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ブロリー「荒野に咲く一輪の花ァ! キュアブロッサァァムッ!!」 マリン「」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆L5qg/1jQBM :2011/12/29(木) 19:42:35.94 ID:lnU4ZLKp0
カッとなった
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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1713351945/

いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713279251/

【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713277692/

こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713183168/

【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/

アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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エルヴィン「ボーナスを支給する!」 @ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
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2 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 19:45:57.92 ID:6ay++0r10
続けたまえ
3 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 19:47:11.50 ID:Q2exCDrMo
そこはキュアブロリーじゃないのか
4 : ◆L5qg/1jQBM :2011/12/29(木) 20:04:05.99 ID:lnU4ZLKp0


ガッ ギィィンッ


ムーンライト「はあぁ!」ブンッ

ダーク「フンッ」パシィッ

ダーク「」スタッ

ムーンライト「」タンッ


ダーク「愚かな奴よキュアムーンライト。おとなしく隠れて震えていればよかったものを」

ムーンライト「心の大樹を守る、それが私の使命ッ」

ダーク「くだらないことを……」

ダーク「」ス…

ムーンライト「」ザッ…


シプレ&コフレ「」ゴクリ
5 : ◆L5qg/1jQBM :2011/12/29(木) 20:07:14.72 ID:lnU4ZLKp0


ダーク「」ダンッ

ムーンライト「」ダンッ

ブブブッ! バッババッ! バチッ 
ドガガガガガッ…!


ダーク「どうしたキュアムーンライト! そんなていどではないだろう! お前の力は!」

ムーンライト「くっ!」

ダーク「見せてみろ!」バキィッ

ムーンライト「あうぅっ!」ドシャァ

シプレ&コフレ「キュアムーンライトー!」

ムーンライト「くっ!」ガバッ

ダーク「こっちだ」シュンッ

ムーンライト「!」


ドカバキグシャアッ


コフレ「あわわぁ……」

シプレ「キュアムーンライト……」


ドコォッ

ムーンライト「ああああっ!」

ダーク「ふんっ、これで仕舞いだ、[ピーーー]ぇぇ!!」

ムーンライト「」キッ

ムーンライト「はああぁ!!」バキィッ

ダーク「ぐはっ!? う、な、なんだと……」ヨロッ
6 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2011/12/29(木) 20:08:18.71 ID:lnU4ZLKp0


ダーク「」ダンッ

ムーンライト「」ダンッ

ブブブッ! バッババッ! バチッ 
ドガガガガガッ…!

ダーク「どうしたキュアムーンライト! そんなていどではないだろう! お前の力は!」

ムーンライト「くっ!」

ダーク「見せてみろ!」バキィッ

ムーンライト「あうぅっ!」ドシャァ

シプレ&コフレ「キュアムーンライトー!」

ムーンライト「くっ!」ガバッ

ダーク「こっちだ」シュンッ

ムーンライト「!」


ドカバキグシャアッ


コフレ「あわわぁ……」

シプレ「キュアムーンライト……」


ドコォッ

ムーンライト「ああああっ!」

ダーク「ふんっ、これで仕舞いだ、死ねぇぇ!!」

ムーンライト「」キッ

ムーンライト「はああぁ!!」バキィッ

ダーク「ぐはっ!? う、な、なんだと……」ヨロッ
7 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2011/12/29(木) 20:13:40.30 ID:lnU4ZLKp0


ダーク「」グイッ

ダーク「血……! サバーク博士によって生み出されたこの私が、あ、あんなゴミを相手にけ、気高い血を……ッ」ブルブル

ダーク「おのれェェ!」バッ

ダーク「もうこれまでだ! 心の大樹もろともお前をゴミにしてやる!」

ムーンライト「ッ!」

ダーク「闇の力よ集え、ダークタクト!」

ムーンライト「集まれ花のパワー! ムーンタクト!」バッ

ムーンライト「プリキュア・フローラルパワーフォルテッシモ!!」

ダーク「プリキュア・ダークパワーフォルテッシモ!!」


ギュインギュインッ
ドゴーーンッ


ムーンライト「ああああっ!!」

シプレ&コフレ「キュアムーンライト――っ!!!」




えりか「!?」ハッ

えりか「また……あの夢」
8 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2011/12/29(木) 20:18:10.70 ID:lnU4ZLKp0


??「えりかー、そろそろ降りてきなー学校遅刻するよー」

えりか「ぅえ!? まっずーい、もうこんな時間!」ガバッ


ももか「おはよ、えりか」

えりか「おはよーももネェ」

えりか「おっ今日はトーストかあ」

えりか「いっただっきまーす!」

ももか「……ねえ、えりか」

えりか「はに?」モグモグ

ももか「あんた最近ファッション部っていうの作ったんだって?」

えりか「え……うん」ゴクン

ももか「何で黙ってたのよ。で、どんな部活? 今何人くらいいるの?」

えりか「ぶ、部員はまだ三人でー……みんなで服のデザインとかしたり、かな……?」

ももか「へー、面白そうじゃない。いつかは私の服もデザインしてもらおうかなー」

えりか「おっと! 話してる場合じゃないや! 今日は当番だから早めに行くことになってるのだった! それじゃいってきまーす!」バタバタ

ももか「はいはい、がんばりなよ」クスッ
9 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2011/12/29(木) 20:22:22.66 ID:lnU4ZLKp0


えりか「」テクテク

えりか「面白そう、か……」

えりか「(ももネェにとっては、やっぱりあたしのやってることなんて子供のお遊びでしかないのかな……)」

えりか「(ももネェは美人で現役高校生モデルで超モテモテ。それに比べてあたしなんか……)」


えりか「ああぁーーもう!!」ブンブン

えりか「くよくよ考えるのはあたしらしくない!」

えりか「そうだ! 今日はファッション部でなにか新しいことやってみよう! 部員みんなで1つの服を作ってみるとかー……あー、考えたらワクワクしてきた! よーし今日もがんばろー! おー!」


キーンコーンカーンコーン


えりか「えぇー!? ファッション部やめちゃうの!?」
10 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2011/12/29(木) 20:23:39.07 ID:lnU4ZLKp0


部員A「うん……塾もあるし」

えりか「ちょっと待ってよ! 二人がいなくなったらファッション部あたし一人になっちゃうじゃん!」

部員B「もう決めたから……」

えりか「なんでよ! 二人とも楽しいって言ってくれてたじゃん!」

部員B「」チラッ

部員A「」ウン

部員B「えりかは上手だからわからないだろうけどさ、正直、巧すぎるヒトがそばにいるときついの……」

部員A「どうしても比べて落ち込んじゃうし」

部員A「それに、こんなこと続けててもプロになれるわけじゃないもん……」

部員A「ごめんねっ」タタタッ
11 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2011/12/29(木) 20:25:07.30 ID:lnU4ZLKp0


えりか「ちょ! ちょっとぉ……」

えりか「……」

えりか「あたしだって……」


ももか『がんばりなよ』


えりか「あたしだって……きついもん」ギュッ
12 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2011/12/29(木) 20:31:03.06 ID:lnU4ZLKp0


えりか「」トボトボ

えりか「どうしようかなー……さすがにあの優しい生徒会長も、たったひとりの部活なんて認めてくれないだろうし……」

えりか「はあ……」


キィィィーーン


えりか「んぅ?」


チュドォォォーーンッ!


えりか「ぴ!」

えりか「ななな何々、なに? 隕石!? UFO!?」


ゴゴゴゴゴゴ…


えりか「ほえー、こりゃ……」

えりか「行ってみるっきゃないね!」グッ


シュゥゥゥ…


えりか「隕石じゃない、かな? 窓がある……」オソルオソル


プシュー

えりか「ひょえぇ!? 開いた!?」

ドサッ


えりか「! ひ、と……? ぎょええーー! 人が入ってたー! しかもボロボロ! だ、だい、大丈夫ですかー!?」ダダダッ

13 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2011/12/29(木) 20:35:06.43 ID:lnU4ZLKp0


??「……う」ガシッ

えりか「ひゃ!?」

??「……ット……ロッ…………カ、カ…………ト……うっ」ガクッ

えりか「…………加藤?」

えりか「ってそうじゃないよ! どどどどうしよう、救急車、えーっと119って何番だっけ!?」


ヒュウウウウ……


えりか「へ?」


ゴインッ

14 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2011/12/29(木) 20:39:58.19 ID:lnU4ZLKp0


えりか「ぶっ!? ひだだだだ……今度はなに?」


ぷるんっ ぷるんっ


えりか「ぬっ!?」

シプレ「いたいですぅー!」

コフレ「いたいですー!」

えりか「ぬいぐるみが喋ってるー!? ぐっ!? げほっ、げほっ、叫び続きでノド痛いわ……」

シプレ「」ハッ

コフレ「」ハッ

えりか「?」

シプレ「悪い奴に追われてるですぅ!」

コフレ「助けてですー!」

えりか「えぇー? そんなこと急に言われても、こっちも取り込み中で、ってきゃはははは! 服の中なんかに入んないでよー!」


ザッ


えりか「」ハッ
15 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2011/12/29(木) 20:42:43.73 ID:lnU4ZLKp0


えりか「あなたは……?」

??「チッ、覚えのある気がして飛んで来れば……よりにもよって貴様か、ブロリー」

えりか「?」


シプレ「サソリーナじゃないですぅ」ピョコン

コフレ「でもあれはあれで十分怪しいです」ピョコン

えりか「確かに、髪型とかファッションセンスが地球のものじゃないよね」

??「ほっとけ! フン、貴様ら、見たところ一般人のようだな。悪いことは言わん。とっとと失せろ」

えりか「むっ! そんなこと言われて『はいそーですか』って言うと思ってるのー?」

??「チッ、危ないからどけと言ってるんだ」
16 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2011/12/29(木) 20:46:34.30 ID:lnU4ZLKp0


えりか「いーやっ! これからこの人を病院に連れてかなきゃいけないし、このぬいぐるみみたいなのの飼い主も探さなきゃいけないんだから! 名乗りもしない怪しい人間の言う事なんか聞くもんですか!」

??「俺の名はベジータ」


ベジータ「これでいいか、とっととそこをどけ。俺はそいつを始末しなければならん」

えりか「! そんなこと聞いたら、ますます引けなくなっちゃったわよ! なんだってそんな……まさか! この人をこんなにしたのもあんたなのね!」

ベジータ「……否定はせんがな。貴様にはわからん事情だろうが、そいつは今ここで息の根を止めるのがベストなんだ。それがこの星のためだ」

えりか「わかりたくもないわよ! そんな事情!」
17 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2011/12/29(木) 20:53:29.48 ID:lnU4ZLKp0


ベジータ「くっ、くそったれが、めんどくさいガキめ。説得なんぞ俺の領分ではないぞ……!」ブツブツ

ベジータ「しかたあるまい……」


ベジータ「」ドンッ

えりか「」ビクッ

コフレ「す、すごい気迫です……」

ベジータ「おいガキ、もう一度だけ言う。そいつを置いてとっとと消えろ。そうすれば余計な怪我をせずに帰れるぞ」

えりか「」ブルブル

えりか「い、いやよ……!」

ベジータ「チッ」

ベジータ「(しょうがない、軽く一発当てて気絶させるか)」スッ


えりか「ぜ、絶対この人には手を出させない!」

ベジータ「」ピクッ

ベジータ「貴様も気は感じ取れないにしても、圧倒的戦闘力の差は感じているんだろう。だったら素直に引いておけ。お前のそれは勇気でなく無謀というんだ」

えりか「力がないから何よ……」

ベジータ「何?」


えりか「あたしに未熟な力しかないからって何よ! 未熟だったら立ち向かっちゃいけないの? 未熟だったら挑戦しちゃいけないの? 
絶対にかなわないからって自分の気持ちをあきらめていいわけない! 
あたしに力がないからって……そんなことが、この人を見捨てていい理由になるわけない!」

えりか「無茶でも無謀でも、絶対に引けない時っていうのはあるんだから!」


ベジータ「……!」


パアアアア

えりか「え?」

ベジータ「なにッ?」

シプレ「これはぁ!」

コフレ「この子の心にプリキュアの力が反応してるです!」


えりか「プ……」

ベジータ「プリキュア……?」
18 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2011/12/29(木) 20:59:24.10 ID:lnU4ZLKp0


ポンッ

えりか「なにこれかわいい!」パシッ

コフレ「変身アイテムです!」

えりか「変身?」

シプレ「ココロパフュームを持って!」

コフレ「『プリキュアオープンマイハート』って叫ぶです!」

シプレ「早くするですぅ!」

えりか「え? え?」

えりか「なんだかよくわかんないけど……ええい!」バッ

コフレ「プリキュアの種、行くです!」ポンッ


えりか「プリキュア・オープンマイハート!」カシャンッ


パアアアアアアアッ
パンッ パンッ ピシィッ シュワァァァ


ベジータ「なんだこれは……あのガキのパワーがどんどん膨れ上がっていく……!」
19 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2011/12/29(木) 21:01:25.88 ID:lnU4ZLKp0


えりか「わー! なにこの格好、すっごくかわいい〜! わっわっ髪色まで変わってる!」

シプレ「すごいですぅ! プリキュアになれたですぅ〜!」

コフレ「名前! 名前を決めてください!」

えりか「名前? 変身後の? って言われてもな〜……にしたってほんと、この服可愛い。
青が基調にしてあって……青……青、青い海……」

えりか「決めた!」パアッ

ベジータ「貴様、いったい何者だ!」

えりか「」ニッ

えりか「いーいでしょう、教えてあげる。あたしの名前は――」


マリン「海風に揺れる一輪の花! キュアマリン!」
20 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2011/12/29(木) 21:11:30.98 ID:lnU4ZLKp0


ベジータ「キュア……マリン? プリキュア?」

ベジータ「まさかあのガキもパラガスの一味? チッ、なめたマネしやがって」

ベジータ「消えろーー!!」バシュゥンッ

マリン「!」


ドンッッ!


ベジータ「やったか……」

ベジータ「!」ババッ


マリン「うわっと」スタッ

マリン「あ、っぶなかった〜〜何なの今の……」


ベジータ「いつの間にあんなに遠くまで……」ギリッ
21 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2011/12/29(木) 21:14:53.06 ID:lnU4ZLKp0


マリン「あんたたちも大丈夫?」

シプレ「あんたじゃなくてシプレですぅ」

コフレ「僕はコフレです!」

マリン「ん、大丈夫そうね。それより早くこの人を助けないと……う〜でもあいつもただでは逃がしてくれなさそうだしなー」ウムゥ

シプレ「だったらこころの種を使うですぅ」

マリン「こころの種?」

コフレ「えぇい!」ポンッ


シプレ「こころポットですぅ」

コフレ「この中に入ってるのを使ってください! 以前のプリキュアが残してくれた、最後の一つです!」

マリン「そんな大事なもの使っちゃっていいの?」

シプレ「もちろんですぅ」

コフレ「プリキュアの力は人を助けるためにあるのですから!」

シプレ「さ、早くですぅ!」
22 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2011/12/29(木) 21:17:42.48 ID:lnU4ZLKp0


ベジータ「やつら一体何をする気だ? さっきからじっとしてやがるが……」


コフレ「グリーンの種です!」パアンッ

マリン「グリーンの光の聖なるパフューム! シュシュッと気分で癒してあげる!」シュシュ

パアアアア


??「う……」パチッ

ベジータ「なっ!? ブロリーの傷が全回復しただと!?」

ブロリー「……」ムクリ

シプレ「よかったですぅ」

コフレ「これで一安心です」

マリン「大丈夫? 色々ややこしい事情があるみたいだけど、ま! どーんとこのあたしに任せといてよ!」ニッ

ブロリー「……」スッ

マリン「……うん?」

マリン「(なんで腕を手刀の形に構えるんだろう)」

ブロリー「」バゴンッ

マリン「あべしっ!?」ピューン


ドカーーンッ


シプレ&コフレ「プリキュアーーーッ!!」


ベジータ「お……」

ブロリー「」ゴゴゴゴゴ

ベジータ「終わった……」ガクリ
23 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2011/12/29(木) 21:24:35.13 ID:lnU4ZLKp0


マリン「いっ、いっちちち、いっち〜〜!」ガラガラ

シプレ「プリキュアー!」

コフレ「大丈夫ですか!?」

マリン「んにぃ〜〜! ちょっとあんた! いきなり何してくれんのよー!」


ブロリー「…………プリ、キュア……」

ブロリー「そうか……お前か、俺の夢の中でうるさかったのは……!」

マリン「はぁ〜〜? 変な言いがかりつけてんじゃあってうわあ!?」


ポーヒー
チュドーーンッ


マリン「ひょえええ!?」ピューン

コフレ「ものすごい力です!」

シプレ「一発で森がふき飛んじゃいそうですぅ!」

マリン「そそそそんなことよりなんでこんなに高く飛べるのよぉー!?」バタバタバタ

シプレ「説明するですぅ」

コフレ「それはプリキュアだからです」

マリン「んなドヤ顔で言われても……」


ブロリー「」ドンッ

マリン「げえー!?」

シプレ「追ってきたですぅ!」

ブロリー「」シュンッ

マリン「! いつの間に頭上に……ッ!」

ブロリー「」バギィッ

マリン「きゃああ!!」

シプレ&コフレ「プリキュアーー!!」


ドカーーンッ
24 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2011/12/29(木) 21:32:15.40 ID:lnU4ZLKp0


マリン「う、ぬ、ぬぅぅ〜〜」ヨロヨロ

マリン「」キッ

ブロリー「……」

マリン「や、病み上がりだからって手加減してれば調子に乗って〜〜! もーう怒った! ……ん? ……よし!」

ブロリー「?」


マリン「海より広いあたしの心も、ここらが我慢の限界よ! 覚悟しなさい、ブロリー!」ビシィッ

マリン「さっきのお礼、百万倍にして返してやるんだから!」


ブロリー「……殺す」

マリン「……会話しなさいよ」

25 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2011/12/29(木) 21:34:10.45 ID:lnU4ZLKp0

なんつーかこれからどんどんキャラ崩壊していきます
次回も見てみてみてね!
26 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/29(木) 22:10:25.13 ID:6CAzghm+0
ここで切るだと…… おつ
27 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 00:30:28.44 ID:wlT8dkCAO
なんだこれwwwwwwwwwwww
28 :SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b) [sage]:2011/12/30(金) 10:21:08.33 ID:/5FmPhnIO
おもしろい プリキュアSS書けるって事は見てるってことだよな
29 : ◆L5qg/1jQBM :2011/12/31(土) 18:06:46.12 ID:ZcWejmUT0


ヒュゥゥ…

ブロリー「……」

マリン「」グッ


マリン「はぁ!」ダンッ

マリン「プリキュアパーンチ!!」

ブロリー「」パシィッ

マリン「!」

シプレ「プリキュアのパンチを!」

コフレ「かるーく受け止めたです!」

マリン「ちょ、ちょっと! 離して! 離しなさいってば! もー!」グイグイ

マリン「でぇい! もうこのままキーック!!」ブンッ

ブロリー「」ガシッ

マリン「」


マリン「笑うしかないねこりゃ」
30 : ◆L5qg/1jQBM :2011/12/31(土) 18:08:27.62 ID:ZcWejmUT0


ブロリー「ぬぅぅううん!!」ブンブンブン

マリン「うわっわわわわわあああ!?」グルグルグル

ブロリー「でぇい!」ポイッ


チュドーーンッ


マリン「い、てて……」ガラガラ

マリン「ん?」


ポヒーポヒーポヒー

マリン「ひょええぇ! 光の弾の嵐!」


マリン「わっわっわっ!」サッサッサッ

ブロリー「」バッ

マリン「!」

マリン「(しまった! 弾幕にまぎれて見えなかっ……)」


ブロリー「」キュィィィン

ブロリー「」ドムンッ

マリン「ぐふっ……!」

シプレ「プリキュアーー!」

コフレ「パワーもだけど、スピードも段違いです!」
31 : ◆L5qg/1jQBM :2011/12/31(土) 18:09:53.90 ID:ZcWejmUT0


マリン「う、ぐ……」

マリン「」ドサッ

ブロリー「……フン」キュィィィン

ブロリー「」ヒュンッ

マリン「……っ」


カッ
ドゴーーンッ


シプレ「あぁ〜〜プリキュアがぁ〜〜!」

コフレ「せっかく見つけたのにもう倒されちゃったです」

マリン「だ、誰がよ誰が……」

コフレ「あ〜プリキュア!」

マリン「」ブラーン

コフレ「間一髪避けてたですね!」

シプレ「爆風に飛ばされて木に引っかかってたですぅ!」
32 : ◆L5qg/1jQBM :2011/12/31(土) 18:10:41.28 ID:ZcWejmUT0


マリン「一体なんなのよあいつ……」ブラーン

マリン「近づけもしないわ。あのボールみたいなのがなかったら何とかなりそうなのに……」

シプレ「あれはエネルギーの塊ですぅ」

コフレ「小さいけど、パワーをギュッと凝縮しています」

シプレ「何かに触れるとドッカーンといくみたいですぅ」

マリン「パワーの塊……」

マリン「ってことは、もっと強いパワーをぶつければ消せるんじゃない?」

コフレ「そ、そう言われればそうかもしれないですけど……」

シプレ「危険すぎですぅ!」

マリン「でもま、やってみるっきゃないでしょ、っと」クルッ
33 : ◆L5qg/1jQBM :2011/12/31(土) 18:12:28.64 ID:ZcWejmUT0


マリン「やーいへなちょこブロリー!」

ブロリー「!」

マリン「あんたの攻撃なんかかすりもしないわよーだ! 悔しかったらもっぱつ撃ってきてみろってなもんよ! ま! どーせ当たらないだろうけど〜?」

マリン「イーーっだ!」イー

ブロリー「……」ピク

ブロリー「」キュィィィン

ブロリー「」ポヒー


マリン「来た来た来たぁぁ!!」

シプレ&コフレ「ひええぇ!」


キィィーーンッ


マリン「はぁぁ!」グッ

マリン「マリン・インパクトォ!!」ドゴォッ


コフレ「光の球に掌底を!? でも触れると爆発が……」

マリン「ぬっ、ぐ、ぐぅっ……!!」グググ…

マリン「どおりゃああああ!!!」パァンッ


コフレ「おぉ〜! 花のパワーを送り込んで!」

シプレ「相殺したですぅ!」
34 : ◆L5qg/1jQBM :2011/12/31(土) 18:13:37.75 ID:ZcWejmUT0


マリン「ふっふーん! どんなもんよ!」

マリン「……って」


ポヒーポヒーポヒー
ポヒーポヒーポヒー


マリン「多っ多っ多いってー!」

マリン「でええい! マリン・インパクト連打!」ガガガガガッ

ブロリー「」ギュインッ

マリン「!」


シプレ「さ、さっきと同じですぅ、光の球にまぎれて接近を!」

コフレ「キュアマリンー!」
35 : ◆L5qg/1jQBM :2011/12/31(土) 18:15:48.91 ID:ZcWejmUT0


ブロリー「」キュィィィン

マリン「そうくると」ヒョイ

ブロリー「!?」スカッ

マリン「思ってたのよ!」ガシッ

ブロリー「!」

マリン「つかまえた……!」ニヤッ

マリン「プリキュア……」グアッ


マリン「おでこパァァァンチッ!!」ゴイィンッ!

ブロリー「ぬ゛っ!」


コフレ「おでこなのにパンチ!?」


マリン「ん、いぎぃぃ〜〜……!」ジンジン

マリン「っプリキュア回し蹴りー!」ドガァッ

ブロリー「ぬぐっ」

ブロリー「」ニヤッ

マリン「」ムッ

マリン「まだまだまだまだぁぁああ!!」


マリン「マリィィン……シュートォォーー!!」ドゴゴゴゴッ

マリン「からのぉ!」グッ

マリン「マリン・インパクトォォオ!!」ドンッッ


コフレ「顎に一撃!」

シプレ「これは決まったですかぁ!?」


マリン「はぁ、はぁ……!」

ブロリー「……」

ブロリー「もう、終わりかぁ?」

マリン「」カッチィーン!

マリン「なーによぅ! ちょっとばっかしでかくてタフだからって調子に乗ってー!」

マリン「だったら肉弾戦で勝負よ!」バッ
36 : ◆L5qg/1jQBM :2011/12/31(土) 18:16:42.12 ID:ZcWejmUT0


マリン「どりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃぁぁ!!」ブンブンブン


シプレ「すさまじいラッシュですぅ!」
コフレ「けどことごとくかわされているです!」


マリン「こぉらぁー! よけてばっかいないで反撃してきなさーい!」

ブロリー「……」キュィィィン

マリン「そっ!」

マリン「それはナシで!」

ブロリー「……」シュゥゥン


シプレ「……意外と素直ですぅ」
37 : ◆L5qg/1jQBM :2011/12/31(土) 18:17:51.61 ID:ZcWejmUT0


ブロリー「ぬぅぅぅん!」ドガガガガガッ

マリン「わっ! とっ!? はっ!」パシパシパシッ

マリン「プリキュア・カウンターキィィック!」ドガァッ

ブロリー「……」シュゥゥ…

マリン「よっしゃ! だんだん速さに慣れてきたわよー、この調子でやっつけてやるんだからってきゃあぁ!?」ポイッ チュドーン

マリン「……っ」ガラガラ

マリン「さっきからポイポイポイポイ投げてんじゃないわよ! あたしは野球のボールかー!」

ブロリー「?」


マリン「(野球って何だぁ? みたいな顔しちゃって……本当に宇宙人なのかな)」

マリン「(とはいえこれじゃあ消耗戦だなぁ……なにかこう、ドギャーン! と一発逆転の技かなんか……)」

マリン「うーん、確かあの夢では〜〜……」
38 : ◆L5qg/1jQBM :2011/12/31(土) 18:19:05.30 ID:ZcWejmUT0


マリン「よし! いっちょやってみるかぁ!」

ブロリー「」ピクッ

マリン「集まれ花のパワー! 脚部限定!」ドンッ

マリン「とりゃあああ!!」ヒュンッ


コフレ「速いです!」

シプレ「速さが足りてるですぅ!」


マリン「プリキュア・加速キィィーーック!」ドガァッ

ブロリー「っ」グラッ

マリン「どーーよ! そっちもどんどん来なさい、どんどん!」

ブロリー「……」

ブロリー「」フワッ


マリン「とっ!」

マリン「飛んだ……? ず、ずるいわよ一人だけ〜」

ブロリー「」キュィィィン

マリン「ちょ! それはナシだって!」

ブロリー「」キュィィィン

マリン「ちょっと……」
39 : ◆L5qg/1jQBM :2011/12/31(土) 18:20:12.79 ID:ZcWejmUT0


コフレ「た、大変ですー!」

シプレ「見た目は変わってないけど、今までとは段違いのパワーですぅ」

コフレ「あんなものが当たったら、地球が壊れちゃうですー!」

マリン「え……!」


ブロリー「」キュィィィン

マリン「ちょ、ちょーっと待ちなさいって! 溜めるのやめなさい! こらー!」

ブロリー「」ポイッ

マリン「……!」

40 : ◆L5qg/1jQBM :2011/12/31(土) 18:21:30.23 ID:ZcWejmUT0


シプレ「きゃあぁ〜〜!」

コフレ「もうダメですー!」


マリン「うっ……!」

マリン「あぁーー! もう!」ダッ


コフレ「マリンが飛び上がったです!」

シプレ「何をする気ですぅ!?」


マリン「マリン・インパクトォォオ!!」ドグオンッ


グワァアアン

マリン「ぬっ……ぎぃぃい……!」グググ

マリン「(シプレとコフレの言ったとおり……! 今までとは比べ物にならない、押しつぶされる……!)」


グググググ…!


マリン「うっ……ああぁー!」ギリギリ
41 : ◆L5qg/1jQBM :2011/12/31(土) 18:22:17.14 ID:ZcWejmUT0


ベジータ「もうだめだ……おしまいだぁ」

??「」シュンッ

??「あれはもしかして……プリキュア? いやぁん、もう後釜が見つかったってことぉ?」

ベジータ「逃げるんだ……勝てるわけがない……」

??「んん〜〜? あらあら、ちょうどいい感じにこころの花がしおれちゃってる子がいるわねぇん」

ベジータ「な、なんだ貴様は」

??「こころの花よ! 出てきてぇん!」

ベジータ「ぬぉぉぉおお!?」
42 : ◆L5qg/1jQBM :2011/12/31(土) 18:25:05.02 ID:ZcWejmUT0


グゴゴゴゴゴ…!


シプレ「ひぇぇ……!」

コフレ「ひぇぇぇ……!」


マリン「うぅぅ〜〜!」

マリン「ぐぅ!」ズシンッ

マリン「させな、い……!」グググ

ブロリー「無駄なことを……今楽にしてやる」スッ

マリン「ぜ、ったいにこれは、落とさせない……!」

ブロリー「……」

マリン「あたし、まだまだ、やりたいこと、あるんだから……ッ、まだゼンゼンだけど……それでも、たくさん、たっくさんやりたいことがあるんだから……!」

マリン「あたし、だけじゃない……! たくさんの人が、たくさんっ、目標を持って生きてるのが、この星なんだから……!」

マリン「絶対に! この地球を壊させたりなんかしないーーッ!!」

ブロリー「!」


マリン「集まれ、花のパワー!」ギュイイイン

マリン「こぶし限定ーー!!」
43 : ◆L5qg/1jQBM :2011/12/31(土) 18:26:12.45 ID:ZcWejmUT0


コフレ「ま、マリンのこぶしに花のパワーが集まっていくです!」

シプレ「こんなの見たことないですぅ〜!」


マリン「プリキュア・ブルーフォルテ……」キュィィィン

マリン「パァァァンチッ!!」ガギィッ


マリン「うぅ〜〜……!」ググググ

マリン「……っだぁぁあーー!!」パッキィィン

ブロリー「何ィ……!」


シプレ「やったですぅ〜!」

コフレ「相殺したですー!」
44 : ◆L5qg/1jQBM :2011/12/31(土) 18:28:10.25 ID:ZcWejmUT0


マリン「はぁ、はぁ、はぁ!」

ブロリー「……」

マリン「」ニッ

ブロリー「」ニヤッ


マリン「次はあんたよ!」

ブロリー「クックック……そうこなくっちゃ面白くない」


マリン「」ババッ

マリン「どりゃあああぁぁーーッ!!!」

ブロリー「さぁ来いィ! ここがお前の死に場所だァ!!」



??「デザトリアン! やっちゃってぇ!」ドンッ

デザトリアン「モウダメダーオシマイダー!!」

シプレ&コフレ「サソリーナ!!」


マリン&ブロリー「あァ゛?」

マリン&ブロリー「邪魔だぁぁあーー!!」


チュドーーンッ
45 : ◆L5qg/1jQBM :2011/12/31(土) 18:29:14.97 ID:ZcWejmUT0


ベジタリアン「アー」ヒューン

サソリーナ「い、一撃……!?」

デザトリアン「」ホワワワーン

シプレ「あ、浄化されたですぅ」

コフレ「花のパワーを集めたマリンのこぶしに殴られたからです」

デザトリアン「」ピカー


ピカー
ピカーキラキラ


??「……ん?」

??「……なんでしょう、あの光……」
46 : ◆L5qg/1jQBM :2011/12/31(土) 18:30:25.65 ID:ZcWejmUT0


サソリーナ「きょ、今日のところはこれで勘弁してあげるわぁん!」シュンッ


シプレ「やったですぅ!」

コフレ「こころの花も持ち主の元に戻ったみたいです。誰だかは分からないですけど」

シプレ「それにしても今度のプリキュアはパワフルですぅ」

コフレ「うん、もしかして一番パワフルなプリキュアかも……」


マリン「どりゃああああ!!」

ブロリー「ぬぅぅううん!!」


シプレ&コフレ「ってまだやってるです(ぅ)ー!」
47 : ◆L5qg/1jQBM :2011/12/31(土) 18:31:44.34 ID:ZcWejmUT0


マリン「だぁぁぁぁああーー!!」

ブロリー「ぬぁぁあああーー!!」


ガッキィィインッ


マリン「」スタッ

ブロリー「」タンッ


シプレ「ど……」

コフレ「どうなったですか?」


マリン「うっ……」シュンッ

コフレ「プリキュアが!」

シプレ「変身が解けてしまったですぅ!」
48 : ◆L5qg/1jQBM :2011/12/31(土) 18:32:44.35 ID:ZcWejmUT0


ブロリー「ぐっ……」シュンッ


シプレ「あの男もですぅ!」

コフレ「一メートルくらい背が縮んで黒髪になったです!」


えりか「」グラッ

ブロリー「」フラッ

二人「」ドシャァッ


コフレ「あ、相討ち」

シプレ「ですぅ?」
49 : ◆L5qg/1jQBM :2011/12/31(土) 18:33:43.46 ID:ZcWejmUT0


えりか「はぁ、はぁ……!」

ブロリー「……ハァ」

えりか「うぅ〜〜……!」

えりか「だぁぁ!」ゴロンッ

えりか「はぁ、はぁ……!」
50 : ◆L5qg/1jQBM :2011/12/31(土) 18:35:13.61 ID:ZcWejmUT0


えりか「……なんなのよ、あなた、いったい……」ゼエゼエ

ブロリー「……」フゥッ

ブロリー「ブロリー、です」


えりか「それはわかってんのよ!」ガバッ

えりか「あの丸っこいのは何? あれに入ってきたの?」

ブロリー「……」

えりか「空から落ちてきたっぽいけど、まさか宇宙人?」

ブロリー「……」

えりか「いったいどこから来たのよ?」

ブロリー「……?」

えりか「何で来たの?」

ブロリー「……さぁ」

えりか「うん?」

ブロリー「……」


えりか「じゃああの変身は何? 金髪になったりでっかくなったり」

ブロリー「わからん」

えりか「名前は?」

ブロリー「ブロリー。お前がそう言った」

えりか「それはあの変な髪のおじさんが言ってたから……」


えりか「(そういえばあの人どこ行ったんだろ)」

えりか「(ま、いっか)」
51 : ◆L5qg/1jQBM :2011/12/31(土) 18:36:29.96 ID:ZcWejmUT0


えりか「住んでたところは? お母さんとかお父さんは? 兄弟はいるの?」

ブロリー「……?」

えりか「何も、覚えてないの……?」

ブロリー「……」


ブロリー「……カカロット」

えりか「……?」
52 : ◆L5qg/1jQBM :2011/12/31(土) 18:37:55.10 ID:ZcWejmUT0


??「こ、このあたりでしょうか……光が見えたのは……」

??「それにしてもこのあたり、ものすごくボロボロです……まるで大爆発でも起こったような」

??「! あそこに誰かいる!?」


??「」ソォー

??「(女の子……? あ! あの制服、私の転校先の学校と同じ……!)」

??「(あ、そばに男の人も。ってあわわ! なんで上半身裸……!)」


??「(って、え? え? 女の子を男の人が押し倒し……って、え? え?)」

??「(ええぇーー!!?)」
53 : ◆L5qg/1jQBM :2011/12/31(土) 18:38:27.92 ID:ZcWejmUT0
今日はこのへんで
54 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2011/12/31(土) 20:04:55.34 ID:m/FiKB7Vo
期待
55 :SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b) [sage]:2012/01/01(日) 00:16:23.00 ID:aYrlZTdqo
GJ

そして今年もよろしく
56 : ◆L5qg/1jQBM :2012/01/11(水) 04:44:43.72 ID:muGkS0Gi0


キーンコーンカーンコーン


つぼみ「ここが、今日から私の通う学校……」

つぼみ「(お父さんとお母さんの都合で鎌倉から引っ越してきて、今日はいよいよ転校初日)」

つぼみ「(恥ずかしがり屋で引っ込み思案な私ですけど……転校を機に、こんな性格を変えてみたい……っていうか、変えてみせます!)」グッ


先生「花咲さーん、入ってきて」

つぼみ「!」

つぼみ「は、ひゃ、はい!」
57 : ◆L5qg/1jQBM :2012/01/11(水) 04:46:25.86 ID:muGkS0Gi0


つぼみ「」ガララッ

つぼみ「」ギクシャク

つぼみ「は、はじめまして! きょ、今日から転校してきた花咲つぼみです……しゅ、趣味は花を育てることです。よろしく、お願いします!」ペコリィ!


パチパチパチパチ
ヨロシクー
ナカヨクシヨーネー


つぼみ「(や、やりました、っていうかやれました! 私、変われたかも!)」

先生「じゃあ花咲はえりかの……ってそういえば今日はずいぶん静かだな」

生徒A「えりか、えりかってば」

えりか「うぅ〜〜ん、なーに〜〜? あと5分……」ムニャムニャ

つぼみ「!!(あ、あの人昨日の……!!)」

先生「こらえりか!」

えりか「ぅっはぁぁい!? お? お?」キョロキョロ

えりか「ご、ごめーん、寝ちゃってましたー!」


ドッ
アハハハハハハ


先生「はあ、やれやれ……花咲、ちょっと騒がしいかもしれないがお前の席はあいつの隣だ」

つぼみ「えっ」
58 : ◆L5qg/1jQBM :2012/01/11(水) 04:49:14.94 ID:muGkS0Gi0


つぼみ「(他人の空似、じゃないっぽいですよね……確かに昨日、あの光の下にいた女の子……)」

えりか「う゛−ねむーいー」ムニャムニャ

つぼみ「(き、気まずい……! 昨日はあのまま走って帰っちゃいましたけど……)」チラッ

えりか「ん?」

つぼみ「」カアッ プイッ

つぼみ「(いったいこの子とあの男の人はどういう関係なんでしょうか……あんな、あんな押し、たお……い、いけません! 初対面でこんな立ち入ったことを聞いては!)」ブンブンッ

えりか「」パアアッ

えりか「あたし、来海えりか! わかんないことがあったらなんでも聞いてね! で、あなたの名前は?」

つぼみ「え? は、花咲つぼみで……」

つぼみ「(うう……さっき言ったんですけど)」


生徒A「えりかー、さっきみんなの前で言ってたじゃない」

えりか「えっうっそ! ごめんねー寝ちゃってたからさー。いやーほんと、ふあぁ、昨日は疲れちゃってさー」

つぼみ「」ギクッ

生徒B「へー珍しい。なにかあったの?」

えりか「何かっていうかちょっと運動をねー、おかげで腕とか腰とか痛いのなんのって」

つぼみ「(こ、腰!? 運動!?)」ギョウシッ

えりか「ん?」

つぼみ「(オトナな人……なんでしょうか……)」

えりか「」ニコッ

えりか「よろしくね! つぼみ!」ガシッ ブンブン

つぼみ「あ、は、はいっっ!」
59 : ◆L5qg/1jQBM :2012/01/11(水) 04:52:17.65 ID:muGkS0Gi0


カラアゲコウカンシテー
アーサイゴニタベヨウト、アー

ハイッテヨーファッションブー
ワタシエンゲイブガー


キーンコーンカーンコーン


つぼみ「(怒涛のような転校初日でした……私、変われるんでしょうか……)」フラフラ

えりか「それでねーつぼみ、」

つぼみ「来海さん。私たちまだ親しくないし、名前で呼ぶのは」

えりか「えりかでいいよ。でね、鶴崎先生って男っぽいけどさ、生徒にはとっても親身になってくれるいい先生でねーそれとー」

つぼみ「あ、あはは……」


つぼみ「(つい笑ってごまかしてしまいました)」

つぼみ「(というか、いつまでついてくるのかな)」チラ

えりか「?」ニコッ

つぼみ「(ファッション部には入らないって言ってるのに……)」

つぼみ「あの、来海さ……えりかさん」

えりか「で、あたしんちここ!」

つぼみ「え、おっおっお隣!?」


ブロリー「」ヒョコッ

つぼみ「!?」

えりか「たっだいまーブロリー!」

ブロリー「ああ」

えりか「もう! 『ただいま』って言われたら『おかえり』って言うの!」

ブロリー「……おかえり」

えりか「ただいま!」
60 : ◆L5qg/1jQBM :2012/01/11(水) 04:55:31.86 ID:muGkS0Gi0


ブロリー「」チラ

つぼみ「」ビクッ

えりか「あ、この子は私の友達のつぼみ。言っとくけど、あたしみたいにタフじゃないから手ぇ出しちゃだめだよ」

つぼみ「あ、は、はじ、はじめましてえ!」

つぼみ「(なななどうしてあの男の人がえりかさんの家に!? というか手!? を出す!? って!?)」

えりか「あと、プリキュアのこととかも内緒だかんね」コソッ

ブロリー「ああ」

つぼみ「(はわわわぁ! あれは恋人同士の特権! 耳元での内緒話!!)」カアアー!


さくら「ブロリーちゃん、そっちの荷物はこっちねー」ヒョコ

ブロリー「ああ」

えりか「あ、ただいまママ」

つぼみ「(親公認!?)」

つぼみ「(まさかこれが世にいうところのどどどどうせ……)」

えりか「つぼみー? 早く入ってきなってー」

つぼみ「あ、えと、私宿題があるので」

えりか「そんなもん後でいいじゃん、ほらほら、遠慮しないで入った入った!」

つぼみ「あっあっ……あの!」バッ

つぼみ「さっきも言ったけど、私達まだ友達と言えるほど長い付き合いじゃないし……っというか会ったばっかりですし! 急にお家にお邪魔するっていうのは……ゴニョゴニョ」

えりか「……?」

えりか「そんなの気にしなくていいって。それに友達に長いも短いもないっしょお」

つぼみ「あー」ズルズル


つぼみ「(断りきれなかった……私、変われないかも……)」
61 : ◆L5qg/1jQBM :2012/01/11(水) 04:57:17.63 ID:muGkS0Gi0


つぼみ「わ〜〜!」

つぼみ「かわいいお洋服がいっぱいです」ホー

えりか「うちはファッションショップなのだ」

えりか「で、ここがあたしの部屋!」ガチャ

コフレ「おかえりですー」

シプレ「ですぅ!」

バタンッ

つぼみ「……? 今のは」

えりか「あーー! そういえば新作の服が出ててさー! 下にあるから見に行ってみなよ! ね、ね!」グイグイ

つぼみ「え、あ、は、はいぃ……!」

つぼみ「(うぅ〜またビシッと言えなかった……い、いいえ! 次こそは!)」グッ

つぼみ「(それにゼンゼンお洋服に興味がないわけじゃないし、ちょこっと見るくらいならいいかもしれません)」チョッピリワクワク


ブロリー「……」

つぼみ「……」

つぼみ「(……どうしよう)」
62 : ◆L5qg/1jQBM :2012/01/11(水) 04:58:25.17 ID:muGkS0Gi0


えりか「もー! 家ではぬいぐるみのフリしてるって言ったじゃーん!」

コフレ「って言われても」

シプレ「お友達が一緒とは思わなかったんですぅ」

コフレ「それに今日は学校が終わったらキュアフラワーを探すって言ってなかったですかぁ?」

えりか「え!?」ギクッ

えりか「そうだったけ?」

シプレ「そうですぅ」

コフレ「です!」

えりか「ちょっと待って思い出すから。えーっと、昨日は確かあのあと……」ホワンホワンホワワーン
63 : ◆L5qg/1jQBM :2012/01/11(水) 04:59:47.33 ID:muGkS0Gi0


えりか「カカロット……?」


えりか「って何?」

ブロリー「それは……」

えりか「それは?」

ブロリー「……?」

えりか「……?」

ブロリー「」ムー

えりか「……」

ブロリー「」ウーン

えりか「……」

ブロリー「」ハッ

えりか「!」

ブロリー「忘れた」

えりか「なんじゃそりゃあ!」ビシィッ
64 : ◆L5qg/1jQBM :2012/01/11(水) 05:01:27.16 ID:muGkS0Gi0


ブロリー「っ!」

えりか「あ、ごめん、どっか痛い?」

ブロリー「いや」

ブロリー「カカロットが何なのかはわからないが、思い出そうとするとひどく頭が痛む……だが、俺はそいつに会いに来たような……気がする」

えりか「……そう」

えりか「(カカロットって人間なんだ……)」


ホワンホワンホワーン


えりか「ってことが」

コフレ「違うですー!」

シプレ「そのあともっと色々あったですぅ!」

えりか「あーそっか、確かあの後……」


ホワンホワンホワーン
65 : ◆L5qg/1jQBM :2012/01/11(水) 05:02:35.57 ID:muGkS0Gi0


ブロリー「うっ力を使い果たした、眠い」

えりか「うわっとお!? ちょっとちょっと、あたしの上で寝ないでよ、重い重い潰れるってー!」グギギ

ブロリー「」グッスリー

えりか「はぁ……どうしたもんかしら」


ダダダダダダダダッ


えりか「ほえ?」

??「このロリコンがぁぁーー!!」ゲシィッ
66 : ◆L5qg/1jQBM :2012/01/11(水) 05:04:00.04 ID:muGkS0Gi0


えりか「も……ももネェ!?」

ももか「うちの妹から離れなさい! この上半身露出! 筋肉質! 変質者!」ゲシゲシゲシッ

えりか「(あのももネェがローキックを!)」

ブロリー「」スヤスヤ

ももか「くっ! ビクともしないなんて……!」

えりか「(ももネェでもこういう顔できるんだ……)」

ももか「大丈夫!? えりか!」

えりか「も、ももネェ、なんでこんなとこに」

ももか「仕事帰りに通りかかって、変な爆発があったから見に来たの。でもまさかこんな……もう! いい加減離れなさいってば!」

えりか「あ! あー! こいつのことなら気にしないで! もう大丈夫だから!」

えりか「(多分)」
67 : ◆L5qg/1jQBM :2012/01/11(水) 05:09:10.36 ID:muGkS0Gi0


流之助「それで連れて帰ってきちゃったのかい?」

さくら「でもパパ、えりかの話では記憶喪失らしいし、行くところもなくて困ってるんじゃないかしら」

ももか「そんなの、どこまで本当かわからないじゃない! 起きたら即行追い出すべきよ!」

さくら「まあまあももかちゃん、何かの誤解かもしれないじゃない」

ももか「もう! パパからも何か言ってよ!」

流之助「うーん……ところでえりかは?」

さくら「さっきおトイレに行ってたけど」
68 : ◆L5qg/1jQBM :2012/01/11(水) 05:11:30.90 ID:muGkS0Gi0


えりか「……あんなこと言ってる」コソッ

シプレ「でもえりかのお姉ちゃんの言うとおりですぅ」

コフレ「今はおとなしくてもまた暴れだすかもしれないです」

えりか「んーでも、なんとなくあれはあいつにとって遊び感覚だったんじゃないかと思うんだけど」

シプレ「えぇ〜〜!?」

コフレ「あいつは地球を壊そうとしてたですよ!」

えりか「うーん、少なくとも本気じゃなかったと思うんだよねー。あたしたちを[ピーーー]気なら、それこそ最初っから地球まるごと破壊してただろうし」

コフレ「で、でも!」

シプレ「じゃあなんで攻撃してきたんですかぁ」

えりか「寝起きでイライラしてたんじゃない? あたしも低血圧だからわかるんだよねー、その気持ち」

コフレ「(だめだこのプリキュア)」

シプレ「(早く何とかしないとですぅ)」

69 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/01/11(水) 05:13:51.89 ID:muGkS0Gi0


えりか「悪い奴だとは……まあ思うけど、今なら話が通じそうな気がするし」

ブロリー「」ヌッ

えりか「ってうわぁっ!?」

シプコフ「ひょええーー!!」ササッ

ブロリー「……」

えりか「おっ、おっはよー! 起きてたんだ」

ブロリー「お前は……」

えりか「忘れちゃったの? えりかだよ、えりか!」

ブロリー「」キョロ

えりか「ここはあたしのうち! 今ね、あなたのこと話してて……って待ってよ! その格好で外出るつもり!?」

ブロリー「それがどうした」

えりか「どうもこうも、その服ボロボロじゃん、ひざこぞう出ちゃってるし!」

ブロリー「だから」

えりか「なんだもかんだもあるの! ほらこっち来て、もっといい服見繕ってあげるから!」グイグイ

ブロリー「ぬぅ……」
70 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/01/11(水) 05:14:31.40 ID:muGkS0Gi0


えりか「ふーーむ」ジロジロ

えりか「見た感じ、98・85・95ってとこだね」

ブロリー「なんなんだそれは?」

えりか「とりあえずウチにあるおっきいサイズ着ときなよ。あ! なんなら後で私が作ってあげよっか?」

ブロリー「無視か」
71 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/01/11(水) 05:15:37.41 ID:muGkS0Gi0


えりか「確認しときたいんだけど、何にも覚えてないの?」

ブロリー「……ああ」

えりか「覚えてるのはカカロットっていう人の名前だけか……むーん、その人に会えたら何かわかるかもだけど」

ブロリー「」ジー

えりか「?」

ブロリー「やはり似てないな……」

えりか「カカロットっていう人と?」

ブロリー「いや、俺の夢の中でうるさくしていた奴だ。プリキュアと言っていたからお前だと思ったが……」

えりか「!」

えりか「その夢ってもしかしてキュアムーンライトが負けちゃう夢!?」

ブロリー「? ああ」

シプコフ「ええぇーーー!?」

ブロリー「」ピクッ

えりか「ありゃ、どこに行ったのかと思ったら、隠れてたんだ」
72 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/01/11(水) 05:16:53.29 ID:muGkS0Gi0


ブロリー「」ジロッ

シプコフ「」ビクゥッ

ブロリー「」ガシッ

シプレ「うわぁぁ〜〜〜ん!!」

コフレ「シプレーー!!」

ブロリー「なんなんだこいつはぁ?」フワフワ

シプレ「」ガクガク

えりか「妖精だよ。こっちがシプレでこっちがコフレ……ありゃ? 逆だっけ?」

えりか「にしてもどうしたのよ? いきなり叫んだりして」

シプレ「あばばばばばば」ガクガク

コフレ「ひぎぎぎぎぎぎ」ブルブル

ブロリー「答えろ」フワフワ

シプコフ「はぃぃいいい!!」
73 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/01/11(水) 05:18:45.97 ID:muGkS0Gi0


えりか「へー、あの夢ってプリキュアの資格を持つ人だけが見るものだったんだ」

えりか「ってことはブロリーも?」

ブロリー「」フワフワ

シプレ「しょ、しょのはずですぅ……」

コフレ「ででででも、男の、しかも成人を迎えた男の人のプリキュアなんて聞いたことないです!」

えりか「いいじゃん、それだけブロリーがピュアってことでしょ?」

ブロリー「俺が……ピュア……」フワフワ

えりか「よーしそういうわけで! これからあたしと一緒にプリキュアしてこうね! よろしくブロリー!」

えりか「もしかしてカカロットって人もプリキュアに関係ある人かもしれないし!」

ブロリー「ふむ……またあんな戦いができるのなら、悪くはない」フワフワ

シプレ「(き、決まってしまったですぅ)」

コフレ「(というかいつまでシプレを撫でてるですか……)」

ブロリー「俺の夢の中でうるさかった、あの二人も探しておきたいしな」

えりか「へー?」

ブロリー「そして三人とも見つけ出した暁には……」


ブロリー「血祭りにあげてやる」


シプコフ「……」
74 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/01/11(水) 05:20:45.56 ID:muGkS0Gi0


シプレ「(や、やっぱりだめですぅ〜!)」

コフレ「(この人にプリキュアさせたら、全宇宙が終わる気がするですー!)」


コフレ「そ、そうです! プリキュアになるにはキュアフラワーの試験を受けなきゃいけないです!」

シプレ「そ、そうですぅ!」

えりか「試験ー?」

ブロリー「なんなんだぁそれは」

シプレ「そ、それは」

コフレ「秘密です!」

えりか「そっかー、秘密ならしょうがないね」

ブロリー「しょうがない」

コフレ「と、とにかくプリキュアになるにはまずキュアフラワーを探さなきゃいけないです!」


シプレ「(ブロリーのプリキュア入りを阻止しつつ、私たちの目的も解決の方向に導いている……さすがですぅ、コフレ)」

えりか「じゃあさっそく明日から探し始めよっか」

シプコフ「はーいです(ぅ)!」
75 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/01/11(水) 05:22:07.75 ID:muGkS0Gi0


えりか「あ、その前に着替えだったっけ。ていうかだいぶ汚れてるし、ついでにお風呂入ってきたら?」

ブロリー「風呂……?」

えりか「そ。そっちにシャワールームがあるから」

ブロリー「……」

えりか「?」

えりか「早く行ってきなって」

ブロリー「ああ……」


シプレ「ふぅ……」

コフレ「やっと行ったです」

えりか「そんなに怖がることないのに」
76 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/01/11(水) 05:23:02.50 ID:muGkS0Gi0


ブロリー「……」

ブロリー「……?」

ブロリー「」キュキュ


シャワー


ブロリー「冷たっ」
77 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/01/11(水) 05:24:12.04 ID:muGkS0Gi0


ブロリー「」ビショビショ

ブロリー「」プルプルッ


えりか「あっ、こら! 犬かあんたはー!」

えりか「あがったらきちんと体をふくの!」ゴシゴシ

ブロリー「ぬぅ」

えりか「で、これ着替えね」

ブロリー「……何だこれは」

えりか「え!? パンツ知らないの!?」

ブロリー「?」

ブロリー「……」

ブロリー「」ズボッ

えりか「ぶふぅっ!」

えりか「あはははは!! 違う違う、パンツは被るものじゃないってー!」ゲラゲラ

ブロリー「」ガビーン
78 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/01/11(水) 05:25:29.24 ID:muGkS0Gi0


ももか「(冷静になって考えてみたら、確かに私の勘違いかも。あの男、あの場で乱暴することもできたのにおとなしくついてきたし)」

ももか「(えりかを押し倒してたのだって何かのはずみでそうなっちゃっただけかもしれないわ……いつもみたいに、余裕をもって話をきいてみましょ)」

えりか『あははははは!!』

ももか「(あそこか)」


ももか「ちょっとえりかー? トイレ行ってるんじゃ」ガチャ

えりか「あ、ももネェ」

ブロリー「……」

ももか「……」

ももか「こ、この!! 全裸パンツ男ぉぉっっっ!!!」
79 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/01/11(水) 05:26:47.68 ID:muGkS0Gi0


ももか「やっぱり変態ね! やっぱり変態なのね! えりかから離れなさいこのロリコン!!」

えりか「も、ももネェ? どしたの、ここ笑うとこだよ?」

ももか「笑えるもんですか! いいから早く……!?」


ブロリー「?」パタパタ

ももか「!!?」

ももか「しっ……しっぽが、ある」ブルブル

ブロリー「」キャストオフパンツ

ブロリー「女はないのか?」
80 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/01/11(水) 05:28:23.16 ID:muGkS0Gi0


流之助「どうしようかねー」

さくら「ねえ」

ももか「」バンッ

さくら「あら、どうしたのももかちゃん」

流之助「ドアをそんなに強く開けたらいけないよ」

ももか「絶っっ……〜〜〜〜対! 変だってあの男!! 追い出してよ、早く!!」
81 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/01/11(水) 05:30:54.09 ID:muGkS0Gi0


えりか「ももネェ? どうしたのってー」パタパタ

さくら「あらえりかちゃん」

流之助「あの男の人は?」

えりか「うん、起きたから着替えさせといたよ。ほらおいで、ブロリー」

ブロリー「……」ヌッ

さくら「あら……あらあら、よく見たらずいぶんスタイルがいいのねー、やせマッチョ、って感じで」ウフフ

流之助「ほお〜男でもピンクは似合うものだ」ハハハ

ももか「ほのぼのしてないで! パパもママもこいつが何したか知らないからそんなこと言えるのよ!」

えりか「だから何にもされてないってー」

ももか「〜〜〜! もう!」


流之助「はっはっは、まるでいつもと反対だね」

さくら「どちらかというと小さいころのももかちゃんを見てるみたいで、ほほえましいわ」ウフフ

えりか「ふーん。ももネェにもそんな時期があったんだ……」
82 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/01/11(水) 05:32:48.04 ID:muGkS0Gi0


えりか「あれ? っていうかなに、そのすっごい荷物」

流之助「それがねえ」

さくら「本当は店の奥まで運んでもらう予定だったんだけど、業者の人が間違えて玄関に置いてっちゃったみたいなのよ」ハァ

ももか「もうどうでもいいでしょそんなこと! 早くこいつを……」

流之助「まあまあももか、パパだって犬猫飼うみたいに人を、しかも大の男を同居させるなんて……」


ブロリー「」ヒョイ

ブロリー「……どこに運ぶんだ?」

さくら「まあ」パアア


流之助「……まあ、アルバイトとして住み込ませるなら」

えりか「パパ!」

ももか「パパァァーー!!」


ホワンホワーン
83 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/01/11(水) 05:33:50.97 ID:muGkS0Gi0


えりか「あーそっか! 思い出した」

シプレ「余計なことまで思い出してるからすごく時間を食ったですぅ」

コフレ「さ、早くキュアフラワーを……」

えりか「ごめーん、つぼみと遊ぶ約束しちゃったからさ。もうちょっとお留守番しててよ、じゃ! 夕飯までには戻るからー!」タタッ

シプレ「あぁ……」

コフレ「なんて奴だです……」
84 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/01/11(水) 05:36:00.74 ID:muGkS0Gi0


つぼみ「」ジリジリ

ブロリー「……」

つぼみ「(お、思わず隅に逃げてしまいました……というかなぜピンクを着てるんでしょう、男の人なのに)」

ブロリー「?」

つぼみ「(怪しい……いえだめです! 初対面の人を怪しいなんて思っちゃ! で、でも!)」

つぼみ「(よく考えてみたら、いくらオトナな方とはいえ、えりかさんはまだ中学生なのに親公認のボーイフレンドがいるなんてありえるんでしょうか)」

つぼみ「(し、しかもあんなふ、深いコトをする仲の……!!)」カアアッ

つぼみ「(そうです、いくらなんでもそんなことまで許す親がいるわけありません! と、ということは不純異性交遊!?)」

つぼみ「(い、いえ待ってください)」ハッ

つぼみ「(まさか……ッ)」


ブロリー『ロリィタァァァァァァ!!!』

えりか『いやーーー!!!』


つぼみ「(なんてこと……ッッ!!)」

つぼみ「(えりかさん、笑顔の裏にはそんな悲しい事情があったなんて……!)」
85 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/01/11(水) 05:37:45.30 ID:muGkS0Gi0


つぼみ「(私が……私がなんとかしてあげなくては! そうです! 私は変わるんです!)」

つぼみ「(えりかさんは確かに私の得意なタイプじゃない……でも! えりかさんはえりかさんなりに私によくしてくれました!)」

つぼみ「(心優しいえりかさんにそんな酷いことをするなんて……)」


つぼみ「私、堪忍袋の緒が切れました!!」グアッ


ブロリー「……?」

ブロリー「堪忍袋って何だぁ?」


??「お前がプリキュアか……」

ブロリー「!」

つぼみ「だ、誰ですか!?」

??「俺は砂漠の使徒の大幹部、クモジャキー」
86 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/01/11(水) 05:39:24.54 ID:muGkS0Gi0


ホワンホワンホワーン



サバーク「何? 新しいプリキュアが現れただと?」

サソリーナ「はい……そのうえ、何と言いますか……」


マリリー『邪魔だぁぁあーー!!!』チュドーーンッ


サソリーナ「」ゾワッ

サソリーナ「ずいぶんとパワフルなプリキュアでして、なり立てとはいえ少々手こずりそうですわぁん」

サバーク「こころの種を集められると、厄介なことになりそうだな」

ダーク「……」


クモジャキー「話は聞かせてもらったじゃきぃ」ガラッ

サソリーナ「うわっ」

クモジャキー「強い奴と聞いたらだまっとられんぜよ! 今度は俺が行ってくるけえの!」

サソリーナ「ちょ、ちょっと! ってもういないわぁん……」

87 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/01/11(水) 05:40:54.18 ID:muGkS0Gi0


クモジャキー「という事情で出勤してきたんじゃ!」

つぼみ「!?」

ブロリー「なんなんだぁ、次から次へと」

クモジャキー「勝負じゃあ!」
88 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/01/11(水) 05:43:50.11 ID:muGkS0Gi0


クモジャキー「というわけで負けたじゃきぃ」ボロッ

サソリーナ「はっや」

クモジャキー「世の中にはまだまだ強い奴がいるぜよ……! ますます鍛えねばいかんと痛感したぜよ……!」

クモジャキー「というわけで修行に行ってくるじゃきぃ!」

サソリーナ「はぁ?」

クモジャキー「有休届はお前から出しておいてほしいぜよ!」ポイッ

クモジャキー「とりあえず世界を回ってくるけえの! ふっふっふ、俺なんだかワクワクしてきたじゃきぃ!」シュンッ

サソリーナ「ちょ……ってもういないわぁん」

サソリーナ「有休って……んな制度私たちにあるのぉ? 5じゃあるまいし」


コブラージャ「君もダメ、彼もダメとなったら残るは僕だけか」

サソリーナ「やめといたほうがいいと思うわぁん。いや本当、オチ見えてるから」
89 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/01/11(水) 05:45:47.31 ID:muGkS0Gi0


つぼみ「な……なんなんですか一体……!?」

つぼみ「(急に赤髪の男の人が現れたと思ったらブロリーさんが金髪碧眼になってR15レベルのバイオレンスを……)」クラクラ

ブロリー「(あのじゃきぃじゃきぃ言う奴も砂漠の使徒だったとは)」

つぼみ「(うぅ〜〜私ひとりじゃ処理が……助けておばあちゃん。ってダメダメ! 変わるんです私、チェンジするのです!)」

ブロリー「(戦ったら腹が減った)」グゥ

つぼみ「(とにかく会話を! コミュニケーションを! そうだ、『さっきの方はお友達ですか?』とか……)」チラ

ブロリー「」ゴゴゴゴゴゴ

つぼみ「(……怖い!!)」
90 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/01/11(水) 05:47:13.08 ID:muGkS0Gi0


つぼみ「(なななんでこんなに不機嫌なんですかー!? もしかして、犬猿の仲という奴だったのでは!?)」

ブロリー「(飯まであと三時間あるだと……!)」ガクゼンッ

つぼみ「(ってゆーか違う違う! 違うんですー!)」

つぼみ「(私が聞きたいのはあの赤髪さんではなく、えりかさんとブロリーさんがどういう関係なのかということで!)」

ブロリー「(昨日の夜も食いすぎだと怒られたしな……いっそ自分で調達しに行くか)」

ブロリー「(イヌとかネコはえりかにダメって言われてるから、近くの森まで飛んでいって……)」

つぼみ「(怖いけど……勇気を出して聞くんです! が、がんばれ! がんばれ私!)」キッ

ブロリー「(オオカミとか。うむ、いいかもな……オオカミとムカデの丸焼き……)」ジュルリ

つぼみ「(しっ!)」

つぼみ「(舌なめずりしたーー!!)」ガクガクブルブル


つぼみ「(もっ! もう耐えきれません〜〜!!)」
91 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/01/11(水) 05:52:53.99 ID:muGkS0Gi0


えりか「やっほーい! おっまたせーつぼみ!」

つぼみ「えりかさん!」ホッ

ブロリー「えりか」

えりか「……」

えりか「この状況は……」

えりか「(つぼみとブロリーがにらみ合ってる⇒ブロリーは金髪⇒前とちょこっと違うけどこれも変身? もしくはしてる途中?⇒ブロリー戦る気マンマン⇒つぼみがヤバい)」


えりか「ちょーっと待ったぁ!!」ズサァッ

えりか「ブロリー! つぼみには手を出さないって約束したでしょー!」

つぼみ「(ええー!? 結構ヤバい状況だったんですか私!?)」
92 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/01/11(水) 05:55:37.19 ID:muGkS0Gi0


ブロリー「いや、違うこれは……」

えりか「これは?」

ブロリー「さば」ハッ


えりか『あと、プリキュアのこととかも内緒だかんね』


ブロリー「……運動していて」

えりか「運動?」

つぼみ「(う、運動……)」

つぼみ「(えりかさんがあんな暗喩を使っていたせいか、もうそっちの意味にしか聞こえなくなってきました……)」ポッ

つぼみ「ってハッ!」


えりか「……」

ブロリー「……」

つぼみ「(もしかして……えりかさんも別の意味に誤解してしまったのですか!? そ、そしてこれはもしや……)」

つぼみ「(修羅場というやつですかーー!?)」
93 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/01/11(水) 05:59:23.21 ID:muGkS0Gi0


えりか「(変身して運動? あ、もしかして砂漠の使徒と会ったのかな? てゆーか変身って何段階あるんだろ。後で聞いとかないと)」

ブロリー「(腹減った……もう行っていいのか、俺は)」

つぼみ「(ああ気まずい沈黙が流れてます! ど、どうすれば……!)」ワタワタ

えりか「(この後どうしよっかなー、つぼみと遊んでー、んーでも、キュアフラワーを探すのってどのくらいかかるんだろ)」

ブロリー「(……限界だ)」

つぼみ「(お二人の眉間にしわが……どうすれば……!)」オロオロ

つぼみ「(だ、誰かー! 誰でもいいから、何とかしてください〜〜!)」


ビュオオオオオオッ
ザアッ


えりか「うわっ!?」

ブロリー「」ピクッ

つぼみ「きゃ!?」

つぼみ「(花の……竜巻?)」

えりか「だ、誰!?」
94 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/01/11(水) 06:03:25.17 ID:muGkS0Gi0

ザアッ…


??「……」

えりか「……ほんとに誰?」

ブロリー「さあ?」

つぼみ「(い、イケメンさん……!)」

??「」ニコッ

??「」スッ


ザアアアアッ


つぼみ「きゃあ!?」

えりか「ひょえええ!?」

ブロリー「ぬうぅ!?」


つぼみ「(私たちまで花の竜巻に呑み込まれて……!)」

つぼみ「(い、いったい……どうなっちゃうんですかー!?)」

つぼみ「(教えてください、イケメンさんーー!)」
95 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/01/11(水) 06:04:18.57 ID:muGkS0Gi0

つぼみパートが予想以上に長くなり
今日はここまで
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/01/11(水) 06:06:07.07 ID:Wqp9a/S1o

ブロリーでピンクとか想像力が試されすぎ
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 08:35:22.98 ID:BPGyiqkSO

これは期待wwww
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/01/13(金) 00:28:43.52 ID:PsgiubLao

楽しみに待ってる
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/01/13(金) 06:46:20.40 ID:Tmp3z0FGo
乙乙
なんだこれは、素晴らしい
100 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 10:16:44.56 ID:zrpSZgUD0


・・・・・


ブロリー「」パチッ

ブロリー「ここは……」キョロ

イケメン「」スッ

ブロリー「!」

ブロリー「誰だお前は」

イケメン「……」

ブロリー「」ムウ


ブロリー「」キュィィィン

ブロリー「」ブラスターシェルッ


パシュンッ


ブロリー「!」

イケメン「」ニコッ

ブロリー「」ムッ
101 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 10:18:38.25 ID:zrpSZgUD0


えりか「う……ん……」

えりか「あれ? あたし何してたんだっけ……?」キョロ

えりか「……ってあ! つぼみ!?」

つぼみ「うぅぅ……イケメンさぁん……」ムニャムニャ

えりか「よかった、寝てるだけみたい」


キィィィィン…


えりか「?」

えりか「なんの音……?」

えりか「ってうわっすごい見覚えのある光の球……」

つぼみ「うーん?」パチッ

つぼみ「あれ、えりかさ」


ギュィィィィンッ!!


えりか「の群れーーッ!! がこっちくるーー!!」

つぼみ「えぇーーっ!?」

コフレ「えりかー!!」

えりか「!」


チュドドドーンッ
102 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 10:22:03.34 ID:zrpSZgUD0


つぼみ(なんてことでしょう……人生何が起きるかわからないとは言いますが、起き抜けに爆発なんて……辞世の句を用意する暇もありませんでした……)

つぼみ(お父さんお母さん、先立つ不孝をお許し……)


つぼみ「ってあれ?」

つぼみ「な、なんともない?」

つぼみ「」ハッ

イケメン「……」シュウウ

つぼみ「イケメンさん……!」

つぼみ(また、私を助けてくれたのですね……)

イケメン「……」

つぼみ「あ、あの」

イケメン「」ニコッ

つぼみ「あう……」ポー


ブロリー「フンっ、こんなところにいたか」バッ

つぼみ「え?」

イケメン「……!」ザッ

ブロリー「無駄なことを……今度こそ消し飛ばしてやる!」キュィィィン

つぼみ「な! なんでブロリーさんとイケメンさんが……っというかブロリーさんが飛んでる!? 浮いてる!? 喋ってるー!?(流暢に)」

つぼみ「どどどどうすれば私、えりかさ……」

つぼみ「えりかさん!? い、いない!?」

つぼみ「まさかさっきの爆発で跡形もなく消し飛び……」


??「マァリィィン……!!」

つぼみ「へ?」

イケメン「!」

ブロリー「む?」

マリン「ダイブーーーッッ!!」メメタァッ

ブロリー「ぬっ……うっ」ミシッ

イケメン「」パチクリ

つぼみ「」


つぼみ(あ、ありのまま今起こったことを話しますと……ッ、突如現れた女の子がブロリーさんの顔面にソニックキックをかましました……ッ)

つぼみ「な、何が起こってるかわかりません……頭がどうにかなってしまいそうです……っ」
103 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 10:25:30.95 ID:zrpSZgUD0


ブロリー「ぬぅっ、フンっ!!」バシィッ

マリン「はぁっ!」パシィッ

コフレ「がんばるですマリンー!」

シプレ「がんばるですぅ!」

つぼみ「!?」

つぼみ「あわわわわ……ぬいぐるみが喋ってるー!?」

マリン「だりゃりゃりゃりゃりゃ!」

ブロリー「ぶろろろろろろろ!!」


ドガガガガガガッ


ブロリー「だあぁ!」

マリン「はあぁ!」


ドンッッ


つぼみ「きゃあ!」ギュオオ

つぼみ(拳のぶつかり合った衝撃がここまで……!)

つぼみ「きゃ!?」ツルッ

イケメン「」ガシッ

つぼみ「い、イケメンさん……」ポー

つぼみ「ハッ! じゃなくて! 謎の少女とブロリーさんは……!」


ガキィィンッ


マリン「くっ!」ゼエゼエ

ブロリー「」ニヤリ


つぼみ(お、女の子が押されてる! このままじゃ……!)


マリン「くっ!」シャッ

ブロリー「!」ピシュンッ


つぼみ「!」

つぼみ「きっ……消えた!?」

シプレ「超高速で動いてるにすぎないですぅ」

コフレ「あなた以外はみんな見えてるです」

つぼみ(マジですか……っ)
104 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 10:30:04.03 ID:zrpSZgUD0


ドンッッ


つぼみ「!」

つぼみ「い、いた! いつの間にあんなところに!」

マリン「うううぅぅ……!!」グググ

ブロリー「ぬぬ……!」

シプレ「スリーパーホールド!」

コフレ「いいです! そのまま絞め落とせですー!」

マリン「やああああぁ……!」ギリギリ

ブロリー「ぬっ……ぐっ……!」

ブロリー「」ニヤッ

マリン「へ?」ガシッ

ブロリー「なんなんだぁ今のは……」

マリン「ひょええ!?」ジタバタ

つぼみ「あ、あっさり抜けられちゃいましたけど」


ブロリー「」ポイッ

マリン「わわっ!?」


ガンッ(←天井にぶつかった)


マリン「い、いぢぢ……」ヒュー

ブロリー「」ガシッ

マリン「ぐえっ」

つぼみ「!」

マリン「……うぅ」

ブロリー「フンっ、雑魚め」


つぼみ(ど、どうしましょう!? このままじゃあの女の子が……)

つぼみ「い、イケメンさん!」

イケメン「……」


マリン「……だ」

マリン「誰が雑魚よ、相打ちしたくせにー」ムウ

ブロリー「ふん。あの時は本調子ではなかったのだ」

マリン「あと襟首掴むのやめて」

つぼみ「……え?」
105 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 10:33:06.38 ID:zrpSZgUD0


ブロリー「で、なんで俺は蹴られたんだぁ?」

マリン「むっ! 本気で言ってんのこの! 起き抜けから暴れまわっといて!」ペシペシ

ブロリー「!」

ブロリー「違う。ケンカを売られたから買っただけだ」

マリン「売ったの?」

イケメン「」フルフル

マリン「違うじゃん!」

ブロリー「ぬっ!? いや本当に売られたんだ。俺嘘つかない」

マリン「だからって少しは手加減くらいしなさいよ! もう少しでつぼみに当たるところだったじゃん!」ツネー

ブロリー「へはへんってらんらぁ?」


つぼみ「も、もしかして今のは『拳で会話』というやつだったんでしょうか……?」

つぼみ「い、いえ! それより!」

つぼみ「あの声、そしてブロリーさんとの接し方……」

つぼみ「まさか……えりか、さん?」

マリン「えっ?」ギクッ

マリン「ど、どうしよ、正体がばれちゃった」

ブロリー「ばれて駄目なことなんてあったか?」

マリン「……」

マリン「ないわ」

マリン「なーんだなかったや! あっはっはっはー!」

ブロリー「? わはははははは!!」

マリン「あははははは!」

つぼみ「????」


??「あらあら、随分にぎやかだこと」

ブロリー「!」

マリン「だれ!?」

つぼみ「おっ、おばあちゃん!」

ブリン「え゛ェ!?」
106 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 10:34:29.25 ID:zrpSZgUD0


薫子「よく来たわね、つぼみ。それに……」

コフレ「とうとうみつけたです!」

シプレ「お会いしたかったですぅ!」

つぼみ「!?」

薫子「シプレにコフレ、久しぶりねえ」

シプコフ「はいです(ぅ)!」

マリン「あんたたち、つぼみのおばあちゃんと知り合いなの?」

つぼみ「おばあちゃん、この子たちと知り合い?」

シプレ「ふっふっふぅ」

コフレ「パンパカパーン! ひれ伏せですひよっこ共! この方こそ、50年前砂漠の使徒を退けたキュアフラワーなのです!」

マリン「えええーー!?」

つぼみ(きゅ、キュア……?)

ブロリー「?」(←うまく飲み込めなかった)

107 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 10:36:37.08 ID:zrpSZgUD0


えりか「いやーそれにしてもすみませんでした、温室でドタバタしちゃって……」

薫子「ふふふ、すごい戦いぶりだったわねえ。この子が守ってくれたおかげで花は無事だったけど」

イケメン「」ニコッ

薫子「これっきりにしてほしいところね」フフフ

えりか「いえ! 本当にすみませんでした!」

えりか「ほらブロリーも謝って!」ドンッ

ブロリー「え?」

えりか「ごめんなさいするの、ほら!」グイグイ

ブロリー「す、すまん……?」

つぼみ(これがかかあ天下というものでしょうか……?)

つぼみ(えりかさんが脅されてる気配もないし、関係を強要されてるわけではなさそうですね……でもそれなら一体どういう)

薫子「それでブロリーさんとえりかちゃんはどういった関係なのかしら」

つぼみ(おばあちゃーーん!!)

薫子「あの力、砂漠の使徒ではなさそうだけど……」

えりか「はい! ブロリーもプリキュアなんです!」

ブロリー「です……」

薫子「…………」

薫子「…………えぇ?」
108 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 10:42:29.39 ID:zrpSZgUD0


薫子「ふふふ、あらそう、そうだったの。最近のプリキュアは男の子でもなれるのね」

シプレ「というか前代未聞ですぅ」

コフレ「です!」

薫子「私の時は最終決戦もたったひとりでだったのよ。でもあなたたちは三人も仲間がいて、心強いわね」

えりか「さん?」

ブロリー「にん゛?」

つぼみ「?」

薫子「……! それじゃあつぼみはプリキュアじゃないの?」

えりリー「」ウン

薫子「そう……そうなの、私はてっきり……」

薫子「よかった」ポツリ

ブりか「?」

つぼみ「あ、あの! お話し中すみませんが! さっきから言ってるプリキュアっていうのは一体……」

コフレ「正義の戦士です!」

シプレ「本当はトップシークレットですけど、キュアフラワーのお孫さんなら話は別ですぅ」

つぼみ「はぁ……」

薫子「でも、プリキュアじゃないならどうしてつぼみまで連れてきたの?」

イケメン「……」

薫子「そう……つぼみも、砂漠の使徒との戦いに巻き込まれてしまったのね」

えりか(何もしゃべってないような)

薫子「確かに、好奇心で首を突っ込むようなことになる前に、きちんと説明したほうがいいかもしれないわね」

イケメン「」コク


つぼみ「お、おばあちゃん、このイケメンさんと知り合いなの?」

薫子「ええ、この子はコッペ。私のプリキュア時代のパートナーよ」

コフレ「ええぇー!?」

シプレ「この方が伝説の妖精、コッペ様だったのですかぁー!?」

ブロリー「今懐かしい響きが……」ピク
109 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 10:45:13.43 ID:zrpSZgUD0


つぼみ「イケメンさんが妖精……」

つぼみ「ということは、人間じゃない!?」

えりか「何当たり前のこと言ってんの?」

つぼみ「そ、そんなぁ〜〜……」


ドリーム『大丈夫! 好きって気持ちがあれば、人種なんてカンケーないよ!』ホワワン


えりか「どしたのつぼみ?」

つぼみ「ハッ! いえ、今なにか時空のひずみが……」

薫子「そしてこれがコッペの本当の姿よ」

コッペ「」ノワン

シプレ「きゃぁ〜〜コッペ様かっこいいですぅ!」

コフレ「本体もハンサム顔ですー!」

つぼみ「……」

コッペ「……」

つぼみ「……」

つぼみ(ごめんなさいピンク髪の人……私じゃこの方を愛せそうにありません……)ホロリ

つぼみ(さようなら……芽生える前に枯れてしまった私の初恋……)サアア

コフレ「どうでもいいところでどうでもいい人が成長したけどまあどうでもいいです」

えりか「あんたたちって結構辛辣よね」


薫子「えりかちゃん、ブロリーさん、それにつぼみも」

薫子「あなたたちに言っておかなければならないことがあります。こころの大樹、そしてこの世界に迫る危機のことを……」

つぼえりリー「」ゴ…ゴクリ
110 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 10:52:08.15 ID:zrpSZgUD0


薫子「――と、いうわけなの」

えりか「ふーむ……」

えりか「……」チラッ

ブロリー「?」

えりか「わかった?」

ブロリー「全然」キリッ

コッペ「……」

薫子「」ニコッ


つぼみ「つ! つまり! 『こころの大樹』と皆の心の中にある『こころの花』を守るためにプリキュアはいるんですね? 
で! 大樹を枯らそうとする『砂漠の使徒』と戦わなければならないと……」

えりか「あぁ〜〜なんだ、それならそうと言ってくれればいいのに〜」

えりか「わかったよおばあちゃん! あたし頑張ってみる!」

薫子「そう言ってくれると助かるわ」

えりか「と! その前にプリキュアの試験っていうのを受けさせてもらえますか?」

薫子「試験……?」

シプコフ「」ギクッ

薫子「試験っていうとあの……?」

えりか「はい! その!」

シプレ(えぇ〜〜!?)

コフレ(本当にあったですか……!?)
111 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 10:55:28.54 ID:zrpSZgUD0


薫子「……」

薫子「ダメよ」

つぼみ「!」

えりか「な、なんでですか!?」

薫子「あなたたちにはまだ早いわ。試験を受けてどうするの? 今よりもっとすごい力を手に入れたい?」

薫子「それなら地道に修行をしていけばいい、あなたたちはまだなり立てのプリキュア……あせって力を手に入れる必要はないわ」

えりか「あせりますよ!」

薫子「……」

えりか「確かにあたしは昨日プリキュアになったばかりで……おばあちゃんからしてみればまだまだ経験の浅いひよっこかもしれません」

えりか「でもおばあちゃんの言うとおり、このまま試験を受けるのを先延ばしにしたら、あたし、絶対後悔する!」

えりか「昨日……あたしは地球が壊れちゃうかもって危機に遭いました」

つぼみ(いつの間にそんな……!?)

薫子(砂漠の使徒は思った以上に力をつけてるようね)グッ

シプコフ「」ジー

ブロリー「……」

112 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 10:57:53.39 ID:zrpSZgUD0


えりか「それであたし、わかったんです。あたしはこの地球が、地球に住む人たちが大好きなんだって。絶対失いたくないって」

えりか「もちろんプリキュアになったからって全部が解決できるわけじゃない」

えりか「何度も(ブロリーに)挑んでるけどいっつも遊ばれて終わっちゃうし、あたしじゃ(ブロリーには)全然かなわない……」

えりか「でも地球を守るためには(ブロリーを止めるためには)、プリキュアの力が必要なんです! プリキュアでいられるならなんだってします!」


えりか「だ、」ハッ

薫子「」ジー

つぼみ「」シンケンッ

えりか「だ、だから! 早くキュアフラワーさんにプリキュアとして認めてもらいたいなーって! ね、ブロリー」

ブロリー「うん?」

えりか「ブロリーだってカカロットって人やキュアムーンライトを探すためにプリキュアになりたいんでしょ?」

ブロリー「」ピクッ

ブロリー「ああ、絶対に会いたいんだ」グッ

つぼみ「ブロリーさん……」

ブロリー(そして血祭る)

えりか「お願いします! チャレンジさせてください!」

えりか「ほらブロリーも!」

ブロリー「ください」

つぼみ「お、おばあちゃん! 私からもお願い!」

えりか「!」

薫子「つぼみ……」
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]:2012/02/03(金) 10:59:21.05 ID:pHymUr/I0
さらっと書いてるけど
ブりかwwwwww
114 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 11:00:00.32 ID:zrpSZgUD0


つぼみ「何が何だかわからないけど……ブロリーさんは砂漠の使徒から私を守ってくれて、えりかさんだってブロリーさんから私を守ってってあれ?」

つぼみ「と、とにかくこの二人の気持ちは本物だと思うんです! その気持ちに、応えてあげてください!」

薫子「……試験はとても厳しいものよ。中途半端な心で挑んだら、きっと後悔するわ」

つぼえリー「……」

薫子「……けれど、あなたたちのそのひたむきな心は確かなようね」

えりか「……!」パアアッ

つぼみ「おばあちゃん……!」

薫子「ついてきなさい。案内するわ」

薫子「……プリキュアパレスに」


シプレ「あわわわわわ……」

コフレ「話がものすごい方向にいっちゃってるです……!」
115 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 11:04:30.46 ID:zrpSZgUD0


薫子「ここよ」

えりか「ほぇ〜〜植物園にこんなところが!」

薫子「コッペ。扉を」

コッペ「」スッ


ガッコンッ


えりか「あ、あっさり開くんだ……鍵とかは?」

薫子「入ってみればわかるわ」

えりか「……」

えりか「よぉっし!」グッ

えりか「行くよブロリー!」

ブロリー「ああ」

つぼみ「あ、あ、あの!」

えリー「?」

つぼみ「私もご一緒していいでしょうか?」

薫子「つぼみ……」

えりか「ダメだよ! つぼみのおばあちゃんも言ってたじゃない、ここの試験はチョー危険だって!」

つぼみ「だったらなおさら……!」

つぼみ「えりかさんはとっても強いですけど、それはわかってるんですけど、し、心配で!」

えりか「」キョトン

つぼみ「うぅ……」

えりか「だーいじょうぶだって! ちゃっちゃーっと行ってすぐ戻ってくるから! つぼみはおばあちゃんと待ってて」

つぼみ「……」

えりか「ありがとね、つぼみ」

つぼみ「!」

つぼみ「え、あの、」ワタタ

えりか「さ! しゅっぱーっつ!」


ギイイイ
バターンッ


つぼみ「い……いってしまいました……」

つぼみ「」ショボン

薫子「……」
116 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 11:07:23.69 ID:zrpSZgUD0


えりか「ひょえ!?」ドシンッ

ブロリー「何遊んでるんだ?」

えりか「ここに入ったら、急に体が重く……! ブロリーは何ともないの?」

えりか「それに息も苦しいような……暖房効きすぎてあっついし……」

ブロリー「文句の多い奴め」ズンズン

えりか「あ、ちょ、ちょっと待ってよ〜……!」

コフレ「大丈夫ですかえりか?」

シプレ「シプレたちは妖精だから平気ですけど……」

えりか「つぼみのおばあちゃんが言ってたのって、こういうことだったのか……」ゼエゼエ

えりか「や、やっぱりこのままじゃ辛いや……プリキュアになろっと……コフレ」

コフレ「はいです!」

コフレ「プリキュアの種、いくですー!」

えりか「プリキュア・オープンマイハート!」カシャァン


マリン「海風に揺れる一輪の花! キュアマリン!」シャキィィンッ

117 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 11:08:35.89 ID:zrpSZgUD0


ブロリー「」ズンズン

マリン「ブロリーブロリー」テテテ

ブロリー「」チラ

マリン「ブロリーも変身してって、できれば白目じゃない方で(見切れるから)」

ブロリー「ん……」グッ

ブロリー「」ドンッ

マリン「よし!」


マリン「ハートキャッチプリキュア!!」シャァァァンッ


マリン「」マンゾクッ

ブロリー「?」
118 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 11:10:55.73 ID:zrpSZgUD0


マリン「それにしても何なんだろ、この部屋。どれも真っ白で生活感があるようなないような……」

ブロリー「ん」コンコン

マリン「外に出れるの?」


ガチャッ


マリン「わ……」

ブロリー「……!」

マリン「すごい……空も地面も真っ白け……」

マリン「ここにどんな試練があるの、コフレ?」

コフレ「さあ……です」

シプレ「シプレたちもここに入ったのは初めてなんですぅ」

マリン「そっかー……」

マリン「……」

ブロリー「……」

マリン「……うだぁぁ〜〜!」

ブロリー「」ビクッ

マリン「見てたら頭クラクラしてきたよ……この空間、どこまで続いてるんだろ……」

ブロリー「調べてみるか?」

マリン「お、いいかも。じゃあこの神殿を目印に」

ブロリー「ああ」フワッ

マリン「!」

マリン「」ジー…

ブロリー「……」

ブロリー「乗るか?」

マリン「いいの!?」パアッ

マリン「わーい!」ピョンッ
119 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 11:12:57.50 ID:zrpSZgUD0


マリン「シプレとコフレも来なよ」

シプレ「おかまいなくですぅ」

コフレ「僕たちはもともと飛べるです」

マリン「そっか。そういやそうだったね」

シプレ(アレに乗るなんて)

コフレ(とんでもないです)

マリン「じゃあレッツゴー!」


バヒュンッ!
キィィィン…


シプレ「も、ものすごい速さですぅ」

コフレ「やっぱ乗らなくてよかったです」


マリン「うあぁぁぁっ思ったより快適じゃないぃぃあがだっ!?」

マリン「ひた噛んら……」ジンジン

ブロリー「?」

マリン「へ、へんほふ!」

ブロリー「全速?」

マリン「ちがーう減速! もうちょっとゆっくりしてぇぇー!」
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]:2012/02/03(金) 11:14:13.74 ID:pHymUr/I0
アイキャッチ入れんなwwwwww
121 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 11:19:16.07 ID:zrpSZgUD0


ヒュゥゥゥン


マリン「はぁーやっと落ち着いたよ〜」

マリン「だけど本当に真っ白い空間だけって感じ。全然変わり映えしないや」

マリン「……まさかここで生き抜くのが試練とか言わないよね」

ブロリー「……」

ブロリー「気になったんだが」

えりか「なーに? ブロリーから話しかけてくるなんて珍しいね」

ブロリー「お前は、俺が地球を破壊するのを防ぐためにプリキュアになりたいんだよな」

えりか「あと、砂漠の使徒を倒してみんなのこころの花を守るためにもね」

ブロリー「ならどうして俺もプリキュアにしようとするんだ? 俺がさらにパワーアップしたらどうする」

えりか「ん〜〜」

えりか「でもキュアムーンライトに会いたいんでしょ?」

ブロリー「うむ。あとカカロット」

えりか「考えたんだけどさ、ブロリーがその二人……ムーンライトと戦ってた黒いプリキュアと合わせたら三人か……にこだわるのは理由があると思うんだよね」

えりか「何か共通点があると思うの。んで、それはきっとブロリーの記憶を取り戻すカギになると思うんだ」

ブロリー「ふん?」

えりか「誰を先に探すにしろ、プリキュアになって探したほうが手っ取り早いと思うしさ。だったら二人でプリキュアやったほうがいいじゃん?」

えりか「お互い資格もあることだし」

ブロリー「……」

ブロリー「お前は俺を止めるためにプリキュアになると言いながら、俺にもプリキュアになれと言う」

ブロリー「俺の記憶のためだと」

ブロリー「おかしな奴だ」

えりか「変って言ったらブロリーの方じゃん。しっぽあるし」

ブロリー「いや、お前だ。パワーアップした俺がお前を殺さない保証はどこにもないんだぞ」

えりか「大丈夫っしょ! 確かに変身したら手が付けられないけど、普段のブロリーは大人しいし」

ブロリー「……」くぎゅ…
122 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 11:23:08.69 ID:zrpSZgUD0


マリン「お? もう一周したのかな。神殿が見えてきた」

ブロリー「! 誰かいる」

マリン「あれは……つぼみ!? と、つぼみのおばあちゃん!?」

つぼみ「えりかさんたち! そんなところにいたんですね!」(←もはや空を飛んでるくらいじゃ動じない)

マリン「えりかでいいって」

マリン「つぼみ、ここにいて平気なの?」

つぼみ「はい。妖精さんのバリアーの中にいるので」

マリン「なにそれ便利」

マリン「でも、どうしてここに?」

つぼみ「それが……私にもよくわからなくって。おばあちゃんが『ついて来ていいわよ』って言ってくれたので、ご一緒したんですけども……」

マリン「……?」

薫子「今代のプリキュアたち……」ザッ

つぼマリ「!」

薫子「私は先代のプリキュア・キュアフラワー」

薫子「いにしえよりの掟に従い、あなたたちの心と力、試させてもらいます」

つぼみ「え?」

マリン「試すって……」

コフレ「ま、まさか!」

シプレ「キュアフラワーと戦ってその力を見せてみろってことですかぁ〜!?」

つぼみ「! そんな」

マリン「つぼみのおばあちゃんと戦うなんて、そんなことできないよ!」

ブロリー「」キュィィン

マリン「ってこらー! そこのやる気満々マン!」


薫子「……私も、試練とはいえつぼみのお友達と戦うことはできないわ」

薫子「ですから、彼を代理とします!」

イケメン「」ザッ

マリン「コッペ様!?」

つぼみ「イケメンモードのコッペ様!」

シプコフ(いつの間に着替えたですかぁ……)

ブロリー「チッ」
123 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 11:26:08.12 ID:zrpSZgUD0


マリン「わかったわ……」

マリン「あたしは絶対にプリキュアにならなくっちゃいけない! そのためにコッペ様を乗り越える必要があるっていうんなら……乗り越えてやろうじゃない! ね、ブロリー!」

ブロリー「は?」

えりか「話聞いてなよ……って何殺気出してんの」

ブロリー「」ギロ

イケメン「……」


マリン「よーしやるっしゅ! おばあちゃんとつぼみは下がってて!」

つぼみ「は、はい!」

薫子「……」


マリン「むう……」

イケメン「……」

マリン「」ジリッ

ブロリー「……」
124 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 11:28:26.79 ID:zrpSZgUD0


マリン「てやぁ!」ドンッ

マリン「いきなりマリンシュートォ(零距離)!!」

イケメン「!」サッ


ドドドドドドッ


イケメン「……」シュウウ

マリン(きいてない……いや、よけられたの? あの距離で?)

ブロリー「」シャッ

イケメン「」シャッ

マリン「!」シャッ


つぼみ「ま、また消えてしまいました!」

薫子「高速で移動しているのよ。あなた以外はみんな見えているわ」

つぼみ「うう……妖精さんたちにも同じようなこと言われましたけど……」

薫子「目で追うのではなく、気を感じ取るの」

つぼみ「気を……」

薫子「やってごらんなさい。つぼみならできるはずよ」

つぼみ「う、うん」

つぼみ(気を、感じ取る……)


……ィン! …ッド…
…シャッ………ッガッ……ィンッ

ガッキィィンッ!!


つぼみ「――見えた!」
125 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 11:30:42.31 ID:zrpSZgUD0


イケメン「!」ザッ

マリン「とああ!」

ブロリー「フンっ!」


つぼみ「は、挟み撃ちしてのパンチ!」

シプレ「これは決まったですかぁ!?」

薫子「いえ……まだよ」


イケメン「」スッ…

イケメン「」パシンッ


つぼみ「両方ともいなした!?」

コフレ「さすがコッペ様ですー!」

126 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 11:31:43.49 ID:zrpSZgUD0


マリン「へっわああっ!?」

ブロリー「!」


メゴシャァッ


マリン「う……ぎぎ……」

ブロリー「……ぬ」


つぼみ「お、お互いにクロスカウンターが決まってしまいました……」

薫子「やはり……」


マリン「ひっだああ!! 何してんのブロリー!」ジンジン

ブロリー「お前が飛び出してくるのが悪い」ゴシッ

マリン「助太刀に来てあげたんじゃない!」

ブロリー「あの程度の雑魚、俺一人で十分だ」

マリン「むっかあ! その雑魚に手こずってんのはどこの誰よ」

ブロリー「俺は誰にも負けぬ」ピリッ
127 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 11:33:57.39 ID:zrpSZgUD0


つぼみ「どうしたんでしょう……お二人の雰囲気が」

薫子「あの二人、確かに個々の能力は素晴らしいわ。けれど二人とも、自分の活躍だけを考えていて、連携がまるでなってない」


イケメン「」スッ

マリン「へ?」

ブロリー「!」

ハナタツマキッ

マリン「ぎょわー!?」ゴウッ

つぼみ「えりかさん!」

マリン「うわっと」スタッ

マリン「あ、あっぶなーい……もろに食らうとこだっ」

イケメン「」シュピンッ

マリン「げっ!」


ドゴォッ


マリン「……っ!」ズザアッ

マリン「こ、こんなこともあろうかと十字受けを習っておいてよかったわ……」ジンジン
128 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 11:36:48.10 ID:zrpSZgUD0


つぼみ「えりかさん前を見て! イケメンさんが追撃に来てます!」

マリン「くっ!」

イケメン「」ハッ


ポヒーポヒー
ポヒーポヒー


マリン「なななななぁ!?」


チュドドドドドドッ


つぼみ「あの光の球は……ブロリーさん!」


シュウウ…

マリン「」ガバッ

マリン「あ、あぶないでしょー! 援護にしたってやりすぎ! あたしを殺す気!?」

ブロリー「殺す気はないが、助けてやったつもりもない」

マリン「こんなろー……!」

マリン「ってあれ、コッペ様は……」

129 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 11:37:44.16 ID:zrpSZgUD0


イケメン「……」フワッ

マリン「! 後ろ! ブロリー!」

ブロリー「!」ブンッ

イケメン「」スッ


つぼみ「か、かわした! あんなに速いのに!」

薫子「コッペが見ているのは目に見えるものだけではないわ」

薫子「風の流れや温度、そのほかいろいろなものを見て、パワーの流れに身を任せている」

つぼみ「まさにのれんに腕押し、空中のビニール袋にパンチ、ですか」

シプレ「さすがコッペ様ですぅ」

コフレ「力押しのマリンやブロリーとは天と地ほどの差があるです」


マリン「ちょっとあんたたち、どっちの味方なのよー!」

シプコフ「」ギクッ
130 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 11:40:38.33 ID:zrpSZgUD0


ブロリー「……」

イケメン「」ニコ

ブロリー「……」イラッ

ブロリー「」キュィィィン

マリン「ちょっーと待ったぁ! 何してんの!」

ブロリー「面倒だ。ここら一帯ごと消し飛ばしてやる」

マリン「ダメに決まってんでしょお! つぼみやつぼみのおばあちゃんだっているんだよ!?」

ブロリー「……腕にしがみつくな」

ブロリー「なら最終形態に」

マリン「それもダメ。ああなったブロリーってテンションMAXで手が付けられないんだもん」

ブロリー「なら直接叩きに行くだけだ!」ドンッ

マリン「あぁー! ちょっと待ってよ今作戦考えてるんだからーってもういないわ」
131 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 11:45:21.79 ID:zrpSZgUD0


ブロリー「」ギュオンッ

イケメン「……」スッ


ガガガガガッ


ブロリー「フンっ!」

イケメン「」ヒョイ

つぼみ「またかわされました!」

マリン「あーもう、あたしが入ってく隙がないじゃないのー!」

ブロリー「ちぃっ!」ビュンッ

イケメン「!」

マリン「おぉ! 第三の手!」

つぼみ「し、しっぽ!?」

イケメン「」ガシッ

ブロリー「っ!」

マリン「あーやっぱだめだったか」

つぼみ「し、しっぽ……しっぽが……!」

イケメン「……」ギュッ

ブロリー「!!?」ピシャァァーーンッ

マリン「へ?」

シプコフ「!」

つぼみ「これは……!」

ブロリー「」ヘナヘナ…


バタッ


マリン「ぶ……」

マリン「ブロリーがヘナヘナになっちゃったー!?」

ブロリー「なっ……なんだ、これは……?」シュンッ

つぼみ「金髪から元に戻っちゃいました……」

薫子「随分厄介なところに弱点を持ったものね」

シプレ「しかもそれを自覚してなかったなんてぇ」

コフレ「さ、最悪ですー」

つぼみ「」ハラハラ
132 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 11:47:13.24 ID:zrpSZgUD0


ブロリー「くっ!」バッ

イケメン「!」


ポシュンッ


ブロリー「……!!」

マリン「光の球も出せなくなっちゃってる……」

マリン「あーもう! 世話が焼けるな!」

マリン「ブロリー―!!」ドヒュンッ

イケメン「……」グッ

マリン「へ?」

ブロリー「なっ……」

イケメン「」ブンッ


ドガッ


マリン「ぐふぅっ!?」

ブロリー「ぬぐ!?」

シプレ「しっぽをつかんでマリンに叩きつけたですぅ!」

つぼみ「なんてひどいことするんですかー!」
133 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 11:55:04.67 ID:zrpSZgUD0


マリン「ううっ!」ドシャァ

マリン「つ、強い……!」


薫子(いいえ……おそらくあの二人の方がスピードもパワーも上回っている……優劣を分けているのは経験の差)

薫子「力はあっても、あの子たちは未熟すぎる。やはり試練を受けるのは早すぎたのよ」

つぼみ「そんなこと……」

薫子「!」

つぼみ「そんなこと、ないです……」

つぼみ「」グッ

つぼみ「がっ、がっ……!」フルフル

薫子「?」

つぼみ「がんばれええぇぇ!!」

マリン「!」

ブロリー「……!」

つぼみ「えりかさん、ブロリーさん、が、がんばってください! がんばってください! がんばってくださいーー!!」

シプレ「シプレも応援してるですぅ!」

コフレ「コフレもですー!」

マリン「つぼみはともかく、思い出したようにアンタら……」

マリン「でも! ちょっと元気が出てきたかな!」

マリン「そうだよ。あたしは……あたしたちは、こんなところで負けるわけにはいかない!」

マリン「プリキュアになって、やらなくちゃいけないことがあるんだから!」

マリン「ブロリーはどうなの!?」

ブロリー「やるべきこと……」

ブロリー「……それもあるが、俺はただ、負けたくないだけだ……特に、こんな奴には負けたくない……!」

イケメン「……」

マリン「よっしゃ! 十分だよ!」ニッ
134 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 11:56:44.16 ID:zrpSZgUD0


マリン「はあ!」

マリン「プリキュア・地割りパンチッッ!!」ドゴォッ


ドンッッ


イケメン「!」グラッ

つぼみ「イケメンさんの足場が!」

マリン「今だ!」ダンッ

マリン「集まれ花のパワーーー!!」ギュィィンッ

マリン「プリキュア・ブルーフォルテパァァンチッ!!」

イケメン「!」


ドゴォォンッ


マリン「どーだ!?」

イケメン「……」シュゥゥ

マリン(くっ……ケロッとしてる……しっぽも手から離れてないみたいだし、このままじゃ……)

マリン「って、あれ?」

イケメン「……」プラン


つぼみ「し、しっぽから先がない!? まさか今のパンチでブロリーさんは跡形もなく……」


ブロリー「ぬおああああああーーッ!!?」

つぼみ「……いた」
135 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 11:58:49.96 ID:zrpSZgUD0


ブロリー「……〜〜〜!!? 〜〜ッッ!!!?」プルプル

マリン「あ、あは……ち、千切れちゃったんだ」

マリン「ご、ごめーん! 大丈夫ー!?」

ブロリー「ん゛んんんんんん……!!!」プルプル

ブロリー「」ギンッ

マリン「うおぁっ」ビクッ

ブロリー「」トラップシューターッ

マリン「ぎゃーす! またこのパターン!?」カイヒッ

ブロリー「ぬがああぁぁあ!!」バヒュンッ

マリン「ちょ! そんな怒んないでよ! わざとじゃないって言ってるじゃん!」

ブロリー「聞く耳持たぬぅ!!」チュンチュンチュン

マリン「ひょえええ! 空中プラス光の球の攻撃って反則っしょー!」

イケメン「……」ポツン
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]:2012/02/03(金) 12:00:07.88 ID:pHymUr/I0
真性包茎を無理矢理剥く程度の痛みです
137 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 12:00:25.73 ID:zrpSZgUD0


チュインチュインチュインッ


ブロリー「チョロチョロ逃げるな雑魚がぁぁ!!」

マリン(こ、殺される! このままだとあたしマジで殺される……!)

マリン(どうすれば! 空から撃たれてるんじゃ反撃もできないよ!)

マリン(あ〜〜こんな時あたしにも飛び道具があれば……)

マリン「!」

マリン(そういえば夢の中のキュアムーンライトもそれっぽいのを出してた!)

マリン「」グッ

マリン(イメージするのよ、あたし……! ムーンライトが使ってたような武器を……!)

マリン「てえい!」シャンッ


シプコフ「おお!?」

マリン「ムーンライトがムーンタクトだから……マリンタクト!」キュァァンッ

マリン「集まれ、花のパワー!」ジャキンッ

マリン「花よきらめけ! プリキュア・ブルーフォルテウェーブッ!!」

ブロリー「」ヒョイ


チュドォォンッ


薫子「……ずいぶん攻撃的なフォルテウェーブね」
138 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 12:02:54.90 ID:zrpSZgUD0


マリン「うっそ! よけられた!?」

ブロリー「今のが攻撃か? 止まって見えたぞ」

マリン「なによー! あの威力だもん、当たりさえすればあんたなんか……」

ブロリー「当ててみろよ」

マリン「……!!」

マリン「……ふ、ふっふっふ……なめちゃって……」ピクピク

マリン「後悔しやがれーー!!」フォルテウェイブッ

ブロリー「!」


ドカーーンッ


つぼみ「さ……」

つぼみ「さっきから何をやってるんですかお二人ともーー!」

コフレ「仲間割れです」

シプレ「ですぅ」

薫子「はぁ……見てられないわ」

薫子「もうこれ以上続けても無駄かもしれないわね」


シュウウ…


薫子「……」

薫子「」ハッ

薫子「違うわコッペ! 気をつけなさい!!」
139 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 12:04:54.47 ID:zrpSZgUD0


ブロリー「」ピシュンッ

イケメン「……!」

シプレ「煙幕に紛れて!」

コフレ「背後にピシュンしてきたです!?」

シプコフ「仲間割れは演技だったですかぁー!?」

薫子「そんなはずは……少なくとも、さっきまでは二人とも本気で戦っていたのに」

つぼみ「……!」


ブロリー「でやあ!」

イケメン「」サッ

薫子「!」

薫子「受けてはだめ! よけなさい! よけるのよー!」

イケメン「!」バッ

ブロリー「ちいっ!」ドゴンッ


ビシビシビシビシッ


シプコフ「うわわわわ!」

つぼみ「地面にひびが……!」

コフレ「これは確かに、よけなければひどいことになってたです」

シプレ「でも、飛んで回避した先には……」

イケメン「……!」

マリン「」ニッ

つぼみ「えりかさん!」

マリン「空中では体の自由がきかないっしょお! くらえ!」

薫子「あの子たち……私が指示するのまで予想して……?」
140 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 12:06:07.93 ID:zrpSZgUD0


マリン「プリキュア・ブルーフォルテウェェェーーブッ!!」

イケメン「!」バッ


ドゴォォンッ


つぼみ「やった!」

薫子「まだよ!」

イケメン「」ズサァァッ

シプレ「耐え抜いたですか!?」

コフレ「溜めが弱かったです!」

つぼみ「でも地上には……ブロリーさんが!」

イケメン「!」

ブロリー「とっておきだ……!」キュィィン

マリン「ばっ!」

ブロリー「」ヒュンッ

マリン「ばか!」バッ

イケメン「!」


カッ

チュドォォーーンッッ


つぼみ「あわわわわわ……」

薫子「なんてすごい爆発……神殿のそばにいなくてよかったわ」

つぼみ「イケメンさんは……えりかさんは!?」
141 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 12:07:50.74 ID:zrpSZgUD0


マリン「う……いててて……」

マリン「大丈夫? コッペ様……」

イケメン「……」

マリン「ブロリー! あんなものぶっ放してコッペ様が死んじゃったらどうするの!」

ブロリー「(チッ)手加減はした」

マリン「とっておきとか言ってたじゃん!」


ギャンギャンワイワイ


薫子「……なんて子たち。まさかこれが全部作戦だったというの?」

つぼみ「……いいえ」

薫子「?」

つぼみ「二人とも、きっと自分にできることを精いっぱいやっただけなんだと思います」

つぼみ「仲間割れやケンカをしているように見えても、二人の心は一つだったんです。だから成功したんです」

つぼみ「二人は、信頼という絆でつながっているんですよ!」

薫子「信頼……」

シプレ(どちらかというと)

コフレ(野生獣的なカンのおかげで結果オーライになってる感が否めないです)
142 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 12:09:38.89 ID:zrpSZgUD0


イケメン「……」チラ

薫子「ええ、そうね……」

薫子「あなたたち」

マリン「はい!?」

ブロリー「うん!?」

薫子「そのパワー、チームワーク、そして正しい心……あなたたちの心の強さは、しっかりと伝わりました」

薫子「おめでとう、合格よ」

つぼみ「おばあちゃん……!」

マリン「……〜〜!」パアアッ

マリン「やったぁーー!! やったよブロリー!!」
143 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 12:10:14.41 ID:zrpSZgUD0


ブロリー「それはつまり……」チラ

イケメン「」ニコ

ブロリー「勝ちってことか?」

マリン「そうだよ! あたしたち勝ったんだよ!」

ブロリー「ぬ……どうもすっきりせん。もう一度消し飛ばしていいか」キュィン

マリン「あはは、またまた〜〜ダメに決まってんじゃん」ムニー

ブロリー「俺はやると言ったらや、る?」ドテッ

つぼみ「ど!? どうしたんですかブロリーさん?」

ブロリー「わからん……普通に歩こうとしただけで……」

薫子「しっぽがなくなったからバランスがとりにくくなってるのね。コッペ、治してあげなさい」

イケメン「」コクッ

ブロリー「」ヌウ

マリン「ほらほら、そんな顔しないの」

マリン「これであたしたち、正式なプリキュアになれたんだから!!」

薫子「正式な……プリキュア?」
144 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 12:11:27.86 ID:zrpSZgUD0


つぼみ「?」

薫子「どういうこと? あなたたちはプリキュアとして強くなるためにここに来たんじゃないの?」

マリン「え? だってキュアフラワーの試験を乗り越えないと本物のプリキュアにはなれないって……」

マリン「シプレとコフレが。ねえ?」

ブロリー「ああ」

薫子「……」

イケメン「……」

シプレ「あ、あはははは」

コフレ「し、仕方なかったんです、あの時はああするしか……」

イケメン「……」

薫子「シプレ。コフレ」

シプコフ「うぐっ!」

シプレ「ごっ……」

シプコフ「ごめんなさいです(ぅ)〜〜!!」

薫子「まったく……」

マリン「どゆこと?」

ブロリー「さあ?」
145 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 12:16:15.28 ID:zrpSZgUD0


マリン「えぇーー!? 嘘ぉ!?」

シプレ「ごめんなさいですぅ」

コフレ「どうしてもキュアフラワーを探してほしくって……」

ブロリー「特に許可がなくてもなれたのか」

マリン「なにそれー戦い損じゃーん」

つぼみ「そ、損なんかじゃないです」

マリン「へ?」

つぼみ「きっと遅かれ早かれこの試練を乗り越えなくちゃいけない時が来たはずです。それがちょっと早まっただけですよ」

つぼみ「それに……おふたりが戦ってる姿、とってもかっこよかったです」

ブロリー「えっ」

マリン「あたしたちが!? かっこいい!?」

つぼみ「はい! お互いを信頼している心、優しさ、強い意志、色んなものが伝わってきました……あんなふうに戦えるなんて、尊敬します」

マリン「そ、そこまで言われると」テレテレ

つぼみ「……私、誤解してました」

つぼみ「おふたりはとっても、清い関係だったんですね」ニコッ

マリン「……?」

ブロリー「……?」

つぼみ「障害はいろいろとあるかもしれませんけど、私、応援してます!」フンスッ

マリン「あ、あーうん、ありがとう?」
146 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 12:18:43.87 ID:zrpSZgUD0


薫子「さて、二人とも。誤解をしていたこともあるし、今あなたたちにハートキャッチミラージュを渡す気はありません」

ブロリー「ハー……?」

マリン「何?」

薫子「うふふ」

薫子「でも、資格を得たことも確かです」

薫子「シプレ、コフレ」

シプコフ「はいぃ!」

薫子「あれはあなたたちに託すわ。時期が来たら、二人に渡してあげてちょうだい」

シプコフ「はい!」

薫子「コッペ」

コッペ「……」


ポウ…


つぼみ「わあ……!」

コフレ「これはぁ!」

シプレ「シプレたちの中に光が入っていくですぅ!」


シュウンッ


シプコフ「////」ホワワーン

マリン「おー」
147 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 12:19:11.16 ID:zrpSZgUD0


薫子「さあ、そろそろここから出ましょうか」

つぼみ「はい!」

マリン「はーい!」

ブロリー「……」

ブロリー「はい……」
148 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 12:21:11.55 ID:zrpSZgUD0


マリン「いやー今日も疲れちゃったなー」

マリン「また筋肉痛だわこりゃ」

ブロリー「……物足りぬぅ」ウズウズ

マリン「ブロリーってほんと、暴れるの好きだよねー。どーして?」

ブロリー「さあな。だが定期的に暴れないと気が高まって爆発する。なんとなくわかる」

マリン「はいはい、じゃ、あたしが発散に付き合ってあげますよ」

マリン「地球を壊さない程度にね」

ブロリー「ならもっと強くなれ」

ブロリー「今のお前は退屈だ」

マリン「」ムッ

マリン「いいよ! なってやろーじゃん!! あとで吠え面かいても知らないんだからね!!」

ブロリー「ああ、楽しみだ」ニヤッ

149 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 12:21:54.31 ID:zrpSZgUD0



▼おまけ


150 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 12:23:11.40 ID:zrpSZgUD0


えりか「え!? ブロリーをつぼみのおばあちゃんちに!?」

薫子「ええ。うちもにぎやかな方が楽しいし」

えりか「あたしは構わないですけど……ブロリーが」

えりか「なんというか、見た感じコッペ様のこと嫌ってるみたいなんで難しいかもー、と……」

薫子「それなら心配ないわ。あっちのコッペは気に入ってくれたみたいだから」

えりか「へ?」

コッペ「……」

ブロリー「……」モフモフ

えりか「うわ……ちょっとうらやましいかも」

薫子「えりかちゃんも少しくらいならいいわよ。ね? コッペ」

コッペ「……」

えりか「やったあ!」ボスンッ
151 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 12:24:55.17 ID:zrpSZgUD0


ブロリー「……」ウトウト

えりか「コッペ様ってふかふかしてきもちいー……」

えりか「ん?」

ブロリー「」スヤスヤ

えりか「って寝てるし」

ブロリー「」グッスリー

えりか「ふふ、変な寝顔」ツン

ブロリー「ん…………」

えりか「お? 起きるかな?」ツンツンツン

ブロリー「んんん……!!」

えりか「おっきろーブロリー」グリグリ

ブロリー「んんんんん〜〜……っっ!!」カッ

えりか「あ、おき」

ブロリー「うるしゃあああーーい!!」スローイングブラスター
152 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 12:25:52.17 ID:zrpSZgUD0


つぼみ「ふう、今日はいろいろあったなあ……」

つぼみ「おやすみなさい、お月様……」


 \キュイーーン/


つぼみ「あ、一等星……」


 \デデーーン/


つぼみ「名もなき一等星ーーっ!!」ガビーン

153 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 12:27:31.40 ID:zrpSZgUD0


えりか「ブーローリ〜〜!」

えりか「なんてことしてんのもー!」カオブチュ

ブロリー「うるはい……」

薫子「随分寝起きが悪いのねえ」アラアラ

えりか「怒る気持ちはあたしもわかるけどさ」

えりか「それにしたってブロリーは簡単にモノ壊しすぎ!」

ブロリー「他が脆いんだ」

えりか「今度星壊したりなんかしたら、一日しっぽ踏み踏みの刑だかんね!」

ブロリー「そっ……!」

ブロリー「……気を付ける」

えりか「よし!」

えりか「じゃああたし帰るけど、おばあちゃんに迷惑かけちゃだめだよ」

薫子「うふふ」

ブロリー「」ヌウ

えりか「また明日ね」

ブロリー「ああ」

えりか「『また明日』って言われたら『また明日』って返すの」ブウ

ブロリー「……また明日?」

えりか「うん! じゃ、またね!」
154 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/03(金) 12:28:56.68 ID:zrpSZgUD0

つぼみがプリキュアするかは未定
今日はここまでです
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/02/03(金) 12:55:48.31 ID:NrGxCnS3o
乙乙
ハートキャッチは疎らにしか見てないから、こういう原作?エピソードは助かる
今回も面白かったよーー
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]:2012/02/03(金) 13:35:19.35 ID:pHymUr/I0
いや原作てお前
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/02/03(金) 14:16:12.74 ID:5RYmqE/wo
すごい勢いで原作の流れカメハメ派してる勢いだぜ?
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/03(金) 19:29:18.26 ID:f7kaxVOoo
面白い!
159 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 12:07:07.47 ID:3jpTGuMC0


デザトリアン「がおー!」

マリン「ブルーフォルテパァァンチッ!」


ドゴォッ


デザトリアン「あー」ホワワーン

マリン「弱い! 次!」


ドゴドゴドゴォッ


マリン「弱い! 弱い! これも弱い!」

コブラージャ「な、なんだこの強さは……ほぼチート……いやもろにチート……無双状態じゃないか」
160 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 12:08:23.94 ID:3jpTGuMC0


マリン「もうみんな弱すぎ! これじゃあ修行になんないじゃーん!」

デザトリアンS「」シシルイルーイ

マリン「っていうかブロリー! ビルの上なんかで見てないで、少しは手伝ってよ!」ビシィッ

ブロリー「ん?」

ブロリー「」キュィィィン

マリン「ちょ……!」

ブロリー「」スローイングテカゲン

マリン「ばかー!」ブルーフォルテウェイブッ


チュドーーンッ


マリン「……」シュウウ

マリン「……ブーローリィィ〜〜!! 今日という今日は許さないんだから!」

マリン「覚悟ーー!!」ダッ

ブロリー「来い」ニヤッ
161 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 12:09:42.46 ID:3jpTGuMC0


コブラージャ「くっ、なかなかだね、プリキュア。次はこの僕が……」

マリン「だぁぁああ!!」

ブロリー「ハッハッハッハ! その程度のパワーで俺を倒せると思っていたのかッ!」

コフレ「ああぁんっこころの種が止まらないですぅぅう」プリプリプリーン

シプレ「コフレ……!」ドキドキ

コブラージャ「――って聞けよ!」

マリリー「はぁ゛?」ギロ

コブラージャ「……」

コブラージャ「……フッ」シャランッ

コブラージャ「やめておくか……今宵は月が美しすぎる」

コブラージャ「アデュー!」シュンッ

マリン「まだ昼だけど……」

ブロリー「?」
162 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 12:11:52.36 ID:3jpTGuMC0


 ・・・・


えりか「はぁ〜〜……」

コフレ「どうしたです、えりか」

シプレ「おっきなため息ですぅ」

えりか「毎日毎日、ブロリーと戦って、たまに砂漠の使徒と戦っての繰り返し……」

えりか「おかげで家に帰ったらすぐ寝ちゃうし、たまの休日もおしゃれに身が入んないし」

えりか「パワーは上がってるけど、女子力は確実に落ちてるよねー……」

コフレ「えりか……」

えりか「んん〜〜……よし!」

えりか「つぼみも園芸部と兼部してくれてることだし、今日こそはファッション部の活動するぞー! おー!」

シプレ「えりかぁ……」

コフレ「それ先週も言ってたです」

えりか「むぐっ。きょ、今日は絶対!」
163 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 12:13:59.47 ID:3jpTGuMC0


キーンコーンカーンコーン


えりか「おっはよー!」ガラッ

つぼみ「ええええりかさん!!」

えりか「うお、どしたのつぼみ。おはよ」

つぼみ「おはようございます!」

つぼみ「ってそんなことよりこっちを……!」

えりか「なになに?」


ザワザワワイワイ


かなえ「さー今日のスクープはすごいわよー!」

かなえ「なんと、今うわさのプリキュアの撮影に成功したの!」

えりか「うえぇっ、マジで!?」

つぼみ「昨日街で戦っていたのを撮られていたんですよっ」

えりか「ど、どうしよ……ばれたらめんどいことになるよね〜……」
164 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 12:16:25.66 ID:3jpTGuMC0


かなえ「そう、それはつい昨日のこと……ショッピングに出かけていた私の前に得体の知れない化け物が現れた」

かなえ「追いかけられ、追い詰められ、もうだめだと思った次の瞬間! さっそうと現れた青い少女・プリキュア!」

かなえ「私は感じた! これはスクープの神が撮れと言ってるんだと! 私は怪物にもひるまず夢中でシャッターを切り……」

大輝「つってもブレブレのばっかじゃん」

かなえ「うぐっ」

えりか「あ、ほんとだ」

つぼみ「これなら顔もわかりませんね」

つぼえり「」ホッ

かなえ「だ、だから急なことだったんだって。それにものすごく速かったし……」

大輝「お前のテンパりまくってる気持ちはよく伝わる写真だけどな」


ドッ
アハハハハハッ


かなえ「むう……」

かなえ「だったら、もっとすごい情報教えてあげようか?」

つぼえり「?」

かなえ「ほんとは次回の発表までにとっておく予定だったんだけどねー」

大輝「じらさずに言えよ」

かなえ「お? 知りたい? 知りたい?」

大輝「いいから早く言えって」

かなえ「ふふふ」

かなえ「じゃじゃーーん!!」

つぼみ「!!」

えりか(ぶ、ブロリーの写真!?)
165 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 12:17:36.03 ID:3jpTGuMC0


大輝「この人がどうしたんだよ」

かなえ「この男の人はね、プリキュアと戦ってたの」

大輝「じゃあプリキュアの敵ってことか?」

かなえ「ふっふ〜〜ん、素人はそう考えるでしょうね」チッチッチ

大輝「へ〜〜じゃあプロの意見を聞かせてくれよ」ムッ

かなえ「私はスクープ写真を撮るために、情報収集は欠かしてないの。そしてこの男の人を見たとき、ある噂の人物と一致してることに気づいたのよ」

かなえ「サタンシティに突如として現れ、また何も言わず消えていった謎のヒーロー……」

かなえ「金色の戦士!」

つぼみ「金色の」

えりか「戦士ぃ?」
166 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 12:18:44.41 ID:3jpTGuMC0


かなえ「常人には及びもつかない身体能力、気合でものを吹っ飛ばしたりする不思議な力、そしてこの輝く金色の髪! 間違いない!」

大輝「ちょっと待てよ。金色の戦士もプリキュアも正義の味方なんだろ? どうして二人が戦うんだよ?」

かなえ「気になってきたでしょ? それを突き止めるのが今後の私の目標!」

かなえ「みんなー! 続報に期待しててねー!」

みんな『おー!』


つぼみ「どういうことなんでしょう……」

えりか「金色の戦士……サタンシティ、かぁ……」
167 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 12:20:51.97 ID:3jpTGuMC0


女生徒A「きゃあ、ももかちゃんだ」

女生徒B「ベンチに座ってる、かわいい〜〜」

女生徒A「隣にいるのは親友の月影ゆりさんだわ」

女生徒B「お似合いよね〜〜どっちもかわいい〜〜」

女生徒A「かわいい〜〜」キャッキャウフフ


ゆり「……」

ゆり「」チラ

ももか「(ブツブツブツブツ」イライラダンダン

ゆり「ずいぶん……」

ももか「」ギンッ

ゆり「落ち着きがないわね。どうしたの?」

ももか「どうしたもこうしたも……!」

ゆり「ももか。顔が」

ももか「!」ゴシゴシ
168 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 12:26:54.64 ID:3jpTGuMC0


ももか「ふぅ……ごめんね。嫌なところ見せちゃって」

ゆり「いいえ。気にしてないわ」

ももか「それがね……妹が最近、変な男につかまっちゃったみたいで」

ももか「一度は家にまで押しかけてきてさ……何とか追い出したんだけど、まだちょくちょく会ってるみたいなのよ」

ももか「本当、どうしてやろうかしら……」

ゆり「あなたの妹が納得して付き合ってるならいいんじゃない?」

ゆり「少し、過敏すぎじゃないかしら」

ももか「……今私のことシスコンだって思ったでしょ」

ももか「違うのよ! その男っていうのがもうとっくに成人過ぎてるだろーって奴なの!」

ゆり「……」パタン

ゆり「あなたの妹ってたしか」

ももか「中学2年生、ロリコンよロリコン! おまけに変態!」

ももか「野外でそ、そういうコトに及ぼうとするし、全裸にパンツ被って妹追いかけたりするし!」

ももか「おまけに前後にしっぽが生えてるんだから!」

ゆり「それは……」

ゆり「心配ね」

ももか「でしょ!? あの男、えりかにこれ以上妙なことしてみなさい! 絶対許さないんだから……!!」

ゆり「ももか。顔」

ももか「!」ゴシゴシ
169 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 12:28:37.02 ID:3jpTGuMC0


ザワザワワイワイ


ももか「ん?」

ゆり「校門のあたりが騒がしいわね」

ブロリー「……」

ももか「んなっ!?」

ゆり「ももか顔」
170 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 12:29:51.18 ID:3jpTGuMC0


えりか「ブーロリー! おまたせ!」ピョンッ

ブロリー「ああ」

つぼみ「え、えりかさん! こんなところで抱き着いたりしちゃ……!」


ゆり「あれは……」

ももか「あっ……!」

ももか「あの男ぉぉ〜〜〜……!!」ゴゴゴゴゴ

ゆり「」ビクッ
171 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 12:31:32.15 ID:3jpTGuMC0


えりか「ごめんね急に呼び出しちゃって。迷ったりしなかった?」

ブロリー「飛んできたからな」

えりか「おっその手があったかー」

えりか「じゃ、その調子でこれから行くとこもお願いしま〜す」

ブロリー「ん?」

えりか「つぼみも掴まんなよ」

つぼみ「えっ!? あ、あのここでは人目もありますし……」


ザワザワヒソヒソ


えりか「あ、そっか。じゃ、人のいないとこまで行こう」

ブロリー「ああ」ノッシノッシ

つぼみ(降りはしないんですね……)


ももか「まさか学校にまで来るなんて……!」ギリギリギリ

ゆり「……つける気?」

ももか「当然よ! 何するかわからないじゃない!」ダッ

ゆり「はぁ……仕方ないわね」タタッ
172 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 12:33:23.04 ID:3jpTGuMC0


えりか「でねー、この服もあたしが作ってあげたんだー」

つぼみ「へえーそうなんですか」

ブロリー「」ノッシノッシ

つぼみ「ところで妖精さんたちは……」

ブロリー「ん」プラン

つぼみ「あぁ、耳持っちゃだめです!」

シプコフ「えりかぁ〜〜!」ピョン

えりか「シプレ、コフレ」

えりか「もー、乱暴なんだから」


ももか「くっ……何をひそひそ話してるのよ……!」

ゆり「」ゴシゴシ

ももか「ありがとう」
173 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 12:35:31.68 ID:3jpTGuMC0


ももか「! 角を曲がったわ! 行くわよ!」


バッ


ももか「あ、あれ!?」

ももか「いない……どうして?」

ゆり「……」


ヒュウウン…


ブロリー「」ヒューン

えりか「ふ〜〜ラクちんラクちん」

つぼみ「うっ、うっ……!」

えりか「どしたの?」

つぼみ「わ……私、高いところは苦手なんです〜〜!」

えりか「えぇ!? マジ!? どうして言ってくんなかったのー!」アワワ

つぼみ「うぅ……でも大丈夫です。こうやって目をつぶっていれば……!」

えりか「あたしも手伝うよ!」メカクシッ

つぼみ「ありがとうごじゃいましゅ……!」ガクガク

ブロリー(うるさい)
174 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 12:38:31.26 ID:3jpTGuMC0


えりか「ってあ! あそこ!」

つぼみ「さ、サタンシティですか? ついたんですか?」

えりか「ううん、そうじゃなくって……あそこ、あたしとブロリーが初めて会った場所だ」

ブロリー「ああ」

つぼみ「え」チラ

つぼみ「ひっ!」

えりか「ほら無理しないのー」

えりか「でも懐かしいな〜……あそこであたしとブロリーは衝撃的に出会ったんだよね」

つぼみ「衝撃的……?」

えりか「そうそう」


マリン『どりゃあああぁぁーーッ!!!』

ブロリー『さあ来いィ! ここがお前の死に場所だァ!!』

 \ドカーーンッッ/


えりか「キョーレツだったよね〜〜」

ブロリー「ああ」

つぼみ(い、一体どんな……?)ドキドキ

シプコフ「」ガクガク
175 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 12:40:18.65 ID:3jpTGuMC0


えりか「へぇーまだ墜落した跡が残ってる」

つぼみ「墜落?」

えりか「あれ、言ってなかったっけ? ブロリーって宇宙から落ちてきたんだよ」

つぼみ「えぇーー!?」

つぼみ「と、ということは宇宙人さん……なんですか? しっぽがあるのもそのせい!?」

えりか「多分ねー」

つぼみ「多分って」

えりか「あれ? これも言ってなかった? ブロリーって記憶喪失なんだよ」

つぼみ「結構大ごとじゃないですかー!」

ブロリー「うるさい……!」

つぼみ「すっすいません」

えりか「あと、ブロリーはうるさくされるとすっごい根に持つから気を付けてね」ヒソ

つぼみ「うう……ちょっぴり遅いです……」
176 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 12:42:30.23 ID:3jpTGuMC0


サソリーナ「ふぅん……」

サソリーナ「次の作戦どうしようかしら……っていうかどっちが行く?」

コブラージャ「僕は嫌だよ、あんな力任せの脳筋どもと戦うなんてっ」

コブラージャ「美しくないの極みだ! 二度とごめんだね」

サソリーナ「ま、否定はしないけどぉん……」

コブラージャ「脳筋と言えばクモジャキーは?」

サソリーナ「さぁ? どっかに行ったっきりよぉん、どうしたもんかしらねぇん」ハフン


ドンッ


サソラージャ「!」

サバーク「ずいぶん呑気だな」

コブラージャ「サッ!」

サソリーナ「サバーク博士!」サッ
177 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 12:44:57.95 ID:3jpTGuMC0


サバーク「こころの種を集め、こころの大樹を復活させようとしている新たなプリキュア。キュアマリン、キュア……何なのだ」

コブラージャ「さ、さあ……」

サソリーナ「あいつ名乗りませんからぁん」

サバーク「まあいい……」

サバーク「我々砂漠の使徒は、こころの花を枯らし、世界を砂漠にするのが目的。プリキュア……何とも邪魔な存在よ」

コブラージャ「はっ!」

サソリーナ「おっしゃる通りですわぁん」

サバーク「あのキュアムーンライトならいざ知らず、未熟なプリキュアに何度敗れればよいのだ」

コブラージャ「」グッ

サソリーナ「お、お言葉ですがサバーク博士ん」

サバーク「言い訳はいいわけ……」

サソリーナ「……」

コブラージャ「……」

サバーク「言い訳はいいわけだっ!」カッ

サバーク「……」

サソラージャ「……」

サソリーナ「ちょっとぉん、突っ込みなさいよ」ヒソヒソ

コブラージャ「できるわけがないだろうっ、待ちだとしても嫌だっ」ヒソソ

ダーク「サバーク博士」シュンッ

コブリーナ(助かった……っ!)
178 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 12:47:02.56 ID:3jpTGuMC0


ダーク「プリキュアの二人、始末はわたくしが」

サバーク「好きにするがいい」

ダーク「はっ」

サソリーナ「って、ちょっとぉん! プリキュアを倒すのはこの私よぉん!」

ダーク「ならば、わたくしの部下として使ってやろう」

サソリーナ「ぶ、部下ですってぇん!? ふざけないで……」

ダーク「」キロ

サソリーナ「うっ……!」

サソリーナ「しょうがないわねぇん! 今回だけは大サービスで言う事聞いてやるわぁん!」シュンッ

ダーク「」シュンッ


コブラージャ(ずいぶん自信満々だったけれど……)

コブラージャ(まあ、僕にお鉢が回らないならそれでいいか)
179 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 12:49:12.85 ID:3jpTGuMC0


ブロリー「金色の戦士?」

つぼみ「はい。サタンシティでは有名な正義の味方らしいんです」

えりか「で、詳しく調べてみたらつい最近ぱったり出なくなったって話でさ」

えりか「しかも目撃者の言ってた特徴と、ブロリーの変身した姿がそっくりなんだよね」

つぼみ「もしかすると、記憶を失う前のブロリーさんはその金色の戦士だったのかもしれません!」

ブロリー「俺が……正義の味方?」

えりか「全然似合わないけどねー」

つぼみ「あはは……」

つぼみ「それにしてもすごい街並みですね……まるで別世界です」

えりか「あんまりキョロキョロしてると田舎もんって思われるよー?」

つぼみ「えっ?」ギクッ

えりか「あはは! つぼみ焦りすぎー!」

つぼみ「も、もう! からかわないでください!」

えりか「ごめんごめん」

ブロリー「……」
180 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 12:54:08.78 ID:3jpTGuMC0


つぼみ(……普段のブロリーさんって本当に大人しいんですね。あまりしゃべらないし)ジッ

ブロリー「……何だ?」チラ

つぼみ「あっ、いえ、特には……あっ!」

ブロリー「?」

えりか「どしたの?」

つぼみ「ここってもしかして……」

つぼみ「やっぱり! カプセルコーポレーションです!」パアッ

えりか「カプセル……」

ブロリー「コーポレーション゛?」

つぼみ「あのホイポイカプセルを開発した会社ですよ!」

つぼみ「会社もそうですけれど、何より憧れるのは一人娘のブルマ博士……! 私たちくらいの頃からもう発明家として名を上げていて、若くして会社も任されている超天才なんです!」

つぼみ「本社は西の都なんですけれど、サタンシティにも進出していたなんて……!」

えりか「へー……ね、ちょっと見学してかない?」

つぼみ「えぇ!? そ、そんな、いきなりは無理ですよ……」

えりか「ものは試しだって、ほら、レッツゴー!」

つぼみ「だめですってー!」グググ…


??「お姉ちゃんたち。うちの別荘の前で何やってんの?」

つぼえり「……!」
181 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 12:56:14.33 ID:3jpTGuMC0


ブルマ「うちを見学に?」

トランクス「うん。ママのファンなんだって」

ブルマ「ふーん?」

つぼみ「あわわわ……本物のブルマ博士……!」カチコチ

えりか「すっごーい……これ全部メカ……!?」キョロキョロ

ブルマ「」クスッ

ブルマ「いいんじゃない? ちょうど仕事もひと段落ついたところだし」

トランクス「だってさ。よかったなお姉ちゃんたち」

つぼみ「あ、ありがとうございます!!」

えりか「あのーちょっと質問」

つぼみ「え、えりかさん!」

えりか「えりかでいいって」
182 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 13:01:40.90 ID:3jpTGuMC0


えりか「つぼみが言ってたんですけど、C.C.の本社って西の都なんですよね? なんでここにいるんですか?」

トランクス「さっきも言ったろ。ここは別荘なんだって」

ブルマ「トランクス」

トランクス「うっ……別荘、なんです」

ブルマ「社員たちが働いてるのは裏の離れ」

ブルマ「本来は仕事とプライベートは分けるべきなんだろうけど、休暇中に研究したくなっちゃうときもあるし、手伝ってくれる人が近くにいた方がいいでしょ」

えりか「へえ〜〜」

つぼみ「さすがです……!」ホー

ブルマ「あたしからも質問だけど……その人は?」

ブロリー「ん?」

ブルマ「保護者、じゃなさそうだけど」

つぼみ「ブ、ブロリーさんは……えーと」

えりか「あたしたちの友達です! ね?」

つぼみ「え? でもえりかさんとは……」

えりか「ん?」

つぼみ「ああいえいえ! はい、友達です! それだけの関係です!」

ブルマ「あ、そう?」

ブルマ(ん〜〜……何か気になるけど……)

ブロリー「」ペコッ

ブルマ(ま、いっか)
183 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 13:02:48.91 ID:3jpTGuMC0


『あたしに未熟な力しかないからって何よ!』

『無茶でも無謀でも、絶対に引けない時っていうのはあるんだから!』


『あんな奴を生かしておいたらこの宇宙は破壊しつくされてしまう!』

『絶対に勝たなきゃなんねえ!』

『負けるわけにはいかねえんだ!』


ベジータ「……」

ベジータ「……チッ」
184 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 13:05:32.97 ID:3jpTGuMC0


ブルマ「飽きないわね。またトレーニング?」

ベジータ「! ブルマか……」

ブルマ「別にやるのは勝手だけど。今見学の子たちが来てるから、怖がらせたりなんかしないでよ」

ベジータ「そんなことを言うためにわざわざ来たのか」

ブルマ「ん。言われてみれば、そんな必要なかったかもね。あんたどうせ重力室に籠りっきりなんだろうし」

ベジータ「……チッ、」

ブルマ「なーに?」

ベジータ「わかった。おれはトレーニングに戻るぞ」

ブルマ「はいはい」

ブルマ「さ、あんたたちー、こっちよ」

つぼみ「はい!」

えりか「はーい!」

ブロリー「はい……」


ゾロゾロ


ベジータ「……」

ベジータ「」テクテク

ベジータ「今日は150倍からにするか……」ピッピッ

ウィィン…

ベジータ「……」フゥ


ベジータ「ってなにぃぃぃ!!? ぐおっ!!」ズシンッ
185 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 13:08:59.03 ID:3jpTGuMC0


えりか「今の人……どっかで見たような」

ブロリー「どうした?」

えりか「ん〜〜……何でもないや」

つぼみ「二人ともーー! 早く早く!」フンスフンスッ

えりか「張り切ってるなぁ」
186 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 13:11:06.61 ID:3jpTGuMC0


ブルマ「ここはあたしのラボ。見られて困るようなものはないから好きに見てってね」

つぼえり「おぉ〜〜!」


ブルマ「こっちは完成品置き場。大体がカプセルに収納できるようになってるの。特許申請中のもあるわ」

つぼえり「おぉ〜〜〜〜!!」


ブルマ「ガラッと変わってここは衣料ブランドの開発部。メンズが多いけど……今度は子供服にも挑戦してみようかな」

つぼえり「おぉぉ〜〜〜〜!!!」キラキラ

ブロリー「……」


ブルマ「で、」

ブルマ「最後はここ。パパの拾ってきた捨て犬や捨て猫や捨て恐竜が自宅からあふれちゃって、仕方ないからここのワンフロアを小屋にしてるの」

つぼえり「へえぇ〜〜!」

えりか「さっすがお金持ちはやることが違うなー……」

ブルマ「パパも年だし、毎日来れるわけじゃないから世話用のメカも製作中。あっちは試作品ね」

つぼみ「おぉ〜〜!」

えりか「つぼみさっきから『お〜〜』しか言ってない」プッ

つぼみ「え、えりかさんだってそうじゃないですか」

えりか「えりかでいいって言ってるのに」ムウ

つぼみ「う……がんばります」
187 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 13:12:48.89 ID:3jpTGuMC0


えりか「お? 見てみて、ブロリーってば動物に懐かれてる」

つぼみ「あれは……威嚇されてるんじゃないでしょうか……」

犬「グルルルル……」

猫「フーーッッ!」

恐竜「ガルルルル……!」

ブロリー「……」

ブロリー「」ギロッ

犬「!!」キュウン

猫「!」ニゲッ

恐竜「!」カクレッ

えりか「おおっ、野生に勝ってる」

つぼみ「さすがというか、何というか」
188 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 13:15:01.34 ID:3jpTGuMC0


ブルマ「あら、ごめんねー。いつもは大人しい子たちなんだけど、知らない人ばかりで気が立ってるみたい」

ブロリー「ああ」

えりか「……んむぅ」

えりか「ブロリー」コイコイ

ブロリー「?」

えりか「」ヒソヒソ

ブルマ「?」

ブロリー「……キニシテマセン。コチラコソゴメンナサイ?」

えりか「棒読みじゃない」

つぼみ「あ、あはは……」

ブルマ「どういたしまして」

ブルマ(どうもワケありくさいわね)フム
189 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 13:24:47.35 ID:3jpTGuMC0


トランクス「あれ、お姉ちゃんたちまだいたんだ」

つぼみ「あっ。あなたはブルマ博士の息子さんの」

えりか「えーっと、パンツ君だっけ?」

トランクス「トランクスだよ!」

ブルマ「……あっ!」

ブルマ「今の掛け合いで思い出したわ。クリリン君に届け物があったんだった」

ブルマ「悪いけど適当にくつろいどいて」

つぼえり「はーい」

ブルマ「トランクス。お客さんに失礼のないようにね」

トランクス「わかってるよ」

つぼみ「届け物……博士自らが運ぶなんて、いったいどんなものなんでしょう」

えりか「さあ?」


ブルマ「新作のメカ……」ガラガラ

ブルマ「喜んでくれるかしら、マーロンちゃん」
190 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 13:26:25.67 ID:3jpTGuMC0


えりか「ところでさ、あんたこんなとこで何してんの?」

トランクス「あんたじゃなくてトランクスだよ、ちびの姉ちゃん」

えりか「ちっ!?」

えりか「むっかぁぁ!! あんたの方がちびじゃないのよー!」

トランクス「俺はまだまだ子供だもん。小さいのは当たり前だろー? 大人なのにそんなこともわかんねえの?」

えりか「げきむかっ!! なんだってぇ!?」

つぼみ「えりかさん、子供の言う事ですから……!」

鳥「」クルックー

つぼえり「あ」

191 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 13:27:14.50 ID:3jpTGuMC0


トランクス「」スッ

えりか「手乗りインコっ」

つぼみ「慣れてるんですね」

トランクス「うん。俺はここでみんなの世話してんだ」

えりか「ほぇ?」

つぼみ「ペットたちのお世話はロボットがしてるんじゃないんですか?」

トランクス「あれはまだ試作品だし、やっぱ細かいとこは人間が見てやんなきゃ、ってじいちゃんが」

つぼえり「へぇ〜〜」

トランクス「お小遣いももらえるしね」

えりか「ズコーッ」

つぼみ「やっぱそこですか」
192 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 13:28:35.57 ID:3jpTGuMC0


トランクス「そんなことよりお姉ちゃんたち見かけない顔だね、どっから来たの?」

つぼみ「希望ヶ花市からです。お花がいっぱいの小さな町……」

トランクス「希望ヶ花……って結構遠いよな。バスと電車乗り継いだって2時間はかかるんじゃないの?」

えりか「ふふ〜〜ん、そんなのよりもっといいもので来たんだもーん」

トランクス「なにそれ」

えりか「子供には教えてあーげない」

トランクス「」ムッ

えりか「」フンッ


バチバチバチバチッ


つぼみ(ああ……お二人の間に火花が散ってます……!)
193 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 13:30:21.63 ID:3jpTGuMC0


つぼみ「で、でも羨ましいですよねー。お母さんが発明家なんて……」

えりか「ふんっ、うちのママの方がすごいもん」

トランクス「うちの方がすごいに決まってるだろ。ママは世界一の天才だぞ」

えりか「こっちだって元カリスマモデルのスーパーデザイナーだよ。パパは有名カメラマンだし。大恋愛して結婚したんだから」

トランクス「へんっ、そんなの、ぜーんぜん羨ましくなんかないもんね」

トランクス「俺のパパは宇宙一強い戦士なんだぜ」

えりか「宇宙一? 戦士? へぇ〜〜?」

トランクス「信じてないな」ムッ

えりか「だって〜〜いきなり宇宙一とか言われても〜〜、ねえつぼみ?」

つぼみ「あ、あはは……」

トランクス「本当だぞ! 昔は悟飯さんとか悟天の父ちゃんのが上だったらしいんだけど、二人がいない間もずーっと修行しまくって強くなったんだ! だからパパが一番強いに決まってる!」

えりか「ふぅ〜〜ん」

トランクス「」ムッカァ

つぼみ「ま、まあまあ」
194 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 13:31:55.10 ID:3jpTGuMC0


つぼみ「トランクス君は、心からお父さんのことを尊敬しているんですね」

トランクス「うんっ!」パアッ

トランクス「俺、将来はパパに負けないくらい強くなってやるんだ。そんでママみたいに立派な社長になる!」

えりか「欲張りー」

つぼみ「そのくらいがちょうどいいですよ」ウフフ

トランクス「とにかくうちのパパが宇宙一だ!」

えりか「ふふーん、強いって言ったら……」


つぼみ「もう、えりかさんったら……」

つぼみ「……あれ?」

ブロリー「……」
195 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 13:34:37.47 ID:3jpTGuMC0


つぼみ「お花」

ブロリー「」ピク

つぼみ「好きなんですか?」

ブロリー「好きかって?」

つぼみ「……じっと見ていましたから」

つぼみ「綺麗に咲いてますよね」ニコ

つぼみ「見ているだけで優しい気持ちになれそう。きっと、いっぱい愛情を込めて育てられたんでしょうね」

ブロリー(キレイ?)

つぼみ「サボテンの花言葉は『温かい心』」

つぼみ「内気な中にも、秘めた想いを持ってるって意味です」

つぼみ「ピッタリだと思いません?」

ブロリー「お前に?」

つぼみ「いえ、ブロリーさんに」

ブロリー「……」


バキッ
196 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 13:40:58.48 ID:3jpTGuMC0


つぼみ「〜〜〜〜!!?」

つぼみ「なっ! 何やってるんですかーー!? 花を折っちゃ、いえまだ救済は可能ですが! 一度折ったサボテンは植え替えが大変なんですよー!? じゃなくて手! 指に怪我が!」エラコッチャエラコッチャ

ブロリー「」サクッ

つぼみ「え……?」

つぼみ(あ、ありのままry)

つぼみ(頭にサボテンのこぶカッコ花付き、を突き立てられました……)

ブロリー「……」

つぼみ「……?」

ブロリー「やっぱり、お前の方が似合ってる」

つぼみ「は……」


キュァァァン☆


えりか「おーいブロリー!」

ブロリー「何だ」タッ

つぼみ「……っ」ヘタッ

つぼみ「わ……私、どうしましょう、こんな……私っ」カアアッ

つぼみ「こんな……っ」

つぼみ「」ハッ

つぼみ「と、とにかくこの花付きサボテンの救済措置を! えーっと、はさみはさみ……!」
197 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 13:42:30.95 ID:3jpTGuMC0


えりか「ってわけで!」

えりか「宇宙一強いって言ったらこのブロリーよ! なにせ一発で地球を壊せちゃうくらいなんだから!」

トランクス「へへーん! そのくらい俺のパパだってできるもんね!」

ブロリー「??」


バッタァァァンッッ


ベジータ「トランクスゥゥゥ!!」

トランクス「パパ!」パアッ

えりか「あれがパパ?」

えりか「うーん、やっぱどっかで見たことあるような……」

ベジータ「き、貴様ら〜!」ギンッ

ブロリー「……」ギロ

ベジータ「ぐっ……! なんだその服は。俺に対するあてつけか」

ブロリー「は?」(←今日もピンクです)
198 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 13:44:24.34 ID:3jpTGuMC0


ベジータ「とにかく俺の息子から離れろ! 死にたくなかったら離れやがれーー!!」

えりか「この無駄に偉そうな喋り方も聞き覚えが……ブロリーわかる?」

ブロリー「さあ?」

トランクス「パパ! いったいどうしたの」タッ

ベジータ「トランクス!」

つぼみ「な、何の騒ぎですか?」

ベジータ「わ、訳のわからんのがまた増えてやがる……」

ベジータ「貴様ら、いったい何者だ!」


『貴様、いったい何者だ!』


えりか「!」

えりか「あぁ〜〜!!」

えりか「思い出した! あいつ、ブロリーを殺そうとした悪い奴!」

ブロリー「!」

つぼみ「!」
199 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 13:46:18.09 ID:3jpTGuMC0


トランクス「……?」

トランクス「どういうこと、パパ? あいつら悪い奴なの……?」グッ

ベジータ「やめろッ、お前ではかなわん」

トランクス「だ、だったらやっつけちゃってよ、パパならできるでしょ?」

トランクス「パパは宇宙一強いんだもんね」

ベジータ「……ぐっ」

トランクス「パパ……?」

ベジータ「く、く、く……!!」

つぼえり「……?」

ブロリー「……」

ベジータ「くそったれぇぇぇええええーーー!!!」ガシャーンッ

トランクス「パパァァ!?」


ピューンッ


つぼみ「と、トランクス君を連れて……」

えりか「逃げちゃった……」

つぼみ「ブロリーさん以外にも飛べる人はいたんですね……」

えりか「何だったんだろ、一体」

ブロリー「さあな……」
200 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 13:52:55.10 ID:3jpTGuMC0


ベジータ「……」

トランクス「……」

トランクス「パパのバカ」

ベジータ「!」グッ

トランクス「何で逃げたんだよ……あんな弱そうなやつ、ちゃっちゃーと倒しちゃえばよかったのにさ」

ベジータ「……」

トランクス「」ムッ

トランクス「あーあ、パパがやらないんなら次会ったとき俺が倒しちゃおっかなー」

ベジータ「……!」


『伝説のスーパーサイヤ人は俺が見つけ次第ぶっ殺してやる!』


ベジータ「お、お前は……っ」

ベジータ「お前は何も知らないからそんなことがいえるんだ! 貴様が立ち向かったところで勝てるわけがない、奴は伝説のスーパーサイヤ人なんだぞ!?」

トランクス「……なら」

ベジータ「何?」

トランクス「悟飯さんなら、そんなこと言わなかった!」

ベジータ「!!」

トランクス「パパのバカ!!」ドヒュンッ

ベジータ「トランクス!」

ベジータ「……くそったれ」


『なぜだ……』

『なぜ戦うんだ……勝てるわけがないのになぜ戦うんだ……』

『なぜ……』


ベジータ「俺は変わってないのか……あの時から、何も……」
201 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 13:54:48.66 ID:3jpTGuMC0


サソリーナ「ふぅん……部下として使ってやるとか言ったくせに、『指示があるまでじっとしていろ(キリッ』ときたもんだわぁん」

サソリーナ「あたしはお荷物とでも言うつもりぃ?」ムギギ

サソリーナ「こうなったら勝手に暴れ回ってやるんだから!」

サソリーナ「……ってあら?」


トランクス「パパの……」

トランクス「パパのバカ……」

サソリーナ「どうしたのぉん? とぼとぼ歩いちゃって」

トランクス「……おばちゃん誰?」

サソリーナ「おばっ……! こんの、しつけのなってないガキねえ……ってあら?」

サソリーナ「いい具合にこころの花がしおれちゃってるわねぇん」

サソリーナ「こころの花よ! 出てきてぇん!」ギュンッ

トランクス「うわああぁぁーー!?」
202 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 13:59:33.34 ID:3jpTGuMC0


ベジータ「」ハッ

ベジータ「トランクスの気が……ッ!」


ブロリー「何か出た」ピク

つぼえり「えっ」


ブルマ「うん、うん、で、届け先はカメハウスでいいのかしら」

サソリーナ「あら、ちょうどいいものが……」

サソリーナ「デザトリアンの、お出ましよぉん!!」

ブルマ「へ?」


ドゥンッ!


デザトリアン「◎※?ジ‡a?a?〜〜〜〜〜〜!!」(金田ボイスでなんか奇声)

ブルマ「あ、あたしのメカが〜〜!?」

電話『ブルマさん!? どうしたんですかブルマさん!?』

つぼみ「あれは!」

シプレ「デザトリアンですぅ!」

コフレ「えりか!」

えりか「やるっしゅ!」

えりか「プリキュア・オープンマイハート!」
203 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 14:02:06.60 ID:3jpTGuMC0


マリン「海風に揺れる一輪の花! キュアマリン!」キュァァァンッ

マリン「つぼみはここにいて!」ダシュッ

つぼみ「は、はい!」

つぼみ「……」

つぼみ「ブロリーさんは行かないんですか?」

ブロリー「ん〜……」ボリボリ


えりか『ブロリーが動くと地球がヤバいから、戦闘中はじっとしてること!』


ブロリー「……って」

つぼみ「そうですか。ってハッ!」

つぼみ(ということは……私とブロリーさん、ふ、二人っきり!?)カアッ

つぼみ(そ、そんな今更、だからどうしたって感じでしょうけど、でも私、私……っ)

シプレ「マリン頑張るですぅ〜!」

コフレ「ファイト一発ですー!」

つぼみ「……」

つぼみ(なんだかホッとしたようなガッカリのような……)トホホ
204 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 14:04:28.66 ID:3jpTGuMC0


マリン「いきなり終わらせてもらうわよ!」

デザトリアン「」クルッ

マリン「集まれ花のパワー!」

マリン「プリキュア・ブルーフォルテパァァンチッ!」


ドッゴォォッ


サソリーナ「出たわねプリキュア! って言った時にはもう終わってるパターンこれ?」

デザトリアン「ホワワ……ホワ……ホ……」グググ

マリン「!?」

デザトリアン「ワァァーーンッ!!」パキィィンッ

サソリーナ「へ?」
205 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 14:06:52.44 ID:3jpTGuMC0


シプレ「フォルテパンチがきかないですぅ!?」

コフレ「デザトリアンがパワーアップしてるです!?」

つぼみ「そんな、いつの間に!?」

サソリーナ(ん、んなことできるわけないじゃない……西のイケメンじゃあるまいしぃ……まーなんだかよくわからないけど)

サソリーナ「やっちゃってぇん! デザトリアン!」

デザトリアン「バーニングアターーッキュッッ!!」ブシャァァァッ

マリン「ぶえっ!?」

つぼみ「えりかさん!」

シプコフ「マリーン!」

ブロリー「……」

マリン「う、あ、甘い?」ペロ

マリン「これジュース? でもなんでジュースが……」

ブルマ「気をつけなさい!」

つぼみ「ブルマ博士!」

ブルマ「あれは私の作ったジュース製造マシーンよ!」

206 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 14:10:44.96 ID:3jpTGuMC0


つぼみ「ジュース製造マシーン……」

つぼみ「だったらジュースでの攻撃はいつかできなくなるはず……! ジュースタンクが空になったところを狙うんです!」

マリン「おっしゃ!」

ブルマ「『私の作った』って言ったでしょ! そんじょそこらのメカとは違うわ」

ブルマ「あれは材料がなくても太陽光・酸素などの自然エネルギーを濃縮還元しておいしいジュースを作ってしまうのよ! もちろん食材からの製造も可!」

シプレ「すごいですぅ!」

つぼみ「ノーベル賞ものです!」

シプコフつぼ「さすが博士!」

マリン「ちょっと待ってよ……それじゃあ」

マリン「弾切れはナシってこと〜〜!?」

207 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 14:13:02.94 ID:3jpTGuMC0


デザトリアン「エヒメノマジメナジュースデェェェス!!」ブシャァァァッ

マリン「ひょえええ〜〜! なーがされるぅ〜〜!」

コフレ「マリーン!」

サソリーナ「今よぉん!」

デザトリアン「マロヤカァァーーッヤサイジューーースッッ!!」


チュドドドドッ


マリン「ひょえ!?」

マリン「ジュースの弾丸……?」ゾォッ

デザトリアン「ジュッ、ジュッ、ジュッゥスッ!!」チュドドドドッ

マリン「冗談じゃないわよー!」

マリン「ひっ!? うおっ!? きゃ!?」

マリン「し! しまった、行き止まり……!」

デザトリアン「」ズン

マリン「……!」
208 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 14:14:45.00 ID:3jpTGuMC0


シプレ「追い詰められたですぅ〜!」

つぼみ「えりかさん! このままじゃ……!」

つぼみ「ってあれ? ブロリーさんは?」


デザトリアン「ジュゥーースッッ!!」チュドドドッ

マリン「……っ!!」ギュッ

ドカーーンッ


サソリーナ「おーほっほっほっほ! とうとうやったわ! プリキュアを倒したわよぉん!」

サソリーナ「さーて、とどめを……って」

デザトリアン「ジュス?」

サソリーナ「い、いない!?」


スタッ


サソリーナ「ハッ!?」

ブロリー「……」
209 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 14:16:05.20 ID:3jpTGuMC0


マリン「う……」

マリン「あ、あれ……? ってブロリー!?」

マリン「まさかあたしのこと、助けに来てくれたの……?」ポカン

ブロリー「どうした?」

マリン「あ……いやぁ、まさかブロリーが助けてくれるとは思わなかったからさー」テレッ

ブロリー「ん? 確かに。別に助ける必要はなかったな」ポイッ

マリン「んきゃー!?」

デザトリアン「」ペシンッ

マリン「ほぐっ!」ベシャッ

シプコフ「マリンーーッ!!」

マリン(ぜ……絶対あとで殴ってやる……!)

つぼみ「……」
210 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 14:17:34.81 ID:3jpTGuMC0


ヒューーン


つぼみ「え?」


ゴインッ


つぼみ「いっ……いったぁぁ〜〜なんですかこれ?」

コフレ「この球は!」

シプレ「さっきの攻撃で飛んできたですぅ」

ベジータ「何だ……あの化け物は」
211 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 14:19:17.40 ID:3jpTGuMC0


デザトリアン「ジュゥーーッスッ!」

ベジータ「この気の感じ……まさか」

コフレ「大変ですマリンー!」

シプレ「こころの花を盗られたのは、トランクス君ですぅ!」

マリン「!」

ベジータ「何……!」

ブルマ「ちょっ、ちょっとあんた! それどういうことよ!」ブンブン

シプレ「ひえぇ〜〜乱暴につかんじゃダメですぅ〜〜」
212 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 14:30:51.69 ID:3jpTGuMC0


デザトリアン「……ドウシテ。パパハツヨイノニ」

ベジータ「何だ?」スタッ

ベジータ「あいつは何を言ってる?」

つぼみ「あれは、トランクス君の心の叫びです」

ベジータ「心の?」

デザトリアン「ママガイッテタ。パパハプライドダケデ、イキテルッテ」

ベジータ「ぬぎっ」

ブルマ「ははは……」
213 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 14:50:36.31 ID:3jpTGuMC0


デザトリアン「デモ、プライドハツヨイショウコダモン、ソレデモヨカッタ」

デザトリアン「ナノニ、ナノニ、ドウシテ! ニゲルナンテパパラシクナイー!」

デザトリアン「アンナノパパジャナイーー!」

デザトリアン「パパナンカキライダァァーー!!」ダバダバ

ベジータ「……!」

マリン「ジュースの涙……っておわわっ!?」

ブロリー「ぬ」

マリン「きゃー!」

ブロリー「うわー(棒」ドドーンパッ

シプコフ「マリーーン!」

つぼみ「ブロリーさーーん!」

マリン「うう……甘酸っぱい……」ペロ

ブロリー「……うまい」ゴクン
214 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 14:55:45.29 ID:3jpTGuMC0


デザトリアン「パパノバカァァーー!!」

つぼみ「トランクス君……」

サソリーナ「くっだらない。男なんてそんなもんよ。家では偉そうな態度取ってるけど、外では情けないことばっかり」

ベジータ「ぬぐっ」

サソリーナ「要は中身がカラッポの父親に勝手に期待して勝手に落ち込んでるだけじゃない。ばかばかしい」

つぼみ「そんなことありません!」

サソリーナ「はぁ?」

つぼみ「トランクス君は、お父さんのことを心から尊敬していました」

つぼみ「親しい人の意外な面を見てショックを受けることは誰にでもあります! それが信頼している人ならなおさらです!」

つぼみ「トランクス君のそんな純粋な心に付け込むだなんて……」

つぼみ「わ、私、堪忍袋の緒が切れました!!」

サソリーナ「あんたが堪忍袋切らしたからってなんだってのよ。デザトリアン!」

デザトリアン「ジュゥゥーースッ!!」

つぼみ「きゃ……」

マリン「! つぼみー!」

ベジータ「はあぁ!」


ドンッッ


デザトリアン「ウグゥッ!?」

サソリーナ「な、なにぃ!?」
215 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 15:25:05.18 ID:3jpTGuMC0


つぼみ「今のは……光の球。ブロリーさんと同じ……」

ベジータ「おいガキ」

つぼみ「は、はいぃ!?」

ベジータ「貴様のおかげで目が覚めた……礼を言う」

つぼみ「え? え?」

ベジータ「……トランクス」

デザトリアン「……ジュ?」

ベジータ「俺はお前が怖かったんだ……お前から向けられるその尊敬の気持ちが」

ベジータ「あの時、お前の前でブロリーと対峙した時……俺は、お前の目の前でブロリーに負けてしまったら、そんなことばかりを考えていた」

サソリーナ「ふんっ! よーするに父親としての威厳がなくなるのが怖かっただけでしょ? それはプライドじゃなくて見栄っていうのよん!」

マリン「違う!」

サソリーナ「今度はあんた……」

マリン「そんな気持ちになるのは、トランクスの期待を裏切りたくないって心がある証拠だよ! 父親としての誇りがある証拠じゃんか!」
216 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 15:27:17.22 ID:3jpTGuMC0


ベジータ「……俺は間違っていた。本当ならお前の前でかっこよく戦っていなければならなかったんだ」

ベジータ「それをしなかったのは俺が父親としての誇りを受け入れきれてなかったからだ」

ベジータ「過去の俺が、悪人としての俺のプライドが、父親となって平和に生きる自分を否定していた」

デザトリアン「ジュゥ……」

ベジータ「だがお前をこんなクソッタレた化け物にされて、初めて気づいたぜ」

ベジータ「ブルマもお前も、俺が求めて手に入れたものだとな!」

ベジータ「だから他人に手を出されると、腹が立つ!」

ベジータ「ブルマの言うとおり、俺はプライドだけで生きているのかもしれん。だがトランクス、お前も、お前のママも俺のプライドの一部だ」

ベジータ「求めて手に入れた貴様らが幸せに生きる姿、それが俺の誇りだ!」

ブルマ「ベジータ……」

ベジータ「」ハッ

ベジータ「ぐっ……! このことはほかの奴にはいうなよ、絶対だ」

ブルマ「はいはい」クスッ

ベジータ「トランクス……俺が強いことがお前の誇りであり幸せなら、俺はいつでも宇宙一強い、貴様の父親だ!」

デザトリアン「ジュゥ……」ウルッ
217 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 15:27:58.24 ID:3jpTGuMC0


サソリーナ「デザトリアン! なぁにをボケボケしてるの! さっさとやっちゃいなさぁい!」

デザトリアン「ジュ……ジュゥゥーースッ!!」ブンッ


ガシッ


ベジータ「……これだけ言っても信じられないというなら見せてやろう」

ベジータ「超エリートサイヤ人の圧倒的パワーを!」グッ

ベジータ「はあぁ!!」ドンッ

マリン「うえぇ!?」

つぼみ「あ、あれは、ブロリーさんの変身と同じ……金色の戦士です!」

ブロリー「……っ」ズキッ
218 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 15:29:02.30 ID:3jpTGuMC0


デザトリアン「フゥゥー……フォォオオーーッ!!」ドンッ

シプコフ「デザトリアンも金色の戦士にぃー!?」

マリン「どういうことなの……」

つぼみ「まるで金色の戦士のバーゲンセールです……」

ベジータ「さあ来い……俺の顔面に一発でも食らわせたら、遊園地に連れて行ってやる」

デザトリアン「ジュゥゥサァァーーンッッ!!」

ベジータ「だああぁぁ!!」
219 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 15:30:48.14 ID:3jpTGuMC0


ブロリー「……っ!」ズキッ

マリン「! どしたの?」

ブロリー「……何か思い出せそうだ」

つぼみ「えぇ!」

マリン「マジ!?」

ブロリー「……ッ」ズキィッ


 ベジータ『ふおぉっ!?』

   \キーン/

   \ドカーンッ/


ブロリー「……だめだ。変なイメージしか出てこなかった」
220 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 15:34:06.15 ID:3jpTGuMC0


ベジータ「でやあぁぁ!!」

デザトリアン「ジュッジュッジュッ!?」

シプレ「あの巨体を投げたですぅ!?」

サソリーナ「うっそ!?」


ドッシィーーンッ


デザトリアン「ジュッ……ジュゥゥスッ!!」バヒュッ

ベジータ「!」


ドゴォッ


コフレ「もろに顔面一撃です!」

ベジータ「ぎっ……でやぁ!!」ドゴッ

デザトリアン「ジュゥゥーーッスッ」ピューン


ドカーーンッ


デザトリアン「」ヨロヨロ

デザトリアン「ジュ、ジュス?」

サソリーナ「い、いない? どこにいったの?」
221 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 15:35:17.00 ID:3jpTGuMC0


マリン「」ハッ

マリン「上だーー!」


ベジータ「くらえ……」

ベジータ「これが超ベジータのビックバンアタックだ」フィンフィン

 ドンッッ


デザトリアン「ジュ……」

デザトリアン「ジュゥゥーーッス!!」チュドーーンッ

デザトリアン「」バタッ

コフレ「マリーン!」

シプレ「今ですぅ!」

マリン「うん!」
222 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 15:38:34.37 ID:3jpTGuMC0


マリン「集まれ、花のパワー! マリンタクト!」シャンッ

マリン「プリキュア・ブルーフォルテウェェーブッ!!」


 ドヒューーンッ


デザトリアン「ジュゥゥシィィーー!!」

デザトリアン「」ホワワワーン
223 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 15:59:17.56 ID:3jpTGuMC0


マリン「やった!」


 フワン


ブルマ「これは……」

コフレ「トランクス君のこころの花です」

つぼみ「オレンジのバラの花言葉は『無邪気』と『信頼』……」

つぼみ「トランクス君は、お父さんのことを本当に大切に思っていたんですね」

ベジータ「ふ、ふんっ!」

ベジータ「そんなことより、トランクスは元に戻るんだろうな」

マリン「任せといてよ」


 カチンッ
 キュァン


ブルマ「トランクス! ……よかった」

ベジータ「……」
224 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 16:01:39.18 ID:3jpTGuMC0


ベジータ「おい貴様ら」

みんな「!」

ベジータ「構えるな。今回はトランクスの件もあるから見逃してやる」

えりか「なーによう、その態度!」

つぼみ「ま、まあまあ」

ベジータ「そもそも貴様たちがいなければトランクスが巻き込まれることもなかったんだ。それに、俺はまだ貴様らを信用したわけじゃない」キッ

ベジータ「いったい貴様らは何者だ?」

マリン「前も言ったじゃない。あたしはキュアマリン。で、あたしたちは伝説の戦士」

シプレ「シプレはシプレですぅ」

コフレ「コフレはコフレです」

つぼみ「この二人は妖精で……私は……なんというか、妖精さんの知り合いの知り合いといった感じです」

マリン「水臭いこと言わないでよー! あたしたち友達でしょー?」

つぼみ「え、い、いいんですか?」

ベジータ「もういい。貴様らの目的はなんだ」イライラ

マリン「あたしたちは地球のために戦ってるの」ムッ

つぼみ「もっと詳しく言えば、人々の心を狙ってる砂漠の使徒と戦ってるんです」

ベジータ「ブロリーが伝説の戦士というのは、まあ間違ってはいないだろうが……」

ブロリー「……」

ベジータ「地球のためだと? あれだけのことをした奴が、よく吠えられるものだ」

マリン「あれだけのこと……?」
225 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 16:03:16.66 ID:3jpTGuMC0


つぼみ「ブロリーさんのこと、何か知ってるんですか!?」

マリン「もしそうなら教えて。ブロリーは地球に来た時の衝撃で何も覚えてないの!」

ベジータ「何……」チラ

ブロリー「……」

ベジータ「なるほどな。よくよく探れば、以前のような邪悪な気が薄れている」

マリン「お願い、教えて!」

つぼみ「お願いします!」

ベジータ「下手な詮索はやめろ」クルッ

ベジータ「今のそいつは不発弾と同じだ。下手に動かせば爆発し、周りを死に追いやる」

マリン「そんな……」

ベジータ「忘れたなら忘れたで、そのまま新しい人生を生きろ」

ベジータ「それが貴様らの……宇宙のためだ」ザッ

ベジータ「行くぞブルマ」

ブルマ「え、ええ……」


ベジータ「……次の日曜は空けておけ」

ブルマ「え?」

ベジータ「遊園地。約束通り連れて行かねばならん」

ブルマ「……そうね」クス
226 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 16:03:53.22 ID:3jpTGuMC0


シプコフ「いっちゃったです(ぅ)……」

つぼみ「どういうことなんでしょう」

マリン「忘れたままがいいなんて……そんなこと、あるはずないよ!」

ブロリー「……」


ダーク「お前たちか」


つぼマリ「!」
227 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 16:05:14.01 ID:3jpTGuMC0


ダーク「新しいプリキュアというのは」


つぼみ「あ、あなたは!?」

シプコフ「ひええ!?」

マリン「あなた確か、夢に出てきたっ…………夢に……夢……」


 『お前か、俺の夢の中でうるさかったのは……!』

 『そして三人とも見つけ出した暁には……血祭りにあげてやる』
228 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 16:08:33.00 ID:3jpTGuMC0


マリン「」ソッ

ブロリー「みっ……」ビキビキ

ブロリー「見つけたぞぉぉ……カカダークゥゥ……!!」ビキビキビキィッ

マリン「まざってるまざってる」

ブロリー「ぬおおおおぉぉぉ!!」カッ

つぼみ「? ブロリーさ」

ブロリー「」テッテッテーン

つぼみ「い! いつものブロリーさんじゃないです! まがまがしい変化を遂げてますー!」ヒイ

ダーク「サソリーナが勝手な行動を起こしたおかげで予定が狂ったが……」ザッ

ダーク「私はプリキュアを倒すために造られただーく」

ブロリー「ロットォォォーーー!!!」

ダーク「ぷりきゅあああああーーっ!!?」


 ドドドドドッ
 ドゲシッ バシュンッ ドカーンッ


つぼみ「……」

マリン「……」

マリン「……あ」

つぼみ「!」

マリン「いま思いついたんだけどさ、あのコンボ、ギガンティックバスターって名前どうだろ」

つぼみ「そんなこと言ってる場合ですか! 早くあの人を助けないと!」

マリン「おおそうだった! いってくる!」

つぼみ「気を付けて!」
229 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 16:10:37.42 ID:3jpTGuMC0


つぼみ「」ハッ

つぼみ(そうだ……私、ブロリーさんが暴れまわっても、こうして見ていることしかできない……)

シプコフ「?」
230 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 16:12:10.33 ID:3jpTGuMC0


ダーク「ぐはっ!」ガクッ

ダーク「こ……この!」メカラショックッ


 ドンッ


ブロリー「んん〜〜……」コキッ

ブロリー「何なんだ今のは?」

ダーク「……っ!」

ダーク「くそぉっ! 闇の力よ集え……」

マリン「マリンタクトォォ!!」バッ

ダーク「!」

ブロリー「ぬっ」

マリン「花よきらめけ! プリキュアァァ……!」

ブロリー「邪魔を……するなぁぁ!!」キュィィン


 ポンッ


ブロリー「……!」

マリン「フラワーマジック……で、どうでしょ?」ヘラ

つぼみ「タクトからお花が……いつの間にあんなものを」

コフレ「こんなこともあろうかと」

シプレ「二人で仕込んでおいたんですぅ」フンス

つぼみ「……」
231 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 16:13:47.67 ID:3jpTGuMC0


マリン「どう? きれいなもの見て、少しは気が静まった?」

ブロリー「いや……萎えた」シュンッ

マリン「それでもいいよ。今日はもうクタクタ〜」シュン

えりか「これ以上バトルしたら死んじゃうわ、うん」

ブロリー「だが……」チラ

ダーク「くっ……!」

えりか「もういいじゃん。誰がどう見たってブロリーの勝ちだよ。仕返しは終わりってことで」

えりか「早く帰ってご飯食べて寝よ、ね?」

ブロリー「……」グウ

ブロリー「そうだな……腹が減った」

えりか「」ニッ

えりか「んじゃ、帰ろ、つぼみー」

つぼみ「……」

えりか「つぼみ?」
232 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 16:16:18.27 ID:3jpTGuMC0


つぼみ「ブロリーさんは、やっぱりえりかさんがいないといけませんよね」

えりか「だっしょお?」ニカッ

えりか「じゃなかったら誰がブロリーを止めるんだか」

つぼみ「えりかさんにしか止められませんよ……」

つぼみ「やっぱりブロリーさんには……えりかさんが一番です!」ニコッ

えりか「?」

ブロリー「?」

シプレ「また何か」

コフレ「彼女の中で展開して終わったですね……」ホロリ

つぼみ(くじけないで、私のこころの花……)

つぼみ(きっとまた、新しい恋が見つかります……)サアア

つぼみ「帰りましょう、お二人とも!」

えりか「うん!」

ブロリー「ああ」



ダーク「待てぇ!!!」
233 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 16:18:29.83 ID:3jpTGuMC0


えりか「あれ? まだいたんだ」

つぼみ「えりかさんっ!」

えりか「あ、ごめん、つい思ったことを……!」

ダーク「お前ぇ……ッ」

ブロリー「……」

ダーク「キュアマリンに……キュアブロリー……!」

ダーク「お前たちの顔は覚えたぞッ!」シュンッ

えりか「行っちゃった」

つぼみ「結局何だったんでしょう」

ブロリー(キュアブロリー……?)
234 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/06(月) 16:21:56.53 ID:3jpTGuMC0

ごめんねダークさん。好きだよ。王子くらい好きだよ

今日はここまでです
次回はいつきくん
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/06(月) 17:16:37.79 ID:pHp2VrnDO
書かれていないところでブロリーに蹂躙されているであろうスナッキーが憐れでならない




出番的な意味でも
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/06(月) 17:24:55.61 ID:jCGBeH9IO
乙乙

ブロリーが思い出した王子のイメージァ……
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/06(月) 17:27:27.61 ID:VJPfBmzHo
乙乙

ブロリー良い奴になってホシイナー
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/02/06(月) 19:01:05.76 ID:bcHlTf600

久々にかっこいいベジータを見れて伝説の超満足だ
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) :2012/02/06(月) 23:57:42.94 ID:Lh/4b1NWo
キュアブロリーwwwwww
240 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/07(火) 23:10:20.19 ID:AKsEYFrv0


 ▼おまけ・そういえば部活動させてなかったなーと

241 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/07(火) 23:11:21.92 ID:AKsEYFrv0


キーンコーンカーンコーン


えりか「おっ」

つぼみ「もう最終下校時刻ですか」

つぼみ「デザイン画を描いてるとあっという間ですね」

えりか「でっしょ、もう夢中になっちゃうっしょ?」

えりか「それができたら、今度は服を作ってみようよ」

つぼみ「はい!」
242 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/07(火) 23:14:44.21 ID:AKsEYFrv0


つぼみ「えりかさん? 靴持ってどこいくんですか?」

えりか「えりかでいいって」

えりか「屋上に待たせてる人がいるからさ」

つぼみ「屋上……って、まさか」




えりか「ひょー! やっぱりいい眺めだねー空から見る町は」

えりか「いつもありがと、ブロリー」

ブロリー「別に。暇だからな」

えりか「いひひ〜空の景色を独りじめ……いや二人じめ? いやいや三人じめだ〜〜」

つぼみ「ひぃぃ……」

つぼみ(うう……勢いで乗ってしまいましたけど、やっぱり……)

えりか「……」

えりか「つぼみ、上見てみて」

つぼみ「上?」

つぼみ「わあ……!」

つぼみ「太陽がすごく近いです……! 雲も……」

鳥「」ピーヒョロロー

つぼみ「い、今! 鳥が私のそばを横切って……」


ロプー


つぼみ「!?」

つぼみ「雲間に何かがッ」
243 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/07(火) 23:16:20.38 ID:AKsEYFrv0


えりか「普段じゃ味わえないことがいっぱいでしょ? せっかくだからこういうの体験しとかないと」

つぼみ「……! はい!」

つぼみ「で、でも……」

つぼみ「やっぱり下を見るのは怖すぎます〜〜……!」

えりか「ざんねーん。上から見る植物園ってチョーきれいなのに」

つぼみ「えっ! うぅ……いじわるしないでください……」

えりか「ごめんごめん」


ポツン


えりか「うにゃっ」

つぼみ「お天気雨でしょうか」


カッ
ドジャアアアアア


つぼえり「……」

ブロリー「ぬう……」
244 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/07(火) 23:17:13.95 ID:AKsEYFrv0


えりか「つぼみ、よかったらうちでシャワー浴びていきなよ」ビショビショ

つぼみ「大丈夫です。家はすぐそこ、っていうかお隣ですし……」

えりか「いいからいいから。遠慮しないで入ってって!」

つぼみ「え? あ、あの……!」グイグイ
245 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/07(火) 23:18:29.44 ID:AKsEYFrv0


えりか「ふふふ〜ん、このパジャマ、つぼみに着てほしかったんだよねー」

つぼみ「目的はこれでしたか……」ホカホカ

えりか「ってあ! ブロリー!」

ブロリー「……」ビショビショ

えりか「前も言ったじゃん、お風呂から上がったらまず体を拭くの!」

ブロリー「ああ」

つぼみ「そそそその前に、下着を穿いてください〜〜!」ヒイイ

えりか「ブロリーはパンツ穿かないよ」

つぼみ「えっ」

えりか「しっぽの邪魔になるしさー、お尻にだけ穴開けるのもなんかカッコ悪いし」

えりか「だから普段はこーやって腰に巻きつけた上に」

ブロリー「」ジツエンッ

えりか「直接パンツ(NOT下着)を穿いてるの」

つぼみ「そ、そうでしたか……」ポッ
246 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/07(火) 23:19:40.94 ID:AKsEYFrv0


えりか「ブロリー、髪やったげるから座って」

ブロリー「ああ」

つぼみ(おお……!)

えりか「ん? つぼみもしてあげよっか?」

つぼみ「いえいえ、お構いなく!」フンス

えりか「? そお?」

えりか(つぼみって時々変なテンションになるよねー)
247 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/07(火) 23:21:42.90 ID:AKsEYFrv0


シャッ、シャッ


えりか「……結局、何もわかんなかったね。ブロリーの記憶のこと」

ブロリー「……」

つぼみ「そうですね……」

つぼみ(あれから何度お願いしても、まったく教えてもらえませんでした)

つぼみ(ブロリーさんの過去を知る人が、すぐそばにいるのに……)

つぼみ(うぅ、歯がゆいです……悔しいです)

つぼみ(でも、一番苦しんでいるのは……)チラ

ブロリー「……」

えりか「……」

えりか「あーあ! メンドくさいけど仕方ないか!」

えりか「教えてくれないなら、自分たちで突き止めるしかないよね!」

ブロリー「……」

つぼみ「」パアア

つぼみ「はい!」

えりか「よーっし、ブロリーの記憶を取り戻すため、がんばろー! まずはカカロット探しだね!」

つぼみ「カカロット……?」

ブロリー「」ピクッ

えりか「そっ。よくわかんないけどさ、その人の名前だけは、ブロリー覚えてたんだよねー」

ブロリー「ああ」

ブロリー「俺はそいつに会いたい……会わなければならない。会うためにここに来た。そんな気がする」

つぼえり「」ホー
248 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/07(火) 23:23:56.60 ID:AKsEYFrv0


えりか「でさぁ……ちょっと気になったんだけど」ニヤッ

えりか「そのカカロットって、男の人? それともぉ……女の人?」ニヤニヤ

つぼみ「!!!」

つぼみ(な、なんてことを聞いているんですえりかさん! 下手をすれば……三角関係の成立じゃないですかー!)←引き続き誤解中

ブロリー「……さあ?」

つぼみ(それすら曖昧!?)

つぼみ「おおお男の人に決まってますよ、ね? ブロリーさん」

えりか「えーでも女の人の方がロマンチックじゃない?」

えりか「宇宙の遥か彼方から、あなただけを思ってようやくたどり着いたこの星……! 記憶は失っても、あなたの名前だけは覚えていた……!」

えりか「なーんてチョー素敵じゃん!」

つぼみ(こ、これが本妻の余裕……!?)ゴクリ
249 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/07(火) 23:25:50.28 ID:AKsEYFrv0


えりか「でーきた!」

つぼみ「えっ……ぷふっ」

ブロリー「?」

えりか「はいどうぞー。生まれ変わった自分を、ぶふっ、ご覧くださーい」プルプル

つぼみ「……!」プルプル

ブロリー「?」

ブロリー「へあぁっ!?」

えりか「あははははは!! 似合わなーい!」

つぼみ「え、えりかさんひどいです、つ、ツインテールだなんて……!」プルプル

えりか「いつもやられてる仕返しよ、ざまーみろ!」

えりか「あっはっはっはっはっは!!」

つぼみ「ぷっ……ふふ、ふふふ……!」

ブロリー「……っ」ヌウ
250 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/07(火) 23:27:09.48 ID:AKsEYFrv0


えりか「次三つ編みやってみよー!」

つぼみ「あ……わ、私も手伝いまーす!」

ブロリー「!」

ブロリー「ぬっ……うぎっ……!」

つぼえり「」キラキラキラ

ブロリー「……はぁ」

ブロリー「好きにしろ」

つぼえり「わーーい!」
251 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/07(火) 23:29:19.57 ID:AKsEYFrv0


ももか「……ん?」


つぼみ『どどどどうしましょう〜〜』

えりか『つぼみったら、どこをどうすればこんな器用なことができるのよ……』

つぼみ『は、早くほどいて、あー! もっと絡まっちゃいました!』

えりか『このリボンお気に入りだから、切るのも勿体ないしー』


ももか(騒がしいわね……つぼみちゃんもいるし、あの男も変なまねはしないと思うけど……)

ももか「ちょっとえりか?」

ももか「なにドスンバタンやって……」

つぼみ「……あ」

えりか「う?」

ブロリー「……ぬぅ」
252 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/07(火) 23:30:49.01 ID:AKsEYFrv0


ギーンイロノツキガヒカール♪
カナシミサエツツミコンーデ♪


ゆり「もしもし、ももか?」ピッ

ももか『甘かったわ、私が甘かったわ!!』

ゆり「ちょっともも」

ももか『亀甲縛りだったのよーー!!』

ゆり「……」

ゆり「とりあえず、大声は出さないで」


ジロジロ…
ジロジロ…


ゆり「……音が漏れてるから」
253 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/07(火) 23:32:48.72 ID:AKsEYFrv0

雨に降られた女子がスカートを絞るしぐさが好きです

あとごめんねスナッキー。だしまきの次くらいに好きだよ
今日はこれだけ
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東日本) :2012/02/08(水) 00:28:17.01 ID:ZkTU4Mkr0
思い出した記憶は岩盤ラリアットか…
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/02/08(水) 00:29:42.97 ID:NtgbX0aYo
ブロリーさん地味に髪が長いから、女の子にとって弄りがいあるもんな
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/08(水) 01:04:22.04 ID:BrRc1htDO
破裂する身体


飛び散る砂


ガムテープじゃもう治らない
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/08(水) 01:18:09.23 ID:l8XDKoW/o

つぼみがもしプリキュアになるんだったら五人…?
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]:2012/02/08(水) 09:36:30.33 ID:NmkvI+Cc0
何をどうすれば駿河問いになるんだよ・・・
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/08(水) 21:55:51.72 ID:BrRc1htDO
何故亀甲縛りが駿河問いに発展した?
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/08(水) 23:52:17.29 ID:ostyoljs0
駿河問いにかけられ破裂するスナッキーと聞いて
261 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 12:15:30.37 ID:A+ZYnlPo0


生徒A「なー聞いたか? 金色の戦士の噂」

??「……」ピク

生徒B「金色の戦士ってもういなくなったんじゃなかったっけ」

生徒A「それが希望ヶ花っていう小さい町にまた出てるらしいぜ」

生徒A「しかもヒーローの縄張り争いまで起きてるらしい」

生徒B「ナワバリ争いィ?」

生徒C「なになになに?」

生徒A「それがよ、希望ヶ花市にはもともとプリキュアっていう女の子の正義の味方がいたんだと」

生徒A「それなのに金色の戦士が移ってきたもんだから、どっちが真の正義かって悪者そっちのけで毎日バトってるらしいぜ」

生徒BC「へえ〜〜」

生徒A「世知辛い世の中になったもんだよな」
262 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 12:16:24.45 ID:A+ZYnlPo0


??「……」

??「悟飯くん以外に金色の戦士が現れたってことは」

??「」ギクッ

??「金色の戦士『は』悟飯くんじゃなかったのね」
263 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 12:17:50.82 ID:A+ZYnlPo0


悟飯「ビ、ビーデルさん」

ビーデル「まさか金色の戦士が引っ越してたなんてね」

悟飯「そ、そうですよね、驚きだなぁ〜……」

ビーデル「……」

悟飯「あはは……」

ビーデル「まさかとは思うけど」

悟飯「ち、違いますよ! 僕にはグレートサイヤマンの仕事もあるしッ」

ビーデル「声が大きい」

悟飯「っと、わっ」

ビーデル「ま、悟飯くんがそんな小細工するわけないか」

ビーデル「それにしても、ヒーロー同士の争いか……」

悟飯(す、すっごく嫌な予感……っ)
264 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 12:19:13.10 ID:A+ZYnlPo0


キャーキャーワー


市民A「プリキュアだー!」

市民B「金色の戦士も出たぞー! みんな早く逃げろー!」

つぼみ「落ち着いて、落ち着いて避難してくださーい!」

つぼみ(デザトリアンはやっつけたのに、どうしてもっとパニックになってしまうんでしょう……)


チュドーンッ


つぼみ「」ビクッ

シプレ「終わったみたいですぅ」

コフレ「今日も黒星ですね」

ブロリー「……フン」

マリン「はらほろひれ……」キュー
265 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 12:22:50.83 ID:A+ZYnlPo0


えりか「いちち……」

つぼみ「お疲れ様です、えりかさん」

えりか「おでこすりむいちゃってるや」

つぼみ「むしろそれだけで済んでよかったですよ」バンソーコペタッ

えりか「ありがと……ってゆーか、またさん付けで呼んだ」

えりか「前から言ってるでしょ。えりかでいいって」

つぼみ「ま、まだ諦めてなかったんですか……」

つぼみ「じゃなくて、それはもうちょっと時間が経ってからに」

えりか「だーめ。今日こそは呼んでもらうよ」

えりか「え・り・か。はい、りぴーとあふたみー」

つぼみ「え? あう……」

えりか「えりかだよ、早く!」

つぼみ「う、うぅ……えりかさん、やっぱりやめましょう……もう少し慣れてから……ね?」

えりか「だめだよ! 今やらないでいつやるの!」

えりか「え・り・か! え・り・か!」

つぼみ「……っ」ビクッ
266 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 12:24:19.75 ID:A+ZYnlPo0


つぼみ「え……えりか」

えりか「」パアアアア

えりか「つぼみー!」ギュッ

つぼみ「ひゃっ」

えりか「いや〜やっと本格的に友達って感じだよ。あたし嬉しい〜〜」ホオズリ

つぼみ「あ……」

つぼみ(そっか……えりかさんにとって友達は名前を呼び捨てにするものなんですね)

つぼみ(不安な思いさせちゃったでしょうか)

えりか「うふふ〜つぼみ」

つぼみ「何ですか? え、えりか」

えりか「えへへ、何でもな〜い」

つぼみ「あはは……」


ガラッ


ブロリー「……」
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/11(土) 12:24:23.92 ID:RoDjZVkDO
キュアマリン
キュアブロッサム


キュアブロリー
キュア悟飯
キュアベジータ

ふむ、これで5人か
268 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 12:27:17.56 ID:A+ZYnlPo0


つぼみ「ブ、ブロリーさん」ギクゥッ

つぼみ「こ、これは別にやましい場面ではッ」

えりか「来たよ……乙女の顔に傷をつけた悪者が……」

つぼみ「え゛っ」

ブロリー「弱いお前が悪い」

えりか「むっ」

つぼみ「あー! ところでえりかのお母さんと何話してたんですか!?」

ブロリー「」ゴソゴソ

ブロリー「給料もらった」ペラン

つぼみ「えっ」

つぼみ「えりかのお家でのバイト、続けてたんですか」

えりか「まーね。それで、いくらもらったのよう?」ワクワク

ブロリー「見てない」

ブロリー「封を開けずに全部渡せ。と薫子が」

つぼみ「あー……」

えりか「さすがつぼみのおばあちゃん」

つぼみ「確かに、ブロリーさんにお金を預けるのは不安ですからね」

ブロリー「?」

えりか「ってゆーかさあ……ブロリーもさん付けで呼んでるよね」

つぼみ「えっ」

つぼみ「そ、それは年上だからってことで……ダメですか?」

えりか「ブ・ロ・リー! ブ・ロ・リー!」

つぼみ「わ、私! お手洗いに行ってきますーー!」ガチャバタンッ
269 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 12:28:39.46 ID:A+ZYnlPo0


つぼみ「ふぅ……」

つぼみ(仮にも片想いしていた人をいきなり呼び捨てだなんて……無理ですよ……)

つぼみ「ん?」


ももか「(ブツブツブツブツブツブツ」ギリギリ

つぼみ「」
270 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 12:30:18.10 ID:A+ZYnlPo0


ももか「あの男……えりかの部屋に上がりこんでもう一分経つわよ……いったい何をしようとしてるのよ……っ」ギリギリギリ

ゆり「ももか。影からうかがうのはよして。怖いわ」

ももか「ゆりは甘い! その気になれば10分で済ますことも」


ガチャッ


えりか「あれ? トイレ行ったんじゃなかったの?」

つぼみ「いえ……帰ってからにします」

えりか「そう?」
271 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 12:32:10.26 ID:A+ZYnlPo0


えりか「だからねー乙女にとって顔に傷がつくのは大問題なんだよ」

えりか「ってこら! 話すときはちゃんと目を合わせなさい! 耳をふさぐなー」

ブロリー「もう五度くらい聞いた……」

ブロリー「大体乙女って何だ」

つぼみ「え? えーっと……」

えりか「あたしたちみたいなかわいらしーい女の子のこと」バチコンッ

つぼみ「あはは……」

ブロリー「オンナ? お前がか」

えりか「……!」ムッ

つぼみ「ま、待ってくださいえりか。きっと宇宙人さんだから違いがよくわからないんですよ」

えりか「じゃあつぼみは? ブロリー」

ブロリー「女だろう」

えりか「〜〜!」プックゥー
272 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 12:34:07.73 ID:A+ZYnlPo0


つぼみ「ええと、じゃあおばあちゃんはどうですか?」アワワ

ブロリー「女」

つぼみ「コッペ様は」

ブロリー「男」

つぼみ「ももかさんは」

ブロリー「女」

つぼみ「さくらさん」

ブロリー「女だ」

つぼみ「流之助さんは?」ヒイイー

ブロリー「女」

つぼえり「えっ」

つぼみ「……」(審議中)

つぼみ「」ハッ

つぼみ「戦える=男ってわけじゃないです、ブロリーさん」

ブロリー「何ッ? じゃあ何が違うんだ」

ブロリー「女って何だ」

つぼみ「う、う〜〜ん……」
273 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 12:36:26.53 ID:A+ZYnlPo0


えりか「そういわれても、見ればわかるじゃん」

つぼみ「ええと、お花にもおしべとめしべがありますよね? そんなふうに、男の子と女の子では体のつくりが違うんです」

ブロリー「たとえば?」

つぼみ「えっ……ゴニョゴニョ……があるのとないの、とか」

ブロリー「……」


パンパンッ


ブロリー「お前女だったのか」

つぼみ「//////」

えりか「〜〜〜……っ!!」カアアアッ

えりか「ぶりょりゃぁぁあぁぁーーー!!!!」
274 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 12:38:02.18 ID:A+ZYnlPo0


薫子「あらあら」

薫子「どうしたのその顔」

ブロリー「えりかに」

ブロリー「男か女か確認したら怒られた」

薫子「……うふふ。確かに、えりかちゃんはやんちゃなところがあるけど、ちゃんとした女の子よ」

ブロリー「見ただけじゃわからん」モフモフ

コッペ「……」

ブロリー「……」


パンパンッ
275 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 12:39:13.89 ID:A+ZYnlPo0


ブロリー(モフモフしててわからんな……)ヌウ

コッペ「……」ポッ


ピカアアアアア…


ブロリー「!?」

コッペ「……」シュウウン

ブロリー「……っ」


パンパンッ

ピカアアアア…


ブロリー「!!?」

薫子「これは……」

ブロリー「か、薫子……パンパンしたら光った……!」

薫子「こころポットに集めたこころの種が輝きだしてるわ。これはもしかして……」

ブロリー「??」

コッペ「……」
276 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 12:41:48.93 ID:A+ZYnlPo0


えりか「信じらんないアッタマきた、もう絶ぇーー対口きいてやんない!」

つぼみ「えりか、ブロリーさんも悪気があったわけじゃないんですし」

えりか「にしたって『女だったのか』はないでしょ! 今まであたしのことなんだと思ってたの……!」

つぼみ「ううっ、フォローしきれない」

えりか「隙あらば地球を壊そうとするし、たまに口きいたと思えばこれは何だあれは何だばっかり! もーうんざりだよ」

つぼみ「それは……仕方ないじゃないですか……ブロリーさんは宇宙人で記憶喪失なんですから」

えりか「むぐっ」

えりか「と、とにかくあんなやつもう知らない!」


ガラッ
ザンッッ
バンッッ


つぼみ「な、なんですか? あのメガネさんだらけの集団は?」

えりか「生徒会長!」

つぼみ「生徒……会長……?」
277 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 12:43:53.13 ID:A+ZYnlPo0


??「」スッ

つぼみ「……!」

つぼみ(な、なんて素敵な……!)

つぼみ「あの方が……」

えりか「そ。生徒会長の明堂院いつきさん」

つぼみ「いつきさん……」ポー

いつき「」クルッ

つぼみ「こ、こっちに来ます!」

えりか「ふえっ?」

いつき「」ズンズン

つぼみ(ひとつひとつ洗練された物腰、上品かつ威厳ある態度、そして何より、まっすぐこちらを見つめる凛々しいまなざし……)

つぼみ(なんて素敵な方なんでしょう……このときめきは……まさかッ)

いつき「」ニコ

つぼみ「!!」

つぼみ(い、今のは私に向けて笑ったのですか!? い、一体なぜ……ああ、そう思ってる間にもどんどんこちらに……)

つぼみ(そんな。まだ。心の。準備が……〜〜〜っ!)カアアアッ

いつき「来海さん。少しお話が」

つぼみ「」ガクッ
278 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 12:44:52.12 ID:A+ZYnlPo0


えりか「あたしに? なんですか?」

えりか「部員名簿ならもう提出しましたよね」

えりか(店の商品二割引きと特製ノートで釣ったってばれたのかな)

いつき「うん。その件はもういいんだ。実は……」

いつき「口でいうより見た方が早いかな。こっちへ」

279 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 12:45:35.43 ID:A+ZYnlPo0


いつき「あそこだよ」

つぼみ「校門にだれか立って……」

ブロリー「……」

つぼえり「うえぇ!!?」

いつき「その様子では、やっぱり知り合いみたいだね」

えりか「あ、あはは……」
280 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 12:46:45.05 ID:A+ZYnlPo0


えりか「どうしてブロリーが学校に? まだ放課後じゃないじゃん」ヒソヒソ

つぼみ「もしかして、謝りに来てくれたんじゃないですか?」ヒソソッ

えりか「むぐっ……」

いつき「前から何回か苦情は来てたんだ。校門に大きくて怖そうな人が立ってるって」

いつき「君たちと仲好さそうにしてるし、妙な人じゃないなら構わないんだけど、屋上にいるところを見たって人もいてね」

いつき「校門はともかく、学校内に入られるのは困るな」

えりか「あはは……」

えりか「すいません! ちゃんと言って聞かせますんで!」

つぼみ「というか、ほとんどえりかが頼んだんじゃないですか」

えりか「うっ」

いつき「じゃ、そういうことで。後は頼んだよ」ニコ
281 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 12:47:59.17 ID:A+ZYnlPo0


えりか「まさか見ている人がいるとは……今度からは気を付けなきゃなー」

つぼみ「やめる気はないんですね」

えりか「だってお空から登下校なんて、めったにやれるもんじゃないし」

つぼみ「確かにあれは楽しいですよねー」ポワン

えりか「でしょー?」ポワン

えりか「って違う違う! あたしは今最高にガーッときてムカーッてな感じなの!」

えりか「謝るまで絶対に口は利かない!」

えりか「ってわけでつぼみ、よろしく!」

つぼみ「えっ」
282 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 12:49:15.05 ID:A+ZYnlPo0


つぼみ「ブ、ブロリーさーん……」

ブロリー「」ピクッ

つぼみ「どうしたんですか、こんなところで……あは、あはは」

えりか「」ツーン

ブロリー「これを」スッ

コフレ「きゅ〜……です」

シプレ「きゅ〜……ですぅ」

??「きゅ〜……でしゅ」

つぼみ「ああーっ、耳を持っちゃだめですってば!」

えりか「この子たちが一体何……って」

つぼみ「え?」

つぼえり「1、2……3人?」

??「でしゅ……」

つぼえり「増えてる〜〜!?」
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) :2012/02/11(土) 12:49:50.20 ID:UPSew1HJ0
!red_res[禁則事項です]
284 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 12:51:51.71 ID:A+ZYnlPo0


――ちょっと前。


サソリーナ「きぃ〜〜! まったく忌々しいったらないわぁん、プリキュアども!」

サソリーナ「前回だってデザトリアンを倒しただけでいい話解散ムードになっちゃって」

サソリーナ「思わずこっちも息ひそめて見守っちゃったじゃない!」

サソリーナ「おかげで捨て台詞言い損ねたわぁん!」

コブラージャ「嫉妬に駆られる姿は美しくないねえ」

サソリーナ「!」キッ

コブラージャ「ま、君の失態はともかく」

コブラージャ「サバーク博士とダークプリキュアがいないようだが?」

サソリーナ「デューンさまからお達しが来たようよぉん」

コブラージャ「デューン様から?」

サソリーナ「そう。こころの大樹にある『何か』を、プリキュアたちが手に入れる前に破壊しろとのことですって」

コブラージャ「ずいぶんアバウトな……」

サソリーナ「こころの大樹に『何か』の手がかりがあるらしいけど」

サソリーナ「面倒だし、大樹ごと破壊する気みたいよぉん」

コブラージャ「なるほど。こころの大樹の力か……」

コブラージャ「あのプリキュアたちのことだから、すでに手に入れている気がしなくもないけどね」
285 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 12:54:16.74 ID:A+ZYnlPo0


ポプリ「」キャッキャウフフ


ザアアアアッ


ポプリ「……え? 隠れるでしゅか?」

ダーク「」バッサバッサ

ダーク「サバーク博士。こころの大樹を発見しました」

サバーク『うむ。これ以上やつらをパワーアップさせないためにも……』

サバーク『ダークプリキュア、今のお前のパワーでこころの大樹を消し去ってしまえ!』

ダーク「……了解」メカラショックッ


ドンッッ

286 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:01:07.40 ID:A+ZYnlPo0


ポプリ「! こころの大樹を傷つけちゃだめでしゅ〜〜!」


パンッ


ダーク「! 防がれた……だと」

サバーク『新たに守りの妖精が生まれたというのか……?』

ダーク「まさか、あの妖精がデューン様のおっしゃっていた手がかりなのでは」

サバーク『うむ。捕まえろ』

ダーク「はっ!」

ポプリ「うぅ……!」

ポプリ「え? こころの大樹の声……逃げろって言ってるでしゅか?」

ダーク「!」

サバーク『どうした、ダークプリキュア』
287 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:02:46.47 ID:A+ZYnlPo0


ブロリー「……」ヒューン

コフレ「このあたりから妖精の気配を感じるです!」

シプレ「こころの大樹の気配もですぅ」

ブロリー「……雲ばかりで何も見えんぞ」


ダーク「あっ……あの男は……!」

サバーク『ダークプリキュア……? ダークプリキュア!!』

ダーク「」ハッ

サバーク『なにをしている! こころの大樹から妖精が逃げていくぞ!』

ダーク「申し訳……っ、くっ、あいつが遠くへ行ってしまう、がしかし妖精も、ああっ!」(二兎を追う者状態)

サバーク『もういい。妖精はサソリーナたちに任せて、お前はこころの大樹を追うのだ』

ダーク「りょ、了解!」

ダーク(くっ! サバーク博士の前で無様な失態を……これもすべて奴らのせいだ……プリキュア……っ!)


ブロリー「むっ」ピク

ブロリー(今ものすごく血祭りにあげたくなる気を感じたと思ったが……気のせいか)

コフレ「あれ。こころの大樹の気配が消えたです」

シプレ「でも妖精はこっちに近づいて来てるですぅ」
288 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:04:31.17 ID:A+ZYnlPo0


ポプリ「ふぇぇぇ〜〜〜ん」

ポプリ「ふぇぇ〜〜〜ん」パタパタ

コフレ「ああ! 新しい妖精!」

シプレ「こっち来るですぅ!」

ブロリー「」シバッ

ポプリ「へふっ」

コフレ「わぁぁ〜〜そんなに乱暴につかまないでです〜!」

シプレ「気絶しちゃってるですぅ、あんまりですぅ」


ワイワイワイワイ


ブロリー「」イラッ

ブロリー「」シババッ

コフレ「でふっ」

シプレ「おふっ」
289 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:05:45.31 ID:A+ZYnlPo0


コフレ「――ということがあったです」

つぼみ「あはは……」

えりか「にしたって、どうして妖精が?」

シプレ「こころの種が集まってこころの大樹が元気になってる証拠ですぅ」

えりか「こころの種か……そういえばかなりデザトリアン倒したもんね」

シプレ「そういえばって……」

コフレ「ブロリーとの戦いがメインになってることに物申したいところです……」
290 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:06:47.45 ID:A+ZYnlPo0


つぼみ「それにしてもかわいい子ですね」フニフニ

ポプリ「う……んん……」

つぼみ「あ、起きました」

ポプリ「」パチッ

つぼみ「おはよう。大丈夫ですか?」ニコリ

ポプリ「ほわぁ……!」キラキラ

つぼみ「ん?」

ポプリ「はっ! こ、ここは一体!?」

つぼみ「心配ありませんよ。ここは安全です」ナデ

ポプリ「ほわぁ……よかったでしゅ。よく覚えてないでしゅが、ものしゅごい怪物に襲われたような気がするでしゅ」
291 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:07:49.84 ID:A+ZYnlPo0


えりか「ものすごい怪物だってさ」

ブロリー「む……」

えりか「そう思う気持ちは分からなくもないけど。これに懲りたらもうちょっと普段の態度改めたら〜?」

ブロリー「……お前」

ブロリー「何をそんなに怒ってるんだ」

えりか「『何』……って、こんのぉ〜〜……!!」ゴォッ
292 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:09:38.16 ID:A+ZYnlPo0


つぼみ「私は花咲つぼみです。あなたは?」

ポプリ「ポプリでしゅ」

ポプリ「この温かい感じ……もしかして、あなたがプリキュアでしゅか?」

つぼみ「ふふ、いいえ。私はプリキュアのお友達です」

ポプリ「じゃあプリキュアはどこにいるでしゅか?」

ポプリ「お友達がこうなら、プリキュアはもっと優しくてかっこよくて素敵な子たちに違いないでしゅ!」キラキラ

コフレ「ああっ眩しいです!」

シプレ「後輩の純粋さを直視できないですぅ〜!」

つぼみ「プリキュアはこちらのお二人ですよ」

ポプリ「でしゅ……」パアッ

えりか「」ゴゴゴゴゴゴ(←第一のプリキュア)

ブロリー「」ドドドドドド(←第二のプリキュア)

『……』

ポプリ「こんなのプリキュアじゃないでしゅ〜〜〜!!」

コフレ「ポプリ〜〜!」

シプレ「気持ちはわかるけど待つですぅ〜〜!」
293 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:11:39.59 ID:A+ZYnlPo0


ポプリ「プリキュアはもっとかわいくてキラキラしてて、おしゃれとスイーツ()が似合う優しい女の子なんでしゅぅ〜〜!」

ポプリ「うぇぇぇ〜〜〜ん!」ピュー

えりか「失礼ね。あたしにおしゃれは似合わないって言いたいの?」

ブロリー「すいーつ?」

つぼみ「ポプリ―!」

ポプリ「ぷふっ」ボスンッ

いつき「……!」
294 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:13:56.58 ID:A+ZYnlPo0


つぼえり「げっ!」

えりか「何で生徒会長がここに……!?」

つぼみ「まずいですよ、ポプリが喋ってるのを見られたら……!」

ポプリ「……うぅ?」

いつき「……〜〜〜っ、かっ……かっ……!」

いつき「かわいい〜〜!」ギュッ

ポプリ「!」

いつき「なんてかわいいぬいぐるみなんだ〜〜!」スリスリ

つぼえり「」ジー

いつき「ハッ!」

いつき「お、おっほん。来海さん、花咲さん。話は終わったかい?」

えりか「あーはい、一応」

いつき「そうかい。それは結構」

コフレ「動いてるのは見られなかったみたいです」コソッ

シプレ「ぎりぎりセーフですぅ」

ブロリー「……」
295 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:15:38.00 ID:A+ZYnlPo0


いつき「では、そろそろ授業が始まるから……」

つぼみ「生徒会長さんって、かわいいものがお好きなんですか?」

いつき「そっ!」

いつき「そんなわけないだろう、僕が……そんな……」アワワ

つぼみ「なにもおかしいことはないと思いますよ」

えりか「そうですよ。好きなら好きっていえばいいじゃないですか?」

いつき「だから僕は別に……!」

いつき「そ、そんなことより、結局君たちとこの人はどういうかんけ」


パンパンッ


つぼえり「」

いつき「」
296 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:16:31.09 ID:A+ZYnlPo0


ブロリー「お前、女か」

いつき「……〜〜!」カアアアッ


バヒュンッッ


いつき「いいいいったい何なんだあの人はっ!!」ヒソヒソ!

えりか「すいません! すいません! ブロリーってちょっと記憶喪失で!」

つぼみ「と、いうか……女の子?」

つぼみ「ええぇ〜〜〜!!? 女の子〜〜!!?」

ブロリー「……ぬ?」
297 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:17:45.59 ID:A+ZYnlPo0


 ・ ・ ・ ・


えりか「生徒会長は女の子。そんなの全校生徒が知ってるよ?」

いつき「花咲さんは転校してきたばかりだったね。僕はある事情で男子の格好をしているけど、れっきとした女の子なんだ」

つぼみ「そうなんですか……うふふ……そうなんですか……」

つぼみ(新しい恋が……3分で終わってしまいました)

つぼみ(私の恋は、一日以上もたない運命なんでしょうか……)サアア

えりか「哀れな……」

いつき「なんか、ごめんね」

つぼみ「いえ、いいんです……慣れてます……」
298 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:21:44.65 ID:A+ZYnlPo0


ブロリー「話が終わったなら俺は帰るぞ」フワッ

えりか「ばっ!」

いつき「!?」

いつき「う、浮いてる……!?」

つぼみ「そそそんなわけないじゃないですか!」

えりか「そうですよ、トリックですトリック!」

いつき「と、トリック……そうか……そうだよね」

ブロリー「そいつらは任せる」バヒュンッ


キーン…


いつき「あ、あれもトリック……!?」

えりか「あーー!! そんなことより見てください! これってシリーズものなんですよ!」

つぼみ「押すと喋るんです、ほら!」

コフレ「です」

シプレ「ですぅ」

いつき「わっ、本当だ。か、かわっ……かわっ……!」プルプル

いつき「」ハッ

いつき「が、学校にこんなものを持ってきてはいけないよ」

いつき「これは没収する!」ギュッ

つぼえり「えぇーー!?」
299 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:23:57.82 ID:A+ZYnlPo0


いつき「じゃあ、すぐ教室に戻るように」スタスタ

つぼみ「どうしましょう……」

えりか「うーん、シプレとコフレが一緒だし、大丈夫とは思うけど」


いつき「」ササッ キョロキョロ

いつき「……ふぅ」

シプレ「……」

コフレ「……」

ポプリ「……」

いつき「……かっ」

いつき「かわいい〜〜〜!!」スリスリスリ

ポプリ「いちゅ……」

コフレ「しぃ〜〜! 黙ってるです!」ヒソヒソ

ポプリ「なんででしゅ?」

シプレ「シプレたちのことがばれたらプリキュアのこともわかって、大変なことになるですぅ」

ポプリ「そ、それは大変でしゅ」

いつき「今何か声がしたような……?」

シプコフポプ「」ギクゥッ

いつき「気のせいか。っと、もう昼休みが終わってしまう……」タタッ
300 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:24:49.94 ID:A+ZYnlPo0


えりか「よし、放課後生徒会室に行って返してもらうよ」

つぼみ「はい!」

えりか「にしてもブロリーのやつ! 余計なことしかしないんだから」

つぼみ「……えりか、そんな言い方」

えりか「ってあーー! しまった、あたし今日日直だったんだー!」
301 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:25:54.98 ID:A+ZYnlPo0


 ――放課後。


佐藤くん「明堂院さんなら今さっき帰ったところで略」

えりか「ええい! こうなったら生徒会長の家に乗り込んで、直談判しかない!」
302 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:26:56.61 ID:A+ZYnlPo0


執事「いつき様はただいま稽古中です」

えりか「いくらでも待ちます! 今日中に、どうしても会って話さなくちゃならないことがあるんで!」

執事「かしこまりました」


タァーッ テヤァーッ
ハァッ トウッ


執事「どうぞこちらへ」

執事「稽古が終わり次第、いつき様をお呼びいたします」

えりか「お願いします」

つぼみ「わ、私たちが稽古場にいて大丈夫なんでしょうか」

えりか「案内されたんだから平気だよ。堂々としてなって」
303 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:29:03.94 ID:A+ZYnlPo0


いつき「たあっ! はっ!」


つぼみ「はぁ……それにしても、素敵です。素敵すぎます」

つぼみ「でも、女の子なんですよね……」ホロリ

つぼみ(!! いえ、私は『いつきさん』という方に恋心を抱いたのであって、『男性』ではないはず……っ)

つぼみ(ということは……)

えりか「恋に焦りは禁物だよ?」

つぼみ「うっ」
304 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:29:53.14 ID:A+ZYnlPo0


いつき「来海さん」

えりか「!」

いつき「僕に話があるって?」

えりか「はい! あの……」

いつき「話は外で聞きましょう」ニコ
305 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:31:13.49 ID:A+ZYnlPo0


えりか「お願いです生徒会長、あのぬいぐるみ、返してもらえないでしょうか!」

つぼみ「大事なものなんです、お願いします!」

いつき「えっ? えーっと……」

いつき(既に僕のかわいいものコレクションに加えられてるなんて言えない……)

いつき「そ、そんなに大切なものだったんだ」

つぼえり「はい!」

いつき「ちなみに、どこで買ったの?」

いつき(よし、自然な流れ! これであわよくばショップを教えてもらえば……)

つぼみ「え? えーっと」

えりか「あたしが作ったんです!」

いつき「くっ……! そ、そうなんだ。さすがファッション部部長だね」

いつき「ということは世界に一つなんだ……もう手に入らないんだね……」

えりか「そうなんです! だから返してもらえますか!?」

いつき「わかった……持ってくるよ……」

いつき(最後におもいっきりぎゅってしよう……)
306 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:38:03.29 ID:A+ZYnlPo0


つぼみ「どうしたんでしょう。元気がないみたいでしたが……」

えりか「うーん……」

ブロリー「おい」

えりか「なゃああ!!?」

ブロリー「」ビクッ

つぼみ「ブロリーさん」

えりか「な、なんだ……びっくりさせないでよもー」

つぼみ「どうしたんですか? こんなところで」

ブロリー「俺のセリフだ」

えりか「?」

つぼみ「……」

つぼみ「」ハッ

つぼみ「えりかさん、今日はブロリーさんに送ってもらわないでいいって伝えてなかったんですか!」

えりか「えっあーー!」

えりか「そ、そうだった……もしかしてずっと屋上で待ってたの?」

ブロリー「ああ」

ブロリー「諦めて帰る途中で空からお前らを見つけてな」

えりか「そうだったんだ……ごめ」ハッ

えりか「な、なんであたしがごめんって言わなきゃいけないの! 先に謝るのはブロリーでしょ!」

ブロリー「は?」
307 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:39:02.26 ID:A+ZYnlPo0


つぼみ「えりかさん、それとこれとは別問題ってことで穏便に……」

えりか「いーや、ここは譲んないよ。先にブロリーが謝って!」

ブロリー「……」

ブロリー「すまん?」

えりか「むぎぃぃ〜〜!」

つぼみ「落ち着いてくださ……ハッ!」

つぼみ「生徒会長さんが戻ってきます!」

えりか「えっ、ど、どうしよう!」

えりか「とりあえずブロリー、屋根の上にでも隠れてて!」

ブロリー「わかった」

えりか「いいって言うまで出てきちゃだめだからね!」

308 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:40:09.40 ID:A+ZYnlPo0


いつき「おまたせ」

つぼえり「」ギクゥッ

いつき「悪いね、遅くなってしまって」

いつき「モフりたおし……ごほん、探すのに手間取ってね」

えりか「あーいえそんな待ってないですから。ね?」

つぼみ「はいっ、お気遣いなくッ」

いつき「それならよかった。じゃあ……はい、この子たちを」

シプコフポプ「」ポカン

つぼみ「シプレ、コフレ、ポプリ」ホッ

えりか「ありがとうございます!」

いつき「いや……。これからは気を付けてね」

つぼえり「はい!」

いつき「……」
309 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:41:31.74 ID:A+ZYnlPo0


つぼみ「……あの、もしかして、やっぱりこういうの好きなんですか?」

いつき「えっ? そ、そんなわけないだろう」

いつき「僕は、どちらかといえば」

つぼみ「どちらかといえば?」

えりか「黄色い方が好きですか?」

いつき「うん! その子が一番かわいい〜〜ってハッ!」

つぼえり「」ジー

いつき「あ、あう……」

えりか「なーんだ、生徒会長も女の子っぽいところあるんですね」

いつき「ち、ちがうんだ、これは……」アタアタ

つぼみ「あの……生徒会長さん」

つぼみ「もしよかったら、ファッション部に入りませんか?」

えりか「えっ」

いつき「えっ? なぜ、何で僕が……ばかげてるよ」
310 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:43:26.16 ID:A+ZYnlPo0


つぼみ「もしかしてなんですけど、生徒会のお仕事のことや、武道のお稽古のことで張り切りすぎちゃってるんじゃないかと思うんです」

つぼみ「だから、ファッション部に入れば少しは息抜きができるんじゃないかと思って……」

えりか「んむぅ、確かに。ちょっと無理しちゃってるんじゃないですか?」

えりか「それにファッション部に入れば、かわいいお洋服とかかわいいぬいぐるみとか作りたいほーだいですよ!」

いつき「作りたい放題……」ポワン

いつき「き、気持ちはありがたいけど」ハッ

いつき「僕には他にやるべきことがあるんだ。だから」

えりか「でもかわいいものは好きなんですよね?」

いつき「うん!」

いつき「って! か、からかわないでくれよ!」カアッ

えりか「あはは、生徒会長かわいーい」

いつき「かわっ……ぼ、僕が?」

つぼみ「はい、とってもかわいいです」ウフフ

えりか「うんうん、かわいーい」アハハ

いつき「……っ」ポッ

いつき「……ふふっ」

つぼえり「!」

いつき「ありがとう……考えておくよ」

つぼみ「はいっ」

えりか「いつでもお待ちしてますんで」フンス

いつき「……」
311 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:45:51.44 ID:A+ZYnlPo0


いつき(彼女たちにはああ言ったけど……でも……)


さつき「止めて」

いつき「……」

さつき「……友達が来ていたようだけど」

いつき「ああ、来海さんたちのこと?」

さつき「いつきが女の子の友達を連れてくるなんて、めったにないから驚いたよ」

いつき「別に……友達じゃないよ」

さつき「僕は、いつきにもっと女の子と付き合ってもらいたいんだけどな」

いつき「……! お兄様」

さつき「僕の体が弱いばかりに、いつきが明堂院家を背負わなければならなくなってしまったけど……っ!」ゴホゴホ

いつき「お兄様!」

さつき「……すまない。大丈夫だよ」

いつき「……お兄様」

いつき「僕は、自分の意志で明堂院流を継ぐことに決めたのだし、今の生活に満足しています」

いつき「お兄様が気に病むことなどありません」

さつき「……」

さつき「無理だけはするなよ」

いつき「ええ、もちろんです」ニコ
312 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:46:39.73 ID:A+ZYnlPo0


いつき「戻りましょう。夜風は体に障ります」

さつき「ああ……」

いつき「それでは僕はこれで。お早めにお休みください」


パタン


さつき「……」ハア
313 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:47:37.68 ID:A+ZYnlPo0


えりか「にしても驚いちゃったなー。あの生徒会長が」

つぼみ「そうですね……と、もうこんな時間」

えりか「暗くなってきたし、帰ろっか」

つぼみ「ええ。今夜も星がきれいだといいですね」

えりか「だねー。予報では夜からお天気って言ってたけど……」

えりか「……」

えりか「ねえつぼみ。なーんか忘れてない?」

つぼみ「え?」

えりか「なんか……」

つぼみ「……」

えりか「……」

つぼえり「ッあぁーーー!!」
314 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:49:30.77 ID:A+ZYnlPo0


さつき「……」

さつき「……雲がかかって、空がよく見えないな」

さつき「……いつき」

さつき「……」

ブロリー「お前、歩けないのか」

さつき「!」

さつき「あなたは……」

ブロリー「歩けないからそんなものに乗ってるのか?」

さつき「……違うよ」ニコ

さつき「僕は生まれつき体が弱いから、あまり動き回らないようにしているんだ」

ブロリー「ふーん?」

さつき「それより、屋根の上になんて乗ったら危ないよ」

ブロリー「なんでだ」

さつき「落ちたら怪我をしてしまう」

ブロリー「落ちる……?」フワッ

さつき「! う、浮いている……」

ブロリー「落ちるって何だ?」ニヤッ
315 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:50:48.87 ID:A+ZYnlPo0


つぼみ「ブロリーさんのことですからきっとまだ屋根の上で待ってますよ!」

えりか「うあーーどうしよどうしよ、今度こそ怒ったよね〜……」

つぼみ「っというかいつきさんの家の人に見つかったら!」

えりか「ハッ! それこそ大問題!」

つぼみ「すぐに迎えに行きましょう!」

えりか「うん!」
316 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 13:54:37.24 ID:A+ZYnlPo0


さつき(て、手品なんかじゃない……やはり浮いてる……)

さつき「なんでそんなことができるんだい?」

ブロリー「知らん。気付いた時にはできていた、っと」ヒュンッ

さつき「あ! ま、待って、どこへ行くんだい?」

ブロリー「どこにも行かない」フワッ

ブロリー「俺はここから離れられない(えりか様的な意味で)」

さつき「離れられない……?」

さつき「もしかして、あなたは……明堂院家を見守ってくださっている、神様?」

ブロリー「カミサマ? ……何だそれは」

さつき「あ、そうだね。神様は、自分たちがそう呼ばれてることを知らないものだ……」

ブロリー「?」

さつき「もしあなたが神様なら、聞いてほしいことが」

ブロリー「どうでもいいが、えりかが言ってたぞ。話をするときは目を合わせろと」

さつき「……! そうか……」

さつき「申し訳ないけれど、僕は屋根まで上れないんだ」

ブロリー「……」

ブロリー「」スタッ

さつき「あ……ありがとう」


パンパンッ

317 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 14:00:49.63 ID:A+ZYnlPo0


さつき「!!」

ブロリー「お前、男か」

さつき「…………うん」ポッ

ブロリー「ならいい。女相手だとえりかがうるさいからな」

さつき「……あ、あの」

ブロリー「うん?」

さつき「僕を元気な体にしてくれませんか」

ブロリー「…………は?」ポリポリ

さつき「守り神様なら知っていると思うけれど、明堂院家は代々、長男が継ぐことになってるんだ」

さつき「でもおじいさまにはお母様しか子供がいなくて」

さつき「仕方ないので、孫の僕を跡継ぎにと思っていたんだけれど僕はこの通り、体が弱い」

さつき「結局、妹のいつきに明堂院流の後継ぎという重い役目を負わせることになってしまった……」

さつき「もちろんいつきも武道は好きなようだけど、修行の邪魔になるからと色々なものを犠牲にしてしまってるんだ」

さつき「そうさせているのが自分だと思うと……」

ブロリー「」クカー

さつき「……」
318 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 14:02:40.88 ID:A+ZYnlPo0


さつき「……無理をして降りてきたから、疲れてしまったのかな」

さつき「守り神が風邪をひくかはわからないけど……何かかけるものを……」ヨロ

さつき「うっ!」バタッ

さつき「……っ、ダメだな……こんな体たらくじゃ、いつきもがっかりしてしまう……」

さつき「僕は……どうして……」

コブラージャ「美しくないねぇ」

さつき「!」

319 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 14:03:24.36 ID:A+ZYnlPo0


コブラージャ「僕は」シャランッ

コブラージャ「砂漠の使徒の大幹部、コブラージャ」シャラーンッ

コブラージャ「ライト!」

スナッキーS「キーッ!」


カッ


さつき「っ……! まぶしい……!」

ブロリー「」パチッ
320 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 14:08:28.94 ID:A+ZYnlPo0


コブラージャ「ノンノン! よくないねえ」

コブラージャ「君のような美しい顔の人間が、無様に床を這ってるだなんて!」

さつき「……っ!」

コブラージャ「おや、こころの花がちょうどいい具合に萎れてるじゃないか」

コブラージャ「こころの花y」

ブロリー「」ガシッ

コブラージャ「」

321 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 14:11:08.12 ID:A+ZYnlPo0


ブロリー「まぶしい……うるさい……ッ」(←寝起きなので片言)

コブラージャ(しまった……確かこいつ、無理矢理起こすとありえないくらい怒るんだったッ)

コブラージャ「ちょ……まあ待ってくれ」

ブロリー「……」グッ

コブラージャ「えっ、ちょっと君、何する気だい、ちょっと!?」

ブロリー「」ポーイ

コブラージャ「うああぁぁーー!!?」


キラーン☆


スナッキーS「キキーーッ!」ピュー

さつき「今の人たちは……」

ブロリー「知らん」フキゲン

さつき(仲の悪い神様だったんだろうか……)
322 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 14:12:53.26 ID:A+ZYnlPo0


  ・ ・ ・ ・


さつき「僕は……」

ブロリー「」ボー

さつき「大切なのは、いつきの気持ちだと思ってる」

さつき「僕だけじゃなく、お母様もおじい様もそう思っているはず」

ブロリー「」ウトウト

さつき「いつきはきっと、自分の気持ちに素直になることが、わがままだと思い込んでるんだ」

さつき「もっと女の子らしくしたいと思ってるはずなのに……」

さつき「僕さえ元気なら、いつきもそんな悩みを持たずに済む」

さつき「だからお願いです、神様。僕を元気にしてほしい」

ブロリー「んあっ」カクンッ

さつき「き、聞いてた、かな……?」

ブロリー「ああ……要するにお前が元気になればいいんだな」

さつき「……?」
323 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 14:14:11.17 ID:A+ZYnlPo0


いつき「……」

いつき「ファッション部、か……」

いつき「……今日は冷えるな」スクッ


ガサガサッ


いつき「!」

いつき「誰だ!」ガラッ

つぼえり「ぴっ!」

つぼえり「……」ハワワ

いつき「来海さん……? 花咲さんも」
324 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 14:15:12.66 ID:A+ZYnlPo0


いつき「そうか、忘れモノを……」

いつき「だったら忍び込むような真似しなくとも、通してあげたのに」

えりか「あはは……」

つぼみ「よ、夜も遅いのでさっと取って帰ろうかと思いまして」

いつき「いらぬ気遣いだよ」ニコ

えりか「ところで、それなんですか?」

いつき「ああ、これはお兄様に」

いつき「思ったより冷え込むんで、毛布をもう一枚と思ってね」

えりか「ふーん」

つぼみ「お兄さん思いなんですね」

いつき「うん……お兄様は、僕が守る。そう決めたから」

つぼえり「……?」
325 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 14:17:04.50 ID:A+ZYnlPo0


いつき「お兄様、失礼します」

いつき「お兄様……?」


ガラッ


いつき「! お、お兄様!?」

つぼみ「いない……?」

えりか「トイレとかじゃないの」

いつき「いや……布団が冷たい。かなり前にいなくなってるんだ」

つぼみ「せ、生徒会長さん! あれ……」

いつき「お兄様の車椅子ッ!」

いつき「何で庭なんかに……。今のお兄様は、車椅子がなければ出歩くこともできないはず」

いつき「まさか……」ゾクッ

いつき「お兄様? お兄様!? どこにいるんです! お兄様!」

つぼみ「わ、私、お家の人に伝えに行きます!」

えりか「あたしも探すの手伝うよ!」

いつき「すまない、頼んだよ!」ダッ
326 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 14:18:48.81 ID:A+ZYnlPo0



さつき「う……わあ……!」

さつき「す、すごい、すごいよ……飛んでる……本当に僕が飛んでる……!」

ブロリー「飛んでるのは俺だ」

さつき「そうだけど……」

さつき「家があんなに小さい……空がこんなに近い……!」

さつき「たっ……楽しい……!」パアアッ

ブロリー「そうか。元気か?」

さつき「あ……」

さつき「あの、僕の言ってたのはこういう元気じゃなくて」

さつき「」ハッ

さつき「そうか。僕のしてあげたかったことは、こういうことか……」

ブロリー「?」
327 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 14:19:46.68 ID:A+ZYnlPo0


さつき「僕はいつきの心を元気にしてあげたかったんだ……」

さつき「いつきは僕のことを守ろうと頑張ってくれている。だから、僕はいつきが不安な時は笑顔にしてあげたい」

さつき「いつきが僕の太陽であるように、僕もいつきの太陽になりたいんだ」

さつき「そのために僕が今やるべきことは……健康な体を手に入れることじゃない」

さつき「ありがとう、守り神様。体を健康にしてもらうより、もっと大切なことがわかりました」

ブロリー「は? ああ……」
328 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 14:20:24.91 ID:A+ZYnlPo0


いつき「お兄様ー! お兄様!!」

いつき「返事をしてください……お兄様……」

いつき(何てことだ……お兄様を一生守り続けると誓ったのに、この体たらく)

いつき「お兄様……!」グッ
329 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 14:21:29.17 ID:A+ZYnlPo0


さつき「ははっ、今夜は本当に楽しいなぁ。絵本の世界みたいだ」

ブロリー「もっと遠くまで行くか」

さつき「本当に?」

ブロリー「地球一周くらいならできるぞ」

さつき「すごい……っ」ゲホゲホ

ブロリー「……」

さつき「す、すまない。興奮しすぎたみたいだ……っ」ゲホッゲホッ

さつき「……ふぅ」

さつき「地球一周はまた今度……僕が、今よりもっと元気になってからにしよう」

ブロリー「なら帰るか」

さつき「うん。……でも」

ブロリー「?」

さつき「できるだけ、ゆっくり飛んで行っておくれ」

ブロリー「わかった」
330 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 14:24:19.32 ID:A+ZYnlPo0


ヒュウウウン…


さつき「……素敵な夜だ」

さつき「雲も晴れたみたいだね。今日はあんなに綺麗な月だったんだ」

ブロリー「キレイ、か」

さつき「うん。ほら、あそこ。綺麗な満月だよ」

ブロリー「へー、丸い月は初めて見……」

ブロリー「……」ドクン

ブロリー「……お前、飛べないんだったな」

さつき「え?」

ブロリー「まずいなァ……」ドクンドクンドクン

さつき「……っ」

ブロリー「」ドクンドクンドクンドクン

ブロリー「」ドッドッドッドッドッ


ドゴォォーーンッ!!


えりか「ふにゃ!?」

つぼみ「な、なんですか!?」

いつき「君たち、大丈夫かい!?」

いつき「あれは……!」
331 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 14:25:32.40 ID:A+ZYnlPo0


??「グルルル……」

??「グオォォオーー!!」


いつき「お!」

つぼみ「おっ!」

えりか「おっ!?」

つぼえりいつ「お猿の化け物〜〜!!?」

いつき「」ハッ

いつき「お兄様!」

えりか「なんてこったい!」

つぼみ「いつきさんのお兄さんが……キングコングのアン状態に!」

いつき「お兄様ーーー!!」
332 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/11(土) 14:34:07.06 ID:A+ZYnlPo0

さつきお兄様マジお姉さま
いつきは可愛いのにサンシャインは男前ってどういうこと
えりつぼよりつぼえり
スナッキーww

今日はここまでです
次からは駆け足で
333 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/11(土) 15:14:19.68 ID:KTgcW2efo


やばいなこりゃwwwwwwww
334 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/02/11(土) 15:55:19.72 ID:FOVxuqnUo
乙乙

ブロリー大猿化とか宇宙ががががががががが
しかし拗ねるえりか様は可愛いねー
335 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) :2012/02/11(土) 16:53:20.18 ID:EySv2c2Xo
>>334
拗ねなくてもえりかはかわいい
336 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]:2012/02/12(日) 09:31:42.52 ID:pzBw9IQ30
全てのえりか様はすべからく可愛いのだ
こんな簡単なことが何故わからんのだ、アムロ
337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/12(日) 10:28:17.82 ID:oS06CuFp0
猫の手にゃんにゃんの破壊力は異常
338 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/12(日) 10:28:21.69 ID:5vquP9rw0
猫の手にゃんにゃんの破壊力は異常
339 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/12(日) 17:35:20.12 ID:ZmDrijzDO
ブロリーがネコミミ尻尾を装着だと!?
340 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/12(日) 22:09:00.54 ID:PSgn+qSDO
>>339

何なんだ、今のは…?

にゃんにゃんだ、今のは…?


こうなるんですね、わかります。
341 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 01:53:04.50 ID:1zq0i2bU0


大猿「グオォォーー!!」

いつき「お兄様!」

つぼみ「生徒会長さん、危ないです!」

コフレ「えりか、変身してやっつけるです」

えりか「それはわかってるけど……」

えりか「いつきさんの前じゃ変身できないよ」

いつき「離してくれ花咲さん! お兄様、お兄様が……」

つぼみ「落ち着いてください! 生徒会長さんがあれに立ち向かってどうなるんですか!」

いつき「」ビクッ

つぼみ「今は自分にできることを考えてください! 屋敷の中にはもう眠っている人もいるんでしょう! 避難させないと!」

いつき「……っ」
342 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 01:55:11.19 ID:1zq0i2bU0


つぼみ「はぁ、はぁ……!」

つぼみ「すみません、生意気なこと言って」

つぼみ「お兄さんなら大丈夫です……プリキュアが助けてくれますよ」

いつき「……プリキュア」

いつき「すまない、花咲さん……」

いつき「僕はみんなを避難させる! 君たちも早く逃げるんだ!」ダッ

つぼみ「はい、お気をつけて!」


コフレ「今ですえりか!」

えりか「おーっし!」

えりか「プリキュア・オープンマイハート!」

マリン「海風に揺れる一輪の花、キュアマリン!」キュァァァンッ
343 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 01:57:03.90 ID:1zq0i2bU0


つぼみ「ブロリーさん、ブロリーさーん!」

つぼみ「えりか、ブロリーさんがいません! どこにも!」

マリン「えっ」

マリン「うーん、めちゃくちゃ嫌な予感……」


ヒラヒラ…


つぼみ「」キャッチ

つぼみ「これは……!?」

マリン「ブロリーの着てた服の切れ端……!」

つぼみ「まさか!」

マリン「まさか!?」

つぼみ「ブロリーさんは既にあの化け物にk」

マリン「あの化け物がブロリーー!?」

つぼマリ「……」

つぼみ「その発想はありませんでした」

マリン「こっちのセリフだよ」

マリン「ブロリーがあんなお猿にやられるわけないじゃん」

つぼみ「確かに」

マリン「それにあのピアス!」

つぼみ「おぉー、さすがファッション部部長」

マリン「まあねー」

大猿「グオオオーー!!」

マリン「とか言ってる場合じゃなかったー!」
344 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 01:58:29.17 ID:1zq0i2bU0


マリン「つぼみとコフレたちは下がってて!」

つぼみ「は、はい!」

マリン「何があったか知らないけど……生徒会長のお兄さんを離しなさーい!」

マリン「ちぇえい!」

大猿「」ペシンッ

マリン「あぼっふぇッ」

345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/02/13(月) 01:59:07.76 ID:y8kk67cXo
お、この時間に遭遇出来るとは驚いた
346 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 01:59:23.09 ID:1zq0i2bU0


つぼみ「えりか!」

マリン「ちょ、ちょう強い……」

シプレ「あんなでかさなのに、なんて速さですぅ」

コフレ「キュアマリンが百人いてもかなわないかもしれないです」

つぼみ「そ、そんな……!」

つぼみ「ポプリ」ハッ

つぼみ「ポプリはどこに行ったんですか!?」
347 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:01:24.81 ID:1zq0i2bU0


いつき「」ハアハア

いつき(屋敷にいる人たちはみんな避難した……残っているのは僕だけだけど……)

いつき「お兄様……」

ポプリ「やっと見つけたでしゅ〜〜!」

いつき「うわっ?」ポフンッ

ポプリ「やっと見つけたでしゅ、いちゅき!」

いつき「き、君は……来海さんたちが持っていたぬいぐる……ってええ?」

ポプリ「はじめまちて。ポプリでしゅ」

いつき「か、かわいい……じゃなくて、ぬいぐるみが動いて……でもなくて」

いつき「はじめまして、明堂院いつきです……でもなくて!」ガシッ

ポプリ「でしゅ?」
348 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:03:36.72 ID:1zq0i2bU0


いつき「ど、どうして君が動いて喋ってるのかについては詮索しないよ」

いつき「とにかく君もここから逃げなければ……」

ポプリ「ポプリはプリキュアの妖精でしゅ」

いつき「……ぷり……よう?」

ポプリ「いちゅき、プリキュアになってくだちゃい!」

いつき「ぼ、僕が!?」


マリン「たぁぁああ!!」

いつき「」ハッ

大猿「グオオオーー!!」ベシッ

マリン「きゃああ!」

いつき「ぷ、プリキュアが……!」

ポプリ「ひとりだけじゃかなわないでしゅ。仲間がいないと」

ポプリ「いちゅきならプリキュアになれるでしゅ」

ポプリ「初めて抱きしめてもらった時、ビビっときたんでしゅ!」

ポプリ「だからいちゅき……!」

いつき「僕が……プリキュアに……」
349 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:05:56.78 ID:1zq0i2bU0


大猿「グルルルル……!」

マリン「ブロリー……」

マリン「あたしのせいなの……?」

マリン「あたしがブロリーを置いてけぼりにしたから……」

大猿「グオオオーー!!」ブンッ

マリン「ぐんぬぉっ!」ズシンッ

マリン「ぬ……うぅぅ〜〜……!」

マリン「マ、マリンインパクトぉ!!」ドカンッ

大猿「!」

マリン「いい加減に……!」


ドンッ


マリン「口からバズーカァァー―!?」


チュドォォーーンッ
350 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:08:29.20 ID:1zq0i2bU0


マリン「……ひぇ」

いつき「山が……まるごと消し飛んで……」

大猿「グオオオオーー!!」

いつき「……っ」

いつき「僕は……お兄様を守りたい……でも」

いつき「あんな化け物と、本当に僕は、戦えるのか……?」

ポプリ「いちゅき!」

いつき「! む、無理だよ!」

いつき「手だれのプリキュアでも歯が立たないんだ」

いつき「仮に僕がプリキュアになれたとして……あんな化け物相手に、勝てるわけがないッ」

ポプリ「いちゅき……」

大猿「グオオオオオォォ!!」ブンッ

いつき「え……」

つぼみ「生徒会長さん!」


ズンッッ

351 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:10:16.88 ID:1zq0i2bU0


つぼみ「あ、危ない……危うく踏みつぶされるところでした」

いつき「花咲さん? 避難したはずじゃ」

つぼみ「そ、そんなことより早くここを離れないと!」

いつき「う、うん、でも……」チラ

ポプリ「いちゅき……」

352 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:11:52.31 ID:1zq0i2bU0


大猿「」ズンズン

マリン「マリンシュートぉ!」パシュン

大猿「グルル……!」ギロ

マリン「そ、そうそう、町を壊そうなんて思わないでよ」

マリン「まずはあたしを倒してから行け!」


ドンドンドンッッ


マリン「ってうわあああーー!? バズーカはなしなし! しかも連発ー!?」

つぼみ「えり……マリン!」

ポプリ「プリキュアー!」ピュー

いつき「! ポプリ!」
353 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:14:08.85 ID:1zq0i2bU0


マリン「くっ!」


パンッ


マリン「!」

ポプリ「うぅぅ……!」

マリン「ば、バリヤー……? これって……」

ポプリ「ぷ、プリキュアを……」

ポプリ「プリキュアをいじめちゃだめでしゅ〜〜!!」

いつき「!」

マリン「ポプリ……」

ポプリ「も、もう……守りきれないでしゅぅ……!」グググ


パキィィンッ


ポプリ「ふぇ……!」

大猿「」ペシッ

ポプリ「きゃぅ!」

いつき「ポプリ!」ガシッ
354 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:15:50.62 ID:1zq0i2bU0


ポプリ「う、う……」

つぼみ「ひどい……」

いつき「ポプリ……」

いつき(こんなにボロボロになるまで頑張って……)

大猿「グオゥ!!」


ドンッ


いつき「!」

つぼみ「ま、また口からのエネルギー砲!」

マリン「うおりゃあぁぁーー!!」

マリン「集まれ花のパワー!」ギュィィィン

マリン「花よきらめけ! プリキュア・ブルーフォルテウェェーーブッ!!」


パキンッ


マリン「! はじかれ……!」


チュドォォーーンッ

355 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:17:11.64 ID:1zq0i2bU0


シュウウ…


いつき「……う」

いつき(生きてる……プリキュアの攻撃で、少し威力が弱まったのか……)

いつき「」ギクッ

大猿「……グルルル」

いつき「あ……」

いつき(目、目の前に……)

いつき(どうしよう……あ、どうしようもない)

いつき(死ぬルートしかない、この状況……)ガクガク
356 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:18:41.14 ID:1zq0i2bU0


つぼみ「う……」ザッ

いつき「!」

いつき「は、花咲さん!? 何をやってるんだ!」

つぼみ「逃げて、ください」

いつき「え……」

つぼみ「私に構わず、逃げてください……」

つぼみ「多分、生徒会長さんよりは助かる確率が大きいですから」ニコ

いつき「何を言ってるんだ、君は!」

つぼみ「ポプリと、シプレとコフレを……お願いします」

いつき「花咲さん……」
357 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:21:12.52 ID:1zq0i2bU0


いつき(花咲さんも、ポプリも……プリキュアも、あの怪物に立ち向かっている)

いつき(勝てるわけがないのに)

いつき(それでも立ち向かうのは、守るべきものがあるからだ)

いつき(僕は……なんて愚かだったんだ)グッ

いつき(大切なものが、目の前にあるというのに!)


いつき「」ザッ

つぼみ「! 生徒会長さん!? 何を……早く逃げてください!」

いつき「いいや。逃げない」

つぼみ「そんな……怖くないんですか……!」

いつき「怖いよ。でも僕にはまだやれることがある」

つぼみ「何をやったって、会長さんじゃあの人にはかないません!」

いつき「かなうかなわないじゃなくて、僕は立ち向かわなければならないんだ!」

いつき「お兄様を、大切なみんなを守りたいから!」

いつき「いいや……守ってみせる!」


ピカアアアアッ


いつき「!」
358 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:23:33.76 ID:1zq0i2bU0


つぼみ「ポプリの体から光が……」

シプコフ「いつきの心に、プリキュアの力が反応してるです(ぅ)!」

ポプリ「いちゅき……!」ハッ

ポプリ「これで……みんなを守るでしゅ!」ポンッ

いつき「これは……」パシッ

ポプリ「シャイニーパフュームでしゅ!」

ポプリ「それを持って、プリキュア・オープンマイハートってしゃけぶでしゅ!」

いつき「……わかった」

いつき「いくよ、ポプリ!」グッ

ポプリ「はいでしゅ!」
359 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:26:02.42 ID:1zq0i2bU0


ポプリ「プリキュアの種、いくでしゅ〜!」パゥンッ

いつき「プリキュア・オープンマイハート!!」カシャァァンッ


シュワアア シュワアア
キュアンッ キュアンッ

パアアアンッ


いつき「こ……」スタッ

いつき「これが、変身……?」

つぼみ「素敵です……! 生徒会長……!」

ポプリ「名前を決めてくだしゃい!」

いつき「名前……」

いつき(……お兄様)

いつき「そう、私はいつもお兄様が私の心を照らしてくれていたように……」

いつき「願わくば、太陽のように、みんなの心を見守る光になりたい」

いつき「私の名は……」


サンシャイン「日の光浴びる一輪の花! キュアサンシャイン!」


360 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:27:13.32 ID:1zq0i2bU0


シプコフ「」ホエー

つぼみ「」ポー

つぼみ「そ、そうだ」ハッ

つぼみ「えりかはどこに行ったんですか!?」

ポプリ「あそこでしゅ!」


マリン「」(←犬神家状態)


シプコフ「マリーーンッ!」

つぼみ「えりかー!」
361 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:27:55.73 ID:1zq0i2bU0


サンシャイン「よっと」ズボッ

マリン「ぷっは!」

マリン「ありがと……って誰?」

コフレ「新しいプリキュアです」

ポプリ「ポプリのパートナーでしゅ」

サンシャイン「キュアサンシャインです。よろしく」ニコ

マリン「キュ、キュアマリンです……よろしく」
362 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:30:15.60 ID:1zq0i2bU0


マリン「なんだかよくわかんないけど……」スタッ

マリン「二人そろえば百人力だよ! 行くよ、サンシャイン!」

サンシャイン「うん!」

シプコフ「がんばれー!」

ポプリ「がんばれでしゅ〜!」

つぼみ「が、がんばってください!」

マリン「任せときなって」

サンシャイン「みんなは……僕たちが守る!」

マリン「たああぁぁーー!!」

サンシャイン「てああぁーー!!」

大猿「」ペシンッ

マリン「ぎゃん」

サンシャイン「あふっ」

つぼみ「ですよねー」
363 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:32:57.73 ID:1zq0i2bU0


マリン「やっぱ強すぎ……」

サンシャイン「初戦がこれって……」

大猿「グオオオォォーー!!」


ドンドンッ


マリン「やばっ! 町に……!」

サンシャイン「サンフラワー・イージス!!」バッ


パァンッ


マリン「おぉ〜〜! 跳ね返した!」

サンシャイン「っ……でも連続は無理かも」ビリビリ

サンシャイン「あいつが本格的に暴れ出す前に、対策を練らなくちゃ」

サンシャイン「何かないの、あいつの弱点は!」

マリン「弱点なんてそんなもの……!」

マリン「あった」ピタッ

マリン「あったーー!!」ダッ

サンシャイン「え!? ちょっとどこへ行くの、マリン!」
364 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:34:27.28 ID:1zq0i2bU0


マリン「コフレー!」

コフレ「がってんです!」

コフレ「こころポット! レッドの種です!」ポンッ

マリン「レッドの光の聖なるパフューム! シュシュッと気分でスピードアッープ!」シュシュッ


ギュイイインッ
シュンッ シュンッ シュンッ


サンシャイン「これは……!」

つぼみ「は、速い!」
365 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:36:42.39 ID:1zq0i2bU0


大猿「グル……」

マリン「おーにさんこっちら!」シュンッ

大猿「グオォォーー!!」ドゴンッ

マリン「うわっと!」

マリン「やっぱブロリーはブロリーだね……すぐ怒るんだから」シュタッ

マリン「背後取ったりーー!」

大猿「!」

マリン「マリィィン……ハグッ!!(しっぽに)」ギュッ

大猿「!!」ピシャァァーーンッ

大猿「」ヘナヘナズシン


サンシャイン「……え?」

つぼみ「! や、やりました!」

コフレ「いくら強くったって」

シプレ「しっぽを握ればヘナヘナですぅ〜!」
366 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:38:05.08 ID:1zq0i2bU0


ズル…


サンシャイン「!」

サンシャイン「お兄様!」ダッ


ガシッ


サンシャイン「大丈夫ですか?」スタッ

さつき「う……」

さつき「あ、あなた、は」ゴホッゴホッ

サンシャイン「無理をしないで……もう大丈夫ですよ」
367 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:39:22.45 ID:1zq0i2bU0


さつき「あれは……」

さつき「そうか、僕のせいで……」

さつき「お願いだ、あれを、倒さないでくれ」

つぼみ「倒さないでって……」

サンシャイン「知ってるんですか? あの化け物のことを」

さつき「あれは化け物じゃない」

さつき「あれは……神様なんだ」

つぼシャイン「……」

サンシャイン「しっかりしてください!」

さつき「僕は平気だ……」
368 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:40:46.97 ID:1zq0i2bU0


さつき「今は化け物の姿だけど、本当は、とても優しい守り神なんだ」

さつき「僕が、満月なんて、見せたから」ゲホッゲホッ

つぼみ「お兄さん!」

サンシャイン「満月……? そのせいであんな姿になってしまったの?」

つぼみ「まるで狼男ですね」

サンシャイン「オオカミ男?」

つぼみ「満月の夜にだけオオカミになる妖怪です」

つぼみ「普段は普通の男の人なんですけど、満月の光が当たる夜にだけ……」ハッ

つぼみ「そうです、サンシャイン!」

つぼみ「月のせいでああなってしまったなら、月を消してしまえばいいんです!」

サンシャイン「! そうか!」
369 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:42:26.10 ID:1zq0i2bU0


マリン「んぎぃ〜……」

マリン(しっぽを掴んだはいいけど、その後のことを考えてなかった……!)

大猿「グル……」

マリン「う、ちょっと待ってよ。今元に戻す方法考えてるところだからさ」

マリン「……って、ん?」


サンシャイン「集まれ、花のパワー!」

サンシャイン「シャイニータンバリン!」キュァァンッ

マリン「ちょお! ちょっと、あたしごと攻撃するつもりー!?」
370 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:44:10.37 ID:1zq0i2bU0


シャン シャン 
シャン シャンッ


サンシャイン「花よ、舞い踊れ!」シャァァンッ

サンシャイン「プリキュア・ゴールドフォルテバァァースト!」


ドドドドドンッッ


大猿「!」

マリン「うおっすっご!」

マリン「でも……どこに撃ってんのー!」

マリン「空に打ち上げたって意味ないじゃん!」

371 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:45:30.53 ID:1zq0i2bU0


つぼみ「いえ……これでいいんです……!」

さつき「あれは……」

サンシャイン「はあぁぁぁああ……!」

サンシャイン「光よーー!!」


カッッ


つぼみ「っ!」

さつき「くっ!」

マリン「うおっまぶしっ」



ヒュゥゥゥ…

ドドーンパッッ

372 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:47:24.68 ID:1zq0i2bU0


コフレ「おぉ〜〜……!」

シプレ「キレイですぅ」

マリン「は、花火?」

つぼみ(社会の時間に聞いたことがあります……都会は、人工の光が多すぎて月や星明かりが見えなくなってるって)

サンシャイン(なら……それと同じように満月の光を消すことができれば……!)


パララララララッ


ポプリ「ふわぁ〜〜……!」

シプレ「フォルテバーストの花火が夜を照らしてるですぅ」

コフレ「まさに、夜空に舞い踊る太陽です」ドヤァ
373 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:48:02.04 ID:1zq0i2bU0


さつき「……」ポー

さつき「綺麗だ……まるで、夜空に浮かぶお日様みたいに……」

さつき「……っ」フッ

つぼみ「! 会長さんのお兄さん!」

コフレ「大丈夫です」

シプレ「気を失ってるだけですぅ」

つぼみ「」ホッ
374 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:49:36.57 ID:1zq0i2bU0


グググ…


マリン「お? お? おぉ?」

つぼみ「ブロリーさんが……」


シュウウウン…


ブロリー「」クカー

マリン「……っはぁ〜〜……」ヘニャ

つぼみ「元に……戻った」ホッ

サンシャイン「どうやら、上手くいったみたいだね」フウ

ブロリー「……う、む?」パチ

つぼマリシャイン「見ちゃだめええーー!!」ドドドッ

ブロリー「むおぉっ!?」
375 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:50:16.56 ID:1zq0i2bU0


ブロリー「おい、何だ。手をどけろ」

サンシャイン「いいから! じっとしててください!」

ブロリー(誰だこいつ)
376 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:52:47.94 ID:1zq0i2bU0


ポタポタ


つぼみ「!」

サンシャイン「!」

ブロリー(……雨?)

マリン「……」グス

つぼみ「ええええりか!」

サンシャイン「どうしたの? どこか痛いのかい?」

マリン「……う゛っ」

マリン「……っう゛ろりー……!」

ブロリー「何だ」

マリン「……ごべんッ……うくっ……ごべんえ゛……っ!」

ブロリー「何がだ」

マリン「だ、だっで、だっでうっ……あたじがひどりにじじゃっだぜーでぇえ゛!!」

ブロリー「何だって?」
377 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:54:17.37 ID:1zq0i2bU0


つぼみ「えりかのせいじゃないですよ!」

サンシャイン「そうだよ、誰が悪いというわけじゃない」

マリン「でも、だっで……」グズッ

マリン「あだじが置いてがえっでなきゃ……こんなこどに、なら゛なかったもん゛!」

マリン「ごめん……ひどりにしぢゃって……おいでげぼりにしぢゃっで……」グスッ

マリン「さびしかったよね……」

ブロリー「? いや、全然」

マリン「さびしかったの!」バフッ

ブロリー「ぶっ……!?」

マリン「暗いところに、外に置いてけぼりにされて……さびしくないわけないじゃん……!」

マリン「さびしいから……会長のお兄さん連れてっちゃったんでしょ……?」

ブロリー「……」

ブロリー「さあ?」

マリン「さあって何さ〜〜!」ワッ
378 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:56:35.38 ID:1zq0i2bU0


つぼみ「……」

つぼみ「えりかのせいじゃ、ないですよ」ポン

マリン「! う……」

つぼみ「ブロリーさんに酷いことをしたのは私も同じです」ナデナデ

つぼみ「私も謝ります。ごめんなさい」

ブロリー「……?」

つぼみ「もしも私たちを許してくれるなら、『いいよ』って言ってくれますか?」

ブロリー「……」

ブロリー「……『いいよ』?」

マリン「うわあぁぁぁ!!」ガバッ

ブロリー「!」

マリン「ごめん! あたしもうブロリーをひとりにしないよ! 一生さびしい思いさせないからぁ〜〜!!」グリグリ

ブロリー「う……ぬ……!」

つぼみ「ひゃあ」ポッ

シプコフ「熱烈です(ぅ)ー」ポッ

ブロリー「どうでもいいが……後ろのお前……いい加減目隠しをやめろ」

サンシャイン「何はともあれ、無事に済んでよかったよ」

ブロリー「おい」


ウフフアハハ
アッハ キャフフ
379 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:58:10.88 ID:1zq0i2bU0


ブロリー「……」ヘックシ

サンシャイン「くしゃみ」

つぼみ「あ、いけません。そんな恰好じゃ風邪をひいてしまいます……って」

サンシャイン「そんな……」

つぼみ「恰好……」

つぼシャイン「全裸ーーッッ!」

マリン「あ、マジだ」

ブロリー「……」

ブロリー「何で?」
380 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 02:59:20.22 ID:1zq0i2bU0


さつき「う……ん」

いつき「お兄様……! よかった、目が覚めたんですね」

さつき「ここは……」

いつき「お兄様の部屋です」

つぼみ「廊下で倒れちゃってたんですよ」

さつき「そう、だったのか」

さつき「……夢を見ていたよ」

さつき「守り神に僕を元気にしてほしいと頼んで、そうしたら空に連れて行ってもらって……綺麗な女の子が現れて」

さつき「不思議な夢だった。不思議で、優しい夢」

いつき「……そうですか」
381 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 03:03:42.49 ID:1zq0i2bU0


さつき「……いつき」

さつき「前々から思っていたけれど、いつきは我慢をしすぎだね」

いつき「! そんなこと」

さつき「僕や明堂院家のために頑張ってくれているいつきには、いつも本当に感謝している」

さつき「でも、そのために色んなものを諦めてやしないかい」

いつき「お兄様……」

さつき「今まで、いつきの努力を踏みにじってしまうような気がして言えなかったけれど……」

さつき「夢の中で、少し気づかされてね」

いつき「え?」

さつき「僕がいつきの太陽でいたいなら、きちんと伝えなければいけないことがある、って」
382 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 03:04:22.59 ID:1zq0i2bU0


さつき「いつきは、自分の大事なものを捨ててまで僕やおじい様、お母様やみんなを守ってくれようとしている」

さつき「その気持ちは嬉しい……でも、少し悲しいな」

さつき「いつきが僕たちを助けてくれるように、僕たちもいつきを助けたいんだ」

さつき「いつきの気持ちを一番に考えてあげたい」

さつき「だから、もっと欲張ってもいいんだよ」ニコ

いつき「お兄様……!」

いつき「お兄様……僕は……」
383 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 03:05:38.53 ID:1zq0i2bU0


パタンッ


つぼみ「……ふぅ」

ポプリ「どうちてポプリまで出て行かなきゃいけないでしゅ?」プクゥ

つぼみ「ふふ。邪魔者は退散、ですよ」

ポプリ「でしゅ?」

コフレ「ところで、えりかたちはどこいったです?」

つぼみ「一足先に帰ったみたいですけれど……」

シプレ「大丈夫なんですか?」

つぼみ「大事なところは隠してるので大丈夫とは思いますが」

シプレ「……」

シプレ「つぼみぃ」
384 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 03:07:27.36 ID:1zq0i2bU0


シプレ「どうしてブロリーはいつきのお兄さんをお空に連れて行ったりしたんですぅ?」

コフレ「確かにです」

コフレ「いつきのお兄さんは自分を元気にしてほしいって頼んだですのに」

つぼみ「そうですね……」

つぼみ「きっと、えりかのせいですね」

つぼみ「お空を飛んであげるだけで元気いっぱいになるえりかを、ずっと見ていたからですよ」
385 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 03:08:22.06 ID:1zq0i2bU0


いつき「それではお兄様、僕は花咲さんを送っていきますので」

さつき「ああ」


パタンッ


さつき「……」

さつき「守り神様も、夢だったんだろうか……」

さつき「……!」ハッ

さつき「」ガラッ
386 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 03:09:59.71 ID:1zq0i2bU0


えりか「うっひゃー! 夜景キレー!」

ブロリー「……おいえりか」

えりか「っとぉ! 月を見ちゃだめだって!」グキッ

ブロリー「……」ヌウ

えりか「ねえブロリー、今度さ、一緒にショッピング行こうよ」

ブロリー「なんでだ」

えりか「一着破っちゃったから、新しいのを一着買うの」

えりか「給料も入ったしちょうどいいじゃん」

ブロリー「ふーん」

えりか「……ってうわっ! 窓から手ぇ振ってる人がいる」

えりか「ちょー見られてるよ、どうしよ」

ブロリー「どうしようもないな」
387 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 03:10:51.03 ID:1zq0i2bU0


えりか「うーむ……とりあえず振り返しとこう」

ブロリー「あ」

えりか「ん?」

ブロリー「知ってるやつかもしれなかった」

えりか「あんな小さいのよく見えるね」

えりか「よし! じゃあブロリーの分も振っとこう!」ブンブン

ブロリー「揺らすな……落とすぞ」

えりか「ぎゃ!」ガシッ


シュル…


えりか「あれ……何かほどけた、ごめん」
388 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 03:11:52.36 ID:1zq0i2bU0


ヒラヒラ


つぼみ「」キャッチ

いつき「花咲さん? 何それ」

つぼみ「こっ……腰、巻き……ッ」

いつき「……」

つぼみ「……」


さつき「……」

さつき(……天に帰るからだ。うん、きっとそうだ)
389 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 03:12:42.24 ID:1zq0i2bU0



  ▼おまけ



390 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 03:13:20.41 ID:1zq0i2bU0


えりか「ただいまおばあちゃん」

ブロリー「服をくれ」

薫子「あらいやだ」

コッペ「……」

ブロリー「……」

薫子「とりあえず前を」


パンパンッ


えりか「」
391 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 03:14:16.76 ID:1zq0i2bU0


ブロリー「薫子は女か」

薫子「あら……いやだ」ポッ

えりか「ブロリィィー!!」

えりか「海より広いあたしの心も、ここらが我慢の限界よっ!!」

ブロリー「首を……絞めるな……」

えりか「うるさーい! とにかくもうパンパンは禁止! ってうをあぁ! コッペ様がすごい顔にー!」
392 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/13(月) 03:17:36.20 ID:1zq0i2bU0

サンシャイン「はじけて……まざれ!」

とか

さつき「夢だけど、夢じゃなかった!」

とか言わせようとしてましたが、
思いとどまって正解でした
今日はここまでです
393 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/13(月) 03:52:00.39 ID:AdW+q2O4o
リアルタイム乙
394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/02/13(月) 08:41:13.81 ID:sUcKnCFwo
>>392
>夢だけど、夢じゃなかった!
それもさつきだけどさつき違いだww
投下乙!
395 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/02/13(月) 10:18:09.94 ID:y8kk67cXo
乙乙
ブロリーさん、マイクロmmづつだがかんようになってきたな(ホックリ)
396 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/19(日) 19:39:55.97 ID:5hDmOLMDO
あと少しで1週間か……
397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]:2012/02/20(月) 09:01:45.12 ID:HV9G47JJ0
保守いらずは楽だが退屈でもある
398 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:14:07.80 ID:FchVfSlF0


いつき「それにしてもよかったです。お兄様の手術が決まって」

さつき「いつきも、おじい様ときちんと話ができて……」

さつき「! とめて」

いつき「どうかしましたか、お兄様」

さつき「いや……お菓子を買って行ってもいいかな」

いつき「かまいませんけれど」

いつき「お兄様、そんなに甘いものが好きでしたっけ」

さつき「ああ、少しね」

さつき「ふふ……何にしようかな」

いつき「……?」
399 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:15:44.72 ID:FchVfSlF0


いつき(まさかとは思うけれど……お兄様)

えりか「おーーい!」

いつき「ん、来海さ」

えりか「おっはよー、いつき!」

いつき「っていきなり呼び捨て?」

つぼみ「おっ……おっ……」

いつき「あ、花咲さん」

つぼみ「おはようございます、い、いつきっ!」

いつき「」キョトン

つぼみ「あう……」

いつき「おはよう、つぼみ」クス

つぼえり「」パアアアア
400 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:16:49.48 ID:FchVfSlF0


いつき「へえ……学校にこんな気持ちのいいところがあったなんて」

つぼみ「えりかとは、いつもここでお昼を食べてるんです」

いつき「へー……」

いつき「あっ。もしかしてブロリーさんが屋上にいたのも」

えりか「」ギクッ

つぼみ「あ、違うんです、それは別口で!」

いつき「別口って?」

えりか「つぼみ〜」ジトー

つぼみ「す、すみません……」
401 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:18:10.82 ID:FchVfSlF0


いつき「へー、空からの登下校か」

いつき「確かに、僕も学校までひとっとびで行きたーいって思ったことはあるけどさ」

いつき「でも、徒歩以外で登校するのは校則違反だし、関係者以外が校内に入るのもダメなんだからね」

つぼみ「はい……」

えりか「うぅ〜〜いつきのケチ」

いつき「生徒会長として見過ごせません」プス

いつき「とにかく、今日から送り迎えは必要ないって言っておくように」

つぼえり「はーい」
402 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:19:31.56 ID:FchVfSlF0


えりか「ちぇえ、あれが楽しくて学校来てたのになー」

つぼみ「そういえばブロリーさん、私たちを送った後は何してるんでしょう」

えりか「バイトでしょ?」

つぼみ「でもアルバイトが休みの日もありますよね」

えりか「あ、そか」

いつき「つぼみのおばあさんのうちでお手伝いとか」

つぼみ「ブロリーさんがお手伝い……」

えりか「破壊しつくすオチしか思いつかない……」

つぼえりいつ(……気になるっっ)

えりか「シプレ、コフレ、ポプリ!」

シプレ「はいですぅ!」

コフレ「がってんです!」

ポプリ「でしゅ〜」
403 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:20:33.88 ID:FchVfSlF0


 ――数日後


えりか「やっと……戻ってきたようね」カッ

シプレ「……はいですぅ」

コフレ「勘の鋭い奴ですから、ずいぶん苦労したですが」

つぼみ「では、報告してください」カッ

つぼみ「ターゲットの動向を」

シプコフ「ははぁ〜〜っ」
404 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:21:53.42 ID:FchVfSlF0


いつき「なにこれ」

えりか「いやこういうのは雰囲気だからさ」

つぼみ「流されてつい……」

シプレ「じゃぁ、改めて」

コフレ「ブロリーの一日を報告するですー」

ポプリ「でしゅー」
405 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/21(火) 00:22:34.02 ID:LQnjTLRDO
ブロリーですら働いているのに……
406 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:23:03.37 ID:FchVfSlF0

 『朝』


ブロリー「カカロットォォォォオーー!!」ガバッ


 『悪夢に激怒しながら起床です』


ブロリー「……ぬぅ」ゼエゼエ

薫子「おはよう、いい朝よ」

ブロリー「薫子」

イケメン「」スッ

ブロリー「!」
407 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:24:50.50 ID:FchVfSlF0


イケメン「」キッ

ブロリー「」ギンッ

ブロメン「……」フンッ


 『キュアフラワーにパンパンしてから、コッペ様とは険悪なようですぅ』


薫子「うふふ」


 『でもキュアフラワーはまんざらでもないみたいです』
408 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:26:47.23 ID:FchVfSlF0


 『朝食を捕って……というか狩って、ごちそうさまをしたら、えりかの家に向かうですぅ』


えりか「おっはよーブロリー」

ブロリー「ああ」

えりか「」ム

ブロリー「……」ハッ

ブロリー「おはよう?」

えりか「よし!」ニッ
409 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:27:59.61 ID:FchVfSlF0


えりか「つぼみー、そろそろ行くよー」

つぼみ「えっ? ま、待ってください、まだ準備がー」ドタバタ

さくら「あらおはようブロリーさん」

さくら「ブロリーさんは早起きなのねーいいわねーうちの人ったら仕事が休みだといつも寝坊助で」ウンヌンカンヌン

ブロリー「あ゛ー……」

つぼみ「おまたせしましたー」

えりか「いこっかブロリー」

ブロリー「ああッ」バッ

さくら「いってらっしゃーい」

ももか「……今日も来やがったわね、あいつ……」グヌヌ

ももか「なぁぁにが送り迎えよ。下心が透けて見えるわっロリコンっ」

ゆり『ももか? もしもし? ももか?』

ももか「あ、あーごめん、それで何の話だっけ?」

ゆり『……ノートは午前の分だけでいいの?』
410 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:29:07.98 ID:FchVfSlF0


えりか「じゃ、今日は部活があるから六時くらいにね」

ブロリー「六時って何だぁ……」

つぼみ「えーっと、これの長い針が12に、短い針が6に来たら六時です」

ブロリー「わかった」

つぼみ「あとで時計の読み方、教えますね」
411 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:29:48.89 ID:FchVfSlF0


 『えりかを学校に送ったらアルバイトに行きましゅ』

 『アルバイトがない日は空に浮かんでボーっとしてるだけですぅ』


いつき「それって楽しいの?」

えりか「さあ……」
412 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:30:59.68 ID:FchVfSlF0


ブロリー「」ボエー

ブロリー(あの雲……イヌに似てるな……あっちはタコ、シメジ……で、あれはカニ……カニ……カ……カ……)

ブロリー「カカロットォォォォ!!!」ドギューン


 『突如ぷち切れてお空に突進です』

 『空が緑色に光ったりしたけど、戻ってきたときはすっきりした顔になってたですぅ』

 『そのあと、森でお昼を狩ってまたぼんやりタイムでしゅ』
413 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:31:41.91 ID:FchVfSlF0


ブロリー「」ボー

ブロリー(あの雲……えりかに似てる……あ、うんこになった)

??「――み、さま」

さつき「守り神さま!」

ブロリー「」ピクッ
414 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:32:24.78 ID:FchVfSlF0


さつき「おいしい?」

ブロリー「甘い」モッチモッチ


 『明堂院家で三時のおやつです』
415 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:33:49.91 ID:FchVfSlF0


さつき「いつきも、やっと自分の気持ちに向き合えたようでね」

さつき「おじい様たちに言っていたよ。武道も可愛い服も大好きなんだって」

ブロリー「ふーん」モッチモッチ

さつき「あなたのおかげだよ」

ブロリー「……」ムグ

さつき「あの夜、あなたと会わなかったら、僕といつきはずっとすれ違ったままだった」

さつき「まあ、あんな怪物になった時は驚いたけど」クス

ブロリー「は?」

さつき「あ、内緒なら忘れるよ」

ブロリー「いや、なんの話を」

さつき「ただ感謝の気持ちは知ってほしくって……僕を導いてくれたから」

ブロリー(何だこいつ)
416 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:39:36.75 ID:FchVfSlF0


さつき「あなたの教えは少し不親切で意地悪だけど、とても優しい」

さつき「僕もあなたみたいな人になりたい」

さつき「あなたのように、誰かの心を救える人間に……」

さつき「今度手術をするんです。以前の僕なら怖がっていただろうけど……あんなことがあった後だと、なんだかそれほど恐ろしくなくなってきて」

さつき「って、これは忘れたんだった。ごめんよ」

さつき「とにかく、本当にありがとう。守り神様」ペコ

さつき「あ、そういえば守り神様の名前は……」

さつき「……あれ。いない」

さつき「帰ってしまったんだろうか……」








ブロリー「……ふぅ」

ブロリー(疲れる)


 『ブロリーにも苦手な人はいるみたいですぅ』

 『そうこうちてるうちにえりかたちを迎えにゆく時間でしゅ』
417 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:41:49.72 ID:FchVfSlF0


ヒューン


えりか「それでねーつぼみったらすんごい顔してるの」

つぼみ「え、えりか、それは言わないって約束したじゃないですか」カアアッ

ブロリー「ふーん」

えりか「むう……」

えりか「もうちょっとにこやかにしてみてよ」

えりか「あたしブロリーの怒った顔と無表情しか見たことない」

つぼみ「そんなことないですよ。ブロリーさんだって笑ったことくらい……」

つぼみ「……」

つぼみ(邪悪な笑みしか思い出せない……)

つぼみ「何でもないです」

えりか「ん?」

えりか「ほーらスマイルスマイル」

ブロリー「すまっ……」ギギギ

つぼみ「ひぃっ」
418 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:43:16.61 ID:FchVfSlF0


 『えりかをお家まで送った後、晩御飯を狩ってキュアフラワーのところに戻るです』


ブロリー「……!」ドドドドド

コッペ「……」ドドドドドド


 『キュアフラワーが口添えしてくれたらしく、コッペ様が謎の青年さんから元に戻っていたです』
419 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:45:08.81 ID:FchVfSlF0


ブロリー「……か、かお、薫子……っ」

薫子「……」コクッ

ブロリー「!」


ボスンッ
モフモフモフモフ
モフモフモフモフ


ブロリー「」モフンモフン

コッペ「……」

薫子「コッペも誤解していてごめんなさいですって」

ブロリー「ぬぅぅ〜〜〜……!」モフモフモフモフ

ブロリー「」ムフー

ブロリー「そうか」


 『ひとしきりモフモフした後はクールな調子に戻ったですけど、尻尾が動いてたです』

 『どうやらよっぽど飢えていたようですぅ』

 『そのままおやしゅみの時間でしゅ』
420 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:46:24.59 ID:FchVfSlF0


ブロリー「ぬっ……ぐぐっ……ぎぎぎっ……!」

ブロリー「カァカロットォォォオオオオオーー!!」チュドーン


 『寝相で暴れること三回』

 『またコッペ様が怒ってしまったですぅ』
421 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:47:47.96 ID:FchVfSlF0


シプレ「以上で報告終わりですぅ」

コフレ「ちなみに一日平均8回はカカロットと言ってるです」

ポプリ「それと、ほとんど毎日うなされてたでしゅ」

えりか「ふーん」

つぼみ「何というか、個性的な……」

えりか「夢にまで見るなんて、ブロリーってば本当カカロットが好きだねー」

つぼみ「恨んでるように見えるのは気のせいでしょうか……」
422 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:48:50.44 ID:FchVfSlF0


いつき「うーん……」

えりか「いつき?」

つぼみ「どうかしましたか?」

いつき「これ見てて思ったんだけど……」

いつき「毎日この調子だとしたら、ブロリーさんはいつも一人でご飯を食べてるってこと?」

えりか「はっ!」

つぼみ「!」
423 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:50:50.55 ID:FchVfSlF0


 ――翌日


プルルルル…
プルルルル…


さくら「あーん、ブロリーさん、今手が離せないから出てちょうだい〜」

ブロリー「え゛?」


プルルルル…


ブロリー「ぬ゛ぅ……」ゴゴゴゴゴ


ガチャッ
424 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:52:44.27 ID:FchVfSlF0


えりか『もしもしーママ?』

ブロリー「……」

えりか『もしもしー? あれ? もしもーし』

ブロリー「……」

えりか『……もしかして、ブロリー?』

ブロリー「えりかか」ハッ

えりか『黙ってちゃわかんないよ。電話番ならちゃんとしないと』

えりか『電話に出たらまずもしもし。そのあと何かご用ですかーだよ』

ブロリー「……もしもしって何だ?」

えりか『え?』

えりか『……ねえ、ちょっとつぼみ』ヒソヒソ


エーット、タシカー
ウンウン


ブロリー「……?」

えりか『わかったよ! 申します申しますが縮まった形なんだって!』
425 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:54:31.84 ID:FchVfSlF0


ブロリー「申しますって何だ?」

えりか『えっ……あーっと、それはあっちに置いといて』

えりか『あたし、部屋にお弁当忘れちゃったんだよね。悪いけど学校まで持ってきてくれない?』

えりか『屋上で待ってるから』

ブロリー「わかった」

えりか『うん。じゃあ……っと、あと電話ちゃんと切っとくんだよ』

ブロリー(切る……?)

ブロリー「わかった」

えりか『じゃ、後でねー』ブチッ

ブロリー「……」

ブロリー「」ブチッ
426 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:55:59.29 ID:FchVfSlF0


えりか「おー来た来たー!」

ブロリー「ん」ポイッ

えりか「わわわわっ」

つぼみ「にっ!?」ゴインッ

いつき「っと」パシッ

ブロリー「」ピュー

えりか「ってあー! ちょっと待って!」

ブロリー「あ?」ピタッ

えりか「実はあたしのお弁当は……ここにあったのでした!」バンッ

ブロリー「は?」
427 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:57:47.58 ID:FchVfSlF0


えりか「あたしったらママが作ってくれたの忘れて自分でもう一つ作っちゃったんだよねー」

えりか「しかもこーんなでっかいのを」

えりか「というわけで!」

つぼみ「よかったら一緒にお昼にしませんか?」

つぼみ「生徒会長さんも特別に許してくれましたから」

いつき「ま、まあ、発端は僕だしね」ゴホン

えりか「その調子で登下校の許可も……」

いつき「それはダメ」

えりか「あう」

つぼみ「まあそれはそれとして、降りてきてください、ブロリーさん」

ブロリー「!」

えりか「そうそ、さー座って座って、一緒に食べよー!」

ブロリー「……だ、だが、えりか」

ブロリー「それでは全然足りんぞ」

えりか「ありゃ」
428 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 00:58:59.14 ID:FchVfSlF0


つぼみ「ぜ、全然?」

いつき「ブロリーさんて本当にたくさん食べるんだね」

えりか「そういえば初めてあたしんちに来た時も、ママが『もうやめてー』って泣きつくまで食べてたなあ」

つぼみ「それは……」

いつき「ま、まあとりあえず」

いつき「それなら追加が必要だね」

つぼみ「追加……?」

えりか「んむ?」
429 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 01:00:11.87 ID:FchVfSlF0


女子生徒A「きゃあ〜〜ももかちゃんだ〜」

女子生徒B「この前も雑誌に載ってたよね〜」

女子生徒A「間近で見ても超かわいい〜〜お肌つるつる〜」

女子生徒AB「ももかちゃ〜〜ん!」

女子生徒AB「……」

女子生徒A「……あれ? なんかシカトされたんだけど」

女子生徒B「疲れてるんじゃない〜? なんてったってモデルだし〜」

女子生徒A「あ〜〜納得〜〜」キャッキャウフフ
430 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 01:00:52.36 ID:FchVfSlF0


ゆり「……」

ゆり「ももか」

ももか「何?」ギンッ

ゆり「……」

ゆり「双眼鏡なんか持って何してるの?」

ももか「今屋上からあいつが見えた気がしたのよ」

ゆり「気のせいじゃない?」

ももか「だから今それを確かめてるの」

ゆり「……そう」
431 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 01:01:51.86 ID:FchVfSlF0


ももか「あっ! あーー! やっぱりいた!」

ゆり「そう」ビクッ

ももか「あいつ、こんなとこまで来てなんのつも……」


つぼみ「みなさーん!」

つぼみ「パン買ってきましたー!」


ももゆり「……」

ももか「まっ、まさか、うちのえりかに限って……!」ブルブル

ゆり「ももか。ももか」
432 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 01:04:19.35 ID:FchVfSlF0


ガツガツガツガツ


つぼみ「ほー……」


バクバクバクバク


いつき「ふえぇ……」


ゴクゴクゴク


ブロリー「」プハーッ

えりか「おぉ〜〜」

つぼいつ「」ホエー

えりか「満足した?」

ブロリー「今4分目くらいだな」

つぼいつ「おぉぉ……」
433 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 01:06:44.45 ID:FchVfSlF0


つぼみ「それだけ食べるのにどうして太らないんでしょう」

いつき「こ、今度は三人で持ち寄ろうよ」

つぼみ「そうですね。これで4分目なら、三倍持ってくればあるいは……」

ブロリー「別に。俺は適当に外で食うからいいんだが」

ブロリー「家で食うと『食べ過ぎ!』とめちゃくちゃ怒られるしな」

えりか「えー!? 誰、そんなこと言ったの!」

ブロリー「」スッ

つぼいつ「……」

えりか「……」

えりか「あたしかーー!! ごめん、前言撤回するから気にしないで!!」

ブロリー「は?」ビクッ

えりか「これからお昼はここで食べよう」

ブロリー「何で」

えりか「この前言ったじゃん。もう絶対一人にしないって」

ブロリー「……」

ブロリー「よくわからんがわかった」

ブロリー「明日からここだな」

えりか「ん!」
434 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 01:09:38.83 ID:FchVfSlF0


いつき「……ふふふ」

つぼみ「?」

いつき「つながってないようでつながってるような……不思議な関係だよね。二人とも」

つぼみ「そっ!」ハッ

つぼみ「そういえばいつきには言ってなかったですよね、お二人の関係……」

つぼみ「お二人は、そのっ……そういう間柄なんですっ」

いつき「そういうって……どういう?」

つぼみ「ですから、男女の仲と言いますか……」

いつき「? うん、男女だね」

つぼみ「いえですからそういうコトではなく」

いつき「どういうこと?」

つぼみ「あのあの、ですから……」カアッ

つぼみ「わ、わからないならもういいです〜〜!」アワワワー

いつき「あ、そう……?」

いつき「それより、明日のお弁当のことだけどさ」
435 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 01:12:02.51 ID:FchVfSlF0


ももか「」コソコソ

ゆり「中等部の校舎に入るのは校則違反よ」

ももか「固いこと言わないでよ、屋上をちょっと覗くだけだって」

ゆり「……」

ももか「む、無言の圧力やめて……」

ももか「あ、ほら、誰か出てきた。隠れて隠れてー」

ゆり「はいはい」


ガチャッ


ももか(あの子確か、中等部の生徒会長……と、隣のつぼみちゃん)

いつき「それでね……」

ももか(一体何の話を……)


いつき「あれっぽっちじゃ足りないから。明日からきっちりノルマ分持ってこようね?」

つぼみ「は、はい……」

ももか「」
436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/21(火) 01:14:03.70 ID:LQnjTLRDO
ブロリーは可愛いなあ!!!
437 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 01:14:21.69 ID:FchVfSlF0


いつき「三人が2人分つくったとしてー……六人前で足りるかな」

いつき「っていうか涙目だよ。本当に、あの二人の関係が何なの?」

つぼみ「も、もうその話は忘れてください〜」カアアッ


スタスタスタ


ももか「」

ゆり「ももか」

ゆり「しっかり……。ももかっ」

ももか「す、す……っ」

ももか「荒んでるわッ中等部ッッ!!」ドギャァァンッ
438 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/21(火) 01:16:29.84 ID:FchVfSlF0

今日はここまでです
439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/21(火) 01:18:25.70 ID:LQnjTLRDO
440 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/02/21(火) 01:33:08.03 ID:UH/nP7tmo
乙乙
いったいどう勘違いしたんですかネーサン
441 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/21(火) 01:49:51.30 ID:R7Prt9Va0
パン買ってきました→パシリ?
あれっぽっちじゃ足りねえ→カツアゲ!?

ってこと?
442 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/21(火) 08:32:35.40 ID:JXFKQZuko
ここの世界観だと街の外には恐竜とか巨大な虫とかいるんだよな
ブロリーってどうやって食べてんだろ?引き裂いて丸かじりしてるのか、焼いてるのか……
ナッパと一緒に行動してた頃のベジータは生で異星人の腕とかかじってたからけど……
443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/02/21(火) 11:09:39.36 ID:Y2FjKqid0
それは王子の仕事だ
444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/22(水) 01:47:27.10 ID:3gAMHN8do
親父といたときは親父が料理してたんだろうなあ
445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/22(水) 01:56:24.78 ID:p5y9LvXO0
それは奴隷どもの仕事だ
446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/23(木) 01:49:12.89 ID:nVzicB/p0
しかしこのブロリー、一応プリキュアって事は……プリキュアオールスターではかなり浮いてるwww
447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/23(木) 04:22:12.75 ID:TZviF6BDO
>>446
もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな
448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/23(木) 05:15:54.75 ID:BYaAJOEDo
もうブロリー対プリキュアオールスターでいいんじゃないかな
449 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/23(木) 12:11:17.92 ID:TZviF6BDO
ブロリーもプリキュアなんだから
また幼女が泣いちまうじゃねえか
450 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/23(木) 12:25:04.65 ID:PA943c/ao
せめてブロリーが、セーラームーンでいうタイキード仮面ポジションなら……
451 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/23(木) 23:53:01.63 ID:BYaAJOEDo
助けにきたときだけ伝説の超サイヤ人、普段は黒髪なら誰も正体見破れないだろうな
452 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 00:06:15.06 ID:vZs2ftKE0

43話見返したらつぼみとおばあちゃんは同居してることに気づいたけど、
なんかこう、時空間的なあれが崩れて薫子とコッペ様の愛の巣ができたと思ってください
453 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 00:09:27.44 ID:vZs2ftKE0


いつき「うわ〜〜えりかのお弁当かわいい〜〜」

えりか「えへへー。ブロリーの作るついでに作ったの」

いつき「すごーい。時間かかっただろう?」

えりか「うん、実は相当」

えりか「ってそういういつきのもかわいいじゃん」

いつき「そ、そうかな」

えりか「!」

つぼみ「」コソコソ

えりか「つーぼーみ〜〜」

えりか「何隠してんの、見せてよー」

つぼみ「こ、これは……だめですー!」

ジャァァーーンッ
454 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 00:12:48.76 ID:vZs2ftKE0


えりか「うおっ何これ!?」

いつき「何というか……前衛的な……」

つぼみ「あうう……私お料理はあんまりで……」

ブロリー「」パクッ

つぼみ「あ、」

いつき「!」

えりか「食べた!」

ブロリー「」モムモム

つぼみ「ど、どうですか……?」

ブロリー「……!」カッ

つぼみ「!」

ブロリー「……まずい」

つぼみ「」ガーン
455 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 00:15:12.61 ID:vZs2ftKE0


つぼみ「ひどい……」シクシク

えりか「ばかブロリー、落ち込んじゃったじゃん!」

ブロリー「?」

いつき「あんなにストレートに言っちゃダメだよ。つぼみだって一生懸命作ってきてくれたんだから」

えりか「フォロー入れて、ほら」ドンッ

ブロリー「ぬぅっ」

つぼみ「ぐすん……」

ブロリー「あー……おい」

つぼみ「う……?」

ブロリー「その、お前のこれは確かにまずいが……安心しろ」

つぼみ「ブロリーさん……」

ブロリー「どう料理しようが、腹に入れば同じだ」

つぼえりいつ「」ピシャーンッ
456 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 00:19:18.26 ID:vZs2ftKE0


えりか「さいあく!」

いつき「さいってい!」

つぼみ「うわあぁ〜〜〜ん!!」

ブロリー「……なぜだ」ジンジン

えりか「あったりまえよ!」

いつき「今君は……僕たちみんなの努力を無に帰した」

ブロリー「??」モシャモシャ

えりか「って食うんかい」

いつき「残さず食べてくれるのはうれしいんだけどね」

つぼみ「ううっ、どうせ何を食べても同じなら……ブロリーさんなんて……」

つぼみ「ブロリーさんなんて、野良犬のごとく生ごみを食べてればいいんですー!」

えりいつ「!?」

ブロリー「いや、生ゴミよりはうまいぞ」

つぼえりいつ「!!?」

えりか(食べたことあるの……?)

いつき(いや、彼ならあるいは)

457 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 00:23:47.12 ID:vZs2ftKE0


つぼみ「そ、そんなの……!」

つぼみ「何の慰めにもなりません〜〜!!」ウワアアアア

えりか「あーほら、よしよし」

いつき「はいハンカチ」

ブロリー「……?」ポツン

ブロリー「……」

ブロリー「」モグモグ

シプコフポプ「食うんかいっ(です/ですぅ/でしゅ)!」ビシッ

ブロリー「!」

コフレ「何も言ってあげなくていいですか?」

シプレ「つぼみ泣いてるですぅ」

ポプリ「謝ったほうがいいでしゅ」

ブロリー「……というか」
458 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 00:28:14.65 ID:vZs2ftKE0


ブロリー「今回ばかりは本気で何がなんだかわからない……って何だその目は」

シプコフポプ「じとー……」

ポプリ「ブロリーは……あんまり人の気持ちがわからないでしゅ?」

ブロリー「さあ」

コフレ「自分が同じことされてどう思うか、想像してみるです」

シプレ「みるですぅ」

ブロリー「群がるなうっとうしい」

コフレ「いいから想像するです」

ブロリー「……チッ」ホワンホワン
459 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 00:29:07.26 ID:vZs2ftKE0


 『お弁当作るよ!』

 『猫の手にゃう〜〜料理の基本は猫の手』

 『きゃあ☆ ふきこぼれちゃった!』


ブロリー「俺はきゃあとか言わない」

コフレ「いいから!」

シプレ「シプレたちのガイドに沿ってイメージするです!」
460 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 00:31:14.12 ID:vZs2ftKE0


 『なんとかできたよ!』ボロッ

 『いっしょうけんめい作ったお弁当……喜んでくれるかなあ』

 『せ、先輩! 食べてみてください!』

 『美墨さん……』


ブロリー「おい」

シプレ「はい! それでブロリーはこう言われるですぅ!」

 『ありがとう、味はともかくお腹は膨れたよ!』

ポプリ「……どんな気持ちでしゅ?」

ブロリー「……」
461 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 00:32:51.17 ID:vZs2ftKE0


ブロリー「別に」

シプコフ「ええ〜〜!?」

シプレ「もっとちゃんとイメージするですぅ」

コフレ「今度は友達のお兄さんに作っていった設定で……」

ブロリー「もういい。考えてもわからんものはわからん」

シプコフ「ですぅ……」

ポプリ「……ブロリーは自分の気持ちもわからないでしゅ?」

ブロリー「……」

ブロリー「お前たちはおかしいぞ」

シプコフポプ「!」

つぼみ「う?」

えりか「え?」

いつき「何か言ったかい?」
462 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 00:36:07.49 ID:vZs2ftKE0


ブロリー「……食いものひとつで泣いたり怒ったり」

ブロリー「そもそも、どうしてお前たち、いきなり俺を誘ったんだ。どうして俺に飯を作ってくるんだ」

えりいつ「?」

いつき「だって、一人でご飯を食べるのはさびしいだろう?」

えりか「それに誰かのためにお弁当を作るのってわくわくするじゃん」

つぼみ「わ、私は……ブロリーさんに食べてほしくって」グス

つぼみ「食べて、笑顔になってくれたら、そんな嬉しいことはないって、そう思ったんです」

ブロリー「……」ヌウ

ブロリー(さっぱりわからん)
463 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 00:37:22.32 ID:vZs2ftKE0


えりか「ほらほら、いつまでも泣いてないの」

いつき「ブロリーさんも悪気はなかったんだから。だよね?」

ブロリー「ん、ああ」

つぼみ「いいんです……おいしくないのは事実ですから」

えりいつ「……」

つぼみ「明日また、頑張ります!」

えりか「その意気だよつぼみ!」

いつき「うんうん」

つぼみ「明日はブロリーさんがひっくり返るくらいおいしいお弁当を作って……来るのは難しいかもしれませんけど、頑張ります!」

えりか「いやそこは断言しなよ……」

いつき「ふふふ」

いつき「何はともあれ、次に期待だね」

えりか「うん、期待期待」

えりか「ほらブロリーも」

ブロリー「……期待?」

つぼみ「はい! 頑張ります!」
464 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 00:40:31.75 ID:vZs2ftKE0


ブロリー「……?」

ポプリ「心を知るのは難ちいでしゅ?」

ブロリー「心……」

ポプリ「ポプリも生まれたばかりの頃はわからなかったでしゅ」

ポプリ「でもこころの大樹のそばで暮らして、いちゅきたちと出会ってから少しずつわかってきてるでしゅ」

ポプリ「だからブロリーもすぐわかるようになるでしゅ!」

ポプリ「心配ないでしゅ〜」

コフレ「そうです、心配ないです」

シプレ「ないですぅ」

ブロリー「……うっとうしい」シッシ
465 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 00:42:32.52 ID:vZs2ftKE0




いつき「うわ〜〜えりかのお弁当、今日もすっごくかわいい〜〜」

えりか「えへへー。ありがと」

えりか「いつきのもかわいいよ。これライオン?」

いつき「うん。昨日はくまさんだったから」

つぼみ「」ゴゴゴゴゴ

えりいつ「」ハッ

えりか「つ、つぼみ……」

いつき「違う……いつものつぼみとは明らかに……」

つぼみ「ブロリーさん!」

ブロリー「!」

つぼみ「ど、どうぞ! 今日のお弁当です!」バァァンッ

いつき「おおぉ!? こ、これは!」

えりか「すごいよつぼみ!」

えりいつ「おかずがひとつも焦げてない!」

ブロリー(マズい……)モムモム
466 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 00:44:25.45 ID:vZs2ftKE0


ムッシャァァァ

えりか「うーん、案の定9人前でも足りないか」

いつき「3人分作るの大変だったのになー」

つぼみ「宇宙人さんの胃袋というか、基礎代謝は私たちと違うんでしょうか……ウラヤマシイッ」

いつき「プリキュアってすごいねー……」

つぼえり「?」

いつき「僕たちみたいなただの女の子どころか、宇宙人だってなれちゃうんだから」

コフレ「ただし、資格を持った者だけです」

シプレ「ですぅ」
467 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 00:46:09.05 ID:vZs2ftKE0


ポプリ「三人のプリキュアが集まったでしゅし、こころの大樹の復活も近いかもしれないでしゅね」

えりか「誰かさんが邪魔しなきゃ、もっとはかどったかもだけどねー」

ブロリー「ん?」

つぼみ「そんなことありません」

つぼみ「えりかもブロリーさんに鍛えられた面はあると思いますよ」

つぼみ「その証拠に、並のデザトリアンなら一発で倒しちゃうじゃないですか」

えりか「う……そうかも」

えりか(そういやあたしがプリキュアになったきっかけもブロリーだったっけ)
468 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 00:46:55.47 ID:vZs2ftKE0


いつき「三人のプリキュアか……」

いつき「僕がキュアサンシャイン」

いつき「で、えりかがキュアマリン」

えりか「うす!」

いつき「つぼみはキュアフラワーのお孫さん」

つぼみ「はい?」

いつき「それから……」

ブロリー「……」

いつき「……?」
469 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 00:50:54.92 ID:vZs2ftKE0


えりか「あ、そういえばブロリーのプリキュアネーム、決めてなかったね」

つぼみ「はっ!」

ブロリー「そんなものいら」

つぼみ「なんてことでしょう! こんな大切なことを忘れてたなんて……!」

えりか「じゃあいっそ今決めちゃう?」

つぼみ「はい!」

ブロリー「おい」

いつき「キュアマリンにキュアサンシャインときてるから……」

えりか「うん、やっぱ自然に関係したものがいいよね」

いつき「僕が太陽だからキュアムーンとか?」

えりか「いやーブロリーは月って感じじゃないでしょ」

いつき「確かに。もっとアグレッシブな……キュアファイヤー?」

ブロリー「……」

つぼみ「あ!」

ブロリー「!」
470 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 00:52:46.48 ID:vZs2ftKE0


つぼみ「そういえば、今のプリキュアには、お花に関連する名前の人がいませんよね」

えりか「おお言われてみれば」

いつき「確かに。花のパワーで戦ってるのに海と太陽だけっていうのはなぁ……」

えりか「つぼみのおばあちゃんが現役ならよかったのにね」

つぼみ「お花……お花……ブロリーさん……お花……」

つぼみ「こういうのどうでしょう」ハッ

つぼみ「大地に咲く一輪の花! キュアブロッサム!」シャーン

えりいつ「おぉ〜〜」

471 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 00:53:42.36 ID:vZs2ftKE0


いつき「とてもかわいいと思うよ」

えりか「うんうん、ブロとブロがかけてあるところが特に」

つぼみ「えへへ……」

ブロリー「俺に……やれと……あのポーズを」

いつき「いいね! やってみてよ!」

えりか「つぼみが考えてくれたんだからきっと似合うよー」

つぼみ「わ、私も見てみたいです!」

ブロリー「……!」

ポプリ「やぶへびでしゅ」
472 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 00:55:14.47 ID:vZs2ftKE0


えりか「海風に揺れる一輪の花! キュアマリン!」

いつき「日の光浴びる一輪の花! キュアサンシャイン!」

ブロリー「大地…………あ゛ー……」

つぼみ「大地に咲く」コソッ

ブロリー「……」

ブロリー(やってられるか)

えりか「」ジー

いつき「」ジー

つぼみ「大地に咲く、一輪の花ー、ですよ」ヒソヒソ

ブロリー「……ぐっ」
473 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 00:56:49.19 ID:vZs2ftKE0


ブロリー「だっ……」

つぼえりいつ「おぉっ?」

ブロリー「だっ……」

ブロリー「大地に咲く一輪の花ァ! キュアブロッサァァムッ!!」デデーン

つぼえりいつ「おぉーー」パチパチパチ

ブロリー「〜〜ぐぎっ……!」

 ――ブロリー(推定37歳)。初めて恥という心を知った瞬間であった。









えりか「じゃ、次は変身衣装だね」

ブロリー「へあっ!?」
474 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 00:58:41.87 ID:vZs2ftKE0


つぼみ「そういえばブロリーさんの変身は髪と目の色が変わるだけですね」ハッ

いつき「あれ。大猿になるんじゃないの?」

つぼみ「いくつか種類がありまして」

えりか「見せたげて、ブロリー」

ブロリー「え゛ぇー……」

475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/26(日) 01:02:36.32 ID:HdeqXzVDO
なんだろうブロリーが宗介に見えてきた
476 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 01:02:59.77 ID:vZs2ftKE0


えりか「これが普通の状態」

ブロリー「……」

えりか「これが変身その1」

ブロリー「」ドンッ

いつき「おお!」

えりか「で、変身その2」

ブロリー「」テッテッテーン

いつき「おおおっ!? こ、これは……」

つぼみ「相変わらずの迫力ですね」

えりか「あぁー! っていうか服がー!」

コフレ「びりびりですー」

えりか「破れちゃうの忘れてた……」オオウ
477 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 01:08:11.13 ID:vZs2ftKE0


ブロリー「くっ……くふっ、くっくっく」

ブロリー「はっーはっはっはっ!! えりかぁぁぁ! 俺はもうウンザリだぞぉーッ!!」

えりか「いや全然そう見えない」

えりか「こうなるとめちゃくちゃテンションが上がるの」

いつき「まるで別人だね」

つぼみ「ちょっと怖い印象があるんですが……」

えりか「なーに言ってんの、だいじょうぶぇー」プラーン

いつき「頭掴まれてるよー!」

つぼみ「ブロリーさんブレイクブレイク!」


つぼみ「あー」プラーン

いつき「えぇー!?」ガビーン

ブロリー「ぬはははははは!!!」
478 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 01:10:32.71 ID:vZs2ftKE0


えりか「ごめん……言い忘れてたけど、こうなったブロリーって気が済むまで戦わないと元に戻んないんだった」

いつき「むしろなんで変身させたんだい!」

えりか「ごめん忘れてた」

いつき「ああもう……って振り回しちゃダメ! もげる! えりかとつぼみがもげちゃう!」

ブロリー「あーはっはっははははははは!!!」

えりか「ひょえぇえ〜〜!?」

つぼみ「そ、そういえばぁ〜、以前、お花を見せて落ち着いたことがぁぁあ〜〜」

いつき「お花……!」

いつき「ポプリ!」

ポプリ「はいでしゅ!」

ポプリ「プリキュアの種、行くでしゅー!」

いつき「プリキュア・オープンマイハート!」カシャァン


サンシャイン「日の光浴びる一輪の花! キュアサンシャイン!」キュァァン
479 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 01:13:31.68 ID:vZs2ftKE0


サンシャイン「サンフラワー・イージス!」ポワンッ

ブロリー「!」

コフレ「サンフラワー・イージスは大きなひまわりの形」コソッ

シプレ「これでブロリーも落ち着くかもですぅ」コソッ

サンシャイン(ちゃっかり避難してる……)

ブロリー「……」ニヤッ

サンシャイン「!」

ブロリー「なーはははははーーッッ!!」


ドゴゴゴゴォッ


サンシャイン「うわあーー!?」

ポプリ「なんででしゅ〜〜!?」

コフレ「シールドだから破壊したい欲求をくすぐっちゃったですね」
480 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 01:15:01.31 ID:vZs2ftKE0


サンシャイン「ならっ……集まれ、花のパワー!」

サンシャイン「シャイニータンバリン!」シャンッ

サンシャイン「花よ舞い踊れ! プリキュア・ゴールドフォルテバァァースト!」


バシュンバシュン


ブロリー「!」

コフレ「たくさんのひまわりが」

シプレ「ブロリーを包み込んだですぅ」

えりか「ってあたしたちも〜〜!?」

つぼみ「え、え?」

サンシャイン「はあぁぁあーー!」

つぼえリー「/////」ホワワワーン
481 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 01:15:57.06 ID:vZs2ftKE0


フワフワ…ストン


つぼみ「ほわほわです〜……」

えりか「くせになるかも……」

ブロリー「」ポワーン

シプコフ「……」ハッ

シプレ「今日の豆知識ですぅ」

コフレ「花のパワーには癒しの効果があるです」
482 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 01:21:29.78 ID:vZs2ftKE0


ポプリ「そもそもプリキュアのパワーは何かを壊すのではなく、浄化するためにあるのでしゅ」

つぼみ「ほほ〜」

いつき「だからブロリーさんはフォルテバーストで心が落ち着いて、元に戻ったんだね」

えりか「あたしってばいつも殴って解決してたけど、それじゃダメってことか」

えりか「そんな大事なこと、なーんで教えてくれなかったのよう、あんたたち」

シプコフ「ぎくっ」

シプレ「それはなんというか……」

コフレ「機会を逃していたというか……」

えりか「あー! もしかしてデザトリアン倒せてるしいっか、って思ってたの?」

シプコフ「ぎっくぅっ」

えりか「もう、あんたたちはー」

えりか「ポプリのほうがよっぽどしっかりしてるじゃん」

シプコフ「」ガーン
483 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 01:22:13.27 ID:vZs2ftKE0


いつき「でも本当に物知りだね、ポプリ」

ポプリ「はい! いつかプリキュアと一緒に戦うために、たくさんお勉強しまちた!」

つぼみ「ポプリは偉い子ですねー」

シプレ「くっ……」

コフレ「これも若さですかぁ……」

えりか「ってわけでブロリー……あれ」

ブロリー「」ポワポワ

えりか「おーい」

ブロリー「」ハッ

ブロリー「悪い夢を見ていたようだ」

えりか「どっちかっていうといい夢じゃない?」
484 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 01:24:12.35 ID:vZs2ftKE0


えりか「それでね、プリキュアなら破壊するだけの力じゃダメなんだって」

ブロリー「なんでだ?」

えりか「プリキュアの戦いはそんなんじゃないんだって」

ブロリー「ふーん?」

えりか「えーっと、それで何の話してたっけ?」

いつき「プリキュアだろう?」

つぼみ「そうです! ブロリーさんの変身衣装を考えようって話でした」

ブロリー「!!」












いつき「マリンの服はこんな感じでしょー」

えりか「サンシャインはこうでー」

つぼみ「ならバランスから言って、ブロリーさんのイメージカラーは赤かピンクですね」

ブロリー「……」

ブロリー(今日の豆知識……)

ブロリー(女子はなかなか煙に巻けない……)
485 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 01:27:03.67 ID:vZs2ftKE0


シプレ「プリキュアの衣装は、プリキュア自身の願いで決まるですぅ」

コフレ「えりかはかわいいお洋服が好きだからかわいい戦闘服が出てきたですし」

ポプリ「いちゅきは女の子らしい格好がしゅきでしゅから、髪が伸びてかわいくなったでしゅ」

いつき「なるほど」

いつき「そうなるとブロリーさんも願いに沿った服になるのか」

えりか「ブロリーの願いって何?」

ブロリー「……さあ?」

えりか「んじゃあ、今のうちにイメージ固めておこうよ」

いつき「固める?」

つぼみ「って?」

えりか「じゃーん! おしゃれノート!」シンショウヒンッ

えりか「これで変身衣装のデザインを考えてみよう」

いつき「おぉ〜!」

つぼみ「さすがファッション部部長!」
486 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/02/26(日) 01:29:37.33 ID:sX4E5HO+o
緑のイメージしかない
487 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 01:34:06.67 ID:vZs2ftKE0


えりか「ここをこうしてー……こんなのどうだろ」

いつき「わぁ〜〜かわいい〜〜」

つぼみ「かわいくってかっこいいです〜」キャッキャ

ブロリー「……?」ウロウロ

いつき「ここにリボンをつけたらもっとかわいくなると思うんだけど」

つぼみ「でも全体のバランスが崩れちゃいません?」

えりか「だったらもういっそトップスはとっぱらっちゃってさ」

つぼみ「そ、それはちょっと、刺激的すぎますー」

いつき「でもかわいい〜〜」キャッキャ

ブロリー「……」ウロウロ


えりか「あーもう! ウロウロじゃま!」

いつき「集中できない!」

つぼみ「ブロリーさんはちょっとあっち行っててください!」

ブロリー「!?」
488 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/26(日) 01:36:10.50 ID:HVz13E5qo
ひでぇwwwwwwwwww
489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/02/26(日) 01:38:51.19 ID:kARiH5AAO
デデーン脳内再生余裕でした
490 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/26(日) 01:38:56.94 ID:HdeqXzVDO
スーパーサイヤ人3に目覚めてもいいレベル
491 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 01:40:19.65 ID:vZs2ftKE0


いつき「だったらビキニ仕様とか」

えりか「いやいやそれはちょっと」

いつき「かわいいのに……」

ブロリー(わからん……)スゴスゴ


ポンッ

ブロリー「!」

コフレ「……女の子っていうのは、そういうものです」

ブロリー「……」

コフレ「まあ飲むですよ」スッ

シプレ「ちゅーちゅー」

ポプリ「ちゅうちゅう」

ブロリー「……」

ブロリー「」バキャーンッ

コフレ「僕のキュアフルミックスがー!」

コフレ「うう……あんまりです……」
492 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 01:44:51.81 ID:vZs2ftKE0


ももか「また屋上にたまってるわ……」

ももか「光や爆発が見えた気がするけど、いったい何してるのかしら」ハラハラ

ゆり「……爆竹とか」

ももか「そんな、うちのえりかに限ってっ……まあ使いかねないけど」

ももか「うぅ〜〜下からじゃよく見えない」

ももか「もう一度忍び込んでみようかしら、ねえゆり?」

ゆり「それは……っ!?」ゾワッ

ももか「ゆり? どうかした?」

ゆり「いいえ……」

ゆり「私、ちょっと行ってくる」

ももか「屋上に?」

ゆり「職員室よ。先生に用があるの」

ももか「なーんだ」

ゆり(今の感じは、まさか……)
493 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 01:48:45.00 ID:vZs2ftKE0


ブロリー「」ピクッ

ダーク「ここにいたか、キュアブロリー……」

シプレ「ああ!」

コフレ「あいつは……」

ポプリ「でしゅ?」

ブロリー「……!」

シプコフ「ダークプリキュア!」
494 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 01:49:10.49 ID:vZs2ftKE0


ダーク「あの時の借り……返してもらぅおッ」

ブロリー「」テッテーン

ブロリー「カカダークゥゥーーーッ!!」

ダーク「こ、こっちに来るなぁーー!」

ダーク「闇の力よ集え、ダークタクト!」

ダーク「プリキュア・ダークフォルテウェーブ!」

ブロリー「ぬぅぅんッ!」イレイザーキャノンッ


ドゴンッ


ダーク「! お、おされっ……!」


ギュアアアアア…




えりか「……ん?」
495 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 01:49:50.82 ID:vZs2ftKE0


えりか「おしゃれが何だって、ブロリー?」ヒョコ

ブロリー「クズがぁ……」

えりか「あっそ」

えりか「ん?」

えりか(なんで変身してんの?)
496 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 01:51:30.93 ID:vZs2ftKE0


ダーク「ぐっ……!」

ブロリー「!」

シプレ「い、生きてるですぅ……!」

ダーク「や、やってくれたな……さ、さすがの私も今のは死ぬかと思った……」

ダーク「もう手加減は抜きだ! 覚悟しろ!」

ダーク「プリキュア・ダークパワーフォルテッシモォォ!!」ドギュンッ

ブロリー「」スローイングブラスター

ダーク「」

497 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 01:52:13.65 ID:vZs2ftKE0


えりか「ブロリー! 今っ……」

えりか「ってあれ」

ブロリー「」スッキリー

いつき「変身してないじゃないか」

えりか「あれー? おっかしいなー」

つぼみ「それより見てください、衣装のデザインができたんですよ」

ブロリー「ん?」


ダーク「うぐぅ……」

ダーク「お、おのれ……次こそは……」シュンッ

ゆり「……」

ゆり(今のは……)
498 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 01:53:17.63 ID:vZs2ftKE0


ブロリー「……」

えりか「どお? どお!?」

いつき「このフリルのところとか可愛いよねー?」

つぼみ「上着とマント、どっちにするかまだ決まってないんですけど、中はこんな感じです」

えりか「ねえ、どお!?」

ブロリー「……ノーコメント」

つぼみ「カラーリングはブロリーさんの意見を聞こうってことになりまして」

えりか「何色がいい? 好きな色ってある?」

いつき「僕は断然ピンクを推すよ」

ブロリー「何でもいい」

えりか「ぶー」
499 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 01:54:29.37 ID:vZs2ftKE0


いつき「……あんまり乗り気じゃないのかな」ヒソ

つぼみ「それならそう言うと思いますけど」

つぼみ「ブロリーさんの性格上」

いつき「そうかな。案外、えりかに気を使ってるのかもよ?」

つぼみ「えー?」

えりか「そうだ! 放課後、これの生地とか買いに行こうよ!」

つぼみ「おぉー!」

いつき「いいね。本人が一緒ならイメージしやすいだろうし」

えりか「行こっ、ね!」

ブロリー「……勝手にしろ」

えりか「じゃあ今日の放課後、みんなで街に繰り出すよー! 決定!」

つぼいつ「おー!」
500 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 01:55:08.47 ID:vZs2ftKE0



ビーデル「ここね」ザッ

ビーデル「金色の戦士が現れたっていう町は」

ビーデル「最後に目撃されたのは街のデパートらしいわ」

ビーデル「行くわよ、悟飯君」

悟飯「は、はい!」

悟飯(何で僕まで……)
501 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/02/26(日) 01:57:31.03 ID:vZs2ftKE0

>>446
ブラホワ「プリキュア・マーブルスクリュー!」

ブラホワ「マックスーー!!」

シュウウウ…

ブラック「あ……あ……」

ブロリー「何なんだァ今のは」

メポ「あ、あくまたんメポ……」

みたいなオールスター書こうと思ってたのは秘密だ
今日はここまで
502 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/26(日) 02:02:59.72 ID:HVz13E5qo
503 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/26(日) 06:23:11.10 ID:icr1Uv83o
ブロリーリアルすぎる年齢だろww
あとダークさんはいい加減学習するべきww
504 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/26(日) 13:39:53.90 ID:69Hskym80
時空間が崩壊するのはDBじゃよくあることだから仕方無いな
505 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/26(日) 14:56:49.00 ID:a/IH5yMMo
全身ピンクのマッチョ(37才)

すごく……不気味です
506 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/02/27(月) 22:19:13.49 ID:kQKI0kDro
プリティベルも真っ青だよww
507 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/02/28(火) 00:12:30.01 ID:siJfmQcWo
37歳でも見た目は20代前半だよ!
508 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/02/29(水) 09:31:58.64 ID:YZWZa3Avo
これ読んだあとDX2を見るとマリンの「強い...!!」に違和感を感じるww
509 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 00:03:12.65 ID:haq8VTWX0


ビーデル「希望ヶ花か……」

ビーデル「見たところ、大したことなさそうな町ね」

ビーデル「商店街は今時にしちゃ活気があるし、ファンシーショップや花屋なんかも充実した品ぞろえだけど……」

店員「いらっしゃいませー」

ビーデル「これおいくら?」

悟飯「あのー、ビーデルさん」

悟飯「金色の戦士を探しに来たんじゃ……」

ビーデル「だからこうやって一軒一軒聞き込みしてるんじゃない」

悟飯「な、なるほど」
510 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 00:05:20.06 ID:haq8VTWX0


ビーデル「え、やだ安い! サタンシティで買ったらこの倍はするわよ」

店員「うちは年頃の女の子でもお求めやすく価格設定してますから」

店員「そちらの彼氏さんにはこんな服はどうです?」

悟飯「えっ? 彼氏って……僕?」

悟飯「はははっ! やだな〜僕がビーデルさんの恋人なんてありえませんよ、ね?」

ビーデル「ええ。ただの荷物持ちだからお構いなく」

悟飯「うっ」

悟飯(まあそうなんだろうけど……それはそれで傷つくな)

ビーデル「……」フン

ビーデル「次の店行くわよ、悟飯君」

悟飯「あ、ま、待って!」

悟飯「っていうかこれ、買わないの?」

ビーデル「〜〜っうるさいわね! そんなの私の勝手でしょ! いいから早く来なさいってば!」

悟飯「は、はい!!」
511 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 00:06:44.68 ID:haq8VTWX0


店員「……うふふ」

ブロリー「おい」

店員「きゃ!」

店員「ってあら、ブロリーさん」

店員「もー。『おい』じゃなくてさくらって呼んでって言ってるじゃない」

店員「えりかは名前で呼ぶのにね」

ブロリー「あいつがそう言えと言ったからだ」

ブロリー「で、さくら。頼まれた分は終わったぞ」

店員「うふふ。ありがとう」

店員「今日の分はこれだけだから、休憩してていいわよ」

店員「……って、あら。もう学校終わってるんじゃない?」

店員「今日はえりかたちとお買い物に行くんじゃなかった?」

ブロリー「! いってきます」

店員「いってらっしゃーい」
512 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 00:08:30.16 ID:haq8VTWX0


  ――砂漠の使途・アジト


サソリーナ「〜〜……むぐぐ」

コブラージャ「……ふぅむ」

サソリーナ「これよぉん!」バッ

コブラージャ「ちょ、それは僕が取ろうと」

サソリーナ「こんなもん、早い者勝ちに決まってるでしょん」

サソリーナ「ん、私3番」

コブラージャ「7番だ……不吉な」

サソリーナ「たんたーたたたたたんたぁん」

コブラージャ「BGMはいいから、あみだなんてとっとと終わらせてくれ」

サソリーナ「はいはい」

サソリーナ「ってキャー! 私セーフ!」
513 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 00:09:53.99 ID:haq8VTWX0


コブラージャ「僕は……」

コブラージャ「……ドクロマーク、ってことは」

サソリーナ「いってらっしゃぁーい」

コブラージャ「チッ、性格まで美しくないんだな、君は」

サソリーナ「『まで』ってどういう意味よぉん」

コブラージャ「解釈はご勝手に?」

サソリーナ「あんたねぇん!」


バァンッッ!!
514 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 00:11:04.93 ID:haq8VTWX0


サソリーナ「!」

コブラージャ「これはこれは……」

ダーク「……」

コブラージャ「珍しいですね。あなたがこんなところまで来るなんて」

ダーク「幹部室がひとつ空いていたな」

ダーク「しばらく借りる」スタスタ

コブラージャ「そりゃあ構いませんが、なぜ」

サソリーナ「失態続きで降格でもされたのかしらぁん?」

ダーク「」キッ

コブラージャ「!」

サソリーナ「な、なによぉん」

ダーク「…………ふんっ」バタァンッ
515 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 00:11:53.50 ID:haq8VTWX0


サソリーナ「……やな感じ」

コブラージャ「よせ。聞こえるぞ」

サソリーナ「構わないわよぉん。サバーク博士のお気に入りだからってエラそうにしちゃって」

サソリーナ「私は前々から気に入らなかったのよねぇん」

コブラージャ「……ま。その気持ちは分からなくもないけどね」

コブラージャ「しかし、ダークプリキュアも何を考えているのか」

コブラージャ「あの部屋には悪趣味なトレーニング道具しかないぞ」
516 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 00:12:34.37 ID:haq8VTWX0


スナッキー「……キキィ?」

ダーク「今日からこの部屋はわたくしが使う」

ダーク「準備をしろ」

スナッキーS「キキィー!」ビシッ

ダーク(待っていろ……キュアブロリー、そしてキュアムーンライト)

ダーク(次に会う時までには圧倒的な差をつけてやる……!)
517 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 00:14:35.10 ID:haq8VTWX0


  ――手芸屋


いつき「うわあ〜〜!」

いつき「かわいい色でいっぱいだ〜〜!」

つぼみ「いつ来ても圧倒されます」

えりか「コットン〜、ウールと、シルクに、ベルベット!」


ガンッ


つぼえりいつ「!」

ブロリー「……」ジンジン

いつき「……ぷっ」

つぼみ「だ、大丈夫ですか!?」

えりか「気をつけなよー。ブロリーはドアより背ぇ高いんだから」

ブロリー「ぬ……」
518 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 00:18:16.51 ID:haq8VTWX0


えりか「ブロリー、こっち立って」

ブロリー「ああ」

えりか「まずはベースを決めなくちゃね」

つぼみ「この色どうでしょう?」バッ

えりか「うーん、なんか違うかも」

いつき「じゃあこれは?」

えりか「おぉいいじゃん!」

いつき「やっぱりピンクだよね〜」

つぼみ「かわいい服になりそうですね」キャッキャ

ブロリー「……」

ブロリー(正気かッ……!!)
519 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 00:19:36.83 ID:haq8VTWX0


ビーデル「ふーん……」

ビーデル「手芸屋なんて初めて入ったけど、結構面白そうじゃない」

悟飯「ビーデルさんもこういうの興味あったんだね」

ビーデル「なにそれ。私がお裁縫に興味持っちゃいけない?」

悟飯「い、いや、そういうわけじゃなくって」

悟飯「ビーデルさんって家事とか全然関心なさそうだったから」

ビーデル「確かに家のことは全部使用人がやってくれるけど」

ビーデル「私だって女の子らしい趣味のひとつくらい……」

悟飯「でもなんか懐かしいなー」

ビーデル「……」

ビーデル「来たことあるの?」
520 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 00:21:07.61 ID:haq8VTWX0


悟飯「うん。僕のも悟天のも服は母さんが縫ってくれてたから、よく荷物持ちに駆り出されてたんだ」

ビーデル「ふーん。じゃあその服もあなたのお母さんが作ったものなんだ」

悟飯「? はい」

ビーデル「ふーん」バッ

悟飯「……? あ、あの、ビーデルさ」

ビーデル「動かないで。似合う色見てるんだから」

悟飯「はあ……」

悟飯「あ! もしかして僕に服作ってくれるの?」

ビーデル「だからさっきからそういう話してるじゃない!」

悟飯「は、はい!」

ビーデル「深い意味はないのよ。空の飛び方を教えてもらったお礼もしたいし。悟天君にもついでに作ってあげようかと思ってるし」

悟飯「……あのービーデルさん」

悟飯「俯いたままじゃ僕のほう見えないと思うんだけど」

ビーデル「〜〜!」カァ〜ッ

ビーデル「うるさいわね! いちいち口出ししないでよ!!」

悟飯「す、すいませんっ……!」
521 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 00:25:09.66 ID:haq8VTWX0


えりか「これに合わせるんだったらこの色?」

いつき「でもベースをこっちにしてもよくないかな」

ブロリー「……」



ビーデル「これ……はちょっと無難すぎるかな」

ビーデル「これはー……悟飯君には派手すぎるし」

悟飯(ビーデルさんって……)カチコチ



ビーデル「う〜〜ん」

えりか「むむむ……」

ビーデル「あっ」

えりか「おっ!」


パシッ


えりか「!」

ビーデル「……あ」
522 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 00:26:12.38 ID:haq8VTWX0


ビーデル「ごめんなさい。どうぞ」

えりか「い、いえいえ、お姉さんどうぞ」

ビーデル「あなたのほうが触れるのが早かったもの。こういうのは早い者勝ちよ」

ビーデル「遠慮しないで、どうぞ」

えりか「あ……ありがとうございます! じゃ、遠慮なく!」



悟飯「優しいね、ビーデルさん」

ビーデル「そっ……!」

悟飯(あの子も一人じゃないみたいだな。友達と来てるのか……)チラッ

ビーデル「そ、そんなの当り前じゃない! あたしはサタンシティの正義の味方なんだから!」バフッ

悟飯「うわちょっ、押し付けないで、前が見えないって!」
523 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 00:26:59.23 ID:haq8VTWX0


えりか「おっまたせー」

いつき「あの人知り合い?」

えりか「んーん、親切な人」

つぼみ「カップルさんでしょうか」

ブロリー「どれだ?」

えりか「ブロリーちょっと鏡のほう見て」クルッ

ブロリー「む……」
524 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 00:31:12.92 ID:haq8VTWX0


えりか「これにー、これでー、こんな感じでどうだろ」

いつき「とても……かわいいと思います」

つぼみ「フリルを持ってきました!」

つぼみ「ブロリーさんは体が大きいからたっぷり使わないと目立たないかもしれませんね」

いつき「思いっきりエレガントにしたほうが迫力出ると思うよ」

えりか「そうだねー。でもあたしたちと並んでも浮かないようにしなくちゃ」

つぼみ「リボンを持ってきました!」

ブロリー「おい、これは戦闘服なんだな。本当にそうだな?」
525 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 00:33:38.27 ID:haq8VTWX0


ビーデル「もう出るわよ、ほら!」グイグイ

悟飯「えっちょ、何も買わないの?」



えりか「いやー買った買った」

いつき「こんなに買い物したの久しぶりだなー」

つぼみ「素敵なお洋服ができそうですね」

ブロリー「……」
526 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 00:34:22.50 ID:haq8VTWX0


えりか「うお! おいしそー……」ジー

いつき「パフェパーラー? へー、こんなところに」

つぼみ「無駄遣いはいけませんよ、えりか」

えりか「つぼみぃ……」

つぼみ「だめです。こんな時間に食べちゃ夕ご飯が入らなくなります」

えりか「ぶー。ママみたいなこと言って」

いつき「僕も買い食いはお勧めしないな」

えりか「いつきまでー」

つぼみ「ほらほら、行きますよ」

えりか「やーだー!」

つぼみ「ブロリーさん、すみませんがえりか連れてきてください」

ブロリー「ああ」ヒョイ

えりか「うあーん! 裏切り者ー!」ジタバタ
527 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 00:36:17.32 ID:haq8VTWX0


  ――パーラー店内


悟飯「……」

ビーデル「……何?」

悟飯「い、いや、ビーデルさんもパフェとか好きなんだなーと」

ビーデル「」キッ

悟飯「いっ?」

悟飯(な、なんかマズイこと言っちゃったかな……)

悟飯「ビーデルさん何にする? よかったらおごるけど……」

ビーデル「結構よ」

悟飯「……はい」

悟飯(何だろう……この空気……)
528 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 00:39:25.47 ID:haq8VTWX0


いつき「ふわぁ……!」

いつき「あの服……かわいい〜〜……!」

つぼみ「」クス

いつき「はっ!」

つぼみ「ちょっと寄っていきましょうか」

いつき「え……いいのかい?」

つぼみ「もちろん!」

えりか「ぶー」

えりか「ちょっとブロリーどう思う? この差」

ブロリー「……降りてほしいと思う」

えりか「いいじゃん、重いわけでもあるまいにー」

ブロリー「まあ確かに……ん? いや微妙に重くなっ」

えりか「」ペシンッ

ブロリー「む」

いつき「肩車してる」

つぼみ「相変わらず仲がいいですね」
529 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 00:40:45.00 ID:haq8VTWX0


つぼみ「さ、入りましょう」

いつき「僕、こんなにかわいいお店に来るの初めてだよ……!」キラキラ


ゴンッッ


つぼいつ「!」

えりか「いっっ……たぁ〜〜!」ジンジン

いつき「ぷふっ」

つぼみ「気を付けてくださいよ、えりか」

つぼみ「ドアより背が高いんですから」

えりか「うぐぐ……」

ブロリー「降ろすか?」

えりか「かまわぬぅ!」
530 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 00:42:43.82 ID:haq8VTWX0


悟飯「ビーデルさん!」

悟飯「ビーデルさん待ってって!」

ビーデル「」ズンズンズン

悟飯「何でそんなに怒ってるんだい?」

ビーデル「怒ってないわよ!」

悟飯「ならいいんだけど……」

悟飯「あ、次ここに聞き込み行く?」

ビーデル「ええ。そうね」ギロッ

悟飯「うっ」

悟飯(やっぱり怒ってる……)
531 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 00:43:30.81 ID:haq8VTWX0


いつき「わぁ〜〜……」

いつき「あ、この服かわいい! あ、これも! これも、これもこれも、ひゃ〜!」

つぼみ「まあまあ」

えりか「服は逃げないんだから落ち着いて選びなよ」

いつき「そうだね」ハッ

つぼみ「いつき、本当に我慢するのやめたんですね」

えりか「反動で変なファッションに走らなきゃいいけど……」

えりか「お?」

えりか「ブロリー、あれとかブロリーに似合うんじゃない?」

ブロリー「そうか?」
532 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 00:45:12.30 ID:haq8VTWX0


つぼみ「いつきはその服がいいんですか?」

いつき「へ、変かな?」

つぼみ「ふぅむ……」ジー

つぼみ「いいえ! とってもお似合いだと思います!」

いつき「そ、そう?」

えりか「試着してみれば?」

いつき「えっ?」

つぼみ「いいですね。ささ、こちらに」

いつき「えっ、えっ、わっ」

えりか「……何ボーっとしてるの」

ブロリー「え」

えりか「ブロリーも行くんだよ、ほらほら」グイグイ

ブロリー「ちょ……」

えりか「ごゆっくりー」シャッ


カランカラン
イラッシャイマセー


ビーデル「」ムスッ

悟飯「あー……」

悟飯「あのーすいません。金色の戦士について調べてるんですけど……」

つぼみ「……!」
533 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 00:51:10.23 ID:haq8VTWX0


つぼみ「えりか、えりか」

えりか「ん?」

悟飯「ふんふん、じゃあプリキュアっていうのと戦っていたんですね。その他は…………はあ、ない」

つぼみ「えりかたちのこと探ってるみたいです」

えりか「見ない顔ね。別の町から来たのかな」ムムム

つぼみ「でもどこかで会ったような……」

つぼみ「どうしましょう、えりか」

えりか「つぼみは心配し過ぎ。いくらなんでもすぐそばに本人がいるなんて思わないって」

えりか「心配いらないっしょ」

つぼみ「そう、ですね」
534 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 00:53:39.62 ID:haq8VTWX0


悟飯「ビーデルさん、残念ですけどここは……ってあれ」

悟飯「また服見てるのかな」



つぼみ「いつき、どうですか?」

いつき「う、うん……」

いつき「どうかな……?」スッ

つぼえり「おぉーー!」

つぼみ「すごくかわいいです、いつき!」

いつき「本当?」

えりか「おーいそっちはどうー?」

ブロリー「ん゛ん゛ん゛……」

ブロリー「はいらぬぅ……」

えりか「マジで」

えりか「すいませーん、これのもうワンサイズ上のってありますかー?」

ブロリー「おい、そっちは俺の服だ」

悟飯「」ピクッ

悟飯(今……聞き覚えのある声が聞こえたような……)キョロ
535 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 00:58:42.07 ID:haq8VTWX0


悟飯「……気のせいか」

ビーデル「何が?」

悟飯「!」ドキィッ

悟飯「ビ、ビ、ビーデルさん、いつからそこに……!」

ビーデル「さっきからだけど」

ビーデル「それよりこれ、どう?」

悟飯「えっ? は、どう、って……?」

ビーデル「似合う?」

悟飯「あ、うん。いいんじゃないかな。すごく似合ってるよ」

ビーデル「じゃあこっちは?」

悟飯「うん、いいよ。すごく似合ってる」

ビーデル「じゃ、これ」

悟飯「すごく似合ってるんじゃないかなー。いいと思うよ」

ビーデル「これ」

悟飯「似合う似合う、すごく。いいんじゃないかな」

ビーデル「……この色とこの色で迷ってるんだけど」

悟飯「どっちも似合うよ、すごくいいと思うけど」

ビーデル「これに合う帽子が欲しくって」

悟飯「ビーデルさんなら何でも似合うと思うけど……」

ビーデル「……〜〜!!」プルプルプル

悟飯「ビーデルさん?」
536 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 00:59:36.45 ID:haq8VTWX0


ビーデル「」ギンッ

悟飯「えっ」

ビーデル「」プイッ

悟飯「ビーデルさん? 僕何か……」

ビーデル「ちょっと店員、これ全部買うわ。あとそこの帽子も全部」

悟飯「え!?」

ビーデル「私の買い物じゃない。何か文句ある?」キッ

悟飯「い、いえ……」

悟飯(やっぱりわからない……ビーデルさんって……)
537 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 01:02:41.47 ID:haq8VTWX0


つぼみ「あ、ほら!」

つぼみ「やっぱりさっきのカップルさんですよ」

いつき「ほんとだー。偶然だね」

販売員「こちら商品の方失礼します」

ビーデル「え、ええ」

えりか「! むむ……?」

つぼいつ「?」
538 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 01:03:59.75 ID:haq8VTWX0


ドッサリー


悟飯「本当にこれ全部持って帰るの?」

ビーデル「うるさいわね……しょうがないでしょ、輸送サービスがないっていうんだから!」

悟飯「よかったら僕が持つ……ってああ。ビーデルさんなら多少重くても平気か」

ビーデル「……!」ピクッ

悟飯「でもやっぱり半分くらいは僕が」

ビーデル「ばかっ!!」バコンッ

悟飯「!?」

ビーデル「……」フルフル

悟飯「……あ」

悟飯「えと、ごめん。もしかして僕……」

ビーデル「……」

ビーデル「もういいわよ。荷物持って先出てて」

悟飯「あ……」

悟飯「うん。わかった」


カランカラン
アリガトウゴザイマシター
539 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 01:05:09.24 ID:haq8VTWX0


ビーデル「……『わかった』って何よ」

ビーデル「……」グッ

えりか「お姉さん!」ヌッ

ビーデル「あ、あなた、手芸屋の」ギョッ

えりか「お姉さんの乙女心、よーくわかりますッ」

ビーデル「へっ?」

いつき「うんうん!」

いつき「いくら体力があったって女の子なのに! あんな言い方されたら傷つきますよね!」

つぼみ「それに服のことを聞いても同じような返事しかしませんし!」

つぼみ「ほんとに聞いてくれてるのか不安になっちゃいます!」

えりか「ちっちっちー」

えりか「それだけじゃあないよ、二人とも」

つぼいつ「え?」
540 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 01:07:37.78 ID:haq8VTWX0


えりか「あたしが見るに……お姉さん、あなたこういうお店に来るの初めてですね!」

ビーデル「」ギクッ

つぼみ「えぇっ!?」

いつき「すごい。どうしてわかるんだい?」

えりか「なんとなーく、雰囲気でね」

えりか「お姉さんからは今まで素材で生きてきたにおいがする!」

つぼみ「素材……」

いつき「そっか。お姉さんは元が美人だから、今までファッションに興味がなかったんだね」

つぼみ「それで彼氏さんのためにおしゃれをしようと!?」

ビーデル「え、あの……」

つぼみ「でも彼氏さんの好みが何かわからないから、本人に聞いてみた……」

えりか「その結果があれでついついカッとなっちゃったってとこでしょ」

いつき「ふわぁ……」

つぼみ「恋する乙女なのですね……」

ビーデル「うっ……!」

ビーデル(な、なんなのよこの子達〜〜!)カアアッ

えりか「ふっふっふ……」

えりか「あたしたちに任せて下さい! 手芸屋でのお礼に、ばっちりコーデしちゃいます!」

つぼいつ「しちゃいます!」

ビーデル「……え?」
541 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 01:11:24.22 ID:haq8VTWX0


ブロリー「おいえりか。どう逆立ちしても入らんぞ」シャッ

ブロリー「……えりか?」キョロ

えりか「お姉さん脚キレー! スカートでも十分いけますって!」

ビーデル「で、でも髪切っちゃったし」

いつき「そんなの関係ないですよ」

つぼみ「こっちのかわいいのとかっこいいのを組み合わせてー」

えりか「うわっちょーキュート!」

つぼいつ「かっこかわいい〜〜!」

ビーデル「そ、そう……?」


キャッキャワイワイ


ブロリー「……」(←何やら自分が入り込めそうにない事態になってることを理解)
542 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 01:13:33.42 ID:haq8VTWX0


ブロリー「えりか。俺は先に帰ってるぞ」

えりか「あーうん、またねー」

ブロリー「ん。また」

えりか「ってブロリーじゃん!」

ブロリー「? そうだが」

えりか「帰っちゃうの?」

ブロリー「ダメか」

えりか「ダメじゃないけど、この後あたしんちで服作りするから、そっちで待っててくれる?」

ブロリー「わかった」
543 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 01:17:14.47 ID:haq8VTWX0


悟飯「ビーデルさん遅いなー……」

悟飯「っていうか、あの様子じゃ知らないうちに傷つけちゃったのかも」

悟飯「やっぱり謝るべきかな。でも何を……!?」グヌヌ

悟飯「直接聞いたらビーデルさん怒るだろうし、ほったらかしでもビーデルさん怒るだろうし……!!」

悟飯「僕はどうすればいいんだ……」ガクリ_| ̄|○


カランカラン


ブロリー「……?」

ブロリー(なんだあいつ)スタスタ
544 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 01:18:15.53 ID:haq8VTWX0


ブロリー(えーと、確かえりかの家は……)

悟飯「決めた。やっぱり謝ろう。怒られても誠意をもって話せば……」

ブロリー(通りをまっすぐ進んで)

悟飯「……あれ?」

ブロリー(初めの角を曲がる)スッ

悟飯「!!」バッ

悟飯(……ガラスに映った姿で、はっきり見えなかったが……今のは……まさか)

悟飯(い、いやそんなわけない。見間違いに決まってる……!)

悟飯(でも、もし見間違いでなかったら……?)

悟飯「……」

悟飯「……ごめんなさい、ビーデルさん!」ダッ


ブロリー(飛んでいけばいいか)ハッ
545 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 01:20:22.65 ID:haq8VTWX0


つぼみ「きゃー素敵ですー!」

いつき「うんうん!」

えりか「これで彼氏さんのハートもガッチリキャッチですよ!」

ビーデル「そ、そうかしら」チラッ

ビーデル「そうかしら……」クルクル

つぼみ「鏡の前を動きませんね」

いつき「すっごくわかるなーあの気持ち」

いつき「僕も初めてスカートをはいたときは、生まれ変わったみたいな気分になれたもん」

えりか「すいませーん、これ着て帰るんでお会計だけー」

ビーデル「……ふふっ」クルッ
546 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 01:26:06.92 ID:haq8VTWX0


ビーデル「ありがとうね、あなたたち」

つぼみ「い、いいえ、そんな!」

えりか「お礼なんていいから早く彼氏さんにその姿見せたげて下さいよ〜」

ビーデル「そうね」ハッ

いつき「がんばってくださいね」

つぼみ「応援してます!」

ビーデル「ええ。本当にありがとう!」


カランカラン
アリガトウゴザイマシター


ビーデル「悟飯君! ごめんね遅くなっちゃって……」

ビーデル「悟飯君……?」

ビーデル(いない……私の荷物は置いたまま……)

ビーデル「怒ったのかしら。やっぱり……」ギュッ
547 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 01:26:51.78 ID:haq8VTWX0



コブラージャ「おや、これは美しいお嬢さんだ」

ビーデル「!」

コブラージャ「だが、ふむ?」

コブラージャ「見ただけじゃわからなかったが、いい具合にこころの花が枯れているね」

ビーデル「あんたは……」

コブラージャ「こころの花よ! 出てくるがいい!」

ビーデル「きゃあぁぁーー!!」
548 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 01:29:13.25 ID:haq8VTWX0


悟飯「くそっ、見失ったか」

悟飯「伝説のスーパーサイヤ人になる前の奴の気は掴みにくいし……」

悟飯「」ハッ

悟飯「ビーデルさんの気が……!」

悟飯「いや……なんだこれは。消えたと思ったら感じたこともない気に……」

悟飯「とにかく戻らないと!」ダッ
549 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 01:30:56.20 ID:haq8VTWX0


コブラージャ「デザトリアンの……おでましだ!」

デザトリアン「ウェアァァーー!!」

つぼみ「あれは!」

えりか「デザトリアン!」

いつき「あれが、デザトリアン……」

販売員「う、うちの服が……!」
550 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 01:31:36.26 ID:haq8VTWX0



ブロリー「この気配は……」ピクッ

ももか「(ギリギリ」

ブロリー「……気のせいか」
551 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/03(土) 01:32:15.34 ID:haq8VTWX0


今日はここまでです
552 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 02:24:22.16 ID:Xisg1GwDO
553 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/03/03(土) 02:41:43.16 ID:xBDXZDUUo
GJ
554 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/03/03(土) 07:52:58.40 ID:w2n6+Ka40
乙なんだよ!
555 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 09:02:29.84 ID:l7Pm4BgTo
乙キュア
556 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [?]:2012/03/03(土) 11:16:20.23 ID:HtqiBF5IO
1、
557 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/03/03(土) 14:49:08.45 ID:iqFAuy1zo
乙乙乙!
558 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/03/03(土) 23:41:58.71 ID:XnDNMkZho
乙乙!
悟飯……慣れてないとはいえ、うん
559 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/04(日) 11:25:51.62 ID:ewd0ml0DO
仕方なかろう
ピッコロさんも、お父さんも教えてくれなかったんだ……
560 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/03/22(木) 01:08:27.21 ID:YEXm3rfzo
なにがあろうとも待つ
561 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) :2012/03/22(木) 07:56:51.70 ID:tHFj9/ATo
俺も待つ
562 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/03/22(木) 22:11:34.80 ID:7QRXdXwno
ブロリーだって氷漬けで解凍されるまで数年かかったもんな
563 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/24(土) 00:20:07.00 ID:j/6o9TqDO
ざっと6年待つ覚悟!
564 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 20:13:25.43 ID:weBJXgc20


コブラージャ「さあ行け、デザトリアン!」

デザトリアン「ウェェェアァァーー!!」


コロコロ…


いつき「これは……」

いつき「! いけない、こころの花を奪われたのは、さっきのお姉さんだ!」

つぼえり「!」
565 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 20:17:18.53 ID:weBJXgc20


デザトリアン「ウェアァァーー!!」

コブラージャ「そうだ、好きなだけ暴れまわるがいい」

えりか「待ちなさーい!」

コブラージャ「ん?」

いつき「お前たちの好きにはさせない!」

いつき「変身だよ、えりか!」

えりか「よーし、いくよ! シプレ、コフレ、ポプリ!」

えりか「……」

いつき「……」


シーーン


えりか「シプレ、コフレ、ポプリー!?」

いつき「あ、あれ? 学校にいたときは確かに」

つぼみ「遅くなるからって先に帰したような……」

えりいつ「あっ」
566 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 20:24:24.50 ID:weBJXgc20


コブラージャ「おや、どうした? 何かするんじゃなかったのかい」

えりか「うぬぬ……」

コブラージャ「やってしまえ! デザトリアン!」

デザトリアン「ウェエエアッ!!」

いつき「くっ!」

つぼみ「きゃああ!」


ガシィッ!


つぼえりいつ「……っ」

つぼみ「……あ、あれ?」

いつき「どこも痛くない……」

??「大丈夫かいッ」

えりか「ぶ……」

??「ここは私に任せたまえ!」

えりか(! ちがう、ブロリーじゃない)
567 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 20:26:23.25 ID:weBJXgc20


コブラージャ「い、いったい何者!」

??「悪に名乗る名などない!」

コブラージャ「なぜだ!」

えりか「なんで?」

いつき「どうして?」

??「教えてやろう。なぜなら私は……」

??「悪は絶対に許せない! 正義の味方!」ババッ

GSM「グレートサイヤマンだからだ!」ジャーーン


『……』


コブラージャ「……結局名乗ってるじゃないか」

GSM「あっ」
568 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 20:27:46.84 ID:weBJXgc20


いつき「か、かっこ悪い……」

えりか「ファッションセンスが地球じゃない……」

つぼみ「この季節にクリスマスカラーは……」

コブラージャ「プリキュアではなさそうだが……邪魔をするなら容赦はしない!」

コブラージャ「ついでに美意識の感じられないその服もだぁ!」

デザトリアン「ナンセェェーンスッ!!」ブオンッ

GSM「な、なに!? なんで皆してそんなファッションに厳しいの!?」ガシッ

GSM「それにこの服だってカッコいいじゃないか! カッコいいじゃないか!」

GSM「……と、そんなことを言ってる場合じゃないな」
569 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 20:30:15.93 ID:weBJXgc20


デザトリアン「ウェェ……!」グググ

GSM「君たち、今のうちに安全なところへ!」

えりか「でも!」

いつき「悔しいけど、ポプリたちがいないと僕らは何もできない」

つぼみ「三人に連絡を取りましょう!」

えりか「くっ……」

えりか「しょうがない、ここはいったん退却よ!」

コブラージャ「逃がすなデザトリアン!」

デザトリアン「ウェェ……ハァァーーットッ!」ドシュンドシュン

GSM「! 帽子の弾丸……!?」

GSM「ちぃっ!」キッ


ドゴォーン!


えりか「ひょえ!?」

つぼみ「きゃ!」

いつき(なんだ、今の……気合で爆発を起こした?)

GSM「早く行くんだ!」

いつき「ありがとう!」

えりか「つぼみ、こっち!」

つぼみ「はい!」

つぼみ「……グレートサイヤマンさん!」

GSM「むっ?」

つぼみ「あ、あの、ありがとうございます、頑張ってください!」

GSM「ああ、任せたまえ!」グッ

つぼみ「!」ポッ
570 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 20:32:01.65 ID:weBJXgc20


デザトリアン「……ウェェェ……!」プルプル

コブラージャ「どうした? デザト」

デザトリアン「コノ、セッソーナシィィイーー!!」ドゴォォンッ

GSM「喋った!?」

デザトリアン「ゴハンクンノ バカァァァア!」

デザトリアン「ナンデ イツモ ワタシノキモチ カンガエテクレナイノォー!」

GSM「……!?」

デザトリアン「ワタシダッテ オンナノコアツカイ サレタァァイ!!」ドゴォォンッ

GSM「うわっ!?」

デザトリアン「フタリデ オヨウフクヲ エランダリ、イッショニ パフェヲ タベテ イチャイチャシタァァイ!!」

デザトリアン「デモ ハズカシクッテ デキナイヨォー! スナオニナンテ ナレナイヨォーッ!!」

デザトリアン「ウウゥー……」シクシク

GSM「……ま」

GSM「まさか、ビーデルさん!?」
571 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 20:33:50.75 ID:weBJXgc20


 ――来海家


ブロリー「……」

ももか「……」ギリギリギリ

ブロリー「おい」

ももか「!」ビクッ

ブロリー「なぁんなんだお前は。昨日もおとといもずっと俺のことを見てただろォ。遠くから」

ももか「なっ」

ブロリー「そういうのあれだ、ストーカーっていうんだぞ」

ブロリー「それとも俺にケンカ売ってるのか」

ももか「……っ」

ももか「ええ、そうよ」

ブロリー「あーそうですかァ」ボキボキ

ももか「私は知ってるのよ! あんたがえりかに、は、破廉恥なことしてるって!」

ももか「パパもママもつぼみちゃんも騙されてるけど、私だけはそう簡単にいかないんだから!」

ブロリー「よく分からんがもう殴っていいか」グッ

ももか「きゃっ……」ビク


パシッ


ゆり「……」

ブロリー「……!」

ももか「ゆり……」
572 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 20:36:43.27 ID:weBJXgc20


ゆり「ももか。さくらさんが呼んでるわ」

ゆり「今日はお仕事だから、服を選んでもらうんでしょう?」

ももか「え、ええ」タタッ

ブロリー「……」

ゆり「……女は口で『ケンカ』するの。殴り合いはしないわ」

ブロリー「……あ、そう」


プルルルルル
プルルルルルル


ブロリー「」ピクッ

ゆり「電話よ」

ブロリー「……」
573 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 20:38:55.86 ID:weBJXgc20


プルルルルル
プルルルルルル


ゆり「出なくていいの? あなた、店番なんでしょう」

ブロリー「……ッ」グヌヌ


プルルルルルル


ブロリー「も、も゛しも゛ォし! フェアリードロップだァ!」ガチャッ

えりか『もしもしブロリー!?』

ブロリー「ブロリーですゥ!」

えりか『あたしあたし!』

えりか『時間ないから用件だけ言うけど、あたしの部屋にコフレたちがいるから!』

えりか『街のほうまで連れてきて! デザトリアンが出たの!』

ブロリー「かしこまったァ!」

えりか『そんでね、詳しい場所今から言うから……』

ブロリー「……会話が終わったら電話を切る……電話線を切ることではない、受話器を出っ張ったところに置く。俺知ってる」ブツブツ

えりか『ブロリー? 聞いてる? おーい』

ゆり「……」


ガチャン


ブロリー「……」フゥ

ゆり「やり切った顔してるところ悪いけど、どこかに何かを持っていくんじゃないの?」

ブロリー「」ハッ
574 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 20:41:01.16 ID:weBJXgc20


シプレ「ちゅぅちゅぅ」

ポプリ「すやすや」

コフレ「えりか遅いですねー」チューチュー

ブロリー「」バタァァンッ

シプコフ「」ビクッ

ポプリ「んぅ?」

ブロリー「」グワシッ

シプコフポプ「ぴぎぃっ」

ブロリー「いってくる」

ゆり「……」

ゆり「……いってらっしゃい」


バヒュンッッ


ゆり「……」
575 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 20:44:05.29 ID:weBJXgc20


ツー、ツー


えりか「……切れちゃった」

いつき「大丈夫なの?」

えりか「た、多分」

えりか「ブロリーなら空から見つけてくれると思うし、それまでグレート何とかが持ちこたえてくれれば……」


つぼみ「……」ポー

つぼみ「……仮面ごしに見えた、あの真摯なまなざし。遠慮がちだけど優しさあふれる仕草……」

つぼみ「あんな方がいらしたなんて……」

つぼみ「フツメンさん……」

えりか「っていうか」

えりか「あの人って、あの人だよね」

いつき「うん。お姉さんの恋人だ」

つぼみ「!!?」(※最短記録更新)

576 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 20:45:49.99 ID:weBJXgc20


デザトリアン「ウェェアァァ……!」

GSM「い、いちゃいちゃ? 素直って……え? どういう意味?」

デザトリアン「ゴハンクント ギュット シタァァイ! アタマ ナデナデ シテホシィィイ! テヲ ツナイデ カイガンヲアルキタァァイィィ!!」

GSM「? 別にいいけど」

デザトリアン「ソウジャナァァァーーイ!!!」ドゴォンッ

GSM「うわああ! もう全然ビーデルさんが分からない!」







つぼみ「ど、どうして!? なんでグレートサイヤマンさんの正体がわかったんですかー!?」

えりか「あのお姉さんが名前言ってるもん。あと声」

えりか「にしたって、なんであんな恰好してんだろ」

いつき「さあ……彼もいろいろあるんじゃない?」

つぼみ「あうあう……うぅ……」
577 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 20:48:05.47 ID:weBJXgc20


デザトリアン「ヨウフックゥゥーー!!」ガシャーンッ

つぼえり「きゃああ!」

いつき「うわあっ!」

GSM「とう!」

GSM「君たち、まだこんなところにいたのか」

えりか「おお……がれきを軽々と」

つぼみ「あ、ありがとうございます」

GSM「うむ」

GSM「ビーデルさん! 関係ない人を傷つけちゃだめだ!」

デザトリアン「ウゥゥウ〜〜!!」

デザトリアン「ゴハンクンノロリコン! トシシタシュミィ!」ジダンダ

コブラージャ「デザトリアン! 愛だの恋だのくだらない感情に惑わされるんじゃない」

デザトリアン「ウェェェン! ダッテ、ダッテェェ!」

GSM「いっ?」

GSM「こ、恋……? 愛?」

コブラージャ「おや、気づいてなかったのかい。こいつは君に恋していて、他の子を構う君に嫉妬してるのさ」
578 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 20:50:01.08 ID:weBJXgc20


デザトリアン「キィィ〜〜! ゴハンクンナンテ、ゴハンクンナンテッ!」

デザトリアン「ゴハンクンナンテェー!」ガシッ

GSM「うわ!?」

デザトリアン「ワタシノモノニナラナイナラ、イッソ……」

GSM「ぐっ……しまった、油断した……」

デザトリアン「ニギリツブシテヤルゥ……!」ギリギリ

コブラージャ「フッ……つくづく醜いな。人の心というものは」

いつき「まずい!」

つぼみ「や、やめて!」

えりか「つぼみ!?」

デザトリアン「」ギッ

つぼみ「その人はあなたの大切な人のはずです。お願い、思い出してください!」

えりか「そっ……」

えりか「そうだよ! 忘れたの? お姉さんはその人のために一生懸命おしゃれしようとしてたんじゃない!」

デザトリアン「ウェ……」

いつき「お姉さん、それが本当にあなたのやりたいことなんですか? 大切な人を傷つけることが?」

つぼみ「恋に苦しむ気持ちは、痛いほどわかります」

つぼみ「でも! それは人を傷つけていい理由にはなりません!」

デザトリアン「ウ、ウゥゥ……!」
579 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 20:53:57.43 ID:weBJXgc20


デザトリアン「キラワレタクナイヨォ……ゴハンクンニダケハ キラワレタクナイィ……」

デザトリアン「デモ コンナコトシチャッタンダモン! トックニ キラワレテルヨォォ!」

GSM「ビ、ビーデル……さん……」

コブラージャ「フンッ、ばかばかしい」

コブラージャ「人にどう思われているか気にするなんて心が弱い証拠さ」

コブラージャ「さあやれ! そんな奴がいなくてもお前はもう十分強いんだ」

デザトリアン「ウ、ウェェー!!」

GSM「ぐっ!」メキメキ

GSM(完全に理性を失ってる……こうなったら……気は進まないが)

GSM「すいません、ちょと痛いけれど……我慢してください」キュィィン


いつき「! まずい、攻撃するつもりだ」

えりか「あーもう! コフレたちはまだなの?」

つぼみ「グレートサイヤマンさん!」

GSM「!」

つぼみ「さっきの言葉は、そのお姉さんの本心です」

つぼみ「お姉さんはとても傷ついてるんです、あなたのことで! どうか話しかけてあげてください!」

いつき「……その通りだ」

いつき「今のお姉さんに必要なのは、僕たちじゃない、あなたの言葉です!」

えりか「伝えてあげて。あなたの正直な気持ちを!」

GSM「僕の、気持ち……」
580 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 20:55:24.15 ID:weBJXgc20


デザトリアン「ウウ〜〜……」シクシク

GSM「ビーデルさん……」カポッ


悟飯「僕は、恋人とか彼女とか、まだよくわかりません」

悟飯「わかりませんけど、ビーデルさんを嫌いとかうざいとか思ったこともありません。むしろ守りたいと思ってます」

デザトリアン「ゴハンクン……」

デザトリアン「ソレッテ、スキッテコト?」

悟飯「そ、それは……」

デザトリアン「……」ジー

悟飯「嫌いじゃないし……ぼ、僕も好き、なのかな……?」

悟飯「う、うん」

悟飯「僕も好きです。ビーデルさん」

デザトリアン「……」ポッ

デザトリアン「ウレスゥィィィィィ!!!!」ブンブンブン

悟飯「うわあぁぁーー!?」

デザトリアン「ア」スッポヌケ


ドカーン


悟飯「い、いてて……」

悟飯(ビーデルさんの本心って……)
581 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 20:57:25.78 ID:weBJXgc20


デザトリアン「キャ〜、ゴメンナサイ ゴハンクンー」ドスンドスン

コブラージャ「馬鹿な……なぜだ、なぜあんな言葉でデザトリアンが」

いつき「そんなこともわからないの?」

コブラージャ「何ッ……!」

つぼみ「恋する乙女にとって、好きな人の言葉はどんなものより重いんです」

えりか「だからいちいち落ち込んじゃったり、傷ついたりする」

いつき「でも、それこそが人の心の美しさなんだ!」

コブラージャ「人の心が美しいだと……?」

コブラージャ「心など簡単に弱り傷つき、嫉妬や憎しみに黒く染まる。人の心こそ、この世で最も醜い存在だ」

いつき「それは違う!」

コブラージャ「フッ……所詮人間に、この僕の美しさなど理解できないか」

コブラージャ「興が冷めた。今回は引いてあげよう」シュンッ

えりか「あっ逃げた!」

いつき「……」
582 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:00:41.61 ID:weBJXgc20


デザトリアン「ゴハンクン、ダイジョウブ?」

悟飯「はは……はい。なんと、か!?」ゴインッ

悟飯「い、いてて……なんだ、何かが空から……」

シプレ「きゅぅ……ですぅ」

コフレ「きゅー……です」

ポプリ「きゅう……でしゅ」

悟飯「これは……」

悟飯(落ちてきた……いや、落とされた、のか?)

悟飯「!」ゾクッ

悟飯「こ、この気は!」

デザトリアン「ゴハンクン?」

悟飯「っ!」キッ



ブロリー「……」

悟飯「お前は……」

ブロリー「カ……カ、ロット……?」

悟飯「ブロリー……生きていたのか……!」
583 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:02:21.94 ID:weBJXgc20


ブロリー「カカロットォォォォオオーーッッ!!」ドンッ

シプコフポプ「はぅ!」パチッ






えりか「こ、このシャウトは!」

つぼみ「耳がキーンってします……」

いつき「っ、一体……?」

コフレ「えりかー!」

えりか「コフレ! もう遅ーい!」

いつき「ポプリ、シプレも!」

シプレ「大変ですぅ」

ポプリ「ブロリーがおかしいでしゅ〜!」

えりか「いつものことじゃん」

コフレ「確かにそうだけど違うですー!」
584 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:04:16.78 ID:weBJXgc20


ブロリー「カカロット……カカロットォ!」キュィィン

悟飯「ちぃっ!」ドンッ






えりか「あっブロリーだ。なんで白目に変身してるの? っていうか」

いつき「そこはかとなく撃つ気満々のように見えるんだけど。というか」

つぼみ「あれはグレートサイヤマンさん……じゃなくて」

つぼえりいつ「金色の戦士!(三人目)」
585 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:05:39.02 ID:weBJXgc20


ブロリー「でああ!」ポヒー

悟飯「!」

悟飯(弾き返せる威力じゃない、よければ町に被害が出る!)

悟飯「かめ……」

悟飯(ギリギリまでひきつけて相殺するしかない!)

悟飯「はめ……!」

悟飯(今だ!)



デザトリアン「ダメェェーー!!」バッ

ブロリー「!」

悟飯「なっ!? ば、馬鹿! どくんだ! どけーー!!」


ドゴォォンッッ
586 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:07:04.02 ID:weBJXgc20


悟飯「あ……」


シュウウ…


悟飯「ビーデルさん……よ、よくも、よくもビーデルさんを……!」ゾワッ

悟飯「!?」ハッ

悟飯「あれは……」






サンシャイン「くっ……」ビリビリ

サンシャイン「なんとか間に合った……」

デザトリアン「」バタンキュー

悟飯「ビーデルさん!」

サンシャイン「大丈夫。気を失ってるだけだよ」

悟飯「君はいったい……」

マリン「ブロリー!」

ブロリー「」ピクッ
587 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:08:41.98 ID:weBJXgc20


マリン「今日はいったいどうしたの。この人に何か言われた?」

悟飯「え?」

ブロリー「カ……カカロットォオ……!」

マリン「カカ?」

サンシャイン「ロット……」

マリシャイン「あなたが!?」

悟飯「あ、いや僕は」

サンシャイン「あなたがブロリーさんの探していた……」

ブロリー「カカロットォ!」

マリン「ゴハン・カカロット? カカロット・ゴハン?」

サンシャイン「なんかおいしそうだね」

悟飯「いやだから、僕はちがくて!」
588 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:10:41.80 ID:weBJXgc20


マリン「なーんだ、人違いー?」

サンシャイン「びっくりした」ホッ

悟飯(な、なんなんだこの子達は)

ブロリー「カカロット……カァカロットォ……!」

マリン「ってわけでブロ」

ブロリー「カカロットォォォーーッ!!」ギュンッ

マリン「!」

悟飯「くっ!」ガシッ

サンシャイン「なっ……!」

悟飯「こっちだブロリー!」バッ

ブロリー「カカロットォォー!」

マリシャイン「」ポカーン

マリン「なに今の……」

サンシャイン「すごく速いし、強い……!」
589 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:12:47.08 ID:weBJXgc20


つぼみ「二人とも!」タタッ

つぼみ「ブロリーさん……なんだか様子がおかしくなかったですか?」

サンシャイン「うん。『カカロットー』しか言えてなかったし」

マリン「いつもみたいに構ってほしいから暴れてるわけじゃないのかな」ムムーン

コフレ「だから言ったです」

サンシャイン「とにかく、彼を止めないと」

マリン「オッケー!」

590 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:14:27.78 ID:weBJXgc20


カカッッ


悟飯「くっ!」シュンッ

ブロリー「カカロットォ……!」

悟飯(相変わらず化け物じみたパワーだ……でも、僕だって以前より強くなったんだ!)

ブロリー「カカロットォォオーーッ!」

悟飯「来い!」

サンシャイン「こらー!」

マリン「やめなさーい!」

悟飯「いっ!?」

悟飯(あ、あの子たち、追ってきちゃったのか……!?)

マリン「せんてひっしょー……!」グッ

マリン「マリン・インパクトォォ!!」


ドカァァンッ


サンシャイン「い、いきなり攻撃?」

マリン「まずは動きを止めないと……説得はそのあと!」パアアッ

サンシャイン(いい笑顔だ……)
591 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:17:09.05 ID:weBJXgc20


ブロリー「カカロットォォオオ!!」ドンッ

マリン「うわっ!?」

ブロリー「ぬぐぅ……!」ギンッ

サンシャイン「ますます怒らせちゃったじゃないか!」

マリン「おおう」

サンシャイン「もう……」

サンシャイン「彼とやり合うのは得策じゃないよ。前みたいに落ち着かせてあげるんだ」

サンシャイン「集まれ、花のパワー!」

サンシャイン「シャイニータンバリン!」シャァン

ブロリー「ぬおぁぁ!!」ブラスターシェルッ

マリシャイン「いぃっ!?」


ドゴォォオンッ


マリン「あ、あっぶな……」

サンシャイン「大丈夫ですか?」

悟飯「僕は平気だけど……」

マリン「あっ!」

サンシャイン「え? あー!?」

サンシャイン「シャイニータンバリンがない!?」

サンシャイン「どこかに落としちゃったんだ、ど、どうしよう、あれがないと〜〜……!」オロオロ

マリン「探そう!」

サンシャイン「う、うん!」

悟飯(タンバリンて……今の状況でタンバリン探すって……)

マリン「大丈夫だよ、いざとなったらあたしのタクトもあるし!」

悟飯(いやタクトはタンバリンの代わりにならないだろう)

サンシャイン「そ、そうだね」

悟飯(この子達の思考が分からない……)
592 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:19:38.71 ID:weBJXgc20


悟飯「君たち、ここは僕に任せてくれ」

マリシャイン「!?」

サンシャイン「だ、だめです!」

マリン「巻き込まれただけの人を戦わせるわけにはいかないよ!」

悟飯「いや、少なからず関係はあるんだ」

悟飯「それにあいつは僕を狙っている」

マリン「それでもだめ!」

サンシャイン「真正面から向かって勝てる相手じゃありません」

サンシャイン「それに、私達には彼に勝てる手段があるんです」

悟飯「! なんだって? それは一体……」

マリシャイン「タンバリン(です)!」

悟飯「……」

悟飯「やっぱり僕が行く」

マリシャイン「だめー!」

悟飯「うわちょっと、服を引っ張らないで!」


ドゴォォンッ!


マリシャイン「ひえぇ!」

悟飯「くっ!」
593 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:22:08.35 ID:weBJXgc20


悟飯「奴め……手当たり次第に攻撃してる」

悟飯(ということは奴は気を探れない……? もしできるとしてもかなり大雑把と見た。そこをうまく利用できれば……)

マリン「サンシャイン、ここはあたしが時間を稼ぐから、はやくシャイニータンバリンを!」

サンシャイン「うん!」

悟飯「えっちょっと!?」

マリン「集まれ、花のパワー! マリンタクト!」キュアン

マリン「プリキュアジャンプ! とう!」バッ

悟飯「ああもう……話を聞かない子たちだな!」バッ




マリン「花よ、きらめけー!」

ブロリー「」ピク

マリン「プリキュア・ブルーフォルテウェーイブ!」

ブロリー「……」スッ


ドゴォォンッ


マリン「おっし直撃! ……だけど……」

ブロリー「」ケロッ

マリン「やっぱり」
594 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:24:56.70 ID:weBJXgc20


ブロリー「」ポヒー

マリン「ぎゃん!」ドゴンッ

マリン「いったー……!」ヒュー


ガシッ


マリン「!」

悟飯「まったく……だから言ったのに」

マリン「あ、あれ、飛んでる。あなたも飛べるの?」

悟飯「あのね君、えーっと」

マリン「マリンだよ」

悟飯「マリン。はっきり言うけど、あいつと君じゃ勝負にならない。僕は気というものを感じれるから分かるんだ」

マリン「そんなことわかってるよ!」

悟飯「!」

マリン「わかってるもん……」

マリン「でも、あたしはブロリーを止めなくちゃいけないの。そう約束したの!」

悟飯「……!」

悟飯「まさか君……」

ブロリー「カカロットォーー!!」トラップシューターッ

悟飯「!」

マリン「げっ!」
595 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:26:52.50 ID:weBJXgc20


悟飯(しまった……この子を抱えたままじゃさけられない……!)

悟飯「くっ!」バッ

悟飯(せめて盾に……!)

マリン「え、」

サンシャイン「サンフラワー・イージス!」


ドゴゴゴォンッ


悟飯「……!」

マリン「サンシャイン……!」

サンシャイン「おまたせ」

サンシャイン「行くよ! シャイニータンバリン!」シャンッ

ブロリー「!」

サンシャイン「花よ、舞い踊れ!」シャァァンッ

サンシャイン「プリキュア・ゴールドフォルテバァースト!」


ドドドドンッ


ブロリー「ぐう!?」

マリン「やった!」
596 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:29:37.75 ID:weBJXgc20


サンシャイン「はぁぁああ……!」グルグル

ブロリー「う……ホ、ホワ……」

悟飯「こ、これは……!?」

ブロリー「カッ、ホワワ……カ、カロッ……ホワ、ホワワ……!」ググッ

ブロリー「できぬぅ!!」パキィーンッ

サンシャイン「!」

マリン「フォルテバーストが、きかない!?」

サンシャイン「そ、そんな……」

ブロリー「カカロットォ……カカロット!」


サンシャイン(やっぱりいつもと違う……いつもみたいな余裕がない)

サンシャイン(相手を倒すことだけを考えてる。まるで大猿になったあの時みたいに……)ゾクッ


ブロリー「カカロッットーー!!」ギュンッ

サンシャイン「きゃあ!」

マリン「サンシャイン!」

ブロリー「カカロットォォ!!」

悟飯「まずい! マリン、君は僕の後ろに」

マリン「プリキュア・おでこパンチーー!!」ガインッ

悟飯「馬鹿ーッ!」
597 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:32:02.14 ID:weBJXgc20


ブロリー「む゛」

マリン「あ、あう……痛い……突進してくるブロリーのパワーとおでこパンチのパワーが重なって……」ズルズル

マリン「千倍痛い……」ギュッ

ブロリー「……」ジンジン

悟飯(……!? し、しがみついた?)

マリン「ブロリー……こんなことしちゃダメ」

ブロリー「……」

マリン「関係ない人にこんなことしちゃダメだよっ」

悟飯「……」

マリン「ブロリー……」

ブロリー「」スッ

マリン「なんで手を手刀の形に」


バゴンッ


マリン「デジャヴッ!」

悟飯「マリン!」ガシッ

悟飯「大丈夫かい……?」

マリン「〜〜〜う゛ー……! ま、また顔殴ったぁ……!」

マリン「前も言ったじゃんブロリー! 女の子の……」

ブロリー「邪魔をするな」

マリン「!」
598 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:33:36.95 ID:weBJXgc20


ブロリー「」ギロッ

悟飯「……!」

マリン「ちょ、ちょっと、ストップストップ」

ブロリー「どけ」

マリン「この人はカカロットじゃないんだよ、ただのよく似た人なの!」

ブロリー「そんなことはわかってる」

マリン「!」

マリン「……わかってるのに攻撃したの?」

ブロリー「そうだ」

マリン「死んじゃうかもしれなかったんだよ?」

ブロリー「殺すために攻撃した」

マリン「そこまでしなきゃいけないの? 似てるってだけで?」

ブロリー「当たり前だッ」

マリン「ブロリーにとって、カカロットって何なの!?」

ブロリー「それはっ……!」

ブロリー「……」

マリン「……っ」

ブロリー「……」

マリン「?」






ブロリー「……わ、忘れた」

ブロリー「ことを、忘れていた」

マリン「怒るよ」

ブロリー「すまん」

悟飯(なんだろう……何かがおかしい)
599 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:37:57.15 ID:weBJXgc20


ブロリー「ええい、とにかくよくわからんが俺はそいつを殺さんと気が済まんのだ」キュィィン

マリン「開き直んないでよ!」

マリン「っていうかブロリー、カカロットの顔思い出したの?」

ブロリー「現在進行形で知らぬぅ!」

ブロリー「でもなんとなくそいつはカカロットォォ!!」

マリン「落ち着いて!」

ブロリー「できぬぅ!」イレイザーキャノンッ

悟飯「うわっ!?」

マリン「きゃ!?」スルッ

悟飯「!? しまっ、落とし……!」

マリン「ひえぇー!」ヒュー

ブロリー「カカロットーーッ!」

悟飯「ちっ!」ガシィッ

ブロリー「カカロットォォオ……?」

悟飯(……なんで疑問形なんだ)ググ
600 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:39:54.16 ID:weBJXgc20


チュドーンッ


マリン「い、いたた……」

マリン「死ぬかと思ったぁ……」ムクッ

サンシャイン「平気かい、マリン」

マリン「おっけーおっけー」

マリン「さ、ブロリーを止めに行こう」

サンシャイン「……っ、でも、私にはもうできることが……」

マリン「そんなことないって!」

サンシャイン「フォルテバーストが利かないんだよ? 私にできる技といったらあれくらいしかないのに……!」

マリン「サンシャイン?」

サンシャイン「や、やっぱり無理だよぉ……」

サンシャイン「私、怖い……」

サンシャイン「デザトリアンは平気なのに……あの人に立ち向かうとなると、怖くて怖くて震えてしまうんだ……!」

マリン「……!」

サンシャイン「ダメなんだ、私じゃできないんだ……私の力じゃ……」

マリン「そんなことない!」

サンシャイン「!」
601 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:41:48.34 ID:weBJXgc20


マリン「サンシャインはあたしよりブロリーより、もっともっとすごい力を持ってるよ」

サンシャイン「え……?」

マリン「あたしもブロリーも、何かを壊すためだけに力を使ってた。その証拠にあたしのフォルテウェーブは浄化のパワーがすごく少ない」

マリン「でもサンシャインのフォルテバーストは違った」

マリン「あたし、あれを食らったときすごく気持ちよくて、幸せな気持ちになったの」

マリン「きっと、ああいうのがプリキュアの力なんだと思う」

マリン「サンシャインは一番最後にプリキュアになったのに、一番最初にそのことに気づいたんだよ! すごいよ! サンシャインは!」

サンシャイン「マリン……」

サンシャイン「でも、この浄化の力も、今の彼には効かない……」

サンシャイン「やっぱり私じゃあ……」

マリン「一人じゃできないことでも、ふたりならやれる」

サンシャイン「……!」

マリン「力を合わせれば、不可能なんてないよ!」

サンシャイン「……うん!」ガシッ
602 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:43:08.87 ID:weBJXgc20


ブロリー「カカロットォォォッッ!!」

悟飯「くっ! うっ!」

悟飯(やはり強い……! ぼ、僕だけの力ではとても……!)

ブロリー「カカロットォオ!」ドスッ

悟飯「ぐ、はっ……!」

悟飯(この、ままでは……)

悟飯(地球を守れない……地球が、破壊されてしまう……)ゾクッ

ブロリー「カカロットォォ……」

悟飯「ぐっ……!」

マリン「まちなさーい!」

ブロリー「」ピクッ

悟飯「こ、この声は……」
603 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:44:31.32 ID:weBJXgc20


マリン「海風に揺れる一輪の花! キュアマリン!」

サンシャイン「日の光浴びる一輪の花! キュアサンシャイン!」

サンマリン「ハートキャッチプリキュア!」シャァァンッ


悟飯「馬鹿……まだ逃げてなかったのか……!」


マリン「自分の感情に任せて人を傷つけるなんて……」

サンシャイン「我を忘れているとはいえ、許されることじゃない!」

マリン「海より広いあたしの心も、ここらが我慢の限界よ!」

サンシャイン「その心の闇、私の光で照らしてみせる!」
604 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:46:41.72 ID:weBJXgc20


ブロリー「……フンッ、やってみろ」ザッ

マリシャイン「今だッッ!!」

デザトリアン「ウェェェ……!」

ブロリー「!」

悟飯「ビーデルさん? い、いつの間に……」

デザトリアン「キャァァーーッチ!!」ガシィッ

ブロリー「ぬぐぅっ!?」

マリン「いくよ、サンシャイン!」

サンシャイン「うん!」


サンマリン「集まれ、花のパワー!」

マリン「マリンタクト!」カキィンッ

サンシャイン「シャイニータンバリン!」シャァンッ


ブロリー「ちっ!」

デザトリアン「ウェェェ……!」グググ


マリン「プリキュア・ブルーフォルテウェイブ!」カッ

サンシャイン「プリキュア・ゴールドフォルテバースト!」カッ







シプコフ「おおぉ……!」

つぼみ「ふたりの技が、一つになっていきます……!」
605 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:50:02.59 ID:weBJXgc20


サンシャイン「プリキュア! シャイニング……!」

マリン「フォルテウェェェーーブッ!!」


ドンッッ


ポプリ「金色のフォルテウェイブでしゅ〜!」


ドギュンッ


ブロリー「ぐほぁっ!?」

サンマリン「ハァート……キャッチ!」


ドゴォォンッ


606 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:51:29.55 ID:weBJXgc20


サンマリン「はぁぁぁああ……!」

デザトリアン「」ホワワワワーン

ブロリー「ぬぅっ……う、うぎっ……!」

ブロリー「カ、カ、ロッ……」

ブロリー「」ホワワワーン

607 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:54:18.85 ID:weBJXgc20


悟飯「ブロリーが……伝説のサイヤ人じゃなくなった」




ブロリー「う……」ヒュー

マリン「お、っと、とぉ!」ガシッ

サンシャイン「ブロリーさんもキャッチ、だね」

マリン「ん!」ニッ

マリン「……今日もちゃんと止められたよ、ブロリー」

ブロリー「」ホワーン

悟飯「君たち!」

マリシャイン「!」

悟飯「何をやったかわからないけれど……ありがとう」

悟飯「とどめは僕に任せてくれ」ゴゴゴゴゴ

マリシャイン「……」

608 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:56:04.56 ID:weBJXgc20


マリン(ま、まずーい! この人、あの変な髪のおじさんと同じ思考だー!)

サンシャイン(変な髪のおじさん?)ヒソヒソ

マリン(いや……それよりまずいかも。なんか目が怖いもん)

サンシャイン(確かに。説得しても耳を貸してくれる雰囲気じゃないね)

サンシャイン(となると……)


悟飯「どうしたんだい? さあ早く……」

マリシャイン「逃げろー!!」

悟飯「えっ……」

悟飯「ちょ、ちょっと待て!」ババッ


シーーン


悟飯「いない……」

悟飯「くそ、油断した! 奴ら、ブロリーを連れて行ってどうするつもりだ!」

悟飯(気もまったく感じない……気のコントロールまでできるのか……)

悟飯「くそっ!」ダッ
609 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:57:30.79 ID:weBJXgc20


いつき「……行った?」

えりか「行った行った」

えりいつ「ふぅ……」

いつき「でもどうして変身を解いたんだい?」

えりか「んー……なんかあの人、人間のパワーを感じとれるらしいからさ」

いつき「へえ……不思議な人」

つぼみ「お二人ともー!」

いつき「あっ」

えりか「つぼみー!」

コフレ「えりかー!」ドコンッ

えりか「ぶっ!」

ポプリ「いちゅきー! すごかったでしゅ〜!」

いつき「ふふ、ありがとう、ポプリ」

えりか「いちち……」

つぼみ「え、えりか、大丈夫ですか?」

えりか「いしし……どう、つぼみ。あたしたち強くなったでしょ!」

つぼみ「はい!」
610 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:58:52.89 ID:weBJXgc20


つぼみ「シャイニングフォルテウェイブ、すごかったです、美しかったです、お二人の友情パワーを感じました……感動です!」

いつき「そ、そんなに持ち上げられると……」テレテレ

えりか「でもなー、キュアムーンライトみたくフォルテッシモの技が出せたら、もっとすっごい技になったと思うんだけどなー」

シプレ「気にすることないですぅ」

コフレ「そうです! 二人のおかげで、お姉さんもお兄さんも助かったです!」

ポプリ「さあ、お姉さんを元に戻ちてあげるでしゅ」

えりいつ「うん!」
611 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 21:59:32.72 ID:weBJXgc20


カキンッ
キュアアン


悟飯「ビーデルさん!?」ハッ

悟飯「いつの間にこんなところに……」

ビーデル「う……」

悟飯「ビーデルさん……」

ビーデル「悟飯君……」

ビーデル「私、なんだか不思議な夢を見ていたわ。悟飯君に助けられる夢」

悟飯「そ、そうですか」

悟飯(……っていうことは、『好きです』って言ったのも夢と思われてるってことか)

悟飯(まあ仕方ないか……ははは)
612 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 22:00:12.20 ID:weBJXgc20


ビーデル「って、あれ? なんで私悟飯君に抱きしめられて……!」

悟飯「あ、いえ、これは!」

ビーデル「私気絶した覚えなんかないわよ……どういうこと?」

悟飯「ああ、えーっと、なんといえばよいやら」

ビーデル「……また私に隠し事してるわね」

ビーデル「あー! わかったわよ、さっきまでのことは夢じゃなくって……」ハッ

ビーデル「……夢、じゃなかったら……」カアッ

悟飯「あ、あはは……」

ビーデル「や、やっぱり今のなし! 今までのは夢! 夢に決まってるわ!」

悟飯「そ、そうですよ、うん、あはは!」

ビーデル「も、もう時間だし帰りましょ!」

悟飯「は、はい! 送ります!」
613 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 22:01:07.69 ID:weBJXgc20


つぼみ「ふふふっ」

つぼみ「シャクヤクの花言葉は『恥じらい』です」

いつき「素直に言えなくても、きっと二人の心は通じ合ってるよ」

つぼみ「はい!」

えりか「だね」

えりか「ブロリー、そろそろ起きなよー」

ブロリー「」ホワワーン
614 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 22:01:46.96 ID:weBJXgc20


ビーデル「悟飯くーん、早く早くー!」

悟飯「は、はーい!」


悟飯(それにしても、あの子たち……プリキュア、とブロリーがどうして一緒に……)

悟飯(なんにせよ、放っておくわけにはいかないな)

615 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/03/30(金) 22:02:12.71 ID:weBJXgc20

今日はここまでです
616 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/30(金) 22:03:37.40 ID:PuHxTk3go
617 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/03/31(土) 00:35:00.22 ID:j+yv+VUCo
待ってたかいがあった!乙!
618 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/31(土) 00:45:54.50 ID:Wru5+8Xzo
おっつ
619 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]:2012/03/31(土) 09:54:36.83 ID:Nzr6PLBh0
いい感じに話がこじれてるwwww
620 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/03/31(土) 15:58:06.24 ID:KOEoNauZo

相変わらず登場人物が馬鹿カワイイ!
悟飯君も相手にちゃんと止めを刺そうとする辺り成長したな・・・ww
621 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/04/02(月) 21:21:13.97 ID:c0x6UQeHo
乙!面白かった!
一月近く待った甲斐があった

さてまた1か月待つか
622 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/04/16(月) 20:09:25.83 ID:hIQNPo0Y0
乙乙

そろそろ妖精マントを装備させてはいかが?
623 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/04/27(金) 23:07:37.49 ID:zuAk4UhB0
さてそろそろ一ヶ月たつか・・・作者さんはまだかな?
624 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/04/28(土) 00:35:34.12 ID:XK8slCQSo
月刊と思えばいいのさ
625 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/04/28(土) 01:15:08.22 ID:4eR+WMs/o
そうさ月刊さ
626 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/30(月) 02:28:10.40 ID:XAX7htcDO
月刊で休載する作者もいるんだよなぁ
627 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/05/01(火) 01:15:23.80 ID:JCMmbVAyo
月刊ブロリーです
628 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/05/02(水) 02:32:50.03 ID:8EvdggZW0
過去ログのプリキュアオールスターズSSを見たら鬱すぎてこれ見たくなった
629 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/06(日) 11:30:45.10 ID:a0a+ExXDO
隔月刊ブロリーだった
630 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/05/06(日) 15:19:58.76 ID:MWsVjn0Mo
気が高まる……溢れるゥ……
631 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/05/23(水) 10:28:40.74 ID:sFT6EJuAO
デデーンしたのか…
632 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/29(火) 20:31:10.81 ID:8kEwnSODO
季刊ブロリーだったか
633 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) :2012/05/29(火) 21:21:24.33 ID:jgkIIDo+o
なるほど季刊だったのか安心した
634 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/05/29(火) 21:22:00.06 ID:jgkIIDo+o
あげましたごめんなさい
635 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/29(火) 21:40:49.31 ID:O5X+RjDO0
んんんんんー、許るさーん!!俺の期待を裏切りおって!!
636 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/05/29(火) 21:55:06.39 ID:MkYE+Ybc0
HTML化されちゃうから
早めに更新してもらいたいのだが…
637 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/30(水) 04:39:54.46 ID:H224G2PIO
このまま落とすには忍びないよねこれ
もう今日で二ヶ月か?

さぁはやく更新するんだ
638 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/05/30(水) 19:38:46.82 ID:64vwTpCj0
なかなか進まなくってすみません
もうちょっと待っててくれるとうれしいです
639 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/30(水) 19:40:42.02 ID:YHmEdTBqo
>>638
おお、来てくれたか!
HTML化依頼されてるから、依頼解除に行った方がよくない?
640 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/05/30(水) 19:48:38.55 ID:64vwTpCj0
ありがとう
シリアス方面に進んでしまうのでどうしようかと思ってたらこんなに時が過ぎてしまいました申し訳ない
641 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/05/30(水) 19:51:26.64 ID:ywGVUl6Xo
イチロットオオオオオオオオオオオオオオオ
642 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/05/30(水) 19:59:27.80 ID:JpskH0jUo
大丈夫!!皆ノリで言ってるし純粋に待ってるよ!
643 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/05/30(水) 20:25:47.22 ID:64vwTpCj0


チュンチュンピピピー




さつき「……」

さつき「……はぁ」


644 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/05/30(水) 20:27:23.83 ID:64vwTpCj0


いつき「はぁー」

いつき「今日もすごかったなぁ」



マリン『あだだだー! だめだめ死んじゃうー!』

ブロリー『フハーハッハッハー!!』メキメキメキ



いつき「人の背骨ってあんなに曲がるんだなぁ」

いつき「……あれ?」

いつき「お兄様、失礼します」シュッ

さつき「ああ……いつきかい」

いつき「お菓子が縁側に置きっぱなしでしたよ」

さつき「そうか……」

さつき「今日こそはと思ったんだけど……来なかったみたいだね」

さつき「どうしたんだろう、以前は毎日のように来てくれていたのに」

さつき「僕がしつこすぎたんだろうか……事故にあっていたり……悪い神様に封印されてたりしたらどうしよう……」

さつき「神様ぁ……」グラグラ

いつき「……」







いつき「というわけで」

いつき「毎日来る小鳥にエサをあげてるおじいさんのような状態になったお兄様について話があります」

ブロリー「」クカー

コッペ「……」
645 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/05/30(水) 20:28:57.34 ID:64vwTpCj0


薫子「ごめんなさいね、今はお昼寝中みたい」

いつき「むぅ……」

いつき「ブロリーさん!」ユサユサ

ブロリー「ぬぅっ……ぐっ……ぎっ……!」

いつき「起きて! 話が……」

ブロリー「ぬがああああーーー!!!」

いつき「ふえっ!?」

薫子「! コッペ!」

コッペ「」カッ



\デデーン/








つぼえり「あー……」

いつき「『あー』って……知ってたなら言ってよ!」

えりか「ごめんごめん、まさかそんなことになるとは思わなくってさー」

いつき「もう大変だったよ。どこまで逃げても追いかけてきて……」

いつき「なんとかポプリと合流して変身できたからよかったけど」
646 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/05/30(水) 20:30:19.80 ID:64vwTpCj0


えりか「それで、ブロリーはさつきさんのこと何だって?」

いつき「……『あいつなんか苦手だから嫌だ』って」

つぼみ「そんな……」

えりか「ふーん、ブロリーでもそんなこと言うんだ」

いつき「なんとかならないかなぁ……でも僕も嫌われちゃったみたいだし……」

ブロリー「」ガラッ

いつき「!」ビクッ

ブロリー「……」

ブロリー「えりか、あいつが……さくらが、お前の姉はどこかって」

えりか「さあ?」

ブロリー「わかった」


ピシャンッ


いつき「び……びっくりした」

えりか「ブロリーって怒るときはすごいけど、怒った後はケロッとしてるからねー」

つぼみ「気にしないのが一番ですよ」

いつき「ふーん……」

コフレ「でもダークプリキュアには相当恨みがましいです」

シプレ「ですぅ」

いつき「ダークプリキュア?」

えりか「うーん、なんかよくわかんないけど会うたびブロリーにボコボコにされる子」

コフレ「違うですー!」

シプレ「ダークプリキュアは悪いプリキュアなんですぅ!」

ポプリ「こころの大樹を傷つけようとちた怖い奴でしゅ!」

つぼえりいつ「へぇー」

いつき「悪い子だからブロリーさんにお仕置きされてるの?」

つぼみ「うーん……それも違うような」

えりか「多分いまだに時々夢に出てくるからだと思う」





ダーク「おのれこころの大樹ーーッ!!」ドゴォォオンッ

スナッキー「キー!?」

スナッキー「キキッ?」

サバーク『どうしたダークプリキュア』ブンッ

ダーク「いえ……とある可能性に思い当たりまして……」
647 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/05/30(水) 20:31:29.21 ID:64vwTpCj0


いつき「夢……ってムーンライトと黒いプリキュアが戦う夢?」

えりか「えっ、もしかしていつきも!?」

いつき「う、うん」

コフレ「まあそうですよねです」チューチュー

シプレ「プリキュアはだいたいみんな見てるですぅ」チューチュー

ポプリ「ちゅうちゅう」

つぼみ「おぉー……お二人はまさに、出会うべくして出会ったのですね!」


いつき「しかし、どうして起こされたくらいであんなに怒るんだろう」

えりか「確かにちょっといきすぎてるよねー」

つぼみ「寝るのがすごーく好きなのかもしれません」

えりか「んんー、そういうわけでもなさそうだけどなー」

いつき「本人に聞いてみようか」

いつき「理由がわかれば怒られることもなくなるかもしれない」

えりか「さんせー!」

つぼみ「右に同じです!」

648 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/05/30(水) 20:32:57.37 ID:64vwTpCj0


ブロリー「……どうしてって」

つぼえりいつ「」ウンウン

ブロリー「理由なんぞない。腹が立つから怒ってるだけだ」

えりか「えぇー!? そんなわけないっしょ!」

ブロリー「とか言われてもな」

つぼみ「怒るのってすっごくエネルギーを使いますよね」

いつき「うんうん、それに疲れる」

つぼみ「理由もないのに、疲れることはしないと思います。きっとそれなりのわけがあるんです」

えりか「間違いない!」

ブロリー「え゛ー……」ウーム


いつき「考え込んじゃった」

つぼみ「口より……いえ、頭より先に体が動くってやつでしょうか……」

つぼみ「理由が潜在的なものなら突き止めようがありませんね」

えりか「潜在……」

えりか「もしかして、ブロリーの記憶と関係あるのかも!」

いつき「え?」

ブロリー「!」

えりか「昔、『無理やり起こされること』ですっごく嫌なことがあったんだよ」

えりか「で、似たような目にあうとついつい怒りが有頂天みたいな」

つぼみ「それを言うなら怒髪天です」

つぼみ「でも……ありうるかもしれません」

いつき「僕もそう思う」

いつき「言われてみれば、あの時のブロリーさんは怒る前に一瞬驚いてたような気がするし」

えりか「そうそう、『ビビったー』って感じから『よくもビビらせやがったなー』みたいな感じに変わるよね」

ブロリー「俺はビビらない」ムッ

えりか「はいはい、存じておりますよー」

ブロリー「今すぐ思い知らせてやろうかァコラァ」グリグリ

えりか「あだだだ、つむじはダメ―、げりになるー」

649 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/05/30(水) 20:34:03.09 ID:64vwTpCj0


つぼみ「でも怖い起こされ方ってなんなんでしょう」

つぼみ「頭は忘れてても体は覚えてるほどですから、相当のことですよ」

ブロリー「知るか」フンッ

えりか「そんなに拗ねることないじゃん」

ブロリー「あ゛あ゛ァ?」

つぼみ「お、落ち着いてくださいー」アワワ

いつき「ごめんね。機嫌をなおしてよ」

いつき「僕もえりかも悪気はないんだ。ただブロリーさんのことがもっとよく知りたいだけで」

ブロリー「……とにかく、俺に怖いものなどない」

えりか「どうかなぁ〜?」

ブロリー「……」キュィィィン

つぼみ「ま、まあまあ!」

いつき「とりあえず怖いモノの線は外して考えようよ」

つぼみ「じゃあ嫌な起こされ方で考えてみますか……」

つぼみ「と、言ってもまったく想像がつきませんね……」

いつき「うーん、隣で寝てた人がすごくうるさかったとか?」

つぼみ「豹変した親族に寝込みを襲われたとか」

えりか「寝てたら惑星が爆発したとか」

いつき「むしろ眠れなかったとか」

えりか「なかなか寝つけずにいたら、突然誰かに足を掴まれ……! とか」

つぼみ「なんでそれだけホラーなんですか!?」

ブロリー(なぜかことごとく当たってるような気がしてならない)ヌウ
650 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/05/30(水) 20:36:33.59 ID:64vwTpCj0


いつき「うーん……なんかどれも非現実的だね」

つぼみ「仕方ありませんよ。ブロリーさんが覚えてるのって、カカロットっていう人のことくらいですもん」

いつき「それだ!」

いつき「カカロットって人が毎回ひどい起こし方をしてきたとか」

えりか「え〜〜それ何かちょっとヤダ」

ブロリー「なんでだ?」

えりか「ん〜〜……なんかあたしの思ってたのと違うっていうか……」

つぼみ「ブロリーさんとカカロットさんって仲がいいんじゃあないんですか?」

ブロリー「あ゛ァ゛〜〜〜〜ン゛ン゛ン゛???」

えりか「うわっ、すっごい嫌そうな顔」

ブロリー「よくはわからんが寒気がするほど嫌だったぞォ、今の言葉ァ」

えりか「えーなんでなんで?」

つぼみ「やっぱり、あんまり仲が良くなかったんでしょうか……」

えりか「じゃーなんでカカロットの事だけ覚えてられたのさ」

えりか「なかよしだから覚えてたんじゃあないのぉ〜?」

いつき「でも仲良しなら攻撃なんかしないよね」

えりか「ん?」

いつき「ほら、悟飯さんの時」

いつき「『カカロットー』って言いながら攻撃してたじゃないか」

えりか「えー? でもあたしたちもあんな感じによくいじめてくるじゃん」

えりか「ブロリーなりの感動の再会の仕方なんだと思ってたけど」

えりか「『ひさしぶりカカロット、会いたかったよブラスターシェルッ』みたいな」

いつき「うーん……あながち否定できないのがツラいね」

ブロリー「お前らは俺をなんだと思ってるんだ」

いつき「おさるさん?(ファーストコンタクト的に)」

つぼみ「ロリ……コスモスでしょうか(はなことば的に)」

えりか「友だち」

ブロリー「どいつもこいつもようわからん」
651 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/05/30(水) 20:37:34.83 ID:64vwTpCj0


いつき「結局カカロットさんのことは好きなの? 嫌いなの?」

ブロリー「会ったこともないんだぞ、わかるか常考ォ」

えりか「ふつーに、今ここにカカロットがいるとして、どんな気分になる?」

ブロリー「ンンー……」

つぼえりいつ「んんー……?」

ブロリー「よく分からんが……」

つぼえりいつ「!」

ブロリー「カカロットは『好き』とか『嫌い』とかではない……ような気がする」

ブロリー「そういう感情ではなく、なんというか、わからんが……」


ブロリー「……いや、やっぱりわからん。もういい」

えりか「ふーん?」

いつき「ま、突然聞かれても困るよね」

いつき「何にしたって、本人に会えれば全部わかるさ」

えりか「だね!」

ブロリー(……カカロット、か……)

つぼみ「……」
652 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/05/30(水) 20:38:50.93 ID:64vwTpCj0


えりか『夢にまで見るなんて、ブロリーってば本当カカロットが好きだねー』

つぼみ『恨んでるように見えるのは気のせいでしょうか……』



つぼみ(好きとか、嫌いとかじゃなくって……)

つぼみ(そういうレベルの話じゃなくって……?)

つぼみ(ブロリーさんにとって、カカロットさんは……)

つぼみ「……」

つぼみ(ブロリーさん……)

ブロリー(……カカロット)



悟飯『ブロリー……』



ブロリー(カカロット? ……カカロット)



悟飯『生きていたのか……』



ブロリー「……!」

ブロリー(俺、殺されかけたのか?)
653 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/05/30(水) 20:40:31.90 ID:64vwTpCj0


  ○ ○ ○


悟飯「……」

悟飯(なんだろう、何かが引っかかる……)

18号「おい」

悟飯「」ギクッ

18号「人の家の前で考え込んでるんじゃないよ」

悟飯「す、すみません」

18号「とぼけた顔しちゃって」

18号「いまだに信じられないね。お前があの野郎を倒しちまったなんて」

悟飯「……僕一人の力じゃないですよ」

18号「……そうかい」

18号「それで、何か用? うちの人ならいないよ」

悟飯「あっそうでしたか。どこへ?」

18号「神殿。ピッコロに呼び出されたらしいよ。何の用かは知らないけど……」

18号「困るんだよねぇ。娘の世話はアイツに任せてるのにさ」

悟飯「ははは……」

悟飯「にしても珍しいですね。ピッコロさんがクリリンさんに……」ハッ

悟飯「そうだ……ピッコロさん……!」



ドンッ



18号「っ!」

18号「なんなんだい、まったく……サヨナラぐらい言ってけってんだ」

654 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/05/30(水) 20:43:07.02 ID:64vwTpCj0


 ――神殿



クリリン「そ、それ本当かよ? あいつが地球に? しかも女の子と楽しく暮らしてるだってーー!?」

ベジータ「どうでもいいところに反応するんじゃない」

クリリン「いやいや、そうでもないだろ」

ピッコロ「クリリンの言う通りだ」

ベジータ「」ピクッ

ピッコロ「奴は、少なくともそいつらを殺していない。それどころか言う事を聞くそぶりさえ見せている。破壊と殺戮にしか興味のなかったあいつがだ」

ピッコロ「奴なりに心を開いているのかもしれん」

ベジータ「……記憶を無くしたのが幸いしたな」

クリリン「だからそうじゃなくって! お前らってどうしてそう淡白に考えるかなぁー」

ベジピッ「?」

クリリン「考えてもみろよ。女の子っていうのは男が思ってる以上に早熟なんだぜ、いやホント」

クリリン「いくら相手が中学生だからってさー……そういう可能性だって出てくるんじゃないのー?」

ベジータ「バカか貴様は!」

クリリン「お前たちだってそういうのがキッカケで地球になじんできたんじゃないか」

ベジータ「ぬぐっ……! き、貴様……!」

ピッコロ「?」

クリリン「まあそれはジョーダンとして……これなら俺たちが手を出すまでもないかもしれないな」

ピッコロ「ああ。下手な刺激は奴を暴走させかねん」

ピッコロ「しばらくは様子見だな」

ベジータ「……」

ベジータ「おい、さっきから気になってたが、悟飯の奴は来てないのか」

クリリン「? 後から来るんじゃないのか?」

ピッコロ「そのことだが」ハッ

クリリン「!」

ベジータ「!」



ギュィィイン…
ザッ



悟飯「……」

655 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/05/30(水) 20:45:32.26 ID:64vwTpCj0


クリリン「よお悟飯」

悟飯「お久しぶりです、クリリンさん」

ベジータ「フンっ」

悟飯「ピッコロさんも」スイッ

ベジータ(……! スルーしただと……!?)

ピッコロ「悟飯……」

悟飯「聞きたいことがあるんです……もしかして、僕の思い違いかもしれませんけど」

悟飯「できれば二人で話したいんですが」

ピッコロ「ここでいい。お前が聞きたいことは、俺が今からこいつらに話そうと思っていたことだ。多分な」

悟飯「……!」

悟飯「やっぱり知ってたんですね。ブロリーのことを」

悟飯「ピッコロさんともあろう人が今の今まで気づかないなんて、どうもおかしいと思ってたんです」

悟飯「……いつからなんですか」

ピッコロ「……ベジータと、ほぼ同じぐらいからだ」

クリリン「なんだって?」

ピッコロ「……」
656 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/05/30(水) 20:47:13.29 ID:64vwTpCj0




ブロマリ『邪魔だぁぁあーー!!』チュドーンッ

サソリーナ『きょ、今日のところはこれで勘弁してあげるわぁん!』


ピッコロ『……ベジータの気が乱れたと思って来てみれば』

ピッコロ『一体何が起こってる……あれは、ブロリー?』

ピッコロ『奴め、一体誰と戦ってやがるんだ』



コツン



ピッコロ『なんだ? 球……?』



ヒュゥゥ



ピッコロ『花……?』



カキンッ
キュァン



ピッコロ『ベジータァァーー!?』

ベジータ『』

ピッコロ『紫のバラの花言葉は「誇り」と「気品」……』

ピッコロ『!? なぜ俺は花言葉なんかを……』


<デデーン


ピッコロ『むっ』ピク

ピッコロ『闘いが終わったか……相打ちのようだが』




えりか『うぅぅ……』

ブロリー『いてぇ……』ムクッ




ピッコロ『!!』ババッ
657 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/05/30(水) 20:49:28.87 ID:64vwTpCj0


えりか『うだぁぁ! はぁ、はぁ……! ……なんなのよ、あなた、いったい……』

ブロリー『ブロリーです』

えりか『それはわかってんのよ!』




ピッコロ(会話……奴が会話をしている)←ピッコロさんは耳がいい

ピッコロ(戦って、ある程度強さを認めたという『しるし』か……?)

ピッコロ(サイヤ人らしいと言えばそうかもしれんが……)

ピッコロ(どうも新惑星で会った奴とはつながらんな)




ブロリー『……カカロット』

えりか『カカロット……? って何?』

ブロリー『それは……忘れた』




ピッコロ『……』

ピッコロ(忘れた、か……)

ピッコロ(奴は悟空と同じ日に相前後して生まれたらしいが……こんなところまで同じになるとは)

ピッコロ(このまま出ていけば案外あっさり倒せそうだな……)

ピッコロ(……)

ピッコロ(しばらく神殿から様子を見ておくか)

ピッコロ『まったく……この俺が後味の悪さなんてものを考えるようになるとはな』

ピッコロ『……俺も甘くなったもんだぜ』


ベジータ『うう……ダメだぁ……勝てるわけがないよぉ……』

ピッコロ『……』
658 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/05/30(水) 20:53:56.39 ID:64vwTpCj0




クリリン「なーんだ、じゃあその時点で結論は出てたんじゃないか」

クリリン「あれっ? じゃあなんで今更俺たちに知らせたんだ?」

ピッコロ「それは……」

悟飯「僕がブロリーと会ったから、ですよね」

ベジータ「」ピク

ピッコロ「……」

悟飯「なぜ、今まで黙っていたんですか」

クリリン「おい、そう怒るなよ悟飯」

クリリン「ピッコロだって何か考えがあったんだ。それに今はこうやって俺たちを集めて話してくれてるだろ?」

悟飯「……!」

ピッコロ「……チッ」

ベジータ「……」

悟飯「僕は呼ばれてなかった……!」

クリリン「え?」

悟飯「なぜ僕にだけ教えてくれなかったんですか……!」

悟飯「なぜ僕だけここに呼ばなかったんです!」

ベジータ「バカが……」

クリリン「えぇー……俺のせい……?」

ピッコロ「……」

悟飯「ピッコロさん!」

ピッコロ「お前にも、落ち着いたら知らせるつもりでいた。ただ、今はその時ではないと思ったんだ」

悟飯「その時じゃあないって、何がです? 僕だってあいつと一度は戦った。あいつとどう戦うかくらい考えられます」

クリリン「おいおい、穏やかじゃないなぁ悟飯」

クリリン「ピッコロの話ではずいぶんおとなしくなってるって話じゃないか」

クリリン「俺もあんな化け物と戦うなんて二度とごめんだしさ、ちょっぴり不安は残るけど、下手に刺激するより見守ったほうがいいんじゃあないの」

クリリン「って結論になってんだよ、今」

ピッコロ「その通りだ。今の奴なら暴れ出すことはないだろう」

悟飯「暴れ出すことはない、だって……?」

悟飯「そんなはずない……」

ベジータ「」ピクッ

クリリン「悟飯?」

659 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/05/30(水) 20:59:17.38 ID:64vwTpCj0


悟飯「そんなはずありません、ピッコロさん。奴は僕を見るなり襲い掛かって来たんですよ」

ピッコロ「だがすぐ正気に戻った」

悟飯「正気の上で、僕を殺そうとしてきました」

ベジータ「……」

クリリン「お、おい? どうしたんだよ悟飯」

クリリン「お前らしくないぜ、そんなガンコになって」

悟飯「クリリンさんは実際会っていないからわからないんですよ」

悟飯「奴がどれだけ邪悪か……」

ベジータ「俺はつい最近奴と会ったが、あの惑星にいた時よりかはマシになっているように見えたがな」

クリリン「そうそう、それに仲間もできたみたいで……」

悟飯「だからそれも含めて悪なんだって言ってるじゃないですか!!」

クリリン「……!」

悟飯「なんでみんなして奴をかばうんですか! 奴にそんな価値があるとでも思ってるんですか!?」

悟飯「父親を……殺すような奴は! 絶対にまた暴れ出すんです! 絶対に地球を破壊しようとするんです! 人の……父親を、殺すような奴はッ!」

悟飯「なんでそれが分からないんですか!」

ベジータ「……」

クリリン「……!」

ピッコロ「……」

ピッコロ「今はブロリーの話をしているんだ」

ピッコロ「セルじゃあない……」


悟飯「」ハッ

悟飯「……ま、待ってください。違うんです、僕はただ……」

ベジータ「……」

ピッコロ「……」

クリリン「悟飯……お前……」

悟飯「……っ」
660 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/05/30(水) 21:02:14.19 ID:64vwTpCj0


悟飯「なんですか……なんなんですか! みんなして!」

悟飯「ブロリーは一度銀河を滅ぼした悪い奴なんですよ!? 地球を破壊しようと思えばできるんだ! 倒さなくちゃいけないはずです! 僕は何か間違ったことを言ってますか!?」

ピッコロ「悟飯」

悟飯「ピッコロさん! ピッコロさんならわかってくれますよね!? 僕は……」

ピッコロ「落ち着け悟飯!」

悟飯「」ビクッ

悟飯「はぁ、はぁ……!」

クリリン「ピッコロの言うとおりだ。少しは落ち着いて考えてみろよ」

クリリン「殺し合いなんて、しないならそれに越したことはないだろ? 悟空だってきっとそう言うはずだ」

悟飯「父さん」ピクッ

悟飯「父さんは……父さんは、僕が死なせたんだ……!」

一同「!」

悟飯「だから僕が守らなければいけないんです! この地球を! 父さんの代わりに! そうでないと!」

ピッコロ「悟飯っ!!」

ピッコロ「誰もあれがお前のせいだなどと思っていない! それはあの世にいる孫も同じだ!」

クリリン「その通りだぜ」

クリリン「あいつ言ってたじゃないか……セルとの戦いが終わったら、偉い学者さんになれって」

クリリン「お前一人がそんなこと気にしなくてもいいんだよ」

悟飯「僕は……だって、僕は……」

悟飯「……」ハァハァ

悟飯「……なんで皆そんな目で僕を見るんです……」

悟飯「僕は、そんなにおかしなことを言ってますか」

ピッコロ「……」

ベジータ「……ああ。はっきり言って今のお前はおかしい」

悟飯「」グッ

クリリン「少し休め、な? お前は昔から真面目だから、なんでも深く考えすぎちまうんだよ」

悟飯「わかり、ました……すみません」


悟飯(何で……)

悟飯(何で誰もわかってくれないんだ……)





ピッコロ「……」

ベジータ「ピッコロ……貴様、こうなるのを予想していたな」

ピッコロ「まあな」

ベジータ「馬鹿な野郎め……妙なことをしなけりゃいいが……」

ピッコロ「……」

ピッコロ「させんさ」

661 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/05/30(水) 21:04:50.79 ID:64vwTpCj0


――砂漠の使途・アジト



<ウミカゼニユレルイチリンノハナー
<サンフラワーイージスッ


コブラージャ「……」

サソリーナ「……」

サバーク(ほう、記録映像を見てプリキュアの研究とは……いつになく熱心だな)ウンウン

コブラージャ「……やっぱり」

サソリーナ「……そうねん」

サバーク(むっ)

サバーク(さっそくプリキュアの弱点を見つけたか?)

サバーク『お前たち。何か発見があったのか』ブンッ

サソリーナ「これはサバーク博士ん」

コブラージャ「ええ……大変なことが分かりました」

コブラージャ「よろしいですか……?」

コブラージャ「これが前々回までのプリキュア」




マリン『海風に揺れる一輪のry』キュアン

ブロリー『破壊しつくすだけだぁ!』デッデーン




コブラージャ「そしてこれが前回のプリキュア」




マリン『海かry』キュアン

サンシャイン『日の光ry』キュアン




コブラージャ「なんか……」

コブラージャ「かわいくなってるんだよっっ!!!」
662 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/05/30(水) 21:06:38.87 ID:64vwTpCj0




ブロリー『……』

\パカッ/

サンシャイン『やあ』




サソリーナ「……肉襦袢?」ハッ

コブラージャ「まさかだろう」

サバーク(何をしているんだこいつらは……本当に)

サソリーナ「で、今回はどっちが行くのん?」

コブラージャ「今度は公平にじゃんけんで決めよう。限定とか3分の1盗られるとかはナシで」

サソリーナ「よーっし、望むところよん!」

サバーク『……』

サバーク『……ところで、ダークプリキュアはどうしている』

コブラージャ「さあ? わかりません」

サソリーナ「部屋に籠ってトレーニングしているようですわぁん。それも鬼気迫る様子で」

サバーク『ということは、最近聞こえる異音はあいつのせいか……』

663 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/05/30(水) 21:08:09.20 ID:64vwTpCj0


ドゴーンッッ



スナッキーA「キー……」

スナッキーB「キー……」バタッ

ダーク「はあ、はあ……!」

ダーク「ふ……」

ダーク「ふは……」

ダーク「ふはははははーー!!! とうとう完成したぞ! 究極の技が!」

ダーク「首を洗って待っていろ、キュアブロリィィィィィィーーーーッ!!!」

664 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/05/30(水) 21:09:16.98 ID:64vwTpCj0


女子生徒A「きゃあ〜〜ももかちゃんだ〜」

女子生徒B「今日もキレ〜〜かんわゆ〜〜い!」

女子生徒AB「ももかちゃ〜〜ん!」

女子生徒AB「……」

女子生徒A「きゃぁぁ〜〜!! 手ぇ振り返してくれた〜〜!」

女子生徒B「やだー! 私にしたんだし〜〜!」

女子生徒A「や〜〜ん私よ私〜〜」キャッキャウフフ
665 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/05/30(水) 21:10:03.14 ID:64vwTpCj0


ももか「……」

ゆり「……」ペラ

ゆり「難しい顔してるわね、ももか」

ゆり「……悩み事?」

ももか「ずっと前からよ……」

ももか「ずっと前から悩んでるんだけど……最近、よくわかんなくなってきてて」

ゆり「……」ペラ

ゆり「……そ」

ももか「……あいつのこと、ずっとロリコンだと思ってたけど……」

ももか「最近思うの」

ゆり「……」


ももか「あれって脳筋っていうんじゃない!?」

ゆり「……」

ゆり「……そうね」ペラ
666 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/05/30(水) 21:10:51.42 ID:64vwTpCj0


ゆり(ブロリー……)

ゆり(彼は……プリキュア、らしいわね。にわかには信じられないけれど)

ゆり(事情はよくわからないけど……すさまじいパワーなのは確かだわ。あのダークプリキュアさえ押し負けるほどだもの)

ゆり(ただ、少し不安ね)

ゆり(彼の力は強大だけれど、それ以上に強大なパワーに出会った時……押しつぶされてしまう危険がある)

ゆり(キュアマリンとキュアサンシャイン、彼女たちが何とかして……)


ゆり「」ハッ

ももか「どうかした? ゆり」

ゆり「……いいえ」


ゆり(この気配は……)

ゆり(再び……動き出したのね。ダークプリキュア……!)
667 : ◆L5qg/1jQBM [saga]:2012/05/30(水) 21:12:11.81 ID:64vwTpCj0


今日はここまでです
次回は早めに投下できるといいなァ……
668 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/05/30(水) 21:20:03.66 ID:9l2dvWnZo
うおおぉ楽しいぞ!待ってるぞ!
669 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/30(水) 21:20:23.76 ID:YHmEdTBqo
乙でした!
次も期待してるけど、焦らんでも良いのよ
670 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/05/30(水) 21:24:52.93 ID:JpskH0jUo
乙!!!
671 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/30(水) 22:48:48.58 ID:Yvy0iF8SO
672 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/05/30(水) 23:29:46.49 ID:U9/KD852o
とうとう>>1が氷河から解凍されたか・・・乙
ところでピッコロさんもプリキュアになれそうだよね
緑枠で
673 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/05/30(水) 23:34:10.55 ID:PN7hpUkIO
安らぎの超ナメック星人……
キュアピッコロ!
てなもんかぁ
674 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/31(木) 01:54:30.97 ID:QJ2xG6pPo

ナメック星人は植物の特性も持ってるからプリキュアとの相性も良さそう
675 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/05/31(木) 02:11:06.59 ID:18Jxh7hjo
さすがサ>>1ヤ人
よく頑張ったとほめてやりたいところだ
676 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/05/31(木) 07:29:12.60 ID:ERRAkiQIO
おっしゃあ続き来たあああぁぁぁぁぁ!
!!!11111

スレ落ちて終わりにならなくて本当によかった…

何気に最初の頃のブロリーに比べて、生活に慣れて来たからか純粋に仲が良くなって来たからか、会話とかに人間味?が出て来たよね
読み返した、服屋の辺りからそこはかとなく兆候は見える気がする
677 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/05/31(木) 15:02:13.34 ID:RXzTnncI0
乙。改めてプリキュアとブロリーが並んで立った時の落差にフイタ。
ダークさんお疲れ様です。無駄な努力ご苦労様w
678 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/05/31(木) 16:16:31.35 ID:hm2BQZlno

よし次は3か月待つぞー
679 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/06/11(月) 15:24:29.37 ID:KtAjGZ780
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=26014390
キュアブロリーです・・・。
680 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/06/13(水) 16:53:02.06 ID:lhGhB6Bv0
>>679

絵にすると攻撃翌力が半端無ェwww
681 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/06/17(日) 12:21:33.84 ID:C/QZz8FL0
腹筋が千切れ飛んだ
682 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/07/02(月) 21:34:22.57 ID:DPRKCq7vo
季刊ブロリーといったところか
683 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/07/13(金) 19:18:13.09 ID:4MvfbO3Oo
カカロットォ!
684 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/16(月) 01:20:50.90 ID:CUF/ji6IO
そろそろ続きを書いてもいいんじゃよ…?
685 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/07/16(月) 01:24:03.75 ID:mfo9j3Sco
季刊だぞ?
686 :ななななななししししし [つよ]:2012/08/02(木) 21:49:23.16 ID:yWItDa8D0
あははは!おもろい!乙
687 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/03(金) 16:29:06.70 ID:z9wKA/li0
上がってると思ったら…ッ!!orz
688 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/08/03(金) 18:47:52.95 ID:Bgd79HmTo
耐えるんだ…耐えるんだ!
689 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/03(金) 23:16:46.35 ID:kols1BDIO
なんてこったい





なんてこったい
690 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/04(土) 01:10:41.03 ID:Bj+w+QtSO
エタるのだけは勘弁
691 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/08/12(日) 08:32:20.13 ID:mMcb3cE20
お前が続きを書く意思を見せなければ、俺はこのスレで催促し尽くすだけだぁ!
692 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/12(日) 08:56:08.25 ID:lBzGH7BIO
こらー!手加減しろー!
693 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage]:2012/08/12(日) 17:09:25.28 ID:M6QohYlPo
お前ら「どこへ行くんだぁ?」
>>1「書き溜めをする準備だ!」
お前ら「3ヶ月経ってもかぁ?」
694 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/08/26(日) 21:13:42.00 ID:PZdBtnMAO
終りだ…


書けるわけがないぃ…
695 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/08/26(日) 21:40:22.44 ID:VcqBuhleo
3ヶ月たってるな
696 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/27(月) 03:14:08.16 ID:5IfBg0qDO
休刊ブロリーか……

超人ロックでも掲載されていたんだろう
697 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/27(月) 07:41:33.46 ID:9I8SifUIO
>>696
それだと、この板が破壊され尽くしてしまう
698 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/09/08(土) 14:31:09.17 ID:spjx3+SQ0
実は>>1が超じn…(ry
699 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2012/09/23(日) 10:07:57.03 ID:JvTQO0vc0
この板が三ヶ月たったとて落ちると思っているのか…?
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