このスレッドはSS速報VIPの過去ログ倉庫に格納されています。もう書き込みできません。。
もし、このスレッドをネット上以外の媒体で転載や引用をされる場合は管理人までご一報ください。
またネット上での引用掲載、またはまとめサイトなどでの紹介をされる際はこのページへのリンクを必ず掲載してください。

蓮の花 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2012/01/23(月) 03:57:31.74 ID:1aFAM6oL0
非エロです
処女作です
即興です
酷いですけど、書ききります
よければ見て下さい


1994年春のある朝
俺、玉城怜司は母親の怒鳴り声で目を覚ました
「怜司!!今何時だと思ってんだい!外で明日香ちゃん待ってるんだよ!」

―ああ…今日は入学式か…―

母親の言葉に出てきた人物、滝沢明日香は俺の三件隣に住んでいる幼なじみのことだ。
才色兼備・眉目秀麗を体現したような女で異性は勿論、同性からも人気があるから非の打ち所がない。その人気は温厚で優しさに溢れているところが受けているのだろう。
兎角言う俺は別にそこまで意識はしていなかった。
物心ついたときからずっと一緒で、見慣れているせいもある。
また、明日香の家庭は複雑で今の父親は実の父親ではない。そのせいもあり、年齢の割には達観したものの考え方をしている。


俺は新しい学ランに袖を通し、机においてあった調理パンを一つ鞄の中に入れ、外に出た。
玄関のドアを開けると、明日香がすこしふて腐れたような顔をして、少し苛立った様子で腕を組んでいた。

「悪い悪い。寝坊しちまったわ」
「本当にだらしないよね。約束の時間から5分以上も遅れるなんて」
「でも、遅刻はしないと思うしいいじゃん」
「あのね…そういう問題じゃなくて、何回あたしを待たせるのよ」
「悪いって。中学に上がったことだし、気をつけます」
「全くね。行こうか」
「おう」

この日から俺達は中学生になった。
そして、中学時代から俺達の運命は激変していく


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1327258651(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】

ごめんなさい、このSS速報VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713798788/

【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713788018/

ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713736565/

【安価】少女だらけのゾンビパニック @ 2024/04/20(土) 20:42:14.43 ID:wSnpVNpyo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713613334/

ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713522243/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2012/01/23(月) 03:58:39.42 ID:1aFAM6oL0
時は過ぎ、入学してから半年が経過していた。
俺も明日香も学校にも慣れ、周りには付き合い始めている男女も見られるようになった。
俺は部活には入らず、放課後はすぐ家に帰り惰眠を貪るのが日課である。
明日香というと、軟式テニス部に入部し、毎日練習に励んでいた。

学校ではまた一つ変化が生まれていた。
それは明日香が上級生も含め、異性から一目置かれる存在になっていたことだ。
俺の友人も中学に入ってから明日香に好意を告げるものも少なくなかった。
それを明日香がうけいれているのか、断っているのかは俺は知らない。
接することも少なくなっていて、朝も一緒に行くことはほとんどなくなり、俺達の距離は少しずつ開き始めて行った。

冬を迎えたある日、俺は学校帰りにCDショップに寄り、大好きなアーティストのCDを購入し、ゲームセンターで時間を潰していた。
家に帰る途中の橋で柵に手をかけて川を眺めている明日香を見つけた。
しかし、彼女の表情は今までみたことがないものなのだ
無機質で瞳の輝きが全くと言っていいほどない。
俺はそれを見て声をかけようか迷ったが、放っておくことも出来ず声をかけた

「明日香」
「ん…怜司…」

やはり元気がない

「どうした。こんな寒い中川なんかぼーっと眺めて」
「ううん。ちょっと考え事」
「そうか。あんまり楽しい考え事ではないみたいだな」
「そうだね。ねえ怜司、子どもは親を選べると思う?」
「う〜ん…まあ望まれて生まれるんじゃないのかな」
「怜司はそうだったんだね。でも、そうじゃない人間もこの世にはいる」
「よくわからないんだけど」
「わからなくていいわよ」
俺達はその日久しぶりに一緒に帰ることにした。
次の日の朝も明日香は俺と一緒に登校した
部活を休んでまで…
一体あの質問になんの意味があるのかはわからないけど
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2012/01/23(月) 03:59:59.48 ID:1aFAM6oL0
中学二年で、クラスが一緒になったものの、この関係、距離感のまま中学三年になっていた
受験を控えた俺達二人はある約束をした
それは一緒の高校に行くという約束
ただ、俺は明日香の目指す学校の学力には及んでいなかった
だから連日明日香のしごきにあっていたのだ

しかし、明日香は急に学校を休むようになった
来ても今までの元気がない
それにたまに傷を創ってきていた
俺は心配になり、ある日の放課後に明日香を呼び出し、教室で話を聞くことにした

その日の放課後、俺と明日香は向かい合うようにして並んだ
明日香は俺の顔を見ようとはしない

「なあ明日香、ここ最近学校休みがちだしどうした?傷まで創ってきた時もあったし」
「…」

明日香は返答しない
俺が次の言葉を口にしようとした瞬間、明日香は立ち上がり怒気を強めた

「うるさい!怜司にはなんも関係ないじゃない!一々詮索してこないで!あたしは怜司の恋人でもなんでもない!気持ち悪いんだよ!」

教室に響き渡る明日香の怒鳴り声
その後の沈黙
俺は何も帰さなかった。いや、返せなかった
明日香のいってることは正しかったからだ
俺が明日香を詮索する義理もなにもない
ただ、仲がいい幼なじみとしてだけの関係

「明日香ごめん」
「謝らないでいいから、もうあたしに近寄らないで」

明日香はそう言い残して教室を去っていった

4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2012/01/23(月) 04:03:28.60 ID:1aFAM6oL0
俺は最後の言葉が突き刺さっていて、しばらく教室で何も考えられないでいた

帰りに下駄箱に一枚の紙が入っていた
そこには
「すまない
 きずつけて」

と書いてあった
これは明日香のものだろうとすぐに察しがついた

俺は家に帰ってから一応明日香の家に電話をした
しかし、明日香の家は留守電になっていた

次の日も、またその次の日も明日香は学校を休んでいた

心配になった俺は学校の帰り、俺は明日香の家を訪れた
玄関まで行き、インターホンを押す
しかし誰も出てこない
ドアにはしっかり鍵がかけられている
それに明日香の部屋のカーテンだけ閉められていた
もう一回インターホンを押す
すると、明日香の父親が出てきた

「どうした怜司くん」
「あの、明日香休んでるみたいなんで、大丈夫かなって」
「ああ、大丈夫だよ風邪だから」
「でも三日間休んでますよね?」
「かなり長引いているんだ」

なんとなく嫌な予感がしていた俺がいた
学校での傷、欠席、あの無機質な表情、子は親を選べない
このことから俺は明日香がなんだかの虐待を受けているんだと推測できた

「ならちょっと上がってもいいですか?」
「いや、今本人会える状況じゃないからさ…」
「あ、お邪魔しますね」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2012/01/23(月) 04:04:15.79 ID:1aFAM6oL0
そういって俺は無理矢理家の中に入り込んだ
そして、明日香の部屋まで一気にはしって駆け上がる
俺は明日香の部屋に入ろうとするが、鍵がかかっていたため、思いっきり蹴破って入った
するとそこには全裸で緊縛され、思いっきり殴られたような痕が何カ所にもあった
俺はすぐに明日香に近寄り、縄を解いた

父親が後ろから歩いて追いかけてきた

「ああ、見ちゃったんだ。憎たらしいんだよねこいつ。自分の実の子じゃないから可愛くもないし、別に生きててほしくないからさ。はやく死なないかなっと思ってやってたんだけどさ」

俺はそれを聞いて、頭が真っ白になり、気がつけば、脱がされていた明日香のストッキングで後ろから首を絞めていた。
今まで出したことのないような力で締め上げていく。
最初は抵抗していたが、一定時間が経過した頃、明日香の父親は一切抵抗しなくなり、倒れた
蹴ってみたがなんの反応もない。瞳孔が散大している

俺は震えていた

「なあ明日香…、俺人を殺してしまった」
「怜司…だから詮索しちゃだめって言ったの…ごめんね…」

明日香は震える俺の手を握り、抱きしめた
泣きながら彼女は言った

「怜司がいたから助けられた…。今度は私が助けてあげるからね」

明日香のこの言葉の意味を知るのはこの事件から数ヶ月経った頃だった

6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2012/01/23(月) 04:06:46.02 ID:1aFAM6oL0
展開速くてすいません
ここをさくさくいかないと次いけないんですww
また明日でもかけたら書きます
おやすみなさい
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/23(月) 17:00:32.70 ID:fzGFR7QIO
蓮コラかと思ったら違うかった
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2012/01/24(火) 13:24:09.79 ID:eULbCYiAO
今日夜また書きます
すいません
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2012/01/24(火) 19:07:37.42 ID:n3Xfx7Ba0
第1章〜2〜

あたしには人には明かせない悩みがあった
それは家庭のことである
母親は男にだらしなく、再婚してできた父親はとにかく暴力が酷かった
母親が父親と再婚したのはあたしが中学に入る1年前だった
最初は仲がよかった両親もすぐに険悪になっていき、その溜めたストレスの捌け口になっていたのがあたしだ
母親は金を渡すだけで一切の家事をしなくなり、父親もあたしに暴言を浴びせるようになった
中学3年のころからは無理矢理犯されそうになっては抵抗し、殴れ、酷いときは軟禁状態にされていた
とにかく辛く、どうしてあたしばかりがこんな目に遭わなければならないのかと毎日自分に問いかけた
しかし、答えなど見つからなかった。ただただ子は親を選べないと思うばかりで。

幼なじみの怜司には相談しなかった。
怜司はどうしても巻き込みたくはなかったからだ。

―だってあたしには怜司しか支えがないのだから―

怜司は放課後あたしを呼び出し、傷のことや学校を休むことについて指摘してきた
彼がそれに気付き、心配してくれて涙が出そうなくらい嬉しかった。そして怜司に抱きつき甘えてしまいたかった
しかし、それを律するためあたしは心を鬼にして突き放した

それから次の日、また次の日
あたしはずっと父親から軟禁されていた
母親はほかの男と蒸発したのか、帰ってこなくなっていた

そしてこの日あの事件が起きた
怜司が家に来て、あたしが軟禁されているのを発見し、彼はあたしの父親を絞殺した
もっとも最悪なシナリオだ
この時あたしは思った。

―怜司が助けてくれた。もしこのまま虐待され続けていればあたしが死んでいただろう―

殺人者となった彼の手を握り、抱きしめた
彼は震えていた

あたしは彼にこう言った

「怜司に助けられた。今度はわたしが助けてあげる」
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2012/01/24(火) 20:02:11.66 ID:p1SLs8cAO
読んでるよ
蓮か
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/24(火) 20:55:25.45 ID:jG9F2jrso
なんか白夜光で脳内再生されてくるな
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2012/01/24(火) 21:45:08.09 ID:n3Xfx7Ba0
>>11

ほとんど白夜行みたいなもんですww
大好きなので書いてみたんですよ
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2012/01/24(火) 22:24:49.25 ID:n3Xfx7Ba0
第1章〜3〜

その場に俺は放心状態で、涙をながしながら明日香に抱かれていた。
俺の目の前にはたった先殺した男の死体が転がっている。
明日香が静かに口を開いた。
「怜司…あたしたちは共犯だって忘れないで。怜司だけが捕まるのは嫌だから」
「え…」
「この暴力親父を自殺したことにはできないかな」
「自殺…?」

しかし、こうするには不都合な点ばかりだった。
まず凶器が明日香のストッキングだということ、自殺にしては争ったような形跡が残っている、ドアが破られている点である。
これらから自殺に見せかけるのは無理であった。

明日香はしばらく考え込んでいた

「怜司、まず家に帰って。あとはあたしがなんとかする。本当にありがとう」

明日香はにこにこ笑いながらも、泣いていた。

俺はその時、何も言わずただただ走って家に帰ってしまった。

家に帰り、部屋に鍵をかけ布団に潜り込んだ。
体の震え、吐き気が襲う。
俺は潜りきったまま夜を迎えた。

家に親父が帰ってきて、急に叫んでいる

「おい!滝沢さん家が燃えてるぞ!」

―え…明日香の家…?―

母親と父親は外に見に行った

俺も明日香が心配で、すぐ外にでた
明日香の家の目の前には複数の消防車と救急車、それと警察官が立っており、それを取り囲むように野次馬が群がっていた。
明日香の家に目をやるとものすごい勢いで家が燃えていた。
二階部分が激しく炎上し、一階には煙が立ち込めている。

俺はしばらく立ち尽くしたまま、立ち上がる炎を眺めていた。
眺めていると、中から一人の女の子が抱きかかえられるようにして出てきた。

―明日香だ―

俺は駆け寄ろうとしたが、父親に制された
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2012/01/25(水) 02:17:38.30 ID:kJtHPsUA0
家は全焼し、ただの炭になっていた。
明日香の父親は焼死体として発見され、ほとんど見る影もなかったという。
明日香はなんとか一命を取り留めた。
多量の一酸化炭素を吸い込んだため、一酸化中毒を起こしたのだ。
火事の原因となったのは寝たばこらしく、二階の寝室から出火した。
警察は今回の件については放火ではなく、事故扱いとした。
しかし、これに対して家庭の複雑さ、母親が蒸発しているということ、明日香の体に傷があったことからなんらかの事件性もあるのではないかという意見もあった。
真相は闇の中で、俺はその真相を知っている。というより知っていて当たり前だった。
死んだ男が煙草を吸う訳がないからだ。

事故から一ヶ月が経ったころ、明日香は児童養護施設に入所することが決まったと同時に退院した。
退院した次の日から学校に顔を出すと、みんなが励まし、同情し温かく明日香を迎えた。
だが、その光景を奇妙に感じていたのは俺だけだっただろう。
兎角言う俺は毎日夜になれば夢にあの光景が出てきて、寝れない日々を過ごしていた。
食事もほとんど喉を通らず、俺の心は日を追うごとに荒み、そして枯れていった。
良心も捨て、俺の中に最後に残ったのは明日香だけだったのだ。
なぜなら、彼女が俺を救ってくれたからだ。
火事によって明日香は俺のしたこともすべて背負ってくれた。明日香の背中には二本の十字架が乗っている。
俺の罪の分までも…。

「あたしが助けてあげる」

これはこういうことだったのだ。


その日は明日香に話しかけることは出来なかった。
しちゃいけないと感じた。
もし下手な芝居うつよりは話さないのが得策だと思ったからだ。
俺が家に帰るとただただベッドに突っ伏すだけだった。

夜も更けた頃、家に一本の電話があった。
公衆電話からのような気がした。

「もしもし。怜司?」
「…明日香?」
「うん。いろいろ心配かけてごめんね」
「いや…」
「あたし助けたかったんだよ。もうあれしか方法がなかった。すべての証拠が無くなって、怜司が疑われることはなくなったの。だから本当によかった」
「ありがとうっていうか…こんなことさせてごめん…。それに明日香も死のうとしたのか?」
「謝らないでよ…。怜司があたしに命くれたんじゃない。それに怜司からもらった命なんだから簡単に捨てようなんて思わないよ…」
「明日香…ありがとう…」
「きっとどこにいても繋がってるよね…?」
「ああ。もうどこまでも一緒に生き抜いていこう。俺明日香の為に頑張るから」
「怜司…」

この言葉を最後に電話は切れた。

俺は思ったんだ。
絶対に俺達は繋がっている。たとえどんなに黒い絆であっても。むしろ黒いからこそ切れないのだと。



次の日
明日香は施設が学校と遠いという理由で転校をした。
生徒は誰もそんなことは知らされておらず、担任だけが知っていることだった。
明日香は恥ずかしいと言うことで、事前に挨拶することを拒否したのだと言う。
俺はすこし裏切られた感じがしていた。
何故俺には知らせなかったのかと。
やり場をなくした憤りと虚無感だけが募っていくばかり。
自分の机に突っ伏そうと顔を近づけると薄く、小さくえんぴつで文章が書いてあった。

―大好き。これが今の二人の幸せ。またあ…―

途中で文字は途切れていた。
明日香が書いたものに間違いなかった。

外には雪が降り始めていた。


第一章終
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2012/01/25(水) 02:29:31.34 ID:kJtHPsUA0
投下終わります
すいません
完全に白夜行です
文章だめです

それでも続けるのでよかったら読んで下さいな…
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2012/01/25(水) 02:43:43.95 ID:kJtHPsUA0
間違えたww
第一章終わりじゃないw
次4です
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/25(水) 02:58:14.78 ID:6SLBuZuKo
>>12
雰囲気が何となくなぁと思ったらどんぴしゃかよww
つか、非エロなぶん多少は鬱要素が減るだろうと思うが、地であの結果に行かれてしまうと、俺凹むよw
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2012/01/25(水) 10:22:42.86 ID:kJtHPsUA0
>>17

いや
俺なりに違うシナリオですww
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2012/01/26(木) 01:23:57.08 ID:e5wnS/se0
第一章〜4〜

刑事の中里伸也は火事が起きた時、消防隊が救出した少女について、その時の退院の証言に引っかかっていた

「女の子の方は多少の熱傷と体中に殴られていた痕跡があります。もしかしたら虐待を受けていたのではないでしょうか」

この証言から本当に事故での火事なのか疑問であった。
彼には一つの仮説が出来上がっていた。
―あの少女、滝沢明日香にはもし虐待を受けていたのであれば、父親を[ピーーー]動機はあったということになり、殺害を目的とした放火なのではないか―というものだった。
しかし、どうして自分までも巻き込む必要があったのかが腑に落ちない。
事故と見せかけたかったのか、はたまた自分も死のうとしていたのか。
中里は事故というよりも事件として捜査したかった。
だが、少女が入院中に殴られた痕については彼氏のDVだと証言したのだという。
それもあり、事故という扱いのまま打ち切られた。







この数年後、この事故が事件である可能性が高まる







20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2012/01/26(木) 01:56:18.81 ID:e5wnS/se0
二章書きます
おやすみ
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) :2012/01/26(木) 15:53:44.98 ID:e5wnS/se0
第二章〜1〜

明日香が俺の傍から消えて3年が経った。
俺は明日香と約束して居た高校に入学した。そうすればもしかしたら明日香にまた会えると思ったから。
しかし、現実は甘くなく、明日香に会うことはなかった。
俺も気づけば3年になっていた。
特に変わりもしない日常を繰り返すだけの毎日で、心には明日香に対する感情しかなかった。
明日香のことばかりを想う毎日で、それ以外のことはほとんど考えることがなかった。
あの日、俺は人を殺してから、犯罪に手を染めることに関して抵抗がなくなっていた。勿論明日香のためならという条件の下で。

ただここ最近俺の家には深夜になると毎日電話が鳴るようになった。
両親は眠りについているが、俺は起きてしまう。
電話に出ようとすると切れてしまい、運良く出れたとしても切られてしまう。
このようなことが約1ヶ月続いた。
腹を立てた俺は電話の前で待ち構え、鳴った瞬間取ろうと考えた。
深夜2時を回った頃、意識も朦朧としてきた時に電話がなった。はっと目が覚めた俺はワンコール目で受話器を取った。

「誰だ」
「…久しぶり」

え、誰。

「この声忘れちゃったの?怜司」
「もしかして明日香…?」
「そうだよ。久しぶりだね」
「ひ、久しぶり」

俺は動揺を隠せなかった。
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/03/06(火) 17:32:03.37 ID:5oJ55XAWo
まだー?
18.08 KB   
VIP Service SS速報VIP 専用ブラウザ 検索 Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)