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佐天「喫茶キャッツアイ?」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(千葉県) :2011/12/07(水) 22:05:22.47 ID:alpLalTK0
この話は怪盗だったり美人3姉妹であったりするキャッツアイでは無く、
シティーハンターに登場する喫茶店《キャッツアイ》を中心とした話です。

シティーハンターととあるシリーズのコラボってことでお願いします。



〜学園都市とある大通り沿いの喫茶店前〜

美樹「じゃあ、今日はお店お願いね」

海坊主「ああ」

美樹「今日はお買い物してから戻るけどそんなに遅くならないと思うわ」

海坊主「ああ」

美樹「なにかあったら電話ちょうだい。もしかしたら手が離せなくて出られ無いかもしれないけど」

海坊主「ああ」

美樹「掃除の時に力入れすぎちゃ駄目よ?」

海坊主「ああ、わかっている」

美樹「あと、」

海坊主「美樹、店番なんて子供でもできる。そんなに心配しなくても大丈夫だ」

美樹「ふふ、そうね。でも最後にこれだけ」

海坊主「なんだ?」

美樹「営業スマイル。忘れちゃ駄目よ?」

海坊主「」ニコォ・・・

美樹「ふふその調子よ。じゃあ行ってくるわね、ファルコン」

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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(千葉県) :2011/12/07(水) 22:07:30.70 ID:alpLalTK0

〜学園都市とある大通り沿いの喫茶店前〜

佐天「喫茶キャッツアイ?」

佐天「こんなところに喫茶店なんてあったんだね〜」

初春「私も知りませんでした。ちょっとお茶でもしていきます?私今日は非番ですし」

佐天「今日は御坂さんも白井さんも用事があるって言ってたし丁度いいかもね」

カランカラン


海坊主「いらっしゃいませ・・・」ニコォ・・・

佐天初春「ひぃい!?」

海坊主「お好きな席へどうぞ」


佐天「どうしよう初春私たち入るお店間違っちゃったんじゃない?」ヒソヒソ

初春「失礼ですよ佐天さん!」ヒソヒソ

佐天「でもあの見た目はどう見てもカタギの人間じゃないよ?」ヒソヒソ

初春「たしかにそうですが、人を見かけで判断してはいけませんよ?」ヒソヒソ

初春「それにいざとなれば風紀委員の権力を最大限に使ってこの店を営業停止に追い込みます」ヒソヒソ

海坊主「あの・・・まずは席についてくれないかな・・・?」

佐天初春「は、はい!」
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(千葉県) :2011/12/07(水) 22:09:53.78 ID:alpLalTK0
海坊主「いらっしゃ・・・なんだ?か」

冴羽「なんだじゃねぇよ!それが客に対する態度かぁ?海坊主?」

海坊主「ふん!ツケを払わねぇうちはてめぇなんか客じゃねぇ!」

冴羽「こうして店に来てやってるんだから客は客だろぉが!」

海坊主「うるせぇ!このトラブルメーカーが!お前が店にくるとロクな事がない。それに今日は他に客もいるおとなしくこれでも飲んでろ」コト


佐天「うみぼうず?」ヒソヒソ

初春「たしかに今入ってきた人はそう言いましたね」ヒソヒソ

佐天「そう言われればそう見えなくも無いかも」クスクス

初春「失礼ですよ佐天さん」クスクス


海坊主「ん?」

海坊主「私の顔がなにか?」

佐天初春「いえいえ!なんでもありません!!」

海坊主「??」


冴羽「あんまりいたいけな女の子を驚かしてんじゃねぇよ。海坊主」

冴羽「そんな顔で睨まれたら誰だって逃げ出しちまうぞ。だからお前が店番の時は客が寄り付かないんだよ」

海坊主「ぐぬぬ・・・」

冴羽「ところで今日美樹ちゃんはどうしたんだよ?」

海坊主「美樹は今日は仕事だ」

冴羽「仕事ね・・・」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(千葉県) :2011/12/07(水) 22:12:03.42 ID:alpLalTK0
佐天(美樹って人は奥さんかな?)

佐天「あのぉ〜このお店はマスターと奥さんが経営してるんですか?」

海坊主「おおおおく、奥・・さん!!?」プシュー

冴羽「ああ、そうだよ。このタコ坊主には一切釣り合わないもっこり美人だ」

佐天初春(もっこり?)

冴羽「おまけにこいつは美樹ちゃんが幼い時に自分を好きになるように教育していたんだ」

佐天初春「ええぇーーー!?」

冴羽「現代の光源氏とはよく言ったもんだ」

海坊主「ふざけるなぁ!!」

冴羽「なにが違うんだよ?幼い少女だった美樹ちゃんを育てたのはお前だろ?」

海坊主「確かにそうだが、俺は美樹に生き方を教え込んだだけだ」

冴羽「それ見ろ。年が離れているとはいえ男と女そういう感情が芽生えても不思議じゃない」

海坊主「だからそれとこれとは話が違う!」



佐天初春「」



冴羽「だからお嬢ちゃんたちこいつには気をつけたほうがいいぞぉ?」

冴羽「こいつはこんな見た目でとんでもないむっつりスケベだ」

海坊主「それは貴様だろうが!この新宿の種馬が!!」


ワイワイガヤガヤ



佐天「なんだかとんでも所に来ちゃったね」

初春「そうですね・・・」

佐天「でも悪い人では無さそうだしゆっくりしていこうか」

初春「そうですね。ここのお店の雰囲気も嫌いじゃないですし」


佐天「私おなかすいてきちゃった」

初春「私も何か甘いものが食べたいです」



佐天「すいませーん。サドイッチください」

初春「私はストロベリーパフェを」

海坊主「かしこまりました」ニコォ・・・

佐天(こりゃぁ誰だって逃げ出すよ)
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(千葉県) :2011/12/07(水) 22:24:00.89 ID:alpLalTK0
〜学園都市とある大通り沿いの喫茶店前〜

男A「ここの喫茶店のママさんがすげえ美人なんだよ〜」

男B「ほんとかよ?」

男A「ほんとだって。前に来たときにあまりにも見とれてコーヒー飲めなかったぐらいだよ」

男B「期待していいみたいだな」

カランカラン


海坊主「」ズオーン

海坊主「いらっしゃいませ」ニゴォ・・・

男AB「ひぎゃーーー!!失礼しましたー!」ダダダダダダ

冴羽「」クククック

冴羽「はーははは!やっぱダメじゃねぇか!相変わらず笑顔が苦手なヤツだな」

海坊主「こういうのは性に合わん」フン

佐天「」プクク

初春「」プクク



海坊主「ん?」クル


佐天(やば、笑ってる所見られちゃった)

佐天「ごめんなさい!そんなつもりじゃなかったんですけど」

初春「そうですよ!きっと自然に笑える時が訪れますって!」

冴羽「がーはははは」

海坊主「ぬうぅ」



冴羽「それにしてもお嬢ちゃんたち、こいつのこの姿を見てよく逃げ出さなかったな」

佐天「ああ〜それは体が動かなかったというかなんというか」

初春「で、でもマスターの一生懸命な接客態度はちゃんと伝わりましたよ?」

冴羽「よ!中学生にまでモテてんなぁ。さすが平成の光源氏」

海坊主「だまれ種馬が!」
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(千葉県) [sage saga]:2011/12/07(水) 22:44:19.21 ID:alpLalTK0
カランカラン

香「獠〜〜!!こんなところにいたか!」


冴羽「げ!?香!」

香「あんたって人は人がせっせとビラ配りしてる時にのん気にお茶なんぞしおってええ!!」

冴羽「まて、香!話せばわかる!!」

香「問答無用!くらえ百トンハンマー!!」


佐天初春(どこからともなくハンマーが!?)


香「天註!!」ドゴン

冴羽「ぎゃう!!」


香「まったくもう。海坊主さんコーヒーちょうだい。今日は美樹さんお出かけ?」

海坊主「ああ、野暮用でな」コト


冴羽「いってぇな!香!!」

香「うるさい。あんたがビラ配りサボるからでしょ?」

冴羽「俺みたいな男はビラなんて配らなくても自然にもっこりちゃんからの依頼が舞い込んでくるんだよ」

香「そう言ってもう何日仕事が無いのかしら?」

冴羽「何週間と言ったほうがいいんでない?」

香「はぁ・・・まったく」



佐天「でさー」キャッキャ
初春「はいはい」キャッキャ


香「あら?」チラ


香「めずらしいお客様ね」

佐天「ああ、はいどうも」

初春「こんにちわ。ここのお店にはよく来るんですか?」

香「えぇ、ここのママさんとも顔馴染みよ」

佐天「あ、それってマスター愛しの美人な奥様のことですか?」

香「ええ、そうよ」クスクス

海坊主「い・と・し・の・・・」プシュー


冴羽「まさに美女と野獣だけどな」

香「コラ獠!でもとってもお似合いの二人よ」

佐天「へぇいいなぁ。夫婦で喫茶店の経営なんて憧れちゃいますね」

初春「乙女の憧れのひとつですよね」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(千葉県) [sage saga]:2011/12/07(水) 22:59:11.71 ID:alpLalTK0
香「ごめんなさい。自己紹介がまだだったわね。私は牧村香。これが私の仕事のパートナーの」

冴羽「冴羽獠だ。んでこいつがここのマスターの海坊主」

佐天「あ、佐天涙子です。んでこっちが親友の」

初春「初春飾利です」

佐天初春「よろしくお願いします」



佐天「えぇと、牧村さんに冴羽さんに・・・海坊主さんでいいんですか?」

海坊主「ああそれでかまわない」

初春「でも本名じゃないですよね?よかったら本名のほうを教えていただけると呼びやすいのですが」

海坊主「いや・・・」


佐天(もしかして何かまずいこと聞いちゃったかな?)

初春(これはヤバイ予感がします)


初春「あ、いえ無理にとは言いませんから」アタフタ

佐天「そうですよ!別にマスターって呼んでもいいんですから」アタフタ


冴羽「伊集院隼人」

佐天初春「え?」

冴羽「こいつの本名だよ」

佐天初春「」


佐天初春「ええ!?」

冴羽「この見た目に似合わない立派な名前だろ?だから俺が《海坊主》って相応しい名前をつけてやったのさ」
佐天(なんといっていいやら)

冴羽「今では海坊主って名前の方が知れ渡って誰も本名で呼ばなくなったけどな」
初春(御坂さんの超電磁砲って名前もいずれそうなるんでしょうか)


佐天「ええっと伊集院さん」

海坊主「海坊主でいい」カァァ

佐天「ここのお店気に入ったんでたまに来てもいいですか?」

海坊主「ああ、かまわん」

初春「その時はぜひ奥様も紹介してくださいね」

海坊主「」プシュー


冴羽「よかったじゃねか海坊主。女子中学生の常連ができて」

冴羽「さすが平成のひk、もごぉ!」

海坊主「いい加減にしろよ!?!!」ガシィ

冴羽「なにすんだよ!クソ坊主!海に帰すぞ!」

海坊主「やれるもんならやってみろ!」
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(千葉県) [sage saga]:2011/12/07(水) 23:02:33.96 ID:alpLalTK0

香「まぁた始まった」

佐天「え?」

香「いつもなの、あの二人。いつもああやって喧嘩ばっかりしてるわ」ハア

初春「でも喧嘩するほど仲がいいって言いますし」

香「だといいんだけど」


佐天「やば、もうこんな時間」

初春「あ、ホントです。もう帰らなきゃ」


佐天「すいませーん。お会計お願いします」

香「獠!海坊主さんも!その辺にしておきなさい」


冴羽「」ボロ
海坊主「」ボロ


佐天「おいくらですか?」

海坊主「最初のドリンク代だけでいい」

初春「え?でも追加注文もしましたよ?」

海坊主「いや、店主が店の中であれだけ騒がしくして迷惑かけてしまったんだ、お詫びとしてサービスさせてくれ」

佐天「いやいや、迷惑だなんてとんでもない!楽しかったですよ」

初春「はい。こんなにインパクトのある喫茶店なんてなかなかないですよ」

海坊主「いや」(それは褒められてるのか?)

海坊主「とにかく二人とも最初のドリンク代だけで結構だ。これは俺からのおごりだ」

佐天「伊集院さん・・・」

海坊主「う、海坊主でいい!」カァ

佐天「わかりました。こんどは友達と一緒にきますからその時にまたちゃんとお金払いますね」

初春「ご好意ありがたく頂戴します。ストロベリーパフェおいしかったですよ。伊集院さん」

海坊主「だから海坊主でいいと」カァァ


佐天初春「では、ごちそうさまでした」

佐天「ありがとうございましたーまた来ますね」

初春「こんどは美人奥様に会わせてくださいねー」

カランカラン
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(千葉県) [sage saga]:2011/12/07(水) 23:06:26.66 ID:alpLalTK0
冴羽「今のはどういう風の吹き回しだよ?海坊主。まさかまた足長おじさんにでもなろうってのか?」

海坊主「店主が騒がしくしたのは事実だ」


海坊主「それに、ああいう客層も増やしたい。そう思っただけだ」フン

冴羽「はぁ、そうですか。お優しいですね。伊集院さん」

海坊主「うるせぇ!お前らもさっさと帰れ!」

香「そうね。私たちもそろそろ帰るわよ。獠」

冴羽「言われんでも帰るわ」フン

香「じゃあお代置いておくわね」チャリ

海坊主「ああ」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(千葉県) [sage saga]:2011/12/07(水) 23:07:58.08 ID:alpLalTK0
〜喫茶キャッツアイ 夜〜

美樹「ただいま〜」カランカラン

美樹「今帰ったわ。ファルコン」

海坊主「ああ、遅かったな美樹」


美樹「買い物に夢中になっちゃって」

美樹「今日はお店どうだった?」


海坊主「いたって普通だ。いつもと変らん」

美樹「そう?今日は冴羽さんたち来なかったの?」

海坊主「??」

海坊主「いや、来ていたが」

美樹「そうなの?それにしてはやけにお店の中がきれいね。いつもは何かしら壊れてるのに」フフフ

海坊主「フッ、そうだな。あの二人にとっては大きな成長だ」

美樹「ふふ、そうね。ついでにうちのお店の中で喧嘩してくれなければもっといいのに」ハァ
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(千葉県) [sage saga]:2011/12/07(水) 23:10:30.99 ID:alpLalTK0
〜閉店作業中〜
美樹「ファルコン今日は何かいいことでもあったの?」

海坊主「ん?なんだ急に」

美樹「だって今日はやけに仕事熱心じゃない」

海坊主「そうか?今日はやけに元気な客が来たからそのせいかもな」

美樹「そう」フフフ


美樹「ねぇ、ファルコン」

海坊主「なんだ?」

美樹「私、今このお店始めて本当によかったと思ってる」


美樹「だってあなたの色んな一面を見ることができるんですもの」

美樹「いままで私はあなたが戦場で戦っている所しか見たこと無かったわ・・・」



海坊主「俺も今の自分の姿は嫌いじゃない」

海坊主「だが、俺ひとりでは続けていくことは無理だろう」

美樹「ファルコン・・・」

海坊主「だ、だから、こ・これかも俺のそばにいてくれるか?美樹」カァァ

美樹「もちろんよ・・・!」

海坊主「」プシュー


喫茶店のカウンターの中で隣同士に立つ二人。美樹は海坊主の肩にそっと頭を預けた。

顔を真っ赤にして湯気を上げる海坊主。
少し涙を浮かべ幸せそうな美樹

終わり
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東海) :2011/12/07(水) 23:15:09.62 ID:A/wHozAAO
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/08(木) 00:25:30.95 ID:WNV6Wh9uo
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(千葉県) [sage saga]:2011/12/08(木) 01:01:06.46 ID:pLC/St1h0
数日後に美琴と黒子を連れて来店するっていう展開もあるかもしれないです。

もしかしたら続くかもね
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(関西地方) :2011/12/08(木) 03:39:24.24 ID:zgci76KT0
期待してるwww
16 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/08(木) 06:35:37.70 ID:DbMaO0yAO
期待してる
17 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/08(木) 13:31:57.19 ID:6u5IBeyAO
これは期待
18 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/08(木) 20:34:54.86 ID:pLC/St1h0
>>1です。ごめんなさい少しミスりました。
読み返して気がついたけど>>2>>3の間にもう少し話があるんだった。
一応投下しておきます。読みにくくなってごめんさい。

>>2のあと席についた二人

佐天(喫茶店に入ったらそこには大男がいた。なにを言ってるかわからねぇとry)

初春(筋肉モリモリマッチョマンってやつですか)

佐天(お店のロゴが入ったエプロンしてるけどそれがまたミスマッチ過ぎる)

海坊主「注文は何になさいますか?」

佐天「えぇっと私はコーヒーをホットで」

初春「私は温かい紅茶を」

海坊主「かしこまりました」

佐天「以外とちゃんとした接客するんだね」ヒソヒソ

初春「佐天さん、さっきから言ってる事がひどすぎますよ?たぶん社会復帰のために頑張ってるんですよ」ヒソヒソ

佐天「あなたも相当だと思うよ?初春」ヒソヒソ

海坊主「お待たせしました」


佐天「あぁはい。ありがとうございます」

初春「どうもありがとうございます」

佐天初春ズズズ

佐天初春(味は普通だ)

初春(それにしてもなんで私たちはよりにもよってカウンター席に座ってしまったんでしょう)



ここから>>3になります
カランカラン

海坊主「いらっしゃ・・・なんだ獠か」


って感じに書き溜めておいたのにどうしてこうなった・・・

あと、この後日談は近々投下する予定です

19 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/08(木) 23:20:58.10 ID:VCxYODwAO
化粧した佐天さんと素っぴん佐天さんの間で揺らめきながら、もっこり懸垂する冴羽さんはまだですか?
20 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/09(金) 10:04:31.19 ID:ulZzRLqZ0
>>19
もっこり懸垂じゃなくてもっこり立て伏せなら妄想できたwwww
うつ伏せになりながら化粧時の佐天さんと素の佐天さんを交互に思い返して体がピョコピョコ浮きあがる。みたいな
21 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [ saga sage]:2011/12/09(金) 15:20:41.40 ID:gXh/O6QA0
>>20
種馬は中学生には興味がないだろww
22 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/09(金) 20:21:11.10 ID:ulZzRLqZ0
>>21
確かに獠はロリコンでは無いので

大人(18〜19ぐらい)と勘違いする
もっこりする
正体ばらされる
おしおきハンマー
思い返して葛藤する

って感じでどでしょう?
23 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/10(土) 14:43:34.66 ID:t3Fd8a6l0
さて、需要があるかどうかはわかりませんが続きを投下します。
獠や香も登場しますが出番少ないです。
24 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/10(土) 14:44:55.63 ID:t3Fd8a6l0
〜学園都市○○学区歩道〜

御坂「久々にこの4人で揃ったわね」

白井「私もお姉さまのこの所立て込んでましたものね」

初春「今日はこのあとどうしましょうか?またいつものファミレスでいいですか?」

御坂「う〜ん。それもマンネリ化してきたわよね〜」



佐天「あ、それなら△△学区にある喫茶店行きませんか?」

初春「いいですね!またマスターに会えますかねぇ?」



御坂「ん〜っと盛り上がってる所悪いけど詳しく教えてくれない?」

白井「お二人はそこのお店の常連さんですの?」

佐天初春「いいえ?」

御坂白井「!?」


佐天「2日ぐらい前に一回行っただけですよ?」

初春「その時にまた行くってマスターと約束したんです」


佐天「喫茶キャッツアイっていう所なんですけど、知ってますか?」


御坂「いいえ、初めて聞くお店ね」

白井「私もですの」
25 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/10(土) 14:47:26.42 ID:t3Fd8a6l0
佐天初春(作戦実行!)


佐天「とても素敵なマスターがいるんですよ」

初春「ええ、とってもダンディな方ですよ」

佐天「たくましくて」

初春「ちょっと自己表現が苦手な方ですけど」

佐天「寡黙な方で多くを語らない方でぇ」

初春「それでいてサービス精神旺盛」



御坂「へぇ、そうなんだ。そこまで言われるとちょっと期待しちゃうわね」

御坂(あいつはダンディとはほど遠いけどたくましい一面もあるわよね)ポッ

白井「まぁ!お姉さま!黒子という者がおりながら殿方に心躍らせるなどとは・・・黒子は、
   黒子は・・・」

御坂「そんな大げさな・・・大体いつから私はあんたの物なったのよ!?」ビリ

白井「はぐぅう」ピクピク

御坂「さて、△△学区ならそう遠くないし行ってみましょうか」


佐天「お店の雰囲気もいいですし二人ともとっても気に入ると思いますよ?」

初春「楽しみにしていただいて宜しいかと思います」




佐天初春(計画通り)ニヤリ
26 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/10(土) 14:48:57.32 ID:t3Fd8a6l0
数日前 喫茶キャッツアイからの帰り道〜

佐天「いやぁ〜今日は楽しかったねぇ」

初春「はい!私あんなに大きな人初めて見ました」

佐天「でも奥さんの事となるとすぐに真っ赤になってたね」

初春「きっとシャイな方なんですよ」

佐天「サングラスの下では目が泳ぎまくってたりして!?」

初春「佐天さん言い過ぎですよ!」クスクス

佐天「初春だって笑ってるじゃん」クスクス



佐天「次行くときは絶対に御坂さんと白井さんも誘おうよ」

初春「はい!絶対に4人で行きましょう!」



佐天「御坂さんと白井さんマスターにあったらどんな顔するかな?」

初春「ちょっと興味ありますね」

佐天「二人とも度胸あるから以外と平気な顔してやりすごすかな?」

初春「いやぁ?それはどうでしょう?誰だって喫茶店にあんなコマンドーがいるとは思わないですから」
27 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/10(土) 14:50:37.40 ID:t3Fd8a6l0


佐天「やっぱり二人ともいい顔してくれるかな?」ワクワク

初春「二人がどんな顔するか見てみたいですね」ワクワク



佐天「じゃあさ、二人には《とっても素敵で紳士的な喫茶店のマスターがいるよ》って説明をしてからお店に連れていこうよ」

初春「でも嘘を言うのは私たちの身を滅ぼしかねないので、
   抽象的かつマスターを表現するのに的確な言葉を選びましょう。」

佐天「そうだね。二人にイメージしてもらうのは本物からできるだけかけ離れてるほうがいい」

初春「イメージとしては英国紳士を思い浮かべてもらうぐらいが丁度いいでしょう」

佐天「だけどマスター本人を表す言葉は適切にってことね」

初春「難しいですね〜」

佐天「大丈夫よ。例えば、たくましい人って言って言われてあそこまでのガタイを想像するとは思えないよ?
   あくまでも《喫茶店経営者》の範疇で物を考えるはすだから」

初春「そう言われればそうですね」

佐天「だからマスターの見た目に関する事だけをはぐらかせば・・・」ニヤリ

初春「本人の見た目とはかけ離れた人物像が出来上がりますね」ニヤリ
28 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/10(土) 14:52:24.13 ID:t3Fd8a6l0
〜とある大通り沿いの道〜

御坂「へぇこんな所に喫茶店なんてあるのね。普段はあまり来ない所だから知らなかったわ」

白井「私もですのお姉さま」


初春「あ、見えましたよあそこのお店です」


佐天(さて問題は今日はマスターいるかどうかなんだよねー)

初春(願わくば奥様と一緒じゃありませんように)
29 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/10(土) 14:54:24.99 ID:t3Fd8a6l0
〜喫茶キャッツアイ〜


カランカラン


美樹「いらっしゃいませー空いてる席ご自由にどうぞ」


佐天初春「!?」(奥様の方かぁ!?そして超美人!!)


佐天「あ、ああ、はい」

初春「じゃあここでいいですか?」

御坂(カウンター?まぁいいか)「構わないわよ」

白井「私もですの。ところで素敵なマスターというのは?」



佐天「ああ、っと!ええっと、あ、あのここのマスターの奥様ですよね?」

美樹「やだ、奥様だなんて」ポッ

美樹「あなたたちファルコンの事知ってるの?」

佐天「ええ、はい。数日前にこのお店に来たんです。その時にいらして」

初春「また来るって約束していたんです」



美樹「あらそうだったの?」(それで機嫌が良かったのね)

美樹「彼なら裏の調理場にいるから呼んでくるわね」

佐天「いえいえ!悪いですよ。そんな」アタフタ

初春「そうですよ。お気になさらず」アタフタ

御坂「どうしたの二人ともなにか様子が変よ?」

白井「ここまで来て実は嘘でした〜なんて事をおっしゃられても遅いですわよ?」


佐天「嘘は言ってませんよ。ただ・・・」
  (できれば二人にはあの接客スマイルを出会い頭に見てもらいたかった!)

初春「なんだか仕事中に悪いなぁっと思っただけですよね?佐天さん?」
  (こうなればノーマル状態で見てもらうしか無い!)

佐天「ええそうなのよ」ハハハ


美樹「??」

美樹「とりあえず呼んでくるわ。仕込みも終わってるはずだし」
30 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/10(土) 14:55:59.29 ID:t3Fd8a6l0
〜キャッツアイ仕込み場〜

美樹「ファルコン。今日は可愛いお客様がお見えよ?」

海坊主「ん?誰のことだ?」

美樹「たぶん見れば分かると思うわ」



御坂(二人がアレだけ持ち上げるほどの人っていったい・・・)

白井(素敵なマスターですか。いったいどれほどの者やら)


ガチャ

海坊主「いらっしゃいませ・・・」

海坊主「ん?君らはこないだの」

佐天「はい!さっそく友達連れてきちゃいました。伊集院さん」

初春「ご無沙汰してます。伊集院さん!ほんとにお綺麗な奥様ですね」

海坊主「だから海坊主でいいと言ったろう」カァァ

佐天初春(二人の反応やいかに!?)




御坂白井「」ポカーン




佐天「御坂さん驚きで口と目を真ん丸に開いたまま動きません」プーククク

初春「白井さんも口と目の形が三角に」プーククク


佐天「初春!」

初春「はい!佐天さん!」


佐天初春「大成功〜!!」


海坊主美樹「?」


美樹「この二人はどうしちゃったのかしら?」

佐天「いえいえ!なんでも無いです」

初春「マスターがあまりにもイメージとかけ離れていたのでビックリしてるんだと思います」

海坊主美樹「???」
31 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/10(土) 14:58:01.05 ID:t3Fd8a6l0
佐天「御坂さん!白井さん!とりあえず注文しちゃいましょうよ?」ユサユサ

初春「白井さんお気を確かに」ユサユサ

御坂白井「は!?」


御坂「私いったい・・・」

白井「アレ?わたくしの前に1万人のお姉さまがいたはずなのに・・・」



佐天「御坂さん白井さん気がつきましたか?とりあえず注文決めちゃってください」

初春「私、紅茶をホットで」

佐天「私はアイスコーヒーを。白井さんは?」


白井「わわ、わたくしもコーヒーを。ええっとホットで。お姉さまは?」

御坂「私は、じゃあ・・・オレンジジュースで」



海坊主「かしこまりました」
32 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/10(土) 14:59:09.03 ID:t3Fd8a6l0
白井「ちょっと、二人とも!!」ヒソヒソ

初春「なんでしょう?」ヒソヒソ

白井「これはどういう事ですの!?」ヒソヒソ

佐天「なにがでしょうか?」ヒソヒソ

御坂「私,あんなあからさまな軍人体系の人初めてみたわよ?」ヒソヒソ

白井「わたくしもですの!」ヒソヒソ

白井「おまけにあなた達が説明してくれていた人物像とはかけ離れているではありませんか!」ヒソヒソ

佐天「そんなことないですよ?ねぇ初春?」

初春「はい!私たち嘘は言ってませんから!」フンス



美樹「はい。おまたせしました。ホットコーヒーと紅茶になります」コト

美樹「それとオレンジジュースとアイスコーヒー」コト

佐初白御「ありがとうございます」



佐天「とりあえずまず飲みませんか?」

白井「そうですわね」

御坂「なんだか喉渇いちゃったわ」ハァ




御坂白井(味は普通だ)ズズズ
33 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/10(土) 15:01:29.78 ID:t3Fd8a6l0
美樹「あなたたち、前にもここのお店に来てくれたのよね?また来てくれてありがとう」

佐天「いえいえ!私とこの初春は今日でまだ2回目ですから」

初春「はい。それに前回来たときにサービスされちゃってますから、今日はそのお礼もかねて」

白井「わたくしとお姉さまは今日が初めてですの」(軽くトラウマになりかけましたの)

御坂「はい。なんだかさっきはすいませんでした」(あの人手デカ!ティーカップちっさ!)

美樹「ではごゆっくりどうぞ」ニコ



白井「さっきの話ですけどあなた達よくもわたくし達に嘘を教えてくれましたね?」

御坂「そうよ。二人とも人が悪いんだから」

佐天「いえ、ですから嘘なんて言ってませんて」


初春「思い出してください?私達、ここのマスターの事を《素敵で》《ダンディで》《たくましい》あとは」

佐天「《自己表現が苦手で》《寡黙で》《サービス精神旺盛》そう言いましたよね?」

初春「なにか間違っていることでも?」



白井「たしかに素敵な殿方であるとは思いますし、ダンディズムもありますし」

御坂「たくましいって・・・まぁ確かにそうだけど」

佐天「私達は嘘なんてついてないですよ」フンス




美樹「あと男らしくて、一途で真面目で几帳面ってのも付け加えておいて?」

佐天「うわ!?聞いてたんですか?」

美樹「ええ。聞くつもりは無かったんだけどね」

佐初御白「ごめんなさい・・・」

美樹「いえいえ。別にあやまることじゃないわ。そういうつもりで言った訳じゃないの」クス

初春「ええっと、ではどういう意味で?」

美樹「ファルコンの事そういう風に言ってくれる人って中々いないからなんだか嬉しくて」フフフ

御坂(あのマスター愛されてるなぁ。やっぱり男の人は尽くす女に弱いのかな?)


白井「」ジー(マスターの首から上が真っ赤になって湯気が上がってますわ!)

美樹「彼照れ屋だからすぐ顔に出ちゃうのよ」フフフ
34 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/10(土) 15:03:52.02 ID:t3Fd8a6l0
佐天「あの、マスター?」

海坊主「ん?」

佐天「いや〜話には聞いてましたけどマスターの奥さんって美人ですよね」

海坊主「な!?」カァァ

初春「そんなに照れなくてもいいじゃないですか。お似合いですよ二人とも」

海坊主「ぬう」カァァ

美樹「ふふ、ありがとう二人とも」



御坂「このお店はお二人で経営しているんですか?」

美樹「ええ。そうよ。」

白井「愛し合う二人が手と手を取り合って喫茶店の経営だなんて乙女の夢ですわ。いつかは私もお姉さまと二人で」ヘヘヘ

御坂「私がお店を開くとしてもあんたとだけは絶対にやりたくいないわ」

白井「そんな!?お姉さま・・・」ズーン

初春「本当、憧れちゃいます」



美樹「でも、この人、最初はすごく嫌がってたのよ?」

佐天「え?そうなんですか?」

美樹「でも、私の、「美樹!」



海坊主「わ、悪いが仕込みがまだ残っていたのを忘れていた。すまないが少しの間頼む」

美樹「ええ、わかったわ。ファルコン」


バタン
35 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/10(土) 15:05:14.54 ID:t3Fd8a6l0
初春「どうしちゃったんでしょう?」

美樹「からかい過ぎたかしら?」フフフ



御坂「で、さっきの話の続きは?」


美樹「え?ああ。ファルコンが最初は嫌がっていたって話ね」

美樹「理由は簡単。自分には似合わないから」フフ

御坂(たしかに野戦服とかの方が似合いそうね)



白井「そんなだんな様をどうやって説得したのです?」

美樹「あぁこれ言うとあの人怒るのよね〜」

佐天「大丈夫です!今このお店に私達しかいませんから!」

初春「失礼ですよ!佐天さん」

美樹「フフ、まぁいいわ。でもファルコンには内緒よ?」

佐初御白「イエッサー!」




美樹「あなた達もさっき言ってたけど自分のお店を持つのが私の夢だったの」



美樹「だけど途中からその夢は少し変ったわ」


御坂「え?」
36 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/10(土) 15:07:10.01 ID:t3Fd8a6l0
美樹「好きな人と一緒に自分のお店に立ちたいって思うようになったの」

佐天初春「うんうん」



美樹「でもあの人は私に対してすごく引け目を感じていたみたい」

白井「引け目ですの?」


美樹「ええ。あの人は私の育ての親でもあるわ」

美樹「あたしはある意味で特殊な環境で育ったの。ファルコンの元でね」

佐初御白「」

美樹「彼はその事をいつも気にやんでいたみたい」

御坂「そんな・・・どうしてですか?」



美樹「私から女としての幸せを奪ってしまったんでは無いか?いつもそう悩んでいたと言っていたわ」

美樹「もちろん、私は自分の人生を不幸だなんて思った事無いわ」

美樹「生きる幸せも、人を好きになる幸せもすべてあの人に貰った」

佐初御白「うんうん!」




美樹「そしてさっき話した私の夢をファルコンにも話したの」

佐初御白「それで!?」




美樹「最初は喫茶店の店員なんて嫌がってたあの人は少し考えてこう言ったの」

佐初御白「おお!」
37 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/10(土) 15:08:33.32 ID:t3Fd8a6l0

〜ここから回想シーン〜


美樹「私は自分の好きな人と一緒に自分のお店に立ちたいのこれが私の夢よ」


美樹「この夢を叶えてくれるのはファルコンあなただけよ」




海坊主「美樹、俺はお前のすべてを守るつもりでいる」


海坊主「お前の生活、お前の身の安全」





海坊主「そして・・・お前の夢もだ」


海坊主「だ、だから、その、お前の夢を叶えるためにこの俺が必要なら、し、仕方ないな」カァァ

美樹「ファルコン・・・」



海坊主「喫茶店の店員でもなんでもなってやると言っているんだ!」

美樹「ファルコン!!」ガバ ←後ろから抱きつき

海坊主「み、美樹」プシュー

美樹「ありがとう、ファルコン」

38 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/10(土) 15:10:01.66 ID:t3Fd8a6l0
佐初御白「うおおおおお!」


佐天「マスターかっけぇ!」

初春「ちょっと泣けました!」

白井「お姉さま一筋のわたくしもグラっときましたわ」

御坂「やべぇ、(アイツに)超言われてぇ」ボソ

佐天「御坂さん?なにか言いました?」

御坂「ううん!?なんでもない別にアイツがどうとか全然関係ない!」

佐初白「?」



御坂「そ、それでようやく二人でこのお店を経営していくようになったんですね!?」

美樹「ええ。そうよ」フフフ



佐天「いやぁ良いもの聞かせてもらいましたよ〜」

初春「はい!不器用具合がマスターらしくてとてもよかったです」


ワイワイガヤガヤ
39 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/10(土) 15:11:20.64 ID:t3Fd8a6l0
〜キャッツアイ休憩室〜

海坊主「ふう、女と子供の相手は性に合わん」

海坊主「まったくなんだって今日は」ブツブツ


〜20分後〜


ガヤガヤ


海坊主「ん?」(客でも来たか?)




ガチャ

美樹「そしたらファルコンがねー」ハハハ

佐天「それヤバイですよ〜」ハハハ

初春「以外な一面ですね」ハハハ

御坂「私好きな男でもそれはちょっと引いちゃうなー」ハハハ

白井「何事にも節度がありますわよ」ハハハ


海坊主「」(盛り上がってるな。女の子達はいつのまにか追加注文までしている)
40 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/10(土) 15:12:19.66 ID:t3Fd8a6l0
美樹「あら、ファルコン戻ったのね。おかえりなさい」

海坊主「ああ」



海坊主「なんの話をしていたんだ?」

美樹「ああぁ、ええっと」アタフタ

佐天「ええっと、終始ステキなだんな様自慢でしたよ!」



海坊主「だ、だんな様?」カァァ


初春(言えない。あの図体で綺麗好きで、なお且つ力任せになんでもこなすもんだから、
   家具や家電や食器がよく壊れるって話を笑い話にしていたなんて)クスクス


佐天(椅子のパイプを捻じ曲げるなんて能力者じゃない限り無理だよ。だけど、この人なら)プークスクス


御坂(マスターの本名教えてもらっちゃった。しかも今じゃあだ名の方が有名になりすぎてだれも本名で呼んでくれないとか!
   一方通行かよ!)プークスクス


白井(この姿に《海坊主》という呼び名、命名した方に座布団を差し上げたいですわ)プークスクス



海坊主「??」
41 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/10(土) 15:15:59.35 ID:t3Fd8a6l0
カランカラン


冴羽「ういーす。獠ちゃんですよーっと」

香「こんにちはー」

美樹「あら、二人ともいらっしゃい」



佐天初春「あ」



香「あら、あなた達はこないだの」

佐天初春「こんにちは」



佐天「牧村さんに」

初春「冴羽さんでしたよね?」

香「二人とも覚えててくれたのね。」

冴羽「覚えててくれたんだな。初春飾利ちゃん」


佐天「私も覚えてましたよ?」

冴羽「もちろんわかってるさ。佐天涙子ちゃん?」


佐天「ちゃんとフルネームで覚えてくれたんですね」

冴羽「当たり前さ。俺はたとえお子様だろうと女の子の名前は一度聞いたら忘れないのさ」フンス


美樹「二人ともコーヒーでいいかしら?」

冴羽「ああ構わないよ。美樹ちゃん」

香「お願いするわ」
42 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/10(土) 15:18:22.43 ID:t3Fd8a6l0
御坂「ええっと、二人ともこの人たちは?」

初春「あ、ここのお店の常連さんみたいです。前に来たときに紹介してもらったんですよ」

白井「そういうことでしたのね」



冴羽「二人とも今日は友達と来たんだな。おまけにお友達は常盤台のお嬢様ときたもんだ」

佐天「はい。ぜひここのステキなマスターに会ってもらいたくて」クスクス

初春「だから今日は楽しみにしてきたんですよ?マスター?」クスクス

海坊主「な!?」カァ



冴羽「こいつがステキなマスター!?」プーククク

香「獠!笑いすぎよ」ククク

冴羽「だってよぉ!?」ゲラゲラ

冴羽「こいつに似合うのはせいぜいロケットランチャーと機関銃ぐらいだろぉ!?」ガーハハ

美樹「もう、冴羽さん!私はキャッツアイでコーヒー淹れてる姿好きよ?」

海坊主「ああ」カァァ



佐天「」クスクス

初春「」クスクス

御坂(私も笑っていいとこなのかしら?)←必死に笑いこらえてる

白井(うっかり笑ってしまったらどうなることやら)←同じく必死に笑いこらえてる
43 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/10(土) 15:19:28.21 ID:t3Fd8a6l0
香「ああ、自己紹介がまだだったわね。私が牧村香。んで、こっちが仕事のパートナーの」

冴羽「冴羽獠だ」

香「よろしくね」


御坂「いえ、こちらこそ。私は常盤台中学2年御坂美琴です」

白井「同じく常盤台中学1年白井黒子ですわ」

冴羽「常盤台のお嬢様がこんなとこでお茶会なんて珍しいな」

御坂「最近の中学生なんてこんなもんですよ。それに今日はこの二人に連れてこられただけですし」

白井「知っていれば誰が好き好んでこのようなイレギュラーが生息する場所になんか」ボソボソ


冴羽「ん?何か言ったか?」




白井「いえ!なんでもありませんの!」

白井「そ、それよりもお二人はよくここのお店に来られるんですの?」


冴羽「そうだなぁ。仕事終わりとかにたまぁに来るぐらいだな」

海坊主「嘘言うな!ほぼ毎日来てるじゃねえか!」

冴羽「うるせぇ!てめぇに会いに来てるんじゃなくて美樹ちゃんに会いに来てるんだよ!」

海坊主「仕事だってろくにありゃあしないくせに!」

冴羽「今日は本当にあったんだよ!」



美樹「あら?そうだったの?」

香「ええ、病院の庭の手入れと、ネコ探し」

冴羽「まったくなんでこの俺がそんなこと・・・」ブツブツ

香「文句言わないの。そうでもしなきゃ食べていけないでしょうが」
44 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/10(土) 15:21:58.48 ID:t3Fd8a6l0
御坂「あのー。お二人のご職業っていったい?」

香「ああ、これよ」ピラ

白井「このチラシは・・・」




   ----冴羽商事で問題解決----

  身近な問題なんでも解決!

  浮気調査 ストーカー対策 ボディーガード

  ペット探しに

  力仕事だってお手の物!


  なんでもやります!引き受けます!

  なにかお困りでしたらすぐにお電話を


  冴羽商事代表 冴羽獠
     ×××−○○○○−△△△△






御坂「冴羽商事?」

白井「これってつまりはどういう・・・?」

佐天「ああ、もしかして《なんでも屋さん》ってことですか?」

香「そういう事」ニコ



冴羽「大体俺の本業は女の子限定のボディーガードだっつうの!」

冴羽「もっこり美女からの依頼しか受け付けないってのによ」


香「あんたがそんなだからいつまで経っても仕事が増えないんじゃない!」

香「そもそも依頼人が女の人だったらあんたは100%手を出すでしょ!?ストーカー被害なんかよりもよっぽど悪質よ!」


冴羽「わかってないなぁ、香。ボディーガードってのは依頼人の身も心も守ってやらなきゃいけない。
   俺は依頼人の心のケアをしているだけでこれっぽちもやましい事なんてないぜ?」


香「その《心のケア》ってやつと毎回行われる依頼人への夜這いはどう繋がるのかしら?」


冴羽「そりゃあ、人に命を狙われている女の子がだ、一人っきりで夜寝るのは何かと不安になるもんさ。だから俺が夜な夜なベット
   に様子を見入ってるってだけだ」


香「へぇ〜それなら毎回、毎回、パンツ一丁で部屋に行くのもちゃんと理由があるんでしょうねぇ?」ゴゴゴ


冴羽「えーとそれはだなぁ」アセアセ


ワイワイガヤガヤ




御坂「男っていつまで経ってもホント馬鹿な生き物なのね」ハァ

白井「同感ですの」ハァ

初春「冴羽さんとはあまり親しくないですが、同情の余地無しです」ハァ
45 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/10(土) 15:24:59.66 ID:t3Fd8a6l0
佐天「マスターはそんな事ないですよね?」

海坊主「あたりまえだ!あんなのと一緒にするな!」

美樹「この人に限って女遊びなんて大それたこと出来っこないわよ」クスクス

海坊主「ふん!大体アレは男の中でも異常だ。いや病気と言っても言いぐらいだ」




冴羽「誰のことを言ってるのかな?海坊主?」

海坊主「貴様の事に決まっているだろ。獠」

冴羽「だいたいてめぇは女が嫌いとか言っておきながらこーんなに可愛い奥さん貰いやがってるじゃねぇか!」

海坊主「それがなんだ!?」

冴羽「わからねぇのか?俺もお前も元を辿れば同じ男。オスなんだよ。だから女性を必要とする。その結果お前と美樹ちゃんは
   結ばれた。つまり女性を追い求める俺と、美樹ちゃんを自分の傍に置くお前は似た物同士ってわけだ」ニヤ

海坊主「でたらめ言うな!このもっこり野郎が!」

冴羽「あんだと!?このむっつりデカ入道!」

ギャースギャース




女性陣「男ってホント馬鹿・・・」




ギャースギャース



香「あなた達も気をつけた方がいいわよ?あいつはロリコンでは無いけど女の事となると何をしでかすか分かったもんじゃないわ」

白井「大丈夫ですの。その時は風紀委員としてあの殿方を拘束し、警備員に引き渡すまでですの!」

香「あら、あなた風紀委員なのね。すごいじゃない」

白井「それほどでもありませんの。わたくしが好きでやっていることですし」

香「それでもとても立派な事よ?人や街を守ろうとする気持ちは素晴らしいことだわ」

白井「あ、ありがとうございますの」キュン

白井(わたくしといものがお姉さま以外の女性に心ときめかせるなど)ドキドキ

初春「ちなみに私も風紀委員です!と言っても白井さんのバックアップですけどね」

香「じゃあ二人とも同じ管轄なのね」

初春「はい」


佐天「ちなみに私は風紀委員の事務所によくお邪魔する。ただの女子中学生です」

御坂「ああ、それなら私も似たようなもんね」ハハ



香「仲が良くていいじゃない」

冴羽「いかんなー。うん、いかんいかん」
46 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/10(土) 15:29:11.22 ID:t3Fd8a6l0
香「うわ!いきなりどうしたのよ?獠」

冴羽「若い乙女とあろうものが女の子同士でばっかりいたんじゃ恋のひとつも出来やしないじゃないか」


御坂「こ、恋!?」

初春「れ、恋愛ですか?」

佐天「私達にはちょっと早いかな〜」

白井「わたくしはお姉さま一筋ですの」


冴羽「ああ、白井ちゃんの件はいったん置いておいてっと」

白井「どういうことですの!?」

冴羽「異性を好きになるのは早いに越したことは無い」

白井「スルーですの!?」




冴羽「なぜなら君達はまだ若い。いくらでも軌道修正ができる。そして若さとは振り向かない事だ」



冴羽「大人になると過去の事に囚われがちになる。若いうちはいくらでも突っ走れる」



冴羽「大人になると過去の経験を元に行動するようになる。そしてその経験値が多ければ多いほど自分のためになる」



冴羽「好きな者同士一緒にいたいのはわかるが、たまには気になる男の子とデートの一つでもしたほうがいいと、俺は思うぜ?」



冴羽「もしその恋愛が失敗したとしても隣にいる仲間が支えてくれる。大人になると中々そういう付き合いが出来なくなるもんさ」




佐天(なぜいきなり恋愛指南が始まったんだろう・・・)

初春(というかさっきの若さのくだりはギャバンのOPですよね)

御坂(恋愛の経験値かぁ)

白井(わたくしだけスルーされた件について)



香「なーにいっちょ前に語ってんだか!」

冴羽「なんだよ?香。俺だって言うときは言うぜ?」

香「どーだか。いつもナンパで負け続きのくせに」

冴羽「はん!とかなんとか言って本当は妬いてんじゃねぇの!?」

香「誰があんたなんかに!こっちから願いさげだわ!まったく」
47 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/10(土) 15:30:37.60 ID:t3Fd8a6l0
香「はぁ・・・海坊主さんコーヒーおかわり」

海坊主「ああ」

冴羽「海ちゃん俺も」

海坊主「ち、しょうがないやつだ」



美樹「まぁ私も冴羽さんの言うこと分からなくもないわよ?」

御坂「え?」

美樹「つまりは色々経験しておけって話よ」

白井「経験ですの?」

美樹「そう。私は幼い頃にファルコンと出会って色々な事を教えてもらったわ。
   それが今まで無駄になった事なんて一つも無い」

初春「つまり何をするのもその人の為になるってことですか?」

美樹「そういう事ね」ニコ



御坂(何事も経験かぁ・・・)


美樹「とくに美琴ちゃんはね」

御坂「ええ!?私ですか?」

美樹「ええ。だって冴羽さんの話を真剣に聞いてたの美琴ちゃんだけよ?」

御坂「ええ?いや、あの、それは、ええっと」アタフタ

白井「お姉さま!わたくしがいますではありませんか!わたくしでよければいくらでも体をお貸しします!」

御坂「あんたはなんの話をしてるのよ!」ビリ

白井「あうーん」



海坊主「まったく賑やかなものだ」

美樹「あらこういう雰囲気も悪くないじゃない」

海坊主「ふ、そうだな」
48 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/10(土) 15:51:42.05 ID:t3Fd8a6l0
美樹「美琴ちゃん、お店の中での能力使用は遠慮してくれるかしら」ニコ

御坂「あ、ごめんなさい。つい・・・」

美樹「フフ、いいわよ。そこまで気にしなくても。それよりも黒子ちゃん大丈夫?」

白井「」プスプス

御坂「ああ、いつもの事ですから」




初春「お二人とももうそろそろ出ないと門限に間に合わないんじゃないですか?」

御坂「あ、もうそんな時間!?すっかり時間を忘れて話込んじゃったわね」

白井「全くですの。でもとても楽しい時間でしたわ」

佐天「久々に心躍る話も聞けましたしね」

御坂「じゃあ帰るとしますか」


〜会計中〜






佐初御白「ごちそうさまでした〜」


美樹「はーい。また来てくださいね。」

香「気をつけて帰ってね」

冴羽「あんまり夜遊びするなよ〜」

佐初御白「はーい!」

佐天「また来ますねー!」

初春「またパフェ食べに来ます!」

御坂「またお話聞かせてください」

白井「それではごきげんようですの」
49 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/10(土) 16:05:18.39 ID:t3Fd8a6l0
〜とある大通り沿いの道〜

佐天「さて、二人ともあそこのお店はどうでしたか?」

御坂「どうでしたかって言われても」

白井「最初は驚きましたの」

初春「マスター大きいですもんね」

佐天「私達も最初は心臓止まるかと思いました」ハハハ


御坂「でもすごく温かい人達だったわ」

白井「わたくしも同感ですの」

初春「なんだかとても居心地がいいんですよね〜」

佐天「わかる〜!冴羽さんが来ると特に!」

白井「不思議な殿方でしたの」

御坂「ええ。なんだかすごく引き込まれるというかなんというか」

初春「すごく親しみやすい人ですよね。牧村さんもとてもいい人ですし」

佐天「美樹さんは本当に綺麗でマスターの事が大好きでずっと惚気っぱなしだったね」


白井「マスターのあだ名が《海坊主》というのがまた」クスクス

御坂「あの図体にその名前って」クスクス

佐天「二人とも笑いすぎですよ」クスクス


初春「こんど誰か《海坊主さん》って呼んでみましょうしょうよ」

佐天「え〜、マスター怒らないかな?」

御坂「きっと大丈夫よ。ああいう人って割りと優しかったりするんだから」

白井「ただ優しくなかった時の事を考えるとゾッとしますの」





佐天「また今度一緒に行きませんか?キャッツアイ」

御坂「もちろんよ」

初春「マスターや美樹さん、冴羽さんに牧村さんに会いに行きましょう」

白井「そうですわね。わたくしもあの雰囲気は気に入りましたの」




佐天「それじゃあまた今度!キャッツアイで会いましょう!」



佐初御白「さようならーー!」






という訳で今回はこれで終わりです。
要望があればまだ書いていこうと思います。
まだ書こうと思えば書けるはず!

獠や香の出番が少なかったのは申し訳なかったです。
50 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/10(土) 23:17:02.25 ID:iPPZqSfAO
乙なんだよ
51 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/10(土) 23:30:06.45 ID:OXRYaN5/o
乙。すごく良かったので続き期待してます。
52 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/11(日) 00:33:57.38 ID:rttXpPElo
とてもいい
53 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/11(日) 00:49:42.71 ID:HLq5tCMDO
>>1
インなんとかさんがスフィンクス探しの依頼をしにくるとかなんとかっつーのとかを見てみたいもんだ
54 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/11(日) 00:52:52.65 ID:YyQ1YUkc0
>>1です
ここまで書いて気がついた。

牧村じゃなくて、槇村だったなんて・・・

最初から感じていた違和感はこれだったのかwww
55 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/11(日) 11:58:17.53 ID:5uEl2JpAO


キャッツアイかと思ったらシティーハンターだと…
















いいぞもっとやれ
56 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/11(日) 21:06:28.08 ID:YyQ1YUkc0
意外と読んでくれてる人がいるのにビックリだぜ・・・
初めてこういうの書いたから叩かれるもんだと思っていたんでございますのよwww

>>53
インさんを絡めようとするとどうやって獠を説得するか悩みます。
だから依頼じゃくてばったり出会って仲良くなるって方向でやってみます!
57 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/11(日) 21:18:54.32 ID:KLZ0sTZDo
どうでもいいけど、学園都市には獠の好きそうなタイプは少なそう
若すぎる子ばっかりで

……麦野?
58 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/11(日) 21:21:09.96 ID:YyQ1YUkc0
〜第7学区 とある高校の男子学生寮のとある一室〜



イン「とうま!大変なんだよ!」

上条「学校から帰ってくるなりなんだよ?どうしたんだ?インデックス」



イン「スフィンクスがいなくなったんだよ!」

上条「はぁ!?お前ちゃんと世話してたんじゃなかったのかよ?」

イン「もちろんちゃんと世話してたよ?でもお昼ご飯食べて、お昼寝したらもういなくなってたんだよ・・・」

上条「はぁ・・・不幸だ」



イン「ごめんねとうま・・・とうまが帰ってくるまでお留守番しなきゃいけないと思って探しに行けなくてそれで・・・」

上条「いいよ。とりあえず俺は町中探してくるからお前は家の周り探してくれないか?まだ近くにいるかもしれないし、
   すぐに帰ってくるかもしれないから」

イン「うん!わかったんだよ!」



上条「スフィンクスが見つかるまではご飯お預けだからな?」

イン「も、もちろんなんだよ!いくら私でもそれぐらいは我慢できるかも!」グゥゥゥ

上条「さっそく腹なってるじゃねぇか」ハァ

イン「だ、大丈夫なんだよ!早く探しにいくよ。とうま!」

上条「そうか。」ナデナデ

上条「じゃあいきますか」
59 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/11(日) 23:44:33.53 ID:kqh8AbWEo
スレタイ見てストレイキャッツの間違いかと
60 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 00:10:04.28 ID:EZGYkxkDO
53だがまさか>>1が応えてくれるとは…!続きが楽しみだ!
応援してるよ
61 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 05:42:48.23 ID:3iZ0yFrMP
浜面とか半蔵とか、スキルアウトには有名なんかな?
「あの喫茶店だけは近寄るな」とかありそうっすな
62 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/12(月) 08:09:36.68 ID:dJJ4Rj/E0
>>58の続きです
ちらっと書き溜めてみたけどそんなに期待されるようなもんでも無いっぽいwwww
サラっと終わるはず。




〜第7学区 とある病院 駐車場へ続く道〜

冴羽「ったくなんで俺がいなくなったネコなんぞ探さなきゃいけないんだよ」

香「文句言わないの!あの先生にはお世話になってるでしょう?」

冴羽「あのガマドクターめ。こっちが断れないの知っててしょうもない依頼ばっかしてきやがって」

香「まぁあんたが依頼人に手を出さないおかげで私は大分楽になってるんだけどね♪」

冴羽「ん?なんか言ったか?」

香「いえいえ!なんでもないわよ!さあさあ行きましょう!」
63 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/12(月) 08:10:59.59 ID:dJJ4Rj/E0
〜○○学区 △△通り〜


上条「スフィンクス〜どこだ〜?」ガサガサ

香「ネコちゃ〜んどこかしら〜?」ガサガサ



上条香「あっ」バッタリ




上条「ええっと何か探し物ですか?」

香「え、ええ、ちょっとネコを探してるの」


上条「ネコですか?俺も丁度探してたところなんです」ハハハ

香「あら奇遇ね」フフ

上条「そのネコってどんな特徴ですか?」

香「え?一応こんな感じなんだけど」ピラ つ【写真】

上条「ええっと?」(このネコって御坂妹のネコじゃねえか?あいつらも何やってんだか)


上条「かわいいネコですね。俺も自分んとこのネコ探してますし、見つけたら教えますよ」

香「そんな、悪いわよ。そこまで気を使ってくれなくても大丈夫よ」

上条「いえいえ。せっかくですから。それにこのネコ知り合いが飼ってるネコに似ているんでほっとけないんです」

香「そう、それじゃああなたが飼ってるネコも私が見つけたら教えるわ。写真か何かある?」

上条「そんな、悪いですよ。こっちはこっちで探せますし」

香「それじゃあ私が助けてもらってばかりになるわ。こんな時だからお互いに助け合いましょうよ」ニコ
64 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/12(月) 08:23:04.73 ID:dJJ4Rj/E0
上条「はあ、すいません。ええっと確か携帯に写真が・・・これです。このネコです」

香「かわいい三毛猫ちゃんね。お名前は?」

上条「スフィンクスです」

香「変った名前ね」フフフ


上条「そちらのネコの名前は?」

香「あ、聞いてくるの忘れちゃった」ハハ

上条「え?お宅の飼い猫じゃないんですか?」

香「私達はこのネコが逃げ出したから探すように依頼されただけよ」

上条「依頼ですか?」(達ってことはまた別に探してる人がいるのか?)

香「そう、ちなみにこれね」ピラ つ【チラシ】

上条「冴羽商事?これってどういうご職業ですか?」

香「ま、まぁなんでも屋ってとこね」ハハ


香「さて、無駄話はこれぐらいにしておいてネコ探し再開しますか!」

上条「はい。じゃあ俺はこっちから見ていきますんで」

香「ええ、わかったわ」


上条(綺麗な人だな〜背も高くてスタイルも良くて、
   しかも一緒に飼い猫を探してくれるなんて、上条さんにしては今日はついてるな)
65 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/12(月) 08:33:08.18 ID:dJJ4Rj/E0
〜第7学区 とある高校の男子学生寮の近く〜


イン「スフィンクス〜どこにいるの〜?」タッタッタ

イン「お願いだからで出てきてほしいんだよ〜」タッタッタ

イン「あなたが帰って来ないと晩御飯にありつけないんだよ〜」タッタッタ


冴羽「まったくなんで俺がネコ探しなんぞ」ブツブツ

冴羽「見つけたら真っ先に海坊主の所に連れていってやるぜ」イッヒヒヒ



ドン!



イン「あいた!」

冴羽「おっと!」



冴羽「すまない。ちょっと余所見しながら歩いてたみたいだ。怪我は無いかい?お嬢ちゃん?」

イン「なんともないかも。こちらこそ悪かったんだよ。じゃあ私は急ぐから」タタタタ


冴羽「シスター?ここ学園都市だよな?しかも、何でこんな所に・・・まぁいっか」テクテク
66 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/12(月) 08:48:22.11 ID:dJJ4Rj/E0
イン「結局寮の周りを探し回ったけど見つからなかったんだよ」テボテボ




冴羽「はぁ、ったくこう闇雲に探してたんじゃ見つかるもんも見つからねえよなぁ」ハァ

冴羽「あのガマ医者め。ナースの一人や二人じゃ済まねえぞ。ったく!」



イン「あ」

冴羽「ありゃ?」



冴羽「またあったなシスター。夜遊びかい?」

イン「そんなんじゃ無いもん!あなたこそこんな時間にうろついてるなんて怪しいんだよ!」


冴羽「俺はちょっとした探し物をしている最中さ」

イン「私もネコを探しているんだよ・・・」



冴羽「そいつは奇遇だな、シスター。俺も丁度知り合いの医者の患者が飼ってるネコを探してる所さ」

イン「あなたのネコが逃げ出したんじゃないの?あと、私にはインデックスって名前があるんだけど!」


冴羽(インデックス?本名か?)「俺んとこにはネコはおろかペットすら飼っていないよ。インデックス」


イン「他人の飼っているネコを探してあげるなんてすばらしい事なんだよ。きっとあなたに神のご加護があるに違いないんだよ」


冴羽「冴羽だ」



イン「え?」

冴羽「俺の名前は冴羽獠だ。せっかく君が名前を教えてくれたんだ俺の名前も覚えてくれたっていいだろ?インデックス?」

イン「もちろんなんだよ!私はこう見えても記憶力には自信があるんだから」フンス



冴羽「そんな、無い胸を張られてもなぁ〜」

イン「し、失礼なんだよ!!さえば!その発言は神への冒涜と捉えても構わないよね!?」



冴羽「はいはい。そんな事よりも早くネコを探しに行ったほうがいいんじゃないのか?」

イン「は!そうだったんだよ。私はこのあたりを見て回らなきゃいけないからさえばはそっちお願い!」

冴羽「ってなんで俺まで一緒にお前んとこのネコを探さなきゃいけないんだよ!?」

イン「私のことを馬鹿にしておいてタダで済むと思ってるのかな!?」



冴羽「はぁ〜わかったよ。しゃあねえな」ハァ

イン「じゃあ見つかったら教えてね!私はこっちから探すから〜!!」タッタッタ

冴羽「あ、おい!」



冴羽「行っちまいやがった・・・あいつ俺にネコの特徴もなにも教えずに行きやがって。どうやって探せってんだよ」ハァ
67 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/12(月) 08:58:17.91 ID:dJJ4Rj/E0
〜○○学区 △△通り〜

上条「スフィンクス〜御坂ネコ〜どこだぁ〜?」

香「ネコといえばこういう路地裏で残飯を漁っているのが定番なんだけどなー」



ガサガサ 


上条「!?」

上条「まさか!?」




ゴソゴソ

香「ん?」

香「予想的中!?」





上条香「「いたーーーー!!」」



上条「え?」


香「ありゃ?」




上条「見つかったんですか!?」


香「ええ!見つかったわ!あなたも!?」


上条「俺もちょうど見つけましたよ!このネコですよね!?あなたが探してたネコって!?」


御坂ネコ「ニャーン」



香「そうよ!!写真のとおりだわ!!」



上条「やったぁ・・・!」



香「私もちゃんと見つけたわよ!このあなたが探してたのはネコちゃんでしょ!?」

スフィンクス「ナーン」
68 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/12(月) 09:10:37.87 ID:dJJ4Rj/E0
上条「スフィンクス〜!どこいってたんだよ?インデックスも心配してたたぞー?」

スフィンクス「ナーン?」

香「よかったわねぇ〜ご主人様の所に帰れて」ナデナデ

スフィンクス「ナオーン」



上条「本当にありがとうございました。なんてお礼を言っていいのか・・・」

香「いいわよぉ。私だってこの子を見つけてもらったわ」ナデナデ

御坂ネコ「ニャーン」



香「それにこういう時はお互い様。お礼なんていらないわ」ニコ

上条「そ、そうですか?」ドキッ


香「それにお礼をしなきゃいけないのは私も同じよ」

上条「いえいえ、俺なんて大したことしてないですから」


香「そんなこと無いわよ。あ、そうだ!あなた晩御飯もう食べた?」

上条「いえ、まだですけど」

香「よかったらうちで食べていかない?」

上条「いやいや!そんな悪いですって!」

香「遠慮しなくていいわよ?うちにはアホほど食べるやつがいるから料理はいっぱいつくるし、食事は多いほうが楽しいわ」



上条「いやーお呼ばれしたいのは山々なんですがうちには同居人がいまして、そいつの分も俺が作らなきゃいけないんですよ」


上条「だから俺だけいただくわけには・・・」

香「あら、ならその同居人も一緒にくればいいわ」
69 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/12(月) 09:22:47.48 ID:dJJ4Rj/E0
上条「いやいや、それこそダメですって!」

香「あら?どうして?」


上条「そいつは女の子のくせにバカみたいに大食いなんですよ!俺が食べる5倍は軽く食べますよ!?」


香「あら同居人って女の子だったのね。若いのにやるわね〜」クスクス


上条「話をはぐらかさないで下さい」ハァ


香「一応言っておくけど、味が信用できないなら私、料理には自信あるわよ?」

上条「いえいえ!そういう事では無くてですね」アセアセ
上条(というかこんな素敵な人が作ってくれた料理ならたとえ不味くてもおいしく食べますとも)



上条「あ、じゃあ。うちにある食材も使ってください」

香「え?そんな悪いわよ」

上条「いえいえ。さっきもいいましたがうちの同居人はやたら食べるやつなので、
   作ってもらうからには食材ぐらい提供しないと迷惑かけちゃいますよ」

香「ん〜それもそうだけど・・・」


上条「それに、まずはスフィンクスを家に置いてから行かなきゃ行けないので、
   その時に今日買ったばっかりの材料を持って行きますよ」

香「じゃあそうしてもらっちゃおうかしら」ニコ

上条「はい。お互い助けあいですよね」ニコ
70 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/12(月) 09:46:56.61 ID:dJJ4Rj/E0
上条「まずはインデックスに電話だな。あいつちゃんと出れるかなぁ?」ハァ


香「じゃあ私も獠に電話っと」




〜第7学区 とある高校の男子学生寮の近く〜


冴羽「インデックス〜見つかったか〜?」

イン「全然見つからないかも。ってさえばはちゃんと探してたのかな?」

冴羽「探してたさー。どっかに獠ちゃん好みの可愛い子猫ちゃんがいないかなぁって」

イン「全然探してないじゃない!それにさえば!ハレンチなんだよ!」

冴羽「そりゃ、お前みたいなお子様にはまだ早いさ」フフ


イン「どういう事なんだよ!?また私をバカにしたね!?もう許さないんだよ!」


リリリリリリリ


ピルルルルル


冴羽「ん?」


イン「うわ!?」



リリリ・・・ピッ
冴羽「はい。もしも〜し。香〜ネコは見つかったかぁ?」

ピルルルル・・・
イン「わ、わ、わ、えっと」

冴羽「おお!見つかったか。そりゃあよかった。え?一緒に探してくれた人と?」

ピルルルル・・・
イン「落ち着け・・・こういう時こそ平常心なんだよ」

冴羽「そりゃあかまわねぇけど、お前いくらモテないからって高校生に手を出すようじゃお終いだろぉ?」
ダレガソンナコトスルカー

ピルルルル・・・
イン「まずはこの《けいたい》を開くんだよね」ドキドキ

冴羽「冗談だよ。いきなり大声だすな。」
ピルルルル・・・
イン「そう、ゆっくりでいい。急ぐ必要なんて無いんだ」ハァハァハァ

冴羽「あ〜香。ちょっと待っててくれ」
エ?ドウシタノ?リョウ?

ピルルルル・・・
イン「よし!開いたぞ!ここからだ。そうこれから」
冴羽「なにしてんだよ!?いいからさっさと出ちまえよ!」ッピ


イン「あ、何するんだよ!?」
インデックス?オーイ、インデックスー

イン「は、はい!も、もしもし!?とうま!?」

イン「え?見つかった!?ホント!?ホントにホント!?」

イン「ありがとぉおとおまぁああ」エグエグ

イン「もし見つからなかったら私天罰を受ける覚悟だったんだよぉおおぉ」グスグス

イン「ん?一緒に探してくれた人?ご馳走!?おいしい料理!!?はやく帰って来るんだよとうま!!」
71 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/12(月) 10:13:27.73 ID:dJJ4Rj/E0
冴羽「あん?今はたまたまネコ探しに付き合ってくれたシスターと一緒にいる所だよ」

冴羽「何もしてねぇよこんなお子様シスターなんかに」

冴羽「んで、一緒に探してくれた高校生と飯だっけ?え?これから合流!?」

冴羽「いいよ獠ちゃん疲れたから先に帰ってるよ〜」

冴羽「はぁ分かったよ。んで俺はどこにいればいい?ん?あ〜今は第七学区の〜」



イン「じゃあわかったんだよ!スフィンクスを連れて帰ってきたら一緒に探してくれた人と晩御飯だね!?」

イン「私はちょうど家の前にいるからこのまま待ってるんだよ!」

イン「じゃあ出来るだけ急いでね。とうま」ッピ



冴羽「じゃあ待ってるからな〜」ッピ

冴羽「はぁ」



イン「ねえ。さえば?今電話しながらまた私のこと馬鹿にしたでしょ?」

冴羽「してねぇよ。やだな〜もう」(こいつ記憶力だけじゃなくて耳のいいのかよ)

イン「ふ〜ん。まあいいけど。こんど何か言ったら天罰が下るよ!」



冴羽「わかったよ。ところで電話何だったんだよ?」

イン「スフィンクスが見つかったの!!」キャー

冴羽「スフィンクス?お前んとこのネコか?」

イン「そうなんだよ!私の家族なんだから」

冴羽「家族ね・・・よかったなインデックス」ニコ

イン「あ、ありがとう」モジモジ

イン「さえばも一緒に探してくれてありがとう」

冴羽「なぁに。俺の方も俺の相方が見つけてくれたよ」

イン「ホント!?」

冴羽「ああ。今からここに来るってよ」

イン「よかったね!さえば!きっと神のご加護があるよ!」

冴羽「お前さっき天罰が下るとか言ってなかったか?」

イン「それはそれ。これはこれなんだよ!」

冴羽「神様もご都合主義だこと」ハァ
72 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/12(月) 10:16:07.16 ID:dJJ4Rj/E0
疲れたのでここまでです。
大した打つのも早くないくせにリアルタイム投下とかやるんじゃ無かった


これから書き溜め作業に戻るんだぜ・・・・
73 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 10:47:37.26 ID:TbED331W0
乙なんだよ!
ゆっくり書き溜めしてから戻ってきてね
74 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 23:16:12.90 ID:9hEBOUOAO
乙なんだよ
75 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 01:14:04.50 ID:QDhHmTODO
乙です!成る程、絡ませ方が面白い

時に、かんざきかおりさんじゅうはっさいは冴羽さん的にはどストライクだよなーとか思ったりした
76 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 01:19:14.39 ID:qs21/vMYo
77 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/13(火) 17:57:47.83 ID:5zy7w6So0
>>71の続きを投下します。


〜△△学区 上条当麻が住む学生寮へ向かう道〜

上条「それじゃあ槇村さんはその冴羽さんって男の人と一緒に仕事をしているんですか?」

香「ええ。そうよ。でもそいつがぐうたらで怠け者で女たらしでどうしょうもないの」ハァ

上条「大変そうですね〜そこまで言うならコンビ解消しちゃえば・・・?」

香「え!?いやいや!?にだっていい所はあるわよ!?そりゃあいつもはだらしないけどやる時はやるし、それに」アタフタ

上条「ええ、っとつかぬ事をお伺いしますが二人はお付き合いならびに結婚していらっしゃるんでしょうか?」


香「っけっけけ結婚!?とんでもない!だ、誰があいつなんかと!あいつは仕事のパートナーよ。そういう上条くんはどうなのよ?」

上条「え?どうと言いますと?」

香「同居人よ。女の子なんでしょ?」

上条「インデックスは全然恋人とかいうよりも家族に近くてそういう気持ちは一切ないですよ」

香「あら?相手はそう思ってないかもしれないわよ?」

上条「いやいや!無いですって!!俺なんて全然モテないですよ!ビリビリ中学生には訳分からない理由でイチャモンつけられるわ
   インデックスはちょっと帰りが遅くなっただけで噛み付かれるは恋愛なんてする暇も無いですよ〜」


香「へぇ〜なかなか楽しい青春してるじゃない」クスクス

上条「全然笑い事じゃないですよ!」
上条「それに俺の好みは槇村さんみたいな大人の女性で・・・」ボソボソ


香「え?何か言った?」

上条「いえいえ!なんでもございません!」

香「??」
78 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/13(火) 18:00:35.42 ID:5zy7w6So0



上条「あ、ここです俺が住んでる学生寮」

香「へぇなかなかいい所じゃない」


上条「見た目だけですよ。中は狭いですし」ハハハ



上条「じゃあ俺はスフィンクス置いてインデックス連れてきます。あと食材も取って来ないと」

香「ええ。わかったわ。獠もこの辺にいるみたいだし降りてきたら連絡ちょうだい」


上条「はい!わかりました!」

上条(くぅう!連絡先交換とか言ってみるもんだぜ〜!さっそくアドレス帳の出番だ!!)
79 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/13(火) 18:02:45.83 ID:5zy7w6So0

〜第七学区 とある学生寮 玄関入り口前〜


イン「だからさえばは分かって無いんだよ!見た目よりも中身にこそ重点を置くべきなんだよ!」

冴羽「見た目がチンチクリンなお前に言われたくないなぁ」ニヤニヤ

イン「私だっていつかは成長するし、大人の女性になる日がくるんだよ!」

冴羽「何十年先の事になるやら」ニヤニヤ

イン「もーーー!!」


冴羽「なぁに大丈夫だってこれからくる同居人がお前の面倒を見てくれてるんだろ?」

冴羽「そうすりゃ身も心も大人になるってもんだ」フンス

イン「さえばそれってどういう意味?」

冴羽「ん〜?それはだな〜?」ニヤニヤ



上条「おーーい!インデックス!!」

イン「あ、とうまーーー!」

上条「ただいま。遅くなって悪かったな」

イン「そんな事無いんだよ。それよりスフィンクスは!?」

上条「ほれ」

スフィンクス「ナーン」

イン「スフィンクス〜〜!!」


上条「よかったなインデックス。それはそうとこちらの方は一体どちら様です?」

イン「この人はさえばだよ。一緒にスフィンクスを探してくれた人」

冴羽「ほとんど強制だったじゃねぇかよ」ハァ



上条「そうなんですか!?本当にワザワザすみません。」

冴羽「いいよそこまでかしこまらなくても。俺も丁度ネコを探してた所だ」

上条「あなたもネコを?ってもしかして・・・?」

冴羽「ああそうだけど?それがどうかしたのか?」



上条(さえばって言ったな。もしかして・・・)

上条「あの〜もしよかったらフルネームを教えていただけますか?」
80 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/13(火) 18:05:45.53 ID:5zy7w6So0
冴羽「ん?俺は冴羽「獠ーー!」」

香「獠ここにいたのね」

冴羽「香。遅いぞ。待ちくたびれた」

香「あら、ごめんなさい。でもその代わりに依頼されたネコはちゃんと捕まえたんだから」フンス

冴羽「そりゃご苦労なことで」ハァ


上条「あの〜」

冴羽「ん?どうした?」

香「あら上条君。同居人はいたの?」

上条「あ、ハイ。こいつが」
上条「ほらインデックス、挨拶」ツンツン


イン「え!?あ、私はインデックスて言うんだよ。あなたが今日私にご馳走をくれる人なのかな?」

上条「こら、インデックス!この人がスフィンクスを見つけてくれた人なんだぞ」ヒソヒソ

香「上条君気にしなくてもいいわよ。よろくしねインデックスちゃん」ニコ


香「私は槇村香よろしくね」

イン「よろしくね!かおり!スフィンクスを見つけてくれて本当にありがとうなんだよ」ニパー

香「いえいえ。こちらこそ。上条君には私達が探してたネコを見つけてもらったし」






冴羽「ええっとこれはどういう事?さっぱり話についていけませ〜ん!!」
81 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/13(火) 18:10:48.67 ID:5zy7w6So0
〜ミニクーパー車内〜


香「それにしてもお互いの相方同士が一緒にいたとはね〜」


上条「それもネコをを探すっていう同じ理由で」ハハ






香「でもスフィンクスちゃんを置いてきてよかったの?」

上条「はい。ちゃんと餌は置いてきたんで大丈夫ですよ。あいつ頭いいですし」

香「そうなの。それにしてもこのネコも大人しいネコよね」


冴羽「これなら海坊主でも好きになれるんじゃねえか!?」ハーハハハ

香「アレは駄目ね。根っからのネコ嫌いだのも。こんなにかわいいのにね〜」ナデナデ

御坂ネコ「ニューン」


上条「あ、わざわざ送ってもらってごめんなさい。せっかくご馳走になるってのに」

香「いいわよ。せっかくだし、上条君だって食材提供してくれたじゃない」

冴羽「運転してるのは俺だけどな〜」



イン「でも後ろに二人はちょっと狭いんだよ」

冴羽上条「お前は黙ってろ!」

イン「ううぅ。はい・・・」シュン

上条「イ、インデックスそんなに落ち込むなよ。ほら外の夜景でも見ようぜ。学園都市ってイルミネーションが綺麗なんだぞ?」

イン「そんな言葉には惑わされないかも。大体とうまもさえばもレディに対して失礼すぎるんだよ」

香「上条君は分からないけど、獠に限って言えば全くもってそのとおりだわ」



上条「え?いや、そんなことは」デレ

冴羽「いいか香、インデックス。この車内に今、立派な淑女《レディ》と言えるような女性がいるか?」



イン香「それどういう意味!?」



上条「」



冴羽「そのままの意味だが?」

冴羽「はっきりと言わせてもらおう!お前らは男に対して、他人に対して文句を言うくせに自分の事は棚に上げている!
   他人にどうこう言う前にまずは自分らのがさつな性格をどうにかした方がいいんでないかい?」
82 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/13(火) 18:11:41.49 ID:5zy7w6So0
イン「もーー!!さえば!今度という今度は許さな」香「こんのー!アホォ!!」

イン上「え?」


香「黙って聞いていれば好き勝手言いやがって〜!!」

冴羽「まて!香!!運転中にそれは・・・」

香「問答無用じゃー!!」





ドガン!!


冴羽「ぐえ!?」

上条(ハンマー!?どこから!?能力?それとも魔術?ていうかこの狭い車内でどうやって・・・)

イン(今のハンマー、魔術じゃなかった。じゃあ超能力?とりあえずざまぁ!なんだよ)




イン「全く。ホントにデリカシーの欠片も無いんだから!さえば!もっとスピード出すんだよ!!」

冴羽「警備員に捕まるわ!!」



上条「インデックス無茶言うなよ。ごめんなさい冴羽さん」

冴羽「はぁ。ったくよ〜」


香「ほれ、そうこう言ってる間に着いたわよ」
83 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/13(火) 18:12:52.69 ID:5zy7w6So0
〜とあるマンション リンビング〜



イン「広ーい!とうまの部屋の5倍は広いんだよ!」

上条「インデックス確かにそうだがはっきり言う事ないだろ」ハァ


香「ふふ、くつろいでもらっていいわよ、すぐに夕飯の支度しちゃうから」

上条「あ、俺手伝いますよ」

香「そんな、いいわよ。お客さんなんだからゆっくりしてて」

上条「いえ、そういう訳には。一応俺も自炊するんで何かお手伝いできると思いますし」

香「そうねぇ。ならお願いしちゃおうかしら!」

上条「はい」(香さんと二人きりで料理かぁ〜ニヘヘ)

香「上条君どうかした?」

上条「いえいえ!なんでもありません!」

香「??そう。じゃあ台所はこっちね」
84 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/13(火) 18:14:59.52 ID:5zy7w6So0
イン「とうまとかおりはキッチンに行っちゃったから暇になっちゃったんだよ」



冴羽「はぁ〜今日は疲れた〜。なんで俺がこんな目に」ハァ


イン「ほとんどはさえばの自業自得かも」


冴羽「全くこんなわがままで減らず口のシスターなんて始めて会ったぜ」

イン「さえば〜??それは誰の事かな!?」

冴羽「その無い胸に手を当てて考えてみろよ?」ニヤ


イン「うがーーー!さっきから何回バカにすれば気が済むのかな!?」

冴羽「馬鹿になんてして無いさ。俺はただ事実を・・・・・ギャーーーー!」
85 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/13(火) 18:16:06.10 ID:5zy7w6So0
〜とあるマンション キッチン〜

香「じゃあそこにあるタマネギの皮を剥いて4等分に切り分けてくれる?」

上条「はい」(エプロン姿が素敵だぜ〜)


香「次はじゃがいもの皮を剥いて薄くスライスして水浸しておいてくれる?」

上条「はい」(料理の手際もすごい良くて上条さんいらなくね?って感じですよ)


香「大体終わったわね。じゃあこれを」



ギャーーーーーーー!



香「・・・今のって獠の声よね?」

上条「はい・・・」

香「何かあったのかしら?」

上条「もしかして・・・」
86 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/13(火) 18:16:52.52 ID:5zy7w6So0
〜とあるマンション リビング〜

冴羽「痛い痛い!!悪かったって!インデックス!いてて」


イン「んぐぐぐ。ぎゅりゅしゃにゃいんだきゃら(許さないんだから)」ギリギリ



上条「はぁ〜」


香「どういう状況?これ?」


上条「とりあえずあいつ引っぺがしてきます・・・」


コラ!インデックス!!

トメナイデトウマ!!

カミジョウ!!ハヤクコイツヲナントカシロー

ギャース!ギャース!





香「とりあえず。夕飯作ってくるわね」ハァ
87 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/13(火) 18:19:53.35 ID:5zy7w6So0

〜30分後〜


上条「」ボロボロ


冴羽「」ボロボロ


イン「」プンプン




香「ご飯できたわよー・・・って」ハァ


香「まったくなんで止めに入った上条君までボロボロなのよ」

上条「面目ないです」

香「そもそもインデックスちゃんはなんで獠に噛み付いたりしたの!?」

イン「それはさえばが・・・」

冴羽「俺のせいだってのか!?アレはお前が勝手に怒って」

イン「さえばがあんな風に悪口言わなければ」

上条「だからって今日初めて会った人に噛み付くのはどうかと思うぞ?」

冴羽「そうだよ!上条、お前がコイツの面倒見てるって事はお前がちゃんとそういう所も直していかなきゃならないんだ」

上条「え!?俺ですか!?確かにそうかもしれないですが」


グダグダ



香「はい!もういいわ!」



イン上冴「」ピタ


香「まったく、そんな事よりあんた達!!ご飯にするから席について!!」


イン上冴「はい・・・」
88 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/13(火) 18:25:30.71 ID:5zy7w6So0
香「はい!皆、気を取り直して。ご飯は笑顔で食べなきゃおいしくないわよ?」ニコ

上条「はい!」(やっぱこの人すごいイイ人だ〜!)



イン「すごいんだよ!とうまが作ってくれる料理よりも7倍はおいしんだよ!!」バクバク

上条「おい!いただきますをしろよ!」

イン「ほえ?だって冴羽も食べてるよ?」

冴羽「」ガツガツ

上条「ええ〜」ハァ


香「ふふ、気にしないでもいいわよ?いつもの事だから」フフ

上条「はぁ、本当にごめんなさい」

香「いいわよ。じゃあ私達もいただきますか」

上条「はい!いただきまーす!」


上条「おいしい!本当においしい!こんなにおいしくて食べ応えのある料理初めて食べました」

イン「はほり!ほかわひ!(かおり、おかわり)」

上条「お前、少しは遠慮しろよ・・・」

香「大丈夫よ。それにしてもよく食べるとは聞いてたけどここまでとは・・・獠、おかわりは?」

冴羽「ん!」

香「はいはい・・・」


上条「それ取るなよ!」

イン「早い物勝ちなんだよ!」

上条「みんなの皿に取り分けてあるのに早い者勝ちってなんだよ!?」

上条「ってああ!!冴羽さんまで」

ワイワイガヤガヤ


香「賑やかな食卓だこと」フフフ



〜30分後〜

全員「ごちそうさまでした!!」
89 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/13(火) 18:26:30.30 ID:5zy7w6So0
冴羽「はぁ食った食った!」

イン「久々の満腹感と満足感なんだよ!」

上条「インデックス。今俺に対してすごく失礼な事言わなかったか?」

イン「きっと気のせいなんだよ」アセアセ

上条「それにしても本当においしかったなぁ」

香「ふふ、ありがと。お世辞でもうれしいわ」

上条「お世辞だなんて。本心ですよ」


冴羽「香〜食後のコーヒーくれ〜」


香「はいはい」ハァ


上条(冴羽さんってマイペースな人だな〜香さんの事どう思ってるんだろ?)


香「さてと、片付けますか」

上条「俺も手伝います。何もかもしてもらってばっかりじゃ申し訳ないんで」

香「あらそう?じゃあお願いするわね」フフ

香「獠〜コーヒーはもうちょっと待っててね〜」

冴羽「おーう」

上条(夫婦にしか見えないんだが)
90 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/13(火) 18:30:27.78 ID:5zy7w6So0
上条「じゃあ俺たち帰りますね」

イン「ええ!?もう帰るの!?」

上条「お前なぁ、いつまでも人様の家に居座り続ける気か?」


香「あらもう帰るの?じゃあまた送っていくわ。一緒に行くわよね?獠」

冴羽「俺パス!もう飲んじゃった」【アルコール】



香「ハァ。ならしょうがないわね。私が送っていくわ」

上条「そんな悪いですよ」

香「若い子が遠慮しないの!」

上条「はぁ、じゃあお言葉に甘えて」
91 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/13(火) 18:32:46.88 ID:5zy7w6So0
〜第七学区とある学生寮〜

香「ほい。到着〜」

イン「ありがとうなんだよ。かおり。前のほうが広くて快適だったんだよ!」

上条「ありがとうございました」


バタン


上条「ごちそうさまでした。すごくおいしかったです。結局俺なんにもお手伝いできませんでしたね」ハハ

香「そんなこと無いわよ。とっても助かったわ。ありがとう。上条君」

イン「すごくおいしかったんだよ、かおり!またご馳走してほしいかも!」

香「ええ分かったわ。また今度遊びに来てねインデックスちゃん」


香「あ、それとこれ」つ【チラシ】

香「なにかあったら連絡ちょうだい。もしかしたら力になれるかもしれないわ」

上条「わかりました。ありがとうございます」

香「じゃあね。また今度ゆっくり会いましょう」ブロロロ



イン「かおりー!さえばによろしくって言っておいて〜」



上条「行っちゃったな。さて部屋に戻るぞ。スフィンクスが待ってる」

イン「うん!」
92 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/13(火) 18:36:43.11 ID:5zy7w6So0
つぎで最後になります。

最後は文体が変ります。
ちょっと受け付けない方もいるかもしれませんが、ご了承ください。
93 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/13(火) 18:39:52.80 ID:5zy7w6So0
〜とあるマンションのリビング〜


ここは冴羽獠の住むマンションの自室。

中央には大きなテーブルがあり、今そのテーブルの上には空のブランデーグラスとウイスキーのボトルが1本置いてある。


先ほどまで一緒に夕食を取っていたインデックスと上条当麻を送り出し、彼らが出て行きドアが閉まるのを確認した後、
獠はブランデーグラスに大き目の氷を2個入れ、グラス8分目ほどまでウイスキーを注いだ。

カラカラとグラスの中で氷を回し、音を鳴らしながら窓辺に近づく。

「インデックスと・・・上条当麻か・・・」

そう呟くと窓越しに下をのぞき見た。

ちょうど香が運転するミニクーパーが駐車場から出て行くのが見える。



窓を開けベランダに出て、ベランダの手すりに背中と腰を預けるような体勢になる。
一口。グラスの中にある酒に口をつけ、ぼんやり横目で遠くを眺めながら獠は言った。


「第三次対戦の最中、その戦火の中心にいた少年。上条当麻」

その口元はわずかに笑っているようでる。

その笑みは何かに気づいたような、悟ったような、理解したような、そんな笑い方であった。



「そうか、あいつが・・・」


「次に会うときは敵同士じゃなきゃいいな。ヒーロー」


そう言うと手にしていたブランデーグラスの酒を一気に飲み干してベランダから部屋に戻って行った。





出来ればここで
シティーハンター2エンディング曲
Super Girl
http://www.youtube.com/watch?v=l0r42jPT5oI
を聞いてもらえるとありがたい。
94 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 19:36:51.46 ID:VQLJ3ahAO

やっぱsuper girlだよな
95 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 21:11:16.02 ID:+nGaYqbko
おつ!
シリアス展開なのかwktk
96 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/14(水) 08:42:02.82 ID:XbfJqA4V0
>>95
シリアス展開なんて全くないんだよ!
ただ格好いい獠を書いてみたかっただけなんだwww

今度続きを書くとしたらまたキャッツアイの話になると思われる
97 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/14(水) 18:43:14.62 ID:tXgORpI1P
エンジェルダスト絡めてシリアスにするとかハードルを上げてみたりしたいが
ほのぼのキャッツアイも大好物です
98 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/16(金) 11:15:27.98 ID:ULTHojSAO
もっこりレベル5
99 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/17(土) 14:56:07.91 ID:8JayyoG50
一応書き溜めたので投下します。

※※※注意※※※

今回の話はアイテムのキャラが登場します。

原作はほぼ未読に近いので全員のキャラがあまり定まっていません。

加えてフレンダも生きていたりします。

そんな感じですが始めます

100 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/17(土) 14:57:09.70 ID:8JayyoG50
〜△△学区 大通り〜


絹旗「今日、浜面は超欠席ですか」

滝壺「うん。私はそう聞いてるけど」

麦野「ああ、昔つるんでたスキルアウトの連中と会うってよ」

絹旗「スキルアウトの仲間とですか?」

麦野「やつ曰く情報交換だとよ」ッケ

絹旗「超浜面らしくありません」



フレンダ「だから2人とも今日は機嫌が悪いって訳ね」

絹旗麦野「!?」

麦野「フレンダてめぇ今なんつった?」

絹旗「超聞き捨てならないセリフですね」

フレンダ「じょうだんに決まってるって訳なんだけど・・・」

滝壺「大丈夫。簡単に口を滑らせちゃうようなふれんだを応援してる」



麦野「っけ!しっかしよぉ〜あのバカがいねぇとファミレスめんどくね?」

絹旗「ああ、ドリンクバー担当でしたからね」

滝壺「私はイスがあればどこでも構わないよ?」

絹旗「滝壺さんはそういう所を超気にしてください」ハァ



麦野「ん?とりあえずここにしようか」クイクイ


絹旗「喫茶?」


フレンダ「キャッツアイ?」
101 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/17(土) 14:57:57.08 ID:8JayyoG50
〜喫茶 キャッツアイ〜

海坊主「昼時は客足が減るな」

美樹「そうね。私達もお昼にする?」

海坊主「ああ、そうだな」


カランカラン




美樹「いらっしゃいませー」

海坊主「」



麦絹滝フレ「!?」


フレンダ(なんなのあの人!?でっかぁ〜)

麦野(軍人かぁ?なんでこんな所にいやがる?)

滝壺(大きい人だなぁ。はまづらよりも大分たくましい)

絹旗(退役軍人さんが喫茶店ですか?そんな映画ありそうですね)


美樹「お好きな席どうぞー?」

麦野「ああ」



絹旗「窓際のテーブルでいいですか?」

フレンダ「構わないって訳よ」




美樹「お冷失礼します。ご注文お決まりになりましたらお呼びください」
102 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/17(土) 14:58:59.08 ID:8JayyoG50
絹旗「何にしますか?」

フレンダ「ジンジャエールで」

麦野「コーヒー。ホットで」

滝壺「紅茶。ホットで」

絹旗「わたしはオレンジジュースで」



絹旗「じゃあ超呼びましょうか」スイマセーン




美樹「はーい。ってすいません。お客様」

麦野「あん?」

絹旗「はい?」

フレンダ「へ?」

滝壺「え?」



美樹「当店飲食物のお持込をご遠慮させていただいております。申し訳ございませんが、ご了承していただけますか?」


ゴチャゴチャ



麦野「は?私達がどこで何食おうが関係ねぇだろ?」

フレンダ「鯖は絶対譲れないって訳よ!」

絹旗「いつものファミレスでは超言われた事無いですね」

滝壺「多分注意はされてたんだけどね」
103 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/17(土) 15:00:11.19 ID:8JayyoG50
美樹「一応当店のきまりとなっていますのでご理解いただけると大変ありがたいのですが・・・」


麦野「だから、どこで何食おうが関係ねえだろ!?こっちは客だぞ?お・ば・さ・ん?」

美樹「」ブチッ

絹旗「ああ、超申し訳ないですが、そうゆう訳なんでオーダーお願いしてもいいですか?」



美樹「当店のルールを守れないなら、ご退店お願いできますか?」

フレンダ「いや、もう鯖缶開けちゃったし」

滝壺「」スゥスゥ

絹旗「滝壺さん寝ちゃってるし!」




麦野「飲み者代は払ってやるんだからこっちが帰ってやる道理はねぇだろおが!?」

美樹「最近のお嬢様は一般常識が乏しいだけじゃなくて言葉遣いも荒々しいのね。お・じょ・う・さ・ま?」


麦野「おい。いいからコーヒー持って来いよ?ホットでな」ゴゴゴゴ

美樹「その添加物満載で体に悪そうなシャケ弁当を片付けるならお受けするわよ?」ゴゴゴゴ
104 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/17(土) 15:01:37.41 ID:8JayyoG50

絹旗(麦野に超食いかかってくる人初めて見ましたよ)

フレンダ(てゆうか麦野ヤバイくらいにキレてる?)


麦野「」ブチブチ


絹フレ(お怒り大神が降臨なさったーーーー!?)


麦野「てめぇ旦那とご無沙汰かよ!?溜まってイライラしてんじゃねぇのか!!?」

麦野「それとも更年期障害ってやつかぁ!?」ギャハハ


美樹「おあいにく、私とファルコンはラブラブよ?」

海坊主「な!?」プシュー

絹旗「マスター超真っ赤です」クス

フレンダ「照れ屋さんって訳なのね」ニヤ


美樹「あなたこそそんなに汚い言葉遣いじゃイイ男が寄り付かないわよ?あらもう遅かったかしら?」

絹旗「まぁ間違いでは無いですね」ボソ



麦野「ああ!?」

絹旗「ひいぃ!?」
105 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/17(土) 15:04:02.99 ID:8JayyoG50
麦野「あいにくてめえよりは肉体的にも年齢的にも若いんだよ!
   ×××渇ききってるおばさんが何言っても負け犬の遠吠えにしかならねえんだよ!!」

美樹「本当に汚い言葉遣いね。聞いていられないわ」ハァ

麦野「じゃあその耳もぎ取ってやるよ!?」


絹旗(あわわ、ここままじゃこの喫茶店が跡形も無くなってしまう)

フレンダ(てゆうかあのママさん何者!?麦野とあそこまで拮抗するなんて只者じゃないって)


フレンダ「もうそろそろ止めなきゃまずいよ」ボソボソ

絹旗「超無理ですよ!あそこに飛び込んだら体真っ二つじゃ済まないですよ」ボソボソ



海坊主「美樹。その辺にしておけ」

美樹「止めないでファルコン!」


海坊主「美樹」

美樹「なによ!?」



美樹「わかったわよ」ハァ
106 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/17(土) 15:05:35.98 ID:8JayyoG50
海坊主「さっきはうちのか、か、家内がすまなかった」ペコ

麦野「っけ今度は旦那の登場か?」(家内って言葉に自分で照れてるんじゃねぇよ)


海坊主「さっきアイツも言っていたがこの店では飲食物の持ち込みは禁止している」

麦野「それは聞いたよ!どこで自分で買ったもんなんだからどこで食ったっていいだろぉが」


海坊主「ではどうしてもこの店で食べると?」

麦野「あ?」



フレンダ「まぁ意固地にならなくても素直に移動すればいいって訳なんだよね」

絹旗「でも滝壺さんこの騒ぎで超寝ちゃってますけど」

滝壺「」スゥスゥ

絹旗「すごいですね。私なら絶対起きてます。てゆうか超逃げ出してます」
107 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/17(土) 15:07:08.94 ID:8JayyoG50
海坊主(シャケ弁に鯖缶か)チラ


海坊主「お客様。シャケ弁当がお好きなのですか?」

麦野「はぁ?あんたには関係ねぇだろ?」


フレンダ「麦野はシャケ弁大好きって訳よ!ちなみに私は鯖ラブって訳よ!」

麦野「ちょっ、フレンダ何言ってるのよ!」

フレンダ「テヘッ」

絹旗「この二人はむしろそれしか食べないですよね」



海坊主「美樹。鯖の味噌煮は作れるか?」

美樹「え?ええ作れるわよ?」

海坊主「鮭を使った料理は?」

美樹「まぁ、人並みには」



麦野「勝手に話を進めるなよ!?」


美樹「私もちょっと話が見えないんだけど?」
108 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/17(土) 15:08:14.44 ID:8JayyoG50
海坊主「ここの店は昼の客足が乏しい」

美樹「まぁ確かに」


海坊主「そこでこの店で定食メニューを始めようと思うんだが、美樹大丈夫か?」

美樹「まぁ出来なくは無いわ。お昼時のお客さんも増えると思うし」


フレンダ「話についていけないんだけど」

絹旗「超私もです」



海坊主「定食のメニューは鮭定食と鯖定食でどうだ?」

美樹「!」

麦野「!?」

フレンダ「マジ!?」キラキラ


美樹「ええ。いいわよ」ニコ
109 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/17(土) 15:09:44.96 ID:8JayyoG50
海坊主「お客様」

麦野「なんだよ?」

海坊主「当店では今後定食メニューを始めようと考えております」

麦野「で?」

海坊主「申し訳ございませんが、次回ご来店の際にはお持込では無く、当店の定食メニューをご利用下さい」


麦野「」


海坊主「本日はそのままお持込いただいた物を食べ頂いて構いませんが、次回からはお持込はご遠慮ください」


麦野「・・・からだよ?」ボソ

海坊主「え?」

麦野「いつから始まんだよ?鮭定食ってのは?」


海坊主「美樹。いつぐらいからできそうだ?」

美樹「そうねぇ。準備とかいろいろあるけど3日後には始められると思うわ」



麦野「そぉかい」ニヤ
110 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/17(土) 15:11:02.35 ID:8JayyoG50
フレンダ「麦野?」

麦野「なんだよ?」

フレンダ「実は楽しみにしてる?」

麦野「誰が!?私はクレームつけに来てやろうと思ったんだよ!!」カァ

絹旗「顔赤くなってますよ?」


麦野「てめぇ」

絹旗「やめてください!超やめてください!!」


ガヤガヤ



滝壺「」スゥスゥ

滝壺「・・・ん。あれ?飲み物もう来た?」


麦野「」

絹旗「」

フレンダ「」



海坊主「いいえ。まだオーダーをお受けしていませんので」

滝壺「じゃあ私は紅茶をホットで」

麦野「コーヒー。ホットで」

絹旗「ああ私は・・・」


111 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/17(土) 15:13:05.31 ID:8JayyoG50
〜〜10分後〜〜

フレンダ「やっぱ鯖缶は最高って訳よ!」

麦野「シャケ弁には敵わないでしょうが」

絹旗「その超不毛は言い争いもうやめません?」


麦フレ「あんだって!?」


絹旗「なんでもありません」

滝壺「きぬはた。二人の世界なんだから口出し無用だよ?」

絹旗「はい・・・」

滝壺「大丈夫。そんなきぬはたも応援してる」




〜〜会計後〜〜


フレンダ「じゃあ鯖定食楽しみにしてるって訳よ!」

美樹「ええ。またのご来店お待ちしてます」


滝壺「ますたーとまま。また来るよ」

海坊主「ああ」


絹旗「マスター超ぶっきらぼうですよね?」

海坊主「こういうのは性に合わん」フン


美樹「鮭定食の感想聞かせてね?」

麦野「ふん!」


美樹「ありがとうございましたー」
112 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/17(土) 15:14:03.24 ID:8JayyoG50

美樹「さっきはごめんなさい」

海坊主「ん?」

美樹「私ったらついカッとなっちゃって・・・」

海坊主「別にかまわんさ」


海坊主「それよりも」

美樹「?」


海坊主「俺の勝手な判断で定食メニューを始める事になってしまった。お前に苦労をかける事になるな」

美樹「そんな事ないわよ。あなたの言うとおり昼のお客さまが少なかったのは事実だしやってみる価値はあるわ」

海坊主「すまない」


美樹「いいえ。あなたがいなければあの場は収まらなかったわ。さて、さっそく試作がてらお昼にしますか!」

海坊主「ああ」ニコ
113 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/17(土) 15:15:33.48 ID:8JayyoG50
〜〜三日後〜〜

カランカラン

美樹「いらっしゃいませー・・・ってあなた達来てくれたのね」ニコ

浜面「うおーー!超美人ママだ!」

絹旗「超を使っていいのは超私だけです!」ガス

浜面「いってぇ!?」

滝壺「はまづら。テンション上がり過ぎ」

麦野「気持ち悪いよ。お前」

浜面「フルボッコですか!?」


滝壺「大丈夫。満身創痍なはまづも応援してる」

浜面「ありがとよ。滝壺」ニカ


絹旗「うわぁ・・・」

フレンダ「そんな事より鯖定食は!?」


美樹「用意してるわよ。とりあえず席についてくれるかしら?」




絹旗「んで、前回と同じく窓際に座った訳ですが、今日はマスターいないんですね」ソワソワ

フレンダ「どうしたの絹旗?もしかして気になるの?」

絹旗「そういう訳ではないんですが、なんというか私の好きなジャンルの映画に出てきそうな人でしたから」ワタワタ

麦野「気にしてんじゃん」
114 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/17(土) 15:17:36.65 ID:8JayyoG50
浜面「なぁマスターってここの店のか?」

麦野「この店に関係ない話なんてする訳ないだろ」

絹旗「もう少し空気読めって感じですよね」

フレンダ「KYって訳よ」

浜面「(´・ω・`)」



美樹「注文いいかしら?」


滝壺「はい。私はサンドイッチセットと紅茶のホットで。みんなは?」


絹旗「え!?ええっとホットドックとオレンジジュースで」

フレンダ「私はもちろん鯖定食って訳よ!」

麦野「鮭定食。食後にコーヒー。ホットで」

浜面「俺は」絹旗「以上で」


浜面「おい!まだ俺が注文してないだろうが!俺も鮭定食で!」

美樹「承りました。少々お待ち下さい」ニコ

浜面「はぁ」ニヘ

麦野「チッ」

浜面「何その舌打ち!?」

麦野「黙れ。場所をわきまえろ」

絹旗「次騒いだら超窒素パンチですよ」

浜面「扱いひどすぎね!?」

滝壺「大丈夫。私だけは最後まではまづらを応援してる」

浜面「滝壺・・・」



麦絹フレ「チッ」
115 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/17(土) 15:19:22.15 ID:8JayyoG50
〜キャッツアイ 調理場〜


海坊主「まあこんなもんか」



ガチャ

美樹「オーダー入ったわよ」

海坊主「ああ」

美樹「ごめんなさいね。手伝って貰っちゃって」

海坊主「お前が店にいない時もあるからな。先に覚えておかなくてはいかんだろ?」


美樹「フフ、ありがと。ファルコン」

海坊主「そ、それよりも、味を見てくれないか?」カァ


美樹「ふむふむ」

海坊主「お前に教えてもらった通りに作ってみたんだが」

美樹「おいしいわ!これなら絶対あの子達も喜ぶわ!」

海坊主「あ、ああ」





浜面「それにしてもこんな所に喫茶店なんてあったんだな」

絹旗「それは私も超思いました。広くて落ち着きのある感じでいいですよね」

滝壺「なんとなくだけど不思議なAIM拡散力場があるような気がするような気がしなくも無い」

フレンダ「あのママさんが能力者って事?」

滝壺「う〜ん、そうじゃないと思う。なんと言うか場所がそういう場所というか」

絹旗「超理解に苦しみます」

フレンダ「結局なところ私もさっぱり」
116 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/17(土) 15:21:57.99 ID:8JayyoG50
絹旗「どうしたんですか?麦野さっきからあんまりしゃべってないですけど?」

麦野「なんでもない。ちょっと考え事してただけ」


麦野(あの女私が凄んでも怯むどころか立ち向かってきやがった。あんなヤツ、女では第三位ぐらいしか見たことないぞ?
   しかし年齢的に恐らく能力開発を受けているとは考えられないし)



海坊主「おまたせしました」ズン

浜面「アガガ」ポカーン

絹旗(近くで見ると超おっきいです!見下しの威圧感がハンパ無い!)

浜面(あんな美人さんの旦那がこの人!?)


フレンダ「鯖定食は?」キラキラ


海坊主「本日は鯖の味噌煮定食となっております」

フレンダ「やっほーい☆本日はって事は日替わりな訳?」

海坊主「はい。とは言ってもレパートリーはそんなにないのでローテーションになると思いますが」

フレンダ「おいしければ全然構わないって訳よ!」


麦野「マスター。鮭定食は?」

海坊主「こちらに。本日は焼き鮭定食となっております」

麦野「こっちも日替わりか?」

海坊主「はい。こちらも数種類の料理をローテーションという形になるかと思います」

麦野「へえ」
117 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/17(土) 15:23:12.24 ID:8JayyoG50
絹旗「超いただきます」

フレンダ「いただきます」

浜面「いただきます・・・」(さっきの大男なんだよ〜スキルアウトよりもアウトローだろ!?)

滝壺「いただきます」

麦野「いただきます」



フレンダ「うまい!すごいおいしいって訳よ!」

絹旗「ホットドックも中々食べ応えがあって・・・ハムハム」

滝壺「レタスがシャキシャキしてる」

浜面「うめぇ!美人ママさんが作ってくれた鮭定食うめえぇ」


絹旗「麦野どうですか?」


麦野「悪くはない」

絹旗「へぇ〜」ニヤニヤ


麦野「なにニヤついてるんだよ?」

絹旗「別に何でもないですよ?ただ素直じゃないなぁっと思いまして」


麦野「まぁ他にも鮭メニューあるみたいだしまた来てもいいかなっとは思う」



絹旗「ホントに超素直じゃないですね」ボソ
118 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/17(土) 15:25:35.00 ID:8JayyoG50
麦絹フレ滝浜「ごちそうさまでした!」





浜面「いやぁうまかった!」

絹旗「私も今度は定食にしてみます」

フレンダ「鯖の味付け具合と生姜などなど、ばっちりだったって訳なのよ」


美樹「そう。よろこんでもらえてうれしいわ」チラ

麦野「」チラ


麦野「ま、不味くは無かった。でもまだ他に定食のレパートリーがあるみたいだからイチャモンつけにまた来る」カァ

美樹「そう、またのご来店お待ちしているわ」クスクス


美樹「ちなみに今日の料理作ったのあの人だから帰る時に感想言ってあげて。きっと喜ぶわ」フフフ


麦絹フレ滝浜「え!?」


美樹「あら?どうしたの?」


絹旗「いえ、なんと言うか夢を壊されたと言うか、よからぬ真実を知ってしまったというか」

フレンダ「人は見かけによらないってこの事を言うのね」

浜面「なぜだろう。おいしかった記憶が遠のいていく」

麦野「・・・・」


滝壺「でもおいしかった」


美樹「ありがとう。二人で一緒になって味見したり、試行錯誤した甲斐があったわ」ニコ

絹旗「二人でですか?」

美樹「そう。あの人料理とかほとんどしないんだけど、私がお店にいない時に注文入ると困るからって自分から覚えてくれたの」


フレンダ「そういう訳ね」

絹旗「マスター予想以上に超ナイスガイです」
119 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/17(土) 15:26:24.58 ID:8JayyoG50
浜面「俺も料理とか覚えようかな」

麦野「やめとけ」

浜面「なんでだよ!?」

麦野「食材がもったいない。第一お前の作ったもんなんて誰も食べたくない」

浜面「うっ」(たしかに料理は出来ないが)

滝壺「大丈夫。私がはまづらの分まで料理作るから」

浜面「滝壺・・・」


麦フレ絹(またラブコメ展開かよ・・・)
120 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/17(土) 15:27:29.01 ID:8JayyoG50
〜〜会計後〜〜

絹旗「おいしかったですよ。マスター」

フレンダ「そのデカイ体であの繊細な味はちょっと萌えたって訳よ!」

滝壺「ますたー、料理頑張ってね」

海坊主「美樹お前何か言ったか?」

美樹「いいえ?事実を話しただけよ?」

海坊主「ぬう」



浜面「旦那!こんどは焼肉定食も追加してくれ!」

海坊主「考えておく」



麦野「」


絹旗「麦野?」

フレンダ「どうしたの?」



麦野「また来るわ。そん時までにレパートリー増やしておいてちょうだい」フン

海坊主「かしこまりました」
121 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/17(土) 15:29:29.27 ID:8JayyoG50
麦野「じゃあ行きますか」ニコ


美樹「ありがとうございました」


カランカラン



絹旗「麦野の機嫌よさそうですね?」ヒソヒソ

浜面「多分さっきの定食が気に入ったんだと思う」ヒソヒソ

フレンダ「そんなにおいしかったの?確かに鯖の味噌煮は最高だったけど」ヒソヒソ


麦野「あんた達は何話してるのかなにゃーん?」ニコ

絹旗「え!?いえ何でもないです」

浜面「ああ、っとあれだよこの後どうするかって話だよ。なぁ!?」

フレンダ「そう!そんな話」


麦野「とりあえず解散だな〜」


絹旗「じゃあ次はいつ会います?来週ですか?」

フレンダ「いや、明日でしょ」

浜面「は!?」

フレンダ「いやだって、あそこの定食って日替わりなんでしょ?だったら毎日行かなきゃもったいないって訳よ」

麦野「しょうがないわね」フー

絹旗「麦野!?」

麦野「フレンダがそう言うなら仕方が無いね」ウンウン


麦野「とりあえず、明日もあそこの喫茶店で昼飯ね」

浜面「まぁいいか」

絹旗「私も定食気になりますし」

滝壺「あそこの喫茶店は落ち着く」


麦野「じゃあ決まりね」




麦野「もちろん遅れたらオ・シ・オ・キか・く・て・い・ね」




*******終わり********
122 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/17(土) 15:31:48.32 ID:8JayyoG50
こんな感じで終わりです

キャラ付けの甘さとか、セリフの読みにくさとか、かなり目立つけどごめんなさいですわ。

あとスレタイになってるのに佐天さんの出番少なくてごめんwwww
123 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/17(土) 15:49:29.53 ID:skqc8Sgfo
新宿の種馬はでてこないのか(´・ω・`)
124 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/17(土) 16:21:41.37 ID:+5r3y9CAO

海ちゃんはリョウちゃんと同等の腕を持つ超一流のプロだからな
125 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 09:51:30.36 ID:XtFERJXAO
そういや美樹ちゃんはまだ20代前半というのをどっかでみたが…
126 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/19(月) 11:17:18.27 ID:qf2a1CdK0
>>123
新宿の種馬は登場させたいし、シリアス展開もしたいんだけど、
>>1の文章力じゃ書ききれる自信がねえです。

>>125
原作でもはっきりと言ってないけど、おそらく二十代後半ぐらいだろうと思わせるセリフを言ってるシーンがあるよ。
だからここに出てくる美樹さんも二十代後半ってことで
127 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 14:44:47.09 ID:Azi1D8QMo
猟犬部隊を力技で蹴散らす海坊主が見えた
128 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/25(日) 21:21:36.13 ID:2p8Gp1HAO
黄泉川先生が危ない
129 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/28(水) 11:21:39.57 ID:vQs0ooeH0
>>1ですよ。
少しだけ書き溜めたのでちょこっと投下します。

今回の登場人物は一方通行です。
130 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/28(水) 11:22:49.05 ID:vQs0ooeH0
〜〜とある高級マンション〜〜



黄泉川「一方通行。今日はこの子達と買い物に行ってくるじゃん」

一方通行「あァ。何時に帰ってくるンだァ?」

黄泉川「おまえも着いてくるじゃん?」

一方通行「なンで俺がそンな面倒な事しなきゃいけなンですかァ?」




黄泉川「彼女達の日用品ならびに」「話を聞けよ!?」


黄泉川「どうしたじゃん?」

一方通行「俺は行かねェっつてンだよ」



芳川「そういう訳にはいかないわ」

黄泉川「お。起きたのか。おはよう」

芳川「おはよう愛穂。話は戻るけど一方通行、あなたはこの子達のボディーガードよ」


一方通行「こいつがいれば問題ないだろ」

打ち止め「ええ〜!?一緒に行こうよ〜!?ってミサカはミサカは上目遣いで懇願してみる」

番外固体「ミサカは別にどっちでもいいんだけどね」

黄泉川「という訳でさっさと用意するじゃん」

芳川「諦めなさい。一方通行」

一方通行「しょうがねェな・・・さっさと行くぞ」ガタ


打ち止め「わぁーい!ってミサカはミサカは全身で喜びを表現してみる」

番外固体「ギャハハ!この白もやし簡単に折れるのね」ギャハハ


一方通行(めンどくせェ・・・)
131 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/28(水) 11:23:33.41 ID:vQs0ooeH0
〜〜とあるランジェリーショップ前〜〜


一方通行「いや、どう考えても俺がこの店にいるのはおかしいだろォが」

黄泉川「どうしたんじゃん?」

一方通行「日用品を買いにきたンじゃなかったのか?」

黄泉川「この子たちの洋服や下着も買いに来る予定だったのがお前が話を遮ったじゃん」


打ち止め「大丈夫だよ!ミサカはあなたに選んでもらいたいってミサカはミサカは嫌がるあなたの腕をぐいぐいひっぱりながら言ってみる」

番外固体「この人のセンスなんて期待するだけ無駄だと思うけどね。ギャハ☆」



一方通行「はァ・・・悪りィが俺はそこら辺で時間を潰してくるぞ」

打ち止め「ええ〜!?ミサカはあなたが選んでくれるものなんらなんでも嬉しいよってミサカはミサカはさりげないフォローを入れてみる」


一方通行「じゃあァ、終わったら連絡くれェ」スタスタ
132 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/28(水) 11:25:54.10 ID:vQs0ooeH0
〜〜△△学区 大通り〜

一方通行「俺があンな所にいたら違和感しかないだろォが」テクテク

一方通行「とりあえずここの喫茶店でコーヒータイムだァ」



〜〜喫茶 キャッツアイ〜〜


冴羽「てかよ〜お前が一人で店番するのはもうやめたら?」

海坊主「なぜだ?」

冴羽「だってよー。お前がいたんじゃ客が寄り付かないどころか店の評判が悪くなるだろぉが」

海坊主「ふん!お前みたいな不埒者がいるから元々客が寄り付かないわ!」

冴羽「あんだと!?」

海坊主「なんだ!?」

ぐぬぬぬ・・・

冴海「ふん!」



カランカラン


冴羽「お?」

海坊主「ん?」


一方通行「」(客は俺ともう一人かァ)


海坊主「いらっしゃいませ・・・」ニゴォ


一方通行「」


海坊主「お好きな席へどうぞ」



一方通行(なンなんですかァこいつはァ!?どう見てもまともな道を歩ンでない側の人間だろォが!!)

海坊主「お客様。ご注文は?」

一方通行「コーヒー」



海坊主「お待たせしました」コト


一方通行「ン」ズズズ

一方通行(味は普通だ)


冴羽「今日10人目にして初めての客だな。海坊主?」ニヤニヤ

海坊主「うるせぇ!」

冴羽「こんなんじゃ美樹ちゃんに迷惑かけるばっかりだぞぉ?」ニヤニヤ

海坊主「貴様こそ仕事もしないでこんなところで油売ってていいのか?」

冴羽「いいの、いいの。今日もどうせビラ配りだろ」

海坊主「サボるなら家でサボりやがれ」フン


一方通行(あいつらおせェな・・・)ズズズ
133 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/28(水) 11:26:32.25 ID:vQs0ooeH0
ガランガラン


男A「ういーす!お!情報どおりだな」

男B「目撃情報もバカにならないな」


海坊主「ん?」

冴羽「あん?」

一方通行「あァ?」


男C「お前だよ。一方通行」ケラケラ
男D「ほんとに杖突いてんだな」ケラケラ
男E「おじいちゃんかよ」ケラケラ


海坊主「お客様、ご注文はいかがなさいますか?」

男A「でけぇ!あんたここの店主か!?」

海坊主「ああ、そうだが」

男B「残念だが俺達は客じゃねぇ。俺達はそこにいるヤツに用がある」

男C「へっへへへへ」

男D「わりいけどそういう事だから」


一方通行「チッ」ガタ
134 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/28(水) 11:27:14.47 ID:vQs0ooeH0

冴羽「海坊主〜コーヒーおかわり〜」

海坊主「すこし待ってろ。ゴミを片付けてくる」

冴羽「おお〜俺は手伝わんぞぉ」

海坊主「余計なお世話だ」フン


海坊主「すまないがお引取り願おう」

男E「はぁ!?おっさん部外者だろ!?店の中では暴れないから安心しろよ」ニヤニヤ

海坊主「残念だが、そういう訳にはいかないな」

男A「はぁ!?」

海坊主「うちの店の客に手出しはさせん」ドン!


一方通行「」ボーゼン

男ABCDE「」ボーゼン

135 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/28(水) 11:28:16.69 ID:vQs0ooeH0


冴羽「」ククク



冴羽「だーははは!格好つけてやんの!」ゲラゲラ

冴羽「ドン!じゃねぇっつうの」ゲラゲラ


海坊主「黙れ!獠!」

冴羽「んでそちらさん方はどうするの?」


一方通行「はァ・・・とりあえずお前ら外出ろ」

男A「話が早いな」


一方通行「邪魔したな」チャリ

スタスタ



海坊主「」

冴羽「」ズズズ




カランカラン




冴羽「止めなくてよかったのか?」

海坊主「俺の店での問題なら俺が解決するがこれはアイツの問題だ」
136 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/28(水) 11:38:57.22 ID:vQs0ooeH0
〜〜△△学区 喫茶キャッツアイ前の大通り〜〜


一方通行「さっさと終わらせるぞ」

男A「そう焦るな」

男A「こっちにも準備がある」


一方通行「あン?」


ガガガガガ!

地面を抉りながら移動する駆動鎧を着込み、
あからさまな重装備を身に着けたスキルアウトが路地裏から現れた。


男B「待たせたな」

男C「さぁて始めますか」ジャキ


一方通行(こいつらは所詮スキルアウトのはず。なンだこの装備や駆動鎧こいつらにこンなもン用意できるはずが無い)


一方通行「まァどうでもいィわ。さっさと片付けるかァ」

一方通行は首のチョーカーにある電極スイッチに左手をのばそうとした。


ギュイイイイイン

横道から装甲車がバック走行で一方通行のいる大通りに入ってくる。
装甲車の荷台の部分が真ん中から上に開き、大きなスピーカーが現れ、
耳を劈く(つんざく)ような、頭に響くような音を出している。


一方通行「なンだ?こりゃァ・・・」


一方通行に頭痛とめまいが襲う


男A「おかしいと思わなかったのかよ?この道に車どころか通行人すらいないなんてよぉ」

男B「こちとら準備万端だってんだよ!」

一方通行「なン・・だと・・?」


男C「という訳で先手必勝!」ドギャ


一方通行「ぐゥ!?」ドサ


男D「おらおら!どうした!?第一位!?銃弾はおろか核すら効かないんじゃねぇのかよ!?」ガガガガ

一方通行「うがァ」

状況を理解できずに対応が遅れる。
チョーカーにあるスイッチを入れるがどうにもうまく演算できない。
あの音が原因なら音を反射すればいい。
だがその反射ができない。
今できるのは相手の攻撃が致命傷にならないよう、転がりまわりながら勝機を探すこと。

一方通行「ちくしょうがァ」


早くも満身創痍の一方通行が自身の体にムチを打ってなんとか立ち上がると、自分の目の前に大きな影ができた。



海坊主「その辺にしておけ」

冴羽「まったくよぉ静かにお茶もできねえじゃねぇかよ」
137 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/28(水) 11:41:30.57 ID:vQs0ooeH0
ここまでです。
次はゆるい戦闘が繰り広げられると思います。

138 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/28(水) 20:49:28.40 ID:QyQbF1jAO
139 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/28(水) 22:15:28.03 ID:BFMCreYJ0
海坊主銃弾効かねえんだよなすげえチートだ
140 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/28(水) 22:51:00.32 ID:BpwCyGiDO
デリンジャーやニューナンブみたいな豆鉄砲ならな。
141 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/30(金) 09:54:36.38 ID:oTJjN7qG0
>>136の続きを投下します。

戦闘描写がトコトン苦手なので地の文章が入ると読みにくくなるかもしれません。
142 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/30(金) 09:56:17.18 ID:oTJjN7qG0

海坊主「さて今日の俺は気が立っている。少々荒っぽくなるぞ」


そういうと有無を言わさず駆動鎧を着た男D、男Eに向かって右肩に構えたロケットランチャーを発射した。
だが男D、男Eには当たらずに銃弾は横を通り過ぎていった。
いや、別の物を狙ったのだ。

ドゴォン!

先ほどからやかましい音を鳴らし、一方通行を苦しめている装甲車の荷台部分にあるスピーカーに銃弾は直撃した。



男D「いきなりだな!」ガガガ

男Dは装甲車の被弾など気にする事無く、海坊主に応戦した。
そして左に大きく回り込むように移動する。

男Dは喫茶キャッツアイを背にするような形で海坊主と向き合った。




男E「こっちだ!」ガガガ


男Dと向き合っている海坊主に男Eは後ろからゴム弾を浴びせた。
だが海坊主それを察知し、回避する。
143 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/30(金) 09:58:37.14 ID:oTJjN7qG0

海坊主は男Eが攻撃してきた瞬間に前方に飛び込むように転がり、男Dのすぐ横に着いた。
そしてマシンガンの銃口を駆動鎧の装甲の分厚い、左の肩甲骨あたりに押し付けた。


海坊主「店の前で暴れるな!」ドゴゴゴゴ

男D「ぐあぁ!」

海坊主の放ったマシンガンの弾丸は装甲を粉砕した。
だが男Dの体を直接貫くことはなく、男Dは衝撃によるダメージを受け、その場にひれ伏した。



海坊主「次はお前だな」


海坊主はそういうと男Eと向き合った。



男E「ちくしょーー!!」ガガガガガガ


でたらめに放った銃弾が当たるはずもなく、空しく空を切る。
だが美樹の夢である店に被弾し、外壁がはがれる。
144 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/30(金) 09:59:47.80 ID:oTJjN7qG0
海坊主「貴様!それ以上はやめろ!」

男E「何がだよ!?もしかして店を狙われて怒ってるのか!?」


男E「なら、こいつはどぉぉだーー!」バゴン

男Eは駆動鎧の背中に装備されていた、シリンダータイプのショットガンを手に取り、店に放った。
店の外壁やガラスが一部破壊され、煙を上げている。



海坊主「」ブチブチ


男E「あれー?怒っちゃった?首から上が真っ赤だぜぇ?」ヘラヘラ



海坊主「貴様許さんぞ」ボソ

そう言うと海坊主は持っている武器を全て捨て、全速力で走り出した。

男E「え?」



男Eはその状況を理解できずに棒立ち状態になってしまう。
その瞬間に相手に近づくとすぐに相手の後ろに回った。



海坊主「うおぉぉーーー!!」ガシ


男E「なにするつもりだよ!?」グラ


男E「いやいや!無理だって!てゆうか俺、顔は出てるんだからそんなんされたら死んじゃうって!!!」フワ



ガキャ!


鈍い音を上げ男Eは駆動鎧ごと頭から地面に落ちた。
145 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/30(金) 10:01:32.58 ID:oTJjN7qG0
冴羽「おいおい・・・あれを持ち上げるか?普通」


一方通行「ジャーマンスープレックス・・・・」


冴羽「てゆうかあいつ生きてるのかよ?」

海坊主「大丈夫だ。まだ息はある」

冴羽「まだってなんだよ!まったく」



冴羽「んで、残ってるのはおたくだけだぜ?」

獠は男Aを見ながら言った。



男A「こんなはずでは!そもそも一方通行がターゲットだったはず!」



冴羽「それに、ほかの4体を再起不能にしたおかげで一方通行の能力も戻ってるみたいよ?」

冴羽「お前らの駆動鎧それぞれが妨害電波を出して外部からの情報をシャットアウトしてたんだろ?」

男A「そこまで・・・」



一方通行「お前知ってたのか?」

冴羽「ああ、同業者っていったろ?お前らの事は少なからず調べさせてもらったぜ」

一方通行「チッ」

冴羽「心配すんな。お前が守ろうとしている物は俺にとっても大事な物だ。俺とお前が敵同士になる事はないよ。今の所はな」ニヤ

一方通行「ああァ。そうかよ」
146 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/30(金) 10:02:36.55 ID:oTJjN7qG0
一方通行「さァてこれからは俺の番だァ」

男A「ヒィィ!?」

一方通行「もうお前には俺が不快に思う音も、外部演算を妨害する手立てもねェ」

男A「許してくれ!もうお前を狙うような真似はしないから!」

一方通行「そォかい。だが、もう遅せェェ」


バギャ!

男A「グベ」




冴羽「さて終わったみたいだな」

海坊主「ああ」

一方通行「おい。答えろ。お前らは何もンだァ?」



海坊主「俺は海坊主だ。」


冴羽「俺の名は冴羽獠。またの名をシティーハンター。またどっかで会うかもな」


一方通行「ケッ」
147 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/30(金) 10:03:16.01 ID:oTJjN7qG0
ファンファンファン


黄泉川「ここで銃撃戦が行われてるって通報があったけどお前らか」ハァ


冴羽「おお!黄泉川ちゃんじゃないの久しぶりだね〜元気してた?」

黄泉川「私は元気でやってるじゃん。冴羽はどうよ?相変わらず女の尻でも追っかけてるじゃん?」

冴羽「いや〜はは。黄泉川ちゃんが全然デートしてくれないから他の娘を探してるだけじゃんよ〜」

黄泉川「真似するな!」ボカ

冴羽「あいた!?」



一方通行「黄泉川。こいつと知り合いか?」

黄泉川「ああ。ちょいちょい警備員がらみでな」ニヤ

一方通行「そうか」

黄泉川「どうかしたじゃん?」

一方通行「いや・・・」


黄泉川「海坊主も一緒か〜。どうよ美樹とはうまくやってじゃん?」

海坊主「ふん!余計なお世話だ」


黄泉川「その様子だと順調みたいじゃんよ」ジロジロ

海坊主「どういう意味だ?」

黄泉川「似合ってるじゃんよ。エプロン」

海坊主「な!」カァァ
148 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/30(金) 10:04:34.46 ID:oTJjN7qG0
黄泉川「一方通行。もう少しで彼女たちもここに到着するじゃん。合流したら先に帰っててくれ」

一方通行「ああァ」

黄泉川「その前にお前は病院に行って来たほうがよさそうじゃん」

一方通行「大丈夫だ」

黄泉川「そうかい。あんまり無理するなよ」




黄泉川「じゃあ私はこいつらを連れて行くじゃん。」

男ABCDE「」ボロボロ


一方通行「おおォ」

冴羽「気をつけてねん。今度デートのしようねー」





ファンファンファン・・・・
149 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/30(金) 10:06:14.41 ID:oTJjN7qG0
打ち止め「一方通行〜大丈夫!?」

番外固体「死んだと思ったら生きてたのね」ギャハハ


一方通行「うぜェ・・・」

打ち止め「人が心配しているのにその態度はないってミサカはミサカはプンスカ怒ってみる」


番外固体「第一位ともあるお方が大分手こずったみたいだね」ニヤニヤ

一方通行「うるせェ」

打ち止め「色々ケガもしてるじゃないってミサカはミサカはあなたの体を気遣ってみる」

一方通行「なんでもねェ」



冴羽「そう言うなって黄泉川ちゃんも言ってたが軽い怪我じゃないんだこのまま病院に行ったほうがいいだろう」

打ち止め「この人の言うとおりってミサカはミサカは名も知らないおじさんの言う事に賛同してみる」


冴羽「おじさんじゃないぞー?俺は万年ハタチのもっこりお兄さんだ。わかったかい?お嬢ちゃん?」ワシワシ

打ち止め「わわわ!乱暴に頭なでないでってミサカはミサカはお兄さんにお願いしてみる」

冴羽「わかればよろしい」フン
150 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/30(金) 10:07:56.77 ID:oTJjN7qG0
打ち止め「ところでおじさん達だれ?ってミサカはミサカは単刀直入に疑問をぶつけてみる」

冴羽「こいつ、またおじさんって・・・はぁまあいいや。俺は冴羽獠だ。よろしくな独り言の多いお嬢ちゃん」ニヤ

打ち止め「ミサカのアイデンティティをバカにしないでほしいかもって」


番外固体「で?そっちのでかいのは?」

海坊主「俺は海坊主だ」

打ち止め「無視しないでって・・・海坊主って名前なの?」

海坊主「ああ」

番外固体「なんだよその名前!それにしてもでけぇ体してるな!この人と並ぶとモヤシからカイワレに格下げだよ」ギャハハハ

打ち止め「番外固体それは言い過ぎかも。でもあの人は本当にもうすこし大きくなった方がいいかもってミサカはミサカは本音をもらしてみる」



一方通行「ああァ、そこのちっさいのが打ち止めで、下品なのが番外固体だァ」

打ち止め「ちっさいって何!?」

番外固体「下品とは失礼な!?」


一方通行「はァ・・・」




冴羽「一方通行」

一方通行「あン?」

冴羽「これがお前の守りたい世界か?」ニヤ

一方通行「うるせェ。てめェには関係ねェだろ」





一方通行「帰るぞォ」スタスタ

打ち止め「待ってよ!ちゃんと病院行かなきゃダメって・・・あと冴羽さんや海坊主さんにも挨拶しなきゃってミサカはミサカは・・・」テコテコ
151 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/30(金) 10:08:54.51 ID:oTJjN7qG0
冴羽「さてと、店は壊れちまったし、帰るかな〜」ファァ




??「大きなあくびですね〜。もしかしてお疲れなんじゃないですか?」


冴羽「そうなんだよ。最近何かとお疲れなの・・・って香!?」

香「ビラ配りもせんと街中で大暴れして!あんたいったいどういうつもり!?」

冴羽「違う!これにはちゃんとした理由があるんだ」

香「へぇ〜じゃあじっくりとお話を聞かせてもらいますからね!」

冴羽「はい・・・」



香「ちなみに、お店壊したのあんたじゃないでしょうね!?」

冴羽「それは違う!断じて違う!!」

香「そう。ならよかった。じゃあ、あんたが今日ビラ配りをサボった理由を教えてちょうだい」

冴羽「それは・・・ええ・・・と」

香「はぁ〜」




香「じゃあ海坊主さん。悪いけど私達先に帰るわ。獠にお説教しなきゃいけないし」

海坊主「ああ、ほどほどにな」

香「わかってるわ。じゃあね」クス












海坊主「さて、どこから片付けるか・・・・」
152 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/30(金) 10:09:34.29 ID:oTJjN7qG0



喫茶 キャッツアイはこの戦闘のおかげで一週間、修理で営業できなくなりました。





そして一週間後
153 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/30(金) 10:10:43.68 ID:oTJjN7qG0
〜〜喫茶 キャッツアイ〜〜



一方通行(どうしてこの店にはめンどうなヤツらが揃ってるンですかァァ!?)


御坂(久々に来たと思ったら修理してて、またさらに日を改めたらなんでこんなに能力者が集まってんのよ!?)


麦野(おいおい・・・第三位と第一位が揃い踏みかよ・・・私は鮭定食を食べに来ただけだぞ)


上条(香さんに教えてもらった喫茶店にお茶しに来ただけなのになんだか修羅場モードじゃないですか!?)





冴羽「ん〜」ズズズ


冴羽「美樹ちゃん今日もコーヒーおいしいねぇ」

美樹「フフ、ありがと。冴羽さん」



一御麦上(そんな空気じゃねえだろぉ!!!)
154 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/30(金) 10:12:03.23 ID:oTJjN7qG0



佐天「結局、私の出番はいつになるんだろう・・・」

初春「さあ・・・?」



*******終わり*********
155 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/30(金) 10:16:51.27 ID:oTJjN7qG0
よし!今回はこんな感じでおしまいです。
パワードスーツの設定とかそんなん諸々知らんがなって状態なので突っ込みはしないでもらえるとありがたいです。

あと要望があれば言ってもらえると今後のネタになるかもです
156 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 20:09:04.80 ID:jxD21HoAO

そういや冴子出てきてないな
157 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 17:53:50.83 ID:zNbqPrgIO
番外「個体」な

面白いから次も気体
158 :以下、あけまして [sage saga]:2012/01/03(火) 04:39:42.57 ID:ZX0CabnD0
>>157
言われるまで気づかなかった・・・ごめんよ番外個体

それと、獠の戦闘シーンがバッサリ抜けてる事に気がつきました。
せっかく書き溜めたやつなので投下します。

なんかごめんなさい
159 :以下、あけまして [sage saga]:2012/01/03(火) 04:41:10.11 ID:ZX0CabnD0
男A「あん?」

男B「なんだぁ!?」

男C「加勢しにきたのかぁ!?」



冴羽「俺達がヒーローに見えるかい?」

海坊主「どう見ても遊び人にしか見えないな」

冴羽「なんだとぉ!?」

海坊主「事実だろ」


一方通行「」


今にも倒れそうな一方通行の前に立っているのは二人の男だった。
一人はさっきまでコーヒーを飲んでいた喫茶店の、お世辞にもエプロンが似合っているとは言えないマスター
もう一人はその店の恐らく常連客と思われる、二十代後半から三十代前半の割と上背のある男
160 :以下、あけまして [sage saga]:2012/01/03(火) 04:42:15.15 ID:ZX0CabnD0

海坊主はキャッツアイのロゴが入ったエプロンに似つかわしくないロケットランチャーを右肩に担いでいる。
さらに左手にはマシンガンが携えられていた。
いくら学園都市といえどどれもこれも喫茶店にあるような代物じゃない。

これに対して獠は右手に銃を構えているだけだ。だがその存在感は十分なほど伝わってくる。


この二人を見て一方通行は

一方通行「なンだてめェら」

実に素直は感想だった。



冴羽「お前の同業者ってやつさ。一方通行」

一方通行「同業者だと?暗部にお前みてェなオッサンがいた記憶はねェンだが」

冴羽「誰がおっさんだ!俺は万年ハタチのもっこりお兄さんだ!」



海坊主「やれやれ。獠、その辺にしておけ。くるぞ」

冴羽「言われなくてもわかってるよ。海坊主」
161 :以下、あけまして [sage saga]:2012/01/03(火) 04:44:49.57 ID:ZX0CabnD0
男A「まとめてくらえやーー!!!」ガガガ



一方通行を狙うスキルアウトが使用している重火器は、見た目の大きさ、派手さに反して、使用している弾丸は特殊ゴム弾である。
これは今回の目的が対一方通行鎮圧であり、確保が目的であるからである。
だがその威力は、まともに喰らえば大人が一撃で悶絶し、下手すれば失神するほどだ。



しかしそれは一般人に限った話である。



放たれたゴム弾が着弾し、うっすらとした煙幕があがった。

その煙幕の中に一人の大男が立っていた。




海坊主「こんなおもちゃじゃ俺の筋肉はおろか肌にすら傷をつけられないぞ?」


海坊主の手の中にゴルフボール大のゴム弾が3つ握られている。
おそらく先ほどの銃撃を真っ向から受けたのだろう。
怯むことなく、避ける事無く受け止めた。
162 :以下、あけまして [sage saga]:2012/01/03(火) 04:46:46.07 ID:ZX0CabnD0
冴羽「アホか!お前だけじゃ!そんな無茶できるの!」

獠は回避行動を取っていた。
そのため左手と左ひざを地面につけた状態から海坊主を見上げながら言った。


海坊主「獠、そっちの二人は任せたぞ」

冴羽「お、海ちゃんは3人相手に大丈夫なの?」

海坊主「お前こそ、そこの手負いを庇いながら戦えるのか?」

冴羽「はぁ〜!?俺に男のお守りしろってのかよ!?」

海坊主「任せたぞ」



冴羽「あ、おい!ったく。一方通行、俺の後ろにいろよ?あとはどうなろうが俺は知らん」

一方通行「ケッ!誰がてめェなンかに手ェ借りるかよ」

冴羽「うるせぇなぁ。おら!来たぞ!避けろ!」

一方通行「ちょ、オイ!」



獠は一方通行の肩を掴み、無理やりに引くと、左斜め前方に倒れ込むように転がった。

一方通行はそれに対応できず背中を強く打ち付け、
「ガァ・・・」と肺の中の酸素を吐き出すように情けない声を出してしまった。
163 :以下、あけまして [sage saga]:2012/01/03(火) 04:57:11.96 ID:ZX0CabnD0

獠たちと海坊主は二手に分かれた

獠はパイソンを構え、男B、Cと正面に向かった。


冴羽「さて、俺の相手はお前たちでいいのか?」


男B「お前みたいなおっさんなんかにゃ興味はねぇんだよ!」ドガガガ


冴羽「おっと」ヒョイ


男C「ちょこまかと!」ドガン


冴羽「そんなんじゃ俺には当たらないよ」




ガンガンガンガン!



獠は連続して4発の銃弾放った。
駆動鎧の左肩の隙間に2発。
右膝の関節部分の隙間に2発打ち込んだ。

たったそれだけで駆動鎧をほぼ制圧した。


男B「ぐあ・・・いてえよぉ・・」

男C「銃弾なんて効くはずないのに・・・」



冴羽「駆動鎧とは言ってるが所詮は鎧だろ?必ず隙間や脆くなる部分があるもんさ」


男B「だからってこんな所狙えるかよ・・・」

男C「それにまだ俺達はまだ動けるぜ」グググ



冴羽「わかってないな。俺はお前らを生かしてやったんだぜ?その気になれば両手両足打ち抜くこともできる」


男B「」ゾク
男C「」ゾク



冴羽「さ、勝負ありだな。」
164 :以下、あけまして [sage saga]:2012/01/03(火) 04:58:45.35 ID:ZX0CabnD0
この状況を少し離れた場所から見ていた一方通行は状況を全て理解していた。
だが納得は出来なかった。


たしかに駆動鎧と言えど装甲の薄い部分はある。
だからと言って一撃で銃弾が通るほど脆い訳ではない。
だから獠は銃弾を2発同じ場所に打ち込んだのだ。



一方通行は考える。

戦闘中に相手の弱点を瞬時に理解し、その場所に銃弾を2発連続で打ち込む。
そんな事ができるか?
能力者なら可能かもしれないが、目の前にいるこの男は恐らく能力開発を受けていない。



一方通行「ありえねェだろォが」

全てを把握した上で発した言葉だった。


冴羽「さて、大丈夫か?」

一方通行「あァ。・・・・てめェ何もンだ?」

冴羽「さあてね」

一方通行「答えろ!答えによっちゃァてめェを潰す」



冴羽「無理すんなよ。まだあの“音”やお前が能力を使えない原因は解決して無いだろ?」

一方通行「チッ」

冴羽「まぁゆっくりあいつの戦いを見物しようや」

一方通行「あン?おめェは戦わないのか?」


冴羽「まさか!あのタコ坊主がやるって言ったんだ、あいつにやらせりゃいいんだよ」

一方通行「そうかい・・・」


一方通行(チッ。立ってるだけでやっとだァ。あいつらは無事か?ちくしょうが!)
165 :以下、あけまして [sage saga]:2012/01/03(火) 05:02:28.00 ID:ZX0CabnD0
これで>>142に続きます。

抜けないようにと気をつけていたんですが、やっちまいましたね。
次はどの話を書こうか考え中です。
166 :以下、あけまして [sage]:2012/01/03(火) 09:12:21.01 ID:dO1NE6FZo
ねーちんとかオリアナがキャッツアイに来て?ちゃんに口説かれるのとか見てみたい
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) :2012/01/06(金) 09:05:56.55 ID:ZMQyOEbAO
復活してるな
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/06(金) 13:18:50.66 ID:Co9ISgO+o
キャッツアイとは……懐かしい
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) :2012/01/14(土) 10:53:17.71 ID:I7Va+uRw0
>>1です。
お久ぶりです。

レスでもあったねーちんが獠にナンパされるってのを書きました。
超短いので期待しないでね
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) :2012/01/14(土) 10:55:05.34 ID:I7Va+uRw0

〜〜学園都市 第七学区あたり〜〜




冴羽「か〜のじょ〜!今暇してる〜?よかったら僕とお茶しない!?
   それにしても大胆なかっこしてるね〜。その服は自前?」



神裂「すみませんが急いでいますので」

冴羽「そんなこと言わないで!せっかくだからさ!そこで一杯だけね!ね!?」



神裂「いえ、ですから急いでいますので・・・」

冴羽「それに〜そんな長い刀持ってると警備員に捕まっちゃうよ?」

神裂「いえ、あのこれは」


冴羽「という訳で身を隠したほうがいい!きっとそうに違いない!身を隠すなら〜
   あそこにいいホテルがあるんだ〜!一緒に入ろうよ〜」


神裂「いえ!ですから!そのような場所には行かないと何度も!」


冴羽「それにこれ真剣でしょ?見つかると本当にマズいんでないかい?」


神裂「あなたなぜそれを!?」
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) :2012/01/14(土) 10:56:23.79 ID:I7Va+uRw0



冴羽「君の身のこなし、気の張り方、気配で丸分かりだよ」


神裂「あなた何ものです・・・?」


冴羽「俺か?俺は・・・
   単なる一般市民で〜す!!ねぇねぇデートしようよ!デート!
   あ!デートがいやならホテルに行こう!」


神裂「ええい!しつこい!!」


神裂「御免!」


ビシッ



冴羽「ぐえ!」




神裂「それでは。
   安心してください。半日ほどで目が覚めるはずです」



冴羽「いててて、いきなりすぎるぜ・・・」


神裂「な!?」

冴羽「でも獠ちゃんは過激なのも嫌いじゃないぜ?」



神裂(アレをくらって立てるのですか?普通の殿方なら一発で気絶するはずなのですが)


神裂「近づかないで下さい。何度も申しあげたとおり私は先を急いでいます。
   今度は先ほどよりも強く打ち込みますよ?」
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/14(土) 10:59:17.83 ID:I7Va+uRw0

香「こういうのよ」

冴羽「へ!?」



どがん!!!



冴羽「うぎゃ」




香「仕事さぼってナンパしてんじゃねぇ!!この年中無休もっこりすけべ!」


香「ごめんなさい。こいつには私から強く言っておくわ」


神裂「え、は、はい」

香「それじゃあ、またどこかで会えるといいわね」

神裂「ええ、そうですね」



神裂(それにしても、おの男は一体・・・)




これが神裂火織とシティーハンターの出会いである


そして二人の【かおり】が初めて出会った時でもあった。





*******終わり********
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/14(土) 11:01:43.52 ID:I7Va+uRw0
ほい!終わりです。
次に投下するのはいつになるかわからないけど、次はもっと長い話になります。

多分今までの倍ぐらい長い話になってると思う。
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/14(土) 19:02:16.34 ID:fcSqK4yko
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) :2012/01/14(土) 21:57:22.47 ID:eJM9Z1IAO
乙!
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(青森県) [sage]:2012/01/16(月) 05:48:41.16 ID:0gA9KVVy0
乙!
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/19(木) 23:31:14.22 ID:r0Xie7t50
さて>>1です。
そろそろ次の話を投下します。このスレを見てくれる人がいるのは嬉しい限りですwww

※※※注意※※※
今回のお話は設定の捻じ曲げ、設定の折り曲げ、設定の捏造が多く含まれております。
それでも私は一向に構わんッッッ!!という人は見てってね
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/19(木) 23:32:36.65 ID:r0Xie7t50
〜〜△△学区 製薬工場〜〜


タッタッタッタ・・・

???「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

科学者「いたぞー!そっちから回り込め!」



???「ちくしょう!」タッタッタッタ




???「はぁ・・・はぁ・・・」



???「撒いたか・・」




ここは学園都市にあるとある製薬工場。
そこの大きな倉庫の片隅に彼女はいた。


麦野「なんだってんだ!なんでこの私がここまで追い詰められなきゃいけないのよ!?」


彼女は麦野沈利。
学園都市第四位のレベル5であり、暗部組織【アイテム】のリーダー。


そんな彼女は今、無能力者に追い詰められ絶対絶命のピンチである。
彼女にとって無能力者にここまで追い詰められるのは人生で2度目だ。

今回の相手は自分が一番毛嫌いしている科学者風情ときたもんだ。


しかも今回は助けに現れてくれるヒーローはいない。


麦野「私もヤキが回ったようね。まったく・・・」





事の発端は半日前まで遡る
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/19(木) 23:33:34.73 ID:r0Xie7t50
〜〜約半日前〜〜



麦野「久しぶりに仕事の依頼が入ったわ」

絹旗「仕事ですか?」

フレンダ「でもアイテムは事実上解散したよね?」

麦野「暗部が消えても暗部で処理していた問題が消えたわけじゃないわ」


滝壺「だからまた暗部に仕事が入ったの?」

麦野「ええ、そういう事よ。でも今回は私と浜面の二人で行くわ」

絹旗「え?どうしてですか?」


麦野「今回の仕事の内容がとある工場にある倉庫の破壊だからよ」

滝壺「倉庫の?」

麦野「ええ。どうやらそこに武器弾薬が溜め込んであるみたいなの。
   そこにある武器や弾薬がスキルアウトどもや一般市民にまで流れてるらしいわ」




浜面「まぁそれなら俺と麦野の二人でなんとかなるか。でも・・・」

フレンダ「それなら私がいたほうがスムーズにできるんじゃない?」


麦野「あなたには妹がいるんでしょ?」


麦野「その子に真っ当な道を歩ませたかったらあなたも真っ当な道を歩みなさい」

フレンダ「麦野・・・」
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/19(木) 23:34:33.50 ID:r0Xie7t50
麦野「それに滝壺は元々戦闘においてのサポートだし、絹旗も大掛かりな破壊工作は苦手でしょ?」

滝壺「それはたしかに」

絹旗「そうですね・・・」


麦野「だから私と浜面でちゃちゃっと終わらせてくるわ」

浜面「ちょっと待て!なんで俺が必要なんだ!?」

麦野「あんたは私の送り迎えよ?それ以外の価値なんて無いじゃない」

浜面「ひでぇ!俺だって倉庫の一つや二つ・・・」

麦野「跡形もなく壊せるんだ?」



浜面「いいえ・・・無理です」

麦野「クソ面が」

絹旗「ほんとダメ面ですね」





フレンダ「麦野やっぱり私もいこうか?武器弾薬倉庫なら簡単に爆破できると思うよ?」

麦野「さっきも言ったけどあなたは妹のそばにいなさい。
   心配しなくてもあなたにもちゃんと給料は振り込まれるわ」


フレンダ「麦野・・・」ウルウル




フレンダ「麦野!ホントにありがとう!!」ガバ

麦野「抱きつくな!暑苦しい!」



麦野(こんな事で罪滅ぼしになるとは思えないけど、私にはこれぐらいしかできない)
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/19(木) 23:35:24.10 ID:r0Xie7t50
麦野「ふ〜、とりあえず今日の夜にでも行ってサクっと終わらせてくるわ」



フレンダ「結局一人で行くって訳ね」

滝壺「むぎの無理してない?」

絹旗「気が変わったらいつでも言って下さい。今日の夜は予定空けておきますので」


麦野「大丈夫よ。殺しの依頼でも無いし、製薬工場の倉庫に隠されてる武器弾薬を消してくるだけだから」



麦野「じゃあ浜面今日の22時に××地点まで車回して」

浜面「ああ。わかった」




麦野「よし。とりあえずお昼にしましょうか」

絹旗「そうですね」

フレンダ「とりあえずまたあそこの喫茶店に行ってみる?」


滝壺「大きいますたーがいる喫茶店?」

フレンダ「そう。日替わり鯖定食やってる店なんてあそこしかないって訳よ」

麦野「そうね。とりあえず移動しましょうか」
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/19(木) 23:36:57.69 ID:r0Xie7t50
〜〜喫茶 キャッツアイ〜〜


ガラガラ ガシャガシャ

海坊主「」



フレンダ「あれ?あそこにいるのは?」

絹旗「あ、超大きいマスターです!でも何してるんですかね?」

浜面「てか、あそこ外壁崩れてね?」

滝壺「何かあったのかも」



絹旗「あのーすみません。これは一体何があったんでしょうか?」

海坊主「ん?ああ君達はこの前の」

絹旗「あ、覚えててくれたんですね」

海坊主「ああ、ある意味で特別な客だからな」

フレンダ「はは、なんか照れちゃうね」

浜面「多分そういう意味じゃないと思うぞ?」



麦野「で?この有様は一体どういう事なの?」

海坊主「スキルアウトの抗争にこの店が巻き込まれただけだ」

絹旗「いや、《だけ》って事は無いと思いますけど・・・」

フレンダ「しかも他の建物は大丈夫なのにこのお店だけが被害受けてるのもおかしいし」



麦野「スキルアウトね〜」ジー

浜面「いやいや!俺は関係ないし!そもそも俺がいた所はとっくに解散してるし!!」

麦野「どうだかね〜」

浜面「信用無しですか!?」



滝壺「大丈夫。私ははまづらの事信じてる」

浜面「滝壺・・・」



麦絹フレ(リア充爆発しろ!)
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/19(木) 23:38:07.86 ID:r0Xie7t50
海坊主「そういう訳だから今日はもう営業できない。すまないがお引取り願おう」

浜面「まぁそういう事ならなぁ」


フレンダ「結局私の鯖定食はお預けって訳なのね・・・」ハァ

麦野「鮭定食も無しか・・・」ハァ

絹旗「二人とも超落ち込みすぎですよ」



滝壺「今日はままはいないの?」

海坊主「まま!?ああ、美樹なら今日はちょっとヤボ用でな」

浜面「帰ってきていきなり店がこの状態になってたらショックだろうな〜」

絹旗「浜面、超余計な事言わないでください」

浜面「あ、すまん!つい・・・」



海坊主「いや、この店にはよくある事だ」

浜面(店が半壊してるのによくある事なの!?)

絹旗(いやいや、普通は滅多に無いことですって)



絹旗「あ〜じゃあ今日はいつものファミレスにしますか」

フレンダ「しかたないね」

海坊主「すまない」

浜面「いいっての!旦那があやまることじゃないぜ。また今度来るからそん時に飯食わせてくれよ」

海坊主「ああ」




麦野「ちなみに修理までどれくらいかかりそうなの?」

海坊主「おそらく1週間って所だろう」

麦野「そう。わかったわ」



滝壺「ますたー私達はもう行くね」

海坊主「ああ、今日はすまなかったな」


フレンダ「気にして無いって訳よ。じゃあまた来るわ」スタスタ
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/19(木) 23:38:55.59 ID:r0Xie7t50
〜〜アイテム御用達ファミレス〜〜


麦野「は〜ま〜づ〜ら〜コーヒーまだか?」

浜面「いやいや!俺が席立った瞬間に何言ってるの!?」

絹旗「ごちゃごちゃ言わずに早く行って来てください」



フレンダ「結局のところ鯖缶も捨てがたいって訳よ」

滝壺「Zzzzz」



店員(帰ってきた。あの悪夢が帰ってきた・・・)






フレンダ「ふい〜食べたね〜」

絹旗「久々のファミレスもいいですね」



麦野「じゃあ今日の22時ね。浜面頼むわよ」

浜面「ああ。わかった」
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/19(木) 23:41:25.36 ID:r0Xie7t50
〜〜××地区  22時〜〜



麦野「はまづら〜!?遅い!!」

浜面「いやいや!ちゃんと指定の時間には間に合ったろ!?」

麦野「私が22時って言ったらあんたはその30分前にいなさいよ」

浜面「そんな理不尽な事まかり通ると思うなよ?」

麦野「何だって?」

浜面「いえ。なんでもないです。遅れてすみませんでした」

麦野「分かればいいわ。さて、昼間も話したけど今日の目的地はココよ」

浜面「ああ。車でいけばここから15分ぐらいだな」



麦野「それで浸入経路だけど、情報によると西側の警備が薄くなるのが丁度この時間らしいわ」

浜面「そこを狙うのか」

麦野「ええそうよ。でも襲撃するのはあんたよ?」


浜面「ええ!?」



麦野「一応武器は持ってきてあるんでしょ?」

浜面「まぁ一応・・・」


麦野「じゃあそれで警備員を威嚇射撃でもなんでもしてくれればいいわ。私はその隙に侵入するから」

浜面「いやいや!そんなことしたらまた捕まっちまうって」


麦野「じゃあ捕まらないようにやりなさい」

浜面「はぁ・・・」



麦野「浸入してから目標撃破まで10分ぐらいだと思うから、
   あんたはそれまでに北側の茂みに逃走用の車を用意しておいて」


浜面「おい・・・出来なくは無いけどそういうのは先に言っておいてくれないか?
   こっちにも準備ってもんが・・・」

麦野「あら?自信ないの?」

浜面「いや多分出来るけど・・・」

麦野「そう。ならやって頂戴。期待してるわ」ニヤ

浜面「ああ。わかったよ・・・」
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/19(木) 23:42:35.26 ID:r0Xie7t50
〜〜製薬工場 西側〜〜


麦野「さて、ここね」

浜面「ああ。ってか警備員一人か」

麦野「ええ。恐らくもうそろそろ交代の時間ね」

浜面「そこまで下調べ済みですか」

麦野「まあ、何の下調べも無しにこんな仕事しないわよ」

浜面「それもそうか。で、おれはいつ陽動にでればいい?」

麦野「交代の警備員が来た時ね」

浜面「ええ!?それじゃあ俺最低二人には追いかけられなきゃいけないの!?」

麦野「あたりまえでしょ?あの中で行動するのは私よ?少しでも中の警備を減らしておくべきでしょ?」

浜面「いやお前なら相手が何人でも大丈夫・・・」ボソ

麦野「何か言ったかにゃ〜ん?」

浜面「いえいえ!何でもありません!!精一杯おとり役になります!!」

麦野「わかればいいのよ」ニヤ



麦野「じゃあよろしくね。は・ま・づ・ら・く・ん?」ニヤ

浜面「はぁ・・・。お前も気をつけろよ。お前が怪我なんかしたらあいつらすげー心配するだろうから」

麦野「ふん。誰に物言ってるのよ?私はレベル5の第四位よ?ヘマなんてするかっての。そっちも頼むわ」

浜面「ああ、じゃあまた後でな」
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/19(木) 23:45:04.61 ID:r0Xie7t50
〜〜製薬工場 西側〜〜

現在時刻
22:28

見張り警備員の交代時刻&作戦開始予定時刻
22:30




浜面「来たな・・・少し早いが!」


バン!バン!バン!

見張り警備員A「なんの音だ!?」

見張り警備員B「見ろ!あそこに誰かいるぞ!」

浜面「おらおら!!ちゃんと避けないと当たるぞぉ!!」バン!バン!バン!


マテ!ニガスナ!!

ソッチダー!!!



麦野「始まったようね。私もいきますか」
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/19(木) 23:45:52.20 ID:r0Xie7t50
〜〜製薬工場 内部〜〜


麦野「おかしい・・・見張りどころか科学者一人もいない・・・」

麦野「時間も確かに深いけど・・・もしかして何かある?」



麦野「まぁその方がこっちとしては面白みがあるんだけどねぇ」ニタァ
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/19(木) 23:50:15.60 ID:r0Xie7t50
〜〜製薬工場 武器弾薬保管倉庫〜〜


麦野「さてここか。何事も無く終わりそうね」




科学者A「それはどうかな!?学園都市のレベル5にして暗部組織【アイテム】所属の麦野沈利君」




麦野「あん!?」


薄暗い倉庫の中で麦野が声のする方に振り返ると、そこには白衣を着た男が立っていた。
白衣を着た男が喋りだすと同時に倉庫の照明が点灯する。

照明が点いたのを合図に、倉庫内にある大きな正方形のコンテナの影から武装した科学者と工場の見張り警備員が姿を現した。


そしてあの“音”が鳴り響く。


ギュイイイイイン


麦野「ぐう!?」



麦野「っち!んだよ!これは!!」


麦野が自身の能力【原子崩し】を使用しようとするが演算がうまくできない。
それどころか立っていることがやっとだ。
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/19(木) 23:53:16.34 ID:r0Xie7t50
科学者A「君だっておかしいと思ったのだろう!?
     ここの内部の警備の薄さ、そしてあまりにも滞りなくここまで来れた事に!」


麦野「」


科学者A「君は警戒を怠った。今回の仕事を単なる倉庫の破壊と高を括った」

麦野「だからなんだってんだよ・・・」

科学者A「それが君の敗因だ」ニヤ



麦野「まだ負けと決まった訳じゃねぇだろぉが!!クソ無能力者どもが!!!」

ジャゴァーーー


麦野は【原子崩し】を無理やりに発動させる。
それは本来の威力の10分の1にも達していなかったがそれでも突破口を開くには十分な威力である。


真正面にいる科学者Aを狙った。


はずだった。


麦野「な!?」


麦野によって放たれた光線はその軌道を曲げられ天井を抉る。

この感覚を以前にも経験している。
第三位常盤台の超電磁砲、御坂美琴と戦った時と同じだ。


科学者A「ははは!無駄だよ!君はここに侵入するにあたって何の準備もしていないだろうが、
     こっちはしっかりと対策してあるからねぇ。麦野沈利くん?」

麦野「く!」ゴォォォ

麦野はもう一度光線を放つ。
それは相手に対しての攻撃では無く、自身の【原子崩し】を捻じ曲げている正体を暴くために。


麦野「ちっ!アレが私の攻撃を捻じ曲げてやがんのか!」



荷台部分に大きなアンテナのような装置が取り付けられている装甲車が、倉庫の搬入出口付近にエンジンをかけたまま停車している




科学者A「ん?もう気づいたのか?さすがに腐ってもレベル5だな。
     とは言ってもこんな所に戦闘になんの関係もない装甲車など置くわけもないだろうに。気がついて当たり前か」


科学者Aが言うように【原子崩し】を捻じ曲げたのは、アンテナのような物が取り付けられた装甲車だ。
以前御坂美琴が実践したようにアンテナ部分から電磁波を出し、【原子崩し】を捻じ曲げている。

191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/19(木) 23:56:29.33 ID:r0Xie7t50
麦野「っけ!小ざかしい真似しやがって!結局はそいつを破壊しちまえばこっちの攻撃は通るんだろうが!」


科学者A「させると思うか?撃て」

ガガガガガ!

科学者Aの言葉とともに一斉に銃弾が放たれる。

麦野「っく!」


科学者Aが右手を横に伸ばすとそれを合図に武装兵は射撃をやめた。



科学者A「安心しろ。今回は君の身柄の拘束が目的だ。出来れば君には投降してもらいたい。
     現に今も威嚇射撃に止めただろう?」


麦野「・・・何が目的だ?」


科学者A「なに、君の体は君が思っている以上に価値がある。能力、頭脳、その身体にもな・・・」ニタァ

麦野「っけ!科学者ってのはどいつもこいつもゲスな野郎ばっかりだな!!」


科学者A「そのゲスな野郎に身体をいじられてその能力を手に入れたのは誰だい?」




麦野「うるせぇぞ!ド×××ねじれ××××野郎」

科学者A「汚い言葉遣いだ。・・・だがそれも悪くない」ニヤ


科学者A「君は投降する気が無いようだね。しかたない。撃て。今回は直接体を狙って構わないぞ」


ガガガガガ!


武装兵から銃弾が放たれる。
彼らが使用している弾は一方通行を襲撃したスキルアウトが使用していた物と同じ特殊ゴム弾である。
これはあくまでも鎮圧が目的の為だ。


麦野「うぐぅ!ちくしょうが!」

麦野はかろうじて回避しようとするも、何発か被弾してしまう。
被弾した右太ももと左肩は早くも内出血を起こし、動かすのもやっとだ。



科学者A「どうだね?投降し我々にその身を預ける気になったか?」

麦野「だれが!あんたらの手先になるぐらいなら死んでやるさ」ハァハァ





科学者A「ちなみに君の仲間の事だが、今回は君の身柄が確保できれば構わないので狙うつもりは無い。
     安心しろ。滝壺、絹旗、フレンダ、浜面の4名の身を案じているなら取り越し苦労だ」


麦野「ああ、そうかい。それでもあんたらの命令に従うつもりも無いし、
   あんたらの言葉を信用するつもりもないね」



科学者A「そうか。それは残念だ。やれ。今度は避けさせるな」ニヤ
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/19(木) 23:58:51.52 ID:r0Xie7t50
ガガガガガ!

武装兵が放ったゴム弾は麦野には当たらず壁やコンテナに当たる。


麦野「は!どこ狙ってるん・・・」


この特殊ゴム弾は室内において効果が最も発揮されると言われている。
それは反発力に優れ、なお且つ弾道がぶれない為だ。

兆弾したゴム弾が麦野の背中に直撃する。


麦野「ぐはぁ!が、ぜあ・・・はぁ・・・はぁ・・・」



科学者A「いい加減諦めてくれないか?能力の使用を制限され、そして能力自体も相手に通らない。
     こんな状況では君に勝ち目は無いのだよ」

麦野「だからさっきから言ってるだろ。誰があんたらの下につくかって・・・・
   それに能力制限とは言っても多少は使えるみたいだ。だったら・・・」



ゴォォォアアアアア

麦野のは出鱈目に光線を放つ。



科学者A「は!私たちを瓦礫に埋もれさせようとしてるのか?」



薄く煙幕があがる。その中には麦野はいなかった。




科学者A「ち!今の攻撃に乗じて逃げたか。追え!・・・いや、追い込め。
     彼女には絶望と恐怖を知ってもらおう」
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/20(金) 00:05:14.71 ID:aS1M5Plf0
〜〜製薬工場 内部〜〜


武装兵「いたぞ!そっちから回り込め!」

麦野「ちぃ!」


タタタタタ


ここで冒頭のシーンに戻る。
彼女は今倉庫の片隅で壁にもたれかかっていた。
彼女は状況を把握しようと必死で頭を働かせていた。
まだ撃たれた体の痛みや“音”が解消された訳ではない




麦野「はぁ・・・はぁ・・・痛っ・・・くそ・・・」

麦野(浜面の携帯にも繋がらない・・・あいつは無事なの?)


麦野「能力が使えないのはこの“音”だってのはわかる。
   だがこんな“音”だけでここまで押さえ込まれるもんなのか?」


麦野(結局私の最後には超ふさわしいって訳か)




麦野「はまづらぁ・・・」


彼女はここで地面にへたり込んでしまう。




科学者A「苦しそうだね」


麦野「な!?」

科学者A「いやいや、よくここまで来てくれた。礼を言おう」

麦野「なに言ってやがんだ・・・」

科学者A「ここは今は使用していない倉庫さ。あそこの倉庫にはいろいろと大切な物が保管されている」


科学者A「私としてもアレを荒られるのは困るのでね」


麦野「クソが!さっさとかかってこい!」

科学者A「そう無理をするな。能力の演算どころか立ってるのもやっとじゃないか」

麦野「へ!さっきのでかいアンテナはどうしたんだよ?ここからならあんたを狙い撃ちできるぞ?」キュイイイン


バシュウウゥゥゥ



科学者A「気がついて無い様だね」

麦野「な!?また弾道が逸れた・・・」

科学者A「君をわざわざこの倉庫に呼び込んだ理由は他にもあったという訳さ」



科学者A「さて、もう追いかけっこはおしまいだ。まずは君の身柄を確保させてもらおうか」


麦野「く・・・」
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/20(金) 00:08:46.41 ID:aS1M5Plf0


???「おいおい。
    女の子のお尻を追っかけるのは俺も理解できるが、無理やりにってのは共感できないな」


科学者A「だれだ!?」


冴羽「悪いが男に名乗る名前は無い」



科学者A「ちい!あいつも侵入者だ!撃て!」

ガガガガ!


獠に銃弾が向けられる。
だがそれを避けながら愛用しているコルトパイソン357マグナムで応戦する。


ガンガンガン!


武装兵A「ぐあ!」

武装兵B「ぎゃあ!」

武装兵C「うわ!」



獠は麦野の元へゆっくり歩みを進めながら武装兵を撃退する。


冴羽「悪いが用があるのはこの子なんだよね」

麦野「え?私に?」




科学者A「お前一人で何ができる!?まだこっちはこれだけの人数がいるんだぞ!?」

冴羽「関係ないね」

ガンガンガン!


「ぐわ」
「ぎゃ」
「あぐ」


チャキ カランカラン ガチャ

シリンダーから空の薬莢を吐き出し、弾丸を装填する。


ガンガンガン!

「があ」
「ぐあ」
「ぎゃあ」


科学者A「そんな・・・こんなはずは・・・」

冴羽「さてもう半分になったな」

科学者A「どうして・・・なぜだ・・・」
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/20(金) 00:11:26.66 ID:aS1M5Plf0
獠は満身創痍で倉庫の片隅で地面にへたり込んでいる麦野の傍に立った


冴羽「大丈夫かい?麦野沈利ちゃん?」

麦野「あんた・・・なんで私の・・・名前を・・・」



ガンガンガン!

「ぐあ」
「うが」
「どわ」


冴羽「なぁに同業者ってやつさ」

麦野「同業者・・・?」

冴羽「立てるかい?」グイ

麦野「わ!ちょっと・・・」


獠に手を引かれ、よろめきながらも立ち上がる麦野。
まだ自立するのは難しいようで獠の左腕に抱かれるような形になっている。

麦野(駄目だ。この男に抱かれていなきゃ立っていられない・・・)



科学者A「うて!相手は一人だ!それにヤツは弾切れだ!やれ!」




「誰が一人だって!?」

ガガガガガガ


科学者A「な!?誰だ!?」

浜面「ヒーローは遅れて登場するってな!」



麦野「な!浜面!あんた・・・なんでここに」

浜面「お前が10分立っても来ないから心配で来たに決まってんだろ!」

ガガガガガ

浜面「さくっと終わらせちゃおうぜ!」


麦野「当たってないわよ。あんたの弾」

浜面「ヒャッハーーーー!!!」ガガガガガ

麦野「聞こえてないし・・・」
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/20(金) 00:15:24.00 ID:aS1M5Plf0
チャキ カランカラン ガチャ

獠はシリンダーに弾を装填し、弾丸を放つ。


ガンガンガン!

ガンガンガン!



科学者A「な・・・全滅・・・だと・・・?」



冴羽「終わりだな」

浜面「よっしゃー!俺だってやればできる男なんだぜ!!!」



科学者A「ぐう・・・なぜだ・・・こちらの・・・対策は万全だったはずなのに」



冴羽「確かにお前らの能力者対策は万全だった。
   能力者個人を対象とした“音”による攻撃」

冴羽「しかもある特定の人物の能力使用妨害を目的として作られた“音”」

浜面「特定の人物って・・・!」



冴羽「そうここにいる麦野沈利ちゃんさ」



浜面「そんな事って出来るのかよ?」

冴羽「ちょっと前にレベルアッパーって流行ったろ?それの正体も“音”だった。
   だから不可能じゃないんだろう。なあ!科学者さんよ!?」



科学者A「ああ。ご名答。この“音”は対麦野沈利用に開発された“音”さ」

浜面「でも“音”だけで麦野がここまで・・・普通のスピーカーから音流してるだけだぜ?」


科学者A「ふん。ついでだから教えてやる。
     誰にでもキライな物、苦手な物がある。
     それは音波や電磁波なんて物にも個人差があるのさ」


冴羽「お前らはそれを解析してこの“音”を作りあげた。
   この麦野沈利ちゃんの能力を封じ込めるこの“音”を」


浜面「でも確か対能力者兵器ならキャパシティーダウンっていうのがあるんだろ?
   なんでわざわざ・・・」



冴羽「それはおそらくコストと設備の問題だろう。あれは莫大なコストと設備を必要とする。
   だからやつらは個人的な妨害を目的としたこの“音”を作りあげた。
   わざわざ事前に一方通行を襲わせ、その効果を確認してな」


科学者A「そこまでお見通しとはな。
     そう、今日の昼間スキルアウトに一方通行を襲わせたのはこの“音”の効果を試す為だ。
     実験は成功。個人を狙う分には十分使える代物となった」
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/20(金) 00:17:18.53 ID:aS1M5Plf0
浜面「でもなぜ麦野なんだ?別に能力者はいっぱいいるだろ?」



科学者A「タレこみがあったんだよ。今日【アイテム】がここに襲撃するって」



麦野「な!?」

浜面「なんだって!?」


科学者A「不思議な事ではないだろう?
     この世の中誰がどんな情報を持っていていつ情報が漏れるかわからん」


冴羽「もしかしたら君らがここにくるのも仕組まれてたのかもしれないな」


麦野「」

浜面「」



冴羽「オタクらは能力別の対策も抜かりなかった。情報収集も万全だった」


科学者A「じゃあなぜ我々の計画は失敗した・・・?」



冴羽「お前らは俺が来ることを想定してなかった」

科学者A「・・・お前は一体何者だ?」





冴羽「特別に教えてやる。俺は冴羽獠。またの名をシティーハンターだ」



浜面「冴羽獠・・・」

麦野「シティーハンター・・・・」
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/20(金) 00:18:46.44 ID:aS1M5Plf0
冴羽「ちなみにここの工場全体は俺の相棒が爆破しちゃうから、
   オタクらも死にたくなかったら逃げたほうがいいよ」


浜面「ええ!?それは俺も初耳だぞ!?」

冴羽「さっき会ったばっかりだろ?言う暇なんて無かったろぉが」



冴羽「さて、引きああげるぞ」グイ

麦野「え?うわ、ちょっと」


冴羽「ちゃんとつかまってろよ」

麦野「いや!歩ける!自分で歩けるから!!」

冴羽「無理するな。それに走らなきゃ間に合わないぞ?」

麦野(だからってお姫様だっこ・・・)



浜面「おーい俺はどうすればいい!?」

冴羽「ああ?勝手に逃げていいぞーー」

浜面「いや!麦野どうするんだよ!?」

冴羽「俺に任せろ!もっこり麦野ちゃんは絶対に守ってみせるさ!!」

麦野「もっこりって何!?」



浜面「本当に大丈夫なのか!?」

冴羽「大丈夫だ!任せろ!!俺のもっこりかけて沈利ちゃんを守ってみせる!」

浜面「っち!仕方ねえ!麦野!後で迎えに行く!!それまでそのオッサンといてくれ!」

冴羽「誰がオッサンだ!!」



冴羽「よし!とりあえず俺の相棒と合流するぞ」

麦野「ええ・・・」カァァァ

麦野(男に抱きかかえられるなんて初めてよ・・・しかも見た目よりずっとたくましくて・・・)

冴羽「ん?どうした?」

麦野「な、なんでもないわ!」


冴羽「??」
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/20(金) 00:22:10.13 ID:aS1M5Plf0
〜〜製薬工場 敷地外〜〜


冴羽「よし、ここまでくれば爆発に巻き込まれる事も無いだろ」

麦野「なら降ろしてよ!もう大丈夫だから!」

冴羽「そうかい?俺としてはもぉーと沈利ちゃんと引っ付いていたかったんだけどね〜
   それに今は立ってるのもやっとだろ?」

麦野「たしかに怪我はしてるけどこの程度なんでもないわ」

冴羽「無理しちゃってぇ〜おとなしく獠ちゃんの胸の中にいればいいんだよ。沈利ちゃん」



麦野「沈利ちゃんとか言うな!この短小×××野郎が!」

冴羽「まぁ!女の子がなんてはしたない!それに誰が短小だ!獠ちゃんのもっこりは世界に通じるもっこりだぞ」

麦野「はん!どうだか!口だけのヤツはいくらでもいるわよ」



冴羽「仕方があるまい・・・お見せしよう・・・」カチャカチャ

麦野「いや、本当に見せなくてもいい・・・」

冴羽「わたくし冴羽獠、伝家の宝刀」


麦野「ホントにいいから!あんたがすごいのはわかったから!」


冴羽「【名チン もっこり正宗】」ドーン


麦野「ぎゃーーーー!なんてもん見せてんだこのクソ×××野郎がーーー!」
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/20(金) 00:26:21.28 ID:aS1M5Plf0
冴羽「いいかい。沈利ちゃん。これが君が短小と罵ったもっこりだ。
   君はこれよりもたくましいもっこりを見たことあるかい?」

麦野「いやいや!無いから!ってか見たくないから!だからパンツ履きなさいよ!!お願いだから」


香「獠〜〜!!」

冴羽「っげ!?」



香「獠!こっちは完璧よ!もうそろそろ爆破するから・・・」


香「ってあんたは何をやっとるんじゃーーー!」


冴羽←臨戦態勢の股間丸出しで痛手を負った女の子に迫ろうとしてる変態男

麦野←半裸の男に股間を顔に無理やり近づけられてる満身創痍の美女


冴羽「いや!違うんだ!香!!」

香「いいからパンツ履きなさい!!」

冴羽「パンツは履いた!履いたから話を聞いて!!」

香「問答無用じゃあああ!今日という今日は容赦せんぞ!!」


冴羽「ちがう!!お前は大きな誤解をしてる!!」

香「怪我した女の子に自分のアソコを晒してるようなヤツに情状酌量の余地は無い!!!」


冴羽「お願い!!まってかおりちゃん!!!」


香「くらえお仕置きバット!!」

麦野(どこからともなく巨大バットが!?)


冴羽「ひいいい」

香「もっこり特大ホームラン!!!
  爆破に巻き込まれて頭を冷やせーーー!!!」


ぱこーーーーん

アーーーレーーーー


香「ふう。あなた大丈夫だった?」

麦野「え、ええ」


香「あの建物は爆発するわ。衝撃に備えて」

麦野「あんたは・・・」


香「私?私はあいつのパートナーよ」



麦野「あんた達はいったい・・・」

香「まずい!!爆破するわ!物陰に隠れて!!」



ドゴーーーーン!!!


香「よし!これにて一件落着!」
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/20(金) 00:29:14.22 ID:aS1M5Plf0
麦野「待てよ!まだ話は終わってないわ!」

香「あら?どうかした?」


麦野「あんたたちは何者?今回の事と何か関係があるの?私を助けてどういうつもり?」


香「はは、え〜っとまずはあなたに聞きたいんだけど、あなたあの中にいたのよね?」

麦野「ええ、そうよ」


香「そう。それなら私達とあなたはある意味で同業者って事になるわね」

麦野「同業者!?じゃああんたらは私達の敵か!?・・・うっ」

香「無理しないで。まだ動ける状態じゃないんでしょう?それに私はあなたの敵じゃないわ」



麦野「はっ!信用できるか!私の同業者って事は私がどんな仕事してるかも知ってんだろ!?
   そんなやつの言う事なんて信用できるか!ゲホゲホッ」

香「はぁ〜だから無理しちゃ駄目って言ってるのに・・・
  私達はあなた達のようにこの学園都市の暗部には所属してないのよ」



麦野「どういう事?」

香「ん〜・・・それを説明するには獠もいたほうがいいんだけどな〜
  さっきの爆発に巻き込まれちゃったかな?」



冴羽「おい・・・お前今回は完全に俺を殺しにかかってたろ・・・?」

香「あら、獠無事だったのね。意外と元気そうじゃない」

冴羽「お前大変だったんだぞ!爆風と瓦礫を避けながら敷地のど真ん中を走り抜けたんだから!」

香「それはご苦労なことで。でも自業自得でしょうが」


麦野「おい・・・話を進めろよ・・・ぐっ」

冴羽「あら?大丈夫かい?沈利ちゃん。今病院に連れて行くぜ」


麦野「それよりも・・・あんたらの素性の方が先だ」



冴羽「俺達はシティーハンターだ。そして俺が冴羽獠」

香「私が槇村香」
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/20(金) 00:31:36.05 ID:aS1M5Plf0
麦野「シティーハンターなんて名前暗部でも聞いたことないぞ?」

冴羽「そりゃそうさ。君らとは活動している場所が違うからな」

麦野「場所?」

冴羽「ああ。君ら暗部は内部粛清のために活動する。
   そして俺達は学園都市内部から外部、または外部から内部になにか問題が生じた時に動く」

麦野「外部だと?」

冴羽「この学園都市の技術を盗もうとしたり、不法に外に流そうとしたり」

香「私たちはそういう事を未然に防いでいるの」



麦野「はん!なんか裏がありそうだな。まぁ今日の所は信用してやるよ」

香「ありがと。ところであなたお名前は?」

麦野「麦野。麦野沈利」

香「そう。よろしくね沈利ちゃん」

麦野「ああ」


203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/20(金) 00:35:19.94 ID:aS1M5Plf0
冴羽「さて、そうと決まれば病院行こ!病院!連れてってあげるよ!」

冴羽「あ!でもまずは応急処置しなきゃいけないなぁ〜」

冴羽「となると〜今着てる服を脱がしてあげなきゃな〜」グヘヘヘ

冴羽「という訳で着てる服全部脱いじゃおうね〜!!沈利ちゅわーん!!」ガバ


麦野「いつまでも調子に乗ってんじゃねぇぞーーー!!」バシューーー

冴羽「うわお!!」

麦野(はずした!?)

冴羽「危ないな〜沈利ちゃん。そんなに恥ずかしがらなくても優しくしてあげるから〜」

麦野「こんんのぉ!!変態がーーー!」バシュン


冴羽「ひょいっと」


冴羽「ははは!そんな攻撃全然当たらないよ〜」


香「そうかしら!?」

冴羽「え?」


香「天誅!!!」

バゴン

冴羽「ぐえ!」



麦野(私の攻撃が避けられた?怪我をしているとはいえ、あそこまで簡単に・・・)


香「いくわよ!沈利ちゃん。病院まで送っていくわ。知り合いに腕のいいお医者さんがいるの」

麦野「ああ、ええ、と」

香「どうしたの遠慮しなくていいわよ?」


麦野「いや、アレは放っておいていいのかしら?」

冴羽「グヘ−」

香「放っておいて大丈夫よ。自分で帰ってくるでしょ。それよりも急ぎましょう。
  騒ぎを聞きつけた人が集まり始めてるわ」

麦野「ええ、わかったわ」



麦野(浜面はちゃんと逃げ切れたのか?)



ちょうどその頃


浜面「死ぬかと思った・・・」


浜面「爆破ってあんなに大規模なのかよ・・・」


浜面「解体レベルじゃねぇかよ・・・」


浜面「麦野生きてるかな・・・」
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/20(金) 00:36:20.83 ID:aS1M5Plf0
〜〜第七学区 病院〜〜



冥土帰し「さすがの僕といえど普段はこんな時間の診療はやってないんだね?」

香「ごめんなさい!先生しか頼れなかったの!」

冥土帰し「槇村君もうちの馴染みだから構わないね?それにこちらの彼女も僕の患者だ」

麦野「」


香「あら?そうだったの?」

麦野「ええ。ちょっとね」


冥土帰し「今回は何日か入院していくといいね?」

麦野「ええ。わかったわ」



冥土帰し「ところで今日は冴羽くんはどうしたんだね?」

香「ああ〜あいつならどっかでのたれ死んでます」ハハ

冥土帰し「相変わらずだね。君達は」ハァ
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/20(金) 00:38:58.67 ID:aS1M5Plf0
〜〜翌日 病室〜〜


麦野「入院生活なんて退屈ね・・・」ハァ

ダダダダ

ガラガラ


絹旗「麦野!入院したって聞いて!あの!それで・・・」

浜面「落ち着けよ」

フレンダ「いやいや!これが落ち着いていられる訳ないよ!」



麦野「はぁ・・・」


絹フレ「いきなりため息!?」


滝壺「むぎの大丈夫?大きな怪我って聞いたけど」

麦野「大丈夫よ。ありがとう滝壺」


絹旗「私を無視しないで下さい!麦野ともあろう人がなんでこんなにキズだらけなんですか!?」

フレンダ「そうよ!《麦野沈利は傷つかない》って売り文句は嘘だった訳!?」



麦野「あんたらはこんな所に来てまで私に喧嘩売ってるのかにゃ〜ん!?」ギリギリ

絹旗「いたたたたっ!ギブです!超ギブです」

フレンダ「割れるって!頭割れちゃうって!!」


浜面「まぁダブルアイアンクローができるぐらいには元気らしいな」

麦野「あんた居たんだ」

浜面「ひでぇ!」


麦野「うるさい」

絹旗「病院ですよ?」

フレンダ「常識だよ?」

滝壺「はまづら他の人に迷惑だよ」


浜面「もはや滝壺にまで・・・」


麦野「んで、お見舞いに来てくれたんでしょ?」

絹旗「ああ、はい。そうですけど」

麦野「ん」

絹旗「何ですか?」

麦野「差し入れ」

絹旗「ああ、ありますけど」

麦野「早くちょうだい」

浜面(普通そういうの催促しないだろ・・・)

麦野「何か言ったか!?」ギロ

浜面「いいえ!何にも言ってません!」
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/20(金) 00:40:45.85 ID:aS1M5Plf0
フレンダ「それにしても麦野がここまでやられるなんてね」

滝壺「入院したって聞いて本当に心配した」


絹旗「そんなに手ごわい相手だったんですか?」



麦野「いや、科学者風情だったよ」

絹旗「それじゃあなんで・・・」

麦野「・・・」



冴羽「俺が説明してやろうか?」

麦野「お前!昨日の!」

浜面「ああ!昨日助けてくれたオッサン!」


冴羽「誰がオッサンだ!?ああ!?」ギロ

浜面「ひいい!?ごめんなさい・・・」


浜面(今一瞬だけど本当に殺されるかと思った・・・)


冴羽「よ!元気かい?沈利ちゃん?」

麦野「だから下の名前で呼ぶなって言ってんでしょ!」



香「あら迷惑だった?私もつい下の名前で呼んでたわ。ごめんなさい麦野さん」

麦野「あんたもいたのか・・・別にあんたに呼ばれるならいいよ・・・」

香「ほんと?ありがとう沈利ちゃん!私も香でいいわよ」

麦野「ああ・・・」カァ
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/20(金) 00:42:58.68 ID:aS1M5Plf0
絹旗「あの?すみませんがお二人は麦野の超知り合いですか?」

冴羽「俺は沈利ちゃんの命の恩人さ」

麦野「誰があんたなんかに助けられた?」

冴羽「忘れたとは言わせないぜ?沈利ちゃんってば俺の腕にしがみついて離れなかったじゃないか」

麦野「それはあんたが無理やり抱き寄せただけだろ!?」


フレンダ「腕にしがみついた!?」

浜面「無理やり抱き寄せた!?」



香「あんた昨日何してたの!?」


冴羽「まて香!俺は傷ついて一人では立てない沈利ちゃんを支えてただけだ」

香「本当かしら?」

冴羽「誓って!この通りだ!」

香「ならいいけど」



麦野「てゆうかあんたらここに何の用だよ?」

香「今日はお見舞いよ。先生にちゃんとお礼もしたかったし」

冴羽「だから今日は仕事とは関係ないプライベートな時間を過ごしましょう!」

香「獠?けが人に手を出したらタダじゃおかないわよ!?」

冴羽「冗談だよ。香・・・」

香「まったく!」



絹旗「まったく話についていけないです」

フレンダ「私も」

滝壺「同じく」

浜面「俺もだ」
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/20(金) 00:47:36.25 ID:aS1M5Plf0
〜〜自己紹介&説明中〜〜


冴羽「んで、工場の敷地の中でウロウロしてたそこの男と一緒に沈利ちゃんを助け出したって訳だ」

浜面「そういう事だな」


香「で、あそこの製薬工場が原因不明の爆発ってニュースでやってたでしょ?」

絹旗「はい。やってました」

香「その爆薬設置したのが私」


フレンダ「いや〜ニュースで見ただけだけど中々綺麗な解体だったよ!」

香「それほどでもないわ!」ハハハ


滝壺「二人はどうしてあの工場にいたの?」

浜面「確かに。何か目的があったのか?」


香「それは・・・獠?話てもいいわよね?」チラ


冴羽「ああ、構わないさ。
   あそこの工場には武器弾薬が積み込まれていたろう?」

麦野「ああ。それは私も確認したわ」

冴羽「それの使用目的は二つ」

麦野「二つ?」


冴羽「一つはスキルアウトを含む一般市民への流出。これはおそらく君らが聞いていた情報だろう」

絹旗「ええ、そうですね」

冴羽「それらはほぼ無償で貸し出していたらしい」

浜面「無償ってタダかよ!?なんで!?」



冴羽「それがもう一つの理由さ」



冴羽「やつらは自分らで製作、開発した武器をなんとしても売り込みたかった。だがやつらには時間が無かった」


冴羽「だからやつは開発した武器をスキルアウトの連中に横流しして、テストとプロモーションの両方を兼ねようとした」


麦野「テストは分かるがプロモーションて誰に売り込むんだよ?」


冴羽「外の連中さ」


浜面「な!?」

冴羽「第三次世界大戦が終わってまだ間もないが、まだこの学園都市を狙ってる連中は山ほどいる。
   そしてそういうやつらほど最新の技術、技能を欲したがる」


麦野「つまり、自分らを狙ってる連中に自分らが持ってる技術を売って儲けようとしたのか」

冴羽「そういう事」


浜面「でもおかしくないか!?なんで自分の都市が狙われるのにそんな事するんだよ!?」

冴羽「危なくなれば逃げればいい」

浜面「なんだって!?」
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/20(金) 00:49:20.34 ID:aS1M5Plf0
冴羽「そうやってやつらはおいしいとこだけを吸って自分の身が危険に晒せれたら身を隠すつもりだった」



滝壺「さえばとかおりはそれを阻止するためにあの工場を爆破したの?」


冴羽「まぁそんなとこさ」



絹旗「でもなんで麦野が来ることを連中は知っていたんですか!?
   もしかしたら私やフレンダが行っていたかもしれないですし、第一、襲撃する日時なんてわかるはずもないのに」


冴羽「やつらは学園都市の上層部と繋がっていた。
   いわゆる一部の反勢力ってやつだけどね」


冴羽「おたくらが上司から依頼を受けた頃にはやつらも【アイテム】襲撃の情報を掴んでいたんだろう」



冴羽「それに恐らくだがやつらは君達全員の情報を掴んでいた。
   もし、絹旗ちゃんが行っても、フレンダが行っても、滝壺が行っても、結果は同じだったろう」


浜面「俺は?俺の名前無かったよね?」

絹旗「私だけちゃん付けなのは意味があるんでしょうか・・・」



麦野「反勢力とやらはどうなる?」

冴羽「今ごろ学園都市は反勢力を潰しにかかってるだろう。何しろ学園都市の新たな火種になりかねないからな」



冴羽「そんな所かな。まだ何か聞きたいことはあるかい?」

麦野「あんたらは私たちの敵なの?」
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/20(金) 00:52:03.51 ID:aS1M5Plf0
冴羽「ん〜?時と場合によるかな。だけど男と女の関係だったら僕ちゃんはいつでも沈利ちゃんの味方だよ〜!」スリスリ

麦野「いや!やめろ!このクソ種馬変態野郎!!」


香「獠〜〜!!」


冴羽「へ!?」


香「とうとう正体現したな!この変態モッコリ虫め!!」


アイテムズ(どこからなくハンマーが!?)


ゴドン!

冴羽「ぐへ!」



香「ふん!全く油断も隙もあったもんじゃないわ!」



香「ごめんなさい。話を戻すわね。正直なところ私達はあなた達の敵にはなりたくないの。
  話には聞いていたけど学園都市の暗部のメンバーがこんなに若い子だなんてショックだわ」


絹旗「」

フレンダ「」

滝壺「」

麦野「」

浜面(《若い子》の中に麦野も入ってるのか?)


香「せっかく暗部が解散になったんだし、今時の女の子らしい生き方をしてほしいの」

絹旗「今時の女の子ですか?」

香「そう。友達と遊んだり、食事をしたり、恋をしたり。そういう生き方をするのは今からでも遅くないわ」


フレンダ「でも・・・」


麦野「け!甘いな!私らみたいな闇に染まった人間が日の当たる場所に身を置けるはずねぇだろ」

香「そんな事ないわ!それはあなたが動こうとしないからよ。
  お願い。少しでいいから普通の女の子としての幸せを感じて生きて。じゃないともったいないわ!こんなに美人なのに」


麦野「うぐ・・・わかったよ・・・」



フレンダ(麦野が折れた!)

絹旗(あの喫茶店のママさんに続いて二人目です!)
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/20(金) 00:54:04.53 ID:aS1M5Plf0
滝壺「でも具体的にはどうすればいいの?」

香「んん〜・・・あ!好きな人と一緒に暮らしてみるとか!?
  なんちゃってね〜滝壺さんにはまだ早いか〜」


滝壺「わかった。はまづら。一緒に暮らそう」



一同「うええええ!?」



浜面「ええ!?いいい一緒にってっどどど同棲ってことですか!?」

滝壺「そう。暗部から抜け出すのも、普通の生活をするのも二人の方がいいと思うの」

浜面「滝壺がそういうなら・・・男浜面覚悟を決めるぜ!!」



香「あががが、じょ、冗談だったのに・・・」

絹旗「こうなったらあの二人は超止まらないですよ」

香「どうしよう・・・」

フレンダ「大丈夫って訳よ!」

香「本当?」



冴羽「大丈夫だろ。あの二人の顔みろよ。幸せそうな顔してるじゃないか」

香「獠!いきなり会話に入ってこないでよ。ビックリするじゃない」

冴羽「あのな〜俺がせっかくいい事言ったのに・・・まったく」



麦野「お前ら人の病室でイチャイチャしてんじゃねぇぞ!」


ギャースガヤガヤワイワイ



冥土帰し「やれやれ病院ではもっと静にしてほしいんだがね?」
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/20(金) 00:54:47.94 ID:aS1M5Plf0
そして麦野は入院して3日目に退院となりました。


それまでの間、フレンダが鯖缶を大量に持ってきたり、

絹旗がポータブルプレーヤーを持ち込みC級ホラー映画を見せられたり、

浜面と滝壺が新居はどんな場所がいいか相談にきたり、

獠が来て看護士の女の子を追い掛け回したり、

香が来て愚痴を言い合ったりしましたが晴れて退院です。


そして


それからまた数日が経ち


喫茶キャッツアイが営業再開となりました。
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/20(金) 00:55:56.96 ID:aS1M5Plf0
〜〜喫茶 キャッツアイ〜〜


美樹「いらっしゃいませ〜あら?久しぶりね」

麦野「ああ。てゆうか店営業してなかったろ」

美樹「あら来てくれてたの?それはごめんなさいね」


麦野「な!?別にそんなんじゃないわよ!」


絹旗「典型的なツンデレですね」ボソボソ

浜面「あいつも素直じゃないからな〜」ボソボソ


滝壺「むぎのすごく楽しみにしてたよね」

麦野「ちょっと!滝壺!」

フレンダ「私も楽しみだったって訳よ」




絹旗「マスターも久しぶりですね」

海坊主「ああ」

浜面「旦那も相変わらず無愛想だな」

海坊主「ふん!大きなお世話だ」

美樹「ファルコン!お客様に対してそれは失礼でしょ!」

海坊主「う、すまない」


滝壺「大丈夫。そんな不器用なますたーも応援してる」

海坊主「な!?」カァァ


美樹「あら妬いちゃうわよ?」

海坊主「美樹!こここれは・・・そんなんじゃ」




麦野「はぁ・・・とりあえず座るぞ」

絹旗「そうですね」
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/20(金) 00:58:48.86 ID:aS1M5Plf0
美樹「はい、お冷」コト

美樹「ご注文は?」


麦野「じゃあ日替わり鮭定食」

フレンダ「日替わり鯖定食で!」

浜面「俺は今日は鯖定食かな〜」

絹旗「じゃあ私は超鮭定食で」

滝壺「私も鮭定食」


美樹「鮭定食三つに鯖定食二つね」



麦野「どういう風の吹き回しだよ?」

絹旗「何がですか?」

フレンダ「いつもは私たちが進めても鮭も鯖も食べないじゃない」

絹旗「いや〜あのマスターが作ってるんですよ?ちょっと興味沸いちゃうじゃないですか」

浜面「前に食べた鮭定食もおいしかったしお前だって絶賛してたじゃねぇか」

フレンダ「たしかに絶品だったわ」

滝壺「むぎのがアレだけ楽しみにしてたから私も気になった」

麦野「だから楽しみになんてして無いって言ってんでしょ」



カランカラン


冴羽「ういーーす!」

香「こんにちわ」


麦野「あん?」

絹旗「あれ?」

浜面「お?」

滝壺「あ」

フレンダ「ん?」



冴羽「あれ〜沈利ちゃんとその取り巻きじゃない!偶〜然!!」

麦野「馴れ馴れしくすんな!」

絹旗「誰が超取り巻きですか!」

フレンダ「結局私達は麦野の引き立て役って訳なのね」


香「沈利ちゃん退院おめでとう。あれから体はどう?」

麦野「なんともねぇよ。アレくらい」

香「そう。あんまり無理しちゃ駄目よ?せっかくの美人が台無しよ?」

麦野「あんたに言われたくないわね」ボソ

香「え?何か言った?」

麦野「なんでもないわ」

香「???」
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/20(金) 01:00:50.78 ID:aS1M5Plf0
麦野「それよりもあんた達なんでこんな所にいるのよ?」

冴羽「それはこっちのセリフだぜ?沈利ちゃん。
   ここの店は滅多に人がこない本当に隠れ家の喫茶店なんだ」


麦野「私達はたまたまお昼を食べに来ただけよ」


絹旗「入院してる時から超待ちわびてましたけどね」ニヤ

麦野「何か言ったかにゃ〜ん?」ギラ

絹旗「いえ!超何でもないです」



香「お昼って、この日替わり定食の事?」

フレンダ「そうそう!それ」


美樹「その子達がいたおかげで出来たメニューよ」

香「あら?そうだったの?」


麦野「ふん」

フレンダ「へへへ」


絹旗「フレンダは照れる所じゃないですよね」

浜面「でも前に食ったときは味は本物だったぜ」




冴羽「でも海坊主が作ってるんだろ?あいつが料理ね〜」

香「あら?ああ見えて海坊主さんて結構器用なのよ?
  あんたなんかよりもよっぽど料理上手なんじゃないかしら」



麦野「う」

絹旗「み」

浜面「ぼ」

滝壺「う」

フレ「ず?」




絹旗「あの〜すみません」

冴羽「ん?どうした?絹旗ちゃん?」

絹旗「ここの大きなマスターのあだ名って海坊主って言うんですか?」


冴羽「ああそうだよ。いまや本名よりも有名になってるけどな」ケラケラ

美樹「冴羽さん!あなたのせいでしょ!?ファルコンに変な名前つけて!」



浜面「くくくっく」

フレンダ「浜面!笑ったら失礼だって」プククク

麦野「クスクスクス」


滝壺「たしかに海が似合うかも」
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/20(金) 01:02:17.13 ID:aS1M5Plf0
ガチャ


海坊主「すまない。遅くなった」ズン


浜面「いやいや。全然待ってないぜ」クスクス

フレンダ「丁度良かったって訳よ」クスクス

海坊主「???」


麦野「早く頂戴よ。海坊主」ニヤニヤ

海坊主「な!?」

絹旗「麦野!?」

麦野「だってそういう名前なんだろ?」


海坊主「・・・ああ、そう呼んでもらって構わん」

麦野「だってさ」


絹旗(いや、あの巨体を前にして海坊主呼ばわりするのは勇気がいりますって)


海坊主「どうした?食べないのか?」


絹旗「あ、いただきます!」



浜面「いただきますっと!今日は焼き鯖定食か!」

フレンダ「味噌煮と並ぶ鯖料理の二大巨頭な訳よ」


麦野「鮭のホイル焼きか」

絹旗「食欲をそそりますね」

滝壺「いただきます」
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/20(金) 01:06:31.78 ID:aS1M5Plf0
フレンダ「んまい!」

浜面「ホントにご飯が何杯でもいけるな!」


絹旗「この鮭のホイル焼きも玉ねぎとエリンギがいいアクセントになっています」ハムハム

滝壺「おいしい」


麦野「」モグモグ


麦野「」モグモグ



絹旗「麦野?どうかしましたか?」

麦野「いや、食事中に無駄話したくないだけ」

絹旗「そうですか」ニヤニヤ


麦野(こりゃあ本当にウマイわ)




冴羽「まったく俺まで腹減ってきたよ」

香「そうね」クスクス

美樹「どう?二人ともファルコンが作った料理食べてみない?」


冴羽「美樹ちゃんが作ってくれるんじゃないの〜?」

海坊主「獠。安心しろ。お前のようなやつにくれてやるような飯は無い」

冴羽「あんだと!?そもそもお前の作ったもんなんて誰が食うか!」

海坊主「誰が貴様になんぞ作ってやるもんか!」


冴海「ぐぬぬぬぬ!!!」


香「はぁ〜もう!二人とも喧嘩しないで!海坊主さん私に鯖定食作ってくれないかしら?」

海坊主「ああ、構わないが」

香「やった!実は朝から何も食べてないのよね」ハハハ

海坊主「待ってろ今作ってきてやる」

香「獠。意地張ってないでお願いしたら?」ボソボソ

冴羽「ふん!誰が!それに俺は腹なんて減ってないぞ?」グゥゥゥ

香「そのお腹の音は何かしら?」ニヤ

冴羽「ぐ、ん〜、海坊主!しょうがないから俺がお前の料理を人に食べさせられるような物かどうか判断してやる!
   だから鮭定食一丁!ご飯大盛りで持って来い!!」

海坊主「お前それが人に対する態度か!もう店のメニューとして出してるわ!!」


海坊主「・・・ったく。二人とも少し待ってろ」


香「全く二人とも素直じゃ無いんだから」クス

美樹「本当ね」クスクス


海坊主「ふん!」
冴羽「ふんだ!」
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/20(金) 01:08:20.38 ID:aS1M5Plf0
絹旗「なんだかあっちも盛り上がってますね」

滝壺「どこにでも素直になれない人がいるんだよ。きぬはた」

絹旗「そうですね」クスクス


浜面「人それを不器用と言う」


冴羽「ん?」

麦野「え?」



冴羽「おいおい・・・獠ちゃんのどこが素直じゃ無いって?」

麦野「私のどこが不器用だ?はまづら!?」



浜面「え!?なんで二人とも俺の所にくるの!?
   麦野はともかく冴羽さんまで!?」


麦野「めずらしく意見が合いそうね」

冴羽「そうだね。俺達以外といいコンビなんじゃない!?」

麦野「誰が!でも今だけは手を組んであげるわ」



浜面「いやいや!!今回ばかりはマジで死んじゃうって!!!」
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/20(金) 01:13:04.36 ID:aS1M5Plf0
美樹「浜面く〜ん!麦野ちゃ〜ん、冴羽さ〜ん」


浜面「はい!」(助かった!)


美樹「お店の物壊しちゃ駄目よ?」


冴羽「お〜け〜美樹ちゃん!」

麦野「私を誰だと思ってるの?」


浜面「ええ!?ママさんまで!?」


冴羽「さ〜て沈利ちゃん?」

麦野「ええ」


浜面「あわわわわわ」



香「獠!その辺にしておきなさい!」

滝壺「むぎのそれぐらいにしてあげて」


浜面「へ?」


香「全く二人とも冗談がきついわよ?」


冴羽「はは、つい調子に乗りすぎちった」

麦野「浜面にはこれぐらいが丁度いいだろ」


滝壺「大丈夫?はまづら」

香「よかったらこのハンカチ使って」

浜面「ああ、ああ。天使がいる。しかも二人も」


絹旗「涙と鼻水で顔が超ぐしゃぐしゃです」

フレンダ「人間って極度の恐怖から解放されて安堵を向かえるとああなるのね」


ガヤガヤ ガヤガヤ

海坊主「全く、この店も賑やかになったもんだな」

美樹「あらこういう雰囲気は嫌?」


海坊主「いや、悪くはないな」ニコ

美樹「私もよ。ファルコン・・・」



絹旗「そしてどんな所にも超リア充ってのはいるもんなんですね」

フレンダ「まぁしょうがないって訳よ」




*****終わり*******


220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/01/20(金) 01:16:10.23 ID:aS1M5Plf0
書き溜めた分を一気に放出してやりました。
もう少し小出しにしたほうが読みやすいのかな?

まぁとりあえず色々突っ込みどころ満載ですが勘弁して
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/20(金) 01:19:37.78 ID:W+Q3x4VXo
乙です(´・ω・`)
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/20(金) 01:56:53.22 ID:hChE8TRYo
get wildがちゃんと流れてきたよ!
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/20(金) 05:17:59.68 ID:ZKhO884IO
乙です
沈利ちゃんカワイイ!
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/25(水) 17:12:03.21 ID:+9fZTSmIO
超乙です!
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/02/07(火) 10:31:10.81 ID:P3Xo9eoe0
>>1です。
また少しだけ書きました。
今回はちょっとした日常的な短いやつです。
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/02/07(火) 10:32:24.69 ID:P3Xo9eoe0
〜〜第七学区 とあるおでん屋台〜〜


小萌「しっかしうちの上条ちゃんにも困ったものです」

黄泉川「小萌先生さっきからそればっかじゃんよ?」

小萌「だってしょうがないじゃないですか!
   長い間学校休んでたと思えば世界を救ってたとか、いつもいつも変な事に巻き込まれてるんですから」

黄泉川「男には男の事情ってもんがあるじゃんよ」ハハ

小萌「笑い事じゃありませんよ!まったく」ハァ




冴子「ふふ、相変わらず大変そうですね。小萌先生」

小萌「野上ちゃん!お久しぶりです」

黄泉川「よ〜冴子!今帰りか?」

冴子「あなたの後始末のおかげでね。愛穂」

黄泉川「ははは、悪かったって!でもATM泥棒は捕まえられたろ?」

冴子「そのATMを破壊して中のお金をハイウェイにばら撒いたんじゃ意味が無いわよ。まったく」ハァ

小萌「野上ちゃんも苦労してますね。せっかくなんでいっぱいどうですか?」

冴子「ええ、頂くわ。元々そのつもりで来ましたし」

黄泉川「今日は仕事の事なんて忘れてじゃんじゃん飲もうじゃん!」


冴羽「俺も混ぜてもらっていいかな?」

黄泉川「冴羽!」

小萌「冴羽ちゃんも!お久ぶりですね!槇村ちゃんは元気ですか?」


冴羽「ああ、元気すぎて毎日毎日どつきまわせるてるよ」

冴子「獠の場合は自業自得ね」

冴羽「冴子、それはあんまりでないかい?」


小萌「ふふ、お二人とも元気そうで何よりです」
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/02/07(火) 10:33:45.54 ID:P3Xo9eoe0
冴羽「それにしても小萌ちゃんは相変わらず若々しいね〜若さの秘訣は一体なんなの?」

小萌「それは自分の生徒と同じ目線に立ち、同じ目線で物事を考える。これですよ!」

冴羽「その結果生徒よりも若く見られると」

小萌「冴羽ちゃん!」

冴羽「冗談だよ!冗談」ハハハ

小萌「もう!お二人とも日本酒でいいですか?」

冴羽「ああ、いいぜ。今日は3人に朝まで付き合ってもらっちゃうもんね」

冴子「あら?いいのそんな事言って?朝帰りなんてするとまた香さんに怒られるわよ?」

冴羽「ふん!香が怖くてもっこりできるか!」


黄泉川「なんだかんだ言って本当は怖いんじゃん?」

冴羽「なんの!それにいざと言う時には、黄泉川ちゃんのこの大きな胸に守ってもらうじゃん?」ツンツン


黄泉川「さえば〜〜」ゴゴゴ

冴羽「あ、やば・・・」

黄泉川「今の私は酔ってるおかげで手加減できないぞ?」ゴゴゴ

冴羽「ひぃぃ!すまん!悪かった!この通りだ!」

黄泉川「聞こえないじゃ〜ん」




小萌「あ〜あ、本当に相変わらずですね。冴羽ちゃん」

冴子「そうですね」クスクス

小萌「さ、私達だけでも飲みましょうか」

冴子「はい。おじさん大根ひとつ」

おじさん「はいよ」

小萌「わたしはちくわとがんもを」

おじさん「はいよ」
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/02/07(火) 10:35:58.58 ID:P3Xo9eoe0
冴羽「おやじ〜おれにも卵とこんにゃくくれ〜」

おじさん「はいよ」

黄泉川「私にも大根とはんぺん」

冴子「あら二人とも戻ったのね」

冴羽「おお〜でも黄泉川ちゃんにこっぴどくやられたぜ・・・」ボロボロ

黄泉川「警備員として当然の粛清じゃん」

冴子「こんな事で警備員の特権を使わないでよ」ハァ

小萌「冴羽ちゃんじゃなかったら即刻病院送りの怪我ですね」

冴羽「獠ちゃん体とアソコだけは丈夫だから」ハハハ

黄泉川「ん?まだ足りなかったじゃん?」

冴羽「いえいえ!とんでもない」

黄泉川「わかれば宜しい」フン

小萌「黄泉川ちゃんって警備員活動中もこんな感じなんですか?」

冴子「そうですね〜。おかげで私の仕事が増える一方です」クスクス

黄泉川「冴子!最近は始末書も減ってきたし、大人しいほうじゃん!?」

冴子「独断専行、規律違反、公務中の器物破損、これらが月に何件も上がってくるのなんてうちの管轄だけよ?」

黄泉川「うっ!」グサ

冴子「それでも犯人検挙は他と比べてうちの管轄がトップなのも事実よ。これも愛穂が現場の最前線で頑張ってくれてるおかげよ」

黄泉川「冴子・・・」パァァ

冴子「でもそれとこれとは別ね」ニコ

黄泉川「うう・・・」


冴羽「冴子、酒の席で説教なんてせっかくのおいしい酒が不味くなるぞ?」

冴子「あら説教なんてしてないわ、まだまだ序の口よ?」ニコ

黄泉川「もう勘弁してほしいじゃん」


小萌「ほんとに皆相変わらず元気そうでなによりです。それにほら!私は黄泉川先生が頑張ってる事しってますよ?」

黄泉川「小萌先生・・・・」エグエグ


冴羽「あ〜あ黄泉川ちゃん泣き入っちゃったよ」ニヤニヤ

冴子「彼女ここからが長いのよね」ニヤニヤ

冴羽「お前黄泉川ちゃんと飲むと絶対泣かすよな」ニヤニヤ


冴子「あなたこそ、最後にはベロベロに酔っ払って香さんに迎えに来てもらってるくせに」ニヤニヤ

冴羽「ばかっ!それはあいつが勝手に探しに来てるだけでこっちから頼んでる訳じゃねぇよ」

冴子「へぇそうなの」

冴羽「それに寝る場所なんて何も自分の家じゃなくてもいいんだぜ?」

冴子「へぇ・・・それは道端でも寝れるって自慢かしら?」

冴羽「わかってるんだろ?なぁ・・・今晩お前の部屋に行ってもいいかい?」

冴子「そうねぇ・・・私と飲み比べして勝てたら。っていうのはどう?」

冴羽「乗った!!この勝負受けてたとう!」


小萌「このパターンも毎回おなじみですね」クスクス
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/02/07(火) 10:36:57.87 ID:P3Xo9eoe0
次は上条さん登場です。
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/02/07(火) 10:38:11.67 ID:P3Xo9eoe0
〜〜第七学区 スーパーマーケット〜〜


上条「さて、今日は卵がLパック10個入りで88円か・・・」


上条「お一人様2パックまでときてる。タイムセールまで後15分・・・!」


香「あら上条君じゃない」

上条「あれ?香さん?」

香「久しぶりね」

上条「ああ、はい。買い物ですか?」

香「ええ、今日は卵が安いからね」ハハ

上条「俺も卵狙いです」ハハ


上条「でもこの雰囲気・・・」

ザワザワ ザワザワ

香「ええ。今日のスーパーはいつもと違うわ」

ザワザワ ザワザワ

上条「でも一体なにが?」

香「あれよ」



------特設! 北海特産コーナー------



上条「あれをみんな狙ってるのか」

香「そう。今日は海の幸をふんだんに使った特製弁当の売り出し最終日よ」

上条「みんなそれを狙って・・・でもなんで今すぐ取りに行かないんですか?」

香「あら?わからない?私達と一緒よ」

上条「え?」

香「みんな時間を待ってるのよ。半値印証時刻《ハーフラベリングタイム》を」

上条「半値印証時刻・・・」

香「でも私達が狙ってるのは卵よ。気を引き締めて」

上条「はい!わかってます。弁当なんてもやしに比べたらコストパフォーマンス悪いですから」ハハ

香「じゃあお互い頑張りましょう」

上条「はい!」
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/02/07(火) 10:39:54.39 ID:P3Xo9eoe0
ここは学園都市にあるスーパーマーケット。

毎週水曜日は卵の特売日。

そして今日は先週の金曜から開催中の北海特産市の最終日。

Lパック卵を狙う者、半額弁当を狙う者、その両方を狙う者。

様々な意思が交差するなか時間が迫る。



香「さあ、時間よ。あのお兄さんが持ってきたカートに積まれてる卵が特売の卵よ」

上条「ええ。拳闘を祈ります」




科学と特売商品が交差するとき、物語が始まる・・・・



浜面「久々にスーパーに来たけど・・・なんだこの状況」

滝壺「ここはいつもこんな感じだよ。はまづら」

浜面「スーパーって怖い場所だったんだな」



「鮭弁よこせやーーーー!!」

「鯖の味噌煮弁当は私の物って訳よ!!」

「弁当取られへんでもこんな美女にやられるんなら僕本望やわ!!」

「根性満点焼肉弁当は俺の物だーーーー!」




浜面「なんだこれ・・・・」

滝壺「もう始まってるね。行くよ。はまづら」

浜面「え!?ちょ、まって、滝壺ーーー!!」




上条「なんか聞いたことあるような声が・・・」
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/02/07(火) 10:44:29.23 ID:P3Xo9eoe0
次は久々に佐天さん登場です
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/02/07(火) 10:46:19.11 ID:P3Xo9eoe0
〜〜風紀委員 第一七七支部〜〜


佐天「じゃあ私は帰りますね」

初春「あれ?もう帰っちゃうんですか?」

白井「いつもでしたらもう少し居座り続けますのに」

佐天「な!?私にだって用事の一つや二つありますから」

初春「どうせ見たいドラマがあるとかじゃないですか?」


佐天「わ、私だってあんまり長居しちゃ悪いかな?とか思ったのに!」

白井「ですが、今日に限ってどうしたんですの?」

佐天「いや〜みたいアニメがあって丁度いい時間なんですよ」

初春「結局テレビなんですね」

佐天「アニメを馬鹿にしちゃいけないよ。初春」

初春「馬鹿になんてしてないですよ。佐天さんらしいなぁと思って」

佐天「全然嬉しくないんだけど?」ジー

初春「さ、佐天さん!アニメ始まっちゃいますよ!?」

佐天「あ!ほんとだ。じゃあお二人ともまた今度!」

白井「お気をつけてくださいな。特に人気の無い道などは避けるように」

佐天「わかってますって」

初春「また明日学校で」



〜〜路地裏〜〜


佐天「最初に好きになったのは〜♪声♪それから背中と整えられた指〜先〜♪」



佐天(こういう場所を通るなってさっきも注意れたけど近道なんだよね〜)



男a「ねぇねぇ君。今帰り?」

佐天「エンジェ・・・・え?」


男b「可愛い顔してるね〜中学生でしょ?」

男c「あ〜そんなに怖がらなくても俺達、優しさに定評あるから大丈夫だよ」


佐天(私ってss作品でチンピラに絡まれすぎじゃない?)


佐天「あ〜私急いでるんでまた今度でいいですか?」

男a「ええ?まだ日は高いぜぇ?」

佐天「でも私本当に急いでるんで・・・」

男b「早く帰りたいならさ、俺達がこの子の家に行くってのはどう?」

男ac「いいね〜!!じゃそういう事で。ね」

佐天「いや、あの!困ります!本当に・・・」

男a「いやいや、俺達がここまで譲歩してんだからさ、君も少しぐらいは腹くくりなよ?」

佐天「いえ、でも本当にごめんなさい!」
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/02/07(火) 10:48:50.70 ID:P3Xo9eoe0
男c「じゃあかわいそうだけど」

男b「そうだな〜」

男a「じゃあひん剥いちまうか!」

男bc「異議なし」

佐天(今回ばかりは本当にヤバイ・・・)


男a「あれ?涙目になってんじゃん!お前らイジメんなよ」ギャハハ

男b「まだイジメてないから」

男c「まだってなんだよ」ギャハハハ

佐天(誰か助けて・・・)


???「おい」

男abc「あん?」

佐天「あ・・・」

海坊主「その子に用がある。すまないが席をはずしてくれないか?」


佐天「海坊主さん!!」

男a「なんだよ!?おっさん!」

男b「この子に用があるって俺らの後にしろよ」

海坊主「こいつらとは知り合いか?」

佐天「いえ、さっき初めて会いました・・・」

海坊主「そうか」

男a「無視するなよ!?」


男c「おい。あんまり首突っ込むと痛い目見るぜ?」

男a「そうそう。こういうのはさ、見て見ぬフリが一番賢いんだって」

男b「それともおっさんが俺達と遊びたい訳?」

海坊主「すまないな。俺にはそういう趣味は無い」

男b「な!?」


海坊主「佐天と言ったか?ここは空気が悪い。場所を変えるぞ」

佐天「え?はい?」

男a「待てよ?ここで素直に帰らせると思ってんのかよ?」

男b「もういいじゃねぇか。ボッコボコにしてやんよ」

男c「俺らこう見えても能力者だしね」

海坊主「ふん!さっさとしろ」


男a「くらえーー!」

男b「おりゃあ!」

男c「どりゃー!」


ゴッ!ガッ!ドゴ!グギャ!


男abc「すみませんでした・・・」ボロボロ
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/02/07(火) 10:50:19.36 ID:P3Xo9eoe0
佐天(すごい・・・相手の能力者だってレベル1〜2だけどそれにしても複数相手にしてるのに)


海坊主「あんまり目立った行動するんじゃないぞ?」

男abc「はい!」


海坊主「いくぞ」

佐天「は、はい!」


スタスタ スタスタ

佐天(この人歩くの早い・・・!)


佐天「あの!ありがとうございました!助けてもらって・・・」

海坊主「気にするな。たまたまあの道を通りかかっただけだ」

佐天「はぁ・・・」

佐天(会話が続かない)


スタスタ スタスタ


佐天「まだお店は修理中ですか?」

海坊主「ああ」

佐天「外壁とか結構壊れちゃってましたよね〜」

海坊主「ああ」

佐天(会話が・・・)




〜〜佐天が住む学生寮近く〜〜

佐天「あの〜ここまでくれば大丈夫ですよ?私の住んでる所あそこなんで」

海坊主「そうか、じゃもう俺は行くぞ」


佐天「あ、あの!」

海坊主「ん?」


佐天「今日は助けてもらって本当にありがとうございました!それにわざわざ送ってもらっちゃって・・・」

海坊主「気にするな。俺もたまたまこの辺に用があっただけだ」カァァ

佐天「でも、今日は本当にありがとうございました!また皆でお店に行きますね!」

海坊主「ああ、だが修理までにあと3日ほどかかると思う」

佐天「分かりました!じゃあ!さよなら」



スタスタ スタスタ



佐天(嘘がバレバレですよ。この辺なんて学生寮しかないんだから用事なんて無いはずなのに)クス
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/02/07(火) 10:55:26.64 ID:P3Xo9eoe0
〜〜後日〜〜

初春「じゃああの喫茶店のマスターに助けてもらったんですか?」

佐天「そうなのよ。あのマスター見た目だけじゃなくて本当に強いの!!」

白井「まぁ確かにあの風貌は只者ではありませんの」

佐天「能力者相手でも怯む事無く、果敢に立ち向かっていく様はまさに“ソルジャー”って感じだったね」

御坂「本当に元軍人さんだったりして」

初春「え〜それはどうなんでしょう?そんな人が学園都市にいますかね?」

佐天「学園都市って割と色んな人がいるからね〜」


初春「それにしても佐天さんはよくスキルアウトに絡まれますね」

白井「全くですの!わたくしどもがあれほど言ったのにもかかわらず危険な路地裏をお通りになって、その挙句に危険な目に・・・」

御坂「まぁまぁ、こうして何も無かったんだからいいじゃないの」

佐天「ははは、今後は気をつけます・・・」


御坂「とにかく!またあの喫茶店に行ってお礼言わなきゃね!」

佐天「はい!海坊主さんはあと2日ぐらいで修理が終わるって言ってたんで終わったらすぐにでも!」

初春「海坊主さん?佐天さんマスターの事《海坊主さん》って呼べたんですか?」

佐天「あ〜咄嗟的にね」ハハハ

白井「なんだか怪しいですの」

佐天「何がですか!?」

白井「別に何でもありませんわ」クスクス

佐天「もーなんなんですか!」


御坂「黒子、あんまりからかっちゃ駄目よ〜?」

白井「はい、ほどほどにしておきますわ。お姉さま」


御坂「とにかく、喫茶キャッツアイが復帰したら一番のお客様としていきましょう」

佐天「はい!もちろんです」

白井「わたくしもご一緒させていただきますわ」

初春「私も《海坊主さん》って呼べるかな〜」ニヤニヤ

佐天「初春!」

初春「冗談ですよ〜佐天さん」


佐天「まったく久々の登場だってのに・・・」

初春「え?何か言いました?」

佐天「ううん!?何でもない!」

初春「??」


237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/02/07(火) 10:59:23.45 ID:P3Xo9eoe0
海坊主「はっくしゅん!!」

美樹「あら?風邪?」

海坊主「いや、そういう訳では無いが・・・」

美樹「誰かが噂でもしてるんじゃない?」

海坊主「ふん。誰が俺の噂なんかするか」

美樹「そう?もしかしたらあの娘達かもしれないわよ?」

海坊主「あの娘たち?」

美樹「ええ。この前来てくれた中学生の女の子たちよ。ファルコンって若い女の子にモテるから」ニヤニヤ

海坊主「な!?」カァァ

美樹「ふふ冗談よ」クスクス
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage saga]:2012/02/07(火) 11:02:17.34 ID:P3Xo9eoe0
少ないけどこんな感じで終わりです。
また何か思いついたら投下します
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/02/07(火) 18:36:55.38 ID:AvJ16b0AO
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) :2012/02/22(水) 15:44:58.93 ID:06O+T9rAO
待ってる
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