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土御門「上やんばかりがハーレムを作るのは納得いかない」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 19:56:08.07 ID:DeePWhav0
海原「おや、でしたらあなたがご自分でハーレムを築けばよいのでは?」

土御門「ダメだ。ハーレムを作るのには主人公同様の格が必要だ」

海原「ほう…」

土御門「…」

海原「何が不満で?」

土御門「俺達サイドの主人公…」

海原「はい?」

土御門「一方通行にもそういうのがあっていいんじゃないかな」

海原「と言いますと…彼のようなだらしない女関係ですか?」

土御門「うーん…だらしなくはしたくないな」

海原「なるほど」

土御門「実はその事について色々と考えて来てるんだ」

海原「随分と…用意周到ですね」

土御門「まあな」

海原「それで?」

土御門「これを開発部の連中に渡してだな…」

海原「ふむ…」

土御門「明日までに完成させて…」

海原「ですがこれでは使いきりになるのでは?」

土御門「次にコレを…」

海原「ほう…」

土御門「じゃあ頼んだぞ」

海原「明日…ですね。分かりました」
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【安価】少女だらけのゾンビパニック @ 2024/04/20(土) 20:42:14.43 ID:wSnpVNpyo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713613334/

ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713522243/

旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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2 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 19:56:37.93 ID:DeePWhav0
翌日

土御門「おはよう一方通行」

一方通行「何がおはようだ。そンな時間じゃねェだろォが」

土御門「仕事場ではいかなる始まりの挨拶はおはようございますだ」

一方通行「…」

土御門「ましてや…これから一仕事してもらうんだからな…」

一方通行「一仕事…?」

海原「おはようございます」ガチャ

土御門「おう。待っていたぞ」

海原「お待たせしました」

土御門「さっそくいいか?」

海原「はい。コレガ例の物で…」

土御門「よしよし」

海原「これが次の物で…これがリストになります」

一方通行「リストだとォ?次の仕事は殺しってかァ?」

土御門「いや、そんな物騒なもんじゃない」

一方通行「?」

土御門(海原)

海原(はい)

海原「さて、渡す物も渡しましたし、仕事の説明…の前に一服…」

一方通行「急ぎじゃねェのか?」

土御門「まあな」

海原「コーヒーでいいですよね?」

一方通行「ン、あァ…」
3 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 19:57:05.27 ID:DeePWhav0
カチャ…カチャ…サラサラ…

海原(…)

土御門「…」ペラ

一方通行「オイ、そりゃなンのリストだ」

土御門「コレか?まあ…学園都市に住んでる人間のリスト…かな」

一方通行「?」

土御門(嘘は付いていない)

土御門(確かに住んでる人間のリストだが、一方通行周りの調べて出てきた女のリストだ)

海原「お待たせしました」カチャ

海原「結標さんもコーヒーでよろしかったでしょうか?」

結標「なんでもいいわ」

海原「どうぞ」

海原「一方通行さんも」カチャン

一方通行「あァ」

土御門「海原、こっちにもだ」

海原「ちゃんとありますから。それと砂糖は各自でお願いします」

海原「いちいち確認を取るのが面倒でしたので」

一方通行「構いやしねェよ」

結標「面倒ね…」ヒュン

土御門「結標、こっちにもだ」

結標「はいはい」
4 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 19:57:52.69 ID:DeePWhav0
ゴク…ゴク…

一方通行「…?」

海原「…」

土御門「…」

結標「?」ゴク

土御門「さて結標…」

結標「なにかしら」

土御門「これなんだが…」

結標「メガネ?あなたサングラスからメガネに鞍替えするのかしら?」

土御門「バカ言うな。これはお前のだ」

結標「あなたこそバカ言わないでちょうだい。私は別に眼なんんか悪く無いわよ」

土御門「いいや、眼が悪いね」

結標「なんですって?」

土御門「目の前に男が三人も居るのにお前は…」

結標「ちょっと待って。何?そういうアレなの?」

結標「第一、三人もって言うけどそんな悩むほどの面子でもないわよ」

土御門「ほう」

結標「あなたは得体の知れないグラサンだし、海原に至っては本当の顔なんかしらないし」

結標「そうなるともう一人しかいないわ」

土御門「ほーう」

結標「リアルな話すると身長が少し足りないかもしれないけどルックスや能力や収入を考えるとどう考えても一方通行じゃない」

土御門「今日は…ずいぶんとお喋りだな」

結標「???」

土御門「えい」カチャ

結標「!」

土御門「そのメガネは特定のAIM拡散力場に反応して装着者の視覚に変化を与える力を持っている」

海原「特定のAIMとはズバリ、第一位のものです」

土御門「視覚に変化を与えると言ったが大げさなものじゃない」

一方通行「オイテメェら、さっきからなにコソコ」ヒュン

土御門「一方通行が少し幼く見えるだけだ」

結標「ちょっと出掛けてくるわ」ヒュン

土御門「…」

海原「さすが学園都市製疑似惚れ薬」

海原「使いきりのメガネの効果もあって効き目抜群ですね」

土御門「ありがとう。いい薬です」
5 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 19:58:30.30 ID:DeePWhav0
数時間後

チュンチュン…

一方通行「…知らねェ天井だ」

窓から差し込む朝の日差しに照らされながら俺は目覚めた
部屋中に充満している男と女の臭いに顔をしかめながら天井に目をやる

もう俺は昨日までの俺じゃない
何か大切なものを仲間の手によって失った気がする

十数年間守り続けたそれはいとも簡単に奪われてしまった

一方通行「…」

一方通行「うォあァァァァァァ!」

一方通行「ナニしてンだ俺は!!」

一方通行「考えろ考えるンだ…どォしてコイツが急に…」

結標「…あら、起きたの?」

一方通行「メガネ…そォいやなンでオマエメガネなンか…」

結標「じゃあ寝起きの24回戦目といきましょうか」

一方通行「に、24回戦目だと…」

結標「そう。昨日の最後らへんは少し薄かったけど今なら少しばかり濃いのが出るわよね」

結標「あなた、見た目とは裏腹に凶棒なんですもの。少しばかり本気になっちゃったわ」

一方通行「は?凶暴?何言ってやがる」

結標「まあそんなことどうでもいいわ。じゃあ早速…」

一方通行「思い出したぜェ!今日は確かやンなきゃなンねェことがあったンだったなァ!」

一方通行「悪ィがまた今度にしてくれ!アバヨクソッタレ!」

結標「ふぅ…」
6 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 19:58:56.35 ID:DeePWhav0
一方通行「ンだありゃ…」

一方通行「…まァ無くしたモンは仕方がねェ。とりあえず家に帰って風呂に…」


海原「出てきましたね」

土御門「随分と長かったな」

海原「そうですね」

土御門「普通のホテルなのに随分と長かったな」

海原「二回目です、土御門さん」

土御門「そうか」

海原「ところで土御門さん」

土御門「ん?」

海原「複数の女性と体を重ねることがハーレムに繋がるのでしょうか?」

土御門「それがある程度の知り合いだったらな」

海原「そううまくいきますかね?」

土御門「多分な」

海原「さて、お次は誰とお近づきになってもらいましょうか」

土御門「次はだな…リストだと…あそこの二人だ」

海原「二人?」

土御門「本命は片方だがいつも一緒に居るからな。それに…下手したら上やん側に行ってしまうかもしれないから丁度いいだろ」

海原「ほう…ですが見たところ…」

土御門「?」

海原「中学生のようですが…」

土御門「そうか」
7 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 19:59:23.43 ID:DeePWhav0
佐天「ほらこっちこっち」

初春「はぁ…?」

佐天「ここのクレープがね今話題なんだよ!」

初春「そうですか?」

佐天「そうですか、って…もう少し食いついてよ…」

初春「あはは」


土御門「おいオヤジ」

「な、なんだね!」

土御門「一回でいいから接客ってのをやらせてほしいんだが」

「何を勝手な…」

土御門「俺はいいんだぜ?その一回の接客を断ったらオヤジは一生接客出来なくなるだけだからな」

「うぐ…」

海原「…」

土御門「特になんかするわけでもない。たった一回のバイト感覚でいいんだ。な、頼むよ」

「ぐ…一回だけだぞ…」

土御門「へへっ」
8 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 19:59:57.68 ID:DeePWhav0
佐天「すいませーん。クレープくださーい」

土御門「はいはい。いくつかな?」

佐天「えっと個数は二つなんですけど…メニューは…」

土御門「今ならこの店長のオススメか店長のオススメか店長のオススメがオススメかな」

佐天「は、はあ…」

土御門「どうする?」

佐天「じゃ、じゃあそれで」

土御門「まいど。海原、店長のオススメ」

海原「承知しました」

佐天(し、承知!?なんか凄い所に来ちゃったなぁ…もしかして話題ってそういう事?)

ジュー…サラサラ…

海原「…」

土御門「…」

佐天「…」チラチラ

土御門「あ、出来たら持って行きます」

佐天「あ、はい」
9 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:00:28.07 ID:DeePWhav0
海原「お待たせしました」ヒョイ

佐天「あ、どうも」

海原「ごゆっくり」

土御門「さて次は…」

一方通行「そうこうしてるうちにもォ昼か…」

土御門「一方通行」

一方通行「あァ?テメェ土御門…どの面下げて声かけてきやがった…!」

土御門「何勘違いしてる。俺は別に何もしちゃいない」

一方通行「トボけンじゃねェぞ?ネタはあがってンだよ。あのメガネとコーヒーだろ」

土御門「ほう…?」

一方通行「何を入れた。結標のコーヒーとは別のモンが入ってたみてェだが」

土御門「そこまで判断出来るのか?」

一方通行「…」

土御門「ウイスキーだ」

一方通行「ウイスキーだとォ?」

土御門「ああ。お前のコーヒーにはウイスキーを入れた」

一方通行「結標のほォには何を入れた」

土御門「悪いがそれは言えないな」

一方通行「ンだとォ?」

土御門「仕事の一環だ。悪く思うな」

一方通行「ハッ、あンな事が仕事だとォ?」

土御門「ちなみに、まだ終わりじゃないぜ」

一方通行「今度はドイツにブチ込めばイインだ?あァ!?」

一方通行「それとも何か?テメェの頭蓋に鉛をブチ込ンだほォがイイのか?よォ、土御門」

「あ」

一方通行「ア?」
10 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:00:54.33 ID:DeePWhav0
初春「やっと見つけましたよ」

一方通行「ンだテメェは」

初春「あれ、分かりませんかね。私の事」

一方通行「あいにく知った顔じゃねェな」

佐天「待ってよ初春ー」

一方通行「…」スタスタ

初春「あ、どこ行くんですか」

一方通行「人違いだ他当たれ」

初春「いえ。あなたで間違いありません」

一方通行「チッ…ならどこでどォいう風に会った事があるか言ってみろ」

初春「この前街中で会いました」

一方通行「アホか。出直して来い」

初春「ままま待ってください!」

一方通行「あァ?」

初春「詳しい事は思い出せないんです。あの後すぐ病院に担ぎ込まれちゃって…」

一方通行「病院だと?ますます分かンねェぞ」

初春「あれ?もしかして聴く気になってくれました?」

一方通行「…少しだけなら聴いてやる」
11 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:01:20.38 ID:DeePWhav0
初春「というわけです」

一方通行「なるほど。垣根の時か…」

佐天(全然付いてけない)

一方通行「結果的に助けたことになってっかもしンねェが別にオマエを狙って助けたワケじゃねェ」

一方通行「偶然だ偶然。分かったらもう関わンじゃねェぞ」

初春「あなたはそうかもしれませんけど私からしたら助けてくれたも同然です」

佐天「ね、ねえ初春」

初春「はい?」

佐天「よく分からないんだけど…初春がピンチの時にこの人に助けられたってことでいいの?」

初春「そうだってさっきから言ってるじゃないですか」

佐天「あ、そうだよね。うん」

一方通行「もォイイか?」

初春「ちょ、ちょっと待ってください!まだ何もお礼が…」

一方通行「いらねぇよ」

初春「そ、そんな…それじゃ私の気が…あ、クレープ一口どうぞ」

一方通行「あァ?甘いモンは好きじゃねェンだ…ぷっ」

初春「食べてください」グリグリ

一方通行「もがが」

初春「…はい。食べてくれましたね」

一方通行「…」

佐天「あの、これで口周り拭いてください」

一方通行「…あァ」

初春「これで少し満足しました。今度改めて何かお礼を…」

一方通行「だからいらねェと何度言えば…」

初春「そんな!私は前々からどうにかしてお礼をしたいと思ってたんです!」

初春「だけどなかなか見つからないから胸がこう…胸が…」

一方通行「?」

初春「なんか…とても…熱いです…体が…」

佐天「初春?」

初春「どうしよう…なんか…あなたが欲しいです…」ガシ

一方通行「エ?」

初春「佐天さんも一緒に…気持ち良くなりましょう…」ガシ

佐天「あれ?」
12 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:01:48.65 ID:DeePWhav0
翌朝

チュンチュン…

一方通行「…」

もはや何も言うまい

一方通行「がァァァァァァァァ!!」

佐天「あわわわわわわわわわわわわ」

一方通行「結標ならまだしも…!相手は中学生だぞ!おおおおおお俺は一体…」

佐天「どどどどどどどうしよう!なんか流れに任せちゃったけどとんでもないことしちゃった!」

一方通行「そォだクレープ!あのクレープを口にして少し経ってからだ…結標ン時みてェに考える力が弱くなって…」

佐天「あ、でも結構気持ちよかったかも」

一方通行「しかも二人!二人だぞ!」

佐天「いやー初めてが3Pとは…」

一方通行「教会だ。教会に行くしかねェな」

ガチャ

初春「起きましたか?」

一方通行「テメェ…!」

初春「シャワー、浴びてきたらどうですか?」

一方通行「…おォ」

佐天「うーん…まあいいか。無理矢理ってワケでもなかったし…私もなんか満足だし…」

初春「佐天さん」

佐天「?」

初春「体なんか売らないでくださいよ」

佐天「やだなぁー初春」
13 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:02:16.63 ID:DeePWhav0
ジャー…

一方通行「…」

一方通行「普通に考えてありえねェだろ」

一方通行「…」

一方通行「…」

キュッ…キュッ…

一方通行「…」

一方通行「なンだ夢か」

一方通行「…」

一方通行「夢じゃねェな」

一方通行「…」

一方通行「行くか」

ガチャ
14 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:03:04.40 ID:DeePWhav0
海原「おや、教会に行きましたよ?」

土御門「教会?」

海原「何か用事でもあるのでしょうか?」

土御門「なんでもいいさ。さ、早いとこ今日の予定を実行するぞ」

海原「では手配を…」


一方通行「…」

一方通行「よくよく考えりゃ懺悔なンかしたってしょォがねェな」

一方通行「あれは一夜限りの夢。そォだそう思えばイイ」

一方通行「今日こそは家に帰るぞ」

ウオオオオオオオオオ!!

ジャッジメントデスノ!!

一方通行「あァ?」

一方通行「外かァ?随分と騒がしいな…」


白井「大人しくお縄についてくださいまし!」

「嫌だね」

白井「仕方ありませんの…でしたら強行手段に…」

一方通行「オイテメェら。教会の前でドンパチしてンじゃねェぞ」

「ンだテメェ!」

パシュ

一方通行「あァ?誰だとォ?」プス

一方通行「ア?」

海原「命中しました」

土御門「さすがだな」

「オイ!シカトこいてんじゃねぇぞ!誰だテメェ!」

一方通行「あァ?一方通行だ覚えとけ!」

白井「あのー、一般の方は危険なので少し下がって…」

一方通行「テメェのほうが危ねェよ」

白井「な、一応私は風紀委員ですの!そんじょそこらの殿方よりは数倍役に立ちますの!」
15 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:03:34.48 ID:DeePWhav0
一方通行「それが危ねェってンだ。顔に傷でも付いたらどォする気だ。そンな取り返しのつかねェよォなことになったらどォすンだ」

白井「は?」

一方通行「まァ任せておけ」

一方通行(アレ?俺は何を言って…)

「意味分かんねぇぞ!畳んじまえ!」

一方通行「!」


土御門「次はあっちだ」

海原「はい」パシュ


プスッ

白井「うっ…?」

「」

一方通行「こいつらスキルアウトか…?」

白井(なんですのこの気持ちは…)


土御門「白井黒子。風紀委員の中では比較的弱さを見せないやつだ。こういう時くらい甘えてみたらどうだ?」

海原「あの…」

土御門「うん?」

海原「我々がやっていることはどうも女性陣の気持ちを無視してるような気がしてならないんですが…」

土御門「海原。俺達は別に強制的に一方通行に惚れさせてるわけじゃない」

土御門「様々な薬を投与し、気持ちの後押ししてやってるだけだ」

海原「なるほど」
16 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:04:43.84 ID:DeePWhav0
白井「あ、あの…」

一方通行「ン?」

白井「あり…がとうございます…の…?」

一方通行「なンで疑問系なンだ?」

白井「い、いえ…こういう時はどう言ったらいいか…」

一方通行「別に…大した事してねェンだ。なンでもイイだろ」

白井「…」

一方通行「なンだ。まだ何か言いたそうだな」

白井「あの…さきほど言った…取り返しのつかないとか…その…」

一方通行「大事な顔に傷でも付いたら貰い手がいなくなっちまうだろォが」

一方通行「綺麗な顔してンだ。あンま無茶すンじゃねェよ」

一方通行(アレ?俺は何を言って…)

白井(これが殿方のアピールですの…?私にはお姉さまというものが…」

一方通行「お姉さま?テメェ姉でも居ンのか?」

白井「いえ、姉妹というわけではありませんが…その…私がお慕いしている先輩ですの」

一方通行「常盤台の先輩か。さぞかし優秀なンだろォな」

白井「ええ。レベル5の第三位、常盤台の超電磁砲、その人ですの」

一方通行「超電磁砲か…」

白井「ええ」

一方通行「アイツには色々と迷惑かけちまったな」

白井「お知り合いで?」

一方通行「そンな込み入った仲じゃねェけどな」

一方通行「少し前に随分とヒデェことをしちまった。その償いって言やァ聴こえはイイが…俺の自己満足だ」

一方通行「自己満足だが…俺はアイツの暮らす日常を守ろうと決めた…」

白井「もしかしてあなた…お姉さまの事が…」

一方通行「イヤ、それは無ェ。これから先、何が起ころうとそれだけはありえねェな」

白井「…」

一方通行「随分と変な話しちまったな。悪ィな、手間取らせた。じゃァな」

白井「お待ちになってくださいまし!」

一方通行「?」

白井「今日だけで、今日限りの関係でいいんですの!私とデートしてくださいまし!」

一方通行「エ?」
17 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:05:10.30 ID:DeePWhav0
翌朝

チュンチュン…

一方通行「どォしてだ」

一方通行「どォしてまたこうなる」

一方通行「…」

一方通行「アイツはどこ行った」

キュッ…

一方通行「…シャワーか」

ガチャ

白井「おや、おはようございますの」

一方通行「あァ…」

白井「こんな時に言うのもなんですが…」

一方通行「?」

白井「これからもお姉さまの事、よろしくお願いしますの」

一方通行「?言われるまでもねェ」

白井「私はこれでやっと、少しだけ…お姉さまから目を逸らせそうですの」

一方通行「そォかい」

白井「殿方もなかなかいいものでしたの…」チラッ

一方通行「!」

白井「…」ジリジリ

一方通行「…さて、帰るか」

白井「私まだ帰りたくありませんの」

一方通行「何言ってやがる。まだ中学生だろ。色々と面倒だからひとまず帰れ」

白井「…ならば仕方ありませんの」

一方通行「聞き分けがよくて助かるぜ」

白井「よいしょ…ではまたお会いしましょう」ヒュッ

一方通行「…」

一方通行「うォォォォォォ!」

一方通行「どォしてこうなる!」

一方通行「そォだ!あン時に感じた首筋のチクリとした痛み!」

一方通行「違いねェ!あの痛みを感じてから発言がおかしくなった自覚がある…一体どォして…」

18 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:05:38.37 ID:DeePWhav0
海原「こちらのホテルです」

土御門「一方通行は今ここに居るんだな?」

海原「はい」

土御門「始めるぞ」

海原「結構間隔が短いような気がしますが大丈夫でしょうか?」

土御門「大丈夫だろ。多分」

海原「そうですか?では準備をしましょうか」

土御門「アイツは呼んでるのか?」

海原「ええ。匿名で連絡し、このホテルのロビーに居るよう、指示を出しました」

土御門「上出来だ」

海原「そろそろ一方通行さんが降りてくる頃かと」

土御門「よし。仕掛けろ」

ウィーン…

一方通行「今日こそは帰ンぞ」

一方通行「ったく。あれからロクな事が無ェ…」グニュッ

一方通行「?なンか踏ンだな…」

一方通行「?」プシュー

一方通行「ビニールのイルカ?」

一方通行「黒夜海鳥!…なワケねェか」

黒夜「そんなワケある」

一方通行「そォか…」

黒夜「久しぶりだな」

一方通行「何の用だ」

黒夜「随分な言い草じゃねぇか。もっと可愛がってくれてもいいんだぜ」

黒夜「例えばベッドとかでよぉ」

一方通行「…」

黒夜「私な、興味あんだよ」

一方通行「…」

黒夜「男と女のそォいう関係についてよォ…」

黒夜「だからサ、無知な私に教えてくンねェかな。どこにナニ入れてナニすンのかをよ…」

パシュッ

一方通行「ウ…」
19 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:06:06.96 ID:DeePWhav0
数時間後

黒夜「助かったぜ、リードしてくれてよ」

一方通行「…」

一方通行(アレ、俺何やって…)

黒夜「正直、これから仲良くしていくのは考えられねぇけど…」

黒夜「もしよかったらこういう関係だけは保っていきてぇな…なんて」

一方通行「…」

黒夜「無言は肯定と受け取るぜ」

一方通行(なンでだ)

黒夜「じゃあまたな。気持ちよかったよ」

ガチャ

一方通行「…なンで黙ってたんだ俺は」

一方通行「…おォそうだ!抵抗すりゃいいンじゃねェかよ!」

一方通行「なンで思いつかなかったンだろォなァ!」

一方通行「…まただ。またこの既視感…」

一方通行「今回みてェなことが起きると決まって抵抗する気を無くしちまう…」

一方通行「そしてオマケにまた首筋の痛みと来たもンだ」

一方通行「薬を撃ち込まれてんのかもな…」

一方通行「まァイイ。とりあえず体ン中の血流を操作して薬物の浸透を…っと」

一方通行「これで大丈夫だろ」

一方通行「後は土御門だな。百でアイツが絡んでるに違いねェからな」

一方通行「見つけ出して干物にしてやる」

20 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:06:39.49 ID:DeePWhav0
海原「…出てきました」

土御門「おう」

海原「どうします?」

土御門「まだあいつが来ていない」

海原「本当に来るんでしょうか…一応は敵対していた組織ですが…」

土御門「多分大丈夫だろ」

海原「第一位に話し掛けるだけでいいからとお願いしただけなのにかなり渋ってましたよ?」

土御門「そんなもんだろ」

海原「やはりどこか恨んでたりするんでしょうか」

土御門「お互い気にしてないみたいだけどなぁ」

海原「でしたらなぜ…」

土御門「さあな…もしかしたら別件で何かあるのかもな」

海原「先に薬を打ち込んどきましょうか?」

土御門「そうだな。耐性が出来てるかもしれないから早めに打ち込むか」

海原「ええ。この学園都市特製の…なんでしたっけ」

土御門「ちゃんとした名前は忘れたけど本能を少しばかり強くする薬だ」

海原「これさえ使えばあの一方通行さんも内なる雄の本能に逆らえませんからね」

土御門「ああ」

海原「ではやりましょうか。今日も朝から…連日ご苦労様です…っと」

パシュッ
21 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:07:05.26 ID:DeePWhav0
滝壺「きぬはた」

絹旗「はい?」

滝壺「どこか行くの?」

絹旗「少し…出掛けてきます」

滝壺「気をつけてね」

絹旗「ありがとうございます…では…」

滝壺「あ」

絹旗「どうしました?」

滝壺「むぎの知らない?」

絹旗「麦野ですか?」

滝壺「うん」

絹旗「いえ、今日はまだ顔すら見てませんね」

滝壺「そう。わかった」

絹旗「何か用事でも?」

滝壺「ううん。なんでもないの」

絹旗「?」

滝壺「こんな物見つけたから誰のかなって思って」

絹旗「こんな物…?」

滝壺「はまづらにはまだ寝てるからとりあえずむぎのに聴こうと思って…」

絹旗「はあ…?」

滝壺「これなんだけどね」スッ

絹旗「あ」
22 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:07:34.19 ID:DeePWhav0
絹旗「こ…これは…」

滝壺「わたし知ってるよこれ。きんしんそうかんって言うジャンルなんだよね」

絹旗「…」

滝壺「きぬはたはまだ18じゃないからこの本はきぬはたのじゃ無いとして…」

絹旗「…」

滝壺「とりあえずはまづらかむぎのあたりに聴いておこうかなって」

絹旗「あの…」

滝壺「これってね兄妹とか姉弟とかでイケナイことするやつなの」

滝壺「だから間違ってるんだよってことを教えてあげないと」

絹秦「あの…滝壺さん…」

滝壺「?」

絹旗「そういうのは…その…そっとしてあげておいたほうが…」

滝壺「???」

絹旗「そう!誰にも見られたくない、知られたくないものが超ありますし!」

滝壺「もしかしてこの本ってきぬはたの?」

絹旗「…」

滝壺「きぬはたって弟かお兄さん居たっけ?」

絹旗「…超居ないです」
23 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:08:08.22 ID:DeePWhav0
滝壺「じゃあなんで?」

絹旗「え?なんで?」

滝壺「うん。どうしてきんしんそうかんなの?」

絹旗「…」

滝壺「はまづ」

絹旗「ききっ、興味あるんです!そういうの!」

滝壺「じゃあはまづらとかをお兄さんに設定して[田島「チ○コ破裂するっ!」]とかしちゃうんだ」

絹旗「いえ…さすがに浜面は…」

滝壺「じゃあ誰?」

絹旗「え、どうしてそんなグイグイ来るんですか…」

滝壺「私も興味があるの」

滝壺「きぬはたのお兄さんに」

絹旗「こっ…」

滝壺「こ?」

絹旗「この話は超お終いです!」バッ

滝壺「あっ」

絹旗「行って来ます!」バタン

滝壺「行っちゃった」
24 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:08:39.63 ID:DeePWhav0
プスッ

一方通行「来たな」

一方通行「どっから撃ってやがる…」


海原「?」

土御門「どうした?」

海原「いえ…今までと少し反応が…」

土御門「?」

海原「気付かれたのでしょうか?」

土御門「まさか。まあ気付かれたとしてもすぐに何もわからなくなるさ」

海原「薬のせいで、ですね」

土御門「ああ」

海原「あ、来ましたよ」


一方通行「なるほど…命中すると何かしらの薬が打たれるみてェだな…」

一方通行「中身はなンだ?」

ザッ

「そんなに下ばかり見てどうしたんです?」

一方通行「あァ?」

絹旗「…」

一方通行「…別に下を見てたワケじゃねェ。別のモンを見てただけだ」

絹旗「私の生足ですか?」

一方通行「ほざけチビガキ」


海原「えい」パシュッ


絹旗「痛ッ…」

一方通行「?」

一方通行「まァイイ…俺は帰る途中だったンだ。とっととどけ」スッ

絹旗「…待ってください」

一方通行「待たねェよ。俺は疲れてンだ」

絹旗「どうしてもですか?」

一方通行「あァ。ここ最近ロクな目に会ってねェからな」

絹旗「そうですか」

一方通行「そォだ。アバヨ」

ゴッ

一方通行「あう」

絹旗「…」

ズル…ズル…

海原「…」

土御門「…」
25 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:09:10.64 ID:DeePWhav0
数時間後

ギッ…ギッギッ…ギシ…

ンだ…

この音…

なンか暖かい感触が…

一方通行「うおッ!」

絹旗「んっ…やっと起きましたね…」ギシ

一方通行「テメェ…!」ジャラッ

一方通行「ジャラ?」

一方通行「ンだこりゃ!」

絹旗「申し訳ないですけど…少し、超縛らせてもらいました」

一方通行「どっちだ」

絹旗「どっちでもいいんです。今こうして私と一方通行だ体を重ねていることには変わりないのですから」

一方通行「なンのつもりだ…?」

絹旗「別に…ただ単に、私のお兄さんがあなただっただけですから…んっ」

一方通行「あァ?」

絹旗「こっちの話です…」

一方通行(オイオイオイ…待てよ…こりゃまるで逆レイ…)

一方通行「ウッ」

絹旗「んふっ、出ましたね…はぁ…はぁ…」
26 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:09:42.80 ID:DeePWhav0
一方通行「オイ、終わったならさっさとこの鎖を解きやがれ」

絹旗「それは超出来ない相談です」

一方通行「何ィ?」

絹旗「色々と溜まってるんです。もう少し相手をしてもらいますよ」

絹旗「もちろん抜かないでこのまま」

一方通行「ンだとォ…?」

絹旗「キスしてください。一方通行」

一方通行「ア…ンッ!?」

絹旗「んちゅっ…」

一方通行「!…」

絹旗「ぷはっ」

一方通行「ハァ…ハァ…」

絹旗「まだまだ…今日は長いですよ?」

一方通行「くっ…」

この後俺は、脅威の50回戦を強いられることになる

この女、とンでもねェ野郎だ

これは後で分かることなンだがこの女、どうやら俺との関係を兄妹同然のように考えてるらしい

困ったことにコイツは近親相姦趣味の変態女だったワケだ

多少なりとはいえ、縁がある俺をそういう対象として見ていたらしい

暗闇の五月計画。本当に暗闇なのは俺のこの先だ

マジで先が見えない
27 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:10:52.88 ID:DeePWhav0
翌日

一方通行「…」

絹旗「はぁ…はぁ…さすがに…」

絹旗「さすがに50回も中に出せば妊娠は超確実でしょう…」

一方通行「…」

絹旗「はぁ…っ」ニュルッ

一方通行「…」

絹旗「ふっ…さすがに垂れて来ますね……」タラ

絹旗「今回は…全部私が上でしたけど…次は一方通行が上でお願いしますね…」

一方通行「…」

絹旗「シャワーを浴びてきましょう…」スクッ

ガチャ

一方通行「痛ェ…」

一方通行「股間が痛ェよ…」

一方通行「意味が分からねェ…どォして急にこンな目に…」

一方通行「…」

ジャラッ

一方通行「取れねェし…」

一方通行「能力も…」

一方通行「ハァ…」

一方通行「チッ…精神的にガタが来てやがるな…」
28 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:11:25.50 ID:DeePWhav0
数時間後

一方通行「なンとか解放された…」

一方通行「解放されたが…」クンクン

一方通行「シャワー浴びても臭いがまだ付いてる気がすンな…」

土御門「よう一方通行」

一方通行「テメェ!」カチッ

ガシッ

土御門「うげっ」

一方通行「正直に吐きやがれ、何が目的だ。言わねェとこのまま血液逆流からの干物コースだぞ」

土御門「分かった…分かったから離せ…」

一方通行「このまま喋れ。喉は塞いでねェハズだ」

土御門「ぐ…」

海原「一方通行さん。自分からも頼みます、どうか楽な状態で話しをさせてあげてください」

一方通行「テメェも絡ンでるみてェだな」

海原「はは…少なからずは」

一方通行「じゃァ話して貰おうじゃねェか。俺がここ最近女共と関係を持たざるを得なくなっちまった理由をよォ…?」ブンッ

土御門「ととっ…」

一方通行「逃げようなんて考えンじゃねェぞ。この距離ならほンの少し小石を蹴るだけでテメェらに風穴をあけることだって出来ンだからよォ」

海原「ではお話ししましょう」

土御門「ああ」

海原「我々が内に秘めてる悲しき理由を」
29 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:11:53.49 ID:DeePWhav0
土御門「上条当麻を?」

一方通行「考えたくもねェ。よく知ってる」

海原「彼が様々な女性相手に愛想を振り撒き波乱を起こしていることはご存知で?」

一方通行「存じてねェなァ」

土御門「俺達の今回の仕事はだな…一方通行…」

海原「彼にように、新たにハーレムを作っていただくことです」

一方通行「分かンねェな。到底意味があることとは思えねェ」

海原「当然です。特にこれと言ってはっきりとした理由はありません」

海原「ただ我々は…あなたに光を浴びて欲しかっただけです」

一方通行「?」

土御門「お前は色々な物を見てきたはずだ。そして数々の物を守り、救ってきた」

海原「光があれば影となる存在は必ずあります」

土御門「一方通行。俺達はな、お前に影でうごめく闇になってほしくないだけだ」

一方通行「何言ってやがる」

海原「光を手にするには当然、素質が必要です」

土御門「そこで俺達は様々な書物(主にマンガ・ラノベ)に目を通し、その素質について調べた」

海原「素質、つまりは主人公たる格です」

土御門「俺達が目を通した資料では主人公の周りから女が出てくる出てくる」

海原「主人公に必要な素質はハーレムを形成するカリスマ性だったのですよ…」

一方通行「…」
30 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:12:28.05 ID:DeePWhav0
一方通行「どォして…」

海原「はい?」

一方通行「どォして俺をあのクソ三下と比べる」

海原「別に比べてなどいません。そもそもあなたと彼では比べようがありません」

一方通行「あァ?」

土御門「比べる、比べないなんてどうでもいい。現にお前はハーレムを形成しつつある」

一方通行「くだらねェこと言ってンじゃねェぞ。適当な女にブチ込めばハーレム形成だァ?話しになンねェな」

海原「そこなんですよ」

一方通行「?」

土御門「ブチ込んだ時点でお前は上条当麻を遥かに凌駕している」

海原「まあ以前として彼のハーレムの規模には勝てませんがあなたの場合は出会った女性と関係を持ちながら動いています」

土御門「さすがに10000弱は越せる気がしないが関係を持った女は少なからずだがお前を強烈に意識するだろうな」

一方通行「どォして俺なンだ。別にお前らでもいいだろォが。なンならアイテムにも一人野郎が居ンだろ」

海原「言ったはずです。格だと」

土御門「浜面仕上。確かに格はある…と思う。だが、誰もアイツがのし上がることなんか望んじゃい無いはずだ」

海原「彼の場合は何もせずとも勝手にハーレムを形成してますからね。恐ろしい方です…」

土御門「で、どうなんだ一方通行」

一方通行「何がだ」

土御門「お前のヒロインは誰なんだ?うん?」

一方通行「ヒロインだと?」

海原「彼は御坂さん。浜面さんは…ま、どうでもいいでしょう」

土御門「まさかこの期に及んで打ち止めとか言うんじゃないだろうな…」

一方通行「ふざけンな」

海原「えっと…彼が関係を持ったのは…」

土御門「始めは結標、次は初春飾利に佐天涙子、白井黒子、黒夜海鳥、そして絹旗最愛だな」

海原「確か一番長い間一緒だったのは絹旗さんですね」

土御門「それよりも上条当麻サイド側の人間を引き込めたのはデカいぞ」

海原「彼では到達出来るか怪しいものがありましたからね」

土御門「さすが格が違うな」

海原「主人公だけにですか?」

土御門「え、あ、ああそうだな」
31 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:13:03.09 ID:DeePWhav0
土御門「そう言えばまだ何人か残ってるな…」ペラ

一方通行「オイ、終わりじゃねェのか」

海原「我々はまだ終わりとは一言も言ってませんよ?」

一方通行「まさか第4位ともやらせるわけじゃねェだろうな」

土御門「んん?一応リストに名前だけは入ってるが…」

海原「さっきまでは我々の独断で選んでましたからね…誰か希望があるのですか?」
一方通行「まさか」

土御門「そうだな…次は…」

一方通行「悪ィが流石に帰らせてもらうぜ」

土御門「ん、そうか?」

一方通行「何日も帰ってねェ。いつかン時みてェに家主に殴られンのはごめンだからな」

土御門「じゃあ帰ってゆっくと休むといい」

一方通行「そォする」

海原「お気をつけて」

土御門「…」

海原「…」

土御門「…」ペラ


黄泉川愛穂

芳川桔梗

番外個体
32 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:13:38.88 ID:DeePWhav0
ガチャ

黄泉川「ん、やっと帰って来たな。どこをほっつき歩いてたじゃんよ」

一方通行「そこらへンだ。あンま詮索すンじゃねェ」

黄泉川「まったく…」クン

黄泉川(ん?)

芳川「あまり家を空けないようにしてちょうだい。本当にもしもの事があってからでは遅いのよ?」

一方通行「分かってる」

芳川「今回は何もなかったからよかったけど……あら?」

黄泉川「桔梗、気付いたじゃんか?」

芳川「愛穂…」

一方通行「?」


海原「ご帰宅お疲れ様です」

土御門「結構距離あるが大丈夫か?」

海原「安心してください。学園都市製のスナイパーライフルですよ?当てずしてどうするんですか」

土御門「それもそうだな」

海原「彼女たちには惚れ薬よりは媚薬のほうがいいでしょう」

土御門「そうだな。そっちの方が都合いい」

海原「3P再びです一方通行さん。どうか頑張ってください」

パシュシュッ


一方通行「とりあえず俺は風呂に入ってくる」

黄泉川「あ、ああ」

芳川「ちゃんと肩まで浸かるのよ」

一方通行「ふン」
33 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:14:15.88 ID:DeePWhav0
芳川「ねえ愛穂…」

黄泉川「まったく…しばらく顔見せないと思ったら…」

芳川「やることだけはちゃっかりやってのご帰宅ってわけね」

黄泉川「あんな臭わせて…」

芳川「すごい雌の臭い」

黄泉川「雌って…」

芳川「でも私達で分かるんですもの。帰って来る途中なんかどうだったのかしら」

黄泉川「さぁ…。もしかしたら飛んで帰って来たのかもしれないじゃんよ」

芳川「…」

黄泉川「そろそろ換気もいい頃合じゃん。窓を閉めるじゃん」

パスッ

黄泉川「うっ」

芳川「っ…?」


海原「命中しました」

土御門「うーん…」

海原「どうしました?」

土御門「保護者同然の存在と関係を持ってどうなるものか…」

海原「さあ…。ですが血が繋がってるわけではありませんし、きちんとわきまえてるでしょう。恐らくは一回限りの関係になるのでは?」

土御門「2X歳、彼氏無し。数年後には30に突入する」

土御門「そんな奴らが若い男の味を覚えたら…」

海原「ま、なんとかなるでしょう」
34 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:15:01.65 ID:DeePWhav0
一方通行「…」

お前のヒロインは誰なんだ?

一方通行「…」ワシャワシャ


また出たわね

あら?なんですの?この白い…

へえ。これが中出しってヤツか

50回。連続50回生中出しです


一方通行「4人…少なくとも4人にお手つきをしちまったワケだ」

一方通行「一番ヤベェのはアイテムのガキだ。50回だとォ…?」

一方通行「だがまだ体の機能がしっかりしてなさそうな…イヤ待て…外国では低年齢の出産も確認されて…」

一方通行「次に結標か…あのヤロォ…」

一方通行「どうしたもンかね…」ザバッ

ガラッ

一方通行「!」

黄泉川「よう一方通行」

一方通行「なンの用だ」

芳川「あら、意外に普通の反応ね」

一方通行「当たり前だ。テメェらにいちいち反応してたまるか」

一方通行「もう一度聴いてやる。なンの用だ」

芳川「何って…ねぇ」

黄泉川「こうしてお風呂場に来たんだから何しに来たか決まってるようなものじゃん」

一方通行「そォかい。ンじゃ俺は上がるとする。どけ」

黄泉川「まぁ待つじゃんよ」

一方通行「あァ?…!」

一方通行(首筋に注射の痕?まさか…)

芳川「そうよ。そんなに急いで上がる必要があるのかしら?たまには保護者と裸の付き合いをしようとは思わないのかしら?」

一方通行「冗談」

一方通行「テメェらが保護者の分際ならなお更だ」
35 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:15:33.68 ID:DeePWhav0
土御門「浜面や上やんに比べて一方通行に圧倒的に足りないもの」

海原「はい」

土御門「それは女だ」

海原「は…い?」

土御門「ここいらでドドンと女性陣を整えるのも面白い」

海原「あの」

土御門「?」

海原「当初行っていたハーレムがどうのというのは?」

土御門「ハーレム?ま、もういいかな…」

海原「はあ」

土御門「こっちの方が面白そうだし」

海原「こっちの方がというのは?」

土御門「上やんの周りで起きてるような気持ちの駆け引きじゃない」

土御門「体を重ねることで生まれる愛…そう、大人のハーレムだ」

海原「ん?」

土御門「さ、嫁認定の準備だ」

海原「大人の…」
36 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:15:54.41 ID:DeePWhav0
芳川「随分な言い様ね。若い子は抱けて私達は抱けないって言うのかしら」

一方通行「何言ってやがる。それが冗談だと言ってンだぞ」

黄泉川「まあその気が無いなら仕方がないじゃん」

芳川「そうね。現に私達がタオル無しなのにコレと言った反応も無いんですもの」

一方通行「そういうことだ。分かったら二度とくだらねェ真似すンじゃねェぞ」

一方通行(とりあえず助かった…?)

一方通行(あのヤロォ共…コイツらにまで妙な薬打ち込みやがって…)

黄泉川「でも、私達はとっくに準備万端じゃん」グッ

一方通行「!」

一方通行「足を…!」

芳川「あなたが悪いのよ?すごい臭いさせて帰ってくるんですもの」

黄泉川「そんな時間かけないから安心してほしいじゃん」

芳川「でも、回数の約束までは出来ないわね」

一方通行「チッ…」カチ

黄泉川「ダメじゃん」カチ

一方通行「…」カチ

芳川「さすがに能力は反則よ」カチ

一方通行「…」

黄泉川「…」

芳川「…」

パキッ

一方通行「あ」

黄泉川「少しの間この電極は外してもらうじゃんよ」

芳川「抵抗してもいいわよ。今の貴方に出来るのならね」
37 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:17:30.73 ID:DeePWhav0
その頃

麦野「…」

滝壺「…」

絹旗「…」

麦野「はぁーあ」

滝壺「…」

麦野「絹旗ぁ」

絹旗「はい?」

麦野「やっぱ今日のあんた…」

絹旗「はい」

麦野「猛烈に男臭いわ」

絹旗「つまりなんでしょうか」

麦野「オヤジ相手に援交でもふっかけてブッかけられたりとかして来たワケ?」

絹旗「何をバカな」

麦野「そんな気さえ感じさせるほどプンプン臭わせてんのよ。今のアンタ」

絹旗「そうですか?」クンクン
38 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:17:58.85 ID:DeePWhav0
翌日

一方通行「うおッ!」ガバッ

一方通行「ハッ…ハッ…ここは俺の部屋…?」

一方通行「服は…着てる…」

一方通行「なンだ…夢…?」

一方通行「まさか…ンなワケは…」

ガチャ

一方通行「他には誰も居ねェのか?」

一方通行「打ち止め、番外個体。芳川」

一方通行「黄泉川は居ねェとしても芳川や番外個体まで居ねェってのはどォいう事だ?あの出不精共…」

ピンポーン

一方通行「クソガキかァ?」

ガチャ

海原「お疲れ様です」

一方通行「海原…」

海原「上がらせてもらいますよ。お邪魔します」

一方通行「1人か?」

海原「結標さんでも連れてきたほうがよかったですか?」

一方通行「バカ言うな。土御門はどォしたって聴いてンだ」

海原「土御門さんは…所用です」

一方通行「どォせロクな事じゃねェンだろ」

海原「お察しの通り。ろくでもないですね」

一方通行「ハッ」
39 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:18:35.89 ID:DeePWhav0
海原「それより体調はいかがですか?」

一方通行「何?」

海原「喉が痛いとか頭が重いとか、早い話、風邪気味ではありませんか?」

一方通行「イヤ…どォしてンな事聴く」

海原「昨晩、浴室で湯船にも浸からずに長い間裸で居ましたからね。もしかしたらと思いまして」

一方通行「て事は夢じゃねェ上にテメェらに見られてたワケか?」

海原「夢ではありません。ですが見てたというわけではありません」

一方通行「?」

海原「土御門さんの推測です。ちなみに覚えてますか?昨日の事」

一方通行「さっぱりだな」

海原「でしょうね。ま、あなたは彼女達の体のいいおもちゃだったのでしょうね」

海原「抵抗する事の出来ない男性など、昨日彼女達にとって都合のいい存在でしたでしょうし」

一方通行「思い出した」

海原「はい?」

一方通行「テメェ、アイツらに妙な薬打ち込むンじゃねェよ」

海原「それは申し訳ありません。ですが安全性の面では折り紙付きです。大きな心配は必要ないかと」

一方通行「ったく…」

海原「失礼、キッチンをお借りしてもよろしいでしょうか?コーヒーを淹れたいと思いまして…」

一方通行「今のお前はキッチンに立たせたくねェが…まァイイだろ」

海原「で、実際の所どうでしょう?」

一方通行「ア?」
40 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:19:27.68 ID:DeePWhav0
海原「何人にも種を植え付けといて誰を選ぶのかと聴いているんです」

一方通行「俺に拒否権は無ェのか?」

海原「12歳」

一方通行「?」

海原「黒夜さんの年齢です」

一方通行「何が言いたい」

海原「いえね、釘を刺しに来たんですよ」

海原「出来ればこの事から逃げないでほしいとね」

海原「他の女性の方達も一部除いてこれに近い年齢です」

一方通行「何が言いたい」

海原「…警備員のお世話にはなりたくありませんよね?」

一方通行「テメェらが始めた事だろォが」

海原「あなたがそう言えば周りは信じますが世間は信じますかね?」

一方通行「…」

海原「もう逃げられませんよ。自分自身何故こういう事をしてるのか定かではありませんが…」

海原「不思議とワクワクしています。あなたに恋仲が出来るという事をね」

海原「どうぞ。コーヒー入りました」コト

海原「少しばかり、我々から離れてもいいのですよ?」

一方通行「…なァ」

海原「はい」

一方通行「やっぱイロイロとおかしいだろ」

海原「はは、バレてしまいましたか」
41 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:19:53.53 ID:DeePWhav0
ガチャ

海原「おや、誰か帰宅なさったようですね。ではここらへんで失礼させていただきます」

一方通行「オイ、話は終わってねェぞ」

海原「自分は終わりました」

カチャ

番外個体「んー?お客さん?珍しいこと」

海原「こんにちは。もしよかったらコーヒーをどうぞ、まだ淹れたてですから温かいですよ」

番外個体「?あなたが淹れたの?」

海原「彼が淹れるとでも?」

番外個体「ふーん」

一方通行「チッ…」ズズッ

海原「ではまた今度」

一方通行「二度と来ンな」

海原「まあそう言わずに。では」

ガチャ

番外個体「誰?」

一方通行「知ってても損しかしねェぞ」

番外個体「じゃあいいや。知ってて損なんかミサカしたくないし」

一方通行「アイツが淹れるコーヒーはこれで二回目か……!」

一方通行「オイ!そのコーヒー飲むンじゃ…」

ガチャン!

番外個体「うっ」

一方通行「遅かったか」

番外個体「こ、これは…」

一方通行「しかも即効性か。出掛けるとしよう」

パチッ

一方通行「うぐっ」

番外個体「待ちなよ。あなたこれがんだか知っててミサカに飲ませたんじゃないでしょうね」

一方通行「知らねェな。現に飲むなって忠告したはずだ」

番外個体「遅いんだよ忠告が、サ!」ガバッ

一方通行「うオッ!?」

番外個体「ミサカ、男とっ捕まえてやってみたいことがいくつかあったんだよねー」

一方通行「どけェ!」グッ

番外個体「あん」

番外個体「いいよいいよ。そうやって抵抗ぐらいしてもらわなけりゃやりがいも感じられないからね」

一方通行「チッ」カチ

番外個体「不許可☆」

キュゥゥゥン…

一方通行「!?電極が作動しねェだと!?」

番外個体「さー、今日は長いぞー」
42 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:20:20.76 ID:DeePWhav0
海原「ふふっ」

土御門「海原」

海原「おや土御門さん」

土御門「うまくいったか?」

海原「ええ。おそらくは」

土御門「そうか。よくやった」

海原「賞賛されるような事でもありませんがね」

土御門「それもそうだな」

海原「あとは結果待ちでしょうか」

土御門「ああ」

海原「そうですか…」

土御門「どうかしたか?」

海原「やはり…特にハーレムを作ってる気はしませんねぇ」

土御門「そう言うな。結果はどうあれ、やっている事は少なくとも無駄では無いのだからな」

海原「ですよね」

土御門「今日は暇だな、飯でも行くか」

海原「おや、奢りですか?」

土御門「バカ言え。自腹だ自腹」
43 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:21:04.83 ID:DeePWhav0
数時間後

グチュ…グチュ…

一方通行「」

番外個体「そろそろ次行こうかなー」ゴソゴソ

一方通行「ンだ…そりゃ…」

番外個体「オナホ」

一方通行「なンでオマエがそンな物を…」

番外個体「えい」ジュポッ

一方通行「うぐッ」

番外個体「何回出るかな?」

一方通行「何ィ?」

番外個体「今から強制射精させるから」

番外個体「気にせず何回でも出すといいよ」グチュチュ

一方通行「ウ…」

番外個体「んふふ」グチュ

番外個体「まずは一回目…」グポッ

一方通行「ッ…!」
44 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:21:40.05 ID:DeePWhav0
十数分後

番外個体「うーん…30ちょいで飽きちゃったなぁ…」

一方通行「」

番外個体「…」

一方通行「」

番外個体「…」パリッ

一方通行「ハッ!」

番外個体「起きた起きた」

一方通行「いい加減終わりでイイだろ…」

番外個体「ダメダメ。まだ本番やってないもん」

一方通行「何ィ?」

番外個体「一番重要な事…よいしょ」

一方通行「オマエ…」

番外個体「しょっ…じゃいれちゃうよ」

一方通行「後悔するぞ、やめろ」

番外個体「しないよ」

一方通行「?」

番外個体「ミサカがなんでここに居るのか、考えたほうがいいよ」

一方通行「オイ…」

番外個体「いただきます…ッ」
45 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:22:06.27 ID:DeePWhav0
3週間後

ピッピッ

絹旗「…んふっ」

絹旗「陽性、これで目的は超達成されました。あとは一方通行の所に行くだけです」

コンコン

麦野「ちょっと、あんたいつまでトイレに入ってんのよ」

絹旗「む、今出ますから。ちょっと待ってください」

麦野「早く」

絹旗「はいはい」ゴソゴソ

ガチャ

絹旗「超お待たせしました」

麦野「ホントよ…ん?」

絹旗「どうしました?」

麦野「あんたそれ…」

絹旗「気付きましたか?」

麦野「いや…これ見よがしに片手に持ってりゃ…」

絹旗「そうです、何を隠そう妊娠超検査薬です」

麦野「いや聴いてないし」

絹旗「ちなみに超陽性です」

麦野「え?絹旗、あんた妊娠出来んの?」

絹旗「結果論です。しました」

麦野「ふーん…ま、別になんでもいいけど…」

絹旗「おや、意外ですね。もっとグイグイ聴いてくるのかと思いましたが…」

麦野「まあなんかの間違いでしょ。あんたみたいな年齢のやつが陽性陽性って騒いで間違いだったってよくあることだし」

絹旗「ところがどっこい、間違いじゃないんですね」

麦野「あっそ」

絹旗「もしかして麦野…」

麦野「なんだ」

絹旗「私が超妊娠したことが羨ましいんですか?」

麦野「!」

絹旗「でしたら私みたいにスペシャルな相手を見つけることです」

麦野「あぁ?相手なんてなぁ…あ?スペシャル?」

絹旗「そうです」
46 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:22:35.88 ID:DeePWhav0
学園都市内・とある墓地

一方通行「よう、久しぶりだな」

墓「…」

一方通行「まあオマエは俺のツラなンか見たくもねェだろうけどな」

墓「…」

一方通行「テメェの墓、どこにもねェみてェだから俺が作ってやったぜ。感謝しな」

墓「…」

一方通行「テメェの墓作って、ンで意味もなく話しかけてンのには理由がある」

一方通行「俺はな…色々な女に手ェ出しちまったクソッタレなンだよ」

一方通行「それでよォ…早い話、一位やってく自身無くなっちまったワケだ」

一方通行「クソガキの前では最強名乗っていこうって決めたハズなンだがな…」

墓「…」

一方通行「今思うと…もしかしたらテメェのほうが一位に相応しかったのかもな…垣根」

墓「…」

一方通行「何やってンだろォな俺は…もしかしたら少しでも近い立場に居たオマエに話を聴いてほしかったのかもな…」

墓「…」

土御門「一方通行」

一方通行「土御門か、なンの用だ」

土御門「何をやってるのかと思えば…」

一方通行「俺はあの日、番外個体にさんざん搾り取られた。出した回数だけで言えば絹旗を遥かにしのぐ回数だ」

土御門「普通のヤツなら大喜びのはずなんだがな」

一方通行「俺は長い間、そういう性がうンぬンっつゥ話題から離れていた」

一方通行「そういう生活してるうちにどォでもよくなってた。だから特別興奮とかは覚えたりしねェ」

土御門「そうか」

一方通行「そォだ。今分かってる範囲だが、特に妊娠したっつゥ話は聴かねェ」

一方通行「とりあえずは少しだけ安心した。今家庭なンか作っちまっても守る自身は無ェからなァ」

土御門「一方通行」

一方通行「?」

土御門「感傷的になってる所悪いが…」

一方通行「なンだ」

土御門「垣根帝督は死んでないぞ」

一方通行「エ?」

海原「本当ですよ」

一方通行「海原…」
47 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:23:03.97 ID:DeePWhav0
秘密裏に隔離されてる研究所…
その一室の生命維持装置にかつては収容されてました

かつてだと?

今となっては進化したサイボーグ技術によって以前の姿を取り戻し生活している

第二位として垣根帝督の名前が残っている証拠です
かつてあなたに敗北した直後も、なんらかの方法で延命を続けていたようですね

場所は?

第七学区…路地裏
かつての闇へと繋がる入り口、そこに彼は居ます

一方通行「ここか」

「珍しい顔じゃねぇか。第一位サマがこんな所に何の用だ?」

一方通行「…」

垣根「相変わらずムカツク顔してやがるな」

一方通行「驚いたな。本当に居やがるとはよォ」

垣根「知っててここに来たクチだな」

一方通行「じゃなきゃこンなトコには来ねェ」

垣根「帰れ。ここはお前が来るとこじゃねぇ。場違いなんだよとっとと消えろ」

一方通行「…」

垣根「なんなら今から俺が表に出てってテメェの日常をズタズタにしてやろうか?」

垣根「お前が大事そうに抱えてたあのクソガキ、あの時殺し損ねた警備員の女、お前が守りながら戦ってたモン、全部消してやろうか」

一方通行「くだらねェな」

垣根「くだらねぇと思うなら消えろ。そのくだらねぇに泣きを見るはめになるぞ」

一方通行「言われなくても消えてやるよ」

垣根「そうしろクソッタレ」

一方通行「そォだ」

垣根「あ?」

一方通行「退院オメデトウ」

垣根「入院なんざしてねぇよカスが」

48 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:23:29.70 ID:DeePWhav0
ジャリッ

一方通行「帰るか」

一方通行「ここ最近で一番くだらねぇ事に時間使っちまったな」

一方通行「だが…少しは…昔のキレを取り戻せたよォな気がすンな」

タッタッ

一方通行「ン…そういやゴタゴタがあった時から3週間ぐらい経つのか…」

タッタッタッ

一方通行「まだ確認してねェのが番外個体と絹旗か…めンどくせェ…」

「待ちな、ロリコンのクソ第一位」

一方通行「ハァ?」

麦野「よぉ、ヤリチン野郎」

一方通行「ンだテメェ」

麦野「うちの女1人身ごもらせといて大層な口の聴き方じゃねぇか」

一方通行「うちのだと?絹旗の事言ってンのか?」

麦野「分かってんじゃねぇか。中学生とも言える年齢の女妊娠させといて何が目的だ?」

一方通行「妊娠だとォ?」

麦野「50回も中出ししといて妊娠だとォ?じゃねぇよコラ」

一方通行「目的もねェよクソが。勘違いしてンじゃねェぞクソ女」

麦野「んだとぉ?」

一方通行「言わば俺は被害者…だが事実俺がさせたよォなモンだ。肝心の絹旗はドコだ」

麦野「会って何する気だ」

一方通行「目的を聴くに決まってンだろ」

麦野「はぁ?」

49 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:23:59.13 ID:DeePWhav0
一方通行「テメェがどういう風に話を聴いてるかは知らねェが…俺にはその権利がある」

麦野「権利?何ふざけた事言って…」

一方通行「それぐらい認められるよォな事を俺はされたンだがよォ」

麦野「???」

一方通行「テメェの言うとォり、中学生ならとンでもねェ性欲の持ち主だぜありゃァ」

一方通行「この俺が逆レイプされたンだぜ?あのチビによォ」

パシュッ

一方通行「ウッ…」

麦野「あ?」

一方通行「だが段々可愛く見えてきちまうから不思議でよォ」

一方通行「正直あンま記憶は無ェが最後らへンなンか必死に腰を振っててよォ」

麦野「…」

一方通行「そこに惹かれるっつゥか…アレ、俺は何言って…」


海原「おや、効きましたね」

土御門「どうやらもう薬を打ち込まれないと確信して能力を止めたみたいだな」

海原「そっちの方が助かります」

土御門「その薬はもう終わりか?」

海原「この薬に限らず終わりです。今打った自白剤はあと一本ストックがあったと思うんですが…」

土御門「まあもう使うこともないだろ」

海原「ですね」
50 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:24:27.22 ID:DeePWhav0
麦野「ま、まぁ?お互いが?好き合ってんなら?いいんじゃないの?うん」

一方通行「あァ…?」

麦野「私からはもう何も無いからさ…す、好きにするといいわ、うん」

一方通行「オ、オイ待て」

麦野「いやうん。なんならあげるからそのまま引き取っちゃってよ」

麦野「結婚とかはまだダメだから。年齢足りないし、それにもしかしたらあんたが捕まるのが先かもね…はは」

一方通行「オイ!」

麦野「だ、大丈夫大丈夫。通報とかそんなのしないからさ…」

一方通行「待ちやがれ!」

垣根「さっきからうるせぇぞクソ共!」

一方通行「あァ?」

麦野「あんたいつのまに人型になったのよ」

垣根「んだと?」

麦野「だからいつのまに人間に戻ったの?って聴いてんの」

垣根「お前には関係無いだろ。同じ状態にしてほしいのか?」

麦野「冗談」

垣根「んな事はどうだっていい。テメェら少しうるせぇぞ」

垣根「ペラペラペラペラと人様の根城の前でだべりやがって」

垣根「しかもクソみてぇに下品な内容と来たもんだ。真っ昼間っから逆レイプだの中出しだのなんだの…んなピロートークは夜しやがれ!」

一方通行「…」

麦野「はぁ」

垣根「オイ、聴いてんのか?あ?」

一方通行「聴いてねェ」

垣根「上等だクソッタレ」

その後、垣根が根城と称する路地裏と第七学区のごく一部は学園都市の地図から完全に姿を消した

51 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:24:56.07 ID:DeePWhav0
ガチャン

一方通行「ハァ…」

芳川「お帰り」

一方通行「あァ…」

番外個体「お帰りなさい」

一方通行「?」

番外個体「あなたに残念なお知らせがあるの」

一方通行「…言ってみろ」

番外個体「ミサカ、着床しなかったみたい」

一方通行「そォかよかったな」

芳川「あら、あなた達ダメよ。家の中でそんなことしちゃ」

一方通行「オマエが言えた立場じゃねェわな」

芳川「やれやれね」

一方通行「ンなことよりクソガキはどォした。最近姿を見てねェぞ」

番外個体「長期調整とかでここ何日かはずっと病院に居るよ」

一方通行「そォか」

番外個体「ていうか今になって気になった感じ?」

一方通行「静けさが耳についただけだ」

番外個体「あちゃー、やっぱ幼女趣味なのかぁ…」

一方通行「なンだと?」

番外個体「お客さん、居るよん」

一方通行「客?」
52 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:25:25.06 ID:DeePWhav0
絹旗「やっと帰って来ましたね」

一方通行「オマエか」

絹旗「話すことは超山ほどあります」

一方通行「…?その荷物はなンだ」

絹旗「それも話すことに含まれてます」

一方通行「ほォ」

絹旗「まずは一番大事な事から。この度私こと絹旗最愛は超母親になりました」

一方通行「…」

絹旗「父は一方通行。50回にも及ぶ超執拗な中出しの末身ごもった子です」

一方通行「…」

絹旗「おや、あまり驚きませんね」

一方通行「妊娠の話自体はオマエのトコのリーダーから聴いてる」

絹旗「そうでしたか。では昼間に接触したのですね」

一方通行「そォだな」

絹旗「そして次、私、この子を超産みます」

一方通行「そォか…」

絹旗「産まれて来る子に罪はありませんから」

一方通行「…」
53 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:25:52.01 ID:DeePWhav0
絹旗「そしてこの荷物の説明です」

一方通行「あァ」

絹旗「しばらく一方通行の近くに超やっかいになりますね」

一方通行「そォか。まァ好きにしろ」

絹旗「おや、意外にも簡単に話が通りますね私はてっきり…」

絹旗「自分の子供ぐらい自分で超なンとかしやがれ!くらいは言うと思ってたのですが」

一方通行「そこまで腐っちゃいねェよ」

絹旗「そうですか。なら安心です」

一方通行「まァ色々納得はしてねェがこの際仕方がねェ。他の女に集られる前に身を固めンのもアリだ」

絹旗「なんて呼んで欲しいですか?」

一方通行「何?」

絹旗「身を固めると言いましたね?つまり結婚超前提なワケですよね?」

絹旗「ならば夫婦間の呼び名を決めておく事が先決で」

一方通行「…ンな事よりもっと重要な事があンぞ」

絹旗「なんでしょうか」

一方通行「オマエ、俺の事が好きなのか?」

絹旗「愚問ですね。何回も中に出されてる間に好きになりました」

一方通行「単純だな」

絹旗「決定打はキスでした。あれで全て決めました」

一方通行「オマエがイイならそれでいいさ」
54 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:26:22.24 ID:DeePWhav0
芳川「一方通行」

一方通行「なンだ」

芳川「お客さん」

一方通行「誰だ?」

芳川「知らないわ。けどなんかヤクザみたいな格好の人よ」

一方通行「入れろ。知り合いだ」

芳川「あらそう」

カチャ

土御門「よう」

海原「この度はおめでとうございます」

一方通行「来たな。クソ共」

海原「はは、まあ結果オーライではありませんか」

土御門「そうそう」

一方通行「ふざけた事を…」

海原「そうそう、黒夜さんの事なんですが」

一方通行「?」

海原「もしかしたらこれから先、何回かあなたの体を求めてくるかもしれませんね」

一方通行「…」

土御門「ほら入籍祝いだ」

絹旗「わぁ」

一方通行「オイ」

土御門「なんだ」

一方通行「入籍なンざしてねェよ」

土御門「いずれするんだろ?」

海原「もしかしたら今すぐしたいのかもしれませんよ」

一方通行「何言ってやがる」

土御門「そうかもしれないなぁ、じゃあここは一つ、一方通行の本音を聴いてみるのもいいかもな」

海原「ですね」

ガシャッ

一方通行「?」
55 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:26:57.64 ID:DeePWhav0
その頃

垣根「」

垣根「はっ、ここは…?」

垣根「なんだ?ホテルか?」

コツ

垣根「どうしてこんな所に俺は…」

垣根「確か能力使って辺りを吹き飛ばして第一位と戦ってて…」

バサ

垣根「ん?服?それも女物?」

カラッ

麦野「起きたみたいね」

垣根「あ?なんでお前が居るんだ」

麦野「察しが悪いわね。第二位のクセに」

垣根「うぜぇぞテメェ。そのタオル一枚の格好のままオブジェにしてホテルの廊下に飾んぞ」

垣根「第二位の俺になら勝てると思ったか?この俺を目前にして余裕のシャワーとはよぉ」

麦野「ふーん…あんた頭が悪いのね」

垣根「ほぉ、俺に対して頭が悪いと来たか。言っちゃなんだがテメェみてぇな下品な女と違って上等な脳みそなんだよ俺は」

麦野「ま、そんなことどうでも…いいわッ!」

ドサッ
56 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:27:31.73 ID:DeePWhav0
垣根「いいだろう。お前にチャンスをやる」

垣根「今お前が俺に馬乗りになってる状態で一発だけお前に攻撃させてやる。大人しく俺が喰らうかは別としてな」

垣根「冥土の土産にハンデくらいやるよ。攻撃を終えた瞬間、お前は無惨な死体になるがな」

麦野「私は悔しいの」

垣根「順位がか?そりゃそうだろうな。俺や第一位はともかく中学生のガキよりも順位が下なんだからよ」

麦野「なんであんな中学生が経験先で私がまだなのよ」

垣根「経験?なんだ?素養格付か?まさかお前が知ってるとはな…」

麦野「この際あんたでいいわ」

垣根「素養格付を見たんなら自分がしようとしてる事がどれほど無駄か理解出来てんじゃねぇのか?第三位をすっ飛ばしていきなり俺を狙うとはなぁ…」

麦野「さすがに勃つわよね」

垣根「立つ?腹がか?そりゃそうだろうな。こんなボロクソ言われてはらわた煮え切らねぇ方がおかしい」

麦野「黙りなさい。あんたは今から大変な目に合うのよ」

垣根「へぇ、そりゃ楽しみだ。合わせてもらおうじゃねぇか、その大変な目によ」

麦野「じゃ遠慮なく」

カチャカチャ

垣根「え?」

麦野「ん、外しにくいわねこのベルト…」

垣根「なんだお前。急に人のズボンになんか手をかけて…」

麦野「よし、外れたわ」

麦野「精一杯楽しませてもらうわね」

垣根「あれ?」
57 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/12(月) 20:27:57.47 ID:DeePWhav0
土御門「さぁーて、我らが第一位は本当はどう思ってるのかにゃー」

海原「最後の一本です。これで晴れて任務完了です」

土御門「fire」

海原「ラジャー」

バシッ

海原「あ」

一方通行「目の前でご丁寧に銃口向けられて当たってやるほどトロくねェよ」

海原「そんな!ラス1なんですからキレイに当たってください!」

一方通行「ふざけンな!」

土御門「や、やめろ!誤射するぞ!離せ一方通行!」

一方通行「うるせェ!」

絹旗「うーん…やっぱりダーリンとかですかね」

番外個体「いや、ダーリンって柄じゃないっしょ」

絹旗「そうですかね?」

芳川「もう少し考えてみたら?」

絹旗「そうですね」

一方通行「オラ!」

パシュッ

海原「あー!明後日の方向に!」

土御門「ラス1の学園都市製自白剤がぁー!」

一方通行「二度と下手な真似すンじゃねェぞ!」



……

………

御坂「待ちなさい!」

上条「やめろビリビリ!どうして毎回こんな事をするんだ!」

御坂「ライバルを追うのに理由が必要かしら!?」

上条「ちくしょー!」

御坂「あとビリビリ言うな!」

上条「ストップ!ストップだビリビリ!俺がライバルってなんなら俺の負けでいいから!な!」

御坂「何言ってんの?そんなお情けをいただいても私の気持ちはね…うっ」プスッ

上条「ビリビリ?おーい」

御坂「私はね…私はね…」

上条「な、なんだ?言ってみなさい、ほら」

御坂「あんたが大好きなのよ!…あれ?」

上条「え?」

The END
58 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/12(月) 20:30:13.17 ID:DeePWhav0
何事も書いてる時が楽しい。
また一つ、しょうもない作品を生み出しました。

見た人はお疲れさまです。
タイトルの意味などとうに薄れました。

もっと精進します。
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) [sage]:2011/12/12(月) 20:35:22.46 ID:A4WPggED0
乙。
何故だろう、しょーもなくて、電波で、狂気すら感じる内容だったのに。
ここまで駆け抜けられると逆に清々しいというか。
60 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 20:37:23.61 ID:Nbz0UnOs0
おつ
トンデモ展開に驚いてたら終わったでござる
窒素通行の半同棲ライフマダー?
61 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 20:39:45.41 ID:puH44gbLo
62 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 20:44:44.97 ID:c6Ac5PEY0
それなりに面白かった
63 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 20:48:26.51 ID:dW9dLrqt0
>>1


なかなか面白かった
64 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 20:58:32.62 ID:4BGEaiYyo
どうせなら全員着床すりゃよかったのに
65 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 21:27:54.47 ID:CZTaY62DO

文章はちゃんとしとるのに展開がキチガイ染みてる
66 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/12(月) 22:08:23.58 ID:2UAjj+Ok0

細かいけど、「カミやん」ね
67 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/13(火) 11:35:47.47 ID:oqRGx8FIO

面白かった
68 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/15(木) 00:21:46.51 ID:fFRkDnuAO
>>64さんが面白い事言ってくれたのでこのネタでパラレルENDを少し書こうかな…
69 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/15(木) 00:25:19.80 ID:BlyZeHMw0
楽しみなの
70 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/15(木) 01:49:24.39 ID:T5EFv3jIO
wktk
71 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/15(木) 15:18:21.24 ID:ZnVYT+9K0
やったー
72 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/18(日) 14:06:52.62 ID:2UMgGA7IO
待ってる
73 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:13:14.01 ID:/QLoXjKs0
お疲れ様です。
待ってるとか言われてかなり時間が経ちましたがパラレルが出来ました。

意味があるかは分かりませんが投下していこうと思います。
系列的に>>50あたりからの続きとなります。

でははりきっていきましょう
74 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:13:44.60 ID:/QLoXjKs0
今分かってる範囲だが、特に妊娠したっつゥ話は聴かねェ

土御門「分かっている範囲か…」

海原「どうしました?」

土御門「一方通行が言っていた範囲ってどれくらいだろうな」

海原「ふむ…あの人が直接聴くとは思えませんからね」

土御門「もしかしたら検査する前に会って何も言わないから妊娠してないと判断してるんじゃないのか?」

海原「まさか。学園都市第一位の頭脳ですよ?そんな浅はかな…」

土御門「少し調べてみるか?」

海原「そうですね…念の為」

土御門「最初はどうする?」

海原「すぐにでも連絡が取れる黒夜さんからいきましょう」

土御門「それもそうだな」

海原「あ、待ってください」

土御門「ん?」

海原「結標さんを忘れていました。彼女からにしましょう」
75 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:14:13.45 ID:/QLoXjKs0
結標「急に呼び出してなんの用かしら」

海原「ちょっとした野暮用です」

結標「で?」

土御門「ほら」ポイ

結標「…?なによコレ」

海原「妊娠検査薬です」

結標「はぁ?妊娠?なんで私にこんなの渡すのよ」

土御門「お前が着床してるか確かめるためだ」

結標「着床ですって?」

結標「…ああ、一方通行の」

海原「そうです」

土御門「念の為にな。ほら、早く検査しろ」

結標「私、使い方知らないわよ?」

海原「先の部分に尿を付着させてください。数分で結果が出ます」

土御門「トイレでやれよ」

結標「当たり前じゃない。どうしてあなた達の前で下半身丸出しにしなきゃなんないのよ」

海原「それは下にもサラシということですか?」

結標「…さっさとやってくるわ」

土御門「今のは無いな…」

海原「そうですか…」

76 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:14:41.00 ID:/QLoXjKs0
カチャ

結標「えっと…これを…」

カサッ

結標「確か先端だったわね」

ピッ

結標「んしょっ…」スッ

チョロッ…チョロロロロロ…

結標「先端に付着させる…と」

ピピッ

結標「これでオッケーね」

結標「でも妊娠してたらどうするのかしら」

結標「…稼ぎはあるみたいだけど今のままだと一方通行は一種の甲斐性なしよね」

結標「別に結婚願望があるかと聴かれれば…あ」

結標「なんで結婚前提で考えてるのかしら…」

結標「まあこれから考えましょ。妊娠したって決まったワケじゃないし…」

ピッピッ

結標「結果が出たみたいね…どれどれ…」
77 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:15:10.12 ID:/QLoXjKs0
ガチャ

海原「終わりましたか?」

結標「まあね」

土御門「結果はどうだった?」

結標「陽性ね。ばっちり孕んでいたわ」

海原「ふむ…」

土御門「どうする気だ?」

結標「どういうことかしら?」

土御門「おろすのかおろさないのか、ということだ」

結標「おろすわけないじゃない」

海原「おや、どうしてまた」

結標「多分後悔するわ」

土御門「そうか」

海原「少年院に入っていた仲間達のことを考えてのことかもしれませんね」

土御門「どういうことだ?」

海原「命を無碍にしたくない。そういう考えの表れなのかもしれません」

結標「ブツブツ言ってるみたいだけど私の考えは変わらないわよ」

海原「これで女子高生ママの誕生ですね」

土御門「…」

結標「…」
78 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:15:40.52 ID:/QLoXjKs0
数時間後・風紀委員にて

白井「ほお…第七学区で…」

初春「そうなんですよ」

白井「物騒ですわね」

初春「現場の調査員によると様々な現象が確認されてるみたいで…かなりの数の能力者が戦闘を行ったのでは、と」

白井「複数の能力者の犯行ですの?」

初春「その可能性が高いとだけ」

白井「ふむ…資料はありますの?」

初春「届いたばっかですよ」ピラ

白井「…溶解、地割れ、燃焼、突風…」

初春「あとは建造物の一部が消滅したりとか閃光も確認されてるみたいですよ?」

白井「面倒な作業になりそうですこと…」
バタン

佐天「初春ー!」

初春「佐天さん?」

白井「佐天さん、申し訳ありませんが今は立て込んでまして…また時間を改めて…」

佐天「すぐ終わりますから!」

初春「一体どうしたんですか?」

佐天「いいからいいから、ちょっと外に…」

ガチャン

白井「?」
79 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:16:11.47 ID:/QLoXjKs0
初春「で、なんですか?今ホントに忙しいんですけど…」

佐天「まあまあ。初春さ」

初春「はい?」

佐天「妊娠検査薬、使ったりしてる?」

初春「いいえ?」

佐天「あー、やっぱりかー」

初春「やっぱりか、って…佐天さんは使ってるんですか?」

佐天「ネットで見たんだけどさ、妊娠が発覚するのって、してから二週間後ぐらいなんだって」

初春「はあ…?」

佐天「それでさ、二週間だともしかしたら間違いがあるかもしれないから三週間後が一番いいらしいのね」

初春「それで?」

佐天「三週間経った今日…と言ってもさっきなんだけどね」

初春「焦らさないでくださいよ」

佐天「妊娠検査薬を使ったの」

初春「結果はどうでしたか?」

佐天「妊娠してた」

初春「へー…え?」
80 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:16:44.54 ID:/QLoXjKs0
初春「ど、どうするんですか佐天さん!まだ中学生ですよ!?」

佐天「まあ待ちなよ初春。ここは学生が住む街、学園都市だよ?」

初春「だからなんですか!」グッ

佐天「怖っ!」

初春「学校とかはどうするんですか!」

佐天「ちょっと待ちなよ初春。元はと言えば初春が誘ってきたんだからそんなに怒る必要無いんじゃないかな」

初春「む…」

佐天「そんな事より初春も念のため検査しなよ。ホラ」

初春「それもそうですね…じゃあ一応念のため…」

佐天「うん。それがいいよ」

初春「この…妊娠検査薬?どうやって使うんですか?」

佐天「ああ、これはね…」


コノニンシンケンサヤク…

白井「妊娠検査薬…?」

白井「あの二人は一体何を真剣に話してますの?」

白井「それに妊娠がどうとか…」

白井「ふむ…」
81 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:17:16.07 ID:/QLoXjKs0
佐天「あちゃー、初春も妊娠してたかー」

初春「どどどどうしましょう」

佐天「まぁ、待ちなよ。私達を妊娠させたのはそんじょそこらの一般市民じゃないって事を忘れてない?」

初春「はっ、そういえば…」

佐天「あの人第一位なんでしょ?だったら色々と余裕でしょ!」

初春「そうですか…ね?」

佐天「大丈夫大丈夫!」

初春「でも結婚とかの事を考えると…」

佐天「早いよ初春!結論を出すのはとりあえず会って話してからにしようよ!」

佐天「それに私達共々妊娠そてるのに結婚とかはまだありえないでしょ!」

初春(どうしましょう。まさか佐天さんも妊娠してるとは…)

佐天(何を考えてるか分からないけどせっかく近くに寄って来た第一位なんだから逃がすわけないじゃん!)

初春(完全に誤算ですね…このままだと私の計画が…)

佐天(第一位であるあの人の傍に居ればきっと影響されて能力も急成長!)

佐天(将来はきっと私が御坂さんを抜いて第二位に…さらにさらに経済面も裕福そうだし…とんだシンデレラストーリーだよ!)

初春(一方通行さんをうまく手篭めにして学園都市のネットワークを牛耳ろうと思ってたのに…)

初春(そうすればあんな事やこんな事だってしたい放題!あの白井さんだってこき使えるかもしれないのに!)

佐天「とりあえず話をしに行かない?」

初春「そうですね。でもその前に今日起きた事件の資料をまとめないと…」

ガチャ

初春「…あれ?白井さん?」

佐天「どうしたの?」

初春「白井さんどこかに行っちゃったのかな…?」
82 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:17:50.82 ID:/QLoXjKs0
その頃・常盤台寮にて

ガチャン…バタバタ…

御坂「?黒子ー?居るのー?」



御坂「?」

カタン…ピピッ…

御坂「ちょっとー、居るなら返事ぐらい…」

ガチャ

白井「おやお姉さま」

御坂「おやじゃないわよ…ドアから入らないで能力使っていきなりトイレに入るなんて…よっぽど我慢してたのね」

白井「いえ、別にそういうわけでは…」

御坂「んん…?」

白井「どうなさいましたの?」

御坂「黒子…あんた何持ってるの?」

白井「へっ?」

御坂「その体温計みたいなやつ」

白井「あ、ああコレですの?コレは特になんでもないですわ」

御坂「?風邪でも引いてるの?」

白井「黒子は至って健康ですの」

御坂「ならいいんだけど…」

白井「ええ」スタスタ

御坂「…」ジー

白井「お姉さま、私これから少し出掛けてきますの」

御坂「黒子」

白井「はい?」

御坂「それって妊娠検査薬じゃない?」

白井(どうしてお姉さまがコレの形状を知っているんですのぉぉ)
83 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:18:12.69 ID:/QLoXjKs0
白井「はて、なんのことだか」

御坂「とぼけたって無駄よ。私知ってるから」

白井「は、はぁ」

御坂「それが体温計じゃないってことぐらい」

白井「くっ」

御坂「あんたに限って無いとは思うけど…一応聴くわね」

御坂「なんでそんなもの持ってるわけ?」

白井「うぐ…黒子は…黒子は…」

御坂「話せない理由でもあるわけ?」ピリッ

白井「ぐぐ…分かりましたの…受け取ってくださいまし…」ポイ

御坂(案外あっさり引いたわね…まさか本当に妊娠検査薬じゃないとか…?)

パシッ

御坂「って…まんま検査薬じゃないの!」

白井「…」

御坂「しかもこれって…まさか陽性…?」

白井「…」

御坂「うそ…黒子妊娠してるの?」

白井「見ての通りですの…」

御坂「相手…そうよ相手!相手は誰なの?黒子」

白井「第一位のお方ですの」

御坂「へ?」
84 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:18:39.32 ID:/QLoXjKs0
御坂「い、今なんて…」

白井「ですから、第一位の方がお相手ですの」

御坂(え?第一位?いやいやいや)

御坂(仮にアイツだとしてもどうやって出会って…いやそんなことより…)

御坂「黒子」

白井「はい」

御坂「アイツがどんなヤツか知ってるの?」

白井「アイツと言いますと第一位さまの事でしょうか」

御坂「そうよ」

白井「随分前にお姉さまに酷い事をしたと、そう言ってましたの」

御坂「あのロリコン!」バーン

白井「お姉さま!」

白井「窓を突き破って出て行くとは…」

白井「しかしあの取り乱しよう…まさか第一位さまがお姉さまにした酷いこととは…」

白井「もしかしてお二人はお付き合いしていたということですの?」

白井「それで酷い方法でフッてしまった。そういうことですの?」
85 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:19:15.15 ID:/QLoXjKs0
一方通行「あーあァ…第七学区の一角を消しちまった…」

垣根「面倒くせぇ、また別の居場所を見つける必要があるな」

麦野「私知ーらない」

垣根「オイ待て四位」

麦野「何よ」

垣根「一緒に同じようなことした手前知らないじゃすまねぇぞ」

麦野「はぁ?面倒くさいわねぇ…。あんたらが勝手にやっただけでしょ?」

垣根「何都合のいい事言ってやがる。お前も能力を使った、それで同罪だ」

麦野「まったく…特に何かなったわけでもないのにグチグチと…」

ピカッ…

一方通行(雷光…?)

垣根「さっさと認めたらどうだ。いちいち面倒な女だな。だから仲間の女が先に男作るんだよ」

麦野「なっ、あんたさっきの話聴いてたわね…!」

垣根「あんだけデカい声で喋ってんだ。当然じゃねぇか」

麦野「この…!」

垣根「困ったら能力ですぐ片付ける癖をやめろ。だから男が寄ってこねぇんだよ」

麦野「言わせておけば!」

ピッ

一方通行「…オイ」

麦野「あぁ?」

一方通行「上だ」

ピシャッ!

麦野「危なっ」ドンッ

垣根「がっ」ガツッ

ゴロゴロゴロ…

麦野「んん…?」

垣根「」

御坂「…」

麦野「御坂美琴…?」

一方通行「あァ?」
86 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:20:13.43 ID:/QLoXjKs0
一方通行「随分と凝った登場じゃねぇかオリジナル」

麦野「へぇ…雷まとって落雷の如く登場とは…さすが中学生サマね。クサイったらありゃしないわ」

御坂「…」ザッ

麦野「シカトかよ」

一方通行「なンだ?俺に用か?」

御坂「このロリコン!」バチン

麦野「あーあー」

一方通行「!」

御坂「痛っ」

一方通行「当たりめェだ。反射してンだからよォ」

御坂「うぅ…信じられない…」

一方通行「はァ…ンで?なンの用だ?」

御坂「あんたに話があるわ!」

一方通行「だからここに居るンだろォな」

御坂「とりあえずあっちで…」

一方通行「そォか。こいつらの前じゃ出来ねェ話か」

御坂「いいから!着いて来て!」

麦野「…二人して消えやがった」

垣根「」

麦野「…」チラ

垣根「」

麦野「ちょっとぐらいなら…よいしょ…」

87 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:20:43.24 ID:/QLoXjKs0
土御門「ん?あれは…」

海原「どうかしましたか?」

土御門「あそこの喫茶店に入ったのは…」

海原「…一方通行さんと御坂さんですね」

土御門「珍しいな」

海原「そうですね」

土御門「よし。せっかくだから御坂美琴にも薬を…」

海原「待ってください。それは許しませんよ?彼女には既にふさわしい人が居ます」

土御門「カミやんか?」

海原「いえ、自分です」

土御門「さて行くか」

海原「待って!早まらないでください!」

結標「ちょっと」

海原「おや?」

土御門「居たのか?」

結標「薬局の帰りよ」

土御門「薬局だと?」

結標「色々と準備しなきゃならないしね」

土御門「なるほどな」

結標「それよりも…一体何してるの?」

海原「いえ、なにもしてま土御門「御坂美琴にこの薬を飲ませようとしてな」おい」

結標「薬?」

土御門「この薬を飲むと飲んだ奴の痴態が見れるんだ」

結標「面白そうね」

土御門「だろ?」

海原「ダメですよ。許しません」

結標「えい」ヒュン

海原「ああー!」

土御門「残念だったな海原。薬は結標の手によって御坂美琴の飲み物の中だ」

海原「なんてことをするんですか結標さん!」

結標「だって私あの子嫌いだもん」

海原「ぐぬぬ」
88 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:21:14.62 ID:/QLoXjKs0
喫茶店

一方通行「で、なンの用だ?現れて早々人をロリコン呼ばわりしといてくだらねェ用事だったらタダじゃおかねェぞ」

御坂「黒子の事よ。あんたが妊娠させた私の後輩…」

一方通行「なに?」

御坂「だから!あんた!私の後輩妊娠させたでしょ!」

一方通行「…」

御坂「ウソじゃないわよ。さっき検査してきっちり反応が出たんだから」

一方通行(どいつの事だ)

「失礼します。ご注文の品です」

御坂「あ、どうも」

チャプン

一方通行(ア?)

「ごゆっくり」

御坂「何?あんた達付き合ってたわけ?」

一方通行「そォでもねェよ」

御坂「付き合ってもないのに妊娠させたわけ!?それはそれで問題よ!」

一方通行「お前はソイツのなンなンだ?」

御坂「え?」

一方通行「さっきから聴いてりゃよォ…本人より随分とやかましく喋ってンじゃねェのか?」

御坂「私は黒子の…そう!お姉さまよ!」

一方通行(なるほど。あのツインテールか)

一方通行「そォかそりゃ心配だな」

御坂「は?あ、そうよ!うん」

一方通行「つってもなァ…」

御坂「?」

一方通行「どォしたもンか…」

御坂「何を悩んでんのよ。中学生妊娠させた手前後になんか引けないわよ。相応の事したんだから」ゴクゴク

一方通行(俺は被害者なンだけどなァ…ま、これ言ったら最低だわな)

御坂「んん?」

一方通行「どうした」

御坂「なんかこの飲み物変…」

一方通行「?」

御坂「うっ」
89 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:21:53.16 ID:/QLoXjKs0
御坂(なにコレ…凄い変な気分…)

一方通行「オイ、マジでどうした」

御坂(でも…いい気分…)

一方通行「ン、てかこの展開どっかで…」

御坂「ねえちょっと」ガシ

一方通行「しまッ…」


結標「で、あの薬は何かしら」

土御門「服用した後に見た相手への感情を変化させるものだ」

結標「どういう風に変化させるのかしら」

土御門「一番好意を持ってる相手に対しての感情と同等になる」

海原「つまり今の御坂さんにとって一方通行さんは…彼女の一番好きな人と同じ扱いということです」

土御門「更に性欲促進のオマケ付きだ」

海原「彼女は今、最高にムラムラしてるはずです」

土御門「吹っ切れたな海原」

海原「もう知りません」

結標「あ、二人して出てったわよ」

海原「追いかけましょう」

土御門「お前はどうする?」

結標「帰るわ。あまり寄り道してられないもの」

土御門「そうか」

海原「お気をつけて」

90 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:22:20.41 ID:/QLoXjKs0
海原「しかしあれは…」

土御門「二人して出て行ったというよりはなぁ…」

海原「どう見ても一方通行さんが引きずられてるように見えますが…」

土御門「まぁカミやんと同じ扱いなら多分こうなんだろ」

海原「まったく…うらやま」

土御門「ん?」

海原「どうしました?」

土御門「いや…あれ」

海原「んん?」

土御門「あの路地の所、ほら」

海原「おや、黒夜さんでは?」

土御門「だな」

海原「ちょうどいいです。せっかくなんで検査してもらいましょう」

土御門「あっちはいいのか?」

海原「これ以上、あの御坂さんを見るのは…」

土御門「そうか」

海原「えっと…検査薬検査薬…」

土御門「大丈夫か?一方通行…」

海原「知りません」

土御門「…」
91 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:22:51.74 ID:/QLoXjKs0
土御門「おい、黒夜海鳥」

黒夜「あん?」

海原「どうも。ご無沙汰しています」

黒夜「なんだ、お前らか。何の用?」

海原「実はですね、ある検査をしていただきたいのですが…」

黒夜「検査?」

土御門「なあ海原」

海原「はい?」

土御門「少し思ったんだが…」

海原「?」

ヒソヒソ…

黒夜「?」

海原「…確かに、言われてみれば」

土御門「実際どうなんだ?」

海原「こればかりは聴いてみないと…」

土御門「やはりか…」

黒夜「なんだオイ」

土御門「黒夜海鳥」

黒夜「んん?」

土御門「お前どこまでサイボーグなんだ?」

黒夜「上半身」

海原「おや」

黒夜「じゃなきゃセックスなんて出来ねぇだろ。お前らがかこつけたくせに…」

海原「そういえばそうでしたね」

土御門「もしかして妊娠も出来るのか?」

黒夜「出来る」

海原「なんと」

土御門「まあ当然…か?」

黒夜「多分な、多分」
92 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:23:19.57 ID:/QLoXjKs0
黒夜「これにおしっこをかければいいんだな?」

海原「ええ、まあ」

黒夜「分かった。ちょっと待ってろ」

スタスタ…

土御門「あれくらい素直だとやりやすいんだがな」

海原「まだ12歳で通る見た目ですからね」

土御門「まだまだ子供ということか…」

海原「ええ…あ」

土御門「どうした?」

海原「大変なことに気付いてしまいました」

土御門「?」

海原「一方通行さんが手を出した女性陣ですが…」

土御門「…」ゴクリ

海原「ほとんど…去年までランドセルを背負っていた年齢です…」

土御門「…」

海原「黒夜さんだって絹旗さんだって…柵川中の二人だって、それにあの風紀委員の方も…」

土御門「…」

海原「…」

土御門「…まあいいだろ」

海原「そうですね」
93 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:23:47.43 ID:/QLoXjKs0
黒夜「おい」

海原「戻ってきましたね。どうでした?」

黒夜「どうもこうも見方分かんねぇよ」

土御門「貸してみろ」

黒夜「ほら」

土御門「どれ…あ」

海原「自分が見なくても結果は分かりそうですが一応…ふむ…これは…」

黒夜「どうだ?」

土御門「見事に陽性だな」

黒夜「そうか」

海原「これは困りましたね。結標さんに引き続き黒夜さんまでとは…」

黒夜「つまりどうなんだ」

土御門「妊娠してる」

黒夜「へえ、そうか」

海原「やけに冷静ですね」

黒夜「私知ってるぜ。対処方法」

海原「お聴きしても?」

黒夜「責任取らせればいいんだろ?」

海原「え?」

黒夜「昨日読んだマンガに書いてたぜ。赤ちゃんができたら責任をとってもらうってな」

土御門「合ってるような合ってないような…」

黒夜「とりあえず一方通行のトコにでも行って来るわ。あばよ」

土御門「あ、ああ」

海原「この調子だと他の方々も…」

土御門「…」
94 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:24:22.97 ID:/QLoXjKs0
一方通行(今までとは違うパターンだな)

御坂「…」

一方通行(いつのまにかホテルに連れ込まれてるのには目ェつぶるとしてだ)

一方通行(なンでコイツは俺にずっと背を向けてンだ?)

一方通行「オイ」

御坂「なっ、なによ」

一方通行「どォしてこっちに顔を向けねェ」

御坂「べ、別にいいでしょ?」

一方通行「そォかよ」

一方通行(ったく…ま、なンもねェみてェだから帰るとするか)ギシ

御坂「どこ行くの?」

一方通行「帰ンだよ」

御坂「どうして帰るって選択肢が出てくるのよ!」

一方通行「オマエがそうやってベッドに座って背中向けてるからだろォが。俺は暇じゃねェンだよ」

一方通行「意味も無くこンなトコロに連れてきてだンまり決め込むのはお粗末だろ」

一方通行「あばよ」

御坂「待って!」

一方通行「あァ?」

御坂「帰るってのは早計なんじゃない?」

一方通行「ナニィ?」
95 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:25:04.03 ID:/QLoXjKs0
御坂「いやさ…ほら…」

一方通行「なにモジモジしてやがる。言いてェことがあるならさっさと言ったらどォだ」

御坂「う…」

一方通行「…」

御坂(くっ…一体どうしたら…あ)

一方通行「無いみたいだな」

パリッ

一方通行「あふン」

御坂「なんだ、簡単じゃない。コイツの電極ハックしちゃえばいいんじゃない」

一方通行「」

御坂「男女がホテルに来たらやることは一つでしょうが。何言わせようとしてんのよ」

一方通行「」

御坂「さてと…じゃあさっそく…」

一方通行「」

御坂「そう、これは予行練習。うん」

御坂「将来のためなんだから」

一方通行「」

御坂「いいわよね。うん」
96 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:25:32.42 ID:/QLoXjKs0
一時間後

御坂「ま、こんなもんね」

一方通行「」

御坂「気持ちよかったと言えばそうだけど…うーん…」

御坂「動けない相手にやってもね…」

一方通行「」

御坂「処女捨てちゃったけどいいわよね。私、別にコイツのこと嫌いじゃないし…あれ?」

御坂「私コイツの事好きだったっけ?」

ガンガンガン!

「一方通行!ここですか?」

御坂「!」

「返事は無いようです」

「ならば強行突破します、とミサカは…」

バキッ

御坂妹「侵入成功です…おや?」

御坂「あ、あんた達…」

御坂妹「お姉さま?なぜここに?」

御坂「そっちこそどうして?」

御坂妹「…ミサカ達が補助している一方通行の演算…そのデータのやり取りが不自然に停止したので原因を解明すべく一方通行を捜索していました」

妹達「もしもの事があったのではと考え、捜索にあたっていたのですが…」

御坂妹「捜してみればホテルの一室。見つけてみれば隣に裸のお姉さま」

御坂妹「色々と詰問する必要がありますね、とミサカは考えます」

御坂「は?えー…」
97 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:26:02.12 ID:/QLoXjKs0
御坂「…」

御坂妹「お姉さま?」

御坂「あ!未元物質!」

御坂妹「え!?」

御坂「今よ!」ダッ

御坂妹「どこに行くのですか!」

御坂「察しなさい!」ダダダ

御坂妹「まったく…」

一方通行「」

妹達「10032号、一方通行を」

御坂妹「私が分かりますか?一方通行」

一方通行「」

御坂妹「当然答えられないことは知っています」

一方通行「」

御坂妹「さて早く電極を修復して…おや?」

妹達「どうしました?」

御坂妹「配線が焼き切れているようです」

御坂妹「これは一度冥土帰しの所に連れて行く必要が…」

土御門「ちょっと待った」

御坂妹「貴方は誰ですか?とミサカはさもヤクザのような格好のサングラスに尋ねます」

土御門「ソイツの関係者だ」

御坂妹「一方通行の?」
98 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:26:33.02 ID:/QLoXjKs0
御坂妹「なるほど…電極を改造したと」

土御門「そうだ。だからお前達の言う冥土帰しとやらにソイツを見られると少し困る。分かるな?妹達」

御坂妹「一方通行の…」

土御門「ん?」

御坂妹「一方通行の安全は保障されるのですか?」

土御門「当然だ」

御坂妹「そうですか、では任せます。危険な目にあったら悲しむ人が居ますのでくれぐれも気をつけて…」

土御門「言われるまでもない」

御坂妹「では失礼します」

ガチャ

土御門「はあ…」

一方通行「」

海原「ご苦労様です」カチャ

土御門「どうして一緒に入って来なかった」

海原「単に顔を合わせたくなかったからです」

土御門「まあいい。早いとこ回収するぞ」

海原「はい」
99 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:27:05.76 ID:/QLoXjKs0
御坂妹「しかし…お姉さまは一体…」

ズルッ

御坂妹「ん?」

ズッズッ

御坂妹「あれは確か…」

麦野「くっ…無駄に重いわねコイツ…」

垣根「」

麦野「180以上あるから当然っちゃ当然だけど…っ…」

ズズッ

妹達「第二位と第四位です。とミサカは照合したデータを元に発言します」

御坂妹「どうしてこんな所に」

妹達「10032号、冥土帰しより帰還命令が出ています」

妹達「早い所病院に戻ったほうがよさそうです、とミサカは提案します」

御坂妹「はい」

ガチャ

麦野「一名さまご案内ー」ポイッ

ドサッ

垣根「」

バタン

御坂妹「見なかったことにしましょう」

100 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:27:33.39 ID:/QLoXjKs0
翌日

一方通行「!」ガバッ

土御門「起きたか?」

海原「おはようございます」

一方通行「ここはどこだ」

土御門「随分と長い間寝てたな」

海原「本当ですよ。夢も相当長く見ていたんじゃないんですか?」

一方通行「夢だと?」

海原「結標さんも帰った手前、ずっと貴方が起きるのを待っていたのですが…」

土御門「なんだかんだで一日が経ったな」

海原「飲みますか?昨日の淹れなおしですが」

一方通行「イヤ…いらねェ」

土御門「早く帰ったらどうだ?」

海原「そうですね、結局一日をここで過ごしたようなものですからね」

一方通行(夢を見てただと?バカな、ンなワケはねェ)

一方通行「オイ、今日は何日だ」

海原「おや。珍しいですね、日付を聴いてくるとは」

土御門「今日は何日だったかな…まあなんでもいいだろ」

一方通行「オリジナルはどこだ?」

土御門「オリジナル?御坂美琴のことか?」

海原「どうして御坂さんの名前が出てくるのですか?」

一方通行「ア?」

土御門「どうでもいいが早く帰れここは締め切るぞ」

一方通行「オ、オイ!」

海原「ではまた今度」

土御門「じゃあな」

ガチャン
101 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:28:04.06 ID:/QLoXjKs0
海原「…」

土御門「成功…か?」

海原「分かりません…が、寝起きに仕掛けたのは正解でしたね」

土御門「うまく現実と夢をごっちゃにしてくれてると助かるんだが…」

海原「多分大丈夫でしょう。多分」

土御門「ここ最近の出来事を少しの間でいいから夢と思ってくれれば…」

海原「早く逃げましょう。アステカにいい所があるんです」

土御門「俺もいいのか?」

海原「当然です。乗りかかった船ですから」

土御門「すまない」

海原「いえいえ。このままだと半殺しではすみませんからね」

土御門「すまない一方通行。俺達はハーレムではなく修羅場を作ってしまったらしい」

海原「どこに向かって謝っているのですか?」

土御門「空に…」

海原「早く空港に行きましょう。モタモタしてると自分達が空に向かってしまいます」

土御門「よし、行くぞ!」

海原「はい」

土御門「タクシータクシー…」

海原「それにしても困りましたね…まさか全員…」

土御門「全くだ…」

海原「ああ…恐ろしい恐ろしい…」

土御門「この国では一夫多妻が認められて無いからな…正直…俺達が出来ることの範囲を超えてるというか…」

海原「まあ自分達のせいなのですが…」

土御門「…ま、なんとかなるだろ。第一位だし」

海原「そうですね。第一位ですからね。あ、来ましたよ」

キキッ

ガチャ

土御門・海原「空港まで」
102 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:28:50.52 ID:/QLoXjKs0
一方通行「…なンだ夢か」

一方通行「夢なら仕方ない」

一方通行「さァーて、とりあえず帰るか」

一方通行「とりあえずコンビニでコ『ヒュン』

一方通行「ーヒーでも買って…ア?」

結標「お帰りなさい」

一方通行「結標…だけじゃねぇな」

絹旗「…」

黒夜「…」

白井「…」

初春「…」

佐天「わっ!テレポーターだよ初春!」

初春「佐天さん。ちょっと静かに…」

番外個体「おかえり」

一方通行「…」スタスタ

結標「ベランダに向かって何かする気かしら?」

カラカラ

一方通行「空はこンなに青いのに、お先はまっくら、ってか」

番外個体「言ってること分からないけどとりあえずこっち向いちゃいなよ」
103 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:29:37.04 ID:/QLoXjKs0
一方通行「なンでウチに集合してる」

結標「全員が全員あなたに話しがあったのよ」

一方通行「ここにはガキが一人と保護者連中が居たはずだが」

番外個体「ミサカ達の話聴いたら薬局に飛んでったよ」

一方通行「薬局?」

初春「とりあえずこれを見てください」

カラカラ…

一方通行「?なンだこりゃ」

絹旗「人数分の超妊娠検査薬です」

一方通行「妊娠検査薬ゥ?」

黒夜「見方分かるか?」

一方通行「分からねェな」

白井「早い話、ここに居る全員妊娠してますの」

一方通行「!?」

一方通行「全員だとォ!?結標はまだ分かるとしてオマエら妊娠出来ンのか?」

白井「ええまあ。現にしてますの」

一方通行「オマエもか」

番外個体「おやおや?ミサカが一番気になるかな?」

一方通行「次にオマエだサイボーグ黒ちゃン」

番外個体「スルーかよ」

黒夜「下は生身だぜ」

一方通行「そうか」

一方通行「…」
104 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:30:04.38 ID:/QLoXjKs0
一方通行「オマエらは…」

絹旗「しました」

初春「私もです」

佐天「私もしちゃいましたー、なんて…はは」

番外個体「いやー、間違いなくここらへんのラインがアウトっぽいねー」

一方通行(確かに…そォいう部分で見れば一番マズいのは明らかだ)

番外個体「なんせ去年までランドセル背負ってたんだからねー」

一方通行(うォォ!やべェ!そう考えるとマズいだろォが!)

一方通行(このまま行くと俺は科学的にも社会的にも抹殺ルートじゃねェか!)

一方通行(待てよ…確かウチには手錠をかける側の人間が一人…)

一方通行(…薬局?)

ガチャ

黄泉川「帰ったじゃーん」

芳川「あらやだ一方通行土足じゃない」

結標「悪いわね。私が能力で連れてきたからそのままの格好だったわ」

芳川「まあベランダに居るし別に構わないんだけどね」

番外個体「で?」

芳川「買って来たわ。今から調べるからちょっと待ってちょうだい」
105 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:30:33.50 ID:/QLoXjKs0
一方通行「…一つイイか?」

絹旗「誰にですか?」

一方通行「誰にっつゥか…オマエらいつから居た」

番外個体「ずっと」

一方通行「オマエじゃねェ」

絹旗「私は昨日です」

白井「私も」

佐天「私達もです」

結標「私もよ」

一方通行「オマエもか」

黒夜「ああ」

一方通行「学生連中は学校どうした」

番外個体「これだからニートは」

一方通行「何?」

白井「今日は土曜日ですの」

一方通行「常盤台は授業があるンじゃねェのか?」

白井「なぜそれを…ですが今日は休みですの」
106 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:31:00.64 ID:/QLoXjKs0
一方通行「…もしかして全員泊まりがけか?」

初春「はい」

一方通行「常盤台は外泊の許可を出してンのか?」

白井「場合によっては出ますの」

番外個体「どうしてさっきから常盤台ばかり気にしてるのさ」

一方通行「一番分からねェトコなンだよ」

白井「そういえば時に第一位さま」

一方通行「一方通行だ。その呼び方はやめろ」

白井「お姉さまを知りませんこと?」

白井「昨日の事ですが特に届け出も無しに寮に帰宅なさらなかったようなのですが…」

一方通行「知っ…イヤ、知らねェな」

白井「ふむ…」

カチャ

芳川「お待ちどうさま」

黄泉川「ふー…」

絹旗「どうでした?」

黄泉川「思わず感心しちゃったじゃん」カラッ

芳川「びっくりしたわ。とんでもない命中率。百発百中なんじゃないかしら」

黒夜「これで二人追加か」

一方通行「…そういやクソガキはどこだ」

芳川「さすがに席を外してもらったわ」

一方通行「公園にでも行かせたのか?」

黄泉川「いや、シッターさんに預けたじゃんよ」

一方通行「シッターだとォ?」
107 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:31:30.74 ID:/QLoXjKs0
その頃

浜面「…」

滝壺「それはりんご」

打ち止め「むむ…これはトムじゃないの?」

滝壺「とむはこっち」

打ち止め「ふむふむ」

浜面「誰だ」


黄泉川「そう。シッターじゃん」

一方通行「ベビーシッターに預けたってか」

芳川「ベビーかは分からないけど薬局に行く途中で会ってね」

黄泉川「これから話すことを打ち止めに聴かせるわけにもいかないって困ってたら声をかけられたじゃんよ」

芳川「よかったら私が預かりましょうか、ってね」

一方通行「それは大丈夫なのか?」

黄泉川「見た所危険じゃなさそうだったしお願いしたじゃんよ」

一方通行「そォかい」

芳川「さて、じゃあ本題に入るけど…一方通行」

一方通行「…」

黄泉川「この人数はどういうことじゃんよ」

一方通行「どうもこうも…」
108 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:32:00.38 ID:/QLoXjKs0
芳川「問題はどうするかよね」

一方通行「おろしてェ奴は好きにしろ。誰も責めやしねェ」

一方通行「俺の子なンか産んだってなンの得もねェぞ」

初春(ところがどっこい、あるんですね)

佐天(まさかー。得なんか有り余ってるよ!)

一方通行「特に中学生連中だ。オマエらは世間体とか考えておろすって決断をするンだな」

白井「ふむ…」

芳川「ま、私と愛穂はおろしてくるわ」

一方通行「当然の判断だな」

黄泉川「じゃ、とっとと病院に行くじゃんよ」

芳川「そうね。彼ならすぐにやってくれるでしょ…」

バタン…

一方通行「さっき言った事と矛盾すっかもしンねェが…俺には産めっつったりおろせっつゥ事は言う権利はねェ」

一方通行「ま、費用とか必要なら言え。あとは産んだ後に必要な金とかな、そンぐらいなら出してやる」

番外個体「ミサカは…」

一方通行「そォか、おろすのか。辛い選択だったな」

番外個体「産むよーん」

一方通行「チッ」

番外個体「だってー、あなたが困りそうだしー」

一方通行「まァ…止めやしねェよ」

番外個体「それに…他のミサカ達に差を付けられるし」

一方通行「そォか」
109 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:32:29.17 ID:/QLoXjKs0
一方通行「さて…オマエらはどうすンだ?」

黒夜「うーん…」

絹旗「聴くまでもないですね」

一方通行「?」

絹旗「産みます」

一方通行「身体小せェが大丈夫か?」

絹旗「なっ、大丈夫ですよ!」

結標「はぁ」

一方通行「オマエは?」

結標「さぁ。どうしましょうね」

一方通行「顔面ぶン殴った男の子を産みてェなら好きにしろ」

結標「あら、産めって言ってるのかしら」

一方通行「そォいうワケじゃねェが」

結標「ま、私も同じだけどね」

一方通行「?」

結標「無駄にしたくないもの」

一方通行「なるほど」

結標「意外?」

一方通行「なンとなく、想像は付いてた」

結標「そ」

一方通行「あァ」

110 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:33:01.59 ID:/QLoXjKs0
黒夜「…」

黒夜「…」

一方通行「…さて、残るはオマエ達だが」

初春「産みます産ませてください!」

一方通行「俺の話を聴いていたのか?」

初春「聴いていましたとも!」

一方通行「だったらそンな返事は出ねェハズだぞ」

一方通行「イイか?まだ中学生なンだ、こンな所で俺とガキ作ってる場合じゃねェンだよ」

初春「でも産みます!」

一方通行「…」

初春「言ったはずです。止めはしないと」

一方通行(…そンなこと言ったか?)

佐天(うわー、初春決めちゃったよ!)

一方通行「好きにしろ」

一方通行(色々としなきゃなンねェことが増えたな。学校にはなンて言うか…イヤ、それよりも親か…)

白井「初春…」

一方通行「オマエはどォすンだお嬢様」

白井「私は…申し訳ありませんが…」

一方通行「そォか…なンも間違っちゃいねェから安心しろ」

白井「いえ…簡単に命を捨てるという行為は褒められたものじゃありませんの」

一方通行「深く考えることはねェ。所詮俺のガキだ」

結標(よくもああ簡単に割り切れるわね…クローンの事もあってそういうのには厳しいかと思ってたのに)

白井「申し訳ありませんの」

一方通行「…あァ」
111 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:33:29.34 ID:/QLoXjKs0
その頃

海原「…」

土御門「…」

海原「おや?」

土御門「どうした?」

海原「あの二人組み…」

土御門「…一方通行の所の保護者連中じゃないか」

海原「そういえばあのお二人も…」

土御門「病院に向かってるみたいだな」

海原「ということはおろすのでしょうか?」

土御門「だろうな」

海原「…自分たちの軽率な判断で何人かの女性を苦しめてしまったようですね」

土御門「少し、過ぎた行動だったかもな」

海原「かもしれませんね」

土御門「…これでいいんだ」

海原「?」
112 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:34:38.15 ID:/QLoXjKs0
一方通行「残るはオマエらだが…」

黒夜「私は分かんねぇや」

一方通行「…」

佐天「私は産みますよ!バンバン産みますよ!」

一方通行「イヤ…バンバンは困るンだけどよ…」

初春(やはり佐天さんも…!)

佐天(見てなよ初春…!)

黒夜「産むのはやっぱ痛いんだろうな…」

一方通行(コイツはなンの心配をしてンだ)

黒夜「痛いのか…うーん…」

一方通行「…」

黒夜「決めた」

一方通行「早いな」

黒夜「姉弟が欲しかったから産む」

一方通行「オマエがイイならそうしろ」

一方通行(兄妹ねェ…)
113 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:35:06.63 ID:/QLoXjKs0
一方通行「さて、どう手順を踏ンだもンかね」

初春「はい?」

一方通行「あっちの連中はいいとしてオマエらは学校があるわけだ。あと…結標か」

結標「私は別にいいわ」

一方通行「そうか?」

初春「学校になにかしら言うってことですか?」

一方通行「ン、まァそうだな。バカ正直に産休なンて言ってらンねェだろ」

初春「それもそうですね」

佐天「じゃあなんて言うんです?」

一方通行「まず学校よりも親だろ…つゥかよく考えると問題は山積みじゃねェか」

一方通行「このままだと結婚とか考えなきゃなンねェのか?イヤ…相手は一人じゃねェしな…」

piririririri

一方通行「?」

番外個体「ミサカじゃないよ」

一方通行「あァ」

絹旗「私でもありませんね」

一方通行「俺のか?」スッ

一方通行「この番号は…」

ピッ

「やあ一方通行」

一方通行「誰だ?」

「アレイスター=クロウリー」

一方通行「イタズラか?」

「今回はご苦労だった」

一方通行「賞賛されるような事はした覚えねェぞ」

「そうか、土御門元春は何も言わなかったか」

一方通行「ナニ?」
114 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:35:35.84 ID:/QLoXjKs0
「手短にだが教えてあげよう」

「なにやら面白そうなことを考えていたのでね」

「私からそちら側に一つの依頼をした」

一方通行(依頼…)

「一方通行の…第一位の遺伝子を受け継いだ子達が見たいとね」

一方通行「…」

「君から直接精子を貰うワケにもいかないかったから土御門元春を通しこのような方法を決断した」

一方通行「あのヤロォ…」

「君が懸念していることは私で全て解決しておこう。私からの報酬だ」

一方通行「アイツらはオマエの意思で動いていたのか?」

「彼らは結構楽しんでいたようだがね」

一方通行「…」

「では失礼するよ。詳しく知りたいなら聴くといい。土御門元春にね」プツッ

絹旗「知り合いですか?」

一方通行「まァな」

佐天「そうかー、親に挨拶かぁー」

一方通行「その事だがな」

佐天「?」

一方通行「統括理事長サマが色々と解決してくれるようだ」

結標(アレイスターが?)

初春「それってどういうことですか?」

一方通行「何も心配はいらねェみたいだな」

佐天(おおっ、なんかよく分からないけどラッキー!やっぱ第一位って顔が広いんだなー)
115 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:36:05.30 ID:/QLoXjKs0
一方通行「多分詳しいことは手紙かなンか届くだろ。今日はひとまず帰れ」

白井「では私も」

初春「じゃあそうしますね」

佐天「私も帰ろっと」

結標「あら?」

一方通行「どォした?」

結標「あのタクシーに乗ってるの、土御門と海原じゃない?」

一方通行「へェ…ちょォどイイ。話があったトコロだ」カラッ

結標「ちょっと、ベランダから行く気?」

一方通行「こっちの方が早い」

バンッ!

白井「どこに行きましたの?」

結標「さあ」

絹旗「超忙しい人ですね」

黒夜「名前はそうだな…」

佐天(この人もう名前決めてるよ!)

初春「第一位の遺伝子…どんな子が産まれてくるんでしょうか…」

番外個体「ひねくれた可愛げのない子供じゃないかな?」
116 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:36:44.82 ID:/QLoXjKs0
一方通行「多分詳しいことは手紙かなンか届くだろ。今日はひとまず帰れ」

白井「では私も」

初春「じゃあそうしますね」

佐天「私も帰ろっと」

結標「あら?」

一方通行「どォした?」

結標「あのタクシーに乗ってるの、土御門と海原じゃない?」

一方通行「へェ…ちょォどイイ。話があったトコロだ」カラッ

結標「ちょっと、ベランダから行く気?」

一方通行「こっちの方が早い」

バンッ!

白井「どこに行きましたの?」

結標「さあ」

絹旗「超忙しい人ですね」

黒夜「名前はそうだな…」

佐天(この人もう名前決めてるよ!)

初春「第一位の遺伝子…どんな子が産まれてくるんでしょうか…」

番外個体「ひねくれた可愛げのない子供じゃないかな?」
117 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:37:16.01 ID:/QLoXjKs0
「うわっ!」

キキッ

海原「どうしました?運転手さん」

「人が急に!」

土御門「んん…?」

海原「おや…あの見覚えのある白髪は…」

ガチャ

「おい兄ちゃん!危ないだろ!」

土御門「マズイ…」

海原「かなりマズイですね」

「悪ィな。乗ってるヤツに用があンだ」

「ウチのお客にぃ?」

「オイ、居ンだろ。出て来い」



土御門「逃げるぞ」

海原「御意」



一方通行「ン…?居ねェ…?」

「ん?乗車賃は置いてあるな…」

一方通行「…」キョロキョロ

ハシレハシレ!

ハシッテイマストモ!

一方通行「ハハ…」
118 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:37:41.83 ID:/QLoXjKs0
数時間後

黄泉川「ただいまじゃん」

芳川「柄にもなく疲れちゃったわ。あまり遠出なんてするもんじゃないわね」

番外個体「いやー、少しは外に出たほうがいいんじゃない?」

芳川「あらあら」

黄泉川「皆は帰ったじゃんか?」

番外個体「うん」

芳川「どうやって解決したのかしら」

番外個体「なんか統括理事長が手回しするとかなんとか」

芳川「統括理事長が?」

番外個体「うん」

黄泉川「ほぉー」

番外個体「細かいことは全部やってくれるらしいよ」

芳川「なんか凄いわね」

黄泉川「珍しいこともあるじゃん」

芳川「そういえば打ち止めを迎えにいかなきゃならないんだけど…」

番外個体「行ったよ」

黄泉川「一方通行が?」

番外個体「そうだよ」

芳川「それはよかったわ。どうも億劫になっちゃって…」

黄泉川「んん?」
119 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:38:09.42 ID:/QLoXjKs0
芳川「どうかした?愛穂」

黄泉川「いや…この銅像というか…オブジェというか…」

芳川「あら本当。こんなものあったかしら」

番外個体「それお土産だって」

芳川「お土産?」

番外個体「あの人からのね」

黄泉川「へぇ…お、このオブジェ、サングラスなんかかけてるじゃんよ」

芳川「こっちのは少し微笑んでるわね」

黄泉川「んー…このサングラスの方の顔…どっかで見たことあるような…」

芳川「私も見覚えがあるわね…こっちの笑ってるほうの顔…なんかの学校のパンフレットに載ってた写真だったかしら…」

黄泉川「しかし…このオブジェ…少しリアルすぎるような…」

芳川「この頭髪の部分なんか凄い造形よ…こんなものどこで扱ってるのかしら…」

番外個体「ひひっ」

芳川「何か知ってるの?」

番外個体「あの人お手製の愉快なオブジェらしーよ!」

黄泉川「愉快な?」

芳川「まあ…愉快といえば愉快だけど…少し不気味ね」

ガチャ

打ち止め「ただいまー!」

黄泉川「おっ、帰って来たじゃんか!」

120 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:38:38.03 ID:/QLoXjKs0
芳川「ねえ一方通行」

一方通行「あン?」

芳川「番外個体から聴いたんだけど統括理事長が口を出して来たらしいじゃない?」

一方通行「まァ…軽くな」

芳川「あのままだと色々と問題が山積みだと思うんだけどそれも全部解決ってことでいいのかしら?」

一方通行「信用してイイだろ。わざわざ本人から電話が来たンだからよ」

芳川「そ」

打ち止め「むむ、何?この薄気味悪いオブジェは…ってミサカはミサカは警戒してみる」

番外個体「薄気味悪いことには同意かな」

黄泉川「とりあえずご飯にするじゃん」

一方通行「そォいや病院に行った割には随分と早い帰りじゃねェのか?」

芳川「まあ、すべきことはすぐに済んだし…あとは二、三回通院して終わりよ」

一方通行「そォか」

黄泉川「そうだ一方通行」

一方通行「今度はオマエか。なンだ」

黄泉川「このオブジェ、一体何で出来てるんだ?」

一方通行「言えねェが…とても愉快なモンだ」

黄泉川「愉快、ねぇ…?」

一方通行「ホラ、飯作るンだろ。さっさとしろ、ガキが腹空かせてンぞ」

黄泉川「はいはい」スタスタ

芳川「久しぶりに手伝おうかしら」

打ち止め「ミサカもー」

番外個体「…」

一方通行「何見てンだ、オマエも行け」

番外個体「はーい」スタスタ

一方通行「…オマエらはしばらくオブジェな。土御門、海原」

海原(くっ)

土御門(まさかオブジェにされるとは…)
121 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:39:14.44 ID:/QLoXjKs0
翌日

初春「ほえー…」

佐天「こ、これは…」

先生「いやー、先生驚いたぞ。まさか二人して第一位の能力開発研究に抜擢されるとはな」

先生「好きな時に参加していいらしいから学校は気にせずバンバン協力するといいぞ!こんな機会滅多にないからな!」

初春「これが一方通行さんの言っていた後処理…」

佐天「まさか研究に携わる形で処理されるとは…」

先生「期間は10ヶ月程度らしいからな。今年一年、頑張るんだぞ」

初春「は、はい」

佐天「はは…」

………

黒夜「うん…」ガサ

黒夜「違う…」カタ

黒夜「これか?」ゴソッ

結標「あら?」

黒夜「あ?」

結標「昨日の…」

黒夜「結標淡希…」

結標「こんな所で何してるのかしら」

黒夜「私が本屋に居ちゃおかしいか?」

結標「別におかしくはないわ。手に持ってる本を除けばね」

黒夜「…」

結標「その本…今から赤ちゃんの名前を決める気?」

黒夜「まあな」

結標「そう」

黒夜「そっちは?」

結標「料理の本をちょっとね」

黒夜「あっそ」

結標「薄い反応ね」

黒夜「興味ないからな」

122 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:39:41.64 ID:/QLoXjKs0
その頃

カチャ…

カチャカチャ…

浜面「…」

麦野「…」

滝壺「…」

絹旗「…」

垣根「…」

絹旗(ちょっと滝壺さん)

滝壺(なに?)

絹旗(どうして垣根帝督がここに?)

滝壺(分かんない)

絹旗(…)

浜面(なんでこの面子で朝飯なんだよ…つかなんで今日に限ってアイテム勢揃いなんだよ!なんかオマケも居るし!)

垣根(…)

麦野(朝帰りしてとりあえず朝飯を食わす。関係を知らしめるにはこの方法が一番って本に書いてたわ)

浜面(ていうかなんでこの二人が一緒に来たんだよ!)

垣根(…どういうことだ?まさかあの後飯を食いに連れ込まれるとは…)

垣根(逃げるのは簡単だ。こいつらをここで再起不能にすりゃあな…)

垣根(しかし…幸か不幸か絹旗は一方通行の子を孕んでると来たもんだ)

垣根(ここで手を出せば一方通行と再び総当りにあるだろう…だが一度人型に復活した手前、もう一度バラバラになるのはゴメンだ)

垣根(ここは流れに身を任せるぜ

麦野(さて次は垣根をどうしましょうか)

滝壺(zzZ)

絹旗(とりあえずこの空間には居たくないのでさっさと食べ終わって超出かけることにしましょう)

浜面(メシが全然うまく感じられない…)
123 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:40:09.08 ID:/QLoXjKs0
番外個体「よしよーし、元気でちゅかー?」

一方通行「…」

番外個体「え?プリンが食べたい?ちょっと、プリン持って来て」

一方通行「なンで話しかけてる」

番外個体「こやって話しかけてあげればいい子に育つかもしれないんだってさ」

一方通行「早すぎんぞ」

番外個体「早いうちに手をうっておかないとね。あなたみたいなどうしようもないのが産まれたらイヤだもん」

一方通行「…」

番外個体「ねー、一方通行2号」

土御門(なんだこの空気)

海原(イヤとか言いながら笑顔で一方通行さんに語りかける番外個体さん…!)

土御門(…)

海原(なんであんな事が起きながら未だに仲がいいんですか!)

土御門(…)

番外個体「ちょっと、早くプリン持って来てよ」

一方通行「…」

海原(イヤなら今すぐ立場を変わってください一方通行さん!)

土御門(あれ?俺達って本当にしばらくオブジェなの?)
124 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:40:40.38 ID:/QLoXjKs0
数週間後

白井「いいですのお姉さま?仮にも常盤台のエースなんですから…」

御坂「何度も言わなくても分かってるってば!」

白井「でしたらどうして連日のように熱心にあの類人猿を追いかけてますの!?」

御坂「はぁー!?別に熱心に追いかけて無いわよ!」

白井「どうだか…」

御坂「信用してないわね!…うっ」

白井「お姉さま?」

御坂「どいて黒子!」タッ

白井「は、はいですの」サッ

ガチャ

御坂「う…っぷ…」

白井「お…姉さま…?」

御坂「な、なによこれ…急に吐き気なんて…」

白井(急な吐き気?)

御坂「ぐむ…」

白井「お姉さま、とりあえず体力を付けるために一度食堂に…」

御坂「え…遠慮しとくわ。あんまお腹空いて無いし…」

白井(食欲不振…まさか…)

白井「お姉さまもしや…つわり、ですの?」

御坂「は?つわり?……!」

白井「お、お姉さまいつのまに…」

御坂「え!?ウソウソ!まだなんもしてないわよ!」

白井「んまー!これからする予定でしたの!?」

御坂「違うわよ!心当たりなんか全然…あ」

白井「?」

御坂「…うわああああああああああああああ」ガチャ

バタバタバタバタ…

白井「お姉さまああああああああ!!」



end
125 : ◆Lp4e6dlfNU :2011/12/31(土) 20:47:09.15 ID:/QLoXjKs0
また一つ…くだらぬ作品を書いてしまった。
見ていただいた方に申し訳ない、そんな作品でした。

皆はところ構わず種を撒いちゃダメだぞ!一方通行との約束だ!

あとどうしても言いたいんですけど、黒夜と一方通行で兄妹の表記が違うのは思うものがあったからなんですね
黒夜が姉弟なら一方通行は兄妹、読み方はどっちもきょうだいでお願いします。
何が言いたいかと言うと、一方通行は打ち止めを妹のように思っていた、故に身体を重ねる対象に選ばれなかった
ということですね。

最後にうまいこと言った感じで終わりにします。
このSSを読んでいただいて、来年の女性関係をちゃんとしようと思ってくれれば幸いです。
ではお疲れ様です、よいお年を
126 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 20:47:19.23 ID:LswDSmgg0
わろた乙
127 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 21:05:55.03 ID:KOKTLFIIO
乙!
そこはかとない狂気が漂うなかでの番外ちゃんの可愛さときたら!
128 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 21:15:33.99 ID:ADw+i71m0
129 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/01(日) 12:55:03.69 ID:mNn7m+IIO

これ結局全員産んだのかな
まさか御坂も…?というわけで子育て編も期待しています
130 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 00:33:52.14 ID:8nUV1M4bo
上条ハーレム要員には手を出さないルールじゃなかったのかよ
幾らなんでも美琴にそれをやらせるのはギャグにしても残酷極まりないと思うんだが・・・
131 : ◆Lp4e6dlfNU [sage]:2012/01/02(月) 00:50:20.03 ID:xvqV7bqAO
>>130
と、思いますよね。
でも確定的だと言った結果は出ていません。

数週間、というのがポイントです。

ちょうど書きたい部分もあったので>>129さんから少し話題を拾ってちょっと書きたいと思います。
132 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 00:53:39.74 ID:FZCgzFtRo
>>130が言いたいのは、「妊娠」ではなくて「行為そのもの」だと思うんだが

ぶっちゃけ、単なるレイプだよね
133 : ◆Lp4e6dlfNU [sage]:2012/01/02(月) 01:03:30.52 ID:xvqV7bqAO
>>132
まあ、そうなんですよね

粗雑な話しですが…何をしたかなんてまだ話を出してないわけなんですよね
後付けかと思われちゃいますが、実際後付けです。

せっかくなんで腐った話しにはしたくないんで少し御坂はいじろうと思います。

とりあえず次に少しだけ期待しておいてください。
134 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 01:03:54.86 ID:8nUV1M4bo
美琴って妹達関連に関しては自らを加害者って思う位には重く受け止めてるからね
そんな自分が一時の気の迷い(だと本人は思ってる筈)とはいえ許してはいけない相手に処女を捧げたってのは
大袈裟に言えば自分の性器抉り出して自殺してもおかしくないレベル
135 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 01:04:36.84 ID:8nUV1M4bo
て、今更な話だったか、ごめんなさい黙ります・・・
136 : ◆Lp4e6dlfNU [sage]:2012/01/02(月) 01:11:08.82 ID:xvqV7bqAO
>>135
意見を貰えるというなは大変貴重な事です。
おかげで少しだけいいものが書けそうです。

こんな話ですがね
137 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 02:01:16.07 ID:/f241OLZo
>>135
言わんとしてることはわかるが、こんなぶっ飛んだシュールエロSSにおいてはキレどころがおかしいわ
美琴どころか女性達全員が原作設定ぶっ飛ばした行動とってんのに、美琴だけ指摘すんのはおかしいよ
単にお前の好みの外れに引っかかっただけだろう
性器抉り出し云々も完全にお前の妄想だしな
もうちょっと考えてからレスせえよ
138 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 02:29:20.93 ID:zNbqPrgIO
まあまあみんな納得のいく続き書いてくれるってんだから少し落ち着こうぜ
確かにこのままだと美琴だけが不幸な結末で少しモヤモヤしてたのは事実なんだし
139 :以下、あけまして [sage]:2012/01/03(火) 23:28:49.66 ID:2g5HNfeIO
とりあえず乙!
続き書いてくれてありがとう
140 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/08(日) 23:57:02.14 ID:UCHjfn2w0
明けましておめでとうございます。

この作品に終止符を打つべく、書き上げたものを投下したいと思います。
納得する方、しない方、双方居ると思いますがこれで締めようと思います。

最後までくだらない作品となっております、では投下始めます。
141 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/08(日) 23:57:25.51 ID:UCHjfn2w0
ピンポピンポピンポーン

番外個体「やだ、鬼ピンポンだわ」

一方通行「うるせェ奴が居るみてェだな」

番外個体「早く出てよ」

一方通行「オマエが出たらどォだ」

番外個体「怖いねー、一方通行2号。パパの甲斐性が原因で来た借金取りかもしれないのにねー」スリスリ

一方通行「…」

番外個体「早く」

一方通行「チッ…誰だオイ」ピッ

『ああああ一方通行!居るんでしょ!?入れなさいよ!話があるの!』

一方通行(オリジナル…?)

一方通行「生憎だか俺はオマエと会いたくねェンだがよ」

『変なギャグかましてんじゃないわよ!聴きたいことがあるのよ!』

一方通行「俺は聴かれたいことなンかねェな」

『あんたの醜態広めるわよ』

一方通行「…」

『ロウソ…』

一方通行「外は寒かったろ。さァ入れ」
142 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/08(日) 23:57:52.67 ID:UCHjfn2w0
番外個体「誰?」

一方通行「動けない奴相手にドSをかますお嬢様だ」

番外個体「はぁ?」

一方通行「…ッ」

番外個体「なにそれ。急に首筋抑えて」

一方通行「思い出したくもねェ」

一方通行「ヒリヒリとした痛みが蘇ってくる」

番外個体「なに?新手の設定か何か?」

一方通行「そンなもンだ」

海原(常盤台のエース…!御坂美琴、その人が来ますよ土御門さん!)

土御門(今のは…御坂美琴か?)

海原(って今はオブジェですから何言っても聞こえないんですよね)

土御門(しかし首筋か…確かあの時の一方通行の首筋には赤い筋があったな。電極ハック時の電撃による火傷かと思ったが…)

ピンポーン

番外個体「ん、来たね」

一方通行「ハァ…」

ガチャ

一方通行「なンの用だ。ウチにはなンもねェぞ」

御坂「何言ってんのよ!同じことするわけないでしょ!」

一方通行「…どォだかな」

土御門(部屋突入時にはすでに妹達によって服は着せられていた…と、すると服の下に何かが?)
143 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/08(日) 23:58:19.84 ID:UCHjfn2w0
番外個体「ちょっとちょっとー、何玄関で面白そうなこと話してんの」

御坂「あんた居たの?」

番外個体「可愛くないお姉さまだこと。ねぇ2号」スリスリ

御坂「あんたそのお腹をさする動作…まさか」

番外個体「イエス」

御坂「!?」

番外個体「いやー、またお姉さまの先越しちゃったねー」

御坂「は、何言ってるのかしら。私だってきちんとやることやったのよ」

一方通行「!」

番外個体「ほぉー」

御坂「さっきだってね、つわり的な現象が…」

一方通行「へェ、三下か」

御坂「何バカ言ってンのよ!時期的にあんたよ!」

一方通行「ハァ?」

番外個体「え?」

御坂「責任取りなさいよ責任!」ガッ

一方通行「グ…な、なンだァ…?」

海原(みみみみみ御坂さんがつわり???しかも相手が一方通行さん?いつのまに!だってあの時は…)

土御門(?俺の知る限りだとこの二人が接触したのはあの日だけのはず)
144 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/08(日) 23:58:45.29 ID:UCHjfn2w0
番外個体「ちょ、ちょっと待ちなよ。自分でやることやっといてパパに責任とれはないんじゃないの?」

御坂「パ、パパ?コイツがパパ?」

一方通行「バカな、電極が壊れたとは言え俺の意識はあったハズだ。俺の記憶が正しけりゃンな行為はしてねェはずだ」

一方通行「ア?そういやなンでオマエあの時処女捨てたって言いやがった?」

御坂「はははぁ!あんた意外とそういうのに詳しくないようね!」

一方通行「ナニ?」

御坂「いい?男と女が裸で過ごしたら女は女の子は女になるの」

一方通行「?」

御坂「女になることはすなわち、処女を捨てるということじゃないの!」

一方通行「???」

番外個体「んん?」

御坂「お分かり?」

一方通行「いくつか質問がある」

番外個体「待って、ミサカがしたいかも」

一方通行「そォか」

145 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/08(日) 23:59:17.27 ID:UCHjfn2w0
御坂「おっと?まさか大人びてる番外個体まで知らないって感じ?それでよく私の先越したとか言えたわね!」バンッ

番外個体「んー…とりあえず最初に聴くけど童貞って分かる?」

御坂「は?道程?あんた私が常盤台だって知らないんじゃないの?簡単よ、道のりのことじゃない!」

番外個体「童貞は知らない、と」

御坂「今答えたじゃないの!」

番外個体「次はね…処女ってどうやって捨てるの?」

御坂「さっき言ったけど裸で一緒に過ごせばいいのよ!」

番外個体「あー…、じゃあ妊娠ってどうやってするの?」

御坂「は?」

番外個体「んんー?」

御坂「処女捨てたらするもんでしょ!」

番外個体「なるほどね」

一方通行「少女漫画の読み過ぎだな色々と間違えてやがる」

御坂「はぁー!?」

一方通行「妊娠に必要な道具とかってあンのかァ?」

御坂「私はロウソクが一番しっくり来たわ!あとムチ!」

一方通行「ホラ見たことか」

番外個体「あちゃー」

一方通行「中途半端に知識付けるとコレだ。まだ他の連中の方が知ってる」

御坂「なんなのよ!」

一方通行「オマエは動けない俺相手にSMプレイをしただけだ」

御坂「は?SM?」

番外個体「あのね…」
146 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/08(日) 23:59:39.16 ID:UCHjfn2w0
御坂「は?」

番外個体「だから妊娠するにはね…」

番外個体「…を………に入れて…出して…んで初めてだとここで…捨てるわけね」

番外個体「お姉さまの言う処女とか、あと童貞とかね」

御坂「ウソよ!この妊娠する行為自体って気持ち良いもんでしょ!?」

番外個体「まあね」

御坂「私は一方通行をムチで叩いてる時すごい気持ち良かった!」

一方通行「そりゃオマエが目覚めただけだ」

御坂「じゃあ私のつわりはなんなのよ!」

一方通行「まァ、つわりじゃねェってこったな」

御坂「じゃあなんなの…うぷっ…」

番外個体「わわわ、ここで吐かないでよ」

御坂「トイレ…トイレ…」

番外個体「あっちあっち」

御坂「ありがと…っぷ…」

一方通行「吐き気…」

番外個体「あと少し顔赤いね」

一方通行「オマケによく喋る。風邪にしちゃおかしいな」

番外個体「ああも恥ずかしげもなく下ネタ連発出来るとは…」

一方通行「以前のままじゃ考えらンねェな。うまく脳が動いてねェ証拠だ」

番外個体「やっぱ風邪?」

一方通行「…違うだろうな。顔が赤けェってことは何かしらあった証拠だ」

一方通行「ここにくるまえに嗚咽でもあったか…?」

番外個体「うーん…」

一方通行「出てきたら口臭を確認しろ。一つだけ思い当たるのがある」

番外個体「オッケー」
147 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:00:04.92 ID:EE3/nbZK0
ガチャ

御坂「はぁー…どうよ、これ見てもつわりじゃないっての?番外個体ウソ付いてるんでしょ。そりゃ確かにあの穴がなんなのかは説明が…」

番外個体「ふむ」スン

御坂「なによ」

番外個体「すっぱい」

一方通行「吐いたばかりだからな。オマエ頭痛はあるか?」

御坂「頭痛?まあちょっと痛いかな程度だけど…」

一方通行「何を吐いた?」

御坂「怖くてみてないわよ」

一方通行「ンだそりゃ」

御坂「だって万一血とか吐いてたらどうすんのよ!」

番外個体「どう?」

一方通行「こりゃ胃潰瘍だな。多分血も吐いてんだろ」

御坂「はぁ?」

一方通行「いーしてみろ」

御坂「いー」

一方通行「血だ。見てみろ」

番外個体「あらホント」

一方通行「病院に行くぞ。ついでにあの医者に性教育の依頼だ。世間知らずのお嬢様に教えとかねェとな」

番外個体「ねえ、頭痛は?」

一方通行「吐血による貧血だ」

番外個体「へぇー」

一方通行「芳川が昔やったろォが」

番外個体「そんなことあったっけ?」

一方通行「軽いやつだったからな」

御坂「え?え?」
148 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:00:31.97 ID:EE3/nbZK0
病院

冥土帰し「ふむ、れっきとした胃潰瘍だね?」

番外個体「わお」

一方通行「入院させろ」

冥土帰し「もとよりそのつもりだね?」

一方通行「あと本人からの要望だ。性教育をしてやってくれ。入院の間に常盤台で授業があンだとよ」

冥土帰し「ふむ、患者が求めるのなら用意をしよう」

一方通行「なるべく詳しくな。勘違いなンて起きないぐらいとびきりのやつをよ」

冥土帰し「承知したね?」

番外個体「ねえ、原因は?」

一方通行「ストレスだろ。常盤台なンて名門に居りゃ小言が飛び交うなんて日常茶飯事だろ」

番外個体「なるほどね」

一方通行「行くぞ」

番外個体「ありゃ?病室に行かないの?」

一方通行「行ってどうすンだ」

番外個体「それもそっか」

一方通行「ったく…裸になって妊娠とか聖母マリアかっつゥの…」

番外個体「あれは傑作だったね」

一方通行「イイ迷惑だ」
149 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:00:57.40 ID:EE3/nbZK0
上条「ありがとうございましたー」

上条「ふう…やっと終わった…。しかし、湿布を貰うだけでこんなに時間が…お?」

一方通行「くだらねェ勘違いに巻き込まれてコレだ。笑い話にもなンねェぞ」

番外個体「あれだったら他のミサカの方が詳しいって」

一方通行「だろォな」

上条「おーい、一方通行じゃないかー!」

番外個体「げ、アレは…」

一方通行「止まンな。行くぞ」

番外個体「おっす」

上条「おーい!」

番外個体「うっ、しつこいなぁ…」

一方通行「仲良くする理由なンざねェ。シカトで十分だ」

番外個体「ん、そういえばお姉さまのこと教えなくてもいいの?」

一方通行「無くして気付くだろ。自分の周りの状況に」

番外個体「なにそれキモい」

一方通行「ふン」

上条「行っちまった…聞こえなかったのか?」

一方通行「大変だろォよ、あの女王様に付き合うのは」

番外個体「SM、夜の女王様か」

一方通行「どこであンな知識付けたンだかな」
150 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:01:24.78 ID:EE3/nbZK0
数日後

初春「えっ?御坂さんが入院ですか?」

白井「ええ、胃潰瘍で」

佐天「胃潰瘍!私知ってますよ!ストレスから来るんですよね!」

白井「ええ、まあ」

初春「それいつの話ですか?」

白井「前々日の話ですの」

佐天「ええー、なんでもう少し早く教えてくれなかったんですか?」

白井「あなた達が研究と言う名の産休で学校に来なかったからですの」

佐天「あはは…」

初春「でも若いのに大変ですね、御坂さんも」

佐天「白井さん、ちょっとキツくしちゃったんじゃないんですか?」

白井「そうかもしれませんの。ここの所毎日同じことの繰り返し、お姉さまはどこか嫌気が指してたのかもしれませんの」

初春「これから治してけばいいんですよ」

佐天「そうですよ!」

白井「時に、二人とも…お腹の調子はどうですの?」

初春「あはは、これからですよ」

佐天「そうそう」
151 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:01:52.38 ID:EE3/nbZK0
病室

冥土帰し「ということだね」

御坂「」

冥土帰し「かなり駆け足だったけど一通り性については教えたつもりだけど…質問はあるかい?」

御坂「は、はは…」

冥土帰し「まあ勘違いは誰にでもあることだ。君はそれを少し歪んだ方向に間違っただけのことだね」

御坂「…」

冥土帰し「診断によると…完全に女王様気質のようだね。ムチにロウソク…とオンパレードだ」

御坂「…」

冥土帰し「君にはちょっと早いね」

御坂「…あれ?」

冥土帰し「ん?」

御坂「じゃあ黒子と一方通行って…」

冥土帰し「黒子?そういえば前にそんな患者が来たね?確か中絶がどうとか…」

御坂「え?」

冥土帰し「でも結局妊娠自体してなかったわけだからね?ま、検査薬の結果が全てではないということだね?」

御坂「は、はあ…?」

冥土帰し「おっと、患者の情報を喋ってしまうとは…。これじゃ医者失格だね?」
152 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:02:19.56 ID:EE3/nbZK0
その頃…


ようお前ら、元気か?俺だ

垣根帝督だ

超今更だがていとくって響き、なかなかいいと思わないか?

クソくだらねぇ話だが、浜面は名前だけ聞いて俺の事をオッサンだと思ってたみたいだ。

バカ、そりゃ帝督じゃなくて提督だ
ダメだな、さすがは超浜面と言った所だ

おっと、超なんて使いまくるとどこぞのチビガキみたいになっちまうな

さて、話は変わるが…

麦野「ちょっと、何書いてるのよ」

垣根「ああ?人のパソコン覗いてんじゃねぇぞ」

麦野「どうでもいいけどバカな事はしないでよ」

垣根「分かったからどいてろ」

話は変わるが、なんとこの俺に恋人が出来たわけだ

だが俺はちゃんとした気持ちで付き合ってるわけじゃねぇ
相手はそりゃ一級の女だ。見た目はな

そこがネックだ。だから俺は遊び半分で付き合ってやってる

仮にも殺し合ったような仲だ
そう、このお付き合いは遊びだ

今日の更新はここまでだ、次回の更新はまた適当にやる

次もこのブログに足を運んでくれるなら退屈はさせねぇ

未元物質に不可能は無いからな

垣根「これでよし」カチャ

153 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:02:46.45 ID:EE3/nbZK0
カシャリ

垣根「ん?」

絹旗「もう少しお腹を見せて…」

カシャリ

垣根「自分の腹なんか撮ってどうした。出会い系にでも載せるつもりか?」

絹旗「何をバカな。頭に未元物質でも超詰まってるんですか?子育て日記を書いてるんです」

垣根「日記付けるほど腹は出てねぇな」

絹旗「こういうのは経過が大事なんです。あなたには超分からないでしょう」カチャ

皆さんこんにちは!齢中学生にして孕んでしまった私の超子育て日記第4弾!

今回はなんとお腹の写真を超載せちゃいます!

まだまだ膨らみも感じられませんがこれから大きくなるはずです!

さて、子育てとは言いましたが今回はまったく関係の無い、私の超日常について少しお話をしたいと思います!

実は私、今色々なタイプの人達と半同棲生活をしています

よく分からない超不思議系の人、年中スケベ面してる超変態、下品な言葉遣いが超お似合いの人、そしていつのまにか加わってきた超ホスト崩れ

どうしてこんな話をしたかと言うとホスト崩れと超変態の動向が最近、超おかしいことに気付いたからです

ホスト崩れの方は日中パソコンばかりいじっては何かを考えてるようです
ホスト崩れはどうでもいいんです、別に

問題は変態のほうです
こっちは一日中携帯をいじってはずっとニヤケ顔をしています
会話も聞こえないほど熱中してるようです

はっきり言って不気味です

皆さんは変態が何をしてるか想像が付きますか?

私はさっぱりです…

絹旗「…」カチャカチャ

絹旗「ふう…」チラッ

浜面「…」カチカチ

絹旗「…」
154 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:03:13.48 ID:EE3/nbZK0
浜面(えっと…更新更新っと…お、更新されてんな)

浜面(ん?今日は写真があるみたいだな…どれどれ…)

浜面「おっ!」

絹旗「?」

垣根「オイ、うるせぇぞ」

浜面(思わず声を出しちまった…しかしこの写真…)

浜面(可愛いお腹だなー!おい!)

浜面(中学生と関係持つとかうらやましいなコラ!)

浜面(んん?今日は違う話題だな…なになに?変態が携帯をいじってずっとニヤけてるか…)

浜面(そんなの決まってるだろ!変態が携帯いじってる時点でやることはエロサイト巡りだろ!)

浜面(えーと…多分その変態さんはいやらしいサイトを携帯で見てるに違いないです!これからも子育てに向けて頑張ってください!写真も定期的に載せてくださいね!…24歳OLっと)

浜面(しかし随分と変な面子と同棲してるんだな…このホスト崩れってのは傑作だな!)ニヤニヤ

絹旗「…ん?」

絹旗(なんでしょう…コメントが…24歳のOLの人からですか…ふむ…)

絹旗(まあ予想はしてましたがやはりそうでしたか…やはり年上の意見は参考になりますね)

麦野「…」パチッ

ピロリン

垣根「今度はお前か。何やってやがる」

麦野「は?写真撮ってるのよ、悪い?」

垣根「悪いとは言ってねぇだろ」

麦野「うーん…いまいちね。もう一枚」

ピロリン

麦野「上出来」
155 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:03:41.67 ID:EE3/nbZK0
麦野「…」カチ

絹旗「おや、パソコンですか?珍しいですね」

麦野「そう?」

絹旗「昼間は滅多に使わないので」

麦野「ま、そうね」カチカチ

みんなこんにちは!むぎのんだにゃん☆

今日はみんなに出来たばっかの彼氏を紹介するにゃん!

写真手前でピースして写ってるのが私で後ろのほうで不機嫌そうな顔して写ってるのが彼氏!

麦野「…」カチカチ

絹旗「…」

垣根「出掛けてくる」

麦野「帰ってきなさいよ」

垣根「…ああ」

バタン

絹旗「さて…」ガタッ

麦野「あんたも出掛けるの?」

絹旗「滝壺さんを迎えにいきませんと」

麦野「ああ」

浜面「へへへ」

絹旗「ふむ…」

麦野「今日は公園だと思うわよ」

絹旗「分かりました。では行ってきます」

ガチャ
156 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:04:11.37 ID:EE3/nbZK0
その頃

上条「うわああああああああああああああああああああああ!」

インデックス「!」

上条「ああああああ…」

インデックス「びっくりしたんだよとうま!」

上条「あああ悪いインデックス…」フラフラ

インデックス「ど、どこ行くのかな?」

上条「ちょっとリフレッシュに…」

インデックス「唐突にリフレッシュなんて怪しいんだよ!」

上条「させてくれ、リフレッシュ」

インデックス「う、なんか怖いかも…」

上条「インデックス」

インデックス「分かったから早く行くといいんだよ!」

上条「あい…」

ガチャ

インデックス「これはもしかすると…魔術の仕業なんだよ!」
157 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:04:39.32 ID:EE3/nbZK0
その頃・病院

御坂「…」

御坂「なんで誰もお見舞いに来ないのよ!」バンッ

ウルセーゾネーチャン!!

御坂「すいませーん!」

御坂「誰かお見舞いに来てもいいんじゃないかしら!まったく…」

御坂(ていうかあたしってどれくらい友達居るのよ…もしかしたら入院してること自体誰も知らないんじゃ…)

御坂(いや…さすがに黒子ぐらいは…)

御坂「…やめやめ!考えるのはやめ!そうしましょう!」

ウルセーゾオラ!!

御坂「ご、ごめんなさい!」

スタスタ…

御坂「はあ…なんか最近いいことないわね…」

御坂「赤っ恥かくし、胃潰瘍はするわ、後輩は進んでるわで…」

御坂「ていうか今思うと納得いかないわね」

御坂「普通赤ちゃんが産まれてくる原理なんて能力的なのが関わってるもんだと思うじゃない」

御坂「そりゃ詳しくは知らなかったとはいえ…」

御坂「…なんか得意げになってた私が恥ずかしいわ」

御坂「なんかイライラしてきたわね…いつッ…胃が…」

一方通行「同じだな。オマエンとこの血は」

御坂「なにしにきたのよ」

一方通行「オマエが見舞いが欲しそうだったからな」

御坂「あんたは望んで無いわ。帰って」

一方通行「言われなくてもその内帰る」

御坂「…さっき血がどうとか言ってたわね。どういう意味?」

一方通行「ガキの血だ」

御坂「ファック!」ブンッ

一方通行「おっと」ヒョイ
158 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:05:07.81 ID:EE3/nbZK0
一方通行「そォいう言葉は知ってンだな」

御坂「…」

一方通行「どうせマンガで覚えたンだろうけどな」

御坂「…」

一方通行「あと五日ほどで退院出来るそうだ」スタ

御坂「えっ?もう行くの?マジで何しに来たのよ」

一方通行「コレだけ言いに来た」

御坂「ご苦労ね。まるで第一位をアゴで使ってる気分だわ」

一方通行「もう二度と会うことはねェだろ」

御坂「?」

一方通行「それがお互いのためだ」

御坂「なに?まさか前の事まだ気にしてるの?」

一方通行「…」

御坂「私はもう吹っ切れたわ。安い代償よ、裸なんて」

一方通行「くだらねェな」

御坂「くだらないとは何よ」

一方通行「俺から退院祝いがある。出る時にでも医者から受け取れ」

御坂「へぇ…どういう風の吹き回しかしら」

一方通行「二度と会わねェ、餞別だ」

御坂「あんたまだ言ってるの?」

一方通行「あばよ、オリジナル」

御坂「…」
159 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:05:34.08 ID:EE3/nbZK0
そう言って病室を去っていく白い背中に私は何一つ声をかけられなかった

色々な事を差し引いたり、プラスしたりしても今以上の仲になるのは不満だけど…

きっと私は自分に近い一つの存在が離れていくのが少し寂しかったのかもしれない

またね、の一言が言えなかった私はきっと…

御坂「はぁ…暇ね」カチ

御坂「うーん…ここはきっとで止めたほうがいいわね、うん。そうしましょう」

御坂「見てくれた人の想像にお任せということにして…」

御坂「更新っと」ピ

御坂「そういえばこの日記も長いこと続けてるわね」

御坂「こういう小説風に書く日記のアイデアなんて我ながら素晴らしいわね!」

御坂「今日もコメントを期待して一日を過ごそっと」


160 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:06:06.66 ID:EE3/nbZK0
第七学区・街道

垣根「きっと…なんだ?気になるじゃねぇか」カチ

垣根「待てよ?入院までの流れとこの白いヤツとの関係を考えていけば…」カチカチ

垣根「普通に考えるとこの電撃姫は白い奴を恨んでるのかと思いきや…時間と共に考えを改めてるというか…」

垣根「…」カチカチカチ

電撃姫さんの日記は今日も意味深ですね。
白い方との関係はこれからも気になるところです。
私が思うに電撃姫さんはきっと白い方とこれからも会えると信じていたのかもしれません。
だからこそ、別れの挨拶も交わさなかったのだと思います。

垣根「っと」

ドンッ

垣根「ん?」

黒夜「悪いな」スタスタ

垣根「なんだあの格好。新世代のパンクファッションか?」

黒夜「違うな。ただのパンクファッションだ」

垣根「うおっ!」

黒夜「そんなに驚くことはないだろ」

垣根「俺はお前が離れて行ったもんだと思って喋ったんだ。不意に声をかけられたら当たり前に驚くだろうが」

黒夜「図体がでかいくせにわりと臆病なんだな」

垣根「お前に言われたくねぇな。チビ」

黒夜「…」

垣根「お前こそ見た目に反して大人しいな。チビならチビなりに自分に大きい見せ方でも考えるんだな」

黒夜「…ぐすっ」

垣根「あ?」

黒夜「うわああああああああ」

垣根「あー、これはマズイわ」
161 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:06:35.92 ID:EE3/nbZK0
「ああああああああん!」

上条「女の子の泣き声!どこからだ!?」キョロキョロ

「あーあーあー、泣いちまったよ。ん?てかよく見りゃお前中学生くらいか?」

「うわあああ」

「…とりあえずティッシュでも顔にかぶせとくか」パサッ

「ぁぁぁぁぁぁぁぁ」

「少しだけ静かになったな」

上条「テメェ!」

垣根「あ?」

上条「何小さい子を泣かせてんだよ!」

垣根「何で泣いてんのかは俺が聴きたいっつの」

上条「とぼけるんじゃねぇ!カツアゲでもしようとしたんだろ!」

垣根「俺がそんなしょぼい男に見えるのか?」

上条「ああ見えるね!小さい子を泣かして威張り散らしてるとんでもなくしょぼい男にな!」

垣根「早死にしてぇようだな。俺の能力の前に沈め」

上条「上等だ!弱いものいじめなんかする奴の能力なんかに負けてたまるかよ!」

垣根「そうか」フッ

上条「!」ブンッ

垣根「…」

上条「…ん?」

垣根「右手なんかかざしてどうした?」

上条「なっ!」

垣根「この俺が無能力者相手にわざわざ能力なんか使うと思ってんのか!」バキッ

上条「痛てっ!」

垣根「これからはちゃんと人の話を聴くんだな。俺との約束だぞ」バキッ

上条「うぐっ…ま、負けた…。気を失う前にせめてむぎのんの写真を…あれ?この後ろの男…あう」ガク

162 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:07:01.47 ID:EE3/nbZK0
黒夜「あああああああああん」

垣根「鼻つまんでみるか」ギュッ

黒夜「っあ…んぁぁぁぁぁ…」

垣根「んだコイツ」

黒夜「ぷっ…へへっ…ぐすっ…」

垣根「やっぱガキだな。この姿見てると懐かしく思える」

垣根「いくら泣きべそたれてても面白い事あったらそっちに気を取られ笑っちまう…悲しい習性だ」

黒夜「ずずっ…」

垣根「そのティッシュはやる。あばよ」

黒夜「待て…ぐすっ…」

垣根「なんだ」

黒夜「頼みがある」

垣根「頼み?」


163 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:07:33.91 ID:EE3/nbZK0
垣根「なるほどな。お前のガキの名前をか」

黒夜「そうだ」

垣根「進んでんな最近の中学生は」

黒夜「?」

垣根「俺の知り合いにもお前ぐらいのが居てな。偶然にもそいつも妊娠してる」

黒夜「ふーん」

垣根「お前の相手はどうせオッサンとかだろ。この街は援交とかしやすそうだからな」

黒夜「いや、オッサンじゃねぇ。ちょうどあんたぐらいだ」

垣根「ま、どっちにしろアウトだけどな」

黒夜「強いから大丈夫だろ。あんたより絶対強いぜ」

垣根「俺よりも、か」

黒夜「絶対にだ」

垣根「好きになった相手には強くいてもらいたいって気持ちは分かる、だけどな」

黒夜「いや、マジで」

垣根「分かった分かった。んで名前だったな」

黒夜「そう。名前名前」

垣根「よし」

黒夜「お、決まったか」

垣根「面倒だ。自分で考えろ」

黒夜「…」

垣根「ここは奢ってやる。子供ために栄養でも取っとくんだな」ズンッ

黒夜「おい、札束じゃねぇか」

垣根「迷惑料と…出産祝いだ」

黒夜「へぇ」

垣根「じゃ、達者でな」
164 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:07:59.52 ID:EE3/nbZK0
黒夜「…」ピポパ

黒夜「…もしもし、私。今から七学区のレストランに来て」

黒夜「場所は…あ」

ヒュン

結標「目の前じゃない」

黒夜「ちょうどよく外出してたな」

結標「で?どうして私を?」

黒夜「1人で食うよりは、な」

結標「あら、大金じゃない。どうしたの?」

黒夜「ホストの兄ちゃんがくれた」

結標「くれた?」

黒夜「色々あったんだよ」

結標「ふぅん」

黒夜「なんか頼めよ」

結標「サラダ」

黒夜「肉は?」

結標「いいわよ」

黒夜「栄養とんないと」

結標「十分よ」

黒夜「赤のエネルギーが足りないぞ」

結標「ずいぶんと懐かしいこと言うわね」

165 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:08:36.03 ID:EE3/nbZK0
上条「」

上条「はっ!」

上条「ここは…そうか…確か負けて…てか放置されたのか俺…」

上条「…おっと携帯携帯、あああああああ」

上条「そうだ思い出した…」

上条「久しぶりにいい感じのお姉さんタイプに会えたと思ったのに…」

上条「それが唐突に彼氏だなんて…どうしてなんだむぎのん!!」

上条「しかし…こうして写真を見れば見るほど……見るほど…」

上条「…やっぱこれさっきの奴だよなぁ?」

上条「うーん…子供をいじめるような奴と?むぎのんが?」

上条「分かんないなぁ」

「誰だい?むぎのん、って」

上条「ステイル…」

ステイル「新しいカナミンか何かかい?」

上条「違げーよ」

ステイル「まあなんでもいい」シュボッ

上条「何しに来た」

ステイル「最近土御門を見なかったかい?」

上条「は?土御門?」

ステイル「途端に連絡が取れなくなってね」

上条「そういや俺も見て無いな」

ステイル「そうか、君も知らないのか。じゃあここに居る理由は無いな」スタスタ

上条「あ、行っちまった…」
166 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:09:03.27 ID:EE3/nbZK0
とある公園

絹旗「ああ居た居た。探しましたよ滝壺さん」

滝壺「きぬはた」

絹旗「おや、またあなたですか」

打ち止め「おっす!」

絹旗「滝壺さん、小さい子と遊ぶのは構いませんけどお昼時くらい帰してあげたらどうです」

滝壺「そうだね」

絹旗「ま、そういうことですから。これから私達超用事があるんです」

打ち止め「えー」

絹旗「あなたがどこの誰かは分かりませんが今日は帰ることをおすすめしますね」

滝壺「あのねきぬはた、その子は」

絹旗「ま、そういうことですからまた今度」

打ち止め「しょうがないなー」

絹旗「はいはい」

滝壺「あ…」

打ち止め「じゃ、またねー」タタタッ

滝壺「…」

絹旗「ていうかどこの子なんですか?あの子」

滝壺「どこの?うーん…」

絹旗「ま、なんでもいいんですけど」

滝壺「そう?」

絹旗「ほら行きますよ。今日は増築についての色々と話し合いをしなきゃならないんですから」

滝壺「うん」

167 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:09:32.27 ID:EE3/nbZK0
御坂「どれどれ…お、コメント来てるわねー?」

御坂「ふむふむ…なるほど…信じてる、か…」

御坂「ま、ただ単に黙ってただけだから理由もあまり無いんだけどね」

御坂「…二度と会う事は無い、か。どうせなんやかんやあって会うかもしれないのにね」

御坂「…」カチ

どうしても失いたくないもの

失いたくないものを失わないために私は声をかけるべきだったのかも

妹とも言える私にとっての大切な存在

それを守り抜いてる存在の1つが白いヤツ

御坂「二度と会わないなんて無理なのよ。今に絶対に顔を合わせることになるわ」

御坂「あの子達が居るんだもの」カチカチ

御坂「はぁー…早く退院出来ないかしら」

もし、居なくなったらどうしよう

二度と会わないということがこの街から姿を消すという意味だったら

御坂「ま、ありえない話よね」カチカチ

御坂「更新っと」
168 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:10:00.34 ID:EE3/nbZK0
その頃・第七学区・とあるゴミ捨て場にて

ガチャ…

ズズッ…

ドサッ

一方通行「…」

ガシャッ!

海原「はっ…はっ…はっ…は…」

土御門「くっ…ふっ…ふぅ…」

一方通行「よォ、久しぶりの外の空気はどォだ?」

海原「はは…天にも昇るような気持ちですよ…」

土御門「まったくだ…」

一方通行「数週間飲まず食わずでよく持ったもンだな」

海原「一応そういう訓練はしてますからね」

土御門「…」

一方通行「これに懲りたら二度とくだらねェ真似すンじゃねェぞ。次はコンクリートで固めて海に捨てるからな」

海原「肝に銘じておきます」

土御門「…」

一方通行「ふン」
169 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:10:29.85 ID:EE3/nbZK0
ステイル「おや?」

一方通行「ア?」

土御門「お」

海原「はて」

ステイル「ずっと連絡が付かないと思ってたら…ゴミ捨て場で何やってるんだい?」

土御門「いや…なんでもない」

ステイル「ふーん…。まあいい」

土御門「何か用事か?」

ステイル「君と連絡が付かないって言うから様子を見に来たんだけど」

土御門「ああ…ああそうか」

ステイル「こうやって見つけたからもういいんだけどね」

土御門「手間取らせたな」

ステイル「本当だよ」

一方通行「…」スタスタ

海原「…」

ステイル「じゃあ帰るよ」

土御門「もう行くのか?」

ステイル「用事はこれだけだったしね」

土御門「そうか」

ステイル「じゃ、またね」スタスタ

土御門「…俺たちも帰ろう」

海原「はい」
170 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:10:57.66 ID:EE3/nbZK0
数日後

ピンポーン

垣根「…」

ピンポーン

垣根「…誰も居ないのか?」

ピンポーン

垣根「…ったく」

ガチャ

垣根「誰だ」

「こんにちはー。私学園都市建築の者ですけど…」

垣根「建築?建築が何の用だ」

「以前こちらにお住まいの方から増築のお話をいただきまして」

垣根「増築…」

「改築にあたって一度お宅を拝見させてもらおうと思いまして」

垣根「よく分かんねぇが見るなら勝手に見ろ。今家主と呼べる奴が1人も居ねぇから勝手にしてくれて構わねぇ」

「そうですか。では失礼します」

垣根「ああ」
171 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:11:24.21 ID:EE3/nbZK0
「ふむふむ…」

垣根「珍しいな」

「はい?」

垣根「女がこういう仕事に就くのがよ」

「そうですか?」

垣根「男のイメージが強いからな」

「ああ…」

垣根「帽子を深くかぶってんのには意味があんのか?」

「軽いホコリアレルギーでして…少しだけ顔を守る意味を込めて」

垣根「そうか」

「部屋間を勝手に移動しても?」

垣根「いいんじゃないか?」

「じゃあ失礼して」

垣根「…」カチカチ
172 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:11:50.93 ID:EE3/nbZK0
ついに退院の日が来た

結局、最後の最後までヤツは来なかったし、他に誰も来なかった

改めて私は孤独なのかとさえ思えてくる不思議

きっと皆して外せない用事があったのだろうと自分に言い聞かせることにした

話は変わるがヤツが医者の先生伝いに用意してくれた退院祝い…

ムチとロウソクだった

絶対に許さない

垣根「退院祝いがムチとロウソク?意味分かんねぇな」

垣根「…何はともあれ退院おめでとうございます。ムチとロウソクの使い道が早いとこ決まるといいですね、っと」カチカチ

「あのー」

垣根「ん?」

「ちょっと手伝ってもらっていいですか?」

垣根「?」

「天井の高さを調べたいんですけど脚立を忘れてしまって…」

垣根「イスか?」

「いえ」

垣根「?」

「あなたに測っていただきたいんですけど…」

垣根「なんで俺が」

「その方が何かと手っ取り早くて…」

垣根「まあいいか」

「すいません」
173 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:12:22.60 ID:EE3/nbZK0
垣根「これでいいか?」

「はい…ちょっと記録するんでそのままでお願いします…」

垣根「なあ」

「はい?」

垣根「この仕事ってのは簡単になれるもんなのか?」

「うーん…私の場合は前の職場のコネで…」

垣根「コネ?」

「結構凄い場所で活動してまして…それで」

垣根「…」

「…ま、そんな感じです」

垣根「…ふん」

「こんな所ですね。あらかた調べ終わりましたし」

垣根「終わったか?」

「はい、今度改めてお邪魔しますね」

垣根「ああ」

「次もこうなるかもしれませんので一応、お話ぐらいは聴いてもらえると助かります」

垣根「覚えてたらな」

「あはは」

174 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:12:43.86 ID:EE3/nbZK0
ガチャ

垣根「ん?」

「?」

麦野「ん…お客さん?」

垣根「増築がどうたらって言う。もう帰るけどな」

麦野「ああ…絹旗の言ってた」

「こちらが家主さんで?」

麦野「家主っちゃ家主だけど企画者は私じゃないわ」

「そうですか」

麦野「今度来る時前もって連絡ちょうだい。家に置いとくから」

「分かりました。では…」

麦野「あんた居たのね」

垣根「特に用事も無いしな」

「…」

垣根「どうした?」

「いえ、じゃ失礼します」スッ

麦野「どこ行ったのかしら」

垣根「絹旗か?」

麦野「うん」

「ふーん…距離間18か…」ボソッ

麦野「?」

垣根「!オイお前!」

「ではまた」

バタン
175 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:13:11.20 ID:EE3/nbZK0
垣根「アイツは…!」タタタッ

麦野「ちょっと、なんなのよ」

ガチャ

垣根「…居ない…?」

麦野「ねえ」

垣根「…」

麦野「おーい」

垣根「なんでもねぇよ」

麦野「はぁ?」

垣根「知り合いに似てただけだ」

麦野「知り合い、ね」

垣根「ああ」

麦野「ま、なんでもいいか」

垣根「そうだ。どうでもいいことだ」

垣根(今の心理定規…か?)
176 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:13:40.50 ID:EE3/nbZK0
「18…なんであんなヤツが…」

「そんなにお互い信用してるわけ…?」

「ありえない…ありえないわ」

「そうよ…まだ第四位側からしか調べてないもの」

「いくらあの女からの距離間が18だったとしても…」

「垣根帝督側からその数字とか限らないものね」

「いいわ…私が…心理定規が測ってあげる」

心理定規「急に復活したと思ったら、急に消えて…一体なんのつもりかしら」

心理定規「ねえ、直接交渉権はどうしたの?」

心理定規「忘れたなんて言わせないわ」

心理定規「忘れちゃいけないんですもの」

心理定規「目標の第一候補にすらなってないわよ?」

心理定規「これから、これからだもんね…」
177 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:14:07.66 ID:EE3/nbZK0
垣根「ふう…」ガタッ

麦野「ねえ」

垣根「なんだ」

麦野「椅子に座ったまんまでいいわ」

垣根「?」

麦野「私の事どう思ってる?」

垣根「体のいいオナホだな」

麦野「上等じゃない」

垣根「人付き合いってのは退屈なモンだ」

麦野「ふぅーん」

垣根「今だって理由も無しにここに居るだけだ」

麦野「それでもいいわ」ギシッ

垣根「つって対面座位か…」

麦野「もう少しだけ傍に居てちょうだい」ギュ

垣根「…」

浜面「なあ」

垣根「なんだ」

浜面「まだ昼間」

垣根「は……帰って来たときはただいまだろ」

滝壺「ただいま」

垣根「お前もか」

浜面「まあ…ただいまはいいんだよ」

垣根「は?」

浜面「いやさ…お前らどういう関係なの?」

垣根「お前とTE●GAみてぇな関係だな」

浜面「…」
178 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:14:47.99 ID:EE3/nbZK0
数時間後

絹旗「ああ、今日来ましたか」

垣根「よく分かんねぇから適当に部屋見せたぞ」

絹旗「まあいいんじゃないですか」

浜面「えっ、何?部屋見せたって」

垣根「増築にあたって下見だとよ」

浜面「は…えー…」

麦野「業務的な下見でしょ、別に誰もあんたの部屋なんか興味無いっての」

浜面「とは言ってもなぁ…」

絹旗「超面倒ですね。一体何が言いたいんでしょうか」

垣根「そういや今思ってみりゃ、部屋一緒だと思ったが全員別々なんだな」

絹旗「ん、そうですね…ん?」

滝壺「……zzZ」

垣根「…」

麦野「…」

浜面「…」

ガタタッ!

浜面「あっ!やめて!」

絹旗「よいしょー!」バキッ

浜面「ああああああああ!」
179 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:15:13.58 ID:EE3/nbZK0
垣根「んだこりゃ…」

麦野「浜面テメェ!」グイッ

浜面「うぐっ」

絹旗「はっ…はっ…」

垣根「こんなもんまで…」

絹旗「こんなによく集めましたね…」

麦野「なんでこんなモンばっか…!」

垣根「フィギュアにCDに…っと…こりゃテレカか?」

絹旗「ポスターもありますね」

麦野「そんなにカナミンが好きか!どうなんだ!」ブンブン

浜面「あがが」

垣根「まさにカナミン一色だな」

絹旗「見事にカナミンしかないんじゃないんですかね」

垣根「ん…DVDとブルーレイもあるな」

絹旗「これ同じやつですかね?」

垣根「みたいだな」

浜面「それは双方で特典が違くてだな」

垣根「ほぉー」

絹旗「あ」パキッ

浜面「あー!首がー!」
180 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:15:39.47 ID:EE3/nbZK0
垣根「よくまあこんな狭い部屋にこれだけ詰め込んだもんだな」

絹旗「よく見たらカーテンまでカナミンですね」

垣根「これじゃ窓から光りが差さないだろ」

浜面「よくカーテンを開けてないって分かったな」

垣根「固定されてるからな」

絹旗「ホントだ…」

垣根「ん?」

絹旗「はい?」

垣根「今なんて言った?」

絹旗「ホントだ、と言いました」

垣根「そこは敬語じゃねぇのか?」

絹旗「他に言い方ありますか?」

垣根「…面倒くさ」

浜面「あれ?麦野は?」

垣根「ん?…あそこ」

浜面「おい、そんな隅っこで何やって…おわー!」

麦野「はぁ…あんた…」パキパキ

浜面「踏んでる!踏んでる!」

麦野「集めるならもう少し部屋広くなってからにしなさいよ」バキッ

浜面「だから踏んでるっての!カナミーン!」

麦野「逆に清々しいわ」バキキッ

浜面「いいいいい!」

181 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:16:06.44 ID:EE3/nbZK0
麦野「よく集めたわねこんなに…」

浜面「ああうん。まあ集めなおしかな」

麦野「もう何も言わないけど…まあほどほどにね」ポキッ

浜面「分かった!分かったから足元見ろ!」

垣根「少し床整理しなきゃな」

絹旗「幸い滝壺さんにはまだ見られてませんから今度見計らって超片付けましょう」

浜面「口癖なんだろうけど超片付けるのはやめろよ」

絹旗「さ、どうでしょ」

麦野「ん?DVDレコーダーここにあったのね?」ガラガラ

浜面「それはおかしいだろ!思いっきり上に物が乗ってんだろ!」

垣根「お、マンガ発見。これ借りてくぞ」ドササッ

浜面「なんだお前ら!一周回ってバカなの!?」

絹旗「あ、これ分かります。超最近のですね」ガチャガチャ

浜面「なんで奥にあるものをわざわざ発掘すんだよ!ん…?どうしてお前がそれを…?」

絹旗「滝壺さんが遊んでいた子がこれが好きらしくてですね」

浜面「あ…そうなの」

麦野「この調子だとブルーレイの方もありそうね」ゴソゴソ

浜面「俺が探しとくから!」

垣根「未開封のフィギュアもあるな」バキッ

絹旗「掃除する時は床からですね。この状況で踏まれたことに文句を言うのは超お門違いですからね」メキキッ

浜面「…」
182 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:16:35.05 ID:EE3/nbZK0
その頃

番外個体「…ぷはーっ」

一方通行「シガレット片手にタバコの物真似か」

番外個体「いやー、なんか真似したくなってね」

一方通行「ホントに吸うンじゃねェぞ」

番外個体「うん」

黄泉川「そういや前に話した…」

芳川「?」

黄泉川「第七学区の一角消失事件」

一方通行「…」ピクッ

芳川「犯人でも分かった?」

黄泉川「いや、まだ分かってないんだけどね…色々と調べた結果、3人の能力者の仕業だ、って結論が出たじゃんよ」

芳川「3人?もっと多いものだと思ってたんだけど…」

黄泉川「詳しいAIMの検査結果で明らかになってね、それであの複数の事象は1つの能力によるものだって」

芳川「へぇ」

黄泉川「複数の事象を起こせる1つの能力と、何か1つが極められた能力が2つ、それで3人じゃん」

芳川「極められた、って随分と凄い言い方ね」

黄泉川「それぐらい凄いんじゃんよ」

芳川「なるほどね」

芳川「でもそこまで分かってるならAIM拡散力場の逆探知ですぐに割り出せるんじゃないの?」

黄泉川「それを今やってるじゃんよ。だけどなかなか時間がね…」

芳川「ま、なんにせよ…どれほどの能力者か気になる所ね」

黄泉川「全くじゃんよ…あんな滅茶苦茶な能力の使い方…」
183 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:17:07.60 ID:EE3/nbZK0
打ち止め「ねえ、なんの話?ってミサカはミサカは興味津々」

一方通行「オマエまだ起きてたのか」

打ち止め「んふー、なかなか寝付けなくて…ってミサカはミサカは大人の対応」

一方通行「ったく…」

番外個体「そういやさ」

一方通行「?」

番外個体「名前なんだけど」

一方通行「名前?」

打ち止め「なになに?ペットでも飼うの?ってミサカはミサカは…むぐっ」

一方通行「ちょっと黙ってろ。ンで名前が?」

番外個体「2号にするわ」

一方通行「ン?」

番外個体「いや、だから、一方通行2号だって」

一方通行「名前がか」

番外個体「名前が」

一方通行「ナメてンのか」

番外個体「いや、マジメ。だってミサカもあなたも本名分かんないし」

一方通行「ンで脳みそ捻って出した答えが2号だと」

番外個体「イエス」

一方通行「ダメだ」

番外個体「えー」

一方通行「名前ぐらい与えてやれ。誰に呼ばれるか分かンねェンだからよ」

番外個体「そういや他の人達はどうすんだろ」
184 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:17:35.38 ID:EE3/nbZK0
深夜・第七学区にて

『近いです』

結標「どこよ」

『おそらく路地裏かと…』

結標「母体に無茶させるわね」ヒュッ

タンッ

『すみません。ですが土御門さんだけではどうも…』

結標「それは…分かってるわ。だけど早い話し、一方通行を出しちゃえばよかったんじゃないの?」

『それではわざわざ相手の望みを叶えるようなものです』

結標「はぁ…」ヒュッ

『これから一方通行さんを殺そうしている人の目の前に一方通行を誘導してどうするんですか』

『運が悪ければ産まれた時、既に父親無しですよ』

結標「むざむざ殺されるとも思えないけどね」

『用心に越したことはありません。なぜなら、今の学園都市は数ヶ月前の技術など既に凌駕してますからね』

『その間に一方通行を無力化する何かが出来たとしても不思議ではありません。一方通行さんから能力を取り上げたら…その…』

『それこそ今回の主犯に負けてしまいそうで…』

結標「世話が焼けるわね…」ヒュン

『すみません。これが終わったらきちんと休養を取らせますので』

結標「当然よ」

『目標、そろそろです。お気をつけて』

結標「…」ヒュッ
185 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:18:03.24 ID:EE3/nbZK0
数時間前

土御門「なに?」

海原「?」

『申し上げた通りです。既に解体済みの暗部の残党が第一位の命を狙っています』

土御門「なんでまた…」

『第一候補を亡き物にし、新たに第一候補を輩出するのが目的のようです』

土御門「詳しい情報は?」

『残党と言っても人数は1人です』

土御門「は?」

『こちらで少し調べた結果、その1人でも一方通行を撃破することは少なからず可能であると』

土御門「…」

『万が一、負けないとも言い切れません。今一方通行は大事な時期です』

『聴けばなにやら妙な立ち位置だとか…ここで亡き者にされ、母体に精神的にダメージが行っては事ですので』

『一方通行に悟られぬよう、対処をお願いします。何があるかは分かりませんので』

土御門「…ああ」

『それと最後にですが』

土御門「?」

『例の残党はスクールの元構成員だとか』

土御門「…海原」

海原「はい?」

土御門「結標に連絡を」

海原「土御門さんは?」

土御門「一方通行の近くに行ってくる」

海原「そうですか。では指示をお願いします」

土御門「ああ」
186 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:18:31.35 ID:EE3/nbZK0
第七学区・路地裏

結標「あなたかしら?」

心理定規「何がかしら」

結標「…」

『合ってます。心理定規です』

結標「心理定規ね?」

心理定規「グループ…」

結標「どうすればいいの?」

『…とりあえず無力化してください』

結標「そ」

心理定規「…」

結標「じゃ、遠慮な…」

心理定規「どうしたのかしら?」

結標「能力…」

心理定規「15、私達の距離よ」

『どうしました?結標さん』

結標「くっ…」ヒュン

心理定規「遠くに離れるのはいい判断ね。でも、それが何かになるのかしら」
187 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:19:21.05 ID:EE3/nbZK0
『どうしたんですか?急に…』

結標「ちょっと厄介ね…」

『なんです?』

結標「あなた、あの子の能力ちゃんと調べた?」

『軽くですが』

結標「はぁ…」

『ひとまず距離を置けば大丈夫ですよ。彼女の能力の有効範囲は結標さんの能力の範囲より狭いですからね』

結標「私の能力より広い範囲の精神系能力なんかお断りよ」

『ははは』

結標「はぁ…でもこれだけ遠いと攻撃も出来ないわね」

『あの…』

結標「?」

『ギリギリの範囲から物を飛ばして攻撃すればいいのではないでしょうか?』

結標「…」ヒュン

イヤアアアアアアアアアアアア!

結標「…」

『お疲れ様です』

結標「ちゃんと回収しとくのよ」

『了解しました』

結標「さて…」

『あ、待ってください』

結標「?」

『自分をそちらに飛ばしていただけないでしょうか』

ヒュン

海原「すいません。苦労かけます」

結標「そう思ってるならあなた達だけで解決してもらいたいわね」

海原「ごもっともです」

188 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:19:59.42 ID:EE3/nbZK0
海原「…」

piririririri

海原「あ、もしもし?土御門さんですか?」

海原「片付きました。場所ですか?指定された…はい」

海原「ええ、ではお待ちしています」プツッ

結標「もういいかしら?」

海原「ええ、お時間をとらせて申し訳ありません。最後に彼女のもとに飛ばしてくれるとありがたいです」

結標「はいはい」

海原「では帰り道、くれぐれもお気をつけて」

結標「分かってるわよ」

海原「では、また今度」

結標「ええ」ヒュン

結標「…さ、私も帰らなきゃね」ヒュン

………

……



189 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:20:26.11 ID:EE3/nbZK0
十数分後

ジャリッ

海原「お待ちしてました」

土御門「待たせたな」

海原「それはもう」

土御門「ヤツは?」

海原「そこの自販機の下です」

土御門「ん」

心理定規「」

土御門「これ大丈夫なのか?」

海原「この自販機、随分と軽い物のようです」

土御門「じゃあ大丈夫か」

心理定規「」

土御門「おい、起きろ」ペチペチ

心理定規「う…」

海原「気が付きましたか?」

心理定規「い…」

海原「?」

心理定規「重い…」

土御門「それを退けるのはまだだ。少し、質問に答えてもらうぞ」

心理定規「…?」
190 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:21:03.32 ID:EE3/nbZK0
土御門「俺達は上から一方通行が狙われてると聴いて行動していた」

心理定規「でしょうね」

土御門「実行犯はお前一人でいいのか?」

心理定規「そうね」

土御門「何の目的で一方通行を?」

心理定規「第一候補が邪魔だったの」

土御門「垣根帝督でも第一候補にする気だったのか?」

心理定規「そうよ」

海原「驚きましたね…そんな事をしてもあなたには大して得が無いのでは?」

心理定規「そんな事無いわ。彼がメインになればアレイスターに対しての直接交渉権に繋がるわ」

土御門「そうまでして変えたいものでもあったのか?」

心理定規「そうよ。あなたなんかには一生かかっても理解出来ないわ」

海原「ふむ…」

土御門「なるほどな…」

心理定規「納得してくれたかしら?さっさと解放してくれると嬉しいんだけど」

土御門「まあ聴け」

心理定規「私が能力を使わないでいるだけありがたいと思ってほしいわね」

土御門「いいことを教えてやる」

心理定規「?」

土御門「この学園都市にはな、一方通行の代わりなんていない」

心理定規「何を急に…」

土御門「確かめてみるといい。メインがいかなるものなのかをな。海原」

海原「はい」ピッ

バカッ!

心理定規「!」

海原「今日は金星の光りがよく見えますね」

心理定規「金…星?」

土御門「行くぞ」
191 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:21:36.63 ID:EE3/nbZK0
月日は流れ、10ヶ月が経過した

今、この場に眩しいまでの白がガラス越しに雁首揃えて俺の目の前に居る

一方通行「…」チラッ

浜面「全然知らなかった」

滝壺「わたしも」

垣根「じゃあ知ってたのは俺とコイツだけか」

浜面「おかしいな…なんで気付かなかったんだろ…」

滝壺「はまづらはずっと太ってたんだと思ってたんだよね」

浜面「そうなんだよ」

浜面「いや、普通そうじゃない?」

垣根「無いな」

浜面「つーか絹旗も妊娠してるなら妊娠してるで教えてくれてもよかったんじゃないか」

麦野「あんたに話す必要無いって判断したんでしょ」

浜面「う…」

一方通行「…」

一方通行「全員見事に白髪だな。一人くらい普通のが居てもよかったンじゃねェのか?」

土御門「学園都市側は、お前の遺伝子が濃ければ濃いほどいいらしいがな」

一方通行「コイツらをモルモットなンかにゃさせねェよ」

海原「ですが…いつかは牙が向けられるでしょう」

土御門「精一杯守ってやんなきゃな」

一方通行「ふン」
192 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:21:57.60 ID:EE3/nbZK0
心理定規「…」

「新人さーん!患者さんの所に行ってあげてー」

心理定規「あ、はーい!」

私は

心理定規「えーっと病室は…」

ナースになった

私はあの後、必死になって第一候補について調べた

だけどさっぱり分からなかった

当然、垣根にも接触して話した。だけど彼は…

『交渉権か…どうでもいいって言ったらおかしな話だが…今は興味が無ぇな』

私は必死になって喰らいついたわ。あんな姿にまでなって追い求めた交渉権をこんなに簡単に諦められるの?

『アレイスターと交渉するって考えに嫌気がさしただけだ。結局、あんなヤツに頼ったところで無駄なんだよ』

そんな…じゃあ今までなんのために…

『これから変えてくんだ。そのためにはまず、金だな』

お、お金!?

『色々と必要なモンだって出てくるだろ。まずは先立つもんだろ』

『それに…交渉権を得てまで実行しようとした事まなんて金がいくらあっても足りねぇ』

『そのためにだ』

分かったわお金ね!ぱぱっと稼いでくるわ!

『お、おい!』

私は…いつのまにか垣根に依存していたわ。

じゃなきゃこれだけのためにお金なんて…

心理定規「失礼しまーす。お体どうですかー?体温測りますねー」

でもいいわ、理想のためですもの

それにしても横の第四位が邪魔ね
193 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:22:32.96 ID:EE3/nbZK0
垣根「…」カチカチ

垣根「…」ピタ

また入院させてしまいました

昨晩の話だけど久しぶりに本気の女王さまってのを演じてみたら失神しちゃったの

とりあえず緊縛からのロウソク…言葉責め…挙句の果てに木馬とムチ

調教までにはもう少し時間がかかりそう

最近になってよく知り合いから「彼氏さんが居るみたいだけどどこまでいった?」って聴かれる

今の私にはそんなことはどうだっていいの

ただただ、調教が出来ればそれでいいの

今となっては私を目覚めさせてくれたあの人に感謝しています

あの退院祝いのロウソクとムチがあったからこそ、今の私があるんだもの

今度彼が退院したら能力を使って電撃ムチとかやってみようかな

こんな私って変態さんですか?

垣根「…変な趣味に走ったみたいだな」

垣根「えっと…」カチカチ

垣根「失神するなんて相当ですね。一体どんなことをしたんですか、っと」カチ

「新人さーん、今度は新しく来た人のところに行ってあげてー」

心理定規「はーい」

タタタ

垣根「頑張ってんな。心理定規」

心理定規「当たり前よ」
194 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:23:01.28 ID:EE3/nbZK0
コンコン

「はーい」

心理定規「失礼しまーす」

皆さんこんにちは。私こと上条当麻です

心理定規「御加減どうですか?」

上条「すこぶる元気ですよ」

突然ですが私、調教されています

あの日、買い物の帰りにムチとロウソクを手にした中学生に会ったのが運のツキでした

いつも通りの挨拶を交わすといつもの如く追いかけっこが始まります

心理定規「確か火傷と…なんか縛られたようなあとがありますね?」

上条「そ、そうですか?はは…」

いつも通りだと思えたのも束の間、鋭い痛みが背中を襲いました

ムチです。ムチで叩かれました

何が恐ろしいかというと例の中学生、恍惚の表情を浮かべてました

あれはそう…俗にいうとイキかけてたのではないでしょうか

そんな表情でした

心理定規「んん…?ミミズ腫れもありますね」

上条「えっ?そうですか?」

今、その中学生と私がどんな関係なのかは分かりません

だけど、ただ一つ言えることがあります

彼女も変態ですが、私も変態だったということです

誰がこんな事を彼女に教えたのかは分かりませんが、悪いとは思いません
195 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:23:34.13 ID:EE3/nbZK0
黒夜「暇だなーオイ」

絹旗「周りに私達が居るのに暇とはどういうことでしょうか」

結標「そういうことでしょ」

佐天「あの人たち元気そうだなー」

初春「基礎が違うんですよ。基礎が」

佐天「なっとくいかないなぁ」

初春「納得いかないって…」

佐天「はははっ」

バタン

心理定規「皆さんこんにちはー。赤ちゃんの健康もいいですが、何より母体の健康も忘れちゃいけませんよ」

心理定規「とりあえず皆さんの体温から計らせてもらいますね」

結標「…?」

絹旗「んん?」

佐天「ああ…体温か」

初春「出産直後は色々と不安定らしいですし…」

心理定規「1人1人順番にやっていきますねー」

心理定規「起きてくださーい」ユサユサ

番外個体「う…」

心理定規「低血圧を演じるのはもう少し大人になってからにしてくださいねー」

番外個体「…誰?」

サッ

心理定規「えい」ズポッ

番外個体「!?!?!?!?!?」

佐天「うわ…お尻に入れるタイプか…」

絹旗「う…」

結標「あれは勘弁してもらいたいわね」
196 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:24:07.04 ID:EE3/nbZK0
新生児室前にて

一方通行「コイツらはある意味6つ子だな」

土御門「よくもまあ…揃って同じ日に産まれたもんだ」

海原「そうですね。珍しいことです」

土御門「もう母親連中には顔を出してきたのか?」

一方通行「あァ」

海原「ちなみにお名前なんかはもう決めてあるんですか?」

一方通行「ン…あの左端」キョロ

土御門「左端…?」

海原「はい」

一方通行「アイツは2号だ」

海原「え?」

土御門「2…号…?」

一方通行「本気かは分かンねェがな」

土御門「ま、まあ追々決めればいいさ」

海原「そうですね」

土御門「能力検査は済んだのか?」

一方通行「これからだ。俺の立会いの下、やるらしい」

海原「楽しみですね」

土御門「ああ」

一方通行「まともな能力を持ってるとイインだけどな」

土御門「愚問だな。それなりの能力が出るはずだ」

一方通行「どうだかな」
197 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:24:45.58 ID:EE3/nbZK0
十数分後・新生児室

心理定規「お待たせしましたぁ」ガラガラ

一方通行「随分と遅かったな」

心理定規「お母さん達が体温計を拒否するものでつい時間が…」

土御門(体温計…?)



結標「ぐ…もう一つの処女が…」

黒夜「」

絹旗「体温計は脇の下に挟むのが超ジャスティスです。はい」

初春「うぅ…お尻が痛い…」

佐天「何もあんなに深く入れなくてもいいのに…」

番外個体「逆らったからなんかかき回された気分…」



心理定規「でも滞りなく終わったんでちゃっちゃと能力検査しちゃいますね」

一方通行「あァ、頼む」

心理定規「じゃあこちらに」

スタスタ

海原「いいんですか?」

土御門「結果だけ聴けばいいだろ」

垣根「おい」

土御門「ん?」

海原「あなたは…」

198 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:25:12.43 ID:EE3/nbZK0
土御門「何の用だ?」

垣根「あいつらは何をしに行った」

海原「能力検査です」

垣根「本当にそう思ってんのか?」

土御門「…」

海原「どういうことですか?」

垣根「能力開発の一環は5歳からのはずだ」

土御門「開発の一環はな」

垣根「今のうちから能力を調べるのか?ずいぶんとおかしな話だな」

土御門「学園都市の意向だ」

垣根「へぇ…学園都市の…」

垣根「俺はアイツの子を妊娠してるのは絹旗だけかと思ったが…」

土御門「それが普通だ」

垣根「能力者同士の掛け合わせで上位能力者でも開発する気か?」

土御門「さあな」

垣根「質問に答えない野郎だな」

土御門「本当に分からないんだがな」

垣根「そうかい」

海原「もし…」

垣根「?」

海原「この6人の赤ちゃんのうち、1人でもレベル5相応の力があったらどうします?」

垣根「答えは簡単だ。どうもしないね」

土御門「…」

垣根「俺の居場所は変わらねぇよ」
199 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:25:41.66 ID:EE3/nbZK0
検査室

心理定規「まずは右端の子からいきますね」

一方通行「あァ」

心理定規「よいしょ」パチッ

ピピッ

心理定規「ふむふむ…」

一方通行「…」

心理定規「強度は強能力者ですね」

一方通行「3か」

心理定規「分類は…電子制御系の能力ですね」

一方通行「…電子制御?」

心理定規「はい」

一方通行(番外個体は左端だったはずだ…)

心理定規「親元は…定温保存の能力者です」

一方通行「あの花の…」

心理定規「きっとベクトル的な何かでこうなったんでしょう」

一方通行「次」

心理定規「はいはい」ピピッ

心理定規「強度は…異能力者ですね」

一方通行「レベル2…」

心理定規「分類は…精神系の能力ですね。親元は確か…空力使い」

一方通行「そォか」

心理定規「いやー、面白いですね。親元の能力を引き継いでないあたりが」

一方通行「そっちの方が助かるんだけどな」
200 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:26:08.04 ID:EE3/nbZK0
心理定規「じゃ、次」ピピッ

心理定規「……ん、大能力者です」

一方通行「…」

心理定規「えーと…大気系の能力ですね」

心理定規「親元は…どっちだろ…こっちが…だから…窒素装甲です」

一方通行「大気系か…変わってないな」

心理定規「あくまで分類ですから。もしかしたら強力な能力かもしれませんよ」

一方通行「かもな」

心理定規「そしてこっちが…」ピピッ

心理定規「こっちも大能力者ですね。同じく大気系能力です」

一方通行「とするとこっちが黒夜か」

心理定規「そうですね」

一方通行(両方とも女の方が強く出たか。その方がイイ、何かと暮らしやすいだろ)

心理定規「次行きますね」ピピッ

一方通行「ン」

心理定規「超能…大能力者です」

一方通行(結標ンとこので4止まりか)

心理定規「分類は…ん?」

一方通行「どうした?」

心理定規「移動系…?じゃなさそうな…移動系です。多分」

一方通行「多分?」

心理定規「結構凄い能力っぽいです。もしかしたらワープみたいなことが出来るかもしれませんね」

一方通行「便利そうな能力だな」

心理定規「じゃ最後の1人行きます」ピピッ

一方通行「…」

心理定規「大…能力者ですね。結構ギリギリです」

一方通行「それでもレベル4か。大したもンだ」

心理定規「分類は光学系です」

一方通行「光学系か」

心理定規「以上です。あとで細かいデータとか算出しますね」

一方通行「頼む」
201 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:26:35.92 ID:EE3/nbZK0
その後俺は母親どもに顔を合わせ軽い挨拶をした

土御門や海原とも適当に会話をして俺は帰路についた

多分、これから先、大変な未来が待ってンだろォな

帰り際に絹旗からとンでもない話を聴いたがとりあえず忘れておくことにする

これから俺が親になるのかと思うと…なかなに大変なことだろォな

あと名前を付けなきゃな

ちゃンとした名前を…

一方通行「…ン?」カチカチ

御坂「…」

一方通行「オリジナル…?」

御坂「…」

一方通行(とりあえずブログ更新…っと)カチ

一方通行「病院に用か?」

御坂「うん」

一方通行「なンの用だ?」

御坂「お見舞い」

一方通行「そォか…それより胃潰瘍の調子はその後どうだ?」

御坂「もう何ヶ月も経ったのよ?よくなったわよ」

一方通行「そォか。これからも気ィ抜かないでせいぜい気をつけるンだな」

御坂「あんた私と会わないとかって言ってたけど…」

一方通行「そォイヤ…ンな事言ったな」

御坂「今のウチにお礼言っとくわ。ありがと」

一方通行「?」

御坂「あんたの(退院祝いの)お陰で自分の本心に気付けた気がするの」

一方通行「そォか。よかったな、見舞いに行くならさっさと行け。あばよ」

御坂「待って」

一方通行「あァ?」

御坂「またね」

一方通行「…あァ、またな」
202 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:27:01.81 ID:EE3/nbZK0
病室にて

浜面「何!?聴いて無いぞ!」

絹旗「当たり前です。超言ってなかったんですから」

垣根「だからあんなバカデカイ改築したのか…」

佐天「あの…それって本当に…」

絹旗「遠慮しなくても大丈夫ですよ。まとめて住んじゃってください」

佐天「おお…」

初春「凄いですね…」

麦野「まさかここの連中全員住まわせるための改築とはね…」

絹旗「まあ…子育て仲間ですから」

麦野「あんたがいいならいいけどさ」

黒夜「へえ、住むところくれるのか」

絹旗「そうです」

番外個体「いやーラッキーラッキー。新居ゲットなんて」

結標「ま、なんにしろよかったわ。いつまでも小萌の所にお世話になるわけにもいかないし」

絹旗「あ、浜面写真撮ってください」

浜面「え?」

絹旗「皆で写真を撮りましょう。ほら、滝壺さんも」

滝壺「zz…ん」

絹旗「ほらみんな、こっちに来てください」

浜面「あ、あれ?俺は?」

絹旗「早く撮ってください」

浜面「…はい」

カシャッ!
203 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:27:34.62 ID:EE3/nbZK0
数分後

海原「お疲れ様です」

浜面「あ、うん」

土御門「写真撮るだけの役割とはな」

浜面「まあ、いいんじゃないか?」

海原「あなたがいいのなら」

浜面「さてと…」パカッ

海原「どうしました?」

浜面「俺の心の拠り所…子育てブログだ」

土御門「お前子供が居たのか?」

浜面「いや?まったくの他人。誰かは分からないけどさ、頑張ってる姿を見ると癒されるんだよ」

海原「なるほど」

浜面「どれどれ…お、更新されたばっかじゃねーか…へへ」

浜面「ふんふん…へぇーこの子も今日子供が産まれたのか。偶然だな」

浜面「写真もあるなぁ」

海原「ほう、写真付きですか」

浜面「ああ。出産までの間、定期的にお腹の写真を撮ってたんだよ」

浜面「今日は赤ちゃんとの写真かな?」

海原「なるほど、浜面さんにとっては初めてお顔を拝見するんですね?」

浜面「ああ。一体どんな子なんだろうな…」カチ

浜面「あれ?」

土御門「んん…?この写真は…」

浜面「この写真は俺がさっき撮った…」

海原「ふむ…おや、このブログ…絹旗さんのですね」

浜面「え」

海原「ほら、ここに…真ん中が超私ですと…」

浜面「うわああああああああ」

「うわあああああああ」

土御門「?」

海原「どうしました?」

土御門「いや…なんかカミやんの叫び声が聴こえたような…」

海原「まさか、入院してるとでも?」

土御門「…気のせいか」

海原「そうですよ」
204 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:28:01.38 ID:EE3/nbZK0
窓の無いビルにて

アレイスター「ステイル=マグヌス」

ステイル「はい」

アレイスター「この子達、可愛いと思わないかね?」

ステイル「第一位の子供達ですね。大変可愛らしい」

アレイスター「そうだろう、そうだろう」

ステイル「ええ」

アレイスター「なぜ私が…第一位の遺伝子を求め…子作りさせたのだと思う?」

ステイル「より強力な能力者を誕生させるため…ですか?」

アレイスター「違うな」

ステイル「では一体…」

アレイスター「まず、一つ。私はアルビノが好きなんだ」

ステイル「…?」

アレイスター「そして私は…」

ステイル「…」ゴクリ

アレイスター「ショタコン趣味なんだ」

ステイル「な…」

アレイスター「君と同じ、ね」

ステイル「!!」

アレイスター「一方通行の美しいまでの白、それをどうにか…子供達に受け継がせたかった…」

アレイスター「しかし、一方通行は大人しく子作りなんかはしないだろう。そこで私は強制的に子作りさせようとしたのだ」

アレイスター「能力はいわば副産物だ」

アレイスター「メインは…子供達なんだよ。ステイル=マグヌス」

ステイル「理事長…どこまでも付いていきます」


終われ
205 : ◆Lp4e6dlfNU :2012/01/09(月) 00:38:19.10 ID:EE3/nbZK0
ごめんなさい上条さん、御坂。
この方法しかなかったんだ…
気付けば前回の投降で処女がどうたら発言してるし…
無理矢理だけど盛大な勘違いをさせたうえで、Sに目覚めさせてしまいました。

皆さん勘弁してください、これが限界でした。私の力量不足です。

そして愛すべき一方通行の子供達
学園都市を牛耳る的な発現をしていた初春にはハックにもってこいの電子系
何かと打算的な佐天さんには精神系を
窒素の娘達は特に理由も思いつかなかったのでとりあえず大気系に
結標は純粋に親の能力を強化ということで
番外個体の子は光学系ですが…まあ透明になってイタズラを連発する悪ガキをイメージしました

そして締めのアレイスター、結局は彼のわがままでした。
どうかとは思いますがみんな幸せだと思います。

くだらない作品でしたが長々とありがとうございます。
しばらくはここに居て、皆さんの反応を見て、それに対する対応でもしたいと思います。

206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/09(月) 00:56:01.64 ID:OlAnhWco0
>>1超乙です
それぞれの赤ちゃんの性別ってどうなんでしょう?まさか全員アルビノショタ!?
あとちょっと気になるのがセロリの白髪は遺伝するのか?後天的なものだったような気がしたが

3〜4歳くらいの娘と息子に囲まれてイチャイチャしてるセロリを見たい
ポジションとられて嫉妬した打ち止めと子供作ってもいいのよ?
207 : ◆Lp4e6dlfNU [sage]:2012/01/09(月) 01:02:07.81 ID:MAev3q9AO
>>206
おっと、ここで強烈なミス。
そういえば白髪は能力の影響によるものでしたね…そう考えるとあの肌の色も…
とりあえず能力による影響が遺伝子に確変をもたらしたことにしましょう。

あとは性別ですが…実はすっかり忘れてました。これは想像にお任せしましょう

でも、番外個体の子は男の子ですよ。
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(香川県) [sage]:2012/01/09(月) 01:59:37.36 ID:5nkHN2hD0
マジおつかれ
妥当な最後だと思う

絹旗ちゃんの子はかわいいに違いない!
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 02:15:47.16 ID:43pcyF9oo
あそこから持ってくのは大変だっただろうに見事に説得力のある流れに持ってっての最後の落とし所、マジ乙

御坂さんがSMに目覚めたのはともかく、上条さんまで目覚めたというか変な所で相性ばっちりとかwwww
つか一方さんの子供、どれもこれも不穏な能力に目覚めてて色んな意味で将来有望だな・・・

あ、若いのにお子様いっぱい抱えてて大変ですよね
白井さんの子供のベビーシッターなら全力で手伝いますよ?
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/09(月) 07:21:27.05 ID:bx5m3VNoo
乙ー
このスレの上条さんが本当にハーレムなのか疑わしくなったわ
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 10:44:57.31 ID:9AApSnbk0


いろいろすごかった
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/09(月) 21:21:20.62 ID:ip4DrFce0
乙ー

続き、超期待してます!
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/24(火) 22:35:38.68 ID:WAJn3QAIO
おつ
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