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六人目の魔法少女――空に放ったコルト弾―― - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2012/01/07(土) 20:22:00.92 ID:8qc3X8Rk0

その魔法少女は、唐突にやってきた。
「いやー、あなたも今日転校してきたの? 奇遇だなぁ。名前は?」
「…………」
「そんな顔しないでさー。嫌だっていうんならいいんだけど。
どこ中だった? どの部活入ってた?」
「…………」
「私はねー、東京の方の中学入ってたんだ。何せ郊外だったから、ここみたいに近代的じゃなくてさ――――」
ガラス張りの壁に挟まれた廊下を歩きながら、とても――といっても、片方だけだが――楽しそうに話す少女二人がいた。
一人は腰までかかる黒い髪に、整然と手入れされた制服を着た少女。
もう一人は肩までかかる茶髪を、三つ編みのおさげにして両肩に垂らしている少女。こちらの制服は大分崩れており、お世辞にも優等生といえるような服装ではなかった。
その二人はある教室の前で立ち止まると、おさげの少女が音を立ててドアを開けた。
「――――はい、あとそれから、今日はみなさんに二人の転校生を紹介します」
中にいた教師とおぼしき女性が喋る。クラスにはかなり大きめのざわめきが広がる。何せ一人ではなく二人だ、珍しい事この上ない。
「じゃ、暁美さん、九十九さん、いらっしゃい」
二人の少女は教室に入る。向日葵のような笑みを浮かべたおさげの少女は、黒髪の少女を引っ張るような形で教壇の前に歩いてくる。
「はい、それじゃあ自己紹介いってみよう」
そう言われると、黒髪の少女は控えめな声で自己紹介を始める。
「暁美ほむらです。よろしくお願いします」
ほむらと名乗った少女は、そそくさと前に歩き出そうとする。が――
「ちょっと待ちなよ、ね?」
相変わらず笑顔の少女に肩を掴まれ、足が止まってしまう。
強引にほむらを引きずり戻した後、今度は彼女が話し始めた。
「私は九十九 天照って言います。よろしくお願いしますね。趣味はモデルガンの収集、特技は格闘術です。前の学校では――――」
*
※注意
・魔法少女まどか☆マギカの二次創作です
・オリジナルの子が出てきます
・全体的にあまりレベルの高いものではありません
・ナレーター入るんで遅筆です
それでも読むという方がいらっしゃったら、お進み下さい。

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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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エルヴィン「ボーナスを支給する!」 @ 2024/04/14(日) 11:41:07.59 ID:o/ZidldvO
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/01/07(土) 20:59:43.43 ID:dN8q6x3G0
改行くらいしろ
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/01/07(土) 21:01:39.38 ID:hytd4x6AO
このほとばしる詠矢空希臭……
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/07(土) 21:29:19.05 ID:hVRUQpKLo
レス分けてみたら?
そのほうが見やすいと思うけど
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/01/07(土) 21:51:12.87 ID:dN8q6x3G0
小説家になろうにでも行ったら?
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2012/01/07(土) 21:55:03.50 ID:8qc3X8Rk0
天照は、のちに鹿目まどかと名乗った少女の隣に座ることになった。

休み時間は、自己紹介の内容があまり取っ付きやすい雰囲気ではなかった彼女よりも、比較的人畜無害そうなほむらに話しかけるクラスメイトが大半だった。

その代わり、隣にいるまどかやその友人たちと彼女は話していた。

「天照ちゃんってすごい面白い名前だよね。つくもてんしょう、ってこう書くんだよね?」

まどかが手元のノートに天照の名前を書いてみせる。

「そうそう、親が日本神話が好きでさぁ、天照大神って知ってる? そこから名前取っちゃったんだよ。
この名前で得するところは、名前の話題で話が弾みやすいトコだね」
天照が自虐的とも取れる薄笑いを浮かべる。

「親御さんはどんな仕事をしていらっしゃるんですか?」
仁美が物腰柔らかに聞いた。

「お母さんは主婦で、お父さんが鉄鋼業やってる。
何回か製品の試作品を見せてくれたこともあるんだよ」
「へー、鉄鋼業か、かっこいいじゃん!」
さやかが返し、その後こう続けた。
「てかさー、あのほむらって子、知り合い? 何かさっき思いっきりガン飛ばされてなかった?」
「いや、えっと……」
まどかがとまどった様子で呟く。

その時、クラスメイトの集団の中心にいたほむらが言った。

「ごめんなさい。何だか緊張しすぎたみたいで、ちょっと、気分が。保健室に行かせて貰えるかしら」

「え? あ、じゃあたしが案内してあげる」
「あたしも行く行く」

周りの女子から口々に声が上がる。
しかし、そんなものハナから目に入っていない様な口調で彼女は言った。

「いえ、おかまいなく。係の人にお願いしますから」

そして、まどかの元にゆっくりと歩いてくる。

「えぇっ!?」
「鹿目まどかさん。貴女がこのクラスの保健係よね」

まどかの丁度前に来たほむらは、さらに続けた。
「え?えっと…あの…」
「連れてって貰える?保健室」
まどかはさらに困惑したが、とりあえず、といった格好でほむらを連れて教室を出ていった。

仁美もさやかも胡散臭そうな表情を浮かべていたが、天照はどちらかというと――そう、探りに近い、腰を据えて物事を考えている、そういう表情を浮かべていた。

レス分けるってこうですか?わかりません
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/07(土) 21:58:36.33 ID:mnG6nybo0
そうだよ、イイ子だね……ぐへへ
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2012/01/07(土) 22:24:26.97 ID:8qc3X8Rk0
ショッピングモール内のカフェ。
昼過ぎの客の出入りが最も多い時間も過ぎ、店内には人はあまりいない。
その一角に、まどかたち四人は座っていた。

「えぇ!? 何それ?」
食べかけていたソーセージを手から取り落とすほど、さやかは驚いた。

「わけわかんないよね……」
ため息と共に吐き出される声。まどかは俯いていた。

「文武両道で才色兼備かと思いきや実はサイコな電波さん。くー! どこまでキャラ立てすりゃあ気が済むんだ? あの転校生は!? 萌えか? そこが萌えなのかあ!?」
彼女特有のマシンガントークを言い放った後、さやかはオーバーに突っ伏した。

「信じられないなぁ……内容の真偽にかかわらず相当ぶっ飛んでるね、その子。
初対面から私の言うこと全部無視しちゃって妙だとは思っていたけど、なるほど……」
天照がやはり考えこむ様子を見せる。

「天照さんもそんなことがあったんですか……
まどかさん。本当に暁美さんとは初対面ですの?」
半信半疑、といったような口調で仁美が聞いた。

「うん……常識的にはそうなんだけど」
なんとも悩ましい、話すべきか話さないべきかといったような煮え切らない話し方。

「何それ? 非常識なところで心当たりがあると?」
「どーいうところ? 夢の中とか、占いとか?」
さやかと天照が重ねるように尋ねる。

「そうなの、昨夜あの子と夢の中で会った……ような……」
自信無さ気な話し方で答えるまどか。三人は茶化すように笑い出した。
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2012/01/07(土) 22:42:48.26 ID:8qc3X8Rk0
「あははは! すげー、まどかまでキャラが立ち始めたよ」
「ひどいよぅ。私真面目に悩んでるのに」
「あー、もう決まりだ。それ前世の因果だわ。あんた達、時空を超えて巡り合った運命の仲間なんだわぁ!」
笑いをきっかけに、話がどんどんと進む。

「夢って、どんな夢でしたの?」
「それが、何だかよく思い出せないんだけど……。とにかく変な夢だったってだけで」
「残念だなぁ。よくあることだけれども」
天照が割と真面目な表情で言う。

「……もしかしたら、本当は暁美さんと会ったことがあるのかもしれませんわ」
「へ?」
令嬢の仮説に、素っ頓狂な声を上げるまどか。仁美はこう続けた。

「まどかさん自身は覚えていないつもりでも、深層心理には彼女の印象が残っていて、それが夢に出てきたのかもしれません」
「ごめん、三行でまとめて。よく分かんない」
「あは、少しは考えなよ天照ちゃん。てか仁美、それ出来過ぎてない? どんな偶然よ?」
「そうね……あら、もうこんな時間。ごめんなさい、お先に失礼しますわ」
仁美が立ち上がり、そそくさと帰りの準備を始める。
「今日はピアノ? 日本舞踊?」
「お茶のお稽古ですの。もうすぐ受験だっていうのに、いつまで続けさせられるのか」
「うわぁ、小市民に生まれて良かったわ」
同情のこもった口調でさやかが返す。

「私達もいこっか」
「あ、まどか、天照ちゃん、帰りにCD屋に寄ってもいい?」
「あー、ごめん。今日外せない用事があるんだ」
「そっかー、天照ちゃんも大変だね。私はいいよ。また上条君の?」
「へへ……。まあね」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2012/01/07(土) 23:14:32.22 ID:8qc3X8Rk0

「……巴マミかぁ、聞いたことはあるけどねぇ、腕利きの献身的な魔法少女だって」
「こちらこそそうよ。九十九天照って言ったら、銃使いの魔法少女なら知っておいて損のない存在ですもの」
「私の名前ってそんなに通ってるのか……まあいいや」
改装中のフロアの中を、二人は走り抜けていた。
天照は巫女服の赤い部分を灰色にした服装に穴あきグローブ、腰のホルスターに差したリボルバー拳銃とすこぶる奇妙な格好をしている。

「それより、今日のやっこさんは何?」
「使い魔ね……あまり強くはないけど、油断しないでね」
「なるほどねぇ……近くに別のヤツもいる気がするし」
そう言って、彼女はリボルバー拳銃――コルト・シングルアクションアーミー――を取り出した。

「冗談だよね? 私、悪い夢でも見てるんだよね? ねえ、まどか!」
下の方から怯えたさやかの声が聞こえる。
「やれやれ、こりゃ一刻を争うね」
「畳み掛けましょう、九十九さん!」
マミがそう言ってマスケットの引き金を引き、結界に風穴を開ける。
そこから突入した天照が、リボルバーを乱射した。銃声が響き渡り跳ね返る。
使い魔は構える間もなく撃ち抜かれ、その姿を消す。

「あ、あれ……?」
「これは……?」
まどかとさやかが安堵の混じった声を出す。
「危なかったわね。でももう大丈夫」
「いやー、なんでこんなところにいんの? 死んじゃうよ?」
二人が歩いてやってくる。
「あら、キュゥべえを助けてくれたのね。ありがとう。その子は私の大切な友達なの」
「私、呼ばれたんです。頭の中に直接この子の声が……っていうか、なんで天照ちゃん、そんな格好して……」
「話は後だよ。とりあえず、こいつらを片付けないと」
「それもそうね。ちょっと一仕事、片付けちゃっていいかしら」

マミは現れた使い魔たちから飛んで離れ、天照は逆に突撃する。
巫女の鉄拳がそれらに命中し、使い魔たちを弾き飛ばす。
その一体一体に、マミは取り出した無数のマスケットから掃射を浴びせた。
一瞬にして炎が上がり、結界が消滅する。

「も、戻った!」
さやかの喜ぶ声。
それに文句があるように、四人の上方から靴音が聞こえる。ほむらの物だ。

「魔女は逃げたわ。仕留めたいならすぐに追いかけなさい。今回はあなたに譲ってあげる」
「私が用があるのは……」
「面倒くさいなぁ。うだうだ言ってると、ドタマぶち抜くよ?
逃げるか逃げないか、ちゃっちゃと決めなよ」
「いい? 私は見逃してあげるって言ってるの。お互い、余計なトラブルとは無縁でいたいと思わない?」
さすがに二人を相手にするのは分が悪いと悟ったのか、ほむらはその場から立ち去った。

誰も待ってないかもしれませんが、今日はこれでおしまいにします。


11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/01/08(日) 13:57:22.12 ID:SVakCpnu0
いちょつ
切るときの報告はレスを分けたほうがいいぞ
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