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【Fate】「ジャンヌ、俺の命を預ける」ジャンヌ「ソウトの命、私が守り抜きます」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :マルさん ◆kAxzoB0n6A :2012/01/29(日) 18:20:54.99 ID:hTksK0pP0

聖杯戦争

参加するマスターがサーヴァントを使役し、たった一つの聖杯をめぐり、殺しあう戦争

総勢140人の参加する大規模な戦争

参加者には七つのクラスに分かれたサーヴァントの内一つが与えられる


剣士、セイバー

弓兵、アーチャー

槍兵、ランサー

騎馬兵、ライダー

魔術師、キャスター

暗殺者、アサシン

狂戦士、バーサーカー


これらのサーヴァントを使役し

奇跡を叶える万能の釜である聖杯をめぐり

最後の一人になるまで殺し続ける

それが聖杯戦争


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全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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2 :マルさん ◆kAxzoB0n6A :2012/01/29(日) 18:27:07.09 ID:hTksK0pP0

「契約、完了っと……」

「これでお前は俺に情報提供をしてくれるんだよな?」

「ああ、私は約束は守ろう、ただし私が危険になら無い程度だ」

「それでいい」

薄暗く、じめじめとした部屋はやはり気持ちが悪くなる

今にも壊れそうな古い棚にはビンに詰められた目玉などが浮いている

これが俗に言う魔術工房と言うものらしい、魔術師は何を考えているのか全く分からない

さっさと俺はこの部屋から出たいと思っていたが、それを目の前の女が何故か阻む

俺の目の前にいるのは金髪黄金の目を持つ美少女、魔術師、雪浦雪(ゆきうらゆき)

常にピアスに木刀を持つ、見た目が何世代前かの何処かのヤンキーのような姿

いや、番長の方がしっくりくる

これでも「探知」と呼ばれる魔術を得意とする魔術師

実力で言えば天才に匹敵してもいいレベルだが、魔術師としての自覚が無い非常に残念な魔術師

本気で魔術をやればこの家は根源の到達も夢では無いと言うのに、惜しい人材だ

と言っても、俺には全く関係の無いことだ

雪「それにしても、今回の聖杯戦争は非常に面白いものらしいじゃないか」

「総勢140人の魔術師達がサーヴァントを召喚して戦う聖杯戦争、血迷ってる」

雪「それほどの英霊が目の前に現れるのだぞ?舞踏会でも開いたらどうだ?」

「アホか、んな危険な真似できるか」

マスターは七つのクラスに分かれたサーヴァントを召喚し、戦う

それどれ程危険かどうかは分からない

だがそれが、どんな願いでも叶えてくれる本当の願望器と言うならどんな危険でも冒すつもりだ

雪「君の願いは確か『魔法使い』になることだったか」

「ああ、これが俺を助けてくれた師匠の願いであり、俺が引き継いだ願いだ」

雪「根源の到達、それに興味を示さず、ただ『魔法使い』になることを目指す、か」

「はっ、魔術使いの俺からしてみれば根源の到達はどうでもいい、手っ取り早く『魔法使い』になって夢を叶える」

雪「その後はどうするんだい?」

「知るか、自由気ままに生きるさ」

雪「・・・・・・ま、なったらなったで、願望器にある魔翌力が余っていたら私の願いの一つや二つ叶えさせてくれよ」

「出来るのなら叶えてやるよ」

そう言って俺は部屋を出て行った

後ろから「お茶は飲んでいかないか?」と言っていたが目玉見ながらお茶を飲むなんて馬鹿みたいなことは出来ない

新鮮な夜の冷たい空気が俺を包み込んだ、部屋のじめじめとした空気よりも倍近く気持ちがいい

今日は満月、月見でもしたい気分だがそれよりもやらなくてはいけないことがある

戦争に参加するための最大の準備、サーヴァントの召喚だ
3 :マルさん ◆kAxzoB0n6A :2012/01/29(日) 18:27:59.18 ID:hTksK0pP0
家に帰ってみると、ロンドンで魔術修行をしている友人から求めていたものが届いていた

正方形の十センチ程度の金色の装飾がしてある箱に灰が詰められていた

それに加え手紙が一つ

「悪い、鞘は見つからなかった。この聖遺物を良かったら代用品に」

とだけ書いてあった

俺は『聖遺物』が欲しかったのだが、特にアーサー王の聖遺物だった『鞘』が欲しかった

あの有名な聖剣エクスカリバーを持つアーサー王ならば、どんなサーヴァントと敵対しても負ける気もしないし、どんなサーヴァントにも後れを取らないだろう

が、その求めていたものが送られてこなかった

詳しい事を軽く調べてみた結果、冬木市とよばれる場所で行われた第四次聖杯戦争でアインツベルンが鞘を発掘、そして婿に迎え入れた魔術師が聖杯戦争に参加しアーサー王を召喚

その後鞘は消失、行方が完全に分からなくなった

なら、ランスロットとかガウェインとかローランとかの聖剣持ちの有名どころを送って欲しいところだが・・・・・・

送られてきたのは、箱に詰められた灰

箱には魔術はかけられてなく、盗難や紛失などにあったら聖遺物無しで召喚してることになっていた

さらにこの灰が何の聖遺物なのかも手紙には記載されていない

友人が何も考えていなかったことがわかる瞬間だった

とりあえず俺は六畳半の和室の畳に魔方陣を描き、聖遺物を仏壇に置いて準備を整えた

だが、そんな違和感以上に俺は今ドキドキしている

どんな姿のサーヴァントが出てくるのか、どのクラスか、と言うより誰が出てくるのかすら分からないからだ

俺は和室に魔方陣を書き、窓を閉めた

これから召喚の儀式を行う、そう思うと不安と緊張で押しつぶされそうだった
4 :マルさん ◆kAxzoB0n6A :2012/01/29(日) 18:29:13.69 ID:hTksK0pP0
俺は準備を終え、部屋の明かりを消した

別に明かりを消す必要性は無い、ぶっちゃけるとただの雰囲気作りだ

俺の中で緊張と不安が混じりあい、体の震えが止まらなくなる

その不安を押し切って魔方陣の前に立ち、手を目の前に出して唱え始める

「閉じよ、閉じよ、閉じよ、閉じよ、閉じよ」

「繰り返すつどに五度」

「ただ、満たされる刻を破却する」

魔方陣は赤く光り、電球が割れて火花が散り、音を鳴らす

もうすぐ、目の前にサーヴァント……英霊をこの目で拝めることが出来る

「告げる」

「汝の身は我が元に」

「我が命運は汝の剣に」

「聖杯の寄る辺に従い、この意、この理に従うならば答えよ」

あと少し。あと少しで現れる

魔方陣から出てくる強風で吹き飛ばされそうになる

俺の中にある全ての魔術回路が悲鳴を上げていた

耐えろ、と言い聞かせて手に力を込める

「誓いをここに」

「我は常世全ての善と成る者」

「我は常世全ての悪を敷くもの」

「汝三台の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ――――!!」

5 :マルさん ◆kAxzoB0n6A :2012/01/29(日) 18:32:18.41 ID:hTksK0pP0
風は止み、その魔方陣の中心に一つの人影

それは間違いなく英霊、サーヴァントだった

「あ、ああ……」

俺は思わず声を出してしまった

いざ召喚してしまうと不安も緊張も無くなり、自信に変わってゆく

だが、それも最初のうちだけだった

三つ網の金髪、銀色の立派な鎧、整った顔立ちに惚れてしまいそうだった

その姿は少女にも見えるが、一人の戦士としての強さも感じさせる

「問います……」

凛とした女の声が部屋に響く

「貴方が……私のマスターでしょうか?」

「あ、ああ、俺が君のマスターの真田想土だ」

「さなだ、そうと・・・・・・」

想土「ああ、真田想土だ」

「真田、想土・・・・・・ソウト?」

想土「想土でもソウトでもどちらでも」

「じゃあソウトと呼ばせてもらいます」

と、ニッコリと笑った

まだ俺は戸惑いを隠しきれていなかった

俺のイメージではゴツイ大男が「がはははははー!」と登場したり「跪け、雑種」といきなり言い出して偉そうにしたりするのかと思えば

目の前にいるのはそれからイメージが遥かにかけ離れている鋭い眼を持った美形、しかも女

「マスター、さっきからそわそわしていますけど……調子が悪いのですか?」

不思議そうな顔で見られている

確かに戸惑いと不安と緊張が混じっている今、俺は不審者の如く気持ち悪いだろうな

「あ、マスターは私の姿を見て不思議に思っているんですか?まあ、後世には男装をしていたって伝えられてましたからね」

と、自信に変わったはずの不安と緊張が出てきてどうしたら良いか分からない状態であっちから活路を作ってくれた

「それは昔の話ですから、今は武装していますけど、普段はちゃんと女の子の格好を―――」

と、またも不思議な目でこちらを見てくる

「もしかしてー……私の事知らないで召喚したりしました?」

察しのいい女の子は嫌いだ、と思わせてくれた

まさか出会って早々確信を突かれて、尚且つサーヴァント相手に恥をかくとは思わなかった
6 :マルさん ◆kAxzoB0n6A :2012/01/29(日) 18:34:06.45 ID:hTksK0pP0
「送られてきた謎の聖遺物を使って召喚した・・・・・・」

想土「はい、すみませんでした」

俺は何故か正座していた、今までの経緯を話したら正座しなきゃいけない気がした

目の前の女の子は苦笑いをしながら溜息をついた

「お互いに命を預けあうんですから、しっかりとサーヴァント選びしてくださいよ」

想土「あ、はい、ほんと、マジですみません」

これじゃあ俺が馬鹿みたいだ

いや、みたいじゃなくて馬鹿だわ

想土「そうだ、えーっと・・・・・・君は・・・・・・」

「ジャンヌ・・・・・・ジャンヌ・ダルク、ルーラーのクラスとして召喚されました」

驚いた、まさかジャンヌ・ダルクが召喚されるとは

カトリックの聖人であり、百年戦争でオルレアンを開放したというフランスの英雄

有名な彼女の存在は日本でも大抵の人間が知っているだろう

そこは問題ない、だがルーラーと呼ばれるクラスは聞いた事無い

想土「えーっと・・・・・・ジャンヌ、ルーラーって―――」

ジャンヌ「でも、マスターは優秀な人ですね、その証に私のステータスはかなり良いと思いますよ?」

俺の言葉を遮る様にジャンヌは話しかけてきた

まあ、クラスの説明は後でも良いだろう

その言葉を聞いて俺はステータスを見てみた

俺にしては中々良いステータスだと思う、Aランクを二つも所有しているのは相当有利だ

が、気になる点が一つ

想土「宝具『?』ってのは・・・・・・どういう事だ?」

ジャンヌ「それは、私にも分かりません、多分ですが、召喚された際に不具合があったと思います
     これによって私の宝具は本来の物ではなくなりました」

想土「不具合・・・・・・」
7 :マルさん ◆kAxzoB0n6A :2012/01/29(日) 18:35:53.39 ID:hTksK0pP0
召喚は完璧だった、手ごたえもあるし、こうして目の前にちゃんとサーヴァントがいる

召喚に問題が無い、だとすれば、俺の体の問題だろう

想土「すまん、宝具が『?』なのは俺の体の問題だ」

ジャンヌ「体?」

想土「ああ、俺は昔事故で魔術回路が・・・・・説明しづらいけど、本来の魔術師よりも少し特殊な形になってるんだ」

ジャンヌ「それの影響で私のステータスが?」

想土「多分な、すまん」

ジャンヌ「いえ、マスターが謝ることでもありません
 体の事なら仕方が無いですよ」

優しく微笑んで、目の前の聖女は許してくれた

だが、許してもらえても、失態は変わらない

本来の宝具が使えないのは誤算、なにか使えなくなるだろうとは思っていたけれども

切り札が本来のものでなくなるとは思わなかった

想土「なら、今の宝具は?」

ジャンヌ「私の宝具は『神の声』、本来は保有スキルとされる『啓示』のスキルが宝具に当てはまってしまったみたい、です」

と、困ったように話すジャンヌ

想土「うわぁぁぁぁ・・・・・・」

と、やってしまった感がある俺

まさか宝具が保有スキルになると思わなかった

ジャンヌ「あ、その、でも良い点もありましたよ」

想土「どんな?」

ジャンヌ「聖人のスキルですが、『HPの自動回復』と『聖骸布の作成』の二つが可能になりました」

想土「それって、どういうこと?」

ジャンヌ「聖人は召喚時に複数ある効果の中から一つが選択されて、自分のスキルになるのですが・・・・・・」

想土「俺の影響で二つ選択された、と」

ジャンヌ「はい」

想土「・・・・・・」

それは、良いことかもしれない

想土「んー、それはいい事かもしれないな」

ジャンヌ「そうですよ、落ち込んでても仕方ないと思いますよ」

想土「そうだな」

微妙な空気だが、ジャンヌの言うとおり起きてしまった事は仕方ない

俺は立ち上がってジャンヌと向き合った

想土「ジャンヌ、俺の命を預ける」

ジャンヌ「ソウトの命、私が守り抜きます」

これから聖杯戦争が始まる、命を懸けて、願望器である聖杯を手に入れる

どんな事が起こっても、後には引けない

やるしかない、願望を叶えるために
8 :マルさん ◆kAxzoB0n6A :2012/01/29(日) 18:37:13.37 ID:hTksK0pP0
クラス    ルーラー
マスター   真田 想土
真名     ジャンヌ・ダルク
性別     女性
身長・体重  159cm 44kg
属性     秩序・善
能力     筋力B 耐久A 敏捷B 魔翌力A 幸運C 宝具?

クラス別能力 対魔翌力:EX
       Aランク以上の魔術もキャンセルする事が出来る
       魔術による攻撃でジャンヌに傷をつけるのはほぼ不可能
       
保有スキル  聖人:A
       聖人と認定された者であることを表す
       『秘蹟の効果上昇』『HPの自動回復』『カリスマ1ランクアップ』『聖骸布の作成』
       の内の一つだけ選択されて付与されるが、マスターの影響により
       『HPの自動回復』『聖骸布の作成』
       の二つが付与された

       カリスマ:B
       軍団を指揮する天性の才能
       団体戦闘において、自軍の能力を向上させる
       宝具で見た根拠の無い未来をこのスキルで信じさせることが出来る 


宝具    『神の声』 ランク? 対人宝具 レンジ― 最大効果一人

      目標の達成に関する事象(例えば旅の途中で最適な道を選ぶ)を声として聞くことが出来る
      ただし根拠が無いために、他者にうまく説明できない
      さらに、戦闘時には数秒先の未来や周りの状況を声として聞くことが出来る
      ただし声として聞くため、戦闘時には多少のロスがある
      未来視に近い能力だが、本来は『啓示』と呼ばれるスキルであり
      マスターの影響により宝具として扱われることになっている
9 :マルさん ◆kAxzoB0n6A :2012/01/29(日) 18:42:17.18 ID:hTksK0pP0

と、まあこのSSはオリ鯖オリ主を中心に進みます
表現力がない作者ですが温かい目で見てもらえるとうれしいです

原作と設定が違う部分があるかもしれませんが、その場合は指摘してもらえると助かります

次の投下では聖杯戦争の舞台などの説明をしていこうと思います
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga sage]:2012/01/29(日) 18:47:15.07 ID:5juq2qJm0

ジャンヌの対魔力って魔術キャンセルじゃなくて魔術を逸らすスキルだよ
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/01/29(日) 18:51:26.90 ID:qRaKc4nF0
>>1は型月雑談スレでオリ物書くっていった人?
apocryphaの鯖は設定公開されてないから難しいと思うががんばれ

12 :マルさん ◆kAxzoB0n6A :2012/01/29(日) 19:17:17.28 ID:hTksK0pP0
>>10
あ、本当だ……
指摘ありがとうございます

>>11
そうですね、型月雑談スレでオリ物書くって言った人です
ありがとうございます、apocryphaの鯖は、オリ鯖が思いつかなくて行き詰った時に出すようしようと考えてます
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2012/01/29(日) 21:28:23.09 ID:zoRHH77Wo
応援してるよ
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/29(日) 22:57:23.98 ID:RuLt8PvE0
オリジナル物ならドキッ半神だらけの聖杯戦争とかもできるな
15 :マルさん ◆kAxzoB0n6A :2012/01/30(月) 18:37:30.50 ID:+CTEf3oI0
>>13
ありがとうございます

>>14
確かにそれも出来ますね……
今考えている鯖は最近の人間ばかりなので、まだ昔のは考えていないので
少し話が進んで、鯖のステータスを考える余裕が出れば、半神だらけの聖杯戦争も出来ますね


そろそろ投下開始、今日はこの聖杯戦争の舞台とか色々
16 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/01/30(月) 18:52:31.46 ID:+CTEf3oI0
何処かの神社だろうか

そこに一人の魔術師がサーヴァントの召喚を済ませたが、そこにいたのは一人だけだった

それがサーヴァントか魔術師かは分からない

ただ一つ分かるのはその場に居るのが『人ではない』と言うこと

「ぎゃはははははははははははははは!!」

「き、さま……」

現れた目の前の人間を取り込んだ男は体から溢れていく力を感じていた

そこには興奮や快楽と言った感情しか無く、人間として様々なものが欠落していた

「溢れていくねぇ!これが人間様の力なのか!?」

「ど、うす……」

「どうするつもりか、って言いたいのかー!?」

男は吸収途中のせいか、自分と取り込んでいる者の意思が合さっていて何を言っているのか少し分からなっていた

男は体の中に埋まっていく者に目もくれずに興奮しながら上に向って自分のこれからどうするか

そして取り込んだ理由を言い放った

「この戦争ってのは『マスターとサーヴァントのペア』で参加だろ?だったらどちらか一方を不完全の状態で取り込めば擬似的に『マスターとサーヴァントのペア』として扱われる」

「だが、聖杯は……」

「だから言ってるだろ?不完全の状態で取り込めば『マスターが生き残っている』と聖杯は判断して擬似的にペアになる、だけど俺に取り込まれている状態だから身動きできずに俺の言いなりになる」

「ま、さか」

「そーこと、聖杯騙して俺が一人で願いを叶える、お前の願いなんて叶えてやらねー!」

「聖杯には、あれを……」

「それくらい考えてるっつの、キャハ」

ニヤリと笑い自分の最終的な目的を話した

悪あがきも出来ず、目的を聞きいて絶望しながら取り込まれた

男は満足して不完全に取り込まれた者を嘲笑った

だがそれは取り込まれた者には見えてはいない

「アサシンってのは本来『ハサン』って奴が出てくるはずだったみたいだけど、少し意外だったかな?んー?」

「まあ、これで他の奴らを直ぐに殺すことが出来る」

「令呪も自由に使える、上級魔術が使える上にアサシンとしての能力、宝具も一人で扱う……そしてサーヴァントだから聖杯にも触れることが出来る」

「最強だ、最強だ!!最強だ最強だ最強だ最強だ最強だ!!!!ぎゃははははははははははは!!!」

アサシンのマスターでありサーヴァントの男はそのまま笑い続けた

人の形をしている、人ならざる者

この戦争において、この者がどれほどの影響を及ぼすかは分からない

これで、全世界で全てのサーヴァントが現界し、聖杯戦争が始まった
17 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/01/30(月) 18:55:13.46 ID:+CTEf3oI0
ジャンヌ「はふはふ・・・・」

想土「・・・・・・」

とりあえず、俺はジャンヌの為に寒い中私服を買って来て、とりあえず着せた

センスが分からないので、色々な服を買ってきた

彼女が選んだのは胸に白い十字架が、背中に白い翼がプリントされている黒いTシャツに白いロングスカート

似合ってるかどうかはともかく、とりあえず言えることは可愛い

そして何もしないのは気が引けるから、とりあえず日本茶とドラ焼きとミカンを出して二人でコタツに入った

ジャンヌ「日本はいいですね・・・・・・コタツにミカン、日本茶にドラ焼き、幸せです」

想土「はは・・・・・・そう言ってもらえて何よりだ」

フランスの英雄が「はふはふ」と言いながらドラ焼きを頬張る姿は何とも可愛らしい

ジャンヌ「ん・・・・・そういえば、ソウトはどんな魔術が使えるんですか?」

想土「基本何でも出来るけど、好きな魔術は『変化』だな」

俺の好んで使う魔術『変化』

魔力を使い物質の形や性質の変化から、魔力の性質や効果の変化などを扱う

例えると、炎の属性の物を水の属性に、剣を槍に、固体を液体に変えたりすることが出来る

最も、形の変化はともかく、元ある性質の変化は地道で細かい作業だ

即興で出来るほど簡単な魔術ではない

だが、形を変えることは馴れれば簡単だ

変化を使って物の形を剣にして、更にその剣の刃を限界まで研ぎ澄ませば、鉄パイプや木刀でも業物以上の鋭い切れ味を持つことも出来る

さらにそこに強化の魔術で物の強度を上げればそれなりに強い武器の完成だ

ただし、そこまでの技術があればだが

ジャンヌ「あ、じゃあ戦闘では私の武器とか作って強化くれませんか?」

想土「そりゃいいけど・・・・・・宝具相手となると、いくら強くても難しいぞ」

ジャンヌ「分かってます、でも手ぶらは流石に・・・・・・」

この発言からして、本当に武器を持っていないことが分かる

だから俺が即興の武器を作ってジャンヌに渡し、それでジャンヌが戦う

即興とはいえ、手ぶらで格闘などと言う馬鹿げたことをするよりもマシだ

ジャンヌ「丁度いい武器があれば普通に戦えるんですけど・・・・・・」

想土「あるっちゃ、ある」

ジャンヌ「本当、ですか?」

想土「ああ、でもジャンヌが使えるかな・・・・・・」

俺は自分の部屋に行って一振りの剣を取り出した、黒い鉄の鞘に入った一振りの刀

ジャンヌ「これは・・・・・・?」

想土「宝具」

と、俺が放った言葉に驚いてジャンヌはむせて

更にむせた際に腕がコップに当たってお茶をこぼして

そして焦って机や周りを吹こうとして立ち上がった際に転んで

机の角に頭を打ち涙目になっていた

想土「おいおい、大丈夫か?」

ジャンヌ「サーヴァントなら多少の痛みは大丈夫かなと思ってたけど駄目だったぁ・・・・・・」
18 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/01/30(月) 18:56:25.88 ID:+CTEf3oI0

そして、しばらくして落ち着きを取り戻してから、お互いに向き合って

ジャンヌ「宝具!?」

想土「そこから!?」

何故かむせる前から始めていた

大人しそうな印象があったのだが、少し印象が変わってきた、案外面白い子だ

とりあえずジャンヌが折角驚いて仕切りなおしてくれたので、この剣の説明

想土「俺の父さんが所有していた物なんだけど、この刀の名前は『十束剣』」

ジャンヌ「とつかの・・・・・・つるぎ?」

想土「ああ、この刀の束ってのは拳一つ分の事を示していて、別に剣の名称じゃない、それに十束剣は他にもある」

ジャンヌ「そうなんですか?」

想土「神話では色々な十束剣が様々な場面で登場してっから、この刀がどの十束剣なのか俺も分からん、そもそも本当に宝具なのかも怪しいレベルだ」

ジャンヌ「えぇ!?」

想土「まあ、本当に宝具なら簡単に壊れる訳無いだろうし、それにその剣はよく分からないけど相当魔術によって強化されてるから壊れないと思うよ」

ジャンヌ「はぁ・・・・もし、この宝具の真名開放が出来たら―――」

想土「してもいいぞ、遠慮なくしてくれ、それで相手に嘘の情報を与えられれば上出来だ」

そうしてジャンヌは刀を抜いて軽く振り始めた

振ってもいいが、正直言うと室内ではやめて欲しい

しかし、父親の遺した物だとは言え、これが宝具だとは思えない

最初手にとったときは、宝具と思えないほど存在感が無かった

が、何故だか俺は同時にあの剣に惹かれ始めていた

仮にも、俗に言う『一流』と呼ばれる魔術師―――いや、魔術使いの俺はその剣にそういう人を惹く能力が無いのは分かっていた

謎の剣を渡すのは気が引けたが他に渡せる剣なんて―――

想土「・・・・・・」

ある、何処で作られて、どういう能力を持った剣なのか明確に分かる剣が一振り、だが

想土「あんな、あんな物を使うほど腐ってないし、落ちぶれてもいない」

ジャンヌ「どうしたの?」

想土「・・・大丈夫だ、それでどうだ?」

ジャンヌ「うん、使いやすい、刀は初めてだけど」

想土「それは良かった」

ジャンヌ「それと気になったんだけど、この剣の欠けた部分は?」

想土「大方、父さんが壊したんだろ」

ジャンヌ「いや、簡単に壊れないって―――」

想土「知らん」

ジャンヌ「えー・・・・・・」
19 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/01/30(月) 18:57:36.49 ID:+CTEf3oI0
それから、今後の方針についてジャンヌと話し合った

今後は常に一緒に行動して、マスターと出会えば同盟を組むか、倒すか

いずれは同盟を組むはず、だが早いに越したことは無い

単純だが今はこれでいいと言う結論になった

そして夜、俺は風呂に入って寝る準備をしていたところ、ある事に気がついた

想土「あ、ジャンヌの布団だしてねーや・・・・・・」

ジャンヌ「え?」

想土「わりぃ、少し待ってろ」

ジャンヌ「いえ、私達サーヴァントは「これ枕ね」

そう言って枕を投げつける、さらに布団を持ってきて和室に敷く

これで寝る準備はバッチリ、俺はコタツで寝れば大丈夫だ

ジャンヌ「あの、ソウト―――」

想土「あ、寝るとき電気消してくれよ、それと戸締りも頼む、これから朝まで起きないと思うから、オヤスミ」

そう言って俺は薬を一つだけ飲んで睡眠を取る

ゆっくりと俺は睡魔に襲われて意識は深い海の底へと落ちていく



ジャンヌ「・・・・・・」

そんな少年をジャンヌは見つめた

ジャンヌから見れば、この少年の第一印象を言えば、変わり者

自分を送られてきた謎の聖遺物で召喚した、と言った時は驚いたと同時に呆れた

命を懸ける聖杯戦争で重要なサーヴァントの召喚を、まさか適当に行うとは思っていなかった

ジャンヌ「はぁ、私が心配です」

それでも、何処か優しさが感じられる

まるで何処かで会ったかのような

ジャンヌは部屋の戸締りを確認して、最後に洗面所の鏡を見た

目の前には戦争の為に召喚された自分、そして普通の少女がいた

ジャンヌ「これが、私の顔なんだ」

自分でも分かる違和感のあることを言った気がした

だが、それもすぐに忘れていた

ジャンヌ「・・・・・・私も寝よう、折角ソウトが準備してくれましたし」

そう言ってジャンヌは布団に入った

ジャンヌ「サーヴァントは霊体化していれば、別に寝なくても大丈夫なんですがね・・・・・・」
20 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/01/30(月) 19:00:30.52 ID:+CTEf3oI0
ジャンヌ「あ、美味しい」

想土「だろ?」

朝起きて俺の作った朝食を俺はジャンヌにも当然作った

後から聞いた話だと、別に食べる必要は無いし、寝る必要も無いらしい

が、「一人で食べてるよこで何もせずに居られるのは精神的にキツイ」「使用人じゃないんだから」「二人で食べたりするほうが美味しい」「日本では二人以上で食べないと不幸になっていく伝説がある」などと正論を述べながら適当な事を言ってジャンヌを惑わせて無理矢理食べさせている

無理矢理だが、ジャンヌは美味しそうに食べているので俺は満足している

そして食べ終わって、コーヒーを飲みながら俺はこの後の予定を言った

想土「とりあえず学校に行こうと思う、情報収集に長けて奴もいるし、同盟を組める奴もいるかもしれない」

ジャンヌ「そんな上手くいくとは思いませんが・・・・・・」

想土「いや、まあ情報収集は依頼しているから良しとして、同盟は組めそうな馬鹿が一人」

聖杯戦争が始まる前から、他の魔術師に「俺は聖杯戦争に参加する!絶対にセイバーを引き当てる!!」などと宣言しまわっている馬鹿魔術師が一人

が、実力で言えば馬鹿には出来ないので複雑な気持ちになる

ジャンヌ「お、面白い人ですね」

想土「同盟を組んだら頭の悪さを疑われるレベルだが、背に腹変えられない・・・・・・」

最も、俺の会ったことのある魔術師の中では特に信頼が出来る

想土「とりあえず、学校に行くか」

制服に着替えて、最低限の武装として、折り畳み式のナイフを持って学校に行くことにした
21 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/01/30(月) 19:04:04.63 ID:+CTEf3oI0

すみません、また後で投下します
22 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/01/30(月) 22:08:36.58 ID:+CTEf3oI0
俺の家から学校から10分程度の場所にある

俺の家は普通のマンションで、10階建てで5階に住んでいて、同じ学校の人間もここに住んでいる

駅から徒歩5分、コンビニまで3分かからずに行けるという非常にいい物件

俺は基本的に徒歩で学校を移動するが、登校途中に同級生と会うことも多い

なので、少しここを歩けば……

ジャンヌ『サーヴァントの気配です!!』

と、予想通りサーヴァントを連れて登校している人間もいるだろう

そして挙動不審になっている奴は、おそらく三流の魔術師

そんな奴には早々に辞退してもらいたい、むしろサーヴァント奪い取りたい

想土「はぁ、落ち着けよ、ここで襲撃してくるはずもない、とりあえず教室つくまで―――」

と、言いかけたところに後ろから柔らかくて弾力のある胸が―――

雪「君は気が抜けている」

などと夢物語があるはずもなく、背中に蹴りを入れられた

朝登校途中にいつも俺は雪に背中に蹴りを入れられる、理由はない

よくよく考えてみれば理不尽な気がする

想土「まだ抜けてていいだろ、24時間気を張り続けられる奴のほうがおかしい」

雪「それもそうか、ところでまだ馬鹿の姿が見えないが」

想土「大方、セイバー引き当ててテンションあがって、朝早く行ったんだろ」

雪「ふふ……まあ、君らも大変だな」

他愛もない、いつも通りの日常の会話

こんな物はあと数時間で終わる、そう数時間で
23 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/01/30(月) 22:09:13.22 ID:+CTEf3oI0
「そうとぉー、ゆきぃー!」

と、教室に入った途端泣き崩れている一人の男

名を結城海人、読み方はゆうき、かいと

雪「抱き着くな、馬鹿」

想土「近寄るな、馬鹿」

海人「酷くね!?俺は―――」

想土「はいはい、どうせセイバー引いて喜んでるんだろ?」

海人「そのことなんだよ!実は俺が引いたのライダーなんだ!!」

想土「・・・・・・」

ジャンヌ『・・・・・・』

自分からクラスをバラす奴がいるとは

まあ、俺だから問題は無かったが・・・・・・

想土「まあ、いいや・・・・・・海人、俺と同盟組まないか?」

海人「ん?別にいいぞ」

ジャンヌ『えぇ!?』

と、あっさり承諾

流石のジャンヌもこれには驚愕

海人「お前は信用できるマスターだしな」

雪「私にとっては一番信用できない相手だ」

想土「そりゃこっちの台詞だ」

ジャンヌ『はぁ・・・・・・』

想土「溜息つくなよ、俺は何も悪くない」

ジャンヌ『先が不安です』

想土「安泰だろ、大船に乗ったと思っておけ」

ジャンヌ『泥の大船に乗っても不安しか感じません・・・・・・』
24 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/01/30(月) 22:09:43.76 ID:+CTEf3oI0
ここで、少し今回の聖杯戦争の説明をしよう

数十年前に、聖杯の発現が確認された、それも東京のど真ん中で

その聖杯には、どんな願望も何度でも叶えることが出来ると言われるほどの魔力が溜まっていることが分かり、今にもあふれ出して爆発しそうな勢いだった

その爆発を防ぐために、その聖杯の魔力を吸い上げる事に決めた

しかし、そこから魔力を吸い上げることで、地震が起こり、大規模な災害をもたらす事がわかった

魔力を吸い上げられない状態で、どんどん膨れていく聖杯

そんな中、ある時一つの杯が現れた

触れることも出来ず、干渉する事も出来ない謎の杯

それが小聖杯だと分かったのは最近

そして、小聖杯は人間ではなくサーヴァントとそのマスターしか触れることが出来ないこともわかった

その事が分かったと同時に、ある事態が発生した

それは聖杯に穴が開いたかのように魔力が無くなっていった

気がつけば魔力量は10分の1、それだけ減っても願いを叶えられるほどの魔力量は残っていった

急激な魔力の減少、それは何故なのか調査した結果

聖杯は「聖杯自身の意思」で別の聖杯戦争、冬木市の聖杯戦争を真似しようとしていた

サーヴァントの召喚、参加資格の令呪、この二つを聖杯は真似して、聖杯は推定70人以上の人間に令呪を与えて、同時にサーヴァントを召喚させて無理矢理聖杯戦争に参加させた

その70人で行われると思われていたが、71人目に、偶然サーヴァントを召喚したものが現れた

そこから「誰でも聖杯戦争に参加できるのでは?」と言った、噂が広がり、ついには70人者人間が令呪を刻んで聖杯戦争に挑むことになった
25 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/01/30(月) 22:10:55.36 ID:+CTEf3oI0
ここで、少し今回の聖杯戦争の説明をしよう

数十年前に、聖杯の発現が確認された、それも東京のど真ん中で

その聖杯には、どんな願望も何度でも叶えることが出来ると言われるほどの魔力が溜まっていることが分かり、今にもあふれ出して爆発しそうな勢いだった

その爆発を防ぐために、その聖杯の魔力を吸い上げる事に決めた

しかし、そこから魔力を吸い上げることで、地震が起こり、大規模な災害をもたらす事がわかった

魔力を吸い上げられない状態で、どんどん膨れていく聖杯

そんな中、ある時一つの杯が現れた

触れることも出来ず、干渉する事も出来ない謎の杯

それが小聖杯だと分かったのは最近

そして、小聖杯は人間ではなくサーヴァントとそのマスターしか触れることが出来ないこともわかった

その事が分かったと同時に、ある事態が発生した

それは聖杯に穴が開いたかのように魔力が無くなっていった

気がつけば魔力量は10分の1、それだけ減っても願いを叶えられるほどの魔力量は残っていった

急激な魔力の減少、それは何故なのか調査した結果

聖杯は「聖杯自身の意思」で別の聖杯戦争、冬木市の聖杯戦争を真似しようとしていた

サーヴァントの召喚、参加資格の令呪、この二つを聖杯は真似して、聖杯は推定70人以上の人間に令呪を与えて、同時にサーヴァントを召喚させて無理矢理聖杯戦争に参加させた

その70人で行われると思われていたが、71人目に、偶然サーヴァントを召喚したものが現れた

そこから「誰でも聖杯戦争に参加できるのでは?」と言った、噂が広がり、ついには70人者人間が令呪を刻んで聖杯戦争に挑むことになった
26 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/01/30(月) 22:11:56.19 ID:+CTEf3oI0
想土(なーんて、表側では教会が適当なこと言ってるけど、どうなのか)

想土(馬鹿みたいな話だが、これは一番信憑性が高い)

想土(サーヴァントを140体も用意できる馬鹿げた聖杯は普通の聖杯じゃない)

想土(ま、聖杯を手にすれば分かることかもな・・・・・・お?)

と、ノートに今回の聖杯戦争のおさらいをしていたら、チャイムが鳴って授業が終わった

気がつけば外は夕暮れ、やはり冬は日が落ちるのが早い

これからは帰宅だけだが、ここから情報収集するのもいいかもしれない

さて、どうしたものか・・・・・・

海人「帰ろうぜ!」

想土「俺も言えた事じゃないが、少しは緊張感を持て」

海人「まあまあ、俺も持ってるつもりだから」

想土「はぁ、まぁいいや俺の家で作戦会議なんてどうだ?」

海人「いいねぇー子供の頃を思い出すよ」

想土「今行ってるのは子供の頃よりも血生臭いぞ?」

雪「想土、例の件だが」

と、雪が声をかけてきた

「例の件」と言えば多分情報を渡して欲しいということだろう

なら海人も居たほうが手っ取り早い、家に呼ぶか

想土「あれか、あれは準備が出来たら俺の家に来てくれ」

雪「分かった」

帰る仕度を簡単にして俺は海人と一緒に帰る事にした

いつも通りの他愛無い話をしながら

海人「・・・・・・でさ、国語の北野が・・・・・・」

想土「いやいや、それは無いだろ」

だが、それは突然やってくる

何気ない日常に

唐突に、理不尽なほどに
27 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/01/30(月) 22:12:40.69 ID:+CTEf3oI0
銃声、それと同時に鉄が弾かれる音

目の前にはジャンヌが十束剣を構えていた

ジャンヌ「マスター、構えて」

目の前には日常の中にいたジャンヌは居ない

一人の戦士がいた

海人「おいおい、まだ夕暮れだぜ?」

海人の前にはピンク色の髪をした王女の格好をしたサーヴァント

おそらくライダーだろう

ライダー「しかも使ってくる武器が近代的ね」

想土「何を使ってきたんだ?」

海人「銃だろ、弾速を正確に捉えられたサーヴァントは流石ってとこだな、俺でも無理だと言うのに」

ライダー「サーヴァントと人じゃ全然違うもの」

ジャンヌ「それに突然の奇襲・・・・・・長距離からの射撃か、中距離からの気配遮断によるもの?」

想土「いや、近距離からの気配遮断らしい」

俺と海人の目の前には一人の人影

気配を感じず、同時に一目見るだけでも分かるほどのにじみ出る強さ

片手に拳銃、顎に傷跡、軍人の格好をした、30後半の男

おそらくサーヴァント、それも気配を感じないところからアサシンだろう

アサシン「・・・・・・やはり、死なぬか」

ライダー「当たり前よ、この程度でやられたらマスターが困るわ」

アサシン「ふん、やりがいがあるなら、それで良い」

そう言って銃を構える、そして凍てつくほどの殺気

来る、始まる、命を懸けた聖杯戦争が

アサシン「『白い死神』の力、何処まで通じるかな?」
28 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/01/30(月) 22:13:43.61 ID:+CTEf3oI0
(訂正:対魔力のキャンセルを逸らすに変えました)

クラス    ルーラー
マスター   真田 想土
真名     ジャンヌ・ダルク
性別     女性
身長・体重  159cm 44kg
属性     秩序・善
能力     筋力B 耐久A 敏捷B 魔力A 幸運C 宝具?

クラス別能力 対魔力:EX
       Aランク以上の魔術でも逸らす事が出来る
       魔術による攻撃でジャンヌに傷をつけるのはほぼ不可能
       ただし逸らすだけなので、広範囲攻撃の場合はジャンヌだけが助かる
       
保有スキル  聖人:A
       聖人と認定された者であることを表す
       『秘蹟の効果上昇』『HPの自動回復』『カリスマ1ランクアップ』『聖骸布の作成』
       の内の一つだけ選択されて付与されるが、マスターの影響により
       『HPの自動回復』『聖骸布の作成』
       の二つが付与された

       カリスマ:B
       軍団を指揮する天性の才能
       団体戦闘において、自軍の能力を向上させる
       宝具で見た根拠の無い未来をこのスキルで信じさせることが出来る 


宝具    『神の声』 ランク? 対人宝具 レンジ― 最大効果一人

      目標の達成に関する事象(例えば旅の途中で最適な道を選ぶ)を声として聞くことが出来る
      ただし根拠が無いために、他者にうまく説明できない
      さらに、戦闘時には数秒先の未来や周りの状況を声として聞くことが出来る
      ただし声として聞くため、戦闘時には多少のロスがある
      未来視に近い能力だが、本来は『啓示』と呼ばれるスキルであり
      マスターの影響により宝具として扱われることになっている
29 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/01/30(月) 22:14:34.70 ID:+CTEf3oI0
クラス    ライダー
マスター   結城 海人
真名     ?
性別     女性?
身長・体重  160cm 50kg
属性     混沌・善
能力     筋力C 耐久C 敏捷B 魔力B 幸運EX 宝具?

クラス別能力 騎乗:A+
       騎乗の才能、幻獣・神獣のものまで乗りこなせる
       ただし竜種は該当しない
       


クラス    アサシン
マスター   ?
真名     ?
性別     男性
身長・体重  ?
属性     ?
能力     筋力C 耐久C 敏捷B 魔力E 幸運B 宝具?

クラス別能力 気配遮断:C
       サーヴァントとしての気配をたつ、隠密行動に適している
       

30 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/01/30(月) 22:17:30.17 ID:+CTEf3oI0

今回はここまで、ステータスは更新があったときのみ、物語の最後にあげます

そして聖杯に関してはわかり辛いと思いますが、質問があれば言ってください


次回は「ライダー+ルーラーvsアサシン」です
アサシンの正体は案外わかってる人がいるかも
31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2012/01/30(月) 22:26:52.14 ID:ax3P19tAO
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/30(月) 22:30:33.19 ID:cpvvvtPIO
読み応えあってワロタ
考えてあんな
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2012/01/30(月) 22:52:00.64 ID:4Xp+dTQAO
140か…
今公式だとどのくらいいるっけ?
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/30(月) 23:41:35.46 ID:hchSc/8D0
このアサシン近代戦争史三大逸般人の一人じゃねーかwwwwww
兎に角>>1乙!
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/01/31(火) 01:02:01.54 ID:mniJBzpH0
140体もいたら一晩で町が世紀末になんぞ
36 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga sage]:2012/01/31(火) 13:50:21.95 ID:aVQ4BAzi0
>>31
ありがとうございます

>>32
こんなもので読み応えがあるとは、感謝感激です

>>33
多分、50以上はいるはずですね

>>34
はい、あの化物に近い強さを誇るあの人ですw

>>35
設定としては東京全域を、今回の聖杯戦争の舞台にしようかと……
いや、よくよく考えたらそれでも滅びますね
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/02/01(水) 20:23:23.73 ID:u7Rj9w4k0
カルナや金ぴかやセイバーの宝具は東京を壊滅するよな。ホロウの描写やデータにある没画に新都にでかいクレーターがあったからやばいよな。でも一番やばいのは最悪のライダーであるぺイルライダーが召喚されることだ。ひとが多い、地方世界への交通が発展してる東京にいたらパンデミックが起こって万単位の死者の被害がでるんじゃないか。
38 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/01(水) 21:27:53.41 ID:iHQD1BqS0
>>37

対核、対界は本当に東京がやばいですね……
ペイルライダーはウィキでしか詳細を知らないのですが、説明通りだとするとマジで勝てる勝てない別で、被害が尋常じゃない気がする


投下します
39 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/01(水) 21:31:53.69 ID:iHQD1BqS0
十束剣を持つジャンヌとロングソードとロングソードを持つライダー

それに対して、アサシンは片手に回転式拳銃を持つ

海人「あれはコルト・アナコンダかー、いい趣味してるね」

想土「銃の種類か?」

海人「うん、マグナム弾を使用するリボルバー式の拳銃で、マグナム弾の衝撃にも耐えられるような強度面を意識したつくりになってるよ」

想土「あの銃から英霊の割り出しは?」

海人「無理だと思う、生産されたときにコスト面を大きく削減できたおかげで、狩猟や警察、民間まで持ってるから色々な人が持ってる」

想土「どんな奴が持ってても可笑しくない、か」

海人「でも銃を使うってことは分かったし、案外簡単に割り出せるかも」

想土「『白い死神』もキーワードの一つだな」

と、そうこうしている内に戦いは始まっていた

アサシンはジャンヌに向って容赦ない発砲

その弾を難なく弾き、確実に距離を詰める

ジャンヌ「ライダー!」

ライダー「OK!」

と、ライダーは隙を見てジャンヌの背中の上を飛び超えてアサシンの目の前に着地

そしてロングソードを振るが、アサシンは拳銃で剣を弾いて軌道を逸らす

ライダー「まだまだ!」

諦めずに距離を取らせないように、剣を振る

その見事な剣戟は、流石過去の英霊だと思わせる事はあるが、女性がこんなに強いとは思えない

それでも、アサシンは剣戟を避け、更には銃でジャンヌを狙い打つ

ライダー「コイツ・・・!!」

ライダーの攻撃を避けながらの、ジャンヌの狙い撃ち

達人や名人の比にならないほどの剣戟を軽々避け、さらに後方の敵に射撃

その見事な芸当は惚れ惚れすると同時に、恐怖を体験した

アサシン「ほれ!がら空きだぞ!」

と、空いた手でライダーの腹に拳を叩き込む

ただの一撃でライダーは10メートルは吹き飛ばされた

海人「ライダー!?」

ジャンヌ「はぁああああ!!」

と、吹き飛ばされたと同時に、ジャンヌが距離を詰めていく

アサシンはライダーの時と同じように接しようと、剣を銃で弾こうとした時だった

アサシンの動きを読んだジャンヌは剣の軌道を自ら変えた

それにより、急所は斬れなかったが、確実にダメージを入れることに成功した

アサシンはバックステップで距離をとった後、困惑した表情で考え始めた

動きを読まれた、アサシンはその事に若干困惑していたが、すぐにニヤリと笑って体制を整えた
40 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/01(水) 21:33:32.70 ID:iHQD1BqS0
ジャンヌ「ライダー!大丈夫ですか!?」

ライダー「何とかね、まさかあの一撃であそこまで飛ばされるとは思ってなかったよ」

ジャンヌ「傷もあります、貴方は隙を見て攻撃してください」

ライダー「言われなくてもそうするよ」

そうしてもう一度ジャンヌはアサシンの元まで駆けた

ジャンヌ「はぁ!」

アサシン「ふんっ!」

アサシンが銃を撃ち、ジャンヌがそれを弾き、隙を見たライダーが攻撃をする

戦いが始まってから、そんな攻防がもう1分は続いた

今は1分が1時間に感じるほど、時間が長く感じる

ライダー「はっ」

隙を見てロングソードでライダーが攻撃するが

アサシン「甘い!」

あっさりと避け、空いている片手の一撃でもう一度遠くまで吹き飛ばす

あり得ないほどの攻防、これが昔生きた人間なのか?

目の前では現実では起こり得ない、一生に一度目にするのが珍しいほどの激しい戦いが目の前で繰り広げられている

銃弾を弾き、火花が散り、その火花を斬るように次の剣戟が入る

その剣戟は確実に、相手の命を簡単に落とすだけの力のある剣戟

それでもジャンヌは隙を見せない、隙を見せれば最後、拳銃で頭を撃ち抜かれて殺されるだろう

ジャンヌは一度バックステップで距離をとり、そして身を縮めてアスファルトの地面がめり込むほどの力強く走る

その速度は瞬間移動と言っても良い速さで懐に辿り着く

走るという表現に違和感を感じるほどの速さ

そして一撃、下からアサシンの首を刎ねようとするが

拳銃で剣を弾かれて、剣の軌道をずらす

剣はアサシンの顔の横をかすめる

そこからもう一度首を刎ねようとするが、同じく軌道をずらす

どんな状態でも切り刻もうとするその剣戟は、剣の達人や名人などと言った、そういうレベルではなく

人外、それ以外にどう表現したらいいか分からなかった

ジャンヌ「くっ・・・・」

が、それはジャンヌだけではく、目の前のアサシンも同じだ

散った火花を斬る程の速さの剣戟で確実に斬りに来ているジャンヌの剣を避けて、的確に急所を撃つ

反撃の暇を与えないつもりのジャンヌに対してアサシンは反撃の暇を作るほどの余裕を持っていた

だが、アサシンが反撃したとして、その反撃を弾くほどの余裕をジャンヌは持っている

両者共に隙を見せない完璧な攻防のように見える

が、実際はジャンヌが押されている

アサシンの「反撃の暇を作る余裕」の中にはライダーの「隙を見て攻撃する」が入っている

つまり、それだけの余裕を持ちながらアサシンはジャンヌとの戦いを平行線で終わらせている

通常の接近戦で、ライダーとジャンヌの組み合わせで、絶対にアサシンには勝てない
41 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/01(水) 21:34:54.82 ID:iHQD1BqS0
アサシン「そこの刀の持ち主は俺の行動を先読みできている、か」

ジャンヌ「・・・・・・」

アサシン「が、先を読んでも俺の攻撃の手数が増えればお前も死ぬだろう」

そう言って、アサシンの両手には同じ銃が増える

今度は本当に傷無しではすまないだろう

アサシン「俺が銃に弾を装填するだけの時間をやる、それまで作戦会議してな」

なめられてる、だが相手は俺らを倒すことは簡単だろう

この時間は遠慮なく使おう

想土「ルーラー」

ジャンヌ「分かってます、宝具を使っています」

海人「宝具って・・・・・・」

想土「現在、アサシンと戦うための最適な方法は?」

ジャンヌ「・・・・・・そもそも、アサシンと戦うのが最適じゃありません」

想土「アサシンと戦うのが最適じゃない?」

ジャンヌ「あのアサシンは銃の名手、次戦いを始めた瞬間にこの場に居る誰かが確実に頭を撃ち抜かれます」

想土「つまり・・・」

ジャンヌ「はい、ここは確実に撤退した方がいいですね」

海人「ちょ、ちょっと待て!そんなん信じられるか!こっちは――」

想土「分かった、それで撤退するにはどうしたらいい?」

海人「無視かよ!」

ジャンヌ「ライダーの宝具を使います」

全員「!?」

海人とライダーはその言葉を聞いて驚いた

まだ会ったばかり、過去に面識もなく、共闘したのもこれが始めて

その筈なのに、ライダーの宝具を知っている

ライダー「待って、何で私の宝具を知ってるの?」

ジャンヌ「それは後で説明します、今は・・・・・・」

ライダー「答えて・・・海人、このサーヴァントは危険よ」

海人「・・・・・・」

海人はアサシンを見た

もう時間は無い、それは分かっていた

海人「・・・・・・考えるのはやめだ、こんな馬鹿を仲間にした天才魔術使いのお前を信じるよ、ライダー!宝具を使え」

ライダー「はぁ、分かってたけどさ・・・・10秒でいいから時間稼いで」

42 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/01(水) 21:36:21.08 ID:iHQD1BqS0
ライダーは腰に下げている角笛を手に取った

その様子を見たアサシンは二丁の銃を構えた

想土「大地を盾に――」

アスファルトに片手を置いて、魔術を使う

ライダーの周りにアスファルトの壁が出現して、ライダーへの攻撃を防ぐ

そしてアサシンの発砲、狙いは勿論ライダーだが壁に阻まれる

だがそれも一瞬、一撃で壁は壊れて、ライダーの頭が丸見えになる

ジャンヌは少しでも攻撃の手数を減らそうとアサシンに接近して刀を振る

それと同時に俺がもう一度魔術を行使してアスファルトの壁を作る

アサシンは難なく剣戟を避け、もう一度壁に向けて発砲する

壁は完全に壊されて、ライダーの姿が丸見えになる

が、姿が数秒前のライダーとは違っていた

小さな角笛を持ったライダーが、巨大な角笛を持っていた

「恐怖呼起こせし魔笛(ラ・ブラック・ルナ)」

大きく息を吸って笛を吹く

その瞬間、俺の頭の中に一人の男が浮かび上がる
43 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/01(水) 21:37:08.12 ID:iHQD1BqS0
昔で会った人間、憎しみ

思い出せないあの人影、恐怖

思い出してはいけない二つの風景、絶望

思い出すな思い出せ思い出すな思い出せ思い出すな思い出せ
思い出すな思い出せ思い出すな思い出せ思い出すな思い出せ
思い出すな思い出せ思い出すな思い出せ思い出すな思い出せ
思い出すな思い出せ思い出すな思い出せ思い出すな思い出せ
思い出すな思い出せ思い出すな思い出せ思い出すな思い出せ

裏切られた時の憎しみ、親しい人間への恐怖

人生が変わったあの時の絶望

全てを殺され、全てを無くし、絶望した

「ならリセットすればいい」

誰の言葉?俺の言葉?

言った覚えが無い、言った記憶が無い、当然だ

忘れているんだから

「リセットしてあげよう」

心臓に手を当てられる

どうして?なんで?りゆうは?

どうでもいいか

そうして、心臓を抉り取られる
44 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/01(水) 21:38:53.31 ID:iHQD1BqS0
想土「っ!?」

悪夢を見ていた気がした

遠い昔の記憶だ

記憶なんてもう無い物だと思っていたが、根強い物は案外忘れないものだ

ジャンヌ「マスター!」

それでも、まだ記憶が曖昧な部分がある

思い出さないほうがいいのだろうか?

海人「しっかりしろ!」

しかし、夢の中にいた人物は誰なのだろうか

見覚えが無い気がする

雪「しっかりしろ、想土」

いや、ある、確かに見覚えは無いが会った事はある

本当に記憶が曖昧だが、これだけは確信を持って――――

ジャンヌ「マスター!!」

と、正面から眠気も吹っ飛ぶようなキツイ一撃

そしてようやく目を覚ました

想土「ジャ、ジャンヌ・・・?」

ジャンヌ「心配しました!ライダーに聞いたら、マスターは強い魔術師だから問題は無い筈って聞いてたのに、マスターがいきなり倒れて、そのうなされて・・・・・・」

困惑しながらも必死で何かを伝えようとするジャンヌ

ジャンヌ「と、とにかく心配しました!」

想土「あ、すまない」

とりあえず心配かけたのだから謝っておこう

ジャンヌ「その、大丈夫ですか?」

想土「ん、まあ昔の悪夢を見ていただけだ」

雪「昔の・・・・?」

想土「何で雪がここにいるんだ?」

雪「何でって・・・・君が呼んだのだろう?」
45 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/01(水) 21:41:11.44 ID:iHQD1BqS0
と、今居る場所を見渡してみた

見慣れた空間、コタツの真ん中に五つミカンが置いてある

これだけで俺の家のリビングだって事が俺には理解できた

そして周りにはジャンヌに海人にライダー、そして雪が居た

想土「俺の家・・・・・・アサシンは?」

そうだ、あの笛を吹いた後に俺は意識を失って、気がつけばここに居た

その間にアサシンが何かして、みんなに危害を加えてなければいいが

海人「アサシンならライダーの宝具で逃げたよ」

想土「逃げた?そんなに強い宝具なのか?」

ライダー「違うよ、そういう宝具なの」

と、ライダーは腰の小さな角笛を取り出した

ライダー「『恐怖呼起こせし魔笛(ラ・ブラック・ルナ)』」

ライダー「この笛の音色を聞いた者は恐怖で逃げ出してしまうの」

恐怖呼起こせし魔笛

善の魔女・ロジェスティラがアストルフォに与え、ハルピュイアの大群を追い払うのに使用されたという魔笛

ライダー「魔力抵抗のある人は大丈夫だと思ったけど、まさか悪夢にうなされるとは思ってなかったよ」

想土「あー、抵抗が無いわけではないが・・・・・俺の魔術回路の特性上なのか、よく分からんが」

雪「まあ、ライダーは悪くないから気にしないでいいだろう、ただの事故だ、これからも遠慮なく使うといい」

と、俺の言いたかったことを言う雪

いや、最後の「遠慮なく」の部分だけは勘弁して欲しいが

そして宝具の名前を聞いてふと違和感を覚えた

想土「って、もしかしてライダーの真名って・・・・・」
46 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/01(水) 21:42:13.04 ID:iHQD1BqS0
ライダー「シャルルマーニュ十二勇士の一人、アストルフォだよ」

アストルフォ。

フランク国王に仕える武勇に秀でた12人の臣下『シャルルマーニュ十二勇士』の騎士の一人だと言われる

海人「・・・・あれそうなの?」

アストルフォ「し、知らなかったの?」

海人「いや、シャルルマーニュ本人だと思ってた」

馬鹿がいるよ、知ってたけど

ジャンヌ「あれ?でもライダーがアストルフォやシャルルマーニュだとしても、どちらも男でしたよね?」

アストルフォ「うん、そうだけど」

想土「アストルフォって男なのか?」

アストルフォ「そうだけど・・・」

全員「・・・・・・」

全員、雪でさえ、動揺を隠し切れなかったに違いない

いや、隠しきれていなかった
47 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/01(水) 21:43:22.39 ID:iHQD1BqS0
海人「美少女セイバーじゃなかった、美少女セイバーじゃなかった・・・・・・!!」

アストルフォ「ごめん、うちのマスター馬鹿で」

想土「知ってた、あれはそのままにしておいてやってくれ」

雪「そのうち直るだろう」

アストルフォ「はぁ・・・・」

数分前まで全員が混乱して大騒ぎをしていたが、アストルフォの角笛で一時的に静まった

最も俺はまた悪夢を見かけたが

そして俺がコーヒーを入れて、落ち着いて、コタツに入って作戦会議

雪「とりあえず、私の手に入れた情報を教えよう」

想土「頼む」

雪「少なくとも、この街にいるサーヴァントは君達を入れて6人」

雪「判明しているのは、アサシン、ライダーが二人、アーチャー、バーサーカー、ルーラー」

雪「アサシンは君達が見た軍人の格好したとして、ライダーはとてつもない強さを持っている」

アストルフォ「私の事?」

雪「自分のステータスを見た上で言ってるのか」

アストルフォ「すみません・・・・・・」

と、冗談を冷たく返す雪

想土「冗談の返し方が分からないだけなんだ、怒ったり落ち込まないでくれ」

アストルフォ「あ、はい」

雪「そこ、聞こえてるぞ」

ジャンヌ「続けてください」

雪「うん、ライダーの姿かたちは分からないが、私からしてみればあれは本物の化物だ、君達よりも強い」

ジャンヌ「他のアーチャーとバーサーカーは?」

雪「バーサーカーは私服姿で金髪だった、こちらもライダー並みに強い、アーチャーは前者よりも強く感じなかった、そして少なくともアジアの英霊だろう」

まとめてみると、俺らのジャンヌとアストルフォを除いて4人のサーヴァントがこの街にいる

その内、ライダーとバーサーカーは比較にならないほどの強さ

アーチャーは実力こそはライダーやバーサーカーに劣り、おそらくアジアの英霊

そして判明しているアサシンは、ステータスこそ低いが実力で全てを補えてい
48 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/01(水) 21:44:19.28 ID:iHQD1BqS0
想土「・・・・・難しいな」

アストルフォ「ライダーとバーサーカーに接触してみるのは・・・・」

ジャンヌ「今の聞いて接触するんですか?」

雪「危険すぎる」

海人「なら、接触しないで素性を探れる奴を使おう」

部屋の隅でショックを受けていた海人が復活して戻ってきた

雪「それは私の事を言ってるのか?」

海人「いや、また別の奴、今度はもっと使える奴」

それを聞いて「私は使えないのか」と、雪が落ち込んでしまった

アストルフォが「デリカシー無くてすみません」と、慰めながら謝る

言っちゃ悪いが皆馬鹿だろ

想土「・・・っと、まあ海人にしては冴えてる、俺も同じ事を思ってた」

ジャンヌ「どうするですか?」

想土「一番手のつけられない奴を、本職に探らせて、俺らでアーチャーかライダーの接触を行う」

ジャンヌ「本職?」

想土「アサシンだ」

ジャンヌ「それって・・・・・」

想土「アサシンを俺らのチームに引き込んで、仲間に加える」

俺と海人の考えてることはこう

アサシンと接触して仲間に引き込む

そしてアサシンに交渉の余地が無いバーサーカーを探らせて、俺らでライダーに接触

ライダーを上手く仲間に引き込む、引き込めなければ撤退

ジャンヌ「難しくないですか?」

想土「まあ、やるしかないだろ・・・・・」

海人「ここからは情報を探る作業か、専門じゃないな」

ジャンヌ「マスターに私は着いていくので、それでも構いませんが・・・・」

そうと決まれば、とりあえず今後の方針が決まった

アサシンともう一度接触し、仲間に入れる

これが成功すれば、この戦争も多少は有利になるだろう
49 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/01(水) 21:44:55.01 ID:iHQD1BqS0
クラス    ライダー
マスター   結城 海人
真名     アストルフォ
性別     男性
身長・体重  160cm 50kg
属性     混沌・善
能力     筋力C 耐久C 敏捷B 魔力B 幸運EX 宝具?

クラス別能力 騎乗:A+
       騎乗の才能、幻獣・神獣のものまで乗りこなせる
       ただし竜種は該当しない
       
宝具    『恐怖呼起こせし魔笛』 ランクD 対軍宝具 レンジ 最大効果1000人

      音色を聞いた者が恐怖で逃げ出すという魔笛。
       魔術に抵抗力のある英霊なら留まることも出来るが、並の魔術師が耐えることは難しい。
      善の魔女・ロジェスティラがアストルフォに与え、ハルピュイアの大群を追い払うのに使用された。
      通常時は腰に下げられるサイズだが、真名解放時はアストルフォを囲うほどの大きさになる。
50 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/01(水) 21:47:18.41 ID:iHQD1BqS0
マスター情報

真田 想土

高校三年の男子
両親は無くしており、共に名のある魔術師だった
過去に起きた事故で、記憶を失い、さらには魔術回路が他と特殊な形になってしまう
そのせいで、魔術の軌道の際に何らかのトラブルが起きたりすることがある、ジャンヌの召喚などの時もこれが原因
彼は主に魔術なら『何でも』出来ると言い、好きな魔術が『変化』と呼ばれる魔術なので、それを中心に使っている
世間一般からは『一流』や『天才』と呼ばれているが
彼は魔術師としての自覚はなく、根源はどうでもいいと言い
自らの事を『魔術師』と呼ばず、『魔術使い』と呼んでいる
師匠の願いである『魔法使い』になるために、この聖杯戦争に参加した


結城 海人

高校三年の男子
真田とは幼馴染であり、お互いの両親も面識がある
よくつまらないミスや、気の抜けた事を言って、周りから『馬鹿』とよく言われるが、悪知恵と閃きがたまに働く
魔術の才能は一般的で平凡だが、それを補うほどの努力をしている
努力のおかげで、それなりの実力は手に入れているが、想土には敵わない
今回の聖杯戦争の参加理由は幼馴染の想土にも分からず、またセイバーを引き当てたかったはずがライダーを引き当ててショックを受ける
別に「セイバーが優秀だから引き当てたかった」などと言った理由ではなく、ただ単に響きがカッコイイから引き当てたかったとの事
努力家だが、ショックを受けやすい
51 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/01(水) 21:54:00.76 ID:iHQD1BqS0

今回は初の戦いを取り入れてみましたが、やっぱりほかの方々と比べるとショボイ……
書いている内にレベルアップすることを期待して温かい目で見てもらえると助かります

マスター情報も今回は取り入れてみました
武器情報とかも取り入れたほうがいいですかね?

次回は主人公組ではなく、
もう一つのライダー組とアサシン組の視点でやっていこうと思います
52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2012/02/02(木) 00:34:14.85 ID:ybKMm0Yq0
剣持ってるんだから素直にルーラーと呼ばずにセイバーって言ったらいいのに
53 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [sage]:2012/02/02(木) 18:15:39.79 ID:Qy2iYSXu0
>>52
ですね……
指摘ありがとうございます
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2012/02/03(金) 00:14:40.40 ID:aurfGF5do
オンラインのやつそのまんまか
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/04(土) 02:49:27.08 ID:H++TM36U0
根源はどうでもいいって書いてあるけど
魔法を使えるようになるには根源への到達が必須じゃない?
もちろん根源に行って消滅せずにちゃんと帰ってくる必要があるけど
56 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [sage]:2012/02/04(土) 13:19:53.78 ID:0VxQOLLy0
>>54
オンラインのキャラはほとんどそのまんまですね

>>55
確かに魔法を使えるようになるには根源の到達が必要ですが
彼は「魔術師の夢としての根源到達」はどうでもよく
魔法使いになる方法が根源到達なら、今まで通り根源到達で魔法を手に入れるか、それ以外の方法で魔法を手に入れる
つまり「根源到達で魔法使いになる」か「根源到達以外で魔法使いになる」ことが目標

ただ、彼は自分の代で根源に到達できるとも思ってなく、根源以外の方法で魔法を手に入れる方法が分かっていない
そこに、今回の聖杯戦争が起きて、魔法使いになるための根源到達以外の方法、もしくは根源に到達して魔法使いになるという目的が出来て、この戦争に参加

分かりづらいかもしれませんが、こんな感じです、説明不足ですみません
57 :マルさん ◆kAxzoB0n6A :2012/02/04(土) 13:22:15.17 ID:0VxQOLLy0
それと、土日更新が出来なさそうなので
月曜更新します
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/04(土) 13:44:02.56 ID:c/nXGyJDO
おちゅ
レベルアップ期待してる
59 :マルさん ◆kAxzoB0n6A :2012/02/04(土) 20:17:45.72 ID:0VxQOLLy0
>>58
ありがとうございます
がんばっていきます
60 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga sage]:2012/02/06(月) 19:00:56.47 ID:h0vSdYO40
すみません、色々リアルな事情が立て込んで今日は更新出来なさそうです

楽しみにしてくださった皆様に申し訳ないですが今週中には更新させてもらいます

更新時にはいつもより多く投下しようと思います

本当にすみませんでした
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2012/02/06(月) 20:53:25.50 ID:f4tANUPQ0
(´・ω・`) ショボーン
62 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [sage]:2012/02/06(月) 21:23:16.31 ID:h0vSdYO40
>>61

すみません、楽しみにしてくださっていたところに

なるべく早く投下できるように頑張らせてもらいます
63 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/11(土) 20:30:04.43 ID:fyeLhJ/v0
やっと書き終えた……

遅くなってすみません、投下します
64 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/11(土) 20:32:30.50 ID:fyeLhJ/v0
僕は、いつも一人ぼっち

学校の皆は僕をいじめる、何もしていないのに、何も言って無いのに

「おい、お前逆立ちで校庭一周しろよ、出来なかったら殴るからな!」

出来るわけが無い、そんなの誰だって分かってる

だから僕は出来ないと言う

当然殴られる

そしてある時は

「おい、お前この川飛び越えてみろよ」

目の前には僕の身長の3倍くらいの幅の川がある

飛び越えられる訳が無い

無理なことを平気で言って、無理なことを平気でさせる

僕が運動が出来ないのを分かってるくせに、運動が出来ても自分達も飛び越えられないくせに

「やれよ!」

そう言って僕の背中を押して川に突き落とす

当然僕は川に落ちて、溺れかける

助けようともせず、それどころか川に落ちた僕を笑う

僕が川から上がってきた所を蹴ってまた突き落とす

何度も、何度も

そうやって僕はいじめられる

僕はいつも一人ぼっち

悪くないのに、僕は何もしていないのにお父さんに殴られる

「ノロマは引っ込んでろ!」

そう言って僕を殴る

何もしていない、何も言って無いのに

「っ・・・今日も負けちまった、お前のせいだ!!」

そう言って僕を蹴る

負けたのは自分の責任なのに、運が悪いだけなのに

それでも僕は「ごめんなさい」といい続ける

そうすれば、僕は開放されると信じて
65 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/11(土) 20:32:54.44 ID:fyeLhJ/v0
いつも僕は一人ぼっち

でも、僕にも話し相手が居る

「一人で偉いねぇ・・・」

近所のおばあちゃんが僕の話し相手であり、僕の友達

いつも僕に飴をくれるし、僕を褒めてくれる

「そんなことないよ、僕はいつもノロマでヘタレだ」

「そんな事ないと思うけどねぇ・・・・・・」

おばあちゃんはそっと、僕の頭を撫でた

撫でられると、いつも懐かしい感じがする

この感じが好きで、僕はここに来ている

と、撫でられた時だった

唐突に僕の左手が焼けるように熱くなった

左手には刺青の様な、痣の様な、少なくとも僕にはどちらとも区別がつかない何かが刻まれていた

その模様は太陽が三日月の様な形をして、その中に三つの星が刻まれていた

表現すれば「星と三日月の太陽」としか表せない

「何これ・・・・・・」

「それって・・・・・・」

おばあちゃんが驚いた表情でこちらを見ていた

ふと、目をおばあちゃんの手にやると、おばあちゃんの手にも何かが刻まれていた

何なのか聞こうとしたら、おばあちゃんが唐突に

「そうだ!勇くんにお守りをあげよう」

「お守り?」

「そう、お守り」

そう言って僕に一冊の本と3本の鍵を渡した

一本は星の形、二本目は月の形、三本目は太陽の形

そして、魔方陣の様な物が表紙の本

古そうな本からは、不思議な力が漂ってくる

「いいかい?本はいずれ使うときが来るわ、星の形の鍵は今夜使うと思うわ、他の鍵は本当に困ったときに私の家に勝手に入ってきて使いなさい」

困ったときと言うのが分からないし色々と聞きたいことはあったが「分かった、ありがとう」と伝える

「今日はおばあちゃんも用事が出来ちゃったから悪いけど帰ってくれるかな?」

「う、うん、分かった」

そう言って僕は帰った、帰る前に「今夜私の家に来ることになったら勝手に入ってもいいよぉー」と言ってきた
66 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/11(土) 20:33:36.05 ID:fyeLhJ/v0
夜、五日ぶりにお母さんが帰ってきた

帰ってきたと同時に「ゆうたぁー!元気にしてたかー!」と僕の頭抱き寄せてを撫でてくる

撫で終わったところに、僕はカレーを作るといって台所で準備をした

作っているついでに五日間何していたのかと聞くと

「あははー、ちょっとねー」と言ったっきり何も言わなくなった

一体何をしていたのかも分からない、昔からそうだ

僕はそんな頼りないところが嫌いでもあり、好きなところでもある

父親は嫌いだけども母親は何と言って言いか分からない

さらに神出鬼没で何を考えているのか分からない

本当に僕の母親か疑ってしまう程だ

カレーを作って自分と母さんの分を分ける

それを机に置いて「いただきます」と二人で声を合わせて言い、食べ始める

今日から一週間は幸いにも父親が帰ってこない

この一週間は、家でゆっくりとした時間が続く

しかし仕事とか言っていたが本当にそうなのだろうか?

そもそも両親が一緒にいるところを見た事が無い

と、お母さんは唐突に僕の左手を掴んだ

「痛い・・・」

「勇太、このタトゥーどうしたの?カッコイイじゃない!」

「いや、これそのー・・・」

「お母さんも同じの入れようかなー、そうすればお揃いだし」

「あはは・・・」

この謎の模様が何なのか説明が出来ないので、見つかったらどうしようかと悩んでいたが、追求しないでもらえて良かった

しかし、未だにこれが何なのか分からない

どういった物なのか、どういう経緯で出たのか

そしてこの模様の「使い方」がいまいち分からなかった
67 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/11(土) 20:34:28.80 ID:fyeLhJ/v0
カレーを食べ終わったところで一つ気がついた

宿題をおばあちゃんの家に忘れてきたことを

「お母さん、その」

「ん?いいよ、気をつけてね」

と、最初から分かっていたかのように、普通に返事をした

「・・・まだ何も言って無いけど」

「お母さんは勇太のことなら何でも分かるのだ」

「お母さん何者?」

「魔法使い」

冗談はやめてほしい、楽しいけど

とりあえず僕は外に出る準備をしておばあちゃんの家に向った

外は寒いので白いジャンパーを着て、青い手袋をした

外は暗く、やはり寒い

不気味なほど静かで、暗い

暗い夜道、そこからは何かが出そうな気がする

幽霊とか悪霊とかそんなものじゃない、もっと大きなもの

それは僕を簡単に潰せるような、とても大きな存在がいる

が、出てこない、襲ってこない

「・・・・何考えてるんだろ」

この外の空気も、静けさも、自分自身も、全てが不気味だと思った

死ぬかもしれない

いくら不幸でも、弱くても、僕がここで死ぬとは思えない

そんな事が起こる筈無い、そんな筈無い
68 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/11(土) 20:35:02.05 ID:fyeLhJ/v0
あれから、辺りを警戒しながら家まで歩いてきた

おばあちゃんの家は古い一軒家で、二階建ての立派な家

「やっぱり寝てるのかな・・・・・」

と、扉に手をかけた

「開いてる・・・」

そういえば、さっきおばあちゃんは勝手に入っていいと言っていた

こういうことを分かった上で言っていたのだろうか?

「うーん、考えてる暇があったら行動しよう」

僕は遠慮なく靴を脱いで家に上がった

電気をつけて、こたつのあるリビングまで歩いていった

コタツの上には、やりかけの自分の宿題が置いてあった

「あった・・・ん?」

宿題を鞄にしまっていた時、一つの封筒に目を向けた

それは僕宛で、中身を開くように書いてあった

中身を開いて手紙を取り出して読んだ
69 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/11(土) 20:35:36.63 ID:fyeLhJ/v0
『これを読んでる頃には宿題を取りに来て、帰る頃でしょう』

おばあちゃんはここに来ることが分かっていたみたいだ

『そして私はしばらくあなたの前から消えて、会えないでしょう』

『ですが、もしかすると会うことが出来ます』

『ただ、それは貴方が本当に困っているときでしょう』

さっきも困っているときと言っていたが、その困っているときが全く分からない

まるでこれから起こることを全て知っているかのような言い方

『ただ、貴方は私と会う前に一つ決めておかなければならないことがあります』

『貴方は、この人生を変えたいですか?』

『具体的に、何をどう変えたいとかはどうでもいいです』

『変えたいか、変えたくないか』

『もし変わってしまえば、貴方は死んでしまうこともあるし、動けない体になってしまうこともある』

『今よりも苦しいことがあるかもしれない、悲しいことがあるかもしれない』

『ですが、乗り越えればそれを覆すほど、貴方の人生は変わります』

『変えたいか、変えたくないか』

『答えは一つだけです、また会いましょう』
70 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/11(土) 20:36:09.00 ID:fyeLhJ/v0
手紙はここまでだった、これから怒ることを全て知っているような言い方、そして

「変えたい、か・・・・」

変えたい

この一言だけでも潰されてしまいそうな重みがあった

父親が僕をいじめる、友達が僕をいじめる

家には居場所がない、学校には居場所が無い

変えたい、こんな僕の世界をずっと変えたい

そう思っていたのに、思っていたのに

「どうして、躊躇ってるの・・・・」

進んでは行けない様な道に進もうとしている気がする

今までの人生がまるで幸せな人生だったかのような

変えてはいけない、でも変えたい

「・・・・でも、悩んでいる暇は無いんだ、僕は変えたい」

悩んでいる暇は無い、何故この言葉が出たのかは分からない

でも、変えたいと思ったことは事実だ

僕はこの人生を変えて、幸せになるんだ

「・・・・?」

変えたいと口にしたときだった

ポケットから何かがこぼれ落ちた

それは星の鍵、おばあちゃんが今日使う事になるといっていた鍵

でもこの鍵を使う場面や場所が分からない

「なんだろう、もしかして」

鍵を手にして、何も無いところで鍵を回した

すると、鍵の開いた音がして、同時に庭から物が動く音がした

庭に出てみると地下に階段が続いていた
71 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/11(土) 20:37:33.99 ID:fyeLhJ/v0
その階段に吸い込まれるように僕は降りていった

歩くごとに階段の壁に付いている蝋燭が点き、まるで漫画やゲームである城の様なものにも見える

今日は不思議なことがたくさん起きる

そんなことを思いながら、長く暗い階段を蝋燭の火を頼りに歩いていると一つの部屋に出た

色々な道具や紙、本、薬品が置いてある部屋

そこには大きな魔方陣が敷かれていて、そこからは何かを感じた

夜道で感じた僕を簡単に潰せてしまう程の大きな存在

それと同じものを魔方陣から感じた

「・・・・・・」

ここから何が待ち構えているのか分からない

それでも変わると決めた

「熱い・・・・!?」

左手の模様が突然燃えるように熱くなり、身体が悲鳴を上げる

「あ・・・っが!」

何が起こったのかわからない、何でこんなに熱くて痛いのか

目の前を見てみると、魔方陣が光りだしていた

何かが出てくる、本能的に僕はそれを感じていた

だが、そんな事が気にならなくなるくらい僕の体は痛かった

「あっ・・・・ぐっ!」

痛くても、熱くても、変わらなきゃいけない

その思いさえあれば、今は変われる

いや、変わらなくちゃいけない――――

「ぼくは、ぼくは、変わるんだぁぁぁああああああああああ!!!」

72 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/11(土) 20:38:36.74 ID:fyeLhJ/v0
叫びと共にぼ部屋は光に包まれた

そして、そこから一つの人影

「お前の願い、聞き入れた」

そこには白い軍服、顎に傷、鋭い眼光

そして他とは圧倒的に違う存在感

「願いを聞き入れた上で聞こう・・・・お前が俺の上官(マスター)か?」

「上官・・・・?そ、その僕の名前はゆ、勇太」

「・・・・パスは確認した。勇太、それが上官の名前か、俺の名前はシモ・ヘイヘ、見ての通りただの軍人だ」
73 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/11(土) 20:39:48.77 ID:fyeLhJ/v0
勇太「あ、これどうぞ」

シモ「すまないな、上官」

あの地下室から出て、家に戻ってお茶を入れた

突然現れた軍人、そして何故か上官といわれる

事実は小説よりも奇なり、今はこの言葉しか浮かばない

シモ「うむ、美味い・・・・これが日本の茶か」

勇太「そ、それで、えーっとあなたは?」

シモ「ふむ、俺の見立てでは上官は事情を把握していないらしいな」

勇太「じ、事情?」

シモ「とりあえず聖杯からの情報は得ているからな、分かる範囲で俺が出てきた経緯を教えよう」

勇太「あ、お願いします」

シモ「上官は今聖杯戦争と呼ばれるものに巻き込まれている」
74 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/11(土) 20:40:15.78 ID:fyeLhJ/v0
聖杯戦争

たった一つの願いを叶える願望器、聖杯を奪い合う殺し合い

140人の魔術師が七つのクラスに分かれたサーヴァントを召喚し、使役して戦い殺し合う

そして最後一人になった者が願望器、聖杯を手に入れることが出来る

勇太「願いを、叶える?」

いきなり言われたので意味が分からない

シモ「細かい事はどうでもいいだろう、上官は願いを叶えるための戦争に巻き込まれ、そして俺を呼び出した」

勇太「せ、戦争?」

シモ「戦争だ」

戦争って、国と国が戦うようなものなのだろうか?

シモ「いや、国同士ではなく、個人の戦いだ」

勇太「個人?」

見抜かれていた、しかし個人で戦争とは一体どういうことなんだろうか?

そして魔術師と言うのも気になる

シモ「聞きたいことは大体分かった、が説明するのも面倒だ、時間のある時にしよう、それと俺自身・・・・サーヴァントについて教えよう」

七つのクラスに分かれたサーヴァント

セイバー、アーチャー、ランサー、ライダー、キャスター、アサシン、バーサーカー

この中からサーヴァントは一つ選択されて、過去に生きた英雄が召喚される

シモ・ヘイヘはアサシンに分類するようだ

シモ「これからは、一応俺の事はアサシンと呼んでくれ」

勇太「どうして?」

シモ「本名を聞かれれば不利になる可能性があるからだ、私は別に聞かれても問題は無いが・・・・対策される可能性もあるからな」

勇太「わかった、アサシン」

シモ「それでいい、それと先に言っておくが、俺は英雄と呼ばれるものに程遠く、そして他よりも弱いだろう」

勇太「えぇ!?」

シモ「すまないな、ただこの時代は俺が死んでから数年後の時代らしいからな、英霊としてはそこまで日を重ねていない」

勇太「か、勝てるの?」

シモ「分からない、こうして呼び出されたのは初めてだからな、過去の人間と戦って勝てるかどうか・・・・」

勇太「そ、そうなんだ・・・・」

シモ「まあ、上官の命令なら、例えそれが殺しであろうと何だろうと実行しよう、さて」

自然な流れで衝撃発言をしたが、それを遮る様に立ち上がった

シモ「近くで戦いが行われている、上官の参加した戦いと言うものがどれほどの物か教えておこう」
75 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/11(土) 20:40:59.25 ID:fyeLhJ/v0
外に出て、しばらく歩いたところにマンションがあった

その上に上って下を見下ろす―――

勇太「ま、待って、今飛んだ?」

シモ「上官、飛翔したのではなく跳躍だ」

1階から10階までの、人を身と上げた上でのジャンプ

いや、途中壁を走っていたがそんなことはどうでもいい

存在から、近くにいるだけで押しつぶされそうなのに、まさかこんな凄いことは出来るとは

シモ「上官、あの公園を見るんだ」

と、遥か先にある、草が生えてあるだけの、何も無い広い公園を指差していた

何か行われているようだが・・・・見えるはずが無い

勇太「その、アサシンみたいに僕は超人じゃない」

シモ「こうして呼ばれてから初めて俺も、脅威の視力を実感した」

そうして、彼は何も無い空間から双眼鏡を取り出して

シモ「使え、上官」

と、手渡してきた

もうどこから突っ込めばいいのか分からないが、とりあえず僕は双眼鏡で公園を見た

勇太「!?」

言葉に出来なかった、ありえない戦いがそこでは繰り広げられていた

まるで遠くに居る僕らまで音が聞こえるような壮絶な戦い

そこには二人しかいないが、文字通りの戦争が行われていた

シモ「これがサーヴァントの戦いだ、片方は剣を持っているからセイバーだろう、そしてもう片方は・・・・バーサーカーだろう」
76 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/11(土) 20:41:54.92 ID:fyeLhJ/v0
片方は、一見普通の女性にも見えるが明らかに違う

長い金髪に、白い服、青いスカート、これだけ見れば普通の女性だが

異様な笑みと長い爪、そしてそして圧倒的な速さ

狂っている、そうとしか言えない

そして片方は、騎士の様な格好をしていた

銀色の立派な鎧をして、長い黒髪

片手には黒い剣を持って、女性と戦っていた

素人の僕から見れば、互角のようにも見える

シモ「今のところ互角、宝具を開放すれば分からないな」

宝具?それが何なのか分からないが、とりあえず凄いのだろう

と、見ていると突然お互いの動きが止まっていた

違う、異変に気付いたみたいだ

その異変と言うのは何なのかわかっていた

異様な笑みでこちらを普通に見ている金髪の女性が双眼鏡で映し出されているのだから

シモ「マズイ、気付かれた」

そう言ってシモは僕を担いですぐさま走り出した

勇太「ちょ、アサシン!?」

シモ「アイツの速さはどのくらいだ!?」

勇太「え?速さ?」

何を言っているのか分からないが

勇太「Aランク!」

自然と口に出していた、どうして口から出たか分からないが、考える暇を与えてはくれない

シモ「少し速度を上げる、息が出来なくなるかもしれないが・・・・頑張れよ」

勇太「えぇー!?」

全く、大変な事に巻き込まれた

そう思った矢先に意識がどこかにとんだ
77 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/11(土) 20:42:49.35 ID:fyeLhJ/v0



関根小夏(せきねこなつ)が聖杯戦争の参加者に選ばれたのは偶然だ

家族と外食に行ってる時、たまたま手に令呪が刻まれた瞬間、その令呪を見て父さんは驚いて、急いで家族を連れて家に帰った

そして、父さんは書庫から聖杯戦争の記述が載っていた本を取り出してまた驚く

私には姉が一人、兄が一人いた

二人は父と母の魔術刻印を受け継いでいるのでそれなりに強い、聖杯戦争に参加資格がある魔術師だった

なのに二人ではなく私が聖杯戦争に選ばれた

お兄ちゃんは「危ないから棄権しろ」と心配して言ってくれた

お姉ちゃんは「悔しいけど、私に出来ることなら何でも言って」と私を支えてくれた

母さんと父さんは「貴方が選びなさい」と言った

家族の言葉を聞いたあと、聖杯戦争が何なのかを聞いて私は決意した、この戦争に参加すると・・・・

家族に参加すると宣言をしたとき父さんは一つの箱を取り出した

これで召喚が出来るか分からない、と一言を言って手渡してくれた

中には「骨」が入っていた、そしてそれが聖遺物だと気が付くのに召喚の直前まで分からなかった

「骨」が聖遺物と言うのも変な話だけど、呼び出す英霊が所持していたものらしい

「骨」にはヒビがあったらしいけど父さんが修復したとか言っていた

私はその聖遺物で召喚を行った

「閉じよ、閉じよ、閉じよ、閉じよ、閉じよ……えーっと」

「繰り返すつどに五度」

「ただ、満たされる刻を破却……する?」

と、うろ覚えながらに唱えた

お兄ちゃんは「不安だ……棄権しろ棄権しろ棄権しろ」と唱えていた、こっちも不安になってくるから止めて欲しい

指を回して思い出しながら唱える

「つ、告げる」

「汝の身は我が元に、我が命運は汝の剣に」

「聖杯の寄る辺に従い、この意、この理に従うならば答えよ」

「誓いをここに」

「我は常世全ての善と成る・・・・者?あってるよね」

「我は常世全ての悪を敷くものだったかな?」

「とりあえず・・・・・汝三台の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、て、て、天秤の守り手よ――――!!」
78 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/11(土) 20:43:20.26 ID:fyeLhJ/v0
「……」

「我を呼ぶ者、我を召喚した者はお主か?」

赤い髭で自分の四、五倍の大男が目の前に立っていた

信じられない、こんな人が出てくるとは流石に思わなかった

「我が聞いておるのだぞ?」

「え、あ、は、はい、私が召喚しました」

戸惑いながらも一応答えた

正直物凄く怖いけど、ここは冷静に判断しなくちゃ

「我が名はライダー、お主に召喚されたからには我らの手で聖杯を必ずやこの手に掴もう」

「え、うん、がんばろう」

「……」

あ、何か不安そうな顔してる、そして私の後ろを見る

絶対に「あっちの方が頼りがいありそう」とか思ってる、絶対

その証拠に溜息ついてるし……

「お主」

「え、はい……」

「覇気が無いぞ!!」

「ッ!?」

突然の大声に驚いて尻餅をついてしまった

そして目の前の大男に恐怖を感じて震えが止まらなくなる

「……ぁ…う」

「まったく、情け無い……我を召喚した魔術師なら―――」

大男……ライダーに首根っこをつかまれて無理矢理立たされる

これから何をされるのか怖くて仕方がなかったが、予想とは少し違った

「―――我の姿を見た瞬間に『私の勝利だ』くらい大きい事を言ったらどうだ?」

そう言ってライダーは笑った

案外、このライダーは悪い人では無さそうだ

「嬢ちゃん、名前は?」

「小夏……関根小夏!」

「そうか、良き名前、良い声だ!我の名前だが―――」
79 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/11(土) 20:44:29.14 ID:fyeLhJ/v0
クラス    セイバー
マスター   ?
真名     ?
性別     男性
身長・体重  ?
属性     ?
能力     筋力EX 耐久A 敏捷C 魔力E 幸運D 宝具?

クラス別能力 騎乗:B
       騎乗の才能、大抵のものなら乗りこなせるが
       聖獣・魔獣は乗りこなせない
       


クラス   ライダー
マスター  関根小夏
真名    ?
性別    男
身長・体重 ?
属性    ?
能力    筋力A 耐久B 敏捷D 魔力A 幸運A++ 宝具A++
      
      対魔力:?
          

      騎乗:A
           騎乗の能力、幻獣・神獣のものまで乗りこなせる
           ただし竜種は該当しない





クラス    アサシン
マスター   勇太
真名     シモ・ヘイヘ
性別     男性
身長・体重  ?
属性     秩序・中庸
能力     筋力C 耐久C 敏捷B 魔力E 幸運B 宝具?

クラス別能力 気配遮断:C
       サーヴァントとしての気配をたつ、隠密行動に適している
       


クラス    バーサーカー
マスター   ?
真名     ?
性別     女性
身長・体重  ?
属性     ?
能力     筋力A+ 耐久B 敏捷A 魔力A 幸運D 宝具?

クラス別能力 狂化:A
       パラメーターをランクアップされるが
       理性の大半を奪われる
       
80 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/11(土) 20:58:14.65 ID:fyeLhJ/v0
とりあえず投下終了、いつもよりも多く投下するとか言いながらあまり変わらないですね…すみません
ちなみに私は書き溜めとかはなく、投下終了した時に書き始めるといった感じです

ちなみに金髪のバーサーカーと黒剣のセイバーのステータスを出しました
能力値のみですが、これからスキルとかも決めていこうと思います

今回はアサシン組中心、ライダー組を少しだけ出しただけです

アサシン組は真名も出て、残りはステータスだけです
宝具はもう決めてあるので、あとは保有スキルのみです

ライダー組はもっと出すつもりだったのですが、次の投下になりそうです
ちなみに、ライダー組はこの戦争の中でチートクラスのキャラになります
マスターに関してはチート覚醒するのは終盤だと思いますが
ライダー自身は存在がチートです

これから少し家を離れるので、更新は来週中に出来たらいいな、って感じです
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/02/11(土) 21:11:09.24 ID:bug6lXpEo
お、来てる
82 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/11(土) 21:18:42.47 ID:fyeLhJ/v0
>>81
遅くなってすみませんでした
失踪はしませんので安心してください
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [age]:2012/02/14(火) 02:49:59.89 ID:0ofF/3aU0
投下乙ー
オリ鯖聖杯戦争頑張って終わらせるんだぞー
ひっそり見守ってるからなー
84 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga sage]:2012/02/15(水) 16:42:22.11 ID:dDT9ki4E0
>>83
ありがとうございます
無事完結できるように頑張ります!


本編投下……ではないのですが
この聖杯戦争の先に関係する者が出るペアを少し投下しようと思います
85 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga sage]:2012/02/15(水) 17:42:34.96 ID:dDT9ki4E0

それは、少し前の出来事だった

一人の少年が絶望していた

この世で行われている戦争、差別に

いつまでたっても無くならない、いつまでたっても終わらない

このような世界を私は生きたくない

死にたい、そう思い、そう嘆き

そんな世界にずっと絶望していた

そんな中で一人の男に出会った

「そなたが、私のマスターか」

その姿は神々しく、そして私を主だといった

よく分からない状況の中で僕は、僕は自分の胸の内を聞いた

そして、そいつは言った

「そなたの言いたいことはよく分かった、ならば私はそなたを苦しみから解放しよう」

「ほ、本当か!?戦争も差別もない世界を……!?」

「ですが、戦争を無くすにはそなたは辛い思いしなければならない」

「何でもする!!この命を燃やしてだって…」

「戦争です」

最初は何を言っているのかわからなかった

戦争で戦争をなくす?出来るはずがない、その先に生まれるのもまた戦争だ

「私はその為に呼ばれたサーヴァント、願いをかなえる願望器、聖杯を手にするための戦争が始まろうとしている」

「戦争、が始まる……?」

「その戦争にそなたは巻き込まれた」

戦争、巻き込まれたくもない忌々しい物に巻き込まれた?

ふざけ―――――待て

「願いをかなえる?」

86 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/15(水) 17:51:06.03 ID:dDT9ki4E0
「はい、願いを叶える為の戦争です」

「それって……」

「そなたの願いをかなえ、この戦争を人類最後の流血とします」

信じられなかった、人類最後の流血

だが、嘘だとしてももう時間は残り少ない、やるしかない

「その戦争は、どうやったら勝ち抜ける……?」

「140体のサーヴァントを倒すことによって、聖杯は完成し、手にすることが出来ます」

「やるしかない、この戦争を持って世界を平和に導く」

「そなたの思い、確かに聞き遂げた……2週間で終わらせよう」

「2週間?そんな短い期間で終わるのか?」

「私の能力を使えば、2週間でサーヴァントを座に帰すことも出来よう」

2週間、始まってから2週間で俺は救われる、世界は救われる

「お前の名前を聞かせてくれ……そして俺は何をすればいい!」

「私はセイヴァーのクラスで召喚されたもの、そしてそなたは思うままに動きなさい」

ここに一人のサーヴァントとマスターのペアが誕生した

戦争が始まって2週間で全ての勝負は終わる
87 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/15(水) 18:32:24.57 ID:dDT9ki4E0
やばい、もっと書き込もうと思ったのに時間無い

すみませんがそれでは
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2012/02/19(日) 18:07:35.57 ID:7YLLyFk8o
ブッダ?
89 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [sage]:2012/02/20(月) 18:43:21.60 ID:81ziYmpA0
>>88

はい、ブッd……き、キリストかもしれません!(棒)


水曜日あたりに投下できたらしようと思います
90 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/22(水) 19:33:43.48 ID:eqPDRvBG0
うあー、もう少ししたら投下
91 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/22(水) 19:37:14.08 ID:eqPDRvBG0
シモ「ところで、上官は聖杯に何を願う?」

勇太「え?」

と、テレビを見ながらアサシンが話しかけてきた

セイバーとバーサーカーの戦いを見た後、僕たちはおばあちゃんの家に潜伏して、しばらくゆっくりとした時間を過ごしていた

と言っても夜なので、すぐに寝るけど

ちなみにお母さんにはおばあちゃんの家に泊まると言ってあるので心配はかけていない

シモ「上官はあのような戦いを見て恐怖しなかったのか?」

勇太「それは・・・・怖かった、でも」

僕はあの戦いをみて感じた

僕の悩みなどあの戦いに比べれば小さすぎる

僕は多分、死んでしまったとしてもこの戦争に参加したと言うだけでも大きい

そして生き残れば何かを得る、そう感じた

シモ「つまり、上官にとってこの戦争に参加しただけでも夢が叶ったようなものなのか」

勇太「うん、僕は変わりたい、具体的にとかそういうのは無いけど、僕は今の僕から生まれ変わりたい」

シモ「ならば、この戦争から生き残る必要がある、その手にある令呪は自分の為に使え」

勇太「自分の、為に」

シモ「そうだ、例えこの国、世界の裏側に居たとしても、令呪を使えば私が一瞬で駆けつけることも出来る」

令呪ってそんなに凄い代物なのか

勇太「じゃ、じゃあ令呪を使えばなんでもできるの?」

シモ「ああ、『アイツを倒せ』と言われれば俺のステータスは上昇して一時的にサーヴァントを倒しやすくなる、ただし命令は具体的でなければ効果が現れない」

勇太「めんどくさいね」

シモ「時と場合・・・・最も、令呪は最後の手段だと思え」

そう言って彼は透明になって消えた

不思議な事だらけで怖いけど、僕は生き残らなくちゃいけない

自分を変えるために

92 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/22(水) 19:53:30.17 ID:eqPDRvBG0
シモ「起きろ上官」

勇太「ふぁー・・・・おはよう、シモ」

シモ「ああ、朝食を作っておいた、それと今日の予定について話したい」

どうやら僕はコタツで寝ていたらしい

そしてコタツの上にはトーストにサラダとコーヒーが並んでいた

勇太「ありがとう、助かったよ」

シモ「時間短縮のためだ、それよりも食べながら話すぞ」

そう言ってアサシンもコタツの前に座り、銃を取り出した

勇太「そ、それ本物?」

シモ「ああ、俺の愛用―――でも無いが、コルト・アナコンダと言う銃だ」

コタツの上には朝食と銃が並ぶと言う、日本では珍しい光景

いや、外国でも珍しいだろう

シモ「俺の保有スキルで、銃を宝具とすることが出来る」

勇太「それって、強くなるの?」

シモ「サーヴァントと戦える程度には、俺はもう一つのスキルで弾薬は無限にあるのだが、銃の種類が足りない」

勇太「だ、弾薬が無限・・・・」

銃を強化している上に、弾は無限

ゲームでは反則級の強さなのに、昨日の戦いを見た限りだとあまり頼もしいとは言えない

シモ「銃の種類を増やしてあらゆる状況に対応するために銃を増やしたい」

勇太「それで?」

シモ「さっきこの近辺を調べたのだが、ここから二つはなれた町に軍の基地があるらしいな、盗みに行くぞ」

勇太「うん、それで・・・・・・え?」

シモ「基地ならば様々なものを手に入れる事も出来る、いいであろう?」

勇太「ば、バレ」

シモ「アサシンは人間に遅れを取るはず無いだろう、上手くやる」

勇太「・・・・・・罪を擦り付けないでよ」

シモ「了解した、良ければ来るか?」

勇太「やめとくよ・・・・・」

そしてシモは家から出て行った

僕も学校に行く準備をして家を出た

しかし軍の物を平気で盗もうとするのは流石軍人といったところか

いや、普通はするはずがない、きっと彼がおかしいだけだ

・・・・・・でも、そういうのも作戦のうちか
93 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/22(水) 19:55:56.96 ID:eqPDRvBG0
「おい!」

と、後ろから嫌いな奴の声がする

いつもいじめてくる同級生達だ

全部で五人いる

勇太「な、なに?」

「お前俺の分の宿題やってきただろうな!」

勇太「宿題・・・・・?」

そんなの聞いていない

「やってないのかよ!」

そうして殴られる、いつものことだ

でも、意味が分からない、何で僕なのだろうか、理不尽だ

そうして何事も無かったかのように時間は過ぎていく

空白の時間、何も意味の無い時間

放課後、僕は図書室に行った

勇太「あ、あの」

先生「探し物?」

勇太「はい」

先生「どんなもの?」

勇太「軍人さんのことで、調べたいんです」

先生「軍人?例えばどんな?」

勇太「シモヘイヘっていう・・・・」

先生「中々小学生にしては珍しいチョイスね・・・・ちょっと待って」

そう言って先生はパソコンと向き合って調べ始めた

そうして先生が僕に手招きをしてパソコンの前に座らせた

先生「これがシモヘイヘのことについて載ってるページだから、本は学校に置いて無いからこれで我慢して」

勇太「ありがとうございます」









シモヘイヘ
近代フィンランドの伝説的狙撃手

20歳で軍に入隊し、猟で培った射撃技術で伝説を築き上げた
終戦後、コラー十字章を受勲、5階級特進で少尉になるも一線を引く
2002年に永眠、定年は96歳
94 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/22(水) 20:17:41.21 ID:eqPDRvBG0
アサシン視点



マスターとサーヴァントの融合体のような男は何処かの路地裏にいた

その場所にはアサシンを除いて「バーサーカーたった物」とその女のマスターがいる

アサシンの手にはバーサーカーの首、そして下には首のない子供の体

マスターの方は涙を流しながら声を押し殺していた

バーサーカー「おか、さん」

アサシン「マスターのことをおかあさん?いつの間にそんな仲良くなったのだろうか…泣けるねぇ」

そう言って空いた片手に本を出現させた

アサシン「暴食(gula)」

そうつぶやいた瞬間に本の中から一人の男が出てくる

そして男は自分の姿を見た瞬間に「うげー」と不満を漏らす

アサシン「暴食、この死体を食べろ」

暴食「ちょ、ちょっとマスター!俺人の姿苦手なんですよ」

アサシン「つべこべ言うな、俺だって元の形で出せるなら出しているわ」

そして暴食と呼ばれた男はバーサーカーの体を喰っていった

人の姿をしているが人ではない、女のマスターはそんなことを考えていた

いや、そんなことを考えていないと気が狂うのだろう

子供の姿をしたバーサーカーに「おかあさん」と呼ばれて親しまれていた

それが今喰われている、突然現れた見知らぬ男に

暴食「んまーい!サーヴァントとはいえ子供の体は美味しいですねー」

アサシン「そうかい、なら俺もいただくとするかね」

そう言ってアサシンは首を口にもっていった

バーサーカー「おかあ「いただきます」

と、声を遮るように物理的に無理なはずなのに一飲みで首を飲み込んだ

そうしてアサシンは満足そうにゲップをするとマスターの方に指をさして

アサシン「どういう意味でいうかは問わなくていい、その女をどんな方法でもいい、食べろ」

暴食「いいんですか?んじゃあ魔力を存分に吸い取ってからいきましょうかね」

暴食がマスターに近づく、そして手をかけようとしたその瞬間

「投影」
95 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/22(水) 20:46:14.76 ID:eqPDRvBG0
アサシンの横を二つの黒と白の剣が横切る

そして二つの剣は暴食の腕に刺さり、壁に貼り付けにされていた

アサシン「誰だ?」

ゆっくりとアサシンが振り向こうとした

それと同時にたくさんの剣がアサシンを襲った

アサシンは本を掲げて

アサシン「強欲(avaritia)」

そんな剣に見向きもせず、一言呟くと本から一人の女が出てくる

女は飛んできた剣をすべて掴んで自分の足元に刺した

アサシン「強欲、後ろには誰がいる?

強欲「いないわね、暗闇に隠れてるわ」

アサシン「欲しいか?」

強欲「ええ、男でも女でも私のコレクションにしたいわ」

アサシン「行って来い」

その一言で強欲と呼ばれた女は暗闇の中に消えていった

それと同時に男がアサシンの視界に入る

「その本、七つの大罪か」

アサシン「誰だ?場合によっては殺すが」

「どうせ殺すんだから今も後も変わらないだろ……」

そう言って男は手に赤い槍を出現させた

「無理やりの即興宝具だけど成功するかな……」

そう言ってアサシンに接近する

アサシン(あの槍、宝具だが―――――違う!?)

気が付いて場を離れようとしても遅かった

アサシンを刺そうとする槍はおかしな方向に曲がり

「ゲイ―――――
        ナインライブズ」

槍の先が九つに裂けてアサシンの体を貫く

避けては通れない九つの槍、射殺す死棘の槍

刺された瞬間アサシンは理解した

この宝具が何なのかを

アサシン「『宝具』と認められていない『宝具』か!?」

「おせーよ、弟子なら現れた瞬間に気が付くわボケ」

そういう言葉を残して男はその場から消え去った

場に残っているのは男が「七つの大罪」と呼んでいた一冊の本、壁に貼り付けにされている暴食

そして九つの刺された後のある死体とバーサーカーのマスターだけだった
96 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/22(水) 20:48:30.96 ID:eqPDRvBG0
クラス    アサシン
マスター   勇太
真名     シモ・ヘイヘ
性別     男性
身長・体重  152cm・52kg
属性     秩序・中庸
能力     筋力C 耐久C 敏捷B 魔力E 幸運B 宝具?

クラス別能力 気配遮断:C
       サーヴァントとしての気配をたつ、隠密行動に適している

保有スキル  銃の扱い:B
       銃の扱いに長けている、所持している銃を自らの宝具として扱うことが出来る
       宝具はこのスキルと同じランクとなるが、発射される弾はランクが一つ下がる

       軍人:C
       生前が軍人であった証、Cランクの場合『陣地作成:D』『銃の扱い:D』を取得する

       千里眼:C
       視力の良さ。遠方の標的の補足、動体視力の向上

       戦闘続行:B
       瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる       

宝具     『白い死神(ベーラヤ・スメルチ)』 ランクB ラ レンジ― 最大補足1人
       修行の果てに辿り着いた狙撃の極致
       3ターンの間以下の能力を得る
       この宝具発動中『気配遮断:EX』を取得
       自軍陣地内の場合、敵を捕捉している状態で攻撃をした時の命中率が150%にする
       さらに夜の場合、ステータスのランク1ずつ上がる
       雪の場合、与えるダメージを2倍にする
       上記の条件が全て揃っている場合、攻撃を当てたときの死亡確率を150%にまで上げることが出来る
       なお、この宝具発動中の魔力消費は2倍になる
97 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/22(水) 21:01:17.58 ID:eqPDRvBG0
本当に最近投下遅くてすみませんとしか言えない
今回はここで終わりです

主人公や勇太君が色々やってる間にマスターなのかサーヴァントなのか分からない謎の男が
謎の男に謎の宝具を使って殺されましたね
伏線大量に残した気がするけど、全部回収されますのでご安心を

今回の投下で出た「七つの大罪」と「ゲイ・ナインライブズ(射殺す死棘の槍)」ですが
前者の方はまだまだ活躍します、それに本が何なのかまったく説明出てないし
後者は武器自体は出ないかもしれませんが、そもそも「即興宝具」とは何か、なぜ他の宝具と合体したような
宝具が出てきたのかは、謎の男と主人公が出会ったときに説明がされます

そしてアサシンのステータスがだいたい完成したので
宝具は強すぎるかもしれませんが、ステータスの低さから言ったらこれくらい許してほしい
ですが、アサシンにはまだ宝具を一つ残しているので、そこはお楽しみに


だんだんクオリティーが下がっているので、あげられるように頑張ります
次はシモと主人公たちが戦っているときの勇太視点と最強ライダー組の視点
さらに主人公達にまた視点を合わせて物語を進めようと思っています

これくらいやるって予告しとかないとクオリティーがどんどんさがる一方だ、つか次の投下は
20レスくらいかもしれない
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/02/22(水) 21:21:03.56 ID:PTLhxZZu0
バーサーカーは女相手なら相性抜群の宝具があるし、スキルも暗殺向きのハサンよりも使えるキャラなんだよな。
セイヴァーがあの方で本気だされたらネイキッドを連れてきても勝てるかわからん。あの聖人もだしてジャンヌと合わせたい
99 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/02/22(水) 21:40:53.59 ID:eqPDRvBG0
>>98
聖人の対面か、考えてなかった
セイヴァーの強さは二週間経てばわかりますが、まだまだ先
ただ2週間後はネイキッド<セイヴァーとでも言っておきましょう

ロリバーサーカーはアサシンによって瞬殺で敗退、そしてアサシンは……言えないんだなー
100 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [sage]:2012/03/02(金) 18:30:38.75 ID:gTyBmSt90
更新は三日か四日後になります
101 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/03/05(月) 21:55:21.05 ID:5JsEmD1W0
伸びる伸びるよ僕の更新
水曜更新にさせてもらいます
102 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/03/07(水) 21:35:40.98 ID:LV362R+C0
落とせるところまで落とします
103 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/03/07(水) 21:36:08.68 ID:LV362R+C0
勇太「すごい・・・・」

シモの功績を見て思った

何て凄い人なのだろうと

たった32人で4000人を撤退させた、それが戦争を経験していない自分でも簡単に理解できるほど凄い

どんな大群にもシモなら勝てる、そう思ってしまった

と、自分の名前を呼ぶ声が廊下のほうから聞こえた

勇太「やばい・・・・」

あいつらだ、僕をまた殴ったり荷物を運ばせたりする気だ

今日は早く帰ってシモと会いたいのに、あんな奴らに引き止められるのは嫌だ

でも隠れられそうな場所は無い、困った

と、そんな困った顔をしていた僕を見て「ジッとしてて」と言った

それと同時にあいつらが入ってきた

「一緒に帰ろうぜ勇太!」

あくまでも先生がいるので僕に対して友好的に接する

勇太「でも、今日は」

「でもじゃねーよ!さっさと帰ろうぜ」

そう言って僕の腕を引っ張ってきた

が、先生が僕の腕からあいつらの手を引き離した

先生「悪いけど、今日は勇太君には残って掃除の手伝いをしてもらわなきゃいけないの」

「でも約束が・・・・」

先生「ごめんね、先生の約束のほうが先生にとって今は大切なの、貴方達よりも」

・・・・・・子供の僕でも分かる、この発言はどうなのかと

この嫌悪感を抱くような言い方は、相当な馬鹿じゃない限り気付く

でも、助かるなら何でもいいけど

「・・・・・分かりました、じゃあ今日は先に帰ってます」

そう言ってあいつらは帰って行った

出て行く直前にあいつらは僕の事を睨みつけて行った

先生「ふぅー、ああいういじめっ子は親も屑だから下手に手出しできないのよねー」

と、帰ったと同時に愚痴を漏らす先生、生徒の前でこれは本当にどうかと思う

勇太「あの、ありがとうございました」

先生「いいのよ、とりあえず今日はばれない様に帰ったら?」

勇太「はい、そうします・・・・・」

そうして僕は図書室から出たと同時に走り出した

恐怖に駆られていた、「あの図書室は駄目だ」と僕の直感が告げている

あそこには恐怖しかない、どうして先生の「あれ」を見つけるまで図書室の異質な空気に気がつかなかったのだろうか

先生があいつらの手を解いたときに見えた、先生の手の模様

あれは、紛れも無い「令呪」
104 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/03/07(水) 21:36:36.96 ID:LV362R+C0

勇太「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・」

走った、ひたすら走った

学校から出ていそいでおばあちゃんの家に走った

恐怖だった、あの図書室の空気に気がついていなければ僕は死んでいた

先生も聖杯戦争の参加者、いずれは殺し、殺されあう関係

身近な人間が襲い掛かってくるかもしれない恐怖

わけが分からない、何も信じられない

勇太「はぁ、は、は・・・・っ!?」

ひたすら走っていたが、僕はまた目の前に異質な空気を感じた

が、今回は図書室の様な出来事にはならない

慎重に、近くのマンションの最上階に上がって見下ろした

下で見た時は、ピンク色の髪をしたお姫様と金髪の女性の騎士がいて

その後ろには同じ制服の男が二人

お姫様の後ろには眼鏡に茶髪の不良だが、雰囲気から不良と言うよりは優等生だ

騎士の後ろには真っ直ぐな目をした黒髪の優しそうな男、だが雰囲気が不良っぽいのは何故だろうか

それに対して、白い軍服に顎に傷、そして愛用の銃を持ったあの男は間違いなく僕のサーヴァント、シモ・ヘイヘ

今日は珍しく理解の出来ない出来事が多く起こる

こんな日はこれで最後にして欲しい
105 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/03/07(水) 21:38:09.62 ID:LV362R+C0
アサシン、シモ・ヘイヘは焦っていた

シモ(まさか、軍事基地に行った帰り道にマスター二人に出会うとは、やはり逃げるのが定石だったか?)

アサシンには気配遮断スキルがある

が、シモ事態の気配遮断が低いために見つかる可能性もあった

このまま退避して、自分の陣地に帰る事も出来たが、もし相手が自分の事をすでに感知して尾行されたら撒くのは難しい、と言うのを考えた結果

見つからないうちにマスターを暗殺すると言うのが結論だった

もっとも、それは上辺だけの理由であり、本当は「これからの聖杯戦争に向けてのウォーミングアップがしたい」と言う理由でもある

シモ(さて、上官に怒られないように無傷で俺のスキル全開で戦っていくか)

まずは片手のコルト・アナコンダのみで敵と戦う

まずは金髪の騎士に向って銃を発砲

見事な太刀筋で銃弾を弾いていく、これが俺よりも過去にいた人間の技

その後ろからお姫様が俺の目の前に着地する

剣を振ってくるが銃で弾いて軌道を変える

正直今のは間一髪だった、次は無い気がしてならない

姫様の剣戟を避けつつ銃で騎士を攻撃、流石に無理がある行為だったが、何とかやってのける

見事としか言いようが無い二人のコンビネーション

シモ(崩さないとマズイ・・・・!!)

そして僅かな隙を見て姫様の腹に空いた片手で殴りつける

予想していなかった一撃なのか案外簡単に吹っ飛ばされた

シモ(いける―――)

そう確信して、姫様と同じように騎士の剣の軌道を銃で弾いて軌道をずらす

が、違っていた

予想とはまったく別の剣の動き、それに避けきれず斬られてしまう

理解が出来ない、今確実に弾いて無傷で過ごせた筈

シモ(まさか、読まれた?俺が弾くと、俺は騎士が剣があたる直前で弾こうとしたんだぞ?あそこから剣の軌道を無理矢理変えて俺に傷を負わせた・・・・?)

銃で弾く寸前で剣の軌道が変わった、となると

シモ(弾かれるのは分かっていてもあの動きは無理矢理、はじめから読んでいたとすれば無理矢理変える必要もない)

そうしてもう一度銃を構えなおす

シモ(となると予想できるのは―――未来視か何かか?)

もし本当にそうなら笑わずにはいられない、こんな凄い戦いが出来る

戦闘狂ではないが、心が躍る

シモ(本気だ、相手は未来視と予想しての動きでいく、傷は浅い)
106 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/03/07(水) 21:39:02.95 ID:LV362R+C0
そうして一分が過ぎた

決着がつかず、俺は一旦後ろに下がった

アサシン「そこの刀の持ち主は俺の行動を先読みできている、か」

騎士「・・・・・・」

アサシン「が、先を読んでも俺の攻撃の手数が増えればお前も死ぬだろう」

俺はそう言ってもう一つコルト・アナコンダを手に持った

これで終わらせる、傷は浅いと言ってもこれ以上長く戦っていては危険だ

アサシン「俺が銃に弾を装填するだけの時間をやる、それまで作戦会議してな」

そんな事を口走っているが実際はそんな余裕は無い

シモ(が、上官を安心させるにはこれくらい演出しておかなければ)

上で上官が戦いを覗いているのは分かっている

普通なら戦いの最中に隙を見て装填するが、少しでも余裕を見せておきたい

そうして上官に自身を持ってもらわなければ士気に繋がる

と、何故か眼鏡の茶髪男と目が合う

シモ「・・・・こっち向くな」

よく分からないが茶髪は溜息をついた

そうして作戦会議が終わったのか、姫様は笛を取り出した

シモ「まさか・・・・」

宝具、直感だがあれは絶対に宝具だ

俺は姫様めがけて銃を容赦なく発砲し続けるが、突然現れた壁に阻まれる

が、あの程度の厚さの壁なら2、3発で壊せることは分かっていた

予想通り壁は壊れて姫の頭が見えるが

騎士「はぁあああああああ!!」

突然突っ込んできた騎士に邪魔をされる

さっきとは比べ物にならない剣戟で攻撃を緩めてしまう

シモ「っ・・・・・貰った」

が、それでも壁を壊すだけなら十分

俺はもう一度壁に数発打ち込んで壁を壊した

姫様の姿が見えるが、それは数秒前の物と違っていた

体を包むほどの大きな笛、何の演奏を始めるかと思えば

「恐怖呼起こせし魔笛(ラ・ブラック・ルナ)」

と一言呟いて音色を聞いた

それと同時に分かった、あの笛はやばい

俺の知らない「何か」が出てくる、確信はなくともそう感じた

これは即座にこの場を離れる必要がある

シモ「撤退、か・・・・宝具『白い死神』」

そうして尾行される可能性を考慮して宝具を使って場から離れる

最高の気配遮断スキルを手に入れる宝具、逃げるのには最適だ

それと同時に上で見ていた上官を回収して自分の陣地に戻る
107 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/03/07(水) 21:39:38.80 ID:LV362R+C0
勇太「シモ!?」

と、僕が目を覚ましたころは夕飯時

コタツで寝ていて、目の前には美味しそうな料理が並んでいた

シモ「起きたか上官」

勇太「へ・・・・この料理全部シモが・・・・じゃなくて!どうして家に?」

シモ「上官が俺の戦いを見ていたとき、敵が笛を吹いたのは覚えているか?」

戦い

そうだ、僕はシモを見つけてから、マンションの最上階でシモが戦っている姿を見ていたんだ

それから暫くして、敵のお姫様みたいな人が笛を出して・・・・

シモ「そこまで覚えていれば十分だ」

勇太「訳が分からないよ、どうして僕は・・・・」

シモ「上官が上から見ていたことは分かっていた、なので気を失った上官を回収して真っ先にここに来た」

勇太「やっぱり気を失っていたのか・・・・確かあの笛は」

あの笛の音を聞いたときに、内側から恐怖を感じた

何ともいえない、逃げ出したくなるような恐怖

もしかしてあれが・・・・

勇太「あれが、宝具?」

シモ「そうだ、後からこの家にあった機械を使って調べたが、あの英霊の身元が割れた」

勇太「アストルフォって英霊でしょ?」

シモ「ぬ、分かっていたのか・・・・ただの子供と思っていたが、これはまた奇妙な上官だ」

待って、今僕はなんていった?

口から勝手に言葉が出てきた、それも聞いた事の無い名前

思えば、この家に着てからそういうことが多くなった気がする

勇太「その、アストルフォ・・・・だっけ?どんな英雄なの?」

シモ「知っていたのは名前だけか?まあ、上出来だとしよう」


アストルフォ

イングランド王の息子にしてシャルルマーニュ十二勇士の一人
お調子者として知られ、理性が蒸発していると言われていた


勇太「・・・・息子?」

シモ「彼女、じゃなく彼にも事情があるのだろう」

勇太「・・・・・・」

なんだろうか、複雑な気分になった

108 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/03/07(水) 21:58:54.56 ID:LV362R+C0
僕はシモの作った料理を食べながらシモと会話をした

シモの料理は僕が食べた今までの料理の中でもトップクラスに美味しかった

流石英雄、流石

シモ「別に英雄だから料理が出来るわけじゃないぞ」

勇太「そうなの!?」

シモ「普通はそうだろう・・・・」

何故だろう、がっかりした

がっかりしている間にも箸は進む

やっぱり美味しい

勇太「そういえば、シモの戦い凄かったよ!」

シモ「そうか?上官に褒められるのは悪くない」

褒められて少し笑うと、煙草に火をつけた

が、戦いは凄かったが傷も気になった

勇太「でも斬られたところは大丈夫?」

シモ「ああ、適当に応急措置はした・・・・明日には治るだろう」

勇太「そうなの?早すぎない?」

シモ「サーヴァントだから、とも言えるが・・・・薬の影響もある」

何も無いところから拳大くらいの大きさのビンを取り出した

中には透明の液体、おそらく薬が入っていた

何で何も無いところから出てくるのかが不思議に思った

勇太「どんな手品使ってるの?」

シモ「俺も知りたいくらいだ」
109 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/03/07(水) 21:59:48.23 ID:LV362R+C0

勇太「え?自分の能力じゃないの?」

シモ「俺の宝具・・・・いや、武器といったほうがいいのか?」

何と言えばいいのか分からず、シモは窓辺によって指を鳴らした

音と同時に窓のあった場所は不自然に歪み、奥には全く別の部屋が広がっていた

勇太「な、何これ・・・・」

シモ「武器庫だな、生前持っていた武器や道具を引き出すことが出来る武器庫だ」

勇太「こんなもの持ってたんだ・・・・」

シモ「いや、普通なら俺が出現させることが出来るものじゃない」

勇太「へ?」

シモ「それに武器庫の中を見れば、戦時中に敵から手に入れたものが大半で俺の武器がほとんどない」

勇太「それって奪ったものがここに入ってるってこと?」

シモ「ああ、だが不思議でしょうがない、武器庫の存在が」

あるはずのない武器庫

本人も分からないような不気味なものが出現している

シモ「とりあえず見覚えはある、だからこの話は置いといて偵察に行こう」

勇太「見覚えはあるんだ……」

色々といいたいことはあるけど、どうせまた後で聞けばいい

食べた食器を片づけて僕は家の扉を開けて外に出た

夜の道路は冷える

そして目の前には60円の棒アイスを銜えながら歩いている眼のまっすぐな、不良の雰囲気がある高校生

手には包帯、ついさっき見た気がする顔

勇太「……」

高校生「……」

シモ「……」

何故か霊体化していないシモ、固まる高校生

高校生「タ、」

勇太「タ?」

高校生「タスケテクダサーイ」
110 :マルさん ◆kAxzoB0n6A [saga]:2012/03/07(水) 22:05:33.65 ID:LV362R+C0
もっと投下したかったけど時間的にこれしか投下出来ないのです

更新の遅さをなおしたい、これが今一番の悩みです

次は高校生(想土)と勇太の出会い
最強のライダー組でお送りするつもりです
111 :マルさん ◆kAxzoB0n6A :2012/03/17(土) 17:28:07.95 ID:y5ZgSgN50

申し訳ございませんが、一回この物語を終了しようと思います

理由ですが、物語を大幅に変更したいという勝手な理由と
自分なりに安価で読者様も参加できる聖杯戦争をしてみたいという理由です
以上の理由からもう一度物語を別スレで再開させようと思います
読者様本当に申し訳ございません

そこで再開する物語に備えて、登場してほしい英霊などを参考程度にあげてもらえると助かります
細かなステータスであげてもらっても構いません、「好きな英霊を自分好みに作ってみた」気分でどうぞ、ただし最低限逸話などに沿ってもらえると助かります

クラス    
マスター   
真名     
性別     
属性     
能力     筋力 耐久 敏捷 魔翌力 幸運 宝具

クラス別能力 

保有スキル  
       

宝具     『』 ランクB レンジ 最大補足
      
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2012/03/17(土) 22:32:18.31 ID:7I1nJFOZo
ほうほう、では早速。


クラス ランサー   
マスター   
真名  山中幸盛(鹿之助)   
性別  男   
属性    秩序 中立 
能力     筋力B 耐久A 敏捷B 魔翌力C 幸運E 宝具C
外見  「三日月の前立と鹿の角の脇立のある冑を被った美丈夫な鎧武者」


クラス別能力 
対魔翌力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
保有スキル  
仕切り直し:C
 戦闘から離脱する能力。
 また、不利になった戦闘を戦闘開始ターン(1ターン目)に戻し、技の条件を初期値に戻す。     
勇猛:B
 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。
戦闘続行:C
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、死の間際まで戦うことを止めない。
直感:C
  戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を”感じ取る”能力。
  敵の攻撃を初見でもある程度は予見することができる。

宝具  
 『七難八苦我に与えよ艱難我を玉にせん』   ランクC レンジ 自分 最大補足 1

 体力が低下していくほど宝具以外の基本ステータスが上昇補正を受ける。(コンマスレの場合は判定に補正)
 初ダメで+1ランク、死亡一歩手前で+1ランク。
 合計で2ランクの補正を受けることができるが、同時に危険も大きい。

 『月下の誓い』 ランクC レンジ 自分 最大補足 1
 
 夜に宝具以外の基本ステータスが上昇補正を受ける。(コンマスレの場合は判定に補正)
 通常+1だが毎日判定を行い成功した場合には更に+1。ただし失敗した場合にはその夜の補正は無くなる。

 『御家再興』 ランクC レンジ 自分 最大補足 1

 マスター死亡時のみ発動。「単独行動」をAランクで付与する。
 ランサーは殺害犯への復讐とマスターの遺志の継承を原則として行動する。

逸話
山中 鹿之助 幸盛(やまなか しかのすけ ゆきもり)は、戦国時代から安土桃山時代にかけての山陰地方の武将。出雲国能義郡(現島根県安来市広瀬町)に生まれる。戦国大名尼子氏の家臣。実名は幸盛(ゆきもり)、幼名は甚次郎。
優れた武勇の持ち主で「山陰の麒麟児」の異名を取る。
主家の尼子氏は第二次月山富田城の戦いで滅びたがその後、幸盛は尼子氏再興のため尽力することになる。御家再興のために「願わくは、我に七難八苦を与えたまえ」と三日月に祈った逸話は講談などによりよく知られる。
衰亡した主家に忠誠を尽くして戦い続け、その有り様が後人の琴線に触れ、講談などによる潤色の素地となった。特に江戸時代には忠義の武将としての側面が描かれ、悲運の英雄としての「山中鹿之助」が創られていく。これが世に広く知られ、武士道を精神的な支柱とした明治以降の国民教育の題材として、月に七難八苦を祈った話が教科書に採用された。



特殊な能力は無いが基本ステの高さとさらにそこから最大4ランク上昇するので正面から撃破する戦法かなあ・・・
 
113 :まるさん ◆EvawRjRlNw :2012/03/19(月) 13:48:40.16 ID:PPs+pulc0
>>112

ありがとうございます
御家再興の宝具は個人的に中々面白いと思います

外見と逸話の追加をさせてもらいます

クラス    
マスター   
真名     
性別     
属性     
能力     筋力 耐久 敏捷 魔翌翌翌力 幸運 宝具
外見

クラス別能力 

保有スキル  
       

宝具     『』 ランクB レンジ 最大補足

逸話
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