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【今日俺】今井「あっ!バナナ女!」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 01:21:57.20 ID:NxXekKFa0
涼子「あっ。今井君。」

今井「なにやってんだこんなとこで。」

谷川「喧嘩の相手でも待ってんのか?」

涼子「ちっ、違う!」

今井「そんじゃなにしてんだ?」

涼子「別になんだっていいでしょ・・・今井君には関係ないヨ・・・」

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2 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 01:23:50.88 ID:NxXekKFa0
谷川「今井さん、コイツ紙みたいなもん持ってますよ。」ヒソ

今井「ははーん。さては果たし状だな。」ヒソ

涼子「なんだよ。」

今井「あっ、ロバだ!」

涼子「えっ?」バッ

今井「今だ!」パシッ

涼子「あっ!か、返せよ!」

三橋「なんだァ?ロバってのはテメーのことか?」

今井・谷川「み、三橋!?」
3 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 01:25:17.66 ID:NxXekKFa0
三橋「ああっ!テメーはいつかの暴力女!」

涼子「こ、この・・・」

三橋「なんだこりゃ、果たし状か?命知らずな奴もいたもんだ。どれどれ・・」ペリペリ

涼子「おっおい!やめろ!読むな!」

三橋「なになに?・・・アンタみたいな強い女は初めて見た。惚れたよ。明日の午後3時に軟葉公園にて待つ。・・・なんだこりゃ?」

涼子「くっ・・・///」

谷川「今井さんもしかしてこれ、ラブレターってやつじゃないですか?」

今井「なっ・・」

三橋「プッ、プクク。プハッ、ファーハハハ!谷川よーお前もっとまともな冗談言えよな!こんな凶暴な女にラブレターなんぞ送るやつがいるわきゃねーだろ!」

今井「それ、どうしたんだ?」

涼子「昨日の帰りに知らない男に渡されたんだ・・・///」

三橋「ガガーン。自殺志願者か・・・世知辛い世の中になっちまったな・・・」

涼子「て、てめえ!!返せっ!」パシッ

今井「ど、どんなやつなんだ?」

谷川(今井さん・・・)

涼子「だ、だから今井君には関係ないヨ・・・もうアッチ行ってよ。」

今井「へ、テメーみたいなバナナ女でもいいって男が見つかってよかったじゃねーか!ははっ・・・」

涼子「いいから散れって言ってんだろ!!クソ野郎ども!!」

三橋「おーくわばらくわばら。」ピュー

今井「い、行こうぜ谷川。」

谷川「あ、ハイ。」スタスタ
4 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 01:31:14.92 ID:NxXekKFa0
今井「・・・」

谷川「今井さん、あの女ほっといていいんすか?」

今井「谷川よ、今俺イライラしてるように見えるか?」

谷川「ええ。すごく。」

今井「ぐぬぬ・・・なんだこの気持ちは・・・」

谷川「嫉妬ですか?」

今井「なっなにを言う。俺には理子さんという人が・・・」

谷川「前も言いましたけどあの女絶対今井さんに惚れてますよ。」

今井「・・・」

谷川「あんなんでも一応女だし、ツラは結構マビーと思いますけどね。相良の野郎にやられた時も看病してくれてましたし。いいんすか?このままで。」

今井「なんだそりゃ!それじゃおれがまんざらでもねえみたいじゃねーか!あんなバナナ女のことなんてしらねーよ!」ダッ

谷川「あっ!今井さん!・・・ホントアノ人はもう・・・」
5 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 01:33:51.27 ID:NxXekKFa0
三橋「おーカッパ、さっき面白いことがあってよー。」

伊藤「カッパはやめろっていってるだろ。」

三橋「おー悪かったな落ち武者ー。」

伊藤「はあ、それで面白いことってなんだよ?」

三橋「それがよー、」


三橋「ってわけよ。」

伊藤「へー。あの今井に惚れてるねーちゃんがねえ。」

三橋「バッケロー!お前まぁだそんなこと言ってんのか?今井が女に好かれるわけねえじゃねーか。」

伊藤「そうかァ?バカだけど男らしいとこもあるじゃねーか。」

三橋「あんな全身でバカを体現したようなヤツが女に好かれるんなら俺様なんて今頃ハーレムを建造しとるわい。」

伊藤「そりゃお前のほうがバカってことでいいのか?」

三橋「んなわきゃねーだろ!!」

理子「さーんちゃん。」

三橋「ん?なんだコダヌキか。」

理子「誰がコダヌキよ。なんの話してるの?」

三橋「ああ?今井のバカの話だよ。」

理子「今井君?あ、そういえばさっき今井君見かけたけど、なんか悩んでる風だったけどなー。」

伊藤(ふーん。不器用なやつ・・・)
6 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 01:35:10.76 ID:NxXekKFa0
今井「はあ・・・」スタスタ

今井(なんだこのモヤモヤは・・・谷川の言ったとおり俺はあのバナナ女のことが・・・)

村木「へへ、まああがってくれよ。」

涼子「・・・」

今井「バナナ女だ・・・ガーン!男の家に入って行きやがった。なんていかがわしいやつだ。けしからん。」


今井「ってなんで俺がショックをうけねばならんのだ。あんな乱暴な女のことなんてどうだっていい!」

今井(しかしアノ男の顔、遠くて良く見えなったがどっかで見たような・・・)
7 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 01:37:37.95 ID:NxXekKFa0
谷川「今井さん!こんなとこにいたんですか、探しましたよ。」ハアハア

今井「お前そんな息を切らしてどうしたんだ?」

谷川「さっきの暴力女が数人の男に連れられて歩いてるの見たんですよ!何か事件の臭いがしませんか?」

今井「そうかー?さっきそこの家に男と仲良さそうに入って行ったぞ?」

谷川「え?」

今井「どれ・・・」ヒョコッ

谷川「い、今井さん!何やってんスか!覗きは犯罪ですよ!」

今井「谷川・・・見ろ。フー・・・フー・・・」

谷川「ちょっと今井さん、ダメですって!」

谷川(今井さん・・・呼吸が荒いっす。そんな激しい感じなんですかっ!?)

今井「いいから見ろよ。」

谷川「うわっ!男がいっぱい!しかもアノ女縛られてやがる!アノ女そう言う趣味なのか・・・って、こりゃなんすか?」

今井「谷川ァ・・・なんだか俺はムカツクぜ。」
8 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 01:40:01.38 ID:NxXekKFa0
一時間前、軟葉公園

涼子「ハァ・・・今井君に変なとこ見られちゃったな。勘違いしたかなー・・・」

*「ヨウ。遅くなって悪いな。待ったか?」

涼子「村木!?なんだってアンタがここにくるんだよ。」

村木「昨日のヤツにゃあ俺が頼んだんだ。俺から渡したら絶対受け取ってくれねえだろ?」

涼子「オメーには前にも言ったけどよ、あたしゃ惚れてる男がいんだよ。だから、悪いな。」

村木「紅高の今井だろ?なんであんな全身でバカを体現したようなやつを・・・」

涼子「へっ。テメーなんかにゃ一生わかんねーよ。」

村木「オメーはそう言うと思ったよ。だから俺はヤツに復讐する。」

涼子「だっせーな。そりゃ逆恨みじゃねーか。」

村木「はっ。なんとでも言いな。それよりよー涼子。今から家にこねーか?」

涼子「なんでテメーみたいなゲスの家にあたしが行かなきゃなんねーんだ。」

村木「いや、今お前の妹の湘子ちゃんが遊びにきててよー。」ニヤニヤ

涼子「てめえ!!湘子は関係ねーだろ!!」ガタッ

村木「くるのか、こねーのか。」

涼子「・・・・連れてきな。」

村木「ヒャハハ!モテる男は辛いねー!!」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2012/01/20(金) 01:42:36.32 ID:yrEZUd23o
今日俺で一番萌えるカップリングだよな
10 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 01:43:30.36 ID:NxXekKFa0
見てる方がいるかわかりませんが今日は寝ます。
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/01/20(金) 01:53:32.97 ID:EIcT8yQv0
懐かしい!!
超期待。
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/20(金) 01:54:55.53 ID:bAiF8nEDO
ほう…
13 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 03:26:28.27 ID:NxXekKFa0
寝れないので投下しますww
14 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 03:27:35.16 ID:NxXekKFa0
ガチャッ

今井「おい。何してんだテメーら。」

村木「!?」

涼子「もごもご!」(今井君!?どうしてここに!?)

谷川「1,2,3,4,5,6・・・結構いますよ、今井さん。」

村木「これはこれは紅高の今井くん。探す手間が省けたよ。何故ここがわかったのかな?覗き趣味でもあるのかな?」ケラケラ

今井「テメーは・・・どっかで・・・あ!テメーはこの女に惚れてたキザ野郎か!」

村木「ほーほー、覚えていてくれて感激だねェ。村木ってんだ。ひとつよろしく頼むよ。」ケラケラ

今井「テメーのことなんてどうだっていい。オマエラこの女どうしようってんだ?惚れてんじゃなかったのか?」

村木「ははは。そんな時もあったな。今はお前をおびき寄せるエサでしかねえな。」

涼子「・・・」キッ

村木「おーおー、二人してそんな睨むなよー。ちびっちまうだろ?」ケラケラ

今井「狙いはなんだよ。」

村木「テメーに屈辱を味わわせるためだよ。」
15 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 03:28:48.70 ID:NxXekKFa0
三橋「なーなー、いたうよー。」

伊藤「んー?」

三橋「面白そうだと思って今井をつけてたら、なんでこんなことになってんだ?」

伊藤「なんでだろね。でも俺は助けようかと思ってるけど。」

三橋「ゲー、なんだってお前はそんなイイ奴ぶんだ?ホントはワルモノ類のくせしてよー。」

伊藤「俺は伊藤類だからな!」エッヘン

三橋「バカ類の間違いだろ?」

理子「いいえ。単純類よ。」

三橋「なっ!?コダヌキ!テメーどっから湧きやがった。」

理子「だから誰がコダヌキよっ。それよりアナタ達スッゴイ怪しいわよ。なにしてんの?」

三橋「見ろよ。」

理子「ナニナニ?」ヒョコッ

理子「あれ今井君!?どんな状況なの?」

伊藤「今井はあの女の子を助けようとしてるんだと思う。多分。」

三橋(にしてもあんな凶暴な女どうやって人質にしたんだ?)
16 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 03:30:11.38 ID:NxXekKFa0
今井「屈辱か・・・俺に用なら、悪いけどその女離してやってくんねーかな。」

村木「そいつはできねーな。そんなにこの女が気にかかるか?」

今井「別にそんなんじゃねーよ。なんで俺を恨んでるのかしらねーけど関係ねーやつを巻き込むのは我慢ならねーからだ。」

谷川(今井さん・・・素直じゃないっすね。)

村木「条件次第じゃ離してやってもいいぜ。」ケラケラ

今井「言ってみな。」

村木「これから5分間そこの5人がお前をタコる。その間何も言わなかったら開放してやるよ。」

今井「テメー!!!」

村木「おっとそれ以上近づくとこいつがこの女の顔に突き刺さるぜ。」スッ

谷川(こいつ、ナイフなんて出しやがった!だだごとじゃなくなってきたぞ・・・)

今井「くっ・・・わかった。5分だな、好きにしろ。」

谷川「今井さん、そんな・・・」

今井「谷川、悪いが黙ってみててくれ。」
17 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 03:31:33.63 ID:NxXekKFa0
橋「おい、なんか始まったぞ。」

伊藤「いくら相手が5人だって今井がこんなモブキャラに負けるわきゃねーから助太刀もいらねーか。」

三橋「・・・負けてるぞ?」

伊藤「えっ!?なんであいつ手を出さねーんだ!?」

三橋「ありゃ女人質に取られて手出し出来ねーんだな・・・仕方ねーからそろそろ助けてやるか?・・・おい!聞いてんのか!ってハリッ?」

理子「イトーちゃんならもうとっくに飛び出してったわよ。」

三橋「ハァ・・・あのカッパ。バカ正直に突っ込んでってどうする・・・」
18 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 03:33:24.70 ID:NxXekKFa0
ボコッ

ドカッ

今井(うぐ・・・)

*「スゲーぜ、コイツ。ほんとに全く声あげやがらねえ。」バキッ

村木「さすが紅高のアタマ張ってるだけあるねー。バカ番長さん。」

今井(ちっ・・・もう少し、もう少しだ。)

涼子「うううー。」ポタポタ(今井君!もうやめて!!)

谷川「今井さん、あと少しです!頑張ってください!」

伊藤「今井!!」

今井(伊藤!?なんでこんなとこに?)

谷川「伊藤!助けに来てくれたのか!?」

伊藤「ああ。」

村木「なんでテメーが来んだ?」(厄介なやつが現れたな・・・しかしこいつらは敵同士。それに伊藤は相棒と違ってバカみたいに紳士なヤローだって噂だ。女さえ盾にしときゃ手出しは出来ないだろ。)

伊藤「多対一は好かねえ。助太刀させてもらうぜ。」

村木「どうぞ、どうぞ。この女がどうなってもいいならな。」

伊藤「きたねえぞ。大勢で囲んでさらに人質までとろうってのか?」

村木「この女がキズもんにされんの見たくなけりゃ、そこでおとなしく見てんだな。今いいとこなんだよ。」

伊藤「くっ・・・」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/20(金) 05:27:16.80 ID:n1/Im3VTo

今日俺とか凄い懐かしさを感じたww
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/20(金) 05:52:53.75 ID:ZKhO884IO

今井さんのスピンオフ始まらないかしら…
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/20(金) 09:32:36.89 ID:q6BXQA600
全巻よんだはずだが、涼子が誰かわからん・・。

画像検索でもでてこない。

タバコがやめられない黒髪ロングの女?
伊藤と付き合ってる。
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/20(金) 15:14:15.62 ID:285fhBRD0
>>21
それは京子な。京ちゃん

涼子は北根壊のときに今井に惚れたヤツ。双子がいる
23 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 17:41:53.45 ID:NxXekKFa0
読んでいただいている方、ありがとうございます
帰宅したので投下します
24 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 17:45:17.14 ID:NxXekKFa0
*「おい、コイツ全然声出さねーぞ。もう5分たちそうじゃねーか?」

村木(ちっ。なんだコイツは。気に入らねえ。化けの皮剥いでやろうかと思ってたのによ。仕方ねー。)

村木「バカ番長さんよ、見な。」スッ

伊藤「おい、なにするつもりだ!?」

今井(やめろよ。おい。約束が違うじゃねーか。)

村木「こうすんだよ!!!」スカッ

涼子「ううっ!」ツツー

谷川「野郎、切りつけやがった!」

今井「やめろおおおおおおお!!!やめてくれ・・・」

村木「ひゃははは!残念だったなー。あと10秒で5分だったのになあ。こりゃ交換条件は破棄だな。」

伊藤「てンめえええええええ!!!」

今井「伊藤・・・やめろ。」

伊藤「今井・・・」(こいつ泣いてやがる・・・)

村木「そーかァ!泣くほど悔しいか!こりゃあ気分爽快だ。」
25 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 17:47:49.75 ID:NxXekKFa0
井「頼むそいつを離してやってくれ。」ズザ

谷川(今井さんが土下座を・・・)

涼子「う・・う・・」(今井君、あたしなんかのために。ごめんね。ごめんね。)

村木「やだね。ひゃははははははは!最高の気分だ。」

バシッ!

村木「な、なんだ!?靴!?ナイフがっ・・」カランカラン

三橋「今井!ぶちかませ!!」

理子「まあ、すごいコントロール。」

今井「三橋!?」

伊藤「さっすが金ちゃん!今井、やれっ!!」

今井「うおおおおお!」ボゴッッ

村木「うぐっ・・・」ドサァ

伊藤「今井!!そのねーちゃんは頼んだ!あとは俺たちがやる!!」

*「なんで三橋までいるんだよ!話が違うじゃねえか、冗談じゃねーぞ!」ピュー
26 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 17:53:00.42 ID:NxXekKFa0
今井「大丈夫か、バカ女!今ほどいてやるからな。」シュルッ

涼子「今井君!ごめんね。ごめんね。あたしのせいで・・・」ダキッ

今井「オッオウ・・・」スーハースーハー(なんて素敵な匂いなんだ。肺が洗われるようだ。そしてこの二つの柔らかいものは・・・)

谷川(今井さん、顔・・・)

今井「三橋、伊藤!おまえら、あだっ!ありゃ?谷川、あいつらは?」カコン!ドゴッ!

谷川「アノ二人なら今井さんに空き缶投げつけてどっか行っちゃいましたよ。」

今井「痛ってぇ・・・三橋だな、中身入ったヤツ投げたのは。」

涼子「今井君、く、苦しい・・・」ギュウウ(なんか酸素が薄い気がする・・・)

今井「あっああ!すまん!」パッ

涼子「ごめんね。こんな怪我させて・・・」ピト

今井「お、オメーこそ切られたとこ大丈夫かよ?」

涼子「あたしは大丈夫。これくらいならきっと跡も残らないよ。」

今井「そうか。よかった。」

村木「おい。俺を無視すんなよ。」

今井「ああ?」

村木「ははは・・・さっきまでイキがってたのに、こんな惨めになっちまってよ。煮るなり焼くなり好きにしろよ。」

涼子「村木、テメー自分がなにしたかわかってんだろーな!?」

村木「悪かったよ涼子。そいつには俺がひっくりかえったって勝てねえよ。」

今井「弱いもんイジメする趣味はねー。目障りだからどっかに消えな。」

村木「くっ・・・」スタタ
27 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 17:57:48.73 ID:NxXekKFa0

今井「なんだってオメーみたいな凶暴な女が人質なんかにとられちまったんだ?」

涼子「う、うるさいよ。妹を人質に取られてるって嘘吹き込まれてよ・・・」

今井「そ、そうか、そりゃ災難だったな・・・」(なんだァ?なんか可愛いぞ・・・)

涼子「そっそうだ。傷の手当させてよ。あたしのせいでこんなことになっちゃったんだから。」

今井「手当?」

涼子「ウン。家ここから近くだからサ。」

今井「ウオオオオオ!!!」(女の子の家にいくなんて初めてだ!きっといい匂いとかすんだろーな。ちゅーとか出来んのかな?)

涼子「うわっ、いきなり大きな声出さないでよ!」

今井「はっはひ。」

涼子「鼻血でてるよ・・・」フキフキ

今井「す、すまん・・・はっ!!谷川!?どこだ?さっきまでいたのに!?」

涼子「さっきのちっちゃい子ならどっかへ走って行っちまったケド。」

今井「谷川・・・」(今度ラーメンでもおごってやろう。)

タタタタタ・・・

今井「ん?」

三橋「ジュース返せよ。」

今井「テメーが投げたんじゃねーか!!」
28 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 18:03:15.94 ID:NxXekKFa0
ガチャッ

今井「お邪魔しまーす。」

涼子「今日は妹しか家にいねーからそんな緊張しなくても大丈夫だよ。」

湘子「おかえりー!ってお姉ちゃん、その人今井!?」

今井(なっ、なんだこの失礼な小娘は!ウヌヌー、イカンイカン・・・ここで怒ってはこのハッピーな雰囲気が台無しだ。)

今井「い、妹か?」

涼子「う、ウン。コラ!湘子!年上の人を呼び捨てにしないの。」

湘子「これがウワサのバカ番長かー。デッカイわねー・・・ウドの大木・・・」プクク

今井(ウヌーー!!なんて憎たらしいこと言う小娘だ!そうだ、この女の妹なら有りうる。ふふっ、いつもの俺ならここで顔を真っ赤にしているところだが今日の俺は違う。なんたって女の子の家に招待されたんだからな。俺の心はサイパムの青い空のように澄み渡っているのだ。)

涼子「湘子!!いい加減にしないと怒るよ!!」

湘子「おねーちゃんが怒ったー!」ピュー

涼子「ごめんね、今井君。生意気な年頃なの・・・」(ウワ・・・顔真っ赤・・・)

今井「ハハハ、活発でいいじゃないか。」フーハッハ、フーハッハ

涼子「あははは・・・」(なんだろあの呼吸法・・・)

29 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 18:09:19.65 ID:NxXekKFa0
子「あたしの部屋は二階。付いてきて。」

今井「へっ!?」

涼子「どうしたの?」

今井「い、いやなんでもなひ。」(やった。ついに女の子の部屋に!あー心臓が過労死しそうだ。)

ガチャッ

涼子「ここだよ。今お茶入れてくるから待ってて!」タッタタ

今井「お、オウ。」

今井(これが女の子の部屋・・・意外とモノがねーんだな。ベッド・・・か。)

今井「ちょっとならいいよな・・・」クンクン

今井「バカ女と同じ匂い・・・イイ匂いだ・・・」スーーーーーハーーーーースーーーーーハーーーーー

30 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 18:54:56.54 ID:NxXekKFa0

湘子「ねえ、おねーちゃん。」

涼子「なに?」

湘子「おねーちゃんって今井のこと好きなの?」

涼子「なっ!?なんで?」カアァ

湘子「前におねーちゃん、今井のことについてわたしに聞いてきたでしょー?そんで今日は家に連れてきちゃって。」

涼子「惚れてんだ・・・オカシイかな・・・?」

湘子「えー!?マジなの?」

涼子「確かにみんなが言うとおり少しマヌケなとこもあるけどよー。まっすぐで、男らしくて、友達思いなんだ。今日だって・・・あたしのこと助けてくれて・・・」

湘子「へえー。でもおねーちゃんがそこまで言うなら中身はなかなかのもんなんだね。脳みそ以外。」

涼子「アンタってホント口悪いね。」

湘子「アハハ!おねーちゃんに言われたくないよー。」
31 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 18:56:32.26 ID:NxXekKFa0
ガチャッ

涼子「おまたせー!って、ううっ!?何この部屋・・・なんか空気薄くない?」

今井「そそそうかな?ハハハ・・・」(吸いすぎた・・・)

涼子「はい。どうぞ。」コトッ

今井「わ、悪いな。」

涼子「じゃあ、ケガの手当したげる。」カパッ

今井「ああ、頼む。」

涼子「消毒しないと。痛かったら言ってね。」チョンチョン

今井(こーやって見ると、ただの可愛いねーちゃんなんだけどなー。)

涼子「あ、あのね。」チョンチョン

今井「なんだ?」

涼子「その。エット。」バリッ、ビタッ

今井「痛て!もっと優しくやれよバカ女!」

涼子「テメー!せっかく人が手当してやって・・・じゃなくて・・・」

今井「なんだよ。」

涼子「今日は、今井君があたしのためにあそこまでしてくれてスゴク嬉しかったんだ。だからその・・・アリガト///」

今井(うおお。なんだコイツ、マビーじゃねえか。前会った時とは別の生き物のよーだ。)

今井「あ、いや。別に仕方なくって言うか・・・違うな・・・その・・・困ったときは言えよ。」ポリポリ

涼子「ウ、ウン!」パァァ
32 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 20:12:58.11 ID:NxXekKFa0
谷川「あっ。今井さん。オハヨーゴザイマス。」テクテク

今井「谷川!昨日お前あれからどこ行ってたんだ?」

谷川「いや、真っ直ぐ家に帰りましたけど?」(さすがに空気読みますよ・・・今井さんじゃあるまいし。)

今井「そうか。アノあとなあ、俺ァあの女の家に行ったんだ!初めて女の子の部屋に・・・」ジワ

谷川「マジですか!?それでどうなったンすか?」(ウワ・・・この人泣いちゃってるよ。余程うれしかったんだろうな・・・)

今井「お茶もらってよ−、」

谷川「はい。」

今井「キズの手当してくれてよー、」

谷川「はい!」ソワソワ

今井「で、帰ってきた。」

谷川「え?そんだけっすか?」ポカン

今井「そそそんだけってこたぁねーだろ!?」

谷川「もっとチューとかその先とかそのまた先とかあるかと思いましたよ。」

今井「バッキャロー!お、俺がそんないかがわしいヤツに見えんのか!」

今井(チューの先?そのまた先?なんだ?・・・凉子『今井君、あたしね、今すごくドキドキしてるの。ほら。わかる?』ムニュウ・・・とかこんなか?)

今井「う・・へ・・」ニマァ

谷川「見えますね。」(うわぁ・・・バカなこと考えてるときの顔だ。)
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/20(金) 20:13:57.34 ID:Y1l1C8xDO
ちょ、今日俺だと
俺特期待
34 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 20:17:55.81 ID:NxXekKFa0
伊藤「ってことがあってよー。」

京子「へー。カッコイイじゃない。今井君。」(ちょっと見直したカモ。)

伊藤「あいつらあのあとどうなったかなー。」

京子「いい感じになってるんじゃない?」

伊藤「いやーどうかな?今井も相当なバカだしな・・・おまけに鈍い。照れ隠しに失礼なこと言っちゃうタイプだな。割る木は無いんだろうがなー。」パカッ

京子「エェ?まだそれやってるの?」クス

伊藤「ははは、割る木は無いんだ。」パカッ(はあ、きょーちゃん。ボカァ君に出会えて幸せだよ。)

35 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 20:21:34.47 ID:NxXekKFa0
三橋「なんだァ?なんか今嫌な感じがしたぞ?」ブルッ

理子「また誰かに狙われてるんじゃないのー。悪いことばっかしてるからよー。」

三橋「いや、気配とかそういうんじゃねえ。悪寒っていうかだな・・・」

理子「フーン。そういえば今井君とあのキレイな女の人どうなったカナ?もしかしてもう付き合ってたりして!」

三橋「アァ?なんであの女と今井がくっつくんだ?伊藤もテメーも頭オカシイんか?」

理子「エー。あれは絶対今井君に惚れてるよー。」

三橋「ヒョエー!テメーまでそんなこと言うのかよ。」

理子「ふん。鈍ーいさんちゃんに言われたかないわよ。」

三橋「なんだと、このチンチクリンが。見ろ!この通りスバヤイだろ!」シュッ!サッ!

理子「ハァ・・・はいはい。スバヤイスバヤイ。」

三橋「ふん。わかればいいのだ。」

36 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 20:22:14.28 ID:NxXekKFa0
谷川「今井さん、それでそのあとなにもないんすか?」

今井「谷川くん。よくぞ聞いてくれた!なんと、今週末にデェトに行く約束をしていたのだ!」

谷川「今井さん!やったじゃないっすか!」(ウオオ!今井さんもついにあんなキレーなねーちゃんを連れ回すようになったのか。成長したもんです。)

今井「でよー、谷川。デェトってのはなにすんだ?」キラキラ

谷川「そ、そりゃあ・・・」(しまった。おりゃデェトなんてしたことなかったんだ。)

今井「やっぱり花束とか持って行ったほうがいいんだろうか。」

谷川「それはやめた方が・・・アイツに聞いてみましょうよ。」

今井「アイツ?」
37 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 20:23:14.83 ID:NxXekKFa0
藤「へー。それで俺のとこに来たってのか。」

今井「ああ。昨日は済まなかったな。」

伊藤「気にスンナ。ありゃ俺が勝手にやったことだ。だいち、俺はあんまり役にたってねーしよ。で、デェトねえ・・・ひとつだけ言える事がある。」

今井「オオ!なんかスゲーなお前。なんだよ?」

伊藤「金ちゃんに見つかったらオワリだ。泣き寝入りするしかねえ。」

今井「・・・確かに。いままで俺が楽しかった時はいつだってアイツがぶちこわしてったような・・・」

伊藤「だろう?あんなキレーなねーちゃんとお前が二人で楽しそうに歩ってるの見たら幸せクラッシャーの三橋はどうすると思う?」

今井「モノスゴイ勢いで妨害されるな・・・なにが飛んでくるかわかったもんじゃねえ。」

伊藤「アイツは自分より下に見てるやつが幸せそうな顔してる時は全力でツブしに来る悪魔みてーな野郎だからな・・・」

三橋「いたうよ、悪魔は言い過ぎだろ。」

今井「・・・」

伊藤「そうだな、今井。悪魔は言い過ぎたな。」

今井「伊藤。後ろ。」

伊藤「おっ?」クルッ

三橋「ヨウ。」ニコニコ

伊藤「・・・今井、諦めろ。」スタスタ

今井「おい。」
38 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 20:25:48.34 ID:NxXekKFa0
翌日


今井「伊藤のやろー、ウチに来いってのはどういうことなんだ?」ポチ

ピンポーン

伊藤母「はーい!」ガチャッ

今井「あの、コンニチハ。」ペコ(相変わらずキレイなかあちゃんだな。おりゃ、この人には頭があがんねえよ・・・)

伊藤母「あら、今井くん。いらっしゃい。真司さんなら今部屋にいると思うからどうぞお上がりになって。」

今井「は、はい。お邪魔します。」

トコトコトコ

ガチャッ

伊藤「オーウ、来たか。」

今井「なんだ?まだなんかあんのか?」

伊藤「まあ座れよ。」

今井「オオ。」

伊藤「昨日の話なんだが、もう泣き寝入りするしかねーと言っただろ?」

今井「ああ。」

伊藤「知っての通り俺はきょーちゃんと付き合ってる。三橋も俺たちがデェトする日を何故か知っていてすかさず邪魔してくんだよ。」

今井「ソレがどうしたんだ?」(ただ単にデェトの日にテメーがやけにニヤついてるだけじゃねーのか・・・)

伊藤「しかしだな、最近はカナリの高確率で二人っきりの時間を楽しむことが出来ている。何故だと思う?」

今井「見つかっておきながらあの三橋を振り切るなんてスゲーな。」
39 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 20:26:47.18 ID:NxXekKFa0
伊藤「俺が昨日泣き寝入りするしかない。と言ったのは何も失わずにヤツを振り切るのは不可能だからだ。だが失う覚悟さえあれば話は別だ。」

今井「失うって、なにをだ?」

伊藤「コレだ。」スッ

今井「コレってオメー、財布じゃねーか!まさか金払って勘弁してもらうってーのか!?」

伊藤「ウーン。それに近い形だな。」

今井「ひでえ・・・」(コイツこんな境遇で生活してんのか。今度から少し優しくしてやろう・・・)

伊藤「コイツをどっかへ放り投げるんだ。」

今井「放り投げるって、財布をか!?」

伊藤「そうだ。俺はいつもそうしている。」

今井「いくらなんだって自分の財布を放り投げんなーちょっと・・・」

伊藤「今井。この財布いくらに見える?」

今井「アー?一万くらいか?」

伊藤「480エン(税込み)だ。こいつを見ろ。」

今井「うっ!引き出しん中に同じ財布がいっぱい・・・まさかオメー・・・」

伊藤「ああ。三橋用だ。デェトの時はだいたいコイツを5つくらい携帯している。」

今井「オメーそれだってバカになんねーんじゃ・・・」

伊藤「きょーちゃんとの二人っきりの時間を買ったと思えば安いもんだよ。」キラキラ

今井「う・・・う・・・」グスン

伊藤「なに泣いてンだ?」

今井「オメーが不憫でな・・・」

伊藤「ここにある俺のスペア財布を使っていいぞ。一応誤魔化せるように中身はチャラ銭入れとけよ。それにあいつは中に多少の金さえ入っていれば、得した!!とか言って満足すっからよ。」

今井「伊藤・・・!!」ブワ

伊藤「困った時は助け合うもんだぜ。」

伊藤(邪魔すんのもおもしれーがこうでもしねーとコイツ一生女に縁無いかもしれないしな・・・また死に際に『俺まだちゅーもしたことねーんだよぉぉ!』とか喚かれても困るしな・・・)
40 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 21:51:39.67 ID:NxXekKFa0
週末


今井「フウ・・・いよいよだ。服もバッチリ決まってるし、あとは待ち合わせ場所に行くだけだ。」ニタニタ

三橋(おーおー、肩で風切っちゃってまあ。)

理子「ホントね。いつもより堂々としてるわ。」ボソ

三橋「うわあぁ!!なんでお前がここにいんだよ!!てーか、人の心を勝手に読むなボケ!!」

理子「だってさんちゃんがすごいアヤシイ歩き方してたから何か面白いことでもあるのかと思ったんじゃない。」

今井「三橋、そこにいるんだな。」

三橋「バッカ、オメーのせいでみつかっちまったじゃねーか!」

理子「さんちゃんが大きな声だすからよー。」

三橋「ズイブン気分が良さそうじゃねーか。    番長さんよ。」プクク

今井「おい、不自然な空白はやめろ!嫌な事思い出すだろ。」

三橋「お前一人だけシアワセになろうったってそうは行かないぜ。」

理子「ねーねー、もう勘弁してあげなよー。今井君が可哀想じゃん・・・」

三橋「コダヌキ、テメーは黙ってな。」

理子「ぶぅ。」

今井(早速使う時が来たようだな・・・伊藤、感謝するぜ。)

今井「ふ。タダで見逃してくれとは言わねえ。コイツをくれてやる!!」ブンッ

三橋「むっ!?」タタン!はっし!

今井「うえええええ!?三角飛びでインターセプトしやがった・・・」(ほんとに人間かよ、コイツ・・・)

理子(まあ、いつにもましてスバヤイわ・・・)

三橋「ふむ。伊藤と同じ財布・・・さてはテメーに知恵を貸したのは伊藤の野郎か。」

今井「コナァラー!!もう一丁!」ブオン!

三橋「むむっ!?」(今のは・・・)スタタタタタタタ!

理子「今井君、ごめんね。後で必ず返させるから。」

今井「はは、別にこのくらい大したことないですよ。」

理子「ごめんね−今井くーん!待ってよ、さんちゃーん!」トトトトト

今井「ふー、今度はうまくいったみたいだな。」(しかし伊藤からもらった財布は2つ・・・次に見つかったらアウトだな。)
41 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 21:52:42.79 ID:NxXekKFa0
中央公園


今井「すまねえ、待ったか?」

凉子「あっ。今井君。ううん、今来たとこ。」(やったー今井君とデェトだ、夢みたい。)

今井「隣、いいか?」

凉子「ウ、ウン///」

今井「・・・」(なんだこれは・・・身体がフワフワしやがる・・・)

凉子「・・・」(やだ。緊張する。顔赤くなってないかな?)

今井「な、なあ。デェトってのはなにすんだ?俺、その、一回もしたことなくてよ・・・」(しまったああ!肝心なところを伊藤に聞き忘れた・・・)

凉子「そんなのあたしにだってわかんないよ。」(どうしよ。どうしよ。あたしから誘っといてすることないなんて変だよね・・・)

今井・涼子「・・・」

今井・凉子「あのっ!」

今井・凉子「あっ・・・」

今井・凉子「テメー、マネすんなよ!」

今井「・・・」

凉子「・・・」

今井「ブッ、ハハハ!」

凉子「アハハハ!」


ガサガサ

伊藤(おーおー初々しいねー。)
42 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 21:53:25.27 ID:NxXekKFa0
三橋「あった!これだ!やっぱりさっきの柄と違う。さっきのやつには27エンっきゃ入ってなかったからな。きっとこっちが本物だな。」

パカッ、ジィーーー

三橋「ううっ!?」

理子「コラー!やっと追いついた・・・さんちゃん!今井君に財布返してあげなさい!」

三橋「ううー。理子ー。」ブワ

理子「ウワッ!なんで泣いてるの・・・?」

三橋「俺が一番最初にキャッチした財布あんだろ?コレは伊藤がよく使う手でな。ダミーなんだ・・・そんで2番目のコレ、最初のと違うだろ?コレが今井の本物の財布だ。カード類なんかも入ってる。間違いねえ。」ウルウル

理子「さんちゃんあのまさかあの一瞬でそれを見分けたの!?」(どういう動体視力してんのよ・・・)

三橋「そうだ。んでな、コレを見てくれよ。」

理子「・・・」ブワッ

三橋「アイツ女とデェト行くのによ、400エンぽっちしか持ってねえんだ・・・これじゃあサ店でコーシー飲んで終いじゃねーか。」ツー

理子「さんちゃん。」

三橋「わかってらぁー!!俺だって鬼じゃねえよ・・・コレ見たらよ、ダミーの方に入ってる数十円もよ、アイツにとっちゃ端金じゃねーんじゃないかと思ってよ・・・」

理子「ウン、二人で返しにいこ?」

三橋「・・・」コクコク
43 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 21:53:51.45 ID:NxXekKFa0
今井「あ、あのよ。前に言いそびれたんだけどよ。」

凉子「なに?」

今井「茶ァでも・・・どうだ?」(こ、こんな感じでいいのか?)

凉子「い、いくっ!!」パァァ(今井君がお茶に誘ってくれた!やった♪やった♪)

今井「そうか!よかった。茶だけにホットしたぜ。」

凉子「へっ?」

今井「あっ!いやなんでもねーんだ!」

伊藤(今井・・・アイツなかなかギャグセンスあるな。俺並みだ。)

44 : ◆C1JH30EVSU :2012/01/20(金) 21:54:28.06 ID:NxXekKFa0
今井(やったぁぁ。こんなキレーなねーちゃんが俺の隣を歩ってるなんて夢のようだ。人生の春だ。)スタスタ

凉子「・・・」チョンチョン

今井(しっかしなんなんだコイツ・・・さっきから俺の袖をチョンチョンと引っ張りやがって。服が伸びちまうだろーが。)

伊藤(あちゃー・・・今井はそういうのわかんねえやつだったか・・・仕方ねえな。)

ガサガサ

今井「ん?」(ウオッ!?伊藤!?今まで見てやがったのか?ん?なんだ?なんか伝えようとしてんのか?)

伊藤(手を繋ぐんだよ!今井。)ニギニギ

今井(ウヌ?わかった!あのチョンチョンはそういうことだったのか!)

今井「今日は来てくれてありがとう。」スッ

凉子「エッ?あ、ウン。」グッ

伊藤(ズコーーーー!!なんでそこで握手なんだよ!どこまでバカなんだお前は!違うよ。こうだよ!こう。)

今井(あっ。まさか手を繋げってのか?チョンチョンほそのサインなのか?でもそんなことして大丈夫なのか。)

今井「なっ、なあ。手ェ繋いでもいいか?」(今日の俺は違う!やれば出来るんだ!)

凉子「!!」コクコク

キュッ

伊藤(うおおおおおお!!!良くやった、お前にしちゃ上出来だ!最高だ!このスケコマシっ!!)

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