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【禁書】とある学園の天剣授受者【レギオス】 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :コペルニクス :2012/01/18(水) 21:52:05.44 ID:k+jfNcEs0
初めて登校します。内容は、レギオス世界のキャラが禁書世界に行ったらどうなるか、ってな物です。
作者の頭が残念なため、クオリティも残念だと思います。暇つぶし程度にどうぞ。
ちなみに、作者の都合(わがまま)で始めの数レスは地の分あり、その後は無しで進める予定です。
なので違和感とかありまくると思います……。
何か見つけたら容赦なくご指摘、ご批判お願いします。
投下は基本不定期になると思います。では、どうぞ。

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二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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2 :コペルニクス :2012/01/18(水) 21:58:20.83 ID:k+jfNcEs0
すいません、>>1に書き忘れたのですが、
結構レギオス成分(始めは特に)多めです。
分からない人はググるかwikiってもらえれば……です。すいません。
それでは、プロローグ的な物を。




「ふう、今日も疲れたな……」

夜の街を一人歩き、そんな事を呟く。

「訓練はハードだったし、バイトではまたツェルニが逃げ出すし……」

「隊長も、大変だっただろうな……。嬉しそうだったけど。」

周りには誰も居ないと言うのに、誰かに語りかけるような口調で言葉を紡ぐ。
あるいは自分に語りかけているのか。

「最近ますます暑くなってきたし、機関部掃除のバイトはちょっときついかな・・・」

本格的に夏季帯に入ったのか、昼には陽炎が発生することもちらほらあった。
むわっとする生暖かい風を浴び、全身に汗を浮かべ、改めて暑さを自覚する。

「あ……そうだ、もう冷蔵庫の中がカラなんだっけ。何か買って行かないと……」

「しょうがない、どこか近くの店で……ついでに参考書も買っておこう。何も持ってなかったし。」

どうせ商店街に行くならと、本屋にも寄ることを決める。
夜だけあって営業している店は少なかったが、目的の店は開いていた。
目的の品々を買い込み、店内を後にする。

「よし……だいぶ遅くなっちゃったな……。明日も早いし、早く帰らないと……」

疲労のせいだろうか、少し猫背になりながらも、歩を早め、家を目差す。


―――自室―――


部屋に帰ると、荷物を隅に置き、座り込む。

「……もう寝ちゃおう。」

シャワーを浴びようか迷ったが、やはりそのまま寝ることにした。
寝巻きに着替えると、すぐにベッドに倒れこむ。時間が掛かることなく睡魔が訪れ、瞼が下がり始める。

「あ、課題……明日でいいや。」

そのまま忘れることになるんだろうと思わせる言葉を呟き、

「…………」

ほどなくして眠りに落ちた。




―――同時期、どこかの世界の、どこかの街の、どこかのビルの中―――




「役に立つかどうかは分からんが、利用出来る状態にあるのだ。呼んでみても損はあるまい。」

「使えればそれで良し、使えなければそれだけの事……。」

「私が外から招き入れるのは、「幻想殺し」以来―――か。」

「今回も、面白い事になってくれれば良いのだが―――」

男にも女にも、子供にも老人にも、聖人にも囚人にも見える「人間」が、笑みを浮かべていた。
3 :コペルニクス :2012/01/18(水) 22:00:12.60 ID:k+jfNcEs0
以上、なんかプロローグ的なもの、でした。
何かおかしいところとかありましたら遠慮無く言って下さい。
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [saga]:2012/01/18(水) 22:25:21.65 ID:k+jfNcEs0
また投下します。ここから本編に入ります。




窓から差し込んでくる光に顔を照らされ、目が覚めた。

「う……ん」

半分閉じている眼を擦り、しばらくそのままボーッとする。

「(今日は何の授業だっけ……バイトは……)」

まだ完全に起きていない頭を働かせ、今日の予定を思い出しながら寝巻きを脱ぎ、制服に着替える。
着替え終わったところで、ふと部屋に目をやると、

「…………?」

いつもの部屋とは違うことに気がついた。

「……あれ?」

知らない天井、知らない壁、知らない家具。そこにあるもので自分が知っている物は一つも無かった。

「…………!?」

いつの間に引越ししたか、などと冗談めいたことも浮かんだが、それは直ぐに消え、慌てて外に出る。

「……なんで…………?」

周りを見渡すも、目に飛び込んで来る景色は、いつもの物とは明らかに違っていた。

「―――っ!!」

しばらく呆然とした後、弾かれた様に走り出す。
しかし、行けども行けども見慣れた景色は出てこない。

「(……別の都市?)」

少なくとも、ツェルニではない。それは直ぐに理解出来た。
理由は分からないが、何故か別の場所にいる―――そう思った。

「!そ、そうだ、とにかく何処の都市か確認―――」

全ての移動都市には都市旗があり、都市中央の塔に掲げられている。
都市によってその模様は全て違うため、都市旗を見ればどこの都市か分かる。
それを確認するために、中央へ目を向けるが――――

「都市旗が……いや、塔が無い?」

本来そこにあるはずの尖塔と都市旗は無く、代わりにやたら頑丈そうなビルがあるだけだった。

「そんな……!?」

混乱で一杯だった頭が、不安と焦燥で塗りつぶされていく。
目の前の状況に戸惑いながらも、何とか足を動かし、再び走り出した。しかし、

「(どうしてだ!? どうして地上が見えない? 何で端に着かない!?)」

移動都市の大きさ位の距離なら、直ぐに走りきれる。なのに、いつまで経っても都市の端部につかない。
しばらく走り続けると、ようやく見慣れた―――正確には違ったが、そう思える物が見えてきた。

「あれは……外部居住区の、隔離壁!」

あれに登れば、外が見える。自分がいつも見ている、汚染物質に荒らされた、荒廃した大地が。
自分の知るものを見つけて余裕が戻ったのか、あの地上を見れて喜ぶなんて、変な話だな、と、
ある意味自虐的とも言える事を思いながら、壁へと急ぎ、すぐさま登った。
だが、壁の上から見えたのは―――

「……………う、そ?」

遥か地平線まで広がる、どこを見ても荒廃しているとは言えない、街だった。



5 :コペルニクス [saga]:2012/01/18(水) 22:29:33.70 ID:k+jfNcEs0
とりあえず今回はこれで終了です。あとスイマセン、>>4に名前入れ忘れました;
誰かに読んでもらえたら幸いです(^^;)
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北陸地方) [sage]:2012/01/19(木) 00:19:23.24 ID:aNAVbdFAO
レギオスとか俺得じゃないか
見てるから頑張れよ
7 :コペルニクス [saga]:2012/01/19(木) 17:10:34.97 ID:o5r9bH4o0
こんばんは。どうもです。
>>6
どうもありがとうございます。貴女が自分のSSにおいて記念すべき初レス様です。
レギオスは禁書に比べてファンが少ないので嬉しいです(*´∀`*)
切れないように続けて行きたいと思うので、宜しくお願いします。
では、短いですが投下します。
8 :コペルニクス [saga]:2012/01/19(木) 17:13:31.18 ID:o5r9bH4o0



「とんでもなく外部居住区が……広い……?」

そう思い、活剄で視力を強化し、先を見る。その結果は……

「一体、どこまで……」

終わりが無かった。いくら視力を強化しても、どこまで先を見ても、
街の切れ目が、あの荒廃した大地が見えないのだ。

「これは、大きすぎるとかそういうのじゃ……」

僅かに戻った余裕も既に消えうせ、顔に冷や汗を垂らしながら必死に考えていると、遠くを行きかう人々の声が耳に入った。
焦って視力だけでなく、聴力も強化していたらしい。

「あ……そうか、誰かに聞けば……」

何故今まで気付かなかったのかと思いつつ、壁を降りる。
辺りを見渡し、一番近く(それでも、かなりの距離が有ったが)に居た人に向かう。
相手にも声が聞こえる距離まで近づいた所で、引きつっていた顔を何とか整え、話しかける。

「あの、すいません」

「はい?」

答えたのは、長い黒髪の少女だった。

「ここは、何ていう名前の都市ですか?」

「名前っていうか……学園都市ですけど?」

「い、いや、だからなんて言う名前の?」

「え?その、ですから、学園都市ですけど……」

おかしい。何か話が噛み合っていない。そう思い、整えた顔が再び引きつりだした時、

「***さーん、行きますよー!」

話していた少女に、まるで飴玉を転がす様な、甘ったるい声が飛んできた。

「あ、今行くー!」

少女は飛んできた呼びかけに応じ、

「あの、私友達が待ってるんで、すいません」

踵を返すと、すぐに離れてしまった。

「あっ……」

引き止めることも出来ず、ただ立ち尽くす。

「………………」

「とりあえず、部屋に戻ろう……」

考える余裕を失い、一先ず部屋に戻ることにし、歩き始める。



――――自室――――



「はあ・・・」

そんなに動いた訳でも無いのに、体は疲労感で満ちていた。
活剄を巡らし回復しようとするも、あまり効果がない。
精神的な疲労が大きいのか。

「もう、寝よう……。明日になったら、戻ってるかもしれないし……」

根拠の無い楽観的な希望を抱き、ベッドに倒れこむ。
余程疲れていたのか、意識は直ぐに落ちて行った。


9 :コペルニクス [saga]:2012/01/19(木) 17:20:42.06 ID:o5r9bH4o0



起床した時にまず思ったのは、最悪の目覚めだと言う事だった。
睡眠時間は十分、むしろ多すぎる程だったのに、体も頭も重い。
そして寝る前の希望は儚く崩れ、部屋の中は見知らぬ物で溢れ返ったままだった。

「夢なら、覚めてくれないかな……」

願望を乗せて言葉を吐き出すも、それが叶う気配は全く無かった。
起き上がる気になれず、しばらくベッドに転がったままでいた。

「……」

「でも、こうしてても解決する訳じゃないし……」

そう呟き、そして溜息を吐きながら体を起こす。
こんな事になっても習慣は消えないのか、手が制服へと伸び、着替えを始める。

「ふう……ん?」

いつもの倍以上の時間を掛けて着替え終わると、そこで腰にある妙な感覚に気がついた。
正確には、腰に下げている剣帯―――、そこに違和感があったのだ。
今度は何かと思い、ゆっくりと目を向けると……

「…………………」

天剣が収まっていた。

「え!? ええっ!? てっ、ててててててててて天剣!?」

「何で!? ええ!? どうしてここに!?」

昨日見た物に比べれば、外見的には些細な変化だと言うのに、それらを遥かに超える衝撃を覚えた。

最も武芸が栄えた街―――、槍殻都市グレンダンに存在する、超絶的な力を持った武芸者。
その12人にのみ与えられる、最高の性能を持った白金錬金鋼……そして、
かつて自分が持っていた天剣、ヴォルフシュテインがそこにあった。
その事実は、混乱の極みに追い込み、思考を停止させ、とめどなく汗を流れさせるのに十分だった。


「………………………………」


動きを止めたまま、10分以上は経過しただろうか。
ようやく思考が戻り、

「(これは、僕が持つべきじゃ……でも……)」

錬金鋼に視線を落とし、自分がこの錬金鋼を持っていた時のことを考える。

「……レストレーション」

復元鍵語を唱えると、辺りに光を撒き散らし、錬金鋼の形が変わる。
そして、以前と変わらない姿が眼に入った。

「……」

「(まだ、使えるんだ……)」

「こんなところじゃ、何が起きるか分からないんだ……。戦力は、多い方が良い!」

しばらく逡巡した思考を纏め、改めて持つことを決めた。
錬金鋼を基礎状態に戻し、剣帯へ収める。
こんな状況だからなのか、そう決めた後は、それ程抵抗は無かった。

10 :コペルニクス [saga]:2012/01/19(木) 17:24:51.43 ID:o5r9bH4o0
今回分、これで終了です。
自分でも、展開がかなり速いと思います・・・やっぱダメだボクの頭orz
レギオス読んでる人は分かると思いますが、レイフォンのトラウマが若干(かなり?)軽いです。
性格とかは出来るだけ崩したくないと思ってるんですが・・・ムリカナ?
次回は未定です。(出来れば)お楽しみに。
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/19(木) 20:53:59.58 ID:wXsyDbw8o

レギオスは10巻くらいまでしか読んでないんだけど、大丈夫かな?(´・ω・`)
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/01/19(木) 21:23:21.43 ID:7C5din6e0
>>11キャラ的には大丈夫なのである。
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/01/20(金) 08:46:47.39 ID:N00pMwYJ0
おつ。
禁書しかわからないけど、楽しみにしてる!
14 :コペルニクス [saga]:2012/01/21(土) 12:39:34.56 ID:Vhest0W70
どうもこんにちはです。

>>11ベースは禁書なので、レギオスのストーリーとかはあまり関わりません。大丈夫だと思います。

>>12その通りなのである。

>>13ありがとうございます。分からないとこがあったら質問してくれれば答えるので、よろしくお願いします。

それでは、投下いたします。
15 :コペルニクス [saga]:2012/01/21(土) 12:46:08.21 ID:Vhest0W70



「とりあえず、これで戦闘面の心配は無いはず。……名付きでも出てこない限りは。」

思考を戦闘面に向け、更に冷静さを取り戻す。ふだん優柔不断と言える自分は、
戦いに限っては高慢に見られる程冷静になることが出来た。
そしてその影響なのか、一つのことを思いついた。

「……もしかしたら、他の錬金鋼も……?」

思いつき、部屋を見渡すと、やはりと言うべきか、それがあった。
部屋の中央にあるテーブル……、その上に無造作に置いてある物を掴む。

「青石に複合、簡易複合……」

どれも自分が使っている物だ。
そして、思いついてからこれ等を見つけるまで、
何かを期待していたことに気付き、同時にその期待が外れたことにも気が付いた。

「鋼鉄は……ないか…………」

自分にとって、天剣以上に思い入れのある、そして二度と戻ってこない、特別な錬金鋼。
一度は断ち切ったはずの未練がこの異常な状況で湧き上がっていることに気付き、それを振り払う様に頭を振った。

「よし、とりあえず外に出て、何か情報を……」

そう思った瞬間、一つの音が部屋に響いた。
その音が自分の胃袋から発せられていたことに気付くまで、ほんの少し間が空いた。

「……そういえば、何も食べて無かったっけ。」

自覚した途端に空腹感が増してくる。何か食べてから行くことにし、
部屋にあった冷蔵庫の扉を開ける。が、

「……」

何も入っていなかった。
16 :コペルニクス [saga]:2012/01/21(土) 12:49:51.65 ID:Vhest0W70


「そ、そうだ、一昨日に買っておいたのは……?」

ここに来る前、自分で食料を買っていたことを思い出した。
部屋の形状は変わっているが、その隅―――荷物を置いた場所を見ると、

「良かった……そのままだ。」

無造作に置かれた袋が転がっていた。

「(一日放置しちゃったな……腐りやすいものがなくて良かった。)」

「あ、そういえば本も買ってたっけ……。」

同じ場所に置かれていた袋から本を取り出し、テーブルの上に置く。
それから食料を冷蔵庫にしまい込むと、必要な分を持って台所へ向かった。
冷蔵庫には何もなかったが、台所を探すと調理器具や調味料などは揃っていた。

「これなら、料理する分には困らなさそうだ。」

食事に困ることはないか思いながら、朝食を作り始める。

「でも、これからどうなるか分からないし、気をつけないと……」

そんなことを言っている内に、簡素な食事が出来上がった。

「……いただきます」

元居た部屋とそれほど変わらない、寧ろ狭い部屋なのに、やけに広さを感じながら食事を取る。
普段なら雑音に紛れて聞こえなくなるはずのスプーンやフォークの音が、とても大きく聞こえた。

「ごちそうさま」

食べ終わると、食器を台所に片付ける。本来なら洗ってから出かけるところだが、そこまで余裕は無かった。
剣帯に錬金鋼を収め、準備を整えると、

「よし、行こう」

扉を開け、外へと出て行った。

「…………」

昨日よりは混乱も収まり、周りをしっかりと確認しながら歩く。
相変わらず、街並みは知らない物で溢れていた。

「(やっぱり、ツェルニじゃない……よなあ。ここも夏季帯みたいだけど、一体どこなんだろう?)」

「(昨日の子の話で学園都市だっていうことは分かったけど、名前は分からなかったし・・・)」

「自分だけで考えてても仕方ないし、また話を聞いてみよう。きっと、何か分かることがあるはず……。」

根拠の無い希望を再び抱き、情報を収集するため、道を行く人達に声を掛けた―――。


17 :コペルニクス [saga]:2012/01/21(土) 12:51:18.68 ID:Vhest0W70
今回分終了です。
地の文ありってキツいなあ……。
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/01/21(土) 17:38:21.88 ID:VBl9A/C60
これあの鋼鉄錬金鋼を失った後なら少なくとも原作14巻以後の話なのかな
つまりレイフォンは年齢的には高校2年だから・・・!

あと酉つけた方が
応援してる
19 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/22(日) 01:23:16.38 ID:T+wpVc780
>>18
おお、分かる人が居たとは嬉しいです。禁書に比べてレギオスユーザーは少ないです……;
酉は失念していました;付けてみましたよー。
20 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/22(日) 01:24:51.49 ID:T+wpVc780
しまった、投下予告を忘れていた;というわけでこれから投下します。
21 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/22(日) 01:26:07.37 ID:T+wpVc780



―――都市街にある、どこかの公園―――



情報収集を終え、
疲れきった顔でベンチに腰を降ろす。

「はあ……」

「色々と話は聞けたけど、全然分からない事ばかりだったなあ……」

相当な時間聞き回ったにも関わらず、今の状況を理解出来るようなものは無かった。

「僕、これからどうなるんだろう…………」

2日前までツェルニで普通に暮らしていたというのに、いつの間にかこんなところに居る。

「どうすればいいのかな……」

何をすればいいのかも分からず、今まで押さえつけていた、そもそも帰れるのかという疑問が唐突に湧き出す。
自分の居る状況を改めて自覚し、頭を抱えようとした、その時―――、

「レイフォン!」

突然、自分の名前を呼ばれた。

「!!?」

こんなところで聞こえるはずの無い物に、声の主を確認しようと慌てて振り向くと、

「え……た、隊長!?」

そこに、ニーナが立っていた。


22 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/22(日) 01:27:31.15 ID:T+wpVc780



「ど、どうして隊長がここに!?」

「お前こそ、な、何でこんな所に居る!?」

二人とも驚いた様子で、所々言葉が詰まる。
しばらく、そんな調子で話が続けられた―ー―。



二人が会ってからおよそ5分程が経過し、
その間に両方とも落ち着きを取り戻していた。

「それにしても」

「ん?」

「まさか隊長までここに居たなんて……てっきり僕だけだと思ってました。」

「それは私もだ。まさかお前が居るなんて思わなかったぞ。」

「ははは……(一体どういうことなんだろう?)」

「まあ、ここで二人会えたのは幸運だったろう。」

「え?」

「頭が二つあれば、考えも広がる。それだけこの状況を何とか出来る可能性も高くなる。」

「……」

「ん?どうした?私は何かおかしな事を言っているか?」

「い、いえ!そうですね、二人いれば、それだけどうにか……」

「(凄いなあ、この人は……)」

会ってからまだそれほど経っていないというのに、すぐにチャンスと捕らえ、状況を打開することを考える……
自分も純粋な戦闘でならそういうことが出来るかもしれないが、普段の生活で……それもこんな異常な事態でそんなことを考えることは、とても出来なかった。

「(やっぱり、隊長は頼りになるな)」

自分の知る、ニーナの特徴とも言える部分を見て、顔が綻ぶ。

「?(相変わらずおかしな奴だ)」

「とにかく、まずは情報だ。二人……私とお前が今まで集めた物を合わせるんだ。」

「は、はい」



23 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/22(日) 01:30:48.86 ID:T+wpVc780




「ふむ……」

一通りの情報を出し終えた所で、ニーナは首を傾げた。

「ど、どうですか?」

レイフォンが、どこか慎重な様子で尋ねる。

「これだけではどうとも言えんな……まあ、分かったことと言えば」

「ここがツェルニではないって事、ですか?」

「ああ、それは間違いないだろう。町並みも違うし、生徒会塔もないんだ。それに……」

「都市旗もないですよね……」

「そうだ。移動都市なら必ずあるはずの都市旗がない。加えて、お前が壁上から見た物を考えると……」

「……」

次に出る言葉を予想して、レイフォンは固唾を呑んだ。



24 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/22(日) 01:33:18.71 ID:T+wpVc780



「ここは移動都市ではない、ということが考えられるが……」

「で、でも、移動都市無しで生きられる場所なんて、あるはずが……」

「私もそう思うが……」

「……」

「……」

しばらくの沈黙が続いたところで、ニーナが切り出した。

「まあ、そこで考え込んでも仕方があるまい。まだ決まった訳では無いしな。」

「そ、そうですね。」

「後は、私が見た武芸者……らしき者の事か?」

何かを思い出しながら、と言った様子でニーナが話す。

「武芸者……なんですかね?」

「いや……似てはいるが、あんなものは見たことが無いな。」

「ですよね……。化錬剄なら考えられますけど、錬金鋼も無しで炎を作るなんて・・・」

「その他にも、水、風、電気……全て錬金鋼は使っていなかったな。」

錬金鋼は、剄に対して触媒のような役割を持っている。
活剄は別になるが、攻撃目的で剄を外へ放出する場合、錬金鋼を通すと通さないとでは、効率が全く違うのだ。
そして、化錬剄は剄制御の中でも極めて高度な技術であり、
錬金鋼無しでそれを行うなど、不可能と表現しても過言ではなかった。



25 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/22(日) 01:36:52.44 ID:T+wpVc780



「ありえなくは無いですけど、あれは多分……」

「ああ、武芸者とは別の何か……と考えた方がいいだろうな。
 状況からしても、私達の知っている物が出てくる可能性は低い。」

「分からない事だらけ、ですね……。」

顔に落胆の色を落としながら、呟く。

「ああ……。だが、諦めるにはまだ早いぞ。まだここに着てから、
 1日しか経ってないんだ。これから分かることが出てくるかもしれん。」

「そ、そうですね。」

「とりあえず、今日はもう帰ろう。日も暮れているしな。」

言われて辺りを見ると、確かに空が赤く染まっていた。
気付かぬうちに大分時間が経っていたのだろう。反対する理由もなく、そのまま頷く。



26 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/22(日) 01:39:03.57 ID:T+wpVc780



「はい。」

「よし……ん?」

レイフォンが頷くのを見て、ニーナが立ち上がるが、途中で何かに気付いた様な声を上げた。

「? どうかしましたか?」

「レイフォン、お前の錬金鋼、一つ多くないか? 白金のようだが・・・」

「え?あ、ああ、え〜っと、これは……」

一瞬戸惑ったが、特に隠す理由も無く、レイフォンは話し始めた。」



27 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/22(日) 01:42:00.70 ID:T+wpVc780



て、天剣!? そ、それがか!?」

ニーナの驚いた声が響き渡る。

「はい……」

「そ、そうか……何でここにあるんだ?」

今度は打って変わってキョトンとしたような顔で聞いてきた。ニーナのこんな顔というのも珍しいかもしれない。

「いや、それが僕にもさっぱりで……」

なにも分かりません、というような声を出して答える。

「ふむ……だが、良かったな。」

「……え? ど、どうしてです?」

「こんなどこかも分からない場所なんだ。いつ何が起きるか分からん。身を守る戦力は多い方が良いだろう?」

「あ……そ、そうですね。」

「(隊長も僕と同じ考えを……それも、すぐに……)」

同じ考えをしてくれていたことで、何かが軽くなった気がした。
持つことに対して、まだ葛藤が続いていたのだろうか。

「まあ、お前はそれを持つのには抵抗があるのかもしれんが……」

大丈夫か?とでも問うかのようにニーナがこちらを見る。それに対し、レイフォンは、

「はは……。確かに色々と思う所はありますけど……。」

「隊長の言うとおり、今は戦力が多い方が良いですから。」

大丈夫ですよ。と言うかのように笑いながら言葉を返す。

「ふむ……そうか。」

それで理解したのか、それ以上は尋ねて来なかった。



28 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/22(日) 01:43:27.72 ID:T+wpVc780
というところで今回分終了です。ではまた次回。
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/01/22(日) 08:46:05.90 ID:VkWYo/WQ0
乙!
30 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/22(日) 22:06:32.81 ID:Bx8Jate30
>>29ども!

それでは投下致します。
31 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/22(日) 22:08:29.86 ID:Bx8Jate30



「じゃあ、行きましょうか。」

「ああ。」

話を終え、今度こそ帰る為に二人とも立ち上がった。その時、

「ちょっと待ってくれるかしら?」

「「!?」」

後ろから、唐突に声を掛けられた。
声のした方へ、二人とも慌てて振り向く。

「(今まで、誰も居なかったはず……)」

ついさっきまで、辺りに人の気配は無かった。
にも関わらず、顔を向けた先には一人の少女が立っていた。

「……」

声の主であろう少女は、少し奇抜な格好をしていた。
服装は学校の制服のように見えるが、袖を通しておらず肩にかけただけで、ボタンも留められていない。
その下にシャツやブラウスはなく、上半身裸で、胸には包帯らしき物が巻いてあった。
そして腰のベルトのホルダーらしき輪に、金属製と思われる黒い円筒を挿していた。
そんな格好で出歩いて大丈夫なのかと、一瞬雑な思考が巡ったが、
すぐに振り払い相手へ意識を向ける。

「いきなり警戒されているわね。まあ無理も無いけど。」

「(歳は僕と同じくらいだけど……どうやって近づいてきた?)」

高速で近づいてきたとしても、接近は感知できるはず。
しかしこの少女は突然自分の後ろに現れた。

「(隊長は……)」

少しだけ目線を向け確認すると、ニーナも同じような表情を浮かべていた。
少なくとも、油断をしている感じは見受けられなかった。
すぐに目線を戻し、相手を見て居ると―――、

「貴方、レイフォン・アルセイフでいいのよね? そっちの彼女はニーナ・アントーク。」




32 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/22(日) 22:10:50.57 ID:Bx8Jate30



「!?」

「!?」

唐突に自分の名前を出され、二人とも僅かの間硬直した。
何故、こんな知らない場所で知らない相手が、自分の名前を知っているのか……。

「詳しくは知らないけど、貴方たち困っているんでしょう?」

「……」

更に自分達の状況を言い当てられ、表情には出さなかったが困惑した。
少しの間を空け、少女が話す。

「ずいぶん睨まれてるけど……、別に敵意はないわよ。」

面倒なことになりそうだと言うように息を吐きながら、言葉を続ける。

「私、貴方達を連れて来いって言われてるのよ。面倒ごとは嫌だし、大人しく来てくれるとありがたいんだけど。」

「誰が……」

見知らぬ相手から掛かる不可解な言動に、思わず拒否する言葉が口を突こうとした……が、

「レイフォン」

ニーナからそれを遮るように声が掛かる。

「隊長?」

「何を考えているのかは分からんが、私達の名前を知っているという事は見逃せんだろう。」

「……」

この状況で見るからに怪しい人間に声を掛けられ、即座に的確な判断が出せるのは、どうしてだろうか。
そんなことを考えながら、自分も思考を纏め上げる。

「付いていけば、なにか手がかりがあるかもしれん。……いいな?」

「……はい」

ニーナの問いに、時間を僅かに空けて頷く。



33 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/22(日) 22:12:42.20 ID:Bx8Jate30



「話が早くて助かるわ。それじゃあ、付いてきてちょうだい。」

レイフォンが頷くのを見ると、少女は踵を返し公園を出た。
レイフォン達も、それに続いていく。

「……」

移動しながらも、警戒を続ける。
一体この少女は何が目的なのか、そんなことを考えていると……。

「心配するな、レイフォン」

「隊長……?」

レイフォンにだけ聞こえるように小さくしたニーナの声が、耳に届いた。

「私も奴が何を考えているかは分からんが、敵意の類は感じられない。
 言っていたことは本当だろう。それに、襲おうと思えばそのチャンスはあったはずだ。そうだろう?」

「それは、そうですが……」

実際にその通りだった。ニーナとレイフォンは、
この少女の接近に気付くことが出来なかった。にも関わらず、何事も起きていないのだ。

「とにかく、今はこれが最善だろう。他に情報を入手出来そうな事はないんだからな。」

「……はい。」

「(全く、敵わないなあ……この人には。)」

そんなことを思い、ほんの少し顔を緩める。
ニーナのこういうところが、レイフォンに真似できない一つの特徴でもあった。
しかしニーナもやはり警戒はしているのか、そこで会話は終わり、沈黙を保ったまま進んでいく。



34 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/22(日) 22:15:45.76 ID:Bx8Jate30



「ここよ」

10分程歩くと、少女が立ち止まり、目の前にそびえている物を指差した。

「これは、昨日僕が見た……」

本来なら生徒会塔があるはずの場所に立っている、やたら頑丈そうなビル。それの足元に来ていた。

「じゃあ、中に入るわよ。」

少女が言葉と同時にベルトのホルダーから黒色の円筒を取り出す。
カチッという音が響き、筒から光が溢れ出す。どうたら懐中電灯だったらしい。それをニーナに向ける。

「まずは貴女からね。」

「……?」

中に入ると言いつつ何をしているのかと、少々呆気に取られていると、大きな変化が起きた。

「……え?」

突如、目の前に居たはずのニーナが消えた。瞬きをしていた間でもない。いつのまにか消えていた。
そして、ニーナが居た場所に当たっていた光は、ニーナが消えると同時、レイフォンに向き直っていた。
それに対し何が起こるのか考える暇も無く……

「次は貴女」


レイフォンも、その場から消えた―――。



35 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/22(日) 22:16:42.82 ID:Bx8Jate30
今回分終了であります。
やっと動いてきた……かな?
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/01/23(月) 08:45:35.45 ID:i9jHnVp40
乙!
結標キター!
37 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/24(火) 20:31:47.39 ID:ISQ597rs0
>>36
他にも二人禁書(内一人は超電磁砲出ですが)キャラが出てるんですが、分かり辛かったですかね?;

では、投下致します。
38 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/24(火) 20:33:30.66 ID:ISQ597rs0



気がつくと、目の前にニーナが居た。

「!? 隊長!」

「! レ、レイフォン!」

二人ともお互いの姿を確認し、慌てて駆け寄る。

「何が、起こったんでしょうか……?」

「分からん。気がついたらここに……」

「ここは、さっき見ていたビルの中よ。」

いつのまにか近寄っていた少女が、会話に割り込むように二人に告げる。

「ビルの、中……?」

「そう。私はここに連れて来るまでが仕事だったから、もう帰らせてもらうわね。」

「!? ま、待て!!」

ニーナが逃がさんと言うように手を伸ばすも、届く前に少女は消えていた。



39 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/24(火) 20:34:21.05 ID:ISQ597rs0



「なっ・・・!?」

目の前で起こったことを見て、ニーナが唖然とした顔で声を上げる。

「(また消えた……?一体……)」

先程ニーナが消えるのを見ていたレイフォンは、いくらか落ち着いた様子で頭を回した。

「(水鏡渡り見たいにも見えたけど、違う……まるで瞬間移動みたいな……)」

「と、とにかく状況を確認しないと。」

深いところに行きそうだった思考を中断し、周りを見渡す。
ニーナも混乱は僅かだったのか、レイフォンより先に周囲に眼を向けていた。



40 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/24(火) 20:39:18.43 ID:ISQ597rs0



「…………」

奇妙な場所だった。
どこかの部屋の様だったが、そう呼ぶにはあまりに広く、四方からは無数のモニターやボタンが光を放っていた。
そこかしこに無数に設置してある機械からは、
それをさらに上回る数のコードやケーブル、チューブが伸びており、それらは全て空間の中央に集まっていた。
部屋の中央には、巨大なビーカーがあった。
直径4メルトル、全長は10メルトルを超すであろう円筒の中に、赤い液体が満たされていた。
その中に、一人の人間が、逆さに浮かんでいた。


「「!?」」


二人ともほぼ同時にそれを見つけ、そして絶句した。
緑色の手術衣を着たそれは、「人間」と表現するより他が無かった。銀色の髪を持つ「人間」は、
男にも女にも見えて、大人にも子供にも見えて、聖人にも囚人にも見えた。

「(こ、これは……?)」

何かを考えたが、それを口に出す前に


「やあ、始めまして、だね。 武芸者。」


ビーカーの中の「人間」が口を開いた。

「!?」

その声を聞き、レイフォンは即座に剣帯から錬金鋼を抜き、復元する。
すぐ隣では、ニーナも同じ行動を取っていた。

「……」

青石錬金鋼の刀を「人間」に向け、神経を集中させる。天剣を抜かなかったのは、まだ躊躇いがあったからなのか。

「そう警戒しなくても良い。危害を加えるつもりは無い。……そうだ、自己紹介がまだだったな。」

「……」

警戒を緩めず、相手の声を聞く。



「私はアレイスター。アレイスター・クロウリー。この街……、学園都市の統括理事長だ。」




41 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/24(火) 20:45:10.23 ID:ISQ597rs0
短いですが、今回分終了です。
次回はいよいよ(かなり早かったですけど;)レイフォン達が
この世界について詳しく知る!……予定です;
ご覧になってくれた人、頭の片隅ででも期待しておいて下さいw
それでは。
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/25(水) 03:52:33.12 ID:/mXldaMxo

待ってる
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/01/25(水) 07:49:55.71 ID:hiiG7FC60
一方さんになす術なくぼこられる未来が・・・

でもそれ以外には楽勝できそう
44 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/28(土) 14:53:03.70 ID:7kjrUnBm0
>>42ありがとうっス。頑張るっス。

>>43言わば色んな意味で同じポジションのキャラですが……分かる人いますかね?

今日は17時に投下します〜。
45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2012/01/28(土) 16:58:42.29 ID:SNf1BMcAO
スレタイが総合ぽくて紛らわしいな
46 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/28(土) 17:23:14.39 ID:7kjrUnBm0
>>45すいません。思慮が足りませんでした……気をつけます。

それでは投下致します。
47 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/28(土) 17:34:17.87 ID:7kjrUnBm0



「学園都市……?」

ビーカーに浮かぶ「人間」が放った自分が唯一知る言葉に、レイフォンが反応する。

「名前が同じだけで、君達の居た所とは全く違うがね。最も、正確には名前も違っているが。」

「なっ……!?」

自分の頭の中を見透かされたような気がして、寒気を覚える。
いや、正確には目の前の「人間」が口を開いた時から、同じような物を感じている。
相手に錬金鋼を向け、神経を集中し、警戒する……。
これらの事が無意味だと思ってしまうような、凄まじい圧力だ。
顔に次々と冷や汗を垂らしながら、それに抵抗していると、

「レイフォン」

横から、同じように警戒していたはずのニーナの声が飛んできた。
顔を傾け、ニーナの方へ向ける。



48 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/28(土) 17:35:20.19 ID:7kjrUnBm0



「た、隊長!?」

見てみると、ニーナは錬金鋼を剣帯に戻し、構えも解いていた。

「な、何をやってるんですか!?」

こんな場所で警戒を解くという自殺行為を目の当たりにし、レイフォンは声を荒げる。
何故そんなことをするのかと、言葉を続けようとしたが、

「お前も分かるだろう?警戒……抵抗など無意味だ。」

「……っ!?」

「この「人間」……アレイスター・クロウリーと言ったか。これが本気になれば、私達などすぐに殺せる……。」

ニーナも同じ事を感じていた。自分達の力で抵抗……ましてや勝つことなど、絶対に不可能な相手だと。



49 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/28(土) 17:37:28.00 ID:7kjrUnBm0



「先程もそうだったが、理解が早くて助かる。私も無駄な時間は取りたくないからな。」

「先程……?」

「あの公園でのことだよ。キミは中々聡明な人物らしい。」

「!? ど、どこから!?……いや……」

何故知っているのかと一瞬思ったが、これほどの威圧感を放つ相手だ。
方法などいくらでもあるのだろうと思い、それを引っ込める。

「まあ、細かいことはどうでもいいだろう。さっきも言ったが、時間が惜しい。本題に入るとしよう。」



50 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/28(土) 17:38:21.51 ID:7kjrUnBm0



「本題……?」

「キミ達がどこからきたのか、ここは何処なのか、果たして帰れるのか、と言う話だよ。」

「!?……し、知っているのか……? それらの事を……」

相手の口から出た、聞き逃すことが出来ない言葉をニーナが捕らえ、確認する。

「全てではないがね。さて、順を追って話をするとしようか。」



51 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/28(土) 17:39:46.68 ID:7kjrUnBm0



「まず言っておくのは、薄々は感づいているだろうが、此処とキミ達の居た場所とは、全く違う世界だと言うことだ。」

「…………」

「…………」

二人とも、口は開かない。自分でも考えないようにしていたことを淡々と告げられ、言葉が出ない。
何より、信じられない……いや、信じたくないと思っていたのだろうか。

「最も、この世界について説明する必要は大して無いだろう。」

「……どういうことだ?」

「自分の全く知らない、違う世界の全体等、知る意味は無いという事さ。理解出来ないだろうからな。」

「……」

確かにそうだ。いきなり見知らぬ場所に辿り着いて、いきなりその世界がどんなものかと聞かされたところで、理解できるはずもないし、する気も起きない。それよりも、

「そう。キミ達にとって一番重要なのは、帰れるのかどうか、だろう?」

「……そうだ。私たちが一番知りたいのは、それだ。」

また、考えを見透かされた。しかしニーナはそれを意に介さず、会話を続ける。



52 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/28(土) 17:41:42.71 ID:7kjrUnBm0



「だが、それを話す前に、此処が……現在キミ達が居る場所がどんな所かという事を話しておこう。」

「……さっきは必要無いと言っていなかったか?」

「それは世界単位での話。こちらはもっと小さい―――街単位での話だ。自分がしばらく住む場所の事だ。知っておいた方が良いだろう?」

「(しばらく住む、だと……?)」

「!? そ、それなら、私たちは……」

「ああ、帰ることは出来る。」



53 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/28(土) 17:47:35.09 ID:7kjrUnBm0



自分達が探していた物が、いきなり目の前に突き出され、顔がほんの少し明るくなると同時に、困惑する。

「し、しかしどうやってだ?何故帰れると言うんだ?」

「キミ達に説明したところで理解出来ないだろうが……
 そうだな、元居た場所に帰りたいなら、今来た道を只引き返せば良い、ということさ。」

「…………」

確かに、理屈としては正しいのだろうが、本当にそんなことで帰れるのだろうか?
ニーナの胸中に、沸々と疑問が湧きあがる。

「とにかく、キミ達は帰れる。それは保障しておこう。その為の作業には時間が掛かってしまうがね。」

「その間、私たちは……」

「そう、この街で生活することになる。」

                     
                      <せつめい>
「それでは、私が統括理事長を務めるこの町の……「紹介」を始めようか。」




54 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/28(土) 17:51:34.59 ID:7kjrUnBm0
>>53間違えました。修正です。


自分達が探していた物が、いきなり目の前に突き出され、顔がほんの少し明るくなると同時に、困惑する。

「し、しかしどうやってだ? 何故帰れると言うんだ?」

「キミ達に説明したところで理解出来ないだろうが……
 そうだな、元居た場所に帰りたいなら、今来た道を只引き返せば良い、ということさ。」

「…………」

確かに、理屈としては正しいのだろうが、本当にそんなことで帰れるのだろうか?
ニーナの胸中に、沸々と疑問が湧きあがる。

「とにかく、キミ達は帰れる。それは保障しておこう。その為の作業には時間が掛かってしまうがね。」

「その間、私たちは……」

「そう、この街で生活することになる。」



「それでは、私が統括理事長を務めるこの町の……紹介<せつめい>を始めようか。」




55 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/01/28(土) 18:00:56.81 ID:7kjrUnBm0
これで今回は終了です。
知りはしましたが、細かくとまでは行きませんでしたorz
次回をお待ち下さい……。

それから、読んで下さっている人にお聞きしたいのですが、
地の文はどんな感じになっていますか?
一応意識して書いているのですが、
見るに耐えない出来だったら早めに台本形式に切り替えたいと思います。
率直なご感想をお聞かせ下さい。
それでは、失礼します。
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/01/29(日) 09:50:35.25 ID:Qe0bw2oQ0
乙。
地の文に関しては別に違和感は無いよ。
スラスラと読める。
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2012/01/30(月) 00:44:21.56 ID:cg02KxO70
>>1乙 楽しませてもらってます 地の分に関しても特に気にならないです
しかし天剣付きのレイフォンってむっちゃ楽しみやでー
58 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/01(水) 19:34:56.87 ID:fzyowf8n0
>>56どうもありがとうございます。これからも頑張ります。

>>57楽しんでもらえて光栄です。天剣……どうやって使おうかな?

とりあえず酷評が無かったので少しホッとしました;
出来るとこまでは地の文ありで続けたいと思います。
間が空いてしまい、申し訳ありません。
今日は21時頃に投下する予定です。宜しくお願いします。
59 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/01(水) 21:30:00.24 ID:fzyowf8n0
どうもこんばんは。
それでは投下始めます。
60 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/01(水) 21:30:32.34 ID:fzyowf8n0



「この街は、先程も言ったように「学園都市」と呼ばれている。」

「そして、何を置いてもまず上げる特徴と言えば……「超能力」が開発・研究されていると言うことだ。」

「超…能力……?」

不意に、ニーナがこの街の道中で見てきた、武芸者の様な者たち……彼らの姿が頭に浮かんだ。
錬金鋼も使わずに火や水、風や雷を作り出した……異能者達のことを。

「そう。キミが見てきた者達は、全てそれだ。武芸者ではなくてね。」

「……」

武芸者ではない。感づいていたことではあったが、改めて言われると否定したくなってくる。
そんなことがあるものか、と。



61 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/01(水) 21:31:39.66 ID:fzyowf8n0



「キミ達の世界にも、科学技術と言うものはあっただろう?
 ここでは、それが飛びぬけて発達しているのさ。外と比べて、だがね。」

「外?」

「壁の上から見た、街のことだよ。あの隔離壁で区切り、その内側が「学園都市」と呼ばれている。」

「ここと外では科学技術に30年の隔たりがあると言われていてね。
 外では稀有と言える超能力も、普通に開発されているのさ。」

「…………」

アレイスターの言葉を聴き、「何故わざわざ壁など作って隔離しているのか」という疑問が浮かんだが、
気にすることではないと思い、すぐに思考から外す。
いつも頭を覗いているわけではないのか、それについて話してくることは無かった。



62 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/01(水) 21:32:28.32 ID:fzyowf8n0



「まあ、それ程驚くことでもないだろう? キミ達も、似たような力を持っているのだから。」

「……何故知っているんだ?」

もはや知っていると言うことに対して、驚きは僅かしか無かった。それよりも、どうやって知りえたのかが気になった。

「それも説明する必要は無いし、何度も言うがしても理解出来ないだろうな。
 あえて言うなら、偶然そちらの世界を見る機会が有った、とだけ言っておこう。」

アレイスターが表情を変えず、淡々とした口調で質問に言葉を返す。
相手が話さないのならこれ以上は無駄だと思い、問い詰めることはしなかった。



63 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/01(水) 21:33:52.09 ID:fzyowf8n0



「それにしても、中々興味深い世界だった。キミ達が居た場所……学園都市、ツェルニ。」

「確か、完全に大人を排除して運営されているのだったな。我々も似たようなことはしているが。」

「似たようなこと、だと?」

「ここも、学生……いや、教育・育成が主体となっているのさ。」

「警備や軍隊は教師が兼任しているし、中学生に警察と同程度の権限を持たせることもある。
 完全、というわけでは無いが、大人の数も少ないしな。「学生の数が非常に多い街」、と言った所か。」

「(ここでも、学生が…………)」」

ニーナ達がいたツェルニは、学生のみで構成されていた。
研究機関、法治機関、生産、警察。
全て学生によって執り行われ、教師は上級生が下級生に教えるという形を取っていた。
自分が居た場所に近い社会構造になっていると知り、少しだけ気が緩んだ。

「キミ達の場所に似ているというのは、馴染むのに都合がいいだろう。いつか帰ることになるとは言え、な。」



64 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/01(水) 21:35:54.69 ID:fzyowf8n0
ちょっと少ないですが、これで今回分終了です。
書き溜めが減るのが予想以上のスピードです……;

次回更新は2日後を予定しています。
どうぞよろしく。
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/02/02(木) 08:38:00.16 ID:2MJOkWa80
乙!
異世界に行ったり来たりする話って、なんでこうもワクワクするんだろうか。
66 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/03(金) 23:10:20.48 ID:fjjYl9Gw0
>>65オラもワクワクしてきたぞ!

それでは投下開始します〜。
67 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/03(金) 23:11:51.63 ID:fjjYl9Gw0



「……あまり馴染みたくも無いのだがな。」

「だが、準備に掛かる時間は変えられん。諦めて、休暇だとでも思い楽しみたまえ。」

休暇と聞き、そういえばもうすぐ夏季帯の長期休暇だったか、などとどうでもいいことが頭に浮かんだ。
ここもどうやら同じ季節のようだが、だとするとここにもあるのだろうか、

「さて、ここに来る新入生と同程度の知識は与えた。
 更に細かいことは暮らしていくうちに理解するだろうが……何か質問はあるか?」



68 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/03(金) 23:13:52.29 ID:fjjYl9Gw0



「……準備とやらには、どれ位掛かるんだ?」

「それは分からない。私にとっても初めてのことなのでな。とにかく長い。そう思っていた方が良いだろう。」

「此処で暮らせというが、全くの余所者と言える私達にそんなことが出来るのか?」

「可能だ。幸いにも両方の世界は同じようなものだったからな。
 「人間が存在する」ということについてだが。……主導権は、それぞれ違う者が握っていそうだがね。」

「……」



69 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/03(金) 23:16:19.59 ID:fjjYl9Gw0



主導権を握るのは人間ではない。自分の居た場所では汚染獣のことになるのだろうが、この世界では一体……?
少し考えたが、やはり理解するべき事でもないと思い、他の質問を考える。しかし大きな疑問は既に問い、
後は細かいものばかりでどれを聞けば良いのか分からない。
しばらくの間沈黙が続くと、アレイスターが強引に進めるように切り出してきた。

「さて、質問はもう無いらしいな。ならば、早速実践してもらうとしよう。
 最低限必要と思われるものはこちらから送る。必要ならば随時知識も与えよう。」

「!? ま、待て! どうやって……!」

アレイスターの今すぐに始めるというような言葉に、思わずニーナが手を伸ばす。が―――、
       

「それでは、良い暮らし<たび>を。」



―――瞬間、二人とも部屋から消えた。



70 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/03(金) 23:18:28.81 ID:fjjYl9Gw0
今回もかなり短いですが、キリがいいのでここまでとします。
次回更新はちょっと分かりません;
読んでくれた方、ありがとうです。
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/02/04(土) 09:50:59.83 ID:LyrgcKRn0
乙!
靴下だけはいて楽しみに待ってるぜ。
72 :はま〜ん ◆GUNDAM//Go [sage]:2012/02/04(土) 16:25:24.83 ID:hDnY5XVeo
フェリ先輩まだ?
73 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/09(木) 16:32:21.70 ID:ERHQwhHu0
こんにちは。ちょっと久しぶりに更新します。

>>71風邪は引かないで下さいねw

>>72フェリ先輩はまだっス。もうしばらくお待ち下さい……。

それでは投下しまーす。
74 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/09(木) 16:33:36.53 ID:ERHQwhHu0



「はっ!? あ、あれ……?」

気がつくと、先程の部屋の景色は消え、いつのまにか自分の部屋に戻っていた。

「……一体、どうやってるんだろうな……」

もはや驚くと言うより呆れた感じで心の中で呟く。

「ん?これは……?」

ふと目線をテーブルに向けると、部屋を出る時までには見覚えの無かった物が目に入った。

「封筒と、袋……?」

二つを目にすると、先に封筒の方を手に取った。
中身を取り出すと、小さな便箋が出てきた。そこに書いてある、短い文を読み上げる。



75 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/09(木) 16:34:48.14 ID:ERHQwhHu0



「気がついたかな?もう分かっていると思うがそこは自分の部屋だ。
 備え付けてあるものは好きに使って構わない。
 そしてこの都市での生活上必須となるであろう物もこの手紙と一緒に届けておこう。せいぜい楽しんでくれ。」

送り主の名は無かったが、誰から来たのかはすぐに分かった。

「……ここが僕の部屋、か……」

既に何度か見渡したが、自分の部屋だという自覚を持ち、改めて確認する。
それ程広さは無く、寧ろ少し狭い。テレビや本棚は揃っていた。
ベッドは壁に沿って配置されており、枕がベランダ側に向いている。
ベランダの反対には台所とバスルームがあった。

「元居た部屋よりは狭いけど、一人で暮らすのは十分……かな。」

向こうで割と広い部屋に住んでいたレイフォンは、それをいきなり狭くされたように感じ、少し肩を落とす。



76 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/09(木) 16:36:09.46 ID:ERHQwhHu0



「……そういえば、何を送ってきたんだろう……?」

部屋を一通り見終えると、アレイスターが先の手紙と送ったのであろう、一緒にあった袋を開ける。

「えーと……これは、無線……?」

一番上にあった物を取り出して見ると、向こうで使っていた無線機に良く似た形状の物だった。

「あ、これにも手紙が付いてる……」

「これは「携帯電話」と言う物だ。用途はキミ達も知っている無線に似ているが、
 それより遥かに多・高機能になっている。詳しく知りたければ付属の説明書を読むといい。」

「……」

手紙を読み、レイフォンはその説明書であろう物を手に取る。

「…………これ、そのまま武器にでも使えるんじゃ……?」

厚さが優に1000ページを超えていそうな、まるで鈍器の様な説明書だった。

「…………」

元から頭を使うことが得意でないレイフォンは、
百科事典より分厚いそれをそこらに置き、理解するのは後にしようと決める。



77 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/09(木) 16:37:55.44 ID:ERHQwhHu0



「次は……紙?」

これにも同じく付いていた手紙を読む。

これは「紙幣」と呼ばれており、この世界での通貨になる。これで約一ヶ月分の生活費だ。
ちなみに、こちらの通貨の単位は「円」と書いて「エン」と読む。

「へえ……「円」か。」

向こうでは、学生間の金銭のやり取りはキャッシュカードで行われ、
都市間での取引では稀にレアメタルで作った通貨を用いることはあったが、
基本的には品種改良した作物の遺伝子や建築技術など、情報で対価を支払うことが多かった。
そんな世界にいたレイフォンにとって、この世界の通貨は新鮮に見えた。



78 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/09(木) 16:38:42.12 ID:ERHQwhHu0



「一、十、百、千、万……一枚で1万円、30枚あるから30万、ってことか。」

「一ヶ月の生活費が30万ってことは、感覚は向こうと変わらないみたいだな。」

金銭感覚を変える必要がなさそうだと分かり、少し安心しながらテーブルに紙幣を置く。

「さて、次は……」

こんな調子で、次々と荷物を取り出していった。



79 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/09(木) 16:40:22.48 ID:ERHQwhHu0



「ふう、これで終わりか……」

15分もすると、全ての荷物を取り出し終えた。出てきたのは全部で、

「携帯電話、お金、お金を入れる財布、IDカード、部屋の鍵、学生証、地図……か。それと……」

袋の一番底に入っていた物を取り出す。……またも手紙だ。

「荷物はそれで全部だ。その他今の生活に必要な手続きなどは既に済ませてある。これからの行動は二人で決めたまえ。」



80 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/09(木) 16:41:07.70 ID:ERHQwhHu0



「二人? ってことは……?」

ニーナのことだろうか?そう思い付くと、

―――!!

「うわっ!?」

携帯電話が突然着信を告げた。あわてて手に取り、通話に出ようとする。

「え、えーと……あ、ここか。」

幸い向こうにも電話というシステム自体はあったので、それほど悩まずに通話のボタンを押す。出てきた相手は……



81 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/09(木) 16:42:23.86 ID:ERHQwhHu0
これで今回分終了です。ではまた次回〜
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/09(木) 16:49:45.45 ID:f8SAXTr60

レギオス何年前にアニメ化したと思ったら三年前だった。
アニメじゃメイのデレぷりが凄かった記憶が・・・・・
最初の頃、ニーナ隊長が男だと思ったのはヒミツ(フェリ先輩は綾波系の一人だと思ってた)
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/02/09(木) 17:28:53.52 ID:W6Sk27V6o
乙、続きまだー?
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/02/10(金) 11:02:34.57 ID:lA40KpHy0
乙!

>>83
早いよww
85 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/11(土) 18:32:38.25 ID:EMuSNbsz0
こんばんは。投下予告に来ました。

>>82もうそんな昔なんですねえ。メイはデレデレでしたね。
隊長が男だなんてとんでもない!隊長は俺のよmゲフンゲフン

>>83こんなこと言われちゃあ投下するしかねえよなあ。ちょいと待ってろよ!

>>84ども。待っててねー。

と言うわけで今夜20時辺りで投下します、ご期待下さい!
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(熊本県) [sage]:2012/02/11(土) 20:13:26.75 ID:rqke7Es20
地の文に不満とかじゃないんだが、キャラをあんまし知らないから、台詞の前に名前書いてくれると助かる
不評そうならこのままでww

そういやレイフォンと一方さん同じ声だね
87 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/11(土) 21:14:15.17 ID:EMuSNbsz0
>>86
申し訳ありません。キャラが判り難いと言うのは自分の実力不足に他なりません。
しかし今のところは地の文あり(通常小説形式)として書いているので、
名前を着けると台本形式の様になってしまって雰囲気が崩れると
自分で思っていますので、ご容赦頂きたく思います。誠に申し訳ありません。
代わりと言ってはなんですが、投下の前にキャラの紹介を
挟ませて頂きます。少しでも理解の助けになれたら幸いです。
もし良ければ、これからもご愛読して頂きたいと思います。
88 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/11(土) 21:44:32.13 ID:EMuSNbsz0
キャラ紹介です。


レイフォン・アルセイフ 男 16歳

「鋼殻のレギオス」の主人公。学園都市ツェルニの2年生。槍殻都市グレンダンの出身。
幼い頃より武芸の才能に恵まれ、武芸の本場であるグレンダンにおいて更に頂点の存在と呼ばれる12人の天剣授受者に
史上最年少(10歳)で選ばれる。レギオス中では最強クラスの武力を誇るが、
普段の生活では押しに弱く、頼まれたらNOと言えない性格。また、フラグ建築士の資格持ち。
その他にも出生に秘密があったり学園都市最強の超能力者と関係があったりしているかもしれない。
現在は突然学園都市で暮らすことになり困惑中。


ニーナ・アントーク 女 18歳

「鋼殻のレギオス」のヒロインの一人。学園都市ツェルニの4年生。仙鶯都市シュナイバルの出身。
武芸の名門の生まれであり、幼い頃から英才教育を受けていたが
外の世界を見たいと言う理由で家を飛び出し、ツェルニに入学する。
レイフォンが所属する小隊の隊長。最近レイフォンが気になっている。
男っぽい外見と言われるのがコンプレックス(かもしれない)。
レイフォンと同じく突然学園都市で暮らすことになったが、
あまり慌てていない。流石隊長。


こんな感じでしょうか?
考えてみればキャラ紹介とかはもう少し早めにしてみるべきでしたね……すいません。
>>87を見たら文章が硬すぎて驚いた。自分じゃ意識してないのに……
レギオスの方で分からないことが有ったら答えるので、質問とかも自由にして下さい。
寧ろ>>1が喜びます;
それでは、本編投下していきます。どうぞよろしく。
89 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/11(土) 21:46:35.11 ID:EMuSNbsz0



『レイフォンか?』

「た、隊長? な、なんで隊長が?」

『これの中にお前の連絡先があったからな。使い方は大体分かったし、連絡を取ろうと思ったんだ。』

「は、はあ……」

『それで、お前は今何処にいるんだ?』

「え、ええと……自室なのは間違いないんですけど……」

『……そういえば、私たちはお互いの部屋を知らなかったな。』



90 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/11(土) 21:47:00.83 ID:EMuSNbsz0



「はい……。」

『ふむ……。よし、では一度外に出て合流しよう。場所はこの前の公園でどうだ?』

「わ、分かりました。」

『よし。では、私もすぐに向かう。』

そこまで話すと、通話が切れた。
どうやらニーナは既に基本的な使い方をマスターしているらしい。
相変わらず行動が早いな、などと思いつつ、外へ出る準備をする。

「よし……。僕も急ごう。」

準備を終え、自分も合流場所へ急ぐべく勢い良くドアを開ける。
すると、ほぼ同時に少し離れたところから同じ……ドアを開ける音がした。



91 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/11(土) 21:47:36.93 ID:EMuSNbsz0



「ん……?」

その音が気になり、発生したと思われる方向へ顔を向けると……

「……」

同じようにドアを開け、同じようにこちらを向いた、ニーナが立っていた。
お互いの姿を確認すると、大きく間を開けることもなく、二人とも近寄った。

「同じ所にいたんですね……」

「そのようだな……」

最早二人の顔に驚きは全く無く、只呆れた物が全てを占めていた。
どうせこれもアレイスターがやったのだろう、と。



92 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/11(土) 21:48:14.36 ID:EMuSNbsz0



「レイフォン、お前にも荷物は届いたのか?」

「はい。隊長も?」

「ああ。携帯電話やここの通貨などだが……」

「僕も同じです。届いた物に違いは無さそうですね。」

「ふむ……。」

「ど、どうします?」

「地図もあることだし、とりあえず外に出てみよう。部屋の中に居ても、何も無いだろうからな。」

「分かりました。」



93 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/11(土) 21:48:57.34 ID:EMuSNbsz0



約20分後、二人は街の中を歩いていた。
辺りからはなにやらミンミンジージーとけたたましい音が響いている。

「外には出ましたが……これからどうします?」

「ううむ……特に行く当てもないしな……」

辺りには多くの人が行きかっている。道の両側には様々な建物が立ち並び、人の往来をより一層激しくさせていた。
目を回りに向けると、雑談をしながら歩いていくカップル、
携帯電話で話をして立ち止まっている男、小さな店でクレープを買っている少女達が目に飛び込んできた。



94 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/11(土) 21:50:01.13 ID:EMuSNbsz0



「じゃあ、また話でも聞いてみますか?」

そんな光景を見て、人に話を聞いてみてはどうかとニーナに伝える。

「そうだな……。全く、アレイスターも、もう少し詳しく教えてくれれば良い物を……」

「ははは……」

ニーナの仕方ないといった頷きに苦笑を漏らしていると、

ドォオンッ!!!

「!?」

突如、自分たちの前方で爆発が起こった。
ガラスが熱風で飛び交い、辺りの空気が爆風で揺さぶられる。
爆発した店は閉店していたのか、シャッターが宙に舞っていた。



95 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/11(土) 21:50:31.04 ID:EMuSNbsz0



「な、何が……?」

突然の出来事に二人が呆気に取られていると、もうもうと立ち込める爆煙のなかから3人の男が出てきた。
遠くにあるその姿を、活剄で視力を強化し見定める。
黒い服に白いハンカチで口元を隠していた。手には先程見た紙幣が大量に詰められたバッグ。

「(強盗か!)」

向こうで都市警の手伝いもしていたレイフォンはすぐに男たちの正体を確信する。
ここがどこかも知れない街と言う事も忘れ、そのまま彼らの目の前に移動しようとした。



96 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/11(土) 21:51:20.96 ID:EMuSNbsz0



「え?」

その直前、一人の少女が強盗達の目の前に現れた。また、いつ来たのか分からずに。
現れた少女は髪を二つに結い、半袖に短いスカートをしていた。
一番目に残ったのが服の色調に対して異彩を放っている緑の腕章、らしきものだった。
そして、現れ姿を見せると同時に、何かを叫んでいた様に聞こえた。

「(あの女と同じ? 何か言っていたみたいだけど……)」

何度か目にした、しかしそれでも信じがたい現象に、レイフォンは頭を悩ませる。



97 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/11(土) 21:52:05.13 ID:EMuSNbsz0



「……あっ!」

考えている間に、3人の内の一人が拳を振り上げ少女に襲い掛かった。が、

「へえ……」

少女は澄ました顔でそれをあしらっていた。
少女の体はお世辞にも大きいとは言いがたく、かなり小柄なものだったにも関わらず、
自身の身長の2倍はあろうかと言う男を投げ飛ばしていた。
一目見ただけで、相当な訓練を積んでいることが分かった。

「あれなら大丈夫かな」

少女の立ち回りを見てそう思ったレイフォンは、活剄を解除し通常状態に戻す。



98 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/11(土) 21:52:44.73 ID:EMuSNbsz0



「レイフォン」

後ろから、今まで静観していたであろうニーナの声が掛かり、
体をそちらへ向ける。

「あれなら大丈夫だろう。私たちが出る必要は無い。」

「そうですね。……向こうには行けませんし、引き返しましょうか。」

「ああ。」



99 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/11(土) 21:53:23.94 ID:EMuSNbsz0



そう会話を交わし、来た道を引き返す為踵を返し歩き始めたその時、
一台の車がレイフォン達を背後から追い抜いた。

「(!? 今乗っていたのは―――!)」

車の中に乗っていたのが先の強盗の一人だと捕らえる。
その瞬間、レイフォンの姿が消えた。



100 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/11(土) 21:57:36.88 ID:EMuSNbsz0
今回分終了です。
>>86さん、近々台本形式の話が挟まる予定ですので、
良ければこれからもお付き合いお願いします。

次回更新は未定であります。
それでは失礼〜。
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/02/11(土) 22:33:31.28 ID:gI2xEGBS0
アニメのレギオスはマジで黒歴史
異論は認めない

だってサヴァリスがバイバイキーンされたり汚染物質消えたり天剣ライダーレイフォンがいたり
リーリンいらない子だしetc

なにが言いたいかというと応援してる
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/02/11(土) 22:55:12.12 ID:EMuSNbsz0
>>101
アニメはもっとちゃんと作って欲しかったな。あれじゃ原作読まないと内容が分からん。イグナシスってなんぞや。
せっかく原作が神なのにな……しかしBGMと温泉回は良かった。
隊長のお風呂おいしいです
103 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2012/02/12(日) 08:53:29.05 ID:uVsGQr2So
アニメはなあww
境ホラみたいにサンラズあたりに作ってほしかったわ
104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/02/12(日) 09:53:12.11 ID:B+d32U7I0
乙!
レールガンの一話の事件か。
105 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/15(水) 18:12:59.68 ID:o1mWuKeE0
>>101大丈夫、そのうち某錬金術アニメみたいに原作準拠の2期が……

>>102誰にも突っ込まれずほっとしたのか寂しいのか;

>>103やり直しを要求するッ!

>>104超電磁砲の1話ってクロスとかに組み込み易い気がするんですよねー

ではこれから投下して行きます。
そして今気付いた>>1の誤字
これじゃボク不登校じゃないか……
いや勉強は嫌いだけども;
106 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/15(水) 18:15:41.10 ID:o1mWuKeE0



「へへへ……ざまあみやがれ!」

車で逃走した男は、勝利を確信していた。これなら逃げ切れる、と。しかし……

「!? な、何だ!? 誰だ!?」

自身の前方にいきなり誰かが現れた。
走る車の前に出るという非常識な行為の前に一瞬困惑するが、

「(い、いや、誰だろうと関係ねぇ!邪魔するなら病院送りになってもらう!)」

構わずアクセルを踏み込む。車は更に加速し、走行進路上に立つ「誰か」に突っ込んでいく。
このスピードで衝突すれば只では済まない。先程の言葉通り病院送り、下手をすればそれ以上になるだろう。



107 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/15(水) 18:17:26.57 ID:o1mWuKeE0



「……」

進路に立つ誰かは表情を変えず、避けようとする素振りすら見せず只その場に立ち尽くす。
まるで、やれるものならやってみろ、とでも言うかのように。

「な、何で避けねえ!? 死ぬ気か―――!?」

そして、車が「誰か」に限りなく近づいたとき、男は前方から「何か」が噴出したのを感じた。その瞬間。

「ッ!!」


車が弾き飛ばされた。



108 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/15(水) 18:18:59.33 ID:o1mWuKeE0



ゴギャッ!!!と先の爆発を凌駕する凄まじい轟音が辺りに響き渡る。
車のフロント部分はグシャグシャに潰れ、最早原型を留めていない。

車が目前に迫った「誰か」は、衝突する直前一つの「技」を発動させていた。
活剄衝剄混合変化、「金剛剄」。
活剄による肉体強化と衝剄による攻撃反射を同時に行う高等防御術。
岩山を容易く切り崩す汚染獣の牙の一撃すら傷一つ負うことなく受け止めるその技の前に、
乗用車の突進程度の衝撃は完全に散らされ、宙を舞う結果になった。


ズウウウウウン!!


無様に飛ばされた車が、大きな音を立てて地面へと落下する。



109 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/15(水) 18:20:23.49 ID:o1mWuKeE0



「……」

金剛剄を解除し、同時に車が落下した場所へ飛ぶ。
突進を跳ね飛ばした時、衝剄による反射は弱めにしておいた。
中の男には、まだ意識があるはずだ。

「クッ……クソ、何なんだアイツ……」



110 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/15(水) 18:21:25.07 ID:o1mWuKeE0



予想通り、車の中からは辛うじて意識を保っている男が這いずり出していた。
まだ逃走するつもりなのか。

「すいません。」

少し呆れたように声をかける。

「!?」

男が上を見上げると、そこには自分の方に手を伸ばした誰かが立っていて―――、

「しばらく、眠ってて下さい。」

男の意識は、そこで途切れた。



111 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/15(水) 18:22:35.43 ID:o1mWuKeE0
今回分終了です。
こちらに来てからの初戦闘(鎮圧?)になりました。
書き溜めがゴリゴリ削れて行くぜ……
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/02/15(水) 21:38:35.72 ID:nOoINt0zo
レギオススレとは珍しい
面白いから期待します
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/02/15(水) 23:09:55.91 ID:C2X5wu0AO

114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/02/16(木) 22:29:46.87 ID:SX4bzwGm0
乙!
タイトルが総合っぽくて俺もさっきまで気付かんかった....こんな俺得スレなのに。
115 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/17(金) 00:12:59.05 ID:kw4ES2uq0
こんばんはー。状況報告に来ました。

>>112全然見ないですよねー。期待感謝です。

>>113どもッス。

>>114軽はずみに付けて後悔……orzスレタイ変える方法とか……無いですよね;
もし2スレに行ったら分かりやすいのに変えようと思います;

更新は現在ちょっとリアルが忙しいので遅れます。
一段落した頃にまた来るので
申し訳ありませんがしばらくお待ち下さいませー。
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/02/17(金) 14:18:42.36 ID:TCMN74Qw0
レギオスとか俺得
是非頑張って欲しいです

ディックの能力見るに、こいつらデフォでマッハで動けるんだよな…
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/02/17(金) 23:30:46.16 ID:nyGn2EEN0
学園都市をドゥリンダナが覆ったらどうなるのっと(AA略

118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/02/17(金) 23:37:10.60 ID:nyGn2EEN0
学園都市をドゥリンダナが覆ったらどうなるのっと(AA略

119 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/22(水) 05:50:05.82 ID:35eGiqJw0
こんばんは。>>1です。
ようやく少し落ち着いてきたので報告に来ました。
投下までにはもう少し掛かると思います。
その間代わりと言ってはなんですが、番外編みたいなものを書いていきます。
いつかはやりたかったものなので、この隙(?)にってことで。
もちろんSS本編の方はしっかりゆったり書き溜めているのでご安心下さい。

それでは、番外座談会「縁の下の力持ち」始まりです。
120 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/22(水) 05:52:01.98 ID:35eGiqJw0



シャーニッド「どうも。この座談会の司会を勤めるシャーニッド・エリプトンです。よろしく。」

ハーレイ「力持ち1のハーレイ・サットンです」

キリク「力持ち2、キリク・セロンだ。」

エド「力持ち3のエド・ドロンです。よ、よろしく」

シャーニッド「さて、今回は座談会のテーマが「縁の下の力持ち」というわけで君たちに集まってもらったわけだが……」

ハーレイ「だが?」



121 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/22(水) 05:52:50.37 ID:35eGiqJw0



シャーニッド「ハーレイとキリクは別として、エドは「力持ち」でもないんじゃね?」

エド「」

キリク「のっけからそんな事を言ってやるなよ……それに別段そうでもないだろう。」

シャーニッド「そうか?」

ハーレイ「実際短編では挿絵付きでちゃんと書かれてるし、最近最後にエーリさんと書かれることも多いじゃない。」

シャーニッド「そういやそうだったな」



122 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/22(水) 05:53:29.91 ID:35eGiqJw0



ハーレイ「まあぶっちゃけ作者の好みで呼んでるんだけどね」

シャーニッド「いいのかよそれで! てかそういうメタ発言して良いわけ!?」

ハーレイ「何言ってるんですか先輩。ちゃんと「何でもあり」って↑に書いてあるじゃないですか。」

シャーニッド「あ、ホントだ。ふう、良かったぜ……」

ハーレイ「あと先輩を司会にしたのも何となくだからしなくても良いみたいですよ。」

シャーニッド「ならわざわざ呼ぶなよ! 意味ねえじゃねえか!」

ハーレイ「あっはっは」



123 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/22(水) 05:58:08.82 ID:35eGiqJw0



シャーニッド「ったく、いいからさっさと話に入ろうぜ。」

エド「そ、そういえば、何を話すんですか?」

シャーニッド「えーっと、なになに……」ガサガサ

メモ「レギオス本編について」
  「各キャラについてあれこれ」
  「このSSについて」
  「その他etc」

シャーニッド「本当に何でもありだな……そしてかなり適当だ」

ハーレイ「余裕が無いんじゃないの?この座談会もSSの筆が進まない苦し紛れかもだし。」

シャーニッド「馬鹿なこと言うんじゃねえ!大体↑にちゃんと書き溜めは進んでるってあるじゃねえか!」

ハーレイ「あ、ホントだ」

キリク「まあどこかでやりたいとは思っていたようだし、良いんじゃないか?」

ハーレイ「とまあこんな感じで僕たちが話を広げていくよ!次回から本格的に始まるのでお楽しみにね!」

シャーニッド「ここで終わんのかい!てかもう司会お前で良かっただろ!!」






124 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/22(水) 06:02:48.15 ID:35eGiqJw0
これで一先ず区切ります。
そして今気付いた。>>119に何でもありなんて書いてない……orz
何でもありの番外座談会〜に皆様の脳内で保管お願いします。
SS本編と違ってこの座談会はほぼリアルタイムで書いているので、
書け次第また更新します。そんなに遅くない予定です。
それでは失礼します。
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/02/22(水) 11:42:20.65 ID:051IPGBS0
乙!
靴下オンリーで待ってる。
126 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/24(金) 00:35:36.91 ID:qb0sRxKB0
こんばんは。短いですが一つ書きます。

>>125春はもう少し先ですよ〜ww
127 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/24(金) 00:38:06.60 ID:qb0sRxKB0



ハーレイ「うーん、最新刊(19)は短編集だったし、進んだことは無かったね」※作者は掲載紙を読んでいません

キリク「19巻と言うと、下着泥棒騒ぎからだったな。」

ハーレイ「結局真相は動物が犯人だったって言うお騒がせ事件だった訳だけど……」

エド「レイフォンも災難でしたよね。間違われちゃって……」

シャーニッド「まああの状況ならしょうがねえだろ。それにしても、普段やる気の無いフェリちゃんまでもがあそこまでやるとはなあ……」ウーム

ハーレイ「念威まで使って調べてたもんね。」ウンウン




128 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/24(金) 00:39:08.16 ID:qb0sRxKB0

シャーニッド「ま、フェリちゃんも結局は女の子だったってことだよな。」

ハーレイ「普段からその辺は見えてると思うけどね」

シャーニッド「しかし、何といっても一番の注目ポイントはアレだよな。うん。」

エド「何ですか?」

シャーニッド「何ってお前、決まってんだろうが。アレだよ、アレ。」

エド「いや、さっぱり分からないんですけど……」ハテ?
129 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/24(金) 00:40:14.15 ID:qb0sRxKB0

ハーレイ「……凄く馬鹿らしい答えが返ってきそうな気がするけど一応聞くよ。」ハァ

シャーニッド「んなもん、一つしかねえだろうが!メイちゃんのブラには鶏もスッポリ入っちまうってことだよ!」プンスカ!

ハーレイ「……」

キリク「……」

エド「……」

シャーニッド「おい!何だよお前らその目は!男だったら注目するトコはここっきゃねえだろうが!」アア!?

キリク「さて、次の話は……」

エド「ショウ・ミー・ハート ですね。」

ハーレイ「僕たちとしては大注目の話だね。」

シャーニッド「無視すんなああああああ!!」

130 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/24(金) 00:42:03.46 ID:qb0sRxKB0
終了です。こんな感じで4人がレギオスの話を
面白おかしく繰り広げて行く予定です。
ちょっとのつもりだったけど、もしかしたら長くなるかも……
それではまた。
131 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/24(金) 00:47:03.48 ID:qb0sRxKB0
全レスしようと思ってたのに忘れてました……

>>116ディックは作者のお気に入りの一人です。ってかほとんどお気に入りですがw

>>117削板辺りに頑張って欲しいです。

遅れて申し訳ありません。
ではノ
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/02/25(土) 23:22:18.95 ID:z5HDNWbAO
ニーナとレイフォンの
イチャラブがよみたい
133 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/29(水) 18:28:33.11 ID:dhwtjdyc0
どもです。>>1です。投下に来ました。

>>132今のところは誰と誰がくっつくかとかは考えていません。なのでどうなるか分かりません。

それでは、投下致します。
134 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/29(水) 18:29:25.12 ID:dhwtjdyc0



キリク「やはり19巻と言えばこの話だな。」

ハーレイ「まあそりゃキリクだったらね……もちろん僕もだけど」

キリク「磁性結界による重力の遮断、それによる飛行機能、雷因性砲撃……どれも興味深いものばかりだ」

ハーレイ「凄いよねえ。今のところはフェリしか出来ないけどさ」

キリク「我々にも重晶錬金鋼を整備する技術があれば、彼女の錬金鋼を扱ってみたいものだが……」


135 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/29(水) 18:29:58.98 ID:dhwtjdyc0



ハーレイ「でも、出来たとしても今の僕らは、レイフォンの錬金鋼改良で手一杯なんだけどね」アハハー

キリク「その程度で妥協するとは、貴様それでも職人か! ひたすらに上を目差す姿勢が当然だろうが!」クワッ!

ハーレイ「うおっ!?あ、いやもちろん僕もそのつもりだけど……ってこんなセリフ最近聞いた様な?」ンン?

シャーニッド「まあその内思い出すんじゃねえの? そして錬金鋼談義は程ほどにしとけ。俺らがついてけねえ」

エド「何を話しているのか全く分かりませんよ……(俺は特に一般人だし)」


136 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/29(水) 18:31:02.60 ID:dhwtjdyc0



ハーレイ「ああ、ゴメンゴメン。つい熱が入っちゃって……」

キリク「まあ当然の事だな。我々はそれが専門なのだから」

ハーレイ「だよねー。本当ならもっと話したい所だよ。錬金鋼が出たのなら、もちろん製作者の話も必要だよね。19巻、ラ・ピュセルの話ならアーチングさんになるわけだけど、僕らも普段から錬金鋼の整備をお願いしてる人だし、ああちなみに言っておくけどもちろんフェリの錬金鋼だよ。さっきも言ったけど、僕らは普通の武芸者が使う打撃武器が専門で、念威奏者が使う重晶錬金鋼を整備する技術はないからね。アーチングさんは技術は一級品なんだけど人間がちょっとね……ラ・ピュセルを作ったのも本当に念威奏者の為なのか念威少女の撮影の為なの分からなくなったしね。ああ、本人は「趣味と実益を兼ねて」って言ってたっけ?すると両方ってことなのかな。でもそんな二兎を追う様な精神で本当に良い物が出来るのかな?いや、確かに出来上がったラ・ピュセルは凄い性能を持ってたけど、両方じゃなくてどちらか一本に集中してればもっと凄いものが出来たんじゃないかって思うんだよね。まあアーチングさんなんだし、「どちらにも全力を尽くした!」って言うと思うけど」

キリク「まあ確かにお前の言う事にも一理あるが、アーチングのその精神は苛烈な上昇志向と見るべきだろう。なんせ今まで念威奏者の後方支援、念威爆雷に変わる攻撃方法、更に飛行方法まで考え出すなど、誰も考えたことがないのだからな。いや、考えはしたが、不可能と思い込み誰一人として実際には研究しなかった、と言う方が正しいか。前述したように今それを実践できるのはフェリの類稀なる念威量があってこそだが、彼の理論の確立はこれからの錬金鋼研究に大きな波紋を投げかけた。現在ではフェリを含めどんなに優秀な念威奏者でも情報支援のみで直接戦闘を支援することは出来なかったからな。もちろん念威爆雷が無力だとは言わないが、いかんせん威力が小さすぎる。対人相手では十分でも、汚染獣を相手取るには心許無い。それがアーチングの理論通りに改善されれば、どれほどの事が起きるか、想像に堅くない。現状では夢のまた夢などどされているが、極めれば複数の念威奏者を使い遠距離から一方的に汚染獣を攻撃、なんてことも出来るかもしれんのだ。それには現在の大きな課題である30メルトル程度の有効射程距離を最低1キルメル程には伸ばす必要があるな。まあ今でも剄羅砲と言う武器があるにはあるが、使い勝手が悪い。使用に数十人の武芸者での充填が必要な上、狙いは大まかにしか定められず広範囲を纏めて吹き飛ばす仕様、オマケに再使用までしばらく間が空くとなればとてもではないが実践向きではない。それに武芸者が拘束されてしまうのは致命的な問題だ。やはり念威奏者を情報・戦闘両方で支援が出来る形まで完成させ連形を取った方が遥かに戦えるようになるだろう。もっともそれだけの戦果を容易く手に入れられる訳も無く、やはり多大な労力と膨大な時間が必要になるだろうが、これからの武芸者達の事を考えれば……」




137 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/29(水) 18:32:35.89 ID:dhwtjdyc0



シャエド「「ストーップ!!ストーーーップ!!!!」」オオオオイ!!

キリク「む、なんだ?これからが良い所だと言うのに。」マッタク

ハーレイ「そうだよー。なんで大事なとこで話の腰を折るのさー」プンスカ

シャーニッド「なんでじゃねえよ! 錬金鋼談義は程ほどにしろって言っただろうが! 言った傍から熱烈な錬金鋼トーク繰り広げてんじゃねえよ!」


138 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/29(水) 18:36:28.84 ID:dhwtjdyc0



ハーレイ「あれ?そうだったっけ?」

エド「覚えてないんですか……」エエー

シャーニッド「ここは「錬金鋼を愛する者の語り場」じゃねえんだよ! 何でもありのレギオス座談会、「縁の下の力持ち」なの!

       ちなみに由来は脇役キャラが出演するからだぞ!俺は違うけどな! そして読み難いんだよ! あんな長文改行無しで一気に喋ってんじゃねえ!」

エド「そ、そうですよ! あんなの、興味や知識の無い人には呪文にしか聞こえませんよ! 」

ハーレイ「何でもありならずっと錬金鋼でm」

シャエド「「意味が違あああああああああう!!!」」コラアアアアアアア!!




139 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/02/29(水) 18:42:36.93 ID:dhwtjdyc0
今回分終了です。
そして>>124にリアルタイムで〜とか書いてありますが、
どうにも慣れなかったので従来通りのやり方で書くことにしました。(つまり投下です)
一応ご報告までに。

では失礼します〜。
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/03/01(木) 10:39:07.04 ID:nx9zetHV0
乙!
舞ってるぜ!
141 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/03/10(土) 14:52:30.35 ID:LYgWGc2g0
どうもです。投下に来ました。

>>140頑張るっス。

それでは、これより始めます。
142 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/03/10(土) 14:53:23.28 ID:LYgWGc2g0


シャーニッド「ゼエゼエ……全く、お前らの錬金鋼話だけで投下一回分になっちまったじゃねえか」

ハーレイ「いやあ、それほどでも」テレテレ

シャーニッド「褒めてねえよ!」オイ!

エド「ムダですよシャーニッドさん。錬金鋼研究者にそういう言葉は褒め言葉に……」

シャーニッド「なんだそれツッコミも吸収しちまうってのかよちくしょう」クソォ


143 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/03/10(土) 14:53:55.29 ID:LYgWGc2g0



キリク「まあ、まだ物足りないところはあるがしょうがないな。次の話へ行くとしよう。」

エド「そうして下さい本当に……で、次は……」エート

シャーニッド「おいちょっと待てよ? 次って言うかまだ「ショウ・ミー・ハート」の中だぞ?」

ハーレイ「え? まだやるの?」

シャーニッド「だからお前らが長々と錬金鋼談義しやがるから他の話が出来なかったんだろうが!」


144 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/03/10(土) 14:54:23.88 ID:LYgWGc2g0



エド「そういや錬金鋼関係の話しかしてませんでしたね……」アハハ

シャーニッド「つーわけで、今度は「ショウ・ミー・ハート」の目玉! 魔磁狩少女の撮影についてだ!」

ハーレイ「目玉と言うならやっぱりd」

シャエド「「黙れ」」

ハーレイ「(‘・ω・`)」ショボーン


145 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/03/10(土) 14:57:47.81 ID:LYgWGc2g0
ちょっと修正



エド「そういや錬金鋼関係の話しかしてませんでしたね……」アハハ

シャーニッド「つーわけで、今度は「ショウ・ミー・ハート」の目玉! 魔磁狩少女の撮影についてだ!」

ハーレイ「目玉と言うならやっぱりd」

シャエド「「黙れ」」

ハーレイ「(´・ω・`)」ショボーン


146 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/03/10(土) 15:00:20.66 ID:LYgWGc2g0



エド「いやー、良かったですよね」

ハーレイ「アーチングさんは相変わらずの変態ぶりだったねえ」

エド「最後に熱いこと言ったかと思ったら、安定してましたしね」

ハーレイ「レイフォンとリーリンは本物の夫婦……に見えなくもなかったよね」

シャーニッド「リーリンちゃんは堂々としてたのに、レイフォンはガチガチだったよな」


147 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/03/10(土) 15:01:14.65 ID:LYgWGc2g0



エド「本当に戦闘以外は弱いですよね……」

シャーニッド「フェリちゃんの面白いカッコも見られたしな」クスクス

ハーレイ「そ、それを言ったらニーナだって……」ププッ

エド「二人とも、後で殺されても知りませんよ……」

シャーニッド「いやいや、だってなあ……」



148 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/03/10(土) 15:02:20.23 ID:LYgWGc2g0



ハーレイ「あのニーナがあんなふわふわとした……」クスクス

シャーニッド「フェリちゃんもあんなヒラヒラの……」ククッ

エド「た、確かにアレは……っ」プルプル

シャーニッド「似合わない」キリッ

ハーレイ「悪かったな」ドヤァ

エド「やmブッハーーーーー!!」






149 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/03/10(土) 15:05:53.76 ID:LYgWGc2g0
これで投下を終了します。
アカン、他のSSが豊作過ぎて書く時間が……;
頑張らねば;
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/03/10(土) 16:46:50.89 ID:OdUQ/ruAO
乙!他人のみて文章表現の勉強だと思えば大丈夫
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/12(月) 02:59:40.53 ID:tjshuz1Xo
結構レスついてると思ったら駄パートが投下されてただけだった
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/03/13(火) 16:51:27.06 ID:wkYWEBzy0
>>151
そう思うならわざわざレスせずに回れ右しろやks
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/03/25(日) 22:55:03.37 ID:BgibGOta0
しかしこんなに長くなるならその分メインストーリーにあててほしかったり
154 :コペルニクス ◆rXSVWLtsJU [saga]:2012/04/05(木) 15:27:03.70 ID:grPCvLYA0
こんにちは、>>1です。報告に来ました。
申し訳ありません、>>119で落ち着いてきたと言っておきながら、
また忙しい日々が続いており、書き続けることが困難な状況になってしまいました……(書き溜めも止まっています;)
自分勝手な都合で恐縮ですが、ここは打ち切りとさせて頂きます……。
またいつか本当に書ける状況が出来た時、
指摘やお叱りを受けた部分などを改善し、
更に良くした物を投下したいと存じておりますので、
どうか見かけたらお付き合い頂ければ幸いです。
それでは、失礼します。
155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/04/06(金) 11:57:40.39 ID:nYJyU58m0
乙。
また何処かで作品を読めるのを楽しみにしてる。
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