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吸血鬼「何者だ?!」 男「陰陽士だ」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage saga]:2012/01/12(木) 18:33:19.78 ID:a1n/6gO90
血も凍るほど寒く、美しい夜だった。周りの空気がきれいな所為か、今日は星がよく見える。
吐く息は白く、マフラーを巻いていても、コートを着ていてもまだ冷える。男は帰宅を急ごうと少し駆け足になっていた。
なぜなら、寒かったから

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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
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【安価】少女だらけのゾンビパニック @ 2024/04/20(土) 20:42:14.43 ID:wSnpVNpyo
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2 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage saga]:2012/01/12(木) 18:35:26.32 ID:a1n/6gO90
ふと、十数メートル先の街灯が消えた。こちらへ、ゆっくりと、歩み寄ってくるように、順々に街灯が消えていっている。そして明かりは男の近くの街灯ひとつだけになってしまった。さすがに驚いて歩みを止めてしまう男。


「こんばんは。今夜は星が綺麗ね」


先の見えない暗闇から『すぅ…』と。まるで最初からそこにいたかのように、その女は現れた。
3 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage saga]:2012/01/12(木) 18:36:28.60 ID:a1n/6gO90
朧月のごとく儚げな金髪、死んだかのように白く美しい肌。端正な顔に浮かべた微笑はこの世の全ての男を虜にさせるのも容易なほど妖艶で、美しかった


「……そうですね」


「フフ。こんな寒い夜には朝まで誰かと激しいダンスを踊りたくなってこない? 暖めあいながら、お互いを求め求め合う、激しいワルツを、朝まで」


「生憎俺はダンスが苦手でしてね」


「なぁんだ、コミュ障なの」


「初対面の相手にずいぶんと失礼ですね……」


「まぁいいわ、あなたの意思関係なく私はあなたを食らうけど」



女の浮かべた表情が微笑からニタリとしたエゲつない表情に変わる


「じゃあ、いただきます」



女の口には牙が生えていた
4 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage saga]:2012/01/12(木) 18:37:14.41 ID:a1n/6gO90
バッチィィィーーーン!!


「な……なんだこれは?!」


「これか? これは結界だ小娘。お前ら夜族(ミディエンズ)にこれを突破することは不可能だ。つまりは、だ。今夜のお食事はお預けってことだよ」

「な……な……」


吸血鬼「何者だ?!」


陰陽士「陰陽士だ」
5 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage saga]:2012/01/12(木) 18:43:40.50 ID:a1n/6gO90
どうも、夢でお会いして以来ですね、黒月です。性懲りもなく2作目だったりします


ここでやっと注意書き


作者が妄想垂れ流し放題

地の文と会話文と入り乱れまくり

勢い65% ノリ15% ヘッタクソな戦闘描写20%


OP・ヴァンパイア

ED・月の光、うつつの夢

でお送りします

では今回はこれにて
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(中国・四国) :2012/01/12(木) 18:49:50.93 ID:08TujU7AO
> 陰陽士「陰陽士だ」

「通りすがりの陰陽師だ、覚えておけ」

と決める矢部野彦麿が脳裏に浮かんだのは内緒
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) [sage]:2012/01/12(木) 19:21:13.20 ID:hfxiRByv0
エロがちょっとでも入るなら見る
8 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage saga]:2012/01/12(木) 20:49:00.53 ID:a1n/6gO90
エロい言葉はよく使うと思うけど……せいぜい微エロくらいかなぁ……

ごめんねエロい人。


吸血鬼

女。スタイルはいいほう。大きすぎず、小さすぎず。淡い金髪、白い肌、鮮血のような赤い目、見た目年齢は十代後半二十代前半くらい。実年齢はうわなにするやめ

渡航目的は観光
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/12(木) 21:30:58.17 ID:I08vWxAH0
どうしてSSの吸血鬼は女性が多いの?(涙) というわけで、男吸血鬼に期待です!
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/13(金) 04:38:09.25 ID:FiVGkMdu0
そりゃ俺たちが自己投影するなら人間のほうだろ
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/13(金) 17:34:11.67 ID:lplffDldo
とりあえず吸血鬼は設定的にキスショットでしか再生されんな
12 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage saga]:2012/01/13(金) 21:52:52.54 ID:27a+ickR0
>>9 男吸血鬼か、よし把握ww後々出します

>>11 作者の脳内イメージもそんな感じですww

あとなんか出して欲しいモンスターとか書いてくれたら出すかもしれません。
とりあえず某不定形モンスターさんには出てもらう予定
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/01/13(金) 23:03:42.39 ID:PfD/Pb1zo
中華系のが欲しいな
女キャラ少なくなりそうだから
妲己とかどう?
14 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/01/14(土) 22:49:21.88 ID:yYKiBTBs0
妲己…ですか。弟がオロチやってるので一応わかるにはわかりますよ。完全に別物としてキャラを作りますがww

ちなみに男女比は男4女6くらいでいこうと思ってます


更新不定期、一回の投稿量がクソ短いですが、がんばります

どーしよーもなく暇なときに見てレスをくれればもっとがんばります


では今回分投下
15 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/01/14(土) 22:59:29.10 ID:yYKiBTBs0
「陰陽士……だと?」


「そ。早い話が日本版エクソシストみたいなもんか。そういうことで、じゃ」


「ふ…フフ……おもしろい、その命、俄然欲しくなってきた! 我が一族の名にかけて、貴様の血肉喰らい尽くしてあげる!!」



吸血鬼の足元の影から剣が出現する。柄には深紅の宝石、鍔は吸血鬼らしく蝙蝠の羽のようなデザイン。そしてその刃は月の光を反射して美しく輝いていた


「う〜わめんどくせぇ武器持ちかよ。まじでもーめんどくせー」


「ウフフ、綺麗でしょう? この剣が貴方の命を私の元へ導いてくれるそうよ?」


「厨2病乙です」プギャーww


「っざけんなごらぁぁぁ!!!」





ふふふ、こんなこともあろうかと。


「式神・影土竜」


「な?!」


吸血鬼は落とし穴に落ちたがごとく、足元の影に腰まで埋まってしまった。脱出しようと試みるが、下から何かが足を引っ張っている。


「そいつは非常に寂しがり屋でな。影の中には自分しかいないもんだから、寂しすぎて死んでしまいそうなんだわ。久しぶりのお客さんだ、丁重にもてなしてくれるだろうさ」


「こいつ…! う、うひゃひゃ!! どこ触っておるこのゲス風情が!」


影の中の何かに向かって蹴りを入れているみたいだ。落とし穴からなかなか出られず必死に脱出しようと試みている姿はなんとも間抜けである。


「あんま破廉恥なことすると太陽の下に放り出すぞアホモグラ。そのまま夜が明けるまで拘束しててくれ。んじゃ、オレキトク、スグカエル」


「待て! くそ! ち、ちょっと! 足の裏は……うひゃひゃ!!」








数時間後。


「ふぅ……ひぃ……やっと脱出できた……あのモグラめ、靴持って行きやがった……あ、ヤバ、もう夜明けじゃん……いったん帰って体勢を立て直すか……」



16 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/01/14(土) 23:04:40.09 ID:yYKiBTBs0
よくじつ!


「今日も〜この俺睡眠不足 いろいろ 気だるくなっちゃうよ〜っとくら」


「歌はうまいんだけどな、チョイスが古いぞ。まだ高校生だろうがお前。いろいろ惜しい男だよなお前って」


モブ臭いこいつは俺の友人で友。こいつは俺の秘密を理解してくれてるやつだ。こいつも一含みあったりするのだが


「友か。やかましいぞ限りなくモブキャラに近い野郎の癖に。眠いもんは眠いんだ」


「誰がモブだコラ。睡眠不足の原因はまたアレか?」


「そ。古来種だけでも手一杯だっつーんのに……外来種だよ」


「マジで?! つかそんな言い方するから襲われるんじゃね?」


「………かもな」

17 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/01/14(土) 23:05:58.62 ID:yYKiBTBs0

高校だ。今日は冬休み明けの始業式。冬休みはじめ1週間で終わらせた宿題を提出し、これから始まるクッソ気だるい日常に心を震わせながらボーっと先生の話を右から左へスルーしていたときだった


「え〜新年明けましておめでとう(以下省略)今日は転校生を紹介します。入りなさい」


入ってきたのは女の子。全体的に大人びた雰囲気、黒いセミロングの髪、そしてすげースタイル抜群。クラスの男子の目が一瞬にして獣の目に変わる。そんな視線を無視して女の子は黒板に名前を書く


「妲己ダヨ。今日からよろしくアルヨ」


「姐己さんは中国からここへ親御さんの転勤で来日した中国の方です。皆さん、仲良くしてくださいね」


「してくれるとうれしいナ」


はにかみ、微笑みながらふわりと髪を後ろに流す姐己。教室中に女の子の匂いがふわりと広がったような気がした。妖艶で、甘く甘露な、形容しがたい感情が男どもの心を支配する。

40過ぎて頭は禿げ散らかし、加齢臭すら漂う先生でさえ視線が生徒を見る視線ではない。男子どもと同じ、獣の目だ。

俺か? 俺はそういうのに耐性があるんだよ。職業上な




「(まぁ〜た外来種か。……まぁしばらくは様子見かね)」


「では姐己さんは男(陰陽士)君の隣に座りなさい」


「よろしくアルヨ」



嵐の予感。どーか何事もありませんよーに


ところがぎっちょん。休み時間に快適な惰眠を貪っていた俺のそんな願いは届くことはなく。




「男君…だっケ? ほうかごヒマ? カナ?」


「むふにゃ…? まぁヒマだが(しまったぁぁーーー! 反射的に正直に答えちゃったぁぁ!! ヤバイヤバイ男どもの視線が痛いぃぃ! ここここ殺されるぅ!!)」


「じゃあ放課後、正門で待ってるネ」


ナン……ダト? アトデショクシツダナ ウラギリモノメ…


「わかったよ(うわーい俺死んだかも)」





さって……どうしたもんか。高位の妖の類が一気に2種類……昼は姐己、夜は吸血鬼……前者はまだ様子見だが後者は確実に俺のことを狙っている。俺に睡眠時間は取れるのか?


18 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/01/14(土) 23:15:43.90 ID:yYKiBTBs0
いっぱい書けた……(E・青ジャージと烏帽子)
でも短いorz


今回はここまで

地の文と会話文の間もうちょっと開けたほうがよかったねごめんなさい


次回の投下は不明、なのでその間は好きな妖とか語ったり、こうしたほうがイイだとか書き込んでください。使わないのももったいないのでww


では
19 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/01/19(木) 21:17:09.77 ID:AYB5CnR40
BASARAばっかやってたら気がつきゃ休日が終わってた。何を言ってるかわからねーと思うがry

こんばんは。今夜分落とします。ものごっつカオスになってるけど。淫語連発注意。姐己編っぽい

↓ごー
20 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/01/19(木) 21:18:48.65 ID:AYB5CnR40
ほうかご!


「んで? 俺に何の用事だよ。俺だけをご指名とは物好きもいたもんだな。自分で言うのもなんだけど、地味面・無気力・実はアホの3拍子そろった俺を」


「あら? とっくに解ってると思ったのだけれど。なんとなくだけどね、貴方の周りに漂う空気が異質っぽかったのは気のせいなのかしら?」



いきなり口調崩壊です本当にありがとうございました



「ずいぶんと流暢に喋るんだな。転校一日でキャラ崩壊してるぞ。気のせいだよ。俺はどこにでもいるふっつぅーの学生だ」


「貴方だけ私の妖気に当てられなかったでしょう? それはどう弁解するつもり?」


「んあ? なにそれ。ハハハ、失礼だけど厨2病乙です」プギャーww


「忌呪・楊貴妃」



ゆらぁとイヤーな空気が俺の周りに漂う。昼間のようにただなんとなく放出されている分には問題ないが、ガチで落しに来られるとこっちも少し部が悪い。このままだと何されるかわかったもんじゃないので、袖に隠しておいた呪い返しの札を握り締める。

やつのヘンな術は軽減できただろうが、気取られてしまっただろう
21 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/01/19(木) 21:20:12.32 ID:AYB5CnR40

「ほうらやっぱり。で、本題に入るけど」


「勝手に確信しないでくださいませんのことよ?!」


「私の一生の伴侶になってくれない?」















「は?」
22 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/01/19(木) 21:21:54.20 ID:AYB5CnR40

「だから、結婚してくださいって言ってるの」


「いや訳若布。ナニ言っちゃってくれてんの?」


「ヤダもう早いわよ。ナニだなんて。もうしょうがないわね、初めてが野外なんて野生的なんだから」


「話し進めて進めろ進めてくださいの三段活用!!」


「貴方の察するとおり私は妖怪の類よ。私も最近知った事実なんだけど、なんて言うのかな、半妖ってやつ? 犬耳バーローみたいな」


「化け物は一生化け物だろ。病でもないのに。半妖とはいえ、結婚することで直るなんざ聞いたことがねぇ」


「ふーん、やっぱり理解あるんじゃない。日本の妖怪殺しで有名なのは陰陽士だったかな? 貴方もそれの類でしょう? 今ので確信持てたわ」


「は、図ったな姐己! って一度言ってみたかった」


「早い話が私の妖怪としての血を、貴方のような特殊な体質の人と交わることで移しちゃおうってこと。特殊な術式が必要になるけどそこんとこは大丈夫」
23 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/01/19(木) 21:23:40.33 ID:AYB5CnR40
「性交することで代わりに俺が半化け物になれと? ガセネタもいいとこだな」


「という訳で犯させて?」


「年頃の女の子が堂々とピーー(見せられないよ!)宣言しやがった。根も葉もねぇガセだってんだろうが。それのために見ず知らずのやつに貞操売ろうなんざマジありえねぇ」


「じゃあそれを確かめるために犯させて?」


「情報の出所は?」


「夢のお告げ」


「うわっちゃーお。おい、淫魔にでも憑かれてるんじゃないか? ペンタグラムのお守りつくってやっから。それでインなんとかさんはどっかへいくから」


「とりあえずホラ、そこの路地裏なんてどう? もう、こんなやり取りぐらいでおっきさせちゃだめよ? 画面の前のお友達」


「………あ! 後ろ!」


「へ?」






走った。走って走って走り続けて。パッと後ろを見たら彼女が平然とした顔で付いてきてたときはゾンビから逃げてるバイオのレオンの気分になった。バイオやったことないけど


このあとこいつを撒くのに数時間かかった。理科室からマグネシウムパクッといて正解だった






「ふむ、もうすぐ夕刻か。ふぁ……さて、動き始めるとするか」
24 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/01/19(木) 21:27:47.57 ID:AYB5CnR40
ハイ!ここまで〜〜。これでもがんばったんだよ。マジで

吸なんとかさんとは次回で絡ませます。
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/19(木) 21:29:52.72 ID:YhIlOsI3o
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/20(金) 21:45:47.24 ID:wK3ZTxrzo
妲己っていうと「あはん」の方しか浮かばない
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/21(土) 02:36:37.54 ID:NDRlB+HXo
ツッコミどころが多すぎる
SS主中学生?
28 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/01/22(日) 03:05:12.51 ID:3CDM5o3O0
勢いとノリだけで書いてるとこうなりますorz

姐己さんについては妖怪じゃなくて、凄い美人さんだったり人をたぶらかすような悪女のことを指すってウィキって知りました。苦肉の結果がこれです

どうみてもサキュバスさんになってます本当にどうもありがとうございましたorz

「化け物は一生化け物だろ」の位置がおかしかったですね。読み返しててやっと気づきました


出来ればそのツッコミどころを次回からでも教えていただけると嬉しいですハイ
29 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/01/24(火) 18:58:33.84 ID:mOpNLG3n0
お久しぶりです、いつもこの位過疎ってきてから本気出すボクです。今回は戦います。戦闘です。冒頭の注意書きの20%の部分です。

ご飯食べたら落とします
30 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/01/24(火) 19:40:36.56 ID:mOpNLG3n0
「もうヤダ。眠い。帰って飯食って寝る」


「フフ、そうはいかないわよ」


「…………もうヤダ」



冬なので辺りはもう暗い。こいつと出会ったときくらいには辺りは暗くなっていた。空には薄ぼんやりと月が浮かんでいる。月明かりの下、昨夜出会った吸血鬼が妖艶な美しさをたたえながら俺の進行方向上に佇んでいた
31 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/01/24(火) 19:42:44.18 ID:mOpNLG3n0
赤ずくめのチート吸血鬼なら低くてエロい声で「いい夜だ…」とか呟くんだろうけど、こっちはただただ血を啜る事以外に興味を持ってはいなさそうだ。高貴なる一族ってんなら夜を楽しむくらいの余裕は持っててほしいな。それでも貴族かっちゅーねん



「さぁ、私と一つになる心の準備はいいかしら?」



度重なる睡眠不足、学校での心労、そしてなによりこいつの気色悪い言い回し。いろいろ祟って今の俺はものすんごいイライラしてました。四十路越えた朝倉さん以上に。それに今日はアレが来る日だし、面倒この上ない。勘違いするなよ? あとで分かるから




「……わかった。そこまでいうのなら戦ってやる。一時間後に学校の校庭で待っていろ」


「いいわ、時世の句をしたためる時間くらいはあげる」


32 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/01/24(火) 19:43:46.20 ID:mOpNLG3n0
夜、学校の校庭。辺りを照らすのはもはや月明かりしかない。雲ひとつない、晴れた夜だった



「そろそろ時間ね」



陰陽士が指定した時間になった瞬間、学校の周りだけに異質な空気が立ち込める。辺りはあっという間に深い深い霧に覆われた。その霧の向こうから、彼はやってきた









「おまたせいたしました」
33 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/01/24(火) 19:47:26.78 ID:mOpNLG3n0
しゃらん、と辺りに小気味のいい金属音が響く。


白装束の浄衣に身を包み、背中に2本、クロスさせるように錫杖を背負っている。浄衣なのに彼の周りには禍々しい空気が漂い、月明かりでさえ少し陰ったような気がする


「へぇ、それがあなたの戦闘服? 」


「その通り。さぁ、踊りましょうか。黒禍を呼ぶ狂気の神楽舞を」




陰陽士がすらりと背中の錫杖を解き放つ。吸血鬼も影から剣を取り出す。花壇に生えている、名も分からない雑草の葉についた夜露が地面に落ちた瞬間、それは始まった






ギィン!!



「くっ!」


「………」



ほぼ同時の初撃。吸血鬼の頬には切り傷ができ、陰陽士は額から血を流している。お互いにダメージは浅い。だが吸血鬼のほうは驚いていた。こいつは本当に人間なのか?


吸血鬼の特徴として怪力がある。人間をぼろ雑巾のように引き裂き、車ですら持ち上げたりすることも出来る。たかがデコピンでも人間に当てれば脳震盪ではすまない。


なら何故、目の前の男は悲鳴も上げず、この程度で済んでいる?

34 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/01/24(火) 19:49:21.87 ID:mOpNLG3n0






「スキありぃ!!」


鋭い一撃が吸血鬼の背中に刻まれた


「何だこれは?!」


「式神分身っつってな、詳しくは結界士を読め。あと陰陽士ってことで隠密の呪いとかもろもろ」


陰陽士の指パッチンとともに式神は消滅し、お札へと姿を変えた



「貴様…! 不意打ちとは卑怯だぞ!」


「知ってるか? 日本神話の英雄たちは巨大な力を持った化け物に挑むとき、ほぼ必ず不意打ちや騙まし討ちで殺してるんだぜ? 俺はただ古き良き日本の伝統を守っただけなんだが」


「この… ッ?!」





吸血鬼の特徴のひとつに再生能力というものがある。どんな傷でも一瞬のうちに治癒し、元通りになってしまう能力だ。吸血鬼にとって致死性の高い特殊な攻撃を食らわない限り、吸血鬼は無敵であるはずだ。またしても常識が崩される。血が止まらない。


「朽ちた死体が再生しないのは当然のことだろう? 何を驚いている」


「なにを…した?!」



「やかましいぞ。こうやって静かな夜はクールにキメるもんだ。さて、児戯はこれくらいにしようか。このあと約束があってな。彼らを待たせるわけにもいくまい」



陰陽士が勢いよく錫杖を振りぬくと、怨念と呪詛がこれでもかというくらいに詰め込まれたお札が吸血鬼に向かって飛んでいく





35 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/01/24(火) 19:51:08.69 ID:mOpNLG3n0
「………やったか!? っていうと確か死亡フラグなんだっけか。なぁ、二人目?」


「ぼくのおねえちゃんに手を出すな!」



なぜだか増えていた.

月明かりの下、3つの影が対峙する
36 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/01/24(火) 19:55:44.64 ID:mOpNLG3n0
今回はここまで。なんか見づらいだとかこうしたほうが良いとかあったら言ってくれると嬉しいですハイ
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/31(火) 23:32:42.59 ID:FkdAiWpoo
無駄に改行してあるくせに、地の文はピッチリ書かれてるから読みにくい
38 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/02/04(土) 17:29:03.49 ID:XOW9tbxp0
ご指摘ありがとうございマス
行間は1行、地の文との境は2行くらいで良いかな?今夜投下の分で試してみます

あと長い間ほっといてごめんなさいorz
39 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/02/06(月) 20:11:40.58 ID:6imIw+kp0
「あのさぁ、これ以上お客さん増やすとめんどくさくてしょうがないんだが。主に>>1が」

「メタい発言を控えろ! そしてなぜお前がここにいる吸血鬼弟!」

「お父さんの命令で連れ戻しに来たんだよ。おねえちゃん勝手に出て行ったきり音沙汰ないんだもん」

「あの糞親父が勝手にお見合いセッティングするからだろうが。男なら誰だっていいとかふざけたこと抜かして、その辺の村のジジィかっさらってくるからだ! それあのジジィ凄まじくエロいジジィだったし」

「でももうそろそろはんりょ持たなきゃいきおくれちゃうよ?」

「……誰に吹き込まれた?」

「おかあさん」

「あんのババァ…」

「(帰っていいかな?)」
40 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/02/06(月) 20:12:08.05 ID:6imIw+kp0
「と、ともかく! 私はもうすでに伴侶となるものを見つけている! お見合いなんてしないと伝えろ!」

「え? だれだれ!?」

「こいつだ!」

「でっすよね〜wwそうそう俺こいつの伴侶! ってなんでやねん!」

41 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/02/06(月) 20:14:12.45 ID:6imIw+kp0
高貴なる吸血鬼一族(笑)というものは一定年数存在すると、人間を一人誘拐して奴隷にするのだそうだ。いつでも食えるように餌を生かしておいておくってことか


「いやです。俺はこれから帰ってモン○ン進めなきゃならねーんだよ。俺だけまだG級行ってねーんだからさ」

「そんなものはどうでもいい! 貴様の命を私のものにすることは諦めてやるから、一生私の奴隷でいてくれ!」

「うわぁなんて嬉しくない求婚宣言。結局同じことのような気がする」

「おねえちゃん?」

「あーちょっと待っててくれ弟よ、私たちは今挙式のことで相談をしてたんだ」

「さっきまで殺しあってたよね?」

「……………」

「残念だが、俺はそこまでお人好しじゃねぇぞ。化け物が暴れてるってんなら其処へ行って鎮める、それだけのために俺はいるんだからな。暴れないなら別に手出ししない。お前らの家庭内事情のゴタゴタに巻き込まれるのは御免だ」

「わ、私たちの一族は吸血鬼の皇族だ! 私のものになればお前には相応の地位が約束されるんだぞ!?」

「わびさびの心って知ってるか? 足りないものに満足しようとする、日本人らしい清貧極まりない心意気のことだ。早い話が、ねーよwwwドブス」凸

「………」

「フラれちゃったね」

「…………好きでもないのに告白して玉砕とかなんなのよ……うえぇ…」
42 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/02/06(月) 21:38:59.27 ID:6imIw+kp0
「んで、さっきから俺たちを射殺すような目で見てるその辺の化け物どもは何だ」

「「?!」」



ザワ………
                         ザワ……

          ザワ……


「気色の悪りぃ獣型の吸血鬼か……確かお前ら皇族だって言ったか?」

「う、うんそうだよ。僕たちは純粋なる吸血鬼の王の後継者だよ」

「な〜る、お前ら狙う暗殺者の一人や二人くらい差し向けられてもおかしくはないか。まぁ俺には関係ないな。生きてれば……ってもう死んでるか。まだその体が残ってたらまたどこかで会おう、さらば」

「イカセナイ……ワレラノスガタミテ、イキテカエスワケニハイカナイ……」

43 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/02/06(月) 21:39:33.82 ID:6imIw+kp0
「やっぱりね〜畜生。あ、そうそう知ってるか? 言葉の表記がすべてカタカナの奴は大概三下なんだぜ? だっせぇwwおまえらだっせぇwwww」

「シネ!!」

「めんどくせぇなぁ……ホイ」

陰陽氏が袖の下から一枚の札を取り出し、放り投げる。それは次の瞬間強烈な光を放ち、化け物共の目を眩ませる


「グオォ?!」

「ウオッ、マブシ!」

「目がぁ! 目がぁーーー!!」

「溶けちゃう溶けちゃう! 目ン玉溶けちゃうぅぅーー!!」


「オラオラオラァ! オッラァ!! 雑魚はすっこんでな!!」ゴス メキ ベキ バグシャァ トブチュッ
44 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/02/06(月) 21:40:26.42 ID:6imIw+kp0
「「文字通り、屍累々……」」



「あ〜あ、浄衣がなんかちょっとヘンな臭いする液体でべっとりだ……手洗いでなきゃとれそうにねー……」

「「(マジで何なんだこいつ……)」」


45 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/02/06(月) 21:42:46.08 ID:6imIw+kp0
ハイ、ここまでです。ご希望通り、男吸血鬼が出ました。ショタですけどww……そんなに睨まないで、どんな顔すればいいのww

とりあえずお休みなさい
46 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/02/14(火) 09:52:05.91 ID:s0unEC590
本当にお久しぶりです。バレンタインとかどうでもいいんでとりあえず投下します
47 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/02/14(火) 09:53:10.23 ID:s0unEC590
陰陽士「時間は進んでもう朝だ。昨日寝たのが夜中の3時、そして今日起きたのが早朝6時。俺、眠い、俺、疲れる、俺、寝る」


友「第2回目の投稿以来の久しぶりの登場だぜオイ。起きろ。電柱にぶつかるぞ」

陰陽士「俺がそんな真似するわけが……」

友「それ死亡フラグ…」

陰陽士「ふごぉっ?!」

姐己「オー、相変わらず眠そうネ」

陰陽士「もう口調統一しようぜ? お前も面倒だろ?」

姐己「大丈夫だ、何も問題ないある」

友「どっちだよ?!」

姐己「それで昨日はどうだったネ? なんか美人とよろしくやってたみたいあるが」

陰陽士「殺しあってたら弟が出てきて、さらにそいつらを狙う暗殺部隊が現れて、とりあえず皆殺しにしといた。てかなんで知ってんの?」

姐己「忘れないで、私はいつでもあなたの側にいるわ……フフフフフフフフフフフフフ」

友「なにそれこわい」
48 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/02/14(火) 09:54:17.81 ID:s0unEC590
友「そういやお前、アレの日が近かったんじゃないか?」

陰陽士「んあぁ、少なくとも昨日じゃなかったみたいだ。不安定ゆえ、かねぇ……」

姐己「なんか裏設定が見え隠れしてるあるが?」

陰陽士「気にしなくていい。それから一応いろいろ調べてみたが、やっぱ半妖は死ななきゃ治らねぇみたいだ」

姐己「そういや陰陽士からもらったお札、枕の下に入れたらあの夢見なくなったね。陰陽士の言ったとおり、淫魔にでも憑かれてたかもしれないある」

陰陽士「なによりだ。だが、お前は一生半妖で生きていかなきゃならないが」

姐己「もう諦めたある。あの夢見てるとどうしても諦めつかなかったあるからな。半妖として生きてみるのもいいかもって思うことにしたある。別に困ることはなかったあるから」

友「諦めのいいやつだな」

陰陽士「さばさばした女は嫌いじゃねぇぜ? だが妖の類は寄ってくるかもしれないな。そのときは遠慮なく俺か友に言え。どうにかしてやる」

姐己「ちなみに陰陽士を犯すことは諦めてないある」

陰陽士「」

吸血鬼「私も貴様を伴侶にすることは諦めてないぞ」

陰陽士「さらっと日中に活動してんじゃねぇよ。皇族だかマサイ族だか知らねぇが、吸血鬼としての設定を遵守しろよ」

友「どうやったら間違う?!」
49 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/02/14(火) 09:55:33.78 ID:s0unEC590
吸血鬼「今は戦いに来たわけではない。貴様に忠告をしに来たのだ」

陰陽士「ご苦労様なこって。もとより、あいつらを皆殺しにした時点でそれなりの覚悟はしてたがな」

吸血鬼「お前が皆殺しにしたやつらはおそらく現吸血鬼王の弟の直属の暗殺部隊だ。復讐のために貴様を殺そうとするだろう。そして本来の目的である私と弟の暗殺も遂行しようとするだろうな。そこで、だ。どうだ、私と手を組まないか? お互いに命を狙われている身だ、共同戦線といこうじゃないか」

陰陽士「貴様が俺を殺さないという誓いの証拠があればかまわないが」

吸血鬼「それについてはまた話す、夕刻まで待っているがよい。昼間に起きたので眠いんだ」

陰陽士「俺の睡眠不足の原因は誰かわかった上でそれをほざいているんなら今すぐ打ち殺してやるよ」

吸血鬼「知らんな。じゃあな」

陰陽士「よし、あいついつかぶっ殺す」


友「連続で焼いてるとタイミングミスったときの失望感がやばいな」

姐己「キッチンアイルーの肉焼きサービスが消えたのは痛いあるね〜」

友・姐己「「あははははwwww」」
50 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/02/14(火) 10:04:33.46 ID:s0unEC590
今回はここまで。あれだけほっといて、投下したのはたった3レスってどうなのよ俺。アニメで放送するなら5分にも満たないでしょうね。ごめんなさい。
51 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/02/23(木) 20:46:19.42 ID:5k0r7cic0
ちょっと迷走しすぎてましたね。普段は会話文、必要なとこだけ地の文入れることにしました。

相も変わらず短いけど、ここまで来たら引き下がれないので投下します
52 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/02/23(木) 20:47:22.41 ID:5k0r7cic0


陰陽士「やっと放課後か……さって、帰りますか。レンタルしといた怪獣王シリーズ見ないと」

吸血鬼「おい、何か忘れてないか?」

陰陽士「いやなにも? 最初はやっぱり『怪獣王・最終戦争』から見るかな……その次は『怪獣王・巨大蛾・機怪獣王 首都圏がピンチです』でも…」

吸血鬼「いい加減しないと怒るぞ」

陰陽士「あ、『劇場版・起動機械兵00(ダブルゼロ)』もあるんだっけか……どーしよどれから見よ」

吸血鬼「泣くぞ? 私泣くぞ? 路上で女泣かせたらどうなるかお前もわかっていると思うが」

陰陽士「わかったわかったよ。ついて来い、映画見ながら聞き流してやるから」

吸血鬼「結局その程度の扱いか?!」
53 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/02/23(木) 20:49:46.81 ID:5k0r7cic0

陰陽士の家


陰陽士「……このヌルヌル動く感じがたまらんな」

吸血鬼「ほう、きぐるみだと思ってナメてたら案外動くじゃないか」

陰陽士「CGも駆使してあるからな。昔の作品をリメイクしたら面白くなるんじゃないかって思うんだが」

吸血鬼「な、なんだ?! 人型から3つ首の竜になったぞ?!」

陰陽士「(なんだかんだで夢中になってるとこ単純なのか?) てかさ、お前何しに来たの?」

吸血鬼「てかさ、何で敵だった私を自分の家の中に招き入れてんの」

陰陽士「今は俺がいるから作動していないが、この家には大量の妖殺し用の罠や呪いが仕掛けてあるからな。お前だけで動くとおそらくもう二度と月の光拝めなくなるぞ。なので俺はなんら警戒する必要が無い。んで、用件とは?」

吸血鬼「少しペースを落としてくれ、私も読み手も付いていけん」
54 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/02/23(木) 20:50:54.75 ID:5k0r7cic0


吸血鬼「影の契約だ」

陰陽士「それはあれか、名前からして刃の元に心ありな吸血鬼みたいに俺の影に住居でも作るのか」

吸血鬼「大体あっている。そのためには……その……」

陰陽士「もったいぶらずにとっとと話せ」

吸血鬼「く……口付けをする必要があるのだ!」

陰陽士「お前が何百年存在してきたかわからんが、ウブなんだな、お前(ちょっと可愛いと思った俺がいるのが悔しい)」

吸血鬼「うるさい! これも仕方のないことなのだ! そうでなければなぜ貴様なんかと……」

陰陽士「その貴様なんかに求婚迫ったの誰だよ。好きでもないのに告白して玉砕したの誰だよ。あと歯に青海苔ついてんぞ」

吸血鬼「え?! うそ?! って! 私は血以外飲めんぞ! あとホントマジ勘弁してください黒歴史確定ですから」

陰陽士「やればいいのか? ほれ、とっとと顔こっちに向けろ」

吸血鬼「ま、待て! こ、心の準備というものが……」

陰陽士「で、次の言い訳はムードを考えろとか言い出すのか? 接吻くらいなんだ、最近はデブ芸人ですらキスシーンをもらえるような時代だぞ。どっかの中国産インキュバスみたいにヤらなきゃいけないってわけじゃないし」







姐己「くちん! …グズッ……陰陽士君が私の噂でもしてるのかな? ……うへへへへへへry」



55 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/02/23(木) 20:53:44.22 ID:5k0r7cic0


吸血鬼「あわわわわわ………」プシューーー

陰陽士「(やべぇ、めっちゃおもしれぇ)」


時計「クケケ!! クケケケ! デダゾ! ガイライシュダ! ガイライシュダ! クケケケケ!!」ゲラゲラ

陰陽士「やかましいぞ馬鹿時計!」ガン!

時計「グゲッ?! …………ふえぇ…」

陰陽士「あぁもう泣くな! よしよししてやるから!」ヨシヨシ ナデナデ

時計「えヘヘ……」ニヘラ

吸血鬼「何だその奇怪な時計は」

陰陽士「妖が出ると反応する時計の付喪神。几帳面だから電波時計並みに時間は正確だし、おもしれぇから使ってる」

時計「ウ、ウレシクネェゾ! クソッタレェ………えヘヘ…」ニヘラ

吸血鬼「(なにこれかわいい)」

陰陽士「お前も来るか?」

吸血鬼「暇だからついて行ってやる」

陰陽士「へいへいっと」


56 :クロツキ ◆DcubshI73Y [sage  saga]:2012/02/23(木) 20:55:27.45 ID:5k0r7cic0
今回はここまでです。誰も見て無くても一応最後までやろうと思ってます。駄文であることには自覚はあります。

では
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/23(木) 21:46:33.64 ID:aEyJrcNUo
おつおつ
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/25(土) 03:42:24.06 ID:dEkNUjZ8o
ここでSS書くってことは人に見てもらいたい、感想もらいたいって願望があんだろ
ならSS投下するときぐれーはageたっていーじゃねーか。sageなきゃいけないなんてルールねぇし
ageれば人の目の留まる可能性もあがるし、読者増えてレスだってもらえるかもしんねーじゃん

まー、自分なりの考えがあって敢えてsageてんならいいけどさ
それならグダグダ言うなよ。誰も見てないとか、駄文だとかさー
そーゆーの読む気失くすわ
59 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/02/25(土) 11:14:36.76 ID:E+MpYzNh0
すいません、てっきりルールだと思ってました

ありがとうございました
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/25(土) 15:26:23.99 ID:VdihqcGEo
気にするぐらいならローカルルール読んでおいで
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/02/25(土) 16:32:46.84 ID:lOTC7APHo
潜望鏡深度まで急浮上
>>59
ひとつ書いておくけど、見てるから書かない、って状態は書き手にとっては結構喜ばしい事なんじゃないのか?
ダメダメならチャチャの嵐が吹きまくっていると思うんだが。

ということで、最初からマークして読んでるので、続けやがれ下さい。

再度定位置まで深く潜航
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/02/26(日) 00:22:04.01 ID:AtPWYGJHo
俺も今からROMっておく

>>58にもあるけど投下時にはageておけばそれなりに人は増えてくると思うぞ〜
人が少ないのは>>1的に残念なのかもしれないけど変に荒れるのよりはマシだと思うww
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) :2012/02/27(月) 07:11:11.99 ID:/0ZxFR2Eo
いっぺんageとく。
作者、嫌気がさしてにげたのか?
64 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/02/28(火) 17:32:30.77 ID:xseLZAAy0
ごめんなさい、逃げちゃダメだって中学生に説教されて帰ってきましたwwww

冗談です。今夜あたり投下します。忙しくて滞ってたんです。まっててね
65 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/02/28(火) 20:19:20.55 ID:xseLZAAy0
こんばんは、私です。いい忘れてましたが、>>57>>62の方々の激励で元気になりました。ありがとうございます

気分が良いので今回はちょっと多め?

ではドーン↓
66 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/02/28(火) 20:20:06.57 ID:xseLZAAy0

サァァァァァァ……

時刻は夕方。本降り、とは行かないまでも鬱陶しいということを感じるくらいの雨が降っていた。隆々とした筋肉を思わせる分厚い雲から、空の憂いが降り注ぐ


JK「あ〜も〜マジ気分悪い。何なのよ!」


鞄を傘代わりにして屋根のあるところへ避難する一人のJC。もう一種のフラグだよね






?「フヒヒ……大丈夫かい、お嬢さん…フヒヒ」
67 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/02/28(火) 20:22:43.59 ID:xseLZAAy0
JKの進行方向上に立ち塞がる体格のいい男。筋骨隆々と言うより贅肉隆々といった感じのほうである。下衆いたニヤニヤ笑いを浮かべ、ボンレスハムのような足で、ずるずると靴底を引きずるように、こっちに向かってくる


JK「(マジついてないし……これってヤバイかも?) すいません、私これから塾に行くんで急いでるんです」

贅肉「いいじゃないか、早く体拭かないと風邪引いちゃうよ? お兄さんと屋根のある場所へ行こうじゃないか」

JK「ほんとに急いでるんで…」

贅肉「逃がさないよ、ほうら!!」


突如として贅肉の体がどす黒い半透明に変わり、液体となってJCに襲い掛かる。液体に足元をすくわれ、周りを囲まれる。液体の壁のあらゆるところから贅肉の顔が無数に浮かびあがる。


贅肉「「「「フヒヒヒ……ヒヒッ! さぁお嬢ちゃん、お兄さんと一緒に楽しもうじゃないか…」」」」











JK「い……いやぁぁぁぁぁぁーーーーーー!!!!!」

68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/28(火) 20:27:31.21 ID:jExGV3/3o
陰陽士って陰陽師どう違うの?
69 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/02/28(火) 20:29:48.13 ID:xseLZAAy0


陰陽士「鋼覇爆裂!! 心太マグナムゥ!!!」ズボーーーン!!

贅肉「ぶひょぉぉぉ――――――?!?!」

陰陽士「いやぁ〜一回やってみたかったんだよ、心太マグナム」

吸血鬼「面白そうだ、私もやってみよう」

陰陽士「コツは自分の中の悪意をすべて込めてぶっ放す感じだ」

贅肉「おのれぇ…おのれぇぇぇぇええ!!!!」

陰陽士「あ、早く逃げときなよ。巻き込まれて死なれても困るから」

JK「あ、ありがとうございます! あの…」

陰陽士「?」

JK「また会えたら……お礼させてください!」タタッ…



陰陽士「あんま驚いてないか、意外と図太い神経してんな、あの娘」

吸血鬼「なんかいらいらするから殴っていいか?」

陰陽士「お前の一撃洒落にならんから遠慮しとく」

贅肉「いい加減にしやがれぇぇぇ!!!! 俺を無視するなぁぁぁ!!!!」
70 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/02/28(火) 20:32:23.22 ID:xseLZAAy0
陰陽士「やれやれ、もう我慢できませんってか? 早漏にもほどがあるぞ。つか、きったねぇなぁお前の体。ドブ水がそのまま人型になったみたいだ」

吸血鬼「こいつはおそらくスライムだ。物理攻撃は効かないぞ。倒すなら焼き殺すかガチガチに凍らせて粉砕した後溶けないように冷凍庫ぶっこんどくくらいだ」

陰陽士「家の冷凍庫にこんなきったないもん放り込んどくのは遠慮したい。秘蔵のアイスとかまだあるのに。というわけで俺は前者のほうがありがたい。が、この湿気りきった雨の中で業火を起こすのはほぼ無理だな」

スライム「殺す!!」

陰陽士「物理が効かないなら切断はどうだ? 貴様に咎を! 俺に贖いを!」ズババババ!

スライム「ブヒヒ……この雨がある限り俺は死なない!」グニャァ ズリュズリュ

吸血鬼「周りの水分を吸収して再生能力を得るか……厄介だな。どうする?」

陰陽士「リン・ピョウ・トウ・シャ・イカ・ショウ・リャク!! 式神・蒼朱雀!」シュボッ ゴゥ!

スライム「無駄無駄無駄ぁ!」バジュゥゥゥ!

陰陽士「湿気ってやがる……早すぎたんだ…なんてな。いちいちお札書き直すのめんどくさいんだぞ?」オフダガビチャビチャ

吸血鬼「(余裕ありすぎだろ)」

71 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/02/28(火) 20:34:31.17 ID:xseLZAAy0
陰陽士「さてと、児戯はここまでだ。喰らえ! スタンガン攻撃!」

吸血鬼「ものすごくリアルな武器でいったーー?!」

スライム「あbbbbbbbbbb!!!!!」

吸血鬼「効いてる?!」






スライム「」チーン

陰陽士「もう人型を保てなくなったか。あとはこいつをちょちょっと……よし」ガサゴソ ジャジャーン!

吸血鬼「何をするんだ?」

陰陽士「浄化の呪札でろ過する。見てみろ、汚い水や心や空気に汚されてドロッドロに汚れちまってる。本来スライムは純粋なもの、ゆえに周りの環境に影響されやすい。綺麗にしてやって、返してやるのが一番だ」

吸血鬼「ずいぶんと詳しいじゃないか。殺さないのか?」

陰陽士「殺して何の得になる? 面倒なことは嫌いなの知ってるだろ? 俺が殺すのは俺を殺そうと襲ってくるやつだけだ」

吸血鬼「……ならなぜ私を殺さなかった?」

陰陽士「死人にもう一度死を送るなど残酷なことをされたかったのか? か、勘違いしないでよね!? 別にそういうんじゃないんだから!」

吸血鬼「そ れ は な い わ」

陰陽士「俺もやってて吐き気がしてる」
72 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/02/28(火) 20:35:51.53 ID:xseLZAAy0


スライム「俺は……? 私は……? 僕は……? あれ?? 」

陰陽士「起きたか元贅肉隆々。気分はどうだ?」

スライム「あれ? いままで俺の体に纏わりついてきてた贅肉がない?!」

陰陽士「淀んだ水のとこばっか通ってきたんだろうな、おまえ。だから浄化して無駄な部分全部そぎ落としといた」

スライム「そぎ落としてくれたことに感謝はする、だが何で手のひらサイズになってんだぁぁぁぁ?!」

陰陽士「やりすぎちゃった」テヘペロ☆
73 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/02/28(火) 20:38:32.57 ID:xseLZAAy0
ED 時を越える〜 そんな夢ーを 見た〜〜♪

はいここまでです。

>>68 あれ?もしかして俺の誤字か? 俺の…俺のミスだぁぁぁーーーー!!

次から気をつけます。
74 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/28(火) 21:12:40.80 ID:gd1V92pTo
一瞬JCになってるぞ
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/03/03(土) 06:32:12.54 ID:IPVvrCr2o
>>73
>次から気をつけます。
で、次ってのは?
スレのことなのかい?
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/03(土) 12:01:07.77 ID:5+CtlwCFo
普通に次の更新から〜って意味だろ
ナニイッテンダ
77 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/04(日) 10:21:09.53 ID:vcknwalJ0
次スレは考えてないです。大体1スレ使い切ることも無く終わると思うので。前は200位で終ったし

次の更新は明々後日できるかできないかってくらいかな……遅くてすみません
78 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/06(火) 20:11:09.36 ID:9FOx3hJy0
情けなーくてーいいー 傍に居ーたいーだけー 何もいーらなーいけーれど 証を下さい♪

どうも、前髪がどうにもクセっ毛なボクです
今回は遊びまくってます。微妙に怖い?かな?




陰陽師←「これが俺の真の姿だ!」

吸血鬼「何を言っている?」

陰陽師「なにおん、はーじまーるよー♪」

吸血鬼「腹立つからそれやめろ!!」
79 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/06(火) 20:13:15.26 ID:9FOx3hJy0
陰陽師「さて、お前の名前どうしようか」

スライム「なぜ僕の名前を?」

陰陽師「お前を瓶詰めにしたとき瓶に名前を書くためだよ」

スライム「」

吸血鬼「あまりいじめてやるな、妙な影響を与えてしまったらどうする」

陰陽師「さて、お前はどうしたい? お望みなら式神で祖国に帰してやるが(ビン詰めのまま)」

スライム「……もう少し、ここに残ってお前たちの世界を見ていたい。自分で何すればいいか、何をしたいのか、まだわからないから」

陰陽師「そうか。じゃあ俺の家の門番にでもなってもらおうか。そこにししおどしがあるだろ? その水の中にはいって、何か不穏な空気を感じたら俺たちに警報を鳴らす仕事だ。報酬は…そうだな、八甲山の天然水でどうだ?」

スライム「その言葉が聞きたかった」

吸血鬼「(何言ってんだこいつら…)」
80 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/06(火) 20:14:46.17 ID:9FOx3hJy0


こうしてスライムは俺の家の自宅警備員となった。スライム雇用数日後、俺の家の玄関口で気絶したびしょ濡れの男が発見された。どうやら泥棒らしい。

男は「水が……みずがぁ…」と意味のわからない言葉をつぶやきながら連行されていったらしい。まったく、不思議なこともあるもんだ



吸血鬼「(どう考えても犯人はスライムだろ…)」
81 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/06(火) 20:18:20.14 ID:9FOx3hJy0
時刻は深夜。草木も眠る丑三つ時。陰陽師の家の屋根の上――



吸血鬼「………」

陰陽師「こんな夜更けに、屋根の上で何やってんだ? よい子は寝る時間だぜ? やっとこさ」

吸血鬼「吸血鬼は夜行性ということを周知のものの発言とは思えんな。……ただ、月がきれいだったから…眺めていた。か、勘違いするなよ?!」

陰陽師「……そうだな。今夜は静かで、いい夜だ」

吸血鬼「(スルーしやがった)」




………………





陰陽師「たまにさ」

吸血鬼「?」

陰陽師「どうしようもなく疲れたときとかにさ、ふと夜風に当たりたくなるんだ。涼しくて頭がスッキリ冷えるんだ。んでふと空を見上げるとさ、すげー星がきれいなんだよ」

吸血鬼「星、か。私は星が嫌いだ。わらわら群れて、その癖して自分だけを見てくれといわんばかりに自己主張し、光っているように見えるから」
82 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/06(火) 20:20:58.92 ID:9FOx3hJy0

陰陽師「そうか。俺は朝食はご飯に味噌汁に焼き魚派だ。これは譲れないな」

吸血鬼「何をどう聞き違えたらそうなる?!」

陰陽師「いや、どーでもいーなーって話は返事もテキトーになるんだ。もしくは右から左へ受け流してる」

吸血鬼「」イラッ

陰陽師「その、アレだ。きれいなモンは素直にきれいだと思っとけばいいんじゃないか? 難しく考えずにさ」

吸血鬼「…何だその直情バカ宣言。……でも、悪くは無いか」

陰陽師「普段から色々難しいことばっか考えてる反動だ。こいつは意外と思いつめるタイプだからな」

吸血鬼「? 何を言っている?」

陰陽師「意外と寂しがりやなんだよこいつ。適度に構ってやってくれ。んじゃ、俺寝るわ」

吸血鬼「だから何を言って…」

陰陽師「」zzzz

吸血鬼「」ハヤイ
83 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/06(火) 20:23:32.87 ID:9FOx3hJy0
吸血鬼「……風邪引くだろうが。まったく…」

ヒョイッ


吸血鬼「男が女にお姫様だっことか一周回ってかっこいいな、なんか」

陰陽師「」zz

吸血鬼「……私らしくない……」




とりあえず陰陽師の部屋に行き、陰陽師をベッドに放り込む。い、一応布団も掛けておいてやるか。


私と戦ったときのような凄まじい殺気の欠片も今はなく、こいつは無防備に眠っている。かつて殺しあった相手の目の前で。

不思議なやつだ。

寝込みを襲おうなんて下種なマネはしたくないし、しない。もちろん吸血的な意味で。いつかは私の栄養供給源にする。あせることはないのだ







特にやることもないので陰陽師の部屋を出る。そして気づいた。風景が変わっている?



吸血鬼「(そういえば妖怪殺しのトラップやなんやが仕掛けてあるとか言ってたな……まぁ不死身の私には関係ないことだ)」

バツン!

吸血鬼「?! ッ〜〜〜〜〜〜!!! ネズミ捕り?! 何でこんなとこに!」

ベトッ

吸血鬼「?! ネズミ捕り?! しかもねばねばしたやつ! くそっ、死にはしないが露骨にいやなトラップだな!」
84 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/06(火) 20:45:01.06 ID:9FOx3hJy0



シクシク

シクシク
シクシク



吸血鬼「ん?」





シクシク

シクシク


吸血鬼「……この部屋からか?」


襖を開けると、そこにはたくさんの日本人形が陳列してあった。ざっと見るだけで数百体以上、木製の棚に陳列してある。吸血鬼が部屋に足を踏み入れた瞬間、架台の蝋燭に灯がともる
85 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/06(火) 20:46:29.11 ID:9FOx3hJy0
吸血鬼「ここまでたくさんあると不気味だな……西洋人形とはまた違った怖さというか…」



ダレ?

ダレカキタヨ…
オキャクサマ?
ウフフ…


吸血鬼「?!」


キレイ…ガイジンサン?
ワァ カワイイカオ
           オニンギョウサンミタイ
ワタシタチ オニンギョウサンダヨネ? 
ヒジカラー ヒーザヘー カケテノラーインー


吸血鬼「誰だ?! 姿を現せ!」

86 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/06(火) 20:47:27.40 ID:9FOx3hJy0
ナニイッテルノ?
サッキカライルヨ?
アナタノメノマエ…
ソレヨリ、ネェ?

ア ー ソ ビ ー マ シ ョ ー ?



<●><●> <●><●> <●><●> <●><●> <●><●>

<●><●> <●><●> <●><●> <●><●> <●><●>

<●><●> <●><●> <●><●> <●><●> <●><●>

<●><●> <●><●> <●><●> <●><●> <●><●> 

<●><●> <●><●> <●><●> <●><●>   >∇< 

<●><●> <●><●> <●><●> <●><●> <●><●>

<●><●> <●><●> <●><●> <●><●> <●><●>




言葉が聞こえた瞬間、棚に並べられた日本人形数百体の首が一斉に『ぐりん!』こちらを向いた
87 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/06(火) 20:49:10.23 ID:9FOx3hJy0
陰陽師「んあぁ? ……今何時だ? …4時…13分45秒、46秒……どうでもいいな。なんかスゲー寒かったような気がしたが」

時計「ワナニナンカ、カカッテルゾ」

陰陽師「ん? 物好きもいたもんだな。報告ありがと」ナデナデ

時計「うにゅう……ヨ、ヨセ! ナデルナ! ……エヘヘ」

陰陽師「さて、2度寝と洒落込みたいところだが、何が引っかかってるか確認はしとくか……ウチでカラオケパーティされちゃ敵わんからな…」




陰陽師「おう、お前らおはよう。昨日はご苦労さん」

人形達「「「「おはよーございまーす!」」」」

陰陽師「元気でよろしい。んで、かかったやつは……お前かよ…」

吸血鬼「」チーン
88 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/06(火) 21:01:40.43 ID:9FOx3hJy0
滲み 霞む 君の姿が 闇に 消えてしまわないように♪


ハイここまでです。いや、ナニこれ?って自分でも思いました。本当はもっとバラけさせてたんですが、書き込んでみたら全部左寄せになってましたね

せっかくなので次に登場する妖怪の類を安価で決めてみたいと思います。はてさてどうなることやら。どうなっても知らんぞーー!ww

>>89の妖怪(妖怪じゃなかったりしたら上か下)
89 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/06(火) 21:07:18.11 ID:lWv0sETk0
すいません、間隔が短すぎました>>92でお願いします
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/06(火) 22:39:11.53 ID:/03QcHCho
タイトルには合ってるけどヴァンパイアの歌詞見るとは思わなかった
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/03/07(水) 22:36:08.85 ID:maG73sPvo
妖狐とかネコマタとかモフれる系
てか安価下のままでよくなかったか?
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/03/07(水) 23:30:43.11 ID:5/BuGGJto
ねこまた
93 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/08(木) 00:18:48.74 ID:XLMKssRU0
>>92
把握しました
そうですね、せっかくなのでやっちゃおっかな☆みたいな
正直チョイスがまともだったのでホッとしてますww

まっててね
94 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/12(月) 20:19:47.16 ID:uJ/Ghnuo0
松戸さえも耐えかね火傷を背負い 猫は開けた襖を閉めていく……♪

こんばんは、私です。少々シリアスが入るかもしれません。猫って意外と怖いよね
ではどうぞ
95 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/12(月) 20:21:08.53 ID:uJ/Ghnuo0
なんで!? なんでかっちゃいけないの?!

家はペット禁止なんだよ。うるさいし、毛も落ちるし、エサ代も馬鹿にならないし、いいことなんてないじゃない!とっとと棄てておいで!

イヤだ!

棄てておいでっていってんだろう!


バシン!


……ぅう…

棄ててくるまで家に入れてあげないからね!


バタァン!!!
96 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/12(月) 20:22:03.86 ID:uJ/Ghnuo0
ザァァァァァァァ……



ごめんね……うちじゃいっしょにいられないって…

フミャーオ

そうだ、こうえんにいこう……あそこなら…やねもあるし……





えへへ…あなたあったかいね

ミャァ


ぐぅ…


おなかすいたなぁ………なんだか…ねむくなってきちゃった……


トサッ…
97 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/12(月) 20:23:03.05 ID:uJ/Ghnuo0
では、昨夜はこの子の姿は見ていないと?

はい、帰りが遅いのでおかしいなとは思ってたんですが……

そうですか、ではまた後日、詳しい話を聞きに伺わせていただきます


バタン…


ハァ……面倒なことをしてくれたもんだねぇ……まぁ厄介払いができてよかったよ
98 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/12(月) 20:25:53.94 ID:uJ/Ghnuo0





陰陽師「……昨夜謎の変死体発見…目立った外傷もなく、死因はいまだ不明……被害者(54)の人間関係のもつれか?このへんはどうでもいいか」ガサッ

吸血鬼「何か気になるのか?」

陰陽師「事件現場がここからそう遠くないんだよ。殺人犯がうろうろしてるってんなら怖いもんだろ」ズズ

吸血鬼「そんなものか? というか人知を超えた力を持ってるお前が、ただの人を恐れるか」

陰陽師「すでに死んでるお前はわからんだろうな。ついでに言っとくと、妖怪の類以外のものに力をつかったら、使用者は汚い花火になるように先祖代々設定されてる」クダケチレ テキナイミデ

吸血鬼「ひょっとして今私を馬鹿にしたなそうなんだろ?!」ピャー!

陰陽師「バカニナンカシテナイサ〜(昨日から時計が落ち着かないんだよなぁ……なんか妖が絡んでるってことか…)」




時計「カム〜トニャンニャン ニャンニャニャンフニャン…」ニャンニャン♪
99 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/12(月) 20:27:05.59 ID:uJ/Ghnuo0
日常のいろいろすっ飛ばして放課後


陰陽師「れっつごーky♪」

友・姐己「「イケイケごーごー♪」」

陰陽師「友の腕をへし折れ♪」

友「っておい!」



がさがさ  がさっ


猫「ふにゃ〜お」

友「お、こいつ俺たちのシンクロ率の高さに反応して出てきやがったのか?」

姐己「はにゃ〜カワイイネ〜♪ モフモフ具合が堪らんネ〜」

猫「にゃぉん♪」




陰陽師「誰かと思えば、久しぶりだな猫又。人里に下りてくんのは久方ぶりじゃないか」

猫「人がせっかく双丘を堪能していたのにずいぶんと早漏だな。ネタばらしはもう少し引っ張ったほうがいいぞ」

友「猫なのに人ってwww」

姐己「」
100 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/12(月) 20:28:34.55 ID:uJ/Ghnuo0





姐己「しゃべったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」







友「お前それやりたかっただけだろ」

姐己「ばれたネ」テヘペロ☆
101 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/12(月) 20:31:50.57 ID:uJ/Ghnuo0
陰陽士「ほれ、たまたまポケットに入ってた鰹節やるよ」キコキコーン!

友「鰹節ってたまたまポケットに入ってるものじゃないよな?!」ズビシィ!

猫又「おぉすまぬ。最近不穏な妖気が漂っていたのでな、気になって下りてきたんだ。お前も気づいているだろう?」モシャモシャ

陰陽師「まぁ一応。微弱すぎてなんかはわからんが」

姐己「某鬼次郎みたいに毛のアンテナとかないの?」ミョンミョン

陰陽師「ねぇよ」バッサリ

猫又「普通の妖怪ならお前さんたちに任せてるのだが、今回は同族の気配を感じたのだ。まだ人里にたむろしているやつがいるのなら、こちらに来るように言おうと思ってな」

陰陽師「すまないな、苦労をかける」

猫又「なに、ただの暇つぶしだ。それに久しぶりに人間観察もしたかった。まったく、人というやつは飽きさせてくれないよ」

友「それだけじゃねーんじゃねーの? 察するに、さっき言ってた不穏な妖気と同族が絡んでるんじゃないのか?」

猫又「ほう、モブキャラかと思ったらそれなりにわかるやつではないか」

友「てめぇで三味線作ってやろうかクソ猫!!」

猫又「人間の死亡事故があったそうだな。現場に行ってみたが、間違いない。血とマタタビの混ざり合った不快な妖気……殺傷能力の高い猫の妖怪、化け猫だ」
102 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/12(月) 20:40:16.69 ID:uJ/Ghnuo0
もっともっと 近くにいてね ずっとずっと離れていても♪


ハイここまでです。なんか化け猫編に突入しました。猫又は外見普通の猫ちゃんです。2尾意外
ここでは化け猫と猫又は別物という>>1の解釈で話を進めますのであしからず

猫又はマオかフリーザ様で再生すれば良いかもしれませんww

では
103 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/20(火) 02:27:16.33 ID:tVKC5WD30
こんばんは、僕ですけれども。
今日はもう眠いので明日の朝辺りに投下させてもらいます。ごめんね、長いことほったらかして

やっぱり次回も短い黒月でした
104 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/20(火) 10:33:19.91 ID:tVKC5WD30
来世があったって 仮に無くたって だからなんだっていうんだ♪

おはようございます。ニートじゃありません、午後から仕事があるのです。私です

サクサク落します
105 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/20(火) 10:35:09.48 ID:tVKC5WD30
陰陽師「めんどくさいやつが出てきたもんだなぁ……あいつらのエネルギーゲイン、5倍じゃすまねぇんだよなぁ…」

猫又「ともかく、何かわかったら念じてくれ。私も何かと力になれるだろう」





姐己「意外と妖怪って身近な存在なのね……私も気をつけなきゃ。中途半端に妖気があると狙われやすいって陰陽師クン言ってたし」


ふにゃ〜〜お



姐己「? さっきの猫又さんかしら?」




ざわぁ…
106 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/20(火) 10:38:01.13 ID:tVKC5WD30

姐己「………素人目に見てもやばそうな雰囲気が漂ってきたわね……逃げましょ…」


ヒュバッ  ガキン!


姐己「ッ!! …なに?! これってあれかしら、ヒーローがヒロインのピンチのときに助けに来てくれるっていうベタで王道なパターンかしら?」




友「そういうこった」


姐己「」(´・ω・`)

友「あからさま残念そうな表情をするな!!」

化け猫「ふしゃー…」フーーー

友「チッ、分が悪いな……逃げるぞ! 聖書結界!!」

姐己「ち、ちょっと……」


ヒュバララララ…


化け猫「………にゃー」
107 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/20(火) 10:40:01.68 ID:tVKC5WD30
姐己「驚いたわよ、あなたも陰陽氏だったの?」

友「当たらずとも遠からず……俺はエクソシストだ。ちょっと前まで本場で修行してたんだぜ?」

姐己「赤エクみたいな?」

友「そういうこと。だが俺の専門は悪魔や西洋妖怪の類だ。独特の風土のせいか、日本の妖怪とかにはあまり俺の力は通用しないんだよ。せいぜい足止め程度が限界」

姐己「陰陽師君は吸血鬼と戦えてたけど?」

友「あれは異常だ。普通じゃありえねぇよ。ともかく、早いとこ陰陽師に…」



ザウッ


友「ッ!! もう来やがったか…」

化け猫「フニャア!」ヒュバッ

姐己「!!」

友「やらせるか!」


バヂヂヂヂヂヂヂヂ!!!


友「ぐあぁぁぁぁああっぁぁ?!!?」

姐己「友君!!」

化け猫「ふにゃ〜お…」フーーー…


ドサッ


姐己「ウソでしょ? 友君! いやぁぁぁぁああ!!」
108 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/20(火) 10:41:41.92 ID:tVKC5WD30
陰陽師「まだ死んでねーよ」シュバッ

姐己「陰陽師くん!」

陰陽師「ただ危険な状態だがな……まぁほっといても治るだろ」シレッ

姐己「そうね」シレッ

友「(いつか殺す必ず殺す…)」ビクンビクン

109 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/20(火) 10:43:01.21 ID:tVKC5WD30


吸血鬼「なにやら面白そうなことをやっているな。私も混ぜろ」

陰陽師「やめろ、どこぞのイヒ物語みたいになっちまうから」

吸血鬼「いひ物語ってなんだよ。私も腹が減っているんだ、喰わせろ!!」



化け猫「にゃあ?」キラキラ

吸血鬼「」キュン

陰陽師「飼っちゃだめだぞ? 人型とはいえ本質は猫だ、家の畳や柱が致命的なダメージを受けてしまう」メッ!

吸血鬼「ちゃんと世話するから!! ね、お願い!!」

姐己「なに子どもが野良猫拾ってきたみたいなシチュエーションになってるの?!」

化け猫「フーーーーッ!!」ズアァツ!

姐己「きゃ…!」


ガシィ!!


陰陽師「おぉっと、させねぇよ。野良とはいえ、躾はきっちりとなぁ……」ニィタァァ

化け猫「にゃ…」ガクガク


ニャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
110 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/20(火) 10:49:36.47 ID:tVKC5WD30
切なくないけど僕たちは 心に黙って笑えるから♪


ハイここまでです。いい忘れましたが化け猫は人型です。猫耳ロリ属性です。需要と供給です

次回、化け猫編決着。「やっぱり猫はモフモフしてこそ!」 を送りします
111 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/23(金) 20:27:28.36 ID:jKCviMod0
闇の中で震えてる 泣き虫な自分が ah なのにどうして? 愛を叫べない?

こんばんは、僕です。ちょっと最後のほうえっちい場面があります。多分

短いのは変わりありませんが。ではドーン
112 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/23(金) 20:28:07.06 ID:jKCviMod0




ギュッ  ナデナデ





113 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/23(金) 20:30:16.94 ID:jKCviMod0
化け猫「にゃ…?」

陰陽師「寂しかったろう。辛かったろう。寒かったろう。大丈夫だ。寂しくならないように、俺が傍に居てやる。だから、もう泣かないでくれ」

化け猫「ふにゃぅ……」グスッ






猫又「化け猫は人の負の感情に惹かれて具現化する。埋まらない心の隙間を埋めようとして今回のような騒動を起こすのだ。今回は少女の寂しさに惹かれて具現化したようだな」

友「少女のほうはどうなるんだ?」

猫又「わからぬ。もし少女がまだこの世で生きていたいと思うのなら、元の少女に戻ることもあろう。だが戻ったとしても心の中にもう一人の自分を抱えたまま生きることになる。もしくは一生精神は化け猫のままということもありえる」

姐己「すべてはこの子次第ってわけか…」



吸血鬼「ホレホレ〜猫じゃらしだ」ヒョイヒョイ

化け猫「にゃ、にゃ〜ん」ハシッ ハシッ ステン
114 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/23(金) 20:31:20.51 ID:jKCviMod0
やっぱりクズばっかだなぁ人間ってやつは……何――年も昔から飽きもせず…


そうだな。だが、歪であるからこそ人だ。だが俺は人がたまに見せる、歪な生き物らしからぬ行動が大好きだ。捻じ曲がった鉄もまた暖めて真っ直ぐにしてやればいいだけのこと。やり直すという選択肢を選び出せる唯一の生き物だ


なるほど、俺を飼ってる奴等らしい返答だ。しばらくは寝といてやるよ


残念だがそれはできない。近いうちしこたまこき使ってやるさ


ケケケ、楽しみにしとくぜ?
115 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/23(金) 20:32:56.91 ID:jKCviMod0
陰陽師「あれからどうなったかというと、だ」

猫又「しばらく化け猫はわしが預かろう。わしらのふるさとならしばらくは安全だ。そこで面倒を見よう。人間の心が戻る兆しが見えたらまたここに降りてこよう」

陰陽師「恩に着ます」

吸血鬼「バイバイ猫よ」

化け猫「にゃあ」





こうして化け猫騒動は終わった。

一人犠牲者を出してしまったが、後日新聞を見ると、検死の結果被害者はアルコール中毒だったらしい。化け猫に気力を吸われた+アルコール中毒によってくたばったというわけだ。

酒は百薬の長、だがしかし薬も多ければ毒となる。飲酒は節度を持って、未成年は絶対呑んじゃダメだぞ  by陰陽師
116 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/23(金) 20:35:54.18 ID:jKCviMod0
吸血鬼「うひっひひ、しゃけじゃ〜しゃけもってこぉーい…」ヒック

陰陽師「ジジィが置いてった秘蔵の酒でも呑んだか? 一昔前の酔っ払いかよ」

吸血鬼「おんみょうしぃ〜、アツくなってきちゃったぁ〜〜」フクハダケ チラリズムゼンカイ

陰陽師「へいへい今氷もって来てやっから」

吸血鬼「おりゃ!」グイッ

陰陽師「うぉ?!」


ドサァ!!



吸血鬼「なぁいいだろ? 返事は聞かないぞ、事後承諾だ…」

陰陽師「(吸血鬼の特徴として怪力というものがある。人間をぼろ雑巾のごとく引きちぎり、生き血を啜る。だが今はそんなことをするための用途ではなく、俺を手篭めにしようとすることだけに使ってる、今俺の状況はガッチリ両手で顔を固定され、お前らが好きそうな騎上位の体制。それすなわち、俺大ピンチ)」


吸血鬼「優しくしてくれよ…」トロン

陰陽師「優しくも何も俺動けませんってか たぁーーーすけてぇーーーーー!!!!!」

117 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/03/23(金) 20:41:15.26 ID:jKCviMod0
幸せーなーうーたを謳いたいー だけどー僕はー幸せを知らない♪ セry(以下省略されました)


ハイここまでです。喰われたかどうかはまた次回ということで
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) [sage]:2012/03/24(土) 12:46:59.45 ID:cYp/jpXW0
乙です。
性的な意味で喰われるのか、吸血鬼の食事的な意味で喰われるのか…。
どっちにしろ陰陽師爆発しろww
119 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/04/01(日) 00:29:52.05 ID:vkQ2tX390
これから僕はクッソ忙しくなります。更新がアホほど滞ります。というわけでお詫びの次回のさわりを落します。



陰陽師「」グデー

吸血鬼「」スヤスヤ


幸せそうな表情の吸血鬼、対照的な陰陽師の表情。次回! 陰陽師の秘密が明らかに?! 

この2行だけで皆さんがドコまで妄そ……ゲフンゲフン、想像するかは自由です。
120 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/04/09(月) 23:36:53.57 ID:MablDMPX0
愛してる、なんて言葉 言えなくて背を向けた♪ 愛してるっていえたら 抱きしめてくれたりしますか♪

長いことほっといてごめんなさい、呼ばれてないけど参上です
確信に迫るちょっと大事な話です、どうぞ
121 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/04/09(月) 23:51:04.68 ID:MablDMPX0
?「久しぶりじゃのう……元気しとるかの? あやつは」

猫又「ん? おぉ久しぶりだな。何年ぶりだ?」

?「ほほ、丁度40年ぶりくらいかのぅ猫又。おぬしは何も変わらんのぅ、わしはもうこんなに年老いてしもうたわ。もう、しわくちゃのおじいちゃん」

猫又「いやいや、今だからこそお前は確実にかっこいいぞ」

?「ほほ、ほめられて悪い気はせんのぅ。再会の印ほれ、たまたま懐に入っていた鰹節をやろう」ケズルマエノヤツ カラン

猫又「恩に着る。これから家に帰るのか?」モシャモシャ

陰陽爺「食いながら喋るでない。そうじゃのぅ、孫の顔も見たいしのぅ」

猫又「わしも彼に用があるのだ、一緒に行こうか」ゴックン エプー
122 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/04/09(月) 23:52:26.43 ID:MablDMPX0
陰陽師「」グデー

吸血鬼「」スヤスヤ

ぴんぽーん

陰陽師「……変わり身式神、頼む」リンピョウトウシャ イカショウリャク

式神「了解」ドロン




式神「どちらさんですかってジジィじゃねぇか…」

陰陽爺「ほほ、あやつもここまで完成度の高い式神を出せるようになったか。爺として嬉しい限りじゃわい」ホホホ

式神「お見通しでしたか。猫又さんも足を拭いてどうぞ」アシフキ ゾウキン

猫又「ふむ」ゴシゴシ
123 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/04/10(火) 00:06:06.33 ID:3Xq23ZdA0
陰陽師「ハァッ……ハァッ…」

吸血鬼「」スヤスヤ


そこには陰陽師の胸に顔をうずめて眠る美女。どう見ても事後である


陰陽爺「ほほ、昼間っからお盛んなことよのぅ」

陰陽師「違う!!」ギャー!

猫又「ほれ、そんな残念そうな表情をするな」

陰陽師「誰に向かっていってんだ?」

猫又「期待してたやつらに」

陰陽師「?」

陰陽爺「ところで本当に何があったんじゃ? わかりやすく3行で」

陰陽し「爺が隠してた酒飲んだ
    こいつが酔っ払って俺を襲おうとした
    襲おうとした瞬間に潰れて寝てる←今ココ」

猫又「それが何でお主が疲れる原因になる?」

陰陽師「死後硬直ってやつかな……俺の顔がっちり固定したまんま寝やがってよ。吸血鬼だから剥がれねーの何の」

陰陽爺「まぁ孫はそんなことはできんからのぅ」

猫又「この年頃でこの呪いか……辛くはないのか?」

陰陽師「欲求そのものが無くなるから辛いとは思わないな。まぁタガが外れたときが怖いがなwww」


吸血鬼「どういうことだ?」

陰陽師「起きたのか。ほれ、水飲んどけ。そしてとっとと退け」

吸血鬼「おぉ?! 投げることないじゃないか! いや、必要ない……そもそも血以外はあまり好きじゃないんだ」

陰陽師「なぜ呑んだ…」

吸血鬼「寝ぼけてたんだよ。あの酒赤かったから……んで、呪いとは何だ?」

陰陽師「お前が知る必要はないだろ」

陰陽爺「ふむぅ、それについてはわしが語ろうかのぅ」

陰陽師「オイスルーして話を進めるな」
124 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/04/10(火) 00:10:11.66 ID:3Xq23ZdA0
陰陽爺「陰陽師には呪いが罹っておっての。妖怪と渡り合うには大きな力が必要となる。孫の体には、人間の3大欲求である性欲を犠牲にして圧倒的な戦闘能力を得る呪いがかけられておるのじゃ」

吸血鬼「なぜそんな残酷な呪いがこいつに?!」

陰陽爺「それはの、わしら一族には精神の中に鬼が居るからじゃ。放せば長くなるがの………」
125 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/04/10(火) 00:12:44.18 ID:3Xq23ZdA0
昔々、あるところに大きな大きな鬼がおりました。悪いことはせず、適当に静かに自由に生きるがモットーの鬼でしたが、村人はそうは思ってはいなかったようです。

まぁ鬼ですし、鬼=悪という定理が根付いていたせいでしょう


ある日その鬼を退治しようと村人が名高き陰陽士を雇いました。しかし陰陽士は鬼と会い、対話しました。

そしてこの鬼が悪い鬼ではないことを知り、鬼をどこか遠くへ逃がそうと考えました。しかし村人にそれがばれそうになり、陰陽士は苦肉の策を実行しました。鬼を自らの体の中に封じ込めるのです。


いつか妖怪が人と手を取り合ってともに生きれる世になるまで、私の体の中で眠るがよい、と。私が生きている間にそれを実現してみせる、とも。

普通なら霊力の強い土地や岩などに封印するのですが、それではあまりにも鬼が不憫だから、というのが陰陽士の言い分でした

鬼は『それでは陰陽士はどうなる』と反対したのですが、村人に見つかりそうになり、押し切られ、鬼は陰陽士の魂の中に封印されたのです
126 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/04/10(火) 00:14:09.00 ID:3Xq23ZdA0
ですが封印後に問題が発生しました。あまりにも鬼の容量が大きすぎて、陰陽師一人の体では魂が全て収まりきらないのです。自分にもっと力があれば、と陰陽師は自分の無力に打ちひしがれました

そこで陰陽師は鬼の入りきらない分の魂を自身の錫杖に封じ込め、子孫に託したのです。いつか鬼が自由気ままに暮らせる時代、およそ数百年後になったらこの錫杖の封印を解いてほしいと

127 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/04/10(火) 00:20:12.48 ID:3Xq23ZdA0


陰陽爺「それからというもの、わしら一族は鬼の魂を守り続けていたのじゃ。妖怪というものは力の強いものに群がってきてしまう性質があっての。鬼の力に惹かれて強い妖怪まで寄ってくるのじゃが……」

吸血鬼「ならなぜとっとと封印を解かなかった?」

陰陽爺「それはの。もう数十年前の話じゃ……陰陽士が小さいころの話じゃ。封印がそろそろ解かれるであろうという時に、間違って陰陽士が錫杖に触れてしまっての。

なぜか封印されたはずの鬼の魂が陰陽士の中に宿ってしまったのじゃ」


陰陽士「んで、なぜか俺の中に入ってしまった鬼の魂を解放する方法が見つからず今に至るというわけだ」

猫又「寄ってきた妖怪を淘汰するためには力が必要、か。皮肉だな」

吸血鬼「陰陽師が死ぬことで解放されたりはしないのか?」

陰陽士「魂と魂が完全に同化してる状態だからなぁ……たぶん無理だろうな」

128 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/04/10(火) 00:27:04.70 ID:3Xq23ZdA0
ガラスの花♪ すべてを写して 僕の悲しみを 光に変えるよ♪

ここまでです。

陰陽師「なんか矛盾とか色々ありそうな気がしてきたけどそんなことはなかったぜ!」

吸血鬼「そうか」


おやすみ
129 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/04/10(火) 00:29:08.29 ID:3Xq23ZdA0
あ、一部また士になってる……ごべんなざい……
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/10(火) 20:30:49.78 ID:Z1x0H5Xgo
ひらがなも混じってるぞ
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/10(火) 22:35:21.43 ID:M5sE6jjr0
おもしろければ問題ない



















多分……
132 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/04/25(水) 18:43:52.34 ID:HTiTnvHh0
どうもお久しぶりです僕です。

決戦は今夜です。お待ちください。













あとERいる?つたないけど
133 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/04/25(水) 21:08:32.75 ID:HTiTnvHh0
吸血鬼「長らく忘れていたな。私の根本的なもの、本質……血を求めて戦いから戦いへ、己の死を望んで戦って、歩き続けてまた戦って。もう、ケジメをつけるべきなのかもしれないな。皇女として」



「貴方から来てくれるとは好都合だ、皇女様」


吸血鬼「久しぶりだな、王弟。相も変わらず不快な笑みだ。そのツラふっ飛ばしてスッキリさせてやりたくなる。今からしてやるがな」



晴れた夜だった。空には満月、夜なのに昼のように明るい。数秒後、大量のコウモリが空を多い尽くすまでは


月の光が完全に覆われたとき、勝負は始まった
134 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/04/25(水) 21:22:59.19 ID:HTiTnvHh0
穢れた闇を超えて♪ 風よ舞え!

オープニング入れるの忘れてた、僕です。
バサラ臭全開です。というか厨2全開です。今に始まったことじゃないけど
135 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/04/25(水) 21:25:37.79 ID:HTiTnvHh0
吸血鬼「はぁぁぁaaaaaaaaaaa!!!!」

王弟「おぉおおおぉぉぉぉ!!!!!」


壮絶な剣同士による打ち合いが始まった。互いに突き刺しあい、切りあってもすぐにまた傷口は塞がれる。


王弟「どうした皇女!! 温い! 温すぎる!!」

吸血鬼「貴様ごときに本気を出すのも億劫でな!!」

王弟「ほざくなぁ! 可愛くない奴ぅ!!!」


王弟の一撃が吸血鬼を真っ二つにする。両断された死体が地面に落ちる寸前、吸血鬼は大量のコウモリへと姿を変え、王弟を襲う。吸血鬼同士で血液を奪い合うのは、本気で相手を殺しにかかっているということ。

己の中にめぐる命の通貨、つまりは血液を全て奪われたほうが負けなのだ


吸血鬼「フフ、上位種であるこの私に逆らったのが運のつきだな」

王弟「ぐっ……」


コウモリがざわざわと集まりだし、足元から再構築されるように吸血鬼が再び姿を現す


王弟「ならこうするまでだ。行け」


王弟の指パッチンと同時に下級吸血鬼が姿を現す。ざっと数百頭くらいか。流石にこの数を相手にするのは少々骨が折れる。


吸血鬼「ちっ、そんなだから王族としての品格が足らんのだ……」

王弟「黙れェ!! 聞いたぞ吸血鬼……私に殺されることを恐れて人間の飼い犬に成り下がったとなぁ!! 人間の犬に成り下がった貴様にィ! 吸血鬼としての……」

吸血鬼「やかましい!! まだ契約は交わしておらんわ!」

王弟「だが人間と仲良しこよしをしているのは事実だ! 飼い犬風情が王族を語るなど愚の骨頂!! 今ここに! 私が引導を渡してくれるわぁ!! 行けェ! 下僕共!!」

獣「GAAAAAAAAAAAA!!!!!」

136 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/04/25(水) 21:26:07.26 ID:HTiTnvHh0



ヒュッ             ズガガガガガガ!!!!
137 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/04/25(水) 21:43:43.56 ID:HTiTnvHh0
け/も/の「」

王弟「なんだ…?! なんだこれは?!」

獣「コレハ……金剛杵……ヴァジュラ?!」


ククッ…       ククククククク…



王弟「何者だ?! 姿を現せェ!」




「貴様らの言いたいことは……よォく解りますとも。俺のことを知りたいのだろう? その通り!! 俺は陰陽師……妖と人とのハザマに生き、そこに快楽を見出すもの……クククク………フハハハハハハ、アハハハ!!!!!」


陰陽狂奔・陰陽師  執行




王弟「吸血鬼の飼い主か……飼い犬の手綱くらいは握っておいてほしいものだがなぁ?!」

陰陽師「五月蝿いぞどこぞの武門の家柄声……せっかくのいい夜なんだ、もっとクールにいてほしいもんだが」

王弟「やかましいこのメス投げチート男声が!! たった一人で獣の大群を相手に何ができるゥ!!」



ガン! ガン! ガン! ガン!



○/も/の「ガァァアァァ?!」

王弟「今度は何だ?!」



「俺は神の代理人……神罰の地上代行者……俺の使命は、わが友人たちを仇名すものを……その血肉残さず徹底的に殲滅すること……!!」

「ほほ、それでは今宵も星見始めをするかのぅ」

銃聖神父 友  祈祷

陰陽禍星 陰陽爺 着手
138 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/04/25(水) 22:02:35.14 ID:HTiTnvHh0
吸血鬼「陰陽爺に……だれだっけ?」

友「友だよ!!」

陰陽師「友とはあんまり縁なかったからしょうがないだろ。んじゃ、とっとと殲滅するか」


ジャカコッ

友「俺特性退魔祈祷組み込み済みBB弾だ。よぉく味わいな」


友はサバゲーマーで、モデルガンを複数持っている。打ち出されているのはただのBB弾だが、友がなんか祝福儀礼的なものをかけたらしく、人が当たれば「ぁ痛ったーー!!」程度で済むのだが、化け物があたれば即死弾丸になる。


友「大丈夫だ、ちゃんとしたバイオBB弾だしこの銃もマ○イ製だ」


陰陽爺「干支数珠・厄落し。主らには12通りの死に方を選ばせてやろうぞ?」


12個の巨大な数珠が縦横無尽に駆け回り、獣の骨肉を打ち砕いていく。それはまるで流星群のごとく、悪鬼羅刹に降り注ぐ


陰陽爺「はてさて、頭蓋は割れたかのぅ? 中身は零れいずったかのぅ? ほほほ」

友「爺さん怖すぎ笑えねーよ……」


吸血鬼「なぜ助けに来た? これは私の問題だぞ」

陰陽師「お前が殺されたらおそらく俺のとこにもこいつらは来ただろう。それと誰も助けに来たと入ってない、外来種が暴れてるってんで俺たちが鎮めに来ただけだ」

友「清清しいまでのツンデレ乙」

陰陽師「喋ってないで働け下郎が!! とは言わせないでくれよ? ちょっとだけ力を貸せ、ウタタ寝スル六魔大鬼」


直後、陰陽師の背後に巨大な鬼の姿が浮かび上がる。それはゆっくり空を見上げ、吼えた
139 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/04/25(水) 22:04:31.31 ID:HTiTnvHh0
鬼『ブルァァァァァァァアァァァ!!!!』








陰陽師以外「ひぃぃぃぃーーーー?!」

鬼『うぅむ……現……デアルカ』

陰陽師「行くぞ、力を貸せ。あとその喋り方やめろ」

鬼『わーってるよ。てかこっちが素なんだがな…』


陰陽師「行くぞ」

鬼「はいよ」



陰陽師・鬼「『せーのっ   ドーーーーーン!!』」


地面が爆ぜた。残ったのは肉片が複数のみ


王弟「な……」

陰陽爺「もうよかろ? 主はもう十分に生き、笑んだはずじゃ。ここで散るも一興じゃぞ?」

王弟「おのれ!! おのぉぉぉーーーーーれえぇぇぇ!!!」


ボシュッ


友「逃げたな。ものすごい三下臭撒き散らしながら」

陰陽爺「今日も冷めたし帰るとするかのぅ。陰陽師」

陰陽師「なんだ?」

陰陽爺「夜が明ける前には帰ってくるんじゃぞ?」

陰陽師「ァ?」

吸血鬼「…………」

140 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/04/25(水) 22:10:20.82 ID:HTiTnvHh0
ボシュッ


王弟「はぁ、はぁ、何とか撒いたか……あんなやつらがいたとは……」

?「ひさしぶり、おじさん」

王弟「お、お前は……」

?「いったよね? お姉ちゃんに手出ししたらぶっ殺すって」

王弟「ぁ……」



………………………



吸血鬼弟「ごちそうさま。後のことは僕たちに任せて、お姉ちゃんは幸せになってね」

姐己「終わった? 血で汚れちゃってるじゃない、帰ってお風呂にでも入りましょうか。お姉さんが手取り足取り腰とりナニとり洗ってあげるからフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ」ジリジリ

吸血鬼弟「い、いいよ! 僕一人で入るから! それに言葉の使い方間違ってるし!!」ジリジリ

姐己「遠慮しないでいいのよ? 貴方は合法ショタだから何も問題ないしね」ガシッ ズルズル

吸血鬼弟「(HELP!!!!!!)」ズルズル
141 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/04/25(水) 22:20:02.77 ID:HTiTnvHh0
赤い赤いココロを 隠せない私を許して♪


はいここまでです。ご覧のとおり、無双ゲー大好きです。姐己と吸血鬼弟との出会った訳とかは後々気が向いたら書きます。

吸血鬼弟「忘れ去られてたわけじゃないんだよ?」
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/25(水) 22:56:49.39 ID:pfyThe8qo
これはないな残念だ
143 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/04/25(水) 23:15:28.59 ID:HTiTnvHh0
投げやり感MAXですしねwwもう疲れたよ、僕……

ちょっと戦場で家族の名前叫んだり家族写真眺めてきます
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/04/27(金) 06:23:11.64 ID:PyhfeaEBo
所々ゲームとか漫画とかの台詞パクってんだろ
普段幼稚文章全開なのに、変に作ってる箇所があるからすごく不自然でなんか寒いわ
投げやりで書いてんならもう書かなくてもいいよ。どうせ見てる奴一人もいねーだろ
つか実際投げやりで書いてるもんな。誤字脱字毎回あるし
どうしても書きてたいのなら、ここじゃなくてもいいんじゃない?
チラシの裏とかさ、キャンパスノートにでもシコシコ書いてろよ
145 :クロツキ ◆DcubshI73Y [saga]:2012/04/28(土) 08:31:01.90 ID:2GDLA//E0
L+R+スタート+セレクト



吸血鬼「何者だ?!」陰陽師「陰陽師だ」

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セーブデータがすでにあります、消去してやり直しますか?

はい←   いいえ
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/04/28(土) 10:00:58.25 ID:UFqq3ycPo
>>144
嫉みとか妬みってカッコ悪い。てか、みっともない。
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