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Steins;Stratos Final - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2011/12/28(水) 17:38:56.83 ID:juiq2pcYo

下記スレの続き。

Steins;Stratos X
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1323692197/

最後なのでテンプレなどは無し。

sage進行。

まとめとかには乗りたくない人です。

ひっそりと終わる最終スレです。

あとちょっとです、ご愛読ありがとうございました。
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諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714136403/

少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

2 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/28(水) 18:14:34.75 ID:BKdtx/2uo
>>1
乙!
ついにfinalかー。早く続きを読みたい!
3 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/28(水) 19:13:47.19 ID:0iGDty3Uo
感慨深いな
駆け抜けてくだされ
4 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/28(水) 20:06:44.23 ID:27arqS12o
いちおつ
更新を確認するのがもう日課になってる
5 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/28(水) 20:30:49.14 ID:VTm7m4Z80
>>1
finalだからwktkが止まらん
6 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 08:29:38.42 ID:huujR6Yso
finalとか泣ける
7 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 09:00:45.56 ID:PpiqMq/AO
がんばれ
8 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2011/12/29(木) 11:36:17.89 ID:dNEQQ7Zro
トリップが漏れて変わってますが>>1です。

お陰様で前スレ終わりました。
今年度の投下はもうありませんが、よろしくお願いします。

このスレで終了します。
おそらく、500も行かずに終わるかと思いますが最後まで頑張るます。



皆様、良いお年を。
前スレでもアナウンスしましたが、しばらくお家をあけるので更新は来年以降で。
9 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage saga]:2011/12/29(木) 11:36:50.42 ID:99+h2PH20
エル・プサイ・コングルゥキタ!!
これで勝つる
10 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 11:42:57.48 ID:7QdyJshTo
熱い展開だな
wwktkが止まらん
11 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 12:02:29.20 ID:kveB3JkOo
すごい緊張感とゾクゾクする鳥肌
これこそシュタゲだよな
12 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 12:04:31.16 ID:V8y9TSuWo
なんという極悪なヒキ
これで正月明けまでおあずけだとう……
13 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 13:08:28.21 ID:07mtO+cIO

鳥肌と歓喜で涙目になった
年明けの投下が待ち遠しい
14 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 13:31:07.19 ID:z9zjHIR6o
厨二病が行き着きすぎてカッコ良過ぎるぞ
何故だか画面がぼやけて見える
15 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 13:46:49.08 ID:sOq/PIQIO
かっこよすぎて泣きそうになった乙
16 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 14:19:25.73 ID:/aFlTBhL0
きてたああああああああ!!!
なんというバード肌!
楽しみに舞ってる。
良いお年を!
17 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 15:08:53.80 ID:C+H/1IZ0o

震えた
18 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 15:18:32.54 ID:XzSnNAZOo
19 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 15:48:46.55 ID:IJ5wR3w2o
いちおつ
すでに泣いた。もうほんと大好きだこのSS
20 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 16:47:17.62 ID:873FFfFAO
乙です
鳥肌です

オカリンとずっと一緒に戦ってた石鍵。
ヒロインは石鍵だったのかー
21 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 17:06:09.06 ID:ZYjkOzvuo
>>20石鍵とクリスとはハーレ厶物だったのか
22 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 17:56:28.94 ID:0O39mLSfo
おそらく500も行かないってまだスレ半分近くあるのかよ
楽しみだな
23 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 18:25:57.57 ID:MhvGiwWIo
やっべ、どきどきしてきた
これが恋か……
24 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 18:38:46.58 ID:lBO6epyQ0
なんてとこで引きやがるww
この厨二くささがシュタゲの魅力ってのをよく理解してらっしゃる!

それにしても前回の投下で思ったことだけど、ドームの周囲でドンパチやってても全く気付かない警備って・・・
街狙われたらひとたまりもないのな、ISの世界ってww
25 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 18:53:12.83 ID:zOvQ8MWn0
集まってるISだけで国落とせるレベルだろ
警察役に立つレベルじゃ
26 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 19:08:42.88 ID:R/CrXDkIO
IS学園自体が街外れの孤島でおすし
27 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 19:15:56.25 ID:YEhkaBAVo
フェイリスにIS適応があったのは何の伏線でもなかったのかな
28 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 20:10:18.95 ID:sV2Pkb+DO
誰か漫画化してくれ
29 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 20:26:51.49 ID:msG9M+E8o
なんかオカリンの気持ち考えると泣けてきたんだが…
ここでレイニー止めとは殺生ですよ、作者さーん!
30 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 23:04:58.44 ID:rRXdnOxV0
うはぁぁぁ
31 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 23:33:33.89 ID:UaTfg5qO0
鳥肌が立ちすぎてヤバイww
来年の更新が今から待ち遠しいぜ・・・
32 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 23:37:59.56 ID:pNazMGng0
前スレでシュタインズゲートの文字見たらPCが滲んでみえたぜ
33 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 01:33:57.91 ID:Vq9KqS+IO
やべぇ、「スカイクラッドの観測者」が脳内再生されて鳥肌がああああああ
34 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 07:41:16.93 ID:z8SnnnjDO
石鍵たん「ワンオフだせるよ! 音声入力っ! 音声入力っ!」
35 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 10:20:21.23 ID:tC7Pe61q0
かっこよすぎて中二病再発しそう
36 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 18:33:13.68 ID:cuA4CQTSo
やべぇぇぇぇぇぇ!!!!
テンションがおかしすぎて世界がヤバい!
37 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) :2011/12/30(金) 23:07:11.06 ID:bEUBaqZh0
※このスレは基地外が住み着いています
38 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 23:57:35.08 ID:4in7fjCDO
>>37
>>1はsage進行を希望なんだ……其処のところよろしくな
39 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 00:45:27.27 ID:KNo9ShuDO
うおおー、やはり石鍵さんはオカリンの心強い味方だった。
一万時間かけてでもオカリンの頼みに応える石鍵さんまじオカリン
40 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 02:37:04.12 ID:HQyQO/Glo
でも岡部がタイムリープありで
石鍵と出会ってから
まだ416日しか経ってないんだな
41 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 02:40:04.64 ID:/7yWkrWP0
ぬるぽ
42 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 02:51:13.66 ID:mHLR2hgWo
ガッ
43 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 03:14:22.65 ID:X9lfWnedo
あの未来からのメールがなくても該当時間になれば能力解放されてたんだろ
あのメールになんの意味があったのか
44 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 07:24:54.11 ID:gW6rSE5AO
心が折れずに済んだとか?
45 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 07:52:38.92 ID:kdqQ4O0IO
>>43
アドレス:キーワード
46 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) :2011/12/31(土) 13:05:39.13 ID:igIt81ieo
未来岡部も例の時間に能力解放を経験しているはずだよな
それなのにメールを送ってくるって事は失敗したということ
失敗したのにメールの内容が「稼働時間を見ろ」
また失敗するんじゃね?
47 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 13:06:14.73 ID:igIt81ieo
おっとsage忘れたすまん
48 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 13:24:38.10 ID:yUUzXKDZo
未来岡部も2010/12/24 19:26にメールを受け取ったからじゃないの?
無意味に過去を変える必要ないし
49 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 13:25:33.07 ID:hPg9Uanro
どうやってメール送ったんだかな
50 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 16:59:42.84 ID:FgJlX8BIO
>>46
ノベル版オカリンみたいな感じなんじゃない?
51 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/01(日) 00:50:23.09 ID:P200p4e+0
>>1
あけおめ!
52 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/01(日) 01:06:47.95 ID:tdWl1M9a0
>>1と皆

あけましておめでとう!
53 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/01(日) 17:00:35.38 ID:KPC9FGtGo
>>1-
明けましておめでとうございます
今年は早々にこのSS終わってしまいそうだなあ…
54 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/01(日) 19:34:50.41 ID:s0id1crIo
皆あけおめですー
今年もよろしくね〜
55 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 00:21:53.97 ID:IRVnqBXKo
あけおめです!
年始からラストスパートがんばってくだしあ><ついに完結で寂しくなるのです...
ああまゆしぃにも希望の光を...
56 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 03:24:14.38 ID:kIEgzOByo
やっと追いついたよ

あけおめです。
57 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) :2012/01/02(月) 14:32:27.47 ID:gURDJzQp0
あけおめ〜。
もうすぐ、終わるとなると寂しくなるな。
58 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 20:05:12.24 ID:uBfrHPsAO
あけおめっ!
59 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 21:56:05.03 ID:hjif6cxro
あけおめことよろ〜!
60 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/02(月) 22:41:50.84 ID:eGshspuyo
アケ・マシテ・オメデトゥ
61 :以下、あけまして [sage]:2012/01/03(火) 18:57:19.48 ID:pH5JqQUyo
正月更新は無い様だな……
62 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:06:01.25 ID:hNk8ho+Ko
あけましておめでとうございます。

>>1です。

日付が変わってしまいましたが、今日中には投稿しに来ます。
63 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 00:14:07.47 ID:yKuDMFgCo
お年玉か、良いこにして待つ
64 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 00:17:09.54 ID:PgKKEw33o
待ってるぜ!
65 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 00:18:59.71 ID:IE3YEWHko
期待
66 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:26:50.96 ID:hNk8ho+Ko
投下しますです。
67 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:27:17.95 ID:hNk8ho+Ko


        エル──



        プサイ──








      ──コングルゥ。
 
 
 
 
68 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:27:47.14 ID:hNk8ho+Ko


 《認証しました》



 《シュタインズ;ゲートを開錠します》
 
 
69 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:28:23.62 ID:hNk8ho+Ko


 ──ギコン。


岡部『……』

 “ソレ”が何時からあったのかは解らない。
 機体を覆うように、幾つかの歯車が自転している。

 認証とともに歯車が不規則に動きだした。
70 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:28:54.12 ID:hNk8ho+Ko
 
岡部『な────』

 まばたき。
 ぱちりと瞼を閉じ、開けた時には景色が違っていた。

 永遠と続く闇。
 暗く、果てしないどこまでも続く広大な黒。

 その黒のキャンバスを彩っていたのは星々であった。
 岡部の覗く光景、それは誰しもが想像する“宇宙”のソレである。
71 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:29:24.33 ID:hNk8ho+Ko

 一夏は。

 紅莉栖は。

 亡国機業は。

 首を振り、体を捻ってもどこにも見当たらない。
 それどころか、音まで無くなっていた。
72 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:29:50.82 ID:hNk8ho+Ko

 この場所この空間がどういったものか理解出来ない。
 本当にあの一瞬で宇宙まで来てしまったのか。

 それとも自身の意識だけが、この空間に来てしまったのか。
 理解が追いつかなかった。

岡部『これは……』
73 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:30:23.52 ID:hNk8ho+Ko

 奇妙な物に目が行き着く
 それはとても巨大で、巨大すぎる為に目に入っていても気付けなかった。

 始まりの見えない宇宙の端から、終りの見えない宇宙の端まで伸びている。
 縦なのか、横なのか。

 それすらも判別し難いほどの長大さ。
 岡部は本能的にそれがなにかを理解した。
74 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:30:55.27 ID:hNk8ho+Ko

岡部『世界──線』

 それは、一本の線だった。

 目を凝らす。
 ハイパーセンサーが起動し、その巨大ななにかをズームアップした。

 巨大な一本線のように伸びるなにか。
 しかし、良く目を凝らすとそれらは一本一本が糸のようにか細いものの集合体であることが解る。
75 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:31:22.72 ID:hNk8ho+Ko

 その数は億……京……澗を越え那由他。
 無量大数と言っても問題は無い。

 端があるのであれば、全ての始まりが。
 端があるのであれば、全ての終りが。

 恐らくは全てがこの線上に存在する。
 呼ぶ人が呼べば、これは“アカシックレコード”とも呼べるものでもあった。
76 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 00:31:42.35 ID:PjZ3ZgfTo
舞ってる
77 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:31:51.28 ID:hNk8ho+Ko

岡部『…………』

 岡部は圧倒されていた。
 世界線を海と例えるなら、岡部の大きさはミジンコ程度であろうと。

 ISの視覚補助が無ければ、それが一本の線であることすら解らなかったかもしれない。
 そんなものに岡部は今、対峙していた。

 ──フィィィィィィィィ。

 機体が唸りを上げる。
 岡部が戸惑っているのを他所に“石鍵”はフル稼働し続けていた。
78 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:32:26.90 ID:hNk8ho+Ko

岡部『どうしろと……言うのだ……』

 ココが何処なのか。
 何をすれば良いのか。

 岡部は未だに理解していない。
 けれども“石鍵”は動き続ける。

 岡部に流れ来る情報。
 “パラダイム・シフト”で得られたそれを簡略化し、岡部の脳に送り込む。
79 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:32:49.88 ID:hNk8ho+Ko

岡部『……』

 ──ごくり。

 ノドを鳴らす音が自身に響く。
 届いた情報。俄かには信じられないものであった。

岡部『……』
80 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:33:17.39 ID:hNk8ho+Ko


 《該当ケースを発見しました》


 岡部の意思を汲み取り“石鍵”がアナウンスする。
 準備は整っていた。

岡部『……』
81 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:33:45.30 ID:hNk8ho+Ko

 これが本当なら。
 本当にそんなことが出来るのなら。


 ──2人を救える。


 例えそれが、理を外れたものであっても。
 神を冒涜するものであったとしても。
82 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:34:14.51 ID:hNk8ho+Ko

岡部『……2人を、救えるのなら』


 迷う理由などなかった。
 
 
83 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:34:41.85 ID:hNk8ho+Ko



 ──────。





 ────────────。





 ──────────────────。
 
 
 
84 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:35:13.41 ID:hNk8ho+Ko


 ─全学年個人別トーナメント会場─


 ──ギィィィィィン!!!

オータム『ッチィィ! 邪魔くせぇ餓鬼がぁぁ!!』

箒『紅莉栖! 無事かっ!?』

紅莉栖「う、うん」
85 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:35:47.62 ID:hNk8ho+Ko

 箒の視界に入った“アラクネ”と“紅莉栖”。
 やつ等の性格を考えれば、人質を取ることを汲み取れた。

 一夏とアイコンタクトを送りあう。
 任せた、と言われた気がした。

 “二段階瞬時加速”-ダブル・イグニッション-を発動し“アラクネ”の元へと突進する。
 間一髪のところで、毒牙から紅莉栖の身を防ぐことに成功した。
86 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:36:10.05 ID:hNk8ho+Ko

箒『貴様等の好きにはさせん……!!』



一夏『へへっ……どうした、凶真にやられたのが響いているのか?』

エム『……』

 全てのビットを落され、エムの武装は“スターブレイカー”とピンク色に光るナイフだけになっていた。
 “スターブレイカー”のエネルギー残量も残り少ない。
87 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:36:36.75 ID:hNk8ho+Ko

 “白式”のエネルギー量も心許ないが、まだ戦える。
 “石鍵”が事前に“サイレント・ゼフィルス”のビットを全て落してくれていたお陰であった。

スコール『2人とも、聞こえる? 撤退よ。奪ったはずのバリアーコントロールが何者かに奪い返されたわ』

エム『奪い返された……?』
88 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:37:03.18 ID:hNk8ho+Ko

 耳を疑うかのようにエムが聞き返す。
 IS戦闘もそうであるが、諜報活動もスコールは超がつく一流である。

 こういった工作で引けを取るはずが無い。

スコール『口惜しいけれど、世界最高クラスのハッカー……いえ、技術者かしらね。
     それが横槍をいれてきたようなの。私では歯が立たないわ、撤退よ。急いで』

エム『……』

一夏『むっ……!』
89 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:37:35.13 ID:hNk8ho+Ko

 エムの苛ついた雰囲気を感じ取ったのか、一夏は“雪片弐型”を構えなおす。
 しかし、エムは一瞥をくれるだけで“瞬時加速”を行い“紅椿”の元へと移動してしまった。

一夏『箒ぃー!! そっちへ行った!!』

箒『なっ』

 ──ガキィィィィイ。

 加速を利用した蹴りで“紅椿”を吹き飛ばす。
 反応が遅れた箒は“サイレント・ゼフィルス”のスピードが乗った蹴りを思い切り食らってしまった。
90 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:38:03.62 ID:hNk8ho+Ko

エム『聞こえたな。撤収する』

オータム『ッチィ……』

 “スターブレイカー”の出力を極限にまで高める。
 それを天に翳し開け放った。


 ──キィィィィィィィィィィィイイイン!!!!!!!!
 
 
91 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:38:35.60 ID:hNk8ho+Ko

 耳を劈く大轟音と共に、これまでに見せた最大出力の砲撃を見せた。
 -星を砕く者-その名に恥じぬ破壊力。

 リミッターを外したその一撃で“スターブレイカー”はライフルとしての機能を失い鉄塊になってしまった。
 その代償に、再び機能を取り戻した会場を覆うバリアーに機体が通れるほどの穴が穿たれる。

 ジ・ジ・ジと放電を響かせ、穿たれた穴を修復しようとまたその空間へエネルギーが供給され始めた。
 
92 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:38:57.96 ID:hNk8ho+Ko

エム『塞がる前に出る』

オータム『ッケ』

 ガシッ、と“アラクネ”の両肩を掴み“瞬時加速”を起動する。
 後ろから一夏が迫ってきたが、それを振り切りエムはドームから脱出した。
93 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:39:24.64 ID:hNk8ho+Ko

一夏『ちっくしょう……逃がしたか……』

箒『一夏!』

一夏『おう、無事か?』

箒『あぁ。こちらは大丈夫だ。それより──』

一夏『凶真。凶真だ!』
94 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:39:50.97 ID:hNk8ho+Ko

 2人で視線を地上へと向ける。
 視線の先にはISが強制解除され、意識を失った岡部倫太郎が居た。

 紅莉栖がよたよたと駆け寄り、岡部の頬を叩いているのが見える。
 一夏と箒も頷き岡部の元へと集った。
 
95 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:40:31.20 ID:hNk8ho+Ko

紅莉栖「岡部! 岡部しっかりしてよ!」

 ぺちぺち。
 意識を取り戻させようと、頬を叩く。

 その力が段々強くなっていく。
96 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:40:55.15 ID:hNk8ho+Ko

紅莉栖「ねぇ! ねぇってば!!」

 ばちばち。

紅莉栖「起きなさいよ……ねぇ!」

 ばちん!
97 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:41:21.14 ID:hNk8ho+Ko

一夏「ひぃっ」

箒「……」

岡部「んぐぁぁぉ!?」

 痛みにより引き戻される意識。
 岡部の左頬は真っ赤に腫れあがっていた。
98 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:41:58.35 ID:hNk8ho+Ko

一夏「ISの強制解除を受けただけだから、意識を無くしただけだったみたいだな」

箒「生身の状態で流れ弾に当らなかったのは不幸中の幸いだ」

紅莉栖「無茶すんなって何時も言っとろーが! 心配させんな……」

 紅莉栖は両目に涙を溜め、怒りと安堵で体を震わせている。

岡部「あ……あぁ……」

 首を振る。
 戦いでの疲労感、そして“運命探知の魔眼”-リーディング・シュタイナー-の発動により、意識も朦朧としていた。
99 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:42:36.10 ID:hNk8ho+Ko



 ──そうか。



 ──俺は。



 ──救うことが出来たのか。

 
 
 
100 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:43:07.86 ID:hNk8ho+Ko
 
紅莉栖「っちょ、ここでまた寝るか」

 再び目を閉じる岡部。
 がぁがぁと寝息を立てている。

一夏「俺も、何かすっげー疲れたよ」

箒「またイベントが中途半端になってしまったな……」

一夏「ははっ。そう言えば、まともにイベントが出来たのって殆ど無いな」

箒「笑い事では無いだろう……」
101 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:43:30.96 ID:hNk8ho+Ko

 ──いちかさーん!!

 ──いーちかーっ!!

 ──いちかー!!

 ──いちかっ!!

一夏「おっ、あいつ等も出てきたか」

箒「うむ」
102 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:44:02.21 ID:hNk8ho+Ko


 12月24日。
 全学年個人別トーナメントは、横槍によって中止となってしまった。

 奇跡的に死傷者は0。
 ドーム天井の穴や、リンク・客席の損害のみ。

 たった2戦しか行われないまま幕を閉じることとなった。


 終わる24日。
 紅莉栖の膝の上、心地良く眠る岡部の寝顔はとてもやすらかなものであった。

 
103 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:44:29.01 ID:hNk8ho+Ko

 
……。
…………。
………………。


束「ほわー!! ちょーあぶねー!! ねっ! ねっ! 危なかったよね!?」

くー「ファインプレーです」

 寝巻きに着替え、巨大なウサギのぬいぐるみを抱える束。
 その表情は一仕事してやったぜ、といったものだった。
104 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:45:03.07 ID:hNk8ho+Ko

束「束さんが歯を磨き忘れてベッドから戻ってきたから良かったようなものの、あれはまったくちょーやばかったね」

くー「バリアーの権限を奪回したお陰で、彼女等は撤退を余儀なくされたのでしょう」

束「はー、グッジョブグッジョブ。束さん良くやった、気が聞く娘さんだね」

くー「お疲れ様です」

束「よーうし、寝直すよ。くーちゃん!」

くー「お供します」

 薄暗いラボの中。
 2人は寝室へと足並みを揃えてとけていった。
105 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 00:45:37.18 ID:hNk8ho+Ko
おわーり。
お久しぶりでございました。

新年もよろしくお願いいたします。
106 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 00:47:28.95 ID:IE3YEWHko
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/01/04(水) 00:47:38.26 ID:THD30B9N0
乙、今年もよろしく
108 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 00:52:49.39 ID:hgEAerPW0
1乙
109 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 01:25:43.39 ID:GOz8rBr+0
間に合わなかったああああああと宇宙刑事オカリンになってもうたああ

http://wktk.vip2ch.com/dl.php?f=vipper30228.jpg
110 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 01:40:20.87 ID:MIuNyCPd0

絵がグレンラガンぽく見えるwwwww
111 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 01:40:24.78 ID:j/CFMYojo
乙〜
112 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 02:15:47.83 ID:1SW3MJoIO
113 :以下、あけまして :2012/01/04(水) 03:54:25.71 ID:/e9mgdrM0
乙。
強制解除って事はオカリンがISに乗れなくなったりして。
114 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 06:29:57.21 ID:s8jAxXXSO
それはないだろ
設定的に考えれば意識を失えば強制解除が発生するし
乗れなくなるエンドはなんか物悲しいからオカリンには頑張って欲しい
115 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 09:56:17.21 ID:CfWXIO2K0
束の発言と世界線の描写からしてオカリンは再び未確定の世界線に戻ったっぽいから乗れなくなる理由がないだろ。
116 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:35:12.85 ID:hNk8ho+Ko
>>1です。

投下しますです。


>>104  ↓つづき↓
117 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:35:31.75 ID:hNk8ho+Ko


 12月24日から幾日かが経過した。

 何事も無かったように、聖夜が終り。

 何事も無かったように、年末が過ぎ。

 何事も無かったように、年始が過ぎていった。

 穏やかな毎日が過ぎる。
 けれど、岡部の心には澱のようなものが溜まっていた。
118 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:36:02.46 ID:hNk8ho+Ko

 聖夜におこった出来事。
 “石鍵”から流れ込んできた情報。

 信じられない。信じ難い。
 在り得ない。そんな馬鹿な、と問答を繰り返していた。
119 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:36:31.72 ID:hNk8ho+Ko

紅莉栖「三が日を過ぎるとお餅も飽きるわね……」

一夏「だなぁ。餅の在庫があるからって、メニューの殆どが餅関係じゃな」

 食堂。
 大晦日、カウントダウンからの初詣を織斑家で過ごした以外は、殆どのメンバーが学園で時を過ごしていた。
120 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:37:01.16 ID:hNk8ho+Ko

 クリスマスパーティーから続き、カウントダウンパーティー。
 学園でささやかに催された年始の出し物。

 そのどれもを専用機持ちの面子で楽しんだ。
 1月4日。

 明日からは通常授業の始まりである。
121 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:37:37.36 ID:hNk8ho+Ko

セシリア「あら。私はこのお餅と言うのが気に入りましたわ」

ラウラ「雑煮、汁粉、きな粉餅。なるほど、効率的にカロリーが摂取出来る優れた食品だな」

シャル「お餅はカロリー高いもんね。マッチ箱くらいの大きさで、ご飯だとお茶碗一杯あるんだって」

鈴音「じゃぁセシリアは毎回どんぶり飯ってことね」

セシリア「……」

 カタン、と箸を椀に置くセシリア。
 年末年始とかけて訓練も無く、ただ食べて遊んで眠る生活。

 ウェイトが気になっていた。
122 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:38:03.27 ID:hNk8ho+Ko

セシリア「わ、わたくしはちゃんとウェイトコントロールを行っているので問題ありませんわ。
      それより箒さんの召し上がりっぷりは少々度が過ぎているんじゃありませんこと?」

箒「私は問題無い。毎日食べた以上に体を動かしカロリーを消費しているからな」

セシリア「……」

一夏「箒は食った以上に体を動かすからな、昔っから体重気にしたこと無かったよなぁ」

箒「う、うむ……その、なんだ。一夏も、ふくよかな体よりは引き締まった体の方が良いだろう……?」

一夏「ん? そりゃ、太ってるよりは引き締まってる方が健康だろ」

箒「だっ、だな! うむ、うむ」

セシリア「……」
123 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:38:34.65 ID:hNk8ho+Ko

 何時も通りのやり取りを見て、紅莉栖が苦笑する。
 この光景が彼女の日常になりつつあった。

岡部「……」

紅莉栖「ん? ちょっと、どうしたの?」

岡部「あぁ、いや。休みも終わると思ってな……」
124 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:38:56.42 ID:hNk8ho+Ko

 熱いほうじ茶を啜りながら岡部が答える。
 ここ最近の岡部はどうもおかしい。

 少なくとも紅莉栖の目にはそう映っていた。

一夏「明日からまた授業かー」

鈴音「気を引き締めなさいよね。あんた毎日お風呂入りまくって蕩けきってるんだから」

一夏「年始と言えば風呂だろ」
125 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:39:23.70 ID:hNk8ho+Ko

 年始と言えば風呂。
 1月1日の初詣帰りに、一夏の提案でスーパー銭湯へと行った。

 男女混浴、水着着用での入浴とあり紅莉栖は渋っていたがそれも今となっては思い出であった。

シャル「日本では年始イコールお風呂なんだね」

ラウラ「1年間の垢を洗い流すと言って、年末にも風呂だと言っていたな」

セシリア「日本人のそう言った感性はとても素晴らしいですわ」

一夏「だろ? いやー、風呂って良いよなぁ」

鈴音「いや……」

箒「それは一夏だけの常識だ……」
126 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:39:50.07 ID:hNk8ho+Ko

 わいわいと続く談笑。
 岡部は微笑みながらその光景を傍観する。

 楽しくもありもの悲しさもある。
 自分は本来、ここにいるべき人間ではないと。

 自分の居場所では無いと、今でははっきりと言えた。
 しかし、そんなことを言葉に出来るはずもない。
127 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:40:16.90 ID:hNk8ho+Ko

 ただただ現状を受け入れ、このまま楽しく時を過ごす。
 それが岡部の下した決断であった。

 もう、自分勝手になにかを変え、誰かを傷つけることなどしたくは無かった。

 
……。
…………。
………………。


 ─第1アリーナ整備室─
128 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:40:48.85 ID:hNk8ho+Ko


 食事を終え、紅莉栖の提案でISの整備を行うことになった。
 明日からは授業が始まる。

 昨年の試合以降、ISを起動する機会も無く放ったままであったので整備が必要だった。

紅莉栖「んーっと、得に問題は無さそうね」

岡部「……」

紅莉栖「“蝶翼”の封印パッチも生きてるし、稼働率も問題無しっと……」

岡部「……」
129 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:41:15.22 ID:hNk8ho+Ko

 “単一仕様能力”-ワンオフ・アビリティ-は鳴りを潜めていた。
 それどころか、稼働時間までデータ上で改竄を行っている。

 そう言うことに“石鍵”がしていた。
 紅莉栖ですらソレに気がつけないでいる。

 データ上“石鍵”のスペックは12月24日のまま、更新が無い。
130 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:41:42.56 ID:hNk8ho+Ko

紅莉栖「よし、よし……よしっっと。オールグリーン、問題無しね」

岡部「そうか」

紅莉栖「……ね、ねぇ岡部」

岡部「ん?」

 ISの展開を解除し、機材を片付けはじめている岡部に紅莉栖が声を投げかけた。
 その声はどこか遠慮がちである。
131 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:42:12.75 ID:hNk8ho+Ko

紅莉栖「あの日、言ったこと。ISには乗りたくないって」

岡部「24日か……?」

紅莉栖「うん」

岡部「それがどうかしたか……?」

紅莉栖「今でも変わらない?」

岡部「……そうだな」
132 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:42:39.36 ID:hNk8ho+Ko

 ほんの少しの沈黙の後。
 重々しく肯定する。

 本来、岡部はISに乗る人間では無い。
 そして偶然にも得てしまった能力。

 望む、望まぬに関わらず一個人が。人類が得て良い物では無い。
 答えは変わらない。

 岡部はISに乗ることを望んでいなかった。
133 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:43:07.45 ID:hNk8ho+Ko

紅莉栖「だよね……」

岡部「あぁ。しかし、付き合うしかないのだろう。コイツと……」

 指に装備された無機質な指輪をさする。
 “石鍵”の待機状態であるそれは冷ややかな質感を保っていた。

紅莉栖「方法が無い訳じゃないの……」

岡部「……なに?」

紅莉栖「ISはね、一応規定で健常者にしか搭乗が許されて無いのよ。調べれば簡単に解る事だから言うけど」

岡部「……」
134 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:43:34.45 ID:hNk8ho+Ko

 これは紅莉栖からの釘刺し。
 もとい、お願いであった。

 手や足に障害があれば、ISには乗らずにすむ。
 万が一、岡部が精神的に追い詰められその思考に辿り着いたとすれば……。

 紅莉栖の心配も頷ける。
135 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:44:04.41 ID:hNk8ho+Ko

岡部「……心配をかけさせたな」

 ぽん、と紅莉栖の頭に掌を乗せる。
 自分を心配する少女の心遣いが嬉しかった。

紅莉栖「こっ、子供扱いすんな!」

 頭を撫でられるのは正直に気持ちよく、嬉しかった。
 しかし、子供扱いされているようで複雑な気持ちになる。

 昔、本当に子供だった頃は父親に頭を良く撫でられたなと思い出した。
136 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:44:33.96 ID:hNk8ho+Ko

岡部「明日からは新学期だ。また忙しい毎日が始まるな……」

紅莉栖「そっ、そうね……」

 火照った顔を隠すように、そっぽを向いて返事をする。
 明日からのことよりも、早く顔のコンディションを整えることに専念したかった。

 
……。
…………。
………………。
137 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:45:06.10 ID:hNk8ho+Ko


 ─1月5日・1年1組教室─


 ──わいわい、がやがや。

 これまで実家に帰っていた生徒らが教室で新年の挨拶を交わしていた。
 女子高生の華やかさが教室内を満たす。
138 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:45:32.83 ID:hNk8ho+Ko

一夏「いやー、短い休みだったな」

岡部「冬季休みなどこんなものだ」

 机に肘をつき、顔を乗せる。
 恐らくは毎日の入浴効果だろう、珍しく一夏の顔が一番正月の気だるさを引きずっていた。
139 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:46:00.19 ID:hNk8ho+Ko

一夏「……それにしても、なんかざわ付き過ぎて無いか?」

 ──ざわざわ。

岡部「……む。確かに、他のクラスの女子達も何人か出入りしているようだな」

 ざわつく教室内。
 喧騒の中から幾つかのキーワードが耳に飛び込んでくる。
140 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:46:28.20 ID:hNk8ho+Ko


 ──えっ、専用機!?


 ──男!? 男!?


 ──国は? どこ?
 
 
141 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:46:56.04 ID:hNk8ho+Ko

一夏「おいおい、マジかよ……」

岡部「どう言うことだ?」

紅莉栖「何か、転入生が来るっぽいわね」

 後ろから紅莉栖が顔を出す。
 女生徒達の会話を総合すると、1年1組に専用機持ちの転入生が来るとの話題だった。
142 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:47:23.85 ID:hNk8ho+Ko

箒「専用機持ち……? またこのクラスにか?」

セシリア「しかもこんな時期に……異常ですわね」

 騒ぎを耳にした箒たちも一夏の机へと集まりだす。
 考えられない事態である。

 1組に7機目のIS。
 “石鍵”“白式”“紅椿”“蒼雫”“疾風”“黒雨”。
143 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:47:55.77 ID:hNk8ho+Ko

 専用機を受け持っていないクラスを考えれば、異常事態であることは誰の目にも見て明らかであった。
 がやがやとクラス内のボリュームはどんどんと上がっていく。

 ──静かにしろ!!

 ピタリ。
 静寂が訪れる。
144 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:48:18.22 ID:hNk8ho+Ko

 良く通った綺麗な声。
 指示を送るのに適した司令官向きの声の主。

 それはこの学園で最も恐ろしく、強く、美しいと言われる“織斑 千冬”のものであった。

千冬「HRの時間だ。席に着け。他のクラスの者もさっさと自分のクラスへと戻れ!」
145 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:48:50.04 ID:hNk8ho+Ko

 蜘蛛の子を散らすように退散する生徒ら。
 千冬に逆らってまでこの場に留まる理由は何1つなかった。

 千冬と真耶が教室に入る。
 教壇に立ち、声を発した。
146 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:49:12.08 ID:hNk8ho+Ko

真耶「えーっと、皆さん明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いしますね」

千冬「今年も例年と変わりなく鍛えてやる」

真耶「それでですね……えーっと……」

 真耶の口が篭る。
 言い難そうに、困惑した表情を浮かべている。
147 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:49:38.60 ID:hNk8ho+Ko

千冬「転入生を紹介する」

真耶「と、言う訳なんです……」

 千冬と真耶も困惑していた。
 この時期に転入生。

 しかも、専用機持ちである。
 1年1組に配属される理由も明かされていない。
148 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:50:05.27 ID:hNk8ho+Ko

 いきなりの転入。
 謎だらけも良い所であった。

 ──はい! 先生、転入生は男子ですか?

千冬「女子だ。そう、ぽんぽんとISを起動出来る男がいてたまるか」

 肩を落す女生徒たち。
 一抹の期待が霧散した。
149 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:50:32.92 ID:hNk8ho+Ko

千冬「入れ」

 ──ガララッ。

 ドアをスライドして、教室内へと歩を進めてくる女子。
 空気が固まる。

岡部「ぁ……」
150 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:51:05.70 ID:hNk8ho+Ko

 教壇に立ち、その少女が微笑んだ。
 髪を一本のおさげに束ねているのが印象的である。

千冬「自己紹介をしろ」

 ──はい。

岡部「……」
 
151 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:51:33.34 ID:hNk8ho+Ko







 ──阿万音 鈴羽です。皆さん、よろしくお願いします。








 
152 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:52:01.94 ID:hNk8ho+Ko
 
 次にその会合を果たすのは2017年。

 そうであるべきだった。

 そうあるはずの未来だった。

 けれど、岡部の前に現れた少女は“阿万音 鈴羽”と名乗りを上げていた。
 
153 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/04(水) 11:52:31.27 ID:hNk8ho+Ko
おわーり。

ありあとやんした。
154 :以下、あけまして :2012/01/04(水) 11:54:59.61 ID:IGm2rTzDO
1乙!
鈴羽きたあああああ!
155 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 11:55:45.50 ID:xXZDVj+So
1乙!
鈴羽は覚えてるんだろうか
156 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 12:01:05.19 ID:NC3aDHjjo
乙!


やっぱり例によって

岡部「何が始まるんです?」
鈴羽「第三次大戦だ」

になるんかな
157 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 12:12:36.52 ID:aRvo3FNmo
またお使いにきたのか
158 :以下、あけまして :2012/01/04(水) 12:30:57.93 ID:duhnKyyAO
乙乙

まあ来ちゃうよねえ、鈴羽
159 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 12:38:11.82 ID:DzrhwJcp0
というか既に大戦の前哨戦やってるようなもんだしな。
160 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 12:49:33.30 ID:/mFZXWIso
流し読みしてて一瞬鈴羽が男子として転校してきたのかと思っちまったぜ
兎にも角にも乙!
161 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 12:50:16.21 ID:0KhoO0WDo
フェイリスかと思ったわ
162 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 12:55:57.93 ID:rneBmS5B0

オカリンの苦難はまだまだ続くようだ・・・
163 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 13:16:17.29 ID:tAz/3JeIO
乙です
まだ終わりじゃないんだな
164 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 14:40:44.52 ID:Tp9wsTeco

今は世界線すら操れるからオカリン本人が狂わない限り無敵じゃね?
165 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 15:31:24.36 ID:4+oaxRCqo
この状態でメカリンになったらどうなることやら
166 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 16:08:09.64 ID:BPWP3F5IO
                   ∧∧∩
                   ( ゚∀゚ )/
             ハ_ハ   ⊂   ノ    ハ_ハ
           ('(゚∀゚ ∩   (つ ノ   ∩ ゚∀゚)')
       ハ_ハ   ヽ  〈    (ノ    〉  /     ハ_ハ
     ('(゚∀゚∩   ヽヽ_)        (_ノ ノ    .∩ ゚∀゚)')
     O,_  〈                      〉  ,_O
       `ヽ_)                     (_/ ´
   ハ_ハ            鈴羽キターーー          ハ_ハ
⊂(゚∀゚⊂⌒`⊃                       ⊂´⌒⊃゚∀゚)⊃
167 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 18:39:06.87 ID:zVOG3ZLbo
第3部開始ですねわかります
168 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 19:22:13.63 ID:yKuDMFgCo
石鍵にまだ解放されてない部分ってありますか、ISの仕組みはよく知らないんだ
169 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 23:00:58.99 ID:PgKKEw33o
おつー

途中で あっこれ鈴羽だなって予感したら的中したwwwwwwww
鈴羽は今回なんのためにきたのだろうか...
170 :以下、あけまして [sage]:2012/01/04(水) 23:37:02.34 ID:KAKdYRWD0
これSG世界線だから鈴羽いてもおかしくないんじゃね?

だってほらなんか他の世界線の干渉?を受けないとかなんとかいってたし
171 :以下、あけまして [sage]:2012/01/05(木) 00:44:16.88 ID:DcCqL5rHo
ダルに子供がもうできてここまで育ったという計算になるぞ。
172 :以下、あけまして [sage]:2012/01/05(木) 00:44:42.59 ID:0M7HHdmj0
バリアーの権限を奪回したのはダルかと思ったよ…
173 :以下、あけまして [sage]:2012/01/05(木) 01:01:00.31 ID:SV8UKHUZo
ただ単純にSG世界線でタイムマシンが開発された場合と、石鍵はあくまで2人が生きている世界線に跳んだだけで
これからまた別の世界線に跳ぶ場合と考えられるんじゃないかと
174 :以下、あけまして [sage]:2012/01/05(木) 01:07:16.70 ID:/pwpjT6Io
175 :以下、あけまして [sage]:2012/01/05(木) 06:23:34.21 ID:3h6hhGmh0
おさげの女! おさげの女じゃないか!
http://wktk.vip2ch.com/dl.php?f=vipper30333.jpg
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/01/05(木) 10:59:55.20 ID:khhXuezR0
>髪を一本のおさげに束ねているのが印象的である。

一本なの?
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2012/01/05(木) 12:12:31.97 ID:zoBXq4CJ0

新学期スタートは第2期が始まったって感じだわ
>>172
俺も思ったwww
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/06(金) 09:15:54.84 ID:wJ3Gnly4o
>>1&絵師乙!
がんがれー
179 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 14:57:44.52 ID:CvR1RNgFo
>>1です。

投下します。
180 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 14:58:20.29 ID:CvR1RNgFo
>>152  ↓つづき↓



 衝撃の再開も束の間。
 再び岡部の前に現れた“阿万音 鈴羽”と会話をする時間など無かった。

千冬「午前中はISの実施訓練を行う。年末年始で鈍った体を今日一日で元に戻せ」

真耶「はい。と言う訳で皆さん、着がえてアリーナに集合ですよ。HRは終ります」

一夏「凶真、急ごうぜ」

岡部「あ、あぁ……」
181 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 14:58:47.03 ID:CvR1RNgFo

 視線は鈴羽に釘付けである。
 何故、いま鈴羽がこの時代に居るのか。

 髪型が微妙に違って居るが、間違いようも無い。
 ラボメンNo.008の“阿万音 鈴羽”である。

 “橋田 至”の娘。
 過去、未来からやってきた戦士。
182 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 14:59:18.82 ID:CvR1RNgFo

岡部「(どう言うことだ……)」

 嫌な予感しかしない。
 胃の中から熱いものが込み上げてくる。

 全て終わった。
 解決した。

 そうじゃなかったのかと、心に溜まっていた澱が舞い上がり始めていた。
183 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 14:59:45.02 ID:CvR1RNgFo


 ─第1アリーナ─ 


真耶「各自“打鉄”に搭乗し、スパーリング。専用機持ちは模擬戦を行います」

千冬「年末年始でどれだけ腕が錆び付いたか見せて貰おうか」

 千冬が品定めをするように、専用機持ちの顔色を物色する。
 そんな中、挙手をする者が居た。
184 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:00:11.96 ID:CvR1RNgFo

千冬「ん? どうした、ボーデヴィッヒ」

ラウラ「教か……先生。転入生も専用機を持っているとのことですが」

千冬「ん。あぁ、そうらしいな。だろう、阿万音?」

鈴羽「はい」

 いきなりの転入。
 当日になりソレを知らされた千冬と真耶。

 鈴羽が専用機を持っていると聞いてはいるが、その実態は知らずにいた。
 余りにも謎が多すぎる転校生の扱いに、千冬自身も戸惑っている。
185 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:00:38.21 ID:CvR1RNgFo

ラウラ「でしたら、実力の程を見せて頂きたいかと」

千冬「……そうだな。では阿万音。ボーデヴィッヒ。この両名で模擬戦を行う」

ラウラ「ハッ!」

鈴羽「了解」

 黒い雨。“シュヴァルツェア・レーゲン”を展開するラウラ。
 “打鉄”で訓練行っていた生徒たちも、手を止め鈴羽に注視する。

 右手中指に嵌められたリング。
 どうやらソレがISの待機形態であるようだった。
186 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:01:16.18 ID:CvR1RNgFo

ラウラ『むっ……』

岡部「……」

紅莉栖「嘘……」

 高速の瞬時展開。
 その展開速度は岡部のそれと同格だった。
187 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:01:49.94 ID:CvR1RNgFo

千冬「似ているな……」

真耶「えぇ……」

 鈴羽が呼び出したIS。
 そのフォルムは“全身装甲型”のISであった。

 違いと言えば“石鍵”は武装さえ呼び出さなければ小さなウイングスラスターが背部に2基搭載されているのみ。
 それに比べるとIS特有の巨大な装備が何点か宙を浮いていた。
188 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:02:24.29 ID:CvR1RNgFo

鈴羽『“FG205 3rd EDITION Ver4.62”……行くよ!!』

岡部「……FGだと」

 一気に加速し宙を駆ける鈴羽。
 衆人環視の中、“黒い雨”との戦いが始まった。


……。
…………。
………………。
189 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:02:49.26 ID:CvR1RNgFo


ラウラ『ッチィ!!』

 打ち放つレールカノン。
 音よりも衝撃が先行する。

 弾丸が音速を超えている証であった。

鈴羽『おっと! 当らない当らない!』

ラウラ『疾い……機体制御の上手さは倫太郎以上。速さはシャルロットを越えている……コイツ……』

千冬「強いな……」
190 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:03:27.10 ID:CvR1RNgFo

 鈴羽は未だに攻撃態勢をとっていない。
 ラウラの出方や武装などをチェックしているだけであった。

鈴羽『(師匠もこの時代じゃまだまだだねー)』

ラウラ『埒が明かんな……』

 両肩部に配置されている武装から射出される数多のワイヤーブレード。
 手刀ブレードを起動させ、スラスターを吹かし一気に間合いを詰め込む。
191 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:03:58.43 ID:CvR1RNgFo

鈴羽『ニッ』

 鈴羽が笑う。
 先行していたワイヤーブレードが“FG”へ直撃した。

ラウラ『っ!?』

 “黒い雨”の機体バランスが崩れる。
 それまで装備されていた物が強制解除されていた。
192 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:04:21.57 ID:CvR1RNgFo

鈴羽『またつまらぬものを繋げてしまった……』

 鈴羽の手に握られているもの。
 それはまるで、ワイヤーブレードを一本の束に纏め上げたような鞭状の武器だった。

鈴羽『ばーい五右衛門っっ!』

 突如表れた鞭を振るう。
 巻き上げられた“黒い雨”はそのまま大地へと投げ捨てられた。
193 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:04:48.12 ID:CvR1RNgFo

ラウラ『ぬぅぅっっ!』

鈴羽『行くよ師匠!』

 鞭を投げ捨て、意識を集中させる。

 両肩部に浮いていた巨大な武装がニ分割された。
 それは形を変え、腕を象る。

 その姿はまさに阿修羅。
 6本の腕を携え地上に突き刺さった“黒い雨”の元へと邁進する。
194 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:05:14.33 ID:CvR1RNgFo

鈴羽『もしかしてぇぇ────』

岡部「オラオラ……ですか……」

鈴羽『オラオラですかーっ!?』

 降り注ぐ拳の雨。
 ラウラは咄嗟に腕を突き出し“AIC”を起動した。
195 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:05:52.56 ID:CvR1RNgFo

鈴羽『“AIC”の弱点は多量の集中力が必要であること。任意の物しか停止出来ないこと。おいで──』


 ──“泣き濡れし女神の帰還”-ホーミング・ディーヴァ-──


ラウラ『がっ……』

 後方に落ちていた鞭が“黒い雨”に被弾した。
 対角線上には“FG205”が。
196 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:06:18.68 ID:CvR1RNgFo

 -ホーミング・ディーヴァ-。それは“五右衛門”で生成した装備を手元に呼び寄せる能力。
 明後日の方向から浴びせられた衝撃にラウラの集中力は途切れる。

鈴羽『隙ありっ!』

ラウラ『────っっ』

 遠慮無しに叩き付けられる剛拳乱舞。
 寸分違わぬ精度で全ての拳が“黒い雨”を暴力の渦へと巻き込んでいった。
197 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:06:54.66 ID:CvR1RNgFo


 ──そこまで!!


 ぴたり。
 6本の腕が稼動を止める。

 千冬の、担任の声が試合を遮った。

千冬「ご苦労。力量の程は解った」

鈴羽「ぷふー」

一夏「マジかよ」
198 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:07:21.97 ID:CvR1RNgFo

箒「ラウラが一方的に……」

セシリア「代表クラスの腕前、と言うことになりますわね……」

シャル「あれだけじゃ何とも言えないけど、会長クラスの操縦者かも」

紅莉栖「日本人操縦者であれ程の腕を持っていたら、私が知らないはず無いんだけど……」

岡部「……」

 圧倒的な“阿万音 鈴羽”の実力。
 IS学園1年最強と唄われている“ラウラ・ボーデヴィッヒ”を事も何気に撃破してしまった。
199 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:07:55.03 ID:CvR1RNgFo

ラウラ『きょっ……教官。まだ、やれます……』

 立ち上がるラウラ。
 眼帯に手をかけ“越界の瞳”-ヴォーダン・オージェ-を発動させる。

千冬「無駄だ。お前では勝てない」

ラウラ『なっ……』

千冬「シールドエネルギー残量も残り僅かで、一体なにをするつもりだ」

ラウラ『……』
200 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:08:22.11 ID:CvR1RNgFo

 拳を地面に叩きつける。
 正式な試合でラウラは今まで無敗を誇っていた。

 それがこんな形であっけなく、素性も知れぬ操縦者に敗れるなど屈辱以外のなにものでも無い。

ラウラ『頭を……冷やしてきます……』

千冬「……」

真耶「えっと、それでは皆さん。引き続き訓練の方を──」
201 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:08:57.18 ID:CvR1RNgFo

 
……。
…………。
………………。


 放課後、食堂。
 それは大変な人だかりだった。

 突然の転入。
 専用機持ち。
202 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:09:23.97 ID:CvR1RNgFo

 そして1年最強の“ラウラ・ボーデヴィッヒ”を打ち破った。
 学園全体の興味の対象となる鈴羽。

 1年2年3年と群がる中の中心人物。
 岡部の声をかける隙など無かった。


 ──日本代表なの!?

 ──転入する前までは何してたの!?

 ──“FG”って言ってたけどどこの会社製なの!?
203 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:10:01.51 ID:CvR1RNgFo


鈴羽「あははっ……ごめんね、そう言うの他言しちゃ駄目だって釘刺されてるんだ」

一夏「すげー人気だな」

紅莉栖「そりゃ、あれだけ派手なお披露目をしたらね……にしても、どっかで顔を見た記憶があるような……むぅん」

岡部「……」

シャル「ラウラ、大丈夫?」

ラウラ「問題無い。借りはいずれ返す」
204 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:10:32.53 ID:CvR1RNgFo

鈴音「ラウラが負けたとか未だに信じ難いんだけど……そんなに強かったの?」

箒「練達した操縦者のようだった」

セシリア「えぇ。恐らくは楯無会長と同格……国家代表クラスの力量かと」

鈴音「ふぅん。そんなんが何でこの時期に転入なんてしてきてんのよ……?」

一夏「さぁなぁ……」
205 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:11:06.26 ID:CvR1RNgFo

 一夏たちの会話もやはり“阿万音 鈴羽”に対するものであった。

 ──ガタン。

 岡部が不意に腰を上げる。
 表情は芳しくない。

一夏「ん?」

岡部「少し、席を外す……」
206 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:11:34.69 ID:CvR1RNgFo

 もう我慢出来ない、とでも表せば良いのか。
 岡部はずんずんと歩を進め、人の壁を掻き分け中心部へと突き進んだ。

 ──バンッ!!

 テーブルに掌をたたきつける。
 談笑していた空気が一気に冷え切った。

 開いていた女子達の口が閉じる。
 突如表れた“岡部 倫太郎”の登場に戸惑っていた。
207 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:12:09.92 ID:CvR1RNgFo

岡部「あまね……すずは……」

鈴羽「そう言う君は、おかべりんたろう」

岡部「少し、付き合ってくれないか」

鈴羽「いいよ」

紅莉栖「……」
208 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:12:37.61 ID:CvR1RNgFo

 握っていた箸を落す。
 何が起きたか解らない。

 あの岡部が女子の波を掻き分けて、女子の元へと只ならぬ表情で向かって行った。
 しかも、何やら顔見知りのようである。

 紅莉栖の顔は固まっていた。
209 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:13:29.20 ID:CvR1RNgFo

一夏「えっ。あの2人顔見知りなのか……?」

セシリア「の、ようですわね」

箒「む? 紅莉栖?」

鈴音「おーい、戻ってこーい」

 ぶんぶんと紅莉栖の前で手を振る。
 しかし、反応は返って来ない。
210 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:14:15.89 ID:CvR1RNgFo

岡部「すまん。ちょっと通してくれ……」

鈴羽「ごめんねー」

 2人で食堂を出て行く。
 岡部が鈴羽の手首を握り、引っ張るようにしてその場を後にした。

 ひそひそと噂話が聞こえてくる。
211 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:16:06.90 ID:CvR1RNgFo

 ──えっ、何!?

 ──もしかして、昔の恋人とか?

 ──元カノ!? ありそー!!

 ──告白かもよ!!

紅莉栖「……」

シャル「紅莉栖ー?」

ラウラ「一体どうしたんだ?」
212 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:16:53.39 ID:CvR1RNgFo

 知っているようで知らない。
 岡部の知り合いと言うのなら、もしかしたら一度くらい顔を見たのかもしれない。

 だったら何故、今まで知り合いだと言うことを隠していたのだろう。
 元カノ? なにそれ、怖い。

 畏怖するリア充単語が紅莉栖の鼓膜を振るわせた。 
 
213 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/06(金) 15:18:32.77 ID:CvR1RNgFo
おわーり。
ありがとうございました。

実はもう最後まで執筆完了しています。
せっかくなので、週末にでも……。
今日が金曜日なので、明日。

土曜日の午後18-21時位から投下したいと思います。
約4ヵ月に渡りありがとうございました。

明日の投下量は一応、今日の3倍位あるかと思いますです。
214 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/01/06(金) 15:19:29.02 ID:Aftj95dAo
>>1乙!!
まじでか!超楽しみにしてる!!
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2012/01/06(金) 15:31:01.24 ID:xXrHB6+wo
乙ー  そういう君は〇〇って汎用性いいよねー
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/06(金) 15:57:49.51 ID:DQWl0gAj0
やったぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああ
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/06(金) 16:05:53.94 ID:tU4a2oI8o
35レスもある!やったー!って思ったらあっという間に読み終わってしまった……
乙!明日まで全裸で待ってる!
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2012/01/06(金) 16:18:08.24 ID:tDAE1SZCo
乙‼
鈴羽の『師匠』って未来ラウラのことかぁ。この世界線ではそれなりにラボメン組とIS組の親交は続いてると思っていいのかな?
何にしても、明日が楽しみだぜ!
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/06(金) 16:23:46.36 ID:kdd7U1b00
鈴音と鈴羽って文字にするとガチかぶりww
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/06(金) 16:23:58.30 ID:ejdJwEPbo
岡部と鈴羽の超次元的な模擬戦闘とかあったらよかったな
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(高知県) [sage]:2012/01/06(金) 16:42:39.84 ID:yZRM3jF2o
おつ!
FG204に胸が熱くさせられるな
だーりんのガジェットまであるとは
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/06(金) 17:45:33.74 ID:rCz4SSIVo
ダルはISまで作ってしまうのかスゲェ
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/06(金) 18:55:51.23 ID:2L0HJWjUo

遂に終わってしまうのか…
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/06(金) 20:43:10.44 ID:DViKfIc4o
ダルは本気で天才だからなあ
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/06(金) 21:06:48.47 ID:qDKAKHH5o
なぜだろう?
鈴羽が未来ガジェットの名を言う度に
凄く再生されます
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [saga]:2012/01/06(金) 21:19:51.11 ID:Eaeq3Fdu0

最高だ 、ちょーおもしれーよ!

このSSに出会えたことに感謝するぜ!
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/01/06(金) 21:21:14.34 ID:Js3LTZ2AO
>>226
あげてんじゃねーよカスが
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2012/01/06(金) 21:30:43.96 ID:xXrHB6+wo
反応すんなよ
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2012/01/06(金) 21:57:38.61 ID:z5qPehK+o
>>223
禿同

あと>>1
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2012/01/06(金) 22:17:11.75 ID:rBrX9LDFo
3倍ってぶっちゃけ読むの面d(ry



楽しみにまってますよ
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/06(金) 23:10:14.71 ID:95jNXA9DO
セルンの未完タイムマシンを完全系にしてる天才だから、機構さえ明らかになれば制作は可能だろうな。
さすが少佐に並ぶ格好いい[ピザ]
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/06(金) 23:18:27.24 ID:M2eMCtzf0
この紅莉栖は残念なまま見せ場なく終わっちゃうのかなあ・・・
オカリンの事情に気付くかと思いきやいまだスイーツ(笑)担当だし、今後どうなる。
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/06(金) 23:53:46.46 ID:rD/4bbvd0
うわあああああああああああん寂しいよおおおおおおおと
早くエンドを見たい気持ちの境界線の上にいる
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) :2012/01/07(土) 01:11:54.63 ID:GW1qYvGfo
流れぶった切って悪いけど、弓弦イズルは今何をしているの?
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage]:2012/01/07(土) 01:13:47.99 ID:GW1qYvGfo
すまんミスった
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/01/07(土) 06:02:42.57 ID:eWkwdKX2o
ダルと鈴羽の超優秀っぷりが発揮されて最高に気分がいい!
やっぱメールやそれ以外に関しても色々とラボメンが関わってるのかな
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/01/07(土) 08:38:32.04 ID:h3OdfUPn0
このオカリンはラウラより弱いのか
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/01/07(土) 09:56:48.47 ID:oB/xIcQ6o
鈴羽のISはオカリンのISの改造verなんじゃなかろうか?
とにもかくにも楽しみだ!
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/07(土) 11:58:26.83 ID:pp9eizDj0
このおかりん馬鹿強いはずだよね
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 12:31:43.40 ID:oi/V4ERIO
そういや鈴羽も19才だっけか
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/01/07(土) 14:32:19.83 ID:FloTw5up0
>>1来るかなー
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2012/01/07(土) 14:53:19.10 ID:h00lF+mPo
>>239
強いっつーか、ループ区間内で戦ってきた相手の手の内を知ってるからだと思うけどな。オカリン自身が強くなったのは否定しないけど、普段の実力に反して初見相手は苦手なイメージ。まだまだ他の候補生と比べると経験が少ないと思うよ。それをカバーできる石鍵がバケモノなだけで
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 14:57:31.05 ID:wGbYr79fo
ループ中に千冬さんと何回組み手したと思ってんだ
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/01/07(土) 15:02:17.88 ID:KrVyzfdAO
オカリンはいざという時にやってくれればいいのさ
245 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:13:49.70 ID:atO1eRG7o
こんにちわ。
>>1です。


3倍は長いと言う声を聞きましたので、少しばかり落としていきたいと思います。
長すぎるのは読み難いですよね。
配慮が足りませんでした。
246 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:14:23.14 ID:atO1eRG7o
>>212  ↓つづき↓
247 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:14:52.66 ID:atO1eRG7o


 ──ドンッ。


 壁を叩き付ける。
 廊下の先。

 誰も通らないような人気の無い突き当たりにある空間に、岡部と鈴羽は居た。
248 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:15:26.88 ID:atO1eRG7o

鈴羽「いきなりだね」

岡部「説明しろ」

鈴羽「むぅん……一体何から説明したら──」

岡部「1から全部だ」

 声のトーンは低い。
 岡部に余裕など無かった。
249 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:16:19.13 ID:atO1eRG7o

鈴羽「ココじゃちょっと不味いかな。色々と人に聞かれたら不味いこともあるし」

岡部「……では、先に1つだけ答えてくれ」

鈴羽「どうぞ」

岡部「お前は、俺の知る“阿万音 鈴羽”か?」

鈴羽「答えはノー。違うよ」

 違う。
 目の前に居る“阿万音 鈴羽”は岡部の知る人格では無かった。
250 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:16:51.84 ID:atO1eRG7o

鈴羽「私はこの世界線上から数えて、2036年からタイムトラベルしてきた」

岡部「……」

鈴羽「聞きたいこと。話さなければならない事がいっぱいだね」

岡部「あぁ。山ほどある」

鈴羽「もっと人気の無いところ……特に、君の関係者に聞かれると色々面倒かな」

岡部「助手や……ワンサマー、一夏たちのことか?」

鈴羽「そそ」
251 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:17:24.35 ID:atO1eRG7o

 話しが途切れる。
 何から聞けば良いのか。

 この場所で一体何を話せるのか。
 聞かなければならないことは山積している。

 けれど何から聞けば良いのかが頭の中で宙ぶらりんになっていた。
252 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:18:06.33 ID:atO1eRG7o

鈴羽「それにしても──」

 鈴羽が口を開く。

鈴羽「この時代のご飯は美味しいね! バリエーションもかなり豊富だし、味も申し分ないよ!」

岡部「食事……っっ! まさか……」

鈴羽「ん?」

 なぜそのワードに岡部が反応したのか。
 鈴羽には理解出来なかった。
253 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:18:44.82 ID:atO1eRG7o

岡部「食事だと……おい、まさか普段はろくな物を食べていたとかじゃないよな……?」

鈴羽「えっ、いや別に……どうだろ」

岡部「満足に食事が出来ない世界なのか……?」

鈴羽「あー……うん。まぁ」

 あちゃー、と顔をしかめる。
 まさかこんな話題から話しが繋がるとは、鈴羽からすれば計算外だった。
254 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:19:26.66 ID:atO1eRG7o

岡部「……2036年は今、どうなってるんだ」

 岡部のトーンが一段と低くなる。
 悪い結果と知っていながらも聞かなければならない、そんな心境だった。

 キョロキョロと辺りを見回し、人気が無いことを確認する。
 気配が無いことを確認してから鈴羽は口を開いた。
255 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:19:53.29 ID:atO1eRG7o

鈴羽「第3次世界大戦……57億人が命を落してる」

岡部「……」

鈴羽「私の乗ってるISが最後のISになっちゃった」

 眩暈が岡部を襲う。
 大戦。最後のIS。

 こいつは何を言っているんだ。
256 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:20:19.51 ID:atO1eRG7o

鈴羽「話す順序が狂っちゃった。ミスったなぁ」

岡部「いや、良い……」

 ずるずると腰が砕ける。
 そのまま床に腰を下ろしてしまった。
257 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:20:45.95 ID:atO1eRG7o

鈴羽「今日は1月5日。木曜日……だから1月8日。日曜日に学園を離れてちゃんと話そう」

岡部「……解った」

鈴羽「それまではこの時代を満喫させて貰うよ。また師匠にも会えたしね……」

岡部「師匠……?」

鈴羽「うん。ラウラ・ボーデヴィッヒ。未来では私の師匠なんだ」

岡部「そう……か」
258 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:21:12.49 ID:atO1eRG7o

 鈴羽の口ぶりからすると、ラウラは未来で生きていない。
 そう言うことになる。

 言及する気にはなれなかった。
 
259 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:21:39.11 ID:atO1eRG7o

鈴羽「2日後。私の“伝言”は君に選択を強いることになる」

岡部「……」

鈴羽「それだけは、覚悟しておいて。……ごめんね」

岡部「なぜお前が謝る……どうせ、俺から俺へ宛てたものだろう」

鈴羽「そうだけど……」

岡部「なら問題無い。お前は良くやってくれているはずだ」

鈴羽「えへへ……やっぱり、オカリンオジサンだね……」
260 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:22:13.12 ID:atO1eRG7o

 ほんのりと頬が朱を帯びる。
 歳相応の顔を始めて覗かせた。

鈴羽「それじゃぁ、先に部屋帰るね」

岡部「あぁ」
261 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:22:42.58 ID:atO1eRG7o

 1人になる岡部。
 頭はパンク寸前だった。

 ──俺はまた、間違えたのか?

 あの時、先を見通そうなどとは思えなかった。
 紅莉栖と一夏を死なせたく無い。
262 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:23:13.15 ID:atO1eRG7o

 ただただ、それだけを考えていた。
 でも、それじゃ駄目だった。

 全く関係無い所で世界は動いている。
 回避したはずの第3次世界大戦は勃発し、人類の殆どが死に絶えている。
263 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:23:41.73 ID:atO1eRG7o

 鈴羽は言った。
 最後のISだと。

 2036年にISを操縦しているのは鈴羽だけだと言うことになる。

 一夏は? 箒、セシリア、鈴音、シャルロット、ラウラ……。
 皆、どうなってしまった。
264 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:24:08.72 ID:atO1eRG7o

 聞くのが怖かった。
 楯無は、簪は。

 専用機を持っていたやつ等はどうなったんだと。
 口が裂けても聞くことが出来なかった。
265 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:24:35.83 ID:atO1eRG7o

岡部「くそっ……」

 頭を抱える。
 髪型はくしゃくしゃになっていた。

 体が動かなくなる。
 この日、岡部が自室に戻ったのは消灯時間ギリギリだった。

 声をかける一夏の声も虚しく、岡部は部屋に帰り着くなり深い眠りに付く。
 忘れたい、眠りたいと脳がそう指示していた。
266 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:25:03.40 ID:atO1eRG7o


 ─1月6日 金曜日─


 朝食も取らず直接教室へ行く。
 机に突っ伏している。
267 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:25:39.48 ID:atO1eRG7o

 紅莉栖と言えば、昨日あれから岡部と鈴羽がどうなったのか。
 何を話したのかが気になって気になって仕方ないと言った様子である。

 そんな紅莉栖の心情も他所に、岡部の頭の中は2日後の日曜日で一杯だった。

一夏「凶真、どうしたんだろうな」

紅莉栖「私が知りたいわよ……」
268 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:26:05.30 ID:atO1eRG7o

 席を離れ紅莉栖の横へと陣取る一夏。
 一夏も昨晩からまともに岡部と会話が出来ていなかった。

紅莉栖「なに? 昨日のアレは何だったの……?」

一夏「いやぁ……俺もさっぱり」

紅莉栖「ッチ」

一夏「ッチ、って……」
269 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:26:32.29 ID:atO1eRG7o


 ──おいーっす!!


 明るい声が教室に届く。
 その声の主は話題の転入生である“阿万音 鈴羽”であった。

鈴羽「なに、元気ないじゃん。食堂にも来てなかったみたいだし」
270 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:27:00.15 ID:atO1eRG7o

 ぽんぽんと岡部の背中を親しげに叩く。
 紅莉栖の顔は真っ赤に腫れ上がっていた。

岡部「元気が出るわけ無いだろう……」

鈴羽「うーん。まぁ、そうかぁ……でもご飯は食べないとだよ」

岡部「……解った。昼からはちゃんと取る」

鈴羽「うんうん。戦士は体力が資本だよ」
271 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:27:27.00 ID:atO1eRG7o

 やはりお前は戦士なのだな。
 と、岡部は思ったが口にはしなかった。

一夏「仲良さそうだなぁ……」

シャル「一夏、一夏」

一夏「うん?」

シャル「紅莉栖が白目向いてる……」

紅莉栖「……」
272 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:27:59.27 ID:atO1eRG7o


 ─1月7日 土曜日─


 IS学園にゆとり教育は無い。
 土曜日は午前中のみの授業と、一昔前を思い出させるくみ取りを行っていた。
273 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:28:26.92 ID:atO1eRG7o

 鈴羽も徐々にクラスのメンバーと打ち解け始めている。
 岡部の元彼女説も払拭され、親同士の知り合いと説明し紅莉栖の挙動不審も復活した。

 鈴羽の明るい性格も幸いした。
 一瞬の内に専用機持ちとも打ち解け、食事を一緒に取るようにもなる。
274 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:28:51.29 ID:atO1eRG7o


 ─1月8日 日曜日─


 新年が明けてから初めての休日。
 岡部と鈴羽は事前に外出届を学校側へ提出していた。
275 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:29:33.53 ID:atO1eRG7o

 電車に乗り込む。
 交わした会話は少なかった。

 ぽつりぽつりと出る他愛無い質問。
 それを交互に口にする。
276 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:30:00.32 ID:atO1eRG7o

岡部「そう言えば……」

鈴羽「ん?」

岡部「転入手続きはどうしたんだ?」

鈴羽「あぁ。父さんがちょちょいって……。今の父さんならそれくらい、朝飯前だって威張ってたよ」

岡部「そうか……」

 会話が途切れる。
 明るい話題など出ない。
277 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:30:30.34 ID:atO1eRG7o

鈴羽「ねぇ、今度は私が聞いても良いかな?」

岡部「なんだ?」

鈴羽「君ってISの訓練授業……全然本気で動いて無いよね?」

岡部「……」

 口が閉じる。
 その通りだった。
278 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:30:58.24 ID:atO1eRG7o

鈴羽「“やっぱり”IS嫌いなんだ?」

岡部「“やっぱり”……?」

鈴羽「いや、何でも。一度くらいは本気のオジサンと戦ってみたかったかなって」

岡部「そうか……」

 心が痛む。
 何時以来だろうか、本気でクラスメイトとの戦闘に望まなくなったのは。
279 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:31:24.96 ID:atO1eRG7o

 繰り返した12月24日以前。

 合宿での訓練まで記憶は遡った。
 もう、遠い記憶になりつつある。

鈴羽「ごめん。いらない質問だったね」

岡部「いや……すまん……」 
280 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:32:07.04 ID:atO1eRG7o

 会話が途切れる。
 空気は重たいままだった。

 それからはお互いに口を開かなくなる。
 今日と言う日を境に、なにかが変わることを2人共に予期していた。
281 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 15:33:11.60 ID:atO1eRG7o
おわーり。

訂正
>>253
普段はろくな物を食べていたとかじゃないよな

普段はろくな物を食べていなかった〜

です。


それでは、また夜に。
ありがとうございました。
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/01/07(土) 15:35:06.85 ID:FloTw5up0
>>1乙です

夜も楽しみにしてるわ
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2012/01/07(土) 15:35:16.52 ID:9064cVSEo
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 15:50:22.24 ID:SazzMbIIO
┌─────┐
│い ち お つ.│
└∩───∩┘
  ヽ(`・ω・´)ノ
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 15:50:52.10 ID:wOmvSG8wo
おつ
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 16:00:10.98 ID:UJ2JNstto
いちおつ
夜くるのかー。舞ってるぜー

287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/01/07(土) 16:01:33.32 ID:WMmZfzTn0
>>1おつ

次も楽しみにしてるぜん?
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) [sage]:2012/01/07(土) 16:46:07.83 ID:xe5+3eROo
おつ!
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2012/01/07(土) 18:24:13.85 ID:9064cVSEo
19時当たりかね?待ってるよん
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/07(土) 18:28:45.50 ID:lw11hhAn0
おつーん。
早く見てぇ。
291 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:36:53.93 ID:atO1eRG7o
>>1です。

最後の投稿を開始します。
292 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:37:25.00 ID:atO1eRG7o
>>280 ↓続き↓
293 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:38:17.28 ID:atO1eRG7o



岡部「やはり……鈴羽。お前と話すのならココが良いだろう」

鈴羽「ココは……?」

岡部「ラジオ会館……お前と最後に別れた場所だ」

鈴羽「私と……」

 1月の寒空。
 ラジオ会館屋上に人影など他にあるはずも無い。
294 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:38:49.99 ID:atO1eRG7o

岡部「少し寒いな……大丈夫か?」

鈴羽「平気。暑いのも、寒いのも慣れてるからね」

 その言葉をどう受け取っていいのか岡部には解らなかった。
 ただただ、未来で辛い思いをしてきたのだと想像するより他無い。

鈴羽「良い景色だね。町並みも綺麗だ……ちょっとごちゃごちゃしてるけど」
295 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:39:11.09 ID:atO1eRG7o

 秋葉原の町を見下ろす。
 正月セールを実施している店も多く、人並みは多かった。

岡部「……」

 どこから話しを進めようか。
 ポケットに突っ込んだ手が汗ばむ。

 なんと切り出せば良いのか、岡部は迷っていた。
296 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:39:38.56 ID:atO1eRG7o

鈴羽「さって。どこから話そうかな」

 しり込みしている岡部を気遣ってからか、鈴羽が先に口を開いた。
 口調は努めて明るい。

岡部「何から聞けば良いのか、俺も思いあぐねている……」

鈴羽「そうだね……じゃぁポツポツと私が語っていけば良いのかな?」

岡部「そうしてくれ」

鈴羽「ん。了解」
297 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:40:05.73 ID:atO1eRG7o


  ──“戦略軍事監視衛星”-オービターアイズ-──


 米国が打ち上げたこの監視衛星が全ての始まりだったと鈴羽は告げた。

 超高感度スキャナーを搭載した衛星。

 使用目的は他国のIS分析、並びに軍事機密の収集。

 事実、この衛星の登場により米国のIS産業は飛躍的に伸び、数年でTOPへ踊りでた。
298 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:40:33.19 ID:atO1eRG7o


岡部「ちょっ、ちょっと待て……確かISの中身はアラスカ条約で公開さているはずでは無いのか……?」

鈴羽「表面上はね。よく考えてよ、全部の情報を公開していたら産業にならないでしょ」

岡部「む……」

鈴羽「公開しているのは触りの部分だけ。大本、根っこの部分はどこの企業も軍部も隠しているからね」
 
299 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:40:59.97 ID:atO1eRG7o


 -オービターアイズ-はその根本を読み取ることを目的に作られたものだった。

 次々と米国IS企業に淘汰されていく諸国の企業。

 かのデュノア社もその波には勝てず倒産したと言う。

 -オービターアイズ-が発見されたのは、米国がシェア単独1位。

 各大会も米国選手で埋まっていた時期だった。

 激怒した各国は即刻軍事制裁……戦争を決意した。
300 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:41:27.39 ID:atO1eRG7o

岡部「それが、第3次世界大戦……」

 こくりと鈴羽が頷く。
 その目にはとても悲しいものが秘められている。

鈴羽「ISでの戦争は人類初だったんだ。ISがどれだけ強力な兵器かは誰もが解っていた。解っていたのに……」

 人類がその戦争で終末を迎えるのにそう時間はかからなかった。

 IS同士での集団戦闘。

 その火力は凄まじく、幾つかの島が地図上から消えたと鈴羽は続けた。
301 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:41:58.52 ID:atO1eRG7o

岡部「“篠ノ之 束”はどう動いたんだ? あれ程の天才が動けば戦争くらい……」

 縋るような岡部の言葉。
 鈴羽は静かに首を振った。


 束博士も戦争は反対だったらしい。

 各国に辞めろと声明も送った。

 けれど、軍部はそれを意に介さなかった。
302 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:42:20.39 ID:atO1eRG7o

 米国だけではない、軍部が強い国は全て“篠ノ之 束”の介入を許さなかった。

 “女尊男卑”。これを快く思わない男が軍部にはひしめいていた。

 軍上層部の利権には男がしがみ付き、戦争にはその男たちのくだらないプライドも大いに携わっている。

 世界を破壊したのはISだけではない。

 それ以外の兵器も大いに活躍した。

 “篠ノ之 束”の無人ISが如何に強力無比でも、世界中の兵士や兵器を止めることは出来なかった。
303 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:42:47.05 ID:atO1eRG7o

岡部「死んだのか……“篠ノ之 束”も」

鈴羽「解らない……。束博士の消息は終ぞ誰も知ることが出来なかったんだ」

 1つ1つ明かされていく絶望。
 その全てを岡部は聞かなければならない。

 続けて口を開く。
 最も聞きたくない事柄だった。
304 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:43:13.91 ID:atO1eRG7o

岡部「専用機持ち……あいつ等は……あいつ等はどうなったんだ」

 視線は上げられない。
 聞きたくない結末。

 けれど、聞かずにはいられなかった。
305 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:43:41.67 ID:atO1eRG7o

鈴羽「……みな、招集されたよ」

 不幸中の幸いと言えたことがある。

 “織斑 一夏”を中心に集まっていたメンバーには米国所属の人間が居なかった。

 大戦の構図は米国vs世界。

 クラスメイト同士で命を取り合うような、最悪な事態は起きなかった。
306 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:44:10.44 ID:atO1eRG7o

鈴羽「まぁ、それでも何人かは米国の人も居たけれど……」

岡部「……それで、どうなったんだ」

鈴羽「ふふっ。自分のことより友達の方が気になるんだ?」

岡部「……」
307 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:44:39.48 ID:atO1eRG7o

 殆どの人が戦死……軍人として殉職した。

 一番最初に命を落したのは“織斑 一夏”であると鈴羽は答える。

 死因は戦死でも事故死でも無い。

 命令違反の銃殺刑だと。
 
308 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:45:06.70 ID:atO1eRG7o

岡部「銃殺……?」

鈴羽「考えられないだろうけれど、戦争はかなり煮詰まっていたんだ。誰も彼もが狂ってた」

岡部「……」

鈴羽「殺らなければ殺される。それでも“織斑 一夏”は殺さなかった」
309 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:45:39.57 ID:atO1eRG7o


 敵機の自由を奪うことしかしなかった。

 何機も何機も撃墜したけれど、その中に死者は1名たりともいなかった。

 そう言う戦いを“織斑 一夏”は繰り返し続けた。

 その結果が軍法会議による銃殺刑。
 
310 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:46:16.30 ID:atO1eRG7o

 戦時に、世界でたった“1人”のIS操縦者など必要としていなかった。

 淡々と言葉を続ける。

 一言だけ引っかかるワードがあった。

 世界で“1人”の操縦者。
 
311 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:46:44.94 ID:atO1eRG7o

岡部「俺は……死んでいるのか?」

鈴羽「いや」

 首を横に振る。
 やっと自身に興味が出てきたのかと、小さな笑みをこぼした。

鈴羽「現役じゃなかったんだ。オカリンオジサンは戦争が始まるずっと前に、自分の両足を自分で切り落としている」

岡部「……」
312 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:47:22.88 ID:atO1eRG7o


 ──ISはね、一応規定で健常者にしか搭乗が許されて無いのよ。


 紅莉栖の言葉を思い返す。
 それを実施してしまったのかと。

 一瞬、目の前が真っ暗になった。
313 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:48:08.83 ID:atO1eRG7o

鈴羽「操縦者としての権利を放棄したオジサンは“牧瀬 紅莉栖”“橋田至”その他すべてのラボメンと共にISの研究チームを立ち上げた」

岡部「ラボメン……? 紅莉栖なら解るが、全員か?」

鈴羽「もう……。お父さんに“研究の種類が異なるが付いて来い”って言ったの忘れてるの?」

岡部「む……」

 言った。
 確かに言った。

 IS学園への転入が決まったあの日……。
314 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:48:38.80 ID:atO1eRG7o


 ──これより、未来ガジェット研究所は IS-インフィニット・ストラトス-の開発に力を入れることとする! ダル! まゆり!


 ──お前達はこれからも、今までと同様にこのラボのメンバーだ。これからは研究の種類が異なるが付いて来い!


鈴羽「お父さんはあれからずっと独学でISを勉強してたんだよ」

岡部「そうか……」

鈴羽「おっと、話を戻すね……」
315 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:49:06.52 ID:atO1eRG7o


 “織斑 一夏”が殺されてからはもう滅茶苦茶だった。

 敵なのか、味方なのかさえ解らない。

 なんの為の戦争なのかすら解らなくなっていった。

 思想の違いだけで身内の戦闘が起きる。

 戦争は兵士である操縦者たちの思考まで蝕んでいった。

 皆、死んでいった。
 
316 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:49:39.20 ID:atO1eRG7o

 1人死に、2人死に……。

 最後に残ったのが“ラウラ・ボーデヴィッヒ”。

 戦争で左腕をなくし、退役するしか無くなった。

 行く宛ても無く、恐らくは生涯で一番輝かしい毎日を過ごした日本へと足を踏み入れたのだろう。

 そこで“岡部 倫太郎”と出会い、ラボメンに加わった。

 小さかった鈴羽に戦闘のイロハ。

 ISの使い方などを叩き込んだのは他ならぬラウラであったと鈴羽は告白した。
317 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:50:06.21 ID:atO1eRG7o

岡部「そんなことがあったのか……」

鈴羽「うん。あと多分だけど、師匠は一夏さんが亡くなってからオジサンラブだったよ」

岡部「っぶ」

鈴羽「あははっ、冗談冗談」

岡部「ジョークを挟むな……」

鈴羽「師匠は言ったよ。“殺って殺られて、殺り返して。でも私が殺られた時は殺り返さなくて良い”って」

鈴羽「だから私は、我慢したんだ」

岡部「……」

鈴音「あぁ、ごめん。話し……続けるね」
 
318 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:50:32.87 ID:atO1eRG7o


 IS“FG205 3rd EDITION Ver4.62”を作ったのは岡部率いるラボラトリーメンバーであった。

 名付け親は意外にも“橋田 至”では無く、岡部だと言う。

 理由は説明しなかったが、そうなんだと頑なに譲ろうとはしなかった。

 そして“橋田 至”もそのネーミングに惚れ込み、その名前で決定付けられる。

 コアは初期化された“石鍵”のものが使われている。

 戦争のどさくさに紛れ、くすねて来た“石鍵”のコアを転用した。
 
319 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:51:04.66 ID:atO1eRG7o


岡部「そう言うことか……だから、あんなに形態が似ているのか?」

鈴羽「形態については初期化されてるから、引き継がないはずなんだけど……それについては解らないや」


 “石鍵”のコアは何度も初期化されていた。

 様々な機関を巡り、初期化を受け操縦者にファーストフィッティングをさせた。

 けれど、誰がどうフィッティングしようとも形状が整わない。

 ISの様を呈することは一度も無かったと言う。

 鈴羽のみが、このコアを引き継ぎISとして形を成すことに成功した。

 まるで、鈴羽を待っていたかのように。
 
320 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:51:35.83 ID:atO1eRG7o


鈴羽「それからかな。それまでは師匠に肉体面でのトレーニングを受けていたんだけど“FG”を手に入れてからは毎日IS訓練だった」

岡部「……まさに戦士だな」


 ISを手に入れてからが大変だった。

 岡部はこのISにタイムマシーンの機能を詰め込むと言い出したのだ。

 “橋田 至”に欧州原子核研究機構のハッキングを指令。

 面白いように見つかるタイムトラベル理論。

 そして“FG”にその機能を搭載。

 この機能を使い、過去へ跳べと指令を受けたのが──。
321 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:52:17.18 ID:atO1eRG7o

鈴羽「私って訳……」

岡部「……」

 ISを使っての世界大戦。
 両足を無くした自分。

 死んでいく仲間達。
 初期化され、姿を変え目の前に現れた“石鍵”。

 そしてソレに乗り再び表れた“阿万音 鈴羽”
 耳にする未来はどう控えめに表現しても地獄であった。
322 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:52:46.39 ID:atO1eRG7o

岡部「鈴羽……お前は、どこまで聞かされているんだ。“石鍵”について……」

鈴羽「多分。全部……ちょっと信じられないけど」

岡部「だろうな……」

鈴羽「でも、だったらオジサンが両足を切り落としたのも頷けるんだよね……」

岡部「……」


鈴羽「岡部倫太郎。アナタは今、アナタの主観において神と同等の……いや、神その者になれる力を持っている」


 
323 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:53:15.24 ID:atO1eRG7o


 時間を跳躍する力。

 全てを見通せる力。

 世界線の収束など関係無い。

 可能性さえあればそれを手繰り寄せる、飛び込むことが出来る。

 不可能なことなど、この世には無いのだと傲慢すら感じ取れる能力。

 自由に何度でもやり直せる。
 
324 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:53:42.69 ID:atO1eRG7o

鈴羽「そんな力を持って、アナタは何がしたい……?」

岡部「俺は……俺は……」

鈴羽「“何もしなかったのが、今の俺だ”オジサンはそう言っていた」

岡部「……」

鈴羽「“足を切り落として逃げただけの、ただの男だ”」
 
325 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:54:16.98 ID:atO1eRG7o

 淡々と思い出すように、未来の岡部が伝えた言葉を口にする。
 岡部はその言葉が痛かった。

 “過去を見通すことが怖かった”

 “改変するのが怖かった”

 “ISに乗りたくなかった”
 
326 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:54:56.69 ID:atO1eRG7o

岡部「……」

鈴羽「もう1つ。気付いているんでしょう……? ここは──」


 ──この世界線は“境界面上のシュタインズゲート”なんかじゃないって。


岡部「……」
 
327 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:55:30.03 ID:atO1eRG7o


 岡部は気付いていた。

 自身がこの世界線の住人では無いことに。

 初めて“刻司ル十二ノ盟約”-パラダイム・シフト-を展開した時。

 脳内に叩き付けられる滝のような情報。
 
 思い出す。

 岡部は“IS”など知らなかったことに。
 
328 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:56:02.09 ID:atO1eRG7o

 目覚めて紅莉栖の触っていた携帯電話に目が移った。

 投影ディスプレイ。

 ハイスペックどころではない。

 明らかにオーバーテクノロジーである。

 自身の使っていた携帯電話も違っていた。

 何時から。

 何時から勘違いしていたのか。
 
329 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:56:29.32 ID:atO1eRG7o


鈴羽「それは多分、最初から……タイムマシンから降りたそこは“SG世界線”じゃなかったんだ」

岡部「……」

鈴羽「これはオジサンが推測で言っていたことなんだけどね」


 
330 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:56:57.43 ID:atO1eRG7o


 やはり、あのタイムマシーンは完全な物じゃなかった。

 微妙なズレ。

 それが歪みを生み出し、到達するはずの世界と違ってしまった。

 “IS”が存在する世界へ来てしまった。

 岡部の知る世界とはあまりにも違う、似て非なる現代。
 
331 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:57:25.57 ID:atO1eRG7o

 恐らくは“運命探知の魔眼”-リーディング・シュタイナー-の誤作動。

 “本来、この世界線に居るはずの岡部”の記憶を読み取ったのだろうと。

 そして訪れるはずの強烈な眩暈。

 それは腹部に受けた刺し傷により、感じとることが出来なかった。
 
 
332 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:57:52.61 ID:atO1eRG7o


岡部「待て……っ! 本来、この世界線に居るはずの俺……?」

鈴羽「うん。そう言っていたよ」

岡部「ちょっと待て……どう言うことだ」

鈴羽「簡単なことだよ。前居た世界線にも父さんや“牧瀬 紅莉栖”が居たんでしょう?」

岡部「あぁ……」
 
333 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:58:22.82 ID:atO1eRG7o

鈴羽「この世界線にも居ると……」

岡部「……」

鈴羽「なら、この世界線。ISがある事が当然の世の中を生きていた“岡部 倫太郎”も居たんだよ」

岡部「なっ……」

 
334 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:58:49.68 ID:atO1eRG7o


 そしてその“岡部 倫太郎”もまた、同じことをしている。

 タイムマシンに乗り込み、紅莉栖を救う。

 帰ってきた世界線はおそらく違う世界線なのだろう。

 それを順繰り繰り返し、岡部は迷子になり続けている。

 
335 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:59:29.06 ID:atO1eRG7o

岡部「待て待て待て……じゃぁその──本来ここに居るはずの俺の元にも鈴羽が来ているのか?」

鈴羽「さぁ……?」

岡部「……?」

鈴羽「これは主観の問題なんだよ、岡部倫太郎。今、君の主観は私と話している。そして、未来の自分の主観の物語を聞いている。
    他の岡部倫太郎の主観なんて、それこそ“石鍵”の単一仕様能力でも無ければ解るはずがないよ」


 絡まりあっていた糸が解けていく。
 全身の力が抜け、その場に座り込んでしまった。
336 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 19:59:57.47 ID:atO1eRG7o

鈴羽「最後の伝言を伝えるよ……これだけはボイスレコーダーで録音するんだって聞かなかったんだ」

岡部「あぁ……」

鈴羽「じゃぁ、再生するね……」


 解る。
 自分のことだから、何を言い出すのかなんて解っている。
337 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:00:26.45 ID:atO1eRG7o


 ──逃げてしまった俺はもう戻れない。修正も出来ない。しかし、お前なら出来るだろう。


 あぁ出来るさ。出来るよ……まだ逃げていないからな。


 ──全てをDメールで済ませられるかとも思ったのだが……自分の性格を考慮して鈴羽を向かわせるのが一番だと思った。


 その通りだ。解っているじゃないか、さすが俺だな。


 ──今、この世界は滅茶苦茶だ。


 らしいな。鈴羽から聞いたよ。


 ──みな……死んでしまった。


 ……。
338 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:00:58.21 ID:atO1eRG7o


 ──望むことはただ1つ。


 ……。


 ──シュタインズゲートを開け。


 ……。


 ──そして、本物の、本当の。


 ……。


 ──俺が、俺たちが到着すべきだった“境界面上のシュタインズゲート”へ。


 ……。


 ──もう言葉は必要あるまいな。健闘を祈る。押し付けるような形になって……すまん。


 ……。
339 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:01:32.96 ID:atO1eRG7o


 ──エル。


 エル。


 ──プサイ。


 プサイ。


 ──コングルゥ。


 コングルゥ。
340 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:01:57.21 ID:atO1eRG7o


鈴羽「以上。これで私のお仕事はお終い」

岡部「……手間を取らせたな」

鈴羽「いんや。美味しい物も食べれたし、師匠にも会えたし……」

岡部「やはり、ラウラも……」

鈴羽「うん……」

 沈黙が流れる。
 残された作業は少ない。
341 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:02:23.41 ID:atO1eRG7o

鈴羽「あっ、解ってはいると思うけど……」

岡部「……?」

鈴羽「“境界面上のシュタインズゲート”その世界線にISは存在しない。だから、到着と同時にIS……“石鍵”は無くなる……はず」

岡部「俺がソレを望まない限り……か?」

鈴羽「そう。でも、オジサンはきっと望まない……」

岡部「あぁ……」

鈴羽「そして“石鍵”が無くなったら、今度は本当に過去へ行く方法も未来へ行く方法も無くなっちゃう」

岡部「……だな」

鈴羽「それでも、それでも……助けて……くれるの?」
342 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:02:53.82 ID:atO1eRG7o

 鈴羽の両目には涙が溢れていた。
 遠い未来を思い浮かべているのだろう。

 明るかった性格は、凄惨な時代を生きたものの裏返しであることに気付く。
 岡部は静かに立ち上がった。

岡部「……」
343 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:03:29.44 ID:atO1eRG7o

 涙をこぼす少女の頭に手をのせ、くしゃくしゃと頭を撫でる。
 一本に束ねたおさげも似合うなと、どうでも良いことが脳裏を過ぎった。
 
岡部「……鈴羽。お前は幸せにならなければ嘘だ」

鈴羽「……」

岡部「この世界線上に幸せは無い……ならば、俺は。俺は……」
344 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:03:57.41 ID:atO1eRG7o

 呼吸を止める。
 記憶を取り戻してからは出ることの無かった人格。

 “鳳凰院 凶真”が顔を覗かせた。



 我が名は鳳凰院凶真。狂気のマッドサイエンティストにして、世界の支配構造を破壊する男。失敗など……ありえん!



 一瞬にしてIS“石鍵”を身に纏った。
 覚悟は完了だと胸に秘めて。
 
345 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:04:34.43 ID:atO1eRG7o



 《“刻司ル十二ノ盟約”-パラダイム・シフト-起動します》


 《稼働率10……50……75……100%》



 これより、最終ミッション。オペレーション“インフィニット・ストラトス”を実行に移す。時は来たれり! 無限の成層圏を突破する!!

 

 《“蝶翼-ノスタルジアドライブ-”起動します》


 《稼働率10……50……75……100%》



 
346 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:05:01.82 ID:atO1eRG7o




        エル──



        プサイ──









      ──コングルゥ。









 
347 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:05:37.75 ID:atO1eRG7o










               -単一仕様能力-
   ─────────────────────────

      ──運命石の扉の選択-シュタインズ;ゲート──         

   ─────────────────────────
348 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:06:14.55 ID:atO1eRG7o






      《シュタインズ;ゲートを開錠します》


















            《Good bye》









 
349 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:06:35.58 ID:atO1eRG7o










 ──────。









 
350 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:07:06.72 ID:atO1eRG7o










 ────────────。









 
351 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:07:32.12 ID:atO1eRG7o










 ──────────────────。











 
352 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:07:58.35 ID:atO1eRG7o

「がぁぁぁっ……!?」

 腹部に走る激痛。

 それに加え、うだるような暑さが脳を困惑させる。

 どうやら“運命探知の魔眼”-リーディングシュタイナー-も正常稼動したようで、世界線の変動を眩暈として教えてくれた。

「オカリン!? 大丈夫!? オカリン!!」

「っちょ! 血ぃ! 血ぃ!!」
 
353 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:08:24.86 ID:atO1eRG7o

 成功だ。

 8月21日。

 あの日。

 戻って来たんだ……。

「ぐぅぅぅっっ……」

 痛みで目が霞む。

 けれど、確認しなければならないことがある。
 
354 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:08:56.29 ID:atO1eRG7o

「ダッ……るぅ……」

「なっ、なにっ!?」

「あっ……あいえす……インフィニット・ストラトス……知っているか?」

「何を急に訳解らんこと言っとるん!?」

 間違いない。

 完全だ。

 これで、良い。

「そ……うか、知らないか……ははっ……」

「オカリン!? しっかりして!! ダル君、救急車っっ!」

 意識が薄れていく。

 腹部が裂ける感覚はそう何度も味わいたいものじゃないな……。
 
355 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:09:24.20 ID:atO1eRG7o



 
……。
…………。
………………。





「あれ、オカリンは?」

「うん。ちょっと出かけてくるってどっか行ったお」

 ラボにはPCの前で作業をしている“橋田 至”しか見られない。
 この部屋の主である男の姿は無かった。
 
356 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:09:53.78 ID:atO1eRG7o

「ん……それは?」

 テーブルに視線を落す。
 そこには、見慣れたピンバッジが転がっていた。

「ん。これ? 追加発注で届いたピンバッジ……何か新しいラボメンのだって言ってたけど……」

「へー! まだラボメン増えるんだぁ」

「7年待つ前にこんなに増えるとか設定変わり過ぎだろjk……」
 
357 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:10:20.31 ID:atO1eRG7o
 

……。
…………。
………………。


 ─私立藍越(あいえつ)学園─

 
358 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:10:52.07 ID:atO1eRG7o


 近年まで女子高等学校であったが、少子化の波を受けて共学になった。
 共学になってからはまだ歴史が浅く男子の数が少ない。

 その為、しばしば数少ない男子を女子が取り囲むというケースが多く産まれていた。
 留学生の受け入れに力を入れ、幅広い人種がこの学び舎で学んでいる。

 正門前に立つ岡部倫太郎の視線に男女6人のグループが映った。
 例の如く、1人の男子生徒を女生徒が囲んでいた。

 
359 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:11:14.35 ID:atO1eRG7o


「遠足が東京見物ってなんだかなー」

「海外からの留学生が多いんだ。文句を言うな」

「あら。わたしくは結構楽しみですわよ?」

「アタシからしても東京って今更感が満載なのよね……」

「でもこの6人ならどこへ行ってもきっと楽しいよ。どこへ行こうか?」

「祖国の友人から秋葉原へ行って来いとメールが来た。日本の全てがそこにあるらしい」

 
360 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:11:41.22 ID:atO1eRG7o


 居た。

 思わず涙がこぼれそうになる。

 未来のことは誰にも解らない。

 解ってはいけない。

 だからこそ、無限の可能性があるんだ。
 
361 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:12:12.88 ID:atO1eRG7o

 
 すれ違う6つの人影。
 岡部は誰に言うでも無く、呟いた。


「これが“運命石の扉の選択”-シュタインズ;ゲート-の選択だよ」


「──えっ?」

 男子生徒が振り向く。
 しかし、言葉を発したであろう男の姿はもうそこには無かった。
 
362 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:12:34.12 ID:atO1eRG7o

「どうかしたか?」

「どうされましたの?」

「なーに突っ立ってんのよ」

「何かあったの?」

「早く行くぞ」

「あぁいや……なんか懐かしい声が聞こえたような気がして……」
 
363 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:13:00.77 ID:atO1eRG7o

 立ち止まる男子生徒に声が掛かる。
 それは、校門に立っていた女教師のものだった。

「おい。何を突っ立っている。さっさと帰れ!」

「あっ、千……先生。すみませ……あ」

「あ?」

 男子生徒が教師の後ろを指差す。
 猛烈な勢いで迫り来る人影があった。
 
364 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:13:30.55 ID:atO1eRG7o

「ちいいいいちゅわああああん!!」

「……はぁ」

 奇抜な格好。
 コスプレのような服を着こなした女性が女教師に飛びつく。

「おい……なんでこんな時間にここに居るんだ」

「それはもう、定時にあがったからだよ!! さぁ飲みに行こう!!」

「プラモ会社ってのはそんなに暇なのか……?」

 アイアンクローで突撃してきた女性の頭を鷲掴みにしながら、呆れ声で言う。
 頭を掴まれた女性は未だに手をばた付かせ女教師に抱きつこうとしていた。
 
365 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:14:01.97 ID:atO1eRG7o

「束さんは優秀だからいーのー! 特別待遇を受けたから入社してやったんだからいーのー!」

「はぁ……全く。参った親友だ」

 その光景を見て、男子生徒が笑う。
 隣に居る女子は顔を真っ赤にしていた。

「姉さん……っっ!!」

「おー!! 箒ちゃんちょりーっす! いっくんも! 飲みいく?」

「行きません! 未成年です!!」

「ははっ」

「っちぇー」

「おら。お前達も巻き添えを食う前にさっさと帰れ」
 
366 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:14:29.83 ID:atO1eRG7o

 しっしと手を振り、解散させる。
 その光景を岡部は遠巻きながら見つめていた。

「……」


……。
…………。
………………。

 
367 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:15:00.17 ID:atO1eRG7o


「あれ、オカリンなんで掃除なんかしてるん?」

「言ったはずだ。先日からラボは一般開放……つまり、後のラボメンに繋がるよう見学を許可したと」

「外に看板だして、店長さんちょっと怒ってたよ?」

「ふん。怒らせておけば良い」

「でも……あの看板置いて一週間、効果無いってレベルじゃねーぞ」

 コカコーラを飲みながら、肥満体の男が皮肉をこぼす。
 事実、看板は今のところ無意味で何の効果も発揮してはいなかった。
 
368 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:15:30.89 ID:atO1eRG7o

「良いんだ。何時か、その役目を果たす時が来る」

「そう言や、牧瀬氏ってどうなったん?」

「お前、話題をコロコロと……まぁ良い。今はアリゾナだ。忙しくしているらしい」

 今では時々メールを送りあう程度の仲になっていた。
 多忙の身である紅莉栖を気遣って、岡部も中々連絡を取れないでいる。

 これが岡部の望んだ世界。
 元の、最初に目指した世界線だった。
 
369 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:16:05.69 ID:atO1eRG7o

「そう言えばー」

「だぁ、まゆり。いきなり話題を変えるな……」

 まゆりと呼ばれた女性は、てへへと笑いながら舌を出した。
 岡部はそのまま続けろと手でジェスチャーをする。

「うんっと。今朝、駅にいっぱい人がいたのです。何かのイベントかなー? って思ったら高校生の遠足でした!」

「マジ!? 生jk居た!?」

「お前の前にも居るだろうが……」

「んもう、オカリン水差すなって」

「うんうん。いっぱいいたよー。白い制服で可愛かったなー。外人さんも沢山いたのです」
 
370 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:16:37.06 ID:atO1eRG7o

 “白い制服”。
 岡部の口角が幾らか釣りあがる。

 確信は無い。
 けれど、期待はあった。


 食堂で交わした約束を、忘れてはいない。


 
371 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:17:03.59 ID:atO1eRG7o

 開け放たれたラボの窓から話し声が聞こえてくる。
 若い、男女の声だった。

「何だかんだで楽しめるな、秋葉原」

「私の知らぬ日本文化だった……」

「わたくしたちを見る殿方の視線……あれは一体なんなのでしょうか」

「そりゃ金髪白人が何人もいりゃね……」

「日本独特のお店があって楽しかったねー」

「安請け合いをしてしまった……一冊一冊が薄いとは言え、これだけ買うとかさばるな」
 
372 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:17:29.29 ID:atO1eRG7o

 ラボに面した通りを6人して連なる。
 先頭を歩いていた男子生徒の目に奇妙な看板が入った。


 ──ラボラトリーメンバー募集中。見学可──

 
373 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:17:55.42 ID:atO1eRG7o


「なんだ……これ?」

「ラボラトリーとあるな」

「何かの研究施設なのでは?」

「なーんか怪しげな匂いがぷんぷんするけど……」

「見学可って書いてあるね」

「武器屋に近しい雰囲気が感じ取れるな」
 
374 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:18:30.83 ID:atO1eRG7o

 目を見合わせる6人。

 なぜか、この看板に惹かれてしまった。

「物は試しだ……入ってみるか」

 男子生徒がそう告げると5人の女子も全員首を縦に振った。

 惹き付けられるように、階段を上っていく。

 
375 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:18:52.92 ID:atO1eRG7o

 階段を上る音がラボに響く。

「んお? 何か足音がするけどお客さん?」

「誰だろー?」

「……」

 近づく足音。

 その数は1人や2人では無い。
376 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:19:18.70 ID:atO1eRG7o

「この扉か……」


 扉の向こうで声がする。


 聞き覚えのある声だった。


 ドアノブが回り、決して新しいとは言えない扉が軋みながら開く。
 

 久方ぶりの再会。


 溢れそうになる涙を堪えながら声を絞った。
 

 
377 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:19:53.73 ID:atO1eRG7o







 ────ようそこ。未来ガジェット研究所は、君たちを歓迎する。







                                Steins;Stratos 
378 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:20:30.64 ID:atO1eRG7o

  ─Next Future 信じているよ─

http://wktk.vip2ch.com/vipper30457.jpg
379 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:20:57.32 ID:atO1eRG7o


   終り。


 
380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [sage]:2012/01/07(土) 20:21:11.46 ID:7SUxnbuwo
おつ!
381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 20:21:23.64 ID:wGbYr79fo
乙!
382 : ◆3R1.cwV0LI [sage saga]:2012/01/07(土) 20:21:23.75 ID:atO1eRG7o
蛇足。


長々とお付き合い下さりありがとうございました。
>>1です。

感謝とお詫び。

リアルタイムの都合上、物語の進行に関係無いイベントをカットせて頂きました。
大晦日とかお正月とか鈴羽の居た数日間とか。
ですので、500位行くんじゃねーの? と思ったのですが、行きませんでした。
申し訳ありません。

まとめを拒否っているのは、何か色々ギリギリだからです。
このSSにオリジナルな単語はほっとんど出てこないです。
“石鍵”くらいなもんだと思います。人物も人格ごと出張してもらってますので。
後は曲タイトルや歌詞から取ったり切ったり貼ったり。
こんな場末のSSに目くじらを立てるような人は居ないと思うのですが恐ろしい世の中ですので……。
と言うことです。
まとめて下さった管理人さんには誠に申し訳無いことをしました。

絵師さんへ。
本当にありがとうございました。
正直、リアルが大変だった時はエタろうかと考えていた時期もありました。
支援絵のお陰で最後まで行かなきゃと思い、踏み止まりここまで来れた次第です。


各ルート総合
■文字数(スペース込み) 432931字
■文字数(スペース無視) 385927字
■原稿用紙換算(400x?枚) 1084枚

1スレ800レス程度でここまで来ると思ったのですが大誤算でした。
最後までお付き合い頂いて本当に心から嬉しいです。
ありがとうございました。
適当に時間が経ったらHTML化依頼と言うのを1発やってみようと思います。



ありがとう。そして、さようなら。
 
383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 20:21:50.78 ID:UElxBP5DO
乙・プサイ・コングルゥ
384 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) :2012/01/07(土) 20:21:53.50 ID:OyWjPRAAO
おつ!
385 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/01/07(土) 20:22:15.38 ID:ZBE0VSyAO
乙!!

素晴らしい作品をありがとう!!!

386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/01/07(土) 20:22:37.42 ID:QzGdP1rto
1おつ
387 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 20:22:43.02 ID:6/AHPTBRo
乙!
最初から追いかけてたけど本当に面白かった!

そして最後に緊張して噛んじゃったオカリンかわいいよ
388 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2012/01/07(土) 20:22:45.55 ID:BCKkfrlwo
長い間お疲れ様でした!
389 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/07(土) 20:23:06.78 ID:6fWM6KOJo
長い間本当におつ!
390 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/01/07(土) 20:23:11.41 ID:XjdCafouo
乙!!
最高だった!
391 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2012/01/07(土) 20:23:35.49 ID:BCKkfrlwo
>>387
Oh………
392 : ◆a36IBHPVSk [sage saga]:2012/01/07(土) 20:23:44.08 ID:9LOjEBDSo
乙!

明日から俺は何を楽しみにすればいいんだッ!
393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/01/07(土) 20:25:47.05 ID:FloTw5up0
>>1、お疲れ様でした

 それとみなさん、やたらとお茶が入りましたよ…

旦 旦 旦 旦  旦       旦 旦 旦 旦 旦旦
 旦 旦 旦 旦旦 旦      旦旦 旦 旦旦  旦
旦 旦 旦 旦 旦 旦. ∧_∧ 旦 旦旦 旦 旦 旦
旦 旦 旦 旦 旦 旦 (´・ω・`) 旦 旦 旦 旦 旦 旦
旦 旦 旦 旦 旦 旦.  (o旦o ) 旦 旦 旦 旦 旦 旦
旦  旦 旦 旦 旦 旦. `u―u'  旦 旦 旦旦 旦 旦旦

>>387
オカリンかわいいよね
394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) :2012/01/07(土) 20:25:49.60 ID:OyWjPRAAO
寂しくなるな。
後日談とかは?……(チラッ
395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/07(土) 20:33:40.45 ID:JdoMW2PLo
大晦日とかお正月の鈴羽の居た数日間とか
読んでみたかったが
乙でした
396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 20:36:26.97 ID:p5N5luIr0
いつの間にか毎日見る習慣がつくほど面白かった!乙でした!
397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 20:39:37.72 ID:JYlTYqbDO

最後の絵がなんかいいな
長い間お疲れさまでした
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/07(土) 20:40:14.28 ID:sI+tLq/IO
399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/07(土) 20:41:57.35 ID:JdoMW2PLo
>>394
徒手空拳で4℃とかからラボメンを護るオカリンとか…

いいね
400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/01/07(土) 20:43:33.06 ID:gpHM6vOSo
はあ…終わっちゃったかあ…
まとめ以外で最初から最後まで連載に付き合ったのは初めてでした。

>>1の傑作と元ネタのIS、シュタゲに感謝。
401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/01/07(土) 20:44:27.54 ID:13vXUsb5o
お疲れさまー。

長いようで短い期間だったけど、楽しませてもらったよ!
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/01/07(土) 20:44:56.84 ID:Alp6S6ze0
とても面白かった!本当に乙でした!
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 20:48:39.24 ID:/F63v9kIO
最後がなんだか駆け足気味だったような気もするけど、面白かったです
乙でした。
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/07(土) 20:52:01.56 ID:chgXUFd5o
乙乙乙!!!
本当に楽しかったよ
405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/01/07(土) 20:52:54.81 ID:PTp2j6V00
途中参加だったけど最後まで楽しめたよ

ありがとう。乙!
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 20:58:00.13 ID:n0RLgCdDO
乙!!!

本当に面白かった。
ただ、これから毎日寂しくなるな。
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/01/07(土) 21:00:14.14 ID:3tcTC5mAo
乙ー
長いことやってたもんだ
408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/07(土) 21:00:25.35 ID:bVe71wDAo
>>1
長い間楽しませてもらいました
409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 21:03:11.77 ID:dj8GpRwIO
長い間楽しませてもらった、乙!

紅莉栖ェ…
410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2012/01/07(土) 21:17:30.67 ID:h00lF+mPo
乙!
長い間、本当にありがとう!
文句のつけ様のないほどの素晴らしいハッピーエンドだった‼
411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(空) :2012/01/07(土) 21:18:20.00 ID:l22XJrEUo
412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県) [sage]:2012/01/07(土) 21:20:08.85 ID:Yui6NRT10
初スレの時から応援してたぜ!!
おつかれ!!
413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 21:23:53.75 ID:SkwS9ZEvo

さあ絵見ながらED脳内再生だ
414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/01/07(土) 21:26:32.48 ID:StEAj89Fo
最初のスレの紅莉栖とIS委員会?の会話は何かの伏線じゃなかったのか?
親父の亡命をちらつかせて岡部に内緒で石鍵のデータをとって報告するみたいな話
415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/01/07(土) 21:27:25.11 ID:1vLyky+0o
416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/01/07(土) 21:30:41.02 ID:r4bWOvC0o
結局鈴にフラグは立ってなかったんだな…
一夏への想いと岡部への興味の間で思い悩む鈴が見たかった
417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/01/07(土) 21:32:07.58 ID:wOmvSG8wo


楽しませて頂きました
むしろ一夏→紅莉栖が気になったぜ
418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 21:33:40.43 ID:D9LAKmtSO
乙!!始めて最初から追わせて貰ったSSだった。
ホントに面白かった!!ありがとう。

後日談とかあったら嬉しいな〜。あとifストーリーとか。一度でいいから強くなったオカリンが専用機持ちと戦うのが見たかった。
419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/01/07(土) 21:38:29.82 ID:b6wA6vTD0
お疲れ様でした。

とても面白かったです!



420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/07(土) 21:40:45.12 ID:YZMvRZ3uo
乙!!

楽しく読ませて頂きました。
保存してるログを読み返していこうかな。

後日談、ちょっと期待してみたり〜
421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 21:56:32.18 ID:xUH/Ky5IO
┌─────┐
│い ち お つ.│
└∩───∩┘
  ヽ(`・ω・´)ノ
422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/01/07(土) 21:58:26.70 ID:oB/xIcQ6o
乙〜!
最初からずっと見ていたから、終わってしまったのは寂しいけど
本当に楽しく読ませてもらったよ
>>1有り難う!
そしてお疲れさまでした!
423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/01/07(土) 22:04:13.50 ID:kWQffZCO0
長い間ありがとうございました
とても楽しませていただきました


この後にバッドエンドにならなくて良かった
424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/07(土) 22:19:00.39 ID:SVhW9ZD+o
打ちきられたような終わりだな
425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) :2012/01/07(土) 22:44:01.69 ID:QrVbNUqB0
投稿乙でした
そして最後まで完走、心からお疲れ様でした!
このスレッドを日参して更新を楽しみにしていた4ヶ月でしたが、
いざこうして完結してしまうとやはり寂しいです
削ってしまったリアルタイムのエピソードも読みたかったというのは
流石に贅沢…なんでしょうね
作者様に最大限の感謝と賞賛を…本当にありがとう!
426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/01/07(土) 22:57:38.99 ID:7wM5oQk/o
乙、長い間楽しかったよ
さぁ後日談を書く作業に入るのだ
427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/01/07(土) 23:06:09.27 ID:NwMu5kuYo
乙!
なんか寂しくなるな…
428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 23:11:03.13 ID:Ret8uE/Ko
乙でした
去年から本当に楽しめたよ
429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/01/07(土) 23:11:18.49 ID:jOtAf9rZo
おつ!本当に乙
またどこかであなたの作品に会えることを楽しみにしてます。
430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福井県) [sage]:2012/01/07(土) 23:14:24.90 ID:gbJ9ZgJBo
とりあえず乙
とにかく乙
ひたすら乙
ただただ乙
431 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 23:32:22.46 ID:JyychfiSO
>>1乙!
今まで本当に楽しませてもらったよ、ありがとう!
石鍵の《Good bye》に不覚にもぐっときた
432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 23:45:29.76 ID:DdRAz87xo
乙!
本当に楽しかったわ。
433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/07(土) 23:55:20.18 ID:pHEJShA/o
おつおつ、面白かったよ
434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/08(日) 00:12:49.96 ID:fAVlAD1SO
乙!
さぁカットシーンと残した伏線の回収話を頼む

それで完結だよな?
435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/01/08(日) 00:17:12.13 ID:gJ194Axd0

これも運命石の扉の選択だ
絵が見れなくて泣きそうなんだが…
436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/08(日) 00:26:05.75 ID:uHE8/SyH0
ありがとうございました!!
437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/08(日) 00:26:58.53 ID:uHE8/SyH0
ありがとうございました!!
438 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/08(日) 00:33:00.07 ID:uHE8/SyH0
ごめん……正直舞い上がってた……。
439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage]:2012/01/08(日) 01:02:18.40 ID:Td+QrzMV0
>>1乙!!
終わってしまったか、しばらくの間だは鬱だな・・・
440 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/01/08(日) 01:03:34.63 ID:M5bAi40Ko
完結して嬉しい反面ものすごく寂しい
長い間本当にお疲れ様でした!
441 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/01/08(日) 01:06:16.24 ID:fDTJjDaxo
お疲れ様でした!!!
とても楽しくて毎日スレ除きに来てました
本当にお疲れ様です
442 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(徳島県) [sage]:2012/01/08(日) 01:09:17.26 ID:OjKkSQg60
水を差すようですまんが>>377の岡部の「ようそこ〜」って間違っていないか・・・?
ようこそ、じゃないのか?
443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/08(日) 01:10:51.83 ID:2ao45Ta7o
ちょ、おま

そこは流してやれ、武士の情けで
444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/08(日) 01:14:05.37 ID:3vUd0wfa0
うん、誠に申し訳ないけどね?もう贅沢言うな!って感じになると思うんだよ?
叩かれると思うんだよ?























後日談見たい
445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/01/08(日) 01:18:18.52 ID:4fb2c1gAO
本当に乙!!

初スレからずっと応援してました!!

ISもシュタゲも大好物なので、合わさったSSに飛びついた日を覚えています!!

こんな最高なSSに出会えて良かった!至福の時間をありがとう!!
446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/08(日) 01:39:36.23 ID:z8LYRD0J0
乙ぅぅうう!!

こんな面白いSSを見れるとは、初スレから今まで張り付いた甲斐がありました!

絵師さんも絵素晴らしかったです!

笑いと鬱と感動をありがとう!!!!

このSS最高だぁぁぁああああああああ!!!!!!!!
447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/08(日) 01:40:28.33 ID:wl3XoVUao
>>1おつ
ありがとう、本当に面白かった。
Pixivで絵を公開してた人もありがとう。あれがなかったら見つけられなかった。
正直カットした場所とか後日談とか見たいけどさすがにそれは贅沢かな?
本当にお疲れ様でした。
448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/01/08(日) 01:50:49.06 ID:JCyfsvC20
お疲れ様でした
こんな素晴らしい作品をありがとうございました
機会がありましたらまたネットの何処かであなたの作品を見れることを願っております
本当にありがとうございました
449 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/08(日) 01:52:16.01 ID:ab1yKrqzo
素晴らしいSSだ。乙・プサイ・コングルゥ
450 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/08(日) 02:01:37.26 ID:+a+MgYD90
素晴らしいSSだった絵もとても良いなwwありがとう1乙!!
451 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/01/08(日) 02:02:09.04 ID:j0+nKlWI0

追いかけてきてよかった
452 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/08(日) 02:21:00.96 ID:JxtxRpcIO
オカリン△

このオカリンならFG008,FG204,FG205の未来ガジェットは永久欠番にしそうだな…
しかし、ラボがまた狭くなるなwwww
453 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/08(日) 02:44:02.72 ID:JxbuXtAXo
pixivの探し方とかわからないんだけどどうすればいいの
454 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/08(日) 03:09:33.80 ID:MvGgkKRp0
おつー。
別に終盤カットしなくてもよかったと思うけどねぇ。
おかげで紅莉栖の勘違いとか完全にピエロになっちゃってたし。まあどっちにしても空気だったけど。
にしてもこれは原作の問題だけどISの世界観って意味フだな。女尊男卑のくせに現場女、上男ってそれ女尊じゃねーだろとww
455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/01/08(日) 04:13:20.56 ID:zzE45xQMo
おつでした
456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/01/08(日) 04:18:50.67 ID:7lJBpKcao
最後まで書いてくれてありがとう。
最高のSSだった。
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/08(日) 08:10:54.60 ID:fAVlAD1SO
ここまで反響の凄いSS初めて見たwwwwwwwwww
納得だけど
458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/08(日) 08:19:10.15 ID:nUtPtNPIO
毎日チェックしてたが、本当に最後まで面白いSSだった!

1乙乙乙乙
また別な世界線の物語で会えるのを楽しみにしてる!
459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/08(日) 08:29:28.69 ID:ni71965vo
>>454
まあ、ISが世に出てからの均衡だろうからね
460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/01/08(日) 09:30:57.40 ID:k9xgj41AO
461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/08(日) 11:32:40.28 ID:XumHydQi0
>>454
そもそも原作の世界が表向きは女尊男卑でヒャッハーしてる連中がいるけどその裏で
実質的には依然として慣習通りな感じで世界が回ってるって感じじゃね?
462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/08(日) 12:40:33.83 ID:Ju9V4/coo
お疲れ様でした。そして、完結お疲れ様でした!
GJ!
463 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/08(日) 12:59:17.25 ID:uMhaaWOuo
打ち切りエンドか
464 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/08(日) 15:10:19.40 ID:+0dnsNXHo
正直な感想を言うと
尻下がりすぎ
465 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/08(日) 15:21:47.48 ID:ni71965vo
尻下がりって事は無いけど
はしょり過ぎて
打ち切り感がヤバイ
466 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/08(日) 15:31:19.28 ID:MuNmw9uKo
あと一回ぐらいバトルがあってほしかったかも。最終決戦的な何か。
そして結局クリスいいとこなし……
467 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/01/08(日) 15:45:04.27 ID:w4D1KQ5io
まあ全然スッキリしない終わり方だよね
例えるなら[たぬき]長編の魔界大冒険のもしもボックスエンドみたいな感じ
468 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/08(日) 16:02:33.54 ID:rQwSnmUIO
ひょっとして>>230の発言のせいで
はしょったん?
だったら残念
完全版を読みたかった
469 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/01/08(日) 16:22:06.40 ID:0F9lsTKNo
>>467
石鍵の能力がまさにその上位互換だから、まぁそうなるよな
470 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/08(日) 21:11:20.05 ID:6sFe0UGYo
うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
おわっちまったぁぁぁぁぁ!!!
一乙だけど……後日談とか…………欲しいな?
471 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/09(月) 00:32:05.46 ID:iAdDAAqO0
1乙!毎回楽しく読ませてもらいました。
でも、この打ち切り感は……
472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/09(月) 00:35:02.90 ID:t6xeQMG/o
>>453
タイトル・キャプション検索で
紅莉栖「
って入れると良いよ
473 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/09(月) 01:04:48.76 ID:Lz79vA9w0
すごい面白かった!!!このss最高だよ!!
でも後日談俺も見たい・・・
474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 01:52:41.21 ID:axlz+KUk0
少しばかり遅れましたが
お疲れさまでした。
475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/09(月) 03:58:25.40 ID:h4sqRGT6o
長い間お疲れ様でした
すごく楽しませてもらいました
暇ができたら是非はしょった部分とか・・・後日談とか・・・頼んます!
476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2012/01/09(月) 05:16:09.61 ID:jKzmRcSno
無理だろ、html化宣言しちゃってるし

でも俺も同意見かな、若干肩透かし食らった感じがある
477 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 10:51:55.03 ID:eWvUeLYlo
しょーもない終わりだな
478 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 13:02:44.99 ID:XdytQvVk0
激しく乙!!

こんなに面白いSSは初めてってぐらい面白かったです。
絵師さんの絵と相まって毎回更新が待ち遠しかった。
最後の絵で思わず泣きそうになった(´;ω;`)

それだけに最後が走り気味だったのがちょっと残念……
気が向けば補完話を書いてくれたらうれしいです。

長い間お疲れ様でした。
479 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 13:44:32.30 ID:K+AEt+FIO
乙!
最高に面白かった
これで終わりと思うと寂しくなる
480 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/01/09(月) 16:02:07.82 ID:GT6kPnQNo
クリスの伏線回収してたら評価してた
481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 16:10:52.90 ID:jxIBjroIO
評価(笑)
482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 16:57:49.76 ID:UEqxr6oSO
オカリンが強くなった意味は結局なかったんだな
原作と違ってループした意味も起動時間以外なかったし
483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/01/09(月) 17:15:35.39 ID:HUo/hUo/o
結局あの2人が死ぬ世界線でのDメールはなんだったのか、世界線を超えてDメール送ったってことなのか
それとももう一人過去に役割パスしたオカリンがいてそのオカリンについては全く何も語られてないだけかのか
484 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 18:28:24.01 ID:9yZmDfTpo
尻すぼみだったな
485 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 18:36:05.58 ID:4rRRb49Ho
最後糞すぎ
486 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 18:36:14.40 ID:1An0PH8qo
竜頭蛇尾感はいなめない

バッドエンドの頃は熱かったな
487 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 19:39:29.03 ID:vD+HdGnIO
乙でした
488 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2012/01/09(月) 19:52:25.90 ID:jKzmRcSno
フルボッコwwwhtml化直前で一気に空気悪くなったな……
489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/01/09(月) 20:04:14.86 ID:vxBrpQt0o
面白かったとはいわない
でもお疲れさま
490 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/09(月) 20:07:37.93 ID:GmzSWApNo
読者様(笑)
批判してる人はシュタインズゲートの原作の終わり方がこんな感じなのを
おそらく分かってないんだろうなぁ…

読んでて楽しかったし面白かった
┌─────┐
│い ち お つ.│
└∩───∩┘
  ヽ(`・ω・´)ノ
491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/09(月) 20:12:05.26 ID:0kRjpjIVo
いや流石にこんな感じではないだろ…
492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 20:13:38.94 ID:LZt4iYhKo
β世界線からSG世界線に到達するのがこんな感じだったと申すか
493 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/09(月) 20:19:20.73 ID:x/ZZ4Ad8o
自分を騙す件すっ飛ばしたらこんな感じかも
494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 20:34:10.42 ID:RsczBqh3o
なぜよりにもよって肝心な部分をすっとばそうとするのか
495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2012/01/09(月) 20:42:30.58 ID:QGAuyBEpo
こっちからの確認の仕様がないけど依頼したのは>>1じゃなさそうだからなぁ
496 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2012/01/09(月) 21:41:49.77 ID:jKzmRcSno
コテハンが無いから違う人ってこと?
497 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 23:06:27.68 ID:rLCUPBj6o
終わり糞ければ全て糞
498 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 23:56:18.37 ID:OILk2LKIO
>>1にだって私生活があるだろ…
こんだけのSS書くのと考えるのにどれだけの時間を使ったか批判してる奴は考えてみろよ…たしかに、商業レベルで書いていたなら竜頭蛇尾と言えるけど…

そんなわけで、俺はコミケで完全版の販売を望む
499 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/10(火) 00:06:10.99 ID:bPrHE3l1o
>>498
そんなの知るか
自分でスレ立てたんだろうが
500 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/01/10(火) 00:27:09.09 ID:De8Td8COo
終わると文句ばかり言う奴がでてくるから嫌になるな
501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2012/01/10(火) 00:30:12.72 ID:NEt9CVCpo
>>500
もう終わったんだし見なければいいじゃない
502 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/10(火) 00:31:41.81 ID:MSJlF117o
なまじ途中面白くて盛り上がった故って感じだな
ハードルがあがりまくってる
503 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/10(火) 00:46:30.28 ID:ziIkwPYZ0
まあカットしたって言わない方がよかったかもとは思うな。
あれで見る側の人間にこれは完全版ではないっていう先入観与えちゃったのかも。
504 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/10(火) 00:58:19.15 ID:A2M082uJo
バッドエンドは最高だと思ったが故に、トゥルーが陳腐化してしまった
505 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/10(火) 00:58:49.78 ID:1jyyIN2SO
お疲れさまって言うだけでいいだろうがks
506 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/10(火) 01:00:45.19 ID:4dH8/cTRo
感想ぐらい言わせろやks
507 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/10(火) 01:02:47.60 ID:bYq9VNB/o
カットしたってどこに書いてあるんだよ
508 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/10(火) 01:03:49.73 ID:Z89e6+Vko
>>382
509 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/10(火) 01:55:35.73 ID:bzBkoaQWo
ほんと自分も含め馬鹿ばっかだな

とりあえず>>1乙でした
また新しい作品ができたら投稿してくださいね
510 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/01/10(火) 07:38:48.10 ID:UlpoGn0AO
バッドとトゥルー
順番逆にすべきだったか

>>1は就職したんかな
511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage]:2012/01/10(火) 08:38:29.93 ID:Cpdzcl2M0
>>1が見ているといいが、
1つだけ言わせてもらう。長ければ長いほど良かったと。

まぁ>>1の負担もあるから強制なんかできんが、せめてカットなんてしないでほしかった。
512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/10(火) 10:24:34.87 ID:O0FwWVu10
乙でした!
初稿からずっとおいかけてたけど凄い良かったよ!
続きも期待したいね。

ただ揚げ足取りじゃないんだけど>>273

『挙動不審も復活した』では挙動不審が治るんじゃなくて挙動不審になっちゃうんじゃ、と少し笑ってしまった。
513 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 16:56:39.88 ID:Zv3nX45IO
なんだかんだでバッドエンドが頭ひとつ飛び出てる
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