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ハルヒ「たとえばヤンデレとか?」 -
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1 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/01/23(月) 21:12:10.30 ID:cqw1X2oV0
ハルヒ「また今日も依頼人来ないわねぇ!」
今日の今日とて不機嫌な団長さんである
あんなHPと掲示板で依頼人など来る訳ないと
そろそろこいつも、気づいて良さそうなもんだが
ハルヒ「やっぱり、みくるちゃんの画像を消しちゃったのが」
ハルヒ「良くなかったんじゃないかしらねっ」
やばい
ハルヒの不機嫌オーラが、俺にまとわりつくのを感じる
こういう時は無視を決め込むに限る
SSWiki :
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http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713062467/
2 :
◆1BrjSSUSHI
[sage]:2012/01/23(月) 21:14:02.10 ID:cqw1X2oV0
ハルヒ単体のSSです
※成人向け要素入る予定
3 :
◆1BrjSSUSHI
[sage]:2012/01/23(月) 21:19:56.04 ID:cqw1X2oV0
ハルヒ「やっぱり、あれかしら」
ハルヒ「まだ萌え要素が足りないのかしらね」
これ以上、どんな要素がいるってんだ
ハルヒ「例えばヤンデレとか?」
思わず顔を上げた俺は、古泉と目が合った
どうやら同じ事を考えているらしい
ハルヒがこんな事を言い出すと
大体が、ろくな結果にならないって事を
4 :
◆1BrjSSUSHI
[sage]:2012/01/23(月) 21:25:28.63 ID:cqw1X2oV0
翌日である
俺は少し緊張して部室のドアを開けた
みくる「キョン君、こんにちは」
良かった
朝比奈さんのヤンデレ化なんて見たくねぇ
こちらにチラっと視線をよこした長門も
別にいつもと変わりなく見える
古泉「どうも、みなさんお揃いですね」
まさか、こいつ?
さすがに、んな訳ないか
キョン「やれやれ、今回は大丈夫だったか」
古泉「今の所は、ですがね」
5 :
◆1BrjSSUSHI
[sage]:2012/01/23(月) 21:30:12.57 ID:cqw1X2oV0
その後、ハルヒもやって来て
つつがなく、だらだらとSOS団の活動を終えた
ハルヒ「じゃあ帰るわね!」
俺は、苦笑して会釈をする古泉に適当に相槌を打って
席を立った
長門「気を付けて」
キョン「え?」
長門のいつもの目が、俺を見ていた
6 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]:2012/01/23(月) 21:30:40.08 ID:p3k6huK20
これはあれだな、キョンがヤンデレになるスレだな
7 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/01/23(月) 21:32:16.38 ID:BimYlLuzo
期待
8 :
◆1BrjSSUSHI
[sage]:2012/01/23(月) 21:36:43.60 ID:cqw1X2oV0
鶴屋「やあやあキョン君、今帰りかい?」
もしかして、この人が?
鶴屋「どうしたんだい?そんな驚いた顔して」
やべ
顔に出ちまった
キョン「いえいえ、何でもないですよ」
キョン「朝比奈さんなら、すぐ来ると思います」
鶴屋「そうかい、じゃあちょろっと待ってみるよ」
鶴屋「ありがとねっ」
この人も普通過ぎる程、普通だ
もうここまで来ると、考え過ぎかと思えてくる
9 :
◆1BrjSSUSHI
[sage]:2012/01/23(月) 21:42:38.35 ID:cqw1X2oV0
ただ
やっぱり気になるのは、長門の一言だよな
キョン『何か起こってるのか?』
長門『現時点では、何も変化していない』
長門『ただし、涼宮ハルヒが何らかの作用を世界に及ぼしたのは確か』
こんな曖昧な長門も珍しい
だけど、この後
俺は長門の言葉の意味を知る事になるんだ
10 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/01/23(月) 21:47:58.91 ID:xMVG2UyDO
ヤンデレは好きよ
しえんた
11 :
◆1BrjSSUSHI
[sage]:2012/01/23(月) 21:48:08.58 ID:cqw1X2oV0
キョン妹「キョン君、おかえりぃ!」
こいつが変わりないのは、朝に確認している
もちろん、シャミセンもだ
まあ
猫のヤンデレっていうのも、想像付かないけどな
こうして、つつがなく一日を終えた俺は
つつがなくベッドに入った
そして
ウトウトし始めた頃、携帯が鳴った
12 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2012/01/23(月) 21:49:05.96 ID:4G8Iz0Xto
ヤンデレhshs
13 :
◆1BrjSSUSHI
[sage]:2012/01/23(月) 21:56:50.63 ID:cqw1X2oV0
キョン「何だ?この番号」
出るべきか、出ないべきか
ええい!
キョン「もしもし?」
???「あ、キョン君」
キョン「朝比奈・・・さん?」
いや違う
これは
キョン「大人の朝比奈さん?」
朝比奈「はい、良くわかりましたね」
キョン「今日はどうしたんですか?」
朝比奈「ちょっと問題が起きたの」
14 :
◆1BrjSSUSHI
[sage]:2012/01/23(月) 22:07:40.68 ID:cqw1X2oV0
しまった
やっぱり問題は起きていたんだ
しかも、大人モードの朝比奈さんが現れたって事は
今の朝比奈さんに、という事だよなぁ
くそっ
朝比奈「七夕の時の公園でいいですか?」
キョン「わかりました、すぐ向かいますから」
朝比奈「お願いします」
行く前に長門に連絡するか
でも
とにかく状況を知らなきゃいけないよな
公園からは長門のマンションも近い
いざという時には駆け込めばいいさ
15 :
◆1BrjSSUSHI
[sage]:2012/01/23(月) 22:15:27.29 ID:cqw1X2oV0
キョン「お待たせしました、朝比奈さん」
朝比奈「こんな時間にごめんなさい」
キョン「いえ、大丈夫ですよ、それより問題が?」
朝比奈「はい、少し」
朝比奈「でも詳しい説明は、後でします」
キョン「急ぐんですか?」
大人モードの朝比奈さんは
静かに頷いた
16 :
◆1BrjSSUSHI
[sage]:2012/01/23(月) 22:27:48.29 ID:cqw1X2oV0
朝比奈「私と一緒に、過去に行ってもらえますか?」
キョン「過去に?」
朝比奈「はい」
キョン「わ、わかりました」
朝比奈「また意識がなくなるけど、ごめんね」
前に現在の朝比奈さんと過去に行った時のように
意識が薄れて行く
あれ?
何かが引っ掛かる
何だろう
そうだ
わざわざ過去に行かなくても
朝比奈さんなら
その時点の俺に会いに行けばいいじゃないか
この考えが浮かんだと同時に
俺の意識は閉じた
17 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/01/23(月) 22:47:27.31 ID:cqw1X2oV0
キョン「う、うう」
光が眩しい
何だよ、明りを消せよ
あれ
ここはどこだ
コンクリートの部屋みたいだが、知らねぇぞこんな所
そもそも
俺は何をしてたんだっけ
朝比奈「気が付いた?」
キョン「朝比奈・・・さん」
え!?
なんで俺、裸なんだ!?
それに何なんだ、力が入らねぇ
朝比奈「ごめんね、キョン君」
朝比奈「ちょっと薬を使わせてもらいました」
18 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/01/23(月) 23:05:01.53 ID:cqw1X2oV0
この人、だったのか
俺は長門の言葉を思い出していた
長門『現時点では、何も変化していない』
まさか未来に影響が出ていたとは
ハルヒよ
お前、どんだけ滅茶苦茶なんだ
そもそもだ
大人モードの朝比奈さんとは面識もないだろうが
キョン「あ、朝比奈さん、あなたハルヒの影響を受けて?」
朝比奈「涼宮さん?」
キョン「そうですよ」
キョン「何でこんな事してるか、自分で説明つかないでしょう」
19 :
◆1BrjSSUSHI
[sage]:2012/01/23(月) 23:13:13.84 ID:cqw1X2oV0
朝比奈「説明が欲しいの?」
キョン「そうじゃなくてですね」
キョン「あなたの今の行動に、理論的な説明が・・・」
朝比奈「キョン君がいけないの」
キョン「は?」
朝比奈「今現在、キョン君といる私が」
朝比奈「どれだけ感情を殺して我慢しているか」
朝比奈「あなたにはわからないでしょう」
正直、さっぱりわからない
この人は一体、何を言ってるんだ
20 :
◆1BrjSSUSHI
[sage]:2012/01/23(月) 23:24:14.77 ID:cqw1X2oV0
朝比奈「涼宮ハルヒ!涼宮ハルヒ!!涼宮ハルヒ!!!」
朝比奈「涼宮さんのお陰で、私はッ!」
これはもう
俺の知ってる朝比奈さんの顔じゃない
朝比奈「あんな女、[
ピーーー
]ばいい」
朝比奈「でもそれも、後の事」
この人の中に
こんな感情が渦巻いてるなんて
素直に驚くしかない
いや違う
これはハルヒの影響だ
やばい気がする
俺はまた長門の忠告を活かせなかったのか
いつもこうじゃねぇか
ちくしょう
21 :
◆1BrjSSUSHI
[sage]:2012/01/23(月) 23:31:38.39 ID:cqw1X2oV0
朝比奈「だからね、キョン君」
朝比奈「私はもう我慢するのを止めるの」
キョン「ど、どうするいうんです」
朝比奈「まずは、あなたを私のものにする」
な、何だ
今度こそ何を言ってるんだ
俺を朝比奈さんのものに?
wwhy?どういう事なんだ?
朝比奈「安心して、薬はここには影響してないから」
キョン「こ、ここってどこです!?」
朝比奈さんの手が俺のモノにふれた
俺の思考は吹き飛んだ
22 :
◆1BrjSSUSHI
[sage]:2012/01/23(月) 23:37:10.76 ID:cqw1X2oV0
朝比奈「動かすね」
キョン「な、何をです!?」
朝比奈「わかってるくせに」
朝比奈さんは手を上下に動かし始めた
何だよこれ
どういう状況だよ
俺だって健全な男子高校生だ
現在の朝比奈さんとそういう事を想像しなかったかというと
そんな事は言えない
でもこれは
正直、予想だにしなかった
頭が空回る
23 :
◆1BrjSSUSHI
[sage]:2012/01/23(月) 23:46:15.68 ID:cqw1X2oV0
キョン「な、これいつもより・・・」
朝比奈「さっきの薬ね、媚薬も入ってるの」
朝比奈「だから、我慢するだけムダだからね」
なるほど、いつもより敏感だ
なんて
感心してる場合じゃねぇ
キョン「やめて下さい、こんな事」
朝比奈「これをこんなにして、言う言葉?」
くそぅ
下半身が別人格とか、何だよって思ってたのに
まさか自分が思う時が来るとはなぁ
24 :
◆1BrjSSUSHI
[sage]:2012/01/23(月) 23:54:26.37 ID:cqw1X2oV0
朝比奈「それに、いつもよりってどういう事かしら」
キョン「!?」
朝比奈「いつも誰を思い浮かべてしているの?」
キョン「い、言えません、そんな事」
うぁ
手の動きを速めて来た
我慢汁が出て来ちまったじゃねぇか
朝比奈「私は聞きたいな」
キョン「くっ、言えません」
朝比奈さんが顔を近づけて来た
何をするつもりなんだ?
ちょっと
ちょっと待ってくれ
25 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/01/23(月) 23:56:07.86 ID:J6EMMbyIO
追いついた
26 :
◆1BrjSSUSHI
[sage]:2012/01/24(火) 00:10:48.09 ID:EFzsskUH0
一瞬にして俺の唇は塞がれた
それどころか
舌まで入って来やがった
キョン「ん"ん"っ」
朝比奈さんとキスしてる
しかも舌を絡めて
おいおい、どういうこったよ
何がどうしてこうなったか、誰か説明しろ
俺のモノは既に朝比奈さんの手の中で
ニチャニチャ音を立てていた
その音はコンクリートの部屋に響いて
逆に現実感を失わせた
27 :
◆1BrjSSUSHI
[sage]:2012/01/24(火) 00:19:47.78 ID:EFzsskUH0
朝比奈「さあ、誰を思ってしてるのか言って」
頭がぼうっとする
これも媚薬の効果なのか
それともキスがそうさせるのか
わかんねぇ
キョン「朝比奈さんを」
朝比奈「え?」
キョン「朝比奈さんを思い浮かべて」
朝比奈さんの顔が真っ赤に染まって
俺はまた唇を塞がれた
さっきより舌が激しく動いてるのがわかる
よだれが床に落ちた
何かもう
何もかもがどうでもいい感じがする
どうにでもなれ、ちくしょう
28 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/01/24(火) 00:35:23.38 ID:EFzsskUH0
唾液の糸を引いて、唇が離れた
すげぇ
イヤらしい、糸だ
朝比奈さんの手がふいに止まり
その大人になっても愛らしい顔が、下に降りていく
そういう経験なんて、もちろんない訳だが
次に何をするのか、わかった
キョン「朝比奈さん、ちょっと!」
朝比奈「ふふ、口でしてあげる」
次の瞬間
俺のモノは、温かさに包まれた
キョン「うぁっ!」
手とは全く違う感触に蕩けそうになる
何だこれ
ジュボッ ジュボッ
すげぇイヤらしい音がする
自分がされてる行為から出てる音とは
とても思えない
29 :
◆1BrjSSUSHI
[sage]:2012/01/24(火) 01:09:04.43 ID:EFzsskUH0
ジュボッ ジュボッ
キョン「あぅ・・・あ」
朝比奈さんの頭がリズミカルに動くたびに
イヤらしい音がする
唾液がこんな音させるんだな
もう頭が働かねぇ
俺の意識も感覚も熱も
何もかもが、朝比奈さんの口の中にある気がした
だけど
朝比奈さんは頭の動きを止め
髪をかき上げながら、笑顔を見せた
その笑顔は
俺がいままで見て来たどの笑顔より
残忍で、凄絶で、美しく
どうしようもない恐怖を覚える
口元のよだれが一層それを引きたてた
朝比奈「キョン君が私でイッてくれるって事は」
朝比奈「他の女はもういらないよね」
同時に
その笑顔は、どうにも魅力的だったんだ
ちくしょう
ちくしょう
30 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(静岡県)
:2012/02/04(土) 19:05:29.10 ID:8Wv3PEpio
続きが気になるなぁ
31 :
◆1BrjSSUSHI
[sage]:2012/02/05(日) 21:37:55.70 ID:CqCuZ6oS0
朝比奈「そうだなぁ」
朝比奈さんは唇に指を当てて
考え込む仕草をする
普段なら俺を完全に魅了しちまう仕草だ
でも、この状況でされると
違和感しか感じない
朝比奈「1回イッたら、1人死ぬって事でどうかな」
は?
俺の聞き間違いか?
朝比奈「あなたの快感が、そのまま一人の死」
朝比奈「素敵だと思わない?」
32 :
◆1BrjSSUSHI
[sage]:2012/02/05(日) 22:31:22.41 ID:CqCuZ6oS0
背筋にツーっと冷や汗が流れた
キョン「何を言ってるか、さっぱりなんですが」
もう本心を口にする
この現実味のないシチュエーションの中で
そんな現実味のない言葉を聞いたって
理解出来る訳もねぇ
朝比奈「簡単な事です」
朝比奈「私に身を任せていれば、邪魔な女が消えていく」
消えていく
はは
余計に現実味がなくなった
でも待てよ
ちょっとおかしくないか
邪魔な女が消える
という事は、俺の周りの女性が消えるって事
おかしいだろう
そうだ、そうだよ
キョン「嘘ですよね」
キョン「それ、嘘を言ってますよね」
33 :
◆1BrjSSUSHI
[sage]:2012/02/06(月) 20:38:55.11 ID:ifKBj1/00
朝比奈「何が嘘なの?」
朝比奈さんは笑顔を浮かべてるけど
目は笑ってなかった
それでも浮かんでた狂気は影を潜めていて
俺は少しホッとした
キョン「俺の周りの女性を[
ピーーー
]なんて出来ませんよ」
キョン「まず、あなたの過去である朝比奈さん」
キョン「もちろん殺せる訳ないですよね」
朝比奈さんは返事の代わりに
クスッと笑ってみせた
キョン「それから長門、これは物理的に無理だ」
キョン「その証拠に、あなた自身も長門を恐れてる」
朝比奈「それから?」
キョン「ハルヒはあなたの組織でも監察対象のハズだ」
キョン「あなたがそんな行動を起こせば」
キョン「お仲間が黙っていないでしょう」
34 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/06(月) 20:52:27.54 ID:ifKBj1/00
パチパチパチパチ
コンクリートの部屋に、拍手の音が響き渡った
それは
手のぬくもりを感じさせるものではなく
乾きを感じさせる音だった
無機質っぽい、すげぇ嫌な音だ
朝比奈「さすがです、キョン君」
それでも
この言葉は、体の緊張を解くには十分だった
周りの女性がみんな消える
SOS団の仲間が消えていく
そんなふざけた事態だけは
避けられたような気がしたからだ
だけど
朝比奈「でも、0点ですね」
キョン「は?」
朝比奈「しょうがない事です」
朝比奈「あなたはまだ、時間跳躍についての」
朝比奈「理解の外にいるんだから」
35 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(関西地方)
[sage]:2012/02/07(火) 23:16:38.33 ID:s5VcXQ7So
やっぱSS速報は遅いな
36 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/02/08(水) 17:41:10.56 ID:uiebzeuIO
>>35
まぁ気まぐれで更新が大半だから仕方ないよ
37 :
◆1BrjSSUSHI
[sage]:2012/02/08(水) 22:08:30.42 ID:TmsiQSOK0
朝比奈「キョン君はパラレルワールドって信じる?」
キョン「並行世界とかいう奴ですか?」
朝比奈さんは小さく頷いて
俺は逆に首を振った
キョン「信じませんね、そんなものがあったら」
キョン「一体どれだけ宇宙の容量が必要なんです」
朝比奈「その通りです」
朝比奈「厳密にはパラレルワールドは存在しないとされています」
厳密には
この言葉は今の俺にひどく引っ掛かる
何かの逃げ道みたいに聞こえる
多分だが
この人はわざとこの言葉を選んでる
朝比奈「確かに、あの時こうしていたらで並行世界が生まれたら」
朝比奈「その世界は膨大な量になってしまいます」
朝比奈「でも」
ほら来た
朝比奈「例外は存在します」
38 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/08(水) 22:41:15.25 ID:TmsiQSOK0
キョン「それが時間跳躍だと?」
朝比奈さんが、ふいに顔を寄せて来た
甘い息が耳元にかかる
朝比奈「頭のいい男性って素敵です」
そして
また俺のモノに手を伸ばして
ゆっくりと上下させ始める
俺のはまだ熱さを持ったままだった
薬のせいなのか
くそっ
朝比奈「こうして私はキョン君に触れてる」
朝比奈「でもおかしいと思わない?」
朝比奈「私はこの時代にはいない人間」
何が言いたいんだ
そもそも未来人なんて存在がおかしいんじゃないのか
朝比奈「このまま私が未来に戻れば」
朝比奈「未来の私がこの時に存在する過去が確定している」
朝比奈「それって、おかしくないですか?」
39 :
◆1BrjSSUSHI
[sage]:2012/02/08(水) 23:07:52.90 ID:TmsiQSOK0
キョン「え、あれ?」
確かに何かがおかしい
でも何だ
分かってるんだけど、説明出来ない
おかしい事は分かってんだよ
朝比奈「混乱するよね」
朝比奈「ちょっと意地悪が過ぎたかな」
キョン「そう思うなら、手を止めてちゃんと教えて下さい」
朝比奈「手を止めるのは無理かな」
逆に手の動きが早まった
くそぅ、言うんじゃなかった
朝比奈「時間跳躍の方法が完成するまで」
朝比奈「人間は時間跳躍が出来なかった、当り前ですよね」
頷くしかない
その通りなんだから
いや、待て
そうするとどうなる?
朝比奈「分かりかけてるようですね」
そうか
そういう事なのか
キョン「未来人が居ない過去があるはずだ」
40 :
◆1BrjSSUSHI
[sage]:2012/02/08(水) 23:44:08.48 ID:TmsiQSOK0
朝比奈「さて問題です」
朝比奈「その過去はどこへ行ってしまったんでしょう」
どこへ行ったか
どこにも行ってなんかない
キョン「俺達が移動したんだ、並行世界へ」
唇を頬に感じた
正解の印なんだろう
朝比奈「まあ分かりやすく並行世界と言いましたが」
朝比奈「概念的には違います」
朝比奈「話の核心はそれではないので、構いませんけど」
核心か
言わないでくれ
俺の考えが間違ってると思いたいんだ
頼むよ
朝比奈「言って欲しくないって顔してるよ、キョン君」
俺はきつく目を閉じた
朝比奈「でも、ダメ」
朝比奈「そう、過去は確定しています」
朝比奈「つまり、この世界でSOS団に居る私が死んでも」
朝比奈「この私が消える事はありません」
41 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/10(金) 20:50:54.25 ID:UGIdZJPy0
キョン「じゃあ異世界人は居ない訳ですね」
キョン「ハルヒが残念がるな、はは」
俺は話題を変えたかった
過去の自分を殺しても問題ない
そんな話を聞いていたくねぇ
朝比奈「話をそらそうとしているの?」
朝比奈さんは、こっちの意図を見透かしてるかのように
微笑んだ
朝比奈「まあ、いいでしょう」
朝比奈「私の話は、あくまで時間の概念上のものです」
朝比奈「並行世界と異世界がイコールとは言っていません」
キョン「異世界人に会った事があるんですか?」
朝比奈「さぁ、どうかしら」
この人は面白がってる様に見えた
深く追求しないでおいた方がいいだろう
この反応
まだ会ってないだけで
異世界人ってのも確実に居るんだな
それを知ってるって事は、だ
死体が何個か増えるイメージが
俺の頭の中に出来ちまってる
頭のおかしい人間は、この人なのか
それとも、俺なのか
勘弁してくれよ
42 :
◆1BrjSSUSHI
[saga]:2012/02/10(金) 23:15:23.79 ID:UGIdZJPy0
朝比奈「あら?もうこの話は終わり?」
キョン「こっちの話も、俺の好みじゃなさそうなんで」
ぎゅむっ
朝比奈さんは、俺のモノを掴む手に力入れた
キョン「いっ!?」
朝比奈「目をそらしても何も変わらないわ」
朝比奈「キョン君は、私の物になったんだから」
朝比奈「もう少し強くなってもらわないと」
朝比奈さんの手の中で
俺のが脈打つのが分かる
凄く痛てぇ
次の瞬間、その痛みから解放され
俺は息を止めてた事に気付いた
朝比奈「でも許してあげます」
朝比奈「私は、自分を縛る物がなくなって」
朝比奈「とても素晴らしい気分でいるんですから」
43 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]:2012/02/12(日) 21:08:14.80 ID:CeGttHHJo
うひょおおあお
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