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マミ「理想を抱いて溺死しなさい!」ほむら「!?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:04:21.80 ID:pupkNqSgo
VIPで即興で始めて落ちて再開して落ちて完結させようとしたら落ちましたorz
始めから投下しなおしますが、一応過去スレ貼っときます

http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1322246580/
前々スレ:マミ「理想を抱いて溺死しなさい!」ほむら「!?」

http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1322413149/
前スレ:マミ「――銃の貯蔵は十分かしら?」ほむら「やめなさい、巴マミ!」
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阿笠「天丼を注文したのにカツ丼が来たぞい」 @ 2025/04/15(火) 03:32:51.17 ID:wEqqnIYDO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1744655571/

私と遺伝子合体、する? @ 2025/04/14(月) 19:53:30.65 ID:imUKeBVpO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1744628010/

勇者「じゃあワイ君には今日でこのパーティから抜けて貰うね」ワイ「…!」 @ 2025/04/13(日) 19:30:28.62 ID:35i3pSvW0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1744540228/

埋められる前に今後の活動方針とご報告、そして第一子誕生について話します @ 2025/04/13(日) 18:28:22.73 ID:eQRjwmQ1O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1744536502/

勝負はいつもシンプルクール! @ 2025/04/11(金) 19:32:15.83 ID:vlELzx/to
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1744367535/

トコロ天龍ちゃんのそこっ!おっ、オッパゲドン! @ 2025/04/11(金) 10:13:14.98 ID:96qg3C5Zo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1744333994/

これっぽっちの刃で痛い痛い指の先 @ 2025/04/10(木) 21:34:02.98 ID:IgfR3R6V0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1744288442/

射爆了戦隊 アッアンバレちゃうよぉ……バレたくなきゃ声を抑えルンジャー @ 2025/04/10(木) 20:06:40.47 ID:tQYOW9bJo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1744283199/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(埼玉県) [sage]:2011/12/04(日) 01:04:53.34 ID:V63v0XQfo
スレ立て乙!
3 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:06:09.80 ID:pupkNqSgo
あぁ、あとさっき落ちた奴
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1322922523/
マミ「別に倒してしまってもいいのよね」ほむら「遠慮はいらないわ」

次スレからはじめさせてもらいます
4 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:07:32.05 ID:pupkNqSgo
うちのクラスに転校生がやってきたその日、
あたしの日常は一変した。

QB「」グッタリ

まどか「これ…ほむらちゃんがやったの!? だめだよこんなこと…」

ほむら「あなたには関係ないわ」

ほむら「どいて」

まどか「…っ!」

さやか「まどかっ!!」

プシュウウウウウ!!

ほむら「!?」
5 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:08:15.18 ID:pupkNqSgo
さやか「逃げるよ、まどか!」

まどか「さやかちゃん!」

ほむら「待ちなさい! …っ!」

ひら・・・ひら・・・

ほむら「こんな時に!!」

転校生にまどかが襲われてるところを助けて、
走って走って逃げて逃げて逃げて――、

気付けばそこは・・・

さやか「あれ、ここどこ!?」
6 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:09:00.22 ID:pupkNqSgo
変な・・・わけのわからない空間で、
見たこともない妙な生き物がたくさん徘徊してるそんな場所。

その妙な生き物がジリジリと迫りよってくる。

さやか「ちょっ、こっちくんなー!」

心の中で、あたし死ぬんだなって、思ったその時、

バーン!

さやか「…え?」

大きな音とともに妙な生き物がはじけとんだ。
7 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:09:27.85 ID:pupkNqSgo
マミ「危ないところだったわね」

颯爽と現れたその人はとてもかっこよくて、

マミ「使い魔ども…、すぐに終わらせてあげるわ」

強くて、

マミ「喰らいなさい!」ドォン!

あたしはこの人みたいになりたいと思った。

まどさや「すごい…」
8 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:10:00.35 ID:pupkNqSgo
――――――――

マミ「はい、これでもう大丈夫よ」

QB「ありがとう、マミ。助かったよ」

マミ「お礼ならこの子達に言って。私じゃ間に合わなかったわ」

QB「うん。ありがとう、まどか! さやか!」

さやか「なんであたしらの名前を!?」
9 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:10:37.55 ID:pupkNqSgo
マミ「そういえば、自己紹介がまだだったわね」

マミ「私は巴マミ、見滝原中の3年生よ」スゥ、フワッ

さやか「変身した!?」トイタ!?

まどか「こ、こちらこそ!」

マミ「そしてこっちがキュゥべえよ」

QB「よろしくね」
10 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:11:25.58 ID:pupkNqSgo
QB「出会って早々だけど…。まどか、さやか」

まどか「な、なにかな?」

QB「僕と契約して魔法少女に…」

マミ「キュゥべえっ!」ピシャッ

まどさや「ッ!?」ビクッ

QB「……」

マミ「なんでもないわ。今日あったことは忘れて…?」
11 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:13:26.74 ID:pupkNqSgo
マミ「それじゃあね。行くわよ、キュゥべえ」

QB「…わかったよ、マミ」トコトコ

さやか「行っちゃった…」

まどか「だね…」

さやか「……。帰ろっか…」

まどか「うん」
12 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:14:00.73 ID:pupkNqSgo
――――――――

翌日――。

さやか「いやー、今日はたくさん怒られたなー」

まどか「午前中の授業、1限につき1回は怒られてたもんね」

まどか「…さやかちゃんも、昨日のこと考えてたの?」

さやか「うん。まどかも?」

まどか「うん…、夢じゃなかったんだよね、あれ」
13 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:14:44.23 ID:pupkNqSgo
さやか「転校生が襲ってきたのも、変な生き物に襲われそうになったのも」

さやか「そこをマミさんが助けてくれたのも、現実なんだよね」

さやか「あたし、教室で転校生がまどかに襲い掛かってこないかドキドキしてたよ」

まどか「ほむらちゃんはわたしじゃなくて、あのキュゥべえって子を狙ってたみたい」

さやか「キュゥべえ……。魔法少女、だっけ?」

まどか「えっ?」
14 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:15:51.73 ID:pupkNqSgo
さやか「あたしたちに言おうとしてたじゃん」

さやか「僕と契約して魔法少女に、って」

まどか「そういえばそんなこと言ってたね」

さやか「あたしらも魔法少女…っていうか、マミさんみたいになれるのかなぁ、なんて」

ほむら「やめておきなさい、美樹さやか」

さやか「ッ!? 転校生…」ギロ
15 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:17:57.90 ID:pupkNqSgo
ほむら「…あなたたちが考えているような良いものじゃないわ」

まどか「ほむらちゃんも魔法少女なの…?」

ほむら「ええ…巴マミに聞かなかったかしら?」

まどか「ほむらちゃんもマミさんのこと知ってるの?」

ほむら「…? 昨日、巴マミの家で話を聞かなかったの?」

さやか「はぁ? 転校生が何のこと言ってるのか知らないけど」

さやか「昨日はあんたから逃げた後、変な生き物に襲われそうになってたところを」

さやか「マミさんが助けてくれた、それだけだよ」
16 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:21:14.49 ID:pupkNqSgo
さやか「あんたがいじめたキュゥべえとかいうのが魔法少女がどうとか言ってたけど…」

さやか「マミさんは昨日あったことは忘れてって」

ほむら「巴マミが…?」

さやか「確認しときたいんだけどさ、転校生はまどかをどうするつもりなのよ」

さやか「また襲おうなんていうんならあたしが…」ジー

ほむら「勘違いしないで。私の狙いはキュゥべえだけ」

ほむら「あいつは悪魔よ。それをまどかが庇ったりしなければ…」
17 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:22:41.95 ID:pupkNqSgo
まどか「でも…」

ほむら「あなたたちが何も聞いていないのならそれでいいわ」

ほむら「私が昨日、あなたにした話は覚えてるかしら」

まどか「え…うん」

ほむら「ならいいわ。私の忠告が無駄にならないことを祈ってるわ」スタスタ

まどか「言っちゃった…」

さやか「なんだったんだよ、あいつ…」
18 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:23:21.01 ID:pupkNqSgo
放課後――。

さやか「ごめん、二人とも。今日はあたし先に帰るわ」

まどか「えっ、さやかちゃん?」

さやか「じゃあねー」ピュー

仁美「何か急用でも出来たのでしょうか?」

まどか「さぁ…?」

まどか(さやかちゃん、もしかして…)
19 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:24:21.90 ID:pupkNqSgo
さやか「忘れろとか、知らないならそれでいいとか二人とも好き勝手言っちゃって…」

さやか「こんな面白そうなこと、見過ごせますかっての」

さやか「っと…、出てきた出てきた」

マミ「……」キョロキョロ

QB「――――」トコトコ

マミ「――――」ニコッ

さやか「キュゥべえだ…」
20 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:25:15.72 ID:pupkNqSgo
さやか「キュゥべえってぶっちゃけなんなんだろ…」

さやか「人の言葉喋ってたし、見た目は猫か兎っぽいけど何の生き物かもわからないし」

さやか「あんな校庭の真ん中にいたらもっと騒ぎになりそうなものなのに…」ウーム

さやか「もしかして他の人には見えてなかったりするのかな…?」

さやか「…あ、移動し始めた」

さやか「さてと。行きますか」ササッ
21 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:26:54.42 ID:pupkNqSgo
さやか「ここって、昨日あたしたちが襲われた場所だ」

マミ「……」キラッ

さやか「ん? なんか宝石みたいなものを取り出した…、光ってるみたいだけど」

マミ「こっちみたいね」スタスタ

さやか「あれが何かに反応してるのかな?」


マミ「……」スタスタ

さやか「どんどん人気がなくなってくんだけど…」ビクビク

マミ「!」ダッ

さやか「うわっ、走り出した!」タタッ
22 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:28:03.00 ID:pupkNqSgo
マミ「……」ピタッ

さやか「はぁ…はぁ…、ここどこよ…? 廃ビル?」

さやか「ここに何が…、あっ!」

女性「」フラ…

さやか「マミさん! 屋上に人が…!」ビシッ

マミ「えっ!?」ハッ

女性「」トン

ヒュン

マミ「くっ!」ヘンシン
23 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:28:57.25 ID:pupkNqSgo
シュルルル!

女性「」キャッチ

トサ・・・

マミ「ふぅ…、なんとか間に合った」

さやか「マミさん、その人は…」タタッ

マミ「大丈夫よ、気を失ってるだけ」

マミ「それより…、どうしてあなたがここにいるのかしら?」ピシッ

さやか「あ、あはは…」
24 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:29:46.51 ID:pupkNqSgo
マミ「忘れてっていったでしょう? あなた…えっと」

さやか「さやか、美樹さやかです…」

マミ「美樹さん、これは遊びじゃないの」

マミ「あなたの目に私がどんな風に写ってるか知らないけど」

マミ「私がやってることはとても危険なことよ」

さやか「……」キラキラ

マミ「…って言っても聞く耳持たないみたいね」ハァ
25 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:30:07.22 ID:pupkNqSgo
マミ「ついてこないでって言ってもついてくるんでしょうね…」

QB「どうするんだい、マミ?」

マミ「仕方ないわ。少しだけこっちの世界を見せてあげる」

マミ「美樹さん、しっかりと私についてきてね」

さやか「はい、わかりました!」

マミ「じゃ、行くわよ…」
26 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:30:52.65 ID:pupkNqSgo
さやか「げぇーっ!? 何これ…」ノソノソ

うじゃ・・・うじゃ・・・

マミ「使い魔よ。こいつらの群れを抜けて屋上まで行くの」スタスタ

マミ「もしはぐれたりしたら…、『死ぬ』から。気をつけて」

さやか「ちょっ、死!?」

マミ「さぁ、行きま…」

「きゃああああああ!!」

さやか「今の声…!!」
27 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:31:42.23 ID:pupkNqSgo
うじゃ・・・うじゃ・・・

まどか「こっちこないでよー!?」

さやか「まどか!」

マミ「はぁ…、二人ともなのね…」

マミ「――I am the bone of my rifle.」シュルル

マミ「吹き飛びなさいっ!」

ドォン!ドォン!
28 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:32:40.81 ID:pupkNqSgo
まどか「え、えへへ…」

さやか「まどか、どうして…?」

まどか「さやかちゃんの様子がおかしかったらこっそり後をつけてたんだけど…」

マミ「…もう誰もついてきてないわよね?」

まどか「は、はい。たぶん…」

マミ「念のため、魔法で封鎖しておきましょうか」

 【KEEP OUT】【KEEP OUT】【KEEP OUT】 ペタン

マミ「これでよし。さぁ、今度こそ行くわよ」
29 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:33:19.34 ID:pupkNqSgo
タッタッタッ・・・

さやか「あの、マミさんはどうしてこんなことしてるんですか?」テイッ

マミ「…贖罪よ」ボソ

さやか「えっ?」

マミ「この使い魔たちは人を襲うの…、そして普通の人たちの目には見えない」

マミ「もし見えたとしてもただの剣や銃じゃ倒せないの」

さやか「倒せるのは、魔法少女だけ?」

マミ「その通りよ」
30 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:35:09.12 ID:pupkNqSgo
マミ「だから魔法少女は使い魔を、そして魔女を倒さなければならない」

まどか「魔女?」

マミ「こういう薄暗い場所を好んで結界を張り、そいつが使い魔を生み出しているのよ」

マミ「使い魔とは比べ物にならないくらい強くて、普通の人間が出会ったら間違いなく死ぬわ」

まどか「そんな…!」

マミ「…そろそろ屋上ね」
31 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:36:24.43 ID:pupkNqSgo
バタン!

マミ「! …出たわ、あれが魔女よ」

ゲルト「」ズモモモ

まどか「ひぃっ…」

さやか「うわ、グロ…」

マミ「二人とも動かないでね。あなたたちには指一本触れさせたりしないから」


マミ「万が一なんて許されない…、全力でいかせてもらうわよッ!」カッ
32 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:37:31.32 ID:pupkNqSgo
マミ「I am the bone of my rifle.(―― 体は銃で出来ている。)

 Bullet is my body, and fire is my blood.(血潮は弾で 心は硝子。)

 I have created over a thousand blades.(幾たびの戦場を越えて不敗。)

 Unknown to Death.(ただの一度も敗走はなく、)

 Nor known to Life.(ただの一度も理解されない。)

 Have withstood pain to create many weapons.(彼の者は常に独り 銃の丘で勝利に酔う。)

 Yet, those hands will never hold anything.(故に、生涯に意味はなく。)

 So as I pray, unlimited rifle works.(その体は、きっと銃で出来ていた。)」
33 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:38:18.73 ID:pupkNqSgo
                 /         ≦三ッ.   __           /し              ナー'¨
                    >'" ̄´\    .寸三三≧=|//>_    ,ィvン'´       ,ハ           /
                   /゛     ヘ ヽ,     ゞ====Q-‐'" く、  / /        / /         /   _,, ー''"
                   { l l i   .} |. \`¨ニ==ッ_  くハ`>,ハ_ / (    .,..-'"゛  ヽ__.<,, ‐''"゛
                リrヘ\ /,ハ_\ヽ=ニニフ ∠     アイ ヽ_/  てィ‐'´       _,, ‐''"゛
                 ゙t∠7{_\¨>.)7,/ ̄)./   _/   ニン        ,,, ‐''"   <≧x。 _,,,,.. -ー…
                  /¨〈,ソ イ_<_廴ナニ=寸 リ   ./  /       ._,, ‐'"゛     _,,,. マムx。≧x。_
 ̄ ̄¨l             /   |i| /"マi リ \ ソ  ァしイ /     _,, -'''`゛      ''''"゛ ___マハ/7/7/| |
/7/7/l|           ノ       マ   / マi   )  / /     '"´                  「l/7l/7マハ7/7/||
マ/7/7l|           .\   _./__厶__イ/ .,i>ィゞ゛          _________l.l/7l/7liマハ/7/.||__
. マ/7/l.l           .`'-イ´,ィム::l:::::::レヘ√ _ィ彡‐   _,,.,r寸7广 ̄                |.l/7l/7l/マハ/7 ||
  マ/7 ム     r──-t   . ハ  レ:::::/  ィ≦'" ._.. -'''゙ヽ、.| |i:i:i7                   |.l/7l/l./ .マハ/7.| |
  .マ/7ム.    マ/7/7l|   ..l  . V//   .、-'"゛ ヽ    |_l |i:i7                   |.l/7l//   マハ/.l|
    マ/ハ     マ/7/l.|  ...,ノ__/  .,,/勺\    `>仁ト|.li7  ./l|            |.l/7l./   / ¨¨ /
    |/7 l     マ/7/l! .../¨ ,..-'"  || ‐-ヾ=` ̄¨¨7 _ ト ハ //l|            |.l/l./   イ   /
.    |_|      マ/7 | ./_xイ      ヾ=  \   /    l,_i.Eノ///l|             /¨¨/    {  イ
    |i:i:i|      {/7 l_ィへ./          __≧{    ト"|) V/il|          /  /     l  {
    l玄|]     ゝ.仁ニニ}         / `'-<゛       | l7..V/l|         /_ /   _  l  l_
、   .li:i:il         ト、  ル-‐‐‐- _/ヽ    ハ、      ! | .V:l}    「¨〉   .|i:i:||   V |  l llハ||
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.ム   │ .!         |i:i:|    .l._xr=‐-|    Vi:i:i:i:i:i:ヽ   .| | ..|ョ|.    | |     li:i:|l    (l |  !i:i:i:|)
..ム    .l .!      | |    .∨i:i:i:i:i:i|    ヽi:i:i:i:i:i:ヽ   .l │ .|i:|     |:!)   .l  l     |.|   !  !
 .ム    l l       ! !    ヽi:i:i:i:i:i:|     ヽi:i:i:i:i:i:\ | .,! . ! |    |.!     |  !     .!.!   .!  !
、 ム    l .!      | |    ..li:i:i:i:i:i:l      l7\i:i:i:i:ノハ.| .l | |    .!|     ! .l      .!,!   !  !
マ.  ム   .! l      ! .,!     .li:i:i:i:i:i!       ||  '√///∧| .l゙.|     .|,!    l  !      .|.!___l  !¨¨
__マ  ム_|_.! l___|__.l |      .li:i:i:i:i:ヽ     .||   \////l_.| |___|_|.|___.l  l ‐.'''''""`¨ ,!|    .}  .l
  マ  ム   ! l    ´ ! .|. ̄ ̄ ̄ i_i:/ ! ̄ ̄¨「! ̄ ̄ .V///}.! !    .|.|  │ .|       ̄    l  l
  マ  ム  | l.      | .|       .!////i}         V//',l. !     ̄  .! .!            l  l
   .マ  ム  .l l     .| .|       l////!          V/∧.|         │ .l゙             |  l
34 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:38:57.75 ID:pupkNqSgo
さやか「辺り一面が銃でいっぱいに…!」

マミ「ご覧の通り、あなたが挑むのは無限の銃。銃撃の極地!」

ゲルト「ギィ? ギギギ…」

マミ「はあぁぁぁぁっ!!」カチン

ドォン!

ゲルト「ギィー!?」グワッ

マミ「おかわりはいくらでもあるわよ!」

ドォン!ドォン!ドォン!ドォン!ドォン!ドォン!・・・
35 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:39:37.24 ID:pupkNqSgo
マミ「さぁ、終わりにしましょうか」

マミ「ティロ・フィナーレ(一斉射撃)!」

ドドドドドオォン!!

ゲルト「ギィ…」シュゥゥ

さやか「勝っちゃった…」

マミ「……」スタッ
36 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:40:14.20 ID:pupkNqSgo
マミ「ふぅ、結界も消えたわね…」

さやか「マミさん! すごくかっこよかったですよ!」

マミ「ありがとう。けど、危ないことだってよくわかってでしょう?」

さやか「はい。でも、マミさんみたいな魔法少女になれば…!」

マミ「やめておきなさい」

さやか「…!」

マミ「どんな対価を受け取ったとしても、釣り合わないわよ。こんなこと」

さやか「……」
37 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:42:23.08 ID:pupkNqSgo
まどか「あの…、マミさん。これって…」スッ

マミ「あら、グリーフシード。拾っておいてくれたのね」

まどか「グリーフシード…?」ドゾ

QB「これは魔女の卵のようなものさ」

さやか「卵っ!? 危ないじゃないですか!」

マミ「大丈夫よ。この状態なら使い道があるの」

マミ「これはソウルジェムって言うんだけど、魔法少女が魔法を使う上で必要なものよ」スッ
38 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:43:09.74 ID:pupkNqSgo
マミ「本当はもっと綺麗に輝いてるんだけど、さっき魔法をたくさん使ったから今は濁ってる状態よ」

マミ「これにこのグリーフシードを近づけると…」コツン

さやか「あっ、きれいになった」

マミ「これで私の魔力は元通りよ」

マミ「そして、濁りを溜め込んだこっちのグリーフシードは…」

ポイッ

QB「きゅっぷい」パクン

まどか「えっ!」
39 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:44:05.67 ID:pupkNqSgo
さやか「食べちゃったの?」

QB「これが僕の役割の一つだからね」

さやか「へー…、おいしい?」

QB「別に。味は特にしないよ」

さやか「ふーん」

マミ「ところで、そろそろ姿を見せたらどうかしら?」チラッ

まどか「えっ?」

ほむら「……」スゥ
40 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:45:19.21 ID:pupkNqSgo
まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「巴マミ…、やはりあなたはまどかを魔法少女に引き込もうというの?」

マミ「…そういうことね。あなたは彼女たちを心配してきたのね?」

マミ「なら、安心して。二人を魔法少女に誘うようなつもりは無いわ」

マミ「今日は好奇心に負けて私の後をついてきてしまったみたいだけど」

マミ「彼女たちが二度と魔法少女の戦いに首を突っ込むことは無いわ。そして…」カチャッ

ほむら「っ!?」

マミ「あなたもね」
41 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:47:23.66 ID:pupkNqSgo
まどか「ま、マミさん!?」

ほむら「どういうつもりかしら、巴マミ…」

マミ「この街では私以外の魔法少女の存在は許さないわ」ジリジリ

マミ「ソウルジェムを取り上げるなんて真似はしないけど、今この場で約束して」

マミ「この街で魔法少女として戦わないと」

マミ「この街の魔女は全て私一人で片付ける。あなたが戦う必要はないわ」

ほむら「私には私の目的がある。そんな約束はできないわ」

マミ「なら…」
42 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:47:49.59 ID:pupkNqSgo
マミ「理想を抱いて溺死しなさい!」カチン

ほむら「!?」

まどか「だめっ!」

ドォン!

マミ「鹿目さん!?」

ほむら「今は逃げた方がよさそうね…」カチャン
43 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:49:30.67 ID:pupkNqSgo
ヒュン・・・

マミ「消えた…? これはあの子の魔法?」

まどか「……」

マミ「いいわ。彼女との話し合いはまた別の機会にしましょう」

さやか「……」

マミ「あなたたちに言っておくわ。もし、魔法少女になることがあれば…」

マミ「私に殺される覚悟をしておきなさい」ニコッ

まどさや「…っ」ゾクッ

マミ「それが嫌なら魔法少女や魔女のことは忘れて、明日から今まで通りの生活に戻ることね」

まどさや「……」
44 :1 [saga]:2011/12/04(日) 01:51:42.65 ID:pupkNqSgo
――――
――


ほむら「はぁ、はぁ…、ここまでくれば大丈夫でしょう…」ケホ

ほむら「あんなにも排他的な巴マミは初めてだわ…」

ほむら「この世界線の巴マミは一体どうしてしまったというの…?」

ほむら「これは調べてみる必要がありそうね」

ほむら「幸いにも、まどかたちの契約には否定的…」

ほむら「キュゥべえに気を配らなくていい点は助かるわね」
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都) [sage]:2011/12/04(日) 03:33:30.04 ID:MGEXww6qo
考える人は多いだろうけど逆に直球過ぎて見ない設定だな
期待
46 :1 [saga]:2011/12/04(日) 03:35:58.88 ID:pupkNqSgo
――――――――

美樹さやか宅――。

さやか(それにしても、あの時のマミさんおっかなかったなぁ…)

さやか(マミさんの口ぶりだとあたしでも魔法少女になれるみたいだったけど)

さやか(魔法少女ってどうやってなるんものなのかな…?)

さやか(特訓とかするのかな? 虎の穴みたいな…、それとも案外ちちんぷいぷいって簡単に?)

さやか(まどかはすっかり魔法少女に興味をなくしてたけどね)
47 :1 [saga]:2011/12/04(日) 03:36:50.93 ID:pupkNqSgo
さやか(あたしたちを助けてくれた時のマミさんのかっこいい姿が忘れられないんだよね…)

さやか(正直、あんな化け物と戦うのは怖いけど、それはマミさんだって同じのはず)

さやか(あたしたちにそんな思いをさせたくないっていうマミさんの優しさなのかな?)

さやか(…結局、わからないことだらけで答えなんか出ないんだよね)

さやかママ「さやかー! ごはんよー」

さやか「はーい!」

さやか「…明日、学校に行ったら転校生にでも詳しく聞いてみるかな」

さやか(癪だけど)
48 :1 [saga]:2011/12/04(日) 03:37:41.79 ID:pupkNqSgo
――――――――

翌日、学校――。

さやか「おっす、転校生」

ほむら「美樹さやか…。何か用かしら?」

さやか「うん、ちょっと話がしたいんだけど…、いいかな?」

ほむら「わかったわ、屋上にでも行きましょうか」

――――

ほむら「で、話というのは…。どうせ魔法少女のことなのでしょうけど」

さやか「ぴんぽーん、話が早くて助かるわー」ニシシ
49 :1 [saga]:2011/12/04(日) 03:38:44.49 ID:pupkNqSgo
ほむら「巴マミも言っていたでしょう。あなたは関わるべきではないわ」

さやか「なんでさ!?」

ほむら「どうしてもよ」

さやか「うー…。じゃあ一つだけ教えてよ」

ほむら「……」

さやか「どうやったら魔法少女になれるの?」

ほむら「…死んだらよ」

さやか「は?」
50 :1 [saga]:2011/12/04(日) 03:40:00.96 ID:pupkNqSgo
ほむら「それじゃあ。授業が始まる前に教室に戻りなさい、美樹さやか」スタスタ

さやか「なによ、あれ…。感じ悪い」

さやか「『死んだら』か。ここから飛び降りたら魔法少女になれるのかな…?」カシャ

さやか(フェンスの向こう…、屋上から地面にダイブ…)

さやか「さすがにないわ」ブルッ

さやか「転校生がダメとなると…、…?」

さやか「詰んだか…」

さやか「キュゥべえを捕まえれば手っ取り早そうだけど、きっとマミさんのところだろうしなぁ」

さやか「はぁ…、教室戻ろ」
51 :1 [saga]:2011/12/04(日) 03:40:54.28 ID:pupkNqSgo
さやか(それから数日が経った)

さやか(魔法少女とは無縁の、ごく普通の日常)

さやか(まどかと仁美との登下校)

さやか(下校時に買い食いしたり、恭介のお見舞いに行ったり…)

さやか(魔法少女なんて存在をほとんど忘れかけていたその日、機会は訪れたんだ)
52 :1 [saga]:2011/12/04(日) 03:41:59.12 ID:pupkNqSgo
さやか「恭介! 今日もCD買ってきたよ」

恭介「……」

さやか「恭介…? どうかした?」

恭介「ねぇ…、さやかは僕をいじめているのかい?」

さやか「え…」

恭介「嫌がらせのつもりなのかって聞いてるんだ」

恭介「どうして今でもまだ音楽なんて聴かせるんだよ…」

さやか「そ、それは恭介が音楽好きだから…!」

恭介「!! 自分で弾けもしない曲なんて聴きたくないんだよ!」ガシャーン

さやか「…!」
53 :1 [saga]:2011/12/04(日) 03:42:37.79 ID:pupkNqSgo
恭介「……」ポタ…ポタ…

さやか「恭介…! 手から血が…」

恭介「もういいんだ…。医者に諦めろって言われたんだ」

さやか「え?」

恭介「僕の腕はもう治らないんだよ…、奇跡か魔法でもない限り」

さやか「…きょう、すけ…」

恭介「今は一人にしておいてくれ…」

さやか「……」
54 :1 [saga]:2011/12/04(日) 03:43:28.07 ID:pupkNqSgo
病院の屋上――。

さやか「奇跡か魔法でもない限り、か…」

さやか「魔法なんて言葉、久しぶりに聞いたなぁ」ハァ

さやか「もしあたしが魔法少女だったら…」

QB「おや、美樹さやかじゃないか。こんなところでどうしたんだい?」

さやか「!? きゅきゅきゅキュゥべえ!?」
55 :1 [saga]:2011/12/04(日) 03:44:09.49 ID:pupkNqSgo
さやか「あんたこそどうしてここにいんのよ? マミさんは?」

QB「マミならこの下さ。あそこの壁が歪んでいるのが見えるかい?」

さやか「…もしかして、魔女の結界?」

QB「うん。だから僕は留守番というわけさ」

さやか「マミさん…、今はいないんだ…」ボソ

さやか「ねぇ、キュゥべえ。あたしに魔法少女のこと、いろいろ教えてよ…」

QB「いいよ。何でも聞いてよ」

さやか「じゃあ遠慮なく…」

――――
――
56 :1 [saga]:2011/12/04(日) 03:44:51.23 ID:pupkNqSgo
QB「――と、簡単に説明するとこんなところかな」

さやか「願いを叶えてもらう代わりに、魔法少女になって戦うことになる…何よそれ」クスッ

QB「どこかおかしいところでもあったかい?」

さやか「魔法少女として戦うのが代償? むしろ一石二鳥じゃん」

さやか「いいよ、QB。あたしと契約して…」

どさっ!

さやか「ん?」
57 :1 [saga]:2011/12/04(日) 03:46:00.31 ID:pupkNqSgo
さやか「今の音、下から…」カシャ

さやか「えっ!? マミさんが倒れてる!」

QB「暁美ほむら…、彼女も一緒にいるね」

さやか「急いで下に…!」ダッ

――――

さやか「マミさん、大丈夫ですか!?」

マミ「美樹さん…! どうしてここに…」ゴホッ
58 :1 [saga]:2011/12/04(日) 03:48:31.45 ID:pupkNqSgo
さやか「あたしは同級生のお見舞いで…。それよりマミさんのその怪我…」

マミ「ちょっと油断したわ…、ッッ!」

ほむら「私の言うことを聞いていればこんなことにはならなかったはずよ、巴マミ」ファサッ

さやか「転校生…!」

ほむら「あなた、グリーフシードのストックは無いはずよね? これを使いなさい」ヒュッ

マミ「グリーフシード…、いいのかしら。敵に塩を送ったりして」パシッ

マミ「私はあなたが魔法少女であろうとする限り、何度でもその前に立ちはだかるわよ?」

ほむら「今はそれでも構わないわ。まだあなたに脱落してもらっては困るのよ」

マミ「そう…。ならありがたく受け取っておくわ」コツン、シュゥゥ
59 :1 [saga]:2011/12/04(日) 03:49:29.39 ID:pupkNqSgo
マミ「とは言っても、すぐには直らないのよね…」イタタ

マミ「それじゃあね、美樹さん。あなたのお友だち、早く良くなるといいわね」バイバイ

さやか(わき腹を押さえてる…、傷深いのかな)

QB『さやか、これが魔法少女の戦いだよ』

さやか「いぃっ!? え、何これ!?」

QB『テレパシーだよ。頭の中で喋る感じでオッケーさ』

さやか『こ、こう…?』

QB『うん』
60 :1 [saga]:2011/12/04(日) 03:50:19.82 ID:pupkNqSgo
QB『今夜、君の家に行くよ』

QB『もし、今のマミを見て怖気付いたりしていなければ僕と契約して欲しい』

QB『それじゃあね』ピョコン

さやか(行っちゃった…)

さやか(今のマミさんの姿…、確かに怖いよQB)

さやか(けど、もしあたしが魔法少女だったらマミさんは怪我なんてしてなかったかもしれない)

さやか(そんなに簡単にあたしの決意は変わらないよ!)
61 :1 [saga]:2011/12/04(日) 03:51:16.44 ID:pupkNqSgo
――――――――

ほむら(巴マミ…、あなたは今までのどんな世界のあなたよりも強いわ)

ほむら(でも、それ以上に危うくもある…)

ほむら(薄氷の上をひたすら駆け続ける彼女のその足が止まった時…)

時は少し遡る――。

マミ「病院に魔女の結界だなんて…、早く何とかしないと大変なことになるわね」

マミ「キュゥべえ、危険だからあなたはここにいて」カツーン

ぐにゃり・・・

QB「…わかったよ」
62 :1 [saga]:2011/12/04(日) 03:52:03.18 ID:pupkNqSgo
マミ「……。お菓子だらけね」

マミ「ちょっと食べてみたい気もするけど、今は急いで魔女を倒さないとね」

じゃり・・・

マミ「でも、その前に…。暁美ほむらさん、でよかったかしら?」

ほむら「…あなたに名乗った覚えはないのだけど」

マミ「私のクラスメイトには名乗ったでしょう? 私の周りをこそこそ調べまわってたらしいわね」

ほむら「……」
63 :1 [saga]:2011/12/04(日) 03:52:50.37 ID:pupkNqSgo
ほむら「一つだけ確認したいことがあるわ」

マミ「…何かしら」

ほむら「呉キリカ、彼女は魔法少女だったの?」

マミ「ッ!! どうして、そのことを…」

ほむら「そう…、そういうことなのね…」

ほむら「あなた、もう知っているのね。魔法少女の真実を」

マミ「まさか。暁美さんあなたも…?」
64 :1 [saga]:2011/12/04(日) 03:54:17.37 ID:pupkNqSgo
ほむら「えぇ、ソウルジェムが私たちの魂であることも」

ほむら「それがいずれグリーフシードへと変化することも…」ファサッ

マミ「…笑っちゃうわよね、魔女を狩る魔法少女が魔女になるだなんて」

ほむら「けど、あなたはその現実を受け止めているわ」

ほむら「あなたは強い。巴マミ、私と手を組む気は…」

マミ「お断りよ」

ほむら「な!?」
65 :1 [saga]:2011/12/04(日) 03:55:25.60 ID:pupkNqSgo
マミ「暁美さんは私のことを強いといったけど、私は弱いわ」

マミ「魔法少女が魔女になる、その現実を未だに受け止められていない」

ほむら「なにを言って…?」

マミ「私の手の届く範囲だけは、魔法少女はいつまでも魔法少女でいてくれないと私は私を保てない」

マミ「だから私以外の魔法少女は誰も認めない! 存在してはいけないのよ!!」カチャ

ほむら「くっ、また…!」ジリ

マミ「暁美さん、あなたはただの少女でいるべきよ。いつまでも、いつまでも…」ジリ
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西・北陸) [sage]:2011/12/04(日) 03:57:17.40 ID:TBXA3ywAO
面白い。
書き溜めどんくらいあるの?
67 :1 [saga]:2011/12/04(日) 03:57:17.41 ID:pupkNqSgo
ほむら「馬鹿な真似はやめなさい! ここの魔女は強敵よ!」

ほむら「私とあなたで手を組んで戦えば私もあなたも魔女にならずに済む!」

ほむら「死なずに済むのよ!?」

マミ「その言葉を信用できるほど、あなたと信頼関係を気付いた覚えは無いわ」

マミ「最終警告よ。大人しく帰るなら今のうちよ?」

ほむら「…っ!」ズズッ

マミ「そう、あくまで引くつもりは無いわけね。なら」カチン
68 :1 [saga]:2011/12/04(日) 03:59:57.71 ID:pupkNqSgo
>>66
100レス分ぐらい
残りも今日中に書き上げるつもりだったけど、こっちならスレ落ちないし一回寝ちゃおうかな・・・

こんな風に怠け癖が出るからこっちじゃやりたくなかったんだよorz
69 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:01:06.14 ID:pupkNqSgo
ドドドドドッ! ドォン!

ほむら(巴マミの周囲に無数の銃器が!?)

マミ「暁美さん、――銃の貯蔵は十分かしら?」

ほむら「やめなさい、巴マミ!」

マミ「問答無用よ!」ドォン!
70 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:02:15.54 ID:pupkNqSgo
ドォン!ドォン!

ほむら(巴マミの銃の照準はいい加減だからそう簡単には当たらないけど…)タタタッ

ほむら(あれだけ数があるといつかは当たってしまうわ)

ほむら「これは能力で一気に決めるしかないわね」カチャン、カチリ

ピタッ・・・

ほむら「今のうちに近づいてこのスタンガンで…」

ピンッ!

ほむら「えっ?」ギクッ
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(大阪府) [sage]:2011/12/04(日) 04:02:26.15 ID:z3IFGzipo
そう言って向こうだと落ちまくってただろ
今まであるようでなかった設定で期待してるんだから頑張れ
72 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:04:33.90 ID:pupkNqSgo
ほむら「この足に引っかかってるのは…」ゴクリ

カチン・・・ズドン!

ほむら「ごはっ…!」ドサッ…カシャン

マミ「フフッ、罠にかかったのね…」

ほむら(大量の銃に紛れてリボンを使ったブービートラップだなんて…)

マミ「安心していいわ。魔法の弾だから貫通もしてないし、しばらく気を失うだけよ」

マミ「それじゃあね…」スタスタ

ほむら(巴マミ…、やはりあなたは強いわね…)ガクッ
73 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:05:45.11 ID:pupkNqSgo
――――
――


ほむら「ん…、あれ…? 私は……」パチ

マミ『目が覚めたかしら?』

ほむら『巴マミ! あなたよくも…』ハッ

マミ『ごめんなさいね。けどあなたが悪いのよ?』

マミ『私の言うことぜんぜん聞いてくれないんだもの』

ほむら『それよりあなた、今どこに…』

マミ『今? 今はもう魔女の目の前よ!』スチャッ
74 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:06:33.03 ID:pupkNqSgo
シャル「きゅぅ?」

マミ「まだ孵化して間もないみたいね。速攻で片付けてあげるわ!」ヒュパッ

シャル「! みぃみぃ…」

マミ「初撃必殺! ティロ・フィナーレ!」

ズドーン!

シャル「」カクン

マミ「あっけなかったわね」フゥ
75 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:07:08.47 ID:pupkNqSgo
シャル「」カタカタ

ほむら『油断しないで! まだ終わっていないわ!』

マミ『え?』

シャル「」ニュルン

中身「」イタダキマース

ヒュン!

マミ「はやッ!?」イ…

ガブリ!
76 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:08:39.26 ID:pupkNqSgo
ほむら『マミ! 巴マミ! 返事をしなさい!』

マミ『……』

ほむら『巴マミ…! やられてしまったの…?』

マミ『…勝手に人を殺さないでもらえるかしら?』ゴフ

ほむら『無事だったのね!』

マミ『当たり前でしょう…、けど』ッツ
77 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:09:38.41 ID:pupkNqSgo
マミ(食べられる寸前で銃をつっかえ棒にしてどうにか凌いだけど…)

マミ(アバラ2,3本に噛み痕からの出血、きついわね…)

中身「」ズルッ、カイフクー

マミ「蛇みたいな魔女ね、脱皮すると傷が回復するなんて」

マミ「なら、回復を上回る速度でダメージを与えるしかないわね」

マミ「I am the bone of my rifle.(―― 体は銃で出来ている。)」
78 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:10:17.68 ID:pupkNqSgo
マミ「蜂の巣になりなさい!」

ドォン! ドォン! ドォン!

中身「!?」カ、カイフ…

マミ「はああぁぁぁぁっ!!」

ドドドドドォン!!!

マミ「五つの星に裁かれよ!」ガシャン!

マミ「ティロ・クインテット!」

ドゴオォォォン!!
79 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:11:14.95 ID:pupkNqSgo
しゅうぅぅ・・・

マミ「はぁ、はぁ…。なんとか倒せたわね…」ドサッ

ほむら「巴マミ…、無茶にもほどがあるわ」

マミ「残念だったわね、グリーフシードは手に入らなかったわ」

マミ「けど、それはまだ誰もあの魔女の犠牲になってなかったことよね…」フフッ

マミ「その前に倒せてよかったわ、ほんとに」

――――

ほむら(あの無茶な戦い方…、死に急いでいるようにしか見えない)

ほむら(ワルプルギスの夜までに巴マミが生き残っているのかも怪しいかもしれないわね)
80 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:11:59.40 ID:pupkNqSgo
――――――――

その夜――。

QB「さやか、まだ起きているかい?」

さやか「もちろん」

QB「最終確認だ。君はまだ魔法少女になりたいという気持ちがあるかい?」

さやか「あるよ。マミさんの姿を見て怖いと思った。でも!」

さやか「一人より二人の方がいいに決まってる」

さやか「仲間が多ければマミさんがあんな風に傷つくこともなかったはずだよ」
81 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:12:34.49 ID:pupkNqSgo
QB「そうか。君の覚悟は受け止めた」

QB「美樹さやか、君はどんな願いで魂を輝かせる?」

さやか「あたしの願い、それは恭介の腕を治すこと!」

QB「――契約は成立だ。受け取るといい、それが君の運命だ」キラキラ…

さやか「これが、あたしのソウルジェム…」

――――
――
82 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:13:42.48 ID:pupkNqSgo
――――――――

まどか(あーぁ、仁美ちゃんはお稽古事だし)トボトボ

まどか(さやかちゃんも用事があるとかで最近いつも一人で先に帰っちゃうし)

まどか(うー、寂しいよぅ…)

まどか「って、あれ? あそこにいるのは…」

仁美「」フラフラ

まどか「仁美、ちゃん?」
83 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:14:45.50 ID:pupkNqSgo
まどか「どうしたの、仁美ちゃん? 今日お稽古があるんじゃ…」ポン

仁美「あら、まどかさん。ごきげんよう」ニコ

まどか「ごきげんよう…じゃなくて、どうしたのこんなところで?」

仁美「私、これからとても良い場所に行くんですのよ…」フラ

まどか「良い場所って…? 仁美ちゃんなんか変だよ…?」

仁美「そうですわ、まどかさんも是非ご一緒しませんか…」フラ

まどか「えっ…、わ、わたしは…」
84 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:20:15.77 ID:pupkNqSgo
マミ「鹿目さん!」ガシッ

まどか「え!? ま、マミさん!」

マミ「久しぶりね、あれから元気にしていたかしら?」

まどか「あ、はい…。ってそんな世間話してる場合じゃないんです! 仁美ちゃんが…」

マミ「わかってるわ、魔女の口づけね」

まどか「魔女の口づけ?」
85 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:20:41.64 ID:pupkNqSgo
マミ「この子の首筋に変な痣があるでしょう?」

まどか「えっと…、あっこれ?」

仁美「…? どうかしました…?」フラ

マミ「魔女の口づけは魔女がその人をターゲットに選んだ証」

マミ「この印を付けられた人は自らを滅ぼす行動を取ってしまうの」

まどか「自らを滅ぼすって…、そんな! 仁美ちゃんダメだよ!」

仁美「大丈夫ですわ。まどかさんも一緒に来ればきっと理解できます…」グイッ

まどか「い、イタッ…」
86 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:22:03.19 ID:pupkNqSgo
マミ「まどかさんにはこれから大事な用事があるの」

マミ「代わりに私を連れて行ってくれないかしら?」

まどか「マミさん!?」

仁美「そうなのですか…。まどかさん、残念ですわね」フラ

マミ「大丈夫よ、このままついていけば魔女のいる場所に案内してくれる」

マミ「その魔女を倒せばこの子も助かるわ」

仁美「では、参りましょう、名前も知らない人…」ススッ
87 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:22:42.11 ID:pupkNqSgo
まどか「マミさん…、仁美ちゃんをお願いします!」フカブカ

マミ「ええ、安心して。鹿目さんは巻き込まれないようにお家に帰りなさい」フリフリ

まどか「はい…、失礼します」ペコ

マミ「……」

マミ「弱い魔女だと助かるんだけど…」イタタ
88 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:23:31.88 ID:pupkNqSgo
工場跡――。

マミ「ここが、魔女のハウスね…」

男「俺は駄目な奴だ俺は駄目な奴だ俺は駄目な奴だ…」ブツブツ

ゴトン!

マミ「あ!」

マミ(あれはド○ストとサ○ポール!)

マミ「止めないと…!」ヘンシン
89 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:24:22.00 ID:pupkNqSgo
マミ「ごめんなさい、少しの間大人しくしていてくださいね」シュルル

仁美「あら? あらあら? これでは身動きが取れませんわ…」モゾモゾ

男「俺は駄目な奴だ俺は駄目な奴だ俺は駄目な奴だ…」モゾモゾ

マミ「リボンで拘束している間に魔女を探さないと…」ツカツカ

マミ「こっちのドアが怪しいわね」

ガチャッ
90 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:24:47.21 ID:pupkNqSgo
きぃぃ・・・

マミ「ここは物置…?」

カタカタカタ・・・ブワッ!

マミ「使い魔!? それに結界まで…!」クッ


「マミ…、マミ…!」

マミ「え…? その声…まさか」
91 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:25:47.77 ID:pupkNqSgo
マミパパ「会いたかったよ、マミ」

マミ「パパ…!」

マミママ「大きくなったわね、マミ」

マミ「それにママも! 二人ともどうして…」

マミパパ「神様にお願いしてマミに会いにきたんだ」

マミママ「私たち、どうしてもあなたに伝えておきたいことがあったの」

マミ「パパ、ママ…」
92 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:26:55.65 ID:pupkNqSgo
マミパパ「なぁ、マミ…。どうしてだ…」

マミ「どうして…? なんのこと?」

マミパパ「どうして、パパを助けてくれなかったんだ…?」ガシッ

マミ「…ッ!」

マミママ「ママも苦しかったのよ…、なのにマミだけ…、あなた一人だけ…」

マミパパ「許さない許さない許さない許さない許さない…」

マミママ「許さない許さない許さない…」

マミ「……」ギリリ
93 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:27:56.81 ID:pupkNqSgo
マミ「黙りなさい、使い魔風情がッ!」ドォン!

マミパパ「許さなっ…」ドサッ

マミママ「マミ!? …なんて子なの、実の父親を殺すなんて」

マミ「そう…、パパもママも私が殺した…」

マミ「助けられたはずなのに…、私が見殺しにした…!」

マミ「だからパパもママももういない。いるはずがないのよ!」ワアァァ!
94 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:28:52.70 ID:pupkNqSgo
マミママ「まあああみいいいい!」カタカタカタ、ガシッ

マミ「くっ、この…離れなさッ!」ガクッ

マミ「この間の魔女にやられた傷が…」ッツ

マミママ「あなたも死ぬのよおおおおおお!」ギュウウウ

マミ「ぐぅぅっ…くるし…」

さやか「ていやあああああ!!」ズバァッ

マミママ「ぎゃああああ!」ガシャン
95 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:29:33.11 ID:pupkNqSgo
マミ「ごほっ、ごほっ…」ゼェハァ

さやか「どっせええい! もいっちょおおお!!」

エリー「(≠〃ゃぁぁぁ!」

マミ「あ、あなた…! どうして美樹さんが!?」

さやか「これでとどめえええええ!!」ズバァン

エリー「<〃ぇぇぇ!」

しゅうぅぅ・・・
96 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:30:29.12 ID:pupkNqSgo
さやか「大丈夫ですか、マミさん!」

マミ「美樹さん。どうして…、どうして契約してしまったの!?」

さやか「もちろん叶えたい願いがあったからです」

マミ「キュゥべえ! 出てきなさい、キュゥべえ!」

QB「呼んだかい、マミ」

マミ「これはどういうこと? どうして美樹さんが魔法少女になっているの!?」

QB「どうしても何もそれが僕の役割だからだよ」
97 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:31:22.82 ID:pupkNqSgo
QB「マミは魔法少女が増えるのを嫌うけど、それに僕が従う理由はないね」

マミ「あなたは…! くっ…」ガク

さやか「マミさん!?」

マミ「このぐらい平気よ…。それより」カチャ

さやか「え? マスケット…?」ザッ

マミ「私、言ったわよね…?」

マミ「もし魔法少女になんかなったりしたら、殺される覚悟をしておきなさいって」

さやか「えぇっ!? あれはマミさんの優しさ的なそういう…あれ!?」
98 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:32:28.75 ID:pupkNqSgo
マミ「何を言っているのかしら」

マミ「私はただグリーフシードの取分を心配して言ってるだけで…」

さやか「グリーフシード…、あたしは別に要らないですよ」ハイ、ドウゾ

さやか「そんなのなくてもどうとでも…」

マミ「なるわけないでしょう!!」

さやか「えーっ!?」

マミ「…いいわ、それはあなたが持ってなさい」

マミ「グリーフシードに穢れを吸わせてソウルジェムは常に綺麗な状態にしておきなさい」

マミ「けど、金輪際、あなたが魔法少女として戦うことは私が認めない。絶対によ」
99 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:33:08.07 ID:pupkNqSgo
さやか「そんな…、あたしはただマミさんみたいになりたくて…」オロオロ

マミ「…!」ギリッ

マミ「あなた、人を苛立たせる天才ね…」

マミ「さよならッ!」タッ

――――

ほむら「ハァ、ハァ…。どうやら一足遅かったようね」スタッ

マミ「一足? 一足どころか…」スッ

ほむら「えっ?」
100 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:35:00.60 ID:pupkNqSgo
さやか「マミさん…、あたしの何がいけなかったの…?」トサッ

さやか「あたしはただ、マミさんみたいにかっこよくなりたかっただけなのに」

さやか「マミさんと一緒に戦ってマミさんを助けたかっただけなのに…」

ほむら「…なっ! 美樹、さやか…あなた」

さやか「転校生、か…」

ほむら「あなたはどこまで愚かなの…!」

さやか「やっぱ、転校生もあたしのこと認めてくれないんだね」フン
101 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:36:37.78 ID:pupkNqSgo
ほむら「あなたはわかってないのよ、何も…」ワナワナ

ほむら「魔法少女の先にどんなつらい結末が待っているかも」

さやか「なら教えてよ!!」

ほむら「それは…、知らない方が身のためよ…」

さやか「……」ギュゥゥ

ほむら「それよりあなたも早く帰りなさい。もうすぐ警察と救急車が来るわ」

ほむら「巻き込まれると面倒よ」シュタッ

さやか「…ちくしょう」ポロポロ
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/04(日) 04:43:14.25 ID:tVrPmoELo
今日はここまで?
103 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:43:49.96 ID:pupkNqSgo
――――――――

マミ「……」コツコツ…

QB「……」トットッ…

ほむら「……」コツコツ…

マミ「……」ピタリ

ほむら「…? どうかしたの、巴マミ」

マミ「どうかしたのじゃないわ、暁美さん…」ハァ
104 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:44:36.15 ID:pupkNqSgo
マミ「私はこれから魔女退治に行くのよ」

ほむら「知ってるわ」

マミ「言ったわよね。私以外の魔法少女の存在は認めないって」

ほむら「ちゃんと覚えているわ」

ほむら「だから、魔女が現れても私は魔法少女に変身しないし戦わない」

マミ「ならついてこないで。危ないわ」

ほむら「危ない? 私は魔法少女なのよ? 危ないわけがないじゃない」クスッ

マミ「」イラッ
105 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:45:19.24 ID:pupkNqSgo
マミ「暁美さん、あなたねぇ…」

ほむら「あら、あんなところに使い魔の結界が」

マミ「ッ…! 話は使い魔を倒した後よ、暁美さんは手を出さないでね」ダッ

ほむら「頑張ってね」フリフリ

ほむら「……さて」

QB「おや、どこへ行くんだい?」

ほむら「あなたには関係ないわ」スタスタ
106 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:45:49.54 ID:pupkNqSgo
――――
――

マミ「ふぅ、片付いたわ」フワァ

マミ「暁美さん、話の続きだけど…あら?」

マミ「キュゥべえ、暁美さんはどこに行ったの?」キョロキョロ

QB「僕は知らないよ」

マミ「帰ったのかしら? ならいいんだけど…」
107 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:46:56.52 ID:pupkNqSgo
ほむら「巴マミ」ファサッ

マミ「あぁ、帰ったわけじゃなかったのね」

ほむら「当然でしょう。それより魔女の結界を見つけたわ」

マミ「…あなたはまた勝手なことを」ハァ

ほむら「早く退治しに行きましょう」

ほむら「こうして話している間に誰かが犠牲になっているとも限らないわ」

マミ「……わかったわ。行きましょう」ハァァ…

マミ「ただし、魔女を倒した後、あなたにはうちに来てもらいます」

ほむら「ええ、別にかまわないわ」
108 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:47:59.61 ID:pupkNqSgo
――――

ほむら「巴マミ、上から使い魔が降ってくるわ」

ほむら「巴マミ、魔女が現れたわ」

ほむら「巴マミ、私に使い魔が迫っているわ。なんとかして頂戴」

マミ「」イライラ…

ほむら「巴マミ、手伝いは必要かしら?」ファサッ

マミ「結構よ!」バァン!
109 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:48:37.34 ID:pupkNqSgo
――――
――

マミ「はぁ…、いつもの2倍ぐらい疲れたわ」

ほむら「そう」

マミ「そう…ってあなたねぇ」ハァ

マミ「どうせ言っても無駄なんでしょうけど…」

ほむら「わかってるなら話が早いわ」

ほむら「さぁ、あなたの家に行きましょう。招待してくれるんでしょう?」

マミ「もう何も言わないわ…」ハァァ…
110 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:50:44.09 ID:pupkNqSgo
――――――――

巴マミ宅――。

マミ「どうぞ、あがって」ガチャ

ほむら「ええ、あがらせてもらうわ」ススス

マミ「ろくにおもてなしの準備も無いけれど…」

ほむら「そう言ってケーキと紅茶が出てくるんでしょう?」

マミ「……あなた私の家に来るのは初めてよね?」

ほむら「そう言われればそうね(この世界線では…)」

マミ「まぁ、いいわ…。すぐ用意するから座って待ってて」トトト
111 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:52:07.42 ID:pupkNqSgo
マミ「はい、どうぞ」カチャ

ほむら「ありがとう。…それと、ごめんなさい」ペコ

マミ「…? どうしたのよ、お礼を言ったかと思えば急に謝ったり…」

ほむら「反省しているのよ…」

ほむら「今日一日の私のあなたに対する態度について」

ほむら「秘密を共有できる相手なんて初めてだったから…、ずいぶんとはしゃいでしまったわ」ファサッ

マミ「は、はしゃいで…?」アレガ?
112 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:52:46.78 ID:pupkNqSgo
マミ「もういいわ…。二度とこんなことしないでね」

ほむら「ええ、わかったわ」

マミ「それと、私の魔女退治にはついてこないこと」

ほむら「それは承伏しかねるわね」

マミ「…どうしてよ。魔女との戦いを他人に任せられるなら万々歳でしょう?」

ほむら「そうね…。いっそあれもあなたに任せたいところなのだけれど」

マミ「『あれ』? あれって何かしら」

ほむら「それは…」
113 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:53:56.71 ID:pupkNqSgo
ほむら「その話の前に一つ聞かせてもらっていいかしら」

マミ「…どうぞ」

ほむら「結局のところ…。あなたはどうしたいの?」

マミ「どうしたい?」

ほむら「魔法少女としての話よ」

ほむら「あなたは自分以外に魔法少女の存在を認めないと言ったわ」

ほむら「それは魔法少女に魔女なんかになって欲しくないから…、そうよね?」

マミ「…その通りよ」
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西・北陸) [sage]:2011/12/04(日) 04:53:57.48 ID:TBXA3ywAO
お、前スレ分終わって続きも出来てるのか
>>108のほむほむうぜぇw
115 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:55:42.40 ID:pupkNqSgo
ほむら「それであなたは自分を犠牲にして、目の届く範囲だけ守って満足している」

マミ「……」

ほむら「けど、そんなこといつまで続けられるの?」

ほむら「魔女だけじゃなく使い魔も狩って、どんな強い魔女も一人で立ち向かって…」

ほむら「そう遠くない未来にあなたは死ぬか…、魔女になるでしょうね」

マミ「…私は、魔女になんてならないわ」

ほむら「自分で自分のソウルジェムを砕くから?」

マミ「ええ、そうよ」
116 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:57:21.93 ID:pupkNqSgo
ほむら「街からあなたがいなくなったら、また魔女が悪さをし始めるわ」

ほむら「それをまともに経験も積んでいない美樹さやかに任せるのかしら?」

ほむら「それとも隣街の佐倉杏子に後を託すつもり?」

マミ「それは……。というか、あなた佐倉さんのことを知ってるの?」

ほむら「今はどうでもいいことよ」

マミ「自分でもわかっているわ。こんな無茶な戦い方、いつまでも続けられないって…」

マミ「けど、怖いのよ…」

マミ「仲間が、友だちが魔女になるところなんてもう二度と見たくない…!」
117 :1 [saga]:2011/12/04(日) 04:58:11.24 ID:pupkNqSgo
ほむら「それが、あなたの本音ね」

マミ「いっそ、他の魔法少女たちのソウルジェムを砕いて」

マミ「最後に自分のソウルジェムも砕いてしまいたい…」

ほむら「……」ゴクリ

マミ「けど、そんなの逃げでしかないこともわかってる」

マミ「そして、今私がやってることも逃げ…、自分でもどうしたいかなんてわかってないのよ」

ほむら(やっぱり、あなたは私に良く似ているわ)

ほむら(まどかを救えず、何度も繰り返しもがき続けている私と……)
118 :1 [saga]:2011/12/04(日) 05:03:40.96 ID:pupkNqSgo
マミ「暁美さん…、私も聞いていいかしら」

マミ「あなたはどうして戦おうとするの?」

マミ「あなたも魔法少女の真実を知っているということは、あなたも……」

ほむら「そうよ。私も救えなかった…、たった一人の親友だったのに…」

ほむら「ただ、私の場合は魔女になる寸前にその子に頼まれたの」

ほむら「鹿目まどかを救って欲しい、と」

ほむら「それが今の私の、唯一の道しるべ…」
119 :1 [saga]:2011/12/04(日) 05:09:38.24 ID:pupkNqSgo
ほむら「呉キリカがあなたの目の前でどんな最後を遂げたかは知らないわ」

ほむら「私は明確な目的を与えてもらったから、だから戦えているだけ」

マミ「けど、それじゃ…」

ほむら「ええ、そうね。目的を果たした時、私は今のあなたよりも遥かに弱くなってしまうでしょうね」フフッ

マミ「悲しいわね…」

ほむら「魔法少女ってそういうものよ。何かを守って満足して死んでいく…」
120 :1 [saga]:2011/12/04(日) 05:15:53.97 ID:pupkNqSgo
マミ「誰に頼まれたのかは聞かないけど…、暁美さん」

マミ「あなたはいつまで鹿目さんを守れば満足してしまうの…?」

ほむら「そうね…、そろそろその話をしましょうか」

ほむら「巴マミ、やっぱりあなたは私と手を組んではくれないのよね?」

マミ「…えぇ。あなたの強い意志も、実力も認めるわ」

マミ「それでも、呉さんが…私の目の前で、アァッ…!」ポロ

マミ「私に救いを求めるあの子の目が…、忘れられないの…」ボロボロ

ほむら「巴マミ……」
121 :1 [saga]:2011/12/04(日) 05:19:01.67 ID:pupkNqSgo
ほむら「それでも構わないわ」

ほむら「けれど、魔法少女と手を組むことと、この見滝原市全域とを天秤にかけるなら…」

ほむら「あなたはどちらを選ぶのかしら」

マミ「それは、どういう意味かしら…?」グスッ

ほむら「ワルプルギスの夜、あなたなら知っているでしょう?」

マミ「えぇ、聞いたことくらいは…って、まさか!?」

ほむら「…そのまさかよ」
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/04(日) 05:31:49.55 ID:tVrPmoELo
今日はここまで?
123 :1 [saga]:2011/12/04(日) 05:32:59.06 ID:pupkNqSgo
ほむら「約2週間後、この街にワルプルギスの夜が現れる」

マミ「そんな…、どうしてそんなことがわかるの!?」

ほむら「……」

マミ「答えてはくれないのね…」

マミ「つまり、暁美さんはそのワルプルギスの夜から鹿目さん守りきるのが目的と」

マミ「ワルプルギスの夜、冗談なんかじゃないのよね…」

ほむら「えぇ、間違いなくくるわ」

ほむら「さぁ選びなさい、巴マミ。この街を見捨てるか、手を組むか…二つに一つよ!」
124 :1 [saga]:2011/12/04(日) 05:34:33.40 ID:pupkNqSgo
ここまで、かな・・・
VIPの方で見てた人いたらすまんかった、10分で落ちるとは思わんかってんorz
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/04(日) 05:35:04.08 ID:tVrPmoELo
おつかれさまです
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(不明なsoftbank) [sage saga]:2011/12/04(日) 05:38:43.63 ID:w79GPUoe0
おつおつ
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/04(日) 05:38:50.13 ID:6CRL1LE3o
SSにきてたのか
おつ!
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都) [sage]:2011/12/04(日) 05:49:21.46 ID:MGEXww6qo

この後の展開が楽しみだ
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都) [sage]:2011/12/04(日) 06:49:21.99 ID:F7X0cWna0
はしゃいじゃったほむらちゃんウザ可愛い
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/04(日) 10:22:29.85 ID:NBk6L/lDO

VIPの方は見てなかったが、こういうの好きだぜ。
ほむほむって「世界線」って言葉使ってたっけ?
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(千葉県) [sage]:2011/12/04(日) 17:57:18.58 ID:g6GiuVHKo
使わない
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(大阪府) [sage]:2011/12/04(日) 19:19:42.60 ID:z3IFGzipo
シュタゲの世界線理論に当てはめやすいから使ったんじゃね
本編では使ってないけど
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東海) :2011/12/04(日) 19:26:55.06 ID:r4knOMNAO
こまけぇこたぁ!
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/04(日) 19:42:02.83 ID:z9VlOmSbo
イインダヨー
135 :1 [saga]:2011/12/04(日) 20:25:39.52 ID:pupkNqSgo
ほむらは「時間軸」だっけ?
ほむらのループ初日以前で変化があるって設定だから世界線って単語使ってみた
ぶっちゃけ大した意味はないでこまけぇことは(ryでお願いします
136 :1 [saga]:2011/12/04(日) 20:31:22.68 ID:pupkNqSgo
――――――――

病院――。

ガラッ

さやか「恭介、お見舞いに……あれ?」

さやか「誰もいない…、リハビリかな?」シーン

看護師「どうしたの、さやかちゃん?」

さやか「あ、看護師さん…。恭介のお見舞いにきたんだけど、いなくって」

さやか「またリハビリ室ですか?」

看護師「え…?」
137 :1 [saga]:2011/12/04(日) 20:38:06.34 ID:pupkNqSgo
――――
――

さやか「……」ボー


さやか『恭介、もう退院したんですか…?』

看護師『元々退院予定日も近かったし、怪我の治りも早くなってきたから今日のお昼に…」

さやか『……」


さやか「けっ…、退院したなら連絡くらいくれたっていいじゃんか」ハァ

さやか「今からどうしよっかなぁ…」
138 :1 [saga]:2011/12/04(日) 20:43:23.21 ID:pupkNqSgo
さやか(退院したんなら恭介はバイオリンの練習してるだろうし、行っても邪魔になるよね…)

さやか「……」スッ

キラッ・・・

さやか「ソウルジェム…。私、魔法少女なんだよね…?」

さやか「なのに、戦ったのはマミさんを助けたあの一回っきり…」

さやか「マミさん…。わけわかんないよぅ」ハァァ…
139 :1 [saga]:2011/12/04(日) 20:54:35.82 ID:pupkNqSgo
さやか「はぁ…」

魔女狩りには行きたい…、だって私も魔法少女だもん
街のみんな、まどか、仁美、恭介…、そしてマミさんを守りたい

でも、もし戦ってるところをマミさんに見つかったら怒られる…
そもそもなんで怒られるのかがわからない

あたしはダメで、マミさんはいいってのも納得いかない

グリーフシードが独占したかった見たいな事を言ってたけど
これ、貰っちゃったし…

さやか「そういえば、ソウルジェムちょっと汚れてきてるかな…?」

さやか「魔法なんて使ってないのになんでだろう…」ハテ?
140 :1 [saga]:2011/12/04(日) 20:58:41.12 ID:pupkNqSgo
さやか「…そうだ! 隣街に行こう!」

さやか「隣街ならマミさんがいるなんてことないだろうし、そうしよう」ダッ

さやか「魔女がいなかったら…、アイスでも食べて帰るかな」タッタッ

そんな行き当たりばったりな計画を立てて走りだした時、
指輪に戻したソウルジェムがキラリと輝きを放ったような気がした。

さやか(まるで私の心に反応してるみたい、なんて)
141 :1 [saga]:2011/12/04(日) 21:07:34.86 ID:pupkNqSgo
隣街――。

さやか「さってと…、どこから探しますかねー」フフーン

さやか「隣街だし、事故とか自殺が起きてる場所なんてわかんないしなぁ」

さやか「元々行き当たりばったりなわけだし、適当にぶらつけばいっか…」テクテク

ドン・・・

さやか「あっ…と、ごめんなさい」ペコ

杏子「……」プイ

さやか「…何よあの子、人が謝ってるのに」ムゥ
142 :1 [saga]:2011/12/04(日) 21:12:33.71 ID:pupkNqSgo
――――
――

さやか「この辺とかはー…、お! ソウルジェムに反応あり!」ピカピカ

さやか「こっちの方だ」タタッ


さやか「見つけた! 久々、魔法少女さやかちゃんの活躍、とくとごらんあれ!」ヘンシン

さやか「……あたしってこんなに独り言多い方だったかなぁ」ハァ
143 :1 [saga]:2011/12/04(日) 21:21:39.47 ID:pupkNqSgo
さやか「これは、使い魔の結界かな…? なんか不安定だし」チラッ

さやか「まだ戦うの2回目だし、そっちの方がいいよね」

ブゥーン・・・

さやか「お、使い魔発見! くらえーっ!」シュバッ

ガキィン!

さやか「うぇっ!? は、弾かれ…た!?」ビクッ

「あんた、何やってんの?」
144 :1 [saga]:2011/12/04(日) 21:23:55.03 ID:pupkNqSgo
さやか「え?」

コツ・・・コツ・・・

杏子「あれは使い魔だよ? グリーフシードなんか持ってないっての」

さやか「今邪魔したのって、あんた?」ギロッ

杏子「そうだけど、なんか文句あんのか?」チャキ
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西・北陸) [sage]:2011/12/04(日) 21:25:05.37 ID:TBXA3ywAO
あーあ、フォローしてくれそうな人が近くに居ないのに……
戦闘経験も原作以下だし
146 :1 [saga]:2011/12/04(日) 21:50:24.38 ID:pupkNqSgo
さやか「大有りに決まってるでしょ!」クワッ

さやか「あんた、あれほっといたら誰かが殺され…」

杏子「だからなんだって言うんだよ」

杏子「4,5人喰わせて魔女にしなきゃグリーフシードが手に入らないじゃん」

さやか「そんなもんのために人が殺されていいわけない!!」

杏子「あぁ? 『そんなもん』だと?」ピキッ
147 :1 [saga]:2011/12/04(日) 21:56:09.60 ID:pupkNqSgo
杏子「テメェ、ほんとに魔法少女か…?」

杏子「グリーフシードの数はまるまる魔法少女の強さになる」

杏子「魔法少女の強さってのは魔女と戦って生き残る力そのものだ」

杏子「それを『そんなもの』? こっちは命かけてやってんだ!」

杏子「見ず知らずの名前も知らない奴を、命がけで助けられるかってんだ」

杏子「あんたまさか、人助けだ正義だなんだで魔法少女になったなんて、言わねぇよな?」

さやか「……!」スチャッ
148 :1 [saga]:2011/12/04(日) 22:03:36.26 ID:pupkNqSgo
さやか「こんのっ…!」シュバッ

ガキィン・・・

杏子「図星か…! 馬鹿な奴だね、あんたも……ハァッ!」ギン!

ザシュッ!

さやか「がはっ…!」グラッ

杏子「ここはアタシの島だ、殺されたくなかった他所に行くんだね」フン

どさっ・・・
149 :1 [saga]:2011/12/04(日) 22:15:57.98 ID:pupkNqSgo
他所…? 他所ってどこなのよ…
すでに自分の街から逃げてきてんのにどこに行けって言うのさ…

さやか「やな、こった…ゴホッ」グググ…

杏子「おっかしーな…、全治三ヶ月ってくらいにはかましたと思ったんだけど」

さやか「誰かを犠牲にするあんたのやり方、見過ごせないのよ」シュゥゥ

さやか「I am the bone of my sword.(―― 体は銃で出来ている。)」ザザザッ

杏子「ッ! こいつは…」
150 :1 [saga]:2011/12/04(日) 22:20:50.59 ID:pupkNqSgo
杏子(辺りを自分の武器で埋め尽くすこの戦い方は……)

さやか「無限の剣戟、受けてみろよこのおおお」ブゥン

杏子「そんな大振りの攻撃、当たらねえよ」ヒョイ

ズガッシャアン!! バキッ・・・

杏子「んなっ…! とんでもねえ破壊力だな…」ゴクッ

さやか「うおおおおおっ!!」ブゥン
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(大阪府) [sage]:2011/12/04(日) 22:24:11.29 ID:z3IFGzipo
swordなのに銃とはこれいかに
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(長屋) [sage]:2011/12/04(日) 22:24:37.79 ID:9smnE9WIo
>>132
世界線理論はずいぶん昔からあるよ、シュタゲが元ネタってわけじゃない。
153 :1 [saga]:2011/12/04(日) 22:25:55.03 ID:pupkNqSgo
さやか「このっ、このっ、これでもかぁっ…!」ブンブン!

杏子(こいつ、とんでもない戦い方をしやがる…)ヒョイ

杏子(回復力を盾に自分の身体を捨てての全力の一撃)ヒョイ

杏子(剣が砕けようがお構いなし。代わりの剣はいくらでもあるわけだしな)ヒョイ

さやか「逃げてばっかじゃ勝てないよっ!」ブゥン、バキッ

杏子「…それもそうだ。なら、もう終わりにしてやるよ」スッ…
154 :おおぉぅ・・・、コピペしてそっち直すの忘れたぁ・・・ [saga]:2011/12/04(日) 22:27:17.25 ID:pupkNqSgo
>>149 訂正

他所…? 他所ってどこなのよ…
すでに自分の街から逃げてきてんのにどこに行けって言うのさ…

さやか「やな、こった…ゴホッ」グググ…

杏子「おっかしーな…、全治三ヶ月ってくらいにはかましたと思ったんだけど」

さやか「誰かを犠牲にするあんたのやり方、見過ごせないのよ」シュゥゥ

さやか「I am the bone of my sword.(―― 体は剣で出来ている。)」ザザザッ

杏子「ッ! こいつは…」
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(大阪府) [sage]:2011/12/04(日) 22:27:34.02 ID:z3IFGzipo
>>152
ああ言葉が足りなかったわww
シュタゲで有名になった世界線理論が〜だったすまん
156 :1 [saga]:2011/12/04(日) 22:33:19.24 ID:pupkNqSgo
>>153 続き

杏子「振りがでかすぎて、隙だらけなんだよ」グッ…

杏子「回復力がどんなに高くたって死んじまったら終わりだろうが…」ググ

杏子「こんな風になっ…!」ヒュッ

さやか「なっ!? 消え…」

ドスッ!

さやか「……ッ! ごほっ…」ガクッ

杏子「刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルグ)…」
157 :1 [saga]:2011/12/04(日) 23:12:05.86 ID:pupkNqSgo
杏子「安心しな、柄の方だよ」ヒュパッ

杏子「心臓に強い衝撃を受けて心臓が止まっただけさ」

杏子「魔法少女なら数秒で回復する…が、それは致命的過ぎる」

杏子「落ちろよ」ブン

ゴン!

さやか「ぁ……」バタン
158 :1 [saga]:2011/12/04(日) 23:27:35.63 ID:pupkNqSgo
さやか「」シーン

杏子「はぁ…。やっぱこいつ、マミの知り合いなんだろうな」

杏子「どうすっかな」ポリポリ

杏子「……」

杏子「しゃあねぇなぁ」ヨイショ

――――
――


さやか「…はっ!」パチッ
159 :1 [saga]:2011/12/04(日) 23:33:41.20 ID:pupkNqSgo
さやか「あれ…、ここどこよ…?」

杏子「気がついたかい?」モグモグ

さやか「あんた…!」バッ

杏子「『理想を抱いて溺死しろ』、まさにあんたのためにあるような言葉だね」ガジッ

さやか「そのセリフ、あんたマミさんのこと知ってんの…?」

杏子「『あんた』じゃねぇ…、佐倉杏子だ」モグモグ

杏子「くうかい?」ホイ

さやか「鯛焼き…」グー
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/04(日) 23:44:59.23 ID:/+VjeWVKo
マミと杏子はFateファンなのかな。
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/05(月) 01:04:41.86 ID:fVvIrMnDO
乙です。あんこちゃんカッケー。

>>151
>>32でも「thousand blades」ってマミさん言っちゃってるし、気にしたら負けだと思うの。
162 :1 [saga]:2011/12/05(月) 01:16:10.76 ID:S8DiXJcio
英語弱いのが露呈したorz
そっちも直すならbladesをweaponsかなぁ・・・?
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/05(月) 01:38:08.72 ID:fVvIrMnDO
>>162
gunsかweaponsが妥当かね。
rifleと対比させるならgunsかなぁ。
cannonsだと、少し意味が変わるし。
164 :1 [saga]:2011/12/05(月) 01:46:22.30 ID:S8DiXJcio
廃教会――。

さやか「あたしは美樹さやかだよ」ムシャムシャ

杏子「さやか…、あんたのその服、マミと同じ学校のもんだろ」

さやか「そうだけど…、ってかなんで杏子がマミさんのこと知ってんのよ」

杏子「昔…つっても一年も経ってないか。ちょっとあってな」

さやか「ちょっとって何よ、ぼこぼこにされたの?」ニコニコ

杏子「ちげぇよ。ってかその笑顔むかつく」
165 :1 [saga]:2011/12/05(月) 01:58:29.16 ID:S8DiXJcio
杏子「あたしは少し前までマミと一緒に見滝原で共闘してたんだ」

さやか「えっ! あのマミさんと…?」

杏子「今のマミは自分以外の魔法少女を敵視してるみたいだが…」

杏子「あたしと一緒に戦ってた頃はそうでもなかったんだよ」

さやか「へー」

杏子「魔法少女として助け合って、それ以外でも結構世話んなったよ」

杏子「最後は、マミの戦い方に嫌気がさして別れっちまったけどな」
166 :1 [saga]:2011/12/05(月) 02:06:26.56 ID:S8DiXJcio
さやか「ふーん…。なんか羨ましいなぁ」

杏子「あん? 羨ましいって、なにがだよ?」

さやか「あたしはさ、マミさんに憧れて魔法少女になったんだよ」

さやか「あたしが立ちたかった場所にいた杏子が羨ましいよ」

杏子「……さやか、それマミの前で絶対に口にするんじゃねぇぞ」

さやか「へ? なんでさ?」
167 :1 [saga]:2011/12/05(月) 02:12:18.29 ID:S8DiXJcio
杏子「なんでもだ。とにかく、マミにはそのことは黙って…」

さやか「って言っても、この前すでに言っちゃってるんだけど」

杏子「」ウワァ…

さやか「何よその顔…。確かに、マミさんすっごく怒ってたけどさ…」

さやか「『あなた、人を苛立たせる天才ね』、だったかな」

杏子「それマジ切れじゃねえか…」ドンビキ
168 :1 [saga]:2011/12/05(月) 02:19:36.37 ID:S8DiXJcio
さやか「謝った方がいいのかな…?」

杏子「馬鹿やめとけ。それは逆効果だ」

さやか「どいつもこいつも人のことを馬鹿だの愚かだのって…」ムスッ

さやか「じゃあ、どうしろっていうのさ」

さやか「大体、憧れられるのが嫌だなんて普通ないでしょ?」

杏子「それはさやかが幸せだからだ」

さやか「はぁ? わけわかんないし」
169 :1 [saga]:2011/12/05(月) 02:27:21.45 ID:S8DiXJcio
杏子「さやかはマミがなんで魔法少女やってるか聞いてるか?」

さやか「マミさんが魔法少女やってる理由…? 知らないけど」

杏子「マミはさ、事故で両親をなくしてるんだよ…」

さやか「え…」

杏子「家族三人で出かけてたんだと。んで、運悪く事故に遭って…」

杏子「瀕死の状態のマミの前にキュゥべえが現れて、マミは願ったんだ」

杏子「助けて欲しいって」
170 :1 [saga]:2011/12/05(月) 02:44:50.75 ID:S8DiXJcio
杏子「無事願いは叶い、マミは魔法少女になった」

杏子「けど、助かったのはマミだけだった…」

杏子「それをあいつはずっと悔やんだまま魔法少女を続けてるんだ」

さやか「悔やんで、って……別にマミさんは悪くないじゃん!?」

さやか「事故に遭って意識も朦朧としてたんじゃないの? そんなの仕方ないって言うか」

杏子「本人はそう思ってないんだよ」ハァ

杏子「自分だけじゃなく両親も救う願いをすれば助けられたはずだ…。見殺しにしたのも同じだって」
171 :1 [saga]:2011/12/05(月) 03:08:06.53 ID:S8DiXJcio
杏子「その罪滅ぼしで一人でも多くの人を救おうと躍起になって魔法少女続けてるんだ」

杏子「あたしも助けられた口だから始めの頃は憧れたりもしてたが」

杏子「自分が怪我することなんかなんとも思ってないくせに、あたしが怪我すると無茶苦茶心配してきて鬱陶しかったぜ」

杏子「たぶんマミが守りたいものの中にマミ自身は含まれてないんだろうな」

杏子「一度、間に合わなくて目の前で子どもが喰われちまったことがあったがあの時はひどかったな」

杏子「魔女を倒した後もしばらく暴れるわ、何日も沈んだままで使いものにならないわ…」ソレカラ

さやか「……」ニヤニヤ

杏子「ん? なんだよ、気持ち悪い顔しやがって…」

さやか「杏子ってさ、マミさんのこと好きでしょ?」ニヘラー

杏子「なっ…、そんなわけねぇだろ馬鹿///」
172 :1 [saga]:2011/12/05(月) 03:42:09.46 ID:S8DiXJcio
さやか「そんなマミさんに憧れてるくせに、なんで杏子は街の人を見殺しにするのかな…」フゥ

杏子「憧れてねぇよ、何度も言わすな」

杏子「それに、それとこれとは別問題だ」

杏子「言っただろ、グリーフシードは魔法少女の力そのものだって」

さやか「…言ってたっけ?」

杏子「言った。……たぶん」
173 :1 [saga]:2011/12/05(月) 03:51:35.54 ID:S8DiXJcio
杏子「さやかは魔女と殺し合いしてるって自覚あるか?」

さやか「あ、あるよ…もちろん」

杏子「いいや、ねぇな。あったら『グリーフシードなんか』なんて言えるはずがねえ」

杏子「あたしらは命懸けの戦いをしてるんだ。そのための力ならいくらあっても足りやしない」

杏子「マミから離れて一人で戦うようになって気付いたよ」

杏子「魔女と戦うことがどんなに恐ろしいか、一人で戦うことがどれだけ心細いかって」

さやか「なんだ、臆病風に吹かれただけじゃん」

杏子「けっ、何とでも言いやがれ」
174 :1 [saga]:2011/12/05(月) 03:58:12.63 ID:S8DiXJcio
さやか「じゃあさ……、あたしとコンビ組もうよ!」

杏子「…はぁっ?」

さやか「マミさんと二人で戦ってた時は魔女なんてそんなに怖くなかったんでしょ?」

さやか「だったら、また二人に戻れば怖くないでしょ」フフーン

杏子「えー…、さやかはまだ魔法少女になったばっかだろ? 足引っ張られるのはごめんだぜ」

さやか「何をー!? これでも、マミさんを助けたことがあるんだからね」

杏子「でもなー…」
175 :1 [saga]:2011/12/05(月) 04:05:03.52 ID:S8DiXJcio
さやか「じゃあいいよ、あたしは好き勝手やるから」

さやか「この街の使い魔と魔女はあたし一人で全部狩りつくしちゃうから」プイ

杏子「お前みたいなひよっこじゃ野垂れ死ぬのがオチだろ」

さやか「やってみなきゃわかんないでしょ。じゃあねっ!」スタ

杏子「あ、おい…」

さやか「また明日ねー」フリフリ

杏子「行っちまった…。何がまた明日ね、だよ」ハァ

杏子「コンビか…。マミの奴、今頃どうしてんのかね」
176 :1 [saga]:2011/12/05(月) 04:06:28.12 ID:S8DiXJcio
プロット改変中。
こっちでやるならもう少し長くなってもいいやってことで
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(新潟・東北) [sage]:2011/12/05(月) 14:25:20.70 ID:3FExibFAO
こっちに来てたのか乙
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(三重県) [sage]:2011/12/05(月) 17:38:05.15 ID:1oJxg+zw0
マミさんが排他的になってる分杏子が優しくなってるな
そしてマミさんも深刻にヤバいってわけじゃなく話は聞いてくれるし、
こっちの方が話がサクサク進みそうだなww
179 :1 [saga]:2011/12/05(月) 21:06:44.02 ID:S8DiXJcio
――――――――

学校――。

まどか「おはよー」ガラッ

さやか「みんなおはよー」

仁美「おはようございます」

恭介「おはよう」

まどか「あ、上条君? もう退院できたんだね、おめでどう」

恭介「うん、ありがとう」

さやか「…よかったね、あたしも嬉しいよ」

恭介「さやかもありがとう」

仁美「……」
180 :1 [saga]:2011/12/05(月) 21:09:22.83 ID:S8DiXJcio
まどか「さやかちゃん、知ってたんだよね? 教えてくれたらよかったのに」ガタ、ストン

さやか「いやぁー、ずいぶんと急だったからね」アハハ

さやか「なんか急に怪我の治りが早くなったとかでさ」

仁美「なんにしてもよかったですわ」

仁美「クラスに空いている席があると、寂しいですから」

さやか「うんうん、よかったよかった」
181 :1 [saga]:2011/12/05(月) 21:09:51.01 ID:S8DiXJcio
放課後――。

まどか「さやかちゃん、今日はどうするの?」

さやか「どうするって…何が?」

まどか「わたしたちと一緒に帰るのかなーって」

まどか「ほら、上条君が戻ってきたから」ウェヒヒ

仁美「……」ピクッ

さやか「ちょっ、変な気使うなっての///」

さやか「まぁ、確かに今日は一緒に帰れないんだけど…」

まどか「やっぱり!」
182 :1 [saga]:2011/12/05(月) 21:10:28.61 ID:S8DiXJcio
仁美「あの…」

さやか「違う違う、今日は用事があるの」

さやか「隣街に行かなきゃいけないんだー」

まどか「そうなんだ…?」

仁美(あら…?)

さやか「だから、ごめんね。まどか、仁美」

仁美「そうなんですか…」
183 :1 [saga]:2011/12/05(月) 21:11:42.24 ID:S8DiXJcio
仁美「あの、さやかさん」

さやか「何? 仁美」

仁美「明日は何かご予定は入っていますか?」

さやか「明日? 放課後だよね、特に決めてないけど…」

仁美「でしたら、明日の放課後に少しお話したいことがあるんですの」

さやか「明日でいいの? 了解!」

さやか「じゃあねー」バイバイ

まどか「?」

仁美「では、帰りましょうか。まどかさん」

まどか「あ、うん…」
184 :1 [saga]:2011/12/05(月) 21:40:29.34 ID:S8DiXJcio
――――

マミ「……」

ほむら「……」

マミ「…………」

ほむら「……巴マミ」

マミ「っっっ! な、何ッ!?」ビクン

ほむら「いえ…、なんでもないわ」

マミ「そ、そう…?」
185 :1 [saga]:2011/12/05(月) 21:43:56.14 ID:S8DiXJcio
マミ「……」ビクビク

ほむら「…誰かと一緒に戦うのは、そんなに怖いかしら?」

マミ「そんなこと……」

ほむら「ない?」

マミ「…あるわ」ショボン

マミ「いつ爆発するかわからない爆弾を持たされているような気分よ…」
186 :1 [saga]:2011/12/05(月) 22:56:02.78 ID:S8DiXJcio
ほむら「失礼ね。仲間として戦うことを選んだのはあなたよ、しっかりしなさい」

マミ「選んだ、って…。あんなの選んだうちに入らないでしょう」

ほむら「ワルプルギスの夜に一人で立ち向かうという選択肢もあったんじゃないかしら」

マミ「そんなの無理に決まってるでしょう?」

ほむら「そうね。さすがに今のは意地が悪かったわ、ごめんなさい」フフッ
187 :1 [saga]:2011/12/05(月) 23:04:40.19 ID:S8DiXJcio
QB「そのワルプルギスの夜だけど…」

ほむら「何かしら、インキュベーター」キッ

QB「本当にくるのかい?」

ほむら「くるわ…間違いなく」

QB「その自信はどこからくるんだい?」

ほむら「……」

QB「だんまりか…」
188 :1 [saga]:2011/12/05(月) 23:17:43.71 ID:S8DiXJcio
QB「ワルプルギスなんてのはマミと手を組むための嘘…」

QB「そうは考えられないかな?」

ほむら「こいつ…」ギリッ

マミ「私はそんな風には思っていないわよ、暁美さん」

ほむら「巴マミ…」

マミ「さすがに100%信じてはいないけれど、あなたが真剣なのは伝わってきたから…」

マミ「少なくとも悪意はなさそうだしね」ニコ
189 :1 [saga]:2011/12/05(月) 23:58:40.34 ID:S8DiXJcio
QB「それでも意外だよ、君が他の魔法少女と手を組むなんて」

QB「それもとびきりのイレギュラーの暁美ほむらとね」

マミ「どんなに嫌なことでも、背に腹はかえられないわ…」

マミ「人間ってそういうものよ、キュゥべえ」

ほむら「…! おしゃべりはお終いよ、使い魔だわ」ヘンシン

マミ「暁美さん、…死なないでね」ヘンシン
190 :1 [saga]:2011/12/05(月) 23:59:09.69 ID:S8DiXJcio
ほむら「私は死なないわ。魔女にもならない…」カチャ

ほむら「あなたが守ってくれるもの、そうでしょう?」シュルル

マミ「そうね…。私のこともちゃんと守ってね?」クスッ

ほむら「まどかの次でよければ」バン!

マミ「それでも構わないわ」ドォン!
191 :1 [saga]:2011/12/06(火) 01:08:34.20 ID:2cv05quSo
――――

さやか「さて…、まずは昨日の杏子と会った場所かな?」タン

杏子「けっ…、ほんとにきやがったよ」

さやか「あれ? 杏子、もしかして待っててくれたの?」

杏子「そんなんじゃねぇっての」フン

杏子「好き勝手暴れられるより、目の届く所で監視しときたいだけだ」

さやか「もー、素直じゃないんだから」フフフ
192 :1 [saga]:2011/12/06(火) 01:15:50.80 ID:2cv05quSo
さやか「それじゃあ、魔女退治…張り切って行こうか!」ッシャー

杏子「わかったからテンション下げろよ、うぜぇ」

――――
――

杏子「はっ! ほいっと!」ザシュ

さやか「最後の一匹…、とりゃーっ!」ガシャーン、バキッ

杏子「はぁ…、使い魔狩るなんていつぶりだろうな…」

杏子「あー、もったいねー」
193 :1 [saga]:2011/12/06(火) 01:20:07.87 ID:2cv05quSo
さやか「いいじゃん。代わりにこんな心強い相棒ができたんだし」

杏子「自分で言うな。つーか、ぜんぜん心強くねぇよ」

さやか「またまたー、心にもないことをー」

杏子「これはマジで言ってんだ。さやかは危なっかしすぎる」

杏子「もう少し、戦い方ってもの考えろ」

さやか「戦い方って?」ムッ
194 :1 [saga]:2011/12/06(火) 01:25:08.88 ID:2cv05quSo
杏子「さやかの場合、マミの影響を受けすぎてんだよ」

杏子「魔法で出した剣を力任せに叩きつけて、折れたら新しいのを出す…」

杏子「無駄が多すぎるっ!」ドン

さやか「」ビクッ

杏子「魔力ももったいねぇし隙も大きい、そんなんじゃあたしの背中は任せらんねぇ」

さやか「ご、ごめん…」シュン
195 :1 [saga]:2011/12/06(火) 01:41:22.81 ID:2cv05quSo
杏子「剣が武器なら、最初に一本頑丈なもん作ってそれで最後まで戦えよ」

杏子「始めのうちは面倒見てやるから…」

さやか「わかった、そうしてみる」コク

杏子「じゃあ、魔女の結界、突っ込むぞ」クイ

さやか「えっ! いきなりボス戦!?」

杏子「いくら回復力に自信があっても頭からパックリ食われたら死んじまうから気をつけなー」ハハッ

さやか「ちょっ、置いてくなー!」ダッ
196 :1 [saga]:2011/12/06(火) 02:10:53.78 ID:2cv05quSo
――――
――

杏子「やればできるじゃねぇか」ポキ

さやか「し、死ぬかと思った…」ゼェハァ

杏子「向こうは殺しにきてるんだ、当たり前だろ」ポリポリ

杏子「まぁ、なりたての素人にしてはよくやったんじゃねぇか?」ゴクン

さやか「杏子…」ウルウル

杏子「くうかい?」ホイ

さやか「うん!」
197 :1 [saga]:2011/12/06(火) 03:18:34.56 ID:2cv05quSo
――――

まどか「ねぇ、仁美ちゃん」テクテク

仁美「なんですか、まどかさん?」

まどか「最近、さやかちゃん、変じゃない?」

仁美「…そうでしょうか?」

まどか「この間、仁美ちゃんがお休みした日かな」

まどか「あの日ぐらいから様子が…」

仁美「おかしいですか?」

まどか「うん…」
198 :1 [saga]:2011/12/06(火) 03:25:12.05 ID:2cv05quSo
まどか「その日ぐらいからちょっと落ち込んでたっていうか…」

まどか「元気がない感じだったんだけど、今日はいつにも増して元気だったし」

仁美「そうですわね…、私は特に気にはなりませんでしたが」

仁美「単に『あの日』だったとか、そういうことではありませんか?」

まどか「あの日…?」

仁美「その、女の子の日です…///」

まどか「ぁ、うん///」
199 :1 [saga]:2011/12/06(火) 03:30:09.40 ID:2cv05quSo
仁美「なんにせよ、幼馴染のまどかさんでもわからないのでしたら」

仁美「中学に入ってからの付き合いの私ではなんとも……」

まどか「そっかぁ…」

仁美「それに今は元気なのですから、問題はないかと」

まどか「うーん、それもそうなんだけどー。なんていうのかなぁ…」

まどか「調子に乗りすぎて失敗する時のさやかちゃんがあんな感じなんだよね」

仁美「…まどかさんはさやかさんのこと、よく見てらっしゃるんですのね」

仁美「まるで恋する乙女の様…」ポッ

まどか「///」
200 :1 [saga]:2011/12/06(火) 03:35:57.37 ID:2cv05quSo
仁美「もし明日も様子がおかしいようでしたら、それとなく聞いてみますわ」

仁美「明日の放課後、約束いたしましたのでその時に」

まどか「仁美ちゃんがさやかちゃんにお話なんて珍しいね」

仁美「前々から切り出そうかとは思ってはいたんですが」

仁美「きっかけがなかなか掴めなかったもので……」

まどか「ふーん…」

仁美「ここまでですわね。まどかさん、また明日」フリフリ

まどか「あ、うん。バイバイ、仁美ちゃん」フリフリ
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関東・甲信越) [sage]:2011/12/07(水) 00:46:31.13 ID:aMnf+hbAO
ほむほむ
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/08(木) 01:08:10.56 ID:oKmIxSXZo
続きが来ないと思ったらそういうことか
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西・北陸) [sage]:2011/12/08(木) 02:39:00.66 ID:gR7R+ElAO
>>202
どういう事だ
204 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/08(木) 09:10:30.17 ID:Nlogg6cDO
>>202
知っているのか雷電
205 :1 [saga]:2011/12/09(金) 00:12:39.09 ID:vbN/yS1Yo
>>202-204
告知込みでVIPで遊んでました
TAS「魔法少女まどか☆マギカを主人公まどかで最速ノーマルエンド」
ってやつ
206 :1 [saga]:2011/12/09(金) 23:16:50.51 ID:vbN/yS1Yo
――――――――

翌日、放課後――。

さやか「仁美、改まって話ってなぁに?」ニコニコ

仁美「私、前からさやかさんに秘密にしてきたことがあるんです…」

さやか「秘密って?」ニコー

仁美「……さやかさん、何かございましたか?」ハァ

さやか「えっ? 何かって?」
207 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/09(金) 23:20:33.65 ID:qNI/iKdM0
>>205
まとめブログで読んだけど面白かったで。
終盤巻いた感が否めんかったけど。
208 :1 [saga]:2011/12/09(金) 23:21:34.28 ID:vbN/yS1Yo
仁美「今日一日…、放課後が近づくにつれて元気に、というか」

仁美「放課後が待ち遠しくて仕方ないといった様子でしたので」

仁美「今もどことなくせわしなく感じますし…」

仁美「最近さやかさんの様子がおかしいとまどかさんも心配していらっしゃいました」

さやか「えー…? さやかちゃんってばそんなに挙動不審だったかな?」エヘヘ

仁美(調子に乗って失敗する時のさやかさん…、なんとなくわかる気がしますわ)
209 :1 [saga]:2011/12/09(金) 23:24:21.47 ID:vbN/yS1Yo
さやか「隣街の方で気の合う友だち見つけてさぁ」

さやか「その子と遊ぶのが楽しくて…、そういうのが顔に出てたかな?」アハハ

仁美「今日もお約束を?」

さやか「うん。あー、でも気にしなくていいよ」

さやか「仁美とは先に約束してたから、今日は遅れるって伝えてあるよ」

仁美「そうですか…。まどかさんにあまり心配をおかけしませんようにお願いしますわ」

さやか「わかりました、仁美せんせー」
210 :1 [saga]:2011/12/09(金) 23:29:17.90 ID:vbN/yS1Yo
さやか「で、仁美の話って何さ? あたしに秘密にしてることがあるんだっけ?」ズズイ

仁美「えぇ…」スゥ、ハァ…

仁美「私、ずっと前から…、上条恭介君のことをお慕いしてましたの」

さやか「……え?」ドキッ

さやか「そ……、そうなんだー? あはは、恭介の奴も隅に置けないなー」

仁美「さやかさんは、幼馴染でしたわね」

さやか「幼馴染っていうかむしろただの腐れ縁なんだけどさぁ」

仁美「本当にそれだけ?」

さやか「……」
211 :1 [saga]:2011/12/09(金) 23:31:10.18 ID:vbN/yS1Yo
仁美「私、もう自分に嘘はつかないって決めたんですの」

仁美「さやかさん、あなたはどうですか? 本当の気持ちと向き合えますか?」

さやか「何の…話をしてるのさ…?」

仁美「あなたは大切なお友だちですわ」

仁美「だから、抜け駆けも横取りするようなこともしたくないんですの」

仁美「上条君のことを見つめていた時間は、私よりさやかさんの方が上ですわ」

仁美「あなたには私の先を越す権利があるべきです」
212 :1 [saga]:2011/12/09(金) 23:38:21.38 ID:vbN/yS1Yo
仁美「丸一日だけお待ちしますわ」ガタン

仁美「さやかさんも後悔なさらないよう決めてください…。それでは」スタスタ

さやか「……仁美」

――――
――

さやか「でやあああっ!」ガキン!

杏子「……」ヒュン、スパ

さやか「このっ! このっ! このぉぉっ!!」ズガン!ドゴッ!

杏子「…チッ、やめだやめっ!」シュゥン

さやか「え? 杏子、どうしたのさ…?」グシャ
213 :1 [saga]:2011/12/09(金) 23:47:50.60 ID:vbN/yS1Yo
杏子「そりゃこっちの台詞だ」

杏子「別に詮索しようって気はねえ。使い魔で憂さ晴らすのも否定しない」

杏子「けどよぉ、昨日、あたしが教えたことすっかり忘れちまってるじゃねえか?」

さやか「あ、あたしは……」

杏子「自分を見失ってる奴なんかに命預けらんねぇって言ってんだ」

さやか「…ごめん」

杏子「帰るぞ、さやか」クルッ

さやか「わかったよ…」トボトボ
214 :1 [saga]:2011/12/09(金) 23:52:23.45 ID:vbN/yS1Yo
廃教会――。

さやか「……」

杏子「さやか、やっぱりあんたとのコンビ、解消させてもらうよ」

さやか「な、なんでさ!?」

杏子「死にたくねぇからに決まってるだろ…!」

杏子「やっぱりてめえには根本的に覚悟が足りてねぇ」

さやか「そんな…。戦いに集中できてなかったのは謝るから、だから…!」
215 :1 [saga]:2011/12/09(金) 23:56:24.24 ID:vbN/yS1Yo
杏子「帰りな。この街には二度と顔出すんじゃねぇぞ」

さやか「杏子ぉ…」

杏子「…帰れ」ジャキン

さやか「うっ……うぅ、うわあああぁぁん、杏子のわからずやぁーッ!」ダッ

バタン!

杏子「……」

杏子「悪いな、さやか。あたしはまだ死ねないんだよ…」
216 :1 [saga]:2011/12/10(土) 00:15:59.00 ID:hpeNwdcao
――――

マミ「今日の魔女狩りはこのぐらいにしておきましょうか」

ほむら「そうしましょう」

QB「残念ながら、使い魔ばかりだったね」

ほむら「インキュベーター、あなた少し席をはずしなさい」

QB「なんだい? 僕を除け者にして内緒話かい?」

ほむら「お前には出来る限り情報は与えたくないわ。早く去りなさい」

QB「ふぅ…、わかったよ」ピョコン
217 :1 [saga]:2011/12/10(土) 00:24:51.34 ID:hpeNwdcao
ほむら「わかってるとは思うけど、この街で魔法少女の契約をすればその魔法少女を殺すわ」

QB「わかってるよ。そんなことされたらエネルギーを回収できないからね」

QB「大人しく君たちが魔女になるか、魔女に殺されるの待つとするよ」スウゥ…

ほむら「いなくなったわね。……巴マミ、ものは相談なのだけど」

マミ「相談? 何かしら?」

ほむら「佐倉杏子、美樹さやかを仲間に加えたいの」

マミ「……」

ほむら「無言は肯定と受け取るわよ?」
218 :1 [saga]:2011/12/10(土) 00:40:37.05 ID:hpeNwdcao
マミ「佐倉さんは…、きっと断ると思うわ」

ほむら「どうして?」

マミ「あの子も自分の祈りで辛い目にあってるから…」

マミ「彼女は自分の命を脅かす危険にものすごく敏感なの」

マミ「自分が家族を死なせてしまったから、その分まで生きなきゃいけないって」

マミ「生き続けることが償いだって思ってるところがあるから」

ほむら「そう…、けど正直に言えば二人でワルプルギスを倒すのは難しいと思うわ」
219 :1 [saga]:2011/12/10(土) 00:42:15.47 ID:hpeNwdcao
ほむら「杏子には悪いけれど、騙してでも協力してもらうわ」

マミ「騙すって…何をするつもり!?」

ほむら「ワルプルギスの夜という魔女は、終焉の魔女……」

ほむら「一度具現化したら、国一つを滅ぼすまで止まらない…こんな嘘はどうかしら」

ほむら「生き残りたければ倒すしかない、そう思わせればなんとかなると思うけど」

マミ「確かにそれなら…。けど、騙すなんてこと」

ほむら「結果的に生き残ればいいのよ、全員がね」
220 :1 [saga]:2011/12/10(土) 00:46:17.88 ID:hpeNwdcao
マミ「…わかったわ。佐倉さんのことはそれでいいとしましょう」

マミ「けど、美樹さんは…、あの子は経験が少なすぎるわ」

ほむら「私も本音では美樹さやかを仲間にするのは得策ではないと考えているわ」

ほむら「例え、それなりの経験を積んでいたとしてもね」

マミ「ならどうして?」

ほむら「災厄の魔女を前に苦戦する私たちを見て、あの子が黙ってみていられると思う?」

マミ「……はぁ、無理でしょうね」

ほむら「好き勝手に動かれるくらいなら、始めから仲間に加えておいた方がまだましよ」
221 :1 [saga]:2011/12/10(土) 00:57:44.69 ID:hpeNwdcao
マミ「結局あなたの言うとおりにするしかないのね」

マミ「なんだか暁美さんの手のひらの上で踊らされている気がしてならないわ」

ほむら「心外ね。それじゃ、私はまるで悪女じゃない」

マミ「これで自覚がないんだから始末に終えないわ」マッタク

マミ「暁美さんは美樹さんと同じクラスだったわよね。明日にでも話をしてもらえるかしら?」

マミ「彼女には辛く当たってしまったから顔を合わせるのも気まずいのよ…」

マミ「佐倉さんのほうは私が当たってみるから」

ほむら「わかったわ。それじゃあ」ファサッ
222 :1 [saga]:2011/12/10(土) 04:00:11.36 ID:hpeNwdcao
――――

QB「まったく。マミもなかなか難しい方だけど、暁美ほむらはそれに輪をかけて目に余るね」トットットッ

QB「おや? あそこにいるのは…」トトッ

さやか「」トボトボ

QB「こんなところでどうしたんだい、さやか?」

QB「今はまだ隣街で杏子と魔女を狩ってる時間じゃないのかな?」

さやか「ん…? キュゥべえか」

さやか「よく知ってるね…あたしが隣街で杏子と会ってたこと」
223 :1 [saga]:2011/12/10(土) 04:01:05.79 ID:hpeNwdcao
さやか「もしかして、マミさんも知ってるの?」ドヨンド

QB「いや、マミには伝えていないよ。聞かれていないからね」

さやか「そっか…、もう別にどうでもいいんだけどね」

さやか「杏子にも愛想尽かされちゃってさ…、向こうも追い出されちゃったよ」

QB「僕が説得してみようか? 魔法少女には魔女を狩ってもらわないと困るからね」

さやか「いいよ、あたしが悪いんだし…、なんかもう疲れちゃった」
224 :1 [saga]:2011/12/10(土) 04:01:44.51 ID:hpeNwdcao
QB「……。さやか、グリーフシードの穢れがそろそろ限界なんじゃないかい?」

さやか「あぁ、そういえば…」ゴソゴソ

さやか「真っ黒になっちゃった。これ以上は危険だよね?」

QB「うん、これ以上穢れを吸わせると魔女が孵化しちゃうね」

QB「これは僕が貰っておくよ」キュップイ

さやか「ありがと。じゃあね、あたしはもう帰るよ」

QB「うん。じゃあね、さやか」

QB「さてと…」トットッ
225 :1 [saga]:2011/12/10(土) 04:02:31.73 ID:hpeNwdcao
――――

まどか「……」カキカキ

まどか「ふぅ、宿題終わりっと。…暇になっちゃった」

まどか「仁美ちゃんにメールでも送ってみようかなぁ」

まどか(さやかちゃんとどんな話したのかな?)

まどか「えーっと、携帯携帯……」ノソリ

QB「やぁ、まどか」ピョコン

まどか「え…? この声…やっぱりキュゥべえだ。久しぶりだね」
226 :1 [saga]:2011/12/10(土) 04:03:22.92 ID:hpeNwdcao
QB「少し話があってきたんだ。入ってもいいかい?」

まどか「話? いいよ。はい、どうぞ」ガラッ

QB「ありがとう」

まどか「話ってまた魔法少女のこと? わたし魔法少女になるつもりはないんだけど…」

QB「うん、それはわかってるつもりだよ」

QB「ただ、さやかの親友である君には教えておいた方がいいかなと思ってね」

まどか「え? さやかちゃん?」
227 :1 [saga]:2011/12/10(土) 04:04:21.79 ID:hpeNwdcao
まどか「さやかちゃんがどうかしたの?!」

QB「君はさやかが魔法少女になったことを聞いているかい?」

まどか「えぇっ! さやかちゃんが魔法少女に…!?」

QB「その反応は知らなかったみたいだね」

まどか「ど、どうして…? マミさんにも止められてたのに」

QB「さやかにはそれがマミの強がりに見えたみたいだね」

QB「彼女の場合、願いはただの建前で、マミと一緒に戦いたくて魔法少女になったんだ」
228 :1 [saga]:2011/12/10(土) 04:04:47.34 ID:hpeNwdcao
まどか「キュゥべえは……、さやかちゃんが魔法少女になったから」

まどか「わたしも一緒に、って誘いきたの…?」

キュゥべえ「そうだね…。そう思ってもらって構わないよ」

まどか「……」

キュゥべえ「せっかく魔法少女になったのにマミからは拒絶され、今さやかは一人で戦ってるんだ」

キュゥべえ「経験も浅いし、グリーフシードのストックもないんじゃ近いうちに彼女は…」

まどか「さやかちゃんは……、どうなるの?」
229 :1 [saga]:2011/12/10(土) 04:05:37.62 ID:hpeNwdcao
キュゥべえ「死んでしまうだろうね」

まどか「…!」ドキン

キュゥべえ「さっきも言ったように君が魔法少女になってくれれば喜ばしいんだけど、別にならなくてもいい」

キュゥべえ「まどかにはさやかを支えてあげて欲しいんだ」

まどか「支える…?」

キュゥべえ「一人で戦うのは心細いだろうからね。例え、戦えない君でも誰かがいるってのは心強いと思うよ」

まどか「……」
230 :1 [saga]:2011/12/10(土) 04:06:20.75 ID:hpeNwdcao
まどか「…魔法少女になるかどうかは少し考えさせてもらってもいい?」

キュゥべえ「うん。別に構わないよ」

まどか「一度、さやかちゃんとお話してみたいの」

キュゥべえ「魔法少女になる決心がついたらいつでも呼んでね。どこにだって駆けつけるよ」

キュゥべえ「あ、それと僕が『こんな話』をしたって言うのは内緒にして貰っていいかな?」

まどか「別にいいけど……うん、わかったよ」

キュゥべえ「ありがとう、まどか」
231 :1 [saga]:2011/12/10(土) 04:07:21.61 ID:hpeNwdcao
キュゥべえ「じゃあ、僕は行くよ」トトッ

まどか「またね、キュゥべえ…」ガラッ、カチャ

まどか「はぁ……、さやかちゃんが魔法少女になってたなんて…」

まどか「そうだ、携帯っ」ゴソゴソ

まどか「魔法少女になったって聞いたんだけど…」カチカチ

まどか「ほんとなの?…っと、送信」カチッ
232 :1 [saga]:2011/12/10(土) 04:07:51.38 ID:hpeNwdcao
まどか「……」ソワソワ

まどか「…………」パカッ、カタン、パカッ、カタン

ソレジャマタネッテテヲフッテ♪

まどか「!!」パカッ

まどか「……『そうだけど…。誰から聞いたの?』」

まどか「やっぱりほんとだったんだ…」

まどか「っ!」カチカチカチ
233 :1 [saga]:2011/12/10(土) 04:09:09.00 ID:hpeNwdcao
――――

さやか「……」

ナンドメノキモチダロウ♪

さやか「……ふーん」カチカチ

さやか「……」ポイッ

ぼすっ・・・

送信者:鹿目まどか
題目:Re
本文:
黙っててって言われたか
ら…、ごめんね。けどその
人もさやかちゃんのこと心
配してた。明日、お話でき
ないかな…?
234 :1 [saga]:2011/12/10(土) 04:10:00.61 ID:hpeNwdcao
もうちょいで終わりかなぁ、おやすみ
235 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/10(土) 04:31:17.39 ID:MA5PktNuo
追いついてしまった乙
236 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/10(土) 10:34:44.44 ID:ayUatGJvo

しかしそうすんなり終われる状況とも思えないが
このままだとバッドエンドルートじゃね?
237 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/10(土) 17:18:42.23 ID:hJDOQGeAO
タイガー道場ですね、わかります
238 :1 [saga]:2011/12/16(金) 23:27:53.96 ID:Qb/s5rDQo
――――

翌朝、待ち合わせ場所――。

まどか「さやかちゃんこないね…」

仁美「ですわね」

まどか「メールの返事もこないし……、体調でも悪いのかなぁ」

仁美「これ以上さやかさんを待っていては遅刻してしまいますわ」

まどか「うん…、そうだね。行こっか」トボトボ

仁美「はい」テクテク

仁美(……さやかさん、これがあなたの答えというわけですか?)
239 :1 [saga]:2011/12/18(日) 06:12:11.08 ID:UVCIsfBAo
学校――。

まどか「みんな、おはよー」ガラ

「鹿目さん、おはよう」

ほむら「……」

まどか「ほ、ほむらちゃん…?」

ほむら「美樹さやかは一緒じゃないの?」

まどか「うん」
240 :1 [saga]:2011/12/18(日) 06:12:54.19 ID:UVCIsfBAo
ほむら「少し話があったのだけれど…、いないのなら仕方ないわね」

ほむら「彼女、今日はお休みするのかしら?」

まどか「うーん、メールしたけど返事こないんだ」

ほむら「そう…。呼び止めて悪かったわ」ファサッ

まどか「ほむらちゃんは……」

ほむら「なに?」

まどか(さやかちゃんが魔法少女になったこと、知ってるのかな…)
241 :1 [saga]:2011/12/18(日) 06:14:00.73 ID:UVCIsfBAo
まどか「ううん、なんでもないよ」ウェヒヒ

ほむら「? 私は自分の席に戻るわね」スタスタ

ほむら(まどかはさやかが魔法少女になったことを知らないはず)

ほむら(今回、まどかが魔法少女になる可能性があるとすれば)

ほむら(耐え難い状況を目にするか、美樹さやかの魔法少女化くらいのもの)

ほむら(ならば、まどかにはさやかのことは黙っておいた方がいいわね)

ほむら(それより今はさやかが問題よ……)
242 :1 [saga]:2011/12/18(日) 06:14:45.07 ID:UVCIsfBAo
ほむら(この時期に彼女が学校を休むということは、おそらく…)チラッ

仁美「」

上条「」

ほむら(それでも、美樹さやかは魔法少女の戦いに身を投じているわけではないわ)

ほむら(精神的な要因のみで魔女化なんてありえない)

ほむら(今日の放課後にでもお見舞いと称して様子を見に行きましょう)

ほむら(共闘はその時にでも持ちかければ問題ないでしょう)

――――
――
243 :1 [saga]:2011/12/18(日) 06:15:38.30 ID:UVCIsfBAo
放課後、隣街――。

マミ「……思ったより、使い魔が少ないわね」

マミ「と言っても、想像よりってだけで少し歩けばすぐ見つかるわね」フゥ

使い魔「」ウシシシ

マミ(佐倉さんの場合、探すより使い魔を倒して誘い出した方が早いわね)

マミ「さぁ、使い魔さんたち。私と一曲踊っていただけるかしら?」ヘンシン

マミ「魔弾の舞踏をね」パァン!
244 :1 [saga]:2011/12/18(日) 06:16:37.76 ID:UVCIsfBAo
マミ「ふぅ、片付いたわね」パタパタ

杏子「昨日の今日でまたきやがったのかと思えば…、今度はマミかよ」チッ

マミ「佐倉さん、きてくれたのね」

杏子「…で、何の用だよ? 弟子が泣きついてきたからその仕返しかなんかか?」

マミ「弟子…? なんのことかしら……」

杏子「やぶへびか…。なんでもねぇよ、とっとと用件を言いな」
245 :1 [saga]:2011/12/18(日) 06:17:24.93 ID:UVCIsfBAo
マミ「今日はあなたと共闘のお願いにやってきたの」

杏子「は? 何があったか知らないけど、あたしの返事なんて聞くまでもないだろ」

杏子「大体、なんであたしなのさ?」

杏子「…話だけは聞いてるよ、そっちの街に新しく魔法少女が増えたって」

杏子「暁美ほむら…だったか、そいつに頼んだらどうなんだ」

マミ「それだけじゃ足りないのよ」

杏子「足りない? 何がだ」
246 :1 [saga]:2011/12/18(日) 06:18:19.32 ID:UVCIsfBAo
マミ「戦力よ。暁美さんと私だけじゃまだ足りないのよ」

杏子「話が見えねぇな…、魔法少女集めて殴りこみでかけるのか?」

マミ「似たようなものよ。……ワルプルギスの夜、前に話したことがあったでしょう?」

杏子「あぁ…、伝説級のとんでもない魔女だとかそんな話だったな」

杏子「…ってまさか!」

マミ「そうよ、災厄の魔女が見滝原に現れるの」

杏子「なんでそんなことがわかる…」

マミ「それは…」
247 :1 [saga]:2011/12/18(日) 06:20:51.50 ID:UVCIsfBAo
マミ「そもそもこの話を私に聞かせたのは暁美さんなの」

マミ「あと10日ほどでワルプルギスの夜が現れるって」

マミ「根拠は教えてくれなかったし、正直眉唾だとも思ってるわ。けど…」

杏子「もし、本当だったら……」ゴクリ

マミ「えぇ。そのもしもが現実となった場合、私たちは成す術なくやられてしまうでしょうね」

杏子「それで魔法少女嫌いのお前がその暁美ってのと組んで、あたしにまで誘いをかけたと」

杏子「ちっ…、簡便しろよマミ。お前の罪滅ぼしにあたしを巻き込むんじゃねぇ!」
248 :1 [saga]:2011/12/18(日) 06:21:31.48 ID:UVCIsfBAo
マミ「……」ギュゥ

マミ「佐倉さん…、そうは言ってもあなただって無関係じゃないのよ…?」

杏子「あん?」

マミ「もし本当にワルプルギスの夜が現れるのあなたのいるこの街だって無事じゃすまないわ」

杏子「くっ……。だ、誰も断るなんて言ってないだろ…」

マミ「暁美さんの話じゃ、日本全土が危な…え?」

杏子「え、じゃねぇよ。力を貸してやるって言ってんだ」

マミ「そ、そう…? ありがとう、佐倉さん」

マミ(嘘をつく必要なんて無かったわね…)
249 :1 [saga]:2011/12/18(日) 06:24:15.64 ID:UVCIsfBAo
杏子「それで、あたしを入れて何人で叩く予定なんだよ」

マミ「今のところ私たちに暁美さん、それと同じ学校の後輩の美樹さんって言って…」

杏子「美樹……、さやかか」

マミ「あら、もしかして知ってるの?」

杏子「あいつが参加するんなら、あたしは降りるぞ」

マミ「えぇっ!? ちょっとぉ、どういうことなの?」

杏子「さやかの戦い方は、マミ…お前にそっくりだったよ」

マミ「…!」ミシッ
250 :1 [saga]:2011/12/18(日) 06:26:24.21 ID:UVCIsfBAo
杏子「さやかがきたのは三日前だよ」

杏子「いくつもの剣を辺りに投影して使い魔狩ってやがったんだ」

杏子「自分が傷つこうがおかまいなし、力いっぱい叩きつけて爪楊枝みたいに剣を消費して戦ってた」

マミ「それで…、どうしたの!?」

杏子「なんもねぇよ。毎日きやがるから、昨日二度と来るなって脅しかけたくらいさ」

杏子「あたしより実力が上のマミならともかく、あんなド下手なド素人くせに」

杏子「自分が二の次みたいな戦い方する奴と組むなんてごめんだよ」フン
251 :1 [saga]:2011/12/18(日) 06:27:47.28 ID:UVCIsfBAo
マミ「……」ワナワナ

杏子「で、どうするんだ? さやかとあたし、どっちを仲間にするんだよ」

杏子「って聞くまでもないよな。戦力的に考えたら当然…」

マミ「佐倉さん!!」

杏子「そう、あたしだよな」フフン

マミ「美樹さんを探すわよ。手を貸しなさい!」

杏子「…は? なんでそんな」

マミ「今は黙って従いなさい、手遅れになってからじゃ遅いのよ!」ダッ
252 :1 [saga]:2011/12/18(日) 06:28:42.94 ID:UVCIsfBAo
――――

ほむら「えっ? さやかさん、学校へ行ったんですか?」

ほむら「……はい、はい。わかりました」

ほむら「失礼します」プツッ

ほむら「はぁ…、まったく。手間がかかるわね、美樹さやか」

ほむら(街で気晴らしに遊んでるくらいなら問題ないのだけど…)

ほむら(魔女狩りに行ってるとしたら面倒なことになりかねないわね)

ほむら「だとしても、たった一日で魔女になるなんてこともないでしょう」ハァ
253 :1 [saga]:2011/12/18(日) 06:29:23.71 ID:UVCIsfBAo
ほむら「二日続けて学校を休むということもないでしょうし」

ほむら「共闘の話はまた明日にでも…、あら?」

まどか「えっ? ほむらちゃん?」

ほむら(美樹さやかのお見舞いね。ならここは…)

ほむら「……あなたも美樹さやかのお見舞い?」

まどか「うん…。わたしもってことは、ほむらちゃんもさやかちゃんのお見舞いなの?」

ほむら「えぇ、クラスメイトの心配をするのは普通のことでしょう?」

まどか「そう、だね…」
254 :1 [saga]:2011/12/18(日) 06:31:03.94 ID:UVCIsfBAo
ほむら「けど、彼女は熱が高いらしくて……今は寝ているそうよ」

まどか「そっかぁ…。じゃあわたしが行ってもダメだよね」

ほむら「今日のところは帰りましょう」

まどか「わかった、じゃあね。ほむらちゃん、また明日学校で」フリフリ

ほむら「えぇ。さようなら、まどか」ニコ

まどか「……。…?」テクテク…チラッ

ほむら「」スタスタ

まどか「…!」ダッ
255 :1 [saga]:2011/12/18(日) 06:31:39.05 ID:UVCIsfBAo
まどか(さやかちゃんは魔法少女になったはず……)タッタッタッ

まどか(前にキュゥべえが言ってた、魔法少女になったら身体も強くなるから病気や怪我なんかもしなくなるって)

まどか(それなのに風邪をひくなんておかしいよ)

まどか(ってことは、ほむらちゃんはさっき嘘をついたんだ)

まどか(きっとさやかちゃんは今は家にいないんだ、だからほむらちゃんは嘘を…)

まどか(ほむらちゃんはわたしやさやかちゃんが魔法少女になるのを止めようとしてた)

まどか(それでさやかちゃんが魔法少女になったことを知ってさやかちゃんを探してるんだ)

まどか(けど、どうして?)ハァ…ハァ…
256 :1 [saga]:2011/12/18(日) 06:32:16.94 ID:UVCIsfBAo
まどか(わからない…、すごく不安だよ…)タッタッタッ

まどか(魔法少女ってなに?)

まどか(マミさんもそうだったけど、どうして魔法少女同士で仲良く出来ないの?)

まどか(とにかく今はさやかちゃんを探さなきゃ……)

まどか「ほむらちゃんより先に…!」グッ
257 :1 [saga]:2011/12/18(日) 06:33:36.62 ID:UVCIsfBAo
昨日はすまんかった
1レス目で寝落ちはないわー
258 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/18(日) 06:51:50.38 ID:xLhqabNJo
いいから続きを書くのだ
259 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/18(日) 09:53:25.51 ID:V4BC86oW0
何があったのかと不安になってたのにwwww寝落ちかよwwwwwwww

乙でした
260 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/20(火) 22:12:21.65 ID:mOZZtr1Ro
待ってるぞよ
261 :1 [saga]:2011/12/24(土) 23:59:05.61 ID:k5LwBe5Wo
――――

恭介「……」カツ、カツ…

恭介「志筑さんって、帰る方角はこっちなんだっけ?」カツ

恭介「今まで帰り道に見かけたことってないような…」カツ

仁美「ええ、本当は逆方向ですわ」

恭介「え? じゃあ、今日はどうして?」

仁美「上条君に、お話したいことがありますの」


さやか「……」
262 :1 [saga]:2011/12/25(日) 00:04:07.77 ID:ysYeZD2Ro
さやか(学校サボったくせにあたし何やってるんだろ…)

さやか(こんな覗き見るような真似して…仁美がフラれるのでも期待してんのかな)

さやか(でも、仁美は綺麗だし、おしとやかだし、習い事もたくさんやって家柄だっていいし――)


上条「――僕なんかでよければ…、これからよろしく。志筑さん」

仁美「仁美でいいですわ。彼氏彼女になるのですから」ニコ


さやか(ほらね。断る理由がないよね、あたしなんかと違って)スッ
263 :1 [saga]:2011/12/25(日) 00:08:54.88 ID:ysYeZD2Ro
――――

さやか「あたしってほんと馬鹿…、結果なんてわかってたのにさ」トボトボ


仁美『さやかさん、あなたはどうですか? 本当の気持ちと向き合えますか?』

仁美『あなたには私の先を越す権利があるべきです』

仁美『さやかさんも後悔なさらないよう決めてください』


さやか「お見舞いだって行ってたのに、退院したことも教えてもらえなかったんだよ?」

さやか「告白なんてしたって恥かくだけじゃん……」
264 :1 [saga]:2011/12/25(日) 00:12:17.57 ID:ysYeZD2Ro
さやか「マミさんを始め、魔法少女には軒並み嫌われ…」

さやか「まどかには魔法少女になったこと黙ってたし、怒ってるだろうなぁ」ハハ…

さやか「仁美とも顔合わすの気まずいしねー」

さやか「……はぁ」ポケー

さやか「あたしの味方ってもう誰も残ってないんだね…」

まどか「そんなことないよ!」ハァ、ハァ…

さやか「えっ!? まどか!」
265 :1 [saga]:2011/12/25(日) 00:13:08.09 ID:ysYeZD2Ro
まどか「探したよ、さやかちゃん」

さやか「あ…うぅ……、その…」

まどか「さやかちゃん、あのね…」

さやか「ごめん、まどかっ!」フカブカ

まどか「えぇっ!? な、なんで謝るの!?」

さやか「魔法少女になったこと…、黙ってたから…」ビクビク

まどか「わたし、別に怒ってないよ…?」
266 :1 [saga]:2011/12/25(日) 00:17:05.94 ID:ysYeZD2Ro
まどか「わたしはさやかちゃんが心配だっただけで…、今は一人で戦ってるんだよね?」

さやか「あぁ…、うん」

さやか「魔法少女になってさ、まどかや恭介や仁美のこと守れたらいいなって考えてただけなのに」

さやか「どこ行っても邪魔者扱いでやんなっちゃう……」

まどか「さやかちゃん…」

さやか「今のあたしに出来るのはマミさんが学校に行ってる間に使い魔を倒すぐらいだけだよ」

さやか「鬼のいぬ間になんとやらって奴?」ハハハ
267 :1 [saga]:2011/12/25(日) 00:19:46.87 ID:ysYeZD2Ro
さやか「けど、まどかは…まどかだけはあたしのこと心配してくれるんだね…」

まどか「当たり前だよ、わたしたち親友だもん」

さやか「ありがと…、まどか」ポロポロ

まどか「…!」

さやか「少しだけまどかの胸、借りてもいいかな…ぐすっ」

まどか「いいよ…、わたしの胸小さいけど、それでもよかったいくらでも」ヨシヨシ

さやか「うっ…、うわあぁぁあんっ」ブワッ
268 :1 [saga]:2011/12/25(日) 00:29:58.75 ID:ysYeZD2Ro
――――
――

まどか「もういいの?」

さやか「うん、もう十分泣いたから…、さやかちゃん完全復活!」

まどか「ウェヒヒ、嘘ばっかり」

さやか「まぁ…3割復活ぐらいかなぁ、ってそういえばさ」

まどか「ん?」

さやか「まどかはどうしてあたしが外にいるって知ってたの?」

さやか「学校には携帯から風邪で休むって電話したんだけど」

まどか「あぁっ!」ソウダ
269 :1 [saga]:2011/12/25(日) 00:31:21.00 ID:ysYeZD2Ro
さやか「もしかして、お見舞いとかきちゃった? それでママにあたしのこと聞いて…」アワワ

まどか「お見舞いには行ったんだけど、ほむらちゃんがいて…」

さやか「転校生が? 転校生があたしのお見舞いにきてたっての?」

まどか「うん。ほむらちゃん、さやかちゃんのこと探してるみたいだった」

さやか「へ? ど、どういうこと!?」

まどか「わからない…。けど、さやかちゃんは熱が高くて寝込んでるって嘘をついたの」
270 :1 [saga]:2011/12/25(日) 00:39:30.13 ID:ysYeZD2Ro
まどか「とりあえず、早く家に帰ったほうがいいよ…ほむらちゃんと会っちゃったりしたら」

さやか「……そう、だね。そうするよ」ズヤ

さやか「まどかも早く帰ったほうがいいよ、心配してくれてありがとね」

さやか「明日はちゃんと学校行くから、いつものとこで」

まどか「うん。また明日ね、さやかちゃん」

――――
――
271 :1 [saga]:2011/12/25(日) 00:42:10.47 ID:ysYeZD2Ro
ほむら「私としたことが、冷凍食品の特売日を忘れるところだったわ」ドッサリ

ほむら「今日はもう家に帰ってお風呂にでもゆっくり、」

マミ『暁美さん!』

ほむら「…はぁ」

マミ『返事をして、暁美さん!』

ほむら『なにかしら、巴マミ。佐倉杏子の懐柔に失敗したの?』
272 :1 [saga]:2011/12/25(日) 00:42:46.91 ID:ysYeZD2Ro
マミ『佐倉さんの方はびっくりするくらいうまくいって…』

杏子『あたしのことは後だ。それよりさやかはいるか?』

ほむら『あら、一緒なの? というか、美樹さやかがどうかしたの…?』

ほむら『彼女なら失恋して憂さ晴らしに街をぶらついてるみたいだけど』

マミ『ここ数日、隣街で魔女や使い魔を狩ってたらしいの!』

ほむら『!? なんですって!』ドサッ
273 :1 [saga]:2011/12/25(日) 00:43:29.32 ID:ysYeZD2Ro
マミ『さっき失恋って言ったわね?』

ほむら『え、えぇ』

マミ『グリーフシードも手に入れてないみたいだし、そのことも合わせればソウルジェムはもう…』

ほむら『あなたが与えたグリーフシードを数に入れても限界は近いはずね』

ほむら『まったく、美樹さやかは……いつもいつも!』

マミ『魔女のいそうな場所を探してみて! 私たちは街の西側を…』

ほむら『私は東側を探してみるわ、それじゃあ!』

ほむら「美樹さやか…、あなたはどうしようもないほどに愚かね」ギリッ

ほむら「…と、スーパーの袋は盾に収納しておきましょう」スポ
274 :1 [saga]:2011/12/25(日) 00:47:52.63 ID:ysYeZD2Ro
――――

ほむら「憂さ晴らしならゲームセンターとかでしてくれてると助かるのだけど」ハァ

ほむら(この時期に魔女や使い魔が現れる場所は把握できてる)

ほむら「ここもそのうちの一つなのだけれど…」ゴクリ

し〜ん・・・

ほむら「美樹さやかの仕業、というわけね」

ほむら「残留してる魔力からすると使い魔が倒されたのはついさっき、さやかはこの近くに…」

ヒュン!

ほむら「!?」バッ
275 :1 [saga]:2011/12/25(日) 00:56:47.62 ID:ysYeZD2Ro
ギィィン!

さやか「ちぇっ、よけられちゃったか。転校生はやっぱり運動神経いいね」スタッ

ほむら「美樹さやか! いきなり襲い掛かってくるなんてどういうつもりなの!」

さやか「安心していいよ、刃は潰してあるから。当たっても死にはしないよ」

ほむら「何を言っているの…? 私はなぜ襲い掛かってきたかを聞いているのよ」

さやか「……転校生はあたしのこと探してたんでしょ?」ヒュパッ

ほむら「…えぇ、あなたに大切な話があるのよ」

さやか「話…?」
276 :1 [saga]:2011/12/25(日) 01:11:38.37 ID:ysYeZD2Ro
さやか「別に聞いてあげてもいいんだけど…」

ほむら「ならまずは武器を下ろしてもらいたいのだけれど」

さやか「それはできないかな」スゥ

ほむら「…どうしてかしら」

さやか「話を聞くのは、あんたたちを完膚なきまでにぶちのめした後だから!!」ハァッ

ほむら「なっ!?」バッ

ガシャァンッ!
277 :1 [saga]:2011/12/25(日) 01:22:18.96 ID:ysYeZD2Ro
ほむら(コンクリートの地面がえぐれている…!)

ほむら(美樹さやかの馬鹿力で振り回されたら刃があってもなくても同じじゃないの!)

さやか「このっ…、避けるなぁーッ!」ブゥン

ほむら「やめなさい、美樹さやか!」

さやか「うるさいっ!」バキッ

ほむら「くっ…、聞く耳を持たないようね…」カチャン、カチリ

ピタッ・・・
278 :1 [saga]:2011/12/25(日) 01:33:04.15 ID:ysYeZD2Ro
ヒュン・・・

さやか「!? 転校生が、消えた…!」

ほむら「後ろよ。はっ!」バシッ

さやか「えっ? …ぐぇっ」ドシャッ

ほむら「チェックメイトよ、美樹さやか」グリッ

ほむら『巴マミ。佐倉杏子でもいいわ。まだテレパシーの届く範囲にいる?』

杏子『どうかしたか、ほむら』

ほむら『美樹さやかを捕獲したわ。場所は――』
279 :1 [saga]:2011/12/25(日) 01:35:23.43 ID:ysYeZD2Ro
杏子『あいよ。あたしのいる場所からならマミにもテレパシーが届くから伝えとくよ』

ほむら『ええ、お願いね。それじゃあ』プツ

ほむら「美樹さやか。どうして私に襲い掛かってきたのか、まずはその理由を教えてもらいましょうか」

さやか「……!」ググッ

ほむら「今あなたの後頭部に押し当てているもの、これは拳銃よ。抵抗するようなら容赦なく発砲するわ」

さやか「撃ちたければ撃てばいい」ボソッ

ほむら「!?」
280 :1 [saga]:2011/12/25(日) 01:38:52.27 ID:ysYeZD2Ro
さやか「あたしは魔法少女だ…」グググ

ほむら「いくら魔法少女でも頭を吹き飛ばされれば即死よ」ガチャ

さやか「あたしは魔法少女になるんだ…」ブツブツ

ほむら「なにを言って…?」

さやか「魔法少女になれないのなら死んだ方がましだっ!」ズシャッ!

ほむら「くっ…!」ズザァ
281 :1 [saga]:2011/12/25(日) 01:44:24.09 ID:ysYeZD2Ro
さやか「あんたのことはずっと気に食わなかった」ユラリ

さやか「何でも知ってますって顔して、いつもあたしのこと見下して…」

さやか「引き金一つ引けないくせにッ!」ヒュパッ

ほむら「はや…」イ!?

さやか「このぉっ!」ブゥン!

ほむら「きゃああぁぁっ!」ガキィン!
282 :1 [saga]:2011/12/25(日) 01:56:13.02 ID:ysYeZD2Ro
ほむら「げほっ、ごほ……!」ドサ

ほむら(なんとか盾で防いだけどなんて馬鹿力よ…)

さやか「これで、あたしの勝ちだあぁッ!」シュバッ

ほむら「時間てい…」マニアワナイ!?

ガキィン・・・

さやか「!!」

杏子「あんたが暁美ほむらか? さやかは『捕獲』したんじゃなかったのかよ?」ギン!

ほむら「佐倉杏子…!」
283 :1 [saga]:2011/12/25(日) 02:41:54.50 ID:ysYeZD2Ro
若干、何書いてるかわからんくなってきた・・・
284 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/25(日) 03:23:24.08 ID:laIOsrDDO
大丈夫じゃないかな?
285 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/25(日) 06:37:52.56 ID:BhUUZB3Jo


今日はキリが悪いなww
286 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/25(日) 10:34:35.96 ID:W9UAB+ll0
アニメ本編より酷い状況の中で契約しちゃったもんな……

マミさんを正義の目標として突き進む事すらできなかったわけだ
287 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/25(日) 17:30:22.68 ID:Rb2oysR2o
それが幸として動くといいんだが・・・
288 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/25(日) 18:17:50.77 ID:JjykBwnAO
足を引っ張ることに定評のあるさやかさん
289 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/26(月) 23:23:37.43 ID:EVGkDWzN0
さやかちゃんの地雷と化する確立の高さは異常
290 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/26(月) 23:51:14.98 ID:WN2F7/K90
これだから青はいらない子とか言われるんだよ・・・
291 :1 [saga]:2011/12/27(火) 22:53:37.70 ID:NzYwZIw9o
リーダー『マミくん、杏子くん、聞こえているか?』

杏子『あん?』

マミ『その声はさっきの…、もしかして誰か怪我を?』

リーダー『いや、こちらの心配は無用だ。それより君たちはここから離れるんだ』

マミ『それじゃあワルプルギスの夜は…!』

リーダー『大丈夫、我らラヴラビッツ必ずや倒して見せる!』プツン

杏子『はっ!? ちょっ、お前ら! おい、返事しろよ!』
292 :1 [saga]:2011/12/27(火) 22:57:42.31 ID:NzYwZIw9o
隊員A「ラヴィ!」ココッス!

リーダー「よしっ…!」グイッ

ぶおぉぉおん! ズゴッ!

ほむら「!? 今、轢い…」

リーダー「大丈夫、彼なら荷台にセットされている」

隊員A「ラヴィ!」セット!

ほむら(どういう仕組みなの…!?)
293 :1 [saga]:2011/12/27(火) 22:58:17.28 ID:NzYwZIw9o
あれっ!? ちょっ、タイム・・・
何やってんだ俺orz
294 :1 [saga]:2011/12/27(火) 23:01:23.37 ID:NzYwZIw9o
>>282 続き

杏子「何があったか知らねぇが、とりあえず武器を下ろせさやか」チャキ

さやか「なんで邪魔するのさ、杏子! もう少しであたしの勝ちだったのに!」ギリッ

杏子「…あたしは武器を下ろせって言ったんだ」ギロ

さやか「なんであんたの言うこと聞かなきゃならないのよ…!」

さやか「いいよ、どうせあんたも後で叩きのめす予定だったんだ。転校生の前にぶっ潰してあげる!」シュバ!

杏子「誰が誰を叩き潰すって? やれるもんならやってみなっ!」ガシャン!
295 :1 [saga]:2011/12/27(火) 23:04:49.26 ID:NzYwZIw9o
キン! ガシャ、ガキィン!

杏子「その戦い方……結局、今でもマミの猿真似か」ギン!

さやか「あたしがどんな戦い方をしようとあんたには関係ない!」ガギ!

杏子「違いねぇ。ただ、そんなことやってるうちはあたしを叩き潰すなんてのは夢のまた夢だ」ズシャッ

ガガガシャァーン!

さやか「ッ!」

ほむら「さやかが突き立てておいた予備の剣を全て叩き折った…!」

杏子「さぁ、これで残る剣は、さやかが今持ってる一本だけだ」
296 :1 [saga]:2011/12/27(火) 23:10:34.47 ID:NzYwZIw9o
さやか「あんたなんかこれ一本あれば十分だ! このっ!」フン!

杏子「戦いを、舐めるな…!」ガキン、グルン!

さやか「なっ!」バシッ

ほむら「今度は槍でさやかの剣を巻き取るようにして弾き飛ばした…。さすがね、佐倉杏子」

杏子「マミは魔法少女の武器は心象風景の顕れだなんて言ってたが…」スチャ

杏子「さやか…あんたを見てると実にその通りだって思うよ」ククッ

さやか「どういう意味よ…」イラッ
297 :1 [saga]:2011/12/27(火) 23:15:03.92 ID:NzYwZIw9o
杏子「信念が何もないから簡単に砕けちまう…」

それはまるで砕かれた剣のようだと――。

杏子「目的が自分でもわかってねぇから簡単に手放しちまえる…」

またはつい先ほど、弾き飛ばされた剣のようだと――。

杏子「魔法少女は遊びじゃねぇ!」

杏子「てめぇみたいのが魔法少女やってるなんて、魔法少女に対する冒涜だ!」

さやか「っ…! あたしはこれでも真剣に…!」ギリッ
298 :1 [saga]:2011/12/27(火) 23:22:21.40 ID:NzYwZIw9o
杏子「それが間違いだって言ってんのさ」

さやか「あたしがいい加減な気持ちでやってるって言いたいの!?」

杏子「あたしらとさやかとじゃ根っこからずれてんだよ」

さやか「なによそれ…、わけわかんない!」

さやか「剣なんていくつ叩き折られたってまたいくらでも作り出せる!」ザザザッ

ほむら「またあんなにたくさんの剣を…! これ以上魔法を使えば美樹さやかは……」
299 :1 [saga]:2011/12/27(火) 23:25:52.51 ID:NzYwZIw9o
杏子「あーもう、めんどくせぇ! もう死ねよ! 死んじまえ!」チャキッ

さやか「死ぬのはあんたの方だよ、杏子ぉぉおおお!」グワッ

パァン!

杏子「!!」ピタッ

さやか「!?」ピタッ

マミ「……あなたたち、何やってるのかしら…?」

杏子「っ…! ま、マミ…」タジ
300 :1 [saga]:2011/12/27(火) 23:29:39.42 ID:NzYwZIw9o
ほむら「巴マミ…!」

マミ「暁美さん、これはどういうことかしら。佐倉さんには『捕まえた』って聞いたんだけど」

ほむら「ごめんなさい、私のミスよ。暴れられて逆にやられそうになってね」

ほむら「危ないところに杏子がきてくれて助けてもらったのよ」

マミ「そう…」

さやか「……」

マミ「美樹さん、まずは変身をときなさい。ソウルジェムが相当濁ってるはずよ」

さやか「…るな」
301 :1 [saga]:2011/12/27(火) 23:31:01.88 ID:NzYwZIw9o
マミ「聞こえなかったの? 変身をときなさ、」

さやか「あたしに命令するな!」

マミ「っ!?」ピクッ

さやか「先輩だからって…、あたしより先に魔法少女始めただけでそんな偉そうにしないでよ!」

さやか「あたしは強い! ほむらにだってあと少しで勝てたんだ!」

さやか「杏子にだって負けてない! マミさんにも!」ジャキッ

杏子「おい、馬鹿! やめろ、さやか!」

さやか「うおおぉっ!」ブゥン!
302 :1 [saga]:2011/12/27(火) 23:31:37.38 ID:NzYwZIw9o
マミ「――I am the bone of my rifle.」ズドドドッ

さやか「!?」ガッ

ガキィン・・・!

マミ「弱い自分が認められない…、強ければ認めてもらえる…」ギギ…

マミ「そう思ったのね……なんて愚か、そして哀れよ」グッ

バキッ!

さやか「そんな!?」

ほむら「マスケットで剣を叩き折った!」
303 :1 [saga]:2011/12/27(火) 23:32:39.82 ID:NzYwZIw9o
マミ「武器はまだいくらでもあるでしょう?」チラッ

マミ「美樹さんが飽きるまで付き合ってあげるわ」ブン!

さやか「このっ…負けるもんかぁっ!」チャキ!

ガキッ、ギィン! バキッ! ガシャン! バキッ!

杏子「マスケット銃ってああやって使う武器じゃねぇだろ…」

ほむら「鈍器として振り回して、それで美樹さやかを圧倒してるんだから恐ろしいわね」
304 :1 [saga]:2011/12/27(火) 23:33:29.74 ID:NzYwZIw9o
さやか「このっ、このぉっ! なんでよ、なんで砕けるのよ!?」キン!

さやか「あたしの剣は…あたしの想いはこんなに脆くないっ!」バキッ!

マミ「いいえ、弱いわ。私たちと比べればあなたの武器なんて豆腐みたいなもの」ズン!

マミ「あなたの戦う理由は軽すぎるわ!」ベキッ!

さやか「まどかや友だちを守りたいって理由のどこが軽いんっていうんですか!」チャキ!

マミ「けど…それで満足してしまってるんでしょう?」グイ!

さやか「!!」

マミ「隙ありよ、美樹さん! はっ!」ドゴッ!

さやか「…っ! ごほっ……」ドスン…
305 :1 [saga]:2011/12/27(火) 23:36:53.24 ID:NzYwZIw9o
マミ「美樹さん……、あなたの目に私たちがどう映ってるのかは知らないわ」

マミ「けどね。誰一人として、好き好んで魔法少女をやってる人なんていないのよ」

さやか「げほっ、げほ……え?」

マミ「美樹さんは魔法少女のかっこよくて煌びやかな所しか見えていないから、そんな風に振舞えるのよ」

マミ「教えてあげるわ……、キュゥべえが隠している魔法少女の真実を」

さやか「魔法少女の、真実…?」

ほむら「なっ…、言ってはダメよ、巴マミ!」
306 :1 [saga]:2011/12/27(火) 23:37:31.39 ID:NzYwZIw9o
杏子「魔法少女の真実? ほむらは知ってるのか? マミが何を言おうとしてるか」

ほむら「っ…それは…、巴マミ! ここには杏子もいるのよ!?」

マミ「……今ここで助けてもソウルジェムの価値を理解してないこの子じゃ先は長くないわ」

マミ「ならいっそ、今ここで全てを話す。受け止められないなら死んでもらうわ」

さやか「っ!?」

マミ「佐倉さんなら真実を知ってもきちんと受け止められるって信じてるから」

杏子「? まぁ、信頼されて嫌な気はしねぇが…」

ほむら「…わかったわ、好きにして」
307 :1 [saga]:2011/12/27(火) 23:38:38.50 ID:NzYwZIw9o
ほむら「よかったわね美樹さやか…。あなたの知りたがってたこと、ようやく知ることができるわ」

ほむら「おそらく、冥土の土産になるでしょうけれど」ファサッ

さやか「…」ゴクリ

マミ「魔法少女が魔法を使う上で大切なソウルジェム…」

マミ「これを今ここで私が砕いたら、美樹さんはどうなってしまうと思う…?」

さやか「魔法少女じゃ、なくなる…?」

マミ「そうね、ある意味ではそれも正解かもしれないわ。けど…より正確に言うと…」
308 :1 [saga]:2011/12/27(火) 23:39:30.03 ID:NzYwZIw9o
マミ「…死ぬのよ? あなた」

杏子「!?」ピク

さやか「……ぇ。う、嘘ですよね?」

マミ「本当よ、だってこの中にはあなたの魂が入ってるんですもの」コンコン

マミ「腕が千切れようが、脚が?げようが、ソウルジェムさえ無事なら」

マミ「例え心臓に穴が開いたって魔力で修理できる……」

マミ「魔法少女って便利なロボットみたいだと思わない?」クスクス
309 :1 [saga]:2011/12/27(火) 23:40:29.42 ID:NzYwZIw9o
杏子「おい…マジなのか。あれ…」

ほむら「えぇ。本当よ」

杏子「それじゃあ、あたしらはゾンビにされたようなもんじゃねぇか…!」ガン

さやか「は、はは…それが、魔法少女の秘密ですか…?」

さやか「たかがそのくらい、って感じで拍子抜けですよ」ハハ…

マミ「そう? よかった、ならこれも話しても大丈夫よね」

さやか「ま、まだあるんですか…?」
310 :1 [saga]:2011/12/27(火) 23:41:23.46 ID:NzYwZIw9o
マミ「『まだ』って。むしろこれから話す方が本命よ」

マミ「ソウルジェムが魂だってことは今話したわね」

マミ「せっかくだし手に持ってじっくりと観察してみて…?」

さやか「……」コク…、パアァ

マミ「大分、穢れが溜まってるわねぇ」クスクス

マミ「もし、これ以上穢れが溜まって、真っ黒になってしまったら……」

さやか「ソウルジェムはあたしの魂…、それが黒く…穢れがもっと…」
311 :1 [saga]:2011/12/27(火) 23:41:53.34 ID:NzYwZIw9o
マミ「あなたは生まれ変わることになる…」

さやか「生まれ変わる…? 何に…?」

杏子「……」ゴクリ

マミ「魔女に」

さやか「ま、魔女…!?」ソンナ!

杏子「なんだとっ!?」
312 :1 [saga]:2011/12/27(火) 23:42:28.65 ID:NzYwZIw9o
マミ「あなたは魔女からお友だちを守るために魔法少女になったって言ってたけど」

マミ「今でも胸を張って同じことが言える?」

さやか「ぅ…あぁ……」ガクガク

マミ「いずれあなたも魔女になって大切なお友だちを襲うかもしれないのに」

さやか「うあああああああああ…!!!!」

パァン!

さやか「ぁ…」ドサッ
313 :1 [saga]:2011/12/27(火) 23:44:30.23 ID:NzYwZIw9o
ここで一回きるわ・・・
314 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/27(火) 23:45:21.35 ID:8/ezPvpWo
おっつううううううう
315 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/27(火) 23:47:21.84 ID:vT5mc0CG0
乙!!
>>291-292・・・君はまさか!
316 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/28(水) 00:12:10.83 ID:UREcKXnHo
ほむほむ解説乙
317 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/28(水) 00:12:49.62 ID:UREcKXnHo
誤爆さーせん
318 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/28(水) 09:26:53.29 ID:4oqi4XWDO
>>1おつ

例のスレもちゃんとログ保存したぞ!
次の恋の助けもここの投下と同じくらい楽しみにしてる
319 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/28(水) 19:11:30.22 ID:dYPe9qjk0
さやかが哀れ過ぎる……誰かこの娘を助けてやってくれよぉ……
320 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 11:14:43.05 ID:JJv7ShRQ0
さやかちゃんならきっと立ち直れるはず
321 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 08:28:09.10 ID:6A50xGOAO
ここでやさぐれて魔女化しないさやかとかさやかじゃないだろ
322 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 10:42:10.17 ID:Bq1KECdwo
まどか√に突入してるこのさやかちゃんなら大丈夫…
323 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 13:29:04.46 ID:usliCdsAO
>>292の会話の流れがわかんねぇ
どういう状況だよそれ
324 :1 [saga]:2011/12/30(金) 21:57:58.41 ID:gmF4IJn+o
>>315>>318
ありえねえだろ・・・
別のtxtファイル開いて2レス目コピペするまで間違いに気付いてないんだぜ、こいつorz
>>323
■ドライブ
「ハンドル に タッチ → 左右 に 回転」で 自動車 を操作。
走っている 隊員 と 自動車 が 重なる と 荷台に 隊員 が セットされる!
「レバー に タッチ → 下方向 に スライド → 離す」で 隊員 を 発射!
ワルプルギス の 夜 を 狙え!
325 :1 [saga]:2011/12/30(金) 22:51:27.30 ID:gmF4IJn+o
――――

翌朝、待ち合わせ場所――。

まどか「……」

仁美「さやかさん、遅いですわね…。今日もお休みでしょうか?」

まどか「くるよ…、昨日約束したもん」

仁美「ですが、時間も時間ですし」

まどか「…ごめん、仁美ちゃん。わたしはギリギリまで待ってるから仁美ちゃんは先に行ってて」

仁美「そうですか…。私、今はさやかさんとはちょっとお話しづらいですし、そうさせてもらいます」

まどか「ううん、これはわたしの勝手なわがままだから。気にしないで」

仁美「では」ペコ
326 :1 [saga]:2011/12/30(金) 22:55:16.14 ID:gmF4IJn+o
まどか「……どうして、さやかちゃん」

まどか「今日は学校来るって、いつものところでって約束したのに…」ショボン

ほむら「美樹さやかならいくら待っても無駄よ、鹿目まどか」スッ

まどか「ほむらちゃん…! それってどういうこと!?」

まどか「まさか…。ほむらちゃん、さやかちゃんに何かしたの!?」ザッ

ほむら「私は何もしていないわ」ファサッ
327 :1 [saga]:2011/12/30(金) 23:01:43.35 ID:gmF4IJn+o
まどか「でもほむらちゃん、昨日さやかちゃんのこと探してたよね…?」

まどか「さやかちゃんが家で寝てなかったことも、ほむらちゃんが嘘ついたこともわたし知ってるよ」

まどか「……さやかちゃんが魔法少女になったことも」

ほむら「! そう、知ってしまっていたのね…」

ほむら「私はただ、美樹さやかの力を借りたかっただけよ」

まどか「それも嘘。さやかちゃん、みんなに邪魔者扱いされたって泣いてた」

ほむら「事情が変わったのよ」

まどか「そんなの勝手だよ! さやかちゃんがかわいそう!」
328 :1 [saga]:2011/12/30(金) 23:06:07.12 ID:gmF4IJn+o
ほむら「そうね…。けど、これは魔法少女の問題よ」キッ

まどか「…っ」

ほむら「魔法少女でないあなたには口を挟まないで貰いたいわ」

まどか「なら、わたしもっ!」

ほむら「やめなさい!」ピシャッ

まどか「!!」ビクッ
329 :1 [saga]:2011/12/30(金) 23:10:03.57 ID:gmF4IJn+o
ほむら「私は…、もうあなたを殺したくない…」ギリッ

まどか「ころっ…!? ほむらちゃん、何を言って……」ドキッ

ほむら「…なんでもないわ。忘れてちょうだい」ファサッ

まどか「……」

ソレジャマタネッテテヲフッテ♪

まどか「! さやかちゃんからのメールだ……」パカッ

ほむら「…!」
330 :1 [saga]:2011/12/30(金) 23:16:37.33 ID:gmF4IJn+o
ほむら「……先に学校に行ってるわ」ツカツカ

まどか「……」カチカチ

送信者:美樹さやか
題目:ごめん、今起きた!
本文:
急に体調崩しちゃって今日
も学校休むよ。昨日の約束
守れなくてゴメンね!

まどか「そうなんだ、よかった……。って体調崩してるんだからいいわけないよね」

まどか「わかった…お大事に…帰りにお見舞いに行くね…っと」カチカチカチ
331 :1 [saga]:2011/12/30(金) 23:21:00.46 ID:gmF4IJn+o
――――

ナンドメノキモチダロウ♪

さやか「お、さすがまどか。返信早いね」パカッ

さやか「ふむふむ、お見舞いにきてるくれるのか。甲斐甲斐しいなぁ、あたしの嫁は」アハハ

さやか「……はぁ、何やってるんだろあたし…」ゴロン

さやか「っつぅ!? いたた…、一晩寝たけどまだ傷が痛むや」サスサス

さやか「…この痛みも、その気になれば消せちゃえるんだよね」

さやか「マミさん……」


――
――――
332 :1 [saga]:2011/12/30(金) 23:25:10.93 ID:gmF4IJn+o
さやか「うあああああああああ…!!!!」

パァン!

さやか「ぁ…」ドサッ

杏子「…殺したのか」

ほむら「仕方ないわ。そうしなければ彼女は魔女になってしまっていた」

杏子「やっぱり今の話も…ほんと、なんだな」クッ

ほむら「えぇ…」
333 :1 [saga]:2011/12/30(金) 23:30:05.64 ID:gmF4IJn+o
マミ「……」

杏子「は…はは、親父の言ったとおりじゃねぇか」


杏子パパ『お前は魔女だ…! 人の心を惑わす悪しき魔女だッ!』


杏子「くそったれぇーっ!」ガキン!

ほむら「佐倉杏子…くれぐれも早まった真似は…」

杏子「しねぇよ。ソウルジェムさえ綺麗にしてれば魔女にはならないんだろ…?」

ほむら「その通りよ」
334 :1 [saga]:2011/12/30(金) 23:35:55.43 ID:gmF4IJn+o
杏子「わかってたことじゃねぇか…、あたしみたいのは死んだら地獄に行くって」ブツブツ

杏子「ちょっとショックだったが、やることは今までと変わらないんだ」

杏子「そう難しく考える必要もねぇよ」フン

マミ「…暁美さん」

ほむら「? 何かしら、巴マミ」

マミ「あなた、美樹さんのお家がどこか知ってる?」

ほむら「えぇ…、知ってるけれど」
335 :1 [saga]:2011/12/30(金) 23:36:39.91 ID:gmF4IJn+o
マミ「なら、美樹さんのことお願い。私は今日はもう帰るから……」スタスタ

ほむら「なっ! あなた…、自分が殺しておいて、」

マミ「殺してないわ」

ほむら「…えっ?」

マミ「ショックを与えて気絶させただけ。ソウルジェムも浄化しておいたから」

さやか「すぅ…すぅ…」

杏子「ほんとだ…、こいつ生きてるじゃねぇか!」

マミ「こんなの心の贅肉だってわかってるのに…」
336 :1 [saga]:2011/12/30(金) 23:46:03.53 ID:gmF4IJn+o
ほむら「……」

杏子「で、どうすんだ? さやかは」

ほむら「どうするもこうするも、家に運ばないと…っく」ズキン

杏子「あたしが背負うよ。さやかにやられたとこ、痛むんだろ」

ほむら「いいの…? ならお願いするわ」

杏子「あんたはこいつ連れてった時の言い訳でも考えてろよ。さやかは家族、いるんだろ?」

ほむら「あぁ…そうね。擦り傷に打ち身、制服も汚れてしまってるし……」ムム

ほむら「どんな言い訳を用意しろって言うのよ」ハァ
337 :1 [saga]:2011/12/30(金) 23:51:06.23 ID:gmF4IJn+o
――――

さやかママ「ごめんなさいねぇ、ほむらちゃんに杏子ちゃん」

杏子「……」ポリポリ

ほむら「いいえ、私の危ないところをさやかさんが助けてくれてそれでこんなことに」

さやかママ「元はといえばあの子が学校サボってなきゃ、心配してほむらちゃんが探しに行くこともなかったんだし」

さやかママ「そんなに気にしないで。ね?」

ほむら「…はい」
338 :1 [saga]:2011/12/30(金) 23:59:43.56 ID:gmF4IJn+o
ほむら「あの。これ、目が覚めたらさやかさんに渡してください」スッ

さやかママ「手紙? いいわよ」カサ

杏子「あぁ…、あとこれも渡しといてやってくれ」スッ

ほむら「……」ピクッ

さやかママ「これは、ストラップ…?」

さやかママ「ほむらちゃんが手紙で、杏子ちゃんがストラップね。ちゃんと渡しておくわ」

ほむら「それでは失礼します」

杏子「じゃあな」

バタン・・・
339 :1 [saga]:2011/12/31(土) 00:04:13.53 ID:suGIw8Jlo
杏子「……お前、まるで別人みたいだったぞ」

ほむら「褒めても何も出ないわよ」ファサッ

杏子「別に褒めてねぇっつの」

ほむら「それよりあなた、よかったの?」

杏子「あん? 何がだよ」

ほむら「さっき渡していたグリーフシードのことよ」

杏子「…知らねぇな」プイ

ほむら「……そう」
340 :1 [saga]:2011/12/31(土) 00:10:44.70 ID:suGIw8Jlo
――――

さやか「んん…あれ、ここは…」パチ

さやか「あたし、確かマミさんと戦って……ぁ」ガクガク

さやか「ぅ…うぅ…」ポロポロ

カチャ・・・

さやかママ「さやか? 起きたの?」

さやか「ま…ま……、ぅ…うわぁぁっ」ブワッ

さやかママ「あらあら、どうしたのよ、もう…」スッ

さやかママ「よしよし、大丈夫よ。もう大丈夫だから」

さやか「ママぁ…」グズ
341 :1 [saga]:2011/12/31(土) 00:16:33.32 ID:suGIw8Jlo
さやかママ「落ち着いた?」

さやか「うん…」

さやかママ「聞いたわよ、不良に絡まれてたほむらちゃんを助けたんですって?」

さやか「えっ…?」

さやかママ「けど、自業自得よ」

さやかママ「あなたが学校をサボって遊んでたからほむらちゃんはあなたのこと探しに行ったんだもの」

さやか「あ…それは…」
342 :1 [saga]:2011/12/31(土) 00:21:44.87 ID:suGIw8Jlo
さやかママ「ほむらちゃん、頭は打ってないはずって言ってたけど、どこか痛いところはある?」

さやか「んと…いたっ、両腕と…右足」

さやかママ「そこは打ち身と擦り傷だけみたいだから湿布と絆創膏貼っておいたわ。他にはない?」

さやか「うん、大丈夫みたい」

さやかママ「一応、明日は学校はお休みして病院に行くわよ」

さやか「うん、わかった」
343 :1 [saga]:2011/12/31(土) 00:24:20.74 ID:suGIw8Jlo
さやかママ「あと、お腹は空いてる? もう夜の7時だけど」

さやか「…あんまり」

さやかママ「お腹が空いたら言いなさい。夕飯、温めなおしてあげるから」

さやか「うん…。ママ」

さやかママ「何?」

さやか「ありがと…」

さやかママ「ふふっ、いつもこのくらい素直だといいんだけどね」
344 :1 [saga]:2011/12/31(土) 00:29:03.91 ID:suGIw8Jlo
さやかママ「あぁ、忘れるところだった。はい、これ」スッ

さやか「手紙…? とグリーフシード!?」

さやかママ「ぐりーふしーど、っていうの? このストラップ」

さやかママ「それは杏子ちゃんからよ」

さやか「杏子が!?」

さやかママ「杏子ちゃんがあなたを家まで背負ってきてくれたのよ。今度会ったらお礼言っときなさい」

さやか「杏子があたしを…。うん、わかった…」

さやかママ「手紙の方はほむらちゃんから。それじゃ、ママはまだやることあるから」スクッ

パタン・・・
345 :1 [saga]:2011/12/31(土) 00:31:16.59 ID:suGIw8Jlo
さやか「このグリーフシード、あたしと杏子で倒した魔女のだ…」

さやか「そうだ、ソウルジェム…! ソウルジェムが真っ黒になったらあたしは…」パァァ

さやか「…あれ、綺麗になってる……。どうして…?」

さやか「手紙の方を開けてみよう…」カサカサ

   美樹さやかへ

 巴マミに感謝することね。あなたのソウルジェムが綺麗になってると思うけど、
それは巴マミのしたことよ。

さやか「マミさんが…!」
346 :1 [saga]:2011/12/31(土) 00:37:08.55 ID:suGIw8Jlo
 魔法少女の真実を知った以上、もうこんな愚かな真似はしないと思うけれど、
今後私たちを襲わないでもらいたいわ。それとあなたから鹿目まどかに魔法少女
にならないように伝えてほしい。鹿目まどかはあなたの親友でしょう。お願いだ
から彼女を私たちと同じ目に合わせないで。

さやか「そんなの言われなくてもわかってるよ」

 最後になるけれど、これから2週間の間、あなたは魔女や使い魔と絶対に戦わ
ないこと。あなたにも自分の考えはあるでしょうけれど、私たちにも事情がある
の。もしものことがあった場合、悲しむ人がたくさんいるはずよ。どうしても文
句があるなら2週間後に聞くわ。

P.S.怪我は魔法少女に変身すればすぐに治ると思うけど、魔力を消耗するわ。
 できるだけ自然治癒に任せること。それでも二、三日で治るはずよ。

さやか「もしもの時…、か」
347 :1 [saga]:2011/12/31(土) 00:40:57.41 ID:suGIw8Jlo
さやか「あたしの身体がすでに空っぽで、魂はソウルジェムだって知ったら」

さやか「ママ、悲しむよね…きっと」


マミ『誰一人として、好き好んで魔法少女をやってる人なんていないのよ』


さやか「あたしって、ほんとどこまで馬鹿なんだろ……」グスッ

さやか「誰かのことを考えてるつもりで、ずっと自分のこと考えてたんだ…」

さやか「かっこよくみんなを守れてるあたし…、マミさんに褒められるあたし…」

さやか「マミさんが怒るのも当然じゃない…」ポロポロ
348 :1 [saga]:2011/12/31(土) 00:50:10.58 ID:suGIw8Jlo
――――
――


まどか「こんにちは、さやかちゃんのお見舞いにきました」

さやかママ「いらっしゃい、まどかちゃん。さやかは部屋で寝てるわ」

まどか「おじゃまします」ペコ

――――

コンコン、

まどか「さやかちゃん、入るね」カチャ

さやか「あ、まどか。いらっしゃい」
349 :1 [saga]:2011/12/31(土) 00:54:22.44 ID:suGIw8Jlo
まどか「よかった、さやかちゃん元気そう」

さやか「当たり前じゃん。あたしはいつでも元気がとりえ、っつつ…」グルグル…ビクッ

まどか「だ、大丈夫!? 怪我してるの?」

さやか「あはは、平気平気。打ち身で念のため病院行っただけだから」

さやか「むしろ、怪我より筋肉痛の方がきついかなぁ」イタタ

まどか「打ち身に筋肉痛って……、ねぇ昨日何があったの?」

さやか「何が、っていうか…その、喧嘩?」
350 :1 [saga]:2011/12/31(土) 00:57:53.34 ID:suGIw8Jlo
まどか「それって、ほむらちゃんと?」

さやか「ほむらともだけど、これはほとんどマミさんにやられたの」

まどか「マミさんと!? どうして!」

さやか「悔しかったんだよ、たぶん…」

さやか「愚かだの戦い方が危なっかしいだの散々言われて、それで見返したくて」

さやか「戦って勝てば…、あたしの方が強ければみんな見直してくれるって思って」

さやか「馬鹿だよね、あたし」アハハ
351 :1 [saga]:2011/12/31(土) 01:01:46.86 ID:suGIw8Jlo
まどか「……それで、どうなったの?」

さやか「ん…。結局、みんなの言うとおりだった」

さやか「危なっかしい戦い方してる素人が勝てるわけなかったんだ」

さやか「マミさんてばすごいんだよ。あたしが剣で斬りかかってるのにマスケット銃で殴り返してくるの」

まどか「……」

さやか「あたしの剣は簡単に折れちゃうし、プライドも何もあったもんじゃ、」

まどか「さやかちゃん!」

さやか「!」
352 :1 [saga]:2011/12/31(土) 01:07:24.33 ID:suGIw8Jlo
まどか「さやかちゃんはそれでいいの?」

さやか「え? それでって?」

まどか「マミさんやほむらちゃんにやられたままでいいの?」

さやか「やられたままって言っても、あたしが悪かったわけだし…」

まどか「わたし、さやかちゃんのためになら魔法少女になってもいい」

さやか「まどかっ!?」

まどか「大切な親友がこんな目に合って黙ってみてるなんて出来ないよ、わたし!」

さやか「……」
353 :1 [saga]:2011/12/31(土) 01:11:29.25 ID:suGIw8Jlo
さやか「ありがとう、まどか」

さやか「けど、今回のはほんとにあたしの方が悪かったの」

まどか「そう、なの…?」

さやか「今までだってあたしが勝手に突っ走ってそれで叱られてたのに」

さやか「意地張ってたからこんなことになっちゃったわけだから、自業自得なんだよ」

さやか「だから、まどかはあたしのために魔法少女になるなんて言わないでよ」

まどか「…うん、わかった」コク
354 :1 [saga]:2011/12/31(土) 01:15:41.14 ID:suGIw8Jlo
さやか「できればね、まどかには魔法少女にはなってほしくないんだ」

まどか「! どうして?」

さやか「なってからわかった、魔法少女のいろんな辛いこと、悲しいこと…」

さやか「それをまどかには味わって欲しくないんだ」

まどか「何が…あったの?」

さやか「……ごめん、言いたくない」

まどか「そっか…。言いにくいこと聞いちゃってごめんね」

さやか「ううん、気にしないでいいよ」
355 :1 [saga]:2011/12/31(土) 01:20:33.44 ID:suGIw8Jlo
さやか「……」

まどか「……」

さやか「あ、明日はさ!」

まどか「…!」

さやか「明日こそは必ず学校行けるから…」

まどか「うん。仁美ちゃんといつものところで待ってるね」

さやか「仁美……あっ」

まどか「?」
356 :1 [saga]:2011/12/31(土) 01:23:54.28 ID:suGIw8Jlo
まどか「仁美ちゃんがどうかしたの?」

さやか「あー、いや……ちょっとね」

まどか「仁美ちゃんも今はさやかちゃんと話しづらいって言ってたけど…」

さやか「仁美がそんなことを…うーん」

さやか「まぁ、遅かれ早かれ顔は合わすんだし…仕方ないよねぇ」

まどか「さやかちゃん…?」

さやか「あぁ、ごめんね。なんでもないよ、明日いつものとこで」
357 :1 [saga]:2011/12/31(土) 01:24:38.51 ID:suGIw8Jlo
まどか「うん…。何か悩んでることあったら話してね」

まどか「わたしじゃ頼りないかもだけど、人に話すだけでも気が楽になるって言うし」

さやか「ありがとう、まどか。さすがあたしの嫁ー」ガバッ

まどか「さ、さやかちゃん。そんなに暴れたら…」

さやか「っく…、いったぁ…」ズキズキ

まどか「ほら…。てぃひっ」クスッ

さやか「はは、あはははは」イタタ

――――
――
358 :1 [saga]:2011/12/31(土) 01:25:25.38 ID:suGIw8Jlo
――――

翌朝、待ち合わせ場所――。

まどか「おはよう、仁美ちゃん」

仁美「おはようございます、まどかさん。今日も早いですわね」

まどか「うんっ」

さやか「おはよー、二人ともー」

仁美「!」

まどか「あ、さやかちゃん! おはよう」

仁美「おはようございます、さやかさん…」
359 :1 [saga]:2011/12/31(土) 01:26:43.61 ID:suGIw8Jlo
さやか「仁美は恭介への告白、うまくいった?」

まどか「えっ?」

仁美「え、えぇ…おかげさまで昨日から付き合い始めましたわ」

まどか「そ、そうだったの!?」

さやか「恭介が変なことしてきたらあたしに言ってよ? とっちめてあげるから」

仁美「は、はい…」
360 :1 [saga]:2011/12/31(土) 01:28:26.08 ID:suGIw8Jlo
仁美「……」

まどか「……」オロオロ

さやか「とりあえず、学校行こうよ。ね」

まどか「う、うん」アセ

仁美「そうですわね」アセッ

さやか「そんな気にしないでよ、仁美」
361 :1 [saga]:2011/12/31(土) 01:29:27.80 ID:suGIw8Jlo
さやか「仁美はあたしにチャンスくれたのにあたしが棒に振っただけなんだし」

仁美「私は別に気にしてなどいませんわ」

さやか「ならいいんだけど」

さやか「あたしはさ、恭介のこと好きだけど付き合いたいってほどじゃなかったのよ、やっぱり」

まどか「……」

さやか「そもそもあたしの場合、恭介よりも恭介の演奏に惚れてるって感じだと思うんだ」ウンウン

さやか「だから、恭介の腕が治って発表会とかあったら聴きに行くけど、そのくらいは許してくれる? 彼女さん」

仁美「まぁ…、そういうことでしたら私を気にする必要はありませんわ」
362 :1 [saga]:2011/12/31(土) 01:30:23.68 ID:suGIw8Jlo
仁美「私とさやかさんは、今まで通り…ですわよね」

さやか「ん? 当たり前でしょ。二人のこと、応援してるからね」

仁美「ありがとうございます」

まどか「……」ホッ

――――

学校の屋上(昼休み)――。

マミ「こんな所に呼び出して、何の用かしら。…美樹さん」

さやか「……」
363 :1 [saga]:2011/12/31(土) 02:24:56.40 ID:suGIw8Jlo
マミ「まさかとは思うけど、また一昨日みたいに、」

さやか「すみませんでしたぁっ!!」フカブカ

マミ「…ぇ」キョトン

さやか「あたし、マミさんの忠告とか全部無視して好き勝手しまくって」

さやか「挙句にマミさんに剣を向けたりして…」

さやか「ほむらに聞きました、マミさんがあたしのソウルジェムを綺麗にしてくれたんですよね」

さやか「ありがとうございましたっ!」フカブカ
364 :1 [saga]:2011/12/31(土) 02:25:24.42 ID:suGIw8Jlo
マミ「ソウルジェムの方は私が勝手にしたことだから、気にしなくていいわ」

さやか「でも…」

マミ「私はね、魔法少女が大嫌いなの」

さやか「え…」

マミ「誰かを救ってるつもりでも、最後は魔女になって誰かを苦しめる」

マミ「こんなことなら、あの時…魔法少女になんかならず両親と一緒に死んでれば」

さやか「そんなの絶対ダメです!」
365 :1 [saga]:2011/12/31(土) 02:26:39.47 ID:suGIw8Jlo
さやか「マミさんがいなければビルから飛び降りたOLさんは死んでました」

さやか「あたしがマミさんを助けた時の、使い魔に操られていた人たちも同じです」

さやか「それにマミさんのご両親だって、どんな形でも生きてて欲しいって思ってます。きっと」

マミ「そんなの…、あなたに言われなくてもわかってるわ」

さやか「あ…そうですよね。ごめんなさい…」

マミ(むしろ、わかってるからこそ辛いのよ…)
366 :1 [saga]:2011/12/31(土) 02:27:18.03 ID:suGIw8Jlo
マミ「私は、決して強い魔法少女じゃないわ」

マミ「あなたがもし私の目の前で魔女になるようなことがあれば、今度こそ私は耐えられない…」

さやか(今度こそ?)

マミ「だから、お願い…いえ、これは命令よ」

マミ「私がこの街にいる間は魔法少女として戦わないで。絶対に」

さやか「…わかりました」
367 :1 [saga]:2011/12/31(土) 02:27:47.55 ID:suGIw8Jlo
マミ「私から言いたいのはそれだけ」

マミ「呼び出したのは美樹さんの方だったのに、私の方が一方的に喋ってたわね…ごめんなさい」

さやか「いえ、あたしはマミさんに謝りたかったのと、お礼が言いたかっただけだから」

マミ「そう…、じゃあ私は教室に戻るわね」クルッ、スタスタ

マミ「あぁそうだ…」ピタ

さやか「…?」
368 :1 [saga]:2011/12/31(土) 02:28:13.80 ID:suGIw8Jlo
マミ「高校はたぶん県外に行くと思うから、その後はあなたたちがこの街を守ることになるわ」

マミ「受験が終わった後なら、少しくらい特訓に付き合ってあげてもいいわ」

さやか「マミさん…!」

マミ「じゃあね」スタスタ

さやか「…ありがとう、ございますっ!」フカブカ
369 :1 [saga]:2011/12/31(土) 02:30:33.95 ID:suGIw8Jlo
今日はこんなもんで。
年が明ける前にワルプル戦書いて終わり。
終わったら速攻でVIPに遊びに行くけど、この時期に即興だとすぐ落ちるかなぁ
370 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 02:44:38.64 ID:a/rGiXYSo
おつう
371 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 02:48:13.32 ID:atVaMStAO
乙ー
さやかちゃん割とタフだなぁ、精神的に
あ、vipでスレ立てたらスレ教えてもらえると嬉しいです
リアルタイムで読みたい
372 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 08:51:03.52 ID:S4/Q0mJAO
青い子は愚直なだけでいい子だからな
乙乙
373 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 10:02:52.25 ID:KFfUDrOAO
でもさやかならこの先魔女化してもおかしくないって思っちゃう不思議!
374 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 10:14:19.10 ID:29olR9EP0
乙乙
さやかちゃんが無事でよかったわあ
375 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 10:45:22.72 ID:aC5tKLeAO
乙ー、今日でこのスレ終わりか
>>324
余計にわからんわwwwwww元スレ教えてよ、読みにいくから
376 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 11:17:57.12 ID:+4WbvmL90
>>375
のくす牧場で調べろよ・・・
投下日時から余裕で見つかるだろwwww
377 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 11:18:56.74 ID:wh+hunmT0
さっすがマミさん! なんやかんやで天使可愛い!
そしてさやかちゃんも愚直可愛い!
378 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 19:34:47.90 ID:7aNzWkC80
さやかが士朗ポジなのか
379 :1 [sage]:2011/12/31(土) 21:21:30.03 ID:suGIw8Jlo
>>375
ラヴラビッツで検索すればたぶん
ラ「ヴ」←ここポイント
380 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:22:13.52 ID:suGIw8Jlo
――――――――
――――
――

――そして時は瞬く間に過ぎ、決戦の日を迎える。


杏子「はぁ…、まさか本当にくるなんてなぁ」

ほむら「何? 今日まで作戦会議や戦闘訓練に参加しておいて信じてなかったの、あなた」
381 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:25:12.41 ID:suGIw8Jlo
杏子「何の根拠もなくワルプルギスの夜がくるーなんて言われて信用できるかよ」ケッ

ほむら「まったくあなたって人は…」

マミ「まぁまぁ、訓練で手を抜いてたわけじゃないんだし…」

D・・・、C・・・

ほむら「わかってるわ。無駄口を叩いてる間に、奴がそろそろ姿を現すわよ…!」

A・・・、@・・・
382 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:27:28.90 ID:suGIw8Jlo
キャハハハハハ、キャハッ、ハハハハ!!

マミ「!! なんて威圧感なの…!」

杏子「くっ…、資料を見せられてわかっちゃいたが、目の前で見るととんでもねぇでかさだな!」

ほむら「このままにしておけば、1時間と待たず街は廃墟と化すでしょうね」

ほむら「さぁ、覚悟を決めなさい」

マミ「覚悟ならとっくにできてるわ」カチャ

杏子「右に同じ、ってな」スチャ
383 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:30:42.11 ID:suGIw8Jlo
キャーハハハハ、キャハッ、キャハッ

ほむら「私の手持ちの武器じゃ奴には効果が薄い、本体はあなたたちに任せるわよ」

杏子「わかってるって。お前こそ、使い魔のほうをしっかり抑えとけよ」

ほむら「えぇ、もちろんよ」

杏子「それじゃあ、手始めにあたしがでかいのを一発…」セーノォ

マミ「ティロ・フィナーレ!」ドォン!

杏子「なっ!?」
384 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:34:36.42 ID:suGIw8Jlo
マミ「さっさと終わらせるわよ。佐倉さん…」

マミ「――――ついてこられるかしら」バッ

杏子「ついてこられるかしら、じゃねぇよ! マミ! てめぇがついてきやがれ!」ダッ

ほむら「仲がいいのか悪いのか、いまだによくわからないわね。あの二人」

『……』ユラユラ『……』ザワザワ『……』ウジャウジャ

ほむら「それじゃあ私も、私の仕事に専念させてもらおうかしら…」カチャ

ほむら「使い魔ども。二人の邪魔はさせないわ。かかってきなさい!」パァン!
385 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:40:33.51 ID:suGIw8Jlo
マミ「――I am the bone of my "cannon".(体は『大砲』で出来ている。)」

ガガガガゴン!!

マミ「ティロ・フィナーレ(一斉射撃)!」

ドドドドゴオォン!!

マミ「これだけ的が大きいと外しようがないわね」クスッ

キャハハハ、キャーハハハ、キャハ!

マミ「!? む、無傷!?」
386 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:41:02.09 ID:suGIw8Jlo
杏子「ダメージがないんじゃ当たっても外れても一緒だろう」

マミ「佐倉さん!」

杏子「マミは火力を分散しすぎなんだよ。攻撃は一点に集中させるべきだ…」

杏子「こんな風にっ!」ダダダダ、バッ!

杏子「――突き穿つ死翔の槍(ゲイボルグ)!」ヒュンッ!

ガキン! ベキッ・・・

キャハッ、キャーハハハ、ハハッ!

杏子「なん、だと!?」
387 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:42:26.82 ID:suGIw8Jlo
マミ「刺さりはしたみたいだけど…、歯車の回転に巻き込まれて粉々ね」

マミ「ダメージがないんじゃ当たっても外れても一緒なのよね?」

杏子「……」プルプル

マミ「けど…、戦い方は見えたわね」

杏子「…あん?」

マミ「攻撃は一点に集中させるべき、そうでしょう?」

杏子「あぁ! そうだな!」
388 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:44:12.80 ID:suGIw8Jlo
キャハッ、キャハハハッ!

ドォン! ズガン!

ほむら「どうやらうまくやってるみたいね…」パァン!パァン!

『……』ユラユラ『……』ザワザワ『……』ウジャウジャ

ほむら「にしても、一向に数が減らないわ」ファサッ

ほむら「そろそろ、まとめて吹き飛びなさい…!」カチッ

ほむら「火薬の量はいつもの3割増よ」ポイ

カチッ、ドオォォン!
389 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:44:47.31 ID:suGIw8Jlo
避難所――。

さやか「……」

まどか「災害っていつ起きるかわからないから怖いんだね…」

まどか「わたし、こんなの生まれて初めてだよ」

さやか「そうだね…、わたしも初めてだよ…」

まどか「…さやかちゃん?」

さやか「何、まどか…」
390 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:45:29.48 ID:suGIw8Jlo
まどか「さやかちゃん、なんだかとっても悔しそうな顔してる…」

さやか「……まどかはすごいね。あたしのことなんでもわかっちゃうんだ」

まどか「わたしたち、長い付き合いだもん…」

さやか「この異常気象…スーパーセルだっけ。これってさ、魔女の仕業なんだ」

まどか「えっ!?」

さやか「ソウルジェムが反応してる…すっごく強い魔女だよ、これ」
391 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:46:11.27 ID:suGIw8Jlo
まどか「じゃあ、もしかしてほむらちゃんとマミさんは……」

さやか「きっと戦ってる…」

まどか「…みんな大丈夫だよね?」

さやか「たぶん…。ほむらは今日のこと、知ってたと思うんだ」

まどか「ほむらちゃんが?」

さやか「ほむらにね、明後日までは何があっても魔女と戦うなって言われてるんだ」

まどか「それって……」

さやか「仕方ないよ。あたしは魔法少女になりたての素人だし、人の話も聞かないから連携とか苦手だしさ」
392 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:46:45.48 ID:suGIw8Jlo
まどか「……」

さやか「ごめん、こんな話してもどうにもならないってわかってるのに」

まどか「ううん、いいよ。これで少しでもさやかちゃんの気が晴れれば」

さやか「ありがと…、あたしの嫁ー」ワシワシ

まどか「……」ヨシヨシ

さやか「あんた…優しすぎるよ…」グスンッ
393 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:47:18.12 ID:suGIw8Jlo
さやか「まどかぁ…あたし悔しいよ…」

さやか「みんなのこと守りたいって、そう思って魔法少女になったのにこんなとこで独りで…」

まどか「うん…、うん…」ポンポン

さやか「うぅ、うわあぁぁ……」ポロポロ

――――
――
394 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:47:43.29 ID:suGIw8Jlo
さやか「あはは…、また泣いちゃった。年をとると涙脆くなっていかんですなぁ」ハハハ

まどか「うぇひひ、さやかちゃんってば」ティヒヒ

さやか「あたし、ちょっと顔洗ってくるね」スク

まどか「うん、わかった」フリフリ

さやか(ごめん、まどか。あたし……)タタッ
395 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:48:19.57 ID:suGIw8Jlo
――――

杏子「くそったれ…、これだけやってもびくともしねぇぞ!」ゼェゼェ

マミ「一番大きな歯車を狙って二人での集中攻撃ならいけると思ったんだけど…」ハァハァ

杏子「どうすんだよ、グリーフシードも使い切ってもう一個も残ってねぇぞ」

マミ「歯車が壊れることを祈って、このまま続けるしかないでしょうね…」

杏子「けど…!」

マミ「攻撃、くるわよっ!」バッ

杏子「くっ!」バッ

ガシャァン!
396 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:48:58.03 ID:suGIw8Jlo
杏子「ビルが丸ごと飛んでくるとか……ふざけんじゃねぇぞ」

マミ「ティロ・フィナーレ!」ドォン!

杏子「ちっ、続けるしかねぇのか…とんだチキンレースだよ、まったく」チャキ

「ーぃ、おーい…!」

杏子「あん…? この声は」

さやか「おーい、杏子ー!」

杏子「げっ、さやか!?」
397 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:49:39.35 ID:suGIw8Jlo
さやか「ハァハァ…、やっぱり杏子も戦ってたんだね…」

杏子「馬鹿やろう! なんできやがった!」

さやか「そんな怒らなくたって…。あたしはただこれを返そうと思って」ゴソゴソ

杏子「それは…、グリーフシード!」

さやか「ほむらに魔女と戦うなって釘刺されてたけど、預かってたものを返しに来るぐらいならいいでしょ」

杏子「これはさやかにくれてやったもんだ。それを届けにこんな危ないところに……」

さやか「ごめん…。でも、あたしにできることってこれぐらいしかないからさ」
398 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:50:06.19 ID:suGIw8Jlo
杏子「あんたは底なしの馬鹿だね…、これはありがたく受け取っとくよ」

さやか「ありがと」

杏子「さやかはとっとと避難所に帰りな、あんな図体だけの奴はすぐに倒して…」

マミ『佐倉さん、そっちに攻撃が!』

杏子「なっ!」バッ

さやか「えっ…?」

ガシャァン!
399 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:50:33.38 ID:suGIw8Jlo
杏子「あ…、あぁ…」

マミ「佐倉さん、大丈夫?!」スタッ

杏子「うぅぅ……、さやかあああああああっ!!!」

マミ「?! 突然何を…っ!!」

マミ「その、ビルからはみ出してる腕……まさか」

杏子「さやか…さやかぁ…!」ガッガッ

マミ「……っ! やめなさい、佐倉さん」

杏子「どうしてだよっ!? 今ならまだ…!」
400 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:51:06.78 ID:suGIw8Jlo
マミ「これじゃソウルジェムごと粉々…、確実に即死よ」

杏子「っ!」

マミ「それより今はあれを何とかすることを優先するべきよ」

杏子「…あたしのせいだ…、あたしにこれを届けに来たからさやかは…」ブツブツ

マミ「馬鹿な子…、せっかく助けてあげたのにこんな死に方するなんて」

杏子「!! …もういやだ」

マミ「え?」

杏子「もうマミと一緒に戦うなんてごめんだッ!」ダッ
401 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:51:29.07 ID:suGIw8Jlo
マミ「佐倉さん! どこへ行くの!」

杏子「あんな化け物に勝てるわけなかったんだよ!」ダダダッ

杏子「あたしはもう降りさせてもらう、勝手にしやがれ!」

マミ「佐倉さん…!」

杏子(親父の教会だけは守らないと、なんて考えたのが間違いだった…)

杏子(あんなもんに執着して命を落とすなんて馬鹿げてる)

杏子「逃げてやる…、世界の果てまでだって逃げて、最後まで生き続けなきゃならないんだ」

杏子「さやか…、あんたの分まで…」
402 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:52:16.45 ID:suGIw8Jlo
――――

まどか(さやかちゃん遅いなぁ……、まさか!)

QB「やぁ、まどか。少しいいかな」

まどか「キュゥべえ!」

詢子「どうかしたか、まどか?」

まどか「ママ…ううん、なんでもない」

まどか「さやかちゃんがお手洗いに行ったまま戻ってこないから、ちょっと様子を見てくるね」

詢子「? あぁ、わかった」
403 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:52:39.40 ID:suGIw8Jlo
――――

まどか「キュゥべえ、何の用…?」

QB「鹿目まどか、君はこの異常気象の原因に気付いているかな」

まどか「…魔女、だよね。さやかちゃんが言ってた」

QB「そうか。なら話は早いね」

QB「僕と契約して魔法少女になって欲しい」

まどか「っ! それは…」

QB「暁美ほむらは3人でどうにかするつもりだったみたいだけど、やはり無理だったよ」

QB「暁美ほむらを除いて、みんな死んでしまった」

まどか「!! …嘘、でしょ?」
404 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:53:14.09 ID:suGIw8Jlo
QB「始めにグリーフシードを届けにきた美樹さやかが死に…」

まどか「さやかちゃんが……そんな…」ポロポロ

QB「君の知らない魔法少女がいたんだけど、その子は敵前逃亡」

QB「そこを後ろから使い魔にばっさりとやられ…」

QB「マミも力及ばず、敵の手にかかるくらいならと自害したよ」

まどか「うぅ……そんな、そんなのってないよ…あんまりだよぅ…」ボロボロ
405 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:53:39.76 ID:suGIw8Jlo
QB「暁美ほむら一人で勝てる相手じゃない。君が魔法少女になって戦うしかないんだ」

まどか「けど…」


さやか『まどかには魔法少女にはなってほしくないんだ』

さやか『魔法少女のいろんな辛いこと、悲しいこと…』

さやか『それをまどかには味わって欲しくないんだ』


まどか「ううん、わたしなるよ…魔法少女に」

まどか(みんながいなくなることより辛いこと、悲しいことなんてない…!)
406 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:54:18.25 ID:suGIw8Jlo
――――

ほむら「美樹さやかも巴マミも死んでしまった…」

ほむら「佐倉杏子は魔女になりワルプルギスの夜と同化…今回も失敗のようね」

ほむら「残りの装備でワルプルギスの夜を倒すなんてこと……」

まどか「ほむらちゃん…」ザッ

ほむら「なんであなたがここにっ! 鹿目まどか…!」
407 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:54:40.17 ID:suGIw8Jlo
まどか「ほむらちゃんは離れてて…、キュゥべえ!」

QB「さぁ、鹿目まどか。君はどんな願いでソウルジェムを輝かせるんだい」

まどか「わたしの願い…それは、『この魔女に殺された魔法少女を生き返らせて欲しい』!」

QB「君の願いはエントロピーを凌駕した…!」

ほむら「まどかぁー!」

QB「さぁ受け取るといい。これが君のソウルジェムだ!」

――――
――
408 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:56:01.71 ID:suGIw8Jlo
――――

さやか「…ぁ、あれ? ここは…」

ほむら「目が覚めたのね、美樹さやか……」

さやか「あたし、確か魔女に殺されて…もしかして天国?」

ほむら「冗談でしょう。あなたが行くとしたら地獄よ」

さやか「なにをー!? …ってことは、あたし生きてるの?」

さやか「そうだ、あのどでかい魔女は!? どうなったのよ、ほむら!」

ほむら「…倒したわ」
409 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:56:29.82 ID:suGIw8Jlo
さやか「ほんとに!? やっ、」ター!

ほむら「鹿目まどかがね…」

さやか「えっ…? 今、なんて…」

ほむら「ワルプルギスの夜は魔法少女となった鹿目まどかによって倒されたの」

さやか「そんな…! まどかが……」

ほむら「ちなみにここはかつて美樹さやかが死んだ場所…。そしてあなたは、」

ほむら「まどかの『ワルプルギスの夜によって殺された魔法少女を生き返らせたい』という願いで生き返ったの」
410 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:57:22.24 ID:suGIw8Jlo
さやか「杏子とマミさんは…?」

ほむら「佐倉杏子は敵前逃亡、そこを背後から使い魔にやられて再起不能のまま魔女になったわ」

さやか「杏子が…魔女に…」

ほむら「巴マミはそんな佐倉杏子の姿を見て自害、心が耐え切れなかったのでしょう」

さやか「マミさんまで…そんな…」グスッ

さやか「けど、まどかの願いで…!」

ほむら「二人は直接魔女に殺されたわけではないから生き返ってはいないわ」

さやか「……」
411 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:58:06.03 ID:suGIw8Jlo
ほむら「……」

さやか「……」

ほむら「…………」

さやか「……まどかは…、どこにいるのさ…」

ほむら「見えるでしょう…? あれが…、あの魔女が鹿目まどかよ」

さやか「っ…! うぅぅぅ……」ポロ

ほむら「あなたに泣く資格なんてないわ、美樹さやか」
412 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:58:50.41 ID:suGIw8Jlo
ほむら「まどかが魔法少女になったのは、あなたのせいよ」

ほむら「あなたは幼馴染の腕を治すために魔法少女になったのよね?」

ほむら「けど、そんなのただの建前、本当の願いはなんだったかしら……」

さやか「やめて…」

ほむら「巴マミの前で口にした、本当の願いを言ってみなさいよ!」

さやか「やめてよもぅ…」

ほむら「まどかや友だちを守りたい…あなたはそう言ったのよ」

さやか「うっ…うぅぅ…」
413 :1 [saga]:2011/12/31(土) 23:59:25.50 ID:suGIw8Jlo
ほむら「魔女になったまどかは世界中の人間を殺すわ」

ほむら「おそらく地球を滅ぼすのに一月もかからないでしょうね」

ほむら「さようなら、美樹さやか。私は次の世界に行くわ」カチリ


さやか「まどかぁ……、まどかああああああああああ!!!」


     −Go Next Loop−
414 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/01(日) 00:04:39.39 ID:+H6mumvmo
うわああああああああ
415 :1 [saga]:2012/01/01(日) 00:04:57.30 ID:qwjSiSPlo
頑張った!頑張ったよ俺!
公言通り年が明ける前に投下し終えたよ!やったね!
ってか、とんでもないバッドエンドに仕上がったな・・・
ハッピーエンドを期待していた方々には申し訳ない
話としては綺麗に終われたんじゃないかと思ってる

んじゃ、俺はVIPで糞スレでも・・・TASでも書いて最後にここの宣伝してくるお
416 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/01(日) 00:05:44.70 ID:06wjycWFo
これで終了か
おつう
417 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/01(日) 00:07:02.88 ID:gS4kZQhOo
新年最初の乙
ギリギリ公約果たすとは>>1めやりおる

>−Go Next Loop−
で、当然2周目があるんだよな?待ってる
418 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/01(日) 00:22:49.31 ID:zRK7w12fo
杏子の死亡フラグ即回収ワロタ
ほむらだってある意味同じ事してるのになww
まあバッドエンドでもいいじゃない
NEXTLOOPでほむほむが辿り着いたと想像してもいいし

とにかく乙
419 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/01(日) 00:38:46.98 ID:nQwSbRbAO
振り返ればあっという間だったな
乙でした
420 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 03:41:40.41 ID:ikcHwCXAO

TAS状態ってお前だろ?何があったし
421 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 04:51:41.13 ID:Dc169EElo
続きはモチロンあるんだよね
422 :1 [saga]:2012/01/03(火) 14:53:45.79 ID:9sswMwWyo
続きは考えてないけど、最後までワルプル撃破するかどうかは悩んでた
さやか「エクスカリバー!」ワルプル「ぎゃー!」みたいな感じで安っぽくなったからやめたけど
まだなんかレスあったらぽつぽつとレス返してHTML依頼出しとく
>>420
うん、俺。
レスが途切れた時点で寝落ち・・・ってかゲロ吐いて気絶してた、すまん。
423 :1 [sage]:2012/01/03(火) 14:54:32.98 ID:9sswMwWyo
あぁ、投下じゃないのに上げちまったorz
424 :以下、あけまして :2012/01/03(火) 17:51:18.15 ID:GYelKXUAO
tasの続きはぁー!?
425 :以下、あけまして [sage]:2012/01/03(火) 17:51:59.18 ID:GYelKXUAO
sageチェック入れ忘れたごめん……
426 :以下、あけまして [sage]:2012/01/03(火) 19:27:37.99 ID:UdMutaQ+o
ほむほむTASの人だったのか
続きマダー
427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/07(土) 01:12:56.89 ID:skUViGlVo
五条さんから

なんつー終わり方w
まどTASも面白かったから「更新版」書いて欲しいな
428 :1 [sage]:2012/01/07(土) 02:12:10.85 ID:WyECVL0mo
そろそろスレをHTML化しようかと思い、最後に読みかえしてたんすけど
VIPで立てた3スレ目のタイトルが
マミ「別に倒してしまってもいいのよね」ほむら「遠慮はいらないわ」
だった件について(汗
・・・このまま終わるかマジで悩んでる
気分が乗らなかったら今日明日にでもHTML化出すけど

>>427
どちらも読んでくださってありがとうございます
TASほむはそのうち・・・けっこう間開いたしたぶんこっちの板でやるかなぁ
429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 20:03:05.79 ID:kRuOOMu4o
続きあるんだよなあアアアアアア
430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/01/08(日) 12:39:52.83 ID:9Ixcel20o
奇跡も魔法もあるんだよ?

ね?
431 :1 [sage]:2012/01/09(月) 23:29:30.10 ID:hrabCJvzo
タイガー道場からの勝利ENDはやっぱなしの方向で
VIPで遊びすぎてそんなん書く余裕とか全然なかった
ついでに言えば、SS速報内でも1スレ放置してんのよね・・・どれかは言わんけど
とりま、HTML化依頼出してきまふ
432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 23:34:03.77 ID:LiJqqasco
残念だ
433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2012/01/10(火) 14:33:22.51 ID:k/g+8+VR0
>>1

434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/10(火) 23:58:13.84 ID:CWIYQ39Yo
お疲れ様でした。
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