ＰＯＬ IS ＣＥＮＡＵＴＳ　ポリアイエスノーツ - SS速報VIP 過去ログ倉庫

Check Tweet

1 ：1 ◆Nyc/Q7kUqI [saga]：2011/12/15(木) 02:06:30.42 ID:LlXsONSoo

ポリスノーツとISのクロスオーバーです
初めてスレを立てます。話が矛盾だらけですが、よろしくお願いします

設定を無理やり合体させたため色々おかしくなっていますがご了承ください

需要はあるのだろうか

1.5 ：荒巻＠管理人★(お知らせ) [Twitter]： ID:???

【 このスレッドはHTML化（過去ログ化）されています 】

ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは１０００に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

こんな恋愛がしたい　　安部菜々編 ＠ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
　　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713183168/

【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 ＠ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
　　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/

アテム「実践レベルのデッキ？」 ＠ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
　　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713089503/

エルヴィン「ボーナスを支給する！」 ＠ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
　　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713062467/

さくらみこ「インターネッツのピクルス百科辞典で」大空スバル「ピクシブだろ」 ＠ 2024/04/13(土) 20:47:58.38 ID:5L1jDbEvo
　　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713008877/

暇人の集い ＠ 2024/04/12(金) 14:35:10.76 ID:lRf80QOL0
　　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1712900110/

ミカオだよ。 ＠ 2024/04/11(木) 20:08:45.26 ID:E3f+23FY0
　　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1712833724/

アルミン「どうやら僕達は遭難したらしい」ミカサ「そうなんだ」 ＠ 2024/04/10(水) 07:39:32.62 ID:Xq6cGJEyO
　　http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1712702372/

2 ：1 ◆Nyc/Q7kUqI [saga]：2011/12/15(木) 02:08:24.25 ID:LlXsONSoo

プロローグ

２０世紀後半、冷戦の余波が色濃く残るこの時代、人類は新しい一歩を踏み出そうとしていた

人類初の宇宙コロニーの開発……本格的な宇宙への進出、更なる技術革命

宇宙への希望を背負ったそのコロニーは

　　　　　　　　　　　　　　　　「ＢＥＹＯＮＤ　ＣＯＡＳＴ」
　　　　　　　　　　　 　　　　　 （ビヨンド・コースト）
　　
と呼ばれた。

3 ：1 ◆Nyc/Q7kUqI [saga]：2011/12/15(木) 02:09:06.03 ID:LlXsONSoo

そして、来たるべき一般市民への移住に備え、数十万を予想するＢＥＹＯＮＤＳ（ビヨンズ）達の

治安を維持すべく、世界中から５人の宇宙訓練を受けた警官が選抜された。

4 ：1 ◆Nyc/Q7kUqI [saga]：2011/12/15(木) 02:10:03.76 ID:LlXsONSoo

イギリス、スコットヤードから「ゲイツ・ベッカー」



日本、警視庁から「ジョセフ・サダオキ・トクガワ」



そして、ロス市警から「ジョナサン・イングラム」 「エド・ブラウン」

5 ：1 ◆Nyc/Q7kUqI [saga]：2011/12/15(木) 02:10:31.66 ID:LlXsONSoo

世界中の警官から選りすぐられた彼らは、警察権限を持つ宇宙飛行士（アストロノーツ）



　　　　　　　　　　　「ＰＯＬＩＣＥＮＡＵＴＳ」
　　　　　　　　　　　　　 （ポリスノーツ）

と呼ばれた。

6 ：1 ◆Nyc/Q7kUqI [saga]：2011/12/15(木) 02:11:31.15 ID:LlXsONSoo

だが…ＰＯＬＩＣＥＮＡＵＴＳ就任直後、ＥＭＰＳ（エンプス）のテスト遊泳中事故が発生


ジョナサン・イングラムは宇宙に放り出され行方不明となる


それから、年月が経て……時代は変わっていった

7 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/15(木) 02:12:46.60 ID:LlXsONSoo

篠ノ之束　インフィニット・ストラトス

白騎士事件それに伴う各国の軍事バランスの崩壊。世界中の武器屋も大打撃を受け変わっていった。

男尊女卑から男女平等……そして、女尊男卑。日常を取り巻く空気も変わった


だが、それもひとつの出来事により大きく変化することになる


ＩＳに搭乗できる男が現れたのだ

少年の名は「織斑 一夏」

そして、その少し前――ＩＳ学園周辺で謎の球体カプセルが発見される……

8 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/15(木) 02:13:56.88 ID:LlXsONSoo

　　　　　　　　　　　　　　　　　ＡＣＴ１
　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　「ＩＮＦＩＮＩＴＥ ＳＴＲＡＴＯＳ」
　　　　　　　　　　 　インフィニット・ストラトス

9 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]：2011/12/15(木) 02:14:36.90 ID:LlXsONSoo

俺の名前はジョナサン・イングラム。元ポリスノーツでエンプスの操縦をしていた。
だが、今は……

千冬「イングラム！この学園でタバコを吸うなと何度言えばわかるんだ！いい加減にしろ！」

ここはＩＳ学園。彼女、織斑千冬はここで教師として働いている。生徒からの信頼も厚い

ＩＳ学園とはアラスカ条約に基づいて日本に設置された、IS操縦者育成用の特殊国立高等学校である。
操縦者に限らず専門のメカニックなど、ISに関連する人材はほぼこの学園で育成される。
また、学園の土地はあらゆる国家機関に属さず干渉されない（Wikipediaより）

10 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]：2011/12/15(木) 02:15:09.38 ID:LlXsONSoo

ジョナサン「勘弁してくれ…コイツはお守りみたいなものなんだ。無いと落ち着かない」
そう言ってタバコを咥え続けるジョナサン。反省の色は全く無い。

ここＩＳ学園では規則により禁煙となっている。タバコの煙が体に害を及ぼすだけでなく
精密機器に悪影響を及ぼす可能性があるからだ

まぁ、それ以前に高等学校である以上当たり前なのだが……

ジョナサン「それに、ただ咥えてるだけなら問題はないはずだぜ。火は点けてない」
ただ咥えているだけで満足とは……ジョナサンにとってタバコは体の一部なのかもしれない。

11 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]：2011/12/15(木) 02:15:39.32 ID:LlXsONSoo

千冬「もういい。お前には何を行っても無駄なようだな……はぁ、困った奴だ」


ジョナサン「わかってるじゃないか」


余談だがジョナサンが咥えるタバコの銘柄は「モスレム」の先折りタバコ
数年前タンカーを沈没させたテロリストも愛用していたらしいとか……関係ない話だが

12 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]：2011/12/15(木) 02:16:08.75 ID:LlXsONSoo

千冬「まぁ、いいさ。ただし、生徒から失望されることだけはしてくれるなよ。わかったな」

ジョナサン「分かってるって。俺の唯一の居場所だからな。精々クビにならないように頑張るとするさ」

千冬「…………」



ジョナサン・イングラム　ポリスノーツのオリジナルコップの一人。ＥＭＰＳ故障事故で行方不明。その生存は絶望的だった
そして、救命ポッドで宇宙空間を彷徨うハメになった。コールド・スリープ機能が正常に作動したのが不幸中の幸いだろう
肉体的には当時の面影を保っている
しかし、彼が地球に帰っるまでの歳月は、彼から知人、家族、地位、財産の全てを奪ってしまった

今では彼を救出したＩＳ学園に身を寄せ、かつての経験を生かし生徒を指導している（予定）

今年から副担任を担当　

13 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]：2011/12/15(木) 03:33:38.29 ID:u1AQSMja0

うおー！ジョナサン・イングラムうおー！
需要はあるんで必ず最後まで書いてくださいおねがいします

あ、あと投下終ったら何か合図欲しい

14 ：１ ◆Nyc/Q7kUqI [sage]：2011/12/15(木) 03:53:15.08 ID:LlXsONSoo

>>13
申し訳ありません　本日の投下は一応ここまでです
次の更新は未定ですがどんな形であれ終わらせられるよう努力します

現在同時進行でポリスノーツプレイ中　

15 ：1 [sage]：2011/12/15(木) 04:03:55.87 ID:LlXsONSoo

おまけ
千冬「ん？何か用か？イングラム」

　　見る
　　調べる
　　さわる　←
　　　　　　　胸←

ジョナサン「ちょ〜っとね」

ポイン

千冬「きゃっ！」

ジョナサン「中々大きいじゃないか」

千冬「くっ…………なにをするつもりだイングラム！」

ジョナサン「よし！もう一回」

ポイン

千冬「うっ…くっ……はぁっ…はぁ…い、いいがげんにしろっ！」

16 ：1 [sage]：2011/12/15(木) 04:13:01.07 ID:LlXsONSoo

ジョナサン「固い事言わずにもう一回！」

バシッ




千冬「覚悟はできているんだろうなジョナサン！」



ジョナサン「ちょ、ちょっと待て！何もそんなに怒らなくても……」


千冬「[ﾋﾟｰｰｰ]ぇ！ポリスノーツ！」






　　　　　　　　　トゥルルルル　テレレレーテレレレテレレレレー
　　　　
　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　ゲームオーバー


エド「どうしたんだ！ジョナサン！」

ジョナサン「エド…変な夢を見たんだ」

17 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]：2011/12/15(木) 15:08:46.27 ID:6cc4NS5ho

あるあるポリスノーツならあり得る終わり方だ

18 ：名無し [sage]：2011/12/15(木) 16:18:11.18 ID:WgeyvueAO

なんという俺特wwww吹いたwwww

……あれ、一人足りなくね？

19 ：１ ◆Nyc/Q7kUqI [sage]：2011/12/15(木) 17:27:48.76 ID:LlXsONSoo

>>18
サルバトーレさんには申し訳ないことをしたと思っている……修正しておきます
ご指摘感謝します

20 ：修正版 [sage]：2011/12/15(木) 17:31:09.76 ID:LlXsONSoo

>>4
イギリス、スコットヤードから「ゲイツ・ベッカー」



日本、警視庁から「ジョセフ・サダオキ・トクガワ」



アメリカ、ニューヨーク市警から「サルバトーレ・トスカニーニ」



そして、ロス市警から「ジョナサン・イングラム」 「エド・ブラウン」

21 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]：2011/12/16(金) 20:45:15.34 ID:QBAZ5H9qo

続きはまだですか？

22 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/18(日) 00:58:24.36 ID:qzubuJqMo

それでは、投稿します……がその前に一言

現時点のプロットでは、ＡＣＴ１〜６までを予定しており
内ＡＣＴ１〜２まではＩＳ原作と同じ展開になっており

「ジョナサンいらなくねぇかコレ」な感じです　

よって描写の薄い内容となりますが、その分展開スピードを上げますので怒らないでくださいませ

【現時点のプロット】
ＡＣＴ３から本番　　ＡＣＴ１、２は長いプロローグ

23 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/18(日) 00:59:19.62 ID:qzubuJqMo

　　　　　　　　　　　　　　自動復帰装置



　　　　　　　　　　　　　　　見る　　　←
　　　　　　　　　　　　　　　見ない


　　　　　　　　　　　これまでのあらすじを見ますか

24 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/18(日) 00:59:57.60 ID:qzubuJqMo

　　　ＡＣＴ１
「ＩＮＦＩＮＩＴＥ ＳＴＲＡＴＯＳ」―――――――――――――――――――――
　ポリスノーツであるジョナサン・イングラムは、エンプスの事故により宇宙を彷徨い
続けた。コールド・スリープ装置のお陰で一命は取り留めたのであったが……
　彼が冬眠している間、時代は急速に変わっていった。家族、知人、貯金、全てを失っ
たジョナサンは織斑千冬の計らいでＩＳ学園に雇われる。

　時代に翻弄されるジョナサン。しかし、彼と同じく時代に翻弄される男がいた。

その名は…………

25 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/18(日) 01:01:14.67 ID:qzubuJqMo

とあるニュース番組の１シーンにて


「―――それでは、現在地球で一番ホットなニュースをご紹介します」


「昨日、地球標準時間XX:XXＩＳ学園の入試試験中　日本在住、日本人の"少年”が誤って
　ＩＳを起動してしまうアクシデントが発生しました」

「現在、ご存知の通りISは女性以外は装着不可とされて来ましたが――――」

「ＢＣＰのＡＰ隊ではでは、現在隊員の都合上最新型のＥＭＰＳが採用されており――」

「ＩＳＰＡ（宇宙推進事業団）からは調査の声が―――」

「今一度宇宙開発計画の見直しが検討されています。以上、ＢＢＣからカレン・北条がお送りしました」

26 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/18(日) 01:03:12.69 ID:qzubuJqMo

そして…ＩＳ学園　テレビのニュースを深刻な顔で女性が一人

千冬「……」

山田「お、織斑先生！元気を出してください！」

千冬「なんだ……山田君か……はぁ…」

ジョナサン「どうやら、かなり重症みたいだな。気持ちはわかるけど」

千冬「お前に何がわかるんだ。言ってみろ……」

適当なことを言うなと言わんばかりな顔をする千冬

ジョナサン「少し前までは俺の顔が全国ネットで連日放送されてたんだぜ。流石に気が滅入るさ。
　　　　　　まぁ、ここ（ＩＳ学園）にいたお陰で安全は守られていたんだがな」

山田「そ、そうですよ！イングラム先生の言った通りですよ！ココに居れば一夏くんも安心です！」

思わず同意する真耶

千冬「だから、頭が痛くなるんですよ　山田先生」

ＩＳは女性しか使えない……だから女子高のＩＳ学園。男が入学なんてもっての外だ。

しかし、一夏を危険に晒す訳にはいかない。弟なのだから尚更な話だ

27 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/18(日) 01:03:54.16 ID:qzubuJqMo

ジョナサン「しかし、女子高に男子が入学か…………羨ましい限りだな」
ぼそっと本音が漏れてしまうジョナサン





千冬「今何かいったか」

ジョナサン「いやべつに」

28 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/18(日) 01:05:55.28 ID:qzubuJqMo

そして、初日　教室前まで千冬と一緒に付いていくジョナサン

職員会議が入っていて忙しかったのだ。

どうやら、山田先生が自己紹介をしているらしいのだが……



千冬「馬鹿者！自己紹介すらも出来ないのか貴様は！」

早速後ろから怒鳴りつける千冬

一夏「げぇっ、ヴォエヴォーダ！」

千冬「誰が特殊部隊の母だ！」



山田（特殊部隊の母？二人は何を話しているんでしょうか？）

箒　（どちらかと言えば シャラシャーシカ の方がイメージ的にあってるような……）

千冬「何か言いたいことがあるのか？篠ノ之」

箒「い…いえなにも……」

サディストな拷問狂と同じ……とは死んでも言えない箒だった

29 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/18(日) 01:06:46.50 ID:qzubuJqMo

千冬「ゲフン まぁ、自己紹介は後でいいだろう。それより、もう一人副担任を紹介したいのだが」


女生徒「え？山田先生とあともう一人先生がいるんですか？」


山田「え…は、はい！実は、ちょっと事情がありまして……男の先生が一人いらっしゃるんですよ」


一夏（男の先生か……この状況ではありがたいな…）


千冬「では、どうぞ入ってきてくれ」


扉が開かれる

30 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/18(日) 01:11:04.69 ID:qzubuJqMo

ジョナサン「俺の名前はジョナサン・イングラムだ。ソコにいる山田先生と同じく君たちの副担任としてサポートしていく。
　　　　　　何か困った時は気軽に相談してくれ。出来る限りはの事はするさ」

ジョナサンの自己紹介に聞き入る生徒達。「ジョナサン・イングラム」この名前にどこか聞き覚えがあったのだ。

その時、一人の生徒がハッと声を上げ、おずおずと質問する

女生徒Ａ「あのう…もしかして……あの、ポリスノーツのジョナサン・イングラムですか？」

教室の中でもチラホラと息を呑む音がする。どうやら、気がついたらしい。

ジョナサン「ああ、そうだ。確かに俺はポリスノーツとして活動していた……昔の話だがな」

女生徒「「「……」」」


ジョナサン「ど、どうかしたのか？何か問題でも…」


女生徒達「「「キャー！！！！」」」



女生徒Ａ「すごいわ！本物のポリスノーツよ！初めて見た！」

女生徒Ｂ「歳は！今何歳なんですか！？」

女生徒Ｃ「恋人は！？好きな人は居るんですか！？」

生徒達からの質問はキリがない。結局この騒ぎは千冬が鎮めるまで続いた

31 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/18(日) 01:15:18.98 ID:qzubuJqMo

ジョナサン（一時は心配したが、好意的みたいで安心した）

一夏「すごいな。教科書で見た通り本物だ……小学生の頃は宇宙飛行士に憧れてたんだよなぁ」

隣の席の女子「一夏君はポリスノーツに憧れてたの？やっぱり男の子だね」

一夏「当然だろ！男だったら大抵は皆そうだろ！」

隣の席の女子「そ…そうなんだ…へぇ……」


箒（随分と若いな……本当に本人なのか？）

32 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/18(日) 01:16:18.92 ID:qzubuJqMo

そして、３時限目
千冬「よし、授業を開始する……と、その前に代表を決めねばな」

クラス代表　一言で分かりやく言えば「クラス委員長」だろうか。少し違う気がしないでもないが

再来週に控えてあるクラス対抗戦（リーグマッチ）。それに、出場するためこのクラスの代表を決めなければならないのだ

千冬「と、こんなカンジだが…誰か立候補者はいないのか？推薦、他薦でも構わん」

どうやら、誰も立候補する人間はいないらしい。まぁ、皆"彼”に期待しているのかもしれないが

33 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/18(日) 01:17:09.74 ID:qzubuJqMo

女生徒「はいは〜い私は織斑一夏君を推薦しま〜す」

やはり来たらしい
当然と言えば当然だろうか

一夏「えっ？俺？　ちょ、ちょっと待て千冬姉俺は別に気に参加するつもりは……」

と、ここまで言いかけた一夏であったが、千冬の鉄拳制裁を食らってしまったため口を噤んだ。
推薦　他薦はＯＫとは言ったが　降りることは許していない千冬だった


ジョナサン（恐らくこのまま一夏で決定だろうな……）

周りに「自分は不適任だ！」賛同を求める一夏であったがそんな面白そうなことに反対するわけもない
このまま決まりそうな雰囲気だったその時

34 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/18(日) 01:17:55.49 ID:qzubuJqMo

セシリア「ちょっと待ってください！こんな人選納得ができませんわ！」

突然声を荒げるセシリア……一体何が不満なのだろうか。

セシリア「何の経験もない初心者を代表にするなんてクラスの恥ですわ！
　　　　　この、セシリア・オルコットこそクラス代表に相応しいはずです！」

ジョナサン（男の痛い所を強烈に突く発言だな……ホント）



ジョナサンの考えている事はともかく……セシリアの発言は妙に的を得ていた
確かに、男はこの学校では珍しいのだが……人一倍注目されるが故に
悪印象が過剰に広まりやすいのだ。まぁ、周囲の評価なんて気にしていない人も多いと思うが

セシリア「大体、こんな東の片田舎に住む事自体、十分な屈辱だというのに……」

一度、ヒートアップしたセシリアの口は止まらない。流石は、イギリス人というべきか…罵倒のセンスがキレてる

セシリア「野蛮な男のお守りだなんてゴメンですわよ！ポリスノーツなんて老害もいいとこですわ！
　　　　　一体何時の話をしていらっしゃるのかしら？理解に苦しみますわね」

流石のジョナサンもこの発言には、キレそうになってしまう。だが、ここで怒ってはならない。
それでは、本当に教師失格だ。ジョナサンはどちらかと言えば感情的な部類の人間だが、理性と頭を働かせるだけの知性は持っていた。
元エリート警官は伊達ではないのだ


だが、思わぬところから反論の発言が飛んできた

一夏「はっ！世界一のメシマズ国家の人間に言われたくはないけどな」

35 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/18(日) 01:18:51.49 ID:qzubuJqMo

セシリア「なっ！何を言ってますの！貴方私の故郷を馬鹿にしているんですの！」

一夏「先に侮辱したのはお前のほうだろ！同じ島国なのにどうしてあんなまずい飯なんだろうな！
　　　」

この世界には勝者のいない戦いというものが存在するのだが……お国自慢対決などその最たる例だろう
相手の国を聡した時点で多分負けである


こうなってしまった以上、これ以上は不毛である

千冬「そこまでだ！来週第三アリーナを使いそこでどちらが代表に相応しいかを見極める
　　　続きはそれまでおあずけだ！いいな！」

セシリア「望むところですわ！」一夏「ちふ……織斑先生がそう言うんだったら」

ジョナサン「山田先生……俺達居る意味ないんじゃ……」
山田「そんな事無いですよ……イングラム先生……多分」

36 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/18(日) 01:19:19.56 ID:qzubuJqMo

ジョナサン「で？実際一夏は勝てると思うか？俺としては……勝って欲しいところなんだが」

あの騒動があった後千冬に質問してみるジョナサン。何故、決闘なんて方法を採用したか
気になっていたのだ

千冬「勝てるさ一夏なら…絶対」

妙に地震に満ち溢れた返事ををする千冬。絶対って……そこまで確信しているのか？
負けたらどうするんだ


千冬「負けるわけ無いだろう……何故なら――」


　　何故なら一夏は…………私の弟なのだから

37 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/18(日) 01:19:56.44 ID:qzubuJqMo

そして、試合終了後


山田「ええと、シールドエネルギーが０になってしまったので」

山田「この勝負　勝者　セシリア・オルコットさんです！！」




ジョナサン「」

千冬「」



ジョナサン「ま、まあ気にするな…………こんな日もあるって…な？」

38 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/18(日) 01:20:35.96 ID:qzubuJqMo

結局、クラス代表決定戦はセシリアの勝利となってしまった。まぁ初心者の一夏にしては健闘たところだろう
それで、このまま、クラス代表はセシリア・オルコットになってしまうと思っていたのだが……


ジョナサン「辞退するだって！それは……またどうして？」


セシリア「いえ、あのギリギリの勝利では私の勝ちとは誇って言えませんわ。潔く辞退することにしましたの」


そう言って去っていくセシリア。心なしか顔を赤くしていたような気がする





ジョナサン（青春ってわけか……）

無性にモスレムに火を付けたい衝動に駆られる春の日差しであった

39 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/18(日) 01:22:19.44 ID:qzubuJqMo

以上、投下終了です。

チョットだけ後日談を追加

40 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/18(日) 01:23:06.14 ID:qzubuJqMo

セシリア「あ、あのぅ……イングラム先生……その……」


そして、放課後ジョナサンの元へやってきたセシリア。モジモジしてなにか言いたそうだ

ジョナサン「どうかしたのか？キミらしくないなセシリア。」

その仕草に思わじ唖然としてしまうジョナサン



セシリア「も……」



ジョナサン「も？」





セシリア「申し訳ありませんでしたっ！！！」

41 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/18(日) 01:23:38.92 ID:qzubuJqMo

大声で謝罪したセシリアに若干戸惑うジョナサン。思い当たる節といえば……あの時か？
ジョナサン「別に気にしてない。それくらいで一々腹をたてるほど子供じゃないしな。こんなでも教師なんだぜ……一応」

流石に老害扱いは初めてだったが、怒りよりも悲しみのほうが大きい。
戸籍上はかなり歳を食っているが肉体はまだ若いころのままなのだ




セシリア「で、ですが！」

ジョナサン「分かったよ。そこまで言うなら……そうだなぁ」

ジョナサン「じゃ、俺と一回デートするってのはどうだ？」

セシリア「へ！？　そ…それ本気で言ってらっしゃいますの？」

ジョナサン「ああ　モチロン本気だけど？」



セシリア「ふ…っ不潔ですわ！！　生徒に手を出すなんて！　それに私には心に決めた人が……」

突然のナンパ？に戸惑うセシリア


ジョナサン「冗談だよ　ちょっとからかっただけさ。気にするな」
セクハラと訴えられても仕方が無いだろう


セシリア「あ〜もう！　やっぱりあなたは最低ですわ！これで失礼します！！」

真剣に謝罪しようとしたのに冗談で返されて憤慨するセシリア。怒りながら立ちさって行く

42 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/18(日) 01:24:35.17 ID:qzubuJqMo

ジョナサン「ちょっといいか！？」
立ち去るセシリアを呼び止めるジョナサン


セシリア「……今度は何ですの？」
イライラしながら一応は振り返ってみる


すると、心なしかニヤニヤしながら

ジョナサン「一夏の事……立場上、応援はできないが頑張れとだけ言っとくよ！」



セシリア「ッッ！失礼します！」

顔を真っ赤にして立ち去るセシリア。






ジョナサン「これでいいだろ…………千冬」

43 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/18(日) 01:25:40.77 ID:qzubuJqMo

千冬「教師としては失格だが……お前にしては上出来かもしれないな。」

柱の影からゆっくりと出で来る千冬。全部見ていたようだ

ジョナサン「先生も大変だな……」

遠い目をしながらしみじみと答えるジョナサン。彼にもあんな頃があったのだろうか



千冬「まったくだ」

同じく遠い目をしながらの千冬。大人になりつつある弟の人間関係を考えているようだ。
嬉しくもあり、悲しくもある……といったところか

44 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) ：2011/12/18(日) 01:26:03.78 ID:qzubuJqMo

千冬「ああ、それから…」
ゆっくりとジョナサンに近づいてくる千冬

ジョナサン「ど…どうかしたのか？」

その顔が徐々に顔に近づいていって……





千冬「仕事中は名前で呼ぶな 織斑先生と呼べ。バカモノ」

出席簿で軽く叩かれてしまった

ジョナサン（地味に痛いな……コレ……）

出席簿で叩かれたというのに、ジョナサンは僅かばかりの笑を浮かべていて……

去っていく千冬の顔も心なしか微笑んでいる用に見えたのだった

45 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]：2011/12/18(日) 01:43:31.47 ID:qsmwCrCIO

生徒目線からだと伺えない千冬姉の弟デレが見れるのが非常にｲｲ！

46 ：SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]：2011/12/18(日) 21:49:51.74 ID:HkbcXTY3o

良い!これ良い!

47 ：1 ◆Nyc/Q7kUqI [sage saga]：2011/12/19(月) 19:14:00.85 ID:V+yYBlWKo

おまけ追加


「そういえばみんなって何処のメーカーのスーツを着てるわけなの？」

「私はトクガワ製かな〜日本人の体型に合ってるんだよねえ〜」

「まぁ…やっぱりトクガワ社が一番無難でしょうね……」


一夏「？　何の話をしているんだ」

箒「ＩＳスーツのブランドの話じゃないか？まぁ…一夏には関係のない話だろうな……」


一夏「まぁ…な　でも、トクガワ社ってあの…トクガワ製薬のか？」

箒「それだけじゃないぞ。現社長はイングラム先生と同じ……」


一夏「ポリスノーツ…………か」

48 ：1 ◆Nyc/Q7kUqI [sage]：2012/01/09(月) 03:35:07.08 ID:ppLnRHpPo

生存報告
今書いてます

49 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]：2012/01/09(月) 17:39:23.72 ID:IRItBo3so

続き待ってるよ！

50 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) ：2012/01/10(火) 01:58:27.47 ID:l2LklCjyo

それでは、投下します

51 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) ：2012/01/10(火) 01:58:58.51 ID:l2LklCjyo

　　　　　　　　　　　　　　自動復帰装置


　　　　　　　　　　　　　　　見る　　　←
　　　　　　　　　　　　　　　見ない

　　　　　　　　　　　これまでのあらすじを見ますか

52 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage saga]：2012/01/10(火) 01:59:46.08 ID:l2LklCjyo

　　　ＡＣＴ１
「ＩＮＦＩＮＩＴＥ ＳＴＲＡＴＯＳ」―――――――――――――――――――――
　織斑一夏は男でありながらISを動かしてしまった。そのニュース瞬く間に前世界に
広がってしまう。そんな彼の身を案じた政府は彼をＩＳ学園に入学させることを決定
した。
　だが、そんな一夏の事を気に入らないセシリアは彼と喧嘩になり決闘を始める。結
果はセシリアの勝利であったが、これを機に彼女は自分の考え方を改めた

そして、ジョナサンは教師としてやるべき事を果たせたのだろうか？

53 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [saga]：2012/01/10(火) 02:00:42.70 ID:l2LklCjyo

「ここがＩＳ学園……」



「待ってなさいよ一夏

54 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [saga]：2012/01/10(火) 02:01:24.33 ID:l2LklCjyo

あの…クラス代表決定戦の結果……結局セシリアは辞退してしまった。


当の一夏はと言うと「クラス代表にはなりたくない」の一点張りであったのだが
千冬の「敗者に発言権はない」の一言の前には何も言えず、嫌々だが、了承した。

そして、今はクラス代表決定祝のパーティー。主役である一夏は勿論のこと

彼にご熱心な、少女達も同じく言わずもがなである。

55 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [saga]：2012/01/10(火) 02:01:59.69 ID:l2LklCjyo

さて、そんなクラスの生徒たちの喧騒を離れ、我々教師たちはどこにいるのかといえば


ジョナサン「パーティーには参加しなくていいのか？早く行かないと終わっちまうぜ」


千冬「バカを言うなイングラム。そんな暇があったらさっさと手を動かせ」


ジョナサン「はいはい、分かりましたよっと」

今教師組は、積み上げられた書類に目を通し、報告書を完成させる作業をしている。
学校の教師は暇なようで案外ハードな仕事なのだ。ロス市警にいた頃よりキツイかもしれない

本来ならばジョナサンのような人間が働ける職場ではないのだ
ブリュンヒルデ万々歳といったところか


千冬「……お前私を馬鹿にしているのか？」

山田「お、落ち着いてくださいっ織斑先生！イ、イングラム先生もですっ！」

56 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [saga]：2012/01/10(火) 02:03:03.23 ID:l2LklCjyo

ジョナサン「分かってるさ。しかし……ねぇ…」

折角美味しいものが食べられるんだ、パーティーにも顔を出したかった……と、ボヤくジョナサン


千冬「それはダメだ。私達が行けば気を使わせてしまうだろう……こんな時ぐらい羽を伸ばさせてやれ」


まぁ、千冬の言っていることにも一理あるだろう。ブリュンヒルデだけならともかく元ポリスノーツ
プレッシャーがあるかもしれないな

つまり、それは……


ジョナサン「美味い料理を食えない原因の半分は、俺にあるってわけか」

千冬「そして、もう半分の原因は私にあるってわけだ」


千冬と思わず顔を見合わせにやりと笑ってしまった。


まあ、こんな日もありなんだろうな。今日はビールでも飲んでぐっすり寝るとしよう


…………ノンアルコールなのがひどく残念だったが

………
……
…

57 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [saga]：2012/01/10(火) 02:03:47.30 ID:l2LklCjyo

静かな、暖かい朝だった。ロスにいた時の不規則な生活もここでは無縁の出来事のようだ。
重たいまぶたを無理矢理開け、ベットから体を起こす。時間的にも余裕はまだまだある。
本当はもう一眠りしたかった所なのだが

ジョナサン「……千冬にどやされる前に職員室へ行くか」



もしかしたら、千冬はロス市警時代の上司より恐ろしい存在かもしれない
面倒事は御免だ。この生活も慣れれば結構イイものだからな

58 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [saga]：2012/01/10(火) 02:04:15.86 ID:l2LklCjyo

職員会議を終わらせ教室への道を急ぐジョナサン。他の教師陣と比べ歩みは比較的ゆっくりだ
通常は担任が新人であることが多く、副担任がベテランであることが比較的多い。
新人に経験を積ませ、教師として成長させるためだ。ベテラン教師のサポートも忘れてはいけない

だが、ジョナサンは新人どころかそれ以前の問題、もう片方は逆にサポートされている始末

ジョナサン（まあ、俺としては仕事が減って好都合なんだけど）


これは、千冬には絶対に言えないな

59 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [saga]：2012/01/10(火) 02:06:51.22 ID:l2LklCjyo

そんなコトを考えている内に教室へたどり着いたジョナサン。なんだか騒がしいようだが
何かあったのだろうか

ジョナサン（相変わらずだな……また、一夏辺りがやらかしたのか？）

？「ち、千冬さん……」
教室を覗いてみると、見慣れない生徒が叱られているようだ。顔が凄まじく真っ青だ
気の所為だろうか、十分に気持ちが伝わってくるようだ。君の気持ちが凄く分かる


千冬「織斑先生だココではそう呼べ。それからイングラム先生……後で話がある」

ギロリと此方を睨む千冬
すっぽかすなんて考えるなよ？もし忘れたら殺す…そんな言葉が聞こえたような気がした



千冬「おい、お前は私を何だと思ってるんだ……まぁいいSHRの時間だ。静かにしろ時間厳守だ」
………
……
…

60 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [saga]：2012/01/10(火) 02:07:54.12 ID:l2LklCjyo

その後、こってりと絞られたジョナサン。話題を変えるために先程の生徒の事を聞いてみると
千冬「あいつは凰 鈴音。一夏の古い友人だ」

どうやら、隣のクラスの転校生らしい。なるほど……道理で見かけない訳だ

千冬「職員会議で話していただろう、聞いてなかったのか？」

聞いてなくて悪かったな……だから、睨むのをやめてくれ怖いから


千冬「そう思ってるのなら反省したらどうだ？無理な話かもしれないが」

流石は千冬、話が分かってるじゃないか

千冬「そう言うと思ったよ……懲りないヤツめ」
………
……
…

61 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [saga]：2012/01/10(火) 02:20:59.47 ID:l2LklCjyo

それから、何事も無く時が過ぎていった。

強いて言えば二組のクラス代表が変更されたくらいだろうか、一体２組で何が？

山田「クラス対抗戦に備えてじゃないですか？多少、私情が入り交じっているようですけど……」

ジョナサン「……アレは、多少ってレベルじゃないと思うんだが」

生徒の複雑な恋愛事情。これも、青春の１ページなのだろうか？

ジョナサン（俺もあんな生活をしたかったよ）

山田「？ 」

62 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [saga]：2012/01/10(火) 02:21:30.83 ID:l2LklCjyo

そして、クラス対抗戦当日 第一試合　織斑一夏VS凰 鈴音　
学校唯一の男子である一夏。当然のことながらゴシップ等の根も葉もない噂話は多い
その一夏と痴話喧嘩もどきをしていたのだから、皆の注目を集めない訳が無い

会場は大いに盛り上がっていた。


そして、試合開始のアラームが鳴り響く

63 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [saga]：2012/01/10(火) 02:22:51.44 ID:l2LklCjyo

ジョナサン「攻撃が見えないんじゃ避けようがないな……一夏は大丈夫なのか？」
砲弾も砲身も見えない敵の武器。避けるのは容易ではないだろう

千冬「見えないからといって避けられない訳ではない……アレを見てみろ」

アレ？アレって……目の錯覚だろうか？



ジョナサン「…………見たことの無いISが会場に居るんだが」

64 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [saga]：2012/01/10(火) 02:23:43.70 ID:l2LklCjyo

会場内に響き渡る悲鳴と警報

山田「た、大変ですっ！会場内に不審なISが一体侵入しましたっ！わ、私はどうすれば」

千冬「落ち着いてください山田先生。既に救援を要請済みのようだ。時期に片が付くはず……」
どんな時でも冷静さを失ってはならない。

ジョナサン「……状況は思ったより悪いようだぜ、これを見てくれ」

遮断シールドレベル４その上アリーナ内の全障壁が封鎖。救援部隊の突入はほとんど不可能といっていい
３年の精鋭たちがクラックを試みているようだが……それまで二人が保つだろうか

背後で箒とセシリアが声を荒らげている。内容から察するに、急いで一夏を助けに行きたいのだろうが
だが、教師としてはそれを認める訳にはいかない。

今やるべきこと。自分が出来る事をやらねばならない。

その時である。ふと、篠ノ之箒と目が合った。

65 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [saga]：2012/01/10(火) 02:29:35.87 ID:l2LklCjyo

箒「……」

互いに何も言わずに目を合わせる。彼女を見ていると、若いころの自分を思い出してしまう

そして、

ジョナサン「自分ができる最大限のことをすればいいんじゃないか？篠ノ之」

箒「っ……いいんですか？先生」
想定外の発言だったのだろうか、表情が崩れる箒。自分でもこんな事を言っていいものかと思う
教師としては失格だろうが……

ジョナサン（もし俺がその立場だったら規則なんて気にしないだろうしな……警官時代が懐かしい）

箒「あ、ありがとうございます！イングラム先生」

そして、誰にも気が付かれないように行動する箒。だが、その途中でこちらに近づいてくる。何かあるのだろうか
ジョナサン「どうかしたのか？できれば協力してあげたいんだが……後が怖いからなぁ」

箒「いえ……ただ」



箒「篠ノ之ではなく名前で呼んでください。苗字で呼ばれるのはニガテなんです」

ジョナサン「分かった。頑張れよ……箒」

彼女なら大丈夫だろう。

66 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [saga]：2012/01/10(火) 02:30:17.61 ID:l2LklCjyo

その後、織斑一夏の活躍により不審なISは破壊された。
途中、実況席のマイクが生徒に奪われるといったハプニングがあったが、ほとんど
負傷者が出なかった事は、不幸中の幸いと言えるだろう。


しかし、この事件に使用されたISには不明な点も多く、現在情報規制が為されているようだ

67 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [saga]：2012/01/10(火) 02:32:35.81 ID:l2LklCjyo

そして、

ジョナサン「無人型のIS……明らかなオーバーテクノロジーじゃないか！一体何処の誰が？」

千冬「いや、大体の検討はついている……こんな事ができる奴は限られているさ」

訳あり気な顔の千冬。なにか知ってるのだろうか

聞いてみたかったが……何故か、やめておいたほうがいいような気がした。


謎のISの出現　悪意をもって襲ってくるのか……それとも、他の思惑があるのか
物語は、まだまだ始まらない
ACT１　終　次回へ続く

68 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [saga]：2012/01/10(火) 02:33:42.42 ID:l2LklCjyo

急ぎ足で投下終了
ココからはおまけを少しだけ投下します

69 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [saga]：2012/01/10(火) 02:35:23.71 ID:l2LklCjyo

一人の女性が街を歩いている。その顔に刻まれた深い皺からは、流れ行く時代の重みが感じられる
しかし、年をとったとはいえ女でなくなったわけではないようだ。
若さは失ったものの、美しさを保つことを生き甲斐にしているのだろうか

？「久しぶりだわ……この街もずいぶん変わってしまったのね」

OLA （オールドLA）かつてはロサンゼルスと呼ばれていたこの土地も、度重なる異常気象、環境汚染に悩まされ
本当のロスは別の場所に移転してしまった。地域の治安も悪化していくばかりである

こんな場所に住むのは、余程の物好きなのか……この土地に愛着を持っているかであろう

70 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [saga]：2012/01/10(火) 02:36:01.19 ID:l2LklCjyo

？「私って嫌な女よね。でも、あなたしか頼れる人はいないの……」




ごめんなさいジョナサン


その呟きはOLAの街に消えていった……

だが、彼女の問いに答えるべき人物は、ここにはいない

71 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]：2012/01/10(火) 22:55:41.82 ID:rP9tmpmRo

投下乙

72 ：VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]：2012/02/18(土) 20:34:44.03 ID:GahvzJrqo

おいっ！いつまで放置しておくつもりだ？