賊「探索のプロである俺が」
盗賊「……俺は探索のプロだぜ?」
828 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/16(金) 16:07:51.31 ID:rwqwAMwko
ゆうしゃ「会ったときはみらないだったな」
盗賊「昇格したんだよ」
盗賊「ふむ……扉自体に大きな仕掛けはない」
盗賊「どっかのスイッチを僧侶が触っちまったようだな」
盗賊「そしてこの扉だが」
扉全体を見渡した
盗賊「全員離れろ、罠があったら困る」
武闘家「大丈夫…………?」
盗賊「心配ご無用、気持ちだけ貰っておく」
盗賊「(慎重に開けねえとな…………釣り天井や落とし穴……)」
盗賊「(どんなトラップが…………)」
盗賊「レミラーマ!!」
怪しい所が光り輝く、探索用魔法レミラーマ
戦闘では一切役に立たないがこういうダンジョンの内部では非情に有用な魔法
魔法使いや僧侶、勇者であっても習得不可能な盗賊専用魔法
盗賊「…………レミラーマの結果は問題無しと」
遊び人「ふーん」ガチャ
盗賊「あ、こら」
遊び人「え、まずかった?」
盗賊「まだ確認したりねえだろうが!!」
ゆうしゃ「…………もういい、開けちゃったし」
829 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/16(金) 16:08:13.13 ID:rwqwAMwko
ゆうしゃ「入れ、遊び人」
遊び人「やったね」
盗賊「自分は入らないっていうね、卑怯者ですね勇者様」
ゆうしゃ「入りたいって言うから入れただけだ」
遊び人は部屋の中に入った
遊び人「…………ここ図書館?」
僧侶「図書館?、なんで…………」
遊び人「いっぱい本と本棚があるよ、あと机」
盗賊「お…………おい他にも仕掛けが…………」
武闘家「大丈夫っぽいよ、心配性なんだから」
盗賊「…………罠にはまるのが嫌いなだけだ」
遊び人「へー」
魔法使い「どれもこれも同じサイズの本だな…………」
トスッ
魔法使い「…………ふむ」
魔法使い「こいつは日記だな」
魔法使い「ここ数年の日記」ピラッ
遊び人「あ、勝手に…………」
魔法使い「人の日記は他人が読むためにあるようなものだ」
違います
830 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/16(金) 16:08:40.07 ID:rwqwAMwko
「○月×日
今日はボストロールがやられたとの報告が入った
あいつ、サマンオサを任せておいたのに勇者共にやられたとは情けない
わざわざ変化の杖まで用意してやったものを…………」
「□月△日
部下たちが種族間で争っていた、どうも獣族と植物族の相性が悪い
これも魔王の苦悩か 力でねじ伏せた」
魔法使い「魔王!?」
武闘家「あ…………名前書いてある」
『偉大なる大魔王バラモス’s Diary』
武闘家「なぜ途中から英語にしたし」
ゆうしゃ「待て!!」
ゆうしゃ「日記の中には魔王の秘密が書かれているかもしれないぞ」
ゆうしゃ「ひとつやふたつ 弱点があってもおかしくないはずだ」
僧侶「!!、冴えてますね!!」
魔法使い「読み進めるぞ」
「◎月●日
むぅ…………風邪を引いてしまった
かなりの熱で食事も喉が通らない こういう時は眠るに限る
だが……熱が高くて眠れない そうだ、部下のアルミラージにラリホーをかけさせよう うまくいくかもしれない
遊び人「風邪ひいたのかーーかわいそ」
ゆうしゃ「魔法使い!、その次の日を見せろ!!」
魔法使い「?」
「◎月☆日
一日で全快した、流石ワシは魔王なだけある アルミラージもラリホーが効くのに時間がかかり非情に焦ったといっていたがワシは感謝している
アルミラージ族の査定を上げる必要がありそうだ」
831 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/16(金) 16:09:05.78 ID:rwqwAMwko
盗賊「魔王軍も給与制かよ」
ゆうしゃ「違う!!、問題はそこじゃない!!」
ゆうしゃ「魔王であるバラモスにラリホーが有効…………重要な情報だ」
僧侶「で…でもこれが罠だとしたら?」
ゆうしゃ「その可能性は低い、だったらもっとわかりやすく誘導してきたはず」
ゆうしゃ「今回はたまたま僧侶が変なスイッチに引っかかるほどドジだから…………」
僧侶「もうやめてください!!」
ゆうしゃ「…………この情報が手に入った」
ゆうしゃ「お手柄だぞ、僧侶」
僧侶「え!?、ま、まぁ…………」
武闘家「やったね、姉さん」
僧侶「と、当然よ ほほほほほ…………」
ゆうしゃ「この作戦、試す価値はある」
ゆうしゃ「……しかし」
ゆうしゃ「魔王に…………ラリホーをかける」
ゆうしゃ「こんな勇者…………他にいるか?」
『いない』
ゆうしゃ「たぶん世界初のこころみだと思う」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
…………
………
……
…
時間軸は戦闘中に戻る
832 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/16(金) 16:09:31.56 ID:rwqwAMwko
【終焉】
バラモス「!?」
ゆうしゃ「また起きたぞーー!!、眠りの杖かまえーー」
『おーーー!!』
バラモス「な…なぜワシの弱点を…………」
ゆうしゃ「日々の思い出は心の中に止めておくんだったな!!、バラモス!!」
武闘家「眠りの杖!!」
武闘家が一番速い、バラモスよりも他のパーティの誰よりも
武闘家が眠りの杖を決めれば他の五人はこの順安心できる そんなポジション
バラモス「くぅうううう…………」
盗賊「眠りの杖!!」
バラモス「まだ……まだ終わらんよ!!」
魔法使い「眠りの杖!!」
バラモス「Zzzzzz…………」
ゆうしゃ「とつげーき!!!」
バラモスの自動回復を含めても、バイキルトで強化された毎回ゆうしゃの一撃が飛んでくる
眠りの杖の使用で攻撃回数は減るものの盗賊と武闘家の打撃
魔法使いのルカナン、たまにバラモスが眠らずに反撃の一撃が来ても
バラモス「激しい炎!!」バラモス「バシルーラ!」
ゆうしゃ「おっと、勇者には効かないぞ バシルーラ」
強力な火炎の息が放たれる
833 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/16(金) 16:09:57.53 ID:rwqwAMwko
僧侶「いきますよ!」
遊び人「はい!」
僧侶「ベホマ!」
遊び人「ベホイミ!」
二人の回復魔法でたちまち回復させる、単体回復魔法なので六人全員とはいかないが
ゆうしゃ「眠りの杖!!」
バラモス「Zzzzzzz…………」
バラモスが眠ってしまえば回復の機会はいくらでもある
ゆうしゃ「この戦い、もらった!!」
眠っている魔王相手に六人で集中攻撃を仕掛ける勇者たち
もし見ている者がいたらどちらが魔王かわからないだろう
そして…………
バラモス「はぁ……はぁ……」
ゆうしゃ「敵の弱点を突くのは基本の基本!!」
ゆうしゃ「弱いところを徹底的に叩く!」
ゆうしゃ「こんな微妙な戦いだったが…………」
ゆうしゃ「勝ったことは勝ったというかボコボコにした!!」
ゆうしゃ「納得はいかないだろうがお前の負けだ!バラモス」
バラモス「ばかな!? このワシガァ…………こんな作戦に…………」バタッ
あたたかい光があたりをつつんだ
834 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/16(金) 16:11:33.39 ID:rwqwAMwko
バラモスにラリホーが効くのは実話です(本当に)
それから誤記が目立つので次スレから気をつけるようにします
835 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(山形県)
[sage]:2012/03/16(金) 16:13:11.83 ID:Iu/tplJro
乙!
ってバラモス倒して終わっちまうと思ったら次スレあるのかよ 胸熱
836 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2012/03/16(金) 16:20:10.34 ID:qt3qQYtMo
今更だがDQ3のラリホーは僧侶の呪文だよな
837 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/16(金) 18:44:56.00 ID:2/JWOyjeo
>>836
ラリホー!
838 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(兵庫県)
[sage]:2012/03/16(金) 18:46:42.68 ID:6RoTC3pmo
>>836
眠りの杖!
バラモスさんその辺の魔物より台詞少ないとか
839 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/16(金) 19:16:08.75 ID:A5FrRaIqo
乙乙
何故かバラモス戦のまともな戦闘を描写するのがめんどくさくなっただけに見える不思議!
840 :
◆bYs74oxxCg
[saga sage]:2012/03/16(金) 20:53:26.96 ID:rwqwAMwko
うわわあああああ、何の違和感もなく魔法使いがラリホー使ってた…… ってか結構最初の方でラリホー使ってた(ry(キャタピラーの時とか)
ネタバレになりますが、次々回からアレフガルドに舞台は移ります、このまま終わったらオルテガどうするんだよ!?
バラモスは計画通りです、最初から決めてました
841 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2012/03/16(金) 23:36:15.31 ID:o5G5Zdfyo
なんか別のゆうしゃスレが「n-」で埋め尽くされていた
ここは無事で良かったー
そして乙
842 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(鳥取県)
[sage]:2012/03/18(日) 00:13:55.72 ID:iXqKU77wo
これバラモスゾンビ激怒して襲ってきそうだなぁwwww
843 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/19(月) 21:06:45.98 ID:W26W095ko
ゆうしゃ「終わった…… 全て……」
ゆうしゃ「僧侶……」
僧侶「な…なんですか!?」
ゆうしゃ「…………いや、後で話すよ」
ゆうしゃ「大事な話だから勝手に消えるなよ」
僧侶「え・・・・・・・・・」
僧侶「(な……なんだろう?)」
武闘家「(そ…そりゃもう告白に決まってるでしょ!)」
僧侶「(ええ!?……そ…そうなのかな……)」
武闘家「(全て終わったから告白!……いいなぁ……青春で……)」
一方で
盗賊「バラモスが消えちまったみてーだが」
魔法使い「天のお迎えが来たんじゃないか?…………ハッ!? ステーキ……」
晩ご飯の予定が変更されました
盗賊「食べるつもりだったのかよ」
遊び人「やったー、勝ったーー!!馬鹿だなぁ……ちゃんと休んでればよかったのに……」
ゆうしゃ「うんうん、今日は何も言わないぞ」
武闘家「姉さん!やったね!」
僧侶「ど……どっちが……」
武闘家「どっちもよ!!」
ゆうしゃ「(終わったんだ……なにもかも)」
ゆうしゃ「俺の冒険は終わった……」
ゆうしゃ「(父さん……見つけられなくて……ごめん……)」
魔法使い「リレミト!」
ゆうしゃ「ルーラ!」
六人はアリアハンへと戻った、世界を救った英雄として
844 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/19(月) 21:07:12.19 ID:W26W095ko
【アリアハン】
『キャーーー!!勇者様ーーーーーーーーーー!!!!!』
『ありがとうーーーーーーー!!!!』
『魔王討伐お疲れ様ーーーーーーーー!!!!』
ゆうしゃ「な…なんだこの騒ぎは」
僧侶「凄い人だかりですね……」
ゆうしゃ「迷子になるなよ、遊び人」
遊び人「ならないよ!」
ゆうしゃ「お祭りで迷子になったお前を捜したのは俺なんだぞ」
遊び人「うぐぐぐぐ……」
魔法使い「しかしはぐれないように気をつけないと……こう……人だかりでは……」
武闘家「もうバラモスを倒した事が知られているみたいですね、あ、押さないでーー」
武闘家「キャ!?、誰!? おしり触ったの……」
男「いたたたたたたた……」ギギギギギ
盗賊「中々度胸のある奴だ、次は右手をねじり切るぞ」
男「ご…ごめんなさい……」
頭を下げた
武闘家「……はぁ もういいですよ どっかいってください」シッシッ
大人な対応
盗賊「チッ、男ならぶっ飛ばせばいいのによお」
武闘家「ありがとう、守ってくれたの?」
盗賊「見て見ぬふりが出来なかっただけだ、それだけだ」
武闘家「んもう」
845 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/19(月) 21:07:45.97 ID:W26W095ko
ナジミの塔の老人が現れ
老人「ようやった…魔法使い 師匠として鼻が高い」
魔法使い「師匠…」
老人「お前にはワシのギラ道の全てをたたき込んだ」
老人「ワシが習得できなかった魔法、ベキラゴン」
老人「お前なら習得できるはずじゃ…」
老人「もうお前はワシを越えた、後は自分の道を進めい」
魔法使い「はいっ… 師匠っ…………」
老人「お前は寂しがり屋だからな、寂しくなったらいつでも帰ってくるがよい」
魔法使い「…………ありがとうございます 師匠っ…………」
偽カンダタが現れ
盗賊「あっ!!…………お前は…………」
偽カンダタ「首領はお仕事で忙しいとのことで俺が来ました」
盗賊「ケッ、なんのようだよ」
偽カンダタ「一言伝えて欲しいと」
盗賊「早くいえ」
偽カンダタ「『よくやった』」
盗賊「…………もういい、帰っていいぞ」
偽カンダタ「へぇ、下がります」
盗賊「(親父らしいな…、ケッ…なんだあいつ…ったくよう)」
846 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/19(月) 21:08:12.01 ID:W26W095ko
姉妹父が現れ
姉妹父「おかえり」
武闘家「お父さん!」
僧侶「お父さん!」
姉妹父「どこにも傷は付いてないな?、酷い事されなかったか?」
武闘家「うん、でもお父さんどうしてここに…」
姉妹父「ちょっと仕事でね、寄ったんだ」
僧侶「やったよ私!、世界を救った勇者の仲間なのよ」
姉妹父「ふふふ、そうかそうか」
姉妹父「二人とも立派になったな…」
姉妹父「後はいい相手を見つけてくれ……」
武闘家「!!」
僧侶「!!」
姉妹父「あっ……」
姉妹父「そうしたうちのかわいい娘たちが……」
姉妹父「だめだだめだ!!」
姉妹父「ただし!、私の目の黒いうちは絶対に許さないからな!!」
姉妹父「それだけはだめだぞ!!さみしいから!!」
僧侶「…はいはい」
武闘家「…いい話だったのに…………」
847 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/19(月) 21:08:48.54 ID:W26W095ko
酒場からルイーダさんが
ルイーダ「あ…………あんた達!!」
ゆうしゃ「ルイーダさんじゃないですか、無事戻りましたよ」
遊び人「どうもー」
ルイーダ「私のへそくり取ったでしょ!!」
ゆうしゃ「ゲッ!(ってか今更かよ…………)」
ルイーダ「世界を救った勇者が泥棒じゃいけないでしょ」
ルイーダ「さあ返して」
ゆうしゃ「わかりましたよ」チャリチャリ
ルイーダ「…………ありがと」
ルイーダ「それからおめでとう!、世界を救った勇者君」
ゆうしゃ「へそくりの返済をした後じゃなかったらいい話だったんですけどね」
848 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/19(月) 21:09:09.38 ID:W26W095ko
ゆうしゃの母が現れ……
ゆうしゃ母「お帰りなさい…ゆうしゃ」
ゆうしゃ「…………ただいま」
ゆうしゃ母「よく魔王を倒したわ、お父さんも……鼻が高いでしょう」
ゆうしゃ「……父さんはきっと生きてるよ、生きて俺が魔王バラモスを倒した事を祝福してくれてるはずさ」
ゆうしゃ「嘘なんでしょ?、芋虫好きだっていうのは……」
ゆうしゃ母「それは本当よ」
ゆうしゃ「本当なのかよ!?」
衝撃的事実
ゆうしゃ母「でもそれが原因で死んだかどうかは分からないわ……」
ゆうしゃ「俺…いつか旅に出ていいかな」
ゆうしゃ「父さんを探しに」
ゆうしゃ母「……せっかく帰って来たのにもう新しい旅の話をするの?」
ゆうしゃ母「……でもいいわ、あなたの好きなようにしていいのよ」
ゆうしゃ母「だってあなたはお父さんの子なんですから……」
ゆうしゃ母「待っているのは慣れたわ」
ゆうしゃ「母さん……」
ゆうしゃ母「……でも」
ゆうしゃ母「なんで途中で帰って来なかったの!?、『あらあらお友達も一緒、今日は泊って行きなさい』」
ゆうしゃ母「って言うのが母さんの夢だったのに!」
唯一の見せ場
ゆうしゃ「いや、頻繁に帰って来たら緊張感ないでしょ」
ゆうしゃ母「もう泊めてあげませんからね!、アリアハンの宿屋を使いなさい!!」
ゆうしゃ「そ…そんなぁ!?、実家が近くにあるのに宿屋に泊るっておかしいよ!!」
ゆうしゃ母「うちは六人も寝られる部屋はありませんよ!!」
ゆうしゃ母「四人だったらギリギリセーフだったのに!」
ゆうしゃ「やめろぉーーー!!」
849 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/19(月) 21:09:38.44 ID:W26W095ko
【未登場】
ゆうしゃ「遊び人……お前んとこ来てないな……」
遊び人「うん……どこにいるんだろ……」
遊び人「いないのかな……」
『うるさい!、黙っていろ!』
『そっちこそ何よ!!』
ガヤガヤガヤガヤ……
ゆうしゃ「なんだなんだ…喧嘩か?」
遊び人「あ…おじさん! おば…お姉さんに」
遊び人「……」
遊び人「お父さん、お母さん……」スタスタ
ゆうしゃ「ストップ」
遊び人「なんで?」
ゆうしゃ「待て、今は行くな、話に耳を傾けてみろ…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
賢者家頭首『いいかげんにしろ!、ここを通せ』
おじさん『通せません!!』
賢者家頭首『親が息子に会いに行って何が悪い』
お姉さん『都合の良い時だけ親面してっ!!』
頭首妻『あの子は私が腹を痛めて産んだ子なのよ!!、庶民風情が……』
お姉さん『母親なら暖かい料理くらい用意しておきなさいよ!!』
お姉さん『冷めた料理ばかり与えて…何が母親よ』
頭首妻『なっ……』
賢者家頭首「賢者が勝手にロマリア王となってしまった」
『賢者が当主とならない以上、遊び人を頭首にするのもいかしかたない』
賢者家頭首『こんな事態のために……あいつを用意しておいたんだ』
賢者家頭首「さっさとここを通せ」
おじさん『よくもそんな事が言えたな!!、あの子は物じゃない!!生きているんだ』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
850 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/19(月) 21:10:06.75 ID:W26W095ko
遊び人「……」
ゆうしゃ「……気持ちを伝えてこい」
遊び人「うん……」
遊び人「あ……あの……」
賢者家頭首「!!」
頭首妻「!!」
おじさん「!!」
お姉さん「!!」
遊び人「ごめん……お父さん……」
遊び人「お父さんとは……縁を切るって言われちゃったんだ」
遊び人「だから…今更……戻れない……」
遊び人「断ち切られた物はもう!!……帰って来ないんだ」
遊び人「ごめんね……、さようなら……父さん」ジャキン
剣を向けた
賢者家頭首「!!、何のつもりだ」
遊び人「これ以上この人たちに手を出すなら……僕は……剣を向けるよ」
遊び人「もう……来ないで……」
頭首妻「あ…あなた……」
賢者家頭首「チッ、最後のチャンスを与えたのに」スタスタスタ
賢者家頭首「親不孝者めが」
捨て台詞のように吐き捨てて去った
遊び人「……」ハァ
遊び人「あー疲れた、こういうの向いてないね」
851 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/19(月) 21:10:57.38 ID:W26W095ko
遊び人「……ただいま」
おじさん「……」
お姉さん「……」
ボコッ
ボコッボコボコ
おじさん「お前勝手に旅に出やがって!!」
ゆうしゃ「(え?、許可取ってたんじゃなかったのか)」
お姉さん「弱いうちはダメだとあれほどいったでしょう!!」
遊び人「だって……言ったら絶対止められるから……」
『『言い訳をするんじゃありません!!』』
おじさん「だからお前は昔から……」ズンズン
お姉さん「ちょっとこっちいらっしゃい……」ギシギシ
おじさん「じっくり説教してやる」
お姉さん「ゆうしゃ君、ちょっと借りていくわね この子」
ゆうしゃ「どうぞ」
遊び人「助けてーーーー!!ゆうしゃーーーー!!」
地球人に捕まった宇宙人のように遊び人は連れて行かれた
ゆうしゃ「……ちゃんと許可取ってから旅に出ような」グッ
遊び人「裏切り者ぉーーー!!」
魔法使い「遊び人の奴はどうした、迷子か」
ゆうしゃ「…いやっ」
ゆうしゃ「溜まってたツケを返済中だ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ろくに連絡も寄越さないで…」
「ゆうしゃ君の邪魔はするんじゃない!!」
遊び人「ま…待って待って…」
「待たない!!」
遊び人「待ってよお!?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ゆうしゃ「ハイッ」
ゆうしゃ「みなさんどいてくださいー、これから王宮に入りますから」
852 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/19(月) 21:11:28.80 ID:W26W095ko
【アリアハン城内】
王様「…よくやった、勇者ゆうしゃよ」
王様「その仲間たちよ!」
王様「今宵は宴じゃ、勇者の達をもてなせい!!」
「ははっ!」
宴は盛大に行われた、トランペットやホルン、ビオラなどによる歌劇団の演奏
豪華な立食パーティー
楽しい時間ほど早く過ぎていくものである……
僧侶「…でも、これで私達の旅は終わりなんですよね…」
『・・・・・・・・・・・・・』
誰もが考えつつも口に出さなかった事を僧侶が口走った
武闘家「もう……旅をする必要はない……か」
ゆうしゃ「…もう魔王はいない、俺達は必要ない…」
盗賊「……そういやそうだな…… ああ」
王様「そう!!、お前達の旅は終焉じゃ、もう戦う必要は……」
『……そうかな?』
ゆうしゃ「…誰だ!!」
『我が名は大魔王ゾーマ』
853 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/19(月) 21:11:55.46 ID:W26W095ko
ゆうしゃ「ゾーマ……?」
『お前だな、我が配下バラモスを倒してくれたのは…』
ゆうしゃ「その通りだ、俺がバラモスを倒した」
……眠ってる奴を袋だたきにして
『バラモスなぞ我が配下の中でも最弱、倒しても我が軍には何の影響も及ぼさん』
ゆうしゃ「なに!?、バラモスよりお前は強いというのか
『そうだと言ったらどうする……?』
ゆうしゃ「なんだと…姿を見せろ!!」
『我はアレフガルドの支配者ゾーマ……、我が姿を見たければアレフガルドまで来い、勇者よ』
ゆうしゃ「あ…アレフガルド…?」
『お前のいる世界とは別の世界だ……、ギアガの大穴を通ってくるがよい』
ゆうしゃ「…挑戦状というわけか」
ゆうしゃ「いいだろう!!、この世にいる魔王は全て俺が殺す」
ゆうしゃ「首を洗って待っておけ!!、ゾーマ!!」
『ククク…楽しみにしておるぞ』
『ワハハハハハハ!!』
笑い声の後、ゾーマの声は聞こえなくなった
854 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/19(月) 21:12:23.29 ID:W26W095ko
王様「も…もういいんだぞ?、戦わなくても」
ゆうしゃ「……それは違います、王様」
ゆうしゃ「勇者はこの世に魔王がいる限り魔王を討伐しに行く運命にあるんです」
ゆうしゃ「みんな…行くぞ!!」
遊び人「次はどんな魔王かなーー、カバ年と次って酉年だっけ」
カバ年はありません
魔法使い「どうやら今年はカバ年になってしまったようだ」
魔法使い「アレフガルドの支配者……さぞ凶悪であろう」
魔法使い「クククククク……」
悪い顔
僧侶「……ゆうしゃさん、さっきの話」
ゆうしゃ「あ…ああ!!、うん なんでもないから 気にしないでくれ!!」
僧侶「……そうですか」
ゆうしゃ「(ズルズル引き延ばしてる……悪い傾向だなこれ)」
僧侶「(……思いすごしかぁ)」
武闘家「ギアガの大穴ってあれですか、バラモスの城の周りにあった……」
武闘家「だいたいしか場所覚えてませんけど……」
ゆうしゃ「う……そうだったな その辺りを重点的に探すか」
要はローラー作戦
盗賊「フン、記憶力の悪い奴らだ」
盗賊「あんなの一発で覚えるだろうが、俺が案内してやるぜ」
ラーミアタクシーを使ってな
武闘家「……さっすがーー!」
盗賊「フン……(後々大事そうな場所だったからな)」
ゆうしゃ「よし……ギアガの大穴に向うぞ」
ゆうしゃ「俺達の戦いは……」
遊び人「待った!、それ一人で言うの?」
僧侶「……言いたいです」
855 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/19(月) 21:12:51.22 ID:W26W095ko
ゆうしゃ「……みんな言いたいのか」
コクン
ゆうしゃ「じゃあ全員で言おう」
ゆうしゃ「せーの」
ゆうしゃ「俺達の戦いは―――」
『『『『『俺達の戦いはこれからだ!!!!!』』』』』
ゆうしゃ「合わせろぉーーー!」
856 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/19(月) 21:14:24.42 ID:W26W095ko
次回から次スレに移りますよ、明日の夜に埋め立てます
次スレに貼るキャラクター紹介を貼っておきますね 参考にどうぞ
857 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/19(月) 21:15:47.54 ID:W26W095ko
【主要登場人物】
・ゆうしゃ 男 職業:勇者
魔王バラモスを倒した英雄、性格は比較的まともな分類に入る
勇者オルテガの息子で自分も勇者になる事を目指している、気力系主人公
力は平均より少し上な程度だが、ありあまる知性で敵を圧倒する策士
ただし、ゲームだけは苦手
好きな飲み物は緑茶
・遊び人 男 職業:賢者
アリアハンの名家けんじゃ家の次男
性格は非情に子供っぽい、頭の悪さは折り紙付き けど憎めない
物語の最中で遊び人から賢者に転職する(名前は据え置き)、けど魔法は下手な不器用貧乏
悲惨な目に遭うのは だいたいこいつ 最もベギラマを受けた人間に違いない
好きな飲み物はオレンジジュース
・盗賊 男 職業:盗賊
言葉使いが荒いカンダタの一人息子
男らしく、力強くある盗賊、また探索スキルはパーティイチ
女と男というものを重視する傾向がある
有用な男、また命令とあらば従う精神がある
好きな飲み物はダージリンティー
・僧侶 女 職業:僧侶
武闘家とは仲の良い姉妹、お姉ちゃん、でも致命的にドジ
それだけあれば完璧とゆうしゃに言われる、自分のするべき事を常に模索している
今はゆうしゃの役にたつことを第一に、仲間のHPを守るパーティのお袋さん的存在
好きな飲み物はほうじ茶
・武闘家 女 職業:武闘家
僧侶とは仲の良い姉妹 妹ちゃん
このパーティ唯一の良心、常識的な発言が多くお姉ちゃんよりよっぽどしっかりしている
とても素早く、パーティイチの素早さを誇る
また料理が得意で常に調理用のまな板を持っている
ちなみにバストは76 つまり、そういう事だ
好きな飲み物は煎茶
・魔法使い 女 職業:魔法使い
純粋な人間ではなく、人間とエルフのハーフ 耳が少し尖っている
絶対に敵に回してはいけない人物、かなり乱暴な所がある
…ただ、極稀に優しさを見せる事も 二面性のある女
ギラ系統が大好き、三度の飯よりベギラマ
好きな飲み物はブラックコーヒー
858 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(東京都)
[sage]:2012/03/19(月) 21:16:14.78 ID:p6lEm8cZo
別に埋めたてんでもHTML依頼出して放置しとけばいいんじゃね?
埋め立てる労力を次スレの書き溜めに使ってくれ
859 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/19(月) 21:16:34.23 ID:W26W095ko
【たまに登場する人物】
・賢者 男 職業:賢者
アリアハンの名家、けんじゃ家の長男
遊び人とは兄にあたる人物
紆余曲折あり…………現在、ロマリア国王に就任中
イシス王女 女
イシスの王女様、様をつけると怒られる
絶世の美女、でも性格に難がある…と賢者は思っている
そろそろ結婚したい…………でも相手がいない
商人 男 職業:商人
元、アッサラームのボッタクリ商人だった
今は『商人の町』という町の町長に就任中
ゆうしゃのおかげで救われた人物の一人
派遣 男
ポルトガ国のスパイ…………であったが
なぜか今は商人の町の門番として働いている
謎の多い男、『任務了解』
オロちゃん 生物学上は女 職業:八岐大蛇
ジパングでヒミコに代わり政治を行っているモンスター
……遊び人の一言で命を救われており、恩義に感じている
ヒミコからあまり離れられない
カンダタ 男 職業:盗賊
カンダタ盗賊団(有)を経営する盗賊の父親
懐が大きく、全てを包み込む包容力を持つ
…………問題はパンツとマスクだけ
860 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/19(月) 21:31:48.57 ID:W26W095ko
……そうですか?、では依頼してきます
次スレも立てたらお伝えします
861 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/20(火) 03:25:17.79 ID:grROW4w3o
乙!
パーティー唯一の良心の説明が・・・
盗賊さんなんか言ってあげてください
862 :
◆bYs74oxxCg
[saga]:2012/03/20(火) 16:43:32.73 ID:qR29Bdqno
次スレへの誘導
王様「おお!!ゆうしゃが……」 ゆうしゃ「カットで」 僧侶「アレフガルドへ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1332229154/
863 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/20(火) 22:28:48.97 ID:qq2dMKyfo
早すぎだろ
864 :
◆bYs74oxxCg
[saga sage]:2012/03/20(火) 22:32:42.19 ID:qR29Bdqno
>>863
後150レスじゃ足りないんですよ(完結する前に)
キリがいいのがちょうどバラモスを倒した所ですので…
865 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/03/20(火) 22:39:49.47 ID:grROW4w3o
こっちは短編で埋めるとか
HTMLだしてもいいと思うけど
作者しだいですよねー
984.06 KB
[ Aramaki★
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