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男「調教ゲーは楽しいなぁ。」シコシコ - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:04:20.34 ID:n6wv4CFq0
※エロ注意

男「くそっ、またコンプし終わっちまった・・・。」フゥ…

コンコン

妹「お兄ちゃん、いる?いい加減ハロワ行こうよ・・・」

男「断る!いい加減しつこいぞ!」

妹「・・・そっか。ごめんね。」トボトボ

男「ったく煩わしいなぁ家族ってのは。俺も調教ゲーの主人公になれれば・・・」

男「ムスコ一つで女どもはメロメロ、家族も居ないし基本玉の輿だ。うらやましいったらありゃしないぜ。」
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ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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2 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:04:55.78 ID:n6wv4CFq0
PC「おい」

男「?なんだ、エロゲ自動再生したまんまだったっけか?」

PC「聞こえてんだろ、お前だよ、お前。そこの小太りの内弁慶。」

男「っ!?な、なんだ・・・?」

PC「お前の欲望、ワシが叶えてやるよ。」

男「爺さんの声・・・?そんな声はこのゲームには・・・」

PC「ああもう面倒くさい奴じゃな!いいから行って来い!」

男「パ、パソコンに穴!?おいやめっ!ま、待て!止めろおおおおおおおおお!?」ギュオオオオ
3 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:05:35.80 ID:n6wv4CFq0
ドスッ

男「っ痛・・・ここは、学校?」

???「オイオイ、マジだったのかよ・・・あのジジイなんて事してくれやがる。」

男「誰だ!?」

主人公「なんだ、俺の顔を見忘れたのか?」

男「お前は・・・俺が昔やってたエロゲの主人公!?」

男(なんか体が若干透けてるけど・・・)

主人公「ご名答だ。ったく、なんてこった・・・こんな奴と入れ替わっちまうなんて。」ヤレヤレ
4 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:06:25.49 ID:n6wv4CFq0
男「入れ替わる?どういうことだよ。」

主人公「・・・服のポケットに鏡入ってるから、自分の顔見てみろ。」

男「服?あれ、俺いつの間に着替えたんだったかな。」

男(こんな制服みたいな服、持ってたっけ?)

男「えーと、これか・・・」パカッ

男「・・・・・・」

男「ええええええええええええええええええええええええええええええええ!?」
5 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:07:08.17 ID:n6wv4CFq0
男(フツメンになってる!?あれ、イケメンじゃねえのかよ!?」

男「てかこれコイツと一緒の顔じゃねぇか!」

主人公「聞こえてるぞ。悪かったなぁ、イケメンじゃなくてよ!」ギリッ

男「うわ、わ、悪かったよ。怒るなって!」アワアワ

主人公「・・・まぁいい。これで大体分かったろ。」

男「神様か何かが俺を『学園調教〜悦楽の華乙女〜』の世界に連れて来て、お前の体を貰ったって解釈でいいんでしょうか!」キラキラ

主人公「うわ、目ぇキラッキラさせてやがる・・・きめぇ」ボソッ

男「?」
6 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:07:48.82 ID:n6wv4CFq0
主人公「ああそうだよ。気持ち悪いくらい飲み込みが早いな。」

男「よっしゃぁ!これで俺も華の調教ライフだ!」グッ

主人公「黙れ!」ギロッ

男「っ!?な、なんだよ・・・?」ビクビク

主人公「まだ昼間だろうが!昼間っから学園のど真ん中で調教ライフとか言ってる奴に女の子が寄ってくるか!?来るのかよ!?」

男「・・・はい、来ません。」

男(お前の声もかなり大きいじゃねぇか)

主人公「ちなみに言っとくが、俺は今このゲームに存在してない事になってる。いわば意識だけの存在だ、お前以外に俺の声は聞こえてねぇからな?」
7 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:08:17.96 ID:n6wv4CFq0
男「心の声聞こえてんのかよ!?」

主人公「俺の意識とお前の意識が繋がってる状態だからな。心の声くらい聞こえるさ。お前だって俺のモノローグずっと読んでたんだろ?」

男「そりゃ、そうだけどよ・・・」

主人公「そろそろ授業が始まる。さっさと教室に行かねえと女の子に会えねぇぞ?」

男「おっと、そりゃヤバい!」ダダダダ

主人公「・・・ハァ。」
8 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:08:52.14 ID:n6wv4CFq0
教師「では、授業を終わります」

男「今、ありのまま起こった事を話すぜ・・・「授業が始まったと思ったら終わっていた」何を言ってるのか分からねーと思うが」ドドド

主人公「催眠術でも超スピードでもないぞ?調教ゲーなんだから授業パートが無いのは当たり前だろ。ほら、さっさと横の席の女子に話しかけろ。」

男「えっ?・・・」

女子「ふんふふんふふ〜ん♪」

男「あ、あの、あ・・・」ボソボソ

女子「?どうしたの主人公君。ちょっと聞き取れなかったから、もう一回言ってもらえるかな?」
9 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:10:15.17 ID:n6wv4CFq0
主人公(おい!何やってんだよ!ここで仲良く話さないとフラグのフの字も立たないんだぞ!)

男(ムリムリムリムリ!初対面の女の子にどう話しかけりゃいいんだよ!だいたい「主人公」ならここは和気藹々に話せる筈だろ!?)

主人公(そりゃ中身が俺だからだ!俺なら余裕だぞこんなの!)

男(いや、俺は無理!無理だから!)

主人公(ったく・・・おい、ちょっと体借りるぞ!)

男(いや、ちょっ、えええええええええええええ!?)

男「ハハ・・・わりぃ、寝ぼけてたわ。それよりも女子さん。手元のそれ、何してんだ?」
10 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:11:35.10 ID:n6wv4CFq0
女子「これ?これは服のデザイン画だよ♪」

男「へぇ、上手なんだな・・・」

女子「そ、そんなことないよ。」テレテレ

男「いや、マジで上手い。服のデザインが趣味なのか?」

女子「うん!私、いつか自分のデザインした服をファッションショーに出すのが夢なの!」

男「そっか・・・凄えなぁ。俺絵を描くのとかてんで駄目でさ。描ける人が羨ましいぜ。」

女子「ちょっとコツを掴めば簡単だよ!きっと主人公君だってすぐに上手になるよ?」

男「一人じゃどうにも難しくてよ・・・今度暇な時で良いからさ、絵の描き方教えてくれないか?」
11 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:12:57.13 ID:n6wv4CFq0
女子「うん、いいよ!んーと・・・それじゃあ今日の放課後に、屋上でいい?」

男「助かる!ありがとよ、女子さん!」

女子「どういたしまして。一緒に頑張ろう♪それじゃあ次移動教室だから、私そろそろ行くね?」

男「おう、また後で!」

女子「それじゃあねー!」

主人公「・・・ほら、後はお前がやれ。」

男「っと、うわっ!?も、戻ったのか・・・」
12 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:13:34.98 ID:n6wv4CFq0
男「お前凄いんだな・・・ちょっと見直した」

主人公「普通の人間ならあのくらい出来るだろ。大体お前声こもりすぎなんだよ。」

男「う・・・わ、悪かったな。」イジイジ

男(でも、会話シーンは全部コイツにやってもらえば・・・)

主人公「やらねぇよ。大体アレはもの凄く消費が激しいんだ。」

男「消費?」

主人公「・・・ほら、次は移動教室だ。さっさと行くぞ。」

男「わ、分かってるよ。」
13 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:14:01.68 ID:n6wv4CFq0
廊下

男「急がないと間にあわないな・・・」タタタ

ドンッ

金髪「キャッ!?」

男「うわっ!」

金髪「ちょっとアンタ!走るにしても前見て走りなさいよ!」

男「ご、ごめ」
14 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:14:33.45 ID:n6wv4CFq0
主人公(ここでは高圧的に言い返せ!後あのパンチラをしっかり拝んどけ!)

男(言い返すったってどうすれば・・・!パ、パンチラは見たけど)ムクムク

主人公(あーもうしょうがねぇ奴だな!いいか、今から俺が言うセリフを復唱しろ!)

男「そ、そっちこそ前見ろよ・・・このひ、貧乳!」

金髪「なっ・・・!」カァー

男「あっ、違っ、ご」

金髪「死ね、このヘンタイ!」

バキッ!
15 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:15:04.05 ID:n6wv4CFq0
男「痛っ!」

金髪「二度と顔見せるんじゃないわよ!」タタタ


主人公(ハァ・・・2点。)

男(なんでそんなに低いんだよ!?ちゃんとやったぞ!?グーで殴られたんだぞ!?)

主人公(いいか、調教ゲーの主人公がビクビクしてどうすんだ。常に堂々と振舞い、誰とでも仲良くできる一般人を演じる。そうじゃないと調教なんて出来るはずねぇだろ。)

男(う・・・)

主人公(お前はもう少しハッキリ喋る努力をしろ。そうしないと始まらねぇ。)

男(わ、分かった)
16 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:15:40.64 ID:n6wv4CFq0
教師「では、図書館での授業を終わります。各自借りた本を元の棚に戻してくるように。」

男「慣れないなぁ、この超スピード・・・いつの間にか本持ってるし。」

男「さて、本棚本棚っと・・・」

無口「・・・」ペラ

男(本棚の前に知らない女の子が立ってるんですが)

主人公(はい、気さくに話しかけてください。フラグが立ちます)

男(無理です、死んでしまいます)

主人公(そのまま死ねよコミュ障。・・・ああもう、こんな選択肢も無いような所でやりたくねぇのに!)
17 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:16:11.08 ID:n6wv4CFq0
男(うわっ!?)

男「無口さん、そこの本棚に本返したいんだけど、ちょっと動いてもらえるか?」ニカッ

無口「・・・」スッ

男「ありがとよ。・・・それ、北欧神話の本か?」

無口「・・・」コク

男(厨二びょ)

主人公(黙ってろ)
18 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:16:43.45 ID:n6wv4CFq0
男「俺もゲームとかで見た事あるんだが、確か北欧神話ってゼウスっていう神様がグンニグルっていう槍持ってる奴だよな?」

男(違うって!)

主人公(んなこたぁ分かってんだよ!いいから見てろ)

無口「・・・」フルフル

男「あれ?じゃあどんなのだ?」

無口「・・・最高神はオーディン。オーディンが持っている万物を貫く槍が、グングニル。」ボソッ

男「そうなのか!?・・・悪いな、付け焼刃の知識で語っちまって。興味はあるんだが、どの本見ればいいのか分かんなくてよ。原典は難しそうだし・・・」
19 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:17:13.26 ID:n6wv4CFq0
無口「・・・」スッ

男「これは・・・『猿でも分かるほくおうしんわ』?もしかして、貸してくれるのか?」

無口「・・・」コク

男「助かる!家に帰って読んでみるぜ!」

無口「・・・返却期限は、一週間」ボソッ

男「分かってるよ。ちゃんと返しに行くって!」

無口「・・・じゃあ。」
20 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:17:42.30 ID:n6wv4CFq0
男「っとと。結局この本貰っちゃったけど・・・読むのか?」

主人公「当然だろ。まずは会話の糸口を掴むんだよ。・・・それよりも、そろそろ夕方だ。分かるよな?」

男「初めてのエロシーンか・・・!」ドキドキムクムク

主人公「声に出すな。勃てんな。」

男「はい」

主人公「ペットボトルが鞄の中にあるだろ?そのペットボトルをタイミングを見計らって女子に渡せ。」
21 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:18:38.64 ID:n6wv4CFq0
男「この、お茶のペットボトルか?なんでそんなものを・・・」

主人公「シナリオを忘れたのか?それは俺が今朝作って来た媚薬睡眠剤入りのお茶だぞ。」

主人公「『これを飲ませればたちどころに眠っちまう。さらに昼でも夜でも発情し続け、俺の精液を貰わないと満足できなくなる』とまぁ都合のいいシロモノだ。」

男「なっ・・・」

男「・・・と、とにかく屋上に行けばいいんだろ!?行ってくる!」バタバタ

主人公(そろそろ、キツくなってきたか・・・)
22 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:19:12.85 ID:n6wv4CFq0
屋上


女子「あ、主人公君!こっちだよー♪」

男(可愛い・・・)

男「ごめん女子さん、待たせちゃって・・・」

女子「いいよ別にー。それじゃあまずは、デッサン教えちゃうよ!この空き缶を出来るだけ正確に〜〜」

女子「〜〜って感じ。それじゃあ一緒にやってみよっか!」

男「う、うん!」

女子(主人公くん、なんだか丁寧な口調になってる?)
23 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:19:42.61 ID:n6wv4CFq0
30分経過

女子「ふんふふんふふーん♪あ、主人公君。影はこうやって・・・」カキカキ

男「え、えーと・・・こうかな」カキカキ

女子「うん、そんな感じ!もう少しで完成だから頑張ろう!」

主人公(おい、そろそろ渡せ。)

男(ちょっと黙っててくれよ、折角影が上手く出来そうなんだ)

主人公(・・・)
24 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:20:20.44 ID:n6wv4CFq0
1時間経過

女子「できたー♪」

男「う・・・酷い出来になった・・・。」ショボン

女子「最初はそんなものだよ。ゆっくりデッサン力をつけていこっ。」

男「うん、そうだねっ・・・!?」

主人公(おい、いい加減に渡せよ)

男(なんで渡さなきゃいけないんだよ!このままでもいいだろ!)

主人公(・・・お前、女子を犯したくないのか。)

男(っ・・・!)
25 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:20:58.59 ID:n6wv4CFq0
主人公(いいか、今のお前じゃあどこまで行っても恋人になんかなれねぇ。それは自分が一番良く分かってんだろ?)

男(そ、そんなこと)

主人公(しかもゲームの趣旨を外れるんだ、今の生ぬるい関係がいつまでも続くと思うなよ。)

男(それは、困る・・・)

主人公(じゃあ早く渡せ!タイミングを逃したら一気に「なにごともなく卒業した」的BADエンドだ!)

主人玖(動け!それがどんな結果になっても良い!挑戦するんだよ!人生、見逃し三振より惨めなことはねぇぞ!)

主人公(代打でもなんでも打席に立ったんなら、バット振りやがれ!)

男(・・・くそっ!)
26 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:21:38.49 ID:n6wv4CFq0
男「あ、あの女子さん!これ・・・喉乾いたと思って・・・」

女子「あ、お茶だ!ありがとー!」ゴクゴク

女子「渋くて、おい、し・・・あ、れ?・・・Zzz」ドサッ

男「やっちゃった・・・これ、犯罪だよな」ビクビク

主人公「んじゃ、さっそく反応を確かめるか。」

男「は、反応って・・・」
27 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:22:23.82 ID:n6wv4CFq0
主人公「決まってんだろ、触るんだよ。お前が触りたい所をな。」

男「そ、それじゃあ・・・」ソーッ

女子「ぅ、んぅ・・・」モジ

男「うわっ、ちゃんと反応した!」

主人公「あんま大きな声出すな、起きるだろうが!・・・それより、唇狙いとかチキンにもほどがあんだろお前」

男「う、うるさい!ちゃんと今からやるに決まってるんだろ!」サワサワ

女子「ふぁ・・・ん」クネッ
28 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:22:52.14 ID:n6wv4CFq0
男「」ビクッ

主人公「指先で触るだけなのが微妙なとこだが・・・まぁいい。最後は、分かってるよな?」

男「う、うん。」クチュ

男(うわ、凄い湿って)

女子「ふぁぁぁ!」ビクッ

男「おわああああああああああああ!?」ビックンビックン

女子「ぁぁぁ・・・ん、んぅ」スヤスヤ

男「ハーッ、ハーッ・・・」ムクムク
29 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:23:24.33 ID:n6wv4CFq0
主人公「二重の意味で息が上がってんな。本格的にヘタレの称号が貰えるかもしれねぇぞ、お前。」

男「くそっ、悪かったなヘタレで・・・」

主人公「さて、これから女子が起きるまで待機することは分かってるよな?」

男「あ、ああ。「あの後急に寝ちゃったんだよ」ていう展開にするんだろ?」

主人公「そうだよ。だが、その前にお前には言っとかなきゃならねぇ事がある。」

男「な、何だよ突然」

主人公「・・・お前は、女を自分のモノに、奴隷にしようとしている自覚があるか?」
30 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:24:18.09 ID:n6wv4CFq0
男「そ、そりゃあるさ。」

主人公「いいか、調教は女を自分の管理下に置くって事だ。もっと言うなら・・・調教した後も、責任持って一生のそいつの世話をするってことだ。」

男「そんなの、当たり前だろ・・・」

主人公「女を奴隷にするってことはな。そいつを殺すも同じなんだよ。あらゆる交友関係を断ち切り、自分専用の肉穴にする。」

主人公「それがどれだけ重く、罪深いことか、しっかり理解できているか?」

男「う・・・でも、調教した後普通に暮らせば・・・」

主人公「甘えんじゃねぇ!」

男「っ!」ビクッ
31 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:25:07.66 ID:n6wv4CFq0
主人公「いいか、調教をした奴がまともな人生を送れると思うな。ましてや『普通』なんざもってのほかだ。」

主人公「もう親に顔向けもできねぇし、お天道様の下も歩けなくなってんだよ、お前はな。」

男「う、うぅ・・・」ウル

主人公「だがな!それがどうした!」ニカッ

男「えっ?」

主人公「お前の人生だろうが!親もお天道様も関係ねぇ!先に闇しかなかろうと!お前が決めた生き方なら、お前自身が貫いて行け!」

男「主人公・・・!」ボロボロ
32 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:25:39.28 ID:n6wv4CFq0
主人公「一度調教始めたからにゃあ、負けねぇ引かねぇ悔やまねぇ!前しか向かねえ振り向かねぇ!ねぇねぇ尽くしの男意地!」

主人公「それが俺達、調教ゲーの主人公だ!」

男「・・・俺、ヤるよ!この子を一生、責任持って!俺の奴隷にする!」グシグシ

主人公「そうだ、それでいい!お前は、今日から調教者だ!」ガシッ

男「うん!」ガシッ
33 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:26:18.98 ID:n6wv4CFq0
女子「Zzz・・・あれ、私、なんで眠って・・・主人公君!?何す」

男「うおぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」ズブズブ

女子「いぎぃ!?主人公君っ・・・!がっ!止めて・・・!痛い・・・!んぅっ・・・!」ハァハァ

男「おらああああああああああああああああああああああああああああああああ!」ズブズブズブ

女子「なんっで・・・こんな・・・!いやあああああああああああああ!」

男「出すっ!」ズブズブズブズブ

女子「止めて!お願いっ!もう・・・ぎぃっ!」ビクビク

主人公(抜いて出せ!)
34 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:26:48.09 ID:n6wv4CFq0
男「うっおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」ドピュッ

女子「きゃああああああああああああああああああああああ!?あ、あぁ・・・」バタッ

主人公「・・・気絶したか。」

男「ふぅ・・・責任は、とる、から。」

主人公「ああ。・・・しっかり幸せにしてやれ。それと」

主人公「今のうちに写真撮っとけ。脅迫に使える。」

男「了解!」パシャパシャ
35 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:27:28.30 ID:n6wv4CFq0
女子「う、うぅ・・・」フラフラ

男「目が覚めた?女子さん。」

女子「主人公君!?や、やめて!こっちに来ないで!」

男(そう、俺は罵られて当然のことをした。間違いなく女子さんからは一生怨まれるだろう。・・・だけど!)

男「女子さん、今携帯に送った写真。何か分かるか?」

女子「・・・っ!?これ、は・・・!」

男「そう。俺はその写真を添付したメールを知り合い全員に、更にネット上に一瞬で流すことが出来る。」

女子「や、止めて・・・」
36 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:28:03.90 ID:n6wv4CFq0
男「止めてほしかったらどうすればいいか・・・分かるな?」

女子「う、うぅぅぅぅぅぅ・・・私が、私が何をしたの・・・?」ボロボロ

男「・・・」ズキン

主人公(・・・これが、お前がした事の結果だ。)

男(・・・分かってる。俺は自分に親切にしてくれた女の子に一生癒えない傷をつけて、泣かせたんだ。)

主人公(じゃあお前が何をするべきか・・・分かるよな?)

男(・・・あぁ。)

男「じゃあ、俺は行くから。」スタスタ

女子「うぅ、うわああああああああああああああああああああああん!」ボロボロボロボロ
37 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:28:52.06 ID:n6wv4CFq0
帰り道

男「なぁ、なんかお前薄くなってないか?」

主人公「・・・ああ。多分あと一回体を借りたら、俺は消える。」

男「なっ!?」

主人公「言ったろ、消費が激しいってよ。」

男「嘘だろ、おい!折角・・・」

主人公「嘘じゃねぇ。マジだ。」
38 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:29:49.89 ID:n6wv4CFq0
男「そん、な・・・」

男「・・・」テクテク

主人公「・・・」

男「・・・」テクテク

主人公「おい、前見てみろ。」

金髪「・・・」トボトボ
39 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:30:44.64 ID:n6wv4CFq0
男「金髪さん・・・!?なんで一人でこんな所に・・・。」

主人公「アイツは口が悪いせいで友達いないからな。お前とぶつかった時も一人だったろ?」

男「そうなのか・・・」

男(下向いてトボトボ歩いてる・・・雰囲気暗いなぁ。活力が無い人ってこんなに話しかけづらいのか・・・)

男(俺も、あんな雰囲気だったのかな・・・)

主人公「なんだ、お前も友達居ないのか。」

男「なんだよ!悪いか!」
40 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:31:13.13 ID:n6wv4CFq0
金髪「・・・?」クルッ

男「あ」

主人公「あ」

金髪「二度と、顔見せるなっていったわよね・・・この変態!」

男(あれ、意外と感触悪くない・・・気がする)

主人公(まぁ、今のアイツに唯一近づいてくる人間だからな。口ではああいってるけど、正直嬉しいのもあるんだろう。枯れ木も山の賑わいってやつだな)

男(酷い例えだなオイ)
41 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:31:40.91 ID:n6wv4CFq0
主人公(それより、腹決めろよ)

男(腹?)

男「い、いや今朝の事を謝ろうと思って・・・」

金髪「は?どう謝るってのよこのドスケベ!人を胸でしか見れないなんて脳が陰茎に直結して血液の代わりに精液流れてんじゃないの?死ねクソ変態!」

バキッ

男「痛っ!」
42 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:32:32.74 ID:n6wv4CFq0
金髪「そもそもアンタ狙ってぶつかったんでしょ?あーやだやだ怖い怖い!レイプされるわー。性犯罪者予備軍はさっさと警察の御縄にかかるか死刑判決受けて死ね!てか今死ね!」

バキッバキッ

男「まっ、止めっ・・・!」

男(ヤバい、意識が・・・)

主人公(仕方ねぇな。・・・ここは任しとけ。気絶しちまったら最後、全てのフラグが折れちまうぞ。)

男(駄目だ!お前が消えたら、俺は!)
43 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:33:04.65 ID:n6wv4CFq0
主人公(へっ、もう忘れたのか?お前が大事にするべきなのは俺じゃねぇ。お前自身だ。このゲームの、お前の人生の「主人公」は最初からお前なんだよ!サブキャラの見せ場を奪ってんじゃねぇ!)

男(・・・でもっ!)

主人公(いいからっ・・・貸せっ!)

金髪「あぁもうアンタの存在で今日も地球上の二酸化炭素が無駄に増えていくわー。生きてて親兄弟その他全有機生命体に対して申し訳ないと思わないの?」

金髪「アンタみたいな汚染物質はただちに大問題よ!早くコンクリート詰めにして地下深く封印しないと周りまで汚染されちゃうじゃない!早くコンクリートに埋まってよ!ほら!」

バキッバキッバキッ

ガシッ
44 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:33:47.38 ID:n6wv4CFq0
金髪「っ!?」

男「おうおうおう!人が下手に出てりゃあ良い気になりやがって!いい加減にしやがれよぼっち貧乳!」

金髪「な、なによ!変態の癖に・・・私は学校の理事長の娘なのよ!」

男「知るか!!!」

金髪「!?」ビクッ

男「お前が誰だとか、俺が誰だとか関係ねぇ。俺は、お前を俺のモノにする!」

金髪「ヒッ・・・!こ、来ないでこの変質者・・!大声出すわよ・・・!」

男「・・・」ツカツカ
45 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:34:32.33 ID:n6wv4CFq0
金髪「来るなって言ってるでしょ!むぐっ!?」

男「ほら、たっぷり飲め・・・睡眠薬入りの、特製茶だ・・・!」

金髪「むーっ!むーっ!」グピグピ

金髪「む、ぐ・・・Zzz」

主人公(ホラよ・・・後は、お前が、やれ。)

男(嫌だ!駄目だ、主人公!消えるな!)

主人公(自分の、決めた、道を・・・)フッ

男(嫌だあああああああああああああああああああああああ!」
46 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:35:02.44 ID:n6wv4CFq0
男「う、うぅ・・・」ボロボロ

金髪「Zzz・・・」

男「俺は・・・俺は・・・!」クチュクチュ

金髪「ふぁっ・・・ん・・・」

男「俺は・・・!」クチュクチュ

金髪「あ、ふぁっ・・・!っ!?」ガバッ

男「!?」
47 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:35:33.44 ID:n6wv4CFq0
金髪「きゃあああああああああああああああああああああ!?」

バキッバキッバキッ

金髪「死ねッ!死ね!死ね!死ね!死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!」

男「がっ、はっ!う、ぐっ!」

ボキッ

金髪「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!死んでしまえ!」

男「がぁっ!?」
48 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:36:17.36 ID:n6wv4CFq0
男(俺は、駄目、なのか・・・何をやっても中途半端で・・・このまま・・・終わる、のか・・・?)

男(善も、悪も、何も為さないで・・・)

男(もう駄目だ・・・俺には、何も・・・)

主人公(ったく、諦めの悪ぃツンツン女が・・・!)フラァ

男(主人公!生きてたの!?)

主人公(・・・男、来い。一気に蹴散らすぞ。)

男(・・・え?)

主人公(合体だよ・・・!最後の締めは、中出し射精で決めてやる!)

男(・・・うん!)
49 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:37:23.96 ID:n6wv4CFq0
男「・・・!」ザッ

金髪「何仁王立ちしてんのよ!死ね死ね死ね死ね死ね死ねぇ!」

主人公「無茶で無謀と笑われようと!」

主人公「意地が支えの調教道!」

男「膜があったら破って壊す!」

男「胸が無ければこの手で作る!」

男・主人公「「股間のマグマが炎と燃える!」」

男・主人公「「超絶合体!」」ズブズブズブズブズブッ
50 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:37:53.76 ID:n6wv4CFq0
金髪「きゃああああああああああああああああああああああああ!?」ミチミチ

男・主人公「「中出し射精ええええええええええええええええええええ!」」ドピュゥゥゥゥゥゥゥ

男「俺を!」

主人公「俺達を!」

男・主人公「「誰だと思っていやがるうううううううううううううううううう!」」ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

金髪「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」ビクンッビクンッ
51 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:38:43.48 ID:n6wv4CFq0
金髪「くそっ!くそっ!くそっ!殺してやる殺してやる殺してやる!」ブンッ

男「その手は食わねぇ!」ガシッ

金髪「なっ!?」

主人公(いいか男・・・忘れんな。お前がこれから行く道はお天道様の道でもねぇ、誰かが通った道でもねぇ。お前が、お前自身が切り開いていく道だ。)

主人公(だから・・・誰よりも、何よりも!自分を信じろ!)

男(主人公・・・?)
52 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:39:17.22 ID:n6wv4CFq0
男「ひぃっさあああああああああああああああああああああああああああああつ!」

金髪「や、止めて・・・!」ビクン

男「ギガァ、子宮ぅぅぅぅぅ、ブゥレイクウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!」ドピュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

金髪「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」ビクビクビクビクビクッ



主人公「あばよ、男・・・」
53 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 19:39:50.11 ID:n6wv4CFq0
男「主人公・・・?主人公・・・!?」






男「主人公おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
54 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga sage]:2011/12/12(月) 19:40:18.01 ID:n6wv4CFq0
前編終わり。
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/12/12(月) 20:13:23.47 ID:DZeQwGN4o
乙 
男頑張れ
56 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 20:17:20.98 ID:IuClZpcMo
後半に発揮するであろう注意書きに期待
57 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 20:51:51.72 ID:n6wv4CFq0
男「くそっ・・・くそっ・・・!」パシャパシャ

金髪「あ゛、あ゛あ゛あ・・・?」

男「主人公は死んだ!もういない!」ボロボロ

男「だけど、俺のムスコに!この胸に!一つになって生き続ける!」

男「ケツを掘るなら天を衝く!」

男「子宮掘っても掘りぬけて!」

男「突き抜けたなら、俺の勝ち!」

金髪「なに、を・・・言って・・・」
58 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 20:52:21.37 ID:n6wv4CFq0
男「俺は男だ・・・主人公じゃない。」

男「俺は俺だ!調教者男だああああああああああああああああああああ!」

男「喰らえ、必殺!」

金髪「あの、技は・・・止め、て・・・」

男「ギガァ・・・子宮ゥゥゥゥゥゥ、ブゥレイクゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!」ドビュルルルルルルルルルルルル

金髪「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛♪」ビクビクビクビクビクビクビクビク

59 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 20:53:01.33 ID:n6wv4CFq0
〜1週間後〜

女子「はぁっ、はぁん・・・なります!ならせて下さい!ご主人様のモノに、してくださいいいいいいいいいいい!」ビクンビクン

男「ああ、勿論だ!」ダキッ

女子「あはぁ・・・。ありがとうございます、ご主人様♪」

金髪「ご、ご主人様!私以外にも女の子を!?」

男「そうだ!全員の相手をしてやる!」

金髪「ま、まぁ私の精液が減らなければいいですけど・・・」

男「心配するな!やってやるさ!」ナデナデ

金髪「あぅ・・・ご主人様・・・」テレテレ
60 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 20:53:36.54 ID:n6wv4CFq0
男「主人公がフラグが立つと言ってたのはあと一人、無口・・・。」

男「ヤッてやる・・・!」

友「おう主人公、何天に拳突き立ててるんだよwwwwラオウかお前はwwww」

男「おう、悪いww最近北斗の拳にハマっててさwwwww」

友「んじゃ俺ちょっと図書館に行ってくるわ。」

男「珍しいな、お前が本なんて。」

友「まぁ、ちょっとなww」

男「・・・」
61 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 20:54:03.66 ID:n6wv4CFq0
友「おう、待ったか?」

無口「・・・」フルフル

友「はは、たまには喋れよ。彼氏彼女の仲なんだから。」

無口「・・・好き」テレテレ

友「〜〜〜っかぁー!たまに喋ったらこれかよ!可愛いなぁ俺の彼女は!」ナデナデ

無口「・・・大声で、言わないで・・・その、はずかしい・・・」

友「よーし、んじゃ今日も愛を確かめ合ったことだし、部活行ってくるぜ!」

無口「うん。・・・怪我、しないでね。」ニコ

男「・・・」コッソリ

男(そういう、事か。)
62 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 20:54:41.33 ID:n6wv4CFq0
〜5分後〜

男「無口さん、ちょっと北欧神話の事で聞きたいことがあるんだが、いいか?」

無口「・・・何?」

男(心なしかいつもより口数が多いな)

男「ここが〜〜〜〜〜〜なんだけど・・・」

無口「それは〜〜〜〜〜〜で〜〜〜〜〜。で、こっちに〜〜〜〜〜で・・・」
63 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 20:55:13.39 ID:n6wv4CFq0
〜30分後〜

男「ありがとう!大体分かった!」

無口「あなたはもう少し理解を深めた方がいい・・・興味があるだけじゃ、どうにもならない。」

男「う、悪い・・・その、お礼と言っちゃなんだけどさ。飲み物飲まないか?」

無口「・・・私は、今日は図書委員の仕事しないといけないから。」

男「じゃあ俺のお茶分けるよ。」コポコポ

男「はい。」
64 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 20:55:45.42 ID:n6wv4CFq0
無口(図書館は飲食禁止なんだけど・・・もう、どこから出したのか紙コップに注いじゃってるし・・・飲まないと悪いかな・・・。)

無口「・・・ありがとう。」コクコク

無口「あ、れ・・・」ドサッ

男「さて、後は・・・」ピリリリリリリ

男『俺だ。無口を捕獲した。』

金髪『無口を・・・はい、はい。分かりました。もう、私の時の精液減ったら承知しませんよ、ご主人様♪』

男「ああ、分かってるさ。」ピッ
65 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 20:56:43.55 ID:n6wv4CFq0
同日・深夜 お金持ちな主人公邸に都合よくあった地下の透明な仕切りのある部屋

友「暗いな・・・おい!約束通り一人で来たぞ、男!早く無口を出せ!」

男「・・・来たか。」

友「テメェ、無口に何かしやがったらただじゃおかねぇ!ぶっ殺してやる!」

男「女子。・・・頼む」

女子「はい♪・・・ほら、入って。」ガチャ

無口「・・・そん、な・・・」ヘタッ
66 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 20:57:52.48 ID:n6wv4CFq0
友「無口!?おい、お前なんで裸なんだ!男!この透明な壁外せ!」ガンッガンッ

男「お前らには、ゲームをしてもらう!日が昇るまでに、無口が俺に服従の意を示さなけりゃお前らの勝ちだ!そうじゃなければ俺の勝ち!」

友「ふっざけんな!お前なんざ今すぐ警察に連絡して・・・!圏外!?」

男「この部屋に電波が入るわけないだろ。なんのための部屋だと思ってやがる!」

友「くそっ・・・」

男「さぁ、無口。選べ。決して交われない彼氏か!今すぐに至高の快楽を得られる調教者か!」

男(言っててなんだが、若干恥ずかしいなコレ!)
67 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 20:58:18.54 ID:n6wv4CFq0
無口「う、うぅ・・・」

友「大丈夫だ!無口!俺はお前を愛してる!だから!お前も俺を愛してくれ!」

無口「・・・がん、ばる。」ポロポロ

友「それでこそ、俺の彼女だ!」

〜一時間経過〜

無口「うぅぅぅ・・・んぅ・・・」モジモジ

友「耐えろ!耐えてくれ、無口!」

無口「ぅ・・・・・・・うん、がん、ば、る・・・」
68 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 20:58:50.57 ID:n6wv4CFq0
〜二時間経過〜

無口「うぁ・・・ふぁぁ・・・」ジュンッ

無口「欲、しい・・・」ハァッハァッ

友「駄目だ!欲しがるな!」

無口「なん・・・で・・・?」

友「え?」

無口「なんで・・・我慢・・・駄目・・・ぁぁ、欲しいのに・・・」モジモジ
69 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 20:59:13.67 ID:n6wv4CFq0
男「駄目じゃねぇ。」

無口「・・・あ、あぁぁ・・・!」

男「無口。お前はもう、素直になっていいんだ。」ポンポン

無口「や、ふぅっ・・・ハッ、ハッ、は・・・あぁぁ!」

友「駄目だ!無口!」

無口「ごめ・・・ん・・・ね、友・・・私、駄目な、女・・・♪欲しいの・・・どうしようもなく、欲しいのぉ・・・♪」ジュクジュク

友「止めろ!やめてくれええええええええええええええええええええええええええええええええ!」ボロボロ
70 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:05:53.11 ID:n6wv4CFq0
男「・・・来い、無口。」

無口「・・・ん♪」スリスリ

友「テメェええええええええええええ!男!殺してやる!殺してやる殺してやるぶっ殺してやる!」ガンッガンッガンッガンッ

男(透明な壁が・・・血で赤くなってる・・・これが、人の大事な物を奪うってことの重さか・・・!だが、俺の夢は終わらせる訳にはいかねぇ!)

男「友!見たか!お前の彼女は今!俺のモノになった!」

男「悔しけりゃ俺を殺して身も心も取り返してみやがれ!どんな手段を使ってでも!自分の夢の為だけに、お前の未来を奪った俺の未来を!根こそぎ奪ってみやがれえええええええ!」

友「言われなくてもやってやるよ、このド外道があああああああああああああああああああああああああああ!」ガンガンガンガンガンガンガンガンガン
71 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:06:47.74 ID:n6wv4CFq0
男「よし、それでいい・・・行くぞ、無口。」

無口「はい・・・♪」

男「・・・友の思いをこの身に刻み!」ズプ

男「人の女を、奴隷に変える!」ズプズプ

男「天上天下、勃起当神!」ズプズプズプズプ

男「超寝取り!中出し射精えええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!」ドピュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

無口「ふぁあああああああああああああああああああああああああああああああああん♪」ビクビクビクビクビクッ

友「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」ガンッガンッガンッガンッガンッ

男「調教の力ァ・・・見せて、やるぜ・・・!」
72 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:07:22.27 ID:n6wv4CFq0
〜二週間後〜

無口「・・・♪」スリスリ

男「無口は本当に撫でられるのが好きだな。」ナデナデ

無口「はい、好きです・・・♪」

女子「ご主人様!」

男「どうした!?」

女子「宇宙から、このような姿の大量の人型兵器が!」
73 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:08:03.75 ID:n6wv4CFq0
妹『お兄ちゃんを、カエセエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!』

金髪『きゃああああああああああ!?』

女子『金髪ちゃん!』

金髪『女子、早く逃げなさい!私は、私は大丈夫!きっとご主人様が・・・』プツッ

男「この形は・・・妹!?」

女子「金髪ちゃんが、他の多くの人と一緒に連れ去られてしましました・・・」

男「・・・俺が、行ってくる。」
74 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:08:49.36 ID:n6wv4CFq0
女子「私もお伴します!」

男「駄目だ!・・・今回は本当に、終わりかもしれないんだ!」

女子「なら尚更です!」

無口「私達は、ご主人様の、奴隷・・・どんな時も、一緒・・・」

男「お前ら・・・!よし、行くぞ!これが最後の調教だ!」
75 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:09:15.98 ID:n6wv4CFq0
無口「はい・・・♪」

女子「了解しました!」

女子「でも、どうやって宇宙へ?」

無口「なんか今なら北欧の神に働きかける魔法が使える気がする・・・」

男「それでいこう」

76 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:09:45.92 ID:n6wv4CFq0
宇宙

妹「お兄ちゃん!アイタカッタ!帰ろう?ネ?現実に帰ろう?」

男「俺はまだ、こいつらを幸せにしてねぇ!帰る訳にはいかねぇ!」

妹「・・・分かったわ。オニイチャン。リア充の良さを、オモイダサセテアゲル・・・」

男「うっ、うわああああああああああああああああああああああああああ!?」
77 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:10:26.04 ID:n6wv4CFq0
男の部屋

男「・・・ふぅ。勉強は難しいけど楽しいなぁ。ん、メールだ。」

友『俺の彼女を紹介します、なんつってwwww注・・・添付したのが俺の彼女ww美人だろ?』

男「ったく、惚気やがって・・・」フッ

妹「おにいちゃーん!麦茶持ってきたよー。」

男「ありがとう、妹。」

男「うわ、遊びの誘いメールかなり溜まってるな。どいつもこいつも暇人なんだから・・・」
78 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:10:59.99 ID:n6wv4CFq0
男「この日はコイツと遊んで、この日は部活・・・親を安心させるために勉強して良い大学に行かないと・・・」

男「忙しいけど、楽しいなぁ!」

妹「お兄ちゃん、いまとっっってもカッコいい!超リア充だよ!」ニコニコ

男「・・・ああ、そうだな。」

主人公「おい、男。」

男「主人公!?」

主人公「見失ったのか、道。」
79 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:13:28.12 ID:n6wv4CFq0
男「いやでも俺今リア充してるし・・・」

主人公「その通り!好きな方を選べ。分かれ道って奴だ。」

男「そんなめちゃくちゃな!」

主人公「忘れたのか!俺の人生に変化を与えてくれたのはお前なんだ。俺の調教に中身をくれたのは、お前なんだよ!」

主人公「お前は、その辺に転がってるプログラム共とは違うはずだ。」

主人公「お前の意志は、何時だってお前の中にあるじゃねぇか。いつまでもこんなとこでウダウダしてんじゃねぇ!」

主人公「お前の人生は、何の為にある!」
80 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:16:48.09 ID:n6wv4CFq0
男「主人公・・・俺、ヤってくるよ!」

主人公「ああ、ヤって来い。何時の間にか顔つき、変わってんじゃねぇか。良い目になった。」

男「ホントだ。まるでエロゲの主人公みたいだ・・・アハハ」

主人公「ハハハ・・・達者でな。」

男「おう!行ってくる!」

主人公「・・・ヘッ。行って来い、馬鹿野郎。」
81 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:17:14.02 ID:n6wv4CFq0
男「うおおおおおおおおお!」ガバッ

妹「おにい、ちゃん?」ビクビク

男「コイツは!このムスコは!主人公の!調教した女の!人間の!・・・いや、この俺の魂だ!」ズブブブブブブブ

妹「痛い!痛いよおおおおおおおおおおおおおおお!」ミチミチ

男「テメェ如きに、食いつくせるかあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」ドピュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ

妹「うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?」


82 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:18:07.30 ID:n6wv4CFq0
宇宙

金髪「濡れる・・・!この光は・・・!」ジュンッ

男「・・・」ファサッ

金髪「あ・・・!」ウルウル

男「来たぞ、金髪・・・俺のお前を、取り返しにな!」

金髪「はいっ・・・!」

妹「なんで・・・!フツウノニンゲンガ、リア充期間を捨てられる筈がない!」
83 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:18:53.93 ID:n6wv4CFq0
男「舐めんじゃねぇ・・・時間だろうが、空間だろうが、リア充期間だろうが、そんなことは知った事じゃねぇ・・・」

男「テメェの決めた道を、テメェ自身の力で貫き通す!それが俺達、調教ゲーの主人公だ!」

妹「目を覚ましてよ、オニイチャン!そっちには何もないよ!?ミライモ、栄光も、カゾクモ、正義も、トモダチモ、何も!」

男「俺の道が、ある!」

妹「っ・・・!ソンナオニイチャンナンカ・・・死んじゃええええええええええええええええええええええええええええええ!」ナゾビーム

男「ぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!」
84 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:19:46.92 ID:n6wv4CFq0
金髪「ご主人様!」

女子「私達はまだ、やれます!」

無口「ぜんぜん、余裕・・・!」

男「ああ・・・!まだだ、まだやれる・・・!」

妹「何故真実と向き合わないの、オニイチャン!」ナゾビーム

男「俺の真実は、俺の世界は!俺の中にしかない!だから、俺の真実は、俺が決める!」
85 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:20:30.59 ID:n6wv4CFq0
妹「なんで・・・ミンナニアワセレバ、楽なのに・・・」

男「そう生きるって決めたからだ!お天道様がそっぽ向こうが、笑われようが、貶されようが!俺の人生を、俺の決めた道で生きるって決めたからだ!」

妹「っ・・・!」

男「よしお前ら、アレをやるぞ!」

金髪・女子・無口「「「アレ?」」」

男「決まってるだろう・・・?合体だあああああああああああああああああああああああああああああ!」ズブズブズブ
86 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:21:32.87 ID:n6wv4CFq0
金髪「ああ・・・ご主人様ぁ!」ビクッビクッ

女子「ふぁっ・・・気持ちいいよぉ・・・!」ビクンビクン

無口「いっ・・・くぅ・・・!」ビクビクビクビクビクッ

妹「バカな・・・!オニイチャンゴトキガ、現実を書き換えるほどの巨大な力を支配したというの!?シンジラレナイ・・・」

男魂「覚えておけ・・・俺達は一分前の俺達よりも進化する。一ピストンすれば、ほんの少しだけ奥に入る。」

男魂「それが、ムスコなんだよ・・・!」
87 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:22:28.19 ID:n6wv4CFq0
妹「それこそが非リア充への道!ヒトリボッチノニンゲンノゲンカイニ、なんで気づかないの!」

男魂「それは常識の限界だ!この閉ざされた世界で、王様気分で人の生き方を封じ込めた!常識の限界に過ぎない!」

金髪「そう!ご主人様は他の誰でもない!自分の生き方を貫くって決めたんだから!」

女子「人の未来は無限!その可能性に、私も賭けた!」

男魂「喰らえ・・・ひっさぁぁぁつ!超・淫唇突破!ギガァ・・・子宮ゥゥゥゥゥゥゥ・・・ブゥレィクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!」ドビュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル

妹「面白い!ナラバ・・・反妄想!ギガァ・・・陰茎ィィィィィィィィ、ブゥゥゥゥレイクウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!」
88 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:23:59.14 ID:n6wv4CFq0
男魂「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」ズブズブズブズブズブズブ

妹「バカナ!私の淫唇に咥えきれないものなど、ナイハズダ!」

男魂「覚えておけ・・・このムスコは、常識に風穴を開ける!その穴は後から続くものの道となる。」

男魂「倒れて行った者の願いと、後から続くものの希望!二つの思いを亀の頭に練り込んで、明日へと続く道を掘る!」

男魂「それが、淫唇突破!それが中出し射精!」

男魂「俺のムスコは、未来を創るムスコだあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」ドビュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル

妹「ふああああああああああああああああああああああああああああああん!?」ビクビクビクビクビクッ
89 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:25:00.82 ID:n6wv4CFq0
男魂「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」ズブズブズブズブ

妹「無駄なっ、アガキダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」ジュルジュルジュルジュル

男魂「それでも、俺はああああああああああああああああああああああああ!」ズブズブズブズブ

金髪「ご主人様!イッてえええええええええええええええええええええええええええええ!」

男「金髪!?うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」ギュルギュルギュルギュル

金髪「ありがとうございました、ご主人様。」ポロポロ

女子「私達は、幸せでした・・・」ポロポロ

無口「これで、いい・・・」ポロポロ
90 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:25:28.94 ID:n6wv4CFq0
謎空間

男「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおらぁ!」

バキッ

現実男「がっ・・・!この・・・いい加減気づいてんだろうが!目え覚ませ!」

バキッ

男「ぐぎっ!目え覚ますのはお前の方だ!」

ゴッ

現実男「ぐぅぅっ!覚めてる目はっ、覚ませねえだろうが!」
91 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:26:55.67 ID:n6wv4CFq0
ガスッ

男「っ・・・!お前、それでいいのかよ!普通に勉強して、普通に働いて、普通にっ、死んでぇ!何も為さないまま!誰にも呼ばれないままで!」

ガンッ

現実男「俺は一般人だ!常識に則って生きるんだよ!普通にすることも出来ない奴が、変わった生き方なんてっ、出来るわけねぇだろおおおおおおおおおおおおおお!」

グシャッ

男「カハッ・・・それは、お前がそう思ってるだけだろうが!」

ゴキッ

現実男「があぁ!・・・だが、真実だ!」

ザクッ
92 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:28:10.50 ID:n6wv4CFq0
男「ぐあああっ・・・!っそれでも俺は、俺は信じる・・・俺が信じる俺自身の、未来の可能性を!」

現実男「何!?」

男「俺は信じる・・・ムスコは、俺のっ、魂だああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」

現実男「んんんんんんんんんんんんんんんんんんんぐうううううううううううううううううううううううううううう!」

ズシャッ

現実男「・・・ならば、その未来。現実にしろよ。」

男「当然だ。お前も信じてくれ、俺達人間の可能性を。」

現実男「」バタッ

男「」バタッ
93 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:28:41.17 ID:n6wv4CFq0

男の部屋

男「っ!?ここは・・・」

コンコン

妹「お兄ちゃん・・・居る?」

男「ああ、居るよ。」

妹「お母さんがね、お願いだからリビングに降りて来てって・・・」ビクビク
94 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:29:10.82 ID:n6wv4CFq0
男「分かった。少し待っててくれ。直ぐ行く。」

妹「・・・え!?お兄ちゃん、今なんて・・・!?」

男「直ぐ行くよ。なんだったらドアも開けとくぜ?」ニカッ

妹「う、うん!私、お母さんに報告してくるー!」

おかーさーん!お兄ちゃんが!お兄ちゃんが降りてくるってー!

男「今までの事は・・・夢、だったのか?」
95 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:30:27.22 ID:n6wv4CFq0
女子『あっん・・・ご主人様・・・♪』

金髪『どうかいやらしい雌の私達を・・・』

無口『調教してください・・・♪』

男「・・・いや、夢なんかじゃない。夢と現実は、分かれてなんかいないんだ。」

男「現実の先に、いつかの未来に夢がある。同じ道の上に、必ず。」
96 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:30:54.00 ID:n6wv4CFq0
男「俺が創る未来でいつか、この夢を現実にする。」

男「俺の人生は、俺の生きる道は、俺が切り開くんだ。」

男「例え結果がどうなったって、打席に立ったならバットを振れ。」

男(そうだろ?主人公・・・)
97 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:32:34.55 ID:n6wv4CFq0
だからまずは。

母「男・・・」

精一杯行動して、現実を生きよう。

妹「お兄ちゃん・・・」

精一杯頑張って、夢を見よう。

男「母さん・・・妹・・・」

いつか、夢で現実を塗り替えるまで。

男「今までっ」

そこには、必ず俺の女達が。

男「すいませんでしたああああああああああああああああああああ!」

俺の未来が、待っていると思うから。
98 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:33:38.48 ID:n6wv4CFq0
本編終わり。
99 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 21:35:04.00 ID:56WZaTwxo
急展開過ぎワロタwwwwwwwwww
100 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 21:37:16.91 ID:n6wv4CFq0
回想モードに入ります。

→お好きなシチュエーションで調教前(痛そう)
→金髪堕ち(じっくり)
→女子堕ち(じっくり)
→無口堕ち(じっくり)
→お好きなシチュエーションで調教後(じっくり)
→質問


考えなしに書いたらこうなった!たのしかった!
101 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 21:42:10.48 ID:kbZTWy4SO
ここからが本番……!!

金髪堕ち頼む
102 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 21:51:40.33 ID:gsk8dHGSO
無口堕ち期待
103 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 21:57:21.65 ID:QFXxjD6I0
じゃあ俺、女子堕ち期待
104 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 22:18:47.52 ID:mu7HwMwUo
無口オモチャ責め
寝とり注意が微妙に欲しかったかな
105 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 22:48:51.24 ID:n6wv4CFq0
シーン回想を開始します

金髪「あ゛・・・あ゛・・・」

余りにも膨大な量の白濁を受け止めた金髪の小さなお腹は、まるで妊婦のように膨らんでいた。
体中からありとあらゆる汁を垂れ流した金髪は、未だに向こう側から帰ってこれていないようだった。
俺はゆっくりと金髪の方へ近づき、その体を優しく抱え上げる。
106 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 22:49:30.00 ID:n6wv4CFq0
金髪「はな・・・せ!」

やっとのことで意識が戻った金髪は早速俺に噛みつこうとしてきたが、その動きに力は無い。
結局、金髪は俺の腕の上で弱弱しく足掻くことしか出来ないようだった。
そんな金髪を見てほくそ笑みながら、俺は主人公の豪邸に向かった。
107 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 22:53:14.39 ID:n6wv4CFq0
ギィィィィ・・・ガチャン。
重厚な石の扉が、ゆっくりと外の光を遮断していく。
ここは豪邸のロビー床の階段を降りた所にある、かつて貴族の家だったというこの邸宅に残る非常用の寝室。
寝室と言ってもホテルのそれと同じように風呂もトイレもついている。この部屋だけで生きていくことも難しくない。灯りはろうそくしかないが・・・
今回の目的はここに泊まることではないのだから、特に気にする必要は無いだろう。
108 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 22:53:53.24 ID:n6wv4CFq0
金髪「ここは・・・どこ?帰して!家に帰して!帰してええええええええええええええええええええええええ!」

最初の威勢はどこへやら、金髪はこの異常な状況にパニックを起こし、歯をカチカチと鳴らしている。
今すぐにでもここから逃げ出したい金髪の心がどれほど焦っても、金髪の体は動かない。
それほどまでに先ほどの強姦が金髪の体力、精神力を奪ったということだろう。
109 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 22:54:54.51 ID:n6wv4CFq0
男「そう心配するな。今日からここがお前の家になるんだ。」

怯える金髪に、この世の悪意を詰め込んだ笑顔で宣告する。
しかしこちらの話は金髪に届いてはいないようだった。
叫び疲れたのか、金髪は何を言ってもうわごとのように帰して、帰して・・・と呟くばかりで、何の反応も示さない。
110 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 22:56:01.25 ID:n6wv4CFq0
男「ほら、まずは体を洗ってやるよ。」

虚ろな目の金髪の服を脱がせ、シャワー室に抱え込んだ。
金髪は何の反応も示さないまま、人形のように無反応だ。
その様子が少し気に入らなかったが、まずは温かいシャワーを浴びせてやる。
111 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 22:56:28.48 ID:n6wv4CFq0
金髪「・・・ぁ」

39度のお湯が当たった瞬間、ほんの少し金髪の唇が動いた。
どうやら完全に心が壊れてしまったわけではないらしい。
ならば、やることは一つだ。
112 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 22:57:34.75 ID:n6wv4CFq0
男「ほら、ちゃんとここ洗わないと。臭うぞ?」

そう言いながら金髪の秘所に出来るだけ優しく触れる。
それこそ、世界で最もデリケートな布を扱うような手つきで、少しずつ。
穴の入口付近の浅く浅く、尚浅い所を撫でる。
113 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 22:58:10.00 ID:n6wv4CFq0
金髪「や、め・・・ふぁ」ピクッ

反応が返って来たので、直ぐに触るのをやめた。
次は脇腹だ。
スポンジを丁寧に泡だてて、優しく擦ってやる。
114 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 22:58:49.04 ID:n6wv4CFq0
金髪「・・・ぅぅ。」

諦観か、怨恨かつかない唸り声をあげる金髪。
媚薬が効いているのだろう。
ほんの少しだが顔に朱がさしているのが分かった。
115 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 22:59:38.89 ID:n6wv4CFq0
男「よし、綺麗になったな。んじゃ、次はここだ。」

次は首筋、うなじの辺りだ。
これも丁寧に、まかり間違っても傷一つつける事のないように。
表面を滑るような手つきで擦っていく。
116 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 23:00:06.19 ID:n6wv4CFq0
金髪「・・・あっ!や、やめろっ!」

ブンッ!ガシッ!
突然振りあげられた金髪の拳をしっかりと受け止める。
それを関節と逆方向に捻じり曲げる。
117 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 23:00:31.87 ID:n6wv4CFq0
金髪「あっがっ・・・!痛い!痛い!離せ!離せぇ!」

獣のようなぐぐもった悲鳴をあげたかと思うと、その場で腕を振り回し暴れ出した。
どうやら体力が回復したらしい。
今日はこれ以上は無理か。そう判断した俺は、危険が無いように暴れる金髪の手足を縛り、地下室のベットに放置したまま一階へと上がった。
118 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/12(月) 23:01:21.28 ID:n6wv4CFq0
ギィィィィィ、バタン。ガチャッ。
重厚な石の扉に、更に絶望を煽るような大きな南京錠の閉まる音が響く。
こうして金髪は、この部屋に監禁されることになった。
彼女の心が、男の望む方向へ変わらない限りは、おそらく永遠に。

男「さて、今日はこんなもんか。」
119 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 00:29:58.76 ID:bnbY2PTX0
なんでこんなことになったんだろう。
わたしが何をしたんだろう。
神様はどうしてこんなに、わたしにばかり、酷い事をするのだろう。

金髪「う、うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」ポロポロ

泣いては駄目だ、弱みを見せては駄目だ。
いくらそう思った所で、溢れる涙は止まらない。
あまりにも不条理で理不尽で、不幸な出来事。
理事長の娘だった彼女は、今までそんな経験は無かった。
この世の強弱を表す証明書。彼女の財布のカードにある無尽蔵のそれが、そんな経験を許さなかったからだ。
120 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 00:31:12.98 ID:bnbY2PTX0
金髪「お父様、お母様ぁ・・・助けて・・・」

だが、この空間ではカードはただの板でしかない。それを理解しているからこそ、彼女は両親に助けを求めたのだ。
たとえそれが、どんなに空虚な声であっても。
優しかった母は既に他界し、頼りがいのある父は色々な組織の会長をしているため年に一度も家に帰って来ない。
この場所において彼女を取り巻く事情は、全て彼女を追い詰める要因になっていた。
121 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 00:31:48.94 ID:bnbY2PTX0
ゆらり、とろうそくの火が揺れる。
いっそこれで体を燃やして死んでしまえたら楽なのに。
そんな事を金髪が考えだすのに十分な時間が経った頃、外は既に夜11時を回っていた。
地下室に、冬の冷たい風が吹きこんできた。
122 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 00:32:20.27 ID:bnbY2PTX0
ふっ
何の前触れも見せないで、それは消えた。
冷たい石室を、一気に闇が覆っていく。

金髪「ひっ・・・!」

死。
この空間は紛れもなく死の感覚に包まれていた。
体温が少しずつ下がっていくのが分かるのに、目は一向に闇に慣れない。
まるで、視力を失ってしまったように。
123 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 00:32:58.07 ID:bnbY2PTX0
金髪「い、嫌・・・」

私は、この部屋で、縛られたままで、くらくてつめたいまま、一人っきりで・・・
死ぬ?

金髪「嫌ああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」

金髪「誰か!誰かああああああああああああああああああああああ!消えたの!ろうそくが!お願い!誰でもいいから来てええええええええええ!」

頭を覆った死を振り落とすように頭を振り、半狂乱になって叫ぶ。
ベットの上で暴れ回り、声を上げる。
そうしなければ、本当に気が狂ってしまいそうだった。
124 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 00:34:02.83 ID:bnbY2PTX0
金髪「くらいの!さむいの!嫌!ぐすっ、死にたく、死にたくない!誰かあああああああああああああああああああああ!」

それは心からの叫びだった。
追い詰められた生命が叫ぶ、最後の一絞りの声。
誰かが断末魔とも呼ぶ、それそのものだった。
125 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 00:34:49.57 ID:bnbY2PTX0
ギィィィィィィ、バタン
光と繋がっている扉が、開いた。
金髪の目に優しいろうそくの灯りが飛び込んでくる。

男「どうしたんだよ、館中に声が響いてたぞ」

耳を押さえながら、男は心底迷惑そうに言った。
しかしそんな男の足元に、金髪は縛られた体を懸命に動かし、縋りつく。
物乞いのような憐憫を誘う目で、男を見た。
126 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 00:35:37.38 ID:bnbY2PTX0
金髪「お願いします、助けて、助けて下さい・・・死にたくないの・・・。」

男はしばし逡巡したのち、合点がいったとばかりに手をポンと叩いた。
ゆっくりと灯台に近づき、ろうそくの火を灯してやる。
金髪の顔に、生気が戻った。
127 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 00:36:00.52 ID:bnbY2PTX0
金髪「ありがとうございます!」

金髪は、自分が誰に礼を言ってるのか分かっていないのだろう。
そう理解した男は苦笑しながら金髪の綺麗な髪を撫でる。
久しぶりに触れる人肌の暖かさに、金髪は無意識に涙を流していた。

男「寒いだろ。シャワー浴びるか?」

泣き腫らした金髪の目を見ながら、問いかける。
金髪は最早思考する余裕も無いようで、二つ返事ではいと言っていた。
丁寧に縄をほどいてやると、金髪は感覚を確かめるように手を握ったり足を延ばしたりしている。
128 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 00:36:35.99 ID:bnbY2PTX0
再びシャワー室に入る。
今度は金髪も自分の足で中へ入っていった。
ふむ、さっきと反応が違うのか試してみようか。
好奇心を抑えられないまま、先ほどより少し勢いを弱めた39度のシャワーを浴びせる。

金髪「あぁ・・・」

生き返ったと言わんばかりのリラックスした声で、金髪はお湯を浴びる。
見てるこっちまで頬が緩んでしまうような顔だ。
思わず後ろから抱き締める。
129 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 00:37:02.94 ID:bnbY2PTX0
金髪「ふぁ・・・?んぅ・・・」

金髪は先ほどまでのように暴れたりはせず、こちらの腕に体を任せている。
どうやら、本当に極限状態だったようだ。
俺はボディソープをスポンジで泡立て、金髪の体を撫でる。

金髪「んくぅ・・・あっ!ひぅ・・・」

脳味噌が蕩けたような反応を示す金髪。
極限状態から解放された安らぎと温かさで思考回路がマヒしているのだろう。
とろんとした目のあたりを撫でてやると、くすぐったそうに鼻を鳴らした。
130 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 00:37:35.37 ID:bnbY2PTX0
男「さて、とりあえず体は洗い終わったが・・・髪はどうする?」

未だに夢見心地の金髪の体を揺さぶり、現実に引き戻す。
金髪は目を見開くと、急にこちらから距離をとった。
どうやら怯えているようだ。まぁ、当たり前なんだが。

金髪「あ、あの。髪は自分でやる、から・・・」

男「そ、そうか。じゃあこれ、シャンプーとトリートメント。足りないものあったら言ってくれ。」

金髪「う、うん・・・」
131 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 00:38:01.75 ID:bnbY2PTX0
あまりの態度の急変っぷりに一瞬あっけにとられたが、どうやら反抗する気はないらしい。
そう判断した俺はシャワー室を出て、寝巻に着替えて金髪があがってくるのを待った。
25分、40分・・・流石に遅くないか?まさか、万に一つ自ら命を断つということも考えられる。
居てもたっても居られなくなった俺は、シャワー室に足を運ぼうとした瞬間、シャワー室から湯気に包まれた金髪が出てきた。

金髪「その・・・ドライヤーが欲しいのだけど・・・」

男「あ、あぁ。ドライヤーな。充電式の奴を持って来てたような・・・おし、あった。」

流石に電化製品を触らせる訳にもいかないので、俺が髪を乾かすことになった。
金髪は小刻みに震えながらも、体を任せている。
そんな金髪の信頼に応えるべく、金色の気品あふれる髪を手入れしていく。
最初は多かった金髪からの注文も、時間とともに減っていった。
132 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 00:38:41.94 ID:bnbY2PTX0
男「よし、終わったぜ。」

金髪「ありがとう・・・」

きっちりとお礼を言う辺り、流石理事長の娘と言うべきか。
まぁ本人が満足しているならそれでいいが。
よし、やることもやったので上に帰ろう。そう思って立ちあがると、

金髪「ダ、ダメッ!」

金髪が必死の形相で引き留めてきた。
一体どうしたというのだろう?
133 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 00:39:11.20 ID:bnbY2PTX0
金髪「お願い・・・一人にしないで・・・暗いのは、寒いのは、一人はもう嫌なの・・・」

金髪は涙を溜めた目で訴えかけてくる。
しかし・・・これが罠だという可能性が十二分に考えられる。
つまり、隙をついて俺を殺してしまえば後はどうにでも脱出できるのだ。
ならば・・・

男「・・・分かった。お前が寝付くまでは一緒に居てやるよ。」

こうすれば最悪眠っている間にグサリ、は避けられるだろう。
ベットに入ると、金髪はけっこうな勢いで俺の胸に飛び込んできた。
思わずぐふっ、という声を出してしまう。小柄な体だからまだしも・・・正直痛い。
134 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 00:39:50.89 ID:bnbY2PTX0
金髪はというと俺にしがみついたままプルプルと震えている。
そんなにさっきの状況がトラウマになってしまったのだろうか。
だとするなら、それは俺の失態だ。
少しでも安心させるべく、金髪の背中に手をまわし、優しく叩いてやる。

ぽん、ぽんと一定のリズムで背中を叩かれるうちに金髪の震えは収まり、代わりに安らかな寝息が聞こえてきた。
これで一安心だ。
俺は温かくなったベットから体を出し、そーっと一階へ上がっていく。
キィィ・・・ガタン。カチャ。
地下室には少女が一人、ろうそくの明かりに照らされながら安らかに眠っていた。

男「これで本当に、今日の分は終わりだ。」
135 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 00:40:17.80 ID:bnbY2PTX0
深夜4時、地下室

あったかい・・・
あれ、なんか、違う。
熱い、カラダが、熱い・・・?

金髪「う・・・あ・・・?」

私は眠る前まで一番温かかった場所を見る。
そっか、私が眠ったから男は・・・
少しだけ寂しかったが、今はそれどころじゃない。
136 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 00:40:46.13 ID:bnbY2PTX0
金髪「んぅ、なんでぇ・・・?」

間違い無い。私の秘所が、熱を帯びている・・・
既に愛液は少しだけ下着に垂れており、一層官能を引き立てた。
触れたい・・・触れてしまいたい。

金髪「うぅ・・・でも・・・」

金髪は自慰をしたことが無いわけではない。
だが、こんな異常な状況下で平然と自慰が出来るほど逞しい神経を、彼女は持ち合わせていなかった。
結局、金髪は股を濡らしながらもじもじとすることしか出来なかった。
137 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 00:41:36.65 ID:bnbY2PTX0
金髪「男・・・」

今、一番色々な感情を持っている人間の名を呟く。
殺意、怨嗟、軽蔑、感謝、温もり。
相反するはずの感情が同居したその名を呼んだ時、僅かな水音が聞こえた気がした。
彼女はその音に敏感に反応し身をよじりながらも、毛布を頭からかぶり、早く寝るように自分に言い聞かせた。
138 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga sage]:2011/12/13(火) 00:42:31.45 ID:bnbY2PTX0
金髪堕ち(じっくり)一日目終わり。

調教ゲーは楽しいなぁ!
139 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 00:43:26.70 ID:maCysIJoo
乙〜?
回想編本気出し過ぎだろ、正直油断していた。注意書きが荒ぶってやがる
140 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga sage]:2011/12/13(火) 00:46:30.21 ID:bnbY2PTX0
>>104
申し訳ない、何も考えずにスレ立てしたものだから・・・以後騎をつけます。
>>139
調教ゲーって楽しいよね!一緒に楽しもうよ!
141 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 01:02:54.04 ID:Mp4eSmESO
やはり調教ものはいい…
142 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 08:00:22.51 ID:gsyyiBSFo
なんという俺得SS

ぜひ全ルート頑張ってほしい
143 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 09:14:30.08 ID:b/5e8QQIO
素晴らしいな
144 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/13(火) 21:58:29.74 ID:bnbY2PTX0
翌日、昼。
三度開いたその扉から聞こえてくる、男の声。
曰く昼食の種類を聞いているようだ。

男「和風、洋風、中華と一応一通りあるけど・・・どれがいい?」

・・・正直、今はそんな気分ではない。
朝、無造作にテーブルに置いてあったプレートにもほとんど手をつけていないし、こんな状況下で食欲が沸くものか。
それでも男と会わなければいけない。
そう思った私は、何の気なしに洋食、と答えていた。
145 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/13(火) 21:59:00.46 ID:bnbY2PTX0
男「おし、わかった。ちょっと待ってろよ。」

その声を最後に再び扉が閉まり、地下室を静寂と暗黒が支配した。
こんな何もすることがない場所では時間は十倍、二十倍にも引き延ばされて感じる。
私はベットに仰向けになり、天井の石目を見ることしかできなかった。
そうでもしていないと、無意識に手が自らを貪ってしまいそうな衝動に駆られたからだ。
146 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/13(火) 21:59:27.60 ID:bnbY2PTX0
金髪「うぅ・・・」

理解はしている。
おそらく私が男に抱いている好意的な感情のほとんどはあの出来事の後に生じたもの。
つまり一般的に言われる「吊り橋効果」という奴なのだろう。
そんなものに踊らされて、今までの非道を許して良いのか。良いはずがない。

しかし、それでも。
理性と本能の狭間で揺れる彼女の心を何よりも惹くのは、男の温もり。
父に求めた抱きしめてくれる腕と、母に求めた丁寧な優しさ。
彼女の心に失われたものを取り戻したのは、皮肉にも彼女から全てを奪わんとする人間だった。
147 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/13(火) 22:00:14.07 ID:bnbY2PTX0
もう聞きなれた重厚な開閉音がするのと同時に、再び男は金髪の前に顔を出した。
手にはプレートに乗せた湯気を上げる2枚の皿を持って。
何食わぬ顔で、男は金髪に近づいていく。

男「金髪、カルボナーラとペペロンチーノどっちがいいよ?」

プレートをテーブルに置きながら男は尋ねてくる。
湯気を上げていたのはどうやらパスタだったようだ。
148 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/13(火) 22:00:43.36 ID:bnbY2PTX0
・・・まぁ、洋食と言えば洋食に入るのかな。
微妙なラインのそれを見つめながら、一番気になる事だけを男に尋ねる。

金髪「これ、その・・・ヘンな薬とか、入ってない、わよ、ね?」

男の目線がスッと私を見つめる。
非道な事をする人間の目とは思えないほどの、澄み切った目。
その目から感じ取れるのは何物に対しようとも揺るがない意志の強さだけだった。
149 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/13(火) 22:01:30.61 ID:bnbY2PTX0
男「心配すんな。もうそんなものは入ってねぇよ。もっともー」

信じられないなら、無理に食べなくてもいいけどよ。
そう続ける男は、私がどちらの皿を選ぶか待っている様子だった。
寒く暗い地下室の気温と平衝を起こし、パスタの熱はどんどん奪われていく。
濃く薫るホワイトソースの匂いによってその事実に気付いた私のお腹は、止める理性を押しのけて無理やり発言権をもぎ取った。

金髪「カルボナーラ・・・」

待ってました、と言わんばかりに男はテーブルにカルボナーラを置く。
むせ返りそうなくらい濃厚な匂いの多重奏に、私は自らの食欲の唸り声を隠せずにいた。
150 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/13(火) 22:01:59.95 ID:bnbY2PTX0
喉の奥からだらしなく唾液が漏れ出してくるのが分かる。舌は乾き、鼻は鳴りっぱなしだ。
欲しい、欲しい、欲しい・・・!
今すぐにでもこの皿に顔を突っ込んで貪りたくなる衝動を必死に抑え、私は男がフォークを用意してくれるのを待った。
そんな私の気持ちを察しているかのように、男は抜群のタイミングでフォークにパスタを絡め、「差し出して」来た。
直ぐに察しはついた。男から差し出されたこのパスタを食べろ、ということなのだろう。
最後の理性が、私の体を必死で縛りつける。
151 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/13(火) 22:02:35.02 ID:bnbY2PTX0
金髪「ハァッ・・・ハァッ・・・!」

無駄だ。
いくら理性が止めようが、こんなのを目の前に出されて飛びつかない者が居る筈がない。
そんな言い訳を味方につけた私はテーブルに両手をつき、男のフォークの前にだらしなく唾液まみれの口内を晒し、懇願するように舌を出した。
男はその姿勢に満足したのか、フォークを少しずつ近づけてくる。
152 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/13(火) 22:03:04.51 ID:bnbY2PTX0
結構な量のパスタが絡められたフォークは、私が開けた口の大きさギリギリだった。
唇に湿ったものが当たる感触。そのままゆっくりと、パスタが絡められたフォークは口内を蹂躙していく。
熱くて、濃ゆくて、舌がどろどろに蕩けてしまいそうな感覚。
食欲の歓喜に身を任せて、私は一気にパスタを啜った。
熱い塊が舌を、喉を潜っていく。
・・・美味しい。
153 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/13(火) 22:03:39.35 ID:bnbY2PTX0
もっと欲しい。
小さな体をよじり、下から覗きこむような視線でそうねだってみせる。男はハイハイ、と苦笑してパスタをフォークに絡め出した。
渦を巻くパスタの中心をじいっと見ていると、ギチギチに縛られた頭の紐がじんわり解かれるような不思議な感覚に陥る。
自分を閉じ込めた人間に跪き、餌をもらっている。あまつさえ、次を催促している。
私は今、どんな顔をしているんだろう?
それを意識した瞬間、不意に生温かい水音が聞こえた。

154 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/13(火) 22:04:07.66 ID:bnbY2PTX0
結局、金髪は一皿まるまる綺麗に食べつくした。
その様子を見るに、朝食は喉を通らなかったのだろう。
まぁ俺も自分の分は食べ終わったし、一階に戻ろう。
と、したのだが。
ぎゅ、と服の袖が掴まれる。
金髪は捨てられた子犬のような目でこちらを見つめたまま、何も言わない。
理由は分からなくもないが、まだ昼だ。
やることがたくさん残っているんだが・・・。
155 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/13(火) 22:04:55.98 ID:bnbY2PTX0
金髪「行かない、で・・・下さい。お願い・・・!」

男「・・・すまん、無理だ。」

金髪の顔が蒼白に染まり、醜く歪む。
ぷるぷると震える手をやっとのことで話した金髪は、何も言わずに毛布に潜り込んでしまった。
やがて聞こえ出した小さな嗚咽が石畳の床に響いた時、ついに男が折れた。
156 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/13(火) 22:05:35.68 ID:bnbY2PTX0
男「分かった、分かったから。まだどこにも行かねぇよ。ここに居るって。」

大きなため息を一つつき、金髪の頭を毛布の上から優しく撫でる。
そっと毛布を少しずらしてやると、枕に顔をうずめたまま動かない金髪の後頭部が見えた。
金髪は少しだけ首を回し、片目でこちらの様子を窺うようにしている。

金髪「・・・」

男「・・・」
157 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/13(火) 22:06:07.50 ID:bnbY2PTX0
金髪「私は」

意を決したように金髪が口を開く。
毛布から頭だけ出したその姿はカタツムリのようで、なんとも情けなかったが、その声は真剣そのものだった。
男は黙って耳を傾ける。

金髪「アンタの事を殺したい。憎くて憎くてたまらない!出来る事ならありとあらゆる方法で殺してやりたい!」

絶叫。
唐突に耳を覆う怨嗟の声に、俺は思わず眉をひそめた。
だがそれ以上に、彼女の目からあふれ出る涙の意味を知りたかった。
金髪は続ける。
158 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/13(火) 22:07:07.45 ID:bnbY2PTX0
金髪「なのに・・・なのに!アンタがいないと、寂しいの!つらいの!胸が締め付けられて、苦しくて、どうしようもないの!」

金髪「分からない!憎いのに、殺してやりたいのに!嬉しくて、暖かくて!私はもう、分からない!」

複雑に入り組んだ感情を吐き出す金髪。
男は何も言わない。
未成熟な精神の叫びを、ただ受け止めている。
159 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/13(火) 22:07:42.32 ID:bnbY2PTX0
金髪「お願い・・・私を、アンタのモノにして・・・。」

金髪「何も、考えなくていいように、シて・・・?」

金髪は毛布から這い出し、男の方を向くと、自身に出来うる精一杯扇情的なポーズをとって男を誘った。
男は俯いたまま口を開けない。
だが金髪は、これで楽になれる事を確信していた。
このまま男が襲ってくれれば、私は男のモノになる。そうすれば、何も考えなくていい。私のせいじゃないもの。
そんな諦観の境地にある金髪に男がかけた言葉は、ただ一言。
160 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/13(火) 22:08:13.55 ID:bnbY2PTX0
男「・・・断る。」

・・・え?

金髪「なん、で・・・」

男は何も言わないまま、腰かけていたベットから立ちあがり、不機嫌そうに一階へ上ろうとする。
金髪は必死に服の裾を掴むが、男は振りほどいてしまった。
予想外の事態に動揺しながら涙目で叫ぶ。

金髪「どうして!?なんで駄目なの!お願い!楽にしてよ!お願いします!お願いしますからぁ!」
161 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/13(火) 22:08:49.94 ID:bnbY2PTX0
ギイィィ、バタン。ガチャン。
絶望の音が響き渡る。
彼女はまたこの暗く、冷たい石室で一人になってしまった。
魂が抜けてしまったようにへたり込む金髪。
彼女の声は、もう誰にも届かない。
162 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/13(火) 22:09:22.65 ID:bnbY2PTX0
ろうそくの明かりをベットから眺めて、どのくらい経っただろうか。
今、私は手足を自由に動かせる。
ろうそくでベットを燃やして死ぬことも出来る、シーツで首を吊ることも出来る。
でも私にそんな気力は無かった。ただ、自らの願望が断ち切られたことへの絶望と虚脱感が全身を覆っている。

ゆらり、ゆらりと炎が揺れる。
いっそ消えてしまえばいい。そうすれば、私はまた怖くなって泣き叫ぶ。
そしたら、アイツが来るんだから。
163 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/13(火) 22:09:55.27 ID:bnbY2PTX0
消えろ、消えろ、消えろ、消えろ、消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えてしまえ!
そう念じながらろうそくを睨む。
炎は揺れるばかりで、一向に消える気配は無い。
あぁ、やっぱり駄目だった。
また、思い通りに行かなかった。
なんでだろう?
164 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/13(火) 22:21:45.08 ID:bnbY2PTX0

くらい。
さむい。
こわい。
さみしい。
165 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/13(火) 22:22:20.57 ID:bnbY2PTX0
どうしたら暖かくしてくれるの?どうすれば優しくしてくれるの?
私は、今まで誰かを暖かくした事があったっけ?
誰かに優しくした事があったっけ?
ううん、無い。私は、ろうそくの火さえ消したことは無い。何もした事がないんだ。
友達が居ないのも、アイツに見捨てられたのも、何もしなかった私のせい。
金があれば許されると思ってた。何もしなくても、何も考えなくても楽が出来ると思ってた。でも、そうじゃない。
生きている限り、楽になる事なんてできない。このまま死んでも、きっと楽にはなれない。
じゃあ、どうすればいい?ーー決まってる。
166 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/13(火) 22:22:59.02 ID:bnbY2PTX0
夜7時・一階

そろそろ、金髪に夕食でもあげてくるか。
そう思った俺は、地下へと続く扉を開ける。
ギィィィィ、バタン。
階段を下りた先には、金髪が跪いていた。

男「どうしたんだ?」
167 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/13(火) 22:23:54.90 ID:bnbY2PTX0
金髪「お願いが、あります・・・」

金髪はゆっくりと口を動かす。
その瞳は初めて会った時のような澄んだ輝きで、しっかりと男の方を見据えている。
俺は脚を止めて、金髪の言葉に耳を傾ける。

金髪「私は・・・あなたを暖かくしたい。あなたに優しくしたい。この身の限りを尽くして、あなたに精一杯、尽くしたいです。」

金髪「ですから、どうか・・・私を、あなたの女にして下さい!」
168 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/13(火) 22:24:32.54 ID:bnbY2PTX0
たどたどしく、途切れ途切れに金髪から漏れ出す音。
それは、誓いの言葉。
自らの意志で今までの自分を殺し、主に忠を尽くすと決めた者の言葉。
故に、その瞳に迷いはなく。
男がそれを断る理由など、あろうはずもなかった。

男「ああ・・・勿論だ!」
169 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 22:26:07.64 ID:bnbY2PTX0
金髪「ありがとう・・・ございます・・・ご主人様。」

男はプレートを投げ出し、金髪を抱きしめる。
金髪もまた、男を受け入れる。
10秒、20秒、いくつ経っただろうか。
金髪の目からはらはらと流れ落ちる歓喜の涙が止まるまで、二人はお互いの鼓動を聞きあっていた。
170 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 22:26:37.64 ID:bnbY2PTX0
金髪「それで、ご主人様・・・出来れば、夕食を頂きたいのですが・・・」

男「あっ・・・やべえ、あんまり嬉しくってぶちまけてた!」

申し訳なさそうに言う金髪の言葉で、男は自分の愚行に初めて気づく。
その様子を見ながら金髪は楽しそうに笑った。
仕えがいのあるご主人様だ、なんて思いながら。
171 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 22:27:03.26 ID:bnbY2PTX0
男「すぐ持ってくるから!」

金髪「クスクス・・・はい、お待ちしています。」

それから。
二人で夕食を平らげ、シャワーを浴びる。
ご主人様の手が変な所に当たるのももう慣れっこで。
優しくて、暖かい手に抱かれる感覚を、ただ嬉しく思っていた。
172 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 22:27:33.50 ID:bnbY2PTX0
金髪「ご主人様。次は、私が。」

男「・・・あぁ。頼むよ。」

そう。
受け取るばかりではなく、施す。
自分がされたい事を、相手にする。
きっとこれが私に足りなかったもの。
173 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 22:28:00.60 ID:bnbY2PTX0
ご主人様の足元に跪き、足の指を一本一本洗いあげていく。
泡を一杯に立てた私の手が足の指の間を擦っていく度、顔がくすぐったそうに歪む。
その様子がどうしようもなく愛らしくて、ついつい入念に洗い過ぎてしまった。

金髪「ご加減はいかがですか、ご主人様?」

男「ああ、気持ちいい・・・けどちょっとくすぐったいぞ?」
174 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 22:28:28.94 ID:bnbY2PTX0
くすぐったいのは、私の悪戯心による仕様です。
ですから、止まりません。・・・とは、敢えて言わずにおいた。
ご主人様の全身を泡で弄るのに忙しくて、そんなことを言っている暇は無いのだ。
フフッ・・・これ、いつもと逆の立場だ。

金髪「ご主人様、ちゃんとここも洗いましょうね?」

意地悪くそう言って先端を撫でる。
ビクンッと反応した体を縫いとめるように体を密着させて、行動を制限する。
背中側から伸びる泡まみれの手が上下するたび、私のご主人様は苦しそうに呻いた。
・・・可愛い。
175 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 22:28:59.28 ID:bnbY2PTX0
男「お、おい!もういいって!」

駄目です。
あなたには精一杯暖かくなって、気持ち良くなって頂かないと。
だから、止めません。
というか、正直自分でも止まりません。

男「う・・・ぁっ・・・!」

ご主人様がひときわ大きな悲鳴を上げたかと思うと、私の手に熱いものがまとわりついた。
どろどろで、熱い。
ご主人様の快感の証であるそれを手にしたことで、私もまた快楽の頂に押し上げられる。
176 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 22:29:31.61 ID:bnbY2PTX0
金髪「ご主人様・・・♪」

私はご主人様の体に手を滑らせながら立ち上がり、ご主人様の耳元に顔を近づけていく。
手の平に絡みついたそれを舌で舐め取り、後ろからご主人様を抱きしめる。
ゴクン・・・
私はご主人様の耳元でわざと大きく喉を鳴らし、それを呑みこんだ。
あなたが気持よくなってくれたのなら、私は幸せです。そう伝えるための、私なりの手段だった。
欲望の奔流が舌を、喉を溶かしていく。
177 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 22:30:04.87 ID:bnbY2PTX0
本来美味しいという感覚からかけ離れているそれでさえ、今の私にはどんなものよりも甘美なものに思えてならなかった。
気持ち良くなってくれた。
暖かくなってくれた。
その事実が私の味覚を改ざんしてしまったのだろう。何て幸せな事だろうか。
その後も、シャワー室から聞こえてくる甘い声は途切れることは無かった。
178 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 22:30:40.11 ID:bnbY2PTX0
シャワーを浴び終わった後。
ご主人様は荒い息をつきながら、やっとのことで一階へと上がっていった。
私も来るか、と誘われたが丁重にお断りした。
この部屋に思い入れが無いわけではない。直ぐに一階に上がる事は出来ない、と。
ならば、とご主人様は石扉の鍵を掛けずに出て行った。私は、信用されたのだ。
その事が何よりも嬉しくて、毛布を抱き枕のようにして一人バタバタとした。
この上無い幸福感に身を包まれながら、私はろうそくの明かりが優しく灯る部屋で、静かに意識の幕を下ろしていくのだった。
意識が消えるその瞬間まで、湿った感触はハッキリと私の本能を刺激していた。

179 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 22:31:12.88 ID:bnbY2PTX0
午後1時。
流石にもう寝ただろう。
音を立てないように、石扉の前に立つ。
だが寝静まっている筈の地下室から、何やら妙な音がする。
荒い息、押し殺すようにして発せられる呟くような言葉。粘液がかき回される、ひどく甘美な音。
俺はその音を壊さないために、しばし扉の前で佇むことにした。
180 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 22:31:42.83 ID:bnbY2PTX0
金髪「ぁ・・・あ・・・んぅ・・・ふあっ!・・・ご、主人、様ぁ・・・」

それは少し涙声になっていた。
ふむ・・・ここは一つ、涙を拭ってやるか。
そう思った俺は、苦笑を浮かべながら地下室へ入っていく。
ベットの上で取りつかれたように耽っている金髪に声をかけてみた。

男「金髪・・・まだ起きてたのか?」
181 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 22:32:14.54 ID:bnbY2PTX0
金髪「ふぇ・・・?ごっ、ご主人様!?」

金髪は慌ててシーツを纏う。
変なところから汗をかくその姿は、俺の突然の訪問に明らかに動揺しているようだった。
まぁ、ナニをしていたのはバレバレなんだが・・・

金髪「あ、あのっ!こ、これは・・・その・・・」

俺は赤面して言葉に詰まっている金髪を見た。
金髪はあうあうと言葉にならない声を出しながら、必死にこの場を取り繕おうとしている。
・・・俺は、凄い女を手に入れたんだな。
あまりの可愛さに、一瞬妙な達成感を覚えてしまった。
182 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 22:33:22.70 ID:bnbY2PTX0
男「・・・」

無言で金髪に近づいていく。
金髪は行動の意図が掴めないのか、ぽけーっと見守るばかりだ。
靴を脱ぎ、ベットに上る。
茫然自失、といった具合の金髪を優しくベットに横たわらせ、その上に毛布と共に覆いかぶさる。
183 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 22:34:28.04 ID:bnbY2PTX0
男「したいか?」

金髪の目を見据えながら尋ねる。
何を、とは聞かない。
俺も金髪も、そんなことはとっくの昔に決まっているから。
俺の言葉を聞いた金髪の表情は先程とはうって変わって、聖母のような微笑みを湛えていた。

金髪「はい、ご主人様。・・・私、ご主人様と、シたいです。」
184 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 22:34:58.20 ID:bnbY2PTX0
それだけ聞けば十分だ。
そう言わんばかりに舌を金髪の首筋に這わせる。
ぴくん、と小さく反応した金髪の頭をゆっくりと撫でながら、金髪のバスローブを解いていく。

金髪「ご主人様に・・・見られ、てる・・・」

金髪はそう呟いて、赤面しながら俯いてしまった。
俺の女はどこまで可愛くなれば気が済むのか。
滾る欲望の導くままに、金髪の唇を奪った。
185 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 22:36:57.09 ID:bnbY2PTX0
金髪「んっ・・・!あぁ・・・ふっ、んぅ・・・」

金髪の口の中を舌で犯していく。
行為が続けば続くほど金髪の目は現実から遠ざかっていき、夢中のそれとなっていった。
金髪の舌が動く。
まるで絡め取るように、包み込むように。
お互いの口が自分のものではない唾液で一杯になるまで、二人のキスは続いた。
186 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 22:37:37.71 ID:bnbY2PTX0

永い永いキスが終わった後。金髪は俺下半身の方に頭を潜り込ませたかと思うと、もぞもぞと動き始める。
次の瞬間、全身を刺激が襲った。
舐められている。
そう気づくのに大した時間はかからなかった。

裏側の筋を丁寧に舌で刺激されたかと思えば、次の瞬間には先端全てが生温かい快感に襲われる。
金髪は咥えこむようにして奉仕を続けている。小さな口を一杯一杯にしながら、管を吸引してくる。
神経が集まったそこへの刺激が俺に与える影響は、俺が思っていたよりもずっとずっと大きかった。
しばらく責められた後、我慢の限界に達した俺は金髪の口内に煮えたぎった欲望の塊を注ぎこんだ。
187 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 22:38:50.15 ID:bnbY2PTX0
金髪「んぁ・・・!あは・・・くぅん・・・」

くちゃくちゃと丁寧に咀嚼する音にまぎれて、子犬のような甘えきった声が聞こえてくる。
やがてこくん、と喉を鳴らす音が聞こえ、最後にけぷ、という可愛らしい音が鳴った。
毛布から頭を出した金髪の顔は、悦楽に染まりきっていた。
どろどろに蕩けた顔を隠そうともせず、身をくねらせている。
188 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 22:39:36.74 ID:bnbY2PTX0
金髪「それではご主人様・・・お願いします。」

金髪は自らの意思で足を開く。
既に万全の準備が整えられたそこから漂ってくるのは、雌の匂い。
雄の全身の細胞深くに記憶されたその匂いを前に、男は獣と化した。
乱暴に突き入れ、強引に引き戻す。

金髪「あぁっ!あっ、駄目ですっ・・・激し、すぎるっ・・・!これじゃ、すぐ・・・ふぁぁ!」
189 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 22:40:16.73 ID:bnbY2PTX0
金髪の言葉は男には届かない。
男は欲望のままに、金髪の意識を支配していく。
金髪も悦楽に身を委ねて、自らの意思を持って支配される快感に狂喜していた。
あまりにも甘く、狂おしい交わり。
それが終わるのは、即ちどちらかが昇りつめた事を意味する。
190 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 22:40:50.46 ID:bnbY2PTX0
その終わりは、直ぐそこまで来ていた。
そのことに気付いた金髪は髪を振り乱し必死に快感を抑えようとする。
だが快感は強くなる一方で、既に男に支配された金髪の意識は抗う術を持たなかった。

金髪「ごっ、ご主人様!なにかっ・・・凄いのがぁ・・・!ぁ、あはあああああああああああああああああああああああ!」

足首をピンと伸ばし、全身で昇りつめた感覚を感じ取る。
そのあまりの激しさに金髪は目を白黒させ、頭の中でバチバチと光る錯覚に陥っていた。
男は自らも昇りつめようと、尚もスピードを上げる。
男の口から出る唸り声と、金髪の口から漏れる甘美な嬌声をを最後に、二人の行為は終わりを告げた。
191 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 22:41:26.23 ID:bnbY2PTX0
お腹の奥にドロドロとしたものが這い上ってくる。
これが、精液。
ご主人様が私で気持よくなってくれた証。ご主人様が私を温めてくれた証。
私とご主人様だけの、証。
もっと欲しい。もっとご主人様のために、尽くしたい。
誰かのために何かをするのって、こんなに幸せだったんだ。
普通の人なら当たり前の、私にとっては初めての感覚に身を震わせる。
192 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 22:42:01.63 ID:bnbY2PTX0
乱れた息を直しながら、金髪の髪を撫でる。
金髪は疲れ切ってしまったのか、はぁはぁと荒い呼吸を繰り返すばかりでほとんど反応を見せない。
それでも、今は。今だけはこの安らかな時間に浸かっていたかった。
金髪が俺のモノになった幸せを、噛み締めながら。
193 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 22:42:53.44 ID:bnbY2PTX0
ご主人様が、私の髪の毛を撫でてくる。
自慢になってしまうが、この髪は私の自慢の髪だ。幼いころから手入れを欠かしたことは無い。
そんな自身の誇りを、大好きな人に優しく愛撫される。その事実は私にこれ以上ない幸福感を運んできた。
今私は、人生で一番幸せだ。そう、断言できた。
194 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/13(火) 22:44:55.13 ID:bnbY2PTX0
しばらく経って。

男「じゃあ金髪、行くか。」

一緒に。
差し出された手に込められたそんなメッセージを感じ取った私は、この部屋に別れを言う決心をした。
私に一生分の絶望を味あわせたこの部屋。
私に尽くすことの幸せを教えてくれたこの部屋。
ありがとう。
そんな言葉を、紡がずにはいられなかった。
私はこの人と、ご主人様と、幸せになります。
誰に向けたものでもない誓いを、金髪はその心の中で立てたのだった。
二人は手を取り合いながら、地上へと続く階段を昇っていく。
その先には暖かく柔らかい光が、二人の未来を祝福するように迎えているのだった。
195 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga sage]:2011/12/13(火) 22:46:03.35 ID:bnbY2PTX0
金髪堕ち(じっくり)終わり。

回想モードに戻ります。
調教ゲーは楽しいなぁ!
196 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 22:54:03.38 ID:Sp9R9QLIO
素晴らしい
197 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 23:10:43.31 ID:maCysIJoo
乙〜
素晴らしい
198 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 23:24:12.11 ID:exryxKzCo

アナル調教とかあったら嬉しい
199 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/14(水) 02:16:57.77 ID:jpSMKNEAO
次は女子堕ち(じっくり)がみたいなぁ
200 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/14(水) 03:03:58.99 ID:kjEazPooo
本編、というかギャグで去っていく奴がどれほどいるのか…
良い意味で騙された感がある
201 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/14(水) 08:37:57.90 ID:JSeWQGrIO
調教ゲーは楽しいなぁ!
202 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:16:49.96 ID:CwRpScsL0
女子堕ち(じっくり)シーン再生を開始します。
※女は怖いよ注意!
203 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:18:10.39 ID:CwRpScsL0
・・・妙だ。
何故、笑顔でいられる?
クラスメイトとごく普通に談笑する隣の女子に得体の知れぬモノを感じながら、俺は席を立つ。
まるで、俺が何もしていないかのように「普段通り」接してくる女子。
心が壊れてしまったのか?

彼女の笑顔を見つめる内、女子と目が合う。
その瞬間、俺の体に戦慄が走った。
汚泥を三重に塗りたくり、その上からヘドロをぶちまけたような。
濁ったという言葉が意味を為さないほどの暗い目をしている人間を、生まれて初めて見たからだ。
204 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:18:52.99 ID:CwRpScsL0
こんなものを、俺は自分の女にしようとしていたのか?
だとするなら、なんとおこがましく愚かしい事だろうか。
頭の中を、否定的な感情が覆い尽す。
それが決意の火を消してしまう寸前、やっとのことで女子から目を離した。
あのままでいたら、自分まで吸い込まれてしまうのではないか。そう思わずにはいられなかった。
205 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:19:39.51 ID:CwRpScsL0
私は今、神に感謝している。
神は私に存在証明を施してくれた。
何も無い私に出来る事を、教えてくれた。
この男を殺す。
きっと、そのためだけに私は生れて来たのだろう。そう思うと、胸が高鳴った。

私には足りないものなど何一つなかった。
特筆して裕福な家庭では無かったが、朗らかな両親と頼りがいのある姉。
家庭はいつも笑顔に包まれていた。
私が居ても居なくても、同じような暖かさで。
206 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:20:36.21 ID:CwRpScsL0
姉は優秀だった。
彼女の趣味は水彩画を描く事。その腕は県のコンクールで金賞を取るほどに卓越したものだった。
スレンダーな体型の美人で機転が利き、性格も体力も交友関係も良好。
トークも上手で、他人の意見をより良いものに昇華させる柔軟さも持ち合わせている。
この不景気に就職も難なくこなして、忙しいながらも充実した日々を送っている、らしい。

私は普通、いやそれ以下だった。
絵は好きだったが、姉と比べられるのが怖くて彼女の専門外である服のデザイン画に逃げた。それも決して上手とは言えない。
まぁ、張りぼての目標を建てるのには丁度良かったが。
得意なのは作り笑いと他人の話を聞く事。
自らに張りつけた「良い子」の、笑顔の仮面を保つことでしか他人と関わる術を知らなかった。
親に逆らったことは無い。逆らう気力も無かった。
207 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:21:17.14 ID:CwRpScsL0

きっとこの家は、この家族は私が居ない方が幸せになれる。
幼いころからそう思ってやまなかった。
じゃあ、私は何のために生きているのだろう?
そんなことは私が決める事じゃない。
私はただ精子と卵子が結合したから生まれたに過ぎず、その一生に理由なんかない。
そう、思っていた。
208 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:21:57.60 ID:CwRpScsL0
この男に強姦されるまでは。
なんという幸運だろう。
私は初めて、生まれてきた意味を知った。
正義を成すため。
自らの大切な物を奪った奴に復讐するため。
私は、そのために生きてるんだ!

それが私の生きる理由。死ねない理由。
じゃあ、この男が死んだらどうするの?
簡単だ。一緒に死ねばいい。
そうすれば私は不安になる事は無い。正義を成した快感の、絶頂のままに人生の幕を閉じる事が出来る。
なんて素敵な計画なんだろう。
209 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:22:43.23 ID:CwRpScsL0
お父さん、お母さん、私は「仕方なく」死にます。
男に強姦された多大な精神的ショックで。
決してあなた達や姉に不満があったわけではありません。
私は最後まで満ち足りていました。私は幸せでした。
男の、そして自身の死の瞬間をイメージすると、暗い笑いが腹の底から湧きあがって来た。
さて、いつ死のうかな!
210 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:23:29.84 ID:CwRpScsL0
夕方。
俺は冷や汗をたらし、震える手で携帯を持つ。
これしか方法は無い、無いのだ。自分にそう言い聞かせながら。
メールの画面に映し出される差出人は「女子」。
その内容は「土日に二人だけで、温泉旅館に行かないか」というものだった。
ほんの十数文字の内容を送るのに、十分以上の推敲を重ねた。
が、それでも何か嫌な予感がする。
本能がかき鳴らす警鐘を振り切って、俺は送信ボタンを押した。
211 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:24:25.23 ID:CwRpScsL0
雪の降る空、揺れる鈍行列車の中。
向かい合わせに座り、男と女子は取り留めのない事を話していた。
アイツはああだ、あの先生はこうだ。
多少誇張した表現になりながら、お互いに笑い話をしあっている。
しかし、その表情は対照的だった。
笑顔を浮かべる女子に、まるで化け物と相対しているかのような表情の男。
そんな二人だけの空間が続く事数時間。
列車は悲鳴のようなブレーキ音を響かせて、終着駅に到着した。
212 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:25:55.76 ID:CwRpScsL0
女子「わ、凄いよ主人公君!山のてっぺんに小さな旅館があるんだって!」

バス停の表示を見た女子は屈託のない声で男を呼ぶ。
男はああ、それが俺達が泊まる旅館だよ。とだけ返した。
山頂に向かうバスは二人だけを乗せて、暗く足場の悪い山道を登って行くのだった。
車内は黄昏時の光に怪しく照らされて、今にもどこかに迷い込んでしまいそうな様相で。
それは男の警戒心を煽るのには十分過ぎる舞台装置だった。
213 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:26:26.86 ID:CwRpScsL0
山頂の旅館に着いた途端、旅館の女将が玄関前まで来て二人に仰々しく一礼した。
小さな旅館だ、一人ひとりの顧客に行き届いたサービスをすることが経営方針なのだろう。
その後、案内された部屋は畳にして13畳。
高校生二人が泊まるには十分すぎる広さだ。
男と女子は荷物を置き、ひとまず夕飯を頼むことにした。
214 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:27:53.74 ID:CwRpScsL0
女子「わぁ、美味しそうなお魚!ね、主人公君。私がー、食べさせてあげよっか!・・・なんちゃって!」

けらけらと女子は笑う。
男はやっとのことで笑顔を作り、それに答える。
そんな事が繰り返される奇妙な雰囲気の食事は、30分ほどで終わった。
女子は携帯で地図を見て、男に提案する。

女子「ね、主人公君。この辺に廃寺になっちゃったお寺があるんだって!そこは今じゃ有名な心霊スポットみたいだよ。食後の運動に行ってみない?」

ニコニコしながら携帯の口コミサイトのページを男に見せる女子。
男は多少動揺しながらもあ、ああ。と言って首を縦に振った。
その背筋は縮こまり、完全に怯えている小動物の様だ。
女子はそれを見て、図らずも生じた興奮を隠せずにいた。
215 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:30:03.53 ID:CwRpScsL0
降りしきる雪の中、最早祈りの跡さえ残っていない廃寺。
腐り落ち、崩れかかった木材だけが二人の訪問を歓迎していた。
ぎぃ、ぎぃと唸る床の上を、重そうなバックを持った女子は鼻歌を歌いながら跳ねていく。
懐中電灯を持つ男はその後を照らしながら追い、暗い寺院内をどこまでもどこまでも奥へ進んでいくのだった。

昔、本殿と呼ばれていたのであろう部屋。そこはやっと1メートル先が見えるほどの闇に包まれていた。
天井の、壁の隅々まで蜘蛛の巣が張られ、何も知らずに入って来たものを捕らえて喰らおうと待ち構えている。
その奥には、信心が無くなっても尚一人在り続ける仏の姿があった。
丁度人一人分の大きさの仏は何をするでもなく、唯腐敗している。
瞳には光は無く、誰かを救うための手はその対象を見失ったまま宙を彷徨っていた。
そんな仏の惨状に目もくれず、女子はさらに奥へと進んでいく。
216 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:31:00.70 ID:CwRpScsL0
本殿の奥には、ただ雪景色だけが広がっていた。
舞台と呼ばれる、崖にせり出した縁側のような部分。
そこがこの廃寺の最奥であった。
崖の落差はおよそ30メートルはあるだろう。いくら雪のクッションがあるとはいえ、その厚さは数センチだ。
もし落ちれば、ひとたまりもないだろう。
そんな危うすぎる舞台の上に立ち、女子は笑顔を作りながらじっと男を待った。
217 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:32:00.95 ID:CwRpScsL0
一歩一歩、俺は女子に近づく。
懐中電灯を消し、呼吸を整えながら。
収まらない心臓の動悸、全身を覆う悪寒。
生存本能が前に進む事を拒んでいる。アレに近づくことを拒んでいる。
だが俺は、進まなくてはいけない。
一つだけ直感した。
今自分は、生死の境目に居るということを。
218 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:34:05.74 ID:CwRpScsL0
主人公が舞台に立った瞬間、女子は嗤った。
暗い欲望が満たされるときに自然と浮かぶ笑み。
それは、これ以上ない歪な笑みだった。
女子は男に走り寄る。そしてバックから素早く金槌を取り出すと、そのまま一呼吸の内に振り下ろした。

悪意の塊が、男の頭を掠めて肩に当たる。
男は吐き出しそうになる絶叫を必死に堪えて、後方に向き直り、走った。
ギリギリのところで致命傷にならなかったが、自分は反応できなかった。
次にされれば間違いなくヤバい。
そう考える男の脳は痛みを抑える麻薬を出すことに躍起になり、まともに機能していなかった。
219 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:36:57.99 ID:CwRpScsL0
女子から一定の距離をとった瞬間、男の後頭部に激痛が走った。
男の頭に金槌を当てることに失敗した女子は、男が後ろを見せる瞬間を狙って金槌を投げつけていたのだ。
ふらふらと崩れ落ちそうになりながら、暗い本堂へと必死に逃げる男。
それを追う女子の手にはバックから取り出した包丁が、雪明かりを反射して冷酷に輝いていた。
女子は迷うことなく、一直線に本堂にうっすらと見える人影に向かって走る。

女子は人影の胸部に向かって強く包丁を鋭く突き出す。
殺った。
包丁から伝わってくる鈍く、がっしりとした生き物の触感。女子は男の死を確信し、歪んだ笑みを浮かべながら伏せていた顔を上げた。
しかし、そこにあるのは自らに至上の幸福を味あわせてくれる激痛に歪む男の顔ではなく。
自らが報われなくとも、最後の瞬間まで誰かを救わんとする木仏の穏やかな表情だった。
予想外の事態に動揺する女子に獰猛な影が飛び掛かり、その細身を押し倒す。
220 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:37:46.61 ID:CwRpScsL0
男「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・」

男は血走らせた目を見開き、女子の自由を封じる。
しかし女子は氷の様な表情で、ただ男を見上げるだけだった。
静かな時間が二人を、廃寺を覆う。
押し倒されてからしばらくたった後、女子は口を開いた。
221 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:39:14.78 ID:CwRpScsL0

女子「ころしてよ。」

それは心からの純粋な願いだった。
もう、私はこれまでなのだろう。男を殺すのに失敗した。
折角あっちから「男と二人きりの旅行」のお誘いまでしてくれたのに、私は最後まで何もできなかった。
ならこれでいいじゃないか。この男に殺されて、私は人生の幕を閉じる。
ああ、幸せ。
もう生きなくていいんだよね?生きる理由探しなんてくだらない真似、しなくていいんだよね?
222 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:39:45.18 ID:CwRpScsL0
男「惚れた。いや、もう惚れてたけど。惚れ直した。」

何を言っているのだろう、こいつは。
ああそうか。頭がおかしいんだ。
あはは、精神異常者の性犯罪者め。
未来永劫呪われてしまえばいい。
223 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:40:15.85 ID:CwRpScsL0
男「お前、俺の女になれ。」

うるさい。
お前のような奴の言葉なんか聞きたくない。
だまれ。
私がお前の言う事なんか聞くもんか。
224 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:40:57.42 ID:CwRpScsL0
女子「・・・私ねぇ、死にたいの。生きる意味がないの。居場所がないの。分かった?理解してくれた?だったら早く殺してよ!早く!殺せ!」

男「お前が欲しい。」

あぁもう、面倒くさい。
わかったわかったわかりました。
あなた様の次の強姦相手を提示すれば。
私よりも魅力的な女を提示すれば殺してくれるのね?
225 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:41:44.39 ID:CwRpScsL0
女子「私の姉はね、私よりもずぅっと魅力的なの。私なんかいない方がいいくらい優秀で美人なの。分かる?女が欲しいならそっちあたってよ。」

はぁ、やっと楽になれる。
何もかも満ち足りた地獄から解放される。
お父さん、お母さん、お姉ちゃん、さようなら。
アンタ達だけで幸せに暮らしていけばいい。遺伝子の失敗作は、ここで消える。
それが自然なんだ。それが運命なんだ。

なのになんで。
私の目から、水が落ちてるんだろう。
なんでこんなに空しいんだろう。
分からない。分かりたくない。
226 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:43:17.11 ID:CwRpScsL0
男「俺は、お前が欲しい。」

女子「意味が・・・分かんないよ。なんで私?ホント・・・意味分かんない。」

こいつはなんで。
自分が殺されかかった女に告白してるんだろう。
もしかして本当に狂ってしまったのか。
そうじゃないなら、なんで私なんかを欲しがるんだろう。
こんな、劣等感の塊を。

男「お前が、そのままの女子が、欲しいからだ。」
227 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:43:57.97 ID:CwRpScsL0
男「お前の姉がどうとか、死にたいとかなんて知ったこっちゃねぇ。俺は、お前が好きだ!」

男が私に馬乗りになったまま、独白する。
下らない、あんまりにも説得力のない、幼児のような言葉。
分かった、こいつは頭がおかしいんじゃない。
先天性の、大馬鹿野郎だったんだ。

男「お前に居場所が無いなら、俺が居場所になってやる!お前に生きる意味が無いなら、俺が作ってやる!」
228 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:44:47.55 ID:CwRpScsL0
男「だから女子!俺のモノに、な・・・」

そこまで言って、男は崩れ落ちた。
その後頭部は既に血に染まっていて。
今まで大声で叫んでいたのが、嘘みたいだった。
このまま放置すれば、おそらく死ぬだろう。
・・・私、は。

229 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:45:44.29 ID:CwRpScsL0
・・・ここは、どこだ?
霞んだ意識をなんとか目覚めさせ、感覚を確かめる。
なんか、柔らかい枕の上に乗せられているようだ。
頭に意識が行った瞬間、ズキズキと後頭部が痛み始めた。
そうか、俺は女子に・・・

女子「・・・起きた?」
230 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:46:55.79 ID:CwRpScsL0
呆れたような、ほっとしたような声。
見上げると女子がじっとりとした視線で見つめてくる。
俺の頭を支える温度を持った枕は、女子の膝だったようだ。
俺は、生きているのか。
生を実感しつつ、もう少し女子の膝枕を体感しようとした刹那。

女子「えいっ!」

女子の両手によって、俺の体は畳に投げ出された。
後頭部に貼ってある湿布が、じんじんとその存在を自己主張する。
俺は思わず痛たたた・・・と情けない声をあげてしまう。
231 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:47:47.41 ID:CwRpScsL0
女子は立ち上がり、そっぽを向きながらこう言った。

女子「今から言う事は・・・一生に一度しか言わない、よっ!」

言うが早いか、女子は仰向けになった俺の胸に飛び込んできた。
俺は何とか女子の体を受け止める。
零距離。
お互いの唇が、お互いの耳に触れそうになる。

女子「お願い。そのまま聞いて。」

女子の声のトーンが落ちる。
素の声だ。
俺は、彼女の要望を受け入れることにした。
232 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:49:07.62 ID:CwRpScsL0
ゆっくりと、女子の唇が動く音がする。

女子「私以外にも、好きな子いるでしょ。」

男「ああ。」

女子「その子はもう主人公君のモノになったんだよね?」

男「ああ。」

そこまで聞いた女子は、悪戯っ子のように笑った。
つられて笑いそうになるが、まだ我慢する。
女子の唇から出る声は、ただ俺の耳だけを目指していた。
233 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:49:56.11 ID:CwRpScsL0
女子「変態。」

男「自覚してる。」

女子「・・・痛かったよね?」

男「かなり。」

女子「・・・・・・・ごめん。」

男「お互い様だろ。」

女子「それもそっか、この強姦魔。」

男「そりゃそうさ、この殺人マシーンめ。」
234 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:50:56.36 ID:CwRpScsL0
お互いに微笑み合う。
歪な、所々欠けたハートマーク。
それでも、そこに詰める思いだけは本物だと思うから。
月明かりに照らされる儚くも美しい女子の顔。
その瞳は、少し潤んでいて。

女子「・・・幸せに、してくれる?」

男「任せとけ。」

女子「即答しないでよ、馬鹿。」

男「お前もかなりのもんだと思うがな。」
235 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 00:51:57.90 ID:CwRpScsL0
女子「大好き。」

男「奇遇だな、俺もだ。」

男「女子。俺のモノに、なってくれ。」

女子「・・・はい。どうか私をあなたのモノに、あなただけのモノに・・・して下さい。」

それだけ言って、二人はどちらからともなく深い口づけを交わす。
二つの歪んだ愛情が、一つの結末を実らせた。
その結末を知っているのは、ただぽつんと空に浮かぶ月としんしんと降りしきる雪ばかり。
時刻は既に夜10時を回っており、辺りは暗く静まり返っていたが。
愛し合う者同士の夜は、これからだ。

236 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga sage]:2011/12/15(木) 00:55:05.52 ID:CwRpScsL0
女子堕ち(じっくり)前編終了。
さて、次回の後編は旅館だ!浴衣だ!お風呂だ!ご飯だ!一緒の布団だ!
エロシーンだ!調教シーンだ!えろえろらぶらぶ調教祭りだ!

ひゃっほう!調教ゲーは楽しいなぁ!
237 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/15(木) 01:31:55.85 ID:4/Wgqs6SO


まったくその通りだな
238 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/15(木) 02:32:03.01 ID:oPkzEInIO
ああ。素晴らしいな
239 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/15(木) 04:13:31.16 ID:EWr5iwrIO
NTRじゃない無口がみたいです><
240 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/15(木) 14:31:40.08 ID:mAIbQ2cWo
やっぱ歪んだらぶらぶ調教っていいよね

で、このゲームはどこで買えるの?
241 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 22:11:03.70 ID:CwRpScsL0
凍えきった体を、少しずつ湯が溶かしていく。
おそらく何の効能も無いであろう唯のお湯だが、その飾り気の無さが私の胸に染みる。
温かい。
湯船の傍の窓から見える、雪が丁寧に掃き取られた庭園。
その中央に鎮座する灯篭の仄かな灯りだけが、闇の中で微笑んでいた。
それはまるであの人のようで。
その優しさに柄にもなく意識をまどろませてしまう。
きっと私は今、どうしようもなくにやけているのだろう。
自覚すればするほど熱くなる顔をぶくぶくと湯船に沈めながら。
私の時間は、ゆっくりと流れて行った。
242 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 22:11:47.51 ID:CwRpScsL0
俺が風呂を上がってからおよそ十分経つ。
既に布団を敷き、寝る準備も万端だ。
後は女子を待つだけ、と広々とした畳を縦横無尽に転がりまわるのにも飽きてきた時。
扉がゆっくりと開き、俺に待ち人の来訪を知らせた。
243 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 22:12:32.57 ID:CwRpScsL0
女子「お待たせしました。・・・と。」

朱に染まった女子の肢体。
旅館に備え付けの簡素な浴衣、そこから覗く繊細な肌から立ち上る湯気。
その完成された美しさにしばし圧倒されていると、女子は急加速して畳を蹴り飛び掛かって来た。
慌てて受け止めると、細い手が背中まで回され強く強く抱きしめられる。
女子の火照った顔が胸に埋まると、その髪から微かに薫る女物のシャンプーの匂いが鼻をくすぐった。
244 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 22:13:11.10 ID:CwRpScsL0
女子は男の胸板を指でなぞりながら、妖しく微笑む。

女子「私はもう主人公君のモノなんですが・・・これから、何をされちゃうんですかね?」

それは妖艶というよりも、小悪魔じみた誘惑だった。
どことなく背伸びした、可愛らしい精一杯。
男はそんな女子を見て、ふつふつと情欲が沸きあがってくるのを感じた。
何をされる?決まってるだろう。
お前は、一生かけて幸せになるのさ。
245 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 22:13:54.76 ID:CwRpScsL0
ゆっくりと、布団に女子を降ろす。
少しだけはだけた浴衣の先に見える確かな膨らみ。
決して大きいとも小さいとも言えないが、その形は美しいと形容するのには十分だった。
月明かりだけが、電灯の消えた部屋を照らしていく。
上下に分かれてしばらく見つめ合っていた二つの影は、やがて長い一つに重なった。
246 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 22:14:35.87 ID:CwRpScsL0
唇が触れあう。
若さに満ちた瑞々しい触感に、お互いのボルテージは上がる一方だった。
やがて男が、その本性を露わにした。
閉ざされていたの唇の中央から潜り込み、じゅるじゅると音を立てて女子の口内を蹂躙する。
女子は一瞬目を見開いたが、直ぐにそれを受け入れた。
それは獣の所業。貪っているという表現以外に見当たらない、荒々しいキス。
舌同士が擦れ合ってくすぐったく感じる。男は歯茎をなぞり、女子の喉奥にまで深く深く舌を伸ばしていった。
その息苦しさでさえ、今の二人には快楽となり得た。
247 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 22:15:15.61 ID:CwRpScsL0
女子「んぁ・・・ぷはっ・・・もう。激し、過ぎですってばぁ・・・」

口では形だけの否定の言葉を並べる女子だが、男の背に回された腕の力は強くなる一方だ。
そのことを見逃さなかった男は愉悦の笑みを浮かべて、一層激しく蹂躙する。
じゅるじゅると何かを吸い出す音、ぐちゅぐちゅと何かと混じり合う音。
そのどちらもが鳴りやんだ時和室に残ったのは、二つの荒い呼吸音だけだった。
248 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 22:16:12.24 ID:CwRpScsL0
存分に口内を貪り尽くした男は、私に一つの命令を出した。
俺を呼ぶときはご主人様、と呼べ。
真顔で吐かれるそのセリフを聞いた時、思わずぷっと噴き出している私がいた。
ああ、この男は本当に私を自分のモノにする気なんだ。
なんて滑稽なんだろう、馬鹿みたい。
でも、それに惚れちゃった私も馬鹿だから。

女子「くすくす・・・はいはい、分かりましたよー。・・・ご・主・人・さまっ」

耳元で、甘えるようにそう呟いてみせる。
反応はやっぱり予想通り、満足だがどこか腑に落ちないといった風な表情だった。
この人ってば、分かりやすいんだから。
249 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 22:18:32.22 ID:CwRpScsL0
男「おい、なんか微妙に茶化してないか。」

このどうしようもないくらい馬鹿なご主人様に。
一生かけて幸せにしてもらおう。
この命が続く限り、精一杯尽くそう。
心からそう思えた。
やっぱり私も、馬鹿なんだと思う。
250 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 22:19:04.79 ID:CwRpScsL0
舐められている気がする。
やはりこの女、ただ者ではない。
まぁだからこそ惚れたんだけどな。
ここは一つ、主従関係をハッキリさせておこう。
そう思った俺は彼女にこう言い放った。

男「女子、ちょっと後ろ向いてみろ。」
251 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 22:20:01.43 ID:CwRpScsL0
女子は頭に疑問符を浮かべながらも後ろを向き、腹ばいになる。
俺は女子の浴衣を時間をかけて解いていく。
そこまでは想定の範囲内だったのか、女子はまだクスクスと笑っている。
俺の腕が女子の下着をずりおろすと、粘液に覆われた秘所が露わになった。

女子「くすくす、また突然ですね・・・ご主人様ってば。」

しかし女子は、男を拒絶しない。
それどころか男にしなだれかかり、誘うようにして背中をさすった。
満足げな男の首筋に、忠誠を誓うかのように舌を這わす。
252 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 22:20:51.39 ID:CwRpScsL0
自らの胸に寄り添う女子の頭を、丁寧に撫でた。
女子は満足げに喉を鳴らし、首筋への奉仕を続ける。
そんな事をしばらく繰り返してきた男に、一つの悪戯心が芽生えた。

最初は、気づかれないようにこっそりと。
撫でるように女子の体を滑らせて、目的の場所まで指を導く。
たどり着いた指は一気にその障壁の中へ入った。
253 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 22:22:35.03 ID:CwRpScsL0
女子「ひゃうっ!?」

女子の体を走る異物感。
ある程度何をされるかの想像がついていたはずの女子を動揺させたのは、本来絶対に入らないはずの場所に侵入してきた男の指だった。
指は中をこりこりと引っかき回し、その度に背筋に電流が流れる。

女子「そこは、違っ・・・!んっ・・・!?」

反発しようとした女子の口が、男の舌によって封じられる。
そんな所で気持ち良くなる筈がないのに。
女子は半ば呆れながらも、自身の口からなだれこんで来る快楽に大人しく従うことにした。
254 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 22:25:23.57 ID:CwRpScsL0
そうして、およそ数分が経っただろうか。
男が突如、蠢かせていた指を引き抜いた。

女子「ふぁぁぁっ!?」

急激な排泄感にピリピリと舌を震わせる女子。
しかし男の指はその様を面白がるように出しては蠢き、引き抜くことを繰り返した。
最初は悲鳴そのものだった女子の声がだんだんと艶を帯びてくる。
こんなの違う、違うのに!
そう否定するための口は塞がれ、女子はただ襲い来る刺激をまともに受けるしかなかった。
255 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 22:28:17.78 ID:CwRpScsL0
女子「あぁっ・・・!う、ぁぁ・・・・・・はぁっ、んぅ・・・あっ!?駄目、それ以上したらっ・・・ほんとに・・・!」

自身の体から沸き起こる今まで味わったことのない感覚に女子は恐怖し、男に慈悲を乞う。
しかし男は彼女の唇を奪ったまま、獣のように行為を繰り返している。
やがて女子の足の指がピンと張ったかと思うと、彼女は背筋をガクガクと震わせて目を見開く。

女子「あ、ぁ、はぁっ・・・!ふぁ、あああああああああああああああああああああああああっ!?」

ビクン、と全身が強く痙攣した次の瞬間。
女子は一人達した。
それは本来なら知るはずのなかった感覚。
異物感と排泄感の狭間にある、在り得るはずの無い快楽。
絶頂の余韻に浸る女子の心と体は、確かな悦びに打ち震えていた。
256 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 22:30:58.33 ID:CwRpScsL0
女子が男に絡ませた腕にはもう力がない。
彼女は恥辱にまみれた快感を全身で浴び、皮膚を桜色にして力なく男によりかかっていた。
その口からだらしなく垂れる唾液を指ですくい取りながら、男は笑う。
どうだ、これでどちらが上かはっきりしただろうと言わんばかりに。
その笑顔の意味を理解した女子は力の入らない体をそれでも男に擦り寄せて、情欲に濡れた瞳で精一杯の忠誠を示した。
こうして、二人の間の主従関係は確立することになったのだ。
257 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 22:32:06.29 ID:CwRpScsL0
それから。
男が女子を再び押し倒そうとすると、制止された。
曰く
私が何もご主人様にしていないのに、ご主人様ばっかり私に何かするのはずるいです。
つまり、私にも奉仕させろ。と言うことらしい。
別に断る理由も無いので好きにしろ、と言うと女子は男の上に馬乗りになった。
258 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 22:33:17.97 ID:CwRpScsL0
女子は自らの秘所をゆっくりと男に差し出す。
彼女が腰を落としていく度瑞々しい艶めかしさを持ったそれが、男のものを少しずつ咥えこんでいく。
中は狭く、少し奥に入るだけでも一苦労だったが、男のものは女子の中で熱烈な歓迎を受けていた。
ぐねぐねと蠢き、締め上げ、粘液で蕩けきった壁を擦りつけてくる。
中が動くたびに女子は男の上で敏感に反応し、可愛らしい悲鳴を上げた。
その様子に興奮した男は、自らも腰を動かし出す。
259 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 22:34:26.20 ID:CwRpScsL0
玉のような汗を散らし、男の上であられもなく舞う女子。
その姿はどうしようもないほどに魅力的で、男の支配欲を満たすのに十分だった。
女子の悲鳴が淫らな嬌声に変わり始めたころ。
二人は共に昇りつめようとしていた。

女子「ふぁぁぁ!・・・んっ、くふっ、はひ、ひゃう、あぁぁっ・・・ふふ・・・出そう、なんですね、ご主人様・・・?」

遠慮する必要はない、と女子が言おうとしたときにはもう遅かった。
女子の秘所は根元まで男を咥えこみ、決して離そうとしない。
男も女子の奥の奥まで征服せんと、その動きを一層激しくしていた。
260 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 22:36:06.06 ID:CwRpScsL0
女子「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・んくっ・・・ぁ、来る、来ちゃう・・・ぁ、あああああああああああああああああ!」

ぞくっ、とした感覚が一瞬通った刹那。女子の瞼の奥で火花が散り、舌が麻痺する。
全身の感覚が一点に集中したのちに、バラバラに散っていく。
腹の奥のに胎動するマグマの様な熱を感じ、女子は満足げに奉仕を終えて男の隣に倒れ込んだ。
私で、気持ち良くなってくれたんだ。
確かに自らに注がれた白濁色の愛情の温度を感じ取りながら、女子の脳は蕩けていく。
261 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 22:37:11.76 ID:CwRpScsL0
女子「ご主人様・・・明日も、たぁーっくさんシちゃいましょうね?」

息も絶え絶えに、ご主人様にそう告げた。
そう、この旅行は後一日ある。
愛を確かめ合うには十分すぎる長さの時間が。
なんて、幸せなんだろう。
ご主人様は優しく髪を撫でてくる。
被った布団に籠る熱と、与えられる愛情に身を委ねて。
私の意識は、ゆっくりと閉じていった。
262 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/15(木) 22:38:18.99 ID:CwRpScsL0
この女は、どこまで可愛いんだ。
全身から汗を噴き出してるのに、まだ強がってやがる。
まぁいい。この旅行は後一日ある。
こいつに愛情を一杯注いでやれるだけの時間が。
そう思うと、俺の手は自然と愛しい女の髪を撫でていた。
嗚呼、幸せだ。

男「明日も一杯楽しもうな、女子。」

旅はまだ、終わらない。
263 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga sage]:2011/12/15(木) 22:39:55.72 ID:CwRpScsL0
女子堕ち(じっくり)終わり。
回想モードに戻ります。

調教ゲーは楽しいなぁ!
264 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/15(木) 22:57:57.32 ID:hUFNnJIKo
今日も乙
当然その後女子はアナル奴隷になるんですよね
265 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/15(木) 22:58:24.99 ID:s3fuJazuo
乙〜
素晴らしいなぁ!
266 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/16(金) 01:26:37.56 ID:cVWUvOTxo
素晴らしい






素晴らしい
267 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/16(金) 19:53:49.07 ID:wjoAOZmJ0
回想モード、現在のメニューです
→無口堕ち(NTRアリ)
→無口堕ち(NTRナシ)※時空が歪みます
→お好きなシチュエーションで調教後(じっくり)
→その他
268 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/16(金) 20:09:33.61 ID:y0IZRvpxo
全員種付け後とか母乳プレイとか
269 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/16(金) 20:11:08.13 ID:jG0qfT96o
無口のntr有りがみたいですね、ハイ
270 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/16(金) 20:20:33.49 ID:mrC3lKBdo
NTR無しの場合は無口は処女? なら時空歪め希望

NTRなら洗脳拘束祭りで
271 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/16(金) 21:38:05.64 ID:cVWUvOTxo
NTR無し希望
NTRどうも苦手なんだよなあ
272 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/16(金) 22:08:44.80 ID:XepBpitjo
同じく苦手なので無しで
273 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/16(金) 22:30:30.41 ID:ecquuquJo
どっちも見たい欲張りが通りますよっと。
274 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/17(土) 01:11:41.77 ID:1n8XQj0SO
有りでよし
275 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/17(土) 03:31:08.14 ID:NPs41cJeo
苦手なんで無しがいい
276 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/17(土) 07:13:51.42 ID:R5IBevXX0
無口はNTR無くなったらキャラ立たん気がする。。

時空歪ませてまでNTR回避しなくてもいいんじゃないかと
277 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/17(土) 10:15:58.69 ID:wB5exhgDO
母乳+拘束+おもちゃで
278 :saga [sage]:2011/12/18(日) 12:41:48.16 ID:qDVaoL/Do
両方
279 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:12:02.82 ID:s8K41cg20
無口堕ち(NTRナシ)
シーン回想を開始します。

女子との旅行から帰って来た俺は、久々に自分のベットに入った。
ぼふぼふと無意味に手足をバタつかせたくなる。
そんな行為もやがて睡魔によって打ち倒されて、俺の瞼は重く閉じていった。

白く、何もない空間。
どこにあるのかもわからない地面に足をつけて、俺は立っている。
ここは、どこだ?
あまりにも現実味のない空間で、俺は唯一人混乱していた。
280 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:12:48.18 ID:s8K41cg20
突如、目の前に王のそれと見まがうほどの巨大な椅子が現れる。
白かった空間は暗雲に包まれて、割れんばかりの雷音が耳を裂いた。
椅子には黒いローブを羽織った老人とおぼしき人が、サファイアの様な目でこちらを見つめている。
その肩に留まった烏がひときわ大きく鳴いたとき、老人は厳かに口を開いた。

「選べ。汝、女の幸せを望むか。自らの幸せを望むか。」
281 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:13:21.45 ID:s8K41cg20
天から直接脳に叩きつけられるような声。
審判を下すかのような威圧感を持った声に一瞬縮こまりそうになるが、なんとか踏ん張る。
その質問は、とっくの昔に俺が通り過ぎた道だ。
答えなんて、最初から一つしかないだろ。

男「両方だ!俺も女も、全員幸せにするに決まってんだろ!」

それを聞いた老人は、ゆっくりと頭を伏せる。
その意味を量りかねた俺が近づこうとした時、老人の押し殺した笑みが見えた。
本当に可笑しそうに、老人は笑う。
次の瞬間老人は立ち上がり、大笑いしながら俺を指差す。
282 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:14:12.72 ID:s8K41cg20
「くはははははははははは!なんと強欲な!なんと傲慢な奴か!このワシが提示した選択肢を選ばぬとはな!」

「・・・だがその意気やよし!その業の深さたるや、呆れを通り越して最早見事と言う他ない!」

「こんな奴がおったとはなぁ!この世はまだまだ未知に溢れておる・・・何と素晴らしい事か!」

「いやぁ連れてきてよかった!お前はワシが見込んだ通りの、世紀の大馬鹿者だ!」

「よかろう!その欲の深さに免じて、貴様の命運を変えてやる!」

「男よ、これからも自らの心のままに生きよ!ワシは貴様をもう少し観察しておくからのぅ。ではな!くっはははははははははは!」
283 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:14:49.40 ID:s8K41cg20
偉そうなことを言うだけ言って、老人は雷鳴とともに消えていった。
・・・なんだこれ。
あ、そうか。これ夢だ。
老人の声はどっかで聞いたような気がしたが、大して記憶にも残っていないような奴の声等どうだっていい。
明晰夢ってやつか、アホらしいな。
あーあ、早く覚めねぇかなぁ。
284 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:16:52.54 ID:s8K41cg20
北欧の神は、いつだって我儘だ。
知を得るためならあらゆる所業も厭わない主神・オーディン。
友情に厚く、死の瞬間まで戦場を駆け抜けた戦神・トール。
自らの生を、世界の命運さえも気分一つで書き換えてしまう悪神・ロキ。
祈るべき神々は、善も悪も己の生き方を貫き死んだ。
厳しい北の大地で生まれたそんな信仰は、終わることのない戦乱の日々を送るヴァイキング達に確かな誇りを与えたのだった。
285 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:17:43.00 ID:s8K41cg20
私も、そんな生き方がしてみたかった。
だが生来気の弱い私は生き方を貫くなどという高尚な事は出来ず、ただ流れに乗って生きている。
いや、流れにすら乗れていないのだろう。
理解出来ない他人との意志の疎通を拒んだ私の口は、自然と閉ざされていった。
それを苦しいとも悲しいとも思わないが、一般常識からすれば私は寂しい人らしい。
そうして、幾日が経っただろうか。
私はただ文字の海に溺れ、書に狂った。
286 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/18(日) 15:18:40.59 ID:iJ5Og2xIO
あれ調教、?
287 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:18:47.32 ID:s8K41cg20
図書館は、私の唯一の居場所。
教室には、私を嫌う人たちが居る。
彼女たちは私に悲鳴を上げさせようと、ありとあらゆる手段を尽くしてきた。
ある時は、ノートをグシャグシャに破かれた。
ある時は、バケツで汚水を被せられた。
こんなにも酷い仕打ちを受けるのは、きっと私が悪いからだろう。
288 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:20:08.73 ID:s8K41cg20
家には、私を疎む母が居る。
他界した父の遺影に唾を吐きながら、私を罵った。
何故お前のような子供を産んでしまったのか。
どこかで野垂れ死んでしまえ。
きっと、私が出来損ないだから悪いのだろう。
289 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:20:59.73 ID:s8K41cg20
だからこそ私は一人で、本を読んでいた。
本は私をいじめない。
本は私を罵らないから。
誰にも会わなくて済むように。
誰にも不快な思いをさせなくて済むように。
幸運な事に、この学校の図書館は人気が無い。
運動系の部活が活発なのもあるし、単に少し古臭いからというのもある。
紙から漂う年月を思わせる匂いは私としては大好きなのだが、賛同者はいないらしい。
外はどよんとした曇り空。絶好の読書日和だ。
今日も一人、ページをめくる。
290 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:23:12.59 ID:s8K41cg20
ガラリとスライド式のドアが開き、私に来客を知らせる。
珍しいな、こんな時間に。
大方課題の資料を探しに来た怠け者なんだろうけど。
大して興味をそそられなかった私は、本に意識を戻そうとする。
が、それは来客によって遮られた。

男「よう。」

不敵に笑う男。
思わずびくっ、と反応してしまう。
なんでこの男はこうも堂々と。
私の唯一の居場所に、ずかずか入り込んでくるのか。
291 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:23:50.78 ID:s8K41cg20
男「今日であれから一週間だろ?これ、返しに来たぜ。」

こちらに手に持った「さるでもわかるほくおうしんわ」の表紙を見せる男。
そうか、そういえばあれから一週間か。
男から本を受け取り、返却手続きを済ませようとする。

男「流石「さるでもわかる」シリーズだな。俺でも理解出来たぜ。・・・と、これはお礼だ。受け取ってくれないか。」

楽しそうに話しながら、男はかばんを漁っている。
ようやく見つけたのか男が鞄から取り出したのは、ペットボトル入りのミルクティーだった。
292 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:24:20.49 ID:s8K41cg20
まぁ、お礼と言うからには貰わないと悪い。
私はそれを受け取り、一口飲んだ。
・・・美味しい。
読書によって疲れ切った脳に、ミルクティーのまろやかな甘さが染みわたる。
何故か急激に重くなる瞼の重圧に耐えきれずに、私の意識は途切れた。
293 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:24:49.78 ID:s8K41cg20
月明かりが、静かに図書室を照らす。
重い瞼をやっとのことで開けた無口はある異常に気付いた。
目が、見えない?
そう。目を開けようが閉じようが、暗闇しか映らなかった。
顔をきつく縛る布の触感に気付いた無口はそれを外そうともがく。
だが自らの体も縄のようなもので縛られており、無口はただ体をよじることしかできなかった。
鋭敏になった聴覚に男の声が響く。

男「よう、起きたか?」
294 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:25:31.74 ID:s8K41cg20

それは残酷な、捕食者の声だった。
男が無口を縛り、拘束したのは明らかだ。
嗚呼、また私は誰かを不幸にしたのか。
無口の心を知ってか知らずか、男は続ける。

男「まぁ暴れられると厄介なんでな、ちょっと縛らせてもらった。」
295 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:26:01.69 ID:s8K41cg20
内側からカギがかけられ、明かりのついていない図書館の片隅の異常な光景。
全身を縛られた女を見下ろす男。
無口は縛られた体を必死に捻じって拘束から逃れようとしていた。
ま、そう簡単に外れるように出来ちゃいないさ。
男は無口の努力を鼻で笑いながらただじっと待つことにした。
あのミルクティーに仕込まれた、もう一つの効力が現れるのを。
時刻は夜7時。まだまだ夜はこれからだ。
296 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:26:33.49 ID:s8K41cg20

周りが見えないのがここまで辛いものだとは思わなかった。
あれから3時間は経っただろうか、未だに私の拘束は解かれる気配がない。
なにより私が気にかかっていた事は、体の異変だ。
胸の先がピリピリと痺れ出す遭遇した事のない感覚。
今はまだ小さいが、これが大きくなるとどうなってしまうのか。
全く想像出来ない未来に、私はカチカチと歯を鳴らすことしかできなかった。
喉が、渇く。
297 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:27:17.68 ID:s8K41cg20
あれから30分。
俺は縛られている無口の体をまじまじと観察していた。
女子のモノよりもかなり大きい胸は、学校支給の地味なセーターの上からでさえも自己主張をしている。
あれに今すぐむしゃぶりついてしまいたい。
その欲求を何とか抑えながら、俺はただ無口を見続けた。
298 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:27:52.54 ID:s8K41cg20
もう、あれから6時間は経っただろう。
私は胸の痒みと必死に戦っていた。
気を抜けば全身を寒気が走り、そのままどこかへ連れ去られてしまいそうで。
少しでも耐えるために体を強張らせて、口で息をする。
何時になったら、これは終わるのだろう?
299 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:28:27.86 ID:s8K41cg20
あれから一時間。
本人は気付いてないんだろうが、既に無口は拘束を解く事を忘れている。
今頃は襲ってくる快感に必死に耐えている事だろう。
ようやく効能が現れ出したようだ。
頬を桜色にそめて、何かから逃れるように体をよじる無口。
俺は込み上げてくる黒い笑いを堪え切れずにいた。
300 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:29:02.01 ID:s8K41cg20
痒い。
痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い!
お願い、誰でもいいから、私の胸を・・・
早く、早く・・・!
このままじゃ、私がおかしくなってしまう!

無口「はぁっ・・・はぁっ・・・かゆ、い・・・・・・」
301 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:29:48.14 ID:s8K41cg20
男「痒い?どこがだ?」

男はニヤニヤとわざとらしい笑みを浮かべて無口に問う。
本来なら唾棄すべき下品な態度だったが、今の無口に正常な判断能力は残っていなかった。
見えない目で、それでも声を頼りに必死に男に縋りつく。

無口「胸の先、が・・・ぴりぴりしてっ・・・お願い、掻いて・・・!このままじゃ私、壊れて・・・」

男「人に物を頼む態度ってのはどんなのだっけなぁ?」
302 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:30:23.57 ID:s8K41cg20
無口「掻いてっ・・・掻いて下さいぃぃぃぃ・・・」

それは、心の底からの懇願。
無口は縛られた胸を男の方に突き出し、苦痛からの解放を望んだ。
男は狂喜し、ぞくぞくと背筋を背徳の快感に酔わせる。
そうして無口の胸に手を伸ばすと、表面をセーター越しにそっと撫でた。
303 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:32:55.61 ID:s8K41cg20

無口「ひゃぁっ!?」

無口は不十分な快楽に身をよじる。
撫でられた表面は敏感に反応し、無口の欲望を煽る。
違う、そうじゃないの。
もっと強く、もっと、もっと、もっと、もっと。
304 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:34:36.83 ID:s8K41cg20
無口「違っ・・・お願い、しまひゅ・・・もっと、強くぅ・・・」

舌がしびれて、まともに話せない。
目じりに涙を浮かべて男に懇願する無口は、もう限界ギリギリの様相だった。
男は仕方がないな、と言って無口のセーターを脱がせた。
ブラジャーに包まれた、桃の果肉より二回りほど大きいそれが露わになる。
普段の無口なら顔を覆ってしまうような恥辱だが、彼女にそんな余裕はなかった。
ただ男に触れて欲しい一心で、体を擦りつける。
305 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:35:39.01 ID:s8K41cg20
ブラのホックをゆっくりと外していく男。
その目は獲物を前にした捕食者そのものである。
いよいよブラが外れて、赤く腫れあがった乳首がその姿を見せた。
男は無口の後ろに回り込み、ゆっくりと胸に手を伸ばしていく。
無口が今か今か、と期待していたその時。男の指の爪が、先端に食い込んだ。
306 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:37:15.57 ID:s8K41cg20
無口「あひゃあああっ!?」

その刺激に、無口は高い嬌声を上げる。
こりこりと先端を抉り取るように無口の胸を攻め立てる男の爪。
無口はその強すぎる悦楽に身も心も呑まれて、ただ喘ぎ続ける。

無口「あっ!ひぃ!ふぁぁ!あ・・・?」

再び胸の先に生じる違和感。
与えられる快感の他に、内側から滾ってくる欲望。
307 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:38:21.48 ID:s8K41cg20
その正体に気付いた時にはもう遅かった。

無口「ふぁぁぁぁっ・・・!?」

無口の胸から、断続的に白い液体が溢れだす。
そんな、だってこれは。
彼女の動揺をかき消すように、母乳はその勢いを強めていく。
男は尚も母乳が噴き出る無口の先端を虐めていた。
308 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:40:14.93 ID:s8K41cg20
無口「な・・・なんでぇ・・・?」

咽ぶような涙声。
否定すべきものさえ否定できず、ただ快楽に酔うしかない。
無力感が、無口を覆っていた。
暗い図書館に、官能の声が響き渡る。
無口から噴き出るものが、枯れ果てるまでそれは続いた。
309 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:41:29.30 ID:s8K41cg20
ほぼ全ての体力を使い果たした無口は、肩で息をする。
口から漏れ出る液体が、彼女の快感の凄まじさを物語っていた。
男はその様子を見て、一つの疑問を抱く。
何故叫ばなかった?
そう。
男は無口の口を塞いでいなかった。
いくら媚薬の効能がかかっているとはいえ、悲鳴を上げることくらいは出来た筈だ。
それをしないのは、余りにも妙。
男が思案していると、甘えるような声が聞こえてきた。
310 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:41:56.17 ID:s8K41cg20
無口「もっ・・・とっ・・・」

何?
無口から発せられたその言葉は、男の疑問を深める。
何故求めるのか。
何故抵抗しないのか。
ビクビクと痙攣しながらもさらなる快楽を欲する無口の態度は、男にとって度し難いものだった。
311 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:42:56.87 ID:s8K41cg20
訝しみながらも、男は無口に問いかける。

男「もっとして欲しいか?だったら、俺のモノに・・・」

無口「なりまひゅ!にゃるからぁ、もっとぉ!・・・いっぱい、絞ってぇ・・・吸ってぇ・・・下さいぃぃ」

はしたなく舌を出して、無口は絶叫を上げる。
ここまで媚薬が効くようなことがあるのか?
もし、そうでないとしたら・・・
男は逡巡してからふむ、と頷くと快楽に震える無口を抱き上げて、自らの家に帰っていった。
312 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:43:48.19 ID:s8K41cg20
男の家の地下室のベットに、縛られたままの無口を寝かせる。
無口は早く、早くと行為の催促を繰り返すばかりだ。
男は無口の目を覆っていた布を取り、その色を確かめる。
それは闇の中を這いまわる影のように、どす黒い目だった。
モノどころではない。最早人間を、生きることを止めても構わない者の目。
一種の破滅願望を持った人間の目だ。
313 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:44:24.95 ID:s8K41cg20
男は以前にもこんな目をした者を見たことがある。
そいつは男に対する殺意によって、その目を濁らせていた。
ならこいつは何だ?
この世から何を消し去りたいと考えている?

男「お前・・・死にたいのか。」

そうとしか考えられなかった。
でなければ、ここまで従順に従うはずがない。
無口が何を抱え込んでいるのか。
まずは、それが知りたかった。
314 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:45:05.26 ID:s8K41cg20
無口「・・・くっ、くくくくくくくくくく・・・あははははははははははははははははははははははははははは!」

無口が普段からは考えられない声量で嗤う。
それは、狂気の笑みだった。
ぎょろっと眼球を動かしこちらを睨みつけて、無口は口の端を釣り上げて笑った。

無口「そう・・・あなたが、私の死。・・・もう、こんな世界に居なくても良いって。オーディン様が使わしてくれた使者なんでしょう?」

無口「だったら!もっとシて、もっと犯して、もっと辱めて、もっと私を気持ち良くして!私を・・・壊して?」

股を濡らし、セーターの胸部に二つのシミを作り、舌を垂らしながら無口は懇願する。
315 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:46:44.68 ID:s8K41cg20
依存だ。
男から与えられる快楽、それだけが彼女の全てを支配していた。
それじゃあ、お前が幸せになれねぇだろ。
男は歯軋りして怒鳴りつける。

男「断るっ!」

無口「じゃあ殺して。今すぐ。跡形も残らないくらい、私を殺して。」

無口は表情を一変させて、冷え切った口調で吐き捨てる。
自分の存在価値などその程度だと言わんばかりに。
男は肩をわなわなと震わせて、無口に詰め寄る。
その目には憤怒と、僅かな憐憫。
316 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:47:30.72 ID:s8K41cg20
男「お前・・・どうしてそんなに自分を見下すんだ?」

頬を押さえ、顔をこちらに向かせて問いかける。
無口は凍りついたような表情でそれを見つめていた。
十分、二十分ほど経ったときだろうか。
無口は、俯きながらゆっくりと口を開いた。
317 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:48:25.97 ID:s8K41cg20
無口「・・・私には、生きている価値なんてないから。」

無口は溜まっていたものを吐き出すように、今までの境遇を語った。
学校でも、家でも否定され続けたこと。
最初の内は憤っていだが、いずれそれすらも止めるようになったこと。
自分は存在してはいけない人間なんだ。そう信じて疑わなくなったこと。
だから、早く楽にしてほしいこと。
318 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:48:52.33 ID:s8K41cg20
男「何だ、そんな事かよ。」

男は呆れたような口調で言う。
それを見た無口の頭はカッと熱くなり、感情が爆発する。
無口は男をキッと睨み、強く叫んだ。

無口「あなたなんかが・・・私の・・・何をっ!」

男「お前が何もしなかった、ってことは分かったぜ。」

男はそう言い切り、無口の発言を遮る。
無口は発せられた言葉の意味を理解できないままに、ただ混乱していた。
男は続ける。
319 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:49:24.35 ID:s8K41cg20
男「お前は自分から何かした事がないんじゃねぇのか?」

男「それが良い事か、悪い事かは置いといてよ。」

図星だ。
私は何かに憧れても、それになろうとはしなかった。
何かに嫌われても、好かれるようになろうとはしなかった。
ただ、流れに乗っていただけ。
でも、どうすればよかったの?
どうすれば私は、幸せになれたの?
ぽろぽろと、涙がこぼれてくる。
320 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:50:12.49 ID:s8K41cg20
無口「でもっ・・・私には、何も・・・!」

男「お前はもう、俺のモノだ。お前が出来ない事があるなら、俺も手伝う。お前が叶えたい夢があるなら、俺も手を伸ばす。」

そう言って、男は笑った。
何故そんなに根拠のない自信を持てるのか分からない。
溢れ出る涙を止められないまま、独り言のようにして呟く。

無口「なんで、あなたは・・・そんなに、強くいられるの?」
321 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:50:53.82 ID:s8K41cg20
男「決めたからだよ。それが善だろうと悪だろうと、常識外れだろうと、全世界の人から否定されようと!俺は俺の道を行くってな!」

男の顔に、無口の記憶の中から一つのモノが重なる。
どんなことをしてでも知識を得んとする最高神の姿。
この外道の歪みきった、しかし何よりも硬い意志こそ。
彼女が欲しがりながらも、決して手に入れることのできないものだった。
この男のように、私もなりたい。
322 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:51:35.87 ID:s8K41cg20
無口「私もっ・・・私も、強く・・・!あなたみたいにっ・・・なり、たいっ・・・!」

ボロボロと零れおちる涙と一緒に、目の奥にあった濁りが取れた気がした。
男は私の頭に手を置き、不敵に笑う。

男「なれるさ。だから無口・・・もう死にたいなんて言うな。俺のモノになって、俺と一緒に生きてくれ!」

無口「・・・うんっ!」
323 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga ]:2011/12/18(日) 15:52:03.51 ID:s8K41cg20
闇の中で二つの唇が、二人の心がつながり合う。
全てを諦めていたものは、自らを汚すものによって光を見出した。
彼女の目はおそらく、もう濁る事は無いだろう。
そう思わずにはいられないような、優しいキスだった。
夜零時。
これから始まるのは凌辱では無い。
二人の未来を暗示するような、長い長い愛の儀式だ。
324 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga sage]:2011/12/18(日) 15:55:29.94 ID:s8K41cg20
無口堕ち前編終了。

苦戦したなぁ・・・。
後編はえろえろに行こう。無口さんの胸には夢が詰まってるんだ!

調教ゲーは楽しいなぁ!
325 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/18(日) 15:57:32.47 ID:J+6VZpgjo
乙〜
後半のえろえろに期待。調教ゲーは楽しいなぁ!
326 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/18(日) 17:33:57.39 ID:L+5JwzV+o
乙乙!
327 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 01:47:32.21 ID:7L8RIdrDO
お前マジすげーよ

誰が最初のあれからこうなると予測できただろうか
続き超楽しみにしてるぜ
328 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/19(月) 21:31:04.70 ID:JBPjyUP/0
無口「・・・それで、あの、これから・・・」

そこまで言った無口はこちらを見上げて、顔を真っ赤にして瞳を潤ませる。
分かってるよ。
その言葉の代わりに、額に優しくキスをしながら押し倒した。
見られ続けることを恥ずかしく感じたのか、無口は手で胸と股を隠す。
そういうことするから余計に襲いたくなるって事がわからんのかね、こいつは。
329 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/19(月) 21:31:35.24 ID:JBPjyUP/0
まぁまずは呼び方を改めさせないとな。
そう思った俺は、無口に呼び方を変えるように言った。
無口はそのセリフを聞いただけで真っ赤な顔を更に赤くして、顔を隠していた手で覆ってしまった。
そんなに恥ずかしいか・・・しかしこれは主従関係をハッキリさせるためにはとても大切な事だ。
特例を認める訳にもいかないだろう。
若干不安を抱きながらも、俺は無口の返事を待った。
330 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/19(月) 21:32:05.96 ID:JBPjyUP/0
無口「ご・・・主人、・・・・・・様ぁ。」

絞り出すような声。
手を胸の前でもじもじと合わせて、俺から目を反らす。
本当に恥ずかしいのだろう。
さっきまでの様子からすると信じられないくらいに純粋な反応を、無口は見せた。
うむ、非常に可愛い。
331 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/19(月) 21:32:48.29 ID:JBPjyUP/0
男「良く言えたな。えらいぞ。」

自分の女に対する称賛と言うよりは、娘を褒める父親の心境だった。
無口の頭の上に手を置き、力強く撫でてやる。
俺の手が触れた瞬間無口はびくっ、と反応したかと思うと目を細めた。
んっ・・・という気持ちよさげな声のほかには、何も言葉を発しなかった。
しかしこの撫で心地は癖になる。無口のさらさらとした髪質を味わうように、俺はしばらくの間撫で続けていた。
332 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/19(月) 21:33:23.71 ID:JBPjyUP/0
やがて、どちらからともなく向き直る。
緊張した面持ちでベットに横になっている無口。
その上から押し倒す形で見下ろす男は、どこを責めようか思案していた。
やはりまずは胸か。
そんな結論を出した男は無口の服をゆっくりと脱がせていった。
333 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/19(月) 21:34:17.94 ID:JBPjyUP/0
いよいよ無口の双丘が露わになる。
その先端はピンと尖り、既に少しだけ白く塗れていた。
男は胸の先端に己の口を寄せ、じゅるじゅると吸い始める。
ぷっくりと浮き出た突起に、絶え間なく生じる吸引感。

無口「・・・っ!?・・・ふあっ、じゅる・・・て、音が・・・恥ず、かしい・・・」

突然の快感に目をぎゅっとつぶる無口。
その意識の隅から込み上げてくる愉悦は、確かに胸の先端を目指していた。
334 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/19(月) 21:34:51.19 ID:JBPjyUP/0
無口があっ、と一際大きいをあげた瞬間、男の口に甘いミルクが流れ込んできた。
男はそれをゴクゴクと呑みほしていく。
無口は奪われる快感に夢中になり、いつの間にか男に胸を押し付けていた。
己の一中が吸いだされ、奪われていく悦楽。
無口はただそれだけに身を任せて、甘ったるい感情に包まれていった。
335 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/19(月) 21:35:52.44 ID:JBPjyUP/0
無口「はぁっ、はぁっ、・・・ふぁぁぁぁ。」

男が口を離した後も、無口の胸から溢れ出る母乳は止まらない。
無口は放心したような声をあげて、内から噴き出してくるモノに身を任せている。
男はその様子を見て満足げに頷くと、無口に一つの命令を出した。

男「俺のを胸の間で挟んで擦るんだ・・・出来るか?」
336 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/19(月) 21:36:33.30 ID:JBPjyUP/0
無口「・・・これ、を・・・」

男は無口の前にそそり立ったものを見せつける。
無口はしばし呆然としていたが、思い切ったように喉を鳴らしてそれに近づいていく。
自ら噴き出した欲望によって汚れている胸で何とか男のモノを挟み込み、互い違いに擦り合わせる。
先端同士が触れ合う度に無口の体に小さな電流が走り、奉仕はそのスピードを上げていく。
337 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/19(月) 21:37:16.57 ID:JBPjyUP/0
無口「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・」

最初は訝しむようにゆっくりと胸を擦り合わせていた無口だったが、しばらく経つと完全に行為の虜になっていた。
舌からよだれを垂らしながら男のものを舐め、胸の先端を熱を帯びた棒に押し付ける。
男はその予想外の激しさに苦しそうなうめき声をあげた。
それすらも今の無口には奉仕する快楽を煽るものでしかない。
338 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/19(月) 21:37:55.28 ID:JBPjyUP/0
漏れ出してきた母乳によって白く汚れながら、じゅぷじゅぷと音を立てて上下する無口の胸。
男のうめき声は段々とその感覚を短くしていき、やがて頂点に達した。

無口「・・・!?・・・これ、が・・・精液・・・」

自らの胸に吐きだされた白い欲望。
それは無口の胸の表面を伝って、先端から流れ落ちる母乳と重なった。
二つの欲望が混ざりあい、一つのカクテルを作り出す。
339 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/19(月) 21:38:34.33 ID:JBPjyUP/0
無口はそれを指で拾いあげ、悦楽に蕩けた顔で口へ運ぶ。
それは意識的な行動ではなく、ただ本能からの行為そのものだった。

無口「んっ・・・どろって、してる・・・」

自らの胸を持ち上げて、ぺろりと舐めあげる無口。
たんぱく質の塊であるそれに美味しさなど求めるべくもなかったが、彼女の心はそれでも舐め取る事を選択した。
ご主人様になら私は此処まで尽くすことが出来る、その覚悟を見てもらわんとするためだった。
男は体に張り付いたものを愛おしそうに舐める無口のさまに、再び欲望を滾らせる。
340 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/19(月) 21:39:06.50 ID:JBPjyUP/0
無口「ご主人様、精液・・・もっと欲しいです・・・」

おずおずと、無口は男に進言する。
男は勿論くれてやるさ、と告げると頭を無口の脚の方に向けた。
お互いの性器がそれぞれの視界に入る。
無口はごくりと喉を鳴らしながら、主人の許可を待った。
341 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/19(月) 21:41:18.27 ID:JBPjyUP/0
男「それを舐めるんだ。・・・勝手に気をやるなよ?」

無口「・・・はいっ。」

静かに、だがはっきりと命令を受け入れた無口は男のものを口内へと迎え入れた。
先端を舌先でねぶり、口全体をすぼませて奉仕する。
男のものがビクビクと震える様を舌で感じ取り、サディスティックな奉仕快楽に身をよじる。
その時、もう一つの快楽が無口の股を襲った。
ご主人様に、舐められている。
342 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/19(月) 21:42:00.74 ID:JBPjyUP/0
秘所を舐められるというただでさえ痴情を煽るような行為を自らの主人にされる。
自らの体をコントロールされているという、先ほどとはまったく異なる被支配の快感。
二種類の快楽は彼女の想像を上回る速度で脳を支配していく。
やがて、口内を蹂躙するものに僅かな甘みを感じだした頃。
男の舌が更に速度を上げて、無口の意識をかき乱す。
343 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/19(月) 21:45:03.02 ID:JBPjyUP/0
じゅぷじゅぷと水の滴る音が部屋を覆う。
既に真っ赤に染まった無口の体は、それでもなお快楽を求めて貪る。
音を立てて啜り、舌先で嬲り、喉奥を閉めて奉仕していく。
男の体もそれに合わせて無口を責め立てる。
小さな突起を甘噛みした瞬間、弾けるように反応する無口の体がえび反りになった。
344 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/19(月) 21:45:46.54 ID:JBPjyUP/0
限界は近い。
男は余計な事を考えないようにしながらただ無口を快楽の頂きへと導いていく。
無口は二重の快楽に身を浸し切っており、最早まともに思考しても居ない。
がくがくと震える無口の体。

無口「んっ、ふっ、・・・うぁ、ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!」
345 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/19(月) 21:46:10.48 ID:JBPjyUP/0
男の欲望が無口の喉を灼いた時、無口もまた愉悦を極めた。
洪水のように無口の秘所から溢れだしてくる粘液をじゅるじゅると呑みながら、男は無口の上から離れた。
ぐったりと体を弛緩させて、ぐしゃぐしゃに濡れたベットの上に四肢を投げ出す無口。
しかしその荒い息は未だに満足の色を示さず。
情欲に蕩け切った視線は、男に期待のまなざしを向けていた。
男はそれに答えるように命令する。
346 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/19(月) 21:47:19.70 ID:JBPjyUP/0
男「無口、足を開け。」

上から下へ。
流れ落ちる水のように注がれる言葉は、確かに無口の耳に届いた。
無口は男を惚けた目で見上げながらそれに従う。
恥ずかしそうに、しかし嬉しそうにゆっくりと足を広げる無口。
その中は既に溢れだした情欲によって濡れそぼっていた。
347 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/19(月) 21:49:57.15 ID:JBPjyUP/0
男は満足気な顔で無口の唇に優しくキスをした後、一気に己を挿入した。
みちみちみちっ、という肉が裂ける音。
予想を上回る痛みに、涙目になりながら声にならない悲鳴を上げる無口。
その純潔の証を奪う感触に身震いしながら、男は腰を降ろしていく。

無口「いたっ・・・・・・・い、ですっ・・・!」

ぶんぶんと首を振り、苦痛から逃れようとする無口。
348 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/19(月) 21:50:33.91 ID:JBPjyUP/0
男は更に深く腰を落とし、無口と密着する。
お互いの心臓の鼓動が聞こえる距離で、二人の律動のリズムが合わさっていく。
やがて無口は苦痛から逃れるように男の口内に舌を突っ込み、嬲る。
ぐちゅぐちゅと掻きまわし、掻きまわされる。
二人の体と意識は溶けあい、まさに一つになろうとしていた。
349 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/19(月) 21:51:04.45 ID:JBPjyUP/0
もう、無口の悲痛な声は聞こえない。
ただただ男にしがみつき、舌を絡ませる。
回数を重ねるに彼女の中は情欲であふれ、その潤滑を良くしていった。
やがてひと際大きい嬌声を上げる無口。
男のものが無口の最奥に到達したのだ。
350 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/19(月) 21:52:08.25 ID:JBPjyUP/0
無口「くひゃあっ!?」

本来なら決して届かないはずの場所を、こつこつと小突かれる。
その度に無口は体を反らし、全身からだらしなく汁を垂れ流す。
胸からも中からも溢れだす欲望が、無口の理性を焼き焦がしていく。
半分消えかかっている意識の中で、無口はただ悦楽のみを感じ取っていた。
351 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/19(月) 21:52:47.92 ID:JBPjyUP/0
やがて無口と男の体の律動が最大に達した時。
二人は同時に快楽の頂点へと至った。
無口の最奥を蹂躙するものが跳ね上がり、白い欲望をまき散らす。
同時に無口の意識がバチバチと乱れ、ゆっくりと機能を停止していく。

無口「あ・・・・・・・ぁ・・・・・・・中に、・・・熱いぃぃぃ・・・」

それは直ぐに無口の狭い穴を一杯にして、溢れだしてきた。
352 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/19(月) 21:53:13.98 ID:JBPjyUP/0
意識がはじけるのを感じ取りながら瞼をおろしていく無口。
はぁはぁと息を荒らげる男。
全身をのけ反らせた無口は放たれた欲望に連れ去られたまま、しばらく帰ってくることが出来なかった。

しばらくして。
目を覚ました無口が一番に感じたのは、頭部への温かみだった。
視線を上げてみると、男が優しげな表情で彼女の頭を撫で続けている。
包まれるような、認めてもらうような感覚。
353 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga]:2011/12/19(月) 21:53:48.55 ID:JBPjyUP/0
男「無口、起きたか?」

無口「・・・んぅ。ご主人様、もっと・・・あったかく、して下さい・・・」

その大きく暖かい掌から伝わってくる愛情は、無口の表情を笑顔に変えるのに十分な量だった。
男の胸板に擦り寄って、喉を鳴らしながらもっとしてほしいというアピールをする無口。
暖かさと安心感によって無口が再び意識を閉じてしまうまで、男の愛撫は続いた。
夜の闇に優しく包まれながら、二人は安らかに溶けあっていくのだった。



354 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [saga sage]:2011/12/19(月) 21:54:56.88 ID:JBPjyUP/0
無口堕ち後半終わり。

回想モードに戻ります。

調教ゲーは楽しいなぁ!
355 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 22:14:18.79 ID:AJ/JR0GSO
あとは無口の彼氏だけだな
356 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/19(月) 22:24:25.81 ID:m0WkH9GAo
4Pはないのでしょうか?
357 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/21(水) 01:56:28.61 ID:AqFO7xoDO
乙乙

金髪たちが嫉妬するけど主人公を好きすぎて4Pみたいなのを期待
てか続きを期待ヽ(´▽`)/
358 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/26(月) 23:32:07.16 ID:OjnuBxqbo
NTRも気になるし、ハーレムも気になる
とにかく期待
359 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 16:29:15.63 ID:Na4o9WYDO

書き手よ
頼むから俺たちを調教するのはやめてくれwwww

焦らしプレイかよwww
360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 15:39:31.53 ID:rqAUEvEb0
IFで妹を処女破瓜って拘束玩具調教とかないですかね
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