他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
SS速報VIP 過去ログ倉庫
検索
すべて
本文
タイトル
投稿者
ID
このスレッドは
SS速報VIPの過去ログ倉庫
に格納されています。もう書き込みできません。。
もし、このスレッドをネット上以外の媒体で転載や引用をされる場合は
管理人までご一報
ください。
またネット上での引用掲載、またはまとめサイトなどでの紹介をされる際はこのページへのリンクを必ず掲載してください。
京子「カレー、食べたい」 -
SS速報VIP 過去ログ倉庫
Check
Tweet
1 :
◆eZUHOxTppE
:2012/01/01(日) 22:00:07.59 ID:e8lTIrAm0
※ゆるゆりSS(短編)です※
-------------------------------
『カレー、食べたい』
初詣や年始の挨拶など忙しい元旦行事を終えて、さあゆっくりテレビでも見ようかな。
ケータイの着信音が鳴ったのは、そんな事を考えていた矢先の事だった。
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
[
Twitter
]: ID:???
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】
ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。
諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714136403/
少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/
渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/
二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/
佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/
全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/
君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/
笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/
2 :
◆eZUHOxTppE
:2012/01/01(日) 22:02:08.34 ID:e8lTIrAm0
私の実家には親戚や両親の知り合いたちが、元旦から多く集まる。
そのせいで実家でのお正月は、正直あまりくつろげる環境ではないと言える。
いや、一人親戚に小さい子が居て、その子の相手をするのは好きなほうだと思う。
彼女たちが訪問してくるのは例年2日か3日頃だったはずだから、今日はその癒し成分は無かったのだけど。
3 :
◆eZUHOxTppE
:2012/01/01(日) 22:03:34.49 ID:e8lTIrAm0
『はい?』
『だからぁ、結衣さん。あなたのカレーが…』
『いや、今日、元旦なんだけど…』
『いーじゃんべつにぃ、私が食べたい日がカレー記念日なの!』
『自分で作れよ』
『ああん、つれないこと言わないで作ってよぉ』
『わたし、いま実家なんだけど…』
『じゃあ、今夜な!よろしく!』
『あっ、ちょっと…もう、切りやがった』
4 :
◆eZUHOxTppE
:2012/01/01(日) 22:05:09.41 ID:e8lTIrAm0
いつも通りの押し問答で、結局こうなるんだよね。
半ば諦めにも似た気持ちで、ケータイを机に置いてため息をつく。
元旦の彼女は寝正月だろう、とタカをくくっていたのが甘かった。
おおかた、適当な思い付きで言っているに違いない。
これから両親に言い訳をして出掛ける事になる、私の身にもなってほしいものだ。
内心愚痴をこぼしながらも、それを容認してしまう私。
まったく私もお人好しだなぁ、なんて自画自賛するくらいは許されてもいいよね。
5 :
◆eZUHOxTppE
:2012/01/01(日) 22:06:02.28 ID:e8lTIrAm0
***
6 :
◆eZUHOxTppE
:2012/01/01(日) 22:06:51.39 ID:e8lTIrAm0
(あー、やっぱり買い出し行かないと材料ないなぁ)
自慢じゃないけれど、私の心配ごとは良く当たる。
マンションの自室で冷蔵庫の中身を確認していた私は、それを確信した。
ピンポーン
無音の室内にチャイムが鳴り響いて、今回の犯人が到着した事を知らせる。
さて、今日はどんなネタを仕込んでくるのやら…若干面倒になりつつインターホンの受話器を手に取ると、
7 :
◆eZUHOxTppE
:2012/01/01(日) 22:07:56.04 ID:e8lTIrAm0
『結衣ー、着いたー』
あ、あれ?
拍子抜け、とまでは行かなくても、珍しく何も無かった事に戸惑う。
もちろん、何も無いのは良い事なので気にしない事にした。
「はい、いらっしゃい」
「うー、さぶいさぶい」
「到着して間もなくの所悪いんだけど、買い出し行くよ」
「えぇ〜」
8 :
◆eZUHOxTppE
:2012/01/01(日) 22:08:54.55 ID:e8lTIrAm0
「…私は、このまま帰っても良いわけだが」
「お手伝いさせて頂きます、結衣様」
「ならば良し」
京子を連れて玄関の外へ出ると、冷たい風が私のマフラーを揺らす。
年が明けると冬本番という気がするのだけど、私だけだろうか?
9 :
◆eZUHOxTppE
:2012/01/01(日) 22:10:02.09 ID:e8lTIrAm0
「あぁ、ホントに寒いね」
「だろう? 年が変わった瞬間から、冬って感じがするよね〜」
「はは、なんだよそれ」
……こいつはエスパーか何かか?
同じ事考えていたのが何となく気恥ずかしくて、適当にごまかしてしまう。
10 :
◆eZUHOxTppE
:2012/01/01(日) 22:10:51.33 ID:e8lTIrAm0
「ねえ結衣、手繋ごうよ〜」
「…はぁ?」
「寒いんだもん」
「手袋してこいよ」
「ああん、いーじゃんかー減るもんでもないし」
「仕方ないなあ…」
寒いなら、仕方ない。
仕方ない、うん。
11 :
◆eZUHOxTppE
:2012/01/01(日) 22:11:53.60 ID:e8lTIrAm0
「それにさっき鍵締めるとき、結衣の手震えてたもんね」
「……っ!」
…めざといやつ。
京子にああ言っておいて、私も手袋持ってくれば良かった、なんて思っていた矢先だ。
12 :
◆eZUHOxTppE
:2012/01/01(日) 22:12:47.48 ID:e8lTIrAm0
「いいから、早く行くぞっ」
バレバレの照れ隠しで、私は歩みを早める。
京子はいつも自分の事しか考えていないようで、良く周りを観察してるんだよなぁ。
隣を歩く幼馴染の、意外な一面。
その数少ない理解者である、と自負している私。
そんな事をふと考えて、握る手にちょっとだけ力を込めてみたりした。
13 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:13:22.92 ID:e8lTIrAm0
***
14 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:14:18.64 ID:e8lTIrAm0
〜誠に申し訳有りませんが、元旦の営業はお休みさせていただきます〜
「おおう………」
「あー…これは、仕方ないな」
閉められたシャッターに一枚の貼り紙。
アニメとかマンガのように、唖然とする私たちに無情な風が吹き枯れ葉が舞う、そんなイメージが目に浮かぶ。
15 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:15:27.88 ID:e8lTIrAm0
そうだった。
忘れかけていたけれど、今日は元旦で祝日だ。
スーパーが営業していない可能性を考えなかったのは誤算だったと言える。
「京子、どうする?」
「ん〜…じゃあ、レトルトにしようよ。コンビニ行けばあるっしょ」
「うーん。別にいいけどさ、おまえ、そんなにカレー食べたかったの?」
「だって、食べられないって考えると余計に食べたくなるじゃん!」
16 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:16:48.99 ID:e8lTIrAm0
「気持ちは分かるけど」
「正直、おせちにお餅にお雑煮ってもう飽きちゃったじゃん?」
「いやまだ正月は始まったばかりだし」
「いいの! たまには違う事したいの〜!」
「ああそうかい…」
17 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:17:47.51 ID:e8lTIrAm0
良く分からない事を主張する京子を尻目に、私はお財布の中身を確認する。
まあ、確かにレトルトなら安上がりって考えられなくもない。
全然、お正月っぽくないけれど、彼女がそれを望むならまぁいいか。
不思議と京子を相手にすると、だいたいの事は許せてしまう。
いや…だいたいの場合“流されてしまう”と考えた方が合ってるのかもしれないけれど。
18 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:18:21.09 ID:e8lTIrAm0
最寄りのコンビニに到着すると、元旦だというのに店内は結構な賑わいを見せていた。
あながち、京子の言うことも間違いではないのかな。
いや、単純にみんな料理をするのがめんどくさいだけなのかも?
不意に、私の持つ買い物カゴが重たくなった。
犯人はもちろん、隣の彼女である。
入れられた商品を眺めてため息をつく。
19 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:19:19.07 ID:e8lTIrAm0
「おいこら」
「な、ななな、何か?」
「何か? じゃないだろ。これ、戻してきなさい」
「ええ〜! いいじゃんラムレーズン! 食べようよ〜!」
「…………あるから」
「え?」
20 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:20:18.53 ID:e8lTIrAm0
「だから…うちにあるから」
「おおー」
「なので今日は買いません」
「へーい………………じゃあ、いっこだけー……」
「だーめ。無駄遣いはできないの!」
「うっうっ…」
21 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:21:22.58 ID:e8lTIrAm0
私、知ってる。これは嘘泣き。
時には非情な態度を取るのも、京子にとっては必要な事なの。
日常茶飯事なやり取りはここまでにして、とりあえずカレーのレトルトパックを2食分カゴに放り込む。
ああ、そういえばたぶんお米も無かったはず。
ちょっと高いけど、念のため暖めるだけで食べられるご飯も買っておこうか。
22 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:22:28.41 ID:e8lTIrAm0
「ねえ結衣、これも買って〜」
さっきまでの泣き顔はどうしたと言いたくなるほどケロッとして、京子はお菓子を投げ入れてくる。
「これと、あとこれと、あーこれもいいなぁ、おおぅ私これ好きー」
「おいこら!」
「あ、結衣も食べたい? おいもチップス!」
「あ、食べたい………って、そうじゃなくって!」
23 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:23:21.98 ID:e8lTIrAm0
「なにが?」
「買うなら自分で払えよな」
「えー、今日私お財布持って来てないんですけどぉ」
「じゃあ没収」
「え〜ん!」
「嘘泣きしてもダメ」
「…………………チッ」
24 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:24:20.02 ID:e8lTIrAm0
「早く戻してこい」
「えー。いーじゃんたまには〜」
「たまにはって…毎回ねだるだろおまえは」
「だってえ、夜中におなか空くじゃんか」
「え、夜中? カレー食べたら帰るんじゃないの?」
「………泊まっちゃダメ? この寒空の下に身ぐるみはいで私を放り出す気なのね!」
「おい人聞きの悪い事を言うな。まぁ別に、いいけどさ…ちゃんと電話しとけよな」
「やったー!」
25 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:25:48.43 ID:e8lTIrAm0
あぁ、それじゃあ私も親に電話しなきゃな。もう一度ため息。
京子の前では、どうも相手のペースに流されて、気分を狂わされてしまう。
流されついでに、レジで肉まんもお会計に追加されてしまった。
本当に、こいつはどこまでも自由で、人の気も知らないで……まったく。
辺りはすっかり暗くなっていて、風の冷たさも家を出た時より幾分か厳しく感じた。
でも、横で肉まんを頬張って幸せそうな顔の彼女を見ると、自然と笑みがこぼれてしまう。
26 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:26:26.52 ID:e8lTIrAm0
「あ、何笑ってんだよ」
「ふふっ…いや、別に。何でも無いよ」
「ふぅん? あ、これいる?」
そう言って、食べかけの肉まんを惜しみなく差し出す京子。
私は、丁重にそれをお断りしてマンションへの道のりを急いだ。
27 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:26:57.18 ID:e8lTIrAm0
***
28 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:27:32.95 ID:e8lTIrAm0
「うおーさっみぃ………こたつこたつ」
「いいけど、せめてコートは脱げよ」
「あったまるまで!」
「はいはい」
少し家を空けただけで、室内は随分と寒々しい気がした。
タイマーを設定して、リモコンのスイッチを入れると、控えめに機械が動く音。
これで1時間ほど経てば、室温は快適なものになるだろう。
29 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:35:38.00 ID:e8lTIrAm0
こたつで丸くなっている京子は置いたまま、先ほど買って来たレトルトパウチを鍋にかける。
案の定お米は切らしていたので、自分の判断に心の中で拍手を送った。
結局、一品限定という事にして買わされてしまったおいもチップスは、キッチンのお菓子ボックスにしまい込む。
冷凍庫を念のため確認して、ラムレーズンの事を頭に入れておく。
まあ、忘れても京子が騒ぐんだろうけど。
30 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:36:16.20 ID:e8lTIrAm0
鍋が吹き出す前に、ご飯をパッケージのまま入れて電子レンジを回す。
ああ…これは確かに便利で楽ちんだな。
たまのお正月くらいは料理しないで楽してもいいかもしれない、と思った。
ああ、でもサラダくらいは用意しよう。
簡単なものをと考え、キャベツの千切りにレタスを少し足してプチトマトを乗せる。
とりあえずこれだけあれば、十分だろう。
私だけならともかく、京子の栄養にもなるし。
今日はこれで許してください、と誰に向かうでもなく呟いてみた。
31 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:37:13.26 ID:e8lTIrAm0
「ゆい〜、まぁだ〜?」
「はぁい、もうちょっとー」
こんなに楽ちんでも彼女は待ちきれないらしい。
まったくたいした度胸の持ち主だ。
私はあんたのお母さんじゃないんだからねっ!
などと、つい、とある人物の口調を思い出してしまう。
もちろん、口に出しては言わないけれど。
32 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:37:43.83 ID:e8lTIrAm0
・
・
・
・
・
33 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:38:12.57 ID:e8lTIrAm0
「はい、出来たよ」
「お〜うまそう」
「食べるときは上着脱いで」
「へーい」
「それじゃあ、いただきます」
「いただきまーす!」
34 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:38:56.14 ID:e8lTIrAm0
お腹が空いていたのか、カレーを勢い良く食べ始める京子。
調理していたらもっと時間が掛かっていたはずなのに、そこまで分かっていたのか?
「分かっちゃいない、だろうなぁ………」
「ほぇ? ふぁふぃが?」
「口に物入れて喋るなっての」
「ふぇーい」
35 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:39:28.93 ID:e8lTIrAm0
うん、まあ。
たまには、レトルトカレーの味も悪くないよね。
……今日が、元旦だという事さえ忘れてしまえるならば。
「ぷはー。ごちそうさまでした!」
「って、はやっ!」
36 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:39:59.66 ID:e8lTIrAm0
「いやー食った食ったー」
「良く噛んで食わないと太るよ」
「あらいやですわぁ奥さん、わたくしこう見えても太らない体質でしてよ?」
「わけわからん…」
京子は、ご満悦な表情で自分の腹をさすっている。
その姿はまるで、法事とかで会う親戚のおじさんみたい。
私は、見た目とのギャップで密かに笑いをこらえつつ、お皿片付けといてね、と付け加えた。
37 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:40:34.32 ID:e8lTIrAm0
***
38 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:41:25.41 ID:e8lTIrAm0
「あー。今更だけどさ」
「なにー?」
食後、案の定お菓子とラムレーズンアイスを要求され、テーブルに並べる事となった。
お正月の特番を眺めながらのまったりとした時間。
私はふと思いついた事を聞いてみたくなった。
39 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:42:34.59 ID:e8lTIrAm0
「結局、レトルトのカレーだったよね」
「うん。それがどうしたの?」
「いや、別にレトルトなら、うちで食べる意味なかったじゃん」
「んー」
京子は、少し考える仕草を見せてから、こう言った。
40 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:43:00.63 ID:e8lTIrAm0
「結衣んちで食べるから意味があるんだよ」
41 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:43:34.51 ID:e8lTIrAm0
「……!」
まったく予想だにしなかった回答を受けて、私はうろたえてしまった。
それって、つまり………いや、何考えてるんだ私は!
そんな私の気も知らず、京子はさらに攻撃を仕掛けてくる。
42 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:44:25.54 ID:e8lTIrAm0
「あ、ラムレーズン一つしか無いから結衣にもあげるよ! はい、あーん!』
私は、ほんのり赤くなっているであろう表情を悟られないように、俯き加減に小声で返答する。
それが、今の私に出来る…精一杯の事。
*
おしまい
43 :
◆eZUHOxTppE
[sage]:2012/01/01(日) 22:45:26.36 ID:e8lTIrAm0
以上です。
オチなくてすんません。
カレーが食べたかっただけなんです。本当です…
44 :
SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b)
[sage]:2012/01/01(日) 23:19:27.23 ID:twp3wLr0o
乙!
なんとなくほんわかした
45 :
SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b)
[sage]:2012/01/01(日) 23:20:34.29 ID:sKM2fTnSO
乙です
今年はゆるゆりSSが豊作だといいね
46 :
SS速報でコミケ本が出るよ[BBS規制解除垢配布等々](本日土曜東R24b)
[sage]:2012/01/02(月) 00:30:21.87 ID:OVOncgMso
乙カレー
カレー作りたくなってきた
47 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2012/01/06(金) 11:13:44.01 ID:sjQE/tw5o
乙カレー
ほのぼのはやっぱり良いね
15.29 KB
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
専用ブラウザ
検索
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)