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打ち止め「失恋でもしたの?」一方通行「……かもな」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [saga]:2012/01/11(水) 00:49:32.34 ID:tJHzpHVo0





それは、ちょっとした悪戯心からの質問だった。





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渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [saga]:2012/01/11(水) 00:50:19.76 ID:tJHzpHVo0



一人で暮らしてるあの人は、ヨミカワのお願いで月に一度は必ず顔を見せることになってる。

来ないと代理演算を切るなんて脅しはかけたりしていないのに、それでも律儀に約束を守る可愛げがいつの間にかあの人にも出来ていて。

そんな日はいつもの30分から一時間に、洗面所の前に立つ時間が増える。

普段は手櫛で済ませているあの子も、その日だけはリップをこっそりつけたりしてる。

そんな万端の準備を整えているのに、あの人はミサカ達を今も変わらず子供扱い。

それでもあの人がミサカ達を想ってくれていることがわかってミサカ達はそれなりに満足していた。


3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [saga]:2012/01/11(水) 00:50:51.26 ID:tJHzpHVo0



けれども、最近あの人は少しおかしい。

時折何処かに思いを馳せるように、切なげに視線を遠くへと向ける。

その彼の横顔が、ヨミカワ達と観たばかりの悲恋を扱った映画の主人公の横顔と重なって見えたから、

そんな軽い気持ちで聞いただけの質問に対する回答は、予想以上の強さでミサカの心を抉った。



4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [saga]:2012/01/11(水) 00:51:40.30 ID:tJHzpHVo0


「へ、へぇ〜どんな人なのかなってミサカはミサカは得体の知れないクリーチャーの正体を探る藤岡弘探検隊のような心持で聞いてみる」

「オマエの中の俺は一体どンなイメージなンだよ」

軽く人差し指でおでこを突かれる。
以前ならチョップの二、三発は打たれてもおかしくないのに、今のアナタはちょんとつつくだけ。
少し優しいスキンシップには苦笑いのオプションまで付いていて、胸がチクンと痛む。
ヨミカワのお家を出てからだよね、アナタがそんな顔をするようになったのは。

「だって恋するアナタの姿が想像出来なくて、鈍感で朴念仁で無神経なアナタをその気にさせちゃうなんてどんな人だろうなってミサカはミサカは憎い泥棒猫の事が気になるって言外に述べてみる」

「全然言外じゃねェだろ……つーか泥棒猫ってオマエ……ガキがちゃンと意味わかって言ってンのか?」

「それくらいわかるもん。ミサカもう子供じゃないもん」

「四歳児がぬかしやがる」

けらけらと意地悪く口の端を吊り上げるけれど、ミサカを見つめる目は優しい。
アナタはこの四年間でそんな目を出来るようになったんだね。


「ちょっと〜第一位、このミサカまでそんなおこちゃま個体とひとくくりにしないでくれる?」

「うるせェよ、一番ガキはオマエだろ」

「もったいぶってないでさ、さっさっと吐いちゃえよ。それとも情けなさ過ぎる失恋エピソードで言うのも恥らっちゃうのかにゃーん?」

「もう!そんな言い方しちゃったらこの人意地でも言ってくれなくなるよってミサカはミサカは交渉下手な末妹を詰ってみる」

「チッ…別にもったいぶってるつもりはねェよ」

あの人は壁にもたれかかると、缶コーヒーを傾けた。
最後の一口を飲み終えて、深い息を吐く。

5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [saga]:2012/01/11(水) 00:52:15.70 ID:tJHzpHVo0

「馬鹿みてェに明るくて、いつも笑ってる奴だった。テメェがツライのに、それを隠して能天気なフリして笑って、挙句の果てにこっちを気遣ってきやがる。第一位のこの俺に…」

ソファーで寝転がって雑誌を読んでいた番外個体が横目で此方を見てる。
興味なさそうなフリをしてても、あの子も気になるみたい。
あの子がこの人に抱いてる気持ちはミサカよりもずっと複雑で一言で説明できるものじゃないけれど、それでもミサカと共通しているのは、この人の事が他の誰よりも気になってしまうということ。

「全ては終わっちまったことだ……俺は何も出来なかった。アイツが消えていこうとしてるのに、俺はただ手をこまねいて見てることしか出来なくて、結局俺の知ってるアイツがいなくなることに耐えられずに俺が先に逃げ出した。情けねェ…オマエの言うとおりだよ番外個体。情けなさ過ぎる話だ。語る価値すらねェな…」


あの人は手の中の缶コーヒーのラベルに視線を落としながら、一度だけ瞼を閉じた。
何かに祈るように、何かを悔やむように。
滅多に見せないあの人の打ちひしがれたような表情は、それだけでミサカの心を揺さ振る。
小さかった頃のミサカだったら戸惑うばかりの感情。
けれど今ならわかる。
初めて出会ってから四年が経った今ならミサカの中を駆け巡る感情の波が何かわかる。
整った顔立ちが見せる痛みに後ろめたいときめきと、今すぐ抱き締めてあげたくなる強い母性。
あの子は背を見せているけれど、丸められたその背中から何かを堪えてるのがわかる。

きっと、ミサカと同じ想いを。


6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [saga]:2012/01/11(水) 00:52:58.11 ID:tJHzpHVo0


「その人は…今は?」

「もう、いねェよ」

「あ、ゴメンなさい」

「ハッ、オマエがそンな面する必要なンかねェ。言ったろ?終わったことだって」



出会った頃だったら想像も付かないくらい優しい声で、あの人の手がそっとミサカの頭を撫でる。
それが嬉しくて、そして悔しくて堪らない。

あなたにそんな表情を教えたその人が。

あなたにそんな表情をさせるその人が。


ミサカは妬ましくて、羨ましいよ。



7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [!orz_res]:2012/01/11(水) 00:56:07.39 ID:tJHzpHVo0



恒例の地獄の黄泉川家訪問なう。

何が地獄なのかって?

決まってる、クソガキの成長ぶりをまざまざと見せ付けられるという事以外にありえねェ。

昔はあンなに小さくて、可愛くて、小さくて、幼かった打ち止めが、遂に今年で中学二年生だ。

中学生?

中学生だぞ?

口にするだけでもおぞましい 中 学 生 !!!



帰って早々に俺を絶望させたのは、打ち止めから漂う仄かな香水の香り。

あの乳臭さは何処に行った!!

ミルクと砂糖が混ざったスメルの名残もねェ!!

ちょっとは残ってるかと思って、匂いのこもった部屋に突撃かまそうとしたら準備万端だァ?

クソが!!

幼女臭が欠片もしやがらねェとかどォいうことだ!!

嘗てはあれだけあちこちに漂ってた打ち止めのあのミルクのような幼女臭はもうこの家の何処を探しても見つからないのか……

8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [!orz_res]:2012/01/11(水) 00:56:46.06 ID:tJHzpHVo0


そンな思いを噛み締めて窓の外を眺めていたらクソガキが随分とマセた事を聞いてきやがった。
好きな奴か……ああ、あの頃の打ち止めはもういねェンだな……


「へ、へぇ〜どんな人なのかなってミサカはミサカは得体の知れないクリーチャーの正体を探る藤岡弘探検隊のような心持で聞いてみる」

「オマエの中の俺は一体どンなイメージなンだよ」


クリーチャーじゃねェよ!!寧ろ天使だろォがコラ!!
水玉のワンピースを着てよォ……
たまにご褒美のようにサクランボを拝見出来たあの最強装備の打ち止め…
あの俺の天使はもう……



「だって恋するアナタの姿が想像出来なくて、鈍感で朴念仁で無神経なアナタをその気にさせちゃうなんてどんな人だろうなってミサカはミサカは憎い泥棒猫の事が気になるって言外に述べてみる」

「全然言外じゃねェだろ……つーか泥棒猫ってオマエ……ガキがちゃンと意味わかって言ってンのか?」

「それくらいわかるもん。ミサカもう子供じゃないもん」


子供じゃないもン……だ?
言うなよ、そンな悲しい事、言うなよ。
子供じゃねェ…子供じゃねェとか…子供でいろよ!!幼女でいろよォォォォォォォ!!


9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [!orz_res]:2012/01/11(水) 00:57:21.92 ID:tJHzpHVo0


「四歳児がぬかしやがる」

「ちょっと〜第一位、このミサカまでそんなおこちゃま個体とひとくくりにしないでくれる?」

「うるせェよ、一番ガキはオマエだろ」

「もったいぶってないでさ、さっさっと吐いちゃえよ。それとも情けなさ過ぎる失恋エピソードで言うのも恥らっちゃうのかにゃーん?」

「もう!そんな言い方しちゃったらこの人意地でも言ってくれなくなるよってミサカはミサカは交渉下手な末妹を詰ってみる」

「チッ…別にもったいぶってるつもりはねェよ」


ただ、口にするだけで涙が出そうになるだけでなァ。
ああ…俺の天使、俺の女神、俺の打ち止め…


「馬鹿みてェに明るくて、いつも笑ってる奴だった。テメェがツライのに、それを隠して能天気なフリして笑って、挙句の果てにこっちを気遣ってきやがる。第一位のこの俺に…」


そして優しいだけじゃねェ、何よりも柔らかいあの身体!
十年に一人の幼女力をはち切れんばかりに秘めたあの肉体!!
幼くて、ミルクの甘い匂いがして、ちっぱいで、二の腕も腹もぷにぷにしてたマシュマロみてェな俺の打ち止め。
俺の膝の上にのってまだ芯の残るような固くて弾力のある尻をわンぱくに擦り付けてきやがった甘えン坊小悪魔。

10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [!orz_res]:2012/01/11(水) 00:58:03.82 ID:tJHzpHVo0


「全ては終わっちまったことだ……俺は何も出来なかった。アイツが消えていこうとしてるのに、俺はただ手をこまねいて見てることしか出来なくて、結局俺の知ってるアイツがいなくなることに耐えられずに俺が先に逃げ出した。情けねェ…オマエの言うとおりだよ番外個体。情けなさ過ぎる話だ。語る価値すらねェな…」


俺には何も出来なかった。学園都市第一位の頭脳をもってしても食い止めることが出来なかった。
アイツの胸が忌まわしいことに膨らんでいくのも、尻がありえねェ弾力になっていくのも…
無惨な有様になっていく、成り果てていくのを俺は止めることが出来なかった。

今でも俺は覚えてるあの凄惨な出来事の日を ―――

『あン?芳川のにしちゃァガキ臭ェ柄のブラ…』
『ああー!!駄目!!そ、それミサカの////』
『』





「その人は…今は?」

「もう、いねェよ」


目の前にいるのはバインバインの打ち止め(大)
俺の打ち止め(幼)は何処にも居ねェ……


「あ、ゴメンなさい」

「ハッ、オマエがそンな面する必要なンかねェ。言ったろ?終わったことだって」


11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [!orz_res]:2012/01/11(水) 00:59:04.85 ID:tJHzpHVo0


アレは本当に現実だったのか?

毛布に包まれたあの眩い天使がどォしようもねェ俺の前に舞い降りたあの運命の日。

あれは、本当に現実だったのか?

あの幼い声も、

まったいらな胸も、

鮮やかな桃色のサクランボも、

少し固い尻も、

鼻を擦り付けると背筋を痺れさせる甘い香りも、

全部が全部、実験で腐れ果てた俺の脳が見せた自分へのご褒美だったンじゃねェのか?

夏の日に見た俺の幻だったンじゃねェのだろうか。



12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [saga]:2012/01/11(水) 01:00:30.73 ID:tJHzpHVo0
以上で投下を終えます。
哀れな一方通行の哀れなお話なので、特定カップリングは上インくらいしか予定していません。
それではまた。 ノシ
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/01/11(水) 01:01:28.71 ID:6yoYDV0No
乙!!
シリアスかと思ったらただのロリコンかよ
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 01:04:13.34 ID:HDL5hPkDO
落差に乙
ガチロリコンェ……
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 01:06:43.89 ID:jqCA905jo
これはひどい
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/01/11(水) 01:16:07.69 ID:eqPvE4HRo
なんという猟奇サスペンス
香水で[ピーーー]とか外道すぎだろ…
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 01:22:46.76 ID:A5wI02bDO
切ない話かと思いきや
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/01/11(水) 01:23:03.01 ID:FiLZoyJJo
落差に思いきり吹き出した
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 01:42:40.59 ID:AJb5gWAWo
ワロタ…小萌先生がアブナイ!
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 03:45:08.84 ID:j8gDrP0To
乙!楽しみだ!!
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 04:25:10.16 ID:5277Vpal0
乙!
この一方さんもう二十歳とかだろ…大丈夫か

上インにも期待です
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/01/11(水) 05:40:46.06 ID:wMgHd5lPo
これは切ないwwwwwwwwww
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) :2012/01/11(水) 06:29:13.56 ID:mxAyLupF0
ダメだこの一方通行……早くなんとかしないと……。続き楽しみに待ってます!
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 06:35:10.89 ID:UsE31NAmo
クソがwwwwwwww少ししんみりした俺の純粋な心を返せ
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 06:39:02.76 ID:wWljdtkUo
よかった一方通行さんブレてなかった
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/01/11(水) 06:57:52.52 ID:VBPzcsEP0
>>1乙で、終わり?
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 07:49:36.03 ID:9gpQSWBZ0
シリアスな失恋SSだと思って期待して読み進めてたらロリコンだった
俺の気持ちを返せ
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 08:04:22.58 ID:4NmBzqeSO
ちょっとセンチな気分だったのにwwwwwwww
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 08:40:53.68 ID:KSIZpeKco
ブレないアクセロリータさんwwwwww
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/01/11(水) 09:54:50.70 ID:y248av+AO
まあ、気持ちは分からなくもないよ。
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/01/11(水) 10:35:59.33 ID:pbod+N1AO
素晴らしい。
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/01/11(水) 12:25:12.19 ID:dB/9PKlAO
>>19
確かにこれは小萌先生を見た瞬間発狂しそうだなww
でも真の幼女じゃないから葛藤しそうだ


セロリは打ち止め(幼)への思いをたぎらせて若返らせる魔術に手をだすんじゃなかろうか
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/11(水) 12:28:46.58 ID:ocF51fywo
>>32
そうか?
打ち止めも番外個体も実年齢は幼児レベルなんだし、実年齢はさほど重要じゃないんだろう
小萌てんてーがヤバイ
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 12:33:37.09 ID:WOUX82hIO
乳臭いつーか酒臭い先生でいいのか
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/11(水) 13:26:23.31 ID:cVfN6kuT0
いきなり空白ばっかで何が起きたのかと思った
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/01/11(水) 15:19:58.52 ID:FfVDLTqa0
最悪だwwwwwwww
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 15:53:03.46 ID:jqCA905jo
も、もしかしたら普通にヒロインがいるのかもしれないじゃないか!
ロリって書いてないじゃないか!
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/01/11(水) 16:19:54.22 ID:asQTrrHG0
最初は空白で哀愁というかそんな感じなのを表現してると思ったら
予想をこういう裏切られ方されたの初めてだwwwwwwwww
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 16:30:37.69 ID:jqCA905jo
今更空白の意味に気が付いて飲んでいるドトール吹いた
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 17:42:39.85 ID:Qda0j09IO
残念だが、もう非ロリンしか居ないなあっくん
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 17:47:31.25 ID:hoEUZGVf0
小萌てんてーも幼女なのは見た目だけで臭いは煙草臭いだろうしなww
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/01/11(水) 20:22:14.47 ID:VBPzcsEP0
誰か、この第一位に、紫様を紹介するのである。
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/11(水) 21:23:19.42 ID:n9tWoL+bo
おっとこれは期待しないほうが良さそうだ
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/11(水) 22:37:43.54 ID:LKhlyXfbo
くwwそwwワwwロwwタwwwwww
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/11(水) 23:04:19.50 ID:n9tWoL+bo
>>44
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [saga]:2012/01/11(水) 23:32:21.38 ID:9WiOtTdb0
投下します。
今更ですがキャラ崩壊注意。
47 :黒夜と一方通行 [saga]:2012/01/11(水) 23:33:23.31 ID:9WiOtTdb0



学園都市がクソつまらねぇことに平和とやらになってからもう三年。

お人好しの馬鹿野郎が仲間達と立ち上げた会社に潜り込んでどうにかこうにか糊口を凌ぐ生活をしている。

正直新入生とか粋がってないでさっさと学園都市で生活環境整えときゃ良かったと思ったりもしてるのだが、今の生活も案外悪くない。

仕事にも慣れてきたし、じっと机に齧り付いてお勉強をしてるよりもずっと肌に合ってると思う。

そして今日の配達先は少し高級そうなマンション。

いや、少しどころじゃねぇな。私の経済力じゃ少々心許なくなりそうな馬鹿高いマンションの15階にそいつは居た。





「オマエ何してンだ?」
「見てわからねぇのかよ…オラ、届け物だ」

48 :黒夜と一方通行 [saga]:2012/01/11(水) 23:34:22.07 ID:9WiOtTdb0


思えば表札で気付けば良かったのかもしれない。
けどよ、普通考えないだろ?
極悪で、情け容赦なく、冷酷無比で定評があるあの学園都市第一位がだぞ?
馬鹿丁寧な字で『鈴科』って書くと思うか?
第一位のイメージって言ったら蝶番が外れてて、ドアが半分開いたまんまの荒れ果てた廃墟に住んでてさ、
いつでも襲撃大歓迎って感じに部屋の奥のソファでふんぞり返ってるっていうイメージじゃん。


「客に対する口の利き方じゃねェなァ黒夜ちゃンよ。ええっと…『快適、最適、素敵なサービスがモットー!!浜面便』ねェ…クレーム一件発生につき担当者の給与から…」

「あああ!!悪かったよ!!チクショー、すみませんねぇお客さん」

「お客さン?」

「…も、申し訳ございませンお客様ァァ……」

「最初ッからそう言やいいンだよ三下が」

「ぐ…」


コイツマジで殺してェ!!!


「ふ〜ン…それにしても……」

「な、何だよ」


さっさと荷物を渡して帰りたいのに、第一位は荷物を受け取ってから暫く無言で私の姿を眺める。
コイツ、無駄にデカくなりやがって思い切り見下ろされてるのはいい気分じゃない。
何か言いたい事があるならさっさと言いやがれ。その瞬間に窒素爆槍食らわせてやる。
と思ったが、随分丸くなったとは言え、極悪冷血漢第一位のことだ。
どこぞのヒーローのように私の窒素爆槍をいとも簡単に打ち消して「お転婆」の一言で片付けるような冗談のわかる態度を必ずしも取ってくれるとは思えない。
寧ろ反射されて手足圧し折られて梱包されて会社に送り返された挙句にクレーム付けられて給料天引きされたところを爆笑してくる未来予想図が立ち上がった。


「話には聞いてたが、マジで働いてンのな。浜面の会社か」

「そうだよ。肝心の社長夫婦が外の支店立ち上げに行っちまったからクソ忙しいんだよ暇などっかの第一位と違ってな」

「そいつは景気のいい話だ。けど、その格好結構似合ってンぜ」

「はぁ?何いきなり似合わないこと言ってんだよ。頭沸いてんのか」

「褒め言葉は素直に受け取れよ。腐った魚みてェな目でケンカ売って来た頃より面構えもマシになってンじゃねェか」

「お前は無駄にデカくなってアスパラみたいになったな」

49 :黒夜と一方通行 [saga]:2012/01/11(水) 23:35:07.81 ID:9WiOtTdb0


不意討ちで褒められたのに動揺してるのが悔しくて挑発をしてみるものの見事な空振り。
「そうかい」等と余裕ぶった返答だけして喉を震わせて笑う第一位に余計に悔しさが募る。
そういえば番外個体が以前電話で愚痴ってたのを思い出す。

『最近あの人さ、無駄に大人ぶってるっていうの?スカし方が馴染んできちゃってミサカが何言っても軽く流すんだよね〜つまんねーの』

その後も延々と小一時間ほど続いた愚痴は結局は「もっときちんと構え」という四歳児らしい癇癪に過ぎなかったのだが。
そのあたりについての下手に野暮なツッコミを入れようものならば衆目の前でM字開脚をさせられかねないので黙っておいた。


開けっ放しにしたドアにもたれ掛かって、少しだけ口角を下げて見下ろしてくるのは侮蔑や警戒とかじゃなくて、出来の悪い妹を見るようで、何となく落ち着かない。
目を合わせてるのもおかしい気がして、何となく部屋の中に視線が向いてしまう。
第一位がどんな部屋に住んでいるのか、物凄くというわけじゃないが、ちょっと見てみたい気はする。
基本的にコイツ生活感無いんだよな、と思っていたら第一位はもたれていたドアから身体を離すと軽く顎をしゃくる。


「オマエ、この後配達あるのか」

「ハッ、オイオイ女連れ込むならもう少し気の利いた言葉くらい言えないのかよ一方通行ちゃんはよォ……あだっ」


強めの力でチョップが振り下ろされた。


「ジロジロ人の部屋を覗き込ンどいて何寝ぼけてンですかねェこのアホ鳥は。コーヒーくれェなら淹れてやるってンだよ」

「痛ってェェ…」

「大体女って言えるような身体でもねェだろ」

「ど、何処見て今言ったァァァ!!」


50 :黒夜と一方通行 [saga]:2012/01/11(水) 23:35:43.44 ID:9WiOtTdb0



第一位の部屋は予想に反して小ざっぱりとしていた。
モノトーンかと思っていたら淡い色のカーペットやら家具で固められていて、正直なところ拍子抜けした。
普通の一人暮らしの男の部屋っていう感じだ。

男の一人暮らしの部屋なんて上がったこと無いけど。


「番外個体に自慢してやろうか。第一位様が私の為に手ずから淹れてくれたって」

「言ってろ馬鹿が。砂糖はいらねェよな」

「当たり前だろ」

「フン」

少し上機嫌なのが声のトーンでわかる。
カーペットに直に座って目の前のマグカップに口を付けると芳ばしい豆の香りが熱気と共に鼻腔を擽る。
挽きたての豆で淹れたコーヒーなんて久しぶりだ。
息を吹きかけて少し冷ましてから啜ると私好みの酸味と苦味が舌の上を広がる。


「うま…」


思わず声に出してしまってから、慌てて一方通行を見るとソファーに足を組んでスカした仕草でカップを傾けている。
今の呟きはどうやら聞こえていなかったようで安心する。
リビングにコーヒーを啜る音と息を吐く音だけがやけに響く。
何か気を利かせて音楽でもかけりゃいいのに、とも思うが第一位は時折私の方を横目でぼんやりと眺めながら黙っている。

51 :黒夜と一方通行 [saga]:2012/01/11(水) 23:36:25.16 ID:9WiOtTdb0


「オマエさ、学校とかに行こうとは思わなかったのか」

お前は話題に困った親父かっての。
余りにも不器用な言葉選びに馬鹿にする気も失せる。

「絹旗ちゃんは行ってるみてぇだけど私はなぁ〜こんな身体だし」

お腹の辺りを指差すと、第一位がつられるように視線を向ける。
別に同情をするように痛ましげな視線を送る訳でもなく、コイツバカな事しやがったなみてぇな顔をするわけでもない。
そういやそうだったな、みたいな軽い感じ。
そりゃ、学園都市の闇にどっぷり頭まで浸かってたロクデナシ筆頭だからそういうリアクションだろう。
私としてもお人好しのヒーローみたいにお気の毒にみたいな顔される方が腹が立つ。

「別に後悔もしてねぇけど。自分で望んでなったようなもんだしな」

「大した向上心なこった」

他人事100パーセントな気の無い返事。
今の境遇の何割かには暗闇の五月計画が影響してるわけで、コイツにも遠隔的に関係のあることなんだけど。
もっとも口先ばかりで、内心あれこれいらんことまで考えて頼んでもいないのに自分で身悶えする馬鹿(番外個体談)なのだそうだから内心はわからないが。

「ま、サイボーグって言っても全身サイボーグってワケじゃねぇから通おうと思えば通えないこともねぇんだけど。何となく私なんかじゃガラじゃねぇだろ」

「自己分析できりゃァ立派なモンだ。…ン?全身じゃねェならオマエ何処までが生身なンだよ」

「頭と胴体は殆ど生身だぜ。勿論腹のとこはいじってるけど…どっちにしろ見れたモンじゃねぇよな、こんな身体」


沈黙があると人間いらんことを言うもんだ。
何処までサイボーグ化してるかなんてコイツにとっても私にとってもどうでもいい話なのに。
空になったカップの底を眺めながら、初めてコイツと会った時も向かい合ってお茶してたっけかなどと気の抜けたことを思ってしまう。
丸くなったのはどうやら第一位だけじゃないらしい。
最後に窒素爆槍ぶちかましたのは何時だったのかとすぐに思い返せないくらいに私も十分平和ボケしているらしい。

52 :黒夜と一方通行 [saga]:2012/01/11(水) 23:44:50.46 ID:9WiOtTdb0


「別にそれでいいンじゃねェのか。オマエがそれで納得してるっつーなら鬱陶しい卑下なンざいらねェだろ。オマエが生粋のマゾヒスト野郎なら別だが」

「マゾじゃねェよ!!」


何考えてんだコイツ。

コイツが私に気を掛けてるとか?

まさか、あり得ねぇ。

コイツの頭の中は第三位のクローン達の事で一杯のはずだ。

なのに ―――



「もしかしてアンタ慰めてるつもりだったりするの?気持ち悪いんだけど」

「都合よく受け取ってンじゃねェよガキ。思ったことを言っただけだろうが」


それが調子狂うんだよ。
そんな優しい声で言うようなキャラじゃなかっただろアンタ。
一足先に大人になりましたっていう余裕かよ。
散々罵声を言い合うくらいの気構えしてたこっちが馬鹿みたいじゃねぇか。


……ヤベェ、何でかわかんねェけど嫌な気分じゃねェぞ。



53 :黒夜と一方通行 [saga]:2012/01/11(水) 23:46:13.88 ID:9WiOtTdb0



「飲むか?」


返事を待たずに既に注いどいて聞くことじゃねぇなと思うが頷いておく。
第一位の好意に甘えるなんて癪な話だが、コーヒーに罪は無い。


「アンタって……コーヒー淹れるの…上手いんだな」

「そォか」


それでも一応、美味いコーヒーを飲ませてくれた礼はしておいてやる。
別に仲良くなりたいから素直になったというわけじゃない。
タールみたいな暗部に浸かりきってたロクデナシ二人が呑気に午後の昼下がりからコーヒーなんて啜れる程に平和ボケしちまったこの世界で無駄にツッパることが馬鹿馬鹿しいだけの話だ。



「けど意外とマメなんだな。自分でいつも淹れてるなんて。ってきり缶コーヒーばっか飲んでると思ってた」

「滅多に淹れねェよ。今日は特別サービスだ」

「へへへへ」



ただ、こういうのも悪くない…というのは認めてやるよ。





54 :黒夜たンとアクセロリータ [!orz_res]:2012/01/11(水) 23:48:39.65 ID:9WiOtTdb0




『学園都市限定版ロリプラス初回特典BRD付』を待っていたら運んできたのは予想外の奴だった。

奴じゃねェな、予想外のロリだった。



黒夜海鳥 ――― 暗闇の五月計画で俺の演算パターンの一部を移植された数少ない成功ロリ…じゃねェ、成功体だ。



成功体っつても生き延びて能力を手に入れただけなンだがよ。

成功してりゃアルビノロリが爆誕していた事を思えば関係した無能科学者共は許しがたい。

万死に値する。首をぶち切って並べ立ててボーリングしても釣りが来る。クソがッ。
55 :黒夜たンとアクセロリータ [!orz_res]:2012/01/11(水) 23:50:42.12 ID:9WiOtTdb0


「ふ〜ン…それにしても……」
「な、何だよ」

暇な休みの日に、ロリプラスを待っていた身としては、目の前のロリボディに目が行くのは仕方がねェ。
コイツ今年で16歳になるンだよな。
それにしちゃァ随分とまァ……


「話には聞いてたが、マジで働いてンのな。浜面の会社か」

「そうだよ。肝心の社長夫婦が外の支店立ち上げに行っちまったからクソ忙しいんだよ暇などっかの第一位と違ってな」

「そいつは景気のいい話だ。けど、その格好結構似合ってンぜ」




マジで垂涎モノの似合いっぷりだろォがコラァァァァ!!

ツナギのファスナーを全開にしてるせいでアンダーが目に眩しい。
コイツは昔からラインがはっきり出る服を着てたのは覚えちゃいるが、ツナギとのコンボがヤベェ。
っべー、っべー、ホント、っべーよ。
体にフィットするシャツ着てやがるせいで真っ平らがスゲェ真っ平らな自己主張を熱く、激しく、ペタンコにしてきやがる。
クソが…誘ってやがるンじゃねェだろォな。
駄目だ、駄目だ駄目だ、このままじゃ黒翼を抑え切れねェ…ツナギを引き裂きたくて仕方がねェって俺の黒翼が囁いてやがる。
っべーよ、っべーよ、まだ日が高いじゃねェか。

56 :黒夜たンとアクセロリータ [!orz_res]:2012/01/12(木) 00:06:16.35 ID:bdjYOvIp0


「はぁ?何いきなり似合わないこと言ってんだよ。頭沸いてんのか」

「褒め言葉は素直に受け取れよ。腐った魚みてェな目でケンカ売って来た頃より面構えもマシになってンじゃねェか」


俺に負けず劣らずの人相の悪さだったが、めっきり年相応になってやがる。
仕事が仕事のせいかノーメイクなのもポイントが高ェ。
グッドだ黒夜。
グッド!
グゥッド!!
グゥゥーッド!!


「オマエ、この後配達あるのか」

「ハッ、オイオイ女連れ込むならもう少し気の利いた言葉くらい言えないのかよ一方通行ちゃんはよォ……あだっ」


馬鹿野郎、ご近所さンが聞いてンだろォが!!

正解だけどな。

よく自制したぜ、俺。黒翼出して引きづり込まなかった自分をマジで褒めてやりてェよ、万雷の拍手と共に。



「ジロジロ人の部屋を覗き込ンどいて何寝ぼけてンですかねェこのアホ鳥は。コーヒーくれェなら淹れてやるってンだよ」

「痛ってェェ…」

「大体女って言えるような身体でもねェだろ」

「ど、何処見て今言ったァァァ!!」




ちっぱい見て言ったに決まってンだろォがこの三下がァァ!!



57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/12(木) 00:52:38.34 ID:LQnW5SOqo
連投規制にひっかかってるみたいなので支援
アクセラさんの業が深すぎるせいですか
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/01/12(木) 01:00:28.35 ID:oo5J11+1o
支援
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/12(木) 01:28:50.25 ID:XKLI6CTSO
支援
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/12(木) 02:10:22.62 ID:uLA+1TGC0
これは酷い
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/01/12(木) 02:25:29.88 ID:oo5J11+1o
連投規制なんてあったのか
>>1はさすがに寝たか
62 :黒夜たンとアクセロリータ [!orz_res]:2012/01/12(木) 04:19:21.22 ID:kxauGRv50




久しぶりのロリ成分。
補給しない手はねェ。
コーヒーを餌にダークロリを連れ込み、早速堪能することにする。
言っておくが、無理矢理どうのこうのするなンていうゴミ屑のよォな真似はしねェ。
花は手折るものじゃねェ、愛でるものだからなァ


「うま…」

……このガキ、新入生だ、闇だと抜かしやがるくせに両手でカップを持ってからのフーフーだと…?
何処でそンな高等技術仕入れてきやがった。


「オマエさ、学校とかに行こうとは思わなかったのか」

「絹旗ちゃんは行ってるみてぇだけど私はなぁ〜こんな身体だし」


絹旗かァ…顔はロリっぽくて悪くねェンだが、身体がプリンプリンなのが欠点なンだよな。
出来の悪いコラみてェで、アイツを見る度に歯噛みしたくなってきやがる。
あのツラには貧相な身体じゃねェと駄目だろ!駄目なンだろォが!!
その点コイツは16歳なンてババア年齢の癖に良い体してやがる。

中学生の打ち止めを遥か遠くへ置き去りにするペラいボディ。

ブラジャーなンて無粋なモンが入り込む隙の無い真っ平らな胸は“アート”と呼べる。

しかし、コイツはサイボーグなンだよな。
サイボーグってことは、作りモンだ。例えアートであってもそれは紛い物に他ならねェ。
幼女ってのは、逃れられない時間という名の呪縛の僅かな隙間にのみ存在することを許された刹那の奇跡だ。

そう、奇跡。儚い煌きをその身に宿すからこそロリは世界遺産なんだよ。

確かにサイボーグなら変わらぬままのロリを維持することも出来る、しかし、それは本来のロリの美しさへの背信じゃねェのか。
…そォだよ、そォだよなァ……俺は目の前の真っ平らに目が眩んで肝心な大切なモノを見失うところだった。
サイボーグロリありかもしれねェなンて一瞬でも思っちまった自分が許せねェ。
あの芸術的な平らなラインは、決して作り物であっていい筈がねェェだろォォォがよォ!!!


63 :黒夜たンとアクセロリータ [!orz_res]:2012/01/12(木) 04:20:43.95 ID:kxauGRv50




「頭と胴体は殆ど生身だぜ。勿論腹のとこはいじってるけど」





て…天然モノだとォォォォォォォォォォォーーーーーーーーー!?





64 :黒夜たンとアクセロリータ [!orz_res]:2012/01/12(木) 04:21:49.41 ID:kxauGRv50



「別にそれでいいンじゃねェのか。オマエがそれで納得してるっつーなら鬱陶しい卑下なンざいらねェだろ。オマエが生粋のマゾヒスト野郎なら別だが」


オイオイ、何だよコイツは。
不変のサイボーグロリボディと魅惑の天然ロリボディのハイブリッドだと!?
魔術と科学の融合とでも言うつもりか?クソッタレが……このラインは全て天然だと。
此処までのポテンシャルを秘めてやがったのかコイツ。



「もしかしてアンタ慰めてるつもりだったりするの?気持ち悪いんだけど」

「都合よく受け取ってンじゃねェよガキ。思ったことを言っただけだろうが」


慰めだ?
何言ってンだコイツは?
一体何を慰める必要があるンだよコイツのこの身体に。
ヤベェ、俺の中の色々なアクセラレイションがパンパンだ。



「けど意外とマメなんだな。自分でいつも淹れてるなんて。ってきり缶コーヒーばっか飲んでると思ってた」

「滅多に淹れねェよ。今日は特別サービスだ」

「へへへへ」




コーヒー淹れながら心を無にしておかねェと色々やべェンだよボケ!!

圧倒的なロリ臭を不意討ちで鼻先に突きつけられてンだよクソッタレが!クソッタレがァ!!

テメェの真っ平らのせェだろォが!!

自覚しろ、自分の持つロリポテンシャルによォォ!!

こちとら打ち止め(幼)が打ち止め(大)になり始めてからウンザリなンだよ。

右見ても左見ても乳、乳、乳でよォォォォォォォォーーーーーーーー!!






65 :お詫び [saga]:2012/01/12(木) 04:25:39.66 ID:kxauGRv50
以上で投下を終わります。
規制に巻きこまれていたらしくこんな時間になってしまいました。
久しぶりすぎてよくわからぬままに連打してやはり無理だったので諦めて少し寝てました。
支援して下さった方々には何とお礼を言えば良いのか…
基本、このような形式で進めていくスレですが、また次回の投下も読んでやってください。
それでは。 ノシ
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/12(木) 04:43:22.40 ID:xn3x+djIO
うむ、大義である
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/12(木) 05:36:39.54 ID:I08vWxAH0
乙ですよん。ロリコンな一方さんもアリだね!
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/01/12(木) 05:40:31.89 ID:kxHs1g9AO
こんな裏切り方は初めてだ、ありがとうww
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/01/12(木) 06:06:33.23 ID:a7BTqZzIo
ここまでひどいセロリスレ初めて見たwwwwwwwwwwww

これは褒め言葉だからね
70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/12(木) 07:50:47.84 ID:Ol+HHIlSO
このセロリならイヤッッホォォォオオォオウ!のAAをリアルにしかねんなwwwwww
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/12(木) 08:53:26.59 ID:CwiL3gYIO
スレタイから一方×禁書 or 超電磁砲のシリアスな失恋話か何かかと思って開いたのに腹筋がヤバいスレだった
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/12(木) 10:40:00.06 ID:ePZRRmzn0
いやはや……すばらしいwwwwww>>1乙ですww
打ち止めと絹旗を愛でるセロリのSSをいつか書こうといろいろ妄想していたが……そのセロリがまさにここのセロリそのものwwww
いつか書くことになったらこのスレを参考にさせていただこう
ということで超期待しながらROMっておきます!
73 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/12(木) 11:22:44.62 ID:X828ToCDO
なんかレス飛びまくってるな
やりようによっては見れるから別にいいっちゃいいんだけど


>>1
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/12(木) 12:14:03.54 ID:ZvamdilSO
もしもしならテキストコピーで読める
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/12(木) 14:40:01.85 ID:TDMwdbT1o
乙乙
あれ、これならフレンダ最強じゃね?
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/01/12(木) 16:02:13.26 ID:80230xyAO
さて、クロにゃんの次は一体誰が来るんだろうか。
77 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/01/12(木) 16:30:36.77 ID:cb05phSD0
シリアスだなぁと思ったらなんだよの落差ww
しかも魅きこまれるときたこの1やりおる……
マジで1乙!!
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/12(木) 17:53:22.70 ID:ruDcu9Vm0
なにやってんだよペロペロしろよ一通さん
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/12(木) 19:59:16.09 ID:aW0tf2K30
何か一週周って逆にカッコイイなwwwwwwww乙wwwwww
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/12(木) 20:08:05.57 ID:gfRRnt020
黒夜可愛い
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2012/01/12(木) 22:54:35.92 ID:9DlFmh350
この一通さんはありだな
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/12(木) 23:31:14.92 ID:WeMQAiRDO
アクセラレイションに満たされるな乙
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/13(金) 00:07:15.26 ID:eHl46Dgoo
上インとか別にやらないでいいんで変態一方さんの話だけお願いします
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2012/01/13(金) 00:10:36.92 ID:fsipUPh20
>>83
わざわざ条件指定するなよ。
そこは>>1の好きに書かせようぜ…
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2012/01/13(金) 00:11:11.03 ID:fsipUPh20
>>83
わざわざ条件指定するなよ。
そこは>>1の好きに書かせようぜ…
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/13(金) 02:22:28.65 ID:NJ4p16zpo
俺基本的にロリコン一方さんは好きじゃないんだけど、
ここまで突き抜けててかつ仕掛けも面白いとなると熱烈に支持する他ない
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/13(金) 02:42:39.62 ID:T+ThK5pno
>>83
面白いしいいじゃん。別に条件指定とかするなよめんどくせ
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/13(金) 13:17:32.82 ID:LJW+e0Oio
今追い付いた乙です!
大体、フレメアが来るとうれしい。にゃあ
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/13(金) 13:34:36.60 ID:yuuZtXe7o
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方) [sage]:2012/01/13(金) 23:15:24.50 ID:YP+fR/r60
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/01/14(土) 00:03:09.39 ID:4E3ekzFM0
今から投下致します。よろしくお願い致します。
92 :結標と一方通行 [saga]:2012/01/14(土) 00:04:38.55 ID:4E3ekzFM0


グループの連中と会うのっていつ振りかしら。

現況の定期報告と情報交換という名目の同窓会を開くのはこれで三回目。

死線を潜った間柄というのは不思議なもので、休日に何処かへ皆で出かけたいという友達感覚は存在しなくとも、今何をやっているのかを知りたい程度には執着してしまう。
戦友っていうのはこういうものなのかしら、そんな事を考えながら土御門のメールにあった住所にいってみれば典型的な大学生向けのお店。
サラリーマンのオヤジ連中がクダを巻くような雰囲気でもなく、リーズナブルなチェーン店候といった感じ。
土御門のチョイスらしいわね、ラテン・ジャズが流れる薄暗い店内を歩いていけばその一角はすぐに目に付いた。


「おーっす、こっちだぜいあわきん」

「あわきん言うな」

相変わらず趣味の悪いサングラスとアロハシャツ姿の土御門と、隣にはきつめの顔をした褐色の男。

「お久しぶりですね結標さん」

「ええ」



グループ最後の一人は会話に加わる事もなく、グラスを傾けていた。


「……貴方も久しぶりね」
「……」


93 :結標と一方通行 [saga]:2012/01/14(土) 00:05:58.21 ID:4E3ekzFM0


一方通行、この男と会うのは半年振りだ。
大学の友達との飲み会の帰りに偶然街中で会って、一緒に飲んで以来。
その時の事が一瞬にして脳裏に甦り、自然と顔が熱くなった。

「どうしました結標さん?顔が赤いですよ?」

「ちぃっと暖房効きすぎかにゃー?」

「あ、何でもないわよ、何でも」

この二人に気付かれては堪らない。
慌ててヘタクソな誤魔化しを入れて土御門と海原が隣り合っている時点で半ば必然的に隣に腰掛けると、ジン・フィズを注文する。
勝手に始めていることに関して特に何も思うところは無く、コートをハンガーに掛けると手付かずのサラダに箸を伸ばす。
元々血なまぐさく、利害関係でスタートしたグループの集まりは大抵グダグダと始まる。
大学の仲良しサークルではないのだ。全員揃ったところで挨拶をしたり乾杯をする等ということは無い。
それでも利害関係を離れれば交友関係の広いらしい土御門と海原は律儀に私が到着するのを待っていた様子だ。
ただ一人、隣に座る白髪頭は興味なさ気に一度だけ私を横目で見たきり黙々と肴を突いて酒を飲み続ける。


「鰆の塩焼きとウォッカなんて合うの?」

「オマエには関係ねェだろ」


半年振りで相変わらずのコミュ障っぷりに、妙な安心感を覚える。
コイツが『やァ、結標さン』なんてにこやかに挨拶されたら座標移動で飛ばさない自信が無い。
それでも舌打ちされるか無視されるかと思っていただけに、これで少しは丸くなったのよね。







「海原、今日はそっちなのね」

「あははは、ショチトルに『仕事でもないのに、いい加減やめろ』と言われてしまいまして」

どこか野性味のある端整な顔立ちとは裏腹の物腰の柔らかい口調。
胡散臭くて、厭味ったらしいと思っていたこの声に懐かしすら覚えてしまうのがとりあえずこの街が平和だという証拠に思える。

「意外に尻に敷かれてるわね。甘えん坊な子だと思ってたけど」

「基本的にはしっかり者ですよ。甘えてくるのは二人の時だけです」

「もしかして今惚気られた?」

「あ、いえいえ、そういうつもりは」

「照れなくてもいいにゃー。義妹に甘えられるのも、尻に敷かれるのも義兄の特権なんだにゃー」

「そっちは相変わらずね」

「あわきんは随分と美人になったにゃー。何よりサラシを…」

「言うな!」

「ぐほぉぉ!」

「土御門さん!?」

「熱い!胃が焼けるようだぜい!」

若気の至りを穿り返そうとする無粋な輩には座標移動だ。
隣の男がチビチビやっていたストレートのウォッカを座標移動させてやると悶え始める金髪アロハ。
グラスの中身がごっそり消えてる事にキレるかと思っていた白髪頭は瓶から新たに注ぎなおして飲み始める。
本当に丸くなったのね、不気味なくらい。
94 :結標と一方通行 [saga]:2012/01/14(土) 00:07:50.75 ID:4E3ekzFM0

「この前それでショチトルと喧嘩をしてしまって」

「お前が悪いにゃー」

「事情も聞いてないのに!?」

「どうせ超電磁砲絡みだろ?」

「よくご存知じゃないですか。どこからその事を…」

「大体そんな事だと思ったぜおよ。

「海原よ〜もう可愛い彼女(妹)もいるんだし、超電磁砲はどうでもいいだろ」

「馬鹿を言わないで下さい。御坂さんは今も変わらず自分にとって女神であらせられるのです。どうでもいいなどと」

「相変わらずストーキングはしてると」

「流石に仕事があるときはしませんけれどね」


程よくアルコールが回り始めてきた土御門達は昔に戻ったように馬鹿トークを繰り広げてる。
というか、今尚馬鹿をやってるから変わってないのかしら。
でも二十歳で恋人がいるくせに他の子のストーキングとか…ショチトルの苦労が目に浮かぶわね。
柚焼酎のソーダ割りを飲みながら、そっと馬鹿な話に加わらないでチビチビと飲み続ける男を盗み見る。
いつも集まりには加わるけれど、話には余り加わらないのよねコイツ。
付き合いがいいのか悪いのか。


………それにしても綺麗な肌ね相変わらず。

常時反射生活じゃなくなってからもう四年でしょ?
それでこのキメ細やかさ?
全ての女を敵に回してるのかしら?
仏頂面は相変わらずだけど、必要以上に威嚇した表情でもないし、こうしてると綺麗な顔よね結構。


「何ジロジロみてンだよ」

こっそり眺めていたつもりだったけれど、バレバレだったみたいね。

「そういえば貴方のとこの超電磁砲のクローン……打ち止めちゃんだったかしら?」

「あン?」

「14歳でしょ。この前会ったけどビックリするぐらい超電磁砲にそっくりね」

「アホ毛な御坂さんもアリだと思います!!」

「海原は少し黙ってるんだぜい」




「……そりゃあ、同じ遺伝子だからな」


一瞬コイツの顔が曇った。
傲岸不遜な学園都市第一位という怪物にそぐわない弱々しい表情。
痛みを噛み殺すような表情に、昏い好奇心が疼く。
95 :結標と一方通行 [saga]:2012/01/14(土) 00:10:04.67 ID:4E3ekzFM0


「そろそろ手は出したのかしら?」

「あ゛ァ?」

眉間に皴を寄せて、随分懐かしい表情ね。
今すぐにでも噛み殺そうっていう凶暴性バリバリのその顔。

「冗談よ。貴方にそんな度胸無いものね」

「喧嘩を売ってンなら買ってやるぜ結標?」

「いやぁねぇ。相変わらずすぐにムキになって。余裕の無い男は嫌われるわよ?」

「チッ」


手を出してるとは思ってない。
あの純粋無垢な女の子を宝物のように守ってきた貴方が、あの子を神聖視してる貴方がそんなことするはずもない。
知ってて聞いたのはちょっとしたイタズラ。
昔よりもいくらか柔らかくなった表情。それでも変わらない生き方。


「ふふふ、相変わらずそうね。あの子達の為にそうやって眉間に皴寄せて今も戦ってるんでしょ?」

「……」

「羨ましいわね」

「羨ましい?」


表の世界に行ったからと言って完全に闇の世界から途絶されるわけではない。
土御門から定期的に流れてくる『裏』の情勢から伝わってくるのは、コイツが今尚闇の中での戦いを止めてはいないということ。
表の世界に身をく風を装って、裏で何度も暗躍をしていることを土御門も、海原もそして闇との関わりが殆ど無くなった私も知っている。
それが全て『あの子達』を守る為というコイツの人生すべてを掛けた目的に終始していることも知っている。
それはきっと歯を食い縛るような苦難なのだろう。コイツの身から出た錆とはいえ、逃げ出すことだってできたのに。


「そうやって身体を張って守ってくれる人がいるのって、何だか憧れちゃう」

「随分と乙女チックな夢憧れ語ってンじゃねェか結標」

「失礼ね。これでもまだ乙女心は捨ててないつもりよ」


一息にグラスを空けると、零れ出た吐息が熱い。
既にそれなりに杯を重ねているのだった事に今更気付く。
不意に途切れる会話。沈黙のせいか、必要以上に敏感になった感覚が些細な信号も逃すまいとチリチリと焦れ立つ。
アルコールのせいでふわふわとした舌が沈黙を厭うように言葉を転がす。


「正直ね、最近気が抜けてるの。仲間を助けて、表の世界に一応だけれど戻ってきて。大学は結構楽しいわ。友達だってできた」


自分には似合わないと思ってた当たり前の世界はすんなり踏み込めてしまって。
少しだけ拍子抜けしたのを覚えている。

「小萌とお休みの日にお料理の練習したりショッピングに行ったり」

それは憧れてた平穏だったり、日常だったりするのだけれど。

「でも何か覚束ないのよ…大きな目標が消えちゃったからかな……だから少し貴方が羨ましい。貴方に守られる子達が羨ましい」


誰かの為に必死になれることも。
誰かに必要とされて守られることも。

96 :結標と一方通行 [saga]:2012/01/14(土) 00:11:59.49 ID:4E3ekzFM0


「そういうことは男でも作ってそいつに言ってやれ」

「私を必要として、って?私に似合うと思うそんな台詞」

「似合わねェな。第一オマエを守れるような力持った奴なンざどンだけだって話だろ」

「失礼ね貴方って本当に……でも此処に一人いるわね、条件を満たしてるのが」


グラスを持つ手が止まる。
仏頂面に、少しだけ動揺を滲ませて、微かに見開かれた赤い瞳が小気味よい。
今日此処に来た理由は多分『コレ』なんだ。



「テメェを安売りするよォな事抜かしてンじゃねェぞ馬鹿女」

「連れないわね。…ねぇ、あの日の事……覚えてる?」



今日此処に来た理由は多分確認したかったからなんだろう。


「あの日もこうやって一緒に飲んでたわよね。貴方はマイペースに飲んでて私は隣で愚痴って」



97 :結標と一方通行 [saga]:2012/01/14(土) 00:13:34.42 ID:4E3ekzFM0


確かあの日は今みたいなモラトリアム染みたことではなくてもっと即物的なことで愚痴を吐いていた。
密かに想っていた相手が私にはいた。
好きで好きで仕方が無い、という熱烈なものではなくて、「いいな〜」という程度のもの。愛とか恋ではなく『好意』とでも呼ぼうか。
それでも、自分にしては珍しいくらいその気持ちは打算の無いもので、その感情に身を委ねている時は温かな日向でまどろむような心地良さがあった。
今だから、こうして時間を置いてみれば私は相手をどうこうしたいという事よりも、自分の中に存在していた普通の女の子の気持ちそのものを愛しく感じていたのかもしれない。
それでも好意は好意である。私は失恋したのだ。
それも告白をして玉砕するのではない、相手は私の想いに欠片たりとも気付かず既に私ではない想い人を作って。
彼の詳しい事情を知らなくともそれは納得の行く結果だった。
ずっと側に寄り添ってずっと守ってきた少女とようやく想いが通じ合ったのだ。
それはオーソドックスなハッピーエンドの形に思えた ――― と自分を納得させる為にアルコールの力を借りて、散々隣りの男に愚痴っていた。
ゴミ捨て場にでも放置されると思っていたのに、意外な面倒見の良さを見せて、私の側についていてくれた。


「帰りたくないって言う私の側にいてくれたわよね」


失恋のせいで消沈してたのもある。
アルコールのせいで判断力が鈍ってたのもある。
人肌恋しいと思っていたのは否定出来ない。
けれど…


「いくら酔ってても嫌いな相手とはしないから。特に初めてとか……」


少しだけ距離を詰める。


98 :結標と一方通行 [saga]:2012/01/14(土) 00:14:42.36 ID:4E3ekzFM0







「また…帰りたくないって言ったらどうする?」








あの日気付いた、私は思っていたよりもこの白髪頭の仏頂面を嫌いじゃないのだ。

今日、その気持ちを確認したくて私は此処に来たのだ。

動揺を隠しきれていない男の顔にこっそりと笑みが零れてしまった。



99 :ショタとアクセロリータ [!orz_res]:2012/01/14(土) 00:17:38.59 ID:4E3ekzFM0



今日は実にいい日だった。
久しぶりにナイスちっぱいをじっくり拝めたし、黒夜が予想外の妹属性持ちだっていうのがデカかった。


『じゃ、じゃあな…アニキ!』

とか帰りがけに言ってきやがった時は禿げ上がるかと思うくれェ萌えちまった。
神様ってのは、頑張ってる奴にはきちンとご褒美をくれるモンなンだなァ。
欲を言やァ『兄や』が良かったけどよ、そいつは少々段階すっ飛ばし過ぎだよなァ。
うっかり黒夜の腋をぺろぺろしそうになっちまったが、それじゃあいけねェ。
あくまでもロリは愛でるもンだからな。欲望に任せてそンな無理矢理ってのは頂けねェ。


ホントはペロペロしたかったけどなァ!!

よく持ち堪えたぜ俺。
そンな心を満たす満足感に浸りながら勝利の美酒に舌鼓を打っていると結標がガン付けてきやがる。
普段ならガンくれてきた野郎には暴力でもって返してるところだが知らねェ仲じゃねェからな。
それに今日は気分が良い、だから実力行使はお預けだがな。



「そういえば貴方のとこの超電磁砲のクローン……打ち止めちゃんだったかしら?」

「あン?」

「14歳でしょ。この前会ったけどビックリするぐらい超電磁砲にそっくりね」

「……そりゃあ、同じ遺伝子だからな」


同じ遺伝子。

そうだ、同じ遺伝子だ。

だからこそ、アイツ等は一様に同じ成長を示してきやがる。


100 :ショタとアクセロリータ [!orz_res]:2012/01/14(土) 00:18:08.54 ID:4E3ekzFM0

妹達(シスターズ)。
嘗てはあらゆる銃火器の扱いに丈、短いスカートから健康的且未成熟な眩しい太腿を曝け出していやがった一万弱のロリ共。
オリジナルと違い、短パンじゃなく縞パンってところがまたよくわかっていやがった。
ところが月日の流れは残酷だ。
この四年という時はアイツラからカモシカのような固さの残る太腿と、真っ平らな胸を奪いさった。
打ち止めによくにた乳臭さは成りを潜め、やれ香水だ、化粧水はあそこのブランドがいいだ、春の新色がどうこうだのと添加物でフルコーティングし始めやがった。
何よりも、あの胸部が邪魔だ。
ミサイルも出ねェのにデカクて何か意味があるのか?
打ち止めに『Dカップになったよ』って言われた時は衝動的に能力カット紐無しバンジーかましちまうところだった。


……あ、思い出したらまた死にたくなってきた。

アイツ等、もしかして俺への復讐を果たそうとしてるンじゃねェだろうか。
確かに、人殺しだ鬼畜だといわれるよりも相当に答えるぜ。



「そろそろ手は出したのかしら?」

「あ゛ァ?」

「冗談よ。貴方にそんな度胸無いものね」



ハイ、ありませン!!


あンな無用の二つのスイカを前にして俺にどォしろってンだよ。
割るの?割っちゃうの?目隠しして、棒で割れってか。
割ったら貧乳になるの?俺の可愛い打ち止め(幼)が戻ってくるの?
だったら割るぜ?学園都市第一位の全ての力を込めて割るぜ?
101 :ショタとアクセロリータ [!orz_res]:2012/01/14(土) 00:19:46.62 ID:4E3ekzFM0


「そうやって身体を張って守ってくれる人がいるのって、何だか憧れちゃう」

「随分と乙女チックな夢憧れ語ってンじゃねェか結標」

「失礼ね。これでもまだ乙女心は捨ててないつもりよ」


オイ、今この女乙女っつたぜ。
胸にそンな余剰パーツぶら下げてる乙女なンざいねェェェーーー!!!
乙女っつーのは、“慎ましい”胸を痛めるモンだって『学問のススメ』にも書いてあンだよ。
おこがましいこと言ってンじゃねェぞ三下。



「正直ね、最近気が抜けてるの。仲間を助けて、表の世界に一応だけれど戻ってきて。大学は結構楽しいわ。友達だってできた」


何か語り出したぞコイツ。


「小萌とお休みの日にお料理の練習したりショッピングに行ったり」


あのロリババアか。
確かに顔も体型も声もハイレベルロリだぜ。
だがなァ、どンだけロリレベルが高いからって、それで酒と煙草臭くていい理由にはならねェだろォォがァァァァァ!!
俺は絶対に認めねェ!!アレを、あンなモンを。あれが幼女であるものか!!!


……まァ、でもやぱりあのつるっつるのラインとか完璧なンだけどなァ……クソが……赤毛のあのクソ神父マジで爆発しねェかなァ…


102 :ショタとアクセロリータ [!orz_res]:2012/01/14(土) 00:21:15.52 ID:4E3ekzFM0



「でも何か覚束ないのよ…大きな目標が消えちゃったからかな……だから少し貴方が羨ましい。貴方に守られる子達が羨ましい」


あ、まだ語ってやがった。
オイ、何でにじり寄ってきてンだ。
助けて下さい。
勘弁してください。
パンチしたことなら謝るからァ。
土下座しますし、何だったら鼻っ柱に二、三十発ぶち込ンでくれていいから。
マジ勘弁してくださいよォ結標さン。
寄りかかるのだけは止めて下さいよォォォォ。
そのグニグニ押し付けるのマジで止めてくれよォォォォォーーー!!
もう沢山なンだよ。どうしておれの周りだけ乳まるけなンだよォォォ。

乳、乳、乳、乳、乳、乳、乳、乳。

見渡す限りバランスボールだらけじゃねェェか。
ミルクの臭いが消えてバランスボールばかりになったから黄泉川ン家出たのに外でもバランスボールかよォォォォォォ。
どンだけ俺にバランスボールさせてェンだよ。
しかもアイツ等勝手に人のベッドに入ってくるンだよォ。
嫌がらせにしても度があるだろォが。
平坦な道を俺は歩きたいンだよ。ぺったんこな道を歩こうとしてるってのに、どォしてバランスボールゥ!?



「…ねぇ、あの日の事……覚えてる?」


なァにその顔。
なンで昔ちょっとイイ感じでお互い想ってたけどきっけが掴めなくて結局付き合わなかった二人みたいなニュアンス出してンのォ!?



「いくら酔ってても嫌いな相手とはしないから。特に初めてとか……」



103 :ショタとアクセロリータ [!orz_res]:2012/01/14(土) 00:26:22.35 ID:4E3ekzFM0



合意でやったみたいな空気にするなよォォォォォォーーー!!!!

アレ違うよね?
アレ強引だったよね?
アレ無理矢理だったよね?
アレ座標移動で突然だったよね?
ぶっちゃけアレってレイプだったよね?


『あら?貴方結構短パン似合いそうなショタ顔してるわね。よし、お姉さんといい事しよう。身体を主体にした運動しにいこう』

『ちょ、随分と立派なモノ持ってるのね……体はスベスベ、だけど“ここ”だけは暴れん棒なギャップショタ最高じゃないの!!』

『あら、泣いてるの?大丈夫、天井の染みを見てる間に全ておわるから』

って言って俺に短パン穿かせて純潔奪ったよね?
止めてくれって泣き叫ンだのに全く聞かなかったよね?
『涙目ショタペロペロwwwwww』ってサラシで俺の腕縛ったよね?
『失恋したお姉ちゃんの心慰めてくれるの?優しいのねあーくんは』とか勝手にストーリー立ててたよね?
『アルビノ涙目ショタおいしいでござるでゅふふふふwwwwwwごぽぽぉぉぉぉぉwwwwwwwwww』って人のパンツ被りながら跨ってきたよね?
『ショタセラジュースがあわきんスポットにムービングして生まれるぅぅぅ!!生まれちゃうのぉぉぉぉーーーー!!産まれるショタはアクセラムゥゥゥーーーーーブ!!!』って叫んでたよなね?

104 :ショタとアクセロリータ [!orz_res]:2012/01/14(土) 00:28:19.02 ID:4E3ekzFM0



「また…帰りたくないって言ったらどうする?」



頼むから帰ってくれェェェェェェェェェーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!


105 :疲れた [saga]:2012/01/14(土) 00:30:21.95 ID:4E3ekzFM0
異常で本日の投下を終わります。
寝不足でしたので途中からわけわからなくなってきてしまったので、誤字脱字には目を瞑って頂けると幸いです。
今度の更新はきちんと意識がはっきりしてる時に投下しますのでまた読んでやってください。
それではまた。 ノシ
106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/14(土) 00:32:22.16 ID:fsCzTcgSO
一方通行さんも終わってたけどあわきんひでぇwwwwwwww
107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/14(土) 00:33:00.16 ID:3ksl3aQa0
>>1超乙
今回は突っ込みどころが多すぎるぞwwwwwwww
とりあえずステイル爆発しろ
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2012/01/14(土) 00:33:13.51 ID:zCH8H9Fso

一方さんの心の声ハイテンション杉wwwwwwwwwwwwwwww
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/14(土) 00:35:50.19 ID:S+m07YOr0

こりゃ一方さんがロリコンをこじらせるのも仕方が無いなww
110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/14(土) 00:37:13.38 ID:DxQMrI8xo
既にあわきんとぎしあん済みだと・・・

まるで先が読めんッッッ!!
111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/14(土) 00:39:12.89 ID:2YdlK0CDO
一方さんが全然望まない形でフラグ立ててるのおもしろすぎる
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/14(土) 00:47:50.86 ID:PSvF9kpwo

そんなことがあっても飲み会には来るとか律儀だなww
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2012/01/14(土) 00:56:42.81 ID:nEjo//lJ0

フラグ立ってる癖にロリ以外認めないとか贅沢も大概にしろと思ったらショタコンェ…
あとステイル爆発しろ
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/01/14(土) 01:14:10.17 ID:F5vG//zso
手を縛られてスイッチ切り替えられなきゃ第一位もただのショタか
でもあわきんで卒業ってどんだけ幸せなんだよもげろ
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/14(土) 01:27:30.05 ID:Mjfg7jJD0

黒夜に兄やって呼ばせるってことはcv水樹奈々ってことか…
今だにあの声だせるんかな?
いつか抱きついてきた黒夜にお互い合意でペロペロできることを信じて
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/14(土) 01:37:50.27 ID:TtMgWbW4o
妹たちみんな一様に成長
打ち止めはDカップ

美琴「…………ゴクリ」
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/14(土) 02:17:23.40 ID:7BAUt01uo
>>116
美琴のちっぱいは一方さんの琴線に触れるやもしれん
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/14(土) 02:29:51.82 ID:vhbxmOfEP

結標キチガイすぎ泣いた
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/01/14(土) 03:49:49.64 ID:MvFIONCDO
もうシリアスシーンを真面目に読めねぇww
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方) :2012/01/14(土) 06:17:07.84 ID:9DkQN2HAO
>>1
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/01/14(土) 06:45:55.35 ID:Ws7kYtgko
アクセラサイド読んだ後あわきんサイドに戻って読んでみたら
あわきんの気がくるってるとしか思えない

みんなもう一度あわきんサイドを読んでほしい
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/14(土) 08:36:22.13 ID:fDgNkMhro
この童貞喪失は一生物のトラウマだよな…
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/14(土) 09:04:15.45 ID:jjHb1z4DO
あわきんが某童貞スレ並みのガイキチっぷりでわろた
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/14(土) 09:10:41.73 ID:K/qzc6530
普通に考えたら美琴だってDカップくらいはなってる筈だ
にもかかわらずここでもまだ貧乳キャラを夢想するってんなら、その幻想をry

でもこの>>1は傾向的にそっちなんだろうな  
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/01/14(土) 10:56:52.99 ID:th4ZALKAO
お酒で記憶だいぶとんでるんじゃね?
お酒の力って怖いねwwww
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/01/14(土) 11:34:57.07 ID:R4uJR7/Ao
>大丈夫、天井の染みを見てる間に全ておわるから

マジモンのガチレイプじゃねぇかwwwwww
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/01/14(土) 14:02:45.50 ID:F5vG//zso
読み返してみたら結標が思ったよりアレだった
やっぱもげなくていいや
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/14(土) 15:12:27.74 ID:phHnZ52AO
確かな地の文の実力に裏打ちされたギャグとか本当にヤバい破壊力だwwww
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/14(土) 18:10:51.66 ID:0QtYgrRIO
wwwwwwwww
全力で噴いたのは久しぶりだwww
黄泉川芳川打ち止め番外が布団に入り込んで来て、あわきんにまで想われてるとかセロリ[ピーーー]だったけど。
最後ので全部持ってかれたわw
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/14(土) 20:50:23.12 ID:jR8Lrk8wo
これは素晴らしい

素晴らしい
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/14(土) 21:54:27.67 ID:YOw7sRe1o
悪性ロリータ
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/01/15(日) 12:09:28.72 ID:nONg5s+0o
一方通行が銀さんの声で再生される件
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/15(日) 13:38:47.64 ID:la//gTtIO
>>132
やめろ。そーいうのいいから。
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/15(日) 14:18:06.19 ID:PIix14LIO
確かな文章力を持ってる人が壊れ系を書いた時の威力を思い知ったw
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/01/15(日) 16:15:40.88 ID:NFi9SSld0
>>132 「銀様の声で」?
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/01/15(日) 17:33:56.34 ID:hNxcwaqMo
お馬鹿さァン
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/15(日) 18:57:06.76 ID:Zf0mgiQDO
>>136普通に再生された
まぁ似てるっちゃ似てるよな


ボインボインのモアイちゃんマダー
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/15(日) 23:38:37.66 ID:hUbAmUOyo
黒夜ちゃンの脇ペロペロまだァ????
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/16(月) 16:54:31.58 ID:jfH57M/+o
読みにくいが最高のアクセロリータだな
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/16(月) 20:52:52.04 ID:iKfQqPwEo
乙!
あにくんとあにぃの間で揺れ動いた当時を思い出した
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方) [sage]:2012/01/16(月) 23:46:32.92 ID:vGPED7Gc0
バードウェイとか
アクセラ的にはどうなんだろうな
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/17(火) 00:19:47.65 ID:JFCGNsSIO
バードウェイいいね
新約で何気にいいコンビだったしここの一方さんなら罵られて達してしまうかもしれんww
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/01/17(火) 01:33:00.27 ID:H6UZkV3Eo
バードウエイ姉妹も育ってるんじゃね
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/01/18(水) 19:16:15.06 ID:90p79qld0
確かに一方サイドは銀魂に近い文だね、大好きです。

>>143
姉妹揃って一方天国じゃね? 7歳か8歳?いや10歳か?+4だから14歳………一方さんのロリスコープの中にギリギリはいってるじゃねぇかw

あと魔術サイドにロリは何人かいたな。


それともう一つ。


>>1よ、乙だった。
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/18(水) 20:07:13.30 ID:R6YGOr3IO
銀魂嫌いな奴も居る訳だが
146 :色々見失っていますが。 [saga]:2012/01/18(水) 23:20:08.76 ID:WIb1S2kL0
どうも、投下します。
147 :妹達と一方通行 [saga]:2012/01/18(水) 23:23:24.23 ID:WIb1S2kL0


「相席よろしいでしょうか?」

「他にも空席ならあるだろォが、わざわざ此処にしなくても…」

「でしたら此処でも構いませんよね?とミサカは貴方が実力行使に出られない事をわかっている上で対面に腰掛けます」


隠れ家的と流行の言い方よりも、どちらかと言えば老朽化が進んでいると言うべきこじんまりとした喫茶店の窓際の一角にお目当ての人物を発見しました。
目立つ外見はこんな時便利です。


「相変わらずコーヒー一択な辺り厨二病完治はまだまだ先のことでしょうかとミサカはロリコンのカフェイン中毒を軽くディスってみます」

「………その口癖まだ直らねェのか」

「普段は普通に話せているのですが、親しい知人の前になると戻ってしまうのですよとミサカは上位個体も学校では上手くやれている事をさりげなく付け加えておきます」

「さりげなくねェじゃねェか…」


小さく零しながらコーヒーを一口啜る対面の白髪頭はすぐさま視線を窓の外に向けてしまいます。
その表情には苦手な相手に出会ってしまったという気まずさがありありと出ているのですが、そのような些末なことはスルーすることにします。
そもそも、ミサカのような美少女を前にして喜色を満面に浮かべこそすれども、顔を歪めるとは言語道断です。


しかし、今はその事を咎めるよりも注文が先です。



「あの、すいませーん」


ミサカ達と同年代らしいポニーテールの店員さんに声をかけます。

元気がよく、花が咲くような笑顔はミサカ的に少々羨ましくなってしまいます。

小走りに駆ける度にポニーテールがふるんふるんと揺れる様はあどけなくて、視線で追ってる男性客がちらほら見えるあたりこのお店の常連の何割かはこのお姉さんがお目当てのようですね。



「このベーグルレタスサンドとハーブティーを一つ」

「ハイ、かしこまりました」


笑うと八重歯がちらりと見えてこれもまた可愛いですね、とお姉さんが白髪頭に視線を移します。


「あ、あの、コーヒーおかわり如何です?サービスなので!!」


おや?若干顔が紅いですね。


「ン?ああ…悪ィな頼む」
「ハイッ!」


お姉さんは嬉しそうにカウンターに小走りに戻って行きます。

「何杯目なんですか?」

「三杯目。この店サービスいいンだよ。美味い上におかわり自由だからつい長居しちまう」


メニューを見る限りおかわり一杯300円とあるのですが。
というか男性客達が凄く恨めしそうに此方を見てるのですが。






まぁ、いいでしょう。

この男に今更人の心の機微を解いたところでぬかに釘、馬の耳に念仏でしょうから。

148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/18(水) 23:23:55.51 ID:O6GKhvki0
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!
149 :妹達と一方通行 [saga]:2012/01/18(水) 23:25:13.54 ID:WIb1S2kL0


「……で?何の用だ?」

「用とは?」

「とぼけンな。オマエ等が用も無いのに俺に接触してくる筈がねェだろ」

「用が無いと近付いてはいけないという決まりも特には無かったはずですよ?とミサカは接触などという言い回しを平和な日常生活で久しぶりに聞きました」


頬杖を突いて、顔を少しだけ傾げてみせます。余裕ある大人の女を演出できると芳川女史も言っていましたし。
一方通行は何が言いたげに一瞬眉を顰めると舌打ちをするだけで窓辺に視線を移しました。
所在無さげにテーブルの上の右手が首元のチョーカーを探ります。


「チョーカーの調子は如何ですか?」

「誰が開発したと思ってやがる。以前よりもずっと快適だ」

「それは何よりですね」



彼が着けているチョーカーは以前とデザインこそ同じものの全く中身が異なっている事をミサカ達は知っています。
学園都市第一位が四年を費やした研究の産物。その中の一つ。
妹達の寿命を通常の人間のそれに限りなく近づける研究と同時並行して行った研究。



MNWの解体及び、『妹達』の学園都市第一位の代理演算からの解放。



共有意識によってつながれている限りミサカ達は完全なる個になることはできません。
ネットワークを自分の意思で切ろうとも、無意識下においてリンクした共通意識は自我の発育を妨げます。それを解決する為にはMNWを解体するに当たって一番の障害は第一位の代理演算に他ならない、だからこそ目の前に座る無愛想なモヤシは自分からミサカ達を解放する為に新たなる代理演算システムを開発しました。
学園都市統括理事、この都市の頂点が存在していた場所にあるコンピューターへと代理演算を移したのです。
外付けHDDを替えたと言ってしまえばそれまでですが、すなわち、彼の命綱は学園都市の理事長が現在握ってるということに他なりません。


「ミサカ達の中には貴方の代理演算から解放されて喜んでいる個体が数多く居ます。十や二十では利かないくらいに」

「そりゃそうだろ。自分達を殺したクソッタレな悪党と鎖で繋がれていい気分がする奴なンざいねェ」

「上位個体は渋っていましたね最後まで」

「あのクソガキは特別だ。頭ン中が飛び切りおめでたく出来てやがるンだよ」


口の端を吊り上げて偽悪的に笑う癖は昔から変わりませんね。


「ですが、貴方に感謝してる個体も少なからず居るのですよ?」

「流石はあのガキと同じ遺伝子だな、何処にそンなおめでたい個体がいるンだか」

「此処に」


自分を指さすミサカに、怪訝な表情を隠そうともしない一方通行に得意げに胸をそらします。

150 :妹達と一方通行 [saga]:2012/01/18(水) 23:28:18.71 ID:WIb1S2kL0

「正気か?」

「生憎とミサカは恨みとは別に感謝の気持ちをしっかりと忘れない出来る女なのですとミサカは心身共に大人の女であることをアピールします」

「四歳児が吼えてンじゃねェよ」

「そうやって目を逸らして、切り捨てるような言葉で遠ざけるのも大概にしたらどうですか?」

「あァ?」

「正直、見るに耐えないのです。上位個体からも番外個体からも距離を置いてるそうですね」

「アイツ等の側にいねェ方がいいンだよ……俺にそンな資格はねェ」

「あの子達の事を思ってのことならば、それを決めるのはあの子達でしょう?とミサカは言葉の裏に自分に酔ってるんじゃねぇぞこのモヤシがという苛立ちを隠します」



「……ぶン殴られてェのか?」

眉間に皴を寄せると流石に凄みが出ますね。
決して手を出されないとわかっていても怖いと感じてしまうのは染み付いた一万回超殺された記憶のせいでしょう。
それであっても、尚ミサカの中にははっきりと彼への感謝の思いが存在します。
勿論、こんな感情を抱いてるのはミサカ達の中でもマイノリティーであることは自覚しています。
妹達のなかには、彼の贖罪を全て自己満足だと一笑に付す者、彼の研究によって人並みの寿命が得られた事を当然の対価だと言う者も居ます。
それはおそらく正しいのでしょう。ミサカもそう思います。
彼が如何なる贖罪をしようとも、殺された妹達には何一つ届く事はありません。
故に、それは自己満足でしか無い、それは彼自身が認めるところです。

ただ、それでもミサカは感謝したいと思っています。
それは彼が犯した罪が消えないのと同じく確かなものなのです。
ただ、ミサカ達だけでは得る事が出来なかった様々なものを彼によって得る事が出来たことも厳然たる事実なのです。


「そうやって遠ざかって守ることが出来れば十分だと逃げるのは止めて、そろそろ向き合ってもいい頃ですよとミサカは歩み寄りを提示します」

「ハッ、何を血迷った事を言い出すかと思えば」

「そういう思春期の子供みたいな態度が逃げてると10032号は言ってるのですよ」

「オマエ等…ッ」




ミサカではないミサカによく似たその声の方に目を向けると、よく似た二つ顔がそこには立っていました。
一方通行は目を丸くしたままミサカと二つの顔を見比べています。
こんな彼の表情は少し珍しいかもしれません。


151 :妹達と一方通行 [saga]:2012/01/18(水) 23:29:20.93 ID:WIb1S2kL0


「探しましたよ10032号」
「申し訳ありません。上位個体に頼まれていた事を済ませてしまおうと思って」


「クソガキが…?」


「そうです。可愛い妹から相談を受けまして、どこぞの白アスパラが逃げ腰で困るから一度ハッキリ言ってくれないかと」
「もう少し上位個体も…それに天邪鬼な末っ子の事も構ってあげてください一方通行。貴方があの子達の為を想ってする行動そのものがあの子達を傷つけることもあるのですよ?」
「貴方はいい加減ミサカ達の感情と向き合うべきなのではないですか?とミサカはいい年して独りよがりも大概にしとけよコンチクショーという遺憾の意を表わします」
「少なくとも、今この場にて上位個体のお願いを聞いてるミサカ達は多少なりとも貴方に感謝をしてるのですよ」




「………」

三人のミサカに正面から告げられて、言葉も無く黙り込む一方通行というのも愉快なものですね。
ネットワークが嘗ての規模で存在してるならば一斉配信していたところです。


一瞬、一方通行の顔が悲痛に歪みます。

泣き出す寸前の子供のように、薄い唇が微かに震えたかと思うと固く引き結ばれました。

それはほんの僅かな変化で、すぐにいつもの不機嫌そうな表情に戻ると伝票を取って立ち上がりました。


「オマエ等がお人好しの馬鹿だってことはわかった。けどな、勘違いしてンじゃねェよ。誰もオマエ等に許しなンざ求めちゃいねェ。俺が勝手に決めて勝手にやってることだ。だからオマエ等にどうこう言われる筋合いはねェンだよ」


152 :妹達と一方通行 [saga]:2012/01/18(水) 23:32:29.83 ID:WIb1S2kL0



立ち去っていく背中は何処か頼りなさ気に小さく、はかないものでした。
彼は一度としてミサカ達に許しを乞うた事がありませんでした。
いつだって己の過ちを叫び、外道と悪党とそう呼ばれることを望むように生きてきました。

自業自得、そう一言で切り捨てるにはあまりにも弱々しい背中です。



「彼にとってはミサカ達から恨まれることよりも迷惑なのでしょうか」

ぽつりと一人のミサカが呟きます。

「そうかもしれません。ですが、生憎とミサカ達にとって優先すべきは一方通行の感情などではありません」

一人のミサカがそっと溜息を漏らします。

「好意まで反射されては、彼を慕い続けてきた可愛いミサカ達の妹が可哀想です。だから無理矢理にでも慣れていってもらいましょう。少しずつでも」

ミサカは頷きます。
今はまだ難しいかもしれませんが、いつか心から彼とミサカ達が向き合える日が来るとミサカは信じています。
ドアに消えていく背中を見つめながらミサカは静かな決意を固めます。







153 :コ○パイルとアクセロリータ [!orz_res]:2012/01/18(水) 23:34:04.19 ID:WIb1S2kL0





最近絶好の穴場を見つけた。
下校中の幼女達を見守るためのポイントだ。
最近能力への価値観が変動していくなか、半端な能力くらいしか取り得の無かった馬鹿共が居場所を求めてあふれ出した。
暗部が出張るレベルは無くなったものの、下らねェ小競り合いの頻度は増し、それに伴い警備員、風紀委員の出動は増加傾向にある。
人員でカバーしきれない分を規則に求めるのは当然と言えば当然の判断だ。
無能力者、低能力者の多い学校程集団下校を学校側が推奨し始めた。
俺が今いる喫茶店はその集団下校ルートに面してる。
無理矢理能力でどうこうしようなンざ幼女好きの風上にも置けねェ。
此処ならば、素早く幼女達に不埒なマネをしでかすクズ共の動きを察知して動く事が出来る。
幼女は愛でるものであって、手折るものではない。

決して、警備員よりも素早く幼女の危機にヒーローの如く駆けつけて『ありがとうね、おにいちゃん』といって頬っぺたにチューの一つでもしてくれるような展開が無かったりしないかなァ…なンてことは期待しちゃいねェ。





期待しちゃいねェ。




期待しちゃいねェ。










期待しちゃいねェ。
154 :コ○パイルとアクセロリータ [!orz_res]:2012/01/18(水) 23:35:01.80 ID:WIb1S2kL0




ここのルートを通る小学校、フレメアの通っていた小学校だが、どうにもレベルが高ェ。
勿論、フレメアレベルはそうそう発見できる訳ではないが、それでも及第点を満たしてる幼女達の多いこと。



まな板のような胸。

芯の残ってる小さな尻。

小鹿のような柔らかさと固さが合わさった足。

マシュマロのようにふわふわと、そして瑞々しさを讃えた赤らんだ頬。








………くかかかかかかかか!!

いいね、いいね、最ッ高だねェ〜〜〜!!

幼女ウォッチンングしながらのコーヒーは格別じゃねェかよ!

やべェよ、やっべェよ駒場。
テメェが守ろうとしていた小学校のレベルぱねェよ。
駒場、確かにテメェとは敵同士で、だからこそ戦い、そしてテメェを俺は殺した。
けれど、あの瞬間、テメェが事切れる寸前にあって、俺達は確かに分かり合えていた。
同じ志……幼女を守るという神聖不可侵の決意を胸に秘めた同志だったよな。
それを俺は今、改めて感じている。
どうしてアイツがあの小学校に拘っていたのか。
そもそもフレメアなンていう特A級幼女力を秘めたロリを見出したアイツがそンじょそこらの生半可な小学校を選ぶはずがねェ。
守り甲斐がある幼女を抱えた楽園を野郎の嗅覚が察知したに違いねェ。
同類の俺だからこそわかる。
いや、同類なンて調子こいてンな。
野郎の遺した遺産を今更見つけて浮かれてる程度で野郎と同等のつもりか?
駄目だな。こンなことじゃ駄目だ。俺はもっと上を目指さねェといけない。
駒場の意思を継ぐ者としてなァ。
今はその為の目を肥やす特訓が必要だ。
だから観察することにする。
先日の結標の痛手もある。あの夜再びあの女によって受けたダメージを回復する為にもなァ。


そう、俺は今見えざる意思によって幼女をつぶさに観察することを強いられてるンだ!!!










「相席よろしいでしょうか?」





オイィィィィィィーーーー!!バランスボールが接近してきてるンですけどォォォォォォーー!!






155 :コ○パイルとアクセロリータ [!orz_res]:2012/01/18(水) 23:36:19.49 ID:WIb1S2kL0


「他にも空席ならあるだろォが、わざわざ此処にしなくても…」


よろしくねェよバーカ、バァーカ、ブァァーーーカ!!


「でしたら此処でも構いませんよね?とミサカは貴方が実力行使に出られない事をわかっている上で対面に腰掛けます」



ひぎィィィィィィィィィィィィーーーーーーーー!!!!

たゆンって揺れた今たゆンって!?



「相変わらずコーヒー一択な辺り厨二病完治はまだまだ先のことでしょうかとミサカはロリコンのカフェイン中毒を軽くディスってみます」

「………その口癖まだ直らねェのか」


ロリコンって呼び名は正直低俗な感じがして好きじゃねェンだよなァ。

寧ろロリ検定士とか、ロリソムリエとか、そういうイカした感じのがいいンだよな。



ロリスタルビーイングのロリマイスターとか良くね?




「……で?何の用だ?」

「用とは?」

「とぼけンな。オマエ等が用も無いのに俺に接触してくる筈がねェだろ」


いや、マジでお願いしますから無駄に接触とかしねェで欲しいンですけど。
俺をそっとしておいてくれ。折角バランスボール地獄から逃れたばかりなンだよ。
つーかコイツ等の中に占める巨乳遺伝子どンだけだよ。
オリジナルの母親顔負けじゃねェか。
デカイのは特別製の番外個体だけじゃねェのかよ。
つーか、バランスボールが正直対面にあるとか罰ゲーム過ぎンだろォが。


「用が無いと近付いてはいけないという決まりも特には無かったはずですよ?とミサカは接触などという言い回しを平和な日常生活で久しぶりに聞きました」



156 :コ○パイルとアクセロリータ [!orz_res]:2012/01/18(水) 23:37:52.61 ID:WIb1S2kL0



ひィィィィィィィィィィィィィィィィィーーーーーーーーーーー!!!!


テーブルにバランスボール乗ってるゥゥゥゥゥ!?
のしって乗ってるンですけどォォォォーーーー!
みっしりとした重さが視覚からビンビン伝わってくるンですけどォォォォーーー!!
俺のトラウマが開く音が聞こえる。
窒息させられかけたトラウマとか圧殺されかけたトラウマがビリビリっていってるンだけど。
ミシミシって、ミチミチって、夢枕獏の筋肉千切れる音みたいなのが耳の奥から聞こえるンだけど。
帰りたい、帰りたいよう。帰っておジャ魔女観てェよ。
おんぷタンに癒されてェンだよ。あのちょっと底意地の悪そうなロリ声聞きてェよ。
プリキュアでも可(ただし、ハートキャッチに限る)だからよ、帰して、俺の居るべきあの場所に帰してよォ!!


「チョーカーの調子は如何ですか?」

「誰が開発したと思ってやがる。以前よりもずっと快適だ」

「それは何よりですね」


不安で仕方ねェから適当にチョーカー弄って手の震えを誤魔化してるだけなンだけどな。
何かしらねェけど興味持たれたンですけどォォ。
身を乗り出すとかマジ止めてくれよォォ後生だよォォォ、バランスボールがぐにって潰れてるンだけど、ホント勘弁してくれよォォォ、俺が悪かったからさァ。


「ミサカ達の中には貴方の代理演算から解放されて喜んでいる個体が数多く居ます。十や二十では利かないくらいに」

「そりゃそうだろ。自分達を殺したクソッタレな悪党と鎖で繋がれていい気分がする奴なンざいねェ」

「上位個体は渋っていましたね最後まで」

「あのクソガキは特別だ。頭ン中が飛び切りおめでたく出来てやがるンだよ」



ウェへへへへへへ……何か口引き攣ってきた。



「ですが、貴方に感謝してる個体も少なからず居るのですよ?」

「流石はあのガキと同じ遺伝子だな、何処にそンなおめでたい個体がいるンだか」

「此処に」

「正気か?」

「生憎とミサカは恨みとは別に感謝の気持ちをしっかりと忘れない出来る女なのですとミサカは心身共に大人の女であることをアピールします」

「四歳児が吼えてンじゃねェよ」



大人の女とか忌まわしい言葉を吐いてンじゃねェよ!!!
大人の女アピールとかやめろよ。
雌豹ですか?雌豹気取りなンですか?やめろよ、俺は見渡す限り平原を歩きたいンですゥ、つーか歩かせて下さいお願いします。
この前から碌な目に遭ってないンだよォ。黒夜で貯めたストックなンざとうに切れて呼びバッテリーも尽きそうなンだよ。
まだ一斉下校は終わってねェよなァァ。
早くウォッチング再開しないと。再開しないと保たない。
早く充電しねェと。早く回復しねェとあくせられーたしんじゃう。




「そうやって目を逸らして、切り捨てるような言葉で遠ざけるのも大概にしたらどうですか?」

「あァ?」



死ンじゃうっつってンだろォがこのぷよぷよがァ!!!!




157 :コ○パイルとアクセロリータ [!orz_res]:2012/01/18(水) 23:40:28.38 ID:WIb1S2kL0


「正直、見るに耐えないのです。上位個体からも番外個体からも距離を置いてるそうですね」

「アイツ等の側にいねェ方がいいンだよ……俺にそンな資格はねェ」



うン、アイツ等のね、バランスボールとかスイカとかもう正直無理なンですよ。
ええ、ホント勘弁して下さいっていうかね、うン、そういう耐えられるライセンスとかねェンだわ俺。


「あの子達の事を思ってのことならば、それを決めるのはあの子達でしょう?とミサカは言葉の裏に自分に酔ってるんじゃねぇぞこのモヤシがという苛立ちを隠します」

「……ぶン殴られてェのか?」


俺が無理なンだって言ってンだろォォォォがァァァァァァァァァァーーーーーーーー!!!!!!
引きちぎられてェのかその胸の邪魔なぷよぷよをよォ!!!


「そういう思春期の子供みたいな態度が逃げてると10032号は言ってるのですよ」

「オマエ等…ッ」



増えたァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーー!!!!!!


マドハンド仲間召喚しちゃったよ。
チンタラしてる間にマドハンドA、B、C揃っちゃったよ。
やべェよ。バランスボール搭載型量産機が出揃っちゃったよ。
こちとら戦力はもうゼロなンだよ。
全弾撃ち尽くしたヘビーアームズなンだよ。
EW版だからナイフも無いンだよ。
自爆か?
あとは自爆しかねェのか?
つーかコイツ等わざとなの?
わざと俺の対面に座ってるの?
俺の息の根を止めようとしてるの?ねェ?
158 :コ○パイルとアクセロリータ [!orz_res]:2012/01/18(水) 23:41:42.57 ID:WIb1S2kL0


「そうです。可愛い妹から相談を受けまして、どこぞの白アスパラが逃げ腰で困るから一度ハッキリ言ってくれないかと」

「もう少し上位個体も…それに天邪鬼な末っ子の事も構ってあげてください一方通行。貴方があの子達の為を想ってする行動そのものがあの子達を傷つけることもあるのですよ?」

「貴方はいい加減ミサカ達の感情と向き合うべきなのではないですか?とミサカはいい年して独りよがりも大概にしとけよコンチクショーという遺憾の意を表わします」

「少なくとも、今この場にて上位個体のお願いを聞いてるミサカ達は多少なりとも貴方に感謝をしてるのですよ」



テーブルに六つぷよぷよが乗っかってるンですけどォォォーーー!!


何で消えないンだよこのぷよぷよ。
同じ色じゃないからなの?
同じ顔してるけどカラーが違うの?
個性が違うから消えないの?
何個そろえればこのぷよぷよ消えてくれるの?



あ、泣きそう。

今、あられもない声でスッゲェ泣きそう。


でも我慢しねェといけねェ。
下校中のロリに見られようものなら……っていねェし!!
もう集団下校ラッシュ完全に終わってるしィィィィ!!





わかった、コイツ等確実に俺を殺しに来てるわウン。



159 :コ○パイルとアクセロリータ [!orz_res]:2012/01/18(水) 23:42:15.81 ID:WIb1S2kL0




命からがら喫茶店から逃げ出した俺。
よく頑張ったぜ俺。大したモンだぜ俺。
三体一の状況から活路を見出すとは流石だぜ俺。
だが、そろそろやべェ。
そろそろ補給しねェとマジでやべェ。
そもそも黄泉川ン家に行ってから結標のコンボが良くなかった。
止めに今日のアレだ。
黒夜の真っ平らを舐めるように観察した分のストック如きじゃ全然足りねェ。
今目の前に黒夜が来たらペロペロしねェ自信がねェ。
つーか寧ろする。泣くまでする。泣いたら涙もペロペロする。
いやしかし無理矢理なンてのは俺の流儀に反するよなァ。
しかし、命あってのモノダネだ。
後で散々謝り倒せばいい。ちっぱい相手に土下座するのもおつなモンかもしれねェし。
罵声浴びながら背中をロリに踏みつけられるっつーのもそれはそれで



………有りかもしれねェ……ウン。




まだ見ぬ黒夜(のちっぱいと腋)との再会を想像しながら辛うじて痛む頭を押さえていると目の前には向こうに見覚えのある小さいシルエット。
ぼやけた視界が徐々にハッキリとしていくと、其処には良く知ったツラがあった。



「どうしたんですか超第一位じゃないですか」

「チェェェーーンジ!!窒素違いだクソがァァァァァァーーーーーーーーーー!!!!」

「いきなり超失礼です!」



160 :色々とゴメンなさい。 [saga]:2012/01/18(水) 23:44:43.44 ID:WIb1S2kL0
異常で本日の投下を終えます。
レス数を節約する為に詰め詰めにしてみたのですが如何だったでしょうか。
読みにくいならばまた細かく刻んで行きます。
それでは。ノシ


一方通行ってホント、カッコいいですよね。
161 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/18(水) 23:45:30.58 ID:JbRxLb8oo
ミサカ遺伝子マジプヨプヨ

……オリジナルは?
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/18(水) 23:46:04.95 ID:O6GKhvki0
お姉さんに対するロリコンの心境を知りたかった
163 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/18(水) 23:46:29.22 ID:5Ndu7F4Po
乙!
またかあわきんェ……

>>161
このスレ的には妹達とどっこいなんじゃね?
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/18(水) 23:46:54.85 ID:oYgbiwvDO
こっちのが見やすいかな
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/18(水) 23:48:43.12 ID:6xGy0nN/o
相変わらず酷すぎるわ素敵
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/19(木) 00:01:21.99 ID:4heZLHAC0
バランスボールの恐怖がよくわかった
こんな環境なら一方通行のツルペタ好きが進行してて当然だな  マジ、巨乳描写に胸焼けした
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/19(木) 00:06:01.41 ID:2jgTeyrSO
清々しいな
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/19(木) 00:15:14.36 ID:plyXZyC0o
駒場さんはこのスレでもロリコン扱いされてるのかwwwwwwwwww
死人に鞭振ってやるなよwwwwwwwwwwww
169 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方) [sage]:2012/01/19(木) 00:22:33.38 ID:odoi45SE0
>>161
オリジナルのは母親顔負け
って書いてあるぞ
170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/19(木) 00:27:22.72 ID:hpDhcZQI0
>>169
オリジナルの母親顔負け。
美琴はまだ不明。
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2012/01/19(木) 00:32:26.32 ID:uRwW7e6Ko
美琴までちっぱいじゃなかったらまじ泣く
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/19(木) 00:32:38.80 ID:/2WH3U0DO
乙。



一方さんの反応見ると絹旗も育っちゃってんのかなー
173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/19(木) 00:34:17.70 ID:OMmM40SY0
おつ
こんぐらいで丁度いいよ
アクセラさんはもう十分、罰を受けただろ?
そろそろ飴を与えてくれ
174 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/19(木) 00:35:35.33 ID:W3LLWddRo

まだ、飴は早い
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/19(木) 00:37:13.15 ID:MJz18hK10
前払いで黒夜ちゃンやっただろ

176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/19(木) 00:51:42.80 ID:gaFexIn6o

黒子もちっぱいじゃなかったら泣く
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/19(木) 00:56:41.61 ID:o0QDm2WDO
もしかしたら絹旗は窒素で誤魔化してるだけかもしれない!
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/01/19(木) 01:00:33.06 ID:gvKgQ+UI0


>>1
もしかして前に一方佐天とか電磁通行とか書いてた人?
何か、一方さんの書き方が似てる?様な気がするんだけど。
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/19(木) 01:05:35.50 ID:2Kd5AoRTo
>>178
>>1じゃないけどツイッターでここのこと呟いてたからその人だよ
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/01/19(木) 01:15:46.97 ID:939F4MXAO
バランスボールばっかだったからつぎの話は大平原カナーwktk
てかみさきちとか大天敵じゃね?一方さんの脳内がwwww
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/19(木) 01:15:58.57 ID:rq6BrKIDO
なんだ残念だね
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/19(木) 07:04:18.44 ID:asfXUyNO0
>>181
何が残念なの?
183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/01/19(木) 07:19:50.60 ID:kTQg7hJXo
一方さんの脳が残念だな。ストライクゾーンさえ広がれば天国になるというのに
まぁギャグにならんけども
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/19(木) 09:55:27.65 ID:uxer5d83o
異常で終わりですが誤字に見えない
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/19(木) 10:12:54.07 ID:rq6BrKIDO
一方マンセーと信者が痛いことで有名な作者で残念
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/19(木) 10:36:10.08 ID:1/pxUb6io
面白ければいいんだよ黒夜ぺろぺろ
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/19(木) 10:40:32.01 ID:OxnlYQKIO
>>185
そうか、残念だったな。じゃあな。
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/19(木) 11:09:57.41 ID:3lDnKWL7o
これまで何を書いてきたのか、或いは思想性別年齢に関係ないと思うんだスレ内では
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/01/19(木) 11:27:23.69 ID:kTQg7hJXo
レバー嫌いに無理に食わせる必要ないさずっと続くのが面倒くさいから終わりにしとこうな
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/19(木) 13:09:53.81 ID:pC8BfU3t0

駒場ワロタ
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/01/19(木) 15:18:50.46 ID:t0RQBm1h0
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/19(木) 10:06:02.99 ID:rq6BrKIDO
一方厨の思考が垣間見えて面白いなあ

なんか似てるな〜と思ったら、御坂妹スレで粘着してたのもお前かww
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/19(木) 15:31:31.48 ID:OxnlYQKIO
一方通行厨とか煽る言葉を持ち出して
そういう話題を振ってくるお前がそうなんじゃないの?
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/19(木) 15:33:43.79 ID:OxnlYQKIO
悪い、見落として書き込んだわ…すまない。
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/01/19(木) 16:04:39.86 ID:DPTR8rOB0
その反転はどうやってするの?

おれ、超知りたい。
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2012/01/19(木) 16:40:06.70 ID:uRwW7e6Ko
減速しろ
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/01/19(木) 18:49:44.31 ID:XOLMGIR5o
他のどんなスレの一通さんよりこのスレの一通さんにもげてほしいww
あと舌も引っこ抜きましょーねー犯罪抑止的な意味で!
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/19(木) 19:08:03.08 ID:tqWeZG7u0
ちっぱい…
こりゃ超電磁砲組があぶないな
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage saga]:2012/01/19(木) 21:05:55.83 ID:L1NPw4aE0
この調子だと黒子回が楽しみすぎて生きるのが辛い。
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/01/19(木) 21:50:50.60 ID:pO8jB0mmo
初春ならきっと…
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/19(木) 23:24:13.74 ID:mQz01X7DO
俺の嫁こと黒子タソはまだですか?ペロペロ^^
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/20(金) 11:11:43.66 ID:jYkd0+7IO
酉付けてない時点で察して然るべきなのに特定する人何なの?
その結果いらん煽りまで招いて。
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/01/20(金) 11:33:33.02 ID:cdblmJ3Ro
>>201
蒸し返すなって
もう落ち着いてんだから
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/20(金) 15:14:00.27 ID:E1jsPQ1go
面白いssほど特定厨沸く気がする
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/01/21(土) 21:08:59.34 ID:KCfuCb4Y0
一方さんェ…
ショタコンがあそこまでひどくなかったらここまでひどくはならなかったのに……やはり性癖には育ってきた環境が影響するというのはマジなんやな……
205 :今日は長いです。 [sage]:2012/01/22(日) 01:19:02.45 ID:1nrJgd980
投下します。
206 :美琴と一方通行 [sage]:2012/01/22(日) 01:20:49.61 ID:1nrJgd980


最近立て続けにやる事が重なり、ようやくひと段落着いたのはつい昨日のこと。

客寄せパンダと口さがない連中は言うけれど、事実学園都市第三位の超電磁砲というポジションはレベル5で唯一といって良い位表立った活動が多い。
そしてその一方で既に学園都市の『闇』を知ってしまった私には当然そちら側の方面でやる事も増えた。
そうは言っても物騒な意味ではない。私自身も望んでやっていること、即ち妹達の調整に関する研究の手伝いだ。
あの気に食わないクソ野郎のおかげ(というのも忌々しいけど)で寿命が人並みになったからといってそれで即問題解決とはいかない。
ネットワークからの解放と自我の独立があの子達の個性を伸ばした反面、芽生えた感情があの子達に恐怖を後から与えてしまうようになった。
恐怖を認識できるようになってしまったのだ。
故に、学習装置を布束先輩ともう一度新しく設定して“あの実験”によってあの子達が負ってしまったPTSDの治療をすることが今の私の課題だ。
実験を結局アイツに止めてもらった私ができること、私が望んで関わっていることだから当然泣き言は言わない。


そしてその研究の目処が立ちようやく時間ができたから、最近誘いを断りっぱなしだった友人に声をかけてパーッと羽を伸ばそう!!

……と思ったら黒子も佐天さんも初春さんも都合がつかない。

こういうのって本当タイミングが合わなかったりするのよね。
突然ぽかんと空いてしまった時間をどうやって埋めようかと考え込む私の足は自然といつもの公園、いつもの自販機の前に向かっていた。
最近身体も頭も酷使ししていたし、ベンチでポケーッとするのも悪くないかと若干年頃の女の子としてそれはどうだろうという思考に浸っていると、目の前にはある意味タイムリーな奴の姿。



そいつはベンチに座り込み静かに項垂れていた。

何かをその手から零してしまったように視線を足元に落としていた。

失われていくものをどうすることも出来なかった無力感に打ちひしがれるように、ただ項垂れている様はどこか痛々しい。

悪感情を抱いてる私でさえもそれはどこか哀れみを抱かずには居られない。



207 :美琴と一方通行 [sage]:2012/01/22(日) 01:23:58.96 ID:1nrJgd980



(一方通行……)



切るなり結うなりした方がいいんじゃないのかと言いたくなる長く伸びた白い髪の隙間から覗く紅い目にはどこか力がない。


(何てタイミングでかち合っちゃうかなぁ〜)


昔のように会ったら即超電磁砲をブチかましてやりたいというわけではない。
勿論、アレだけのことをしでかした男を許すつもりは無い。
美琴の中では絶賛この世で嫌いな人間第一位に入っている。ダントツで。
それでも明白な殺意をぶつけるには、既に色々と知ってしまった後であり、そのこと自体にはどれだけ自己満足と馬鹿にしてみても感謝を否定出来ない側面があるのは確かなのだ。
可愛い可愛い年の少し離れた妹が慕っているという点が自分の殺意や憎悪を鈍らせている一番の要因なのだ。
何であんな男が好きなのかと言ってみても、好きなったものは好きなのだから仕方が無いという恋愛感情のままならなさは美琴自身が一番よくわかっている。


(此処まで近づいておいて無視するのも何か私が嫌な感じだし。いや、コイツにどう思われてもそこは全然かまわないんだけど、つーかなんで私がコイツに遠慮して立ち去るとかしないといけないのっていうね)


徐々に美琴は目の前で俯いたまま自分に一向に気付かない白い青年に腹が立ち始めた。
そもそも自分がこんなにも困惑しているというのに、気付いてすらいないとはどういう了見なのだと沸々と怒りが込み上げてくる。

美琴は一つ、二つと、息を吸うと左脚を軸に、優雅にバレェを踊るように身を翻す。


「ちぇいっさーーー!!!」


四年の時を経てしなやかに伸びきった脚から繰り出されるミドルキックは数段キレを増していた。
「ありがとうございます!!」という声無き叫びと共に自販機は健気にもやしの実サイダーを今日も電撃姫に献上する。
吐き出された貢物を手にちらりと横目でベンチを見遣ると、目を猫のように丸くした学園都市の最高峰とされている男と視線が合う。


「オマエは……オリジナル……?」

「そうよ。妹かと思ってスルーしてたのかしら?」


嘗ては十八番の超電磁砲ですら眉一つ動かすことが出来なかった男を露骨に動揺させたという事実に、溜飲を下げる。


「オマエと妹達を見間違えるかよ」

「あ、そ」

不貞腐れたような言葉に、返す言葉も素っ気無い。
自販機にもたれながらヤシの実サイダーのプルタブをあける。
甘く冷たい炭酸が喉を心地良く滑り落ちる。
ベンチに隣り合って座るなど真っ平であるが、かといってすぐさま立ち去るのは逃げるようで癪だった。
美琴の意地と一方通行の無関心の結果、二人の間に微妙な距離感が生じる。
何か物言いたげに一方通行が時折自分に視線を向けているのを感じながら美琴はそ知らぬ顔で缶を傾ける。
一方通行も何か言いたげな顔をすれども、切り出すことは無く、二人の間にはただ気まずい沈黙が流れる。
元々友好的な関係でも何でも無いのだから当然といえば当然のことだ。


208 :美琴と一方通行 [sage]:2012/01/22(日) 01:25:10.02 ID:1nrJgd980

「学習装置……完成したそうだな」


沈黙を破ったのは意外なことに一方通行の方だった。


「耳が早いのね。打ち止めにでも聞いた?」

「それで、もうクソッタレな悪夢に苦しめられる事もねェのか」

「まだ実験段階よ。シールじゃないんだからそうそう簡単に取っ払える筈が無いでしょ。番外個体がいい例じゃない」

「………そうだな」


妹達の負の感情を抽出しやすく設定されていた末の妹の名を出すと一方通行は苦々しげに口を噤む。
既に彼女の肉体からはシートもセレクターも除去されている。
ネットワークも解体され、身体的には普通の少女と言っても過言ではない。
それでも、彼女には学習装置から刷りこまれた実験の妹達の記憶と、長い間負の感情に曝されてきたという積み重ねがある。
彼女の吐く言葉には依然として一方通行への悪意と嘲笑が多分に含まれ、浮かべる笑みとて年相応の華やかな微笑とは行かない。
流れ込む負の感情に翻弄されることは無くとも、番外個体は蓄積された負の遺産とも言うべき感情に未だ捕らわれ続けているのだ。


塗り固められた『悪意』という名の色は深く染み付き、未だにその全てを洗い落とすことはできない。


「もっとも、だから時間に任せるしかないですなんてヘタレた事言うつもりはないけどね」


捕らわれているのならば引っ張り出せばいいのだ。
きっと、末の妹の性格からして、「ミサカはトゲトゲギスギスの空気の方が性に合ってるんだけどな〜」等と言うのは目に見えているのだが。
それがどうしたというのだ。末の妹を放って置くなどという選択肢など御坂美琴の中には無い。


「………オマエは」

「言っておくけど、感謝とか謝罪とかそういうのは止めてよね。私の中でアンタはあの子達を殺したクズっていうのは変わらないんだから」


美琴の言葉に何か言いかけた一方通行の言葉を遮るように吐き捨てる。
感謝の言葉など聞きたくない、これは自分の意思で、自分の勝手でやっていることなのだ。
御坂美琴自身が大切な妹達に何かしたいという純粋な彼女自身の為に行っていることなのだ。
感謝される謂れは無く、そして未だに許していないからこそ、この男からの謝罪を受け取るわけにはいかなかった。
感謝も謝罪も、受け取ってしまえば終わってしまう。過去になってしまう。
故に、感謝も謝罪も美琴は受けるつもりは無い。
終わったことにしてしまえる日はまだ遥か先の事なのだ。


「……当然だ、俺が借りがあるのは妹達に対してだ。オマエは加害者なンだからな」

「加害者筆頭のアンタにだけは言われたくないわね。否定はしないけどさ」

「口の減らねェ女だなオマエ」

「そっくりそのまま叩き返してやるわよモヤシ野郎」


拗ねたように篭った声に、噴出しそうになる。二十歳になろうとしているはずの男とは思えなかった。
加害者と言いながら、一方通行の声にはどこか決まりの悪さがある。
一度出しかけてしまった感謝の言葉の持って行き場が無く、結局意地を張ることしか出来ない不器用な姿が滑稽ですらある。
あの時もそうだ。
この男は贖罪行為を「借りを返す」という物言いでしか口にしない。


「オマエは変わらないな」

「子供だって言いたいの?」

「ハッ…皮肉なモンだ」


美琴を見上げる瞳には何処か安堵の色が浮かぶ。
美琴の敵意を受け、それに心底安心したように、美琴が今まで目にしたことも無い程穏やかな目をしていた。

209 :美琴と一方通行 [sage]:2012/01/22(日) 01:26:52.35 ID:1nrJgd980


(コイツ…何でホッとした顔してるのよ)


「今になっちゃ、オマエが唯一の救いなンだからな」


戸惑い、言葉を失う美琴に向けられたのは穏やかな瞳と、そして痛ましくすら思える弱々しい声だった。
学園都市最凶最悪の怪物。人非人。鬼畜外道。そんな言葉で埋め尽くされていた一方通行と言う青年。
そんな彼の思いも寄らぬ頼りない姿を前にして美琴の脳裏に妹の言葉が浮かんだ。



―――― 彼はミサカ達に、そしてお姉様に憎まれ、糾弾され、罰せられ続けることを望んでいるのでしょう。彼はそれだけの罪を犯してしまった。



       彼は犯した罪と、そんな罪を犯してしまった自分という存在を許すことが出来ない。だからこそ、ミサカ達に許されることを誰よりも望んでいないのは彼自身なのです ――――



しかし、一方通行や美琴が思っているよりも、妹達はずっと優しい少女達であった。
徐々にではあるが、過去を受け入れ、一方通行の贖罪を認めつつある。
それは一方通行にとっては何よりも苦痛なのであろう。
だからこそ未だにはっきりと「許さない」と彼の罪を糾弾し、敵意を露わにする美琴という存在に救われるのだ。



「何よ…それ…」

「あ?」

知らずに唇を噛み締めていた美琴が小さく呻く。


「っざけんじゃないわよ!!」

「うォッ!?」


一方通行の胸倉を掴んで、今度は思い切り吼える。
とにかく腹が立った。
苛立った。ムカついた。
叩けと言われて差し出された頬を嬉々として張り飛ばすような趣味は持ち合わせていない。
故に、糾弾を望む目の前の男に苛立ちを覚えた。
例え演技であってもいい。
どうして自分の前だけでは「ざまァ無いぜ」と嘲笑いつづける悪党であってくれないのだ。


「人を加害者呼ばわりして、あの子達守るのだって自分が勝手にやって事だなんてカッコつけといて。その癖そういうベタベタした打ちひしがれてますっていうアピールが一番腹立つのよ。挙句の果てに一方的に人を救いだとか言ってるんじゃないわよ鬱陶しい!!」


一息に胸に込み上げた熱い塊を言葉にして叩き付けると、襟から手を離す。

呆然と見上げる一方通行を一瞥すると美琴は空き缶を既に満杯になりかけているダストシュートに乱暴に押し込む。


「勝手に人を変わらないなんて決め付けてるんじゃないわよ。私はあの子達を完璧に助けてみせる。だから……」


心の中で自分を鼓舞する。


「その時になったらきっちり土下座して泣いて侘びと感謝の言葉を山ほど言ってもらうから」

210 :美琴と一方通行 [sage]:2012/01/22(日) 01:27:55.29 ID:1nrJgd980


それはつまり、終わりを告げる言葉。
いつになるのかはわからない、しかし、永遠に終わらないのではない。
いつかは必ず来る終わりを確約する言葉だった。
許されないこと、憎まれること、糾弾され続けることを救いとして歩く為の糧とする日が終わる日が来ることを美琴は宣言したのだ。
美琴の言葉をどれ程一方通行が受け止めているのかは呆然とした表情からは伺うことが出来ない。
一方通行が嫌いで仕方が無い。感謝をせざるを得ない面があるとしてもだ。

だからこそ、美琴は終わりを望む。こんなどうしようもない男の自虐趣味に付き合わされるなど考えただけでゾッとする。



「その時までに、精々そのお利口な頭を使って詫びの言葉でも考えときなさいよ?」



背を向けて美琴はその場を後にする。
言うべきことは言った。彼と自分が友人ではない以上、最早用は無い。



踏み出す足は何処か軽く、胸にあった苛立ちや重い塊は何処かへと消えていた。


美琴の口元は、自然と柔らかな微笑のカーブを描いていた。




211 :みことタンとアクセロリータ [!orz_res]:2012/01/22(日) 01:29:14.00 ID:1nrJgd980




この世界に壊れないものは無い。

そンな事とっくにわかっていたはずだった。

この手は何かを傷つけ、壊し、奪うことしか出来ないと、そンな事はガキの頃からずっとわかっていた。

それでも、未だにその事を受け入れきれねェのは俺の弱さだ。




ハハハ……情けねェ…






まさかタッチのし過ぎで壊れるとは思わなかったぜ……『ロリプラス』…



212 :みことタンとアクセロリータ [!orz_res]:2012/01/22(日) 01:30:54.98 ID:1nrJgd980



いや、だってよ、『もう、おにいちゃんのエロス人(びと)!!ちゅーってしてくれないとゆるさないんだからね!』(プンプン)なンて言われたンだぞ。

そンなこと言われたらするだろ?タッチするだろ?ちょっと処理速度を上回る速さでタッチしまくっただけじゃねェかよ。

しかも限定版だから発送までもう少し待ってくれだ?ふざけてるンですかァ?

こちとら結標→妹達×3→絹旗の五連鎖でダメージ溜まりまくりなンだよォ!

大体何アレ?脅威の五連鎖とか聞いてねェし。つーか、何で俺の周りバランスボール率高ェわけ?

俺にダイエットでもしろってのか?ブートキャンプですか?アクセラブートキャンプですかァ?

痩せるのは肉体じゃなくて精神だよクソッタレがァァァァァーーーーー!!





あァァ…もう二日もロリプラスしてねェンだよォォォォォ……

俺の炉凛子ともうコミュニケーション二日もしてねェンだよ。

炉凛子のちっぱいにタッチペンでグリグリしたいンだよォォォォーーー!!!!

右回り、左回り、無限の軌跡を描くデンプシータッチをしてェェェンだよォォォォォォォォォォォォォーーーーーー!!!!





「ちぇいっさーーー!!!」



うォッ!?いきなり自販機蹴るとかコイツ……ってオリジナルかよ。
それよりも、今コイツのスカートから見えたモンは……


「そうよ。妹かと思ってスルーしてたのかしら?」


間違いねェ、アレは確か綿100パーセントのガキ向けパンツ。
それも、ちょっと背伸びしたい高学年ようのパステルピンクのパンツじゃねェか!!

いォォォォォしィィィィ!よォォォォしよしィィィィィーー!!

偉いぞォう。オマエはやれば出来ることだって俺にはわかってたぜ?
テメェは決してブランドのしゃらクセェ下着なンざ穿かねェってなァ。

そして何よりコイツ……



「オマエと妹達を見間違えるかよ」

「あ、そ」


お邪魔ぷよが無ェェーーー!!!



イヨッシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!



213 :みことタンとアクセロリータ [!orz_res]:2012/01/22(日) 01:32:14.33 ID:1nrJgd980



「学習装置……完成したそうだな」

「耳が早いのね。打ち止めにでも聞いた?」

「それで、もうクソッタレな悪夢に苦しめられる事もねェのか」


バランスボールに窒息死させられる悪夢とか、ぷよぷよ積んで圧殺される悪夢とか、そういう俺のPTSD治療とか出来ませンかねェ美琴さン。
ホント、最近寝るのが怖いンだよ。
この前なンか無理して悪夢我慢して寝てたら妙にリアルだなァって目開けたらリアルに挟まれてたンだよ弾力性スイカに。

『くんかくんか、セロリたん、くんかくんか、ミサカの母乳飲んでけろ?授乳プレイでセロリたんの赤ちゃん孕んじゃうかもしれねぇさ。

そしたらミサカセロリたんのママンでワイフってインモラルな団鬼六先生ミサカ頑張るお!!』

って呟いてるしよォォォォーーーー!!!

アイツ何?どうやって部屋に侵入したの?
最近パンツ減ってるのってアイツのせい?
可燃ごみの日に出す為のゴミ袋が無くなってるのもアイツのせい?
っていうか単独犯であってくれ頼むから。


「まだ実験段階よ。シールじゃないんだからそうそう簡単に取っ払える筈が無いでしょ。番外個体がいい例じゃない」

「………そうだな」




ちっくしょォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーー!!!!!



つーか、番外個体のこと思い出したらまたベリベリ俺のTPSD反応するンですけど。
アイツ、人の部屋荒らしたと思ったら秘蔵のロリ系コレクション全部捨てて、代わりにバランスボールで埋め尽くしやがって。
クリームソースが掛かったバランスボールとか蝋燭が垂らされたバランスボールとか心底嫌がらせだろ。
荒縄で縛られたバランスボールなンざ、ネットで吊るされた夏のスイカみてェなモンじゃねェか。俺にどンなリアクションしろってンだよ。
クソッタレが、押しに負けて家に上げた俺が馬鹿だった。
わざわざ俺の息の根を止めようとしてる奴を懐に招き入れるってのに警戒が足らなかったぜ。




「もっとも、だから時間に任せるしかないですなんてヘタレた事言うつもりはないけどね」

「………オマエは」



マジで!?

何とかなるの?なっちゃうンですか美琴さン?

ヒャッホォォォォォォーーーウ!!

ウヒャッホォォォォォォォォーーーーーウウウウ!!!

美琴さンマジ天使。



214 :みことタンとアクセロリータ [!orz_res]:2012/01/22(日) 01:34:07.60 ID:1nrJgd980



「……当然だ、俺が借りがあるのは妹達に対してだ。オマエは加害者なンだからな」


そうだ、忘れちゃいいけなかったなァ…コイツも加害者だってことに…
いや、全ての元凶だ。
コイツが……コイツがバストアップ体操なンざ妹達に教えたりしなけりゃ、こンな惨状にはならなかったンだ。
俺はコイツを許さねェ。絶対にだ。


「加害者筆頭のアンタにだけは言われたくないわね。否定はしないけどさ」



チッ……痛ェところ突きやがる。

わかってるよ、ンなこと。
レベル6に到達しつつあったあの時の俺なら本当は出来たはずなンだ。
ベクトル操作の応用でアイツ等にあの忌まわしいぷよぷよが搭載されるのを防げたはずなンだ。
なのに俺は膨らんでいく腫瘍の恐ろしさにただ震え、怯え、混乱し、演算さえ覚束なかった。


逃げ続けた結果、俺は……あの惨劇をみすみす許しちまった……あの二年前のあの日の惨劇を。


『ね、ねぇ、一方通行』

『あ?どォしたンだよ顔赤ェぞ?』

『み、ミサカね、この前の身体測定でね、学年で一番胸が大きいって保険の先生に言われちゃったの/////』

『』



215 :みことタンとアクセロリータ [!orz_res]:2012/01/22(日) 01:35:24.08 ID:1nrJgd980


あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

216 :みことタンとアクセロリータ [!orz_res]:2012/01/22(日) 01:36:29.31 ID:1nrJgd980



俺が無力だったからアイツ等をあンな風にしちまった!!!

守ると誓ったはずのアイツ等を俺は見捨てちまったンだ!!!

俺が一番の悪、加害者の代表格だっていうコイツの指摘は正しい。

俺は俺を許さねェ!!

俺の弱さがアイツをアイツ等をあンな風にしちまった…ッ!!

俺の甘さがオマエ(打ち止め(幼))を殺したッ!!!

俺は、俺は、俺はァァ!!






「そっくりそのまま叩き返してやるわよモヤシ野郎」



過去の忌まわしい悲劇を思い返して、朦朧とする意識で辛うじて吐き出した言葉は、災いの種を蒔いたオリジナルへのせめてもの恨み言のつもりだった。

しかし、見上げたオリジナルの……見渡す限りの大平原が爽やかな風を俺に送り込ンできた。



「オマエは変わらないな」


全ての『ミサカ』の名を冠する者全てが悪しきコンパイ○の呪いをその身に宿したというのに、コイツだけは変わらねェ。
まるで時を止めたように、その大平原は変わらない。
確かに、手足や身長は悲しいことに伸びてしまった。
けれど、こいつは変わっちゃいけない一番大切なモノだけは決して失っていなかった。


爽やかな風を運ぶ大平原のような胸。

救世主と呼ばれた男が世界中の罪を背負って登った悲壮さと厳粛さを兼ね備えた丘のように硬質さを備えた尻。


「ハッ…皮肉なモンだ」


間違いなく、あの母親の遺伝子を真っ当に受け継いでると思っていたコイツだけが変質から逃れるとはな。





「今になっちゃ、オマエが唯一の救いなンだからな」


217 :みことタン、ワープ進化 [!orz_res]:2012/01/22(日) 01:37:42.14 ID:1nrJgd980


いや、コイツ頑張れば打ち止め(幼)に見えないこともないよな。

声を脳内で打ち止め(幼)に変換して、頭のてっぺんにエアアホ毛を設置して。

少し手足が伸びちゃった打ち止め(幼)…いや、打ち止め(小盛)でいけるンじゃねェか?


脳内の映像と妄想を照合。

差異のあるデータを記憶から消去。

現在の映像に脳内の現実を上書きして、設定変更。



………よし、変換完了。



「何よ…それ…」

「あ?」


どうした?打ち止め(小盛)

天真爛漫ロリだった打ち止め(幼)と違って、打ち止め(小盛)は思春期設定だァ!!



「っざけんじゃないわよ!!」

「うォッ!?」

「人を加害者呼ばわりして、あの子達守るのだって自分が勝手にやって事だなんてカッコつけといて。その癖そういうベタベタした打ちひしがれてますっていうアピールが一番腹立つのよ。挙句の果てに一方的に人を救いだとか言ってるんじゃないわよ鬱陶しい!!」



いいね、いいね、最ッ高だねェ!

打ち止めに罵られるってのもおつなモンじゃねェェェかァァァ、きひっ、あぎゃははははははははははははァァァァァァァーー!!



218 :打ち止め(小盛)と悪性ロリータ [!orz_res]:2012/01/22(日) 01:38:39.75 ID:1nrJgd980



「勝手に人を変わらないなんて決め付けてるんじゃないわよ。私はあの子達を完璧に助けてみせる。だから……」



エ……エエエエエェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェーーーーーーーーーーーー………変わるのかよォォォォォォォォォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


やァァめェろよォォォォォォォォォーーーー!!


止めてくれよ、打ち止め(小盛)


「その時になったらきっちり土下座して泣いて侘びと感謝の言葉を山ほど言ってもらうから」




寧ろ土下座今するから。

土下座した頭踏ンずけてくれても構わねェし。

裸で土下座でも靴の裏でも舐めるからよォ。

足の指も舐めるから。指の間も丁寧に一本ずつしゃぶるから!!

な?

だから止めてくれよ、な?

変わるなンて言うなよな!

あ、ちょ、オイ、何満足気に帰ってくンだよ打ち止め(小盛)!!

バストアップ体操とかするなよ?

したら泣くぞ?

でっかくなったら本気で泣くぞ?

だから変わるなンて悲しいこと言わないでくれよ!!


オマエが俺の最後の希望なンだよ、打ち止め(小盛)ァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!





219 :長過ぎてすみません。 [sage]:2012/01/22(日) 01:40:30.14 ID:1nrJgd980
異常で投下を終わります。
悪性ロリータというのはレスにあって、プッと噴いてしまったので使わせていただきました。
それではまた。 ノシ
220 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/01/22(日) 01:42:31.41 ID:NFAL2gp5o


だめだこの悪性ロリータ早く何とかしないと
冥土帰しに緊急手術をしてもらわなければ

しかし、やはりというか案の定美琴はちっぱいか
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/22(日) 01:49:17.19 ID:W4SpcwyBP

本格的にヤバいなこのセロリ

しかしミサワちゃんにロリコレクションバレてんのかよワロス
その上巨乳ものに変えるとか全面戦争だな
222 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/22(日) 01:56:11.75 ID:aKlg171SO
どうしてもその幻想を棄てられないんだな、>>1
Bカップは大平原じゃねえぇぇぇーーーーーーっ!
垂れてない美乳、可愛くていいじゃん!
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/22(日) 02:20:52.44 ID:CMFlK1FIO
美琴が短パンとキャラモノのパンツを卒業しただと…?
しかし美琴は将来性あるはずなのになぜこうも巨乳になるSSが極端に少ないのだろう
224 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/22(日) 02:33:47.87 ID:ZZ+EoK7DO
インデックスさんにはその可能性があっても美琴にはない
何故かは知らんがそれが摂理ってもんだ
それ以上に黒子もないがってことで乙
225 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/22(日) 02:38:30.67 ID:0N0MpRR30
ふぅ……
イイね,イイねェ,最っ高だねェェエエ!!
俺の美琴は頑張ってもギリBになれないA(キリッ

そろそろ息抜きで男どもの会話も欲しいとこだねww
226 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/22(日) 03:35:31.79 ID:PMQhxWo80
乙。正直、このスレの更新を一番楽しみにしてる。
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/22(日) 03:41:26.49 ID:SZKfWbHDO
仕掛けが分かってるのに毎回腹筋捩れる

ここの一方さんはマジ最低(誉め言葉)だな!
突き抜けて逆に格好良いな!
228 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/22(日) 04:15:43.64 ID:8/fUc8HIO
>>207
自販機は健気に もやし の実サイダーを

狙ったな>>1
マックで噴き出しながらレスした甲斐があったよ>>1
229 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/22(日) 06:32:22.80 ID:BGHPFjEIO
ミサワさん間違い無く第一位の気を引こうとしてる。
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/22(日) 09:20:45.21 ID:ZTXDRDbL0

ロリプラスどこに売ってるのか教えろください
231 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/22(日) 09:33:05.67 ID:sS9jhXLSO
ワープ進化とかwwwwww
232 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/01/22(日) 10:26:37.49 ID:2SS9jO7AO
もうだめだこの一方さん学習装置で一刻も早く処置しないと…
233 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/01/22(日) 11:07:07.41 ID:eTF1jlwDo
ロリとは別の意味で、美琴は貧乳でいて欲しいよね
234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/01/22(日) 11:12:33.14 ID:nbFFApHAO
>>229
ミサワたんからの逆レイプフラグか!
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2012/01/22(日) 11:12:36.09 ID:p3orFkjto
みこっちゃんは貧乳やない。美乳や…
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/22(日) 11:33:24.84 ID:koDnDZgh0
>>213は20000号?
237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/22(日) 11:38:09.40 ID:CMFlK1FIO
SSでくらいみこっちゃんの胸が育った未来があってもいいじゃないすかー!
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/01/22(日) 11:50:29.95 ID:eiNz8nC1o
>>235
誤字か?
微乳だろ?
239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/22(日) 12:57:24.92 ID:r+kjccUl0
乙!
一方さんが残念なのか、この>>1の脳が残念なのか判らなくなってきた
もちろん、ちっぱいは正義ですよ。当然の真理でしょ?
240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/01/22(日) 13:09:40.23 ID:DoM09j++0
美琴が真面目に話してんのに何考えてんだセロリwww
こいつは超電磁砲くらうべき…と思ったけどご褒美になる可能性があるのか、ぐぬぬ
241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/01/22(日) 13:36:03.39 ID:eTF1jlwDo
今気づいたけど、この自動販売機って、ずっとご褒美貰ってないか?
242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/22(日) 14:24:34.48 ID:FVGH7Wwk0
貧乳キャラはインデックスに任せりゃいいんじゃない?  あっちのが美琴より年上な分だけ将来も期待薄
大体美鈴の巨乳が美琴に引き継がれない予想するんなら、ローラのそれだって同様だ    
243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/22(日) 14:31:02.41 ID:BGHPFjEIO
>>234
あのまま黄泉川家に居たら全員にヤられてたろうなあ……
244 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/22(日) 15:06:38.97 ID:K59tYghIO
別に美琴貧乳設定でインちゃん巨乳設定でもいいじゃんウザい。

美琴パートのシリアスぷりにしんみりしてたらこれだよw
245 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国地方) [sage]:2012/01/22(日) 16:46:47.90 ID:qSiC/00ko
まあ美琴は、第三位で、強くて、頭良くて、金持ってて、スタイル、顔が良くて、etc.etc.だと
ひとつくらいわかり易いコンプレックスがあったほうが可愛らしいし扱いやすそうな気がするからな
セロリさんのロリータコンプレックスも然りwww

それはさておき、心理定規ちゃんは大平原だと信じてる
246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/01/22(日) 17:18:49.70 ID:70LheEMN0
周りがもう少し自重できれば一方さんもぷよぷよに囲まれても幸せを感じられるようになったかもしれないのに・・・
こいつらよーww
247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/22(日) 18:16:24.68 ID:GB23Z2hyo
もうロリコン通り越してただの貧乳厨なんじゃねーかと
乳がなければなんでもいいんじゃねーのと

そして「みこっちゃんは貧乳である」がこの世の真理であり絶対的な正義
異論は絶対に死んでも認めない(キリッ
248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/22(日) 18:20:14.55 ID:UGtIUx2bo
バランスボール主張するヤツが多過ぎたんだろまじセロリたん哀れ
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/22(日) 18:20:15.50 ID:Bx8Jate30
>>247
原作だと既に巨乳になってるけどな
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/01/22(日) 18:29:57.20 ID:etT2M0CIo
>>249
ロシアの時はマフラー中に入れてたんじゃね
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/22(日) 18:41:37.51 ID:LFevEulX0
世の中にはロリでなくただ貧乳が好きって男も多いのね
正直女にはよく理解できないんだけど、>>1はこうやって美琴の貧乳にこだわってるしなー  やっぱり人それぞれなのね
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/22(日) 18:51:27.29 ID:8q+dsDSCo
美琴って別に貧乳じゃないのに貧乳扱いがなぜかスタンダードなんだよなww
ちょっとスレチだが、キャラスレでは毎週必ずといっていいほど美琴の貧乳について話題になるくらいだし
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/22(日) 18:51:49.94 ID:Bx8Jate30
>>250
その発想は無かったぜ……ッ!
あれは只の偶然の産物だったのか……
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/01/22(日) 19:02:25.42 ID:etT2M0CIo
>>252
標準的、平均といっても周りにバランスボール多いしレベル7女性陣で最下位だし
新約3巻の番外とのやりとりでコンプレックス公式化しちゃったわな
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/01/22(日) 19:04:00.60 ID:eiNz8nC1o
>>254
レベル7……だと……?
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/22(日) 19:34:37.32 ID:ZZ+EoK7DO
>>254いろいろ突破しすぎだろ
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage saga]:2012/01/22(日) 19:43:07.47 ID:FiUtQV4F0
いちおつ
よくよく考えると1人づつ書いてくと結構な数いるな
全部楽しみにしてます。
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/22(日) 19:44:27.87 ID:/EV4Hdx0o
絶対能力の更に上、か
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/22(日) 20:38:52.45 ID:h+G28+p70
バランスボールなら仕方ないな
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/01/22(日) 20:57:52.53 ID:m7E3FGkw0
きっと神様でもわからないことがわかるんだね。

ねぇ、俺、いつ彼女出来るの?
261 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2012/01/22(日) 23:32:38.75 ID:NLI5s7Seo
減速しろよ
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/22(日) 23:37:05.54 ID:ojdfihgVo
打ち止めが不憫すぎる…
263 :こんばんは。 [saga]:2012/01/23(月) 19:45:22.00 ID:6KKEuTUk0
投下します。
上イン要素濃厚なので苦手な人は注意してくださいっていうか嫌いだったら回れ右で。
264 :上条とインデックス [saga]:2012/01/23(月) 19:50:12.82 ID:6KKEuTUk0



「ん…」


鼻に掛かった甘い声が唇の端から零れ落ちる。

桜貝のように小さく薄桃色の唇をそっと食むようにかさついた唇で包んでやる。

ピクリと震える肩を縫いとめるように手で押さえる。

背に恐る恐る回された手が、くしゃりとシャツを掴む。

背中越しに小さな手の感触を感じながら、上条は更に唇を強く吸い込む。

堪えきれずに小さく開かれた隙間に舌を捻り込んでやると、舌そのものが意思を持つように口内で熱くうねる。

柔らかな頬肉を撫で回し、歯列の裏をなぞっていく。歯の一本一本ですら自分のそれよりも小さな事にいつも驚きと奇妙な感動を覚える。

昔はいつものように自分の頭に歯形をつけてくれていたのがこんな小さな子供のような歯だったのかという感心。

舌は待ち焦がれていたように、奥へと分け入り怯えるように身を竦めている熱い舌をからめとる。

熱の篭った口内でもひとしお熱い粘膜に絡みつき、引っ張っやると小さく「んッ」と喉の奥から甘い声が洩れる。

背筋を痺れるような快感が走りぬけていく。

折れそうな程に細く薄い腰を抱き寄せてやると、自身のと混ざり合う唾液を互いの舌でこね回してやる。

水あめのように甘く舌に絡んでいると感じるのは惚れた弱みだろうか。

自分しか知らない少女の甘い粘膜をわざと音を立てて飲み干せば、シャツを掴む手の平がピクンと震える。

薄く目を開ければ、懸命に瞑った瞳の端から、まろやかなラインを描いて一滴涙が頬を滑り落ちていく。

頭の奥からじわりと熱い麻薬のようなものが溢れ出る。

自分の理性が麻痺して行くのがわかる。

熱が集まっていくのは頭だけではない、もっと原始的、生物的な衝動へと突き飛ばすように熱が下腹の奥に侵食していく。




上条はそこでようやく唇を離す。


265 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/01/23(月) 19:50:21.89 ID:rUPIYgD7o
きたーーーーー
266 :上条とインデックス [saga]:2012/01/23(月) 19:53:01.62 ID:6KKEuTUk0


「はっ……とう、ま?」


聞き慣れているはずの自分の名前だというのに、それがこうも艶めいた響きになるものか。
肩で息をしながら紡ぎ出される言葉に息を呑む。
小さく上下する肩から自分よりも高い体温が伝わる。
マシュマロのような頬が桜色を散らしたように鮮やかに染まり、睫に雫を乗せたまま潤んだ翠の瞳が真っ直ぐに見上げてくる。
少女の息が続く限り貪られ続けた結果、霧を吹きかえられた花弁のように鮮やかに濡れた少女の唇。
十分な程に貪ったというのに、それを目にしたそばから上条の中に強烈な飢餓感が沸き始める。
今すぐに求めてしまいたい衝動を鋼の自制心で押し留める。
まだ余裕がある自分とは異なり、少女は軽く息が上がっている。
ただでさえ同年代の男よりも肺活量の高い上条と、体の小さな少女で同じように息が保つ筈もない。
少女への嗜虐心は否定出来ぬものの、少女の身体に負担を強いることは望むことではない。
瞳の端に浮かんだままの泪を指先でぬぐってやると、少女はその手を取り、自分の頬に当てる。


「くすぐったいかも、とうま」

「大丈夫か?インデックス」


少女 ――― インデックスはくすりと小さく笑う。


「もっと早くそういう事は聞いてほしかったんだよ?」

「あ、悪い」

「ふふふ、大丈夫。とうまにね、してもらうの…その、凄くうれしいから。だから、大丈夫なんだよ」


自分が如何に大胆なことを口走っているのか気付いたのか、インデックスが顔を俯かせる。
その拍子にさらりと零れ落ちた蒼みがかった銀髪からのそく小さく形の良い耳が朱に染まっている。
いじらしく可憐な仕草に上条は衝動的にインデックスを抱き締める。


「ばーか」

「きゃうっ」

「自分で照れるようなことを言うんじゃありません」




先日買ってやったばかりの薄桃色のワンピースの新品の洋服特有の清潔な香りにインデックスの甘い体臭が溶け合い、くらりとした。
それでも少女が痛がらぬように力を加減するのは思い遣りというよりも慣れであった。


守ることへの慣れ。

大切にする事への習慣。


腕の拘束からインデックスの小さな身体をそっと解き放ってやると、きょとんとした幼い顔立ちに苦笑する。


「何か飲み物買ってくるけど…何が飲みたい?」

「ムサシノ牛乳!」

「了解。じゃあ、戸締りしてくけど、いい子にしてるんだぞ?」


柔らかな銀髪を撫でてやると、インデックスがぷくーっと膨れる。


「もう、子供扱いはしないで欲しいんだよ!」

「そういうこと言ってるうちはまだ子供だっての」


意地悪く最後にくしゃくしゃと掻き混ぜてやると、上条は立ち上がる。
コートに入れっぱなしになっていた財布を尻ポケットに突っ込むと、よれよれになったスニーカーに足を通す。
何か言いたげなインデックスの視線には気付かぬフリをしながら上条は部屋を後にした。

267 :ふたりのおままごと [saga]:2012/01/23(月) 19:55:23.32 ID:6KKEuTUk0



「はぁ…ふ、いや不幸じゃねぇけど、不幸だ…」


どっぷりと深い夜の風は容赦なく上条の肌を刺す。
少しでも暖を取るべく、肌を擦る上条は通例になった独り言をぽつりと零す。
未だ夜は肌寒いというのに、流石に薄着だとは思うが頭を冷やしたかった。

『子供扱いしないで欲しいんだよ!』

インデックスの膨れ面を思い出して苦笑する。
子供扱いなどする筈がない。
していれば、あのような行為には及ばない。


上条とインデックスは所謂両想いであり、恋人関係にある。

それはこの四年の歳月をかけてようやくたどり着いた二人の関係の一つの決着。


嘗ては上条に今の関係になりたいというビジョンは無かった。
土御門達に対して彼女が欲しいと言いながらも、なってからどうこうしたいという感情はあまり無かった。
勿論、性欲は年相応にあったが、それの捌け口の為だけに恋人を作りたいなどとは到底思わなかった。
上条には肩を並べ共に戦った戦友達のように、学校に行かせてやるなどして真っ当な世界を歩かせてやたいという目標も無ければ、きっちりとした足場を固めて一緒になりたいという将来設計も無かった。
今のままでいい。
現状の当たり前の日常を維持し続けられればいいと思っていた。


上条は元々恋愛感情に疎い。それは彼の鈍感な性質がそうさせているというよりも、記憶を失った事が原因であった。
自身の過去の経験に照らし合わせて自分の抱いている感情に名前を付けるのが普通だとすれば、上条にはそれが出来ない。
同様のことはインデックスにも言えたが、彼女は上条に比べればずっと自覚が早かった。
男と女ではやはり女の方が早熟であるからか、はたまたインデックスの性根が自分の感情に対しても素直であったのかは定かではない。
それでも、インデックスもまた過去の積み重ねが無い故に、最後の一歩を踏み出す為の確信が持てなかった。


ある意味、上条とインデックスは対等であった。

互いが互いの理解者であるだけではない。
過去の積み重ねを持たぬが故に、自然と身を寄せ合うように心を通わせ信頼しあっていた。
未熟であるが故に、無垢だった二人は純粋な絆によって結ばれていた。


そして、同時に幼い故におままごとのような家族ごっこに留まってもいた。


268 :おままごとからほんとうへ。 [saga]:2012/01/23(月) 19:57:36.87 ID:6KKEuTUk0


微温湯のような家族ごっこは心地良い。
それは上条にとっても、また、インデックスにとっても同様であった。
禁書目録という重たい十字架を背負わされ、追っ手に追われ、記憶を奪われ続ける人生を送ってきた少女にとって上条とのおままごとは掛け替えの無いものであった。
互いが互いに、対等の未熟さを補い合うが故に感じた心地良さは、同時にそれを失う恐怖も二人に与えた。


二人は対等に未熟で、純粋で、そして臆病であった。


けれども、周囲の状況が少年と少女を幼いままではいさせてくれなかった。


過酷な試練の日々は、少年と少女を否が応にも大人へと歩かせていく。



少女の零す吐息にいずれ来る別れへの不安だけでなく、年頃の乙女が想いを持て余して堪えきれずに流す艶めいた憂鬱が滲み出る頃には。

少年の横顔がまだ甘さの残る幼い輪郭から柔らかさが消え、代わりに鋭く敢然とした強さが現れる頃には。

二人は、互いに抱いている感情に見て見ぬフリをし続ける仮初の時間は終わりを迎えようとしていた。



『答えなさいよ、アンタにとってあの子はどういう存在なの?』



幾度も自分を助け、叱咤してきた少女の勝気な瞳は、一切の逃げ道を上条から奪った。
その言葉の意味を察する事を測りかねると言い切れない程に、上条は己の感情から目を背け続ける事が出来なくなっていた。
少女の言葉に触発される形で真っ向から自分の感情と向き合うことになった上条は、半ばやぶれかぶれの心境で自身の想いを白い少女へぶつけた。
たどたどしく、つかえながらも、誤魔化しも曖昧さも無く向けた言葉に、少女は宝石のような瞳からの大粒の泪と共に頷く事で応えた。
あの時の感動を、どのような言葉で言い表せばいいのか、上条には到底説明が出来ない。
世界の色が一変したと本気で思うくらいには心が晴れやかになったとは自覚している。
これで全てがきっちりと収まった。
ハッピーエンドだと、あの時の上条は信じて疑わなかった。


好きな相手に好きだと伝えて、好きな相手から好きだと言ってもらって、それで全てが上手くいくと何処かで思っていた。


しかし、事実は違った。
恋人になって一年近くが経つというのに、未だに上条は口付け以上の行為を躊躇する。


269 :上条と一方通行 [saga]:2012/01/23(月) 19:58:28.00 ID:6KKEuTUk0


頭を冷やす目的で辿り着いたのは寮から徒歩にして五分程度のコンビニ。
やる気の無い店員の声に出迎えられて、上条はかごにインデックスに頼まれた牛乳と自分用のスポーツドリンク、お菓子を二つ三つ放り込む。
インデックスの好きな少女マンガと購読しているゲーム雑誌の新刊が出ていたかと雑誌コーナーに足を運ぶ。
ふと、目に付いた雑誌に目を通す。
ぺらぺらと目を通すのは年端もいかない少女達の裸。
それらは上条の心を何ら揺さ振ることは無い。


「はぁ…だよな…」


当然だ、自分にそのような趣味は無い。
その事に安心しつつも上条は落胆を抑え切れない。
安心とは、自分の性癖が真っ当であるということ。
そして、落胆とはそれでもインデックスの肢体にどうしようもない劣情を抱いてしまうこと。
愛する女の裸に欲情しない男はいない。しかし、それでも上条は躊躇せざるをえない。


「ははは…俺何やってるんだろうな」


手にしていた雑誌を本棚に戻し、自分の行動の愚かさに自嘲の笑みが浮かぶ。





「三下?」

訝しげな声に振り向けば、そこにはよく見知った顔があった。
肩を並べ共に学園都市 ―― ひいては世界の命運を賭けて共に戦った戦友。

「一方通行」

一方通行は奇妙なものを見たかのように上条と彼が手にしていた雑誌を見比べている。

「あ、いや、これはだな」

「何焦ってンだよ。別にテメェが心配するような誤解なンざしてねェよ」


呆れたように鼻を鳴らす一方通行にホッと胸を撫で下ろす。
そんな上条に何か不思議に思ったのか、一方通行が微かに首を傾げる。


「らしくねェツラしてるじゃねェか」

「……なぁ、一方通行。少し時間あるか?」

「構わねェよ」

「お?」

当然の如く断られるのを予想していただけに、即答に一瞬面食らう。
上条のリアクションが気に入らなかったのか、眉間に皴を寄せて舌打ちをする。


「ンだよそのリアクション。別に暇だから付き合ってやるってだけだったンだが、不服なら帰るぜ?」

「あ、ああ!すまん!!ちょっとあっさりオーケーしてくれたからビックリしてさ」

「フン」




270 :上条と一方通行 [saga]:2012/01/23(月) 19:59:19.67 ID:6KKEuTUk0



コンビニの前のガードレールに並んで腰掛ける。
こんな風にのんびりとした空気で肩を並べて語り合うのは初めてかもしれない。
そんな事を思いながら上条は視線を虚空に向ける。
夜道が歩きやすいと思ったら今夜は随分と空が明るい。
月がいつもよりも間近に見えて、一つ息を吸い込む。
冷たい空気が肺を満たし、頭の芯を冷やしてくれる。インデックスから過剰に摂取してしまった熱の余韻が消え去る。

「あのさ、例えばの話なんだけど…自分が守ろうって思ってた子に対して自分の持ってた気持ちに幻滅する時って無いかお前」

「……話がよく見えねェな」

「だから、自分で言うのは何だけど、もっとソイツには純粋な気持ちでいたつもりだったんだよ。勿論、好きっていうのはわかってる。
その好きにも色々あって、浜面が滝壺に対して持ってるものや、お前が打ち止め達に抱いてるものとかな。
俺の気持ちは浜面の方に近いんだろうな。あいつを一人の女の子として…その大切に思ってる」

「照れるなよ気持ち悪ィ」

「気持ち悪いって言うなよ傷つくだろ…つまり、俺はインデックスを一人の女の子として好きだってことで。当然大切にしたいんだ。
けど、アイツは小さくて、俺はそれでも構わないつもりだった。大切にしたいし、そういうことしたくないかって言われたら否定はできねーけど、でも我慢出来るって思ってたんだよ」

「できなかったのか」

「今のところは堪えてる。けど…もう自信が無い。アイツを抱きたくて仕方が無い。けど……アイツの姿に俺は」


深い口付けを交わした後で、ふと我に返る。
キス如きでしどけなく乱れるインデックスの姿にどうしようもない罪悪感を抱いてしまうことを。
インデックスは美琴と同年代、既に高校生の年齢である。それにも関わらず、彼女の姿は出会った頃のあどけないまま。
成長と共に身長差は縮むどころか開き、掌の中にすっぽりと包み込めてしまう紅葉のような手に愛しさと同時にうしろめたさを覚える。
何よりも上条を打ちのめすのは、そんな無防備で無垢なインデックスの姿に野獣のような欲望を抱いてしまう自分自身である。
真っ白で何も知らない少女を無茶苦茶にして穢してやりたいという凶暴な衝動に、上条は落胆していた。
大切で、守ってやりたいと願っている少女。幸せにしてやりたいと心底望んでいる少女。

それなのに、自分は何処かでその笑顔をぐしゃぐしゃの泣き顔にしてしまいたいと思っている。

力を込めればすぐに折れてしまいそうな身体を組み伏せて、あの蕩けるような声で散々に啼かせてやりたくて仕方が無い。


「俺は、もっとアイツを大切にしたいって想ってるはずなのに。俺が想ってるよりも俺はずっとあいつに」


自分はそのような趣味があるのではないかと真剣に悩みもした。
幼い少女を無茶苦茶にしてしまいたいという願望が眠っているのではないかと。
しかし、そういった関連物を見ても上条の心の中を何ら揺さ振るものはない。
上条はつい思わずにはいられない。
インデックスがもっと年相応の外見をしていてくれれば。
彼女とて望んでそうなったわけではないというのに、何と身勝手なことを思うのだと自分を殴り飛ばしたくなる。



「回りくどい言い回ししてンじゃねェよ。これはオマエだけの問題なのか?違うだろォが。こいつはオマエとシスターの問題だろォが」


「 ――― !?」


傍らの一方通行の存在を忘れて、自己嫌悪の渦に飲みこまれそうな上条の思考を切り捨てたのは澄んだ声であった。
下らないとばかりに力強く吐き捨てた一方通行を仰ぎ見る。



「誤魔化すような言葉で着飾っちゃいるが、オマエが気にかけてンのはあのシスターじゃねェ、自分の体裁じゃねェか。浅ましかろうとあのシスターを想っての感情には変わりがねェだろうが。
テメェが抱くその薄汚い感情ってのは、あのシスターを不幸にするようなモンなのか?そうあのシスターが言ってたのか?違うだろ」


271 :上条と一方通行 [saga]:2012/01/23(月) 20:01:26.82 ID:6KKEuTUk0


炎を閉じ込めたかのように月明かりを浴びて煌々と輝く紅色の瞳に浅ましい保身を撃ち抜かれた気がした。
その瞳はハッキリと語っていた。臆病者め、と。

自分の気持ちをありのままに受け止めることに怯え、人からどう思われるかばかりに執着して、相手を蔑ろにする愚か者めと。

本当に大切ならば、自分の気持ちの表も裏も受け入れた上で、相手の本当の気持ちを確かめろと、ありのままにあの少女をみてやれと。

熱い想いを秘めた瞳がそう吼えているのを確かに上条は感じ取った。

上条と一方通行は無言で見つめあう。
にらみ合うと言ってもいい。
強い視線と視線がぶつかり合う。



「とうまーー!!」
「インデックス?」

遠くから呼ぶ声に振り返ると、コートの余った袖を振りながら上条の愛しい少女が走ってくる。

「どうしたんだよインデックス」

息を切らせて頬を赤くする少女につい咎めるような声が出てしまうのは、先程までの自分の迷い故の気まずさ。
そしてこんな夜道を例え近場だとしても無防備に一人で出歩いた事への軽い憤り。
インデックスは不満を隠さずに拗ねたような目を向ける。

「それはこっちのセリフかも。ちっとも帰ってこないから何かに巻きこまれたんじゃないかって…」

「だったら余計に出てきちゃ駄目だろ!しかもこんな夜遅くに」

「ううぅ…だって…だってとうまが危ない目にあってるんじゃないかって思ったら何も考えられなくなったんだもん」

「インデックス…」

しゅんと肩を落としたインデックス。上条のコートを着てきたのはきっと慌てていたからだろう。
だぶだぶのサイズの大きすぎるコートがインデックスの儚さを一層強調して、上条の胸を締め付ける。



「オマエ等痴話喧嘩なら自分ン家でやれ」



ガシガシと頭をかきながら一方通行がじっとりとした目で吐き捨てる。


「三下、俺はもう帰るぞ。付き合いきれねェよこれ以上」


ガードレールから立ち上がると、軽くパンツを払い一方通行は一つ溜息を吐く。


「一方通行…」


立ち去ろうとして振り返った一方通行と上条の視線強くぶつかる。


「みっともないこと聞かせちまって…悪かった。それと…ありがとう」

「フン、オマエ等には山ほど借りがあるンだよ。それを少しでも返したかった…それだけだ」


予想とおりの素直ではない言葉に小さく吹き出す。
272 :上条と一方通行 [saga]:2012/01/23(月) 20:05:59.11 ID:6KKEuTUk0


「そうか」

「ああ…それから上条」

「おう」

「俺とオマエ、立つ場所も、歩く道も違う。だがな、向かう先は同じだと俺は思ってる」



それは激励と同時に宣言だと上条は瞬時に察する。
傍らの少女を恋人として愛し、一緒にいて側で守ってやると自分の魂に誓った自分。
掛け替えの無い家族として大切に想い、離れていても守ろうと自分の信念を定めた一方通行。
生きてきた世界が違い、それを為すべき方法も異なる。
しかし、たった一つ、大切な存在を命を掛けて守ろうという点においては自分達は同類だ。
一方通行の言葉は、自分自身で作り出した下らぬ迷宮に陥っていた上条への激励であると同時に、己自身の信念を改めて確認するものであったのではないだろうか。
嘗て、ロシアで対峙した時に説き伏せると同時に自分自身に言い聞かせるべく想いを言葉に、そして拳に乗せた自分のように。


(ははは、敵わねぇな)


立場はいつしか逆転されていた。
決して見下していたわけではない。
自分が道を示されるに至り、上条の中に否定しきれない敗北感が湧き上がる。


しかし、その敗北感はどこか清々しく、自然と心の奥底から力が沸いて来るような、鼓舞されるような敗北感であった。
それが自分が嘗て打ち倒してきた強敵たちが自分に対して抱いていた類のものだとは上条は気づかない。


(負けてらんねーな)


肩を並べて戦った戦友、そして同じ信念を持つ同士に上条は静かな闘志を燃やす。



「…ああ…。俺もそう思う」


不思議そうにきょとんとしているインデックスに微笑掛けてやりながら、そっとその小さな手を握り締めてやる。


(もう俺は迷わない)


上条はこの小さな愛しい少女に誓う。
もっと強くなると。

そして目の前の親友であり好敵手に誓う。
いつしか対等になってやると。



273 :立ち塞がる試練 [!orz_res]:2012/01/23(月) 20:07:23.93 ID:6KKEuTUk0






先日、黒夜がまた遊びに来た。
そンでもって気がついたら少しビックリすることにだ。


黒夜をうっかり押し倒しちまった。


ロリプラスが発送途中にアグネス党の襲撃に遭うとか聞いてねェンだよ!!
おかげでこっちはロリプラス断食が一体何日続いたと思ってンだ。
そこに加えて打ち止め(小盛)の比較的平穏な胸部を見ちまったのが良くなかった。
カラカラに乾いてる時に、なまじ一杯の冷えた水を飲んじまえば余計に渇きが増すに決まってンだろォォォが!!!
黒夜のボケは、例の如くコートの下にノースリーブのタイトシャツ着てやがるしよォォォ!!!



見晴らす限りの大平原と、小さな家と滑らかな不毛地帯が一望出来ちまったンだよォォォォーーーーーーーーーーー!!!!!



絶景だったンだよォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーー!!!!!





ぺろるしかねェと思った。

情け容赦の無ェ残虐ペロリストになるしかねェってな。

君が泣いてもぺろるのを止めない!!ってくれェにな。

しかし、黒夜を組み伏せてから俺は気付いた。

コイツはそれでも16歳なンだと。年齢で言えば幼女ではないってな。


盲点だったぜ。


実年齢が幼女でも外見が幼女じゃなけりゃ意味がねェ。
けどな、いくらいい平らっぷりでも年齢が幼くなけりゃそれは幼女といえるのか。
そもそも、幼女ってのは何だ?何をもってロリとするンだ?
近年のやたら発育のいい小学生。化粧までしてるガキすらいやがる。
ランドセルを着けてると思わず「そういうプレイはちょっと昼間から人前でやるのはどうかと思うンですけど」っていうガキの多いこと多いこと。


じゃあ、一体俺は何を信じればいい。


そもそも、俺は本当に幼女が好きなのか?ロリマイスターとして恥じるべき点が無いのか?
単なるちっぱい好きに過ぎねェンじゃねェのか?
このまま衝動に任せて黒夜を朝も昼も夜も関係なく泣くまで、泣いてからも、泣いた後もぺろぺろしてそれで一体何になる?


例えどンなに飢えて乾いていようともなァ、刹那的な衝動に任せてコイツのちっぱいと腋をぺろぺろして良いわけがねェェだろォォォォォが!!!


黒夜は謝罪の言葉と共に帰した。
どンだけ謝っても許されねェかもしれねェ。
迷いのあるままにぺろぺろを、杜撰極まりないペロペロの犠牲にしようとしちまってたンだ。
俺は自分の感情を、価値観を積み上げすぎたぷよぷよと、ブートキャンプのせいで見失いかけていた。


274 :悩める青少年と悩める性少年と忍法帳 [!orz_res]:2012/01/23(月) 20:08:43.51 ID:6KKEuTUk0





それはさておき、今日は学園都市限定発売の雑誌『月刊 ちっぱい忍法帳』の発売日だ。

アレを扱っているコンビニは一軒しかこの近辺には無い。

高鳴る鼓動を抑えながら向かった先にはヒーローがいた。



「一方通行」



コイツ…今 ―――――― 嘲笑いやがった…ッ!!




「あ、いや、これはだな」

「何焦ってンだよ。別にテメェが心配するような誤解なンざしてねェよ」


コイツは俺が買おうとしていた『月刊 ちっぱい忍法帳』をぺらぺらと眺めて、すぐに本棚に戻した。
その上での嘲笑。
この俺と『月刊 ちっぱい忍法帳』を見比べてからの嘲笑。
学園都市第一位の頭脳を持つ俺にはハッキリと今、上条が浮かべていた嘲笑の意味がわかった。



『何だ、お前はこの程度のロリで満足してるのか?』



『まだそんなところで足踏みをしてるのか?』



コイツの目ははっきりと物語っていた。
無様に地べたを這う蟻を見下す獅子の如く。
とうに自分が通過した場所でグルグルと駆け回る憐れなラットを見るような目でなァァァ!!!



「らしくねェツラしてるじゃねェか」



この四年で随分と格下を見下す目が板に付いたじゃねェェェかよォォォ、上条ォォォーーくゥゥゥゥーーンンンン!!!!



「……なぁ、一方通行。少し時間あるか?」

「構わねェよ」



しかし、俺は瞬時に自分の立ち位置を把握する。
見下されてただ憤りブチ切れるのは三流のすることだ。
現段階で自分より上の者を認め、その上でそいつから盗み出す。
より自分を高める為には目先のプライドの誇示なンざクソの価値もねェことを俺は嘗て潜り抜けた戦いで学ンでいる。
コイツは俺の先の領域にいる事を俺の本能がはっきりと伝えてきている。
だから、俺はコイツから何かを学ぶ必要がある。


そう、揺らぎかけているロリソムリエとしての矜持を取り戻す為に!!!


275 :ヒーローとダークヒーロリ [!orz_res]:2012/01/23(月) 20:11:05.99 ID:6KKEuTUk0



「俺はインデックスを一人の女の子として好きだってことで。当然大切にしたいんだ。けど、アイツは小さくて、俺はそれでも構わないつもりだった。
 大切にしたいし、そういうことしたくないかって言われたら否定はできねーけど、でも我慢出来るって思ってたんだよ」

「できなかったのか」

「今のところは堪えてる。けど…もう自信が無い。アイツを抱きたくて仕方が無い。けど……アイツの姿に俺は」





……此処まで差があったのか。



コイツの抱いている迷いは俺と同じのようで違う。

目の前のペロペロに苦悩しているが、その実態は俺とは全く違う。

愛でるべき存在を…打ち止め(幼)という存在を失い、ただ彷徨いペロペロに惑わされる俺とは違う。

何でもいいからちっぱいで腋ならペロペロしてもいいのかどうか、己の中の指針そのものが揺らいでる俺に対して、コイツの抱いているモンは遥かにデカイ。

愛でるべき者を手元に置きながら、その愛で方に惑っている。

テメェ自身の愛で方が、単に手折ってるだけじゃねェのか、コイツはそこに迷っている。

確かに、俺の場所よりも遥かに高度な悩みだ。




しかし、立ち位置が違うからこそ見えるものがある。






「回りくどい言い回ししてンじゃねェよ。これはオマエだけの問題なのか?違うだろォが。こいつはオマエとシスターの問題だろォが」


「 ――― !?」


「誤魔化すような言葉で着飾っちゃいるが、オマエが気にかけてンのはあのシスターじゃねェ、自分の体裁じゃねェか。浅ましかろうとあのシスターを想っての感情には変わりがねェだろうが。
テメェが抱くその薄汚い感情ってのは、あのシスターを不幸にするようなモンなのか?そうあのシスターが言ってたのか?違うだろ」



手折るに似た行為であっても同意なら問題無ェンだよ!!
だからオマエは出していいンだ。
その獣欲を解き放て!!





そう続けようとして、俺の聴覚は甘ったるいミルクセーキのような声をその時拾い上げた。



276 :ヒーローとダークヒーロリ [!orz_res]:2012/01/23(月) 20:11:46.33 ID:6KKEuTUk0




「とうまーー!!」



オ…



「インデックス?」



オギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーホギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァンホォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!



277 :月に吠える者 [!orz_res]:2012/01/23(月) 20:17:00.56 ID:6KKEuTUk0
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278 :サイクロンジョーカープラチナエクストリーム幼女 [!orz_res]:2012/01/23(月) 20:18:51.98 ID:6KKEuTUk0






なァ……なァァンなのォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォこのエクストリィーーム幼女!?





白桃のように柔らかく、口にしただけで甘味が口に広がりそうな白い肌。


一流の陶器ですら及ばない、ホルス(幼女)の時代のみが持つ事を許された芸術的な丸みを帯びた腹。


撫でた瞬間から掌に快楽を及ぼしかねない枝毛一つ無い髪。


あらゆるパーツが自然に優しいコンパクトサイズの身体。


人差し指でつついただけでフルフルと震えるだろう柔らかそうな赤みを帯びた頬。







上条ッ!!オマエ…オマエ、これほどの逸材を手中に収めていたのか。

いや、違う!嘗て会った時のコイツは確かに幼女力こそ高いものの、打ち止め(幼)と同等かそれ以下のレベルだった。
しかし、このロリ……時間に抗ったってのか。
魔術か?魔術なのか?この胸の高鳴りは魔術?
いや、違う、このガキの潜在幼女力だ。




男物のコートを着せることで所有権を主張しつつ、同時にぶかぶかの袖と裾によって幼女の幼女的幼女らしさを前面に押し出していやがる。

しかも、このガキのワンピース…あれは確かゆったりとしたサイズと滑らかなシルクの肌触りがコンセプトのブランド…

それも薄桃色だと?このガキの服装から真っ白な服で純粋さを強調と行きそうなところを、あえて少し背伸びしたパステルピンク!?

打ち止め(小盛)のパンツと同一コンセプトを全身に使ってくるとは!!

しかもワンピースってことは即座に脱がすことが可能………な、な……なっがァァァァーーー!!

…ッしっとりとした肌触りで定評のある…白のタイツだ…と?

なンて凶器を装備してやがるンだこのガキッ!!

一体どれくらいの幅広い用途があると思っていやがる…わかってンのか上条ッ!!





クッ…ダメだ!!

これ以上の計測はこの俺の本来の能力『幼女測定装置(アクセラレイター)』を持ってしても危険だ。

血管という血管が破裂しちまう。既に海綿体が暴発しそうだ!!

クソがこれも魔術の反動ってヤツか!?


279 :勝者と負け犬と幼女 [!orz_res]:2012/01/23(月) 20:19:55.29 ID:6KKEuTUk0


「どうしたんだよインデックス」

「それはこっちのセリフかも。ちっとも帰ってこないから何かに巻きこまれたんじゃないかって…」

「だったら余計に出てきちゃ駄目だろ!しかもこんな夜遅くに」

「ううぅ…だって…だってとうまが危ない目にあってるんじゃないかって思ったら何も考えられなくなったんだもん」

「インデックス…」

「オマエ等痴話喧嘩なら自分ン家でやれ」



激しい敗北感に打ちのめされたまま、辛うじて俺は言葉を呟く。




「三下、俺はもう帰るぞ。付き合いきれねェよこれ以上」



俺は数々の戦いを通じて、コイツに追いつきつつあると思っていた。
しかし、それは俺が勝手に抱いた幻想だった。
コイツとの差は縮むどころか広がっていたンだ。
俺は一度目にしておきながら、このガキの潜在幼女力を測りきれなかった。
この第一位の目を持ってしても見抜けなかった素質を、この無能力者と自身を卑下する男は伸ばしていやがった。



「一方通行…」



上条の憐れみの視線がただただ痛ェ…

確かにこの男から学ぶものは数多い。
しかし、今の俺のレベルじゃあそれすらも受け止めきれねェ。
情けねェ話だ。戦い方を教わろうにも、今の俺はさしずめグローブすら無い練習生(ちっぱい好き)でしかねェ。
コイツのような純血のボクサー(ロリマイスター)と同じリングに立つ資格すらねェ。


学園都市第一位と呼ばれ、幼女好き・オブ・ジ・イヤーを自負しつつあった天狗の鼻が圧し折られちまった…



280 :無様な第一位 [!orz_res]:2012/01/23(月) 20:20:42.71 ID:6KKEuTUk0



「俺とオマエ、立つ場所も、歩く道も違う。だがな、向かう先は同じだと俺は思ってる」

「…ああ…。俺もそう思う」



わかっている、これは単なる負け惜しみだ。

死ぬほど羨ましいが、コイツはそのエクストリームロリを貪ることで更なる高みに登るはずだ。

差は開く一方かもしれねェ…それでも、それでも俺とコイツは肩を並べて戦った戦友、そして同じ信念(幼女好き)を持つ同士だ。

今はまだ俺の中の揺らいだ指針はまだ定まらねェ。

だが、必ず俺は、俺だけの答えを見つけだす。

今はまだ無理でも、力を付けていつか、いつか必ずテメェの前に立ってみせる。対等の男(ロリソムリエ)としてなァァ!!


281 :投下終了。 [sage]:2012/01/23(月) 20:22:23.96 ID:6KKEuTUk0
異常で本日の投下を終わります。
お互いにコイツには敵わないって思っているライバルって素敵だと思います。
282 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/23(月) 20:24:18.65 ID:nXzuaWUb0
なぜ上琴でなく上インであらねばならないのか
それが今、はっきりした
283 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/23(月) 20:25:18.20 ID:QhSxUj6Lo
上条と悪性ロリータの敵わないポイントの次元が違いすぎるwwwwww
乙! 続きも楽しみだ!!
284 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/01/23(月) 20:26:10.51 ID:6q3VcgpFo
おつかれー

お互いの考えが違いすぎてもう・・・面白い!ロリコンサイコーッ!!
285 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/23(月) 20:26:53.05 ID:7jEM4tzI0
アンチスキルさんこっちです。急がないと手遅れになります
286 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/23(月) 20:37:24.12 ID:Hi0BKQ7bo
不憫だ一方通行不憫だ
是非とも彼に救いのロリータを
287 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/01/23(月) 20:43:33.66 ID:6CDmyhnmo
なんていうか、深淵を覗き見たっていうか、はっきり言うとキチっていうか、用途って何なりとお申し付けください。
288 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/23(月) 20:51:07.49 ID:+WxCHI9IO
おい、誰かこのセロリをバランスボールマニアに変えるんだ。犯罪が起きてしまう。
289 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/23(月) 20:51:09.68 ID:t9lxmz5Lo
ロリソムリエ。これ流行るな ギャップが最高だwwwwww
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/23(月) 20:58:12.41 ID:BimYlLuzo
インデックスはピザってるってオチだと思ったらパーフェクトロリだったのか
291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/23(月) 21:01:45.10 ID:SbSv7YgCo
もしこの一方さんがサトラレだったら…

うん絶対誰も近寄らないねww
292 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2012/01/23(月) 21:02:16.28 ID:r+5l3ayIo
ああ、信じてたぜ…インたんは輝いているということを…!
293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2012/01/23(月) 21:02:22.44 ID:wKR5yUiG0
バランスボール:打ち止め、ミサワ、結標、妹達、絹旗
大平原:黒夜、美琴(小盛)小萌(ただし邪道)
エクストリームロリ:禁書
それでも初春なら…初春ならきっと成長していない筈…
うっかり佐天さんや固法先輩までセットだったら再度地獄だけど
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/01/23(月) 21:06:15.48 ID:jvcsXos+0
インちゃんのかわいいssにはずれはない
4年たっても輝いてるインちゃんとかマジ俺得
295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/23(月) 21:10:20.27 ID:qZp+e/jSO
素晴らしい

素晴らしいぞ



マァァァァァァァァァヴェラァァァァァァス!!!!
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/23(月) 21:17:27.71 ID:7fMhOAx0o
さすが上条さんだな
これが真性のロリソムリエにして神上の領域に立つ者か
勝ち組にも程があるだろ……。圧倒的すぎる

この調子だと一方さんの未来は絶望的だな……
このままぷよぷよに圧殺されるか、己だけの『全て遠き理想郷』を見つけるか、楽しみだわ
297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/23(月) 21:29:36.52 ID:JqRcCbXw0

インデックスたんマジ幼女、間違えたマジ聖女
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/23(月) 21:33:34.02 ID:mOF9G1F/0
「とあるシリーズ究極にて至高の洋ロリであるインちゃんがもしバランスボールに成長してたら、悪性ロリータさんにとって地獄だろうな」って書こうと思ったら、完全無欠のロリだった件

……浜面滝壺って普通のカップルで、素敵だね(遠い目)
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/23(月) 21:44:25.76 ID:uIeeHgNzP

しかし着々と黒夜フラグを立ててるのは許しがたい事実
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/23(月) 21:54:30.31 ID:WZ0VP11IO
イギリス性教により施された防御装置『児童初期』恐るべし
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/23(月) 21:58:50.89 ID:jIY4BsW00
今まで見たなかで一番ダメなセロリ
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/23(月) 22:00:07.08 ID:Su5s+bKDO
>>1インデックスさん好きだろ
乙乙!さてインデックスさんはパイパンなのかな?^^
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/23(月) 22:10:45.39 ID:ubMMZCADO
この一方さんのすごいとこはロリコンなのを隠してる気がそんなにないところだなあ
304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/01/23(月) 23:14:05.24 ID:dVWvijkF0
イイねェイイねェ、最ッ高だねェ!!
305 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/24(火) 00:10:27.01 ID:pkyeboxIO

このインデックスに比べると黒夜がヒロインじゃちと弱いか
まだ出てきてないフレメアとバードウェイに期待だな
306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/01/24(火) 01:08:54.90 ID:Ax+KZSGao
おい!!黒夜が押し倒されたシーンの描写はどうした!?
307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(佐賀県) [sage]:2012/01/24(火) 01:54:22.09 ID:JiD/4Z+fo
>>305
フレメアは浜面枠
バードウェイは上条枠というかマークとセットかな

一方枠で残ってるのは…
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/01/24(火) 06:25:18.12 ID:erX8HyY10
幻想郷に行くしかないな…
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/01/24(火) 07:47:20.12 ID:zQJlyd+to
行方不明のミサカ00000号にかけるしかないな
310 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/24(火) 09:30:41.99 ID:cWOev30IO

子萌てんてー√がみたいです
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2012/01/24(火) 09:47:41.29 ID:Vg0NeDr/o
>>309
バインバインじゃねーの
天井の趣味でww
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/01/24(火) 12:50:48.61 ID:H+INRrRm0
いや、天井はきっとツルペタだろうよ。天井はどっちかと言うと、娘キャラに萌えるキャラだ。

ミサカ00000号『お父様、ご飯の時間ですよ』 天井「………という夢を見たら鼻血出た」

…って感じでw
313 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/24(火) 13:06:06.08 ID:IUpYf3Tyo
押し倒されたときの黒夜たんの反応が知りたい
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/24(火) 13:26:08.49 ID:oRUMppgDO
それでもアンジェレネなら…!アンジェレネならなんとかしてくれる…!
315 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/24(火) 15:07:34.30 ID:u/FDNhavo
アンジェレネとか全然一方と関係ないじゃん
いくらロリ枠だからって全く絡みのない人間出されてもねえ…
316 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/01/24(火) 17:10:58.66 ID:Sg/TBgnIo
>>315
たぶんマイスターとセロリの違いって出会った「ロリの数」と「ロリと過ごした時間」から得られる経験値量だと思う
だからセロリがマイスターを超えるためには絡みのないロリとも絡んでいって経験値を稼ぐことが必要だと思う
317 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/01/24(火) 17:18:13.81 ID:2iTYoUrNo
もう周りは成長してしまっているわけで
新たな出会いを探さなければならないわけで
318 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/24(火) 17:46:34.67 ID:XJ2leZBDO
>>315となると初春だな…
319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/24(火) 18:37:07.13 ID:sb3Tos2fo
>>315
数年経ってる上にifなんだから誰が出ても問題はなかろーよ
320 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/24(火) 20:21:42.07 ID:lPfQkhFZ0
つまりこれが第一位のパーソナルリアリティ…自分だけの現実というわけですなコミュ障とかそんなレベルじゃない
同じ次元に存在しないんだ…
321 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/24(火) 20:25:19.77 ID:4F26OqwS0
>>303
というか本人的には隠すつもりが無いけど、言葉が足らないのとビジュアルのせいで逆誤解されてるというか…
322 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/24(火) 23:42:14.72 ID:cxLPCZvw0
結局は年齢は関係なくて実力が大事ってことでおk?
だったら迷わず黒夜ぺろれよ
後ここの黒夜なら一方さんが服買ってくれたらなんでも着るんじゃね?
323 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/25(水) 10:58:57.21 ID:a/jVV8VDO
コレ黒夜ちゃン勘違いしたンじゃね?
女として見られてるとか意識したンじゃね?
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/25(水) 12:17:45.66 ID:2FXIIHtGo
心理掌握がいたら気持ち悪くなって気絶するかもな
能力通じたらの話だけど
表と裏が激しすぎる
325 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/25(水) 15:08:09.99 ID:Yzx0u9fIO
バランスボール拒絶反応叩きつけられて涙目になるみさきちをはよ。
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/25(水) 15:52:31.34 ID:ktrooLWT0
表と裏っつっても一方通行本人は隠してるつもりはさらさらなさそうだけどなww
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/01/26(木) 22:25:53.62 ID:4RQ6CSfK0
投下します。今回は短めです。
比較的マイルドな展開なのであまり期待しないでください。
黒夜通行要素ありなので要注意。
328 :初めてみたものは… [saga]:2012/01/26(木) 22:32:06.65 ID:4RQ6CSfK0



涙なんて流していなかった。



嗚咽も上げてはいなかった。



それでも、ハッキリとわかる。



あの時、アイツは泣いていたのだと。


329 :少女の憤慨 [saga]:2012/01/26(木) 22:34:17.78 ID:4RQ6CSfK0


「まったく!超最っ低ですあのクソ一位は!」


今日は仕事が休みで、最近ちょっと考えたい事があるという、まったくもって私らしくないおセンチなことを思って街をブラブラしていたのがいけなかった。
さっさと普段の休日らしく惰眠を貪るなり、イルカグッズ探しをしてりゃ良かったのに街を散策していたら映画館帰りの二人組みに捕まったのが運の尽きだった。

ようやくこっちに戻ってきたってのに、奥さんほったらかしで何絹旗ちゃんとデートしてるんだよお前と聞けば「家に帰ったら書置きで麦野と仲良く旅行に行ってるってよ…」と虚ろな表情。

あの二人仲良いよな。

旦那を放置させるあたりに第四位の意趣返しが透けて見える。

ダンと叩き付けるように置いたグラスにピシッと罅が入る。
きっとこれの弁償をさせられるのは隣の青褪めた馬面なんだろう。
一応は私の雇用主に当たる男は周囲の客に「すいません、すいませんウチの子が」と何度もぺこぺこと頭を下げている。
こんなんでこの都市を救ったヒーローの一人だっていうのだから世も末だ、等と思いながらコーヒーを啜る。
コスパは良いけれども、舌にまとわりつく苦さはやっぱり。

「不味…」

「何か言いましたか?」

「別に〜ってか声でかいっつーの。相変わらず絹旗ちゃんはガキガキしいな」

ピーク時を過ぎたからってレストランのど真ん中の席で大声張り上げるなんて、溜息が出る。
こっちまで同類と思われたら適わない。


「超うるさいですよ、ガキガキしいボディのくせして」

「ち、違げェーよ!!私はまだ成長期だクソが!」

「成長期〜ぶふッ!16にもなって超成長期とか」

この野郎、最近少しくらいでかくなったからって調子に乗りやがって。
絹旗ちゃんはふふんと鼻を鳴らすと胸の下で掬い上げるように腕を組む。
グラビアアイドルがよくやるヤツだ。隣の馬面…もとい浜面のただでさえみっともなく長い鼻の下が更に伸びる。


「チェンジ、とか会うなり超失礼な上に人の胸を触って『成長してンな』とか、セクハラです。超セクハラです」

「セクハラってか、娘の成長を測ってるみたいなセリフだな」

「何処に胸揉んで成長を見る親がいるんですか。きっと私が超魅力的過ぎてムラムラきちゃったんです!!ああ、第一位の頭の中でこうしてる今も色々な妄想の餌食にされてるかと思うと」

「そんなモノぶら下げてりゃ、男としちゃあ気になるよな…」

「キモッ!!浜面の視線が舐め回すように纏わり付いて超気持ち悪いです!!でも、そう言われれば第一位も男でしたね。浜面と生物学的には同じ、下半身の衝動に振り回されっぱなしの憐れで無能な超オス犬でしたね」


「お前絶対俺に恨みあるだろ。一方通行をディスるフリして俺に矛先を逐一向けてくる辺りに悪意が見え隠れしてるぞ」

「超自意識過剰過ぎて引きます。うわぁ…」

「やめてよう。現役女子高生にそんな汚物を見るような目で見られることには耐性が出来てないんだよ。もっと柔らかい接し方をお兄さんとしては希望を」

「柔らかい?ほほ〜う、こういう感じの方が良かったですか?」

ニヤリと絹旗ちゃん曰く「愛され小悪魔」な笑顔でグニグニと無駄に発育した胸を浜面の腕に押し付ける。更に長さを増す鼻の下。
もはや、顔なのか鼻の下のおまけに目と鼻がくっついてるのかっていうレベルのみっともなさだ。
絹旗ちゃんが目で合図を送ってきたのでとりあえず私のやる事と言えば。

「目線こっちにくださ〜い」

「浜面、超ピースです!」
「へ?」

ぴろり〜ん、と気の抜ける音と共に学園都市が誇る映像技術によって鮮明に写された写真。
携帯とはいえ、そこらのカメラの比ではない。
実に鮮明に映った失敗気味のだらしない男の面。正直こんなモンにメモリを1Bでも割きたくはないので素早く送信する。


330 :少女の疑問 [saga]:2012/01/26(木) 22:35:23.17 ID:4RQ6CSfK0

「オイ、今何処に送った!?」

「社長のとこ」

「た、滝壺!?いやそもそも社長は俺だろ!」

「どうみても会社の全てを掌握してるのは滝壺社長だろ。お前は単なる雑用だって本気で思ってる奴もいるぞ」

「それよりも、浜面良いんですか?超携帯が鳴ってますよ」

「」

血の気が引くとはこういう事を言うのだろう。
着信者の名前を何度も確認してからトイレに駆け込む後姿には社長の威厳はない。
寧ろクビを言い渡されるヒラ社員の哀愁しか漂ってこない。


「絹旗ちゃんも大概ヒデェな」

失恋の意趣返しにしては、といったらきっと大惨事になるから黙っておく。
そうなった場合に浜面が負う弁償金よりも、それによって私の給料が削られる事を恐れての行動だ。

「そういう黒夜こそ、自分のところの社長を一瞬の躊躇なく裏切るとは流石です」

「ウチは滝壺さんに全ての決定権があるからいいんだよ」

人脈作ったり、身体張った仕事はともかく、経理やら金に絡むことは奥さんの方にある。
あんなボヘーっとしてて商才もあるし、意外と金には厳しい。


「なぁ、絹旗ちゃん。男が泣くのって見た事あるか?」

「はぁ?男が…ですか?浜面が滝壺さんに泣きながら土下座してるのなら見た事ありますよ」

「それは私も見た。そういうのじゃなくって、もっとこう…」






この街の闇をずっと這いずり回っていた。

命乞いをする男の泣き顔を柘榴みてぇに砕いてやったことだってある。

気が触れて泣き笑いをしてる実験体の姿ならガキの頃の私には日常の一部ですらあった。

手足がもげて、泣き喚いてる野郎の顔だって見てきてる。

でも、アレはそんな泣き喚くっていうのじゃなかった。

身体の奥から生じる痛みを堪えてるみたいな、それでも抑え切れないモノに苦しんでるような声。

私が今まで知る限り、あんな泣き方は初めてだった。




331 :少女と青年 [saga]:2012/01/26(木) 22:36:55.49 ID:4RQ6CSfK0



アイツの家を訪れたのは気まぐれだった。
何となく、近くを通りかかったから。
請け負ってた仕事が全部片付いて、直帰の許可も得たところで、ふとマンションの15階を見上げたら灯りが点いているのが見えたから。
また、上手くいけばあの美味いコーヒーにありつけるかもしれないと思って。
あのぶっきらぼうな奴との会話をするのも悪くないかもしれない、という考えも少しあった。
インターホンを押そうか迷ったけど、それはキャラじゃねぇと思ったからいきなりドアノブに手を掛けたらドアは無用心にすんなり開いて、アイツはコーヒーを淹れながらボンヤリと考え事をしてるように物憂げにドリッパーからリズムを刻みながら落ちる雫をじっと見つめていた。
何となく声をかけるタイミングを外して、その横顔をじっと眺めてたら「よォ…また来たのか」なんてムカつくくらい余裕綽々な態度。
結局不意討ちで声をかけられて、不覚にもまごついてテンパったのは私の方だった。
少しくらいは驚けよこの野郎と思ったけど、淹れ立てのコーヒーを差し出されちゃ何も言えず、大人しく座ってから改めて自分の状況に気付いた。
そういや部屋に男と二人きりだなとか、アレ、コイツもしかして風呂上り?クソ、男のクセにいい匂いしやがるとか、私仕事帰りだから汗臭いんじゃってか臭ぇ!!とか、もしかして、汗臭いのコイツにまで伝わってんじゃねぇの?何かスッゲー恥ずかしくなってきたんだけど!!!とか色々だ。

そんでもって汗臭いってのがわかると距離を置きたくなって、挙動不審な動きに当然アイツは訝しがるわけだから近付いてくるわけで、テンパってる状態で後ろも見ずに後ずされば転ぶっていうオチがまってる。
思わず手近にあったモンを掴んでしがみつこうとしたのは反射的なものだったけど、掴まった相手が悪かった。
身体が機械化されてるせいで、ちょーっとだけ一般的な16歳よりも重めの私の身体を不意討ちで支えきる筋力はこのモヤシ体にあるはずも無く二人そろって縺れて転ぶという無様っぷり。


汗の匂い嗅がれたらと思うと早く引き剥がしたいのに、上に乗っかたままアイツはじっと此方を見下ろしてる。
アイツの腕を引っ張ったせいで、私の両脇に腕を置いて、挟むように見下ろされる構図。
何処の少女マンガなんだよ。こういうラブコメ展開なんて全然らしくないだろ。
そうだ、全然私達らしくない。
だから、股間でも蹴り上げてやれば良かったのに、変な姿勢で転んじまったせいで、足が縺れてる。


332 :少女の蕾と青年の涙 [saga]:2012/01/26(木) 22:40:54.97 ID:4RQ6CSfK0


『痛ぇ…さっさとどけよ』

『黒夜…』

『お、オイ…?』

アイツの顔がゆっくりと降りてきて、アイツの唇がそっと私の首筋に触れた。

『ひ、あッ』

アイツの少し荒い呼吸が耳を擽り、背に回されたアイツの指が背筋をゆっくりなぞって、その度におかしな声が漏れた。

『あ、やめ…』

『悪い』

『あ……一方通行ァァ…』



熱の篭った擦れた声と、思いつめたような紅い瞳。
起伏のあまり無い胸をじっと見下ろすアイツの眼差しから逃れるように身体をもじもじとさせていると、アイツは私の胸に顔を埋めると、生温かい吐息がシャツ越しに胸に広がっていくのが気持ち悪いはずなのに、それを拒もうとする意思が麻痺したように何も出来ない。
じっとりとした湿り気を帯びるシャツが自分の汗なのか、アイツの吐息なのかわからない。

一体どれくらいそうしていたのだろうか。

とがった鼻梁の感触すら感じ取れるくらい感覚が鋭敏になって、全身が熱くて。
自分が今何処にいるのか、誰といるのか、何をしてるのか、何も考えられなくなって。


『悪い…すまねェ……』


届いたのは、小さく、僅かに震える声。
私の胸に顔を押し付けてるから表情は見えない。
けれども、アイツは背中を震わせていた。
まるで、小さなガキが母親に泣きつくように。



『俺には、俺にはこンな資格は無ェ……無ェンだよ』



震える背中が哀れ過ぎて、気付けば私はアイツの背を撫でていた。







「黒夜どうしました?」
「え?」
「顔、超真っ赤ですよ?」


「……何でもねぇよ」



資格…それが何を指してるのかなんて考えるまでもない。
『暗闇の五月計画』、アイツがあんなにも苦しげな顔をして私を見つめたのは多分罪悪感。
番外個体が揶揄するように呟いていた言葉を思い出す。


『あの人って無駄に責任感強いっていうか、ウザイくらい背負いたがるんだよね〜』


第一位、私はもうあの実験の事は引きずってないんだ。
だからアンタがあんな顔する必要なんざねぇんだよ。



わかってるのか………アニキ。


333 :鍛錬はフルマラソン [!orz_res]:2012/01/26(木) 22:42:09.78 ID:4RQ6CSfK0







呼び覚ませ、誇りを。

>ピリカピリララ ポポリナペペルト〜



呼び覚ませ、本能を。

>レリーズ!



呼び覚ませ、信念を。

>スターライトブレイカー!!




「クソッ!!」

苛立ち任せにリモコンを投げ捨てる。
テレビに映る俺の愛しい天使たちを前にしても俺の宝刀『アクセラレイション』も何処か元気が無い。
勿論彼女達に魅力が無いわけじゃねェ。
色褪せない俺の天使たちにではなく、原因は俺にある。
俺の中のロリストとして精神性に揺らぎがあるからだ。
曇りきった眼に天使たちの姿はまぶしすぎる。


使用用のBRDをしまいこむと、保管用の横にそっとしまいこむ。



「すまねェ…すまねェ…おンぷタン…さくらタン……なのはタン(9歳)……今の俺にはオマエ等を愛でる資格は無ェ……」


自分の中の価値観を見失いかけてる今の俺にロリスト、ロリソムリエ、ロリマイスターを名乗る資格は無い。
せいぜいがロリコンクラスだ。


334 :迷う悪性炉 [!orz_res]:2012/01/26(木) 22:43:43.33 ID:4RQ6CSfK0





――― ペタンコなら何でもいいのか?小さければ何でもいいのか? ―――


違う!!


――― ならば実年齢が重要なのか?消費期限だけが重要なのか? ―――


違う!!



内なる声が俺を責め苛む。
力なく座り込むと、ふと視線の先に映るカーペットのシミ。
コーヒーのシミは琥珀色の蜘蛛の如く白いカーペットに沁み込んでいる。
そっと、そのシミの跡を撫でる。
能力を駆使すれば容易に落ちる汚れだ。
けれども、俺はコレを消そうとは思わない。


俺の過ち。

俺の弱さの証。

俺の愚かさの象徴。


黒夜を押し倒したのは、偶然だった。


335 :そして回想するは過ちの夜 [!orz_res]:2012/01/26(木) 22:44:46.50 ID:4RQ6CSfK0
あの日の黒夜の接近はすぐさまわかった。

汗をかいたアイツは半径50メートルあたりから、ロリスメルを発していた。
それは度重なるぷよぷよショックによって高熱を出して寝込んでいた俺を完全に覚醒するレベルだった。
高濃度ロリスメルは刺激が強い。
だからこそコーヒーで中和する必要があった。
しかし、あの夜の黒夜は俺の想像以上のロリスメルを放っていた。
それはぷよぷよショックの影響もあったのかもしれない。
激辛カレーセットの後のココナッツミルクのように。




………ココナッツミルクと幼女っていい組み合わせだよな?




な?




招き入れた瞬間からリビングに広がるロリスメル。
熱いからとジャンバーを脱いだ瞬間目の前にさらされたのは。



ノースリーブ。


ノースリィィーブ。



その瞬間だった。
俺は己の悪手をここに来て思い知った。
俺は自分自身にとってのとてつもない劇薬を招き入れてしまったことに!!!


336 :BGM:The BeastU [!orz_res]:2012/01/26(木) 22:49:24.79 ID:4RQ6CSfK0


冷静になった今ならわかる、あの時黒夜が後ずさった理由が。
第一位としての頭脳が容易く解答を導き出す。
暗部という人の欲望と殺意、本能が剥き出しになる世界に、幼女ながらに生き抜いてきたアイツは恐らく怯えたのだ。



俺の中のロリスト(ロリコンビースト)としての本能に。



被捕食者としてのアイツの本能が後退を選択させた。
普段の俺であれば、無理矢理は好まない。愛でることではなく、それは手折ることに繋がるからだ。
しかし、あの時の俺は矜持も、理性も消し飛んでいた。
飢えが、渇きが、俺の中の浅ましい欲望だけをむき出しにしたのだ。




『痛ぇ…さっさとどけよ』

『黒夜…』


く、クロ…クロヨル…


『お、オイ…?』


オレ、オマエ、クンカクンカ、スルッ


クンカ……ッ


クンカクンカ、ク、クンカスルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーー!!!

337 :法の書に記されし原典『ノースリィーブ』 [!orz_res]:2012/01/26(木) 22:53:36.84 ID:4RQ6CSfK0


『ひ、あッ』




甘酸っぱいロリスメルゥゥゥゥゥーーー!!


咽返る程の幼女臭ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーー!!!




(刺激的ィィィィィィィィィーーーー!!!刺激的過ぎるゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーンホォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!)




またたびを嗅がされた猫のように、俺の理性はドロドロに蕩けた。
熱で溶けたバターなんてレベルじゃねェ。もんじゃ焼きのようにぐちゃぐちゃに溶けた。
頑張れ俺の鼻。
頑張れ俺の肺。
頑張れ俺のベクトル操作。
胸いっぱいに吸い込むスメル。



すまねェ。

本当は、一言断ってからクンカクンカするべきだった。
然る手順を踏ンだ後でクンカクンカし、そしてペロペロに移行するのが紳士(ロリマエストロ)としてのたしなみだってわかってる。


けど、もう駄目だ。


もう、オレは、オマエ、オマ、オマエみたいな、ロリまっしぐらな餌をぶら下げられちゃ……もう…



『あ、やめ…』

『悪い』


ンホホホォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーイイイイイイィィィィィィ!!!


つるッ、ぺたッ、ちっぱい!!つるッ、ぺたッ、ちっぱい!!つるッ、ぺたッ、ちっぱい!!つるッ、ぺたッ、ちっぱい!!

つるッ、ぺたッ、ちっぱい!!つるッ、ぺたッ、ちっぱい!!つるッ、ぺたッ、ちっぱい!!つるッ、ぺたッ、ちっぱい!!

つるッ、ぺたッ、ちっぱい!!つるッ、ぺたッ、ちっぱい!!つるッ、ぺたッ、ちっぱい!!つるッ、ぺたッ、ちっぱい!!

つるッ、ぺたッ、ちっぱい!!つるッ、ぺたッ、ちっぱい!!つるッ、ぺたッ、ちっぱい!!つるッ、ぺたッ、ちっぱい!!

つるッ、ぺたッ、ちっぱい!!つるッ、ぺたッ、ちっぱい!!つるッ、ぺたッ、ちっぱい!!つるッ、ぺたッ、ちっぱい!!

つるッ、ぺたッ、ちっぱい!!つるッ、ぺたッ、ちっぱい!!つるッ、ぺたッ、ちっぱい!!つるッ、ぺたッ、ちっぱい!!



『あ……』


ちっぱ…ぺた?


『一方通行ァァ…』




その声でようやく俺は我に返った。

338 :交わる事のない父と子の道 [!orz_res]:2012/01/26(木) 22:55:13.90 ID:4RQ6CSfK0


俺は何をやっている?

これでいいのか?

自分という帆船の行き先を定める指針がぶれているというのに、イタズラに目の前のちっぱいにかぶりついて、それで本当にいいのか?
それで、大手を振って幼女好きとして光の世界を歩いて行けるのか?
恥ずべきところの無い、一人のロリマイスターとして生きていけるのか?
一角のロリマエストロとして世間に顔向けできるのか?
ただ、闇雲にまったいらな胸や、ツルッツルの腋にむしゃぶりつければそれでいいのか?
その道は正しいのか?

嘗て、俺を開発し、俺の前に立ち塞がった奴の声が過ぎる。





――― テメェはホント憐れなモルモット君だなぁ。幼女だ何だと奇妙な拘りなんざ後生大事に抱えちまってよ ―――


木…原…


――― どうせ汚れて砕けちまう綺麗な拘りなんだ。さっさと捨てちまえよバケモノ。テメェには全てを食らい尽くすのがお似合いだぜ? ―――


木原ッ!!


――― 全部食っちまえよ!!ぎゃっはははは、そうしていりゃテメェはいつか辿り着けるぜ?究極の領域に……巨乳熟女好きになれるんだよぉ!! ―――


木原ァァッ!!!!


――― 39歳〜42歳の、あの垂れかかり始めただらしのねぇナイスバディとか堪らねぇ大御馳走だろぉがよ一方通行ぁぁぁーーー!! ―――


木ィィィィィ原ァァァァァァァァァァァーーーーーーーーー!!!




339 :柑橘系のスメルがしました(by一方通行) [!orz_res]:2012/01/26(木) 22:56:35.89 ID:4RQ6CSfK0



『悪い…すまねェ……』


皮肉なものだ…決して分かり合えないと思い、事実わかりあえねェまま終わった憎い男の言葉が、奴への憎悪が俺を踏みとどまらせるなンてな。

ちっぱいが好きなだけ?

ツルツル腋が好きなだけ?

未成熟であればそれいいのか?

わからねェ……

答えが見つからねェ……



『俺には、俺にはこンな資格は無ェ……無ェンだよ』


ああ、俺には一流の幼女好きを名乗る資格は無い。
俺は情けなさで顔を上げることが出来なかった。
憎くて仕方が無かった。
自分の弱さが。
自分の脆さが。
自分の未熟さが。
自分の愚かさが。








あと、黒夜の幼女スメルのせいで下半身がアクセラレイションしていて動けなかった。




340 :もう何もわからない [sage]:2012/01/26(木) 22:58:47.77 ID:4RQ6CSfK0
異常で投下を終えます。
本編から少し外れた話なのであまり気にしないでください。
上条夫妻が前回登場したので、話は後半に行きます。多分。
それではまた。
341 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/01/26(木) 23:01:04.13 ID:gGLIgCEa0
そうか、木原も同類だったのかwwww流石は父子という訳か。乙。
342 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/01/26(木) 23:13:24.20 ID:w7VPcZEn0
こいつwwwwwwwwwwwwwwwwwwこいつはマジによーwwwwwwwwwwww
一方さん、普通ロリマエストロは世間さまに顔向けできないと思いますまる
343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/26(木) 23:14:23.94 ID:zlNo6MkBo
ごwwじゅwwうwwめwwーwwとwwるwwwwww
344 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/26(木) 23:17:28.96 ID:TMRRptNX0
ノースリィィーブ。でコーヒー吹いたwwwwww
大事なことだけど2回言われると腹筋が危ないわwwww乙。
345 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2012/01/26(木) 23:19:11.21 ID:7QnxbFyO0

しかしなのはに(9歳)と区別するってことは…この一方さんにstsはさぞ地獄だったろうな
346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/26(木) 23:24:05.80 ID:4YIugSeDO
乙乙
しかしこの一方通行はさくらたんが中学生になって小狼といちゃついている漫画(何かのおまけ漫画)を見たらどんな反応をするんだろうか
あと俺の嫁こと黒子はまだかね?
347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/26(木) 23:43:35.10 ID:dJFltGpfo
うわあ後半の方先読んじまうやべええええええ
とりあえず乙ー
348 :“あ” [sage]:2012/01/27(金) 00:44:38.40 ID:s/5TgEKf0
黒夜可愛すぎる
349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/27(金) 02:31:44.35 ID:c9rPLHTIO
>>341
いや、木原くンは普通だと思う
少なくとも熟女好きと言われても違和感のない見た目をしていると思う
350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/27(金) 07:37:14.69 ID:f8kjzN6l0
黒夜が可愛過ぎて、後半読むのが辛かった

笑ったけどね
351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/27(金) 10:34:14.03 ID:gt1m20yDo
もう>>1乙としか言えないカオスっぷりだな。
352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/01/27(金) 12:18:10.29 ID:IOn9pB5S0
ダメだ何度読んでも後半に慣れない...
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/27(金) 14:07:55.47 ID:l5kG7DOQo
>>352
そんなあなたにオススメなのが前半だけ読み!
意味が通るうえに、一方さんがハーレム系ダークヒーローに早変わり!
354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/27(金) 14:33:12.17 ID:TIf6Azr3o
後半ぬいたら一方さんかっこいいだけじゃないかああああ
355 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/27(金) 14:42:49.74 ID:17dIE+nwo
逆に後半部分だけを読んでいたら頭がおかしくなって○ぬ
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/27(金) 16:09:14.96 ID:gt1m20yDo
後半から先は一度読んだらロリへの一方通行です^^
357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2012/01/27(金) 17:06:05.04 ID:m64GzJn+o
>>345
ヴィヴィオ、ヴィータ、キャロ、ルーテシア、リインUと5ロリもおるやん
358 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/27(金) 20:00:33.89 ID:lLvBnKwOo
>>357
おいチンク姉を忘れんな
359 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2012/01/27(金) 21:09:44.81 ID:m64GzJn+o
>>358
おう、忘れてたぜ
あとペッタンコなオットーも追加で7ロリ
360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/01/27(金) 23:38:34.41 ID:NJ+Gp2uAO
チンク姉はロリにして年上キャラという素晴らしい俺の嫁だが一方さん的には邪道じゃね
361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/01/27(金) 23:42:27.11 ID:ESvPJtyno
>>360
それを言い出したらヴィータとかもだな
362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/28(土) 00:29:23.06 ID:0ZOf3zrWo
>>361
実際に起動してる時間が如何程かはわからんけど、完全にロリババアキャラだしな
363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/28(土) 00:35:47.05 ID:IlPD+G8s0
そろそろスレチの雑談になってきてるぞ。
364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2012/01/29(日) 10:55:00.20 ID:2B0+atSt0
これは難しいな… どうやったら一通さんはハッピーエンドになれるんだ?
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/29(日) 11:22:17.39 ID:AJ+oRPas0
2万人のバランスボールを食って巨乳熟女好きに到達するしかないな
366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/29(日) 16:36:18.44 ID:0WWYJ1cIO
食って、は無いな……
このあっくんは間違い無く食われる側
367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/29(日) 22:46:14.42 ID:yNCG34/Yo
前半部分は流し読み
後半は熟読しちまうな
368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/29(日) 23:33:33.54 ID:j2j5gmQB0
前半部分だけ抽出すると凄くイケメンなのになこの一方さん…
これがガッカリイケメンなのか。
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/01/30(月) 00:31:30.68 ID:2g5oG7q70
すごいところ(同時に問題)は内心のこんなんが一切周りに伝わってないところだな。
普通に最近丸くなってきたダーク系イケメンにしか見えんわww
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/30(月) 00:45:18.89 ID:M0QWUFSXo
木原の熟女の範囲もこれまた狭いなぁ
371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/01/31(火) 00:11:15.09 ID:aEiHGtNto
番外は一方さんのお宝捨ててバランスボールに入れ替えるぐらいには
把握してるんだっけか
そろそろ番外・黄泉川・芳川のターンかな


372 :投下します。 [saga]:2012/01/31(火) 08:07:32.79 ID:YVdQhyCm0
よろしくです。若干クロスオーバーネタがありますので注意。
373 :レベル5 ―― 『心理掌握』 [saga]:2012/01/31(火) 08:10:34.94 ID:YVdQhyCm0

能力がすべてのこの街においても特異とされる能力故に常に人から距離を置かれてきた。


人の心が自由に操れる能力。


いつ自分の心を盗み見されているのか、どこまでが自分の自由意志なのかという恐怖は精神系能力者を孤独にした。
しかし、自分はそれを苦痛に思ったことはない。
人に心の底から愛されたい、必要とされたい、そんな欲求を抱いたことはないから。
それは無駄に同情的で単に自分の優しさに酔っている人間の思いこみに過ぎない。
少なくとも自分は人にありのまま見てほしいとか、能力関係なく興味を持って欲しいと思ったことがないから。

人の心を見ることは人の醜さを直視するということだ。
精神系能力者は程度の差こそあれ、総じて人というものに興味も無ければ関心も無い。
そしてそれは愛着が無いということに繋がる。
仲睦まじい夫婦の内面にある妥協の積み重ね。
お似合いとされる恋人同士が互いに秘密にしている他の人間への愛情。
屈託無く笑い合う友人同士でさえも内面においては軽蔑し合い、打算で結びついている。
だからこそ、ありのままの心のあり方にそれほどの価値を見いだせない。
能力で操った愛情と、金や容姿で引き付けた愛情との間にいかほどの差があるのだろうか。






食蜂操祈は常々考える。

容姿であろうと財力であろうと人脈であろうと、そして自分の能力であろうとも、それが自分の持つ「力」であるなら引き寄せ自分の手中に収めてしまえば同じことだ。

操られているという自覚無く人の心を自在に掌握することは食蜂に堪えがたい優越感を与える。

女王として傅かれることは支配者としての自分の力に絶対の自負を抱く食蜂にとっては当然の権利であった。
374 :女王の望むモノ [saga]:2012/01/31(火) 08:13:12.18 ID:YVdQhyCm0
しかし、彼女は決して自分の能力を最強とも無敵とも過信したりはしない。
自分の能力は一度人の心を掌握してしまえばすべてを支配下における、しかし、翻せば心を掌握しない限りは相手を支配下におくことが出来ない。
彼女の能力が利かない相手、能力の及ぶ範囲外から彼女を駆逐することの出来る能力の前では無力である。
だからこそ、彼女はレベル5「第五位」の心理掌握なのである。
学園都市のレベル5強い者から順番を与えているわけではない。
科学技術への応用力が再重要の価値基準となっている。
単純に強ければ第一位になれるというルールであれば、学園都市最強の男を倒したどこぞの無能力者の少年は莫大な奨学金と共に赤貧地獄から脱出しているであろう。
ここは科学の街であって、強い者を集めた少年マンガの舞台では無いのである。
しかしながら、学園都市の頂点、レベル5の中でもトップの4人においては、その序列はほぼ強さの序列と捉えても差し障り無い。
つまり、学園都市第一位はそのまま、学園都市最強であるということになる。



赤いパンプスのヒールをかつんと鳴らしながら食蜂操祈は目の前、20メートル先にある光景に不敵な笑みを浮かべる。

「ありがとう〜もういいわよぉ」


作りものとは信じがたい程に愛らしい笑みを浮かべて傍らの少女を労う。
女としては長身の部類に入るモデル体型の食蜂と並ぶとチグハグに映る小さく、どこにでもいる小学生程の少女。
テレビのチャンネルを切り替えるようにリモコンを向けると傍らの少女は「あれ?」と自分がどうしてこんなところにいるのだろうかと首を傾げながら立ち去る。

「気をつけて帰るのよぉ〜」

ひらひらと、自分が操っていたことなど忘れたかのように無関心に手を振ると食蜂の視線はすぐに戻る。
公園のベンチに座る青年の姿を眺めながら
その瞳はずっと前から欲しかったおもちゃを見つけた少女のように無垢な輝きすら放っていた


「見ぃ〜つけた」

夕暮れ時のベンチに腰掛ける青年の横顔を眺める。
汚れの無い白い髪は夕日の朱を浴び、きらきらと輝いている。
伏せ目がちの瞳の上に幕のようにかかる睫もまた白く、まばゆく輝く。
それは純粋さからくる雪のような白さではなく、あらゆるものを拒絶し、何物にも染まらぬという意固地な意思表示を匂わせる白であった。
どこか危うく、病的な白。孤高と孤独を表す白。
彼女の見つめる先にいる青年、彼こそが学園都市最強の男、一方通行である。

そして、彼女がここにきた理由である。


食蜂操祈は一方通行と呼ばれる青年が欲しい。
375 :女王蜂 [saga]:2012/01/31(火) 08:14:52.12 ID:YVdQhyCm0

食蜂操祈の能力は心理掌握。
人の心を掌握出来ない限り、食蜂はふつうの女の子である。
だからこそ、能力が通じず、科学技術への転用、また直接的な戦闘能力において彼女は及ばない。
彼女にとって目障り極まり無い御坂美琴にも麦野沈利にも及ばない。
その背負う序列通りに。

食蜂操祈は人に過度の期待を持たない。

人のありのままの心にも価値を見いださない。

それは「大切な人にとって唯一であればそれでいい」という自分だけの価値基準も無ければ「愛する人とのささやかな幸せを守れるだけの力があればいい」という絶対値も無いということだ。

人が成長するに従いそれぞれ抱く小さな自分だけの枠組みを食蜂は持たない。

誰もが自分にとって等しく掌握され支配される対象でしかないという彼女の傲慢な価値観は、自分が女王であって然るべきという歪んだ枠組みを作り出す。


だからこそ、女王と常盤台という箱庭で呼ばれていても満足出来ない。
過去、御坂を懐柔し支配下に置こうとしたのも彼女個人への興味よりも、自分よりも女王と呼ばれる場所にいる御坂が気に入らなかったことが要因であった。
それは結果として失敗し、現状にあっても学園都市は電撃姫、御坂美琴は食蜂操祈の上に君臨してる。御坂本人にそのような意志は無くとも食蜂はそう考える。
絡め手ではなく目に見える形の服従をさせるには御坂より強い力によって彼女をねじ伏せる必要がある。
しかし、食蜂操祈自らが強くなる必要は無い。御坂よりも強い手駒を用意すればいいのだ。




女王蜂は自らが働かずとも、手足となって働く蜂がいればいい。


そして食蜂が目を付けたのは学園都市第一位 ――― 彼女が目を付けた手駒だ。


376 :心理掌握と一方通行 [saga]:2012/01/31(火) 08:17:28.66 ID:YVdQhyCm0

ショーウインドウに飾られたドレスを見上げる少女の様にに、物欲しげな眼差しと、俗っぽい欲望を押し隠した瞳をその横顔に向ける。
中性的な顔立ちと相まって青年の横顔は息を呑む美しさであった。
うっとりとした表情でしばし見惚れていたことに気づくと食蜂は微かに眉を寄せる。
自分の美貌に自信があるからこそ、他人に見惚れてしまうのは気に入らない。



(けど、外見的には合格ねぇ。側に置くならやっぱりカッコ良くないといけないわよねぇ)



ぺろりと艶めかしく舌なめずりする。





「ひゃうっ」

じっくりと一方通行を品定めするように眺める食蜂の目の前を走り抜けようとしていた小さな少女が転んだ。
勢い良く転んだせいか、少女のつぶらな瞳にはすぐさま大粒の涙が浮かび始める。
ぼんやりとその様子をベンチに腰掛けて見ていた一方通行は小さく舌打ちを漏らすと、少女に駆け寄る。
少女のスカートに付いた砂を手で払ってやりながら何か話しているのだろう、徐々に泣いていた少女が徐々に落ち着き始める。
一方通行は目尻に浮かぶ涙を指でそっと拭ってやると、少女はぱぁっと日向のように笑う。

笑みを浮かべたのは食蜂も同様であった。

しかし、それは一方通行が小さな少女を泣き止ませている光景に微笑ましさを感じたからではない。
勝機を見いだしたが故の優越感と愉悦感からくる歪んだ笑みだった。


(ふぅ〜ん、丸くなったっていう報告は本当だったのねぇ)


数年前に聞いていた冷酷非道、悪逆無道、鬼畜外道という性格は形を潜めたというのは本当のようだ。

それどころか、見ず知らずの少女を起こして泣き止ませてるのを見るにかなりのお節介、お人好しですらあるかもしれない。



食蜂は善の性質の人間は嫌いではない。


御しやすいからだ。




「えいっ」

リモコンを向けると同時に、一方通行が泣き止ませていた少女はぴくんと体を震わせると彼から離れる。
訝しげに眉間に皺を寄せる一方通行の前に自信に満ちた足取りで食蜂が近づく。


「初めまして、第一位」

「…オマエは…」


少女の異変の原因が自分にあるとすぐさま察したのであろう、警戒心を滲ませた視線を心地よく受け止めると食蜂は甘くとろけるような声を上げる。


「第五位か」

「第一位様に覚えて頂いてるなんて光栄」

「何の用だ?」

「ふふふ、わかってるく・せ・に」

一言一言区切るように言う。
挑発めいた口調は余裕の現れであると同時に、相手から冷静さを奪う。精神のガードは出来る限り取り除いておいた方が労力は少なくて済む。

377 :心理掌握と一方通行 [saga]:2012/01/31(火) 08:18:08.04 ID:YVdQhyCm0

「オマエの能力が俺に通じるとでも?」
「まさか、第三位にさえ通じないのに貴方に通じるわけ無いわよぉ。貴方が能力をオフにしていれば話しは別だけど」
「……」


一方通行という手駒を欲したからといって、すぐさま行動に移す程食蜂は浅薄な女ではない。
学園都市の闇の深部を這いずり回り、そして闇を食らいつくした男だ。
一度敵と認識されれば待つのは身の破滅である。
だからこそ、彼女は己の兵隊をかき集めて彼に関する情報を仕入れた。
中には幼女専門店から大量のいかがわしい本を購入していたとか、美幼女フィギュアのスカートの下を必死に覗こうとしていたといったとるに足らないガセネタも転がり込んできたが、確実性の高い情報も手にすることが出来た。

彼の能力制限。
彼の傍らにいる二人の電撃使い。
そして、彼が一般人を己の戦いに巻き込むことを極端に嫌っているということだ。

食蜂は機会をうかがった。彼が二人の電撃使いから離れる時期を。
二人の内、片割れは大能力者、それも何か特殊な処理を受けていることまで把握している食蜂は万が一の妨害をおそれた。

もっとも望ましいのは彼が一人で、そして一般人が側にいる状況。
そう、今、この状況である。


「貴方が能力をしっかりとオフにしてくれているというのならなにもしないわぁ」

ちらりと視線を傍らの少女に向ける。
少女はきょとんとした表情で二人を見比べると、何かを思い出したように駆けだして行く。
おそらく友達か母親が待っているのだろう。
その小さくなっていく背中を横目に、一方通行は唇を噛む。
雷名高い彼や、有名人筆頭の御坂と異なり自分の能力はほとんどがベールに包まれている。
彼の高度なコンピューターはこの状況を打破する術を模索しているはずだ。
もし、能力をオフにしていると虚偽を口にしたとして、時限式のトラップをあの少女に仕掛けてはいないのか。
彼の中ではおそらく様々な憶測とその結末がめまぐるしく立案され却下されているだろう。
屈辱に身を震わせる一方通行の姿を眺めているのも優越感を存分に満たしてくれるが、油断は出来ない。
食蜂では想像もつかぬ手を打たれてしまっては元も子もない。

動きを封じられ硬直する一方通行の腕を絡めとると、豊満な腕を押しつける。


「大丈夫よぉ。ちょっと操祈ちゃんにメロメロになっちゃうだけなんだもの。男の子冥利に尽きるでしょう」



カバンからリモコンを取り出すと、食蜂は勝利の確信と共に一方通行に向ける。



「えいっ」




378 :人の心を掌握するということの意味 [saga]:2012/01/31(火) 08:20:50.41 ID:YVdQhyCm0




心理掌握とは、人の心、頭の中の情報量を読み取り支配下に置く能力である。


自らの所有物であるかの如く人の心を弄び、


自らが所有者であるかの如く人の思考を覗き見る。


中身をすべて読み取り、把握し、掌の上で転がす。


文字通り『掌握』するのだ。


箱の中身を確認もせずに手元に置く事などするはずがない。








しかし、必ずしも箱の中身が自らの掌に納まるとは限らない。








379 :パンドラの箱 [saga]:2012/01/31(火) 08:21:28.37 ID:YVdQhyCm0
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380 :闇を知る者と、闇を食い尽くした者 [saga]:2012/01/31(火) 08:24:17.46 ID:YVdQhyCm0






「ッひぃぃぃぃぃぃぃーーーッ」




恥も外聞もなく、食蜂は悲鳴を上げた。

媚を含んだ可愛らしい悲鳴ではない、真の恐怖に晒された時に搾り出す悲鳴だ。

二、三歩後ずさり、自らの足に縺れるように後ろへ転ぶ。

下着が見えているのにも気付かずへたりと尻餅を付いた食蜂は一方通行を見上げる。

目の前の青年は鷹揚とした動きで立ち上がる。

食蜂を見下ろす視線は燃え盛る炎のように紅いはずだというのに、背筋が凍えるように冷たい。



「な、な、な…」



食蜂が一方通行の心に触れたのはほんの僅か、刹那にも満たない一瞬であった。

しかし、一瞬で十分であった。

熱したヤカンに触れたかのように、すぐさま飛びのいた。

何をしたの、そう口にしようとしても言葉が出ない。

喉から水分が消え失せ、舌が鉛のように張り付いて動かない。

石畳についた手がカタカタと震えている。

手だけではない、小刻みな震えが身体中を覆いつくす。

何かをされたのかと思ったのは束の間、すぐにそのようなことは出来ないと気付く。

能力を使っていない事はわかる。

触れた感触は普段自分が他者にそうするのと同じ心に触れた時の感触なのは確かなのだ。

何らかの能力の干渉を受けた形跡はない。

つまり、自分は、レベル5としての能力が無防備な第一位の心に飲みこまれかけたという事。

心のケアをするべき立場にある精神科医が患者の闇に飲みこまれて逆に心の闇に堕ちるかのように。

そう、精神系能力者はメンタル面において無類の強さを持つが、無敵ではない。

人の悪意に触れ、人間不信に陥り能力を行使することを恐れる者もいる。

しかし、食蜂はそのような人間は能力と心の弱い弱者だと嘲っていた。

圧倒的優位に立って、相手の心の生殺与奪を手にしてる以上、その心が多少醜かろうがたかが知れている。

そう思っていた。
381 :第一位と第五位の“差” [saga]:2012/01/31(火) 08:26:57.09 ID:YVdQhyCm0



(違う…)


覗いた瞬間にすぐさまわかった。

ノイズ交じりで判別出来ないその心、しかし、一つだけはっきりとしているのはその心が昏く、何処までも深い闇に覆われているということ。

学園都市の闇を知っていると思っていた自分が汗顔の至りに思えてくる。

目の前の男が潜ってきた闇は自分の想像など遥かに及ばない領域なのだ。

闇の上辺だけを舐めた程度の自分等では最初から話になるはずもない。

その心の在り様、闇の深さを掌握しようと手を伸ばせば飲み込まれるのは自分の方だ。


白い青年はチョーカーに手を当てる。



カチリ



乾いた音と共に男の纏う空気が一変する。

食蜂の脳裏に、制限が付いた能力とその動作の意味がすぐに関連付けられる。

それはスイッチなのだ、と。

華奢な青年から、学園都市最強の怪物へと切り替わるスイッチなのだ。

無様にへたり込む自分の姿に、能力を使い人質を用いる事など出来ないと踏んだのだろう。

事実、強烈な思念を真っ向から受け止める形になった今の食蜂に精密な演算はできない。



「随分とナメた態度とってくれたじゃねェか雑魚が」


「あ…あ、あ……」


ぶつ切りにした短い悲鳴が喉から辛うじて搾り出される。

ガタガタと震える身体。

じわりと下半身が熱く濡れていくのを感じながらも羞恥心が沸かない。

恐怖のあまりそこまで心が働いていないのだ。

ゆっくりと自分に伸ばされる右手を怯えながらも瞬き一つせずに食蜂は視線で追う。

逃げようにも腰が抜けて逃げることが出来ない。

そもそも、食蜂には逃げる意思がなかった。

無防備の状態ですら自分の能力が通じない相手に、一体どのような抵抗が通じようと言うのだ。



(殺されちゃう…)



382 :屈服させられる快楽 [saga]:2012/01/31(火) 08:29:46.17 ID:YVdQhyCm0


「…チッ」



額に触れるか触れぬかまで近付いていた右手が不意に遠ざかる。
右腕を振ると収納されていた現代的なデザインの杖が飛び出す。
へたり込む食蜂を一瞥すると、一方通行は背を向けた。



「ま、待って!!」



不審げに振り返る紅い瞳に射抜かれて、食蜂は自分の行動の不可解さに気付く。
声を掛けた理由は食蜂にもわからない。
自分を殺そうとしていた者が、どういう理由か気変わりを起こしてくれた。
思いがけずに訪れた幸運。
僥倖に乗じて這う這うの体で逃げ出せばいいというのに。
それは恐らく一方通行も思っていたのであろう。彼の訝しむ表情がそれを物語っている。



けれども食蜂は一方通行を呼び止めた。


気が付けば声が出ていたのだ。


純粋な疑問だったのかもしれない。



「何で…何もしないの?」


殺さなかったのか、とは聞けない。
身体を纏う震えは未だに消えず、その言葉を口にして再びその気になられては敵わない。
食蜂の疑問に、一方通行は微かに瞳を細める。



「跳ね返りのガキへの仕置きにはこれくらいで十分だろ」



歯牙にもかけないとはこのことだろう、不遜に鼻で笑うと一方通行は立ち去る。
情報に間違いはなく、学園都市第一位は甘くなっていたのだ。
善人になることも出来ず、それでも命を無駄に奪う事を厭い続ける姿勢は歪だ。
けれども、食蜂はそれを愚かだと鼻で笑うことが出来なかった。


測り知れない闇を抱えた心。

自分を見下す傲岸な王としての佇まい。

そして立ち去る背中の孤高さと儚さ。

食蜂は小さくなっていく背中から目を離すことが出来ない。
早鐘を打つように胸の鼓動が急速に高鳴る。
どっと背筋を流れる汗。命拾いした事への安堵感をやっと身体が認識したのだろう。
震える身体を抱き締めながら、それでも食蜂はその背を見つめた。
見えなくなっても尚、その方角を見つめ続けた。

自分をレベル5でもなく、常盤台の女王でもなく、敵ですらない『取るに足らない小娘』扱いする男。

自分の能力など到底歯が立たない、圧倒的な強さを持った雄。




それは食蜂の中に初めて生まれた他者への興味だった。
383 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/31(火) 08:37:06.50 ID:/UU0vj9Go
…やべぇ一方さんかっけえ




でもロリコンなんだよな
384 :彷徨う戦士 [!orz_res]:2012/01/31(火) 08:41:10.17 ID:YVdQhyCm0



『迷いのある幼女力じゃあ俺にはいつまで経っても勝てないぜ?』


俺の目の前にいる男が嗤う。
本当にそこにいるわけじゃない。
俺の心が作り出した幻覚。ただの幻だ。


『無様だな一方通行。学園都市最強の幼女マスターを自負していた男が何てザマなんでせうかね〜上条さんは呆れて言葉もございませんことよ』


しかし、幻は本物の『奴』ならばきっと言うであろう言葉を的確に用いて俺を嘲笑う。
ベンチに座り込みながら、目の前の奴を睨み付ける。
俺の中の奴への敗北感、劣等感が作り出した『上条当麻』は呆れたとばかりに溜息を吐く。肩を竦めるなンて似合わねェスカした仕草までして。


『憐れだな、お前は何もわかっていない。わかっていない事にすら気付かず手の中の宝物を取り零してるんだ。手に入れていたロリも、手に入ったはずのロリも、何もかもな』


小馬鹿にしたようにベンチに座る俺を見下してくる。
だが、俺の中に奴に叩きつけてやるべき反論が見当たらねェのは事実だ。


『ねぇ〜とうまぁ〜こんな無能三流ロリコンなんて放っておいて、もっと私を構って欲しいんだよ』



幻の上条の隣には、いつしか俺の幻覚が作り出したサイクロンジョーカープラチナエクストリームロリこと、インデックスが居た。
擦ったり、破ったり、引っ張ったり、その他色々汎用性に富んだ白タイツを装備した洋ロリは、上条の袖を小さな手できゅっと引っ張る。
紅葉のように包み込めてしまいそうなロリハンドで、だ。
上条は洋ロリの肩を抱き寄せると、銀色の前髪をかき上げて優しく口付けを落とす。


『ゴメンなインデックス。帰ったらたっぷりぺろぺろしてやるからな。くんかくんかが先の方がいいか?』
『もう、とうまのバカ』



薄紅色に頬を染めるロリゼロカスタムを満足気に見下ろすと、上条が嘲笑を向ける。







『悪いな一方通行。俺はお前が燻ってる間にもインデックスを愛で、貪り、堪能し尽くして更なる高みに昇るつもりだ…』


更なる高み…だと?


『アレイスターが恐れるあまりプランから削除した存在 ――― レベル7 ――― 「未成熟にして完成を手に入れる者」へと俺は辿り着いてみせる』


レベル7…!?


『お前はせいぜい、そこで足掻いてろよ。ちっぱいだの腋だので悶々としてろ。ふははははははははははははは!!!』





385 :でも実際胸か腋か太腿かは悩むわけで [!orz_res]:2012/01/31(火) 08:42:19.25 ID:YVdQhyCm0





待てッ!



待ちやがれ上条!!



せめてそのロリを一嗅ぎだけでも!!

うなじとか耳の裏とか、そこまで贅沢は言わねェ。

腋でいいですから、いや、それも贅沢?

足とかどうよ。妥当なラインじゃねェ?




1クンカだけでもさせてくれェェェェェ!!!







「やっぱりうなじ辺りでェェェーーー……ハッ!!」




気付けば随分とベンチで眠りこけてしまっていたようだ。
幼女に猥褻行為をしようとする輩が出ないように日課となった幼女ウォッチングを終え、軽い休憩のつもりで立ち寄った公園。
しかし、ぽかりと時間が空けば俺の中を過ぎるのは上条への敗北感と、俺自身の抱く迷い。
先日、俺との力の差をまざまざと見せ付けた上条。
奴は俺が此処でこうして己の信念に迷いを抱き、苦しみ、もがき、漆黒の心の闇に絡め取られている間にも更に先へと進ンでいるはずだ。
あのプラチナロリをはみはみしたりほむほむしたりもむもむしたりほっふぁほっふぁしてンだろう。


クソッタレが……


何て羨ま…もとい、妬ましいンだ。
今の俺には奴を越える為に取るべき道が見つからねェ。
シスターの使用済みのタイツだけでもいいンで下さいと頼み込むのを堪えるだけで精一杯だ。
夢見の悪さのせいか、休憩を取ったにも関わらず疲労感が重石のように圧し掛かる。
双肩に掛かる重さに堪えきれずに項垂れる。



駒場という男との死闘を通じて、俺は初めて同類に会ったと思った。
死の間際に見せた奴の笑み、あれがすべてを物語っていた。
奴の携帯に映るフレメアを見た時に予感は確信に変わった。
性的な目ではなく、慈しむように見ながらも沸き起こる萌えの衝動を感じずにはいられぬ顔。
コイツは同類にして、俺よりも上のステージに立つ男だと認識した。
この力はきっと、幼女を守る為にあるのだと、思えばあの頃から俺は自分の力の意味に気付き始めていたのかもしれない。


『祈りはきっと届くよ』


幼女(打ち止め(幼))を救う為に降臨した幼女(インデックス)。
幼女の為に幼女が幼女の側で歌う幼女ソング。
鈴を鳴らすような神聖な幼女声を聞いた時、俺は無意識に己の中に新たなるクリアランス【洋ロリ】を取得し更なる力『黒翼』を手に入れた。
俺の力の方向性は聖なる属性へと傾き、駒場という同胞との出会いが完全に方向性を決定させた。
しかし、今の俺にはその方向を定める根幹となる幼女律に迷いがある。迷いある幼女力じゃ、上条の信念を塗り固めた幼女力には遠く及ばねェ。



「俺はどうすればいい?教えてくれ……駒場」



386 :天使(ゲスト)降臨 [!orz_res]:2012/01/31(火) 08:43:30.71 ID:YVdQhyCm0



「ひゃうっ」


幼い声に思考は中断された。
見れば年齢にして恐らく3歳5ヶ月くらいであろう幼女が転ンでいた。
幼女は膝を擦り剥いたらしく、涙目になって膝を押さえている。


「ふぇぇ…いたい…」


オイオイ『ふぇぇ』とか…

『ふぇぇ』とか…

キャラ作りでなく久しぶりに聞いちまったよ。

舌打ちが口を突いて出る。
録っときゃ良かったと己の愚かさへの呪詛の念が思わず出てしまった。
しかし、いつまでも幼女に滾ってるだけじゃ駄目だ。



全っ然駄目だ。


もう、ホント駄目。



「オイ、クソガキいつまでもメソメソ泣いてンじゃねェよ」



両脇に手を差し込ンで抱え起こしてやる。



「!?」



その瞬間に香るミルクと幼女の汗と他にも幼女を構成する幼女特有の香りが鼻腔を擽る。
高い幼女体温が差し込ンだ掌越しに伝わってくる。
抱き起こした身体は軽く、あっけなく立ち上がる。
スカートに付いた砂を払うついでに、幼女の太腿をウォッチング。
そういや久しぶりに間近で生幼女を見た。
たっぷりの黒髪に、黒目がちの瞳。
顔立ちは間違いなく整っている。街を歩けば十人中、十人の男(幼女好き)が振り返る美幼女だ。


387 :優しい音色 [!orz_res]:2012/01/31(火) 08:46:27.22 ID:YVdQhyCm0


「傷口はしっかり洗っとけよ」




そう言って涙を指先でぬぐってやる。
拭った指先の雫をそっと見る。



ああ…


ああァァァ………この涙ぺろぺろしてもいいよな。


抱き起こした事への報酬っつーか、自分へのご褒美みてェなものでよ。





「おにいたんありがとー」


「!?」



おにいたん


…おにいたん


……おにいたん


………おにいたん


…………おにいたん


……………おにいたん


………………おにいたん


…………………おにいたん


……………………おにいたん



「おにいたンってのは止めろ」



オイオイ、何必殺兵器持ち出してンですかこの天使はァ?


俺のハートがもたねェだろォがよォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーー!!!


おにいたンなンて幼女ボイスで幼女滑舌で幼女イントネーションで言われちまったらよォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーー!!!!


俺の能力じゃキャパシティーオーバァァァァァァァーーーーーー!!!!!


レベルアッパーでも無い限り俺のアクレイション的なものがパンパンになっちまうだろォォォがァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!

388 :はじめてのフラグ [!orz_res]:2012/01/31(火) 08:47:47.53 ID:YVdQhyCm0





「オマエ名前は?」

「ひな〜ひなだよ〜」

「ひなか…いい名前じゃねェか」

「えへへへ〜」



ひなタンか…フッ…いい名だ。

雛祭のひな。

雛鳥のひな。

雛苺のひな。


未成熟を表わす言葉。
幼いことを表わす言葉。
小さいことを表わす言葉。

この世でもっとも美しい響きを持つ名だ。



「オマエみてェなチビがこンなところで一人で何してンだ」

「ちびじゃないもん。ひな3しゃいだもん!」



やはり、俺の推測通り3歳5ヶ月か。

つーか、もしやコレが………コレがフラグってやつか!!

奴と出会ってから早四年、ようやく俺にも立ったってのか…!!

フラグが今立ったのか?三下ァァ!?

フラグが立ったってことは、この幼女ひなタンの涙を直舐め、もといダイレクトペロリしても良いって事だよなァ?

なァ、アグネス?なァ、慎太郎?


389 :みさきちの悪手 [!orz_res]:2012/01/31(火) 08:50:20.02 ID:YVdQhyCm0

しかし、如何に贖罪を続けようと、如何に誰かを守る戦いをしようとも、俺が咎人であることには変わらない。
運命の神とやらはつくづく俺を嫌いらしい。
俺にそンな安住は訪れないとばかりに現われたのは……



「初めまして、第一位」
「…オマエは…」



バランスボールでした。



「第五位か」

「第一位様に覚えて頂いてるなんて光栄」


打ち止め(小盛)が言っていた特徴と合致する。

『金髪で、やたら背が高くて、胸がでかくて、甘ったるい声なんかしちゃってて…チッ』

他の特徴はともかく、目の前の特盛っぷりは確かに第五位らしい。


「何の用だ?」

「ふふふ、わかってるく・せ・に」


ウェェェェ………身体をくねらす度にどんぶりに盛り合わせたグミのようにみっしりと重そうな胸が形を変える。
おっぱいいっぱいのぷよぷよがぷよンぷよンしやがる。


「オマエの能力が俺に通じるとでも?」

「まさか、第三位にさえ通じないのに貴方に通じるわけ無いわよぉ。貴方が能力をオフにしていれば話しは別だけど」

「……」

コイツの意味ありげな視線、ひなタンに向けられた視線が全てを物語っていた。
第一位である俺の脳がすぐさま答えを見つけ出す。


コイツの狙い……それは俺とひなタンを引き離すことだ。

コイツは俺が幼女と接する事でレベル7に到達する可能性が出る事を恐れている。
だからこそ、俺から幼女を引き離し、俺に幼女を触らせまいとし、俺が幼女を指を咥えてみていることしか出来ない状況を作り出した。

「貴方が能力をしっかりとオフにしてくれているというのならなにもしないわぁ」



遠ざかる幼女の後姿。
あの幼女はきっと無意識のロリプライドを傷付けられたと憤慨してるに違いねェ。
自分を前にしてジャンボバランスボールに目を奪われた男として落伍者である俺に失望しているはずだ。
たかがスライムが集まったキングスライム如きに惑わされた愚か者と或いは俺を心の奥底で罵ってるのかもしれねェ。


俺がモタモタしてねェでさっさと直舐めさえしておけば、悲しい思いをさせずに済ンだってのに。


それを…それをこの女が邪魔をした……

レベル5としての矜持だかの為に…

その為に…

そンな事の為に…

そンなくだらねェことの為に…コイツは、この女は俺から……

390 :アクティブダイナミック憤慨 [!orz_res]:2012/01/31(火) 08:51:59.44 ID:YVdQhyCm0




「大丈夫よぉ。ちょっと操祈ちゃんにメロメロになっちゃうだけなんだもの。男の子冥利に尽きるでしょう」






ひなタンをダイレクトペロリするチャンスを奪ったのかァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!。






391 :エイワスも片手で余裕です。 [!orz_res]:2012/01/31(火) 08:52:48.33 ID:YVdQhyCm0
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392 :そして最後の希望が舞い降りた [!orz_res]:2012/01/31(火) 08:54:23.13 ID:YVdQhyCm0


「ッひぃぃぃぃぃぃぃーーーッ」


豚のような悲鳴を上げてへたり込む第五位。
揺れる水風船。
身体の奥底から噴き上がるどす黒い感情。
自分の中にこれほど何かを憎み、怒り、殺したいという感情が湧きあがるとは思わなかった。
木原に打ち止め(幼)を攫われた時、
エイワスの現出によって打ち止め(幼)が苦しんだ時、
木原くンが時限式のウイルスによって俺のPCのロリものを全て熟女ものにしていた時、
誰かをこれ程憎むことが出来るのかと我ながら驚くほどの衝動を覚えた。

しかし、今の俺にはその時以上の殺意が芽生えている。




「随分とナメた態度とってくれたじゃねェか雑魚が」



キングスライム如きが粋がりやがって。

たかが600程度の経験値の分際で俺の出会いを邪魔した罪は重い。



「あ…あ、あ……」


血流逆流でも生温い。
この雌豚の生皮を剥がして大鋸屑詰め込んで縫って剥製にしねェと気がすまねェ。
しかし、雌豚に触れる直前俺の耳をハニーボイスが確かに刺激した。
修学旅行の消灯後の好きな子の教え合いをするような、微かな声。
しかし、俺の聴覚は1キロ離れた幼女が幼児向けの箸を落とす音さえも聞き漏らさねェ。
エンジェルウィスパーの方角に目を向ければそこにはさっきの幼女がいた。








ひなタンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!







隣に居るのは恐らく母親だろう。
手を引かれながら幼女ひなタンは小さなふくふくとした手を俺にブンブンと振ってくる。
満面の笑顔と共に小さな口が開く。


『またね〜〜おにいたん。またひなとあしょんでね〜〜!!』


天使は確かにそう囁いた。
そして、その時イタズラな風が吹いたのだろう、ひなタンのスカートが風に煽られめくれあがる。


―――――― ッ!!!


姿を現したのはかなみんのキャラパン。
幼児らしいふわふわとしたコットンのパンツ。
そしてそこから除く小鹿のような細く健康的な足。
393 :転職 [!orz_res]:2012/01/31(火) 08:55:38.23 ID:YVdQhyCm0












ウッ……











………








フゥ…










394 :許すことと赦すこと [!orz_res]:2012/01/31(火) 08:57:36.17 ID:YVdQhyCm0

俺は一体何をしようとしていたのだろうか。
出会いを邪魔されたから、癒しを奪われたから、そンな理由で人を傷つけようとしていた。


「ま、待って!!」


何故かキングスライムに呼び止められる。言っておくが仲間になりたそうに此方をみられても困るぞ。



「何で…何もしないの?」


既に俺の胸に渦巻いていた憎悪は消え失せていた。
本当に癒しを必要とするのが誰かも気付かずに。
目の前のキングスライムを見ろ。最早コイツらはあの輝ける瞬間(幼女)に戻ることも出来ない。
ただ、ただデッドウエイトでしか無い重りを、それも二つも抱えて日々下種な男共の視線と肩こりに悩まされながら生きていかなければならない。
一体それほどの業を何故コイツ等は背負わなければならない?
コイツ等とて好きでバランスボールになったわけではないのかもしれない。
出来る事なら輝きと栄光の中に留まっていたいと切実に願いながら、それでもしがみつき続ける事が出来ずにスライム合体に至ってしまったのかもしれない。
誰だって変わりたくはない。変わってしまうことは怖い。コイツ等もまた俺と同じく変わり行く時の流れに抗っているのかもしれない。
レベル5なンて下らねェ肩書きにしがみつくのも或いはそうかもしれない。
バランスボールを傷つけて、バランスボールに傷付けられて、それで本当にこの世界から争いは消えるのか。
人と人、バランスボールと大平原は争い続けなければならないのか。
人と人はわかりあうことは出来ないのか。
人は滅ぶべくして滅ぶしかないのか。
この世界は確かに残酷だ。救われぬ者は救われぬままに、憎しみの目と引き金を引く指しか持たない者たちで溢れ返った世界。
それでも、人の可能性、幼女好きが切り拓く未来を信じることは間違っているのか。
バランスボールだからと怯え、そしてぷよぷよを連鎖で消そうと思うばかりが俺の全てである必要はあるのか。
いや、それは違う。
人は確かにいがみ合い、憎しみ合うことばかりを繰り返している。
俺もまた憎しみをばら撒き続けていた。その結果があの妹達の完熟ぶりだ。
しかし、打ち止め(小盛)が可能性を見せてくれた。人はまだ捨てた者ではないという可能性。
人は争わずには居られない存在なのかもしれない、しかし、争い続けなければならない義務などない。
そンな簡単なことを俺は今の今まで忘れ、ただ目の前の経験値600に怒りを覚えることしか出来なかった。
それを気付かせてくれたのは天使。
どうしよもない愚者に叡智と光明を授けてくれるのは如何なる神話においても、いつの時代であっても絶対者だ。




「跳ね返りのガキへの仕置きにはこれくらいで十分だろ」




ありがとう、ひなタン。


ありがとう、キャラパン。


ありがとう、カナミン。


ありがとう、イタズラな風。


俺はまた戦える。


395 :おまわりさん、あの人です。 [!orz_res]:2012/01/31(火) 08:58:25.23 ID:YVdQhyCm0




キングスライムに背を向ける。
視線の先にはひなタンが母親と楽しそうにお喋りをしていた。


『まっちろでね、とってもかっこいいおにいたんだったの』

『あらあら、良かったねひなちゃん。でも中には危ない人もいるから気をつけないといけないのよ?』

『あぶないひと?』

『この前お母さんが通報した青い髪のお兄さんみたいにね、ひなちゃんにこわーいことをしようっていう困った大人がいるの』

『うん、ひなきをつけるの。またあのおにいたんにあそんでもらうからだいじょうぶだよ』

『うふふふ、いい子ねひなちゃんは』


大丈夫ですお母さン。
不審者が近付かないように毎日俺が幼女ウォッチングをしてるので安心して下さい。
幼女にいかがわしいマネをしようっていう不貞の輩を俺は許しませンから。
だから今度お宅の娘さんをちょっとだけペロっても良いですか?
ポイント制ですか?何ポイント集めれば1ペロリ出来ますか?

396 :投下終了。 [saga]:2012/01/31(火) 08:59:48.21 ID:YVdQhyCm0
異常で本日の投下を終わります。
今日はお休みだったので昨日投下するつもりだったのを手直ししてたら無駄に長くなりました。
それではまた。 ノシ
397 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/31(火) 09:08:56.28 ID:d/JdCFCDO
一方通行が何をいっているのかわかんねぇ…
そしてクロスはめだかってことかな
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/31(火) 09:12:27.84 ID:5pgw0uBu0

食蜂さんのパンツ、何ポイントで貰えますか?
399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/31(火) 09:14:19.00 ID:WDds83/IO
素晴らしい…ひなたンまじ天使
400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/31(火) 09:16:34.88 ID:bhKc5w+IO
最高やでぇ…
401 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/01/31(火) 09:16:53.39 ID:ADN6uOtc0
一方さんはひなたんペロっとけ
俺はみさきちが座っていたところペロって来るから
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/31(火) 09:16:59.11 ID:zK+h916DO




おもらしですか?
おもらしですね?
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/01/31(火) 09:18:13.48 ID:dLZ3O24AO
おにいたんおつ
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/31(火) 09:21:23.50 ID:7MWqKBo8o
あいかわらずですね乙

ひなってパイコキのクロスか?
405 :追記 [saga]:2012/01/31(火) 09:25:14.75 ID:YVdQhyCm0
『パパの言うことを聞きなさい』のひなタンです。
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/31(火) 09:29:56.26 ID:d/JdCFCDO
なるほど
407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/31(火) 10:28:45.71 ID:N+EqXSTIO
>>377
>豊満な腕を押しつける。

ダイナマイトバディ!
408 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/31(火) 10:49:03.42 ID:/iZVsZTIO
木原くんなんつーウイルス用意しとるん……!
409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/31(火) 11:25:49.25 ID:PPaV+y9jo
もう相変わらず>>1は変態だな(褒め言葉)
410 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/31(火) 11:30:57.18 ID:tXOkpleKo
ヤベェよ
もう後半部分読まなくても一方さんの本音が大体分かってしまう
俺はもう手遅れかもしれん……

一方さんがいつの日にかレベル7に届くことを信じて……!乙
411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/31(火) 12:13:54.20 ID:FJ2gyDMCo
何故木原くンは一方通行を熟女趣味の道に引きずりこもうとするのか…
412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/01/31(火) 12:18:19.17 ID:axgGJyeAO
また新たなるフラグが…
しかもみさきちド可愛いしヤバイ。
413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2012/01/31(火) 12:31:48.65 ID:iGBXFlumo

なゆたんにあったらヤベーわ、この一方さんww
414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/01/31(火) 12:43:42.24 ID:7o5S1smVo
レベル7がそれなら、ホルスの時代=ドクロちゃんの未来世界ってことか
415 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/31(火) 12:56:38.01 ID:7MWqKBo8o
>>405
やっぱパイコキか
奇しくも一方さんの望まぬ略称だが
416 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/01/31(火) 13:06:40.28 ID:EfyutGVV0
ひな=ロリ響=響(16)83-56-80
一方さんはこの未来を変えられなければ深い絶望が待ってるわけで
417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/31(火) 13:36:14.05 ID:WSJl2mCj0
朝からなに書いてんだよ、この変態っ!///
418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/31(火) 13:55:29.21 ID:okpMkyI/o
サイクロンジョーカープラチナエクストリームてノーマルカラーじゃね?
つーかサイクロンジョーカーどっから出てきたしwwwwww
乙!
419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2012/01/31(火) 14:25:25.09 ID:42PUUiMio
エクストリームから出たんじゃね
420 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/31(火) 14:37:48.67 ID:ck0AnpmSO
ひなちゃんは正義
421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/01/31(火) 16:03:50.71 ID:NbC5zEtc0
乙。相変わらずの変態っぷりですね隊長!!
422 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/01/31(火) 16:11:32.86 ID:h4HcF9s90
木原と木原くンの違いは何なんだwww
423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/31(火) 16:47:38.63 ID:mQon+snIO
乙!!!
名前欄が深い。
424 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [sage]:2012/01/31(火) 16:55:26.85 ID:JH4pEHor0
>>1乙!
てか、
>>393の転職って、それ、あの……「賢者」ですかww?
まさかの賢者タイム!
最悪だな(ほめ言葉)!
425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2012/01/31(火) 17:46:53.56 ID:SHBFwqjPo
まさかの賢者タイムwwwwwwwwww
さすがですアクセロリータさん

ところで第二位の垣根帝督さんはこの世界ではどうなっているのか
まだ冷蔵庫なのだろうか
426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/31(火) 18:41:08.56 ID:/UU0vj9Go
>>425
こんな状態だろう

           ミ\                      /彡
           ミ  \                   /  彡
            ミ  \               /  彡
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    ミ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  |  |  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄彡
     ミ____        \  |.  .| /        ____彡
           / ̄ ̄\|´ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄`i|/ ̄ ̄\
          /   / ̄|               || ̄\.   \
        /   /   |〕   帝凍庫クン   .||   ´\   \
       /    │   ..|              ||    |     \
     /    /│    |___________j|    |\.     \
     彡   /  │  ./..|   -―- 、__,        |ト、  | ´\    ミ
      彡/   │ ../ |   '叨¨ヽ   `ー-、  || \ |    \ ミ
            │ / ..|〕   ` ー    /叨¨)  ..||   \|     
    r、       |/   !         ヽ,     || \  \      ,、
     ) `ー''"´ ̄ ̄   / |    `ヽ.___´,      j.| ミ \   ̄` ー‐'´ (_
  とニ二ゝソ____/ 彡..|       `ニ´      i|  ミ |\____(、,二つ
             |  彡...|´ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄`i| ミ |
             \彡 |               .|| ミ/
                       |〕 常識は通用しねぇ  ||
                  |             ..||
                  |___________j|
427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/01/31(火) 18:50:41.62 ID:V0yOTqX10
乙!
てか>>1!!アンタさては既にレベル7だな!?そうなんだろ!!
……ま、まさかレベル8だとか言わないよね……?
428 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/31(火) 20:21:48.56 ID:qSGS5cWSO
>>美幼女フィギュアのスカートの下を必死に覗こうとしていたといったとるに足らないガセネタ

……一通さん、何してんすか……
429 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/01/31(火) 20:29:27.12 ID:sauODf9mo
辿り着けない理由は早r
430 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/31(火) 20:40:24.87 ID:zyqDcujIO
あわきん編のセリフを見るに相当なモノをお持ちのようだよね。
バランスボール相手にはかなりの強さを誇るんじゃないのか?名刀アクセラレイションは。

幼女相手には…
431 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/31(火) 20:53:40.02 ID:q42G31h7o
   ,,,...      ,,,...           ちょっ ギョウザ待てよ−
   ヽ,"'' 、    ヽ,"'' 、            。
ヒタ    l  ::}     l  ::}         ('A` ) ゚
 ヒタ  ノ ,,ノ     ノ ,,ノ         ー(  )
   "「└ )))  "「└ )))        |└ 三



432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/31(火) 20:54:46.48 ID:q42G31h7o
すまん
誤爆です
433 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2012/01/31(火) 22:59:43.57 ID:7TSojmth0
なるほど 青ピとの決戦も見ものだな
434 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/31(火) 23:35:44.55 ID:Shr2KLDh0
乙!

一方さんフラグがたってよかったね!

http://wantuusurii.web.fc2.com/no.html

絵を貼るのは初めてなんで上手く見れなかったらごめんなさい
435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/01(水) 00:17:53.71 ID:w1FaTEK4o
>>434
こwwwwwwれwwwwはwwwww

素晴らしきロリコンだ!
436 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/01(水) 01:13:14.30 ID:ilN4FxcVo
>>434
上手いな
しかし幼女は心理掌握の向こう側じゃね?

まあ細かい事はいいか
437 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/02/01(水) 05:00:18.58 ID:HnZXh67B0
>>434 なるほど、

天使の意味が理解できた。
438 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/02/01(水) 07:41:02.18 ID:+7EbdYFjo
>>436
>>395
>キングスライムに背を向ける。
>視線の先にはひなタンが母親と楽しそうにお喋りをしていた。
439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/01(水) 14:37:47.73 ID:cmKKfEoDO
私は出るのかの?(フレッフレッ
440 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2012/02/01(水) 19:19:30.75 ID:AeZYaVafo
>しかし、幻は本物の『奴』ならばきっと言うであろう言葉を的確に用いて俺を嘲笑う。


『的確に』とかこればかりは上条さんに同情だな
441 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/01(水) 20:34:27.30 ID:PyX1UjdN0
>>440
そりゃ一方さんの脳内じゃ上条さんは目の前に立ちはだかる巨大な壁であり、
喉から手が出る程羨ましいサイクロンジョーカープラチナエクストリームロリを手に入れてるんだからラスボスイメージだろうな。
442 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/02/01(水) 23:03:04.31 ID:y6gtJv5AO
この一方通行×TFとか凄い見てみたくなった
タッグを組んでパートナーになるだけで1日中幼女と出歩けるとか
こっちでは犯罪だが幼女に発信機付けるとか向こうの世界では普通のこと
443 :登場人物と人間関係のまとめ [sage]:2012/02/02(木) 00:40:07.77 ID:ZAAuKxB+0
>>1です、少し人間関係の整理。
フラグ(恋愛的な)は殆ど立ってないつもりです。

・主人公達

一方通行(悪性ロリータ)
…学園都市最強ののペロリストにしてクンカー。ダークヒーロリ。非童貞。
 宿命のライバル上条当麻によって三度目の敗北を味あわされロリマエストロからロリコンに降格。
 好きな言葉:未発達、未成熟、幼女、青い果実、出荷前の〜から続く言葉。
 嫌いな言葉:完熟、熟した果実、熟女、脂の乗り切った〜から続く言葉。
 性癖については隠してるつもりなく、周囲の人間に「小さいガキ好きだぜ」と言ったら「今更っすかww親御さんwwデレ乙ww」と流された。

駒場の旦那
…違うんです、彼は父性愛が強いだけの漢なんです。本当なんです。信じてください。

上条当麻
…ヒーロー。童貞→つい先日非童貞に。
 一方通行に、お互い守るべき者を抱え、困難に立ち向かう存在としての強いシンパシーを抱く。
 インデックスと同居改め同棲中。好きになる子と好みのタイプが一致しない典型的なタイプ。
 好きな言葉:信念、平和、幸福、笑顔
 嫌いな言葉:混乱、暴虐


サブヒロイン達

打ち止め、番外個体、妹達
…美鈴さんまであと一歩。確認されている範囲においては全員新品。
 DNAレベルでお人好しなので、某白髪虐殺変態鬼畜野郎の罪を半ば許しつつある聖母集団。
 一方通行に対しての感情は、打ち止めはラブ。番外はよくわからん。その他は「しょーがねー奴」という認識。

御坂美琴
…強固なパーソナルリアリティーのせいで一人だけ空気抵抗の低い戦闘機体型。処女。流石レベル5。
 上条さんに対してはほぼ吹っ切れてる。一方通行には憎悪を伴った嫌悪から無しの嫌悪に。
 バストアップ体操と3リットルの牛乳は欠かさない。


あわきん
…捕食者。非処女。サラシはやめました。
 名刀『アクセラレイション』の切れ味を唯一知っている人。
 短パンは履かせる用、汗拭き用、充電用と持ち歩いてる美人さん。

みさきち
…バランスボールとしては登場した中では最強。処女。
 一方さんにガチビビリしたけど、何か気持ちよかったとか思ってる子。
 面食いの基本アホの子。
 女王であって尿王じゃないので注意。


ヒロイン

インデックス
…上条さんのカキタレ。純潔という名の幻想をつい最近ぶち殺された。
 サイクロンジョーカープラチナエクストリームロリ。

ひなタン
…悟りの書が無くても学園都市最強の怪物を賢者に転職させることができるダーマ神殿泣かせの幼女。
 三歳。カナミン大好きだがゲコ太は正直ニッチ狙いだと思ってる。


被害者


黒夜海鳥ちゃん
…被捕食者。ペタン娘。脱毛いらずのつるつる娘。処女。
 浜面の配送会社勤務。
 一方通行に対しては兄妹?な感情。現段階では。
 柑橘系の甘酸っぱい香りがする(一方通行談)
 コーヒーの好みが唯一一方通行と一致。


故人

木原くン
…2万人の御坂美鈴のクローンといい事をすればレベル6になれると思っていたら娘だったので激しい絶望に落ちた。
 捌け口として打ち込んだ結果生まれたのが木原神拳。
 肉は腐りかけが一番美味しいと思ってる。熟女趣味を否定されて以来一方通行を憎むようになる。
 打ち止めに急激に御坂美鈴化するウイルスをどさくさに打ち込むものの、禁書目録の幼女力に打ち消された挙句に一方さんに星にされた。



当初の注意書きでは上イン以外のカップリング要素を入れないと書いたのですが、絡みは出てきそうなので勘弁してください。それでは。
444 :追記 [saga]:2012/02/02(木) 00:48:12.69 ID:ZAAuKxB+0
木原くンは童貞でした。書き漏らしてしまい申し訳ありません。
445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/02/02(木) 00:50:52.57 ID:zdf6DAuVo
木原くンェ……
446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/02(木) 00:55:35.37 ID:QP/q5p1No
きっとインさんは大真面目で歌ったんだろうなぁ……
447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/02/02(木) 00:56:48.99 ID:C+RAU5gEo
乙。カキタレってあっちの意味?
448 :追記2 [sage]:2012/02/02(木) 01:01:08.82 ID:ZAAuKxB+0
ゴメン、マジタレと勘違いしてました。
それからひなちゃんのイラストを描いて下さった方ありがとうございます。
凄く感激しました。
449 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [sage]:2012/02/02(木) 01:03:22.02 ID:bL9mA3rC0
木原くン つら
450 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/02/02(木) 01:04:25.19 ID:XVF0TpQho
美鈴さんを熟女扱いには疑問
大学生と変わらない見た目で熟女とは笑わせる
所詮木原君か…
451 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/02(木) 01:15:46.78 ID:nNYeWASJ0
あの子が、純潔を奪われただと……

上条当麻爆発しろ

ルーンが効かないとか、中の人が治すとか関係ない
爆発しろぉぉぉおおおお
452 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/02(木) 01:37:49.80 ID:7RyAtYu50
落ち着けステイル
453 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/02(木) 01:44:01.42 ID:SmbUAwXb0
所詮なにもかもが幻想だ
454 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/02(木) 02:02:04.91 ID:pr8U9NPX0
アンタは合法ロリと宜しくやってんだろ、炎の魔術師さんよ
455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/02(木) 02:35:40.36 ID:nndKALGIO
救いのない世界だな
456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [saga sage]:2012/02/02(木) 09:33:25.54 ID:ww/ocoqQ0
上条さんはとうとう神上さんになったか

てか巫女は非処女ダメだけどシスターはどうなの?
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/02(木) 09:42:53.55 ID:n+HxFOa3o
別に巫女だって非処女ダメだっつー理屈はない
458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2012/02/02(木) 10:01:13.04 ID:VDxYKcKUo
>>456
元ネタの英国協会は結婚おkだから、上条さんが責任取るならセーフなんじゃね
459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/02/02(木) 10:18:11.56 ID:miRRY9iC0
すぐ下に一方通行ぷよぷよスレあってくそわろたwwwwwwwwwwwwwwwwなんの因果だwwwwwwwwwwwwww
460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/02(木) 10:58:06.07 ID:YlDCo3M8o
>>458
元ネタは修道は禁止だからシスターは無理だよ
461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/02(木) 11:05:11.48 ID:ddpRdv7Zo
>>457
一応巫女さんは処女って決まりはあったはず
ただ現代においてその確認は人権問題になりかねないから、拡大解釈して未婚の若い女性ということになったらしいが
462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/02/02(木) 11:31:49.69 ID:InAE+HpH0
そういえばステイル君もロリコn
463 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/02(木) 11:47:01.49 ID:msTuC8NO0
ステイルはショタだと何度言わせる気だ
年上好きの可能性だってあるんだぞ!
464 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/02(木) 11:52:51.13 ID:lYfP5QyAo
そうなんだよなステイルはショタなんだよなwwwwww
465 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2012/02/02(木) 12:11:43.80 ID:mQEcCkbt0
年上好きだけどかおりさんじゅうはっさいには靡かなかった…
つまり外見ロリの内面熟女という一方さんからも木原くンからも忌み嫌われそうなのが
ステイルの好みだったんだよ
466 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/02(木) 12:17:11.88 ID:h5QT1f+8o
>>465
要するに小萌てんてー大好きってわけか
467 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/02(木) 12:29:52.82 ID:wBadHlPZo
>>465
だから先生と……
468 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/02/02(木) 13:14:03.44 ID:XVF0TpQho
11年のスレタイ大賞に「合法ロリVS違法ババァ」ってあったな
469 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/02(木) 13:23:03.58 ID:3ievbysIO
>>461
スレ違いだから長くは言わないけど、それは違う。
もともと性的なものを穢れとする概念自体古来日本にはあまりないものだし、巫女が娼婦として機能していた例だっていくらでもある
470 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/02(木) 15:02:58.01 ID:tD7+1zr50
みさきちお漏らしプレイフラグ立ったな
471 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/02(木) 18:35:21.14 ID:zmwv+1G3P
ところでひなタンってこれからも出てくるん?
オリキャラ扱いしちゃっていいんだろうか
472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/02/02(木) 18:59:16.40 ID:vACpkcjL0
どこら辺がクロスしていたのですか?
473 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/02(木) 21:11:09.21 ID:1PsJxa0Go
パパはでてこないのか、乙
474 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/02/02(木) 22:36:50.32 ID:sTGzcR4ko
クロスっつーかゲストキャラだな
475 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) :2012/02/02(木) 22:57:31.38 ID:ek7DlMEeo
これはwwwwwwwwwwwwwwwwww
476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/03(金) 13:56:06.88 ID:J0aUQqOS0
いまさらだけどロシアで番外個体と遭った時にどうしようもなく絶望したんだろうな、一方さん
俺の天使がこンなバランスボールになる訳がねェ、って打ち止めの未来像に絶望したんだろうな
477 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/03(金) 14:42:18.48 ID:/ZdbU7+Ao
>>476
やwwwwめwwwwwろwwwwww
478 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/03(金) 14:52:26.72 ID:SnDThBvo0
そりゃ黒翼もワラワラ生えてくるわ
479 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/03(金) 15:24:32.68 ID:H8ExwXzIO
オリジナルはまな板なのになwww

それにしても今日はやけに空気がビリビリするn(ry
480 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/04(土) 15:27:38.71 ID:06DIrMmDO
>>476
白翼時の「俺も、ずっと一緒にいたかった」も、断腸の思いだったんだろうな。
481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/02/04(土) 22:56:19.60 ID:nhxx2NfE0
二十巻のミサワたんが失敗しても、次は打ち止め(幼)に似た個体を差し向けてくるかも知れない
ってのがwwktkしている風にしか見えなくなったww
482 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/05(日) 01:17:38.19 ID:FUBaihiF0
>>481お前は俺か
ここの一方さん最高wwwwwwwwwwww
483 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) :2012/02/05(日) 13:14:04.18 ID:nGxE02yco
>>481
あら…天才はレスせずに前後を膨らませてスレを立てましょうね
484 : ◆ad0dfGYgcY [sage]:2012/02/05(日) 19:51:36.52 ID:oiykOv0IO
これまでも数えきれないほどのセロリスレを見てきたがここまでスゲぇのは見たことねーよ
>>1
485 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/05(日) 20:20:24.21 ID:bAsYRSoDo
酉くらい外せよ無礼者
486 :投下の前の注意書き [saga]:2012/02/05(日) 21:03:39.91 ID:CYC6jQ4T0
投下します。
ですが、今回一方さんはお休みです。
そして、お話後半戦に入る為に若干シリアスですのでご了承ください。
最も、いつだって皆真剣に生きてるので問題ないですが。
487 :絶望の色 [saga]:2012/02/05(日) 21:07:30.28 ID:CYC6jQ4T0



絶望とは何色なのだろう。




誰もが思い浮かべるのは黒だろうか。

ロマンチストぶった気取り屋は白と答えるかもしれない。

天災によって心に消えない傷を負った者は赤と言うのだろうか。




ならば自分にとっての絶望、多分それは透明。




無色透明。


水の色。







気付かぬ内に降り、身体を濡らし、温もりを奪っていく……雨の色。







488 :雨音に塗り潰される慟哭 [saga]:2012/02/05(日) 21:10:02.53 ID:CYC6jQ4T0




「流石の ―― 貴方も  ――――― 立ち上 ――― か」



綿を摘めた様に遠くから聞こえるのは目の前の音。
コンクリートを打つ雨の音に掻き消されそうなか細い声。
雨が激しいからだけではない。
その声は細く、小さく、苦痛を噛み締めているように半ば口の中を反響するように篭る。
声には、しかし弱々しさや頼りなさは無い。
間違いを自覚し、罪悪感も覚え、それでも尚迷いを振り切った声。
その秘めた芯の強さを想起させる音色が声の主の決意を示しているようだ。
辛うじて働く聴覚に全神経を傾けながら上条は唇を噛み締める。
身体中を走る鈍い痛み。積み重なった疲労。身体を打ち続ける雨の冷たさ。
全てが些細な事だった。
擦りガラスを幾重にも重ねた視界越しにしなやかなシルエットがゆらりと震える。
しゃがみ込み、そっと伸ばされる掌。
痛みと寒さで痺れた感覚が辛うじて頬に触れる手の感触を拾い上げる。




「もう少しだけ待っていて下さい上条当麻……あの子は必ず ――― 」





「待 ―――





離れていく手の温もりに弾かれるように搾り出した声はすぐさま降りしきる雨に塗り潰される。



頬に触れていた温もりの残滓が消え去る。



立ち去る人の気配。



遠ざかる足音。




それらを聞くことなく、上条当麻は完全に意識を手放した。





489 :一週間前 [saga]:2012/02/05(日) 21:11:21.08 ID:CYC6jQ4T0



「よう、ご両人」

ご両人という言葉に若干のむず痒さを覚えながら振り返ると見知った痛んだ金髪の青年が気軽に片手を上げていた。

「浜面」
「チンピラの人だ」
「インデックスちゃん、その呼び名何とかならない?」
「そうだぞインデックス。チンピラじゃなくて、下っ端っぽいというのが正しいんだからな」
「社長だから!俺これでも社長だから!!」
「うん、ごめんね、したっぱの人」
「二人揃って酷い!?」

所属がアイテムではなくなっても、肩書きがまがりなりにも社長になっても、彼の扱いは基本的に変わらない。
下っ端扱いに半ば己の宿命じみたものを感じる浜面は反論する言葉を呑み込んだ。

「どうしたんだよこんなところで?」
「インデックスの付き添い。で、そっちは?」

こんなところと、周りを見渡す。
真っ白なリノリウムの床と、淡いクリーム色がかった壁。
上条にとっては学校に次ぐお馴染みの場所であり、浜面にしてもそれほど縁遠い場所ではない。
第七学区にあるとある病院。冥土帰しの病院である。
浜面は袖を軽く捲って見せる。そこには白々とした真新しい包帯が巻かれている。

「仕事中にちょっとやっちまってさ」
「オイオイ、大丈夫かよ」
「大袈裟なのは見た目だけで、全然大怪我ってわけでもねーんだけど」

理后が心配症でさ、と照れ臭そうに頬を染める浜面に上条は苦笑で返す。
ぼんやりとした外見に反してしっかり者の心配性な彼の新妻の顔が思い浮かんだのだ。
結婚前であれば、浜面を信頼しているが故に然程心配性ではなかった旧姓滝壺理后であるが、結婚後は打って変わり浜面の体調を気にかけるようになったのは、
彼が一家の大黒柱であるという認識になったからなのか、それとも噂に聞く『女は結婚をすると変わる』ということなのか。
未だに結婚もしていなければ社会にも出ていない上条には想像することしかできない。
もっとも、心配されて困ると言いたげな口調と裏腹にだらしなく緩んだ表情は浜面が如何に幸福であるかを表わしていることだけは上条にもわかる。


「じゃあとうま、行ってくるんだよ」

「おう。終わったら携帯に掛けろよ。掛け方わかるか?」

「もう、いい加減子供扱いは止めて欲しいかも!それくらいもう覚えたんだよ」


軽く口を尖らせるインデックスを宥めるように上条は彼女の形の良い頭を撫でる。
丸く、柔らかく、何よりも手ごろな高さの頭を撫でる手付きは慣れたもので、うっすらと瞳を細めて甘受するインデックスの姿は人懐っこい子猫を浜面に連想させた。







「大将たちって仲良いよな」


二人並んでベンチに座るなり切り出したのは浜面であった。


「そうか?」

「隠さなくたっていいって。大将達見てればわかるから」


ホットを押したはずなのに何故か冷たいコーヒーが出てくるという安定の不幸体質を披露しつつ、上条は冷たいコーヒーのプルタブを開ける。
冷たい喉越しに顔を顰める上条にニヤニヤした表情を浮かべながら浜面はインデックスがいるであろう病室の窓に目を向ける。



「わかる?」

「ヤったんだろ?」
490 :一週間前 [saga]:2012/02/05(日) 21:13:06.46 ID:CYC6jQ4T0

ようやく冷たさに慣れてきた上条が怪訝な目を向ける。
上条なりのポーカーフェイスは一応成功しているように見える、しかし僅かに染まった頬が全てを台無しにしている事に彼は気付かない。
ますますニヤケ笑いを濃くしながら、浜面は軽く上条を肘で突く。
浜面の前では特別に何かしたという覚えはない。
先程のやり取りとて、仲睦まじいという自覚はあるがそこまで看破されるようなものとは思えない。


「大将達わかりやすすぎ。自分ら気付いてないだろ?近くなってるのに」

「近くなってる?」

「インデックスちゃんと喋ってる時の距離が前に会った時より近いんだよなー。何つーか、パーソナルスペースが一歩半くらい縮まったっていうか」

「マジで?」

「マジで」



浜面が両手で「これくらい」とわざわざ長さを指し示す。
30センチ程度、そんなにも近い距離で話していたかと思い返そうにも思い出せない。
あまりにも普段通りに振舞っていると思い込んでいたせいか、記憶に掛かっていないのだろう。
改めて指摘された事実と、浜面が目の前で見せた大まかな距離の短さに今更恥ずかしくなってきたのか上条は頭を抱える。


「じれったかった二人が遂に進展したのか〜うんうん、お兄さん嬉しい」

「何か凄くその余裕な笑顔が腹立つんですけど」

「いや、嬉しいのは本当だって。見ててこっちがジリジリしたっていうか、多分お前等知ってる連中はみんなそうだったんじゃねーの?」


お互いに大切に想い合ってるのは傍から見てもわかりきっているというのに。
大きな戦いを超え、抱える立場の違いすらも乗り越えた二人が一体何を躊躇う必要があるのだろうかと浜面は常々疑問であった。
それとなく示唆してやるべきかと思う一方で、例え友人であろうともデリケートな問題に口を挟むべきではないという思いもありもどかしく思いつつも黙っていた。
仕事の関係で夫婦揃ってここ最近は学園都市の外にいる事が多かったが、時折会う二人は相も変わらずじれったく、余計なこととは知りつつも気を揉んでいたのだ。
しかし、どうやらそれも杞憂に終わった。
久しぶりに会った友人とその可愛らしい恋人はとうとうというべきかやっとというべきか、関係をより強くし、絆をより深めたらしい。


「で?」


デリケートな問題、つまり微妙に開きがあった二人の距離が縮まった事で、浜面は遠慮のない質問をぶつけることができる。


「何がきっかけだったわけ?やっぱり大将の男の子が我慢できなくなへぶぅっ!」


言い切る前に上条の右ストレートが程よくめり込む。
奥歯が折れぬ程度に、けれども苦痛を刷り込むような絶妙な右ストレート。


「痛ぇよ大将!」

「下品なこと言うからだ。上条さんはこれでも紳士を心掛けてるんですよ」


ヘタレの間違いでは?という疑問を飲み込むことが出来たのは僥倖以外の何ものでもない。


「一方通行がさ…下らない事で悩んでないで、ありのままのアイツを受け止めてやれよって」

「そんな事一方通行が言ったのかよ?似合わねー!!」

「そんなことねーよ。アイツ、ああ見えて悪い奴じゃねぇし。それに」


温くなりかけたコーヒーを飲み干す。


「アイツ、俺に似てるんだよ」


491 :浜面君、正解。 [saga]:2012/02/05(日) 21:14:09.02 ID:CYC6jQ4T0


自分にとってのインデックス。

彼にとっての打ち止め。



抱く感情の種類は異なるかもしれない。
それでも確かなのは、そこに相手を誰よりも大切に想い、守ろうとする意思。
そして一方で自分の感情が愛という名を借りたただのエゴなのではないかという不安。
独占欲が傷つけてしまうのではないかという恐怖。
大切な人の側にいる資格があるのか。
守り続ける資格があるのか。
ただの自己満足なのではないか。


迷い、悩み、苦しみ、それでも進もうともがき続けるその生き様。


上条には上手く説明できるだけの言葉は無い、しかし、確かなシンパシーがあった。





「そうか〜過大評価し過ぎじゃね?アイツ絹旗のおっぱいいきなり揉むような奴だぞ?」


少し面白く無さそうに浜面が目を眇める。
自分の知らないところで話がいつのまにか進んでいたこと、そして自分にとって駒場と同じく尊敬する『ヒーロー』である上条が一方通行を認めるというのが面白くない。


「そんでもって『成長してンだな』ってどんだけだよ。絶対ただのロリコンだって」


不器用な友人のぶっきらぼうな横顔を思い出しで上条は思わず笑う。
コミュニケーションがヘタクソな一方通行なりのアプローチなのだろう。


「はははっ、浜面も一度アイツとじっくり話してみろって」





492 :君のことが大切だから [saga]:2012/02/05(日) 21:15:06.84 ID:CYC6jQ4T0




「あははは、おかしいね白い人」

「それからもずっと浜面の奴『アイツってフレメアとかにも優しいし、ロリコンじゃねーの』ってずっと言い続けてるんだから笑っちまうだろ」

「したっぱの人ってば酷いかも」


浜面との話を面白おかしく話す上条に、先程から目尻に涙を浮かべながらインデックスは笑い続けていた。
互いにパジャマを身に付け、後は寝るのみとなっている。
電気を消そうとス立ち上がる上条を、ベッドに潜り込みながらインデックスが伺うようにそろりと見上げる。


「ねぇ、とうま。一緒に…寝よ?」


シーツに覆われ、上条からは目元しか見えない。
それでも、零れそうな程に潤んだ瞳は、灯りを浴びて宝石のように碧く輝き、目元から耳に至るまで桜色に染まっている白い肌は、インデックスがどのような表情を浮かべているのかを容易に知らせる。
上条は焦燥に似た渇望感に喉を鳴らす。
既にシーツでかくれた幼さを秘めた穢れのない白い肢体を知っている。
だからこそ、上条の身体は覚えたての肌触りと匂い、そして味を思い出し急激に飢えを感じるのだ。
賎しい本能だと己自身に呆れ返ろうとも、四年の月日を耐え忍んできた反動のように上条の身体は主の意思を無視し目の前の少女を欲する。
湧き上がる衝動を抑えながら、上条はベッドに腰掛けると青みがかったプラチナブロンドを撫でる。


「あのなーインデックス。何の為に上条さんがわざわざ隣りに布団敷いてると思ってるんでせうか?」

「一緒に寝るだけだよ?」

「それじゃ俺の理性がもたないんだって…」



幼さすら漂うインデックスは、同年齢の少女達に比べ身体が弱い。
か弱いと言えば聞こえがいいが、未熟であるが故に肉体的な耐久力、持久力、免疫力が低い。
決して虚弱体質では無いので、日常生活を送る分においては特別病気に掛かりやすいといった不具合は生じる事はない。
しかし、身体に見合わない行為、上条との関係において言えば性交渉を行う際に掛かる負担は決して小さなものではない。
四年間という箍が外れた反動だろう、未経験故の痛みばかりを伴う行為に快楽が混じり始めるまで、連日に及ぶ行為。
互いに貪るように没頭し続けた結果、インデックスは熱を出して寝込んでしまった。
高熱にうかされ、白い頬を真っ赤に染めて苦しげに喘ぐ少女を前にして深い自己嫌悪に陥った上条は行為を自重するようになった。


「私は全然平気なんだよ!」

「そう言ってこの前熱を出したのはどこのお姫様でしたかねー」

「うう…」

「さ、電気消すからな〜」

「むぅ…おやすみ…」

「おやすみ、インデックス」



膨れっ面の恋人に苦笑しながらスイッチを消す。
本音を言えば、すぐにでもベッドに潜り込み、インデックスを抱き締めてしまいたい。
身体を重ねて以来、ストレートに甘えるようになった少女のおねだりは、嬉しくも上条を苦しめる。
人肌寂しいからと、同衾を求める言葉は蠱惑的な響きと同時に拷問のような申し出でもある。
以前であれば、少女の甘い香りと高めの体温を腕の中に収めて理性を保つ事が出来ただろう。
しかし、今は無理だとはっきりと上条にはわかるのだ。


テーブルをどかして敷かれた布団。

それは寂しがる少女を宥める為の上条にとっての妥協案であった。




493 :貴方のことが大好きだから [saga]:2012/02/05(日) 21:20:40.15 ID:CYC6jQ4T0




暗闇のなか少女は目をそっと開く。
カーテンの隙間から僅かに差し込む月明かりが墨色の室内におぼろげな輪郭を浮かび上がらせる。
ベッドから身を起こすと、インデックスはそっと隣を見下ろす。
青年のいる場所から聞こえる寝息や言葉になりきらぬ微かな寝言。
何でもないそれらの音が、青年が側に居てくれることの証として掛け替えの無いもの、愛しいものに思える。
暗闇の中、青年を見下ろすインデックスの表情は物憂げに歪んでいる。

絶対的な記憶力を持つ少女の頭脳は半日前の出来事を鮮明に思い出していた。

深く刻まれた残酷とも言える言葉を。






                    ふむ、やはり初潮が来ないかね。


        わかっていると思うが、君の身体が時を止めてしまっているのは、君が抱えていた『モノ』のせいだ。


       君は人の数倍のカロリーを摂取し続けているのに変化をしない自分の身体に疑問を抱いたことが無いかね?


    そう、君の考えている通り、それらのカロリーは全てが“それ”の維持に回されている。身体の成長に回す余裕がない程にね。


         だからね、もし仮に初潮が来たとしても君の身体は余りに幼い。きっと耐えられないだろうね。




                    だから私は止めるよ君がどれ程 ―――









                   どれ程彼の子供を欲しいと思っていてもね。







魔道図書館という立場を恨んだことが無いといえば嘘になる。
けれども、自分にしか出来ない使命に対する自負は確かに存在する。
何よりも、自分が背負う事で誰かにこの重荷を背負わせずに済むことを喜ばしく思う。
誰かが泣くくらいなら自分が泣いている方がいい。
隣りで眠る青年が聞いたらきっと烈火のごとく叱りつけるであろうが、それが本音である。



しかし、インデックスは初めて心から魔道図書館である自分の使命を憎悪する。


愛しい男の子を産めない、単純であるが女としての一つの望み叶えることを阻む自身の抱える重荷が、これ以上なく疎ましい。


シーツを握る手に力が篭る。
少女の瞳に昏く、燃えるような情念が浮かぶ。
炎が蛇のしたのようにちろりと心を弄るのに気付きながらもそれを抑えようとは思わない。



「とうま…」


少女は生まれて初めて真に我が侭になろうとしていた。

494 :投下終了。 [saga]:2012/02/05(日) 21:22:31.24 ID:CYC6jQ4T0
以上で投下を終えます。
一方さん一回お休みでした。
ロシア編の回想についてはレスで書かれていた予想で大体合ってますので脳内補完でお願いします。
決して楽できるなとか思っていません。それでは。
495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/02/05(日) 21:32:47.49 ID:0L/raNjZ0
一方さんがいないと寂しいな…
496 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/05(日) 21:33:13.77 ID:bAsYRSoDo
せつない
497 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/05(日) 21:36:18.78 ID:Y8Ob/bi00

浜面の道化っぷりがやばいww
498 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/02/05(日) 21:36:35.66 ID:OWvFMiVro
まともなストーリーがあったことに驚愕した。
彼にとっての生き神様がこんなところにいたとは。血の臭いがしますね。
シリアス的に。シリアス的に。
499 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/02/05(日) 21:46:24.23 ID:Qk4X8GjAO
一方さんがちっぱいちっぱい言ってる間にインデックスにこんなシリアスなストーリーが進んでいるなんて…
500 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/05(日) 22:07:01.40 ID:bsFm/YRSo
ロリコンが話に絡まないだけで物凄いシリアス
501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/02/05(日) 23:53:25.86 ID:DMKRKiNS0
おやすみでもロリコンな一方さん乙
502 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/06(月) 01:34:08.29 ID:+9Wt/I9Po
なにこのテンションの差(驚愕)
503 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2012/02/06(月) 01:47:08.71 ID:gWzOceT5o
一方さんの望むまさにそれといえるような神がかりな肉体
しかしその肉体を持つ実の本人の心のうちはそれを憎む

やはりわれわれの望みは冒涜的なのかシリアス乙
504 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/06(月) 03:17:39.23 ID:nQFThgcqo
あれ、ロリコン末期な一方さんスレのはz・・・・あれ??

505 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/02/06(月) 07:50:48.83 ID:U2rD9mVGo

ねーちん?にぶちのめされた上条さんは誰も心配してないのな
506 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2012/02/06(月) 07:53:33.11 ID:dJAT7A7no
>>505
ぶちのめされても立ち上がる
それが上条さん
507 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/06(月) 11:24:07.69 ID:iIrkYDF7P
そういえばぶっ飛ばされてたな、1週間前が平和かつオチがついてて忘れてた
でもこの展開セロリいらなくねと思いました まる
508 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/06(月) 11:28:05.50 ID:B/pHehMh0
サイクロンジョーカープラチナエクストリームロリを手に入れてレベル7に進化した上条さんが一介の性人風情にやられるわけないぜ!
509 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/02/06(月) 12:14:00.84 ID:M+/hlpQAo
乙ー
上条さんがあの一方さんを俺と似ていると言い切った所で吹いてしまった
知らぬが仏、浜面さんすげぇぜ
510 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/02/06(月) 13:43:48.05 ID:XX0ex6a10
なんでこんな重いの…
そして初潮が来ないということを一方さんが知ったら…ゴクリ
511 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) :2012/02/06(月) 16:36:42.88 ID:Izt10Cz1o
今北三行でまとめ
512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/06(月) 16:40:20.48 ID:QmbVKUHDO
>>511
セロリ
いないと
シリアス
513 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2012/02/06(月) 16:52:01.34 ID:Izt10Cz1o
>>512
なる

514 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/06(月) 16:55:59.63 ID:iKlQHzSIO
シリアスとしても普通に面白いな。
けど、何となく何かが物足りない…もうシリアスなだけじゃ満足できなくなってきた。
515 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/06(月) 17:03:35.02 ID:iKlQHzSIO
というか、あとがきの楽出来るって、ロシア編のレスの予想が当たってたからカットっていう事なの?
516 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/02/06(月) 17:45:22.30 ID:U2rD9mVGo
その辺はネタにネタで、って無粋ですねすみません

事情はともかく、上条さんねーちんにぶん殴られても仕方ない
イギリス勢の出番はあるのかな、楽しみっす


517 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/02/07(火) 22:22:36.00 ID:1BNgfjgu0
投下します。一回休みだったせいか、一方さんは大人しめです。
518 :英雄の背中 [saga]:2012/02/07(火) 22:23:10.68 ID:1BNgfjgu0


彼に会ったのは偶然のことであった。

世界の命運を掛ける大きな戦いにおいて共に戦ったことがある程度だ。

顔見知りであるが、話したのは一言二言、簡単な自己紹介をしたくらいであるし、そもそも接点らしいものはない。

共に戦ったといっても、肩を並べてというよりも互いに同じ敵を持つ異なる集団の一員同士、稀薄な関係性だ。

それでも強く印象に残っていたのは特異なその容姿と世界を救う中心にいた男と肩を並べていたからだろう。

二人の後ろ姿から薄っすらと透けて見えるのは互いに真逆の辿ってきた道。

それなのに、二人の男は同じ波長を放っているのが不思議だった。

一つだけわかったのは、聖人等と呼ばれている自分とも魔神と恐れられる存在とも違うということ。

二人の男の背中を見たものは誰もがこう呼ぶのだろう。



ヒーローと。



519 :五日前 [saga]:2012/02/07(火) 22:25:29.33 ID:1BNgfjgu0


「あの、本当に助かりました」

向かいに座る青年に、神裂火織は深々と頭を垂れる。
心なしか身体がちぢこまって見えるのは彼女の羞恥心ゆえにだろうか、一方通行は何も言わずに朱色に染まった神裂の頬を眺める。
カウンターでまごついていた神裂に助け舟を出したのは学園都市最強の男、一方通行。未だに洒落たカフェや、時間の流れが性急なファーストフード店での注文には不慣れだ。
22歳にもなってもっとしっかりしなければならないというのに、オルソラが淹れてくれる紅茶の方が美味しいなと思いつつ熱い紅茶に口をつける。


「いい年してみっともないですよね」

「こういう店のゴチャゴチャしたメニューは確かにウゼェよ。気にすることじゃねェし。いい年っつー程でもねェだろ」

「ほ、本当ですか!?」

「あ?」

「そんなに若く見えますか!………あ、すみません…」


上擦った大声に店内の客の視線が集まっていることに気付くと、いつの間にか立ち上がっていた神裂は一層顔を紅くする。
長身に、奇抜なパンク系のファッションを身に付けた美女とアルビノの青年という組み合わせは只でさえ一目を引くというのに。
深い溜息が神裂の鋭敏な聴覚にはっきりと届き、穴があれば入りたい心地になる。


「まァ、かなり若作りに俺には見えるけどなァ」


呆れられている視線が居心地悪いのか、神裂は紅茶をマドラーで掻き回す。
普段実年齢以上の年齢と勘違いされがちな神裂はその言葉が半ばお世辞であるだろうとは思いながらもにやけるのを止められない。
そんな褒め言葉などここ最近聞いていないのだ。


「学園都市に来たってことは、また魔術士共がこの街にちょっかいでもかけてきてやがるのか?」

トールサイズのコーヒーを啜りながら、探るように紅い瞳が刃物のように細くなる。
ただでさえ鋭い瞳に警戒心が浮かぶだけで並みの人間ならば怖気づくだろう。

「違いますよ。ただ友人に会いに来ていただけです、ですからそんな警戒しないで下さい」

友人、と呟くと一方通行は思索をめぐらすように頬に手を当てる。

「上条か?」

「インデックスです。上条当麻も友人ですが、今回はインデックスに用が会いに」

「あのシスターか」

「インデックスと友人なのですか?」

「別に。知人っていうだけだ」

ぶっきらぼうな口調に滲み出るのは、ある程度の距離感。この青年もインデックスを知っているのか。
思わず頬が緩む。彼女を知っている人間に出会うと神裂はどうしようもなく嬉しくなってしまう自分を実感する。
嘗てその身に背負った使命、宿命故に追われ、記憶を奪われ、逃げ続ける日々を送っていた少女。
負のサイクルから抜け出し、彼女を大切に想う少年と共にこの街に暮らすようになって四年。
こうして自分はよく知らないが彼女のことはよく知るという人間が増えていくことは寂しくもあるが、やはり喜ばしい。


「何にやにやしてンだよ」

「いえ、あの子と親しくしてくれる人がいるのかと思うとつい嬉しくて」

「母親みてェだな」

「母親……ふふふ、そうかもしれません。ずっとあの子を守りたい、あの子を幸せにしたい、あの子の笑顔を絶やしたくない。そんなことばかり考えてきましたから」

そして、それは今も変わらない。これまでも、これからも、神裂は大切な少女の幸せを望む。
視線を上げると白い青年の呆けた顔に首を傾げる。


「どうかしましたか?」

「凄いなオマエ……そこまで大事に思えるものなのか」

「誰かを大切に思えることに『ここまで』なんていう線引きはありませんよ。私はあの子のためならなんだってしてみせます」

520 :正しい友情 [saga]:2012/02/07(火) 22:26:59.11 ID:1BNgfjgu0

確かに神裂程思いつめる事ができるのは珍しいかもしれない。
自分の友情には多分に母性本能も含まれているのだが、しかし友人を大切に思うことは不思議ではない。
決意を固めるように手は自ずと七支刀を手繰り寄せる。
微かな驚きに紅い瞳を揺らし、一方通行は瞠目する。
神裂の決意の硬さが同じく戦場を生き抜いた男に何かを感じさせたのだろう。



「一つ、聞いても良いですか」

僅かに眉尻を上げる気難しげな表情。しかし、薄い唇から拒絶の言葉はない。
無言の肯定と神裂は捉えることにした。
神裂の中にふと生じた抗いがたい誘惑。好奇心と呼ぶには重苦しく切実な興味。
どうしてこの青年に対してそんな興味が沸いたのか。


彼が上条と正反対だから。

彼が上条と似ているから。


「友人が間違った道を進もうとしているとしたら……どうするのが正しいと思いますか貴方は」


何を馬鹿げたことを聞いているのだろうか。
口にした質問の愚かしさに辟易する。普通であればどう答えるかなどわかりきった質問だ。
そして、自分の答えはほぼ決まっている、これは意味も理由も無い質問。
それでも聞いてみたかった。
上条と正反対の、それでいて彼に似ている青年がどう答えるのか。


「ダチならそれを正してやるのが友情ってモンだろ ―――― ってのが普通の答えなンだろうな」


馬鹿馬鹿しいと言いたげに鼻で笑うと一方通行は背もたれに身体を預ける。


「そいつが単にトチ狂ってンなら止めてやりゃァいい。けど、そうじゃねェ時はどうする」


「そうじゃない…時」


「人間は正しい選択肢ばかり選ンでいられるとは限らねェ。自分でもどうしようもねェ事だってわかっててもそれしか選べない事もある。

そンな時、馬鹿みてェに真っ当で真っ直ぐな正論様をぶつけてやることだけが友情なのか。あまりダチのいない俺にはわからねェ。

けど、世界が敵に回っても自分の味方になってくれる馬鹿野郎が一人くらいいてもいいンじゃねェか。オマエ、言ったろ。ここまでっていう線引きは無ェって」


正直、ここまでまともに答えてもらえるとは思っていなかった。
何をわかりきったことを、馬鹿なのかこの女は、そんな目で見られる事を覚悟していただけに予想に反して向けられた心の篭った言葉に神裂はしばし息を呑む。


「………世界を敵に回しても…ですか。無謀というか、愚かとしか映りませんね」

「それをやってのけた男がいるだろうが」

「それは…」




「オマエも知ってる、あのクソッタレのヒーローだよ」



521 :そして道はわかたれる [saga]:2012/02/07(火) 22:27:47.30 ID:1BNgfjgu0



思わぬところから出てきた男の存在に神裂の表情が強張る。
そうだ、彼は確かに真っ直ぐで真っ当な青年だ。
しかし同時に一人の少女を守り抜いたではないか。彼女を狙う世界を敵に回して。
自分やステイルですら諦めかけていた彼女に救いをもたらす微かな光明を掴み取り、記憶を失ってまでも循環する負の連鎖から連れ出した。
あの青年は正しく今自分が自嘲と共に吐き出した無謀、愚かな行動を取り、それを貫いた。
そこには愛情か友情の違いしかない。


「だったら…私も負けてはいられませんね」

「あァ?」

「いえ、何でもありません」


迷いは完全に拭い去ったわけではない。
しかしそれは方法論についてである。進むべき道に対しての迷いは自分の中には見当たらない。
完全に消えたのではないだろうが、少なくとも気にならぬほどに小さく、足を止める程の障害にもならぬ程度だ。


神裂はやおら席を立ち上がり、一礼する。

「急におかしなことを聞いてしまい申し訳ありませんでした。貴方は戸惑うかもしれませんが、質問に答えて下さってありがとうございます」


背中越しに強い視線を感じる。
もしかしたら、自分の物腰に何か不穏なものを感じ取ったのかもしれない。
猫科の獣を彷彿とさせるしなやかで敏感なこの青年は既に来るべき時を本能的に予期しているのかもしれない。
それでも、神裂は最早止まるつもりは無い。



「もしかしたらまた会うかもしれません。今度は……敵として」



言葉は無い。
しかし、神裂は振り返ることなく立ち去る。
前に踏み出す足取りは硬く、何処までも厳粛な響きは店内の喧騒に掻き消えた。








522 :円環の理 [!orz_res]:2012/02/07(火) 22:28:55.51 ID:1BNgfjgu0





ロリ


りんごほっぺ


ペロペロ


ロリ


りんごほっぺ


ぺろぺろ




やべェ…学園都市第一位の頭脳をもってしてもこの無限にループし続けるしりとりから脱出する手段が見つからねェ。


「ろ」に辿り着いた瞬間に勝負が決しちまう。



終わりの見えないことに打ち込む事ほど徒労は無い。
だから最近のマイブームはモバゲー替え歌だ。




「ロ、ロ、ロリランド♪」



523 :衝撃の隠しエンド [!orz_res]:2012/02/07(火) 22:30:01.75 ID:1BNgfjgu0


ロリプラスを徹夜でクリアしたら、まさか第二部に入るとは思わなかった。


スタートは刑務所から。
幼女にジョイスティックでめくるめく上下左右運動を披露しているところで国家の犬の卑劣な罠に捕まった主人公。
看守(幼女)、同室の囚人(幼女)等とグッドコミュニケーションを取りつつ、幼女好きの同志を募り都庁に乗り込むという展開は予想外だった。
しかし、エンディングで何故かバランスボールになった幼女と結婚という展開はいただけねェ。
公式サイトの掲示板を炎上させてから攻略サイトを覗くと、それまでのコミュニケーションの取り方によって変わるマルチエンディングらしい。

A〜Fまでの6種類のマルチエンディングシステム。

つまり再会した幼女のバストのサイズがAカップからFカップの6パターンあるらしい。

此処まではいい。いや、良くねェが、まァ容認してやれないこともねェ。





.
問題は、





どォォォォォーーして、俺の炉凛子はHカップになってるンだよォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!





どう足掻いてもHカップなンだけどォォォォォォ!!!Hカップ一択なンだけどォォォォォォーーーー!!!







524 :どう足掻いても絶望 [!orz_res]:2012/02/07(火) 22:31:06.95 ID:1BNgfjgu0




何がいけなかった?



あれか?



バレンタインの時の『お兄ちゃん、何が欲しい?』ってのに『炉凛子のホワイトチョコ掛け!!』にしたのが駄目なのか?



それとも夏休みの旅行で牧場に行った時に『搾り立てのミルクって美味しいね』っていうのに『お兄ちゃんは炉凛子の■■■■の▲▲▲がいいなぁ』ってのを選んだのが駄目だったのか?



それとも身体測定で発育に悩む炉凛子に能力使ってタッチペンでバストマッサージをしたのがいけなかったのか?



音声認識システムでマジ勝負声(碓氷声)で『愛してるよ』って囁いたのがいけなかったのか?




何をどうすればいいのかわからないままに、俺の3ヒロイン分買い集めたロリプラスは全てバランスボール地獄になった。
三人揃ってHカップ。
これが本当の3Hってヤツだ。
電脳世界でもバランスボール。
そして現実においてもバランスボール。
特に失禁バランスボールこと第五位は気持ち悪いくれェにエンカウント率が高ェし、黒夜は何故かスゲェ速度で逃げていきやがる。
最近俺の運勢はとにかく悪い。
バランスボールが絡んで運が悪い。
バランスなのに全然バランスが取れてないってどういうことだよ。










死にてェ。






525 :イングリッシュブレックファーストティーラテオールミルクフォーミーホイップEXホットで [!orz_res]:2012/02/07(火) 22:32:01.31 ID:1BNgfjgu0



そンな塞ぎこむ気持ちを辛うじて奮い立たせているのは生涯初のフラグ相手ひなたン。
昨日公園にて幼女を狙う不届きな輩から幼女を守る任務に就いていた俺の前に再びあらわれたひなたン。

『あのね〜おにいたん。ひな、あしたママとおかいもの〜』


ひなたンのお家の位置と利便性を考慮するに、おそらく俺が今いるこのア○タに来る事は確定的に確かなことだ。
スタバで適当に暇でも潰そうかとしていると、何やらモタモタしている馬鹿女の姿。
さっさとしろよコイツと思いながらよくよく見ればそれは顔見知りの女であった。
ジーンズという名のつく物全てを憎まずにはおれないかのようにバッサリと悲鳴が聞こえてきそうな程にえげつなく太腿まで切り落とされた片裾。
え?貴方今の季節ご存知ですか?っていうくらいになぜかアグレッシブに捲られ捻られたシャツに身の丈以上の長刀。
店内の視線を集めまくっているそいつの隣に立って助け舟を出してやる事にする。




「イングリッシュブレックファーストティーラテオールミルクフォーミーホイップEXホットで」

「イングリッシュブレックファーストティーラテオールミルクフォーミーホイップEXホットでございますね」

「イングリッシュブレックファーストティーラテオールミルクフォーミーホイップEXホットで」(キリッ

「イングリッシュブレックファーストティーラテオールミルクフォーミーホイップEXホットでございますね」(キリッ






イングリッシュブレックファーストティーラテオールミルクフォーミーホイップEXホットで(キリッ






526 :かおりんとセロリン [!orz_res]:2012/02/07(火) 22:33:38.04 ID:1BNgfjgu0


「いい年してみっともないですよね」

「こういう店のゴチャゴチャしたメニューは確かにウゼェよ。気にすることじゃねェし。いい年っつー程でもねェだろ」

「ほ、本当ですか!?」

「あ?」

「そんなに若く見えますか!………あ、すみません…」




うン、若ェよ三十八歳にしちゃ。





あの時、五和とか抜かす隠れバランスボールが



『この方が私達の女教皇様、神裂火織三十八歳です』ニタリ

『五和?おかしくありませんでしたかイントネーションが?』

『さぁ?気のせいじゃないですか?』



って紹介してたっけか。
あの時が38歳ってことは今は42歳かよ、スゲェ若作りじゃねェか。



「まァ、かなり若作りに俺には見えるけどなァ」



どう見ても打ち止め(小盛)の母親くれェの外見なのになァ。
これで42歳かよ。スゲェよコイツ。42歳でこの格好かよ。



「インデックスと友人なのですか?」

「別に。知人っていうだけだ」


寧ろ眩しくて知覚しきれねェけどな。
途端には敗北の味が口の中に広がる。


クッ…


今もこうしてる間にも上条はきっとあの洋ロリ相手に色々な事をしているのだろう。


お医者さンごっこか?

それとも大人のおままごとか?



ハッ!?まさか…



アヴァンギャルド立位体前屈ごっこか!?





527 :かおりんとセロリン [!orz_res]:2012/02/07(火) 22:35:38.53 ID:1BNgfjgu0

「何にやにやしてンだよ」

「いえ、あの子と親しくしてくれる人がいるのかと思うとつい嬉しくて」

「母親みてェだな」


外見的には母娘そのもだな。
打ち止め(小盛)とその母親よりは年齢的に釣り合ってるが。


「母親……ふふふ、そうかもしれません。ずっとあの子を守りたい、あの子を幸せにしたい、あの子の笑顔を絶やしたくない。そんなことばかり考えてきましたから」




―――――― ッ!!




俺の中に静かに衝撃が走る。



ずっと幼女を守りたい。

幼女を幸せにしたい。

幼女の笑顔を絶やしたくない。

幼女のつるつるした腋をぺろぺろしたい。

幼女のぽこンとなったお腹を撫でたい。

違うンです親御さン、僕は真剣に娘さんのロリスメルに惹かれただけであって、下心あってクンカクンカしてたンじゃありません!!




コイツも俺と同じ事を思っていやがる。
コイツの言葉への止め処ない共感。
そして一方でコイツへの驚愕。
コイツは心からあのサイクロンジョーカーアクセルプラチナエクストリームロリを大切に思ってやがる。
言葉の端々からそれがハッキリと俺にはわかる。


「どうかしましたか?」

「凄いなオマエ……そこまで大事に思えるものなのか」


コイツを見ろ。
どうみても30代前半にしか見えないその外見は42歳の割には頑張っちゃいる。
それでも所詮は42歳だ。
太腿剥き出し、へそ丸出しの外見はこの前見た第四位のミニスカニーソ姿並にキツイ。
それに比べて、あのサイクロンジョーカーアクセルプラチナエクストリームロリはどうだ?
神の祝福の息吹と天使の雫と妖精の幸運の蜜を一身に受けたあの幼女の最先端を行く幼女っぷり。
それにコイツは嫉妬しないというのか?
嘗ては己が身にもあった神の加護を未だに受け続けるあの幼女をコイツは嫉妬することなく慈しみ続けているというのか?
そうか、俺がバランスボールであるはずのコイツにどうして拒否感、恐怖感、もう帰らせてくれ感を覚えなかった理由がわかった。

528 :俺がエクシア、オマエはヴァーチェ [!orz_res]:2012/02/07(火) 22:38:03.54 ID:1BNgfjgu0


「誰かを大切に思えることに『ここまで』なんていう線引きはありませんよ。私はあの子のためならなんだってしてみせます」




女でありながら、コイツもまた俺と同じ幼女マイスターを目指す者なのだ。つまり、同志!!




コイツは俺と同じ幼女好きだ。

つまり、ライバルであると同時に同じ志を持つ戦友。

戦友が絶望と無力感に膝を突く姿は見ちゃいられない。



「………世界を敵に回しても…ですか。無謀というか、愚かとしか映りませんね」


同志神裂が情け無い事を言い始める。
確かに、俺達が歩もうとする道は険しい。
現に俺は未だに単なるちっぱいとつるつる腋好きなのか、黒夜のだからアクセラレイションしたのか、という自分の指針に明確な答えを出せていない。
しかし、俺達の先に何の光明も無いわけじゃねェ。


諦めるにはまだ早い!!



「それをやってのけた男がいるだろうが」



幼女を軟禁して、自分好みに育て上げる。いや、育っちゃいねェけど育て上げる。
やっている事が犯罪染みていることくらい、きっとアイツはわかっているはずだ。
軟禁は罪だ。犯罪は良くねェ。世界を敵に回す。しかし、普通の手段で果たしてあそこまでのロリを生み出すことができたのか?


否、断じて否!!


奴は人を軟禁するという罪を犯し、倫理という世界を敵に回しながらもその手段に踏み入った。
そしてアイツはきっちり育てあげた、あの鬼子を。サイクロンジョーカーアクセルプラチナエクストリームロリを。



「それは…」


懐中のピチューがいつの間にかどでかいライチュウになっちまっていたクソへぼマスターの俺とは違う、アイツはピチューをピチューのままミュウ並のレア度に引き上げた。
進化キャンセルボタンを連打することを奴はこの四年間決してやめなかったに違いねェ。大した野郎だ。


奴こそポケモングゥッドマスターだ。大偉業を成し遂げたヒーロー。


「オマエも知ってる、あのクソッタレのヒーローだよ」




ロリマイスター、上条当麻。

同志神裂、俺達が目指し、そして超えるべき壁だ。


529 :クアンタ降臨 [!orz_res]:2012/02/07(火) 22:39:24.85 ID:1BNgfjgu0


「だったら…私も負けてはいられませんね」

「あァ?」

「いえ、何でもありません」



俺の熱い言葉が届いたのか、晴れ晴れとした同志神裂。
これならばいよいよ本格的幼女トークに移れそうだ。





『あ〜、おにいたんだ〜』


そう思った俺の前に、天使があらわれた。


『あらあら、本当ね。ひな、お手て振ってあげなさい』

『うん。おにいた〜〜ん』ブンブン!!








ひィィィィィな、ったァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァンンンンンンンンンンンンンンン!!!!!





おっほォォォォォォォ、ンンンほほほほォォォォォォーーー!!!ひなたンがお手て振ってるンだけどォォォォォォォォ!!!!




530 :最後の引金 [!orz_res]:2012/02/07(火) 22:40:39.68 ID:1BNgfjgu0



これってもしかしてルート確定?

ひなたンルート確定なの?

教えて三下共(上条、浜面)。

どうすれば確定するの?


気の利いた台詞を言えばいいのか?

お義母さン、お宅の娘さンと至急お医者さんごっこしても良いでしょうか?

あ、もしかして無免許医療行為を心配されてるので?大丈夫です、僕ゥ、これでも医師免許なら持ってますンで。ええ、幼女好きなら必須ですよねェ。

これなら安全かつ的確なお医者さンごっこができる上に、勉強熱心な幼女好きっつー好印象を与えられるンじゃね?

そういや、姉が二人いるっていってたなァ。

あの母親の年齢的にせいぜい7、8歳くれェか?

肉欲に溺れやすい若夫婦なら年子の可能性も……

もしかしたら5歳4歳の姉の可能性も!?

奇跡はあるよ!!





あれ?同志神裂がいねェ?





531 :終了 [saga]:2012/02/07(火) 22:41:48.33 ID:1BNgfjgu0
異常で投下を終えます。
交差したはずの科学と魔術が再び激突する日が近付いてます。
532 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/02/07(火) 22:46:05.76 ID:U+v/Zdw40
おまわりさん!
こいつです!この白い奴です!!
533 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/02/07(火) 22:47:52.21 ID:vNXvYc4Xo
>>531
> 異常で投下を終えます。


これは誤字じゃないと思う
534 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/07(火) 22:53:27.24 ID:9P6yNO920

みさきちストーカー疑惑
535 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/02/07(火) 22:56:42.29 ID:aZVTgf+yo
やべえ、シリアスすぎて鼻水でそう。
536 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2012/02/07(火) 23:01:24.16 ID:qfjIi8dh0

一方さんで碓氷っつうと会長はメイド様か
その会長の中の人はこっちじゃメロン委員長…そりゃ隠しエンドにもなるさ
537 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/07(火) 23:04:43.35 ID:JMhshxRxo
医師wwww免許wwwwww

さすがアクセロリさんやで
538 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/02/07(火) 23:10:11.14 ID:cw7bXrxx0
>>背中越しに強い視線を感じる

ひなたんみてただけかよwwwwww
539 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/07(火) 23:14:13.91 ID:m8lztBFt0
しかし今だに一方さんには2人しか癒しがないってのは…
たしかにバランスとれてないよね?
540 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/07(火) 23:16:40.43 ID:ET8B+aYHP

やべぇ二回目以降のみさきち編見てぇ
541 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/07(火) 23:24:49.36 ID:q6WmBHtYo
ひなたんペロペ……ゲフンゴフン乙ー
542 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/07(火) 23:31:29.83 ID:JMhshxRxo
>>541
クカキクケクコキクコケキクコキケクコキクカカカーーー!!!!!!
543 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/02/07(火) 23:40:19.48 ID:LZfk+UsQo
面白かった
神裂いじりからポケモンネタまでよく満遍なく思いつくなww
544 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/02/07(火) 23:50:10.63 ID:aNszKJBAO
ひなたんマジ天使

ペロペロ
545 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/08(水) 00:04:53.47 ID:BGMVmFWSO
乙!

セロリの知り合いは、バランスボールか大草原の二極端だな
546 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/08(水) 00:55:31.74 ID:KsOByodn0
>>545
大草原…間違い
大平原…正解
547 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2012/02/08(水) 01:12:07.98 ID:bRBW+MxA0
大草原じゃ大平原に比べて生えてるってイメージが色濃くなるしな

…雑草の話ですよ?
548 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/08(水) 01:59:21.46 ID:qIFAQ3jIO
このまま打ち止め(小盛)で固定で御坂美琴と呼ばれる日はもう二度と来ないんだね
549 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中部地方) [sage]:2012/02/08(水) 02:03:08.80 ID:BsbXcKRt0
一方さん全然おとなしくないwwwwwwwwww
550 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/02/08(水) 06:47:26.24 ID:dD1QhrjW0
この一方通行は「幼女負傷」とか「幼女死亡」とかの事件事故がニュースでやる度
一晩中泣くんだろうなあ
悪性とはいっても紳士だなあ
551 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/08(水) 12:21:00.28 ID:6p9cH8BF0
前回のシリアスが尾を引いてるせいかあんま笑えないぜ!
552 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/02/08(水) 12:34:19.91 ID:94pUhemoo
てかさんじゅうはっさいさんシリアスフラグ立てすぎ
553 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/08(水) 12:55:11.17 ID:W2NBNSEdo

うん、黒翼発動直前にならなかった分おとなしめだったな
554 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/02/08(水) 14:44:48.03 ID:X9Jc4iiN0
>>1のせいで原作見てもセロリにしか見えねwwwwww
555 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/02/08(水) 17:49:35.27 ID:N7dFSrIAo

上条さん犯罪者扱いかい
魔術サイド&上条さん記憶喪失絡みで抱え込みな事情を
一方さん詳しくは知らないだろうけど
日中放置、家事手伝い躾の指導サボりとネグレクト要素はあるのかも
アニメやSSだと小萌先生に預けてるイメージがあるけど
原作だと3巻と大覇星祭ぐらいであんま関わってないんだよな
556 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/08(水) 19:16:00.18 ID:byQ9X2gDO
みさきちと黒夜が可愛すぎてツラい
557 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) :2012/02/08(水) 19:49:08.57 ID:DPxHjDxdo
セロリがセロリを超えようとしているな
>>555
ネグレクトっつても夕飯とか食わせ取るがな
異常に時間が長く見えるが一日二日で終わらせたはずだが大覇星祭。
対ロシアだって13日のうち関わったの最後らへんの2日じゃないかい
558 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/08(水) 19:56:18.18 ID:dbMVq5HU0
おまいらインデックスさんを子ども扱いすんなよww
一応、必要悪の教会に所属する魔術師だぞ
559 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/08(水) 20:07:48.42 ID:itA2Ib4D0
そもそも妊娠について悩む程の関係なんだぞ?
560 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/08(水) 20:52:01.14 ID:SokEhfPsP
そういえばこのセロリはインデックスの実年齢勘違いしてるんじゃないか
実際原作時点で中2はいってるっぽいけど年齢知ったらいくらか格下げするんだろうか
561 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/02/08(水) 21:09:50.33 ID:XO53OWUv0
>>560
ロリかそうじゃないかは実年齢じゃねェ…魂なンだよ(キリッ)
あと胸と腋と腹と(自主規制)と…

この一方さんならこれくらいは言ってくれるはずだ…
562 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) :2012/02/08(水) 21:13:03.40 ID:DPxHjDxdo
>>561
雲の上の人になった瞬間であった。俺達のセロリが(倒置法)
563 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/08(水) 21:16:54.16 ID:HUdUfAfDO


ついカッとなってやってしまった
すまん
564 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) :2012/02/08(水) 21:20:04.07 ID:DPxHjDxdo
>>563
うまいな
565 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/02/08(水) 21:35:11.12 ID:LFOmH7Qfo
>>563
うめーな
でももういいよ
566 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/02/08(水) 21:39:38.84 ID:tkFWj3XL0
どこもかしこもかおりんは年増扱いか、かおりんがいったい何をしたんだよ!(憤怒)
567 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/02/08(水) 21:41:15.92 ID:JZc85hN6o
そうだそうだあのおっぱいならさんじゅうはっさいでも土下座でお願いするだろうが!!11
568 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2012/02/08(水) 21:45:07.28 ID:DPxHjDxdo
マジレスするとじゅうはっさいだろうがド素人がぁぁぁ!
569 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/08(水) 21:57:08.74 ID:9wdWHYPIO
>>568
何度も何度も雑談書き込むなよ…
雑談スレ行け。
570 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2012/02/08(水) 23:02:46.47 ID:UAPiruzP0
ちょっとシリアス過ぎてやばいな
571 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2012/02/08(水) 23:13:25.44 ID:me6Z/IZi0
この一方さんはとある小説に感化されてバスケに精を出していてもおかしく無い
572 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/08(水) 23:35:27.42 ID:fAs4BZSIO
続きが来たのかと思ったら絵師様(笑)に雑談だったか
573 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/02/09(木) 00:33:53.23 ID:PlwsMPwJo
前半は格好いいのに何だこのすれ違い…果たして何処まで突っ走れるのか乙

>>563
上手いなー
574 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/02/09(木) 12:01:32.35 ID:58mwpavDo
伸びてると思ったら雑談かよ
575 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/02/09(木) 16:33:30.97 ID:qX91j/o/o
そんなお前らのお陰で雑談が伸びるぜ!
576 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/09(木) 20:15:49.23 ID:JXBQMYM3o
http://www.apricot-doll.com/doll/product.html
577 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/09(木) 20:17:25.55 ID:pkUj2Lm8o
グロ注意
578 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/09(木) 20:28:05.98 ID:3HDZN7+IO
>>576
うわぁ……






うわぁ……
579 :1です。 [sage]:2012/02/09(木) 20:40:12.29 ID:nnWaT0ha0
なにやらレスが凄いことになってます。こんばんは>>1です。
支援絵ありがとうございました。
元々ギャグに挑戦するつもりで書き始めたお話ですので、このスレこっきりにするつもりです。
本編が終わってもレスに余裕があれば番外編を、レスに余裕がなければ打ち切る予定です。

それでは。
580 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/09(木) 20:57:38.86 ID:TjwRtwNIO
>>576
正直引いた。つーか荒らし?
581 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(広島県) [sage]:2012/02/09(木) 21:46:15.13 ID:tbOGutHXo
打ち切られたら困るので減速
582 :今日は相当長いです。 [saga]:2012/02/12(日) 21:12:33.95 ID:SxE9fp550
投下します。
バトル&シリアス有りで少々ギャグ控えめです。
583 :真っ赤な誓い [saga]:2012/02/12(日) 21:14:14.58 ID:SxE9fp550

例えこの想いが叶う事は無くとも自分は彼女の為に生き、そして死ぬ。

流れる月日、変容する世界、そして繰り返される出会いと別れに伴い想いは形を変えた。

変わらなかったのは彼女への想いの強さだけ。



誓いを口に出す事は弱さの証だと口を噤んでいた自分を優しく諭してくれた女の顔を思い浮かべる。
幼い外見に反して、積み重ねられた人生経験は自分など及びも付かない。
彼女の寛容さと経験の前には自分など駄々を捏ねる子供と変わらないのだろう。
それでも、彼女はそんな自分でいいと言ってくれた。
悩み苦しみ間違おうとも、一つ一つを自分で選び取り歩いて行けば良いのだと言ってくれた。
敵わないと思った。
悔しいとも思った。
彼女の背後に見え隠れする自分よりも膨大な年月の存在に嫉妬する。
しかし、勇気付けられたのは本当のことで、自分の中にある躊躇は送り出されるのと同時に綺麗に削ぎ落ちてしまった。
今、此処に立つ自分に迷いは無い。

彼女の為に戦う。

彼女の願いの為に戦う。

彼女の望むモノを掴む為に、それらを阻害する者を全て排除する。



ステイル・マグヌスの踏み出すブーツが乾いた音を立てた。







幼い少女は身振り手振りで一生懸命に話していた。
青年と話すことが楽しくて楽しくてしょうがないと喜色満面に浮かべて。
白い髪の青年はベンチに座りながらそれを黙って聞いていた。
きちんと聞いているのか、気だるげな表情を少女は気にすることなく大袈裟に手を振る。
小さな身体で自分の言葉を一心に伝えようとする姿に込み上げる既視感。軽い眩暈がする。
大切な少女と嘗て過ごした日々、そして愛する女性と先程交わした言葉の甘い余韻が過ぎる。
温かく微笑ましいあの空間に、これから自分は立ち入るのだ。
無粋な襲撃者として。


「少し、いいかな?」

「オマエ…」


すぐさま幼い少女を背に、立ち上がる青年から向けられる警戒心。
努めて軽い口調で話かけたはずが、青年は瞳に警戒心を、そして物腰には一片の隙も無い。
既にその先に起こるであろう『出来事』を予期するかのように、獲物を前にして低く構える狼の如く。


「確か…ステイルとか言ったか。あちら側の野郎だな」

「そういえば君とは初対面ではなかったね。大戦以来か懐かしく感じるね」

「思い出話をしにきたわけでもねェだろ」

「確かにその通りだが、端からそんな情緒を解さない人間だと認識されているのは不本意だね」

「知らねェよ。オマエがどンだけセンチメンタル野郎かなンざ。けどよォ…少なくとも“俺と”はそンな間柄じゃねェだろ」


白い肌に亀裂のような笑みが走る。
好戦的な、血を好む手合いの笑みだ。

それもとびきり凶暴な。


584 :白と赤 [saga]:2012/02/12(日) 21:17:09.96 ID:SxE9fp550


「神裂が来てるのとも無関係じゃねェな……あのシスター絡みか」

「彼女とは友人なんだよ。以前までは有事を除いて自重していたが、随分此処も平和になった。会いに来るのは珍しくは無いだろう」

「オマエだけ見てればな。だが、神裂の思いつめた面、わざわざ俺に接触してきた理由はなンだ」


(流石だね)



ぴりぴりと肌を細かな針で突くような敵意に戦慄を禁じえない。
まだ如何なる敵対行動も、敵対意思の表明すらしていないというのに、目の前の白い獣は既に察知したのだ、自分の纏う空気に。
彼がそれまで踏み越えてきた戦場からの知恵と嗅ぎ慣れた闘争の匂いが、目前に迫る戦いの予兆を敏感に読み取った。

先日、神裂がこの男と偶然接触した話は聞いていたが、魔術の世界に然程詳しくは無い彼が即座に自分達の行動目的とおぼろげながら事態の規模を把握している。
恐らく、聖人である神裂を伴ってきていること、その際あの不器用で素直な神裂が発した幾つかの不審点、自分の纏う空気から導き出したのだ。
今更ながらこの都市で、いや、この国で最も高い頭脳を持つ男という意味を噛み締める。
迂闊な誤魔化しは看破され敵愾心すら招きかねない。


「もともと、隠し立てする理由は無かったんだけれどね」


自分はこの場に交渉に来たのだ、この目の前で不審げに眉を顰める学園都市第一位と。


「今日は君に頼みごとをしに来たんだ」


軽く肩を竦めてみせる。
内心の動揺、この男に気圧されそうな心を抑え込む。


「僕と神裂は、明日インデックスを連れてこの都市を離れる。恐らく上条当麻はそれを拒むだろうけれどね」

「拉致の間違いじゃねェのか」

「違うね。これはインデックスの頼みだ。けれど、事情を聞けば上条当麻は反対する、そして連れ出そうとする僕らと敵対するだろう」

「ハン、その口調じゃあロクでもねェ事を企ンでるみたいだなァ」

「かもしれないね。しかし、それがどうした?」

「何?」

「彼女がそれを望む、だから僕らはそれを手助けする。確かに僕と上条当麻は知人だ、しかしその価値は彼女とくらぶべくも無い」


一週間。それがインデックスがくれた時間だった。
どれ程世界に対してワガママになろうと決意しても、優しい少女は無理強いすることを己の選択肢に置かない。
その気になれば、そう彼女の中に眠る魔道書の力を用いれば例え聖人の神裂であろうとも従わせる事ができるというのにも関わらず。
そんな彼女だからこそ、そんな彼女を知る自分達にとって一週間など長すぎる時間である。
例え間違っていようとも、彼女がそれによって幸せになれると信じているのであれば、手伝いこそすれ拒むはずなどない。

「それで、頼みってのは何だ?」

「簡単なことさ。君に手出しして欲しくは無い、というだけのこと」

「だったらわざわざ頼まれるまでもねェ、俺には関係が無いことだ」

「果たして本当にそうかい?」

「あ?」


煙草を一本取り出すと、ゆっくりと吸い込む。


「こちらもそれなりに君の事は調べさせてもらっている。君と上条当麻の因縁も、君が彼に恩を感じ、目標としていることもね」
「―――― 」


一方通行の瞳により一層力が篭る。
飛び掛る寸前の野獣のような鋭い視線に背中から冷たい汗が流れ落ちる。
585 :魔術師の矜持 [saga]:2012/02/12(日) 21:19:55.71 ID:SxE9fp550

「先の大戦で君が彼と共闘をしたこと、世界を救う要因の一つであったことも知っている。だから保険を掛けに来たのさ、手出しさせないようにね」

「口約束程度で納得するのか」

「するさ。学園都市の頂点に立つ男が手を出さないと言いながら騙まし討ち等と器が知れる真似はしないだろう?」

緊張と覚悟で引き攣りそうな頬に懸命に指示を出す、不敵な笑みを浮かべるようにと。
わかりやすい挑発だとは思う、それは向こうも感じ取っているだろう。

「出る杭も出るかもしれねェ杭も叩いておきてェって事か。くかかかかッ、オマエ凄ェ度胸だなァ……まるで」

しかし、あからさまな挑発であってもこの男はそれを受け流すことをしない、それ程に強烈な矜持をこの男は持っている。

「いざとなれば力ずくで俺をどうにか出来るとでも言いたげだなァ」

学園都市最強の超能力者としての己に。




「顕現せよ、魔女狩りの王(イノケンティウス)!!」

白い青年の唇が捲れ上がり、獰猛な犬歯が覗くのと同時に放たれた炎罰の執行者。
炎の剣を振りかざし、窮屈な枷から解放された喜びと怒りをぶつけるように灼熱の身体をうねらせる。
炎獄の檻が一方通行の身体を声を上げる間もなく包み込んだ。
しかし、焼き上がるのを確認しようと瞳を凝らすステイルの目前で大きく膨れ上がり次の瞬間、

「――― ッ!」

弾けた炎が束となり一定方向へと全て流れる。
膨大な炎の槍となり、一斉にステイルへと降り注ぐ。
炎と共に放出されたエネルギーの衝撃に赤熱に包まれ吹き飛ぶ魔術師。


「魔術を上手く反射できねェってのは四年前の俺だろ?これでも一度取り込んだ演算式は忘れねェンでな」

魔女狩りの王が放たれたはずの炭化したタイルの中心部では、無傷の一方通行が退屈そうに佇んでいた。



「……こうもあっさりと跳ね返されると、悔しいと思う気も起こらないものだね」

炎の中からおもむろに立ち上がる赤髪の神父。
軽く埃を払うように外套を叩くだけで彼を包み込んでいた炎は塵のように霧散する。
微かに一方通行が眉を顰める。
小さくも確かな一方通行の動揺が小気味良かったのか、ステイルは小さく口角を上げる。

「特定の属性を扱う魔術師はね、攻撃に割く何倍もの準備を防御に回すものなんだよ。自分の属性にやられたら話しにならないという意地の問題とは別にね」

特化型魔術師は己の属性を乗りこなす必要がある故に、術者にその属性への恐れや苦手意識が存在しては術式構築の妨げになる場合が生じる。
最悪の場合、使用そのものが不可能になる。
しかし、ステイルは一方通行の表情の理由がそれだけではないとわかっていた。
ステイルが一切己の術を反射されたことへの驚きを見せていないこと。それどころか想定内のことだとでも言いたげなところに不可解さを感じずにはいられないのだ。

「それで俺と根競べでもするつもりかァ?テメェの奥の手は話にならないカスっぷりだが、俺にはテメェをバラす手段なンざ腐る程あンだぜ?」

一方通行の言葉は挑発でも嘲弄でもなく、事実を突いていた。
ステイルには手札が無い。仮に三位一体の術式を用いようともこの怪物を仕留める攻撃力を持った術を自分は持ってはいないのだと、他ならぬステイル自身が自覚をしていた。


「確かにね。僕には君のその不愉快な超能力を突き破る魔術は無い。恐らく君の強さに僕の力は到底及ばないだろうね……」

「わかってンじゃねェか雑魚野郎」




実力差を十分に把握し、ステイル・マグヌスは ――――



「自惚れるなよ超能力者如きが」



           ―――― 嘲笑った。

586 :青い炎 [saga]:2012/02/12(日) 21:22:11.50 ID:SxE9fp550


「僕には君に勝てる能力は無い。だがね、魔術の世界には君程度を打ち倒す『武力』なんていくらでもあるんだよ」



ステイルが取り出した一枚のカード。
指先で摘みあげたカードを、既に勝利を確信したようにヒラヒラと掲げるステイル。
隙を突こうと思えば幾らでも突く事が出来るはずだった。
その気になれば、足元のベクトルを操作し、ステイルがカードを何らかの形で行使する前に彼の腕を捻り切る事も出来た。
それをしなかったのは一方通行の油断でも余裕でもない。魔術を知らぬ頃の一方通行であればそうしていたであろう。
しかし、彼は魔術との戦いを通じて知ってしまった。身をもって知ってしまった。

超能力者の魔術への拒絶反応を。

何気ない動作に仕込まれたスイッチ。そのスイッチを押すだけで即座に身体を苛む拒絶反応。
足を軽く踏み出すだけで、手を振り上げるだけで、或いは首を回すだけで起こるかもしれない術式。
魔術に対しての理解を通じて彼は慎重になってしまった反面、なまじ知ってしまったが故に彼は臆病になってしまった。
ステイルの見せる余裕が何らかのスイッチではないのだろうか、そう一度思い始めてしまえば迂闊に動け無くなる。
そう自分に思わせることが或いはステイルの狙いかもしれない、との疑念も同時に過ぎる。


一方通行は自分自身で己の行動を縛り付ける格好となってしまっている、そう判断したステイルは安堵する。

この余裕のあるように見せた仕草は全て時間稼ぎに過ぎない。

これから行う術の為の時間稼ぎだ。

真っ黒なカードに小さく刻まれた英字に苦笑を浮かべると一方通行に示す。



「王の中の王か…学園都市の頂点に君臨する君に相応しい特質だ」

「ハッ……何言ってやがる」

「もっとも、この術の前に王も兵も関係は無いけれどね……一応、神父としては聞くべきかな?神に祈る時間が欲しいかい?」


囁き終えると共にカードが燃え上がる。
それはステイルの扱う鮮やかな赤ではなく青、吸い込むように澄んだ真昼の深海のような青い炎。


「くだらねェ…祈る神なンざ俺にはいねェよ」
「そうかい」


そっと、ステイルの手からカードが零れる。









「ああ、神裂かい?此方は済んだ。え?いや、殺してはいないさ。随分心配しているようだけどまさか……冗談だよ、そう大声を出さないでくれ。こっちはすぐにでもベッドで寝たいくらい疲れているんだ」

携帯を閉じると、吸い掛けていた煙草を足元で踏み潰す。
赤髪の神父は一瞥すると立ち去る。
後には倒れ伏した白い髪の青年、学園都市最強の怪物の姿だけが残された。


587 :アームロック [!orz_res]:2012/02/12(日) 21:23:16.87 ID:SxE9fp550


幼女を愛でてる時はね、誰にも邪魔されず自由で、


なンというか救われてなきゃあダメなンだ、


二人きり静かで、豊かで……







あ、豊かっていうのはメンタル的な意味でな。
豊満とかそういうンじゃねェからな。


「そえでね、そえでね、ひながいちばんだったんだよ」

「ふゥンすげェじゃねェか」

「うん。ママもしゅごいねーって」



俺の目の前で身振り手振りで運動会の武勇伝を語るひなたン。

フッ…バカだなァ。

そンなモンキッチリこの前見に行ってるに決まってンだろォが。




一生懸命に走る幼女。

玉入れに奔走する幼女。

障害物競走のネットに絡む幼女。

かけっこで転ンで泣きじゃくる幼女。

おべンとう付けて元気におにぎりを食らう幼女。




世界の全てがそこにあった。
替えのパンツを五枚用意しておいて正解だった。

一部始終を観賞して。

録画したものをもう一回観て。

同志アックアと同志青髪と評論会を開く為にもう一回観て。

だが、ひなたンの口から聞く報告はまた別物だ。
幼女の口から幼女の声で幼女のイントネーションで幼女の吐息と共に伝えられる幼女の奮闘録。
幼子を寝かし付ける為に母親がそっと読んで聞かせる物語のように、それは優しく俺の耳朶を擽り、傷ついた心を癒してくれる。



そう、俺は傷ついていた、弾力的干渉によって。

588 :第二の天敵 [!orz_res]:2012/02/12(日) 21:25:30.57 ID:SxE9fp550




最近バランスボールが俺の中でゲシュタルト崩壊。





『あらぁ、偶然ね第一位。運命力的なものが働いてるんじゃなぁい?』

『ヒッ……な、馴れ馴れしくしてンじゃねェぞ雌豚ァ!!家畜にされてェか!!』

いい加減エンカウントの高いバランスボール、常盤台の尿王がウザッたかったのでぶち切れた。
簡単に言えば横っ面を引っ叩いた。あと、少しキツめの言葉も吐いたような気がしないでもない。
だが、その後がワケがわからなかった。

『か、家畜ぅ?この私を…面白いじゃないのぉ。具体的にどうするのかやってみなさいよぉ』

『オイッ!!当たってンぞ!!』

『何がぁ?』

『テメェのそのウザッてェ塊だ』

『ごめんなさ〜い。だってぇ当たっちゃうんだもの』

『捥ぎ取られてェかァ!』

『やってみなさいよぉ、その手で荒々しく!!!』

『押し付けンじゃねェ!!いや、押し付けないで下さいよォォォォォォォーーーー!!!』

『がっしり操祈ちゃんのおっぱいを鷲掴みにして、この前みたいにびちょびちょに蹂躙して捻じ伏せてみせてよぉぉぉ!!!』

『や、止めろ、止めて…嫌ッ…イヤァァァァァァァァァーーーーー!!!!!』






押し付けられるバランスボール。

太腿に擦り付けられる忌々しいむっちりとした太腿。

無駄に近い顔。






俺が失禁するかと思った正直。



なンであンな目に遭わされて接近してくンですかァ?そンなに負けたのが悔しいのかよ。挑戦しねェと気が済まねェのかよォ!!
いつか聞いた、嘗て打ち止め(小盛)が三下に幾度と無く挑戦した日々。
だが、ああいうラムちゃン的な微笑ましさが皆無なンですけどォ。
つーか、バランスボールを押し付けてくる辺り相当俺の弱点を熟知してきやがるンですけどォォォォ。
俺があの女を叩きのめすか、あの女のバランスボールが俺を精神的に粉々にするのか、どちらが先かの勝負ってことか。
どンだけ負けず嫌い?レベル5の女って皆そうなのかよォ。しかもその後がいけねェ。

589 :お兄ちゃんの危機 [!orz_res]:2012/02/12(日) 21:26:22.60 ID:SxE9fp550



『……何やってんだよアニキ…』




『黒夜?』

『あらぁ、妹さん?』

『……ふゥーン、そういうのが好みなンだな。所詮アニキも男ってことか』

『違ェよ、コイツはそンなンじゃねェ!!』

『そうよぉ、第一位は私を家畜にしたいんだってぇ』

『黙ってろ失禁女!!』

『酷ぉい、第一位がそうさせたくせに』

『おいィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィーーーーーーーーーーー!!!!!』




『…………変態糞野郎……[ピーーー]よ』






黒夜に誤解されちまった…

俺がバランスボウラーだと思われた……

その内噂が広まって、いずれそれが同胞たちの耳にも入るなンて事になったら……



『見てみ、アっくん。あそこにおる裏切り者を』

『誰かと思えばロリマイスターの名を騙ったバランスボウラーではないか。よくおめおめと世間に顔見せできたのである』





うわァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーー!!!!




違うンだ!!無いのが俺は好きなンだ。

バランスボーラーじゃねェンだ!!断じて違う。

俺は何処にでもいる幼女愛好家、ロリマイスターとしての資格は未だに手に入れてはいねェが、心優しく純朴な幼女愛好家なンだ。

590 :マイナスイオン [!orz_res]:2012/02/12(日) 21:27:40.71 ID:SxE9fp550


「おにいたん?」

「あァ…何でもねェ」


俺とした事が幼女に心配させるなンざどうかしてる。
今はこの幼女をクンカクンカする必要があったな。
そろそろフラグも回収出来そうな気がするし、クンカクンカに走ってもいいよな?



スゥ……ハァ……



スゥ……ハァ……


スゥ……ハァ……

スゥ……ハァ……
スゥ……ハァ……



………言っておくが深呼吸だぞ?




フゥ…………いざッ!!!




「少し、いいかな?」






ッンモォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




591 :和食贔屓 [!orz_res]:2012/02/12(日) 21:29:14.08 ID:SxE9fp550


「オマエ…」


誰だ!?あァ!!

楽しいか?健全な行為を阻むのが楽しいか!!

一生懸命生きてる奴のささやかな喜びを奪うのが楽しいのかァァ!?

無粋な声の主は知った顔だ。



「確か…ステイルとか言ったか。あちら側の野郎だな」




ヤニ臭い幼女モドキを愛するという、およそ俺には理解出来ない性癖を持った変態野郎。

あっち側(異常者)の世界に所属する男だ。




「そういえば君とは初対面ではなかったね。大戦以来か懐かしく感じるね」

「思い出話をしにきたわけでもねェだろ」

「確かにその通りだが、端からそんな情緒を解さない人間だと認識されているのは不本意だね」

「知らねェよ。オマエがどンだけセンチメンタル野郎かなンざ。けどよォ…少なくとも“俺と”はそンな間柄じゃねェだろ」



ヤニ臭さと幼女は同居しない。
ヤニを吸うのは幼女ではない。
幼女の姿をしていてもそれは幼女ではない。
パッと見が似ていようが紛い物ですらない。
麦茶と思って飲んだら麺つゆだった時くらいに両者には埋めがたい溝がある。
故に、コイツと俺に交わす言葉はない。
麺つゆをグラスで美味そうに飲む異常者と語る舌は持たない。



「神裂が来てるのとも無関係じゃねェな……あのシスター絡みか」

「彼女とは友人なんだよ。以前までは有事を除いて自重していたが、随分此処も平和になった。会いに来るのは珍しくは無いだろう」

「オマエだけ見てればな。だが、神裂の思いつめた面、わざわざ俺に接触してきた理由はなンだ」





だが、念には念を入れてひなたンを逃がす。

怖いのはコイツがどちらも行けるクチの場合だ。


麦茶が好きで麺つゆを飲むのは無理でも、麺つゆが飲める奴が麦茶を飲めないことはあり得ない。
つまり、こいつがひなたンにその煙草で薄汚れた舌でもってぺろぺろしようとしない保証は何処にもねェってことだ。



このヘンタイ野郎が!!!



592 :今日一番の名言は最終行 [!orz_res]:2012/02/12(日) 21:31:08.77 ID:SxE9fp550

「僕と神裂は、明日インデックスを連れてこの都市を離れる。恐らく上条当麻はそれを拒むだろうけれどね」

「拉致の間違いじゃねェのか」

「違うね。これはインデックスの頼みだ。けれど、事情を聞けば上条当麻は反対する、そして連れ出そうとする僕らと敵対するだろう」

「ハン、その口調じゃあロクでもねェ事を企ンでるみたいだなァ」

「かもしれないね。しかし、それがどうした?」

「何?」

「彼女がそれを望む、だから僕らはそれを手助けする。確かに僕と上条当麻は知人だ、しかしその価値は彼女とくらぶべくも無い」

サイクロンジョーカーアクセルプラチナエクストリームロリの願いだと?
確かに、そいつの前じゃあ三下の価値なンざ塵芥に等しいな。
三角コーナーに捨てられた卵の殻以下だな。


「それで、頼みってのは何だ?」

「簡単なことさ。君に手出しして欲しくは無い、というだけのこと」

「だったらわざわざ頼まれるまでもねェ、俺には関係が無いことだ」

「果たして本当にそうかい?」

「あ?」

「こちらもそれなりに君の事は調べさせてもらっている。君と上条当麻の因縁も、君が彼に恩を感じ、目標としていることもね」


この野郎……俺がアイツを……一流ロリマイスターであるアイツを目標にしてる事を何故知ってやがる…


「先の大戦で君が彼と共闘をしたこと、世界を救う要因の一つであったことも知っている。だから保険を掛けに来たのさ、手出しさせないようにね」

「口約束程度で納得するのか」


確かに、三下そのものの価値はあのサイクロンジョーカーアクセルプラチナエクストリームマキシマムロリの前じゃあ爺の使用済みの鼻紙程度でしかねェ。
だが、コイツは一つ勘違いしてやがる。



「するさ。学園都市の頂点に立つ男が手を出さないと言いながら騙まし討ち等と器が知れる真似はしないだろう?」

「出る杭も出るかもしれねェ杭も叩いておきてェって事か。くかかかかッ、オマエ凄ェ度胸だなァ……まるで」


あの一流進化キャンセラーたるロリマイスターの手腕があってこそ、あそこまでの輝きを保っていられることを。
ヘンタイ特有の浅薄さ、狭量な価値観、歪んだ性癖のせいでコイツにはそれが見えてない。


「いざとなれば力ずくで俺をどうにか出来るとでも言いたげだなァ」

「顕現せよ、魔女狩りの王(イノケンティウス)!!」





幼女から輝きを奪うすべてが俺の敵だァ!!!

593 :メタは逃げ [!orz_res]:2012/02/12(日) 21:32:11.11 ID:SxE9fp550


「僕には君に勝てる能力は無い。だがね、魔術の世界には君程度を打ち倒す『武力』なんていくらでもあるんだよ」



ワケのわからねェ炎のオッサンを反射したが、ヘンタイ神父は何故かドヤ顔で立ち上がってきやがった。

ヘンタイ神父の取り出したカードに書かれている文字 ――――










「王の中の王(Load of Load)か…学園都市の頂点に君臨する君に相応しい特質だ」



【LoL】 ―――― ロリ(Loli)か…




「ハッ……何言ってやがる」




学園都市には三下が居る。アイツを越えない限り真に王(ロリマイスター)とは名乗れねェ。




「もっとも、この術の前に王も兵も関係は無いけれどね……一応、神父としては聞くべきかな?神に祈る時間が欲しいかい?」

「くだらねェ…祈る神なンざ俺にはいねェよ」



天使(幼女)ならいるけどな(キリッ



つーか青い炎に包まれたカードって……オイ、何なンですかァ?

青い炎とかエクソシスト気取りですかァ?

クソが、とりあえずメタネタをすりゃあ受けると思ってやがのか?

考えなしにメタる野郎は文章力と構成力の無いのを誤魔化してる三下って自分で証明してるよォなモンだってわかってンのか!!




「そうかい」




青い炎が視界を埋め尽くす。



そして……


594 :Re: [!orz_res]:2012/02/12(日) 21:33:54.35 ID:SxE9fp550

『よう、クソガキ』

テメェは……木原ッ!!

『そうだよ、テメェが大好きな木原君だよ〜〜ぎゃはははは』

死ンだハズだろォがテメェは!!

『オイオイオイ、悲しいこと言うなよ一方通行。じゃあお前の目の前に居る俺は何だってんだ?あぁ?現実見てからモノ言えよ?』







でも死ンだよね?

『うん』





どうやら俺は幻覚を見せられてるようだ。

幻の木原がゆっくりと近付いてくる。


『まぁ、幻でも幽霊でも俺は構わないけどなぁ。テメェをぶちのめせるなら』


俺に星にされた野郎が粋がってンじゃねェェぞ!!


『木原神拳!!』


ハッ!バカの一つ覚えみてェに寸止めパンチですかァ?そンなモン今更俺が食らうとでもぶべらァァァァ!!


『くくく…寸止めだと思った?残〜念、普通のパンチでしたぁ〜』


寸止めじゃねェだと!?


『そうよ。俺はテメェの演算を解析、嗜好パターンも思考パターンも全て読み取ってるんだよ。つまり、テメェの「あ、木原くン、寸止めするだろうな」って思考を読み取って通常のパンチを繰り出した…つまり、これこそ真木原神拳!!!』

クッ…

『オラオラ、ぼさっとしてる暇はねぇぞぉぉ!!!』

塵屑野郎が、調子に乗ってンじゃねェぞ!

『木原神拳……からの“淫乱熟女の卑猥な二重顎”!!』

ガハッ!

『真木原神拳…とみせかけた“こくまろ熟女三昧”!!』

ゴホッ!!

『オラオラ、どうしたどうした一方通行よぉ〜お次はみやびつづるコース行くぞ!!』

グアァ!!!



卑劣にも演算の合間を縫うようにして送りこまれるノイズ。
それは高度にして緻密な俺の頭脳を狂わせる毒だ。
繰り出される数々のタイトル、それは俺に実験の日々を即座に思い起こさせる。

595 :はじめまして、トラウマさん。 [!orz_res]:2012/02/12(日) 21:35:44.00 ID:SxE9fp550


『主任、一方通行が泡吹いて気絶しました!!』

『何?チッ…情けねぇガキだ。まだ42〜45歳コースが終わったばかりだぞ』

『無茶です主任!12歳の子供にはハードルが高過ぎます!!』

『馬鹿言ってんじゃねー!今日中に50代前半は行くんだからよ、オラ、起きろ一方通行!!』

『ううう…もうモジャモジャは嫌だよォ木原くン……』

『甘えてんじゃねーぞ、こっからは48歳コースまで無修正なんだからよ』

『うわァァァァァァァァーーーー………』





木原が口にしてるのは全てがあの頃見せられたおぞましい戦略兵器の名称。
一つ一つが俺の心を抉り、精神を挫く。


『その程度でグロッキーなのか?情けねぇな…所詮は俺直々に開発してやったってのにマダムマイスターどころか熟女好きにすらなれなかった落こぼれか』

膝を突く俺の髪を掴み上げると木原はにちゃにちゃとした笑みを近づける。

『だったらテメェに最後の絶望をプレゼントしてやるよ』

木原が指を鳴らすと周囲の景色が一変する。
公園だったはずが、そこは気付けば何処かでみた事のある場所。
空きオフィスだろう、事務机の前に立つ木原。
噴水のように溢れた光が窓の外に煌々と輝いているのが目に入った。


これはあの時の……


記憶に引っ掛かるものを感じると同時に背後の気配に振り返る。



「ううん…」


打ち………止め……?


「あれ?どうしちゃったのそんな顔してってミサカはミサカは可愛らしい坊やねと顎をそっと撫でる」


バインバインのバランスボールにムッチムッチの尻が水玉模様のワンピースを破らんと主張している。

パツンパツンの太腿を擦り合わせて、俺の頬を撫でるのは打ち止め(幼)……ではなく、





打ち止め(完熟特盛)……限りなく御坂美鈴に近い存在だった。





「うふふふ、きょとんとした顔しちゃってもう。可愛いんだから」



596 :いっそ涙も枯れ果てて [!orz_res]:2012/02/12(日) 21:39:26.91 ID:SxE9fp550
ヒイィイィィィィィィィィィィィィィィィィィーーーーヒイィイィィィィィィィィィィィィィィィィィーーーーーーーー!!!ヒイィイィィィィィィィィィィィィィィィィィーーーーーーーーヒイィイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!ヒイィイィィィィィィィィィィィィィィィィィィアヒイィイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!ヒイィイィィィィィィィィィィィンォォォォヒイィイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!ヒイィイィィィィィィィィンンンホホホホォォォォオォォィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!ヒイィイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!アヒィィィィィィィィィィィーーーーーー!!!

オ、俺の、ラス、ラストオーダー(幼)がァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!

完熟して、あ、イヤ、やめて、バランスボールが、バラ、バランス……ッばらンす…ボ、ボル、ボルルルール


「ねぇ、一方通行。ミサカの91センチ越えバスト、触って欲しいな?」

597 :貴方のPCが壊れたワケじゃありません [!orz_res]:2012/02/12(日) 21:40:51.21 ID:SxE9fp550

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バラ
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ボルバランバランス、バラ、ボルルルル、バラス、
ス、バラ、ボル
ボルバランバランス、バラ、ボルルルル、バラス、
ルルル
598 :炉心崩壊 [!orz_res]:2012/02/12(日) 21:43:01.49 ID:SxE9fp550


『ぎゃはははははははっははははは!!!そうかいそうかい!そんなに嬉しいかい。』


ぐぎゃ、ぐげ、バラ…ボール……バラッ…き、きィはらァァァァ………


『どうだよ、一方通行。打ち止めアルティメットフォームの感想は』


は、馬鹿じゃねェのか木原くンよォ……熟女をぶつけるのに打ち止め(小盛)の母親じゃあ配役ミスだろ。
外見だけ見りゃ熟女には程遠いじゃねェか。


『馬鹿はお前だっての。若々しい外見から滲み出る人生経験の骨太さ……熟女力はそういうもんだって教えたよな。それによ、此処で重要なのは御坂美鈴じゃねぇ』


何?


『いいですか〜モルモット君。これはお前のお粗末な脳みそが見せてる幻だってお前自身が気付いてたじゃねぇか。つーことはだ…』


ぞくりと背筋に寒気が走る。


『外見が若けりゃ熟女じゃねぇなら、その逆も然り。見た目が幼くなきゃロリとは認めねぇんだよなオマエは』


ふざけンな……俺は例え外見が好みの幼さだろォと、ヤニ臭いロリはノーセンキューだ!!


『一緒だよ。匂いだ、見た目だ、ツルツルだ。上っ面でハァハァするだけの似非幼女好き。大方ツルツルのまったいらなら何でもいいんだろ?』


―――― ッ!!


『いいか?ハッキリ言ってやる』


ダメだ。


『お前はロリコンにすらなれねぇ憐れな唯の……』


コイツの言葉を聞いては…








『ツルペタ好きだ』








――――― ブツンッ







俺の意識はそこで途切れた。


599 :投下終了。 [!orz_res]:2012/02/12(日) 21:45:05.41 ID:SxE9fp550
異常で投下終了です。
>>576のグロ画像で受けたショックから立ち直るのに時間が掛かりました。
何とか持ち直したので今後ともよろしく。
600 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/02/12(日) 21:47:05.92 ID:EzEBDubHo


だが、一つだけ言っておく。

みやび先生も極々たまにはロリを書くんだぜぇえええっ! 生きろ、一方さん
601 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/12(日) 21:48:40.64 ID:vpZm694SO
これはアクセラさんに大ダメージ納得
602 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/12(日) 21:49:17.76 ID:R8y+TeeIo
これはパーソナルリアリティ崩壊
603 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/02/12(日) 21:50:16.53 ID:1DUp1EfY0

アッくんまで同志だったとは…だめだこの世界…
あと木原くンよく言った、みんなそろそろ同じことを思ってただろうことをよく言ってくれた
604 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/12(日) 21:52:58.43 ID:ybqkGWTj0
これ完全に黒夜にフラグたったね
バランスボウラーじゃないこと証明する為にぺろるんでしょ?
1回はこうなるのが義妹ルートの王道
605 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/12(日) 21:53:36.57 ID:L+sJYYSio

納得の青ピ様はともかくアックアさんもなのか…バランスボウラーって良い言葉だな
606 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/12(日) 22:02:42.91 ID:R8y+TeeIo
あ、あらゆる属性を受け入れる青ピが、ロリ一辺倒になった経緯についてkwsk
607 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/02/12(日) 22:12:13.16 ID:uQV98GDVo
せっかくアニキ呼びがデフォになったのに!
608 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/12(日) 23:40:44.01 ID:SMkySTCDo

木原くン、小学生に熟女モノとかハードル高すぎるわ……
あんだけ英才教育施せば一周回ってバランスボール恐怖症になってもおかしくない
609 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/02/13(月) 00:17:48.96 ID:SKNG96jHo

>>583の「彼女」にちと混乱しちゃったぜ
細かいとこにこだわってるのは一方さんだけな気がしてきた
610 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/02/13(月) 00:28:44.29 ID:xtJuC9nao
>>443の2万体の美鈴クローンが作られてたら
一方さんは再起不能だったな
611 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/02/13(月) 01:17:32.25 ID:Q9j9oHoco
みさきちとセロリの番外編も面白そうだな
612 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2012/02/13(月) 01:23:51.15 ID:WYGleGwto
もう黒夜たんにインしちゃいなよ
613 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/13(月) 03:31:47.59 ID:Kqt31E6c0
っていうかステイルこれ後日粗挽きハンバーグになっちゃうんじゃないかな
614 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) :2012/02/13(月) 05:10:20.62 ID:ANfbw3f+o
ステイルの魔術はさとりんみたいにトラウマを想起するやつだったってこと?
615 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/13(月) 08:39:51.07 ID:FVbLLmy3o
真木原神拳って結局何だったんだ
616 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/13(月) 10:58:03.05 ID:xQKg5anDO
みさきちと黒夜出してくれてありがとう。

みさきちドMかわいいよ黒夜たン思春期かわいいよ。
617 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/02/13(月) 18:13:11.01 ID:PBrgOBSNo
あれ、なんか第一位弱くね?第四位と第五位に勝てなくね?
第三位にも勝てないしだめじゃね?
さすがマキシマムシリアス。
618 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/13(月) 20:09:07.16 ID:pslmM4E5o
>>617
一位は二位に勝てるが三位以下に負ける
二位は三位以下に勝てるが一位に負ける
三位以下は一位には勝てるが二位には負ける

こうすると、なんかジャンケンみたいじゃね?
619 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/02/14(火) 00:26:09.91 ID:5xDGBJiAO
>>618
二位が強いな
620 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/15(水) 18:57:42.20 ID:NFNouLdV0
お前ら>>579見たか?減速すべきじゃない?
621 :本日の注意事項 [saga]:2012/02/19(日) 19:45:43.55 ID:A1hxK36F0
投下します。
ですが、今までで一番自分自身の書いたものにドン引きしました。
キャラが崩壊を通り越して別次元へ飛んで行きました。覚悟を持ってください。
622 :君の涙に届かない [saga]:2012/02/19(日) 19:47:19.97 ID:A1hxK36F0


ごめんね、とうま


涙を浮かべたアイツの碧の瞳を拭ってやりたかったのに何も出来なかった。
謝罪の言葉を紡ぐアイツは悲しそうで、それなのに迷いは無いことが悔しかった。
アイツが俺の下から去ろうとしている事だけはわかった。
焦燥に駆られて、何を叫んだかわからなかった。
アイツはそれ以上俺と話すことは無いと顔を背けて、更にジリジリと焼け付くような衝動、俺が知らない間にアイツが何かを決心してた事に戸惑って、アイツと俺の間に立ち塞がる神裂の覚悟の眼差しに気圧されて。
困惑して、揺らいで、もつれるように駆け出しガムシャラに突き出した拳は悉く空を切った。
代わりに俺の身体に打ち込まれた打撃。
神裂が強い事は知っていたはずなのに、為す術も無く打ちのめされた。
何がアイツをそこまで強くさせているのだろうと、困惑する俺の心さえ見透かしたように向けられた厳粛な眼差し。



『貴方が弱くなったのです、上条当麻』



そうだ。



困惑でも焦燥でも無い、あのとき俺は何より迷っていた。




困惑を投げ捨てて活路を見出す術も焦燥を手懐けて戦う術も俺のなかにある。



けれど、迷いを振り切って勝つ術だけは無かった。
迷いのある俺の拳と、迷いを捨てた神裂の拳。
結果なんて最初から決まっていた。



迷っても戦うまでには俺はそれを振り切っていたから。
迷ったままで戦う事は決してしなかった。
それは死ぬことだと本能的に察知してたからかもしれない。
迷っていたとしてもそれは表層的なもので、本当の意味で迷いを抱えたまま戦いに臨んだ事など俺は無い。
上条当麻が上条当麻として戦う為の根幹を為す部分での迷い等それまで抱いてこなかった。
俺には守るべき人がいて、帰るべき場所がある、だから負けるわけにはいかないという根幹に迷いなど無かった。





今までは…



それが今度ばかりは違った。

アイツは誰に強制される訳でも、操られての事でもなく、自分の意志で考え、神裂達に協力を求め、実行に移そうとしている。
俺を打ちのめしたのは神裂の言葉でも拳でも無い。


俺を打ちのめしたのは迷いの無いアイツの眼。


純然たるアイツの意志で決めたアイツの道。
それが俺から離れて、俺に理由も話さずにしようとしていること。
そうまでして、俺から離れてまで何かをしようとしてるのか。
俺に理由も話さずに、勝手に決心してしまえるものなのか。
それは俺にも引き留める事の出来ないものなのか。
俺はそれが悔しかったんだ。
そして、アイツの決意に満ちた眼を見てっ掛けるべき言葉に窮した俺自身の不甲斐無さが何より悔しかった。
こんなにも俺は簡単に揺れ、崩れちまうものだったのか。





俺は…


623 :雨の痕 [saga]:2012/02/19(日) 19:48:31.42 ID:A1hxK36F0


「俺は…弱いな…」

「あんたが弱かったら一度もあんたに勝てなかった私の立場はどうなるのかしらね?」

「……御坂?」

「やっと起きたわね。何か久しぶりじゃない?あんたが入院するのって」

御坂美琴は鮮やかな手つきで剥き終えた林檎を皿に乗せる。
疎遠になっていたせいですぐには気づかなかったが、よくよく見れば自室の次に見慣れた天井が視界に広がっている。
少しくすんだクリーム色の天井。
遅れてやってきた鈍い痛みに上条は顔をしかめる。

「外傷自体は大した事ないって先生が言ってたわよ。勿論あの先生にとってはだからね、安静にしてないといけない程度の傷ではあるみたいだけど」

果汁でべとつくのだろう、塗れたタオルで手を丁寧に拭っていく仕草が嘗て実験を止めた時よりも心なしか女らしく映った。

「どれくらい眠ってたんだ俺は?」
「丸一日。あっちはまだ目を覚まさないところを見るとあんたの方が傷が浅かったのかタフなのか」

後者でしょうね、と御坂は苦笑を浮かべる。

「あっち?」

「あれ?あんた知らないの?」

「御坂さんの端折った言葉に察しの悪い上条さんは全然ピンと来ないのですが」

「同じ日に病院にかつぎ込まれたからてっきり二人揃って何か厄介事に巻き込まれるのかと思ってたのにね」

御坂は人差し指で上条の枕側の壁を指さす。

「一方通行、アイツもあんたみたいにぶっ倒れてるところ運ばれてきたのよ」



624 :妹達 [saga]:2012/02/19(日) 19:50:17.87 ID:A1hxK36F0


額に張り付いた細い前髪をそっと持ち上げて汗を拭ってやる。
時折聞こえる小さなうめき声。
「違う」「俺は」「アイツ等を」それだけでこの人が何を夢に見て、何に苦しんでいるのかすぐにわかってしまう。
ミサカ達には決して見せてくれないこの人の背負うものの重さ、大きさがこんな時に少しだけわかる気がする。


「情けないねぇ、学園都市第一位が無様に負けちゃってさ」

「この人は無敵じゃないよ、それにカミジョウも負けた人達だもの」

「この虚弱君が負けちゃうのも仕方がないか〜あひゃひゃひゃ」

お見舞いにミサカ達が持ってきたバナナを頬張りながら番外個体が意地悪く笑う。
いつも品が無いから止めなさいって言ってるぐちゃりとした笑いを浮かべると噛みかけの潰れた果肉のへばりついた歯がぎらぎらと覗く。
でもミサカはわかってる、悪意を抽出していた頃のこの子とは違う、今のこの子がこんな笑みを浮かべるのは苛立っている証拠だということを。

「ク〜ロにゃん、お疲れ〜大変だったでしょ、この負け犬運んで来るのは」

「冗談言え、こんなヒョロッヒョロヤローなんざ毎日運んでる荷物に比べりゃ軽いもんさ。それに私は呼ばれて運んだだけ、金ももらってるしただの仕事だっての…」

ベッドから少し離れたところに座って足をぷらぷらさせたままあの人をじっと見つめてる。
昨日公園に倒れていたあの人を病院に運んだのはクロヨルだ。
そしてクロヨルにあの人を運ぶように依頼したのが、

「まだ起きないのねぇ、第一位ってば」

「げぇーまた来たのかよ…」

「案外暇人なんだね超能力者ってのは」

「ちょっとぉ、そんな嫌そうな顔しないでよ『妹』さん」

この人と同じレベル5の超能力者、ショクホウ。
鼻につく声、挑発するようにボリュームのある金髪をかきあげる仕草に番外個体とクロヨルが顔をしかめる。
多分ミサカも同じような顔をしてるんだろう。

「よく雨の公園に生ゴミみたいに転がってるこの人を見つけられたよね。遠目からみたらこんな真っ白けなんてぼろ布にしか見えなさそうなのにさ」

「それはぁやっぱり、運命力的なものじゃないかしらぁ」

「運命って運命ってぶひゃっ…あひゃはははは、こんなのに運命感じちゃうとか物好きの限界突破し過ぎじゃない?」

「御坂さんと同じで素直じゃないのねぇ。いい加減お兄ちゃん離れしないとみっともないんじゃないかしらぁ」


くるくると一方通行の髪を指先に絡めながら意味ありげに笑うショクホウにミサカの顔がひきつる。


「性悪同士の醜いいがみ合いぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃッ!?」

「クロにゃ〜ん?何か言ったかにゃ?」

「てめ、調子に…ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ」

「コイツの目の前で今度はM字開脚させちゃうよ〜ん?クロにゃんのセクシーポーズみたら枯れまくりのこの人のモヤシも反応するかもね」

「ちょっと番外個体やりすぎだよ」

「だ〜ってさ、自分は関係ねーって顔しちゃってるクロにゃんにミサカついイラっときちゃってさ」

「私は関係ねーだろ実際!」

「でもぉ、アニキ、アニキって呼びかけてたのにねぇ」

「余計な事言ってンじゃねェ変態女」

「ランカちゃんハイ」

「キラッ☆って何やらせんだよクソアバズレぎゃぎゃぎゃ!?」


625 :白の目覚め [saga]:2012/02/19(日) 19:51:43.53 ID:A1hxK36F0

涙目のクロヨルを好き放題いじる番外個体をとっさに止められなかった。
多分、ミサカもこの子と同じ事を思ってるから。


「うるせェな…」


「あなた!」
「あ…アニキ」


病室内にも関わらずに大声で喚き合う声の隙間を縫うように掠れた声が小さく通り過ぎた。

626 :真実の味 [saga]:2012/02/19(日) 19:54:13.60 ID:A1hxK36F0

木原の言葉が鐘の音のように重っ苦しく頭の中を何度も反響する。
木原の言葉じゃねェか。
俺が作り出した木原の幻の言葉。
俺自身が心の奥底で思っていた言葉。
つまり、俺の言葉だ。
俺はあの赤毛の魔術師に敗れたわけじゃねェ。
俺は俺自身に敗れたンだ。
俺が目を逸らしていた俺自身の言葉に打たれ抉られ砕かれたに過ぎない。
俺は既に気づいていた、自分の抱える矛盾に。
自分の信念と本能の乖離に。
ただ、それを認めれば俺は壊れる。
俺の中の何かが決定的に。




キャンキャンと小さな犬コロみてェな声に引っ張り出されるように目が覚めた。
病室だろうか、消毒液と清潔なシーツ独特の匂い。
身体が鉛みてェに重てェ。

「大丈夫?やっと目を覚ましたのね」

目の前にはクソガキの面。
不細工なツラだなァオイ、涙でドロドロじゃねェか。
そう言ってやろうとする前に思い切り抱きつかれて息が詰まる。
クソガキ、苦しいだろォが。

「もう!貴方はいつもいつもミサカに心配ばかりかけてってミサカはミサカは不良息子を叱る母親のように憤慨してみる」

「母親がそンなガキみてェに鼻水ダラダラ流して泣きべそかくかよ」

「ううぅ〜いつもの憎まれ口だってミサカはミサカは悔しくも嬉しい複雑な心境を吐露してみる」

クソガキの無駄にデカい胸の感触が薄い入院服越しにむにゅむにゅと柔らかい。
ふと違和感が生じた。何か自分の中の変化。


「お寝坊さんねぇ第一位ったら〜えい☆」

「ぶふォッ」

クソガキを押し退けて抱きついてきたのは第五位。
どうしてコイツがここにいやがるンだ。俺の開き掛けた口は押しつけられた胸に押しつぶされる。
汗と香水の香りが混ざり合った甘ったるい匂い。
マシュマロのように柔らかくとゴム鞠のように弾力のある胸。
口と鼻の呼吸が同時に塞がれる。顔中に押しつけられる柔らかい感触に身体の奥が熱くなってきやがった。


「ちょ、いきなりミサカのポジション奪われた!?」

「お〜お〜第一位ってばやるね〜起き抜けに彼女と熱い抱擁とか随分と盛ってんじゃんか発情期の犬みたいだね、あひゃっ」

「……こめかみに血管浮いてんぞ?」

「はぁ?なぁ〜に言ってるのかなクロにゃん。そういうクロにゃんこそ目つき悪いんだけど?」

「お前が言うな!目つき悪いのは元々だし、別にアニキが誰とイチャついてようが知ったこっちゃねーよ」

ガキ共がガチャガチャうるせェ。
女が三人よれば姦しいってのは十分わかってたつもりだったが、平均年齢が低いとやかましさ倍増だな。
ガキ共なンざ眼中に無いかのようにコイツはコイツで胸を挟むように寄せて来やがるしよ。
相変わらずデケェ乳してやがるなコイツ。
会う度に押しつけてくるがコイツ俺が性欲が無ェとでも思ってやがるのか?
この世間知らずの為に少し脅してやるべきかもしれねェ。


「オイ、離れろ」

「あんっ」

「その鬱陶しい胸押しつけてンじゃねェよ」

「当たっちゃうんだってばぁ」

「挑発してるって判断すンぞ」

「どうぞぉって言ったら第一位様はどうしてくれるのぉ?」

627 :異変の片鱗 [saga]:2012/02/19(日) 19:56:46.93 ID:A1hxK36F0

「犯す」

「ふぇッ!?」

「お、お、おか、犯すってぇ…だっていつもは…」

「オマエ中身はクソかもしれねェが、見てくれは悪くねェしよ、そンな美味そうなモンを目の前にぶら下げられたら男なら誰だってそォなンだよ」

「あう…ち、違う、違うわよぉ!!」

「何だ?バカでチャラそうなくせにウブなネンネでしたってオチか」

「だ、第一位はそんな事言わない!そんなの第一様じゃないわぁぁぁーー!!!」






真っ赤になって泣きながらショクホウが出ていった病室に沈黙が落ちる。
番外個体もクロヨルも呆然とあの人を見ている。
多分ミサカも。あの人は小さく舌打ちをすると外を眺める。けれどもあの人がどんな顔をしてるのかはミサカにはわかった。
白い肌はこういう時つくづく不便だ。
首も耳も真っ赤にしているのが顔を背けていても簡単にこちらは知ることが出来る。
薄紅色に染まった肌の訳、あの人は戸惑っているのだ。
きっと自分の感情を持て余して、それをどうにか鎮めようとしている。


「……ハッ、ざまぁねぇなアニキ?」

「…ああでも言わねェと離れねェだろアイツは」

「本当はまんざらでもねぇ癖に」

「うるせェ」

「……否定は…しねェンだ」

「何か言ったか?」

「言ってねぇーよ!」

仕事に戻る、吐き捨ててクロヨルも出ていった。
窓に目を向けたままのあの人は気づかなかったのだろう、クロヨルが一瞬泣きそうな顔で自分を見た事に。
胸の奥がグジグジと熱を帯びた傷のように痛い。
ショクホウに、いやショクホウだけじゃない、クロヨルがこの人を見ている時にも感じた痛み。
クロヨルが意識不明のこの人を何度も「アニキ」って呼んでいたのはこの病院で働いてる個体から聞いている。
この人とクロヨルの関係は知ってるから、そう呼ぶのもわかる気がする。
敵対してたのはもう四年前の事になる、最近の二人はわだかまりがなくなっているという事も知っている。
昔よりもずっとこの人は丸くなったし、ミサカ達と離れて暮らすようになったこの人に新しい繋がりが出来るのは仕方がない事で、むしろ歓迎すべきことなのだ。
ミサカだって学校で友達も出来たし、でもそれでも割り切れる程ミサカもこの末っ子も大人じゃない。


普段ならもめ事を楽しそうに眺めているはずの番外個体は面白くなさそうに、退屈に微睡む猫のように目を細めて壁にもたれ掛かっている。
ミサカと番外個体が抱いてる感情は少し違うけれど、この人が気になるという点は同じ。



「ねぇ、何か買ってこようか?何がいい?」
「打ち止め」
「何?」


「少し一人にしてくれるか?」


弱々しい赤い瞳に、胸が詰まった。
こんなにもこの人は打ちひしがれていたのだと、そして、それでもミサカに側にいさせてくれないのだと。


「う、うん、わかったよ。何かあったら連絡してね」


声が震えそうになるのを辛うじて堪えることが出来たミサカを褒めてあげたかった。



628 :三位と五位 [saga]:2012/02/19(日) 19:59:56.63 ID:A1hxK36F0


あいつのお見舞いを終えて病室を出たところで走ってきた人影にぶつかった。
病院の廊下は走る場所ではないでしょうが、と一言いってやろうとしてぶつかった奴の顔を目にして文句を飲み込んでしまった。
ソイツが予想外にもほどがある奴であったこと、そしてソイツが更に予想外な事に涙を浮かべていたこと、二つの予想外のことに言うべき文句も苦情も吹き飛んでしまった。

「何であんたがここにいるの?」

「………あらぁ…御坂さんこそどうしたのぉ?もしかして愛しのカレのお見舞い?」

「あんた…」

いつもは癇に障る喋り方なのに、今はそんな気持ちは全然起こらない。
だって、真っ赤な目からボロボロ涙を零して、弱々しい鼻声なんだもの、ムカつくはずがないじゃない。





「ふ〜ん…あんたが一方通行を助けたんだ」

「うん」


甘ったるいので評判のミルクティー。初春さんくらいしか飲まないと思ってたのに此処にもいたわ愛飲者。


「顔見知り?っていうかそのそういう関係?」

「そぉいう関係ってぇ?」

「だから…その…つまり、男と女のそういうアレよ」

「奥の奥まで曝け出した関係っていうことならその通りだけど」

「ブホォォォッ!!」


しれっと爆弾発言かましてきやがるわねコイツ。


「恋人かって言われたら違うかもぉ。私はいつなっても全然オッケーなんだけどね」


ちょびっと舐めると食蜂は顔を綻ばせた。


うわ、ちょっと今の顔女の私でもクラッと来たわ。

いつもニコニコしてるけどコイツは何時も心からは笑ってなどいない。
大体は見下すか揶揄うか媚びるような愛想笑い。そして私を陥れようとする時にしか私はコイツの笑顔を見た事がなかった。
でも、今のコイツは違う。恥ずかしそうに、「うっとり」なんて言葉が似合う夢見る女の子のように笑った。
夢見るじゃないか、恋する女の子の顔だ。
私にはわかる。だって、あの頃の私もこんな顔で『あいつ』のことを想っていたはずだから。


「御坂さんはあの人と浅からぬ因縁があったわよね、そういえばぁ」

「……過去形じゃないけどね」

「いい気分じゃないわよねぇ、自分の敵の事が好きな女が、しかも私で」

調子を取り戻してきたのか、口調にも表情にもいつもの食蜂操祈らしさが出てきた。

「流石に『常盤台の女王』は立ち直りが早いわね、さっきまでビービー泣いてたくせに。別にどうだっていいわよアイツの事なんて」


半分は嘘。
アイツが一体これからあの子達とどう向き合って行くのかは凄く気になる。
けれど、誰かのアイツの事が好きな気持ちを否定する程私は傲慢じゃない。
あの子達がアイツを憎むのを止めるつもりも無ければ、好きになるのを止めるつもりもない。
あの子達とアイツの問題は既に私とは別の問題なのだ。あの子達が一人の人間として生きていく以上は。
629 :美琴の優しさ [saga]:2012/02/19(日) 20:02:33.33 ID:A1hxK36F0

「そんなことよりもあの野郎がどうやって常盤台の女王様の心を奪ったのかの方が気になるわね」


ヘタクソな誤魔化し方かなと思ったけれど、食蜂は「う〜ん」と私よりも遥かに女の子っぽい仕草で指を唇にあてる。
正直ムカつくのを通り越して羨ましいくらい似合う。中学時代より更にパワーアップした胸もムカつくっていうか羨ましいっていうかムカつく。

「その女王じゃない私を、ありのままの私を見てくれたところかしら?」

「ああ…」

「自分にとっては無能力者と変わらない雑魚だって言われてね、その時は凄く怖かったの。悔しかったし。でも無性に気になり出して、つい追いかけて」

「うん」

凄くそれわかる。私があいつに、上条当麻に惹かれた理由だ。
超能力者でも常盤台の電撃姫でもない、ただの御坂美琴という女の子として見てくれたから。
私達レベル5は大なり小なり「普通」というものに弱い。
何重にも重ねられたフィルターを取り払って、ありのままの自分を受け止めてくれる人を心の何処かで求めている。
初恋の定義よろしく、私の恋は実らなかったけれどあいつを好きだったことを後悔していない。


「あんなおっかない奴がモテるのね〜」

「おっかないけどぉ〜本当は凄く優しいのよぉ?」

打ち止め達と同じ事言ってら。
あの子といい、女の子の中の何かを擽るものでもあるのかしら。
妹達の中にもアイツに好意を抱いている個体が他にもいるとかいないとか聞くし。


「それで、食蜂は優しいなって気付いてから好きになっちゃったんだ?」

「好きって…その……」


可愛いじゃねーかコイツ……
モジモジと下を向く仕草は嘗ての食蜂操祈か?と襟を掴んで確かめたくなる。


「気持ちに自覚し始めたのは最近、っていうかさっきなんだけどね」

照れ臭そうに舌をぺろっと出して笑う食蜂は何処にでもいる、カフェでお喋りに興じてそうなただの女子高生だった。

「さっきって…あんた泣いてたじゃない。何かあったの?」

「びっくりしちゃったのぉ……全然あの人らしくない、私の知ってるあの人じゃなかったの。それが悲しくて」


らしくない、その言葉にドキリとする。
さっき病室で聞いたあいつの言葉が過ぎった。

『俺は…弱いな…』

弱音なんて吐く奴じゃなかった。吐いてる暇があったら何をすべきかを模索する奴だった。
例え弱音を吐いていても、目は何時だって進むべき道を見据えた奴だった。
それが、呆然と、空ろな目で虚空を見上げながら消え入りそうな声でぽつりと洩らしたのだ。


「ケンカに負けた男ってそういうものかもね」
「え?」
「何でもない。大丈夫でしょ。アイツみたいな男は勝手に負けて勝手に落ち込んで勝手に悩んで、それで勝手に解決しちゃうわよ」

そうやって勝手に抱え込んじゃうのよね、アイツ“等”みたいな男達は。
付き合ってらんないわ、実際。恋する女の子の都合ってものも考えなさいよね、まったく。
だから、女の子に出来るのはそんな馬鹿で自分勝手な男達だっていう事実を受け止めて、無理にでも納得して、我慢すること。


「だから今は我慢して、いつかきっと想いが叶うって信じてさ」
「うん」


そして自分の想いを、願いを信じること。
昔のあんただったら知った事じゃないけど、今のあんただったら応援できるわ。


でも、私の妹達は手強いわよ?


630 :違う!! [!orz_res]:2012/02/19(日) 20:03:32.32 ID:A1hxK36F0




照れながら向けられた視線に声が出なかった。
この人、私に照れてるのぉ?嬉しいはずなのに、なぜか素直に喜べない。
好きになって欲しいのは本当。私を見て欲しいし、愛の言葉も欲しい。でも違うの。
言葉はぶっきらぼうだけど、世間知らずで男の人の怖さをわかってない私の為を思っての言葉だと、その優しい感情が読み取れてしまった。

違う。

違う。

違う。

違う!

違う違う違う!!

違う違う違う違う違う違う違う違う違う違うのよぉぉぉぉ!!!




私が欲しいのはそれじゃない!!!


私の求める愛の形はそんなものじゃない!!


私ははっきりと気付いてしまった。
自分の気持ちに。
私がこの人から、この方から頂きたい愛の形に。この方へ抱く想いの姿に。


631 :今回の担当者 [!orz_res]:2012/02/19(日) 20:05:50.37 ID:A1hxK36F0

私が欲しいのは蔑み!!!

私がぶっかけられたいのは冷笑!!!!

私がお見舞いされたいのは蹂躙!!!!!

私が浴びせかけられたいのは罵倒!!!!!!



痛罵!!

面罵!!

冷罵!!

嘲罵!!

悪罵!!

漫罵!!

侮蔑!!

軽蔑!!

嘲笑!!


足蹴にする靴底の固くて冷たい感触!!

嗜虐の悦びに震える声から吐き出される罵詈雑言!!!

哀れで愚図な家畜を見るような見下しきった眼差し!!!!



そして時折気まぐれのように与えられる微かな気遣い ―――――






                    ――――― からの頬を打つしなやかなスナップの利いた手の温もりぃぃぃぃぃぃぃ!!!!










んひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃおっほぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーんんんんんん!!!!




想像するだけでスンゴイ事になっちゃいそうなのほぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんんんんんんん!!!


ああ、疼く、疼いちゃうのぉ。


あの甘い掠れた声で囁いて欲しい………『人の声あげてンじゃねェよ、醜くて臭ェ雌豚が』ってぇぇえへへへへへへへへへ………


そうやって唾を吐きかけてもらえたら、踏みつけてもらえたらぁ………



踏み躙ってもらえたら……生足だなんて贅沢は言わない、固いブーツでも全然オッケー!!!!それも寧ろ有り!!!!!ご褒美なのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーー!!!


632 :奥の方まで乾く間無い程 [!orz_res]:2012/02/19(日) 20:08:23.11 ID:A1hxK36F0

気付けば私は涙でぼやける視界の中を走っていた。
夢中で走ったから前にあらわれた人にも気付かずにぶつかってしまった。


「何であんたがここにいるの?」



そこには常盤台の電気洗濯板がいた。



「ふ〜ん…あんたが一方通行を助けたんだ」

「うん」




甘〜いミルクティー。



だけどきっと第一位様のミルクティーはとっても苦くてドロドロででもまろやかで……途中で咽て吐き出しでもしたらすぐに蹴りが飛んでくるのよぉ。


そして私の血と第一位様のミルクで塗れたイチゴミルクをニヤリと見下ろすと私の髪を掴みあげちゃったりして、それできっと



『手ェ使わずに舐めろよ?オマエは豚なンだから当然だろ?』



なンって言って下さるんだわぁぁぁぁうへへへへへへへへ……………




「顔見知り?っていうかそのそういう関係?」

「そぉいう関係ってぇ?」

「だから…その…つまり、男と女のそういうアレよ」

「奥の奥まで曝け出した関係っていうことならその通りだけど」

「ブホォォォッ!!」



私はあの方の心の闇をのぞいた。
あの方は私の心の奥底を引き出した。
曝け出した、まろび出した、踏み荒らされてこじ開けられちゃったのよぉ。



633 :宝物(ホンモノ)の恋を [!orz_res]:2012/02/19(日) 20:10:24.08 ID:A1hxK36F0


「恋人かって言われたら違うかもぉ。私はいつなっても全然オッケーなんだけどね」



恋人の形は人それぞれ。

そこに愛があればそれでオールオッケー。

服なんて贅沢品は家畜には当然NG。

首輪も単に品番を表示する為の手段で、私は愛玩動物に昇格出来るように毎日毎晩従順に言いつけを守るの。

帰ってきた彼のお出迎えは当然よね。

仕事で面白くないことがあると、靴べらで何度も何度も打ち付けてくるのを甘受する私。

口で綺麗にあの人の足をお掃除したらようやくご褒美の時間。

彼は一日の仕事のストレスを発散する為に私を強く、キツく荒縄で縛り上げ、強かに鞭で打ち据える。

私は一日中彼が側にいなかった寂しさを縛り上げられ、打ち据えられ、罵声を浴びることで解消する。

当然、性処理もお仕事よねぇ。

暴力と罵声とただ吐き出す為の道具としての悦びを全身に浴びて、でも自分だけ楽しむなんてワガママは家畜には許可されていない。

悦びに打ち震えてるとお仕置きが待ってて、お仕置きの最中にまた粗相をしでかしたら折檻が待っていて……









…………ふぅ…



なぁーんて、そんな素敵な恋人関係になれないかしらぁ。
私は何時でも何処でもオッケーなのに。
首輪を渡されて脱げと言われればすぐにでも……




「そんなことよりもあの野郎がどうやって常盤台の女王様の心を奪ったのかの方が気になるわね」

「その女王じゃない私を、ありのままの私を見てくれたところかしら?」



あの日、私は女王という仮初の仮面を破壊された。

あられもなく、みっともなく、浅ましく、卑しく粗相までしでかした。

あの甘い背徳的な開放感。

あの塵蟲を見下ろす軽蔑と侮蔑と嫌悪い満ちた涼やかな瞳。

あの時私は本当の自分というものを自覚した。




ありのままの私、そう ――――― 雌豚としての自覚を。



634 :しま鮮花? [!orz_res]:2012/02/19(日) 20:12:06.02 ID:A1hxK36F0


「自分にとっては無能力者と変わらない雑魚だって言われてね、その時は凄く怖かったの。悔しかったし。でも無性に気になり出して、つい追いかけて」

「うん」




怖かった、一体何処まで滅茶苦茶にされちゃうのぉって、ゾクゾクする自分が怖かった。



悔しかった、今まで女王だなんて仮初の立場と偽りの優越感に浸って何て時間を無駄にしていたのかしらぁって、それが悔しかった。


だから追いかけた。
スケジュールを調べて、あの人のマンションの下の階に引っ越して、あの人の出歩く先を常に先回りして。


出会う度に『気持ち悪いンだよ、豚がァ!!!』って言って頬を叩いて、髪を掴んで………


あはぁ…ん……そう、あの時、押し付けたおっぱいを千切れそうなくらいに抓り上げられた時は一瞬で頭の中が真っ白になっちゃったわぁぁ………














ふぅ……

思い出しちゃったぁ…


635 :祈りはきっと届くよ [!orz_res]:2012/02/19(日) 20:13:35.57 ID:A1hxK36F0


「あんなおっかない奴がモテるのね〜」

「おっかないけどぉ〜本当は凄く優しいのよぉ?」



私が気持ちいいと思う言葉を的確に選んで浴びせかけてくれる優しさ。

顔に痣が残るギリギリ手前で切り上げてくれる優しさ。

お腹だけは決して蹴らない優しさ。




ただの豚には過ぎた優しさだと思うのぉ。




「それで、食蜂は優しいなって気付いてから好きになっちゃったんだ?」

「好きって…その……」




飼育されたいなって、気付いちゃった。

無茶苦茶に、泣き叫んじゃうくらい、トラウマになってもかまわないくらいに踏み躙られたいって。

涙と鼻水と涎でぐしゃぐしゃになった顔を更に乗馬鞭で叩いて欲しいって。



「気持ちに自覚し始めたのは最近、っていうかさっきなんだけどね」

「さっきって…あんた泣いてたじゃない。何かあったの?」

「びっくりしちゃったのぉ……全然あの人らしくない、私の知ってるあの人じゃなかったの。それが悲しくて」




あんな思春期の男の子みたいなツンデレなリアクションなんていらない!!


操祈をマゾ豚にして欲しいの。
操祈をマゾ豚としてきちんと真摯に扱って欲しいの。
操祈をマゾ豚として誠実に罵って欲しいの。



「だから今は我慢して、いつかきっと想いが叶うって信じてさ」

「うん」


御坂さん……今までツンデレ電気洗濯板だと思っててごめんなさい。
貴女の言葉が凄く染み渡るわ。
そうよね、想いも願いもきっと叶うって信じなきゃね。

636 :おんりーゆあめすぶた [!orz_res]:2012/02/19(日) 20:14:33.20 ID:A1hxK36F0



『テメェは唯の穴のついた肉袋なンだよ!!』って甘い声で言って欲しいのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!


『いつ俺が人間様の言葉喋って良いって言った?あァ!?』って唸るように耳元で囁いて欲しいのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!




操祈を第一位様の全てを吐き出す為の世界で一つの豚にぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃーーーーー!!!!!

オンリー雌豚に!!

マゾ豚・オブ・ジ・イヤーに!!


しっかり、きっちり、みっちり、ばっちり、かっちり調教して欲しいのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーぶひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!





637 :色々すまなかった。 [saga]:2012/02/19(日) 20:15:55.15 ID:A1hxK36F0
異常で投下を終了します。
此処までやらかしたらもうこのスレに収まらなくても完結させます。
宜しかったら最後までお付き合い下さい。
638 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/02/19(日) 20:16:49.25 ID:7peHdmAAO
もう言葉もねえ
639 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/02/19(日) 20:20:39.63 ID:yQJhBgUAO
もうやだこの腐敗都市
640 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/02/19(日) 20:37:05.72 ID:Ydy+1/VAO
一方さんのバランスボール恐怖症がなおったと思ったらこれだよ…
この町怖い
641 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/02/19(日) 20:42:41.98 ID:xPRLwtoAO
ホントこのスレ最高に最低で最高だわ
642 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/02/19(日) 20:46:41.39 ID:NLZoOo1Fo
やべえ、みさきち可愛い
643 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/02/19(日) 20:49:52.57 ID:0lXNK8dKo
落差パネェなww

裏面のメス豚は>>629のお姉様と綺麗な食蜂さんにごめんなさいするべき
644 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/19(日) 20:54:50.83 ID:VD5AHSMko
大平原だの電気洗濯板だの酷い言われような御坂さんは俺がいただいて行きますね
645 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/02/19(日) 21:19:53.43 ID:OijA2dc20
>>644
おい…それ美心だぞ…













美琴は俺の横で寝てるけど
646 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/02/19(日) 21:26:35.47 ID:cnXCbzJIO
乙!
647 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/19(日) 21:33:06.35 ID:feMFpToSO
やっぱり、れべる5はすごいとおもいましたまる
648 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/19(日) 21:33:39.28 ID:OE5AegBn0
一通さんはアレか、ロリも年増もいけるようになったのか
649 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/02/19(日) 21:36:31.80 ID:tEBt8dlb0
電気洗濯板
このセンスに脱帽だわ
そしてまじ落差ぱねぇ
650 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/19(日) 21:47:21.10 ID:35/7CfzQo


もう俺らの一方さんは帰ってこないんだね
651 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/19(日) 21:49:38.36 ID:5nDFu/k20

異常性癖ってのは感染するんだね
652 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2012/02/19(日) 22:24:54.95 ID:Wpni6PCK0
もうやだこの学園都市
653 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/19(日) 22:25:06.94 ID:hYNKcJ1Yo
  |l、{   j} /,,ィ//|.     /:/:!:::!:|::ヽ:\ヽ::::、:\::::ヽ:::ヽ!::
  i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ     !ハ::|::::i::l:|心、:ヽ::\:ヽ_\、\:::ヽ:::|!           ,ィ/イ,r'" .i!li,il i、ミ',:;;;
  |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |.       i、:!:|:、N{、ヒjヽゝ\ヾイ ヒj >、ヽi:、|!   ,. -‐==- 、, /!li/'/   l'' l', ',ヾ,ヽ;
  fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人.      ヽ:!::トヽ ̄ l! `  ` ̄´ |::l::|:|j: ,,__-=ニ三三ニヾヽl!/,_ ,_i 、,,.ィ'=-、_ヾヾ
 ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ      ト、::! u         j |::/lj::: ‐ニ三=,==‐ ''' `‐゛j,ェツ''''ー=5r‐ォ、, ヽ
  ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉.       ヾ、  丶 -    u リイ:|リ .,,__/      . ,' ン′    ̄
   ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ.      リヽ ‐、ー- 、_   /イ:::i    /           i l,
  /:::丶'T'' /u' __ /:::::::/`     rー'"ト:l゙、   ̄   ./  , |::!    ノ ..::.:... ,_  i    !  `´'      J
                                      iェァメ`'7rェ、,ー'    i }エ=、
  |::|::/l::|::|r‐ヽ:::::ヽ(ヽー,―\::::::、::::::::::ヽ              ノ "'    ̄     ! '';;;;;;;
  }//l::|:::|{(:::)ヾ、:::ヽ \!(:::) ヽ,:::ヽ:::::::::::              iヽ,_ン     J   l
  |/l::|::|:::|ヽ==''" \:ヽ、ヽ=='" |:::::::::::::::              !し=、 ヽ         i         ,.
 / ',|::|:::|   /   `゛       |!:::::::::::::              ! "'' `'′      ヽ、,,__,,..,_ィ,..r,',",
    .l::!::::ト、  '、 _         ||:::::::::::::              l        _, ,   | ` ー、≡=,ン _,,,
  r'"´||',::::',                 |:::::/l::               ヽ、 _,,,,,ィニ三"'"  ,,.'
../   ll ',::', 、 ーこニ=-       /!::/ ヽ  
,'    |  '、:, \ --       ,. '´ |;'  l  
|   |!  ヽ;  ヽ       /.:    i!  / 乙
654 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2012/02/19(日) 22:42:29.36 ID:59FGRx0Io
もう黒夜たんに(ry
655 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage saga]:2012/02/19(日) 23:00:45.29 ID:vI2G+xvX0
いちおつ
電気洗濯板でふいた
656 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/02/20(月) 00:42:53.55 ID:fM3xegKi0

もう誰かこの都市消し飛ばして全てをなかったことにしちまえよ!
657 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/20(月) 00:54:04.36 ID:dFE7q0hio
毎度素晴らしい出来だな
引き込まれるわ
658 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/20(月) 00:59:01.54 ID:pCCfxo1Z0
すごく……しっちゃかめっちゃかです……
659 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/20(月) 01:11:19.57 ID:aGMWDSL60
やっべ
この食蜂でも全然いけるかわいい
660 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/20(月) 03:40:38.38 ID:vjqm13PDO
素晴らしい…
661 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/20(月) 21:23:57.80 ID:KpRedwuDO
電気洗濯板というセンスに脱帽
662 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/20(月) 22:41:01.69 ID:rXSsmrM7o
なにこのみさきちかわいい
663 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/02/21(火) 01:27:21.63 ID:cqngtlFfo
黒夜にも恥ずかしい裏面があるのだろうか
664 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/21(火) 01:55:44.11 ID:FWHujRcko
ミコっちゃんも上条さんが寝てる時、「とうまとうまとうま……あぁ、傷つき倒れて眠り伏す姿もかっこいいよぉ……///他の女のためじゃなきゃなぁしょぼーん」とか思ってるのかな
665 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/02/21(火) 04:39:44.69 ID:kAvK/Owao
心理掌握〜アナタって本当に最低の屑だわ〜
666 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/02/21(火) 07:00:22.14 ID:E75YiyK/o
俺たちの一方通行はもう戻ってこないのか?
667 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/02/21(火) 09:20:19.64 ID:zDjo9+5Y0
ギャグ部分もスゲーけどシリアスも上手いよな
なんか「地獄の底でも、お前を 」思い出した。
668 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/21(火) 17:21:55.38 ID:OMCCoFOAo
あのスレでも裏で一通さんがこんな事考えてて、
挙句電気洗濯板で妥協したのかと思うと泣きたくなってくるわ
669 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/21(火) 19:14:39.88 ID:dy5EM3/l0
いちおつ!相変わらずクォリティーが安定して高いですね。
地の文のシリアス部分がかっちりしてるからこそ反転部が際立つ!

>>668
やめろ馬鹿!!一方さんはそんな事考えてない!!

670 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/02/21(火) 19:20:12.41 ID:1ohW/qnAO
妥協したんじゃない。真のロリを手に入れたのだ
671 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/21(火) 22:36:40.26 ID:YY/Qd12DO
こんなみさきちでも、ご主人様のふとした優しさに癒しを感じるのかと思いきや、
それさえも間髪置かずに踏みにじってほしいとかwww

漫画版の超電磁砲読んだばかりだから破壊力が半端ないわ…
672 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/02/21(火) 23:40:00.74 ID:n5raBun8o
>>668
やめろ
それだと一方さん毎日想ちゃんにハアハアしてたことになるぞ
673 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/21(火) 23:44:50.88 ID:FWHujRcko
よそのスレの話はやめろ
674 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/22(水) 00:57:55.76 ID:9raVT1I4o
よそのスレで盛り上がんなks
他のSSと混ぜんなひとりでやってろ
675 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/22(水) 00:59:57.13 ID:597f9owGo
きもちわるい
676 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/22(水) 01:02:46.65 ID:waUkZESo0
ドMみさきち可愛いよみさきち!!でも黒夜ちゃんの思春期っぷりも捨てがたい!!
バランスボール属性も身につけたらいよいよわからないなコレ。
677 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/02/22(水) 01:15:12.52 ID:RZ+fxr7s0
そろそろ減速だ
続きが読めなくなるぞ
678 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/02/22(水) 15:49:28.79 ID:hAxzcTXAO
>>677
雑談読まなくても良いけど>>1のレスくらいは読んでやれば?
679 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/22(水) 16:21:46.67 ID:FEYShS3IO
でも雑談は控えようぜ
680 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/23(木) 01:47:23.19 ID:nFy2zyWvo
男は黙って!!
681 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県) [sage]:2012/02/23(木) 02:29:00.81 ID:4oPFP/Dpo
このみさきちがほしい
682 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/23(木) 14:43:26.59 ID:KYT/caAbo
みちきさ
683 :諸事情により短め [saga]:2012/02/24(金) 10:27:22.30 ID:63nGkK2F0
お休みなので投下します。
684 :白鳥襲来 [saga]:2012/02/24(金) 10:32:47.97 ID:63nGkK2F0



「随分と無様に負けたそうじゃないか」



嘲笑だとか侮蔑といった陰湿さを匂わせることも無く実に楽しそうに笑う『明け色の陽射し』のボスに俺はすぐには答えることができなかった。
それが事実だったからという事も勿論だが、何かを言い返そうとする気力が今の俺には無い。
以前に会った頃よりも少し背が伸びてはいるがそれでも小柄な金髪の少女、レイヴィニア=バードウェイは傲岸不遜に鼻を鳴らせるとベッドの側の椅子に腰掛ける。
黒タイツに強調されたしなやかな足を優雅に組む様は何も喋らなければ気品のあるどこぞのお嬢様にしか見えない。


「そうわかり易い負け犬面をするなよ甚振りたくなるじゃないか。禁書目録に去られたことにそんなにも打ちのめされたのか?妻に逃げられた駄目亭主の姿を見ているみたいだ」

「傷心中だってことまでわかってるんだったら、そっとしておいてくれると嬉しいんだけどな」

「何だつまらないな。私が来たことにもっと驚いてくれても良さそうなのに。先程廊下で会った御坂美琴や浜面仕上など嬉しくなるくらいに驚いていたぞ」



その大声でお前の襲撃を知ったんだけどな。
というか、寧ろ上条さん的にはお前が病院の受付で病室を確認して来るっていう真っ当な手順を踏んだ事にびっくりしたよ。


「いつもいつも魔術でインパクトのある登場を期待されてもな。アレはアレでそれなりの下準備と元手が掛かっているんだ。冥土帰しの懐で迂闊なマネもしたくはないしな」

「それで?どうしてお前が此処にいるんだよ」

「連れないじゃないか。戦友を見舞うという理由では納得できないか?」

「納得するような事をお前がしてきたのかを問いてーよ俺は。嫌な予感しかしないけどな」



当然出来る筈が無いだろう。そもそもコイツの中に戦友という概念がある事さえ俺には正直疑わしい。
ハワイで受けた手痛い裏切りの味を忘れたわけじゃない。
俺の疑惑の目を愉快そうに受け止めると、少しも後ろめたい事もないように口角を吊り上げて笑う。
美人がそういう顔をすると何というか様になり過ぎて怖いというか、少し成長したせいか以前よりしっくり堂に入っている。


「ふふん、安心したぞ。嗅覚はそれなりにまだ働くようだ。平和ボケして使い物にならなくなっていたらどうしようかと心配だったんだが……酷い林檎だな。甘味がまるで足りていない」


見舞いの品の林檎を勝手に齧るとバードウェイは顔を顰めた。
ちなみにその林檎は甘すぎて中々手が出ないで世話をしてくれる御坂妹達のおやつと化しているのだが、コイツは一体普段どんなフルーツを食べてるんだ。






「手短に用件を言うぞ。禁書目録を回収しろ上条当麻」



685 :突き刺さる言葉 [saga]:2012/02/24(金) 10:35:21.36 ID:63nGkK2F0


やはりか。


コイツが動く話となると大体予想は付いていた。
俺が負けた事を知っているなら、どういう経緯で負けたのかも。



「意外だな。てっきりすぐにでも禁書目録の居場所を聞いてくると踏んでいたのだが」



いつもだったらそうしていただろう。
バードウェイの襟首を掴んででもあいつの事で知っている事を聞こうとした。
少しでもヒントを得て、あいつを見つける為の糸口に結び付けようとしていたはずだ。


普段の俺だったら。

普段の俺達だったら。



「俺にはあいつのところに行く資格なんて無い。あいつの決めたことに俺は」

「おいおい、どうした。らしくないぞヒーロー。お前が他者の都合にお伺いを立てて行動を開始するお行儀の良い奴だったとは初めて知ったのだが」

「あいつが自分の意思で出て行ったんだ、それを無理矢理連れ戻せるかよ」

「妻の自主性を尊重する振りを装って三行半を突きつけられたショックに落ち込むとは随分と女々しく情けない体たらく。

 これはいよいよ本格的に駄目亭主の典型だな」

「それは悪かったな。そんなに連れ戻したかったらお前がやったらどうだよ。お前が言ったじゃねーか、俺は負けたんだ」

「これはこれは、少し見ない間に随分と負け犬根性が染み付いているじゃないか」


嘲笑交じりの溜息が癇に障るが、それに反論するだけの気力が俺の中には見当たらない。
三行半を突きつけられたショックに落ち込む ―――― バードウェイの言う通りかもしれない。
俺はあいつが自分の意思で俺から離れる事を選んだことに自分で思ってる以上にショックを受けてるんだ。


「しかし私は生憎とお前達の夫婦喧嘩の詳細には興味なんて無いんだよ。お前が“本当は”何をそこまで落ち込んでいるのかも知らないし知ろうとも思わない。

 慰めて欲しかったら他の女共に頼むんだな引く手数多だろう。見舞いで来たという理由を納得しなかったお前の直感は極めて正しい。

 私は正義の味方でも、上条当麻の味方でもない。私は私の望みと私の利益だけの味方だ。

 私はアドバイスをしたんじゃない。禁書目録を“回収しろ”と言ったんだ。アレの行おうとしている儀式を未然に防いだ上でな」



即ち、それは命令。
傲慢極まりない上から見下ろした者の言葉だ。
これほど嫌味なく偉そうに命令できる女も居ないだろう。

686 :繊細にして大雑把なモノ [saga]:2012/02/24(金) 10:38:48.35 ID:63nGkK2F0


「魔道図書館の有用性に私が魅力を感じているのだったらとっくに奪還に乗り出しているさ。

 だが、生憎私はアレにそこまでの興味を感じない。女としてアレがお前とどうなるかという下世話な興味ならあるがな」

「つまりお前はお前の利益の為に俺を利用してインデックスを連れ戻させようとしてるのか?」


バードウェイはチェシャ猫のように唇をにんまりと上げる。
満足気な笑顔が苛立つ。


「少しは頭が働き始めたか駄目亭主。いいか、今回アレがお前から離れて行動してる事はお前達の個人的な事情など関係なく、重要な事態なんだ。

 幻想殺しがアレのボディーガードでありストッパーになっているというのがこちら側の共通認識なんだ。それが野放しになっているという状況がわかるか?」



それはつまりインデックスのなかにある魔道書を欲しがる連中が動き出すということ。
そしてあいつの力を危険視する連中にとっては、あいつを殺そうとする理由ができることにもなる。
つまり、あいつの身に危険が迫るという事。



「事の重大さがわかってきたようだな。お前はアレの側に居る以上証明し続けなければならない。

 禁書目録をお前が守り続けられる事。同時に禁書目録の手綱をお前一人でも握ることが出来る事をだ。

 禁書目録の居場所はその紙に記しておいた」


「……此処は……」



あいつが魔術的儀式を行うという場所。
それはイギリスでもロシアでもアメリカでもなかった
バードウェイの書いて寄越した紙片にはこの国のとある地名が記されていた。
外国人のクセに俺よりも遥かに流麗な漢字でだ。


「日本で最初のニート、日輪の女神とやらが住まう場所だ。どうした?ロシアだとかイギリスだとでも思ったか?

 何かあるとすぐに海外だと思うのは悪い癖だな。

 確かに魔術式の成功率はその場所の信仰の深度と進度、魔力の流れの注がれるスポットに左右される。

 しかし、それらの前提を大きく省略する事が出来るのがあの規格外の魔神だ。

 魔術的、神話的背景に一定以上の『濃度』があれば場所の辻褄合わせはどうとでもなる。

 この国の歴史と閉鎖性は世界でも有数のものだ。我々からすれば垂涎モノだぞ?」



頭がいい奴は途中の計算式を省いて回答を直接書けるようなものか。


687 :最初からわかりきっている答え [saga]:2012/02/24(金) 10:39:37.77 ID:63nGkK2F0


「インデックスは一体何をしようとしてるんだ?」

「魔術の内容はわかる。しかし動機は私よりお前の方が予想が付くんじゃないか?」

「……」

「鈍感さもそこまで来ると罪を通り越して業だな。だったら会って本人に直接尋ねるのだな。犬も食わぬ理由なんだろうさどうせな」


鼻で笑うとバードウェイは用は済んだとばかりに立ち上がる。


「厄介事を全て背負う覚悟で惚れたのだろう?その無謀な意地を張り通してみせろよヒーロー」




その得意気な笑顔は俺がどうするか等とうにお見通しだとでも言いたげなものだった。

そして、多分バードウェイの確信は正しい。




688 :バードウェイもお年頃 [saga]:2012/02/24(金) 10:40:19.66 ID:63nGkK2F0



「随分と怖い顔だな。まるで不倶戴天の敵に出くわしたようだぞ?」


新たな娯楽を見つけたように稚気すら漂わせる表情で笑うバードウェイを睨み付ける二対の眼差し。
上条の病室を後にしたバードウェイの目の前には絹旗最愛と黒夜海鳥が剣呑な表情で立っていた。


「何企んでいやがる?上条の奴の次はアニ…一方通行をそそのかすのかよ?」

「いつぞやのように浜面まで超利用するつもりですか?」

「酷い言われようだな。最も、否定材料に乏しいのも確かだがな」


肩を竦めるバードウェイに、二人の視線は更に険しさを増す。


「浜面は別にどうでもいいですが、浜面に何かあれば滝壺さんが超泣きます。魔術だか何だかわからないものに関わらせるのを超見過ごすつもりはありません」

「安心しろ。今回用があるのは上条当麻と一方通行だけだ。だからそんな嫉妬丸出しで泥棒猫を見るような目で見るなよ」

「別に私は浜面のことなんて!!」

「それに私は面食いだし人の物にも興味は無い」

「上条の問題で、第一位はただ巻き込まれただけだろ、何でアニキまで」

「アニキねぇ〜しばらくぶりに会ってみれば随分な進展ぷりだな」

「う、うるせェ!!」

「いいさ、答えてやろう。今回の件は出来るだけ早急に解決する必要がある。私が世界を欺いてる間に、それも内密にな。

今の上条一人に任せるには不安だが、かといって馬鹿みたいに頭数を揃えるのも得策じゃない。ハワイの時以上に人数は絞る必要がある。

ヒーローと肩を並べることが出来るのはヒーローだけだろう?」


黒夜も絹旗も黙り込む。
上条と一方通行、この両者が卓越した領域に居ることを知らぬ者は、彼の戦いを味わった者達のなかには居ない。
沈黙を肯定と納得と捉えたのか、バードウェイは一方通行の居る病室に向かおうとして、進みかけた足を止める。


「一つ聞きたいのだが、化粧室は何処にある?」

「何だよトイレかよ」

「違う。まぁ、その何だ、あれだ」


不思議そうに首をかしげる絹旗と対照的に何かを嗅ぎ取ったのか黒夜は眉を顰める。
それを気にするでもなく、バードウェイは泰然自若とした普段どおりの表情のなかに僅かに、ふにゃりと年相応の笑みを浮かべる。


「一応化粧が崩れていないかチェックをしておかなければな。これでも身だしなみには注意を払っている方なのでな」




689 :終了 [saga]:2012/02/24(金) 10:42:09.16 ID:63nGkK2F0
以上で投下を終えます。短くてすまないです。
諸事情によりネット環境から二週間程切り離されるので、鳥道通行編は二週間後です。
それではまた。
690 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/02/24(金) 11:06:39.79 ID:vM71kZ6to
乙!
691 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/24(金) 11:33:03.25 ID:59PE8Vw4o
スゲェ。回りくどさと挑発が素晴らしいバードウェイだ
楽しみに待ってる乙!
692 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/24(金) 11:51:13.87 ID:u/E0rQGro
面喰いで人の物には興味ない鳥道さんの次の接触に大変期待してます
693 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/02/24(金) 12:22:29.17 ID:wpWZuGOIO
乙!どうしてこの>>1の書く女の子は変態、ノーマル問わず可愛いんだ。
694 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/24(金) 12:28:38.06 ID:FYi1dElRo
ロリキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
695 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/24(金) 13:50:57.88 ID:+CjQaHCI0
なるほど、一方さんは自分の物だと言外に主張する訳ですね
696 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/24(金) 14:26:00.80 ID:AerGXysb0
二週間待てとか>>1鬼畜すぎる
697 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/02/24(金) 14:49:30.10 ID:ioxx1viYo
さて彼女は変わらず大平原を歩き続けたのか
それとも大山脈を越えてきたのか
気になるところだな

>>1乙!
698 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/24(金) 15:45:51.36 ID:vWI+FRQN0
あれか、一通さんに会うためにお色直しか
699 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/02/24(金) 16:18:44.38 ID:AwauQJlgo
バードウェイとか・・・
一体どこまで俺たちを楽しませるつもりなんだ
700 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/02/24(金) 16:38:02.16 ID:j+aoeibg0
欧米系の人はむしろ甘味より酸味のある林檎を好むもんだと思ってたがそうでもないのか

一通さんに会うなら化粧を落とした方がいいな、と思ったが今の精神状態的にはわからんか
701 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) :2012/02/24(金) 17:06:30.86 ID:LvWHPjpbo
に、二週間だと…グギギ
702 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) :2012/02/24(金) 19:59:35.92 ID:7dfPd5Qw0
いいところで二週間お預けかよ…
703 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/02/25(土) 01:12:09.61 ID:VrWQx2AAo
鳥道さんがもう少し早く来てれば、セロリ状態の一方さんなら即陥落だろうな
704 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/25(土) 16:07:20.57 ID:TFQsO+lp0
まだだ、まだ鳥道さんの胸の描写がない限り安心できんよ
705 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2012/02/25(土) 19:19:11.10 ID:x+WjKUwJ0
K夜がヒロイン過ぎて泣ける
706 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/02/25(土) 19:56:21.18 ID:UgtPO95i0
この>>1はサービス精神旺盛過ぎるだろ。
バードウェイとかよぉ。
707 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/25(土) 21:03:32.10 ID:Vey9MOsuo
ちっぱいぺろぺろ
708 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/26(日) 11:32:04.83 ID:n8uJnnWIO
くろちゃんとの修羅場にきたい
709 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2012/02/26(日) 15:43:00.18 ID:a3Oy1XPTo
もう黒夜たんにインしちゃえよ一方さん
710 :投下します。 [saga]:2012/02/29(水) 00:06:14.84 ID:98jG5/fv0
ちょっと投下できそうです。
711 :甘い時間 [saga]:2012/02/29(水) 00:07:10.39 ID:98jG5/fv0




「ハイ、一方通行あーんしてってミサカはミサカはウサちゃんリンゴを食べさせてみる」

「止めろ、自分で食えるってンだよ」

「ダーメ。患者さんは安静にしてないとダメなんだよ?」

「お前には林檎すらまともに食えねェ重症患者に見えるのかよ」

「あなたは無茶ばかりするからそれくらいで丁度いいのってミサカはミサカはあなたの無理無茶無謀の歴史を読み上げてもいいんだよ?って圧倒的お姉さん目線で得意げに胸を張ってみる」

浮かれ過ぎかもしれないけれど、ミサカはちょっと嬉しい。ううん、ちょっとどころじゃなく嬉しい。
最近ずっと疎遠気味だったこの人が側にいる。それも二人きりで!!
こんな事を言うとこの人は怒るかもしれないし、もしかしたら悔し涙を流すかもしれないけれど、ミサカとしてはこの人が負けたことは嬉しかったりもする。
負けてからこの人はちょっと素直でミサカにあれこれ世話を焼かれてくれてる。今もこうやってウサちゃんリンゴを大人しく食べてるしね。
それにしょんぼり気味のこの人はぶっちゃけ可愛い。

「つーかよオマエさァ」

「なぁに?」

「また胸デカくなってねェか?」

「ふぇっ!?も、もう一体何処を見てるの一方通行のエッチ!!」


そしてもう一つ最近嬉しい事が。それはこの人がチラチラとミサカの胸を見ているということ。
ちょっと恥ずかしいけど、今までそんな男の人の眼差しを送って来なかったストイックなこの人が心境一変っていう感じにガン見してくる。
これってつまり先日この人がミサカに教えてくれた『失恋』の痛手から回復しつつあるという事なのかもしれない。
回復しつつあって、新しい恋を見つけようとしているのかもしれない。そしてその候補にミサカもノミネートされているのかもしれない。
同じように番外個体の胸もガン見していたような気がするのはこの際置いておく事にする。


「なァ、ちょっと揉ませてくれねェか?痛くはしねェよ」

「えぇっ!?こ、ここここんなところで?」


新しい恋を見つけるどころの話じゃなかったもしかして?
いきなり何て大胆なの!?

712 :エンカウント [saga]:2012/02/29(水) 00:09:31.52 ID:98jG5/fv0


「あァ、そうだ。思い立った時にヤっておきてェンだよ」

「思い立ったらって……そ、その、日もまだ明るいし、下着も可愛いのじゃないし」

ヤ、ヤるっていうのはそのつまり一方通行のおしべがミサカのめしべに正面衝突して通行止めになっちゃう事だよね?
そりゃ、病院だからベッドもあるし、個室だし、今は学校が冬休みだから明日に響いても大丈夫っていうか。
そろそろクラスの子達の自慢話に聞き専である日々がついに終わりを迎えるというか…


「下着なンか関係ねェよ。そのオマエだから頼ンでるンだ打ち止め……駄目か?」

「はうぅっ!!そ、そんな目で……」

「オマエだから頼ンでるンだ。けどよ、オマエが嫌がる事はしたくねェ。だから嫌なら嫌だと遠慮なく言ってくれりゃあいいンだ」


ズルイよ一方通行。そんなミサカの対一方通行専用母性を刺激するような眼差し。
傲慢で顔芸で奇行と奇怪なファッションを持つくせに母性本能を刺激するその目。
ミサカがあなたを拒むはずがないのに。っていうか寧ろ常在戦場の心持っていうか、ばっちこいみたいな。
最近は中学生も進んでて彼氏がいるのは当たり前で、大人の階段三段飛ばし余裕ッスっていうか。
今日のミサカの下着は上下が違うけどそんな事一切気にしないぜっていうそういうハングリーウルフ的な衝動なの!?


「嫌じゃないよ。ミサカはあなたが望むなら何だって……」







「中学生に性的な行為をすることはこの国では犯罪だと聞き及んでいるのだが、しばらく来ない間に法律改正されたのかな?」






713 :新たなる強敵 [saga]:2012/02/29(水) 00:11:52.71 ID:98jG5/fv0

「え…と、この金髪の女の子は誰なのかな?」

「オマエは……」

「上条当麻と違ってその驚きに満ちた顔は心地良いものだが、私の名前を忘れているのだとしたら寂しいなぁ。そこまで薄いキャラをしてたつもりはないのだが?」

「……寝言言ってンじゃねェよ。忘れたくても忘れられるかよ。忘れらンねェよォに魔術の一つでも掛けててもおかしくねェ奴がよく言うぜ、レイヴィニア=バードウェイ」

「ふふふ、上出来じゃないか。しばらくぶりだな一方通行」


またミサカの知らないところで女の子のお知り合いなの?
あなたが自然体で憎まれ口を叩く時って気に言ってる証拠だよねってミサカはミサカはまた邪魔が入ったよクソがと若干ファッキンな気持ちを押し殺してみる。


っていうか…



「小学生?」

「今どこ見て言った?16歳だ!!」

「嘘ぉ!?」

「張り倒すぞクソガキ!!」



だって、こんなにちまい(関西弁)のに。でもクロヨルもちまいし最近の16歳って発育遅いのかな。
それともレベル4以上になると発育が……でもキヌハタもチンピラさんの奥さん(滝壺)もエロパンツ(麦野)もバインバインだし。
お姉様は……うん、ドンマイ。
あ、もしかしてこの人ツンデレさん?ツンデレ気質の人は成長が遅いのかな。
ツンに全部持ってかれちゃうのかな。ツンからデレの反動による負荷が発育を遅らせてるのかな。
だったら気の毒かも…


「初対面の人間を哀れみの目で見るのはあまり褒められたものではないと思うのだが、これはお前の教育の成果か?」

「生憎と俺の言う事なンざどいつもこいつも聞きやねェ。嘆かわしい事にな」

「お前はお前で過保護そうだからな。ウザがられているんじゃないのか?」

「こいつ等は昔から思春期だ。今更だなンなこと」

「父親に反発する年頃だろう、洗濯物を一緒にしたくないとか言われて日々泣いてるなら慰めてやるぞ?」


何か凄く気が合ってない?
何かこの人と波長が合ってる気がする。番外個体みたいに噛み付くんじゃなくて、言葉の応酬を楽しんでるような。
あれ?もしかしてこれって…


「ところで、あっちの部屋の馬鹿共ども敗北したそうじゃないか。見事に無様に呆気なく」

「オマエ何か知っていやがるな」

「お前が知りたがっているポイントがどこかは知らないが、少なくともお前が知らないことは把握しているな。お前がどの程度有用性をそこに見出すかはお前次第だがな」

「打ち止め」

「何?」

「コイツと二人にしてくれ」



ライバル登場的なピンチだこれ!?




714 :始まり [!orz_res]:2012/02/29(水) 00:17:49.17 ID:98jG5/fv0



最初は正直侮っていた。


第一位、最強、科学サイドの切り札、大層な呼び名を付けられていようとも所詮は16にも満たないガキ。

井の中の蛙に過ぎないと思っていた。幻想殺しという世界を回す切り札を引き入れるついででしかない。

壮大な物語を牽引するような主人公などではなく、一つの章を担うかどうかの主人公。
巨大な惑星という価値を上条当麻に付けるとすれば、奴はその周囲を回る小さな衛星。
それが私の一方通行への評価であり、事実出会った頃の狂犬のような振る舞いは世界の深部を知らぬが故の威勢の良さと無謀さだと微笑ましく思っていた。
しかし、それは私の過小評価にすぎなかった。
滅多に私は他人を褒めたりしない。マークの奴に言わせれば『人類皆下僕』だそうだ。
しかし、決して過小評価を下している訳でも、傲慢に端から見下している訳でもない。
冷静に分析した結果、褒めるに足らないと判断しているから褒めないだけだ。
その私をもってして「コイツなかなか…」と思わせたのはハワイの頃だっただろうか。
口振りとは裏腹に己の無知を自覚し魔術を知ろうとする真面目な姿勢は強者特有の傲慢さだけではない素直さは正直悪くないと思った。
青臭い義憤を青臭いと自覚しながらも抑え切れない不器用さも失笑と同時に好ましく感じた。
ヒーローとしての定めを持つ人間には珍しくない性質、病的なまでに自分一人の力で全てを解決しようと背負い込み、結果人として外れかけていた上条当麻よりも、
人であろうと足掻き続ける無様で不器用な獣のような奴の姿に魔術師としてではない、レイヴィニア=バードウェイとして興味が沸いた。
そして、天使に等しい『あの姿』を見た時は新しい玩具を前にした時の高鳴りを覚えたものだ。
私を前にして怖気づく訳でもない、特別に畏怖の念を抱く訳でもない。かといって、自分の目的の為に利用してやろうという下種で矮小な野望をひた隠して近付く事もない。
不愉快なはずのただの小娘扱いが無性に心地良かったことも、まぁ、認めてやらないこともない。




彼の戦いの最中、命を助けられたことがあった。


無力で哀れで可憐なヒロインのように無様な醜態を晒す筈のない私であっても、長引く戦いの最中時には針の穴程の手落ちというものが出ることだってある。
私だって人間だ。完璧にして完全に近い美少女天才最強魔術師と名乗っても遜色が無い私であっても人間に過ぎないのだ。
身体的、心的な疲労だって溜まる。小さなものであろうとも積み重なれば気の緩みに繋がる程度にはうず高くもなる。

当たり所が悪ければノーガード余裕だと思っていたスライムの毒針が急所に刺さって痛恨の一撃になることだってある。

つまりだ、うっかりミスってそこそこの敵に殺されかけることだって時にはあるのだ。




715 :セミヌード [!orz_res]:2012/02/29(水) 00:19:56.55 ID:98jG5/fv0



『随分いい格好じゃねェか。なかなかそそられるぜ?バードウェイちゃンよ』

『服が破れかけている幼女のあられもない姿を見て喜ぶ趣味がお前にはあるのか?』

『そンだけ偉そうに吼えられりゃ上等だ。抱っこされた状態じゃなけりゃあの話だがな』

『勝手に抱き上げたのはそっちだぞ。大体何故お姫様抱っこなのだ。アレか、やはりヒーローとは乙女をお姫様抱っこせずにはいられない人種なのか』

『乙女だァ?どの口がほざきやがる。核兵器並みに物騒な魔術師が』

『その割には大切に抱き上げてくれているじゃないか。コートまで着せてくれるという似合わぬ紳士っぷり。私を相手にしてモードを切り替える必要など無いと言ったはずだが?』

『12歳ならガキはガキだ。つーか、まともに魔術が使えないお前ならただのクソガキで十分だろうが』

『お前が囲っている0歳児共と私を同じ枠に入れるな。私はもうあと一月で13歳だ!!それにいいか、12歳というのはだな、10歳児共とは天と地程の差が…』

『黙ってろ舌噛むぞクソガキ』

『ふぁ…ッ…み、み、耳元で囁くな!!』


遠慮も容赦も無い憎まれ口の応酬が心地良かった。
常に組織の頂点に立ち、世界を掌握する事に向けて己を磨き、鼓舞し、邁進し続けていく日々に不満も後悔も無い。
それでも抱きかかえられ確かな存在に守られるという経験は初めてでどうしたらいいのかわからなくなった。
正直に言ってしまおう、新鮮だった。敵対する愚か者共を打ち砕き、踏み躙り、屈服させる時に味わうものとは別種の充足感と満足感。
そして、非常に癪であるが少しだけ安心感もあったりしたかもしれない。
生涯初お姫様抱っこにほんの僅かに驚いたことも否めない。
戦いが終わって、共に戦う機会が無くなり、会う理由も無くなり、それからつい思い出すことが増えたのは、暇な時間が出来たわけで、科学の世界を牛耳るなら科学サイドのナンバーワンを自陣に引き入れる必要もあるからと言い訳を述べてみても、自分でも白々しいとわかる。
全くもって遺憾ではあるが、どうにも私はあの白いロリコンヒーローが気に入っているというか、気になっているというか、手元に置いて遊ぶ玩具的な意味で。
いや、玩具と呼ぶには往生際が悪い。出来れば共に私の覇業を手伝ってくれたらなと思っている。
科学の分野においては猫の手も借りたいくらいの現状からすればスペシャリストが側にいれば心強いというか科学サイドの制覇は実現が早まるだろうし。

















というようなことを話した際に「お姉さん…それって…いくらなんでも、ええぇ ―― 」と妹に呆れた眼差しを向けられ、マークのクソッタレに至っては「心も身体も発育でパトリシア嬢に負けてるんですね」等と抜かしてきた。
無論、最近生意気なマークめには地獄突きをしっかりと打ち込んでおいた。

716 :アンチホルスタイン同盟会員番号1番 [!orz_res]:2012/02/29(水) 00:22:01.01 ID:98jG5/fv0


そんな訳で、少々私にしては殊勝且つ乙女混じりの興味を自覚して来たというのに!

西洋の宝、世界を牛耳る明け色の魔女っ子たる私がわざわざ出向いてやったというのに!!

化粧室で念入りにナチュラルメイクをチェックしてきたというのに!!!

マークに「プッ…ボス、そんなお母さんの化粧品を勝手に使った子供のようなブハァッ!!」と笑われて以来研究に研究を重ねたメイクを見せてやろうと思って来たのに!!!!

“ちょっぴり背伸びの小悪魔メイク”によって更に美しくなった私の尊顔を披露してやろうかなと思って来たのに!!!!!

私にしては破格の慈悲でもって赴いてやったというのに!!!!!!

病室のドアの向こうではあろう事か『あーんして』『いや、いいって』『照れないでよ〜』などというジャパニーズラブコメのようなセリフの応酬が繰り広げられているではないか。
この甘ったるい声は調査に上がっていたデータによれば確か打ち止め。一方通行が一心に寵愛を注ぎ守ってきた幼女だったはずだ。
幼女と言っても既に外見年齢は14歳だったか。いずれにせよ、まだガキに過ぎない以上特に警戒などする必要も ――――



『また胸デカくなってねェか?』

『ふぇっ!?も、もう一体何処を見てるの一方通行のエッチ!!』



必要も……



『なァ、ちょっと揉ませてくれねェか?痛くはしねェよ』

『えぇっ!?こ、ここここんなところで?』

『あァ、そうだ。思い立った時にヤっておきてェンだよ』



………必要も………



『思い立ったらって……そ、その、日もまだ明るいし、下着も可愛いのじゃないし』

『下着なンか関係ねェよ。そのオマエだから頼ンでるンだ打ち止め……駄目か?』

『はうぅっ!!そ、そんな目で……』



どんな目なんだオイ。私も見たい、じゃなくて何言ってんだあのセクハラレータ。
ガキ相手に一体何を…いや、そもそも聞き捨てならない事を言ってなかったか?



デカくなった……だと?
毎日朝昼晩のミルクと煮干の粉末を混ぜたケーキを摂取し、組織の仕事をこなす傍らにバストアップ運動を重ね続けてこの四年間でようやく7ミリ成長したこの私以上のバスト成長度だとでも言うのか。
いやいや、まさかな。
相手はまだ14歳。中学二年生だぞ。何を焦っているんだレイヴィニアよ。
14歳って言えばジャパニーズレッドランドセルからやっと抜け出して間もない頃だぞ?
ハワイで見た御坂美琴と同年齢だぞ?
さっき廊下であった御坂美琴を思い出せ。『アレ』のクローンだぞ?マリオより背が高いルイージじゃあるまいし、同一遺伝子だぞ。
似たり寄ったりだろうきっと。デカくなったっていうのもきっと久しぶりに会った親戚の社交辞令的なものと同じだろうさ。
そうに決まってる。そうだろう。そうだよな。そうであってくれ。


717 :世界の法則が乱れる [!orz_res]:2012/02/29(水) 00:23:17.45 ID:98jG5/fv0



『オマエだから頼ンでるンだ。けどよ、オマエが嫌がる事はしたくねェ。だから嫌なら嫌だと遠慮なく言ってくれりゃあいいンだ』

『嫌じゃないよ。ミサカはあなたが望むなら何だって……』



何だって……じゃねー!!
ピーピングトムっている場合じゃないだろ私。
颯爽と華麗に優雅に突入するしかないだろ私。




「オマエは……」


そのきょとんとした表情は中々グッと来るぞ。
驚いてるんだよな?忘れてるわけじゃないよな?
コイツ誰だっけ…的なリアクションだったら泣くぞ?
ホント、忘れられてたらガチで泣くぞ?
地団駄踏んで泣いてやるぞ?私のガン泣きは凄いぞ?



「……寝言言ってンじゃねェよ。忘れたくても忘れられるかよ。忘れられねェように魔術の一つでも掛けててもおかしくねェ奴がよく言うぜ、レイヴィニア=バードウェイ」




うにゃっほぉーーーーーーーーーーーい!!
ふふふふふ…ちゃんと覚えてるじゃあないか。
ふむ、ふむ、可愛らしいところがあるな。
そうか、そうか、私のことがそんなに忘れられなかったか。
愛い奴じゃないか。
ふふん、そっけない口ぶりで中々いじらしいな。




さて、一方通行はいいとしてこのガキは…



「小学生?」


今私の胸を見て言ったな。
それも一瞬哀れみが視線に混じっていたぞ。


「嘘ぉ!?」


とりあえず普通これくらいは大きくなってるものでしょ?的なリアクションは止めろ腹立つ。
それからその巨乳の女に自然と身についた胸を強調した腕の組み方も止めろ。腕で抱えないと重いんですみたいなそれだよ、それ。
私だってこっそり鏡の前で研究を重ねているのだ、それくらいのポーズだったらお前よりも数段完璧にこなせる自信があるぞ。
というか何だその胸は。その無駄に膨らんだ胸は。
本物か?ホンモノなのか?見栄を張っているのではないか。
そうだ、ここは科学の街。縫い目のない下着も、ナチュラルに揺れる豊胸パットも存在するはずだ。きっとそうに違いあるまい。
人は己の分を中々認められない弱い生き物だからな。
自分ならいつかはここまで伸びるはずと無意識に高い水準のゴールラインを設定してしまう。その癖にそこに至る道筋に課せられるべきハードルは低く設定するのだから度し難い。
毎日朝昼晩のバストアップエクササイズくらいはやってしかるべきだろう巨乳になるには。
逆説的に言えばそれらの努力をしないで「え?特に何もしてませんけれど。お姉さんは何かされてるんですか?」等というふざけた戯言を抜けぬけと言い放つような奴がDカップになるべきではない。
それは世界の法則を乱す原因になりかねない。

718 :メイク直しに1時間 [!orz_res]:2012/02/29(水) 00:24:49.54 ID:98jG5/fv0



「生憎と俺の言う事なンざどいつもこいつも聞きやねェ。嘆かわしい事にな」


当たり前だろう。ガキはガキ扱いされるのが一番頭に来るという珍奇な人種だからな。
その辺りの保護者の気苦労など知らぬだろうさ。
現にそこのクローンのクソホルスタインメスガキも露骨に顔を不機嫌そうに顰めているぞ。


「こいつ等は昔から思春期だ。今更だなンなこと」


その年齢で随分と父親の哀愁が板に付いてきているじゃないか。
やはり片親は色々と不自由だな。母親の存在が必要かもしれないぞ。
いや、別にどうこうという話ではなく、一般論的にな。
それにしてもこいつとの会話はやはり楽しいな。
臆さず、疎まず、媚びずに言葉をぶつけてくる。当たり前のようにな。
上条当麻も自然体ではあるのだが、あいつは些か善人過ぎるしな。
しぶといから遊ぶ玩具にはうってつけなのだが、やはり玩具でも愛でる玩具というものも必要だしな。
さてと、本題にそろそろ入るとしよう。向こうの負け犬は恐らくもう問題無いだろう。



「オマエ何か知っていやがるな」


知っているさ。
お前が負けた魔術のからくりも含めて何もかもな。
もっとも、コイツは一から十まで教えられなければ物事が理解出来ない馬鹿でもなければ、それで動く奴でもない。


「コイツと二人にしてくれ」




二人きりとはいよいよ悪企み染みて楽しいな。


メイクをチェックしてきた甲斐もあったことだ。





719 :共通の見解 [saga]:2012/02/29(水) 00:27:26.82 ID:98jG5/fv0



渋る打ち止めを部屋から追い出すと、バードウェイはさも当然のように打ち止めが使っていた椅子に腰掛ける。
足を組み、ふんぞり返るように薄い胸を張り不遜な眼差しを向ける様は、小さな身体に不釣合いな高慢な所作である。
それが何故か不思議と絵になっていまうのがこのブロンドの少女、『黄金』系の魔術結社において有数の、否、ここ数年においてはトップとされる組織のボスである。


「さて、何から話そうか?」


楽しい歓談のひと時を迎えるかのような口ぶりに一方通行は不機嫌に顔を顰める。
この少女に己の敗北を知られていることがそもそも気に食わないのかもしれない。


「学園都市の立ち位置」

「大した保護者ぶりだな。まず何よりクローン達に危害が及ぶか否かを心配するとはな」

「オマエが俺に何をさせたいのかは知らねェが、生憎とあの赤毛にリベンジかまそうなンて考えはねェ。今更勝ち負けに拘るつもりも無ェしな」

「あの娘達に手を出さないという前提で、だろう?上条が敗けた事に思うところはないと」


ベッドに寝転がり一方通行は天井を睨みつける。


「野郎は無敵のヒーローでも何でもねェ。限りなくそれに近い場所に身を置いているとしてもな」


身を置くとは上手い言い回しだとバードウェイは口笛の一つでも吹きそうになる。
上条当麻はただやりたい事をやっているだけに過ぎない。
気に入らないと感じれば立ち向かい、守りたいと思えば守る。
放っておけないと思えば手を差し伸べるし、自分がすべき事だと自覚すれば何処までも背負う。
ただその範囲が恐ろしく広く、ハードルやわだかまりが呆れる程低いのだ。
それを人はヒーローと呼ぶのであるが、あくまでもそれに近いと評するのは白髪頭の青年もまた上条と近しい属性を持っているからであろう。


「上条個人の話に巻きこまれただけだ。俺の知った事じゃねェ」

「強がりではないみたいだな。その様子だと嘗ての盲信的な英雄像とやらは払拭されたようだな、結構」


何が結構なのだという視線を満足そうに受け止めながらバードウェイは次なる手とばかりに唇を愉快気に緩める。
切り札を切るというよりも、更なる言葉を一方通行から引きだす為、彼との会話を更に楽しむ為というように。


「だが、禁書目録の目的には興味がないか?」

「何?」

「今回の件、オマエは禁書目録が攫われたとでも決め付けているようだが事実は異なる。さっきお前が言った個人の話という言葉の通り、ただの痴話喧嘩の一種だ」

「痴話喧嘩だ?」

「恐らく、ではあるがな。禁書目録に何か思うところがあり上条から離れた。それを止めようとした上条は禁書目録至上主義の聖人にこっぴどく叩きのめされた。状況だけを言葉にすればシンプルかつ馬鹿馬鹿しい展開だ」


「出て行こうとする妻に追いすがる駄目亭主ってか」





720 :楽しい時間 [saga]:2012/02/29(水) 00:28:59.98 ID:98jG5/fv0


呆れるように溜息混じりに一息吐く。
自分と同じ感想を持った事が少し嬉しいのか、喜色を隠さずバードウェイは頷く。


「世界を揺るがす大それた試練を乗り越えてめでたく結ばれたヒーローとヒロイン。だが、人間というのは如何に平穏な環境にあったとしても常に何か不満と不安を感じずにはいられない贅沢な生き物なのさ」

「その物言い。オマエは何処まで掴んでる?わざわざオマエが出向いて来たンだ。俺を動かせるだけの目算が立ってンだろ」

「いいなぁお前はやっぱり。話が早い上に、テンポが私好みだ」

「はァ?」

「いや、こっちの話だ。先程お前が危惧していた通り、クローン達への危害だが、答えはイェスでありノウ」


一方通行は口を微かに開閉させると、深く溜息を吐く。
くしゃりと掻きあげた長い銀色に光る白髪の隙間から忌々しげな、うんざりとした表情が伺える。
つくづく察しが良い。バードウェイは無意識ではあるが嘲笑や意地の悪い悦びとは無縁に、純粋に嬉しげにひそりと笑う。


「禁書目録の行おうとしている術に問題がある。アレがそのような目的に使うつもりが無くとも、その術を再現可能だと他の者達が知れば禁書目録を確保しようと動き始める」

「悪用次第って事かよ。そもそもあのチビシスターが個人の目的で動いたってところから根拠があるのか」

「アレにイギリス清教、必要悪の教会の立場を超えて個人の感情を優先させるだろう二人組みが秘密裏に動いているのだ、早合点とも呼べぬだろう?」

「オマエの狙いは?また漁夫の利なンてオチだったら潰すぞ?」

「安心しろ。今回ばかりは慈善活動だよ。禁書目録の動きを世界中の魔術師の目から欺くという無駄に面倒な仕事を全面的に明け色の陽射しが負うつもりだ」

「慈善活動ねェ。大方テメェのゲームのパワーバランスを崩されるのが気に食わねェだけなンだろ」

「流石だな。そこまで察しが良過ぎるのも困りものだ。少しは本来の目的をもったいぶって得意げラスボスのように語る愉しみを味あわせてくれよ」

「それ負けフラグじゃねェかオマエ。ったく……食えねェガキだ相変わらず」


普通の少女であれば竦み上がるような凶悪な視線を受けて尚平然とするバードウェイ。


「これでも十六だ、いい加減ガキ扱いは止めてくれよ」

「チンチクリンが何言っていやがる。似合わない化粧落として出直してきやがれ」

「それは化粧などしていない方が好みという回りくどいアプローチかな?」


バードウェイは悪戯っぽくグロスの塗られた唇を尖らせ、上目遣いに一方通行を見遣る。
彼女をいたいけで可憐な少女としか思っていない者が見れば心奪われるか、或いは見惚れるような小悪魔のような笑みだ。
一方通行は少しだけ考える仕草をする。


「………アプローチかは知らねェが、化粧してないオマエの方がマシではあるな」

「本当にお前はあの一方通行か?正直素直過ぎて気持ち悪いな。それとも憎まれ口を叩きつつも私の魅力にクラクラ来ているんじゃないか?」


罠に掛かった得物を見つめる蜘蛛に表情があるとすればこうであろうかとしてやったりと昏い笑みを浮かべるバードウェイ。
しかし、一方通行はそれに訝しむわけでも、不快そうに眉を顰める訳でもない。


「クラクラっつーか、ムラムラ来てるな」

「ぶほぉッ!?」


表情一つ変えずに放たれた爆弾発言にバードウェイの余裕はすぐさま消え去った。





721 :思考回路はショート寸前 [!orz_res]:2012/02/29(水) 00:31:15.76 ID:98jG5/fv0







俺の中の何かに異変が起きている。


譲れないモノが圧し折れたような、大切なモノが穢されたような。
最初に感じたのは、打ち止めに抱きつかれた時だった。
あのバランスボールが形を変え俺の身体に押し付けられるのを何処か他人事のように感じていた。
最初は家族愛故に、俺のクソガキ共への親心が遂にバランスボール恐怖症を克服させたのかと思った。



しかし、それはすぐさま危機感へと変わる。



あの雌豚が来た時だ。

普段であれば、殴り、叩き、蹴り、その無駄にデカイ尻を数十発平手で打っているところだというのに、擦り付けられたバランスボールに恐怖も嫌悪感も抱かなかった。

それどころか、俺のアクセラレイションがブートキャンプを始めやがった。熱くなって、火を噴きそうになってきやがったのだ。





あのまま擦り付けらていたらベクトル焦らしプレイからのあの雌豚のニーソを使った……その話はまァいい。
だが、俺を真の絶望に叩き落とす事態が起こった。
もう一つの絶望的な俺の異変。




それは見舞いに来た黒夜を見た時だ。





黒夜のちっぱいを見た時だ。





黒夜のまったいらを見た時だ!!






722 :違いのわかる漢 [!orz_res]:2012/02/29(水) 00:34:45.99 ID:98jG5/fv0




アイツのなだらかなライン。

少し固さを残した絶妙なライン。

素直に車輪が転がっていきそうなニアストレートライン。

それを見た時の俺のアクセラレイションがレベルA止まりだったって事だ。




普段は余裕でレベルSSにまで到達するってのに……!!


あと一押しされたら無茶苦茶にしちまいそうになるギリギリのレベルSSS一歩手前ってところまでに行くのにだ!!!


あの巻き舌気味の口調で名前を呼ばれちっぱいを晒される度に口を突いて出そうになる言葉。







「カルピス塗れにすンぞメスガキがァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!1」









その言葉が出てこなかったという事だ。

これは由々しき事態だと呑気な俺の本能がようやく非常事態宣言を告げる。
ワーニン、ワーニンってやつだ。
美しいものを見て美しいと、素晴らしいものを見て素晴らしいと思えなくなったら人間は壊れ始めている。


だが、自身の崩壊を認めるのは恐ろしい。
人は誰しもそうであり、俺もまた凡庸な人間の一人だったっていう事だ。

だから打ち止めに打診したのだ。



723 :いらっしゃいませ西洋ロリ [!orz_res]:2012/02/29(水) 00:35:58.90 ID:98jG5/fv0


「なァ、ちょっと揉ませてくれねェか?痛くはしねェよ」

「えぇっ!?こ、ここここんなところで?」

「あァ、そうだ。思い立った時にヤっておきてェンだよ」


バランスボールを手掴みにして俺は平気なのか?平気になっちまったのか?
それは人としておかしいという事だ。
無駄な脂肪を掴んで悦ぶなんて……ただの変態じゃねェか。脂肪マニアか?
ぷよぷよの連鎖を楽しむだけの、ぷよマニアであることを俺は強いられ続けているっていうのか?
俺はそンな脂肪の塊しか愛せない異常性癖者にまで落ちぶれたってのか?



それを確かめるのは正直怖い……



だが、俺は逃げる訳にはいかねェ!!!


だが問題を先送りにするのはヘタレの負け犬と相場は決まっている。



「思い立ったらって……そ、その、日もまだ明るいし、下着も可愛いのじゃないし』

「下着なンか関係ねェよ。そのオマエだから頼ンでるンだ打ち止め……駄目か?」



打ち止めは優しい子だ。
俺の不躾な頼みにも応えてくれると俺は半ば確信していた。
そして、その素直で優しい心に付け込もうとしている。



俺は最低だ。


しかし、前に進む為に俺は敢えて外道になる。



火中の栗を拾いに行く覚悟を決めたところで、思わぬ闖入者があらわれた。





「中学生に性的な行為をすることはこの国では犯罪だと聞き及んでいるのだが、しばらく来ない間に法律改正されたのかな?」



724 :遂にあらわれた双璧 [!orz_res]:2012/02/29(水) 00:38:23.15 ID:98jG5/fv0




うン。





レベルA。






俺のアクセラレイションが告げている。黒夜クラスだと。






グッド幼女!!




グゥゥッド幼女!!!




グゥゥゥゥッッドゥォォ幼女!!!!




グゥゥゥーーーーッッッッデスト幼女ォォ!!!!!






まさか思わぬタイミングで黒夜クラスに出会うとは思わなかった。
油断してたらメタルキングに出会った時のような幸運を喜ぶ気持ちと、何でこのタイミングでこの野郎という憤りが半々といったところか。
打ち止めを外に追い出したのは、何ていうかアレだ。
お父さンとお母さンのプロレスを子供に見せたくない的な。
いや、此処で事に及ぶつもりは無い。




多分。




きっと。




maybe……





725 :一方さんは黒スト破きプレイが好き [!orz_res]:2012/02/29(水) 00:40:12.04 ID:98jG5/fv0




「今回の件、オマエは禁書目録が攫われたとでも決め付けているようだが事実は異なる。

 さっきお前が言った個人の話という言葉の通り、ただの痴話喧嘩の一種だ」


「痴話喧嘩だ?」


「恐らく、ではあるがな。禁書目録に何か思うところがあり上条から離れた。

 それを止めようとした上条は禁書目録至上主義の聖人にこっぴどく叩きのめされた。状況だけを言葉にすればシンプルかつ馬鹿馬鹿しい展開だ」

「出て行こうとする妻に追いすがる駄目亭主ってか」




あのサイクロンジョーカーパーフェクトプラチナエクストリームロリが上条から離れるとはどういう状況だ?

愛想をつかされるとは思えねェあのロリマスターに限って…




はッ!?


もしかしてそういうプレイか!?




「世界を揺るがす大それた試練を乗り越えてめでたく結ばれたヒーローとヒロイン。

 だが、人間というのは如何に平穏な環境にあったとしても常に何か不満と不安を感じずにはいられない贅沢な生き物なのさ」




もはや普通のプレイじゃ満足出来ねェのか?


逃げるロリを追跡するという……なンでマニアックな野郎だ……俺がチンタラしている間に……


そこから手錠プレイに繋げるつもりか?

看守プレイか?

監獄プレイという可能性も……ぶっかけ有りの尋問プレイか……

いや、逆に捕まってからの尋問プレイ!?

チィッ…!!

第一位の頭脳をもってしても素敵プレイの全貌が掴めねェ……ッ



726 :掛かってこいやアグネス!! [!orz_res]:2012/02/29(水) 00:41:48.71 ID:98jG5/fv0

「これでも十六だ、いい加減ガキ扱いは止めてくれよ」

「チンチクリンが何言っていやがる。似合わない化粧落として出直してきやがれ」

「それは化粧などしていない方が好みという回りくどいアプローチかな?」

「………アプローチかは知らねェが、化粧してないオマエの方がマシではあるな」

「本当にお前はあの一方通行か?正直素直過ぎて気持ち悪いな。それとも憎まれ口を叩きつつも私の魅力にクラクラ来ているんじゃないか?」

「クラクラっつーか、ムラムラ来てるな」

「ぶほぉッ!?」


既にレベルAだ。
黒髪パッツンのちっぱいに対する金髪パッツンのちっぱい。
西の横綱に東の横綱か。
こンなザマの俺の名刀…いや、今となってはナマクラだな…そンなアクセラレイションをそそり立たせてるンだからな。


「む、ムラムラって、それはお前私を見て…」

「初めて会った頃からずっと性的対象として脳内で色々な妄想に使ってたな」



脳内で白濁色の液体塗れにしてたからなァ。

ハワイに居た時だけでも3000回程。



「ハッキリ言うな。少しは恥らえ!!っていうか使うとか言うなよ!!」


そンな事言われてもなァ…


「使う以外に一体なンて言やァいいンだよ」

「使うって…使うって…だっ、だってお前、その、それってつまり……いっ、今もっ、お前は、私を、そのお、おか…」

「オマエを犯す妄想とかしまくってンな」

「言うなよぉぉぉーーーーーー!!!」

「太くて固いモノをブチこ「だから言うなってばぁぁぁぁぁぁーーーー!!!もぉぉぉぉぉぉーーー!!!!」


バードウェイが何故か急に叫び始めた。
何慌ててンだよ。
普通に聞かれたから話題に乗っかったのに。
だが、威勢のいい事を言ってはいるが、今の俺にはその気はねェ。
嘗ての俺の猛りっぷりに比べるまでもなく、俺のアクセラレイションは依然変わらずサイレンとモードだ。


こンな極上を前にして俺は……


という事を言い終える前にバードウェイは「お、覚えてろよこの野郎!!こ、これで勝っちゃ、勝ったと思うなよ小僧!!」と叫んで出て行ってしまった。


やはり、ちっぱいストとしての奴の矜持を俺は傷つけてしまったのだろうか。


きっちりとレベルAであるが本来はオマエは俺をレベルSSにさせる極上の幼女だと言ってやるべきだったのだろうか。




信念を見失った今の俺には幼女に掛けるべき言葉が見つからなかった。







727 :投下終了 [saga]:2012/02/29(水) 00:44:50.92 ID:98jG5/fv0
もうね、グダグダです。
あとヒロインとかどうでもいいんじゃね?とか思い始めてます。
黒夜だろうとみさきちだろうとバードウェイだろうと。
728 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/02/29(水) 00:48:14.32 ID:Bneeum+Ao

病気治ってねぇのかよwwwwwwwwwwww
途中まで真人間になったのかと思ったわ
729 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/29(水) 00:49:31.41 ID:SK3E3v/SO
いつもの一方さんじゃない……だと?
730 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/02/29(水) 00:50:13.82 ID:pJUphnw1o
やべえ恥ずかしがるバードウェイかわええwwwwww
731 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2012/02/29(水) 00:51:42.38 ID:vgu0ETnno
乙。
一週回ってバランスボールに対する感情が変わっちまったか…
だが一方さん、アンタは必ずロリへの答えを見つけ出すと信じてるぜ…
732 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/02/29(水) 00:53:28.86 ID:83IL8T/6o
ロリコンは不死鳥のように舞い戻るのだよ!

さぁ!一緒にアクセラレイションしようぜ!
733 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/02/29(水) 00:56:21.52 ID:lQRP6HKCo
性癖を隠さなくなってきているな
734 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/29(水) 01:11:10.60 ID:mA817XuMo
ヒロインは固定する予定だったの?(バランスボールを除く)
おつかれさま!
735 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/29(水) 01:33:59.48 ID:kTupuJjrP

やだこんなのセロリじゃない…
バードウェイが普通に可愛くてヤバい
736 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/02/29(水) 02:19:52.62 ID:uqA/MRyro
最近流行りの鳥道通行がこんなところでも……
なんか一方さんが別のベクトルにおかしくなっていってる気がしないでもないwwwwww

これからどうなることやら……乙でした
737 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/02/29(水) 02:49:05.01 ID:Co/pshnyo
ヒャッハー
まさかのサプライズプレゼント投下!!
黒スト破きプレイって憧れるよね〜
738 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/02/29(水) 05:14:18.22 ID:vzP3P3P00
>>1乙そして、鳥道通行すばらしい

さすが第一位、ぶれない…
739 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/29(水) 06:11:00.88 ID:96noWF2SO


悪性ロリータの復活に期待
740 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/29(水) 07:57:48.16 ID:F0OTml8No
ばーどうぇいペロペロペロペロ
741 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/02/29(水) 08:42:41.70 ID:7jr77ljs0
>>718 「メイク直しに1時間」

気合入りまくりやな…
742 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/29(水) 10:49:46.92 ID:xEIZBN4z0
黒スト破きプレイがすきとか分かっているな…
じゃあアレだ、ヒロインは黒夜にみさきちにバードウェイの三人でいいと思う
743 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/29(水) 11:45:35.25 ID:GfvFAxB5o

悪性ロリータは一体どうしたというのだろうか
これは嵐の前の静けさなのか……

バードウェイたんは天使やったんや……
744 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/02/29(水) 11:59:27.15 ID:sAlUcQuIO
バードウェイ可愛い過ぎるだろ。
みさきちはヒロインつーか雌豚枠だけどな。
745 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/29(水) 12:36:36.16 ID:HR5VMVFF0
相変わらず救いようの無い変態っぷり
そしてキャラ達がアンジャッシュのコントばりにすれ違ってるのがまた……
746 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2012/02/29(水) 14:54:00.82 ID:rsjQmwoD0
バードウェイは帰宅したら妄想[田島「チ○コ破裂するっ!」]するよなこれ
747 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/29(水) 15:54:47.17 ID:Vps0Fe1DO
ルート分岐が三つか………みさきちか鳥道か黒夜か………
748 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/29(水) 16:44:27.83 ID:XzZ+DCxfo
そして忘れ去られたあわきん
749 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/29(水) 16:54:29.28 ID:8Ho30Y3zo
番外たんはぶるとか屋上な
750 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/02/29(水) 19:23:00.04 ID:nplq5bdb0
これただどっちもいけるダメな人になっただけじゃねーか!
ダメだこいつ…早くなんとかしないと…
751 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/29(水) 20:12:26.02 ID:CUHcWyZo0
打ち止めルートは……?





みさきちは雌豚ペット枠だからどのルートでも安牌だよね!!
752 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/01(木) 02:37:13.09 ID:7i24pBCIO
おいハーレムルートもおねがいします
753 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/03/01(木) 08:26:01.54 ID:oVoRzQK5o
汝の欲する所を為せ、それが汝の法とならん

阿鼻叫喚の全員雌豚化ルートお願いします
754 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/03/01(木) 10:47:08.14 ID:lVQM2y3/o
これロリ巨乳可になっただけじゃないか
755 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) :2012/03/02(金) 00:05:19.05 ID:e6NXpDemo
もう黒夜たんにインしちゃいなよ一方通行さんよ
756 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/03(土) 00:07:56.44 ID:PctuIQD5o
まだかなー
757 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/03/03(土) 22:25:51.87 ID:i4nzq02T0
今だに最初の空白の意味がわからない...
758 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 22:29:44.01 ID:KGkx9E2IO
>>757

え?
759 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/03(土) 22:30:16.37 ID:PctuIQD5o
>>757
なん……だと……?
760 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/03/03(土) 22:31:17.38 ID:0PbYvhHQ0
>>757
ヒント:Ctrl+A
761 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/03/03(土) 22:34:21.92 ID:i4nzq02T0
>>760
おお見れたwwww
これわひどいwwww
762 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 22:40:00.74 ID:MbaeVq+1o
空白ってどこにあるんだ?
763 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/03/03(土) 22:59:49.95 ID:2Ym+eB4/o
>>757
本日のMVPのボケだわww
764 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 23:10:44.37 ID:eJFch/1SO
一通さんは、今日の『ひな』祭りをどうすごしたのだろうか?
765 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/03/04(日) 06:07:15.43 ID:HMDDOXYT0
>>1
>>760

R15か… 双璧
766 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/03/05(月) 01:03:52.14 ID:iJo3CRht0
しかし相変わらず素晴らしい文章力だな
もちろん素人ならって話だが
これなら途中に地の文がどーの言ってくるヤツも文句ないだろ
767 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/05(月) 12:38:00.74 ID:b7+/7ew0o
そうだな
これでおまえみたいなへんなレスさえなきゃ最高だ
768 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2012/03/05(月) 12:43:46.32 ID:FIjyMrsAO
あとはお前みたいな上げるクズとかな
769 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/05(月) 13:34:47.69 ID:DusVrQEIO
とりあえず喧嘩はやめよう。
バードウェイが予想外に可愛くて黒夜ちゃん派だったが揺らぎかけている…
770 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/03/05(月) 14:43:07.23 ID:pnBaKwxw0
>>733
元々隠す気なんてなかった
ただ周りが気付かなかっただけ
771 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/03/05(月) 18:39:16.35 ID:6bPSGCI4o
総合35の925の上イン1レス、このスレと関係あるのかな?
772 :投下します。 [saga]:2012/03/05(月) 18:43:26.00 ID:mzYLmZPY0
今から投下します。それから総合に何も投下してません。
773 :言い訳 [saga]:2012/03/05(月) 18:46:10.76 ID:mzYLmZPY0




病院の中庭をぶらつきながら乾いた色した空を見上げる。


コンクリートに囲まれた場所から見上げる空はどうしてこうも寒々しく映るんだろう。
同じコンクリートに囲まれているにしても学生寮の窓から見上げる空は ――― あいつと見上げた空は胸が痛くなるくらい綺麗で、息が止まりそうに静かだったのに。
手の中にある缶コーヒーはとっくに冷め切っていた。勿体無い、まだ一口しか飲んでいないのに。
バードウェイがやってきたのは昨日の事だ。
普段の俺だったら昨日中に、いや、バードウェイの腕をつかんでその足ですぐに向かっていたはずだ。
それなのに一日経っても俺はまだここにいる。馬鹿みたいにこうやって空を見上げて。身体はとっくに癒えているのに。




『お前はアレの側に居る以上証明し続けなければならない。禁書目録をお前が守り続けられる事。

 同時に禁書目録の手綱をお前一人でも握ることが出来る事をだ』




バードウェイの言葉がずしりと鉛のように俺の胸の奥底に圧し掛かっている。
重たい言葉だとは言わない。バードウェイの言葉は真実を突いていたから。
俺達の関係がどれ程危うい関係性の上に本当は成り立っているかなんて今更だ。
それを知っていながら目を逸らし続けていたのは俺の弱さだ。
俺があいつを好きで、あいつも俺の事を好いていてくれる、それさえわかっていれば十分続いていく関係なのだと自らを言い聞かせて煩い事から逃げ続けていた。
本当は世界中のあいつを狙う奴等からあいつを守らなければいけないのに、あいつに手出しさせないようにしなければならないのに、だ。



だからこれは……


いや、違う。

俺はこんなになってもまだ言い訳を探してる。




負けた言い訳を。


守れなかった言い訳を。


言い訳のための言い訳を。



774 :オオカミの条件 [saga]:2012/03/05(月) 18:48:52.66 ID:mzYLmZPY0


あいつを守れなかったのは俺が弱かったからだと。
守ることの必要性を忘れていたからだと。
自覚が足りなかったからだと。
もっともらしい、カッコつけた、自分に酔った理由を。
違う、違うだろう、そんなどこかのヒーローみたいな理由じゃねーだろ。
俺がここで燻ってる理由。傷が癒えても動けなかった本当の理由。



『お前が“本当は”何をそこまで落ち込んでいるのかも知らないし、知ろうともしない』



バードウェイは本当は俺が何にこうも燻っているのか、クズ野郎のように不貞腐れているのか見抜いていたんじゃないだろうか。


俺はあいつが自分の意思で俺から離れて行った事に呆れるくらい堪えてる。
けれど、例えあいつの意思であったとしても俺はあいつが危機に見舞われるくらいなら無理矢理にでも引き戻す。
燻る必要なんてない。
もう既に俺のすべきことは決まっている。
向かう場所もわかっている。


そこまでわかりきっているのに、後は俺がこの身一つで行くだけだとわかっているのに……



最後の最後で俺は急ブレーキをかけたように動けなくなる。





「怖いかね?それまでの全てが揺らいでしまうことが」



優しく耳に届いた言葉に、空に向けていた視線を戻す。
言葉は俺に向けてのものではなかった。
いつも世話になっているカエル顔の先生と俺と同じように負けてこの病院に運ばれたという一方通行。
中庭にあるベンチ。気分転換に出歩いている入院患者や、見舞い客の集う開けたスペースから少し離れた場所に二人はいた。
俯いた横顔は白い髪に隠れて表情が伺えないが気落ちしている事だけはわかる。
先生は枯れ木を眺めながら、いつもの優しく穏やかな笑みを浮かべていた。
まるで真っ当な悩みに頭を痛めている生徒を微笑ましく思う教師のように。
そうだ、それは俺達生徒を見守る小萌先生を思い出させる笑みだ。
何となく二人の神妙な空気に触発されて、声をかけることも憚られた俺は盗み聞きするように木陰に隠れる。





「敗北が君をそうさせた。違うな、君は敗北から這い上がる事に慣れている。君をそうしたのは敗北の過程かな」

「勝手に人の心を代弁してンじゃねェよヤブ医者」

「間違っていたかい?」


何も言い返さない事が肯定を表わしてた。
言い返そうとして顔を上げた一方通行はすぐに足元に視線を落とす。


「最強という概念はあっても無敵という概念は存在しない。君達に敗れる要素等何一つ見当たらなかったアレイスターであってもその例外にはなり得なかった。

如何に鋭い牙としなやかな脚を持った狼とて負けることはある。虎を相手にすれば圧倒的に不利だろう。慣れない土地を場にして戦えば遅れを取る事もある。

例え相手が犬であろうとも群れで襲い掛かられればひとたまりもないだろうね。たがね、それらはまだいい。敗れても狼は狼でいられる。しかしだ……」



枯れ木の枝に目を向けていた先生が振り返る。


775 :折れた牙 [saga]:2012/03/05(月) 18:50:26.88 ID:mzYLmZPY0


「狩人に牙を抜かれる敗北だけは別だ。牙を抜かれた狼は最早狼ではない。かといって、狼として生まれた者が今更羊になれるはずもない。

 如何にその本能を押さえ込み羊の群れに溶け込もうとしても、狼は決して狼でしかないからね。今の君は牙を抜かれた狼と同じだと僕には見えるよ」

「何が言いたい」

「そのまま膝を抱えたままでやり過ごせる話ではないという意味だよ。君とてそれがわかっているから苛立っているのではないかね。

乗り越えなければならない、だがもう一度臨めば今度こそ全てを否定され失うかもしれない、故に怖くて踏ん切りがつかない」




――― 全てを否定され失うかもしれない、故に怖くて踏ん切りがつかない ―――




先生の言葉が深く突き刺さった。
そうだ、俺は怖いんだ。あいつに会って拒絶されるのが。
どうして私の邪魔をするのかな?そんな言葉を向けられることが。
とうまはもう必要ないんだよ、なんて目で見られることが。
あいつの為ならと思っておきながら、バードウェイにあそこまでお膳立てされておきながら、決意をした気になっておきながら、それでも俺は尚怯えている。
あいつの為にと思っていい気分に浸っている俺の為に、俺は動けないでいる。




「驚いたな。いつから精神科医に転向したンだよ」

薄い唇を微かに釣り上げ皮肉を浮かべる。一方通行が時折浮かべる冷笑交じりの笑みは、今だけは一方通行自身を嘲笑っているように見えた。
先生も俺と同じように感じたのだろう、気分を害する訳でもなく哀れむように皴の目立つようになった目尻を下げる。

「患者の命を救う事が僕にとっての医者の使命なのでね。救う為に心の治療が必要なら心を治療するだけさ。それにね、長年医者なんてしているとわかってくるのさ。

 目の動き、呼吸の激しさ、肌の艶、選ぶ言葉、傷の治りの早さ、彼らが伝えてくる情報は無数にある。

 それらは僕に色々と教えてくれるよ。何に苦しみ、悩んでいるかをね」

「俺はオマエの目には重症患者にでも映ってるわけか?」

「少なくとも君に起きている異変は重症レベルだと思うがね」


一方通行は見たところ傷らしいものは無い。
御坂も俺の傷の方が重かったと言ってたはずだ。
だったら一体何が ―――



「能力が使えなくなってる事を言ってンのか?」




――――― !?




776 :蘇る竜 [saga]:2012/03/05(月) 18:51:31.71 ID:mzYLmZPY0



「やはり自覚症状ありか。いつの前に試したんだい?」

短く吐き捨てるように息を吐くと白い髪の隙間を縫うように塗れたように紅く光る瞳が覗く。
自棄の匂いを帯びた目が睨めつけるように先生を見上げる。

「舐めるな。それくらいわかる。どうにもココが本格的にバグっちまったみてェだからな」


こんこんと自分のこめかみを指で軽く叩く。


一方通行が能力を使えない……
それが呑気にしていられる状況ではない事くらい無能力者の俺にもすぐにわかった。
あいつは何でも無い事のように、少なくとも絶望しきっているようには見えない程度に、鼻で笑う。


「牙を抜かれた……か…確かにそうかもな」

「その様子なら、僕が言った牙の意味もわかっているね?そして、敏い君なら既にそれの取戻し方もわかっているはずだ」

「わかってる。狼としてしか生きられないってなら牙を失ったままには……していられねェよな」


一方通行の瞳に、その瞬間力が宿るのが俺からもわかる。
背筋が粟立つような、裂帛の気魄の点る眼差し。
あいつは既に決めていたんだ、戦う事を。
そして、俺とは違う、既に先生の口にした恐怖を乗り越え、いや、押し殺しつつある。


進む為に。
踏み出す為に。
再び向き合う為に。
取り戻す戦いに臨む為に。


いつの間にか握り締めていた拳が軋みをあげた。
手の平にべっとりと滲む汗。
思わず苦笑する。俺の心よりも先に拳が決意を固めたようだ。
思えば心を通わせられなかった相手とだってこの拳は触れてきた。
俺の心よりも俺の事を理解し、鼓舞することが出来るのかもしれない。
勿論、会って拒絶されたら怖いという気持ちは変わらない。けれども、もう一度会いたい気持ちはずっと心の中で燻り続けている。
そして、もう一つの感情が俺を支配した。


「負けてられねー…」


単純で純粋な対抗心。

一方通行が立ち上がって自分が蹲ったままということに俺が、上条当麻が耐えられない。
負けたくない。あいつと対等になりたい。
いや、追い越したい。共に守るべき人と守るべき信念がある男として。



燻りは消えていた。


代わりに轟々と音を立てて炎が自分の中で燃え盛っている事に気付く。


迷いはもう無い。


俺は牙を取り戻す。


そして、会いに行くんだ。




待ってろよ ―――― インデックス。




777 :打ち込まれた楔 [!orz_res]:2012/03/05(月) 18:53:15.68 ID:mzYLmZPY0











『お前はロリコンにすらなれねぇ憐れな唯の……ツルペタ好きだ』






違う!!



違う!!


俺は……俺は小さければいいってモンじゃねェンだ!!



『違わねぇさ。匂いだ、見た目だ、ツルツルだ。上っ面でハァハァするだけの似非幼女好き。大方ツルツルのまったいらなら何でもいいんだろ?』



俺が見た目だけに捕らわれている憐れな三流の幼女好きだと言うのか?
いや、確かに見た目小さい方が嬉しいけど。
膝の上に簡単に乗せられそうなサイズ嬉しいけどォ。
時代はエコだしィ?コンパクトって地球にも俺にも優しいと思うしィ。
でも俺のアクセラレイションには相当ハードモードだけど、それもまた良し!!!


……いや、そうじゃねェ俺は外見重視なだけの奴じゃねェンだよ!!!

いや、好きだけど。

外見も大事っていうか。

第一印象から決めてましたって時は大体外見だけど。




778 :貴女と合体(ドッキング)したい [!orz_res]:2012/03/05(月) 18:54:40.91 ID:mzYLmZPY0





ツルツルのまったいら大好きだけどォォォォォォォォォォ!





不毛地帯も無毛地帯も大好きだけどォォォォォォォォォォ!!





柑橘系の匂いとか乳臭いとか大好物だけどォォォォォォォォォ!!!





ボッキングしてドッキングしてシューティングしてェって思うけどォォォォォォォォォォ!!!!









779 :パッツンが基本好み [!orz_res]:2012/03/05(月) 18:56:18.88 ID:mzYLmZPY0




黒っていいよな。
細く、締まって見える。
それに白を引き立たせる。
ぶっかけた白を引き立たせる。
破れた生地の下からのぞく肌の色を引き立たせる。
だから黒っていいなと俺は常々思っている。
黒のタンクトップとかストッキングとかニーソックスをしている女はそれだけで+20点だ。
そういうわけで黒ストパツキンチャンネーのバードウェイが来た事で俺は興奮した。
自分の気持ちに嘘は吐けない。
故にバードウェイにクラクラくるかと聞かれた時には率直にムラムラ来ると答えた。
思い出すのはハワイでグレムリンと戦った時だ。
白くて甘い飲み物を飲むバードウェイ(12歳)を眺めながら思ったものだ。





あァ…





両手を荒縄で縛るか手錠で繋いでちっぱいを、首筋を、腋をぺろぺろしてェ。


金色の髪をかき上げてうなじから耳の裏、頭をクンカクンカしてェ。


黒ストをビリッビリに破きながら尻と太腿と脹脛をナデナデサスサスしてェ。


あの取り澄ました面を涙と涎と鼻水でドロドロのネチョネチョのアヘ顔にしてやりてェ。











…あ、そうだあとグレムリン倒さなきゃと。


時間が無かった上に全部終わったら姿を消していやがったせいで結局その夢は叶わなかったわけだ。
ああチクショウと思ったなァあの時は。裏切られたとも思った。
爆風でチラっと見えた黒スト越しのちょっと背伸びパンツ。ティファの部屋で発掘されるあンな感じの紐パン。
紐パンだけ取り上げればビッチアイテムだが、それを幼女が装着する事によって紐パンは紐パンの法則を超え、概念を再構築する。


昂ぶりに昂ぶったアクセラレイションの行き場を失った俺は裏切られたと強く憤ったもンだ。


だが、それも過去の美化された思い出。

今の俺にあの時の高潔かつ高貴な昂ぶりはねェ。


熱くて固くて太いモノをブチ込みたいとは思っても、それは「まァ出来たら」程度のものだ。
晩御飯何が食べたいかと聞かれて「何でもいい」「ええ、ちょっとそういうのが一番困るのよねぇ」「じゃあコロッケ」的なとりあえず感。
することも無いからとりあえずショッピングに行って適当にちょっといいなと思った靴を買っちまう的なとりあえず感。
だから正直に答えたのだ。



780 :ケフィア色の覇気 [!orz_res]:2012/03/05(月) 18:57:39.07 ID:mzYLmZPY0


(とりあえず幼女だし)オマエを性的対象として見ていると。


(とりあえず幼女だから)オマエのことばかり考えていると。


(とりあえずパツキン幼女とか俺的にレアだから)オマエを犯す妄想をオカズにしてばかりいると。


(とりあえず幼女好きとして)オマエの顔とか髪とか体中にぶっかけるシチュエーションが具体例だと。


(とりあえず勃起レベルのグッド幼女だし)オマエをグチャグチャのヌチャヌチャのビチャビチャのベチャベチャのグチョグチョにする妄想をする(に留めておいている)と。





俺は言葉が悪い。傷つけるつもりが無い言葉でも山ほど傷つけているだろう。何気ない言葉で深く悲しませているだろう。
だからダチはいねェしましてや恋人なンてもンもいやしねェ。
昔ならば気にも留めたりはしなかっただろうが、あの頃よりも少しマシになった今はそンな自分の体たらくが情けねェ。
思い返してみれば何て失礼な言葉だろうかと自分の言葉に吐き気がした。
幼女を前にして、もっと真っ当で誠実でまっすぐで真摯な性欲に塗れた言葉。
愛があり労りがあり性欲に満ちた言葉を吐く事ができた筈だ。
世界の中心ではなく例え片隅でも大声で高らかに幼女の素晴らしさと希少性と幼女への愛を叫ぶべきだというのに。
俺の口からは取るに足らないありふれた欲望の言葉の数々。
だが自分の気持ちに嘘は吐けない。今の堕落した俺ではバードウェイをただの性欲の捌け口にしか見る事が出来ない。


だからあいつを傷つけるとわかっていても俺にはただ、「オマエを抱きたくて仕方がねェ」という下種な欲望だけの言葉しか言えなかった。




バードウェイは茹でタコみてェに真っ赤になって、もじもじしながら帰っちまった。


俺に殴る価値すら無いとアイツは思ったのだろう。
憤怒のあまりマグマのように顔を赤く染めあげた表情は何よりも雄弁だった。
「勝ったと思うなよ」という捨て台詞がいつの日か来るアイツの制裁の宣言なのだろう。
自業自得だ情けねェ。そして俺はハッキリと自覚した。






性欲しか幼女に抱けず、それすらも妄想で終わらせてしまうヘタレさ。




バランスボールを自由自在に弄びこねくり回したいという脂肪の塊へのアブノーマル嗜好。




雌豚のにムラムラして、泣き喚く面を爆笑しながら見下してぶち込ンでやりてェと思ってしまう獣姦願望。





俺の思考回路は狂い、価値観が大きく枠組みを歪められている。







781 :向き合うこと。 [!orz_res]:2012/03/05(月) 18:59:13.64 ID:mzYLmZPY0






『お前が破れたあの魔術師の術はただの幻覚を見せる術ではない。相手が心の奥底で恐れている“絶対に目にしたくない恐怖”を実体化するものだ。

 それは時に兵器であるかもしれない。絶対的強者かもしれない。自分自身等という哲学的且つ現実的なものかもしれない。

 だが、それはあり得ない恐怖ではない。絶対目にしたくはない恐怖とは何故なら ―――― 』




バードウェイから告げられた言葉は俺を鬱陶しいくらい思い悩ませる程度の効果はあった。




『絶対目にしたくはない恐怖とは何故なら ―――― とうに自分が気付いて敢えて目を背けている真実である場合が大多数を占めるからだ』








「怖いかね?それまでの全てが揺らいでしまうことが」



冥土帰しが静かに俺の心中を貫く。


「敗北が君をそうさせた。違うな、君は敗北から這い上がる事に慣れている。君をそうしたのは敗北の過程かな」

「勝手に人の心を代弁してンじゃねェよヤブ医者」

「間違っていたかい?」



事実だった。
あの日木原の姿を借りて現れた幻、あの幻は俺自身だ。
俺の価値観を踏み躙ったのも、俺の欺瞞を嘲笑ったのも、俺を揺るがしたのも、俺の心を砕いたのも、全ては俺自身がしたこと。
俺を否定したのは俺自身だ




「敗れても狼は狼でいられる。しかしだ、人に牙を抜かれる敗北だけは別だ。

 牙を抜かれた狼は最早狼ではない。かといって、狼として生まれた者が今更羊になれるはずもない。

 如何にその本能を押さえ込み羊の群れに溶け込もうとしても、狼は決して狼でしかないからね。

 今の君は牙を抜かれた狼と同じだと僕には見えるよ」


「何が言いたい」


「そのまま膝を抱えたままでやり過ごせる話ではないという意味だよ。君とてそれがわかっているから苛立っているのではないかね。

 乗り越えなければならない、だがもう一度臨めば今度こそ全てを否定され失うかもしれない、故に怖くて踏ん切りがつかない」



こいつの言葉は真実だった。俺は柄にも無く怯えちまってる。
醜い己の本性を思い知らされる事に。
自分の歪んだ価値観を見せ付けられてしまうことに。
ブヨブヨと無駄に膨張した雌豚にさえも昂奮しちまう浅ましい雄の本能を思い知らされることに。
自分がただのツルぺたちっパイ無乳まったいら大平原愛好家なだけのくだらねェ男だと自分自身に教えられることに。
『幼女』なンて麗しく高貴で神々しく眩しい現人神の概念をもってきてまで自身を武装しなければ自分の価値観に確信を抱けない弱さを痛感させられることに。
今の俺じゃあ誰とも向き合う事が出来ない。

782 :傷つきし白狼 [!orz_res]:2012/03/05(月) 19:00:41.58 ID:mzYLmZPY0



黒夜のちっぱいとも、バードウェイのちっぱいとも。


黒夜のつるつるの腋とも、バードウェイの黒スト越しの尻とも。


黒夜をぺろぺろするかどうかという選択も、バードウェイの黒ストをどう破いてぶっ掛けるかという葛藤すら出来ない。




ひなたンに会う事などもっての他だ。


毛皮のコートを身に纏いながら動物愛護団体の活動を行うが如く。
悪魔崇拝を掲げておいて天使に触れようとするが如く。
それは非礼の中の非礼、無礼の中の無礼に当たることくらい俺にだってわかる。

その不純、万死に値する!!

蝋で作った翼で太陽に近付こうとしたイカロスのように俺はすぐに傲慢さ故にこの身を焼かれ墜落するだろう。





「牙を抜かれた……か…確かにそうかもな」




信念という牙の無い俺には明確な指針が無い。

黒夜のちっぱいの形が好きなのか。

黒夜の腋のつるつる具合が好きなのか。

ならば黒夜の年齢がもっと年下でバランスボールであったら。

バードウェイの乳臭さが好きなのか。

バードウェイの薄い身体が好きなのか。

ならばバードウェイの黒ストがガーターであったら。

雌豚がバランスボールではなくちっぱいだったら。

雌豚のケツがゴム毬みてェな無駄な弾力がなければ。

ならば雌豚のサイズが基本省エネエコ大賞候補レベルだったら。

ぷよぷよ16連鎖失敗積み状態の打ち止め(大:4歳)とテトリス並の妥協無き真っ平の打ち止め(小盛:18歳)。

バランスボールが付いていれば幼女であっても俺は憎むのか。

バランスボールが無ければ熟女であっても俺は愛するのか。

ロリ巨乳という欺瞞に満ちた言葉を認めろというのか。

ならば誠実に幼女たろうとする老け顔ロリを認めないのか。

何をペロペロればいい?

何をクンカクンカすればいい?

何をケフィア塗れにすればいい?

何をアクセラレイティックジョイントすればいい?




783 :老兵 [!orz_res]:2012/03/05(月) 19:03:58.86 ID:mzYLmZPY0




「その様子なら、僕が言った牙の意味もわかっているね?そして、敏い君なら既にそれの取戻し方もわかっているはずだ」

「わかってる。狼としてしか生きられないってなら牙を失ったままには……していられねェよな」



その答えを俺は見つけださなければならない。
奪われた牙以上に硬く鋭い牙を。
冥土帰しは満足気に微笑む。
不思議と見下されているとは感じない。



「偉そうな事を言ってはいるけれどね、僕も君と同じように己の信念を根こそぎ揺さ振られたことなら何度でもあるのさ。

 だからこそ、老婆心が出てしまうのだろうね。自分と同じ壁にぶち当たり、膝を屈しようとしている君が放っておけなかった……」


「まさかアンタ……」

「生き物は皆信念を持っているよ」

「人間だけだろそンなまどろっこしいモン抱えてンのは」

「生存本能、僕はそれもまた立派な信念だと思っているよ。DNAに刻みこまれた信念に則り生きる。人も動物も根本は同じさ。

 信念とは知性によって組み立てられるものではない。野性のなかに既に荒削りな姿形を持っているものだ」

「アンタにも譲れない信念があるのか」




784 :仮面の告白 [!orz_res]:2012/03/05(月) 19:04:44.89 ID:mzYLmZPY0











「僕はナースが好きだ。ナースが大好きだ」










それは静かに鈴を鳴らしたような声だった。
まっすぐと澄み切った清水のように俺のなかに沁み込む。






785 :僕ゥ〜が僕であるためにィ〜 [!orz_res]:2012/03/05(月) 19:05:48.52 ID:mzYLmZPY0




「けれど気付けば僕は袋小路に迷い込んでいた。ただ闇雲に、我武者羅にナースに焦がれ、萌え狂っていた日々が数年過ぎた頃だ。

僕は本当にナースが……ナースが好きなのか。それともただナース服が好きなのか。

ナースという言葉の響きが好きなのか、僕の患者をナースがケアしているというシチュエーションに萌えているのか。

ナースという職業に従事している女性にムラムラするのか。ナースに患者を取られているプレイに悶えているのか、ナースを患者に取られているプレイに昂奮しているのか。

ナースに性的興奮を覚えてしまってもいいのか。そんな自己嫌悪を賢者タイムに味わうのもまた良しと思っているけどそれはいいのだろうか。

ナースに罵られ、蔑まれてみたいという欲求は正しいのか。ナースは真っ白であるべきか薄ピンクであるべきか。

ナースに白ストは義務付けるべきか、でもガーターも悪くないと認めてしまうべきか。

ナース服が似合う女性が愛しいだけで、ナース服越しにクンカクンカスーハースーハサワサワナデナデスリスリニギニギペロペロ出来ればそれでいいのか。

もしかしたら、ナースが好きだという確固たる信念に従って医者という職業に就いている自分が好きなのか。

そんなふざけたナルシズムによって生きているのだとすれば、それは僕の愛したナースという神的概念そのものへの侮辱じゃないのか。

それでは一体ナースとは何なのか……」


「それで、それでオマエは答えに辿り着いたのか?」

「そうだとも言えるし、違うとも言える」

「何だよ……それ」

「昨日の確信は今日には容易く崩れる。今日の正解は明日には愚答にしか思えなくなる。永遠に続く正解など無いよ。しかしね、だからこそ迷い悩み続けるんだよ。

 自分が自分である為に。牙を持ち続ける為に。信念という人としての、いや男として、男であり続ける為の生存本能を汚さないようにね」






786 :託された想い。そして狼は立ち上がる [!orz_res]:2012/03/05(月) 19:07:24.38 ID:mzYLmZPY0






深い…



何て深ェンだ……







「一方通行……君はきっとこう思ってるはずだ。自分はただちっぱいが好きなだけで、幼女には興味が余り無いんじゃないか、と。

 高潔なる君の精神は、そのような曖昧な信念の在り方を許しはしない。だからこそパーソナルリアリティを壊してしまった。

 潔癖症の乙女の如き残酷さをもって自己暗示ではなく自己呪詛のレベルで君は己を罰せずにはいられないんだよ。

 だがね、それはいずれたどり着くべき試練だ。君が君であり続ける為に乗り越えるべきね」


「乗り越えるべき…試練」


「だから行きなさい。行って、牙を取り戻して来なさい狼よ」






787 :ステイル死亡フラグその一 [!orz_res]:2012/03/05(月) 19:08:57.22 ID:mzYLmZPY0







強く厳しく、深く優しいその横顔に青年は圧倒された。
酸いも甘いもしゃぶり尽くしてきた男の横顔がそこにはあった。
深く刻まれた皴の一つ一つには一体どれだけの挫折と挑戦が込められているのだろう。
遠くを見る眼差しには一体どんな地平が広がっているのだろう。


『敵わねェ……』


青年は心地良い敗北感を覚えた。
この老兵、否、古強者の武士はと男としての本能自分の何倍もの年月を漫然と過ごすことなく戦い抜いてきたのだと頭でも心でもなく、更に奥の、男としての本能が理解した。
だが、敗北感は挫折へは到ることは決してない。


『今はまだ……』



近付いてやる。

追いついてやる。

超えてみせる。





眩しげに、けれども闘志を宿した瞳で青年はその背を見る。
その目はまるで尊敬すべき人生の目標を見るかの如きものであった。




燻りは消えていた。


代わりに轟々と音を立てて炎が自分の中で燃え盛っている事に気付く。


迷いはもう無い。


俺は牙を取り戻す。


そして、俺の答えを見つけ出す。


真っ当で、純粋な気持ちで再び立つ為に。


真っ当で、純粋な気持ちで再び勃つ為に。



待ってろよ ―――― 俺の幼女愛(純情)。







788 :GO WEST [saga]:2012/03/05(月) 19:16:28.95 ID:mzYLmZPY0




「何も言わなくても良かったのか?」


夜と言っても過言ではない藍色の空を見上げて上条は白い息を吐きながら呟く。


「オマエが言うな。それに戦争に行くわけじゃねェ。これは単なるケンカだ」


ぐしゃりと飲み終えた缶コーヒーを握り潰し、一方通行は不敵に唇を絞るように吊り上げる。


「それもそうだな。俺達は…」

「リベンジに」

「取戻しに」



「「行くだけだ」」




男が二人、白み始めようとする空に向けて歩き出す。

世界を背負う訳で大切なものを守る為でもなく、ただケンカをしに行くだけだ。




そう、これはケンカだ。




借りを返す為に。

取り戻す為に。




ただそれだけの為に男が二人、

一度たりとも振り返らずに男が二人、








西へ向かう。





789 :終了 [saga]:2012/03/05(月) 19:17:34.17 ID:mzYLmZPY0
以上で投下を終えます。
かなりの急展開はご勘弁を。それではまた。
790 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2012/03/05(月) 19:18:35.93 ID:90CO6IP9o
これがシリアスな笑い・・・・ッ
791 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/03/05(月) 19:19:47.64 ID:iJo3CRht0
おつ
こんな良い理解者がそばにいるなんて…
一方さんは幸せ者だな
792 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/05(月) 19:21:17.09 ID:JYATvHeTo
乙、冥土返しマジイケメン…


一方さンがンばれ
793 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/05(月) 19:39:46.73 ID:ClwkrEvLo

なんだよこいつら。漢すぎるだろ
ただただひたすらに答えを求める求道者の姿に感動させられたぜ……
794 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/03/05(月) 19:59:30.08 ID:lgrKHlXQo


どう考えてもただの変態なのに
冥土返しがかっこよくみえる
795 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/03/05(月) 20:07:21.36 ID:dEBrYyEAO


アブノーマルな嗜好でも極めればそれはもはや確固たる信念になるんだということなんだろうな

つーか最早変態じゃない
796 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/05(月) 20:17:09.02 ID:zRDockcuP

あれ、上条さんもセロリの性癖知ってる…?
冥土帰しの話最後まで聞いてたんだよな?それとも負けてられねーとか言ってる間に聞き逃したのか
797 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/05(月) 20:27:36.08 ID:EBdoo4hSO


隠れ変態(本人は隠してるつもりはないだろうが)多すぎる

いいぞ、もっとやれ
798 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/03/05(月) 21:24:00.85 ID:6uhhgB3co
どんどん深い領域に入っていくな・・・
もう見届けることしか出来ない!
799 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/05(月) 21:31:05.25 ID:FzWn7uLSO
最後だけ見るとかっこいいのにwwwwwwwwwwww
800 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2012/03/05(月) 22:35:47.62 ID:8oDp1nmAo
もう黒夜たんにインしちゃいなよ
801 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/03/05(月) 22:46:00.20 ID:rrnz3JTNo
冥土帰しはカミングアウトしても冥土帰しであった!!
802 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/03/05(月) 22:49:10.68 ID:h1gsKHi10

正直ラストは感動させられた
何か新しい自分を見つけられそうだ
803 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/05(月) 23:05:14.11 ID:whQ733oIO
賢者時間―ヘヴンキャンセラー―
804 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/03/06(火) 01:10:33.54 ID:XoCYRsgZo

インちゃんがエターナルロリのままだったら
上条さんも変態の仲間入りするのかなあ

冥土帰しのナース趣味は原作設定なんだよな
初期巻はオタネタ漫画ネタがけっこう多かった
805 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/03/06(火) 02:28:22.88 ID:6XFXs7+Vo
>ボッキングしてドッキングしてシューティングしてェって思うけどォォォォォォォォォォ!!!!

なぜこのアクセラさんはいちいち小シャレたことを言うんだ
時々シリアスを読んでいると錯覚してしまう
806 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/06(火) 05:46:33.75 ID:7g6AwNZIO
乙!
本当にもう…もう…
807 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/07(水) 06:14:57.61 ID:r8vR/7sIO
スクライドのような熱さだな、特にラストシーン。
反転部分をスルーしてたら、熱い二人の漢の物語に見える不思議。
808 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/03/07(水) 14:10:12.37 ID:G/5ixhI8o
読みにくいな
809 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/03/07(水) 16:13:44.61 ID:DWpryS5U0
>>808
携帯からだとイチイチコピペしないといけないんだよな。
PCで読んでる分にはそんなに読みにくいと思ったことはないけど。
810 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/03/07(水) 20:41:42.76 ID:n7vjyb500
面白い試みだけど俺も読み辛いと思う
拘りがあるならこのままでもいいと思うけどね
仕事終わってからPCで読めばいいだけだし
811 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/07(水) 20:46:21.74 ID:0SjNkBYSo
まあ残りももう少ないしこのままでいいと思う
つか最後までこのスレで収まりそうか?
812 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/07(水) 21:03:32.73 ID:suzZoFXbo
仕掛けこみでのおもしろさだし俺もこのままでいいと思う
あとここまで来たら完結するまで書くって言ってなかったっけ
813 :投下を始める前に。 [saga]:2012/03/12(月) 00:05:51.84 ID:bxLSUsdQ0
今日のは息抜きに書いた番外編です。
本編終了後のIFです。
みさきちエンドのお話です。下ネタ満載の下品なお話です。
それでは投下します。
814 :ガールズトーク [saga]:2012/03/12(月) 00:06:55.82 ID:bxLSUsdQ0


「あんたさ、最近どうなのよ」

「どうってぇ?」


きょとんと小首を傾げる食蜂操祈に不覚にもときめいてしまう。
昔だったら鼻に突くだけだった仕草が可愛く見えるのか、友人の贔屓目のせいか。
御坂美琴はにやにやと悪戯猫のように笑って声を潜める。


「彼氏よカレシ。あの極悪面のモヤシとの甘い生活よ」

「彼氏って、ち、違うもん」


顔を赤くさせても説得力など無いというのに、食蜂は頬を膨らませるとちゅうちゅうとオレンジジュースを啜る。
常盤台時代は敵対関係にあったといっても過言ではない学園都市第五位の少女と美琴が和解し、友人関係を結ぶようになったのは一年程前の事だ。
きっかけは『とある事件』に巻きこまれ入院した知人を見舞った際に病院で食蜂と出会った時のことだ。
半ばその場のノリもあってか美琴は食蜂の片想いの相手が美琴にとって因縁浅からぬ男、学園都市が生んだベクトルモンスターこと一方通行だと知った。
その後紆余曲折があったのだろう、如何なる手練手管を用いたのかは美琴も知らぬが、食蜂は一方通行を振り向かせることに成功した。
食蜂から一方通行と同棲すると聞いた時は祝福と同時に同棲という言葉の裏にある生々しさを想像して真っ赤になったものだ。
美琴はオレンジジュースを啜る食蜂の服装を眺める。
常盤台時代から変わらぬレース入りの手袋に加えて、真っ白なワンピースに身を包みんでいるその姿は、ボリュームたっぷりのブロンドに近い淡い茶色の髪と、色白の肌と綺麗に調和し女王という肩書きに見劣りすることのない可憐なものとなっている。


「その服装…あいつの趣味でしょ」

「どうしてわかっちゃったの?」

「ふっふ〜ん、女の勘よ女の勘」

一方通行自身が白い服装を好むというのもあるが美琴が見たところ、あの学園都市第一位は女の子らしい女の子を好む。
言い方を悪くすれば、わかりやすい女の子女の子している女性がタイプなのだ。
食蜂の服装の好みを昔見た事があるがとても今しているような麦藁帽子が似合ってしまいそうな少女然とした服装とは全く異なる系統であった。



「結構上手く行ってるみたいな感じじゃない。家だと甲斐甲斐しく手料理作ってあげてたりするの?」

「私が作ることもあるけどぉ、あの人が作ってくれることの方が多いかしらぁ」

「へぇ〜意外と彼女の面倒見良いんだ」

「う、うん」


815 :御坂美琴はまだまだ思春期 [saga]:2012/03/12(月) 00:08:16.76 ID:bxLSUsdQ0


よくよく思い返せば、打ち止めの躾に意外と真剣だったり、尽くすタイプの男なのかもしれない。
毛先をもじもじと指で摘む食蜂の首筋に美琴は絆創膏が貼られている事にふと気づいた。


「ねぇ、あんたその首のって……」


何かで擦ったような、赤い痣。
弄られた痕跡のようなそれは、白い肌に鮮やかに浮かび上がっている。


「――― ッ!!」



弾かれたように首筋を押さえる食蜂。
その仕草、恥じらい故に林檎のように真っ赤に染まった表情。
むず痒さと痺れを押さえ込もうとするように僅かに笑みを浮かべた口元。
耳年増の美琴はそれらの状況と、マンガ、ドラマ、小説で得た知識を瞬く間に総動員させ一つの結末を導き出す。



「は、ははぁ〜ん、昨夜はお楽しみでしたっていうわけね」

「は…ぁ、あう……」

反論しようとして出来なかったあたり図星だったのであろう、食蜂は呻くと結局言葉を飲み込み俯く。
余裕を出そうとして声が若干震えているのは、未だに清らかで誰にも踏み荒らされていない新雪の如きその身故の悲しさ。
傍から見れば食蜂の方が純情可憐で初心な乙女のようだが、経験値では逆の立場の二人の間に沈黙が生じる。


「えっと……やっぱり」

「ふぇ?」

「痛かったりするの?いや、一応参考までにっていうか無理して言わなくてもいいのよ?別に怖くないし。ただ、興味があるというか」


切り出したのは美琴であった。
首筋の恐らくキスマークであろう痕から連想される行為についての純粋な興味。
美琴の親しい友人にはまだそこまで進んでいる子が居ないのか、美琴の知識はネットと雑誌で得た情報に過ぎない。
経験者に直接教えてもらう事などなかったのだ。
年頃らしい好奇心を隠しきれていない美琴の視線に気付くと食蜂はグロスで艶やかに煌く唇を緩める。


「もう御坂さんてぇ女子力っていうかムッツリ力が強いんだからぁ」

「ムッツリ言うな!!ち、知的好奇心だから!!後学の為の知的好奇心だからね!!あくまでも」

「そういうことにしておいてあげる。あのねぇ、初めては痛いわよぉ涙もいっぱいでちゃうし。でもね、そんな事気にならなくなっちゃった」

「好きだから?」

「うん。御坂さんもいずれ味わうと思うわよぉあの気持ち」


何かを思い出したのか、食蜂が蕩けそうに揺るみかける頬を手で押さえる。
食蜂に負けじと頬を紅く染めた美琴が焦れたように膨れる。


「わんわん泣いちゃった時にあの人がね、耳元で……きゃっ」

「耳元で…」


幸福感で蕩けそうな食蜂の表情と、耳元でと言い掛けた言葉。
美琴の頭の中に答えが導き出される。


816 :甘い独占欲 [saga]:2012/03/12(月) 00:09:45.85 ID:bxLSUsdQ0


誰も踏み入った事の無い真っ白な雪を踏み荒らすように、その身を初めて貫かれる痛みに食蜂は自然と涙を流した。
零れそうな大きな瞳から、宝石のようにキラキラと灯りを浴びて輝く雫が幾つも零れ落ちていく。
白くしなやかな指先が、大粒の雫をそっと拭い取る。


『大丈夫か?操祈』


誰に対する時にも常に警戒心を怠らない紅い瞳が申し訳無さげに微かに揺れている。
幼子を泣き止ませてやるように、食蜂の背を軽く叩きながら空いている方の腕が柔らかく甘い少女の身体を抱き寄せた。
心配をかけまいと何とかして答えようとするが、食蜂の口からは未だに嗚咽の断片が洩れるばかりだ。
やがて、一方通行は泣き止まぬ食蜂の頭を引き寄せそっと耳元に顔を近付けた。


『ゴメンな……オマエを泣かさないって決めてたのによ、オマエが可愛い過ぎて、気づいたら歯止めが利かなくなっちまってた』

『ん…』


もう一度ゴメンと呟くと食蜂の額に口付ける。
気付けば流れ続けていたはずの泪は止まっていた。
まるで王子様の口付けを合図に栓が閉められたかのように。


『大丈夫よぉ。わ、私も貴方に抱いてもらって嬉しかったから………だからもっと…もっと、ね?




817 :いつの日か [saga]:2012/03/12(月) 00:10:35.12 ID:bxLSUsdQ0



もっと無茶苦茶にして…なんて、そんな駄目よ食蜂。あんただってまだ19歳じゃない、そんな…」

「御坂さんってぇ〜本当はすっごくエッチぃ〜女の子よねぇ〜」


何を想像していたのか丸わかりの美琴に、呆れたようにじっとりとした目を向ける食蜂に美琴は自分の想像が口から出ていたことにようやく気付いた。


「違うわよ!!あんたがドロッドロに蕩けただらしない顔してるのが悪いのよ!!こっちまで色ボケが移っちゃったんだから!!」

「そんなにだらしない顔してた?」

「してるわよ。私幸せです、って顔に書いてあるもの」

「えっとぉ〜………えへへへへ」

「ちょっとくらい否定しなさいっての」

「あはっ」


こつんと食蜂の額を軽く拳で小突くフリをしながら美琴はまったくと苦笑いを浮かべる。
色ボケしているにせよ、幸せそうにしているのであれば何よりだ。
友人が好きな人と楽しい日々を過ごしていることを喜ばぬ美琴ではない。


「あ〜あ、私も早く好きな人見つけたいな〜」

「御坂さんなら大丈夫よ」

「うるさい、リア充」



いつか自分も食蜂のように幸せに酔ったように、だらしない顔になる日が来るのだろうか。

白井や初春にそれを窘められる日が。


818 :フルオープン戦初日 [!orz_res]:2012/03/12(月) 00:12:26.48 ID:bxLSUsdQ0







今日はぁ久しぶりにお洋服を着ているので正直落ち着かないの。







819 :みさきちのMはドMのM [!orz_res]:2012/03/12(月) 00:13:55.69 ID:bxLSUsdQ0

いつも分相応の格好をしてるのに、何だか窮屈。
お洋服をイヤイヤ着てるワンちゃんの気持ちがとってもよくわかるの。



「あんたさ、最近どうなのよ」

「どうってぇ?」

「彼氏よカレシ。あの極悪面のモヤシとの甘い生活よ」

「彼氏って、ち、違うもん」



失礼ね、御坂さんったら!!
彼氏なんてそんな軽い立場じゃないわぁ。


あの人はみさきのご主人様。

みさきの飼い主。

トップブリーダーなの。



そしてみさきはご主人様の飼育する雌犬。

自律可動型玩具。

人権無きただの家畜。

吸引力の変わらないただ一つの肉壺。

足踏み台であって、椅子であり、足のお掃除からナニのお掃除までの一切をこなすダイソン以上の性能を誇る道具。






そう、みさきは学園都市第一位の雌豚!!!




820 :みさきちのMは雌豚のM [!orz_res]:2012/03/12(月) 00:15:42.90 ID:bxLSUsdQ0

「その服装…あいつの趣味でしょ」

「どうしてわかっちゃったの?」

「ふっふ〜ん、女の勘よ女の勘」


御坂さんってやっぱりすごぉい。

おぼこの癖に鋭い嗅覚。この服がご主人様のチョイスだって見破るなんて。
あれは昨日の事。昨日は久しぶりにご主人様の仕事がお休みの日だった。
お休みの日はいつも心優しいご主人様は家族サービスとか色々な意味で精を出してくださる。
それから主人様は、私のお尻に足を乗せて優雅に本を読む。
そんな時間を過ごしていると、不意にご主人様が私の胸を抓り上げながら囁いた。


『オイ、雌豚』

『ぷぎぃ?』

『明日はコイツを着ていけ。俺の言っている言葉、わかるよな?幾らド低脳の肉布団でもこの程度の人間の言葉くらいわかるよなァ』

『ぶひぃ…ッん…』

『何勝手に許可無く感じてンだ?』

『あふぅん!!』


スナップの利いたビンタと共に投げかけられたのは一着の白いワンピース。
私はすぐに期待と喜びと興奮にご主人様の顔を見上げた。
ご主人様が投げて寄越したのは白いワンピース。



白いワンピース“だけ”だった。



あはぁぁんん……ぞくぞくするぅ……

いつもは飼育小屋でご主人様の帰りをリアル全裸待機だけど、それとは違う興奮。

ご主人様以外にみられるかもしれないというこの背徳的興奮と生理的嫌悪感。

今のみさきはメンタルがキャストアウト寸前。

ご主人様に心も尊厳も子宮も存在意義も掌握されちゃってるのをひしひしと感じるぅぅぅぅぅ……















一枚の布を隔てて何もかもがもうアウトォォォォォォォォォォォォォォォォホホホォォォォォォォォォォォォォォォンンンンンンンンンンンンンン!!!!!



821 :得意料理はあんかけ焼きそば [!orz_res]:2012/03/12(月) 00:17:30.18 ID:bxLSUsdQ0


「結構上手く行ってるみたいな感じじゃない。家だと甲斐甲斐しく手料理作ってあげてたりするの?」

「私が作ることもあるけどぉ、あの人が作ってくれることの方が多いかしらぁ」


私が作ったご飯をあの人は口にする。

そして私にぶっかける。

だから私はそれを想定して熱々のあんかけ料理を用意しておく。

ねっとりどろどろ熱々のあんが蛇のように絡み付いて、私を悶えさせる。

散々の罵声という名のご褒美をおかずにぶちまけられたご飯を食べる私。

罵声のキレが冴えていると軽くご飯三杯はいけてしまうので、最近ちょっぴりウエストが増えちゃった☆

そして、浅ましく惨めで無様な食蜂操祈という名をドッグタグに付けた家畜を見下ろしながら静かに豆から煎れたコーヒーを飲むご主人様。

これはギブ&テイクじゃない、ウィン・ウィンの関係。










ちなみに、ウィンはWINのことだからね?
電動こけしの効果音じゃないからね。
そういう破廉恥な間違いは恥をかいちゃうから注意が必要よ。


「へぇ〜意外と彼女の面倒見良いんだ」

「う、うん」

ご主人様の躾は的確で完璧。
生意気に人の言葉で喋った時。
苛立つ豚の鳴き声を上げた時。
雌犬としての自覚に欠ける振る舞いをしてしまった時。
浅ましく辛抱出来ずに欲望にがっついてしまった時。
正しい場所に正しい力で正しい罵声と共に浴びせかけられる躾。
そして、私がもっとぉ〜!モアァァ!!カム!!!なメンタルになる一歩手前で止めてしまうという鮮やかな引き際。


『なァに物欲しげなツラしてやがるンですかァ?お仕置きだって忘れてンだろ?駄目だなァ…全然駄目だァ。オマエの代わりの雌豚なンざ他にもいるンだぜ?』


緩急自在の折檻からの言葉責め。
肉体を篭絡し、心を粉々にする手腕。
あぁ……思い出したらまた……
もう……もう、今すぐ帰って全裸になりたいのぉぉぉ………

822 :みさきちはいつだってウェット且つウェット [!orz_res]:2012/03/12(月) 00:19:18.69 ID:bxLSUsdQ0



ハッ!!


そういえば子供が出来た時一体どうなるのかしらぁ。


男の子だったらご主人様が増えるの?ご主人様似のドSショタ?

『こんな豚の汚ェ穴から俺がひり出されたのかよ…マジ殺してェ』とか言っちゃう子なの何それ素敵。



女の子だったら仲良く飼育?私に似たらきっといい雌豚になると思うのぉ。

『ご主人様ぁ〜〜ゼラチンみたいに衰えたこんな肉袋よりも私の身体をおもちゃにしてくださいぃ…』って得がたい雌豚力の子に違いないわ。

でも、そうなったらお母さんヤキモチ焼いちゃうかもねぇ、ってみさきったら気が早いわぁ〜せっかちさんなんだからぁもう。




「ねぇ、あんたその首のって……」


いけないいけない、薔薇色の家族計画に意識が全部持ってかれていたわぁ。

妄想だけで危うく賢者になるところだった…


濡れたけど。








濡れ濡れだけど。

823 :人によっては問題ありませン。 [!orz_res]:2012/03/12(月) 00:20:25.03 ID:bxLSUsdQ0

「は、ははぁ〜ん、昨夜はお楽しみでしたっていうわけね」

「は…ぁ、あう……」



御坂さんはやっぱり鋭い。
早速私の首の痕を見つけ出した。
絆創膏貼ってバレバレだったんだけれどね。
だって恥ずかしいんだもの、隠しちゃうわよぉ。
いくら一人と一匹が愛し合った、通じ合った証だからってぇ、無闇にさらすなんてはしたないわぁ。
この痕は私の愛の証。そして、未熟の証でもある。









犬用の首輪は一度煮沸しないと肌に出ちゃうのよねぇ。
824 :ドギーマン [!orz_res]:2012/03/12(月) 00:21:30.08 ID:bxLSUsdQ0

『ご主人様……これ、犬用の……』

『あァ、それがどうした?』

『犬用のは薬品が…皮膚が…』

『はァ…オマエさ、一体何様なンだ?人間用の首輪?あァ?オマエ……いつからそこまで自惚れたンだ?』

『はうぅッ』

『こうやって、服も着ずに、這い蹲って、濡らして、舌出して大喜びしてるオマエは一体何なンですかァ〜?人間なンですかァ?』

『い、犬です。雌犬ですぅ!!』

『違ェよ。それ以下だ。もう一度聞いてやる、オマエは一体何なンですかァ?』

『雌豚です。雌豚なのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーー!!!!!』

『そンな汚い雌豚に犬用の首輪をやろうなンて随分贅沢なプレゼンとだろ。だがどうやら自覚が足りないみてェだからなァ……今日は“躾”をやンなきゃなァ……徹底的に』






リ……





リードを着けてのお散歩もお願いしますぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!



825 :美琴のMもきっと……ね? [!orz_res]:2012/03/12(月) 00:22:46.79 ID:bxLSUsdQ0


「えっと……やっぱり」

「ふぇ?」

「痛かったりするの?いや、一応参考までにっていうか無理して言わなくてもいいのよ?別に怖くないし。ただ、興味があるというか」

「もう御坂さんてぇ女子力っていうかムッツリ力が強いんだからぁ」

「ムッツリ言うな!!ち、知的好奇心だから!!後学の為の知的好奇心だからね!!あくまでも」

「そういうことにしておいてあげる。あのねぇ、初めては痛いわよぉ涙もいっぱいでちゃうし」



だって不適切じゃないのそんなところ構造的に、っていう場所も次第に解放されていくの。
最初はそれは痛いわ。
痛いっていうかもう禁猟区なんだもの、あり得ない。
でもそれが次第に禁猟が解禁されて大漁になって身体が大収穫祭になっちゃうの。



「好きだから?」

「うん。御坂さんもいずれ味わうと思うわよぉあの気持ち」



だって御坂さんも私と同じ雌豚力を持っているから。

今はまだ覚醒していないけど、然るべきご主人様に出会えればきっと覚醒するはず。

ニュートラルに入ってたのがロー入っちゃってウィリーな具合に!!

その時こそ、私に対抗し得る学園都市最高の電気羊ならぬ電気豚が生まれる時。

エレクトリカル雌豚の誕生だわ。




「わんわん泣いちゃった時にあの人がね、耳元で……きゃっ」

「耳元で…」




あれは初めての日。
愚かだった私がまだ未練がましく人間の尊厳に拘っていた最後の夜。
826 :桃尻姫 [!orz_res]:2012/03/12(月) 00:24:41.97 ID:bxLSUsdQ0

『オイ…泣いてンのか?』

恥じらいと悦びで泣き喚いていた私に、あの人はそっと語りかけた。
お気に入りの人形を引き寄せる幼い子供のように、彼の手はそっと私に伸びる。

『安心しろ』



そして私の髪を掴み上げた。


『どれが涙かわからなくなるくらいに涎と鼻水と汗でぐちょぐちょのドロドロのぬとぬとのねとねとのびちょびちょのべちゃべちゃにしてやる』


少年のように、無垢で混じり気の無い天使のような笑顔で彼は私の頬を叩いた。


『今日は………“器具アリ”の…』



駄目よ淫乱マリオ!!そんなところに1UPキノコは……

え?キノピオ?

キノピオは駄目、もっと駄目!!

キノピオサイズは無理よ。無理なの。無茶なのよぉ。

キノピオはそんなエロ同人誌みたいな使用法じゃないの。医師の処方箋に従って……

だ、だめ……確認しないでそんな荒ぶるキノピオなんて


あ……


827 :メンタルアウト!! [!orz_res]:2012/03/12(月) 00:25:53.10 ID:bxLSUsdQ0





マンマ・ミーアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンンンンンンンンンほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉああああああああああああああああああーーーーー!!!!!!






828 :ヒゲとボイン [!orz_res]:2012/03/12(月) 00:27:23.71 ID:bxLSUsdQ0



「違うわよ!!あんたがドロッドロに蕩けただらしない顔してるのが悪いのよ!!こっちまで色ボケが移っちゃったんだから!!」


いやだぁ、私そんなにアヘってたのぉ?
アヘ顔ってたのぉ?
あ、良かった流石にダブルピースはしてなかったみたぁい。
最近アヘ力が高まって癖になっちゃってたから一瞬焦っちゃったダブルピース。


でも仕方ないわよねぇ。

だって、この身体がご主人様にとっては使い捨てヨッシーであることを仕込まれ尽くしてるから。

そもそもキノコ王国なんて…何て卑猥な国なの。

キノコの国の中心にピーチがあるなんて…そんなの何て子供の教育に良くない設定なのかしら。

キノコが起立する国からピチピチピーチを亀の頭…もとい、亀の大王が攫うなんて……

それを日々の肉体労働で鍛え上げた汗臭い男盛りのヒゲの二人組がキノコや葉っぱをキメながら奪いに行くなんて……




「してるわよ。私幸せです、って顔に書いてあるもの」

「えっとぉ〜………えへへへへ」

「ちょっとくらい否定しなさいっての」

「あはっ」



829 :愛すべき平凡なる日々よ。 [!orz_res]:2012/03/12(月) 00:28:11.42 ID:bxLSUsdQ0


だって否定なんて出来るワケがない。今の私は幸せだから。

時計の針が時間を刻む音。

ページを捲る音。

ご主人様がコーヒーを啜る音。

私が堪らずに粗相をしでかす音。

そして、それをお仕置きする肉を叩く音と豚の悲鳴だけが響く、穏やかで静寂と優しさに満ちたありふれた幸せ。

特別なんて何もいらない。

私が求め続けた平凡な幸せを私はついに手に入れたのだから。

830 :投下終了。 [saga]:2012/03/12(月) 00:31:40.32 ID:bxLSUsdQ0
異常で投下を終了いたします。
みさきちファンの方申し訳ございません。
反転が見づらいという至極真っ当な御意見がございますが、反転を無くしたらこのスレの基本骨子が変わってしまうので反転は続きます。
見辛いから止めないならもう来ないという方もいるでしょうが、これからも見辛いですのでその方が賢明かと思います。
それではまた。
831 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2012/03/12(月) 00:33:01.67 ID:6/Cm54OGo
もうやだこのスレ
832 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/03/12(月) 00:33:24.23 ID:knSvM8Zgo
これは酷いwwwwww
乙!
833 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/12(月) 00:34:09.39 ID:KlG+x1eko


みさきちが可愛すぎて困る 
色んな意味で
834 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2012/03/12(月) 00:34:48.65 ID:I0TxL6YJo
もう黒夜たんにイン出来ないのか…
835 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/12(月) 00:39:41.50 ID:o6p8bYHxo
誰か>>1にお薬を!!!
836 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/12(月) 00:40:47.70 ID:KmPAupSgo
これはもう手遅れですな
みさきちかわいいよみさきち
837 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/12(月) 00:43:44.14 ID:mmrhTWWDO
乙!!見辛いけど面白いから見るのやめられない…


ペロペロハーレムルートにも期待してます!
838 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2012/03/12(月) 00:47:49.54 ID:e2hV63I/0
もうやだこの学園都市…

ところで黒夜ルートと鳥道ルートとエレクトリカル雌豚ルートはまだですか?
839 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/12(月) 00:50:51.34 ID:KlG+x1eko
>>838
待ってくれ、MNWを活用すれば……

エレクトリカル雌豚ルート
  ↓
エレクトリカル雌豚パレードルート にならないだろうか?
840 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/03/12(月) 01:13:27.36 ID:dgrWr+GA0
変態が可愛いスレなんて信じない……信じないぞぉっ!!!
………ふぅ
841 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/03/12(月) 01:55:16.02 ID:gt9sPV0k0
キノピオ→マンマミーアのコンボで俺は限界だった
キノコ王国で俺は死んだ
842 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/03/12(月) 01:56:31.78 ID:z5BNAUNj0
これは鳥道ルートに期待大だな
きっと黒スト破りプレイをしてくれる
843 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/03/12(月) 02:18:11.48 ID:2JhfSjKFo
黒白鳥は勿論、お姉様にも電気羊の群れを率いて
皆で仲良くお散歩してほしいぜ、全裸で
844 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/12(月) 02:25:19.26 ID:6Vaqn7Fto
残念ながらセロリは打ち止め(小盛)には蹴られるのがお好きなようなのでみさきちの見込みどおりにはならないだろう
845 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/12(月) 02:34:05.61 ID:/LTEsXe4o
つまり打ち止め(小盛り)が一方さンのケツを蹴り、その衝撃で一方さンのキノピオが雌豚の土管にマンマミーアというわけか
846 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/03/12(月) 04:16:58.69 ID:rFEuO6N2o
あんたやっぱり狂ってるよ!
ていうか今後いろんなルート見れるんですか?
マジですか?マジ??
847 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/03/12(月) 04:31:10.08 ID:Nb40JhC2o
ひどい構図だ
848 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/03/12(月) 04:54:06.69 ID:JjP4WkRt0
お前ら馬鹿だなぁ
みずらい?反転しなきゃ見れないからいいんだろう
849 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/03/12(月) 08:15:42.35 ID:5GY2B+/do
ぶっちゃけ2chmateには効果が
御坂美琴はMMだからな…期待できるぜ
850 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/12(月) 08:51:06.43 ID:2PiAro3DO
みさきちが女児を出産したら
雌豚+ロリ の2コンボ決まるで
851 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/03/12(月) 09:51:07.36 ID:wuZL+VTmo
つーか一方さんもノリノリで種付けてるんかいwww
852 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/03/12(月) 10:20:52.30 ID:Mw6bkomAO
タイトルは「電気洗濯板は電気豚の愉悦を見るか」で

後、この感じどこかで見たことあると思ったらアレだ家畜人ヤプーだった
853 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage saga]:2012/03/12(月) 12:15:49.31 ID:Tm4a+/CH0
いちおつ
この作者からはすごい狂気を感じるよね、だがそれがいいいいいイィぃぃ
こういうIfとかいろんなルートが見たいです。
854 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/12(月) 13:45:03.32 ID:kQFB7eHto
もうウィリーさ
855 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/12(月) 20:41:47.92 ID:r7rU/YjOo
このスレのためだけに背景色変えたんだぜ
856 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/12(月) 20:43:36.82 ID:cXSNNJfko
>>855
そ の 手 が あ っ た か
857 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/12(月) 23:16:32.80 ID:ASE7QAWIO
乙!
マンマミーアで腹筋崩壊した

ところで、BB2Cなんだが「反転」ってどうやればいいんだ?
858 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/12(月) 23:30:37.58 ID:7pErOLuIO
>>857
なに、俺たちは何も気にしなくて良い。
文書装飾効果無いからな。

webブラウザで見れば意味が分かるさ。
859 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/03/13(火) 06:50:30.55 ID:P83JmGeTo
もはや天才の域に達してるwww
860 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/03/13(火) 20:51:26.58 ID:avRBx7AAO
やはり、天才か…
861 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/03/14(水) 00:30:49.21 ID:riLdxXtjo
打ち止めのコスプレを強制されるM坂M琴さんはまだですか!!?
862 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/03/14(水) 04:33:09.14 ID:kA7Pt9qH0
今読んできた

一方さんのバードウェイにしたかったプレイ読んだら不覚にも興奮した
863 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/03/14(水) 07:50:10.32 ID:TicXXqCp0
いちおつ!
黒夜ちゃんも可愛いけどバードウェイも可愛いから作者さんが可能ならIFエンドで見てみたいです。


何故だろうこの一方さんならハーレムルートも許せる気がするのは。
やはり自分の信念を追い続けるストイックな漢としての生き様に惹き付けられるからだろうか。
864 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/14(水) 21:15:45.02 ID:u1MmjodDO
この一方さんならハーレムなんかじゃなく真っ直ぐ続く男道を一人歩いてくれると信じてます
865 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/14(水) 21:17:39.79 ID:I8AT+3nKo
同志傭兵の小咄なんかも読んでみたいぜ。
866 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/15(木) 03:16:11.89 ID:MCsGxY3IO
鳥道通行はよ〜
867 :閑話休題 [saga]:2012/03/19(月) 00:12:18.91 ID:imzUfJVo0
今日は極短です。
次回へのつなぎだと思って下さい。
出来るだけ早く次回分も投下したいと思っています。
868 :滾る上条。マイペースな一方通行。 [saga]:2012/03/19(月) 00:13:24.85 ID:imzUfJVo0

男達は行く、自らの信念を貫き通す為に。

男達は行く、己に課した誓約に殉じる為に。

男達は行く、譲れないものがあるが故に。



上条当麻は行く、借りを返す為に。

「待ってろよインデックス……」




一方通行は行く、取り戻す為に、

「特急券二枚お願いします。禁煙席で、ええ、そうです」




男二人、自分の信じた道を突き進む為に、西へと向かう。



869 :ちゃっかりバードウェイ [saga]:2012/03/19(月) 00:15:04.40 ID:imzUfJVo0




「……で、何でいるんだよ」

「連れない事を言うなよ。何も冷やかし目的で同行するつもりは無いんだこっちだって」


口元を引き攣らせた上条をせせら笑うように組んでいた足を組み替えるのはレイヴィニア=バードウェイ。
通路を挟んで隣り合った指定席に座るバードウェイは銘菓赤福をぎこちない手つきで切り分けては口に運んでいく。
彼女の人となりを知らなければ上品な仕草に見えたであろう。
上条は油断無く回りに視線を配る。


「生憎今日は私の単独行動だ」

「そう言われて素直に納得できるかよ。一方通行も他人事みたいに本読んでないで」

「今更驚くことじゃねェだろ。わかりきってたンだからよ」

「え?」

「ほう」

目を丸くする上条とは対照的に、バードウェイの瞳は僅かに絞られるようにアーモンド形に細まる。
興味深いものに狙いを定めた猫のような好奇心に満ちた目である。
一方通行は読んでいた本を閉じると本当にわからないのかお前?と言いたげに上条に呆れた眼差しを向ける。
気後れする上条からバードウェイに視線を移すと愉快気に見ている彼女は説明を自分からするつもりは無いようだ。
さしずめ生徒の発表を見守る教師のような心境と言ったところだろうか。


「コイツは言った。世界中から目を逸らす為に奔走するってな。つー事は恐らくだがコイツの手駒共は今頃世界中に散らばって囮になってンだろうよ。

もっともらしい事件をでっち上げて、そこそこの規模の戦闘までやらかして。こいつ等が徹底的に悪ふざけにも全力出す連中なのはオマエだって知ってンだろ。

だが、肝心の本命を手付かずにしても良いって理由にはならねェ。コイツが直々に出向くって事はそれなりの事をしておくつもりだって事だ」

「優秀過ぎると捕捉説明以外に教師の出番が無くなってしまうからつまらないな。個人的には頭を抑えてしまう珍回答をしてくれた方が個人レッスンに持込み易くて好ましかったんだが」

「馬鹿言ってねェでさっさとこのウニ頭にも話してやれ」


すらすらと淀み無い一方通行の説明に言葉とは裏腹に気を良くしたのか、バードウェイは上機嫌に笑う。
勝気で高慢で愛らしさの漂う笑みだ。


「今そっちの白いのが言った通りだ。世界中から注意をそらす為に私の可愛い手駒達が各地でドンパチやっている。

オール身内の猿芝居だが殺す気でやったら給料アップと言っておいたから迫真の出来になると自負しているがな。だが折角のマッチポンプも本命の術式が発動してしまっては意味が無い。

それなりに有能を揃えたといっても素人劇じゃあ本場のミュージカルには及ばないのと同じさ。踊りも舞台も音楽も何もかもが違う。だから私の出番だ。

お前等が禁書目録を取り戻す間、私が周辺半径3キロ圏内に結界を張っておく。素人芝居の一つに見せかける為のとっておきの結界だ、感謝してもいいぞ?」


朝日色に日を浴びて輝く髪を指先に絡めながら小首を傾げるバードウェイを上条は何とも言えぬ表情で見つめかえす事しか出来なかった。



870 :たった三人の最終決戦 [saga]:2012/03/19(月) 00:16:16.88 ID:imzUfJVo0



天から降り注ぐ陽光を浴び、その少女は輝いていた。
白銀の髪を、白磁の肌を、白亜の衣装を、少女の純粋性を表わしたような少女の白を陽射し色に染め上げていく。
光色とてもいうべきか、祝福の一切を受けたようにその空間全ての輝きを独り占めしたかのような少女は跪いていた膝を離す。
日本古来の神を祭る場においては似つかわしくない祈りの手を解き、軽く膝についた砂を払う。



「かおり、ステイル、ごめんね」

背の高い木々に覆われて、微かに隙間を縫うように降り注ぐ日の光に照らされた静謐な空間。
神木の香りと埃っぽさの漂うその場所は一般の観光客では足を踏み入れる機会がまずありえない。
この地に降臨していたという女神の代役のように、白い清潔なワンピースに身を包んだ少女は眉尻を下げて神裂とステイルを見上げる。
その翡翠色の瞳には申し訳なさが暗い影となっているが、それすらも憂いを帯びた横顔には艶めかしさの役割を担っている。



後悔の色だけはそこに無い事にステイル=マグヌスは安堵した。
自分の行為は全て少女の為に為されるものなのだ、その少女当人がこれから行う行為に後悔してしまっていては意味が無い。
彼女の導きで、性に会わぬ力まで手にした全ての行動が無意味になってしまう。
だからこそ安心したのだ。自分の行動は少女の後悔を喚起してなどいない事に。

神裂火織は胸に燻る不安と不満を強引に捻じ伏せる。
数日前、上条当麻を叩き伏せた感触が未だに残る手で七天七刀を強く握る。
感触を振り払うように。数日前叩き伏せた上条の困惑と悲哀に満ちた目が瞼の裏に焼き付いている。
覚悟の上だったのだ、何を今更と自身を詰る。全てはこの少女の為なのだから。


「何を謝っているんだいインデックス?僕には君に謝られる心当たりがとんと無いんだが」

「貴女が望んだならば、私達は全力をもってそれを支持します。私達の全霊をもって貴女の願いを守ります。貴女が後悔しない限り私達もまた後悔などありません」



心中に抱く思いの形は違えども、二人には共通している唯一の信念があった。
この少女の為に自分達の全てがある、という事。
たった二人の味方。心許ないだろうか、いや、そんな心配など決してさせはしない。
ステイルと神裂の顔には既に決意の色が色濃く浮かび上がっている。
もとより、彼女を守り続けるという誓いは二人だけのものなのだ。上条という遅れてやってきたヒーローよりもずっと前に。


「準備は殆ど整った。後は刻を待つだけだね」

「万が一妨害が入ろうとも、私達が必ず食い止めます。貴女は術式の発動にのみ専念して下さい」




力強い二人の笑みに、インデックスは頷く。

既に腹を括った、硬質な刃のような覚悟の宿る瞳は自身を照らす太陽へと向けられた。





871 :開戦直前 [saga]:2012/03/19(月) 00:17:30.82 ID:imzUfJVo0


「こんな時間になっても参拝者は一人も現れず。すっかり平和ボケしてしているかと思っていたが最低限の嗜みは身につけているようだな。

 ギャラリーがいないのはそれはそれで少し物足りないが、手間は省ける。くっそ、これならばもう少し低コストの装備でも良かったんじゃないか…マークの奴め」


何の咎も無い腹心に対して通常運行で理不尽な八つ当たりをしながら不気味な程に静かな街を見下す。
元より開けているとはお世辞にも言えないが、それを除いてもひっそりと静まり返っている様は嵐の前の静けさという陳腐な言い回しを思い出させる。
上りつつある日に照らされた境内を見下ろせる場所で、正宮を見下ろしていたバードウェイは腰に手を当て男達へと視線を戻す。


「オマエも一つ何か持ってくか」

「いや、いいよ俺は」

「そうか」


マガジンの確認と照準の調整に余念が無い一方通行は一言で会話を打ち切った。
押し付けがましさなど一切無い、とりあえず聞いただけという口調に上条も特別何かを思うでもなく、準備運動のように拳を握っては開いている。
バードウェイが一望した限り術式の構築は完了しているだろう。
発動まではまだ時間がある。準備が整ったからといって即座に実行に移せるような術ではないのだ“禁書目録の行おうとしている術”は。
だからこそ、余裕を持って自分達はこの地を踏む事が出来たのである。
しかし、楽観視は出来ない。ルーンの描かれたカードが至る場所に設置されている可能性は考慮して然るべきだろう。


「能力が使えない分は銃器でカバーか。心許ないようなら私の側にいてガタガタ小ウサギのように震えているか?」

「この期に及んで乳臭いガキのスカートの中にでも隠れてろってか」

「お前一人くらいなら守ってやるぞ。ローラ姫のようにか弱く私の背に隠れるお前を見るのも中々面白そうだな」

「うるせェよ。ずっと同じ方向向いてろ馬鹿」



軽口と皮肉の応酬にキリが無いと思ったのであろうか、上条は溜息混じりに髪をかく。


「お前ら仲いいのはわかったけど、そろそろ行くぞ」


872 :バードウェイはおぼこ [saga]:2012/03/19(月) 00:20:42.86 ID:imzUfJVo0


杯の形をした杖を手の中で弄びながら揶揄うバードウェイを無視して一方通行は境内にいるであろう存在を睨み付ける。
心許ないことは事実である。それも尚この場にこうしているのは借りを返すべき相手がいるからだ。


「それじゃあ始めるか。頑張れよヒーロー。嫁さんに逃げられっぱなしじゃ格好が付かないだろう?」

「わかってるよ。インデックスは絶対に取り戻す」

「しくじンじゃねェぞオマエこそ」

「心配してくれてるのか?しかし、あまり早いデレは死亡フラグだぞツンデレキャラ的に」

「オマエあんまりウルセェと太くて固いものぶち込むぞ」

「基本銃火器は無粋だから好ましくないんだがな」

「いやチンp「うわあああああああああああああああああああ!!!!!」……人の台詞に被せるなよ」

「お、おおお、お前!!せっかく私が大人の態度で受け流そうとしてたのにぃぃぃぃ!!それを、躊躇なく」

「ンだよ茹蛸みてェな面で?正確な言い方の方が良かったか?ペニ「にゃああああああああああああ!!!!」…だから被せンなよ」

「ば、バカァァァ!!!お前、この、お前、本当に馬鹿野郎だぞこの野郎!!!!」







「………あの、ホント、そろそろ行きませんか……」





873 :投下終了 [sage]:2012/03/19(月) 00:22:00.85 ID:imzUfJVo0
以上で投下を終えます。キリがいいから今日は凄く短いです。
待って下さっている方がいらしたら少し申し訳ないです。
それではまた次回。
874 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山口県) [sage]:2012/03/19(月) 00:24:18.18 ID:TO0c0+mho
バードウェイにゃんにゃん可愛い
875 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/03/19(月) 00:35:08.72 ID:esVa4BmDo
バードヴェイかわいい
876 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/03/19(月) 00:48:30.45 ID:P4agC1VKo
赤福?
近鉄特急乗ってんのかよw
877 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/19(月) 01:16:09.25 ID:cp53vdA2P
バードウェイかわいい
878 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) [sage]:2012/03/19(月) 01:18:02.35 ID:oHKI2B5io

やっぱ伊勢神宮でしたか
879 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/19(月) 01:27:34.42 ID:hvqRk64po
おんなじ事言ってるばっかりだけど
バードウェイかわいい
880 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/19(月) 04:19:52.26 ID:AVW36uUYo
バードウェイかわいい
881 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/03/19(月) 04:47:31.04 ID:9IeG3hku0
>>1

愉快で、楽しいバ−ド通行
882 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/19(月) 09:51:45.52 ID:0DqY/TcSO
>>1
883 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/19(月) 16:49:13.08 ID:UdsD+Fa90
乙乙
884 :1です。 [sage]:2012/03/19(月) 16:50:33.20 ID:imzUfJVo0
今日、投下出来ると思います。
多分七時頃に。
885 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/03/19(月) 16:57:21.69 ID:JR3psJEs0
特急券を買う一通さんに萌えた
886 :投下します。 [saga]:2012/03/19(月) 18:59:49.04 ID:imzUfJVo0
投下します。よろしくお願いします。
887 :男、二人 [saga]:2012/03/19(月) 19:00:41.27 ID:imzUfJVo0

上条と一方通行は真っ直ぐに突き進む。
作戦など何も無い、気にも留めない、ただ迷い無く突き進む。
目的は単純にして唯一のもの。
陽動も役割分担も何も無い。

たった二人なのではない、一人と一人が偶々同じ道を歩いているに過ぎないから。

互いに協力するつもりなどなかった。
目的地が同じだから途中まで同行していたに過ぎない。



888 :初代の残滓 [saga]:2012/03/19(月) 19:03:32.30 ID:imzUfJVo0



「やはり来たね君達は」


赤髪の神父はわかりきっていたオチを目にしたようにつまらなさそうに呟くと煙草を吐き出す。
木目も露わな鳥居にもたれ吸い終わった三本目を砂利の上に落とすとブーツの踵で踏み潰し、律儀に携帯していた灰皿に押し込む。
予想を裏切られたのは上条と一方通行の方であった。当然何らかの妨害、罠が仕掛けられていると踏んでいたのだ。
神父服を軽く払うと小馬鹿にしたように薄く笑う。
ステイル=マグヌスとの身長差は自然と見下すものになる。


「端からわかってたと言いたげだなクソ神父」

「そこの上条当麻の忌々しい程の諦めの悪さは嫌というほど知っているからね。それに神裂は優しい女だ、手心を加えることは予想が付いていたさ」


足腰立たなくしておいてくれれば楽だったのに、と冗談とも本気とも付かぬ口調で零す。


「だったら俺が何の為に来たのかもわかってるよなステイル」

「勿論。あの子の意思を無視して無理矢理連れ戻しに来たんだろう?」

「インデックスのしようとしていることが世界中から目を付けられる危険な事だって知った上でもお前はまだ…」

「愚問だな上条当麻。僕は何よりも彼女の幸せを望む。彼女の願いが果たされることを望む。それが例え世界との決別になろうとも…僕にそう思わせるようにしたのは君自身だ。

正確には……僕の価値観を覆し敗北感を味あわせたのは“あの”上条当麻だったね。今の君ではなく」


上条は何か反論を口にしようとして押し黙る。
言葉を厭った訳ではない、痛いところを突かれたからだ。
何も言い返さない上条を鼻で笑うとステイルはおもむろに懐からカードを取り出す。
彼を包み込む気配が硬くなるのを肌で感じる。


「そこをどけ、ステイル」

ステイルの言葉の一つ一つが虚勢なのか挑発なのか、上条は真意を探ろうとして即座に切り捨てた。
余計な思考は迷いを生んでしまう、それは今の不安定な自分にとって致命的ともなりえることを上条は十分に承知していた。
インデックスに去られた心は嘗ての頃よりも揺らぎやすく、脆く成り果てている。
たった一人の少女の不在が強固だと少なからず自負のあった己の心に罅を入れてしまうことを惰弱だと自嘲するのは後でいい。


「随分と強引な申し出だね。僕のこの行動が誰の望みか君はわかっているはずだ。それを承知で君は押し通るのかい?」

「関係無ぇよそんなこと。俺が用があるのはインデックスだけだ。これは俺とインデックスの問題だ。お前の許可なんて最初から求めちゃいない」

「俺とインデックスの問題ね……ははは、まるで当事者みたいな物言いじゃないか。彼女が何故こんな行動に踏み切ったかも知らされていない君が」

「―――― !!」


握りしめた拳に力が篭る。血液が首筋を上り、頭の奥を熱くした。
怒りの感情が理性を麻痺させ行動と直結させたのだと自覚する前に足は自然とステイルに向かって踏み出す。
衝動的な行動。拳をただ目の前の男に叩き込むことのみに上条当麻の全身が駆動する。






889 :それぞれの戦い [saga]:2012/03/19(月) 19:04:35.85 ID:imzUfJVo0





「ぶべッ!!」

蛙が踏み潰されたような声を上げたのは赤毛の神父ではなく、上条自身であった。
砂利に顔から突っ込むように転がった上条を冷めた紅の視線が見下ろしていた。


「お前何を」

「軽い挑発に乗せられてンじゃねェよド三下。オマエが言ったことだろうが、コイツの許可なンざ求めちゃいないって。だったらさっさと先に行け」

「一方通行」


銃口をステイルに向けながら鋭く言い放たれた言葉に頭に上っていた血が一気に下る。


「…悪い、一方通行。任せた」

「知らねェよ。俺は俺で勝手にやらせてもらう。ああ、そうだ。勝手にこの野郎に借りを返すだけだ」

「じゃあ俺もそうする。勝手に行かせてもらう」

「上条、同志神裂によろしくな」

「同志?」

「オマエも俺もそれにアイツも、抱えてるモンは同じだ」

「……ああ…そうだったな」



上条当麻と一方通行、二人の視線が空中で火花のように交差する。

それはほんの刹那の事だった。

次の瞬間に上条はステイルの脇を走りぬけ、一方通行はステイルに向けて発砲する。





890 :蹂躙の蒼、再び [saga]:2012/03/19(月) 19:05:38.75 ID:imzUfJVo0


舌打ちと共に、ステイルの掌から生じた炎の剣が小さな盾となって鉛弾を水あめのように液化させる。
一方通行が照準を足元に変え、素早く残りの弾丸を吐き出すよりも先に炎の剣はステイルの手から離れ薄い障壁となって何の魔術的霊装も施されていない鉛を蒸発させる。
距離を取ったのは拳銃を構えた一方通行の方であった。
一方通行の立っていた場所を粘り気のある炎が舐め、砂利を炭化させていく。
寸でで察知した一方通行は杖を勢い良く叩きつけ棒高跳びの要領で立ち位置を大きく移動させていた。
器用なものだなと、口笛すら吹きそうにステイルは感心したように目を丸くする。


「まるで猫のような機敏さだね。第一位の身体能力は並み以下だと聞いていたのだけれど」

「生き汚さには定評があるンだよ。オマエの方こそ随分とあっさりと行かせたじゃねェか。お目溢しのつもりか?」

「適材適所だよ。遺憾 だが上条当麻と僕では相性が悪過ぎるからね。あっちは神裂に任せるさ」

「まるで俺になら勝てると言いたげだなァ?」

「そう聞こえなかったかい?それともこの前の敗北だけじゃ味わい足りなかったかい超能力者」

「いいやァ…クソ不味いモンをありがとうよ雑魚野郎。けどなァ…」

言うなり青年は拳銃を躊躇無く投げ捨てる。
怪訝な色を浮かべるステイルに、一方通行は犬歯を剥き出しにして嗤う。



「あンなモンじゃ足りねェな。アレくらいじゃあ俺は負けだと認めてやらねェよ。やるなら徹底的に俺の心を折って見せろよ」


口角を吊り上げ、牙を覗かせ、食欲という本能に根差した欲望の熱を宿した瞳。
肉食獣が獲物に食らい付く瞬間、それは見様によっては笑っているように見えるのかもしれない。
ステイルは粟立つ肌を押さえつけながら目の前の青年の歪な笑みを見てふとそんな事を思った。
一度は勝利した青年の得体の知れない不気味さに戦慄を覚える、しかし、それは僅かなものであった。
すぐにステイルの思考は切り替わる。

一方通行の言うところの「心を折る」為の行動へと、その思考の全ては向く。


「ならば期待に答えさせてもらおう。今度こそ君の心を折る事でね」


その声に呼応するように蒼い炎が周囲から巻き起こる。
ステイルの手にあったカードに注視していた一方通行は僅かに眦を上げる。
蒼い炎に囲まれ、その表情に僅かな驚愕が浮かぶのを確認しながらステイルは学園都市最強の怪物を沈めた術を再び発動させた。



891 :同じものを抱える二人 [saga]:2012/03/19(月) 19:06:43.28 ID:imzUfJVo0


足の裏に硬い砂利の感触を感じながら上条は走る。
鳥居を潜り、石畳を踏みしめた所でその足取りはとまった。
体力が尽きたのではない、目の前に立ちはだかる者がいたからだ。


「ここから先には行かせません、上条当麻」

片方の裾を根元からぶつ切りにしたジーンズとジャケットのいでたち。
七天七刀を手にしたポニーテールの女を前に、上条の頬が緊張に強張る。


「神裂」

「あの子が為そうとする術式の発動まで大人しくしていてくれれば手荒な真似はしません」

「それが聞けない事だっていうのは知ってるだろ?」

「あの子の望みだとしてもですか?」

「それを俺はインデックスから聞きたいんだ。何をしようとしているのか、何故しようとしているのか」

「それを聞いて貴方が聞き入れてくれるのでしたらとうに彼女は貴方に理由を話してるとは思いませんか?」

「何で勝手に俺の意見を決め付けんだよ」


神裂の猜疑心に満ちた眼差しに上条は苛立つ。
どうして彼女を指して「同志」という言葉を用いたのだろうかという疑問が過ぎる。
同志という言葉には、どこか熱狂的な明け透けな感情と格式ばった息苦しさを覚える。
一方通行には似合わない言葉だ。敢えてその似合わぬ言葉を彼が使った事の意味を上条は考える。
抱えているものは同じと言ったその意味を。
守るものがあるという意味なのか。
言葉を単純に受け止めるならばそうだろう。
神裂と上条に共通する守るべき者はたった一人しかいない。
しかし、守ると一言で片付けるにしても、こうして上条と神裂は道を違えている。
起因している理由はインデックスの望みを知っているか否かという点だ。
一方通行は抱えると言った。背負うでも守るでもなく、抱えると口にした。
その言葉を敢えて選んだ意味を探る。


「一方通行はお前のことを俺達と同じって言ってた……だったら、俺とお前はわかりあえるんじゃないのか?」


神裂の目が微かに揺れる。
一方通行という名に動揺したのか、わかりあえるという言葉に反応したのかは定かではない。
彼女の纏う空気に生じたぶれに便乗するように上条は言葉を重ねる。


「お前も俺も、あいつを大切に思っているのは一緒だろ。だったら、あいつが何を望んでいるのか知りたいと思う俺の気持ちもわかるだろ?」


懇願するように言葉が震えたのは演技でも何でも無い。
上条の本心からの言葉だった。
明け方の、凛とした空気と静寂に満ちた空間に小さな溜息が滑り込んだ。




「わかりました…ならばお話しましょう、あの子が何を望んで何をしようとしているのかを」



892 :ヒーローを見つめる眼差し [saga]:2012/03/19(月) 19:08:55.39 ID:imzUfJVo0




一方通行とステイル、上条と神裂がそれぞ対峙している中、バードウェイは一仕事終えたとばかりに石段に腰掛けていた。
自販機で購入した安っぽい味の日本製ミルクティーで喉を潤しながら見つめる先には蒼い炎に包まれた赤毛の神父と白髪の青年の姿がある。
足元に設置したカードから空中に浮かび上がる映像の中の二人の様子をバードウェイは格闘技の試合に興じる子供のように興奮交じりに見つめる。
横槍は拒まれていたし、元より介入するつもりは無かった。



『グ、ガァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーー!!!!!!』


苦悶に満ちた表情で地に伏した一方通行をステイルは困惑の眼差しで見下す。
何かに目を見開き、堪えるように立っていたが抵抗虚しく一方通行は自ら倒れ込むように不自然な格好で、見えざる手に押さえつけられたかのように地べたに縫い付けられる。
その姿は学園都市第一位という肩書きが滑稽に思えてしまう程に無様だ。
一体、一方通行が何を見ているのかはバードウェイにはわからない。おそらくステイル本人にも見えていないだろう。
それがこの術の特性だ。
術の構成の複雑さ、消費する力の大きさにおいては魔女狩りの王の方が遥かに高い。
実質的な攻撃力という点においてはゼロに等しい。
コストパフォーマンスこそ良さそうに見えるものの、術の概要を把握すればする程にこの術を使うメリットは消失する。
決してこれは相対するものの全てを掌握出来るような万能なものではない。
万能どころか、この術は穴だらけだ。
まずこの術は指向性を限定する事も出来ず、無差別に効果が波及してしまう。
魔術結社が生まれ、集団による魔術戦が確立されるに従いデメリットばかりが目立ってしまう。
その上、この術は直接目にしなければ意味が無い。それどころか何らかの媒介を通して目にするだけで効果は消える。
つまり暗視スコープや望遠カメラ付きの防護マスクが配備された近代戦においては実質無効である。
そして、魔術によって浮かぶ映像を見ているバードウェイにも当然魔術の影響は微塵も及んではいない。



しかし、様々なデメリットがあるにも関わらずステイルはこの魔術を使う、いや使わざるを得ないのだ。

理由は二つだとバードウェイは推測する。
一つは、単純な戦闘力では一方通行に到底適わぬから。
そしてもう一つは、ステイルの魔力は辛うじてこの魔術を使える程度しか残っていないから。
恐らく神裂火織もそうであろうが、魔力を持たないインデックスが行おうとしている術式に彼らはその大半の魔力を提供しているのだろう。

一つ目の理由の通り、ステイルは事実一度は一方通行を下している。
そして、今再び彼を屈服させつつある。
ステイルを困惑させているのは何故一方通行が拳銃を捨てたのか。
敢えて、術をその身に受けているのかだ。
一方通行がその気になれば、能力が無くともステイルを殺すことは可能であっただろう。
近代兵器との駆け引きの経験に不足しているステイルを出し抜く術を魔術と科学が交差する戦場を駆け抜けた一方通行が何一つ思いつかないはずが無い。
しかし、それを拒むかのうように一方通行は馬鹿正直にステイルの術を受けた。
ステイルにもそれがわかっているのだろう、だからこそ彼は薄気味悪そうに顔を歪めて苦しみ悶える一方通行を見るのだ。



893 :不器用な男 [saga]:2012/03/19(月) 19:10:05.43 ID:imzUfJVo0


「やれやれ、ヒーローというのは総じて不器用に出来ているのか」


頬杖を付いてバードウェイは溜息を漏らす。

ステイルの扱う術は、それを見た者の根源的な『弱さ』を引き出すものだ。
トラウマや恐怖のイメージであれば、記憶の劣化と共に効果は消える。
或いは価値観の変化によって恐怖が恐怖で無くなることも有る。
しかし、本人が無意識に自覚し目を逸らし続けている『弱さ』という流動的なものならば話は異なる。
年齢が変わろうとも、トラウマを克服しようとも『弱さ』だけは付いて回るものだ。
一概に弱さと言っても程度の違いは存在する。心を占める悩み程度のものから、価値観の根幹に関わるものまでピンキリだ。
共通しているのは、この術によって弱さを抽出され暴力的に突きつけられた者は戦意を喪失する。
故に、この術は殺傷力が極めて低いのだ。


だが、一方通行は違った。

彼の抱えている弱さ―――脆さは彼の価値観を打ち砕き、彼から能力を奪い去った。
だからこそ、彼はこの戦いに臨んだのだ。
ステイルが抱いている疑問、拳銃を捨てた理由などわかりきっている。
ただステイルを殺したのでは意味が無いのだ。
弱さを克服し、再び存在の証たる『一方通行』を取り戻す為には敢えてあの術を受け止め、打ち破らねばならない。



「殺すのではなく、お前は最初から取り戻すと言っていたな」


バードウェイは上機嫌に笑う。
16歳にもなって子供じみた興奮と不安に鼓動が早まる。
お気に入りのヒーローのピンチにハラハラすると同時に、その後に来るはずの逆転劇を期待する子供のように。


「見せてみろよ、お前の意地を」





894 :ダメな男 [!orz_res]:2012/03/19(月) 19:11:17.26 ID:imzUfJVo0







あァ…もうダメぽ。








895 :姉二人不要論 [!orz_res]:2012/03/19(月) 19:12:23.88 ID:imzUfJVo0


目の前に現れた幻影に俺は早くも膝を屈しそうになるのを懸命に堪える。

いや、ダメかもしンない。



最初に現れた木原の幻影はニヤニヤと薄っぺらい笑いを浮かべるとすぐに煙のように消えていった。
肥溜めみてェなオツムを駆使して俺を嘲笑うべく卑劣な罠を仕掛けるつもりだとすぐさま俺は警戒を張り巡らせた。

四十過ぎだろうが五十過ぎだろうが六十過ぎだろうが、

紫のパーマを当てていようが、

前歯に口紅がべっとり張り付いていようが、

三段腹だろうが、パツンパツンのボンレスハムが来ようが、

どンな幻を受けても怯まない、揺るがない覚悟を持っていた俺の予想は裏切られることとなった。
俺の目の前にはそれらの予想を覆すように小さな人影。
それが何か、確認するまでも無かった。

匂いでわかる。

ミルクとお日様の溶け合った匂い。
俺の鼻腔と股間をビンビンに刺激してくるこのグッドスメルの正体は誰なのか。






『おにいたん、どこぉ?』






ンポォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーウ!!!






896 :獣欲塗れの第一位 [!orz_res]:2012/03/19(月) 19:13:40.34 ID:imzUfJVo0

ハイハイ、来たよ来ました来ちゃったよひなタァァァァァンンン!!

ラァブリィエターナルハッピーハッピーガールことひなタン。

存在そのものが清らかで純粋で、うっかり破廉恥なこの世に舞い降りて来ちまった天使。

俺の股間の憤りを静めてくれたらいいなァと思わずにはいられない汚れ無き妖精さン。

全世界の紳士諸君に薄ら笑いを浮かべさせる罪深き天(幼)女。

あろうことかそンなひなタンの幻が俺の前にあらわれた。

やべェムラムラしてきた。

最近入院生活で溜まってたしな。

入院と言えば腹が立つのが黒夜だ。

腋を見せるだけ見せて生殺し状態にまで昂ぶらせた挙句帰りやがった。

腹も立ったが、アッチも立った。

ボッキングだ。情け容赦無いボッキングだ。

しかも雌豚が肉袋押し付けて行きやがったのも今の俺にはかなりのダメージだった。

ダメ押しでバードウェイだクソが。

列車内でもこれ見よがしに足なンざ組替えやがって。

黒いストッキングって事はあれか?白を際立たせろっていう遠まわしな意思表示なンですかァ?

黒夜の黒髪と並べて白濁色のコントラストォォォォーーー!!

ああァァ〜〜余計にムラムラしてきた。

そういや何で俺は幻見てンだっけか?

いや、今となっては全てが過去。

今は目の前のひなタンに集中しろ。余計な雑音は全て消去だ。

じっくりとひなタンを眺めることにする。






フム…







むしゃぶりつきてェ……





897 :第三王女は積極的 [!orz_res]:2012/03/19(月) 19:15:51.29 ID:imzUfJVo0


いや待てよ俺。

無理矢理はよくねェ。

幼女道に反する。

『据え膳をちゃぶ台返しする勇気なのである』って同志Aも言ってたじゃねェか。

結局同志は雌豹と化した愛で対象に捕獲捕食されたと聞いたがこの際些細なことだ。

あれ?でも幻ならもしかして何やっても合意じゃね?

俺の脳が生み出した幻ってことは、ただの[田島「チ○コ破裂するっ!」]と一緒だよな?

だって俺の脳が生み出したひなタンなら俺の欲望は全部了承してる訳で。

いやいや待てよ一方通行。

それはいけないだろ一方通行。

ジャストモーメントだろ一方通行。

幼女は愛でるもの、手折るものじゃねェって自分で言ってたじゃねェかよ。

何?そンな昔のことは忘れた?

馬鹿野郎、男に二言は無ェだろうが。

でも俺性別曖昧だし。

宝刀持ちだけど、岡本声のクセに今更中性(笑)って気がするがとにかく性別は曖昧だし。

だから二言でも別にいいンじゃねェのか。



いいのか?



いいか。



いいよな。



いいって。



いいに決まってる。



いいじゃないか!!

898 :ひなタンは生まれながらの雌豹と見た(一方通行談) [!orz_res]:2012/03/19(月) 19:17:46.33 ID:imzUfJVo0

ひなタンも俺の脳内的には許してくれる……ハッ、そういや俺は今幻を見せられてる。

つまりコイツも俺の心を圧し折る術中ってことじゃねェか。

危ねェ危ねェ、何て巧妙な罠だ。

目の前のひなタンを前にうっかり何の為に術を食らったのか忘れるところだったじゃねェか。

クソが…やってくれるじゃねェか魔術師!!!

迂闊にひなタンに飛びつこうものならば幻はきっと俺を屈服させようと凶暴なその牙を剥き出しにするに違いない。

ひなタンに屈服させられるなら、それもまァいいかもしれねェが、いやしかし、そういうのはもっとムードのある時じゃねェとダメだ。

つまり、ここは一定の間合いを計りひなタンをじっくり視姦…じゃなかった、様子見をする必要がある。




クソがッ!!どうせ幻ならもっと短いスカートはかせろよ。

つーか水着着せろよ。

打ち止め(小盛)が好むようなヒラヒラの奴がいい。



『おにいたん……』



おっと、そンな甘ったるいシュガーボイスで俺を呼ンでも無駄だぜ。

勃起させる以外に俺には何ら効果は無ェ。

そうだ、紛い物の幼女になど俺は反応しはしない。

例え幼女マイスターを返上し、幼女好きである資格を失ったとしても、志までは売り払った覚えは無い。

心が折れようとも、その奥にある想いまでは決して揺るぎはしねェ。

決してだ!!



『ひなね、おまたがムズムズするの……どうしてだろう、こわいよぉ〜』


決して……


『おにいたん…グスッ…』


け、決して……


『ひなのおまたおかしいの?おにいたん?』



899 :一方釣り [!orz_res]:2012/03/19(月) 19:19:25.92 ID:imzUfJVo0








おにいたンが診てあげるゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥイヤッホォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーイイイイィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!








『掛かったなクソガキがよぉぉーーー!!!!』




釣られたクマァァァァァーーーーーーーーーーーー!!!






900 :熟女ソープの常連者 [!orz_res]:2012/03/19(月) 19:21:43.95 ID:imzUfJVo0


気が付けば俺は這い蹲るように地に伏していた。

頭を踏みつけるのは残念ながらひなタンではなく、クソッタレの木原・熟女好き・数多くンだ。

ババァの爛れ気味の肉厚な尻で顔面に乗っかってもらう一時間8000円コースを好んで利用していた木原くン。

熟女好きにするべく実験をしてきやがった仕返しに野郎のコレクションをY●uTubeとニコニコ動●画で流したせいで女性職員から総スカンを食らった木原くン。

そのとばっちりを受けてケバイ女好きになっちまった垣根はどうでもいいから置いておくとして、ストッキングと腹の肉の生み出す腹の段差(木原くン命名:熟女バーガー)を愛した忌々しき木原数多だ。



『無駄な警戒ご苦労さんモルモットくん。つーかよ、お前本当に第一位なのかぁ?これは全てお前の脳が見せてるモンなんだ。お前自身を欺くなんてチョロい話だろうがよ』




頭を踏みつける靴の硬い感触は本当に幻なのか。
そう問おうとして、無意味さを俺は自覚する。
そうやって疑問に思うことすら、この幻は利用してくるのだ。
首に力を込めて僅かに頭で足を押しかえす。
靴底の向こう側で俺を見下すムカつく笑い顔。
俺の中の弱さとやらは俺がとことン気に食わないらしい。



『だが、見事に馬脚を顕したじゃねェか一方通行』


何?


『テメェの幼女好きが上っ面だけのもんだって事がだよ』



木原が指さすと、そこにいた筈のひなタンはいつの間にか別の人間に姿を変えていた。






『アニキ…私のツルツルの腋で良かったらぺろぺろしてもいいからな?今ならオプションで髪をクンカクンカしても…いいからさ』



黒夜?




『第一位様ぁ〜ロリ巨乳っていうのもいいものなのよぉ?』


雌豚!?




『ほら、どうした一方通行。お前の大好きなバードウェイお姉さんの黒ストッキングだ。下着はリクエストに答えてTバックだぞ?』


バードウェイ!?


901 :ボーダーライン [!orz_res]:2012/03/19(月) 19:23:36.60 ID:imzUfJVo0


『ひゃっははははははは!!わかってんのか化け物?お前のご自慢の宝刀、アクセラレイションが今どうなってるのか』





………


…………


……………


………………




ボッキングしてるしィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィーーー!?

何?何だよこの節操無しのアクセラレイションは。

俺の能力はあれか、節操無しには使えないっていう、そういうアレなのか。

じゃあ、今だったら何でもいけるのか?

試しに第四位が浜面の財布に忍ばせたフルヌード写真を思い浮かべてみるか。














あ、萎えた。

902 :写真は旦那さんの贈り名で滝壺さん宛てで一方さんが責任を持って送付しておきました。 [!orz_res]:2012/03/19(月) 19:28:14.70 ID:imzUfJVo0

やっべェグロ画像思い浮かべちまったから……―― ッ!!

まてよ、オイ。

これは、もしかして……



『わかったようだなぁ一方通行。お前は壊れたんじゃねぇ、単にメッキが剥がれただけなんだよお前は』

ちっぱい好きですら……それすらもまやかしだったと言いやがるつもりか木原ァ!

『バァ〜カ。言ってるのは俺じゃねぇ。俺の姿を借りたどっかの腰抜けの玉無し君だよ』

皮被りの分際で吼えンじゃねェ!!

『うるせぇ!!木原の八割は被ってんだよ!!加群みてぇなのは例外なんだよ!!』

確か木原のくせにロリにモテた奴だったな。

『まぁいい。とにかく、先日の戦いでお前の価値観は壊れたんじゃねぇ、地金が今やっと剥き出しになっただけだ』

木原がもったいぶったようにゆっくりと口を開く。

『バランスボール恐怖症というトラウマを除いてやればお前の浅ましい本性が見えてくるぜ。

 銀髪金髪ロリ、サイボーグロリはアリ。 第三位も辛うじてアリ。第五位も胸以外はギリギリアリ』



一拍、木原が言葉を溜める。





『だが第四位は無い』


うン。




『例え貧乳だろうが無い』


うン。




『ツルツルでも無い』


うン。




『キュアメロディでも無い』


男は黙ってキュアミューズ一択だろォがJK。



903 :ロリ顔マニアのアヘ顔好き。 [!orz_res]:2012/03/19(月) 19:30:06.77 ID:imzUfJVo0


踏みつけたまま木原は腹を抱えて笑い始める。



『そりゃそうだ。第四位はティーンにして俺の熟女センサーに引っ掛かった逸材だ。お前にとっちゃ対極だ。しかしよ、お前がアリだとしたライン……つまり、お前の幼女好きってのは単なる体裁でしか無いってことだ。』



何……だと?



『お前は世間体を気にしてれっきとした幼女好きであろうとしてきたんだろう。俺の植え付けてやったオパーイへのトラウマすら逆手にとって幼女マイスターであろうとしてきたんだろうよ。

クローン共が揃いも揃ってナイスオパーイに成長したことがお前の幼女好きであろうとする意思を加速させた。適正距離を置く為にお前は人形共に欲情する要因を自分の中から排除しようとした。

お前にとっちゃ結果的に都合が良かったのは結標淡希とかいう痴女だ。お前の中のオパーイへの恐怖は更にアレで倍加した。童貞すら犠牲に捧げてお前は高潔な幼女好きであろうとした。

ああ、そりゃあ涙ぐましい努力だったろうさ。だがな、お前の本質はそんな上品なモンじゃねぇ。お前の本質はロリ顔好きだ。そこを起点としてるから年齢も胸も二の次だ。

いいか、お前は幼女好きなんて上等な存在じゃない。ロリ顔であれば何でもホイホイ飛びついちまう哀れな ――― 野良犬だ』









「グ、ガァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーー!!!!!!」









頭の奥の何かが砕ける音を俺は耳にした。



904 :シリアスはまだまだ続くよ。 [saga]:2012/03/19(月) 19:31:52.20 ID:imzUfJVo0
異常で投下を終えます。
退屈極まりないシリアス編で申し訳ありませんが、もう少しお付き合い下さい。
ヒロインはインデックスさんなので、もう一方さんの相手は誰になっても誰が来ようともどうなろうとも些細な事です。
それではまた。
905 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/19(月) 19:32:33.75 ID:+JRL9bSIO
乙。シリアス…………

アックアさんなにが起きたwwwww
906 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/03/19(月) 19:36:17.84 ID:uX+SA26o0
同志A何やってんの…
麦のん何やってんの本当に何やってんの…
907 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/19(月) 19:38:48.69 ID:Ox6jXFVwo
なんでや!幼女むぎのんかわいかったやろ!
908 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/19(月) 19:50:43.96 ID:0+t32cBEo
確かに食蜂さんはロリンロリンフェイス。胸に目を奪われた俺は何も分かっちゃいなかった
ひなたんはアウトだけどな!
909 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/19(月) 20:15:23.83 ID:cp53vdA2P
ババァディスられすぎわろた
910 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/03/19(月) 20:15:47.44 ID:9IeG3hku0
>>1

アックア撃墜されたか…
911 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/19(月) 20:21:58.73 ID:oYSB6ySDO




…シリアスってどういう意味だったっけか
912 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(兵庫県) [sage]:2012/03/19(月) 20:28:15.23 ID:PqjmlJluo
同志Aの愛で対象が奴で安心したぜ。ご飯三杯は堅いぜ。軍靴の足音が聞こえてくるぜ。
913 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(田舎おでん) [sage]:2012/03/19(月) 20:47:19.74 ID:l4lTpxCvo
乙!
今回は特に読み応えばつ牛ンだった!
914 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/03/19(月) 20:53:46.33 ID:JR3psJEs0
乙乙
でも>>1のことだからみさきちENDみたいに鳥道ENDも書いてくれるって信じてる!
915 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/19(月) 21:04:22.97 ID:uzmrbv8IO
なんつー尻ass……!
916 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/03/19(月) 23:41:06.88 ID:mBkpESQ+o
ロリフェイスなら絹旗もいけんじゃね?
917 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/03/19(月) 23:50:20.56 ID:aZXI+6k/o
バランスボールへの拒絶がなくなったなら余裕で最愛ちゃンもいけるなww

早く続きが読みたいぜ,いつおつなのだ
918 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府) [sage]:2012/03/19(月) 23:57:14.32 ID:DBNyupKC0

ロリ顔フェチか。
良かったじゃないか打ち止め(非小盛)、挽回の兆しが見えて。
919 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/20(火) 02:59:42.19 ID:7k+HptfIO
そこがボーダーラインなら紳士でもなんでもないただの一般人じゃないですか一方さん
920 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/03/20(火) 05:24:05.86 ID:0W+Hd7zjo

思えば、バランスボール拒絶してた頃でも
出会い頭に一方さん自分から絹旗の乳揉んでたり
みさきちの胸ひねり上げたりしてるんだよな
921 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/20(火) 08:29:55.77 ID:Wf//HGDDO
結局この人は一方のメアリー・スーしか書けんのよな
922 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/03/20(火) 09:05:08.68 ID:MYkH+YKRo
メアリー・スーの意味でもググってくれば?
923 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/20(火) 09:20:54.49 ID:jhG8bBnDO
木原くン、ソープに繁く足運ばせといても童貞だったのかよ…
924 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/20(火) 09:24:55.46 ID:gePcgJkB0
通ってたのは木原くンなんじゃないのかな。
925 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2012/03/20(火) 09:26:54.42 ID:uAB1cMxRo
>>922
語彙が貧しいんだろ、ほっておけ
926 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/20(火) 11:02:30.53 ID:CCS2EkaIO
乙!
加群さんの名前が出てきて嬉しい俺ガイル
927 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/20(火) 13:11:45.08 ID:XGEV6IUCo
>>921
とりあえずすごいパンチくらっとけ
928 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage saga !orz_res]:2012/03/20(火) 14:48:15.63 ID:SwZANHMMo
てす
saga入れないでオナニーとか言っちゃうと
文字色通常に戻っちゃうのか?
929 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2012/03/20(火) 14:52:47.73 ID:SwZANHMMo
うん、メール欄に「saga !orz_res」って入れたほうがいいね

個人授業とか言われたときの一方通行の内心が気になる
930 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga !orz_res]:2012/03/20(火) 16:56:15.61 ID:gYbH+v9Eo
sagaのせいでorzが無効化されたりしないよな
931 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/22(木) 17:17:23.11 ID:dnFGC3CDO
あれ、ロリ顔ロリボディでも、小萌先生にはボッキングしないんじゃなかったっけ?

小萌先生、ヘビースモーカーじゃなければ最高の女性なのになぁ。
酒は許す。体質のせいで酒盛り付き合えないけどね。
932 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/22(木) 18:38:01.46 ID:W5wO9eJIO
うっわ
933 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/22(木) 20:02:05.50 ID:3XQMjjPLo
うわぁ…
934 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/22(木) 20:12:59.32 ID:3ECLPVaA0
確かなのは一方さんはパッツンが好みでちっぱいが好きでツルツルの腋と黒ストが大好きであるということか。
935 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/03/23(金) 12:30:17.23 ID:GWlq4AYFo
小萌先生は見た目以外が歳相応なんだろう
936 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2012/03/25(日) 19:37:20.30 ID:B6+bQlSi0
こんなに楽しみで、愛される一方さんスレは初めてだな  才能にあふれる>>1はスゴイよ (チラッ
>>579でこのスレで終わるって公言してるけど、番外編で各ルート攻略とか無いのかな? (チラッ チラッ
937 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/03/25(日) 22:38:21.80 ID:Gn/wgpYgo
>>936
>>637
このペースなら心配無用なんじゃないかな〜と
938 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/29(木) 17:11:57.54 ID:yJYekdjSO
一通さんの好みとはまったく真逆なのに、一通さんが拒否反応を起こさない神裂さんはマジ聖母
939 :おひさしぶりです。 [saga]:2012/04/01(日) 02:10:41.10 ID:PwzajTw/0
こんばんは。
二週間ばかり空いてしまいました。
これから投下します。


※次のスレでは一方通行ロリハーレム目指して世界を旅する長編に入ります。
940 :神裂の苛立ち [saga]:2012/04/01(日) 02:13:24.80 ID:PwzajTw/0



「あの子がどうしてこんな事をしたのか……教えてあげますよ」


神裂火織の瞳に剣呑な色が浮かぶ。
ゆらりと一瞬身体が揺らめいたと思うや否や、上条は咄嗟に右腕を前に出す。
炎を前にした人間が自分を庇うように半ば反射と本能によってとった行動は正しく、顔を覆った腕に固い感触が痛みとともに突き刺さる。
数メートルは離れていた間合いを一足飛びで潰した神裂の拳、上条は辛うじてそれを防いでいた。


「貴方の為ですよ…上条当麻」

「何?」

自嘲気味に神裂の口が歪む。
無理をしている、彼女には似合わない厭な笑い方だ。
そう指摘することもできずに上条は神裂の言葉の続きを気付けば待っていた。

「貴方の隣に立つ為にとあの子が望んだこと、貴方と一緒になる為だけに」

「だったら…だったらこんな事する必要なんてねーだろ」

突き出した拳は難なく神裂に受け止められる。
握られた拳が軋みを上げる。
喉の奥まで込み上げてくる苦悶の声を押し殺しながら神裂の強い視線と正面を切って向き合う。
“隣に立ちたいなら側にいればいいではないか。そもそも、どうして俺から離れる必要があるんだ。”
痛い程感情を乗せた上条の瞳に神裂は舌打ちしたくなる。


この男は何もわかっていない。


苛立ちを紛らわせるように繰り出した膝蹴りが上条の腹に突き刺さった。
咳き込みながら距離を取る上条を神裂は睨み付ける。
見下ろしていた視線はわずかに見上げるようになり、それがそのまま知り合ってからの年月を物語っている。
それが一層神裂の苛立ちを募らせる。

941 :時間 [saga]:2012/04/01(日) 02:14:47.10 ID:PwzajTw/0


「あの子に魔道図書館でもない、魔術も関係のないただの少女でいて欲しい……」


この男は何もわかっていない
どうしてわからないのだ。


「貴方があの子にそう望んだのでしたよね?」


怪訝そうに上条が眉を顰める。
何を今更と言いたげだ。確かに今更かもしれない。
上条はずっと少女を解放することを望んでいたから。
少女が魔道図書館としての使命感と矜持を持っていたからこそ声に出さなかっただけで、彼女が一言望めばすぐにでも乗り出していただろう。
それほど彼女にありのままの普通の少女である事を望みながら、神裂にはわからなかった。

どうしてわからないのだ。

考えようともしないのだ。


「あの子は貴方に望まれて…そしてあの子自身もそれに応えたいと望むようになった。だからこそのこの術式なんですよ。普通の女の子である為に……」


それがあの子にとってどれ程覚悟を必要とすることかを。


「どういうことだよ…それ」


噛みしめた歯が軋みを上げる。
少女が上条に話さなかった理由を確かめたわけではない。
そうせずとも彼女の気持ちがわかっていたから。
それでも尚、神裂は目の前の男に言わずにはいられなかった。


(すみません…インデックス…)


「あの子はね…成長できないんですよ。不思議には思いませんか?あの子が摂取したカロリーがどうしてあの子に反映されないのか?太らないどころではなく、成長すらまったくしていないあの子を不思議に思ったことはありませんか?」


数泊の間をおいて、上条の瞳が見開かれる。
心当たりがあるのだろう、そして何をしようとしているのか、その予想も付いたのだろう。


「時計の針を僅かに進めること、それがこの術の正体です」


942 :あたりまえの願い [saga]:2012/04/01(日) 02:15:36.90 ID:PwzajTw/0

神裂の拳が上条の頬に吸いこまれる。
上条の拳は腰まで伸びた神裂の髪を微かに揺らす。
ひしゃげた蛙のような呻き声を上げて砂利を滑るように上条が転がる。


「あの子は言っていました、貴方と一緒にいたい、共に生きたいと、!」


捌ききれなかった拳が頬を、腹を打ち抜いていく。
単純な腕力の差。動体視力の差。そして感情の発露の差。
全てが総合力となって上条の拳を鈍らせ、神裂の拳はまっすぐに突き刺さる。
ここに来て、上条は己が迷っている事を嫌という程意識する。


「だからって…禁術に手を出してまで…俺はアイツが」


上条とて譲れないものがある。
インデックと共に生きたいのは自分も同じなのだ。
血の交じった唾を吐き捨てる。
自分とインデックスの問題に知った風な言葉を吐く神裂への反発が言葉となる。



「俺はそんな事気にしねーよ!!俺はただアイツが側にいて笑ってくれればそれだけで構わないんだ!!こんな術にまで手を出して。

 どうしてお前等はそれを止めなかったんだよ!!アイツが世界を敵に回すかもしれないってわからないお前等じゃ…」


「うるせーんだよ!!」


神裂の頬にさっと朱が差した。
脊髄を駆け上った怒りが思考を素通りし、反射的に手に掛けた刀の柄が鳩尾に打ちこまれた。
崩れ落ちそうになる上条の胸倉を空いた手で掴み上げる。


「何でわからないんだよ!!笑ってくれればそれだけで構わない?変わらないことがあの子をどれだけ苦しめてるのか…普通の女の子の幸せに目を向けさせた貴方がどうして気付かないのですか!!」


抉られるような痛みを堪えながらそれでも上条は神裂の言葉へ意識を傾ける。


「好きな男の人と肩を並べたい。好きな男の人と愛し合いたい。好きな男の人の子を生みたい。そう女の子が望むだろうと、想像すらしてなかったのですか!」





943 :ワガママの代償 [!蒼_res]:2012/04/01(日) 02:17:30.27 ID:PwzajTw/0


激流に飲まれた木の葉のように己の身体が圧倒的な力に振り回されているのを少女は認識していた。
認識しながら小さな少女は懸命にその意識の糸を切らさぬように保ち続ける。
少しの気の緩みが意識を刈り取り、自分という矮小な存在を噛み砕いてしまう事はわかっているからこそ歯を食い縛る。
気を張り詰め、術の発動を見届ける。
激流の中にあって手綱を握る手を決して放しはしない。
それは使命感などではなかった。


原典の維持に必要なカロリーは膨大である。
それは少女自身の成長を止めてしまうものであり、禁書目録という性質に付いてしまった「呪い」とも言えた。
しかし、その呪いを超えて影響を及ぼすものがあるとすれば。
この世界に共通する『時』の概念。
生物、無機物問わず時の ――― 『老い』の概念から逃れることは出来ない。
無論、結界、封印、呪いという術式すらも劣化という名の老いから逃れることは出来ない。
その概念を止める禁書目録の呪いを一つの術式として捉えるのならば。
呪いを劣化させ、綻びの隙間を縫い無理矢理時計の針を進めることが出来れば。
自身の片隅に記憶された古びた名も無き原典にしたためられたとある術式を見つけた時、ざわめく心を抑えられなかった。

この魔術ならば自分の身体を成長させる事ができるのではないだろうか。

自分の耳元で囁く声をインデックスは聞いた気がした。
禁術だという事は知っている。
許されることではない、そして上条も決して自分が禁を犯すことは認めないだろう。
それでも、一度生じたざわめきは頭の中を己の意思を離れて広がっていく。
上条の隣で赤子を抱いて幸せに微笑む年相応の姿になった自分。
それを恋する少女の他愛も無い空想と断じるには、あまりにも少女の境遇は重く、脳裏を過ぎった空想は抗いがたい甘い誘惑であった。

少女が暴力的な渦の中にあってその儚くすらある己を見失わないのは単純な理由。

再び、会いたい男がいるから。

再び、前に立ちたい男がいるから。

違う自分で、少女は立ちたいと強く願う。
自分のワガママで傷つけてしまっただろう心優しい青年の顔をその瞼の裏に映しながら。



とうま……


とうま、とうま、とうま ――――


世界で最も愛しいと思う言葉を呪文代わりに心で唱える。
少女に勇気を与えてくれるたった一つのワードを何度も何度も唱え、痛みすら伴う激流を禁書目録と呼ばれる少女は耐え忍ぶ。
しかし、健気に耐え忍ぶ少女を嘲笑うかのように激流は少女の心へと雪崩込む。


とうま、とうま、とうま


とうまとうまとうまとうまとうま ――――



そして―――






―――― とうま!






遂に重さと痛みと息苦しさに、張り詰めていた何かが切れる音を最後に、インデックスの意識は途切れた。




944 :弱さを受け入れること、諦めること、そして… [saga]:2012/04/01(日) 02:19:17.93 ID:PwzajTw/0


老権力者を老衰へと仕向ける、この術の用途はそのようなささやかな陰謀が主なものであった。
多層化された術式は複雑且つ精密であるから、簡略化された術式を魔術師達は用いてきた。
しかし、『時』という概念に手を加えるという世界の摂理に反した術はその術を簡略化すれば本来の効果を二乗倍に薄めていくことになってしまう。
結果、ささやかな用途にならざるをえなかったのだ。
複雑且つ効果の薄い魔術は次第に歴史の年輪の隙間へと追いやられ忘れさられた。
その術が何故禁術とされたのか、その理由さえも埋もれていく事になった。
埋もれてしまおうとも、誰も気にかけたりはしない。
それほどに複雑な術を、完璧に発動させることなど誰も想像だにしなかった。



「禁書目録ならおそらくはそれを完璧な形で発動出来るのだろうな」


背後から浴びせられた鈴の音のような声に弾かれるようにステイルは地に伏している一方通行から視線を声の方へと向ける。
傲岸不遜さを笑みに乗せて、レイヴィニア=バードウェイは音も無くステイルの背後に立っていた。


「君は…」

「そこの白いのに仕向けた術も本来は大した術でも無いんだったな」


ステイルの言葉に応えるどころか視線すら向けずに、バードウェイは呻き声も立てずに倒れたままの一方通行を片目を眇めて見下ろす。
その視線には失望も落胆も無い。何かが起こるのを待つような視線を送るバードウェイに少なからず湧き上がった動揺を辛うじて抑えながらステイルは懐に手を差し入れる。


「止めておけ。今のお前の手持ちのカードでは私には勝てないぞ?歯向かってくるなら喜んで叩き潰してやるが、お前もそれは望むところじゃないだろ?」


自分よりも年下の目の前の少女がその年齢と可憐な外見に反したバケモノだということをステイルは理解している。
魔力の大半をインデックスの術式へと使い、今しがた残り少ない力を一方通行へと傾けた自分では勝つどころか、数分も保たないことも。
明け色の陽射しのボスを務めるこの少女と真っ向から相対できるものは世界中を探しても数少ない。


「自縄自縛…この術の本質はそこか」

「知っているのかい?」

「いいや。しかし、概要と経緯さえ知っていれば推測は出来る。何を目的としたのか、何を術式に織り込んだのか、そして何故使われなくなったのか」

「……此処までするつもりは僕にもなかったさ」


自分の吐き出した言葉の言い訳がましさにウンザリする気持ちを誤魔化すように煙草に火をつける。


「心の弱さを具象化させる魔術。弱さを拒絶するほどに心を苛み砕く術という事は翻せば受け入れれば効果は消えるとも言える。いや、少し違うか。それならばこの魔術は廃れたりはしないだろう。

弱さに“妥協”してしまえばそれだけで効果を失う……といった所かな?」


「――― ッ」


顔色を変えたステイルに己の言葉が正しい事を確信し、バードウェイはにんまりと不敵に笑う。


「方向性を指定できない、防ぐ手段が山ほど存在する。そして、簡単に効果を消すことが出来る。デメリットばかりが目立つからこそ、この術は役立たず呼ばわりされているんだ。

魔術とは凡人の努力の結晶と言い換えられる。脳味噌一つで如何なる現象も生み出せる能力者と違い、我々はコストを惜しんではいけない。

成果を得たいのであればそれに見合ったコストを支払わねばならない。低コストで実現できる魔術などたかが知れている」

945 :異変 [saga]:2012/04/01(日) 02:20:07.86 ID:PwzajTw/0


わかりきった下らぬ事だと吐き捨てるバードウェイ。
そこまで見抜いていたことにステイルは内心舌を巻く。


「てっきり君は彼らに協力していると思ったのだが……最早此処に来てはそれも意味の無い問いだったかな」


心を砕かれた白髪の青年に目をやる。
バードウェイは肩を竦める。


「情報提供はしてやっただけだが、互いに協力とは思っていないさ。私は私の利益と探究心の為にしか動かない。それと僅かな好奇心かな」

「何を言って ――――」


946 :胎動 [!red_res]:2012/04/01(日) 02:22:03.02 ID:PwzajTw/0





―――― ドクン ――――








               ―――― ドクン ――――








                              ―――― ドクン ――――






947 :バードウェイの真意 [saga]:2012/04/01(日) 02:23:13.21 ID:PwzajTw/0



「!?」

氷柱を突き立てられたような悪寒がステイルの背筋を走る。
自分の立つ大地が、鳴動した。
地震のような震動ではない、踏み立つ砂利の下に剥き出しの臓器が敷き詰められているような生々しい脈動。


心音。


何かが生れ落ちようとしているような、生命の息吹。
生暖かい吐息を耳元で不意に吹きかけられたような怖気。
粟立つ肌を思わず抑え込むステイル。



ぐちゃり



粘着質な音を立てて砂利の間から滲み出るものにステイルは言葉を失う。
バードウェイですら異様な光景に目を見開く。
ドロドロとした汚泥のようなものが砂利の隙間から滲み出るのを呆然と見つめる。
バードウェイの視線は地面ではなく術式の中心、上条のそしてインデックスがいるであろう場所に向いていた。
釣られるようにステイルは視線を移し“それ”を目にした。
ドロドロと汚泥を滴らせながら、寝起きのように緩慢な動きで身体を起き上がらせる“それ”。
大雑把に手と胴体とわかるシルエットの頭頂部に当たる場所に張り付けた真っ白なのっぺりとした顔のようなものが辛うじて“それ”を人型と認識させる。


「あれは何だ!?これが術の現象…いや、違う…ッ」


次々と木々を呑み込んで行く汚泥に、ステイルの声が自然と震える。


「禁術に指定される魔術の条件は三つに大別出来る。その威力が甚大過ぎること。そして教義に反すること。十字教にとっては多数の神を認めるような術等がコレに当たるな。そして三つめ、何が起こるかわからないことだ。なる程、禁書目録はこの術を完璧に発動させたようだな。その結果だろうさ」


つまり、簡略化されていない本来の術の姿。
汚泥の影響の及ばぬ場所へと移動する魔術を起動させながら一方通行の倒れていた方へと目を向ける。


「オイオイ、何終わったような物言いをしてるんだ?寧ろ面白くなるのはコレからだろう」

「君の目的は…まさか」

「流石の私にもこうなる事はわからなかった。ただ、何かが起こるというくらいしかわからないからな、見てみたかったというのが本音かな」


利用価値が高ければ何としても解析をしたいという利益と、歴史に埋もれた禁術の本来の姿を見てみたいという魔術への探究心。



「正直私も想像が付かないが、この事態にヒーローたちがどう立ち向かうのか……なぁ、一方通行?」



這い出てきた汚泥がすっぽりと一方通行を呑み込んでいるのを眺めながら、バードウェイは不安と興奮の入り混じったくしゃりとした笑みを湛えた。

948 :一方さん一回お休み [saga]:2012/04/01(日) 02:25:30.08 ID:PwzajTw/0
以上で投下を終えます。
次の更新は次スレを立てて行います。
ハーレムルート?またまたご冗談を。
949 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/01(日) 02:30:08.34 ID:5Dk9GdOb0
>※次のスレでは一方通行ロリハーレム目指して世界を旅する長編に入ります。
まじか、胸が熱くなるな
950 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/01(日) 02:48:00.94 ID:QCxbjSy4o
>>949
ヒント:エイプリルフール

どうせこうなんだろ!?乙!!
951 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/01(日) 03:29:07.83 ID:+DkVxks3o
エイプリルフール?
そんなレスは!orz_res反転させてしまえ
952 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/01(日) 03:54:33.68 ID:F+ztxsbgo
よくもだましたアアアア!!
だましてくれたなアアアアア!!

とりあえずお疲れ
次スレもサービスお願いします
953 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/01(日) 08:07:59.97 ID:9ubXkrSHo
サービスサービスぅ!!!
954 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東日本) [sage ]:2012/04/01(日) 09:40:46.51 ID:DI7NZz4Xo
> ハーレムルート?またまたご冗談を。
>>949はこれの本当の意味か…
955 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2012/04/01(日) 11:06:55.33 ID:UwkVJukAO
何を言ってるんだ>>948がうそにきまっているだろうそうだろそうだといえ下さい
956 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/01(日) 13:00:16.47 ID:Ax6GeXkho
どっちが嘘なんだ・・・先の訳ないよね・・・
957 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/04/01(日) 16:16:46.92 ID:JAMtHevr0
>>1

(1) どちらも4/1
(2) >>948が4/1
(3) >>939が4/1

(4) バ−ド通行?

振り回される俺たち。だが、それが良い。
958 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/02(月) 02:13:16.24 ID:N7nW9eRAO
959 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/02(月) 02:32:46.76 ID:3wWelqvAP

興奮してるバードウェイペロペロ
960 :1です。 [sage]:2012/04/03(火) 00:05:34.76 ID:5Uxfs4we0
次スレを立てましたので、申請してきます。

打ち止め「失恋でもしたの?」一方通行「……かもな」〜外付けHD〜
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1333378417/
961 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/04/03(火) 01:06:05.29 ID:0uLueucA0
乙でござる
962 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/03(火) 01:22:55.41 ID:/1Ap2vLIO
おちゅだお
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