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男「強く想い、強く願う」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/07(土) 09:19:15.69 ID:PG4WFKYo0



2013年7月7日(日曜日)



今日で、あれからちょうど一年




一年前とは違い今日の空は雲一つなく、たくさんの星が夜空に輝いていて




大きな天の川や夏の大三角が、俺たちを照らしている




ー強く想い、強く願うー


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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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2 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/07(土) 09:20:31.36 ID:PG4WFKYo0



2012年1月7日(土曜日)

男「時間は…大丈夫だな」

俺の名前は男。高校一年生。

ウチの学校は冬休みが長いため、暇な日々が何日も続いていた。

だが、今日は違う。

俺は今、白い息をはきながら女と待ち合わせした公園へと向かっている。

女とはクラスが違うから、校内で会うことは少ない。

以前メールアドレスを聞いてから、たまにメールをするくらいだった。

そんな少ないメールの中で、俺が女に惚れたのはいつ頃だったか。



俺は今日、女に告白する


3 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/07(土) 09:21:27.14 ID:PG4WFKYo0



《公園》

男「着いたけど…まだ来てないか」

そりゃそうだ。俺は緊張で早足になっていたのか、予定より15分も早く着いてい
た。

今のうちに気持ちを整理しておこう。

……10分後

女「ごめ〜ん!遅くなっちゃって!」

男「あっあぁ、全然大丈夫だよ!」

女「ふぅ…」

男「……」

女「は、話って…何かな?」

男「えっ!?あ、う…えっと…」

…冷静になれ、俺

男「あのさっ!俺…」


4 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/07(土) 09:22:05.71 ID:PG4WFKYo0






「女の事が好きなんだ!付き合ってください!」






5 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/07(土) 09:26:52.12 ID:PG4WFKYo0
>>1です。

このSSは、
・エロ要素なし
・欝要素少なめ
となっています。

それほど長いお話ではないので、今週中に完結させる予定です。

初スレ立て、初SSですので至らない点が多々あると思いますが、お付き合いください。

書き溜めたものを投下しているだけなので、質問などがあれば随時お答えしていきます。
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/07(土) 10:10:35.50 ID:7VdxYWSm0
期待

さっそく質問だけど、―ではなくーを使ってるのに理由はある? 
7 : ◆PT7HQh5L3g [sage saga]:2012/01/07(土) 10:28:23.70 ID:RN/Hw7rIO
>>6
レスありがとうございます。

特に意味はありません。
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/07(土) 12:11:14.71 ID:/BxQOnFSO
ふむ期待しよう
9 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/07(土) 16:40:04.70 ID:PG4WFKYo0



女「…ごめん」

女「男くんとは…付き合えないよ」ダッ

男「あ…」

女は、言葉にもならなかった俺の声を聞くこともなく走り去ってしまった…

理由なんか、聞く余裕も勇気もなかった…

俺しかいない公園は、やけに静かで、風が冷たかった…



10 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/07(土) 16:40:42.83 ID:PG4WFKYo0



帰宅後

《男の部屋》

友『そっか〜…振られちゃったか〜』

男「……」

友『俺は女さんとあんまり話さないからよくわかんないけどさ…ま、落ち込むな
って!次だよつg』プツッ

振られたばかりの俺にはコイツのテンションは高すぎた。苛つきを覚えはじめた
俺は電話を切ってしまっていた。

…あいつなりに励まそうとしてくれてたのかな

そう思うとなんだか申し訳なくて、再びかかってきた電話に応じる。

友『へいへいへーい!いきなり切るなんて酷いんじゃありませーん!?』

男「あぁ…悪かったよ」

友『あ、いや…こっちこそごめん』

友『でもさぁ、何で急に走って行っちゃったんだろうな…気まずかったのかな』

男「……」

友『…ま、今は何を言ってもダメか。何かあったらいつでも聞くからさ。じゃあ
な。』プツッ

男「……はぁ」

日が落ちて暗くなった空には、たくさんの星が輝いている。

「そういえば女、星が好きだったな…」

そんなことを考えながら、俺は眠りについた。



11 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/07(土) 16:42:00.98 ID:PG4WFKYo0
間が空きましたが、今日の分は以上となります。

時間は決めていませんが、毎日更新する予定です。
12 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/08(日) 14:56:11.58 ID:5V3xOYl00



2月7日(火曜日)



《教室》

俺が振られてから、今日で一ヶ月。

そんなことを気にするなんて、自分でも女々しいとは思うけど、つい気になってしまう。

世間はすっかりバレンタイン一色たけど、どうせ今年もクラスメイトから義理チョコを貰うだけだろうから、特に気にしてはいなかった。

…なのにこいつは。

友「おーい男ぉ〜!貰ったチョコの数で勝負しようぜ!」

男「別にいいけど…お前去年何個貰った?」

友「6個!んははははどうだ!十分戦える数だぜ…!」

男「残念だったな…俺去年7個だわ」

ウチの家族は料理好きなので、母さんと妹はもちろん、なぜか父さんまでもがチョコをくれるのだ。

女性と限定されていないので、父さんのチョコもカウントできるはずだ。

友は、おそらく家族からもらうのは姉と母からの二つ。俺の勝利の切り札は父さんだった。

友「(´・ω・`)」

俺の心は、以前のような落ち着きを取り戻しつつあった…



13 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/08(日) 15:01:41.88 ID:5V3xOYl00



放課後

《帰り道》

女友「おぉ〜い!女ー!一緒に帰ろ〜!」

女「なんか…テンション高いね」

女友「私ね、ばばばバレンタインに男くんにチョコ渡そうと思うんだ!!」

女「!……あんまり話したことないみたいだけど…大丈夫?」

女友「だいじょぶ!今回は腹わたが煮えくりかえってるからね!」

女「『腹をくくった』じゃないかな…」

女友「うぇっ!?あ、あぅ…」

女「あはは…」

女友「それにね!強力な助っ人もいるんだ!」

女「助っ人?」

女友「男くんと同じクラスの友!友とは中学の頃から同じクラスで、一緒に遊びに行ったりしたんだ〜!違うクラスだった男くんと出会ったのも友を通じてだし…友にはまだ『恋の相談がある』ってしか言ってないんだけどね〜!今日あたり………」

女「(これで良かったんだ…)」



帰宅後

《友の部屋》

女友『前に言った相談の事なんだけどね…』

友「う、うん…(まさか『友のことが好きなの!』ってパターン…!?)」

女友『私、男くんのことが好きなの…』

友「(´・ω・`)」

女友『それでね、バレンタインに…友?聞いてる?』

友「え、えぇもちろん聞いてまするぞ!」

ん…?女友が男のこと好きなのか…?

友「そのこと…女さん知ってる?」

女友『え?知ってるけど…なんで?』

友「な、何でもないよ!続けて…(そういうことか…)」






14 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/08(日) 15:08:40.76 ID:5V3xOYl00



2月8日(水曜日)

放課後

《男・友の教室》

男「友〜帰ろうぜ〜」

友「すまぬ!それがし用があるゆえ、これにて失礼つかまつるぅ〜!!」

男「…なんだあいつ」

………

《女・女友の教室》

友「失礼しまー…あっいたいた!女さーん!」

女「えっ…と、友くん?」

友「ちょっと場所変えて話したいんだけど…いいかな?」

女「う、うん…」



《場所移動後》

友「男のこと…聞いた」

女「うん…」

女友「(あれって…友と女?)」

友「これはあくまで俺の憶測だけど…女さん、女友のために身を引いたんじゃないのか?」

女友「!!」

女「そ、そんなこと…」

友「た、ただの俺の妄想ならそれでいいんだ!本当だったとしても、俺にどうこうできる問題じゃないし…」

友「でも、それでもさ、男は女さんのこと好きなんだ。だから…」

女「私は、私だって男くんのこと好き…でも付き合えないよ…」

女「男くんのことを話す女友、ホントに楽しそうで、キラキラしてて…そんな姿を見て、私が男くんと付き合えるわけないよ…」

女友「(女…)」ガタッ

女友「(しまっ…)」

女「女友…?」

友「えっ…」

女友「あ…わたし……っ!」ダッ

友「女友!!」

女「私が追いかける!……友くん、ありがと…ごめんね」ダッ


友「何やってんだ俺…」



15 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/08(日) 15:12:03.57 ID:5V3xOYl00
今日の更新は以上です。
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/08(日) 16:27:37.17 ID:civS7+s0o
乙!!!
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/01/08(日) 16:50:37.35 ID:0bdcROLHo
はいはいとりけんさくとりけんさく
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/01/08(日) 17:49:07.44 ID:8ZqLgxLAO
これってスレタイゼロノス?
19 : ◆PT7HQh5L3g [sage saga]:2012/01/08(日) 17:53:18.53 ID:77n3BIAIO
>>18
そうです!!

本当は全部終わってから後書き的なかんじで言おうと思っていたんですが、こんなに早く気づかれるとは思いませんでしたw
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) :2012/01/08(日) 18:20:14.66 ID:luhNePMAO
つーかアクションゼロ2010じゃね?
21 : ◆PT7HQh5L3g [sage]:2012/01/08(日) 18:32:11.45 ID:77n3BIAIO
>>20
はい!

あまりにも「Action-ZERO 2010」が好きすぎて、歌詞をイメージしたSSを書いてみたわけです



22 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/09(月) 17:54:07.49 ID:XjBqQ/Mc0



《廊下》

女「待って…女友っ!」

女友「……」

女「女友…とりあえず話を…」

女友「女…女が、私のために身を引いたって、本当なんだよね…」

女「……」

友「はぁっ…はぁ…女友…」

女友「友…男くんは女に……告白したの?」

友「………あぁ」

女友「そっかぁ…じゃあ男くんと女は両思いなんだね…」

女「女友…私はもういいかr」

女友「よくないよッ!!」

女友「そんなの…私が耐えられないよ…」

女友「男くん、女と一緒にいるとき
楽しそうだった…私も心の中ではわかってた」

女友「だから、私は男くんと女が付き合うことになっても悲しくなんてないんだ
よ…?むしろ、二人が笑い合ってるのを見ているのも良いなって…そう思うんだ


女友「だから…だからっ」ダッ

女「女友!」

友「大丈夫…俺が様子見てくるから、今日は帰ったほうがいいよ…。俺のせいで
こんなことになって、ごめん」ダッ

女「………」




23 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/09(月) 17:55:03.62 ID:XjBqQ/Mc0



《女.女友の教室》

女友「うっ…ぐず…」

友「…女友」

女友「あ…友…な、何ー?のぞき見とは趣味悪いなぁ!あははは…」

友「今ここには俺しかいないから…」

女友「え…?」

友「泣いても…いいよ?」

女友「……友ぉ…」

友「ほ、ほら来い!さぁ来い!俺の胸に飛び込んでこーい!」

女友「ぷっ…あはははは!何それ!バカじゃないの!」


……………




24 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/09(月) 17:56:55.53 ID:XjBqQ/Mc0





《男の部屋》

友『…ということだ。』

男「壮絶すぎてちょっと面くらったよ…」

男「てかさ…俺にこの話してよかったのか?」

友『あぁ、女友がそう望んでたから…』

友『あ、あとな…この話には衝撃のオチがあるんだ』

男「まだ何かあるのか…」

友『お前には直接は関係ないんだけどな…』

男「あぁ…」

友『俺と女友な、付き合うことになった!』

男「…だろうな」

友『だろうな!?だろうなって何だよ!大ニュースだぜこれ!』

男「だって、この展開ならそうなってもおかしくないだろ…」

友『まぁそれは置いといて…お前と女さんが両思いだってわかったんだからさ、もう一回告白してみたら?』

男「…考えとく。」


…気が重い。

たとえ両思いだとわかっていても、女がOKするとは限らない。

こんなことがあった後では…



25 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/09(月) 17:59:00.45 ID:XjBqQ/Mc0



2月12日(日曜日)

《友の家》

女友「それではこれより….バレンタインのチョコを作りたいと思います!よろしくお願いします!」

女「よ、よろしくー」

友「あの…」

女友「ちなみに私、料理できません!ということで女さん!あとよろしく!」

女「うん…いいけど…」

友「あの〜…女友ちゃーん…?」

女友「何ですか友くん!」

友「なぁーんで俺の家なんだあああ!!しかも普通バレンタインのチョコを渡す相手の前で作るかあああ!!」

女友「なによー!距離的に友の家が一番近かったんだからしょうがないでしょー!」

ギャーギャーワーワー!

女「男くんにチョコを渡すって言ったって…今さらそんなこと…」



26 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/09(月) 18:02:53.07 ID:XjBqQ/Mc0



2月11日(土曜日)

《一日前の夜、友の部屋》

友「…てことでさ、お互いに躊躇してるだけでホントは両思いなんだよな。だから、おせっかいかもしれないけど俺たちにできることないかなって…」

女友『うん…。こうなっちゃったのは私のせいみたいなものだし…』

友「お前だけのせいじゃないって…。あんまり自分を責めるな」

女「うん…ありがと」

友「それにしてもなー…どうしたものか…」

女友『チョコ…』

友「ん?」

女友『もうすぐバレンタインだから、女が男くんにチョコあげて、そこで距離を…グーっと!』

友「女友…それめっちゃ素敵ですやん…!」

女友『よーし…!そうと決まれば、明日早速チョコを作ろう!どうせ私もチョコ作らなきゃいけなかったしちょうどいーい!んーと、女も誘うから…場所は友の家ね!あとは…』

友「あ、あの…女友さん?」


……………






27 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/09(月) 18:04:51.65 ID:XjBqQ/Mc0



2月12日(日曜日)

《友の家》

女友「それじゃあ作っていこーかー!」

女「ねぇ…ホントに作らなきゃダメ….?」

女友「あったりまえじゃん!バレンタインほどのチャンスはないよ!…おせっかいかもしれないけどさ、こんなことになったのは私のせいみたいなもんだからさ…だから、応援するって決めたんだ!」

女「女友…」

友「な、なあなあ!チョコまだー?」

女友「もう!友は引っ込んでてよー!チョコあげないよー?」

友「(´・ω・`)」

女「(………)」


………数時間後


女友・女「できたー!」

女友「友ー、ちょっとだけ味見してみてー?」

友「(´・ω・`)」

女友「ちゃんと友の分も作ったから♪」

友「ほんとー!?よっしゃああああ!!」パアアァァァ

女友「…計画通り」ニヤリ

女「…ぷっ、あはははは!」

友・女友「へっ…?あは、あははははは!」



女「(…ありがとね、二人とも)」




28 : ◆PT7HQh5L3g [saga sage]:2012/01/09(月) 18:08:31.95 ID:XjBqQ/Mc0
本日の投下は以上になります

うーん、あんまり人いないのかな…


この話は書き溜めで完成していたのですが、今追加で書いているので更新が滞るかもしれません…

明日は確実に投下しますので、ぜひお付き合いください!
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 18:33:53.99 ID:tkfG5M5DO
期待
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 18:36:22.59 ID:tIXvSXQto
見てるよ
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/09(月) 20:43:25.73 ID:i9RoP0lSO
誰かに見られないと[田島「チ○コ破裂するっ!」]もできないのか?


見ててやるから続けろ下さい
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/10(火) 08:48:53.48 ID:eqRTT2R+o
見てるよ
チョコ欲しい
33 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/10(火) 18:06:35.79 ID:xhqc3rBw0



2月14日(火曜日)

放課後

《女・女友の教室》

女友「女…準備はいい…?」

女「う、うん!おっけー!」

女友「じゃあ…友にメールするね…!『こちら準備OK!』っと…送信!」

女「」ドキドキ


………同時刻

《男・友の教室》

友「男…腹わたは煮えくりk」

男「腹はくくったか?だろ…」

友「お、お前の気を揉んでやったよ…言わせんな恥ずかしい」

男「それすら意味おかしいって…」

ゲーンカイナーンテー ブッコワシテヤレジブンノーテデー

友「お、メールキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」

男「ん?誰から?」

友「男…!行くぞ!!」ガッ

男「うぇっ!?おい引っ張るなぅわああああああああ」

友「行くぜ行くぜ行くぜええええ!!」ダダダダダ…




34 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/10(火) 18:08:07.51 ID:xhqc3rBw0



《男・友移動後》

友「ぜぇ…ぜぇ…男、ちょっとここで待ってろ…動くなよ…俺ちょっとチョコもらってくるわ…」ダッ

男「はぁ!?どういう…あ、おい!」

友「ぐっどぅらぁぁぁぁっく」ダダダダダ…

男「なんなんだよ…」






「お…男くんっ!」





35 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/10(火) 18:13:25.88 ID:xhqc3rBw0



男「お…女…?」

女「あっあの、私のせいでたくさん振り回してごめんっ!」

男「あ、いや…全然気にしてないよ!大丈夫だから…」

女「それでね、お詫びとかじゃないんだけど…これからも仲良くしてほしいから…こ、これ!バレンタインのチョコ…」スッ

男「あっありがと…」

女「……」

男「……」

男「(こっこの空気は…告白するべきなのか…?)」

『お前と女さんが両思いだってわかったんだからさ、もう一回告白してみたら?』

男「おっおおお女っ!」

女「ふぇっ!?な…なに?」

男「う、上手く言えないし恥ずかしいから一度しか言わない…」

男「好きだ…!好きです!」




「俺と…付き合ってほしい」




36 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/10(火) 18:14:39.17 ID:xhqc3rBw0






「あ、ありがとう…でも…ごめん」




37 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/10(火) 18:20:33.86 ID:xhqc3rBw0
今日の更新は以上になります


みなさんからのレスを励みに追加シーンを書いてます!

なんとか明日には完成しそうなので、滞りなく更新できる…予定。

お付き合いください
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/10(火) 18:30:40.51 ID:b2MInwhyo
乙!
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/10(火) 18:33:55.00 ID:mf+rfzJSO
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(石川県) [sage]:2012/01/10(火) 19:49:43.29 ID:NsdHr4w10

楽しみにしてるからな
41 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/11(水) 17:58:14.05 ID:3jt9AWaZ0



男「えっ…」

友・女友「えええええええ!!!」ズザアアアア

女「えっ!?なんでここに…」

友・女友「え…あ、あはははは…どうぞ続けて^^;」

男「お前ら…人をおちょくってるとぶっ飛ばすぞー!!」

友・女友「ひゃあぁごめんなさぁぁぁぃぃ……」ダダダダダ…

男「ふぅ…あ、えーっと…」

女「わ、私も男くんのこと好きだよ…だから、一つだけお願いを聞いてほしいんだ…」

男「う、うん…」

女「私が星好きなこと、知ってるよね?私、小さい頃から夢があってね…」

女「7月7日、星空の下で好きな人と一緒に天の川を見る、って夢…」

女「もし曇って見えなかったとしても、その時にもう一度告白してほしいなって…」

男「うん…わかった!」

女「ごめんね、わがままばっかりで…」

男「ううん、いいよ…ロマンチックでいいじゃん!」

女「あ、ありがと…」

男「変わりってわけじゃないけど…俺も一つだけ、わがまま言っていい?」

女「?…うん」




42 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/11(水) 17:59:23.50 ID:3jt9AWaZ0





ギュッ…






43 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/11(水) 18:01:39.10 ID:3jt9AWaZ0



女「なっ…ふえぇ!?」カアアアアア

男「少しの間だけ…こうしてていい?」

女「…うん」テレテレ

友・女友「ふぐっ…ええ話やなぁ…」ズビズビ


いつの間にか日は暮れ、空には星たちが輝きはじめていた





44 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/11(水) 18:09:07.57 ID:3jt9AWaZ0




それから時は過ぎ、俺たちは2年生へと進級した


そのころの俺と女の関係は、2人で遊びに行くまでに深まっていた。





45 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/11(水) 18:12:05.65 ID:3jt9AWaZ0




5月20日(日曜日)

《公園》

女「ん〜…チョコバナナクレープください!」

男「俺も同じので!」

「まいどあり〜!」

女「ん〜!甘くて美味しいよぉ〜!」クルクル

男「あの〜…」

女「あぅ、いけない…美味しすぎてつい///」テレテレ

男「(なっ何このかわいい生き物!!)」

ドンッ

女「あっ」ベチャ…

DQN1「痛ぇな…」

DQN2「おいてめぇら何してくれてんだ!あぁ?」

男「ちょっと待て、今のは明らかにアンタらからぶつかってきただろ」

DQN1「なんだてめぇ?ケンカ売ってんのか…よッ!」バキッ

男「ぐあっ…」

女「お、男くん!」










46 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/11(水) 18:14:58.45 ID:3jt9AWaZ0



DQN2「おいねーちゃんよぉ、責任とってもらおうか…オラちょっと来いよ!」グイッ

女「や、やめてください!ちょっと!」

男「女ッ!」

くそ…女が近くにいたんじゃ、まともに戦えない!

DQN1「邪魔はさせねぇよ…クソガキィ!」ガッ

男「ぐっ…離せよ…離せよっ!」

DQN1「るせぇよ!」ドガッ

男「お…んな」ドサッ…

女「男くんっ!」

DQN1「DQN2、行くぞ…」ニヤニヤ

DQN2「へへ…おらてめぇ!こっちこい!」

女「男くん…男くんっ…!」




…………
47 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/11(水) 18:17:11.20 ID:3jt9AWaZ0

今日の更新は以上になります


レスしていただいた方々、ROMの方々も、本当にありがとうございます…

48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 20:00:29.11 ID:4NmBzqeSO
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 20:43:04.37 ID:zWWJ5xvWo

ntrなのかそうでもないのか
どっちにしてもご馳走です
50 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) :2012/01/12(木) 15:55:23.71 ID:pjcsFF9G0
ntrなら荒らす
51 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/12(木) 17:59:37.01 ID:8HGCU5RQ0



……ろ…………きろ

「起きろ!!」

男「ッ!ここは…そうだ、女…!女ッ!」

サングラスの男「落ち着け。君のツレはあの男どもと行っちまったよ…と言ってもついさっきだがな…」

サングラスの男「どうするんだ?追いかけるのか?」

男「当たり前です…早く女を助けに行かねーと!」

サングラスの男「…このまま追いかけてもまた負けるぞ」

男「…たぶん普通にやりあったらあいつらのほうが強い。それでも、俺は女を助けに行く。このまま黙ってはいられない!」

サングラスの男「…奴らはこの先の廃工場に向かった。ついてこい」
52 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/12(木) 18:02:41.03 ID:8HGCU5RQ0



《移動中》

男「…どうしてここまでしてくれるんです?」

サングラスの男「…俺も個人的に奴らが許せなくてな」

サングラスの男「いいか、俺が奴ら2人を引き寄せる。その好きにあの女の子を助けるんだ」

男「1人で!?大丈夫なんですか!?」

サングラスの男「馬鹿にするな、これでも喧嘩沙汰は慣れてる」

男「俺だって小さい頃は空手やってたんだ、少しくらい戦えます!」

サングラスの男「そうか…でも優先するのは女の子を守ることだ。もし相手が襲いかかってきたら…躊躇はするな。思いっきり殴れ」

サングラスの男「自分に自信を持つんだ。"自分は強い"ってな」

男「…はい!」

サングラスの男「…女を頼んだよ」ボソッ





53 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/12(木) 18:12:08.70 ID:8HGCU5RQ0



《廃工場》

ガヤガヤ…

男「あいつら…仲間がいたのか」

サングラスの男「…だいたい10人弱ってとこか」

サングラスの男「君は彼女を助けることだけ考えろ。やつらは俺がなんとかする」

サングラスの男「そういえば、名前を聞いていなかったな」

男「…男です」

サングラスの男「男…か」


DQN1「おい、そいつの口ふさいどけ」

女「ん〜!んん〜!」

DQN2「るっせぇぞ!…痛い目みねぇとわからねぇみてぇだな…!」


男「ッ!女が!」

サングラスの男「行くぞ!」ダッ


「「やめろおぉぉぉおお!!!」」


DQN1「なんだこいつら…あいつはさっきのガキか!」

サングラスの男「男!早く女の子の所へ!」

DQN2「おっさん連れたとこで、勝てるとでも思ってんのかよ!」

DQN3「おいてめぇら!やっちまえ!」


サングラスの男「やってみろよ…」



…………


54 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/12(木) 18:15:05.12 ID:8HGCU5RQ0



男「女!怪我はないか!?今縄解くから!」シュルシュル

女「男くん…グスッ…」

男「ここから逃げよう!結構ヤバいけど…」

女「大丈夫…!」

DQN1「クソ…逃がすかよ!」

サングラスの男「しまった…待てっ!」

DQN6「オラ!よそ見してんな!」

サングラスの男「クッ…」


男「女は先に逃げて!」

女「う、うん!」

DQN1「懲りねぇヤツだな…またぶちのめされてぇか!?」

男「女は…行ったな。これで遠慮なくやれる」

DQN1「ガキのくせになめやがって…」

男「ふざけんな…俺の女に手出しはさせない…!」


『自分に自信を持つんだ。"自分は強い"ってな』


男「…最初に言っておく」

DQN1「あぁ?」



「俺はかぁーなーり、強い!」



………



55 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/12(木) 18:18:35.13 ID:8HGCU5RQ0



DQN1「」


男「終わったか…」

女「男くーん!!」

男「女!無事でよかった…!」

サングラスの男「いやぁー!男くんと言ったか、見事な戦いっぷりだったよ!」

男「……え?(なんかキャラが…)」

女「あぁーっ!!お父さん!何でお父さんがいるの!?」

男「お父さん?あぁ、なるほ…お父さん!?」

女父「いやぁ、買い出しに行く途中で奴らが襲ってるのを見てぶちのめしてやろうと思ったんだけど…」

女父「男手ひとつで育ててきた愛する娘の相手がどんな子か知りたくてね!いやあ、男くんが勇敢な子で良かった!あはははは!」

女「あはははは!じゃないよ…」

女父「いやあ、2人ともすまん!男くん!お詫びにご馳走するよ!うちは喫茶店をやってるんだ!君といろいろ話してみたいしね!」

女父「っと、僕は買い出しに来ていたんだった…女、男くんと先に帰ってくれ。コーヒーくらいなら出せるだろ?」

女「うん!それじゃ男くん、行こっか!」

男「あ、うん…(サングラスの人が女のお父さん…?しかもキャラが変わりすぎてついていけん…)」


………


56 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/12(木) 18:21:03.34 ID:8HGCU5RQ0


《女の家、カフェMILK DIPPER》

女「ここが私の家だよ!」

男「『カフェ ミルク・ディッパー…きれいなお店だね」

女「お父さんがやってるお店なんだけど、時間があるときは私も手伝ってるんだ!あ、コーヒー淹れてくるね!」

男「あ、あの…あんまり苦くないの…ある?」

女「甘めのやつ淹れるね。それでも苦かったらお砂糖もあるから」

女「このお店ね、常連さんが多いんだけど、面白い人たくさんいるんだよ〜」

女「うちのお父さんと体脂肪率どっちが低いか競争してる人とか…この間なんかね、『コーヒーの値段は俺が自分で決める。まずいコーヒーに金は払わん』って言って、結局一万円札を置いていった人もいたんだよ!」

女「あとね、女友ちゃんもよく来てくれるんだ。友くんがオムライス好きみたいでね、『友に食べさせてあげたい!』って言ってここで私のお父さんとオムライスの練習してるんだよ……よし、できた」




57 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/12(木) 18:22:38.88 ID:8HGCU5RQ0



女「はい、どうぞ!」コトッ

女「お砂糖入れてもいいけど、最初に一口だけそのまま飲んでみて!甘みの強いコーヒーなの。これ、大抵の女の子が気にいってくれるんだぁ…私も好きだし」

男「女の子…」

女「あ、もちろん男の人にも人気あるんだよ!……ごめんね、気悪くした?」

男「べ、別に!確かに味付けはお子様っぽいのが好きだから…」

カップを手に取り、コーヒーを口に含む。

苦さに、思わず一瞬顔をしかめてしまう

俺にはまだ、暖かく広がるコーヒーの風味を嗜むことはできなかった。

男「甘い…気はする」

女「最初だけ味わったら、あとはお砂糖入れてね。せ、世界的にはお砂糖やミルクを入れて飲む人のほうが多いんだって!」

女の好意に甘え、テーブルに置かれた容器から砂糖を入れる

ふと彼女を見ると、目が合って、なんだかおかしくて笑ってしまって、彼女も静かに笑って…

静かに、ゆったりと過ぎてゆく時間の中には、2人の微笑みだけが響いていた




58 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/12(木) 18:29:52.05 ID:8HGCU5RQ0



季節が春から夏へ移り変わってゆく中、俺と女は変わらず二人で出かけていた


あれ以来、カラまれたりすることはない。そして、相変わらず女は可愛い。


俺たちは、出かける時には決まって天気の良い日を選んでいた


帰り道で空を見上げ、二人で星を見るためだ


星を見る度、自然と会話が無くなって、無口になる


日が暮れた頃、街を包み込むまだ少し冷たい初夏の夜の風


でも、星を見ていると寒さを感じることはなかった


それほどまでに暖かい時間が、そこにはあった


そして季節は、夏へと移り変わってゆく



59 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/12(木) 18:31:47.28 ID:8HGCU5RQ0

今日の更新は以上です

土曜日に完結する予定なので、よろしくお願いします!
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/12(木) 18:47:04.27 ID:D3SYtnCco
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/12(木) 19:34:11.74 ID:Ol+HHIlSO
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/01/12(木) 23:04:36.35 ID:3rA7XtzCo
63 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/13(金) 17:54:25.33 ID:2LWIpdsC0



7月6日(金曜日)

《男・友の教室》

男「遊園地?」

友「そ。最近改装工事して新しくなった遊園地あるだろ?だから、昼間は遊園地で過ごして、夜に星の下で告白…どう!?」

男「いいかもな…でも今からじゃ…」

友「んふふふふ…俺を誰だと思ってやがる。素晴らしきオムライスの会名誉会長、友様だぜー?ちゃーんとチケットを用意してるに決まってんだろ、ほら!」ピラピラ

男「友…!今度メシ奢るよ!ありがと!」タッタッタッ…

友「…そういやあの遊園地、まだ全部のアトラクションの改装が終わったわけじゃなかったんだっけ…?ま、メインになるやつはだいたい終わってるらしいから大丈夫か…」



………その日の夜

《男の部屋》

男「うん…どうかな?」

女『いいね!行きたい!』

男「それじゃ…明日!」

女『うん!また明日!』プツッ



男「明日…晴れるかな」






64 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/13(金) 17:55:59.35 ID:2LWIpdsC0



7月7日(土曜日)

《遊園地》

男「着いたけど…まだ来てないか」

女「ごめ〜ん!遅くなっちゃって!」

男「あっあぁ、全然大丈夫だよ!」

女「…ふふっ」

男「?」

女「このやり取り、あの日と同じだね!」

男「あぁ…そう言えば」

あの日…。1月7日、俺が女に振られた日だ。

あれからもう半年か…

女「…行こっか!」

男「…うん!」


………数時間後

女「いやぁ〜、遊んだぁ!」

男「俺何か飲み物買ってくるけど…何がいい?」

女「んー、お茶!」

男「し、渋いなぁ…んじゃ、ここで待ってて!」タッタッタッ…




65 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/13(金) 17:59:43.37 ID:2LWIpdsC0



女「(あの建物、まだ改装中なんだ…鉄骨とか剥き出しだよ)」

女「(ん?その下にいる男の子、迷子かな…行ってみよ)」タッタッタッ…

男児「ふえぇん…おとぉざん…」

一般人A「あっ!資材が倒れるぞ!」

一般人B「こ、子供が!」

女「っ!!危ないっ!!」バッ



………

66 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/13(金) 18:01:16.52 ID:2LWIpdsC0



ズウウゥゥゥンン…

男「なんだ今の音…女がいるほうだ…」タッタッタッ…

男「うわ、すげぇ人だかり…これじゃ女見つけられねーぞ…」

一般人A「誰か手伝ってくれー!女の子が下敷きになってるんだー!」

女の子…?まさかな…

男「頼む…出てくれ…」prrrrrr…


67 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/13(金) 18:03:44.76 ID:2LWIpdsC0



女に電話をかけて数秒後、どこからか聞き慣れた着信音が聞こえた


俺は身体の、心の何処かで最悪の状態を予想していた


そんな自分に苛立ちを覚えながら、音の鳴る方を見る


男「女…?女あああぁッ!!!」

68 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/13(金) 18:05:00.39 ID:2LWIpdsC0
今日の更新は以上です

明日の更新で完結となります。
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/13(金) 18:15:18.63 ID:as/3FOHSO
oh……予想はしてたが……

70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/13(金) 18:37:55.04 ID:SOx6dhyUo
キバかよっ
71 : ◆PT7HQh5L3g [sage]:2012/01/13(金) 19:11:01.26 ID:DNUdN43IO
>>70
随所にライダー要素入れてみました

他にもダディとか次狼とか嶋さんとか…
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/01/13(金) 19:30:11.59 ID:kQiHIM6Do
乙…
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/14(土) 10:33:44.10 ID:KY3wuM3/0
女ああああ
74 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/14(土) 16:35:42.04 ID:SLPajJb90
では、最終回投下します。
75 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/14(土) 16:36:55.27 ID:SLPajJb90



積み重なった資材の山から救出された女は、すぐさま病院に運ばれた


怪我はしたものの重傷とまでの怪我ではないため、2週間ほどで退院……となるはずだった


女の意識が戻らない


頭に強い衝撃を受けたことが原因らしい


延々と続く医者の説明が、今の俺に理解できるわけがなかった


命に別条がなかったことだけでも喜ぶべきなのだろうが、女が目を覚まさないことに変わりはない


怪我を負っているにもかかわらず、女は綺麗な顔をして眠っていた。


76 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/14(土) 16:38:46.68 ID:SLPajJb90



《女の病室》

男「女…聞こえる…?」

男「女に届くかはわからないけど、約束だから伝える。」

男「女…好きだよ」

男「空…見える?今日、曇っちゃったなぁ…星見えねぇよってな…」

男「女……」



一年にたった一日逢えるというおとぎ話

切ないけど、今の俺たちにはその約束すら交わせなかった

77 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/14(土) 16:47:00.32 ID:SLPajJb90



2013年

今だ女は目を覚まさない


俺たちは3年に進級し、立派な受験生となっていた


でも、俺は毎日こうして女の病室に来ている


目を覚ますことはなくても、ここに眠っているのは確かに女で…


俺は女と一緒にいたくて…


移り変わる季節の中、自分だけが止まっているような気がした


どんなにキレイに咲いた春の花も、俺の目には映らなかった。


友と女友も休みの日には時間を作って会いにきてくれている。二人はたまにケンカもするらしいけど、仲の良さは相変わらずだ。


女との思い出は数えるほどしかない


けど、女を思い出させる物は数えきれないほどある


このまま何も変わらないとしても…霞んでいく記憶の中でしか逢えないとしても…


やっぱり俺は女のことが


78 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/14(土) 16:51:11.28 ID:SLPajJb90



2013年7月7日(日曜日)



今日で、あれからちょうど一年




一年前とは違い今日の空は雲一つなく、たくさんの星が夜空に輝いていて




大きな天の川や夏の大三角が、俺たちを照らしている




ー強く想い、強く願うー




「そうすれば、いつかはきっと…」





79 : ◆PT7HQh5L3g [saga]:2012/01/14(土) 16:52:53.96 ID:SLPajJb90



「お…んな…?………女っ!!!」



80 : ◆PT7HQh5L3g [saga sage]:2012/01/14(土) 17:09:07.25 ID:SLPajJb90

以上で完結となります。

http://www.youtube.com/watch?v=OZ_lfE19sxM

このSSは、↑の曲をイメージして書いたので、一度聴いてみてください

今のところ、後日談などは書かない予定です。

短い間でしたが、お付き合いいただきありがとうございました。

81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/14(土) 17:30:11.94 ID:fsCzTcgSO
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/14(土) 17:53:19.13 ID:QXe368Db0
おつかれ
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/01/14(土) 21:05:53.43 ID:/fqW0e8Fo
乙!
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/16(月) 19:46:57.82 ID:34STsQZmo
ピュアすなぁ
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